奥出雲町議会 > 2016-03-15 >
平成28年第1回定例会(第2日 3月15日)

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  1. 奥出雲町議会 2016-03-15
    平成28年第1回定例会(第2日 3月15日)


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    平成28年第1回定例会(第2日 3月15日)   ──────────────────────────────────── 平成28年 第1回(定例)奥 出 雲 町 議 会 会 議 録(第2日)                        平成28年3月15日(火曜日) ────────────────────────────────────             議事日程(第2号)                    平成28年3月15日 午後1時30分開議  日程第1 一般質問   ───────────────────────────────            本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問   ───────────────────────────────              出席議員(13名)     1番 内 田 雅 人君     2番 石 原 武 志君     3番 藤 原 和 範君     4番 川 西 明 徳君     5番 塔 村 俊 介君     6番 内 田   勇君     7番 内 田 精 彦君     8番 藤 原 充 博君     9番 村 尾 明 利君     11番 松 﨑 正 芳君     12番 大 垣 照 子君     13番 景 山 孝 志君     14番 岩 田 明 人君
      ───────────────────────────────              欠席議員(1名)     10番 若 月 忠 男君   ───────────────────────────────              欠  員(なし)   ───────────────────────────────             事務局出席職員職氏名 局長 ───── 若 月 勝 久君  局長補佐 ─── 安 部 陽 子君   ───────────────────────────────           説明のため出席した者の職氏名 町長 ───── 勝 田 康 則君  副町長 ──── 松 浦 士 登君 教育長 ──── 安 部   隆君  総務課長 ─── 川 本 健 二君 教育総務課長 ─ 糸 原   敬君  企画財政課長 ─ 藤 原   努君 病院事務長 ── 内 田 久 貴君 健康福祉課長福祉事務所長 ───────────── 野 原 万寿老君 会計管理者 ── 吉 川 孝 司君  建設課長 ─── 松 島 昭 雄君 社会教育課長 ─ 高 橋 安 典君  税務課長 ─── 堀 谷 智 樹君 町民課長 ─── 石 原 啓 子君 健康づくり推進課長 ───────────────── 内 田 裕 紀君 農業振興課長 ─ 舟 木   長君  地域振興課長 ─ 森 長 洋 二君 子育て支援課長  若 月 ゆかり君  債権管理課長 ─ 森 山 正 人君 観光推進課長 ─ 本 山 宏 人君  水道課長 ─── 安 部   誠君 財産管理室長 ─ 江 角   啓君  環境政策課長 ─ 杠   康 彦君 農林土木課長 ─ 千 田 嘉 久君   ───────────────────────────────             午後1時30分開議 ○議長(岩田 明人君) それでは、会議を開きます。  ただいまの出席議員数は13名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。  これより日程に入ります。   ─────────────・───・─────────────  ◎日程第1 一般質問 ○議長(岩田 明人君) 日程第1、一般質問を行います。  最初に、3番、藤原和範議員。 ○議員(3番 藤原 和範君) 一般質問の機会をいただきましたので、4項目について質問をいたします。  まず最初に、総合戦略推進への対応について伺います。  新年度は実質的な地方創生元年となり、奥出雲町まち・ひと・しごと創生総合戦略に沿った具体的な事業推進を進める第2ステージとなります。少子高齢化等により年々人口減少が進む中、地域産業の推進、活性化はもとより年老いても安心して暮らせるまちづくり、若者定住に欠かせない雇用の場の確保、子育て支援、そして高校、専修学校の無料化、教育の充実、農産物の6次産業化など、町内には地域課題は山積しています。  奥出雲町にとって、この総合戦略の推進は人口減少に一定の歯どめをかけ地域の再生を図る絶好のチャンスであり、これからのまちづくりに向け大きなステップになるものと期待するものです。ぜひそうあってほしいものです。  そこで、伺います。総合戦略の進行管理を行う上で重要なPDCAサイクルと評価について、基本的な考え方をお尋ねします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  昨年10月に策定をいたしました奥出雲町まち・ひと・しごと創生総合戦略では、今後5年間に重点的に取り組む施策の方向性を示し、その実施について毎年度予算を踏まえたアクションプランを定め、事業に取り組むことといたしております。  さらに、事業の評価や検証の過程において役場内部での評価はもちろんのこと、町民の皆様や各種団体の代表者、学識経験者など外部の有識者で構成をする評価委員会を設置することといたしております。この外部評価では、施策の方向性について評価にあわせ幅広い御意見や御助言をいただき、総合戦略の目標達成のために対策の強化や事業の構築、予算のさらなる重点化に取り組んでまいりたいと考えております。  また、評価結果や助言等については、住民の皆様に広報等でお知らせするとともに、毎年度開催の地区別座談会での意見交換等により今後の取り組みに生かしてまいりたいと思います。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原和範議員。 ○議員(3番 藤原 和範君) 説明をいただきましたが、評価委員会を設置して次年度への実行計画、アクションプランを作成して事業推進をするとのことですが、先ほど答弁にもありますように住民の幅広い意見が反映をされることを願うものですが、的確な評価、検証により実効性のある総合戦略事業推進が図られることを強く望みます。  それでは、次に今後の観光振興について伺います。  まず1点目、観光文化協会についてお尋ねをします。  新年度から観光文化協会の組織を見直し、専属のスタッフを配置してさらなる観光振興を進めるとのことですが、施政方針にも御説明がございましたけど、協会の位置づけ、役割、体制等についていま少し具体的にお伺いをいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  本議会の施政方針の中でも触れさせていただきましたが、現在は役場職員が兼務をして奥出雲観光文化協会の業務を行っております。新年度からは専属のスタッフにより運営してまいります。  役割につきましては、観光文化協会の規約に次のとおり示されております。規約でございますが、奥出雲町の景勝地、史跡、行事、特産品などの観光資源の整備、拡充と宣伝に努め、観光と文化の発展に寄与するというふうに規約に掲げております。以上のことが最大の役割でございます。  また、位置づけは町全体の観光振興施策の大きな方向性や政策的な事項は役場観光推進課内を中心に企画立案を行い、観光文化協会が具体的に実行していきます。  主な体制でございますが、協会のスタッフを事務局長以下5名程度で運営をし、事務所はサイクリングターミナルに設置、宿泊側の玄関ロビー観光案内所といたします。気軽に入ってパンフレット等をごらんいただけるスペースを設け、土日、祝日にも案内ができるように体制するよう現在計画をいたしております。  このように観光文化協会の体制を強化することにより、町の総合計画に掲げてあるホスピタリティーによる観光振興まちづくりの実現を目指すとともに、総合戦略の観光施策を着実に実行していく考えでございます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原和範議員。 ○議員(3番 藤原 和範君) 観光文化協会の組織を見直すということですが、これ以前にも私も質問をさせていただきましたが、法人化の検討はされましたかお聞きをいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  ああして法人化に向けても先般臨時役員会を開催をいたして、そのときにも理事の方から御質問もございました。法人化を目指すべきではないかというふうなことで、当面は法人ではございませんが、近い将来法人化に向けてやりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原和範議員。 ○議員(3番 藤原 和範君) それでは、もう1点だけお聞きをいたしますけど、この新しい体制によりまして、今ございますけど出雲横田駅前観光案内所はどのようにされるのかお尋ねをいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  現在、横田の駅前にあるボランティアガイドの事務所につきましては、引き続きそちらでやっていくように計画をいたしております。現在ボランティアガイドも10名程度、今ボランティアの協力者がおいでますので、これをもう少し人数をふやしていただいて、横田あるいは今回のサイクリングに設置します事務所と連携を図りながら強化を進めてまいりたいというふうに思います。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原和範議員。 ○議員(3番 藤原 和範君) 続いて、たたら資源等を生かした旅行商品の企画化についてお伺いをいたします。  本町には、神話とたたらを初め数多くの地域資源があります。四季折々の自然が織りなす風景、美肌温泉郷、そして仁多米、そばなどおいしい食材や特産品があります。かねてよりこれらの地域資源をもっと生かし、経済への波及効果が大きい観光に一層力を入れることが重要と言われ、総合戦略にも新たな旅行商品開発情報発信等により観光客の呼び込みが必要と取り組むべき方向性が示され、新年度に向かっては国の地方創生加速化事業として、たたらブランドの確立や関連する観光事業の推進について予算化がされています。ついては、観光文化協会も独立し、また新年度には映画「たたら侍」の公開も予定されているこの機会に、たたらの本場奥出雲町としてこれまでにも実施されてはいますが、たたら資源等を生かした観光ツアー体験ツアー等旅行商品化をもっともっと積極的に企画検討し広く情報発信すべきと考えますが、いかがでしょうか、伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  本議会初日に提案をいたしました補正予算のうち、地方創生加速化事業の予算を計上させていただき、新年度への繰り越しを承認をいただいたところでございます。この事業は、本町の伝統産業観光産業の振興を加速させ、スピード感を持って図っていくものであります。その一環として、たたら製鉄を活用した観光振興に係る調査研究費を計上しております。国で採択を受ければ、これを活用しまして議員御提案の観光ツアー体験ツアーを関係の皆様と知恵を出し合いながら協議検討し、実現に向け努力してまいりたいというふうに思っております。  参考でございますが、ああして4月から5月にかけて、この2カ月間のうち16日をかけて奥出雲振興と旅行会社の旅プロモーションの企画によりまして本当にこの正味16日でございますが、2,000人程度岡山のほうからお越しいただくということで、本当に初年度幸先のいいスタートが切れるというふうに私も喜んでおるところでございます。これらもやはりたたらと刀剣館のほうに見学にお越しになるということで、先日も私、プロモーションのお世話役の3名の方とお会いをいたしてお礼をいたしたところでございます。  本当にたたら資源を生かした観光地、可部屋集成館あるいは絲原記念館、その他の名勝、天然記念物の鬼の舌震等も、先日も旅行企画会社のほうにもこういうところもございますということでお願いをいたしたところでございます。この2,000人規模の幸先のいい本当にスタートになるわけですが、本当に今後、秋ごろにもまた第2弾を計画をしてみるというふうな心強い御意見もいただいております。今後このようなことで奥出雲町、たたらを活用した観光ツアーをどんどんやっていきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原和範議員。 ○議員(3番 藤原 和範君) 答弁をいただきますと、この機会に機運が盛り上がっている、実現に向けて事業を進めていくとのことですが、まずは町長おっしゃるように奥出雲町へ来てもらわなければなりません。観光文化協会も組織の見直しもできましたので、新しい観光推進体制により、さらに本町の観光振興が大いに推進されるよう期待しています。  3つ目として、企業誘致の推進について伺います。  私が申し上げるまでもございませんが、人口の維持は町の活性化をつなぐ重要な課題であり、企業誘致、立地等により働き場所の確保は地域経済へ直結し、若者の定住に欠くことができないことと思います。また、若者の定住は地域の活性化、集落コミュニティーの存続、ひいては農村の環境保全活動等にも大きな影響を来すものと考えます。  このような状況の中で、企業誘致の実現に向けては総合戦略では情報通信環境の優位性を生かして、ソフト系、IT企業等研究開発型企業にまずはターゲットを絞った戦略的な誘致活動を推進するとされ、既に精力的に企業合宿等に取り組まれています。  そこで、伺います。企業の合宿誘致の進捗状況、また企業誘致の可能性等、今後の見通しについてお尋ねをしたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  施政方針でも申し上げましたとおり、今年度から企業の合宿誘致を推進しており、これまでのところモニターツアーIT企業4社16名が参加されました。また、1月から2月にかけ助成制度を活用し合宿を実施されたIT企業は、東京と松江の企業2社13名の方にお越しをいただきました。参加者からは合宿にあっての御意見などを頂戴し、今後の事業推進に生かしてまいりたいと考えております。  さらに、合宿の合間には奥出雲らしさを実感してもらうために日本刀鍛錬体験そば打ち体験などを満喫されたところでございます。  また、昨年11月には東京で首都圏のIT企業の皆様との交流イベントを開催し、グーグルやヤフー、ツイッターなどのIT大手を初め28社35名の方の御参加をいただき、奥出雲町のすばらしさや企業合宿誘致のPRをいたしたところでございます。  企業誘致の可能性につきましては、今年度スタートした事業でありますので、すぐに誘致とはいかないと思っております。まずは企業合宿をきっかけとして奥出雲町にお越しいただき、奥出雲の風土、歴史、文化、食などの奥出雲のよさや奥出雲らしさを知っていただき、企業の皆様とよい関係を築きながら誘致につなげてまいりたいと考えております。  なお、施政方針でも述べましたように、来年度島根県東京事務所に町職員を派遣し、企業誘致についても進めていくこととしております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原議員。 ○議員(3番 藤原 和範君) 状況についてお伺いをいたしましたが、企業誘致については今の答弁ではすぐには誘致とはいかないとのことですが、総合戦略の目標は3件です。ぜひ誘致につなげていただきたいと思います。強く要望をしておきます。  また、新たに東京事務所に職員を派遣をしてということです。これも大変すばらしいことだろうと思いますが、御活躍を祈念をいたします。  新聞報道によりますと、島根県が進めるIT企業の誘致により企業進出が相次ぎ、技術者の争奪戦により技術者が不足し、また立地施設、場所もなく、その上に県が管理する産業支援施設テクノアークしまねに入居しているIT企業の退去期限が迫っている状況とのことです。ついては、今年度で閉校となる高田小学校の利活用として、レンタルオフィスとして検討されてはいかがでしょうか、伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  島根県内には、廃校となった小学校の空き教室をIT企業や起業される方や起業されたい方に、レンタルオフィスとして貸し出している市町村もございます。  跡地利用につきましては、役場内でも関係課室による内部の検討会で協議がされており、また現在地元でアンケート調査も実施されておりますので、この結果を踏まえ、有効な活用策を検討してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原議員。 ○議員(3番 藤原 和範君) それでは、廃校高田小学校の利活用の検討が進められているということですので、これも吟味しながら検討いただきたいというふうに思います。  また、松江市以外のIT企業の立地については、社長や役員などがその町の出身者である場合が多いと聞いています。今後とも奥出雲町におきましてもIT企業に限定せず、ふるさと出身者等による地道な幅広い企業誘致活動を進めていくべきと考えます。いかがでしょうか。
     また、既に本町に立地している企業の事業拡大に伴う助成制度を検討してはいかがでしょうか、お考えをお聞きいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  故郷出身者となりますと、町出身者会東京仁多会関西奥出雲会瀬戸内奥出雲会の会員の皆様が中心的でありますが、これまで奥出雲町出身者の方の御縁で企業誘致に結びついております。また、島根県が大都市圏で主催します企業セミナーなども積極的に参加し、人と人のつながりをさまざまな機会を捉えて築いているところでございます。  今後も引き続き企業誘致については出身者はもちろんのこと、人間関係を大切にしてネットワークを広げ、情報の収集に努めてまいります。  助成制度については、ハード面についてでございますが、現時点では新たな制度化は考えておりませんが、ソフト面では新規事業として平成28年度の当初予算に御提案しております産業創出支援事業補助金を設け、企業の新たな取り組みを支援してまいりたいと考えております。  既存の制度としては、工場等設置奨励条例により指定された企業の事業拡大部分については3年間の固定資産税を免除、貸し工場制度もございますので、これらの制度を有効に利用していただきたいと考えております。  さらに、島根県やしまね産業振興財団と連携をし、有効な事業や制度を活用できるよう実施主体をサポートしてまいります。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原和範議員。 ○議員(3番 藤原 和範君) 企業の事業拡大に伴う助成制度については、今のとこ考えがないということでありますが、いずれにいたしましても頑張っていらっしゃる企業あるいは事業主の支援についても、引き続きお願いをしておきたいと思います。  次に、ヘルスケア産業への取り組みについてお尋ねをします。  平成27年度、今年度奥出雲町はエゴマ栽培日本一の町となりました。現在、奥出雲振興を中心にエゴマ、温泉、運動、そろばんを組み合わせ県モデル事業の採択を受けたヘルスツーリズム奥出雲セラピー事業を実施中です。この事業は、奥出雲町のPRあるいはエゴマを初めとする地域資源の活用、健康維持にとってもとてもよい事業と町内外へ好評のようです。ついては、ヘルスツーリズム奥出雲セラピー事業について、町として今後どのように展開をされる考えかお聞きをします。  また、ヘルスケア産業ビジネス化への町としての支援についてお伺いをいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  奥出雲町では、今年度株式会社奥出雲振興が代表となり、民間の協議会をつくり、島根県の島根発ヘルスケアビジネス先進モデル構築支援事業の採択を受け、奥出雲町の地域資源であるエゴマ、奥出雲美肌温泉郷の温泉、自然を利用した登山やウオーキング、伝統産業である雲州そろばんを組み合わせたヘルスツーリズムプログラム「奥出雲セラピー」のビジネス展開を目指しております。このツーリズムは、プログラムを通じて生活習慣病を予防し、脳血管疾病や認知症の予防につなげ、健康志向の方や高齢者をターゲットに観光客、交流人口の増加を図り、雇用の創出と収益を生むビジネスモデルであります。11月には、広島からモニターツアー84名というふうにお聞きをいたしております。実施をし、モニターの皆様から好評をいただいたところでございます。  また、伝統産業である雲州そろばんの活用については脳の活性化に効果があるとされ、65歳以上の方を対象に週1回、大人のそろばん教室が開催されており、最終的には脳のCTスキャンや血液検査を行い、脳機能にどのような効果があるかなど、エビデンスの取得を目指しております。大人のそろばん教室、どうも30名以上御参加されたようにお聞きをいたしておりますが、そろばん教室は来年度も引き続き実施される方向でありまして、エビデンスの結果によっては高齢者交流サロン介護予防教室、高齢者の福祉施設等に取り入れることができないものか、検討をする考えであります。  さらに、エゴマと温泉の組み合わせでは、亀嵩温泉玉峰山荘斐乃上温泉でエゴマを使った料理をメニューに加え、佐白温泉長者の湯でもメニュー化が検討されております。  今回の組み合わせをビジネスにつなげるにはまだまだ課題はありますが、このように少しずつ点が線となり、ビジネス化に向け動き出したところでありますので、町といたしましても実施主体と協議しながら引き続き支援してまいりたいと考えております。  また、ヘルスケア産業ビジネス化については、分野もツーリズムだけではなく、買い物支援や医商連携など多岐にわたる取り組みであります。昨年10月に作成しました奥出雲町まち・ひと・しごと創生総合戦略の中でもヘルスケア産業の振興を掲げており、その支援策として先ほど申し上げました産業創出支援事業補助金を設けたところでありますので、町といたしましても実施主体と連携し推進してまいります。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 藤原和範議員。 ○議員(3番 藤原 和範君) 引き続き支援をしていくとのことでございます。エゴマ、温泉、そろばん等の地域資源組み合わせ活用した奥出雲町ならではの新しい取り組みではないかと思います。お話を聞きますと、協会の皆さんも頑張っておられます。ヘルスケア産業ビジネス化への輪が広がりますことを期待をして、私の一般質問を終わりとさせていただきます。   ─────────────────────────────── ○議長(岩田 明人君) 次に、5番、塔村俊介議員。 ○議員(5番 塔村 俊介君) 塔村俊介でございます。一般質問の機会をいただきましたので、本日は地方創生加速化事業について、町独自の健康、医療施策についての2点を質問させていただければと思います。  まず、第1点目の地方創生加速化事業についてでございます。  地方創生という言葉が昨年来全国あるいは首相のほうから叫ばれておりまして、地方にとっても大変期待するものとなっているというふうに思います。  地方創生については、皆様方さまざまなお考えがあると思いますが、今年度の目玉は何といっても一つは地方版総合戦略をつくるということと、それに対して今般本議会でも予算計上され先般可決されましたが、地方創生加速化交付金をもってどのようなことをしていくのかということが非常に注目されているということかと思います。  地方創生加速化交付金については、全国で県、市町村合わせてですが1,000億円が予算化されまして、1市町村当たり最大8,000万まで事業申請ができるということになっております。まだ本町においても計画の段階で、まだ交付決定済みではないと思いますが、その事業の内容について、奥出雲町は伝統産業観光産業振興としまね留学加速化事業の2点を掲げられて計画を策定され、交付申請をされております。まずはその内容について、伝統産業観光産業振興事業の狙いについてをお聞きいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  地方創生加速化交付金は、地域の仕事の創生に重点を置きつつ1億総活躍社会の実現に向けた緊急対策にも資する効果の発現が高い事業を対象として、国が10分の10で交付金を交付する事業であります。  今回、本町が申請しております神話とたたらの里奥出雲の仕事づくり事業、伝統産業観光産業の振興事業も仕事づくり、いわゆる事業拡大や雇用創出を目的に和鉄を活用したたたらブランドの確立、たたら製鉄に起因する伝統産業の再生、さらにはたたら製鉄を活用した観光振興により新たな仕事をつくり、雇用の拡大を目指すものでございます。  具体的には、和鉄を活用した新たな商品の開発、たたら製鉄に起因するそろばんや刃物産業の販路開拓や新商品の開発、たたら製鉄を活用した観光振興に向けたマーケティングや各種調査、あり方の検討、電気自動車を活用した二次交通対策や松江、出雲からの誘客対策、また外国人の観光客を受け入れる環境を整える一つとして、多言語案内など情報通信技術を活用したインバウンド対策なども含まれております。  さらに、こうした事業を進める上でデザイナーやIT企業の誘致が必要と考えており、今までなかった新たな分野の企業や人材を取り込むことにより将来的には製品やパッケージデザインの改良、さらには情報通信技術を活用した生産性やサービスの向上など町内企業の経営強化や改善にもつながり、地域経済全体の底上げや雇用の拡大にも寄与できるものと期待をいたしているところでございます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 塔村議員。 ○議員(5番 塔村 俊介君) 御説明していただいた内容というふうに認識しておりますが、まず地方創生については地方を元気にしていこうという政策であると思っておりますが、同時にちゃんとやったところはこの後50年100年生き残っていいよと。でも、ここでちゃんと地方創生あるいは戦略が立てられなかった自治体、地域というのはある程度、消滅可能性自治体という言葉もありましたが、自治体単位までになるかどうかわかりませんが、ある程度人が少なくなるような方向で事業をしていきなさいという仕分けの踏み絵のような戦略だというふうに思っています。何としてもここ数年、ここ1年2年3年の間に奥出雲町は必ず残るんだ、仕事の場もつくるんだ、地域としても残るんだという明確なビジョンと実績を残さなければならないというふうに思っております。  その中で、我が町が一番の、どこにも負けない誇りであるたたらを一番のメーンに置かれているところは非常に共感するところであります。その他それに派生する、そろばんについてはまた後ほどの質問の中でやりたいと思いますが、もう少したたら製鉄に関する観光について質問を続けさせていただければというふうに思います。  先ほどの質問の中でもモニターツアーがあるという、その中でもたくさんの声が上がってくると思いますが、我々もそうでございますが、いろんなところに旅行に行くというときのなぜ旅行に行くかというところのモチベーションというか楽しみというのは、一つは体験、どんな景色が見れるかとかどんな体験ができるのか。その点については、たたらについては鉄穴残丘を初めたたらの遺跡も初めとしてさまざまなものが残っていると思います。あるいは刀剣の刀匠の体験があったり、あるいは抜刀での体験があったりというような、ある程度のメニューもそろっているかなというふうに思っております。  もう一つは、やはりそこの地においてそこの地でしか食べれないおいしいものを食べたいなと。こんなもん食べたよと。今はインターネットも発達してますんで、誰でも写真を撮ってそれをみんなにやっぱり自慢したいというようなところがあると思いますが、その辺についても仁多米であったりそばであったり、ある程度のものはそろっているのかなと思います。  ただ、お米については仁多米がどれほどのものかということを皆さん、我々地元の人間は誇りを持っておりますが、外の方にとってはそれがおいしいかおいしくないかということだけで判断されると思いますので、ぜひ食べられる前に仁多米が、誇張表現になるかもしれませんが、東の魚沼、西の仁多米と呼ばれているような大変おいしいお米なんですということはぜひアピールしていただきたいなと。かつ奥出雲で食べる仁多米こそ価値がある。それは水も含めて、延命水を初めとしたこのような水がおいしい地域で炊く米こそここでしか食べれないものですよということを、ぜひアピールしていただきたいなというふうに思います。  その体験、おいしいものを食べるということについては、大変ほかの地域と比べてもアドバンテージ上利点があるというふうに思っておりますが、あと最後にもう一つ、やっぱり旅行先へ行って楽しみは私は買い物だというふうに思っています。一つはそこに行って、中国人の爆買いの例を見ればわかりやすいかもしれませんが、そこに行って買いたいものがある、それを持って帰りたいというのが一つ。あれは中国人でございますので、外国からのお客さんでありますのでまたそれ自体が目的になるかもしれませんが、買い物に派生してお土産、そこに行ってきた、そういうことを周りの人にお土産を伝えながら、こんないいとこへ行ったよって自慢したいというような気持ちがあるように思っております。  以前も触れたことがありますが、奥出雲ではやはりお土産が弱いかなというふうに思っています。今でも坂根のマイタケのところではマイタケは非常に売れている。あるいは仁多米を持って帰っていただいているという状況はありますが、実はお米とかマイタケの生というのは自分で家で食べるにはいいんですが、やはり外の方に見せるというか配るというか、とってはマイタケは生ものでございますので日もちもしない。仁多米は、ちょっとお米をあげるというのもなかなか習慣としてないのであげにくいということがあります。やはり非常に奥出雲に行ったよというようなお土産を開発する必要があるというふうに思っています。  そこで、やはり一番お土産になるのは、一つは加工品もあると思いますが、今回の加速化事業の中にも触れられている一つは刃物、包丁であったり、あるいは日本刀というわけにはいかないかもしれませんが、短刀クラスの家に持って帰れるようなものを買って帰っていただく。私も70歳ぐらいの方を案内したことがありますが、包丁を家で使われているかどうかわかりませんが、高い包丁、2万円ぐらいの包丁を買って帰られたという経験もあります。そのようなぜひ買って帰りたいような包丁、あるいは日本刀を奥出雲町内で、しかも高そうに見えるように売るというか、付加価値をつけて売るというようなお考えというのは今回の計画、あるいは今後の計画の中でありますでしょうか。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  先ほど御説明をいたしましたが、要はやはり今回の地方創生加速化交付金につきましてはたたら製鉄を核とした奥出雲の仕事づくり事業がメーンで、そこからスタートするわけでございますが、やはり和鉄を加工して製品化に結びつけたいというふうなことで、今、これから交付決定をいたしたらば今後さまざまなことを検討して、本当に玉鋼でつくるもの、あるいは和鉄でつくるもの、さまざまなパッケージでデザイナー等とも協議しながら、本当に奥出雲のお土産になるようなものを検討してまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(岩田 明人君) 塔村議員。 ○議員(5番 塔村 俊介君) 商品開発には時間がかかると思いますが、先般少しだけ数量限定で発売されました玉鋼そのものを持って帰っていただく、買って帰っていただくことも含めてまた御検討いただければと思います。  そしてそれにこだわるのは、たたら文化としてのものもありますが、やはり玉鋼が必要とされるからこそ玉鋼、たたら製鉄が続いていくという根本の思いがございますので、ぜひ全国、奥出雲町内でつくられた製品にこだわらず、ぜひまた御検討いただければというふうに思います。  続いて、また加速化事業の中でもう1点触れられておりますしまね留学加速化事業の狙いと、今後の横田高校の魅力化の展開についてお聞きをいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  最初に、しまね留学加速化事業の狙いについて、本事業では教育魅力化に取り組む離島、中山間地の旧町村の広域連携によってさらに県外募集の強化を図るものであり、次の4つの事業を実施する予定でございます。  1つ目でございますが、在校生、卒業生ネットワークの構築を目的として交流事業を実施します。2つ目に、教育魅力化のノウハウを見える化し、関係者の底上げを図るために魅力化ハンドブック作成、育成プログラムの開発を行い、3つ目に島根留学や教育移住の促進に資するプロモーション冊子や動画の作成、最後に県外留学生の受け入れ体制の環境整備を行い、県外生徒募集から受け入れ体制強化を図ってまいります。  また、今後横田高校魅力化の展開については、横田高校では平成23年度から横田高校魅力化活性化事業に取り組んでおりますが、生徒数の減少に歯どめがかからず、平成26年度に1学級減少し、3クラス体制を余儀なくされました。今後は町が一丸となって横田高校の魅力化向上に向け、総合的かつ体系的に進めていくことが重要であると認識しており、3月より横田高校ビジョン策定に取り組み目指すべき将来像を共有し、実践的な体制と役割分担を明確にし、効率的でスピード感のある事業につながるよう努めてまいります。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 塔村議員。 ○議員(5番 塔村 俊介君) しまね留学加速化事業、あるいは横田高校の魅力化の今後の展開についてお話しいただきました。  高校魅力化については県のほうで5年ぐらい前から始まりまして、これも私は先ほどの地方創生ではないですが、県にとっての踏み絵だというふうに思っております。今回の高校魅力化、中山間地、離島、さまざまな学校が取り組んでいますが、ここできちっとした明確な実績、あるいはどういうふうにこの地元の高校を残していくのかという、ここは残ってもいいよと。ここで残ってもいいよというか、入学者数が減ってくるので、入学者数が減ってきた学校についてはこの雲南・奥出雲圏域でいえば例えば三刀屋、大東、横田の中で一つはなくなってもしようがないんじゃないか。なくしていかなきゃ、もう子供の数を考えても、そうなるんじゃないかなというような現実を突きつけられているというふうに思います。  奥出雲町も奥出雲町内この魅力化について、きょうも横田中学校の卒業式でございましたが、校長のほうから横田中学校については卒業生66名中58名が横田高校へ行くというような御報告もいただいて、地元の中でも少しずつ芽が出始めているというところがある一方、まだまだ町内に関しての施策もやらなきゃいけないなと。  もう一つは県外からいかに呼ぶかということについてですが、今ビジョンもつくられているということでございましたが、我が奥出雲町、横田高校が1つだけほかの高校と比べてすぐれているというか利点がある点は、鳥取県、日南と非常に近いという点であるというふうに思っております。遠くから呼ぶ、東京から呼ぶ、大阪から呼ぶということはあると思いますが、奥出雲町にとっての県外は日南町からも呼べるという可能性があるというふうに思っております。  今年度のまだ合格発表があさってでございますが、今年度は日南からの受験者はいなかったというふうに聞いておりますが、ことしお隣の日南町なり日野郡にある日野高校、定員が80名のところで1名割れという近年ではない高い充足率だったというふうに発表されております。その原因は、日南町に知り合いもおるので聞いてみたところ、日南の子は大体日野高校に行かない。大体米子に出たがっていると思っていると。ただ、日野高校のことを悪く言うつもりはありませんが、なかなかあすこでは勉強してその後の展開が見づらいという状況がある中で、進学したい子はどうしても米子のほうに行ってしまう。ただ、ことしはどうしても米子に出れなくて日野に行くしか、行かざるを得なかった子が多かったんでそうなったんじゃないかなということでした。日南中の卒業生30何名余り、少のうございますが、まだまだそこからでも5名でも10名でも来てくれる可能性はあるのではないかなというふうに思っています。  その中で、先般日南町へお邪魔したところ、日南町長ともお会いして町長に直接今お話が行ってるかわかりませんが、日南町長のほうから奥出雲町さんと共同でバスの共同運行をしたいと。それは今は阿毘縁まで一日に3便か4便行ってると思いますが、それを生山まで延長することによって奥出雲、横田から生山まで、生山から横田までというのを相互のバス会社で乗り入れをしながら運行したいというような御提案もいただいたところでございます。  済みません、まだ日南町長から話があったかどうかわからない中で、そのようなことについて検討の余地があるかお伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) お答えをいたします。  私、直接日南町の増原町長からお話を承ったことはございません。きょう初めて今お聞きいたしたところでございますが、以前、私どもが横田高校に入学した当時は、本当に阿毘縁から相当な同級生もいたわけでございます。本当に今、お隣の日南中学校のほうからは生徒のほうも少子化というところで、こちらの高校のほうに進学される方も非常に少ないわけでございますが、そういうお話があれば私も町長とまたお話を聞いて、共同運行が可能であればまた前向きに検討して、生山駅までのことでございますので、私どもも本当に伯備線利用するのも結構ございますので、検討に値するというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 5番、塔村議員。 ○議員(5番 塔村 俊介君) 日南町さんとは四県四郡大会を初めとして今でも交流がございますし、ちょうど今の日南町役場の課長世代の方々が横田高校を出た方が多くいらっしゃるそうで、この奥出雲に関してもシンパシーを感じていただいているというふうに聞いております。  また、今レベルの段階では日南町に道の駅ができますが、そこで奥出雲の商品を置かせてもらう。こちらから置かせてくれと言われたのかちょっとあれですけど、置いてもらうような交流も始まるというふうに聞いております。  生山駅については、瑞風が少しではありますが停車する駅という非常に魅力的なところも日南町にはありますので、市町村合併してからなかなか交流がなかったということもあるかもしれませんが、またさまざまな面で一緒になってやっていくということを御検討いただければというふうに思います。  第2点目に、町独自の健康医療政策について質問をいたします。  1点目に、先ほど藤原和範議員の中にも質問がありましたが、ヘルスケアビジネスを奥出雲振興さんを中心としてこれまで展開されてまいりましたが、これまでの取り組みと手応えについて、何かつけ加えることがあれば質問をいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  先ほど藤原和範議員の答弁の中でお答えをいたしておりますので、省略をさせていただきます。つけ加えることもございません。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 塔村議員。 ○議員(5番 塔村 俊介君) そのヘルスケアビジネスの中身について、もう少し詳しくお聞きしたいなというふうに思っております。  一つは、そろばんを活用したヘルスケアビジネスでございます。先ほど町長からもお話があったように、大人のそろばん教室については受講者も多くて、評価も好調だったことから来年度もするというようなお話もいただきましたが、これをビジネスとして活用するためには、そのそろばん教室がいっぱいできても効果がないとは言いませんが、町内に限られた限定的な効果。あるいはそろばんが認知症にいいよといろんな施設で使われていることは必要だと思いますが、それは町内に限ったことであればそんなに大きな効果は見込めないかなというふうに思います。やはりこれを始められたそもそもの根本というのは、さまざまな場面でそろばんが有用だということが奥出雲町が率先になって明らかにすることによって、そもそものそろばんが売れる。しかも奥出雲町産のそろばんが売れる。そろばんが産業としてこの町に残っていくということが大事だというふうに思っております。そろばんを初めとするそろばんビジネスの今後の展開についてお聞きいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  先ほど藤原議員への答弁の中でも触れたところでございますが、大人のそろばん教室をきっかけとして認知症予防効果による高齢者交流サロン介護予防教室、高齢者の福祉施設などに取り入れることで需要が拡大するものと期待をしているところでございます。  また、供給体制の強化といたしまして、現在新たな人材育成・確保のための人件費について、県事業を活用して補助しているところでございます。  今後につきましては、先ほど議員にお答えをいたしました地方創生加速化交付金の中でもそろばんに関する新商品の開発や販路開拓など、業界とともに総合的に現状を分析し検討しながら、本町の伝統産業であるそろばん産業支援について取り組んでまいりたいというふうに思っているところでございます。  本当に私もこのそろばん業界、昭和40年ごろはこの仁多郡管内にも会社組織のそろばん製造会社が10数社ございました。当時、私も地域の金融機関に勤めておりまして、本当に大きな年商ベースであったと記憶をいたしております。本当にこの10数社の中で、会社の中でも従業員そして家内的に家でのそろばん製造も含めますと1,000人近い方がそろばん業界に携わっておりまして、当時のこの仁多郡管内の相当な売り上げシェアでなかったかなというふうなところでございます。ああして電卓等の普及によって大幅に減少しておりますが、これを本当に文化と申しますか産業と見るか、ちょっとそこらはまだ私も頭を整理しておりませんが、やはりああした従来の本当に産業で潤った時代の少しでも復活してくれるような産業になっていただければなというふうにつけ加えをさせていただきます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 塔村議員。 ○議員(5番 塔村 俊介君) 昨年度、今年度やられまして、大人のそろばん教室については私は画期的だなというふうに思っております。それはそろばんの可能性を今後大きく広げるものだというふうに思っております。  そろばん産業がそもそもなかなか厳しくなったことの原因は、そろばんをやる人がいなくなった。そろばんを会社で使うようになったのはもうとうの昔でございますが、そろばんの子供の数も減っているという中で、そろばんが売れなくなったということが大きいと思います。  それにさらに拍車をかけるのは、そろばんを教える先生がどんどんどんどん全国でいなくなってる。そういうことでそろばん教室も減って、地域からそろばん教室がなくなって、子供が減る以上にこれまでそろばん教室が減ってきたということがあったというふうに思います。  今後の展開については、ぜひ実証的なというか、理論的な医学的なデータがあれば一番いいと思いますが、それをもとに全国のそろばん教室の先生と組んで、こちらへ来ていただきながらどういう効果があるのか研修を受けていただき、どういうふうにそのそろばん教室を始めていくのか、どういうふうにアピールしていくのかというような全国統一のパッケージをつくっていただきながら広めていけば、そろばん教室の先生というのは小学生、中学生相手でございますので、午前中は大体暇というかそろばん以外のことに時間を使っておられる方がほとんどだと思いますので、午前中は大人のそろばん教室、午後は子供相手のそろばん教室ということであれば収入的にも安定して、ビジネスとしての魅力が高まることでそろばん教室が全国でまた維持、広がっていくということがそろばんそのものを売ることにつながるんじゃないかなというふうに思っております。  もう一つは、私も大人というかもう少し大人になってみないとわかりませんが、高齢者の方にとってもしかしたらあのそろばんは少し使いにくいのかなと。もう少し例えば大きい玉、大きいそろばんがあったらやりやすい。あるいは色目についても、もっとはっきりした色のほうが見やすいよと。老眼であってもいろんな目の色素系の方にとってもやりやすいよということがあれば、例えばその新製品の話もありましたが、ぜひ今後はどういうそろばんが使いやすいかというようなことも実証的にやっていただいて、もしそれが高齢者の方に使いやすいということがあれば、大人のそろばん教室が広がったところではそのそろばんを使っていただける。そしてある程度安いものでなくて、高齢者の方ですのである程度この雲州そろばんの価値に合ったそろばんもつくっていけるのではないかなというふうに思っておりますので、また御検討いただければというふうに思います。  次に、ヘルスケアビジネスの中のエゴマによる認知症予防システムビジネスの今後の展開についてお聞きします。  これについては、私も現在の内容については先般「山陰経済ウィークリー」の中で少し取り上げられた程度の知識しかございませんので、今の内容、今後の展開についてお聞きできればというふうに思います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  エゴマについては、引き続き来年度も県が主体となり事業に取り組まれることとなっており、脳機能にどのような効果があるかなどエビデンスの取得についても目指されておりますので、その結果を踏まえて検討してまいりたいと思います。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 塔村議員。 ○議員(5番 塔村 俊介君) エゴマについては、これまでも生産者の方あるいはエゴマの会の方々を初め先般は去年についてはテレビ等のこともあってエゴマの大ブームが起きて、エゴマが足りないというようなことも起こっているというふうに思っております。  エゴマを今後広げていくためには、やはりエゴマ価格の上昇が農業の農地面積あるいは奥出雲町が産地として大きくなっていくためには必要かなというふうに思っております。その点も含めて、認知症予防システム等あればかなり高付加価値の商品が、あるいは高付加価値のエゴマ油ということになっていくのではないかなというふうに思いますので、県とまた協力して進めていただければというふうに思います。  最後に、やはりエゴマにしてもそろばんにしても奥出雲ならでは、この地だからこそできたというふうなものであるというふうに思っております。ほかでやってるよということでなくて、この町独自の政策を打ち出すことが、そろばんでいえば認知症に対する、脳に対する意識の高まりであったり、エゴマであれば健康に対する意識の高まり、こういうことがあるというふうに思っております。
     そんな中で、全国を見ても、あるいは県内を見てもまだまだ実現されていない施策というのがあります。その中の一つに、骨髄移植ドナー支援事業というのがございます。骨髄移植ドナー支援事業というのは、骨髄移植のドナーになった方は基本的には移植する際においては完全なるボランティアで、仕事を休んで入院をして骨髄移植をしてまた帰ってくるというようなものでございます。  私もこのことを全く今まで知らないことがありましたが、数年前に私の古くからの大学、会社時代の先輩が骨髄移植ドナーで登録はされておったんですが、実際にドナーになられた方がおりまして、その際に初めてきっかけを持った中で、その方のどういうふうにやったかということはブログ等でずっと書かれていた中で見ておったんですが、なかなか大変なことだなというふうに思っております。  県内でも浜田、益田、大田しかないという中で、もし奥出雲町で制定されれば中国地方の町村初となる支援事業となり、奥出雲町民の骨髄バンクだけに限りませんが、アイバンクであったりさまざまな医療への貢献事業への意識の高まりにつながるのではないかなというふうに考えておりますが、この支援事業の創設の考えについてお聞きいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  平成25年12月定例会において、議員より同じ質問、御提案をいただいております。  この骨髄移植ドナー支援制度の導入状況でございますが、全国では96市町村、これは平成27年1月現在でございます。既に実施をいたしております。支援制度の内容は、骨髄提供者に対して診察や入院等に要した日数の7日間を上限として、1日2万円を助成する事業でございます。埼玉県では、県と全市町村が協力してそれぞれ2分の1の負担により実施しています。県内では、平成24年4月より浜田市と益田市が、また平成26年4月から大田市が実施しております。毎年1名から3名のドナー提供者の実績があるというふうにお聞きをいたしております。島根県も、平成26年度からドナー休暇支援制度を事業所に対し実施しており、1日当たり7,000円の補助を行っております。  全国の移植希望患者数は、平成27年12月現在で1,495人。うち、県内では9人でございます。また、提供希望者、いわゆるドナー登録者数は、18歳から54歳までの年齢制限がありますが45万6,980人で、うち県内では3,872人でございます。  本町におきましては、当面は県の支援事業を活用し、雲南保健所とともにポスターやパンフレット等により、事業所を主体にドナー登録の啓発に一層努めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 塔村議員。 ○議員(5番 塔村 俊介君) 県の支援制度がございますように、本来は全県的に取り組むべきところがまず最初かなというふうに思っておりますが、県がなかなかまだ取り組んでおらないということに対しては、市町村のほうから先に取り組み始めて県のほうへ事業を促していくというような方法もあるのではないかなというふうに思っております。例えば医療費の無償化であったり、保育料の軽減であったりということは島根県の町村が先頭を切って始めたことで、県のほうにその考え、財源が移っていったということがあったというふうに思います。当面は見守るということでございますが、また検討していただければというふうに思います。  以上で質問を終わります。   ─────────────────────────────── ○議長(岩田 明人君) ここでしばらく休憩をいたします。午後3時に再開をいたします。よろしくお願いします。休憩。             午後2時48分休憩   ───────────────────────────────             午後2時59分再開 ○議長(岩田 明人君) それでは、会議を再開いたします。  ただいまの出席議員数は13名であります。定足数に達しておりますので、休憩前に引き続きまして会議を開きます。  次に、2番、石原武志議員。 ○議員(2番 石原 武志君) 2番、石原でございます。一般質問のお許しをいただきましたので、私は本議会冒頭で述べられました施政方針に対しまして、関連をして4項目質問をさせていただきます。  まず最初に、先ほど来同類の質問があっております。場合によっては省いていただいてもというふうな気もいたしますけれども、質問をさせていただきますが、そろばん産業についてでございます。  町長の施政方針の中に、観光振興伝統産業の振興としてたたら製鉄を活用した観光産業振興やそろばんや刃物製作の伝統産業の振興を目指す事業を経費として計上されております。その中の主なそろばん産業というものの普及についてお伺いをいたしますが、町内幼児園での教育の導入、小学校での授業拡大の考えはございませんでしょうか。  また、老人介護施設等での採用によるヘルスケアに行こうとされるその実績づくり、結果的に事業拡大の道が持てると思いますが、その考えについてお尋ねをいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  初めに、私から老人保健施設等での実績づくりと事業拡大についてお答えをした後、幼児園、小学校での授業導入、拡大については教育長からお答えをいたします。  そろばんは指先を動かしたり脳を使うことから、認知症の予防につながる可能性があります。今年度、株式会社奥出雲振興を中心にプロジェクトチームをつくり、ヘルスケアビジネス先進モデル構築事業を実施しております。この事業では、65歳以上の方を対象に大人のそろばん教室を実施し、週1回、楽しみながらそろばんに触れていただいております。今後、この取り組みについてはアンケートや効果検証を行い、まず高齢者交流サロン介護予防教室などから取り入れていただき、老人福祉施設等にも普及していけばと考えております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 安部教育長。 ○教育長(安部 隆君) 引き続いてお答えいたします。  そろばんを学ぶ上で基礎的な知識として、足し算、引き算、繰り上がり、繰り下がりなどの概念が身についていることが必要と考えます。この点からすると、保育指針、これは保育に関する内容を示した小・中学校でいう学習指導要領、これに当たるものがあるわけですけど、その中では数や数量への興味関心を持たせることは示されておりますけれども、系統的に学習することは行われておりません。数に対して概念が十分でない幼児に対して、そろばん教育を導入することは難しいと考えております。  また、小学校算数科におけるそろばんの授業時間拡大、こういうことについては、現在の教育課程の中では他の学習内容からすると非常に困難であると考えます。  しかし、朝の時間等教育課程外という言い方をしておりますけども、この時間を活用したそろばん教育の導入については、校長会等の機会に話題提供してみたいというふうに考えております。 ○議長(岩田 明人君) 石原議員。 ○議員(2番 石原 武志君) ちょうど2年ほど前になりますが、井上前町長のいらっしゃるころ全く同じような質問を実はしたことがございます。当初は町長は基本的にはそろばん授業の拡充というものは賛成というふうにしながらも、教育長のいわゆる現教育課程の中では非常に難しいというふうな御意見であったように記憶しております。  ただいま御返答いただきまして、教育課程外ででも検討してみたらというふうなお話でございました。先ほど来御意見もございますが、せっかくの産業でございます。大いに振興というふうな面で活用を図っていただきたい、あるいは運動を起こしていただきたいというふうに思うところでございます。  次に、地域活性化対策についてでございます。  NPO等の活動支援に関連をいたしまして、あわせて尾原ダムの対策等あわせてお伺いをいたしますが、まずダム対策として事業の完了後、いわゆる事後支援という形での国の特別交付金等があるかないか。  あわせて、いわゆる完成した後のダム関連事業に対してのアフターフォローなりメンテナンスなりの実例があれば御紹介をいただきたいと思いますし、またそうしたものに対する予算の要求というふうなものにおいての実情をお伺いいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  尾原ダムの事業完了後の国から奥出雲町に対する支援的な性質の交付金はございませんが、固定資産税の性格を持った国有資産等所在市町村交付金として約800万円が交付されております。  周辺のつけかえ、町道維持管理経費などに対する国や県からのダム事業関係として、交付金などはございません。基本的には、国、県、町の管理区分によりそれぞれの負担で維持管理を行っており、本町の予算としては町道などの町が担う管理部分の除草などの業務委託経費として、ダム対策費の水の縁推進事業の中で計上いたしております。  ダム事業の協力者に対しては、国との交渉の調整役として、また生活再建のための宅地造成などの生活環境整備を実施してまいったところでございます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 石原議員。 ○議員(2番 石原 武志君) ありがとうございます。  尾原ダムの関連に係る事業というものは、本町においては布勢地区あるいは三沢地区というふうなことになっておると思います。関連する佐白温泉も含めて、ダムのいわゆる協力者等に対する町からのそうした協力というふうなことの一環としてお伺いをするわけでございますが、いわゆる入湯料について伺います。  現行においては、いわゆる近隣等を含め安価な入湯料となっておるように思っております。先ほど述べましたようなことも含めて、この佐白温泉あるいは亀嵩の玉峰山荘と横田地域にもたくさんあるわけでございますが、温泉を多く有する本町では、そうした町の特別施策をもってでも、この安価な入湯料というものはある程度維持していくべきではないかというふうにお伺いをいたします。いかがでございましょうか。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  入浴料については、本定例議会において玉峰山荘と斐乃上荘の入浴料について条例の改定をお願いをいたしているところでございます。それぞれの施設は、経年劣化により維持、修繕等が増加傾向にあることから、本当にやむを得ず県内の類似する施設の状況を見ながら判断したところでございます。また、佐白温泉長者の湯についても同様に、条例の範囲内で入浴料の再検討をお願いを現在しているところでございます。  今回の入浴料金の件につきましては、値上げ後は御利用の皆様に大変御負担をおかけいたしますが、いずれの施設についても継続的で安定した経営を図ることを目的といたしており、何とぞ御理解と御協力を重ねてお願いを申し上げる次第でございます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 石原議員。 ○議員(2番 石原 武志君) このたび値上げというふうな形で申請がなされております。御存じのように、くどいようでございますが、佐白温泉はそうした形でダム建築に対する協力者のために、ためにというばかりではないと思いますけれども、そうした人のための交流施設であるというふうなことは間違いのないところであるというふうに認識をしております。値上げという方向性もまたこれはやむを得ない一つの施策であろうというふうにも思うところではございますが、玉峰山荘においては500円を超過するというふうなことで、近隣の施設においても600円台というのはありませんし、またお隣の大東町、桂荘においてはいまだ300円で改装後においても維持をなされております。やむを得ないというふうな方向があるといたしましても、例えば年間の利用者あるいは地元の町民にはそうした別料金の体制をとるとか、そうした年券の発行あるいは料金の差別化を図るといったようなことにしていくわけにはいかないものでしょうか。  先般、30数年ぶりという大変寒気がやってまいりました。町内でも多くの給湯器が壊れたり、あるいは給水不可能というふうな状態があってお風呂に入れないという御家庭も多くあったりして、そのときに伺ったときには佐白温泉に入ったわとか玉峰へ行きたよとか、そうしたことはまれにあることではもちろんありませんけれども、そうした地元の皆さんのいわゆる気安く気軽に入れる施設ということで、町民サービスとして大きなものがあるというふうに思うところでございます。そうしたことに対する工夫というものは御指導いただくことができないのかどうか、再度お伺いをいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  本当に値上げ後は町民の皆様方、あるいは県外からお越し、あるいは町外からお越しの顧客に大変御負担をすることは事実でございます。今さまざま検討もいたしておるところでございますが、実施時期等についても検討をいたしております。  先ほど議員御質問の年間パスポートあるいは回数券等は、今後検討もしてまいりたいというふうに思っております。ただ、町民だけ格安にするということにつきましては不公平感もございますけれども、一応ここに御質問ございましたので、これも検討もしてまいりたいというふうに思っております。今即答は差し控えさせていただきます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 石原武志議員。 ○議員(2番 石原 武志君) ぜひ御検討を賜りたいと思います。よろしくお願いをいたします。  次に、いわゆる地元NPO、またみざわの館等管理団体についてお伺いをいたしますが、現在の活動状況あるいはそれに対する今後の経営指導や活動支援についてどのような計画をなされておられるのかお伺いをいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  地元の住民組織の活動としては、佐白地区交流拠点施設、佐白温泉長者の湯の指定管理者であるNPO法人奥出雲布勢の郷、また要害山交流拠点施設みざわの館の指定管理者であるとんぼの会の皆様がそれぞれの施設を運営していただき、尾原ダム完成後の周辺地域の活性化に本当に多く貢献をいただいております。  また、経営指導や活動支援につきましては、指定管理者と協議しながら運営助成など必要に応じて対応しているところでございます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 石原議員。 ○議員(2番 石原 武志君) NPO布勢の郷あるいはとんぼの会ということでございますが、くしくもちょうど同じ時期にこのダムの始まりと同時にできたところであり、三沢の施設は必ずしもダムに直接関係があったものではないかとは思います。ただ、やはり同じように地元の皆さんが、いわゆる素人集団と言っては語弊があるかもしれませんが、地元のいわゆる有志が集まって組織を維持し、また施設を経営しておられます。NPO組織は最近いろいろと形をつくりながらできてきたりしておるわけでございますが、このNPO布勢の郷あるいは三沢のとんぼの会というものにおいてはそうした、私も地元でございますので活動がよく見えるわけでございますが、本当にそれぞれの世話やきの方あるいは理事の方が親身を削って、無料奉仕ですわと笑いながらやっていらっしゃいます。外目で見たお話とは随分違う内容で頑張っていらっしゃるわけでございますけれども、布勢のこの組織においてもことしが5年目を迎えるというふうな形だろうと思います。活動支援のための資金というものはもちろんでございますが、いわゆる経営ノウハウや諸施策の導入あるいは関連づけるそうした指導、コーディネーターあるいはアドバイザー等の人的支援というものが必要であろうというふうに思います。  先ほど町長がおっしゃいました指定管理者と相談をしながらというふうなことでございますので、せっかく生まれた組織でございます。今後につないでいっていただきたいというふうにも思うところでございますので、いわゆる具体的なそうした支援というものをやはり御検討いただきまして、単に経営状態なりあるいは人の動きなりというふうなことだけではなくて、内に入ったそうした指導あるいは育成というものについて、さらなる事業を行っていただきたいというふうに思うところでございます。  再度お伺いをいたします。そうしたことに対する育成ということにどのようにお考えでございましょうか、もう一度お伺いをいたしたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  本当に佐白地区の交流拠点施設、長者の湯そして要害山のみざわの館につきましては、本当にそれぞれの運営をいただきまして非常に感謝をいたしているところでございます。  今、議員御質問の具体的な支援ということでございますけれど、どのような支援をお願いされるか。私、先ほど冒頭で申し上げました。あくまでも指定管理者と協議をしながら進めてまいりたいというところでございます。そういう役員の方々とも、私は直接でもお話し合いをさせていただきたいというところでございます。  お金だけではなくて、やはり必要なものに関しましては町の施設でもございますので何なりとも御要望もいただいて、できることは前向きに検討してまいりたいというふうに思っておりますので、私も長者の湯の役員の方とまた近々面談する予定も入っておると思います。そこらでしっかりと協議をさせていただきたいというところでございます。  ことしの補正予算でも、除雪機の導入もおくれながら導入をさせていただいたところでございます。支援関係、できるものは行ってまいりたいというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 石原議員。 ○議員(2番 石原 武志君) どうぞよろしくお願いをいたします。  次に、教育、福祉の充実についてお伺いいたします。  高校生に対して、もちろん地元横田高校生に限らずでございますが、いわゆる卒業後地元に就職する等の条件で奨学金を新設するとか、そうしたお考えはないでしょうか。また、交通費、通学費の助成、いろんな条件のもとが一つの材料にもなるかもしれません。そうしたことで、学生を誘致あるいは支援していくというふうな、いわゆるなりふりを構わない誘致というものがこの際必要なのではないかというふうな気がいたします。高校生、先般、卒業式にも出席をさせていただきました。ことしは思ったよりたくさんの生徒が地元に就職してくれるということもあっております。ただ、生徒数というものが見通しが非常につらいものもあるというふうなことでございますが、そうした形で今後さらにいわゆる通学のための支援を行っていく、あるいは育てていくというふうなことでのお考えはないかお伺いをいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  高校生に対しての奨学金制度などの創設については、現在高校生に対する支援としては島根県が実施しております就学支援として一定の基準を設け、授業料の納付が不要となる制度を設けております。町といたしましては、町からの直接助成ではありませんが、横田高校後援会を通して通学助成を実施しているところであり、また町内に定住され就職された場合には奨学金を交付しておりますので、さらなる新たな支援制度の創設については考えておりません。  横田高校後援会が実施主体となられ、平成26年度より横田高校への通学者に対しJRやバス通学費を3分の1助成する事業を実施されております。御提案の助成の内容の拡充については、実施主体にお伝えしたいと思っております。  また、学生就学者勧誘については、先ほど御説明しました地方創生加速化事業の中で横田高校の生徒募集の取り組みや今後の考え方をお答えしましたので、省略をさせていただきます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 2番、石原武志議員。 ○議員(2番 石原 武志君) ありがとうございました。  いわゆる高校生、学生生徒というものの募集ということにおいては、なかなか問題がたくさんあります。医療あるいは看護といったような形へのスペシャリストとしての助成といいますか、そうした方への形というものは、奨学制度といったようなものは比較的あるようにも思いますけれども、いわゆる一般人、中でもやはり条件というものは必要になってくるかとは思います。しかし、そうした特にスペシャリストでもない一般の人でも、やはり地元に帰ってきてくれるというふうな道をつくるのは必要ではないかというふうな気がいたしております。  人口減ということの中で、やはり一番の問題になるのはリーダー不足だというふうなことが言われます。そうした形あるいは問題にもとにかく一人でも多くの若者を都会から呼び戻す、あるいはこの地で育てていくというふうな形のためにも、さらに踏み込んだ、先ほども申しますが、なりふり構っていられない形でいろんな発想のもとにいわゆる生徒児童を地元から一旦は送り出してもまたすぐに帰ってこれるような、そんな助成制度というものもお考えいただいたらというふうな気がいたして質問をしたところでございます。どうか一歩踏み込んで、そうした支援制度というものも検討いただけたらというふうに思うところでございます。  次に、高齢者の買い物支援に対して、テレビ電話のさらなる活用策ということで御質問いたしたいと思います。  鳴り物入りで導入したこの施設、制度でございますが、この現状についてお伺いをしたいというふうに思います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  テレビ電話を利用しての買い物支援については、システム改修当初協力店舗数が仁多地域2店舗、横田地域1店舗の合計3店舗でありました。現在は仁多地域2店舗のみの登録となっております。現在、このシステムの利用者はほぼ皆無の状況でございます。テレビ電話の利用者はひとり暮らしの高齢者がほとんどで、画面を操作して商品発注はやはり難しいのではないかと思われます。  並行して行っております高齢者等への買い物支援策として生活交通サポート券を利用した宅配サービスがあり、この事業は1事業者が行っており、わずかではありますが御利用いただいているところでございます。  また、移動販売車による買い物支援事業も2年前の調査では12業者で取り組んでいただいており、移動販売車への購入補助金などに加え事業者への支援策について検討し、できるだけ継続して行っていただきたいと考えております。  そのほか、介護保険サービスを使っての訪問介護事業や介護予防事業として生活管理指導員派遣事業、シルバー人材センターその他民間事業者でも買い物等生活支援を行っていただいております。いずれにしても、今後も地域に暮らす高齢者の多様なニーズに合った買い物支援を検討、実施してまいりたいと思っております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 石原議員。 ○議員(2番 石原 武志君) 昨今、昔からの食料品店あるいは商店、そうしたいわゆる地元のお店の閉店が相次いでおります。布勢地区においても、この3月いっぱいで4店舗が閉店されます。高齢化あるいは売り上げ不振というのが大きな原因だというふうに思われるところでもございます。布勢地区においては開業医の閉院、またそうした商店の店じまいが相次いでおります。いわゆる昔からの商店、食料品店といったものがほぼなくなりました。新たにコンビニエンスストアとか、それからあるいは農協のお店が頑張っていただいておりますけれども、そうした現状の中、いわゆる車社会の中で身近なお店というものはどんどんなくなってきておるわけであります。車の運転をなさる方においては、多少不便でも大型店のほうにというふうになるわけでございますが、お年寄りのいわゆる70代前後の方でしょうか、そうした買い物に夕方になったら出かけていくといったような姿がほぼ見られなくなったというのが現状でございます。  確かにこのテレビ電話、操作方法等も含めてなかなか活用するには高齢者の方では難しい面もあるかもしれません。とにかくあのピッピッピッピッという音がすうほどでもへえ嫌だわとか言われる方もいらっしゃいます。でも、せっかく本町にできた大きな機能を持ったテレビ電話でございます。何か利用できるすべがないものかどうか。安否確認等で活躍はしておりますけれども、そうしたことに対する町全体として取り組む形がとれないものかどうか、ぜひ御検討いただきたいというふうに思うところでございます。
     次に、地元出身者の協力、郷土愛についてお伺いをいたしますが、地元出身者の会、いわゆる奥出雲会というものが幾つか御紹介いただいておりますけれども、この組織の数あるいは内容についてお伺いをいたしたいと思います。  また、そうした中でのいわゆる地元産品等の消費、あるいは人的な交流というものはどのように進められているかお伺いをいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  まず、町出身者会は、東京仁多会関西奥出雲会瀬戸内奥出雲会の3団体でございます。いずれも会員相互の親睦とふるさと奥出雲との交流を図り、郷土の発展、繁栄に寄与することを目的とされ、毎年盛大に総会が開催されております。それぞれの総会には私も必ず出席をさせていただき、奥出雲町の近況をお話しし、楽しく交流をさせていただいております。総会の際には、仁多米を初めお餅や地酒などの特産品をお土産、景品として利用され、大阪では販売もさせていただいております。特に関西奥出雲会は毎年200名余りの会員の皆様が出席され、奥出雲町からは町議会、商工会、連合自治会長様の皆様にも御参加をいただいております。また、親睦会を盛り上げるアトラクションとして、今年度は横田の杜ブラスアンサンブルの皆様に御出演をいただきましたが、郷土芸能団体などの皆様に出演をいただき、人的な交流も図っております。  さらに人との交流を深めることはもちろん、奥出雲町の情報を都市部などで多くの方に発信していただけたら幸いであると思います。そして皆様がふるさとに対しいつまでも愛着を持ち続けていただけるよう、私どもがふるさと奥出雲をしっかりと守り、発展に努めてまいらなければならないと考えております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 石原議員。 ○議員(2番 石原 武志君) 関西奥出雲会というのが一番大きな組織というふうにお伺いをいたしました。  実は、私も御縁があり商工会の立場でだったと思いますが一度、また議員として一度参加をさせていただきました。その折にいろんなお話を伺う中で、同年代の方は残念ながらそんなにおられませんでした。5つ6つ、あるいはそれ以上、やはり組織的に高齢者の方が多いかというふうなように見受けるところでございますけれども、本当に2つや3つならですが、さらにそれ以上の方でも同じ地元の出身者であるということからして大変話が盛り上がり、また皆さんの思われるところは大変地元への配慮、あるいは気配りといいますか、懐かしさといいますか、そうしたのを持っていらっしゃいます。いわゆる郷土愛というふうなことになりますでしょうか。ふるさとを思う郷土出身者の方々、そうした方々にいわゆるこの創生事業、人、仕事、産業、観光振興、そうしたものの展開、あるいは一方ではふるさと納税というふうなこともございますが、このふるさと納税についてはこうした皆さんの中ではどのように扱われておりますか、参考にもし数字があればお伺いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) お答えをいたします。  ああしたふるさと会の会員の中のふるさと納税ということは、別段その会員の中で把握は現在しておりません。名寄せをすればわかると思いますが、必要あればまた調査をさせてお示しをさせていただきます。 ○議長(岩田 明人君) 石原議員。 ○議員(2番 石原 武志君) お金のほうへ直接結びつけるのは、不謹慎でもあるかもしれません。いずれにいたしましても、そうした形でいわゆるこのふるさと、あるいはこの地元の大きな協力者の組織である、団体の宝庫であるというふうな気がいたすところでございます。今後さらに今以上におつき合いを大きくして、地元との連携といったようなことを図っていただきたいという気持ちがしておるところでございます。  今回、幾つかのそうした質問をさせていただきましたけれども、やはりダムという一つの百年の大計ということで、布勢地区あるいは三沢地区においては事業が終了いたし、また今後その中でできた施設なりというものも維持していかれるわけでございます。また、それにより郷土を去られた多くの先輩方々もいらっしゃるわけであります。また、それに限らず京阪神あるいは東京、また近いところでは広島でそうした組織もつくっておられるということでもございます。どうか連携をとりながら今後ますますこの奥出雲町を応援をしていただき、この地方創生に絡めた事業が拡大することを希望なり念願をいたしまして、私の質問はこれにて終了したいと思います。ありがとうございました。   ─────────────────────────────── ○議長(岩田 明人君) 次に、1番、内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) 内田雅人でございます。通告に従いまして、今回大きくは4点について一般質問をいたします。  まず、子供を産み育てることへの支援の体制整備と浸透について町長にお聞きいたします。  地方創生のための総合戦略にありますように、この奥出雲町を本物の幸せを実感する希望の地にするには、やはり子育て世帯の経済的、心理的負担を軽減する仕組みのさらなる充実が求められます。未来に希望をつなぐ町として、子供たちの未来にかかわることは特に手厚い支援体制が必要です。  今回、来年度予算にて総合的な支援体制の整備の一つであります結婚・子育てコンシェルジュ制度の創設に向けて予算化されたということは、大いに評価するところであります。これによって、子育て支援課だけでなくて町民課や健康福祉課、奥出雲病院、教育総務課など多くの課や関係機関にわたって結婚、子育てについての諸問題への対応というものが一本化される。情報提供も積極的に行われることになるということを期待いたします。  これについてお聞きしたいのは、相談窓口となるコンシェルジュ、どういった人材を充てていくのか。この制度がしっかり機能するには、そこが非常に大きな要素になると思います。共感できる、余り世代、年代離れてないほうがいいのかなという気もいたしますが、この結婚・子育てコンシェルジュ制度の創設に向けて、現在の状況と方向性について町長にお聞きいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  結婚・子育てコンシェルジュ事業は、これまで結婚、妊娠、出産、子育てといったさまざまな場面において、これに係る相談や情報提供が各課別の対応となっていました。そこで、結婚から子育てまでワンストップで相談や情報提供ができるように総合案内人という意味を持つコンシェルジュを配置し、結婚から子育てまでの相談を一体的に受け付けるとともに、適切な支援制度や関係機関などの情報提供を積極的に行っていきたいと考えます。  次に、創設に係る現在の状況でございます。事業費は、県のしまね・結婚子育て市町村交付金の活用を予定しています。また、コンシェルジュの人材や関係機関等の調整方法など、具体的な組織の検討を行っているところでございます。  特に人材については、相談者との関係はもちろん他機関とのコーディネーターとしての役割も期待されているところでございます。ともに悩みを共有できる同世代から人生経験が豊富なベテラン世代まで、幅広い人材の確保に努めたいと思います。  また、子育てや結婚の幸せや苦労などが率直に語り合えるコンシェルジュが身近なパートナーとして存在することが、町内の結婚や子育てへのさまざまな理解や意識を深め、豊かな地域づくりの機運の醸成につながることと期待をいたしております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) わかりました。  やはり町長答弁から、非常に大事な制度になるという印象を持ちます。総合案内人。結婚、子育てについてワンストップで相談できる非常に大事な制度になると思います。  まだまだこれからというところだと思いますが、ちょっと参考に取り上げたいのは、これについてこの奥出雲町のコンシェルジュ制度創設について参考になるなと思うんですが、出生率、平成17年のときに1.4%から平成26年には2.8%と10年もたたずにV字回復した岡山県の奈義町です。今、メディアでもたびたび取り上げられていまして、町としてはっきりとした子育て応援宣言というのを掲げている町です。地域全体で子育てを支えるということを約束している町です。総務課のお方に話を聞いたんですけども、子育て全般に対して相談するあちらはチャイルドホームという呼び方をされるそうですけども、その仕組みが非常にしっかり機能しているなと。それが非常に大きいんだということをおっしゃいました。相談員の方、奥出雲町でいうとコンシェルジュということですが、30代の方が2人、40代前半の方1人の合計3人で、みずからも子育て中の方。もともと町外の出身の方で、地域になじめるかといったIターン者の気持ちもわかる人材だということです。  このチャイルドホームは、役場から50メートルぐらい離れたところにあるそうですけども、小さいお子さんを連れた本当に多くのお母さん方が平日たくさん訪れられるそうです。親にとって非常に心強い仕組みができているということです。町長が先ほど答弁されたのも、そういう仕組みを目指されているというのが非常によくわかります。  この結婚・子育てコンシェルジュ制度創設に当たりまして、奈義町のこのチャイルドホーム、どのように機能しているか、どういう方が相談員されているか、実際に目で見て実際に聞いて結果を出している自治体ですので、視察されたらどうかというふうに思います。  次に、総合戦略の中の子育て支援の施策に、就業資金貸与制度の創設ということも盛り込まれております。先ほど石原議員の質問の中にも高校生の支援ということがございまして、それともしかしたら同じ答弁になるのかわかりませんが、この就学資金貸与制度というのが高校生なのか、あるいは大学生なのか。今の現状と方向性をお答えいただきたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  高校生への支援制度につきましては、先ほど石原議員にお答えしたとおりでございますので答弁を省略させていただきますが、私もこの奈義町役場のほうに直接電話をして確認をとりました。昨年度は6万円、今年度からは10万円に引き上げるということもお聞きして、これは全ての世帯に就学金というふうなことでお話を承ったところでございます。  ただ、この奈義町には県立高校はなくて、隣町にあるということをおっしゃっておられたところでございます。これはちょっと余談でございます。一応石原議員にお答えしたとおりでございます。  また、医療費の無料化を高校まで拡充することにつきましては、他市町村や国の動向を見きわめながら検討していきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) 総合戦略のほうに書いてあるこの就学資金貸与制度というのは、先ほど……。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 総合戦略に掲げておりますのは大学生での就学金制度でございますので、高校生ではございませんので御了承いただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) 大学生への支援ということで、どういった方向性か、もしある程度決まっていればお答えいただければと思いますが。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  今後検討いたします。 ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) わかりました。非常に大学生の支援というのも大事なことだと思います。  先ほど町長おっしゃいましたけども、奈義町の例、私も高校生の就学支援金というのを聞きまして、やはりあちら高校生を持つ家庭への支援というのが非常に充実してるなと。奥出雲町も子育て支援というのは非常に充実しているほうだと思うんですけども、そこの点が大きく違うように感じます。  町長おっしゃいました就学支援金、聞きますと年間6万円というのは少ないんじゃないかということで、4月から当初予算で私は9万円と聞いたんですけども、ちょっとどっちが本当かわかりませんけど、9万円にふやす予算を立てたというふうに聞きましたけども、さらに医療費も高校生まで無料、ワクチン接種も無料。お金をかけてるわけですけども、財源を聞きますと人件費を中心とした経費削減はもちろんだけども、予算配分への町民の理解が非常に大きいということはおっしゃっていました。合併を選ばなかったということで、町民全体に危機感がある。それが地域全体で子育てをしていくという意識につながっているということです。  就学支援を受けた家族、高校生本人もやはりそういった支援を町から受けているというやはり恩を感じるというのが非常にあるそうで、そこまで考えてなかったそうですけど、やはりUターンを意識するという学生もふえているというのがあるそうです。  実際、結婚して子供を産み育てるということを考えたときに、非常にやっぱりそういう将来高校、大学と教育に非常にお金がかかる現状がある中で、やはり経済的な不安を感じるというのはもっともな心理だと思います。親もみずからが進学する中で実感をしてきて、2人は無理だ、3人は無理だということで出生率を下げてる一つの要因であることは間違いないと思います。  奥出雲町で16歳から18歳が聞きますと350人今いて、仮に就学支援金を同じ条件で実施した場合年間2,000万円ということになります。実際は高校生だけなんでもうちょっと低いかもしれませんが、これをどう見るかということだと思います。無駄と思うか未来への意味のある投資と考えるか、一つのやり方だと思います。こういったことも検討に値するのではないかと思います。  それから、住まいへの支援というところも大きなポイントになっております。これもちょっと奈義町の例を申し上げますと、非常にデザインにもこだわった町営の一戸建て住宅を町有地に過疎債を使って新築をして、40歳以下の家族世帯にだけ格安の賃貸で提供しているということだそうです。それが非常に人気があるということです。ポイントは、デザインにこだわった一戸建てというところだそうです。そういった魅力ある住まいを提供。奥出雲町もいろいろ住まいの助成ありますけども、子育て世代に限ったそういうデザインにもこだわった魅力ある住まいの提供。これについて、町長のお考えをお聞きいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  子育て世帯の住まいへの支援については、これまで世帯用公社住宅の建設や3世代同居する住宅の建築等への助成を行っております。今後は住宅の需給バランスを考慮しながら、次期過疎地域自立支援促進計画にも掲げておりますが、子育てに配慮した住宅の整備に努めてまいります。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) わかりました。若い子育て世代が非常に魅力を感じる住宅を目指していただきたいと思います。  今回、子育て支援について最初に質問させてもらっていますけども、どうしても自治体の施策というのがいろいろな立場の方がいる中で、やはり広く満遍なくということにやはりなりやすいというのがあると思います。ですけどもやはり私が思うには、地方のこれからというのはとがりを出していくということが大事じゃないかなというふうに思います。全てにそこそこじゃなくて突出した特性というか、メリットというか、それがはっきりしている自治体というのは自分が希望に合うところを探すときに見つけやすい、引きつけられる、生き方を選択する時代に応えられる自治体にならなければならない。  奈義町は、子育て応援というはっきりしたタグをつけています。ホームページでも非常にそれが強調されて出てきますのですぐわかりますけども、そういったように伸びている自治体ははっきりした戦略のタグづけができてる。奥出雲町では何ができるか。住民サービスの何に力を入れてる自治体なのか。成長戦略を明確に定めて、やはりアピールすることだと思います。  ちょっとそれましたけども、子育て支援の最後、子育て支援策の浸透のためにというとこで、子育て支援の内容とか交流の場などのスマートフォンを活用した情報提供システムの構築ということも、取り組みの方向性として総合戦略に示されております。これも非常に大事なことだと思いますし、評価するところです。やはり手元で情報が手に入る便利さになれた世代への情報提供、スマートフォンを活用すべきだと思います。これについては、どういったシステムにされる予定か。お金をかけずに既存のツールを使ったシステムというのも今はできるわけですけども、町長のお考えをお聞きいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  情報提供システムの構築につきましては、各課で実施している子育て支援事業を取りまとめ一元化いたしました。そしていよいよ来月の4月1日から、町内はもとより全国どこからでもお手持ちのパソコンやスマートフォンから育児を応援する行政サービスガイド、ママフレ奥出雲を検索いただくと、いつでもごらんいただけます。U・Iターン希望者の方、これから結婚や子育てを考えていらっしゃる方など、多くの皆様に御活用いただきたいと思います。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) ママフレ奥出雲を検索すると、全部施策がすぐぱっと出てくるということですかね。なかなか子育て世代が、そういう年代の方が情報がわからないということをよく言われます。このママフレ奥出雲、パソコンで見るときはきれいに出ても、スマートフォンで見たときにちょっとパソコンみたいにちっちゃい字で出ると非常に見にくかったりする。今、そのページがスマートフォン対応になってるかどうかというのも非常に大事なとこだと思いますので、それもあわせてお願いしたいと思います。  2つ目の質問に関連してきますので次に移っていきますけども、適切な媒体を用いた情報発信をということで、現在情報収集にスマートフォン、インターホンを利用する人が非常にふえている中で、私は町として情報発信の媒体を見直すときではないかというふうな思いがしております。旧来の広報や有線放送、テレビ告知、それが生活サイクルに入ってない世代も多い現状が今あります。先ほどの子育て世代もそうですが、特に若い世代、町の施策あるいは災害等の状況などがわからないという声も聞きます。旧来の広報、有線放送、テレビ告知も当然大事ではありますけども、そういう若い世代がわからない。そのままでいいのかといえば、そうではないと思います。  情報の入手手段をめぐる環境が大きく変化する中で、そういった空白になってるターゲットに対して適切な媒体を用いたきめ細やかな対応というのが不可欠だと思います。これに関しては雲南市と美郷町さん非常に上手にやっておられまして、SNSを使った情報発信、住民向けの告知であったり観光イメージ戦略であったり、これは奥出雲町もぜひやるべきではないかと。もう1円も予算を使わずに、既存のツール、フェイスブック、LINE、インスタグラムを使ってタイムリーな情報発信をしている自治体が今非常にふえている。  雲南市役所の公式ページは6,000人がフォローしていますけども、1月24、25、寒波のときも断水や大雪での交通規制などの情報をその市の公式のフェイスブックページに即座にアップして知らせている。そういったように、メリットはタイムリーにすぐ更新できるというところがメリットでありますし、受けるほうもどこにいても手元ですぐ確認できる。そして一方通行ではない。そしてお金がかからない。逆にデメリットというのは労力ということになると思いますが、せいぜい二、三十分、なれればもう5分、10分ぐらいなことで更新できますけども、逆にホームページというのは今見なくなってきているという現状です。  今の時代はそうなっているということで、また今後変わっていくだろうと思いますけども、そういうふうに時代に合わせた適切な媒体を用いた情報発信をぜひしていただきたい。  今、フェイスブックでいえば奥出雲町でも定住の奥出雲、観光の奥出雲ごこち、地域おこし協力隊などのページがつくられています。ですが、町全体の総合的な公式ページがない。これはやはり課をまたがることだからなのか、横の連携とやはり上の意思というのが必要だから、今できてないのかというふうに思います。  美郷町は企画財政課に担当が1人いるそうですけども、その方だけじゃなくて各課からもお知らせがあるときにその町のページに記事をアップする仕組みだそうです。フェイスブック、LINE、インスタグラム全て美郷町は今やっておられますけども、非常に小まめに積極的に発信されております。  それ全部とは言いませんが、予算も要らずメリットも多いことだと思います。これはやる気さえあれば奥出雲町もできるのではないかと思いますが、町長、いかがでしょうか。 ○議長(岩田 明人君) 川本総務課長。 ○総務課長(川本 健二君) お答えいたします。  先ほどは雲南市、美郷町の例も引き合いいただきまして、非常に参考にさせていただきました。  それでは、奥出雲町を含めまして県内19の市町村と島根県の計20団体全てが自身のホームページを持ち、うち12団体がフェイスブック、ソーシャルネットワークワーキングサービス、いわゆるSNSを利用している現状にございます。奥出雲町では、先ほど議員おっしゃいますように地域振興課の定住情報サイトによりますおくいずもん、それから観光文化協会によります観光情報サイトの奥出雲ごこちをフェイスブックに運用しておりまして、さらに議員お話にありました地域おこし協力隊においても現在進めているような状況でございます。  多くの町民の皆様や町内各種団体の皆さんに現在SNSを利用して奥出雲町の情報発信をしていただいておりまして、町といたしましても非常に現在感謝をしているような状況でございます。こういった町だけでなく、町民の皆さんが多数参加されるような情報提供もあってはよかろうというように思うところでございます。  観光情報の発信につきましてはSNS対応ができつつありますが、住民向けの周知方法については御指摘のとおり改善の余地がまだあると思います。担当課としましても十分な検討を加えた後、関連課とも協議をしながら進めていきたいというように思っております。  他市町村のSNSの運用状況を見ますと、イベントの開催告知、その結果報告、その自治体に関する記事のリンクが中心でございまして、行政事務に関するお知らせ、新しい制度の告知など住民サービスに係る周知の利用は余り見たところ見受けられないように感じたところでございます。  また、現在の本町のホームページが先ほどお話にありましたようにスマートフォンが普及する前から運用したものでございまして、非常に使い勝手についても御意見をいただいておりますので、改善の余地があろうかというふうに思っております。  住民向けの情報提供の手段につきましては、まずは今後ホームページの運用の改善、それから電子機器の利用になれておられない住民の皆様向けに、広報紙などの旧来の周知方法とのバランスをとりながら改善をしていきたいというように考えております。  担当課としまして、先ほど議員御指摘の情報発信あるいは情報提供について、ツールをどういうふうに生かしていくのかというのが最大必要なことだというふうに考えております。今後ともまたいろいろな場面で御指導いただきたいと思います。 ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) 私もフェイスブックというのを活用しておりますけども、いろんな効果というか町がやった場合にあるんじゃないかなと思います。町内の方の必要な暮らしの発信というか、情報をタイムリーに得られるというのはもちろんですけども、町外にいる奥出雲町がふるさとの方、出身者の方、この奥出雲町のページとつながればいつでもふるさとの情報が入ってくる。Uターン、Iターンにつながるとかそういうわけではないですけど、即つながるとかいうことではないですが、町外、県外、観光やイベントのPRももちろんさっき総務課長おっしゃいましたけどできると思います。奥出雲町のそういうページとつながっている方の私は郷土愛といいますか、愛着が非常に湧くといいますか、そういう面が非常にありまして、そういう効果もあるんじゃないかなと思います。難しいもんじゃないですので、町長が連携してやれと言われればすぐできるんじゃないかと思います。  それでは、次の質問に移ります。  3番目の質問ですが、7月の参議院選挙から選挙権年齢が引き下げられまして18歳以上となります。全国で240万人に新たな選挙権が与えられたということです。高校生にも、社会を動かす主体として振る舞う道が開かれたということです。このことに対する所見を伺います。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  18歳以上の皆さんに選挙権が与えられ政治に参加できることは、若い世代が社会、地域とのかかわりを自身のこととして身近に考えることができるきっかけになると思います。対象となる皆さんには、与えられたこの権利を無駄にすることなく、現代社会にあるさまざまな問題、課題に興味関心を持って投票されることを期待をいたしております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) 同じ質問を教育長、よろしいでしょうか。 ○議長(岩田 明人君) 安部教育長。 ○教育長(安部 隆君) 御質問にお答えいたします。  町長の答弁とそう変わりはございませんが、非常に意味があることだと思います。  選挙は政治参加の最も重要な手段とも言われております。今回予定されている高校生による投票、これについてはどのように投票なされるのか、どういうふうに選挙運動が展開されるのか、そういう実態を把握しながら注意をし、知っていきたいというふうに思っております。以上です。
    ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) わかりました。ぜひ与えられた権利を無駄にすることなくということで、そう思います。  私は、これを機に若者の投票率を上げていくという点で意味があるのではないかと思います。政治に関心を持てと言われても、やはり政治にかかわれる機会なくして不可能。投票に行けと言われても、誰に入れていいかわからないというのがあると思います。高校あるいは中学校から政治参画の意識を高めないと、実際政治家を選ぶというのは難しいと思います。今まで成人するまで主権者教育という機会がなかったと思いますけども、総務省から選挙権年齢引き下げに伴って指針が示されていますけども、そういう点で18歳選挙権は意味があるのではないかと。  これに対して、実際学校ではどのように対応されているのかをお聞きいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  高校生への選挙啓発、主権者教育については、備品の貸し出しや模擬投票支援などの協力体制について、奥出雲町選挙管理委員会から島根県選挙管理委員会を通じ島根県教育委員会へ情報提供を行っており、横田高校では4月以降の実施を調整されていると伺っております。  なお、中学生への主権者教育については、社会科の授業で行われる内容を踏襲することとなりますが、高校生の選挙へのかかわり方も踏まえて町教育委員会と対応を検討したいと考えます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) これについて、教育長は何かありますでしょうか。具体的に学校で行われていること。 ○議長(岩田 明人君) 安部教育長。 ○教育長(安部 隆君) 先ほどお答えしたことと若干ダブりますけれども、今回における高校生による投票の実際とか選挙活動の様子をまず把握したいなというふうに思っております。その様子を把握し分析する中で、中学生に係る教育の検討を進めていきたいというふうに思っております。  場合によっては、奥出雲町子供議会というようなものも必要になってこようかなと。その際には、また議員の皆様と相談しながら中学生にとって意味のある活動ができたらなというふうに考えております。 ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) わかりました。  総務省が出してる「私たちが拓く日本の未来」という副教材をちょっと見ますと地域課題の見つけ方というところがありまして、その中で地域の課題を見つけて模擬議会を開くとか模擬投票をするとかというのが出てきます。横田高校もここから1.5キロぐらいですかね、中学校も非常に近いわけですけども、この議場へ来れるということもメリットなのかなと思います。先ほど教育長おっしゃいましたけど、奥出雲子供議会ということで実際地域の課題、中学生、高校生が感じる地域課題、実際に町長に質問、提案するというのも政治にかかわれる機会なのかなと思います。魅力化の一つにもなるのではと思います。  最後の質問に移ります。おとどしの12月議会での一般質問で、空き家対策特別措置法の成立に伴う対応を聞きました。計画の作成や条例制定を前向きに検討すると町長の答弁がございました。これに関しての進捗状況をお聞きいたします。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) 御質問にお答えをいたします。  平成26年の12月の定例会におきまして、内田議員より御質問のございました空家等対策特別措置法の対応についてお答えをいたしたところであります。  その後、条例制定に向けては国や県が主催します研修会などに参加し、他の自治体の状況や事例を参考に内部の体制についても検討してまいりました。その結果といたして、新年度から条例制定に向けて本格的に検討することといたしております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) 新年度から条例制定に向けて本格的にということです。非常に早急な対応が必要なことだというふうに思っておりますが、実際にそうすると特定空き家等の調査あるいは特定空き家という指定というのはいつごろになると思われますでしょうか。予想でいいと思います。お願いします。 ○議長(岩田 明人君) 森長地域振興課長。 ○地域振興課長(森長 洋二君) ただいまの御質問にお答えをいたします。  来年度から、本格的にその条例制定に向けての体制とか条例の制定に向けての作業に入ります。来年度内のところで条例制定というふうになれば、29年4月1日以降というような施行になる可能性があろうかというふうに思っております。  早急にやる場合、例えば年内に条例を制定してもやはり皆様への周知期間というのも必要になろうかというふうに思いますし、調査の期間というのももちろん必要になろうかと思っておりますので、そのあたりは本格的に作業に入った中で、最終的にそういった特定空き家が特定できるような作業については具体的にいつごろというのは再度その中で検討されるものと考えております。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) あと1年ぐらいということになるんでしょうかね。かなりちょっとおくれているのかなという印象を受けますが、この件に関してはやはり早急にという思いがありますので、今回また質問させていただいたわけですけども、全くそれに対して前回質問したことに対して報告がないということでしたので、何ら進展してないのかなというふうにも捉えておりました。  この空き家等対策については他の議員からも質問が出ておりましたし、以前、去年の3月議会でも私、健康づくりと予防に対するインセンティブの付与についての提案もさせてもらいましたけども、検討するという答弁でしたけども、それもちょっとどうなっているかわからないということですけども、やはり議会において検討すると答弁された質問に対しては、何らかの形でフィードバックがあってもしかるべきではないかと思います。  余りこういう揚げ足を取るようなことをやりたくないわけですけども、言いっ放しにもしたくない。何らかの進展があったとき、あるいは検討したけどもこういう理由で見送ったというそういう報告があれば、じゃ次どうしようかという発展的な方向にもなると思います。しかるべきときに全員協議会などで報告をしていくような仕組みにすべきではないかと思いますが、町長、いかがでしょうか。 ○議長(岩田 明人君) 勝田町長。 ○町長(勝田 康則君) お答えをいたしますけれど、これは今回の質問事項に限らず全てのことでお答えをさせていただきます。  こうして空き家につきましては27年度について条例化に向けての研修を重ね、情報収集などの取り組みを行いましたので、状況として議会へ報告すべき事項もなかったところでございます。今後本格的に条例化に取り組むに当たっては、議会に重要事項について報告などが必要な状況となれば報告したいと考えておりますので、御理解と御協力をお願い申し上げます。以上でございます。 ○議長(岩田 明人君) 内田雅人議員。 ○議員(1番 内田 雅人君) ぜひこの一般質問がアリバイ的なものにならないように、より発展的なやはり議論になるように、そこはやはりお互いに考え続けていかないけないと思います。  以上で私の質問終わります。   ─────────────・───・───────────── ○議長(岩田 明人君) ここで皆さん方にお諮りをいたします。本日の会議はこれにて終わりたいと思いますけれども、いかがでございましょう。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(岩田 明人君) 御異議なしと認めます。よって、本日は延会なしと決しました。  なお、あす3月16日9時30分より議場で開会をいたしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  以上で本日は終わります。             午後4時37分散会   ───────────────────────────────...