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平成21年第1回定例会(第3日 3月18日)

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  1. 奥出雲町議会 2009-03-18
    平成21年第1回定例会(第3日 3月18日)


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    平成21年第1回定例会(第3日 3月18日) ────────────────────────────────────────────  第1回奥出雲町議会定例会会議録(第3日)  平成21年3月18日(水曜日) ──────────────────────────────────────────── 議事日程・本日の会議に付した事件                         平成21年3月18日 午前9時30分開会   ──────────────────────────────────────────── 日程第1 一般質問 ──────────────────────────────────────────── 〇出席議員  (21名)     1番  山 根 里 美     2番  藤 原 友 征     3番  藤 原 充 博     4番  村 尾 明 利     5番  大 垣 照 子     6番  若 月 忠 男     7番  高 橋 正 知     8番  景 山 孝 志     9番  小早川 正 彰    10番  内 田 正 男    11番  岩 田 明 人        欠   番    13番  松 﨑 正 芳    14番  吾 郷 益 已
       15番  渡 部 雅 男    16番  三 成 輝 夫    17番  若 月 康 男    18番  目 黒  聰    19番  福 本  修     20番  松 﨑 幸 二    21番  藤 原 德 夫    22番  千 原 祥 道 ────────────────────────────────────────────                 欠席議員(なし) ────────────────────────────────────────────                 欠  員(なし) ──────────────────────────────────────────── 〇説明のため出席した者の職氏名    町 長    岩 田 一 郎   副町長    和 泉 一 朗    教育長    若 槻 愼 二   総務課長   佐佐木 幸 雄    企画財政課長 小 倉 義 幸   病院事務長  横 田 和 男    情報政策課長 坂 平  海    農林土木課長 石 原 敬 士    町民課長   植 田 一 教   健康福祉課長 尾 方  豊    農業振興課長 糸 原  敬    教育課長   川 本 健 二    企業経営課長 野 原 万寿老   水道課長   稲 垣 和 利    地域振興課長 堀 江 嗣 之   出納課長   藤 原  努    税務課長   吉 川 孝 司   建設課長   松 島 昭 雄 〇事務局出席職員職氏名    局  長   山 根 道 人   書  記   渡 部 恵 子 ────────────────────────────────────────────   午前9時30分開議 ○議長(22番 千原 祥道議員) そういたしますと、ただ今の出席議員数は21名であります。  定足数に達しておりますので、ただちに、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配布したとおりであります。 ──────────────────────────────────────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(22番 千原 祥道議員) 日程に入ります。  日程第1、一般質問を行います。最初に若月康男議員。 ○議員(17番 若月 康男議員) はい。 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、若月議員。 ○議員(17番 若月 康男議員) それでは一般質問をさせていただきますが、本年度の予算を決定いたしますこの3月定例議会でございますけれども、一般質問トップバッターをさせていただきまして、質問の機会を与えていただきまして、これから質問をさせていただきます。  まず岩田町長の勇退ということを受けまして、したがいましてこれが岩田町政の最後の一般質問になるのではないかというふうに思っておるところでございますが、よろしくご回答のほどお願いいたします。  この不況をどう乗り切るか、今後の町政の施策について伺います。  私は12月定例議会におきまして、この度のアメリカ発の不況につきまして本町の状況についてお伺いをいたしました。その時の町長答弁は、誘致企業等については大きな解雇とかはなく、もしそのような状況になれば町としても雇用の場づくりに努めるとの回答でございました。  それから約3ヶ月、今、各企業、地元商店、また地場産業であります算盤製造業工芸品製造販売関係縫製関係等、全ての業種においても悲鳴にも似た声が上がっております。また大工さん、左官さんはじめ、建築関係業種におきましても同じであります。  今回支給が決定いたしまして、今皆さんの手元に行き届いておりますプレミアム商品券、あるいは間もなく支給されます定額給付金制度が少しでも地元商店関係者、また色んな立場で朗報になればと思うものでありますが、現状からしますとなかなかこれがすぐ効果を表すというようなことにはならないのではないか。むしろ一時的な焼け石に水程度のものではないかというふうに心配をいたしておるところでございます。そういうことからしますと、これからも政府の二段、三段の景気浮揚策が求められているところでございます。  しかし今一番必要な施策は、町内の物販業、あるいは算盤製造業をはじめ、地元中小企業への支援であります。  特に一家を担う、また家族で事業をやっていらっしゃる皆さんへの支援も大変大事になってまいります。そういうことからいたしまして、本年度も預託金制度がございますけれども、こういうものを利用することが大変大切になってくるのではないかというふうにも考えられるところでございますが、商工会等を通じての資金の支援とか、あるいは今言いました銀行への預託金の増額等であります。  また第二、第三のプレミアム商品券の発行とか、色々な施策が考えられるところでございますが、ちょうどこの時期に岩田町長がご退任になるということになりまして、大変これからのことも心配されるところでございますので、新町長へのしっかりとした引継ぎをお願いしたいというふうに思います。  有機的施策の実施により、町内の商店街や地場産業業者をはじめとし、地域全体が不況からの脱出が出来ますことを期待し、当面のこれらの対策につきまして町長のご所見をお伺いをいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、町長。 ○町長(岩田 一郎町長) 若月康男議員さんの質問にお答えいたします。  この不況をどう乗り切っていくか、今後の町の施策についてでございます。  ご承知のとおり、昨年秋のアメリカ金融危機に端を発した世界同時不況は、外需に依存しておりました我が国経済に大きな影響を与えております。  本町における雇用状況につきましては、誘致企業10社の正社員総数は、2年前の628人から現在は619人とわずかに減少しておりますが、今後の景気動向によりましては、企業の資金繰りや雇用に一段の影響を与えるものと危惧いたしておるところであります。  その対策として、町では本年度予算において緊急雇用対策創出事業として約3,700万円、3年間事業でありますふるさと雇用事業として約1億1,200万を国に要望しておりまして、新たな雇用、就労の場の確保に努める考えでございます。  さらに、生活対策臨時交付金事業として、商工会と連携して、20%の特典付き商品券を発行いたし、1億8,600万円の、町内での使用によります経済効果を期待いたしておるところであります。  また、定額給付金は約2億5千万円余を予定しておりますが、自治会長の皆さんのご協力をいただき、支給開始は3月23日を予定いたしております。新聞によりますと、県下市町村トップの支給とされておりまして、出来るだけ早く支給することが皆様の生活支援と同時に消費需要を喚起し、大きな景気刺激策となるものと考えております。  また、町においても土木建築工事を補助金、有利な起債を導入いたしまして、積極的に現在発注いたしておりますし、また、大工左官業の方々の仕事の一助にでもなればと、飲食店、小売店の店舗改装についても上限1軒あたり250万円の補助金の支給も行ない、現在、3店舗で改装が行われ、さらに、下水、浄化槽の宅内接続改修工事をしていただく家庭に対し、10万円の補助金の支給を行ないましたので、現在、横田地区14戸、仁多地区12戸で工事が実施されているところでございます。  また、企業を退職された皆さんの雇用についても有線放送で募集いたしておりまして、給与についても出来るだけ高くし、国営開発開パイの荒廃しました畑の、木や草の除去や、道路沿いのかげ切り、あるいは河川浄化等、出来るだけ希望の仕事に就いていただくよう対応しておりますが、14日、15日東京で開催されました雇用相談にも森林組合にお願いをいたしまして、職員が3名出席していただき、県下市町村では、本町のみ、出席、求人相談していただいたところであります。  また明後日、20日には、麻生総理、また官房長官関係大臣日銀総裁経済諮問会議の皆さんと、追加する経済対策について、橋下大阪府知事東国原宮崎県知事ほか、数名の中の1人に選任されましたので、出来るだけ過疎地、山村の景気の実情、また今後の経済対策について要請をして参る考えでございます。  今後の景気対策については、国の二段、三段の施策が実施されましたら、国の動向をみて、新しい執行部で対応していただきたいと願っているところであります。以上で答弁を終わります。              〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、若月議員。 ○議員(17番 若月 康男議員) 今実施しておりますプレミアム商品券、1人1万円ということで2千円の、2割のプレミアムが付くということで、非常に喜ばれて皆さんおります。この予算、3,150万円ばかり2月の補正であったところでございますが、こういうものが次々発行されますと、非常に小売店等をはじめ、地元の商店街の活性化に直接つながるというような気持ちがしているところでございますし、町民の皆さんも声を聞いてみますと非常にいいと。それから商店の皆さんもありがたいことだというふうに聞いておるところでございます。出来ましたらこういうような施策も、まあこれも政府の考えも多分にあるところでございますが、町独自でそういうものが出来ないものだろうかというふうにも思っておるところでございますが、その点につきましてお考えがございましたらお伺いをいたします。              〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、町長。 ○町長(岩田 一郎町長) お答えさせていただきます。 プレミアム商品券を発行いたしまして、皆さんから色々と喜んでいただいているということですので、大変喜んでもおりますし、また商店街にとりましては色んな面で、また商店以外のところでもつかっていただいておるようですので、これについては本当にいい施策だったと思っております。いずれにいたしましても、もう少し皆さん方のご意見も聞きながら、再発行するかどうか検討いたしたいと思っております。幸い予算で計上しておりました特別交付税が5億300万円予定しておりましたけど、7億5,199万1千円。いわゆる1億9,700万円ほど増額交付するということで通知が参っておりますので、こういうような財源等も活用が出来たら。まあ皆さん方のご要望を十分聞きながら対応して参ろうと、こういうように思っております。 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい。次、大垣照子議員。 ○議員(5番 大垣 照子議員) はい。 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、大垣議員。 ○議員(5番 大垣 照子議員) 2009年第1回定例議会において一般質問の機会をいただきましたので、質問をさせていただきます。  まずはじめに、岩田町長におかれましては、旧仁多町時代より7期26年の長きにわたり町行政を司って参られました。この4半世紀を振り返られる時、あなたの胸中を往来するものは何なのでしょうか。4年前、旧2町の合併を成し遂げられ、奥出雲町の初代町長となられました。私と岩田町長との一般質問の論戦は、全ての定例議会において行ない、いよいよ本日限りになろうかと存じますが、この10年間でその回数は40回を数えることとなりました。今、私の脳裏には、その時々の情景が走馬灯のように映し出されています。  さて、ご勇退されるにあたり、次の3項目4点について質問し、町長のお考えを伺います。  まずはじめに、鬼の舌震の開発に関してお伺いします。 今議会に鬼の舌震の吊り橋と新設遊歩道バリアフリー化辺地計画に追加することが提案されています。その事業費総額は、9億7千万円という莫大なものとなっています。誘客計画や観光地としての創造性や将来展望も示されない中で、観光客50万人を見込むとされていますが、吊り橋さえ架ければ観光客が来るとの安易な 考えでは、失敗する危険性や住民負担のみが残る懸念があります。  鬼の舌震は、県立公園であり、町がこれほどのことを行なう必要もなく、また、ここは名勝天然記念物として文化庁の管理下にあり、その文化庁はこれらの計画について検討中としているとのことであり、これらの計画の実行性は不明確であり、はなはだ疑問です。  にも関らず、すでにこの山林の一部取得の契約が、本年1月19日の第1回臨時議会で議決をされ、2人の所有者から330平方メートル余りを7,500万円余で、町が購入することを決めました。  そして今議会では、残りの約46町歩の山林を取得するため、平成21年度一般会計当初予算に取得費として8,270万円を計上し提案されています。  文化庁の結論も待たず先に述べたことなどから、この山林取得の目的と意義、費用対効果は見出せず、また住民の皆さんの反対が大きい中で、このような計画には無理があり、勇退される方が提案されることではないものと考えます。  以上のことからして焦点は、山林取得ではないでしょうか。町長のお考えをお伺いします。  次に、尾原ダム建設に関わる問題点の解決についてお伺いします。  尾原ダム建設に伴なう国土交通省が直轄する付け替え町道の本町内総延長距離は、8キロメートル以上にもなっており、数10町歩にわたる町道周辺畦畔の除草が大変困難になっています。ダムの完成予定は来年度ですが、そこまでのところで国土交通省や県、下流自治体にその費用負担や労力提供について共同責任を負っていただくための訴えをすることを提案するものです。  昨年の国土交通省と県が、本町執行部や議会に対し行なったダム工事進捗状況や現況報告などの説明時、私はこれらの問題について膨大な面積の除草作業はとても大変、しかも毎年行なわねばならず、このような費用についても国は考えていただかなければならないと申し上げましたが、国土交通省からの答えはありませんでした。費用負担は元より人的支援も同時に考えていただかなければなりません。作業をしていただく方が年々高齢化し、ボランティアにも限界があり、人的資産の減少が顕著になると考えるからです。このことへの対策と交渉等の結論を、ダムの完成までのところで早く出すべきですが、そのお考えについてお伺いします。  また、山肌を削った後に土止め用の鉄筋杭が打ち込まれています。国土交通省は、半分木製の杭に取り替えたと答えられましたが、全体からすればほんのわずかしか取り替えられていません。このまま放置すれば草刈等、除草作業時に危険であり、環境的にも問題があり、またダム完成後は観光道路としての役割もあり、景観上も良くなく、国土交通省や県に対し早期解決を強く求めるべきです。以上、対処について町長のお考えをお伺いします。  次に、土地開発公社の負債問題についてお伺いします。  土地開発公社は、機能的な公共事業を中心としたインフラ整備等の円滑な実施を図るため、土地の先行取得等を行なうことを目的としています。いかなる理由があるにせよ代替や、あるいは事業用地として供する場合、取得経費は元より造成費及び管理経費を加えた販売価格を下回って販売することは、許されないものと考えます。
     土地開発公社の問題について、議会は土地開発公社問題検討会を立ち上げ、その中で主な4ヶ所について、2年間で20回にわたる調査と議論を行ない、一昨年の12月議会でその内容について報告し、問題点については指摘をしてきました。  しかしその後何ら対応をされた形跡はなく、今回、改善に向けた対応を求め質問します。  町は、旧横田土地開発公社債務負担額4億4千万円を、毎年3千万円ずつ18年かけて返済するとしていますが、現在のところ先送りされています。この中には、横田伯南線改良による住宅移転に関わる住宅造成地土地価格が、土地取得費と造成費の合計額の半額程度で売却されています。残りの約半額分が土地開発公社の債務として残っており、町民負担となっています。せめてこの不足分、つまりかかった費用分は、土地取得者に負担を求めるべきと考えますが、どのように対応されるのかお伺いをいたします。 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい。町長。 ○町長(岩田 一郎町長) 大垣議員さんの質問にお答えをいたします。  7期の長きにわたってやって、今どういうようないわゆる感じがしているかというようなご質問ですが、これにつきましては今さら申し上げるまでもありませんが、せっかくそういうようなご質問です。  やはり本当に長い間、本当に町民の皆さん、また議員の皆さんにも大変なご支援、ご協力をいただきまして、心から本当にお礼を申し上げたいと思っております。 考えてみますとこの4年前、これは合併をしました関係で、随分断りましたけど、どうしてもやれと、こういうことで強い要請を受けて立候補を決意いたしました。その2年前は、一番大切な合併の枠組みの、いわゆる10ヶ町村でやるか、2ヶ町村でやるかという大きな枠組みの決定の時でございましたので、私が10ヶ町村全部でやるというのが9ヶ町村の合意ですし、横田町の方もいち早く雲南でやるという表明もしておられましたが、私はやはり単町でも仕方がないから、出来たら横田町と一緒にやりたいと、こういうように思っておったところですが、ああして枠組みが雲南市が6町村で枠組みを発表してしまいましたので、横田町の町長さんからやはり合併をやったらどうかというような申し込みを受けまして協議会を結成しましたが、これも庁舎の位置とか町名とか、期日とか、期日の方についても3月31日だというのもあり、10月だと、こういうことで、最後の最後1日の予断も許さないような時に町長に就任しておりましたが、3月31日にやりました関係で、17年度予算がテレビにしましても中学校の大規模改造にしても、色んなものが全部17年度予算にとりました。配分は終わっていましたけど、国の格別な、県も格 別に協力してくれました。取れましたので出来ました。  それからその前はやはり仁多病院を建てております最中ですし、リハビリテーション学院が開校したという時でしたので、どうしても辞めることも出来なかったというような経過で本日まで来ましたが、実際今退任をするという時になってみまして、本当に横田、仁多2町で合併してよかったなという実感が込み上げております。  まず病院が10ヶ町村でやっていたら、仁多病院がいくらいい病院でも診療所になります。当然雲南病院中核病院としてお医者さんも看護師さんも全部出てしまうというような心配もありましたし、また広範な場所で、中心地はよくなるかも知れませんが、こうした横田、仁多はどんどんどんどん、とてもテレビやら中学校の改造なんかは出来てないと思っております。そういう関係で、本当にこの4年間、町政を推進させていただくことが出来て、私にとっても本当にこれまでの7期の間の一番大きな仕事が、ここで融和が取れたと。本当に仁多、横田の融和が取れ、また横田高校の卒業生の皆さんばかりといってもいいような町ですので、本当にいい町が出来たなというのが実感でございますので、突然のあれで準備をしておりませんがお答えをさせていただきます。  はじめに、鬼の舌震の開発に関してであります。  国の指定名勝及び天然記念物鬼の舌震は、今おっしゃいましたとおり、全体がV字型の渓谷となっておりますし、巨岩、奇石がたくさん存在しておりまして、四季を通じて多くの見学者が訪れる国指定天然記念物でもありますし、また、県の方でも県立自然公園という指定をいたしておるところであります。本町ではこの貴重な観光資源が全く活かされておりませんし、旧仁多町長就任後、三成大橋別れから舌震間の道路が未改良のために、トンネルや二車線改良もしていただきまして、まずバスの乗り入れを一番先に取り上げました。バスの乗り入れがようやく出来るようになったところでございます。  しかし、昭和2年の国指定以来80年が経過しておりますが、指定区域内における倒木や流木、更には土砂の堆積等によりまして、花崗岩や岩盤が洗われまして出来た無数の甌穴が埋没するなど、見どころの景観が損なわれつつありますし、また、下流部の遊歩道が急な坂のために高齢者には敬遠されておりまして、平成7年以降観光動態調査では入り込み客も年々減少傾向となっております。  こうした中で、これまで遊歩道がなく観光出来なかった上流部から県道まで、バリアフリー歩道1,200mの整備を完成させましたので、平成13年からは観光客も徐々に増加いたし、特に車いすでの観賞が出来るようになりましたので、多くの方から好評をいただいているところでございます。  しかしながら、近年の異常気象も相まって台風や降雨、更には雪害等によって遊歩道沿線でも崖崩れや山腹の崩落など、甚大な被害を受けまして、その都度土地所有者の皆さんにご理解とご協力をいただきながら、国、県との協議を行ない、維持管理に努めて参ったところであります。  特に、最も急峻な登坂があります関係で、下流部入り口付近においても、昨年、非常に落石や倒木がたくさん発生をいたしまして、通行の安全確保の面でもきわめて危険な状況となっております。  更には、従来植生のなかった笹や竹が繁茂しておりまして、大きくなった樹木等で景勝地が覆われるなど、観光客からは不評の声も聞こえますし、このような状況を放置すれば観光客が減少するばかりか、景勝地自体を保存することがままならない状況となっております。  この価値の高い自然景観を将来にわたりまして適正に管理保全するためには、名勝及び天然記念物指定区域の範囲内の山林をはじめ、主たる保安林も合わせまして、個人所有でなく奥出雲町が取得することによりまして、町の所有地として観光客の安全確保はもとより、責任ある管理基盤を構築する必要があると考えてきたところであります。  町有地とすることにつきましては、文化庁としましても史跡文化財保護の観点から、地方公共団体が保有すべきとの見解を示していただいておりまして、かねてから長年保有されておりました土地所有者の方々に、色々これまでお願いしてまいりましたが、ようやくご理解をいただきまして、このたび土地収用法の適用、認定のもと、奥出雲町が取得させていただく運びとなったところでございます。  また、この財源としては、国、県に特別なお願いをいたしまして、山の取得から吊り橋設置までの費用を、最も有利な起債であります辺地債の充当をしていただきまして、国が80%を負担しまして、町の実質負担率は20%と、極めて負担の少ない有利な財源を充当することが出来たところであります。  つきましては、将来にわたって必要と考えられる整備計画の内容を全体計画として国に申請する必要がありますので、まずは景観を復元するための修景工事や老朽家屋の撤去、下流部までバリアフリー遊歩道の延長、そうしますと当然吊り橋の架橋、案内施設や休憩所、トイレの整備等と山林取得費など全て合わせて、あくまでも計画段階の総事業費の見積額ですが、約9億7千万円となりますが、この20%が町の負担でありますので、辺地債にかかわる整備計画を提案させていただいたところであります。  先ほど議員から、お客さんが来ていただくような計画や、観光地としての将来展望が示されていない中で、退任する者が提案すべきでないというご質問でありますが、もとより奥出雲町への入り込み客は、現状でもおろちループ、玉峰山荘でそれぞれ15万人前後の観光客が、観光地動態調査の結果、出ております。  先般、説明いたしましたように、宮崎県綾町の吊り橋は毎年100万人以上、大分県九重町の吊り橋は200万人と、吊り橋による大きな観光地となっております。新たなお客さんを集めます計画など樹立しなくても、観光客のニーズを満足させる環境整備を図れば、この自然美豊かな鬼の舌震と町内の観光地との周遊ルートとして、大きな効果を発揮するものと確信いたしております。  いずれに致しましても、このたびの鬼の舌震に関する観光施策は、私が仁多町長に就任以来26年間で年次計画的に整備を進め、これまで取り組んで参りました菌床椎茸を基幹とする循環型の地域内一貫生産体制の確立をはじめ、仁多米のブランド化と、またもち米、酒米生産農家の所得向上対策としての酒の醸造施設、もち加工所や、多くの誘致企業や貸し工場を活用した雇用の場の確保と、また空き家活用による定住対策、地域資源を活用した玉峰山荘や特産市の整備による交流機会の創出等々の諸施策以上の、最も大きな、重要な町の振興課題として位置づけておりまして、20年以上前から島根県や文化庁への道路の関係等やまたこれまでの辺地計画に至りますまで積極的な働きかけや取り組みを行った結果、4月予定の文化庁の審議会にかけていただく運びとなった、念願の構想であります。  退任する者が、先ほどお答えしましたように提案することではないという発言でありますが、大垣議員さんの意見として述べられるのは自由でありますが、私としては、この整備計画は、旧仁多町長として就任以来長年の集大成と考えておりまして、計画、提案させていただくものであります。実行されるかどうかは次期町長が判断され、予算が提案されたら審議いただくものと考えております。  文化庁の担当者、審議会の委員は常に変わっておりますし、また吊り橋、遊歩道を辺地計画から外して提出いたしますと、改めて辺地計画の議決、また、国の審議会で新たな審議に数年かかりまして、認可、また辺地債での適用も本当にしてくれるかどうか心配をしているところであります。本議会では、吊り橋、遊歩道を含めた辺地計画を上程いたしまして、文化庁に提案、国で審議していただくものでありまして、この審議をしたからといって必ずやらなくてはならないというものではありませんが、これも審議を今出しておかないと大変なことになると思っておりますので。私はこれまでずっと文化庁等でも詰めておった計画ですので、上程をさせていただきましたが、もとより吊り橋建設費の議決は、今、求めるものではございません。  山陰の中でも最も美しい希少価値の高い県立自然公園鬼の舌震が、奥出雲町内に存在する訳でありますので、将来にわたって町民が誇れる観光地であり続けるためにも、衰退していく前に責任ある保存計画を策定いたしまして、これに基づいた整備を行なえば、奥出雲町は出雲大社に次ぐ観光客で賑わう観光の町となり、多くの町民の皆様の理解は充分得られるものと確信をいたしております。  次に、尾原ダム建設に関わる問題点の解決についてであります。  尾原ダム建設による付け替え道路は、水没します町道の代替道路でありまして、完成後町の方に移管をされまして、町道として管理していくこととなっております。  ご質問にありますように路肩の草刈については、現在の町道と同様の管理を行ない、道路よりおよそ1m50cmの範囲を除草いたしますが、これらの経費の一部は町道の維持管理費として普通交付税により財源措置されているところでございます。  また、ダム完成後には国有財産所在地市町村交付金法というような法律の中で、本町にも交付金が交付されてまいります。この交付金の財源は、特定多目的ダム法により受益者負担となっておりますから、この交付金を除草作業等の財源対策に充てられるものと考えております。  下流部の洪水災害防止のために、犠牲のみ負担しておりますこの上流部奥出雲町が、将来、ダム建設による付け替え道路の管理費が、新たな財政負担になるようなことがないように要請もし、今後も要求していっていただきたいと願っているところであります。  次に土止め用の杭についてでありますが、この杭については除草作業等において危険なため、鉄製の杭から木製の杭に打ち替えていただくよう国土交通省へ要望して参りました。  現時点では、町道移管への条件として、路肩の除草作業における作業の軽減化と、鉄杭と刈払機の接触によります事故防止を目的に、道路より1段目の杭については木製に交換をいたし、尚且つ、1段目の杭までは新たにコンクリート張りにすることといたしております。除草作業への支障は小さくなったものと推察しますが、今後も、付替え道路移管に併せまして、ご要望の点については引き続き要望すべきと考えております。  次に、土地開発公社の負債問題についてであります。  旧横田町の横田伯南線改良工事によります住宅移転に関わる土地売買の損失額を、土地取得者に負担を求めるべきというご意見でありますが、旧横田町の執行部が旧町で坪単価を決定され、売買契約が成立し、登記も完了しております現在、また、他に同じような土地売買による損失額の土地もありますし、契約を白紙に戻しまして取得者に負担を求めるということは当然出来ないと考えております。  これ以外にも造成価格より安く売却してある横田の開発公社の土地代の差額分や、また運動公園用地、あるいは住宅、あるいは道路用地等、5億4千万円余の不良債務が出ておりまして、今後、町で返済をしなければならないというように考えております。  また合併してからこの負債が判明しましたので、3千万円ずつ18年で返済する計画を当初いたし、皆さん方にお話をいたしましたが、その後、サンマッシュの借入金の返済金やスキーリフト会計の累積欠損金や、圧雪車の返済、あるいはピオニや肥育センターの赤字の返済など、特にスキー会計は特別会計で赤字計上され処理されておりますし、また、その他、すでに合併前にそれぞれの3セクについては金融機関に返済契約が約束されております関係もありましたので、支払の約束のないこの土地開発公社への支払をすると、さらに実質公債費比率を上げますので、返済計画を変更し、比率が改善をいずれ近くしますので、それから土地開発公社会計で債務負担は返済をしていくというような形で、今、土地開発公社の中でその負債を留保しているというのが現状でございます。そういうことでご理解をいただきたいと思います。以上で答弁を終わります。              〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、大垣議員。 ○議員(5番 大垣 照子議員) それでは最初の舌震の関係ですが、宮崎の綾町で年間100万人、九重町の大吊橋で年間200万人の誘客があって、その誘客の施策を行なわなくても観光客はたくさん来るというふうなお答えだったと思いますが、九重町の大吊橋は本当に大きい。今舌震の方に計画書として出されているものからすれば、随分九重町の大吊橋は大きいです。長さも390m、高さも178m。歩道の幅は幅員は1.5m、これはまあ同じですけれども。これも九重町の夢大吊橋を作るのには、やはりちゃんとした計画を立てて、平成5年から九重プラン21というものを策定して、ずっと年次的に取り組んで参られて完成をしているものです。  ここで特に重要な役目を果たされたのは、九重町の自然を守る会というのから、飯田高原デザイン会議というのを作られまして、住民の皆さんがそこで本当に町づくりをどうしようかということの中からこういうものを提案されて、住民の下からボトムアップされて、これが日本一を作ろうということでここまで来て、町民上げてのこれは施策が実現したというものです。  今舌震の件に関しては、まだ住民の皆さんの意識がそこまで高揚していないと思っています。さっき答弁をされましたが、今現在ある遊歩道ですね。あれは本当にこの間も行ってみましたけれども、かなり掃除をしたり、手入れをしたり、片づけをしないと観光客の皆さんに歩いていただくにはかなり危険があるなかというふうに思っておりますので、その今の吊橋の件と、新設されるバリアフリーの道とはちょっと意味合いが違うと思っております。  それで住民の皆さんに色々意見を聞きますけれども、今そういうものをやる状況ではないという声が大きくて、怪訝そうな顔をされる方が多いです。ですので、まあこれはまだ辺地計画に出されただけですので、具体的な計画にはなっておりませんけれども、これをやるというふうに次の新しい町長さんがやられるなら出来るんでしょうけれども、やはりもっともっと住民の意見を聞いた中で、それを反映させたものにやるのなら、やっていくべきだと私は考えます。  それから尾原ダムのいわゆる除草の関係ですけれども、町長の答弁では普通交付税やそれから市町村交付金の中に入れていただいているということですが、これで本当に十分なのかなと。この作業を請け負ってなさる方々は、なかなかこんな状態では大変だよということが言われておりまして、それから鉄筋の杭が打たれている部分についても、これはかなり抜くのが、取るのが技術的にかなり困難だそうですね。設置の仕方がものすごくかちっと固めてあるので、なかなか困難だというふうに言われております。  道路より1段目は新たにコンクリート壁にするというような答弁だったと思いますけれど、このことについてはやはり今後、毎年毎年除草作業も大変になって参りますので、特に葛が、蔓が出て参りますので、コンクリートを張ってもその上を這ってまた道路に出るということがありますので、このことについてはやっぱり引き続いて要望していくということですので、そのことをさらにお願いをしておきます。  それから伯南線の宅地移転の件に関してですけれども、これの経過につきましては私も旧横田町のことなので詳しいことはよく分かりません。しかしながら入居は平成10年に入居開始が始まって、平成14年に分譲単価を合意をされております。本来なら分譲単価が決まってから入居ということになると思うんですけれども、そこの経過はどういうことがあったか分かりませんが、ただちょっとこういうのは住民負担に回ってくるものですから、もう少し考えていただけないかなというふうに思います。 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、町長。 ○町長(岩田 一郎町長) 再質問にお答えしたいと思います。  舌震の関係ですが、舌震と九重橋と景観は全然違います。それは天然記念物と九重橋の景観は全然違いますが、九重町の場合は近くに湯布院もありますし、別府温泉も近いですから、そういうところへの波及効果が大きく出てきたろうと思っております。いずれにしても吊橋というのは、色んなところへ行ってみましてもたくさんの観光客が入っております。考えられないほど、これだけの吊橋で何故だろうかと思いながら見ておりますが、九重橋の関係と、今の舌震ということではもう全然景観が違うというように思っております。  それからもう少し住民の意見を聞いてということですが、住民の代表である議員の皆さん方にはもう十数年前に綾町へ行っていただいて吊橋を見ておりますし、これで景観をやったらどうかということでやっております。  また旧町の時には、自治会長さんでそれぞれのテーマ別に視察研修、1泊視察研修と強硬な研修をしてきましたが、そういうことで集約をしながら、みんなでこれはゴルフ場はやめようということでゴルフ場の視察をしてみたり、色んな形で非常に効果的な視察だったと今でも思っております。  それが結局合併しましたらそんな無駄な金は使うべきでないということですので、住民の民意を、やはり百聞は一見にしかずで現場を見ないと分かりません。  それから九重橋については、議員の皆さんにも行っていただいて現場を見ていただいておりますので、あれを舌震へ連想していただくと160mの高さ60mというと、ちょうど吊橋としては一番いいものではないだろうかと思っております。必ず長いからいいとか、高さが高いからいいとかいうものではないというように思っておりますので。綾町の吊橋が行った時には100万人ですので、今も100万人。  それから今玉峰山荘というような同じような施設がありますが、それは今うちは14、5、6万。今あそこの綾町の場合は80万人以上来ていますから、だからそういうようなことを考えますと、行政が町民の皆さんの代表である議員の皆さん方に視察をいただいてやろうじゃないかとおっしゃれば、当然計画の中で進めねばなりませんし、私の時に文化庁等へ石ひとつも届出せにゃいかんようないわゆる天然記念物の場所ですので、なかなかここまで辿り着くのが大変だったということです。まず計画に載せることが大変なことです。審議会に入ることが大変です。これは退任までにどうしてもやっておこうと思ったから出来たと思っていますが、4月の審議会でどういう結論が出るか分かりませんが、これを出せということはやっていただける、こういうように思っておりまして。やる必要はないという住民の方が多いということですが、大垣さんの接しておられる住民の方の声じゃないかと思いますので、もう1回一般の人にも聞いていただきたい。こういうように思っております。  それから杭の、上流部の上の方の杭をどうするかということで、これは随分とやっていますけど、もう上がることも出来ないような急坂なところの土留めに使っていますので木では無理だということで金にしておるようですので、だからとてもそこへ上がって草刈をするというような、ものすごいところですので現場を見ていただけばお分かりになると思います。コンクリート張りの関係ですが、そういうことでご理解いただきたいと思います。  それから伯南線の住宅とか、色んなところの土地の売却が契約も終わり、登記も終わったものを今返してくださいなんていうような不見識なことは行政としても出来ませんし、一般論としても常識を外れているというように考えます。それからまだ他に住宅も、建てた住宅の金が、実際に入っている家賃よりも差額を債務負担で確か1億ぐらい今払っているのは計上しておりませんが、そういうものもあります。だからこれまでやられた行政は、旧町の時代のものは旧町でやはり整理していただきたいというように思っておりまして、まだまだそういうような住宅なんかでも、旧仁多町なんか住宅でかかったやつは全部賦課していますよ。それが結局、かかった金よりも安い価格で家賃を取れば、当然その差額を町は債務負担せにゃいけませんので、そういうものなんかは出ておりません。しかしもう一体化しましたので、もうここで両町が本当に融和のとれた奥出雲町を是非とも作っていただきたいということをお願いして終わります。              〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、大垣議員。 ○議員(5番 大垣 照子議員) 舌震の件につきましては、町長の長年の夢だったかも知れませんが、住民からしますと、やはり今そういう生活状況にないし、それどころではないんだという声が多いです。どうしても金額も大きいものになりますから、いくら20%ほど返せばいいといっても9億7千万の20%でいえば約2億円近くになりますが、そういうことについてやはりなかなか住民の皆さんは理解をされないということがございます。  それから今の伯南線の件につきましては、それは旧町の時代のものだから旧町でちゃんと解決せよということでしょうがもう旧町もありませんので、最終的には本人さんにそういうことが契約更新なんていうことにならないということになれば、町がまた当然払っていかないといけないということになります。私から見ましても、町長が申されましたように、仁多の場合は全部家賃とか、それらに賦課をしてお金をもらっているからこういうものはないというふうにおっしゃっていますが、それは当然のことだと思っております。  最後の質問になりましたのでもうこれ以上答弁はいただかなくても結構でございます。本当にこれが最後の質問になりましたので、私たち議員も4月の30日をもって任期満了になります。今解決が出来ない問題は、やはり継続的な対応が必要となりますので、新しい町長さんにしっかりと引き継いでいただいて、行政運営に滞りがないように、そして住民生活に悪影響が起こらないようにしっかりお願いをして申し述べておきたいと思います。本当に最後の論戦となりました。岩田町長におかれましては長い間の激務から開放され、これからは余りある時間の中で、これまでのお疲れを癒され、ゆったりとそして物事に慈しみ、楽しみ、いつまでもご健康であられますようお祈り申し上げまして、最後の質問を終わります。 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、町長。 ○町長(岩田 一郎町長) 最後の答弁はいいということですが、最後の答弁でまたお答えさせていただきます。  本当に舌震9億7千万は概算です。2割といいますとそんなものは普通出来ませんが、1億9,400万、1,940万ずつを返せばいいわけですが、今の債務負担、3セクの赤字、そういうものは9千万、あるいは5千万、そういうものを毎年返していかにゃいかん。その1,940万円ずつ払っていけば、たくさんの観光客が入って来てくれますので、現場を見ずして是非自分の自費ででも行って見ていただいて、どのぐらいな経済効果があるかということは十分見ていただきたいと思います。その見られない人に9億7千万と言ったら、そんな金使う必要ないよと、いやそうじゃないよと、1億9,400万で1,940万円ずつ払えばいいよと言ってお話になれば理解されると思いますよ。そういう点はきちっとしていただきたい。  それから伯南線をはじめ色んな土地の売却についてですが、もう旧町で出来たことを今更新しい町長が出来ることでもありません。そういうことはもう合併しましてからこれだけのいわゆる財政格差もあったものが一緒になって、これだけのいい町が出来上がったわけですから、そういうことはもう理解していただきたいというように思われます。  そういうような色んな面、とにかく反対するんじゃなくでこうしたらこうなるんじゃないかというような前向きな答弁をしていただいて、次もどうせお出かけになりますので、次の町長には前向きな発言を、質問をしていかれませんと、私みたいな者ですから好きなことを答弁しますが、いい具合にしてあげていただきたいということをお願いして終わります。 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい。次、藤原友征議員。              〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、藤原議員。 ○議員(2番 藤原 友征議員) 一般質問のお許しをいただきましたので、私は次の3点について、町長のお考えを伺いたいと思います。  まず、第1番に、島根リハビリテーション学院の今後についてでございます。  平成20年12月議会の一般質問で、平成21年4月入学生の応募状況についてお聞きしました。同学院も昨年の入学生より定員割れをしています。20年度の町の学生に対する支援事業であります専門学校特別奨励金事業も、1,064万円の予算に対し518万円の不要額が出ました。現在の在学生の状況、及び入学希望者の応募状況をお聞かせください。  また同学院の宿舎となっています若者住宅は、入学生が減れば空き部屋となり、奥出雲町が島根県住宅供給公社に家賃の補填をしなくてはならないと聞いていますが、このことについても将来の見通しをお聞かせください。   3月2日の施政方針でも触れられましたように、課題でした赤字の第3セクターの経営も黒字への転換も出来、心配することはありませんが、ただひとつ、島根リハビリテーション学院の今後については気になるものがあります。学園創設者として今後の見通しと指針を示し、町民に安心感を与えていただきたいと思います。  次に、奥出雲町における情報公開の手段拡大についてお尋ねいたします。  全国最先端の情報網が整備された奥出雲町で、情報網を活用した情報公開の手段拡大について伺います。  国においても、学校の耐震調査結果などについては、インターネットなども活用し積極的に情報公開しなさいとの方針があるようですが、町におけるその他の行政情報についても、整備された情報網を積極的に活用して公開すべきではないかと考えます。例えば議会に上程され、可決された予算、決算をはじめとした各議案、第3セクターの決算報告など、いわゆる閲覧に供される文書をはじめとして、情報公開が法的に担保されている情報はインターネット上での公開が出来ないものかと思いますが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。  次に、奥出雲病院歯科の休止について伺います。  施政方針で奥出雲病院歯科の休止について触れられました。その中では、病院の診療科としては3月末をもって休止することとしたが、受診いただいている患者さんにご迷惑をかけないよう現状の歯科は個人診療所として病院の歯科の場所で診療していただくよう検討協議中であると述べられました。休止の話が広まるにつれ、経営形態は変わろうとも、ぜひとも歯科診療は続けてほしいとの声を、多くの町民の方から聞いています。3月末まで10日あまりとなりましたが、その後の事態の進展についてお伺いいたします。 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、町長。 ○町長(岩田 一郎町長) 藤原友征議員さんの質問にお答えをいたします。  はじめに、島根リハビリテーション学院の今後についてであります。
     まず、現在の在学生の状況であります。入学希望者の応募状況についてでありますが、平成20年度の在学生は1年生が59名おります。2年生61名、3年生62名、4年生72名、これは留年があったというようにご理解ください。若干留年が入っております。合計254名で定員を満たしておりましたが、先日卒業式が行なわれ、4年生が68名卒業いたしましたので、結果としての定員割れは今のところ出ておりません。だから平成21年度の入学生の数によって決まって参ります。  そこで、来年度の入学手続き終了者数ですが、現段階での入学確定者数を申し上げますと、3月17日に行なわれた一般Ⅲ期の入学試験を残した現段階ですが、定員60名に対しまして、理学療法学科が今23名、作業療法学科が17名の、計40名が入学手続きを終えているところであります。後1回の一般Ⅲ期の入学試験がありますので、応募者が何名あるか確認したいと思っております。  この原因は、やはりリハビリテーション学科の増設、また少子化や、最近の若者の大学志向、4年制ですけど大学でどんどん出来ておりますので、都会志向の結果もありますが、旧仁多町が本学院の設置を計画した当時の厚生省に申請をしました時は、島根県内には1校しか設置を認めないという非常に厳しい国の設置基準の中で建設をしたものであります。だからもう絶対しないと、こういうことですので、出来るような福祉の専門学校をやりかけたのですけれどもそれはやめました。もう絶対出来ないから、じゃあやろうじゃないかということで建設したものであります。だからその中で将来島根県には、養成校は1校しか出来ないという中で、仁多町と三隅町が2ヶ所作ろうということになりましたが、設置基準が厳しかった関係で理学、作業、各定員は40名ですが、仁多の場合は40名を30名にしろということ、それから三隅町の場合は各20名にしろというような厳しい設置基準ですから、厚生省とけんかしながらやってきた経過があります。そういうことですので、ようやく設置認可をされたところであります。だからもう絶対出来ないというように安心しておりましたが、しかし平成11年以降、国の私は背任だと言っておりますし、無責任な規制緩和政策をとりました関係で、これだけじゃなくて色んなところでも大きな問題が出ております。例えばタクシーなんかにしても規制緩和をしたからめちゃくちゃに増えていますので、色んなところで大きな問題が出ておりますので。それまで厳しい設置基準のもとで設置を要望していた各種大学、また専門学校等はそれまで設置が出来ませんでしたので、この規制緩和をしたために一斉に申請をし、数多くの養成校が乱立したというのが、このリハの状況であります。そして、松江にも総合医療専門学校が認可されて、既に数年前からこの学校は定員割れを起こしております。  それからその結果、平成10年本学院の設立時には、全国の理学療法学科、作業療法学科の養成校の定員数は、両学科とも3千名前後の定員だったわけですね。いわゆる入学定員が、全部寄せても3千名であったと、こういうぐらい基準がきつかったのですが、平成20年度には、その定員数が理学療法学科で1万2,600人、作業療法学科で7,500名となりまして、本学院設立時に比べますと、理学療法学科で約4倍、作業療法学科で約2.7倍の定員にまで専門学校、大学が増加しておりまして、現在、本学院を含む全国の養成学校が学生募集に苦しんでいる根本的な原因が、国の本当に無責任とも言われるような設置基準の規制緩和によるものだと思っております。  そしてここ数年来、近隣の専門学校では定員の50%を割り込む学校も数多く見受けられますし、全国的にも定員割れの傾向が顕著になっているところであります。  この定員割れに追い討ちをかけておりますのが、また少子化でもありますし、それから大学がどんどん設置しましたので、同じ4年制だったら大学へ行くということになります。そういう大学志向も多くなっております。平成20年度の全国のリハ専門学校の応募者数は、今、定員数に対して0.9倍しか応募していない。それから大学のリハ学科の応募者数は定員の1.2倍ぐらいしか応募していないという状況であります。近くにリハの学校が設置されたことによりますと、地理的に不利な条件では、大学でも多くの定員割れが起こっている。田舎の方で大学をやっても、やはり定員割れを起こしているという状況でございます。  当然のことながら、本学院ではこうした傾向に歯止めをかけにゃいかんということで、学院長をはじめ、本当に精力的に努力をしていただいて、高校訪問の回数も増やしたり、高校の進路説明会への積極的な参加や、それからオープンキャンパスへの参加要請をやりますと、オープンキャンパスでうちの学校へ行きますとほとんどが入っております。そういうことですので、オープンキャンパスへの参加をさせようということをや、それから入試の応募依頼も学校の方にお願いをいたしておりますし、進学雑誌、ホームページなど、広告媒体の活用や国家試験の合格率の向上を図るなど、より魅力のある学院としてのPRに努めているところであります。  さらに島根リハビリ学院は、私立専門学校等評価研究機構の第3者評価というのがありまして、これがなかなか受かりませんけど、西日本ではただひとつ学問施設とか教員とかそういうものが非常にいいということで評価を受けたところであります。  そういうことで、信頼できる学院の姿をさらにアピールしながら、国の規制緩和は医師のもとでしか仕事が出来ないという制約のある理学療法士、作業療法士の身分の問題にもかかわりますので、これの問題については本当に国の背信行為だと私は言っておりますが、今後の対応については強く厚生省に抗議し、また国、県、あるいは大学の奥出雲キャンパスに移管ができないか、こういうことについても検討をしていかにゃいかんと思っておりますので、退任後も、新しい執行部からもしも求められましたら、私が厚生省、国会議員の方にこの実情を訴えながら要請していこうというように思っております。  また奥出雲町の補助も含めた特待生制度ですが、特別奨学金制度、奨学融資利子補給制度などを設けていただきましたので、学生の修学支援の体制も整え、一層の募集活動の充実を推進しているところであります。不要額がでたじゃないかということですが、成績のいい子とか、努力する子どもとか、そういうことを見ながら出しておられますので、そういうような不要額が出るのは当然だと思っております。  また、島根リハビリテーション学院の経営ですが、現在のところ借入金はもちろんありませんし、利益剰余金等も、積立金もありますので、健全な経営内容であるということも申し沿えておきたいと思っております。  それから次に、住宅の空いた場合にはどうするかということですが、定員割れを起こしますと学生に割り当てております部屋が空くことになります。そのために建てた住宅ですので。しかしながら、テレビ電話のコールセンターの設置についても、この間1業者が来られましたので協議に入ったところですが、現在検討しておりますふるさと雇用や、森林組合の事業創設等によりますUⅠターンの雇用創出等が出て参りますと、今度は住宅がないというような状況になってくると思います。どこの町村ともそういうような臨時雇用をしようと思っても住宅がない。Iターンなんか迎えられないというのが現状だろうと思いますが、そういうことで、空いた住居はない状況になると見込んでおります。だからそういうことですので、住宅供給公社への家賃補填は発生しないというように思っておるところでございます。  それから次に、奥出雲町における情報公開の手段拡大についてであります。  まず情報公開制度につきましては、行政機関の保有します情報の公開に関する法律、ほか関係法令、規則に基づき制度の運用を行なわねばなりません。本町におきましても、公文書の公開を請求する権利を定めまして、公開基準に合った場合には公開出来るものは全て公開をいたしておりますが、町行政の諸活動について住民の皆さんへの説明責任を、そういう形では努めるように努力をいたしております。  さてインターネットを利用した情報公開についてでありますが、国の行政機関等におきましては、公開請求と情報の受け取りの両方での利用も可能となっておりますが、県並びに本町では、現在のところ、インターネットでの取り扱いは行っておらず、請求書を窓口、または郵送で提出して開示請求をしていただきまして、本人確認を行なった上で情報公開の窓口で閲覧、写しの交付、または電子媒体での受け取りをしていただくようにいたしております。やはり本人確認ということが町村の場合には特に求められますので、そういう形をとっております。  また、町民の皆様からの求めに応じまして開示しますこうした情報公開制度とは別に、積極的な情報提供にも努めておりまして、現在、町広報の全文や各種計画、公表が義務付けられた予算決算や財務状況、人事行政の運営状況、各種報告書などは、既にホームページ上にもそのまま公開しておりますし、インターネットにアクセスすれば誰でも閲覧することが出来るようにしております。  なお、ホームページの中の各課のページ、また、トップページのニュース・アンド・トピックス欄などで、重要と思われる情報を優先的に表示するなど、奥出雲町ホームページにおける積極的な情報提供に努めておりますが、現在、ジョーホー・奥出雲のインターネット・サービスの加入率が、やはりまだ約30%というような状況となっておりまして、ホームページをご覧になっている町民の方は本当に限られているんではないだろうかと思っております。他の方法とも組み合わせながら、効果的な情報提供施策の構築を行ないまして、町内外に向け積極的な情報提供に今後も努めて参らねばならないというように思っております。  次に、奥出雲病院歯科の休止についてであります。  奥出雲病院の歯科口腔外科をやっていただいております先生の退職に伴いまして、本年度をもって診療を休止するということといたしました。その後の体制については患者さんにご迷惑をかけないように、休止後なるべく間を置かずに、病院内で今あります場所で開設診療所として診療を開始していただくというように先生の方と協議を行ないまして、現在、準備を進めているところであります。  また、現在ご利用いただいております患者さん一人一人に対しましては、今後の診療と次回以降の予約について、先生から個別に説明をしていただいて、それぞれの患者の皆さんと協議をしていただいているということですので安心をしているところですが、出来るだけ早く開設したいというように準備を進めておりますのでよろしくお願いいたします。              〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、藤原議員。 ○議員(2番 藤原 友征議員) 歯科につきましてはひとつよろしくお願いしたいと思います。  それから情報公開の関係でございますけれども、第3セクターの決算ですね。これはどうなっていますか。これも是非ともお願いしたいと。もししてなかったらお願いしたいと思います。 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、町長。 ○町長(岩田 一郎町長) 情報公開の関係で第3セクターの状況報告をということですので、多分出来ると思いますので。やっているかどうかそれも確認しておりませんが、出来るものだったら堂々と出していきます。 ○議長(22番 千原 祥道議員) ここでしばらく休憩をいたします。11時から再開をいたします。               午前10時47分休憩 ────────────────────────────────────────────               午前11時00分休憩 ○議長(22番 千原 祥道議員) そういたしますと、会議を再開いたします。 ○議長(22番 千原 祥道議員) 次は、山根里美議員。              〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、山根議員。 ○議員(1番 山根 里美議員) 1番。  日本共産党の山根里美です。今日は横田の児童クラブを専用の安全な場所に変更を、そして住民本位の町政を、の2つのテーマについて質問をいたします。  まず初めの1つめのテーマは、横田の児童クラブを専用の安全な場所に変更をについてです。  現在、横田の児童クラブは婦人の家を借りて行なわれ1年4ヶ月になります。指導員や利用者の協力により、小学校3年生までの子どもたちが放課後や、長い休み間の居場所として、暖かい雰囲気の中で運営されています。しかし、今4つの問題点が指摘されております。  1つ目は、長い階段の上り下りが危ないことです。手すりの部分で遊ぶ危険性や階段の段差が大きいので、常に階段を利用する子どもたちから目が離せない状況です。  2つ目は、ピータイルの部分が6月や9月の湿度が高い日、また調理室を使われた日は結露を起こすので滑らないようにために雑巾がけが欠かせない状況です。  3つ目は、児童クラブの利用している部屋は専用の居場所になっていないスペースがありますので、遊びを次の日に持ち越せない状況となり、伸び伸びと遊べないということで、指導員さんも本当に困っておられる状況です。  4つ目は泥んこ遊びや水遊び等、婦人の家の周りでは出来ない状況なので、遊びが限られ、精神的にも良い状況になっておりません。  以上のことなどから、児童クラブは安全な場所、バリアフリーの専用の場所に施設を変更し、新たな施設設置を求めていくことが必要となっております。  保護者の方からは、横田の公共施設は全て階段がありエレベータもない。小学校の旧横田公民館を建て直し、バリアフリーで子どもや高齢者の利用する場を建設してほしい。JA横田支店隣の農業振興センターを活用したらどうでしょうか。などの声を聞いております。  関係者や住民の声を集め、児童クラブの設置基準を作り、住民合意で場所を決定し、放課後の子どもたちが安心して利用出来る施設の計画を進めていくことが必要ではないでしょうか。伺います。  2つ目は、住民本位の町政をについてであります。  奥出雲町は、19年度決算の将来負担比率は339.4%、中国5県の市町村の中でワースト1位の借金残高比率ということが新聞でも報道されております。全国の中では7位という厳しい状況であると日本経済新聞も伝えております。ちなみにこの将来負担比率の全国平均は110.4%ですから、全国平均の3倍の借金残高と言えます。奥出雲町の標準財政規模は70億円ですから、借金残高を財政規模に近づけることが求められております。実質公債費比率は25.1%で中国5県の市町村の中でワースト5位というイエローカードの状況です。この実質公債費比率の全国平均は、12.3%です。  こういう状況の中、情報公開を徹底し、町民が将来に希望の持てる将来像、暮らしと経済の中長期再生計画を策定する必要があります。将来に夢と展望を持てれば、当面は苦しくても未来を信じて頑張ることが出来ます。そのような奥出雲の将来計画を住民参加によって作ることが必要ではないでしょうか。  町づくりの目標は、住民合意が大切です。そのためには、次世代を担う若者たちをはじめ、多くの町民の声を反映する必要があります。  この取り組みには、行政請負型から住民参加型に転換して、町づくりの実践を住民が担い、これを行政がサポートすることで進めていくことが望まれます。仮に町が立派な建物を建てても、そこに住んでいる人の声を活かした建物でないと、建物を利用する人は少なく、維持管理も難しくなっております。住民が暮らす地域を地域 住民が協働して、よりいっそう暮らしやすい誇りのもてる地域に改造、改善していくことが、地域社会の本来のあり方だからです。  アンケートの声からは、お金は豊富でないからそのためには財政の健全化が第一条件。借入金での事業は出来るだけ少なくしてほしい。財政の健全化、まともな町にしてほしい。今以上に未来の人たちに借金を残さないよう財政にも厳しい対応を望みます等の声があがっております。常に住民の立場から町行政を考え、提案を行なうことが必要です。  そこで、今の厳しい財政状況を改善させるために、町としての基本的な町行政の姿勢を伺います。 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、町長。 ○町長(岩田 一郎町長) 山根議員さんの質問にお答えいたします。  はじめに、横田の児童クラブ専用の安全な場所に変更をしてくれというお尋ねであります。  本町の放課後児童クラブは仁多地域におきましては、合併前から仁多福祉会に運営を委託している三成児童館と阿井保育所の2ヶ所で開設をいたしております。横田地域においては、旧横田町の時に有志の皆さんにより開設をされたと聞いておりますが、旧横田公民館を利用したワクワクキッズ横田がありまして、以後、町の直営の放課後児童クラブとしてあったと聞いておりますが、横田公民館を見せていただきまして、もうとても雨も漏るような状況ですし非常に老朽化しておりましたので、横田農村婦人の家とか色んなところを見ながら、結局婦人の家の方の2階を改修して移っていただいたところであります。  こういうような児童クラブにつきましては、昨年4月馬木保育所が民営化されましたことに伴いまして、新たに馬木児童クラブを開設いたしまして、現在、本町では4ヶ所で小学校1年から3年までの児童を対象に放課後児童クラブとして実施しているところであります。  現在、横田農村婦人の家の2階を利用して実施しているワクワクキッズ横田につきましては、合併後、先ほど言いますように横田公民館の建物が非常に老朽化し、雨漏り等によりまして引き続き児童クラブとして使用することはちょっと難しいじゃないかということで、修繕等をしてやるか、あるいは新たな場所での開設をやってもらいたいとの保護者の皆さんの要望もありまして、やはり引き続いて横田の公民館を利用することは安全性の面からも非常に難しいじゃないかということで、農業振興センターを含めた幾つかの候補地の中から、19年11月から現在の農村婦人の家へ移転し実施しておるところであります。  開設にあたっては絨毯の張り替えを行なったり、2階のガラス窓部分について安全のため防護柵を設置したり、ご指摘の階段、廊下部分の安全対策については指導員を中心にさらに安全管理に努めまして、事故等が発生しないよう指導を徹底しているところであります。  農村婦人の家についてはこれまで利用率が非常に低かったこともありまして、他の団体利用者との調整や競合など大きな問題もありませんし、あわせて放課後児童クラブが利用することになりまして、既存施設の有効活用も図られたと思っておるところであります。  合併以後、文教関連を見てみますと、社会教育施設の整備に限っても、八川、鳥上、馬木地区のコミュニティーセンターの改築や、横田中学校の大規模改造や、学校図書館の整備や、各小中学校の事務費予算の増額や、また横田コミセン、横田小学校屋根の改修、あるいは塗装、及び図書室や横田地区全ての小中学校図書室の図書データの電子化と共有化をやりましたし、また全部の幼稚園での三歳児保育の導入や、また、子育て支援策としての保育所の民営化による延長保育や、一時保育や、また子育て支援センターの拡充や、保育士の増員など、多くの事業について、当然これまで仁多地域において実施しておりました施策、事業を横田地域に積極的に集中的に導入して参ったところであります。  横田地域にも三成児童館と同様の施設建設とのことでありますが、三成児童館を建設いたしました平成15年当時は、旧仁多町においては、将来の子育て支援の重要性を見据えまして三成保育所に隣接して建設いたしましたが、現在のところ児童館建設について有利な補助制度がありませんので、当面、既存の施設を有効活用しながら、老朽化しております横田保育所、幼稚園の改築、これがもう急がれますので、これに併せまして、効率的なやはり隣の方に複合施設として建てた方がいいじゃないかというようなことで、今検討しているとことでありますのでご理解いただきたいと思います。  次に、住民本位の町政をについてでありますが、質問の冒頭で本町の将来負担比率が高いということでありますが、町職員の人件費等が高かったり、また財政の悪い市町村、また、第3セクターが赤字を出して赤字補填の債務負担が多い市町村は、建設事業や上下水道等の事業をしようと思いましても、起債を国、県が許可しませんので、起債残は当然少なく、圃場整備、下水道や、あるいは病院、あるいはケーブルテレビ公会堂等々、社会資本整備が出来ていない市町村は、当然将来負担比率は当然低い数値となっております。そういうようにご理解をいただきたいと思っております。  将来負担比率の内容を見ましても、ほとんどが債務負担行為や道路、上下水道の整備、また病院、消防署等の建設費の起債残が積算されたもので、その負担でありますので、長いものでは簡易水道債で30年も長い、長期にわたり返済する起債残もあります。  また、職員の退職手当の退職時までの支給予定額も入っておりますし、第3セクターの損失補償額など、将来にわたって負担する可能性があるものを全部含んでおります。  特に、社会資本整備に要する整備費が割高となる島根県のような過疎、中山間地  域にありましては整備費が高くつきますので、その起債も多くなります関係で、負担が大きくなっております。  こうした中で、本町のようにこれまで積極的に上下水道やまた圃場整備等、色んな整備を進めておりますので、生活環境整備のほか、あるいは農道をはじめとする農業生産基盤の整備、町立病院や老人ホームなど地域の福祉、医療の充実に積極的に取り組んでおります町は、当然、たくさんの起債を使ってやりますので高い比率となっております。  そういうことで、したがって全国ランキングのように単純、一律に比較出来るものではないというように理解しておりますので、むしろ長期財政計画等を見ていただいて、判断をしていただきたいと、こういうように思っております。こういうもので、仕事が出来ないところは借金もありませんので、非常に低いところにおりますので、そこへ行って見たら下水道も何もやってないというように思ってください。  それから度々一般質問でお答えしておりますが、参考のために合併当時の両町の借入金と、債務負担額、貯金である基金残高を、再々度説明することとなりますが、ご理解いただくためにちょっと申し上げておきますので、よろしくお願いしたいと思います。  合併の時に皆さんにお配りした資料を見ていただくと、旧仁多町の借金の残高が148億円あったですよね。その内、やはり有利な起債を使っていましたので、国が73%をみてくれておりますのでその額が107億円となっております。それでそれを差し引いた実質の町の負担する起債の残額は40億7千万円ということです。40億7千万円あったということです。  旧横田町の場合は借金残高が87億円という、いわゆる旧仁多は148億円、横田は87億円あったわけですが、交付税に算入される国の負担額はあまりいい起債でなかった関係で54%しか国がみていませんので47億円です。差し引いた、実質町が負担する起債残は、148億円の残と87億円持っている町が、同じ40億7千万円となっているということです。結局それが起債の残になっている。  また国が負担をしない債務負担額についても同じような算定で、旧仁多をみますと6億円債務負担がありますが、旧横田町は16億円というような額になっています。合併の時が。  また貯金である基金の方は、総額では旧仁多が14億円。14億円持って入っているんですよ。旧横田町は6億円余でありますので、財政規模で合併の時にこれらの数値を単純に指数で比較してみますと、将来負担比率が高いと指摘いただいておりますけれども、旧横田町は国が負担する交付税バックのない起債、債務負担が非常に多くありますので、およそ2倍程度、将来負担が高い状況であったと理解をしていただきたいと思っております。そういうような状況で合併しておりますので、何とこれは債務負担が多いと言ってもらっても旧町のことですので、山根議員さんも議員さんとしてやっておられた。積算してみてもらうとこういう結果になるんですよ。だからそれをもう少し精査していただきたいと思っております。  また実質公債費比率につきましても同様なことが言えますが、中でも旧仁多町で整備しました町立仁多病院ですが、当時、国が負担する交付税バックが40%。現在はもう22.5%になっているんですよ。国が負担するのが。だから40%の時に、国が多く負担する時期に建設をしておりますので、有利な資金で借入しております。  また道路整備の中でも尾原ダム事業に関連する代替町道の建設は、過疎際を使ってやっておりますが、県がその30%部分を交付金で措置することとなっておりますが、決算統計上では元利償還額から、だから過疎債の支出のところからそれを引いて交付金を引けばいいですけど、それを引いてくれませんので、実質公債費比率が25.1だよと言われるけど2ポイントぐらい下がるんです。だからそういうような数値で公表されておりますし、いつも言いますように、福祉事務所の開設の交付金は、市の場合、設置が義務づけられておりますから地方交付税、分母の方に入りますけれども、結局町村の場合は義務づけていないのをやっていますから、特別交付税で交付しておりますので、これも分母の方に一緒に入れろと言っても入れてないわけですよ。それで発表していますので。  それから情報使用料は当然収入だから引いてもいいじゃないのと言っておりますが、また貸し工場の使用料等も支出は出しておりますけど、起債でやっておりますから。だけどあそこから入ってくる使用料は収入に入れないということですから、国自体の計算の考え方がおかしいじゃないかというように思っておりまして、総務省の財政担当や島根県市町村課に対しましても、もう少し適正な数値で発表しないとおかしいじゃないかということを強く要請をしているところであります。  このことが全て考慮されますと、本町の実質公債費比率は単純に平均しましても2・9ポイントぐらい下がりまして、25・1%として今発表されているのが22・2%となるように理解していただきたいと、こう思っております。  また、このような財政指標や中期財政計画を情報公開すべきとのご質問でありますが、議員の皆さんはもとより、毎年自治会長会では財政状況の説明時間を特に設けておりまして、昨年はさらに実質公債費比率をはじめとする財政指標について、新聞に載りましたので説明会を行ないまして、併せて全戸配布も行なったところであります。  また他町村と比較して旧仁多町では、私が町長に就任して以来、毎年町政座談会を開催してきているんですよ。そして皆さん方から色んな要望等も聞きながら、また新町になりましても引き続き町政座談会を行ないまして、町広報で説明もしておりますし、説明不足であるということは全く認識しておりません。旧町の場合には町政座談会をしておられたかどうかということさえ聞きたいと思っております。  なお、奥出雲町ホームページにも予算の概要、補正予算可決時にも概要を掲載するなどして情報公開は常に行なっておりますのでご理解いただきたいと思います。  それから町づくりの将来展望についてのご質問でありますが、私は合併後4年間、合併のスローガンとなっております心豊かで潤いと活力のあるまちづくりを基本に新町建設計画も参考にしながら積極的な施策を講じて参りました。全く新町建設計画にないものが、いっぱい老朽化しているものはどんどんやっていかにゃいけませんので、そういう点はご理解いただきたいと思います。  その根底には住民の皆さんのアンケート調査結果はもとより、毎年の町政座談会や町政に対する意見要望等が出て参っておりますので、常に現場で直接の意見を聞き町政を進めて参ったところであります。  議員がご指摘の常に町民の立場から町行政をという提案でありますが、私はすでに26年前から町民に開かれた行政執行をしております。例えばずっと旧町で、先ほど言いましたように、目的地を決めて行く途中のバスの中は全部財政説明でずっと行くわけです。それで現場で見て、いわゆるこういうことをしたらどうだろうかということを、現場を見ていただいています。実はもう吊橋についてももう宿もとっていたんですよ。宿もとって全員自治会長さんが行かれるような態勢もとっておりましたけど、実際、色々と皆さん方からご批判もあったりするものですから、一部の皆さんから。だからそれは中止したというようなことで、あの時点で中止をいたしました。私は非常に有意義な研修だというように、あの自動車の中は全部研修しているんですよ。それから意見交換もどんどんやりますので、自治会長さんの皆さんとの色んな意見が出てきますのは非常に有意義だったと思っておりますが、これは旧町でやったことです。新町になってからは、いわゆるしいたけを見に行った時に、愛知万博へ時間があったからちょっと入っただけで新聞に載りましたので、ご迷惑かけましたけど、あえて吊橋は見に行っていただこうと思って宿までとっておったのです。そういうように町民の皆さんの意見は十分聞いてやっておりますので、そういうことの誤解のないようにこれもお願いしたいと思います。  最後ですのでお願いしておきますけど、私も町議会議員を4期やったんです。4期やりました。やはり松下やベッセル、あるいはナカバヤシ、小林コーポレーション、そういう企業誘致なんか個人でやったんです。議会議員の立場で、自分が旅費使ってやってるんです。町の金なんかいただいておりません。それから旧仁多町で最初にまだ県営圃場整備が出来ておりませんでしたので、この事業導入も役場に働きかけたけど君も手伝ってくれと言われるから、第一工区の委員長になって圃場整備も最初にやった。ということは15%町民の皆さんの負担が少なくなりますから。そういうことで県営圃場整備に着手して、第一工区の委員長というような形で、圃場整備を阿井地区全部やったわけです。  そういうこともやっておりますので、出来るだけ自ら町政に協力をし、また7期の間には、先ほども言いましたように所得のないところに定住はないというような基本の理念を持ちまして、菌床椎茸をやったり、また循環型の地域内一貫生産体制を作ったり、仁多米のブランド化に取り組んだり、町営施設として餅の加工所を今建てまして餅米を高くしようとか、あるいは酒の醸造による酒米生産農家のいわゆる価格を上げていくような作業をやっていくとか、誘致企業を改造して貸し工場に活用して雇用の場を確保したり、空き家活用による定住対策を国に働きかけてやっていただいたり、また地域資源を活用した玉峰山荘や特産市の整備による交流機会の創出など、そういうようなものにも町長になってから取り組みましたが、山根議員さんの意見は意見として伺いますけど、やはり意見としてだけじゃなくて、何とか執行部とともに自ら諸施策を協力して、これを実現していくと。実現せにゃ何にもなりませんので。そういうような議員としての町づくりに取り組む、それが議会議員の責務だろうと思っております。質問だけしておってもしようがないです。だから質問すると同時に協力してやっていこうとせにゃいかん。そういうような形で議会活動をしてやっていっていただきたい。これは私が最後ですので、特にお願いしておきます。  私は常に町財政の状況を把握しながら、将来の奥出雲町がどうあるべきか、町民の皆様から様々な考え方を本当にお聞きしながら、自分はそれに対して何が出来るかを常に考え、これまでひとつひとつ実践してきたと思っております。そういうことですので、本当に新しい町政が、立派な奥出雲町が出来上がって、さらに充実してきますことをお願いして答弁を終わります。
                 〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、山根議員。 ○議員(1番 山根 里美議員) 先に横田の児童クラブの専用の安全な場所に変更してほしいという質問ですが、今小さな声だと思いますが、今がその婦人の家で学童保育を利用している保護者も含めて問題の声が出されておりまして、何年後かの展望を言われても、そのことが今解決するわけでないので、出来る範囲の専用の部屋の設置とか。無理なことはあれですけど、方向性をどうするかということも含めてやはり出していただきたいし、やっぱり危険な場所だということでは利用者も増えませんので、そのことについて質問をいたします。その答がありませんでしたので。  それと2つ目の住民本位の町政をについてですが、私も少しでも奥出雲町が誰もが安心して住める場所にならんといけんという立場で協力をしているつもりです。反対ばかりじゃなしに、住民の皆さんが少しでも安心して住める奥出雲町にならんといけんという立場で町長にもそのために質問をしているところです。  町づくり計画というのはやはり今のことを今すぐ出来るものではないので、皆さんに示して、そしてやはり今のことを今というのはなかなか誰もが急なことはついていけないので、長期的な展望をしめして、それに対してそのことはどうかというふうな意見を聞く機会を設けて進めるということが必要だと思います。財政健全化にしても町づくりにしてもいっぺんなことにはならないのは分かりますので、やはりそういう姿勢をこれからもずっと示してほしいという立場で質問を出しましたので。以上です。              〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、町長。 ○町長(岩田 一郎町長) 先ほどお答えしましたように、随分と横田の文教施設はたくさんありましたので、中学校なんか誰も予期していませんから本当に。もう予算を全部配分して終わっていたけど、明くる年の1月、17年度予算の1月に国の予算にあげていただいて改築したんですよ。だから17年からかかったんですが。たくさんのものをやってきておりまして、それで児童クラブについても、行って見たら、ああいう老朽したところで出来ることじゃないから場所を変えろと言って場所を変えたのが現在です。  しかしまだまだ横田の幼稚園、保育所へ行って見られましても、もうこれは老朽しています。だからすぐ建て替えにゃいかんというような状況ですので、もう用地についても交渉に入ったところなんですよ、実は。今までに交渉に入って建て替えようというところまできています。だからそういうような状況ですので、もう少し待っていていただいても、そんなに遅く、新しい執行部でもすぐにかからにゃいかん幼稚園、保育所だと思います。横田の場合。そうしたらそこへ児童クラブをつけたら効率の運営が出来ますので、そういうことで今お答えしたところですので、そのぐらいなことは皆さん方にもお伝えしていただきたいと思います。  それから住民本位の立場で質問しておると、それは当然のことです。議員の皆さん方は住民本位の立場で質問していただかないと困ります。だからそれは当然のことですので、是非とも今後も住民の立場で質問していただきたい。お願いしたいと思っております。  それから町づくり計画ですが、もう町づくり、今までの4年間、町づくり計画なんてありませんよ。当面するものをやっていくだけのことで、公民館なんか建てるなんて長期計画に載ってませんから。行って見たらもう老朽化しててしようがないから3地区やったわけです。もう計画なんてというものじゃなくて、当面する仁多と横田との施設の比較をしてみて、これは建てにゃいかんと思うものを予算化して出して、今4年間である程度の均衡が取れたかなと思うぐらいな話です。だからそういうことについては、計画をと言われても、計画の前にもっと忙しくてすぐやらにゃいかんというものばかりを今やってきたんですよ。道路も泥の舗装じゃダブりが出来て困ると言われるからすぐ舗装をかけろと言って舗装をかけるようなもんですよ。そういうようなもので、もう忙しくて今投げておいたって雪が降ったらえらいダブりが出来てる、そこを通ってみろって言われるから、自治会へ行ったら。それで通ってみて本当にこれは大至急せにゃいかんと思ったからすぐ舗装をかけたんですけど。行政は常に町内をずっと見ながら、町民の皆さんの要望を聞かなくても分かるものは分かります。だから執行していくわけですから。だからそういうことでようやくいい町が出来たというように私は自負しているところなのです。  財政の方もきちっと見ていただいたら、いわゆる収入に対して支出の、経常収支比率は島根県21町村一番低いわけですから基金が出来てくるわけです。だから今も特交もうちは出来るだけ低くおさえてましたけど、今年の特交が2億円ほど余計、2億円ちょっと切れますけど入ってきたといって今日連絡してくれましたので、これでまた基金が増えますので。そういうような形で財政は一番大切なのは、歳入に対して必ずいる費用はいくらあるか。赤字が出ていたらそこへ金を送らにゃいかんから、それだけのものは歳出に出ますから、補助費として。だからとにかく赤字が出るような3セクをやっちゃいかんということです。赤字が出た3セクに全部補助金を出したら補助費として出ますからね。それから借金をしてそれを債務負担しておけば、返せば実質公債費比率があがってくるわけだから。だから開発公社の3千万の18年。一番最初に開発公社の5億4千万円が分かりましたから、3千万の18年をやるかと言ったらいくらでも出てきたから。それは約束がしてあります。例えばサンマッシュなんか70%は町がきちっと返しますと言ってあるから、銀行で借りてありますので。そういうものを先にやらんとそこを不渡りにするわけにいかんから支払せんわけにいきませんので。やってみると今度はスキー会計でも9千万あると言われる。9千万みんな返しましたけど、9千万ですよ。今の1,900万ぐらいなことで舌震やりますよという話じゃないですよ。9千万ですよ。サンマッシュも5千万の赤字を返さにゃいかんですから。だからそういうような、国営開パイにも利子がついているから県へ頼んで7千万円ほど利子を控除してもらうとか、あらゆる財政計画を立てながらきちっとした財政をして次の執行部に渡さにゃいけません。次の町長に引き継いでいただかなきゃいかんからきちっとしておかんといけません。そういうことですので、県下でそういうことをやっているから色々な視察が入ってくるわけですよ、うちの町へ。そういうように自負してください。うちの町を。立派な奥出雲町になってると思っていますので。以上で答弁を終わります。              〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、山根議員。 ○議員(1番 山根 里美議員) 児童クラブについてですが、ひとつでも今要望で出されていることの改善をするべきではないかと思いますので、そのことをもう一度伺います。 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、町長。 ○町長(岩田 一郎町長) 今、改善をしましてもね、すぐに間もなく新しい建物が出来ますと、改善した金が無駄になりますでしょう。新しいものをどうせ建てるよというような計画になっていますから、幼稚園と保育所を新築したらそこへ横へつけたら非常に効率のいい運営が出来るのに、今の児童クラブを改造したり移動したり、色んなことをしますと、その費用が無駄になりますよ、後で。移転してから。そういうことは十分考えて、今の一時じゃなくて、長いスパンの中で考えていただいて、まあ次期町長がどういう判断をされるか分かりませんが。私はもう早急にやらにゃいかんと土地の交渉までやったんですよ。移転するための。今の幼稚園と保育所をすでに。だから地主の皆さんに聞いてみてもらえば。みんな借地ですので、そういうようなこともみんな合わせて相談をしながら今やってきたけど、どうも借地料が相当高いし、色んな関係もありますので、いわゆる新しい執行部に引き継いでいこうと思っていますので。無駄な金を使っちゃいかんということですよ。そういうふうに理解してもらえば分かるはずですがね。以上です。 ○議長(22番 千原 祥道議員) 以上で一般質問を終わります。              〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(22番 千原 祥道議員) 3問までとなっておりますので。同じことですか。 ○議員(1番 山根 里美議員) あの。 ○議長(22番 千原 祥道議員) はい、どうぞ。 ○議員(1番 山根 里美議員) 専用の場所を設置してほしいということだったので。 ○議長(22番 千原 祥道議員) 同じ質問は3問までですので。今、町長が回答されたからいいじゃないですか。町長の所見を言われたから。 一般質問を終わります。 ──────────────────────────────────────────── ○議長(22番 千原 祥道議員) 以上をもちまして、本日の会議日程は、すべて終了をいたしました。  本日はこれにて散会といたします。  ご苦労様でした。               午前11時37分閉会 ────────────────────────────────────────────...