雲南市議会 > 2019-09-10 >
令和元年 9月定例会(第4日 9月10日)

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  1. 雲南市議会 2019-09-10
    令和元年 9月定例会(第4日 9月10日)


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    最終取得日: 2021-05-22
    令和元年 9月定例会(第4日 9月10日)   ────────────────────────────────────────    令和元年 9月(定例)雲 南 市 議 会 会 議 録(第4日)                            令和元年9月10日(火曜日) ────────────────────────────────────────               議事日程(第4号)                        令和元年9月10日 午前9時30分開議 日程第1 一般質問 日程第2 議案各委員会付託 日程第3 請願・陳情所管委員会付託      ───────────────────────────────               本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問 日程第2 議案各委員会付託 日程第3 請願・陳情所管委員会付託      ───────────────────────────────                出席議員(22名)       1番 上 代 和 美       2番 中 林   孝       3番 松 林 孝 之       4番 中 村 辰 眞       5番 原   祐 二       6番 矢 壁 正 弘
          7番 白 築 俊 幸       8番 細 木 照 子       9番 佐 藤 隆 司       10番 藤 原 政 文       11番 西 村 雄一郎       12番 土 江 良 治       13番 安 井   誉       14番 細 田   實       15番 藤 原 信 宏       16番 堀 江   眞       17番 周 藤   強       18番 堀 江 治 之       19番 小 林 眞 二       20番 深 田 徳 夫       21番 周 藤 正 志       22番 山 﨑 正 幸      ───────────────────────────────               欠席議員(なし)      ───────────────────────────────               欠  員(なし)      ───────────────────────────────              事務局出席職員職氏名 議会事務局長 ──── 三 原 修 三  書記 ──────── 山 根 美穂子                      書記 ──────── 田 中 幹 子                      書記 ──────── 高 木 作 真      ───────────────────────────────             説明のため出席した者の職氏名 市長 ──────── 速 水 雄 一  副市長 ─────── 藤 井   勤 教育長 ─────── 景 山   明  病院事業副管理者 ── 原 田 正 俊 総務部長 ────── 内 田 孝 夫  政策企画部長 ──── 佐 藤   満 防災部長 ────── 中 村 清 男  市民環境部長 ──── 小 川   忍 健康福祉部長 ──── 小 山   伸  産業観光部長 ──── 嘉 本 俊 一 農林振興部長 ──── 日 野   誠  建設部長 ────── 西 川   徹 会計管理者 ───── 高 野 耕 治  水道局長兼上下水道部長 細 木 弘 志 教育部長 ────── 梅 木 郁 夫  子ども政策局長 ─── 加津山 幸 登 市立病院事務部長 ── 石 原   忍  大東総合センター所長  中 島   豊 加茂総合センター所長  田 中 孝 治  木次総合センター所長  菅 田 和 美 三刀屋総合センター所長 杉 原 律 雄  吉田総合センター所長  河 角 郁 夫 掛合総合センター所長  神 田 直 人  総務部次長 ───── 末 次 治 良 財政担当課長 ──── 奥 井 英 孝  代表監査委員 ──── 谷 戸 邦 夫     ───────────────────────────────               午前9時30分開議 ○議長(山﨑 正幸君) おはようございます。  ただいまの出席議員は22名であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。     ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(山﨑 正幸君) 日程第1、一般質問を行います。  質問の通告があっておりますので、順次発言を許します。  議席番号9番、佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) おはようございます。9番、佐藤隆司でございます。通告に従いまして、一問一答で質問させていただきます。  昨日は本会議を欠席いたしました。蜂によるアナフィラキシーショックを受けまして、みずから棺おけに一歩足が入りかけましたが、雲南病院の救急医療体制、そして救急医療スタッフのおかげをもちまして、適切な判断、対応のおかげで三途の川を払い飛ばして本日この場に立たせていただいております。新たな命をいただいたような気がしておりまして、それに感謝をしながら、まだまだ頑張ってやれということを使命に思いまして、早速ですが、質問させていただきます。  1項目めの速水市長の政治姿勢が問題化しないかについてでございます。  6月にも質問しましたが、市長の県知事選挙の街頭演説の発言で、市長からは特に謝罪の言葉はなく、行き過ぎた発言はしていないと答弁され、みずからの言動を肯定されましたが、松江市長におかれては、謝罪の弁がされたにもかかわらず許されないとのことで、8月22日と23日の新聞報道が出ております。  7月22日の新聞の連合島根の報道では、松江市長の選挙戦の街頭演説に対して、ネガティブキャンペーン、いわゆる選挙などで対立候補のイメージを落とすような発言ですね、宣伝広告、的な点を重要視しての報道は、県知事選挙のしこりや問題が今なおあることを紙面で示されました。その報道に対して速水市長の見解を伺っておきます。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 佐藤議員から、6月議会に続いて、統一地方選挙で速水市長の政治姿勢が問題化しないかという御質問でございます。  後でお答えいただきたいと思いますが、そもそもなぜこのような質問をされるのか、それを私が答弁した後、お聞かせいただきたいというふうに思います。  毎週日曜日に9時から「ノーサイド・ゲーム」という番組がございます。ノーサイドというのは、ラグビーの試合の後、勝敗が決した以降は、勝ったほうも負けたほうも勝敗のことについてはそれを乗り越えて仲よくしようと、こういうことでございます。選挙戦もぜひともそうなければならないというふうに思っております。  6月の議会でもお答えいたしましたとおり、4月の知事選は、島根市長会の総意で相手方を応援しようという認識で一致いたしまして、私も応援したところでございます。しかし、勝敗が決したからには、冒頭申し上げましたように、選挙終了後はしこりや問題、こういったことは絶対あってはならないと、かように思っているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) あってはならないと私も思っておりまして、ただ、私がお尋ねしとるのは、お聞きしとるのは、連合島根のその報道に対して市長の見解を求めております。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 今、私が申し上げたことにまだお答えいただいておりませんけれども、連合島根の指摘は松浦市長に対しての指摘でありまして、私も松浦市長もそれぞれの信念に基づいて相手方のほうを応援したわけでありまして、連合島根のおっしゃっておられることは、松浦市長の話されたことに対して指摘があったというふうに理解しております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 8月23日には衝撃的な告訴の報道がありました。6月議会でただしたときにはしこりや問題は全くないと言われました。現実にはまだあるのではないかと思いますが、市長の認識を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) またまたしこりが現実にあるのではないかというふうにおっしゃいましたが、何をもってそう言っておられるのか、それをお聞きしたいと思います。そもそもしこりというのは大体物事が勝敗がついたときに、勝ったほうが負けたほうに対していろいろしこりとか、さまざまなことが持ち出されるいうことが通例であると思いますが、私は、市長会の皆さんとともに、当選された方の相手方を応援したところで、一敗地にまみれたほうでございますので、しこりを誰にぶつけようが、ぶつけようがありません。もちろんそういったことがあってはならないいうのは冒頭申し上げたとおりでございますので、繰り返し今のことを申し上げて、答弁とさせていただきます。 ○議長(山﨑 正幸君) 市長、反問権使われますか。議員の再度……。 ○市長(速水 雄一君) お願いします。 ○議長(山﨑 正幸君) ほんなら、先ほど佐藤議員の質問に対して執行部から反問をさせていただきたいということですので、反問を認めます。ただし、市長等は、反問は、質問の趣旨を確認のみとするというふうなことで、議会の基本条例の第11条第3項により、議長の許可を得て反問が認められております。反問は、同条例解説編では、議員からの質疑や質問に対し、その言わんとする趣旨を確認することを意味するとされておりますので、この範囲で反問権を行使したいと思います。  佐藤議員。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 先ほど言われる、何をもってということでございますが、次のところでございます。今なお世論が黙っていない現実があるからです。まだまだ深まるのではないかとの思いがあります。次は速水市長の言動が取り沙汰されるのではないかとの臆測もあります。6月に確認したように、行き過ぎた発言はされていない、問題はないとの認識でいらっしゃるのか、お願いします。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤議員、これは次の質問でしょう。だけん、さっきあなたの質問に対して、趣旨がわかりませんけんいうことで、市長が……。  佐藤議員。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 趣旨は一番初めに言いました。今なお世論が黙っていない現実があるから質問をさせていただきます。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) そういう世論や現実があるからというふうにおっしゃいましたが、何をもってそういうふうにおっしゃるのですか。  それから、もう一つ、2番目の反問した内容は理解できないということをおっしゃいました。何の……(発言する者あり)2番目の反問した内容は、そういう現実があるいうことをおっしゃいました。それに対してのお答えもお願いいたします。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) その現実が新聞報道されたので私は質問をしております。以上です。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 連合の方々の言われることとか新聞で言われているのが、私の言ったことに対してというふうに、私、理解しておりません。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) わかりました。私の言ったことではないと言われましたが、6月の質疑の中では、松浦市長と同等の発言をされていると新聞報道がありました。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 十把一からげに同等の発言をというふうに新聞報道が言ったとしても、私と松江市長はそれぞれの考え方でそれぞれの発言をしておりますので、何をもって同等のというふうに言われるのか、私は納得がいきません。 ○議長(山﨑 正幸君) 次の質問へ移っていいですか。  佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) それでは、次の、先ほど言いました速水市長の言動が、臆測もあり、6月に確認したように、行き過ぎた発言はない、問題はないと言われたですが、今現在もそうなのか伺っておきます。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 冒頭申し上げましたように、市長会で総意をもって相手方候補を応援するという確認をし、それぞれがそれぞれの言い方で信念を持って発言したことでありまして、私が発言した内容を私は行き過ぎた発言をしたというふうには思っておりません。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) わかりました。しこりや問題はないということでございまして、謝罪もございません。選挙だからこそ根が深く、しこりや問題は今なお残っていると思います。市長はそういうことはないと言われましたが、相手方の思いはそうかもわかりません。そういったことを考えると、謙虚に物事を考えて、市政運営に当たっていただきたいというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤さん、待って。  ほんじゃあ答弁。  藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 佐藤議員は県知事選挙のしこりなどがいまだにあるというふうに大変御心配されているようなので、市長会に聞きましたエピソードについて御披露をさせていただきます。  去る9月1日に東京の椿山荘で第68回の島根東京人会が開催をされております。9月定例会前の多忙の中、山﨑議長も御出席をしていただいたところでございますが、県人会開催に当たりまして、各圏域が交代で世話役を務めるということで、1市2町がことしは当番だったと、幹事だったということでございます。今までで最高の600人の方が出席になったということですが、それゆえ、懇親会の冒頭、速水市長のほうから1市2町を代表して挨拶が述べられたということであります。その挨拶の最後のところで、この雲南地域もやはり人口減少問題に触れるということになりまして、少子高齢化、荒波の中で大変だけども、雲南ならではの地域資源に磨きをかけて情報発信をして、関係人口、交流人口の拡大に努めるということを述べております。このことはまさしく丸山知事が進められつつある島根創生計画のテーマである人口減少対策にかなうものであると確信をして、1市2町一丸となって取り組むことを誓うということを挨拶で述べたところであります。  懇親会がお開きになりまして、市長が周りの雲南市の関係者と雑談をしていたところ、丸山知事が笑みを浮かべながら小走りで来られたそうでありまして、速水市長さん、本当によかったと、御苦労さまでしたと、こういう握手を求められて、ねぎらいの言葉をかけられたそうでございます。知事じきじきに慰労の言葉をかけていただいて本当に感謝をしているということと、丸山知事の懐の太さに感心したとのことでございます。  そうしたことが現実9月1日には起きておりまして、やはり政治家同士、島根県知事、雲南市長ということで、それぞれ県民、市民の福祉の向上に全力を尽くしている政治家同士でそうしたほほ笑ましいといいますか、力強い光景が現出されたというふうに受けとめているところでございますので、佐藤議員さん、余り心配されることはないようにしていただければというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 初めからそういう答弁をしていただきたいと思います。ただ、有権者もいらっしゃいますので。  2項目めのパワーハラスメントについて、パワハラですね、伺います。  パワーハラスメントは、厚生労働省への相談件数が増加し、被害が深刻化したことで、法制化が必要なことから、初めてパワーハラスメントパワハラ防止対策として法制化がされました。  パワハラの線引きは難しいものだと思いますが、定義はどう捉えていらっしゃるのかお聞きします。
    ○議長(山﨑 正幸君) 内田総務部長。 ○総務部長(内田 孝夫君) パワーハラスメントの定義でございますけれども、厚生労働省におきましては、同じ職場で働く者に対して職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に業務の適正な範囲を超えて精神的、肉体的苦痛を与える、または職場環境を悪化させる行為であるというふうにされております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 人権の定義はどう捉えていらっしゃいますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 内田総務部長。 ○総務部長(内田 孝夫君) 人権につきましては、平成11年の人権擁護推進審議会答申におきまして、人々が生存と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利というふうに定義されておりまして、雲南市人権施策推進基本方針の中でも基本的な理念として上げております。市民一人一人が互いの個性や人格を尊重しながら、助け合い、支え合って暮らしていくことができる社会の実現に向けて取り組んでいるところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) わかりました。  人権問題であるパワハラやセクシュアルハラスメントなどは、そういったことに、嫌がらせの先ほど言います判断基準は大変難しいものがあるというふうに思っております。一般的には受けた側の意識がその判断基準に大きく影響すると思われますが、確認をしておきます。 ○議長(山﨑 正幸君) 内田総務部長。 ○総務部長(内田 孝夫君) 議員おっしゃいますとおりでございまして、言った側につきましては、意識、何の悪気はなくても、受け取った側が嫌な気分になったり、あるいは傷つくということがあるというふうに思っておるところでございます。人権問題につきましては、非常に繊細な問題であるというふうに考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 特にパワハラは言った者よりも受けとめ方が一つの判断基準に大きいということ、先ほどの市長、副市長の答弁のところにちょっとひっかかりますけども、バックはしません。  庁舎内にそうした事案や懸念する事案はございますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 内田総務部長。 ○総務部長(内田 孝夫君) 雲南市役所においては、雲南市職員安全衛生推進委員会、またセクハラ苦情処理委員会において、セクハラ、パワハラ防止対策について取り組んできております。特に庁舎内には相談窓口を設置し、また、市役所外にも相談窓口を設けて相談しやすい環境をつくってきております。これまでパワーハラスメントを疑われる苦情や相談もあったことから、相談者等に対する助言や指導を行うとともに、全職員を対象とした研修や啓発活動を実施して、防止対策に取り組んできております。  セクハラ、パワハラ防止につきましては、組織を挙げて取り組んでいくことが重要であり、職員一人一人が自立し、互いに尊重し合い、持てる力を最大限に発揮し、生き生きと働ける職場環境づくりに向けて引き続き取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 健康福祉部長にちょっとお聞きをいたしますが、庁舎外、特に福祉施設とか障がい者雇用施設などではそういったことが散見される事例が多いというふうにお聞きしておりますが、市内にはそうした懸念する事案の状況は把握されているのか伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 小山健康福祉部長。 ○健康福祉部長(小山 伸君) 全国的な報道とか、そういったところで報道されている部分につきましては注視をしているところであります。法改正があった部分について等、福祉法人等に対しましては、それぞれ通知をお配りしたりとかして注意喚起はしているところでありまして、今後もそういうふうに努めていきたいと考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 現実にはそういった事案が少しあったようなことをお聞きをいたしましたので、今後、的確なそうした情報収集あるいは把握、またそれを受けての指導、よろしくお願いしたいと思います。  3項目めの雲南市さくらの会についてでございます。  平成31年、令和元年でございますが、雲南市のさくらの会の総会が開催されていないこと、また、監査会、理事会も開催されておらず、現状で総会が開ける状況にないと推察しますが、そうした事態に至っているのは事務局の不手際ではないかと思っております。9月2日には百条委員会の設置の陳情までされるまでに至った大変な問題となっております。そうしたことから、本日の答弁が後々の大きな証拠になりますので、慎重にお答えをしていただきたいと思います。  加えて、8月17日の会長の退任要請についての説明を聞く会、8月19日の産業建設常任委員会、23日の全員協議会での説明と、私は中立の立場で吾郷会長にはお会いしました。副会長とは3名の方にお会いし、2名の方は電話でお話を聞き、聞き取り調査を行った上で質問をいたしますので、正直にお答えいただきたいと思います。  まず、総会開催の準備のため、監査会をし、理事会を行うのが一般的な手順です。仮に問題、疑問点があれば、監査会、理事会での解決策を議論されるべきと考えますが、なぜ開催されないのか伺っておきます。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) さくらの会の今年度の状況でございますけれども、先ほど議員おっしゃられますとおり、監査につきましては、総会をする前の理事会を行う前に監査をして、決算、事業報告、事業計画等の議案を固めて進めるというような手順になっております。また、理事会におきましても、理事会というものは総会にかける案件を審議する機関でございますので、総会にかける議案を固めた上で開催することとなると思いますが、今般、任期満了に伴う新年度の人事案が固まっていないことから、そうした開催に至ってないところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 人事案が定まってないので総会が開けない。  規約上では役員、事務局の役割はどのようになっておりますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 規約上の役員、事務局の役割ということでございます。規約の内容を確認いたしますが、7条のところで役員の任務を記載しておりまして、規定されておりまして、会長は本会を代表し、会務の総理をいたします。副会長は会長補佐をする立場、常任理事は会長を補佐し、事務局を掌理する立場です。理事は重要事項を審議するというような役割を担っております。なお、事務局につきましては、会長の命を受けて本会の事務を掌理するということとなっております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) その規約に基づいて監査会、理事会、総会が開催されていないということは、会長、副会長、理事、監事、事務局、常任理事ということも含めてですね、責任があるのではないかと思いますが、それぞれの立場でどのような認識をされていて、どこのところに総会ができないということが機能していないのか、お聞かせください。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) それぞれの立場におかれます認識ということでございます。会長、副会長、理事、監事の皆さんの認識については、私がお答えすることはできません。  事務局といたしましては、どこが機能していないということではなくて、新年度人事案が固まらないこと、つまりは会長と副会長との間の人事案件に関する課題が解決しなければ理事会は進んでいけないというふうに認識をしております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 規約に基づいて、それは誰がするわけですか。その人事案件をまとめることは。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) これまでの経過から見れば、事前に役員の方に相談をして人事案を固めて、それを議題として提出するという流れだと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) これまでのやり方がなぜできないですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 現在、副会長から会長に対する退任要請というものが出されている中では、そうした議論ができる状態ではないということです。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) それでは、退任要請というのはなぜされているんですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 退任要請につきましては、副会長5名が行っておられますので、私の口からお答えすべきことは控えたいと思いますけれども、そうした事実が発生しているということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 6月28日の議事録には竹下副会長と記載されておりましたが、竹下氏は代理だと思いますが、その後も副会長の立場で印鑑を押してかかわっておられますが、なぜですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 6月28日は会長と副会長5名がお会いになられた会議だったと思います。JAの竹下本部長におかれ……。現在、本部長、7月1日から本部長でございますけれども、そのときには代理という形で出席をされていて、その後、7月1日以降は、さくらの会の充て職といたしまして、JAの本部長が一応副会長ということになっておりますので、JA側のそうした異動があった場合には、その段階で切りかわっていくというのが一般的な会議の組織の中では正常な動きとなっておりますので、そうしたことから、7月1日以降は加藤本部長から竹下会長に切りかわられたということだと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) それだったら議事録に誰と書いてあればよかったですが、書いてなかったですよ。  それで、先ほど言われるように、相談会をして、正常的に充て職がかわっていくということでございましたが、規約上そういうふうになっているわけですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 規約上から申し上げれば、当然総会をもって役員がかわるということになります。ただ、現在、例えば3月末で前任期を終えておりますけれども、総会が開かれないうちに関しては、前任者がその総会までは引き継ぐというのが通例。その件につきましては、細かく規約のほうにそう書いてあるわけではございませんけれども、通常のそうした一般的な任意団体の規約上ではそこまで詳しく定められないのではないかと思いますが、一般的にはそうした扱いになっているということで、そうした中、充て職でおられるJAの本部長につきましては、そうした異動があったということと理解しております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 市内の一般的な会は全てそういうふうになっているわけですか。充て職は全部横滑りですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 市内の全ての会だというところまでは把握はしておりませんけれども、私の行政の経験上で、例えば委員会等、都市計画の審議委員であるとか、そうした方の任期の中で、例えば警察署長さんが4月にかわられたりする場合には、その段階で切りかわって終わっていただくというような形の措置をとっている例はございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 先ほど言われた警察署長の例というのはちょっと論外の話だと思いますよ。異動がとんでもないことありますからね。  その役員がかわられたということは、理事さんがかわられたということは、監事さんもかわられたということでしょうけども、会長には連絡してございますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 特別な御連絡はしていないところでございますけれども、文書のやりとり等の中では御理解いただけているのではないかなと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 御理解いただいているということですね。  私もちょっとびっくりして、この間、議員に配られたこれを見ました。副会長、竹下さんだけじゃないですよね。ほかの理事さんもかわっておられますね。監事さんもかわっておられます。自動的に。まだ驚いたことは、それまでの理事さんは20名でした。今回かわったのは19名です。1人落ちとるんじゃないですか。これも自動的にそういうことはないわけですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 理事の19名というのは、恐らくそのうちの、そうした方々に総数という形で説明をしたときの数字ではないかなと思いますけれども、本来20名いらっしゃいますが、今回のこうした事案の中で、期日はちょっと忘れましたが、済みません、退きたいという気持ちを伝えられていますので、そうした点を配慮して、19名という形で今処理をしているというか、そのやめられた方に対するところは一応考慮して、19名というような言い方をしているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 物すごくおかしいことだと思うんですよ。もっと市の補助金の小さな組織、団体でもきちっとそこら辺は丁寧に丁寧にやっておられるはずです。私もその会でもやっております。少しそういったことを、充て職の方、しかも理事さんが20名から19、少し時間をとめて調べる必要があればとめていただいて、正確なことを答弁いただきたいと思います。私の言っておることが間違っておるかもわかりませんので。必要なければいいです。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) さくらの会という個別、独立した団体の会の中でのお話でございまして、その中で、事務局としての運用の中での社会通念上一般的な形での運用をしているという認識をしておるところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) ちょっと整理されないと、大変なことだと思いますよ。補助金がもっと少ないところでさえきちっとした役員改選をして、会議をして役員を決めてから、総会をして、それで役員を選出して選任するという手順を踏んでおるわけですよ。そういった丁寧にやっている。今の話だと自動的にそういうふうに、充て職だからということかもわかりませんが、そんなことをすると、適当にやりゃあええがなっちゅうことになりますがいんやですかいね。もう1回、なぜこういうことになっているか。副会長も監事も理事も、ましてや人数も、誰がこれを変えるようになるわけですか。会長さん、これ御存じですか、本当に。確認してくださいよ。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) そうした異動に関しましては、事務局で把握をしながら自動的に運用をこれまでもしてきておりますので、毎年のように、例えば充て職の者が3月末でかわればそういう運用はしてきているわけです。そういったことに照らし合わせて、今回、今年度につきましてもやっているということでございますので、さくらの会の任意の団体という中では、特に不自然なということではないと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) ということは、本来の常任理事、事務局の業務は正しくされているという認識ですね。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 正しいか正しくないかという点では、正しくやっているというつもりでおります。ただ、いろいろな方々のそうした思いに100%応えていれるかどうかという点については、それはさくらの会の中で披露され、判断されることになると思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 今後、いつごろをめどに総会を開催される考えなのかお聞かせください。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 総会につきましては、一刻も早く開催されるべきと考えております。しかしながら、今般のそうした会長、副会長5名の間の人事案件に関する課題が収束することが一つの条件になってくると思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 次に移ります。  6月24日付でさくらの会副会長5名の方から会長に会長職退任要請(通告)が送付されておりますが、その退任要請は、副会長5名の方々みずからが作成されたと全員協議会で答弁されていますが、いつどこで誰がどのような経緯のもとに作成されたものかお聞かせください。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 副会長5名からの退任要請につきましては、6月24日付で出されているところでございます。そうした副会長5名の行われたことに関しましては、私のほうからの回答につきましては控えさせていただきたいと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) それはなぜ控えさせていただきたいということですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 副会長5名がされたことでございますので、そうした意思が絡んでおりますので、私が申し上げる立場ではないということです。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。
    ○議員(9番 佐藤 隆司君) 6月19日、6月22日、これは事務局は同席していらっしゃいましたか。副会長さん方の会。5名の会。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 副会長5名の方への経過の中でいろいろ御説明をする機会ということで、6月19日と、21日ではないかなと思いますが、22日と先ほどおっしゃいましたが、その日のところで、副会長5名の方がお集まりになられる中で、経過について御説明をし、何らかの対応が必要ではないかというようなお話をさせていただいているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) ということは、内容は御存じですね。退任要請の。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 退任要請される結果になったことにつきましては、その後にわかるわけでございますけれども、その19、21の段階ではとにかく説明をしたということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 19、21では説明をしたと。いつこの退任要請をつくられたわけですか。誰がいつつくられたわけですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) その後という格好になるかなと思っております。21日以降のところで、24日までのところになると思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) ある副会長が言われましたが、私どもは打つことはならない、事務局にしてもらいましたと言われましたが、それは事実ですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 副会長さん方が、副会長5名が指示しておられますことなので、私からの回答は控えさせていただきたいというふうに申し上げました。ただ、事務局として、そうした副会長の指示に従う点についてはあったということでございます。(「文書をつくられたか。文書を」と呼ぶ者あり)具体的にはそういうことになるかなと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) それは文書の内容を御存じですね。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) その段階でいろいろ相談も受けたりするケースもございますので、内容的には承知をしているということになると思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) その内容をお聞きいたします。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 24日の退任要請についての内容ということでございますので、要請書の写しを持っておりますので、引用させていただきますけれども、省きながら引用させていただきます。よろしいですか。  中段、省略いたしまして、昨年ごろから吾郷会長は全国さくらシンポジウムに毎年出席されているが、さくらの会の理事である奥様も一緒に参加されている。出席状況や費用負担などはどうなっているのか、問題はないのかとの声が一部の会員から上がっていました。過去の状況を調査しますと、会長は、平成22年度以降、9度のシンポジウムに毎年参加され、そのうち5度、理事である奥様を同伴されています。会長の同行者として他の理事あるいは副会長の出席が一度もないにもかかわらず、奥様だけが理事という立場で5度も出席されています。さらに、参加申し込み時には、さくらの会の他の役員には相談もなく、奥様同伴の出席を事務局に指示され、また、シンポジウム終了後には私的な旅行を継続実行されていることからしても、このような行動は公務出張の私的利用、公私混同と言われても仕方のない、好ましからざるものであり、看過できるものではありません。そして最後に、まことに残念ではありますが、吾郷会長には任期の満了をもって会長職から退かれることを強く要請いたしますという内容でございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) わかりました。最初からなぜ言われないのか不思議でたまりませんが、多くの皆さんがその分、コピーを持っておられますよ。  その通告書、第1回目の通告書、5名の副会長の判が押してございますが、その押印はいつどこでされたものですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 21日以降、24日までのところであると思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 誰が、判こを押されたほうはですが、誰がその判こを依頼して副会長さん方々が寄られたのか。誰かが持って歩いて判を押してもらったのか。お願いします。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) そうした点は逐一ちょっと覚えていない部分はございます。ただ、副会長さん方がやられていることでございますので、それにつきましては、私のほうよりも副会長さん方にお聞きになられるほうが正しいのではないかなと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) もう1回聞きますよ。その押印に事務局としては、市の職員はかかわってないですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 事務局として、さくらの会の事務局として……(「市の職員含めて」と呼ぶ者あり)職員ではありますけれども、さくらの会の事務局として、常任理事として、副会長の指示を受けて動いたということはございます。動いたことはございます。いわゆる協力的なことをしたということはございます。指示に従っているということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 回りくどいんですよ。判を、副会長さん方がお願いして、事務局がとりに歩いたかどげなかということですよ。先ほど言われた、副会長の指示を仰いだということだから、それしたの、職員かさくらの会の事務局かが。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) その辺につきましては逐一ちょっと覚えておりませんので、確認をする必要があるかなと思いますので、ただ、そうした判をとるというようなことも、集まっていただいた、あるいはとりに伺うというようなことはあってはいたと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) ちょっと記憶が定かでないということで、先ほど確認しなければならないと言われましたので、できれば時間をとめていただいて、確認してもらったらいいと思いますが、あとは議長に委ねます。 ○議長(山﨑 正幸君) 議運開きますか。(発言する者あり)  ちょっと暫時休憩といたします。              午前10時16分休憩     ───────────────────────────────              午前10時27分再開 ○議長(山﨑 正幸君) 会議を再開します。  答弁願います。  嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 先ほどの御質問の要請書への判この件でございますけれども、副会長方が案文を作成されて、最終的にこういう形をつくってごされて、当然のように判はお持ちになっておられませんので、判については自宅のほうに用意しておくから、とりに来て押印をするようにという指示をいただいて、それで事務局のほうがそちらに出向いて判をいただいたというような格好です。中には不在の方もいらっしゃいますので、家族の方がそれを承知しておられて、判をされたということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 私もそういうふうにお聞きをいたしました。なぜ職員がそのようなことに加わったのですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 事務局員、常務理事は市の職員でもありますけれども、さくらの会のそうした中にある役職員、事務局という立場でございますので、さくらの会の中の作業として、指示に従ってそうしたことをしているということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 6月24日の会長職退任要請は通告とされ、その後2回の会長職退任要請は通知となっています。技術的なことは行政のほうが御指導なさったかもしれませんので、行政の立場でこの文書管理について、通告と通知の違いをお聞かせください。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 一般的に通告とは、通知の同義語、類似用語であるというふうに認識しております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) なぜそれだったら、2回目、3回目は通知となっておりますが、その使い分けは、なぜそういうふうな使い分けをされたわけですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 最終的には副会長5名の意思で決めておられますので、その辺は確認しないとわかりませんけども、恐らく最初の要請文につきましては、通告ということを使われたのではないかなと想像しております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 事務局もこれをごらんになっているわけですからね。通知と比べ、通告は非常に命令的な表現だというふうに私は理解しております。  それで、2回、3回は通知をされたわけですが、これについてはいつどこでどのようにされたのか、押印を含めてお願いします。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 2度目、3度目の退任要請につきましても、ほぼ同じようなスタイルでやっているということであります。以上です。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 同じようなスタイルというのは、副会長さん方5名、常任理事、それから事務局長、それから藤井副市長ということですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 基本的には副会長5名の方が決められているということでございますので、相談の中では、事務局あるいは常任理事、あるいは副市長、そうしたところがいろいろ、相談というわけではありませんけれども、そうした点にはかかわっていたことはあろうかなと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) それでは、本人の副市長に伺います。かかわっていらっしゃいましたか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 副会長さん方の会合には都合がつけば、出席要請がありましたので、私も出ているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 何事も初期対応が重要だと思っております。通告は先ほど言いましたようにちょっと厳しい表現だと思いまして、こういったことをとると、小さな事象でも大きな事象に問題化することは想像しやすいと私は考えております。事前に両者の見解の相違を中立の立場で事務局として会長、副会長に相談されれば、こんなに問題化はなかったと思いますが、そうした相談はされたのですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) そうした重要な案件になるだろうという想像の中で、当然そうした情報をキャッチをしている市の事務局、あるいは副市長の立場としては、副市長が4月14日、6月7日ですか、会われたことによって、そうした問題解決の、一つの穏便に解決を図ろうという初期対応であったのではないかなと、言えると思っております。ただ、最終的に通告という形になって、これを副会長5名の方に相談をする中では、そうしたやり方を選ばれたということが実態ではないかなと思っております。  その後、通告後には、6月28日ですけれども、吾郷会長のほうも言い分があるということがございましたので、そうした会を持って、意見調整を図れればというような機会を持ったこともございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) ちょっと答弁を確認しておきますが、もう少し前の答弁では、会長、副会長さん方が、両者がやっておられることで、立場上、私は何も言いません、かかわってないというような表現をされました。先ほどの答弁は、市の立場で、あるいは副市長の立場で、穏便にしなければならないということで、加わったというふうな言い方をされましたが、そこのとこ、もう少し整理して物事を言っていただきたいと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) その退任要請自体に市のほうが加わっているかという言い方は不適切ではないかなというふうに思っております。あくまでも、前段、その退任要請に至る経過の中では、事実を確認をしている事務局、市側の立場も踏まえながら、行政の中の仕事でやっておりますので、行政の中の指揮命令系統の中でのそうした事情を持ちつつ、退任要請に至るまでの中での対応ということでそうしたことはされているということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) このことの問題の発端は昨年ごろからとありますが、いつごろのことですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) これは、そうした声を聞くというふうなことがありましたことですので、日にち的なものははっきり申し上げられませんけれども、昨年の秋ごろに会員である方からの声として、吾郷会長は毎年全国さくらシンポジウムに参加されていて、理事である奥様も一緒に参加されているが、出席状況や費用負担はどうなっているのかとの声が上がっており、それを副市長が耳にしております。ただ、副市長としては、その時点ではそれほど深く受けとめてはいないわけですけれども、ことしに入って、また2月ごろに別の方からもそうした同様の話を耳にするようにもなりましたし、また、同じころ、さくらの会の幹部の方からも、吾郷会長の行動は何かおかしいですよ、確認されたらどうですかとの意見も受けて、問題意識を持つようになったという経過でございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) わかりました。実質的にはことしの2月ごろ、少し情報が入ってきて、問題意識を持ったということですが、副会長さん方の不適切な行動との指摘の中にありますが、ことしの4月の11日、12日の福島二本松に行かれたということですが、なぜ2月ごろ問題が生じようとしているときに事務局は認めたわけですか、会長さんが行かれることを。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 4月のそうしたさくらシンポジウムの出席に関しましては、1月の段階で決まって申し込みされているような状況もございます。そうした調査自体も4月に入ったぐらいから始めておりますので、たまたまそうした一定の調査をする期間、その間にことしのそうした参加があったということで、時系列的なところを整理すれば、そういう形でそれぞれが流れていったということであろうと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) ということは、ことし行かれた分は事務局としては認めてきたということですね。調べずに認めてきたと。問題があるということを聞いとるのに、いいだろうと、認めたということですね、いわゆる。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 問題を調査をいたしまして、事実上、4月24日にお会いになっておられます。副市長、吾郷会長。それまでの間に時間を要しているということでございますので、そのことしに限ってのことに関しては、そうした問題を踏まえて認めているということではございます。通常の流れとしてあったということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 昨日、旅費規程のチェック機能に加えた質問があったと思いますが、これは業務執行のチェック機能も機能していないのではないかというふうに言わせていただきます。
     6月28日の議事録や文書は、行政事務として信憑性のあるものとして取り扱われたのかお聞きします。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 6月28日の議事録でございますけれども、文書の位置づけといたしましては、市の行政文書ではなくて、任意団体であるさくらの会の文書であるというふうに認識をしております。議事録に関しては、事務局としては客観的に整理をしてきたものと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 客観的に事務局で議事録は整理したということでございます。  吾郷会長は発言を、28日ですね、6月28日の議事録が出ておりますので、発言を確認したいとのことで、録音されていたようだが、私も確認したい、聞きたいので問い合わせをしたが、なかったということですが、それでいいですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 録音はございません。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) それは録音がなかったら、どうしたら議事録を起こせますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) その場での書きとめによるものでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 書きとめ。  議事録にはさくらシンポジウムに会長9回、理事5回と記されていますが、会長の記憶では理事4回と言われております。どちらが正しいですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 事務局で調査しました上では5回でございます。ただ、吾郷会長のほうからは、そうした4回じゃないかなみたいなことを漏らされていることはございましたけども、正式にこの日が違うんじゃないかというふうにおっしゃられましたのは、電話で、8月の末ごろだったと思いますけれども、観光振興課のほうに電話があって、当時の事務局として同行した者にそうした話をされているところがございます。  したがいまして、今後、市としましても調査をして、その辺は明らかにしていかないといけないというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) それを調査して5回で出されたのではないですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) その5回を行かれたということを確認をして、それを吾郷会長のほうに4月24、6月7日のところで確認をしておりますので、そうしたことが、5回というのが正しいということで事務局としては認識をしているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 全員協議会のとき、同じことを、私、質問しましたよ。確認しますって言われました。なぜしてないですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 8月末の全員協議会でございますので、今、調査を開始をしている時期でございますので、今後調査をしていくということでございます。当然御本人にもお聞きをするような場所を設けてやりたいというふうに考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) なぜこれまでに本人に確認されなかったですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 特に理由はございません。業務の中での作業ということになりますので、そうしたことの中でのしていくという格好になろうと思っております。(「もう1回」と呼ぶ者あり)特に理由はございません。他の業務との遂行上の中での関連性を持ちながらやっていくということだと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 吾郷康子理事は、熊本菊池市は平成26年4月3日から4日の開催であったと、雲南市の桜まつりは4月5日から6日でございまして、康子理事は、4月4日はロングテーブルの準備のためにやっとったと、そのため4月3日、4日は行ける状況になかったと言っていらっしゃいます。議事録には後で回答すると何回か書いてございました。そして7月25日には吾郷会長から副会長の方に申し入れがあったと思います、この議事録の訂正について。それについてはどのように御認識しておられますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 7月25日の申し入れ書でございますけれども……(「副会長宛て」と呼ぶ者あり)そうですね。副会長宛てに申し入れ書が出されております。副会長方がそれを受け取られて、内容的には恐らくどうした点が訂正が必要だということもはっきりわかりません中で、特に回答する必要はないというふうな判断をされたということだと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 吾郷会長さんからは、言った覚えもないことが記されている、また、言ったことが記されていないことから、この文書の改ざんではないかと言われましたよ。公文書扱いの不適正事案ではないかということでございましたが、そういうことを言われてますが、どう思われますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 吾郷会長からはそうした、直接的には聞いておりませんので何とも言えませんけれども、事務局といたしましては、28日に会われた内容を書きとめる形で整理しておりますので、事実誤認ということはないというふうに理解をしております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 行政書士の先生に伺いました。表に出す議事録の問題は、証明力だと言われました。証明力のないものが仮に第三者に渡っていれば問題だとお聞きしました。証明力のある議事録との認識ですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 証明力とおっしゃられるのがちょっと私、理解できないのでございますけれども……(「証拠力。済みません」と呼ぶ者あり)証拠力。今回の議事録に関しましては、双方の話されたことを整理をして、資料的に備えておるものでございます。例えばそれを双方が確認をして、押印をして、何らかの公正証書として効力があるかといえば、そういうことではないと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 証明じゃなくて証拠力というふうに言われましたね。わかりました。それほどのものではないと言われましたが、そういったものでないものが第三者に渡っていることが問題だと先生は言われております。  市長にお聞きしますが、行政事務として、まちづくり基本条例に基づく情報の積極的な公開、提供、公正かつ透明性を確認した適正な行政の手続とありますが、また、市長が言われる迅速、正確、親切、丁寧な対応と言われている点から、今回の行政事務に対して、市長の見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 今回の行政事務とおっしゃいましたが、さくらの会の事務のことでございますか。このことについては、先ほど担当部長のほうから申し上げましたように、さくらの会の事務は行政事務ではなくて、さくらの会の、任意の団体の事務であるということでございます。まずその認識を御理解いただきたいと思います。  行政事務におきましては、先ほどありましたように迅速、正確、親切、丁寧、迅速、決断、実行、報告、これを旨として職員は当たらなければならないということからでございますので、そのための正確、親切、丁寧、その正確の部分は、これは普通はテープレコーダーにとって、録音して、それを的確に所内に戻すということが普通行われております。民間の事務の場合には、たまたまそうした録音をしていないこともあるのではないか、できれば行政事務に見習って正確を期すための録音がなされていればなおよいというふうに思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) その市長が言われる正確さを欠く議事録が第三者に回っているわけですよ。そのことはどう思われますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 今、事務局が書きとめた内容に基づいて筆を起こしたというふうに言っております。事務局が曖昧な筆起こしをするはずはないというふうに確信しております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) それでは、部長に聞きますが、曖昧な書き起こしはなかったということですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 記載しております内容につきましては、正確を期して、そのときに書きとめたものを整理をしております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 書きとめたものを正確にじゃなくて、表現、内容は自信持っていわゆる議事録として第三者に渡せるものですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) そのとおりでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 理事への説明する懇談会、これは副会長が懇談会と言われましたので、ある方が、の機会が開催されたということですが、いつどこで誰が何を目的に、なぜ、どのように開催されたのかお聞かせください。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 理事懇談会という形で副会長方が開催されましたけれども、これにつきましても、副会長5名の方が行われたことでございますので、私のほうからの回答は控えさせていただきたいと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) いつどこで誰が何をということが答えられないわけですか。事務局はそこには立ち会っていらっしゃらないということですね。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 事務局で承知している範囲でお答えすることとすれば、7月7日に副会長5名の方が理事の皆さんに懇談会という形で……。7月4日でございます。失礼しました。7月4日に副会長5名から理事の皆さんに懇談会という形で招集をされて、会長退任要請に至った経過を説明され、意見交換をされたということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) その際に説明は事務局はかかわられましたか。内容説明。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 説明は副会長が行っておられますので、ただ、補足的なことがある場合には、そうした場合には指示をされて、説明に加わったということもございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 会長はそこに同席されるような案内を、いらっしゃらなかったと思います。案内されたのか。されなかったとすれば、なぜ会長は同席を求められなかったのか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 副会長方、副会長5名の方が行われたことなので、私の想像の域を出ませんけれども、退任要請が6月24日付であった後に、いろんなところで湾曲された情報が流出しているという状況があったということで、副会長方にはそうした理事の方には説明しておく必要があるなということからの判断ではなかったかと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 事務局として、理事会は開けないが、しかし、会長抜きの理事懇談会はできる。そのような行動に正しい判断をされたわけですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 正式な理事会ではございませんので、そうした判断をされたのは、副会長5名の方でございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) それでは、その日時、誰が案内されましたか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 副会長名で御案内をされていると思います。(「事務は」と呼ぶ者あり)それは副会長の指示に従って事務局が加わっていたということもございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) その副会長の判断、指示でかかわったこともあるという曖昧な表現じゃなくて、かかわったか、やったかやらなかったかですので、きちっとお答えください。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 通知に関してのところの部分はちょっと記憶がなかなかないところでございますけれども、事務局として指示を受けてそうしたことにかかわっていたということはあると思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) ということは、パソコンで文書を打って、それから宛名書きをして、郵送料を払って郵送したということですか。そういったことをお手伝いされたと、やられたということですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 文書ではなかったと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) わかりました。  懇談会に欠席理事への対応が記されておりましたが、大方の理事の皆さんが賛同されたとありました。欠席された理事は何人でしたでしょうか。副会長さん方がその欠席された皆さんに賛同をまた得られる話をされたのか。お願いします。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 7月4日の懇談会という形の場面には、11名の理事の方がいらっしゃっております。その席上で副会長方に一任をするというようなやり方をされております。その後、欠席された理事の皆さんにも……。実質、塚本副会長は理事を兼務しておられますので、19名といううち、そのうち吾郷康子理事を除く18名が対象で、その7名の方に後に文書でお知らせをして、意見交換もあわせてされているということでございます。(「賛同を求められたということか」と呼ぶ者あり) ○議長(山﨑 正幸君) ちょっと待ってください。そこで、質問は質問として、一遍下がってください。  佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) わかりました。7名の方が欠席されたということで、大方の方の賛同を得られたということの賛同を得られた、欠席の方に得られた、話をされたのは、副会長みずからされたわけですか。
    ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 副会長がされた方もあれば、そうでない、事務局がお知らせをしたものもございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) それはなぜ事務局がそこまでされたんですか。何名の方かわかりませんが。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 7名という少ない人数ではございますけれども、全員を手分けをする形でそうした電話をしてくれというふうな指示もありましたので、そういう形でやっているということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 副会長の指示があれば何でもするということですか。お答えください。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 言い方として、何でもするかということではございませんけれども、指示があれば、それは受けなければならないというような考え方は持っております。それが妥当であるか、あるいはそうではないかという判断は、一般的な常識の中で事務局もしながらそれは対応しているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 会長の指示には従われましたか。これまで。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 会長からもこの間の間には面会を求められたりとかいう形でいろいろな話をされる機会もございました。その際にはきちんとお会いをして、例えば28日の会を持ってほしいということに関しましては、そうした形で対応していただいているということでございまして、分け隔てをしてどちらかに会わないとかというようなことではないと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) ある理事の方からお話を聞きましたら、前にも、それは市の職員がされたのか、副会長がされたのかわかりませんが、一方的な話で物事の判断ができない、そのような進め方を行政がするかと、その方は行政だと思われたんでしょうね、疑問を投げかけられました。私はそのように聞きました。これは事実でございます。  副市長はそうした件に、理事さん等に電話などをかけて連絡等にかかわられたことはないですか。この件について。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 理事さんの懇談会について、かかわったことはございません。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 懇談会等にかかわる、要請に対する、理事者側にそういった内容の説明等を含めてかかわったことはございませんか。電話等で。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 具体の理事さんには、中には親しい方もおられるわけでございますけれども、特にこのことについて話をしたというふうなことはございません。(「語尾がわかりません」と呼ぶ者あり) ○議長(山﨑 正幸君) ちょっと待ってください。一つずつ質問してください。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 語尾がわからん。 ○議長(山﨑 正幸君) 語尾。ほんじゃあ、語尾がわからんそうです。 ○副市長(藤井 勤君) 中には親しい、名簿を見ますと、理事の方もおられるところでございますけれども、これについて、特にお話をしたということはございません。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 語尾がわかりません。されたのか、ございませんとも聞こえますし、したのか。そこのとこ、最後のところですけん。私は聞いておりますけん、それはきちっと言われんと。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) そういうことはございません。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) それは違うと思います。確かに言われました、話をされましたという、電話を受けた方から、副市長から退任要請、懇談会じゃないですよ。退任要請に係る、今日こういう状況が起きているということについて、詳しくお聞きしましたということで、電話で、ということでございました。  次、さくらの会の役員でもない副市長の不自然な行動についてですが、副市長は、業務時間に吾郷会長と会われ、退任を促されたとのことですが、具体的にいつどこでどのような話し合いがされたのか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 私の、役員でもない藤井副市長が不自然な行動についてということでございますけれども、私は、さくらの会を所管する、この業務を所管する産業観光部を指揮監督する立場にございます。当然そうした立場でかかわっているということでございます。  4月の24日と6月7日、これについて、吾郷会長と人権センターで面会をいたしまして、事実の確認をしたところでございます。4月の24日のこの資料は、事務局のほうで調べてもらったものであります。4月の多分、桜まつりが済んだ後ごろではなかったかと思いますけれども、きちんと調べるようにと、こういうことで調べたものを24日に持参をして、吾郷会長とお話をしたところ、事実確認をしたところでございます。そうしたときに、24日については確かに一部、少し事実と違っているところがございまして、これについてはきちんと指摘がありましたので直しております。  そうしたことで、次に会ったのが6月の7日であります。きちんとさらに詳しい調査を命じまして、出てきたものを6月7日に示したところでございます。そのときに一つずつ事実の確認をしたわけでございますけれども、先ほど話が出ておりました熊本の菊池ですね。26年の4月の3日、4日ですね。ここでは、この資料では、資料なし、聞き取りによるということでやっております。これ、最初に、このシンポジウムは、吾郷会長は、22年ですか、就任をされて、22年の4月から富山の黒部市であったシンポジウムから参加をされているということでございまして、このときはさくら守さんも一緒に行かれている。それから、事務局が同行だということであります。平成24年につきましては、これも会長とさくら守と事務局が随行と。平成25年、石川の小松につきましては、これは吾郷会長と奥様の康子理事とお二人、これ、御出席をされております。なぜこのときに事務局の随行がなかったのかということですが、このときは結局、3月30日に尾道道が開通ということで、たたらば壱番地のオープンなどが3月30日にあって、とても4月に出かけるような余裕がないと、事務局として、こういうことで、お二人で、理事を同行して行かれたというでございます。26年が菊池市、それから27年が愛知三河地方ということになりますので、これにつきましては、結局、負担につきましては、さすがに理事さんについては、これは自己負担で行かれたということであります。あと、28、29は東京と茨城の日立市のほうでやっておりますが、去年とことしについては、去年が新潟上越、ことしが二本松市ということでございまして、そうしたことを一つ一つ確認をしたところでございます。以上です。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 一つずつ確認して、先ほど言われました。さらに厳しく調査をした結果がまだ調査しなければならない。不手際があるということですよ。4回か5回か、たったそれだけのことが確認できない状況ですよ。  副市長はそのときに、2回面談されて事実確認をされたということですが、その時点に吾郷会長は退任すべきかどうかという、妥当かどうかというのはどのように判断されたわけですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) これは、9回のうち5回も理事である……(発言する者あり)5回。あの時点で5回、今、そうですけども、5回ですね。理事を同行をして行かれている。そのことが副会長とか、あるいは理事とか、それは全く知らされていないことであります。また、総会の事業報告書にもそのことが記載をされていない。大体、申し込み、ことしの場合、例えば福島二本松であるわけですけど、1月の11日にもうこれ申し込みを奥さんと、二人と、それから事務局で申し込みしているわけです。それは事務局しかもちろんわからないわけですけれども、それで4月の、ことしは11、12ですか、行われているわけでして、そうした申し込みをされていて、もう既にスケジュールは決まっているわけですね。スケジュールは。確認しますと。4月の、例えばことしの場合、二本松であって、大体1泊2日でこれは行われております。ほいで、夜、交流会などがあって、これは意義のあることですけれども、あって、翌日、半日は現地見学みたいなのがあって、それで現地で解散と、こういうふうなことになりますけれども、ことしの場合はたまたま二本松駅で随行の事務局と別れて、お二人で仙台のほうへ向かわれたというふうなことで、翌日以降、また飛行機でお帰りになったというふうなことであります。  問題は、そうした公務、私的な、公務が終わればもうあとは自由だと、自分のお金で行くことだけん何ら問題はないとか、会長はそういうふうな認識でございますし、それから、女房は理事として行っていると、自己負担で行っている、どこが悪いかと、こういうふうなことでございますので、多少そうした私どもの、私の少なくとも常識なり認識と大きくかけ離れているなというふうに思った次第であります。そうしたことを私はきちんと副会長さん方に御報告する義務があるというふうに思っているところでございますので、当然そうした認識の違い、大きな認識の違いがあるなということを痛感した次第でございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 退任すべきかどうかということを言ってもらやあいいんですよ。すべきと思いましたか。退任されたがいいと思いましたか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 退任されたほうがいいかということは言っておりませんけれども、6月7日のいわゆる終わりのところで、この問題が公になると、これは大変なことになる。公になると。いうことで、これが公になるということは、吾郷会長がこれまでやってきたいろんな大きな実績などが損なわれていくと、傷がつくというふうなことを感じたものですから、ここで一つの区切りとして、5期10年というのが一つの区切りとしてある。それを身を引くというのも選択肢の一つではないのかということは申し上げたところであります。もちろんこれらについて、人事に介入するとか、そういうふうな意思というのは全くないわけでございますので、そこらあたりはひとつ御理解を賜りたいというふうに思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 業務時間内で行動、言動、副市長ですね、公務中であり、私的な行動ではなく、副市長の立場での業務として面会されたということを思いますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 先ほど申し上げましたように、さくらの会については、雲南市の市からの補助金が9割程度入っている、それによって賄われている団体であります。そうした団体に対して指導、助言等を行う、こういうことは不当な介入とは一線を引くものだというふうに思っているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 退任を促された新聞報道もありましたが、先ほど問題が大きくなってはいけないから助言をしてあれこれ指導したと。そういったことは人事に関する不当な介入と思われますが、御見解をお聞きします。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) ですから不当な介入というふうな意識は全くございません。あくまでも指導、監督、全体のやっぱりさくらの会のいろんな取り組みなどにつきましては、当然市の立場として、事務局である産業観光部を統括する私の立場として、適切に行われるように指導、監督するのが私の任務だというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) その私の意識がないところが最初に質問したパワハラになります。総務部長が答弁されました。受け手側がそう思ったことが大きなそこの判断に、全てじゃないですよ、材料になる。それが不当な介入というふうに思われているのではないですか。副市長の立場で独立したさくらの会の人事にかかわることは、不当な介入、不当でなくても人事介入と言われても、社会通念上、仕方がないと思われませんか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 介入ということはございませんので、社会通念上、介入したという意識は全くございません。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 吾郷会長からは、直接やめるようにと迫られたとお聞きいたしました。これは社会通念上、業務時間であれば、呼び出されて副市長の立場で会話を受ければ、パワーのある副市長に言われれば、普通の人なら随分悩み、退任要請を受けますよ。ただ、ここでそうではない状況が生まれてきております。  また、その席上で、速水市長も事務局も承知しており、共通認識だとも発言されたと私はお聞きしましたが、それは本当ですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 当然大事なことでございますので、私の上司である市長にちゃんと事の経過につきましては報告する義務があるというふうに思っているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 事務局も共通認識ですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 市長も事務局もそういった共通認識ですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 失礼いたしました。事務局、常任理事にはちゃんと事の経過は話をしているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) だから吾郷会長の言われたことは本当かもわかりません。先ほど認められましたので。会長が事務局の職員に指示しても動かないという状況があったと言っていらっしゃいました。  また、6月30日に、なぜかわかりませんが、高橋県議に退任要請の件で副市長は電話をしていらっしゃいませんか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) いろいろほかのことといいますか、いろんなことで電話をさせていただいたり、相談いたしますので、ちょっとどういうふうな、6月30日に何をお話をしたのかについては、今のところ記憶にございません。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 6月29日に議朋会の総会があっております。そこで吾郷会長がこの退任要請のことを言われて、その次の30日でございます。思い出されましたか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 6月の29日に高橋県議も出席されていたということだと思います。そのときに、高橋県議に電話を、事情を聞いたのか、向こうから電話いただいたのか、ちょっと定かではございませんが、そのときに議朋会の会長のほうから、どうも私の名前がまた出たようでございまして、この間の退任要請についての説明会でも、4月の24日、それから6月7日、副市長のほうから退任の要請があったというふうなことが出ておりましたが、そういうワンサイドで情報が出ていくというふうなことについては、本当にいかがなものかというふうに思ったところです。  20日の島根日日につきましても、これについても一方的に私の裏をとらずに記事として書かれたわけですので、堀井支局長さんに私のちゃんと裏をとって出してもらわないけないということは当然申し上げたところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 高橋県議に電話された内容は、高橋県議が言われたことは、副市長から退任要請、副会長から出された退任要請は事実だと、それが本当だというふうに説明されたということでございました。そのほかにも副市長から電話を受けてそういったことを聞かれた方が何人か、二、三人おられました。  電話されるのは結構ですが、昨日のところで、費用は今回、お金的なところは今回問題はないと昨日答弁されたと思いますが、その私が聞いた方は、費用面が問題だと、それもあるということで説明を受けたと。それはいけんじゃないかということで、退任要請は賛成だと、賛同するというふうな心の動きがあったようでございますので、そのことはお伝えしておきたいと思います。  副市長は、他にも人事にかかわる同類の不自然な行動、言動はないですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) そのようなことはございません。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 雲南農業本部、JAですね。ことしの3月から4月にかけて、木次町運営委員の人事、副市長の電話一本で受けた委員の返事が覆ったという事実を聞きましたが、こういったことはございましたか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 質問の趣旨がよくわかりませんけれども、運営委員ですか。(発言する者あり) ○議長(山﨑 正幸君) ちょっと待ってください。もう一度、再度質問してください。その後答弁。  佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) JA雲南の木次町の運営委員です。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 全く人事に介入したということはございません。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 電話した覚えもないですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 1本ほど電話したことがあります。
    ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) その1回はこの関係ですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) この関係といいますと。(「農業人事の」と呼ぶ者あり) ○議長(山﨑 正幸君) もう一度、再度質問してよ。  佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) 農業人事の関係です。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 私が電話をいたしましたのはお一人の方でございます。経過について聞いたことはございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) その後、その本人さんは、返事したにもかかわらず、辞退しております。  それと、私ごとで申しわけございませんが、5年前に圧力を受けた覚えがございます。藤井副市長は、私の後援会の誰かに電話されて、佐藤議員に少し答弁を控えさせるような発言をされた、電話をされた覚えはないですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 全く関係のないことを、今、どういう意図か知りませんけど、そういうことはございません。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤隆司君。 ○議員(9番 佐藤 隆司君) それは介入とパワー、圧力の問題です。そういったことをされておるのではないかというふうに思います。皆さんが正直に言われたのかどうか、私にはわかりません。だからあらゆることを聞かせていただきました。ただ、このことがある場面で今後追及されると思いますが、非常にそこのところは心配しております。  嘉本常任理事については、何も責任はないと思っております。ただ、4月の異動で産業観光部長になったこと、そして重要案件の多い部署でございますので、十分手腕を発揮されると大いに期待をしておりましたが、こんな小さな問題を、現状では相当大きな問題になっている渦中の人にされてしまっていることが非常に残念でたまりません。そうしたことから、非常に残念でありますので、一刻も早く究明し、職員さんを楽にしてあげたいというのが私の質問の趣旨でございます。終わります。 ○議長(山﨑 正幸君) 以上で佐藤隆司君の質問を終わります。     ─────────────────────────────── ○議長(山﨑 正幸君) ここで暫時休憩し、11時35分再開といたします。              午前11時25分休憩     ───────────────────────────────              午前11時35分再開 ○議長(山﨑 正幸君) 会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  議席番号10番、藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 今定例会には3項目について通告いたしております。通告に従いまして、一問一答方式で伺ってまいります。  まず最初に、第2次総合計画・後期計画について伺います。  機会あるごとに発言をさせていただいておりますが、まちづくりの原点は、誰もが平等で対等に話し合えること、ここから始まると思っております。あらゆる偏見を排除し、各種ハラスメントを含め人権を尊重し、進めなければなりません。そうしないと人口増も地域の活性化もあり得ません。こういったことを、今議会でもこの総合計画の後期計画についていろいろ質問がありましたですけども、私は、基本的にはこれを計画を立てる上、また実行していく上で最もベースになる大切なものと思っておりますが、このことに対します見解を伺いたいと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤政策企画部長。 ○政策企画部長(佐藤 満君) 御指摘をいただきました。  人権意識を高め、お互いを尊重しながら、思いやりに満ちた地域社会をつくり上げていくことが地域の維持、発展につながることは言うまでもないと思っております。現在、基本構想のほうでは格差や差別のない安全・安心な暮らしづくりをうたっております。引き続き社会課題の解決に向かってチャレンジしていくためにも、その前提となるところだと思っているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 全く同じ認識でありまして、これがもうとにかくまちづくりのベースであるということを事あるごとに皆さんに言い続けてほしいんです。人権教育を受けますと、誰もが差別の心は持っていると、そういうことを自覚しながら、常にそれを意識しながらやっていくことが大切だということを私は講演会を通じて学びました。そして誰もが対等にいけないことはいけない、私はこう思いますということが何の障害もなく発言できる、そういうまちづくりこそ人口増へつながるまちづくりにつながるものだというふうに私は思っております。  こういったものがまた後期計画の中にも示されるということでございますが、古来から良薬は口に苦くして病に利あり、忠言は耳に逆らいて行いに利ありといいますが、いろんな団体ですね、例えば地域自主組織であろうと、いろいろな会社であろうと、いろんな団体、誰もが物が言い合える、戒めの言葉といいますか、これいけんじゃないですかとか、そういうことがきちっと言える環境づくり、それがなくして進歩も発展もないと思ってます。そして、言われたほうですね、それを受け入れることができる寛容な心、それができないといけないと思っております。そのような風土づくりが最も大切であって、物が言えないので、物が決まってから後になって、本当はこうだったとか言いながら協力していかないというようなのはよくないんですよね。そういうことがあってはだめなんです。  私たちも一緒なんです。こうやっていろいろな議論をしているんです。途中ああだこうだやりますけど、最終、議決して、反対しながら、例えば私、賛成したら、執行部の皆さんと一緒に私も責任があるわけです。賛成しましたと。後になってああだこうだって、本当はねなんて言っちゃあ、議員としてはだめなんです。賛成する限りは。なのでいろんな議論をしないといけないんですよ。どこの世界でも同じなんです。そういうことをやっていかないと、そういう風土がないと、本当の町の発展、そういったことにつながらない。これは大きな要因だと思っておりますので、要は人権、これが基本になるということを強く言わさせていただきたいと思います。  たまたま今答弁で藤山先生のデータを利用するという答弁がございましたけども、先月の18日でしたか、コラムに藤山先生のコラムが載っておられまして、真実からの逃避いう言葉を使っていらっしゃいましたですけども、そういうことなしに、やっぱりみんなが直視しながら、今、本当厳しいですよ。いろんなことをやって、人口がなかなかふえない。厳しい状態ではあるんですけど、そこから逃げずに、その真実を包み隠さずやっていって、そこにみんなで立ち向かっていく。そのためにはいろんなことを言い合う。その原点がお互いを認め合う人権なんです。そういうことをここでは言わさせていただきます。  次の質問も2次総合計画にかかわりますが、とりあえずここで終わらさせていただきます。  次に、市内高等学校のあり方について伺います。  生徒数の減少が進む中、現在、市内にある高等学校の今後がどうなるのか、非常に心配しております。生徒数減により一番心配されるのは、教育の質であります。生徒数が少なくなったために、教職員の確保が非常に難しくなってくると思っております。将来を担う生徒たちに対して、質のよい教育が必要であり、そのためには私は統合も視野に入れて検討すべきだと思っております。雲南市は中学校までが範囲ですが、しかし、まちづくりの中に市内の高等学校は大きなウエートを占めております。そのために、高等学校のこともここでちょっと議論させていただきたいと思います。  例えば雲南高校という統合校を設置して、大東校舎、三刀屋校舎、掛合校舎のようなことができないでしょうか。生徒が移動することはできませんので、先生方に移動していただいて、三刀屋キャンパス、大東キャンパス、掛合キャンパス、そういったことをやってでも、専門の知識の高い先生の確保が僕は必要だと思っております。島根の教育委員会にそういったことも提案していくべきではないのかと思っておりますが、見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 景山教育長。 ○教育長(景山 明君) 議員御提案の3校を統合して現校舎をキャンパスとして位置づけると、そして特色を持たせてよりよい高校教育を実施したらということでございますけれども、平成29年度に設置いたしました雲南市教育魅力化推進会議においても同様な議論をしてまいりました。しかし、その中では、教職員定数上の問題から、ひょっとしたら現在の教職員数の確保が困難になるのではないかというような懸念も出てきました。したがって、具体的な提案までには現在至っていないというところでございます。  これまでも御説明をしてまいりましたように、本年度においては、コミュニティ・スクールの高校版とも言える雲南市高校魅力化推進コンソーシアム、推進の協議会を設置することとしております。この組織の中には、校長はもちろん、首長、それから教育委員会からも参画してもらうこととしております。それぞれが対等な立場で今後の雲南市内の高校のあり方について議論をするということにしております。  したがいまして、今、議員から御提案をいただきました内容についても、この会議に提案をさせていただきまして、生徒、保護者、地域住民にとってよりよい教育環境が創出できるように議論をしてまいりたいというふうに考えておりますので、今後とも御理解と御支援をよろしくお願いをいたします。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) テーブルにのせていただくということでありますが、子供たちの数を見てみますと、そんなに時間がありません。現在の生徒数からいきますと、100%市内中学校から市内高等学校に来ることは考えられませんので、あんまり時間がないと思っております。今の定員は、たしかあと5年先にはもう全員が行ったとしても今の定員は保てないはずです。本当に統合の問題は地域間の問題もあって難しい問題ですので、校舎をどこにするかとかは非常に時間かかると思うんですけども、先ほど言いました。一番大事なのは、子供たちの教育をどうするかという、その視点だと思っております。今度、島根の教育委員会も入っていただけるようですけども、制度の壁がいっぱいあると思います。そんな制度ないよ。だけど、今から人口、誰もが経験したことのない人口減の社会を行く上で、今までのことは通用しなくなることがいっぱいあるはずなんです。だから新しいことをどんどんどんどん調整して、それこそ調整してぶつけていかないと、いつまでたってもこの制度があるからだめだというふうになってしまうのが非常に子供たちにとって申しわけないなという気がしますけども、どうですか、制度いっぱいあるんですけども、それを変えてでも何とかしてやろうというような意気込みはありますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 景山教育長。 ○教育長(景山 明君) 今、制度についてのお話がございました。第11次の教育再生実行会議におきまして、高校の普通科のあり方ということが問われております。この普通科というのも制度の一つではないかというふうに思っておりまして、この提言がどういうふうに生かされるのかということは、制度を打ち破る一つの手がかりになろうかというふうには思っております。  それから、現在におきましても、大東高校におきましては、外からの生徒数を枠を撤廃をしたということで、ことしは120人定員に対して110人前後が入っております。三刀屋高校におきましても、160人定員で150数人入っているというような状況がございまして、今後、今のこの努力を、今、一生懸命やっておられますので、続けていっていただきたいし、我々としても伴走をするという立場でございます。そして、その上で、やっぱり外からも、市内の子供たちは、今おっしゃいますように320人という定員が令和5年度以降は下回ると、全員入っても320人定員を下回るという状況ですので、どうしても外から、市外からということになろうかと思います。そのための努力を今もしているということですので、国の制度ということもありますし、各学校、そして我々伴走者の努力ということで、何とか現状を乗り切っていきたいというふうに現在は考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 先ほど1問目にちょっとまた次の質問に関係すると言ったんですけども、先般説明のありましたこの次期総合計画、総合戦略の中間報告の中で、マネジメントシートの人材の育成、確保の中に、総合戦略の定めた基本方針の中に、まちづくりの担い手となる人材の育成、確保を図るということがあって、そのプロジェクト1が質の高い教育の提供になっているんですよね。私はなぜ高校のことを言ったかいうと、人口減を防いでふやそうというときに、やっぱり教育いうのは重要な部分だと思っております。私は、行政としては、気持ちはわかりますよ。まちづくりのための人材をやるために質の高い、気持ちはわかります。だけど本来、教育というのは、心豊かな人生を送ってほしいから教育をしてもらうわけで、そんな雲南市のためにとかいう狭い範囲じゃなくて、もっと大きな心で、雲南で縁あって生まれ育った子供たちが質の高い教育の提供、こういうものを受けていただく。市でやったことが地元の高校に行ける。その高校が魅力的であってほしい。そうあってほしいから高校のことをわざと出したんです。  あえて言わせていただくと、私は、この質の高い教育の提供というのは、ここじゃなくて、王道を走って、教育委員会の、何でしたっけ、学力向上とか、いろいろありましたよね。そっちのほうにあったほうが私は王道ではないかなと思っておるところでございます。  それと関連して、質の高い教育、私は高校とつながっておると思っております。その点、教育長、いかがですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 景山教育長。 ○教育長(景山 明君) 我々としましても、今、キャリア教育ということで、自立した社会性のある大人と、その大人になった皆さんが地域協働を起こすために、活性化するために頑張ってもらいたいというような思いで、今、教育をしているところです。そういうやっぱり大人をつくるためには、小学校においても、幼児教育から小学校、中学校、高校においてやっぱり一貫した質の高い教育というものは、これは欠かせないなというふうに思っておりまして、今、議員から御提案になったのは、質の高い教育を行うためには、高校の枠組みというものを多少変えなきゃいけないんじゃないかと。我々は、今の枠組みの中ではあるけれども、それを多少より活性化するための組織をつくって頑張ろうということでして、目指すべきは議員さんがおっしゃるところと全く同じでして、そういうところは御理解をいただきたいなというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君の質問の途中でありますが、ここで暫時休憩し、午後1時から再開いたします。              午前11時52分休憩     ───────────────────────────────              午後 1時00分再開 ○議長(山﨑 正幸君) 会議を再開いたします。  休憩前に引き続き一般質問を行います。  10番、藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) それでは、3項目めの雲南市さくらの会についてお伺いいたします。  先ほども佐藤隆司議員のほうからこの問題については質問があったところでございます。いろいろ私が質問しておることにもお答えになったようでございますので、重複するところは極力避けたいと思っております。ただし、私が聞き取れないところ、理解できなかったところもございますので、それについては、さきに答えたとおりではなくて、端的にお答えをいただきたいと、そのことを申し上げておきます。  今般の状況について、私も大変残念に思っているところでございます。  今回の件の問題に入る前に、まず、市として、雲南市さくらの会をどう評価していらっしゃるか、この点について伺いたいと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 私のほうからお答えさせていただきますが、まずその前に、先ほどの佐藤……。  議長、反問権。 ○議長(山﨑 正幸君) はい。 ○市長(速水 雄一君) 先ほどの佐藤議員といい、藤原議員といい、さくらの会のことについて、いろいろお尋ねでございます。それは本来さくらの会の中でいろいろやりとりがあるべき話であるというふうに思います。それをなぜ議員の立場としてここで質問されるのか、それをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 私は大変この状態を憂慮しております。全国的にもこうやって官民あわせて、力を合わせて桜を守っているところは非常に少ないわけですよね。桜100選といいますが、今、どんどんどんどんその100選のところが少なくなってきてます。そんなすばらしい活動につながっているこのさくらの会、こういう状況はよくないと思います。雲南市は日本一の桜づくりを目指しているところでもございます。今、ここまで混迷した場合は、やはり我々も何とかしなくてはいけない。1,000万前後の予算も動いておるわけですので、ここは正常にすべきと、当然の質問と思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) さくらの会が健全な運営がされる必要がある。そういった視点からの質問だということでございます。ぜひそうあってほしいわけでありますが、ちょっとここで御指摘し、御確認をいただきたいと思いますけれども、このさくらの会が市内でいろいろ言われてから、ついその始まりのあたりのことだと思いますけども、さくらの会の吾郷会長のフェイスブックに、あなたと、藤原議員と佐藤議員が投稿しておられます。その際に藤原議員のほうからは、会長の辞表を出されたのですか。まだであれば絶対に辞表は出さないでください。吾郷会長、任期が切れますので辞表はありません。ただ、さくらの会の人事の規約を全く無視してみずからの延命、権力保持のための人事に対する不当な介入は断固阻止しなければなりません。桜に対する冒涜です。これは問題のすりかえ以外の何物でもない。  ついでに、佐藤議員でございます。権力を持つ地位に長くとどまることは、誰であってもおごりや慢心が生まれ、俯瞰的なことに陥ります。合併後、混乱状態をしのいだことによる市長の自信が、15年の長きに謙虚さを失い、我が思うままにしたいとの欲望に駆られた行政執行、加えて、私を含め、その暴走とも思える進め方にブレーキがかけられない議員の資質の低下が今日につながったと猛省することしごくです。ここで何とかしなければならないと思い、やりますよと、こういう投稿がありました。  これは何を語られてもいいわけですが、しかし、そういった問題が、問題の本質をそこに置いといて、これを行政の権力による暴圧とか、そういったことでこれの、さくらの会の問題が語られてはならないということをお互いの共通の認識としてこの問題に質疑応答させていただきたいというふうに思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 評価。 ○市長(速水 雄一君) 以上で終わります。  答弁をさせていただきます。  さくらの会をどう評価しているかいうことでございますが、雲南市さくらの会におかれましては、雲南市が行う桜を生かしたまちづくりを行政、市民レベルでしっかり支えていただいているというふうに思っておりますし、感謝しております。今後も約800名と言われるさくらの会員の皆様とともに、雲南市が桜の町として一層発展するように、行政も頑張りますし、さくらの会におかれても御尽力をいただきたいというふうに思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 冒頭の部分、ちょっとよくわからなかったんですけども、私もとにかく正常に戻ってほしいという思いでやってますので、いろんな問題点、先ほどもありましたけども、私も、以下、質問をさせていただきます。  まず最初ですけども、さくらの会の会長の全国シンポジウムの出席状況についての資料にあります、昨年ごろから出席状況や費用負担など、どうなっているかとの声が一部会員から上がってきたとありますけども、その声を誰が聞いて、その声に対してどのような対応をしてきたのかお答えください。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 9番議員にもお答えいたしましたけれども、昨年の秋以降のところでございます。先ほどそうした声というものが副市長の耳に入って、複数寄せられたということでございます。4月以降のところで、そうした過去の状況を事務局を通して調査をされ、その結果をもとに、副市長が吾郷会長に事実確認を4月24日、6月7日に行ったということです。それを受けまして、解決の糸口ということで、副会長5名に状況を説明をしてきたということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) そのとき副市長はそれほど問題意識がなくて、ことしの3月ごろ、もう一度そういう声が役員の間から出てきたので調べたということでよろしいですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 最初は去年の秋ごろにそういう話を聞いたところであります。ただ、はっきり言ってその時点でどうこう私のほうが問題意識というものは持っておりませんでした。ことしになりまして、2月ごろでしょうか、そういう声が複数寄せられまして、これは事実を調べなきゃならんということで、ちょっと年度末でもありますし、4月の桜まつりが済んでから事務局のほうへそういう調査を指示をしたということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) まず、第1点目で、そのお聞きになった人に対して誰がどういうふうにお答えになってますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) その時点では、具体的な事実というのは私も把握しておりませんので、ああそうですかということで、この調査の指示をしたのが4月の桜まつりが済んだごろじゃないかなというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) それでは、その方に対してまだ答弁はしてないと、回答はしてないということでいいですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) はい。まだ、今、こういうふうな状態になっておりますので、2度、吾郷会長のほうとお会いして事実確認をしたところでございますので、その後、副会長さん方からの退任要請というふうなことでなってきておりますので、まだ今現状動いているというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。
    ○議員(10番 藤原 政文君) そういう問題を聞かれたわけですけど、きのうからきょうの議論で明らかになっておりますけど、費用負担について、会計上これは問題ないということは明らかですね。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 去年、新潟の上越市で行われた第37回のシンポジウム、これには宿泊費が理事の宿泊費と、それから交流会、これが負担がさくらの会から支出をされております。また、ことしの二本松での交流会、これの負担がさくらの会から支出されておりますので、これについては会長サイドのほうから負担をしていただく必要があるのではないかというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) きのうも出てましたけど、会計処理は事務局の仕事ですよね。さっきも佐藤議員との議論の中でありましたけど、副市長はそれを見とる立場でいろんなところに携わっていらっしゃいますけど、これは事務局の問題じゃないんですか。きのうそういう答弁だったと思いますよ。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 事務局と吾郷会長とのやりとりということだと思いますけれども、現実にこれは吾郷会長のほうで支払われるべきものというふうに思いますので、それは支払われるべきではないかというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 会長の旅費は出るわけですよね。それを処理しとるのは全部事務局ですよ。会長が事務処理しとるわけじゃないんですよ。事務局ですよ。どうですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) まず、旅費の支給に関しましては、その際のシンポジウムに行かれる方々の払うべき方、同行されていた方に関しては、これは個人の支払いになりますので、その方を除く、例えば吾郷会長の旅費に関しては、旅費規程に従って適切に旅行の行程に従ったものは処理されております。ただ、昨年度と今年度のところで、本来、過去の事例からすれば、同行されている吾郷理事の分に関しては、精算をするような形のほうできちっともう分けて、個人の分は個人で支払われるというようにして処理をしてきております。その辺が事務局のほうも人事異動もあったりすると、どうしてもその辺がお留守になってしまう部分もございまして、たまたま昨年度の場合には、負担金の一部、シンポジウムの負担金のところが吾郷理事の分を払われているような状況がございますので、これに関しては、まだ年度は、時期は過ぎておりますけども、会計を締めた状態ではございませんので、きちんとその辺は精算処理をいたしたいと思っております。  それから、あわせて、今年度の分に関しても、吾郷理事の分もまださくらの会が払っている状態がございますので、それについては精算をしていくということになろうかなと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 答弁のとおり、何の問題もないと思います。もし間違って、きのうもありましたけど、間違っとれば、違っとったけん精算してくださいって言えばいいだけの問題ですよね。  もう一つ問題があります。この話が出てから、1,000万か2,000万使い込みしとるといううわさが流れてますけど、こういう事実がありますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) そうした事実は確認はしておりません。ないと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 全く唐突の話ですが、もう少し詳しく説明をしていただきたいと思います。見当がつきません。(「議長、どうする。これは反問権」と呼ぶ者あり) ○議長(山﨑 正幸君) 反問権。 ○議員(10番 藤原 政文君) 反問権は質問の……。 ○議長(山﨑 正幸君) 質問の趣旨。 ○議員(10番 藤原 政文君) 趣旨ね。  いろんな方から、こういう話を聞いたけど、本当かという、事実かどうかいう声が上がっております。ここで、去年から出ている費用負担など、こういうところであたかも不正があったかのような疑いをかけられている。当然これ、ありっこないですよ。年間1,000万ですよ。ましてや……(「誰がかけられている」と呼ぶ者あり)会長、吾郷会長に対してそういう声が上がっているんですよ、現実問題。だからここは費用負担などというお金の面がありますので、ありっこないですよ。市が、事務局で会計しっかりやっとるし、できっこないのにそういうことが出ていると。ここはちょっと明らかに、会計の処理は一切間違いないということは明らかにすべきという趣旨で質問しております。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) さくらの会は市から1,000万程度の交付金を受けて事業をやっております。そうした交付金を受けた処理というのは、事務局のほうがきちんと委託費なり、さくら守さんの雇用なりいうふうな経費に使いながら処理しておりまして、それを最終的には監事が確認をしておられる。これが通常のパターンでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 反問権で反問しながら、お答えについて再度、確認をしておりませんので、反問権の続きで確認させていただきたいと……(発言する者あり)今ということで。 ○議長(山﨑 正幸君) ほんじゃあ反問権を行使してください。 ○市長(速水 雄一君) げなげな話で2,000万、そんな話が語られているということでございますが、それは会長が2,000万をどこから融通を受けられて返されたのか。その辺はどうなんですか。全く執行部には心当たりないことで……(発言する者あり) ○議長(山﨑 正幸君) 済みません。市長、趣旨だけですので。質問に対する。  速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 反問権の趣旨を踏まえて質問させていただいたつもりですので、その趣旨について、内容について説明をお願いしたいと思います。わかるように。質問の中身がわかるように説明をお願いしたいと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) そういううわさ話が出ております。何人の方からも私も聞きました。多くの方がその話を聞いていらっしゃいます。私は、この、何でしたっけ、費用などの、どげでしたっけ、費用負担などという、この「など」にひっかかってまして、お金に関することに関して、会長がそういうことをやっていらっしゃらないことをここで改めて断言していただきたいんです。そういう趣旨もありまして質問しております。あくまでもうわさ話でございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) この神聖な議場において、うわさ話で、根拠もないのにげなげな話を、こげなうわさがああけど、どげですかいねという話が今までこの議場でされたことはありません。したがって、そうした根拠のない話は出していただかないようにお願いいたします。そうした根拠のない話をこの議場で出していただかないようにお願いいたします。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 私が明らかにしたいのは、会計上、全く問題がないですね、その1点です。どうですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 今の段階におきまして、会計上の処理に関しては、適正に処理をしております。ただ、今回、副会長5名の方が問題視されているのは、あくまでも費用の面を言っておられるわけではございませんでして、吾郷会長がシンポジウムに出席されるに当たって、旅行の、公務出張の私的利用、公私混同の点を言っておられますので、そうした費用に関してどうこう言われているわけではございませんので、その辺は御了解いただきたいと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 会計上の問題は全くないということでございます。  先ほど答弁ありましたように、今回問題になっているのは私的旅行ということでございますけども、きのうもありましたけども、公務出張の後、私用、やることありますよね。これが私的旅行に当たりますか。済みません。それが当たるかどうか、ちょっと市としての見解を聞かせてくださいね。市としての。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 市の旅費規程に照らし合わせると、人事課の判断でございますけども、旅費に関しては、いろいろケース・バイ・ケースのところもありまして、例えば公務で東京に行かれた場合に、それから引き続き、向こうの用務が終わった後には私的な理由で2泊3泊しますよというときには、その費用については私的な費用というふうな格好になってまいりますので、そのときに行程として、東京で往復の公務出張に対しては、公務に対して往復の旅費を払う義務がございますので、そうした点について払うんですけれども、仮にこれが例えば日にちがずれた場合に金額が変わる場合等々ございます。そうした際には精算をしていくというような格好になりますので、それと同時に、その私的旅行がどういう形であったかによっては旅費の再計算が必要になるということもあるというふうに聞いております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) それはまた費用の問題になるので、それは事務局がルールにのっとって粛々とすることなんです。今、副会長さんが問題にされているのは、私的旅行とおっしゃってます。そこが問題になっているんでしたよね、そもそも。この根幹、そこですよね。市の見解として、これは私的旅行に当たりますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) この後の質問に出てくるところでお答えをしようかと思っておりましたけれども、私的旅行云々ということでございますが、これまでの説明のとおり、副会長からは3通の退任要請書が出ております。大体公務出張の私的利用ということが主な趣旨でございますが、ちなみに、最初の退任要請書、これ、きのうも読み上げたのではないかと思いますけども、過去の状況を調査すると、会長は、平成22年度以降9度のシンポジウムに毎年参加され、そのうち5度、5回、理事である奥様を同伴されています。会長の同行者として他の理事あるいは副会長の出席が一度もないにもかかわらず、奥様だけが理事という立場で5度も出席されています。しかも参加申し込み時にはさくらの会の他の役員には相談もなく、奥様同伴の出席を事務局に指示され、シンポジウム終了後には私的な旅行を継続実行されていることからしても、このような行動は公務出張の私的利用、公私混同と言われても仕方のない、好ましからざるものであり、看過できるものではないということでございまして、じゃあなぜ公務出張の私的利用、公私混同かというと、肝心なのは、申し込み時にはさくらの会の他の役員には相談もなく、奥様同伴の出席を事務局に指示されたいうことでございます。この5度が4度だ5度だというようなのもありますが、4度にしても5度にしても本質は変わらない。ここのところがさくらの会におかれては重要視されているわけでありまして、5人の副会長さん方、そして理事の皆さん方と協議されて、この退任要請ということになったと、それが3度いうことでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 4度だろうが5度だろうが本質は変わりないって、言ったほうはそうですけど、言われたほうは、うそ言われて、どんな気持ちしますかね。  この問題は後でします。  ほかの人に言わずに行っていると。さくらの会、理事会、総会ありますよね。そこで事業報告あってますよね。言ってあるんじゃないんですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 30年、31年はこれからのところになるんですけれども、過去に3度行っておられる中においての総会の資料を見る限りは、そうした報告というものは記載はないということです。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 先ほど佐藤議員もおっしゃいましたけど、嘉本部長、この4月からで、本当大変だと思います。今までの業務経験がなしでこういった、いきなりこういう問題で大変だと思います。大変恐縮なんですけども、このさくらの会の総会の資料は事務局がつくっているんですよ。会長がつくっているんじゃないんですよ。事務局が記載してなくて、会長が責任、こんな、ふだんだったらちょっとこういうことがあるけん気をつけてくださいとか言ってからなのに、いきなり通告ですよ。それまで何にもおっしゃっておられない副会長さん方が。先般8月17日の欠席されたときにも、さくらの会の総会の事業報告にも記載がありませんって副会長さんきっちり書いておられます。だったら、副会長さんが本当だったら、僕だったら、僕が副会長だったら書けって言うんですけど、そういう指摘もあるように、さくらの会の総会の資料、会長がつくるんじゃない。無報酬ですよ。常勤じゃないんですよ。非常勤なんです。こんな資料は全部事務局がつくっとんですよ。それでも会長が悪いんですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) さくらの会のそうした資料に関しては、議員おっしゃられることによって、端的にもう事務局のせい、オンリーというふうな言い方をされるわけでございますけれども、そこには本来管理をすべき人間もいて、そうしたものを出しているわけでございますので、一事務局の責任と言われることには少し反発を覚えるところです。  それで、そこの責任云々に関しましては、あくまでもさくらの会の中で論じられるべきでありまして、この場で例えばその他の団体の内部をつかまえて、あれが悪い、これが悪いというような言い方をされましても、それに関しては私どもも答える余地がございませんので、その辺につきましては、そういった形で御了承いただきたいと思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 私はオンリーって一言も言ってませんけども、事務局がつくっていらっしゃるということだけは皆さん御理解ください。  そして、この社会通念に反するという部分で、先ほど反するという市の見解が出ましたけども、きのうもありましたけど、国家公務員のマニュアルがあって、旅費規程がマニュアルになって出ているんですけど、公務員の方は許されて、非常勤、無報酬の方は許されないんですか、そういうことが。どうでしょう。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 副会長5名が問題視されているのは、立場にある方が例えば出張する際に、そこに同行されている方を選出されるに当たって、奥さんである方を理事という立場でございますけれども同行されている。9回のうち5度というような調査の状況でございますけれども、要するに、同行される人、ほかにはいらっしゃらないわけです。9度のうち4回はほかの理事が行っておられるかとか、そういうわけではなくて、あたかも自分の身内だけを連れていっておられる。その点を社会通念上おかしいのではないかというような疑問を持たれているということです。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 嘉本部長は常任理事の立場でいろいろと副会長さんともお話しになっているようですけども、一つ、このさくらシンポジウムに自費で行ってくださいといったときに、時間の制約、経費の面、誰でも彼でも行けるわけないんですよね。私はこうやって行ってくださることがありがたいという声を聞いているんですよ、役員の方から。  もう一つ、本当に、たまたま御夫婦ですが、お二人が同じ桜ということでまちづくりを一生懸命やっていらっしゃいます。その御夫婦が一生懸命やっておられることがここにつながっとるわけで、それまでやってはいけないと、たまたま御夫婦が同じことをやっていらっしゃる、これが許されないということですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 吾郷会長、それから奥さんの康子さん、さくらプロジェクトの代表ということで、本当に木の花工房を立ち上げて、多くの仲間とともに桜のまちづくりに寄与していただいている。それは多分、誰もが認めることではないのかというふうに思います。  しかし、そのことと9度のうち5度、一緒に出かけられるというのが、それは理事です。理事として行かれる。夫である会長が、自分もそんな、あなたがいいと言われるシンポジウムに私もそれだったら、意義のあるものだったら行きたいと、おまえさんが自腹を切って行くならいいよと、こういう話なんです。それが5度続いた。ほかの理事さんとか副会長さんはただの一度も出席をしていないということなんです。  それで、私も吾郷会長と事実確認のときに、君がずっと行く。俺だったら例えば隔年で行くとか、ほかの者を行かせるとか、そういうふうなことも考えると。あるいは本当に理事がもう一人行かなければいけなければ、さくらの会で相談をして、そこで1人分の旅費、さくらシンポジウム、あれは2人ですね、今は会長と事務局だけですので、複数の分を、複数行かれて、やっぱりいろんな人に知ってもらって、より裾野を広げていく、そういうことが大事ではないのかなというふうに、そういうふうな気持ちを持っているところでございますので、やっぱりいろいろ側から見ますと社会通念上はよくないと。やっぱり用務が終われば本当は帰るべきなんです。奥さんが一緒であれば、半分プライベートだと言われてもしようがないというふうな、たとえ、理事ですよ。理事である。そういうふうな顧問弁護士の見解なんかもありまして、社会通念上というふうなことでのやっぱり判断というのは大事ではないのかなというふうに思っております。  だから功績については皆さんが認めているところだと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 先ほど社会通念上よくないというのが市の見解だったと。今わかったんですけど、顧問弁護士に問い合わせされて、そういう結論に至ってますか。ちょっと確認させてください。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 顧問弁護士に相談する前に、私どももやっぱり社会通念上は少しおかしいのではないかなというふうに判断しておりました。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 感想をまず言わさせていただきます。  いろんなことを聞いてもさくらの会で解決することだからということですので、私は言わさせていただきますけども、お二人で一つの目標に向かって頑張っていらっしゃって、そういうことが、ほかの方が行かれなかったら、たまたま御夫婦ではありますけども、行かれることに私は違和感を感じておりません。ですので、社会通念上というのはいろいろあるわけですから、これはどこかで公平にやってもらわにゃいけんなという気がしますね。  それと、もうこれ1点ですよね。本当に言っておきますけど、さっきの金がおかしいなんていう説明は副会長さん方には話されましたか。しておられませんか。もうとにかくここだけが悪いということになってますか。副会長さんに説明されたときですね。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 副会長のほうには、そうした30、31年度のこともあることはお話はしております。ただ、疑問視されているのはそこではなく、公務出張の私的利用というところのみです。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) それでは、さっきの4回、5回、市長は問題ないとおっしゃいましたけど、言われたほうはそうは受けとめていらっしゃらないということは御認識いただきたいと思います。  先ほど佐藤議員の分に正確な処理がされているということでございましたけども、さっき佐藤議員が述べられたとおりでして、もう明らかに行っていらっしゃらないシンポジウムまで記載されているんですよね。私でさえ確認できることが何で事務局が確認できないのかおかしいという点が1点。  もう一つ、2011年、全国さくらシンポジウムin青森、東日本大震災のため中止ってありますが、これは本当ですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 9度のうち5度というところの根拠ということになるとこかなと思うんですけれども、実質、事務局側で調査をして、それを4月の24日と6月7日に吾郷会長には副市長のほうから確認をしておられる中での今の状態ではあろうと思っております。4度ではないかというふうなことを言われながらも、そうした確実にここだというふうにおっしゃられたのは、8月末の電話で事務局のほうにあったのが初めてでございますので、その件につきましては、今後の御本人とのまた意見交換等で確認をしていく必要があるというふうに考えております。(「もう一つ」と呼ぶ者あり) ○議長(山﨑 正幸君) 2011年の。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) そのように記憶しております。整理しております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 2011年の分は、ぜひ、皆さん、日本花の会の全国さくらシンポジウムのホームページを見てください。開催されております。  それと、4度と5度は関係ないとおっしゃいますけども、さっきも言いましたように、受け手にとっては、行ってないものまで行かされるというのは私は大きな問題だと思っております。  今、私が認識している範囲では、副会長さん方に説明された資料に2つの不備があるような気がしております。本当にこれだけのものに正確な資料が提出されないと、大変なことになるんじゃないかなと思いますよ。市がつくっているんですよ、この資料。どうしますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 私のほうから2つほどお答えいたします。  4度も5度も大した違いはないというような意味合いを言ったということでございますが、今、たまたまというお話がございました。9度のうち4度も5度もいうことになりますと、これはたまたまでは済みません。だからそれはたまたまじゃあ済まないことは、4度も5度も一緒だということで今言いました。ただ、その4度か5度かいうのは十分に調べる必要があります。  いま一つは、今、資料の不備を指摘されましたが、今指摘の不備の内容はしかと聞き取れませんでしたけども、改めてお聞きいたしまして、担当のほうから直すべきことがあれば直させていただきます。そういうことはないと思っております。
    ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 私、市長と全く認識が違いまして、間違ったことを言われたほうは傷つくんですよ。言ったほうは傷ついてないかもしれませんけど、言われたほうは傷つく。そして、これをもとに、先ほども言いましたけど、さくらの会のことですので市も私も口を挟めないかもしれませんが、普通だったら、何と、たまにはかわったらねとか、そういうことを言って、それでも直されない場合は文書でというのはあり得ますよ。ちょっと5人の方、それぞれ市内の代表的団体のトップですよね。とてもとても僕信じれませんし、もう一人の方は私と同じまちづくりグループをつくっております。その方は会長です。私は会長代行です。それぐらい親しい仲なんです。とてもそういうことは信じれません。残念でなりません。  そこで、もう一つ言わさせていただきます。議事録が2つありますよね。これはどうして2つありますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 内容的には1種類でございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 佐藤議員との議論、ちょっと僕、十分聞き取れなかったんですけど、明らかに違うんですよね。ここに2種類あるんですけども、普通、議事録って1種類のはずですけど、何でですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 議事録に関しましては、恐らく7月18日の理事会におつけをした資料と、吾郷会長のほうにお渡しをした議事録のことではなかろうかなと思っておりますけれども、内容的には同じであります。ただ、書類上1枚の紙におさめるような形で一部簡略化といいましょうか、文面を縮めたようなところはございます。ただし、内容に関しては同じでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 議事録に残りますので、発言の訂正を求めます。7月18日の理事会とおっしゃいましたが、理事会は開かれていないんでしょう。今の18日の理事会ではというのは訂正ください。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 大変失礼いたしました。理事の懇談会の7月4日でございます。4日のときに配付した資料でございます。失礼いたしました。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 7月11日付の退任要請中、市当局に関与を求めとありますけども、これ、いつどのような要請がありまして、どのように対応されておりますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 要請に関しましては、要請文の中で、7月11日付の退任要請の中にそうしたことを市の当局に要請するのが適正だというような記述がございます。その段階で市のほうには要請をされているということでございます。口頭による要請でございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) それで、市のほうでは今どのような対応をしていらっしゃいますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 対応という点では特段のものは今のところないわけでございます。7月11日以降、またいろいろなこと、やりとりが出てきておりますので、そうした中での市として対応というものについてはまだ実施してないところです。そうしたこともある中で、全員協議会、産業建設常任委員会の中で議員の方からも御指摘がありましたので、今後、調査等を行いながら、適切な状態に戻れるよう、何とか市としても助言、指導的なことを行っていきたいというような考えで今いるところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 今お答えになったように、全員協議会のほうで資料が出されて、そのときも質問しましたけども、調査の視点で、市からの交付金が年間予算の約9割を占めている団体の予算が適正に執行されているかどうかが調査の視点になります。誰が何を調べるんですか。先ほど来、予算に関して会計上の問題はないという認識じゃないんですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) あくまでも市がさくらの会に対して調査をするという格好になると思っております。事務局的には、市職員が兼ねておりますので、非常にいびつな状態があることは理解しておかないといけませんけれども、そうした経費的な面に関しては、今のところ事務局としても不備がないような形で処理はしてきておりますが、例えば旅費の捉え方、会長の行動に関して、行われた行動が不適切なものだというようなことでもあれば、それはそうしたことを御指摘をしなければならないというようなことになるのではないかなと思っております。ただ、これはそうした一連にかかわるところの調査をさせていただいた上のことだというふうに認識しております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 嘉本部長が地域振興課長時代、国際交流で、私も事務局やってたもんで……(「主査」と呼ぶ者あり)主査時代ですか。失礼しました。嘉本部長の性格も実直で真面目で非常に能力の高い方だということは重々知っております。それで誠実に対応していただきましたので、今もその姿勢であろうと思っております。  ちょっと一つだけ確認。今のところ予算は問題ないという、今のところというのは、さっき後段で御指摘なさった私的旅行の考え方とか、そうであれば返金を求めるとか、そういう意味であって、それ以外の部分じゃないという理解でよろしいですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 先ほど申し上げましたとおり、今後の調査によります旅行の考え方等々によって発生する場合は修正等あるかもしれませんけれども、現段階で公費として、さくらの会の旅費として支払われているものに関しては、正常に処理をされているというふうには考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) もう一部答弁あったんですけども、市が関与されて、調査して、適切な指導を講じるというの、もう1回、さっきちょっと出ましたよね。もし旅費のあれとかが違えば指導しなければならないというような御発言があったと思うんですけど、そういうことかどうか、ちょっと確認させてください。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) さくらの会は雲南市からの交付金を受けている補助団体ということでございますので、そうした交付金を出している立場上での調査、報告を求めることができるというような自治法上の規定もございます。その中で調査をさせていただきながら、ただ、さくらの会に介入をしてこれをどうこうすることは多分できないというふうに理解しております。できるのは助言、提言的なところであろうというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) そもそも発端でありますところから問題意識が生じて事務局調査されたと。このとき会長とはどんな会話があってますか。こういう指摘を受けましたという会話があってますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 当初のそうした事実関係の調査というのが4月以降行われている中で、最終的には6月7日のところで副市長のほうが吾郷会長のほうにお会いされて、お話をされています。その後、事務局としても6月24日のところで吾郷会長にはお会いをしております。その段階で副市長からそうした指摘をされていることは我々も承知しておりましたので、吾郷会長とも、いろんな情勢から見て、いかんともしがたいというか、どうしようもないような状態、受けとめ方はそれぞれ違うかもしれませんけれども、状況的にはお互いに確認をして、事務局としても次の作業に向けて少し難しいといいましょうか、なかなか進めないねというようなことを御確認をさせていただいた点はございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 何かを言うとさくらの会のことだから言えないということになるんですけども、だけどそのとき嘉本部長、所属が違いますからあれなんですけども、本当にそれで正しい判断だと思いますか。さくらの会のことで指摘があって、それが会長に上がってないことは適切、事務局として、嘉本さん、当時いらっしゃらないから、違うポジションでいらっしゃるからわからないと思うけども、それは適切でしょうか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 佐藤議員にもお答えしておりますけれども、そうした去年、それからことしの2月ごろですね、吾郷会長が奥さんと一緒に同行してこのシンポジウムに参加しているようだということについての確認を4月の24日と、それから6月7日に行いました。私のほうで。それで、24日は先ほど申し上げましたようにちょっと不備が率直に言ってございまして、吾郷会長からも指摘を受け、また、表現も、奥さんの随行だったですかね、奥さんは随行ではないと、理事として行っておるんだと、こういうことでございました。そのときに、6月7日にもそういう話を確認したわけですけれども、女房は理事として参加をしている。実費でですね。それがどこが悪いのかと、こういうことであります。そのことと、それから、シンポジウム終了後、現地を解散して、事務局と別れてまた私的な旅行をされていると、こういうことについては公務出張の私的利用あるいは公私混同ではないかと、こういう話をして、それはもちろんそうだねということを素直に吾郷会長も認めませんので、そういうことはないと、きちっとシンポジウム終了後は、これは私的な時間だからと、それはお金も自分で出しているし、何ら問題はない、言われるような、非難されるようなことはないと、こういうことで平行線のままだったわけであります。そのことについて、ちゃんと副会長さん方にこの結果、事実確認というか、会ってお話ししたことについて報告をしたということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 済みません。自分でも何の質問したか忘れましたけど、事務局として会長に報告しなかったことは正しいかというような質問をしたと思うんですけども、一言でいいです。どうだったかでいいです。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 報告をしなかった、事実、報告しておりませんので、それは正しくないというような見解もあろうかと思いますけれども、事務局としましても状況を副会長に説明をして、副会長にそういう解決の糸口をお願いをしているわけですので、副会長がとられた中で、なかなか報告ができるという状況ではなかったということも御理解いただきたいと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) いろいろ見解があるということで、私はおかしいと思うということを申し上げておきます。  それで、先ほど副市長から答弁がありまして、4月に最初に会長にお会いされたときの資料を見て、いろいろ指摘があったので直したということですよね。次、4月20何日にお会いしたときの資料と、次に出された、6月7日ですか、変わってますよね。「随行」という言葉と、もう一つ、「奥さん」という言葉が「吾郷理事」に変わっています。きょう佐藤議員の質問でわかったんですけど、この1回目の通告書は事務局がタイピングしていらっしゃるという答弁だったんですけども、そういうことは副市長には報告されましたか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) そうした副会長の指示に事務的なお手伝いをしておりますので、それにつきましては、副市長のほうには逐次報告はしております。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 私の聞き間違いがあったら御訂正ください。先般の全員協議会では副市長は友人として吾郷会長にいろいろお話ししたということだったんですけども、もしそういうことがあれば、わかっていらっしゃれば、それじゃなくて、直接話そうよというようなことを思われなかったんですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 2度、吾郷会長に会っておりますけれども、これは副市長として会っております。ただ、吾郷会長とは以前から強いつながりがあるわけでございますので、事実確認については私のほうでやったほうが適当ではないかということで、事実確認をしたところであります。ああいう会長さんですので、いろいろこれまでの実績や、いろんな立場もあって、強大な力を持っておられる方ですので、なかなか自分の論というのは曲げられないところがある。私どもも当然そうしたおかしいことについてはやっぱりおかしいということは言っていかなければいけないわけでありますので、残念ながら平行線のままであったということを副会長さん方には御報告をしたということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 残念ながら副会長さん方と会長さん方がそれまでにお話しになる機会がなかったことを非常に残念に思っております。  事前に副市長のもとにもこういった退任要請が出るということは事務局のほうから届いておったわけですけども、この要請書を読んで、副市長はどのようにお感じになられましたか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 大変厳しい内容になっているなと、辛辣な内容を記されているというふうに思ったところであります。これが、なかなかこれ、表に出るということになると、これは大変なことになるなというふうな気持ちになったことも事実であります。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 私は本当にタイピングは事務局で、副市長も御存じだったというのが信じれなくて。といいますのが、この中で「奥様」という言葉がたくさん使ってありますよね。これは好ましくない表現なんですよね。さっき言いましたように、副会長さん方、公共的組織の中の代表の方ですよね。まず、作成の時点でそう思われなかったこと、これはどうせさくらの会がやられることだからで終わるんでしょうけど、事務局も副市長も御存じで、この表現が変えれなかった理由はありますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 要点として伝えようとしている問題点はまさにそこにあるところでございますので、副会長さん方の認識は、そこの言葉遣いとして「奥様」というのが不適切だというふうにおっしゃられますが、そうした認識はその段階では副会長の中にも事務局の中にもあっておりません。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 副市長は元人権センターの所長でもありますし、島根教育委員会の中核指導者でもあるんですよね。どうですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 藤原議員のほうは「奥様」というふうなことが多く使ってあると、意図的ではないのかというふうに受けとめられております。私は本当にその文書を見たときに全く違和感は持っておりません。本当にそれはいわゆる「奥さん」に対する一つの敬語として「奥様」という、「奥さん」ではなくて「奥様」というふうな表現をしているということで、全く意識的に何か丁寧語で使われているということではなくて、素直にそれを読んだと、受けとめたというところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 一番最初にちょっと人権の問題をやったんですけども、函館市のホームページをぜひ見てください。函館市は好ましくない表現と、そうじゃないということまで徹底してます。ぜひこれは、この問題とちょっと離れるというか、そのことを言わせてください。  それと、どう考えてもそごがあるんですよね、主張に。私も吾郷会長にも会いました。副会長の人にも会いました。会ったおかげで議員介入みたいな表現もされてしまったので、それ以後は会っておりません。私は第三者委員会で公平な判断を求めることが必要だと考えますけど、見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 第三者委員会の設置を求めると、こういうことでございますが、基本的にはこれはさくらの会、是非についてはさくらの会で判断されることだというふうに思っております。  このことについて、実は8月の17日に退任要請についての説明を聞く会があって、開催通知が副会長さん方にも届いたわけですね。そのときに、副会長さん方5人は欠席の通知を事前に出された。しかし、会議については中止されずに開催をされたということだと思います。と申しますのは、第三者委員会が、その退任要請について説明を聞く会で、一定の皆さん方の出席者の合意としてそういうものを求めると、そういうことなんですよね。そういうことで言われたと思うわけでございますけれども、結局、副会長さん方が欠席をされて、最終的には吾郷会長だけが出席をされて、吾郷会長の弁明を聞くということになってしまったということでございます。8月20日付の島根日日新聞では、先ほど、全協のときだったですか、出席者が140人ということで、ここの中で吾郷会長から退任要請に係る経過とか本人の弁明などが話されて、中立、公正なる第三者委員会の設置による真相究明と総会の開催、正常化を求めていくことが決まったとあるわけです。しかし、佐藤議員も藤原議員もあんまり触れておられないわけですが、ここの退任要請について説明を聞く会について、市内の若手、中堅の会社経営者など11名の方々が、当日の会の目的とか会の進め方とか今後の会の活動についておかしいと……。 ○議長(山﨑 正幸君) 副市長、できるだけ簡潔に。 ○副市長(藤井 勤君) はい。  そういうことで異議を唱えられて、8月の21日に全員そろって世話人の吾郷生善氏に直接文書を執行されたということであります。  ここにあるわけでございますけれども、皆さん方は吾郷会長や奥さんの康子さんの活動を評価をして、ぜひ吾郷会長から弁明をきちんと聞いて、その上で何とか早期の問題解決を図りたいと、こういう狙いで出たけども、どうも思惑が違うと、政治的な要請が濃くて、あたかも……(「結論だけ」と呼ぶ者あり)そういうふうな退任要請を聞く会があたかも誰かを糾弾するといいますか、副会長とか就任の理事等を引き出して糾弾するというふうな目的に思いました。いうふうなことや、私たちは第三者委員会を立ち上げるとか、あるいは百条委員会を設置するとか、そういうふうなことを望んでおりませんということが言われております。したがって……。 ○議長(山﨑 正幸君) 副市長、簡潔にお願いします。 ○副市長(藤井 勤君) 今後、この会にはもう参加をしないというふうなこと、この会では、さくらの会のことではなく、これを機に別の事案を認知するような……。 ○議長(山﨑 正幸君) 簡潔に。 ○副市長(藤井 勤君) 思いませんでした。  こういうふうなことが、私どももやっぱりそれを直接聞いたわけでありますので、そのことはちゃんと、そういう背景があって、それは一部の合意かもしれませんけれども……(「一部だわ」と呼ぶ者あり)一部の合意かもしれないけれども、大事なところじゃないでしょうか。とても住所、記名をさせて、議長を選出して、議会方式として提案すると。とても、あの雰囲気の中で自由な意見や反対意見が言えたのでしょうかというふうなことを言っている、これは。その議長が、藤原政文さん、議長になられて提案されたと。 ○議長(山﨑 正幸君) 副市長、見解をお願いします。 ○副市長(藤井 勤君) はい。  そういうふうな背景の中で出ている第三者委員会ではないかというふうに思っております。したがいまして、私どもは、本当にこの第三者委員会の設置については、望むものではないという、そういう通知も出されておるわけでございますので、そうした背景を踏まえて私どもはさくらの会で判断すべきことだというふうに思っております。以上です。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤原政文君。 ○議員(10番 藤原 政文君) 私はそういうつもりで第三者委員会を提案していることではないということを断言いたします。  そして、もう時間ありません。終わります。 ○議長(山﨑 正幸君) 以上で藤原政文君の質問を終わります。     ─────────────────────────────── ○議長(山﨑 正幸君) ここで暫時休憩し、14時20分再開といたします。               午後2時11分休憩     ───────────────────────────────               午後2時20分再開 ○議長(山﨑 正幸君) 会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  議席番号4番、中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) 議席番号4番、公明党の中村辰眞でございます。通告に従いまして、4項目の質問をさせていただきたいと思います。  最初に、児童虐待防止について質問いたします。
     平成30年度における児童相談所の児童虐待相談件数、対応件数は、速報値として15万9,850件であり、年々増加しております。国においては、ことし6月19日、児童福祉法等の一部を改正する法案が可決されました。関係機関の連携をより強固にし、虐待を受けている子供を早期に発見し、保護できるような体制づくりが急がれていたやさき、鹿児島出水市で4歳の女児が虐待によると思われる事案で死亡するという痛ましい事件が起きてしまいました。毎年のように児童虐待によりとうとい命が失われている事件が発生しております。3月の定例会で児童虐待防止についての質問をいたしました。このときに東京目黒区の事件と千葉野田市の事件の共通項として、転居があるという認識を述べさせていただきました。今回の出水市における事件におきましてもこの転居が行われておりました。  約16万件という相談件数があるということは、児童虐待に対しての関心度が年々高くなっているということが考えられます。雲南市においてもネグレクトがいまだに多いのは変わりありませんが、心理的虐待の数が徐々に多くなっている現状があるとお聞きしております。  このように、刻々と変化する児童虐待の状況があります。さまざまな形で児童虐待防止に対して取り組みが行われている本市でありますが、今現在、どのような対応、また状況があるのかお聞きいたします。 ○議長(山﨑 正幸君) 加津山子ども政策局長。 ○子ども政策局長(加津山幸登君) 児童虐待防止状況についてのお尋ねでございます。  雲南市におけます平成30年度の児童虐待の相談援助の件数といたしましては、見守り事案を含めまして47件でございます。近年は同程度の相談援助件数に対応している状況でございます。  雲南市の児童虐待への対応でございますが、平成28年度の児童福祉法の改正を踏まえ、事務局である子ども家庭支援課を中心に、子ども政策課、健康福祉部、教育委員会の関係部局はもとより、児童相談所を初めとする関係機関との連携を強化し、個別事案への対応や児童虐待防止の取り組みを行っております。  児童虐待防止の取り組みといたしましては、保護者や市民の皆さんへの啓発活動はもとより、発生予防の観点から、安心して子供を産み育てられる環境づくりが重要であると考え、関係部局が連携し、妊娠期から切れ目のない支援に取り組んでおります。  また、平成30年度からは、かつて児童相談所の所長の経験もある児童福祉に関して経験豊富なアドバイザーを配置いたしまして、助言をいただきながら対応力の向上を図っているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) 妊娠期からの切れ目のない支援を行われているということでありますが、平成27年6月の定例会で、子育ての観点から、日本版ネウボラについての質問をした経緯があります。児童虐待防止の観点から、この日本版ネウボラとも言える子育て世代包括支援センター、今言われた妊娠期から切れ目のない支援、これが行われる子育て世代包括支援センター、これをワンストップといった形でできることが理想ではないかというふうに常々考えておりますが、本市の子育て世代包括支援センターに対する考え方をお聞きいたします。 ○議長(山﨑 正幸君) 加津山子ども政策局長。 ○子ども政策局長(加津山幸登君) 議員お尋ねの子育て世代包括支援センターでございますが、母子保健上の名称といたしまして、母子健康包括支援センターとしております。本市では、平成30年度から健康福祉部健康推進課内に母子健康包括支援センター「だっこ♪」を開設したところでございます。「だっこ♪」は、御指摘のように、児童虐待の発生予防の観点から、子育て世帯の安心感を醸成することが重要であると認識し、妊娠期から子育て期に至るさまざまな相談に応じますとともに、個別の切れ目ない支援を行っているところでございます。  また、子育ての総合相談窓口といたしまして、子ども政策局子ども家庭支援課内に子ども家庭支援センター「すワン」を設置し、保護者や在籍先、保育所、幼稚園、こども園、小学校、中学校、高校でございますけども、それらからのさまざまな相談に応じまして、子供の課題に対する支援を行っているところでございます。  市といたしましては、市民の皆様にとりまして一番身近な支援者として、両相談センターが強力に連携しながら、虐待のない健やかな児童の育成に向けた取り組みを進めていく所存でございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) 「だっこ♪」と「すワン」ということでありますけども、一つお聞きしたいのが、児童虐待の一因としまして、いわゆるDV、面前DVとか、そういう形があると思うんですが、この「だっこ♪」「すワン」という範囲でこれには対応できますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 加津山子ども政策局長。 ○子ども政策局長(加津山幸登君) 虐待の通報につきましては、雲南市の要保護地域児童対策協議会、要対協が対応することとしておりまして、それらの事案に対する対応は要対協が行いますけども、それを構成しておりますメンバーは同じメンバーでございまして、虐待防止に対する対応、あるいは虐待が起きたときの事案対応についても対応することが可能でございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) 平成30年7月に児童虐待防止対策に関する関係閣僚会議で決定した児童虐待防止対策の強化に向けた緊急総合対策に基づき、児童相談所や市町村の体制及び専門性を計画的に強化する児童虐待防止体制総合強化プランを策定するとされております。その中で、児童相談所の体制強化の中に児童福祉司の増員があります。本市は児童相談所の立地自治体ではありませんので、児童相談所との連携をいかにより密にするか、ここが一番のポイントになってくるのではないかというふうに考えております。ただ、児童相談所の人員にも限りがありますので、いざというときに職員や児童福祉司の派遣及び相談ができないような実態があるのではないかというふうに懸念もしております。それを補うためにも本市独自に児童福祉司を配置できないか、このように考えておりますが、児童福祉司の配置についての見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 加津山子ども政策局長。 ○子ども政策局長(加津山幸登君) 御指摘のように、児童福祉法の改正によりまして、児童相談所に児童福祉司を置くこととされております。市町村が設置する要保護児童対策地域協議会でございますけども、この調整機関には児童福祉司と同様またはそれに準ずる者の専門職を配置するものとされています。本市におきましては、調整機関であります子ども家庭支援課に健康福祉部健康推進課の保健師2名を併任で配置をし、業務に当たっているところでございます。  今後も児童虐待の発生予防や発生時の迅速かつ的確な対応をするための体制をいかに強化していくか、検討をしていく考えでございます。  現在、出雲児童相談所との連携につきましては、担当の指導の方と非常に連携を密にしておりまして、そうした中で御指導いただきながら対応をしている状況でございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) 保健師さん2名が兼務をするということでありますけども、これは保健師さんの業務上、負担になってないか、そのあたりはどのようにお考えですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 加津山子ども政策局長。 ○子ども政策局長(加津山幸登君) 健康推進課におきましては、妊娠期から出産、それから子育て期につきまして、それぞれ全数的な個々の状況を把握しております。そうした中で、ネグレクトが想定されるお母さんですとか、あるいはお父さん、そうした家庭の状況につきましても逐次把握をしている状況でございまして、そうした観点から、その業務につきましては、関連性があるというふうに考えておりまして、事案につきましては、非常に負担ということではあろうかと思いますけど、業務としてそれは対応すべきものと考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) 先ほど本市は児童相談所の立地自治体ではないと申し上げました。連携強化が求められております昨今でありますけども、立地自治体と比べれば、緊急事態時のスピード感は遅くなるのは必然であるというふうに考えております。人材や、いわゆる財政の面でも厳しいかもしれませんし、いろんな考え方があるかと思いますが、できれば単独で児童福祉司の配置があるといいのかなというふうに考えております。  次に参ります。児童虐待防止は、関係各機関はもとよりとして、地域を挙げて取り組んでいくことが大事であると考えております。児童虐待を知ってもらうことでより一層これが強化できると考えておりますし、関心を持っていただくように、啓発行動の中の一つに出前講座があるというふうに私は思っております。この出前講座の中、メニューを見ますと、児童虐待防止に関する項目がないというふうに認識しておりますが、まずないという認識でいいのか、もしなければ、設定ができないのか伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 加津山子ども政策局長。 ○子ども政策局長(加津山幸登君) 出前講座の御指摘でございます。  出前講座にその項目をのせてはおりません。そうした中で、児童虐待防止は、保護者を初め、保育所、幼稚園、こども園、小学校、中学校などの子供たちの所属機関や児童相談所などの関係機関の取り組みはもとより、あわせて地域を挙げて取り組むべき課題であるというふうに考えております。御提案をいただきましたように、出前講座に児童虐待の項目を設定し、対応する考えでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) 目黒区野田市及び出水市と、目に余る虐待が多く発生しております。知恵を出し合い、地域とともに子供たちを守っていく児童虐待防止に向けた力強い取り組みをされることを期待しております。  2項目へ参ります。乳幼児健診における小児がんの早期発見について伺わせていただきます。  小児の死亡原因の第1位は小児がんとなっておりますが、年間発症数が少ないために、多くの医療機関では小児がんに対する医療経験が乏しく、適切な医療受診のおくれなどが懸念されております。そのため、早期発見に向けた市民への啓発が重要と考えております。また、小児がんの中でも網膜芽細胞腫は、白色瞳孔や斜視の症状があらわれるので、乳児健診時でチェックできれば早期発見につながるとされております。  我が国では小児の死亡原因の第1位はがんとなっております。先ほど申し上げたとおりでありますが、小児がんの早期発見のために、本市としてどのように取り組まれているのか伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 小山健康福祉部長。 ○健康福祉部長(小山 伸君) 小児がんといいますのは、乳幼児から15歳までにかかる悪性腫瘍の総称ということであります。小児の人口1万人に対しまして1人の割合で発症すると言われております。4歳までの子供さんでは先天異常が死亡原因の1位となっておりまして、10歳から14歳の学童期以降では小児がんが小児の死亡原因の1位となっているところであります。小児がんの原因はわかっていないことが大部分でありまして、予防も難しい状況であることから、島根、雲南市とも小児がんのがん検診というのは行っていないところであります。ですが、乳幼児健診等でチェックする中で、必要な場合は専門医につなぐということはしているところであります。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) 先ほど申し上げましたが、小児がんの中に網膜芽細胞腫という目のがんがあります。発症は出生児1万5,000人から1万6,000人に1人と少ないのですが、5歳までに95%が診断されており、その多くは家族が子供の目の異常に気づき、受診してわかるというふうになっております。素人でも病状に気づきやすい小児がんとも言えます。腫瘍が眼球内にとどまっている場合、最悪眼球を摘出しなければならないこともあるということでありますが、眼球を摘出しないで可能な限り残す方針で治療することが現在多く取り入れられております。これもやはり早期発見が重要ということでありますが、網膜芽細胞腫は、先ほど申しました白色瞳孔や斜視の症状があらわれるので、これを乳幼児健診でチェックできるようにすればよいのではないかというふうに考えております。このチェック項目の中に目の項目があると思いますが、斜視という項目はあります。しかし、白色瞳孔というものは、たしか私の記憶ではないというふうに思っておりますが、こういった項目を追加することはできないか伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 小山健康福祉部長。 ○健康福祉部長(小山 伸君) 網膜芽細胞腫は網膜に発生する悪性腫瘍で、乳幼児には自分で見えないという状態を伝えることができないことから、周囲の人の気づきが必要なところであります。母子健康手帳の6カ月から7カ月の保護者の記録の欄に、瞳が白く見えたり黄緑色に光って見えたりすることがありますかという項目はあるところです。6から7カ月ごろの保護者のチェック項目にもなっているところです。  乳幼児健診におきましても各項目をチェックし、必要な方には精密検査、医療機関へ紹介をしているところです。特に3歳児健診では、視能訓練士や小児科医師が目の検査を行い、網膜芽細胞腫に対する特別な検査項目はありませんけれども、白色瞳孔についても確認はしていただいております。  また、ふだんの観察でお子様の目について気になる点があれば、ぜひ眼科医の診察を受けていただきますように、引き続き啓発に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) 小児がんだけではなくて、乳幼児に対するこういったもろもろの病気、特に見えるという部分と聞こえるという部分ですね、なかなか、さっき答弁にありましたように、自分で聞こえない、見えないということをまだ表現することができませんので、いかに周りの、特に親が中心となって気づいてあげることができるのか、それがまた大きな病気の早期発見ということにつながっていくと思いますので、またいい形で啓発活動でもできるといいかなというふうに思っております。  柔道家の小林咲里亜さんという方がいらっしゃいます。この方、19歳のときに小児がんで闘病されました。この小児がんは通常5歳までしかかからないと言われておりますが、先ほど申しました網膜芽細胞腫ではなくて、神経芽細胞腫という、こういった小児がんであったと言われております。この小児がんでありますけども、19歳という若さで小児がんを発症され、入院された病棟は小児病棟。周りにはたくさんこういった小児がん、また重い病気で闘病している子供さんたちがたくさんいらっしゃったということを体験で話しされております。  雲南市で生まれた子供たちの未来を託す、この大切な命をがんという大きな大きな病気でなくさないように、そういった思いを共有して、しっかりとした啓発活動をしていきたいなというふうに思っております。  次に参ります。アフターメダルプロジェクトについて伺わせていただきます。  昨年12月の定例会におきまして、都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクトというものを取り上げさせていただきました。このプロジェクトは、東京2020オリンピック・パラリンピックのメダルを家庭で不要となりつつも捨てられていない小型家電から抽出したリサイクル金属でつくるという世界初の試みであり、全国的な取り組みで、本年3月末、昨年度末で終了いたしました。環境省では、小型家電リサイクル制度を活用して取り組まれたこのプロジェクトを循環型社会づくりにつながるレガシーとすべく、地方自治体の協力を得て推進されたというふうに言っております。結果といたしましては、プロジェクト終了時に参加自治体1,621、内訳は、46都道府県と1,575市区町村でありまして、全体の約9割の自治体でこれに取り組まれたということであります。このメダルプロジェクトでの東京オリンピック・パラリンピックのメダルの製造数は、金、銀、銅それぞれ1,666個として、全体で約5,000個になります。終了時点で確保された金属は、金が約32キログラム、銀が約3,500キログラム、銅は約2,200キログラムであったようであります。  さきにも申し上げましたが、このメダルプロジェクトは本年度末をもって終了しておりますが、しかし、喜んでいるのは私だけかもしれませんが、うれしいことに、環境省は、翌日、本年4月から、アフターメダルプロジェクトと題してスペシャルオリンピックス等と連携した回収促進の取り組みをスタートさせました。  そこで、さきのメダルプロジェクトや現在進行中のアフターメダルプロジェクトのように、資源の再利用、活用はまさに3R活動であり、すばらしいものと考えております。そこで、小型家電を回収し、資源を見出すことについては、本市が進める環境施策に即したものではないかと強く考えておりますが、所見を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 小川市民環境部長。 ○市民環境部長(小川 忍君) 議員御指摘、御紹介のとおり、都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクトは、当初計画どおり2020東京大会に必要な素材がそろったということで、本市も雲南市・飯南町事務組合を通じて参加をさせていただきました。本年3月末をもって終了したということで、この成果、レガシーをもとに、さらに本年4月からは、スペシャルオリンピックスにおけるスポーツ大会等のメダル製作の原材料確保、そして3R、これも先ほど御紹介していただきました。リデュース、リユース、リサイクルでございますけれども、この推進を目指したアフターメダルプロジェクトという形に取り組みは継続、拡大されているところでございます。  これは、雲南市環境基本条例、そしてまた第2次雲南市環境基本計画、これに基づいて、循環型社会の構築を目指す雲南市の環境施策の推進上、まさに合致するものであるということで、積極的に取り組んでまいる考えでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) 積極的に取り組むということでありまして、実は1階の市民環境部の受付のところに回収箱を設置していただきまして、そこにはスペシャルオリンピックスのアスリートとか、活躍が印刷もされております。ぜひ御協力いただければというふうにも思っております。  アフターメダルプロジェクトの取り組みの中に、先ほど来申し上げておりますが、スペシャルオリンピックスへの支援が盛り込まれております。昨年、ナショナルゲームの開催に向けて、本市と松江市でトーチランが、大田市でトーチウオークが行われ、多くの方々に盛り上げていただきました。そして、ナショナルゲームでは、島根から参加した全てのアスリートがメダルを獲得するというすばらしい頑張りを見せてくれたことは、まだ記憶に新しいところではないかというふうに思っております。  このように活動することで、少しずつですが、スペシャルオリンピックスが皆さんに認識をされているなというふうに感じております。スペシャルオリンピックスは、日常プログラムの中で多くのアスリートが活躍する本市において、環境に配慮し、3R活動にも通じ、障がい者雇用の一助となり得るアフターメダルプロジェクトの積極的な推進、先ほど取り組むというふうに言われましたが、再度見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 中村議員の質問にお答えいたします。  アフターメダルプロジェクトにつきましては、御提案をいただき、まことにありがとうございます。スペシャルオリンピックス日本・島根の支部長の私といたしましても大変感謝申し上げますとともに、雲南市といたしましても積極的に取り組んでまいります。  御質問いただきました、御質問の通告後、すぐに環境省と連絡をとりまして、市役所や各総合センター等に設置可能な数の専用回収ボックスを国から取り寄せ、この設置について周知を徹底すると同時に、市民の皆様にも積極的にこのプロジェクトに参加いただきたいと思っております。  なお、今回市役所に設置しました回収ボックスは、使われなくなった携帯電話とスマートフォンに限定されておりまして、御提供いただく場合には、あらかじめのデータ消去を御自身で必ず行っていただくようお願いをしたいと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) 今、市長から紹介もありましたけども、携帯電話とスマートフォンということですが、ただ、回収箱の下のところにQRコードか何かがついておりまして、小型家電についてはそれを読み込んでということ、まだやってないんですが、どうも詳しく見ていくとそういうのも回収できると、送ってくれということでしたので、また興味のある方、何か写して見ていただければというふうに思っております。  積極的な広報でより多くの皆さんに参加していただけることが、スペシャルオリンピックスを初めとする障がい者スポーツに対する理解拡大につながると確信しております。本市の力強い広報活動に期待をしております。  ちなみに、オリンピック・パラリンピック、これはよく御存じであると思います。それから、今御紹介しましたスペシャルオリンピックス。もう一つ、デフリンピックというものがございます。これは、この4つがIOCから認定されたオリンピックという名称が使える団体であります。  このように、本来スポーツは、障がいの有無、障がいの種別など関係なく楽しむものではないかというふうに考えております。今、そのような壁を越えて、ともにスポーツを楽しむユニファイドスポーツというものが注目を集めております。特にボッチャが人気だそうでありまして、ルール的にはすごく簡単なものでありますので、またいい機会にこういったものも、例えば学校とか、そういうとこで行っていただければ、まさにこのユニファイドのスポーツにつながっていくのかなというふうに考えております。  次に、最後の質問に入ります。豊岡市とのかかわりについてということで質問をさせていただきます。  6月の定例会以降、縁あって兵庫豊岡市へ2回ほど行かせていただきました。2回目に行ったときに宿泊した民宿の御主人と話す機会があり、その中で、本市と豊岡市との不思議な縁を感じる場面がありました。その民宿に2カ月前にも雲南市の方が宿泊されたとのことでした。豊岡市と本市の共通するキーワードは「コウノトリ」というふうに認識しております。豊岡の方々から逆に雲南市を見たときには、6時間ぐらいかかる遠い遠隔地であるというふうに見られているようであります。もちろんコウノトリが営巣し巣立ったことは、ほとんど知られてませんでした。民間レベルでありますけど。その御主人、特にそうなだけかもしれませんけども、えっとかって驚いておられましたけども、御存じありませんでした。  本市と豊岡市の間では、コウノトリを縁とした学術的な交流、これは行われているというふうに認識もしております。しかし、一般的な交流、これはほぼないのではないかというふうに思っております。民間レベルの人的交流が行われているのかどうか伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤政策企画部長。 ○政策企画部長(佐藤 満君) コウノトリの学術的交流については、コウノトリの郷公園とかとやっているところでございます。民間につきましては、ともに校内に人工巣塔がある豊岡市の三江小学校と本市の西小学校の学校間の交流がございますし、また、市民団体レベルでも雲南市のコウノトリの会春殖とかいうような団体が、交流が始まったところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) 豊岡市というところに行って初めて、ここが豊岡なんだと思って感じたことは、何と雲南市に環境がよく似ているなというふうに感じました。豊岡市というの、その町部というか中心部というのはやはり都会なんですね。じゃなくて、少し外れたようなところに行きますと田園風景が広がって、ただ、雲南市と違うのは、少し平野といいますか、広い平たんなところが多いのかなというような、感じましたけども、何となく似たような空気を漂わせるとこだなというふうに感じております。  さきの民宿の御主人の話された中で、2つ目のキーワードが出てまいりました。それは、さきにも言いましたが、2カ月前に宿泊された雲南市の方が銅鐸が出たところの近くに住んでいるということを言われたということで、あなたたちも銅鐸の近くに住んどるんですかというふうに言われましたが、うちはちょっと離れていますということで、でも銅鐸出てますねって、ありますよっていうことで話を進めていきますと、雲南市から銅鐸が出土するまでは、銅鐸は豊岡だと思ってたと、どうも大正時代に4つほど出た、出土したということで、銅鐸といえば豊岡だというふうに思っていたけども、その話を聞いて打ち砕かれたというふうに言っておられました。話す中で、平成8年に加茂町岩倉というところで39個の銅鐸が出土したんだということを言ったら、えっということで、これは全然数が違いますねということで、まず一つ驚かれました。  悪気はなかったんですが、さらに追い打ちをかけるようにコウノトリの話をさせていただきました。コウノトリが3年連続ふ化して、2年連続4羽ずつ巣立ちましたよっていうことで話をしたら、本当にそんなことが起こったんですかということで、すごくびっくりされていた。コウノトリは豊岡だと、銅鐸ではないんですけど、コウノトリは豊岡だということで、でも国内初だそうですということを話し、いろんな話をしたんですが、それはすごいということで、雲南市に対する印象がいい印象を受けていただいたのではないかというふうに勝手に思っております。  本市と豊岡市の共通項、先ほども申しましたが、コウノトリだけではなくて、銅鐸という共通項が出てまいりました。先ほど来ずっと話をしておりますが、同じような環境、また自然環境もあります。こういった両市でありますが、この間で友好都市としての交流、そして民間レベルの交流を活発にできないかというふうに考えておりますが、見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤政策企画部長。 ○政策企画部長(佐藤 満君) 先ほど銅鐸について御紹介がございました。加茂岩倉遺跡から出土した銅鐸と同じ鋳型からつくられた銅鐸が近畿地方はたくさんございますが、そのうち豊岡市の気比というとこから出土した先ほどありました4個の銅鐸、このうちの2個は同じ鋳型からつくられたものであるというふうに言われております。  また、そのほか、豊岡市でも地域のコミュニティーについて大変力を入れておられまして、雲南市の地域自主組織の仕組みも参考にしていただいているところでございます。  こういうふうに、共通点、たくさんございますけれども、現時点においては、友好都市というまでは考えておりませんけども、同じ日本海側に位置する自治体として、今後も交流を続けていければと考えているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) その御主人と話す中で、今の銅鐸の話をしてましたけども、私の持論としまして、この出雲地方が岩倉から荒神谷に抜けて、その向こうに出雲大社があるという、こういう流れの中で、実は雲南というか、島根でこの青銅器といいますか銅鐸がつくられたんだという勝手な思いを話ししたら、ひょっとしたらそうかもしれませんねとか言っておられました。  先ほど答弁ありましたけども、友好都市というような関係ではなくて、しっかりとした形で交流がということもありましたけども、ぜひ、もうちょっと鳥取市内と、もうちょっと先のところがまだ高速がつながっておりません。これがつながりますと、多分3時間ぐらいで行くんじゃないかなというふうに思います。そのころにはより活発な交流が行われているようになっていればいいなというふうに思っております。  次に参ります。豊岡市では、コウノトリ野生復帰プロジェクト、これを地域のチャレンジとしていらっしゃいました。ただ、これは行政的な動きではないのかなというように思っております。私がこのプロジェクトを知ったのは、たまたま訪れた日和山ミュージアムというところで知りました。「私たちが、いのちに教えられたことを、みなさんにお話しします」というテーマのもとに、さまざまな繁殖プロジェクトを展開されておりました。その中の一つにコウノトリ野生復帰プロジェクトがありました。1971年に野生最後のコウノトリが豊岡で亡くなりました。この死亡によりまして、国内で野生のコウノトリが絶滅したと、こういった悲しい地域に当たります。この時点からコウノトリの野生復帰を100羽、これを目標にスタートさせたのが今の野生復帰プロジェクトというふうに聞いております。100羽の野生化というものは2017年に既に達成されております。これは雲南市のコウノトリ、最初にふ化をした次の年になるかな。前の年、何かその前後に達成ということになるように思っておりましたけども、今は次の、その次の目標に向けて取り組みをされているというふうに承知しております。  そこで、本市もコウノトリが営巣している関係上、生息地の一つとして生息環境の整備が行われております。1羽から100羽へとの思いでチャレンジされたこのプロジェクト、本市もかかわっていくべきではないかと考えますが、見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤政策企画部長。 ○政策企画部長(佐藤 満君) 豊岡市でそういうふうなプロジェクトが進んでいるということだと思いますが、170羽まで、今、固体確認されておりますけども、環境省のまだレッドリストには載っていると、指定されているというところでございます。  雲南市としましても、県立コウノトリの郷公園や豊岡市との連携はもとより、斐伊川流域全体で連携も図りながら、コウノトリも生息できる環境づくりに取り組んでいきたいというふうに考えております。現在、アクションプランのほうを策定中でございます。ぜひ御提言を含めまして進めてまいれればと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君。 ○議員(4番 中村 辰眞君) 雲南市の場合はコウノトリだけではなく、出雲市のトキという部分も含まれてくるように思っておりますし、今のアクションプランというところとこのコウノトリの野生復帰プロジェクト、こういったところのいい形で連携して、日本全国で野生化といいますか、そういうのが進んでいけばいいなというふうに思っております。レッドデータベースから一日も早くその名前がなくなるように頑張っていければなというふうに思っております。  1971年、絶滅後に豊岡の皆さんが誓った野生復帰、これまでに京丹後市、養父市、朝来市、野州市、越前市、鳴門市、鳥取市でひなの誕生あるいは放鳥がされております。先ほど170羽という話がありましたけども、雲南市出身のコウノトリは12羽。1割には満たないですけども、それに近い数がすごいスピードで野生化しているというふうに思っております。幸せを呼ぶコウノトリを縁として、思いを同じくするこれらの自治体が、最後の1羽に誓った野生復帰の願いをさらに大きく広げながら、相互交流、これを活発にさせていくことができることを願いつつ、質問を終わります。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村辰眞君の質問を終わります。     ───────────────────────────────
    ○議長(山﨑 正幸君) ここで15時15分まで暫時休憩します。               午後3時05分休憩     ───────────────────────────────               午後3時15分再開 ○議長(山﨑 正幸君) 会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  議席番号1番、上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 議席番号1番、日本共産党の上代和美でございます。9月議会一般質問に当たりまして、4項目の質問を通告しております。一問一答で質問をしてまいりたいと思います。  まず、消費税10%増税について質問します。  安倍首相は、参議院選挙後、10月からの消費税10%引き上げについて、国民の理解が得られたと実施を強行する構えです。しかし、参議院選挙の審判は、改憲勢力の3分の2割れが起こり、自民党が9議席減らし単独過半数割れを起こすなど、国民の安倍政権に対する審判は明白です。そして、選挙後のどの世論調査でも10%増税に反対が賛成を上回っています。けさ、私、市庁舎に来るときに、ラジオで最新のNHKの世論調査を言っておりましたけれども、これもまた10%増税に反対が過半数を占めておりました。  年金が削られ、実質賃金も下がり、これだけ国民の暮らしが行き詰まり、経済も冷え込んでいるのに、増税したら一体どうなるでしょう。8%でも大変なのに、10%なんてとんでもない。年金は少なくなっているのにどうすればいいのかといった声や、5%から8%になったとき、どんと売り上げが下がった。今度10%になればどうなるんだろうかという業者からの不安の声も上がっています。  市長は増税による市民生活への影響をどのように考えておられますか。見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 御承知のとおり、今回の消費税改正につきましては、社会保障の安定財源の確保等を図ることを目的に行われるものであります。  消費税増税によりまして、市民生活への影響についての御質問でございます。  一般的に言われておりますのは、この税負担がふえることで消費が落ち込み、景気が悪化をするということ、消費が減りますと、需要と供給のバランスが成り立たなくなり、企業の損失がふえ、業績が悪化をする。特に中小企業については、景気の悪化により、大企業等からの受注が減るなどのデメリットがあると言われております。市内の経済、市民生活についても少なからず影響があるものと考えております。  こうした懸念に対応するため、国においては消費税対応で臨時、特別の措置を講じることとされておりまして、低所得世帯や子育て世帯を対象とした消費税対策のプレミアムつき商品券事業を初めとする9項目の施策を打ち出されております。雲南市としてもこのプレミアム商品券事業に取り組んでいるところであります。  また、安倍首相は、景気の下振れリスクに対しては、ちゅうちょすることなく、機動的かつ万全の対策を講じるということを発言されているところでございまして、10月以降の市内経済状況を注視してまいりますとともに、国、と一体となって適切に対応してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 副市長からは、社会保障の財源ということで、今回、保育料負担の軽減といいますか、図られるということになったりしておりますが、今までの消費税の使い方は、社会保障に使うのではなくて、大企業への減税が主な財源になっております。こういった意味でも、どんどん社会保障は削られてまいっております。これから医療費の負担はふえるということも言われています。本当にこのまま消費税が上がるとどういうことになるのか。市民生活への大きな影響が考えられると思います。  消費税増税は、市民に絶えがたい痛みを与えるとともに、先ほども言われましたように中小企業の営業にも大変な影響を及ぼすことになります。複数税率やインボイス制度、インボイスというのは8%と10%の税率ごとに区分した請求書や領収書、納品書のことですが、この制度の導入によって、混乱が避けられない状況になります。複雑な制度のため、この機に事業をやめたいと考えている業者の方がいるとも伺っています。政府は万全の経済対策をとると言っていますけれども、複雑な上に期限も限定されています。さっき申しましたNHKの世論調査でも、この経済対策を知らない、こういった方々がたくさんいらっしゃいます。  そして、先ほどプレミアム商品券のことを言われました。このプレミアム商品券、4,000円、低所得者の方と子供さんがいらっしゃる方へのプレミアム商品券ですけれども、これは4,000円を払って5,000円、1,000円のプレミアムがつき、5,000円の買い物ができるということですが、この4,000円がなかなか出ない、そういう今の状況ではないかと思っています。効果が薄い対策に巨費を投じるぐらいなら、増税をやめるべきです。市長の見解をもう一度伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 嘉本産業観光部長。 ○産業観光部長(嘉本 俊一君) 議員のほうから、消費税増税に当たりまして、中小企業等への影響も出るという御指摘でございます。  確かに国は9本の対策を講じて、影響が出ないように万全を期すとしておりますけれども、事実上、そうした飲食料品などを対象といたしました軽減税率制度の導入によりまして、この導入に伴いまして、インボイス制度を導入するということでございます。したがいまして、事業者のほうもこれまでの業務と比べて少し煩雑な事務作業になってくるというふうに言われておりまして、確かに市内事業者の中からも心配されるような向きの声もあるということでございます。ただ、商工会が把握している範囲では、そこまでこの機にやめなきゃならないというような深刻な状態ではないというような捉え方をしているところでございます。  そうした制度を周知するためにも、これまで商工会におきまして、複数回の説明会も開催をされたり、軽減税率対応のレジの購入補助金についての利用促進などの支援を行われているところであります。  市といたしましても、そうした消費税の引き上げに関しましては、あるいはその対応策につきましては、国の施策でございますので、スムーズに導入されていきますように、市民や事業者に対する丁寧な説明の対応に心がけながら、制度の推進に向けて引き続き取り組んでまいることが肝心というふうに考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) まだまだインボイス制度についてもなかなか知られていないと思っています。今まで免税店などになっておられる方々が、このインボイス制度でほとんど全ての方々が、登録業者にならないと商売になかなか参入できないという事態が起こってくると聞いています。本当に小さい商売をなさっている方、大変な事態になると思っています。経済対策は来年の6月までということで、短い期間でもありますし、こういったこと、本当に複雑なこと、なかなか皆さんに周知されていない、消費者の皆さんにもなかなかわかってもらっていない、こういった効果が薄い対策、これを巨費を投じてするなら、増税をやめるべき、私はこういうふうに考えております。  消費税増税は、ますます格差を広げることになり、所得の低い人々を苦しめることになります。現憲法のもとでの税負担のあり方の基本原則は、応能負担の原則です。それは、第1に、所得課税を中心に据えること、第2に、所得が多くなるに応じて高い税率を課すこと、第3に、生計費には課税しない、第4に、勤労所得には軽い課税、株などの不労所得には重い課税を課す、これが大原則です。消費税は所得の低い人に重くのしかかる逆進性の強い税金です。憲法に基づく課税の応能負担の原則を守って、消費税に頼らない別の道、すなわち大企業と富裕層に応分の負担を求めて財源にすることを国に要望すべきだと思いますが、見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 消費税の増税に頼らない対策をという御提案でございます。  そうしたことも考えていかなきゃいけませんが、やはり先進国においての税体系は大体同じような体系になっているわけでありますが、そういった中で、世界の中で消費税のレベルはどうかということについてやっぱり見て、そういう俯瞰的な視点が必要だということで、たしか昨年の12月に国民負担率のことを申し上げました。これは租税負担率と社会保障負担率とで成り立っております。これは、国民負担率というのは、一般の国民所得に占める租税負担、社会保障負担がどのぐらいあるかということでありますが、日本の場合には42.6%。これはOECD37カ国のうち、下から、低いほうから数えて7番目であります。42.6%のうちの租税負担率、これが25.4%。これはOECDの37カ国の中から、下から数えて3番目であります。したがって、世界的レベルで見ますと、まだまだ低いというふうに言わざるを得ない。そういったところに国が消費税率を今後どのように持っていったらいいのかいうことが、国、日本独特の経済構造というのもありますけれども、そういった視点というか、世界的にどういう状況かということも見ながら消費税率のアップを考えていく必要がある。それが今回10%ということであります。  これによりまして、日本は社会保障負担率とか、社会保障の対策とか、あるいは今回、幼児教育の無償化とか、そういったところにいうことが言われておりますけれども、そういった消費税を何の原資にするかということ、そしてまた、議員がおっしゃいますような大企業と、それから中小企業と、そういった企業に対する対策をどうするかとかいったことも十分に国民に対して親切な、丁寧な説明が必要であるというふうに思いますが、いずれにいたしましても、そういった観点から、国民負担率の観点からも、今回の10%増税については時宜を得たものというふうに思いますし、今言いましたようなさまざまな観点から、今回、議員がおっしゃいますような国への要望ということについては考えておりません。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 市長は12月議会でもこの国民負担率のお話をされました。OECDとの比較ですね。それで、これは、租税負担率というのは国民と、法人も含めて、全ての国民の法人税なども含めた負担率ですので、全部ひっくるめての24.5%ですので、本当にこれが一人一人のところを見たときに、例えば年金を四、五万しかもらえない方々にとって、10%の2%上げるということがどういう意味を持つのかというところをしっかり見ていただきたいと思います。全部ひっくるめて国の全体で24.5%の租税負担率というのは、ちょっとごまかしに私には聞こえてなりません。一人一人の生活を見ないと、これは当然もう消費税というのは所得にかかる税金ではないわけですから、とても逆進性の強い税金ですので、私は、市長の言われる租税負担率を云々されるのはおかしい、このように思います。いかがでしょうか。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) プログラミングの作成じゃあありませんけれども、物事を見る場合には、大きいところからだんだんだんだん小さいところへ入っていく。これが物語なりを構築するに当たっての大原則であるというふうに思っております。そういった意味では、まず大きいところから入るということになると、国民負担率に占める租税負担率がどうかというようなところから入っていって、それで今の所得の多さ、少なさ、それについては丁寧な配慮が必要だということだと思います。したがって、大原則は、やっぱり世界的な中で日本がどうかという視点が常に持たれなければならない。その上で細かいところにどう対応していくかいうことが考えられなければならない。そのことはぜひ国に対しては求めていかなければならないいうふうに思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 私は、世論調査などでも反対が過半数を占めておりますし、市民の皆さんもこの世論調査とほぼ同じような比率で反対であり、この増税が大変厳しい生活を強いられるということを皆さんが言っておられますので、そういった声に耳を傾けないということは、市長の姿勢としてどうなのかというふうに思っております。私は引き続き消費税の問題は、10月ですけれども、引き続き反対の立場で頑張っていきたいと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 消費税を創設したときはもとよりでありますけれども、3%、5%、8%でしたっけ、その増税のたびに内閣が当時の命運をかけて臨んでおられる本当に大事業であります。今回の8%から10%いうことについても、本当に清水の舞台から8回も10回も飛びおりるような決意で国は決断され、実践されようとしているいうことであります。そういった考え方をぜひ共有、我々はして、一方では国民の皆様によくわかる丁寧な細かい説明が、そして対策が必要だというふうに思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) もし清水の舞台から飛びおりる、そういう覚悟がおありでしたら、やはり大企業や富裕層に応分の負担を求める。大変な負担を求めるわけじゃありません。それ相応の負担を求める。これが本来の筋だと思っております。  次に行きます。次に、日米FTAについて質問をいたします。  日米貿易協定、いわゆる日米FTAをめぐる交渉は、参院選の争点を避け、その中身が一切明らかにされないまま、9月下旬に協定書に署名するとの日程だけが報じられています。日米FTAは、TPP11、日欧EPAに続いて、日本の農業に深刻な打撃を与えるものです。担い手がなかなかいないで困っている、イノシシ被害で大変だなど、厳しい農業経営の雲南市の農家、農業経営体にも大打撃となります。農産品の輸入自由化一辺倒の安倍農政をこのまま続けていっていいのでしょうか。市長に見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 一連の貿易協定につきましては、国が今進めつつあるわけでありますけれども、その中で、大農とか小農とかいうようなお話もしてまいりました。日本全体が小農というふうに言っても言い過ぎではないというふうに思っております。そういった農業を守るために、そうした一連の貿易協定が進められる中で、しっかりと国はその対策を講じていかなければならない、国の動向を注視しつつ、言うべきことについてはしっかりと言っていかなければならない、かように思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 私の目から見ると、農業を守るために貿易協定を結んでいるとは到底思えません。本当に日本の農業を明け渡すような、そういうふうに見えてなりません。  食料自給率が過去最低になったのに、まだこの上に農業や農家を潰す気かと怒りの声がいっぱいです。このまま自由化が進めば、今でも日本の食料自給率は38%まで低下し、先進国や1億人以上の人口を持つ国の中では最低レベルです。地球規模での食料難が危惧されるもとで、豊かな大地を有する日本が食糧を輸入に頼って国内生産を縮小させることは、国際的にも許されないことです。今からでも日米FTA交渉を中止することを求めるべきではありませんか。そして地方から声を上げるべきだと思いますが、市長の見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 一連の貿易協定が外国の言うがままに日本が受け入れ、それを実行していくということになりますと、確かに日本の農業は衰退の一途をたどっていくというふうに言わざるを得ないというふうに思います。  そうした中で、小農が専らである日本の農業が立ち行くためには、耕しやすい圃場、そして担い手が確保される。そして収益性の高い農業を進めていく。そのために国も日本型直払いとか、農業農村整備事業とか、そういったことを打ち出しておりますが、それらをしっかり取り入れていきながら、どうしてもここは守るべき、絶対譲ってはならないところ、そういったところはもう明らかになっておりますので、そういったところにつきましては、農業と工業を刺し違えていうようなことであっては決してならないいうふうに思っておりますし、その点は議員がおっしゃいますとおりでございますが、要は、やるべきことは国内でしっかりやって、その上で一連の貿易協定が国民のそういう状況をないがしろにしたまま進められるということは絶対あってはならないというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 世界では農業に対する保護的な政策といいますか、所得保障や価格保障が十分厚くされています。やはり気候の変動などによって農業というのは工業とは違った側面があるし、国土を守るという意味もあって、世界では本当に第1次産業として保護をされているけれども、日本ではこういったことはなっておらず、こういったどんどん海外から食品を輸入するというような、入ってくるというようなことを許してしまうようなことになっています。私は、この今の農業や畜産業を守るためには、こういうことでは到底守ることができないと思っております。ですから、今後、このような日米FTAの交渉などはぜひとも中止をすることを地域から政府に上げるべきだと考えますが、いま一度見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 繰り返しの答弁になりますけれども、一連の貿易協定につきましては、今、国が進めていく。それを見守る中で、実態に合った運用がされるように、そうしたことについては国に対してしっかりと言っていかなければならないというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 政府みずからが2010年に試算をしておりますけれども、このまま自由化が進めば、食料自給率が今38%ですけれども、14%にまで下がるというふうに政府自身が試算をしております。本当に14%になったら、もし何か気象変動でもあって海外からの輸入がストップをするようなことがあったら、日本人の食糧が守れない、こういった状況になると私は思います。引き続きこの問題でも、私たち、声を上げていきたいと考えております。  次に、脱炭素、再生可能エネルギーへの大胆な転換をについて質問をいたします。  9月補正予算で、エネルギー構造高度化・転換理解促進事業の補助金を計上し、本格的に地域新電力会社設立の検討に入るとの説明がありました。これは電力の自由化によって民間でも自治体でも新電力会社が設立できるというもので、原発エネルギーにかわる再生可能エネルギーへの転換で、エネルギーの地産地消を進めていく施策として歓迎するところです。  しかし、検討に当たって幾つかの問題提起をしたいと思います。  一つは、発電の可能性検討では、太陽光発電の調査検討をされることになっておりますけれども、自然破壊や生活環境破壊につながるメガソーラーの導入は絶対にあってはならないと思っています。近年の災害を見ても、山林伐採を伴うメガソーラーは問題です。メガソーラーを見据えての検討かどうかを伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤政策企画部長。 ○政策企画部長(佐藤 満君) 問題提起をいただきました。  今回の調査検討は、これまで雲南市で取り組んでいます森林バイオマスの利用、あるいは市内の太陽光パネル製造業者でありますパナソニックESソーラーシステム製造株式会社と連携して推進してきました市内の太陽光発電の実態調査、それから、市内の公共施設への太陽光発電システムの設置の検討などについて行うものでございます。  御質問がございましたメガソーラーの設置に関しては、現在のところ導入の予定はなく、調査検討の対象としているところではございません。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 私は、このメガソーラーについて、やはりいろいろな地域で問題が起こっておりますので、雲南市は環境基本条例もつくっている市です。このメガソーラーを見据えての検討はぜひともやめていただきたい。今考えていないということですけれども、それは導入しないというふうにぜひはっきり言っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤政策企画部長。 ○政策企画部長(佐藤 満君) これから検討に入りますけども、あくまでも調査は森林バイオマス、それから例えば市内で進めてきた太陽光発電ですね、これのFITが切れてます。この今後のFITの切れたのがどこへ行くのかとか、あるいは小規模ながらもあいた施設で、屋根でそれができないかとかいうふうな調査でございまして、完全に検討する対象とはなっておりませんので、よろしくお願いいたします。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) わかりました。  次に、2つ目ですけれども、奥出雲町を含む次期可燃ごみ処理施設広域化の検討で、焼却炉の建てかえ問題も浮上してきています。全国ではごみの発電を利用した地域新電力会社もあります。次期可燃ごみ処理施設でごみの発電ができることになると、発電効率を上げるためにどうしても廃プラスチックを燃焼させなければならなくなり、温暖化対策に反することになります。  先般、次期可燃ごみ処理施設について、現時点では白紙であるとの市民環境部長の答弁がありましたが、将来的にごみ発電を念頭に入れた新電力会社設立の検討があってはなりません。見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤政策企画部長。 ○政策企画部長(佐藤 満君) 引き続き私のほうからお答えをさせていただきます。  次期可燃ごみ処理施設の規模や処理方法等につきましては、先ほどありましたように、現時点では検討に着手しておりません。来年度から雲南市・飯南町事務組合において基本構想を策定する中で、議員御指摘のさまざまな課題や懸念事項についても専門家や市民の皆様の御意見をいただきつつ、調査検討が始まるものというふうに考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 次期の処理施設については、多分2050年を見据えた建物になると思います。大型化ということが、政府の補助金などの制度でそういう傾向に流れがちですけれども、私は、この発電をするようなごみ処理施設は導入しないで、市民環境部長が言っておられました3Rをしっかり、まだ準備期間ありますので、とにかくごみを出さないこと、そしてリサイクル、そういった3Rのことを市民の皆さんに徹底して、一つずつ目標をつくってごみの減量をしていけば、大変大型のごみ処理施設はつくらなくてもいいと思っておりますので、そういった長い目で見た検討をしていただきたいと思っております。  次に、ごみ収集問題について質問をいたします。  先般、近年雲南市に移住された方より、ごみ集積場の申請がなかなか受理されなくて困っているとの相談を受けました。私は、御本人のお話、市役所担当課、そして雲南エネルギーセンターにも伺い、お話を聞いてきました。この方は、数年前より引っ越してきて、自治会にも入り、近くのごみ集積場にごみを捨てておられましたが、実はそのごみ集積場は数人のグループで設置されており、それがわからずに捨てておられたということでした。どちらもが気まずい状態になって、仕方なく家の前にごみ置き場を設置し、申請を求めたということだったようです。設置と申請の順序が逆であったりしますが、移住してこられる方にとっては、以前住んでおられたところのルールも頭にあるでしょう。やはり転入のときに丁寧な説明が必要ではなかったかと思います。  雲南市は人口の社会増を重点施策として掲げています。これから移住してこられる方がごみの問題で不安に思われることがあってはなりません。今回の相談事例に限らず、市全体のこととして質問をしてまいります。  まず、一般的に雲南市では自治会単位でごみ集積場を設置しているところが多いと思われますけれども、自治会に加入されていない方や移住されてきてごみ集積場のグループに加わっていない方のごみ集積はどのように対応されているのでしょうか。 ○議長(山﨑 正幸君) 小川市民環境部長。 ○市民環境部長(小川 忍君) ごみの収集運搬、処理につきましては、先ほども御紹介いただきましたけれども、雲南市・飯南町事務組合が事業主体で行っております。事務組合によります既存の収集ルート、そしてまた、各自治会単位を基本といたしまして、市もその協議に入りまして、共同の集積場所、つまりごみ集積箱の設置場所、これを決定させていただいているということでございます。その皆様方には共同処理の場所とかその箱のボックスの中、そういったところの衛生管理も行っていただいている実態でございます。  御指摘の自治会未加入の場合、あるいは集積場のグループに入らない方につきましては、基本的に収集の効率化、そして地域全体の公平性の観点から、原則といたしまして個別対応は行わないと、そして自治会とかグループの中で十分な話し合いをしていただいて、共同で御利用いただくように御説明、御理解をいただくように努めているところでございます。そのことを事務組合やっておられますし、我々も認識をいたしているという実態でございます。  ただ、それでも困難な場合がございます。例えば高齢者の御夫婦世帯とか高齢者独居世帯とか、そういった場合とか身体に障がいのある方、特別な事情がある場合もございますので、この場合には、許可申請書に理由を記載していただいて、特例として認めているのが現状でございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 今後、新たな住宅団地がつくられて、住宅は順次建設されていくことになりますけれども、ごみ集積における何らかのルール化はされているのでしょうか、伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 小川市民環境部長。 ○市民環境部長(小川 忍君) 住宅団地造成に伴いますごみ収集場所の決定、そして集積施設の設置、ごみ箱の設置ということにつきましては、開発業者、そして雲南市・飯南町事務組合、収集委託業者、これら3者によって、主に設置場所について十分な協議や精査を行って、事前に開発業者より集積場所の設置許可申請が出されて、これによって許可を出しているというのが実態でございます。その後、住宅が建築されて、入居が開始されるに伴って、例えば、これは雲南市土地開発公社の事例でございますけれども、その公社のほうで分譲した住宅団地の場合でございますが、公社によってその収集ボックスのほうが設置されているということでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 今、公社のことを言われましたけど、民間ではどうでしょうか。 ○議長(山﨑 正幸君) 小川市民環境部長。 ○市民環境部長(小川 忍君) 集合住宅でございますので、公共でありましても民間でありましても、基本的には開発の事業者さんが皆さんと相談されながら、この場所に置きましょうということで、事務組合のほうも収集ルートというものを持っておりますから、一般的な公の道、公道から離れた場所ではなくて、こういったところに置いていきましょうということでお互いに納得されながら、相談しながら、そういったことを民間においてもしていただいているというのが実態でございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 今回、相談者が申請を受理されるときに、今後ごみの広域化が計画されるので、今回のごみ集積場が将来確約されるものではないような、こういった旨の念書を書かなければならなかったとのことでした。雲南エネルギーセンターとしては、収集業務が合理的に行われるためには、できるだけ戸別のごみ集積場は少なくしたいということで、理解はできますが、雲南市を望んで移住された方にとっては不安を抱かせることになるのではないでしょうか。見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 小川市民環境部長
    市民環境部長(小川 忍君) 今回の事例を今、御紹介いただきました。戸別のごみ収集についてということで、将来的に確約されない旨の念書の提出が事務組合のほうから求められたということでございますけれども、私どものほうもしっかりと、雲南市のほうから雲南市・飯南町事務組合の担当者、所長なり、また担当の方、情報を求めたところでございますけれども、言われるような念書という形ではなくて、1点目は、申請理由に該当しなくなった場合は廃止を申請することということと、2つ目に、雲南市のごみ処理方針の見直し等でごみの収集ルートあるいは集積場所が再編される場合には、その方針に従っていただくことという以上の2点を記載した同意書ということでございました。そのことがわかったところでございます。  今回は市外から本市に移住された方のケースであるということで、先ほども事例を述べられました。移住された当初、数年前、5年前ということで伺っておりますけれども、地域のグループにおいて、共同でごみ収集施設、そのごみの収集、出されるボックスのほうを利用されておられたということでございますけれども、諸事情によって、いろんな事情があって、自宅の敷地のほうに個人の収集ボックスを設置されて、改めて本年8月に新規で申請されたという事例でございます。雲南市・飯南町事務組合とされましては、原則的に戸別収集はしませんよという旨の説明を再三いたしましたけれども、協議を進める中で、最終的には特例扱いということで、戸別収集を行うことの理由の記載と同意書を提出いただいて許可されているのが今現状でございます。  不安をということでございましたけれども、それにつきましては、事務組合の担当者のほうは、申請者の方にきちんとかみ砕いて説明をし、御本人からも、家の前までとりに来てくださるのであるならば、もちろん同意しますという回答もいただいたということで、御納得いただいた上で記名、捺印がされたと伺っておりますので、不安を抱かせたというような御指摘は当たらないものというふうに考えるところでございます。  なお、今後とも、先ほど申し上げましたけれども、収集の基本的なルールにつきましては御理解いただきたいと、ステーション方式がもう大原則でございますので、雲南市、そしてまた雲南市・飯南町事務組合ともども、対応につきましては、親切丁寧な対応を心がけてまいりたいという考えでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 私、今回の事例を3者の方にお伺いして聞き取り調査をした感じでは、やはり新しく移住してこられた方というのは、初めての自治体というか、この雲南市ということで、やはり様子がよくわからないということはあると思います。それで、担当の方は日常業務なので、何でこんなことがわからないのか、こんなことは一般的なことだろうとか、そういった感じで受けとめられると非常に私はいけないんじゃないかなと、こういうトラブルの発生原因になるんじゃないかなと、3者を聞いて感じました。私も市議となるまでは、市役所とか町役場に行くなんていうことは、二、三年に1回ぐらいしかないんですよ。もう本当に非日常なんです。職員の皆さんは日常的な業務で、なれた業務です。こんなことは当然のことだろうという思いがされて説明されていると思いますけれども、やはり他地域は他地域のルールがあって、それが頭にあるので、やはり丁寧な説明というか、入り口のところでの説明は本当に大切なことだと感じました。ですからこの方のことが特別なことではないというふうに思っていただきたいと思います。  特殊性があるんです、雲南市は。やっぱり旧自治体が合併していますので、ちょっと先のところには、家の前にごみ箱を置いておられる家もあるんですよ。だからそれをよそから来たときに、ぱっと見たときに、これ許されるんだなと思ってしまうんです。ですからきちんとした丁寧な説明が必要だなというふうに私は思いました。係の人、担当の方は、ごみの集積の表と日程を、これを渡しますとおっしゃいました。集積場については口頭でお話ししますとおっしゃいましたですけれども、やはり1枚、何か1枚、紙で集積場の注意点が書いてあれば、年間何人移住してこられるかわかりませんけど、毎日の業務でそう手間になることではないと考えます。せっかく雲南市はいいとこだなというふうに、この方、移住してこられました。しかし、こういったごたごたがあったために、何となく嫌な感じもしたとおっしゃっておりますので、私はやっぱり入り口のところでの対応をきちんとされることと、それから、エネルギーセンターのほうのルール化はどうですかって聞いたら、担当の方、ちょっと担当者がかわるごとに対応が違いますっておっしゃってましたので、そこの点も整理をされる必要があるのではないかと思います。ぜひ、大切な移住者ですので、丁寧な対応をしていただきたいということを言って、次に進みます。  次に、歴史認識を踏まえて日韓関係の冷静な対応をということで質問をしてまいります。  この間の日韓関係の深刻な悪化は、韓国からの観光客の減少などの地域経済や地域での国際交流に大きな影響を与えています。こういった不安定な情勢のもと、各地で韓国の各都市との交流を控える動きがありました。雲南市でも韓国慶尚北道清道郡との青少年交流が予定されておりました。私はこれが実現されるのかどうか、大変心配をしておりました。しかし、無事に実現をされたということを伺って、安堵すると同時に、青年たちが有意義な交流をされたことに希望を感じました。  隣国同士である日本と韓国がこういう形で対立して、両国にとってメリットは何ひとつありません。徴用工問題など、今日の日韓関係の深刻な悪化は、日本政府が植民地支配への真摯な反省を土台にしてこそ解決の道は開かれると思います。  テレビでおなじみのジャーナリストで元共同通信ソウル特派員の青木理氏はこう言っておられます。日本政府や私たちが常に念頭に置くべきは、歴史認識問題だ。かつて日本は朝鮮半島を植民地支配し、どれほどの苦痛を与えてしまったか。韓国を併合して言葉を奪い、氏名を奪い、天皇の臣民として動員し、とてつもない被害を強いたのは歴史的事実であり、日本がそれを反省する立場に立つのが問題解決の基本的な土台だ。こう言っておられます。  私は、日本政府、特に安倍首相がこの歴史の真実に真摯に向き合って冷静な対応をしなければならないと思いますが、市長の見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 今、日韓問題は、議員御指摘のとおり、徴用工問題を初め、さまざまな要因によって悪化の状態であります。これを何とか早く正常化しなければならない、私もそう思っておりますが、そのためには、議員おっしゃいますように、歴史的事実と国際法にのっとって、冷静な外交交渉によって早期に収束が図られなければならない、正常な状況に戻されなければならない、かように思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 日韓対立をさらにメディアが助長をし、嫌韓、韓国を嫌がる雰囲気を拡大しています。戦後世代が多くなり、36年間の朝鮮半島支配がどのように行われていたのか、基本的な事実がきちんと知られていないのではないでしょうか。長きにわたる植民地支配の中で、どれだけ朝鮮の方々の尊厳と名誉を傷つけ、筆舌に尽くしがたい行為を行ってきたのか、私たちはきちんと向き合い、知るべきです。日韓関係はさらに悪化の方向に向かっております。「平和を」の宣言をしている雲南市です。今こそ侵略戦争の反省の上に築かれた憲法9条を守る立場に立って、徹底的な話し合いで解決するよう政府に求めるべきと考えますが、見解を求めます。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) おっしゃいますように、憲法9条の平和主義の理念にのっとって、本当に徹底的な話し合いによって正常化が図られるようにならなければなりません。いろいろな機会を通じて国にもそのことを求めていかなければならないと思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 今、マスコミ、メディアが本当に日韓対立を助長しており、そしてインターネットなどでいろんな情報が錯綜しており、私も含めて、戦争を知らない世代、若い世代、こういった方々に情報が正しく伝わるのかどうか懸念をしているところです。  そこで教育長に伺います。このインターネットなどでの情報、本当にいろんな情報が行き交っておりますけれども、学校教育というのがとても重要になってくると私は考えています。私もですけれども、社会、歴史の勉強で、だんだん近代、現代のところに来ると時間がなくなって、もう本当に駆け足のようなことで、なかなか戦争、そして植民地支配、こういったことがしっかりと生徒さんたちに伝わっているのか。私もなかなかわからなかった現実があります。こういった機会にこそ、生きた学習としてしっかり真実を伝えていかなければならないと思っておりますが、教育長の歴史認識と、そういう教育の現場での大切さというところではお伺いしたいですが、いかがでしょうか。 ○議長(山﨑 正幸君) 景山教育長。 ○教育長(景山 明君) おっしゃいますように、次代を担う青少年に対する真実を踏まえた教育ということが非常に大事であるということで、教科書にはきちんとした事実というものが掲載されているというふうに認識をしております。おっしゃいますように、多少時間のということで、それが十分に徹底されてないというような部分もあるかというふうに思いますけども、それを踏まえて、新しい高校の教科書においては、近現代史というものを重視するような教科書あるいは教科というものができたというふうに私は認識をしております。  今後とも、ことし、おっしゃいましたように、清道郡との交流を進めることができて本当によかったなと、あの子たちがやっぱり実際に韓国に行って、韓国の青少年、そして韓国の大人とじかに触れ合ったものを自分の周りの人たちに伝えるということも一方では大事かなというふうに思っているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さん。 ○議員(1番 上代 和美君) 同じように、ドイツなどではナチスの過ちなどをしっかり学習する機会があると聞いています。日本の若い人たち、私もそうですが、なかなか戦争の歴史というものをきちっと学習してこなかったのではないかなと思っておりますので、ぜひ学校教育の中で生きた学習として歴史認識をしっかりと生徒さんたちに教えてあげていただきたい、このことも言っておきたいと思います。  今、ああやって安倍首相は歴史の真実に真摯にまさに向き合っていないと思っております。歴史を修正するような、そういう立場に立っているわけです。やはり歴史をきちっと見ない、そういう考え方は、同じ過ちを繰り返すと考えております。本当に、今、危険な方向に向かっておりますので、私はこれは、雲南市の「平和を」の宣言もありますので、全体でもこういう学習も広めていただきたい。このことを最後に言っておきたいと思います。ぜひよろしくお願いをいたします。  これで私の一般質問を終わります。 ○議長(山﨑 正幸君) 上代和美さんの質問を終わります。     ─────────────────────────────── ○議長(山﨑 正幸君) ここで16時20分まで暫時休憩といたします。               午後4時09分休憩     ───────────────────────────────               午後4時20分再開 ○議長(山﨑 正幸君) 会議を再開いたします。  本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめ延長します。  引き続き一般質問を行います。  議席番号3番、松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) 議席番号3番、松林孝之でございます。今定例会から雲南市議会のほうもタブレットを導入させていただきまして、執行部の皆さん、我々議員とも、目の前にタブレットを置きながらの議会の定例会でございます。早速でございますが、タブレットを用いまして一般質問のほうをさせていただきます。  今回、令和元年9月定例会の一般質問のトリでございます。今回は、市民の皆様から伺った声、そして地域の皆様の声、これを3つの項目としてただしてまいります。  雲南市がスタートし、この11月で合併後15年が経過いたします。これを子供の成長に例えますと、いわゆる義務教育課程から高校、就職といったみずから進路を決めるところに差しかかったと言える時期でございます。人生の大きな起点となる時期でございます。  振り返りますと、5年前、第2次雲南市総合計画は、基礎固めの10年から飛躍の10年へとしてスタートをしてまいりました。前期5年が経過し、来春から始まる後期計画、これを策定するに当たり、計画を振り返り、見直し、改めて人口の社会増を目指し、定住基盤の整備と人材の育成、確保を重点戦略とされています。  前期計画でも重点ポイントでありましたこの人口の社会増でございましたが、実際には人口の流出がとまっていません。まず最初に人口の流出先と年齢層、この内訳を伺っておきます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤政策企画部長。 ○政策企画部長(佐藤 満君) お答えをいたします。  まず、流出している年代層でございますが、20代、それから30代、39歳までというところの年齢層となっております。  また、流出先につきましては、県内の松江市、出雲市への流出が突出しているというところでございます。また、その理由につきましては、外転出につきましては就職でございますが、県内の転出につきましては、結婚、住宅、就職が大きな要因となっておるところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) いわゆる若年層、子育て世代であります20代、30代、そして流出先としては、松江市、出雲市が突出しているということです。この理由も、仕事、就職、また結婚、あるいは住まいといったところかというふうに感じたところであります。  こうした理由を分析された上で、対策として何か講じられて、即できる対策として講じられたことはありますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤政策企画部長。 ○政策企画部長(佐藤 満君) なかなか即というところはないと思っております。これまでの積み重ねをしっかりやっていくということと、きのうの議論では松江、出雲にない特色を生かせということで、いろいろ今まで雲南市として積み重ねをしてきております。そのあたりをより一層強力に進めるということではないかと思っているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) 特段即効性のあるものというよりも、やっぱりこれまで積み重ねてきたことをしっかりとこの上もまだまだ積み重ねていくということのようでございます。  一般質問の初日のところで5番議員からもありましたが、分野ごとにおいて徹底的に情勢の分析をしなければならないと考えております。先ほどありましたとおり、流出が多い20代から30代、この皆さんへのアンケートの結果から見える要因は、先ほどありましたとおり就職、結婚、住宅などでございますが、そのアンケートの結果だけからは見えてこない、いわゆる心の声と申しますか、本音の部分というものを分析していかなければならないと思います。  総合戦略マネジメントシートによりますと、雲南市が好きだと感じる高校生の割合、高校3年生の割合は92.4%となっている一方で、将来雲南市で働きたいと答えた割合は54.4%となっています。この数字が示す表の部分、この原因は、仕事場が少ないといったものではありますが、その裏の部分にあるものとして、市内にやっぱりにぎわいとか娯楽施設の少なさ、また、自治会や自主組織、消防団等の地域活動などはとかく若い世代にとっては煩わしさや面倒くささを感じるものです。これが本音ではないかなというふうにも思っているところです。いずれ経験を重ねると、これはなくてはならないものであると感じるようになりますが、若いうちはなかなか理解できないものであります。実際に転出された都会地や松江や出雲においてもそのような地域のコミュニティーがないわけでもないはずなんですが、とかくよそはいいように映ってしまうものであります。  こうしたマイナスの要因を少しでも和らげることが重要です。ハード整備としては、きのうの答弁でもございましたが、松江や出雲、これは町としてのいわゆる都市的魅力、これがあるというふうにも答弁でもありました。これに対抗するわけではございませんが、いわゆる中心市街地エリア、この前コトリエットもオープンしたところですが、ここへのにぎわいの創出として、いわゆる娯楽関連施設の誘致、あるいは県内に先立って今回でもいろいろお話が出ております5G、このエリアを配置する。そしてまた、今、世界が注目しているeスポーツというものがあります。こういうものを取り入れるなど、先駆的な展開で新しい文化、これを創出する。このeスポーツに関しましては、インターネットの環境が整えば、日本全国どこでも展開できる新しいジャンルの集客事業であります。こうしたものに着目し、チャレンジすることは、若者の興味を大きくそそるものでもあります。  また、ソフト部分であります、先ほどの若いうちはとかく面倒くさくなる地域コミュニティー、この大切さ、これを伝えるためには、いわゆる子供たちにはキャリア教育の中でその重要性をしっかりと植えつけることが大切です。  そしてまた、同時にその親世代にも説いていくことが地域社会教育であります。子供の教育も大事ですが、親世代が理解しなければ、この地域づくりには結びません。これまではPTA組織の活動の場などで地域とのかかわり方を親同士であったり教員から教わってきたものと思いますが、ここへの参加率も下がっているのが実態です。  そこで提案ですが、最近はパパ会議、ママ会議などが各地で展開されるようになってきました。保育所、幼稚園、こども園、そして小学校、中学校、こういったいわゆる年齢層の枠を超えた地域PTAのような連携した場において、地域コミュニティーの重要性を説く機会と位置づけ、政策部局、教育部局の枠をも超えて、親教育の展開をしてはどうでしょうか、政策企画部長に伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤政策企画部長。 ○政策企画部長(佐藤 満君) 御提案をいただいたところでございます。  UNNAN子育ち応援会議については、子供たちを育てている保護者の方たちが、市内に公園がないじゃないかということから、実はたくさんあるんだぞということで、各地の公園を回られて、その中で、実際行ってみたらもうペンキが剥げていたりとかしたもので、みずから、子供たちと保護者と、それから地元の商工会の皆さんと一緒になってペンキ塗りから始めて、そんな活動が始まっています。10月には、聞くところによると、それを踏まえながら、ぜひ1,000人規模の、これは松江や出雲の子供さんたちも含めて呼びたいということを言ってますが、そんな活動が今始まりつつあります。  これ以外にも、例えば元気百貨店の皆さんが中心市街地では1,900人集めるという、土曜夜市で集めるという、非常に近年にないような大きなイベントもできています。こういったところには、基本的には実行委員会が頑張っていらっしゃいますけども、例えば幸雲南塾の塾生やら、あるいはスペシャルチャレンジで頑張っているやつ、若い人たち、チャレンジしている人たち、UCCのメンバー、そういった方たちがしっかり入って、新しい息吹をつなげているというところではないかと思っています。  こういった動きは松江や出雲にはない話ではないかと思っておりまして、一つは、そういったチャレンジをしていることに対しては敬意を表しますし、また、受け入れていただいている皆さんには本当に感謝なり敬意を表するところでございますが、こうした運動が、動きが少しずつ芽生えてきております。ぜひぜひこういったところで、そういった先ほど御提案のあったような中身も含めてのイベントとなるように、我々も精いっぱい御支援をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) いわゆる子育ち応援会議というものをベースに、さらに活動の輪を広げていくというところの答弁だと思います。ぜひとも地域づくりと教育というものを、親と子と一緒に地域教育を育むということがすごく重要であると思いますので、先ほど申しましたとおり、部局を超えて推進していっていただきたいと思います。  次の質問ですが、重点戦略の1つ目であります定住基盤の整備で、子育て世代をターゲットとした施策として、保育環境の充実が図られ、こども園化や公設民営の保育所の新設など、一定の成果がこれまで出てきております。  そうした中、今回見直す後期計画の中では周辺部対策を見直すとされましたが、この内容はどういったものなのか伺っておきます。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤政策企画部長。 ○政策企画部長(佐藤 満君) 現在の施策の中で周辺部対策というのは、三世代同居住宅改修支援事業で少し助成の差をつけているというところがございます。後期対策につきましては、こうした制度、地域エリアの限定とか、特化したような制度設計がほかにできるだろうかというようなことを考えてます。これ以外にも、営農組織と地域との連携、それから、国会のほうでは今、法案、来年通ろうとしてますが、特定地域づくり事業協同組合の法案がございます。これを活用して、不足する人材の派遣など、周辺地域に配慮した移住定住対策を現在検討しているというところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) 国の新しい施策もしっかりと地域のほうに、周辺部のほうに張りつけていくということのようでございます。  先ほどありました、これまで周辺部に特化した施策としまして三世代同居住宅改修補助金、これは今度、全市展開という形で、この適用範囲の拡大は大変有意義でありまして、評価するところですが、一方で、今までは周辺部だけにあったものがという形で、いい意味で周辺部対策としての色合いが薄くなるのではというふうに感じております。いわゆる周辺部ニーズというものをさらに研究した上で、少し着眼点を変えて、いわゆるオール雲南という視点で、そのスタンスにおいて、周辺部から市内中心部への移住定住の促進ということもある意味着目していかなければならないと考えております。市内へとどめるということは、すなわち市外への流出抑制であります。また、その逆に、市内中心部あるいは市外から周辺部に定住を推進するような事業、これを打ち出してはいかがでしょうか。きのうの一般質問でもありました。雲南市の魅力であり強みである農業と林業、あるいは自然をテーマとした移住定住チャレンジ事業としてなり得るのではないかと考えております。ぜひともそういったオール雲南というスタンスでの新たな試みを検討していただきますように提案しておきます。  次に移ります。人口減少と高齢化が進むと、これまで以上に市民と行政の距離が重要になってきます。合併当時に市民が感じた行政との距離感がこれ以上広がるようではいけません。重点戦略の2つ目のポイント、人材の育成と確保で、行政運営の仕組みの見直しと市職員の育成とありますが、より地域に密着した職員体制が重要と考えます。  そこで伺っておきます。現在、雲南市の職員さんの市外在住者の人数と割合、また、市内在住の他市町職員の人数と割合が幾らなのか伺っておきます。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 雲南市職員468名のうち、市外の現住所がある職員は70名、全体の14.9%となっております。内訳は、松江市が26名、出雲市40名、その他4名ということになっております。その差し引き398名が雲南市に住民票がございます。  また、雲南市内の在住者で他の市町村の職員の方、これはいらっしゃるとは思いますが、具体的な人数は把握することが困難であります。以上です。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) 468名中70名、14%ということで、かなりの人数の方がいらっしゃるなということが改めてわかったところです。もともと市外出身者の方もいらっしゃれば、市外に居住地を求められた方もおられると思います。これは個々にさまざまな理由によりそうなっていることでありますから、決してその個人の方を責めるものではありません。ただ、一般的な市民感情として、人口の社会増を一番の目標に掲げるに当たり、疑問を感じると同時に、とても残念だという声を聞くのも事実であります。  今後は、市職員の採用時点でいわゆる本市の重点戦略である人口の社会増に資することをしっかりと要件として求めるべきではないでしょうか。見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 採用の時点で人口の社会増に資することを求めるべきではないかということでございます。  職員の採用につきましては、やはりまずは優秀な人材の確保、幅広く確保するという観点が必要なことだと思っております。したがいまして、ことしは、初めてでございますが、採用受験年齢の引き上げはこれまでもやってきておりますが、複数の試験日を、1回、2回、分けるような形で対応を行っております。  議員御質問の人口の社会増のための市内での定住という視点、これにつきましては、大変重要なことではあると私どもも当然思っておるところでございますが、定住の意思について、それを確認することによって、それが採用の基準になるかということは、これはできないと考えているところでございまして、そのことについてはひとつ御理解を賜りたいというふうに思っております。ただ、私どもは、やはりできるだけ市内でお住まいをいただいて、実際に市のいろんな地域の事情、地域の皆さんと溶け込む中での行政サービスの向上に努めていただければと、あるいは人生を全うしていただければというふうなことは思っているところでございます。以上です。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) それを要件として求めるのは非常に難しいということの答弁ですが、なかなかそれはそれぞれの事情がありますから、難しいことは重々承知した上で今回も質問をさせていただいております。  定住基盤の整備の重要指標の一つとして仕事分野もあり、これは雇用の場の拡大とされています。市役所は468名、この年470名の市内最大規模の雇用の場であります。その最大規模の雇用の場があっても社会増につながらないとなると、施策指標そのものが根底から否定されてしまいます。そうならないためにも、これまで以上に職員一丸となり、市民の先頭に立って社会増に資するべきと思います。そのためには、定住ばかりではなく、雲南応援団、いわゆる市外の方も含めていかに雲南市にかかわっていただくかということを職員一丸となってやるべきと思いますが、見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) なかなか人口の社会増というのが目に見えた形で数字が出てまいりません。いろいろ苦慮しているところでございます。さまざまな施策は打っているところでございますけれども、これからは、片方ではやはり今御指摘のように雲南市のまちづくりにかかわっていく、あるいは雲南市でいろいろ自分なりのいろんな課題を見つけて課題解決のためにチャレンジしていきたい、こういう方々がふえているところでございますので、そうした方々をいかにいわゆる雲南市の応援団として取り込むような施策をさらに進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) さまざまな応援団の方がいらっしゃると同時に、先ほども言いました。もう一度言います。職員一丸となって応援をしていっていただきたいと思います。  次の質問、緊急時の防災情報について伺います。  ここ近年は毎年のように大規模自然災害が勃発し、きのうも関東一円では甚大な被害となりました。この8月中旬以降、この3週間においても、ほぼ毎日のように全国のどこかで災害が発生しています。定住基盤の整備において、安心・安全のまちづくりに欠かせないものは、何といっても防災であることは言うまでもなく、最大の行政責務でもあります。市民はその情報をもとに行動を起こします。事前に備えることができる災害と突発的に起こる災害は全く異なるところから、その対策がスタートします。  先般の台風10号は、数年ぶりに本市を直撃しました。市職員の皆さんは事前の備えに相当前から待機もされていたと思います。幸いにも大きな被害はなく、安心したところでございます。こうした事前情報が出た台風10号よりも、むしろその1週間後に降りました秋雨前線による、一瞬ではございましたが、集中豪雨のほうがよっぽどインパクトが強く、恐怖さえ感じたところであります。これがいわゆる線状降水帯と呼ばれるものかと一瞬思ったほどの豪雨でございました。  こうしたゲリラ豪雨あるいは地震といった突発的な災害発生時、これに特化した庁内行動マニュアルというものは作成されているのか伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村防災部長。 ○防災部長(中村 清男君) まず、雲南市の災害対応につきましては、総体的には風水害、先ほどありましたように地震による震災、雪によります雪害を想定いたしました行動マニュアルといたしましては、雲南市災害時応急対策というものを設けております。これについては毎年度改定を行いまして、全職員に周知を行っているところでございます。  また、あわせまして、災害時の体制につきましては、災害時職員初動体制表であったり、避難勧告等を発令いたします基準として、雲南市避難勧告等判断・伝達マニュアルといったものも作成しているところでございます。
     ただ、先ほどございましたように、本当の突発的な災害対応で職員がじゃあどういった業務を優先して行うかということにつきましては、雲南市業務継続計画、これはBCPでございますけど、そちらのほうを策定しておりまして、こちらの発動基準として想定いたしておりますのは、先ほど来ございます地震、突発的な地震が発生した際に、業務として何を優先して行っていくのか、また、それは業務の開始目標時間を設定いたしまして、時系列的にどういった業務が必要であるかということを各部局ごとに拾い出しを行っておりまして、また、そういったものを一覧表にしております。このBCPにつきましても毎年毎年見直しを行っていきまして、そういった対応に随時対応していけるような、災害に対応していけるような計画ということで今後も進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) いわゆる突発的なものにはBCPで対応すると、災害マニュアルそのものは、いわゆる突発性のものとそうでないものが特別分けてあるということではないということの答弁ですか。もう一度確認します。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村防災部長。 ○防災部長(中村 清男君) 災害につきましては、先ほど申し上げました風水害、震災、雪害につきましては、どういう段階で例えば警戒本部を立ち上げるのか、あるいは災害対策本部に持ち上げるのかというようなことの基準とか、あるいは河川の増水であれば、どの段階で避難準備情報、高齢者避難開始、あるいは避難勧告、避難指示等々を出していくかというようなものを区分しております。また、職員の初動体制につきましても何段階に分けておりますので、そういったものをまとめたものが先ほど申し上げた対策マニュアル等々でございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) 理解いたしました。  いわゆる災害行動マニュアルというものが1種類では対応し切れないというふうに考えております。今、実際に地域の自主防災組織であっても、例えば地震のときはどうする、川の氾濫はどうする、内水のあふれたときはどうする、あるいは土砂崩れはどうするといった、それぞれの災害に対応してどうするのかということを話し合っているところもあります。指示を出す側の市当局は、いわゆるそれ以上に細分化されたマニュアルと体制づくりが必要ではないでしょうか。先ほどありましたさまざまな段階において出す準備はされていますが、その縦の軸と横の軸というものをしっかりとマニュアル化して、いわゆる地域に伝えていくということが大事だと思います。市民が一番必要とするものは、正確な情報であり、リアルタイムで迅速さ、これが全てであると思います。そして何よりも避難所の開設というものが一番行政としては先頭を切って行っていかなければなりません。  そうした中で、これまでも市議会としてさまざまな被災地のほうを視察させていただきました。東日本大震災、新潟中越地震、熊本地震や平成26年の広島豪雨、その視察先で一様におっしゃったのは、自治体で定めた災害マニュアルは機能しなかったとのことです。それは、未曽有の想定外の規模の災害であり、いたし方ないのも事実であります。ただ、今は、これまで全国で培われたそうした経験やデータ、そういったものが蓄積されています。これまでに全国で起きた大規模災害の事例をもとに、本市内で豪雨のときはどうするのか、地震のときにはどうするのかといった、自然災害をシミュレーションし、職員配置まで網羅した庁内マニュアルが必要と考えますが、どうですか。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村防災部長。 ○防災部長(中村 清男君) まず、先ほども述べましたとおりでございますけど、今ございます職員配置も含めまして、職員を段階的にふやしていきますし、配置もそれぞれ各総合センターも含めて配置をしてまいるという形にしております。そういったものを含めた災害対応マニュアルにつきましては、先ほど申し上げましたように毎年度当初に見直しをかけて整備をすることとしております。あわせまして、市の職員に対します防災研修であったり、地震を想定した職員の参集訓練も行ってきているところでございます。  また、先ほどございました災害時における自主防災組織との連携や情報共有などにつきましては、防災の円卓会議でありましたり出前講座等で意見交換を行ってまいっているところでございまして、地域と行政それぞれが災害時に担う役割について、いろいろと協議を行ってまいっております。  特に近年多い災害でございますけど、昨年度7月豪雨につきまして、このときの反省として、国におかれましては、これまでも何回もお話をしておりますように、災害時の5段階の警戒レベルという形のもので、少しでも皆さんに見える化をしていこうということが取り組まれております。まだまだこの取り組みにつきましても、これから先、いろいろなところで私どもも周知をしていく必要がございますし、また、皆様方とそういった講座等で、出前講座等でもお話をさらに深めていきたいというふうに思っております。  全国で起きます大規模な災害事例を参考に、やはり災害対応におきましては、職員の研修、訓練、これを初めとしまして、情報発信の多様化と活用、地域との情報共有と連携した対応、こういったことが非常に大事だというふうに思っております。より実効性のある災害対応になるよう努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) いわゆるシミュレーションというものがある程度できてないと、想定というものはできてこないと思います。そういったものをしっかりと情報収集、データとして受け取っていただいて、今、この春にもありましたが、いわゆるレッドゾーン、イエローゾーンのところも各地のところでどんどん、市政懇談会のところでも話がありました。地域のほうは本当に豪雨とかいったものに非常に敏感になっております。ぜひともこの辺しっかりと積み重ねていただいて、地域のほうで情報を提供していっていただきたいと思います。  岡山総社市では、本年7月10日、SNS、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのLINEを活用し、市長名で発信される防災情報システムを構築されました。このグループに参加登録すると直接情報が届く仕組みです。平常時には各種イベント情報も流しておられますが、災害時にはその動画の配信や、市民からの情報も受け付けるようになっています。まさにタイムラグなしの緊急情報発信サービスであります。  このLINEは、2012年には首相官邸も公式アカウントを開設し、防災の手引などの情報発信もしています。県内では美郷町がこの公式アカウントを立ち上げていらっしゃいます。今やこのLINEはスマートフォンユーザーの大多数が利用していて、若年層はほとんど、中高年層でも登録者がどんどん広がっています。実際に加茂の自主防災組織でもLINEを活用し、自治会で防災LINEグループをつくって、有事の際、あるいはその事前情報を登録者に災害情報や避難情報といった形で流す仕組みを構築しているところがあります。この登録者は、自治会員だけではなく、その家族や親戚でも構わないようになっています。高齢者世帯でスマートフォンがなく、LINEグループに登録できない世帯は、遠くにお住まいの息子さんや娘さん、あるいは親戚さんに加入してもらって、地元が、地域がどのような状況か把握してもらう仕組みです。親族として次の行動につなげるための一助にもなっています。実際の避難行動は、遠くの親戚よりも近くの知り合いで行うことが現実的ではありますが、遠くにいながら状況を把握できることは、家族を思う気持ちの安心、安堵につながります。  現在、雲南市では、全市民の情報発信ツールとして防災行政無線が計画されています。ただ、これには配備までもう少し時間がかかります。即実行できる登録制の防災情報発信ツールとして、これを考慮してはいかがでしょうか。導入の検討があるかないかも含めて伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 中村防災部長。 ○防災部長(中村 清男君) 先ほどございました、岡山総社市の例がございました。これについては、議員のほうからもございましたように、市長のほうからソーシャル・ネットワーク・サービス、SNSですね、ツイッターを使っての発信ということで、特にございましたように画像であったり動画であったりを交えながら発信がされているというような状況は伺っているところでございます。  また、特にこのツイッターに関しましては、昨年の7月豪雨でもちょっと非常に全国的にも話題になりまして、救助に向かわれる消防士の方が発信されたものが地域の方々、待たれる方にとって、思いとして非常に伝わったというようなことで、昨年話題になったこともあったというふうに思っております。  本市におきましては、現在のところ、このSNSを活用するということでは、公式のフェイスブック等はございます。ホームページを含めてございますので、そういった形なのかなと今のところ思ってます。  即時に直接市民の皆様等に届く防災情報発信といたしましては、これまでどおり音声告知放送であったり、安全安心メールの発信であったり、また、特にこの安全安心メールにつきましては、出前講座等でも市民の皆様方に登録のほうを改めてお願いをしてまいったという状況でございます。  先ほど申し上げましたように、市のホームページあるいは市の公式アプリというところでも防災情報を発信してまいりますし、それから、当然国とかとか気象台等が出されます各種情報、あるいは雲南市が設置しております超高密度気象観測システム、POTEKAでございますけど、こちらのほうも気象情報については夢ネットの11チャンネルのデータ放送のほうで提供もさせていただいているというところで、あらゆる手法を今とっているところでございます。  来年度には280メガヘルツの同報無線システム導入に向けて準備をしておりますが、先ほどのSNSも含めまして、あらゆる情報伝達手段を活用しながらということは、今後考えていく必要は当然あろうかなというふうに思っております。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) 安心・安全のまちづくりの重要なポイントであります。また、このLINEは非常にユーザーが多いことから、イベント情報の発信ツールとしても非常にたくさんの方に広がっていく可能性があります。先ほど部長のほうからありました登録型のいわゆるメール配信、これにおきましては、今、若年層においてはメールは少し離れつつあるのが実態であります。やれることからやる、あるいは時代のニーズを取り入れるというスタンスにおいて、この辺も研究されるよう求めておきます。  それでは、最後の質問、総合計画、総合戦略と都市宣言について伺います。  雲南市は、「平和を」と男女共同参画、そしてうんなん健康都市宣言の3つを都市宣言として掲げ、それぞれ施策展開をしていますが、総合計画、総合戦略との関係性、整合性はどうなっているのか伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤政策企画部長。 ○政策企画部長(佐藤 満君) 3つの都市宣言、御紹介がございました。いずれも市議会で議決をいただいております。前期計画の該当施策にはそれぞれ宣言に基づく取り組み方針をうたっているとこでございます。当然のことながら後期計画においても3つの都市宣言の精神や考え方は、総合計画、総合戦略に引き続き盛り込んでいくというふうに考えているところでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) 総合計画のほう、前期のほうには盛り込んで、しっかりとそれのリンクづけもできているということのようです。  いわゆる都市宣言と総合計画、総合戦略というものがしっかりと合致しているというものであれば、当然市民の皆様への周知とともに、市民の心に浸透していかなければならないと考えていますが、現在における市民の皆様の認知度、これはどのように把握していらっしゃいますか。 ○議長(山﨑 正幸君) 佐藤政策企画部長。 ○政策企画部長(佐藤 満君) 3つの宣言のうち男女共同参画都市宣言については、これはアンケート調査をしております。その計画によりますと、この宣言の概要を知っているというふうに答えた方が6.7%、言葉を聞いたことがあるというふうに答えた方が28.5%、知らないと答えた方が60.8%という結果でございました。5年前も調査をしておりまして、やや認知度は高まってはきておりますが、そういった状況でございます。  それから、「平和を」の都市宣言につきましては、アンケート調査等はしておりませんけれども、毎年平和賞の発表式典、あるいは小・中学校における永井隆記念館を活用した学習活動などを通じて都市宣言について知る機会を設けているというところでございます。  また、うんなん健康都市宣言につきましては、健康づくり講演会、それから懸垂幕の掲揚、自主組織におけるのぼり旗の掲揚、あるいは健康づくり推進協議会委員によりますクリアファイルやポスター、チラシによる啓発、あるいはまめなかね川柳の募集などの取り組みをしているところではございますが、いずれの宣言につきましても、一定の浸透はあるとは思いますが、これはまだまだ引き続きさまざまな機会を通じて普及啓発に取り組む必要がある現状だというふうに考えているとこでございます。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) 数字を追っかけてみますと、少し残念な数字だなというのを感じたところでございます。  いわゆる都市宣言というものは、非常に重みのあるものだと私は思っております。都市宣言とはというふうに調べてみますと、市民の幸せのまちづくりのために行うものであります。いわゆる総合計画の重要な理念の一つと言っても過言ではないと私は思っております。後期計画におきましても、いわゆる表記という形ではあると思いますが、特別何かこれにかかわって重点的に認知度、周知をしていくというものはないようでございますが、次期総合計画、総合戦略を示すに当たって、この平和、人権、健康を唱える崇高な都市宣言として、市民の心に根づくように発信して、市民みんなで盛り上げていくべきではないかと思いますが、市長の見解を伺います。 ○議長(山﨑 正幸君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 3つの宣言をどう今後の基本計画の中で、後期基本計画の中で市民の皆さんにより浸透を図らせていくかということでございますが、大変重要な視点だというふうに思います。これを浸透させるのを、都市宣言3つあるよということではなくて、それぞれの宣言を実際に行動で、それぞれの事業を行うことで、例えば健康都市宣言であれば、健康長寿、生涯現役を実現できる具体的な市民活動を進めていく中で、我々が今進めていることは、実は健康都市宣言としてうたってあるんだよと、人権についてもさまざまな人権教育を市民の皆さんと一緒になって進めていく中で、このことについては男女共同参画宣言にもうたってあるんだよとか、あるいは平和活動をやっていく中で、実はこれは「平和を」の都市宣言にかなうことなんだよ、そういう体験を通す中で、この宣言の存在、そしてその意義というものをしっかり市民の皆様に体得していただくいうのが大事ではないかなということだと思います。  いずれにいたしましても、市民と行政の協働のまちづくりを進めていく中で、ともにそれを共有できる環境というものを常に醸成していくということが大切だと思いますので、基本計画を立て、それを実践していく中で、しっかりと研究していきたいというふうに思います。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君。 ○議員(3番 松林 孝之君) 非常に重要な視点を持って臨むという中で、具体的な事業といかに結びつけて、それを市民の皆様が体験を通じて雲南市の仕組み、あるいは進むべき道、これを醸成していくべきだという答弁と私は受けとめました。  都市宣言は、幸せのまちづくりを町が唱えるものでありますから、行政目標でも何でもなく、市民が望むまちづくりの宣言であり、いわば幸せであったり豊かさの定義であると私は考えます。  今回の一般質問では、後期計画の策定に当たり、これまでの雲南市を振り返りました。冒頭で申しましたとおり、雲南市になってからまだ15年でございます。それまでの地域の歴史、文化からすると、まだまだ雲南市はひよっこです。  私がまだ幼かったころ、地域ではさまざまな祭り事やイベント、体育行事があり、親に連れられて行事に参加し、後の直会にも出かけました。そこで近所のおじさんやおばさん、おじいさんやおばあさんと楽しく過ごした記憶は今でも楽しい記憶であります。少し大人になって都会から帰ると、仕事の枠を超えた商工会青年部で地域の皆様に支えられて商売が成り立っていることを学び、消防団活動では大人の部活動として強いきずなを感じることができました。親になってから、PTA活動では、学校と地域のかかわり方で親も子も成長できることを学びました。いずれにおきましても、楽しいことばかりではなかったですが、今思えばいい思い出です。これは全て親も含めた地域の先輩や先生方から教わったことであります。  この雲南市にはまだまだこの歴史が残っております。ちょっと田舎であることは、松江や出雲、ましてや都会ではこのような地域コミュニティーのありがたさを学ぶことはもちろん、経験することさえできません。いわゆる雲南市の強みであります。本市が掲げる3つの崇高な都市宣言に基づき、平和で文化的な社会が形成され、全ての人々が優しく、健康的で安心・安全な生活が営まれる町、それが我が町、雲南市であると市民が市外の皆さん、全国に向かって誇れる計画になることを求め、私の一般質問を終わります。 ○議長(山﨑 正幸君) 松林孝之君の質問を終わります。  以上で一般質問を終わります。  ここで暫時休憩し、5時15分再開といたします。               午後5時08分休憩     ───────────────────────────────               午後5時15分再開 ○議長(山﨑 正幸君) 会議を再開いたします。     ─────────────・───・───────────── ◎日程第2 議案各委員会付託 ○議長(山﨑 正幸君) 日程第2、議案の委員会付託を議題とします。  議案第101号、雲南市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の制定についてから議案第115号、(仮称)加茂BSスマートインターチェンジの設置に関する工事等細目協定について、議案第118号、令和元年度雲南市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)から議案第121号、令和元年度雲南市病院事業会計補正予算(第1号)の議案19件は、会議規則第37条第1項の規定により、お手元に配付した議案付託表のとおり、各委員会に付託することといたします。  お諮りいたします。議案第116号、平成30年度雲南市水道事業会計利益の処分及び決算の認定について、認定第1号、平成30年度雲南市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第9号、平成30年度雲南市病院事業会計決算認定について及び議案第117号、令和元年度雲南市一般会計補正予算(第2号)の議案11件について、会議規則第37条第1項のただし書きの規定により、お手元に配付した議案付託表のとおり、予算審査特別委員会及び決算審査特別委員会に付託したいと思います。これに御異議ありませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山﨑 正幸君) 異議なしと認めます。よって、議案第116号、認定第1号から認定第9号及び議案第117号の議案11件については、予算審査特別委員会及び決算審査特別委員会に付託することに決定しました。     ─────────────・───・───────────── ◎日程第3 請願・陳情所管委員会付託 ○議長(山﨑 正幸君) 日程第3、請願・陳情の所管委員会付託を議題といたします。  陳情1件が提出されております。この内容は、別紙請願・陳情処理表のとおりであります。  お諮りいたします。陳情第5号、百条委員会設置を求める陳情は、会議規則第140条第1項の規定により、お手元に配付した請願・陳情文書表のとおり、各委員会に付託することといたします。     ─────────────・───・───────────── ○議長(山﨑 正幸君) これで本日の日程は全部終了いたしました。  本日はこれで散会といたします。御苦労さまでした。               午後5時19分散会     ───────────────────────────────...