雲南市議会 2018-07-20
平成30年第1回臨時会 (第1日 7月20日)
第2に、事前了解願を認めることは原発稼働の道にほかならないことです。今回の新
規制基準適合性申請と原子炉の稼働とは別であるとの議論は、現実を直視しない空論です。なぜなら、中電はこの間、5,000億円を超す安全対策を実施し、
審査申請を急ぎ、3号機の新規稼働を目指しているからです。どんなに詭弁を弄しても、結局
適合性申請は原発稼働への一歩、プロセスであることは明確です。
真に市民の命と安全を守る立場に市政が立つならば、福島原発事故の教訓を忘れてはならないと思います。もはや100%安全な原発などありません。今、この分岐点に立って、子や孫たち、将来世代に安心して住めるふるさとを残すために、原発ゼロの
島根の実現を決断することを国、県へ強く要望すべきであることを強く求めて、討論を終わります。
○
議長(
藤原 信宏君) 次に、賛成者の発言を許します。賛成討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
藤原 信宏君) ほかに討論はありませんか。
細田實君。
○
議員(15番 細田 實君) 私は、
島根原子力発電所3号機の新
規制基準への
適合性申請の了解に反対する立場で討論をいたします。
市長は原発のない社会を目指すと言われますが、
適合性審査申請を認めることは、3号機稼働への一歩を目指すことになり、結局原発に頼ってしまう社会を継続することになります。今、中国地方の電力は原発に頼らず十分に賄われている、
安定供給が行われている現状こそ直視すべきであって、危険な原発を稼働させるための新
規制基準への適合
申請を認めることは、原発に頼る社会の継続でしかないのではないかと思います。
2番目に、了解の
意見書にも特に
立地自治体と同等な
安全協定を強く求めております。
市長は先日、
安全協定の締結
要請を
中国電力に4回にわたって申し入れたが、
中国電力の対応は依然厳しいとの認識を示されています。市の本気度が問われております。今回了解によって
立地自治体並みの
安全協定は遠のいていくのではないか。
安全協定を求める市や
議会の毅然とした対応が求められていると思います。
3番目、
原子力発電の
必要性の具体的かつ丁寧な
説明もされていません。
4番目、使用済み燃料を初め、核廃棄物の処理についても全く見通しが立っていません。
5番目、
避難計画も実効性はありません。
以上、市民の立場から、安全、命を守る取り組みは、3号機稼働に向けて
適合性審査申請を了解する段階にはほど遠い状況と言わなければなりません。国が責任を持つという姿勢では、自治体の責任を放棄していると言わざるを得ません。
適合性審査申請を了解し、まず
安全性の審査をすることが大事との
意見もあります。しかし、
原子力規制委員会も、新
規制基準は、これを満たすことによって絶対的な
安全性が確保されたわけではありませんとホームページでも活字として表明し、規制
委員会委員長もそのことを何回も発言をしています。
物事に絶対的な
安全性はないと言われますが、原子力災害は他の災害、事故と違い、災害後、現状を災害前に回復することは困難なことは、福島の事故が示しています。私は楽天的な性格で、物事にこだわらない立場ですが、この原発問題だけは楽天的に考えるわけにはいかないというふうに思います。
原発に頼らない社会の実現に向けての一歩は、この
審査申請を認めないことから始まります。
以上を述べ、反対討論といたします。
○
議長(
藤原 信宏君) ほかに討論はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
藤原 信宏君) ないようですので、
諮問第1号についての討論を終わります。
以上で
議案についての討論を終わります。
次に、請願・
陳情についての討論を行います。
島根原子力発電対策特別委員会に付託された請願・
陳情について行います。
初めに、第1号
陳情、
島根原子力発電所に係る「
検討委員会」設置を
島根県に求めることについて討論を行います。
第1号
陳情、
島根原子力発電所に係る「
検討委員会」設置を
島根県に求めることについてに対する
委員長報告は、不採択とすべきものであります。
陳情に賛成者の発言を許します。賛成討論はありませんか。
細田實君。
○
議員(15番 細田 實君)
陳情第1号に対して賛成の討論を行います。
この
検討委員会は、新潟県の技術
委員会をモデルとして
要請をしているという
陳情者の
説明でございました。新潟県では15人の原子力の専門家、地理学、災害情報伝達などのさまざまな専門家が議論をしているところであります。顧問
会議のような形でなく、小
委員会を設け、具体的な検討が行われております。自治体としての原発に対する
安全性を責任を持って討論をしているということであります。
国の
原子力規制委員会が新
規制基準を目指すことによって絶対的な
安全性が確保されたわけではないと言っている状況において、自治体として、市民、県民の安全を守るために
検討委員会を
島根がつくり検討することは非常に重要なことだと思います。
雲南市では、多くの専門家を委嘱し専門的な検討を行うことは、財政的にも厳しい状況だと思います。
島根県こそ
島根の実情をよく知る専門家によって
検討委員会を設置し検討すべきであります。そして市民、県民の安全・安心な生活に向けての施策を展開すべきというふうに思います。ぜひ
検討委員会を設置をしていただきたいという立場で、
陳情に賛成討論としたいと思います。
○
議長(
藤原 信宏君) 次に、第1号
陳情に対する反対者の発言を許します。反対討論はありませんか。
〔反対討論なし〕
○
議長(
藤原 信宏君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
藤原 信宏君) ないようですので、第1号
陳情についての討論を終わります。
次に、第2号
陳情、
島根県に設置を求めた「
検討委員会」が、十分な審議を終えるまで
島根原子力発電所3号機の新
規制基準適合性審査申請に関する判断を行わないことについて討論を行います。
第2号
陳情、
島根県に設置を求めた「
検討委員会」が、十分な審議を終えるまで
島根原子力発電所3号機の新
規制基準適合性審査申請に関する判断を行わないことについてに対する
委員長報告は、不採択とすべきものであります。
陳情に賛成者の発言を許します。賛成討論はありませんか。
細田實君。
○
議員(15番 細田 實君) 賛成の立場で討論いたします。
先ほどの第1号
陳情で、この
検討委員会の
必要性については議論したところでございます。そういった結論を踏まえた上で、
島根県、そして
雲南市も判断すべきだと、専門的な
島根県の実情を踏まえた議論をした上で我々は判断すべきだというふうに思って、賛成の討論といたします。
○
議長(
藤原 信宏君) 次に、ただいま賛成討論がありました第2号
陳情に対する反対者の発言を許します。反対討論はありませんか。
〔反対討論なし〕
○
議長(
藤原 信宏君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
藤原 信宏君) ないようですので、第2号
陳情についての討論を終わります。
次に、第4号
陳情、「
事前了解権」を認める
安全協定締結まで、
島根原子力発電所3号機の新
規制基準適合性審査申請に関する判断を行わないことについて討論を行います。
第4号
陳情、「
事前了解権」を認める
安全協定締結まで、
島根原子力発電所3号機の新
規制基準適合性審査申請に関する判断を行わないことについてに対する
委員長報告は、不採択とすべきものであります。
陳情に賛成者の発言を許します。賛成討論はありませんか。
土江君。
○
議員(13番 土江 良治君)
陳情4号について賛成討論を行います。
周辺自治体は
立地自治体と同等な
安全協定を結べていない。
雲南市は、今回の
原子力規制委員会に
申請することについては、特に
立地自治体と同等な
安全協定締結を強く求め、了解する旨、
意見書が示されました。この
安全協定の締結要望は、これまで4度に及んでおります。話に聞けば、東海第二原発は
立地自治体以外の原発影響自治体と
安全協定を締結したとのことであります。6月
議会で
陳情3号、
中国電力との間で「
事前了解権」を認める
安全協定を締結することについて採択いたしました。
これらの経過を踏まえ、採択すべきものと判断いたしました。以上でございます。
○
議長(
藤原 信宏君) 次に、第4号
陳情に対する反対者の発言を許します。反対討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
藤原 信宏君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
藤原 信宏君) ないようですので、第4号
陳情についての討論を終わります。
次に、第5号
陳情、
中国電力に対して、
島根原子力発電所3号機の新
規制基準適合性審査に関する
市民説明会開催を求めることについて討論を行います。
委員長報告は、採択すべきものであります。
陳情に反対者の発言を許します。反対討論はありませんか。
堀江眞君。
○
議員(16番 堀江 眞君) 5号
陳情について反対討論を行います。
この5号
陳情の
委員会採決は採択すべきものとありますが、この要望の趣旨は、
中国電力が新
規制基準適合性審査申請前に市民
説明会を開催するように申し入れをしてくださいというものでございますが、これは既に
申請前に行われておりまして、現在、採択、不採択の判断を要しないという
陳情になっておりますので、このものについては必要はないというふうに思っておりますし、それからまた、一連のこの
陳情は、分割こそされておりますが、趣旨は1号から7号まで同趣旨でございまして、全て延期、取りやめという理念に基づいておるところでございまして、これだけ電力の安定した供給が求められる今日、市民生活にとっては電力の供給というのは必要不可欠なものであり、しかるべく手順を踏んでしっかり進めていただきたいというものであって、この
陳情の趣旨とは、一連の1から7まで同趣旨のものであり、これだけ賛成という、この5号について前後があるということをしっかり御理解の上で判断をいただきたい。これについてもぜひとも不採択で、皆さん方の御同意をお願いしたいというふうに思います。以上です。
○
議長(
藤原 信宏君) 次に、第5号
陳情に対する賛成者の発言を許します。賛成討論はありませんか。
〔賛成討論なし〕
○
議長(
藤原 信宏君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
藤原 信宏君) ないようですので、第5号
陳情についての討論を終わります。
次に、第6号
陳情、市民の理解が進むまで、
島根原子力発電所3号機の新
規制基準適合性審査申請に関する判断を行わないことについて討論を行います。
委員長報告は、不採択とすべきものであります。
陳情に賛成者の発言を許します。賛成討論はありませんか。
1番、
上代和美さん。
○
議員(1番 上代 和美君)
陳情第6号について、賛成を表明しておりますので、賛成討論を行ってまいります。
福島原発事故で明確になったのは、一旦事故が起きれば、住民の命や暮らしやなりわいが脅かされることになるということです。であるならば、市民が理解し納得がいく
説明が必要なことは当然です。今まで中電からいろいろ
説明会がなされたりありますが、市民が納得がいく
説明はいまだ不十分だと考えております。
今、使用済み核燃料などの核のごみの処理は全く明確になっていません。中電も国も無責任きわまりない状況だと思います。その上、事故が起こったときの財政的負担は電気料金や税金にも重くのしかかってきます。市民の理解がない中での
審査申請了解は絶対にあってはならないことです。
よって、
陳情第6号に賛成を表明し、討論を終わります。
○
議長(
藤原 信宏君) 次に、第6号
陳情に対する反対者の発言を許します。反対討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
藤原 信宏君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
藤原 信宏君) ないようですので、第6号
陳情についての討論を終わります。
次に、第7号
陳情、実効性ある「
避難計画」を策定するまで、
島根原子力発電所3号機の新
規制基準適合性審査申請を行わないよう
中国電力に求めることについて討論を行います。
委員長報告は、不採択とすべきものであります。
陳情に賛成者の発言を許します。賛成討論はありませんか。
上代和美さん。
○
議員(1番 上代 和美君) それでは、
陳情第7号について賛成討論を行います。
100%安全な原発がない以上、この
陳情は当然のことです。福島原発事故の経験からいえば、風向きによって避難場所を変えないといけない状況も考えられます。また、複合災害が起こったとき、また、長期にわたる避難が本当に可能なのかなど、真に実効性のある
避難計画の策定が必要です。
よって、
陳情第7号に賛成を表明し、討論を終わります。
○
議長(
藤原 信宏君) 次に、第7号
陳情に対する反対者の発言を許します。反対討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
藤原 信宏君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
議長(
藤原 信宏君) ないようですので、第7号
陳情についての討論を終わります。
以上で請願・
陳情についての討論を終わります。
これで討論を終わります。
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日程第11 表決