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平成24年12月定例会(第4日12月12日)

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    平成24年12月定例会(第4日12月12日)


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    平成24年12月定例会(第4日12月12日)   ────────────────────────────────────────    平成24年 12月(定例)雲 南 市 議 会 会 議 録(第4日)                            平成24年12月12日(水曜日) ────────────────────────────────────────               議事日程(第4号)                        平成24年12月12日 午前9時30分開議 日程第1 一般質問      ───────────────────────────────               本日の会議に付した事件 日程第1 一般質問      ───────────────────────────────                出席議員(22名)       1番 松 林 孝 之       2番 中 村 辰 眞       3番 原   祐 二       4番 矢 壁 正 弘       5番 白 築 俊 幸       6番 多 賀 三 雄       7番 細 木 照 子       8番 佐 藤 隆 司       9番 周 藤 正 志       10番 高 橋 雅 彦       11番 西 村 雄一郎       12番 土 江 良 治       13番 安 井   誉       14番 福 島 光 浩
          15番 細 田   實       16番 山 﨑 正 幸       17番 堀 江   眞       18番 周 藤   強       19番 堀 江 治 之       20番 小 林 眞 二       21番 藤 原 信 宏       22番 深 田 徳 夫      ───────────────────────────────               欠席議員(なし)      ───────────────────────────────               欠  員(なし)      ───────────────────────────────              事務局出席職員職氏名 議会事務局長 ──── 後 山 洋 右  書記 ──────── 川 上 順 子                      書記 ──────── 宇田川 康 司      ───────────────────────────────             説明のため出席した者の職氏名 市長 ──────── 速 水 雄 一  副市長 ─────── 藤 井   勤 教育委員長 ───── 太 田 多美子  教育長 ─────── 土 江 博 昭 病院事業副管理者 ── 秦   和 夫  総務部長 ────── 小 林 健 治 政策企画部長 ──── 長谷川 和 男  統括危機管理監 ─── 齊 藤 雅 孝 市民環境部長 ──── 小 林   功  健康福祉部長 ──── 清 水   寛 産業振興部長 ──── 木 村 守 登  建設部長 ────── 松 前   仰 債権管理対策局長 ── 名 原 哲 男  会計管理者 ───── 大 坂 浩 二 水道局長兼上下水道部長 金 森 憲 吉  教育部長 ────── 福 間 克 巳 市立病院事務部長 ── 田 中   稔  大東総合センター所長  岡 田 文 男 加茂総合センター所長  広 野 充 明  木次総合センター所長  宇都宮   正 三刀屋総合センター所長 曽 田 誠 二  吉田総合センター次長  神 田 みゆき 掛合総合センター所長  小 村 重 美  総務部次長 ───── 稲 田 和 久 財政課長 ────── 藤 原 靖 浩  代表監査委員 ──── 谷 戸 邦 夫     ───────────────────────────────               午前9時30分開議 ○議長(深田 徳夫君) おはようございます。  ただいまの出席議員は22名であります。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。     ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(深田 徳夫君) 日程第1、一般質問を行います。  質問の通告があっておりますので、順次発言を許します。  15番、細田實君。 ○議員(15番 細田 實君) 15番、細田實でございます。改選後初の議会になりまして、一括方式で市長の所信について伺います。  まず、市長選挙の結果と市政運営について伺います。  市長選挙を戦っての感想と所信を伺ってまいりたいと思います。速水市長は、市制施行後3期目にして初めての対立候補との選挙戦を戦われました。速水市長は早くから立候補の表明をされ、事務所も開設され態勢を整えられ、選挙戦に臨まれました。私がお話をした市民の皆さんのほとんどが、選挙で市長を選びたいとの気持ちを持っておられました。そうした声を受けて藤原隆広氏が1カ月前に立候補の表明をされ、選挙戦となったわけですが、市民の期待にこたえるものだと思っております。期間は短かったわけでありますが、一定の政策論争が行われたと思います。所信表明では、市長選挙において皆様から寄せられた御激励、御叱責を糧に、雲南市の発展に全力で取り組むと述べられましたが、初の対立候補との選挙戦を戦っての率直な感想を伺います。結果をどのように受けとめているかお伺いします。  市長選挙の結果は、速水市長1万7,496票、藤原隆広候補1万784票と、およそ6対4でありました。争点となった市庁舎の建設場所、規模の問題、また、財政非常事態での市民負担と財政運営など、市政の率直な批判と受けとめられるのではないでしょうか。  私は、藤原隆広氏が直前の立候補、そして知名度も組織もない中で4割の得票を得られたことは、速水市長は得票数では確かに上回れたわけですが、選挙戦では敗れたとの感想を持ちます。この結果を率直に市長はどう受けとめて市政に臨む考えか、伺いたいと思います。4割の反対票をいかに市政に生かすのか伺いたいと思います。速水市政に寄せられた反対意見、批判票をいかに市政に生かしていくのか、市政発展のためには、反対意見、批判を受けとめて市政発展に生かすことが大切と思いますが、いかに対処する考えか伺いたいと思います。  市長の所信表明について伺います。  市政の課題について伺います。市長は、市長選挙で3つの課題と7つの約束をされましたが、どう進めていくのか伺います。安全安心、活力とにぎわい、健康長寿、生涯現役の課題を掲げられ、7つの約束をされ、所信表明でも7つの施策について述べられました。  この8年間の現状を見ると、どの課題も容易ではないと思います。医療、福祉の充実では、雲南市立病院の西棟の建設計画は緒についたのですが、医師不足、看護師不足は深刻であります。地元企業、商店の振興と企業誘致も積極的に展開される考えですが、島根県の統計資料を見ますと、工業統計調査では、製造業で従業員4人以上の事業所数で見れば、合併翌年の平成17年には131事業所であったものが、22年には100事業所に31事業所減少し、従業員20人以上が20事業所から17事業所に減少、農家戸数も4,992戸から4,545戸へ減少、販売農家に至っては3,452戸から2,988戸に減少しております。子供の出生数は、11年には309人だったものが22年には250人に減少、人口は国勢調査で4万4,430人から4万1,917人に2,486人減少、住民基本台帳の登録者数では、11年7月末が4万5,894人が24年7月末が4万2,216人と、3,678人の減少となっています。学校の統廃合も進み、学校と地域の連携の強化も容易ではなくなっています。8年の総括として、3つの課題、7つの約束をされたと思いますが、どのように取り組んでいくのか。一歩前進、二歩後退とならない取り組みを求めたいと思いますが、その取り組み姿勢について伺います。  続いて、原子力発電所問題について伺います。  所信表明での、将来原発に頼らない社会の実現についてであります。所信表明では、将来原発に頼らない社会の実現の項目を上げられ、まずは中国電力との立地自治体並み原子力安全協定の締結と、雲南市においてもエネルギー自給に向けて努力しなければならないと述べられました。議会では、改選前の議会において原発特別委員会の報告を行い、1つ、福島第一原発の事故の実態を踏まえ、中国電力との間に立地自治体と同等の島根原発に係る安全協定を締結すること。2、再稼働の場合は4つの条件によること。3、福島第一原発事故を踏まえた広域的避難計画を初めとする原子力災害対策を島根県と協力し早急に確立するとともに、独自の対策を講ずることの取り組みを執行部に求めたところであります。所信表明のとおり、立地自治体並みの安全協定の締結を求めたいと思います。  さて、市長が所信表明で述べられました将来原発に頼らない社会の実現とは、いつの時点を将来と指しての所信なのか伺います。  ことしの夏、日本にある54基の原発のうち動いているのは大飯原発の2基だけでありました。新聞各紙は、原発の稼働がなくても関西の電力は確保できたとの記事を掲載しましたし、私もそのデータを手にすることができました。また、原発を稼働させるために安全な火力発電をとめていることも明らかになってまいりました。これらから、日本の電力は危険な原子力発電でなくても賄える、もちろん電力会社としては燃料代がつく等の問題点はあったと思いますが、少なくとも今日まで言われてきた、日本の電力の3分の1は原子力発電であり、原子力発電がないと電気は賄えないとの主張は間違いであったことが証明されました。  私は、こうした現状から、将来原発に頼らない社会は近い将来に実現できると思いますし、しなければならない、直ちに原発が稼働しない社会は実現できると、そして時間をかけて廃炉に向かっていかなければならないと思います。市長の所信にある将来の考え方について伺います。  原発に頼らない社会の実現に向けて、どのように取り組むのか伺います。  さきにも述べたように、現在でも原発に頼らない社会は実現します。しかし、将来にわたって油を燃やしての発電は環境にとってよくないことはだれもが認識しているところであります。原発を何としても動かしたいという意見集団も存在します。原発を動かさなくてもきれいなエネルギーを供給できる展望を示さなければなりません。  市長は、雲南市においてもエネルギー自給に向けて努力しなければならないと述べられましたが、もちろんその努力もしなければなりませんが、雲南市で消費するエネルギーを雲南市ですべて賄うこと、島根県の電力をすべて島根県で賄うこと、あるいは各自治体ごとに電力を賄っていくことは非現実的ではないと思います。IT技術を使っての、電力の流れを供給、需要の双方から制御し最適化するスマートグリッド等の普及や、自然エネルギー買い取り制度の強化、発送電の分離などによるさまざまな発電事業者が送電網をできるようにして、自然エネルギーの飛躍的な拡大を図ることなどが考えられます。市長はどのように考えているのか伺います。  さて、島根原発の問題であります。ことしの夏、島根原発は1、2号機とも停止しておりました。それでも中国地方の電力は不足したということはありませんでした。中国電力や市民、企業のさまざまな努力の結果だと思います。  ことし特別委員会で島根原発を視察いたしました。その際、ことしの夏、原発が稼働しなくても電力が賄えたが、原発の必要性はどこにあるのかとの議員からの質問に、中国電力からは、エネルギーセキュリティーであると説明がありました。セキュリティーとは、安全、保安、防犯、または担保の意味であります。危険な原発がセキュリティーであるはずがありません。中国地方で市長の言われる原発に頼らない社会が実現していけるわけですので、原発を再稼働する必要はありません。  日本の54基の原子炉から毎年1,000トンもの使用済み核燃料が生じていました。今、島根原発では370トンもの使用済み核燃料が貯蔵されています。核燃料サイクル計画も破綻しており、使用済み核燃料を持っていくところがありません。使用済み核燃料が放射能の影響がなくなるまで10万年はかかるそうであります。地層深く埋める案もありますが、地震列島の日本では10万年の安全を保証することはできないでしょう。島根原発で発電を続ければ、使用済み核燃料は島根原発にたまり続けること、そして県民を放射能の危険に脅かし続けることになります。3号機も一度燃料を入れて動き出せば、放射能に汚染され、莫大な解体費用がかかります。中国電力の大きな経営の負担となり、ひいては私たちの電気料金にのしかかってまいります。1号機、2号機の再稼働をさせない、3号機を動かさないことが原発に頼らない社会の実現にまず大切と思いますが、市長の考えをお聞かせください。  来年の3月10日に、原発を考える文化講演会を開催されるとの考えを表明されました。いわゆる原子力村の講師でないことを願うわけですが、どのような講師を迎えたいと考えてるか伺いたいと思います。  予算説明の中で、この文化講演会に84万円の予算が今議会に提案をされてあります。私たちが日本で第一線の一流の原子力関係の学者を呼んで学習会を行いますと、大体講師料は5万円、旅費、宿泊費で5万から7万円を初め、会場費、資料代も合わせ15万円から20万円で開催することができるのですが、この予算でどのような講演会を考えているのか。講演会自体は賛成ですが、経費がかかり過ぎると思いますが、市長はどのような講師、規模による講演会を考えているのか伺います。  原子力災害対応について伺います。  先ほどから述べているように、原発を稼働させないといっても、多量の使用済み核燃料が貯蔵されている中で、災害対策、避難対策は発電されなくても島根原発がある限り必要になってまいります。島根県から広域避難計画が地区単位に示されました。島根で39万6,000人の避難計画であります。交通渋滞、要援護者の避難など課題が山積みであり、実効性があるのか疑問であります。そういう県の計画でありますが、所信表明では、今後この計画をもとに雲南市の地域防災計画を早急に取りまとめると表明されております。計画はいつまでにつくる予定であるのか、さらに、バス確保、避難ルートの確保のめどはあるのか伺います。  来年1月に実施される島根県原子力防災訓練に、雲南市も参加すると述べられました。ことしの2月にも原発防災訓練が実施され、私も訓練の様子を一部見学しましたが、机上での訓練で主に連絡体制の訓練であったと思います。大東町の一部に避難命令が出た時点で訓練が終了しました。原発事故は前ぶれがありません。風水害は、天気予報、雨の降りぐあいなどによって準備することができますが、原子力事故はそうはいきません。また、放射能は目にも見えません。訓練により放射能の危険性を十分に理解してもらうところから始めなければならないと思います。住民参加の訓練となるのか、地域規模、今回の訓練はどのような内容か、市長が言われる防災拠点としての総合センターとの連絡、役割、住民の対応など、訓練の全容について伺いたいと思います。  次に、セシウムを含んだ堆肥問題について伺います。  福島第一原発の事故は、セシウムに汚染された稲わら問題として、遠く離れた雲南市にも大きな影響を与えております。セシウムに汚染された堆肥はいまだ市内に保管されており、解決されておりません。汚染された堆肥の早急な撤去を求める声を聞いております。市長ももちろんその声を聞き、対策をとっておられると思います。是非の問題でもありますが、しかし、撤去を求めているのは地域住民の方であり、この処理を誤れば雲南市の農業に対する姿勢、安全安心の食を提供していくとの姿勢が問われると思います。早急な対策をとるべきと思いますが、市長のお考えを伺いたいと思います。  新庁舎問題について伺います。  昨日の多賀議員、高橋議員の答弁に、選挙戦の争点ではなかったし、なり得ないという趣旨の答弁をされました。しかし、市長、それは市長一人の考えではないでしょうか。市民の関心は高いと思います。新庁舎建設再考を訴え、1万784票の支持を得た候補、そして、それを争点として投票した有権者に失礼ではないかと思います。  私もことし多くの方と話す中で意見をいただきました。いつ会社が倒産するかわからない中で働いている方、失業中の方、非正規労働者として働いて、しかも低賃金で働いている方、あすの生活、老後の生活に不安な皆さんにとって、何で今庁舎建設なのか、それより私たちの生活を何とかしてほしい、市道がぼろぼろ、修繕の要求を幾らしても改善されないという方にとって、何で今庁舎かいという率直な気持ちを聞きました。  昨年の秋に言われたことで忘れられないのは、60歳代の男性でありましたが、新庁舎など今よう建てる気持ちになるな。東日本大震災で家をなくした人、原発事故でふるさとを追われた方、震災で役場を流され職員は仮の庁舎で、町長は作業着で狭い町長室で仕事をしているのをテレビで見た。雲南市も庁舎を建てる金があるなら、そうしたところへもっと金を回したらどうかという意見でした。私は、こうした市民の意見に耳をかさなければならないと思います。東北の人を思う市民の温かい気持ちを大切にしなければならないと思います。  選挙公報での、市民生活を犠牲にした里方への新庁舎の移転、建設の白紙撤回に全力との訴えに賛同した方には、こうした思いがあったのではないでしょうか。ですが私たちは、合併協議のとき決まっていた、市民代表の意見を聞いた、議会が了解したではなく、今の国の財政の仕組みの中でどうしても合併特例債を使って建てていくことが、今の地震に耐えられない庁舎を建てかえさせていただくことが将来の市民生活にとって必要であること、建設は市民生活になるべく影響しないように、そのように努力をしていくなど丁寧に話さなければならないと思います。争点ではなかったと切り捨てないで、粛々と進めるのではなく、市民のできるだけ多くの理解を得るよう最後まで努めなければならないと思います。これが私の意見であり、市長に望みたいことであります。  そこで、通告している質問ですが、庁舎建設の現在の進捗状況と基本設計の考え方について伺います。  プロポーザルの結果、中央部に吹き抜けのある庁舎を考えておられますが、私は先日、出雲市役所に行く機会がありました。雲南市が考えているセンターに吹き抜けのある庁舎でした。そこで、職員の方に庁舎の感想を聞いてみました。とにかく夏は暑いそうであります。後からつけたという日よけのシートがありました。1階の記載台は熱くなって手も置けなかったそうであります。吹き抜けに面した廊下は夏は暑くて大変のようで、歩けないという感想でした。吹き抜けではなく、熱気の吹きだまりとなっているようであります。例に出して申しわけありませんが、三刀屋中学校の二の舞にならないかと心配をいたしております。室温、光熱費等の設計も同時にされてなければならないと思いますが、どうされているのか、どのように考えているのか伺います。  最後に、ケーブルテレビの運営について伺います。  雲南市と飯南町でつくっている、組合で運営されているケーブルテレビは、市民に直結した仕事をしております。事務組合の仕事を受託しているのが飯石情報通信協会であります。その役員を見ますと、会長は山碕英樹雲南市・飯南町事務組合副管理者、以下、雲南市・飯南町事務組合の関係者が役員に名を連ねております。監査監事も同じであります。委託する方と受託する方がほとんど同じ役員というのは正常ではないと思います。協会は解散し、職員は事務組合として雇用して、組織のあり方を整備すべきではないかと思いますが、いかがお考えでしょうか、市長の考えを伺ってみたいと思います。以上です。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 細田議員から、一括方式で5点について質問をいただきました。  うち最初の市長選挙について、それから市政の課題についての1番目、それから3項目めの原子力発電について、それから新庁舎問題についての市長選挙で争点となり市民の関心も高い、この項目について、以上、私の方からお答えをさせていただき、あとにつきましてはそれぞれ担当から答弁をさせていただきます。  まず、市長選挙について、市長選挙を戦っての感想はということでございますが、これまでも申し上げましたように、7日間の選挙戦を通じて市内くまなく回らせていただきました。初めて来たところもたくさんありました。随分と広いということを改めて実感したところでございます。その際に、本当に多くの市民の皆様に出かけていただき、しっかりと話を聞いていただきました。この選挙戦を通じまして、そうした機会を得ることができたこと、そしてまた、お元気で御出席賜ったこと、それをしっかり生かして、これからの市政に生かしていかなければならないと改めて強く思ったところでございます。  また、結果をどのように受けとめているかということで、6割の得票数をどのように受けとめているかということでございますが、一騎打ちの選挙におきましては一般的な得票数だというふうに思っております。  4割の反対票いかに市政運営に生かしていくかということでございますが、これまでもお答えしておりましたとおり、2期無投票であったことに対する批判、そしてまた政策について、市民の皆様と一緒に進めてきた政策スタンスであるわけでありますが、そうしたことについての情報がしっかり伝わっていなかったこと、したがって、これらについて情報発信というものを改めて考え直し、政策に当たっていかなきゃいけないということを実感したところでございます。  それから、市政の課題についてということで所信表明で述べたわけだけども、この8年間を見ると、この7つの政策、約束推進、容易なことではないがどう考えるかということでございますが、掲げました7つの政策につきましては、8年間を振り返り実践してきたことをさらに進める、それを改めて掲げたところでございます。したがって、財政的にも一定のめどを立ててのことでございますので、そうした政策を市民の皆様と一緒に、その先頭に立って頑張っていかなければならない、かように思っております。そして、そのことによって必ずや実現していかなければならない、実践していく自信を持って進めていかなければならない、かように思っているところでございます。  それから、3番目の原子力発電について、所信表明での将来原発に頼らない社会の実現についてということで、最初に、将来とは漠然としているが、いつの時点を指しているのかということでございますが、これにつきましてもこれまでお答えしておりますとおり、今の時点で即脱原発社会にということになりますと、電力不足にならないか、あるいは電気料金の値上げに結びつかないかということがしっかりと担保されない状況である中では、即脱原発社会を実現するということは無理があるというふうに思っているところでございます。したがって、そうした懸念が払拭できる段階というふうに言わざるを得ないというふうに思っております。  2番目に、じゃあ原発に頼らない社会実現に向けてどのような取り組みを行っていくかということでございますが、そのためには、まず今すぐにもできることということになりますと、社会全体が節電に努めることということがまず上げられなければなりません。そしてまた、雲南市でやろうとしております森林バイオマス活用、あるいはこれから検討しようとしております小水力発電、あるいは太陽光発電、こういった自然エネルギーの活用が上げられますけれども、今後の社会の持続的発展を促していくためには、原発にかわる発電方法が確立されなければならないというふうに思っております。  そのために、火力発電の老朽化対策、並びに原子力発電にかわる施設として既に活用されつつある液化天然ガスを利用したガスタービン・コンバインドサイクル発電、あるいは電力自由化による企業の自家発電施設の活用等があるというふうに思っております。こうしたことについて理解を深めまして、原発にかわる可能性が本当にあるのかどうか、社会の大きなうねりとなる取り組みが求められるというふうに思っております。  したがって、来年の3月10日に三刀屋町のアスパルで開催予定の原発を考える文化講演会、この講演会をそうした原発問題に理解を深める機会と位置づけまして、できるだけ多くの方々に聴講に来ていただければというふうに思っておりますし、そのための対策を講じていかなければならないというふうに思っております。  それから、原発に頼らない社会実現のために島根原発1、2号機の再稼働をやめさせ、3号機を稼働させないことが大切と思うが、どのように考えるかということでございますけれども、稼働させる場合には、国がこれまで申し上げておりますように、まずその安全だという判断を下すことが必要であります。その上で国民の皆さん、住民の皆さんが納得をしなければならないわけでありますが、島根県の場合には中国電力と安全協定を結んでおります。その当事者であります島根県、それから松江市、ここの安全協定が結ばれている県、松江市がどう判断するか。雲南市はまだこの安全協定を締結しておりませんので、今の段階でのそうした判断がもし求められるということになれば、国のそうした判断があった上で、既に安全協定を結んでいる県なり、設置自治体である松江市の判断にゆだねざるを得ないというふうに考えております。  それから、原発を考える文化講演会は原子力村からの講師でないことを願うが、どのように考えるかということでございますが、先ほど申し上げました原発を考える文化講演会、講師は、作家であり慶應義塾大学講師の竹田恒泰氏を講師にお招きしております。したがって、原子力村出身ではないことを御承知おきいただきたいと思います。ちなみに、この講師の著書によりますと、先ほど申し上げましたガスタービン・コンバインドサイクル発電の活用のほか、電力自由化による企業の自家発電施設の活用などが説かれておりますけれども、この液化天然ガスを活用した発電方法につきましては、既に東京電力、関西電力等で稼働しておる実績がある発電方法ということでございまして、私も大変興味を持っておりますし、そうした意味で、できるだけ多くの皆様に参画いただいて理解を深めていただきたいと思いますし、また、細田議員におかれましても、党を挙げての最大動員をいただきたいというふうにも思っております。  講師要件が今出ましたけれども、こうした講師を迎えての講演会、決して高くない、相応の経費だというふうに思っているところでございます。  それから、新庁舎問題について、どのような庁舎を建てようとしているのかということで、市長選挙では争点となり市民の関心も高い、現在の進捗状況と基本設計の考え方はということでございますが、10番、高橋議員にもお答えしておりますとおり、私は、この庁舎問題、市長選挙の争点にはなり得ない、争点ではないというふうに思っておりまして、その考えは変わりません。そのことにつきましては、これまでの経過、高橋議員の質問でもるるお答えしたとおりでございますし、その中でも、議会におかれても新庁舎建設の必要性はもとより、庁舎建設場所についても是とするという判断が下されております。一人の議会人であります細田議員におかれましても、そうした点は十分尊重されるべきだろうというふうに思います。  そしてまた、争点ではなかったということで、切り捨てるのかということがありましたが、決してそんな考えは毛頭持っておりません。これが争点となるような取り上げ方をされたのも、ここに至るまでには市民の皆様も参加されて、そして議会においても十分協議されてここに至った経緯がございますので、そうした経緯を今までの情報発信手段もさらに効果的に駆使しながら、そうした経緯を今まで余り耳にすることがなかった方々にもわかりやすく丁寧に説明する必要があるということをこれまでの答弁でも重々お答えしておりますので、ぜひその辺は御理解いただいて、お考えを改めていただきたいというふうに思います。  それから、進捗率と基本設計の考え方はについてでございますが、これも21番、藤原議員にお答えいたしましたとおり、既に市民の皆様に参加いただきましてワークショップも開催しているところでございます。市民の皆様に親しまれ、効率的、そして利便性の高いコンパクトな庁舎建設を目指していきたいというふうに考えております。  以上申し上げましたが、詳細御質問あれば、また担当の方からお答えさせていただきたいというふうに思います。以上です。 ○議長(深田 徳夫君) 齊藤統括危機管理監。 ○統括危機管理監(齊藤 雅孝君) おはようございます。  答弁に入らせていただく前に、お知らせをいたしたいと思います。先ほど情報が入りまして、北朝鮮のミサイルが先ほど発射をされたという情報が入りましたので、御報告させていただきます。  それでは、私の方から、原子力発電にかかわりまして、原子力災害対策について、広域避難計画の関係と、それから防災計画について答弁をさせていただきます。  去る11月21日に開催をされました原子力防災連絡会議におきまして、原子力災害に備えた島根県広域避難計画が公表をされました。これを受けまして、現在、雲南市においても広域避難計画を策定中であります。今後、庁内での検討を経て成案としてまいりたいと考えております。  また、この広域避難計画は、地域防災計画、これの原子力災害対策編、これに包含をされるものでございます。この地域防災計画にはこれ以外にも、さまざまな計画といいますか、そういったマニュアル等を策定をするということも盛り込まれておりますので、そうした考えでこれから逐次また詰めてまいりたいというふうに思っております。  また、この地域防災計画につきましては、来年の3月18日が策定の期限とされております。それまでに防災会議を開催をし、策定をしてまいりたいと考えております。  また、具体の広域避難計画の中で、先ほど御質問のありましたバスの確保と、それから避難ルートの確保といったことにつきましては、これは雲南市だけではなく周辺各市それぞれ懸念を抱いているようであります。
     そういった中で、このバスの確保という部分については、市内にあるもの、これはどうしても数に限りがございます。これらについても、それぞれ協議の上、皆様に確保するお願いをする必要があると考えております。しかしながら、いずれにしても根本的に不足をしております。また、避難につきましては一遍に30キロ圏内避難をするということではありませんので、逐次の避難となります。そうしたときに相互間の調整、それから他地域からの動員等も必要になってくるというふうに思います。そうした部分につきましては、国、県において広域的に調整されるということになると考えております。  また、避難ルートにつきましては、島根県警、それから他の県警等と協力をされて、調整をされて示されておりますので、これに従ってまいるということになります。  次に、防災訓練の内容についてのお尋ねでございます。これは来年の1月26日土曜日でございますけれども、島根県、鳥取県、松江市、出雲市、安来市、雲南市、米子市、境港市の2県6市で実施をいたすこととしております。今回の訓練は、昨年度実施をいたしました初動体制での対応や緊急時モニタリングの訓練に加えまして、市民の皆様に参加をしていただく避難措置等訓練、それから学校での屋内退避の訓練を予定をしております。  これは、危機管理室の方で自主組織の方に公募いたしまして選んだものでございます。大東町の海潮地区から参加をされることといたしております。約50名の皆さんに参加をいただきまして、バスによる避難訓練やスクリーニングの体験をしていただく予定にしております。また、屋内退避訓練に取り組んでいただく学校につきましても、海潮中学校、海潮小学校、海潮幼稚園を予定しております。  詳細につきましては、まだ具体の細かいタイムスケジュール等の調整もできておりませんので、県と今後調整をし、詳細を詰めてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 私の方からは、セシウムを含んだ堆肥問題についてということでございます。  セシウム堆肥につきましては、これまで保管場所の移動や廃棄物処理業者などによりまして、最終処分について取り組みの検討を進めてきたところでございます。現時点では、依然としてこの処理については困難であるということがあります。引き続き、JAによります施設敷地内で適切に保管をしていただいている状況にあるということでございます。  しかしながら、議員御指摘のとおり、施設の周辺の市民の皆様から早急に処理をしてほしいという要望をいただいておりますので、市といたしましては、JA雲南で保管施設を新たに建設をしていただくということで、400ベクレル以上、以下いかんを問わず、全量をその施設内で保管をしていただきたいと考えているところでございます。  この考え方に立ちまして、市といたしましてもJAへ協力を行う中で、できる限り早期に施設の周辺や撤去先の皆様方への理解をいただくよう説明会等を行いまして、対策を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深田 徳夫君) 小林総務部長。 ○総務部長(小林 健治君) 私の方から、庁舎にかかわります、議員の方から御指摘をいただいた中央部分の吹き抜け等についての件でございます。  議員御指摘のあった中央部分の吹き抜けということについては、設計業者を選定するプロポーザルでの提案では、そうした中央に外部の吹き抜け、提案ではセンターボイドという言い方でございましたけれども、これを設置するという提案になっていたところでございます。これについてはスペースの有効活用とか維持管理の観点、そういったところから、いわゆる吹き抜けは取りやめるという方向で検討しているところでございますが、自然採光を十分取り入れる、あるいは明るく快適な庁舎環境を確保できる庁舎ということで検討をしているところでございます。  具体的には、現在、設計者との協議、内部協議を行いながら基本設計業務を進めているところでございます。また、並行して、市民の皆様に参加をいただきますワークショップも現在開催をしているところでございます。こうした準備をしながら12月今議会にも協議をさせていただきながら、庁舎の建築計画、それから設備計画、構造の方式等について御相談をさせていただきたいというふうに思っております。  そうした経過を踏まえながら大体1月をめどに取りまとめを行い、これに基づいた概算工事費の試算と設計業務の取りまとめということを行っていきたいというふうに考えてるところでございます。 ○議長(深田 徳夫君) 藤井副市長。 ○副市長(藤井 勤君) 5点目のケーブルテレビ事業の運営につきまして、飯石情報通信協会、組織のあり方を整備すべきではないのかという御質問でございます。  この飯石情報通信協会につきましては、雲南市・飯南町事務組合の有線テレビ事業におきまして番組制作を主に担当をしていただいているところでございます。この情報通信協会は平成14年の7月1日、合併前に設置されたものでございまして、飯石郡町村事務組合、これ旧赤来町、頓原町、吉田村、掛合町で構成されております。この町村事務組合がケーブルテレビ事業を実施するために、赤来町の情報通信協会を改組をして設立をして現在に至っているということでございまして、現在、職員数は6人ということになっております。  この会、先生のお話にございますように、会長は山碕雲南市・飯南町事務組合の副管理者、飯南町長さんです。副会長が私でございまして、あと理事が飯南町の副町長の景山さん、それから小川雲南市・飯南町事務組合事務局長、それからテレビ事業部長ということになっております。監事がそれぞれ雲南市の谷戸監査委員さんと飯南町の監査委員さんということになっております。  これが、確かに少しわかりにくい組織でございまして、実は木次局に3人おられるわけでございますが、ここでは協会の職員さんが3名、それからJAの職員さん、これ去年の1月の時点ですが、正規の職員さんが1名と臨時さんが3名で、いわゆるJAの職員さんの派遣という格好です。これは大東局のケーブルテレビ事業がJAさんに委託をされてやっていたということでございます。それから組合の嘱託・臨時職員さん、そういう方々で番組制作や文字放送の制作とかスタジオの設備、編集、それから告知放送をやっていただいております。  じゃあ組合のプロパーの職員は何をやってるか、市の派遣職員1名、それからプロパー職員6名ということですが、これは伝送路の保守、窓口業務、それから課金、滞納整理、予算、人事管理いうことになっておりまして、この利用料金の課金につきましては、飯南局を含めて一括で管理をされております。  飯南局では3名の正規職員さんですが、ここでは自主放送の番組制作、それから文字放送制作のほかにも窓口業務とか伝送路の保守とかスタジオ設備、編集設備の保守、それから窓口対応もそうでございます。ケーブルテレビ事業のおおむねの業務をここで委託をしてやってるということで、木次局と飯南局とは、そういうふうな形で違っております。木次局においては、そういうある意味では寄り合い世帯で、本当に人事管理もなかなか難しいような状況でございまして、そういうふうな中で、先般、不祥事が飯南局の方であったところでございます。大変申しわけなく思っているわけでございますが、今後、今御指摘ございましたように、細田議員もこの事務組合の議員で御指導いただいてるわけでございまして、よく御存じであるわけでございますが、こういうふうな組織のあり方ではやはり問題があるのではないかということで、現在、関係の部署でそういうふうなことを、ある程度すっきりした組織になるように検討をしているところでございますので、またその検討を経て事務組合の議会の方でも御説明をして、御理解を得ながら進めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(深田 徳夫君) 15番、細田實君。 ○議員(15番 細田 實君) 答弁ありがとうございました。  再度聞きたいことがあるんですが、原発問題、これはやっぱり私は、行政の仕事で一番大事なことは住民の命を守ることだというふうに思っております。やっぱりこの原発問題、本当に命にかかわる命の問題だというふうに思っておりまして、今、市長の答弁を聞きますと、原発のない社会を目指すということでお考えはわかりました。しかしながら、まだ国の考えとか、あるいは松江市の考え、県の考え、そういうところによられているところが多いというふうに思います。  私は雲南市民として、30キロ圏内に実際あるわけです。例えば今の県の方にも、県の考えを示すときには雲南市の考えも十分参考にして判断するように、こういう方針をして持って出ておられますので、そういうことは大賛成でありますが、そういったことを具体的にして、やっぱり雲南市としては稼働してもらっては困る、そういう態度をきちんとしないといけないと思います。  先ほど市長が言われるように、代替エネルギーが確保されてからということ、あるいは電気料金に影響するのではないかというお話がございました。私は命の問題よりも、電気料金が極端な話が少しは上がっても、やっぱり命を大切にすべきというふうに思っております。産業、いろいろな問題があると思います。産業に与える影響等もありますが、命を大切にするためには、やはり直ちに原発をとめる、そういう強い姿勢で市長が再度臨まれるべきだということ、雲南市としては稼働はあり得ない、そういう態度できちんと臨んでもらいたい。そのことが、市長が言われる将来原発に頼らない社会の実現ということだというふうに思っておりますが、再度、その辺についての決意を伺いたいと思います。  庁舎問題についてですが、私が何を考えを改めるわけですか、考えを改めてもらいたいと言われましたが。ちょっとわかりませんので、僕は。何を改めるのか、僕の考えを。僕の意見です。そういった意見を十分尊重して市長は取り入れながら、聞きながら、最終的には市長が判断されればいいことですよ。それは私の意見ですから。  ただね、議会人としてどうのこうのと言われましたけど、建てたらいけんなんて言ってませんからね、私。市長と共通認識にあると思いますよ。ただ、そのことをもっと丁寧にやらないと、私も、今のこの耐震にも耐えられない、エレベーターもない、トイレも、あるいは障害がある方が市長に面会に来ようと思ってもなかなか市長室にも自力では上がれない、そういう庁舎、これ建てかえるべきだと思いますわ。財政問題も含めて、質問でも言ったように、合併特例債を使って市民の負担をできるだけ少なくして建てたいという市長の気持ちと、議会の方で総務委員会でそういう議論をしてきた。私が何を考えを改めるんですか。その辺ちょっと答弁願います。以上です。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 2点について質問をいただきました。  行政にとって、市民の命を守ることが第一の責務だという御指摘です。全く同感でございます。かねがね申し上げておりますように、行政にとって最大の政策課題は危機管理ということでございます。それと同義語だというふうにとらえていただきたいというふうに思います。  原発問題につきましては、今おっしゃいますように、県に対しても、中国電力と雲南市が安全協定を結ぶ、そうした申し入れをしている状況下、県としてもしっかりそれをプッシュしてもらわないと困る。安全協定が結ばれるまでの間は県が責任を持って、今の19市町村はもとより、この30キロ圏内にある周辺自治体、雲南市、出雲市、安来市、一緒になって申し入れしてるわけでありまして、それが運命共同体としての位置づけをしっかり認識してもらって、安全協定をそれぞれが結ぶまでの間、島根県が責任を持って、特に周辺自治体についてもしっかり意見を聞いた上で稼働の是非を検討してもらわなくてはならないということを申し上げております。それは十分御理解いただいているという前提で申し上げておりますので御理解いただきたいと思いますし、それからまた、先ほど申し上げました原発にかわる代替発電、これは私、決して夢物語ではなくて既に稼働している発電方法でありますので、これが本当に普遍的に広がっていくことができるものであるかどうかということは、これからしっかり理解をし、そしてまた、この可能性について検討し、そしてそれが大きく進めていくべきものというふうに判断できれば、これはもう現場から国を変えるという強い意識を持ってやっていくべきことだというふうに思っているところでございますので、以後、御理解をいただきたいというふうに思います。  それから、庁舎問題で何を改めたらよいのかということでございますが、市庁舎問題が今回の市長選挙の争点というふうに位置づけられたところでございます。そうした位置づけを議員御自身もなさっておられるというふうに受けとめましたので。しかし、それは、そうであれば議会もその常任委員会でことしの3月に、必要性についても可、建設場所についても可とされたわけでありますから、市民の代表である議員の皆様、議会がそうした判断を下されたものであるわけですから、粛々と雲南市全体としてこれは進めるべき事業という判断をして認識を持っております。それは市民の皆様の中には、そうはいっても自分はそこのところは納得できんという意見をお持ちの方、おありになりますでしょう。でもそうした方々に対しては、これまでの一般質問の答弁にも申し上げておりますように、これまで市民の皆さんと一緒になってそうした考え方に至ったという経緯を一緒になって考えて、こうした結論に至った経緯を十分にわかっていただけたならば御理解いただけるはずだというふうに思っております。  したがって、私は、再度申し上げますが、議員の皆様みずから、細田議員みずからがそれが争点であったというふうに思っていらっしゃるのであれば、そうした経緯を尊重していただいて、ぜひ改めていただきたいというふうに申し上げたところでございます。いや、自分は争点だとは思ってないということであれば、それは私の発言は意に介していただかなくて結構でございます。  そうした方々に対して、もっとよく丁寧に説明すべきだとおっしゃいました。まさにそのとおりでございます。先ほどの答弁でも言いましたように、決して切り捨てるとか、そんなことは毛頭考えておりません。工法等、工夫に工夫を重ねて理解をいただきながら、市民挙げての雲南市挙げての庁舎建設を頑張って進めていかなくちゃならんというふうに思っておりますので、そういったところを理解いただくようお願いをいたしまして、再度の答弁とさせていただきます。 ○議長(深田 徳夫君) 細田實君。 ○議員(15番 細田 實君) 争点の問題ですけど、それはやっぱり市長の一人考えだと思います。争点として掲げられたんですから争点なんですよ。ですから、そのことによって4割の票もとられておりますし、そのことによって投票された方もあるわけですよ。ですから争点として、そこは私が最初に言いますように、反対意見、批判をどう受けとめて取り組んでいくかという、素直なこれは気持ちに市長もなられて説明を、再度答弁で言われましたように丁寧な説明をしていくということ。先ほど言ったように、本当に自分たちの生活の実態から、あすの生活がどうなるか、その先がわからん、そういう中で働いている人にとってこの市庁舎問題というのは、言ったように、何で市庁舎かいと、家の道直いてごせやと、何で市庁舎かい、東北の人を見ろと。そういう人たちの思いは、市庁舎建ててぬくぬくとそこで仕事するかやというふうになるわけですよ。やっぱりそういう市民の気持ちをきちんと理解をして、丁寧な取り組みをお願いをして、私の質問を終わりたいと思います。以上です。 ○議長(深田 徳夫君) 細田實君の質問を終わります。     ─────────────────────────────── ○議長(深田 徳夫君) ここで10分間休憩をいたします。              午前10時30分休憩     ───────────────────────────────              午前10時41分再開 ○議長(深田 徳夫君) 会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  17番、堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) 17番、堀江眞でございます。引き続き議会に参加させていただくことになりました。よろしくお願い申し上げるところでございます。  市長の所信表明の冒頭部分に、市内を隅々まで歩き、それぞれの生活の場で安心、安全な暮らしが営まれるための市政運営の決意を新たにしたとございます。4年に一度の選挙というのは大変でございますが、私もふだんのふつつかをわびながら市内各所を訪れ、非日常の景色を拝見させていただき、また、さまざまな皆様方のお話を伺いながら、新しい発見もありましたし、さまざま勉強をさせていただきました。  そこで、市長も先ほど来から話がございますように、初めての1週間の選挙戦ということで、もちろん前哨戦もございますが、くまなく歩かれたということでございまして、実情をごらんになったと思います。先ほど来から、これまでの一般質問の中でも感想をということで御答弁を伺いましたが、一般論として、皆様のさまざまな御意見を聞いたということはもちろんでございましょうけど、特に心に残った、冒頭のそれぞれの生活の場で安心、安全な暮らしが営まれるようにという点において、もし感想がございますれば特化して伺いたいというふうに思います。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 選挙戦を通じて特に感じたことということでございますが、これまでも答弁してきたところでございますけれども、くまなく歩かせていただきまして、その際に、本当に長い下り坂を、木戸道を年配の女性の方が本当に時間をかけて近寄ってきてくださる。また、雨の中をお子様を連れたお母さんが、本当に寒い中、来て私の話の聞いてくれる。本当に多くの方々に集まっていただいて話を聞いていただいた。そうした姿を見たときに、本当にこの現場の状態を隅々まで把握してこそ市政運営がなされなければならないというふうに思いました。  したがいまして、選挙の後、初登庁した際に職員の皆さんにも申し上げたんですが、とにかく現場を知ること、これが大事だという思いを強くお伝えして、そうした意識をぜひ共有してこれから市政に当たろうということをお話しさせていただいた次第です。貴重な経験をこれからの市政に生かしていかなければというふうに思っております。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) 私、今度の選挙戦で特に皆さんに大きな公約はしておりませんが、とにかくしっかり皆さん方の御意見を市政に届けていきますということを公約させていただきました。この選挙戦、鉄は熱いうちにということでございますが、皆さん方から承った御意見について、順に質問をさせていただきたいというふうに思います。  まず1点、先ほどの定住対策についてでございますが、選挙戦のさなかでございましたが、90数歳、後から聞けば95歳になられたおばあさんということでございましたが、途中からデイサービスの車からおりられて、ヘルパーさんと、それからお嫁さんとおぼしき奥様と両肩を支えられて、つえをついて長い坂をお帰りになりました。90数歳で頑張っておられるなと思って感心しておりましたが、後から聞けば、そこへ行く道がいわゆる昔の木戸道だということでございまして、そこへ、いわゆる車いすも通わない、歩きかおんぶするかしかないというようなところを通っておられるというような実情でございました。  また、もう1カ所お邪魔したところは、高いところがあるなと思って、ぜひこういう機会に1回お邪魔せんといけんということでお邪魔をいたしましたところ、ここもまた車を途中でとめといて、長い、見上げればもうやめようかと思うようなところでございまして、そこもお話を聞けばお年寄りがおられて、親御さんをデイサービスごとにおんぶして下の通りまで行ったりおぶったりしておられるというような話を聞かせていただいて、これはすごいなと思いながら、これ何とかならんだったろうかというような思い。そういったところを、私も2件、例でございますが、そこのところは大体いろんな山を切り開いたりとか畑をつぶしたりとか、田んぼのへりを通って車が大体基本的に庭まで上がるというような状況でなかったかと思っておりますが、550平方キロ、私もすべて回ったわけでもございませんし、実情がどうなっておるのか、こういうふうに車いすの使えない家庭とか、軽四ぐらい無理すれば、冬ぐらいは当然たくさんそういうとこはあろうかと思いますけど、平常の場合に軽四、軽トラぐらい庭まで上がるというようなことが、ちょっと当然今の時代そういうことかと思っておりましたが、現状は実際どうなっているのか、どういうふうな把握をされておるのか、まず最初に伺いたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 清水健康福祉部長。 ○健康福祉部長(清水 寛君) 玄関最寄りまで軽自動車や車いすが入らないおたくがたくさんあるということでございますが、市内にもたくさんあると思いますが、その軒数までは把握を行っておりません。  質問の中でお話のありましたデイサービスの送迎につきましては、基本的には玄関あるいはベッドまで介護の職員が介助をするということになっております。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) たくさんあるということですけど、把握しておられないということですけど、くまなく見られた市長、こういう状況を聞かれて感想があれば聞かせていただきたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 今、担当部局でその軒数、何軒までということは現在把握していないまでも、それぞれ福祉の現場サイドでは、どこにどういったところがあるということはきっちり把握した上でふだんの業務に取り組んでいるわけでございますので、その辺は、しっかり現状をとらえて仕事をしているという認識を強く持っております。そうしたケースについては、報告を受ければ把握をできるわけですので、後刻、必要ならばお知らせをさせていただきます。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) 私は、今回の選挙戦で一番思ったのが、もうその点、頭からこびりついて離れませんけども、今の市長のくまなく歩かれたということですけども、先ほどの細田議員の答弁にもあって、多くの皆さんにお出かけいただいて話を聞かせていただいたということですので、ぜひ訪ねていって話を聞いていただきたい。これはぜひ、私もあの選挙戦中、角々にたくさん出ておられて、またわざわざ出てもらってとお礼を言いながら話をさせていただきましたが、これから市長さんが来らいけんということで、その前にお話しさせていただきました。出ていただいてお話しするのと、家へ行ってお話を聞くのとでは全然違うと。  私は今度、今、2軒のことを言いましたけど、これまで先人は、両方谷があって、もちろんこっち側真ん中に道路があれば農道なり林道なりをそこへ1本つけて、そこへ考えて農道をつけられたために、高いとこにあったところへ横からすっすっとつけられるようにして、今までのそれぞれの交通利便、今の時代に軽トラぐらいは入れるようにとか、いろんなことで考えてこられたと思います。たまたま同じ部落、谷の中で右側にその道路をつけた場合に、左側というのはもう全然構ってもらえんわけですね。あとはそういったところについては自分で何とかされるはずだったわけですね。今はそういうふうになったんで、今まで対応してきておられると思いますけど、今、私もこういうところを十分に掌握しておりませんで内情はわかりませんけども、少なくとも隣近所は自分の土地じゃないがために、土地の話がいいぐあいにならんがためにそういうふうなことになっとると。聞けばそこに、ガスも運ばないけんわけですね。大きな冷蔵庫、買い物なんかした場合に冷蔵庫も運ばないけん。そういったガスなんかもどうやって運んでおられるのかと思ったら運搬車でずっと下から運んでいって、あそこへ据えつけられるというふうな状況のようでございます。  もう1軒の方は、子供のころにはまだこれ直滑降だったけれども、今ちょっと斜めになってるのでましな方だというようなお話をしておられました。私はそういったところを、その今言われる、先ほど来、新庁舎の問題もありますけど、まんだ先にやることがああじゃないかというところの、一番の根源がそういったところにしっかりあると受けとめて、実情がどうなってるかということ、それから今、福祉部長も把握しておりませんと言われますけど、今のヘルパーさんに聞かれて統一するとか、そういう内容について、ひとつ明るい話題が皆さん方のところに、耳に届くようなそういうシステムにしておかれんと、私もあるところへ行ったときにちょうどヘルパーさんがおいでになっておりまして、あなたはどこのヘルパーさんですかって聞きましたら、加茂の方から来ておりますというふうな話、ヘルパーさんがされました。けれども、山間地域のこういうところへ来るとヘルパーと介護の格差というのをすごく感じますというふうなことを切実に話をしておられましたが、そういうふうな、一つ一つこの選挙戦、せっかく歩いて皆さん方のお話を聞いたり見たりするわけですので、ぜひ、もう一回、今わからんっつっていうことですけど、現地に足を運ばれて、どういうことなのか、本当にまさに介護の関係というか、介護のインフラだと思います。今言われるように、5メートルや10メートル、そこのところをちょっと板でも敷いてこうやるとかいうのは問題でないんですよ。もっとずっとすごい本当に見られてびっくりするようなところが現実にあるということを、ひとつしっかり確認していただきたいというふうに思うんです。  特に今回も、いろいろ介護の世界では、家の中の段差解消とかいろんな補助制度がございますが、その家の外、外の車いすから要するに救急車までですね、それから車に乗っていただけるところ、そういったところの改造についてもぜひ枠を広げて、助成制度等ができるように考えていただきたいということを強く要望しておきたいと思います。  それと次に、あわせて行きどまり道路について伺いたいと思います。これについて、先般もどういうふうな状況になっているかということを伺いましたら、今20数本もあって、なかなかできないということのようですが、現状、あれから1年2年、何年かわかりませんが、経過いたしましたが、どういう取り組みがなされておるのか、実情をちょっとお話しいただきたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 松前建設部長。 ○建設部長(松前 仰君) おはようございます。私の方から、行きどまり道路の対策状況はということでお答えをいたします。  23年の一般質問で堀江議員さんの方から、また、22年には、周藤強議員さんから質問されております。こちらで把握しておる状況では、5戸以上の集落について行きどまり道路が33カ所というふうにしております。説明をさせていただきました。  その後、状況はということでございますけれども、既にこの前にもお答えしたとは思いますが、やはり財源の問題、国の補助事業というのがないというようなことがネックになっております。ここらあたりの財源の確保ということでなかなか進捗してない状況にございます。  ですが、一部、県事業等の仮設道路とか工事用道路で使われたものを譲り受けて整備するというようなことも考えて、部分的にやっておるところもございますし、また、今後、市道の整備計画を立てるというふうにきのうも申しました。その中でも調査は行っておりますので、例えば実現可能なもの、実現しやすいものを中心にですけども、計画的に実施したいというふうに考えてるところでございます。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) 33カ所もあってこれから考えていただくということのようでございますが、私どもも、もう8年前から見て、4年前、それからまた今回行ってみて、全然状況が変わってないとこがあるわけで、変わってないというか、変わってないわけですので、やがてやるからということで構ってもらえんというようなこともあるかもわかりませんが、特にこれから33本もあってどれからやるかというようなことがある場合に、せめて待避所をつけるとか、それから行ったときに選挙カーがぐっと回転ができるぐらいのところを、この間も道路を外れるとはまりそうなところは四駆でなけな通れんようなところがあるというふうな話でございますけど、現実的にそういうふうな行きどまり道路についてはそういうところがたくさんあるわけですね。そういうところについて要望は何回もしておりますし、それから現地に職員の方に来て見ていただいてもおると。そういうにもかかわらず、4年たっても議員もかわらんが道路も変わらんと、どげしたという本当に意見をいただくわけでございまして、ぜひ、目に見えるというか、本改良がならん場合にはそういった局部改良、少しはその地域、その道路について思いも持っておるということをわかるようにしていただきたいというふうに思いますが、こういったことについての方針、大方針ですね、市長、いかがですか、こういうとこ歩かれてその辺感じられることはあるんじゃないかと思いますけど、そういう方針を示されるべきじゃないかと思いますけど、市長の御意見を伺いたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 7日間の選挙戦といわず、私は早くから回らせていただいて、本当に広い地域を回らせていただきまして、今おっしゃいますように大変車が軽でもなかなか入らないというところがたくさんあるということで、その実態を見ました。一つ一つ数えてはおりませんけども、しかし、そうした状況の行き先があったということは、先ほども申し上げましたとおり、担当セクションではしっかり把握してるということについては御理解をいただきたいというふうに思います。  そうしたところの状況を暫時よくしていくということは、これはもう行政の責務でありますので、しっかりとした計画のもとに進めてきておりますし、ただ、しかし、なかなかその進捗が遅々として進まないということもありますけれども、しかし、停滞してるわけじゃないということは御理解いただきたいというふうに思います。  また、そうしたところに一生懸命取り組んでいかなきゃいけないわけでありますが、一方では、防災の拠点にもなり得る、そうした庁舎建設については大切だということについても十分、市民の皆様にもわかっていただく、そういう説明責任をしっかり果たしていきながら対策を講じていかなければならないというふうに思っているところでございます。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) ぜひ本改良を計画して、道路改良設計から始めてどうこうやればなかなか早い間に合わん大変なことですけども、いわゆる、言うなれば工事を始める前に業者がちょっと待避所をつくったりとか、そういったことで仕事されて、初めからここまでやってごされりゃ、もうこの道路改良せんでもええのになというやなぐらいのところがよく見受けられますけど、事ほどさように待避所を1本つけたことによっても、冬場、全然生活環境が一変してきますので、それと、何よりもその地域を見捨ててないということの証左にもなろうかと思いますので、ぜひそういったことについて、そんな大層な金もかからんと思いますので、ぜひやっていただきたいと思います。  次に、水道の普及率について、これについても伺っておきたいと思います。  大東町地内に現在進められておるというふうに聞いておるとこでございますけども、特に水道計画、せっかく大きな山を控えて、この地元から下流の方では水飲んでおられるのに、そのふもとの我々に水道がないという、恩恵に浴してないという訴えを聞かせていただきました。現在の水道の普及率がどうなっておるのかということと、それから、その水道計画は地元にきちんと説明されておるのかということですね、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 金森水道局長。 ○水道局長(金森 憲吉君) 失礼いたします。お尋ねの現在の水道の普及率でございますが、普及率につきましては、行政区域内人口に対しまして、上水道、簡易水道及び専用水道の給水人口の比率をあらわしたものでございます。雲南市の平成23年度末の普及率は94.2%でございます。  また、先ほどおっしゃいました海潮等の未普及地域の解消につきましては、現在も海潮簡易水道の区域拡張に取り組んでいる最中でございます。上久野地区につきましては、平成27年度から調査設計に入る計画としておりまして、こうした事業の推進に当たりましては、地元での説明会等、地域の皆様と連携をとりながら進めていくこととしておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) 94.2%の普及率ということで、あと6%ということは四六、約二千五、六百人、3,000人近くの人は水道の恩恵に浴してないということでございまして、一日も早く水道の普及率を上げていただきますように、決して100%になるまで手を緩めることがないように、2,400の人、3,000人近い人が恩恵に浴してないということをしっかり肝に銘じて努力していただきたいと思いますが、特に今、94.2ですけど、それで水道計画が立てられておりますが、この水道計画が実施されたらこれで大体普及率100%になるかどうか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 金森水道局長。 ○水道局長(金森 憲吉君) まず、この海潮の整備が終わったときの普及率でございますが、これが95.1%になります。続きまして、上久野地区が普及をいたしましたときには96.8%になります。議員さんおっしゃいましたように100%を目指しておるわけでございますが、なかなかこの範囲外のところもございまして、100%ということには現在のところの計画ではなっておりません。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) 100%にならんということですけど、私も吉田町で水道の普及率38%というころから、ほぼ100%と思ってこの間やっておりましたら、いわゆる個別水道で対応していただいたところが数十件ございました。そういうところについて、個別水道に助成金を出してそこでとっていただくということで、下水道、上水道、飲料水に適した水を十分に賄うことができたというようなことで公称100%ということで言っておりましたが、今の言われる上久野が終わって97%弱だということでございますけど、今後、水道計画にない地域について個別水道でも対応するというようなお考えがあるかないか、その点についてお聞きします。 ○議長(深田 徳夫君) 金森水道局長。 ○水道局長(金森 憲吉君) 現在の計画でまいりますと、拡張計画につきましては先ほど申し上げたところでございまして、残りのところにつきましてはこうした個別井戸での対応ということになっておりまして、現在までのところですと、拡張計画はそこまでということであとは個別井戸対応という対応となっております。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) 個別水道でやるという思いがあるというならば、なるべく早く水道計画をきちんと立てられて、水道計画のない、計画が立たないところについてはいち早く個別水道を実施していただきたいということと、それと、この前の処理をした村時代にやったときには県の補助事業とセットで100万円の補助金を出して、その中で井戸を掘っていただくというようなことで思っておりましたが、どうも最近聞きますと、ああいう重金属が出た場合はいわゆる補助対象にならないということで、やむを得ず自分でマンガン除去器とか、そういうのをつけられて補助対象になってないというふうなお話も伺いました。ぜひこれを、今後、雲南市全体でそういった個別水道を対応されるということであれば、そういったことについてもひとつ検討いただいたり、それから、これまでずっと助成対象にならなかった地域のアフターケアですね、そういったところにもひとつきちんと安全安心な水が飲めるというような体制がなるように、きょうは余り突っ込みませんけど、ぜひ検討をお願いしたいというふうに思います。  この問題は、以上、要請して終わります。  次、高速バス運行と連絡便について伺いたいと思います。
     今度の高速道路がいよいよ来年春、吉田掛合から三次庄原ジャンクションまで開通するということで、大変ありがたいことだと思いますし、これまでの御努力に対し本当に敬意を表したいと思いますが、光と影といいますか、このことによって高速バスがもうすべて高速道路を通って54号線を通らないという、このことに対しての御意見をたくさんちょうだいをいたしました。  特に下を通るバスがなくなるということについて、私の主人が出雲の病院に入院しとるけども、そこへ行くためには今までだったら何とかバスで行けるけども、そういうふうなことになってタクシーで行くようになると、7,000円、8,000円、片道かかるので往復1万5,000円ぐらいかかってしまうと、もうなかなか病院の方も簡単に行けんようになるというようなことで、大変心配しておられました。特に乗り継ぎなんか足が痛あて、早々早々言われてもなかなか乗り継ぎもままならんと、そうするともうタクシーしかないじゃないかというようなことで、どういうふうになるのかということを大変心配しておられました。  このことについて、今後バスについて、いわゆる中央病院に行くためには、例えばその何便に乗るためにはここからディマンドバスのこの便に乗ってここへ行って、ここでおりてこうやればこう行かれますよとか、帰りは何便に乗ってここでおりれば、15分ほど待てばこういう次の便があるというようなきめ細かな親切な説明が必要ではなかろうかと思いますが、これについての意見がありますけども、どういうふうな計画をなされてるのかお伺いをしたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 長谷川政策企画部長。 ○政策企画部長(長谷川和男君) 高速バス運行と連絡便についての御質問でございます。  議員おっしゃいましたように、松江、出雲から広島間の高速バス運行につきましては、来年4月以降、それまでの国道54号を通るルートから尾道松江線を通るルートに変更が予定されているところでございます。それに伴いまして、代替交通につきまして、飯南町、それから島根県とともに協議を行ってきております。その結果、飯南町上赤名の赤名駅から本市吉田町の道の駅たたらば壱番地の間を、飯南町生活路線バス、赤名吉田線ということでございますが、この線を来年4月から毎日5往復運行するように準備を進めているところでございます。これにつきましては、市内で13カ所で停車をする予定になっております。  先ほどおっしゃいますように、この活用方法ですけれども、通院とか買い物のために松江、出雲の方へ行くということになりますと、御指摘のように乗りかえが必要になります。いろいろなパターンを示すなど、わかりやすい利用法につきまして飯南町とも協議をいたしまして、丁寧に説明をしていきたいというふうに思います。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) ぜひ丁寧な説明を、掛合町のこの地域の皆さんはこういうふうな便がありますよとか、本当にわからない人に説明をするということを前提に、ひとつ説明をお願いしたいと思います。  高速バスについてもう一つ、高速バスになると、私もあんまり乗ったことがなくてわかりませんけど、予約が必要ではないかというようなことが心配されておりますが、一々予約して乗るのかとか、それから、いわゆる例えばせっかく行ったのに座るとこがない、もう乗車拒否、乗られませんちゅうようなことが起きるのではないかというような心配がございました。この点についてはどうでしょうか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 長谷川政策企画部長。 ○政策企画部長(長谷川和男君) 高速バスの予約の関係ですけれども、高速バスの利用につきましてはこれまでと変わらない形で、席があいていれば乗車いただけるということでございますが、バス事業者に確認をいたしましたところ、予約が可能なものは長距離区間ということでございまして、例えば吉田のたたらば壱番地から広島方面へ行く場合、これは長距離区間ということで予約が可能のようでございます。また、松江・出雲方面につきましては、これは短距離区間ということで、予約はできないということでございます。これにつきましてはこれまでと同じ考え方でございます。  乗車の状況がわかる方法といたしましては、事業者の予約センター、こちらに問い合わせていただければ大体の状況はわかるということでございます。ですが、現在の平均的な乗車の状況からいたしますと満席には至ってない状況だということでございますので、万が一満席の場合もあるかもしれませんけれども、現在の状況ではそうしたことは少ないのではないかと思いますので、長距離の場合、予約ができるということで御利用いただきたいというふうに思います。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) いずれにしても、こういったことについてもきちんと説明をしていただきたいということと、それから、バスの待合所について現在計画されておるかどうかわかりませんけど、ひとつ最寄りのところできちんと寒くないとこで待っていただけるというような配慮もぜひ要望しておきたいと思います。  次、2番目の農業の振興についてということで書いておりますが、いわゆる良質米の適正価格の買い入れについてということでございます。  私も、農政同盟ではございませんけど集落協同組合長を拝命しておりまして、先般、吉田町の中で招集がされまして、いわゆるJA雲南管内で良質米の買い入れ価格が飯南町並びに奥出雲町と雲南市産米とが250円違うということで、同じ良質米でありながら250円みすみす損をしておるということでございまして、大体市内、吉田町、掛合町のいわゆる良質米地帯でこれまで約2万袋ぐらいずつ、4万袋ぐらい実質できてるんだけども、結果的に250円みすみす、地域が違う、雲南市に住んでるがゆえに250円も格差がついてるということについて、これはおかしいじゃないかということでかなり御意見をいただいたところでございますが、そもそもこのシステムについて、どういうふうなことでこういうシステムになってるのか、もう一回改めてテレビの前で皆さん方にわかるように説明をしていただきたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 米の価格についての決定システムということでございますが、JAに確認をしたところ、このシステムにつきましては全農しまねというところで、島根米の品質区分について各年産ごとに毎年JAの米の担当部局の方で御議論をしていただいて、最終的にはJAグループの最高意思決定機関であります組合長会運営委員会で審議、決定をされていると聞いておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  失礼しました。もう少し加えます。経過についてですけども、旧吉田、掛合については、平成8年度米から15年度産米まで特A地区ということで、さらにはA地区と産地区分をされておりまして、地区区分価格差が導入されたということでございます。さらに対象地区・基準につきましては、都度協議されてきておりましたけども、集積、販売の環境変化に伴いまして、県内外の関係者によりまして考え方の見直しの要望が上がってきたということでございます。  このことを受けまして、平成16年度産米での見直し、検討を重ねたところ、平成16年6月の開催の組合長会議で、地区区分の見直しと価格の決定は、出回り時期に特AⅠグループ、特AⅡグループに分けまして、卸等の産地評価を得て価格差を決定することとなったと聞いております。地区区分の価格差の見直しにあわせまして、品質向上対策として、コシヒカリ1等を3区分として品質区分が導入されて今日に至っているところでございます。  しかし、市町村合併、それからJAS法の厳格適用によりまして、これまでの地域区分を担保することが困難になったということから、品質区分と地区区分は良質米生産を行う意識において一致する点も多いことから、奥出雲、飯南を平成19年産からS産地として設定することとなったということでございます。現在そういう状況にあるということでございます。以上です。  さらにつけ加えますが、現在のこういうシステムになったのについては、平成17年産米より雲南市として一本化をされたということです。これまでは、掛合、吉田については奥出雲と飯南とあわせての良質米ということでその区分がされておりましたけども、平成17年度産米より雲南市に一本化をされたということでございますので、よろしくお願いします。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) 17年から雲南市に、合併を機にそういうふうになったということでございますけど、同じ良質米、ちょっと私もデータをいただいておりますけど、吉田、掛合については、もう18年、19年、20年、それぞれすべて良質米の比率については90%超でございますし、仁多、横田、飯南、赤名あたりと遜色のない良質米が出荷されておりますが、この状況の中で250円違うと。それに年間出荷数を掛けると約1,000万、みすみす農家の皆さん方が損失をこうむっとるというか、当然入ってもいいんです。もちろん16年までは入っておったわけですけども、たまたま雲南市になったということでそういうふうな250円下がった。1等米、2等米にかかわらず、売り渡し価格について250円、両地区と格差がついておるということのこの現実について、市長として、市民がそういう差別を米に対して受けとるということに対してどういうふうな感想を持たれているか、お伺いしたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) どういう感想を持ってるかということでございますが、全く同感で、これはおかしいというふうに思っております。さっき担当部長から説明いたしましたように、平成8年から合併前までは吉田、掛合とも、奥出雲、飯南、そこでできる米と全く同列に置かれていた。これは農家の技術、あるいはその地域が持つ特性、こういったことからそうしたおいしいお米ができているわけでありまして、それが合併によって品質区分と地区区分を一緒にすることが難しいということで、平成17年産米から吉田・掛合米が、いわゆる仁多米、頓原米が今その銘柄として出されておる、そういったところより1ランク下になり、250円差がついてるということは、本当に農家の皆様の生産意欲の衰退にもつながってきますし、また、そのことによって、農家離れあるいは不耕作地の拡大、こういったことにもつながりかねない大変な損失だと思います。したがって、JAあるいは全農に対して、こういった格差是正に対して、もとに戻してもらうように強く要望してまいりたいというふうに思います。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) けさの新聞にも来年度の作付面積が出ておりました。また雲南市が25ヘクタールも減反されるというようなことが報じられておりましたが、ぜひ、雲南市内においても良質米地帯と良質米比率が四、五十%前後というような地域もございます。私は基本的には、良質米比率が40だろうが70だろうが、残りの30%なり60%という良質米については、しかるべくきちんと良質米としての評価を受けるべきであるというふうに思っておりまして、特に地域的なことを言うなれば、今言われる掛合町、吉田町については17年度までそういうふうな良質米地域ということで格付されて、そういう恩恵といいますか、評価がされておったわけでございますので、このことについて、先ほどの市長答弁を聞いてちょっと安心しましたけど、早急にやっていただいて、年間500万に近い、10年間で5,000万も失うということで、これだけ農家収入の厳しい中で大きな違いでございますので、もう来年から特に、ことしの買い上げ分でも遡及してでも、ひとつきちんと対応していただくようなぜひ対応をお願いしておきたいというふうに思います。  次に、牛のセシウムの稲わら堆肥についての質問をさせていただきたいと思います。  この問題については、ことしの3月の議会でちょうど1年たって、セシウム入りの堆肥が6月、7月、8月ごろには発生したということのようでございますけど、1年が経過したということでちょっと質問をさせていただきました。  そういう中で、その後状況は変わらず、一応堆肥舎にあった分は袋詰めされて外へ出されて一たん堆肥舎もあいて、牛の住環境というか、30センチ40センチの牛ふんの中で抜き足差し足でやっとるような状況は一応は回避されたということで、よかったなと思っておりますが、その後、またその後の堆肥がなかなかはけないというようなことで、現状のまま、また堆肥舎の中に一部占有しておって、このままいくと冬の間にまた牛が同じように抜き足差し足、30センチも40センチもある中でストレスにまみれて育たないけんじゃないかというような意見があるわけでございますけど、この問題について先般質問したときにも、基本的にJAさんがやられるというような答弁でちょっと落胆した思いも持っておりましたが、今でもやっぱり基本的にJAさんの問題であるかどうか、一番最初に確認しておきたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) セシウム汚染堆肥につきましてですけども、これはJAの問題であるかということの御質問でございました。  汚染堆肥自体はJA雲南さんの所有物であるということは間違いないところですけども、ただ、この堆肥につきましては行政もかかわっていくということは、もちろんそのことは間違いないことでございます。現在、施設周辺を初めまして市民の皆様方にいろいろ影響を及ぼしていると、心配なさっているということがございますので、その観点からも、市もJAと協力して指導なり助言をしていくということがあっております。今後、市民の皆様方と対応を一緒にやっていきたいと思いますけども、今後も同様、即時対応ができるようにしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) 先ほどの細田議員への答弁で、市も協力して基本的に箱物を建ててそこで隔離するというような答弁があったというふうに思いますが、吉田町にあるいわゆる堆肥については400ベクレル以下で、その辺のところで新聞にも載っておりませんが、改めてちょっとここで伺っておきますが、細野大臣が言われる瓦れき処理等は、8,000ベクレル以上は国立公園の方へまいてしまえとか、それから400ベクレル以上は隔離すると、400以下はもうその辺の畑にまいても差し支えないというようないろいろな暫定基準というものが示されておりますが、改めて8,000ベクレルと400ベクレル、えらい違いがするわけですけど、その400ベクレルと、それから400ベクレル以下、以上の暫定基準値なるものの根拠というか、かくかくしかじかで400ベクレル以下は大丈夫だよとか、これ以上は危険だからこういうふうにするんだというところをちょっと説明していただきたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 改めてセシウム堆肥につきましては、全量、雲南市にあるものについては保管をしていくということでございます。現在、吉田肥育センターに579トンという肥料があるということでございまして、これは全部400ベクレル以下ということでございます。これについても同様に、もちろん今先ほど言いましたように保管をしていくということでございますので、市内でまいていくというようなことはないということを確認をしておきたいと思います。そのようにJAさんの方にも伝えてございます。  それから、8,000ベクレルと、要は400ベクレルということでございますが、ベクレルの細かい説明は今できませんけども、いわゆる8,000ベクレルについては、昨年8月30日に公布されました放射性物質汚染対処特措法に規定されています8,000ベクレルと、昨年8月1日に国から示されました肥料1キロの中に含まれますことが許容される放射性セシウムの暫定許容値である400ベクレルという単位、これについては同様のものというふうに御理解いただきたいと思います。  ちなみに、この特措法におきます8,000ベクレルの数値につきましては、この基準を超過する廃棄物につきましては、申請等に基づきまして国が責任を持って処分すると定める基準でありますので、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) ちょっとわかりませんけども、また改めて伺いますけど、いわゆる今回400ベクレル以下だけども隔離して建てるということですけど、これはだれが建ててだれが管理されるか、お願いしたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 一時保管施設につきましては、これはJA雲南の方で建てていただくということになります。ただ、その建てる場所につきましては、今のところ市有地、雲南市の土地を買っていただくという形で対応していくということでございますので、改めて建てるということについてはJAさんの方で建てていくということです。その土地につきましては雲南市の市有地を買っていただくということになりますので、よろしくお願いします。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) セシウムの半減期が30年ということになっておりますが、これを建てて30年間はどこが、今おっしゃるようにJAが点検、管理をずっとやられるという認識でよろしゅうございますか、雲南市はかかわらんということで。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) JAさんが管理されるので行政は全く知らないということではなくて、もちろん管理の直接的なことについてはJA雲南さんの方でやっていただくことになりますが、行政の方も積極的にかかわってということになります。土地については、もちろん市の所有地でございますから、一緒になって管理をするという考え方でよろしいと思います。以上です。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) このいわゆる400ベクレルについては、今言われるように国が管理するということで、新聞にも2,400万でありますとか1,800万、東電の方に請求するということのようですが、この400ベクレル以下については、農協情報によれば国も東電も補償しないということで勝手にやれということですけども、そういうふうなことでよろしいでしょうか。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 今言われるように、400ベクレル以上のものにつきましては国の方で補償対象というようなことのようでございますが、それ以下については、国の基準では施用してもよいということになっているようです。ただ、この400ベクレル以下であっても、いわゆる風評被害というものはなかなか避けて通れないということがありますので、きちっと、これは奥出雲町も同様ですけども、全部保管をして一切ほかに出さないということでございます。ですので、そういう考え方に基づいてしっかり保管をしていくということでございます。  ただ、保管の補償については次の問題として考えていかなきゃなりませんが、現在のところ、保管の補償については、東電の方は400ベクレル以上ということになっておることについては認識しております。以上です。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) 農協も経済団体でございますので、補償のないところで、なおかつきちんと管理していくし、その建物も建てないけんということになったときに、きちっとしてやっていただけるかなとちょっと心配ですけど、きちんと市の方で責任を持ってひとつやっていただくことを明言していただきたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 先ほど申し上げましたけども、補償のあるなしにかかわらず、これはきちっと最終的に処分ができるまで責任を持って対応していくということです。これはJA雲南と、それと行政とが一緒になって対応していくということを申し上げているということです。以上です。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) それから、さっき市長、細田議員の答弁の中で、撤去先への移転の考えというような発言があってちょっと気になったところですけど、この真意はどの辺にあるのかちょっと聞かせていただきたいと思います。市長じゃなくて木村部長が、市も協力してやるんだけども、このセシウム堆肥の撤去先の移転についても考えていきたいという趣旨の発言をされましたが、撤去先を考えておられるのかどうなのかという。例えばここにある分をどっかに持っていってまとめてつくるとか、ここにあるやつをこっちへ持ってきてまとめてつくるとか、そういう考えはどうですかということです。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 現在、汚染堆肥につきましては、吉田の肥育センター、それから三刀屋の肥育センター、両方に保管をしているところでございます。基本的にはその保管が、許可といいますか、了承されたところで保管をするということになると思います。それを市が持っている土地を選んで保管をするということにしておりまして、状況的には肥育センターの付近でということになろうと思いますが、これも地元の皆さん方の理解がまず第一でございますので、これをまずやって、それで理解を得られたならばその場所に保管するようになりますが、それが理解が得られないということであれば、またどこかのとこに移動するということもあり得るかもしれません。これはこれからまた農協さんと協議をして進めることになろうと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) この移動について、もうちょっとわかりませんけど、三刀屋と吉田という感覚なのか、どうなのか、この場所からここの場所へ同じ区域内かちょっとわかりませんけど、それについてもう一回確認しておきたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 汚染堆肥につきましては、どなたも引き受けましょうというところはなかなかないわけです。基本的にはこの肥育センターの付近の市有地ということをこちらとしては考えていきたいとは思っています。しかし、それでも地元としてはだめだということがあれば、またいろんな方法を考えなければならないかもしれませんが、一義的にはその堆肥を保管しております付近でということになりますし、市の土地でということを今考えております。  いずれにいたしましても、農協と市とでまた説明の場を設けまして、こういう考え方でこの場所に保管をしていきたいと、保管施設をつくりたいという御説明をしてまいります。その結果、地元の皆さん方の意見を踏まえて対応するということになりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君。 ○議員(17番 堀江 眞君) 定住対策についても、ぜひ出ない、出ていかなくてもいいような対策を強く要望して、質問を終わります。 ○議長(深田 徳夫君) 堀江眞君の質問を終わります。     ─────────────────────────────── ○議長(深田 徳夫君) ここでしばらく休憩をしまして、午後1時から再開をいたします。              午前11時39分休憩     ───────────────────────────────              午後 1時00分再開 ○議長(深田 徳夫君) 会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  16番、山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 議席番号16番議員の山﨑正幸でございます。  質問に入る前に、このたび11月18日に施行されました雲南市議会議員選挙におきまして、多くの市民の皆様より御支援をいただきまして再び市政に送り出していただきましたことに対しまして、心より厚く御礼申し上げます。  また、このたびノーベル生理学・医学賞を受けられました山中教授は、初心に返って頑張るということを報道しておりました。私もいま一度原点に返って、雲南市の発展、また議会活動に誠心誠意、努力していきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  通告に基づきまして、1項目めに産業振興について、2項目めに市長・市議選について、3項目めに公共交通について、一問一答方式で簡潔に質問を行いますので、市長を初め執行部の明快なる答弁を期待しております。  1項目めの産業振興について。  まず1点目に、畜産振興について3点伺います。  10月25日から10月29日まで、長崎県において第10回全国和牛能力共進会が「和牛維新! 地域で伸ばそう生産力 築こう豊かな食文化」をテーマに開催されました。島根県から27頭が出品され、そのうち吉田肥育センターから1頭が出品されましたが、島根県は全体として史上初めて優等賞3席以内を逃す大変厳しい結果でありました。  そこで、最初に、島根県及び雲南市にとって大変厳しい結果に終わった長崎全共を振り返っての総括と所見を伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 長崎全共に対して総括と所見をということでございますが、この長崎全共につきましては、先ほどの堀江議員のときも担当部長からお答えしたところでございますけども、総括につきましては、今後、雲南市出品対策協議会でこれから総括をされるということでございますので、それを踏まえて今後の対策が講じられなければならないというふうに思っております。  臨んでということにつきますと、雲南市も大変、生産農家の方、健闘をされまして、懸命に頑張られました。代表牛と遜色ないレベルであったものの結果的にはどうも代表を逃したということで、大変残念に思っておりますし、それからまた、しまね和牛の評価も前回と比べて落ちたということで、大変残念に思っているところでございます。  したがって、奥出雲和牛はもとよりでございますけれども、しまね和牛そのものについてのこれからのレベルアップ対策ということにつきましては、考え方をこれまでと根本的に変える必要があるというふうに思っております。わけて、しまね和牛のその主流を、源流をなします奥出雲和牛の生産地といたしましてはなおさらのことだというふうに思っております。そういった意識をしっかり持って、これから雲南市の食に対する戦略の総括、そしてまた雲南地域での総括、これらを踏まえて、県に対して言うべきは言うということでなくてはならないというふうに思っております。そうした意識を畜産振興にかかわられるすべての方々と共有して、5年後の宮城全共に臨んでいかなければならないというふうに思っております。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 先ほど市長より、総括と所見について答弁がございました。  厳しい結果を真摯に受けとめられまして、5年後の平成29年に宮城県で開催されます第11回全国和牛能力共進会における上位入賞を目指すしまね和牛及び奥出雲和牛の改良、そして失墜いたしましたブランド力の回復に向け、今後どのような取り組みを具体的に行われるか、決意を伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) このたびの10回の全共を踏まえて、今度5年後に行われます11回の宮城全共での上位入賞を目指してということでございますが、しまね和牛及び奥出雲和牛の和牛改良、それによりますブランド力の向上に向けた今後の取り組みについては、なかなか一言では申し上げにくいことですけども、きのうでしたか、13番、安井議員の問いにもお答えをしておりますとおり、県有種雄牛の活用、まずこれがあると思います。この優良雌牛の導入、保留をもとにしまして、一層の和牛改良を進めるということがあります。  改めて言いますけども、県有種雄牛の改良、そして優良雌牛の導入、保留ということです。これまで導入してきました優秀な雌牛が地区外に出ていったということが反省があります。それから、さらに繁殖基盤の拡大ということでございまして、今、肥育が思わしくないということは繁殖基盤が非常に弱いということもありますので、この強化ということです。それから、肉が生産されることによって加工、販売ということの取り組みを強化していく必要があろうと思います。こうしたことによって、奥出雲和牛の振興に必要となる対策を順次進めるということがあろうと思います。  これから、しまね和牛の振興の大きな一翼を担うということを雲南市といたしましてはしっかりやっていくということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 次の質問に移らせていただきます。  今定例会の市長所信表明で、JA雲南堆肥センターの再編について述べられました。それによりますと、しまね和牛及び奥出雲和牛のブランドを守り発展させるために、雲南1市2町よりJA雲南に肥育センターの運営の計画をするように要請したが、吉田及び仁多の肥育センター以外の運営継続は困難であるとの回答がありました。肥育センターの現状と今後の方針について伺います。
    ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 肥育センターの現状と今後の方針につきましては、13番議員、安井議員さんの質問でお答えをしたとおりでございます。  改めて申し上げますけども、雲南農業振興協議会で決定をされておりますように、畜産振興を引き続いて行っていくということが決まっておりますから、これを踏まえて、肥育、繁殖を含めまして奥出雲和牛振興対策に取り組むということを申し上げておきたいと思います。以上です。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 休みなく畜産農家の方は本当に出るにも出られない、牛がおるために自分のなかなか病気もできない、年から年じゅう休みなく本当に愛牛を育てておられます。肥育センターがそういうふうな状況ということになりますと、やっぱり畜産農家や和牛改良組合への支援が必要ではないかなと。畜産農家のかさ上げをすることが、雲南市のしまね和牛並びに奥出雲和牛の振興につながるのではないかなと思っておりますけど、今後どのような支援策を考えておられるか伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 吉田及び仁多以外の4肥育センターの今後の運営及び管理体制はどうするのかという御質問でございますけども、このことにつきましては、現在、雲南農業振興協議会で検討を引き続き行っているところでございます。あくまでも現時点での考え方でございますけども、4つの肥育センターにつきましては、今後の奥出雲和牛振興を図る上から、減少が進んでまいりますので繁殖農家及び繁殖和牛頭数の維持、拡大につながる利用を図っていくということが必要だというふうに思います。そのため、繁殖農家の皆様によります繁殖センターとしての利用ができないかという検討も進めているところでございます。さらには、今言われるように、それぞれの繁殖農家に対しての支援策も検討する必要があろうと思いますけども、これらについても総合的に検討する必要がございますので、具体的には、後日にまた説明することがあろうと思いますけども、よろしくお願いしたいと思います。  それから、管理体制につきまして、いわゆる繁殖センターにしても肥育センターにしても、JA雲南さんのかかわりは今後引き続いて必要だろうというふうに思いますので、そのことは引き続いてお願いしていくことになろうと思います。農家への皆さん方の指導面も、JAさんと一緒になって引き続いて行っていくということを申し上げておきたいと思います。以上でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 先ほど部長から答弁がありました。やはり畜産農家、また、和牛改良組合の支援が今後より求められるのではないかなと、私、個人的に思っております。また、畜産農家でも、はらみの牛を出品する、出すというふうな畜産農家もあるみたいですので、そこら辺もあわせましてしっかり対応していただきたいと思っております。  また、私も、昨年の10月ですか、京阪神にありますいかりスーパーですか、そこにも行かさせていただきました。副市長も行かれましたけども、そこでは本当に奥出雲和牛に対する信頼度が非常に高かったですけど、たった1年もたたない中でもう奈落の底というふうなことでございます。上り坂は、かなり上がるには厳しいです。下り坂は何もしなくてころころ落ちるというふうなことがありますので、このたびの第10回の長崎全共の結果を真摯に受けとめられまして、再度奥出雲和牛、また、島根和牛ここにありというふうな施策を講じていただきたいと思っているところでございます。  次に、3番目ですけども、3番目の質問は、もう15番議員、またそして17番議員の質問に対しまして答弁がございました。私はそれ以上申し上げませんけども、住民の安心・安全生活を支えるためにきっちりと土地を提供され、また、JA雲南が主体的に構造物を建てられまして、周辺住民の負託にこたえるべきと思っております。市としては、JA雲南にできる限り協力を行うというふうな15番議員への答弁がありましたが、具体的には、どうも市有地を提供すると。そのほかの支援はあるものかないものかを伺いたいと思います。また、奥出雲町及び飯南町の対応はどうなったのか、お伺いします。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 汚染堆肥の処理に関するJA雲南への支援策についてでございますけども、具体的には、申し上げておりますように、保管施設を建設していただくこと自体はJA雲南さんでやっていただくということでございます。それから土地については市の方でということでございますので、これから細かいことについての協議は進めていきますので、基本的なところ、できることを申し上げておきたいと思います。  それから、奥出雲町の関係ですけども、これについても400ベクレル以上のものについて、あるいは以下のものについて全量保管施設をつくってということでございますので、そのように処理されると聞いております。  それから、飯南町につきましては、施設をつくるということと、一部JAの所有地へすき込みを完了したというようなことも聞いておりまして、ここはこのような形で処理が進んでいるということを聞いておりますので、あわせて御報告いたしたいと思います。以上です。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 15番議員に、早期に対策を講じるということがありました。よその町も対応はできておるみたいですので、雲南市も早期に対応をしていただきたいということを期待しております。  次に、2点目ですけど、農業について7点ほどお伺いしたいと思います。  雲南市は、農業振興の観点から、国、県の制度及び事業を活用、また、市単独施策などで雲南市の農業振興の観点から、中山間地域等直接支払制度、農業基盤整備、農道の整備、ライス拠点施設整備、有害鳥獣捕獲奨励事業、産直事業への支援等に取り組まれ、一定の成果を上げておられますことに対しまして評価いたします。雲南市の8年間の農業施策の取り組みに対する所見を伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 雲南市のこれまでの8年間の農業振興に対する所見はどうかということでございますが、雲南市と言わず、中山間地域の農業はまことに厳しい状況にございまして、農産物価格の低迷、生産資材の高騰あるいは農家数の減少、高齢化等々、本当に厳しい状況がある中で、何とか農業振興を図りたいという視点から、4つの視点を置いて取り組んできたところでございます。  今いろいろ評価していただいたことをおっしゃっていただきましたが、それが4つの視点に基づいた取り組みの結果ということでもございますけども、まず第1には、生産基盤の整備ということで、具体的には、養賀原の圃場整備あるいはライスセンター、それから和牛繁殖センターあるいは鳥獣被害対策あるいは農業機械の共同化、効率化、こういったことについて取り組んでまいりました。  2つ目には、安心・安全な農産物の生産推進でございます。具体的には、売れる米づくりの推進あるいは地産地消の取り組み等を進めてまいりましたし、あわせてPRイベントあるいは商談会等に取り組んでまいったところでございます。  また、3番目、6次産業の推進ということで、スパイスプロジェクトあるいはスイーツプロジェクト、卵プロジェクト、こういったことによって特産品の生産推進に努めたところでございますし、これについての商談会等もやってまいりました。そして特に米については、海外輸出の取り組みもやってきたところでございます。  4番目が、担い手の推進。担い手の方にできるだけ行っていただくということで、特に認定農業者、この8年間で現在79名、集落営農組織が84組織、うち農業生産法人が14組織ということで、一定の担い手対策等をしてきたというふうに思っております。しかし、冒頭申し上げましたように、大変厳しい状況下でございますので、こうしたこれまでとってきた4つの視点を今後も基本的なスタンスとして維持して、さらにさまざまな具体的施策を農家の皆さん方の考えにしっかり耳を傾けて、県とも一緒になって推進していかねばならないというふうに思っております。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 先ほど市長より、過去8年間の農業施策の取り組みについてというふうなことで、1点目に生産基盤の充実と、それと2番目に安全・安心な農作物の生産、そして3番目として6次産業化、そして4番目に担い手の育成というふうな4つの視点で答弁がございました。さらに雲南らしさを生かすために、今後、では、具体的にどの分野でどういうふうな施策を取り組まれるのか、お伺いします。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 今4つの視点を申し上げましたけれども、究極のところ、そうした4つの視点を基盤とする農業推進の目指すところは何か、やはり安心・安全、新鮮な食の幸の宝庫だということだと思います。だからこそ、これまで進めてきたブランド化プロジェクトの中に4つの幸のうちの1つとして食の幸を上げておりますが、食の幸にいよいよ磨きをかけて量的確保を実現し、そして地産地消はもとよりでございますけれども、地産都商を目指していく、阪急オアシスを主とした県外戦略もやっておりますし、高速道路がこれからいよいよ来年の3月には三次まで開通するということは、広島圏域はもとよりでございますけれども、京阪神、それから四国、九州まで広がるわけでございまして、朝早くとれたものが10時には広島あるいは四国の店の店頭に並ぶという環境が整ってまいりますので、先ほどの4つの視点をしっかりと打ち出し、基本的スタンスとして、繰り返しになりますが、本当に食の宝庫からのすばらしい食材が各地に提供できる。そのことによって、こんなすばらしい食材が提供されている雲南市に行ってみようかというような動きもつながっていく、また、つなげていかなきゃいけないというふうに思っているところでございます。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 平成24年度ですので、もう間もなく三、四カ月いたしますと、尾道松江線がさっき市長の答弁でありましたように開通いたします。食の安全・安心、食の宝庫ということは私も認識はしておりますけども、それを支える方々ですね、今、畑をつくっておられる方は大概70以上の高齢者の方でございます。5年たちますと、70の方で75と、75の方は80になられる。そういう方が、果たして本当にいつまでもそういうふうなことをやっていただけるかというふうな危惧もしております。田んぼにいたしましても、年々農業から撤退される方もいらっしゃると伺っております。  それを継続的にやっていくためには、どんなことがいいかというふうなことになっておりますけども、やはり、雲南市の食はこんなすばらしいものだと市長が言われるのもわかります、確かに。でもそれを生産するためのやっぱり私は支援がかなり必要ではないかなと。少子高齢化社会に突入しておりますので、それを支える行政からの支援も必要だと思いますけども、そこら辺についての考えを再度伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 生産する側も対策はしっかりとされなければならないということでございますが、そうした地産地消、地産都商の供給を賄っている大きな組織として、1市2町で構成しております奥出雲産直振興協議会、会員が約1,000名というふうに聞いておりますけども、毎年100人ずつやめられる。高齢とか、あるいは意欲の減退とかいうことがありますが、しかし、100人ずつ逆にふえてるという状況のようでございます。ということは、100人ぐらいやめられるけども、200人ぐらいまた入られるということがあるから、そうした実態となっているというふうに言えると思います。売り上げが約7億ということでございますので、もうこれは、この規模になりますと立派な中小企業の売り上げに相当するということですので、こうした奥出雲産直振興協議会がこれからも右肩上がりで、今までも本当に右肩上がりで売り上げも伸びている状況でございますので、これがしっかり今後も続くような、そういう行政としての支援を対策としてやっていかなくてはならない。  それからまた、今おっしゃいますように、そうした産直振興協議会の方々以外の担い手ということになりますと、認定農業者、集落営農組織、これらの組織、また、それの法人化が求められておりますので、この実態につきましては、今申し上げたとおりでございますから、そうした担い手がこれからもしっかりあらわれてくるという仕掛けが必要でございます。そうしたときに、地域自主組織の存在、これが本当に大切だと思います。そうした役割を集落営農組織の実態から、できれば地域自主組織の地域づくり担当セクションなどというふうな方向に持っていくことも大いなる戦略だというふうに思っております。継続的に工夫を凝らしながら、おっしゃいますような供給側の増加、これが常に満たされてなければならない。そのためにも健康長寿、生涯現役でなくてはならない。そうしたまちづくりも、あわせて進めていく必要があるというふうに思っております。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 先ほども市長より熱い答弁がありましたけれども、やはり今からますます団塊世代が退職される時期に入ってきます。この方々が、先ほど市長言われました活力とにぎわいのあるまちづくり、これは金がなくてはできないと思います。収入をやっぱりいかにして得ていくかというふうなことが課題ではないかなと思っております。地域自主組織も3年目を迎えますので、ここら辺でいろいろな面で協議を重ねて、本当に雲南市の安全・安心な食の宝庫だと言われる施策を期待しているとこでございます。  次に、2番目に、現状の大半の農地は圃場整備が終了し20から30年経過し、暗渠排水が不十分、また、農業機械の大型化に伴い、進入路が狭くて非常に危険である、また、農家は数回に及ぶのり面の草刈りに額に汗をし、エネルギーを費やし、国土保全に努めているのが現状であります。国や県の農業政策に基づく事業が大半で、市独自の施策を推進するのは厳しいのが現実ではあります。しかし、農業基盤整備が担い手育成に必要である観点から、圃場整備及び暗渠排水事業の推進を実施し、効率的な作業効率を図るべきと思いますが、考えを伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 圃場整備及び暗渠排水事業の推進に対する考えということでございますが、圃場整備により農地の周辺整備につきましては、農作業の省力化による生産性の向上や担い手の育成、確保に欠かせない条件整備であるということは言うまでもございません。これまでも農地の利用集積による担い手育成を目指しました区画の大型化などの整備を行ってきております。今後も、地域の担い手の育成、確保の観点から、地域の要望に適切に対応し、積極的に推進をしていくことが重要であると考えております。  また、地形的な制約を受けます谷沿い、中山間地域におきましては、農地の区画が非常に小さいことであることや排水不良等の農業基盤の課題について、実情に応じたきめ細やかな簡易な基盤整備が必要であると考えております。今後は、国や県の事業を利用しましてきめ細かく対応していきたいということで、簡易な農地整備を推進をしていくという考え方を持っております。以上でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 先ほど部長から、簡易な農地の整備を行っていきたいというふうな答弁がございました。集落営農組織や担い手による農作業は、圃場が点在していて非常に時間を費やしているのが実態でございます。そうしますと、作業効率が低下し、コストも増大し、収益が上がらないのが実情ではないかなと思っております。今後の農業振興を図る課題は、担い手の育成、確保のための農地集積促進のために農地の整備の取り組みが求められると思います。農地集積を希望される方に調査を行い、中には、どうしてもやっぱり農地を集積したいというふうな希望者もいらっしゃいますので、調査を行い、実態や課題の把握に努め、効率的な農地の集積を図る考えはないか、再度伺います。  また、今、衆議院選挙の真っただ中でございます。どこの政党が政権与党になるかわかりませんけども、国へ、全国一律ではなく、地域の実態を考慮した農業政策を強く求めるべきと思いますが、考えを伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 農地の集積の関係でございますけども、これについては、説明をいたしておりますように、6年間集積をして継続していただければ、補助金といいますか、交付金を出しますよということでございますので、それを利用していただきまして、一層集積を進めていただくということが大事だというふうに思います。そういうことによって、また、耕作放棄地等の解消も進むのではないかというふうに思っております。  それから、もちろん中山間地域ですし、各施策によって6町村それぞれ基盤の整備の水準も若干違うこともあります。随分早目に整備をされたところについては、やはり少し整備がもう少し足りないというとこもありますので、そうしたところについては、細かく状況を整理、収集して、先ほど言いましたように、それぞれに適応したような整備をしていくということでございます。何十ヘクタールを一律にというようなことではない形の整備を行っていく必要があると考えておりますので、それぞれの地域によって、こういったものが必要だということの声をしっかり上げていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。以上です。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 部長の答弁にありましたように、農地を集積したいと、頑張って良質米をつくろうという方もいらっしゃいますので、再三申し上げるようでございますけども、やっぱりそういう方には、声をこっちから、行政の方から出向いてでもそういう簡易な農地の整備に努めていくべきだないかなと思っているところでございます。  次に、戸別所得補償制度は、農業経営の安定などにとって有効な制度と農家の方から伺っております。制度に対する評価と考えについて伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 戸別所得補償制度の目的については、販売価格そのものが生産費を恒常的に下回っている作物を対象に、その差額を交付することによりまして農業経営の安定と国内生産力の確保を図り、食糧自給率の向上と農業の多面的機能を維持するということになっております。この制度がスタートしまして本年度で3年ということになりますけども、23年度の交付金総額が約2億8,000万円ということになっております。この制度は、農家所得の向上と米の生産調整による転作推進においては大変有効な制度となっているところでございまして、農家の皆さん方も好意的に考えていただいております。  しかし、一方では、交付単価の設定について、その単価が連担地も中山間地域も同一ということになっておりまして、また、加入申請や交付申請、交付要件の確認事務など膨大な事務手続が雲南市の農業再生協議会、農林振興課に入っておりますけども、その組織にゆだねられているということがありまして、交付金の支払いがどうしても事業確定後であるということでございまして、支払いが若干遅くなるということがございます。  雲南市といたしましては、制度のメリット、それからデメリット等に対する農家の声と我々現場の行政の担当者の意見をしっかり国に伝えまして、よりよい制度となるよう働きかけをしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 戸別所得補償制度ですけども、先ほど2億8,000万というふうなことで、非常に農家にとりましては有利な制度でないかなと思っておりますけども、この制度のメリット、デメリットがあると思います。これらを十分に分析され、農家、また、集落営農、担い手にとりましてよりよい制度になるよう国に働きかけることを期待しております。また、農地・水保全管理支払交付金と、それとまた中山間地域直接支払制度、本当に農家にとりまして魅力のある制度でございますので、それらの存続につきましても国へ働きかけることを期待しておるとこでございます。  4番目に、雲南市の1等米比率は、平成22年産米で67%、平成23年産米は74%、平成24年産米の1等米比率は56%で、昨年に比較して18ポイント低下しております。ちなみに言いますと、コシヒカリですけど、大東町56%、加茂が18%、木次が32%、三刀屋が30%、吉田が95%、掛合が93%というふうな結果みたいでございます。11月30日現在でございます。先ほども言いました、この原因は、やはり高温障害が原因ではないかなと思っておりますけど、そこら辺に対する考えをお伺いします。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 水稲の県内産米の作柄状況につきましては、先ほど述べられておりましたけども、おおむね天候にも恵まれまして生育もよかったということでございまして、10月現在の状況では、10アール当たり予想収量は519キログラムということでございまして、作況指数は102の、やや良と見込まれているところでございます。しかし、夏場の高温障害によりまして、平たん部を中心に乳白粒によります品質低下が生じておりまして、雲南市の1等米比率は約56%と、昨年の74%に比較いたしまして18ポイント低下ということでございます。また、高齢化と兼業農家の増加によりまして、栽培適期における適切な管理が行われていない状況がございまして、こういったことが原因と考えられております。  今後、県普及部並びに農協と連携をはかりながら、特に平たん部の気象条件に適した品種への転換を検討していく必要があると考えております。あわせて、より一層の栽培管理の普及、徹底に努めるとともに、色彩選別機の利用を促しながら1等米比率の向上に努めていきたいと考えております。以上でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 次に、平野部の品質向上及び売れる米づくりを目的に、木次町の藤が丘に多額な建設費を導入され建設されましたカントリーエレベーターの利用状況についてお伺いいたします。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) カントリーエレベーターの利用状況についてということでございますが、平成22年産米から受け入れの稼働をしておりまして、計画数量は、処理量として2,500トンということでございまして、面積に換算しまして400ヘクタールでございます。24年の実績で処理量としては2,145トンということでございまして、面積343ヘクタールの稼働でございます。計画に対して85.8%という利用率となっているところでございます。農業戸数は減少しているところでございますが、利用率については年々増加をしておりまして、今後より一層の良質米生産の推進を図っていくことにより、この利用率も上がっていくものと考えております。以上でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 次、6番目ですけども、稲作作付面積や、エコファーマー認定などの栽培に規制がございます特別栽培米でありますつや姫の今後の推奨に対する考えを伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) つや姫という品種でございますが、このつや姫は、島根県において、温暖化の影響によります平たん部を中心にコシヒカリの品質低下が続いているところから、平成24年度、今年度以降、つや姫を県奨励品種に位置づけまして産地拡大を図っているところでございます。  雲南市では、平成24年に平場を中心に5.7ヘクタールの作付が実施をされておりまして、品質面では、コシヒカリに比べると多少良好ということの数値が示されているということでございます。しかし、特別栽培米であるつや姫を栽培する要件として、島根県としては、稲作作付面積が60アール以上で、かつ30アール以上のつや姫を作付できる農家であるというような条件をつけているとこがございます。また、JA雲南で示しているのは、エコファーマーの認定を受けていることが条件ということでございまして、特別栽培米で栽培を行うことができる農家ということについては、要件が定められていることから制限があるということがございます。今後、この条件に適合して、かつつや姫の作付適地である平たん地を中心に、つや姫を作付できるように推奨してまいりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 高温障害によりまして、コシヒカリの1等米比率が年々低下すると、年によりましてはもう気象条件は変わってきますけども、先ほど、作付面積やエコファーマーの認定など、非常に厳しい特別栽培米でありますつや姫ですけども、これらの条件が多少緩和することが、県が決めたことですので市でどうのこうのと言えないと思いますけども、ますます1等米比率が低下するのであれば、そこら辺の推奨も考えられるべきではないかなと思いますけども、県の方針は、この方針を今現在変える方向はないか、それとも若干でも緩和する考えか、お伺いいたします。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 現在、やっぱり過去のデータを見ますと、最初から大きく奨励するということにはなかなかならない、いわゆる種もみの確保ができないということから、徐々に浸透していくような状況ですので、今後拡大されていくものと思いますが、こちらとしては、条件緩和をしていくようにまた関係部署に訴えて、できるだけつくりやすい環境にしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 次に、農業問題について、最後に、米の仮渡金についてお伺いしたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 米の仮渡金についてでございますが、ことしのJA雲南の概算金額については、昨年の震災の影響から西日本産米の需要が高まったということによりまして、1等コシヒカリ30キログラムは7,500円となっておりまして、昨年の6,300円に比べまして1,200円高い価格設定となっているところでございます。これは、全農が定めます概算金7,100円よりもJA雲南が独自に400円を上乗せしたことによりまして、近年にない高単価の概算金になっているところでございます。仮渡金のお支払いにつきましては、銘柄ごとに等級、収量によりまして金額が変わることになっておりますけども、検査を受けて翌日には口座振り込みにより支払いが行われているという実態でございます。以上でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 16番、山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) では、先ほど17番議員の堀江議員から、雲南市の良質米の買い入れ価格、また、仮渡金ですか、が飯南町、奥出雲町と比較すると250円安いがというふうなことで、その経過とか今後の考え方について質問がございました。雲南市で言いますと、吉田町、掛合町でございますけども、私の住む久野も一つ背中合わせは奥出雲町というふうなところもございます。全体で見ますと、大東は55ですけど、久野の方は90ぐらいの1等米の比率があるというふうなところでございます。地元の方からも、これはおかしいんではないかというふうな話も伺っております。  先ほど市長も、ちょっと不公平感を感じるというふうなことの答弁がありましたけども、市長としての考えをJAに対し進言する考えはないか、お伺いいたします。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 先ほど17番、堀江議員にお答えしたとおりでございますが、品質区分と地区区分がしっかり連動できないことから、JAの組合長会で最終的に決まったということで、17年以降、そういった格好になっております。これまでの経過を踏まえて先ほど答弁しましたとおり、同じ扱いにできるようにということを強く申し上げていきたいというふうに思いますし、その際に、区分もひっくるめてというお話もございましたが、過去の経緯を十分に精査して妥当性のある要望をぶつけていきたいというふうに思っておりますので、御理解いただきますようよろしくお願いします。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) ぜひとも雲南市の首長として、公平、公正であるようにと、同じような条件でつくってやはり格差があっては良質なものをつくる意欲が低下するんではないかなと思っておりますが、そこら辺の熱い思いを要望で伝えていただきたいなと思っておりますので、期待しておるとこでございます。  続きまして、3点目に、森林バイオマスについて5点伺います。  6月から、利用しない残材の有効活用、森林整備の促進並びに里山券・地域通貨による地域商店への活性化を目的に、モデル地区として吉田町、掛合町の山林において市民参加型収集運搬システムを開始されました。間伐材の収集状況及び里山券・地域通貨の発行状況と課題について伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) バイオマス関連でございますが、11月末現在の林地残材の収集並びに里山券の発行状況につきましては、市民の皆様によります搬出作業材積数が197立方メートルとなっております。このほか、森林組合からの搬出材積が78立米となっておりまして、合計で275立米ということでございまして、林地残材として収集をしているところでございます。  今年度の市民の皆様方からの収集材積として目標を定めておりますのは、300立米ということでございます。先日開催されました登録者集会では、今月並びに年明け以降も搬出したいという声をたくさんいただいておりますので、目標は達成するものと考えております。一方、里山券の発行枚数につきましては、546枚ということになっておりまして、このうち使用された枚数につきましては、11月末現在ですけども、302枚ということで、30万ということになります。  今後の課題につきましては、材の搬出面では、登録者数をふやすことはもちろんでございますけども、チェンソーなどの機械を持たない方でも参加できるようにするとともに、より効果的な搬出を行うための技術向上に係る研修会の実施や、機械導入の促進を行って、今年度の課題も踏まえて、搬出材の検収や効率化、土場の整備など、多くの市民の方がより参加しやすいシステムにしていく必要があると考えております。また、里山券に関しましては、地域内で循環する体制を整備することによりまして利用が促進され、地域活性化のツールとなるよう、システムの検討をさらに図っていく必要があると考えております。以上でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 先ほど部長より答弁がございました。間伐材の収集現場及び、収集した材木を集める土場を産業建設常任委員会並びに会派フォーラム志民で現場の視察を実施いたしました。課題は、先ほど答弁がありましたように多岐にわたっておると思いますけども、私の一番の課題として感じたことは、谷底、また、山に横たわっている間伐材を安全に収集するための機械の導入が一番ではないかなと思っておりますので、そこら辺の考えを伺います。また、12月1日に吉田町で開催されました登録者集会で登録者からどのような意見が出されたのか、お伺いいたします。 ○議長(深田 徳夫君) 産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 今後、搬出するためにいろいろ整備する必要があることは私どもとしても承知をしておりまして、もちろん現場の作業道ももちろんですけども、機械のことです。機械は個人で持つということはなかなか難しいことになりますから、一部これを整備して、これを借りていただくということも必要ではないかと思っております。運搬、それから積み込みをするとか、あるいはトラックづけというようなものの配置箇所をふやしていくとかということも必要ではないかというふうに思っておりますので、これらも皆さん方と協議をしながら整備をしていきたいというふうに思っております。  それから、登録者集会からの意見ということでございますけども、やはり多くあったのは、利用しやすい土場、いわゆる持っていく場所、集積する場所の整備の箇所数をふやしてほしいというようなこともあっております。それから受け付けをする人がいる時間が制限をされていることから、いつでも受け入れる体制ができないかというような意見が出されております。  それから、対価の里山券の換金システムについてですけども、もう少し市民に周知をするようなことによって、だれでも換金できるシステムができないかなというような意見もあったようですが、これをことしの反省として、もう少し市内全域に広まっていけば、少し改善をするものかなというふうにも思っているところでございます。それから、チェンソー等の講習会ですけども、その回数をふやしてほしいというようなこともあっておりますので、今後ともそういった意見を取り入れて、参加される人をふやしていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) これは、このたび15日ですか、今度は掛合で登録者集会の意見交換会が行われると伺っております。先ほども利用しやすい土場とか、いつでも受け付けができないかとか、いろんな課題はあると思いますけども、来年度から本格的に事業導入がされますけども、そこら辺の課題を1つずつ解決されますことを期待しておるとこでございます。  2番目に、次に、間伐材の収集、運搬の対価として発行されます里山券・地域通貨が地域経済に及ぼした経済効果について伺います。
    ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 里山券が地域経済に及ぼした経済効果ということでございますけども、雲南市では、ことしの6月から市民参加型収集運搬システムをスタートさせたところでございます。吉田、掛合のエリアをモデル地区として、地域通貨、里山券の発行を行ったということでございます。現在、市民参加によります林地残材の収集、運搬は、目標の300立米には達していないところですけども、目標の数値になるというふうに思っております。  里山券の発行につきましては、予定の90万に対して54万6,000円ですので、これも達成することになります。今年度中には、それぞれの目標に達成することになっていますけども、こうした事業に市民の皆様が参加していただくことによって森林整備の促進を図るとともに、地域通貨、いわゆる里山券の市内循環によって商店を初めとする地域経済の活性化につながることを期待しているものでございます。  そこで、里山券、いわゆる地域通貨の利用による地域経済の効果についてでございますけども、吉田町と掛合町地区をモデル地区として来年2月末までの利用期限を設けているところでございます。この利用結果を踏まえまして、来年度以降の円滑な利用と、より一層の地域経済の活性化につなげる目的として、今年度の利用状況や成果、課題や問題点を検証して来年につなげていきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 経済効果は、来年の2月にわかるということでございます。ほぼ90万は達成するんではないかということでございますけども、やはり商店の皆様に御理解をいただきまして、里山券が次から次へとローリングして市内を循環しないと経済効果がなかなかあらわれないんではないかなと個人的に思っておりますので、商店の皆さんに御理解をいただきまして、来年から本格的に導入されますので、雲南市の経済効果が図れるように期待しておるとこでございます。  3番目に、間伐材の収集、運搬をするには課題は多いと考えていますが、最大の課題は、やはり間伐材を出す路網の整備ではないかと考えますが、推進対策について伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 路網整備ということでございますが、森林バイオマスエネルギー事業の推進に関しましては、先ほど述べました課題以外に、木質チップの供給側並びにチップを使う側、両面で課題があると考えているところでございます。  供給サイドの主な課題につきましては、議員御指摘のとおり、路網の整備を行うことが大事だということでございます。この事業の施業をできる範囲をふやしていくということが必要だというふうに思います。これによりまして、搬出間伐や主伐事業など森林整備事業のさらなる推進を行いまして施業の低コスト化を図ることで、私有林からより多くの木材が供給されるシステムをつくることが必要であるということでございます。また、搬出後の課題といたしまして、搬出材の円滑な運用に必要となるストックヤード、いわゆる土場ですね、その開設や、集積効率の向上を図るための、木をつかんで運ぶというようなグラップルですね、そういったもの、それから重さをはかるトラックスケールというようなもの、こういった林業機械を導入することによって山林からの効率的で低コストな搬出が行える体制をつくる必要があるということがあります。  一方、利用サイド、チップを使う側では、雲南市によります公共施設への計画的なチップボイラーの導入ということがございます。さらには、民間事業者、一般住宅及び農業用ハウスなど、小規模な施設へのバイオマス利用ボイラーの導入促進を検討する必要もございます。こうした用途の拡大を図る必要があるということがあります。このような課題に関する対策につきましては、熱供給事業体である合同会社グリーンパワーうんなんや関係機関などと十分な協議と連携を図りまして、着実に事業推進が図られるよう検討を深めてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 路網整備ですけども、25年度から本当にいよいよ本格化しますけども、具体的には、路網整備をどのような計画で今おられるのか、お伺いいたします。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 路網整備につきましては、毎年の路網整備ももちろん必要だと思いますが、先進地を見ますと、単独事業でそういった補助をやるというような実態も見られます。いろいろ状況を見まして導入を図っていきたいと思っていますが、通常のものに加えて、やはり少し事業をふやしていかないと、そういった条件が整わないという状況にもございますので、これから内部で検討しつつ、また、事業推進をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 積極的に推進していくということでございます。やはり道がなければ材木は出せませんので、そこら辺も十分に検討していただきたいと思います。  4番目に、森林バイオマスエネルギー事業が本格的に全市で展開されますけど、事業推進に対する考えを伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 今後の事業推進についての考え方ということでございますが、森林バイオマスエネルギー事業につきましては、市と合同会社グリーンパワーうんなんで役割分担を行いまして事業推進を図っていくこととしております。雲南市は、公共施設へのチップボイラーの導入を行うということがございます。今年度は、御承知のとおり、掛合町の波多温泉・満壽の湯へ導入を計画しておりまして、来年の3月からの稼働を予定をしているところでございます。次年度以降も、三刀屋の三刀屋健康福祉センターなど、順次計画的に導入を図っていきたいということでございます。  チップボイラーへの木質チップの原料となります林地残材等の収集、チップの製造、運搬、搬入を含めました熱供給並びに里山券の発行などにつきましては、グリーンパワーうんなんがすべての責任を持って実施をするということでございます。今後、この合同会社を中核といたしまして、市や関係機関が協議と連携を図りまして、森林バイオマスエネルギー事業がより一層進展するよう取り組みを進めていく考えでございます。以上です。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 市長にお伺いいたします。  先ほど来、部長より答弁がございましたストックヤードの開設とか林業機械などの導入、また、効率的で低コストの搬出、また、先ほどありましたように、民間事業者、一般住宅及び農業用ハウス等へのボイラーの導入促進に向け、行政の支援などの課題は山積しておると思います。反面、里山券・地域通貨の市内循環による活用により地域経済への波及効果も期待が持てます。また、雇用にもつながり、夢があり、希望の持てる森林バイオマスエネルギー事業であります。市長の強い決意を伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) この事業をやっていく総体の取り組みが、内閣府によって里山再生プロジェクト総合特区として認められました。それにつきましては、強い決意で私もこのプロジェクトの内容を内閣府の審査される先生方の前で開陳いたしましたので、その事業に恥じない、しっかりとした運用を進めていく決意でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 森林バイオマスの最後の質問ですけど、雲南市の80%を占める森林の活用について通告していましたが、13番議員に答弁があり、一定の理解はいたしました。  再質問として、先ほどの市長答弁がありましたように、たたらの里山再生総合特区を申請され、認定されました。これらを活用して、森林バイオマスエネルギー事業を中心にして、また、山地放牧などに取り組む考えはないか、市長にお伺いいたします。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 森林バイオマスエネルギー事業、これらが今後、雲南市の面積の80%を占める森林に広く対象として広がり、そしてまた、森林が今よりも本当に整備される、そして山地酪農がこれを推進するのに適した環境になってくれば、秘境、それを有効活用しようという動きが出てこなくてはなりませんし、山地放牧も大いなる手段だというふうに思っております。それができるもできないも、こうした事業を手段として森林が整備されるということが大切だというふうに思っておりますので、あわせて進めていければいいというふうに思います。 ○議長(深田 徳夫君) 16番、山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 次に、2項目めに、市長・市議選について4点通告しておりましたが、1点目の投票率の低下の原因については、7番議員に答弁がありました。また、2点目の身近な選挙の通告は、取り下げさせていただきます。  3番目に、選挙立会人の選出方法は、各総合センターごとにまちまちであります。大東町は、各交流センターに選出を依頼、加茂町は各自治会に選出を依頼、木次町及び掛合町は職務代理者職員が直接依頼する、三刀屋町及び吉田町は総合センター職員が直接依頼するという選出方法になっておりますけども、今度、雲南市に一体化になりましたので、地域自主組織等に協力を依頼する考えはないか、伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 小林総務部長。 ○総務部長(小林 健治君) 選挙におきます立会人についての御質問でございます。現状は、総合センターごとに選出をお願いをいたしておりまして、議員御指摘のとおり、それぞれ異なっているところでございます。御提案の方法も一つの方法であるというふうに思いますので、今後の参考にさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 次に、今回、市長選、市議選におきまして初めてポスターに係る選挙公営が行われ、一定の評価をしておりますが、県内の類似団体は選挙カー並びに運転者等の選挙公営も行われております。県内の類似団体と同様な選挙公営を求めますが、考えを伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 小林総務部長。 ○総務部長(小林 健治君) 選挙公営についてのお尋ねでございます。選挙公営につきましては、選挙運動用費用の高額化、これを避けるため、あるいは候補者間の平等な選挙運動機会を保障するために、選挙公営制度というものが設けられております。県内の7市では、現にポスターのほかに選挙運動用の自動車、これについても公営で行われているところでございますが、県外において、雲南市のように町村が合併をして合併と同時に市になった自治体では、公営が行われていなかったり、ポスターのみであったりというところも少なくないという状況でございます。  こうした状況を見きわめさせていただきながら、段階的な実施をとの考えから、このたび雲南市では、市長・市議会選挙で初めてポスターにかかわる選挙公営を行ったところでございます。次回につきましては、こうした状況を総合的に勘案をいたしまして判断をしていく必要があるというふうに考えます。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 先ほどの答弁でありました県内の7市は選挙カーの選挙公営もやっておられます。できるだけ前向きに検討していただきたいと思っております。  3項目めに、公共交通について3点伺います。  まず1点目に、市民バスの利用者は、対前年比4.6%減の24万6,921人、利用料収入は対前年比4.1%減の2,876万6,000円、事業費は対前年比6.5%増の1億9,976万2,000円であります。収益率にしますと、14.4%で、年々低下しております。市民バスは、児童生徒及び高齢者などの交通弱者の移動に必要な手段でありますが、課題について伺います。 ○議長(深田 徳夫君) 長谷川政策企画部長。 ○政策企画部長(長谷川和男君) 市民バスの課題でございますけれども、昨年度策定いたしました雲南市民バス再編計画におきまして課題を拾い出しているところでございます。大きくは、幹線であります吉田大東線、それと支線の各町の地域バス、この重複運行の回避あるいは役割分担、JRとの競合回避、民間運営バスとの接続連携などもございます。また、乗り継ぎ利便性の確保、交通空白地域の解消、バス料金体系の統一など多岐にわたっておりまして、今後これらについて検討していく考えでおります。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 先ほど部長から、雲南市民バス再編計画ですか、の方針がありましたけど、具体的にどのような方針に沿ってやられるのか、お伺いします。 ○議長(深田 徳夫君) 長谷川政策企画部長。 ○政策企画部長(長谷川和男君) 再編計画の主な方針でございますけれども、先ほど申し上げました課題を解消する解決に向けての取り組みということになります。大きくは、広域路線バスのシンプルでわかりやすい路線への再編、それからディマンドの導入によりまして交通空白地域の解消、それから通院、買い物の利便性の向上を図るということを主な方針というふうに見ております。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 2番目に、市民バスの利用促進と減便について通告しておりましたけど、取り下げさせていただきます。  3番目、最後に、自宅から目的地まで移動できる、先ほどディマンド交通の導入というふうな方針が述べられましたけども、それに対する取り組みが計画されているのか、状況とあわせてお伺いします。 ○議長(深田 徳夫君) 長谷川政策企画部長。 ○政策企画部長(長谷川和男君) ディマンド方式の点でございますけども、これにつきましては、現在、吉田、掛合地域で導入済みでございます。利用者の方々からは、自宅から目的地まで移動できる手段ということで、御好評をいただいているところでございます。  今後の考え方でございますけれども、先ほど申し上げました再編計画に基づきまして、バス停から自宅までの距離が遠く離れた交通空白地域、この解消を行うために、順次ディマンド方式を実証運行を経て本格導入を進めていきたいというふうに考えております。今年度につきましては、現在、大東町と三刀屋町で実証運行を計画しております。来年の2月から実証運行を始めたいというふうに思っております。大東地区では、海潮地区、三刀屋町では鍋山地区、地域自主組織の皆様に御協力をいただきながら実証運行に向けて進めているところでございます。来年度以降も、再編計画でディマンド運行の導入予定地域、木次の南部あるいは海潮、鍋山以外の大東町、三刀屋町のエリアなど、順次協議を進めて導入に向けて進めたいというふうに思っています。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 最後に、市長にお伺いいたします。  私が暮らすところは山間部でございまして、非常に谷が深いところでございます。地域の高齢者の皆様より、市民バスを利用したいけど、バス停まで出るのが非常に遠くて利用がしにくいという意見を伺っております。出るときは下り坂で、加えて、出ると楽だけど、帰るようになったら、今度は上り坂で、本当に帰るまで息が切れるかなと思うようになった世間話も聞かせていただきました。  先ほど部長より答弁がございましたけども、ディマンドバス導入には課題は多々あると思いますが、市長のこのたびの施政方針の3つの課題の中の一番先に、安全・安心なまちづくりを掲げておられます。そして福祉の向上の観点から、市長の一歩一歩着実な歩みを進めましょうというようなチラシもありますけども、福祉の向上から速やかな対策が必要と考えますが、最後に、市長の所見を伺って、質問を終わります。 ○議長(深田 徳夫君) 速水市長。 ○市長(速水 雄一君) 山﨑議員から御出身の地域のディマンドバスの導入の考えはということでございますが、さっき部長の方からありましたように、大東では海潮地区をということでございますけれども、そのほかの地域におきましても、それが地域にとって望ましいということであれば、実施していかなければならないというふうに思っております。つきましては、地域の、あるいは地域自主組織と十分な協議をして、しかるべき準備を整えて実施に入らなければならない。また、しっかりと相談をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(深田 徳夫君) 山﨑正幸君。 ○議員(16番 山﨑 正幸君) 以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(深田 徳夫君) 16番、山﨑正幸君の質問を終わります。     ─────────────────────────────── ○議長(深田 徳夫君) ここで暫時休憩いたします。               午後2時21分休憩     ───────────────────────────────               午後2時35分再開 ○議長(深田 徳夫君) 会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行います。  12番、土江良治君。 ○議員(12番 土江 良治君) 私も最初に当たりまして、皆様方のおかげさまで、ここへ登壇できるようにさせていただきました。向こう4年間、いろいろ迷惑をかけますが、よろしくお願いいたします。  さて、質問に入る前に、ちょっと余談を申し上げさせていただきます。  私は、9月議会の一般質問で「ローマ法王に米を食べさせた男」というので、石川県の羽咋市の高野誠鮮さんのお話をしたことがございますけれども、これを機に産業振興部より視察に行かれたというようなことでございますが、おとといの晩、テレビの番組で、「鶴瓶の家族に乾杯」というのを見させていただきました。しかる仕掛け人の高野氏が登場されまして、産直市場におられまして、本人と鶴瓶が落ち合うという場面が出たところでございます。本人は至って気さくな人と見受けられまして、あの頭の中には、ふつふつとわいてくる奇策製造機が入っているかいなというような感じがして見せていただきました。視察でどうも産業振興部の方で何人か行かれたようですけれども、何を学ばれたかわかりませんけれども、雲南市の産業振興のぜひとも立派な仕掛け人となっていただきますように切にお願いしたいなと思っております。  それでは、一般質問に入らせていただきます。  9月議会でございました、ことし3月末のいわゆる限界集落でございますけれども、大東町4、加茂町2、木次町10、三刀屋町3、吉田町1、掛合町9の合計33カ所が雲南の限界集落だということをおっしゃいました。今後、行政としては、ここに至る過程を調べ、人口減少社会における集落維持の方策が求められてまいるところでございます。ここで生まれた、ここに嫁いだの境遇は、転居しない限りその境遇を投げることはできません。置かれたところこそが今の居住場所なのであります。高齢化時代の進展で五月雨式に住民が減り、限界集落に転落するケースばかりであります。今、雲南市は、護送船団よろしく地域を担う人材の確保やU・Iターンの移住の推進など、活気を取り戻すべく努力が図られていることは承知しておりますが、おのおのの集落でも無住化となるであろう家を抱え込んでの農用地、山林のほか、道路などのインフラの維持管理などに精いっぱい努力がなされております。  そこで伺います。江津市では、空き家が多くて困るという地域課題を、空き家が多いから地域資源として活用しようというふうに発想の転換をして事業に取り組んでおられるように聞いております。この23年度の市内全域の空き家調査結果から何を感じられましたでしょうか、伺います。  次に、この調査結果から、定住推進員3名のほか、今は地域自主組織に呼びかけ、空き家情報の収集などを担う定住協力員を配置、推進されておりますが、さらなる改善策を考えられましたか、あればそれを伺いたいと思います。  次に伺います。この調査で、伝統的建造物や保存すべき古民家に値する物件はありましたか、ありませんか、あれば教えていただきたいと思います。と申しますのは、それら古民家を市固有の資産と位置づけ、移住希望者へのあっせんはもとより、都市住民との交流拠点、高齢者のグループホームなどに活用はできないかと思うからであります。それから福祉のほか観光、農林業に活用できれば、にぎわいが取り戻せ、空き家発生のブレーキ役の一つとしたいからであります。  次に伺います。この調査の定住目的を調査され、定住可能な物件は40戸程度と聞いておりますが、滞在型も空き家解消策の一環であろうかと思います。滞在型の空き家希望はありますか、ありませんか、現状をお知らせください。また、空き家近辺の耕作放棄地を整備提供し、農地の有効利用につなげている例がありますか。つまり滞在型農園の支援であります。県境飯南町の志都の里クラインガルデンを想像していただければわかると思います。空き家で滞在しながら山里の魅力を知ってもらうことができ、定住につながるとの思いからであります。この考え方について所見を伺います。  最後に、外部への移住促進の働きかけにどのような手だてがなされていますか。例えば移住者向けのガイドブックを作成し、首都圏で開催されるいろいろな催しの際に手渡しするとか、あるいはふるさと納税者に送付し移住者の呼び込みにつなげるとか、外部への情報発信の方法を伺います。  きょうは一括方式でございますので、続けさせていただきます。  次に、神話博しまねの成果と課題でございます。  市長は、所信表明で、この期間中、雲南市主要観光施設への入り込み客数は前年比で増加傾向にあり、また、ヤマタノオロチ伝承バスツアーにおいても多くの参加があり、今後この成果を生かしていく必要があるとされました。  そこで伺いたいと思います。入り込み客数の当初想定と現実はどうでしたでしょうか。また、わかれば、経済波及効果はいかほどであったでしょうか。  次に、神々の国しまね実行委員会は、県内に点在する神話ゆかりの地に足を伸ばしてもらうシナリオを書いたが、特設会場の熱意とは裏腹に客の拡散はいま一つと、シナリオどおりにいかなかったと言っております。  そこで伺います。雲南市の魅力発信や観光振興での連携と課題として浮き彫りになったものは何か、どのように今後成果を出していくのかを伺います。  次に、催し物を通じて国道54号への交通量減少対策にヒントとなったものはありますか、あればお答え願います。  次に、観光ガイドの果たした役割について伺います。  雲南市は、観光ガイド増員に向け養成講座を開設され、神話伝承地を中心に歴史を学ぶほか、観光客のもてなし方など、万全を期してこられました。十分にフル活動されたと考えられますが、ガイドが果たした役割についてお聞きいたします。  次に、この催しを契機に、神話物語観光を一過性にしないための方策はどのようなことが考えられるか、伺います。  次に、尾道松江線開通後の国道54号線対策についてでございます。  中国横断自動車道尾道松江線の開通で国道54号の交通量が減り、地域経済への影響が懸念されております。そのようなことから、先般、21番議員の方からもこの関係についてお話がございましたので、ここであんまり申し上げませんけれども、21番議員が言われましたように、いわゆる広島側は準備着々というふうな感じがしておりますが、雲南市は、動かざること山のごとしという表現を使っておりますけども、一向に道案内の道しるべというようなものが姿が見えないわけでございまして、私は、どうかひとつやっていただけないか、早急にやっていただきたいというふうに思っております。  それで、過去2回ほど申し上げました永井隆記念館の案内看板もいまだ姿を見せておりません。話によりますと、何かすぐやるような副市長の言葉のように記憶をしておりますけれども、これも動かざること山のごとしのように感じております。  私は、ささやかな集客対策の一環として提案してみたいことがございます。  和歌山県から、和歌山県東牟婁郡北山村では、早春に悩ます花粉症に苦しむ人たちの間で人気の果物があります。この和歌山県東牟婁郡北山村というのは、三重県と奈良県に周囲が囲まれておりまして、和歌山県から離れた飛び地でございます。まさに山の中でございます。行ったことはございませんけども、日本地図で眺めたわけでございますけれども、非常に険しいところのようでございます。たった人口が500人弱のところでございます。それを頭に描いて聞いていただきたいと思います。  その果物というのは、ユズの一種のかんきつ類のジャバラというものでございまして、11月から12月に収穫がされる直径七、八センチの果物です。刺激のある香りと苦みが特徴で、ユズと同じように酢やポン酢など果汁を利用するものであります。この果汁が花粉症に大変効果がある上、果皮もふろに入れたら、これも好評だったと新聞が伝えておりました。
     それは、これでございますけれども、大阪でジャバラ、村おこしの薬、花粉症に人気ということでございますけれども、この村は、これで平成11年にインターネットで通信販売を始めたところ、それに火がついて、12年度では2,600万円だった売り上げが、13年では5,000万円、平成14年には1億円、それから平成22年には、ついに2億1,700万という売り上げをしたところでございます。たった500人弱の村で1億7,000万も上がったわけで、それは何かというと、岐阜大学院医学部系の研究者が、いわゆる花粉症に非常にいいというお墨つきを与えたわけでございます。それで、ふろにははいだ皮をつける、それから汁は飲むんですね。  ちょうどこの間の山陰中央で、島根県が日本の美肌でナンバーワンだということが載っておりましたが、非常にいいことだなと思っておるんですけれども、島根県に温泉場は90ほどあるようですけれども、そのうち10カ所が雲南市に点在しておりまして、これは今さら言うまでもないということでございますけども、私は、そういうことから、今から1月から2月、3月、花粉症が大変ふえます。それで、このジャバラというのは、たまたま自生しとったかんきつ類でございまして、分けてくれるかどうかはわかりませんけれども、そこから苗を取り寄せてこれをつくっていくと、広島方面とかよそからも、雲南市に行くと花粉症によくきく果汁と温泉があるということになれば、1年を通じた、一過性かもしれませんけれども、少なくとも温泉は毎日お客さんがあばかんようにならへんかなと思っております。したがいまして、そういうことをして今の浴場を大いに利用した活性化をしたらということでございます。  今おろち湯ったり館では、ユズ湯、ヨモギ湯、ショウブ湯、カキの葉湯というのがございますけれども、そこへジャバラ湯を加えて、ぜひともそのようなことで、54号を花粉症の患者の方がどんどんこっちに入ってくるようにしたらどうだろうかなということが言いたくて今言っておるわけでございます。非常に泥縄式的な提案でございますけれども、しかし、今、最初に申し上げました高野誠鮮さんじゃないが、思いつきというものは、どうせつまらんわということでは前へ進みません。やってみらやという精神で私はこういうこともぜひとも提案いたしますので、取り組んでもらったらどうかなというふうに思っております。  それで、ここの北山村は、そのような山の中で畑が少ないようでございますので、どんどん売れるということで、どんどん栽培地をふやすということがどうもできんような自治体のようでございます。これが一つはこっちにとってはいいことだなという点でございますけれども、ぜひともこれも一つ、国道54号線の対策の一助にもなればと思って御提案申し上げます。  それから、4番目でございますけど、ふるさと納税について。  平成20年度、ふるさと納税制度がスタートしましてから5年近くになりました。初年度は山陰両県で断トツの2,276万5,000円であり、県内8市の中で1位でありました。以降、平成21年度も1位の2,583万2,000円、平成22年度は、すとんと額を落として2位の628万5,000円、平成23年度は少し回復して3位の1,070万5,000円、平成24年度の上半期はわかりませんが、この4年間、雲南市は8市の中で1位から3位をキープしております。この4年間のトータル納税額は6,558万7,000円、8市のトータルの26.9%を占めております。  ちょっと図表にしてみましたので、これが8市のうち、ふるさと納税の3市でございます。出雲市が一番よけいでございまして、7,591万4,000円、それから雲南市は6,558万7,000円、それから3位の浜田市が3,160万8,000円ということになっております。これは今見てわかるとおりで、問題は赤でございます。ここは特産品をつけております。納税していただくと、お土産をつけて出いとる。この2つは、当初からお土産なしです。つまりこれはぬれ手でアワでだあっとというような感じです。いわゆる寄附というのは、経費をかけとったら寄附の意味がないわけです。だけん当然最小の経費で最大の効果というのは、まさに雲南市と安来市だと思っております。  これを見てもらえばわかりますが、そこで私が気がついたのは、せっかく文章ちょっと読まあと思っておりまして、説明させていただきますが、もし仮にここへ特典をつけておったら、わあっとこの辺まで来る、特典つけてここまでですね。それで寄附もらえるわけですけども、こういうことは前に置いてお聞き願いたいと思いますけれども、それで私は、言いたいのは、せっかくこのたび商品券の発行による市内の消費需要喚起だということで、1億円規模の商品券の発行事業が提案されました。これ、いわゆる、もう一回言いますけれども、市内消費の需要喚起であります。それで私は、本当ならここへ特典をつけるのも需要喚起だなと思ったです。この間もちょっと言ったですけれども、これがこれまで伸びるならば、そう捨て銭じゃないと思います。それで、いま少し考えていただきたいと思っております。  先ほど言いましたように、寄附集めには経費をかけずがかぎとなります。納税相当額の品物を送ったりしたら、ふるさと納税本来の目的である財政支援じゃなくなってしまうからでありまして、その辺を今は言いませんが、何割かの特典作戦を行うと、雲南市はあのように小口件数の積み上げで納税額がふえるとともに、地元産品の消費貢献につながるかと思っております。通告をしておりませんでしたが、市外在住の職員のふるさと納税の実態もわかれば教えていただきたいと思います。  もう一回言いますけれども、ここの人数が3,709名、4年間の累計ですので。それから雲南市が254名。結局ここは6,558万7,000円でみんなゼロがならんでおりますけど、ここはもうはしたがついてます、両方はしたがついとるということは、小口の人が多いかなと思って、雲南市はたったこれだけで、254人ぐらいのことで6,500万も稼いだということでございますので、大口が多いなということが素人なりに考えられますけれども、ぜひともこういうことを頭に置きまして、雲南市も今、不景気で物が売れないときでございますので、プレミアム商品券と同じように特典をつけて、雲南市内でいろいろできます産品の消費拡大につなげていっていただきたいなという思いから、この問題を提起させていただきます。  以上、質問は終わります。 ○議長(深田 徳夫君) 長谷川政策企画部長。 ○政策企画部長(長谷川和男君) 私の方から、1点目の限界集落対策について、それから先ほどの4番目のふるさと納税についてお答えをさせていただきます。  まず、限界集落の対策についてでございますけれども、昨年の空き家調査結果から何を感じ、今後さらなる対策はあるかという御質問でございます。昨年度の空き家調査では、空き家が市内全域で871件ございました。雲南市の総世帯数は約1万3,800戸でございますので、空き家率がおよそ6.3%ということになります。ちょっと数字が古いですけれども、平成20年の総務省によります全国の調査では、空き家率が13.1%でございました。ですので、全国数値に比較して半分以下の空き家の発生率であったというのが印象でございます。  調査の結果におきましては、最終的に85件の空き家を空き家バンクに登録いただきました。また、これ以外に施設入所あるいは亡くなられて間がないなどの理由で意向確認を控えた物件が80件ほどございました。空き家は、管理されない期間が長くなるほど傷みが進むため、所有者の心情にも配慮しながら継続的に状況確認しながら再調査することにしております。議員おっしゃったとおり、空き家を地域資源として活用していく考え方をとっております。  今後も空き家の増加が見込まれる中で、きめ細やかに情報収集する必要がございまして、現在3名の定住推進員を政策企画部に配置しておりますけれども、それに加えて、本年度から新たに地域自主組織単位に定住協力員を設置していただきました。この定住協力員につきましては、市内29交流センターのうち24で配置をしていただいております。この方たちとの連携を深めながら、空き家情報の収集、また、活用を進めてまいりたいと考えているとこでございます。  次に、空き家調査で伝統的建造物や古民家に値する物件はあったのかという御質問でございます。今回の調査では、特筆すべきような伝統的建造物はございませんでした。また、古民家につきましては、築後、相当程度経過した物件調査も行っておりますけれども、そのほとんどが改修をしないと活用できない物件であったために、空き家バンク登録には至っておりません。  続きまして、3番目ですけれども、滞在型空き家希望はあったか、なかったかという御質問でございます。議員御指摘の滞在型空き家希望とは、1年のうち半年から1年程度の期間、雲南市に滞在して、その上で、移住定住を検討するための希望があるかないかという御質問だととらえた上でお答えいたしますけれども、そうした中・長期の滞在希望については、まだ受けてはいないところでございます。ただ、1週間程度の滞在希望というのはございます。これにつきましては、市内で営業される民間施設を活用して、また、観光事業者とも連携しながら受け入れを行っているところでございます。  続きまして、空き家近くの耕作放棄地を整備して一緒に提供することによって、耕作放棄地解消や有効活用につなげられないかと、滞在型農業という御質問でございます。近年、農ある暮らしを求める傾向がふえております。本市においても、家庭菜園程度の農地を求める相談が増加しております。また、空き家所有者からも、農地も含めて一括で処分したいという相談を受けるケースも出てきております。  こうした実態を踏まえまして、農業委員会と協議を重ねた結果、あらかじめ登録された空き家に付随する農地について、現に遊休農地であって今後耕作放棄地になることが見込まれ、かつ農業委員会及び市が認めるものに限り、10アール未満、最低は1アール以上ということですけれども、10アール未満でも取得が可能となったところでございます。これにつきましては、11月20日の農業委員会総会で可決いただき、同日告示されているところでございます。この農地取得下限面積の緩和措置、これは全国初の取り組みでございまして、今後この制度を積極的に情報発信しながら、定住促進、また、耕作放棄地の解消につなげてまいりたいというふうに考えております。  それから、限界集落の関係の最後の御質問ですけれども、ガイドブックを作成して働きかけをしてはということでございます。定住施策展開上、情報発信は本当に大事な取り組みの一つでございます。雲南市では、現在、定住支援情報サイト「ほっこり雲南」を開設し、子育て世代をターゲットに情報発信を行っているほか、議員御指摘の移住支援ガイドブックについても、今現在まさに作業を進めているところでございます。  移住先として興味を持ってもらうためには、その土地での暮らしをイメージできる情報を提供することが大変重要であることから、市のさまざまな支援策はもとより、四季を通じた美しい風景あるいは先輩Iターン者の暮らしぶり、郷土料理などの情報を盛り込んだ、雲南市に住みたいと思っていただけるようなガイドブックを作成していきたいと考えております。  続きまして、ふるさと納税について、特典という考えはどうかということでございますが、これまでも同様の御質問があるたびに申し上げてきております、寄附という本来の趣旨からも、特産品を前面に押し出して取り組みを推進していくことは、本市としては考えてきていないところでございます。引き続き、多くの方に御寄附いただけるように検討していきたいと思っております。  なお、毎年度、寄附状況を取りまとめた寄附報告書を当該年度の寄附者、寄附をいただいた皆様に送付させていただいておりますけれども、その際に、わずかではございますが、雲南市を思い起こしていただける品をお礼としてお送りさせていただいてるところではございます。引き続き多くの皆様に雲南市を応援していただけるように、今後とも魅力的なまちづくりに取り組んでいくとともに、効果的なPR活動を行っていきたいというふうに思っております。  それから、あわせて御質問がありました、市外在住職員のふるさと納税の状況でございますけれども、平成20年度からふるさと納税を行っておりまして、今年度上半期までのところで11人から54万円の寄附があっているところでございます。私からは以上でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 木村産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 私の方からは、神話博しまねの成果と課題についてということでございますが、まず1番目の雲南市への入り込み客数の想定と現実はどうであったかということでございますけれども、ことしの7月21日から11月の11日の114日間、主会場を出雲大社周辺としまして、特設会場を県立古代出雲歴史博物館前に設けまして開催された神話博しまねは、目標とします40万人を大きく上回り、約8割増となります約73万人の来場者を記録したところでございます。  この期間中、雲南市からは、「しまね魅力発信ステージ」へ神楽、それから和太鼓、コーラス等の皆様、関係団体16団体に出演をいただきました。さらには、県内各市町村がブースを設けます市町村デーでは、10月21日と22日の2日間、物産販売、観光PRを行いまして雲南市を発信してきたところでございます。島根県観光振興課が行った来場者アンケートでございますが、この結果によりますと、県外からの来場者が約6割ということでございまして、そのうち約4割の方が宿泊を伴うお客様であったということでございます。また、出雲大社周辺からほかのエリアに足を伸ばす人は4割以上であり、そのうちの6割が松江方面、そして2割が石見方面という結果でございます。  特設会場に対する満足度につきましては、満足、それから普通を合わせますと、9割以上の高い数値を示しているということがございます。出雲大社門前の神門通りを歩く方の人数も、秋に向けまして大幅に増加をいたしまして、多いときには約1万7,000人を記録したということでございます。一方で、新聞報道によりますと、主会場で神話に興味を持ってもらい、県内に点在する神話ゆかりの地に足を伸ばしてもらうとの実行委員会の思いということから少し遠く、他の地域への波及効果はいま一つであったのではないかと言われているところでございます。  そこで、御質問の雲南市への状況でございますけども、入り込み客数について、当初の想定値については設定をしていなかったということでございますが、神話関連で申しますと、特に須我神社の入り込み客数が、調査の集計でございますけども、9月末現在では昨年と比較いたしまして2割程度増加をしたということがございます。神社の関係者からお聞きしている内容では、県外からの参拝者が大変多いということを聞いております。  また、ヤマタノオロチ伝承バスツアーにつきましても、426名の方に御参加いただきまして、そのうち県外から182名でございまして、全体の43%を占めているということがございます。アンケート調査のデータから乗車場所を調べてみますと、JR宍道駅からの乗車が非常に多くて、宿泊を伴った参加者ではないかと考えられ、神話博しまねの関連もあるというところでございます。さらに、関連します地域イベントとしまして、4月に三刀屋文化体育館アスパルで行いました「出雲神楽と食のフェスタ」には、約9,000人余りの方に御来場をいただいたということがございます。  次に、雲南市の魅力発信や観光振興での連携等、課題として浮き彫りになったものは何かということでございましたけども、神話博しまねのコンセプト、コンセプトというのは、基本的な考え方、概念ということでございますが、県内周遊を促す玄関口、プラットホームとして、神話への興味を深めていただく県内に点在します神話ゆかりの地に足を伸ばしていただくということでありまして、「神々の国しまね~古事記1300年~」のメーンイベントでございました。  「神々の国しまね」プロジェクト事業につきましては、ヤマタノオロチ伝承地が数多く残る雲南市にとりまして、観光客誘致や神話のふるさとを知ってもらう絶好の機会であったということでございます。特に神話博しまね特設会場の神話映像館では、ヤマタノオロチ退治をテーマとした映像が上演をされまして、多くの方々の目に触れたところでございます。ヤマタノオロチ伝承バスツアーの実施状況を見ても、神話をテーマとした雲南市の魅力の発信が進みつつあると実感をいたしているところでございます。  また、神話博しまねのコンセプトが、神話への興味を深め、県内に点在する神話ゆかりの地に足を伸ばしてもらうことということでございますけども、雲南市が掲げます基本理念「生命と神話が息づく新しい日本のふるさとづくり」と合致するものでございまして、雲南市といたしましても、神話ゆかりの地の情報発信を今にも増して取り組んでいく考えでございます。あわせまして、関係団体、これについては、島根県や観光連盟、広域連合との連携をさらに密にしまして取り組みを進めてまいりたいということでございます。  次に、3番目の国道54号への取り込みに参考になったものはあったかということでございますけども、神話博しまねは、神話をテーマに据えての大型イベントでございまして、出雲神話に興味を持たれた方は多かったのではないかと推察をいたしております。  御質問の国道54号への取り込みでございますけども、雲南市内への取り込みを置きかえてみますと、これまでもお答えしておりますけども、ヤマタノオロチ伝承バスツアー等による県外からの入り込み客数の増加にあらわれていますように、神話をテーマとした取り組みは参考になったところであります。雲南市といたしましても、神話に基づく情報発信をさらに強化をしていく考えでございます。  4番目の観光ガイドの果たした役割についてのお尋ねでございますけども、現在27名の方に観光ガイド登録をしていただいているとこでございます。ヤマタノオロチ伝承バスツアーにおいては、ガイドの皆様に伝承地の案内役をお願いしておりまして、非常に好評をいただいているところでございます。神話博しまねにおいても、おもてなしということが大事にされたところでございまして、雲南市を訪れていただいた方々へ観光ガイドが果たす役割は大きいと考えるところでございます。  続いて、4番目の、この催しを一過性にしないための方策はどのようなことが考えられるかというお尋ねでございますけども、「神々の国しまね~古事記1300年~」のプロジェクト事業につきましては、平成25年度までとされているところでございます。その最終年となります来年5月には、出雲大社の大遷宮が行われることとなっております。今後このプロジェクト事業の継続的な取り組みを行うために、神話博しまねやパワースポットブームで神話に興味を持たれた方々に改めて雲南市へ訪れていただく取り組みや、広域的な連携を図ることが必要だと考えているところでございます。  特にヤマタノオロチ伝承バスツアーの内容を見直すことによりまして、さらなる誘客に結びつくよう取り組みを進めてまいります。また、おもてなしの内容をさらに磨くための観光ガイド内容をスキルアップすることや、古事記、出雲風土記のさらなる活用、また、神話に結びつく神楽による誘客により、「神々の国しまね」プロジェクト事業が一過性に終わらないよう観光振興を進めていく考えでございます。  続きまして、3番目の国道54号への集客対策ということで、1番目の国道54号利用促進対策のその後の取り組みについてということでございますけども、これまで高速道路の活用と沿線対策につきましては、一体的に取り組んできているところでございます。  現在の取り組みにつきましては、国土交通省、島根県、関係自治体の行政機関や道の駅、観光施設等が参加します尾道松江線沿線地域活性化検討会議あるいは尾道松江線・国道54号等沿線連絡会議等において、高速道路の活用はもとより、沿線対策について検討がなされているところでございます。特に沿線の広域連携、地域活性化、それから観光施設への誘導策等を検討し、道の駅の利用促進、活用を図ることを目的に、パンフレットの作成、統一的な観光看板の設置、各施設の広域連携、観光情報の広域的な発信等によります誘客への取り組みを進めようとしているところでございます。雲南市が発足以来進めてまいりましたまちづくりを引き続き取り組みまして、一体となった地域の活性化が図れるよう努めてまいります。  それから、和歌山県の東牟婁郡の北山村のジャバラの栽培についてということでございますけども、議員御提案のジャバラにつきましては、和歌山県の北山村だけで自生していた自然雑種のかんきつ類ということでございます。特に独特の香りと苦みが特徴的なユズやスダチの仲間であるということでございます。昭和54年に新種として品種登録がなされまして、以降、北山村の特産品として今説明ありましたように生産が行われてきたもののようでございまして、なお、平成3年には品種登録の有効期限が終了したということでございまして、現在、愛媛県や他県でも栽培が進められているということがございます。  このジャバラが花粉症に効果があることが取り上げられるようになったのは、平成13年ごろからということでございまして、インターネットや口コミ、マスコミの報道、さらには、平成15年の和歌山県工業技術センターによりますジャバラの脱顆粒抑制作用の発表によるところが大きいと聞いております。特にアレルギー症状を抑える効用があるとのことでございます。  雲南市においてもジャバラを栽培し、食品加工はもとより、温泉における活用はどうかということでございますが、花粉症の治癒については、すべての方に有効かどうか不明な点もあるということもございます。また、積極的に栽培を行うかどうかにつきましても、受け地整備等、現時点では市内全域でということではなくて、部分的な取り組みも必要ではないかと思っておりますので、全市的な取り組みを一度にということは、なかなかできないのかなということでございます。ただ、雲南市の入り込み客数増を目指す取り組みということになりますと、御提案にありますように、特徴ある温泉情報の発信に向けまして取り組みを検討していきたいと考えております。また、貴重な情報をいただいたことに対して、厚くお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(深田 徳夫君) 土江良治君。 ○議員(12番 土江 良治君) 1番目の限界集落の関係でございますけれども、地域資源という考え方で調査していくということで、非常に喜んでおります。いずれにいたしましても、今の農業委員会の10アールという農地法の改正がございまして、それを応用して耕作放棄地の解消に広げていただくといいなと思っております。  それから、2番目でございますけれども、2番目の神話博しまねの成果と課題ということでございますが、私は、ああしてバスガイドで活躍されておる方もどうしてもお年寄りになると、やっぱりどんどん後継者をつくっていかねばいけないということ、それから今の子供たちに正確に伝えていく義務がありますので、ことしぐらい1300年の本が発刊された年はないだろうと思います。店の店頭に何種類もの本が山積みされております。金がないところで申しわけないですが、少なくともあの関連本は全部雲南市が1冊ずついっそ買い占めて、やっぱり図書コーナーというものを、雲南市に行けば1300年に関する書籍が全部あるんだということになれば、またそれを子供が見たり、それから余り興味なかった大人になった人が見たりして、この1300年を継続していかないけんという意味で、本代なんてそんな高いものではありません。100冊買って、5,000円で50万ですから大してかかりませんので、ぜひともそのようなことをしていただいて、後々、雲南市で神話がつながっていくといいがなと思っておるところでございます。  それから、3番目の国道54号線の関係でございましたけれども、きのう21番議員の説明で、今も部長の方から述べられましたけど、一定の理解を得ておりまして、私の当初考えていたストーリーとは違ったところからばっと入ってきた関係で、ちょっととっぴな印象を受けられたかもしれませんけれども、ぜひともやっぱりいいということであれば、ふろに入れたり、それから飲んでいただいて、とにかく雲南に行けば花粉症が治ると、きくかどうかわからないということも言われましたけれども、念力のようなもので、飲んでみると、やっぱりあのおかげだわということになるもんですわ。ぜひともこれをお願いしたいなと思っております。  それから、4番目のふるさと納税でございますけれども、本市ではやらないことにしておりますという、これはちょっとやっぱり理由にはならんと思う。なぜやらないかということを説明していただかないといけないと思います。  それがなぜかというと、今、15年先には31億も減ってきて、毎年、毎年財源不足で予算が立てられんような時代に向かっておるのに、のどから手が出るほど金が欲しいのに、武士は食わねど高ようじというような姿勢で私はやられるのは、いかがなものかなという感じがしております。ぜひとも皆さんの地元産品の消費拡大にも多少なりとも貢献していただくといいがなと思っております。  それからもう1点、雲南市の市外在住職員は11人ということでしたようですが、54万円。何人おられて11人なのかも教えていただきたいと思います。ぜひとも、やっぱり心からふるさとを純真な気持ちで愛するという気持ちに職員さんになっていただかないと困るなと思っております。外へばっかりけしかけるよりも、中からやんわりと職員に出ていただくといいがなというようなことでございます。  それから、雲南市の寄附金の中で、雲南市と全く関係のない人が雲南市にほれ込んで寄附されたのが何割ぐらいあるか、わかれば教えてもらいたいなと思っております。  それからもう1点、神話博の関係でございましたけれども、バスツアーは県外の方が何割とかという御説明がございましたが、その中に、全く雲南市に関係のない人が何人おったか、これは非常に大事なデータになります、わかれば、それも教えていただきたいと思います。 ○議長(深田 徳夫君) ちょっと質問が前後したと思いますけれども、順次。  産業振興部長。 ○産業振興部長(木村 守登君) 観光ガイドの養成ということは、言われるように、今現在の中でやっぱり若いということではないわけですので、引き続き養成を行っていく必要はあるということでございます。それから子供たちに、ちゃんとこちらの神話のものを伝えるということは大事だと思います。そうした中で、ガイドとしてまた活躍いただくという方も出てくるのではないかというふうに思っております。  それから、ことしぐらい関係図書が出されたことはないということもございました。確かにたくさんあるわけですけども、雲南市の方にそういった関係図書をそろえるということは、また検討してそろえて、しっかりここではそういうことが紹介できるという場面もつくっていきたいというふうに思っております。  それから、県外客の数については、述べましたとおりですけども、ただ、全く関係あるないということについての区分けがなかなか難しいところですので、今後その辺のところの調査をするときに、そういったことの調査もあわせて実施をしていきたいというふうに思いますので、そこで、今、何人おったが、これは全く関係がないかあるかということの区別が今回はできてないということですので、今後の調査はそういったことを踏まえて対応していきたいというふうに思っております。以上でございます。  ジャバラにつきましては、早速取り寄せて育てていく、それでまずやってみるということが大事ですので、これは全域にやるということはできんかもしれませんけども、まず、こちらの方でちゃんと育ってみえるかどうかということでいきたいと思いますので、産業振興部に取り寄せてやってみたいと思いますので、また土江議員さんにも確認をいただきたいというふうに思います。 ○議長(深田 徳夫君) 長谷川政策企画部長。 ○政策企画部長(長谷川和男君) ふるさと納税の関係の特典のことでございますが、なぜこれまで考えてきてないかということでございますけども、寄附の本来の本旨からしますと、特産品を前面に押し出す、いわばニンジンを前にぶら下げるということについてはどうかなということで、これまでやってきていないということでございます。ただ、議員おっしゃいますように、他の地では、そうした特産品の販路拡大というようなことも含めて行われてきております。米子市とか松江市、出雲市、それぞれ一定額以上の寄附をされた方にお礼の品を送っておられますけれども、米子市とか安来市などでは、お礼の品を出す場合、例えば業者の皆様と費用を半分折半するとかということで、事業者の方の協力も得ながら進めておられる過程がございます。事業者につきましては、パンフレットとかに店名が入っておりますし、宣伝効果があるということで、そうした費用の半分負担を行われているようでございます。そうしたことを含めまして、雲南市でも方法を含めて検討していきたいというふうに思います。  それから、寄附された方の中で雲南市にゆかりのない方、ある方はどれくらいかというお話でございますけれども、特にそういった、どうしたつながりとかいう調査はしておりません。ですので、全員が何がしら雲南市にゆかりのある方ではないかというふうに思っておるところでございます。  それから、市外職員の全体の数ですけども、これについては、ちょっと後ほど答弁させていただきます。 ○議長(深田 徳夫君) 全部終わりましたかいね。(「議長」と呼ぶ者あり)  長谷川政策企画部長。 ○政策企画部長(長谷川和男君) 市外在住の職員数でございますけれども、全体で62人でございます。 ○議長(深田 徳夫君) 土江議員、大体一応終わりましたけど。  土江良治君。 ○議員(12番 土江 良治君) いろいろ申し上げましたけれども、早速温かいジャバラの話をいただきまして、視察に行かれた効果がすぐにあらわれたかなというふうに思っております。いろいろ申し上げましたけれども、私も、どうかよかれと雲南市のために申し上げています。そういったあれですので、これで終わります。 ○議長(深田 徳夫君) 12番、土江良治君の質問を終わります。     ─────────────・───・───────────── ○議長(深田 徳夫君) お諮りをいたします。本日の会議はこれで延会にしたいと思います。これに御異議ありませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(深田 徳夫君) 異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会することに決定をいたしました。  本日はこれで延会いたします。御苦労さまでした。               午後3時33分延会     ───────────────────────────────...