江津市議会 > 2022-06-20 >
06月20日-02号

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  1. 江津市議会 2022-06-20
    06月20日-02号


    取得元: 江津市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-05
    令和 4年 6月(第2回)定例会               令和4年第2回議会定例会                 議事日程第2号令和4年6月20日(月)午前10時開議              ~~~~~~~~~~~~~~~ 本日の議事日程第 執行部提出議案について第2 報告第 2号 専決処分報告について   報告第 3号 専決処分報告について   報告第 4号 令和3年度島根県江津市一般会計繰越明許費繰越の報告について   報告第 5号 令和3年度島根県江津市公共下水道事業特別会計繰越明許費繰越の報告について   報告第 6号 令和3年度島根県江津市農業集落排水事業特別会計繰越明許費繰越の報告について   報告第 7号 令和3年度島根県江津市水道事業会計予算繰越の報告について第3 承認第 2号 専決処分報告について   承認第 3号 専決処分報告について   承認第 4号 専決処分報告について   承認第 5号 専決処分報告について   承認第 6号 専決処分報告について   承認第 7号 専決処分報告について   承認第 8号 専決処分報告について第4 議案第34号 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定について   議案第35号 江津市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について第5 議案第36号 江津市土地開発公社定款の一部を変更する定款について第6 議案第37号 令和4年度島根県江津市一般会計補正予算(第2号)を定めることについて   議案第38号 令和4年度島根県江津市国民健康保険事業特別会計補正予算(第号)を定めることについて第7 議案第39号 江津市乳幼児等医療費助成条例の一部を改正する条例制定について第8 陳情第 号 「ごうつ地域応援券」の第2回目実施に関する陳情第9 一般質問              ~~~~~~~~~~~~~~~ 会議に付した事件本日の議事日程のとおり              ~~~~~~~~~~~~~~~ 出席議員(6名) 番  森 元 健 二             2 番  植 田 圭 介3 番  渡 辺 信 明             4 番  坂 田 優 美5 番  寺 前 克 宏             6 番  下 谷 忠 広7 番  坂 手 洋 介             8 番  植 田 好 雄9 番  鍛 治 恵巳子             10 番  多 田 伸 治11 番  山 根 兼三郎             12 番  森 川 佳 英13 番  藤 間 義 明             14 番  森 脇 悦 朗15 番  石 橋 孝 義             16 番  河 野 正 行              ~~~~~~~~~~~~~~~ 欠席議員(名)              ~~~~~~~~~~~~~~~ 説明のため出席した者市長      山 下   修          副市長     藤 田   裕技監      宗 近 成 泰          顧問      崎 間 茂 理顧問      村 上 郁 夫          危機管理監   佐々木 章 夫総務課長    横 田 龍 二          総務課長補佐  河 野 宏 光総務課長補佐  松 島 康 訓          財政課長    山 中 祐 二人事課長    池 田   章          社会福祉課長  大 石   勤子育て支援課長 藤 岡 美津子          健康医療対策課長坂 越 順 子市民生活課長  西 本   弘          保険年金課長  石 山 景 三地域振興課長  河 野 裕 光          土木建設課長  石 原 公 司都市計画課長  山 本 雅 夫          事業推進課長  井 上 俊 哉上下水道部門参事小 瀧 陽 夫          教育長     田 中 利 徳学校教育課長  中 川   稔          社会教育課長  大 賀 昌 紀監査委員    森 崎 延 正              ~~~~~~~~~~~~~~~ 出席した議会事務局職員事務局長    和 田 光 信事務局調整監  大 屋   功事務局主任   佐々木 理 左              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時分 開議 ○議長(藤間義明) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事は、お手元に配付しております議事日程により、これを進行いたします。 この際、御報告いたします。 6月14日に開催されました3つの常任委員会、議会運営委員会及び6つの特別委員会において正副委員長の互選が行われ、委員長よりその結果が報告されております。お手元に配付の名簿のとおりでありますので、御報告いたします。              ………………………………………             常任・議会運営・特別委員会正副委員長総務民生委員会委員長 森 脇 悦 朗      副委員長 寺 前 克 宏〇建設経済委員会委員長 坂 手 洋 介      副委員長 下 谷 忠 広〇予算決算委員会委員長 河 野 正 行      副委員長 渡 辺 信 明〇議会運営委員会委員長 河 野 正 行      副委員長 坂 手 洋 介〇地域医療対策特別委員会委員長 鍛 治 恵巳子      副委員長 坂 田 優 美〇波積ダム対策特別委員会委員長 石 橋 孝 義      副委員長 寺 前 克 宏〇江の川流域治水対策特別委員会委員長 鍛 治 恵巳子      副委員長 渡 辺 信 明〇議会活性化特別委員会委員長 坂 手 洋 介      副委員長 森 元 健 二〇市議会だより編集特別委員会委員長 坂 手 洋 介      副委員長 下 谷 忠 広〇広報広聴特別委員会委員長 植 田 好 雄      副委員長 山 根 兼三郎              ………………………………………              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第 執行部提出議案について ○議長(藤間義明) 日程第、執行部提出議案について市長の発言を許します。 山下市長。              〔市長 山下 修 登壇〕 ◎市長(山下修) 令和4年6月定例会が開催されるに当たり、一言御挨拶を申し上げます。 まずもって、このたび行われました江津市議会議員選挙において当選された議員の皆様に心よりお祝いを申し上げます。議員の皆様におかれましては、開かれた議会の下、市民の代表として市政の発展に向けて御活躍いただきますよう心から御祈念申し上げます。 次に、過日行われました全国市議会議長会において、河野正行議員が長年の御苦労と市政発展のための御功績が認められ、特別表彰を受けられました。また、中国市議会議長会において、永岡静馬前議員、河野正行議員、藤田厚前議員、田中直文前議員、森脇悦朗議員、石橋孝義議員、多田伸治議員、山根兼三郎議員、森川佳英議員、藤間義明議員が特別表彰を、同じく鍛治恵巳子議員が普通表彰を受けられました。誠におめでとうございます。この表彰を契機としてますますの御活躍を心から御期待申し上げます。 それでは、新型コロナウイルス感染状況についてであります。 浜田保健所管内においてはほとんどがオミクロン株による感染であり、本市においても3月から5月末にかけて263人の感染者が確認され、3月以降は学校や事業所でのクラスターも発生をいたしました。ただ、ゴールデンウイーク中は多くの人が帰省されましたが、幸いにも感染者が少ない状況にありました。また、5月末現在の江津市における累計感染者数は490人で、県内8市の中では最も少ない人数となっています。また、6月以降も一部クラスターが発生するなど感染者は発表されていますが、市民の皆様の御協力により現在本市の感染者数は総じて減少傾向にあります。しかしながら、今後も油断することなく、引き続き感染症防止対策に取り組んでまいります。 次に、新型コロナウイルスワクチン接種の状況についてです。 本市では、昨年の3月から新型コロナワクチン接種を開始し、市民の95%以上の皆さんが、2回目の接種を受けられています。県内の自治体の中でも最も速く多くの人に接種を受けていただきました。また、3回目の接種は昨年12月から開始し、5月末現在の接種率は18歳以上で87.44%となっています。年代別では65歳以上が96%、40代から50歳代が80%、20歳から30歳代が62%となっております。そして、本年4月からは12歳から17歳までも3回目接種の対象とされ、接種率は約50%となっています。市といたしましては、引き続き接種を勧奨をしてまいります。 続いて、4回目の接種についてです。その対象者は、3回の接種が完了している60歳以上の人及び18歳から59歳の基礎疾患を有する人です。接種の間隔は3回目接種から5か月を経過した後となります。既に5月末から市内医療機関において接種を開始しており、対象者の方には順次御案内をさせていただいております。今後とも新型コロナウイルスワクチンの接種につきましては、医療機関の協力を得ながら着実に実施をしてまいります。 次に、令和3年豪雨災害により被災した広域農道等の復旧についてです。 まず、那賀東部広域農道、いわゆるグリーンラインですけれども、これの復旧状況について御報告いたします。 この農道は、昨年7月豪雨によって道路の陥没が起き、道路下ののり枠が損壊しており、その安全性が担保できないことから、今も通行止めとしています。現時点での進捗状況はボーリング調査等の地質調査を終えたところで、これから国と工法の決定、設計を進めてまいります。なお、盛土全体の土質がよくないところから、被災箇所周辺の道路部分全体の土壌改良、あるいは土を入れ替える大規模な工事となるため、復旧にはかなりの時間を要する見込みです。 次に、波子農免道についてです。昨年8月豪雨後、道路のり面が崩壊し、現在も僅かではありますがのり面が動いているため地盤が安定せず、安全な状態ではありません。これから調査設計業務の結果を基に国と調整し、その工法、設計などを進めてまいりますが、波子農免道についても復旧にはかなりの時間を要する見込みです。 いずれの路線においても被災から約年が経過しており、利用されている市民の皆様には大変御不便をおかけしておりますことをおわび申し上げます。一日も早く安全に通行できるよう、今後とも復旧工事の推進に努めてまいりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 続いて、公共土木施設災害の復旧状況についてです。 公共土木施設については、国からの補助金を受けて行う災害復旧工事が市道で15か所、河川でか所あります。これらのうち、道路10か所、河川か所については、工事が既に完了をしています。残る道路5か所についても早期の完成を目指し、現在復旧工事を進めています。また、現在も全面通行止めとしている市道につきましては、市道市山長谷線が今月末、市道谷うつ号線が7月末、市道川戸渡田線が10月末の工事完了を目途に復旧工事を進めています。地域住民の皆様には大変な御迷惑をおかけしておりますが、いましばらくの間、御理解と御協力をいただきますようよろしくお願い申し上げます。 次に、有福温泉の再生についてです。 このことについては、令和2年度に設置した事業者、地域コミュニティ、金融機関、経済団体、江津市で構成する有福温泉再生プロジェクト会議において、有福温泉再生ビジョンを策定し、その取組を進めているところです。このビジョンでは、温泉街を一つのホテルと見立て、宿泊、飲食、温泉入浴などの機能分担や中・長期滞在が可能となる環境を整備することで、旅館の経営負担の軽減や宿泊客に提供する滞在スタイルの多様化を目指しています。このため、昨年度から観光庁の補助事業により既存観光拠点の再生高付加価値化推進事業に着手をいたしました。現在、既存宿泊施設5軒と新規参入事業者による飲食店軒が改修を終え、順次営業を開始しています。また、市の事業である旧樋口旅館の一部と旧小川屋旅館の本館の解体工事についても工事が完了をしています。そして、新規参入事業者による旅館2軒と飲食店軒の改修については、早期の開業に向けて引き続き工事を進めています。 そうした中、今年度観光庁において地域一体となった観光地の再生、観光サービスの高付加価値化事業が新たに創設をされました。温泉街としての機能回復と魅力向上を図るため、この事業を活用し宿泊施設などの改修に取り組む民間事業者に対して、島根県と協調し支援を行いたいと考えています。今後に向けては、コロナ禍により厳しい経営環境にある旅館やにぎわいが消えた温泉街の観光客を呼び戻すため、アフターコロナを見据えた取組を一層加速化し、歴史ある有福温泉の再生を図ってまいります。 次に、下水道事業についてです。 第6次江津市総合振興計画では、下水道整備は安全で快適な生活環境づくりとして市民の生活や様々な活動を支え、持続可能なまちづくりを実現する生活基盤整備の一つと位置づけています。昨年度、大規模災害に備えるための自家発電設備工事が完了し、江津西処理場の整備を終えました。令和4年度は将来の安定した収益の確保を目指すため、整備区域のうち市街地の環境整備を進めてまいります。また、農業集落排水事業においては、施設供用開始から20年が経過し設備の老朽化が著しいため、設備の更新が急務となってます。このため、今年度からの3か年において国の農業集落排水施設機能強化対策事業を導入し、施設の更新を行う予定としています。 一方、将来にわたり安定した経営を可能とするため、地方公営企業法の財務適用を行い、令和5年4月から企業会計への移行を予定しています。現在、これに向けた準備を進めており、企業会計の手法を導入し、経営のさらなる効率化を図ってまいります。 江津市の公共下水道事業は、平成13年度から着手し、今日まで市街地を中心に整備を進めてまいりました。今後は公営企業会計導入後の安定した経営を目指すため、住宅密集地への環境整備を令和8年度までに集中して行い、整備区域の拡大について一定の区切りをつけることとしています。整備終了後は、人口減少と高齢化が続く中にあっても安定した収益を確保するため、接続率の向上を目指してまいります。 最後に、予算並びに決算見通しについてです。 まず、定例会に提案いたしました予算議案につきましては、新型コロナウイルス関連事業をはじめ当初予算編成後に補助金の交付決定があった有福温泉活性化に係る経費など、早期に着手すべき事業等を中心に編成し、その補正額は4億1,000万円余を計上しています。なお、感染症対策の各種関連予算については、今後も柔軟かつ適切な時期に編成していく必要があると考えています。そのほか、継続して実施している農業振興などに係る予算も計上をしています。 次に、令和3年度一般会計の決算見込みについてです。 市税収入の増加分の約億4,000万円や最終的な歳出不用額などにより、令和3年度の一般会計歳入歳出の差引き額は約7億9,000万円余となり、ここから翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた6億2,000万円程度が令和4年度への純繰越金となる予定です。 結びに、このたび新たな顔ぶれとなった市議会としては最初の、そして私にとっては最後の議会となります。お互いに特別な思いが心中に去来するところでありますが、それはそれとして、貴重な議会の場に臨むべきであると考えています。 なお、このたび提案をいたします補正議案をはじめとする諸議案については、担当課長から説明いたします。どうか議員の皆様の活発な御議論、御審議を賜りますようお願いを申し上げ、開会に当たっての挨拶といたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 報告第2号 専決処分報告について      報告第3号 専決処分報告について      報告第4号 令和3年度島根県江津市一般会計繰越明許費繰越の報告について      報告第5号 令和3年度島根県江津市公共下水道事業特別会計繰越明許費繰越の報告について      報告第6号 令和3年度島根県江津市農業集落排水事業特別会計繰越明許費繰越の報告について      報告第7号 令和3年度島根県江津市水道事業会計予算繰越の報告について ○議長(藤間義明) 日程第2、報告第2号専決処分報告について外5件を一括議題といたします。 本報告6件に対する説明を求めます。 中川学校教育課長。              〔学校教育課長 中川 稔 登壇〕 ◎学校教育課長(中川稔) おはようございます。 報告第2号及び報告第3号の2件について説明を申し上げます。 報告第2号専決処分第8号損害賠償の額の決定及び和解については、令和3年12月8日、江津中央公園市民体育館において学校行事のため同施設を利用していた市内の高校に通う生徒が当該施設の壁面折り畳み式バスケットゴールを使用するためにせり出す作業をしている際、ターンバックルが落下し、頭部に接触して創傷を負わせた事故について、損害賠償の額が決定し、和解したことによるものです。 次に、報告第3号専決処分第10号損害賠償の額の決定及び和解については、本年4月20日、渡津町地内の市道長田山の手線において自転車で横断溝を通過する際に、グレーチング製の蓋と蓋との隙間に車輪が挟まり、自転車の前後輪のタイヤがパンクした車両物損事故について、損害賠償の額が決定し、和解したことによるものです。よろしく御了承のほどお願い申し上げます。 ○議長(藤間義明) 山中財政課長。              〔財政課長 山中祐二 登壇〕 ◎財政課長(山中祐二) おはようございます。 それでは、報告第4号から報告第6号の3件について説明を申し上げます。 報告第4号令和3年度島根県江津市一般会計繰越明許費繰越の報告については、諸事情により年度内完了が困難となった事業について報告するものです。 繰越計算書を御覧ください。 39事業について繰越明許費繰越を行っています。令和4年度に事業執行を想定した国の令和3年度補正予算事業による繰越しや関係機関等の工事の遅れや協議、調整などに時間を要し、年度内完了が困難となったため繰越しをするものです。これら一般会計繰越明許費繰越額の総額は10億7,818万9,469円となっております。 続きまして、報告第5号令和3年度島根県江津市公共下水道事業特別会計繰越明許費繰越の報告については、迂回路の調整に不測の日数を要し、年度内完了が困難になったことによるものです。繰越額は億4,593万3,403円となっております。 次に、報告第6号令和3年度島根県江津市農業集落排水事業特別会計繰越明許費繰越の報告については、災害復旧事業に伴う市庁移転工事の適切な工期を確保する上で年度内完了が困難となったもので、繰越額は総額で550万円となっております。 以上で説明を終わります。 ○議長(藤間義明) 小瀧上下水道部門参事。              〔上下水道部門参事 小瀧陽夫 登壇〕 ◎上下水道部門参事(小瀧陽夫) おはようございます。 報告第7号令和3年度島根県江津市水道事業会計の予算繰越の報告につきましては、令和3年度の資本的支出予算に計上いたしました送配水施設整備費に係る予算額2億5,145万円のうち2,476万円を令和4年度に繰り越すものであります。よろしく御了承のほどお願い申し上げます。 ○議長(藤間義明) これより質疑に入ります。 報告第2号について質疑の通告がありますので、発言を許します。 12番森川議員。 ◆2番(森川佳英) 皆さんおはようございます。 今回の専決処分第8号の件なんですが、これは和解ができたんですけども、体育館で子供たちや選手の安全を守り、安心して競技を行う上で定期的な施設点検をされたと思うんですけども、今までどういうことされたのか、今後はどういうふうにしようというのか、そこの点だけ説明お願いできますか。 ○議長(藤間義明) 大賀社会教育課長。 ◎社会教育課長(大賀昌紀) これまでの点検については、大会の前後、使用前使用後等に使用機器の状態や備品の状態も含めて確認をしております。点検内容については目視が中心ですが、必要に応じて稼働させたりというような点検の内容をしております。 今後についてですけども、これらのことをさらに入念に行うということを指定管理者のほうと確認をしております。 老朽化が進んでいる施設設備が多うございますので、そのあたりも念頭に置きながら、触診等も含めた点検の仕方により事故が起こらないように努めてまいりたいと思っております。 ○議長(藤間義明) 次に、報告第3号について質疑の通告がありますので、発言を許します。 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) おはようございます。 報告第3号、これ、先ほども少し説明もありましたし全員協議会でも説明を我々は受けておりますが、市道の横断溝のグレーチングの蓋の隙間に自転車の車輪がはまっての事故ということであり、全員協議会でのお話では再発防止へ今後の対策としてパトロールを徹底するということでした。現状の道路パトロール、人員体制やら方法、そういったものからどう変わって徹底していくのか、どう変わるのかというような部分をお示しいただけますか。 ○議長(藤間義明) 石原土木建設課長。 ◎土木建設課長(石原公司) 市では平日ほぼ毎日、会計年度任用職員2人でパトロールを行っております。一応一級、二級市道あるいは通行量のある路線につきましては、週間で一通りパトロールするようにはしております。特に今回横断溝で事故がありましたので、特に横断溝には注視してパトロールするようにしております。また、異常があった場合は、その都度対応するようにしております。
    ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 今、体制について会計年度任用職員2人で回るんだというようなことなんですが、これで十分できるんですか。今までも、いうたら見落としがあったわけです。なかなか大変な仕事です。お二人だけでなかなか足りないんじゃないかなと思うんですが、その辺についての認識も伺えますか。 ○議長(藤間義明) 石原土木建設課長。 ◎土木建設課長(石原公司) 会計年度任用職員は、休暇もちょっと多いですけども、それにうちの職員も人入っております。パトロールしております。多いか少ないかと言われますと、ちょっと微妙なとこがあるかと思いますけど、現状では足りてると認識しております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 現場の方を責めるつもりは全くないんですが、そうはいっても今までこのグレーチングの隙間が空いていたというのを、いうたらきちんと確認できなかったと、だから事故が起こったというところで言えば、今の体制のままではちょっと疑問があるんじゃないのかなと思うんですが、その辺もう一回伺っておけますか。 ○議長(藤間義明) 石原土木建設課長。 ◎土木建設課長(石原公司) パトロール頻度的にはちょっと少ない面もあるかもしれませんけども、現状としては今で足りていると認識しております。 ○議長(藤間義明) 報告第4号から報告第7号までについては質疑の通告がありませんので、質疑なしと認めます。 報告第2号及び報告第3号は地方自治法第180条第2項の規定、報告第4号から報告第6号までは地方自治法施行令第146条第2項の規定による報告であります。報告第7号は地方公営企業法第26条第3項による報告でございますので、御了承をお願いいたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第3 承認第2号 専決処分報告について      承認第3号 専決処分報告について      承認第4号 専決処分報告について      承認第5号 専決処分報告について      承認第6号 専決処分報告について      承認第7号 専決処分報告について      承認第8号 専決処分報告について ○議長(藤間義明) 日程第3、承認第2号専決処分報告について外6件を一括議題といたします。 本案7件に対する説明を求めます。 石山保険年金課長。              〔保険年金課長 石山景三 登壇〕 ◎保険年金課長(石山景三) それでは、承認第2号及び承認第3号の2件について提案理由の説明を申し上げます。 承認第2号江津市税条例等の一部を改正する条例制定の専決処分につきましては、地方税法等の一部改正に伴い、所要の改正を行うものです。主な内容は、個人市民税及び固定資産税の負担軽減措置を講ずるものです。 次に、承認第3号地方活力向上地域における固定資産税の不均一課税に関する条例の一部を改正する条例制定の専決処分につきましては、減収補填制度を想定している省令のうち地域再生法第17条の6の地方公共団体等を定める省令の一部を改正する省令に基づき、令和3年度末に適用期限が到来するものについて2年間期間を延長するものです。よろしく御承認のほどお願いいたします。 ○議長(藤間義明) 山中財政課長。              〔財政課長 山中祐二 登壇〕 ◎財政課長(山中祐二) それでは、承認第4号から承認第6号の3件について提案理由の説明を申し上げます。 承認第4号専決処分第4号令和3年度島根県江津市一般会計補正予算(第14号)を定めることについては、特別交付税やその他交付金、また市債などの確定と、それに伴う基金繰入金の調整などです。歳入歳出それぞれ395万7,000円を補正し、予算総額を182億914万1,000円としております。 補正の主なものにつきましては、歳入は、まず特別交付税が補正前予算に対し3億7,545万円の増額となっております。その他、譲与税、交付金なども交付額の決定により増減調整を行っております。国庫支出金、県支出金、市債につきましても、事業費の最終調整等で補正しております。これらの歳入調整に伴い、減債基金繰入金6億414万2,000円の減額を行っています。 次に、歳出につきましては、繰越事業の財源調整などに伴う事業費を補正しております。また、繰越明許費補正及び地方債補正も行っております。 次に、承認第5号専決処分第5号令和3年度島根県江津市国民健康保険事業特別会計補正予算(第5号)を定めることについては、財源組替えによる歳入の補正を行っております。 次に、承認第6号専決処分第6号令和3年度島根県江津市農業集落排水事業特別会計補正予算(第4号)を定めることについても、財源組替えによる歳入の補正を行っております。 以上で説明を終わります。よろしく御承認のほどお願い申し上げます。 ○議長(藤間義明) 横田総務課長。              〔総務課長 横田龍二 登壇〕 ◎総務課長(横田龍二) 承認第7号について提案理由の説明を申し上げます。 承認第7号江津市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定の専決処分につきましては、消防団員等公務災害等責任共済等に関する法律の一部改正に伴い、所要の改正を行うものです。内容は、消防団員等に係る傷病補償年金等を受ける権利を担保として提供できる例外規定を削除するものです。よろしく御承認のほどお願い申し上げます。 ○議長(藤間義明) 山中財政課長。              〔財政課長 山中祐二 登壇〕 ◎財政課長(山中祐二) 承認第8号について提案理由の説明を申し上げます。 承認第8号専決処分第9号令和4年度島根県江津市一般会計補正予算(第号)は、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中での生活支援として低所得の子育て世帯に支給する特別給付金による補正です。歳入歳出それぞれ2,894万4,000円を補正し、予算総額を154億6,494万4,000円としております。 歳入につきまして、国庫支出金は新型コロナウイルス感染症セーフティーネット強化交付金です。 次に、歳出につきましては、子育て世帯生活支援特別給付金及び支給経費を計上しています。 以上で説明を終わります。よろしく御承認のほどお願い申し上げます。 ○議長(藤間義明) これより質疑に入ります。 承認第2号から承認第7号については質疑の通告がありませんので、質疑なしと認めます。 次に、承認第8号について質疑の通告がありますので、発言を許します。 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 承認第8号で専決第9号予算です、何をやられたかというと低所得の子育て世帯への給付ということなんですが、給付の取組状況はどのようになっているか、御説明ください。 ○議長(藤間義明) 藤岡子育て支援課長。 ◎子育て支援課長(藤岡美津子) この給付金につきましては、4月に決定されました国のコロナ禍における原油価格物価高騰等総合緊急対策に基づき、低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金の給付を実施するものです。 対象者は低所得のひとり親を対象とするもの及びその他の低所得の子育て世帯とされています。ひとり親を対象とするもののうち、令和4年4月分の児童扶養手当の受給者に対しては、申請不要のいわゆるプッシュ型で給付することとされております。対象者には支給のお知らせを6月10日に発送し、受け取りを辞退される場合は本日6月20日を締切りとして意思表示をしていただくこととしております。それを確認してからの手続となりますが、現在同時進行で支給事務手続のほうを進めております。6月28日火曜日に振込ができるよう、現在準備を進めております。辞退者がいなければ、対象者は164件、児童数にして254名となります。 これ以外に、ひとり親世帯で児童扶養手当を受給していない方につきましては、申請をしていただく必要があります。7月号広報に掲載するとともに、案内チラシを全戸配布することとしております。 また、その他世帯についてですけれども、これは住民税均等割が非課税の世帯が主な対象者となります。現在、システム改修を進めておりますので、準備が整い次第速やかに事務手続に入りたいと思います。こちらも市のほうで把握できない世帯もありますので、広くホームページや広報の掲載、全戸配布といったところを予定しております。 ○議長(藤間義明) 本案7件は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤間義明) 御異議なしと認めます。よって、本案は、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入るところですが、通告がありませんので、討論なしと認めます。 これより電子表決システムにより、初めに承認第2号を採決いたします。 本案は報告のとおり承認することに賛成の議員は賛成ボタンを、反対の議員は反対ボタンを押してください。              〔賛成・反対者ボタンにより表決〕 ○議長(藤間義明) 押し忘れなしと認め、表決を終了いたします。 賛成全員と認めます。よって、承認第2号専決処分報告については、報告のとおり承認されました。 次に、承認第3号を採決いたします。 本案は報告のとおり承認することに賛成の議員は賛成ボタンを、反対の議員は反対ボタンを押してください。              〔賛成・反対者ボタンにより表決〕 ○議長(藤間義明) 押し忘れなしと認め、表決を終了いたします。 賛成全員と認めます。よって、承認第3号専決処分報告については、報告のとおり承認されました。 次に、承認第4号を採決いたします。 本案は報告のとおり承認することに賛成の議員は賛成ボタンを、反対の議員は反対ボタンを押してください。              〔賛成・反対者ボタンにより表決〕 ○議長(藤間義明) 押し忘れなしと認め、表決を終了いたします。 賛成全員と認めます。よって、承認第4号専決処分報告については、報告のとおり承認されました。 次に、承認第5号を採決いたします。 本案は報告のとおり承認することに賛成の議員は賛成ボタンを、反対の議員は反対ボタンを押してください。              〔賛成・反対者ボタンにより表決〕 ○議長(藤間義明) 押し忘れなしと認め、表決を終了いたします。 賛成全員と認めます。よって、承認第5号専決処分報告については、報告のとおり承認されました。 次に、承認第6号を採決いたします。 本案は報告のとおり承認することに賛成の議員は賛成ボタンを、反対の議員は反対ボタンを押してください。              〔賛成・反対者ボタンにより表決〕 ○議長(藤間義明) 押し忘れなしと認め、表決を終了いたします。 賛成全員と認めます。よって、承認第6号専決処分報告については、報告のとおり承認されました。 次に、承認第7号を採決いたします。 本案は報告のとおり承認することに賛成の議員は賛成ボタンを、反対の議員は反対ボタンを押してください。              〔賛成・反対者ボタンにより表決〕 ○議長(藤間義明) 押し忘れなしと認め、表決を終了いたします。 賛成全員と認めます。よって、承認第7号専決処分報告については、報告のとおり承認されました。 次に、承認第8号を採決いたします。 本案は報告のとおり承認することに賛成の議員は賛成ボタンを、反対の議員は反対ボタンを押してください。              〔賛成・反対者ボタンにより表決〕 ○議長(藤間義明) 押し忘れなしと認め、表決を終了いたします。 賛成全員と認めます。よって、承認第8号専決処分報告については、報告のとおり承認されました。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第4 議案第34号 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定について      議案第35号 江津市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定について ○議長(藤間義明) 日程第4、議案第34号職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定について外件を一括議題といたします。 本案2件に対する提案理由の説明を求めます。 横田総務課長。              〔総務課長 横田龍二 登壇〕 ◎総務課長(横田龍二) 議案第34号及び議案第35号の2件について提案理由の説明を申し上げます。 議案第34号職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定については、国家公務員の育児休業等に関する法律及び地方公務員の育児休業等に関する法律の改正に伴い、所要の改正を行うものです。内容は、会計年度任用職員の育児休業取得要件の緩和、妊娠または出産があった場合の育児休業制度の周知や意向の確認の義務化、育児休業に係る研修や相談体制の整備等を行うものです。 議案第35号江津市国民健康保険条例の一部を改正する条例制定については、令和4年度の国民健康保険料について新型コロナウイルス感染症発生の影響により保険料減免の事由に該当することとなった場合、令和5年3月31日までの間に普通徴収における納期限や特別徴収における年金支給日が存するものを対象として減免申請書類の提出期限の特例を設けるものです。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(藤間義明) これより質疑に入ります。 議案第34号について質疑の通告がありますので、発言を許します。 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 議案第34号職員の育児休業等に関する条例についてですが、内容としては市職員の育休取得要件を緩和するもので、会計年度任用職員、非正規職員ですね、について変更されるんですが、育休に関してこの変更で正規職員との格差はなくなるのか。なくなるなら、はいで済むんですが、なくならない場合はどこが違いが残るのかというような点についてもお答えください。 ○議長(藤間義明) 池田人事課長。 ◎人事課長(池田章) 御質疑の件ですが、まず最初にお断りしておかないといけないことは、今回の条例改正の目的ですが、希望に応じて男女共に仕事と育児の両立ができるようにすることが、そういった環境をつくることが目的でございまして、正規と非正規の差を埋めることが目的ではございません。 改正しようといたします条項の中で、育児休業をすることのできない職員を4つ掲げておりまして、その中には正規職員に関わるものもございます。非常勤職員に関して一部緩和したことにより、結果として処遇の差を埋めることにはなりますが、そういったようなことに映るとは思いますが、任用条件につきましては大きく緩和されたとこですが、任期期間や勤務時間に関してはまだ残っているというところでございます。 ○議長(藤間義明) 議案第35号については質疑の通告がありませんので、質疑なしと認めます。 議案第34号は総務民生委員会に、議案第35号は建設経済委員会にそれぞれ付託いたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第5 議案第36号 江津市土地開発公社定款の一部を変更する定款について ○議長(藤間義明) 日程第5、議案第36号江津市土地開発公社定款の一部を変更する定款についてを議題といたします。 本案に対する提案理由の説明を求めます。 横田総務課長。              〔総務課長 横田龍二 登壇〕 ◎総務課長(横田龍二) 議案第36号について提案理由の説明を申し上げます。 議案第36号江津市土地開発公社定款の一部を変更する定款については、土地開発公社の定款に関する法律改正に伴い、所要の変更を行うものです。 定款の変更は議会の議決を経て県知事の認可を受ける必要があるため、今議会に提案するものです。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(藤間義明) これより質疑に入るところでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。 本案は、総務民生委員会に付託いたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第6 議案第37号 令和4年度島根県江津市一般会計補正予算(第2号)を定めることについて      議案第38号 令和4年度島根県江津市国民健康保険事業特別会計補正予算(第号)を定めることについて ○議長(藤間義明) 日程第6、議案第37号令和4年度島根県江津市一般会計補正予算(第2号)を定めることについて外件を議題といたします。 本補正予算案2件に対する提案理由の説明を求めます。 山中財政課長。              〔財政課長 山中祐二 登壇〕 ◎財政課長(山中祐二) それでは、議案第37号及び議案第38号の予算議案2件について提案理由の説明を申し上げます。 一般会計の補正は、主に当初予算編成後、県補助金などが確定した事業や新型コロナ感染症対策費等を計上しています。 ページをお開きください。 第条歳入歳出予算の補正は、歳入歳出それぞれ4億1,465万円を追加し、予算総額を158億7,959万4,000円とするものです。 次に、国民健康保険事業特別会計の補正ですが、新型コロナウイルス感染症に係る傷病手当金を計上しております。 4ページをお開きください。 第条歳入歳出予算の補正は、歳入歳出ともに33万円を追加し、予算総額を31億6,670万5,000円とするものです。 続きまして、事項別明細書により主なものの説明をいたします。 8ページをお開きください。 一般会計の歳入です。 款の14国庫支出金、項の2国庫補助金、補正額2億1,623万4,000円は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金です。 款の15県支出金、項の2県補助金、補正額億7,387万1,000円は、補助金の確定などにより計上した事業に係るものです。 次に、9ページ。 款の17寄付金ですが、新型コロナ対策として御寄附をいただいたものです。この場をお借りし、改めてお礼を申し上げます。 款の18繰入金、項の基金繰入金、補正額1,114万2,000円は、財源の調整に伴い財政調整基金を繰り入れる補正です。 続きまして、歳出です。 10ページをお願いします。 款の2総務費、目の10地域開発費、説明欄、新型コロナ感染症対策費1,058万7,000円は、路線バスの交通系ICカード導入費補助金です。 次に、款の6農林水産業費、目の3農業振興費、説明欄、担い手育成対策事業4,088万1,000円は、ハウス等整備補助金などです。 続いて、11ページです。 目の5農地費、説明欄、農地耕作条件改善事業2,351万9,000円は、基盤整備に向けた測量設計業務委託料です。 款の7商工費、目の2商工振興費、説明欄、新型コロナ感染症対策費8,257万5,000円は、ごうつ地域応援券経費などです。 次に、目の3観光費、説明欄、有福温泉活性化事業2億4,794万円は、江津市地域一体となった観光地の再生、観光サービスの高付加価値化事業補助金などです。 続いて、13ページから14ページの給与費明細書については、お目通しをお願いし、説明は省略させていただきます。 次に、15ページから17ページまでの国民健康保険事業特別会計につきましては、お目通しをお願いし、説明を省略させていただきます。 以上で補正予算の説明を終わります。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(藤間義明) 本補正予算案2件は、予算決算委員会に付託いたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第7 議案第39号 江津市乳幼児等医療費助成条例の一部を改正する条例制定について ○議長(藤間義明) 日程第7、議案第39号江津市乳幼児等医療費助成条例の一部を改正する条例制定についてを議題といたします。議案第39号   江津市乳幼児等医療費助成条例の一部を改正する条例制定について 別紙のとおり、江津市乳幼児等医療費助成条例の一部を改正する条例を制定することについて、地方自治法(昭和22年法律第67号)第96条第項第号の規定により、議会の議決を求める。  令和4年6月20日  提 出江津市議会議員   森 川 佳 英    多 田 伸 治(別 紙)江津市条例第  号   江津市乳幼児等医療費助成条例の一部を改正する条例 江津市乳幼児等医療費助成条例(昭和48年江津市条例第571号)の一部を次のように改正する。 第2条第項第号中「満6歳」を「満18歳」に改める。 第2条第項第2号を削り、第3号を第2号とする。 第3条第項中「について、次の各号に掲げる乳幼児等の区分に応じ、当該各号に定める額(以下「助成対象額」という。)を助成するものとする」を「を助成対象額とする」に改め、同項の第号から第3号を削る。 第4条第項中「又は第2号」を削る。 第4条第2項を削る。 第5条中「又は第2号」を削る。 第6条第項中「又は第2号」を削る。 第6条第2項中「第2条第項第3号」を「第2条第項第2号」に改める。 第10条中「又は第2号」を削る。   附 則(施行期日) この条例は、令和5年1月日から施行する。(経過措置)2 この条例による改正後の江津市乳幼児等医療費助成条例(以下「改正後の条例」という。)の規定は、施行日以降に受ける療養又は医療について適用し、同日前に受けた療養又は医療については、なお従前の例による。(準備行為)3 改正後の条例の規定による受給資格証の交付の申請手続その他受給資格証の交付に必要な準備行為は、令和5年1月日前においても行うことができる。 ○議長(藤間義明) 本案に対する提案理由の説明を求めます。 10番多田議員。              〔10番 多田伸治 登壇〕 ◆10番(多田伸治) 日本共産党江津市議会議員団の多田伸治です。 議案第39号について提案理由を説明いたします。 議案第39号江津市乳幼児等医療費助成条例の一部を改正する条例制定については、乳幼児等医療費助成の対象を18歳まで拡大するとともに、現在の条例で規定されている医療費での自己負担をなくすための条例改正です。よろしく御審議ください。 ○議長(藤間義明) これより質疑に入るところでありますが、通告がありませんので、質疑なしと認めます。 本案は、建設経済委員会に付託いたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第8 陳情第号 「ごうつ地域応援券」の第2回目実施に関する陳情 ○議長(藤間義明) 日程第8、陳情第号「ごうつ地域応援券」の第2回目実施に関する陳情を議題といたします。 今議会で受理しました陳情件は、お手元に配付しております陳情書の写しのとおりです。 建設経済委員会に付託いたします。 この際、しばらく休憩いたします。 再開は午前11時15分といたします。              午前11時2分 休憩              午前11時15分 再開 ○議長(藤間義明) 会議を再開いたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第9 一般質問 ○議長(藤間義明) 日程第9、一般質問を行います。 発言の通告により、順次発言を許します。 16番河野議員。              〔16番 河野正行 質問席〕 ◆6番(河野正行) 新政クラブの河野正行です。 さきに通告しておりました「小さくともキラリと光るまち ごうつ」についてお聞きいたします。 初めに、「小さくともキラリと光るまち ごうつ」という項目について、市民の皆様もケーブルテレビを通じてたくさん聞いておられると思いますので、御説明させていただきます。 「小さくともキラリと光るまち ごうつ」は、山下市長が平成26年7月に市長に就任されたとき、市民憲章を尊重、継承しつつ、このスローガンの下に未来に輝くまちづくりを目指すとして掲げられました。今回の市議会にも新たに6名の議員さんが入ってこられましたので、山下市長が江津市のためどのような事業を行ってこられたのかをお話ししていきたいと思います。 山下市長は平成21年1月日に副市長に就任され、平成26年4月23日までの5年3か月間、田中増次市長の下で活躍されまして、平成26年7月16日からは江津市長として8年間、江津市を支えてこられました。 平成21年3月議会、この議会は山下副市長にとって初めての議会になりましたが、その3月議会での様子は今でも鮮明に覚えております。副市長席から人ずつ議員の顔を見て名前を書く、この動作を24人分何回も繰り返しておられました。学校の先生方も一番初めにされることは子供さんの顔と名前を覚えることだと聞きます。早く覚えて溶け込もうという思いが強く伝わりました。あれから13年半、山下市長が行ってこられた事業についてお話しさせてもらいます。 まず、財政再建についてであります。市の財政状況を示す指標である実質公債費比率と将来負担比率の改善についてですが、実質公債費比率というのは、地方公共団体の借入金、地方債の返済額、公債費の大きさをその地方公共団体の財政規模に対する割合で表したもので、将来負担比率とは、地方公共団体の一般会計等が将来負担すべき実質的な負債の標準財政規模を基本とした額に対する比率であります。この2つの指標とも、山下市長在任中に安定的に市政運営できる水準に向け徐々に改善されてきました。また、基金残高、分かりやすく言いますと江津市の貯金、これは57億円と過去最高額になっております。 新庁舎建設につきましては、当初は旧庁舎を耐震化改修する方向で進んでおりましたが、平成28年4月14日と16日に発生した熊本地震により、熊本県内の八代市、人吉市、宇土市、大津町、益城町の5市町で耐震化した庁舎だったにもかかわらず、庁舎機能が果たせなくなりました。また、江津市市庁舎改修整備検討委員会からも新規に建設すべきとの答申が出され、それらのことにより、山下市長は江津市内各23か所で説明会を行い、市民の皆様の意見を参考にシビックセンターゾーン内の現地点での建設を決定され、昨年5月に無事完成したところであります。副次拠点整備では、副次拠点である桜江庁舎を改修し、桜江町の皆様に安全で安心な生活拠点を提供されました。 定住対策につきまして何点か話をさせていただきます。 初めに、企業誘致についてですが、平成21年から平成25年までで新規立地2社、増設2社、増加雇用数61名、平成26年から平成30年までで新規立地3社、増設13社、増加雇用数285名、平成31年から令和3年までで増設6社、増加雇用数122名となっています。平成21年から令和3年までの増加雇用数は468名と、大きく雇用を伸ばしておられます。また、江津工業団地も拡大されております。 地域医療の支援確保対策では、済生会江津総合病院等への支援は市長就任後の合計で約20億円となっており、基幹的な救急医療体制が持続されています。同時に医師確保にも尽力されました。 地域コミュニティの推進では、各地域の公民館組織を地域コミュニティにされ、活性化支援と協働による定住促進を推進されました。 中心市街地整備では、パレットごうつ建設や電線の地中化、道路整備を行われました。 災害復旧についてであります。山下副市長、市長時代には、平成25年、平成30年、令和2年、令和3年と4回もの豪雨災害に遭い、住民の皆様にとって大変つらい災害だったと思います。山下市長にとっても本当に大変な思いをされたことと思います。一日も早い復旧に向け、国や県との交渉の中で、公共土木、農業用施設、農地、林業施設の災害復旧に総額58億円もの費用をかけ復旧されておられました。江の川治水推進では何度も東京へ足を運び、国や国会議員の先生方と交渉する中で、10年間で250億円の予算を獲得してこられました。 高速道路整備の推進につきましては、山陰高速道路、福光浅利間の早期建設に取り組まれました。 様々述べてまいりましたけど、山下市長の江津市での13年半、今までされた事業や心に残っていることがありましたら、お話しください。 ○議長(藤間義明) 山下市長。 ◎市長(山下修) まずもって、これまでの市政運営につきまして、議員の皆様並びに市民の皆様の御理解と御協力に対し深く感謝を申し上げます。 私の江津市での13年半の日々についての総括と今の思いを簡潔に申し述べさせていただきますと、私が本市の副市長として着任いたしましたのは桜江町との合併後4年余りが経過した平成21年1月です。新市建設計画に基づく各種事業を着実に推進することによって、新生江津市の礎を築くことを目指し、本市での職務に当たり励みました。 そして、平成26年7月から市長として市政のかじ取りをお任せいただくことになりました。市長となってからは、人口減少対策、これを柱とする第5次江津市総合振興計画の促進と同計画を発展的に継承した第6次総合振興計画に基づく様々な施策の積極的な展開を進めてまいりました。また、これまでの13年半の間には、先ほどもお話がございましたように4度の大災害や新型コロナウイルス感染症対策など、本市をめぐる危機的な状況に直面いたしましたが、災害発生直後から復旧までの一連の取組や感染症への徹底的な対策など、できる限り迅速かつ的確に講じることができたことについて、改めて安堵をしているところです。 また、市財政の健全化についても13年半の時間をかけて対峙をした大きな大きな課題でした。副市長就任当時、市の基金残高は約23億9,000万円程度でございました。これは、各種財政指標を見てみますと、財政再生団体への転落が現実味を帯びる危機的状況であることを示していました。このため、いろんなことをおっしゃる方がありますけれども、市政の安定的な運営の土台となる市財政の健全化について、これは強力に取り組んできたところです。市長に就任してからはそのスピードをさらに加速し、前例にとらわれることなく、事業や業務の効率化及び合理化を徹底的に推し進めてまいりました。ただし、この過程においては、痛みを伴う改革も少なくなかったと理解をしています。できる限りの配慮を行ったとはいえ、市民生活へのマイナス影響が生じることがなかったとは言えず、この点についてはいつもじくじたる思いでいました。 結果として、令和3年度末、先ほど河野議員は57億円っておっしゃってましたけども、あれは令和4年度の推計でございますけれども、令和3年度末の基金残高は約54億1,000万円に達するとともに、今後も同様の水準を維持することが可能な財政状況の実現に至ったところです。今後は各種課題解決に向けた攻めの事業展開が可能となってまいりました。 私が取り組んできた財政健全化の成果については、これはもう市民の皆様の御理解と御協力に私は何とかお応えすることができたのではというふうに思っています。 なお、13年半の長い年月の間には様々な施策を講じ各種の事業を推進してまいりましたが、それぞれの内容などについてここで言及することは控えさせていただきます。 なお、これまでの市政運営に対するどのような評価も私は甘んじて受け入れるつもりです。確固たる信念の下で誰に何を言われようが、私なりの考え方で進めてきたからであります。今はこれまで支援をいただいた多くの皆様への感謝の気持ちと、ここまで無事に務めることができたことへの安心感を抱いているというのが偽らざる気持ちです。 ○議長(藤間義明) 16番河野議員。 ◆6番(河野正行) 7月16日からは中村中新市政が始まります。山下市長の後継者としまして、将来どんな江津市になってほしいのか、伺います。 ○議長(藤間義明) 山下市長。 ◎市長(山下修) どういう市になってほしいのかということですけれども、未来の江津市について私の期待する姿、これを申し上げたいと思います。 御承知のとおり令和2年度に策定した第6次江津市総合振興計画では、第2期江津市版総合戦略を同計画の重点プロジェクトとして位置づけたことをはじめ、これまでに取り組んできた人口減少対策をより一層重視した内容となっています。この総合振興計画に掲げられた目標には一朝一夕には達成できないものも少なくありません。江の川治水、先ほど出てました医療対策、有福温泉の再生、移住対策などの重要課題について私自身懸命に取り組み、解決に向けた道筋をつけることができたと考えていますが、最終的な課題解決に至るまでにはまだまだ私は道のりは遠いものがあるというふうに思っています。 これらの重要課題については、新しいリーダーの下で解決に向けた取組をさらに加速していただくことを期待をしています。ただし、財政状況については江津市はこれまで2度財政再生団体の危機を乗り越えてきています。この財政状況については、時計の針を戻すことのないようにさらに慎重な運用を心がけることも私は大切である、市が駄目になってしまえば何もできないということですので、しっかりとそのことは念頭に置いて今後の市政展開をしていただきたいと思います。 人口減少社会は今後も続きます。江津市の推計で言いますと万7,000ぐらいのところで底を打って、そこから徐々に人口を伸ばしていくという計画ですけれども、やはり新しいリーダーはもとよりですけども、市議会、市民の皆様あるいは市の職員一丸となって持続可能な市政運営に努められ、総合振興計画のスローガンである「小さくともキラリと光るまち ごうつ」をぜひ実現し、江津市が、私が来たときも江津市を一流の町にしようという気持ちで江津市に参りました。残念ながらそこまでには至っていませんけれども、新しいリーダーにはぜひ江津市が一流の町と呼ばれるようになることを心から願ってます。そして、近い将来市民の皆さんの明るい笑顔に満たされた江津の町を訪れることを私自身楽しみにしています。 以上です。 ○議長(藤間義明) 16番河野議員。 ◆6番(河野正行) 山下市長の奥さんは江津市に来ることを反対されてたということを聞いております。ほいで、さっき山下市長が言われてましたように、自分は江津市を一流の町にするんだということで、この江津市に来られたと聞いております。本当にこの13年半、江津市のために尽くしていただきまして、本当にありがとうございました。山下市長も、平田に帰られてもゆっくりされて、いっときは休養していただきたいと思います。 以上で一般質問を終わります。 ○議長(藤間義明) 16番河野議員の一般質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。 再開は午後時といたします。              午前11時35分 休憩              午後分 再開 ○議長(藤間義明) 会議を再開いたします。 10番多田議員。              〔10番 多田伸治 質問席〕 ◆10番(多田伸治) 日本共産党江津市議会議員団の多田伸治です。 今回は現状での江の川治水の問題点と防火水槽について質問してまいります。 最初に、江の川治水での問題点ですが、江の川治水での移転への対応について伺ってまいります。 江の川治水では幾つかの地域で集団移転、個別移転などの話が進んでいますが、その地域の住民の皆さんから将来への不安の声を伺っています。まず1つ目に、移転などでの家屋の補償額が示されていないため、行った先での将来設計ができないという声です。当然の心配であり、行政として早急に対応すべき問題です。既に大口、小松、仁万瀬というような地域では査定が行われ、目安となる金額も示されています。ほかの地域でも早々に査定を行い、補償額を示せないでしょうか。示すならいつになるかというようなことも併せてお答えください。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 補償についての対応ですが、まず国土交通省では今年度個別移転対象となられた方について建物調査等を行い、補償内容を説明し、補償契約の締結に向けた協議が行われています。また、江津市が行う防災集団移転促進事業においても、個別の補償説明ができるよう建物の概略調査を進めており、事業を進めていく上での情報提供を図っていく予定です。 議員御指摘のとおり、家屋移転の対象となられる方が移転先でも生活再建を検討できるよう、補償に関する説明を速やかに行うことが重要となります。今後、事業費の関係もございますが、対応可能なところから対応いたします。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 対応可能なというような話なんですが、それは具体的にいつになるかということを住民の皆さんは気にされております。いつでしょう。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 現段階ではまだ国土交通省の予算の精査もしており、現段階ではいつということは明言することができません。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 例えば川平では9月以降というふうに言われています。ただ、9月以降というだけで、いつまでにやるという話もないと。これで将来の設計をしろと言われても、皆さん不安になるだけなんです。どの道、どこかで移転のその査定はしなきゃいけないというところで言えば、遅かれ早かれ必要な話ですし、さっさとやってしまうというようなことが今の住民の状況からいって求められると思うんですが、なぜそこがそうならないのか、理由を伺っておけますか。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 先ほども御答弁させていただきましたとおり、国土交通省も今年度の事業費を鑑みて、実際に事業着手できる箇所等について現在選定を行ってる作業中でございます。川平の田野地区につきましては、おおむね早ければ9月というところで地元のほうには説明をさせていただいております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) そこは、本当、皆さん、ずっとそのことを考えられとると。そのことがきちんとならないからずっと不安に思っておると。この今聞いとる話の中でやるとなると、うちの家の補償額っていうのはそんな大したものではなくて、果たして行った先でちゃんとした家が建つんだろうかという不安をずっと抱えとられる。これは精神衛生上もよくない。市のほうからも、国に9月と言わずもっと早くやりなさいと、川平の話だけではありません、長良のほうなんかでもそうです。そういった話をしませんか。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) こちらの件につきましては、江津市のほうからもなるべく早期に地元住民の方々に提示できるところについては提示をお願いしたいということをお話をさせていただいております。また、防災集団移転促進事業を今検討しております長良地区におきましても、先ほども答弁いたしましたとおり外観の概略調査等を行っておりまして、それらが出次第、概算の補償金について提示をしながら、どのような形で移転先候補地を絞っていくかというところを検討してまいりたいと考えております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 私も何百何十円というところまで正確に出せという話ではしていません。大体これぐらいだと、最低でもこれぐらいは出るよというようなものを皆さんに示していただきたいということは求めておきたいと思います。 次に、移転に関する2つ目の不安として、どこへ移転できるのかという声があります。長良ではできるだけまとまってという共通認識がある一方で、20世帯がまとまって移転できる場所があるのかというふうに懸念されています。もちろん提示されてもそこは嫌というふうになる可能性もありますので、候補地が複数あってしかるべきですが、集団移転の移転先の提示、どのようになってますでしょう。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 長良地区の集団移転での移転先についての対応ですが、対象者の方々は移転先も含め合意形成を図っていくことが必要となります。そのため、長良地区において住民の方々を主体として、2月27日に第回住民ワークショップを、5月22日に第2回住民ワークショップを開催いたしました。その中で、第2回住民ワークショップでは、市内の市営住宅や公的分譲地など現時点で考えられる移転先の案も示しながら、ワークショップの中で検討を進めるところです。 引き続き住民の方々と行政が協働し、移転先等について合意形成を図り、早期の安全な地区への移転がなされるよう対応いたします。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) いろいろ取組をやられておるようなんですが、私がこの話を聞いたのは、選挙前にも伺っとったんですが、選挙が終わった後6月になってからお話を聞きに行ってもやはり同じような不安を抱えておられるというところでは、ワークショップをやられてること自体を否定するつもりはないんですが、あまりうまくいってないんじゃないかと心配するんですが、その辺どのように認識されとるんでしょう。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 先ほども御答弁させていただきましたとおり、防災集団移転促進事業は合意形成を図ることが重要なこととなっております。そういった意味で、住民ワークショップを開催しながら当然事業の理解度も深めていただきながら、今後皆さんとどこへ行く、どこの場所がいいのか、当然今後のところで先ほども答弁いたしましたとおり概算の事業費をもって実際に自分たちはそこに行けるのかということも含めて細かい情報提供を行いながら合意形成を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) いろいろを示されてはおるようなんですが、集団移転の移転先って市が用意するというような決まり、ルールですが、マスタープランでは国も県も関わってくるというところでは、国、県の土地も含めたような対応というのはされとるのか、それとも市だけの土地で何とかというようなことになっとるんか。いろんな選択肢があったほうが住民の皆さんとしてはありがたいですよね。その辺、実際どうなんでしょう、市の持っとるものだけで話をされとるんですか。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 現段階で地元の方々に御提示させていただいておる公的分譲地につきましては、あくまで江津市が所有しているもの、あるいは江津市が過去開発した場所というところに限定をしてお話をさせていただいております。今後につきましては、島根県有地等々もし御協力がいただける土地があれば、そういったとこも鑑みて情報提供を行っていきたいと考えております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) なかなか江津市が持っとる土地だけでは限定的だし、住民の皆さんがここならいいわと言える土地がない可能性もあります。なるべく選択肢が広がるように、国やら県やらにもちゃんと協力しろという話を市から積極的にしていただいて、住民の皆さんに御提示できるだけの取組を進めていただきたいと思います。 次は個別移転なんですが、説明会で、移転先の相談に乗るというふうな約束があった割にあまり積極的な動きではなさそうな不満というか不安の声というようなものも聞こえています。どういった対応になっているか、伺っておきます。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 個別移転での移転先についての対応ですが、補償の説明の際には移転先のお考えについて確認していますが、おおむね対象者の方においては移転先を決められております。その際には、移転先が何らかのハザードがかかっていないか、特に浸水区域にかかっていないか確認させていただいています。 また、移転先をどうしてよいか分からないという方については、御親族や地元協議会などと連携を図り情報提供をさせていただくとともに、移転先等について協議をさせていただいています。引き続きそのような御相談があれば、可能な範囲できめ細やかな対応をしてまいりたいと考えております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。
    10番(多田伸治) 今、移転先をおおむね決められとるというような話があったんですが、この移転先っていうのは何を指すのかっていうのが問題で、自分たちが行きたい地域のことを言ってるのか、この土地っていうのがもう明確になったのか、後者についてはあまり住民の皆さんからわしゃ決まっとるでという話を伺ってないんですが、実際この移転先を決められておるというのはどちらのことを指しとるのか、伺っておけますか。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 個別事案になりますので詳細については差し控えさせていただきますが、おおむね個人の方で、自分が知っている業者さん等をたどって、そういった場所については幾つか目星をつけているというようなお話を聞いております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 幾つか目星をつけてるっていうのは決まってるとは言わないはずですよね。そこら辺で、さっき言ったような市の持っとる土地、県の持っとる土地というようなところで活用できるものはきちんと市民の皆さんに提示して、当然そこが住めるか住めないかという状況もあると思いますんで、そういったものもきちんとここならここですよというようなものもお示しいただいて、住民の皆さんに納得して移転いただけるというような環境をつくっていただきたいなというふうに思います。 次に、その移転する地域のうち、私が伺っただけでも大口と長良では移転後の残った農地について農業の継続を求められており、移転先に持っていけない農機、トラクターとかコンバインとか、ああいうものです、置場が懸案となっています。現在の農機具小屋は浸水するのでそのままというわけにはいきません。 江の川治水のマスタープランでは、方針の一つとしてなりわい、人の活動ということを項目を上げて、水豊かな江の川は歴史的にも神聖な地であり、この地ならではの歴史、文化、地域資源が残り、新たななりわいも生まれています。各地域で進められる活動を継続し、持続可能な地域づくりとまちづくりが必要ですというふうに書いとられます。神聖な何とかをって言われてもあれなんですが、各地域で進められている活動を継続というのは非常に大事な部分だと思います。当然農業の維持、継続も含まれるはずです。そのためには、農機具をどこに置いておけるのかというような話をきちんとしておかなきゃいけないと思うんですが、その点どういうになってるのか、伺っておきます。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 農業を継続のための対応についてですが、個別移転などで家屋のみ移転され、遠方から農業に通われる方が今後農業を継続される上でどのようなサポートを求められておるのか、また行政側でどのようにサポートができるのか、そのような御相談があれば、国、県あるいは農林水産課とも情報を共有しながら、対応可能な範囲で調整を図りたいと考えております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) この話は、私も別に今回初めて皆さんにしたわけではありません。過去にも委員会の場、一般質問の場もしたんじゃないかな、そういう話をしていますし、マスタープラン策定時のパブリックコメントで、移転後も耕作を希望する農家もあり、耕作を継続できる施策を講じる必要があるというふうな意見を出したところ、住民説明会を開催し、住民の意向を把握して、地区別の事業計画を決定するという回答もありました。そういった取組への具体的な動きがあるんでしょうか。何か今の話だと、そういう相談そのものがあまり把握されてないような答弁であったんですが、いかがでしょう。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 個別移転箇所につきましては、交渉の際に江津市の職員も同席をさせていただいた上で、住民の方々のニーズについてお伺いをさせていただいておりますが、現段階で詳細な農機具庫等の建設についての御相談というのは承っておりません。 また、防災集団移転促進事業で計画しております長良地区につきましては、現在移転先等についてワークショップを開催しているとともに、今後のそういった農地利用の在り方についても引き続き検討していく内容としておりますので、そちらのほうで長良地区については対応してまいりたいと考えております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 私は個別の問題として相談したつもりなんですが、そういうものは本人さんから言うてもらわんと、相談としてはカウントされないということでしょうか。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 個別交渉もそうですけども、事業説明会の中において、そういった御不安があればぜひとも市役所のほうへ御相談くださいということで申し上げております。そういった中で、現段階まだそういったところのお話が出てきておりませんので、今後こういったことがあればそういった対応をどうするかということはさきの答弁をさせていただいたとおりでございます。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 私もここで今個別にどなたのどこの土地でっていうような話をするつもりはないですが、それは私ら市議会議員、市民の代弁者として来とるというものをかなりぞんざいに扱われとるんじゃないかなというふうに思います。そういう点では、もう少し真面目にお話を聞いて対応していただければなというふうに思っています。改めて本人さんたちにはそのように、こういう反応があったよという話はしておきたいと思います。 次に、項目移りまして、治水事業への対応について伺っておきます。 川越地区での説明会では、県道の仮閉め切りをやるに当たって、川越大橋から下流10キロについて河道掘削や樹木の伐採を行うというふうに説明されました。実際、江の川の各所で河道掘削が行われていますが、説明会で明言された10キロ以内での部分で手つかずの箇所も残っています。場所によっては土砂の撤去、樹木の伐採をしないほうが治水にとってはよいという場所もあるのかもしれませんが、住民には説明されていません。住民の安心のため、どことどこをやるつもりで、どこをそのままにするのか、そのままにするのはその理由をきちんと住民の皆さんにお示しする必要があると思います。そういった資料を住民へ示していただけませんか。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 河道掘削についての対応ですが、これまでも地元説明会などで関係する地区に対してはお知らせをしているところです。 引き続き江の川下流域の各地区において様々な事業が動き始めていることから、情報整理の観点からも、江の川だよりを含めた媒体などを活用し、河道掘削や樹木伐採に限らず、四半期ごとの事業進捗状況や事業計画箇所の情報提供が行えるよう対応いたします。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) その点でどこをやるという話が多分出てくるというふうには思うんですが、どこをやらないのか、やらない理由は何なのかっていうものをきちんと示してあげないと、ずっと不安が残ると。そこの点をどういうふうに住民の皆さんにお示しするのか、もう一回伺います。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) やらない箇所についても、国と検討を重ねながら今後どういった情報提供ができるか、考えてまいりたいと思います。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 地元からは結構高齢の方ですが、自分たちが子供の頃ここは河川敷で、いろいろ川に下りることができたんだというような話をされるところもあります。そんなに大昔でもないところでもそういう話があったりするというところでは、できるところはきちんとやっていただきたいし、できないならできないできちんと理由を示していただきたいというのが住民の偽らざる声ですので、その対応を求めておきたいと思います。 次に、昨年の12月議会でも取り上げましたが、地域への説明の際に資料を住民へ提供するよう求めました。その際の答弁は、流域治水推進室や地元協議会と協議しながら対応を進めるということでしたが、現在も私の耳に入ってくるところでは資料が提供されていないようです。家族や住民同士で相談するにも、多分こんな話だったでというようないいかげんなことでは、正しい結論は導き出せません。別に新たな資料を作る必要はありません。市職員や推進室の皆さんが説明の際に手元に持って使われとる資料を住民の皆さんにも提供するというだけで済みます。何枚かコピーすれば十分できるでしょう。そういうことを求めたいんですが、いかがでしょう。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 地元説明についてですが、説明会の折には江の川流域治水推進室と地元協議会において提供可能な資料等について協議した上で地元説明会を開催しておりますが、整備方針を検討する際や今後の地域の状況を考慮する上でも可能な範囲で資料提供を行います。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 協議の上で出してないということになりそうなんですが、地元協議会とどういう協議をして住民には出さなくていい、出すなというような話になったのか、その辺のいきさつを伺っておけますか。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 事業説明会のときの提供資料につきましては、江の川流域治水推進室と、それから地元協議会と事前に協議をする中で、情報が独り歩きするもの、そうでないもの、そういったところを協議しながら提供する資料について協議を行っております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) また出ましたね、情報が独り歩きするという話なんですが、これは前にも言ったときに聞いてます。その資料についてまだ計画段階であり、これから変更の可能性はありますよというようなことを資料のどこかに一筆書いておけば、いや、これはあんときに言ったことと違うじゃないかという話にはならないはずですけど、なぜそれができないんでしょう。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) この件につきましては、地元の協議会とも協議をしながら進めております。その中で提供できる資料、できない資料、あるいは先ほども申しましたとおりここは勘違いされるのではないかというような資料につきましては、説明会の中で提示をさせていただいた上で、地元の協議会あるいは地元の方々の御意向も踏まえた上でどのような計画にしていくかっていうことを皆さんと協議をしながら今現段階進めている状況でございます。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 当然地元、過疎化が進んでると同時に高齢化も進んでいます。高齢の方、なかなか回聞いて分かるもんじゃないということを皆さん言われます。私もそうです。手元に何の資料もないのに、回言われて、はい分かりましたと簡単になるかといったら、そうはなりません。そこら辺が考慮されてないんじゃないかなという点では、積極的に資料を出して、協議会のほうからいやええですって、そんなことそうそう言わないと思うんです。実際、これは出したくない、出さんでもええよっていう話はどちらからされとるんです。地域のほうからこれは要らんですわって言われるんですか、それともこれはあまり出したくないんですけどねって話を行政側からするんでしょうか、どちらなんでしょうか。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) こちらにつきましては、地元の各協議会とお話をする中でのことですので、ここでの答弁は控えさせていただきたいと思います。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 控えられると私らも臆測を持って物を言わにゃいけんと。市のほうから積極的に情報を出して住民の皆さんの協力を得られるというような取組の仕方を進めていかないと、なかなか私らがちょっと行っただけでもこんだけの不安と疑問というものが噴出するんです。そういうところをやはり1つずつ潰していく、潰すっていうのは言葉が悪いですね、解決して皆さんの協力をちゃんと得られるようにしていくというのが本来住民との協議の在り方です。そういうふうなことの第一歩としてきちんと情報を提供するという積極的な姿勢が行政に求められると思いますので、そのことを改めて申し述べておきます。 次に、久井谷についての対応です。久井谷の住民からは、久井谷への治水対策について過去20年での災害を基準にして対応するというふうに言われたと私は聞きました。昭和47年災に対応しないなら危ないし不安だというふうな声も聞いています。この話というのは事実でしょうか。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 対応する基準についてですが、平成28年2月に策定された国の江の川水系河川整備計画に定義されており、戦後最大の被害をもたらした昭和47年7月洪水と同規模の洪水に対して洪水氾濫による家屋浸水被害防止を図ることとされており、久井谷においてもこのような基準に沿って計画されることになります。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) いや、事実でないというようなことなんでそこは安心したんですが、この程度のことも住民の皆さんの中には誤解があると。情報が独り歩きしとるというのはこういうことを言うんじゃないかと思います。きちんと資料が出されるべきだと、先ほどの話をもう一回繰り返しますが、この程度のこともきちんと住民に伝わっていないということでも資料を出さなくて大丈夫だというふうにお考えでしょうか、もう一回伺います。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 先ほども御答弁させていただきましたが、引き続き必要提供可能な資料について提供できるものについては提供していきたいと考えております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) その辺は今までとはやっぱりちょっと違う対応をしないと、誤解に基づいた話っていうのはどこまでも広がっていくと、私のようなものがちょっと行っただけでもそういう話が出てくる、さっき言ったとおりです。こういうことがないように、もう少し住民に対して丁寧な対応というものを求めておきたいと思うんですが。 引き続きその久井谷の話なんですが、住民の方からは対策は堤防で決まったと、ポンプは設置せずに樋門で内水に対応するというふうに言われました。樋門への不安の声もありましたが、事前の市執行部との、今回こうやって一般質問するという上でのヒアリングによれば、堤防で決まったというのは決定事項ではなさそうなんですが、実際に堤防に決まった場合、ポンプなしの樋門には住民の不安が付きまとうことになります。誰が管理するのか、内水で浸水した地域からどうやって樋門まで行けるのか、たどり着けるのかと、こういう不安ですが、仮に堤防、樋門となった場合、こういう不安にどう対応されるのか、仮の話ではありますが、伺っておきます。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 樋門への対応についてですが、現在久井谷を含む下大貫地区として整備方針について協議を行っているところです。先般5月15日の説明会において、住民意向調査の結果に基づき国土交通省より堤防案について説明を行ったところですが、現段階では整備方針は未定であると認識しております。 そのため、あくまで築堤として整備すると仮定しての答弁となりますが、説明会の中でも樋門の操作について質疑があり、国から一般的な樋門の操作については説明がされています。また、樋門の設置は内水により家屋が浸水しないことを検討した上で外水を遮断する方法として選択されています。今後、仮に築堤による整備となり樋門が設置された場合の操作手法等については、詳細設計を行う中で課題解決を図るとともに、改めて関係各所及び住民の方々と調整を図っていくことになると考えています。いずれにしましても、早期に整備方針を定めていくことが必要であると考えています。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 操作方法の話はいろいろあると思います。物によっていろいろ違うかもしれませんが、問題はそれが果たして住民が、大雨が降って増水しておりますよというような状況になったときにそこまで行けるかっていう問題で、久井谷はそれがかなり困難になるんじゃないかというのが住民の不安です。そこに対する対策というようなものは今の話からいえばあまりなかったように思うんですが、もう一回その点、いやもう道路も冠水してあそこまで行けませんとなった場合にどうするのかというところをもう一回伺っておけますか。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) まだ築堤で整備すると決まったことではありませんので、仮定のお話ということになってしまいます。先ほども答弁させていただきましたとおり、あくまで一般的な方法としてしか現段階では地元のほうに説明することはできません。今後、詳細設計を行う中で、そういった例えば操作を行うための道路あるいは道あるいはそういったところについては、詳細設計を行いながら地元の方と調整を図っていく必要があると考えております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 詳細設計をする中で考えていくというのも方法としてはあるかもしれませんが、住民の皆さんはもっとそれ以前に、果たして堤防が正しいのかというようなことも随分あるようなんです。そういう点で言えば、先にこういうふうな話になるんですよっていうものをきちんと示してあげるというのも計画を前進させる上では必要な話だと思います。 ちなみに、その久井谷で堤防でポンプなしの樋門という話から、堤防を造っても内水には対応できないんじゃないかというような不安も当然あります。その場合に備えて、避難路の確保というようなものが必要になってくるというふうにも言われているんですが、そこについてもさっきの答弁と同じで詳細設計で考えていくんだというようなことになるんでしょうか。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 避難路の確保についてですが、先ほどの質問と同様現段階では久井谷を含む下大貫地区の整備方針は未定であると認識しております。 こちらの質問につきましても、あくまで築堤として整備すると仮定しての答弁となりますが、国は内水を低減させる手法として久井谷川のかさ上げにより樋門を閉め切る時間を短くすることも併せて検討していることを説明会でも説明されています。久井谷川をかさ上げする際には周辺の土地についてもある程度かさ上げする必要性が生じるため、市道なども同時にかさ上げされることが想定されます。また、国道261号は今後島根県と国との協議によりかさ上げされるかどうか決定することになると想定されますが、かさ上げされることになれば、上流域で築堤整備を行う上大貫、和田地区や対岸の防災複合拠点施設が建築される渡田地区への避難が可能となり、避難経路及び避難場所の選択肢が広がると考えられます。 いずれにしましても、先ほど答弁さしあげましたとおり、まずは整備方針を定めた上でその後の詳細設計を行う中で、住民の方々の不安を解消すべく課題解決の手法や避難経路について関係各所及び地域の方々と調整を図っていくことになると考えております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) これは話そのものが住民の皆さんの誤解と言うまでもないかもしれませんが、必ずしも決定事項でないというようなものに乗っかったお話ですんで、どこまでというようなこともあるとは思うんですが、こういう不安に1つずつ応えていくというようなこともそうですし、そもそもそういう決定事項じゃないんだよというものをちゃんと示されてないと、示したかもしれませんが、それが御理解いただけてないということもあります。先ほどの資料の話と合わせて住民の皆さんがきちんと理解できるような対応を求めておきたいと思います。 続いて、国への対応について伺います。 先ほど久井谷への対応でも少し触れましたが、これは私も以前の質問でも取り上げました。既に堤防を整備した地域、これから堤防を整備する地域共に内水対策のポンプの整備が必要です。これまでにも同じ質問、質疑をしていますが、県がポンプ車を台増やす、水防団にポンプを配備するという話はあるものの、必要な場所にこれで足りるのかと、逆にもっと言えば、道路が寸断されたときにそこまで行けるのかというような不安もあり、到底十分とは言えない対応です。 一方で、3月に国土交通省と私、交渉しました。そのときに常設のポンプを設置してほしいという話を要請したところ、市から要請があれば補助金だと、補助金を出すんだというような話をされております。現状でこのポンプに対する対応、市で消防団、水防団へのポンプを配置するという話はもう分かっとりますんで、そっから先のお話、何かあるのか、伺っておきます。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 内水排除のポンプ設置に向けた取組状況ですが、市長が会長を務める江の川下流域治水期成同盟会において、5月19日に国土交通省中国地方整備局及び国土交通省中国地方整備局浜田河川国道事務所に、5月26日に国土交通省及び地元選出国会議員に対し、早期の内水対策への検討を要望したところです。また、5月17日には島根県に対し重点要望を行い、その中において、国に対して渡津地区の排水機場等の整備を強く働きかけていただくよう要望しております。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 要望されたというのは分かりましたが、大事なのは結果だとどなたかも言われておりました。そこら辺でいえば、先月言って今月何とかなるという話じゃないかもしれませんが、引き続き対応を求めていきたいというふうに思います。 その内水排除のポンプ整備なんですが、渡津で設置するだけで、市長が言うには30億円は必要だというふうな説明もされています。とても江津市単独ではどうこうなるものではありません。補助金なのか直轄事業なのかはあっても、国の対応が絶対的に必要です。それも含めて、そもそも江の川治水の事業費について、午前中の16番議員の話でもありましたが、10年で250億円というふうになっています。これは到底足りるものではないと、過去の答弁でも市長もこれでは不足していると、国、県へ訴えないといけないとも述べておられますが、先ほどのポンプの話とはまた別に、この辺についても何か国に対して対応されておるのか、伺っておきます。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 事業費、10年で250億円の認識と対応についてでございますが、昭和47年災害以降、様々な要因が絡まり遅々として進捗が図られなかった江の川下流域の治水事業において、令和2年7月豪雨をはじめ平成30年7月豪雨や令和元年東日本台風など、近年激甚な水害が頻発したことを契機とし、国において全国的な治水事業の加速化を図るため、流域治水という枠組みの下、あらゆる手法を活用し治水対策を進める方針が示されました。 江の川においては、平成30年7月豪雨災害及び令和2年7月豪雨災害により2度浸水した地区を緊急対策特定区間に設定し、重点的に河川整備を行うため、令和3年度から10年で250億円の予算が江の川に配分されることになりました。この10年で250億円についてですが、江の川治水対策に対する過去の経緯や事業費の推移から見ると、非常に大きな一歩であると認識しております。 しかしながら、市長も常々申し上げているとおり、無堤地区が約6割に上る江の川下流域沿川における緊急対策特定区間の整備期間10年間での総事業費としては一定の評価はいたしていますが、その対策に要する事業費としては不足していると認識しております。市といたしましては、早期に整備方針を決定し事業着手に向けた調査設計を進めることで必要な事業費が精査されますので、事業が遅延することのないよう地元自治体として国と協力して関係者の調整を図っていきたいと考えています。 また、事業の進捗に合わせ、引き続き国土交通省はもとより、財務省あるいは地元選出国会議員に対し中国治水期成同盟会連合会や江の川下流域治水期成同盟会の要望活動に加え、江津市としても個別に確実な予算の確保とさらなる増額について要望を行ってまいります。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 関係各所と調整を図っていきたいというようなこととか、国土交通省、財務省というようなところといろいろやっていく、地元選出国会議員に対してというようなことも書かれておるんですが、振り返りますと5月22日にはこの江津市にその国土交通省の大臣、島根県邑南町出身しかも江の川支流の川べりで育った公明党の斉藤鉄夫氏がやってこられ、ありがたいお話をされたようです。私は内容を聞いてないんですが、その際には山下市長も7月に市長へ就任される中村中氏も御一緒だったようですが、せっかくの機会です、治水の足りない事業費について何かお話をされたのか、伺っておけますか。 ○議長(藤間義明) 山下市長。 ◎市長(山下修) 多田議員、辞めるような市長に質問はしないと公の場で言われておりますので、私のほうからはコメントは控えさせていただきたいと。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 私が公式の場でそういうふうに言ったと、雑談の中でそういう話はあるかもしれませんが、それは聞き方の問題であって、何を聞くか気をつけなきゃいけないねという話はしております。 辞められるといってもあと一か月任期が残っておられます、か月ないかな、二十何日残っています、その中でもありますし、5月22日に過去にどんなお話をされましたかという話を聞いております。それが言えないというのは何なんでしょう。ぜひどんなお話をしましたよ、こんなことをしてきましたというお話を、自慢話のようになるかもしれないんで市長も嫌かもしれませんが、言うておいていただけるといいんじゃないかなと思いますが、いかがですか。 ○議長(藤間義明) 山下市長。 ◎市長(山下修) 大分前から多田議員は先ほどのような発言をしておられまして、私はもうコメントしなくていいんだなとずっと思っておりましたけど、そうはいっても時間も刻々と過ぎますので、一言大臣が言われたことをお話ししますが、これから江の川流域についてはしっかりと予算確保をしていかないといけないんだという発言がございました。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) そこら辺でもっと積極的にこんだけ必要なんだよというような話ができるぐらいの取組を進めてもらえたらなというふうに思っていましたし、この後は山下市長からバトンを受ける中村さんがやられるのかもしれません。そこら辺でまた本人さんも国、県とのつながりを生かしてというような話を選挙戦ではされておりましたんで、どういう話ができるのかなというところは見ていきたいなと思っています。 私もなかなか国土交通大臣にお会いできるというような機会はありませんので、そういう機会は全て生かして、江津市のよりよい、さっきのキラリと光るなんですか、ああいうものにつなげていってほしいなというふうに思っています。ただ、進めば何でもいいというものではなくて、住民の意向を最大限尊重した対応がなければ、しっかりした治水対策とはなりません。そのことを改めて指摘いたしまして、最後の質問に移ります。 最後といっても2つ目の項目なんですが、防火水槽についてです。島の星町では住民から防火水槽を設置すると市長が約束してくれたというお話を伺いました。ただ、その後この約束はほごにされたようですが、昨年10月には火災が起こっています。行政の問題としてよく言われることです、ことが起こらないと動かないというふうに批判されることが間々ありますが、ことが起こっても動かないというのではお話になりません。住民の要望に応えて島の星地区へ防火水槽設置が必要だと思いますが、どのように認識されとるでしょう、伺っておきます。 ○議長(藤間義明) 横田総務課長。 ◎総務課長(横田龍二) 消防の水利施設につきましては、平成12年消防庁告示消防力の整備指針によりますと、地域の定義として市街地、準市街地、準ずる地域の3区域に分けられ、本市では市街地が江津町以西の海岸部、準市街地が渡津町、その他の地域は準ずる地域となっています。島の星町は準ずる地域となっており、整備指針では消防の水利の配置は消防庁が総合的見地に立った判断により定めればよいとされています。 島の星町には、消防水利施設として地域の中心部にある島の星集会所の隣接に防火水槽があります。当該地域は水道事業の給水区域外ですので、消防水利施設を整備するとなれば防火水槽になろうかと思います。 次に、議員から御説明のあった島の星町の火災についてですが、昨年10月13日に倉庫が焼失しました。その際、島の星集会所の隣接にある防火水槽を使用して消火活動を行っております。市長が地元の方にそのような趣旨の話をしたということや地元からの設置の要望があること、またこの件の優先順位が高いことは承知しております。しかしながら、本市の財政状況では直ちに新設の消防水利施設を設置するということは困難であり、財源の問題のほか、他事業との兼ね合い、土地確保の問題、緊急性などを勘案し、消防や関係機関と協議しながら整備を進めています。現時点では島の星町の防火水槽整備は未定でございます。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 財政状況が出ましたが、これは島の星町に防火水槽を設置するのに幾らかかるんですか。 ○議長(藤間義明) 横田総務課長。 ◎総務課長(横田龍二) 新設の場合でございますと約五、六百万円というふうに伺ってます。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 土地の確保の問題という話もありました。私の記憶では椿の里周辺は市の土地だったはずなんですが、認識違いでしょうか。 ○議長(藤間義明) 横田総務課長。 ◎総務課長(横田龍二) 場所についてはまだ関係機関と協議しておりませんので、発言は控えさせていただきます。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 緊急性などを勘案してというところでは、もう遅いんですねこれ。去年10月に火災が起こったというのにいまだにできないと、500万円が惜しくて。市長がわざにそういう地域住民との約束まで交わしたのに、ほごにしてると。これで安心・安全のなんて話ができるのかなというふうに非常に大きな疑問符がつきます。やはりそういう約束をされたと、実際にこういうことも起こっとるというんであれば、残り僅かな時間かもしれませんが、市長として責任ある対応というものが求められるんじゃないかと思いますが、もう一回市長に伺っておけますか、できませんか。 ○議長(藤間義明) 山下市長。 ◎市長(山下修) いついつ設置をしますという話はしておりません。ただ、できる限り早く設置をするようにというのは、副市長以下には指示をしております。ただ、たくさん整備する箇所があるもんですから、今のような状況になったんだろうなというふうに思ってますが、このことは多田議員はもう私には聞かないっておっしゃいましたので、佐々木忠且じゃなくてチュウタンさんのほうにはまた私のほうから詳細についてお話をしておきたいというふうに思います。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員。 ◆10番(多田伸治) 公式の場で個人的に何の話をするみたいなことをされても困るんです。今聞いたのは私ですけえ、私がちゃんと答えてねって言ったことに対して答える責任が市長にはあるというところでは、いつとは言ってないけどっていう話は本当、政治家ですね、もう市長も行政マンからすっかり政治家になられたというようなことで、非常に残念な答弁です。 ただ、いつとは言ってないというような話があるにしても、先ほどから申し上げておる去年10月に既に火事が起こってるんです。そういうところに対していまだに手を打ててないと、これ、次起こったらどうするんです。そのときに人身に何か問題があったというようなことになったときにどう責任取るのか、あんな場所でなかなか消防車も来れません。消防団もあそこで消火しようと思ったら非常に大きな苦労があると思います。そういった場所には早急に対応する、もちろんここだけではありません、ほかにも防火水槽、消火栓をつけてほしいというような要望はあります。こういうものにもやっぱり市民の安全があっての私たちの暮らしですんで、そのところをきちんと認識した上で、残り僅かな時間かもしれませんが、真摯に対応していただきたいということを求めて、質問を終わります。 ○議長(藤間義明) 10番多田議員の一般質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。 再開は午後2時といたします。              午後時47分 休憩              午後2時分 再開 ○議長(藤間義明) 会議を再開いたします。 3番渡辺議員。              〔3番 渡辺信明 質問席〕 ◆3番(渡辺信明) 新政クラブの渡辺信明です。5月に当選いたしまして、今回が初めての質問となります。よろしくお願いいたします。 議長のお許しを得まして、既に通告しております一級河川江の川水系の治水事業について質問いたします。 今回の質問は、令和4年第回定例会にて藤田前議員が同様の一般質問をなされておりますが、市議会議員の改選により私も含め6名の新人議員が誕生しております。また、ここ4年間で3度の水害が7月から8月にかけて発生し、気象台では6月14日に中国地方の梅雨入りが発表され、その時期が近づいてきております。これらのことから、江の川水系の治水事業の状況及び災害対応の準備状況について、再確認も含めて質問させていただきます。また、先ほど現状での江の川治水の問題点について一般質問があり、若干の重複部分もありますが、よろしくお願いいたします。 では、質問に入らせていただきます。 先ほども申し上げましたとおり、ここ4年間で3度の水害が発生しております。それまでの水害の状況も含めて、江の川水系の浸水被害の状況について伺います。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 浸水被害の現状についてですが、戦後最大の被害をもたらした昭和47年災害では1,561棟の床上床下浸水被害が発生いたしました。近年の平成30年7月豪雨災害では219棟、令和2年7月豪雨災害では50棟、令和3年8月豪雨災害では14棟と、4年間で3度の床上床下浸水被害が発生している状況です。 人口減などの社会情勢もあり被害数は減少していますが、近年は短時間で集中的な降雨によって災害は激甚化しています。さらに、さきにも述べましたが、4年間で3度浸水被害が発生するなど、降雨による被害が頻発化しています。 こうしたことから、江の川の治水対策を早期に行う必要性に迫られているのが現状であると認識しています。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 江の川の治水対策を早期に行う必要性に迫られているとの認識と伺いましたが、御回答いただきました浸水被害の現状を踏まえて江の川水系の治水事業の現状について伺います。
    ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 近年の治水事業の現状についてでございますが、昭和47年災害以降、各地区で治水事業が進められており、現在は太田八神堤防や川平地区土地利用一体型水防災事業が進められていますが、いまだ十分とは言えません。平成30年7月豪雨災害や令和2年7月豪雨など豪雨による被害が全国的に激甚化していることから、江の川においても国土交通省が江の川流域治水協議会を令和2年度に発足させ、令和3年3月に江の川流域治水プロジェクトを策定されました。この方針に基づき、江の川下流域においては、江の川中下流域におけるマスタープランを策定し、事業の方針やまちづくりを念頭に置いた流域治水を推進していくことが示されました。 これを受け、国土交通省において令和3年4月に国、県、流域市町で構成する江の川流域治水推進室を設置し、マスタープランの策定に合わせ各地区の整備方針を定めるため、流域住民の方々と協議、説明を行い、本年3月末に江の川流域治水プロジェクトの更新とともに、治水とまちづくり連携計画第版を策定いたしました。 そのような中、整備方針が決定した地区においては、測量設計や用地調査を進め、用地買収へ向けて既に事業着手するなど事業の推進を図っています。一方、整備方針が定まっていない地区については、早期に整備方針を策定すべく継続して地区の皆様と協議を行っています。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 治水事業の全体的な現状について伺いましたが、その中でお話のありました今年の3月30日に治水とまちづくり連携計画、江の川中下流域マスタープラン第版が策定されたとのことですが、策定後の進捗内容も含めて各地区の治水事業の今後について具体的に伺います。 まず、田野地区について伺います。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 田野地区についてでございますが、現在地元協議会をはじめとし、国土交通省、島根県を交え、住民の皆様との協議を継続しています。本地区については、将来の田野地区の在り方も見据え多様な手法を用いる形での対策を検討してきました。先般、地元協議会より個別移転や輪中堤と併せ地区内に安全な造成地を建設し、地区内の移転集約のみならず、地区外からの受皿として整備したいとの意向が示されました。この意向について、国土交通省をはじめ関係機関及び地元の皆様と協働し、治水事業と併せ地域の将来像を見据えながら協議と調整を図っていきます。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 先ほどの答弁の中で地区外からの受皿というふうにありましたけれども、こちらは予定がされているのでしょうか。それとも、将来的にこういったものを検討しているというようなものでしょうか。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 地域の人口を守るために、今後そういったことも含めて検討していきたいということで地元のほうから伺っております。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) ありがとうございます。 次に、長良地区についてお伺いします。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 長良地区についてでございますが、長良地区においては令和3年3月に地区全体での移転希望の要望書が提出されたことから、防災集団移転促進事業により協議を重ねているところです。 防災集団移転促進事業は地域の皆様の合意形成を図る必要があることから、移転先の絞り込みや事業の理解を深めてもらうために、令和4年2月に第回住民ワークショップを、令和4年5月に第2回住民ワークショップを開催しています。今後も引き続き移転先の絞り込みなどを行うためワークショップや説明会を開催し、早期に事業実施が図られるよう対応いたします。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 次に、後山地区について伺います。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 後山地区についてでございますが、本地区は個別移転による対策を進めており、昨年度物件及び土地調査を終え、今年度各対象者に対し国土交通省より補償に関する説明を行っています。現在、既に補償契約の締結に向けた協議に入っており、合意に至った方は原則今年度末までに移転と家屋の撤去が完了となると伺っています。 本市といたしましても、移転を含めた事業に対する不安など、事業対象者の皆様の相談に乗りながら事業の進捗を図ります。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) ぜひとも事業対象者の皆様の相談に乗りながら進めていただければと思います。 次に、大口地区についてお伺いします。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 大口地区の今後についてでございますが、本地区も後山地区同様個別移転による対策を進めており、昨年度物件及び土地調査を終え、今年度各対象者に対し国土交通省より補償に関する説明を行っています。現在、既に補償契約の締結に向けた協議に入っており、合意に至った方は原則今年度末までに移転と家屋の撤去が完了となると伺っています。 後山地区同様、移転を含めた事業に対する不安など、事業対象者の皆様の相談に乗りながら事業の進捗を図ります。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 先ほどと同様に皆様の相談に乗りながら進めていってください。 次に、田津地区について伺います。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 田津地区についてでございますが、本年2月に輪中堤による整備の要望が地元協議会より提出され、その要望に基づき現在国土交通省で詳細設計が行われているところです。今後、進捗報告や事業概要等について地元で説明会を開催し、事業の推進と情報共有が図れるよう調整いたします。 また、花河原地区や恵梨地区については個別移転による対策方針となっています。花河原地区については、昨年度用地調査、物件調査を終え、補償に関する説明が行われ、現在補償契約に向けて国土交通省と協議が行われています。恵梨地区については、今後田津地区の輪中堤と時期を合わせて、用地調査、物件調査を進めていくことで調整しています。 いずれも早期対応が可能となるよう、国土交通省及び移転対象者の皆様との調整を図ってまいります。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 次に、田津谷川を含む川越地区について伺います。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 川越地区の田津谷川の今後についてでございますが、現在鋭意補償契約の締結に向けた協議が進められ、引き続き用地買収への御協力をお願いするとともに、令和4年8月頃から田津谷川合流点を含む江の川本川の樹木伐採、河道掘削に着手する予定と伺っています。 また、昨年度設置された大型土のうによる仮閉め切りの効果を確実なものとするため、今年度から出水期間中は大型土のうを県道上に存置するよう地元との調整を終え、運用を変更しています。本体工事の早期完成に向け、国や関係機関、地元調整など、引き続き対応してまいります。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 次に、上大貫地区について伺います。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 上大貫地区の今後についてでございますが、現在用地買収を進めるための用地測量や物件調査を終え、国土交通省と地権者との間で物件調書と土地調書の確認が行われています。 また、既に発注されています堤防工事の進捗状況の説明会の開催など、事業の情報共有に努めるとともに、関係機関及び地元調整を行い、事業の推進を図ってまいります。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 先ほどの一般質問で、久井谷については大変詳しくお話がありましたけれども、次に下大貫地区について伺います。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 下大貫地区の今後についてでございますが、本年5月15日に住民説明会を行い、前回の意向調査結果を基に国土交通省より堤防案とその内水対策案が示されたところです。 現在、地元で国土交通省の提案を含めた整備方針の協議を行っていただいており、必要に応じて情報提供を行うことも含め地元協議会と連携を図っています。引き続き、早期整備方針の策定に向けて調整を図ってまいります。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 次に、八戸川流域地区について伺います。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 八戸川流域の今後についてでございますが、現在今田地区の樋門周辺工事に着手しており、早期完成を目指し工事の進捗を図っていると伺っております。 枕の滝川及び宮の谷川の河川改修については、現在用地買収が進められ、地域の皆様の御協力を得ながら早期に工事着手が可能となるよう事業進捗を図っていると伺っています。 月の夜地区の避難路設置工事については、7月末で竣工すると伺っております。 次に、玉川についてですが、県道桜江金城線の市山橋の架け替え工事と調整を図りつつ用地買収が進められ、早期工事着手が可能となるよう事業進捗を図っていると伺っております。引き続き、関係機関、地権者及び地元の皆様との調整を図り、事業が円滑に進むよう対応してまいります。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 先ほども今後の治水事業についてお話がありました、家屋個別移転の地区別の対象戸数について伺います。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 家屋個別移転対象数についてでございますが、恵梨地区戸、花河原地区戸、後山地区6戸、大口地区4戸、田野地区の鈩、片山、赤栗地区12戸が地元協議の結果対象として取り組むこととなっております。 このほかにも対象となる可能性がある家屋がありますので、引き続き地区の皆様の御意見を丁寧に伺いながら、対策方針について協議を行ってまいります。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 先ほど対象となる可能性がある家屋がありますということでしたけれども、大体の件数とかお分かりになりますでしょうか。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) まだ詳細にどこの地区ということは申し上げることはできませんが、現在その緊急対策特定区間外において対象になりそうな戸数が現在2戸ということで確認をしております。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 先ほどお話にありましたが、家屋個別移転の各対象家屋の状況について伺います。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 各対象家屋の状況についてでございますが、花河原地区、後山地区、大口地区の3地区は、既に補償に関する説明を終え、契約締結に向けて協議が行われています。恵梨地区と田野地区における対象家屋については、今後土地及び物件の調査に入るための協議を行う予定と伺っていますので、引き続き調整を図ってまいります。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 先ほどの一般質問でもありましたが、市民の方から補償金額が決定しないので移転先を探すことができないというふうな御意見もいただいております。ぜひとも早期の対応をお願いいたします。 次に、今後の治水事業のところの話でありました防災集団移転の対象地区数について伺います。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 防災集団移転対象地区数についてでございますが、松川町長良地区と川平町の田野地区の2地区で検討を進めています。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 先ほどお話のありました防災集団移転の2地区の各地区の対象、状況についてお伺いします。 ○議長(藤間義明) 井上事業推進課長。 ◎事業推進課長(井上俊哉) 各対象地区の状況についてでございますが、長良地区につきましては、移転補償額の概算算定のために事業対象家屋の土地を含めた概算調査を行っています。この調査結果をもって概算補償額の算定を行い、次回ワークショップなどにおいて生活再建の資料として活用し、移転先の絞り込みなどを検討していくことになります。 田野地区については、さきの御質問でも答弁させていただきましたが、一部個別移転の計画はございますが、輪中堤と併せ地区内に安全な造成地を建設し、地区内での移転集約のみならず地区外からの転入者の受皿として整備したいとの意向が示されています。この構想について、国土交通省をはじめ関係機関及び地元の皆様と協働し、地域の将来像を見据えながら調整を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 各地区におきまして地元の皆様との協議を進めながら早期の対応をお願いいたします。 また、先ほども申し上げましたように気象台は6月14日に中国地方の梅雨入りを発表いたしました。当然、災害がないことが一番よいことですが、ここ4年で3回の水害が発生している以上、災害が発生した場合の対応を想定しておく必要があると考えます。 そこで、現在の災害対応の準備状況を確認したく伺います。 内水排除のために配備している排水ポンプの現在の地区別の配備状況について伺います。 ○議長(藤間義明) 横田総務課長。 ◎総務課長(横田龍二) 排水ポンプの配備状況ですが、昨年、令和3年度に松川町市村地区に大型の排水ポンプを台配備しました。今年度は、この6月24日に一括して渡津地区に大型排水ポンプを台、桜江町川越地区に大型排水ポンプを2台、松川町八神地区に小型排水ポンプを2台配備する予定です。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 今お話のありました大型排水ポンプ、また小型排水ポンプにつきましては、これは固定されているものなんでしょうか、移動ができるものなんでしょうか。 ○議長(藤間義明) 横田総務課長。 ◎総務課長(横田龍二) 一応可搬型ですので、動かすことは可能でございます。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) ありがとうございました。 各地区で実施されている訓練等があるかどうか、あるんでしたらその状況について伺います。 ○議長(藤間義明) 横田総務課長。 ◎総務課長(横田龍二) 新たに配備予定の排水ポンプについては、6月24日に川越地区で、6月25日に渡津地区及び松川町八神地区で操作訓練を行う予定です。 また、自主防災組織については、5月22日に松川町市村地区で防災の集い、6月12日は跡市地区、昨日6月19日に川越地区で防災訓練が行われました。 近年の豪雨災害を受け、各地区において自主的な避難訓練や防災学習会が盛んに開催されています。引き続き、地域の防災活動を支援してまいります。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 支援のほうよろしくお願いいたします。 新庁舎を建設された際に整備されました防災情報集約システムの運用について伺います。 ○議長(藤間義明) 横田総務課長。 ◎総務課長(横田龍二) 令和3年度より運用開始した江津市防災情報集約システムは、本市における避難指示等の発令判断に必要な河川水位や土砂災害の危険度分布等の本市に係る防災気象情報をリアルタイムでの自動収集によって一元化し、避難指示等の発令判断や避難所の状況把握など災害対応時の様々な情報共有を可能にし、より効率的な災害応急対応を行うこととしています。 今年度は災害応急対応の状況を情報共有するための避難所情報管理機能やホワイトボード機能の運用に向けて調整を行っているところです。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 災害発生時にはぜひ活用していただければと思います。 では、浸水の災害発生時の初期対応についてどのように検討されているのか、伺います。 ○議長(藤間義明) 横田総務課長。 ◎総務課長(横田龍二) 本市では、新庁舎移転を契機に防災に係る設備の更新、拡充を行っています。先ほど述べました防災情報集約システムを活用することや、大きな災害では防災対策室に関係者が参集し、各部門や関係課、関係機関との情報の共有化を図ることで、より正確で迅速な情報発信と避難等発令判断ができるものと考えています。 空振りを恐れず、明るいうちの避難開始を基本的な考えとし、死傷者が出ないように備え、今後少しでも早く住民の皆様に正確な情報をお届けできるよう関係機関と庁内でも検証を重ねてまいります。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) 空振りでも構いませんので、市民の方の生命を第一に考え、早期の情報発信などの対応に努めていただきますようお願いいたします。 では、浸水発生後の災害復旧対応に必要な罹災証明の発行について、どのように対応を検討されているのか、伺います。 ○議長(藤間義明) 横田総務課長。 ◎総務課長(横田龍二) 浸水被害発生後の対応についてですが、被災者生活再建支援金、税や料の減免、義援金など、多くの支援制度で必要となるのが罹災証明書です。これは、災害対策基本法の規定により被害の程度を証明するもので、被災者から申請があったときは遅滞なく交付しなければならないこととされています。 本市ではより早い対応を行うため、被災者からの申請を待たずに被害認定調査に伺い、同時に申請書と返信封筒を渡して交付までの時間短縮を図り、また証明書は郵送することで被災者は市役所に出向くことなく罹災証明を受け取る工夫をしております。 また、今年度は5月30日に関係課が集まり、対応の流れ、各課の役割、制度の確認など、事前協議を行ったところです。さらに申請書の押印廃止を進め、庁内の減免事務には被災者から罹災証明の提出を求めず、庁内の情報連携により処理するなど、被災の経験や反省を生かすためPDCAサイクルを回し、被災者の負担軽減とより早い支援開始に結びつくよう対応に努めております。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) なければ一番いいことなんですけれども、もし発生した際には関係課含めて協議していただき、スムーズな対応をしていただければというふうに思います。よろしくお願いいたします。 いろいろと伺ってまいりましたが。 ○議長(藤間義明) 山下市長。 ◎市長(山下修) 先ほど来、ざっと御質問なされた中で、長良地区のことについてもう少し突っ込んでお話をしておきたいと思いますけれども、先ほど課長のほうから長良地区は防災集団移転をやるでしょうと、これは21戸ですけど。防災集団移転をやりますと、もう河川整備では手が出せなくなるんです。となると、長良地区の前には国道261号線が走ってます。この国道261号線というのは桜江町の副次拠点と江津市の主要な拠点を結ぶ、これは重要な幹線道路です。また、261号線というのは主要な物流道路でもありますし、生活道路でもある。そうすると、261号の長良の辺りは出水をするたびに冠水をして、通行ができなくなっております。一体この対策をどのようにするのか、河川サイドで言いますと防災集団移転で21戸移転をしてしまいますので、守るべきものがありませんと。したがって、河川で手を出すわけにはいきませんよと、こうなる。 一方で、261号線、3桁国道っていうのは県管理国道なんです。これまでは3桁国道については別枠で予算がついてましたけども、今は交付金の中にこの予算というのは入り込んでしまっている。ということは、僅かです。そうすると、川平からちょっとしたところからずっと道路が低くなって、長良のところまでずっと冠水するんです。その途中には企業局の取水施設があります。出水するたびにその取水施設にごみが集まるんです。また水が吸い上げられなくなる。吸い上げられないとどうなるかというと、江津市はもとよりですけれども大田市の一部も断水をしてしまう、こういう状況にありまして、この261号線もこれはもう治水事業と一緒なんですけど、一体どうするんですかと、こういう大きな大きな問題があります。課長はさらっと答弁しましたけど、そういった問題をはらんでいます。 今、これについて国や県と相談をしています。江津市としてはどちらでやっていただいてもいいですよと、河川サイドでやっていただいてもいいですし、河川サイドっていうことになると水局です、国交省。道路サイドでっていうことになると、3桁国道は県管理国道ですので、県でも結構ですよと。とにかく、これは解消をしてもらわないと、さっき言いましたように、まさに幹線道路中の幹線道路です。救急救命の道路でもあるんです。桜江町の人は何か出水したときにあったときに、済生会総合病院に輸送しないといけないわけです。冠水しとる場合、輸送ができない。迂回路がもちろんありますけれども、迂回路を通っておったんでは命に関わるようなこともありますので、今国のほうにはこれをどのようにするのか検討していただきたいということを申入れをしているところでして、今県のほうと国の水保全管理局の河川計画課のほうとどこでやるのか、長良地区の道路について検討がなされているところです。 恐らく事業主体は3桁国道を守るということが主になると思いますので、県が事業主体になると思いますけども、県だけでそれをやらせるかというとなかなかできないし、それこそ沿線住民の方々はお年寄りさんもたくさんいらっしゃる。その人たちが亡くなった頃にやっとできるような、これではやっぱり困るんです。したがって、今国の水局のほうと県の土木のほうとで協議をしてもらっているとこです。具体的な道路整備は県の土木部がやらないといけないと思っております。ただ、河川も協力することはできると思う。例えば河道掘削をやった泥を持ってきて、261を高くする。渡辺さんもあそこの道を通われてるので分かると思いますけど、ずっと。 そういったことをこの長良地区については今後防災集団移転で出られるのはいいんですけど、整備をしないといけない。これは多分国土強靱化の予算です、国土強靱化計画っていうのは5か年ですけども、次期の国土強靱化計画の中でこういった予算の確保をしていかないと、個々の整備は進まない。多分御承知だろうと思いますけど、冠水しますと2日ぐらい通行止めになります。その後はヘドロがたくさんたまってますから、このヘドロを除去するための工事を行います。約3日間そういう状況になるということになると大変な状況ですので、江の川の整備だけが議論されてますけども、その中には今言ったような項目も含まれています。 今の方向性としては、桜江の2工区がちょうどトンネルにかかり始めていますよね、2工区って分かりますか。今井商事のところからトンネルを抜けて大口のところへ出ます。それから、もう一本トンネルを今計画してる。それが終われば、やはりここの長良から川平の手前のところまでの261号をやっていかないと、これは片づかないという。本当は右岸側は全部堤防であればいいんですけど、でもみんな防災集団移転で出られますから、堤防というわけにはいかない。加えて、長良のところにはアユの産卵場があるんです。だから、そんなことをいろいろ考えてみると、やはり今言ったような方策もこの江の川の整備に併せてやっていかないと、これは地域にとっては大変なことになりますので、今井上課長のところではそういったことも、表面上の話だけじゃなくて検討をしているところですので、一応申し添えさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員。 ◆3番(渡辺信明) ありがとうございました。勉強になりました。 いろいろと伺ってまいりましたけれども、昨年4月に国、県、流域市町で構成する江の川流域治水推進室を設置され、約年が経過しております。今後も推進室を中心として市民の安心して暮らせる地域づくりに向けて早期に取り組んでいただきますようお願いいたしまして、一般質問を終わります。 ○議長(藤間義明) 3番渡辺議員の一般質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。 再開は午後2時50分といたします。              午後2時37分 休憩              午後2時50分 再開 ○議長(藤間義明) 会議を再開いたします。 9番鍛治議員。              〔9番 鍛治恵巳子 質問席〕 ◆9番(鍛治恵巳子) 皆さんこんにちは。本日最後の一般質問になります。新政クラブの鍛治恵巳子です。 私は、通告をいたしておりますとおり自死対策について、いのちの教育について、そして猫の飼育についてと、大きく3つ質問をしてまいります。 まず初めに、自死対策についてです。 本市でも令和元年9月に江津市自死対策総合計画を、誰も自死に追い込まれることのない江津市の実現を目指して策定されています。命というかけがえのないものを守るための大切なことであり、庁内の連携がとても大事です。また、この5年計画は令和5年度までの計画となっておりますので、令和4年度、令和5年度の取組は先につながるものとなると思いますので、令和3年度に質問させていただいたときからの答弁、そちらからの取組の進捗状況などを確認をしてまいりたいと思います。 まず初めに、本市の自死の現状、傾向についてお聞かせください。 ○議長(藤間義明) 坂越健康医療対策課長。 ◎健康医療対策課長(坂越順子) 江津市自死対策総合計画策定以降の自死の状況についてですが、直近5年間の平均の人口10万対自殺死亡率のデータで見ますと、全体で25.6から19.2と減少傾向にありますが、県の平均は17.1ですので、県と比較するとまだ高い状況にあります。 自死の年齢調整死亡率では、男性の壮年期は下がってきておりますが、県と比較するとまだ高い状況です。また、女性はばらつきはありますが、この直近5年間では県平均よりも低下している状況です。 また、自損行為による救急搬送件数ですが、江津市自死対策総合計画策定時5年間の累計が51件に対し、令和3年までの直近5年間では累計が30件で減少しています。男女別は分かりませんが、年代の傾向としては40から60代が多い傾向にあります。 そのほか、アンケート調査で実施いたしました相談状況や睡眠の状況などは、来年度計画の見直しの際に調査を行う予定としております。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 若干県と比較すると高い、低い、女性のほうはまだ県平均よりも低下している状況だということを今伺いました。緊急搬送件数も減ってきているようで、年代の傾向は40代から60代、働く世代でございます。 続いて、この自死対策の取組状況についてお聞かせください。 ○議長(藤間義明) 坂越健康医療対策課長。
    ◎健康医療対策課長(坂越順子) 江津市自死対策総合計画の基本施策に基づいて申し上げますと、地域における連携ネットワークの強化では、江津市自死対策連絡協議会や庁内自死対策連絡会でPDCA確認シートを基にそれぞれの機関や部署で事業の実施や振り返り、進捗状況について確認し、連携しております。また、庁内では相談シートを用いてケースの連絡を行い、どの窓口に来られても適切な相談が受けられるようにしております。また、地域の健康づくりをはじめとする団体や職域の団体とも連携し、啓発活動の協力をしてもらっております。 次に、自死対策を支える人材の育成では、地域のキーパーソンとなる民生児童委員や高齢者を支援するケアマネジャー、市職員などを対象にゲートキーパー養成講座を行っています。また、ゲートキーパー養成講座の講師ができる専門職の育成も実施しています。 次に、市民への啓発と周知では、広報やホームページなど各種媒体を利用した情報発信や自死予防週間や自死対策強化月間に合わせて自死遺族の会の皆さんと協力しながらパネル展や自死遺族フォーラムの実施、また中高生、新成人への啓発パンフレットの配布を行っております。現在はコロナ禍で中止している場合もありますが、健康まつりなどのイベント時に合わせて情報周知を行っています。 計画策定時に掲げました施策実施後の目標値につきましては、先ほどの質問でもお答えいたしましたが、人口10万人当たりの自殺死亡率は目標値は20.5以下に対し、最新データで19.2でした。また、江津市の課題であります壮年期の男性の年齢調整死亡率に関しては、計画策定当初よりは改善しております。今後は職域関係団体と協力しながら、壮年期の男性に対する啓発事業に力を入れてまいります。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 数字で言っていただくのでとても分かりやすいのですが、目標値は最新データで19.2ということで、目標は達成をされているということでございます。 計画策定当初よりも改善をしておるということでございますが、今たくさんやっていただいていることをお聞きしましたけれども、この投げかけから、それからどう思われてるかっていう、例えば職場の方に投げかけていきます、そっから浸透しているかというところをもう少し追跡していくようなことも必要になってくるかと思っています。 続きまして、課題、問題点についてお聞かせください。 ○議長(藤間義明) 坂越健康医療対策課長。 ◎健康医療対策課長(坂越順子) 課題、問題点でございますが、先ほども言いましたけれども、江津市の問題としては壮年期の男性の自死予防というのが大切なことになっておりますので、職域の方たちと協力しながら、そちらのほうの啓発をしっかり行っていきたいと思っております。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 失礼いたしました。順番が前後いたしましたが、ゲートキーパーの養成の状況についてお聞かせください。 ○議長(藤間義明) 坂越健康医療対策課長。 ◎健康医療対策課長(坂越順子) ゲートキーパーの養成の状況についてですが、ゲートキーパーの養成状況についてですけれども、身近な人の変化に気づいて対応ができる人を増やすために、平成28年度からゲートキーパー養成講座を開始し、令和3年度末で合計233人の養成をしております。令和3年度から今年度に関しては、江津市出前講座の中にゲートキーパー養成講座を加えて、より身近に受講してもらえるようにしております。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 合計人数でお聞きしますと、たくさんの方がこの養成を終えられているようです。このゲートキーパー養成の課題、問題点についてお聞かせください。 ○議長(藤間義明) 坂越健康医療対策課長。 ◎健康医療対策課長(坂越順子) 江津市の課題の一つでもある壮年層の自死予防に対して職域からの養成講座の申込みが少ないという現状がありますが、なかなか手挙げが少ない状況ですので、職域保健部会において積極的に声がけを行い、受講を促していきます。 また、ゲートキーパー養成講座を実施できる専門職については、専門職の異動や育児休業等で少ない状況があります。こういった講座が実施できる専門職の育成を定期的に行い、いつでも対応できるようにしていきたいと考えております。 周囲の人の異変にいち早く気づくことができるゲートキーパーを増やしていくことは重要と考えます。また、今年度はまずは自分たちから意識を変えていくため、市役所の新規採用職員と庁内の生活困窮、自死、ひきこもり庁内連絡会の委員を対象にゲートキーパー養成講座を実施予定にしております。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 今、御答弁にありましたように、市役所の新規採用の職員さんなど養成講座を実施する予定ということでございますが、先ほどお聞きしましたゲートキーパー養成は民生委員ですとかそういった方が受けられているのかと思います。あらゆる年齢層に対応できるようなゲートキーパーが増えていくことが理想かなと考えます。 今後の取組についてお聞きしていきたいと思います。 先ほどの質問でゲートキーパーの養成の課題、問題点をお聞きいたしましたが、令和3年の3月議会では働く世代の集まりや職場に出向いて養成講座を実施することを考えているということをおっしゃっていただきました。それを含み、今後の養成講座についてはどのようにしていくのか、お聞きします。 ○議長(藤間義明) 坂越健康医療対策課長。 ◎健康医療対策課長(坂越順子) 先ほどの答弁とも重なりますが、気軽に申し込んでいただけるよう江津市出前講座の一講座として取り組んでいくことと、江津市の課題であります壮年期の自死予防として職域保健部会に働きかけていきたいと思っております。 ゲートキーパーとは、気づく、聞く、つなぐ、見守る、の4つを実践する人のことを言いますが、何か特別な資格を要するものではなく、ふだんこの4つを意識して周囲の人に接することが立派なゲートキーパー活動となります。もしかしたら知らず知らずのうちに受講するハードルが高くなっている可能性もありますので、養成する側も研修を受けながら、丁寧で分かりやすい講座の説明等を心がけていきたいと思います。 また、広報かわらばんでも9月の自死予防週間や3月の自死対策強化月間に合わせて関連の啓発記事を掲載していきます。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 今、関連して職域保健部会の話が出ましたけれども、職域保健部会に投げかけて、その後、ぜひ追跡するような形で皆さんたくさんの人が受けてくださることを願っております。 今後の連絡協議会の開催についてお聞きしたいと思います。 皆さん市民の声を反映する場所として思っておりますが、この開催状況、どうでしょうか。 ○議長(藤間義明) 坂越健康医療対策課長。 ◎健康医療対策課長(坂越順子) 自死対策に取り組む庁内外の関係機関や民間団体と連携した取組を進めるため、平成22年に江津市自死対策連絡協議会を組織しました。自死対策総合計画の推進や自死対策事業等の実施に関する検討を行っています。毎年回から2回の会議を実施しており、PDCA確認シートを基に計画や事業の進捗状況を確認したり、それぞれの立場での意見をいただきながら、事業実施に反映をしております。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 毎年決まって開催をされているということで、コロナ禍もありましたので心配をいたしましたが、この連絡協議会とは市民と行政の関わるところということでとても大切なところでございます。任期ですとかいろいろな方と関わるというふうに考えるということで、今後はもっと工夫も必要になってくると考えております。 続いて、相談窓口の周知と早期相談の啓発についてでは、令和3年3月議会では広く相談窓口の周知、そして早期相談の啓発についてSNSの利用等も視野に入れて情報提供するということでございましたが、その後の進展はいかがでしょうか。 ○議長(藤間義明) 坂越健康医療対策課長。 ◎健康医療対策課長(坂越順子) 相談窓口の周知啓発につきましては、広報かわらばんやホームページに掲載しておりますし、自死予防週間等に合わせて学校や地域、成人式等のイベントなどや職域保健部会を通じてパンフレットなどの配布を行っております。 令和3年3月議会においてSNSによる相談について答弁しましたが、いつでも誰でも気軽に相談できる場ということで、厚生労働省が開設しているサイトにつながるようにしております。江津市独自で実施しているものではありませんので、相談件数等については把握はできておりません。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) ホームページでSNSによる相談についてということをやっておるということですが、厚労省の情報を貼り付けているっていうのは有効でございますが、あの手この手と考えていかなくてはならないところであると思っています。広く相談窓口を周知することは難しいと考えます。SNSももちろんありですが、実態が分からないものもありますので、アンケートにもSNSなどで相談する人はほとんどいないということでした。身近な人に相談するという方はいますが、できない人にどう気づいてあげるか、いろいろな方法を発信して、選択肢、SNSだったりゲートキーパーであったり、こういった選択肢を一つでも多く広げることが大切だと考えています。 続いて、若年層に対する取組で啓発のパンフレットやグッズを活用しているということでしたが、今後もどう考えているのか、お聞かせください。 ○議長(藤間義明) 坂越健康医療対策課長。 ◎健康医療対策課長(坂越順子) 昨年度は市内の高校生を対象に9月の自死予防週間に合わせて、心の状態を自分で知るためのチェックリストや相談窓口の一覧を明記したパンフレットに、今御時世でもありますアルコールジェルを添えて配布しております。また、成人式には、先送りになった成人式の対象者も含めて1月の成人式のときに相談窓口一覧を明記したパンフレットを配布しています。成人式で配布したものは、これから人での生活を送ることになることを想定いたしまして、労働に関する相談ですとか債務に関する相談、DVに関する相談など、より社会生活に密着したような内容を盛り込んだものを配布しております。さらに青壮年層向けに職域保健部会を通じて厚生労働省が出展しております「こころの耳」のパンフレットを配布しています。 ただ、配布したことの効果検証につきましては実施していませんので、高校生や職域などは学校や職域保健部会を通じて感想や意見などを聞いて今後に生かしていきたいと思っております。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 成人式でパンフレットをしっかりと配っていただいておるんですけれども、成人式の皆さんがすごい交友してるときに、どうやったら見てもらえるかっていう説明ですとか、そういったものもなかなかできないかもしれないですけれども、できたらせっかくのパンフレットも見ていただけるようにしていただきたいなと思っております。もらってうれしいものというか、最近は要らないものはもらわないという学生たちもいますので、しっかりそういった意見などを今後に生かしていただきたいです。 続いて、自死対策総合計画の基本施策5になる児童・生徒のSOSの出し方に関する教育について伺います。 様々な困難への対処方法を身につけるための教育をどのようにされているのか、伺います。 ○議長(藤間義明) 中川学校教育課長。 ◎学校教育課長(中川稔) SOSの出し方教育の推進についてですが、小・中学校においては、自分たちの成長について学ぶ中で体と共に心の発達について学ぶこととしています。学校生活や日常生活で様々な経験を積み重ねる中で、不安や悩みを経験することは誰にでもあるということを学んでいます。そして、そういったときに自分独りで抱えるのではなく、どう対処をするのか、どうSOSを発していくのかを自分なりに考えるような学習を行うとともに、様々な相談の窓口があることや相談の仕方についても学級活動や保健体育の時間などにおいて紹介しています。 また、それぞれの発達段階に応じてストレスの原因やその解決に向けた対処方法を考えたり、悩みを抱える友人等への関わり方や、思いや行動を理解しSOSを受け止めるコミュニケーションの方法についても学んでいます。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) ぜひ学んだコミュニケーションの方法が実践できる場が増えればいいなと思います。 この本市の子供たちの命の大切さを実感できる教育についてはどうか、お聞きします。 ○議長(藤間義明) 中川学校教育課長。 ◎学校教育課長(中川稔) 命の大切さについては、特別の教科である道徳の中で小学校低学年から中学校までの全ての段階において学習しています。また、性に関する指導の中で発達段階に応じて自分自身の体を大切にすることや生命の誕生について学んでいます。そのほかにも、県助産師会の出前講座で妊婦体験や出産に関する演劇などを通して命の神秘や大切さ、自分自身の存在価値について考えるバースデープロジェクトに取り組んだり、2分の成人式で自分が生まれたときの様子を知ったり、交通事故等で子供を亡くされた遺族の方の話を聞いたり、児童と赤ちゃんとの関わりを通して命の大切さ、感謝の気持ち、生きる勇気を育む赤ちゃん登校日を開催するなどの取組を行っている学校もあります。 このように、各学校において教科の枠にとらわれることなく、様々な視点から生きること、自分や周りの人の命の大切さを学ぶ取組を行っているところです。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 答弁いただきました。江津市ならではのたくさんの取組を行っている。本当に私もうれしく思っています。 続いて、この心の健康を保持することのできる教育についてはどうか、お聞かせください。 ○議長(藤間義明) 中川学校教育課長。 ◎学校教育課長(中川稔) 小学校から中学校にかけては、体の発達とともに心の発達も著しく、周囲との関わりが広がるにつれて不安や悩みを感じる状況に直面することも多いと考えられます。こういったことに対し、主に保健等の授業においてストレスや困難の原因を考えて解決に向けて取り組んだり、心身をリラックスさせる方法や物事の見方や考え方を変える方法、上手なコミュニケーションの方法、規則正しい生活を送るなど、様々な対処法を発達段階に応じて学んだり、友達と意見を出し合って考えを深め、広げる学習を行っています。 ストレスや困難の原因は個々によって様々であるため、自分自身や周囲の状況に応じた対処の方法を選択する力を身につけることで、心の健康の保持につなげていきたいと考えています。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) この選択する力を身につけるということが大事なんですけれども、本当にこれが難しいのではないかなと思っています。市を挙げて子供たちに寄り添っていただきたいと思います。 続いて、この3月には自死遺族フォーラムをパレットごうつで開催されました。私も全部ではないんですが参加をさせていただきました。今後のこういったフォーラムや自死遺族の方への支援についてのお考えをお聞かせください。 ○議長(藤間義明) 坂越健康医療対策課長。 ◎健康医療対策課長(坂越順子) 自死遺族の会主催の自死遺族フォーラムについては、新型コロナウイルス感染症拡大のため2年連続やむなく開催を中止しておられましたが、昨年度は何とか開催したいという思いから、外部の先生方はリモート出演され、開催されました。当日は議員の皆様にも多数御参加いただきました。大変ありがとうございました。 フォーラム当日は、奈良女子大学名誉教授の清水先生から、残された遺族が生きていく上で感じる悲しみ、苦しみ、怒り、偏見、差別について、例を出しながら講演をしていただき、非常に分かりやすい内容でした。今後は社会の壁に風穴を少しずつでも開けていく活動が求められるという言葉がとても印象に残っており、フォーラムもその活動の一つだと改めて感じたところです。体験発表では、6人の遺族がそれぞれ発表され、経験した人にしか分からない生の声を聞くことができて、命の大切さについて考えさせられた時間となりました。 終わりのアンケートでは、遺族の苦悩、心境がどのようなものなのか、フォーラムで初めて知ることができた、自分の周りに自死した人はいないけど、他人事とは思わず、悲劇、悲惨をこれ以上増やさないよう自分にできることがあれば関わっていかなければいけないと痛感した、といったような感想もいただいております。 また、今後の自死遺族の方への支援についてですが、自死遺族の会の方々に寄り添いながら一緒になって考え、昨年度と同様9月の自死予防週間ですとか3月の自死対策強化月間に合わせたパネル展の開催など、啓発活動に協力していきたいと思っております。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 実際に遺族の方の苦悩、心境、そういったことを聞くことによって、いろいろな感動といいますかいい感想をいただいたと思っております。 自死の会、自死対策といっても大人だけの問題ではなく、子供への命の教育についてもお聞きしましたが、先ほど子供を亡くされた遺族の方の話も聞いたりとかされているということがありましたが、本当に実際の話、絵に描いた餅ではなく、本当に体験された方の話は胸に響き、心に響くと思っております。学生にもぜひ聞いてほしいので、機会があればと思うところでございます。 命の教育と一言で言いましても、先ほど少しありましたが多様であり、例えば令和2年6月には政府の性犯罪、性暴力対策強化の方針が出されましたが、こういったものも先ほど体の学習をされているというのがありましたが、令和2年から令和4年度集中強化期間として教育啓発の強化等取組を進めることになっていたり、しかし私は今回動物との関わりによる命の教育について質問をしてまいりたいと思います。 小学校での動物の飼育の現状、現在までの経緯についてお聞かせください。 ○議長(藤間義明) 中川学校教育課長。 ◎学校教育課長(中川稔) 学校での動物の飼育の現状についてですが、理科等の教育課程においてその生態を学ぶ場合を除き、感染症等への心配やアレルギー等の配慮、また飼育するに当たっての負担などから、市内小学校において飼育は現在行ってはおりません。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) いろいろ時代が変わって、私たちが子供のときにはウサギを飼っていたり鶏がいたり、いろいろな動物を飼っていたり、野良犬も普通に町を歩いていたりしました。アレルギー対策などへ配慮も分かりますけれども、先ほどのところでも命の教育ということをずっとお聞きしますが、自治体の事例にも成功例があるんですけれども、動物愛護団体などと協力して行う教育プログラムもあります。考えられていたりしています。コロナのためということで現在はなくなっているようなんですけれども、浜田保健所や犬や猫などの動物と触れ合う出前講座もあったようで、少し前までは取り組むところがあったようです。 命を感じ、生き物を飼うという責任を学ぶ、そういったことの実施についてのお考えをお聞かせください。 ○議長(藤間義明) 中川学校教育課長。 ◎学校教育課長(中川稔) 犬や猫などの動物と触れ合うような県実施の出前講座につきましては、先ほど議員がおっしゃったように、現在は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため行われてはおりませんが、学校においては犬や猫に限らず様々な生き物と共に生きていることに気づき、それぞれに命があるということや飼育の方法について、小学校低学年を中心に学んでいます。 犬や猫、小動物などと触れ合う機会については、先ほどのようなアレルギーへの心配などの観点から実施は慎重に行うことが求められますが、どんな命であっても大切にすることや生き物との適切な接し方について学ぶことができるような教育に引き続き努めていきたいと考えています。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 命だけではなく適切に飼育をする、そういった教育も大切かなと思っています。今コロナ禍でかわいいからということでペットを飼う人も増えていますけれども、そういった中、適正な飼育をされてない、看板とかで例えばペットのふんは持ち帰りましょうと書いてあってもなくならない、猫は家で飼いましょうとかわらばんで書いてあっても家で飼わない、そういったこともあります。 子供たちへの教育がとても大事だと思っています。子供たちに言葉だけで命は大切ですと幾ら説明しても、実感は伴いません。命が大切という思いは体験を通して心に刻まれるもので、感性に働きかける体験、感動体験、想像力を刺激するような体験を通して子供たちは生きている喜びを感じる、子供たちへの命の教育、道徳ということになるんじゃないかなと思います。心が動く感動との出会いや五感を揺さぶるものでなければならないと思っています。仲間とのつながりやたくさんの経験を積み重ね、自分を大切にする自己を尊重し、他者を尊重することの大切さ、命の大切さを学んでいただきたいものです。 続いて、最後の質問になります。猫の飼育についてです。 野良猫の対策について、苦情の内容、現状についてお聞かせください。 ○議長(藤間義明) 西本市民生活課長。 ◎市民生活課長(西本弘) 議員御質問の猫に対する苦情内容、現状についてです。 ふん尿被害や鳴き声による騒音、庭や家屋、畑への侵入による被害などが主な苦情内容です。猫は、動物愛護の観点から駆除を目的とした捕獲ができないこと、捨て猫、地域での無秩序な餌やりにより野良猫が繁殖しやすい等複雑になっているのが現状です。 苦情、相談があった場合、困っている御本人から直接飼い主や餌を与えている原因者に対して困ってる事実を伝えて、改善を依頼することを勧めています。直接苦情を伝えるのが難しい場合は、地域の問題ということで自治会長等に相談し、回覧文書により被害で困っている方がおられることとトラブル防止のための改善事項等の周知を行っております。また、猫が嫌いな音を出す猫よけ器の貸出しや啓発看板の貸出しも行っております。特に、野良猫への餌やりについては、餌を与えている方が猫への同情、哀れみや愛情の思いが強いため、餌やりをやめてもらうのに大変な労力がかかります。また、餌やりをやめたとしても改善の効果が現れにくく時間がかかることから、同じ人から何回も苦情が寄せられ、毎年20件から30件くらいの件数となっています。猫についての苦情は、周辺住民の生活環境の悪化や住民関係のあつれきなど複雑化しており、近隣住民を巻き込んだ問題となることもあり、解決までの時間がかかっています。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 市内保護の有無についてお聞かせください。 ○議長(藤間義明) 西本市民生活課長。 ◎市民生活課長(西本弘) 猫の市内保護の有無につきましては、江津市では猫の保護を行っていません。猫の保護は浜田保健所において行っています。この保護には、飼い猫でやむを得ない事情がある場合の保護と、野良猫等で傷病等により衰弱している猫の保護の2つのケースがあります。飼い猫で飼い主がやむを得ない事情等があり飼うことができなくなった場合は、保健所へ相談し、引き取ってもらうことができます。こうしたケースは令和2年度で4件ありました。令和3年度ではありませんでした。また、野良猫等で傷病等により衰弱した猫を発見したり救護した場合には、保健所へ連絡することで保護されます。こうしたケースは令和2年度で2件、令和3年度で6件ありました。この猫の保護については、あくまでもやむを得ない事情がある場合に限って行っているということです。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 保健所の管轄でございますので江津市のこととは少し離れるんですけれども、例えば保健所で全部引き取るっていうのもなかなか大変で、動物愛護団体の方にお願いをしたりとかをすると引き取ってくれていたけれども、動物愛護団体の方もだんだん高齢化してたり数が少なくなっていたりするということで、そこから保健所、殺処分といったような状況があるとお聞きしています。 この猫ですが、小さな命を守るために一つ提案なんですけれども、9月議会でも提案いたしました猫の去勢手術の助成についてですが、去勢手術は私も基本飼い主の責任、他市の状況を見て判断していくということが答弁でありましたので、飼い主の分かるものはそうですが、野良猫の対策としては島根県東部では地域猫TNRをやったりとかされているようですが、こういったことはなかなか地域のほうでの理解を得ることはハードルが高い。これも浜田市さんも言っておられましたけれども、それでお隣の浜田市は、この去勢に係る助成を令和3年度からレベルアップといいますか、町内への野良猫の手術費用全額補助ということを開始されました。猫は年に2回から4回出産することが可能で、回で4匹から8匹の子猫を生みます。環境省の資料ですが、一組の猫から年後には20匹、2年後には80匹、3年後には2,000匹以上に増える可能性がある、あくまでも推測でございますが。自分の責任でということももちろん分かりますけれども、本当分かりますが、猫は犬よりも長生きをするということで、飼い主が高齢化していたりとかすることは、先ほどもやむを得ない事情があって引き取ることがあるということもお聞きしましたけれども、高齢化による飼育放棄やそういった背景があったりして、何とかとにかく数を減らそうと助成に踏み切っておられるそうです。吉賀町でも、繁殖を防止し不幸な猫を増やさない、快適な生活環境の保全、飼い猫、飼い主のいない猫の不妊去勢手術費用の一部を補助しますという形で始められました。 他市の状況見てということでしたのでこういった状況でございますが、江津市が浜田市と違うのは、動物病院もございません。そういった違うハードルも出てくるかと思いますが、こういった啓発をしている、しかし減らない苦情、この減らない苦情に対するアクションとして今やってできないことを何か一つ猫の繁殖制限、手術に対する補助などについて考えられないでしょうか。 ○議長(藤間義明) 西本市民生活課長。 ◎市民生活課長(西本弘) 小さな命を守るための御提案につきましては、本市においては、現在猫の繁殖制限に対する助成は行っていません。 ペットとの暮らしは私たちの日常に癒やしとぬくもりを与えますが、生き物を飼う以上は、飼い主は最後まで飼い続ける責任があり、繁殖制限のための手術も飼い主の責任で行っていただくことが必要と考えています。 また、地域猫については、野良猫への餌やり等による周辺住民からの苦情等もあり、野良猫への繁殖制限に対する助成等の対策は、野良猫を増やさない取組として一定の効果があるのではないかと認識しています。一方、繁殖制限を行った猫は元の場所へ戻すため、周辺住民に対する猫被害の解決については時間がかかるのが現状です。野良猫への対策としてどのような方法が効果的であるのか、本市に合った対策を検討していきます。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員。 ◆9番(鍛治恵巳子) 答弁の中に一定の効果があるのではないかということをいただきましたけれども、やはり本市に合った対策、本当にハードルが高くて、自分自身で責任を持って飼うというのは私も幼い頃からの道徳の教育でそういうのは習っておりますけれども、そこを何とかといったところで今回も質問をさせていただきました。 野良猫の対策、本当に御苦労されていて、保護猫活動ですとか、そういったことに場所を貸してくださったり、江津市もとても協力的だったりします。犬が保護されたときも江津市の職員の方は電話して飼い主さんを探してくださったりとか、本当に対応してくださったことを覚えております。 ですが、この小さな命、人間の命と違うと言わず、こういった小さな命を守る取組、また教育も大切だと感じておりますので、以後も何かアクションをすることで少しずつ変えていくような形になればいいということを期待いたしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(藤間義明) 9番鍛治議員の一般質問を終わります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(藤間義明) 以上で本日の議事日程は終了いたしました。 次の本会議は明日、6月21日に議場において引き続き一般質問を行いたいと思います。 これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(藤間義明) 御異議なしと認めます。 本日はこれをもって散会いたします。              午後3時31分 散会...