江津市議会 > 2021-12-10 >
12月10日-03号

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  1. 江津市議会 2021-12-10
    12月10日-03号


    取得元: 江津市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-05
    令和 3年12月(第7回)定例会               令和3年第7回議会定例会                 議事日程第3号令和3年12月10日(金)午前10時開議              ~~~~~~~~~~~~~~~ 本日の議事日程第 一般質問              ~~~~~~~~~~~~~~~ 会議に付した事件本日の議事日程のとおり              ~~~~~~~~~~~~~~~ 出席議員(3名) 番  坂 手 洋 介             2 番  植 田 好 雄3 番  森 川 和 英             5 番  鍛 治 恵巳子7 番  多 田 伸 治             8 番  山 根 兼三郎9 番  森 川 佳 英             10 番  藤 間 義 明11 番  森 脇 悦 朗             12 番  石 橋 孝 義14 番  藤 田   厚             15 番  田 中 直 文16 番  永 岡 静 馬              ~~~~~~~~~~~~~~~ 欠席議員(名)13 番  河 野 正 行              ~~~~~~~~~~~~~~~ 説明のため出席した者市長      山 下   修          副市長     藤 田   裕総務部門参事  崎 間 茂 理          政策企画課長  横 田 龍 二総務課長    佐々木 章 夫          総務課主査   西 本   弘財政課長    山 中 祐 二          市民生活課長  小 瀧 陽 夫保険年金課長  石 山 景 三          農林水産課長  国 沢 精 一商工観光課長  三 木 和 彦          地域振興課長  中 川   哉建設部門参事  宗 近 成 泰          建設政策課長  井 上 俊 哉土木建設課長  石 原 公 司          建築住宅課長  山 本 雅 夫教育長     田 中 利 徳          学校教育課長  中 川   稔社会教育課長  河 野 裕 光              ~~~~~~~~~~~~~~~ 出席した議会事務局職員事務局長    和 田 光 信事務局調整監  大 屋   功事務局主任   原 田 佳代子              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前10時分 開議 ○議長(永岡静馬) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事は、お手元に配付しております議事日程により、これを進行いたします。 河野議員より本日の会議を欠席する旨の届出が出ておりますので、御報告いたします。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第 一般質問 ○議長(永岡静馬) 日程第、一般質問を行います。 発言の通告により、順次発言を許します。 7番多田議員。              〔7番 多田伸治 質問席〕 ◆7番(多田伸治) おはようございます。日本共産党江津市議会議員団多田伸治です。 今回は、江の川治水、学校のトイレへの生理用品設置、子どもの医療費無償化、生活交通の充実について質問してまいります。ただいまの生活交通について、答弁する地域振興課より10分程度は時間を取ってくださいというふうに言われておりますので、そのつもりで答弁の御協力をいただければと思います。 ではまず、江の川治水についてです。 昨年の豪雨災害から治水対策についての説明会が各地域で行われております。今年の災害後も断続的に行われています。ただ、その説明会ではスライドを使って様々な説明をされるものの……。 ○議長(永岡静馬) 多田議員、ちょっとしばらく休憩します。 しばらく休憩、マイクの調子。              午前10時分 休憩              午前10時2分 再開 ○議長(永岡静馬) それでは、再開いたします。 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 改めまして、おはようございます。日本共産党江津市議会議員団多田伸治です。 今回は、江の川治水、学校のトイレへの生理用品設置、子どもの医療費無償化、生活交通の充実について質問いたします。 ではまず、江の川治水についてです。 昨年の豪雨災害から治水対策についての説明会が各地域で行われています。今年の災害後も断続的に行われています。ただ、その説明会ではスライドを使って様々説明をされるものの、多くの場合で参加する地域住民には資料が配られない、配られても回収されるといったことになっています。住民同士で話をするにも、家族と相談するにも、だったと思うというようなことになっていると言われました。そのため、先日の江の川流域治水対策特別委員会でこのことを取り上げ、住民の手元に資料が残るよう求めましたが、情報が一人歩きするおそれがあると消極的でした。しかし、検討、相談するのに手元に何もないではお話になりません。改めて、住民説明会での資料の住民への配布を求めます。 ○議長(永岡静馬) 井上建設政策課長。 ◎建設政策課長井上俊哉) 説明会時に使用している資料につきましては、情報が錯綜しないよう考慮し、必要最小限に絞り提供を行ったり、意向調査後、整備手法を比較検討する際には比較資料などの提供を行っております。今後も引き続き江の川流域治水推進室地元協議会とも協議しながら、提供可能な資料の提供を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 情報が錯綜するとか必要最小限というような話がありますが、手元にないからこそ情報が錯綜するというようなこともあり得ます。当然、現状でこれで確定したというものではないというのは確かなことですので、その点については資料のどこかに案だというようなことをきちんと明記すれば問題ないはずです。最小限と言いますが、自分たちのことです。手元に資料がなければあやふやな記憶を基に話が違うというようなことに将来的になるかもしれません。そういうことを避けるためにも、必要なものと言わず、説明で示したものは全て提供するというようなことが求められると思います。資料をつくるのも国民の税金です。流域の住民の皆さんの税金も入っとるということを考えると、きちんと提供する必要があると思うんですわ。いかがでしょう、もう一度お願いします。 ○議長(永岡静馬) 井上建設政策課長。 ◎建設政策課長井上俊哉) そういったところも含めまして、先ほど御答弁申し上げたとおり、流域治水推進室地元協議会と協議しながら対応を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 先ほども申し上げましたが、住民の皆さんの人生が後々困るかもしれないというようなことですんで、真摯に対応していただければと思います。 次に、移転への対応ですが、個別移転では、私が聞いているところでは昨日から移転補償のための住宅査定の調査に入っているということだそうです。個別移転は、早期に移転が可能なことから早々に対応されているようです。しかし、集団移転についてはまだまだ査定調査は先のことのようです。私は、これは逆だと思ったんですが、どうも集団移転のほうは後になるということです。ただ、これまでの説明では、個別でも集団でも住宅への補償内容は変わらないというふうにされています。そうであるなら、集団移転の地域でも住民が将来に向けて様々な検討ができるよう、早々に調査、査定を行うべきです。早期の住宅査定を、求めますがいかがでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 井上建設政策課長。 ◎建設政策課長井上俊哉) 河川事業による家屋個別移転につきましては、対象となる方々の承諾をいただき、次年度には補償額の提示、契約が可能となるべく、先ほど議員がおっしゃられましたとおり、家屋調査、用地境界の確認など12月より着手する旨を説明会で説明し、御承諾をいただいております。 防災集団移転促進事業につきましては、現在モデルケースによる費用算出を行っており、検討材料として対象地区の方々に資料提示する予定としております。その後、対象地区において防災集団移転促進事業に進むという方針が固まれば、マスタープラン策定を待たずとも家屋などの補償算定も含め対応できるように努めてまいりたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 対象地区において方針が固まればというふうに言われておりますが、例えば松川町長良については地域はもう固まっとると、あとは行政がどうするかというような状況です。そういうところでは、早々にやってしまうというのが在り方として正しいと思います。 実際にマスタープランという話がありましたが、6日に私は実は国土交通省とリモートで要請でいろいろお話をさせていただきました。そのときに、マスタープラン策定前でも個別に実施できるものは対応するというふうに言われております。であれば、もう年内はさすがに難しいかもしれませんけど、年明け早々にでも順次長良の家をそれぞれ回っていくというようなことはできると思うんですが、実際実施時期はいつになりそうなのか。やるかやらないかということも含めて、もう一度答弁お願いします。
    ○議長(永岡静馬) 井上建設政策課長。 ◎建設政策課長井上俊哉) 議員のほうが12月6日のほうに国土交通省とリモートをやられたということにつきましては、情報として国交省さんのほうからはいただいておりますが、その詳細な内容についてはまだ情報のほうをいただいておりませんので、その際のことについてどういった協議がなされたかということは、当方では今承知しておりません。 しかしながら、防災集団移転促進事業につきましては任意事業でございまして、参加される方々の100%の同意が必要となります。モデルケースやケーススタディーを御提示しながら丁寧に事業に対する合意形成を図る必要があるというふうに考えており、引き続き、先ほども御答弁させていただきましたとおり、地元の方々の総意がまとまれば、そういった形でマスタープラン策定を待たずとも事業のほうを進めるように努めてまいりたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 地域住民の方針がまとまればと言いました。先ほど私が言ったとおり、長良ではまとまっています。あとは、行政がどうするかということから考えると、もうすぐにもできるんじゃないのかなと思うところです。そういったところを踏まえて、じゃあ実際いつできるというふうに考えておるのか、伺っておきます。 ○議長(永岡静馬) 井上建設政策課長。 ◎建設政策課長井上俊哉) 先ほども申しましたけども、まず防災集団移転促進事業については、先ほど申しましたように任意事業でございます。要は、個別の補償の額が算定されたからって、その事業がすぐに進むというわけではございません。移転地の選定等も含めて考える必要がございます。そういったところも含めて、皆さんに丁寧に事業に対する合意形成を図っていきながら、その方針が固まれば進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) そう言われるのは、行政としてはそう言うかもしれませんが、移転するのは行政ではなくて地域の住民の皆さんで、彼らの人生が係る重大な局面に差しかかっておるというふうに認識していただいて、どこに移転する、行き先がまだ分からないというようなことがあるにしても、最低限自分のところではどんだけの資金があってどういうことができるのか、可能なのかということが分からないと、人生設計もできないということになりますんで、地域の声をきちんと聞いて、早々に調査できるように対応していただければというふうに思います。 次に、治水対策での事業に対する個別対応について伺います。 これまで各地域では堤防か宅地かさ上げか移転かで意向調査が行われてきました。まだ方向性が定まっていない地域もあれば、まとまった地域もあります。ただ、例えば地域全体で堤防というふうになったところでも、築堤にかかる期間や堤防ができても内水による被害が想定されるというようなことで、今後も被災する可能性のある世帯というものがどうしても出てきます。そういったところでは、本当のところを言うと移転したいというような声もあります。そうはいっても、地域がまとまっているのにそれに水を差したくないと、言うに言えないような状況になられておるというふうにも聞いております。生命、財産を守るという観点から、こういった声なき声にも耳を傾け、対応をする責任が行政にあります。先ほど触れた国交省への要請では持ち帰って検討するというふうにも言われているんですが、市としての対応、どうされるか伺っておきます。 ○議長(永岡静馬) 井上建設政策課長。 ◎建設政策課長井上俊哉) 説明会や意向調査の際には、対象の方々に対し不明な点や不安な点を含め、本件に関する事項について遠慮なく問合せをしていただくようお願いし、相談や御質問をいただいております。また、整備方針が決まった地区においても、今後のことなどについて御相談をいただいている方もおられます。そのような相談や質問にお答えさせていただきながら皆さんの不安などを解消し、共に事業を推進すべく対応をしております。今後も相談しやすい状況をつくるよう、説明会時や協議会、役員さんを通じ、対象の方々に働きかけてまいります。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) そうはいっても、周囲の目もあるというようなことで、なかなか言いにくいというような方もおられます。相談して、いや、あそこのおうちではこがんなことを言われてましたよというようなことになると、地域でどんなことになるかっていうようなことを心配されとる方も実際おられるんですね。本当はこういうことがあっちゃいけんのですが、ただ現実にはそういうことが起こり得るというようなところで、なかなか相談に二の足を踏むというようなこともあります。そういった心配をされとる方にはどう対応されるのか、見解を伺っておきます。 ○議長(永岡静馬) 井上建設政策課長。 ◎建設政策課長井上俊哉) 先ほども御答弁申し上げましたとおり、そういった方々にきちんと御相談できるような形を取るべく、説明会のときにも丁寧に、そういった御不安な点がございましたら遠慮なく御相談くださいとこちらのほうから申し上げるという形で今後も進めてまいりたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) その上で、当然地域でまとまってる内容とは違う内容で相談がされるというようなことがあり得るんですよ。実際、私も聞いております。そういったことについて、この辺も国交省も持って帰って検討するというふうにしています。当然、市としても推進室を通していろいろと協議をしていただかなきゃいけなくなると思いますので、そんなつもりで話も聞いていただければというふうに思います。 次に、内水対策についてです。 9月定例会での質問でも同様の質問を行い、国、県へポンプ車の整備を求めるという答弁をいただいています。11月の市長のタウンミーティングで県が来年度にポンプ車台を設けるというような説明もありましたが、今年の災害で3台のポンプ車が運用され、さらに台増えるとはいえ、最大で4台というようなことになります。市内だけでも足りないと言わざるを得ませんが、緊急時にどのように配置されるのか、基準や条件、優先順位があるのかといったところを少し伺っておきます。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 議員御質問の配置の基準でございますが、今年8月の豪雨災害時には内水による浸水の懸念が生じたことから、国土交通省を通じて桜江町の谷住郷、小谷樋門と渡津町の10号都市下水路樋門に2台、八戸川の築堤がかさ上げされた小田地区においても島根県を通じて台の排水ポンプ車を要請し、内水排除活動を行っていただきました。その他の地域においても内水による道路の冠水が発生するなど、堤防整備に伴う内水対策の必要性を再認識したところです。 排水ポンプ車をどこの地域に要請するのかという優先度については、災害の状況に応じて浸水影響戸数や危険度、ライフライン等の重要施設の有無などを勘案して配置の要請を国、県に対して行います。 ○議長(永岡静馬) 山下市長。 ◎市長(山下修) 先ほどの多田議員の質問で、来年度、ポンプ車台配置されると、こういう表現をした覚えはございません。県においても、当然県議会の議決を経て配置されますので、配置される予定となっていますということですので、配置しますということを発言した覚えはございませんので、誤解のないようにしていただきたいと思います。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) じゃあ、仮定の話はやめて、じゃあ3台でポンプ車が足りるのかということです。先ほどの答弁でも実際に運用された3つの地域以外のそのほかの地域においても内水による道路の冠水が発生するなど、堤防整備に伴う内水対策の必要性を再認識したところですというふうになっています。3台では足りないということがここに答弁なんですが、足りないところをどうするんでしょう。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) あくまでも今年8月のことに関してお答えしたところでありまして、来年以降で雨季を迎えて実際になったときにこれが3か所になるか、5か所になるかといったことはなかなか今時点で想定できませんが、先ほど言いましたように内水というのは大きな問題だというふうに認識しておりますので、今年度、松川の消防団のほうに排水ポンプなどを配置しました。そういったことも来年度以降に向けてやっていきたいという考えを持っております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 消防団にポンプを配置したというような話もあるんですが、実際に松川でそれを運用されてというところを私は現場を見に行かせていただきました。どうなっとるかと聞いたら焼け石に水、ないよりましだというような状況でした。とてもじゃないですが、あの程度の規模のポンプでは、松川町市村、あそこにたまる内水の排除には到底間に合わないというような状況もあります。そういう点でいけば、今の、仮に来年4台目が配備されたとしても、これだけではままならないというようなことになります。これは、後の質問でまた続きをやろうと思います。 今ポンプ車でというような対応をされるというのが前回の答弁でもありましたし、今回もそういうことを言われております。ただ、国道261号をはじめ、災害時には冠水してポンプ車が現場に入れないというようなことも多分に想定されます。実際、そういうことになっています。そういった箇所はどれぐらいあって、どう対応していくのかという点について伺っておきます。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 御質問につきましては、道路の冠水とか、そういったような観点でよろしいんでしょうか。 今年8月の豪雨災害時には、樋門の閉門とともに中小河川、小規模排水路の内水路が上昇し、道路が冠水する事態が生じたところでございます。国、県の排水ポンプ車の配置については、上流域での雨量等を精査し、通行に支障が出る前に排除できるよう、国や県に対し早期の要請に努めてまいる考えでおります。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) いや。早期のというふうに言われましても、じゃあそれに必ず間に合うというとそうではないし、もっと大きな問題として、先ほどの数が足りないというようなことも起こります。なので、こういう対応では住民の生命と財産を守るというようなことにはならないんじゃないかというふうな危惧をしております。 それで、実際に過去の集落の孤立というような状況を見ても、簡単に早めに配意できるかというたら、そうはならない可能性もあるということから、根本的な解決のためには堤防をした地域には常設のポンプを併せて整備するというようなことがどう考えても必要です。タウンミーティングでは、渡津町へのポンプ設置には30億円の費用がかかるというような想定の話もありました。この金額からいえば、年間の一般会計予算が大体160億円とか170億円の江津市にとってなかなか簡単に出せる金額ではないと。市で整備は無理だというふうに私も思います。国に求める以外道はないはずですが、実際どういうふうに考えておられるか、どういうふうに動いておられるか、伺っておきます。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 先ほどの御質問でございますが、まず内水をどうするかということばかり言われますが、まずはそういう事態になるまでに我々はいろんな高齢者の避難、避難指示等を出させていただくように情報収集しております。そういったものを出して、できるだけ早いうちに避難していただくというのを大前提に考えております。そして、どうしても間に合わないようなときに、先ほど言いました国、県を通じて排水ポンプ車とか、そういったものを要請していくわけです。そして、ちょうど昨日なんですが、江の川の減災対策協議会の幹事会というのがありまして、私はこちらへも出てましたので出席できませんでしたが、今回の災害を受けての振り返りという中で、担当レベルとしましては樋門ごとに排水のポンプの設備でもできないだろうか、それに伴う樋門の状況のシステムができないかとか、こういったようなことを今要望としてずっと上げております。そして、そういったようなことで、少しずつ一歩一歩でもやっていくしかないのかなというふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 井上建設政策課長。 ◎建設政策課長井上俊哉) すいません。先ほど御質問でありました常設のポンプについてでございます。 常設ポンプの設置につきましては、先ほど議員さんからもお話がありましたとおり、江津市で単独で行うことは、事業規模などの観点などから相当困難であるというふうに考えております。しかしながら、内水被害についても近年の降雨や出水状況も踏まえまして、内水における影響の基礎調査なども含めまして、国、県、市と協働し、対策の検討を行う必要があるというふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) まず、こっちからちょっと突っ込んでみましょう。 樋門ごとにポンプをというようなことは協議されたんだという話でありますが、それは、例えば先ほど名前を出しました渡津町の内水排除に対してどの程度の効果を発揮するのか、あそこでポンプ車で対応しようと思ったら、大体40台からの車が要るんだというような話もタウンミーティングでありました。そんなところに樋門ごとに置いたとしてどれだけ対応できるのか、どんなものを置かれるつもりがあるのかというようなことを考えると、かなり困難な話なんじゃないのかなと、実際の対応として水を排除するのに。その辺は、何かあったりするんですか。何となく話をしただけのことですか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) そこまで細かくというところではないんですけど、全て排除というのは難しいでしょうから、水が引けば、樋門を開ければ水が引きますので、その間のところをどういうふうに対応していくかというところで、それは樋門ごとにはいろんな対応の仕方があると思います、場所によっては。渡津のケース、小谷川のケースといったというふうに思っておりますが。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) じゃあ、こちらのほうで伺っておきますが、市でやるのは困難だと、私は無理だと思ってます。なんだけど、国、県と協議をするというような、検討なのかな、されるというようなことをさっき答弁されましたが、じゃあ国でできませんって話になったら市でやるようなことにするんですかね、そこを伺っておきます。 ○議長(永岡静馬) 井上建設政策課長。 ◎建設政策課長井上俊哉) それらについても、今後協議をしながらどういった対応がおのおのの立場でできるのかというところを検討していく必要があるというふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 財政にお強い市長がそんな歯切れの悪いことは言わずに、無理ですんで国にやってくださいということをきちんと求めていただきたいというふうに思います。 今既に堤防がある地域の話としてしたつもりなんですが、これから堤防が整備されると言われている地域、例えば大貫とか田津とか、あの辺りがそういうことになるんじゃないのかというふうに言われています、渡田もそうですね。そういったところでは、江川の支流の規模もありますんで、一概にポンプでっていう話にはならない部分もあるとは思うんですが、今後堤防が整備される地域に対して、堤防の整備とセットでちゃんとポンプを備えるという必要があると思いますが、そういった話は国に求めているんですかね。それとも、これからの話なのか、伺っておきます。 ○議長(永岡静馬) 井上建設政策課長。 ◎建設政策課長井上俊哉) これから堤防を建設する地域についてですけども、現在計画中の地域につきましては、内水における浸水範囲の検討や内水被害の軽減対策などを検討し、堤防の設計を行っていると伺っており、江津市としても引き続ききちんと設計に反映されるように働きかけてまいりたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 軽減対策ということなんですけど、これは単純に樋門で何とかするって今までどおりの話なのか、それともポンプも含めてっていう話なのか、そこを確認させてください。 ○議長(永岡静馬) 井上建設政策課長。 ◎建設政策課長井上俊哉) 軽減の対策となりますので、本来堤防で囲まれた範囲の中というところにつきましては、内水はゼロということはあり得ません。要は、家屋の浸水が起こらないように検討した結果、ここは樋門で大丈夫ですよということで堤防の整備を行っていただいております。そういった観点からも、今後そういったところの今後の気象条件等も踏まえまして、そういった浸水が起こらないような形で軽減対策を打っていただくようにお願いをしております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) もうちょっとはっきり言っていただければと思ったりもするんですが、繰り返しますが、これ市民の生命と財産がかかった取組です。そのつもりで国へしっかりと働きかけていただいて、100%の安全というものがないにしても、少なくともここのところ起こっとるような大雨では被害は及びませんよというようなことができるように取り組んでいただければと思います。 次に、学校のトイレの生理用品の設置について伺っていきます。 これも6月定例会で既に度取り上げたものですが、子供の貧困、ジェンダー平等の観点から学校のトイレへ無償の生理用品の設置を求めます。 11月11日に新日本婦人の会が市長と懇談し、女性の立場から様々言われて、市長も勉強すると述べたと聞いています。6月の答弁は、正直お話にならないというような内容でしたが、改めてこういったものが必要ではないかということで設置を求めます。いかがでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 中川学校教育課長。 ◎学校教育課長(中川稔) 6月の一般質問でもお答えいたしましたが、小・中学校におきましては、生理用品を保健室に常に準備しており、持ってくるのを忘れたときや急に必要になったときなどは先生に申し出た上で使用できることとなっております。 学校においては、生理用品を受け取りに保健室に来る頻度やそのときの表情などを観察することで、生活面だけではなく、健康面やその他の個別の相談へとつながるケースがあり、また月経に関する相談や助言も行っています。小学校の後半以降、高校生までの間は、性別を問わず心身の成長が著しいと同時に、その変化に対する正しい知識や自分自身の受け止めが大切な時期であります。生理用品をトイレに置くことにより児童・生徒と向き合い、話す機会が減り、悩みや心身の不調のサインを見逃してしまうことも懸念されますので、現段階においてトイレへの設置は考えておりません。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 学校においては保健室に置いてあるんで、急に必要になったり、忘れたりというようなときには取りに行けばいいというような話なんですが、これ女性限定ですよね。何で女性だけトイレに行くのに保健室を経由しなきゃいけないのか。その辺からもう既にジェンダーギャップというようなものから抜け出せないというようなことになってると思うんです。その辺については、いかがお考えでしょう。 ○議長(永岡静馬) 中川学校教育課長。 ◎学校教育課長(中川稔) 生理用品の設置につきましては、トイレットペーパーと同じようにトイレに常設するという考え方もあります。しかし、生理用品については、先ほども申し上げましたように、様々な不安や悩み等の対応のほかにアレルギーなどの対応や衛生上の問題など様々な配慮が必要と考えております。また、在庫の管理等、学校の新たな対応も必要となってきますので、慎重に判断すべきものと考えております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 今心身の成長のというような話をされております。これは、当たり前の性教育の中でやるべき話であって、保健室に来る機会を狙ってやると。そういう機会もあってもいいかもしれませんが、本来の教育の役割からいったら違いますよね。しかも、これも女性限定という話になりますよね。じゃあ、男の子はいいのというような話にもなる。アレルギーの話なんかも数種類置いておけばいいじゃないですか、そんな高いものでもないというようなところでは、何でこれができないのかと。 学校としてというような話がありましたが、いや、学校で何か言われるんです、こういうことはちょっとできませんというような話、さっきああいう話をされるからには、実際現場の話も伺っておるんかなと思うんですが、いかがでしょう。 ○議長(永岡静馬) 中川学校教育課長。 ◎学校教育課長(中川稔) 生理用品の取扱いにつきましては、校長会のほうで意見を聞く中で教育研究会の養護部会で意見交換をしてほしいというような御意見をいただいてます。養護部会において全国的な流れや公共施設などの配置状況等も勘案しながら、先ほど申し上げた児童・生徒の悩みや不調のサインなど、そういったところの対応をどうしていくのか、そういったところで意見交換をしていきたいと思っております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) じゃあ、意見交換をしていきたいということは、今まで聞いてないということですよね。そこら辺を教育委員会だけで考えるというんじゃなくて、実際に先生方もそうですし、子供たちの声も聞くというような対応が必要なんじゃないですか。彼らが実際どういうふうに思っとるのかというところを聞く必要があると思うんですが、そこはそういう対応はできませんか。 ○議長(永岡静馬) 中川学校教育課長。 ◎学校教育課長(中川稔) 生理用品を無償で配置してほしいかという、例えば議論というか、質問をすると、多くの人は多分無償だったら置いてほしいっていうふうになるんではないかと思います。ですが、学校、先生方としては生徒のいろいろな悩みや相談を受けながら対応していきたいという思いもありますので、そこについては今後保健の養護部会のほうで検討したいと思っております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) いや。そこは、実際に目に遭っとる人たちにお話を聞かなきゃいけないということだと思うんですよ。そういう点でいえば、私も実際のところ女性ではありませんので、どういうふうに受け止めるかというのは、本当のところは分かりません。でも、お母さん方に聞いたりしても、そういうものは自分が子供の頃もちゃんとしてほしかったというような話もありますし、女性だけがトイレに行くのにポーチを持っていかなきゃいけないとか保健室経由じゃないとトイレに行けない、絶対的に必要なものなのにお金を気にして買えないとか、子供にそういうことを強いているというのが教育の現場で当たり前にある状況、ジェンダーギャップ、それと子供の貧困というものの解消は難しいと思うんですよね。江津市は、そうではないんだというところをきちんと見せていただきたいと。これから、いろいろ検討協議もされるということですので、前向きに働きかけていただければということで、次の質問に移ります。 続いて、子どもの医療費の無償化について質問いたします。 この12月定例会には来年4月からの中学生までの医療費助成の拡充が条例案として提案されています。拡充はすばらしいことだと思います。ただ、無償化ではありません。月額上限が通院1,000円、入院2,000円と、これは1つの病院でですね。ということで、自己負担が残っています。ここまで来たなら中学校卒業までの無償化に進むべきと考えます。ちなみに条例案で拡充する理由は、県内でのほとんどの自治体で医療費助成が中学生までを対象にしているためというふうにされています。かつては、よそはよそ、うちはうちというような姿勢の答弁からいえば、よい意味で驚くべき変容ですが、よそがどういうことをやっているのかを詳しく見ていきますと、今年10月日時点で江津市を除く県内18の自治体のうち14市町村が中学生まで医療費は無償ということにされています。自己負担があるのは4市のみです。ちなみに高校まで無償という自治体は5町あります。先ほどほとんどの自治体でという話からいくと、これは江津市も中学校卒業、中学生のところまで医療費は無償というのが順当な認識となるのではないでしょうか。こういった県内情勢も踏まえて、改めて中学校卒業までの医療費の無償化を求めます。いかがでしょう。 ○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。 ◎保険年金課長(石山景三) 子どもの医療費への助成につきましては、先ほど議員の御質問の中にもありましたように、現在小学生の医療費に対して行っております助成を中学生までに拡大するため、昨日の本会議におきまして改正条例議案を提出いたしたところです。この改正条例議案の審査につきましては、建設経済委員会に付託されておりますので、今回御質問の医療費に対する負担の在り方を含めて、委員の皆様に御審査をしていただくことと思っております。 市といたしましては、将来にわたって継続的な財政負担が新たに発生するということ、またほかの市町村にはない小・中学生への入院時の食事代の助成を行っているということ、そういったことも踏まえながら今回の改正条例案を作成しておりますので、御理解をいただければと思っております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 財政的な負担が新たに発生するという話なんですが、仮にこれ、先ほどの本議会に提案されている医療費助成の拡充というものがなったとした上で、中学生までを完全に無償化にするということになるとどれぐらいのお金がかかるんですか。財政負担が新たに発生するということを言われるからには、この辺も計算されてると思うんですが、いかがでしょう。 ○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。 ◎保険年金課長(石山景三) 議員も御承知のように、中学生の方の医療費の状況を市はデータとして持っておりませんので、これはあくまでも推測の域を出ないものでございますが、今回条例提案した内容で財源として700万円から800万円を見込んでおりますということで、先日お話をさせていただきました。これをさらに無償化をするということになりますと、さらに500万円から600万円程度の負担が毎年必要になってくるのではないかなと思っているところです。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) その上で、他市にはないすてきな施策があると、入院の食費を出すという話なんですが、これは決算でいえばほんの僅かですよね。何件で、幾らだったか、覚えとられます。 ○議長(永岡静馬) 石山保険年金課長。 ◎保険年金課長(石山景三) 手元に資料がありませんので、年度ごとの件数等は今お答えはできませんけれども、大体平均をして件数的に言いますと、6件から7件、8件、そういった程度であったと思っております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) これも実際のところ、どんだけの子供たちが入院してるか、確認もできてないんですよね、申請があったら給付するというような話で。そうじゃなくて、ちゃんと入院した子には全部当たるようにやり方を変えたらという話を毎年毎年言うんですわ。それさえしないのに、これが他市にはない誇るべき制度だというふうに言われております。誇るべきと言うんだったら、ちゃんと子供たちに行き渡るというようなことをしなきゃいけないし、先ほどの500万円から600万円ですか、これが安いもんだとは私も言いませんが、どうしても江津市として出せないという金額ではないはずです。 今いろいろ市内でコロナ対策でというようなことで動いているというようなところを見ても、例えば有福なんかもそうです、あれも財源があっての話ではありますが。何でそんなお金が今有福の再開発に出るんだろうというぐらいお金が出てますよね。有福開発がいけないとは言わないですけど、観光が本当にできるのというような時期にやるべき話なのかなというのもあります。元はといえば、コロナの補助金を原資にしてというようなところもあったりしました、サテライトオフィスもそうです。そういうことを考えると、本当に何が必要なのかというところを、いろいろかじ取りを誤ってるんじゃないかなというふうに思います。 江津市は、子供の子育てがしやすいというようなことをつくっていかなきゃいけないと。あとちょっとですね。 市が実施した子育て世代のアンケートでも子育てへの経済負担の軽減というものを求める声は多数です。そういった市民と、それから子育て世代のニーズに合わせて、さらなる施策の充実というものを図っていかなきゃいけない。当然建設経済委員会では、今回出てる条例案についてもいろいろとお話ができればと思いますんで、それは委員会に譲って、次の質問に移ります。 最後ですね。大方10分残りました。 生活交通の充実について質問です。 9月定例会での令和2年度決算審査で生活交通バスについて質疑を行いましたが、充実を求める市民の声に応える答弁ではありませんでした。非常に残念です。昨日、坂手議員が通学路の質問で触れた2件の交通事故、1つは交通事故というよりひき逃げのというような事件だったようですが、どちらもドライバーは高齢でした。こういった事件、事故もあって、高齢の方には免許証を返納したいという方が相当数おられますが、返納すると通院、買物をはじめ、生活がままならなくなると二の足を踏んでいます。ちなみに免許証返納については、江津市過疎地域持続的発展計画(案)でも触れられており、自家用車を手放した後の移動の確保が今後の課題とされています。もちろん返納しなくても車の運転ができない人にとって現在既にある課題です。先ほどの計画案には、高齢化によって自宅からバス停まで、あるいは市街地を歩行することが困難な方が増加する傾向にあり、その対応も大きな課題であるとされています。そして、高齢化、過疎化に対応するため、公共交通空白地有償運送、福祉有償運送、タクシー利用費助成などにより地域の実情に即した交通手段の確保を図るというふうにされています。 そこで、改めての提案です。 地域の実情に即して乗合タクシーの導入を求めます。バス停までの歩行が困難という方には、軒先まで迎えに来てくれるというような運行がされなければ有効な対策とはなりません。また、高齢者の貧困、低年金、無年金で生活されている方もいらっしゃることを考えると、単純なタクシー券助成のような施策では生活を支えることにはなりません。回500円、ワンコイン程度の廉価で市内どこでも行ける、乗れる、こういったものが求められています。これも以前から申し上げていますが、高齢の皆さんの外出が容易になれば、まちのにぎわいにもつながります。実施できないでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 中川地域振興課長。 ◎地域振興課長(中川哉) 御質問の乗合タクシーの導入についてでございますが、乗合タクシーは道路運送法第4条に基づく一般乗合旅客自動車運送事業で、不特定多数の人たちが特定の区域内でタクシーに乗り合って利用できる制度です。これは、多田議員は御承知だと思いますが、現在本市では乗合タクシーの運行はありませんが、長谷地区において乗合タクシーに近い形態の相乗りタクシーという取組を令和元年度から導入しております。 乗合タクシーの市内全域での導入ということですが、タクシー輸送の導入に当たりましては、まずタクシー事業者の協力が必要でございます。場合によっては、乗合タクシーの導入が既存の路線バスや貸切りタクシーの運行に影響を与えるおそれがあります。また、これらを利用される市民の皆様にも影響が及ぶことが考えられるため、地域住民や交通事業者との協議や地域の実情に合っているかなど、既存路線などへの影響を配慮する必要がございます。さらには、国、県からの財政的な支援が得られるかということも考慮が必要でございます。 本市といたしましては、これらの課題を解決した上でなければ、なかなか乗合タクシーの導入については難しいというふうに今認識しております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) まず、タクシー事業者の協力が必要で、それから実際導入した場合の路線バスや貸切りタクシーの運行に影響を与えると。それがまた市民へ影響を及ぼすというようなことなんですが、ここら辺の調整をするのが行政の仕事ではないんですかね。以前私も、これはコロナになる前のお話で、東京に上がって、これも国土交通省だったかな、総務省だったか、いろいろお話をさせてもらったときには、業者さん、地域公共交通会議、そこで皆さんがいいですよと、そしたら国のほうはどがこが言うことはないですというふうにされています。実際、そういう協議をやられてますか。 ○議長(永岡静馬) 中川地域振興課長。 ◎地域振興課長(中川哉) 例えばこの乗合タクシーを導入するに当たりましては、タクシー事業者さんが別に許可、試験を受けて許可を取っていただくとか、別途ほかの負担もかかってまいります。そういったことも踏まえて、そもそものところで今年度交通に関するニーズ調査、実態調査を市民の皆様に向けてもしておりますので、これを踏まえて来年度は地域公共交通計画を策定する予定にしております。この計画策定において、そして様々な手法についても検討してまいりたいというふうに、現時点では考えております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 来年計画を策定するということは、来年は特に大きな動きは、施策のところでの実際の大きな動きはないというふうに見えるんですが、治水対策で移転を望む住民があることについて、江の川流域治水対策特別委員会で交通事情が悪いため、海辺へ出たいという住民もいるというのは、行政の側でも認識されております。山間部、流域の不便は周知の事実であり、地域振興がうまくいっていないことが如実に表れているのに、さっき言ったような来年何とか計画を立てますというような話で間に合うんですかね。 ○議長(永岡静馬) 中川地域振興課長。 ◎地域振興課長(中川哉) 様々な交通手法を検討するにしても、正しい住民の皆様の実態ですとかニーズを把握した上で交通の全体の施策を組み立てていきたいと思いますので、まずは来年度しっかり、議員も指摘されました公共交通会議の中で委員の皆様からも御意見をいただく中で、再来年度以降にはなろうかと思いますが、様々な交通手法についても検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 検討したいって、それ検討は必要でしょうけど、この話は別に昨日、今日出てきた話じゃないんですね。もう随分前から言っております。あと半年もたたずに我々の任期は終わりますが、その任期が始まる前からもう言っとった話です。私も何回か一般質問でも取り上げています。そういうことを考えると、遅きに失したと言わざるを得ないし、じゃあもう既に困っとるというような住民の皆さんにどうするのかという点でいえば、全く再来年まで動きがないというようなことになってしまいます。しっかり対応していただきたいというのがあるんですが、こういう話もあります。多分これが最後になります。 事前に毎月定額の料金を払っておいて、あとは利用のたびに乗った距離分の燃料代を支払うタクシー、最近当たり前になりつつありますサブスクリプション、サブスクというやつですね、そういうような仕組みですとか、そういうものには無縁の免許証返納を考えている方からこういう御提案もありました。先ほどアンケートも取られるということであれば、こういう具体的な方法も含めてアンケートを取られるというようなことも必要じゃないかと思うんですが、そういうこともされますか。 ○議長(永岡静馬) 中川地域振興課長。 ◎地域振興課長(中川哉) もう既にアンケート調査をしておりますので、現時点でそこまで細かいいろいろな手法について市民の皆様にお尋ねするということにはならないかと思いますが、いずれにいたしましても全体的なニーズ調査の中で来年度計画策定を行いますので、その計画の中で、繰り返しになりますけども様々な手法、交通手段についても検討してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) まだもうちょっと時間がありますので、もう一回伺っておきましょう。 さっきの話で、財政の云々のというような話、国やら県から財政支援が得られるかどうかも考慮が必要ですというような話がありました。こういうことを言うからには、乗合タクシーなのか、相乗りタクシーなのか、名前はいいんですが、そういうことをやられるにはどれぐらいのお金がかかりそうで、どれぐらいの支援が必要だと思うとられるんか、それは分かって言われとるんです。 ○議長(永岡静馬) 中川地域振興課長。 ◎地域振興課長(中川哉) 私ども江津市では、今乗合タクシーとかは導入しておりませんので、そうした具体的な財源とか、どのぐらい事業費がかかるかとかということは、もちろん試算などはしておりません、算出などはしておりません。 ○議長(永岡静馬) 7番多田議員。 ◆7番(多田伸治) 先ほど取り上げた子どもの医療費の話でもそうでした。やってないからこそ分からないのに、いろんなこんなおそれがあるんじゃないかというようなことで動かないと。子どもの医療費の話のときには、コンビニ受診があるかもしれないというようなことを言われてました。実際あるのかと。みんな別に病院に行きたくていきたくてたまらんと、ただになったから行くんだというような話にはならんのです。これについても、じゃあ実際どんだけお金がかかるのかも分からないうちから、財政的に困難があるかもしれないからっていうような話をされてはいけないですね。実際大田でも、井田だったかな、あの辺でこれに似たような取組をされてるというふうに聞いています。話を聞いてからなかなかお話を聞きに行けるというような状況ではなくなってしまいましたんで、私も詳細についてはあまり詳しくは知らない部分があるんですが、そういうものを、全国の例も見ながら、住民の皆さんが、いや、やれ困ったの、買物に行けんで、病院に行けんでというようなことにならんようなまちづくりを、地域振興課がきちんとしてないと、さっき言ったみたいにもうこの町には、ここには住んどられんから移転するという話にもつながってるということを自覚して取り組んでいただければと思いますので、そのことを申し述べて、今回の一般質問を終わります。
    ○議長(永岡静馬) 7番多田議員一般質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。 再開は午前11時5分といたします。              午前10時52分 休憩              午前11時5分 再開 ○議長(永岡静馬) 会議を再開いたします。 8番山根議員。              〔8番 山根兼三郎 質問席〕 ◆8番(山根兼三郎) 政友クラブの山根兼三郎です。 このたびは、令和2年度決算と空き家対策について質問します。 最初に、令和2年度決算について。 今年の9月定例議会中の予算決算委員会にて4日間にて決算について審議されました。令和2年度は、春頃からの新型コロナウイルスによる世界規模のロックダウンや国内で緊急事態が宣言されるなどと、この地方においても多大な影響を受けたため、例年の審査に加え、そのコロナ禍での行政の対応についても質疑が多々ありました。委員会での決算審査を通じて、委員からは次年度の本市の行政運営に申入れすべしとの発言が様々にありました。よって、その意見要望を聞きまとめ、委員会で共通して認識とする課題を委員会の最後に委員長から執行部への申入れを行いました。内容としては、決算認定を通じて令和2年度はコロナ禍の影響を受けたため、十分な事業が行われず、やむなく中止、延期、縮小されたものがあった、市内の経済や市民の生活においては、飲食業や観光業などに関連した業種において売上げが減少する経営危機にあえいでいる状態もあります。また、コミュニティ活動についても、地域ごとに格差が広がる中で、市の自主的な地域コミュニティの役割を担いつつも市の方向性を打ち出す必要があるとの意見もございました。よって、今決算委員会の委員長意見として以下申し述べました。 この一般質問の中で、以下3点について、令和2年度決算についてお伺いいたします。 1つ目は、コロナ禍で影響のあった業種への支援、2つ目にコロナ禍における総合戦略計画での進捗状況、3番目に地域コミュニティについて、来年度の予算や事業の実施についての本市としての対応をお伺いいたします。 最初に、飲食業や観光業を含む業種、または農業に対し給付金などの経営安定化、販路拡大のための販売力強化などの支援策を強化していただきたいと申し入れました。最初に、飲食業や観光業の支援について、本市の来年度の予算編成、運営についてお伺いいたします。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) まず、令和2年度のコロナ禍での支援についてお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症は、飲食業や宿泊業に大きな影響を与え、また人を取り巻く社会を変えていることも御存じのとおりです。そのような状況の中で、令和2年度のコロナ禍での事業者への支援策といたしましては、江津市新型コロナウイルス感染症対策資金信用保証料補助金、江津市中小企業等持続化応援金(第弾)、江津市商業・サービス業感染症対応支援事業費補助金、感染症予防対策助言事業、感染症対策取組店PR事業、江津市プレミアム付飲食券を実施、総額で2億1,000万円余の支援を実施しております。今年度は、上半期に江津市中小企業等持続化応援金(第2弾)を実施し、時期を空けずに10月25日から12月15日を申請期間として、江津市中小企業等持続化応援金(第3弾)を受付しております。また、市内経済対策の一助として、12月15日から使えるごうつ地域応援券3,000円を全市民を対象にお配りしております。 飲食業、観光業への支援につきましては、それとは別に国、県が様々な事業を実施しております。Go To Eatキャンペーンしまねは、購入時期が1月末まで、利用期間が2月末までと再延長されており、島根、鳥取両県で実施するWe Love 山陰キャンペーンも12月31日宿泊分まで延長されております。国のGo To トラベル事業も内容の変更があるものの、実施に向け検討されております。 しかしながら、新型コロナウイルスの終息が見えない状況にありますので、引き続き国、県の動向を注視しながら、柔軟かつ適正な時期にどのような支援が必要なのか検討していく必要があると考えております。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) 続いて、農業への支援についてお聞きしたいと思います。 令和2年度も半農半X、食料自給率、地産地消、担い手といった様々な対策に取り組んできました。9月の予算決算委員会では、松川町と都治町の新たな分野への取組を視察させていただきました。加えて、今年は米価の下落や現在も原油高で経営を圧迫されているハウス農家さんもあるわけですが、農業経営の安定化に向けた取組の推進について伺います。 ○議長(永岡静馬) 国沢農林水産課長。 ◎農林水産課長(国沢精一) コロナ禍で地元食材を取り扱う飲食店や取引先の休業、学校給食への納品中止や農林水産物直売所の来客数の減少等により、食材を供給する農業者は販売先の確保に苦慮するなど営農に影響が及びました。こうした中で、本市では次の2点について農業者等への支援を講じました。 点目は、地元食材を活用したテークアウト商品の販売支援等による新たな販路開拓の仕組みづくりです。これは、市内飲食店6店舗が地元食材を活用した弁当を12月から2月の約3か月間、市内スーパーや小売店3店舗で販売する企画で、商品数13点、売上げは107万円となり、テークアウト等の新たな販路の開拓や売上確保等により、食材を供給する農業者に対しても一定の効果があったものと認識しています。また、このほかにも本市の農林水産物や加工品を全国一律300円の送料で発送し、市内農林水産品の消費拡大とPRを行う道の駅サンピコごうつの事業に対し支援を行いました。 2点目は、コロナ禍においても生産を継続し、生産を回復、拡大できる環境を整えるための農業者へのソフト、ハード両面からの支援であります。まず、ソフト事業につきましては、米価下落や野菜類などの売上減少を克服し、次期作に向けて取り組む農業者44戸に対し、県の経営継続・次期作緊急支援事業等を活用することで、市または江津市農業再生協議会から446万円の補助金を交付し、経営継続を支援しました。ハード事業につきましては、販路回復や事業継続に向けて取り組む農業者33戸に対し、国の経営継続補助金等を活用することで、江津市農業再生協議会から1,470万円の補助金を交付し、機械、設備等の導入を支援いたしました。 新型コロナウイルス感染症や自然災害など、これまで予期しなかったリスクが農業者に大きな影響を与えています。これまでの支援に加え、農業者がリスクに対する備えを十分に整えていくことが安心して農業を営む上で重要であり、引き続き関係機関と連携を図りながら支援してまいりたいと考えています。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) 続きまして、2番目にコロナ禍における総合戦略計画での進捗状況についてお伺いいたします。 予算決算委員会の中の最後の中で、総合戦略計画など本市の各計画においてコロナ禍のために遅れている事業があります。このことについて、目標達成のため、各種計画目標や実施方法の見直しをすることというふうに申し述べました。 ここでお伺いしたいのは、現在本市において令和2年度において中断や遅れている事業はあるのかということで、今議会の山下市長からの挨拶でもKPIの達成率を基に実績の評価を行うということで、なかなか進まなかったこともあるんじゃないかなというふうに私は考えています。この辺について具体的にお示しください。 ○議長(永岡静馬) 横田政策企画課長。 ◎政策企画課長(横田龍二) 第2期江津市版総合戦略重点プロジェクトは、令和2年度を計画初年度として5年間の取組が始まりました。令和2年度の実績評価を行った中で4つの基本目標に対しまして中止や遅れのあった事業を御説明します。 まず、基本目標、「多様な生業と魅力ある雇用があるまち」についてです。 ビジネスプランコンテストが中止、みんなでつなげる有機の里事業では就農体験ができず、有機JAS認定事業者の新規雇用はありませんでした。 次に、基本目標2、「住みたい!自分を活かせる場所があるまち」についてです。 家庭教育支援事業で、親学講座を年10回の開催目標としていましたが、開催は回にとどまりました。 次に、基本目標3、「子どもたちの未来を地域みんなで育むまち」についてでは、恋活応援団活動支援事業のイベント、赤ちゃん登校日、子育て講演会などが中止になりました。また、結婚相談窓口の開設は時期が遅れ、令和3年1月から開設となりました。 次に、基本目標4、「住み慣れた地域で安心して暮らせるまち」については、地域コミュニティ活動の参加回数を年7回という目標に対して実績は3.3回、各地域コミュニティでは行事や会議の中断が相次ぎ、大きな影響が出ました。また、公共交通ネットワークの構築では、各地域と協議の機会が得られず、交通空白地の解消は進めることができませんでした。地域公共交通計画は、令和3年度から着手しており、遅れが生じています。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) 第2期江津市版総合戦略の4つの基本目標の中で影響があった部分について今示していただいたんですけど、それぞれのものについて回数とか開始時期とかというふうなものが遅れて、このことが5か年の総合戦略の中でどのように影響を受けたのかっていうのは、それはいろんな判断があるでしょうけど、遅れた部分を残された時間で、例えば取り戻していくのか、仮に今年2回、10回のものの計画が回しかできなかったものは来年9回にするのか、それとも残った年で分けて実施するのか、そういったことで予算の見直しもあると思うんですけど、そういったことでいうと今年度の遅れとかできなかったことについての見直しとか目標の設定の変更があるのかどうか、お伺いします。 ○議長(永岡静馬) 横田政策企画課長。 ◎政策企画課長(横田龍二) 4つの基本目標の目標値に対して、計画初年度の令和2年度は全て満たずという結果でした。計画策定時には想定してなかったコロナ禍の影響を受けたことが大きな要因ですが、令和2年度についてはコロナ禍の影響の有無を考慮した実績評価を行ったところです。この評価結果を江津市まち・ひと・しごと創生総合戦略会議に令和3年8月24日に諮問し、10月22日に答申をいただきました。この中では、目標の見直しについては言及がありませんでしたが、コロナ禍の影響の有無に応じた2つの評価結果が併記されている、今後も引き続き2つの評価結果を明らかにすべきであるとあります。 このような点を踏まえまして、令和2年度の評価としては5年計画の初年度ということで、直ちに施策や目標を見直すには尚早である、さらにコロナ禍の影響はいつまで、どの程度続くかは見通せないということもあり、今回は施策実施の見直しや目標設定の変更は行っていません。また、中止や延期の事業はありましたが、予算の繰越しはしておらず、次年度の当初予算に計上しています。依然としてコロナ禍の終息が見通せない状況ではありますが、代替案の導入や内容の工夫などを行いながら、引き続き目標の達成に向け、各施策の推進に取り組んでまいります。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) 市長の冒頭の挨拶でも評価結果と答申内容を反省させながら引き続き目標の達成に向けて総合戦略に掲げた施策を推進してまいりますというふうな言葉がありましたんで、来年度は今の答弁の中でもありましたけど、代替案の導入や内容の工夫を行いながらというふうな答弁がありましたんで、これ具体的にもし来年度の中で示せるものがあるならお知らせしていただきたいんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 横田政策企画課長。 ◎政策企画課長(横田龍二) 例えではありますけど、例えばイベントとかでは人数とか回数とか制限したり、ウェブ会議の導入など、やり方のところでいろいろ工夫しながら取組自体は継続してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) 分かりました。 続いて、3番目の地域コミュニティについて取り上げたいと思います。 地域コミュニティについて、その地域コミュニティの自主的な役割を尊重しつつも市の方向性について、コミュニティ活動においてはコロナ禍の中で悩んでいる地域も多々ございます。そういったことで、その役割をサポート、支援するという形での今後の市の支援策を講じていただくようお願いしますというふうに申し述べました。決算の認定の中で委員の皆さんからは、各地域間で開始時期も違ってあるんですけど、そういった取組内容とか進度について格差が生じるのは当たり前のところもあるんですけど、江津市の全体の流れとして、それをある程度スタンダードに持っていくというふうな取組も必要かと思いますけど、活動に地域間の格差が生じている要因として考えられるのは何があるか、市の認識を伺います。 ○議長(永岡静馬) 中川地域振興課長。 ◎地域振興課長(中川哉) 活動に格差が生じている要因ということですけども、本市におきましては市民と行政が一体となって地域の課題解決への取組を進めながら、地域のよさの再発見や魅力を創出していくことを目指して地域コミュニティ施策を推進しております。御承知のとおり、平成25年3月に江津市地域コミュニティ推進指針を定めまして、市全域で地域コミュニティ組織づくりに取り組んだ結果、平成28年度までに市内に順次20の地域コミュニティ組織が発足しております。 各地域コミュニティ組織において活動に格差が生じていると議員さんのほうからも御指摘をいただいているところですが、これは地理的な特性とか人口規模の違いから、当然取組に違いが出るものというふうに認識しております。先ほど議員のほうからも御指摘がございましたが、加えて地域づくり10年計画の策定時期も地域ごとに異なっておりますので、活動の進捗状況もおのずとばらつきが出てきております。各地区では、それぞれの置かれた状況の中で問題意識を持ちながら活動に取り組んでおられると認識をしております。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) ちょっと話が変わりますけど、新過疎法では旧過疎法の目標にはなかった人材の確保と育成ということが書き込まれました。本議会でも江津市過疎地域持続的発展計画について出されて提案されておりますけど、総務省の過疎問題懇談会の報告書には、地域資源を生かした内発的発展過疎対策としての産業振興においては、企業誘致や大規模な観光開発事業などの外来型開発に目が向きがちであると。地域の持続的な発展を実現するためには、地域の外との交流や関係により得られる知見やネットワークを生かしながら、地域内の資源や人材に目を向け、それぞれの個性を生かした地域主導による内発的発展を目指していくことが重要であるということで、具体的に言いますと、これは先日市内のある地区からの要望書の中にも、例えば地域在住の市職員の知識と行動力を日中直接的にコミュニティ活動にも関与できるような市役所の組織体制となるよう検討をお願いしますということがありました。 先ほども決算の認定の委員会の中でも市のサポートの重要性、それとそれを地域が支えるだけの人材育成というか、開発が必要ではないかということを申し述べておりますけど、こういった人材育成が地域発展の最重要要素にこの過疎法でも位置づけられておると私は見ております。具体的には、江津市も小さな拠点づくり推進事業、地域のコミュニティ活性化事業、これは実践、活動推進、地域マネジャーの配置といった3つに別れているんですけど、今後の地域コミュニティの活性化に市としてどのようなサポートをしていくのか、お伺いいたします。 ○議長(永岡静馬) 中川地域振興課長。 ◎地域振興課長(中川哉) 地域コミュニティへのサポートについてですが、まず地域コミュニティが新しい取組を進められる際には、仕組みづくりの参考としていただくため、先進事例の紹介などを行っています。その際は、本市のみならず、島根県西部県民センターや県中山間地域研究センターの研究員などとも連携しながら、多様な角度からサポートをしております。また、各地区の自主防災活動や高齢者サロンの開設など、地域の暮らしに根づいた活動については、担当課の職員が地域に出向いて活動を下支えするなど、細やかな支援や連携を取っています。 こうした通常のサポートに加えて、各地区の活動の状況について相互に情報共有を図るため、全地区を対象とした活動報告会を、これは毎年度開催しています。令和2年度においても2月に活動報告会を開催しておりますが、昨年度は都野津地区における買物支援の取組や郷田地区における江津駅開業100周年記念事業などについて発表していただきました。また、本年度は5月に地域マネジャーの研修会を開催し、地域コミュニティ実践事業交付金の仕組みについて実務的な研修を行いました。併せて、各地区の取組について情報交換などもしたところです。こうしたことに加え、新たな試みとして昨年度は一般財団法人地域活性化センターの事業を活用し、アドバイザーを地域コミュニティへ派遣いたしました。アドバイザーにより地域活動の方向性について様々な助言をしていただいたところです。 コロナ禍で地域コミュニティ活動に対する意欲の低下が懸念されるところではありますが、こうした取組を継続し、さらに充実を図ることで地域コミュニティ活動に対する意欲や意識が停滞しないよう、サポートしてまいりたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) 私も心配してるのは、いわゆるモチベーションですかね、なかなか皆さん活動とかイベントを自粛するような形でここ2年間過ごされてますんで、その辺を危惧しているところではございます。 ちょっと紹介いたしますけど、島根大学の作野広和教授、県内の中山間地域、この江津市内でも以前松川町で研究室のラボを開いていただいて、地域との協働活動をされていました。その方が自治体に求められることとして、番目に自治体として地域のあるべき姿について明確な方針やビジョンを示すべき、2番目に地域、人材を育成する仕組みを構築していくこと、3番目に中間支援体制を構築すること、すなわち地域運営に関してつかず離れずアドバイスをしたり、行政がですね、支援したりする人や組織の存在が欠かせないと言われております。私は、コロナ禍でこれまでの地域運営の在り方を振り返る機会にもなったと思います。コロナ禍は終息していませんが、新たな共生社会を構築し、地域コミュニティのモチベーションを改めて高めていただけるよう、行政からの今後のサポートを期待して、次の質問に移ります。 続いて、空き家対策についてに移ります。 現状について、空き家の問題につきましては昨年12月の一般質問において私からしましたが、その後についてお聞きします。 最初に、平成元年度の空き家の調査の結果に基づく実態についてお聞きしたいと思います。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) 令和元年度に実施しました空き家実態調査業務は、空き家の現状を把握し、空き家に関する対策計画を策定するための基礎資料を作成することを目的として本市全域を対象として調査いたしました。この調査の結果、市内の住宅総数万2,370棟のうち空き家は2,092棟が存在し、空き家率は16.9%となっております。また、現地調査により危険度判定も行いました。判定結果につきましては、空き家総数2,092棟のうち老朽化が著しい、激しい管理不全な空き家は966棟あり、そのうち道路や隣接家屋等に近接し、危険度が高い空き家は128棟が存在しているということが分かりました。 ○議長(永岡静馬) 山根議員、先ほどの質問のところで、平成元年度とおっしゃいましたが、令和元年度でよろしいですね。 ◆8番(山根兼三郎) すいません。令和元年度です。 ○議長(永岡静馬) よろしいですね。 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) 令和元年度です。失礼しました。 続いて、地域における空き家の占める割合はどのようになるのか。空き家の増加予測、人口予測、世帯数の減少の中で地域の空き家の占める割合はどのようになるのか、お知らせください。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) 空き家数2,092棟のうち東部地域では458棟、中部地域では632棟、西部地域では596棟、桜江地域では406棟でした。空き家率をコミュニティ別に見てみますと、黒松と波積が40%と最も高くなっております。そのほか中山間地域の跡市、有福、谷住郷、長谷でも30%を超える高い空き家率となっております。これらの地域では、3棟に棟以上は空き家が存在しているという状況です。このような実態ですけれども、人口減少は今後も進むものと見込まれ、江津市人口ビジョンでは、これでの独自推計は2060年での人口は現在の約半分になると推計しております。このままの状況が続けば、その時点での空き家率は50%を超える可能性があると予測しております。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) 続いて、市民からのどういった苦情があるのかお聞きしたいと思いますけど、近年でも目立つようになりました空き家の存在について市民からの苦情というか、どの程度把握されているのか、お伺いいたします。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) 空き家の周辺住民からの苦情、相談、こういったものは今年度に入ってから現在のところ30件あります。令和元年度は19件、昨年度は21件でした。こういったことから、空き家に関する相談件数は増加傾向にあり、今後も増えていくことが予想されます。内容としては、瓦が落ちてきている、壁が崩れかけてきている、倉庫が崩れかかっているとか屋根、外壁のトタンが飛んできた、または樹木が越境しているといったようなものです。相談がありましたら、まず現地を確認します。その後、税務課の固定資産税情報から所有者を調査して、所有者宛てに建物の適正管理をお願いする文書を送るなどしております。所有者が既に亡くなられている場合も多く、相続人と思われる方の調査が必要となるため、相談をいただいてから文書を送付するまでかなりの日数を要することもありますが、相談のあったものについては全て適正管理をお願いする文書を出しております。今年度の苦情件数30件につきましては、文書、電話等、何らかの形で応答のあった件数が18件、そのうち解体されたものが3件、部分撤去や修繕等の対応をいただいたものが4件となって、十分な成果とはなっていないという現状です。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) ①、②、③連続して質疑して答弁をいただいたんですけど、気になったのが2060年、あと40年以内に50%の空き家率になるという予想ですよね。それで、先ほどの市民からの苦情、相談、それと江津市からの問合せによって解体されたものが3件、それと修繕が4件ということになりますと、これ空き家の増加率、対応できた数、そういったものをあれすると、管理が不十分であるとか危険度の高い家屋等の増加に対して空き家の歯止めが今かかってないんじゃないかなというふうに思うんですけど、これまでの対応では、その辺のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) 人口減少に伴います空き家の増加というのは、現状でいいますと行政だけではなかなか対応し切れないという状況であります。今後ともこういった状況は続くというようなことを予測しておりますけれども、特に市街地、そういったところでは空き地の存在、増加も含めて、このような状況が進めば住環境の悪化はもちろん、人口密度の減少、そういったものにもつながるということを心配しております。こういった状況も踏まえながら、今年度、今現在策定中であります空き家対策計画、これを10か年計画として今策定業務を進めておりますけども、5年ごとの見直しをかけるという状況の中で、まずは空き家対策計画に基づく施策を展開しまして、また修正、充実させていくという流れになろうかというふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) それでは、空き家対策計画についてお聞きしますけど、これはもう既に何年も前から指摘は私のほうからもしてますが、県内他市の空き家に対する取組に比べて江津市は大変遅れているように私は感じます。他市の取組について、どうなっているのか、お聞きします。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) 本市を除きます県内7市の状況についてです。 空き家対策計画は、7市全てで策定済みとなっております。そのうち雲南市は今年度から第2期となる計画期間に入っております。また、松江市、浜田市、出雲市でも第期計画が今年度末までとなっており、現在第2期計画の策定を進めておられるということになっております。また、出雲市、雲南市においては空き家対策室を設けて、組織体制を整えて対応しておられます。 次に、危険空き家の解体、除却を支援する補助事業の実施事業につきましては、出雲市、雲南市が今年度7月以降に補助事業を開始され、本市を除く7市全てで補助事業を実施しておられます。事業の内容につきましては、国の空き家対策総合支援事業を活用しまして、各市それぞれ上限を50万円から100万円までと設定した中で解体、除却に関する支援事業を行っておられます。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) 今答弁にあったように、もう既に第2期計画に入ってる市もあるということで、江津市はまだ計画を策定中ということで、周回遅れと言っては失礼かもしれませんけど、この対応については認識されながらもかなり遅い対応になっとるなと思われます。浜田市も平成29年に最初のを出されまして、改正を昨年の7月に改定されております。大田市と益田市が平成31年3月ということで、これも先ほど言われたように、そろそろ次の計画へのアップデートをしていくような段階に来てると思いますので、私はこれ取り戻す上でも、江津市がきちんとした空き家計画を策定して、市民にきちんと示す体制が早く求められていると思います。 そういったことで、江津市の空き家の検討状況について、取組は昨年の質問の中では災害のために遅れたという答弁もあったんですけど、ほかにも遅れている要因があれば、それも示していただきたいと思います。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) 空き家の建物所有者には、民法、建築基準法、空家等対策の推進に関する特別措置法において、所有する建物の管理責任に関する規定が定められております。また、江津市空き家等の適正管理に関する条例においても、空き家等が管理不全にならないよう適切に管理することを求めているところです。こういったことで、これまでは所有者の責任においてということを大前提にしておりました。本市においては、こうした大前提に基づき、危険な状態にある空き家に関して相談があったときは、先ほど申しましたように所有者を調査し、状況の改善を図っていただくよう、文書等で求めてきたところです。しかしながら、こうした対応だけでは所有者による対応が十分には行われず、問題解決に至らないケースが数多く発生しているという現状を認識しているところです。 一方、他の自治体では早期に空き家対策計画を策定し、また解体の補助制度などを創設し、空き家対策を進めておられます。所有する建物の管理は所有者が行うべきという法の趣旨が大前提にはなりますけれども、今後は隣接住民の生活や地域への悪影響を速やかに解消するために、市が所有者等に対する支援を行っていく必要があるものと感じております。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) 私は、空き家計画の策定が遅れている要因をお聞きしたつもりなんですけど、遅れているということは間違いございませんので、その辺の遅れを取り戻すような計画を早急に立てて、遅れた分を取り戻すような実施をしていただきたいというふうに求めておきます。 それで、今後の空き家計画と今後の取組について伺いますけど、今年度予算を計上されている空き家対策計画策定の進捗状況と、その方向性や内容についてはどのようになっているのか、お聞きします。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) 今年度作業を行っております空き家対策計画の策定状況についてですが、市内の空き家の状況やこれまでの関連施策の成果などを分析し、現時点では建築住宅課としての素案づくりはおおむね完了したところであります。今後は、司法書士、土地家屋調査士、宅建業者さん、それから建築士などの専門家に意見を求めるために空き家対策協議会を設置し、年内にも協議を開始し、今年度末には計画の策定作業を完了する予定です。また、計画の案の段階ですけれども、パブリックコメントによって市民の御意見もお聞きする予定としております。 次に、計画の内容や方向性についてですが、現在の素案の段階では、1つ目、空き家等の発生の抑制、2番目、空き家等の適正な管理の推進、3番目、空き家及びその跡地の活用の促進、4番目、管理不全な空き家等の解消、5番目、空き家対策に関する実施体制の整備という5つに関する基本方針の下で施策を取りまとめるということにしております。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) この5つの基本方針、私も他市の空き家対策計画を拝見しましたけど、ほぼこの内容に沿ってやっておられると思いますので、問題は江津市がどのように具体的な計画に落とし込んで予算をつけて実施していくのかということだと私は思っております。 それで、次の質問に移るんですけど、解体への支援が市民要望として私は強いと思うんですが、国の制度を踏まえた市の考え方と一定の方向が定まっていれば、その概要を示してください。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) 危険な状態にある空き家に関する苦情は、空き家に関する相談の多くを占めております。所有者自らも何とかしたいとの相談もあります。空き家は、所有者等に解体を求めても現実的には資金面での問題が大きく、直ちに対応していただけないケースが増加しております。この危険空き家の解体につきましては、空家等対策計画を策定していることを要件として、国の空き家対策総合支援事業による補助を受けることができます。また、これに対して島根県も上乗せをするという制度もございます。これらのことから、今年度において空き家対策計画を策定し、今後解体、除却に関する支援制度を開始できるよう、検討しているところです。他市の事例を参考にしながら緊急を要する危険空き家に対する支援内容の検討を深めていきたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) 深くもう一つ聞きたいんですけど、他市の解体助成、50万円から100万円というふうに言われたと思うんですけど、最低でも本市もそこより他市の同水準、もしくはそれ以上の設定をして、この空き家対策に当たるべきだとは思いますけど、効果的な解体助成額の設定、件解体すると多分何百万円という世界になると思うんですけど、どのような金額や方法について、今の段階で示せることがあれば示してください。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) 空き家の解体工事は、建物規模とか立地条件にもよりますけれども、おおむね300万円程度はかかるのかなという感触を持っております。そういった中で、一体どの程度支援をすればこういった除却が進行するのかといったところは、なかなか難しいところですが、前段で申し上げましたように、空き家の管理は所有者自ら行うという大前提がございます。全てを支援するわけにはいかないところで、効果的な支援策を、額も含めて先進他市の自治体の事例を深く調査しまして、施策の展開を急ぎたいというふうに思っております。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) 他市の先進的な施策を事例として検討したいということだったんですけど、松江市の11月と12月に2回ほど新聞で私は読みました、相談窓口の一本化ですよね。それとあと、ワンストップの相談窓口、先ほど紹介した市内の地区の中で空き家の問題を解決してほしいということで市にも要望がありまして、活用できる空き家は市とコミュニティとが情報を共有し、積極的な活用をすべきと考えます。一方、倒壊の危機にあるような危険空き家については、解体費を支援するなど市によるいっときも早い対策を講じていただきますようお願いしますという要望もございました。 私は、そういうことを踏まえまして、空き家対策の窓口を一本化して、建築住宅行政の一環として対応すべきと思います。空き家バンクの活用とか今後の方向性について、江津市空き家バンクは中山間地の定住促進やUIターンの定住促進に主眼を置いたものと思われます。今後の市民のニーズに対応した有料空き家の活用にシフトし、空き家の発生を抑制するため空き家対策の窓口を一本化し、建築住宅行政の一環として対応すべきということも考えられるのかなと思いますけど、この辺についてのお考えをお聞きします。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) 空き家に関する問題につきましては、老朽化した危険空き家への対応などの防災面に加え、防犯、さらにごみ、景観に関わるものなどが上げられます。また、健全な状態にある空き家につきましては、これまでも空き家バンクによって有効活用を図っているところです。さらに、空き家を解体、除却した場合には住宅用地の特例が解除されるため、固定資産税に関する相談にも対応する必要があります。このような状況の中、空き家に関する相談につきましては、建築住宅課が総合的な窓口となり、建築物の適正管理や解体、除却に関する相談などに対応するとともに、そのほか内容に応じて関係部署とも連携を取りながら対応をしている状況ではあります。 なお、地域振興課が所管しております空き家バンクにつきましては、UIターン者を優先した空き家紹介を行っているところですが、空き家の発生を抑制し、また解消するための施策としましては、対象を限定せずに有料な中古住宅も市内での流通拡大を図るべきではないかとも考えております。こういったことから、将来的にはUIターン施策を包含しつつ、都市計画行政の一環として取り組んでいく必要性は感じているところです。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員。 ◆8番(山根兼三郎) 私は、この空き家の問題を考えたときに、町を考えていかなきゃいけないかなというふうに思っております。私の住んでる町も非常に空き家が多い地域なんですけど、町なかの居住人口を回復していくことが拠点化計画の一環にもつながりますし、例えば今江津本町で街なみ環境整備事業ということで、町並み景観をきれいにしていくと、残せるものは残していく、だけど生活の利便性とか防災上、防犯上に欠かせないところは、そこは改善していくというふうな町全体の取組が私は必要ではないかなと思いますので、地域住民と担当行政、それと中間の業者さんが一緒になって取り組んでいく体制を早く空き家対策計画に盛り込んで進めていくということが私は今一番必要なことではないかと思っております。 一方で、ある事例を紹介しますけど、先日日曜日、江津市の高校生が地域に残る古民家を活用したイベントが開かれました。これは、たまたま私のすぐ近くで行われておったんですけど、このイベントでは江津高校と江津工業高校の生徒が課外活動の一環として、そのまま読みます、江津市都野津町にある古民家で開いたものです。この古民家は、私もちょっと気になっとって、住民さんがもうここ年以上住まれなくなって、雨戸とかがちょっと傾くというか、外れたりとかして、これこのままじゃいけんなと思っとったら、たまたまてごねっとの藤田理事長がその所有者の方とお話をして、江津高校とか、市内の高校生が集まれる空間をつくるということで、このたび筆で力強く字を書くパフォーマンスとか神楽愛好会の生徒が石見神楽で使う道具の作り方とかを子供に教えたりとか、また外のスペースでは江津工業高校の生徒たちがおよそ2メートルの細長い竹を組み合わせて、和太鼓を立てたような形のオブジェの製作の様子を公開しました。また、温かいスープやパンなどを販売する屋台も出され、訪れた人が体を温めていましたと。イベントを主催したNPO法人てごねっと石見の藤田貴子理事長は、今後も古民家を使って高校生や地域の人たちと町を盛り上げていきたいと話しておりました。私は、解体とかリフォームだけが空き家対策ではないと思いますので、ぜひこういったソフト面からの利用も検討するということになると、ただ一方で市民の皆さんからはなかなか相談の窓口がないとかどうしていいのか分からないということがありますので、空き家対策については一元的な窓口を取りあえず市民に分かりやすい名前で係を設置して対応していくのがいいのではないかということを申し述べまして、今質問を終わります。 ○議長(永岡静馬) 8番山根議員の一般質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。 再開は午後時といたします。              午前11時55分 休憩              午後分 再開 ○議長(永岡静馬) 会議を再開いたします。 5番鍛治議員。              〔5番 鍛治恵巳子 質問席〕 ◆5番(鍛治恵巳子) 新政クラブの鍛治恵巳子です。 私は、情報発信についてと有福温泉についてを質問してまいります。 先日といいますか、10月の初めに商工会議所女性会の30周年の記念事業がございまして、そのときの講師であります日野佳恵子先生がおっしゃった言葉で、「発信なくして受信なし」ということをしきりに言われておりました。私たちといいますか、深く共感いたしまして、今回この質問にさせていただこうと思ったところです。 市民にとっては、生活の分からないことを調べるツール、そしてほかの地域にいる方、ふるさとが江津という方にとっても江津市ってどんなところだろう、何をやってるんだろうというところを調べようと思うと、まずホームページにたどり着くのではないかと思います。江津の案内所、案内板、そして広報の役割もあるかと思います。 まず初めに、情報発信のツールとしてのホームページについて質問します。 ホームページの活用ですが、閲覧数などについてどれぐらい見られているかお分かりでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 議員御質問の閲覧数についてでございますが、本市のホームページでは全ページの年間アクセス数は令和2年度で143万3,360回のアクセスがあり、アクセス数は年々増加しております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) アクセス数は年々増加しているということです。他市との比較をしているわけではないので、これが多いのか少ないのか、ちょっと私には分かりかねますけれども、たくさんの方に見られているということでございます。 次に、本市の情報を効果的に、魅力的に伝えるために意識してやっていることがあればお聞かせください。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 情報を効果的、魅力的に見せる発信についてでございますが、現在の本市のホームページは平成28年度にリニューアルしまして、平成29年度から現在のものを公開しております。ホームページは、市の情報がすぐに発信できる媒体のため、各課で発信できる情報があれば、その都度ホームページへの掲載を行っております。そして、ホームページのデザインですが、この更新につきましては令和4年度以降のところで行いたいというふうに今考えております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) 続いて、市民の声を聞くというホームページの中で、パブリックコメントなど募集する取組もあります。パブリックコメントは、私は意見が少ない、もう少しあってもいいのかなと感じているところです。何か考えている工夫、これからも必要だと思いますが、何かありますでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 市民の声を取り入れることについてですが、パブリックコメントは市民の皆さんから意見を公募する場合にホームページと広報かわらばんで御案内をしております。パブリックコメントで意見を公募する市の施策、あるいは各種計画は資料のページ量が多いために読むのが大変な場合もございます。そのため、計画などの概要版を冊子作成しまして、分かりやすさを意識しているところでございます。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) 市外、また県外の方へ江津市のホームページの役割をどう考えますでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 市外、県外の方へのホームページの役割についてでございますが、市外、県外の人に江津市を知ってもらうための玄関口というふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) ホームページは玄関口と私も思っております。 今後の更新スピードであったり、先ほどもありましたけれども、更新のスピードも大事だと思います。ホームページで改善していくような考えはありますか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 改善でございますが、先ほども申しましたように令和4年度以降のところでホームページのデザイン等も含めて更新を考えております。今のものは5年たっておりますので、SNS、そういった情報の時代になりますと5年というとちょっと古いのかなというような感じも持っておりますので、できるだけ早くやりたいというふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) リアルタイムでの発信ということで期待したいと思います。 例えば、現在のホームページでもイベントというのがあるんですけれども、コロナということもあって、後々のことの報告ということがあります。リアルタイムで発信できるようになると、例えば今日開催されますよというイベントであったり、これからこういうことがありますといった楽しい情報も載せていけるんじゃないかなと思っています。 また、昨年本市で行われました日本初江津市Aグランプリなんかもホームページなどで貼り付け、アピールできれば、そこで江津市を検索する人に開催できた魅力ある町として印象づけもできるのかなというふうに思っています。 次に、魅力的な自治体のホームページランキングや企業の問合せなどでページの右下にチャットで案内できるような取組があるところがよく見られます。電話ではなくホームページを使ってチャットボックスで気軽に問合せができるようなことがあれば、先ほどのパブリックコメントのこともそうですが、ちょっとした意見が取り入れやすくなるのではないかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) チャット質問、これを取り入れることについてですが、チャットでは手続などの質問を気軽に紹介することができるということです。市役所の業務時間外にも利用することができるため、利用する人にとっては自分の都合のよいときに利用することができます。また、職員が電話やメールでの対応業務をチャットで対応することになれば、対応業務などの改善が図れることは期待がされますが、現在のところ予算上の課題等もあって導入を見送っているところではございます。ですが、先ほど答弁申しましたように、令和4年度以降のところでホームページの更新などに併せて考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) 皆さん、ホームページの更新をわくわくして聞いておられる方もいらっしゃると思います。 続いてですけれども、本市ゆかりの人物などを味方にするといいますか、よく県人会などでゲストにお呼びするたくさんの方がいらっしゃいますけれども、江津市とまたゆかりのある方をホームページで紹介することで、江津市のためにも、そして活躍されている当事者の方にもいいようになるのではないかなと思っています。その方々に観光大使というのかどうか分かりませんけれども、江津市の発信のお手伝いをしていただくというのはいかがでしょうか。
    ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 本市ゆかりの人物を味方にするということでございますが、基本的に市内で活動される方については広報かわらばんで紹介しております。今後、市内で活動する人、ホームページに載せるなど新たな取組も考えていきたいというふうには思っております。また、先ほどおっしゃいました県人会等々、江津市でいいますと関東、関西、広島に江津会がございます。江津出身の方が会員同士の情報交換などをされておりますので、こういう方々で江津の情報発信のお手伝いをしていただける方がおられるかどうかも含めて、現在コロナ禍ではありますが、こういった市人会の方々と相談していきたいというふうにも考えております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) ぜひ相談をして話を進めていただきたいところでございます。 かわらばんといいますと、みんなが見るものということなんですけれども、外から見るとかわらばんがなかなか見れないですので、ホームページもまた改善がされるということなので、お待ちしたいと思います。 続いて、SNSのリンクといいますか、貼付けでは、現在本市のホームページはフェイスブックのみかと思いますが、ほかにあるのでしょうか、いかがでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 議員おっしゃいますように、SNSのリンクでございますが、現在市の公式ホームページではフェイスブックのみとなっております。ですが、市の公式のインスタグラム、ユーチューブについてもございますので、掲載できるように今後調整していくところでございます。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) ぜひインスタグラム、ユーチューブといいますのは、ぱっと写真で見ると、私たち女性がみんなそうか分かりませんけれども、絵で見ると分かりやすい、子育てのまち江津っていうと子供がぱんっと出てきたりですとか、こんなことをやってるよというのがぱっと見て分かると開かなくてもいいということがあると思いますので、調整をいただきたいと思います。 関心がないことを能動的に調べることはない、そうした人にもちょっとでも興味を持ってもらえるような情報を押し出すプッシュ型というのですか、必要だと思っていて、画面上ではなかなか限られると思うんですけど、フェイスブックに限らず、写真、絵、キャッチ、江津市ゆかりの方のお顔であったりとか色であったりとか、1つでも2つでもクリックしたくなるようなものに進化していかれることを期待いたします。フェイスブックでも、私ごとですけれども、文字だけを載せたときよりもちょっと顔を載せたときのほうがいいねがつきやすいというか、人が見るということもありますので、お願いしたいと思います。 次の質問に移ります。 情報発信のツールといいますと、この頃ではSNSが多く使われております。SNSの活用についてです。私も令和2年9月議会で子育て支援に母子手帳アプリ母子モの検討を求める一般質問の際の答弁で、子育て支援課さんにはたくさんの情報提供のツールが、いろんな提案があるということをお聞きしました。ですが、市全体の情報発信のツールとして市公式LINEやツイッターなどの開設も総務課を中心に検討しているという答弁をいただいたわけでございますが、そこで本市の現在、SNSの利活用状況についてお聞きします。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 利用状況でございますが、先ほどもお答えしましたとおり、現在市が公式で利用していますのは、フェイスブック、インスタグラム、ユーチューブ、この3つでございます。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) 先ほどの質問の中に少し上げておりましたが、LINEの検討のほうはどうでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 議員おっしゃいますように、以前の質問の中でもLINEというお話もございました。先ほど答弁の中でちょっとお話ししましたが、予算上の課題もございまして今のところ見送っておりますが、今後の次のホームページの更新等の中で考えていきたいというふうに今思っております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) SNSの利用は、私が思っていたよりもフェイスブックのほかにもインスタグラム、ユーチューブなどがあるようです。いろいろな目的というか、情報発信の仕方もありますので、また進化した情報発信、SNSの活用をしていただきたいところです。 情報発信をするときに、年代別で考えますと、SNSだけに頼ることはできませんが、10代から60代以上までに調査をした結果、223人中の調べなんですが、92.8%がSNSを利用しているという回答で10代、20代が100%、30代97.8%、40代95.2%、世代が高くなればパーセンテージは下がっていきますが、60代以上でも75%になっていると言われています。これは、ハー・ストーリィ株式会社さんの調べでありますが、先日の新聞にも載っていたかなと思います。情報発信にSNSがとても有効になっていると思いますが、年代別活用について、子育て世代や若い人にはSNSですとか、もっと世代によって考えられていることは何かございますでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 年代別による活用についてでございますが、江津市の持つ歴史や文化、風土や景観、住民の暮らしなどの情報発信を行うために令和3年5月にインスタグラムを開設したところでございます。総務省が令和2年度に実施しました情報通信メディアの利用時間と情報に関する調査の中では、LINEの利用率が全世代で90%を超える高い利用率となっています。インスタグラムは、10代から30代の利用が多い結果となっており、引き続き若い世代をターゲットとした情報発信を行いたいというふうには考えております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) SNSは、若い方がターゲットということでございます。 先日、ソロプチミストいわみさんでなんですけれども、皆さんでSNSの研修をしようということで、個人というか団体で、個人企業の方に御指導いただきまして、フェイスブックのみんなでいいねを押してみようということでやってみました。皆さんが使えるようになったりして喜んでおられました。これから、少し年齢層の高い方にも発信ツールも使っていけるようになるかと思っています。 続いて、本市の魅力を、この情報を拡散する方法についてはどうされてますでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 情報を拡散する方法についてでございますが、市公式のSNSでは定期的な情報発信に加え、ハッシュタグというハッシュマークをつけたキーワードをつけた投稿を行っています。ハッシュタグは、同じキーワードが含まれた他の投稿をすぐに検索くすることができるため、拡散性を高める要因になるというふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) このハッシュタグを使ったインスタグラムを私も見たことがありますけれども、皆様方、そして議員の皆様、ぜひ見ていただきたいとこです。 続いて、サポーターについての提案でございます。 ホームページのところでも少し触れましたが、江津市出身、在住、ゆかりのある方で、SNS発信が得意な方がおられると思います。江津市の発信のサポートをしてもらう、言い方がどうか分かりませんが、江津市サポーターということで、まずは5とか10とか50とか増やしていくという考えはありませんでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) サポートについての提案でございますが、当面としましては、先ほども答弁しましたように情報を拡散するために市公式のSNSの定期的な発信とハッシュタグをつけた投稿を行っているところでございます。誰もが江津の魅力発信できるよう、独自のハッシュタグを設けて運用しているため、今後は他のユーザー、いわゆる一般の方々の投稿を促すような方法を考えていきたいというふうに考えます。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) そうですね。一般の方々の投稿を促すということで、市民の方を一人でも多く引き入れるといいますか、そういったことが拡散にはすごいとてもいいことだと私も思っておりますので、お願いいたします。 続いての質問に移ります。 シティプロモーションについてです。 コロナ禍でもありますが、移住PR活動、来場者数の現状、推移はどのようになってますでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 中川地域振興課長。 ◎地域振興課長(中川哉) 移住促進に関するPR活動についてですが、令和元年度までは江津市の出身者が経営する東京都内の飲食店を貸し切ってPRイベントを開催したり、地方への移住や地域の活性化などに関心が高い人材が集まるようなイベント、これに出展したりして、本市のPRやビジネスプランコンテストの告知など行ってまいりました。 そうした中、昨年度からは新型コロナウイルス感染症の影響で県外でのイベントなどに出向くことが難しい状況になっております。そのため、昨年度は市外在住者とのつながりをつくりながら本市の魅力を伝えて関心を持っていただくことを目的に、江津のおいしいや面白いを発信するオンラインツアーを開催しました。このオンラインツアーには、東京、北海道、広島などから11名の方の参加がございました。 加えて本市の活性化やまちづくりなどに取り組む人材に想像力をテーマとしたインタビューを行い、そのインタビュー記事をフェイスブックやインスタグラムなどのSNSで配信することを試みました。この情報配信では、本市で活躍する人材やその活動、取組に対する思いなどをSNSで紹介することで、市外から人を呼び込むことはもとより、市民自らが地域活性化やまちづくりに取り組む活動人口を増やしていくことを目的としています。 SNSを中心とした昨年度のプロモーション活動では、閲覧する世代が偏在することが課題になり、加えて市民の皆様にも江津で活動する人材を広く紹介する取組が必要であるとの認識から、本年度については市内の各施設でパネルの展示、市民の皆さんも直接目で見ていただくというようなことも行っています。コロナ禍でのプロモーション手法については、昨年度から試行錯誤している状況ですが、より多くの人に本市のことを知ってもらってきてもらえるよう、これからも創意工夫を重ねていきたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) コロナ禍でありながら、オンラインツアーに参加する方が11名おられたということで、このオンラインツアーに参加された東京、北海道、広島の方がどうしてこのツアーを選んでくださったのか、とても興味深いところです。 市民自らが地域活性化、まちづくりに取り組む姿をパネル展示などを使ってみていただいているということで、またホームページなどにもまたこれがリンクしていくとよいなと思っております。 次の質問に入ります。 今までにこの効果として見えてきているものについてお聞かせください。 ○議長(永岡静馬) 中川地域振興課長。 ◎地域振興課長(中川哉) シティプロモーションの効果についてですが、コロナ禍以前は都市部でのプロモーションイベントなどがきっかけとなって本市へ移住された方や江津市ビジネスプランコンテストに応募された方がございました。コロナ禍でのオンラインのプロモーション活動については、本市の人や食、取組をテーマにオンラインツアーを開催するなど手探りで進めておりますが、これを機に市内でのプロモーション活動を強化充実していきたいと考えています。シティプロモーションについては、効果の検証に時間を要するものであると考えておりますが、市内外への情報発信を両輪として地道に取り組んでまいります。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) 失礼いたしました。順番が少し前後いたしますが、戦略的な情報発信、現状から見た課題についてお聞きします。 ○議長(永岡静馬) 中川地域振興課長。 ◎地域振興課長(中川哉) シティプロモーションの戦略的な情報発信についてですが、本市では江津市版総合戦略において、「GO GOTSU!山陰の創造力特区へ」というまちづくりのスローガンを定めています。このスローガンの趣旨は、都市部の人々がこの町に様々な可能性を求めて移住する流れをつくり、かつここで暮らす人々が仕事や地域おこしなど新たな活動や価値の創造に果敢に挑む風土を醸成することで、江津に住みたい、江津に住んでよかったと言われる町になることというものです。 このまちづくりスローガンを具現化するために始めたのがこのプロモーション事業による情報発信です。本事業では江津市ビジネスプランコンテストなどをきっかけに起業した人材や事業や活動などを通じて本市の魅力を発信する人材を掲載したGO GOTSU!サイトの運営など、これは本市のホームページに掲載しておりますが、こうしたSNSによる情報発信を中心に江津市という町のブランド化を図っています。こうした活動する人材や活躍する人材に的を絞った情報を使用することで、挑戦したい若者や地方での活躍の場を求めている都市住民などの移住を促すとともに、関係人口や活動人口など本市の活性化に主体的に関わる人材の創出を目指しています。 課題としては、こうして配信している情報へアクセスしていただくための仕掛けをどのようにしていくかということです。検索力を高めるための手法や施策については、まだまだ研究が必要であるというふうに認識をしております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) 言われますように、アクセスをしていただくというところの仕掛けが大切になってくるのかなと思っております。 このシティプロモーション、外から見たときにまず島根県に行ってみたいって思う人が、その島根県の中の江津市に行ってみたい、江津市じゃなくても、この後出てきますが、有福に行こうとか、そういうふうに思ってもらえるようなことにしていくことが今必要になってくると思っています。 そして、次の質問に入ります。 有福温泉についてです。 有福温泉について、再生プロジェクト計画についてお聞きします。 先般、東京の旅行会社でも島根県では江津市が面白いねというふうに有福温泉の話をされたということを聞きました。都会からも注目をされていることはすごいなと感じたところです。 この事業、議会では議会だよりの予算ページでは少し触れていますが、市民の皆さんも注目をされているところだと思います。この事業の目的は、もちろん再生ということだと思いますが、何をされるということなのか、簡単にお聞かせください。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 事業の目的についてということですけども、まず有福温泉再生プロジェクト会議の立ち上げの経緯から説明いたします。 平成21年に当時の若手旅館経営者が中心となり、有福温泉開発計画が策定され、各種整備事業が進んでおりましたが、平成22年の火災、平成25年の原爆療養所の閉鎖、そして豪雨災害、平成29年には2旅館とカフェの廃業があり、その結果、10年前と比べ8件もの飲食、宿泊施設が閉鎖され、訪れるお客様の数も3分のまで減少しておるという状況でした。このままでは現在営業する3軒の旅館の運営だけでなく、3湯の公衆浴場の存在すら危惧されるという状況になってきておりました。有福温泉に再びにぎわいを取り戻すため、令和2年度から有福温泉の再生に参画していただける事業者の掘り起こしを進め、それを支援する江津商工会議所や市内金融機関などと連携し、有福温泉再生プロジェクト会議を立ち上げ、観光拠点再生計画を策定しております。 事業の目的といたしましては、一言でいえば1360年余の名湯温泉地の歴史が途絶えることがないよう、有福温泉街にもう一度にぎわいを取り戻すということです。そのためには、今年度実施している旅館、店舗の改修や廃旅館の除却を行うハード整備とウェブサイトやアプリの開発等を行うソフト事業に加え、来年度以降も温泉街全体の景観対策、空き家活用、誘客に向けてのプロモーション活動など様々な取組が必要だと考えております。 昔の有福温泉に戻る、そういうことだけではなく、新しい温泉街、有福温泉街という町がしっかりと未来に歩んでいけるよう、関わる人の力を駆使しながら進めてまいりたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) 言われるように、関わる人の力を駆使しなければなりません。市民皆、皆というか、議員も、そして皆さんも今回のこの大きなプロジェクトにしっかり乗って、江津、有福のよさを発信をしていかなくてはいけないと思っています。 続いて、有福の再生プロジェクト計画をしっかり支えている、このプロジェクト会議の構成についてお聞かせください。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 有福温泉の再生に向け、有福温泉再生プロジェクト会議を立ち上げ、進めておりましたけども、事業を進めていく上で事業者がより連携して進めるため、事業者のみで構成する有福温泉振興会を新たに立ち上げております。現在の有福温泉再生プロジェクト会議の構成は、商工会議所、金融機関、地元自治会、行政、そして有福温泉振興会で組織されております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) 失礼しました。このプロジェクト計画のスケジュールについて少しお聞かせください。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 議員御質問のスケジュールについてですが、今年度は観光庁の補助制度を活用しており、来年2月末までの事業完了と実績報告書類の提出が必要です。 市は、廃旅館の解体工事とソフト事業を行い、いずれも来年2月中に終えるように進めております。また、既存の宿泊施設4施設については、1月から2月末までの工事を行い、それぞれ2月、3月のリニューアルオープンを目標に工事に取りかかっておられます。その他の事業所においても補助対象となっている工事は2月末までに終了しますが、その後も改修工事は継続し、5月オープンを目標に事業を進められているという状況です。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) スケジュールについてお伺いをしたところです。 そして、先ほどのプロジェクト会議の構成についてなんですが、女性の視点が必要ではないかと思うんですけれども、この辺りはいかがでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 先ほども申し上げましたけども、有福温泉再生プロジェクト会議と有福温泉振興会という二本立てで今プロジェクトの進行をさせております。有福温泉再生プロジェクト会議につきましては、それぞれの各組織の代表者の方に受けていただいておりますので、以前は女性が2名おられましたが、有福温泉振興会が発足し、代表者のみがプロジェクト会議に参画されることとなったため、現在のプロジェクト会議の構成員は女性はおられない状況となっております。 しかし、有福温泉振興会につきましては、協議には最大19人が参加しており、その中には女性が9人おられ、女性の視点が十分に入った事業の検討がされているものと認識しております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) 消費といいますか、そういったことを考えたときに女性の視点が必要だなというふうに思ったのでお聞きしたところ、こういったところ、協議会にはしっかりと参加をされていて、また意見もしっかり言われているという感じでございますので、安心したところです。 再生といいますと、有福温泉のにぎわい復活というところもありますが、令和元年9月議会で私の一般質問、観光ルート開発がゼロ%だったことの答弁では、そのときの有福温泉は勢いのある地域の担い手を中心として策定された有福温泉開発計画に沿って進められた事業が、観光ルート造成も達成が見込まれていたけれども駄目になったというところや、いろいろ観光ルートの造成が難しい状況になっていたということでございました。なので、市といたしましては、そのとき事業者や関係団体と観光ルート造成については意見交換をしていくという答弁がありました。現在の観光ルートの開発はどのようになってますでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 議員御質問の観光ルートの開発につきましては、現在の有福温泉再生プロジェクトの中では、ルートではなく、個々の魅力ある体験コンテンツの開発に力を入れております。 近年、旅行の形は変容し、旅の主流は観光バスなどによる団体旅行ではなく、自家用車等による個人旅行です。そのため、旅の提案は広範囲になり、また1つのものを提供するのではなく、2つ、3つの提案から旅行客が選択することが好まれ、自分の旅を構築するという特徴もあります。有福温泉入浴も一つの体験として、また宿泊も一つの体験として捉え、オリジナルな旅の構築のため、面白い体験を提案していきたいと考えております。これまで、観光とは無縁の地域の行事や文化、そして地元にあふれる自然についても観光資源の一つとして捉まえ、魅力の発掘を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) 魅力の発掘、面白体験を期待したいところでございます。 この有福、今後の周辺整備についてお聞きしたいと思います。 先ほどの観光ルートと関係すると思いますが、人の流れをつくるには周辺の交通整備といいますか、アクセスが一番だとも言えます。せっかく有福温泉がいろいろなところからヒットしたとしても、有福温泉に行こう、でもここの便が本しかない、こういうふうに諦めてしまうようなことがあるのかもしれません。周辺整備について考えること、そしてこうしていきたいなどまだ決定していないことなどもあるかもしれませんが、有福へのアクセスで考えられることをお聞きします。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 今後の周辺整備ということで、有福へのアクセスや環境についてお答えいたします。 有福温泉は、御存じのとおり公共交通機関を利用すると大変時間のかかる不便な立地条件となっております。そのため、有福温泉のターゲットは自家用車等で来られる方を想定しております。もちろんどのようなお客様でもという思いはございますけども、ターゲットを絞ることで効果のある事業を実施することができるという一つの考え方でもあります。 車のインフラ整備といたしましては、長年工事が停滞していた県道田所国府線の工事が再開され、来年度に供用開始が予定されておりますので、有福温泉へのアクセスは向上すると思われます。公共交通機関を利用してのアクセスが悪いということを解消することは難しいとは思いますが、JR江津駅やJR浜田駅からのレンタカーの案内やJR広島駅、出雲空港、萩・石見空港、広島空港からのアクセスの案内について各事業者と連携し、PRしていきたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員。 ◆5番(鍛治恵巳子) アクセスというところで、御答弁にも浜田駅からのレンタカーということがございました。江津で回るときに、江津のレンタカーというふうに調べると、なかなか出てこないというのが現状でございます。 有福温泉の周辺整備について今お聞きいたしましたけれども、まずこういうふうにアクセスが不便であっても江津に行ってみたいと思われるような取組がシティプロモーションなどで紹介をされたり、温泉はいろいろなところにあるけれども、温泉プラス体験型の地域の魅力、この地域の魅力をホームページですとか、そういったところで発信できていくことがこのプロジェクトがちょっと前向きに動くことになるのかなと思っています。 このたび、私は情報発信と有福温泉再生計画について質問をしてまいりました。市内では、サテライトオフィス、有福温泉の再生と着々に動いています。皆さんがとても頑張っているところが答弁でも分かります。しかし、全国でいろいろな取組がある中で、本市を、江津市を選んでもらう、足を運んでもらいたい、繰り返し来たいと思ってもらう、観光地とかスポットは回行ったからいいわというふうになってしまうんですけども、そういったところにではなくて、もう一回あのところに行ってみたい、もう一回あそこで安らぎというか、くつろぎたいというふうに思ってもらえるようなところになるのが一番いいのかなと思っております。 「GO GOTSU!」というキャッチがありますが、つまり行こう江津ということだと思っています。島根に行きたいねと言われるには、有福がいいよ、自然があるよだけではなく、掛け合わせの地域力、言われたコミュニティですとか、いろんなものが要素になってくると思っています。 ビジネスプランコンテストであったり、江津市には自然エネルギーですとかいろんな魅力がございます。何度も行きたくなるところ、先日新聞紙にも出ておりました自然×食、自然×リラックス、自然×体験、これは今考えていることかと思いますが、市のどこの担当課だけではなく、市民みんなでという気持ちになって、興味を持てるようなホームページやSNSなどの情報発信、他人事ではなく自分事という思いで市民みんながサポートとなり、地道に発信していくことで市の一体感や地域力の向上につながると私は思っています。 有福温泉サテライトオフィスで地域を探している個人や企業に本市の魅力を十分に発信できるように期待、そして求めて、私の一般質問を終わります。 ○議長(永岡静馬) 5番鍛治議員の一般質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。 再開は午後時55分といたします。              午後時41分 休憩              午後時55分 再開 ○議長(永岡静馬) 会議を再開いたします。 一般質問に入る前に申し上げます。一般質問者は、通告の順番を守って質疑されますようお願いを申し上げます。 それでは、一般質問を再開いたします。 12番石橋議員。              〔12番 石橋孝義 質問席〕 ◆2番(石橋孝義) 政友クラブの石橋孝義です。 既に発言通告をいたしております、、連合婦人会組織について、2、旧市庁舎の今後の在り方についての2件について質問してまいります。 まず初めに、連合婦人会組織について。 その中で、組織名の改変について伺ってみたいと思います。 婦人会は、発足当初は市内各公民館、現在はコミュニティ単位で組織されている女性の連帯、連携や地域の諸活動における組織として各地区、地域で女性活動、活躍の大きなパワーとしてなくてはならない存在であります。 私の住んでいる地区でもコミュニティの諸行事、例えば地区のふれあいフェスティバルであるとか敬老会、運動会、文化祭、環境活動、例えば衛生上の生活環境をよくするためのゴキブリだんご作りとかEM菌を活用するとかさつきロードの草刈り、また防火・防災活動など数多くの活動をされております。また、チャリティーフェスティバルなどの参加にも積極的に関わっておられて、いつも感心と感謝をしているところであります。 女性会員のお互いの親睦にも積極的に活動されています。これは、各地区でも多少の活動の内容は異なっても、あまり大差ないと思っておりますが、現在の婦人会、都治地区では女性会と改名しておりますが、市内における組織数を伺います。 ○議長(永岡静馬) 河野社会教育課長。 ◎社会教育課長(河野裕光) 江津市連合婦人会として昭和29年4月に江津市政と同じくして誕生、地域を主体として生活改善、親睦、連携を図り、女性の地位向上のために研修を主とした学びに重点を置き、活動を推進しておられ、その後、平成16年の合併を機に桜江町連合婦人会と一緒になられました。その際には、市内22地区の連合組織体として活動されていたと認識しています。現在は、会員不足などの理由により、解散されている地区組織が多くあると感じております。教育委員会と事業などの関係で確認できている組織数は10程度です。 ○議長(永岡静馬) 12番石橋議員。 ◆2番(石橋孝義) そこで、これらの組織の中で連合組織に何団体ぐらいが参加しておられるのか、伺います。 ○議長(永岡静馬) 河野社会教育課長。 ◎社会教育課長(河野裕光) 江津市教育委員会委託事業の報告書から確認できる現在の江津市連合婦人会への地区婦人会の参加数は8地区です。 ○議長(永岡静馬) 12番石橋議員。 ◆2番(石橋孝義) 随分少なくなっているのが現状ですね。 以前は、各地区団体がこぞって市の連合組織に加入、参加しておられました。しかし、ここ数年前より、要因は何か追及するつもりはございませんが、各地区組織の脱退が続き、近年では半数以下ぐらいで、もったいないし、何とかならないかとの相談を数年前より耳にいたしております。 現在、継続的に連合組織で活躍しておられる方々に物申すことはみじんもございませんが、ここらで組織名も含めて改変をされ、出直すということも一つの方法ではないかというふうに思っております。例えば看護婦さんから看護師さんへ、保健婦さんから保健師さんへなど呼称も男女共同参画により変わっている現在、このように変更してみたらいかがでしょうか。それとともに、連合組織の在り方についても考えてみられたらどうでしょうか。 今は、連合組織に加入していなければ各交通安全週間や年末年始の防火活動などの連絡も入らない状況でありますし、活動にしてもしておりません。女性の力は大変大きなものがございますので、そういったことも連携が取れると非常にいいなというふうに思っておりますが、お伺いいたします。 ○議長(永岡静馬) 河野社会教育課長。 ◎社会教育課長(河野裕光) 議員御提案の組織名の改変、組織の連携強化についてですが、法律名称が変わった男女雇用機会均等法からの流れだったなど、様々な理由、背景により看護婦などの名称変更がなされてきたと認識をしております。江津市連合婦人会は任意の団体ですので、団体のほうで考慮すべき課題だというふうに考えております。 組織体として連携強化については様々な手法があると思います。江津市連合婦人会として手法を検討され、よりよい連携強化ができるよう、市としても望んでおります。 ○議長(永岡静馬) 12番石橋議員。 ◆2番(石橋孝義) 行政から強制的に何々しなさいよとかということはなかなか難しいのかなというふうに思っておりますが、問題を提起されて、ちょっと前向きに一歩前進したような考え方で、それぞれの団体さんに考えの改善の兆しを促していく、醸し出していけたらなというふうに思ったりするわけですね。婦人会組織が女性活躍のより一層の組織に変わり、小さな地方の江津市から全国発信できればすごいというふうに思うわけであります。また、少子・高齢化の現在、基本的には今まで耳にしてるところによると戸に人の参加というのが原則みたいだったですけど、そういったところから戸で2人でも複数人でも参加できる組織なれば、こんなすばらしい組織はないというふうに私は想像して期待しておりますが、このことについて何かお考えがあれば伺いたいと思います。 ○議長(永岡静馬) 河野社会教育課長。 ◎社会教育課長(河野裕光) 組織強化についての御提案だと思います。 市として社会教育関係団体の育成というものについては業務の範疇ですので、市連合婦人会からアドバイスを求められば、よりよい手法を一緒に考えていきたいというふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 12番石橋議員。 ◆2番(石橋孝義) いろいろ限界の部分もあるんかも分かりませんけど、課として、行政として、そういった難しさも分かりますが、こういったことを面前で問題点が出たときに、一緒になって歩前に改善ができれば、私はこの女性の組織というものがより一層の活躍の組織であるというふうに思っておりますので、こういったことを御期待して、この質問については終わります。 続きまして、2、旧市庁舎の今後の在り方について、いろいろな側面より質問をしてまいりたいと思います。 まず、先般11月14日日曜日と11月21日日曜日の2日間にわたり、中東西南の4か所でタウンミーティングが開催されました。このタウンミーティングでは、テーマ、江津市役所旧庁舎の取扱いについて、行政側から旧市庁舎のすばらしいところの啓発を市長自らされ、市民の皆様からいろんな意見が出ていたと思っております。これを受けての考えと方向性について伺いたいと思います。 私は、11月14日の市庁舎本庁舎、つまりここの会場でありますけど、それと都治コミュニティセンターの2会場でオブザーバー参加をいたしましたが、4会場のタウンミーティングにおいての主な要望がどんなものであったか、伺います。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) タウンミーティングには合計97名の市民の方々に参加いただきました。このタウンミーティングで市長が最も長い時間を割いて説明しましたテーマは、旧江津市庁舎の取扱いについてでした。このテーマでの質問、意見は14名の方々からいただきました。その内容は、老朽化や改修費用などへの懸念から解体が妥当だろうと思われているような御意見が3件、そのほかは建築的価値や市のランドマーク的存在、さらには歴史文化的遺産という考え方から、再生、再利用を望まれるような御意見、そして市の方針決定までに市民参加を望むといった意見などがありました。また、旧庁舎を図書館として再利用してほしいという意見に加え、図書館そのものの必要性や整備に関する御意見などもありました。 なお、このタウンミーティングの状況につきましては、市のホームページに掲載することを検討しております。 ○議長(永岡静馬) 12番石橋議員。 ◆2番(石橋孝義) 今報告があったような御意見だったんだろうなというふうに、私も2会場だけだったですけど、あとの2会場もそんな意見が出たんですね。 耐震的にもつもたないは別にして、忌憚のない声が市民の皆様から出ていました。図書館や根付展示ができる郷土資料館、都会から江津駅に降り立ったときに旧庁舎のシンボル的建物を見たとき、江津に帰った気持ちになるので残してほしいとかありましたね。このことにつきましては、私ごとではありますけど、若いときに東京で働いておりまして、夜行寝台特急で江津の駅に降り立ったときに、あの旧庁舎を見たとき、ああ、江津に帰ったんだなというふうな思いがしておりました。駅前にはあまりこれといった建物もございませんでしたけど、やっぱりこれを見ると、私も関連の仕事をしておりましたんで、こういうふうな感じを持ったこともございます。また、著名な建築家の設計だから残してほしいとか、特異な意見としては眺望がよいので3階は市営住宅にして貸し出してほしいとかありましたが、4会場とも大体共通の要望だったと思いました。解体というような話もございましたけど、何とか再生ができないかという意見もあったわけですけど、現時点での市の考え方について伺います。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) 旧庁舎の在り方につきましては、さきの9月議会一般質問において14番議員の質問に対して答弁しております。旧庁舎を残せるものであれば残してほしいという市民の声があることは承知しております。しかしながら、改修には多額の費用がかかるものと考えられます。また、残すことにより将来世代の市民に大きな負担をかけるようなことになってはいけないとも思っております。 いずれにしましても、改修した場合、何年利用し続ける施設とすることが可能か、図書館を含めてどのような使い方ができるのか、持続可能な市政運営の確保を第一としながら、幅広く、長期的な視点で検討を深めたいと考えておりますと副市長が答弁しております。タウンミーティングが終了しました現時点におきましても、この考え方は変わっておりません。 ○議長(永岡静馬) 12番石橋議員。 ◆2番(石橋孝義) 今言われましたように、耐震的にもつもたないということは別として、市民の皆様から忌憚のない声が出たんだろうなというふうに思っております。市民の皆様からは、主観的な思いの中で素直な気持ちで意見を述べられたと思っております。 市長は、庁舎を新庁舎の建設にかじを切られた主な要因は、耐震強度の不足であったはずです。そのときの話として、旧市庁舎はニュアンス的に解体されるのだと受け取られる発言もされておりました。 そこで、私も再利用するにしてもいろいろ限界な点もあろうと思いますし、可能な点を私自身の仕事として、建築士としての目で、経験から申し上げたいと思っております。 新庁舎建設前の旧庁舎の説明では、A棟は耐震補強すればIs値の改善が可能だが、B棟は根本的にIs値の向上には可能性が低い、つまり経費がかかり過ぎる、費用対効果が見込めないというようなことを言われたように記憶しております。私は、A棟の基礎、柱の耐震補強をして、躯体、つまりスケルトンの一部は改修、補強してリノベーションして残して、B棟は階部分は全部残します。階の床などは、当初の面影はありませんが、東側外壁は地場産業の瓦や焼成時の附属品を使った記念的なものを使用して、面白いのでリノベーションして残します。また、会談室は3階までの部分を全部残して耐震補強し、ほかは全部を解体、撤去する方法を提案したいと思っております。 A棟、B棟は、構造体が構造計算上違いますので問題ないと思いますし、そこの継ぎ目はエキスパンションジョイントという、お互いに地震などで揺れても影響しないという構造でありますので、構造的にはあまり問題ないなというふうに思っております。 階の床などは当初の面影はありませんが、そういった東側外壁の地場産業の瓦や焼成時の附属品を使った記念的なものを使用しておりますので、面白いなというふうに思ったりします。リノベーションして残していけばいいのかなというふうに思っております。 そして、ほかは全部を解体撤去するわけですけど、そういった撤去費が目の子で億二、三千万円かかるのかなと、私の概算でありますけど思ったりします。 吉坂先生設計のモダニズム建築、つまり3階跳ね出し建築は江津のシンボル的価値があると思っております。ただし、外壁の現在のようなカーテンウォール、元来の橋梁PC跳ね出し構造、つまりキャンティレバーの当初の形、外壁もPC梁を出した元に近いデザインにすれば価値が出ると思っております。現在のままのカーテンウォールの外装では全く吉坂先生のおっしゃるモダニズム建築とは異なる意図としてなりますので、それは価値がないなというふうに思っておりますが、この案について伺います。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) まず、旧庁舎を改修して庁舎機能を延命させるという考え方から新庁舎建設へとかじを切りましたのは、耐震改修を行った島根県庁並みの耐震性能を得ることは可能でしたけれども、震度6強を超える地震に対しましては、庁舎内の人命は守れても、庁舎機能を維持し、被災時の司令塔としての役割が果たせない可能性があるということからでした。A棟もB棟も耐震補強によりIs値が0.7までの引上げも可能という調査結果も出ておりますが、庁舎以外の公共建築物ですとIs値は0.6を満足すればよいことから、庁舎以外の耐震改修ということは技術的には比較的よいかと思っております。 旧庁舎を新たな技術でモダニズム建築として往時の姿に再生させるということは、建築的には意義のあることだとは思っておりますが、持続可能な市政運営という視点では、必ずしも建築的意義を追求するようなことにはならないこともあるというふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 12番石橋議員。 ◆2番(石橋孝義) どっちかといえば、耐震補強することによってどのぐらいあともつんだろうかなということは非常に心配な部分だろうなというふうに私は聞こえましたけど、それは否めないと思います。ただ、建築本来、PC構造とかRC構造っていうのは、60年というものは基準にしておりますけど、80年、100年もつのが普通なんですね。ましてや、PC構造というのは、御存じのように橋梁はそうでありますけど、動荷重が来て、揺れに対して強い構造でありますから、その辺はあまり私は心配ないのかなというふうに思っております。 そして、試験的に具体的な提案をさせていただくなら、一部を残すという前提の中で、階は全フロア図書館として図書展示閲覧室、書庫、2階は一部図書閲覧室、根付展示室を含む郷土資料館、常設ギャラリー、貸し事務所など、また3階は展望喫茶やレストラン、貸し事務所、展望室、屋上は全面防水をやり直し、つまりリノベーションして屋上機能が再生できるように展望所として開放するとか、また一部をソーラー発電の施設をして、電力を自家発電できる、要するに供給できるようにする、この考えで江津市の長年の懸案でした文化施設の改善と多様な交流や経済活動もでき、市の活性化にも寄与できると確信しておりますが、これは完璧でありません。この考え方は、一つの例として、ほいでそうはいいながら、基本的にはこういうことだろうな、今江津市に市民が欲してること、それを何とかそういうものを生かしてっていうことであるならば、こういう発想ができるんじゃないかというふうに思っておりますけど、この考えについて伺います。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) このことにつきましても、さきの9月議会の一般質問におきまして19番議員の質問に答弁しております。旧庁舎の利用に関しましては、改修後の利用可能年限を明確にする必要があり、これまでの各種構造調査の結果や補足調査をもって公的機関に評価を依頼し、改修後の利用可能年限を明確にする、そしてその結果をもって再利用の可否に関する判断材料に生かしたいと思っております。したがいまして、議員御提案の具体的な提案につきましては、現時点では何もお答えすることができません。 ○議長(永岡静馬) 12番石橋議員。 ◆2番(石橋孝義) 期待することができないんですけど、市民が期待しておりますので、その辺も含めてお考えいただければというふうには思ってます。現時点でそういう意見もあるというふうに私は捉まえていきたいなと思います。 先ほどちょっと触れましたけど、耐用年数にしても構造的に今のちょこっとした脱落しとるようなところは、これは補修すれば何ら問題ないPC構造ですから、あと二、三十年では利かないぐらいはもつんだろうなというふうに、これは検証してみなければはっきりしたことは言えませんよ。だけど、私の経験上、そんな問題ではないんだろうなというふうに思っております。 先ほどの提案は駐車場が多く確保できますし、長年の図書館や根付を含む郷土資料館など一挙に懸案事項の解決になるとともに、若い人の働き場所、起業をしていったときでも、それを有効に使っていくこともできれば、そういった起業の確保も解決できる提案であると私は思っております。少し時間をかけて、今早急に結論を出せということは私は一切申しませんけど、本当に江津市にとりましてベスト、ベリーグッドの有効な解決方法を検討していただきたいと思います。 安易に予算をつけたら、あまり思いのと言やあ失礼で語弊があるかも分かりませんけど、思いの少ない人の都会の先生やコンサルタントに丸投げするんではなくて、地元でも識者がたくさんいらっしゃいます。そういった方々からの意見を聞いて、そしゃくしながら十分用意検討ができるというふうに私は思っております。私ごとではありますけど、微力ながら発想や知恵はお貸しできるとは思っておりますけど、これは別にしても、これからの考え方について見解を伺います。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長
    建築住宅課長(山本雅夫) 先ほどの答弁で19番議員とお答えしましたが、14番議員の誤りです。訂正いたします。 推定利用年限の調査の結果、その年数に応じて解体し、新たな土地利用検討するのか、目的を明確にした上で再生、再利用の検討するのかというようなことになろうかと思っております。調査結果の検証も含めまして、このようなことを深い知見を持つ大学等の研究者をはじめとする建築の専門家の方、そして幅広い見識を持つ市民の方などで構成する有識者会議を設置し、今後の旧庁舎の在り方について御検討いただき、報告を得たいというふうに考えております。 また、これらを基にしながら、さらに幅広く、そして一人でも多くの市民の方々の意見を聞く機会を設けまして、旧庁舎の在り方に関する最終的な判断ができるよう、作業を進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(永岡静馬) 12番石橋議員。 ◆2番(石橋孝義) こういう古い建物をリノベーションして使うにしても解体するにしても、相当な知見を持った人が集まって、いろいろ議論をして結論づけるのが江津市にとって大切なことだというふうには認識しております。 そう言いながら、いろんな懸案事項がたくさんございますので、そういったものも何とか改善、クリアしていくのが、費用対効果も少ない中で、そういった市民の要望のものを改善できればなというふうなことで、私はあえてこういう提案をしているところでございます。 財源につきましても、これは大きな財源が要りますから、一部をクラウドファンディングなんかも活用するのも一つの選択肢だとは思っております。私の概算、目の子の試算でありますけど、B棟の解体で1.3億円ぐらい、A棟のDIY、耐震も含めてでありますけど、約12億円ぐらいかかるのかな、これはほんの目の子の概算ですから、ざっくりと十四、五億円あれば一挙にいろんな施設の整備ができていくなあと。新たに新築をしていけば、解体を全部して、あれを全部解体するとなると2億五、六千万円かかるんかなと思ってますけど、新築をしていくと図書館でも十五、六億円から20億円ぐらい。併設するのは別としても、郷土資料館なんかもセットにすると結構な投資をしていかなきゃいけないなと。市の財政も逼迫する状況の中で、あれもこれもっちゅうことは、市長としてもなかなかできない部分なんだろうかなというふうに思っておりますが、どうしてもということでありますけど、こういったことについての見解を少し伺いたいなというふうに思っております。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) 石橋議員の思いはよくよく理解をしているところですけども、市全体の様々な課題の中で旧庁舎の位置づけというのがどの程度のところに位置づけられるのかといったところも庁内でまた議論も必要でしょうし、まずは市民の方が本当にどうやって思っておられるかっていうことを具体に聞くということも大事です。今回のタウンミーティングでは少ない参加者でしたので、もっとほかの手法で市民の声を聞くことが必要だと思っております。一部のといいますか、建築の関係者の方は随分深い知見を持って保存活用を求めておられますが、それだけでは市は成り立たないということも御理解をお願いいたします。 ○議長(永岡静馬) 12番石橋議員。 ◆2番(石橋孝義) 先ほど課長からの答弁もありましたけど、私も決して市の財政も破綻してまでやれというふうなことは申しとるつもりはございません。リノベーションして使えるものだったら使ったらいいね、それができなければ、もう使えないものであれば、私は放置していくわけにいかんと思うんですよ。不要な公共施設を増やすだけですから、思い切ることも大事なんだろうなというふうに思っております。どうしても不可能ならば、全ての建物を解体というのも選択肢の一つであります。 現在あるものを生かしつつ、禍根を残さないようにリーダーシップを取っていかれることを期待しておりますが、このことにつきまして市長、何かお考えがございましたら所見をよろしくお願いします。 ○議長(永岡静馬) 山下市長。 ◎市長(山下修) 先ほど来から建築課長から答弁させてますけれども、まずは一体あれが何年もつのか、これを早急に調査することが大事だろうなと思ってます。本当は今年度中にしたかったんですけどね、予算も当初予算で計上してます。ただ、コロナの関係があって、まだそれができてないということで、落ち着き次第、早急に一体あれが何年もつのか考えないといけないと思います。 そして、江津市には様々な課題を抱えています。何を優先してやるのか、こういったようなことも検討してかないといけないだろうなと。さらには、財政的に大丈夫なんですかと、こういったようなものも考えていかないといけないなと思ってます。まだそれ以外にもたくさんあるんですけども、総合的な視点に立って答えを出していかないといけないと。 加えて、先般4地区でタウンミーティングをやりましたけれども、御意見をいただいた方々には大変感謝してます。間違いなく前向きな質問をいただきましたけれども、でも市政を預かる身としては、もっともっと市民の人の多くのお声を吸収をして答えを出していくことも必要だろうなと思ってますので、一体何年もつのか、それから市政の課題としてどういったやらないといけないものがあるのか、そして緊急度はどちらが上なのかを整理をした上で、前回新庁舎を建てるときに市内23か所、毎晩説明して歩きました、約2か月かかったというふうに承知をしてますけれども、そこまでしないまでも、ある程度はきめ細かく地区を回って、住民の皆さんの意見も聞く、その上で結論を出していかないといけないなというふうに思ってますので、できるだけスピーディーにそういう取組をしていかないといけないと思ってますが、現時点での考え方はそういうことでございます。 ちなみに、もう一つ、これを言うと市長は解体派じゃないかって言われるかも分かりませんけれども、そういうことではないですよ、旧庁舎を解体するということになると、そんなに長くは放ってはおかれないだろうとなった場合には、解体っていうのは基本は一般財源ですので、市民の税金でみんなやらないといけないですね。ところが、何かをやって、その上であれを解体する。例えばですよ、これが私の考え方ではないんですけど、財源を得ようとするならば、まずあの旧庁舎を解体をして駐車場にしますよと。それからその奥に公園がありますので、そこへ、皆さんがイメージしておられる図書館がどういうイメージなのか私もよく分からないですけど、今の図書館ってのは随分と昔の図書館と変わってきてますので、したがいましてコンパクトな図書館を建てるということになると、そう大きな一般財源というか、市民の方の税金を費やさなくてもですね。多田議員さんなんかは、交付税も税金だよねって言われますけども、これは国全体でいう財源ですよね。そういう方法も一つ考えられるでしょうし、いろんな選択肢を多く並べて、そして最終的な決定を下す必要があるのかなと。 それからもう一つは、この間も石橋議員が説明会にも、タウンミーティングにも出ていただいてました。もう還暦を迎えようとしてます、建設してからですね。仮にほかの急ぐ事業がありますよと。例えば、西部の統合小学校が急ぎますよと。ダブルではちょっとなかなかできないだろうなと思いますけども、そちらが急ぎましょうということになると、それが何年かかるのか。今還暦の60に、それまたプラスアルファして、そこから何年もつのかというようなこともありますので、いろんなことをきちっと整理をした上で、そして一人でも多くの市民の皆さんに説明ができるようにしていきたいなというふうに思ってまして、現時点ではここまででございます。決して答えを出してるとかということではございませんので、慎重にやりたいなと。 この庁舎についてもそうなんですよね。私が市長に就任して、最初は今の庁舎を、旧庁舎を耐震補強してやろう思ってやってたんですよね。ところが途中で、この間も説明しましたように、九州の地震があったと。そして、耐震化をしとったにもかかわらず、同市役所なんかは使えなくなったと、こういうようなことがあって、新庁舎に方針転換をして、そしてここに来たということで、結局この間、都合7年半かかっていますので、私が市長になってから来年の7月でちょうど二期8年を迎えるようになりますけども、市長の在任中ずっとこの問題に関わってきてるんですね。 今後、取扱いについても、いろんな方々の意見を聞いて決めていかないといけないと思ってます。図書館という意見もあります。ただ、この間もお話ししましたように、図書館建設に当たっては約7,000万円近く寄附をしていただいて、特定目的基金に積んでますよね。そういう人たちの思いもしんしゃくはしないといけないということで、いろんなことを一つ一つ潰してですね。あるいは、何案か考えて市民の人に意見を聞くとか、ちょっとその手法はまだ決めてはないんですけども、そういったようなことをしていかないとこれからはいけないかなと。松江市の市庁舎を見られてもそうですし、浜田の歴史博物館の問題などもあります。一歩一歩階段を上っていくような形で、この問題は整理をしていかなければならないというふうに今思っているところです。 ○議長(永岡静馬) 12番石橋議員。 ◆2番(石橋孝義) 市長が今るるおっしゃったこと、答弁されたことは、私も十分に理解しておりますし、一朝一夕に物事、事業はできるわけでもありません。 ただ、旧庁舎が現存しとるということと、タウンミーティングの中で皆さんの意見を吸い上げる機会をつくられたということに対して、いつまでもいつまでも投げとかれんのだろうなというふうな思いがしております。そうしたときに、今言われたような耐震化をするにしても、せんにしても、じゃあどういうものに使うんかということ、いやいや、そうではあかんから、もうばったり解体よというふうな話、いろんな選択肢はあろうと思います。優先順位が西部の小学校とおっしゃるんで、この話を聞いたら、西部の関連の方々はやってきとるんかなと思って、すごい期待されるかも分かりませんけど、それは違うよというて市長のお顔を見ますとそういう話だろうなと思いますが、いろんなものがあるというのは私も十分知っておりますし、財政状況も十分に分かっておりますので、ただいつまでも投げとられんのんだろうなということは、先ほどもおっしゃいましたけど、私もそう思っております。そうすると、方向性というものは近いうちに出していくんだろうけど、拙速にやることによって禍根を残さないようにということだけ私は思っておるんですね。 ほいで、そういったところで、市長、いろいろずっと頭の中で、棚に整理しておられますから、そういうことを御期待して、そういうリーダーシップをしっかり取っていただくようにして、私の質問は終わらせてもらいたいと思いますけど、何か市長があるんですか。 ○議長(永岡静馬) 山下市長。 ◎市長(山下修) いろいろ建設的な御意見をいただきましてありがとうございました。 石橋議員の言われることも選択肢の一つにして、今後検討したいなと。本当は、さっきも言いましたように、何年もつのかということがしっかりと答えが出ておれば、私のスケジュール感の中では、本当は今年度中に出しておきたいなということで調査費を上げたんですけど、残念ながらコロナによってこれがかなわなかったと。ただ、今一段落してますので、そろそろ静岡大学の丸田先生のところなんかも歩きなさいよと言って指示は出しています。本当は出してきちっとした形で市民の方に説明もすべきだったんですけども、できなかったと。ただ、そうはいっても、新庁舎へ移転をしましたので、何か中間的な形で市民の方にはお伝えをしておかないといけないなと、こういう思いで市内4か所でタウンミーティングをしたと。これで終わりっていうことではなくて、本当に答えを出すときには、こんな感じでやってはいけないだろうなというふうに思ってますので、ただ中間的に何か報告をするのが本当かなということで、この間、タウンミーティングを開いてますので、そこは御理解を賜りたいというふうに思ってます。よろしくお願いします。 ◆2番(石橋孝義) ほかにはありません。 終わります。 ○議長(永岡静馬) 12番石橋議員の一般質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。 再開は午後2時50分といたします。              午後2時38分 休憩              午後2時50分 再開 ○議長(永岡静馬) 会議を再開いたします。 9番森川佳英議員。              〔9番 森川佳英 質問席〕 ◆9番(森川佳英) 皆さんこんにちは。日本共産党江津市議団の森川佳英です。 2021年江津市議会最後の締めくくりの一般質問の大役をいただきまして、大トリでございますけれども、皆さんに感謝をしたいと思います。ちなみに私はとり年ではありません、さる年でございます。 項目は2つです。1つは、市民の声に寄り添った新しい図書館建設について、2つ目は住民を大切にした有福温泉活性化事業についてであります。 先ほど12番議員も言われましたように、11月14日、21日に山下市長主催のタウンミーティングが4回開催され、私も参加をいたしましたけれども、この中で市民の皆さんの声を直接聞いて大変よかったと思いますし、意義もあり、高く私は評価をしたいと思います。今後も市民の皆さんの声を率直に聞いていろいろなことを進めていく、これは非常に大切なことが私はよく理解をできました。 特に、その中で江津市役所旧庁舎の取扱いの件について、多くの市民の皆さんからいろんな活用方法を提案をされました。その中の市民の声に寄り添った新しい図書館の実現について今回は伺ってまいります。 この間、幾度となく新しい図書館建設の構想が江津総合振興計画などで提案をされてきましたけれども、実現ができていません。なぜ、新しい図書館の実現を困難にしてきた原因や理由はどこにあるのか、私は聞きたいと思います。 まず、その点に考えられるのが、10年以上も前から計画があった江津市図書館・歴史資料館基本構想当初計画が考えられますが、それについての見解をお願いできますか。 ○議長(永岡静馬) 河野社会教育課長。 ◎社会教育課長(河野裕光) 江津市図書館基本構想は、江津市図書館・歴史民俗資料館建設の基本構想策定委員会を平成21年11月から平成22年5月の間に計6回開催し、平成22年6月に基本構想を取りまとめ、市長に報告しています。 この基本構想では、江津市の目指す図書館は、●みんなの日々の暮らしや人生を応援します、●情報の拠点となります、●みんなと共に進化することをめざします、●郷土の歴史や文化を今に伝え未来につなげます、以上4つの項目を基本理念としておる計画構想であります。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) また、いま一つの図書館実現を困難にしてきたものと考えられるのが、先ほど12番議員の質問の中でありましたように、10年以上も前から計画のあった西部統合小学校建設が考えられますが、その点についてはどのようにお考えですか。 ○議長(永岡静馬) 河野社会教育課長。 ◎社会教育課長(河野裕光) 教育委員会における大規模事業の中では、重点課題として位置づけを行い、中期財政計画の中にも盛り込んでいます。しかしながら、市全体の緊急的な課題を1つずつ解決していく中で、財政的に予算の平準化を図りながら建設を探っていたというのが理由となります。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) 今2つの答弁を聞いて、いまいち本当に困難をしたのかどうかっていうのがよく分からないんですけども、いま一度説明していただけますか、もう少し詳しくどうですか。 ○議長(永岡静馬) 河野社会教育課長。 ◎社会教育課長(河野裕光) 先ほど答弁した以上の理由というのはございません。あとは、財政的にその当時どうであったかということについては、今私がここで準備等もしておりませんので、お答えできる立場にありません。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) 再度確認しますけれども、新しい図書館建設については、そういう市民の皆さんの意見を集約をして進めていくというか、実現のために行くということでよろしいんですか、それとも建設はもう断念したんですか、そこんところをお願いできますか。 ○議長(永岡静馬) 河野社会教育課長。 ◎社会教育課長(河野裕光) 教育委員会としては早期建設を願っております。 ○議長(永岡静馬) もう一回。 河野社会教育課長。 ◎社会教育課長(河野裕光) 教育委員会といたしましては、早期建設を願っております。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) 先ほど市長の答弁の中で、具体的に、例えばコンパクトな図書館云々っていうのがありましたけども、具体的に何か方向性が決まってるのか、何かあるんですか。 ○議長(永岡静馬) 山下市長。 ◎市長(山下修) 先ほど旧庁舎の絡みでそういう話を申し上げた次第なんですけれども、図書館建設については全く頭にないわけではなくて、何とかしないといけないという思いは強くあります。ただ、江津市の場合、あまりにも取り組まなければならない課題が多かったため、それを一つ一つやってきた結果、今の状態になってると、こういうことです。 一方で、例えば済生会江津総合病院の経営問題がございます。こういったところも、江津市民にとってはなくてはならない病院ですので、こういうものを優先的に取り組んできてるんだという、様々な要因があって今の状態になっているということでございますので、本当は庁舎もなかったんですよ。だけども、庁舎っていうのは市民の人が一番よく使われる場所ですので、そこで何か起こったら、これは大変なことになるということで、そういうものが入って至るということで、そういうこともあって図書館建設はこれまで話がありましたけれども、遅れてきたというのが実態でございます。 もちろん図書館建設推進派の方々の声を知らないわけでもございません。また、私も直接何人かの寄附された方にお聞きをしておりますけれども、その方々は市民センターの空いた土地に建設をしてくださいというような声があることも承知をしておりまして、今後計画的に、やらないということではなくて、計画的にやっていきたいなと。ただ、10年前と今とでは図書館の在り方っていうのが随分と変わってきてますし、これからも変わってくるんだと思うんです。そうしたことも踏まえながら、計画的に財政を破綻させない範囲内でやっていく課題であるのかなというふうに思っております。 ○議長(永岡静馬) 森川佳英議員。同じ内容の質問を繰り返しておられますので、次の質問に移ってください。 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) ところで、先ほどタウンミーティングのことを言いましたけれども今回行われたタウンミーティング全体の様子や中の意見の公表についてはどのようにお考えですか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 議員御質問のタウンミーティングでの様子及び、また意見の公表についてという御質問でございますが、先ほど12番議員の質問に対して建築住宅課長が答弁しておりますが、今回のタウンミーティングにつきましては、11月14日に市役所、この会場、都治地域コミュニティ交流センター、11月21日には二宮の地域コミュニティ交流センター、そして桜江総合センターで市民の皆さんと市長が直接語り合う機会を持つことによって、市民の皆様から幅広い意見をお聞きすることを目的として開催したところでございます。 そのタウンミーティングの中では、旧庁舎の取扱い、新型コロナウイルス感染状況、ワクチン接種、新型コロナウイルス対策、江の川治水、山陰自動車道をテーマとして、2日間で延べ97名の方が参加され、様々な御意見をいただきました。その中で、旧庁舎の今後の在り方について市長から現状の説明したところ、旧庁舎を図書館として採用してほしいといったような御意見がございました。ほかにもございましたが、特に今回の森川佳英議員さんの質問については図書館ということで、このテーマに絞って関連した意見をお示ししておきたいと思います。 具体的には、旧庁舎を残して図書館や郷土資料館として活用してはどうか、現在の図書館は役割を果たしていないので旧庁舎を活用してほしい、そしてパレットごうつを建設のときにも図書館建設の要望はあったと、旧庁舎を使ってでも図書館を建設してはどうかと、こういった御意見、そして江津市の図書館そのものをどうするかも含めて考えてほしいというような御意見をいただきました。 そして、タウンミーティングで出されました意見は、先ほど建築住宅課長も答えておりますように、今後江津市のホームページのほうで公表していく考えでおります。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) また、参加できなかった市民の皆さんへの対応っていうのは、どういうふうにお考えですか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 参加できなかった市民の方への対応ということも、先ほどの12番議員の質問で市長がお答えした内容と同様にはなりますが、今後の旧庁舎の取扱いについて市民の方々への説明ですが、旧庁舎の構造等補足調査を行い、利用年数の推定調査を公的第三者機関に委託し、耐震改修後の推定利用年限の明確化を行い、専門家や市民の代表者を含めた有識者会議を開催し、再生、再利用の検討や解体、跡地利用の検討を行い、いつまで旧庁舎が耐えられるか、改修費は幾らかかるかを見極めながら市の考えをまとめていきたいというふうに考えております。 そして、市民ワークショップ、あるいは開催回数は定めておりませんが、今後決定することになると思いますけど、平成29年に行った市庁舎改修整備市民説明会のように、きめ細かく市民の皆さんの意見を聞いていくような形になるというふうに考えております。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) 山下市長も言われたように、今回のタウンミーティングっていうのは、幅広く市民の声を聞くことは必要だと言われました。ただ、タウンミーティングで聞いた意見というのは、本当に少数の意見なんですよ、これは市長も述べられたとおりです。ですから、ほかの皆さんの意見を聞く作業、一部ミーティングではなくてタウンミーティングにしようと、そういうことが必要だと思うんですよ。市民の中には、江津市に図書館があることさえ知らない人や設置場所も知らない人がたくさんいることが分かっています。これらのことを含めた市民の皆さんに聞く姿勢ですね。再度確認いたしますけど、市民の声を聞いていろんなことをするという、さっきの具体的な方法、それは何か考えておられますか、今後のことで。タウンミーティングに向けて今後どうするかということ、もうちょっと具体的に分かりますか、できませんか。 ○議長(永岡静馬) 佐々木総務課長。 ◎総務課長佐々木章夫) 今もお話ししたとおりだと思っておりますが、旧庁舎の扱い方、これから専門家の方に見ていただく、有識者会議を開く、そういった中でいろんな検討をしていきながら、どういった今後になっていくかということを見極めていって、そしてまた改めて市民の皆様の御意見を聞いていくんだと考えております。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) それらのことを前提にして、その上で私は一番大事なことっていうのは、この間、多くの皆さんが建設への熱い思いで集まった募金活動で行われた基金のことですね。この基金の扱いです。先ほどの12番議員のところでも出てましたけども、この願いの籠もった基金の目的についてはどんなふうにお考えですかね。 ○議長(永岡静馬) 河野社会教育課長。 ◎社会教育課長(河野裕光) 江津市図書館・郷土資料館建設基金は、図書館・郷土資料館建設事業の経費に充てることを目的としております。その基金の内訳は、まずは募金活動で集められた寄附金、そして一般財源とその利子によって構成されています。寄附金の中には、既に解散されていますが、図書館の早期建設を願って設立された江津市図書館建設期成同盟会などからの寄附金もあります。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) それと、この基金の存在の説明責任って私はあると思うんですが、その点についてはどういうふうにお考えですか。 ○議長(永岡静馬) 河野社会教育課長。 ◎社会教育課長(河野裕光) 図書館・郷土資料館建設基金条例により基金の目的については、基金残高については江津市歳入歳出決算書、財産に関する調書にて報告をさせていただいております。また、寄附金の趣旨については、江津市図書館・歴史民俗資料館建設基本構想にて説明をさせていただいております。基本構想につきましては、現在も江津市ホームページより確認することができます。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) それと、もともとの図書館建設計画との関わりについてはどういうふうにお考えですか。 ○議長(永岡静馬) 河野社会教育課長。 ◎社会教育課長(河野裕光) 今回のタウンミーティングでは、現在の図書館は不便だという御意見を多くいただいておることは認識しています。 平成23年3月に策定された江津市図書館・歴史民俗資料館建設基本計画ですが、現在もこの計画の基本的な方針は変わりありません。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) 市民の皆さんの文化の拠点施設が図書館だと言われています。先ほど言われましたように、タウンミーティングの中の意見というのは、市民全体からいえばまだまだ少数意見となります。今後、タウンミーティングの中で出たような意見、例えばより多くの市民の声に寄り添った選定方法や模索や提案、例えば多くの市民の声を聞く方法の検討、また利用者の多い高校生や中学生や小学生の意見を募ることについての見解はどうですか。 ○議長(永岡静馬) 河野社会教育課長。 ◎社会教育課長(河野裕光) 建設基本計画は、多くの市民の声を基に様々な分野の委員で構成された策定委員会で策定されたものです。ちなみに、建設基本計画策定に当たり、市内4つの高等学校の生徒、中学生、小学5、6年生、無作為に抽出した市民、合わせて4,669人にアンケートを実施し、2,872人の皆様から回答をいただいています。 まずは、その建設基本計画を基に図書館・歴史民俗資料館を考えたいと思います。建設時期が確定すれば、その時期に即した様々な議論をしていかなければならないと考えております。その際には、市民の皆様から意見を聞いて進めたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) 例えば駅頭でのシール投票を実施するとか、こういう運動というのは有効だと私は思います。 その上で、以前の図書館や歴史資料館建設の基本構想が進まなかった教訓を踏まえて、今度のタウンミーティングの結果、それをどういうふうに返すか、ここが私は今後の勝負だと思うんですよ。ですから、図書館建設というのは新しいやり方、多様な意見の結果から決められた図書館に来ていただきたい。決定権はあくまでも市民にあります。 名実とも市民が造った新しい図書館にするために、私は市民一人一人がそれぞれの立場で私と新しい図書館を語り広げる運動、次代の子供たちにすばらしい図書館を残せるように、私も頑張る決意を述べて、次の質問に移ります。 次に、住民を大切にした有福温泉活性化事業について伺います。 この事業が、先ほど5番議員でも取り上げられましたけれども、住民の皆さんへの全戸に工事の内容や改修の内容、手順や期日の情報についてはどのように伝えようと思っておられますでしょうか。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 有福温泉地区の住民の方々への工事、改修内容等の周知の方法といたしましては、6月4日に官公庁の既存観光拠点の再生・高付価値化推進事業に事業計画が採択され、6月20日日曜日に湯町サロンで説明会を開催しております。この説明会の趣旨といたしましては、計画概要の説明と民間事業者にも出席していただき、個別事業計画を事業者から説明していただき、工事期間、通行止め等の交通規制、工事資材の搬入、ごみ等の搬出に伴う駐車場の利用制限、工事車両等の乗り入れに伴う混雑、旅館の除去等工事に伴う騒音が発生するなど、工事に伴う協力依頼をしております。 飲食店の改修工事が始まった8月日日曜日に有福温泉地域コミュニティ交流センターで説明会を開催し、有福温泉再生事業の概要と全体工事スケジュール等について説明しております。また、11月13日にも湯町サロンで説明会を実施しております。この説明会では、主に市が実施する廃旅館の解体工事について説明しております。解体工事事業者が決定したため、市と工事事業者が解体工事の内容やスケジュール等について説明するとともに、通行規制や駐車場の占有等について協力依頼をしております。 参加者の皆様からは、いろんな意見をいただきましたけども、1つずつ丁寧にお答えいたしております。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) 住民の皆さん以外の周知の徹底っていうのは、何かお考えはありますか。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 説明会で十分説明させていただいとると考えております。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) それで、今度の工事で私は一番大事な点というのは、住民の皆さんの安全対策、安全の通行対策、駐車場の確保っていうのが一番大事だと思うんですが、その点についてはどういうふうにお考えですか。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 有福温泉地区の住民の方々へは、先ほど説明させていただきましたとおり、工事の進捗状況に合わせて説明会を開催しております。その際に、先ほども申し上げましたが、工事期間、通行止め等の交通規制、工事資材の搬入、ごみ等の搬出に伴う駐車場の利用制限、工事車両等の乗り入れに伴う混雑、旅館の除却等、工事に伴う騒音が発生するなど工事に伴う協力依頼をしております。 また、住民説明会でいただいた御意見を基に臨時駐車場の確保や本明湯谷線の工事車両通行や道路及び駐車場占有の看板を設置しております。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) 私は、住民の皆さんから数々の戸惑いの声を伺ってきました。例えば、つえをついてるおじいちゃん、おばあちゃんが金属でできた仮施設の階段や、上がることができるのでしょうか、また当然手すりや滑り止めなども必要になるでしょう。また、介護施設に通っている方々が車がいつも迎えに来ている家の前まで迎えに来れないこと、その人に対して歩くことを求めるのか。また、電動車でお風呂に行く場合に通行が大変苦労する、このような話を聞いてまいりました。また、雨降りや雪の場合、傘を差していくのが大変だと、大風が吹いた場合、どうなるのかと。屋根つきのバリアフリーの歩道なども設置してほしいとか、また御前湯に行く場合に迂回して上り坂を上らなきゃいけないわけですね。手すりや滑り止めなどの設置がどうしても必要になります。 私は、そういう今までのいろんな教訓を踏まえて、今度の工事っていうのはしなければいけないと私思うんですよ。この工事というのは、有福温泉1362年以上の歴史の中で、今回の活性化事業っていうのは、その歴史の中でも最大の事業と言ってもいいものなんですよ。江津市民も行きます、浜田市民も行きます、今全国から観光客が来ています。ですから、いろんな事故、こんなことは絶対に起こしてはならないんですよ。住民の皆さんに工事中にたくさんの不自由をかけたり、地元の皆さんに困難がある、こういうことは絶対に避けなければならないと私は思うんですよ。 点確認なんですけど、住民の皆さんの安全・安心を担保してから工事というのを進めていただけるのか、その確認をしたいんですけど、どうですか、その点。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 各工事事業者、民間団体だけでもあの近くで5事業者、それで市の事業者が2事業者、その事業者の方々は工事が始まる前に地域住民の方にどういう工事が始まって、一からどういうことをやるということにつきましては、近隣の自治会長、そういうところに説明しております。 それで、駐車場につきましては1つの駐車場を全て占用をさせていただいて、皆さんに安全なようにしております。 もともと本明湯谷線というところについては、工事車両が入るので通行止めにしようという考え方もございましたけども、それにつきましては本明湯谷線、これを通行止めにするのではなく、工事車両が入っても事故が起こらないように工事事業者がちゃんと見ておくという形で変えております。 森川佳英議員の今言われたことにつきましては、少し状況は変わっているのではないかという、私は認識をしております。できるだけ住民の方に迷惑がかからない方法で工事を進めていくというふうに今少し変えておりますので、御了解よろしくお願いいたします。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) 私も11月13日の住民説明会に参加をいたしまして、住民の皆さんの意見を直接伺いました。そしたら、具体的に聞いていきますけれども、例えば今小川屋がやってますけども、先般行ったら落下防止の網はしてないんですよ、その点はどう思われます。 ○議長(永岡静馬) 通告しておりますか。 答えられます。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 落下防止の対策につきましては、解体工事が始まるまでには落下防止をいたします。今小川屋の工事につきましては、中のものを外に取り出す作業をしておりまして、まだ解体工事まで進んでおりませんので、解体工事になりますとそういうものはするということで聞いております。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) それと、住民説明会の中でも言われたように、工事車両の関係者の方々は名札をつけますというふうに説明されましたが、それはやってますか。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 工事関係の方には、車のダッシュボードの上に工事車両と分かるようなものをつけてくださいっていうお願いをしております。 ○議長(永岡静馬) 森川佳英議員に申し上げます。 通告にない質問は行わないように注意いたします。 ◆9番(森川佳英) いや。先ほど確認したですよ。安全を守りますって言ってたんじゃないですか、それで関係を聞いてるんで、何でいけないんですか。 ○議長(永岡静馬) 打合せのときにその話は出てますか。 ◆9番(森川佳英) いや。打合せもへったくれもないですよ、確認しましたですよ。安心・安全を確保するって言われましたよ。間違いないですか。どうなんです。今答弁されましたよ。 ○議長(永岡静馬) 質問を進めてください。 ◆9番(森川佳英) それと、13日の説明会なんかでもありましたように、例えば交通誘導員を設置すると言われましたけど、それはできてますか。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 交通誘導員を、そういうことを置くという話、確かに小川屋さんの工事を担当する事業者の方から言われたと思います。それにつきましては、私もちょっとその辺は曖昧なんですけど、小川屋さんの看板を取り外すときに3時間か4時間ばかり通行止めというか、そういう通行規制をするという、そういうことがあったとき、そういうときとか今度小川屋さんを解体するときに周りに覆いをします。そういうときにどうしても通行規制が必要になる、そういうときに対して交通規制、そういうものに対して交通安全員を置くというような、そういうイメージで受け取っております。ずっとそこに交通規制のそういう人を置くというふうには、私は受け取っておりません。 ○議長(永岡静馬) 山本建築住宅課長。 ◎建築住宅課長(山本雅夫) 小川屋旅館につきましては、まだ本格的な工事が進んでおりません。先ほど商工観光課長が申し上げましたように、中の廃棄物を今処分している状況です。これから、仮囲いをして転落防止とか落下防止の対策を取ります。それから、粉砕したコンクリート殻とかを搬出するようになりますので、交通誘導員を配置して利用者の方には迷惑をかけないようにする予定でおります。工事が本格的に始まりましたらそのようになりますので、御安心ください。
    ○議長(永岡静馬) 森川佳英議員に申し上げます。 先ほど来、安全対策等について同じ質問を繰り返されてますので、次の質問に移ってください。 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) 今回の活性化事業っていうのは、先ほど言いましたように住民の皆さんに迷惑をかけたり、負担をかけたりすることは絶対にしてはいけないんですよ。それは、先ほど答弁されましたよ、違いますか。それだし、安全を確保してやるというふうに言われたから言ってるんですよ。今までの教訓を踏まえてするし、言われたし、私は言いましたよ、いろんな事故なんかは起こしてはいけませんねと確認しましたよ。言われましたよ、しませんって。だから、聞いてるんです、いろんな場合があるじゃないかと。何でそれを聞いたらいけないんですか。住民の皆さんがみんな迷惑しとられるじゃないですか。違うんですか。 ○議長(永岡静馬) ですから、先ほど来、執行部のほうは安全対策に十分注意をして工事を行いますと、こういう答弁がありますので、その一つ一つを確認するということになると、これは同じことの繰り返しになりますんでね。 ◆9番(森川佳英) 議長、言われますけど、13日の説明会にはまだほかに出たんですよ。例えば工事の騒音、振動、粉じん対策、これはどうするんですかというてあったんですよ。それはどうなんですか、聞いたらいけないんですか。 ○議長(永岡静馬) 森川佳英議員に申し上げます。 それは、もしお聞きになるんであれば、きちっと通告の中で書いて。 ◆9番(森川佳英) ほんなら、議長、説明してください、これ。どういうふうに聞くんです。 ○議長(永岡静馬) 何をおっしゃってる。 次の質問に移ってください。 ◆9番(森川佳英) はい。行きます、行きます。 その上に、先ほど答弁があったように、この状態っていうのは来年の2月まで続くんですよ、地元の皆さんは。こう考えますと、住民の声を聞かなければ工事できないと僕は思うんですよ。どう思われます、住民の声を聞かずに工事できると思います、その点はどうですか。 ○議長(永岡静馬) 先ほど来、そういうふうな答弁になってないと思いますけども。              〔7番(多田伸治)「議長、ちなみにいいですか。休憩のときに議運を開いてくださいよ」と呼ぶ〕 ちょっと待ってください。 ただいま休憩動議の提案がございましたが、この動議に賛成の方の起立を求めます。              〔賛成者起立〕 ○議長(永岡静馬) 起立2人以上でございますので成立いたしました。 暫時休憩いたします。              午後3時25分 休憩              午後3時50分 再開 ○議長(永岡静馬) それでは、会議を再開いたします。 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) 一般質問のときに皆さんにいろいろ迷惑をかけたことについてはおわびを申し上げます。 ただ、私は今回の有福温泉のことについては、例えば臨時駐車場はこのままでいいのか、数が僕は足らないと思うんですよ。それとか、よく分からない案内板がたくさんあるわけですよ。各お湯に行く場合に、あっこへ行っても分からないと言ってる。また、アスベストが使用してるのかどうかとか、それとか防護柵の問題、それら地下にものがあるんではないかとか、困ったことがあればその都度住民説明会をするとか、それとか工事の相談事で専門的な窓口を設置するとか工事によって泉源が止まった場合どうするのか、いろんな問題があると思うんですよ。そういう意味で私は質問をしましたので、その点は酌み取りいただきたいと思います。 私からさっき言うたことは、いずれにしても住民の声を聞けば配慮できることばかりなんですよ。このような内容は、行政としては容易に想像できる分ばっかりなんですよ。だから、事前に対策を取るというのは当たり前なんですよね。行政は、監督義務があるわけですから、ぜひ行っていただきたいと思いますし、私は当然この活性化事業の工事の成り行きについては、私の地元でもありますので随時見ていきたいと思いますが、ぜひ住民の皆さんを中心にやっていただきたいということ申し述べておきたいと思います。 その上で、住民の皆さんとの協働でつくる新しい有福温泉についての見解はどうですか。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 有福温泉の再生つきましては、以前から江津市の大きな課題の一つとして取り組んでおります。 先ほど5番議員にもお答えいたしましたが、相次ぐ飲食、宿泊施設の閉鎖、そして訪れるお客様も10年前と比べて3分のまで減少し、大変厳しい状況が続いております。このような状況の中、令和2年度から有福温泉地域だけの力では再生は難しく、新たに有福温泉の再生に向け参画していただける事業者の掘り起こしを進めるとともに、有福温泉再生プロジェクト会議を設立し、再生に向けて取り組んでまいりました。 今年度は、有福温泉の再生に向け、店舗、旅館の改装、廃旅館の撤去を進めるとともに、事業者を中心とした有福振興会を設立し、ソフト事業に取り組んでおります。しかしながら、有福温泉の再生は今年度で終了するわけではなく、次年度からも様々な取組が必要と考えております。 議員が言われますように、地元の方々にも協力していただかなければ再生はできないと考えておりますので、地元の方々にも参画していただくよう考えております。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) そこですよ。そこを、再度質問するとまた言われるかもしれませんけど、地元皆さんの意見を聞くというて今言われたやないですか。じゃあ、具体的どうするか聞きたくなるんですよ、その点はどうですか。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 再生に向けてということと、今の工事の内容ということと、工事の内容につきましては地元の方々に説明会を今まで3度しております。今後、有福温泉の再生に向けてどのようにしていくのかということにつきましては、今年度についてはハード整備が主で、ソフトにつきましては、これは誘客のソフトということになりますので、事業者の皆さんに中心になって考えていただいております。 それで、いろんな整備をしていく中で、来年度につきましては何らかの事業を取って地元の方々と一緒に検討していきたいと考えております。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) そういうふうに言われると、内容は地元に返されたのか聞きたくなるわけですよ。そのキャッチボールが必要ではないですか、どうなんですか。答えなくていいですけど。 じゃあ、次に行きます。 ぜひ聞かれた内容を住民の皆さんに返して、丁寧にされること以外ないんですよ。 次に、そういう近隣市民の方々の意見を幅広く募る方法についての具体的な見解はどうですか。 ○議長(永岡静馬) 三木商工観光課長。 ◎商工観光課長(三木和彦) 有福温泉の再生につきましては、まず有福温泉で営業されている事業者や有福温泉の再生に向け参画していただいてる事業者が事業を継続し、有福温泉に多くの人が来ていただくことが必要だと考えております。 先ほども申し上げましたけども、有福温泉の再生は本年度で終了するわけではなく、次年度からも様々な取組が必要と考えております。有福温泉のにぎわい創出に向けましては、有福温泉振興会を中心に進めていただきたいと考えておりますので、具体的な方策につきましては今からだと考えております。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員。 ◆9番(森川佳英) 私は、地元住民の今後にとっても、江津市にとっても大変重要な内容だと思ってるんですよ。有福温泉っていうのは、来年からは江津市の一括管轄になりますし、観光の拠点として大切に再生しなければいけないという、そういう思いで今回質問もしたんですよ。 有福温泉を利用する全ての方々を大切にしてこそ再開発ってできるんじゃないんですか。しいては、江津市のそういう観光振興にも大きく影響するんですよ。だけえ、住民の一人一人を大切にしなければ有福温泉も大切にされないですよ。有福温泉の資源を使って、有効活用して、地域住民ととにかく行くしかないんです。新しい再生は、先ほど言われましたように、途上なんですよ、これからなんですよ。ですから、ぜひそこのところを酌んでいただいて、私は有福温泉を本当に再生したいという思いで今回質問しましたので、ぜひとも一緒にやろうじゃありませんか。 私の一般質問を終わります。 ○議長(永岡静馬) 9番森川佳英議員の一般質問を終わります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(永岡静馬) 以上をもちまして日程の全部を議了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。 大変に御苦労さまでした。              午後3時58分 散会...