安来市議会 > 2021-03-23 >
03月23日-05号

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  1. 安来市議会 2021-03-23
    03月23日-05号


    取得元: 安来市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-10
    第100回定例会(令和3年・令和4年)3月定例会議         第100回安来市議会定例会(令和3年・令和4年)               3 月 定 例 会 議令和4年3月23日(水曜日)            出 席 議 員 ( 1 7 名 ) 1番 内田 卓実君      2番 湯浅 正志君      3番 三原 哲郎君 4番 清水 保生君      5番 福井加代子君      6番 岡本早智雄君 7番 原瀬 清正君      8番 飯橋 由久君      9番 岩崎  勉君 10番 三島 静夫君      11番 向田  聡君      12番 澤田 秀夫君 13番 佐々木厚子君      14番 作野 幸憲君      15番 石倉 刻夷君 17番 葉田 茂美君      18番 永田 巳好君            ~~~~~~~~~~~~~~~            欠 席 議 員 ( 1 名 ) 16番 足立 喜信君            ~~~~~~~~~~~~~~~            遅参早退等議員( 0 名 )            ~~~~~~~~~~~~~~~            事  務  局  出  席  者 事務局長 竹内 章二君   主  査 石原 陽介君            ~~~~~~~~~~~~~~~            説 明 の た め 出 席 し た 者 市長      田 中  武 夫君      副市長     伊 藤    徹君 教育長     秦    誠 司君      市立病院事業管理者                                水 澤  清 昭君 総務部長    大久佐  明 夫君      政策推進部長  前 田  康 博君 市民生活部長  高 木    肇君      健康福祉部長  中 村  一 博君 建設部長    二 岡  敦 彦君      農林水産部長  細 田  孝 吉君 教育部長    原    みゆき君      消防長     三 島  俊 輔君 総務課長    金 山  尚 志君            ~~~~~~~~~~~~~~~            議  事  日  程(第5号)                        令和4年3月23日(水)午前10時開議第1 議第23号 安来市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定について   議第27号 安来市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定について   議第28号 安来市過疎地域持続的発展計画の変更について   議第31号 指定管理者の指定について   陳情第1号 島根原発2号機再稼働問題に関する陳情   陳情第2号 「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書」の採択を求める陳情書                              以上、総務企画委員長報告第2 議第24号 安来市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について   議第25号 安来市小中学校適正配置審議会条例制定について                              以上、文教福祉委員長報告第3 議第26号 安来市就農者定住促進賃貸住宅条例の一部を改正する条例制定について   議第29号 市道路線の廃止について   議第30号 市道路線の認定について                              以上、地域振興委員長報告第4 議第33号 令和3年度安来市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)   議第34号 令和3年度安来市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第3号)   議第35号 令和3年度安来市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)   議第36号 令和3年度安来市電気事業特別会計補正予算(第2号)   議第37号 令和3年度安来市生活排水処理事業特別会計補正予算(第3号)   議第38号 令和3年度安来市水道事業会計補正予算(第3号)   議第39号 令和3年度安来市下水道事業会計補正予算(第2号)   議第41号 令和4年度安来市一般会計予算   議第42号 令和4年度安来市国民健康保険事業特別会計予算   議第43号 令和4年度安来市後期高齢者医療事業特別会計予算   議第44号 令和4年度安来市介護保険事業特別会計予算   議第45号 令和4年度安来市電気事業特別会計予算   議第46号 令和4年度安来市生活排水処理事業特別会計予算   議第47号 令和4年度母里財産区特別会計予算   議第48号 令和4年度井尻財産区特別会計予算   議第49号 令和4年度赤屋財産区特別会計予算   議第50号 令和4年度安来市水道事業会計予算   議第51号 令和4年度安来市下水道事業会計予算   議第52号 令和4年度安来市病院事業会計予算                              以上、予算決算委員長報告第5 島根原子力発電対策調査特別委員会の報告について                     以上、島根原子力発電対策調査特別委員長報告第6 議第54号 安来市部設置条例の一部を改正する条例制定について第7 議第55号 安来市議会委員会条例の一部を改正する条例制定について第8 議第56号 安来市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例制定について第9 議第57号 安来市議会会議規則の一部を改正する規則制定について第10 議第58号 令和3年度安来市一般会計補正予算(第13号)第11 諮第 1号 人権擁護委員候補者の推薦について第12 議員の派遣について            ~~~~~~~~~~~~~~~            本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件日程第1から日程第12まで            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(永田巳好君) おはようございます。 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 ○議長(永田巳好君) 日程第1、議第23号「安来市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定について」、議第27号「安来市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定について」、議第28号「安来市過疎地域持続的発展計画の変更について」、議第31号「指定管理者の指定について」及び陳情第1号「島根原発2号機再稼働問題に関する陳情」並びに陳情第2号「「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書」の採択を求める陳情書」、以上6件を一括議題として、総務企画委員長報告を求めます。 岩崎勉総務企画委員長。            〔総務企画委員長 岩崎 勉君 登壇〕 ◆総務企画委員長(岩崎勉君) 去る3月1日に開議されました本会議において、本委員会に付託されました議案4件及び陳情第2号については3月8日に、また1月11日に開議されました緊急会議において本委員会に付託されました陳情第1号については2月21日及び3月8日に審査を行いましたので、その結果並びに経過をご報告いたします。 まず、審査結果については、議第23号安来市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定について、議第27号安来市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例制定について、議第28号安来市過疎地域持続的発展計画の変更について、議第31号指定管理者の指定について、以上4件は全て全会一致執行部提出原案のとおり可決すべきものと決しました。陳情第1号島根原発2号機再稼働問題に関する陳情について、陳情第2号「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書」の採択を求める陳情書について、以上2件は、いずれも賛成少数で否決すべきものと決しました。 続いて、審査の経過について主なものを申し上げます。 初めに、議第23号安来市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定についての中で、委員より、ここで言う非常勤職員というのは、どこまでの職員が対象となっているのか、また業務の関係で短期間の雇用となる方についての対応はどうなるのかとの質問に対し、執行部からは、本市でいうと非常勤職員会計年度任用職員に当たる。雇用が1年以上で、子供が1歳6か月になるまでの間は満了しない方が対象である。雇用の状況によりいろいろなケースが出てくると思うが、その都度判断していきたいとの答弁でした。 次に、議第28号安来市過疎地域持続的発展計画の変更についての中で、委員より、課税免除の対象件数と免除期間はとの質問に対し、執行部からは、令和3年度の実績は家屋の関係で1件、償却資産の関係で4件である。区域が広がることで対象は増えると想定している。この課税免除は令和6年3月までの時限立法となっているとの答弁でした。 次に、議第31号指定管理者の指定についての中で、委員より、公募と非公募の考え方について、どういう整理をされているのかとの質問に対し、執行部からは、公募し競争させることによって住民サービスの向上が図られるものについては公募を行うが、特殊性や建物等の特性により公募することが適当でないものについては非公募という考えで進めているとの答弁でした。 議第27号については、内容の確認などはありましたが、特に異論はなく、採決の結果、議第23号、議第27号、議第28号、議第31号の4件は、全会一致執行部提出原案のとおり可決すべきものと決しました。 次に、陳情第1号島根原発2号機再稼働問題に関する陳情についてでは、2月21日には提出者から直接意見を伺い、島根原子力発電対策調査特別委員会との合同委員会協議会を行った後に審査を行いました。そこでは、委員の多数が継続して審議をする必要があるという意見であったため、結論は持ち越されました。 再度、3月8日に審査を行った中で、委員より、この陳情の5点の内容はごくごく当然の要望だと考えるため賛成をするといった意見や、安来市で一番安定的な電力を必要としているのは特殊鋼産業であり、その業界の意見が一番重要と考えている。基本的には再稼働には容認の立場であるといった意見や、再稼働はやむを得ないと思うが、安全の上にも安全、課題に対する要望などを十分に踏まえて行ってほしいといった意見、執行部に提出された同様の申入れ書の回答内容や原発特別委員会で核のごみや立地自治体並み安全協定などの話が何度もあり、特に反対意見はなかったような状況であることから、そろそろ結論を出すべきといった意見や、避難計画の周知について執行部の考え方を確認できた。3月1日に市の方針が出されたということは、市議会として遅滞なく判断しなければならないといった意見がありました。 採決の結果、陳情第1号は賛成少数により不採択とすべきものと決しました。 次に、陳情第2号「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書」の採択を求める陳情書についてでは、委員からは、労働者が生活する上で最低レベルというのは保障していかなければならない。1,500円というのは国際的にも高い水準だと思うが、国にはこれを目指して頑張ってもらいたいといった意見や、コロナ禍で厳しい状況の中、中小企業の多い安来市で最低賃金を1,500円に上げた場合、経営者が堪えられるのかといった意見や、最低賃金を上げることは理想だが、最終的には企業の支払い能力であり、一律的な改正は非常に無理があるといった意見がありました。 採決の結果、陳情第2号は賛成少数により不採択とすべきものと決しました。 以上、総務企画委員長報告といたします。 ○議長(永田巳好君) 総務企画委員長の報告が終わりました。 委員長の報告に対して質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 質疑なしと認めます。 以上で質疑は終わります。 これより順次討論及び採決を行います。 議第23号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第23号は原案のとおり可決されました。 議第27号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第27号は原案のとおり可決されました。 議第28号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第28号は原案のとおり可決されました。 議第31号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第31号は原案のとおり可決されました。 陳情第1号に対し討論はありませんか。 11番向田聡議員。            〔11番 向田 聡君 登壇〕 ◆11番(向田聡君) 日本共産党の向田聡です。 陳情第1号島根原発2号機再稼働問題に関する陳情について、不採択とした委員長報告に対し、採択すべきという立場で討論を行います。 この陳情には、5つの陳情項目がありました。どの項目も至極当然の要望と考えます。 第1の項目で言っているように、今は原子炉の設置変更許可の審査が終わった段階で、新規制基準への適合性確認のためには、原子炉等規制法に基づき、あと2つの審査、つまり設計及び工事計画の認可と保安規定変更認可が必要です。規制委員会も全てが終わるまでにまだ1年以上はかかるとも言っています。それまでは事前了解の判断を下すべきではないというのが当然の要望ではないでしょうか。 2つ目の項目について、住民への説明を公民館などの小規模単位で開催してほしいという要望ですが、今回安来市で開かれた説明会は、中電の説明会が1回、県、市での説明会が1回だけでした。これで十分説明を尽くしたと言えるでしょうか。 また、この説明会参加者はさほど多くありませんでしたが、質問では、不安、心配の声、疑問を呈したものが圧倒的多数を占めていました。市に対してより多くの住民が参加しやすいように、小規模単位での場を設けるよう求めるべきではないでしょうか。 3つ目は、実効性のある避難計画を立てることについてです。 島根原発事故後、30キロ圏内の自治体も避難計画の策定が求められるようになりました。実効性ある避難計画を立てるためにも、国の基準をクリアしたからそれでよしとするのではなく、住民への説明などを通して、その周知の徹底、そしてそれに基づく訓練を通し、修正を重ね、実効性を高めていく、この一連の努力を積み重ねることは、自治体の責務としてやらなければならないことではないでしょうか。 4つ目は、立地自治体並み安全協定を中国電力と締結することを求めるものですが、安来市は以前から事前了解権も含め、立地自治体並み安全協定の締結を求め続けています。 国は、30キロ圏内の自治体にも被害が及ぶ危険性があるとして、避難計画の策定を義務づけました。それなのに事前了解権を認めないというのは、事業者の勝手な都合ではないでしょうか。自治体には市民の命、財産を何よりも守るという責務があります。再稼働の是非の判断は、立地自治体並み安全協定を直接事業者と結んでからなされるべきではないでしょうか。 5つ目は、使用済み核燃料処理方法がまだ確立していない中で再稼働は認められないということと、再生可能エネルギー政策を積極的に進めることを求める要望です。 使用済み核燃料処理方法はまだ確立されていません。搬出先もどうなるか分かりません。再稼働すれば、核のごみはたまり続けるだけです。こうした状態は一刻も早くストップし、やはり再生可能エネルギーを一刻も早く広げていく努力をしなければなりません。 今、県内の自治体でも再生可能エネルギー導入に向け、計画策定や既に再生可能エネルギー事業で得た収入を市独自の施策充実に充てようとしている自治体もあります。大規模集中型の電力供給体制ではなく、エネルギーの地産地消による小規模分散型のネットワークシステムに切り替えていく試みが始まっています。この要望は、現在だけでなく、未来にわたって安心して住み続けられる安来市を願ってのものと受け止めることができます。 以上の理由によって、本陳情は採択すべきであると考えます。 ○議長(永田巳好君) ほかに討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件については反対の討論がありましたので、ボタンによる採決といたします。 本件に対する委員長の報告は不採択であります。本件は委員長報告のとおり不採択と決することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンで採決をお願いします。 議員は採決を終了してください。            〔賛成者多数〕 ○議長(永田巳好君) 賛成多数であります。よって、陳情第1号は不採択と決しました。 陳情第2号に対し討論はありませんか。 向田聡議員。            〔11番 向田 聡君 登壇〕 ◆11番(向田聡君) 日本共産党の向田聡です。 陳情第2号「最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書」の採択を求める陳情書について、不採択とした委員長報告に対し、採択すべきだという立場で討論を行います。 まず初めに、最低賃金の引上げについてであります。 日本の最低賃金は、ここ二十数年間、上がらない状態が続いております。主要国の中で日本だけが賃金が上がらない国になってしまいました。労働者の約4割近くが非正規雇用で働いていることもその要因の一つであります。 経済を回復させていくためには、GDPの6割を占める国民の消費購買力を高めなければなりません。そのためにも、最低賃金の改善による賃金の底上げが必要であります。政府も改めて分配ということを強調せざるを得なくなっています。若者が自立して生活する上で必要な最低生計費は月に24万円、月150時間の労働時間に換算すると時給1,500円以上は必要というデータも出ています。健康で文化的な生活を保障するためにも、1,500円以上を目指していくということを国に求めていくべきです。 2つ目の全国一律最低賃金制度に改正することについてです。 2021年度改定になった最低賃金で一番高いのは東京で1,041円で、島根県は824円です。その差は217円もあります。データのある2002年の東京と島根の差は708円と609円で99円だったのが、今では217円と倍以上の差に広がっています。都会地でも、地方においても、必要な生計費は住居費と交通通信費とほぼ相殺され、変わらないという結果が出ています。むしろ、この地域別最低賃金制度によって地方の経済を底下げしており、また格差のある賃金は地方から都市部への若者の流出、人口減少を加速させており、地方の医療・福祉などの一般労働者の賃金も、この地域別最低賃金にリンクしているというデータも出ています。 今回のコロナ禍の影響により、人口の流れが地方へと傾いている中、全国一律の制度に切り替えていく意義は大きいものがあります。国際的に見ても、ほとんどの国で全国一律制を取っており、この地域別最低賃金の見直し、是正を求める声は全国知事会からも地方自治体からも上がっています。地域間格差を広げる要因にもなっている、今の地域別最低賃金制度を全国一律の最低賃金制度に改正すべきであります。 3つ目は、中小企業への抜本的な支援を求めることについてです。 最低賃金を引き上げるには、何といっても中小企業への支援強化が何よりも重要だということです。セットでなされなければならないということです。企業の99%、雇用の7割が中小零細企業です。日本の経済を支えていると言っても過言ではありません。今、7割の企業が赤字経営に苦しんでいるとも言われています。中小零細企業が赤字になるのは自助努力が足りない、自己責任とでも言うのでしょうか。 一方、大企業には法人税減税外国税額控除など、あらゆる税の優遇制度が設けられ、内部留保も466兆円にも上っています。大企業による下請単価の買いたたきを規制し、最低賃金を保障できる下請単価を実現したり、中小企業への対策予算を増額したり、賃金引上げの原資となる助成金を支給するなどの対策を抜本的に強化したりすることが何よりも重要です。 日本商工会議所などが最低賃金引上げに必要な支援策として、税、社会保険料負担の軽減を上げていますが、フランスなどでも事業主負担の軽減策を取っています。日本でもこのような対策ができないはずはありません。 二十数年間停滞してる日本経済を回復するためには、GDPの6割を占める国民の消費購買力を高める必要があります。そのためにも最低賃金抜本的引上げと全国一律の賃金制度による賃金の底上げとセットで、政府による中小零細企業支援がどうしても必要です。国に対して最低賃金の改善と中小企業への抜本的な支援の拡充を求めて意見書を上げるべきであるということを訴えて、討論を終わりにします。
    ○議長(永田巳好君) ほかに討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件については反対の討論がありましたので、ボタンによる採決といたします。 本件に対する委員長の報告は不採択であります。本件は委員長報告のとおり不採択と決することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンで採決をお願いします。 議員は採決を終了してください。            〔賛成者多数〕 ○議長(永田巳好君) 賛成多数であります。よって、陳情第2号は不採択と決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 ○議長(永田巳好君) 日程第2、議第24号「安来市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について」、議第25号「安来市小中学校適正配置審議会条例制定について」の2件を一括議題として、文教福祉委員長の報告を求めます。 飯橋由久文教福祉委員長。            〔文教福祉委員長 飯橋由久君 登壇〕 ◆文教福祉委員長飯橋由久君) それでは、文教福祉委員長報告を行います。 去る3月1日に開催された本会議において、本委員会に付託された議案について、10日に委員会を開催し、審査をいたしましたので、その結果と経過について報告いたします。 議第24号、議第25号、以上議決案件2件につきまして、いずれも全会一致執行部提出原案どおり可決すべきものと決しました。 続いて、主な審査の経過を報告いたします。 議第24号安来市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定についてでは、委員より、対象となる未就学児について、条例のほうで6歳に達する日以後の最初の3月31日以前である被保険者となっているが、4月1日生まれの児童はどのように判断するのかとの質疑があり、執行部から、4月1日生まれの扱いは、直前の3月31日までに生まれた子供に含むとの答弁がありました。 議第25号安来市小中学校適正配置審議会条例制定についてでは、委員より、まず審議会を立ち上げ、令和5年度には教育委員会に答申をするとのことで、ようやくここまで来たという思いである。今、少子・高齢化の中で今後の安来をどうしていくかという大事なときやと思う。しっかりと審議会で安来の子供たちのために取り組んでいただきたいとの意見に対し、執行部より、今年度基本方針を策定し、覚悟を決めて進んでいく。丁寧かつスピード感を持って前進を図ってまいりたいとの答弁がありました。 以上、文教福祉委員長報告といたします。 ○議長(永田巳好君) 文教福祉委員長の報告が終わりました。 委員長の報告に対し質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 質疑なしと認めます。 以上で質疑を終わります。 これより討論及び採決を行います。 議第24号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第24号は原案のとおり可決されました。 議第25号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認め、よって議第25号は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第3 ○議長(永田巳好君) 日程第3、議第26号「安来市就農者定住促進賃貸住宅条例の一部を改正する条例制定について」、議第29号「市道路線の廃止について」及び議第30号「市道路線の認定について」の3件を一括議題として、地域振興委員長の報告を求めます。 岡本早智雄地域振興委員長。            〔地域振興委員長 岡本早智雄君 登壇〕 ◆地域振興委員長(岡本早智雄君) それでは、地域振興委員長報告を行います。 去る3月1日に開議された本会議において、本委員会に付託されました議案について、14日に地域振興委員会を開催し、審査を行いましたので、その結果と経過について報告いたします。 議第26号、議第29号、議第30号、議決案件3件につきまして、いずれも全会一致執行部提出原案どおり可決すべきものと決しました。 主な審査の経過について報告いたします。 議第26号安来市就農者定住促進賃貸住宅条例の一部を改正する条例制定について、委員からの、定住促進ということから来年度以降も新たに建設を進めていく考えか、また定住される方の住宅は農場に近いところに建設されるのか、あるいは空き家を利活用されるのかという質疑に対し、執行部からは、今後については定住や住宅要件が整えば、建設する計画である。この事業は新規就農者の受入れに賛同いただける集落から農地や住宅用地の提供を受け建設し、営農していただいていると答弁がありました。 また、委員からの、安来に来られる方があるから住宅を建てるのか、もともと住宅があるところに来てくださるのか、どちらの考えかという質疑に対し、執行部からは、定住希望の集落に空き家や入居可能な住宅があれば、まず紹介しているが、今のところそういう住宅がないと答弁がありました。 議第29号市道路線の廃止について、委員からの、大塚地区は廃止後、未舗装や見合せ部分があるが、認定されるべきではないのか。他の理由があり、未舗装や見合せをしているのかという質疑に対し、執行部からは、地元の営農組合などと協議し、管理体制を確認した上で判断している。また、農作業のみに使用される道など、市道認定に適さない箇所については外していると答弁がありました。 議第30号市道路線の認定については、認定理由や詳細等の確認はありましたが、特に異論はなく、採決の結果、全会一致執行部提出原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上、地域振興委員長報告といたします。 ○議長(永田巳好君) 地域振興委員長の報告が終わりました。 委員長の報告に対し質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 質疑なしと認めます。 以上で質疑を終わります。 これより討論及び採決を行います。 議第26号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認め、よって議第26号は原案のとおり可決されました。 議第29号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第29号は原案のとおり可決されました。 議第30号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第30号は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第4 ○議長(永田巳好君) 日程第4、議第33号「令和3年度安来市国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号)」、議第34号「令和3年度安来市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第3号)」、議第35号「令和3年度安来市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)」、議第36号「令和3年度安来市電気事業特別会計補正予算(第2号)」、議第37号「令和3年度安来市生活排水処理事業特別会計補正予算(第3号)」、議第38号「令和3年度安来市水道事業会計補正予算(第3号)」、議第39号「令和3年度安来市下水道事業会計補正予算(第2号)」、議第41号「令和4年度安来市一般会計予算」、議第42号「令和4年度安来市国民健康保険事業特別会計予算」、議第43号「令和4年度安来市後期高齢者医療事業特別会計予算」、議第44号「令和4年度安来市介護保険事業特別会計予算」、議第45号「令和4年度安来市電気事業特別会計予算」、議第46号「令和4年度安来市生活排水処理事業特別会計予算」、議第47号「令和4年度母里財産区特別会計予算」、議第48号「令和4年度井尻財産区特別会計予算」、議第49号「令和4年度赤屋財産区特別会計予算」、議第50号「令和4年度安来市水道事業会計予算」、議第51号「令和4年度安来市下水道事業会計予算」、議第52号「令和4年度安来市病院事業会計予算」の19件を一括議題として、予算決算委員長の報告を求めます。 原瀬清正予算決算委員長。            〔予算決算委員長 原瀬清正君 登壇〕 ◆予算決算委員長(原瀬清正君) それでは、予算決算委員長報告をいたします。 去る3月1日に開議されました本会議において、本委員会に付託された9件の令和3年度各補正予算及び12件の令和4年度各当初予算について、その審査経過の主な部分と結果を報告いたします。 初めに、3月2日に開催された前期全体会において、令和3年度各補正予算の審査を行った議案のうち、未報告の議第33号、議第34号、議第35号、議第36号、議第37号、議第38号、議第39号の7件について、委員からは、事業内容の確認はありましたが、今補正予算に直接影響するものではなく、採決の結果、議第33号、議第34号、議第35号、議第36号、議第37号、議第38号、議第39号の7件は、全会一致執行部提出原案のとおり可決すべきものと決しました。 続いて、令和4年度各当初予算のうち、議第41号令和4年度安来市一般会計予算の歳入に関して説明を受け、委員からは、債務負担行為の内容等についての質問などがありました。 次に、令和4年度各当初予算について、各分科会ごとに審査を行いました。 3月9日に開催された総務企画分科会では、議第41号に関して、2款総務費のうち、中山間地域空き家活用促進モデル事業について、改修後の所有権はどうなるか、また該当の区域はどこかとの質問に対し、改修後の所有権は空き家の所有者がそのまま持つ。区域については、定住される可能性の有無も含めて2地区が候補となっている。予算上では1件分を計上しているが、必要があれば補正予算も視野に入れて対応していきたいとの答弁でした。 続いて、7款商工費のうち、特殊産業クラスター補助金について、新規事業であるが、委託先はどこになるのかとの質問に対し、これまで商工会議所に委託をしていた事業を終了し、引き続き支援要望があるスサノオに補助金を出す事業とした。アドバイザリー業務はスサノオが決めることになるとの答弁でした。 次に、3月10日に開催された文教福祉分科会では、議第41号に関して、4款衛生費の安来市立病院事業会計負担金について、なぜ今回から基準内繰出金のみにしようと決めたのかとの質問に対し、令和4年版改革プランのとおり、繰り出し基準内で取り組んでいくこととした。その背景として、毎年総務省から示される繰り出し基準の内容の中で、新たに不採算地区に所在する中核的な病院の機能の維持に要する経費として、不採算地区中核病院という項目が追加されたことにより、市立病院はこの該当になり、繰り出し基準額が増えたということもある。国からの財政措置も増えているので、繰り出し基準の範囲内でやっていこうと決意したところであるとの答弁がありました。 続いて、10款教育費の小学校整備事業について、トイレ改修の内容は、ただ便器だけが洋式化になるだけの工事なのかとの質問に対し、学校と調整の上、内装工事、換気扇を新たに設置する、配管をやり直す等、状況に応じて行っていく。洋式化が優先とはなるが、子供たちの使い勝手を考慮し、調整しながら施工していくとの答弁がありました。 次に、3月14日及び18日に開催された地域振興分科会では、議第41号に関して、6款農林水産業費の農業振興費について、新規就農者の状況について伺うとの質問に対し、現在、市の研修制度を活用し、就農に向けて準備されている方が3名と、果樹農家を継承して就農される方が2名という状況である。オンライン就農相談会に参加し、相談件数も増加傾向にあるとの答弁でした。 続いて、8款土木費の東飯島地区内水対策事業について、事業費500万円の算出根拠について伺うとの質問に対し、仮設対策工事費と設計委託費を考えているとの答弁でした。 また、国・県事業推進費について、国道9号線県境部渋滞緩和対策費の増額理由は何かとの質問に対し、交通渋滞の早期解消に向けた取組として調査委託料を増額した。3案程度の対策プランを作成し、具体的な検討を行うためであるとの答弁でした。 次に、3月18日に開催された後期全体会では、各分科会の委員長報告、議案総括審査、議員間での自由討議を行いました。 議案総括審査では、委員より、幾つかの議案について市民負担が増えることや拡充が必要と思う予算組みの部分は反対するとの意思表示がありました。また、今予算組みは現状の財政状況では最良として提示されたと思うが、改めてそのあたりを伺うとの質問に対し、財源や償還なども含め、財政状況からはベストな予算として提示しているとの答弁でした。 採決においては、議第45号、議第47号、議第48号、議第49号、議第50号の5件は、全会一致執行部提出原案のとおり可決すべきものと決しました。反対である旨の発言があった議案については、起立による採決を行い、議第41号、議第42号、議第43号、議第44号、議第46号、議第51号、議第52号の7件は、賛成多数により執行部提出原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上、予算決算委員長報告といたします。 ○議長(永田巳好君) 予算決算委員長の報告が終わりました。 委員長の報告に対し質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 質疑なしと認めます。 以上で質疑を終わります。 これより討論及び採決を行います。 議第33号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第33号は原案のとおり可決されました。 議第34号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第34号は原案のとおり可決されました。 議第35号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第35号は原案のとおり可決されました。 議第36号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第36号は原案のとおり可決されました。 議第37号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第37号は原案のとおり可決されました。 議第38号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第38号は原案のとおり可決されました。 議第39号に対し討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第39号は原案のとおり可決されました。 これより議第41号から議第52号までの12件の当初予算に対し一括して討論を行います。 討論はありませんか。 11番向田聡議員。            〔11番 向田 聡君 登壇〕 ◆11番(向田聡君) 日本共産党の向田聡です。 予算案7件について可決とした委員長報告に対し、反対する討論を行います。 まず、議第41号令和4年度安来市一般会計予算についてであります。 新型コロナウイルス感染症の終息がまだ見いだせない中、また予期せぬ自然災害の多発化などで、命や暮らしが脅かされていることへの不安が広がっています。特にコロナ禍の中で非正規労働者、独り親家庭といった生活弱者といわれる人たちが、ますます生活困窮に陥っている実態が明らかになっています。生活困窮者支援の充実、生活再建策、保険料、税などの減免継続など、セーフティーネット対策が求められます。貧困と格差が拡大し、生活困窮者が社会保障制度から排除されないよう、民生費、衛生費の予算の増額をすべきであります。 さらに、コロナ禍で苦境に立っている飲食、観光をはじめ、中小零細業者への支援は重要です。いつ終わるか、あるいは新たな感染症も起こり得る状況の中で、支援継続策を求めます。 また、農業者へも米価の大暴落に対する支援策がありません。世界情勢の激変の中で食料の自給率向上、食料主権が問われています。農業者へのさらなる支援を求めます。 新年度予算では、自治体のデジタル化が一気に進められようとしています。マイナンバーカード取得をはじめ、自治体のデジタルトランスフォーメーションなどであります。デジタル化によって社会生活の利便性が上がることはいいことで、否定するものではありませんが、問題も指摘されています。例えば、個人の情報が匿名加工したとしても一般企業など第三者へ出てしまうこと、個人情報保護の観点が曖昧であること、また自治体DXでは情報システムの共同化、集約化で、自治体独自の住民サービスが抑制されるおそれがあること、行政のスリム化で職員の直接の対応が減り、デジタルで対応できない方へのサービス格差が起こりかねないことなどなど、デジタル化によってもたらされる問題も十分吟味し、そのための対策を取っていくべきです。災害時など、デジタルが対応しないとき、マンパワーによるアナログ対応も必ず必要になってまいります。個人情報保護を徹底した取組や、効率化一辺倒にならない予算にしていくべきです。 原発再稼働に向けた動きには、市民の中からも不安の声が上がっています。そういう中で再生可能エネルギーへの転換が求められています。 環境省は、再エネのポテンシャルは現在の電力供給量の2倍はあると試算を出しています。安来の自然、特性を生かしたエネルギーを組み合わせ、地域内循環で新たな産業の創設も、新たな雇用も生まれるはずであります。石油ガスなどの原材料費を海外に依存せず、電力を生み出していくことも可能になるはずです。ぜひ積極的な取組を進めるべきです。積極的に取り組む予算にしていくべきと考えます。 教育環境整備、人的配置の問題についてでありますが、今、学校現場ではコロナ禍で先生方が感染防止対策を講じながら、子供たちの学力保障、発達保障に力を注いでおられます。 コロナ対策だけでなく、ICT教育への対応、多様化している子供たちへの対応など、先生方の負担はますます大きくなっています。教員増がすぐには難しい中で、学習支援員や生活支援員の増員は現場の先生方の願いでもあります。市独自でも人員配置の予算化をし、施設整備と併せ進めていくべきです。あわせて、子ども・子育て支援とともに給食費の無料化、就学援助の充実も求めるものであります。 次に、議第42号令和4年度安来市国民健康保険事業特別会計予算についてであります。 国保加入者には自営業者やフリーランス、非正規労働者の方が多くおられます。2年続けてのコロナ感染症の影響もあり、生活は厳しい状態です。国保税の滞納世帯は昨年10月1日時点で加入世帯の7%、332件あり、資格証の方は27件という状況です。とりわけ今年に入ってからのオミクロン株による影響は今後あらわれてくる可能性もあり、事業収入減少による国保税負担が国保加入者の暮らしを圧迫しかねません。 本年4月から国の制度として国保税の未就学児の均等割を5割軽減する制度が始まることについては歓迎するものでありますが、子供の数が多いほど国保税が引き上がる均等割は子育て支援に逆行するものであり、均等割、平等割など、応益割は廃止すべきであります。高い国保料を引き下げるためにも、国保負担金の増額など、国、県に働きかけるべきであります。 次に、議第43号令和4年度安来市後期高齢者医療事業特別会計予算についてです。 後期高齢者は年金生活者が大半ですが、年金はこの4月から0.4%の減額となり、さらに22年度の消費者物価見通しは1.1%増で、実質1.5%の年金減となる中で、定期的に医療機関にかからなければならないとか、諸物価の高騰で生活を切り詰めながら暮らさなければならないという声を多く伺います。さらに、10月から医療費一部窓口負担が2割に引き上げられ、医療控えも起きかねず、高齢者の生活はますます困難を極めるものとならざるを得ません。反対の声、不安の声が大きく出ております。 経済的な困窮で保険料滞納している方は、昨年4月1日時点で39名、短期保険証発行は24名でした。後期高齢者が医療費の心配なく安心して医療が受けられるようにすべきであります。75歳という年齢で区切った高齢者囲い込み制度も問題です。 続いて、議第44号令和4年度安来市介護保険事業特別会計予算についてです。 介護保険料や利用料の負担が重い、負担軽減を望むという声は多くあります。また、必要とされる介護を控えたり、あるいは受けられないという声も聞きます。介護保険滞納者は昨年度末時点で303人となっております。介護利用の所得格差を生んでいることを改善すべきです。 国の介護報酬の改定は0.7%増ですが、コロナ禍で介護職員は感染防止に努めなければならない、精神的な負担も大きくのしかかっています。コロナ禍の中で一層の人手不足となり、労働はきつくなっている状態です。処遇改善加算が行われたことは一定評価しますが、事業所の経営難など抜本的な打開となっていないのが現状です。正規職員配置の支援、職員の配置基準を手厚くするなど、市独自の支援策などを強化すべきであります。 続いて、議第46号令和4年度安来市生活排水処理事業特別会計予算についてです。 令和4年度の予算は、令和3年度の10%値上げに次ぐ10%値上げの予算となっています。コロナ感染症による影響もまだまだ続く中、また消費税やこれからの諸物価高騰が懸念されます。10%値上げによる増収見込みは1,300万円です。一般会計からの繰入れを増額して対応は可能です。さらなる値上げは市民感情として到底認めるわけにまいりません。 議第51号令和4年度安来市下水道事業会計予算についてです。 下水道料金の2年連続の値上げによる予算であります。10%値上げによる増収見込みは3,400万円、生活排水処理事業特別会計と同様、コロナによる影響で減収、諸物価高騰などで支払い切れない滞納者、猶予者の増大も懸念されます。さらなる値上げは市民感情として到底認めるわけにはいきません。 最後に、議第52号令和4年度安来市病院事業会計予算についてです。 市立病院として2次救急や僻地医療、災害医療に携わる病院として奮闘されていることに対しては心から敬意を払います。また、一般病床を増やしたり、医師確保、看護師確保、接遇改善に努力されていることは大いに評価いたします。 ただ、国が進める地域医療構想に乗った今後の改革方向は、このコロナ禍であっても医療費削減、病院の統廃合、病床削減方法は変えていません。新ガイドラインが出て、そごが生じたら、改革プランの変更もあると言っておられます。また、今のコロナ禍の中で神経をすり減らし、重労働、過重労働になっている医師や看護師、医療スタッフへの賃金を含めた勤務労働条件の改善は、一病院の努力だけでは無理です。ケア労働に対する重要性が、このコロナ禍の中で改めて認識されています。今後、経営が苦しいからといって、賃金削減で対応してはならないと考えます。国に対して、地域医療構想の抜本的な見直しを求め、診療報酬の大幅な改善など、公立病院の医療体制の充実を強く求めていくべきです。 以上、討論を終わります。 ○議長(永田巳好君) 当初予算反対討論がありました。 賛成討論はありませんか。 1番内田卓実議員。            〔1番 内田卓実君 登壇〕 ◆1番(内田卓実君) 政進クラブ、内田卓実です。 私は、先ほど反対討論のあった議第41号、議第42号、議第43号、議第44号、議第46号、議第51号、議第52号について、それぞれ賛成の立場から討論を行います。 最初に、議第41号令和4年度安来市一般会計予算は、令和4年度の安来市の市政運営を行う上で重要な予算であります。先ほどるる反対理由を述べられたわけですが、反対される内容が今回の予算案に重大な瑕疵等があるならまだしも、国の施策が自らの主張と違うから、安来市の予算も反対であるとの主張でありました。国の施策が自らの主張と違うのであれば、それは国政の場で議論すべきことであります。 また、民生費、衛生費等の予算が十分でない、教育、子育て施策の充実や給食費は無料化すべきなど、様々な反対理由も述べられたわけですが、その内容は抽象的なものばかりで、予算額を幾ら増額すればいいのか、またその財源はどこから捻出するのかもしっかり示した上で反対すべきであります。 再生可能エネルギーの利用促進についても、市の積極的な姿勢を見せるべきだとの意見でしたが、市は令和4年度に経済産業省の事業に採択見込みであることから、積極的に取り組んでいくと答弁しているにもかかわらず、反対であると言っておられます。反対理由として述べられた積極的な姿勢とは、具体的にどのような姿勢を言っておられるのか、その具体策を示すことなく、ただ反対、反対と言っておられるのではないでしょうか。            (「そうだ、そうだ」「そのとおり」と呼ぶ者あり) もちろんご存じとは思いますが、この予算全体が認められないとなると、4月1日からの市政運営はできなくなり、市の全ての業務がストップしてしまいます。そうなった場合、一番困るのは誰あろう、市民ではないでしょうか。この予算が認められないとどういったことになるか、ご承知の上で反対されているのでしょうか。市民サービスや市役所業務に多大な影響を与え、市政が麻痺してしまうことは、特にコロナ禍における市民生活への影響を考慮すれば、あってはならないことであります。そういったことを理解されているのでしょうか。 令和4年度の安来市一般会計予算は、歳入の財源不足から財政調整基金を2億円取り崩し、さらに特定目的基金も11億円余り取り崩しての予算となっております。基金残高が減少していく中、執行部がいかに苦労され予算編成されたのか、よく分かります。お金が幾らでもあれば、様々な施策を行うことは可能だと思いますが、現在の安来市の財政状況においては、それらが難しいことは議員として理解しておく必要があるのではないでしょうか。            (「そうだ」と呼ぶ者あり) 私は、今回の一般会計予算は、予算編成方針に沿った内容となっていること、財源が厳しい中、事業ごとに工夫され、適切な事業費となっていること、事業について不要不急なものはなく、市民目線で予算化された適切な予算であること、さらに新型コロナウイルス感染症対策や子育て支援、商工業振興、農林業振興、教育振興など、行政施策全般の重要なものばかりであり、財政健全化と住民サービスのバランスを取った、現段階ででき得る最良の予算であると判断いたします。よって、今回の令和4年度安来市一般会計予算については賛成するものであります。 次に、議第42号令和4年度安来市国民健康保険事業特別会計予算、議第43号令和4年度安来市後期高齢者医療事業特別会計予算、議第44号令和4年度安来市介護保険事業特別会計予算についてであります。 それぞれの特別会計でも、やはり制度内容が自らの主張と違うから反対であるとのことでありました。この予算が認められないとなると、主張されている加入者の負担軽減などの実現よりも、そもそも安来市民が医療や介護サービスが受けられないことになります。それをよしとされるということでしょうか。この3つの予算についても適正なものであり、安来市民への医療や介護サービスの提供を行う上で必要不可欠なものでありますので、当然のこととして賛成するものであります。 次に、議第46号令和4年度安来市生活排水処理事業特別会計予算、議第51号令和4年度安来市下水道事業会計予算についてであります。 この2つの会計においては、使用料の引上げによる予算には反対であるとの討論でありました。誰しも料金の引上げをしなくて済むなら、料金の引上げは望むものではありません。しかし、それぞれの会計の厳しい経営状況を勘案すれば、料金の引上げはやむを得ないものであり、私は理解いたします。この2つの予算は、新たな管路整備や排水処理施設維持管理など、重要なものばかりであります。よって、当然のこととして賛成するものであります。            (「そうだ」と呼ぶ者あり) 最後に、議第52号令和4年度安来市病院事業会計予算についてであります。 この予算についても、先ほど国の地域医療構想の考え方や医療費削減に向けた考え方が自らの主張と違うこと、さらには人件費の削減などを理由に反対されました。病院事業は令和4年度予算と新たに策定される安来市病院改革プランにより、病院事業管理者を中心に職員一丸となって経営改革を進めようとしておられます。 また、今回の予算の中には人件費削減といった内容は盛り込まれていません。何よりも安来市の医療提供を守る病院事業の予算について、厳しい中でも編成された適切な予算であります。よって、この予算につきましても当然のこととして賛成するものであります。 以上、賛成討論を終わります。 ○議長(永田巳好君) ほかに討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認めます。 これより順次採決いたします。 初めに、議第41号について採決いたします。 本件については反対の討論がありましたので、ボタンによる採決といたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンで採決をお願いいたします。 議員は採決を終了してください。            〔賛成者多数〕 ○議長(永田巳好君) 賛成多数であります。よって、議第41号は原案のとおり可決されました。 続いて、議第42号について採決いたします。 本件については反対の討論がありましたので、ボタンによる採決といたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンで採決をお願いいたします。 議員は採決を終了してください。            〔賛成者多数〕 ○議長(永田巳好君) 賛成多数であります。よって、議第42号は原案のとおり可決されました。 続いて、議第43号について採決いたします。 本件については反対の討論がありましたので、ボタンによる採決といたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンで採決をお願いします。 議員は採決を終了してください。            〔賛成者多数〕 ○議長(永田巳好君) 賛成多数であります。よって、議第43号は原案のとおり可決されました。 続いて、議第44号について採決いたします。 本件については反対の討論がありましたので、ボタンによる採決といたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することに賛成の議員は賛成のボタン、反対の議員は反対のボタンで採決をお願いいたします。 議員は採決を終了してください。            〔賛成者多数〕 ○議長(永田巳好君) 賛成多数であります。よって、議第44号は原案のとおり可決されました。 続いて、議第45号について採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第45号は原案のとおり可決されました。 続いて、議第46号について採決いたします。 本件については反対の討論がありましたので、ボタンによる採決といたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンで採決をお願いいたします。 議員は採決を終了してください。            〔賛成者多数〕 ○議長(永田巳好君) 賛成多数であります。よって、議第46号は原案のとおり可決されました。 続いて、議第47号について採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第47号は原案のとおり可決されました。 続いて、議第48号について採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第48号は原案のとおり可決されました。 続いて、議第49号について採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第49号は原案のとおり可決されました。 続いて、議第50号について採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 異議なしと認めます。よって、議第50号は原案のとおり可決されました。 続いて、議第51号について採決いたします。 本件については反対の討論がありましたので、ボタンによる採決をいたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンで採決をお願いいたします。 議員は採決を終了してください。            〔賛成者多数〕 ○議長(永田巳好君) 賛成多数であります。よって、議第51号は原案のとおり可決されました。 続いて、議第52号について採決いたします。 本件については反対の討論がありましたので、ボタンにより採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。本件は原案のとおり可決することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンで採決をお願いいたします。 議員は採決を終了してください。            〔賛成者多数〕 ○議長(永田巳好君) 賛成多数であります。よって、議第52号は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第5 ○議長(永田巳好君) 日程第5、島根原子力発電対策調査特別委員会の報告についてを議題とし、委員長の報告を求めます。 三島静夫島根原子力発電対策調査特別委員会委員長。            〔島根原子力発電対策調査特別委員長 三島静夫君 登壇〕 ◆島根原子力発電対策調査特別委員長(三島静夫君) 島根原子力発電対策調査特別委員会委員長報告を行います。 去る3月1日の全員協議会において、本委員会に調査依頼のあった島根原子力発電所周辺地域住民の安全確保等に関する協定に係る覚書に基づく島根原子力発電所2号機の再稼働に係る事前了解については、執行部提案のとおり、再稼働を了解することを了承する旨、決しました。 以下、経過並びに調査の状況等についてご報告いたします。 まず、3月1日の全員協議会では、執行部から、2号機再稼働について住民説明会や安来市原子力発電所環境安全対策協議会での主な質問、意見、知事3市会議での要望事項と、それに対する回答、各種団体等から提出された要望等について説明がありました。それらを踏まえた上で、島根原子力発電所2号機の再稼働の必要性や安全性、原子力防災対策、今後対応すべき事項等について安来市としての考え方とともに、島根原子力発電所2号機の再稼働については、中国電力株式会社及び島根県に意見を付した上で同意したい旨の説明がありました。 その後、議員からは、安来市は特殊鋼関連産業をはじめ、製造業が基幹産業であり、多くの電力が必要であること、また今後、国がデジタル化を推し進めるに当たっては、さらなる電力消費が見込まれるため、安価で安定した電力の供給は今後の安来市の持続可能なまちづくりのためには必須の条件であること、さらには脱炭素、CO2削減等々、地球温暖化対策の観点からも、安全性の確保を大前提に島根原子力発電所2号機の再稼働を容認する意見が多かった。半面、市民の安全を第一に考えるべき、市民の意見が十分に反映されていないのではとのことから、再稼働に反対する意見もあった。これに対し、執行部からは、福島第一原発事故の教訓等を踏まえ、重大事故の防止や重大事故が発生した際の対策等が大幅に強化された新規制基準に基づき、原子力規制委員会の慎重な審査が行われており、これに適合したことで安全性は大幅に向上したと考えられる。また、これまでに住民説明会や安全対策協議会を開催し、意見を伺ってきているとの答弁があった。 様々な意見を受け、島根原子力発電所2号機の再稼働について本委員会に調査の依頼があった。依頼を受け、3月7日、本委員会で委員から意見を求めたところ、現在の電源構成は化石燃料による火力発電に大きく頼らざるを得ない状況であるが、毎年、日本を含めた世界中で大きな被害をもたらしている災害の要因となるCO2を多く排出すること、またその原料を海外に依存しているため、価格が国際情勢に左右されやすいこと、また再生可能エネルギーについては、その供給が自然条件に大きく左右され不安定であること等、それぞれのデメリットについての意見があった。 また、今般、ロシアがウクライナの原子力施設を攻撃するという事象が発生したことを受け、日本の原子力発電所が武力攻撃を受ける事態を懸念する意見があった。執行部からは、ロシアによる原発への攻撃は国際法違反であり容認できないこと、原発を含む国土への武力攻撃に対しては国防として対応すること、武力攻撃が見込まれる場合は、国はあらかじめ原子炉停止等の措置を命じることができることなど、説明があった。 その他の意見もあったが、再稼働に否定的な意見はなく、将来的には原子力発電に頼らない電力確保が望ましいとしながらも、現状の電力需要を鑑み、再稼働は容認せざるを得ないとの意見が大半であった。こうした議論を踏まえ、3月16日の委員会で意見集約を行った結果、執行部から示された島根原子力発電所2号機の再稼働に同意する方針については、全会一致で了承する旨、決した。 なお、調査の過程で委員から出た意見等を踏まえ、安来市からの島根県への回答に付す意見として、次の事項の追加を求めるものである。 1、中国電力株式会社に求める事項においては、これまで発生した不適切事案への反省等も踏まえ、平常時の運転、施設設備の維持管理を適切に行うとともに、緊急時の対応に万全を期すため、要員の十分な確保と教育等による技量の維持向上を図るよう強く要請すること。 2、島根県に求める事項においては、原子力発電を支える周辺地域や自治体が地域住民に対する啓発活動として行う原子力防災や地域振興対策への取組に対する財政支援の拡充、さらに周辺自治体の意見等をしっかり反映する制度の構築について、国に強く要請すること。 あわせて、安来市においても次の取組を着実に実行されることを求める。 1、中国電力株式会社、県、国のみならず、安来市においても具体的な再生可能エネルギーの導入に積極的に取り組むこと。 2、市民に対して地域防災計画、住民避難計画のさらなる周知徹底を図るとともに、原子力防災訓練等を通じて避難計画の不断の改善に取り組むこと。 以上、島根原子力発電所2号機の再稼働についての委員長報告といたします。 ○議長(永田巳好君) 特別委員会委員長報告が終わりました。 本件について質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 質疑なしと認めます。 以上で質疑は終わります。 これより討論及び採決を行います。 本件に対し討論はありませんか。 11番向田聡議員。            〔11番 向田 聡君 登壇〕 ◆11番(向田聡君) 日本共産党の向田聡です。 執行部から示された島根原発2号機再稼働に同意する方針について了承するとした委員長報告に対し、反対する討論を行います。 福島原発事故から11年がたちました。しかし、いまだ原子力緊急事態宣言は解除されていません。また、今回のロシアによるウクライナ原子力発電所への砲撃という、あってはならないことが現実の問題として起こってしまいました。私は、自治体の使命は何より住民の命、健康、暮らし、財産を守ることであるということを自覚し、その立場で島根原発2号機再稼働同意には反対いたします。 指摘しなければならない第1点は、現段階で再稼働を容認する道理がないということです。 陳情の討論でも述べましたが、まだ検査は終わっていません。最終段階の保安審査が終わるまでは1年後かどうかも分からない段階です。なのに、なぜ今なのか。多くの市民が疑問を抱いている点です。 また、島根原発敷地内での安全対策工事も終わっておらず、今進行中であります。さらに、規制庁自身が新規制基準の審査に合格したからといって安全だとは言えない、これは安全を表す基準ではないと言っています。裏を返せば、合格しても原発事故と原子力災害の発生の危険性はなくすことができないと言っていることになります。原発は、放射能という異質な危険性を持ったもので、このことは大変重要です。 2点目は、使用済み核燃料処理の問題です。 核燃料サイクルは破綻し、使用済み核燃料の処分のめどは立っていません。もんじゅは稼働できないまま廃炉となり、六ヶ所村再処理工場は30年以上たった今も迷走を続けています。 もし、2号機を再稼働すれば、使用済み核燃料プールはあと5年ほどで満杯になると中電は言っています。搬出できるのでしょうか。島根県で保管せよとなりかねないのではないでしょうか。最終処分についてもまだ決まっていません。原発を再稼働するということは、電力を生み出す代わりに何万年にわたって管理しなければならない核のごみをさらにつくり続けるということです。その解決方法を持たないまま、子や孫、その先の子孫に丸投げすることは、果たして倫理的に許されるのでしょうか。これ以上、核のごみを増やさない決断をすべきです。今だけ、金だけ、自分だけという言葉がありますが、未来を考えた選択を私たちはすべきではないでしょうか。 実効性ある避難計画も問題です。 今、頻発している自然災害、また新型コロナなど、未知の感染症の流行などによる複合災害が起こったときの最悪の事態を想定した場合、2号機再稼働などはあり得ません。コロナ対応で手いっぱいとなっている医療機関、保健所に余力はありません。患者や濃厚接触者の避難は誰が、どのように行うのでしょうか。子供や高齢者の避難にも大きな不安があります。中国電力の職員や原発の運転員がコロナに感染し、クラスターが発生したとき、誰が現場で事故対応を行うのでしょうか。また、豪雨、地震など、自然災害と原発事故が同時に発生し、逃げようにも逃げられない事態も起こり得ます。さらに、段階的な避難と言いますが、果たして冷静でいられるでしょうか。一たび放射能災害が起これば、避難という言葉では表すことのできない事態になりかねません。田畑は持って逃げることはできません。生活となりわいの基盤は失われてしまいます。長期避難でふるさとに帰られない事態も福島で現実に起こっているではありませんか。果たして実効性のある避難計画なるものはできるのでしょうか。原発がある限り、実効性のある避難計画は永遠の課題となってしまいます。 4点目は、事業者主体である中国電力の体質とヒューマンエラーの問題です。 数々の不祥事を繰り返してきたことや法令違反、隠蔽体質への市民の目は厳しいものがあります。そうした中で、2号機はプルサーマル発電も行える原子炉となります。ウランとプルトニウムを混ぜたMOX燃料を使用する、つまり灯油にガソリンを注ぐようなものだと比喩的にも言われておりますが、大変危険でリスクを大幅に増大させると言われているものです。炉心内で出力アンバランスが生じやすく、燃料配置装置においてヒューマンエラーが起こらないよう徹底した管理が必要となると、2号機プルサーマル発電を事前了解した当時の原子力委員会、2005年の原子力委員会ではそう言っておりました。2号機が停止して10年たっていますが、運転を経験したことのない発電所員は半数近く、約4割にも上ると言われています。中国電力の管理運営能力と未経験者が増えている中での危険度がさらに増すプルサーマル発電を任すことはできません。 原発は、決してクリーンエネルギーでも持続可能なエネルギーでもありません。放射性廃棄物の処理、廃炉費用、膨れ上がる安全対策費用等、そういったものを考えると決して安価なエネルギーでもありません。再稼働すれば、今後20年もの長い期間にわたって原発事故の不安におびえながら生活することになります。原子力発電は私たち人類と共存することはできません。一刻も早く原発エネルギーから卒業することを求め、反対討論といたします。 ○議長(永田巳好君) 反対討論がありました。 賛成討論はありませんか。 8番飯橋由久議員。            〔8番 飯橋由久君 登壇〕 ◆8番(飯橋由久君) 政進クラブ、飯橋由久です。 私は、特別委員会において取りまとめられた委員長報告を支持し、市の考え方を了承すべきとの考えから申し上げます。 安来市の基幹産業である特殊鋼に関係したものづくり産業にとっては、安定した電気エネルギーは欠かすことのできないものであります。我が国は、カーボンオフセット、脱炭素社会に向けて再生エネルギーの増設に向かってはいますが、その発電が自然条件に大きく左右され、量が不安定で電力の質も変化するものであり、その不安定さを補完しているのが火力発電と聞いております。しかしながら、火力発電はCO2を発生させ、燃料源は全て輸入に頼っている状況であります。海外での購入価格は市場価格の変動に大きく左右され、電力料金の高騰にもつながってきます。そして、その運搬ルートも国際情勢の変化を直接受けることになります。仮にエネルギー不足に陥った場合、経済において世界との競争力もなくなり、世界から取り残される可能性もあります。脱炭素化とエネルギーの安定供給が両立できる体制を確立するまでの間は原子力発電を含めた適正なエネルギーミックスの推進が現実的な対応であると考えています。            (「そのとおり」と呼ぶ者あり) 呼び込み型でない、この安来市で生まれたものづくり産業をはじめとする商工業の立場から見ても、現在のエネルギー問題を鑑みますと、当然ながら安全性の確保が大前提になりますが、再稼働はやむを得ないと考えるのであります。            (「そうだ」と呼ぶ者あり) 以上をもって私の賛成討論といたします。 ○議長(永田巳好君) ほかに討論はありますか。 原瀬清正議員。            〔7番 原瀬清正君 登壇〕 ◆7番(原瀬清正君) 市民クラブの原瀬清正でございます。 島根原子力発電対策調査特別委員会委員長の報告に対して賛成の立場で発言をさせていただきます。 人口約3万7,000人の安来市では、日本のものづくり産業として、また地域産業として特殊鋼関連を中心とする企業があり、設備稼働のためには非常に大きな電力エネルギーが必要とされております。その必要な最大電力は、電力需要が高まる夏、冬の季節に安来市の約1万4,300全世帯が電力を使用した一日のピークである最大電力の単純に5倍を超える最大電力を安定的に日々必要とされております。この大きなエネルギーを天候に左右される再生可能エネルギーでは安定的な供給は期待できず、また温暖化による自然災害の発生要因とされているCO2の削減となれば、火力発電を将来的に縮小する必要もあり、その発電設備の老朽化も進んでいることに加え、原料費が高騰していることからも、価格的にも安定した発電は難しい状況にあると考えます。 また、安来市民の中の多数の方々が地域産業である企業に勤め、ご家族と生計を立てておられ、その生活の維持と生活における製造生産の今後の事業の拡大は、さらなる雇用の創出につながっていくことからも、安定的な大きなエネルギー供給は必要不可欠であります。そうした現状を勘案すると、島根原子力発電所2号機の再稼働に頼らざるを得ないと判断し、容認していかなければならないと考えます。 委員長報告のとおり、中国電力株式会社に求める事項、島根県に求める事項、安来市として取り組まなければならない事項など、特に安全に関する対策をしっかりと推進、実行することを追加要請するとした内容についても同意であることから、以上を委員長報告に対する賛成の討論といたします。 ○議長(永田巳好君) ほかに引き続き賛成討論はありますか。 4番清水保生議員。            〔4番 清水保生君 登壇〕 ◆4番(清水保生君) 会派同心、清水保生でございます。 島根原子力発電所2号機の再稼働を了解することに賛成の立場で討論いたします。 電力需要についてであります。 戦後の高度経済成長期以降、豊かな国へと変遷を遂げた我が国であります。その電力消費量は、今では世界的に見ても中国、アメリカ、インドなどに続き、高い水準にあります。さらに今後、コンピューターや通信などIT革新による高度情報化社会の進展により、製造業をはじめとする産業分野のみならず、医療・介護・福祉、教育など、様々な分野において、さらには灯油やガスなどが主流であった私たち一般家庭生活のあらゆる側面で電力の需要はますます高まってまいります。 我が国のさらなる経済成長、そして私たちがより快適な生活を送っていくためにも、安価で安定した電力供給は欠かすことができません。この数日、東京電力が管内の電力需給の逼迫により不足する電力を他の電力会社から供給を受ける事態が起こったように、島根原子力発電所2号機の再稼働は、この圏域のみならず、我が国の電力需要に関わる問題であると認識しております。 脱炭素CO2削減についてであります。 東日本大震災以降、原子力発電の長期停止により、不足する電力需要を火力発電に頼ることになりました。しかし、原子力発電と違い、火力発電はその燃料費が国際情勢の影響に大きく左右されることや、地球温暖化や大気汚染の原因となるCO2、窒素酸化物などを排出するなどの問題を有しております。近年、地球温暖化の影響と思われる未曽有の自然災害が地球規模で発生し、多くの人命が失われ、一つの町がなくなってしまうような大水害なども多発しております。地球温暖化は人類にとって脅威であり、何としても食い止めなければならない問題であります。 国は、脱炭素化達成に向け、再生可能エネルギーを最優先で導入したエネルギー基本計画において、2030年度の政府目標を掲げております。これまでの政府目標と比較すると、総発電量では節電対策により約1割削減とし、電源構成比では化石燃料発電を56%から41%へ縮小、再生可能エネルギーは22から24%を36から38%へと大きく伸ばし、原子力発電の割合は20から22%と据え置いております。原発なくして脱炭素化の達成は到底困難であります。資源の乏しい我が国にとって、電力の調達については電気料金のコスト、気候変動問題への対応、エネルギーの海外依存度など、様々な角度から考える必要があります。安定した電力供給に課題を抱える再生可能エネルギーを一気に増やすことが難しく、また一方では化石燃料を縮小していかざるを得ない状況において、当面の間は現実的かつバランスの取れた原子力発電を含めたエネルギーミックスを実現することがベストだと思います。 原子力発電の安全性についてであります。 どこまでの安全性を求めるかという問題でありますが、これについては専門的知見を有する原子力規制委員会の判断を尊重する必要があると思います。このたびの新規制基準においては、自然災害等への規制の強化や新設、地震、津波規制の強化、テロ対策の新設、重大事故対策の新設など、事故を起こさないための規制や、事故の進展を防ぐための規制がかなり強化されております。当然のことながら、この新規制基準を満たしたものが100%安全というわけではありませんが、事故発生の確率、また万一事故が起こった場合、それが重大事故に進展する可能性は以前と比べかなり低くなっていると思います。仮に100%でないがゆえに稼働を認めないとすれば、原子力規制委員会の度重なる審査や、再稼働に向け新規制基準を満たすために電力会社が多額の費用を投じてきた安全対策、そしてこれまで費やされた時間や労力、これら全てを否定することにつながります。安全性に関して言えば、新規制基準に適合した島根原子力発電所2号機の再稼働は、基本的には容認されてしかるべきであると考えます。 一方で、現状においては前述のとおり、原子力発電の必要性は認めながらも、将来的には地球環境に優しい再生可能エネルギーを増やしていくことや、新たなエネルギーを開発することなどにより、原発依存度を低減していく必要もあると思います。また、使用済み核燃料の処分問題については早期に解決しなければなりません。 そして、先般、ロシアがウクライナの原子力発電所を攻撃したことで、原発稼働への不安が高まったことは否めません。しかしながら、ロシアが行った民間施設や原子力発電所などに対する武力攻撃は、文民保護や紛争の被害軽減をうたったジュネーブ条約に違反する戦争犯罪であります。あってはならないことでありますが、仮に我が国が他国からミサイル攻撃を受けるような事態が起こるとすれば、これはもはや原子力発電所の有無とは別次元の問題であります。原子力発電所への武力攻撃は、安全性という観点ではなく、国防、外交の観点から整理すべき事案であると考えます。 今後、2号機再稼働に向けて、事業者におかれましては何よりも絶対事故を起こさないという万全の体制で取り組んでいただくことをお願い申し上げ、島根原子力発電所2号機の再稼働を了解することに賛成の討論といたします。ありがとうございました。 ○議長(永田巳好君) ほかに討論ないものと認め、採決いたします。 本件については反対の討論がありましたので、ボタンにより採決をいたします。 本件は委員長報告のとおり了承すると決することに賛成の議員は賛成のボタンを、反対の議員は反対のボタンで採決をお願いします。 議員は採決を終了してください。            〔賛成者多数〕 ○議長(永田巳好君) 賛成多数であります。よって、本件は了承すると決しました。 ここで、しばらく休憩いたします。再開は12時15分といたします。            午後0時6分 休憩            午後0時15分 再開 ○議長(永田巳好君) 再開いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第6 ○議長(永田巳好君) 日程第6、議第54号「安来市部設置条例の一部を改正する条例制定について」を議題として、執行部より説明を求めます。 大久佐総務部長。            〔総務部長 大久佐明夫君 登壇〕 ◎総務部長(大久佐明夫君) それでは、議案その2の1ページをお願いいたします。 議第54号安来市部設置条例の一部を改正する条例を別紙のとおり制定するものでございます。 このたびの条例改正は、部としての広瀬地域センター及び伯太地域センターを廃止し、政策推進部内の課とするものでございます。 これまで広瀬地域センター及び伯太地域センターは、部としてそれぞれの地域振興の役割を担ってきましたが、令和4年度以降は地域センターの機能を生かしつつ、政策推進部として一体的に動けるよう組織機構を見直すものでございます。 2ページをお願いいたします。 第2条では、部としての広瀬地域センター、伯太地域センターを削除し、第3条第1号の政策推進部の所掌事務に、これまでの各地域センターの所掌事務を追加するものでございます。 附則といたしまして、この条例は令和4年4月1日から施行するものでございます。 以上、議第54号の説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(永田巳好君) 説明が終わりました。 本件について質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 質疑なしと認めます。 以上で質疑を終わります。 本件については、安来市議会会議規則第37条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、本件については委員会付託を省略することに決しました。 これより討論を行います。 議第54号について討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件は原案のとおり決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第54号は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第7から日程第9まで ○議長(永田巳好君) 日程第7、議第55号「安来市議会委員会条例の一部を改正する条例制定について」、日程第8、議第56号「安来市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例制定について」、日程第9、議第57号「安来市議会会議規則の一部を改正する規則制定について」の3件を一括議題として、提出者の説明を求めます。 葉田茂美議会運営委員長。            〔議会運営委員長 葉田茂美君 登壇〕 ◆議会運営委員長(葉田茂美君) それでは、議第55号、議第56号、議第57号について、提出者を代表してご説明いたします。 お手元に配付の議案つづりその2の3ページをご覧ください。 初めに、議第55号安来市議会委員会条例の一部を改正する条例制定についてご説明いたします。 めくっていただき、4ページから5ページが改正の全文でございます。 このたびの改正は、新型コロナウイルス感染症対策としてオンラインによる委員会の開催を可能にするもの及び安来市部設置条例の改正に伴い、常任委員会の所管を変更するものでございます。 詳細については、条例関係説明資料3ページから5ページに条文の新旧対照表を載せておりますので、そちらでご確認ください。 なお、附則として、この条例は公布の日から施行するものであります。ただし、第2条第2項第1号の改正規定は令和4年4月1日から施行するものであります。 次に、議案つづりその2の6ページをご覧ください。 議第56号安来市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例制定についてご説明いたします。 めくっていただいて、7ページが改正の全文でございます。 このたびの改正は、議員報酬の日割計算の方法について明確にするもの及び本会議等に出席した際の費用弁償の支給について明文化するものでございます。 詳細については、条例関係説明資料6ページから7ページに条文の新旧対照表を載せておりますので、そちらでご確認ください。 なお、附則として、この条例は令和4年4月1日から施行するものであります。 次に、議案つづりその2の8ページをご覧ください。 議第57号安来市議会会議規則の一部を改正する規則制定についてご説明いたします。 めくっていただいて、9ページから10ページが改正の全文でございます。 このたびの改正は、先ほどの安来市議会委員会条例の改正に伴い、関連する項目の改正を行うものでございます。 詳細については、条例関係説明資料8ページから9ページに条文の新旧対照表を載せておりますので、そちらでご確認ください。 なお、附則として、この規則は公布の日から施行するものであります。 以上、提案説明とさせていただきます。皆様のご賛同を賜りますようお願いを申し上げます。 ○議長(永田巳好君) 提出者の説明が終わりました。 本3件について質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 質疑なしと認めます。 以上で質疑を終わります。 本3件については、安来市議会会議規則第37条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、本3件については委員会付託を省略することに決しました。 これより討論及び採決を行います。 議第55号について討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件は原案のとおり決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第55号は原案のとおり可決されました。 議第56号について討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件は原案のとおり決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第56号は原案のとおり可決されました。 議第57号について討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件は原案のとおり決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第57号は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第10 ○議長(永田巳好君) 日程第10、議第58号「令和3年度安来市一般会計補正予算(第13号)」を議題として、執行部より説明を求めます。 大久佐総務部長。            〔総務部長 大久佐明夫君 登壇〕 ◎総務部長(大久佐明夫君) それでは、予算関係つづりその2の1ページをお願いいたします。 議第58号令和3年度安来市一般会計補正予算(第13号)についてご説明いたします。 このたびの補正は、除雪対策経費の増額を計上したものであります。 第1条、歳入歳出予算の補正ですが、既定の歳入歳出予算にそれぞれ3,000万円を追加し、予算の総額を280億9,297万円とするものでございます。 2ページ、3ページをお願いいたします。 歳入の財源は、7款地方消費税交付金でございます。このたび最終的な交付決定があり、4,000万円余の増額となったことから、そのうち3,000万円を財源としています。 歳出は、8款土木費、2項道路橋梁費でございます。2月に強い寒気が流れ込んだことにより、除雪稼働時間が増えたため、除雪業務委託料を3,000万円増額し、1億3,000万円とするものでございます。 説明資料1ページをお願いいたします。 下段に掲載していますグラフは、消防署西比田観測所のデータでございます。2月17日、21日、23日で積雪量が25センチを超えているのをご確認いただければと思います。 以上、議第58号の説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(永田巳好君) 説明が終わりました。 本件について質疑はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) 質疑なしと認めます。 以上で質疑を終わります。 本件については、安来市議会会議規則第37条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、本件については委員会の付託を省略することに決しました。 これより討論を行います。 議第58号について討論はありませんか。            〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(永田巳好君) 討論ないものと認め、採決いたします。 本件は原案のとおり決することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、議第58号は原案のとおり可決されました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第11 ○議長(永田巳好君) 日程第11、諮第1号「人権擁護委員候補者の推薦について」を議題として、執行部より説明を求めます。 田中市長。            〔市長 田中武夫君 登壇〕 ◎市長(田中武夫君) それでは、人権擁護委員の候補者の推薦についてお諮りをいたします。 人権擁護委員として山本敏枝の任期が令和4年6月30日で満了することに伴い、次の者を候補者として推薦したいので、人権擁護委員法第6条第3項の規定に基づき、議会の意見を求めるものであります。 その人は、●●●●●●●●●●●●●、氏名は山根陽子、●●●●●●●●●●●●●であります。任期は、令和4年7月1日から令和7年6月30日であります。どうかよろしくお願いします。 ○議長(永田巳好君) 説明が終わりました。 お諮りいたします。 本件については、質疑、委員会付託及び討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、これより採決いたします。 本件につきましては原案による推薦の方を適任と認めることにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、諮第1号につきましては原案のとおり推薦の方を適任と認めることに決しました。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第12 ○議長(永田巳好君) 日程第12、議員の派遣についてを議題といたします。 本件は地方自治法第100条第13項及び安来市議会会議規則第165条の規定に基づく議員の派遣であります。 お諮りいたします。 議員の派遣についてお手元に配付のとおり決定することにご異議はありませんか。 配付してない。配付してないですか。 しばらく休憩してください。            午後0時31分 休憩            午後0時34分 再開 ○議長(永田巳好君) 再開いたします。 お諮りいたします。 議員の派遣についてお手元に配付のとおり決定することにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(永田巳好君) ご異議なしと認めます。よって、記載のとおり決定されました。 以上で本日の日程を全て終了いたしました。 散会に当たって、市長より発言の申出がありますので、これを許可いたします。 田中市長。            〔市長 田中武夫君 登壇〕 ◎市長(田中武夫君) 3月定例会議の散会に当たりまして、ご挨拶を申し上げます。 初めに、3月16日に福島、宮城、両県で最大震度6強を観測した地震によりまして、東北地方を中心に各地で甚大な被害が発生しました。貴い人命が失われ、負傷者も多数に上っているとのことであります。お亡くなりになりました皆様に深く哀悼の意を表しますとともに、被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。そして、被災されました皆様の一日も早いご回復と被災地の復旧を心よりお祈りを申し上げる次第であります。 また、国外におきましては、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続いております。市議会におかれましては3月7日の本会議において、ロシアによるウクライナ侵攻を強く非難する決議をされたところでありますが、安来市といたしましても島根県市長会として行いますロシアへの非難声明の発出に賛同し、3月10日に決議をいたしました。貴い人命と平和を奪う侵略行為が即時に中止され、一日も早い平和的解決がなされることを切に願うばかりであります。 なお、ウクライナ各地で激化した戦闘により被害を受けられました方や避難をしておられます方々、これを救難支援するため、3月17日から4月28日まで、安来、広瀬、伯太の3庁舎で救援金箱を設置しました。そして、救援金を受け付けております。お寄せいただきました救援金は、日本赤十字社島根県支部を通じましてウクライナ国内及び周辺国への救援活動に充てられることとなります。 さて、去る3月1日から本日までの第100回安来市議会定例会、3月定例会議におきまして、令和4年度の各会計当初予算案をはじめ、提案いたしました諸議案につきまして、慎重かつ熱心なご審議を賜りありがとうございました。議決いただきました諸案件につきましては、迅速、適正な執行に努めてまいります。 令和4年度一般会計予算につきましては、財政調整基金をはじめとしました基金の取崩しを余儀なくされる状況にありまして、引き続き厳しい財政運営となります。予算執行に際しましては、さらなる精査を行ってまいりますが、少なくとも持続可能な財政運営が確保できるまでは気を緩めることなく、行財政改革に注力してまいる所存であります。今後とも議員の皆様の一層のご協力をよろしくお願い申し上げます。 次に、令和3年度特別交付税の確定額が3月18日に閣議決定されたことについてであります。 安来市への交付額につきましては、13億1,800万円余、予算額に対しまして2億5,800万円余の増でありました。この場をお借りしまして報告させていただきます。 次に、3月11日、島根県立大学並びに安来商工会議所、安来市商工会、そして安来市の4者で締結いたしました包括的連携協定についてであります。 この協定は、地域の課題解決や人材育成、地元就職の推進などを目的に、お互いの強みを生かしながら産官学の連携で様々な事業を展開するものであります。今後、活動拠点となるサテライトキャンパスがやすぎ懐古館一風亭に設置される予定でありますが、特に島根県立大学と地元の企業、そして地元高校との連携が推進されることによりまして、地元高校から地元大学への進学、地元企業への就職という人材の流れを確立することで、地域社会の発展に大きな相乗効果が生まれるものと期待しております。 次に、中海・宍道湖・大山圏域市長会についてであります。 3月12日、圏域市長会の総会が米子市市内で開催されました。役員体制、次年度の事業計画及び予算が決定されました。このうち、任期満了に伴う4月からの役員体制につきましては、現在安来市の私が就いております会長職には、伊木隆司米子市長が就任されることとなりました。 次に、新型コロナウイルス感染症についてであります。 市内におきましても連日感染者が確認される中、3回目のワクチン接種につきましては、2回目接種の時期に応じて順次、接種券を発送しております。そして、特設会場及び市内15か所の医療機関におきまして多くの方に予約をしていただき、接種を順次進めているところであります。さらに、今後、5歳から11歳までの方の接種も可能となり、対象の方には3月10日に接種券を発送いたしました。保護者の方におかれましては、ワクチンを受けるかどうかについては、お子様と一緒にご検討いただければと思っております。 また、コロナ禍で影響を受けております地域経済や市民生活を支援していくため、新型コロナウイルス感染症対応の地方創生臨時交付金を活用した本市独自の支援策につきましては、今後の状況を注視しながら対応を検討してまいります。予算編成後には、市議会の皆様にお諮りをいたしますので、よろしくお願いいたします。 また、例年ですと3月下旬から市内各地で開催されます春のイベントにつきましては、感染拡大の状況により、昨年に続きまして、ほとんどのイベントが中止となる状況であります。大変残念ではありますが、コロナ禍が一日でも早く収束し、安来の風物詩を皆さんに楽しんでいただける日が戻ることを切に願うところでございます。 次に、中国電力株式会社島根原子力発電所2号機の再稼働についてであります。 本定例会議の施政方針説明におきまして、2号機の再稼働については同意したい旨申し上げ、市議会でのご審議をお願いいたしました。そして、本定例会議の会期中に全員協議会と島根原子力発電対策調査特別委員会を開催していただき、様々にご審議をいただいたところであります。そして先ほど、市の方針につきまして市議会の皆様のご了承をいただきました。これを受けまして、2号機の再稼働を正式に同意をすることとし、今後島根県へ回答してまいりたいと考えております。 また、島根県への回答に付する意見につきましては、市議会から追加の求めのありましたご意見を盛り込むことで対応してまいります。 市といたしましては、2号機の再稼働に同意はいたしますが、市民の安心と安全を守る立場から、引き続き県や中国電力に必要な取組を行うよう働きかけるとともに、防災対策にしっかりと取り組んでまいります。 最後になりますが、今年度も残り僅かとなりました。新年度におきましても新型コロナウイルス感染症の対応に全力で取り組みながら、次の世代につなげるまちづくりにオールやすぎで取り組むべく、市政各般の市政推進に邁進する所存であります。議員の皆様におかれましても、くれぐれもご自愛いただき、引き続き市勢振興に一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げ、散会の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(永田巳好君) 以上で第100回安来市議会定例会3月定例会議の日程の全てを終了いたしました。 次回、6月定例会議は6月3日再開の予定であります。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでした。            午後0時45分 散会 以上、会議の次第を記載し、その相違ないことを証するため署名する。                            令和  年  月  日     安来市議会議長     安来市議会議員     安来市議会議員...