安来市議会 > 2020-12-03 >
12月03日-02号

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  1. 安来市議会 2020-12-03
    12月03日-02号


    取得元: 安来市議会公式サイト
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    第99回定例会(令和2年・令和3年)12月定例会議         第99回安来市議会定例会(令和2年・令和3年)               12 月 定 例 会 議令和2年12月3日(木曜日)            出 席 議 員 ( 2 0 名 ) 1番 福井加代子君      2番 岡本早智雄君      3番 原瀬 清正君 4番 飯橋 由久君      5番 岩崎  勉君      6番 三島 静夫君 7番 向田  聡君      8番 澤田 秀夫君      9番 佐々木厚子君 10番 丸山 征司君      11番 樋野 智之君      12番 原田貴与子君 13番 石倉 刻夷君      14番 中村 健二君      15番 足立 喜信君 16番 永田 巳好君      17番 金山 満輝君      18番 佐伯 直行君 19番 遠藤  孝君      21番 葉田 茂美君            ~~~~~~~~~~~~~~~            欠 席 議 員 ( 0 名 )            ~~~~~~~~~~~~~~~            遅参早退等議員( 0 名 )            ~~~~~~~~~~~~~~~            事  務  局  出  席  者 事務局長 細田 孝吉君   議事調査係長石原 陽介君   主幹   加藤 靖弘君            ~~~~~~~~~~~~~~~            説 明 の た め 出 席 し た 者 市長      田 中  武 夫君      教育長     勝 部  慎 哉君 総務部長    大久佐  明 夫君      市民生活部長  宮 田    玲君 健康福祉部長  高 木    肇君      政策推進部長  前 田  康 博君 教育部長    青 戸  厚 志君      消防長     三 島  俊 輔君 建設部長    糸 原  一 志君      農林水産部長  竹 内  章 二君 上下水道部長  高 家    徹君      市立病院事務部長村 上  和 也君 健康福祉部参事 山 崎  泉 美君      広瀬地域センター長                                中 西  隆 志君 政策推進部次長 村 社  芳 行君      統括危機管理監 遠 藤  浩 人君 総務課長    金 山  尚 志君            ~~~~~~~~~~~~~~~            議  事  日  程(第2号)                        令和2年12月3日(木)午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件日程第1            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(葉田茂美君) 皆さんおはようございます。 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。 この際、市長より発言の申出がありましたので、これを許可いたします。 田中市長。            〔市長 田中武夫君 登壇〕 ◎市長(田中武夫君) おはようございます。 実は新型コロナウイルス感染症の感染者の発生につきまして、島根県より通知がございましたので、お知らせいたします。 概要でございますが、11月30日月曜日に松江保健所管内新型コロナウイルス感染症感染者、147例目でございますが、の発生について公表したところでございます。その後、同保健所において濃厚接触者の健康調査、PCR検査を実施した結果、新たに2名の新型コロナウイルス感染が確認されました。 感染者であります。 151例目、年代は60歳代、性別は男性、居住地が安来市でございます。症状がせき。 152例目、年代は60歳代、性別は女性、居住地が安来市でございます。症状が鼻汁。 検査結果でありますが、12月2日水曜日19時、新型コロナウイルス陽性を確認されております。 調査の状況でございます。 感染者2名につきましては、147例目の濃厚接触者として外出を自粛しておられたため、接触者はおられません。 その他につきましては、本件につきましては、本日午前中の島根県議会本会議終了後、おおむね12時15分と思われますが、記者発表が行われます。 以上でございます。 ○議長(葉田茂美君) この際、しばらく休憩いたします。            午前10時2分 休憩            午前10時20分 再開 ○議長(葉田茂美君) 再開いたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 ○議長(葉田茂美君) 日程第1、本日より一般質問を行います。 なお、新型コロナウイルス感染予防対策として、本定例会議の一般質問は、制限時間を短縮し1人当たり30分以内としますので、よろしくお願いいたします。 それでは、通告順に質問を許可いたします。 6番三島静夫議員、質問席に移動願います。            〔6番 三島静夫君 質問席〕 ○議長(葉田茂美君) 三島議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 三島静夫議員。 ◆6番(三島静夫君) おはようございます。 議席番号6番、会派創世、三島静夫でございます。 一般質問を一問一答方式で行わせていただきます。よろしくお願いいたします。 今、日本のみならず世界で新型コロナウイルスのまた新しい波がやってまいりまして、本会議冒頭で市長から報告がございました、安来市でも新たに2名の方が新型コロナウイルスの患者さんになられたということで、市民の皆様方におかれましては、落ち着いて行動していただきますことをお願いするばかりでございます。 そうしたコロナウイルス、今感染拡大地域では第1波より守ってまいりました医療体制が大変危機的な状況になりつつあるという大きな懸案事項となっております。 ある方が言われました、医療は水と同じであると。水がなければ人が生きていけないのと同じように、今は医療がなければ生きていけないんだと。市民の安心・安全、生命を守るためには、行政が無責任の立場で携わらないなどということがあってはならないと言われました。田中新市長におかれましても、市民の安心・安全をしっかりと守っていただくことを期待するものであります。 さて、そのような期待も含め、このたびは田中市長が市長選において市民に約束されたマニフェストより市立病院について伺ってまいりたいと思います。通告しておりました内容が上下することもあろうと思いますが、通告した内容からは逸脱することないように伺ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 まず最初に、田中市長に、選挙戦以前のテレビ討論会におかれまして、市立病院は改修すると言われていたと私記憶しておりますが、新築なのか改修するのかお伺いいたします。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 三島議員の質問にお答えします。 まず、医師の確保が困難であります中山間地域におきましては、自治体病院の果たす役割は大きいものと感じており、そのように申し上げてきました。広瀬地域での医療を継続していくためには、当該地域に病院が必要であると考えております。現在の市立病院は本館部分の耐震補強が必要であることは認識をしております。今後、医療を提供していくに当たって、必要な診療機能や規模、病院の経営状態や、そして市の財政状況を考慮した上で総合的に判断していきたいと思っております。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) それは新築か改修かという質問をしたんですけど、どちらをされるご予定なんでしょうか。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 今申し上げたとおり、総合的に判断してから決定をいたします。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) ということは、テレビ討論会で改修するんだと言っておられたのが、その後少しずつ、しっかりと総合的に判断してどうするかというのを考えていきたいということに変わられたという認識でよろしかったですか。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 変わったのではなく、基本的には今後の市立病院の在り方を、今までもそうでありましたように、今調査研究中であることを踏まえれば、総合的な判断をするのが妥当と思っております。            (6番三島静夫君「ありがとうございます」と呼ぶ) ○議長(葉田茂美君) 三島議員
    ◆6番(三島静夫君) では、田中市長マニフェストには市立病院の経営体制の見直し(介護医療院新設等)と記載してありましたが、この介護医療院というのはどういうものか伺います。 ○議長(葉田茂美君) 高木健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(高木肇君) 介護医療院についてお答えいたします。 介護医療院とは、長期療養のための医療と日常生活上の介護を一体的に提供する医療的ケアが行える介護保険施設として、平成30年4月に新たに創設されたものでございます。入所の対象者は、介護保険の要介護1から5の認定を受けている者で、かつ病状が安定期にあり、主治医が継続的な医療管理及び長期の療養が必要であると判断したものが対象となっております。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) 慢性期の方が入られる施設なんだろうなと理解させていただきました。 介護医療院にシフトチェンジされた病院は比較的収益が上がってるという話も聞いておりますし、ただ介護医療院なのでリスクとしては介護保険の金額が上がってしまうというところもあるということも伺っております。その介護医療院ですけれども、田中市長に伺いますが、この介護医療院というのは市立病院内に新設されるというお考えでよろしかったでしょうか。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) まず、今お尋ねがあったことでございますけれども、身体機能の低下などから疾病が慢性化する高齢者に対しまして在宅医療を提供すべきでありますが、それが整わなかったら、医療と介護を一体的に提供できる、先ほど申し上げました介護医療院、これについて考えていく必要がもちろんございます。現在、市立病院は慢性期の医療を行っておりますが、今後地域に必要なサービスであるときちっと判断した場合には、介護医療院を設置することも考えております。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) ということは、場合によっては新設はされないということでよろしかったですか、考えていくということは。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 選挙中にも申し上げましたように、新設はする考えでございますが、先ほど申しましたように従前からの調査が行われている途中でございますので、今軽々に先を読んだことを申し上げるよりも、今本当に何が必要なのかをもうちょっと調査をしてからはっきりと進めたいと思っております。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) 調査次第で変わるということでよろしかったですか。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 調査次第でいつどのようなものを造るかを検討することでありまして、変わるわけではございません。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) つまり、市長としては介護医療院を造るという考え方ということでよろしかったですか。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) もちろん、考えはそうでありますが、市立病院当局とも十分に話合いの上で進めなければいけません。 また、これは議員が先ほど申されましたように、介護保険に関わる問題です。第8期の介護計画が進むわけですが、そこに載せなければいけません。ですから、ここでいつどうするということを言うわけではなくて、介護保険第8期の計画に向かって、これから粛々と進めていくということでございます。            (6番三島静夫君「分かりました」と呼ぶ) ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) 粛々と進められるということで、病院全てが介護医療保険に変わってしまうということではないということで判断させていただいてよろしいですか。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) そうです。今申し上げましたように8期の計画、これには当然枠というものがございますので、全てがそういうことになるわけではなくて、今の病棟をどうしてやったらいいのか、病院の考えもございます。地域包括病棟にするのか、そういうことも踏まえて考えていきたいと思ってます。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) そうなりますと、今の建物では仮に介護医療院をいわゆるユニット型といわれる分で新設された場合でもベッド数が20床ぐらいしかできないんじゃないかな、あの4階を変えても。そうすると、規模的に20床の介護医療院を造るには小さ過ぎるような気がしますけど、その辺はどう考えておられますか。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 何度も申し上げますけれども、この場で議員と答弁の中で決めるわけではございませんで、病院当局とも話合いをしながら進めていきますが、20床とか30床ではないことだけは今頭の中にはございます。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) 20床や30床じゃないということになりますと、今ある2階、3階の病棟44と40床、それから別館に46床ございます。大体、介護医療院のベッドになると、ほぼこれが半分ぐらいの少数しかなくなるということで。ということは、今の病院を改修したとして、このベッド数ははるかに減ってくるわけであります。そうなると、今現在2階、3階の病棟が今の状況で70%ぐらい埋まってて、別館の療養病棟は98%埋まっておる状況で、それ以上の20床どころじゃない広さを造るということになると、どっかを減らさないといけないわけです。そうなった場合に、果たして今の救急体制、去年は年間に1,000件以上の救急搬送があってと聞いてますが、そういう救急に対応できるんでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 昨年は、これ違うかもしれませんが760件ぐらいだと思ってます、1,000件ではないと。今、手元にはございませんが、できれば担当にまた答弁させますが。 今、安来では救急告示が2病院になりました。そのことは議員もご存じと思います。さらに、このことをじゃあどうしていくか。これから地域医療の連携ということを考えていかなければならなかったものが、今進んでおりません。国からは相当前から言われております。地域医療構想の中で医療連携、これを進めていかなければ、これから人口減少。また、今統計にはございますが、大体WHOの発表によりますと、人口1,000人当たりで13.7床が妥当だろうというこういった結果もございます。そういたしますと、市立病院を取り巻く周辺の来院者の数というのはおよそ7,000人と見込まれております。そうしますと、13.7床を掛けますと約96床ぐらいになります。ですから、これから今後こういった需要予測も踏まえていかないと、今あるもの今あるものということではなくて、将来を見詰めた形で進めていかなければいけないということもあります。そういうことも総合的に判断して進めていきたいと思ってます。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) どうやら救急で来られた方を地域医療で支えていこうという考えを伺いました。いろいろと周辺の救急搬送を受け入れられる病院に安来市民がスムーズに救急で行かれるようにシステムを構築していただきたいと思っております。 それでは、介護医療院新設等と書いてありました。ほかに何か政策があるのかお伺いいたします。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 市立病院は今後、先ほど申し上げましたように、高齢化社会に対応して、まず中山間地域の医療を担っていく病院にしていかなければならないと私は思っております。そのためには、在宅医療、これを速やかに実施すること。また、経営改善に向けては病床再編を検討していかなければならないと思っております。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) 先ほどの質問で今後まだ考えていかないといけないということがあって、なのに病床は再編を考えておられるということでよろしかったですか、認識して。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) だから、なども考えなければいけないということでございまして、今これをやるということは申し上げられませんと申し上げたはずです。ですから、当然これから中山間地に求められるのは在宅診療です。ですから、介護医療院にとどまらず、総合的に判断というのはそういうことだというふうに思っております。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) 先ほどから市長、総合的に考える、確かにそうだと思いますけれども、市長の考え、マニフェストで約束されたことを聞いてるんですから、市長の考えを言われればいいわけでして、私は総合的な判断というのを今出されるのはよく分からないんですけども、そういうことにしておきましょう。 それでは、マニフェストでこれまで田中市長、先ほどのテレビ討論もでしたけれども、経営形態の見直しという言葉を言っておられましたけれども、またマニフェストには経営体制の見直しと記載されておりますが、具体的にどのようなことかお伺いいたします。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 病院事業というのは、一般行政とは異なって医療の専門的な知識がもちろん必要とされます。このことは医師、看護師のような医療スタッフだけではなくて、事務を担う職員も同様であります。現在市立病院では、行政からの出向職員が事務の一部を担っています。より専門性を高めていくように事務部門のプロパー化、これを図ってまいりたいと思っております。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) 経営体制というと経営者の見直しということになりますが、私が一番最初に捉えたのは今全適になっているのを一部適用にして市長がマネジメントされるんかなと思ったんですが、そうではないんですか。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) ご存じのように、今全適であります。 では、全適で今までやってこようとしたことがやれなかったこともあると思います。それは、うちの行政の側ではなくて病院側がという意味です。ですから、病院側は全適ならばこういうことをやりたい、ああやりたい思っておられるかもしれません。そのことはまだお話しもしておりませんので、これから病院が何を考えておられるのかも伺っていかないと。今まで全適ということを決められて全適でやっておられた。その中で、じゃあ伸び伸びとやってこられたのかどうかも分かりません。決められた、責任を持つ、じゃあ病院長さんがどう考えておられたのか、何ができたのか、それもきちんと精査をしなければ、今後の経営体制はできないと思っております。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) そうなると、経営体制ではなく経営方針じゃないですか。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 方針とか体制とかそういう言葉尻ではなくて、真にその実態そのものであります。言葉尻で物が進むのだったらいとも簡単にいくと思います。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) ということは、田中市長は病院経営は全適のままこれから進めていくという考え方でよろしかったですか。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 答弁を聞いていただいておられないのですか。 だから、今まで全適でどうやってこられたのか、病院側の意見は全く今反映されておりませんので、病院側でも調整をしながらこれから取り組んでいくということで。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) 再度確認させてください。 今の体制と全く変わらずにやるということでよろしかったですか。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 申し上げましたのは、全適の中でも今ここで話をしました病院の事務体制、一般行政職員の出向で賄っておりますが、今までそれでよかったかどうかも判断しなきゃいけません。そこで、私の考えとしては、外部からの事務職員をきちんと検討しなければならないということでございます。 ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) 外部の方の事務職員というのは、専門的な知識を持った当然事務職員だと理解させていただきますが、もうそういう方を選ぶための何か計画等立てておられるんですか。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 今検討中でございます。            (6番三島静夫君「分かりました」と呼ぶ) ○議長(葉田茂美君) 三島議員。 ◆6番(三島静夫君) ありがとうございます。 今日一番最初のまず改修か建て替えかのところで、総合的な判断ということで、市長の考え方、どういう具合にしたいかということがはっきりと伺えなかったんですけれども、耐震もあるということで、改修されるのであれば、中に入っておられる方たちに対して、それはそのときに、またご迷惑のないようにぜひともしっかりとした医療体制をつくっていただきたいと思います。 私の質問は、一応これで終わらさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(葉田茂美君) 以上で6番三島静夫議員の質問を終わります。 13番石倉刻夷議員、質問席に移動願います。            〔13番 石倉刻夷君 質問席〕 ○議長(葉田茂美君) 石倉議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 石倉刻夷議員。 ◆13番(石倉刻夷君) おはようございます。 議席13番石倉刻夷、一問一答方式により4項目について質問いたします。 田中市長誕生後、初の定例会議であります。市長選挙での公約事項などに関連した内容にはできる限り市長の答弁をお願いします。 それでは最初に、令和3年度の予算編成方針について伺います。 通常ではない新型コロナウイルス感染症の影響は予測がつかない今日の状況もあります。市長から特別な指示があったでしょうか。市のホームページで方針も公開しているとのことでございますが、予算編成方針の基本的な考えを改めて伺います。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) 当初予算の編成方針でございますが、次年度の予算編成に向けて、各部局が予算見積りを行うに当たっての基本的な考え方や留意事項を示したものであり、これまでと同様、令和3年度の当初予算編成において個別の事業の具体的な方針は掲載しておりません。個別の事業につきまして、この編成方針に沿って各部局が要求した内容に今後の予算編成過程において市長の考えを反映させ、予算編成する考えであります。具体的な施策の方向性を確認する場といたしまして、各部長から事業計画、課題、行財政改革の考え方を説明し、市長と次年度予算への考え方のすり合わせを行う重点事業説明を既に実施しており、この場において市長から各部局への今後の施策の方向性など個別具体的な内容が指示されておるところでございます。 ○議長(葉田茂美君) 石倉議員。 ◆13番(石倉刻夷君) 財政厳しい中での予算編成に向かわれるわけでございますが、市長から適切な指示があろうと思いますが、事務事業の見直しや行政の効率化などによる健全な財政運営の下に編成されると思います。その中で、行財政改革の推進で実感できる内容は公共施設等総合管理計画の実行にあると思います。 おおむね3年以内に譲渡か売却など個別の行動を策定する必要が求められる、ランクでいいますとAランクでございますが、20以上もの施設があるわけでございますけども、主要施設等の具体的な方針があれば伺います。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) 予算編成方針におきましては、基本的な考えを示すのみでございますので、個別の計画について編成方針の中では触れておりませんけれども、来年度の方向性の中では非常に重要な計画でございます。 公共施設等総合管理計画は、安来市が将来にわたって最適な公共施設の維持管理、運営を行うため、公共施設等の在り方について基本的な方向性を示したものであります。引き続き、着実な推進を図ることが必要であると考えておりますが、施設の在り方については見直しを行う必要があると考えております。 ○議長(葉田茂美君) 石倉議員。 ◆13番(石倉刻夷君) 以前からこの施設の見直しに対しては、関係する市民の方の理解を求められるわけでございますけども、Aランクに位置している施設等につきましては、誰もが見てもこれはというような施設もあるわけでございます。今までも旧秦邸の利活用の問題等もあったわけでございますが、頓挫するというような実態があるわけでございますので、なるべくタイムリーに関係者のほうに周知を図って、そして行財政改革、そういったことに取り組まれないと。誰が取り組むというて、議員が取り組むわけではございませんので、そういったことを念頭に置きながらお願いをしたいというふうに思います。その中で、私たちの立場でご支援申し上げたり、あるいは協議したりということがあろうというふうに思いますので、よろしくお願い申し上げます。 次に、市長は選挙公報や政策ビラには具体的な表現はありませんでしたが、休止状態の新工業団地の計画についてどのような考えでしょうか。新年度予算に計上の考えがあるか伺います。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) 工業団地整備事業につきまして現在休止中であります。事業再開につきましては、事業に要する財源の確保、中期財政計画への影響等を考慮する必要がありますが、新型コロナウイルス感染症の影響下で、経済も不透明な状況であり、今後総合的に判断を行う必要があると考えております。 ○議長(葉田茂美君) 石倉議員。 ◆13番(石倉刻夷君) 休止になった経緯もよくよく認識できるという状況だというふうに私は思っておりますけども、先ほどの部長の答弁でございますが、総合的に判断という言葉でございますが、いずれにしましても大変な巨費を投じ込んで1回目の工業団地が頓挫する。そして先般の伯太の工業団地がどれだけの金を使ってあるかというなことを踏まえて、どういったことが問題だったかということ。コロナということは、それは後からついたことでございますけども、そういった巨費をつぎ込んで取り組んだ工業団地の問題がいとも簡単にこういったことになってくると、議会も責任を問わなければならない、そういった感がするわけでございますので、ひとつ計画の段階におかれましては、まだ新年度予算の編成に入っておられないという理解でございますけども、その辺のことを十分踏まえて、やらなければならない、だけどこうだというようなことがきちっと示されるようにお願いをしておきたいというふうに思います。 次に、行財政改革の一つと考えられますが、人件費の見直しについてでございます。 市長は初登庁の日の記者会見での発言が新聞報道されました。この給与等の見直しに関してどのような考えか改めて伺います。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) 人件費についてでございますけれども、現段階において人件費については来年度の職員数をシミュレーションした上で所要額を確保することとしておりますけれども、人件費の見直しということにつきましては総枠でどのように人件費を持っていくかということも大きな議論の主要な部分になろうかと思います。そういったことも踏まえながら今後進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(葉田茂美君) 石倉議員。 ◆13番(石倉刻夷君) 市長は一言もしゃべられなくて寂しい気がしておりますけども、本当はもっと市長のほうから声が出したいという思いがあろうと思いますけども、ひとつ予算編成よろしくお願い申し上げますが、安来市の景気は日立金属の動向による、そういったことに左右されるというふうに私は思っております。企業城下町でございます。丸山知事と田中市長がタッグを組んで支援の行動を取られておりますが、最大限の支援が安来市の経済対策に直結すると思います。決断と実行に期待をしまして、いい予算が編成されますことをお願いをしておきます。 それでは、2項目めに市立病院の在り方について伺います。 先ほど、三島議員の質問をメモいたしまして、重ならないようにと今思っておりますけども、それだけ病院の経営等に関わる問題等については難問ではないかということで、答えは総合的に判断するということで推移したというふうに思いますが、機構改革の中で病院経営改革室が設けられ、厳しい病院経営の在り方について日夜ご奮闘をされていると思います。市民も最大の関心事で行く末を心配するところでございますが、市当局あるいは病院執行部、医療関係者や団体の代表者の皆様による安来市地域医療連絡整備検討委員会が持たれております。まだ、一度もその内容を聞いておりませんけども、いずれ説明を受けると思いますが、このたびは去る8月19日付で市長、議長宛てに広瀬地区の自治会代表者協議会より提出された要望書について伺います。 提出前には、7月22日に水澤院長、村上部長、山崎参事、植田課長の出席の中で市立病院の現状と経営改善に向けた説明を受け、意見交換が行われました。広瀬支部の各ブロック単位での市立病院に対する出前講座の開催を確認されました。その後、各ブロックで精力的に出前講座が開催されたと思いますが、市立病院での受診率あるいは一定の理解があり、効果があったと思います。なお、この会には地元議員といたしまして声がかかり、足立議員、樋野議員も出席されておりました。特に、市長選挙前での会議でありまして、緊張した雰囲気であったように思います。 それでは、自治協議会から要望があった、現在地での医療体制の継続と診療科14科の存続を要望するとあります。現在のところでの見解を伺います。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 令和2年8月19日付で安来市自治会代表者協議会広瀬支部から現在位置での医療体制の継続と14診療科の継続を要望されました安来市立病院建て替えに関する要望書が提出されたことは承知をしてございます。私は、先ほどの三島議員の答弁でも申し上げましたように、中山間地域における自治体病院の果たす役割は最も重要であると認識しておりまして、広瀬地域で医療を提供すべきであると今も考えております、今後もそうでございます。今後の医療提供体制については、安来市の将来の医療需要を見通した上で、必要な診療機能や、そしてまた規模を検討して総合的に判断してまいりたいと考えております。 ○議長(葉田茂美君) 石倉議員。 ◆13番(石倉刻夷君) ありがとうございました。 いつということは言えないと思いますけども、そういった状況の中で先ほどの市長の発言が議事録に残るわけでございますので、都度それを検証しながら判断に対してのことを期待したいというように思います。 また一方で、平成31年1月28日に病院経営に関する講演会がありました。酒田市病院機構の栗谷理事長を招いてありました。その後、国内の病院再編統合の公表があり、日本列島が揺れたことはご存じだと思います。 また、令和2年1月24日には、栗谷理事長と夏苅千晶税理士の来市によりまして、一般市民の方々にも呼びかけて講演会が開催されました。お二人は、総務省地方公営企業等経営アドバイザーの肩書で市立病院の経営に対するアドバイスがありました。大変勉強になりましたが、先般田中市長は公務多忙の中、酒田市病院機構視察と報じられていました。トップセールスの一端と思いますが、目的について改めて伺います。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) ご指摘のように、このたび11月11日に地域医療連携の先進的な取組を行っておられます地方独立行政法人山形県酒田市病院機構、その中の日本海総合病院の視察を行いました。その病院機構の理事長であります栗谷義樹先生はご指摘のとおり何度か安来市にお見えになっており、安来の医療のことを十分認識していただいております。そして、安来の医療体制がどうであろうかということを考える上で、それを踏まえていろいろご指摘、ご指導いただきました。山形県の北庄内地域での医療、介護事業の経営を持続可能にするために地域全体で課題解決を図る仕組みを常に検討されておりまして、安来市でも私がこれから特に必要と思っております医療連携体制の構築を図る上で非常に参考になったところでございます。 ○議長(葉田茂美君) 石倉議員。 ◆13番(石倉刻夷君) 先ほどの三島議員さんの質問で、事務職のプロパーといいますか、いろんなことのお考えも公表されました。 視察に行かれまして、地域医療の持続可能な先進取組ということでありますので、判断をして指示されると思いますけども、視察の中で私も文教福祉委員会に所属したときに愛知県の常滑市に行きましたですが、病院を建設するために市長は公約を掲げて戦って、そこでの病院の経営の在り方あるいは包括支援センターとかの在り方、非常に先進的な取組があって生々しく残っておりますので、今、議会のほうでも市立病院等の調査に関わる、澤田委員長の下に勉強会が持たれておりますが、そのときも発言しておりますけども、同じ方向を向いて設置者も事務方も病院長も動かないと、常に私はそういうことを思っておるわけでございますが、そういった意味合いで先進事例を的確に共有されまして、市立病院がよい方向に向かうことをお願いをしておきたいというように思います。 それでは3項目めに、中山間地対策の施策についてですが、まず中山間地域総合整備事業の進捗状況について伺います。 私の記憶では、亡くなられました参議院議員であられた島田三郎先生が、県議会議員選挙で広瀬、伯太が選挙区となったときに、中山間地総合整備事業の取組を掲げておられました。私も土地改良区の世話をしておりましたので、ちょうど同じ時期に、遠藤孝議長のときだと思いますけども、採択に対する要望書を提出しました。交付金事業であり、予算枠が厳しく県内でも完了地区がなく新規採択への道のりが遠く、要望地区の方々がどうなっちょうかと、もう10年はたつがなというような声を受けております。改めて進捗状況について伺います。 ○議長(葉田茂美君) 竹内農林水産部長。 ◎農林水産部長(竹内章二君) 中山間地総合整備事業におきましては、一日でも早い完成を目指すため、農山村地域整備交付金事業から本年度新設されました中山間地域農業農村総合整備事業の補助事業に移行しまして、現在島根県と農林水産省においてヒアリング実施中であります。予定では来年度新規採択となり、県営にて実施設計を行う計画であります。なお、現時点におきまして、小規模圃場整備工は12団地62.3ヘクタール、暗渠排水工は3団地18.7ヘクタール、農業用用排水路工5路線2,070メートルであります。 ○議長(葉田茂美君) 石倉議員。 ◆13番(石倉刻夷君) 市長の所信表明にも名称が変わったなということでマーカーはしておりましたですが、補助事業に変わったということでございますし、それから来年度採択に向けての状況ということを伺いました。手を挙げてから10年ぐらいたちますと60の人は70、そして事業が触るときには、うちが、うちがって言われたときにまた5年かかってくると、もう80前になるわけでございますので、それこそ市長を先頭に予算獲得をされまして、地域のほうに的確に説明されまして、よりよき進捗となることをお願いをしておきます。 次に、森林環境譲与税でございますが、配分は令和元年度からであります。 令和3年度は3年目になるわけでございますけれども、譲与税の趣旨も国から示されておりますし、県としても対応施策が具体的に示されていると思いますが、中山間地対策の一つの目玉の施策として私は思っておりますので、当面の方針について伺います。 ○議長(葉田茂美君) 竹内農林水産部長。 ◎農林水産部長(竹内章二君) 森林環境譲与税の趣旨、県の示す農林水産基本計画、市の森林整備計画などの諸計画との整合性を持ちながら、林業の成長産業化、木材利用の促進など、林業振興を図るための諸施策を行っていく考えです。当面は、造林の低コスト化のための機器導入や林内道整備等の補助制度、森林経営管理法に基づく森林管理システムの推進などによる集約化、木材利用促進の啓発活動や木材利用補助などを考えております。 ○議長(葉田茂美君) 石倉議員。 ◆13番(石倉刻夷君) 具体的に予算がつきますと、農家といいますか林家といいますか、該当の方はああこういったことかということになると思います。大変でしょうけども、施策の推進化等よろしくお願いしたいというふうに思います。 じゃあ、4項目めに山中鹿介の大河ドラマ放映について伺います。 コロナ禍において、なかうみマラソン全国大会をはじめ、市の所管する催しが多々中止されました。祭事も安来の月の輪まつり、広瀬の祇園祭、伯太のチューリップまつりも縮小、神事のみなど形を変えて流れていったように思います。 その中で山中鹿介幸盛公をしのびたたえる幸盛祭は、9月22日から29日の1週間のロングランにて、月山登山をメインにした企画で山頂での登頂写真証明を提示した場合にはクリアファイルを進呈や子供さんにはマスクケース等の進呈もあっておりました。一方、アンケート調査に協力いただいた内容でございますが、町内、市内市外、県外等の集計結果を見ますと、県外では鳥取17名、岡山5名、大阪3名、広島2名、兵庫1名、京都1名、千葉1名、山梨1名とありました。全体では354名の実績であります。コロナ禍でございますけども、よく来られたなというように思うわけでございますけども、完走のコメントがあっておりました。二、三、紹介しますと、NHKの放送で拝見し来ました。山城に興味があって来たのですが、幸盛祭があってラッキーでした。きれいに整備されて登りやすかった。眼下の眺めも最高でした。もう一度来てみたいというようなことで評判もよいです。例年は鹿介ウォークや幸盛マラソン、そして小学生の剣舞、太刀舞、三日月の会の朗読等が実施されています。幸盛祭に参加することが大河ドラマ放映運動の原点と私は思っております。 山中鹿介を放映実現する議員連盟は、平成19年、2007年に当時の上廻議員を先頭に呼びかけて今日まで活動しておりますが、そういった一方で市民団体で構成される山中鹿介の大河ドラマ放映実現をめざす会があります。改めて、その活動状況と先般10月18日に兵庫県伊丹市で山中鹿介の長男、新六生誕450年記念事業があり、参加されたと聞いております。その状況について伺います。
    ○議長(葉田茂美君) 中西広瀬地域センター長。 ◎広瀬地域センター長(中西隆志君) 平成21年に設立された山中鹿介の大河ドラマ放映実現をめざす会は、地域の方々とともに、県内外を問わず、大河ドラマ放映実現に向け取組が行われております。活動状況は、各種イベントでの情報発信、グッズの製作によるPR活動、大河ドラマ実現に向けての署名活動などが行われております。先般、10月18日に山中新六の生誕450年の記念事業が兵庫県伊丹市で催され、山中鹿介の大河ドラマ放映実現をめざす会の皆さんが参加されました。山中新六といえば鹿介の長男であり、幼い頃、伊丹市鴻池に移り住み、武士の身を捨て、酒造りに転向し、澄酒を誕生させ、鴻池財閥の始祖となられた方です。当日は山中鹿介の大河ドラマ放映実現をめざす会の皆さんは、勇壮な武者姿で参加され、月山富田城や大河ドラマの実現に向けての取組などをPRされております。 ○議長(葉田茂美君) 石倉議員。 ◆13番(石倉刻夷君) ありがとうございました。 10月31日の土曜日に午後9時から「英雄たちの選択」BSスペシャルの番組があるということでメールが入ってきました。サブタイトルは、「プロが選ぶ“最強“の戦国武将」とありました。歴史研究者の専門家54名の先生方からのアンケートによる選択、最強とは単に武力ではなく、外交力、経済力、人間性、文化等の様々な視点から選ぶことになっていました。全国を5ブロックに分けて、ブロックごとに3名程度選ぶ方法であったようでございますが、注目するのは中国・四国ブロックであります。選抜でありますけども、一国一城の城主が選ばれていますが、1位は毛利元就、2位が土佐の国の長宗我部元親、3位が小早川隆景で、そして4位が山中鹿介幸盛でございました。大河ドラマされている毛利元就を外しますと、山中鹿介は3位となります。 田中市長は市議会議員連盟が誕生したときに副会長であられまして、当時の上廻会長とともに当時の県議会議長の福田正明さん、あるいは商工労働部長にこの大河ドラマの要望に行動された足跡が残っております。安来市の観光は、安来節、足立美術館、清水寺と様々にあるわけでございますが、国の史跡指定地となっております月山富田城址は、最大の観光資産と思っております。その中での大河ドラマ放映の取組は息の長い活動が求められますが、市長の改めて所見を伺います。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 皆さん方によりますこの取組を通じまして、地域の活性化や観光振興、またさらには月山への集客にもつながる活動であると考えております。鉄の道文化圏が日本遺産になっておりますが、その中にも込められております。広瀬地域センターを中心にしまして、観光関係の当局と連携を取りながら今後も活動を進めていく必要があると考えております。 ○議長(葉田茂美君) 石倉議員。 ◆13番(石倉刻夷君) ありがとうございました。 今朝方、藤岡大拙先生から電話ありました。10月20日に発刊された山中鹿介幸盛公のダイジェスト版、ハンドブックのほうを田中市長さんに進呈したいということで近日されると思いますけども、そういったことで応援の動きもあっておりますので、またよろしくお願いしたいというように思います。 11月29日に、未来トークで伯太町上十年畑坂原自治会に三島議員、岩崎議員と3人で出かけました。中山間地の課題を語り、宿題もいただきました。3月議会には整理して質問したいと思いますが、このテレビ等をご覧になっておると、あの3人が来てごいたかというようなことで、2時間半ものトークをやりましたので、改めてお礼を申し上げたいと思いますが、最後に安来市出身の九州大学の嶋田教授の話がありました。人口減少する地域にあって、その上で安心して暮らし続ける地域が魅力的な地域を実現するためには、集落間の連携と外部人材との連携がポイントになり、そして住民が本気でなければこうした取組は実現できないとしつつ、自治体職員とリーダーシップを発揮する市長、議員の役割が重要と話されています。嶋田先生はどこの出身か分かりませんが、安来の出身ということでございますけども、この思いを田中市長にエールを送りまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(葉田茂美君) 以上で13番石倉刻夷議員の質問を終わります。 4番飯橋由久議員、質問席に移動をお願いします。            〔4番 飯橋由久君 質問席〕 ○議長(葉田茂美君) 飯橋議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 飯橋議員。 ◆4番(飯橋由久君) 議席番号4番、政進クラブの飯橋由久でございます。 議長に許可をいただきましたので、一問一答方式にて質問をさせていただきます。 今回の一般質問の内容は2つの項目、1番目の安来市立病院の再生、2番、コロナ禍における中小企業支援についてであります。 まず初めに、安来市立病院の再生についてであります。 今回の市長選挙において、市長交代があり、田中新市長が誕生しました。田中市長の公約の中でも重要な柱であります安来市立病院の再生について、先ほど他の議員からも質問はありましたが、改めて幾つか伺っていきます。 田中市長誕生から約1か月が経過しました。市長は当選時より、スピード感を持って決断、実行していくと公言されておられました。 まず、現時点での市立病院の再生に向けた取組の進捗状況を伺います。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 若干、今までの三島議員、石倉議員の答弁にかぶるとこもございますけれども、お答えをいたします。 私は先ほど来申し上げますように、地域医療を守るためには、現在医療の核となっております安来市立病院に必要な機能や規模を早急に検討し、それに向けて決断、実行しなければならないと考えております。そのためには、現状の把握、これが非常に大切でございます。今までどういった方向で進められてきたのか、それを一つ一つ検討しながら、そして様々な新しい情報も入手して総合的に判断しなければならないと考えております。 そのような中、就任しましてから間もないときではございましたが、11月11日に地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構日本海総合病院へ視察に伺いました。理事長の栗谷先生方と意見交換を行いました。この病院機構の取組は、北庄内地域というところの医療、介護事業の経営を持続可能にするために、地域全体で課題解決を図る仕組みを常に検討されているところでございます。我々が目指します地域医療連携、これの先進的な事例であると思いました。今後も様々な事例を、そして情報を取り入れながら検討を進めてまいりたい、そして安来市の将来の地域医療連携体制を構築してまいりたいと考えております。 ○議長(葉田茂美君) 飯橋議員。 ◆4番(飯橋由久君) では次に、新たな病床ダウンサイジング支援についてであります。 この支援は、地域医療構想の実現、詳しく言いますと、団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて、地域の関係者が協力して医療機関の役割分担や連携の仕組みを構築する取組であります。この実現に向けて、病床ダウンサイジングや統廃合により病床を廃止する際の財政支援を実施するものであります。補助スキームとして国が10分の10行うものであります。市長もダウンサイジング支援に対して、積極的に補助が受けられるよう取り組んでいくと言っておられます。この取組に対する進捗状況を伺います。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 国が示しております新たなこのダウンサイジングに対する支援、これはその内容に応じて支援するものでございます。 今、病床再編、この中で稼働病床数を10%以上削減することも条件となっております。先ほど来の答弁の中で申し上げておりますように、今、安来市立病院を取り巻きます圏域の中で一番は約7,000人ぐらいの人口が今あるわけでございますけれども、これがだんだんと高齢化してまいります。また、人口減少も当然考えていかなければなりません。 そこで、国におきましては、地域医療連携構想を推進するために地域医療介護総合確保基金、これを活用した財政資金、そしてまた本年度全額国費負担によります新たな病床ダウンサイジング支援制度を創設されました。病院の経営改善に向けたこうした国の支援策を受けることをこれから積極的に情報収集を行って検討しているところでございます。 ○議長(葉田茂美君) 飯橋議員。 ◆4番(飯橋由久君) では最後に、新病院建設についてであります。 市長のお考えとして、新病院の移転建設は行わない、現在地の市立病院を改修し、中山間地域の医療の核として継続をしてきたいと言っておられました。今もその考えに変更はないのか改めて伺います。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) ご存じのように、従来は移転、新築という方向で行政が向かっていっておったことは事実であります。私は市民の皆さんがこれからも安心して暮らし続けられるように、中山間地域の医療は確保しなければならないと特に考えております。広瀬地域の医療の継続性を担保するために、広瀬地域における医療の核として病院は必要であると考えております。現在の市立病院の経営状態や市の財政状況を鑑み、現状の市立病院の医療資源を活用しながら、地域医療を守る方法を検討した上で、先ほど来申し上げておりますが、総合的に判断したいと思っております。 ○議長(葉田茂美君) 飯橋議員。 ◆4番(飯橋由久君) この新病院建設でありますけども、建てるのか建てないのか、場所が変わるのか変わらないのか、この問題を非常に市民の皆様も気にしておられます。特に広瀬地域の方々からすれば、現地の場所から新しいところに移転するとなると、この広瀬地区を中心とした医療体制が滞ってしまうのではないかというような心配を大変しておられました。 先ほど市長も、この現地での病院を中山間地域の医療の核として継続をしていきたい、またそれに伴って総合的に判断をしていくというふうに言っておられました。非常に、広瀬地域の人に対しましては、まずは安心できるお言葉ではなかったのかなというふうに考えております。 今回は、市長の公約の市立病院の件でありますが、この外交面と、それから方向性の再確認について伺いました。次回の質問時には、よりこの内容が具体化、現実化していることを願いまして、次の質問に移ります。 次に、コロナ禍における中小企業支援についてであります。 初めに、商業、サービス業、感染症対応支援事業について伺います。 この事業は、7月の緊急会議において可決され、7月16日より受付がされています。 事業内容としまして、これは事業継続のため、新型コロナウイルス感染防止対策や新事業展開等に取り組む中小企業者を対象に取組に係る経費を助成するものであります。 補助対象は、感染防止対策に係る経費、新事業展開に係る経費として、改修費、備品購入費、備品リース料、広告宣伝費、消耗品費、委託費等が主なものであります。 事業費は7,200万円、申請件数見込みで150件、支援金額の上限は80万円で、対象経費の5分の4を補助するものであります。 それでは、現時点での申請件数と申請額について伺います。 ○議長(葉田茂美君) 村社政策推進部次長。 ◎政策推進部次長(村社芳行君) 11月20日時点での集計でございます。申請件数は171件、金額は7,941万5,000円でございます。 ○議長(葉田茂美君) 飯橋議員。 ◆4番(飯橋由久君) では次に、実際に事業を完了した件数と交付額について伺います。 ○議長(葉田茂美君) 村社政策推進部次長。 ◎政策推進部次長(村社芳行君) 11月20日時点での交付確定件数は83件、金額は3,494万1,000円でございます。 ○議長(葉田茂美君) 飯橋議員。 ◆4番(飯橋由久君) なぜ先ほどの質問をしたかといいますと、この事業の補助対象期間は本年4月7日から12月31日までとなっており、間もなく終了となります。補助対象は、この期間内に完了する取組が対象となっております。申請件数、申請額と実際に事業を完了した件数、交付金額が異なっているのは、現在進行中の対象事業があるからであろうと推察できます。 この仕組みは、補助事業の申請をまず行い、そして申請許可が出て、事業に対する施行等を行い、その経費を申請者が支払い、その後市から補助が出るというものであります。 しかし、いまだにその施行等ができていない事業所があります。なぜかといいますと、この事業そのものが全国的に行われており、例えばウイルスカットを行うエアコンや空気清浄器等の一部の製品がメーカー欠品を起こして入荷ができない状況に陥っているケースがあるからであります。 仮に、年内入荷ができないというような不測の事態が発生した場合、この事業交付が無効になってしまう可能性があるのかどうか伺います。 ○議長(葉田茂美君) 村社政策推進部次長。 ◎政策推進部次長(村社芳行君) この事業は、島根県の制度を利用して実施しており、12月31日を実績報告の期限としておりますが、全国的にも実施されている事業であることから一部の備品等で供給が追いつかず納期の遅れが発生しております。 島根県は、このことが原因で完了が遅れるケースに限り実績報告の期限を令和3年1月31日まで延長したため、安来市も同様の対応を取ることとし、未完了の事業者には文書郵送による周知をして、漏れがなく支援できるように努めてまいります。 ○議長(葉田茂美君) 飯橋議員。 ◆4番(飯橋由久君) 備品、資材等の納期が遅れて施行が遅れている場合、期限を令和3年1月31日まで延長する、未完了の事業者には文書郵送による周知をしていくということでありました。知っている事業所等も、これ駄目になってしまうんじゃないだろうかというような心配もしておられましたが、約1か月延長になったということで一安心されるんではないかと思っております。 ただ、それが完了したのか、未完了なのかというのを行政側がきちっと把握をしていく必要がございます。案内も漏れがないように努めていただきたいとお願いするのであります。 次に、安来市中小企業者等事業継続支援給付金について伺います。 この事業に対しては、9月議会にも質問をいたしましたが、法人20万円、個人事業主10万円を給付するもので、事業予算は1億7,000万円であります。8月25日の時点では、個人事業主23件、法人25件の計48事業者から申請があり、給付金額は730万円と答弁を受けております。 それでは、現時点での申請状況及び給付状況について伺います。 ○議長(葉田茂美君) 村社政策推進部次長。 ◎政策推進部次長(村社芳行君) 11月20日の時点で法人35件、個人事業主31件の申請に対しまして計1,010万円の交付確定をしております。 ○議長(葉田茂美君) 飯橋議員。 ◆4番(飯橋由久君) 9月議会の質問で、この事業の予算が計画より大幅に利用が少ない現状の中で、今後この予算はどう活用されるのか、新しい事業に組み替えられるのかとの私の質問に対し、各種広報媒体による周知を継続し、対象事業者には本制度を有効に活用していただくよう促していく、新たな対応については今後の状況に応じて検討するとの答弁でありました。 この事業の申請期限は、令和3年1月15日となっています。今後、大量な駆け込み申請が見込めるものかどうか伺います。 ○議長(葉田茂美君) 村社政策推進部次長。 ◎政策推進部次長(村社芳行君) 商工会議所、商工会等と連携をしまして事業者への周知を継続しておるところでございますが、当初の想定以上に経済への影響が大きく、国の持続化給付金の基準に達した事業者が増加したことによりまして申請数が伸びていないものと分析をしております。 事業者の業績の推移をつかむ手段がございませんので、今後の動向を予測することは難しいですが、駆け込み申請の規模はそれほど大きくはないものと考えております。 ○議長(葉田茂美君) 飯橋議員。 ◆4番(飯橋由久君) 先ほどの質問に対して、駆け込み申請が大きく見込めないとの答弁でありました。 事業予算1億7,000万円に対して、1,010万円の現段階の給付額であります。9月議会でも申し上げましたが、国の持続化給付金を受給された事業者及び事業所が多く、この制度が利用できないのが原因であります。それを考えると、この制度は、はっきり言って中小企業者を救済するために効果的なものではなかったと言わざるを得ません。 それでは、今後この事業予算が大幅に残った場合どうされるのか、改めて伺います。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) コロナ禍の収束が見通せない中、今後も市内の情勢と国、県の動向に注視しながら、示された限度額を有効に活用するために、追加の経済対策また新たな施策について、年度内の補正予算編成も視野に入れながら対応する必要があると考えております。 ○議長(葉田茂美君) 飯橋議員。 ◆4番(飯橋由久君) 市内の各中小企業者、特に飲食サービス、観光小売業は、先ほどの商業、サービス業、感染症対応支援事業等を利用して感染症対策をしっかりと講じておられます。 しかし、この業界というのは町仕事、いわゆるお客様が来られなければ成り立たない業種であります。東京、大阪では、感染者急増によってGo To トラベルをめぐってそれぞれの発着旅行の自粛の呼びかけが始まっております。ここ山陰は、特に関西圏からの旅行者が多く、戻りつつあった観光産業にもダメージが必至とされております。 しかしながら、生きていくために経済を回していかなければならない。ウイズコロナが現実化しているその中で、安来市がどう経済対策を取っていくかが最も重要なことであります。 先ほどの答弁でも、追加の経済対策をはじめとする新たな施策について、年度内の補正予算編成も視野に入れながら対応する必要があると考えているとのことであります。 最後ですが、田中市長にはしっかりとリーダーシップを取っていただき、コロナに負けない安来市を目指し、つくり上げていただきますようお願いしまして、私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○議長(葉田茂美君) 以上で4番飯橋由久議員の質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。 再開は午後1時30分といたします。            午前11時34分 休憩            午後1時30分 再開 ○議長(葉田茂美君) それでは、午前中に引き続き再開をいたします。 ここで、市長より発言の申出がありましたので、これを許可いたします。 田中市長。            〔市長 田中武夫君 登壇〕 ◎市長(田中武夫君) それでは、安来市における新型コロナウイルス感染症患者の確認についてを再度ご報告いたします。 今朝の第一報でご説明いたしました安来市において感染が確認されました2名について、改めてご説明申し上げます。 まず、確認された患者さんについてですが、安来市内に居住しておられる60代の男性及び女性であります。いずれの患者さんも11月29日に感染が確認されました安来市2例目となる大阪府在住の患者さんが滞在された親戚宅であります。 経過といたしましては、12月2日にPCR検査を実施したところ陽性が判明したものです。患者さんはせきや鼻汁の症状がありますが、いずれも軽症であります。両患者さんとも昨日は自宅で療養していただき、本日感染症対策を講じた医療機関に入院されたとのことであります。患者さんはいずれも安来市2例目の患者さんと接触のあった28日以降は外出せず、自宅で待機しておられましたので、発症2日前以降に接触された方はおられません。 このことから、安来市2例目関連としてはこれ以上の感染拡大はないとの見解が島根県より示されております。 次に、安来市の対応でございます。 発症2日前以降の接触者はおられないことを踏まえ、市の施設や学校、保育施設等については、感染防止対策を徹底した上で通常どおりの対応を予定しております。また、市民の皆様には、この後の記者会見でも感染予防対策の徹底や感染者、濃厚接触者への人権配慮についてお願いするとともに、市ホームページでも周知してまいります。 以上であります。 ○議長(葉田茂美君) それでは、引き続き一般質問を行います。 8番澤田秀夫議員、質問席に移動願います。            〔8番 澤田秀夫君 質問席〕 ○議長(葉田茂美君) 澤田議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 澤田秀夫議員。 ◆8番(澤田秀夫君) 議席番号8番、会派市民クラブの澤田秀夫でございます。 議長の許可をいただきましたので、一問一答方式にて一般質問を行います。 まずは、10月の市長選挙において当選され、新市長に就任されました田中市長にお祝いを申し上げます。これから安来市の新しいリーダーとして、しっかりとした方向性とかじ取りをよろしくお願いいたします。 さて、今回の一般質問は、市長さんが選挙戦を通じて市民の皆さんに訴えてこられた内容や、事業の方向性で前市長との相違点などを確認することを中心に質問をいたしますので、ご答弁よろしくお願いをいたします。 まず1項目めは、行財政改革について伺います。 昨年、令和元年度に示された中期財政計画では、このまま何も改革しなければ令和3年度には自由に使える基金、財政調整基金は枯渇、また令和7年度には特定目的基金を含めた全ての基金が枯渇する計画が示されました。 田中市長さんは、令和5年度の基金残高は30億円を目指すとして選挙戦を戦ってこられました。昨年の中期財政計画では、令和5年度の全ての基金残高は約17億円でありましたので、13億円分は知恵と工夫により様々な改革や事業の見直しなどを行い、基金の使用額を抑える計画を考えられていると思います。 そこで伺います。 具体的にどのような改革や事業の見直しに着手されるのか、考えを伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) 昨年12月にお示ししました中期財政計画により、本市の財政状況は大変厳しい状況であると公表し、令和2年度の予算執行方針においても行財政改革の断行を掲げ、行財政改革に取り組んできたところであります。具体的には、今年度はサマーレビューの実施や、今12月補正予算でも計上しております令和3年度から5年間の公債費負担を軽減するための繰上償還など、少しずつではありますが、財政構造を変えていくことにより収支の改善を図る取組を進めており、今後も着実に実行していく考えであります。 令和3年度の予算編成においても、新型コロナウイルス感染症の影響下ではありますが、行財政改革を最重要課題としてあらゆる項目において取り組む考えであります。 ○議長(葉田茂美君) 澤田議員。 ◆8番(澤田秀夫君) 行財政改革の断行には、先ほど言われた改革の内容をやり切らなければなりませんが、時間的な猶予はそう長くないと思っております。スピード感を持った決断と実行力が求められます。そういった改革の実効性を上げるためには、市長さんの力量はもちろんですが、部局や新しい課の新設や再編などの検討も必要ではないかと思っております。 そこで伺います。 令和3年度に向けて、部局や新しい課の新設や再編などの考えがあれば伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) 本定例会議の全日程終了後、令和3年度へ向けて各部署における組織の在り方について部長ヒアリングを実施することとしております。それらを踏まえて決定していく考えでございます。 ○議長(葉田茂美君) 澤田議員。 ◆8番(澤田秀夫君) 部局の新設や再編はこれからということでありました。 さて、行財政改革には公共施設等総合管理計画のさらなるスピードアップが必要であると思っております。午前中、石倉議員からも質問がありましたが、平成30年3月に示された個別計画では、おおむね3年以内に今後の在り方を検討するA区分の施設が30施設あります。また、おおむね10年ぐらいをめどに在り方を検討するB区分の施設も22施設あります。 来年3月で、計画から3年が経過します。しかし、計画どおりに進んでいない施設や、計画を立案した時期と現在では方向性が違ってくる施設もあると思っております。 そこで伺います。 公共施設等総合管理計画の個別計画の見直しについての考え方を伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) 公共施設等総合管理計画は平成28年12月に策定し、その後平成29年9月に施設分析と評価を行い、平成30年3月に、先ほどおっしゃいましたA、B区分、施設の今後の方針をお示しいたしました。 そのA、B区分の今後の方針策定から3年が経過し、判定区分と現状に差異がある施設もあると認識しています。そのため、おおむね3年以内に今後の在り方を検討する施設としているA区分判定の施設を中心に、現状を踏まえ区分の見直しを行う必要があると考えております。 ○議長(葉田茂美君) 澤田議員。 ◆8番(澤田秀夫君) 公共施設等総合管理計画の個別計画の見直しについての考え方を伺いました。A区分判定の施設を中心に見直しを行う必要があるということでありました。 そこで伺いますが、具体的に見直しをされて公表される時期はいつ頃になるのか、あれば伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) 見直しにつきましては、今後年度内には各課の状況調査を行い、それを踏まえ、令和3年度の遅くとも12月までには見直し後の方向性をお示ししたいと考えております。 ○議長(葉田茂美君) 澤田議員。 ◆8番(澤田秀夫君) 見直し時期、来年度の12月ということでありました。 次に、基金について伺います。 先ほどの公共施設の個別計画でもそうでありますが、いろいろな事業の改革を展開していくためには財源が必要であります。財源がなければ良い改革案であっても実行できません。また、市長さんの力量をもって急いで改革したにせよ、来年度すぐに改革の成果や結果が出るとは思っておりません。 そういった部分では、来年度の当初予算では昨年同様の基金の取崩しが必要ではないかと思っております。財政調整基金が枯渇寸前の中で改革を進める財源を確保するためには、基金の統廃合という施策があると思います。 そこで伺います。 現段階で、基金の統廃合についての考え方を伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) 本市の財政調整基金の現状を考えた場合、基金の統廃合については、不測の事態に備えた財源確保の観点からも必要であると考えます。 しかしながら、その時期、内容につきましては直ちにというものではなく、今後の財政計画やその進捗状況に応じて検討し実行していく必要があると考えております。 ○議長(葉田茂美君) 澤田議員。 ◆8番(澤田秀夫君) 基金の統廃合について考え方を伺いました。 安易な基金の統廃合は、財政破綻の先延ばしや延命でしかないと思っております。今後、財政健全化に向けた計画が出されて、初めて基金の統廃合に向かうことができると思っております。しっかりと検討していただきたいと思います。 次に、財政状況の市民への周知について伺います。 厳しい財政状況の中、さらにはコロナウイルス感染症の影響を含めて、歳入である市税や固定資産税の大幅な減少が見込まれております。来年度の当初予算では、事業の整理や廃止なども視野に入れて計画する必要があると思います。 市長さんはオール安来を掲げ、市職員や議員はもとより市民の皆さんとともにこの難局を乗り切りたいと言っておられました。市長さんの言われるとおり、安来市に住む全ての人々の協力の下でこの難局を乗り切るといった方策も必要ではないかと思っております。 例えば、東京都の日野市などは、財源不足からこれまでと同様の財政運営では真に必要な行政サービスの提供が困難になると予想され、将来にわたり持続可能な財政運営を続けていくために、市民に向けて財政非常事態宣言を出して協力を求めています。 そこで伺います。 本市においても、市民に本来の財政状況を伝える財政非常事態宣言を出すことについて、考えがあれば伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) このたび市民の皆様方におかれましては、私が選挙中に感じたことの一つとして、なかなか行政から市民の皆さんに財政状況を伝える、そういった機会がなかったのではないだろうか、そういうふうなことも考えました。これからは、市民の皆様に市政に係る情報を周知伝達し、関心を持ってもらうことは非常に重要だと思っております。 その一つといたしまして、安来市の財政状況及び財政見込みについても、市のホームページや出前講座などを通じて説明をしてまいりたいと思います。先日、島田地区でも呼んでいただきまして、いろいろ現在の様子をお話をしてまいりました。各地域でいろいろと、これからもそういった説明、そして現状をお話ししてまいりたいというふうに思っております。 先ほどございました財政非常事態宣言でございますが、私も東京の日野市には行ったことがございます。およそ19万人ぐらいの人口のところでございますけれども、そこでもそういったことがあることも承知をしております。 今年度、中期財政計画を策定する中で、依然厳しい状況であることには変わりはありませんが、現在様々な行政改革の取組を進めております。今すぐに財政非常事態宣言を出す状況には、安来はないと考えております。今後も、市のホームページや先ほど申し上げました積極的な出前講座、どじょっこテレビなど様々なメディアも通じながら、財政状況のみならず市政全般の情報を市民の皆様に逐一お伝えしていきたいというふうに考えております。 ○議長(葉田茂美君) 澤田議員。 ◆8番(澤田秀夫君) まだ財政非常事態宣言を出す状況ではないという力強い言葉をいただきました。できれば非常事態宣言など出さないにこしたことはありませんので、行財政改革をしっかりと断行されて、成果と結果に結びつけていただきたいと思います。 次に、大きな項目の防犯、防災関係について伺います。 まずは、防犯関係についてですが、先月、11月10日に安来市役所に爆破予告メールが届きました。役場の駐車場に止めた車を爆破させた後、庁舎に侵入し銃を乱射するという内容でありました。安来市のほか、県内の他市にも同様の爆破予告メールが届いたと新聞記事にありました。多くの市民の方が愉快犯的ないたずらと思われたことと思います。 しかしながら、行政として万一ということも排除できません。市としては、危機管理対策にのっとり適切に処理をされたと思っております。 そこで伺います。 この案件で、具体的にどのような対応をされたのか伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) 市役所爆破予告メールにつきましては、11月7日、これは土曜日になりますが、出勤中の職員が着信を確認いたしました。爆破予告は11月10日火曜日午後でございます。内容は役場の駐車場に止めた車を爆破させる、その後庁舎に侵入し銃を乱射するというものでした。 市の対応といたしましては、メール確認後、すぐに市長、副市長、教育長へ報告し、その後総務部長、次長、管財課長、安来警察署員が集まり、今後の対応を協議いたしました。11月9日月曜日でございますが、午前に対策会議を開き、安来警察署と連携を取りながら各庁舎の巡回等を行い警戒を強め、市役所の閉庁はしない、なお安全確認を行った上で小・中学校の授業等は通常どおりとするとの確認を行いました。 具体的な内容につきましては、同日午後2時に報道発表及びホームページへの掲載、各交流センター、県立高校、福祉専門学校及び庁舎周辺の施設等への周知を行いました。小・中学校は学校長へ、保護者には各学校のほうから連絡を行い、区域内に庁舎がある学校については集団下校で対応いたしました。各庁舎においては、庁舎内及び周辺を警察官、消防署員、市職員による巡回警備により、不審者、不審物の確認を行ったところでございます。 ○議長(葉田茂美君) 澤田議員。 ◆8番(澤田秀夫君) 爆破予告メールの具体的な対応を伺いました。 適切に処理をされているようであります。 次に、市役所屋外及び防災研修棟横のパブリックトイレについて伺います。 このパブリックトイレは、多くの市民の皆さんに利用されています。しかし、夜になると、駐車場の外灯はありますが、暗くて怖いという話を聞きます。怪しい不審者はこういった場所を選んで出没すると思います。こういった場所には多くの防犯灯や防犯カメラが必要ではないかと思います。 そこで伺いますが、パブリックトイレ周辺への防犯灯や防犯カメラの設置についての考え方を伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) 安来庁舎周辺のパブリックトイレについては、トイレ入り口付近に防犯カメラを設置しており、録画内容等を確認できるようになっております。防犯灯は設置しておりませんが、夜間はトイレ入り口のセンサーライト、駐車場外灯の照明対応としております。また、開庁日はシルバー人材センターによる清掃時の不審物等の確認、夜間、閉庁日は警備員による定期的巡回警備を実施し、安全確認に努めているところでございます。 ○議長(葉田茂美君) 澤田議員。 ◆8番(澤田秀夫君) パブリックトイレの防犯対策について考えを伺いました。 現状で対応できているということでありました。 では次に、防災関係について伺います。 近年、全国的に大雨による河川の氾濫や土砂崩れ等、大規模な自然災害が発生しています。幸いなことに、本市においては近年大きな被害は出ておりませんが、災害はいつ発生するか分からないのが現状であります。 さて、安来市の市民防災マップを見ると、避難場所自体が土砂災害や浸水危険区域と同箇所もしくは非常に近い位置にあるものが見受けられます。避難場所は全て安全な場所に設定することが理想でありますが、難しいことも分かっております。 そこで伺います。 市民防災マップを考慮した避難場所の在り方について、考えを伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 遠藤統括危機管理監。 ◎統括危機管理監(遠藤浩人君) 災害対策基本法では、指定緊急避難場所は、災害が発生しまたは発生するおそれがある場合に、その危険から逃れるための避難場所として、洪水や津波など異常な現象の種類ごとに安全性等の一定の基準を満たす施設または場所を市町村長が指定することと定められております。 これを受け、避難場所の指定に当たっては、原則浸水想定区域や土砂災害警戒区域の外に指定を行っておりますが、より多くの避難場所を確保するため、堅牢な構造であることや浸水深以上の階層に避難スペースが確保できるなど一定の基準を満たす施設も避難場所として指定しています。また、指定緊急避難場所は異常な現象の種類ごとに指定することとされているため、洪水では使用できるが土砂災害では使用できないといった避難場所も存在しています。 現在指定しています指定緊急避難場所の位置や対応する災害の種類については、平成30年4月に全戸配布しましたやすぎ市民防災マップの裏面や、安来市ホームページでご確認いただけます。なお、今後、島根県や出雲河川事務所が公表しました想定最大規模降雨に基づいた浸水想定区域での防災マップの更新を予定しております。あわせて、その際には、指定避難場所等の見直しも行っていく予定としております。 ○議長(葉田茂美君) 澤田議員。 ◆8番(澤田秀夫君) 市民防災マップを考慮した避難所の在り方について考えを伺いました。 指定避難場所等の見直しの予定があるということでありました。 では最後に、原子力発電事業についての考えを伺います。 島根原発2号機は、原子力規制委員会による新規制基準適合性審査を受けており、2021年度には安全対策が完了する見込みとなりました。これから島根原子力発電の再稼働の是非をめぐって、立地自治体はもとより周辺自治体でも論議が加速するのではないかと思っております。 前市長の原子力発電事業に対する考え方は、平成29年3月議会の答弁では、火力、水力、原子力、エコ発電、それぞれのベストミックスという考えが当面必要であるという回答でありました。国のほうでも、菅総理は脱炭素社会の推進、これを明確に言われております。 そこで伺います。 田中市長さんは、この原子力発電事業についてどのように考えておられるのか伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 今の澤田議員のご説明のとおり、国では温室効果ガスであります、CO2、二酸化炭素の排出を実質ゼロにする、いわゆるカーボンニュートラルの実現のために、再生可能エネルギーで電力を賄う、こういうことが一つはございます。 しかし、それだけで賄えればそれが理想であると考えておりますが、再生可能エネルギーには天候に左右されやすいものもございます。安定供給という面では課題もあることが現実であります。現状では、原子力発電にある程度は頼らなければならない状況だと考えております。 今後、再生可能エネルギーの技術開発が進むことにより、原子力発電の依存度が下がってくるものと期待しております。その時々の現状に合わせた発電方法で安定的な電力を賄うことが必要であると考えております。 現時点では、原子力発電は二酸化炭素の排出の少ない安定した電力供給源の一つでありますが、利用に対しましては安全対策を徹底した上で稼働することが最重要であると認識をしております。 ○議長(葉田茂美君) 澤田議員。 ◆8番(澤田秀夫君) 市長さんの原子力発電事業についての考え方を伺いました。 近い将来、島根原発2号機の再稼働をめぐって、県のほうから周辺自治体に稼働の是非をめぐって照会がされると思っております。市民の意見も聞きながら、適切な判断をしていただきますようにお願いをいたします。 準備した質問はこれで終わりですが、田中市長さんにおかれましては、就任されて約1か月が経過したばかりですので、考えがまとまらない施策もあると思います。 しかし、本市の課題は山積しております。スピード感を持った決断と実行をお願い申し上げて、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(葉田茂美君) 以上で8番澤田秀夫議員の質問を終わります。 9番佐々木厚子議員、質問席に移動願います。            〔9番 佐々木厚子君 質問席〕 ○議長(葉田茂美君) 佐々木議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 佐々木厚子議員。 ◆9番(佐々木厚子君) 議席番号9番、公明党の佐々木厚子でございます。 まず初めに、10月に行われました安来市長選挙におきまして、田中市長、当選されまして本当におめでとうございます。 市長は、この選挙戦の中で次の世代につなげる安来市づくりを公約に掲げ戦ってこられました。そして、実現のためには、まず取り組まなければならないのは財政健全化、行財政改革であると、12月、今定例会議の施政方針で述べられました。財政状況が厳しい中、またコロナ対策を行う重要なときでのスタートではありますが、市民の皆様お一人お一人の声に耳を傾けて、皆様が夢と希望を持って安心して暮らしていける安来市となりますよう市政運営をよろしくお願いしたいと思います。 さて、新市長にはいろいろと伺いたいことがございますが、今回は3点に絞り質問をさせていただきます。率直なご答弁よろしくお願いいたします。 初めに、現在の庁舎の分庁方式について伺いたいと思います。 現在、安来市は3つの庁舎に分かれ、いわゆる分庁方式で市民サービスを提供されております。前任の近藤市長は、この庁舎問題が争点となり勝ち抜かれ、切川地区に建設予定だった新庁舎建設計画を廃止し、現在地に庁舎を建設され3年が経過いたしました。新庁舎建設については、多くの時間議論をされ、最終的に現在のこの地での建設という形になりました。業務も公約どおり、3つの庁舎による分庁方式で行われております。 この分庁方式については、当時から賛否両論あったようであります。私は、一般質問で前市長のお考えを伺ってきました。近藤市長は、合併した自治体においては周辺部の疲弊が大変な問題であることから、分庁方式にすることによって庁舎周辺の衰退を止めることができる、分庁方式は成功であり、基本的には総合庁舎にする考えはないと言われておりました。 田中市長は、市長としてまず取り組まなければならないのは財政の健全化であるとおっしゃっております。その中で、現在の安来市の3つの庁舎での業務体制の見直しは、財政の健全化の上からも必要であると私は思っております。職員の庁舎間の移動におけるガソリン代等の経費、移動時間の浪費、何より交通事故などのアクシデントがないことを願うものでありますが、いずれにしても考えなければならない重要な課題であると思っております。 まず、広瀬庁舎についてですが、耐震化もできていないところに教育委員会等が配置され、教育長もふだんはこの広瀬庁舎にいらっしゃいます。また、市民の皆様が利用される機会が多い健康福祉部は、広瀬町の安来市健康福祉センター内にあります。分庁方式であるため、母子手帳や保育所の入所申請などは当然3つの庁舎でできるとはいえ、やはり直接市民との多くの接点を持つ部署は安来庁舎にあるべきだと思います。広瀬、伯太においては、有事に対しては本庁舎との連携を取るための拠点は必要ですし、地域センター機能は当然残さなければなりませんが、このような部署の配置転換も含めた今後の庁舎の在り方を考える必要があると思います。 安来市は、平成28年に安来市公共施設等総合管理計画を発表されています。その中で、公共施設の総床面積を30年で25%の削減をすることを目標に掲げておられます。この計画は、現在どれだけ進んでいるのでしょうか。あまり進んでいないように思っております。 安来市が合併して、この公共施設等の在り方、特に庁舎に関しては、財政の上からも市民サービスの観点からも、健康福祉センターを含めたあと3つの庁舎での分庁方式については、市長が替わられた今こそ大幅な見直しをしていくチャンスであると私は思っております。 そこで、市長に伺います。 まず、広瀬庁舎です。広瀬庁舎は、今後どのようにされるお考えなのか伺います。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 佐々木議員の質問にお答えいたしますが、まず最初に申し上げたいことは、私は合併後、最初の選挙でもってこの場に立たせていただいておりました、先々月までは。そしてまた、そのときの合併協議の中では分庁ではなくて、合併後の、その協議の後で伺ったことは、安来地域に総合庁舎、こういうことが示されておりました。その中で、基本的にはその立場で進んできたと思っています。しかし、民意でございますので、前市長のときに分庁ということになったわけでございます。 そして、それから16年たちました。今現在、広瀬庁舎につきましては老朽化が非常に著しくて、ご覧のとおりのありさまでございます。先ほど申し上げました公共施設の総合管理計画の中では、時期未定で建て替えの方針としてございますが、今議員が言われますように、見直しの時期でもあると思っております。今後は、中長期的な財政見通し、また広瀬地域のまちづくりの在り方など総合的に判断する必要があると考えています。 まずは、来庁されます市民の皆様や職員の安全性を考慮しますと、広瀬庁舎に配置しております部署は段階的に他の庁舎などへ再配置をして、そしてその後の対応については検討を行ってまいりたいというふうに思っております。 ○議長(葉田茂美君) 佐々木議員。 ◆9番(佐々木厚子君) 広瀬庁舎に関しては、確かに様々なことを総合的に判断されなければならないと思いますので、広瀬地域の皆様にとっても、また安来市全体の問題としても、最良な判断をされますようよろしくお願いしたいと思います。 次に、各庁舎の部署配置についてですが、明らかに安来庁舎になくてはならない、先ほども申し上げましたけれども、市民の皆様が利用される機会が多い部署が広瀬にあったり、それほど市民と接点を持たなくてもできる部署が安来庁舎にあったり、私は以前から部署の配置はもう少し何とかならないものかなと思っておりました。本来なら、これほど立派な安来庁舎が完成したのですから、これらの問題はそのときに見直すべきだったと思っていましたが、今現在もできておりません。 そこで、市長に伺います。 市長は、今の分庁方式についてはどのようにお考えでしょうか。また、総合庁舎に転換していくことについてはどのように思われますでしょうか。
    ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 先ほど申し上げましたように、合併の協議の中では総合庁舎という方針であったことが、民意によって今分庁方式となっております。 しかし、その後16年たちまして、広瀬、伯太の両分庁舎は、これまで各地域に根差して、地域特性を生かしたまちづくりの中心拠点として位置づけられております。そしてまた、災害時の各地域における対策拠点としても位置づけられておりました。 ただその一方で、広瀬、伯太、各庁舎の老朽化に伴う改修費や維持管理費、それが年々増加することも懸念をされております。 部署再配置について、これは必要な機能を地域に残しつつも、財政的な見通しも踏まえて、総合的にこれから考えて、早期に進めていかなければならないと考えています。 ○議長(葉田茂美君) 佐々木議員。 ◆9番(佐々木厚子君) 部署配置については、必要な機能を地域に残しつつ財政的な見通しも踏まえ総合的に進めていくと今市長に言っていただきました。 確かにすぐに分庁方式をやめて総合庁舎にしますとは言えないと思いますが、何度も申し上げますけれども、今が変えていける一番のチャンスだと思いますので、市民の皆様にとっても職員の皆様にとっても便利で快適な庁舎利用となりますようお考えいただきたいと思います。 この項目、最後の質問です。 安来市公共施設等総合管理計画に基づき、財政健全化を行う観点から庁舎に係る経費削減は必要不可欠だと思いますが、この庁舎運営に関することはとても重要な問題であります。市長は今後どのような庁舎運営をしていかれるのか、お考えを伺います。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 議員ご指摘のとおり、各庁舎から本庁舎に向かうようないろいろな会議等々の経費も当然かかります。また、庁舎に係ります、先ほども申し上げました様々な経費のみならず、あらゆる経費の見直しは財政健全化の観点からも非常に大切なことで、今後必要であると認識をしております。 庁舎運営につきましては、各庁舎の現状を勘案した上で、それぞれの庁舎にある機能を再確認しまして、機能移転なども含めてスピード感を持って検討、判断してまいりたいと思っております。 ○議長(葉田茂美君) 佐々木議員。 ◆9番(佐々木厚子君) 市長のお考えを伺いましたけれども、答弁を伺っておりますと、まだ具体的に私たちに示すことはできないような感じに受け取れましたけれども、検討はちゃんと進んでいるように思いましたので、庁舎運営につきましては、どうかおっしゃられるとおりスピード感を持って進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 それでは、大きな2つ目の質問です。 小・中学校の統廃合について伺います。 小・中学校の統廃合についても、以前何度か一般質問をしておりますが、改めて伺いたいと思います。 現在、安来市には、小学校17校、中学校が5校あります。児童・生徒数は年々減少してきております。今後も当然減少することは間違いございません。現在、児童数の少ないところは複式学級のところもあります。このような状況の中、安来市は学校の統廃合についてはほとんど公に議論がされてきませんでした。 私は、3年前と4年前に小・中学校の統廃合について質問しています。その中で、近藤市長は、教育施設というのは地域性もあるし地域の歴史と共にある。一方で、行財政改革の一環として市の財政を適正化しないといけない。なかなか難しい問題であり、この認識を重く受け止めている。また、総合教育会議ができ、市長部局も教育に対しての意見が言えるシステムになったので、教育委員会と市長部局が総合的に考えて、これから検討していきたいとおっしゃっておりました。 そして、その総合教育会議を行った様子も、当時の総務部長から答弁をいただいております。それは、学校の統廃合、配置の適正化について、学校規模や校区の見直しなども検討する時期が来ている。課題の洗い出しや整理を行う専門委員会を設置することも必要となってくるというものでありました。 そこで伺います。 その後、総合教育会議での検討は進んでいますでしょうか。また、専門委員会は設置されたのでしょうか。もし設置されていたら、どのような協議がされてきたのかお聞かせください。 ○議長(葉田茂美君) 青戸教育部長。 ◎教育部長(青戸厚志君) 平成27年度以降、総合教育会議を定期的に開催しております。その中で、今後の安来市の学校配置について広く意見交換を行っており、各学校施設の状態や児童・生徒数の推移など現状での情報共有を図っておるところでございます。 専門委員会につきましては、現在設置に至っておりませんが、今後10年間の児童・生徒数の見通しをはじめ、課題の洗い出しについて各担当部署で継続して行っております。令和3年度中には安来市における学校の適正規模、適正配置について専門に検討する委員会を立ち上げるよう準備を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(葉田茂美君) 佐々木議員。 ◆9番(佐々木厚子君) 総合教育会議は定期的に開催されているということ、また来年度には専門委員会も立ち上げられるというご答弁でありましたが、私が一般質問してからでさえ、既に3年が経過しております。学校の統廃合は時間がかかるものと思っておりますけれども、これからも様々な課題をクリアしながら粘り強く関係者との協議をしながら進めていただきたいと思います。 さて、市長に伺いますが、市長は小・中学校の統廃合についてはどのようにお考えでしょうか。率直なご意見を伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 私は、かねてより身近にこの問題は感想を持ってございます。そしてまた、これからは首長となりましたので、実際に学校教育の中での取組の中で、児童・生徒が集団の中で多様な考えに触れ、認め合い、協力し合って切磋琢磨することで資質や能力を伸ばすことが重要だと考えております。 一方で、学校施設は、児童・生徒の教育のみならず、地域社会における人づくりやつながりづくり、地域づくりなどに、そのほか地域コミュニティーの役割も担っております。非常に複雑に入り組んだ、こういった小学校、中学校の問題でございます。 学校配置の適正化については、多角的に長い時間をかけて議論を進めていくことが重要と考えておりますが、そのためにも、先ほど答弁いたしました専門に検討する委員会を早期に立ち上げ、そしてそこからスタートし、議論を進めていきたい。答弁にありますように、来年度から実際にスピード感を持って進めてまいりたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 佐々木議員。 ◆9番(佐々木厚子君) 市長の思いを伺いました。 私も、文教福祉委員のときに学校再編で取り組む自治体の視察をさせていただきましたけれども、本当に長い時間いろんな方といろんな議論をされながら、子供のこと、地域のことをいろいろと考えながら、10年ぐらいかけてやっと再編ができたという、そういう自治体を視察させていただきました。 市長が替わられたからといって、すぐにできるということはないとは思っておりますけれども、この専門委員会、まずは専門に考える委員会が立ち上がるということだけでも、私は一歩前に進んだのではないかなというふうに思っておりますので、スピード感を持って、早くに方向性が示されたら大変うれしく思っております。 では、大きな最後、3つ目の質問です。新型コロナウイルス感染症対策について伺います。 安来市も様々な新型コロナウイルス感染症対策が打ち出され、現在も続いておりますが、その中の来年の1月31日まで使用できる安来ONEチームぷろじぇくと☆飲食&タクシー応援クーポン事業について伺います。 私は、9月定例会議でもこの事業について一般質問して、とても自分自身が誠に気になっている事業でしたので、今回はそれからの進捗状況を少し伺ってみたいと思います。このクーポン使用期限があと2か月弱、来年の1月31日までということですので、今現在の利用状況が分かりましたらお聞かせください。 ○議長(葉田茂美君) 村社政策推進部次長。 ◎政策推進部次長(村社芳行君) 11月24日時点の集計でございます。登録店舗は飲食サービス業が87事業者、タクシー業が5事業者の計92事業者でございます。そのうち46事業者から中間の換金請求があり、計4,147万9,781円の会計額に対しまして、クーポン利用額は1,553万7,500円で、クーポン額の約2.6倍の経済効果が出ております。配付したクーポン総数に対します利用率は10.8%となっております。なお、事業終了時に一括して換金する意向の事業者もおありであることから、実際の利用率はさらに高いものと推測しております。 ○議長(葉田茂美君) 佐々木議員。 ◆9番(佐々木厚子君) この事業は飲食店またタクシー事業者への支援事業でありまして、私たちもお安く食事ができる、タクシーが利用できるという両者いいわけでありますけれども、やはり目的は飲食業またタクシー業界を支援するというものでありますので、皆さん方がこのクーポン事業によって本当に経営状況が上向いてきたって実感していただけるような、そういう事業にしていかなければならないと思っておりますけれども、今答弁を伺ってますと、まだまだ利用率が低いように思っております。 そこで、伺いますけれども、今後利用率を上げるためにどのような周知をしていかれるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 村社政策推進部次長。 ◎政策推進部次長(村社芳行君) これまで行ってまいりましたホームページや行政告知放送などによる周知を今後も継続していきますほか、年末年始に使いたいという市民のお声もありますことから、12月発行の市報に併せてチラシを配布いたしまして、さらなる利用促進を図り、一層効果的な事業者支援につなげていきたいと考えております。 ○議長(葉田茂美君) 佐々木議員。 ◆9番(佐々木厚子君) たしか今も行政告知端末でもお聞きしますし、12月号の「どげなかね」にも若干載っておりましたし、今おっしゃったように12月発行の市報にチラシを折り込んでいただけるということでありますので、より多くの市民の皆様方がまたご覧になられて、しっかり使用していただきたいと思っております。この事業ですが、コロナ関連の支援策の中で、割と多くの予算をかけた事業であります。余ればこの事業費をほかに使うということではなく、せっかく事業者も私たちもお得感のある、こういう事業でありますので、一人でも多くの皆さん方にご利用していただきたいと思います。くれぐれも、1月31日までが使用期限でございますので、今どじょっこテレビをご覧の方でまだ使っていらっしゃらない方がございましたら、またこの議場の中にもまだ使っていらっしゃらない方がありましたら、しっかりと利用をしていただきたいなというふうに思います。よろしくお願いいたします。 では、最後の質問です。 私は安来市のクーポンと併せ、しまねプレミアム飲食券も購入していましたので、両方使ってあまり行かれないようなとこに行かせていただいたりしたわけですけれども、今このように国や県、市のいろいろな支援事業があって分かりにくいという声をよくお聞きします。このコロナの支援策は今後まだまだ新しいものが出てくると思いますので、もう少し市民の皆さん方に分かりやすい支援策の一覧のようなものを作成していただくといいなというふうに思っておりますけれども、そこら辺のお考えを伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 前田政策推進部長。 ◎政策推進部長(前田康博君) 新型コロナウイルス感染症に係ります支援策でございますが、市のホームページにおきまして市民向けと事業者向けに分類をいたしまして、国、県、市の事業の一覧表を掲載をしております。適宜最新の情報に更新をしておるところでございます。 また、8月20日に発行いたしました広報やすぎ「どげなかね」9月号の号外といたしまして、市が実施しております市民向け支援策の一覧表を配布いたしまして、給付金情報や生活支援策など周知を図っておるところでございます。今後も、新たな支援策を実施することになった際には、ホームページでも速やかに更新をすることはもちろんでございますし、新たな事業の一覧表の作成、配布も検討したいと考えております。いずれにしましても、利用者の支援に立った分かりやすい周知方法に努めてまいりたいと思っております。 ○議長(葉田茂美君) 佐々木議員。 ◆9番(佐々木厚子君) ぜひとも分かりやすい、そういう情報提供をよろしくお願いしたいと思います。 今、テレビを見ておりますと、連日全国的に感染者数が増え、また重症者の方も増えてきております。安来市も本日新たに2名の方が感染されたということで、今後まだまだどうなるか分からない状況でありますけれども、みんなでこの危機を乗り越えるべく、一人一人が3密を避け、新しい生活様式の下、手洗い、うがい、マスク着用等自分でできる感染防止に取り組んでいきたいと思います。また、市長もおっしゃいましたけれども、たとえ感染者が出たとしても、誹謗中傷につながるような行為だけは絶対になくしていきたい、そういうふうに思っております。 新しい年がコロナが終息するすばらしい年となりますよう願いまして、私の今年最後の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(葉田茂美君) 以上で9番佐々木厚子議員の質問を終わります。 17番金山満輝議員、質問席に移動願います。            〔17番 金山満輝君 質問席〕 ○議長(葉田茂美君) 金山議員の質問は一括方式、質問時間は30分間です。 金山満輝議員。 ◆17番(金山満輝君) 議席番号17、金山満輝でございます。 一括方式にて一般質問をさせていただきたいと思っております。 田中市長におかれましては、先般10月に行われました安来市長選挙において当選されました。誠におめでとうございます。ご活躍をお祈り申し上げます。 田中市政の下で、島根原子力発電所、竹島問題に関わる政策はどのように引き継がれていくのかという視点から質問をさせていただきたいと思います。また、好む好まないに関わらず、島根原発と竹島というものは県民や市民が認識をせざるを得ない課題であると私は思っております。安来市の方向性について伺うものであります。 まず、原子力発電について伺いたいと思っております。 国においては、2018年7月に閣議決定された第5次エネルギー基本計画において、原子力発電を運転コストが低廉で温室効果ガスの排出もないことから、安全性の確保を大前提に、長期的なエネルギー需給構造の安定に寄与すると、重要なベースロード電源と位置づけております。しかしながら、2018年3月、通常国会におきまして、当時の立憲民主党を中心とした野党の側から共同提出という形で原発ゼロ基本法案が提出をされました。1つは、基本理念として、全ての原子力発電所を速やかに停止、廃止する。法案施行後5年以内に全ての原発の廃炉を決定する。再生可能エネルギーの割合を2030年までに40%以上とする。廃炉作業を行う電力会社や立地地域の雇用経済対策について、国が重要な支援を行うというような趣旨法案であります。この法案に関連し、当時の安倍内閣は、原発ゼロは責任あるエネルギー政策とは言えない、再稼働は原子力規制委員会が認めた原発のみとし、地元の理解を得ながら進めていくと、そのような見解を表明されております。その後、国会において審議はされていないわけです。 そもそも島国である我が国は、そのエネルギーの資源を大きく輸入に頼っています。我が国の2017年のエネルギー自給率は僅か9.6%です。主要国の自給率はどうかと見てみますと、アメリカでは92.6%、イギリスでは68.2%、フランスでは52.8%、ドイツでは36.9%あります。我が国はよく例えに出されますが、石油危機の折に経験した資源小国の大変な苦労を思い起こすまでもなく、我が国のエネルギー問題は最重点の課題であり、また安全保障に直結します。エネルギーの供給が絶たれることがあってはなりません。 さらに、我が国の産業競争力に大きな影響を与える電力コストの削減、国民経済生活の基盤である電力の安定供給、菅政権の2050年までに温室効果ガスの排出を全体でゼロとする、いわゆる排出吸収プラマイゼロの宣言の視野に立ち、特定の発電方法に依存するのではなく、多様なエネルギーバランスをよく組み合わせるエネルギーミックスの一つとして、かつベースロード電源として原子力発電をどのようにお考えになっているのかを伺ってみたいと思います。 島根原子力発電に関連して伺います。 ご存じのとおり島根原子力発電所は現在稼働しておりませんが、発電所構内では2号機の原子炉の監視業務、新規制基準で求められる2号機及び3号機の安全対策の工事など、稼働に向けて準備が行われていると同時に、1号機の廃止措置などの業務も行われております。関連会社も含め業務の内容で増減はあるものの、約3,000人の方々が構内で従事しておられる大きなオペレーションでもあります。 一方で、島根原子力発電所は日本国内で唯一県庁所在地に立地する原子力発電所であり、発電所の半径30キロ圏に、島根には4市、隣接する鳥取県の米子、境港もございます。島根県におきましては約47万の方が居住しておられる県内の基礎自治体として、特に住民から安全対策について大きな関心が寄せられ、安心・安全を願う安来市民の皆様も大変関心が大きなものがございます。その中で、2020年2月18日、島根原子力発電所の遵守業務の一部を中国電力が委託している協力会社が、同年2月16日の島根原子力発電所サイトバンカ建物の管理区域内における巡視業務に対して、巡視していないにもかかわらず巡視を実施したとする虚偽の記録を作成し、報告を行ったことが判明いたしました。中国電力において、2007年の発電設備総点検問題、2010年の点検不備問題、2015年の低レベル放射性廃棄物流量計問題の問題が発生し、安全意識の徹底など再発防止に取り組んでいるさなかで起こったことであり、大変残念でもあります。たとえ協力会社といえども、中国電力が原子炉の設置責任者で、設置者でありますから、その設置者としての責任を今後ともしっかりと果たしてもらわなければならないと思います。安来市として、島根原子力発電所の安全対策の確立に向け、中国電力、県、国に対して何を求めていかれるのか伺ってみたいと思います。 さらに、ご案内のように、原子力発電所の増設や重要な変更に際しては、中国電力が自治体と結んでいる安全協定においては、立地自治体である島根県と松江市が中国電力に対して事前了解の権限を持つ一方、周辺自治体は意見を述べることができるにとどまっております。安来市議会は2018年6月15日、前安来市長から安来市としての判断を反映するために意見を求められました。中国電力に対しても、稼働の事前同意なども含む立地自治体と同様の安全協定締結など5項目を求めておりますけれども、この意見についても伺ってみたいと思います。 次に、竹島について伺います。 韓国は、アジアの平和と安定、繁栄にとって欠かすことのできない我が国の重要な隣国であることは言うまでもありません。しかし、いわゆる従軍慰安婦問題、元徴用工の賠償問題など、我が国にとっては到底受け入れることができがたい主張を韓国側から耳にする中で、毅然とした姿勢で主張するべきことはするということを改めて私も認識しているところでもあります。領土問題は、そうした認識の中でも中核的なものであります。竹島は歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに日本の固有の領土であります。李承晩ラインなど若い方はご存じないとは思いますが、韓国による竹島の占領は国際法上何ら根拠がないまま行われている不法占拠でもあります。また、近年それが強化されつつあり、この不法占拠に続き強化されつつあることについてどのようなお考えかを市長に伺ってみたいと思います。 2005年3月、竹島の日を決める条例が島根県議会において制定され、今年で15年を迎えるところであります。この条例の制定によって様々な取組がなされ、多くの国民の皆様が韓国との間に竹島という領土問題が存在することを知ってもらえるようになりました。今年1月には、東京虎の門の三井ビルに、これまでの7倍の面積を持つ領土・主権展示館が開館し、竹島、北方領土、尖閣諸島に関する日本の立場を内外に情報発信する新たな拠点ができました。また、2月22日、15回目となる竹島の日の式典が、政府代表として内閣府大臣政務官を迎え、県民会館に各地から約500人の参加を得て盛大に行われました。国における竹島の問題の認知度が向上したことと、また国、県、隠岐の島町がそれぞれに所管部署が設置され、竹島の資料の収集や展示を行う施設が設置されたこと、そして学習指導要領に竹島を我が国固有の領土と明記するといった進展がありました。しかしながら、竹島の日の閣議決定、竹島の日の式典の国主催といった開催までには至っておらず、竹島を我が国の手に取りに戻すという目標は今のところあまりにも遠いとこにあると言わざるを得ません。 改めてですが、我が安来市と韓国密陽市との交流について伺いたいと思うわけです。日本と韓国、安来市と密陽市の間の未来志向の真の友好関係を確立するためには、私たちと国の間には領土問題が存在し、竹島は我が国固有の領土であると主張することが大事であると考えております。お互いの主張を忌憚なく、また持論を開陳し、後で互いに気づいた課題に歩み寄る姿を、努力を重ねることをお互いに対してすることにより、一体感と未来志向の真の友好関係が生まれるのではないでしょうか。このことについての市長のお考えを伺ってみたいと思います。 最後になりますが、市長として安来市の子供たちへ竹島問題についての教育、安来市民の皆様への啓発活動、さらには竹島の領土確立に向けた活動についてどのように取り組んでいかれるのかを伺ってみたいと思います。 以上、明快かつ丁重なご説明をお願いいたします。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 金山議員の質問に私の思うところをということでございますので、2点についてお答えをします。 島根原子力発電につきましては、先ほどの澤田議員の答弁とかぶるところが大でありますけれども、よろしくお願いします。 温室効果ガスの排出を実質ゼロにする、いわゆるカーボンニュートラルの実現のためには、再生可能エネルギーで電力を賄うことができれば理想であると考えております。しかしながら、再生可能エネルギーは天候に左右されやすく、安定供給という面では課題があることも事実であります。現状では、原子力発電にある程度は頼らざるを得ない状況だと考えてます。今後、再生可能エネルギーの技術開発が進むことにより、原子力発電への依存度がどんどん下がっていくものと期待しており、その時々の現状に合わせた発電方法で安定的な電力を賄う、このことが非常に大切であると考えております。現時点では、原子力発電は二酸化炭素の排出の少ない安定した電力供給源の一つと認識しております。 立地自治体並みの締結のことでございますが、中国電力に対しましては、昭和30年7月に松江市、つまり立地自治体と同様の安全協定締結について申入れを行っております。それ以降、機会あるごとに進捗状況を確認していますが、いまだ締結には至っていないのが現状でございます。協定締結につきましては、引き続き私ども安来市、そして出雲市、雲南市、3市でもって連携して対応してまいりたいと思っております。 また、竹島を巡る問題についてのご質問でございますが、当然のことながら竹島は我が国固有の領土であると認識はしております。このことを基本に、隣国である韓国とは交流をしていかなければならないと考えておりますが、平成2年の密陽市との姉妹都市縁組調印以来、職員の相互派遣、そしてまた月の輪まつりやアリラン大祝祭、マラソン大会などのイベントの相互訪問、姉妹校のホームステイなど、行政が中心となって様々な交流を行ってまいりました。近年、国と国、日韓の情勢が思わしくなく、交流事業を見合わせるなどの影響が出ている中、今後は民間を中心とした経済交流の活性化が必要と考えております。将来の世代を考えたときには、隣国である韓国とは国の外交関係に左右されない民間の結びつき、経済的な結びつきが未来志向の友好関係につながるものと期待をしております。 ○議長(葉田茂美君) 勝部教育長。 ◎教育長(勝部慎哉君) 私のほうからは、学校での竹島に関する学習状況についてお答えをいたします。 市内小・中学校22校全てで竹島に関する学習をしております。 まず、小学校でございますけれども、小学校3年生から6年生までは社会科の授業で2月22日の竹島の日に合わせまして、地図帳を基に竹島の位置や竹島に現在は行ったりすることや近づいたりすることができない状況であるということを理解した上で、日本の固有の領土であるということについて学習しております。また、韓国との関係について考える学習をしております。特に小学校5年生では、私たちの国土という単元におきまして、領土に関する教育ハンドブック、また竹島学習副教材のDVD、ふるさと読本「もっと知りたいしまねの歴史」を活用いたしまして、竹島の位置や島根県の島であること、そしてこの問題には平和的解決が必要であるということを学んでおります。低学年におきましても、社会科ではありませんけれども、「メチのいた島」という絵本を活用して読み聞かせ等を行っております。また、朝礼や道徳あるいは学級活動の時間等を利用して竹島のことに触れ、領土や日韓関係について考えさせている学校もございます。 中学校におきましては、新学習指導要領の社会科の歴史分野に竹島、尖閣諸島については我が国が国際法上正当な根拠に基づき正式に領土に編入した経緯にも触れ、これらの領土について我が国の立場が歴史的にも国際法上も正当であることを理解できるようにすると記載されておりまして、竹島についての学習が明確に位置づけられております。これは中学2年生において学習することとなっております。中学3年生におきましては、公民の学習で世界平和と人類の福祉の増大という内容を学習する際に、竹島が不法占拠され主権が侵害されてることによって生じている問題をリーフレットで確認した上で、平和的な手段による解決のために自分たちでできることを考え、議論する場面をつくるなどの学習活動を行っております。そのほか、内閣府が主催する竹島、北方領土問題研修に参加した生徒が文化祭でプレゼンテーションをしたり、竹島の日の前日に校内放送で全校に竹島に関する問題の歴史的経緯を説明した後で、「竹島・北方領土問題を考える」中学生作文コンクールに入選した2つの作文を生徒が朗読したりする学校もございます。 以上でございます。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) 竹島問題啓発活動の市の取組状況について、私のほうから答弁させていただきます。 昨年6月、島根県の竹島対策室に協力し、竹島問題啓発パネル展を安来庁舎1階において、出張竹島資料室in安来として開催いたしました。展示内容といたしましては、小学生にも分かりやすいパネル展示やDVD上映などを行いました。特に、中学生作文コンクールの展示においては、県民会議会長賞を受賞された伯太中学校の生徒の作文も展示されました。また、年2回島根県市長会を通じ、全国市長会として北方領土の早期返還、竹島に関する啓発活動等の推進に関する提言を、政府並びに国会議員に対し要請活動を行っております。今後も、解決に向け、国及び県と連携を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(葉田茂美君) 金山議員。 ◆17番(金山満輝君) ありがとうございました。 2点ほど再質問させていただきたいと思います。市長のほうから答弁いただきましてありがとうございました。 10月26日、菅総理大臣は所信表明演説で、2050年までに温室効果ガス排出量を全体としてゼロとすると、カーボンニュートラル、脱炭素社会を実現すると表明をされたわけでございます。10月28日の午後の記者会見で、加藤官房長官は、原発の新設、建て替えは想定しないが、安全性の確認された原子力発電を含め、使えるものは最大限に活用していきたいと表明されております。カーボンニュートラル、脱炭素社会というのが2050年というのは、世界標準になりつつあるわけでございますけども、先ほどの澤田副議長の質問とかぶりましたけれども、島根原子力発電所も現在規制委員会の審査がやや終わりつつあるところでございますが、規制委員会の認可が出れば、田中市長はいわゆる再稼働可能と判断されると、できると思っておられるのか伺ってみたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) ご承知のとおり、原子力発電対策は国の国策でございます。安来で判断するだけで稼働、そしてまた不稼働というとはございません。国から、そして県から安来市に案内があったとき、私だけが判断するのではなくて、安来市民の意見も聞きながら、また皆さん方議会とも相談しながら進めてまいることというふうに思っております。また、今全国的に、世界的にSDGsということで、各項目を分けて環境に取り組んでおりますが、このことについても原子力発電が炭素社会に影響するということは直接はないものと思っております。そういう意味でも、様々な知見を合わせまして今後検討していく問題だというふうに思っております。 ○議長(葉田茂美君) 金山議員。 ◆17番(金山満輝君) ありがとうございます。 もう一点伺ってみたいと思います。竹島問題でございます。 現在、国際的にコロナ騒動でございますけども、現在密陽市との交流が難しい中でございます。いずれ新市長は密陽市へ就任のご挨拶で訪韓されると思いますけれども、密陽市の朴市長に対して、お互いに胸襟を開き、市長は、竹島は我が国、島根県固有の領土であるとおっしゃるかどうか伺ってみたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 今までもそうでありますように、国と国との問題では言うことを言って仲よくするというのは基本であります。しかし、友好都市の関係で言いたいことを言い合っておれば友好にはつながりません。ですから、その時々の状況に合わせた判断をしたいと思ってます。 ○議長(葉田茂美君) 金山議員。 ◆17番(金山満輝君) ありがとうございました。 以上で質問を終わります。丁重な説明をありがとうございました。 ○議長(葉田茂美君) 以上で17番金山満輝議員の質問を終わります。 この際、予告いたしておりましたとおりしばらく休憩いたします。 なお、再開は午後4時といたしておりますが、前後する可能性がありますので、変更する場合は事前に連絡をいたしますので、よろしくお願いいたします。            午後2時53分 休憩            午後3時40分 再開 ○議長(葉田茂美君) 再開いたします。 この際、市長より発言の申出がありましたので、これを許可いたします。 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 実は、先ほど来の説明及び質問の答弁で、一部訂正をさせていただきたいと思います。 まずは、午後初めに新型コロナウイルス感染症の確認の説明のときに、PCR検査を実施した日にちでございますけれども、「12月2日」と申し上げるところを、「11月2日」と発言したようでございます。正しくは「12月2日」にPCR検査を実施して、陽性が判明ということでございます。よろしくお願いいたします。 もう一つでございますが、金山議員のご質問の中で、立地自治体と同様の安全協定を締結することについてのご質問の中で、私の発言が、中国電力に対して「平成30年」7月に立地自治体と同様のというところを「昭和30年」と発言したようでございます。これも併せて訂正いたしますので、よろしくお願いします。 ○議長(葉田茂美君) 2番岡本早智雄議員、質問席に移動願います。            〔2番 岡本早智雄君 質問席〕 ○議長(葉田茂美君) 岡本議員の質問は一問一答方式、質問時間は30分間です。 岡本早智雄議員。 ◆2番(岡本早智雄君) 議席番号2番、会派市民クラブの岡本早智雄でございます。 それでは、議長にお許しをいただきましたので、大項目1点について一問一答方式において質問させていただきたいと思います。ご答弁いただく皆様よろしくお願いをいたします。 今回は、新工業団地整備事業について、これ1本で質問をさせていただきたいというふうに思っております。午前中、石倉議員も来年度予算編成に併せてご質問がありましたですが、もう少し深いところの部分をお話をいただけたらというふうに思っております。 令和2年3月に再開された3月定例会議において、これまで進めてこられた新工業団地整備事業に関する令和元年度補正予算案並びに令和2年度予算案は修正可決及び否決となりました。結果、この事業は事実上休止状態となっていると思っております。その際、私自身も、この当時の市執行部上程の事業予算案については反対の立場をとらせていただきました。しかしながら、特に伯太地域においては、平成16年10月の市町村合併以来、なかなか目に見えて前向きな事業等が実施されてきてはないのではないかという中で、この新工業団地整備事業については伯太地域に限らず、安来市の新たな地域振興に向けた方策であると非常に期待をしてまいりました。地域の活性化、定住対策など大きく寄与することのできる大変重要な事業であると今でも思っております。現地については、現地調査を経て様々な問題点、特別会計にしなければならない、それから地盤についても強化しなければならない、文化財調査の遅れ、それから事業予算の増加等、そういったような問題もあった中でありますが、そういったことも踏まえた中で、参入いただく企業のため、ひいては地域活性化のために条件整備すべきものであると、事業そのものの必要性については推進すべきものであると理解をしておるところであります。 そういった中ではありますが、ご承知のとおり、新型コロナウイルス感染症の被害により経済が大打撃を被る状況となりました。ちょうどこの事業予算が議論された本年3月頃から感染拡大が顕著となり、現在では第3波と呼ばれている状況になっていることは皆さんご承知のとおりであると思っております。したがって、市民生活にも大きな影響が及んでくることについては誰の目にも明らかでありますし、本当にこういった状況においても参入企業が進出していただける状況なのかということについては、その3月当時においても非常に疑問でありました。仮に参入いただけなかった場合、当時の計画上の事業予算約10億円のうち売却益の約7億9,500万円が見込めず、またこの事業のために繰り入れる予定であった地域振興基金約7,000万も全く意味をなさない、無駄遣いをしてしまうということになるわけであります。実際、3月19日に市議会にも商工会議所、商工会から事業継続が難しい状況となるとして、コロナに関する対策について議会に要望に来られております。つまり、事業拡大どころか事業計画すら難しい厳しい状況であることも明らかでありました。 またあわせて、新型コロナの影響もさることながら、昨年12月に発表された中期財政計画において、令和3年度以降はこれまでのように基金、ここでは財政調整基金ですが、それに頼る予算組みが厳しいことも中期財政計画を発表された市執行部自らも認めていることでありましたが、財政健全化に向けた具体的方策等は示されていない状況でありました。そういった中でこの事業を推し進めることは非常に困難なものであると私は考えざるを得なかったため、令和2年3月定例会議の予算決算委員会地域振興分科会において、私は新工業団地整備事業の有用性については理解し、そして地域振興に資する事業を実施いただきたいと考えるものの、先ほど申し上げたような状況を鑑み、状況を見極める時期であるとして、令和2年度においては事業を見合わせ、計画を変更すべきではないかと委員会の中で指摘をしたところであります。しかしながら、当時の執行部において修正されることはなく、結果予算決算委員会後期全体会において予算の修正となったと思っております。 しかしながら、工業団地整備については必要な事業であるということは、現計画に反対を判断した議員の多くがそのように考えられていらっしゃるのではないかと私も思っておりますし、私もそのように考えております。今後のコロナ禍による経済状況、そして安来市の財政状況に目途がつけば、参入企業等の意向も踏まえながら、地に足がついた計画に変更し、進めていくべき大切な事業であると私は思っております。そして、本年10月に実施された安来市長選挙においても、この新工業団地整備事業については争点となったと思っております。新聞紙上での政策アンケートの中で、その後新市長となられた田中新市長は、新工業団地は必要であり、計画を中止ではなく休止とし、市の財政力及び経済の回復状況を注視しながら、計画再開を模索すべきであると答えておられます。 そこで、この新工業団地整備事業において、そういった考えを持って新市長になられたわけでありますので、改めてこれまでの事業の経過等を確認するとともに、今後の方向性、計画の在り方等について考えを伺いたいと思います。 まずは、この事業の休止から現在で約9か月も経過しております。いろいろ確認をしてまいりたいというふうに思っておりますが、休止中の新工業団地整備事業のこれまでの経過について、再度確認の意味で現計画地となった経緯とこれまでの事業経過、現時点での状況について伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 糸原建設部長。 ◎建設部長(糸原一志君) 平成29年度に場所を検討するための適地選定を行い、平成30年6月から安来市土地開発公社を事業主体として、令和元年度まで測量調査設計、用地測量等を行って事業を進めてきました。令和元年8月からは特別会計を設置しての市直営事業にしております。令和2年3月定例会におきまして、工業団地整備に係る令和2年度当初予算の修正案が議会で可決され、現在まで事業休止となっている状況です。 ○議長(葉田茂美君) 岡本議員。 ◆2番(岡本早智雄君) ご答弁ありがとうございました。 平成29年度に適地選定の後、令和元年度まで測量調査設計、用地測量、そういったことをやっておられた上で、令和元年8月から特別会計を設置して市の直営となったということであります。それから、令和元年度の3月市議会定例会において予算の修正が議会で可決されたということで、執行部としても今休止であるというお答えをいただけたというふうに思っております。 では次に、午前中石倉議員もおっしゃっておりましたですが、これまでの事業費等について伺いたいと思います。 本事業における年度別の事業内容と事業費、その合計額は幾らであったのか伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 糸原建設部長。 ◎建設部長(糸原一志君) 平成29年度に適地選定調査から始まり、平成30年度から令和元年度にかけ測量調査設計、用地測量、埋蔵文化財調査等を行って、これまで要した事業費合計は1億5,600万円余りになっております。 ○議長(葉田茂美君) 岡本議員。 ◆2番(岡本早智雄君) これまでの要した事業費合計は1億5,600万円余りということでございました。石倉議員もご指摘がありましたですが、非常に大きなお金が現計画地にもう既に使われているということを確認させていただきました。 さて次に、この間の地域に対する説明について伺いたいと思います。本事業に関するこれまでの地域、地元等への説明の状況、前市長、新市長とも分けて伺いたいと思います。また、地域でどのようなお話だったのかということも伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 糸原建設部長。 ◎建設部長(糸原一志君) 地元説明につきましては、事業着手後から関係自治会をはじめ土地改良区、農業委員会など関係機関への説明や周辺地域の営農者、水利関係者への説明会を適宜実施して、事業に対しての地元理解を得た上で事業を進めてきたと考えております。 また、地権者関係につきましては随時説明会を開催しておりまして、直近では11月26日に開催しておりまして、新田中市長から直接説明も行っております。その中で、今後も継続して協議を行っていくことを地権者の皆様と確認をさせていただいております。 ○議長(葉田茂美君) 岡本議員。 ◆2番(岡本早智雄君) ありがとうございました。 それぞれ関係者の皆さんに適宜説明をされて、地元の皆さんの理解を得た上で事業を進めてきたということでありまして、地権者の関係の皆さんには直近では市長自ら説明に行かれてお話をされて、継続協議の確認をされたということであります。ありがとうございました。 これまでの状況等については、確認をさせていただいたところであります。 では、今後のことについて伺いたいと思います。 まずは一度、新市長になられたところでございますので、再度工業団地整備事業の必要性について伺いたいと思います。 先ほど、選挙期間中の政策アンケートを紹介をさせていただきました。改めて工業団地の必要性について見解を伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 糸原建設部長。 ◎建設部長(糸原一志君) 市の総合戦略に掲げます雇用の場の確保、拡大を考える上で、企業誘致の推進や既存企業の事業拡大は大変重要になってくると考えております。誘致活動を行う上で施設用地の確保は必須でございまして、新たな工業団地整備による用地確保が必要になると考えております。 ○議長(葉田茂美君) 岡本議員。 ◆2番(岡本早智雄君) 雇用の場の確保、拡大を考える上では、新たな工業団地整備による用地確保が必要であるというふうにお答えいただいたというふうに思います。 では次に、今後の取組の考え方について伺います。 工業団地整備事業の必要性については先ほどの答弁のとおりだと思いますが、それを踏まえて、今後の本事業への取組をどうしていくのか、市の考え方を伺います。 ○議長(葉田茂美君) 糸原建設部長。 ◎建設部長(糸原一志君) 新工業団地整備事業の今後の考え方でございますけども、事業に要する財源の確保、そして中期財政計画への影響等を考慮する必要があります。加えて、新型コロナウイルス感染症の影響により経済も不透明な状況であることから、これらを踏まえながら安田地区での新工業団地整備事業の再開時期を探っていく考えでございます。 ○議長(葉田茂美君) 岡本議員。 ◆2番(岡本早智雄君) 財源の確保、それから中期財政計画への影響、そういったものも考えた上で、それから新型コロナウイルスの影響、そういった部分も状況が不透明な中ではあるけども、安田地区での工業団地整備事業の再開時期を探っていくというお答えだったかというふうに思っております。 では最後に、地域を生かすための工業団地整備事業計画について伺いたいと思います。 私も先ほど来ありますように、この事業は今後の安来市にとっても非常に重要な事業であると考えております。一方で、例えば過疎法が改正されるというような動きもあります。そのままであればいいんですが、仮に現在報道等があるような改正が行われるとするならば、今後の安来市のまちづくりの在り方も大きく考え直さなければならないのではないかと私は考えています。そういった場合、安来市にとって伯太、広瀬がさらに重要な地域になるとも推察されます。本事業の在り方を財政状況、経済状況はもちろん、過疎法等に限らずいろんな法改正等の状況も踏まえながら再度しっかりと検討し、当該地域が生きてくる事業計画に見直すべきではないかと私は考えておりますが、市の見解を伺いたいと思います。 ○議長(葉田茂美君) 糸原建設部長。 ◎建設部長(糸原一志君) ご指摘のとおりの工業団地の整備によります地域振興等なる波及効果は当然期待をしてるところでございます。今後、工業団地整備事業の再開時期等を検討していく中では、単に工業団地整備だけではなく、他の地域振興施策との連携も模索していく必要もあると考えております。 現在の開発計画を生かしながら、地域の意見や変化する情勢も反映しながら、ソフト、ハード両面での一体的な地域振興計画へと見直し、伯太地区の振興にもつながるものとなるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(葉田茂美君) 岡本議員。 ◆2番(岡本早智雄君) ありがとうございました。 今のご答弁の中では、とにかくこの事業の再開時期を検討していくという中で、単に工業団地の整備ではなくて、他の地域振興施策と連携をするということ、それから現在の計画を生かしながらとおっしゃってましたので、当然今までの計画が進んできた部分もあります。そういったものを生かしながら、地域の意見、情勢も反映するということで、一体的な地域振興計画へと見直されるということでありました。そして、これがまた伯太地域の振興にもつながるものとなると考えておられるということであります。 まさにおっしゃるとおりだと私も考えております。正直、休止になる前の事業計画では単に工業団地を造れば地域振興につながるというような、まるで工業団地を造ることが目的のように感じられてなりませんでした。工業団地整備事業はあくまでも地域振興のための手段であると私は思っております。したがって、どういった町にしていくのかがあって、その手段としての事業でなければなりません。地域振興計画を見直されると答弁されましたので、この際ある程度時間をかけてでも、地域振興のためのマスタープランのようなものを考えられた上で、工業団地整備事業を実施していくべきではないかと私は思っております。 現在の工業団地整備事業が令和2年の3月定例会によって休止となるちょうど1年前の平成31年3月定例会議の一般質問でも、私は新工業団地を生かすまちづくりについて質問をさせていただいております。その中で、工業団地造成に伴う今後の周辺整備やまちづくりへの考え方について伺ったところ、今後の周辺整備については工業団地に接する市道原代宮内線に歩道を整備するということがありましたが、これはこれで必要なことで、ありがたいことだというふうに思いますが、それだけで工業団地周辺のまちづくりについては、一義的には工業団地を造成することが今後のこれがまちづくりだということ、それから今後については状況を見ながら検討するというような答弁をいただいておりました。当時、ある意味、工業団地を造ることが目的であると言っているに等しい答弁をされておられたわけであります。正直、私はその質問をしたときに、本当にいい事業ではありましたが、がっかりしたということを覚えております。そして、その質問の中で、どういったまちづくりにするのか地域の皆さんにも意見を伺って、可能な限り反映いただくようにお願いもさせていただいたところであります。しかしながら、そういった観点がないままに事業は進んで、結果予算案の修正が行われ、現在休止状態となっております。つまり、どうしても今やらなければならない事業ではないと多くの議員の皆さんに判断されたわけであります。何を申し上げたいかというと、そういったことの裏を返せば、コロナ禍や財政難にあったとしても、安来市の地域振興にとって少々無理をしてでも、今すぐに必ず実施しなければならない事業となってはいなかったということであります。そういった意味で現在の休止状態をチャンスと捉えていただいて、安来市の地域振興にとって工業団地を造成してよかったと皆さんに思っていただけるために、ご答弁にあったとおりハード面、ソフト面も考慮した地域振興計画等の検討をいただいた上で、それを実行するための工業団地整備事業としていただきたいと私は思っております。重ねてお願いを申し上げたいと思います。 申し上げたいことは以上でありますが、ここで通告はしておりませんでしたので申し訳ありませんが、今申し上げたような内容も含めて市長のほうにコメントがありましたらお願いをいたします。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 議員の質問にありますように、そしてまた答弁をいたしましたように、非常に大切なものとは捉えております。そして、11月26日に安田の交流センターにお招きいただきまして、地元の方々にいろんな説明をいたしました。そこでも申し上げましたけれども、もともとこの計画は議員各位はご存じのように、市の土地開発公社でもって事業主体として行うという計画でありました。しかしながら、途中で水田があったり、そしてまたそういったような問題で開発公社ではできない、こういうこともありまして、特別会計が組まれたわけでございます。当然特別会計を組みますと一般会計に非常に大きな影響がございます。そして、その中から議員が申されますようにハード、ソフト一体的な振興計画がという疑問も出てきたわけでございます。そしてまた、今質問されています再開時期につきましては新型コロナウイルス感染症の問題もございますが、それともう一つは財政の問題でございます。土地開発公社が事業主体でやることと、また特別会計を組んでやること、これは財政の影響が全く違いますので、今財政健全化を目指してやっております。財政健全化、公約にも申し上げましたように、令和5年度末には基金残高30億円を目指すと、こういう今健全化を進める手順をやっております。財政状況をよくしました中で、この再開時期を模索してまいりたいと、判断をそのときに行ってまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(葉田茂美君) 岡本議員。 ◆2番(岡本早智雄君) ご答弁ありがとうございました。 再開時期をしっかり財政状況も見ながらやっていただくということで、前向きなご答弁をいただいたというふうに思っております。私どもも一生懸命協力してまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上で私の質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○議長(葉田茂美君) 以上で2番岡本早智雄議員の質問を終わります。 1番福井加代子議員、質問席に移動願います。            〔1番 福井加代子君 質問席〕 ○議長(葉田茂美君) 福井議員の質問は一括方式、質問時間は30分間です。 福井加代子議員。 ◆1番(福井加代子君) 議席番号1番、政進クラブの福井加代子でございます。 一括方式で一般質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 大きい枠の2つ質問させていただきます。 まず1つ、将来の切川バイパス周辺の考え方について伺います。 1つ、アルテピアから国道9号線につながる切川バイパス飯島線の全線開通拡幅工事の完成は令和6年度末と聞いておりますが、安来市民としてとても待ち望んでおります。切川バイパス周辺については、プラーナ周辺に新しい町ができたように、安来市の考え方によっては新しい町ができ、商業開発などにより人口増となり、地域の活性化が見込めると思いますが、市長のお考えを伺います。 2つ目、もし切川バイパス沿いについて新しいまちづくりを検討されているのであれば、切川バイパス完成後からではなく、早急に具体的計画を立て、地権者等にも説明をし、まちづくりをきっかけとして地域の活性化を進めていただきたいと思いますが、どのようなお考えなのか所見を伺います。 それから、大きい2番目の質問をさせていただきます。 安来市の女性活躍について伺います。 1つ、今年度は部長クラスが1名、次長クラスゼロと認識しています。課長職が多くなったかもしれませんが、議場の執行部側に女性が1人だけというのはとても残念な思いがしております。市職員の女性の登用率について、令和2年3月策定の第4次安来市男女共同参画計画の中の数値目標では、令和7年の目標値が30%となっており、現状値が27%でほぼ目標値に近い数値が示されておりますが、その計算方式も含め詳しく説明をお願いいたします。 2つ目、また安来市の各審議会等の女性の参画率についても、目標人数と昨年と比べてどうかも含め、今年度の実績を伺います。 3つ目、男女共同参画の面から安来市として管理職や各審議会の女性の登用について、市長としてどのようにお考えなのか所見を伺いたいと思います。 4つ目、県知事は様々な立場の女性から考えを聞き、それを県政に生かすため女性の100人会議を定期的に開催されていると聞いております。安来市としてもそのように様々な立場の女性から直接話を聞く会を定期的に開催されて、市政に女性の声を反映させていただきたいと思いますが、市長の所見を伺いたいと思います。 以上です。 ○議長(葉田茂美君) 田中市長。 ◎市長(田中武夫君) 福井議員の質問にお答えをいたします。 私のほうから大きい2つの問題につきまして私の考え等を申し上げます。 切川バイパス沿いでございますが、ここにつきましては、都市計画マスタープランの中では将来市街地と位置づけております。市街化調整区域農地であります。開発に当たりましては、都市計画法、農業振興地域の整備に関する法律、農地法それぞれクリアしなければならない法律がございます。ご案内のように今アルテピア、そして給食センターが建設できましたけれども、これにつきましても当初は庁舎用地ということで、市街化調整区域内農地は計画をしてから、そして市がきちんとした説明をして達成するものであります。そのためどのような土地利用が現在可能であるか精査を行っております。市の総合的なまちづくりの中で、既存市街地や各地域の拠点との関係を踏まえた土地利用を検討し、法的に開発可能な見通しが立ちましたら、市の推進体制を整えた上で、速やかに地域の皆様とまちづくり計画について話し合い、皆様と一緒に地域活性化に取り組んでまいりたいと基本的には思っております。 また、もう一つの大項目でございます男女共同参画の問題でございますが、令和2年から5年間を計画期間とした第4次安来市男女共同参画計画を策定しておりまして、男性も女性もあらゆる分野で活躍できる社会の実現を基本目標と掲げ、その基本課題として、政策方針決定過程への男女共同参画の推進に取り組んでおります。そのためにも、まずは審議会への女性の登用を積極的に進めていきたいと思っております。私も市民の皆様のご意見に耳を傾ける場を定期的に設けたいと公約にも申し上げております。今、安来市内の中堅職員と、そして各あらゆる分野の若者との意見交換の場をつくることを志望しております。意見交換の場をつくる中で、市役所の若手と、そして企業内の若手職員同士との話合いや交流の中で、女性の声も多く聞けるものと思っております。そして、それが女性活躍の場に、そして次につなげていくように努力をしてまいりたいと思っております。 以上です。 ○議長(葉田茂美君) 大久佐総務部長。 ◎総務部長(大久佐明夫君) 私のほうからは、市職員の女性の管理職登用率の計算方法について答弁させていただきます。 令和2年3月に策定いたしました第4次安来市男女共同参画計画では、市職員の女性管理職登用率は27%となっておりますが、これは平成31年、令和元年でございますけれども、当初の数値でございます。直近の令和2年度当初の数値は29.8%となっておりますが、その計算方法は市長部局、教育委員会部局、消防本部、安来市立病院における部長、課長、主査級の女性職員数をその総数で割ったものであります。 ○議長(葉田茂美君) 宮田市民生活部長。 ◎市民生活部長(宮田玲君) 私からは女性参画率の実績についてお答えをさせていただきます。 審議会等の女性の参画率は、昨年4月1日現在19.1%に対しまして、本年4月1日現在は23.8%となっております。4.7%上昇いたしております。しかしながら、目標を40%に設定しておりますので、女性の参画率向上に向け全庁的に取り組んでいるところでございます。 以上です。 ○議長(葉田茂美君) 福井加代子議員。 ◆1番(福井加代子君) 切川バイパス周辺の考え方についてご答弁いただきましてありがとうございます。 この説明を聞く限りでは、切川バイパス沿いの開発については相当ハードルが高いと思われますが、今の切川バイパスの行き止まりの状況は、県内外の方がアルテピアに来られるのに道に迷われる、アルテピアのみで周辺に何もない、確実に安来のイメージダウンになっています。世が世なら、既に切川バイパスも開通し、安来市民のみならず物流、観光など多方面にわたり大きな効果があったと思われます。それなのに、10年近くの間周辺整備やまちづくりについて何もせず、そのままの状態だったのでしょうか。 第2次安来市総合計画の後期基本計画に切川バイパスの早期実現に努めますと取組の方向性が記してあります。令和6年度の全線開通が早期実現なのかも含め、一日でも早い開通と市長も議長時代から切川バイパス周辺整備のことは気にかけていらっしゃいましたので、切川バイパス周辺の開発については田中市長に大いに期待するところであります。 それから、安来市の女性活躍につきましてもご答弁をいただきましてありがとうございます。 審議会等の女性の参画率について少しずつ上昇してきているということですので、引き続き庁内を挙げて取り組んでいただきたいと思います。それから、市長の答弁にもありますように、女性登用についても積極的に進められるということですし、また県知事さんと違う形で女性の声を市政に反映され、女性の活躍推進につなげていただくということですので、ぜひよろしくお願いいたします。 そこで、再質問させていただきたいと思います。 第4次安来市共同参画計画が令和2年3月に策定されました。私は、平成16年4月から安来市の推薦を受け、島根県男女共同参画サポーターをさせていただいております。安来市男女共同参画推進委員会の委員として、第1次から第3次までの男女共同参画計画の策定に関わってきましたが、第1次の計画策定は県内8市で一番遅かったと記憶しております。また、8市の中で男女共同参画の専門部署、なくても専任の職員が配置されていないのは安来市を含む2市のみです。このような現状をどのように思われますでしょうか。 ○議長(葉田茂美君) 宮田市民生活部長。 ◎市民生活部長(宮田玲君) 職員配置については、単純に他市と比較できるものではないと考えております。他市の状況も踏まえた検討は必要かと思いますけども、市長答弁にもありましたように、女性の参画率の向上に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(葉田茂美君) 福井議員。 ◆1番(福井加代子君) ありがとうございます。 安来市の男女共同参画推進条例が策定されたのが平成26年3月です。その4月から私は自ら広告塔となり、赤江地区の自治会連絡協議会の会長となりました。それは後につなぎたいという思いがあり啓発、推進しましたけれども、そのような役職は男性がするものだという固定的な役割分担意識の壁が厚いことをそのとき実感しました。そんな中でも小さい自治会など女性の自治会長が誕生されたり、女性の交流センターの館長さんも誕生され、非常に評判がいいと伺っています。先日、あるテレビ番組に元サッカー日本代表のうっちーこと、内田篤人さんがゲストで出ていらっしゃいまして、こんな話をしていました。内田選手が子供のおむつ替えするときに、僕、これ手伝うわと言ったら、奥さんが、手伝うって何のこと、私の仕事と言って怒りましたが、言われてみればなるほどと納得しましたと、そういうほのぼのとしたお話でした。若い方たちの間ではごくごく自然に男女共同参画意識が受け入れられていることを感じました。そんな形で家庭においても、職場においても、地域でも、様々な場面でこの男女共同参画の理解と意識啓発を一人一人の方が持っていただくことが、住みたい安来、すてきな安来につながると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 記念すべき初めての一般質問が何とか終わりました。ご指導いただきました方々に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(葉田茂美君) 以上で1番福井加代子議員の質問を終わります。 以上で本日の一般質問を終了いたします。よって、本日の日程は終了いたしました。 明日午前10時より本日に引き続き一般質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでした。            午後4時22分 散会...