安来市議会 > 2018-12-05 >
12月05日-02号

  • 辻町(/)
ツイート シェア
  1. 安来市議会 2018-12-05
    12月05日-02号


    取得元: 安来市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-10
    第97回定例会(平成30年・平成31年)12月定例会議       第97回安来市議会定例会(平成30年・平成31年)             12 月 定 例 会 議平成30年12月5日(水曜日)            出 席 議 員 ( 2 0 名 ) 1番 岡本早智雄君      2番 原瀬 清正君      3番 飯橋 由久君 4番 岩崎  勉君      5番 三島 静夫君      6番 向田  聡君 7番 澤田 秀夫君      8番 佐々木厚子君      9番 作野 幸憲君 10番 樋野 智之君      11番 原田貴与子君      12番 石倉 刻夷君 13番 中村 健二君      14番 足立 喜信君      15番 永田 巳好君 16番 葉田 茂美君      17番 金山 満輝君      18番 佐伯 直行君 19番 遠藤  孝君      21番 田中 武夫君            ~~~~~~~~~~~~~~~            欠 席 議 員 ( 0 名 )            ~~~~~~~~~~~~~~~            事  務  局  出  席  者 事務局長 平井  薫君   事務局次長 細田 孝吉君   主幹   光嶋 宏政君            ~~~~~~~~~~~~~~~            説 明 の た め 出 席 し た 者 市長      近 藤  宏 樹君      副市長     森 脇  光 成君 教育長     勝 部  慎 哉君      政策推進部長  内 田  貴 志君 総務部長    清 水  保 生君      市民生活部長  石 井  信 行君 健康福祉部長  太 田  清 美君      農林水産部長  仙 田  聡 彦君 建設部長    花 谷  吉 文君      上下水道部長  池 田  周 一君 教育部長     谷  洋 子君      消防長     長谷川    広君 市立病院事務部長原 田    誠君      政策推進部次長 宮 田    玲君 総務部次長   村 上  和 也君      統括危機管理監 内 田    徹君 市民生活部次長 青 戸  厚 志君      市民生活部次長 大久佐  明 夫君 建設部次長   青 木    章君      広瀬地域センター長                                糸 原  一 志君 総務課長    前 田  康 博君      財政課長    遠 藤  浩 司君 農業委員会事務局長         竹 内  章 二君            ~~~~~~~~~~~~~~~            議  事  日  程(第2号)                        平成30年12月5日(水)午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件日程第1            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(田中武夫君) おはようございます。 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 ○議長(田中武夫君) 日程第1、本日より一般質問を行います。 通告順に質問を許可いたします。 12番石倉刻夷議員、質問席に移動願います。            〔12番 石倉刻夷君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 石倉議員の質問は一括方式、質問時間は50分間です。 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) おはようございます。 議席12番石倉刻夷、一般質問をいたします。 島根県の人口は68万人割れの見出しで、県下19市町村のうち出雲市と知夫村が増加で、あとは前年比較で減少となっています。社会減は、もろもろの施策により抑制の傾向が見受けられますが、自然減は高齢化の進展で死亡者数が過去最大であり、頼みの出生児童数が県下でこれまた初めて5,000人を割り込んだ影響もあり、過去最多となったと報道されています。安来市も対前年比537人の減、12カ月で割り算すれば、1カ月で44人強の減少の数値です。県も新たに来年度総合戦略を策定し、効果的な対策を打ち出したいと県の政策企画部局長が発言されていますが、人口減の波は議員定数の削減の動きがあり、前回無投票だった隣の雲南市は、定数22人が3名減の19人に内定したようでありますが、議会報告会での出席者の意見、あるいは市民の皆様から寄せられた声を参考に検討されると思いますが、人口減を打破する施策を市長に大いに期待するところであります。 それでは、市民目線と市民の皆様の声を代弁する内容で、6項目について質問をいたします。 1項目めに、12月議会では私の慣例となりつつあります新年度予算編成の基本方針を伺います。 まちづくりを進めるために、政策、施策があり、それに血、肉となる予算が必要ですが、決算審査の内容も十分検証されていると思います。基金ありきの予算編成ではなく、抜本的な事業の見直し、公共施設等総合管理計画が策定され、個別の検討が進められていますが、市民の理解を得られて、予算化する内容の物件、施設があるか、伺うものです。 ことし3月定例会でも、澤田秀夫議員の会派代表質問に対し、廃止、見直しの事業については慎重に検討しなければならない、その中で平成30年度予算では、事業費の削減、15の事業の3億1,000万円余、廃止は7事業、600万円余の答弁があっております。見直しや廃止事業について市民が理解されているとすれば、人口減対策、市民福祉の向上につながる諸施策、予算編成が期待されるところです。 2項目めに、第25回山城サミットin安来大会を総括された所見と、それを踏まえて今後の戦略について伺います。 山城サミットの開催は、前年の佐野市で確定し、ことし4月には市長を会長に、安来大会実行委員会が立ち上がり、特に第7回を数える尼子一族全国大集会、戦国フェスティバルとあわせ開催することで山城と戦国絵巻を楽しんでいただき、かつての山陰、山陽の中心であったランドマークの復活と山城サミットを契機に、積極的に本市の魅力を発信したいと、市長は機会あるごとに述べられておられます。どのように総括されたでしょうか、今後の行政としての戦略、民間団体の取り組みの確認、そして観光協会としての立ち位置、行動への支援等々は、たくさんの戦略がスタートラインと私は思います。どのように考えておられるのか、伺うものです。あわせて、5カ年計画で進行中の月山富田城址整備事業の残りの整備計画の概要について伺います。 3項目めに、安来市の人口施策の推進について伺います。 専門的知識と慎重な行動、実践が求められる人権施策を推進するため、市としては平成24年度に市民意識調査を実施され、それから5年が経過した平成29年度に現在の市民意識を把握するため、今後の人権施策を効果的に推進するため、調査が実施されています。そして、その概要が公表されました。その中で4点について伺います。 1つ目に、調査項目が18項目ありますが、設問等はマニュアルがあり、それに基づいているか、伺います。 2つ目に、調査設計の人口が1,500人となっていますが、市の人口規模に対し、標準的な指針があるか、伺います。 3つ目に、有効回収率が37.5%でありますが、どのように分析されたでしょうか。 4つ目に、この調査により今後の人権施策をどのように推進する考えか、伺います。 4項目めに、林業振興について伺います。 現在、仮称と表現されていますが、地方の林業振興の一助となると思われる森林環境譲与税について、市町村分が160億円余予算化されると報道されています。市町村配分の基準は、私有林人工林面積の面積割が5割、林業就業者数が2割、人口割3割で試算し、各自治体に譲与されるとのことです。既に担当部局へは詳細な情報と試算による安来市への譲与額が示されていると思いますが、交付額とその使途は間伐や人材育成、担い手の確保、木材の利用促進など、自治体の考えや林業振興に寄与することで自由に使えることとなっていると私なりに理解していますが、現時点での市の考え方、方針が定まっていれば伺います。 もう一点、公社造林について伺います。 市行造林、市が管理する造林、分収契約により管理がなされ、山林所有者への契約期限をにらみ、分収の収益配分を履行しなければならない山林が多数あると思います。そうした状況の中で、県の林業公社の経営改善、長期経営計画検討委員会の見解が定まり、報道されました。造林地の管理等は、中山間地域の雇用の役割を果たしている、また木材の活用方法は多角化しており、工夫の余地があるなどの意見で、現行の存続が望ましいとの見解であります。つまり、公社造林は当分の間今までどおりですが、経営改善にかかわる改革などが検討されると思います。 そこで、市内の公社造林の契約地の実態とこのたび造林公社が存続するに当たり、市への影響はどのようなことが想定されるか、伺います。 5項目として、耕作放棄地の有効活用についてですが、9月の定例会で耕作放棄地に対して質問いたしましたら、農家の方から農業委員会農業委員農地利用最適化推進委員の方が遊休農地、現実は耕作の放棄となっている農地の現地調査に歩かれ、大変な労力と時間をかけておられるが、耕作放棄地対策の一つか、現実として大半が農地に返すには困難と思われるがとの声を聞きます。9月議会での答弁からですが、農家の皆様の声を聞き、認定農業者の方や営農組織など、担い手を中心とした受け手情報を調査、収集し、その情報を市及び農業関係団体へ提供し、農家と行政の間に入り、担い手への農地の利用集積に努めるとの答弁でした。その実績は現在どのようになっているか、伺います。 また、遊休農地、荒廃農地の実態調査が進められていますが、調査される委員の方々への手当等は十分でしょうか。その後の調査の進捗状況と農家への実態調査の周知を検討するとのことでしたが、検討された内容が定まっていれば伺います。 もう一点、農地の有効活用に関連してですが、新たに農地取得する場合、農地法第3条による許可が必要ですが、下限面積が定められています。この下限面積は、農地法の改正により、農業委員会の判断で定めることができると理解しています。合併前には、中山間地域と平場では下限面積が実情に即しそれぞれ定まっていたと思いますが、現行の安来市では要件がどのようになっているか、伺います。 県下では、移住希望者の意向を踏まえ、家庭菜園で畑作に取り組むことなどに対応するため、大幅に緩和した自治体もあります。今日では、農地行政の柔軟な対応が求められています。例えば、空き家対策の一例として、農地取得要件を緩和し、耕作放棄地が宅地周辺にあれば、それをセットとして活用することなど、市の独自の考えで対処できるわけですが、どのように考えておられるか、伺います。 6項目に、来年4月末から5月上旬にかけての10連休が想定されていますが、観光振興諸施策の考えがあるか、伺うものです。 来年4月30日に天皇陛下のご退位に伴い、皇太子様が5月1日にご即位されることになります。5月1日を祝日か、休日かの方向で検討され、例えば祝日とした場合、祝日法に基づき、前後の平日を休日にできるため、4月27日から5月6日までの10連休が可能であります。来年の暦が既に配布されていますが、4月30日は退位の日の旗印、そして5月1日は即位の日としての旗印が表示されています。実現すれば、国民は特別な心理でテレビを見たり、新聞を読んだり、子供たちも元号の交代等で歴史を感じる連休と思います。 そこで、安来市としては10連休を他市に先駆けてアドバルーンを上げ、観光振興諸施策を内外に示すぎりぎりの時期と私は思いますが、既にプランがあると思いますが、ぜひ内外に公のプランを公開され、行動、実践されることを望み、飛び上がるような回答を期待し、質問を終わります。よろしく答弁をお願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 村上総務部次長。 ◎総務部次長(村上和也君) おはようございます。 私のほうからは、平成31年度予算編成に対する基本方針と公共施設総合管理計画についてお答えをさせていただきます。 平成31年度当初予算編成の基本方針につきましては、日本の経済の状況と国の動向や地方財政の見通しなどを踏まえながら、引き続き第2次安来市総合計画の将来像「人が集い 未来を拓く ものづくりと文化のまち」の実現に向けた施策、安来市まち・ひと・しごと創生総合戦略によります人口減少対策と安来市の創生を目的とした施策への取り組みを重点的かつ着実に推進することとし、中期財政計画を踏まえ、所要の経費を措置することといたしております。 また、中期財政計画では、基金を取り崩しての収支均衡を図る計画となっております。財政状況は厳しい状況であるということを職員一人一人が認識をいたしまして、歳入に見合った歳出が予算の基本であるということを踏まえながら、行財政改革の徹底と創意工夫をもって行政運営に努めることといたしております。 具体的には、1点目といたしまして、第2次安来市総合計画の将来像実現のための活力、快適、らしさ、つながり、安心の5つの基本理念によりまちづくりに取り組んでまいります。 2点目といたしまして、まち・ひと・しごと創生による人口減少の克服と本市の創生を目的といたしました安来市まち・ひと・しごと創生総合戦略の基本目標に即した事業を重点的かつ着実に推進することといたしております。 3点目といたしまして、事業の選択と重点施策への取り組みでございます。多様化いたします市民ニーズを的確に把握いたしまして、事業の成果や優先順位を検証いたし、類似事業の統合、必要性や効果の低い事業の廃止など、見直しを図りまして、緊急性、重要性、費用対効果、事業の規模、事業実施の開始や終期の設定など、新規、継続の別なく選択をしてまいります。 4点目といたしまして、行財政改革の着実な推進を図ってまいります。第3次行政改革大綱、同実施計画で位置づけました取り組みを確実に実施することで、歳出の適正化、将来負担の軽減を図ってまいります。中でも、安来市が将来にわたって最適な公共施設の維持管理、運営を行うため、公共施設等のあり方について検討を行い、公共施設等総合管理計画の着実な推進を図ってまいります。 5点目といたしまして、歳入確保の取り組みと新たな財源の確保に努めてまいります。本市の歳入の根幹をなします市税につきまして、税の公平性の観点から、課税客体の的確な捕捉に努めるとともに、収納率の向上に向け一層取り組みを強化してまいります。また、市有財産の有効活用や有料広告の拡充を図るなど創意工夫を行い、新たな財源の創出に努めることといたしております。 6点目ですが、事務事業評価によります事業の見直しであります。中期財政計画策定時におきましても、事務事業の見直しを行っておりますが、引き続き行財政改革の視点で再検証を行い、新年度予算への反映を行うことといたしております。 以上、6項目を掲げまして、平成31年度の当初予算編成の基本方針として予算編成を行っていく考えでございます。 次に、公共施設等総合管理計画を進める中で、予算化する内容があるかということでございますが、公共施設等管理計画を進めるに当たりまして、計画の方向性が決まった施設等から順次取り組むことといたしております。平成31年度では、コミュニティー施設の譲渡を予定しておりますが、現在個別行動計画策定に向けまして、施設所管課において今後の方向性の検討、検証等を行いながら、新年度予算編成要求を取りまとめている段階でございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(田中武夫君) 辻谷教育部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) おはようございます。 私からは、山城サミットについてのご質問に答弁をさせていただきます。 第25回全国山城サミット安来大会につきましては、9月23日と24日に史跡見学会を、24日にはアルテピアを会場に山城の魅力と楽しみ方をテーマに山城サミットを開催いたしました。サミットでは、日本城郭協会理事長の小和田哲男さんによる月山富田城の楽しみ方と題した基調講演を初めといたしまして、萩原さちこさん、中井均さんお二人による山城をテーマとした講演、またタレントの松村邦洋さんのトークショー、パネルディスカッション、最後にサミット宣言を行いまして、次期開催地の岐阜県可児市にバトンタッチをし、盛会に終わることができました。 参加者の状況でございますけれども、9月23日、24日の史跡見学会は258人、24日のサミットは1,200人、参加自治体につきましては過去最多となる26団体となりまして、同時開催の戦国尼子フェスティバルと合わせますと、2日間で約1万2,000人の方と、多くの方にご参加いただきました。北は北海道から南は沖縄県まで、来場者の半数以上が県外の方でありまして、全国の皆様や関係自治体に広く情報発信ができたというふうに思っております。 また、サミットの講師の方々からも、この月山富田城は山城の代表格である、また国宝級であるという高い評価をいただきまして、市民の皆様が月山富田城の魅力を再認識するとともに、城跡とその歴史を守り伝え、活用していこうという思いが広く共有できたということもこの山城サミットの大きな成果であったというふうに考えております。今回のサミットをこれからのスタートと位置づけまして、今後さらに月山富田城を保存、活用していくためにも、関係課や各種団体と今以上に連携し、継続して魅力を発信できる事業を展開してまいりたいというふうに考えております。 次に、平成27年度から5カ年計画でスタートいたしました月山富田城整備事業でございますけれども、最終年となります平成31年度の整備といたしましては、千畳平地区のあずまやの設置や石垣の保護工事、山中御殿地区ののり面保護工事、山頂部のサイン設置、歴史資料館のガイダンス施設整備を計画しておるところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(田中武夫君) 石井市民生活部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) おはようございます。 私のほうからは、人権施策の推進についてお答えをさせていただきます。 まず、1点目の市民意識調査のマニュアルはあるか、またそれに基づいているかとのご質問でございます。 調査に当たってのマニュアルはありませんが、昨年度実施いたしました人権に関する市民意識調査につきましては、多種多様な人権課題について市民の皆様のご意見を伺い、今後の人権施策をより効果的に推進するため、5年に1回実施するものでございます。 ご質問の平成29年度の調査項目につきましては、前回平成24年度に実施しました調査結果と平成28年度に島根県が実施された調査結果との比較を行う必要があるため、専門委員会で内容を審議し、設定しております。 次に、2点目の調査設計で1,500人となっているが、人口に対する標準はあるかとのご質問でございますが、調査に当たっての標準的な数値というものはございません。ただ、前回の調査では1,000人を対象に実施いたしましたが、このたびは前回以上の有効数を確保し、より実態に即した調査結果を得るため、1,500人としたところでございます。 次に、3点目の有効回収率が37.5%であるが、どのように分析しているかとのご質問でございます。 このたびの有効回収率は、平成24年度と比較しますと6.3ポイント上昇しております。このことからも、総じて申し上げますと、市民の皆様の人権課題に対する意識の高まりを反映しているものと分析しております。 最後、4点目になりますけども、本調査により今後の人権施策をどのように推進していく考えかとのご質問でございます。 現在、安来市では人権啓発、人権教育を推進するため、各種事業に取り組んでいるところですが、具体的には指導講師による企業、団体への出前講座や教育委員会と連携した事業の実施、また市民、企業、行政で組織する安来市人権同和教育推進協議会では、5つの専門部会を設置し、市内の企業を対象とした研修会や各地区の交流センターにおける人権啓発活動への支援、そしてことしで11回目となりましたが、子供から大人まで親しみながら人権を学べる人権フェスティバルつなげて未来やの開催など、市といたしましてはあらゆる機会を捉えながら、人権啓発、人権教育に努めているところでございます。 人権課題は多岐にわたっておりまして、新しい法律も施行されるなど、ますます身近で重要な課題となっています。市といたしましては、今回の調査結果を踏まえ、一人一人の人権が尊重される社会の実現を目指して今後も本市の人権施策を推進してまいります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(田中武夫君) 仙田農林水産部長。 ◎農林水産部長(仙田聡彦君) それでは、私のほうからは林業振興について2つのご質問をいただいております。それぞれ答弁をさせていただきます。 まず最初に、森林環境譲与税の交付額及び使途方針についてのお尋ねでございます。 平成31年度の安来市への森林環境譲与税配分額は、試算では1,263万8,000円となっております。以降、段階的に増額され、平成45年度には4,265万2,000円の見込みとなっております。 この森林環境譲与税の使途は、市町村が行う間伐や人材育成、担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発等の森林整備及びその促進に関する費用に充てなければならないとされておりまして、国は適切な管理が行われていない森林の間伐など、新たな森林管理システムとして取り組む放置された森林の整備に充てることを基本としております。その上で、島根県ではその管理システムの推進や林業専用道の開設など、優先すべき使途を示しておりまして、こうした国や島根県の意向を踏まえ、経営管理がなされていない森林や林内路網の整備などを進めてまいりたいと考えております。 なお、平成31年度から歳入歳出とも予算計上となる予定であります。その使途につきましても、公表しなければならないとされております。具体的な使途につきましては、現在新年度の予算編成中でございまして、方針が未確定でございますので、3月の定例会議の予算委員会等で説明をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 2番目の公社造林契約地の実態と公社存続による影響についてのお尋ねでございます。 現在、安来市における島根県林業公社の分収造林契約面積は、1,292ヘクタールでございます。 ご案内のように、さきの島根県林業公社長期経営計画検討委員会では、事業廃止、県営化など、大きな方向転換の可能性も含めた検討がなされてました。その結果、公社存続が望ましいとの見解が示されております。したがいまして、現状に対して直ちに影響が生じないと考えておりますが、今後公社が検討される第5次経営計画など、内容を注視してまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 竹内農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(竹内章二君) おはようございます。農業委員会の竹内です。 それでは、私のほうから5番目の耕作放棄地の有効活用についてのご質問にお答えします。 耕作放棄地対策につきましては、9月定例会以降も引き続き荒廃農地も含めまして平成30年度の農地利用状況調査を進めており、12月の半ばには農業委員、農地利用最適化推進委員会議で農家訪問による農家意向調査の説明をして、その後調査を開始して情報収集をしていきます。このことにつきましては、来年1月発行の農業委員会だよりで市民の皆様にお知らせする予定でございます。 次に、荒廃農地調査は、9月定例会以降、4%増の27ヘクタール進捗しております。この荒廃農地調査対象地につきましては、今後はデータの整理をしながら、順次農地への再生が著しく困難であると判断された土地につきましては、農業委員会会議で報告した後に農地台帳から外し、農家の方々へは農家訪問の際に個別にお知らせする予定でございます。また、非農地判断した土地につきましては、市の関係各課及び負担金に関係して土地改良区など、農業関係団体に情報を提供していく予定でございます。 この農地利用状況調査及び意向調査では、農業者の高齢化、後継者不足、耕作放棄地の増加など、今農業者が抱える問題について実際にどのようにしたらよいのかを相談する窓口に農地利用最適化推進委員及び農業委員がなります。そこから集落で対処するのか、それとも集落だけでは対処できないから地域で対処していくのかというような集落ビジョンをつくる足がかりにしていただければと思います。そして、その集落ビジョンなどをもとに、農業関係団体と連携して各地域の農地の集積、集約化を進め、その結果として農地を守っていくことが農業者の皆様を守ることにつながっていくのではないかと考えております。今後とも、農業委員会活動に対してご理解とご協力をいただきますようお願いをいたします。 次に、農地法第3条における当市の下限面積は50アールでございますが、この下限面積につきましては、農地法の中で農業委員会は毎年その設定、または修正の必要性について審議することとなっておりますので、今年度も来年3月に審議する予定でございます。 なお、この下限面積につきまして、当農業委員会では平場と中山間地の各農家の農地の保有面積など、地域の実情を踏まえて、また空き家と農地をセットとしているような他市町村の例を参考にしながら、関係各課との調整も含め議論をしていき、適切な下限面積を設定していく所存でございます。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 宮田政策推進部次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) おはようございます。 私からは、10連休の観光振興施策について答弁をさせていただきます。 例年、ゴールデンウイークには本市のイベント刃物まつりに約3万人、観光地の足立美術館や安来節演芸館、清水寺などを中心に、5月中に約18万人にお越しいただいており、約4,000人の方々に宿泊いただいております。この連休の取り組みといたしましては、民間事業者と連携し、宿泊の空き部屋情報などを一元化して、観光客に対し適切な情報提供ができる仕組みづくりや、観光協会と連携し、タクシー、レンタカー助成、期間限定で安来駅から清水寺、さぎの湯温泉、月山などへのシャトル便も検討をしてまいります。また、9月に山陰インバウンド機構と連携して作成いたしました外国人向け周遊プランにより、市内により長く滞在していただく取り組みや市内観光のお勧めコースを観光協会のホームページやSNSで発信することも考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) それぞれ答弁をいただきました。ありがとうございました。私のコメントを発言しながら、二、三、再質問をいたします。 平成31年度の予算編成の方針ですが、その中で公共施設等総合管理計画の内容でございますが、Aランクに位置づけられている施設はおおむね3年以内に方針を示すこととなっていると思います。関係受益者や市民の理解を得られ、進めるわけでございますが、施設の統廃合や老朽した建物を除却するなど、担当の職員の方は大変なご心労があろうと推察いたします。中期財政計画の中でも、投資的経費の中で体育施設、交流センター耐震化事業、道路改良事業、農地整備事業、さらに市営住宅建てかえ整備事業などとして明記されておりますが、市立病院や本議会初日に質問が遠藤議員からありました福祉施設などは具体的に示されていません。そうした状況の中で、特別会計の特に病院会計、上水道、下水道の会計について経営実態や運営状況から判断されると思いますが、現時点での基本的な考えを伺います。 また、先般綾部市に空き家対策の取り組みについて政務調査をいたしまして、出かけました。大変参考になりました。3月定例会では関連した質問をしたいと思いますが、その折にお礼の挨拶をした後で、綾部市の定住交流部の定住・地域政策課の課長さんから、安来市さんも全国水源の里連絡協議会に加盟しておられますが、毎年加盟自治体を中心に全国水源の里シンポジウムを開催していますが、来年は香川県のまんのうが決まっていますけども、その後、つまり2年後以降は決まっておりませんが、開催されませんかと声をかけられました。現在、水源の里協議会の事務局は綾部市が担っておられます。水源の里協議会の実情と全国水源の里シンポジウムの開催を検討されないか、伺います。 山城サミットの総括されました。国宝級というような答弁でございましたですが、今後の戦略についても答弁がありましたが、山城サミットを開催された後の開催地の動きについて政務調査活動をして、私なりに戦略等を検証していますが、去る6月25日に平成14年第9回の開催地の鳥取県若桜の鬼ヶ城址は、開催後に県による中世城郭分布調査が行われ、平成20年には保存に関する調査委員会を経て、国史跡の指定を受けたというようなことを伺いました。特に史跡の管理につきましては、清掃、除草はシルバー人材センターに年間30万円余で委託し、看板の設置や修繕、枯損木の処理などはその都度予算化をして対処してるということでございました。なお、本調査には中村先輩議員と一緒に行動させていただきました。 また、去る11月20日には平成22年第17回の全国山城サミットの開催地の津山市に出かけました。津山城址は、本体は日本三大平山城に位置づけられていますが、ご存じのとおり、美作の国です。そこには、津山城址を囲んで14の山城があり、美作の中世山城連絡会が設立され、各山城の代表の方々がお互い互選により会長、副会長、事務局長、企画部、広報部、研究部を設け、有識者を顧問に設置し、講演会、研修会や相互に山城の情報交換し、保存活動を展開されていました。立派な会報も発行されておりまして、ご案内をいただいた事務局長さんのほうから説明とともに各山城での活動が紹介されました。連絡会の設立は平成18年であり、先ほど言いました山城サミット開催前でありますが、シンポジウムの開催の事業概要、紹介には、津山城など江戸初期の城は山城の知恵が受け継がれ、また山城の城主たちも、津山藩の国づくりに協力することなどで、いろんな形での勉強が進められておることを確認できたわけでございます。そうしたことの中で、月山富田城址には尼子十旗が位置づけられています。今の時代、歴史を生かしたまちづくりも各地で取り組まれていますが、安来市がお世話役になり、仮称ですけども、尼子十旗連絡協議会を立ち上げ、いずれの地も山城でありますので、情報交換し、保存、活用と歴史を生かしたまちづくりを検討されないかと思いますが、市の考えを伺います。 人権施策の推進は、関係推進機関が継続して学習やもろもろの行動を参画することが大切であると思います。多くの市民の方々が参画しやすい手法で企画、運営され、人権が守られる、そして守るまちづくりの推進を願うものであります。 林業振興については、民間事業者からの要望も提出されると伺っておりますが、しまね東部森林組合が元気を出して、山で、木でもうける先進事例もあろうと思いますので、指導、助言されることをお願いするとこでございます。そして、答弁にございました森林環境譲与税が有効に活用されることを、あるいは適切な予算化を期待しておきます。 耕作放棄地の有効活用について、当面の農業委員会としての方針を伺いました。来年1月発行の委員会だよりで周知を図るとのことですが、農家が抱える課題について、農地を守る最高の機関として適切な指導、助言をお願いするところです。参考までに、農地法第3条による経営面積の拡大等を含め、平成28年、29年、そしてことしの各旧市町村ごとの実績を伺っておきます。 また、答弁は要りませんが、現地調査、実施調査の荒廃農地調査は、該当農地の残りはあと40%ぐらいと推察します。農家のためになることを念頭に、調査員の方々の実情を把握され、適切に対処されることを申し上げておきます。 10連休に対してでございますが、既に例年18万人余の観光客がお越しになって、4,000人余りの宿泊の実績があるとの答弁でございました。特別な企画はないようですが、観光協会のホームページやSNSで情報発信され、ごみが落ちるのではなく、金が落ちるような一定の経済効果があることを望みながら再質問といたしますので、よろしく答弁をお願いいたします。
    ○議長(田中武夫君) 村上総務部次長。 ◎総務部次長(村上和也君) 私のほうからは、特別会計等への繰出金の考え方についてお答えしたいと思います。 特別会計への繰出金につきましては、今年度から保険者の広域化が実施されました国民健康保険事業を初め、それぞれの繰り出し基準に基づきまして繰り出す考えでございます。 また、公営企業会計への負担金につきましても、平成32年度から一部公営企業化となります下水道事業を含めまして、病院事業、水道事業があるわけでございますが、独立採算制を原則といたしまして、繰り出し基準を基本にそれぞれの経営状況を勘案し、負担を行っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 内田政策推進部長。 ◎政策推進部長(内田貴志君) 失礼いたします。私からは、全国水源の里シンポジウムの開催についてお答えいたします。 全国水源の里シンポジウムを開催します全国水源の里連絡協議会は、過疎、高齢化の進行などにより消滅の危機に直面している集落を持つ市町村が国などに政策の展開や支援を呼びかけ、全国の水源の里の活性化を図るための組織として京都府の綾部市が中心となって平成19年に設立された団体です。国への要望活動やシンポジウムの開催、機関誌の発行など行っております。現在の加入自治体数は163自治体で、安来市も加入しております。 全国水源の里シンポジウムは、平成19年度から毎年開催されております。島根県でも平成21年度に大田市、川本、美郷、邑南町で開催されました。ご質問のございました2年後の開催につきましては、現在のところは考えておりません。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 辻谷教育部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 私からは、仮称尼子十旗連絡協議会の立ち上げに関する再質問に答弁させていただきます。 尼子十旗とは、尼子氏の盛衰を描いた歴史書、雲陽軍実記に記載されております戦国尼子氏の本城月山富田城を支える出雲国内の主要な10の支城のことでございまして、松江市、雲南市、出雲市、奥出雲、飯南の3市2の広範囲に分布しております。全国山城サミット安来大会でも多くの皆さんにご来場いただきましたように、近年山城の人気は高まってきておるところでございますので、尼子十旗の城跡の魅力を広く発信するために、これから関係のある市やとどんな連携ができるのか、調査研究してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 竹内農業委員会事務局長。 ◎農業委員会事務局長(竹内章二君) 再質問にお答えします。 まず、農家の皆さんが抱える課題につきましては、現在個々に対処することは非常に厳しくなってきておりますので、2人、3人とか複数人で担当区域の推進委員、農業委員にご相談いただきながら、行政の担当部署を交えての集落ビジョン、地域ビジョンづくりにつなげていただければと考えております。 次に、農地法第3条による許可の平成28年、29年、30年度の旧市町ごとの実績につきましては、平成28年度は安来32件、9.4ヘクタール、広瀬13件、2.7ヘクタール、伯太6件、1.3ヘクタール、平成29年度は安来30件、6.2ヘクタール、広瀬7件、2.5ヘクタール、伯太6件、1.9ヘクタール、平成30年度は11月許可分までですが、安来15件、2.4ヘクタール、広瀬3件、0.3ヘクタール、伯太5件、2ヘクタールでございます。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 再質問に対して答弁いただきました。 考えもないということの答弁もありましたし、研究するというような答弁ございましたですが、月山富田城整備事業も、山頂部のサイン施設や歴史資料館のガイダンスの施設整備で一区切りのようでございますが、来場者に十分対応できる、満足をされるような気持ちになるでしょうか。 これも、3月の定例会で澤田議員の質問に答えられていますが、月山富田城の月山登山者が赤外線カウンターで数値を試算されております。年間1万2,000人となっておりますけども、現在設置されてからの数値はどのようになっているか、伺います。 そして、整備後は目標2万人とされていますが、それに向かってでございますけども、そしてその整備後の維持管理の考え方、もしまとまっておればお伺いしたいと思います。 それから、山城サミット開催後の総括と戦略について具体的な答弁もなく、継続して魅力を発信できる事業ということでございましたですが、もし形になる事業があればお答えいただきたいと思います。 水源の里シンポジウムにつきましては、降って湧いたような話で、市長を初め、担当部署も戸惑われたと思いますけども、綾部市役所の会議室で私どもが接待を受けたとき、京・綾部の名水として、ここに議長の許可を得ておりますけども、水源の里としたボトルが置かれておりました。上流は下流を思い、下流は上流に感謝すると書かれています。過疎や高齢化の進む集落、イコール限界集落を水源の里と名づけ、失われつつある元気を取り戻すことを合い言葉に、奥深い山里に住む人々の命と生命を、生活を支えてきた天然の水をぜひご賞味くださいと書かれております。過疎対策をどうするか、中山間地対策をどうするか、現実を捉えた水源の里の活動は、私には共鳴するものが降りかかるようにありました。合併前の広瀬は、ダムが2つで、水源の広瀬とあり、現在も県都松江市に水を送り続けております。さまざまな思いがあろうと思いますけども、過疎の流れは、そんな中で水源の里の合い言葉で限界集落を水源の里と呼びかえて、上流は下流を思い、下流は上流に感謝するという基本理念のもとに、さまざまな知恵やアイデアを出し合って集落、自治会の活性化を目指しておられます。同じ問題を抱える自治体、仲間が一堂に会し、シンポジウム等を開催することで、地域にとって大きな刺激になると思います。また、先輩同僚議員各位に呼びかけ、調査研究をし、提言を含め、質問したいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 辻谷教育部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 月山への登山者の数、カウンターを設置しております。昨年9月4日に設置いたしまして、ことしの9月までで累計は1万5,374人でございました。 整備後の月山の維持管理ということでございますけれども、草刈り等の範囲が広がっておりますので、効率的に進めていく必要がございますので、地元の各種団体にもご協力いただきながら、適正管理に努めてまいりたいというふうに考えております。 それから、今後の事業でございますが、これまではやはり月山の保護、あるいは保存といった事業がメインで進めておりましたけれども、これからは活用、観光といった視点で事業を組み立てていく必要があるというふうに考えております。今以上に商工観光課や広瀬の地域センターなどの関係課、それから観光協会等の関係機関と連携を深めまして、さらに多くの皆様に月山富田城に足を運んでいただけるような事業を展開してまいりたいというふうに考えております。 以上です。            (12番石倉刻夷君「ありがとうございました。以上で終わります」と呼ぶ) ○議長(田中武夫君) 以上で12番石倉刻夷議員の質問を終わります。 7番澤田秀夫議員、質問席に移動願います。            〔7番 澤田秀夫君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 澤田議員の質問は一問一答方式、質問時間は50分間です。 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 議席番号7番、市民クラブの澤田秀夫でございます。 議長の許可をいただきましたので、一般質問を行いたいと思います。 今回の一般質問は、大きな項目として2項目について伺いたいと思いますので、ご答弁のほうよろしくお願いをいたします。 1項目めは、中期財政計画について伺いたいと思います。 中期財政計画は毎年12月に公表されます。今後5年間の財政計画であり、今回策定された中期財政計画は平成31年度から平成35年度までの財政計画を示したものであります。新年度以降の予算規模や事業内容を検討する上では、重要な計画であります。中期財政計画は、決算状況を参考にしながら策定されると聞いておりますし、また策定時期も年度途中ということもあり、必ずしも平成31年度の当初予算とは合致しない部分もありますが、今後の財政状況を見る上で重要な道しるべになるものであると考えております。 中期財政計画は、公表されたばかりでありますので、詳細には分析しておりませんが、昨年、平成29年12月に公表された中期財政計画との違いを中心に何点か伺い、平成31年度の当初予算案の参考にしたいと考えております。 それでは、まず歳入歳出の考え方について伺います。 昨年策定された中期財政計画では、各事業についてゼロベースで再点検を行われてつくられた計画でありました。 そこで伺いますが、昨年策定された中期財政計画と今回策定された中期財政計画の考え方の違いについて何か特徴があれば伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 村上総務部次長。 ◎総務部次長(村上和也君) 歳入歳出についての考え方でございますけれども、例年同様に各項目及び事業の積み上げにより計画策定を行っております。基本的な考えについては変更はございません。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 歳入歳出の考え方、基本的には変わっていないということでありました。 では、次に平成31年度の予算計画について伺います。 昨年策定の中期財政計画では、平成31年度の予算額は233億8,600万円でありましたが、今回策定された中期財政計画では235億100万円であり、金額が1億1,500万円多くなっております。この差は、どんな事業を予定して増額になっているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 村上次長。 ◎総務部次長(村上和也君) 昨年度と今年度策定いたしました中期財政計画の総額の差についてでございますが、投資的経費や公債費など、減った項目がある一方で、積立金、物件費、補助費など、増となった項目もございます。中期財政計画は、これらの各項目及び事業の積み上げによる増減の結果であるというふうに考えております。したがいまして、具体的な各項目でありますとか、事業をお示しすることは難しいのではないかと考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 昨年度と今年度の差異1億1,500万円、これは事業の積み上げによるもので、具体的な事業を挙げるのは困難ということでありました。 では、次に事業の見直し効果額について伺います。 平成29年度決算における事業の見直し効果額は約3億2,000万円、平成30年度、当初予算における事業の見直し効果額も約3億2,000万円と伺っております。平成31年度中期財政計画において事業の見直し効果額は幾らを予定されて、その効果額が中期財政計画に反映されているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 村上次長。 ◎総務部次長(村上和也君) 中期財政計画の策定につきましては、毎年度各項目の事業の見直しによりまして、その積み上げで算定をいたしております。中期財政計画におきます事業の見直しによる効果額につきましては、毎年度大きくその効果が算出され続けるものではございません。見直しを含めました積み上げの結果が中期財政計画に反映されるものと考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 31年度の事業の見直しの効果額ということで、事業の積み上げという答弁でありました。 それでは、具体的な効果額の金額、これについては当初予算策定時に伺わせていただきたいと思います。 次に、投資的経費について伺います。 投資的経費は、総合文化ホールや安来庁舎などの大型事業が終了したため、金額的には前年度より減少傾向にあります。昨年策定された中期財政計画では、交流センターの耐震化事業、各道路改良事業、農地整備事業、市営住宅建てかえ整備事業などが予定されておりました。 そこで、伺います。 平成31年度から平成35年度にかけて、各年度で昨年計画された事業のほかに追加や変更があった事業内容と事業額を伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 村上次長。 ◎総務部次長(村上和也君) 投資的経費のまず変更でございますけれども、主なものといたしましては、昨年度の中期財政計画では、旧消防庁舎の解体及び整備といたしまして平成31年度に1億8,000万円を計上いたしておりましたが、前倒しを行っておりまして、平成30年度、今年度でありますが、5,600万円にて完了の予定となっております。 また、新規追加等につきましては、中期財政計画上でありまして、その実施を確約するものではございませんが、工業団地造成の関連事業、あるいは新規道路の改良事業などを計画しております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 先ほど執行部の答弁にありましたように、事業は確約するものではないということでありました。 中期財政計画は、執行部が考えたあくまでも計画でありますので、状況によっては変更や追加は出てくると思います。しかし、直近での事業追加などは、厳しい財政状況に与える影響は大きいと思います。計画性を持って事業計画を組んでいただきたいと思います。 次に、基金の取り崩し額について伺います。 平成29年度の一般会計の決算において、基金総額は平成28年度末から約10億円減少し、平成29年度末では約77億4,000万円となりました。昨年策定された中期財政計画では、平成31年度の基金の取り崩し額は6億7,800万円でありましたが、今回策定された中期財政計画では8億7,400万円となっており、1億9,600万円の増額になっております。これは、昨年と比較して基金をどんな事業に充当される計画であるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 村上次長。 ◎総務部次長(村上和也君) 基金の取り崩しにつきましては、それぞれの基金の設置目的に沿った事業への充当を計画しております。取り崩し額の増額につきましては、定住推進のための事業、あるいは起債充当とならない各施設の維持修繕費、あるいはふるさと寄附への返礼などへの充当を計画したものでありまして、それらによって増額となっておるものでございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) では、次に繰出金について伺います。 特別会計への繰出金について、昨年度までの計画では年々増加傾向にありました。各特別会計においては、原則独立採算とするため、使用料の徴収率の向上や料金体系の見直しなどにより、一般会計からの繰出金の抑制を図る必要があると思います。第3次行政改革大綱にもそのように記載をされております。今回の計画では、昨年の計画と比較すると、平成32年度から大きく減額となっております。 そこで、伺います。 平成32年度から減額となる要因は何があるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 村上次長。 ◎総務部次長(村上和也君) 平成32年度以降の特別会計への繰出金の減につきましては、後期高齢者医療事業、介護保険事業への繰出金が主な要因でございます。現状の各事業の状況と、将来の見通しを勘案いたしまして給付費の伸びの鈍化を見込んだことによる減少となっております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) じゃ、次に地方債残高について伺います。 平成29年度末一般会計の地方債残高、これは約384億8,000万円で、平成28年度末より約9億2,000万円増加しました。地方債残高比率も269%となり、危険エリアである300%に近づいています。これまでの各年度の決算状況を見ると、毎年地方債残高は増加しております。これは、元金償還額より起債の発行額が多いため、地方債残高は増額となります。しかし、今回策定された中期財政計画を見ると、平成30年度から地方債残高が右下がりに減少しております。 そこで、伺います。 平成29年度、平成30年度が地方債残高のピークと考えてよいのか、また健全化と言われるところまで減少するのは何年ごろになるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 村上次長。 ◎総務部次長(村上和也君) 地方債残高につきまして、合併後最大の残額となりますのは平成29年度末の384億7,900万円余と考えております。また、大型建設事業に伴います起債借り入れの償還が平成40年度から順次終了いたしますことから、平成40年度には実質公債費比率が12%台、地方債残高も200億円を切るものと推計をいたしております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 地方債残高、平成29年度がピークということでありました。また、平成40年には200億円を切る見通しということでありました。 これまで中期財政計画について、昨年策定されたものと今回策定されたものの違いについて伺ってきました。この中期財政計画を基本に、執行部は平成31年度の予算編成に向かわれると思います。平成29年度の単年度収支は、平成28年度と比較すると、繰越金が約2億800万円の減少となりました。10年先の財政状況を見る中期財政見通しでも、平成40年の収支は水面下に潜ったままであり、当分の間は厳しい財政状況が続く見通しであります。各事業の緊急性や必要性、重要性などをさらに重視され、平成31年度の当初予算の策定に当たっていただきたいと思います。平成31年度予算案が上程されましたら、この中期財政計画と比較しながら予算委員会の審議に臨みたいと考えております。 それでは、次の質問に移ります。 2項目めは、一般廃棄物処理について伺いたいと思います。 各家庭から出されるごみの処理は、大変重要な行政の業務でありますし、市民全体にかかわる案件であります。処理経費、あるいは長期的に安定したごみ処理事業を実施しなければなりません。現在、安来市のごみ処理事業は、平成28年6月に策定された安来市分別収集計画並びに平成29年3月に策定された安来市一般廃棄物処理基本計画に基づき実施をされています。この一般廃棄物処理基本計画は、平成29年度を初年度とし、5年後の平成33年度を数値目標年度、10年後の平成38年度を計画目標年度とする10年間の計画であり、長期的に安定したごみ処理事業を行う上で重要な計画であると認識をしております。 具体的な目標としては、平成27年度をベンチマークとして、平成33年度には排出抑制目標はごみ排出原単位709グラム、再生利用目標はリサイクル率25.5%、最終処分目標は最終処分量394トンとされております。目標達成のために、計画では排出抑制、3Rの推進に関する施策、収集運搬に関する施策、中間処理に関する施策、最終処分に関する施策、その他の施策などが決められております。目標達成のためには、ごみの排出者である市民や事業者、行政が協力してごみの発生抑制や再資源化などを推進しなければならないと考えております。計画策定から1年が経過しておりますので、施策に対する現状や状況などについて伺ってみたいと思います。 そこで、まず排出抑制、3Rの推進に関する施策、全部で29の施策がありますが、このうち何点か伺ってみたいと思います。 まず、環境家計簿の推進について伺います。 環境家計簿とは、毎月使用する電気、ガス、ガソリン、燃えるごみの量などに二酸化炭素を出す係数を掛けて、その家庭での二酸化炭素排出量を計算する家計簿のようであります。行政の役割として、各家庭で環境家計簿を活用するよう呼びかけるとされていますが、この取り組み方法及び現在の成果について伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石井市民生活部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) 環境家計簿の推進につきましては、毎年9月に和鋼博物館で開催するやすぎ環境フェアを通しまして、参加団体である島根県環境政策課と公益財団法人しまね自然と環境財団にもご協力をいただきながら、市民の皆様へ環境家計簿の活用を呼びかけているところでございます。 なお、成果については、把握のほうはしておりませんけども、環境問題への関心が高まる中で、今後も環境家計簿の普及啓発に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 環境家計簿の書式ということでありますが、特に決まった形式はないようでありますので、安来市独自の環境家計簿、これをつくって市民に普及させたらどうかなというふうに考えております。 次に、表彰制度の導入について伺います。 行政の役割として、ごみの減量化活動やリサイクル活動に積極的に取り組んでいる市民、または事業者に対して表彰を行うと、また広く公表するとされておりますが、この表彰制度の内容並びに表彰の該当者は現在おられるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石井部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) 現在、国と島根県におきまして、環境保全に関して特に顕著な功績があった個人、団体等に対する表彰制度がございます。安来市では、これまでに国から個人1名と2団体、県からは、これ安来市が推薦するんですけども、個人2名と7団体が表彰を受けておられます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 国と県の表彰制度ということで、市が推薦するということでありますんで、市の単独の表彰制度ではないのかなというふうに思いました。 では、次にリユース食器の普及啓発の推進について伺います。 行政の役割として、行政が主体となって開催するイベント等で積極的にリユース食器を利用するとともに、その他のイベント等での利用促進を図るとされておりますが、この行政が主催となって開催するイベント、これはどのようなイベントがあり、実績はどうなっているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石井部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) リユース食器の利用につきましては、先ほどお答えしておりますけども、市が主催するイベント、やすぎ環境フェアにおきまして平成26年度から導入しております。このほかにも、なかうみマラソンや農林業祭などのイベントにおきましてもリユース食器の利用を呼びかけているところです。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) リユース食器、これは使用後の処理が非常に大変なのかなというふうに思いますが、環境フェアは26年からやられてるということでありますが、ぜひその他のイベントでも使用が図れるように努力をお願いしておきたいと思います。 次に、レジ袋の削減、マイバッグ持参の推進について伺います。 国のほうでも、マイクロプラスチックの問題からレジ袋削減の動き、これや来年度から河川や湖でマイクロプラスチックの調査をする方向であるという報道がされております。本市では、協定を結んだ事業者の協力により、平成23年9月からレジ袋の無料配布を取りやめており、平成28年度末現在、市内17事業者、21店舗でレジ袋の無料配布が中止されております。行政の役割として協力店舗の拡大、これを挙げられておりますが、現状はどうなっているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石井部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) レジ袋の削減、マイバッグ持参の取り組みにつきましては、現在市内15事業者、19店舗にご協力をいただいております。 なお、先ほど議員、17事業者と申されましたけども、直近のところで15事業者、19店舗にご協力をいただいております。 なお、諸事情のために取り組みできない事業者、また既に独自の取り組みを行っておられる事業者もありますけども、今後もさらなる店舗の拡大に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 平成28年度から比較すると、協力店舗数は減少したようでありますが、引き続き店舗拡大のために努力をお願いしておきたいと思います。 次に、食品ロスの削減の推進について伺います。 まだ食べられるのに捨てられている食べ物、いわゆる食品ロスが日本では年間約632万トンにも上ると言われております。大切な食べ物を無駄なく消費し、食品ロスを減らして環境面や家計面にとってプラスになるようにしなければならないと思っております。 そこで、伺います。 行政の役割として、食べ残しや未利用食品の廃却が発生しないよう、ライフスタイルの見直しを促すとされておりますが、どのような方法で市民に対して取り組みをされているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石井部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) 食品ロスの削減につきましては、昨年市の広報紙6月号で特集しておりまして、市民の皆様に広くご理解、ご協力を呼びかけたところでございます。今後も市の広報紙等を通しまして定期的な周知等を図り、ごみの減量化や二酸化炭素排出量の削減等に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) では、次にエコマネー制度の推進について伺います。 エコマネー制度は、レジ袋の拒否及びトレー等の持参によりポイントを集めると特典が得られるという制度であります。行政の役割として、エコマネー制度導入への協力を事業者に呼びかけるとともに、市民に対して制度の周知と利用を促進するとされております。現状はどうなってるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石井部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) 現状でございますけども、現在市内のスーパー及び廃棄物処理業者などが導入されております。市としましては、本制度の推進に向けまして市民の皆様に情報提供等を行うとともに、引き続き他の事業者の皆様にも協力を呼びかけてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) では、次にしまねエコショップ認定制度の推進について伺います。 エコショップとは、余分な包装をしない、使った容器を回収する、再生商品の販売など、5項目のうち3項目以上を積極的に取り組む店舗を県が認定する制度であります。 そこで伺いますが、本市のエコショップの現状はどうなっているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石井部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) 安来市では、5店舗が島根県のエコショップ認定を受けておられまして、そのうち市内4店舗がゴールドエコショップとして認定をされております。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) では、次に分別に関する説明会の開催について伺います。 安来市は、平成18年4月から現在の16分別による分別収集に取り組んでいます。現在は大きな違和感もなく、市民に受け入れられていると思っております。行政の役割として、分別排出が徹底できるよう、分別の目的、方法等について地区単位で説明会を実施すると記載されております。 そこで伺いますが、今年度の説明会の日程及び参加人数はどうなっているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石井部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) 安来市では、16種の分別を平成18年度から導入しておりますけども、現在では市民の皆様のご理解をいただき、おおむね分別排出が周知されているものと認識しております。このことから、近年は地区単位での説明会は実施しておりませんけども、引き続き出前講座等を通しまして自治会や事業者などに説明してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 地区単位の説明会、実施してないが、出前講座、これを行っているということでありました。引き続き、説明会の要請があれば実施をしていただきたいというふうに思います。 次に、収集運搬に関する施策、全部で6つの施策がありますが、この中からごみ処理有料化の検討について伺います。 今後市民のごみ処理に対する意識向上やごみ減量効果など、経済性を含めたごみ処理手数料の改定について検討の可否を行っていくと記載されております。平成29年度の実績でありますが、一般廃棄物収集運搬事業費は1億3,518万円でありました。財源内訳は、一般財源が8,539万円、ごみ袋の売り上げなどのその他が4,978万円となっております。 そこで伺いますが、ごみ処理有料化について、例えば近隣の松江市と比較して現状をどのように分析されているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石井部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) ごみ処理の有料化につきましては、市民の皆様にごみ収集に要する費用の一部を市が指定するごみ袋料金や手数料などによりご負担をいただいておりまして、ご質問にもございました収集運搬事業費も合わせたごみ処理全体に係る経費への負担割合としましては約25%となっております。 お隣の松江市でございますけども、この負担割合が安来市より5%高い約30%となっておりまして、1枚当たりのごみ袋料金につきましても3割程度高く設定されております。市としましては、今後ごみ減量化やリサイクルの推進、また負担の公平化などの観点から、他市の状況等も参考にしながら調査研究を行い、適正なごみ処理に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) ごみ処理手数料の現状の分析について伺いました。 負担の公平化などの観点から、他市の状況を参考にして考えるということでありました。ごみ袋の料金が今後下がるというのはなかなか考えにくいので、上がる方向での検討をされるというふうに思います。しっかりとした分析と検討、これを行っていただきますようにお願いしておきたいと思います。 次に、中間処理に関する施策、全部で4つの施策がありますが、この中から燃やすごみの委託処理について伺います。 方向性として、引き続き民間業者への委託による処理を行うと記載をされております。平成29年度の6月議会の補正予算で、平成29年度から平成32年度までの可燃ごみ焼却処理業務の債務負担行為が提案され、議会で承認がされました。限度額は9億9,199万3,000円でありました。本市は、平成19年度から近隣市の民間業者へ可燃ごみの焼却処理を依頼しており、平成30年、本年で12年目になります。この間、周辺自治体との広域処理については検討しているが、状況は厳しいという話がたびたび出てきました。 そこで、伺います。 現段階で周辺自治体との広域処理については、可能性はゼロになったと判断してよいのか、状況を伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石井部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) 広域処理の可能性につきましては、ゼロになったとは考えておりませんけども、引き続き近隣自治体の動向を注視しながら、広域処理体制の可能性について調査、検討を行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) では、次に平成27年度に可燃物焼却施設の建設、処理委託事業の募集がされ、2社の民間事業者が手を挙げられました。その後、可燃ごみ焼却処理に関する検討委員会により審査がされ、結果としては民間事業者は不採用となりました。平成29年3月議会の代表質問で可燃ごみの処理の今後の方向性を伺った際、執行部の答弁では平成30年度以降、市民の利益を最優先に考え、処理経費及び長期的な安定処理の観点から調査を行っていくとありました。 そこで、伺います。 近い将来、民間事業者の可燃物焼却施設の建設、処理委託事業の再募集をされる考えはあるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石井部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) 可燃ごみ焼却施設の建設、処理委託事業の再募集につきましては、議員申されました長期的な安定処理、安定経営、また財政状況等の観点から引き続き調査研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 次の質問です。 島根県内の可燃ごみ、可燃物処理は複数の市町村が共同で可燃物処理を行う広域処理が行われておりますが、松江市と奥出雲は単独で可燃物処理を行っておられます。 そこで、伺います。 安来市も単独で有害なダイオキシンも出さず、燃やすごみの量も確保できる身の丈に合ったごみ焼却施設を建設した場合の建設費並びに公設民営を行う考えはないのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石井部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) 可燃ごみ焼却施設の建設費につきましては、平成17年12月議会定例会の全員協議会におきまして、新設した場合の事業費は約35億円と説明させていただいております。ただ、建設資材や人件費等の上昇によりまして、今同規模の施設を建設した場合は、それ以上の事業費になるものと考えますので、運営方式につきましては、市民の皆様の利益を最優先に考えるとともに、財政状況等を総合的に勘案し、検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 可燃物の処理について、先ほど周辺自治体との広域処理、それから民間事業者による可燃物焼却施設の建設、処理委託事業の再募集、そして公設民営についての考え方を伺いました。どの方法も調査研究をして検討するという答弁でありました。 平成29年3月に10年計画でつくられたこの安来市一般廃棄物処理基本計画では、引き続き民間業者への委託による処理を行うと記載してあります。いろいろな方向性を検討するのであれば、計画自体に記載をしておくべきではないかなというふうに考えております。ごみ焼却処理事業は、市民全体にかかわる問題であり、災害時のごみの対応を含め、検討の優先順位は予算も含めて上位に来ると思っております。検討するのであれば、早急に行っていただきたいと思います。 最後に、その他の施策、全部で4つの施策がありますが、この中から廃棄物処理施設整備基金について伺いたいと思います。 廃棄物処理施設の建設、改修及び解体費用に充てるため、基金が設けられています。平成29年度末残高は2億9,470万円となっておりますが、過去5年間取り崩しはありますが、積み立ては全くありません。 そこで、伺います。 廃棄物処理施設整備基金の目標金額は幾らに設定されているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 石井部長。 ◎市民生活部長(石井信行君) 廃棄物処理施設整備基金につきましては、今後の施設整備の方針等の決定を踏まえまして活用されるものと考えますので、現時点での目標金額については具体的には設けておりません。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 廃棄物処理施設整備基金の目標金額、定めていないということでありました。 これまで一般廃棄物処理基本計画について各施策の内容や方向性を重点に伺ってきました。市民の皆さんも知っておられない施策が多数あるように感じております。環境政策課におかれましては、実行する施策をもっと市民に周知していただき、しっかりとした指導で数値目標年度の平成33年度には計画が達成できるようお願いしておきたいというふうに思っております。 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で7番澤田秀夫議員の質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。再開は午後1時30分といたします。            午前11時30分 休憩            午後1時30分 再開 ○議長(田中武夫君) 再開いたします。 14番足立喜信議員、質問席に移動願います。            〔14番 足立喜信君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 足立議員の質問は一問一答方式、質問時間は50分間です。 足立議員。 ◆14番(足立喜信君) 会派新政月山の議席番号14番足立でございます。一般質問を行います。 初めに、9月に行われました全国山城サミット、尼子一族集会、そしてフェスティバルと、まさに大盛況のうちに終わりました。昨年のこの12月議会におきまして、私は推定でございますが、およそ1万人の人が来るであろうということを申し上げたわけでございますが、1万人前後の方が来られたとの山陰中央新報の報道でございました。さすが悠久のときを経れども、尼子の底力を私はかいま見たような気がしたわけでございます。また、初めて広瀬に来られた方の多くの人の言葉として、月山及び周辺の山城スケールの大きさにはびっくりした、そして川が実にきれいだ、また広瀬の町並みもすばらしいとの多くの方よりこのような話をお聞きいたしたところでございます。私の町内では、新宮では三つ葉葵の城安寺、山中鹿介の生誕地、堀尾吉晴の息子堀尾忠氏の墓、そして尼子国久公の太夫神社等で地元の人の手によりスタンプラリーを行いました。公会堂ではおにぎりとイノシシ鍋等を振る舞いました。また、全部歩いた方にはコシヒカリの新米をプレゼントいたしました。この地元の方は大変優しいといったような話を地元ではたくさん聞いたようでございまして、私は月山の地元の町内として、町内の皆さんには大変に頑張っていただいたと思っております。担当された市の職員の皆様方、そして広瀬交流センターを中心とした多くの各組織の皆様方、また多くのボランティアの方々、本当にご苦労さまでした。皆様方には、本席より改めて敬意を表する次第であります。 さて、この一大行事が終わり、担当部としてはその成果と反省をどのように総括していらっしゃるでしょうか、お聞きいたしたく思います。よろしくお願いします。 ○議長(田中武夫君) 糸原広瀬地域センター長
    広瀬地域センター長(糸原一志君) 広瀬地域センターの糸原でございます。広瀬地域センターでは、戦国尼子フェスティバル及び一族集会について担当いたしておりましたので、その部分の総括ということで申し上げさせていただきたいと思います。 開催当日は晴天に恵まれ、全国各地から約1万人の方にご来場いただき、全国山城サミット安来大会と同時開催によります相乗効果によって全国へPRする非常によい機会となりました。さらに、地元食材を使ったイノシシ汁やどじょう料理の提供、また武者行列、火縄銃の演武など、時代絵巻を繰り広げるとともに、尼子氏ゆかりの方々との交流を行い、観光客と市民が一体となった特色あるイベントが実現でき、大成功であったと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 辻谷教育部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 私からは、山城サミットのほうの総括をさせていただきます。 全国山城サミットの安来大会でございますけれども、戦国尼子フェスティバルと同時開催をいたしまして、両日合わせまして2日間で約1万2,000人の方にご参加いただきまして、盛会のうちに終えることができました。先月、全国山城サミット安来大会実行委員会を開催いたしまして、事業の総括をしたところでございます。その中で、成果といたしましては全国の皆様や関係自治体に広く情報発信ができたこと、また月山富田城の魅力を再認識し、城跡とその歴史を守り伝え、活用していこうという思いが広く共有できたことなどが挙げられます。 一方、課題といたしましては、今回の山城サミットをこれで終わりにするのではなく、引き続き関係課と各種団体が連携していくこと、また集客の仕掛けですとか、これからの月山の維持管理などについて委員の皆様からご意見を頂戴いたしました。 今後につきましては、引き続き関係課や関係団体とさらに連携を密にして課題への対応を図ってまいりたいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(田中武夫君) 足立議員。 ◆14番(足立喜信君) それぞれありがとうございました。おっしゃいますことは私も全く同感でございます。ご苦労さんでございました。 なお、このイベントで私が改めてわかったといいますか、安来には大人数宿泊できるホテルがないことであります。参考までに、1万人ぐらい来られれば、半分ぐらいは川を渡ってさぎの湯のほうに行かれるであろうという私なりの想定をしておりましたが、どうもそういうわけにはいかなかったようだと、正式にカウントしたわけじゃございませんが、雰囲気的にどうもそうではなかった。参考までに、米子、松江、玉造の私が知っているホテル、旅館では、9月22、23、いずれも満室でございました。すき間がありませんでした。 そして、いま一つは月山とさぎの湯をつなぐ一つであります太平寺橋が狭くて、バスや大型マイクロバスが通行できないということであります。仮にバスが通れば、橋がかかれば、月山、富田山荘、絣センター、夢ランド、さぎの湯、足立美術館、安来節演芸館が一体化いたして、それぞれの施設で大きく相乗効果が生まれ、いわば倍に近い状況が出てくるのではないかと私はそう推定しております。そして、そうなればその流れは清水寺とか島田の道の駅等にも間違いなく波及していくというぐあいに私は思っております。 今からおよそ38年前になりますが、今は亡き当時の県会議員の先生でありました島田芳雄氏の手により老人ホームしらさぎ苑が完成しております。そして、その後加藤節夫市長のときに夢ランドしらさぎが建てられ、合併直後には、その横にふれあいプラザが島田市長のときに完成しております。あわせて、新宮矢田線の拡幅も加藤、島田市長の手で完成いたしました。また、その後安来節演芸館も島田市長のときにできております。近藤市長におかれては、月山及び周辺の整備をされ、今日に至っております。このように、歴代の安来の県議、市長の方々がさぎの湯と月山周辺に力を入れてまいっておられます。 しかしながら、さぎの湯から月山に、月山からさぎの湯にと、観光客は必ずしも一体化しておりません。9月の山城サミットイベントのときにそのことが私はよくわかりました。私は、ぜひとも早い時期に太平寺橋のかけかえが絶対に必要であろうと思っております。大型バスが通れる太平寺橋、そして富田山荘の建てかえと大型ホテルを安来のに誘致できれば、安来市は大きく活性化するでありましょう。この2つの件につき、近藤市長の所見をお尋ねいたしますが、太平寺橋は、聞けば古川町内よりかけかえの要望が以前より市のほうにたびたび出されているとも聞きました。橋をかけるということは、いわば一級河川飯梨川でございますので、国の工事になるわけでございますが、早くできることとは思っておりません。おりませんが、市の要望として掲げなければ、いつまでたっても同じことが続くわけでございます。いかがでしょうか、市長さんのコメントをお尋ねいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田政策推進部次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 私からは、宿泊施設につきまして答弁させていただきます。 市内の宿泊施設は、部屋数が約120室、収容人数は約450人で、宿泊者数は年間3万5,000人と、インバウンド効果などもあり、順調に推移をしております。 大型イベントなどに際しては、宿泊施設の収容人数やシングルユース志向などから市外へ宿泊される状況がございまして、宿泊施設の必要性は十分に感じているところでございます。 富田山荘につきましては、老朽化による見直しの必要がございますし、ホテル誘致につきましては、民間によるホテル建設に期待するとともに、建設の動きが出てきましたら、市として協力できることは考えていきたいと思ってるところでございます。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 花谷建設部長。 ◎建設部長(花谷吉文君) 太平寺橋のかけかえについてのご質問に私のほうからお答えさせていただきます。 現在の太平寺橋は、昭和47年に市の農林部局が農道橋としてかけ、その後建設部局に移管され、市道橋として維持管理をしております。平成25年度には、下部工の断面修復及び上部工の鋼桁塗装の塗りかえを行いました。直近の橋梁点検の結果は、健全となっております。 地域産業振興の観点で新たな橋のかけかえ、もしくは幅員の拡幅、歩道橋の設置要望等があってることは承知しております。しかしながら、建設には多額な費用が必要であり、橋の健全度の推移などから、中長期的な課題として検討していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) それぞれ担当からお答えしましたが、直接に市長からということでございます。 安来市のまず富田山荘の建てかえ、これは本当にそう遅くないうちに、きちんと老朽化対策をしなければならない、こういうふうな認識でございます。 そして、ホテル建設につきましては、議員さんもご承知のように、江津市あるいは境港市、これまで大型ホテルがなかったところも、そしてまた出雲市などは大変急激にホテルが今増設されております。安来市も、ぜひとも我々市が直接どんどんやっていくという、民業圧迫になりますので、民間に期待をするところが大でございまして、我々も先ほど言われましたように、宿泊施設が足りないということは認識しておりまして、先ほど担当が言いましたように、民間の方々の建設の動きが出れば、市としても何らかの支援をしていきたい、こういうふうに思っているところで、大変期待をしてるところでございます。 そしてまた、太平寺橋のかけかえにつきまして、さぎの湯と特に月山の一体的な観光の取り組みということができますので、私たちも、大変地元からも要望が何回も出ておりまして、そのことを念頭に入れておりますが、すぐにというわけになりませんけども、中長期的に考えさせていただきたい、こういうふうに思っておるところでございます。よろしくお願いします。 ○議長(田中武夫君) 足立議員。 ◆14番(足立喜信君) それぞれありがとうございました。 1つ、これはどなたに聞いたらいいか、市長さんでしょうか、さっき橋のかけかえは中長期ということをおっしゃったわけでございますが、例えば私銀行におりましたからですが、1年までが短期です。1年以上は全て長期です、35年まで融資制度、長期です、1年以上の融資は長期になります。この場合、行政の場合、中長期というのはどれぐらいの年数を見たら中長期になるのか、模範があればお答えください。 ○議長(田中武夫君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 金融機関とはなかなか違うと思いますが、行政も何年から何年までが短期で、どこまでが中期、長期ということはきちんとは定義できませんが、今すぐではないということでございます。 ○議長(田中武夫君) 足立議員。 ◆14番(足立喜信君) 大体それはよくわかります。わかっておりながら私も言っとるんです。何せこれは国の事業になりますから、そんなきょうのこと、あしたというわけにはならないわけです。ただ、手だけは挙げとかないと、挙げてからでも何年かかるかわからないんです。ほんで、地元のさぎの湯の方に聞いてみたら、絶対かけてもらわにゃいけんという言い方をしておられます。私もそのとおりだと思います。だから、いつかの段階で国のほうにお願いしていただきたいということをお願いしておきます。 それから、ホテルのことは民業圧迫といったようなお話もございましたが、逆に民業圧迫なんて、民業を支援するような形が私は生まれると思っております。大型ホテルが来れば、今ほとんどの人が米子と松江に泊まっております。みんな安来に来ますから、そうなると。そうしたら、今度はふえた人が全部周辺で泊まられると。だから、建てることが決して民業圧迫なんて、むしろ民業を助けるという感覚で私おります。いろんな考え方がありましょうが、私はそういう考え方を持っております。よろしくお願いいたします。 それと、きょうはこの質問の本質とは若干離れますが、これを見ていただきたい。ごらんになった方いらっしゃいますでしょうか、見られた方、おられると思います。これは、月山富田城の古絵図でございます。作者は、雲州、隠岐、太守の京極若狭守忠高、これは堀尾吉晴の後に松江城に入城された小浜から来た殿さんでございます。この方は、調べましたら徳川秀忠の4女初姫とが奥さんでございまして、いわば家康の孫娘と結婚しておる方でございます。この方は、松江城に堀尾の後で入城しておられます。そのときにつくられたのがこの古絵図でございまして、この両側には、向かって下流のほうには小早川隆景、上流のほうには吉川元長、これは毛利元就の関係の息子さんらでございます。このさんが月山を中心に、上と下とで陣をしいたと。したがって、この図面は落城まなしの図面じゃないかと、月山が落城したまなしの図面じゃないかなと思います。きょうなぜこれを持ってきたかといいますと、おわかりいただけますでしょうか、川が全然場所が違うんです、川の流れが。これは、月山から見ますと、向こうの山手を流れとる。今の川は、このの真ん中を走っております。したがって、尼子時代はが分断されてないんです。今は川のために分断されとるんです。だから、この時代はさぎの湯だろうとあの辺だろうとみんな地続きであったということが想定されるわけでございまして、私は何でこんなもんを持ってきたかといいますと、昔は橋が要らなかったんです、このとおり。月山から下へ向かって、当時は10万の人口とも言われておりますけども、定かではありませんが、今は川で分断されております。したがって、橋がないと月山にも行かれないし、さぎの湯も行かれないと、こういうことが言えるわけでございます。橋をかけてくださいという意味で持ってきましたので、よろしくお願いします。議員の皆さん、これ、見られた方おられますか、おられるでしょう、多分。ということで、このようなものを持ち込みましたが、ひとつよろしくお願い申し上げます。 次に、私が、もう時間がありません、6月議会で質問いたしました安来市の林業政策についてでありますが、再度質問をさせていただきます。 先ほど石倉議員のときに同じような回答がありましたけども、重複しますが、簡単に回答をお願い申し上げます。 いよいよ来年度より森林環境税が入ってまいります。安来市は1,200万円余りと伺っておりますが、現在どのような計画がおありなのか、お尋ねをいたします。これは先ほどお聞きいたしました。あわせて、他の市町村はどのような事業をしているのか、お聞かせください。よろしくお願いします。 ○議長(田中武夫君) 仙田農林水産部長。 ◎農林水産部長(仙田聡彦君) それでは、森林環境税の使途というご質問でございますが、午前中の石倉議員さんの質問に答弁をさせていただきましたことと重複いたしますが、その点よろしくお願いいたします。 森林環境譲与税の使途は、市町村が行う間伐や人材育成、担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発等の森林整備及びその促進に関する費用に充てなければならないとされております。国は、適切な管理が行われていない森林の間伐など、新たな森林管理システムとして取り組む放置された森林の整備に充てることを基本としております。その上で、島根県はその管理システムの推進や林道専用道の開設などの優先すべき使途を示しておりまして、こうした国や島根県の意向を踏まえ、経営管理がなされていない森林や林内路網の整備などを進めてまいりたいと考えております。 なお、平成31年度からは歳入歳出とも予算計上となる予定でございます。その使途につきましては公表しなければならないとされておるところでございます。具体的な使途につきましては、3月の予算委員会等で説明をさせていただきたいと思っております。 次に、県内の市町村で行われている政策につきましては、一例といたしまして、雲南市での市有林と一帯で管理できる私有林とを取り込んでの振興団地を形成し、施業コストの低減などの効果を望める林業振興モデル団地事業や、市民の皆さんから参加希望を募り、間伐で発生する林地残材を山から収集、運搬し、チップ燃料として利用する事業等が行われております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 足立議員。 ◆14番(足立喜信君) ありがとうございました。 このことについては、いずれにしても森林組合と密接なかかわりがありますので、ひとつよく協議されて、相談されていい方向に進めていただきたいと思っております。 次に、竹林の整備についてお尋ねいたします。 6月議会で申し上げましたが、日立製作所の竹の改質装置につき質問いたしました。なお、9月議会では岩崎議員もこの計画に賛同するとの発言もございました。その後、担当部としてはどのような調査をされたのか、お尋ねいたします、いかがでしょうか。 ○議長(田中武夫君) 仙田農林水産部長。 ◎農林水産部長(仙田聡彦君) 日立製作所におかれましては、竹類を、竹類ですね、改質し、バイオマス燃料として使う技術を開発されております。これは、地球温暖化対策や森林資源の有効活用に期待できるものでありまして、既に先般説明を受けたところでございます。 ただ、現時点では実現には多額の経費がかかるものでございまして、今後安来市のバイオマスエネルギー政策を推進する中で、参考にさせていただきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 足立議員。 ◆14番(足立喜信君) 資金が大変かかるといったようなことでございますが。 私から申し上げますと、まず正式にバイオマス計画を国に出せば、あらゆる助成の制度があるとも聞いておりますが、その辺はご存じでいらっしゃいますでしょうか、これは質問事項に入っておりませんが、どうでしょうか、答えられますか。 ○議長(田中武夫君) 仙田部長。 ◎農林水産部長(仙田聡彦君) 申しわけございませんが、存じておりません。            (14番足立喜信君「後でいいです」と呼ぶ) ○議長(田中武夫君) 足立議員。 ◆14番(足立喜信君) また、森林環境税の発足とともに、放置竹林対策として別枠の国の助成も検討されるとの話も私は聞いております。表面的な金額のみで判断するのではなく、これから先の助成補助等、国の施策を早く見きわめることも肝要になると思います。 島田地区の竹林を中心に、市内の竹林は大きなエネルギーの源であります。福島の原発事故以来、自然エネルギーの関心が高まり、わけても山林、竹林への国の対応する姿勢が大きく今日変わりつつあります。私は、この計画の話はぜひにも一歩一歩進めていただきたいという強い要望を持っていることを申し上げておきます。 次に、月山周辺の整備につきお伺いいたします。 まさにその範囲は広く、草刈りだけでも大変であります。今後どのようにしていくのか、お考えがあればお聞かせください。 ○議長(田中武夫君) 辻谷教育部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 平成27年度から5カ年計画でスタートいたしました月山富田城整備事業も、来年度、平成31年度が最終の年となります。これまでの整備事業では、本丸や二の丸がある山頂部分の地区と周囲を石垣がめぐる千畳平・馬乗馬場地区を重点的に、主に樹木の伐採や沿路整備等を行い、今まで隠れて見えなかった石垣やくるわなどの遺構群を見えるようにしていく整備を実施してまいったところでございます。 今後は、整備により広範囲となりました草刈り等の維持管理を効率的に進めていく必要がございますので、地元の各種団体にもご協力をいただきながら、適正管理に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(田中武夫君) 足立議員。 ◆14番(足立喜信君) 地元の各種団体の協力を求めるといったような今のお話でございますが、これも急に言ったって話は進まないんです。例えば、来年の6月の末ごろになりますと、草はとんでもないほど伸びますから、そうしますと草を刈るにも時間がかかるし、実に大変であるということが出てくるわけです。だから、地元の協力を仰ぐにしても、前倒しの計画を立てないと、草が伸びてからどげしようかなんていうな話では、それは話になりませんから、その辺はひとつ担当の部署もありますけども、地元への呼びかけ、じゃどういう形で呼びかけるのかもはっきりしておかないと、あるいは地域センターに呼びかけるのかどうするのかもわかりませんが、早くそれも計画をやらないと、草刈りほどでも大変です、本当大変ですから、背丈まで伸びますんで、二段切りせないけませんので、上を切って下を切らないけませんから、倍かかりますから。ということを私は申し上げておきます。 それと、堀尾吉晴公の墓所と周辺のことについてはいかがでしょうか、ちょっとお聞きしたいと思いますが、5年目の平成31年度中にルートを決定し、実行されますでしょうか。副市長さんにこれ聞きたいんですが、いかがでしょうか。 ○議長(田中武夫君) 森脇副市長。 ◎副市長(森脇光成君) 堀尾吉晴公の墓所につきましては、巌倉寺の上のところに現在ございます。ここは、やはり月山富田城全体の中でも観光という面から、非常にスポットとしては有力なスポットであろうというふうに考えております。また、堀尾吉晴公のつながりで愛知県の大口さん、それから松江市さんと一緒になりまして共同研究会を立ち上げております。そういったところも踏まえながら、さまざまな交流、それから多くの観光客の方に訪れていただけるようにというふうに考えております。 なぜ堀尾吉晴公の墓所が広瀬にあるのか、これがやはり若干ほかの方、一般の方にはわかりにくいかなと思っておりまして、堀尾吉晴公が亡くなられたときには既に松江城は完成しておりまして、普通であれば松江に葬られるというのが通例かと思いますけれども、どうもご本人の遺言で広瀬の地に葬られたということのようでございます。これが多分推測でございますけれども、長男の金助を北条攻めのときに失い、次男の忠氏、これは既に家督を忠氏が継いでおりましたけども、先に亡くなったというようなそういうことがあって、2代の忠氏の墓所がありました広瀬の地に自分の意志で葬られたのではないかと思っております。そういうハード面もさることながら、そういうソフト的なさまざまなPRをしていきながら、観光につなげていくということが必要であろうというふうに思っております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 足立議員。 ◆14番(足立喜信君) ありがとうございました。 私も、この堀尾吉晴公の墓、そして長男忠氏が、町内に墓があるということで、これは長男が先に亡くなっておりますので、お父さんが息子を広瀬に持ってきて埋葬したんじゃないかと、おっしゃるとおりでございまして、本人もやっぱり自分は亡くなったら広瀬に埋めてほしいということで広瀬に埋められたという、まさにそのことではないかと、私も同じようには思っておりますが。やはりこれこそまさに広瀬と松江の歴史の最たる証拠なんです、これは。したがって、松江の方もだんだんこのことはわかっていらっしゃるとは思いますけども、ひとつこの尼子を、もちろんもとの話ですが、この堀尾吉晴公のこともやはり広瀬の大事な、広瀬から出た大事な人だということを心にとめておかなければならないと私は思っております。菩提寺の和尚とも時々お話ししますが、全く同じ考えでいらっしゃいますので、これも安来の大変ないわば財産でございますので、ひとつ管理をうまくやる。そして、吉晴公の墓のとこで、ちょっと整理すれば広瀬のが眼下に見おろせる、そこへ机といいますか、折り畳みでもいいですが、2つぐらい、椅子ぐらい置いといて、吉晴公のお墓を掃除に来た松江の方、いろんな方がそこへ座って広瀬のを眼下に見おろす、これも一つの大きな観光スポットになると私は思っております。期間はあと一年ということではございますけども、手を緩めずに、市長もそのようにおっしゃっておられますので、ひとつ手を緩めずにこれも対応していただきたいというぐあいには強く望んでおります。 最後になりますけども、山城サミットのときに小和田先生が月山は国宝級だと、全国の山城整備のモデルケースになると言われたわけでございまして、実はこれを聞いて私も思わず握り拳に力が入ったようなことでございましたが、市長はこの間「どげなかね」の記事では太鼓判を押してもらったというぐあいにお書きになっておりますが、まさに太鼓判でございます。これは本当に大変な小和田先生のお言葉でございまして、これからの月山に力強い応援の言葉ではなかったかと思います。 これからは、全国の山城関係者が続々と月山に参られると思います。これは間違いありません。また、全国の山城ファンもふえ続けること疑いなしです、私はそう思っております。私は、安来市は皆さん同じくこのことを、市の活性化のために必ずやこれを生かさなければなりません。これからは、市長さん初め、お願いでございますが、職員の皆様方も安来を紹介されるときに、ほかに出られて、安来節、ハガネ、必ずそこへ日本一の山城月山ということを言っていただきたいと思います。市長さんもう言っとられると思いますけども、職員の皆さん方もがわへ出たらそのようにおっしゃっていただきたい。そしてまた、議員の皆様方にもあちこち出る機会がありますので、安来には山城日本一があるよということを言っていただいて、観光客をどんどん引きつける、来ていただく。月山をただ行って見て帰るだけじゃなくて、それを安来の観光地や安来のに連動させると、それでこそ初めて意味が大きくなってくると私は思っております。そういう意味から、橋をかけなさいとかホテルを建てないけんじゃないかと、金のかかることばっかり言っておりますけど、早くできないことは早目に言わないと、いつまでたってもできないということでございますので、ひとつ皆さんともどもに、本当にことしはいい活性化の起爆剤ができました。これで、必ずこの動きを安来のなかにまで持ち込むという気持ちでやっていただきたいと思います。 大体申し上げることは申し上げましたので、これにて私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で14番足立喜信議員の質問を終わります。 4番岩崎勉議員、質問席に移動願います。            〔4番 岩崎 勉君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員の質問は一問一答方式、質問時間は50分間です。 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) 失礼します。議席番号4番岩崎勉でございます。一般質問を一問一答方式で行わせていただきます。 早速ですが、大項目1つ目の恵乃島工業団地北側農地の市街化区域編入について見解を伺います。 昨年10月に行われた安来市議会議員選挙で私は、子供からお年寄りまで住んで楽しく、幸せを感じられる岩崎勉が目指す地域づくりとして、5つの項目に整理をして市民の皆様に訴えかけました。その中に、子供たちの未来のために住み続けたい、帰ってきたいと思えるふるさと安来市、現役世代の皆さんが働きやすく、子育てしやすい安来市、農業が安心して引き継げる生業として成り立つ安来市を掲げて戦ってまいりました。これらは相互に関連しており、本市発展のためにもバランスのとれた産業振興を図った上で、未来へ向けたまちづくりを計画していく必要があると考えています。 私は、兼業農家の長男として生をうけ、現在も小規模ではありますが、家族で農業を営み、梨、タケノコ、白ネギ、水稲を栽培をしております。当然、農業振興は議員としての課題でもあり、私のライフワークでもあります。あわせて、私の身近に市内の特殊鋼関連企業で働く若い人たちも多く、雇用の場の確保と拡充、加えて労働条件の向上があって初めて住み続けることができ、進学や就職で一度は安来から離れて都会に出ていった人たちも帰ってきたいと思える環境が整備されるものと認識しています。このような考えと認識のもと、日々感じることは、残念ながら、恵乃島干拓農地においても高齢化と後継者不足、農産物の価格の低迷と生産資材の値上がりなどの影響で営農を諦められた皆さんの無念の荒廃農地が点々とあらわれてきています。 しかしながら、現在でも専業農家として梨やブドウを栽培し、白ネギを初めとする四季折々の野菜類も、面積こそ産地と比較すると少ないものの、丁寧に栽培をされ、地元スーパーや農産物直売所へ出荷、地域の特産品として近隣の消費者の皆様から喜ばれていると感じているところです。また、地域の皆さんが毎日のようにこの畑に出て、自家用であったり、お孫さんたちに送ったりされる野菜や果樹の成長を楽しみにしながら栽培をしておられます。また、マスコミ等でも取り上げられていますが、山陰初の観光みかん園ということで、ミカンの木を植え始められてから9年目だそうですが、毎日大盛況で、市街地から近く、平場に園地があることから、子供からお年寄りまでたくさんのお客様が訪れてくださっています。 一方、鉄工センター内の各企業においては、高品質な製品と高い技術が評価され、近年受注が拡大し、その対応として企業敷地内の従業員駐車場を転用し、工場を増築しておられ、工場用地はほぼ満杯、やむを得ず周辺に用地を取得され、従業員駐車場を確保されている状況であること。SUSANOOを設立し、航空機産業への参入を目指し、地域経済発展のために企業人として国内はもちろん、世界中を駆けめぐってご尽力いただいていること。暑い夏も、寒い冬も昼夜を問わず現場で働いておられる従業員の皆さんのご苦労も、私の身近な方々のお姿から十分に認識、承知をしているところです。 そのような状況の中、恵乃島干拓農地を市街化区域へ編入していただきたいとの陳情書が本年8月27日に安来商工会議所、安来鉄工センターから安来市議会へ提出され、総務企画委員会へ付託をされました。私なりにではありますが、恵乃島干拓農地といいますか、細井湾干拓地の背景などについて少し調べてみました。 まず、干拓事業ですが、細井湾干拓地は昭和41年に着手し、農林水産省の中海干拓事業の一環として島根県が昭和47年に完成させたもので、当時の総事業費は2億7,500万円、増反戸数は56戸と1公社、総面積が約29ヘクタール、昭和51年4月に細井湾農用地造成期成同盟会と協同組合安来鉄工センターの間で合意をされ、10ヘクタールを工業用地に、約15ヘクタールを農地に配分をされました。 また、この干拓事業が着手をされた昭和41年には、全国で15番目の中海地区新産業都市の一拠点として指定をされています。区域を現在の市町村に当てはめると、島根県の松江市、出雲市、安来市、鳥取県の米子市、境港市、日吉津村、大山の範囲となっており、その基本的開発構想は、地区の特性を生かし、既存の鉄工、機械、木材、食料品、繊維工業などの企業の拡大と新規企業の立地を誘導するとともに、恵まれた自然景観の保護、利用により観光、住宅、教育及び厚生施設を含めた総合的な都市機能を持つ豊かで住みよい都市を建設するというもので、この安来市は指定地域の中心地であり、既存の特殊鋼、機械、金属を中心とした地場産業を育成し、道路、鉄道の整備促進によって先進経済圏と接触を容易にし、新規企業の誘致を図る、また臨海埋め立てにより、農地、工業用地の造成を行う、このような基盤整備を行いながら、適切な職業指導、労働条件の向上を考え合わせて、文化、教育施設、住宅、公園など、生活環境を充実させ、人口の増加を推進するものとされています。 そこで、伺います。 先ほども少し触れましたが、恵乃島干拓地は昭和41年に工事が着手をされ、47年に基本工事が完了しています。恵乃島干拓事業と安来鉄工団地整備のこれまでの経過と本市の対応について伺います。 ○議長(田中武夫君) 宮田政策推進部次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 恵乃島干拓事業につきましては、議員のおっしゃるとおり、昭和47年に基本工事が完了し、昭和57年に干拓地の利用配分後、昭和59年に工業団地の造成がスタートしております。当時、米余りなどで農業政策が変化し、農用地、埋立地の一部を工業用地にできるようになったという背景があったようでございます。市の対応といたしましては、昭和58年細井湾干拓地に関する売買契約にかかわった経緯がございます。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) ありがとうございました。 それでは、ここ最近の経過について改めて伺います。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 平成26年に安来商工会議所より、恵乃島干拓農地の工業団地化について市に要望書が提出されております。その後、平成29年には安来商工会議所より、安来鉄工センター内の企業数社の工場増設に伴う不足すると見られる用地の確保についての相談など、これまでで2度安来鉄工センター内の企業5社の代表者と協議を行って企業側の意向や現状を確認したほか、中四国農政局や島根県との協議、関係法令の精査などを行い、検討を進めてきております。 また、本年4月に恵乃島干拓農地の市街化区域編入の可能性について市の関係部課による会議を行い、8月29日には恵乃島干拓農地の関係者と意見交換を開催してきております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) 恵乃島干拓地の経緯についてつまびらかにお話をいただきました。ありがとうございました。 政策推進部では、企業の代表者からの意向を確認され、県や中四国農政局と協議、関係法令の精査も行って検討を進めてきておられますが、現状は農用地区域と認識しておりますので、まずは農林水産部の考え方から伺いたいと思います。 農業振興地域内の農用地区域の変更方針、農地転用の許可方針はそれぞれどのように定められているのでしょうか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 仙田農林水産部長。 ◎農林水産部長(仙田聡彦君) それでは、答弁をさせていただきます。 この恵乃島干拓農地につきましては、農業振興地域の整備に関する法律、略称農振法に基づいて保全すべき優良農地の区域の農業振興地域内農用地区域に位置づけられております。農地以外に転用することは原則できないこととなっております。 ただ、仮に市街化編入、市街化区域に編入されれば、農業振興地域外となりますので、農地転用は届け出のみで可能となることとなります。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) ありがとうございました。いろいろな法令があるということで、承知をいたしました。 その上で、恵乃島干拓農地における農林水産部としての農業振興の考え方について伺います。 ○議長(田中武夫君) 仙田部長。 ◎農林水産部長(仙田聡彦君) 先ほど申し上げましたように、この農地につきましては農用地区域に位置づけられておりまして、農業振興には大切な農地と考えております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) ありがとうございました。農林水産部としては、将来にわたり農地を維持、保全し、農業振興を図らなければならないと、そういうふうに考えておられるわけです。 農林水産部としての見解や考え方は承知をいたしました。 先ほどの政策推進部からの回答で、最近の経過についての中にもありましたが、平成26年3月18日に安来商工会議所より安来市長宛てに安来鉄工センター北側農地の工業団地化への調査に着手されるよう、別紙のとおり要望いたしますとの要望書が提出されています。政策推進部としては、具体的にどのような検討や対応をなされたのでしょうか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) この要望に対しましては、その後の工業団地適地選定調査の際に、恵乃島干拓農地も候補地の一つとして検討をしております。しかしながら、優良農地であることから、造成までの手続には相当時間がかかり、早期の事業実施は困難とし、平成28年度当初に他の候補地を選定しているところでございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) では、工業団地化への調査に着手ということで検討されてきたと思いますが、その検討段階で市が公共用地として取得する方法をとらずに、今回市街化区域編入との方法を選択された理由について伺います。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 先ほど最近の経過でお答えしましたとおり、企業側から改めて相談があり、土地が必要となった際に適宜利用ができることを望まれており、工業団地化以外の方法で土地を利用できないかを検討しております。具体的には、中国経済産業局、中四国農政局、県の関係課などに相談しながら、農地法、農業振興法、都市計画法などの関係法令の検討を進め、企業側の要望に応える方法としては、現状では市街化区域編入しか選択肢がないとしたところでございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) わかりました。 では、先ほどの農林水産部の回答も踏まえて、この案件に対しての政策推進部としての考え方を伺います。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 政策推進部といたしましては、先ほど農林水産部長の答弁にもありましたように、農業振興の重要性は理解をしております。 一方で、雇用の拡大の観点から、市内企業の事業拡大にも対応していかなければならない案件と捉えております。また、近年では安来鉄工センターの企業を中心に航空機産業への参入を目指す活動が本格化しているほか、本年10月には島根大学と日立金属を中心とした先端金属素材グローバル拠点の創出事業が地方大学・地域産業創生交付金の採択を受けたこともあり、今後市内企業の事業は活発化していくと予測されるため、市として取り組む必要性のある案件と考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) それでは、市街化編入された農地の売買については、ふだん近所のおじさんなんかと話をしておりますと、民間が行った場合、売却価格の3割から4割程度の税金などがかかり、果樹や立ち木の補償もなく、土地の価格も低く抑えられる傾向にあるといったような話も聞き及んでおります。これが公共用地として売買された場合は、税控除の扱いはどうなりますでしょうか。また、果樹などの立ち木補償はどうなりますか。あわせて、市が工業団地として開発をしていかれる考えはありませんでしょうか。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 土地売却に係る不動産、譲渡所得税の税控除につきましては、土地収用法に基づく道路整備などの場合は、5,000万円までの税控除が受けられます。 一方で、工業団地整備の場合では、地方公共団体等が行うものであっても、土地収用法は適用されないため、租税特別措置法に基づいて1,500万円までの税控除が受けられる可能性がございます。 公共事業における果樹等の補償につきましては、国の機関が定める基準に基づき補償することになりますが、民間の土地売買では税金、補償費など、諸条件が加味された売買が行われるものと思われます。 また、市が工業団地として開発することについては、現時点では考えておりません。ただ、必要な区画道路を市道として整備する可能性はあり得ると考えます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) では、平成30年、ことしの8月29日に恵乃島干拓農地の関係者の皆さんと意見交換会を開催されましたが、皆さんの生の意見を現場で聞かれて、そのご意見を受けられた上で、今後はどのように進めていかれるお考えか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 意見交換会では、地権者並びに営農者の立場でご意見をいただきました。今後は、地権者の理解を得ながら進めることでもあり、企業側の動向を踏まえながら、必要な情報提供や協議を進めていく考えでございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) よろしくお願いをいたします。 市街化区域編入となった場合、固定資産税はどの程度上昇するのでしょうか。また、市街化区域編入した後に、企業が農地を買わなかった場合、税金はどのようになるのか、あわせて伺います。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 担当課に確認をしましたところ、市街化区域内となった場合、固定資産税評価額は高くなりますが、市街化区域に編入後、直ちに税額が高くなるわけではなく、税負担の調整措置を用いて本来の課税標準額に達するまで税額が徐々に高くなります。 一方、固定資産税評価額が上がることにより土地の資産価値が上がりますし、売却時には高い価格で売却できるという面もございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) ありがとうございました。 各部長などの皆さんからるる回答をいただきましたが、当該案件に対して近藤市長はどのようなお考えをお持ちでしょうか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 岩崎議員の質問にお答えします。 このたびの工業団地の件で、質問でございますが、全国的に農地を利用してさまざまな工業団地に限らず、いろいろな開発計画がどこでもなされております。安来市も農地を今アルテピアにさせていただいたり、そのときにはぜひとも利害関係者、地権者とかそういう利害関係者、あるいは周辺の皆さんの意見等を聞いて、その辺で協議しながら開発をしているところでございます。我々も個別にこの案件を見ますと、やはりそこには農地を耕してる方もおられます。そしてまた、先ほど担当が言いましたように、これからの安来の雇用に必要な、特に今島根県の島大とSUSANOOとが連携して航空産業に出ていこう、そこへ県と国が強力に後押ししようと。そして、工業の人たちはまさに世界的な技術を持ってるわけです。それをぜひとも地元としてもやっていこう、そこで両方の観点から周辺の皆さん、あるいは地権者の皆さん等々で協議を行いながら進めていく、こういうふうに思っているところでございますので、安来にとっては農業も基幹産業、工業も基幹産業でございますので、そのように調整しながら進めていこうと思っているところでございます。よろしくお願いします。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) ありがとうございました。 農業も工業も安来にとって大切な基幹産業でございますので、市長の答弁の中にございましたが、調整を図りつつお話を進めていただければいいんではないかなと考えております。 今回、先ほど冒頭で私中海地区新産業都市について触れましたが、当時の市長職を務められた杉原寛一郎氏は、新産業都市の区域指定の申請についての議案審議に当たり、所信を表明しておられます。その一部を紹介しますと、私は新産業都市構想は、人間開発、そして社会開発の最良の手段として国が取り上げているものと理解をしている。結果的には、所得の増大、福祉の向上、所得格差の是正をもたらし、日の当たらない人々のないような社会の建設を目標にしなければならない。その中で、公害の発生の事前防止と農林業との調整が大切なことはもちろんである。その上で、既に指定を受けた類似都市の調査結果から、県と市が連絡を密にし、相携えて都市建設に努める。住民の血税をもって先行投資を行う場合であるから、慎重の上にも慎重を期す必要がある。人間開発であるから、工業開発だけに力を入れて教育、社会福祉の面がおろそかになるようなことはないこと、企業が容易に立地するようになるといった甘い考えを持つことは間違いで、既存企業を伸ばすことを考えなければならないと述べられておられます。今回質問をするに当たり、各方面の方々からさまざまなご意見や長老と呼ばれる先輩方から過去の経緯を伺い、情報や資料収集をする中で、当時の市長を初め、執行部、議会の皆様方の関係各位の本市発展に対する熱い思いをうかがい知ることができて、改めて身が引き締まる思いがいたしました。 また、本案件については、島根県議会の平成29年11月定例会で藤原常義県会議員が、農業用地の工業団地への転用についてと題して一般質問を行っておられます。質問に対して、県の松浦農林水産部長の回答は、法的な解釈を述べられた上で、こう言っておられます。いずれにしましても、地域の将来を見据えたまちづくりを進めていくため、まずは市町村において住民の意向も踏まえて、地域の土地利用のあり方についてしっかりと話し合うことが重要と考えます。このように締めくくっておられます。この案件は、どのような結論になろうとも、相当な時間と議論を経る必要があるとともに、最後まで市が主体的に関与をしていく案件であると認識をしております。これからも状況に応じ、重ねて質問をしてまいりたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いをいたします。 続いて、大項目2つ目の中海ふれあい公園周辺地域の活用について見解を伺います。 平成27年度より整備を進めてきた中海ふれあい公園東エリアについて、全体面積21ヘクタールのうち、駐車場や多目的広場、遊具スペースを含む子ども広場など9ヘクタールが本年10月1日より供用を開始されました。市長の所信表明にもありましたが、その週末、天気がよかったこともありますが、たくさんの家族連れの皆さんが中海ふれあい公園で楽しんでおられました。私ちょっと興味があったもので、駐車場に入ってナンバープレートを確認しましたら、島根と鳥取ナンバーがほとんどでしたが、鳥取ナンバーが半分より少し多かったのかなと、こんな印象を持っております。改めて、この中海圏域の潜在的な力を見せつけられた思いがいたしました。 そこで、この大人気の子ども広場の遊具の増設、防風林や樹木の植栽は考えておられますでしょうか。また、多目的広場への草抑えを目的とした芝張りなどの計画の有無など、今後の公園整備計画について伺います。 ○議長(田中武夫君) 花谷建設部長。 ◎建設部長(花谷吉文君) 10月1日の中海ふれあい公園開設以降、大変多くの皆様にご来場いただいております。市民の皆様がこのような公園を望まれていたということを改めて認識したところでございます。 子ども広場の遊具の増設については、全体事業費を勘案すると、現時点で増設する計画はございません。しかしながら、遊具の利用状況や整備事業費の推移などを考慮しながら、今後の検討課題として受けとめたいと思います。 樹木の植栽については、平成31年度の整備工事で施工を考えております。 また、芝生化につきましては、多大な費用を要するため、全体事業費からすると、現時点で芝生化は難しいと考えております。現状のグラウンド面の状態を乗用草刈り機等を用いながら管理していく考えでおります。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) では、平成31年度以降供用開始予定のスポーツ広場と展望広場の整備計画はどのようになっていますでしょうか。また、子ども広場から展望広場へとつながる築山も現在は半分程度の整備でとまっていますが、ここも子供たちにとって人気のスポットとなっています。築山も含めて、整備計画について伺います。 ○議長(田中武夫君) 花谷部長。 ◎建設部長(花谷吉文君) 今後の整備計画につきましては、平成31年度では築山を初め、子ども広場、そしてイベント広場を完成させます。あわせて、駐車スペースの拡大を考えております。平成32年度にはスポーツ広場を完了させ、全体事業を完成させる予定であります。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) 今後の公園整備計画について伺いました。 市長もご自身の目で確認されたと思いますが、週末には駐車場に入り切らないほど大勢の皆さんにご利用いただいています。今後も整備を進め、平成32年度末にはランニングコース、展望広場を含む東エリアの全てが完成するとのことです。予算に限りがあることは存じておりますが、せっかくの機運を継続させるためにも、少しずつでよろしいですから、遊具がふえたり、木陰が茂ったり、ドッグラン広場をつくったり、プチオートキャンプ場をつくったりと、先行投資に余り費用がかからないような工夫をしていただいて変化をつくり出し続け、米子、安来の両市民の交流の場、憩いの場となることを期待をしております。 次に、道の駅あらエッサについて伺います。 道の駅は、休憩機能、情報発信機能、地域連携機能を有しており、その地域連携機能のうち、地域振興施設については市町村が整備をすることとなっています。平成23年にオープンして以来、立地条件のよさと施設機能や各店舗のご尽力によりたくさんの皆様に訪れていただいています。中でも、なかうみ菜彩館は地元農畜産物の販売拠点として出荷、販売数量が順調に増加してきましたが、出荷数量の増加に伴う陳列棚の増設で、店内でのすれ違いや混雑時には車椅子での来店が困難になるなど、店舗の拡張が必要な状況となっています。地元農畜産物の消費拡大のため、道の駅あらエッサの施設の再整備の時期に来ていると考えますが、本市の考え方と対応について伺います。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) なかうみ菜彩館は、年間約18万人の方にご利用いただいており、1日平均約500人となっております。イベント開催等で1,000人以上の方が来店される日に店内が混雑する状況があると承知しておりますが、年間を通し混雑する日は10日程度であることや既存施設の周囲に十分な敷地がないことから、拡張についてはなかうみ菜彩館のみではなく、道の駅あらエッサ全体の整備計画の中で検討すべきと考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) では、駐車場と周辺の道路整備についてです。 駐車場入り口においては、来店者と農産物を搬入する生産者との接触などの発生が懸念されるなど、店舗搬入口周辺の整備拡張が必要となっています。 また、駐車場を国道9号線へ向けて出て安来市内へ向かおうとしたとき、なかなか出ることができず、困っておられる皆さん方を見かけます。安来市単独では解決困難な課題もあると思いますので、関係機関と協議をされ、改善に向けてご尽力いただきたいと願っておりますが、整備計画などは検討をされていますでしょうか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 花谷建設部長。 ◎建設部長(花谷吉文君) 道の駅あらエッサにつきましては、国土交通省松江国道事務所により、国道9号と接する未買収であった三角地部分を敷地拡張のため調査と一部工事を本年度から行う計画であります。市といたしましても、その拡張計画に合わせ、敷地内レイアウト等、国と協議を行い、敷地内動線の改善を要望していきたいと考えております。 また、国道9号交差点の右折対策につきましては、以前より公安委員会等へ対し信号機設置の必要性を訴え、要望を行っているところでございます。公安委員会でも設置検討がなされていると聞いておりますが、設置スペースの問題等があり、懸案の箇所となっております。市といたしましても、信号機設置に向け、引き続き要望を行っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) ありがとうございました。 敷地拡張のための調査と一部工事を本年度から行うと、計画があるとの回答をいただきました。現状のなかうみ菜彩館のみでの改善は困難なようですので、道の駅あらエッサ全体の整備計画の中で検討、改善をお願いをいたします。 また、9号線への右折対策については、公安委員会でも検討されているとのことですので、できるだけ早期に課題の解決方法を模索していただきたいと願っております。 続いて、中海架橋について伺います。 中海架橋早期実現する安来・米子議員連盟に加盟し、島根県側の予定されているコースの付近に在住する私としても大きな関心事の一つであると捉えている中海架橋建設です。9月10日に松江市で開催をされた溝口島根県知事と県下8商工会議所会頭が要望、意見交換をする懇談の場面で、安来商工会議所の木口会頭から、切川バイパス、インター線の早期完工と中海架橋建設の促進について要望をされ、特に中海架橋については、常態化している国道9号県境付近の渋滞は大きな経済的損失、環境への悪影響という面からも、早急に解消すべき課題であり、早期建設の必要性を強調されています。平成29年3月の本会議で永田巳好議員が県境の渋滞緩和について質問をされ、当時の建設部長は、原因地点が米子市の陰田交差点であります。管轄の倉吉河川国道事務所に伺いますと、国道9号の安来市と米子市の県境の渋滞については、平成25年1月に主要渋滞箇所として選定をされ、平成25年度以降、最新交通データ及び地域の交通状況を踏まえながら、モニタリング調査を実施をされております。今後もモニタリングの調査を継続し、効率的な渋滞対策について議論を行い、渋滞対策の基本方針の検討を進めているとのことでございます。 市としましても、渋滞緩和については島根県側の管理者であります松江国道事務所等とも協議を重ねております。対策の一つとして、手前の吉佐交差点はJR御茶屋川の踏切の改良に合わせ、県道米子伯太線への右折レーンの新設工事も進めております。今後も渋滞緩和に向け、要望、協議を進めてまいりますとの回答をされていますが、その後進展はありましたでしょうか、伺います。
    ○議長(田中武夫君) 花谷建設部長。 ◎建設部長(花谷吉文君) 陰田交差点につきましては、ご質問のとおり、地域の主要渋滞箇所に選定され、鳥取県の道路交通渋滞対策部会において対策が検討されてきてるところではございますが、具体的な対策の内容については打ち出されていない状況にあります。 また、吉佐、御茶屋川交差点については現在も工事が進められておりますが、JR部分の工事や電線共同溝等の工事は残っており、国道部分と県道部分を合わせ、平成32年度を目途に完成する予定と聞いております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) 今までも永田議員や中海架橋早期実現する安来・米子議員連盟の会長であられる遠藤孝議員を初め、先輩議員の皆さんが同様な質問をされていますが、改めて本案件に対しての近藤市長の考えをお聞かせ願えればと思います。 ○議長(田中武夫君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 岩崎議員さんの質問にお答えいたします。 中海架橋につきましては、安来市では長年の懸案事項でございまして、それぞれの市長は一生懸命取り組んできたところでございます。これまでも渋滞緩和や、あるいは圏域の経済発展、観光振興等に資する重要な施設といたしまして、国や島根県に対しまして長年にわたり要望活動を行ってきたところでございます。また、中海・宍道湖・大山圏域市長会でも重要課題として位置づけて、近隣自治体との連携を強化する中で、今後も引き続き強く要望を行いまして、その実現に向けて全力で取り組む覚悟でございます。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) ありがとうございました。 10月21日の日曜日でしたが、よなごグランマルシェというイベントが米子市公会堂前広場で開催される中、中海架橋早期実現議員連盟の一員として米子市議会の皆様と署名活動を行ってきました。当日は天候にも恵まれ、大勢の皆さんが来場されました。簡単なパンフレットをお渡しし、署名をお願いすると、もちろん中にはお断りをされる方々もいらっしゃったわけですけれども、おおむねご理解をいただき、署名をしていただきました。その際、さまざまなお声も頂戴をしております。本当朝夕の通勤ラッシュは何とかならないものなのか、それと連休ともなれば、昼間から渋滞をしている、おまけに接触事故も結構多いからどうにもならない、早くかけていただきたいといったようなご意見もいただきました。他方、中海架橋ってどっからどこへつくんかいねといったような、そういうご質問もいただいて、認知度のアップを図る必要性も感じたところです。安来市民の皆さんに対しても同様の署名活動を行いましたが、米子市民の皆さんと同様に、朝夕と休日の交通渋滞、それに伴って発生する接触事故、何とかならないのかなといった声をたくさん頂戴をしてるところでございます。 先ほども近藤市長から前向きな回答をいただきました。中海・宍道湖・大山圏域の活発な交流と発展につながるよう、我々も継続をして活動を展開してまいりますので、今後ともしっかりとリーダーシップを発揮していただきますようにどうぞよろしくお願いをいたします。 その上で、中海圏域におけるこの架橋の位置づけといいますか、その目的とも大きく関連をしてきますが、やはり中海ふれあい公園周辺地域の活用です。安来と米子の県境地域発展の可能性の大きさは、ふれあい公園の状況があらわしているように、タイムリーな起爆剤によって私たちが想像した以上の効果を生み出すことが立証できたと思います。中長期的に健全な財政運営の視点をしっかりと堅持しつつ、アベノミクスではありませんが、1の矢、2の矢、3の矢と放ち、両市民が集うにぎわいを創出し、地域経済の持続的な発展エリアとなるよう期待をしているところです。 そこで、昨年の12月の議会、一般質問でも私の意見として申し上げましたが、中海ふれあい公園のグラウンドで気持ちよく汗を流された皆さんがその汗をすっきりと流してお帰りいただくために、また道の駅あらエッサの駐車場で車中泊をしておられる皆さん方のために、そして両市民の健康長寿を目的として中海ふれあい公園から道の駅あらエッサのエリアに稼げる温泉施設、稼げる温泉施設です、稼ぐことができる温泉施設を私は設けたいと思います。あのエリアに温泉施設があったら、たくさんの皆さんがどんなに幸せで、どれだけ楽しくひとときを過ごしていただくことができるかと想像して、その思いを一層強くしたところでございます。 きょうは12月5日でございます。第3・四半期も終わりに近づき、月が変われば4、四、第4・四半期となります。来年度、平成31年度予算については、既に予算編成方針に基づき予算要求がなされ、骨格が固まりつつあると思います。今現在の安来市民の皆さんへの予算措置はもちろん重要ですが、未来の安来市民も安心して本市で生計が営める財政運営をお願いをして、私の一般質問といたします。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で4番岩崎勉議員の質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。再開は午後3時10分といたします。            午後2時53分 休憩            午後3時10分 再開 ○議長(田中武夫君) 再開いたします。 8番佐々木厚子議員、質問席に移動願います。            〔8番 佐々木厚子君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 佐々木議員の質問は一問一答方式、質問時間は50分間です。 佐々木議員。 ◆8番(佐々木厚子君) 議席番号8番、公明党の佐々木厚子でございます。 ことしもあっという間に12月になったように思います。ことしの日本は、地震、台風、大洪水と自然災害が頻発し、大災害が起こった年でありました。もうあのような大災害は起こってほしくない、そう思った平成30年でございました。災害のない平穏な暮らしができることを願うものでございます。 さて、私は最近市内在住の視覚に障がいをお持ちの方々、また足が不自由で長年車椅子生活をされている方々とお話をする機会がありました。障がいがある人もない人も等しく暮らせる安来市を目指していくためにはどうしたらいいのか、とても考えさせられました。貴重なお話を聞かせていただいたと思っております。ことし最後の一般質問は、障がいをお持ちの方たちの日々の生活が少しでも便利で楽なものになるようにとの思いで、障がいがある人もない人も等しく暮らせるまちづくりについて、障がい者支援に特化した質問を6項目させていただきたいと思います。執行部の皆様の誠実なるご答弁をよろしくお願い申し上げます。 視覚に障がいをお持ちの方は、視覚障がい者が社会参加していくためには、移動面に限界があるように思うと言われ、日常生活の中でさまざまなご苦労をされている様子をいろいろとお話ししてくださいました。安来市にもさまざまな障がい者支援制度があります。しかし、当事者にとっては使いづらいものもあるようでございます。 まず初めに、同行援護サービスについて伺います。 この同行援護サービスは、視覚障がいにより移動に著しい困難を有する障がい者等につき、外出時において移動に必要な情報の提供、移動の援護、排せつや食事の介護などを行うという趣旨のサービスであります。 そこで、伺います。 このサービスは、具体的にどのようなときにどのように使えるサービスなのでしょうか。事前の予約が必要なのでしょうか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 太田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 失礼をいたします。同行援護サービスについてご説明をさせていただきたいと思います。 視覚障がいによりまして移動に著しい困難を有する方が、また障がい者、高齢者等、外出時に同行いたしまして、移動に必要な情報提供とともに、移動の支援、その他のサービスを行うものでございます。例えば、通院や施設利用でありましたり、買い物などの日常生活を支えていただくことができるようとなっております。 国の制度でございまして、日常生活に直結したサービス以外はその対象となりません。サービスの利用等に盛り込まれたサービス計画がなければ、これも使用することができないものでございます。 また、サービスに必要な資格のある職員さん、そして専門の研修を受講されました職員さんが対応されるサービスとなっておりまして、事業所や従事者が少なく、利用のための調整が必要となっている現状でございます。 ○議長(田中武夫君) 佐々木議員。 ◆8番(佐々木厚子君) 資格のある職員や専門の研修を修了した人たちが対応しないといけないことや、それに対応できる事業所や従事者が少なく、利用するための調整も必要になるとのことであります。 これが国の制度だからなかなか難しいとは思いますけれども、このサービスを利用したい人は、例えば急に病院に行かなければならなくなったときや、きょうはとても天気もいいし、気分もいいので、買い物や図書館などに行きたくなったりすることもあると思います。そのようなときに、電話したらすぐに来てくれて同行していただけるようなシステムはありませんでしょうか。なければ、そのようなシステムをつくるお考えはございませんでしょうか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 太田部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 安来市におきまして、同行援護サービスの事業認可を受けた事業所は、以前は1事業所ございました。8月をもってこのサービスを終了されたため、現在はない状況でございます。 しかしながら、同行援護を含めました幅広いサービスとして移動支援事業がございます。これをご利用いただいているのが現状でございます。安来市ではNPO法人エプロンの会がこのサービスを行っております。非常に多くの方が利用されるサービスでございまして、あいていれば急な利用も可能でございます。一般的には、予約の上、ご利用いただくのが本来と考えております。 同行援護のサービスにつきましては、支援の必要な方の状況に応じた対応が必要となりますので、介助サービスの知識、技術などがない方ができるようなサービスではなく、障がいに対する専門的な知識や技術をお持ちの方が重要となるため、このようなサービスはいつでも誰でもできるものではないと考えております。 ○議長(田中武夫君) 佐々木議員。 ◆8番(佐々木厚子君) 同行援護サービスではなく、今は移動支援事業の利用が多いとのことでありますが、やはり先ほどと同じように、専門的な知識や技術を身につけていることが重要であるために、いつでも誰でもできるものではない、そういうふうに認識いたしました。できれば資格を持っている人たちでボランティア組織でも立ち上がっていけば、もう少し利用される方たちが利用しやすいものになっていくのではないかなと思います。視覚障がいの方も私たちと同じように、ジョギングやウォーキング、またジムに行って体を鍛えたりと、スポーツを楽しみたいと思う人もいらっしゃいます。利用したいときにいつでも利用できるシステムができていくと、本当にうれしいのではないかなというふうに思っております。できることを願っております。 次、2番目、なかうみマラソンにおける伴走者について伺います。 先日、なかうみマラソンが行われ、私も初めて4キロのウォーキングにエントリーし、歩きました。車椅子の方も参加されておりました。中海沿いの景色もよく、お天気もよかったので、とても気持ちのいいウォーキングとなりました。最高のなかうみマラソン大会であったと思っております。余談ではありますが、全国大会という名称だから、全国からたくさんの方が参加されておりましたけれども、安来市の参加者が少ないように思いました。もっと安来の方も参加され、秋の安来路を満喫していただけたらいいのではないかなというふうに思いました。 そのマラソン大会で視覚障がいの方が参加申し込みをしたいと言われたら、伴走者の手配が自分でできれば申し込みできると言われ、必死で探し、見つかったので、ようやく申し込みができたと言われておりました。 ここで出雲のくにびきマラソン大会のことについて少しご紹介をしたいと思います。 出雲市は、このマラソン大会の歴史の中で、平成4年の第11回大会で初めて愛知県から視覚に障がいのあるランナーが出場され、市職員5人がリレー形式で伴走したことをきっかけに、翌年の大会にさらに多くの方が参加できるように、平成5年に愛走フレンズという伴走組織が結成されました。愛走フレンズの愛は、英語で目はアイなので、目の不自由な人のために目となって、そして愛を持って走ろうという願いを込めて命名されました。広く市民の皆さんや出雲市職員に呼びかけ、68人で結成し、第12回大会には2回の練習を経て、8人のランナーの伴走を行いました。その後も毎年10人前後の視覚障がいランナーが出場され、この大会が目の不自由な方でも安心して走ることのできる大会として、全国多くの市民マラソン大会でも注目される大会になっております。この愛走フレンズの皆さんの活動は、大会時の伴走をすることと、ガイドヘルパーといって、駅への出迎え、宿舎から会場への案内を行います。出雲と出雲人のよさを知ってもらい、ランナーの方とより交流を深め、再度出雲に来てもらえるよう心がけているそうです。 来年2月24日に開催されます第38回出雲くにびきマラソン大会の受け付けが12月1日から始まっておりますが、その大会要項の一面には、毎年2月に開催している出雲くにびきマラソン大会、この大会は全国から3,000人以上の参加があり、冬の山陰の大会では最大級です。また、この大会は視覚に障がいのあるランナーへの伴走組織、愛走フレンズに支えられた優しい大会として全国の市民マラソン大会の中でも特筆すべき大会となっています。あなたの参加をお待ちしていますとあります。この呼びかけにとても優しさを感じました。視覚障がい者で走ることが好きな人にはとてもうれしい呼びかけだと思いますし、この愛走フレンズがしっかり定着していることに感動いたしました。 そこで、伺います。 なかうみマラソンの障がい者の参加につきましては、どのような条件がありますでしょうか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 大久佐市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(大久佐明夫君) なかうみマラソン全国大会につきまして、現在車椅子の方はウォーキング4キロの部にご参加いただけます。視覚障がい者の方につきましては、問い合わせがあった際には、島根県社会福祉協議会をご紹介し、伴走者のご紹介をいただいております。伴走者の方は、ゼッケンを用意して無料で参加いただいております。また、第13回大会、これは前回大会になりますが、ファミリーマラソンの参加対象について、障がいをお持ちの小学生を含む家族であった者を高校生以下まで拡充しています。駐車場についても、なるべく近い駐車場を確保するとともに、トイレも図書館の多目的トイレを専用トイレとしてご利用いただくなどの対応を行っております。また、当日は手話通訳の方に待機していただいており、ご希望があれば手話通訳も行っている状況でございます。 ○議長(田中武夫君) 佐々木議員。 ◆8番(佐々木厚子君) 安来市としても、このなかうみマラソンに対して障がい者の方への配慮がされていることがわかりました。もちろん出雲のくにびきマラソンと私たちのなかうみマラソンを同じように考えることはできませんが、私はこの愛走フレンズの取り組みはとても魅力的であると思っています。安来市もこのような伴走組織をつくられるお考えはありませんでしょうか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 大久佐次長。 ◎市民生活部次長(大久佐明夫君) なかうみマラソン全国大会においては、会場のキャパシティーのこと、参加人員が5,000人以上であることなど、出雲市との違いもあろうかと思います。また、安来市は前日、当日を合わせ、延べ700人以上の方にスタッフとしてかかわっていただいております。そういった中、新たな伴走組織の取り組みができるかどうか、出雲市の例を参考に研究してみたいと思います。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 佐々木議員。 ◆8番(佐々木厚子君) 確かに安来市は前日からの受け付けとか、さまざまなところでボランティアの方、また職員の皆様方がスタッフとしていろんなところにかかわっていらっしゃいますし、確かに規模も5,000人ぐらいになるということで、出雲とは全然規模も違いますので、なかなか新たにそういう組織をつくるということは、状況的には厳しいことかもわかりませんが、視覚障がい者の方たちにも、本当に私も初めて14回ですか、今年で、いろいろ参加してみたいなと思いながらなかなか参加できなかって、ことし主人と2人でウォーキング、よく走りませんので、私も歩きしかできなかったので、4キロのウォーキングにエントリーをして歩かせていただいたんですが、改めて安来のよさといいますか、本当に感動したマラソン大会でありましたので、こういうマラソンも視覚障がいのある方は見えないかもわかりませんが、その雰囲気とかそういう肌で感じるものってやっぱりあると思いますので、なかうみマラソンにも、そういう視覚障がいの方も気軽に参加していただくためには、安心して伴走をお願いできるシステムは必要であると私は思っております。ぜひとも今後検討していただけたらなというふうに思います。 次、3番目、イエローバスについて伺います。 視覚に障がいをお持ちの方は、誰よりも音については敏感に感じ取っておられます。例えば、1人でイエローバスに乗ろうとしてバス停で待っていても、日ノ丸バスなのか、イエローバスなのか、わからない上に、行き先もどこ行きのバスなのか、車外放送がなくてわからないそうです。そのバス停にほかの乗客の方がいらっしゃれば聞くこともできますが、全く1人だと、とにかく来たバスに乗ってしまうこともあり、目的地じゃないところへ行ってしまったこともあったとのことです。しかし、車外放送があり、これは安来行きのバスですとかそういうアナウンスがあれば、安心して乗ることができます。また、バスの社内でも次の停留所の案内が不明瞭なときもあり、常に不安な気持ちで乗っているとのことであります。きちんと車内放送で次の停留所案内があれば、間違いなく安心しておりることができると思います。 そこで、伺います。 イエローバスは、視覚障がい者の方に対して車外放送、車内放送などの対応はどれだけできていますでしょうか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 青戸市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(青戸厚志君) イエローバスでは、皆様の利便性向上のため、平成28年から車内案内での自動音声装置及びモニターを順次導入しております。まだ導入してない車両では、運転手による車内放送を行っており、丁寧でわかりやすい案内を努めてはおるところでございます。 また、車外案内につきましては、マイクロバスではシステム導入が難しいなどの理由で実施できていない状況でありますが、運転手がバス停で待っておられるお客様の様子を確認し、行き先などのお声がけをするように努めておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 佐々木議員。 ◆8番(佐々木厚子君) 車外案内については、マイクロバスではシステム導入が難しいとのことですが、今おっしゃったように、顔の見える対応、これはイエローバスだからできる対応かなというふうに思いますけれども、バス停で待っていらっしゃる方に運転手さんから直接声かけをいただければ、障がい者の方たちも迷わずスムーズに乗車できると思います。今後ともそういう心遣いといいますか、お客様一人一人に対して声がけ、心がけ、お願いをしたいと思います。 また、車内案内も、私も何回か利用させていただいたときにも思ったんですが、我が家も娘が高校時代にはイエローバスを使っておりまして、例えば広瀬の友人、東出雲の友人が我が家に来るときに、広瀬から乗ったり、安来駅から乗ったりしたときに、どこでおりていいか案内、娘がどこそこでおりてねと言っても、その案内がなくて一つ手前でおりたり、先に行ったりということがあったということ何度か聞きました。ですが、今次長のお話の中にあったように、今ではそういうことがない、そういうことを心がけているということでありましたので、少し安心いたしました。今後とも車内案内、確かに私も余りモニターのついたイエローバスに当たることがなくて、いっつも運転手さんが次は何々ですと本当に声かけてくださると、安心してやはり心の準備ができますので、しっかりとそういう案内も、運転手さんもしっかりと今後もお願いをしたいなというふうに思います。 次、運賃について伺います。 今福祉サービスとして、障がい者の方は障害者手帳の提示をすると、本人と介護される方の運賃は半額の100円になります。例えば、松江市などは松江市内に居住し、住民登録を有する方で障害者手帳を持っている人は、申請すると市内の路線バスが無料で乗車できる優待バスカードを発行していただけます。そうすると、本人は無料、介護者は1名分無料となります。障がい者にとってとてもありがたい制度であります。安来市もぜひともお考えいただきたいと思いますが、いかがでしょうか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 青戸次長。 ◎市民生活部次長(青戸厚志君) 市民の皆さんには、イエローバスの運行開始当時より変更なく一律200円の低料金によるご利用を喜んでいただいておるとこでございます。多くの市民の皆様の重要な移動手段として支援しておるところでございます。 また、議員が言われるように、障がいのある方や介護される方、そのほか75歳以上の高齢者の方、自主返納された方につきましては申請していただき、運賃を半額として移動に伴う経済的な負担軽減を図ってきておるところでございます。 議員ご提案の件につきましては、今後調査、検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(田中武夫君) 佐々木議員。 ◆8番(佐々木厚子君) ぜひとも調査、検討していただきたいと思います。 私も少し調べてみましたけれども、安来市第3期障害者基本計画の中に、障がい者の方の人数が記されております。それによりますと、安来市内で障害者手帳をお持ちの方は2,646人で、人口の6.7%です。この中で、イエローバスに乗って積極的に外出したいと思っていらっしゃる方は一体何人おられるのでしょうか、きっと多くはないと思います。私はその人たちの運賃を無料にしてあげることは決して難しいことではないのではないかと思っております。また、今まで余り外出もしない、イエローバスも利用したことがないとおっしゃる方もあると思いますが、無料になれば、声をかけ合ってイエローバスで出かけようという、そういう障がい者の方たちとのまたいろんな共通の話題等もできていくのではないかなというふうに思っております。積極的に外に出かけていただく一つの道具といいますか、ツールといいますか、それをイエローバスと考えていきますと、私はこの障がい者の方たちの日常の動きがもう少し広がり、活発なまた元気なものに変わっていくのではないかと思っております。ですので、この障がい者の方への運賃無料化はぜひともお願いをしたいと思います。近藤市長、よろしくお願いいたします。 次、4番目、誘導チャイム、歩行誘導マットの設置について伺います。 今全国的にも市役所、文化ホール等の公共機関などに、視覚障がい者の方たちを安全に建物の入り口に誘導するための音声誘導装置である誘導チャイムの設置が進んできています。安来駅には設置されているようですが、安来市内の他の公共施設にはどこにも設置されておりません。また、この歩行誘導マットですが、これは形のかわりに音の違いで存在を知らせるもので、視覚障がいの方には、足の裏に伝わるでこぼこのないフラットでソフトな感触で安心感を与えてくれるものです。これが例えば、アルテピアのトイレまでの案内用に設置されると、そのマットを伝いトイレに行くことができます。視覚障がいの方は、自立へ向けて日々頑張っていらっしゃいます。家族や知人、ヘルパーさんにお願いされることもありますが、可能な限り、自立して外出したいと願っておられます。そのためには、このようなハード面での設備も整えていかなければならないのではないかと思います。 聞くところによりますと、輪番制によれば、平成33年度に島根県視覚障害者福祉大会が安来で開催されると伺いました。県内各地から安来市に多くの視覚障がい者の方がいらっしゃいます。そして、公共施設を利用されます。これを機会に誘導チャイム、歩行誘導マットの設置をぜひともお考えいただきたいと思いますが、いかがでしょうか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 太田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 先ほど議員からご質問のございました誘導チャイム、歩行誘導マットについてお答えをさせていただきたいと思います。 安来市役所や総合文化ホールでは、誘導チャイム、歩行誘導マットは整備いたしておりません。それぞれの建物の入り口に、点字表記のありますインターホンを設置しているところでございます。玄関においでいただいた方を総合案内からお迎えに参る、そうした方法をとらせていただいております。 また、アルテピアにつきましては、思いやり駐車場からインターホンまでの誘導に点字ブロックで対応をさせていただいております。安来庁舎におきましても、国道9号線沿いのバス停から出入り口までの誘導ブロックを設置させていただいております。それぞれの施設とも、建物内の移動範囲が広範でございまして、安全面に考慮し、それぞれの職員が誘導させていただく方法としているところでございます。 また、安来市民体育館では、平成23年度に実施いたしましたバリアフリー工事に伴いまして、歩行誘導マットを入り口から受け付けまで、また受け付けからトイレまで設置いたしております。今後それぞれの施設の改修計画に合わせまして、設置についての検討をしてまいりたいと考えます。 また、先ほどございました公共施設につきまして、昨年度策定しております安来市第3期障がい者基本計画について、障がいの有無にかかわらず使いやすい建物という考えがございました。関係機関と連携し、公共施設などについて障がい者に配慮した計画的な整備、改善が求められるとこでございまして、そうした考えに努めるものとしております。 なお、障害者福祉大会等が市内で開催される予定ではございますが、その折には設備の面だけでなく、障がい者に理解のあるボランティア組織を結成するなど、障がい者の方の配慮を最大限に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(田中武夫君) 佐々木議員。 ◆8番(佐々木厚子君) いろいろと考えられての今の対応であるということを認識いたしました。 ですが、今全国的に視覚障がい者の方へ音声案内をしている公共施設は多くなってきております。私も、先日新幹線で新山口駅で意識して初めてだと思うんですが、トイレに行ったら、トイレの入り口から女性トイレは右です、男性トイレは左です、入りますと、何とかはどうです、こうですってすごい丁寧な音声ガイドのもと、安心してまた出てこられたということを、意識してみますと、そういう音声ガイドというのは今結構いろんなところで見るなというふうに思っております。そう思ったときに、やはり安来市も平成33年に島根県の視覚障害者福祉大会が開催されるということですと、いい機会かなというふうに思っております。誘導チャイムほど、歩行誘導マット、そんなに高額なものではございませんので、できるところからそういうハード面での設備も整えていただいて、安心して安来は違うな、すごいなって言っていただけるようなそういうまた受け入れをしていきたいなというふうに思いますし、またもちろん人的には障がい者の方に理解のあるボランティアの方たちの人の支援も、これは心を使ったそういう支援ももちろん大事だと思っておりますので、その両面、しっかりこの平成33年度までには考えていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 次、5番目、福祉タクシーについて伺います。 安来市は、リフト付き乗用車等運行事業、また高齢者外出支援事業でタクシー利用券を、さまざまな利用条件はありますが、申請された障がい者の方や高齢者の方に交付をされております。 まず初めに、伺いますが、現在安来市内で福祉タクシーを利用できるタクシー会社はありますでしょうか、できましたら会社名をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 太田部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 安来市内におきまして、安来市リフト付き乗用車等運行事業の契約をさせていただいているタクシー会社は、ちどりタクシー、日交タクシー、介護タクシー田辺の3社でございます。 ○議長(田中武夫君) 佐々木議員。 ◆8番(佐々木厚子君) では、このタクシー会社で障がいをお持ちの方が利用される場合に、介助するのに資格が要るのか、また要るのならば、その資格を持っている方がそれぞれのタクシー会社さんで対応してくださっているのか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 太田部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) このサービスは、同行援護サービスとは違いまして、移動サービスのみのサービスとなっております。タクシーの場合は、本来お客様が乗降される場合に、お客様のお体に直接触れる、介助する等は行わないこととなっておりますので、ヘルパー資格を持っている乗務員の方がおられない会社でも、契約は行っております。安来市リフト付き乗用車等運行事業では、資格のある乗務員の方がおられなくとも、現在も契約をしているのが実情でございます。市では、乗降に援助の必要な方につきましては、ご家族やヘルパーのご支援をお願いいたしますというお手紙を差し上げておりまして、利用者の方々には同行援護とタクシー利用との区別をご理解いただいた上でご利用いただきたいものと考えているところでございます。 個々のタクシー会社様に介助を条件としたサービスをお願いすることは、現状といたしましては、大変厳しいものと考えております。利用される側も、ご理解をいただくことが必要と思います。 ○議長(田中武夫君) 佐々木議員。 ◆8番(佐々木厚子君) タクシーには、お客様の体に直接触れることができないという決まりがあるため、資格を持たない運転手さんは介助ができず、ただ運転しかできない、だから家族やヘルパーさんに介助の支援をお願いしなければ、このタクシーの利用はできないという、その今の現状がよくわかりました。それについては利用する側も理解しないといけないということはもちろんわかりますけれども、私はこの福祉タクシーといわれるぐらいですので、市から委託された福祉タクシーというのは、お客様の介助をすることができる資格を持っている人がおられて、その人が対応してくださるものだと思っておりましたが、今伺いますと、ちょっと違うようであります。 ですが、今おっしゃったように、契約を結んでるタクシー会社でも資格のない人がおられるということで、なかなかタクシーを利用する側、またタクシーを提供する側、なかなかそこら辺がマッチしていないなというふうに私は今お話を聞いて思っておりますけれども、ですがこの利用されてる方がおっしゃるには、買い物とかまた病院とか、自分1人で出かけられるところもやはりあるので、介助者がいないと利用できないということになると、結局誰かの手をかりて、また迷惑をかける、それは迷惑をかけることになるので、とても使いづらい制度だなというふうにおっしゃっておりました。その気持ちも本当によくわかったんですが、しかし現状ではタクシー会社に資格を持っておられる方がおられるわけでもなく、そこら辺が本当に難しいものだなというふうに、本来の福祉タクシーは一体何なんだろうというふうに私は思うぐらいなんですけれども、ですがこの事業はやはり障がい者の方たちが少しでも自立へ向かって歩き出されるための手助けとなるという意味もあると私は思っておりますので、もう少し障がい者の方たちが利用しやすい制度にならないものなのかなというふうに思っております。もう少しまたお考えいただけたらなというふうに思います。 それでは、次にこのタクシー券ですけれども、松江市は1回乗車で500円助成の利用券を一月6枚交付をされております。浜田市は、タクシー券とバス券を合わせて1年間で1万3,500円分を交付されております。このほか、県内でもさまざまな条件のもと、交付をされているようでありますが、安来市の今の現状をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 太田部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 安来市では、現在障がい者の方に年間48枚の利用券をお配りをしているところでございます。これにつきましては、運行賃金が2,000円未満は500円のご本人のご負担、2,000円から3,000円まではご本人の負担が1,000円など、負担を少なくし、ご利用いただけるようにいたしてる状況でございます。 安来市のリフト付き乗用車等運行事業につきましては、主に車椅子を利用しなければ移動できない方、そして困難な状況をお持ちの視覚障がい者1級、2級の方など、広くご利用をいただいているところでございます。 ○議長(田中武夫君) 佐々木議員。 ◆8番(佐々木厚子君) 他市と比較をしたら、今部長おっしゃったように、安来市は助成額が高いということは本当にすごいことだなというふうに伺いまして、とても評価をしたいと思いますが、しかし利用者さんから使いづらいという声を聞くと、何とかできないものかなというふうに私も思ってしまいますけれども、今タクシー業界も人手不足だったり、また車椅子対応のタクシーの手配とか、厳しい状況だということはよくわかります。また、資格を持っている方が勤務していただけるという、その資格所有者をまた探してまた任務についていただくという、本当にさまざまなことを経ていかなければ、なかなかお互いに思うような状況にはならないということは重々わかりますけれども、私は今後そういう車椅子の対応の車両を常備するとかそういう資格所有者をまた採用するとかということに対しても、もうタクシー会社とまた安来市も一体となってしっかり障がい者支援、そういう事業の支援ができるようにもう少しいろいろな面でまた考えていただきたいなというふうに思っております。福祉の安来、人に優しい安来であることを願っております。 それでは、最後6番目、災害時における視覚障がい者の方への対応について伺います。 今自然災害が頻発しており、ことし安来市も4月の大田市を中心とした地震の影響があったり、台風や大雨での被害が出たり、とても不安な日々を過ごしました。視覚に障がいをお持ちの方たちはとても心細い思いをされたことと思います。いざというときに落ちついて行動ができるよう、障がい者の方たちにも同じ情報や訓練も必要であると思います。 そこで、伺います。 今まで視覚障がい者の方たちも参加して防災訓練など、実施されたことはありますでしょうか。 ○議長(田中武夫君) 太田部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 障がい者の方の参加を意識した防災訓練の実施はございません。視覚障がい者の皆様が参加されることによりまして、より実効性のある訓練となるものと考えており、今後支援の必要な方の参加について研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(田中武夫君) 佐々木議員。 ◆8番(佐々木厚子君) では、福祉避難施設に視覚障がい者の方たちにも対応できる用具や人員の配置などの対策はどのようになっておりますでしょうか。 ○議長(田中武夫君) 太田部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 災害対応につきましては、ふだんから自主防災組織や消防団、近隣の方々とのネットワークづくりによる互助の関係づくりに努めていただくことが非常に重要であると考えているところでございます。 市といたしましては、民生児童委員や警察、そして消防など、関係機関とより一層の協力を求めてまいりたいと考えているところでございます。安来市において、福祉避難所をご利用いただくような事象は現時点まで発生をいたしておりませんが、福祉避難施設をご利用いただく事態が発生しました折には、その施設に保健師等の配置を実施いたすことといたしております。 ○議長(田中武夫君) 佐々木議員。 ◆8番(佐々木厚子君) ことしのように想定外の災害がいつどこでどのように発生するのか、誰も予測することはできませんが、私は、互助というふうにおっしゃったんですけれども、やはり自分の命は自分で守る、自助というのもとても大切であると思っております。障がい者をお持ちの方、また高齢者の方もいざというときに自分自身、どのように行動をとるのかは、家族や、また家族を通じて地域の方にもきちんと自分自身の状況を知らせていくなどして自分を守っていただきたいと思います。 先日、ある新聞にことしの北海道胆振東部地震で被災された視覚障がい者の方の記事が掲載されておりました。多くの視覚障がい者の方は、家財が散乱した室内の片づけなど、自分ではできず、生活再建には周囲の手助けが不可欠、ただ近年、支援団体などに加入せず、近所の人にも障がいを隠して生活する人がふえており、災害時の孤立も問題になっている、全盲の夫と暮らす弱視のAさんは、地震後、共助の重要性を痛感した。たんすが倒れたり、食器が割れたけれど、近所の方が駆けつけて片づけてくれたことに感謝し、ふだんから視覚障がい者として近所つき合いすることも大切だと話されていた、こういう記事でありました。このように、自助とともに、障がい者の方はどうしても共助も頼りになります。安来市においても、今後は避難訓練等、一緒に参加できる体制を考えていただいたり、また関係機関と一層の協力を図っていただき、障がい者の方々への対応をよろしくお願いしたいと思います。 以上、6つ、今回は障がいがある人もない人も等しく暮らせるまちづくりについてるるお伺いをいたしました。健常者にとっては当たり前と思われることが、障がいのある方たちにはとても難しく、困難であるということ、たくさんあると思います。しかし、安来市の障害者基本計画の目標は、地域の住民とともに支え合う地域共生社会の実現であります。それを目指し、お互いを理解し、尊重し合い、心豊かに暮らしていける安来市になっていくことを願いまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で8番佐々木厚子議員の質問を終わります。 3番飯橋由久議員、質問席に移動願います。            〔3番 飯橋由久君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員の質問は一問一答方式、質問時間は50分間です。 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 議席番号3番飯橋由久でございます。 議長に許可をいただきましたので、一問一答方式にて一般質問をさせていただきます。 それでは、通告に従い、早速質問をさせていただきます。 今回の質問は、大きく3点、安来市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中から1番、産業振興、事業承継問題について、2番、道路交通網の充実について、3番、学校教育の充実についてであります。今回は、市民の皆様からいただいた声を中心にさせていただきます。趣旨をご理解いただきまして、明確なご答弁、よろしくお願いいたします。 それでは、1番目、産業振興の事業承継問題について質問をさせていただきます。 昨年9月、産業サポートネットやすぎが事業承継に関するアンケートを実施しました。そして、本年5月に調査結果が出されました。この調査結果は、安来商工会議所、安来商工会の会員及び認定農業者998件を対象に、373件の回答をもとに作成されております。 3月議会の会派代表質問で、私は浜田市のアンケート結果のお話をさせていただきました。そのとき、安来市も例外ではないと申し上げましたが、結果内容として自分の代で清算、廃業を予定している事業者が全体の32%に及んでおります。この理由としまして、1番、後継者がいないからが48.3%、2番、事業に将来性がないが38.3%、3番、事業悪化10%であります。この結果は全国各地で共通している問題として、経営者の高齢化という要因もあると考えられております。 では、伺います。 この調査結果を市としてどう受けとめられておられるのか、お考えを伺います。 ○議長(田中武夫君) 宮田政策推進部次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) このアンケート結果につきましては、全国的な結果と比較いたしましても、後継者がいないという割合が非常に高いなど、大変厳しいものと考えております。 その中で、廃業が増加した背景といたしましては、高齢化、経営悪化、後継者不足など、理由は多岐にわたっており、喫緊の課題である事業承継と創業支援の両面において、関係機関と連携し引き続き取り組んでいかなければならないと考えているところでございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) ありがとうございました。 市として地域経済活性化のためにも、事業承継と創業支援の両面から取り組んでいくとのお考えであります。 先ほどのアンケート回答の内容から、理由2の事業に将来性がないと、3の事業悪化について、一つの例を挙げてみたいと思います。これはあくまで例でございます。 夫婦2人で年金もありまして、それらも使って何とか事業をつないでいる事業所があるとします。そこに次の世代が、親の後を継がなきゃいけないというようなことで、妻子を伴って脱サラして、両親を養いながらこの事業所を継承していくと仮定します。2人でやっと生活ができる事業所で新しい経営者が家族6人の生活を賄うのは、はっきり言いまして現実的に不可能であります。このように、事業承継の問題といいますのは、プライベートな部分についても関係してくるのであります。 では、このような事業承継が不可能であるというようなケースが発生してくる場合において、行政側は対策等、どうお考えか、見解を伺います。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) このケースにおきましては、商工会議所、商工会を初めとする産業支援団体と連携をとりながら、必ずしも事業継続のみの支援ではなく、債務の縮小など、できる限り円満に廃業できるような支援も行います。具体的には、専門家派遣や各専門機関への紹介による廃業に向けた経営支援や業態転換、新事業、新分野に進出する第2創業支援などが考えられます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 本年3月議会におきまして、中小企業・小規模企業振興基本条例が策定されました。この条例は、中小企業、小規模企業振興のための理念条例ではありますが、企業の経営の向上、事業の改善、発達へ向けて積極的に支援する方針が盛り込まれております。 そこで、この中小企業・小規模企業振興基本条例に魂を入れる意味でも、どの範囲まで支援を行っていかれるのか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 議員おっしゃいますように、中小企業・小規模企業振興基本条例は理念条例でありますが、平成19年に設立いたしました産業サポートネットやすぎでは、経済活性化につながる取り組みを支援するやすぎ夢追人支援事業など、10項目の支援を継続的に実施しております。事業承継の推進についても、取り組み項目として挙げておりまして、専門家派遣や個別相談会などを実施し、市内全ての事業者を対象に経営課題の把握に努めながら、積極的に支援を行う考えでございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 冒頭で申し上げました自分の代で清算、そして廃業予定と言われた理由の1として、後継者がいないからという理由がありましたけども、この理由1のように、例えば継続的に利益を出して成長していて、雇用の受け皿となるような魅力や可能性のある中小企業、小規模企業がたとえ後継者がいないという理由で廃業に追い込まれるのはまことに惜しいことであります。事業承継で、経営者としてチャレンジをしていきたいという人材を今後ふやしていく必要があると考えます。 そこで、先ほどの理由1のように、後継者がいないからという場合や後継者が決まっている場合、事業承継について何から手をつけていいのかわからない。今後スムーズに事業承継ができるよう、地方自治体や商工会議所、商工会の連携が重要となってきます。これら事業承継に関して第三者機関のようなものを設置して、相談、支援をしていくことが今後重要であると考えますが、市の見解を伺います。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 事業承継の取り組み内容は、相続、後継者育成、従業員の理解、取引先との関係など多岐にわたり、準備から承継が終わるまで一般的には5年から10年、必要と言われております。まず、そのため最初の相談窓口として商工会議所や商工会に相談した上で、事業承継の専門機関である島根県事業引継ぎ支援センターや事業承継推進員など、専門相談を促進する体制を整えております。また、支援に関する助成事業等もございますので、その施策等のPRについても今後強化していく考えでございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) ご丁寧なご答弁、まことにありがとうございました。 この事業承継問題といいますのは、今まで申し上げたように、非常に奥が深く、難しい問題であります。ただ、近い将来、3割の事業所が、またお店が消滅していくのであります。ただ単に後継者がいないためとか、他の方法、例えばM&A等のように、吸収や合併などで事業を承継できる可能性があります。市としての考えは、今までのご説明からよくわかりました。が、しかし考えだけでなく、今後これからは具体的な施策を打ち出して、そしてその施策がいかに効力を発揮することができるか、産業振興の発展のためにも、一層のご尽力をいただけることを強く希望いたします。 次の2番目としまして、道路交通網の充実であります。 1点目として、総合文化ホールアルテピアの道路案内表示についてであります。 9月議会で原瀬議員からもご指摘がありました総合文化ホールアルテピアの道路案内表示が非常に少ないという点であります。少し前になりますが、8月15、16、17日と3日間、アルテピアで安来節全国優勝大会が開催されました。本年から安来市民体育館からアルテピアへ会場が変わり、新しく広くてきれいで音響もいい会場で開催され、大変多くの方々が来場され、大いに盛況で、参加者、観客の方々も非常に喜んでいただけたと思います。 実は、私も特産品組合の一員として、特産品の販売を同会場で行っておりました。ところが、そこで何人かの来場の方々から思わぬ苦情を聞くことになりました。内容としまして、自分は鳥取から来たんだけども、ここに来るまでの道がわからなくて、大変苦労した。せっかくこんないい施設があるのに、案内がほとんどない、何と失礼なですかとか、この近くまで来たときに、どれが文化ホールでどれがアルテピアかわからないというようなことでありました。別の日には、何度か山陰道を通ったときに見かけるあの要塞のような建物は何ですかなどと、冗談ともつかないことを聞かれたこともあり、先月11月24日には4名の方がアルテピアホールはどこでしょうかと私の会社に尋ねてこられました。つまり、市外、県外の方からすれば、まだまだアルテピアの道順や総合文化ホールとアルテピアが別物であるとか、そもそもこの施設が何かわからないという現実があるのであります。 では、実際本当にそうなのでしょうか。私は、国道9号を米子から安来に向かってアルテピアの表示を探してみました。進んでいきますと、清水入り口の交差点手前に左折、総合文化ホール5.7キロの表示がありました。ちなみに、これを通過していくと、その後表示板は全くなく、荒島を通過してしまいました。慌てて引き返しますと、荒島交差点手前右側に総合文化ホールアルテピアの表示が確認されました。これでは、国道9号米子側、松江側から来られた方は、それぞれ1カ所ずつしかアルテピアの道がないと誤解されても仕方がない状況であります。せめてもう少し、例えば前飯島の交差点や錦の交差点にも案内表示をされたほうがよいと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(田中武夫君) 大久佐市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(大久佐明夫君) アルテピアへの誘導看板でございますが、平成29年度には主に国道9号線からの誘導を中心に6カ所設置し、今年度はアルテピア横の側道、県道安来木次線、安来伯太日南線、広瀬荒島線など、12カ所に設置しました。国道9号線への設置については、何度も国土交通省と協議を行ってまいりましたが、こちらが思うような場所への設置が難しいとの回答であり、苦慮しているところであります。現在、民地及び電柱に案内標識を設置できないか、調査を行っております。 来年度に向け、前飯島交差点や錦交差点方面からも誘導できるような案内表示について検討を進めてまいります。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 案内表示の検討、ありがとうございます。 では、加えて伺います。 話は少し戻りまして、先ほどの清水入り口から案内表示に従っていきますと、山陰道入り口を通過して側道を走り、城谷に入ると、今度は水銀灯の柱にアルテピア1.5キロの表示が張りつけてありました。ここで初めて、アルテピアの文字が出てくるのであります。さらに進んでいきますと、総合文化ホールアルテピアの表示が張りつけてあります。ここまで来ますと、案内表示そのものがばらばらであります。このアルテピアという名前、紹介サイトにはアルテピアの由来としてその言葉の意味と安来市の文化、芸術の拠点となる施設であり、多くの人々に親しまれるすばらしい施設となるようにとの願いが込められてますと記載されております。私もこのアルテピア、非常に響きもよく、親しめるいい名前だと思っております。広く知っていただきたい名前であるならば、案内表示には総合文化ホールだけでなく、アルテピアの文字も入れて統一した案内表示にしていただきたいと思いますが、見解を伺います。 ○議長(田中武夫君) 大久佐次長。 ◎市民生活部次長(大久佐明夫君) 平成29年度に設置した案内看板は、総合文化ホールのみの表示としておりました。今年度設置したものにつきましては、アルテピアをメイン表記としております。今後設置するものについても、アルテピアの名前が定着していることから、アルテピアをメイン表記として考えています。また、今まで設置したものも含め、統一できないか再検証し、わかりやすくご来場いただけるよう検討を進めたいと考えております。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 隣の米子市には、米子コンベンションセンターというものがあります。しかし、今誰もコンベンションセンターなどと呼ぶ人はいません。ほとんどの方がビッグシップと呼んでいます。これは、ビッグシップという名前が広く認知されているからであります。アルテピアもぜひそうなってほしいと思いますので、ご検討のほうをよろしくお願いいたします。 では、2点目として広域生活バス、イエローバスの運行状況についてであります。 まず初めに、平成29年の年末、いわゆる12月30、31日から翌30年1月1日から3日までのイエローバスの運行状況について伺います。 ○議長(田中武夫君) 青戸市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(青戸厚志君) 平成29年度のイエローバスの運行、年末年始の運行状況は、12月30日、31日は休日ダイヤで運行、翌1月1日から3日までは運休としておりました。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) では、次に平成30年、ことしの年末、いわゆる12月30、31日から翌31年1月1日から3日までのイエローバスの運行状況についても伺います。 ○議長(田中武夫君) 青戸市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(青戸厚志君) 平成30年度の運行は、昨年同様、12月30日、31日は休日ダイヤ、年明けまして1日から3日までは運休としております。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 先ほどの説明で1月1日から3日まで、いわゆる正月三が日は運休とありました。なぜ1月1日から3日、いわゆる正月三が日が運休になっているのか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 青戸次長。 ◎市民生活部次長(青戸厚志君) 正月三が日のイエローバスの運行につきましては、バス利用目的の中心であります病院、学校、市の関連施設が休みであることなどから、平成12年4月のイエローバス運行開始時から運休としております。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) なぜこういった質問をしたかといいますと、昨年10月29日のどじょっこテレビで安来市議会議員選挙の特別番組が放送されておりました。その中の市民インタビューの中で、中山間地域にお住まいの婦人の方が運転免許を返納してイエローバスを利用しようと思っているが、バス停が遠かったり、利便性をもっとよくしてほしいと答えておられました。今後自主的に免許を返納される際、イエローバスが正月三が日運休するということは、この間買い物にも行けず、自宅で3日間じっとしていなければならない、ちまたで言われます買い物弱者が今後ふえてくるのではないかと予想されます。また、観光や移動として安来駅に来られたお客様に、イエローバスが運休ということは、移動手段がタクシーしかないという不便さも考えると、この正月三が日の運行ダイヤの検討も必要となってくるのではないかと思われますが、今後いかがされるのか、伺います。 ○議長(田中武夫君) 青戸次長。
    市民生活部次長(青戸厚志君) 道路交通法の改正による高齢者の運転免許証自主返納は年々ふえておりまして、車以外の移動手段の重要性は高まってることは承知しております。今後正月三が日前後の年末年始のイエローバスの利用者の動向など勘案しながら、調査、検討してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 先ほどのご答弁でイエローバスの利用者の動向等を調査し、検討するとのことでありましたが、実際に利用されている方々の立場に立って、またその利用されてる方々のご意見を聞かないと、本当に必要かどうかというのはわからないと思います。ぜひ調査をしていただきたいとお願いいたします。 最後の3番目は、学校教育の充実であります。 昨年度、安来第一中学校のつり天井改修工事が行われました。今後安来一中と短縮させていただきますが、9月議会の一般会計報告におきまして、中学校整備事業として屋内運動場の天井落下防止の安全対策を図る工事を実施したと、主要施策の成果としてご報告がありました。その中に、この安来一中も含まれており、施工前、施工後の写真が載っております。 そこで、確認させていただきますが、主要施策の成果説明書に記載のとおり、今回の改修事業は屋内運動場の天井落下防止の安全対策を図る工事で間違いないでしょうか。 ○議長(田中武夫君) 辻谷教育部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 平成29年度一般会計の主要施策成果説明書におきまして、屋内運動場の天井落下防止の安全対策を図る工事というふうに記載をしておりますので、間違いございません。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 安来一中の沿革に、平成3年3月31日に講堂改築工事完了と記載、また平成29年12月3日に創立70周年記念式典音楽会を開催し、記念事業として講堂に設置する校訓額をいただき、除幕を行ったともあります。屋内運動場ではなく、講堂ではないでしょうか、もう一度伺います。 ○議長(田中武夫君) 辻谷部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 一般的に講堂といいますのは、式典や集会、講演、講義を行うために演台やステージを備えた屋内施設で、講堂で体育の授業を行うことはあっても、基本的には体育の授業以上の運動をする場所ではないというふうに定義をされております。 また、屋内運動場や体育館といいますのは、屋内で体育やスポーツを行うための施設というふうに定義をされております。 安来市の学校施設につきましては、体育やスポーツだけでなく、式典や集会、講演等にも利用できるよう、ステージを整備しておりまして講堂と体育館の両方の機能を兼ね備えたものとしております。 なお、今回の改修工事でございますけれども、文部科学省の学校施設における天井等落下防止対策の一層の推進についてという通知をもとに取り組みをしておりまして、この通知の中で屋内運動場等というふうになっておりますので、平成29年度の一般会計の主要施策成果説明書におきまして屋内運動場の天井落下防止の安全対策を図る工事というふうに記載をしたところでございます。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 丁寧なご説明ありがとうございました。文科省の推進から、学校施設における天井等落下防止対策として屋内運動場等というくくりの中の工事としてこのような記載に至ったとのことであります。 本年10月27日、安来一中で文化祭がとり行われました。この文化祭を観覧された保護者の方から直接伺ったのでありますが、音が響き過ぎて非常に聞きづらいとのことでありました。そこで、学校関係者の方にも問い合わせましたところ、この耐震のためのつり天井改修後、非常に音響が悪くなり、特にマイク使用時にはステージ前はまだしも、後ろのほうは声が響き過ぎて声が聞き取れない、また場合によっては何を言ってるかわからないというふうに言っておられました。さらに、昨年行われました70周年記念式典におきましても、この音響対策としましてわざわざ小型スピーカーを講堂の後ろに用意して対応されたとのことであります。確かに耐震として天井を改修していただきまして、安全性に関してよくなったということは非常に喜ばしいことであります。が、しかし反面、弁論大会や発表会、演奏会のたびにスピーカーを準備するのも、労力と費用がかかるとのことであります。つまり、体育以外の学習の場としては不都合が発生している状況であります。先ほど私が確認しましたが、この建物は屋内運動場、いわゆる体育館だけでなく、講堂なのでもあります。他の中学校、小学校も同様のことが起こっていないか、早急に調査してしかるべく対策が必要と考えますが、見解を伺います。 ○議長(田中武夫君) 辻谷部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 議員の言われますとおり、一部の学校からは天井材の落下防止のためのつり天井を撤去したことによりまして、音が反響して場所によっては聞き取りづらいところがあるとの報告を受けております。 今回の工事では、児童・生徒の安全を第一に考えまして、つり天井の撤去を行ったところでございますけれども、音響につきましては調査を行いまして対策を考えていきたいというふうに考えております。 ○議長(田中武夫君) 飯橋議員。 ◆3番(飯橋由久君) 今回はたまたま安来一中の保護者及び関係者の方々から伺ったものであります。 このつり天井を撤去した他の学校も同様のことが起こってるかもしれません。これからの安来を背負っていく生徒たちであります。可能な限り、すばらしい環境で学校生活、学校教育を受けていただきたいと願っております。早急に調査をしていただきまして、対策を講じていただけるよう要望いたします。 これにて私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で3番飯橋由久議員の質問を終わります。 以上で本日の一般質問を終了いたします。よって、本日の日程は終了いたしました。 あす午前10時より本日に引き続き一般質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さんでした。            午後4時22分 散会...