安来市議会 > 2018-06-07 >
06月07日-02号

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  1. 安来市議会 2018-06-07
    06月07日-02号


    取得元: 安来市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-10
    平成30年第 95回 6月定例会             平 成 30 年 6 月 定 例 会平成30年6月7日(木曜日)            出 席 議 員 ( 2 0 名 ) 1番 岡本早智雄君      2番 原瀬 清正君      3番 飯橋 由久君 4番 岩崎  勉君      5番 三島 静夫君      6番 向田  聡君 7番 澤田 秀夫君      8番 佐々木厚子君      9番 作野 幸憲君 10番 樋野 智之君      11番 原田貴与子君      12番 石倉 刻夷君 13番 中村 健二君      14番 足立 喜信君      15番 永田 巳好君 16番 葉田 茂美君      17番 金山 満輝君      18番 佐伯 直行君 19番 遠藤  孝君      21番 田中 武夫君            ~~~~~~~~~~~~~~~            欠 席 議 員 ( 1 名 ) 20番 梅林  守君            ~~~~~~~~~~~~~~~            事  務  局  出  席  者 事務局長 平井  薫君   事務局次長 細田 孝吉君   主幹   光嶋 宏政君            ~~~~~~~~~~~~~~~            説 明 の た め 出 席 し た 者 市長      近 藤  宏 樹君      副市長     森 脇  光 成君 教育長     勝 部  慎 哉君      政策推進部長  内 田  貴 志君 総務部長    清 水  保 生君      市民生活部長  石 井  信 行君 健康福祉部長  太 田  清 美君      農林水産部長  仙 田  聡 彦君 建設部長    花 谷  吉 文君      上下水道部長  池 田  周 一君 教育部長    辻 谷  洋 子君      消防長     長谷川    広君 市立病院事務部長原 田    誠君      政策推進部次長 宮 田    玲君 総務部次長   村 上  和 也君      統括危機管理監 内 田    徹君 市民生活部次長 青 戸  厚 志君      市民生活部次長 大久佐  明 夫君 建設部次長   青 木    章君      広瀬地域センター長                                糸 原  一 志君 総務課長    前 田  康 博君      財政課長    遠 藤  浩 司君            ~~~~~~~~~~~~~~~            議  事  日  程(第2号)                        平成30年6月7日(木)午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件日程第1            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(田中武夫君) おはようございます。 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 ○議長(田中武夫君) 日程第1、本日より一般質問を行います。 通告順に質問を許可いたします。 12番石倉刻夷議員、質問席に移動願います。            〔12番 石倉刻夷君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 石倉議員の質問時間は50分間、一括方式です。 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) おはようございます。 議席12番石倉刻夷、一般質問をいたします。 私ども議員に配布されます全国市議会旬報を読みますと、中国市議会議長会での提出議案の中で、各県支部提出議案は3件に絞られ、島根県市議会議長会としての3件は、1つが山陰への高速鉄道の実現、2つ目に緊迫する国際情勢等における陸上自衛隊出雲駐屯地の拡充、機能強化、3点目が公共施設等の老朽化対策であります。県民が喫緊の課題として捉えていると言っているのでしょうか、議論の要があると私は思います。私は、市民の皆様、そして後援会の皆様からの声を代弁し、今議会も市民目線で5項目について質問をいたします。 先ほど申し上げました中国市議会議長会の提案事項の中で、山口県は地方創生に向けた取り組みの延長と施策の根本的な見直しを提案されています。内容を勉強したいと思いますが、総理大臣出身の県で地方創生の見直しの県であります。大変興味があります。 まず1項目めに、まち・ひと・しごと創生総合戦略について伺います。 総合戦略の対象期間は平成27年度から5年間、平成31年度までですが、行政のみならず、市民、企業、団体等の主体的な協力をいただきながら戦略に取り組むことで、人口規模、人口構造が維持でき、魅力的で持続可能な町であり続けることが求められています。私は昨年の6月定例会でも、総合戦略の推進状況について質問いたしました。答弁では、創生総合戦略推進会議で施策の効果を検証し、主要施策の状況を説明し、予算等を検討するとのことでした。このたびは主な7つの施策について、現在の状況とそれぞれ検証された中で、今後の考え方について伺います。 1つ目に、地域おこし協力隊事業、2つ目に新規就農研修事業について、3つ目にみどりの担い手確保緊急対策事業について、4つ目に地域交流センターの活性化事業について、5つ目に生活交通ネットワーク再編事業について、6つ目にイエローバス運行事業について、そして7項目めが道路改良事業についてでございます。 以上、それぞれご答弁をよろしくお願いいたします。 2項目めに、身体障がい者の方々の車利用にかかわる専用駐車場の拡充について伺います。 この議場におられる執行部の皆様、そして議員各位のご家族、ご親族の方にも身体障がい者で車を利活用される方がおられると思います。私も身近な知人の方からこのたびの質問に対する意見と要望を聞きました。さらに、このたびの質問に当たり、市民の方に意見を求めたところ、新安来庁舎と総合文化ホール身障者用駐車場は大変すばらしいとのことでした。スペースは広く、屋根つきで、庁舎やホールへ最も近い位置に設置されていて、福祉施設にも負けない対応との声でした。 そこで、伺いますが、公共施設には利用者のニーズも想定できる一定の人口規模、あるいは入場者の席数などがありますが、設置の基準が定められて、現行での指導要綱があるか、伺います。 また、特に安来庁舎完成後、7月には車庫棟やトイレ棟が完成予定で、市長からは所信表明で130台余りの駐車場も整備するとのことでした。現在、身障者用の駐車場は4台と思いますが、何台に増設される考えでしょうか。 また、現在の広瀬庁舎、伯太庁舎、そして図書館を構える施設、あるいは各交流センター、市立病院の身障者用の駐車場の設置数を伺います。 3項目めに、職員研修について伺います。 これは、5月10日付の山陰中央新報に島根県小さな拠点推進の見出しで市町村職員に長期研修、住民とのかかわり方を学ぶとありました。内容は、中山間地域での持続可能な地域づくりに向け、行政、市町村が支援体制を構築するのが狙いであるが、県下の市町村からの声があり、県としてもこの施策を打ち出されたと思うが、住民とどのようにかかわればいいのかわからないなどの悩みが寄せられているとか。市長を初め、市の幹部職員の皆様はどう感じておられるでしょうか。新聞の切り抜きをして少し勉強しました。島根丸の中で、島根丸のかじ取り役、溝口県政の部長級の決意の中で、地元安来市広瀬町出身の穐葉地域振興部長は、交通手段を確保した上で、日常生活に必要な機能を基幹集落に集約する小さな拠点づくりも道半ばだ、中山間地域の最重要施策で徐々に地域の動きが広がっていると実感するが、市町村や地域住民の理解は十分と言えないと発言し、今考えを出さないと手おくれになると自覚し、情報発信や住民説明などの取り組みを加速させると意気込んでおられます。市長は、県の考え方をどのように理解しておられるのでしょうか。そして、このたびの研修に対する当面の市の考え方を伺います。 4項目めに、家庭教育支援条例の制定について伺います。 私は5月16日に一般質問で通告いたしましたら、担当部局において若干の議論がありましたが、地域振興課が所管となったようですが、私は教育委員会部局との連携が必要と感じております。本件につきましては、知人から条例制定の県や市町村の紹介をいただき、今日の家庭教育を取り巻く現状として少子化、核家族化が進むとともに、地域のつながりが少なくなっていく、過保護、過干渉、逆に放任など、家庭の教育力の低下も指摘されている今日と言われます。条例制定による家庭教育への理解が進むことは、先進事例を勉強し、調査研究する必要があろうと思いますが、条例制定に向けての市の考え方を検討されないか、伺うものであります。 5項目めに、6月定例会、私の定番、花嫁花婿対策について伺います。 新聞、テレビ、週刊誌等々の婚活支援の報道が連日行われ、一定の成果も見受けられ、ほっとしてます。先般、奥出雲町の広報紙を見ることがありました。毎月縁結びが紹介されています。夫、妻の氏名、そして住所。奥出雲町へ聞きましたら、婚姻届の際に了承されたカップルを掲載するとのことでした。そして、同じコーナーにお慶びとして子供の生年月日、親の氏名、住所も紹介されています。ほっとコーナーで町民の皆様が祝福のエールを送っておられることでしょう。このことに対する答弁は要りませんが、島根県としても婚活支援を若手職員によるプロジェクトチームをもって県境をまたぎ、交流の加速など、アプリ開発や情報発信の統合など、具体的に進められていますが、県の取り組みをどのように感じて分析されているか、伺います。そして、市としての平成29年度の取り組みの総括と成果について、さらに平成30年度、今年度の具体的な取り組み計画について伺います。よろしく答弁をお願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 内田政策推進部長。 ◎政策推進部長(内田貴志君) おはようございます。 4月の人事異動によりまして、政策推進部長を拝命いたしました内田でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 それでは、2点のご質問についてお答えをいたします。 初めに、地域おこし協力隊事業の検証と今後の考え方についてでございます。 地域おこし協力隊制度とは、人口減少等が著しい地方において、外部からの人材を積極的に受け入れ、3年を任期に地域における協力活動を行ってもらい、定着を図ることで地域力の維持強化を図っていくことを目的とした制度です。安来市においては、平成26年度に制度化し、平成27年度に農業に2名、平成28年度に同じく農業に2名、平成29年度にどじょう養殖に1名と、観光振興に1名の延べ6名が隊員に就任しました。このうち平成27年度に就任した2名は、平成29年度末をもって任期満了となりました。任期中に比田地区で地域づくり組織であるえ~ひだカンパニー設立の大きな原動力となり、この取り組みは現在市外から注目を集める結果となるなど、地域おこし協力隊の制度は地域活性化に有効であると考えております。現在、お二人は活動地区であった比田地区に住み、農業に従事しながらえ~ひだカンパニーの事業にも携わるなど、地域に欠かせない人材として活躍中であります。 今後につきましては、現在安来市地域活性化プロジェクト安来農業サポートセンター宇賀荘ひがし地区定住促進プロジェクト林業活性化プロジェクト安来和牛ブランド推進プロジェクトの5事業でそれぞれ1名、計5名の協力隊員を募集中であります。また、地域おこし協力隊が任期満了後、1年以内に地域で起業する場合、その経費の一部を補助し、定住と地域振興を促す制度を本年度制定いたしました。安来市としましては、今後も地域おこし協力隊制度を活用した地域力の醸成を図ってまいります。 次に、花嫁花婿対策の島根県の取り組みと安来市の取り組みについてでございます。 島根県が行っている花嫁花婿対策につきましては、結婚を希望する男女をサポートするボランティアはぴこの養成、出会い創出イベントや少人数でのお見合いの開催、自治体等が主催するイベントも含めた婚活情報をお知らせするメールマガジンの配信や、結婚を支援する企業や団体を募集し、地域全体で結婚を応援する機運の醸成などが広く知られています。また、最近はITを活用した事業も進めており、カップルの方が結婚に結びつくように支援するためのアプリの配信や、島根県、鳥取県共同で年齢や職業など、利用者の情報が入ったデータベースを運用し、趣味などをキーワードに検索してお互いに興味を持った場合、お見合い等に結びつけるいわゆるIT婚活システムの構築を今年度進めています。 婚活につきましては、いろんな人と出会うことも重要な要素の一つであり、広域で行う全県的な情報周知やITシステムによる婚活の支援など、鳥取県で共同で行う取り組みは効果的であると考えております。安来市においても、県や広域の事業と連携して婚活事業を行っております。 安来市単独事業としましても、平成29年度中については、市内の事業所等に参加を呼びかけて総合文化ホールアルテピアで開催した大規模イベントを初め、4回のイベントに延べ185人が参加し、合計37組のカップルが誕生しました。また、現在までの活動の結果、平成29年度においては、これまで市が手がけたイベント等により知り合われたカップル2組が成婚されております。 婚活につきましては、継続した取り組みが不可欠ですので、今年度に入りましても引き続き積極的な支援を行ってまいります。本年度は、新たな事業としてしまね縁結びサポートセンターの行う補助事業を財源に、独身男女の結婚を支援する市内の企業、団体等の活動や事業に対して補助を行う結婚活動支援事業補助金を制度化し、結婚支援活動のさらなる充実を図ってまいります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(田中武夫君) 仙田農林水産部長。 ◎農林水産部長(仙田聡彦君) おはようございます。 それでは、私のほうからは2点のご質問にお答えをいたしたいと思います。 まず最初に、新規就農研修事業の検証と今後の考え方についてのお尋ねでございます。 新規就農者の確保につきましては、受け入れ集落、農業の指導者となる師匠、就農時の農地機械施設整備の支援に加え、定住へと至る将来を考え、住居の確保までをパッケージとした就農定住パッケージ事業によりまして就農希望者から高い評価を得ております。また、就農の初期段階となる新規就農研修につきましては、平成27年度から29年度の3年間で11名が研修し、そのうち7名の方が就農され、確実な実績を重ねております。今年度も4月以降、1名の方が新たに研修に入られておりまして、引き続き新たな農業の担い手確保のための事業を継続していく考えであります。 次に、みどりの担い手確保緊急対策事業の検証と今後の考え方についてでございます。 林業振興につきましても、切って使って植えて育てる循環型林業を基本に活性化を推進しておりますが、林業従事者の高齢化や担い手不足は深刻な課題となっております。林業労働力を育成、確保を目的とした本事業は必要不可欠な事業となっております。平成27年度から29年度の3年間の実績といたしましては、3名の新規林業従事者が確保されており、今後も引き続き森林資源の維持と循環型林業の推進のため、継続していく考えでございます。 以上、答弁といたします。 ○議長(田中武夫君) 青戸市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(青戸厚志君) おはようございます。 4月の人事異動によりまして、市民生活部次長を拝命しました青戸でございます。よろしくお願いします。 私のほうからは、4点のご質問に答弁させていただきます。 1点目につきましては、地域交流センター活性化事業についての検証と今後の考え方でございます。 地域にあります交流センターでは、地域振興、社会教育、健康増進、青少年の健全育成、防災などに加え、近年は地域課題を解決しながら特色ある地域づくりを行っていただいておるとこでございます。特に市の独自事業でありますがんばる地域おこし支援事業では、交流センターを中心に地域全体で目指す地域像を共有してビジョンを作成する地域ビジョン作成事業や、地域課題に対してその解決に向けた学習や実践活動を行う地域力醸成企画提案事業を実施していただいておるとこでございます。この事業を実施することによりまして、地域の皆様が自発的、積極的に行動する姿が多く見られるようになり、地域行事にも関心が高まり、参加者もふえてきておるところでございます。今年度もこのビジョン作成事業には1交流センター地域力醸成企画提案事業には5交流センターが取り組みを始められたところでございます。市としましても、今後もこうした地域の主体的な取り組みを支援してまいりたいと考えております。 2点目、生活交通ネットワーク再編事業についてでございます。 高齢化の進行や社会情勢の変化に伴い、公共交通に対する市民ニーズは変化してきており、皆様の期待に応えられるよう、バス路線の再編や新たな取り組みの自治会輸送などの持続可能な公共交通網の構築に努めておるとこでございます。そのような中、平成28年から実施しております宇波地区、続きまして比田地区ではことしの3月から自治会輸送の実証実験を開始しており、10月からの本格運行に向けて協議しながら進めておるところでございます。今後もこのような交通の需要や地域の実情に応じた交通移動手段を検討し、住みなれた地域で安心して生活できるよう公共交通の充実に努めてまいりたいと考えております。 3点目、イエローバスの運行事業についてでございます。 人口減少や少子化の進行、生活習慣の変化などによりましてバスの利用者は減少傾向でございますが、交通手段を持たない方々にとってイエローバスは重要な移動手段としてご利用いただいております。市では、わかりやすく、利用しやすいバスとしてご利用いただけるよう、バスダイヤ改正や老朽化バスの更新、バス停整備を計画的に実施しておるとこでございます。今後も引き続き再編整備を進めながら、公共交通機関の維持、効率化を図ってまいりたいと考えております。 4点目、家庭教育支援条例制定についてでございます。 安来市における家庭教育支援につきましては、学校、保育、PTA、民生、児童委員などによります関係者で設置しております安来市子どもの育ちを支えるネットワーク会議が中心になって行っているとこでございます。具体的には、県が養成した家庭教育支援員を地域に派遣し、子育て世代の保護者などに対して家庭教育に関する講座の実施や学習機会の提供を行ってるとこでございます。 ご質問の家庭教育支援条例の制定についてでございますが、現在のところ条例を制定することは考えておりませんが、今後調査研究してまいりたいと考えます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(田中武夫君) 花谷建設部長。 ◎建設部長(花谷吉文君) おはようございます。 4月の人事異動により建設部長を拝命いたしました花谷でございます。よろしくお願いします。 総合戦略の施策の進捗状況について、道路改良事業の検証と今後の考え方についてお答えいたします。 現在、整備を行っております道路改良事業は、総合戦略に掲げている路線の改良を行っております。その大半が現在も事業を継続して整備を行っております。供用を開始しております下ノ原2号線は、給食センターハッピークック総合文化ホールアルテピアのアクセス道として機能しております。その他の路線につきましても、事業完了後は市内拠点間の連携、安全性の向上に資するものと考えております。 今後の考え方につきましては、継続事業の早期の完了に努め、市内の交通アクセスを改善する交通ネットワークの形成を継続していくことを目指してまいります。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(田中武夫君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 市管理施設の駐車場における障がい者用、車椅子用駐車場の設置状況と中山間地域対策としての職員研修に関するご質問にお答えをいたします。 最初に、車椅子用駐車場の設置数、そしてこれについて設置基準があるのかというご質問でございます。 島根県においては、高齢者や障がい者の方々が生活しやすい町は、全ての人が生活しやすい町であるという認識に立ち、誰もが安心して自由に出かけられる町を目指して平成10年に島根県ひとにやさしいまちづくり条例が制定されました。この条例では、施設等の新築、増改築の際には一定の整備基準に適合するよう努めなければならないこととされており、本市ではこの県条例の趣旨を踏まえ、公共施設の新築、増改築の際にはできる限り整備基準に適合するよう努めております。適合の基準は、項目ごとに示されておりますが、中でも車椅子利用者に配慮した障がい者駐車場、あるいは高齢者や妊産婦の方などに配慮した思いやり駐車場については、設置の場所、区画の広さ、マークや看板等による表示などについて一定の基準が設けられております。 現在、市が管理する主な施設の駐車場設置状況でございますが、安来庁舎が車椅子用3台と思いやり駐車場1台、広瀬庁舎が車椅子用1台、伯太庁舎が車椅子用1台と高齢者用1台となっております。庁舎以外では、市立病院が車椅子用1台と思いやり駐車場8台、市立図書館が車椅子用4台、交流センターにつきましては、広瀬が2台、布部、比田、奥田原、母里に各1台ずつ車椅子用の駐車場が設置されております。 次に、島根県が実施する中山間地域対策の職員研修についてのご質問でございます。 議員ご案内の研修制度でございますが、これは今年度から始まった島根県の事業で、地域づくりを担当する市町村職員を対象に島根県中山間地域研究センターで長期研修を実施するものでございます。研修期間は3カ月から1年間で、同センター職員とともに地域に入り、地域課題を解決する具体的な手法を学ぶもので、中山間地域の活性化に関するデータ収集や分析、事例調査の手法の習得なども目指すとされております。中山間地域対策に取り組む職員の人材育成には有効な制度と考えますが、研修期間が長期に及ぶため、職員を派遣するためには、代替職員の確保という問題が生じてまいります。今年度中の派遣は難しいと思いますが、次年度以降については、職員配置も含め検討したいと思います。 以上、答弁といたします。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) それぞれ答弁をいただきまして、ありがとうございました。 若干のコメントと一部再質問をいたします。 地域おこし協力隊の制度は、地域活性化に有効であるとのこと、はやり神様のように地域おこし協力隊の声を聞きますが、今の内田部長の答弁では5事業に各1名ずつの募集中とのことでございます。新年度に入りましても、今3カ月目に入るわけでございますけども、早期によい人材が決まることを願うところでございます。 それから、新規就農研修事業の成果や実績が以前も市の広報紙等で紹介されています。どういった表現がいいかわかりませんが、ホップ・ステップ・ジャンプというような形で継続を期待するところでございます。 それから、みどりの担い手事業も一定の実績があるように先ほど仙田部長のほうからありましたですが、私もしまね東部森林組合の総代会が先般6月2日にありました。総代でありますので出席しまして、経営決算状況を伺いましたが、大変厳しい内容と受け取りました。森脇副市長も市長代理で出席され、お祝いの言葉を代読されましたが、対策が急がれると私なりに思っております。担い手確保の目標値もあると思いますけども、市としての明確な支援施策を示されたらと思慮いたします。 各地区の交流センターの活動概要を伺いました。がんばる地域おこし支援事業に取り組んでこられた交流センターの中で、地域ビジョン作成事業を実施された交流センターがあればもう一度伺いたいと思いますけども、それは地域ビジョンがどう生かされているか、私も次の機会にここの交流センターはこういったことであったということがありますと、それを勉強していきたいというように思います。 生活ネットワーク再編事業やイエローバスの運行事業は、待ったなしの生活支援手段であります。特に年末年始に休みになりますと、途端にそのありがたさを痛感するとの声があります。答弁にありましたように、持続可能な公共交通としてよろしくお願いするとこでございます。 それから、道路改良事業は地域住民が最も身近に感じるハード部門でありますけども、たくさんの路線が継続中であるということでございます。いい制度、あるいは補助事業等で早期に完成し、邁進されるようお願いするところでございますけども、待たれる地域住民の方は、たったこほどかいなというな思いだろうと思いますけども、ひとつよろしく、懇願のきわみでございますので、よろしくお願いいたします。 身障者用の駐車場の考え方、そして現状について伺いましたが、再質問として公共施設の駐車場を点検して未設置の施設への駐車場を確保する考えはないか、伺います。 また、既に設置されていますが、マークが消えて薄くなってあるかないかわからないような場所も見受けられますが、補修する考えがないか、伺います。 また、市立病院の横の玄関横には、先ほどの答弁ではトータル9台の駐車場があるというふうに受けとめましたですが、人工透析の患者様の優先利用と聞いておりまして、長時間の駐車になりますという思いがしております。いろいろあろうと思いますけども、別に適した場所を検討され、病院での治療や診察など、比較的早く回転すると思われる身障者や歩行困難の患者様の、あるいは送迎用の場所としての玄関の駐車場を検討されないか、伺うものでございます。 先日、私どもに配布されました第3期障害者基本計画の中にも、思いやり駐車場の整備が今後の取り組みのほうにうたわれています。思いやりあふれる福祉政策の一つとしての実行を期待いたします。 項目3の職員研修についてでございますが、次年度以降に検討するとのことでございますが、実情検討され、本当に研修が必要なのか、適切な研修での対応を期待しておきます。 家庭教育支援条例については調査研究するとのことでございますけども、私もまた勉強したいというふうに思っておるとこでございます。もう質問の時間が限られておりますので、あれば教育長さんのコメントも伺いたいと思っておりますけども、あればでございますので、よろしくお願いします。 それから、項目最後5の花嫁花婿対策は、結婚活動支援事業補助金も制度化し、ハードルが高いとは思いますが、成果指標の達成のためにご奮闘を期待いたします。私も機会があれば婚活支援の行動を常に考え、応援したいと思いますので、先ほど数項目再質問いたしましたですけども、答弁をお願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 青戸次長。 ◎市民生活部次長(青戸厚志君) 石倉議員の再質問にお答えします。 地域ビジョンの作成事業は、実施地区はどうかということでございますが、平成27年度から実施しておりますがんばる地域おこし支援事業の中の地域ビジョン作成事業は、平成27年度に広瀬、比田、東比田、西谷、母里、28年度に宇波、赤屋、29年度に下山佐の8交流センターで今まで実施されております。なお、今年度は荒島交流センターで現在進めておられるとこでございます。 以上です。
    ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 車椅子用駐車場未設置の施設に駐車場を確保する考えはないか、また既設の駐車場でマークなど見えにくくなっているところを補修する考えはないかという再質問でございました。 各施設の通常の管理はそれぞれの担当部署で対応しておりますが、改めて各施設点検の上、駐車場に限らず、人に優しいまちづくりに資するようできるところから順次改善していきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 事務部長。 ◎市立病院事務部長(原田誠君) 石倉議員の市立病院の玄関横の駐車場についての再質問にお答えしたいと思います。 市立病院では、正面玄関横に思いやり駐車場を8台設置しております。高齢者、妊産婦、身障者、病気やけがなどにより歩行困難な方などがご利用いただけます。そのうち4台分は身障者優先としております。限られた場所での利用となりますので、ご来院の皆様にはご理解をいただき、思いやりの心で利用いただきますようお願いしたいと思います。また、玄関すぐ横には送迎用の一時乗降口を設けております。送迎の際には、そちらをご利用いただきたいと思っております。 先ほど清水部長の答弁のほうで、9台というような話でございましたけれども、送迎用の乗降口が1台あるということで、これは駐車スペースではございませんので、一時の乗降口ということでございますので、ご理解をいただきたいと思っております。 なお、現在駐車スペース区間の塗り直しの作業を行っております。ご不便をおかけしますが、ご協力をお願いいたしたいと思います。 以上です。 ○議長(田中武夫君) もう答弁はありませんか。 教育長。 ◎教育長(勝部慎哉君) そうしますと、家庭教育支援条例について私の考えということでございました。 議員ご指摘のように、2017年3月時点では国内8つの県と5つの市が条例を制定しております。島根県あるいは島根県の市が条例を制定したところはまだ現在はございません。私のほうもまだ勉強中でございますけれども、この条例につきましては、家庭の役割を含めまして、家庭が子育ての第一義的な責任を負うということが最初に書いてございまして、この中で支援をするための段階としては、当然家庭はもとより、学校、地域、また地域の団体、あるいは事業所等が連携、協力をして支援をするということになっております。そして、それぞれの役割が書いてございますけれども、こうしたことも含めまして、もう少ししっかり勉強していきたいというふうに考えておりますし、また島根県のほうの今結集子育てプロジェクトを受けて安来市のほうも家庭支援を行っているわけですけれども、県のほうにも機会を見つけて、県のほうではどういうお考えあるのか、伺ってみたいというふうには考えております。 実際に今家庭教育支援を安来市も行っておりまして、先ほど地域振興課の青戸次長がお答えになりましたけども、いろいろな分野で実際に実施していることは確かでございますので、今後また研究調査をしっかりしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 教育長さん、答弁いただきありがとうございました。 それぞれ再質問に対する前向きな答弁いただきましたですが、地域の交流センターの活性化は、地域が元気であるかどうかというバロメーターになろうというふうに思っております。そのために世話役といいますか、受けておられます館長さんあるいは主事さんの処遇改善も必要じゃないかというように思いますので、申し上げておきたいというふうに思います。 それから、身障者用の駐車場拡充整備はそんなに予算を必要としないということで、今原田部長さん、病院のほうも書き直しということでございますけども、自分では書けんと思いますけども、こんな質問をすると言いましたら、ある交流センターの館長さんがスプレー買って書くかなんてことを言っておられたですけども、基準があるかどうかはわかりませんが、その辺のことも取り組んでもらったらなという思いがしておりますけども。 病院の駐車場が屋根つきになれば、雨のときはもちろんでございますけれども、冬季の、雪が降ったときですね、そのときに駐車ができると市立病院は思いやりがある、ああ、いい病院だということで、ぐっと上がるんじゃないかと思いますけども、私の思いを発言しておきます。 市民目線での質問をしたわけでございますが、私なりに自己評価をしたいことをちょっと申し上げておきますが、4月に実施しました第12回目の議会報告会は5つの会場で延べ115人と一定の成果、目標が100名ということで、広報広聴委員長の佐伯委員長さんがハッパをかけられました。あわせて、1会場10人以上というようなことでございましたですけども、ようやくその達成したような感がありますけども、議会のあり方あるいは存在、通年議会の施行、実行に対して十分な説明が必要というふうに思うところでございます。地域を守るとりでの表題で、地方議会が4月30日から5回にわたって報道されました。市議なしに不便を感じずと題した、一方で地方代表を送りたいけど、人口減少で当選が難しいと、そういった地域も発生してる。我田引水による政策重視かどうかというようなこと、あるいは若者の政治離れ、議員としての役割を個々に勉強し、市政の両輪としてのよりよい議員活動、議会活動が展開されなければならないというところでございます、私もさらに勉強したいと思いますが。 私は3月議会で史跡富田城址に関連し、ことし開催の戦国尼子フェスティバルと全国山城サミットの機運を盛り上げるため、マスコットキャラクターの制作をされないか、伺いました。あらエッサくんで活動しており、観光サイドで制作する考えはないとのことでした。私の一般質問をテレビで見ていた方から、市のほうでは検討されないですか、残念ですねと慰めの声がありました。そこで、観光協会広瀬支部の役員の方で協議され、観光協会が主体となり、マスコットキャラクターを公募することとなり、学校や新聞折り込み等々で呼びかけました。4月末を一区切りで6点、5月末までに延長しさらに1点、合計7点の作品の応募がありました。応援される市の幹部職員が来られまして、審査員は誰にされますか、よい人がおられますがということで、広瀬に縁のある日本文化創成協会の理事の方、名前は申し上げませんが、5月10日に広瀬のほうに帰られまして、月山登山や用務をされました。その際に面談し、応募されたもの、作品を見ていただきましたら、ああ、これがいいんじゃないですかと助言をいただきました。いよいよあす6月8日に観光協会広瀬支部の審議総会の席で発表し、公開することとなっていますが、生みの親が制作者の方でありますので、感謝したいと思いますけども、名前がまだ決まっておりません。ぜひ近藤市長に名づけ親になっていただき、育ての親は観光協会の会員の皆様、そして市民で盛り上げていただきますと、各方面に活用し、当面は尼子一族集会や全国山城サミットの記念品やお土産への活用を期待したいというとこでございます。 この質問の最後に、はてなと思って調べました。マスコットキャラクターというのは、どういった状態であるかということ。7点の応募がございました。これを分析しますと、日本の人口は今1億2,700万余、東京オリンピック・パラリンピックにマスコットキャラクターの応募は何点だったでしょう。2,042点、これを安来市の4万人弱の人口で逆算すると0.6のポイント、1作品にもいかない。この中で7点の応募があったということは、それはそれだけの才能のある方がぜひ使ってほしいということでございますので、私は涙が出るほどうれしいわけでございますので、そのことを申し上げまして、若干時間がございますけども、市長さんのコメントがあれば伺いたいと思いますんで。 ○議長(田中武夫君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 大変ご苦労を広瀬地域の皆さんにはかけております。私もこの山城サミットにかける思いは大きいものがございますんで、先般も私の出身の大学で、全国からその大学の出身の会がありまして、そして大学の役員、そして学長と、その中で全国山城サミットを大分ぶってきましたので、かなり遠くの辺の人は月山富田城、わからないんです。これは、毛利元就に滅ぼされるまでは中国一の戦国武将で、特に山中鹿介をかなりぶってきました。ぜひとも全国から来てくださいということをしておりまして、私も大変力を入れております。 今度のネーミングにつきましても、また地元の皆さんとかゆかりのある方とか皆さんと相談してつけていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 石倉議員。 ◆12番(石倉刻夷君) 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で12番石倉刻夷議員の質問を終わります。 7番澤田秀夫議員、質問席に移動願います。            〔7番 澤田秀夫君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 澤田議員は一問一答方式、澤田議員の質問時間は50分間です。 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) おはようございます。 議席番号7番澤田秀夫でございます。 議長の許可をいただきましたので、一般質問を行います。 今回の一般質問は、大きな項目として2項目について伺いたいと思いますので、ご答弁をよろしくお願いをいたします。 1項目めは、安心・安全について伺いたいと思います。 安心・安全といってもいろいろな分野がありますので、今回は防犯対策、あるいは緊急時の対応という視点で伺いたいと思います。 市長の施政方針の中でも、防災、防犯分野の施策の話をされますが、ほとんどといって防災の部分が主で、防犯の分野での特徴的な施策はありません。それほど防犯についての事業は以前から継続している事業が多く、新しい事業はないと思います。安来庁舎は昨年7月末に開庁しましたので、まだ1年も経過していない新しい庁舎であります。部署の再配置も実施され、分庁方式の中では安来庁舎が一番の情報量を扱っていると思っております。 さて、安来庁舎、伯太庁舎、広瀬庁舎には大切な記録や資料などが保管をされております。また、安来市民の個人情報の記録も全てあると思います。こういった大切な記録や資料は、火災での焼失、また不法侵入による盗難などに遭えば、大きな損失になるばかりでなく、市民生活への影響や、場合によっては個人情報の悪用により市民へ大きな不安を与えることは言うまでもありません。そういった事態にならないように、予防策として火災、防犯の分野でしっかりとした管理をされていると思います。 そこで、まず伺います。 安来庁舎、伯太庁舎、広瀬庁舎の火災、防犯の管理はどうなっているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 3庁舎とも基本的には機械警備ではなく、当直の職員を配置することで対応しております。広瀬庁舎と伯太庁舎は嘱託職員、安来庁舎については嘱託職員に加え、専門の警備員を配置して対応しております。当然火災報知機は設置しておりますが、業務時間外の出退者の管理、あるいは定期巡回等を通して防火、防犯に努めております。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 夜間の火災、防犯の対応ということで、3庁舎とも当直者、これが管理をしているということでありました。 それでは、続いて伺いますが、この夜間の当直者、あるいは民間の警備委託の管理などは3庁舎で年間幾らになるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 嘱託職員の人件費と警備会社に対する委託費でございますが、3庁舎で年間約2,000万円となっております。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 管理費約2,000万円ということでありました。 次に、学校について伺います。 小・中学校も、生徒の記録や保護者の記録など、大切な個人情報の記録が多くあると思います。 そこで、伺いますが、小・中学校の火災、防犯の管理はどうなっているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 辻谷教育部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 小・中学校で教職員のいない夜間や休日の火災、防犯の警備につきましては、民間の警備会社に機械警備を委託しております。委託の内容につきましては、警報装置により監視をしておりまして、侵入、盗難、火災の事故の発生を警戒しております。また、異常であるという情報を感知した場合には、警備会社から警察や消防機関へ通報するとともに、緊急要員が現地に急行し、対応することとなっております。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 全小・中学校で民間の機械警備委託を行っているということでありましたが。 それでは、続けて伺いますが、小・中学校22校で機械警備の委託料、年間幾らになるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 辻谷部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 小・中学校22校の機械警備の委託料でございますが、年間で684万8,000円でございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 684万8,000円ということでありました。 では、次に地区の交流センターについて伺います。 地区の交流センターは、各地区の大切な情報を持ってるほか、地区活動の拠点として多くの人が利用する市の重要な公共施設であります。 そこで、伺います。 各交流センターの火災、防犯の管理はどうなっているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 青戸市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(青戸厚志君) 各交流センターの火災、防犯の管理でございますが、伯太のわかさ会館などの中央交流センターを含む26交流センターの火災、防犯の管理の状況でございますが、市が直接の契約はしておりませんが、機械警備委託されてる施設が2交流センター、火災警報委託が5交流センターあり、他の交流センターでは施錠での徹底した管理をしていただいてるとこでございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 交流センターは市が直接管理をしてないということでありましたが。 では、この交流センター26施設、学校と同じように民間の機械警備委託にしたら管理費は年間幾らになるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 青戸次長。 ◎市民生活部次長(青戸厚志君) 各施設の規模や場所などによりまして違いはあるとは思われますが、26交流センターを全て警備会社に委託した場合の年間総額は260万円程度になるのではないかと考えます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 交流センターの機械警備した場合は260万円ということでありましたが。 では、次に緊急時の対応ということで伺います。 緊急時の対応という点では、AED、自動体外式除細動器があります。既に皆さんはご存じでありますが、AEDは心停止状態の心臓に対して電気ショックを行い、心臓を正常なリズムに戻すための医療機器であります。心臓疾患の患者さんが発生した場合、救急車の到着を待っているだけではなくて、近くにいる人が一刻も早く心肺蘇生やAEDを使用することが重要になります。各自治会や自主防災組織でも、消防署の協力によりAEDの講習会を多数実施されていると思っております。 少し古い話になりますが、平成26年6月議会の一般質問の中で安来市のAEDの設置状況を尋ねた質問がありました。このときの答弁では、病院、医療、事業所施設などを含めて98施設、116台が設置してあり、そして市の施設では各庁舎や学校など46施設で51台を設置しているとの答弁がありました。この当時のAEDは高価で、数をそろえるのは難しかったのではないかと推察しております。しかし、あれから4年が経過し、AEDの必要性や価格が安くなったことで市内の普及は進んだと思っております。 そこで、伺います。 現在、市の施設全体におけるAEDの設置状況はどうなってるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 長谷川消防長。 ◎消防長(長谷川広君) 失礼いたします。 この4月に消防長を拝命いたしました長谷川です。よろしくお願いいたします。 先ほどの澤田議員の質問でございます。 安来市のAED設置状況でございますが、病院、医療、事業所施設等、消防本部が把握しているAEDが設置してある全施設は128施設、156台でございます。また、市の施設としては各庁舎、小・中学校、交流センター等、54施設、58台でございます。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 消防は、把握してるのは128施設の156台ということでありました。 では、この中で交流センターでのAEDの設置状況はどうなっているのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 青戸次長。 ◎市民生活部次長(青戸厚志君) 現在の交流センターでのAEDの設置状況は、26交流センター中10交流センターに設置されてる状況でございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 交流センターは10施設ということでありましたが、この交流センター10施設に設置してあるAEDの管理は市が直接管理されてるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 青戸次長。 ◎市民生活部次長(青戸厚志君) 現在設置されてる10交流センターのうち、安来中央交流センターの1施設が市の直接管理となっておりまして、他の交流センターは自主防災事業、赤い羽根募金などを活用して購入した施設が4交流センター、リースによる施設が5交流センターとなっております。それぞれ管理いただいております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 安来中央交流センター以外のAEDは市が管理をしてないということでありましたが、それでは全ての交流センターがAEDを設置をして市が直接管理した場合の管理費は年間幾らになるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 青戸次長。 ◎市民生活部次長(青戸厚志君) 市が全て直接管理した場合は、リースによるもので試算しますと、26交流センターで年間300万円程度になるのではないかと考えます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 交流センター26施設でやった場合には300万円ということでありました。 このAEDの市の施設での設置については、平成26年6月議会の本会議で前副市長の新田副市長が次のように発言をされております。できるだけ皆様方に状況を確認しながら、あわせて研修も含めて皆さんの身近なところでやはり配置をしていかなければならないと思っており、今後そういった方向で調整していきたいと思ってるという答弁がされております。 そこで、清水総務部長に伺います。 当時一番近くにおられた清水部長は、この前新田副市長の発言をどのように感じておられるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 近くの意味がなかなかわかりませんけれども、ご指名ですので私のほうからお答えいたしますけれども、そのとおりだと思っております。救急救命の観点からは、たくさんの方が利用される施設へのAEDの設置は必要なことだと思っております。具体的な設置計画までは定めておりませんが、使い方の講習会の開催などを通して設置普及に努めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) AED、必要だというご答弁いただきました。 各交流センターは大勢の人が利用する公共施設でもあります。また、AEDが設置してある小学校、閉まった夕方や休日などに使用される場合も多数あります。そして、災害時の避難場所にもなっております。今年度の当初予算でも、比田交流センター、下山佐交流センター、安田交流センターは、耐震補強工事として1億3,600万円が予算化されております。市にとっては重要な拠点施設であることは言うまでもありません。この重要な拠点施設の防犯対策やAEDは、安心・安全を考える上で、必要性や優先順位は上位にあると私は考えております。 平成30年度当初予算の予算委員会の中で数名の委員から、地域医療構想や高齢者福祉計画に基づく事業とはいえ、特定の社会医療法人への補助事業が目立ち、違和感を受けるとの質問がありました。この質問に対して森脇副市長は、市としては個々の事業を個別に審査し、行政としての必要性や本市の財政状況を考慮した上で判断した結果であり、たまたまそうなったと答弁をされました。 そこで、森脇副市長に伺います。 各交流センターの防犯対策及びAEDは、行政としての必要性、優先順位はどのように考えておられるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 森脇副市長。 ◎副市長(森脇光成君) 3月議会の予算委員会での私の答弁に関連しての質問のようでございますので、予算案作成に当たりましての基本的な考え方を説明させていただいた上で、各交流センターの防犯対策及びAEDの行政としての必要性、優先順位についてお答えをさせていただければと思います。 まず、予算案に乗せるか否か、乗せるとすれば金額を幾らにするのかということについてですが、やはりその事業の必要性、緊急性、どの程度の効果が見込めるか、それから他の手だてはないのか、そして有利な財源はないかなど、さまざまな要素を事業担当課、担当部長、財政担当課、財政担当部長、副市長、市長と段階を追って確認をしながら決定をしてまいります。私が3月の予算委員会でお答えいたしました必要性につきましては、指摘された複数の事業が今後の本市の医療、介護、保育行政、福祉サービスの充実のために、国、県の施策や方向性に沿って何年にもわたって準備、調整をしてまいりました事業でございます。一つ一つの事業は議会の皆様にも丁寧に説明をさせていただきながら進めてございますので、ご理解いただけるものと考えております。 また、本市の財政状況を考慮した上で判断したことについてでございますが、ご指摘の法人が県内に3法人しかない社会医療法人でございまして、補助金の財源といたしまして、過疎対策事業債という大変有利なものが使えるという特別な法人であるため、従来から本市が行っております民間病院等への整備に当たっての支援上限である補助対象事業費の4分の1の額を補助しても、市財政への影響は限定的であると判断したものでございます。 次に、今回ご質問の各交流センターの防犯対策及びAEDの行政としての必要性、優先順位についてでございますが、両方とも行政としての必要性はあると考えております。優先順位についてですが、予算協議の俎上にのった場合にはさまざまな検討がなされると思いますので、明確なお答えはできませんが、一つ言えますのは、民間等への整備費補助金など、1回限りの予算が計上しやすいと考えております。ですが、人件費ですとか永続的な委託費など、毎年予算が必要になるものの予算化については、少額といえども将来の財政への影響が大きくなるため、慎重な検討が必要だと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) ありがとうございました。必要性は認識をされてるというふうに受け取りました。 平成27年から平成29年にかけて各議員の一般質問に対して執行部の発言を調べてみますと、交流センターを中心としてという答弁が10回もされております。先ほどの石倉議員の質問に対しても、交流センターを中心としてという執行部の答弁がありましたが、この発言のとおり、各交流センターが地域の拠点の中心であることは間違いないことだと思っております。交流センターに集う市民の安心・安全を考える上では、防犯対策やAEDは重要な視点であります。市が責任を持って管理することが必要だと思っております。今までなかなかこの案件が進まなかったことを考えると、難しいとは思いますが、担当部局には責任ある検討をお願いしておきたいと思います。 次の質問に移ります。 2項目めは、同意案件について伺います。 3月議会の最終日、3月23日に市長から2件の同意案件が出されました。1つ目は、議案その2で任期満了による勝部教育長の同意案件であります。任期は、平成30年4月1日から平成33年3月31日の3年間での提案がありました。議会として全会一致で同意し、その後議場に戻られて再任の挨拶が議場でされました。 2つ目は、議案その3として、任期満了による井上副市長の同意案件でありました。任期については言われておりませんので、不明です。結果としては、ここにいる全員がご承知のとおり、不同意11名、同意9名により不同意となり、井上副市長は議場に帰ってくることなく、3月議会は閉会となりました。仮にも副市長を務めた方がこのような終わり方でよいのかという疑問もある一方で、3月議会の最後の挨拶で市長が同意案件に対して反対した議員に言われた条例違反という発言が頭の中に残っております。私も反対討論をして不同意を選択したわけでありますので、間違っていれば考えを直さなければならないと思っております。 そこで、この案件に対して何点か質問をしたいと思います。 3月議会の始まる1週間前の議会運営委員会、副市長の同意案件を出したいと市長から申し入れがありました。しかし、賛否両論があり、各会派に持ち帰ることになりました。3月20日、3月議会最終日の3日前でありますが、市長から副市長の同意案件について、任期は1年でもよいので何とかお願いできないかという申し入れに対して、議会運営委員会は議会全体での同意案件の一本化は難しいということから、議会運営委員会が数回開催され、同意案件に対する全議員の意向が確認をされました。その結果は、本会議の採決同様、不同意11名、同意9名でありました。仮にこの副市長の同意案件を上程すれば、不同意になることで田中議長と石倉議会運営委員長が市長に対してその結果を伝え、再考するように提言をしたと思います。 そこで、伺います。 議会最終日の3日前にこの同意案件は不同意になることがわかっているにもかかわらず、なぜ上程されたのか、伺いたいと思います。 また、教育長の同意案件の任期は確認できましたが、副市長の同意案件の任期は確認できておりません。任期はいつからいつまでを考えておられたのか、あわせて伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 澤田議員さんの質問にお答えいたします。 議会運営委員会でこれは通らないよと言われて、あえて何で出すか。私は、これは基本的な副市長の人事案件というのは、大変市長の大事な案件でございます。これを出す前にもう出すなと、こういうことはなるべく民主主義なら、私が議員定数を仮に境港並みに16名にしたい、我々からそういう、執行部から議員の定数条例を、改正条例を出す、これやはり権利として当然行ったまでです。なぜ出すなと、通らないと言ったものを出したと、それは本当に私は澤田議員さんがそういう質問をされること自体、良識を疑います。これをあえてそこで公の場できちんと言っていただきたい、そういうわからないとこで出すな、出すな、押さえて出させない、そういうのはやはり民主主義に反すると思いますということでございます。 それと、非公式で、普通は人事案件というのは、私も議員を十数年しておりました。当然今までの首長さんは、副市長に、あるいは教育長、この人事案件を出されます。それは、やはりその市長が主権者である市民からおまえ、この安来市をやれ、直接言われたわけ、委託されて。ですから、その市長が自分の手足になって、右腕、左腕になった人を当然選んで、そして自分の力を十分に発揮して市民の負託に応える、これが民主主義でございますので、それに対してよっぽど前歴が悪いとか、全くその任にふさわしくないとかそういうことをチェックするのが議会であって、そういうふうにやはり積極的にどんどんどんどん介入するなんていうことは基本的には、じゃ逆に議会の定数を提案なんかそういうことは私は失礼でしません。ですから、あえてきちんとその出す前に出しても無駄だよなんていうそういうことを私はなるべくしたくないということで出したところでございます。 そして、任期は、これは提案理由で工業団地とかスマートインターチェンジとか企業誘致の話もございましたので、せめて1年ということを、議運では一応そこで出させていただきましたけれど、普通は4年でございます。そういうことでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) じゃ、次の質問行きます。 安来市の条例の中には、人数を定めた条例が何件かあります。その中に、安来市職員の定数に関する条例があります。この条例の中の定数は841人とされております。附則では、この条例は平成27年4月1日から施行するとあります。平成30年4月1日現在の市職員の実数は726人であります。 そこで、伺います。 市職員の条例上の人数と実際の人数の差異についてどのように考えておられるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 地方自治法第172条第3号になりますけども、ここでいいます職員の定数はその最高限度を定めたものと解されるとなっております。よって、実際の職員数は当然この定数以下ということになると思っております。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 条例上の人数は最高限度を示した数字であるということでありましたが。 次に安来市消防団条例について伺います。 この消防団条例の中にも、団員の定数は776人とされております。平成30年4月1日現在の消防団員の実数は700人であります。 そこで、伺います。 消防団員の条例上の人数と実際の人数の差異についてどのように考えておられるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) これにつきましても、一般職の職員の定数に同じ考えと解釈しております。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) これも最高限度を示した数字ということでありました。 次に安来市副市長定数条例について伺います。 安来市副市長定数条例は、副市長の定数を2人とするとされております。また、附則ではこの条例は平成19年4月1日から施行するとあります。平成21年4月時点の市長は近藤市長でありますが、副市長は渡部さん1人であります。その後、平成26年3月までの5年間、副市長は1人でありました。この間、2人目の副市長の同意案件は出されておりません。 そこで、伺います。 副市長の定数を2人とするという条例があるのに、なぜこの期間は1人だったのか、理由を伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) お答えいたします。 副市長の選任の提案権というのは、市長専属のものでございますんで、ちょうどこの間については副市長にふさわしい方が1人しか選任できなかったということでございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 次に中期財政計画について伺います。 中期財政計画は、今後5年間の財政計画として毎年12月に策定され、議会に説明されます。中期財政計画は、今後の安来市の方向性を示す重要な財政の指針であると認識しております。この中期財政計画を基本に当初予算が策定されることから、総額で大きな差異があれば、議会としてもしっかり論議をしなければならないと思っております。平成29年度に策定された中期財政計画は、事業をゼロベースから見直しされた計画の精度が高いものであると思っております。ゼロベースの考え方は、新規事業、継続事業にかかわらず、必要性、緊急性、費用対効果、実施時期、事業規模などを再検証することだと前池田総務部次長、明言されております。 そこで、伺います。 執行部として中期財政計画の重要性はどのように考えておられるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 中長期的に健全な財政運営を行っていく上で重要な財政指針であると考えております。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 重要な財政指針であるということでありましたが、平成28年12月策定の中期財政計画の資料編では、平成30年度から特別職給与、これは市長、副市長、教育長の人件費でありますが、4,776万円から3,612万円に減額されております。このときの執行部の説明は、平成30年度から副市長は1人で予算化しているということでありました。そして、平成29年度、ゼロベースから見直しされた中期財政計画の資料編でも同じように、平成30年度からの特別職給与は3,500万円となっており、副市長は1名分の予算計画であります。条例上、副市長が2人必要ならば、副市長2人分の予算措置をすることは当然のことだと思います。 そこで、清水総務部長に伺います。 平成30年度当初予算の3カ月前に策定された平成29年度の中期財政計画では、なぜ特別職給与、副市長1人分しか予算措置していないのか、理由を伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水部長。 ◎総務部長(清水保生君) 特に意図するところがあるわけではありませんけれども、副市長の任期が来てるということがございました関係で1名分を計上したということでございます。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 条例との関係は全くないようでありますが。 それでは、次の質問です。 地方自治法第161条、副知事、副市町村長の設置及び定数の項目に、副市町村長の定数は条例で定めるという条文があります。この法律にのっとり、安来市は副市長を2人とすると条例を定めています。そして、地方自治法第162条、副知事、副市町村長の選任の項目に、地方公共団体の長が議会の同意を得てこれを選任するとあります。また、地方自治法第179条には専決処分の項目があります。議会が成立しないとき、会議を開くことができない場合、緊急な場合は地方自治体の運営に支障を来すために、長が専決できるとされております。ただし、2012年に地方自治法が改正され、副知事、副市町村長の選任に当たっての議会の同意については専決処分の対象外とされました。 そこで、清水部長に伺いますが、副市長の選任については、なぜ長の専決処分ではなく、議会の同意を必要とするのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 今議員がお答え、言われたように思っておりますけれども、地方自治法第162条では副知事及び副市町村長は普通地方公共団体の長が議会の同意を得てこれを選任すると定めております。また、同法179条では、普通地方公共団体の長において、議会の議決すべき事件について、特に緊急を要するため、議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認められるとき等は、当該普通地方公共団体の長はその議決すべき事件を処分、これは専決処分のことですけども、処分することができるとしておりますが、今言われたように、ただし書き規定によりまして副知事及び副市町村長の同意案件等、一部のものは除外されておりますので、専決処分はできないということでございます。 ○議長(田中武夫君) ちょっと待ってください。 森脇副市長。 ◎副市長(森脇光成君) 済みません、少し補足をさせていただきますと、この自治法の改正自体は九州のある市でございました議会と首長さんとのいろんなあつれきがございまして、専決処分によって副市長を選任したということがございまして、その後そういったことがないようにということで改正されたものでございます。当然のことながら、副市長というのはそれなりの責務を、重要な責務を負うということから議会の同意ということが必要だということになっておりますので、それを抜きにしては、普通の専決処分ではできないよということを定めたものだろうというふうに考えております。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 補足ありがとうございました。 私は、議会は地方公共団体の意思を決定する機能及び執行機関を監視する機能を担い、執行機関と相互に牽制し合うことにより、地方自治の適正な運営を図るのが目的であり、役目だと思っております。今回の副市長の同意案件は、同意できる適任者ではない、条例上の人数が必要ないという2つの視点から総合的に判断をして過半数の議員が不同意を示したものであると思っております。全国市議会議長会に人事案件不同意に係る定数問題に関して確認をしたところ、次の回答が返ってきました。定数が決まっていても適任者がいなくて選任できない、議会の同意が得られないなどは当然想定されることで、欠員が生じたからといって直ちに条例違反とは言えない。しかし、基本的に副市町村長に関しては定数条例の人数を必ず選任しなければならないとされているものであり、そもそも定数の人数が必要ないということであれば、それは条例に抵触することになるので、条例改正により定数減の対応が必要になるという回答でありました。 以上のことから、副市長の同意案件について不同意とした議員が条例違反になるとは全く思っておりません。 そこで、伺いますが、執行部として副市長2人目の条例を厳守するのであれば、今議会または次の議会で2人目の副市長の同意案件を出される予定があるのか、それとも定数を条例改正する考えがあるのか、伺いたいと思います。 ○議長(田中武夫君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) さっきの前半のほうですね、やはりこれはその提案いたしました副市長の不適格性を使われて、こういう人はふさわしくないというようなことならまだわかるんですが、この反対の不同意の大きな理由として1人でいいと、こういうこの壇上で言われた、これはあくまでも条例に触れることである、これは私はそういうふうに思っております。少なくともそれに同調した人、あるいはましてやそれを主張した人です、それを大きな理由として不同意とされましたから、それは完全に条例に触れる、これは誰が考えても同じことでございます。他の方はわかりませんよ、どういう理由で不同意になったかわかりませんが、少なくともこの壇上で1人でいいということで言われたということは、完全な条例を無視されていることには間違いありません。そうなれば、やはり条例改正をするのが道理でございます。ほかの方は、いろいろな人の不適格性とかふさわしくないというような理由だったかもしれませんが、こういうことはきちんと見解の分かれるところであると思っております。 そして、じゃこれから先にいわゆる定数条例の改正する条例制定を出すかというご質問でございますが、今後やはり議会といろいろ、良識ある議会と話し合って今後決めていきたい、こういうふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。 ◆7番(澤田秀夫君) 先ほど条例を改正してから不同意とするべきということを言われましたが、そういうことがなるんですか、実際に、私はよくその意味がわからん。条例を仮にじゃ1人にしてから2人目の副市長を出すということですか、そんなことがあり得るんですか、その説明してください、私わかりません。 ○議長(田中武夫君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 少なくとも1人でいいという、ここに文章があります、今読み上げませんが、4万人は1人でいいという大きなここで不同意の提案理由をされて、それでされた方には少なくとも条例をきちんと改正してやらなければ、条例では2人とするとなってるわけですから、1人でいいなんていうのは、60キロで走らなければならないところを、いや、俺は80キロでいいってそういうのは条例に触れるという意味でございますので、ご理解をいただきたいと。 ○議長(田中武夫君) 澤田議員。
    ◆7番(澤田秀夫君) お互いの考え方があって、一致点は見出せないのかなというふうに思いますが、私としては全国市議会議長会の回答にもあるように、定数の人数が必要ないなら条例改正をすべきとの考え方をもとに、人口3万9,100人の安来市において、副市長は2人も必要ないと思っております。よって、定数減の条例改正が必要であると思っております。 執行部として検討中と、2人目の副市長、検討中ということで、検討中または相談ということでありましたが、本来副市長の定数の条例は執行部側から出されるべきものであると思います。しかし、一致点が見出せないままでは、議員提案として条例の改正案を出すことも必要であると認識をしております。今後の執行部の検討を見定めたいというふうに思っております。 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で7番澤田秀夫議員の質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。 再開は午後1時30分といたします。            午前11時29分 休憩            午後1時31分 再開 ○議長(田中武夫君) 再開いたします。 14番足立喜信議員、質問席へ移動願います。            〔14番 足立喜信君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 足立議員は一括方式、質問時間は50分間です。 足立喜信議員。 ◆14番(足立喜信君) 14番、会派月山の足立喜信でございます。一般質問を行います。 まずは、このたび月山が日本遺産に認定されました。安来市民の皆様方ともどもに喜びたいことと思っております。また、今日まで月山及びその周辺の整備に並々ならぬ力を入れてこられました近藤市長には万雷の拍手を送りたいと思います。近藤市長、まことにおめでとうございました。また、当日の溝口知事の談話として、安来市に所在する文化遺産が新たに日本遺産に認定されたことはまことに喜ばしい、歴史文化が国内外に一層注目され、まちづくりや観光地づくりに生かされることを期待するとの山陰中央新報でのコメントがございました。 さて、安来市といたしましても、今後日本遺産、その名に恥じない対応をしていかなければなりません。多くの県外客が月山、美術館に参っておられます。また、安来は、米子、松江の間にあり、交通の便はよいが、宿泊の施設が少ないと言えます。今都会地で進んでいる空きアパート、マンションの観光客への貸し出しが報じられておりますが、当安来市にも空き家は多数あります。家族連れ、夫婦連れの観光客に安来で割安料金にて宿泊していただく、私はこのことも今後重要な案件であると思っておりますし、そして急ぐ案件ではないかと思っております。外国の方も呼び込む案件です。ぜひ市の観光課を窓口として取り組んでいただきたい。 今回、私は山林、竹林に関する質問をいたします。 皆様方ご承知のとおり、ことしは山城サミットが9月に当安来市で行われます。そして、鳥取県では大山開山1300年で今日さまざまなイベントでにぎわっております。ことしは山に関する行事がいろいろと聞こえてまいります。 さて、当安来市の全面積中、山が占める割合は70%以上と承知しておりますが、実際はいかがでしょうか、お尋ねいたします。 戦前から戦後にかけ、山は大変にぎわっておりました。きこり、木びき、木出し、木馬、こんな言葉がわからない人もたくさんおられると思いますが、多くの人が山に入り、炭や木、丸太の搬出、そして製材工場と大変盛況でありました。戦後は徐々に外材の輸入が多くなり、木材の単価も下落し、山に入る人が減り続けました。山間部の若者の大半は都市部に出ていく、このことは中山間地の状況を大きく変え、人口の減少と過疎化、進行の大きな要因であったと考えられます。今日山林の多くの状況は、自分の山がどこにあるかわからない人、どんな木が我が山にあるか知らない人、隣の所有者、境界がわからない人、所有者不明の森林は増加しております。このような状況が大半であります。そして、昔あった山道も50年も過ぎればなくなり、倒木と木に覆われております。このことは、自分の山に入ることも大変である状況が生じておるのであります。さきのNHKの総合テレビをたまたま見ましたら、宮崎県の例ですが、放映されておりました。それは、都会に出ている人が久しぶりに自分の山の木を見に行ったら、木が全部なくなっていた、いわゆる盗木でございますね。切られた木は市場へ出され、どうやらほとんど中国に渡ったようだといったようなテレビでございました。今後は、このことは九州だけじゃなくて、中国地方にも波及していくだろうといったようなコメントもついておりました。また、今回月山の日本遺産の認定は、もとをただせば山の木より来ていると私は言ってもいいじゃないかと思っております。なぜならば、たたら製鉄とは木炭がなければできないわけでございまして、木炭はもちろん木からつくるわけでございまして、まさに山林とは貴重な資源でありますし、また昨今の若い人のことを考えますと、のこ、なた、チェーンソー、いわゆる山に入る用具がありますが、これを使って木を切ることのできる人は果たして何割の方がいらっしゃるでしょうか。戦後30年から40年代に植林した杉の木、ヒノキが当安来市にも多くのものがあります。どれぐらいあるのか、お尋ねいたします。 まさにそれは宝の山ですが、放っておけば宝の持ち腐れでもあるわけでございます。私は、ことし3月議会終了後、トヨタ自動車のある役員の方と江津しまね森林発電を見学いたしました。ご承知のとおり、この事業は豊田通商の子会社がキャップとなり、運営されたものであります。実に壮大な設備でありました。しかし、現地と周辺のマンパワー、いわゆるきこりですね、の不足があり、発電材料の調達が不足ぎみのようであるということも聞いたところでございます。結局はきこりがいなければ山は動かない、私は安来全体、また安来市出身の都市部に在住する若い人も含めて東部森林組合と安来市がタイアップし、安来の仮称でございますが、きこり隊なるものを立ち上げたらいかがでございましょうか。チェーンソーの使い方を勉強する、チェーンソーの使える人をふやすということであります。一口に木を切るといっても、まずは木を切ることのできる人を育てねばなりません。そして、山の仕事は半分危険が伴います。しっかりした指導者より研修を受けて、安全な作業をしなければなりません。一人前になるには10年かかるとも言われております。地元の森林組合のあらゆる面での協力は絶対に欠かせない話でございます。今後、チェーンソー講習の実施はどうあっても進めていただきたい。 5月18日の中央新報に美郷町と邑智郡森林組合が森林経営管理の協定書を交わしたとの記事がありました。私は正直申し上げて、あっ、安来よりも一歩先行されたなと思ったところです。それから、6月3日、ついこの間の山陰中央新報のこだま欄に吉賀町の中学生の皆さんがバイオマス発電で町が活性することを希望するといったような中学生3人の記事が載っておりました。本当に中学生が自分の町のことを真剣に考えておるというのが手にとるように読めたわけでございます。その2日後、きのう、おとといでございますが、吉賀町の議会は吉賀町の活性化のために検討会を立ち上げるといったような記事も出ておりました。原木は安く、製品は高い状況の今日であります。仮に原木をどんどん切り出して安来市において製材し、商品化するまでこぎつければ、国内はもとより、外国への輸出も展望できると思います。そうすれば、いずれ安来市の中山間地は大きく活性化するに間違いありません。そのように仕向けることも行政の大きな役割ではないかとも思います。人口減少、過疎化防止の切り札になるかもしれません。そして、山が動き出せば、県外にいる中山間地の孫たちは、祖父や父が植林した木がよいお金になるとしたら、妻、子供を連れて都会から帰ってくることもあるいは考えられる。山とは、まさに宝の山となるわけでございます。 近藤市長にお尋ねします。きこり隊、ぜひ前向きに検討されたらと思いますが、どうでしょうか。 次に、竹林についての質問をいたします。 竹林の面積は、島根県全体で9,719ヘクタール、全国第6位、安来市は856ヘクタール、全国33位、島根県で一番のところは益田市の914ヘクタール、全国で30位であります。竹は西日本を中心に毎年3,000ヘクタールは拡大すると言われております。全国的に所有者の高齢化により、特に放置竹林は拡大しているようであります。島田地区の竹林は7割が放置のようであります。なお、この数字は私が言っておるのではございません。日立製作所が調査なさった数字でございます。竹は、森林、田畑、道路、住居、墓、どこでも顔を出しますが。 また、東北の大地震よりことしは7年を迎えております。一方、原発にかかわるエネルギーとして全国的に水力発電、風力、太陽熱発電、バイオマス発電等への取り組みが進んでおります。そして、原子力発電への国是は、是か非かいまだ定まっておりません。そのような状況の中で、山林資源、竹林資源の活用はまさに当を得たことと考えます。日立製作所は、原発推進の最たる大手企業でありますが、近く社長は、これは5月30日で経団連の会長になられました。一方では、自然エネルギーの開発に竹林のバイオマス発電、それはそれで進める。さすが天下の日立製作所の懐の深さを私なりに感じております。 さて、平成20年安来市が策定いたしましたバイオマスの構想はその後どんな状況でございましょうか、お尋ねいたします。 また、竹はそのまま燃やすと塩素とカリウムを含んでおり、ダイオキシンが発生いたします。これを防止するために、世界で初めて昨年3月に日立製作所が改質技術の設備開発に成功されました、特許を取得しておられます。わかりやすく言いますと、要するに竹を木と同じような成分に変えてバイオマスの燃料、その他の燃料に使うという考えであります。現地で機械による竹の伐採を行い、切断し、それを大型バキュームカーで吸い込み、改質装置のある工場に運び、処理し、燃料をつくる、それを発電の材料にする。また、改質装置による家庭で出てくるミネラル分を含む液体は農作物の肥料として利用でき、まさに一石三鳥の話であります。放置竹林を整備すれば、新たな竹やぶが生まれ、さらにはタケノコの増産につながらないか。そして、整備のための労力は省かれ、竹林所有者には大きく貢献するのではないか。また、燃料をつくる過程で肥料も生まれ、できた竹の燃料はバイオマスの燃料として発電もできるし、他の燃料にも使える。そして、竹やぶは、広瀬、伯太にもたくさんございます。この話は、安来市にあります日立金属の親会社日立製作所の情報でございます。私はぜひとも……。 ○議長(田中武夫君) 足立議員、足立議員、ちょっと済いません、マイクにペーパーが当たらないようにしてください。 ◆14番(足立喜信君) 私は、ぜひともこれまた前向きな検討をされたらと思いますが、いかがでしょうか。 次に、山城サミットについてお尋ねいたします。 月山が日本遺産に認定されましたが、今後どのように対応されるか、お尋ねいたします。 まだ安来市民の方もこのことを知らない方がおられる。市庁舎、安来駅、アルテピア、要するに人が多く集まるところにお祝いの垂れ幕を掲げる必要がありますが、どうでしょうか。9月23、24の全国山城サミット安来大会、そして尼子一族集会のことをいまだ知らない市民の方がおられます。山城サミットのパンフレットを安来市全戸にいま一度配布すべきではないか。サミットは、もう私たちの時代に安来ではありません。また、当日の武者行列が300名の計画と聞いております。私もよろいかぶとを着用して参加いたします。 そこで、最後のときの声をぜひにも市長にお願いいたしたいとの多くの声があります。できれば今ここでご返答願えませんか。 次に、熊の出没についてであります。 先般、広瀬の町なかで熊が出たとの情報があり、大変びっくりした次第です。 そこで、お尋ねいたします。 行政としてはどのような方法でこのことを確認されたのか。熊注意の看板作成はどこで決定されたのか。小学生が熊よけの鈴をつけて登下校しているが、この鈴は市で準備されたのか、そして着用をいつまで義務づけるのか。熊の駆除申請はどうなっているのか、熊は今どこにおるのかをお尋ねいたします。 最後に、私が12月議会で質問いたしました新宮菅谷線の拡幅についてでありますが、文化庁と協議するとのことでありました。その後、いかがなりましたかお尋ねし、私の質問を終わります。よろしくご回答お願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 足立議員さんのご質問、私のほうから2点お答えしたいと思います。 さっきありました戦国尼子フェスティバルのいわゆるときの声をぜひとも市長にお願いということでございますが、このフェスティバルは実行委員会を中心に進めておられますので、今後実行委員会からの要請があれば検討していきたい、こういうふうに思っておるところでございます。 また、林業についてでございます。 ご案内のように、林業というのは私も大きく問題視をしているわけでございまして、日本はかなりの森林圏で、ロシアよりも森林割合は大きいということでございます。ロシアはいろいろありますが、森林もありますが、ツンドラとか草原地帯も多くあるので、ロシアより日本のほうが森林比率は高いということでございました。ご案内のように、日本は日本海があってそこで水蒸気をどんどんどんどん上げて冬に雪を降らせる、夏は台風が来る、水には事欠かない、そして二酸化炭素、あるいは日光ありますから、本当に50年ずつ造林していけば、無尽蔵に林業が栄えるという大変地の利のいいところでございました。特に島根県もかつて木炭県、岩手県に次ぐ木炭県でございましたので、私も知事等に林業を、島根県はこの産業を盛んにしていかなければならないということを何回も訴えたところでございます。 おととい、島根県選出の国会議員の先生方とお話しして、この森林環境税がいよいよ我々の市町村の会の要望でやっと何年越しに成立いたします。これ、さらに我々はこれを活用して林業を活性化していこう、こういうふうに思っているところでございます。特に林業の担い手、これがなかなかいないということで、これは他の産業も一緒です。どの産業も今はほとんど人手不足でございまして、先日も安来森林協会の幹部の方とお話しして、これからは外国の人でも養成していかなきゃならんじゃないか、こういうようなことも言っておるところでございます。とにかく私は当初から言っておりますように、中山間地の活性化の一つ、産業振興という面で、ぜひともこれを推進していきたいと思います。 後ほど担当が言うかもしれませんが、バイオマス、木質バイオマスもアルテピアでの半分の熱源、エアコンの空調設備が、あそこでチップで半分やってますから、我々も先進的に取り組みをしているところでございます。そして、まず地籍調査も進めて、あるいは所有者を明らかにしてどんどんどんどん林業を活性化していこう、こういうふうに思っているところでございます。よろしくお願いします。 ○議長(田中武夫君) 仙田農林水産部長。 ◎農林水産部長(仙田聡彦君) それでは、私のほうからは林業政策につきまして5点の質問にお答えをしたいと思っております。 先ほど市長のほうから答弁ございまして、重複するところもございますけども、よろしくお願いをしたいと思っております。 それでは、まず最初に山が占める割合はというお尋ねでございます。 本市の総面積は420.93平方キロであります。そのうち、森林面積は299.06平方キロでありまして、林野率は71%となっております。 次に、戦後30年代から40年代に植林した杉、ヒノキの植栽面積はとのお尋ねでございます。 本市におきましても、全国的な流れと同じく、戦後には積極的に植栽を実施されております。杉で2,587ヘクタール、ヒノキで2,503ヘクタールが植栽されております。 次に、きこり隊の立ち上げをされませんかというお尋ねでございます。 ご承知のとおり、平成31年度からは仮称森林環境譲与税が創設され、地域の実情を踏まえた取り組みを積極的に推進しなければなりません。その中で、しまね東部森林組合は市内唯一の林業事業体として、市の林業振興の基本としております伐って使って植えて育てる循環型林業を基幹との考えを一にしておりまして、引き続き連携、協力して取り組んでまいりたいと考えております。 提案のございましたきこり隊につきましては、森林作業の担い手も不足する中でございますので、森林組合と可能性について検討してまいりたいと思っております。 次に、バイオマス構想のその後はどうなってるかとのお尋ねでございます。 環境に負荷を与えない自然に優しい資源循環型の地域社会を目指し、平成20年度に安来市バイオマスタウン構想を策定し、木質資源、農産資源、家畜排せつ物等の各種の資源について利用、推進してきております。伐期を迎えている人工林につきましては、バイオマス利用も含め、搬出することが大切でございまして、昨年度には新たに総合文化ホールアルテピアにおいて冷暖房設備のチップボイラーを導入し、木質資源の活用を図っておりまして、今後も継続して推進してまいりたいと考えております。 次に、日立製作所の設備について前向きに検討されたらとお尋ねでございます。 放置竹林につきましては、全国的な課題となっております。本市においても同様と思っております。高齢化を背景とした特用林産物であるタケノコの出荷量の減少や山林所有者の森林整備に対する意識低下を背景として年々拡大している状況でございます。市としましては、竹林の荒廃により造林地や農地、宅地等に影響を及ぼすことを防ぐ目的で平成25年度に樹木粉砕機を導入いたしまして、ふるさと公社に管理委託した上で無料で貸し出しを実施しております。里山等の再生を初めとする環境整備に積極的にご利用いただきたいと考えております。 今回ご紹介のございました日立製作所様が開発された竹のバイオマス利用にかかわる技術につきましては、各種の企業により研究開発が進められている中で、ほかにない技術とお聞きしております。今後調査研究してまいりたいと考えております。 次に、熊の出没対策について5点の質問をいただいております。 まず、行政としてはどんな方法で確認されたかとお尋ねでございます。 市民からの目撃情報を受けまして、猟友会に出動要請し、現場の状況等を確認をしたところでございます。 次に、熊注意の看板設置はどこで決定されたのかとお尋ねでございます。 看板設置につきましては、所管をしております農林振興課で設置をいたしております。なお、私どもの農林部署の立場といたしましては、人命被害等が発生しないよう、万が一を備え、広瀬の地内2カ所に看板を設置しております。今後、熊の目撃情報等がなくなれば、今後の状況にもよりますが、撤去を含めて判断してまいりたいと考えております。 次に、熊鈴の着用について、市が準備したのか、着用はいつまで続けるのかというお尋ねでございます。 このたびの熊の出没状況が市街地で発生したため、市、県、鳥獣保護員、警察及び猟友会を急遽招集いたしまして、対応を協議した結果、付近の小学生に当面熊鈴の着用を決定し、県より50個借用いたしまして、教育委員会を通じて貸与しております。期間は5月末といたしておりまして、既に着用しておらないと思っておりますが、今後は個人の対応でお願いをしてるところでございます。 次に、熊の駆除申請はどうなってるのかとお尋ねでございます。 島根県では、広島、山口各県と連携いたしまして特定鳥獣保護管理計画を策定し、3県共同でのツキノワグマの保護、管理を行っております。このため、ツキノワグマの対応は原則県の対応となっております。ただ、市民に危険が生じるおそれがあるときは、当然市から県への駆除要請をする場合もございます。 最後に、熊は今どこにいるかとお尋ねでございますが、熊に聞かないとわからない部分もございますが、私が今把握してる情報でございますが、4月下旬には安来市内で目撃情報があったわけでございますが、5月中旬には松江市東出雲町の内馬、旧東出雲町と旧八雲村の境界付近でございますが、目撃がされております。それ以降の目撃情報は伺っておりませんが、西のほうへ今向かっているというような情報もいただいているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(田中武夫君) 辻谷教育部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 私のほうからは、山城サミットについてと市道菅谷線の文化庁との協議についての2点につきまして答弁をさせていただきます。 まず、1点目の月山が日本遺産に認定されたが、今後の対応はどうかというご質問でございます。 これにつきましては、去る5月24日に富田城跡が日本遺産「出雲國たたら風土記~鉄づくり千年が生んだ物語~」の構成文化財に追加認定されました。発表当日は歴史資料館に追加認定を祝う張り紙を掲示いたしまして、テレビのニュース、あるいは新聞への掲載など、マスコミの方々に大きく取り上げていただきました。9月に開催いたします戦国尼子フェスティバル、そして山城サミットに向けて富田城への関心がますます高まってきております。お祝いの垂れ幕は掲げておりませんが、市民の皆様へは今月発行の市報等で周知をするほか、日本遺産追加認定を記念した歴史文化講座の開催を予定しております。また、日本遺産の事業を推進しております鉄の道文化圏推進協議会のホームページ等による情報発信を行うとともに、今後設置いたします史跡内の説明板等に順次日本遺産の表示をしていきたいというふうに考えております。 山城サミットのパンフレットにつきましては、全戸配布をする考えはありませんけれども、広報やすぎ「どげなかね」の6月号に山城サミットの概要を掲載し、周知をしたところでございます。また、ポスター、パンフレットを既に市役所の各庁舎、市内の交流センター、観光協会等に掲示をしたり、置かせていただいたりしております。あわせまして、専用のホームページを立ち上げまして、史跡見学会やサミットの事前申し込みの受け付けも始めたところでございます。今後は、各種新聞、雑誌等への記事の掲載も予定しておりますので、引き続き広報、宣伝に努めていきたいというふうに考えております。 次に、2点目のご質問、市道菅谷線の拡幅に係る文化庁との協議の状況でございますが、現在事前協議の段階ではございますけれども、部分的な拡幅やつけかえ工事を行う計画につきまして了承をしていただいております。今後は道路の実施設計の確認や発掘調査を行いまして、その結果を踏まえ、史跡の現状変更、許可申請を行う考えでございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(田中武夫君) 足立議員。 ◆14番(足立喜信君) それぞれご答弁いただきまして、ありがとうございました。おおむね私が納得できるご回答をいただいたなと思っておりますが。 まず、一番最後におっしゃっていただきました菅谷線のことでございますが、私は当初から県外客が溝にはまるというのを目の当たりにしておりまして、これではいけんなということで申し上げとったわけでございまして、下の土地は大半が安来市の土地でございますので、ひとつ文化庁がよろしいといったような回答でございましたら、できればなるべく早く県外の人が溝にはまるといったようなことがないようにしていただかないといけんなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 それから、きこり隊といったようなことを実は私申し上げたんでございますけども、要するにバイオマスにしても江津のバイオマスにしても、話を聞いてみると、周辺に木はたくさんあるんです。ところが、それを切る人がいないと。結局材料の調達が思うにまかせないと、そういうところへ必ず話が行き着くんです。考えてみたら、今の50、60以下の人で山へ来てチェーンソー使って木が切れるという人が果たして全体の何割おられるかという気がするわけです。だから、確かに山はもうけにならないということで、皆さんが山に入ることを敬遠した、50年、60年ですね、山へ行かないといったようなことが各地であるわけでございまして。 このきこり隊の話ですけども、息が長い話として、とにかく山に入っていただくと、まず所有者の方に自分の山へ入っていただく。そして、山の話は平場には関係ないじゃないか、安来町に何の関係があるのかと、こういう気持ちであるいは聞いていらっしゃる方があるかもわかりませんけども。実は、中山間地の山が動き出して活発化してきますと、安来の町も連動するんです、間違いなく、これは、活発になるんですよ、安来町も。だから、これは山の中の話だからといったような感覚で受けとめてほしくありません、私は。安来市全体の問題であるというぐあいに考えておりまして、ひとつ森林組合のほうとよく相談されて、チェーンソーの使い方の講習会をまずやってもらい、そのメンバーは必ず山の所有者じゃなくてもいいわけですから、安来町の方で興味のある人も参加していただく、そしてチェーンソーで山に入ってもらう。昔はそうでしたからね、きこりさんなんというのは農家の人じゃないんです、昔、町の人が多かったんです、きこりさんなんというのは。だから、そういう言葉を思い出して、ひとつまず山の中に入っていただく。山はいいですよ、空気はいいですし、本当リフレッシュしますから、山は。そういう意味で私は申し上げておりますので、ぜひ森林組合さんに相談していただきたいなと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 それから、熊のことですがね、私何でこんなこと言ったかといいますと、この間観光客の方が、都会から来た人が地元の方に聞いとられるんです。何かこの辺で熊が出るって聞きましたけど、月山は大丈夫でしょうか、こんな質問がもう現地で出ておるんです。県外の人がそういう話聞く、そういうことを聞くんです。たまたまその質問に答えた人が猟友会の方だったから、いやもう大丈夫ですよ、そんな心配要りませんといって言っといたからねという話が私のほうへ来たわけでございますけども。熊の話を長引かせますと、9月の人がたくさん来るときに、いささかなりともあげな熊が出るようなとこへそげん来てもいいかやというなことが出ますと、これは大変なマイナス、せっかく日本遺産にしてもらった月山が本当に大変なマイナスになるんです。だから、もう熊は西のほうに逃げましたね、さっきの回答で。これから私は聞かれましたら、熊は西へ逃げたという言葉を申し上げますよ、皆さんに、もう逃げてしまっておらんということを言いますので、よろしくお願いいたします。 それから、だんだんだんだん近づいておりますが、ひとつ行政のほうも遺漏なきように進めていただきたいと思っております。 それから最後に、竹の話、もう一度いたしますが、これはどういうわけか日立製作所の東京の方とお目にかかる機会がございまして、この話を承ったわけでございます。どれだけ金がかかるかということは聞いておりません、私は一つも。だから、もしそれあれば、ひとつ担当の部長さんのほうでまず話を聞いてみていただきたいというぐあいに思います。やるやらないはもちろん皆さん方の判断でございますので、とりあえず話を聞いていただきたい。どうも日本で初めての特許のようでございまして、聞きましたら島根県のほかのほうにも話をせないけんというなことも実は言っておられました。これ、昨年の3月、特許をとっておられますので、そんなにまだ話は広がってないと思いますけども。おそろかすわけじゃありませんが、仮にもほかの市町村が何とそれはええことだけんっていってこれに取り組んだ場合、安来は、いや、それはとてもと言って断った場合ですが、これちょっと私理屈が立たんじゃないかと思います。なぜならば、安来は日立金属がありますから、その親会社の話ですから。できるかどうかわかりませんが、私はほかの市町村がよもや先にこんな計画をやったら安来は笑われにゃいけんじゃないかいなというような実は気持ちも半分はしております。どうか前向きな判断をお願いしたいなと思っております。 時間はございますが、一応申し上げることを申し上げましたので、これにて質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で14番足立喜信議員の質問を終わります。 4番岩崎勉議員、質問席に移動願います。            〔4番 岩崎 勉君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員は一括方式で質問時間は50分間です。 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) 失礼をいたします。 議席番号4番岩崎勉でございます。一般質問を一括方式によって行わせていただきます。 先般、私5月16日から20日までの4泊5日の行程で本市が姉妹都市として友好交流を積み重ねている韓国密陽市へ訪問団の一員として行ってまいりました。私は6年前にも安来市陸上競技協会派遣事業で訪れましたが、密陽アリランマラソン大会が2月だったこともあり、山の木々は休眠状態で殺風景でした。しかし、今回は新緑の季節に訪れたので、印象は大きく違いました。町並みもきれいに整備され、駅前や市役所周辺も整備が進み、河川敷も朝夕の散策ができるように整備をされていました。今回は文化芸術面を中心とした訪問でしたが、密陽市だけでなく、釜山、巨済市、ソウル特別市等にも訪れ、経済活動、観光や歴史、農業振興等の状況についても幅広く視察をいたしました。釜山では巨大な鉄の馬のようなコンテナクレーンが林立し、経済、流通、インフラの整備が進んでいました。韓半島は地震がほとんどないと聞いており、建物、橋、道路等の構造は日本と比較すると単純そうではありましたが、各地で橋の建設工事が進み、道路は片側4車線、市街地に入っても路地を除けば片側2車線となっており、走っている車のほとんどが2,000㏄以上の大きさで、まるで競争のように走っている様子はすごかったです。この国の勢いを感じました。我が国とは、政治的な緊張感や財政規律に対する考え方の違いはあるにせよ、韓国が短い期間でどんどん発展、変貌している状況を見て、日本海側に位置する中海圏域の課題でもある中海架橋建設早期実現を初め、新幹線や港湾等のインフラ整備に向けた取り組みを継続的に強力に行わなければならないと痛感しました。 韓国、この国の歴史を知る上で欠かしてはならない事実は、民族の分断でございます。今回印象的だった場所は、巨済市にある捕虜収容所遺跡公園でした。朝鮮戦争で朝鮮人民軍捕虜15万、中国軍捕虜2万人など、最大17万人の捕虜を収容した場所が整備をされていました。当時は、収容所で共産主義と民主主義の理念を異にした捕虜の間で流血殺傷の事件が頻繁に発生をし、多くの死者を出した場所でした。現在の日本は、思想、信条の自由が憲法で保障されていますが、右派でも左派でも極端に偏った思想は人々を不幸にすることをこの場所を訪れて改めて確信しました。国家レベルでのさまざまな課題はありますが、やはり人と人との信頼関係を築き上げていくことが平和を維持していく上でも一番大切だと感じました。そのためにも、両市の市長を初めとする執行部や議会の交流にとどまらず、各種団体の方々や青少年の皆さんにも機会をつくってぜひとも訪問をしていただきたいと強く思いました。このたび訪問の機会を与えていただいた市長を初め、諸準備をしてくださった職員の皆様へ改めて感謝の意を表するとともに、公職につく者の一人として安来市と安来市民の皆様のお役に立つよう、今後も見識を広め、研さんを積み重ねる所存でございます。 さて、今回の一般質問でありますが、大きく分類して3つの大項目について見解を伺います。 1つ目は、本市における教育行政について。 2つ目が、市民の健康増進について。 3つ目が、災害対策について伺います。 まず、大項目1つ目の本市における教育行政についてでございます。 教育は、人が人として生きていくために、世代を問わず必要不可欠であり、それだけ幅広いテーマですが、今回は本市の教育全般の基本的な考え方について伺った上で、これから述べます2つの小項目について見解を伺います。 1つ目です。道徳教育についてです。 これは、2011年に大津市でいじめに遭った中学生が自殺した問題を受け、政府の教育再生実行会議が提言をし、文部科学省が学習指導要領で告示した経緯があります。これまでは教科外活動として行われていた道徳の時間がこの4月から小学校で特別の教科道徳に格上げをされ、年間35こまの授業が義務化となり、他の教科と同じく文部科学省の検定を受けた教科書を使用し、読み物中心から考えて議論する道徳への転換を意識した授業が始まっていると聞きます。また、学習指導要領によれば、教える内容は善悪の判断、誠実、思いやり、国や郷土を愛する態度などとなっているところです。 そこで、4月から市内の小学校で行われている道徳教育の授業の方法と教科の考え方と方法について伺います。 また、本市では島根県の中学校道徳教材に採用された加納莞蕾に関連づけ、加納美術館において名誉館長から直接講話を聞くなどし、平和やふるさとを誇りに思う心情を醸成する授業を実施していますが、来年度から始まる中学校での道徳教育についても現段階で考えがあればあわせて伺います。 2つ目です。不登校の子供たちへの進級、進学対応についてです。 人とかかわるのが苦手、外へ出ないといけないのはわかっているけど、第一歩がなかなか踏み出せない、失敗するのが怖い、学校へ行ったほうがいいとは思うけれども、不安でなかなか行けない、さまざまな心理的、情緒的な要因で学校へ登校できない状態や集団に適応できない状態にある児童・生徒の学校復帰及び社会的自立を目指した支援の場として教育支援センターあすなろの運営をいただいてるところです。以前に対象の児童・生徒は何人ですかと伺ったところ、平成29年度では小学生2名、中学生14名と回答がありました。 そこで、平成30年3月から年度がわりの4月にかけて子供たちの進級状況、中学校から高校等への進学状況について伺います。 大項目2つ目の市民の健康増進についてでございます。 政府の経済財政諮問会議で医療や介護、年金などにかかる社会保障給付費が高齢者数がピークに近づく2040年には2018年度の121兆円から1.5倍以上膨らんで190兆円を上回るとの推計結果を今回初めて公表しております。財政状況のことはもちろん考えなくてはなりませんが、誰しもみずから望んで介護状態になったり、病気を患ったり、けがをするわけではございません。老若男女問わず、健康で過ごしたいのです。 そこで、市民の皆さんに心身ともに健康で長生きをしていただくための本市の取り組みについて、これから述べます2つの小項目について見解を伺います。 平成28年度より、安来市民の向こう10年間にわたる健康づくりのための行動計画が具体的な形として示されました。第3次健康増進計画及び第2次食育推進計画、いわゆる健康やすぎ21が策定され、本年で3年目を迎えました。それぞれの計画の推進体制と進捗状況について伺います。 その上でこれから述べます2つの小項目について見解を伺います。 1つ目です。健康づくりについて。 少しデータが古いですが、平成22年国勢調査結果によれば、本市の平均余命は、男性が79.51歳で、島根県平均程度、女性が87.23歳で島根県平均より高くなっています。65歳時点での平均余命では男女とも県平均を下回っています。島根県では、健康寿命の指標を65歳時点で平均自立期間としており、男女とも平均余命との差が県平均より小さく、元気で暮らしている期間がやや長いことが伺えるようです。 ある健康意識調査によりますと、60歳代の男女に若いときから注意しておけばよかったと感じていることを聞いたところ、第1位が歯と口腔ケア、第2位が適度な運動でした。仕事が忙しいことや家事や子育てで時間がとれず、ついつい後回しにしやすい項目だと感じました。自分の年齢などを考慮せず、短期間に対策を行ったため歯茎を傷つけたとか、腰や足首等の関節を痛めてしまったとの話もよく耳にします。 そこで、行政として口腔機能に関する普及啓発、8020運動を達成できるように、学習の場の確保や情報発信の取り組み状況について伺います。 あわせて、ライフステージに応じた運動についての正しい知識の普及啓発、運動の指導員や活動リーダーの養成、確保の取り組み状況についても伺います。 2つ目、食育推進についてです。 食育は、生きる上での基本であって、知育、徳育、体育の基礎となるものであり、さまざまな経験を通じて食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることだと認識しております。本市は、豊かな自然と農林水産物に恵まれており、四季折々の食を楽しむことができます。その恵まれた環境を最大限に生かし、食を通じて知識やマナーを学び、食べることの楽しさや大切さ、健康づくり、家庭の味や伝統、食文化の継承など、食育テーマは幅が広く、年代によっても違い、日々の生活そのものと言ってもよいと思います。 そこで、まさに今月6月が食育月間となっております。食育の周知方法、食育推進の取り組み状況について伺います。 大項目3つ目の災害対策について、これから述べます2つの小項目について見解を伺います。 1つ目が、水害対策についてでございます。 ことしもまた梅雨の時期がやってまいりました。報道によれば、平年より2日おくれて6月5日に梅雨入りした模様です。7月中下旬に梅雨明けという予想だと思いますが、近年の気象状況は異常続きで、集中豪雨が一定地域で連続して発生したり、特定の地域で短時間に記録的な雨量を観測したりと、従来の蓄積されたデータからは予測ができない雨量となる場合があります。本市における水防計画によれば、組織体系、責任の所在、重要水防区域及び危険な箇所が明確に設定をされ、万一の事態にも対応できる体制が組まれており、安心しているところですが、実際に河川からあふれそうに流れる濁流を目の前にすると、吸い込まれそうな心境になると聞きます。 そこで、消防署員の皆さんは日々訓練を積み重ねられていると認識をしていますが、消防団員の水防訓練の状況はいかがでしょうか。二次災害防止の観点も含めて伺います。 また、伯太川沿いに県道が走っていますが、安来高校あたりの路肩が傷んでいるようにも見受けられます。素人から見ますと、県道は堤防の役割も果たしているようにも考えられ、道路管理と堤防管理の両面から懸念をしています。 あわせて、新しい消防庁舎の建設場所をめぐってはさまざまな議論があったことと思いますが、伯太川と吉田川に挟まれた低い場所であるため、市民の皆さんから消防庁舎が水害に遭わなければいいがなと心配の声もいただいているところです。 そこで、県道伯太日南線の管理状況、消防庁舎の水害対策の部分についても伺います。 2つ目です。自主防災について。 一たび大規模災害が広範囲に発生すれば、通常の消防機能は麻痺をし、地震にしても水害にしても消防署や消防団が現場に行き着くことすらできない状況が発生することは、過去の災害事例を見ても明らかです。そうした場合に、力を発揮できるのが自主防災組織ではないかと考えます。本市における自主防災組織数の状況は、目標値の43団体に対して41団体が組織されています。3月3日には、安来市総合文化ホールアルテピアにおいて自主防災活動研修大会も開催されております。 そこで、本市における自主防災組織の活動状況と今後の取り組みについて伺います。 以上、答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 勝部教育長。 ◎教育長(勝部慎哉君) 岩崎議員のご質問にお答えをいたします。 4点あったというふうに思っております。 まず1つ目に、本市の教育全般の基本的な考え方についてということで、市の学校教育全般の基本的な考え方についてお答えをしたいと思います。 まず、市の総合教育会議におきまして策定をされました教育大綱に、ふるさとを愛し、未来をたくましくきり開き、社会に貢献をする心豊かな人づくりとございます。これを目指して、学校教育におきましては、生きる力と夢を育む安来の教育をスローガンに、次の5つの教育の具体目標を示しております。1つ目は、確かな学力を育てる教育の推進、2つ目に豊かな心を育てる教育の推進、3つ目に心身の健康を大切にした教育の推進、この3つはよく学校教育の中では知徳体の調和のとれた発達ということが言われるところでございます。さらに、4点目としまして、ふるさと安来の豊かな自然、人、もの、ことを通した教育の推進、5点目に全ての子供の学びを支える取り組み、これを推進する、この5点でございます。このような考え方、目標を基盤として安来市の教育に推進をしているところでございます。 続きまして、道徳教育についてでございますが、ことしの4月から市内の小学校で行われております道徳の授業の方法と評価の考え方とその方法ということでございました。 まず、道徳の授業の方法についてでございますが、昨年度までは教科書ではなく、副読本を活用しての道徳の授業でございましたが、今年度からは道徳が特別の教科ということになりまして、教科書ができました。この教科書を十分に活用しながら、補助資料や道徳ノートあるいはワークシート等も使って授業をしております。また、新学習指導要領の方針でもあります主体的で対話的で深い学びという視点に立ちまして、児童が考えて、互いに議論もする道徳、こうしたことに軸を置いて授業を展開しております。 評価につきましては、これはあくまでも子供たちの授業の取り組みの姿勢や学習に対する態度、個人内評価でありまして、道徳性を評価するものではありません。まして、これを数値にして評価することは実施をいたしません。道徳ノートやワークシート、また発言等を大切にしながら記述による評価をしていきます。 3点目に、加納莞蕾氏に関連づけた学習と来年度から始まります中学校での特別の教科道徳についてのご質問でございました。 特別の教科道徳では、道徳的価値を学年に応じて19から22の内容項目に分類し、4つの観点にまとめて整理されております。4つの観点といいますのは、1つ目がまずは自分自身に関するもの、2つ目は人とのかかわりについて、3つ目は集団、社会とのかかわり、4つ目は生命とか自然、畏敬の念を抱く、そうしたものとのかかわりについての4つでございます。 そこで、道徳教育の郷土資料、島根の道徳というものがございまして、これに加納莞蕾氏の許しがたきを許すといった項目がございます。これにつきましては、国際理解、国際貢献の内容項目として取り上げています。来年度は、中学校でも特別の教科道徳の教科書を使っていくわけですけれども、それが全てということではなく、独自教材や今お話ししました島根の道徳、郷土資料等、時事的な題材等も含めまして、子供たちの実態に応じた教材の活用が認められておりますので、引き続いて大切な郷土資料として活用していきたいというふうに考えております。 4点目になりますけれども、最後に不登校の子供たちの進級、進学状況、平成29年度から30年度にかけての教育支援センターあすなろの進級、進学状況でございますけれども、29年度のあすなろの通所生は全ての子供が全員進級しております。そのうち、中学3年生は5名ございましたけども、1名が就職をし、4名が高等学校へ進学をしております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(田中武夫君) 太田健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 失礼いたします。 初めに、健康やすぎ21の推進体制と進捗状況についてお答えをさせていただきます。 健康やすぎ21は、第3次健康増進計画及び第2次食育推進計画をあわせたものでございます。健康寿命の延伸を目指しているところでございます。健康やすぎ21の推進体制といたしましては、健康づくりに以前から取り組んでおります安来市健康推進会議を母体として取り組んでいるところでございます。この安来市健康推進会議は、関係機関、団体が連携して健康課題の解決に向けて取り組んでおります。 食育につきましては、食の連絡会議を中心といたしまして取り組んでおりますが、今回はこれまでの推進体制を拡充し、子供を中心としたものだけでなく、生涯を通じた食の推進と地産地消の推進などについて検討をしていく予定としております。 健康やすぎ21では、健康づくりの意識向上、健康的な生活習慣づくりに向けての食事、運動、歯と口腔、心、たばこ、酒、健康診査など、行動計画を取り組んでおります。また、各地域の健康増進会議では、17の地区でそれぞれ地域版の健康推進計画が策定されており、地区特性を生かして積極的に健康づくりに取り組まれております。 進捗状況についてでございますが、食事につきましては、減塩、朝食摂取の重要性について普及啓発を中心に行っており、運動につきましては、ウエルビクス運動の推進に取り組んでるところでございます。歯と口腔については、歯周病予防とかかりつけ歯科医さんの受診の定着、また心については自死対策を重点として取り組んでおります。また、たばこ等につきましては、主に対策として受動喫煙の防止、また禁煙に取り組む姿勢についての啓発を行っております。健康診査については、特定健診と大腸がん検診の受診促進に取り組んでるところでございます。 次に、口腔機能に関する普及啓発8020運動を達成するように、学習の場の確保や情報発信の取り組みについてというお伺いでございました。 歯と口腔の健康づくりにつきましては、歯周病予防を重点として取り組んでいるところでございます。働き盛り世代には、事業所等に出かけて歯はいのち講座、そうした啓発を行っております。また、昨年は歯周病予防の動機づけといたしまして、歯周病予防の唾液検査を実施いたしました。高齢者の方には、後期高齢者歯科口腔健診や口腔機能向上支援として機能維持、誤嚥防止に向けた啓発を行っております。このほか、毎年食と歯のフェスティバルを開催し、8020表彰等を通じまして、歯と口腔の健康づくりに取り組んでるところでございます。 次に、ライフステージに応じた運動についての正しい知識の普及啓発、運動指導員や活動リーダーの養成、確保の取り組み状況についてのお伺いでございました。 運動におきましては、特に中高年を中心に運動の習慣化、介護予防に向けて取り組んでいるところでございます。安来市では、以前からゴムバンドを利用いたしました筋力トレーニングといたしまして柔軟性、バランスなどを含めたウエルビクス運動の普及に努めております。このウエルビクス教室は市内各地で行われております。市では、活動リーダーの養成、支援といたしまして、行政が行います研修を通じて習得に努めていただき、各地区での活動継続支援といたしましては、指導者を派遣するなど行っているところでございます。また、高齢者の方にスイミングや運動機器を使っての機能向上支援事業を行っており、運動の普及に向けて引き続き地域のスポーツ推進委員連絡協議会また体育協会などと連携を図りながら進めてまいりたいと考えております。 次に、食育推進でございます。 6月が食育推進月間であり、食育の周知方法、食育の推進についての取り組みのお伺いでございました。 食育につきましては、6月の食育推進月間、毎月の19日の食育の日を踏まえまして、市報や行政告知放送などにより広く啓発を行っております。また、ライフステージに応じた食育の推進といたしまして、乳幼児から食への関心を高めるため、保護者などに発達段階に応じた食と基本的な生活習慣づくりについて啓発を行ってるところでございます。地域においても、地区健康推進会議や食生活改善推進協議会の皆様とともに、減塩、食事のバランスや朝食をとることの重要性を啓発し、食生活の改善や地産地消の推進など、実習を取り入れながら取り組んでいるところでございます。 以上、答弁といたします。 ○議長(田中武夫君) 長谷川消防長。 ◎消防長(長谷川広君) 私のほうからは、水害対策について2点お答えいたします。 1点目は、消防団員の水防訓練の状況についてでございます。 二次災害防止の観点からお答えいたします。 安来市水防計画に基づき、毎年水防訓練を実施し、技術の習得を図っております。また、外部講師による水害対策についての講義、災害図上訓練を通して二次災害の防止など、知識の習得に努めております。今後も訓練を継続し、知識はもとより、技術の向上に努めていただきます。 次に、2点目です。消防庁舎の水害対策についてお答えいたします。 伯太川が大雨により決壊または溢水するようなことになりますと、市内が広範囲に浸水することになります。消防庁舎の水害対策でございますが、通信体制、活動車両及び水防関連資機材を維持することが最も重要であると考えております。庁舎1階の出入り口には防潮板を設け、浸水に対し大きなダメージを受けないようにいたします。また、消防の機能を維持するため、通信施設ほか、事務室関係を2階に設け、電気室は3階に、非常用発電機は屋上に設置しております。車両や資機材につきましては、浸水区域と道路網を考慮に入れて、事前に進入路または敷地以外の孤立しない場所へ退避させます。 一方、活動に際しましては24時間対応としておりますので、雨量の情報をもとに、早い段階で各署所の全員招集を行い、即応態勢をとっとり、情報によってはさらに前倒しで準備を行うことで災害対応を維持いたします。 以上、答弁といたします。 ○議長(田中武夫君) 花谷建設部長。 ◎建設部長(花谷吉文君) 水害対策について、県道安来伯太日南線の管理状況についてお答えいたします。 県道安来伯太日南線は、伯太川堤防と県道の機能を持った兼用護岸となっております。県道安来伯太日南線ははがね街道とも称され、安来市としても重要路線と位置づけ、松江市、安来市、日南町、新見市による3県にまたがる期成同盟会を組織し、各県に対し関係路線の道路整備要望に加え、修繕要望等も行っているところでございます。 また、自治会などからもこの路線に関して修繕等の要望も出されております。その中で、吉岡工区の歩道新設事業等も継続して整備が進められております。 また、路面修繕について、島根県では路面正常評価を行って修繕計画を立てた上で、年次的に悪いところから順次修繕を行い、昨年度は大塚橋付近と安来高校付近で修繕工事も実施されました。 河川については、広瀬土木事業所により、ふだんからのパトロール等による監視はもとより、降雨時の河川水の監視やパトロールを行い、安来市と連携して緊急時の対応を図っているところでございます。 また、近年全国各地で洪水等の災害が頻繁、激甚化してることに対応し、水防法等の一部を改正する法律が昨年度施行され、島根県でも県管理河川での減災を目的に、国土交通省、気象庁、県、松江市、安来市による松江圏域県管理河川に関する減災対策協議会が組織されました。この中で、今後5カ年の減災に向けた地域の取り組み方針を定め、国、県、市それぞれが目標達成に向け行動していくこととし、安来市も市民が安心して暮らせるよう、維持管理においてさまざまな意見、要望をしております。特に水位計、監視カメラの増設等、水防情報の充実対策を求めているところでございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(田中武夫君) 内田統括危機管理監。 ◎統括危機管理監(内田徹君) 失礼いたします。 4月の人事異動により、総務部次長を拝命しました内田でございます。よろしくお願いをいたします。 私のほうからは、自主防災組織の活動状況と今後の取り組みについてのご質問にお答えをいたします。 自主防災組織は、災害が起きたときなど、いざというときに地域でご活躍いただく自発的に結成される組織でございます。それぞれの組織でご活動いただいておりますので、平成29年度の安来市自主防災組織育成事業補助金の実績報告に基づきましてお答えいたします。 活動の内容につきましては、消火器などの整備や備蓄食料の調達、研修会や地区全戸を対象としたアンケート調査や資料作成、独自の災害時等行動マニュアルの作成、配布などがあります。今後も自主防災組織の取り組みを支援するため、出前講座による自主防災組織設立に向けた啓発と安来市自主防災組織育成事業補助金の利用促進に努めてまいります。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) それぞれの質問に対しましてご答弁いただき、ありがとうございました。 その中で、何点かについて改めて伺わせていただきます。 まずは、健康増進についてでございます。 健康づくりについてです。 事業所等に出かけていただいて行われた歯はいのち講座は、安来市健康増進計画では評価Aとなっています。ブラッシングの実演指導等も行われたのでしょうか。また、実施回数と参加人数について伺います。あわせて、参加者の感想などがあればお聞かせいただければと思います。 ライフステージに応じた運動についてです。 健康やすぎ21概要版にわかりやすく記載してありますので、市民の皆様方がこれに目を通されましたら一目瞭然なのですが、よいことだと頭では理解できていても、なかなか行動に移せないこともあると思います。ウエルビクス運動の普及にも力を入れておられるので、安来市総合文化ホールアルテピアなどを会場に著名な先生をお招きして普及啓発活動を行ってみられてはいかがでしょうか。 また、高齢者の方へのスイミングや運動機器を使っての機能向上支援事業を行っておられますが、声かけといいますか、案内や周知の方法はどのように行っておられるのか、伺います。 次に、災害対策でございます。 水防訓練についてです。 毎年水防訓練を実施していただいていますが、近年の参加状況はいかがですか。おおむねでよろしいですから、人数と全団員に占める割合を伺います。あわせて、主な訓練内容についても伺います。 県道安来伯太日南線についてです。 松江圏域県管理河川に関する減災対策協議会で定められた今後5カ年の減災に向けた地域の取り組み方針と、安来市が目標達成に向けて行動していく具体的な内容について改めて伺わせていただきます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 太田部長。 ◎健康福祉部長(太田清美君) 失礼いたします。 事業所に出かけていった歯はいのち講座でブラッシングの実演指導も行われたのか、また実施回数と参加人数はということのお伺いでございました。 歯はいのち講座は、市の保健師と在宅歯科衛生士が市内の事業所や地域の集いの場などに出かけて歯周病等の歯の健康に関する講話を行ったり、それからブラッシング指導を主に行っております。実施回数と参加人数でございますが、平成28年度は4回実施しておりまして、68名の参加がございました。また、平成29年度は1回の実施で10名の参加という状況でございました。 参加者からの感想といたしましては、ブラッシングにはこんなに力を入れなくてもいいのかというような驚き、また磨き方がわからない部分があったが、大変聞けてよかったというようなお声とかいろいろなご意見を頂戴したところでございます。 ウエルビクス運動の普及に力を入れているので、アルテピアを会場に著名な先生を招いて普及啓発を行ってはどうか。また、高齢者の方へのスイミングや運動機器を使っての機能向上支援事業の案内や周知方法についてのお伺いでございました。 ウエルビクス運動の普及につきましては、今年度も昨年同様、この運動を日本に取り入れ、全国的に普及をされております竹島先生によるご指導を計画をいたしております。内容は、活動リーダーの育成支援、そして詳細につきましての内容につきましては今後の検討としてるところでございます。高齢者につきまして、65歳以上の高齢者の方の運動機能支援事業は、介護状態とならないために介護保険の認定を受けておられない方について、またサロン等の場、皆さんがお集まりの場や包括支援センター等での相談を通じまして、これらの運動が必要と思われる方にお声がけをし、個別にご紹介をさせていただいております。今後は、広報等で今まで以上に広くお知らせをしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 長谷川消防長。 ◎消防長(長谷川広君) 近年の水防訓練の参加状況と主な訓練状況について再質問ありましたので、お答えいたします。 初めに、近年の消防団の水防訓練の参加状況でございますが、平成27年度、28年度のいずれの年も約100名、平成29年度は約120名の団員の方に参加していただいております。全団員に対する参加人員の割合は約15%前後となっておりますが、水防訓練は各分団で指導的立場にある班長以上の方に案内しております。分団内での指導者を育成することも訓練目標の一つとして実施しておりますので、習得した技術を分団員へ指導いただくようにお願いしております。 次に、訓練内容につきましては、ロープを使用した基本結索と土のう作成要領、漏水防止のための積み土のう、シート張り工法等の水防工法を実施していただいております。 以上とさせていただきます。 ○議長(田中武夫君) 内田管理監。 ◎統括危機管理監(内田徹君) 失礼いたします。 減災に向けた地域の取り組みと目標達成に向けて、具体的な内容についてお答えをいたします。 5カ年の取り組み指針といたしましては、先月24日開催の斐伊川水系大規模氾濫時の減災対策協議会で定めており、これを受けての松江圏域県管理河川に関する減災対策協議会での取り組みについて回答いたします。 圏域での取り組みといたしましては、6月20日に予定されております洪水時における河川管理者からの情報伝達訓練を初め、県管理河川の想定最大規模降雨による浸水想定区域図の作成周知のため、飯梨川、伯太川の区域図作成の着手のほか、被災すると社会経済に大きな影響を与える施設や基盤の保全を図るための河川改修、堆積土砂の撤去等による氾濫防止対策、伯太川への簡易型水位計の設置などが計画されております。安来市出前講座による防災意識の啓発を初め、水害ハザードマップの作成周知として平成30年4月に安来市民防災マップを各戸配布したほか、要配慮者利用施設の避難確保計画策定への支援などを行ってまいりました。引き続き、各協議会での取り組みを継続し、防災・減災に努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(田中武夫君) 岩崎議員。 ◆4番(岩崎勉君) それぞれの再質問に対しまして回答いただき、ありがとうございました。 まず、道徳教育についてですが、今回の私、道徳教育、この4月から小学校で教科として取り上げられるということもあるわけですけれども、私なんか住んでおります市街地を離れた田舎のほうといいますか、ちょっと市街地を離れた道路ののり面などに食べ終わった弁当の容器や、それからお茶やお菓子などが一緒に入ったコンビニの袋などが投げ捨てられている光景を目にするんです。ペットボトルや空き缶や空き瓶が投げ捨てられていることもあります。このような状況は、以前から道路や駐車場で散見されましたが、残念ながらその後も大幅に改善されたとは余り感じられません。私自身、若かりしころに幼い娘と遊園地に遊びに行きましたときに、車内に残っていた空き缶を駐車場に捨てて帰ろうとしたときに、その幼い娘からお父さん、駐車場に空き缶なんか捨てたらいけんでしょうと指摘をされ、本当だね、ごめんねと謝って空き缶を本来捨てる場所へ持っていったそんな苦い経験がございます。本来であれば、道徳の基幹を示すのは大人の役割でございますが、時として過ちを犯してしまうこともあります。学校教育現場の先生方にはいろいろ戸惑われることもあろうかと思いますが、子供たちの情意面といいますか情意機能、例えば人の嫌がることはやらないといった思いやりの心を育てていただきますようにお願いをいたします。地道で時間のかかることですが、道徳の教科化によりみんなが気持ちよく過ごせる地域になればいいなと思う次第でございます。 教育支援センターあすなろでは、中学3年生5名のうち1名が就職、4名が進学ということでございました。就職や進学といえば、人生の岐路、大きな分岐点の一つです。みんなが悩んだり、不安になったりしながらも、その中から夢や希望を見出して選択しているのではないかと思います。あすなろの保護者や子供たち、受け入れ側の就職や進学先の皆さんの実情も含めて、気持ち的にも時間的にも余裕を持って考えることができるようにご配慮をお願いいたしたいと思います。これからもあすなろが子供たちにとって心安らぐ居場所として運営していただきますようにお願いをいたしたいと思います。 次に、健康増進でございます。 歯のブラッシング指導を実際に行っていただいておることに関しまして感謝をいたします。参加をされた方々の感想にも、ブラッシングにはこんなに力を入れなくてもよいのかと驚きの声があったというふうに伺いました。実際にやってみないとわからない、正確に伝わらないことがあると思います。健康やすぎ21に確かにわかりやすく記載はされておりますけれども、文字だけでなく、今回のような体験をしてもらうことで、ブラッシングの強さの程度、やり方などがより具体的に伝わり、むやみに歯茎を傷つけることもなく、8020運動へつなげることができると思います。平成29年度は、前年に比べて実施回数、参加人数ともに減少していますが、今年度もしっかりと継続をしていただきますようにお願いをいたします。 また、ご年配の方の中には、例えば病院に行かれて内臓のもろもろの数値がよくないということで、先生などから1日のうちに何十分以上とか何千歩以上歩きなさいと指導を受けられた方が、どうせやるなら歩くより走ったほうが効果的だろうと判断をされ、急激に運動されたために、筋や関節を痛めてしばらく運動できなくなってしまったわといったような話も伺います。それぞれの年代や生活環境に合わせたご指導も重ねて行っていただきますようにお願いいたします。 災害対策については、水防訓練も行っていただき、消防庁舎の対策もとられているようですし、自主防災組織についても出前講座などで普及啓発に努めていただいております。その中で、水防訓練でございますが、平成29年度は各分団で指導的立場にある班長以上の職の方に案内をされ、分団内での指導者育成も訓練目標の一つとして実施とのことでしたが、なかなか伝え切れない部分もあるのではないかと思います。手当などの予算措置を伴うこととなりますが、一般の団員の皆さんにも、災害対策の専門家の方や消防署員の方々からの直接指導のもと、一緒に訓練を行うことで二次災害に対しての意識も高まるものと思慮しますし、災害現場での消防署員と消防団員の意思の疎通も図りやすくなり、役割分担を明確にし、より一体的、効率的に災害に対応できるのではないかと考えておる次第でございます。 行政が行う全ての事務事業は予算の裏づけが必要でありますし、予算執行についても、迅速かつ柔軟な運用を行っていく必要があると考えます。目先の予算編成に執着せざるを得なかったがために、小さな被害で防げてたはずの災害が甚大な被害を招く結果となったり、あるいは責任ある方々の思いに固執したがために、将来に禍根を残したりすることがないよう、未来を見据えた計画的な行財政運営をお願いをし、今定例議会の一般質問とさせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で4番岩崎勉議員の質問を終わります。 この際、しばらく休憩いたします。 再開は午後3時15分といたします。            午後2時59分 休憩            午後3時16分 再開 ○議長(田中武夫君) 再開いたします。 5番三島静夫議員、質問席に移動願います。            〔5番 三島静夫君 質問席〕 ○議長(田中武夫君) 三島議員は一問一答方式です。 質問時間は50分間です。 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 議席番号5番三島静夫でございます。議長の許可をいただきましたので、一般質問を一問一答で行わせていただきたいと思います。 本日最後の質問者でございます。長時間、皆様お疲れのことと思いますので、スムーズに進むよう努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 さて、このたびは昨年度消費額4.4兆円の産業に育ちましたインバウンド事業について、本市の取り組みを伺ってまいりたいと思います。 今のインバウンドの現状を申し上げますと、2003年当時の出国日本人旅行者数は1,652万人、対しまして訪日外国人旅行者数は524万人であり、この人数を是正するために、国は国土交通省大臣を本部長とし、関係省庁、民間団体、企業と連携をしてビジット・ジャパン事業を始めました。そして、2012年アベノミクスによる円高の影響を受け、急速に訪日外国人観光客の数をふやしました。現在、国の訪日外国人観光客数目標は、2020年、オリンピックの年です、4,000万人、2030年に6,000万人を目指しております。昨年、2017年度の実績は、3月議会の答弁で述べられましたが、2,869万人、前年度比19.3%の増ですので、不可能ではない数字となっております。昨年の訪日外国人は、アジアが2,434万人で、全体の84.8%、欧米豪が323万人、11.5%となっており、近隣国からの訪日が多い状況でございます。今申し上げました数字は、聞いただけでは漠然としか理解できないと思います。これをさきに申しました消費額に置きかえてあらわしますと、日本定住者1人当たりの年間消費額が平均約124万円だそうです。訪日外国人1人当たりの消費額が約15.5万円ですので、8人分で日本定住者1人分の年間消費額と同額になると考えられます。昨年は約359万人、人口がふえた消費があったことになります。35人に1人の外国人が新たに日本に住んだことになります。そして、今問題となっております人口減少が何の手だてもしないままですと、2060年には日本の人口は9,000万人となり、その時点での訪日外国人は8,000万人と予想されており、まさに消費額だけを見れば、10人に1人は外国人訪日者がいるということになります。このように、今後大きく成長が見込まれるインバウンド産業が安来市の収益の一角を担うようになるためにはどのようにしていかなければならないか、考えてみたいと思います。 まず、今いろいろな国からの訪日者がいる中、先ほど申し上げました、全国的に見てアジア圏からの来日が圧倒的に多い状況であります。JNTOの2016年のデータ、従業員10人以上の宿泊施設が対象でございますが、それによりますと、島根県の外国人宿泊者の国別では、1位が台湾、2位香港、3位韓国、4位中国となっており、隣の鳥取県は、1位が韓国、2位香港、3位台湾、4位中国となっており、山陰両県もアジア圏からの外国人旅行者が多い状況です。しかし、近年アジア圏以外の国からの訪日者も増加傾向にあり、このバランスも変わってくることが予想されます。このように、いろいろな国から訪日される観光客は、それぞれがいろいろな目的を持って日本に来られます。そのような多岐にわたる外国人観光客全てに対応した受け入れ態勢をとることは困難であると考えます。昨年の12月議会において、インバウンド対策に関して安来市は単独での取り組みはせず、中海・宍道湖・大山圏域市長会で対策を立てると回答いただきましたが、やはり安来市としてある程度外国人観光客の対象を絞って臨むべきであると考えますが、改めて見解をお伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田政策推進部次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) お答えをいたします。 現状では、市として外国人観光客の対象を絞っての対策は考えておりません。ただ、中海・宍道湖・大山圏域市長会や山陰インバウンド機構においてターゲット国の検討をされている状況もあり、まずは圏域に外国人観光客を取り込み、関心を持っていただくために、広域連携でインバウンド対策を進めているところでございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 広域で連携をしてインバウンド対策を進めるということを改めて確認をさせていただきました。 これからのインバウンド対策において、競合するのは国内の他県や他地域ではなく、海外の観光事業です。例えば、農業体験ツアーなどはタイやベトナムと競合しなければなりません。山陰、島根、鳥取は、国内ではまだまだ外国人観光客の訪問が少ない地域ですので、外国人観光客を誘客するためには海外プロモーションを行ったり、ファムトリップ、聞きなれない言葉ですが、これ観光用語でございます。ファミリアライゼーショントリップと申します。下見旅行やモニターツアーとも言われております。観光地の誘致促進のため、ターゲットとする国の旅行業者やブローカー、メディアなどに現地を視察してもらうツアーのことです。それらを行う必要が出てくることと思います。そうなると、大変多くの資金が必要となり、このような事業には一自治体で対応することより、広域での連携がよいかと考えます。しかし、対象を絞らないとのことですが、それでも安来市が力を入れて誘客したい外国観光客はどこの国ですか、再びお伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 安来市を訪れる外国人旅行者は、平成29年では韓国と台湾がそれぞれ1万人程度であり、全体の65%を占めています。また、中国、香港を加えた東アジアで見ると、77%になります。この状況を踏まえると、東アジアを意識した誘客が効果的であると思われますが、今後欧米豪の観光客も増加する可能性があり、現段階で対象を限定する考えはございません。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 確かに今後欧米豪からの観光客はふえていくことと予想され、さらにこれらの国から来られるお客様は長期滞在型の方が多く、訪問地にお金を落としていかれる観光客となります。 韓国と台湾で2万人と先ほどご答弁いただきました。それが全体の65%ということは、全体で3万1,000人くらいの外国人観光客が安来市に来ておられることとなり、昨年の12月議会において29年度の安来市を訪れられる外国人観光客数を2万7,000人とお答えいただき、2020年の東京オリンピックの年には3万2,000を目標と答弁されましたが、既に2年前倒しとなっている状況と考えます。その際、外国人観光客の増加した原因を伺いましたら、安来市に魅力があるからとのお答えをいただきました。まさにその答弁に納得せずにはおれない結果となっております。 では、その安来市において、その魅力となる外国人観光客に提供する観光資源はどのようなものがあるとお考えですか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 外国人旅行者の日本への旅行の目的として、日本食、ショッピング、自然景勝地、温泉、旅館、それから歴史文化体験が上位にあります。安来市での資源は、精進料理やどじょう料理、刃物や伝統工芸品、地酒、清水寺、足立美術館、比婆山、上の台緑の村、さぎの湯温泉、月山富田城、たたらなど、体験では安来節、藍染め、陶芸、座禅、写経などが挙げられます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) たくさん挙げていただきましたが、中には私がなりわいとしております陶芸が入っておりますんで、私も観光振興に一層努めないといけないのかなと改めて認識させられましたけれども。 どうしてそれらを安来市の外国人観光客向けの資源と考えられたのか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 本市には外国の方に好まれる素材が非常に多くあると考えております。今後は、実際に外国の方のご意見もいただきながら、今ある観光資源の磨き上げと各素材にストーリー性のある説明を行い、交通手段や各種サインの充実、パンフレットの多言語化などを行う必要があると考えております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 安来市における観光資源についてお伺いいたしました。 私も、この安来市にはたくさんの観光資源があり、またまだまだ多くの資源が埋蔵されていると考えております。執行部の方の考え方も、これからの、これらのインバウンド対策における観光資源は、新しいものを開発していくのではなく、既存の資源を生かし、外国人観光客の誘客に生かしていくことが必要であるという姿勢を確認させていただきました。 ここで先ほどお答えいただきました観光資源を磨き上げるということとストーリー性を持たせた説明を行うということはどのようなことか、もう少しわかりやすくご説明をお願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 現在ある観光資源の見せ方を工夫したり、歴史的、文化的なストーリーを外国の方にもわかりやすく説明することを考えております。 今後の具体的な取り組みといたしましては、山陰インバウンド機構との連携事業として、本市に外国人観光アドバイザーを招聘し、市内の観光施設を視察していただいた上で、さまざまなご意見をいただくこととしております。この結果を踏まえ、現在ある体験などの観光資源に付加価値をつけることができればと考えているところでございます。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 安来市の資源ということで、具体的に多くのものを挙げられましたけれども、広域でプロモーションを行うときに他市の観光資源と先ほど挙げられたものがかぶってしまうものが若干あるように思いますが、そのような観光資源の発信の仕方は工夫されると思いますが、やはり磨き上げて本市のよさを全面に出していただきたいと思います。 また、先ほど足立議員の質問にもございましたが、本年度は月山富田城跡にて山城サミットという全国規模のイベントも行われますが、外国人観光客向けに何か対策を行う予定はありますか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 辻谷教育部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 5月24日には、鉄の道文化圏で推進しております日本遺産「出雲國たたら風土記」の構成文化財として富田城跡が追加認定され、外国人観光客に好まれる文化、伝統を語るストーリーとしての日本遺産を切り口に情報発信をすることが可能となりました。英語、韓国語にも対応しております鉄の道文化圏推進協議会のホームページを初め、さまざまな事業により情報発信をしていく予定でございます。 また、月山富田城周辺で開催されます戦国尼子フェスティバルでは、武者行列や体験型のイベントも計画しておりますので、外国人観光客の方々にもお楽しみいただけるというふうに思っております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) この秋の月山富田城を中心とした事業で観光客を対象とした感の強い事業は、山城サミットよりも戦国尼子フェスティバルのほうでしたですね、私のちょっと認識不足でございました。 あわせて、質問しなければならないんですが、戦国尼子フェスティバルのほうに、通告をしておりませんので、お願いだけを述べさせていただきます。広瀬地域センター長、おいでになられます、聞いてください。 戦国尼子フェスティバルでは、いろいろなイベントを企画されておられることと思います、先ほども教育部長が述べられましたが、ぜひ来場された外国人観光客の方々にも積極的に参加していただきますよう働きかけをお願いいたします。言葉の壁等あると思いますが、簡単な英語で会話すればよいと思います。レッツトライ、レッツゴー、その程度でいいと思います。外国からのお客様に記念となる思い出をプレゼントしていただきますようお願い申し上げます。 それと、先ほどの、今の答弁の中で一つ確認をしておきたいことがございます。鉄の道文化圏推進協議会のホームページに関してです。 部長言われましたように、英語と韓国語での紹介にも切りかわり、大変すばらしいものですけれども、まだ月山富田城に関しては載っておりません。日本遺産に認定されたばかりなのでいたし方ないと考えますが、いつごろまでにアップされる予定でしょうか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 辻谷部長。 ◎教育部長(辻谷洋子君) 現在、ホームページのアップに向けて作業を進めておりますので、今月中には掲載する予定でございます。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 大変迅速な動きに感謝しております。ぜひ今月を楽しみに待っております。 前にも述べましたけれども、今ある観光資源のみならず、当たり前にある安来の中のものの何かが外国人観光客にとって魅力あるものになっていることもあるかと思います、いわゆる埋蔵資源でございます。今の時代は、自治体や企業がホームページなどで情報を発信するよりも、個人がSNSにより情報を共有、拡散するスピードが速い事例が多くございます。また、インスタグラムによって思いがけないところが突然観光地になってしまう事例がマスコミ等で取り上げられております。私の住む赤江では、皆様ご存じのように、赤江小学校にて大阪の小学校と児童交流を行っております。市内外の観光地に子供たちを連れていくことより、田んぼの中をトラクターや軽トラの荷台に乗せたり、川や水路に入って遊ぶことに大阪の子供たちは大変感動しています。文化の違いに往々として大きな感動を覚えることがあります。そういったものもさらに発掘していかなければならないと考えます。安来市においでいただいてる外国人観光客の中には、実は既に新しい、新たな安来の魅力を発見した方がおられるかもしれません。それを確認する手段として、安来に来られた外国人観光客に安来市についてアンケート等、何かしら調査をしておられるのか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 現状では、安来市単独でのアンケートなどは行っておりません。圏域市長会においては、島根県の観光動態調査などのデータを活用しておりますし、山陰インバウンド機構においては昨年から山陰を訪れた外国人観光客を対象とした調査が実施されており、訪日回数や旅行の目的、旅行形態、消費額などについてデータを提供いただいているところでございます。こういったデータを利用すると同時に、今後観光交流プラザなどにおいて外国人観光客にアンケート調査などを検討したいと思っているところでございます。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) なかなか外国人観光客に対してアンケートをするのは難しいのかなと思われますが。 このごろ始められました大変好評を得ておられる安来駅観光プラザですね、でのキャリーバッグの預かりサービス、ご利用された外国人観光客さんにだけでもサービスのその対価の一つとしてアンケートに協力していただき、新たな観光資源の発見と観光行政の対策、改善に生かせていただけたらと考えます。 そして、安来市の観光資源の取り組みとして、観光資源が世界で唯一無二のものになるように、クオリティーを高め、多くの付加価値をつけ、そしてさらに地域が誇れるものとしなければなりません。そのためには、官民が一体となって取り組んでいかなければならないと考えます。中でも、地域の住民の方々の協力は最も重要となってくると考えます。地域の住民の積極的な働きが大きな付加価値を生んでまいります。例えば、地域生活の体験、自宅を休憩所にしたり、観光客に地域のお話をしてくださったり、また地域コミュニティーでそのようなことを行ったりと、地域の力は観光振興の必須条件であると考えます。そして、それが一過性のものでなく、持続可能となるために、また地域の方々のやる気をさらに得るためには、ボランティア等だけでなく、ある程度の収入を得ることができる仕組みづくりのために、例えば観光振興を図るまちづくりのための助成、民宿振興のための助成、空き家を観光に活用するための助成、観光案内に対する労賃制度等、行政による何かしらの取り組みが必要と考えますが、どのようなものがあるのか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) どうぞ。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 言語の問題、また旅行者の時間的制約など、さまざまな検討課題はありますが、観光協会を中心とした収入を伴う仕組みづくりは重要であると考えているところでございます。 民泊等につきましても、民泊新法の施行による全国的な動向を注視しつつ、市としてどういった取り組みが必要であるか、検討しているところでございます。 また、観光に関連する助成制度では、島根県が行っている島根県観光総合支援事業補助金、外国人観光客誘致事業補助金があります。また、安来市でも産業サポートネットやすぎが実施するやすぎ夢追人支援事業、ホームページ作成支援事業などがございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 先ほど伺いました県が行う島根県観光総合支援事業補助金、外国人観光客誘致事業補助金や安来市の産業サポートネットやすぎが実施するやすぎ夢追人支援事業、ホームページ作成支援事業等、確かによい施策であると思いますが、事業目線の助成ではなく、地域の方が小遣い程度の収入が得られることができるようなそういった事業に対するもう少し目線の低い支援体制もつくっていただけたらと思っております。 さて、さきに申しましたように、安来市はまだまだ多くの観光資源が埋蔵されていると私は考えております。今後の対策、昨年度から行ってるフォトコンテストなどにより、より多くの観光資源が発掘されてくるとともに、地域での観光案内要員の需要もふえてくることと思います。地域で観光案内ボランティアといっても、外国人向けではどうしても私たちの年代はコミュニケーションに消極的になってしまいます。 そこで、近年英語学習によるALTの導入により、外国人に対してなれている子供たちによる観光ガイドの育成を図るのもよいのではないかと考えます。平成32年度から小学校教科化となる英語を安来市は2年前倒しで本年度より開始し、なおかつ今年度はALTを1名増員し、各中学校単位に1人置くという英語の学習に対し非常に前向きな近藤市政において、子供たちの力をかりた観光案内員の増員は有効であると考えられます。また、観光案内をするためには、地域のことをしっかりと学ばなければならず、子供たちの社会教育の振興にもつながると考えます。このような意味で、安来市観光地の英語読本をつくるとか子供たちに外国人向けの町自慢の英作文をつくってもらうとかして、観光と英語と社会教育の3つの要素を含む授業を行うのはいかがでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 勝部教育長。 ◎教育長(勝部慎哉君) 三島議員のご質問にお答えをいたします。 まず、安来市の観光地を英語で小・中高校生も含めてですけれども、ガイドができる英語力があれば本当にすごいし、すばらしいことというふうには思いますが、実際議員もご承知のように、小学校、中学校で現在行っております外国語活動、英語科の授業というものは、学習指導要領に基づきまして限られた時間で計画されたカリキュラムの中で授業、学習を進めております。そうしたカリキュラムの中で、議員おっしゃるような観光ガイドの育成というような授業活動を行うことはできないというふうに考えております。 また、ご承知のように、ことしから本市の小学校でも外国語活動を先行実施しておりまして、3、4、5、6年生は授業時数が年間で35時間ふえております。その時間を満たすために、多くの学校が職員会を行っていた月曜日の6校時を授業にかえたり、あるいは夏休みを短くして2学期の始業開始日を早くして授業時間を確保するという措置をとっております。そういう状況ですので、そうしたための授業時間の確保ということは困難であります。 ただし、これまで修学旅行とか校外活動におきまして、英語力の向上のために外国人観光客の方に手づくりの安来市の紹介のパンフレットを渡して英語で簡単な説明をするという、そうしたコミュニケーションをとることをやった学校もございます。 以上、答弁といたします。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) ありがとうございます。 教育の場では難しいとこですけども、では商工観光課では昨年度インバウンドに向けた英語セミナーを行ったと伺いましたけれども、児童・生徒に向けたインバウンド観光案内育成セミナーのようなイベントを開催してはどうかと思いますが、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) これは、安来市観光協会で行ったセミナーでございます。ことし2月に観光案内英語セミナーを実施したところでございます。さらに、今年度からは市職員向け観光講座もスタートいたします。ご提案のありました児童・生徒向けセミナーの開催、こういったところは考えておりませんけども、観光関係者の語学対応力の充実に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) ありがとうございます。 先ほどございました観光案内英語セミナー、大変好評であったと伺っております。また、再度開催してほしいという声が上がっているというのも伺っておりますが、どのようなものでしたでしょうか。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) このセミナーにつきましては、外国人講師を招き、市内の事業者を対象として実施されましたが、参加者からは安来の観光で使える英語に特化した研修でわかりやすかった、テキストにはない生きた表現を学ぶことができてよかったなど、大変好評をいただいたようでございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) ありがとうございます。 私もこれまで安来市の教育行政にいろいろと伺っており、新しいものを授業に取り入れることの難しさは大変よくわかっております。この春から各学校において楽しい英語の学びを実践しておられ、実際の話を伺うと、先生方が大変工夫をしておられ、そのご努力を感じます。このような現場での先生方のご尽力をさらに生かし、子供たちが学んだ知識をふだんの生活の中で使うような方向性を得るために、授業としてはなくてでも、児童・生徒への英語学習の応用の仕方的な内容を助言という形でぜひ学校の先生にもしていただけたらなと思います。 また、商工観光課には、地域等で観光授業としての英語セミナーの開催や子供たちによる外国人観光客の観光ボランティア育成の講座開設等の要望がありました折には、ぜひともお力添えをいただきますようお願い申し上げます。 さて、昨年度島根県の外国人観光客は6万人、鳥取県は12万でした。島根県は全国でも最下位のほうに位置します。しかし、山を越えた隣県広島県は90万人を超える外国人観光客が訪れています。確かに広島県は、現在5カ国の国際線があり、また首都圏、関西圏とのアクセスもよく、観光資源においても欧米豪の認知度も高いという利点があります。この隣県を言葉が悪いですが、何とか利活用させていただく方法を考えなければなりませんが、広島県に訪れている外国人観光客を誘客するための対策を何か考えておられるのか、お伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) 安来市単独という形でのPRに限らず、山陰インバウンド機構で作成されたパンフレットなどを各案内所に設置いただいてるところでございます。また、中海・宍道湖・大山圏域市長会においても、広島の地元情報誌に圏域情報を掲載するなどの取り組みを行っております。今後、先般作成いたしました市の英語パンフレットなどの設置もしていく考えでございます。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 松江市は、この5月よりたたらの里周遊バスツアーというの始めました。松江駅からぐるっと奥出雲のほう回ってまた松江駅に戻るんですけども。安来市としては、県境となる奥出雲から鉄の積み出し港安来港までの富田川、飯梨川ですね、下る観光ルートの確立と観光への運用も広島からの誘客をふやす資源となると考えます。先般、月山富田城が日本遺産に追加認定されたこと、また近藤市長の新たな取り組みとして、今年度予算化されました鉄の積み出し港安来の調査研究は、一連の観光ストーリーづくりの大切な要因であると評価いたします。さらなる取り組みに期待いたします。しかし、安来港に関する資料が今のところ少ないと伺っております。早期の調査研究の成果が得られるよう、市民の皆様方のご協力をお願い申し上げます。 外国人観光客を誘客するためには、観光資源があるだけではよいとは言えず、やはり観光旅行に対する利便性の向上にも努めなければならないと考えます。安来市において外国人旅行客の利便性を高めるために、インフラ整備等、改善、改良しなければならないと認識しておられるものがあればお伺いいたします。 ○議長(田中武夫君) 宮田次長。 ◎政策推進部次長(宮田玲君) インバウンド対策といたしまして、インフラ整備は重要なことと認識しており、中海架橋の実現に向けた県への要望やスマートインターチェンジなどの検討も行っているところでございます。 市が行うべき整備、改善項目は非常に多岐にわたり、観光案内板、道路標識、観光ホームページの多言語化や公衆トイレの整備、公共施設でのFree Wi-Fi整備などが想定をされます。いずれも費用のかかるものでございまして、順次更新等にあわせてできるところから整備を進めているところでございます。 以上です。 ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 財政が豊かであればいろいろとできますでしょうか、やはり限られた財源で順次進めていかなければならないことは理解できます。 しかし、せめてこのたびの戦国尼子フェスティバルと山城サミットに向けて、月山富田城周辺の案内看板の多言語化、私ずっとぐるっと見て回りましたけれども、日本語でしか書いてございません。ぜひこの多言語化は早急に行っていただきたいと強くお願いを申し上げたいと思います。 インバウンドは、これから多くの財源を生む可能性を秘めております。安来市にその恩恵が得られるためには、やはり安来市で外国人観光客にお金を消費していただく対策をしっかりと考えていかなければなりません。今回の質問の冒頭で、訪日外国人のターゲットを市としては絞らない、広域連携で行うと言われましたが、松江市が行っております外国人観光客を対象とした松江と広島を結ぶバスをワンコインとしたワンコインバスは、欧米人に的を絞った施策であり、また広域連携と言いながら、各地で独自の外国人観光客を対象としたパンフレットの作成を行い、意欲的に観光案内所に置くことを進めておられる姿勢を見ますと、広域連携が連携でないように感じております。実際、中国地方で唯一JNTOのカテゴリースリーを取得している広島駅総合案内所にてお話を伺ったのですが、出雲市は積極的にパンフレットの更新をしておられ、続いて松江市となると。安来市に関するものは山陰インバウンド機構の発行しておられる冊子に足立美術館のみが記載されているのみです。先ほど執行部のほうからお答えがありました安来市がつくった冊子を早く島根県の周りの観光案内所に持っていってアピールをしていただきたいと強く願うとこであります。財政的に本当にゆとりがあれば積極的に行動を起こすことができると思いますが、せめてパンフレットぐらいと感じております。 この外国インバウンドに対する観光産業というのは、お金をかけたからといって必ずしも成功する、発展するものではないと私は思っております。お金では得ることのできないものがあるというものが一番の魅力だと考えております。そのためには、やはり歴史や人の知恵や知識をしっかりと生かすことが必要であると思います。近藤市長におかれましても、そのように感じておられることと拝察いたします。中海・宍道湖・大山圏域市長会で対策を考えるのもよいと思いますが、やはり近藤市長をトップにチーム安来で安来のインバウンド事業に臨んでいく必要があると考えます。 最後に、通告はしておりませんが、近藤市長にインバウンドによる市の活性化に向けた夢のあるお考えをお聞かせいただけませんでしょうか、お願いいたします。 ○議長(田中武夫君) 近藤市長。 ◎市長(近藤宏樹君) 三島議員さんの質問にお答えいたします。 突然のあれで、もうちょっと資料とかいろいろ持ってくればよかったんですが、前ぶりもなくですね。ただ、観光というのは、ご承知のように、今日本の鉄鋼輸出総額よりも観光でインバウンドで入ってくるお客さんたちが消費する額のほうがはるかに多いんです。それで、国も観光に力を入れてるんです。ご案内のように、とは言いましても、先ほど広島にはたくさん来る、来ると言いますけども、中国圏域には全体の5%しか来てないんです、中国、岡山も含めて。特に島根県は0.063%です。6%じゃないですよ、0.063%、1万分の6しか来ないんです。本当に松江に外国人が来るようになった、出雲大社に来るようになったといっても、47番目なんです。ですから、我々はこれ圏域として安来だけ足立美術館のためにアメリカから来なさいなんてなかなか大変なんです、出雲大社回る、松江城回るとか、連携しなければ。 そしてもう一つは、外国から仮に来て山陰だけに2日も3日も4日も泊まれない。我々、ミラノへ来て、ローマに来て、パリに来てなんです、そういうことでいいんです。ですから、我々ぜひとも広域連携して、山陰に入ってきたら次は山陽に行くと、次は四国行くとか、そういう関西に行くとか、そういうことをやっていかないと、インバウンドとはなかなか難しいんです。ですから、そういうことも含めてぜひとも連携をして、まだまだ広域連携して、広島とか岡山とかそういうものも連携していかなきゃならんというのが大事です。 それともう一つは、やはり観光資源というのは、日本は乏しいというんです。アメリカなんかグランドキャニオンがあったり、ロッキー山脈がある、日本より長いような山脈があって、ナイアガラがあったり、いろいろあります。日本は、浅草行っても150メートルほどの仲見世がすっとあるだけで、祇園といっても100メートルほどですね、格子戸が続いてるとこだけで、なかなか観光資源が乏しいんです。ですから、それをじゃあどうやって日本を売り出すというと、やはり日本古来の出雲大社であったり、松江城であったりそういう、あるいは出雲神話で、そういうもので売り出さなきゃいかんということで、我々今一生懸命工夫をしているところでございます。 それともう一つは、利便性と言いますけども、利便性が悪いところでも観光資源のいい資源があると人は行くんです。マチュピチュなんかは大変なかなか交通の便が悪いけども、行くんです。だから、まずブラッシュアップということです。足立美術館なんかは3つ星で、山陰で一つは3つ星ですから、わざわざ行ってみる価値があると、そういうブラッシュアップも必要であると思いまして、これから安来独自もですが、やはり連携も深めてこの圏域の観光資源のブラッシュアップに努めていきたい、こういうふうに思っております。よろしくお願いします。
    ○議長(田中武夫君) 三島議員。 ◆5番(三島静夫君) 済いません、当然の質問で申しわけございませんでしたが、前半部分は何かちょっと夢があるのかないのかわからなかったですけども、ブラッシュアップするということによって安来の資源が今後観光資源として光り輝くものになるように、ぜひとも近藤市長、積極的に動いていただきたいとお願いを申し上げまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(田中武夫君) 以上で5番三島静夫議員の質問を終わります。 以上で一般質問を終了いたします。 よって、本日の日程は終了いたしました。 あす午前10時より本日に引き続き一般質問を行います。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さんでした。            午後3時57分 散会...