安来市議会 > 2013-12-06 >
12月06日-04号

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  1. 安来市議会 2013-12-06
    12月06日-04号


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    平成25年第 65回12月定例会             平 成 25 年 12 月 定 例 会平成25年12月6日(金曜日)            出 席 議 員 ( 2 1 名 ) 1番 澤田 秀夫君      2番 佐々木厚子君      3番 丸山 征司君 4番 作野 幸憲君      5番 樋野 智之君      6番 田中 明美君 7番 原田貴与子君      8番 田淵 秀喜君      9番 田中 武夫君 10番 石倉 刻夷君      11番 岩田 拓郎君      12番 永田 巳好君 13番 葉田 茂美君      14番 嶋田 豊昭君      15番 井上 峯雄君 16番 佐伯 直行君      17番 中島 隆夫君      18番 上廻 芳和君 19番 遠藤  孝君      20番 梅林  守君      21番 金山 満輝君            ~~~~~~~~~~~~~~~            欠 席 議 員 ( 0 名 )            ~~~~~~~~~~~~~~~            事  務  局  出  席  者 事務局長 平井  禎君   事務局次長 前田 康博君   主幹   野口 賢哉君            ~~~~~~~~~~~~~~~            説 明 の た め 出 席 し た 者 市長職務代理者 新 田  典 利君      教育長     伊達山  興 嗣君 政策企画部長  飯 塚    茂君      広瀬地域センター長                                安 部  浩 巳君 伯太地域センター長              総務部長    清 水  保 生君         門 脇  正 志君 市民生活部長  作 野  立 生君      健康福祉部長  仁 田  隆 敏君 産業振興部長  内 田  修 次君      基盤整備部長  井 上    博君 上下水道部長  内 藤  修 治君      消防長     北 尾  正 博君 市立病院事務部長蒲 生  安 生君      政策企画部次長 木 村  慎 治君 統括危機管理監 松 本  城太郎君      市民生活部次長 仲 西  寛 治君 産業振興部次長 石 井  信 行君      基盤整備部次長 小 林  勝 則君 教育次長    太 田  健 司君      総務課長    宮 田    玲君 財政課長    池 田  周 一君            ~~~~~~~~~~~~~~~            議  事  日  程(第4号)                        平成25年12月6日(金)午前10時開議第1 一般質問            ~~~~~~~~~~~~~~~            本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件日程第1            ~~~~~~~~~~~~~~~            午前10時0分 開議 ○議長(金山満輝君) おはようございます。 定足数に達しましたので、これより本日の会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 ○議長(金山満輝君) 日程第1、昨日に続き、一問一答方式での一般質問を行います。 18番上廻芳和議員、質問席へ移動をお願いします。            〔18番 上廻芳和君 質問席〕 ○議長(金山満輝君) 上廻議員の質問の時間は50分間です。 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) 皆さんおはようございます。 18番議員の上廻芳和でございます。議長のお許しをいただきましたので、質問をさせていただきます。 質問に入ります前に、まずもって近藤市長におかれましては、この12月議会、加療中ということで欠席でございます。市長さんに答弁をいただきたい項目もございますけれども、一日も早い近藤市長の完治を願って、そしてまたこの職場に復帰されますことを心からお祈りを申し上げまして質問に入らせていただきたいと思います。 まず、最初の質問でございますけれども、安来市開発公社についての質問をさせていただきます。 この安来市開発公社は、この議場の方もご存じが余りない方もおられるかもしれませんし、そしてどじょっこテレビを見ておられる方もご承知でない方もおられると思いますので、若干質問の前に説明のほうが長くなりますけれども説明をさせていただきたいと思います。 この安来市開発公社は昭和45年、私が26歳のときでございます。もちろん、議員でもありませんし、そうした立場の中で発足したものでございますが、当時の広瀬町長朝木茂さんが始められた開発公社でございます。行政が100%の出資をして行政が設立し、そして行政が事務局を持って、そして行政が行うべき公共事業の代行執行を行わせ、行政が利用してきた法人でございます。ちなみに、朝木町長の後は町長さんが公務中倒れられまして、その次に町長になられました人見実町長さん、そして3代目の理事長さんが比田の福山隆夫さん、この方が助役でございまして、それ以来ずうっと安来市に合併するまでの間は助役の方がこの理事長を務めておられました。そして、合併のときに、元町長でありました澤田町長さんが理事長になられ、そしてまたいろんなことの中で現在私が理事長という立場でございますが、この質問につきましては安来市の議員としての立場で質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 そうした中で、行政と開発公社は一心同体のような関係であります。安来市の土地開発公社もこの関係ではないかと私は思っておりますけれども、全て行政の依頼や指示によって行われてきたものであります。その結果、合併後も債務や土地の処理を行われてきました。このことにつきましては、私、議員の立場で市、またそして開発公社の理事長という立場で深く感謝を申し上げまして、そしてまた厚くお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 公益法人改革法案関連法案によりまして、安来市開発公社は解散すべき公社でありますとのことでございます。その結果、平成25年11月30日、つい先日でありますけれども、今現在は解散をいたす手続を事務的にやっているところでございますが、そうした中で公社につきましてもいろいろ行政のほうからも指摘される中で、一生懸命公社としてもこの土地、また債務についても処理を行うよう努力をしてまいりましたが、結果、11月30日までには全ての処理をすることができませんでした。当然、こうした結果の中において、議員としては行政で処理をされまして解散すべきものと思っておりましたが、結果的には先ほど申し上げましたように11月末日をもって解散し清算法人というところに移行する、現在清算法人ということでそのことに向かって現在手続等いろいろありますのでそれを行っておるとこでございますけども、このことにつきましてどのような見解をお持ちか教えていただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 新田市長職務代理者。 ◎市長職務代理者(新田典利君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 先ほど議員がおっしゃいましたとおり、安来市開発公社は国の公益法人制度改革の法律にのっとるところの一般、あるいは財団法人への移行という手続をとらずに解散に向かうということで進んでおりまして、11月末が法の期限でございましたので、その段階で自動的にみなし解散という形になっておるかと思っております。それに合わせまして、残余財産を行う清算法人に、これも自動的に移行するという流れになっております。 その中で、先ほどおっしゃいました残余財産の中での債務処理というところの話もございましたが、これまでの議会の中で市といたしまして公社が保有する資産につきまして、議会のご理解もいただきながら市としての処理も進めさせていただいたということで先ほど感謝のお言葉もいただきましたが、その上で土居成につきましては公社みずからのこととして処理をお願いしたいということで市としては考えてきたとこであります。解散までのところでそういったところに行き着かれなかったということではございますが、一連の清算手続のこの中で引き続きご努力をいただければというふうにも思っておりますし、関係される皆さん方のまたご苦労もあろうかと思いますが、市としては今後の手続を見守らせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(金山満輝君) 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) 先ほどお答えいただきましたお答えの中にもありました土居成用地というところだけが土地としては残ったわけでございますが、この土居成用地につきましても前の質問で申し上げましたように、行政の代行依頼により最終的には用地代と諸経費を含めて清算取得をされることを条件として公文書を取り交わして、行政の指示によって土地代金を支払って、いつでも行政が引き取っていただけるというような形の中で保有をされていたものであります。よって、その裏づけとして行政は、平成16年6月に債務負担の議決をし、その債務の保証をされております。それを、安来市開発公社のみにおいて処理をされるべきものと言われるのは若干納得ができないところがありますけれども、先ほどのご答弁の中では清算法人になってからのことも含めてのお言葉をいただいておりますが、この点についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 新田市長職務代理者。 ◎市長職務代理者(新田典利君) 債務負担というお言葉もありました。それから、公社と行政、市との関係のこともご紹介がございましたが、もともとの人格はまた別のものでございます。その上で、債務負担につきましても、一連の公社の解散に向かった手続の中でそれはもう既に失効した形になっていると言わざるを得ないと思っております。その一連のもとでの公社財産の市としてのご支援、市としての処理を行ってきたというふうに認識をしておる次第でございまして、いずれにいたしましても先ほど、前のご質問でお答えしましたが、今後の清算手続、これをしっかりと公社のほうでやっていただきたいというふうに思っております。 ○議長(金山満輝君) 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) 若干視点を変えまして土居成についてお伺いしたいと思いますけれども、昨日の岩田拓郎議員の一般質問でもご紹介がありました。11月23日に「富田城周辺の城館遺跡」と題して、安来市観光協会広瀬支部の主催で、講師には安来市教育委員会の舟木主幹をお迎えして行われました。私も土居成という地名もありますし、富田城周辺ということもありますので興味がありましたので参加させていただきました。そのときに、人数のほうは数えてまでの把握はしておりませんけれども、五、六十人の方が熱心に講演を聞いておられた気がしておりますところでございますが、その中には広瀬の在住の方のみならず他の地区、私が平素顔を見ない人もおられてなかなか興味があるのだなあというようなことを感じながら、私も史料とそして城跡等の説明でしたので熱心に説明を聞いておりました。この内容につきましては昨日岩田議員の質問にありましたので、私のほうからは省略させていただく時間ができましたので喜んでおりますけれども、その中で歴史学者の小和田哲男さんと読むのかどうかわかりませんが、その方が「にっぽんの城ベスト20」という記事を本に載せておられまして、これがその資料でございますけれども、その中で月山富田城が3位。堂々の全国たくさんにお城がある中で、城の構えを持たない山城の現在では城跡かということしか伺えないところでさえも3位に入っております。ちなみに、松江城は8位でございます。1番は安土城でございますけれども、そうしたことの中から舟木さんのお話の中で大変に観光客がふえておると、そして特に若い女性の方がふえておられるというような話もありました。2時間にわたりましての大変な熱心な講演でございました。 その中で、土居成遺跡について昨日岩田議員が述べられましたけども、私もこの部分だけは重複ですけれども述べさせていただきたいと思いますが、多数の柱穴と溝、掘立柱建物跡や珍しい石敷礎石建物跡が見つかっており、少なくとも二条の堀切で敷地が区画されています。出土陶磁器や土器の年代から見て、15世紀末から16世紀前半ごろのものの城館と推定されます。史跡の価値は高いものと思うというようなご説明でございました。教育委員会とされましてはこの土居成遺跡につきましてどのようなお考えをお持ちか、そのことにつきましても昨日若干岩田議員からの質問でもお答えになっておりましたけれども、私にも詳しくお聞かせいただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) 土居成遺跡の評価及び今後の取り扱いについてのご質問でございます。お答えいたします。 まず、遺跡の評価でございますが、平成15年6月からの発掘調査により、遺跡の年代は議員ご指摘のとおり16世紀末から16世紀前半までの遺跡と考えております。検出されたのは、建物跡群や建物を区画する大規模な堀などの遺跡が確認されたところでございます。しかしながら、広瀬中学校の建設予定地が変更されたため、平成15年12月で調査を中止し、調査区の埋め戻しを行っております。この調査では空堀が所在すること、その幅などはわかったもののその総延長等は未調査でございます。また、大半の建物跡等は調査を終わっていないという状況でございます。以上のようなことから遺跡の評価は定まっておりません。 また、今後の取り扱いでございますが、さきに申し上げましたとおり市教育委員会では国指定月山富田城跡の調査や整備に取り組む考えでございます。先ほど議員のほうから歴史学者の小和田哲男先生、この方はたしかNHKの「その時歴史が動いた」の時代考証等に当たっておられる先生ですけれども、日本で3本の指に入る山城ではないかという力強いコメントもいただいております。そこで、私どもは月山富田城跡の整備に精力的に傾注することと考えておりまして、土居成遺跡の調査を実施し、史跡等を目指す計画は今のところございません。 ○議長(金山満輝君) 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) 余談になりますけれども、この小和田先生のほうはNHKの大河ドラマで4作もいろいろとかかわっておられるようでございますので、山中鹿介の大河ドラマにも非常に近づいたような感じがしておるとこでございますので、今後ともよろしくお願いしたいと思いますけれども。 先ほど教育委員会のほうから説明がございました土居成用地でございますが、現在の教育委員会としての考え方は伺いました。そうした土居成用地のように用地交渉を進める中で、ちょっと土居成の用地のことを説明いたしますと、説明の中で目的の事業実施が、先ほど言われましたように学校建設の予定が不可能となって交渉が打ち切られるというようなことでございます。このような例は、打ち切られたからといってほんならすぐに地権者の皆様方が、いいですよ、ほんなら戻してくだせえというようなことにはならない例も多々あると思いますが、そうした中での安来市の切川用地においても私はそのような一つの例ではないかと思っております。切川地域におきましてはどのような契約がなされていたかは私はわかりませんけれども、事業が進展するまでの間、作付補償ということもしてこられました。そうした中で、切川地区におきましては、市長さんを初め執行部の皆様方、そして議会の皆様方、地権者の皆様方、いろいろな皆さん方のお力添えで事業の変更がなされまして、現在いろいろな事業が展開をするようになったわけでございます。こうして難航しておりました切川地区も、やり方一つ、いろんな方法の中でそうしたことを執行部の方々も、また議会も、そして地権者の方も、庁舎でなくてもそうした新しく考えられる事業でいいというようなことでこの事業が展開したものでございます。土居成も、先ほども若干触れましたけれども、広瀬の中学校、中山間地にあります中学校がどんどんと生徒数も減る中で、今後広瀬中学校をどのようにしようかということの中で中学校教育はいかにあるべきかということを唱えられ、そしてPTAの皆様方や、そしてまたそれぞれの学校のあった地域の皆様方のご理解を得られて統合に踏み切ったわけでございますが、その最適地であるということを市民の皆様方も、そして当時の町民ですけれども、そして議会も認めて土居成に用地としては決定したものでございます。事業が進むにつれまして遺跡調査が行われ、それが先ほども教育委員会のお言葉にもありましたが重要な遺跡であるということから、土居成用地では学校が建たないというようなことになってしまったわけでございます。そうした中で、第2の候補地、現在広瀬中学校が建っておるところに学校が建設されまして、現在すばらしい立派な建物の中で、そしてすばらしい教育がなされておると思っております。このような経緯での土居成用地でありますが、重要な遺跡であることから断念されたこの用地でありますが、史跡を生かした事業展開のために活用するというようなこと、いろいろなことが考えられると思いますが、これについてはいかがお考えかお伺いいたしたいと思いますのでよろしくお願いします。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) まず、答弁の前に訂正させていただきます。先ほど私、滑舌が悪くて遺跡の年代、15世紀末から16世紀前半と言うべきところを16世紀末と言っていたようでございます。おわびして訂正いたします。 先ほど、重要な遺跡ということの上廻議員からのご指摘でございました。我々はまだ完掘をしていない状況ですので、評価が定まっていないという考えでございますのでご確認いただきたいと思います。 それから、広瀬中学校建設予定地変更に際しては、平成19年4月に統合広瀬中学校竣工予定ということで、古墳の完掘には大変時間がかかるために土居成用地での建設を断念したという経過があると聞いております。ちなみに、古墳の指定等についてどれぐらいな時間がかかるかということですけれども、史跡指定には長時間の地道な調査が必要となります。国指定、県指定の墳墓が混在する造山・塩津古墳群についても、史跡荒島古墳群ということですけれども、16基の古墳全体を指定するには調査及び文化庁の考証等、およそ10カ年必要であったというふうに聞いておりますのでよろしくお願いいたします。
    ○議長(金山満輝君) 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) 私が重要な史跡と言ったのは、学校が建たなくなったときに現地保存というようなことになったために学校が建たなかったと認識しております。あれがいろんな資料とか写真で残して現地保存でなかったら今あの地に学校は建っておるけれども、貴重な遺跡が出たから建たなかったということを私は認識しておりますので、けどそのものが史跡に一斉になるのには大変な年月がかかるという中で、その間でもあそこを昨日質問された岩田議員さん同様にいろんなことに利用することは考えられないかなあというようなことの思いで質問したわけでございますが、これに対してのお答えができますればしていただきたいと思いますし、できなければ市長さんもおられませんのでこれでやめますけれども。 ○議長(金山満輝君) 新田市長職務代理者。 ◎市長職務代理者(新田典利君) まずは、やはり遺跡が発見された段階で、既に中学校用地との兼ね合いのことが当然明らかであったろうと思います。過去のことを言ってもしょうがない話でありますが、基本的にはその段階でまず検討されるべき事柄であったろうと思います。その中で今の状態があるわけですが、まずは史跡の調査にも時間も当然かかるということもありますし、市としては先ほど議員がご紹介になりました月山富田城を優先的に整備、全国に情報発信ができるようなエリアにし、安来にたくさんの方に来ていただくというようなことを優先的に対応していくという考えであります。 ○議長(金山満輝君) 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) この件につきましては、また今後とも情報を提供しながら話し合いをしていきたいと思いますけれども。私も先月末をもって自動的に開発公社の理事長が終わりまして、現在は8名の全理事、全員が清算人というようなことに移行したわけでございまして、これからいろんな手続等が忙しくなると思いますけれども、私も全くこのような経験がございませんので、これからどのようにしたことの中で清算人としての清算法人としてやっていくかということもわかりませんけれども、これからも温かいご指導をいただきますことをお願いを申し上げましてこの質問は終わりたいと思います。 次に、2番目の中山間地域対策と定住対策についての質問でございますけども、この件につきましても以前からずうっと私も感じていたことでございますけども、このたびの安来市の市会議員選挙で、中山間地対策とそして定住対策が緊急の課題であるとつくづく感じたところでございます。このまま行政が何らかの支援もしなければ、自然的に淘汰されていく集落の数がたくさんにあるのではないかと痛感したところでございます。 そこで、こうした点から質問をさせていただきたいと思います。 まず最初に、ことしの3月議会で一般質問をさせていただきました。そのときに、定住対策と中山間地対策を何か一緒にしたような一つの窓口、そうした課を設けられてはどうかということを申し上げましたところ、そのときの答弁で専門的な課を設ける予定にしているということでございましたけども、この専門的な課についてどのようになってどのような動きにあるかということをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 飯塚政策企画部長。 ◎政策企画部長(飯塚茂君) 定住対策の専門課の設置はどのようになっているかということでございますが、ことしの4月から安来庁舎の2階に定住企画課という課を設置いたしております。 ○議長(金山満輝君) 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) この課については若干疑問な面があって、ただ名前の上に定住がついただけじゃないかというような感じがしますけれども、これにつきましても前副市長さんとのやりとりの中、その中でのことでございます。また、今回は近藤市長もおられませんので、そのことについてはまた今後指摘をしながらもっとすばらしい課にしていただきたいというような気持ちは持っておりますけれども。 そうした中で、今年度の予算が計上される中で空き家調査が行われておるようでございますが、現在のこれの状況について教えていただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 飯塚政策企画部長。 ◎政策企画部長(飯塚茂君) 空き家調査のほう、現在の状況でございますが、今年度、安来市内全域を対象としまして空き家の実態調査を行っております。現在取りまとめを行っている最中でございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) 現在取りまとめの作業を行っている状態ということでございます。私は以前から住宅問題についたりこのことにいろいろな質問をしてきました。今回も、本当に定住につながるいいチャンスであったなあと思う事例をちょっと申し上げたいと思いますけれども、10月の5、6にアグリ体験セミナーinやすぎということが行政とそして県、それから農協さんも一緒になってこの事業が行われまして、そしてそれには農業体験コース田舎暮らし体験コースがございまして、2日間にわたって農業を体験されたり田舎の暮らしを体験されたりする中で5日の夜に交流会を行いました。その交流会に、以前からこうした事業に実行委員として、私も実行委員長としてどうしても定住していただきたく、現在安来へIターンで来られた方やUターンで帰ってこられた方も一緒に会費制で交流会を行って、そして安来のよさ、そのようなことを新しく参加される方に話をしたり一緒にお酒を飲んで交流するわけですけれども。そうした中で、昨年も夫婦でお子様1人の方が定着されまして、現在比田で定住しておられます。ことしの場合も、住みたいということで帰られてからこんな手紙が来たので紹介しますけれども。千葉から来ました、名前のほうは伏せさせていただきますけれども何々でございます。先日は湯田山荘で交流会を開いていただき、おかげで早くも知り合いができ、心強く、また人柄のよさ、温かさを身にしみて感じ取っているところでございます。島根県の親切な方々に大変驚きました。そして、何よりも息子の伸び伸びとした元気いっぱいの姿や行動もこちらに来て生き生きしているように思います。1週間島根県に移住体験をさせてもらいましたが、広瀬町が一番気に入りました。私もこの町の一員になりたいと思います。心に残る温かいおもてなしをありがとうございました。というような文面でございましたけれども、その方も結局は比田というところにはすぐに住むようなところが、3人家族でございますけれども、それでその後の後追い調査をする中で若干広瀬町を諦められたのではないかというような気もしておって心配しておりますけれども。そして、またもう一つの事例がありまして、出雲市にIターンで来て現在介護施設のほうで働いておられるようなことを聞いておりますけれども、その方が12月いっぱいで出雲市のそこをやめて奥出雲町か比田で農業研修をしながら定住をしたいという方がございます。この方は34歳の独身の女性ですけれども、農林振興課のほうでも、農業についても研修先のほうは見つかるけれどもなかなか住宅がないというようなことでございます中で、将来的には農業レストランも開きたいというような夢を持っておられる女性の方ですけれども、こうした人の住むところがないというようなことで大変に残念ですけれども、このようなことについてもそうした定住対策課の中で頑張っていただきたいと思います。 そうした中で、私はこの定住の空き家調査を行われる中で、これを現在集計中とかいろいろなことの中でどれほどの数がどんなふうにあるものか、すぐに住まいされるところがあるのかというような調査もしておられると思いますけれども、これをどのようなことに今後結びつけていくように展開されるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 飯塚政策企画部長。 ◎政策企画部長(飯塚茂君) 今予算編成時期でございまして、空き家を有効に活用できるよう具体的な施策を検討しておるところでございますのでよろしくお願いいたします。先ほど議員が言われました定住につきましても、本当に来ていただけるような施策を練っていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) 次に入りますけれども、花嫁花婿対策のことでございまして、これについては大体専売特許を持っておられる議員さんがおられまして、先日質問してもいいですかいねといったら大いにやってくださいということでございますので質問させていただきますけれども。 選挙を通じまして私に投票の依頼をお願いして歩く中で、そうしますと逆に、あんた、上廻さん、済みませんけどもうちに嫁さんはおられんでしょうかとか、また家によってはお婿さんがおられんというようなことの中で、選挙のお願いが反対にお願いをされるような立場で歩いた選挙戦でございましたけれども、この花嫁花婿対策がうまくいくと本当に一遍に安来市の人口もふえるのではないかというような感じがして、相当な数の方が花嫁花婿対策の中でお嫁さん、お婿さんを待っておられるなあと思う中で、このことについての現況がどのようになっているかお尋ねいたします。 ○議長(金山満輝君) 飯塚政策企画部長。 ◎政策企画部長(飯塚茂君) それでは、花嫁花婿対策事業につきまして現状を答弁させていただきます。 今年度は3つの結婚支援対策事業を展開しております。 まず、松江市と境港市と共催いたしまして、趣味をテーマとしました独身男女の出会いの場を創出するイベント、趣味友フェスタを8月18日松江テルサを会場として開催いたしたところでございます。結果といたしまして15組のマッチングが成立いたしております。趣味を通して交流を深めていただき、将来的に交際に発展するきっかけをつくったと感じております。 また、平成23年度より境港市と共催で行っておりました親の代理お見合いにかえまして、今年度は12月21日と22日の両日でございますが、妖怪!あらエッサ!そばこんツアーと称しまして、独身男女本人を対象としたイベントを予定いたしております。境港市、安来市、観光地を盛り込みまして、婚活と各地のPRを兼ねた内容といたしております。現在、ホームページを通しまして参加者の募集を行っておるところでございます。たまたま本日、タイムリーでございますね、山陰中央新報のほうに掲載していただいておりまして、またごらんいただければと思っております。 さらに、農業の担い手かつ独身男性を対象といたしました取り組みにつきまして、昨年度、島根県が実施いたしております農業の担い手を対象とした身だしなみやコミュニケーション能力の向上を図るセミナーを今年度は市が引き継ぎまして、安来市、島根県、JAやすぎが中心となりまして2回のセミナーを開催いたしたところでございます。12月14日、15日にはセミナーの効果を実践するために農業体験、交流会、観光地めぐりなどを取り入れた出会いの場を創出するイベントを開催することとしております。東京、大阪などで開催された農業人フェアや島根UIターンフェアなどにおきまして参加者の募集を行い、東京、大阪方面から15名の女性の参加をいただく予定となっております。今回の農業婚活では、セミナーの参加者を中心におもてなし隊が結成されておりまして、イベントの運営につきまして関係機関と一緒になって詳細な打ち合わせを重ねておるところでございます。市では、新規就農者や農業後継者に農業の担い手であると同時に将来地域の中心的役割を担うことを期待しておりますが、現状は就農後の農業経営や生活基盤の安定を図ることなど課題に直面している状況でございます。今回の農業婚活事業を通しまして、農業の担い手である参加者みずからが結婚に対して前向きになるとともに、地域の担い手であることを自覚するきっかけになることを期待するものでございます。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) 本当に大変に私のほうも期待しておりますので、先ほど教えていただきました3つの企画の中で何組か誕生することを心から願っておりますけれども、先ほども言いましたように定住するために、またお嫁さんに来るためいろんなことを、職場のこととか農業のこととかいろんなことがあると思いますので、なかなか定住課だけでは無理なとこもあろうと思いますけれども、各課で横の連絡を十分に密にとりながら一組でもぜひとも成功させていただくようによろしくお願いしたいと思います。 それでは、次の質問に入りたいと思いますけれども、庁舎建設等特別委員会で真庭市のほうへ行政視察に行きました。そのとき、真庭市自慢の冷暖房の施設を見学させていただきました。全て木材チップを利用しての装置でありました。また、隣の奥出雲町ですけれども、この奥出雲町も玉峰温泉、そして新しくできました長寿の湯、全て木材を使ってのボイラーでありますが、先日の議員懇談会のときに市民会館建設の説明会の折、60%は木材チップを使用する予定の考えを示されまして、さすが私も安来市、バイオマスタウン構想に島根県下で一番最初になった市であるなあと感じたわけでございますけれども、そのためにはやはり地元安来市の木材を利用してこそ効果が余計にあるのではないかと思いますけれども、そうすることによって大変に現在、特に中山間地の山々は荒れておりますけれども、その山々は整備がなされ、そしてまたそこには雇用も誕生し、一つのことにおいて事業も展開する、また雇用も展開するといったようないい方向に向くのではないかと思っております。このことにつきましてお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 石井産業振興部次長。 ◎産業振興部次長(石井信行君) 新エネルギーの一つでございます木質バイオマスを循環させる仕組みづくりとしては、将来、議員言われますように森林の整備が図られ、新たな雇用にもつながるものというように考えておりますが、それを実現させるためには具体的な課題として需要と供給のバランスというものがございます。これまで私のほうは事業参入に向けて関係団体などと協議を行ってまいりました。そうしたところ、単価的なこと、それと生産規模にもよりますけども、間伐材などを乾燥させる施設とか、例えば当然機械設備、それとか運搬車両とか、かなりの投資費用がかかるということで、供給側としましては長期的に安定的かつ相当量の需要が見込めないとなかなか参入ができないというのも現実でございます。 そういった中で今現在、まずは公共施設において将来的に、市民会館も含めてですけども導入が可能かどうかということで、可能であればどれぐらいの消費が見込まれるのかということを関係課で協議を行っているところでございます。ある程度長期的な一定程度の需要計画が立てば、今後またそういった事業参入を希望されるような団体等々と協議を行ってまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(金山満輝君) 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) 全くお答えのとおりだと私も思っております。そう簡単になるものではなく、大変なこれをやるとなると事業ですので資本的なものがあるし、行政サイドのみでやれるものではない、そして民間の方にそうしたことをお願いする中でなかなか大変であろうと思いますけども、やはり中山間地へあります山林、これが本当に開発されれば、私は先ほど申し上げましたように雇用にもつながる、そして林業と農業というような中でこれからの集落ビジョンのほうでもいろんなこんな話も出てこようと思いますけれども、各集落を回られる中でそうしたこと一つ一つをやってこそ、私がいつも言っております安全で元気なまちづくりということにつながると思いますので、大変ですけれども私はこのことについて一層の努力をしていただきたいと思います。 これをお願いしておきまして、次に、今まで申し上げたようなことも全てが今年度の中山間地対策の中の事業に含まれておると思いますけれども、それ以外にも25年度の予算の中で50余りも中山間地対策関係の施策を盛り込んでおるということでございました。50の中で全部述べていただくと、時間ももうあとわずかしか残っておりませんけれども、主なもの、こんなことをしているよというようなことがありましたらお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 飯塚政策企画部長。 ◎政策企画部長(飯塚茂君) 25年度予算の中山間地対策関係施策の主な内容と進捗状況でございますが、地域振興分野におきましては、中山間地域元気いきいき補助事業により創意工夫して意欲的に地域づくりを行おうとする自治会などを支援しまして、活力ある集落、地域づくりを推進しております。今年度は既に36の事業を採択し、支援しているところでございます。医療、福祉分野におきましては、赤屋、井尻、安田の公設診療所を民営で開設するとともに、奥田原、西谷などの無医地区に診療所を開設し、毎月1回の巡回診療を行い、中山間地域の医療確保を努めておるところでございます。基盤整備分野におきましては、市道杉谷線や安能2期地区広域営農団地農道などの整備を行っており、中山間地域の生活道路や通学路の確保を行うとともに、農地までの通行や安全な出入りの確保など生活基盤の安定化を図っておるところでございます。産業分野におきましては、中山間地域などの農業と農地を守り、多面的機能を維持するため、共同活動などを行う集落等協定に対しまして交付金を交付します中山間地域等直接支払い事業を実施しております。現在、101集落と1個別協定が参加されております。教育分野では、中山間地域におきまして遠距離通学となる児童が円滑に登下校できるよう支援するためにスクールバス運行事業を実施いたしております。現在、車両3台で運行しております。23名の児童の利用があるところでございます。中山間地域対策は多方面からの支援が必要であり、関係部署間で連携をとりまして活性化に努めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) いろんな分野でのご説明をいただきました。その中で、中山間地対策は多方面からの支援が必要であり、関係部署間で連携を取りまとめて活性化に努めてまいりますということでしたので、私が昨年質問した内容はこうしたことの中での課を設けていただきたいということだったですけども、そうした課をまとめたところを定住企画課がやっておられるということの中で、わずかな人数で大変ですけれども、本当にこのようなことに一生懸命に取り組んでいただきたいと思います。そして、来年度の予算編成作業が始まっておると思いますけれども、広瀬、伯太の地域センターのことはもちろんですけれども、各交流センターの意見等も聞いて、ぜひとも中山間地対策をよくしていただきたいと思います。 その中で特に私が思いますのは、ここに一番近いところに2人おられますが、各地域センター長さん、この方々の役割は大変なものがあると思いますよ。やはりそれぞれの中山間地を持った地域センター長さんがそうした住民の声を十分把握したり、そしてまた小規模交流センターやらもありますし、交流センターを各回ったりしていろんな意見を聞いて、そしてそのものを定住企画課にぶつけて、ぜひとも来年はすばらしい年度になりますように、地域センターのお二方、よろしくお願いしたいと思いますのでお願いします。 それでは、もうあとわずかな時間が残っておりますので質問をさせていただきたいと思いますけれども、昨日、田中明美議員のほうから質問がございました。今年度、安来集落ビジョン推進事業が始まり、私はこれは本当にこれからの中山間地をどうしていくかという中で守っていく大変な事業であると感じておるところでございます。 そうした中で、現在どれぐらいなところの方が申し込まれて、そして取り組んでおられるかということを最初に聞いておきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 石井産業振興部次長。 ◎産業振興部次長(石井信行君) 今年度は12集落から相談がございまして、最終的には8集落が申し込みをされました。現在、7集落で話し合いが行われているという状況でございます。 ○議長(金山満輝君) 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) 現在7集落で話し合いが進められているということでございますが、本当にこの事業で私は中山間地が生き残って、農業をする人、また農業をリタイアした人も含めて中山間地域の集落が維持することを願うところでございますけれども、この話し合いを現在されておる8集落を通じながら、実際に担当しておられる職員の皆様方がどのようなことの中で苦労があったり、また問題点があろうと思いますが、そのことについてちょっとお知らせいただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 石井産業振興部次長。 ◎産業振興部次長(石井信行君) 問題点としましていろいろございますが、これからのことをお話しさせていただきますと、一番は集落の課題の洗い出し、それを解決する対策をどのように実践していくのかという、その対策を実践するためのまたリーダー的な存在をどういうふうに育成していくかということがございます。それと、あと体制側のこともございますけども、そういったことを今課題として認識しております。 ○議長(金山満輝君) 18番上廻議員。 ◆18番(上廻芳和君) 僕はこの事業は大変な事業だと思っております。そして、来年度ももちろん予算のほうを増加して多くの集落で、そうした私たちの集落は今後どうするんだというような話し合いをしていただいてそうしたビジョンを作成していただきたいと思いますけども、担当される部署の人数的なもの、マンパワー、そうしたものの中で大変な苦労があるのではないかと思います。そうした苦労のこともどんどん上のほうに持ち上げていただいて、そして各中山間地を抱える集落が生き残って元気が出るように頑張っていただきたいと思います。時間が来ましたのでこれで終わりますけれども、このことについてはまた今後とも徹底的に追求しながら住みよいまちづくりのために頑張っていきたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(金山満輝君) 以上で18番上廻芳和議員の質問を終わります。 13番葉田茂美議員、質問席へ移動をお願いします。            〔13番 葉田茂美君 質問席〕 ○議長(金山満輝君) 葉田議員の質問時間は50分間です。 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 会派信正の会、葉田茂美でございます。 私は安来市の大きな課題である切川地区開発計画について質問をいたしますが、既に何人かの議員が質問されておりますので、私の質問も重複するところがあるかもしれません。よろしくお願いいたします。 質問に先立ちまして、非常にうれしかったエピソードをご紹介しておきます。先月、11月25日でございました。私は米子の博愛病院にお見舞いの用事もあり行ったときのことでございます。私が安来の者とわかったらしく、ある看護師の方が安来はよかったですと笑顔で話されました。私は何のことですかと言いましたら、マラソンですよ、本当にいい大会でしたと言われました。どうしてですかと尋ねたら、風景もよく、アップダウンのあるコースが楽しみでした。そして、コースにはキロ数のプラカードがあって、走る者にとっては大変な励みになりました。シャトルバスが利用でき、慌てることもなく安心してスタートの時間が迎えられ、とても運営がすばらしかったし、太鼓の応援も楽しかったり、お土産のかばんもとてもよかったし、今までは神戸のほうのマラソン大会に出場していましたが、なかうみマラソンが気に入り、ことしで3回目です。博愛病院からもたくさんの人が参加しておりますよと話していただきました。私もつい、おもてなしの心ですと答えてしまいました。ランナーの方が感動されたなかうみマラソンの運営に努力をされた市長以下職員の皆様、そして関係者の方々に敬意をあらわすとともに、大変ご苦労さまでございました。来年以降も皆さんに感動が与えられるようなすばらしい大会になるよう、よろしくお願いをいたします。 それでは、質問に入らせていただきます。 私は10月に行われました選挙で市民会館の移転計画、庁舎建設計画、すなわち分庁方式による現在地建てかえは合併議定書を無視するものだと訴えてきました。新生安来市も、合併してから来年で10年を迎えようとしています。高齢化と少子化は日本の経済進展を鈍化させ、膨れ上がる社会保障を支え切れない状況をつくり出しているのは皆様ご存じのとおりです。合併しなければならなかった理由は、この社会状況の変化に対応していくために、そして生き残っていくためにこの選択があったわけです。この変化がなければ、何も無理して合併をすることはなかったでしょうが、この変化に対応しなければ、国、地方に未来はありません。だから、合併せざるを得なかったわけです。 当時の安来市、広瀬町、伯太町は、新しい自治体をつくるため、幾つもの手続を踏んで、1市2町の執行部と議会が、庁舎を初めもろもろのハード、ソフトなど、膨大な案件に対する慎重な議論を数年にわたって重ねました。そして、裏づけとなる財政計画を含めた新市建設計画がそれぞれの議会で承認され、合併議定書に盛り込まれたことはご存じのことと思います。この議定書に、当時の首長3人と議長3人が署名、捺印し、当時の県知事の署名、捺印をもって国の合併許可がおりたわけです。議定書、建設計画には、少なくとも10年の計画が約束されており、いわば安来市の最高法規であり、安来市の憲法と言っても過言ではありません。先ほど、来年で合併10周年を迎えると言いました。現執行部となってからの5年間というものは、この計画が遅々として進まず、最近になって全く計画していないような事業が唐突に上程され、進行しています。このことは、新市の憲法である建設計画を無視する行為にほかならないと思います。具体的には、市民会館の移転新築であったり給食センター建設であります。これらのことは、いつどこにどのような内容でといった十分な議論なく、次々と進められています。短期間でこれほどの事業を行えば、財政規律などあったものではありません。私は事業そのものの是非を問うているのではありません。なぜその場所に、どのような考え方に基づいて計画されたのかという大切な内容が十分に議論されることなく、ただ単に合併特例債が5年間延長されたからという理由に進められていくことに危険を感じています。少なくとも、これらの大事業を行うのであれば、まず目的を明確にし、その上で財政計画を示し、もし収支の均衡が保てないのであれば行政改革もあわせて示し、将来の安来市にとって不安のない形で進めるべきです。今の安来市には、熟慮もない思いつきのような事業ができる余裕はありません。私はだめなものはだめと選挙戦を通して訴えてきました。選挙期間中にたくさんの市民の方から、なぜ市民会館が移転しなければならないのかわからない、説明してほしいという声を本当に多くの人から聞きました。庁舎を移転し、市民会館は現在地で残すべきだと、市民の切実な要望もありました。その方々のためにも今回質問をさせていただきます。 まず1番目、地区計画について伺いたいと思います。 現在の地区計画の廃止手続の進捗状況を伺います。特に、説明会等における参加人数などお知らせいただきたいと思います。聞きますと、参加者の人数が報告に値しない人数だと聞いているのは本当でしょうか。私は地区計画の廃止手続は法的な手段として本当にできるのか疑問を持っております。どうでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) 地区計画についてのご質問にお答えをさせていただきます。 廃止手続において、島根県と事前協議を行った後、説明会、案の縦覧及び意見の聴取を終えております。今後、安来市都市計画審議会へ諮問をさせていただく予定としております。説明会等につきましては、広報、ホームページ等でご案内をさせていただいておりましたが、説明会への参加人数につきましてはお二人でございました。これは市民の皆様のご理解があったものではないかと考えております。廃止手続につきましては、島根県と協議の上、手続を進めてまいっております。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 今、井上部長の説明会に対する市民の理解ということをおっしゃいましたが、私はそうは思いません。まず、説明不足であったり、またたくさんの方に来ていただく努力が不足したのではないかというふうに思っております。 次に、私はこのたび、都市計画審議会の委員になりました。12月中に審議会が開催されると聞いております。都市計画審議会への諮問案について、説明ができれば伺いたいと思います。都市計画審議会の答申後の事務手続と都市計画決定までのスケジュールもお願いします。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) 都市計画法では、都市計画を変更する必要が生じたときは遅滞なく当該都市計画を変更しなければならないものとされております。地区計画につきましては、ほかの都市計画と異なる手続といたしまして、地権者を初め利害関係者の皆様のご意見をいただきながら案を作成することとされております。 諮問案の案についてというところでございますけども、諮問案の要点といたしまして、安来市庁舎地区計画は市庁舎を整備することにより、まちづくりのシンボルかつ市民サービスの拠点及び災害に備えた防災拠点として、地権者を初め利害関係者、市民の皆様のご理解をいただきながら平成20年9月10日に決定したものでございます。安来市庁舎地区計画につきましては、議員ご指摘の市町村合併時の分庁方式を維持することで、広瀬、伯太、それぞれの地域の均衡ある発展を促し、また市庁舎を郊外に建設することによる中心市街地の空洞化を防ぐため、当該地区での市庁舎整備を取りやめ、現在位置での安来庁舎建てかえといたしたものでございます。これらのことから、地権者を初め利害関係者の皆様のご理解が得られましたので、目的でございました当該地区での市庁舎建設がなくなりましたので、遅滞なく当該地区計画の変更、廃止を行う旨を諮問させていただくこととしております。 スケジュールでございますけども、12月24日に開催を予定しております安来市都市計画審議会からの答申を受け、県の回答を速やかに受けた後、年内には市庁舎地区計画廃止の都市計画決定告示をすることとしております。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 説明がありました。地区計画を廃止したら、都市計画上、将来に禍根を残すことにはならないのかと私は思います。廃止でなく変更という選択肢はなかったのか伺いたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) 地区計画廃止につきましては、地権者を初め利害関係者の皆様のご理解の上、また県との事前協議後の諸手続、安来市都市計画審議会を経ましての都市計画変更であると認識をしております。もともと、市庁舎建設のための地区計画でございますので、市庁舎地区計画を廃止後、地区計画を必要とする他の施設を建設する場合、新たに建設するための地区計画を決定することとなります。変更ということではなくて、新たに建設するための地区計画を決定することとなります。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) それでは、地区計画廃止と同時進行している関連事業は常識的に問題があると思いますが、これから同時進行させるのか、またそれは可能なのか、このことは市民の皆さんが一番心配しておられることなので伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) もともとの目的を失いました地区計画でございますので、遅滞なく廃止手続が進められるべきものであると考えております。施設整備についての準備作業として設計等を進めてきているものであり、問題はないものと考えております。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) それでは、関連いたします切川バイパスについて伺ってみたいと思います。 嶋田議員の質問と重複すると思いますが、初めに切川バイパスの進捗状況について、再度説明をお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) 切川バイパスについてのご質問にお答えさせていただきます。 切川バイパスにつきましては、広瀬土木事業所と一緒に地元説明会を行い、現地立ち入りのご理解をいただき、現在道路の詳細設計とJRアンダー交差形式の概略設計が行われております。現在そのような状況でございます。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) それでは、具体的には県は今そのような作業をしているということでよろしゅうございますでしょうか。また、ここで確認をしておきたいと思いますが、切川バイパスは現在供用されている部分と山陰道側道から国道9号までと理解してよろしいでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) 切川バイパスは現在供用区間1工区でございますけども、山陰道までの1,470メートルでございます。それから、北側、山陰道側道から国道9号までが2工区として1,318メートルでございます。この1,318メートルのうち、道路改良事業として市道安来荒島線までを770メートル、道路改良事業として行われることとなっております。それから、北側の9号までの544メートルにつきましては、現道拡幅の街路事業として計画されているところでございます。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) ご存じのようにその間にはJRの線路がありますので、JR山陰本線をくぐる工事、いわゆるアンダー工事が必要となってきます。この工事は当然JRが実施することとなりますが、説明では現在そのことについて広瀬土木事業所が協議を進めていることでございました。このことについて本当に見通しがあるのか、再度伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) JRアンダーにつきましては、調査計画が進んでおりました平成20年のときに協議が中断されております。このJRアンダーにつきましては、ことしの4月、土木事業所と西日本旅客鉄道、JR西日本でございますけども、切川バイパス事業の再開について協議が行われました。協議の中で、JRアンダー工事は平成27年度から29年度で予定されるということとなりました。現在、調査ボーリング等が行われております。これはあくまでも予定ということでございますけども、現在調査ボーリングが行われているというところでございます。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 先ほどご説明のあったJRアンダー工事、あくまでも予定だということの説明でございました。JRアンダー工事には相当の日数がかかると思います。神田町のプラーナさんの横のアンダー工事でも、完成までにかなりの日数を要したと聞いております。今村地区の線路の下に道路をつけるということは、そう簡単ではないと考えております。調査してみないとわかりませんが、吉田川より低い場所で水門が入れば、底水の問題でも相当な時間がかかると私は思うところでございます。 そういった状況の中、お聞きしますが、先ほどの切川バイパスの開通の見通しについてどのようにお考えか伺ってみます。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) 市道安来荒島線までの開通につきましては、取りつけ、おおむね平成30年ごろとお聞きしているところでございます。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) それでは、切川の地区開発事業の完了見込みは平成28年と聞いておりますが、それまでに道路の供用開始が本当に可能性があるのか、先ほどの説明では私は疑問に思うところでございます。部分的な供用開始が渡されておりますが、島根県が行きどまりの県道の供用開始などを行うとは私は到底考えられない。行きどまりでも供用開始ができるのか、県に確認はされておりますでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) バイパスの一部供用開始のことでございますけども、バイパスの一部供用開始は給食センターの供用開始、平成27年度末で一部供用開始をすると島根県から聞いて確認をしております。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) そのことは間違いございませんでしょうか。 それでは、次にバイパスに関して、地権者の協力は確認してありますでしょうか。一部には不信感を募らせている地権者も存在していると聞いていますが、そのことは島根県は承知しているのか伺っておきます。また、道路は一部でも反対があれば普通はなかなかできないものと認識しておりますがいかがでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) 先ほど来のご質問にもお答えをしておりますけども、切川バイパスにつきましては広瀬土木事業所と一緒になって地元説明会等を行い、現地立ち入りのご理解をいただいてきているところでございます。現在、道路の詳細設計とJRアンダー交差形式の概略設計が行われております。その成果によりまして、さらに地元説明会を開催し、地権者の皆様方、地域の皆様方のご理解を得たいと考えているところでございます。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 今のご説明で、当分全線開通の見込みがない切川バイパスに関連した予算を計上されるなど、余りにも私は無謀ではないかと思います。ここにおられる執行部の皆さん、そう思われませんでしょうか。切川バイパスはあくまでも県道でありまして、市道ではないはずです。 それでは次、市民会館建設についてお伺いします。 6月の予算委員会でも、私は市長に市民の皆さんに明確な説明、なぜこういう経緯になったのか説明されないといけないと申し上げてきましたし、11月2日付の山陰中央新報の23面に掲載された記事にも、急ピッチの市民会館移転計画ということで市民へ丁寧な説明不可欠という見出しで、市民への丁寧な説明が欠かせないという指摘があります。なぜ移転しなければいけないのかを市民の人が納得できる説明が必要と思いますが、いかがでございます。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 質問の件でございます。 市長の決断によりまして、合併特例債の適用期限が5年延長になることにより動き始めたわけですが、今後の市政の礎となるものと確信し、本年1月の市議会議員懇談会におきまして現在の方針を説明させていただきました。その後、議会、地元の皆様、市民の皆様にご理解いただき、今日に至っております。既に今議会で答弁させていただきましたとおり、基本計画を策定するに当たり建設検討委員会を5回、市民ワークショップを3回開いて市民の皆さんの意見、声を伺っております。内容につきましては、順次ホームページのほうに瓦版、建設の過程については掲載等を行ってきております。これからは、次代を担う子供世代を初め、市民誰もが音楽、演劇、地域の伝統文化など、幅広い分野で質の高い文化、芸術に触れる機会の提供が望まれます。議員の皆様、市民の皆様のご理解を得まして、コンパクトに建設費、維持管理費を抑えて夢のある市民会館を建設していきたいと考えております。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) きょうは市長が不在でございますのでこのことにつきましては余り追求できませんけども、ただいまの説明で私は市民の方が納得されないというふうに思います。ホームページとかいろいろ議員には説明したと、あるいは検討委員会、ワークショップ等を何回した、ただそれだけで本当に市民の方がこの計画について理解をされたのか大いに疑問があります。きょう、このテレビの前でごらんになっておられる市民の大勢の方もそのようにお考えではないかというふうに思っておるところでございます。 それでは、都市計画マスタープランについてでございます。 切川地区についてはどのような見込みであるのか、また切川地区の将来像というものを地元の住民の方々に示さないといけないと思いますが、どうお考えでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) 都市計画マスタープランでは、切川地区につきましては将来市街地として位置づけております。都市計画マスタープラン、将来市街地として、教育、文化機能を配置し、利便性を考慮した土地の有効活用を促進し、地元の方の意向を踏まえ、地区計画などによる適正な土地利用の規制、誘導により良好な市街地の形成を図ることとしておるところでございます。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 夢のあるまちづくりということを約束されたわけでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、市民会館、給食センターをセットで建設するという計画でありますが、安来の新たな文化の拠点施設に本当に給食センターというものはふさわしい建物だとお考えなのか伺います。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) まず、給食センター建設を検討するに当たり、現建設予定地は、1、十分な面積が確保できる、2、公共下水道の接続予定地域である、3、安来道路沿いのため配送物資納入、車両の出入り等、利便性が高い。そのため、学校給食衛生管理基準である調理後2時間以内の食事の提供をすることができる。そうした諸般の条件を満たす場所であるということから、小学校給食を賄うことができると考えました。給食センターは、食品工場の機能とともに食育センターの機能も兼ね備えております。現在、文化活動の拠点施設である市民会館の関係者と配置計画、階層、意匠デザインを綿密に協議しており、給食センターの基本設計に十分に反映していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 先ほどの説明で、給食センターは食品工場という位置づけだということでありました。私はそのほかは建設場所の条件が整っておるということで、私の質問は、本当に市民会館の隣に給食センターというのがふさわしい建物なのかということをお尋ねをしておったわけでございます。この給食センター、先ほどおっしゃいましたように食育等、本当に大事な施設でございますので、このセットで建設ということについては私は少し疑問に思っております。 近隣では、松江市はくにびき大橋の横に、そして出雲市は長浜に、そして米子市は大谷に、といった近隣の市ではおよそそういった市民会館とかそれぞれの文化拠点と言われるところに立地していません。市民の方からは、給食センターそのものは必要と考えるが、市民会館を文化の拠点とするのであれば給食センターは文化拠点区域に本当にふさわしいのか、給食センターと市民会館のセットは問題だと思う、切川の土地ありきではなく将来を見据えた立地場所を再検討する必要があると思うが、などの声が多数あるということをお知らせいたしますし、またそういった意見に対してどうお考えなのでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 太田教育次長。 ◎教育次長(太田健司君) お答えいたします。 市民会館の建てかえ及び給食センターの建設につきましては、整備時期を同じくしております。この2つの事業を同一の場所で整備することにより、一部施設の供用ができることや各種手続の一本化を図ることができ、個別に整備する場合に比べ、経済的、技術的に有利となります。また、防災拠点としての機能をあわせ持ちたいと考えておりますので、整備時の炊き出しなどが提供できる支援施設、防災備品、食料品のストックヤードとしての有効活用を図るため、現在検討を行っておるところでございます。給食センターと市民会館、いわゆる市民会館を同一敷地で建設するところといたしましては、徳島県の阿波市がございます。先般視察をさせていただきました。現在、基礎工事を行っておるところでございましたが、関係者の方から、特に阿波市というのは徳島県なんですけれども、阪神大震災等で災害支援でつぶさにそういった現状を確認してこられました。その中で、大規模災害のときに全国から寄せられた災害支援物資を仕分けしたりたくさんのボランティアスタッフの集合場所を確保することが必要であると、そうしたことの利活用も検討しているということでございました。あわせて情報提供とさせていただきます。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) この建物が将来、次の世代に対して禍根を残さないようにという、前段でも申し上げましたようにぜひお願いをしたいというふうに思います。 財政問題についてはこの後同僚の永田議員より詳しく質問があると思いますが、切川地区開発事業については有利な起債である合併特例債、過疎債は期限があります。3日の議員懇談会でも説明があったように、平成31年以降の財政計画の提示もなく、それぞれの償還が始まってからの安来市の財政に非常に不安を抱くものであります。事業を集中して行った結果、市民サービスが低下したり、国保税、介護保険料等にはね返りがあるのではないかと心配もしておるところでございますが、そこら辺につきましてはどのようにお考えか答えをお願いします。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 市民サービスの低下、あるいは国保税や介護保険料への影響があってはならないと考えております。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。
    ◆13番(葉田茂美君) ぜひ、慎重にお願いをしたいというふうに思います。 それでは、最後の質問にしたいと思います。 庁舎の現在地建てかえ変更からこれまでに無駄になった経費は一体どれぐらいになったのか、市民の皆さんは聞きたいと思っておられると思います。貴重な市民の税金を変更変更ということで、これ以上無駄遣いすることは許されないと思いますが、説明をお願いします。 ○議長(金山満輝君) 木村政策企画部次長。 ◎政策企画部次長(木村慎治君) 6月定例市議会の永田議員のご質問にもお答えしておりますが、平成18年度から平成23年度までの庁舎建設事業費として支出した額を単純に合計いたしますと、決算書でいいますと、2款総務費、1項総務管理費、6目企画費中、庁舎建設事業費の累計で約1億8,700万円でございます。平成24年度につきましては、同様に部署移転経費などとして庁舎建設事業費の決算額が約3,300万円となっております。 ○議長(金山満輝君) 13番葉田議員。 ◆13番(葉田茂美君) 私は先ほど説明のありました数字に少し疑問を抱いております。もっと数字が膨れ上がっておるではないかというふうに思います。また、後ほどお尋ねしたいというふうに思います。 以上、いろいろな質問をいたしましたが、今回の切川地区開発事業は本当に安来にとってためになるのか、将来に禍根を残す事業となりはしないか、非常に心配をしております。市民会館建設など、この半年間、多忙過ぎるスケジュールの中で過ぎたわけであります。基本計画、基本設計が今一番大事なところではないでしょうか。もっと時間をかけて、今後発生するであろう財政問題を市民の皆さんが納得できる形で進めるべきであったと思います。将来の安来市のためにはどの選択が正しいのかを議論し、判断すべきだと思います。私たちの任期は4年間であります。財政的にはそれ以降から関連事業費の返済が始まりますが、そこら辺の財政計画も示されていないこのたびの庁舎建設を含めた大型事業に対して、議会あるいは議員の責任というものは非常に大きいと思います。きちんと議論を闘わせ、よりよい安来をつくっていくことと、いま一度何のために合併をしたのかを顧みて、無計画なばらまき的な施策ではなく、将来に向けて機能的で効率的な行政システムをつくり上げることが今の安来市に必要ではないでしょうか。結局は、当初計画どおり切川バイパス沿いに市庁舎を建てて、現在地に市民文化ホールを新築すれば全てスムーズに解決したはず、簡単なことでした。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(金山満輝君) 新田市長職務代理者。 ◎市長職務代理者(新田典利君) いろいろご心配をいただいております。大きな事業としてご懸念はあろうかと思いますし、議会の皆さんを含めて市民の皆さんも含めて注目をいただいていると思っております。大きな事業でありまして、いろいろな議論の中で今日に至っておるかと思っております。その中で、ご質問にもありました県としてもそのバイパスはきちっとやっていくという姿勢で臨んでおられます。そういうところで、市としてもきっちり市民の皆さんに喜んでいただける形で頑張っていきたいというふうに思っておりまして、それは職員一同その覚悟で臨んでおるということで、申しわけございません。発言をさせていただきます。 ○議長(金山満輝君) 以上で13番葉田茂美議員の質問を終わります。 この際、しばらく休憩といたします。 再開は午後1時30分といたします。            午前11時37分 休憩            午後1時30分 再開 ○議長(金山満輝君) 再開いたします。 16番佐伯直行議員、質問席へ移動を願います。            〔16番 佐伯直行君 質問席〕 ○議長(金山満輝君) 佐伯議員の質問時間は50分間です。 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) 16番佐伯直行でございます。 通告しております2点についてお伺いをさせていただきます。 初めに、近藤市長さんの一日も早い回復を願うものでございますし、また市民の皆さん方にはこのたびの選挙戦に際しまして、また再びこの場におられることに感謝を申し上げ、そしてまたこの4年間しっかりと頑張っていく所存でございますので、よろしくお願いいたします。 それでは、通告しております十神地区の排水対策についてお伺いをさせていただきます。 このたびの質問は、今回の選挙戦を通じ、十神地区のたくさんの皆様からの切実な声にお応えしての質問でございます。この十神地区も、昭和44年に新十神町が誕生し、また昭和46年に南十神町が誕生しております。これまで、この2つの新たな町では販売以来、地盤沈下とそしてまた豪雨時には慢性的な排水不良が続き、新十神町のほうでは昭和58年度に雨水ポンプ場が整備され、それからは新十神町のほうではこの排水問題に対してある程度解消がなされたわけでありますが、平成12年の鳥取西部地震での大きな地震に際しましては、新十神町、そして南十神町、埋立地ゆえに液状化という現象が起きまして、そしてまた側溝の勾配も随分変異が生じて、それ以後、結構直されてはきたもののまだまだ側溝自体のばらつき、といいますのも三面側溝があれば、またU字側溝等がある、またふたがあればふたがない、そういうようなばらつきがいろいろと問題があったわけでございます。また、東十神町のほうでは、今年度、25年度予算で予算化されています排水路の暗渠化の件で、今年度そろそろ調査工事にも入られるというふうに聞いております。そういう意味で、この十神町には、とにかく排水に対する問題が多くございました。そうした十神地区にあって台風、そしてまた高潮、豪雨といった自然災害時に、特に南、そして東十神町の皆様方は非常におびえておられます。玄関前には土のう袋、そして水球ポンプなどの準備がなされているご家庭もございますし、また毎月のカレンダーには大潮の予告をきちんと丸印で書いて備えておられる、そういうご家庭もございました。そうした不安に対し、一日も早い施設設備が完成し、安全・安心な生活をしていただくためには、そういう意味で今回東十神、南十神町の排水の対策についてお伺いをいたします。昨日、そしてまた田淵議員、また安全・安心のまちづくりということで丸山さんの質問にもありましたし、また答弁も重なる点がございますが、その辺よろしくお願いを申し上げます。 初めに、この中海からにある海水は、いわゆる外水と呼んでおります。そしてまた、中海に流出する水を内水と呼んでいるわけでございます。そしてまた、基本として外水に対する対応は、国、県が対応するということで、また内水は安来市が対応することになっております。今回は東十神、南十神ということで、内水も外水もほぼ同時に整備をしていかなければならない。そして、それが同時期でうまく合致していかないとその排水対策の目的も達成できないというふうに考えるわけでございますが、外水対策において、まず国、県の現在の対応はどうなっているかというところからお聞きをしたいと思いますのでよろしくお願いします。 ○議長(金山満輝君) 内藤上下水道部長。 ◎上下水道部長(内藤修治君) 外水対策について、現在、国、県の対応はどのようになっているかというところでお答えをしたいというように思っております。 近年、高潮の被害が多く多発しております。安来市におきましても、この問題について課題として受けとめ、高潮の流入を防ぐ対策を国並び県のほうに強く要望しております。また、安来市では、前の川の雨水を西の川へ合流させるための連結水路を計画し、排水区域を統合し、西の川の下流の1カ所でポンプ施設を設け、内水を排除する計画案を立てております。この計画案により、東十神地区、南十神地区の浸水被害の解消が図れるものと考えております。去る11月7日開催の中海護岸整備等に関する事務会議において、内水の雨水を排除するポンプと高潮の流入を防ぐゲート、2つの機能を兼ね備えたゲートポンプの設置を国、県へ提案を行っております。その内容について、これから負担割合等について詳細設計を進める中で協議をしていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) 今、県の対応等々でございますが、いわゆる工事自体は安来できちんとした計画どおりやってくださいという、総費用については今後詳細設計ができたところで県としてもきちんとした態度をとっていく、そういうことですか。 ○議長(金山満輝君) 内藤上下水道部長。 ◎上下水道部長(内藤修治君) これにつきましては、これから市のほうで詳細設計を行い、その内容について県と協議をした上で費用負担、それとどういうような工法で最終的にやるかということを協議をするということでございます。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) それでは、先ほどバイパスという言葉が出たんですが、内水対策の一部が入るわけですが、再度、安来市の事業計画ということは今後どのようにお考えでしょうか、お聞きいたします。 ○議長(金山満輝君) 内藤上下水道部長。 ◎上下水道部長(内藤修治君) 安来市の事業計画でございます。 南十神地区の沿岸部でございますけども、ここには前の川、それと西の川の2つの川が流れております。高潮及び豪雨の際には、前の川の雨水を西の川に流せるように連結するバイパス水路を新たにつくり、2つの川を一本化を図るという今計画をしてございます。また、西の川の下流に中海からの海水の流入を防ぐゲート機能を兼ね備えたゲートポンプを設置して内水を排除する計画としております。そして、そのほかに、2つの河川の上流部についても部分的な改修計画を持っておりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) この排水の方法については、中海調査特別委員会の中でもいろいろと変更変更という形でお話があったわけですが、これがいわゆる最終の県とのお話で、とにかく前の川に流入する水を極力西の川に持ってきて、そして以前は前の川にもポンプを設置するというようなご計画もあったわけですが、これがじゃあ西の川に一本化したゲートポンプというものをつけて排水を処理するということで理解してよろしいですか。 ○議長(金山満輝君) 内藤上下水道部長。 ◎上下水道部長(内藤修治君) ただいまの説明をしておりますように、今までの当初の概略設計の中では、川一つ一つにポンプを設置するという計画を持っておりました。その中で、排水エリアの確認、それと見直し等を考えました上で、やはりこういうバイパスゲートを1本つくって一本化をしてゲートポンプをつくって排水をするというのが一番いい考えじゃないかというふうに今結論づけておるところでございます。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) いわゆる先ほど来よりゲートポンプという言葉が随分出ているんですけれど、テレビを見ておられる方、そしてまたお聞きになっている方はゲートポンプというのは何だやという感じで思っておられる方があるんですが、ゲートポンプをちょっとご説明願えないでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 内藤上下水道部長。 ◎上下水道部長(内藤修治君) ゲートポンプということの説明でございますが、まず高潮の流入を防ぐためにゲートを設けるという一つの方法がございます。それと、内水的に雨等が降った場合に、水位が上がったときに強制的にポンプで排水をするという施設がございます。これをあわせ持った施設がゲートポンプという名前で今、ゲートにポンプがひっついたという状況のものがゲートポンプという格好でございます。それで、このゲートポンプのメリットというのが河川内に設置ができるということと、それと費用負担についても一つ一つの施設でポンプ場をつくるよりもゲートとポンプが一体化したものということで大変メリットがあるというような状況がございます。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) 高潮、そしてまた台風で豪雨、重なったときなんかはかなりの外水が中へ入ってきますよね。僕らは当初だったら外水のところで遮断してしまうという一つのゲートかなという思いがあったし、どう言うかななんて思ったんですけど、いわゆる前の川だったら前の川、西の川だったら西の川の外水の壁じゃなくて川の中に設置するという理解でよろしいですか。それと、あとそうなればかなりの中海からの圧力水が来るんですよね、想定しますと。それに負けない圧力のポンプ、そういうやつをぱっと今お聞きして想像するんですが、いわゆるそういうことですか。 ○議長(金山満輝君) 内藤上下水道部長。 ◎上下水道部長(内藤修治君) 通常のポンプ施設でございますと、雨が降ったときにそのポンプ場に水が流れてきて、それを強制的に中海のほうに排水をするという構造でございます。今回の場合は川の中にゲートをつくって、その中でポンプでゲートを閉めて高潮を防いだ上にポンプで強制的に内水の雨水を掃くという施設でございます。今議員おっしゃるとおり、高潮の場合にもある程度そこまでゲートのところに水が上がってくるわけでございますけども、それに耐え得るものということで考えておりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) いわゆる前は、前の川に秒速1.5トンとか、西の川には秒速2.3トンとかというようなお話があったんですが、そういうそれぐらいの程度の排水能力ということを考えればよろしいか。それと、あと以前は、もしトラブルがあったときに、いわゆる2.3であれば1.15とか、そういうのを2台設置するというようなお話があったんですが、そこら辺はいかがですか。 ○議長(金山満輝君) 内藤上下水道部長。 ◎上下水道部長(内藤修治君) 今回のゲートポンプの能力でございますが、これにつきましては当初の概略設計の段階では、エリアの中から流れてくる水、これに対して1.5トンとか2.3トンというようなお話をさせていただいております。今回、今年度でございますけども、詳細設計のほうを今発注をしておりまして、これから浸水に対するシミュレーションをやりまして、これからポンプの能力的なものを決定をしていきたいというふうに今思っております。それと、このゲートポンプにつきましても予備機というものがついておりまして、2台が1セットという格好で考えておりますので、通常は1台で動くかもしれませんけども、何かあれば2台で動く、最大の雨水が流れてくるときには2台で動くというような格好で計画をしております。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) ちょっと心配するんですけれど、水面の中にあるという感じですよね、通常。それが正常なポンプが2台とも水中の中にあるという感じになると思うんですが、そこら辺の耐久、そういう何か余りいいものを2台つけておって水にずっとつけておくとさびとかいろいろなこともあるんじゃないかなんて危惧するんですけど、そこら辺のお考え、対応とかそういうものがもしわかれば教えていただきたいんですが。 ○議長(金山満輝君) 内藤上下水道部長。 ◎上下水道部長(内藤修治君) このポンプの耐用年数のことをおっしゃっているんじゃないかと思っておりますが、通常水中に入っておる水中ポンプがございます。これについては、国土交通省が耐用年数ということで公表しております年数が大体25年程度、それと陸上に上がっておりますポンプについては約30年というふうに言われております。それで、このゲートポンプでございますが、一応今ちょっとメーカーのほうに確認をとってみますと、やはり30年程度は大丈夫じゃないかということを言っております。それで、その上に通常のメンテナンス、ここら辺をやっていけばさらに10年ぐらいは延びるという格好で、約40年は大丈夫じゃないかということを言っています。 それと、常時このゲートポンプというのは水の中に入っておるという考えじゃなくして、通常水位の低いときにはゲートは上に上げておく。上げてポンプも上に上がっておるというような今は状況でございます。上げ下げができますので、ゲートにひっついたものでございますので。 以上です。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) いわゆる電動でスライドするということですね、わかりました。耐用年数が30年とか25年とかお聞きしまして、要は日ごろのメンテナンスだというふうに思っておりますので、十分ご検討を願いたいと思います。 今、私も委員長で平成29年度には供用開始ができますよというようなお話で、そしてまた議会だよりにも明記したんですが、この29年度供用を目指すに当たって、いわゆるバイパス水路や附帯する工事等も考えられます。先ほども2つの川の上流部分の部分改修もあわせてやるということになっておりますが、この29年度供用開始を目指してのまだまだこれから調査によってどのようになるかわかりませんが、もしできれば年次で大体こういう感じですよというようなおんぼらとしたものでもよろしいんですけれど、そういうのが発表できたら教えていただけないでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 内藤上下水道部長。 ◎上下水道部長(内藤修治君) この内水対策の事業計画というところだと思いますけども、今年度、25年度でございますけども、詳細設計及び先ほどからお話をしておりますバイパス水路、この一部に工事着手をしたいというふうに今考えております。それと、平成26年、来年度でございますけども、連結水路の残りと、それと先ほどお話ししました水路の上流部の一部を改修をするという今計画でございます。それと、平成27年、28年度ですけれども、ゲートポンプ、この一連のゲートポンプ関連のものを仕上げていくというところで今計画をしております。最終的に、29年4月から供用開始をしたいという今計画でございます。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) それぞれお答えをいただきました。いわゆるけつがもう決まっているというような流れの中で、随時競争をしながらきちんとした工事をしていただきたい。先ほど冒頭も言いましたように、あそこはもう何十年、いわゆる三十数年来この排水でお悩みになっておられます。そういうことを考えると、なぜ今までやってできなかったのかなという思いも非常にありますし、また結構お年を召した方もおられます。また、付近にはちょうど24年度の台風、高潮が来たときにあのときオープンした大東建託のアパートがあったんですよね。だけん、あそこの住民の人たちも非常に心配しておられます。きちんとした工程が決まり、調査が進めば、速やかに県とのお話を詰めていただいて工事に着手をよろしくお願いを申し上げます。 それでは、この点については質問を終わらせていただきます。 続きまして、安来市の体育施設整備についてということですか。きょうは質問者の皆さん方、おもてなしというようなお言葉を結構お使いになっております。これも12月2日に新語ということで大賞をとられた人の言葉でありますし、何を言ってもこのおもてなしというのは2020年に東京オリンピックが決定した、その決定的な言葉であったように私は思っております。今後、日本全国でオリンピックに向けての選手の強化、そしてそれと同時に施設整備がクローズアップをされるところでございます。 安来市におきましても、広瀬町出身のフェンシングの日本代表の長島選手や現在安高在校生のバレーボールの日本ジュニアの強化選手に選ばれています杉原選手がこのオリンピックに向かっての期待する星ではなかろうかという思いがありますし、またこれから中学生、高校生がこれをきっかけにどんどんどんどんスポーツが盛んになって、安来の町が本当にそういう意味での文武両道ではございませんが、明るく住みよい安来ということでまちづくりが期待できるんではないかというふうに思うわけでございます。今後も、安来市でもいろんなスポーツ熱が盛り上がると思いますし、また我々としても盛り上げなくてはなりません。 そうした中にありまして一つの出来事が、先日も新聞に出ておりましたが、平成28年度にはインターハイでテニス球技は安来市と松江市の会場を使って開催されるというような発表も出ておりましたし、安来市では安来運動公園のテニス会場が使用されると思います。いろんな方から、現在安来市でもかなりの人が利用されておりますこの庭球コート、コートがもっとあったらいいねとかナイターがもうちょっとあればいいなあとか、そしてまた試合をやっている最中に雨が降ったときの対処、屋根があればいいなあというような施設整備が必要という声を聞く中にありまして、今後、このインターハイに向かって県との協議が進むと思われますが、現在安来市としてのお考えをお聞きしたいと思います。 初めに、現在県との対応はどのように協議をなされているのかお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) お答えします。 平成28年度全国高等学校総合体育大会については、岡山県を主会場としまして中国ブロック5県で開催されます。県の対応につきましては、平成24年10月に島根県高等学校体育連盟より平成28年度テニス会場としての引き受け打診があり、受諾の回答を行いました。その後、本年3月に島根県開催競技会場の新聞発表があったところであります。事務的には、本年1月に平成28年度インターハイのテニス種目を主管する島根県高等学校体育連盟及び島根県テニス協会の関係者と安来運動公園庭球場において施設の確認などを行い、現在に至っております。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) ちょっと私もこのインターハイのことについて調べたわけでありますが、ソフトテニスは岡山だったと思うんですよね。だから、硬式が安来と松江のほうにお願いされているというようなお話をお聞きしておりますし、ことしの1月には高等学校体育連盟と運動公園において現場視察がなされたということでございますが、このインターハイで使用されるコート数、今安来と松江になっているんですけど、大体はこの競技をするのにどれぐらいのコート数でやっているか、おわかりであればお聞きいたしますが。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 近年開催されましたインターハイのテニス種目会場では、32面のコート数で大会が実施されております。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) 安来は8面あるんですが、松江市は大体どれぐらいございますか。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 松江市での会場とされます総合運動公園内のコート数は16面でございます。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) といいますと、2つでトータルで16と8つで24ですね。32面であると8面ほど不足するということですよね。この8面の不足について、1月の視察のときにも多分県の高等学校の皆さん方はコートが少ないなというようなお話があっていると思いますし、また今後安来にするのか松江にするのか、それともまた第三の会場を見つけてくるのかというようなことが今後協議をされるわけですが、そこら辺で今後まだ不透明な中でのお答えということはできないと思いますので、現状の安来のテニスコートについての質問にさせていただきます。 今現在使用しているテニスコートの会場ですけど、現在までに不備と思われる箇所があるのかないのかという、もしあればどのような不備があるのか、ご存じであればお知らせください。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) まず、管理棟の内装等の改修、あとは防球フェンスのかさ上げ等の改修、コート内壁面の塗装修繕、テニス練習場の修繕などにつきましては改修が必要であると把握しております。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) 冒頭で私言いましたけれど、コートが不足しているとか雨対策とか、そしてまた照明とかというようなお話を私はお聞きしているんですけれど、そこら辺の不備という点では、そういうようなお話はまだ煮詰めておられないのかどうかということがあるわけでございますが、現在のコート、お聞きしますと平成23年度に芝生を張りかえて、これが非常にいい芝生を使っているということで市外等々よりも非常に人気があるということでお聞きしているんですが、現在の利用状況、これがわかれば教えていただきたいんですが。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 平成24年度におけます安来運動公園庭球場の利用者数でございますけども、3万2,049人でございました。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) じゃあ平成23年度に芝を交換しているんですが、それの前の22年度、これはどれくらい使っているかわかります。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 平成22年度は2万9,743人のご利用をいただいております。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) ということは、この芝のよさというのは顕著にあらわれたと理解してよろしいですか。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 先ほど佐伯議員、おっしゃっていただいたとおり、平成23年度、これは庭球場の芝のコートの改修をしております。やはり、22年度と比べまして24年度、かなり数字のほうふえておりますので、こちらのほうの改修につきましては成功だというふうに考えております。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) 顕著に3,000人弱ですけれどふえたということで、非常に喜ばしいと思います。 現在、安来におけるテニス愛好者、どれくらいおられるのかな。そしてまた、市内に5つの中学校がございます。また、2校の高校がございますが、どれぐらいの部員数とか登録されている愛好者というのは何人ぐらいおられるか、把握しておられれば教えていただきたいんですが。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 安来のテニス関係団体に登録等を行っている人数は、小学生から一般のソフトテニスと硬式テニスの登録人数を合わせて約600人でございます。しかし、施設の利用状況などから団体に登録されている以外にも多数のテニス愛好者があると思われます。なお、市内中学校、5校ございます。ソフトテニス部に所属している部員数は231人、また市内に2校ございます高校のソフトテニスの部員と硬式テニスの部員数は合わせて81人でございます。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) 私も運動公園の庭球場の使用状況というのを入手しまして拝見をいたしておりますが、いわゆる運動公園で全体的に利用料金でやりますと、多いときは530万円ぐらいなときもあったんですが平均して大体450万円、利用者が、運動公園を使用する陸上もあればそして野球場等々ある。そこの中でも、テニスの球場を使われる方が何と8割強がこのテニスが使っているということで、非常に愛好者が多く、またテニス人口が多いなあという思いはございます。そうした中で、いろいろな設備の不備の点が指摘されるところでありますし、またこのインターハイ等々で一つのきっかけがございます。 そうした中で、芝を23年度張りかえたわけなんですが、この施設整備に伴ういろいろな制度、あると思うんですが、どのような制度がございますか、教えていただけないですか。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) スポーツ施設整備事業の補助制度等の利用につきましては、スポーツ振興くじ助成金及び社会資本整備総合交付金の利用が考えられております。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) この間の23年度で人工芝の改装工事をしたわけですが、これはどういう助成金で使われたか教えていただけないですか。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 平成23年度に行いました安来運動公園庭球場の人工芝改修工事において、これはスポーツ振興くじ助成金を受けて整備のほうを行いました。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) いわゆるtotoだというふうに思っております。私も調べてみますとある一定の金額であれば半分とか、それとかもう少し多い金額であれば3分の2の補助とか、かなり有利な制度があるみたいな話は聞いております。こうして前回、23年度の人工芝改修工事はこのtotoをご利用なさったということでございます。私も若いころは野球をやっておりまして、全国大会等々に随分行ったわけでありますし、そのときやはり球場に触れたときにあの感触というのは非常に印象にあるもんでして、球場が悪いと何かいまいちという乗りもできませんでしたけどね。夢と感動という言葉がございますけれど、この球場一つ足を一歩踏み入れる、野球ではマウンドに足を入れるというあの感触というのはもう生涯忘れられない感触がございまして、そういう意味でこの大会で安来にたくさんの人が来られてそういういい感触を持って帰っていただきたいなあという思いがあるんですけど。大体、安来会場というのはインターハイでどれくらいの来場予定者がございますか、想定できることができたら教えていただきたいんですが。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 今年度開催されました北部九州インターハイの実績から推計しますと、安来会場への来場者数は選手が延べ200人、大会役員が延べ300人、選手の応援等で来場される方が約500人というふうに見込んでおります。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) 今現状は出雲の大社の遷宮ということで、安来の宿泊地はほぼ満杯になっているというお話も聞きます。そういう意味で、このインターハイで来場される方がかなりたくさんおられると思います。今おっしゃいましたけれど、それに父兄等々も最近はついてきますので、まだそれ以上のお人が想定できるんではないかという思いがございます。平成16年度に島根県が主催でインターハイをやったわけですが、あのときは安来はバレーとフェンシング、そういう意味で宿泊等々は松江のほうにというようなお話もあった中で、もっともっと安来としてもそういうところの波及効果があるんだよということもどんどんどんどんPRをしていただきたいというふうに思うわけでございます。 あと、私はこのスポーツということに対しまして、やはりいい指導者ということがまず目に浮かぶんです。指導者がおればプレー人口も当然ふえますし、また強くもなっていくという思いの中で、ある指導者に私質問したんですよ。指導者によってプレー人口がふえると思われますが、あなたはどのように今後考えられますかというようなお話の中で、今現在学年、小学校は6年まで、中学校は3年まで、高校は3年までと一つの区切り区切りによって、今まで継続していたスポーツがそこでぷっつん切れるということもありまして、上級でやられる方もひょっとしてやめられる方もあるわけです。野球で言えば、野球塾というのがそういうことで3年生が終わった後でも野球を指導することによって野球の魅力を忘れずに次の段階に持っていくというような考えをやるわけで、そういうことをやっていきたいという思いがある。そしてまた、そういうことによって継続してプレーをするという方があるんじゃないかというそういうことをおっしゃっておりましたし、あと社会人の定住というようなお話もお聞きしました。先ほどから、とにかく我々は入りをはかって出るを制するというような言葉があるんですが、先ほど、今回も非常に定住という言葉がございましたが、結構安来でも婚活で過去に相当の数例の方もこういう出会いの場でご結婚なされて定住されている方もあるらしいんですよ。そういう意味で、もっともっと一つの庭球というスポーツでありますが、どんどんどんどんこれを契機に盛り上げていきたいというふうに思っております。 最後になりますが、平成28年度インターハイ開催を契機に選手の育成とともに会場の充実を図る必要が当然出てくると思います。県との協議、そしてまたその費用分担について等々いろいろある中で、こうした一つのテニスという競技を安来でもこれだけ多くの皆さん方が愛好している、それにお応えをしてあげたいし、また全国から選手が集まってくる中でいい会場でプレーをさせてあげたいという思いが強いんですが、そこら辺、本日は近藤市長さんがおられませんが、新田副市長さん、代行として私の思いに対してコメントがございましたらぜひお願いしたいんですが。 ○議長(金山満輝君) 新田市長職務代理者。 ◎市長職務代理者(新田典利君) インターハイという必ずこちらのほうに大きな大会が来るということはもうわかっておる状態でございます。最初のころに答弁をさせていただいておりますが、県との協議も当然している中で、安来市にとってメリットがある形で、それこそおもてなしの世界、このあたりを念頭に置いて、市として可能なことはやはり努力をしていかないといけないというふうに思っております。このぐらいでよろしいでしょうか。            (16番佐伯直行君「もう少し私のほうには熱いパッションが聞こえませんでした」と呼ぶ) 頑張りたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 16番佐伯議員。 ◆16番(佐伯直行君) 副市長さんにはご無理なご注文をしまして申しわけございません。安来の町を活気づける一つのきっかけづくりとして、一つこのテニスの愛好家、そしてまた定住の話もいたしました。一つこうしたスポーツで町のにぎわい、そういうことも非常に大切ではないかというふうに思っておりまして、執行部の皆さん方もそういう思いでこの28年度、大会を迎えたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げまして私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(金山満輝君) 以上で16番佐伯直行議員の質問を終わります。 20番梅林守議員、質問席へ移動をお願いします。            〔20番 梅林 守君 質問席〕 ○議長(金山満輝君) 梅林議員の質問時間は50分間です。 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) 20番議員の梅林でございます。議長のお許しを得ましたので、一般質問をいたしますが、その前に近藤市長の心よりお見舞いを申し上げますとともに早期の公務に復帰されることをお祈り申し上げます。また、引き続き議会に送っていただきました市民の皆様方に心より感謝をし、通告いたしております4点について一般質問をいたします。 まず、消防行政について伺いますが、その前に、去る11月29日に、私も地元議員の一人としてお礼を申し上げたいと思いますが、広瀬分団の消防拠点の新築工事が始まったということで、広瀬分団にとって新しい拠点が完成することでさらに士気が上がることと思います。この上は安全に工事が進められることをお祈り申し上げます。大変ありがとうございます。 それでは、伺います。 新消防庁舎についてですが、鋭意工事が進められていると思いますが、現在の状況を伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 北尾消防長。 ◎消防長(北尾正博君) 昨日の岩田議員さんの質問にもありましたが、現場の状況としましては、現在仮囲いを完了し、11月22日より基礎工事に着手しております。当初の予定より基礎工事で使用するくいの材料が品薄でやや工事がおくれておりますが、工期内の完了を目指しております。
    ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) 次に、今後の計画と完成予定について伺ってみたいと思いますのでお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 北尾消防長。 ◎消防長(北尾正博君) 今後の計画といたしましては、建築工事を今やっておりますので、それにあわせましてその後、デジタル無線、それからそれにあわせまして26年度には高機能指令台を入れていきたいと思っております。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) ありがとうございます。 それでは、昭和49年に安来市能義郡消防組合が設立になっておりますが、そのときに建てております広瀬分署、昔は広瀬出張所と言っておりましたけども、伯太出張所、伯太分署です。そして、私の地元にも置いていただいております比田分駐所も年数にして約40年の年月を経ておりますが、お見かけのようにかなり老朽化してきているように見ております。それぞれの庁舎について、整備計画はどのように検討を計画されているのか伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 北尾消防長。 ◎消防長(北尾正博君) 先ほど議員のおっしゃられましたように、約40年の経過をしております。広瀬及び伯太の両分署、先ほど言いました広瀬出張所、伯太出張所です、過去はそう言っておりました。この両分署と比田分駐所につきましては、まず比田分駐所につきましては現在旧トスカ工場跡地の一画へ移転し、消防署機能、消防団拠点施設及び地域のコミュニティー施設をあわせ持つ2階建ての施設を計画しております。また、広瀬分署、それから伯太両分署につきましては、現在候補地を検討している状況でございます。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) ありがとうございます。 先ほどのように私の地元の比田分駐所も、ああして旧開発公社の持ち物でありましたけども市のほうに買っていただいて更地にして、さらにはイエローバスのターミナルとか、あるいはスクールバスの車庫とか、あるいは除雪機能車庫とか、いろんなふうな形で考えていっていただきたいというふうに思っておりますし、その中に防災の拠点である比田分駐所、あるいは団の関係の消防の拠点としても考えを入れていただいておるということで、この件について終わりにしたいと思います。 続いて、消防の広域化について伺ってみたいと思いますが、以前に県のほうで広域化の計画が示されておったような気がしておりますが、その後余り広域についての話がないような感じになっています。その後の状況に変化でもあったのかどうか、伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 北尾消防長。 ◎消防長(北尾正博君) 市町村の消防の広域化につきましては、島根県では検討を重ね、平成20年3月に島根県常備消防広域化推進計画を策定されました。国の定める指針では、広域化の期限を平成24年度までとされておりましたが、指針の一部改正が平成25年4月1日に告示され、期限が平成30年4月1日までの5年間延長されたところでございます。現在までのところ、広域化の推進につきましては具体的な進捗はございませんが、デジタル無線の共同整備が終了する平成28年度以降に何らかの動きがあるかもしれませんので、今後の動向を注視していきたいと思っております。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) 先ほどの答弁で、島根県常備消防広域化推進計画たるものについて内容がどういうふうに示されているのか、わかればお聞きしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 北尾消防長。 ◎消防長(北尾正博君) 島根県常備消防広域化推進計画でございますが、これは島根県内にあります9つの消防本部を3つの圏域に再編するというものでございます。1つは松江、安来、隠岐、それから2つ目が出雲、雲南、大田、それから3つ目が、江津邑智、浜田、益田の3つの圏域でございます。さらに、その上で将来、全圏一圏域を視野に入れるとしてまとめられているものでございます。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) ありがとうございました。 最後に、まだ私もちょっと若干不安を持っておりますけども、今の消防の職員の皆さん方の関係でございますが、いわゆる49年組と言われておりますたくさんの職員の皆さんが来年春はいよいよ定年も迎えられるというふうに伺っております。若干残られる方はもちろんございますが、リーダー的な存在が過去には事務方のほうからもここのところ数年前にも実際あったわけでございますが、私は本来からいいますと、リーダーはやはり制服組、あるいは生え抜き、しっかり内容について詳しい方がリーダーになるべきだというふうな考えを持っているわけでございますが、この点、人事のことでありますので市長、副市長に伺ってみたいと思いますけども、実際消防がそういう状況になってかなり平均年齢が若返られるわけでございまして、組織として側から見た場合に若干どうかなというふうな不安も抱えるわけでございますので、その点、副市長のお考えがあればお聞きしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 新田市長職務代理者。 ◎市長職務代理者(新田典利君) 人事の不安感のお尋ねだと思います。 先ほど答弁にもありました消防行政の広域化というような動きも控えておるという中であってのご懸念もあろうかというふうに思っておりますが、消防に限らず人事はもろもろ総合的にいろいろ考えていかないといけないというものであろうかと思っております。ですから、全般的に市の職員全体のその中で適材適所ということになろうかと思いますが、いずれにいたしましても今後のことでありますので、議員のご懸念、ご心配は受けとめさせていただくということでお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) ありがとうございました。 なかなか人事のことですので私も余り質問したくないわけですが、若干の不安があるということで、来春の人事、またしっかりとした体制づくりをしていただきたいというふうに思っております。 消防については以上で終わりますが、続いて商工業支援について伺いたいと思います。 大変、アベノミクス効果という言葉もありますが、若干景気が上向いているというふうな報道がされておるわけでございますが、なかなかこの安来市に一遍にそれはイコールにならないというところがもどかしいわけでございますが、市の地域経済活性化のために市としての役割をどう考えておられるのかという、ちょっと大きい質問でございますけども、具体性があればお話をいただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 内田産業振興部長。 ◎産業振興部長(内田修次君) 地域経済の活性化につきましては、雇用の拡大、定住の推進が鍵でありまして、市の役割は重要であるというふうに思っております。現在の取り組みとしましては、市と市内経済団体とで産業サポートネットを設立し、新商品の開発、販路拡大の支援や経営力強化アドバイザー派遣事業等により、商工、農業、観光関連事業者など、幅広い分野への支援を通じまして市内産業振興の役割の一端を担っております。また、本年4月には、市としまね産業振興財団が産業振興に関します包括的業務協力協定を締結しまして、市内企業の情報を共有しながら企業の経営支援や企業誘致につなげていくこととしております。また、本年6月には、島根県、市内金融機関、島根県中小企業団体中央会、しまね産業振興財団、島根県信用保証協会及び産業サポートネットやすぎで中小企業支援連絡協議会を設置しております。市内の経済状況及び中小企業等の課題を共有し、その解決策を検討する中で中小企業の経営の安定化を図ることとしております。また、市が発注します公共工事におきまして、今後とも地元業者への発注に努め、地域での雇用の確保創出を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) ありがとうございます。 そうした、大変疲弊したような商工業でございます。組織としては商工会議所、あるいは商工会というような組織がございますので、しっかりと連絡を密にしていただいて、安来市内の商工業のご支援をよろしくお願いしたいと思います。 いよいよ合併10周年という形で、昨日も議懇の席でさまざまな行事があるということで伺ったところでございますが、原田議員でしたか後で質問が出たところでございますが、私も商工会で平成21年、地域振興券がこの市から発行された経緯がございます。そうしたことで、この例をそのまま参考にすればかなりいろんないびつなところもあるわけでございますが、当時2億4,000万円の商品券の発行がなされております。集計したものをここに用意はしておりますけども、大体ベストテンと言われているところが大型店にかなり商品券が流れて、55%もの数字のものがその大型店に流れている経緯がございますが、これは当時の結果でございますが、この結果にはやはりいろいろ反省点はあるわけだと思いますけども、それと同等、あるいはそれ以上なことで来年10周年記念の商品券の発行をお願いしたいなというふうに思っているところでございます。方法等につきましてはしっかりと事務方のほうでお考えをいただきたいし、また商工会、あるいは会議所のほうでご指導を仰ぎたいというふうに思っておりますが、地域振興券の発行の考えはないかということでお聞きしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 内田産業振興部長。 ◎産業振興部長(内田修次君) 先ほど議員おっしゃいますように、本市におきましては平成21年に地域経済の景気減速に伴います個人消費の低迷の打開と市内経済の活性化を図ることを目的として、プレミアムつきの地域振興券を発行してきたところでございます。結果としまして一定の効果はありましたけども、大型店などの一部の事業者に買い物が集中して、全市的な広がりには欠ける結果となったというふうに思っております。今後、商品券の発行につきましては、経済や個人消費の動向を注視し、商工会議所や商工会の意見を伺うなどしまして、連携を図りながら検討する必要があるというふうに考えております。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) 検討ということでございますけども、来年4月には消費税が8%というふうなことも言われておりますし、そうしたことでなかなか商売の難しさが出てくる年でもないかなあというふうな思いもあります。やはり10周年という記念の年でもありますので、何らかのそうしたものを出していただくような工夫をしていただきたいし、私どもの商工会の団体もそうしたプレミアムのついたものでございますので大事に考えをして、先ほどのようなこの前の21年のような形にならないような工夫を何かつけるというふうな形でもやっていただきたいなというふうに思っているところでございます。 先ほどの地元業者の発注に努めておるということでございましたが、地元業者の参入と発注状況について、特に公共工事の関係でお聞きしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 先ほど産業振興部長の答弁にもありましたけれども、市では地元業者参入の機会をふやす努力にあわせまして市内業者への発注に努めております。今後も同様でございます。平成24年度の契約件数の実績では、約67%を市内業者に発注をしております。中でも工事契約に特化してみますと、96%を市内業者のほうへ発注をしております。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) ありがとうございました。いずれにいたしましても、商工業の支援をしっかりしていただくようにお願いをいたします。 続いて、第3項目でございますが、空き家条例の制定について伺ってみたいと思います。 浜田市の例を挙げて伺いたいと思いますけども、浜田市空き家等の適正管理に関する条例ということで平成24年10月に施行をなさっております。目的は空き家等の管理の適正化を図ることにより倒壊等の事故、犯罪及び火災を防止し、安全で良好な居住環境を確保することを目的とする。所有者は、空き家の管理義務があることや市の調査権、そして指導、勧告、命令、支援、緊急措置、警察等関係機関との連携、罰則を定めております。この条例の制定に伴い、危険空き家対策事業ともう一点、危険空き家除去促進事業の2つが示されております。 まず、危険空き家対策事業については、危険な空き家の建物と土地を市に寄附していただくことにより危険な状態を解消して居住環境の向上を図ることとし、適正に管理される防災上周囲に対して危険性の高い空き家及びその土地の寄附を受け、市がその空き家を除去して跡地を地域において有効な活用をする制度を設けております。危険空き家除去促進事業につきましては、適正に管理される危険性の高い空き家の除去を行う場合に、その工事の費用の一部を補助する制度を設けた。限度額は50万円であります。ほかの県内の空き家関連条例制定をしているところは、松江市、浜田市、邑南町の3市町、解体助成をしているところが大田市、浜田市、雲南市、奥出雲町の4市町であります。 そこで伺ってみたいと思いますが、安来市の空き家調査の現状はどうか、また危険空き家は把握ができたのかどうか伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 小林基盤整備部次長。 ◎基盤整備部次長(小林勝則君) 今年度、安来市全域を対象といたしまして空き家の実態調査を行っております。現在まとめの作業を行っているところでございます。調査は外観の目視調査でありまして、老朽または危険と思われる空き家があることは把握したところでございます。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) ありがとうございます。 それでは次に、今まで空き家の対応はどのように行われてきたのか。特に、現実に市のほうに対応を求められた事例でもあればお聞きしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 小林基盤整備部次長。 ◎基盤整備部次長(小林勝則君) 現状は、危険空き家に対しまして個別に指導等を行っております。しかし、危険空き家につきましては個人私有物であることや所有者が確定できない事案もあります。対応には苦慮をしている物件もあるところでございます。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) 実際にあるということでありますが、なかなか苦慮しているということのようでございますが、実際さまざまなところで空き家の危険なものがあるというふうに思っております。ただ、持ち主がなかなか最終的なところまで行き届かない、見つからないというふうなこともあるようでございます。実際、浜田市の例を先ほど挙げたわけでございますが、そうした条例の制定をしてなるべく市民の皆さん方にそうした思い、もう撤去せにゃならんというふうなものが撤去しやすいような状況をつくってあげることも必要ではないかと思います。その条例の制定をお願いしたいわけですが、制定の考えがあるのかないのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 小林基盤整備部次長。 ◎基盤整備部次長(小林勝則君) この問題につきましては、全国的に問題になっている空き家問題でございます。今国会におきまして、管理不十分な空き家の増加を受け、ただいまにありましたように防災や治安、環境確保の徹底を図るため、課税優遇や所有者に対し危険空き家の除却、修繕を命令できることを見据えた議員立法、空き家対策の推進に関する特別措置法案が提出されることの情報があります。各自治体がこの情勢を注視しているところでございます。安来市としましても、今後の対応の参考としたく考えております。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) 国のほうの動きを見てということでございますが、実態がそうして県内でもそうした先進なところもあるわけでございますのでしっかり勉強していただいて、やはり前向きでこの空き家条例の制定に向けて頑張っていただきたいなというふうに思っております。空き家というわけではございませんが、広瀬には県の出先機関があるわけでございまして、県の官舎が何カ所かにもう入っていない状況のものも含めてあるわけでして、この県の官舎の扱いを市に払い下げていただいて市で何とかすることはできないかというふうに私ども思うわけでございますけども、特にこれに対するご答弁を、払い下げについての考え方をお願いしたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 小林基盤整備部次長。 ◎基盤整備部次長(小林勝則君) この旧県官舎跡でございます。現在、市営住宅の管理戸数673戸管理しております。高齢化、少子化社会に対応すべく平成22年度に策定いたしました公営住宅等長寿命化計画を基本に、老朽化、耐震化等を精査しながら除却、修繕、建てかえ等を選択し、事業を現在進めているところでございます。現在ある住宅の適正な維持管理に努めておりまして、新たな市営住宅等の設置は現在計画にはございません。また、情報によりますと、島根県としては解体の方針を持っておられるようでありますし、当地域における昨今の公営住宅の整備状況や需要等を考察いたしましても、現在、単独住宅としての扱いは不要と考えております。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) 話は理解するわけでございますけども、固有な場所を上げて申しわけございませんけども、広瀬の警察、駐在所、警察の出先ですが、そこの隣に県の住宅がありますが、外観から見て非常に立派なもんだなあというふうに私もこの間わざわざ行ってみましたけども、中には入ってませんので全くわかりませんが、住宅の何人入られるのか間取りまでも全くわかりませんけども、そういうのがこれはもったいないなあというふうな感じがいたしております。こういうのについて、何とか全部が全部じゃないわけですけども、あのあたりをしっかりと県のほうで見せていただいて利用ができれば利用していただくとなあというふうな単純な気持ちも含めてそうした思いがございますので、これについて担当の方にご答弁いただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 小林基盤整備部次長。 ◎基盤整備部次長(小林勝則君) 一昨日の報道紙にも掲載されておりました公共施設の解体調査によりますと、人口や老齢化、老朽化、そして平成の大合併等の影響を受け、地方自治体が解体撤去等を検討している公共住宅、学校施設、職員宿舎等、公共施設が1万2,000棟強、島根県では179棟と出ておりました。各事業体におきましても、さらにこうした動きが強まってきております。本議会でも議論されておりますファシリティマネジメントの観点からいたしましてもいかがなものかと考えております。現物件の情報、また現地の調査をいたしましても、閉鎖から数年経過しておりまして、建具等の改修はもちろん、生活のかなめであります給排水設備が根本的に基幹施設から器具に至るまで大規模な改修が必要と思われます。このような視点からいたしますと、再利用には大変なコストがかかるものと察しております。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) 実際に中に入って見ていただくと一番、私もですけど見させてもらうとありがたいなという、側から見ますと塗装し直されたものなのかどうかわかりませんけども、広瀬の在住の皆さん方からもそうした声があります。もったいないものがあそこへあるがということで、特に新田副市長、県からおいでていただいて県のことをよくわかっておられますので、県の官舎について何かコメントでもあれば聞かせてください。 ○議長(金山満輝君) 新田市長職務代理者。 ◎市長職務代理者(新田典利君) 県の官舎につきましては、こちらの安来方面に限りませず、県の出先も行革の中で減っていく中で、従前持っとったような官舎で相当古いものについては除却をするのが通例だというふうに認識しております。 その中で今お話がございましたが、この物件がそうかちょっとわかりませんけれども、例えば県営住宅を市営住宅にというような一定の継続した活用が可能なものについては、当然地元の自治体にお話をして譲っていくというような流れも片一方ではございます。宿舎について、先ほど県として解体の方針を持っているというような答弁をさせていただいていますが、恐らく県がそういう方針を持っておるということは相当中はすごいことになっているんじゃないかと思っておりまして、むしろ県は普通財産の有効活用ということで、解体して更地にしてそれを土地を整理していくというような流れが通例ではなかろうかと思っておりますので。外見は、何年かに一度のところで外壁を塗装し直したということはあるかもしれません。外見は見ばえはいいかもしれませんが、中のほうは恐らく先ほど答弁をしたような状態であろうというふうに推察しております。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) 私も側だけ見て物をしゃべっているわけでございますので、中あるいは構造的なものは何もわかりませんが、そうした状況のものがございますので、しっかりまた私も時間があったら見せていただきたいなというふうに思っております。 それでは、続いて最後の課題でございます道路整備の促進について伺ってみたいと思います。 通告しておりました3つの箇所についてお聞きしたいと思いますが、その前にそれぞれ主要の道路に対しまして土木関係者の皆さん方には促進方を精力的に行っていただき、感謝を申し上げておきたいと思います。 まず、国道432号線について、現況と今後の計画、何か問題点でもあれば伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) 国道432号線の現状と課題ということでございますけども、菅原広瀬バイパス、これにつきましては平成24年7月に1工区、菅原広瀬間が2,700メートルの供用開始したところでございます。引き続き、広瀬運動公園のところを計画しております2工区のほう、延長1,300メートルについて詳細設計を行いまして、本年度、用地測量、用地買収、一部工事着手をする予定となっております。完成につきましては平成29年度ごろとされているところでございます。平成26年度にはことし試掘調査をやりましたところ、埋蔵文化財が確認をされておりますので、埋蔵文化財調査を川平地区で1カ所、それから中央運動公園で本調査がそれぞれ行われるということになっているところでございます。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) ありがとうございます。鋭意進めていただいて、問題もあるようでございます、確認させていただきました。 次に、県道草野横田線について、同じように現況と今後の計画について伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) 安来市の南部、一番南側を旧広瀬町、旧伯太町を結びます県道草野横田線でございます。東比田と草野を結ぶ路線でございますけども、縄久利神社付近の改良を計画しておりまして、用地買収及び一部河川つけかえ工事が発注されております。今後は、東比田の現在改良済みまでの区間のバイパスルートの検討が行われることとなっております。草野工区につきましては、計画延長1,100メートルのうち330メートルが未改良区間でございますけども、本年度、用地買収を行い、平成26年度に工事完了が見込まれているところでございます。 以上でございます。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) ありがとうございます。 特に、草野工区の比田側ですが、いろいろ民家もございまして狭いところがたくさんあるわけでございますが、その後、今まで完成しているところの部分とのつなぎがやはり道路は真っすぐなもんだというふうなことも言われております。その点をこれから地元の皆さん方とのご協議の中で路線決定もされるとは思いますけども、道路は真っすぐなもんだというところの部分をしっかり、私どもも頭に入れておりますけども執行部サイドにも頭に入れておいていただいて、路線決定をまたしていただきたいなというふうに思っております。 次に、農道になりますが、安能広域農道について同じ形で質問をさせていただきます。 ○議長(金山満輝君) 石井産業振興部次長。 ◎産業振興部次長(石井信行君) 安能広域農道の現状でございますけども、まず上吉田から広瀬町下田原間5,369メーターにつきましては、現在安能トンネルの路盤工事、安全施設工事が進められておりまして、今年度末には完了いたします。したがいまして、遅くとも来年の6月には供用開始ができるものと伺っております。 次に、伯太町卯月から上吉田間5,516メーターでございますけども、残された区間、仮称第2工区トンネル403メートルにつきましては既に発注がされ、27年度には完成予定となっております。順調に進めば28年の夏ごろには全線開通できるものと伺っています。問題点でございますけども、あえて申し上げさせていただくならば、平成22年度からそれまでの補助金事業から交付金事業に移行し、内閣府所管の地域再生整備交付金事業として実施されています。この交付金は県の裁量によるところが非常に大きいため、引き続き安能地区広域営農団地農道整備事業推進協議会と連携を図り、国、県などの関係機関に一層強く働きかけたいと思っておるところでございます。 以上です。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) ありがとうございました。 心配することもないような感じで受けとめてきたわけですが、今後とも精力的に進行していただきたいなあというふうに思っております。 最後に、除雪の関係で伺ってみたいと思いますけども、この時期になりますと、11月にはもう1回私の地元、比田では金屋子近辺、除雪車を出していただきまして、もう既に1回の実績があるわけですが、非常にことしは、昨シーズンはああして雪が少なくて、オペレーターさんに聞きますと10日しか出てないというふうな状況でありました。ことしは、本当の名前はどうかわかりませんが、ハットウジという虫が殊のほか多く繁殖している、あちこちにハットウジ臭いとか言われる、あの虫が繁殖すると昔から大雪が降ると言われておりました。そういう年でもありまして、これは時期、今から気象のことですので、異常気象とも言われておりますので、大雨が降ったり大雪が降ったりする年でないかなあというふうに、去年は降らなかった裏と表がありますけども、そういうふうな思いでおるところでございまして、除雪に対することはしっかり、例年同じ気持ちで皆さん方、特に担当課ではおっていただいておりますけども、ことしはそうした意味合いで大雪が降る前提で頑張っていただきたいなあというふうに思っているところでございます。 いろいろ除雪の会議も、既に業者との関係もできているようでございますが、その点につきまして井上部長さん、内容について、またさらには部長さんの意気込み等もしっかりお聞きしたいと思いますし、除雪対策について伺ってみたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 井上基盤整備部長。 ◎基盤整備部長(井上博君) この時期になりますと、市南部の議員さん、どの方からか激励の、あるいはご心配のご質問をいただいておるところでございますけども、除雪対策でございますが、先般気象庁の長期予報によりますと、先ほど虫の話がございましたが、ことしの冬は気温が低く、降水量、降雪量とも多い予報となっているところでございます。市の除雪対策としましては、除雪委託業者との協議を11月28日に除雪会議を行ったところでございます。除雪計画、除雪体制、確認を行ったところでございます。確認をやりました翌日、29日でございましたけども、先ほど話がございましたように初めての除雪車の出動をさせたところでございます。除雪の体制でございますけども、除雪車につきましては昨年3台、ことし3台、市の所有の除雪車を更新をしているところでございます。現在、市の除雪車が20台、民間の借り上げが24台、県の所有の除雪車が12台という除雪体制で強化を図ってきているところでございます。主要幹線道路、バス路線の確保を優先といたしまして除雪を行ってまいりますが、市民の皆様の生活にできるだけ支障のないように対応してまいりたいと思っておりますので、除雪隊が家の前に来たわと毎年小言を聞いておるところでございますけども、どうかそういう点もご容赦いただきまして、ご協力のほどをお願いいたしまして除雪の体制とさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 20番梅林議員。 ◆20番(梅林守君) 意気込みを感じましたのでご了解したいと思いますが、ちょうど私の比田地区は、仁多の境にもなっておりまして、よく奥出雲町の例を挙げて地域の皆さん方、峠を越すともうきれいにかいたぞとかそういう意見が非常に多いわけでして、特に日曜、土曜日、要するに役場が動かないときに何となく余計降るような気がしておりまして、そのときにもうどこにあてばんを持っていったらいいのかわからないというところもあると思いますが、交流センターももうおりませんので、私でも上廻議員でも一緒ですが、あてばんは議員になってきまして、次、ほんなら誰にどうすればいいかというようなところを、平日ですとすぐできるわけですが、その点ずうっと夜間も動きがあった場合に非常に困るということで、その連絡方法をしっかりしたものをやっぱりつくっていただくとありがたいなあと。私どもは部長にすぐ電話すればいいかなあというふうな気持ちもございますが、それはあくまでも個人の話であると私は思っておりますので、その点を特に交流センター等としっかり話しておいていただいて連絡系統をきちっとしていただきたいなあというふうに思っております。いずれにしても、雪が少なければいいわけでございますが、どのような形で大雪になるか私もわかりませんけども、特に比田でいいますと、西比田と東比田、梶福留ありますが、東比田の田中、あるいは松本、あのあたりがよく降りまして、私のとこがみぞれだと当然あのあたりは降っていますし、広瀬がみぞれだと比田のほうが降るというような形で、想像ができないほど比田には雪が降るというふうに、皆さん方もいつも議員仲間もおまえとこはどげなっとうということで再三雪のことを心配していただいております。別世界のような感じがするところでございますが、いずれ除雪はしっかり広瀬の町なか、安来の町なかと変わらないような状況に道路をしていただきたいというふうに思う中で、明快ないい井上部長の意気込みも感じましたので、しっかりと除雪をしていただきますようにお願いし、ちょっと時間は余りましたけども私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(金山満輝君) 以上で20番梅林守議員の質問を終わります。 この際、しばらく休憩をいたします。 再開は3時20分といたします。            午後3時6分 休憩            午後3時20分 再開 ○議長(金山満輝君) 再開いたします。 12番永田巳好議員、質問席へ移動をお願いします。            〔12番 永田巳好君 質問席〕 ○議長(金山満輝君) 永田議員の質問時間は50分間です。 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 12番永田でございます。 市長さんのおられないところで一般質問をするのは大変寂しい限りでございます。市長さんの早期のご回復をお祈りいたします。 初めですが、財政の専門家の皆さんに勉強不足の私が質問するのは的を射ないところが多いと思いますが、市民の皆さんにわかりやすい答弁をお願いいたします。 健全な財政運営に向けた取り組みとして、中期財政計画が2日の議員懇談会において説明されました。今、多くの大型事業が進められ、また予定をされています。かつて近藤市長は、安来市はこのままでは北海道の夕張市のようになる。財政が大変だ。財政をよくすると訴え、市長選挙に立候補され、当選され、2期目となられます。今現在、財政数値は平成16年10月1日に旧1市2町が合併した当時より確かによくなっています。 そこで、普通交付税について、平成17年度から平成25年度までの一本算定した場合の金額と合併算定替、合併による特例措置でございます、による実際の交付税と差額はどのようになっているのかお伺いいたします。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 平成17年度から平成25年度までの9年間の臨時財政対策債を含めた実績値といたしまして、総額で112億7,600万円、単年度平均では12億5,300万円となっております。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 平成16年10月1日の合併後、合併の特例、あるいは過疎対策事業債、これは合併前は広瀬、伯太町が利用されておりましたけど、また辺地対策事業債、過疎債と同じく広瀬、伯太町は利用されていました。また、臨時財政対策債、旧1市2町は利用されておられました。それを使った事業を実施したことにより、国からの還付部分として安来市に交付された部分の金額を合併後から平成25年度までの各年度ごとにお伺いいたします。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 普通交付税を算定する際の基準財政需要額への算入額でお答えをさせていただきます。 合併特例債及び過疎対策事業債は元利償還金の70%、辺地対策事業債は80%、臨時財政対策債は元利償還金の全額に相当する額が算入されております。平成17年度から平成25年度までの9年間の実績値といたしまして総額で153億3,000万円、単年度平均では17億円となっております。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 今、部長がお答えになられました先ほどの金額と153億3,137円を合わせたのがいわゆる一般的に言われています合併によるあめの部分でございます。そういう有利なお金がこの9年間の間に入ったということでございます。毎年、合併に伴う優遇措置により国より多くの交付税をいただいて、それを借金の支払い、あるいは繰上償還にしたり、将来のための貯金の積み立てを多く行うことができたという現実はございます。また、合併後に予定されていた市庁舎や消防庁舎や安来一中、中学校建設など、大型事業が先送りになったことや結果的には借金返済も今の事業計画ですとおおよそ平成31年以降に先延ばしされたということであります。 現在の財政指数がよくなっているだけと解釈しますが、いかがでございましょうか。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 先ほど、普通交付税の合併算定がえの特例措置のことだと思いますが、この特例措置によって補償されているところの普通交付税でございますが、本来、制度の趣旨からいたしまして、合併後の新生安来市まちづくり計画に盛り込まれた施策、あるいは新市の一体化の醸成のための各種施策を実施していくための財政支援であるというふうに認識しております。安来市の財政状況がよくなった要因の一つといたしまして、ご指摘のような積極的な借金の返済があると思っております。お金には色がついておりませんのでいろんな捉まえ方があろうかとも思いますが、私どもは議員のお考えのように借金の返済や積立金の財源であったというようなふうでの解釈はしておらないところでございます。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) ただ、結果的に財政のほうはそういう形になっていることはお認めいただきたいと思います。 合併後の数年は旧1市2町の債務部分と継続事業を新市が一手に引き受けざるを得ないことにより、財政指数が一時的に悪化しておりました。このことを捉えて、近藤市長は選挙戦で北海道の夕張のようになる財政が大変だと訴えられたわけでございます。そのとき、前島田市長時代の中長期財政計画を見てみますと、合併10年後の実質公債費比率は19.6%となっています。この数字は確かに今の数字と比べて劣るものでありますが、しかしながら現在工事中、あるいは建設中の市庁舎や消防庁舎、安来第一中学校建設などの大型事業が完成し、既に借金返済が始まり、その部分を含んだ数字であります。しかも、近年の繰上償還により実質公債費比率改善に向けた取り組みを考慮していません。島田市政が続いて、財政運営については全く問題がなかったと私は確信しています。その点はさておき、問題は今後10年はどうなるかということであります。 今後、市民の皆さんがわかりやすい市債発行事業の元金、利子、償還額が一目でわかる償還計画一覧表を毎年公表していただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 市債、借金の返済状況などは、毎年度予算に関する説明書や成果説明書の中に掲載をし、またホームページにおいても公表しております。今ご指摘の償還額の一覧表、それだけを新たに公表するという考えは現在持っておりません。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) ほかの自治体においては、それを発表しているところは多々あります。ぜひ、ご検討をお願い申し上げます。 中期財政計画、主な事業の状況項目に、喫緊の課題と思える市立病院の耐震化や老朽化への対応、広瀬庁舎や養護老人ホームの整備、主要な公共施設の改修が明示されていないのはなぜでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 先日お示しいたしました中期財政計画の主な事業でございますが、これは金額の大きい主なものを抜粋して掲載をいたしております。道路改良事業などについては、その中の1項目として上げております。また、維持修繕など維持修繕費のところでこれも相対的に見込んでおります。それで、おのおのの施設の具体の改修費につきましては、各部署の修繕計画等に基づきまして維持修繕費や普通建設事業費の中に盛り込んで概算で見込んでおります。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 先ほど清水部長は、先ほどの私の質問の中では新生安来市の計画に沿って進めてきた、財政のほうのご説明がありましたですね。安来市は毎年、今は来年度の当初予算の計画を持っておられますけど、その計画は安来市総合計画に沿った計画で行われると私は思いますけど、その中に連携の地域づくりとして安来庁舎建てかえ、広瀬庁舎改修、伯太庁舎利活用と書いてありますし、それから道路交通ネットワークの整備、高速バスストップ整備、これだけは先日2日にいただきました中期財政計画には入っています。金額はそんなに、たしか6,300万円じゃなかったかと思いますけど、入っています。そのことに対して、金額が大きいというわけじゃないじゃないかと思いますがどうでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 先ほど金額の大きい主なものをという表現をいたしましたけれども、中には今までずっとお示ししてきておりますバスストップなどのような事業をあえてそこから外す理由がございませんでしたので、それはあえて載せておるとこでございます。
    ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 私はむしろ中期財政計画の主要事業の中にもっと入れて、あとはそれは先ほど申し上げた安来市総合計画の後期の分でまた書いてありますよね。それはせっかくならいいんですよ、事業費は。ただ、それを選択するのは市長さん、予算提出権のある市長さんがされることであるので、それが書いてあるないという問題じゃないけど、せっかくそういう総合計画に明記してあるならそれを書かれたほうがかえっていいんじゃないかと私は思いますが。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 総合計画に書いてあるものに全て予算をつけて計画にのせるということは事実上困難だと思っておりますので、それは乗せられるものも、事業の必要性はあっても現段階ではなかなか金額が入れられないというようなものも実際はあると思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 今までの中長期財政計画にも乗っていたんですよ。それが前回、21年、あのあたりにもまだ乗っていたんですね。だから、私、乗っているか乗ってないかじゃなく、せっかくならそういう総合計画があるならそれを乗せておいたほうがいいじゃないですかということであります。清水部長、そんなに難しいことじゃないと思いますがね。 ○議長(金山満輝君) 新田市長職務代理者。 ◎市長職務代理者(新田典利君) もともと総合計画というのは、長いスパンでの目標的な施策をうたったものであります。その中に考え得る事業を、いつできるかは別としてこういったことに取り組んでいかないといけないであろうというものが掲載してあるというふうにご理解いただきたいと思いますが。そういう意味で、先のことも含めてせっかくだったら出せるときに出しておいたらということでございましょうが、全て基本的にはある程度予算を通じてその総合計画に基づいた事業が具体的に動いていくということになりますので、いずれにしましても先ほど申しました総合計画の掲載事業と中期のところでの事業の取り扱いというのはおのずと変わってくるというものであろうというふうに認識しておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) ちょっと時間をとらせていただきます。副市長さんが言われる、また清水部長も言われることもわかりますけど、やはり先般、平成23年2月に後期を出したばっかりでありますので、そこの中に明記してあればある程度そういうことを加味していただきたいということでございます。よろしくお願い申し上げます。 切川地区開発事業は、中期財政計画の主な事業として事業費66億6,211万円余りの事業ですが、当初説明では42億円の事業費の説明でした。市民会館事業費44億3,185万円余りでありますが、前回の中期財政見通しの人口推移を利用すると、平成25年度以降は平成24年度をベースに生産人口減により1%の減を見込んでおられた。仮に、安来市の人口4万1,000人をもとに計算しますと、20年後には3万2,800人、30年後には2万8,700人、40年後は2万4,600人となります。財政健全化の取り組みとして問題はないのか、身の丈に合った事業計画を立てる必要があると思います。市民会館だけをとっても、今年の3月議会で30億円程度で建設すると説明してこられました。現在の計画は約45億円ですが、この半年もたたないうちに1.5倍、15億円も建設費がアップしております。過大な施設や整備を求めれば、際限なく建設費が膨らみます。人口4万人程度の市が設置している市民会館は、全国的に見た平均的な建設費を参考にすれば30億円程度で十分だと思います。15億円も建設費をアップするなら、今の安来市においてその15億円を持って取り組む課題はたくさんあると思いますが、お伺いいたしますが、再度言います。切川地区の開発事業は身の丈に合った事業計画に変更すべきだと考えますが、お伺いいたします。 ○議長(金山満輝君) 仲西市民生活部次長。 ◎市民生活部次長(仲西寛治君) 新たな市民会館、仮称は市のシンボル的な建物となります。今後、基本設計に向けて建設コストの削減、維持管理費も含めてできる限り費用を抑えるべく創意工夫に努める考えでございます。また、有利な借入金で起債などを活用することなどにより、将来への財政運営に極力影響を与えないように配慮を行う考えでございます。また、市政全般としまして、人口増のために産業振興、定住対策などを展開していかなければならないと考えております。 以上です。 ○議長(金山満輝君) 12番永田委員。 ◆12番(永田巳好君) 平成30年度以降は、現在進行中の大型事業の借金返済が一斉に始まるはずです。そして、投資的経費は年10億円台の前後になるという財政計画ですが、この金額は町村レベルの金額であります。今後考えられる公共施設や道路等の維持補修などに対応するだけで、とても新たな夢のある事業など取り組めません。近藤市長は市立病院の耐震化や老朽化への対応、広瀬庁舎や養護老人ホームの整備だけでなく、広瀬の図書館などの建設も検討すると議会で答弁されておられますが、財政計画と全く矛盾していると思いますが、説明をお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 新田市長職務代理者。 ◎市長職務代理者(新田典利君) 行政の使命としてもろもろの施設整備には当然取り組んでいかなければならないということでありまして、その中にあっても優先順位が当然ついてくるというふうに認識しております。切川も含めてではありますが、そういったことを一つ一つ予算を通じて判断をして取り組んできておるということでご理解いただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) ご理解と言われますけど、執行部はこのたびの金額は自信を持って提出されていると思います。また、それによって我々議員は一人一人責任あってご判断して、21人の方々のご判断はいろいろあると思います。しかし、どう見てもとてもそういう大きい事業をできる状況じゃないんじゃないかと私は素人ながら思います。 次、事業実施に伴い、公債費の増加や普通交付税算定にかわる合併特例債の終了などにより財政状況は厳しいものが続くと見込まれます。今後、多様の市民ニーズに対応し必要な行政サービスを安定に行っていくためには財政基盤の強化が不可欠であり、あわせて中長期的な視点に立つ財政運営を行う必要があると先ほど申し上げました。 分庁方式は合併後の暫定的な措置としてならいざ知らず、本格的な庁舎整備を進めるに当たっては、行政の効率化や市民サービスの面はもとより、公の施設の適正配置の観点からも明らかに無駄だと思います。全国の実例を見ても、総合支所方式での整備が評価されております。分庁方式で新庁舎整備を進めている自治体はほとんどないと認識しています。このままでは後世に汚点を残すことになります。厳しい財政状況が続く中、こうした無駄をなくし、市民福祉の充実に少しでも予算を充てていくことが求められていると思いますが、分庁方式をあくまでも押し通すお考えに変わりはないのか、お伺いいたします。 ○議長(金山満輝君) 木村政策企画部次長。 ◎政策企画部次長(木村慎治君) 失礼いたします。 以前から市長がお答えをしておりますが、総合的な勘案の結果、現在の部署配置となっているというふうに理解しております。新安来庁舎の検討に当たりましては、常に申し上げておりますけども、各庁舎の現状を再度踏まえ、部署配置の一部見直し、これは視野に入れながら現在検討を進めているところでございます。また、今後の財政状況につきましても、十分配慮の上進めていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 9月25日の庁舎建設特別委員長報告にありましたけど、あれをよくよく本当に行革の、または財政のほうを見てみますと、最終的にはやはり総合庁舎方式の方向が一番いいんじゃないかと思います。なおかつ、今先ほど部長さんのお答えをいただきましたけど、仮に現在の新しい庁舎を現在地建てかえで建てておいて、後からまたその上に上乗せするとかああいうことがあるならば、それは大変な予算の無駄であると思います。恐らく、どなたに聞いてもいいかなと思いますけど、そのときは特例債もないし、時期もありますけど特例債はないし、またほかの有利な、過疎債が同じ特例事業をして使えないのは恐らく間違いないと思いますけど、大変後に市民の皆さんに税金の無駄遣いだということを指摘されると思います。それは、やはり決めた我々議員が責任を持つということだと思いますけど。まず、市長さんがきょうもおられませんので、おられるとどんどんやりますが、なかなか寂しい限りでございますけど、このあたりにしておきますが。 地域振興基金について、私はかねてより制度変更になったので、元金を取り崩して歳入増に結びつく地域振興を図る時期が来たと言っていましたが、平成26年、27年、28年の取り崩しの使途は何なのかお伺いいたします。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 平成26年度から平成28年度までの3カ年で合計7億9,200万円を取り崩す計画としております。その大半につきまして、市民会館建設など切川地区の開発事業に充当をいたしております。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 私の前、梅林議員がプレミアムの商品券発行支援などを言われていました。本来、やはり地域が元気になる基金を充てて、住宅改修等や助成事業、また元気な地域づくりなどの事業に交付金として充てているべきじゃないかと私は思います。ただ、まだ残が、毎年特例債、ついていきますので、多少最終的には30年で13億円くらいになっていますけど、そういう考え方も一つご参考というか、お願いしたいと思いますがどうでしょうか。 ○議長(金山満輝君) 新田市長職務代理者。 ◎市長職務代理者(新田典利君) もともと、基金というものは将来の需要に備えて準備をしておくものでございます。いろいろな情勢変化が発生する中で、議員がおっしゃいましたようないろいろな目的、あるいはその使途が当然出てくると思います。臨機応変にそういったところを考えながらと思いますし、事業をすべからくその基金を取り崩してということで事業が成立するものでもございませんので、これも予算編成などを通じながらそういったことを財源のことも含めて検討していくということになろうかと思います。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) ただ、副市長さん、地域が元気になって歳入をふやすことをまず一番に、名前がいい名前ですので、地域振興基金という名前ですので、どうしても歳入をふやすことに重点を置いていただきたいと思います。こうして中期財政計画の話をしていますけど、本来であれば歳入の話はまずできないと、予想がいろいろ違いますので。ただ、歳出のことはある程度出ますので、歳入のほうに力を入れていただきたいということでございます。歳出ばっかり追い求めて話をしていてもだめですので、多少そういうことが出てもいいんじゃないかと思ってそういうことを言いましたけど。ただ、市民会館を急遽市長さんは4億2,000万円の改修であったやつを現在地で、今村、切川のほうに移されたということだと財源は何かなと私は思っていました。結果的にはこの基金を利用して7億9,500万円、それと恐らく特例債か過疎債かどちらかを使われるということですか。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 現在のところ、過疎対策事業債を充当する考えでございます。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 基金の話がせっかく出たけんですけど、私ももちろん議員で予算に対しては議決したので本来言うべきことではない、また責任も大事にしなくちゃいけないと思いますけど、本来財政調整基金なども、私今まである程度上限を決めて持っていかなくちゃいけないんじゃないかということを言っていましたけど、お金が将来なんなるけんということで基金を財政調整基金のほうに充てておられたわけですね。だから、今回も27年度までは財政調整基金を一生懸命ためてするということですけど、ある程度毎年の決算の剰余金が出た場合、本来であればもっと地域の皆さんが要望している事業なんかにもう少し充てていただきたいということを前に言いました。だけど、なかなか市長の執行部のご判断もありましたものですので、現在各地区ではいろいろな困っていることが多々あります。私もそのときに賛成していますのでこれは言いませんけど、今後もどうも今の話で見ますととても歳入のほうも見込みはない、市税も見込みがない、基金は一生懸命ためて今後進めるという今の経済計画でございます。今のときにそんなことを言っちゃいけませんけど、実際はそういう方向が大体ベターじゃなかったかと私は思います。 いいですかね、議長さん、済みません。行革のほうに進みたいと思いましたけど、嶋田議員が先般ご質問をされたので省きますけど、私ここで1点お聞きしたいのは、行革を進めておられます安来市行政改革大綱、次、また第3次も考える、あるいは定員適正化計画もまた次も考えるというようなお話でございました。しかし、なかなか行革は大変だと思います。それは、なかなかできんと思います、誰が見ても。ただ、それを進めていただかなくちゃいけないと思います。それで、25年度の見込み、一応6,000万円ほどしておられましたけど、大体見込みになるような状況でありますとかわかれば、わからなかったらいいです。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 今この時点ではわかりません。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 私も通告のほうに行革は書いていましたけど、なかなかそこまで全部言ってやると何か演芸会になってしまうのでそういうことはできないと思いましたけど。一応の目標が12億円ということで26年まで見込みされておりますけど、頑張っていただきたいと思います。 大至急でやっていますので早く終わりたいと思いますけど、これが市長さんがおられるとどんどんやりますけど何か拍子抜けしてしまって。それで、一応合併特例債の駆け込み事業、あるいは過疎対策事業債などの投資的経費の増額により後年度に及ぼす影響あるいは公債費、借金の返済のピークはいつごろか、どの程度の金額を予定しているか、あわせて経常収支比率、どのようになるのかお伺いいたします。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 長期的な財政見通しの公表につきましては田淵議員に対する答弁のとおりでありまして、今後市長とも相談した上で対応したいと思っております。個々の数値や指標につきましても、その上でお示ししたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 清水部長、我々は本来は31年からの5年、また10年、それが一番知りたいんです。恐らく、先ほど申し上げた31年から公債費がどんどん上がってくると思います。また、その間に2回の国勢調査があります。それで、歳入のほうもそんなに入らない。消費税のお話を聞きますと、今の現時点ではマイナス1,000万円くらいじゃないかというお話だったと思います。そうしますと心配になっていけませんですので、だからどうせ視点を変えるなら、それでしたら清水部長、1つ聞きます。公債費のピークを言えられませんか。 ○議長(金山満輝君) この際、時間延長をいたします。 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) 公債費ということではございませんで、私のほうからはいろいろなもの、いろいろな数値がございますが、それらを含めて総じたところで今現在試算をしております段階では、平成33年度あたりが一番財政的に厳しいのかなというところまででご勘弁をいただきたいと思います。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 視点を変えて聞きます、今度は。部長さん、そうしますと、平成33年度の中に、このたびも出ています普通交付税の中に特例関係、臨時財政対策債、あるいは合併特例債、辺地債、それから過疎債、それの何%は入っているんですか。それが仮に70億円の中に何ぼぐらいがそれが入っておって、本当の真水という言い方は悪いですけど、本当の交付税が幾らぐらいと思われますか。恐らくそれは出しておられると思います。出せんといけないと思います。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) なかなかちょっと判断しづらいところがございますが、今この場にそういう細かい数値は持ち合わせておりませんので、また繰り返しになりますけども、市長とも相談した上で対応してまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 清水さんは本来、仮にこのたび見た標準財政需要額の中に算定される交付税が書いてあります。それをつぎ込むと、真水の部分がピークのときにこうなるということは誰が見てもわかることだと思います。だけん、細かいことじゃなくて何割ぐらいと言っていただいてもいいです。それで答えが出ます。 ○議長(金山満輝君) 清水総務部長。 ◎総務部長(清水保生君) なかなか簡単に出るとは思っておりませんで、誰もがわかるというようなものではないのかなというように思っております。パーセントにつきましても、今ここにちょっと数値を持ち合わせておりませんので、申しわけありませんけどお答えすることができません。 ○議長(金山満輝君) 新田市長職務代理者。 ◎市長職務代理者(新田典利君) 交付税に算入されます起債は理論的な計算になります。それで、将来的な見込みというのはそれぞれごとに恐らく見通しを立てるのは不可能でありまして、ですから今回の財政計画も説明の中にもあったかと思いますが、それぞれごとに推計はかけておらずに交付税として大きな事柄で何%程度を見込むというやり方をしております。 それと、臨財債は交付税でありまして起債ではありません。本来、現金として交付税で地方に配分されるべきものが、国が金がないので100%交付税算入をしておるということでありまして、起債という名前はついておりますが、議員が言われるような真水の交付税と同じ感覚で捉まえていただきたいというふうに思います。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 要は、臨時財政対策債は100%ということでプラ・マイ・ゼロと考えてみて、今の私が質問したことに、率は何ぼでも出ます。また、出なくちゃ、なぜここに簡単に事業のことを書いているんですか。基金をある程度仮に70億円ぐらい積んでおるので、それを特目で積んでいるのでそれを崩しながらという、あくまでも私も先ほど言いましたように想定ですので、決してこれがそうだということは思いません。市長の大変すばらしい考え方を持って企業がどんどん来たりいろんなことがあればもっと多くなるし、判断を間違えられるとどんどん悪くなる。ただ、市長ばかりの責任じゃないです。それは、議員がそのときに二元代表制でありますのでチェックしながらいくものでありますので。だけど、ある程度私が申し上げた公債費、あるいはそのピーク、そのときの普通交付税の真水の部分くらいはある程度のパーセントは出されたほうが、わかっているけどなかなかそれが先に走ってしまうからいけないというお気持ちがあるからじゃないかと私は思いますけど、それはある程度出されるべきだと思います。それが最初に冒頭に言いました一覧表をつくっていただくと、市民の皆さんは間違えた判断をしなくて、これはかえってお金が入るなあという、算入があるなあと思われればそんなに安来市の財政は悪くないなあということがおわかりになるということで、市民の皆さん、または市長さんのためにも出されたほうが安心していただける。それが今回の大型の事業が集中的に始まることになったことに対しての市民の皆さん宛てにそういうものを出されるべきだと思います。 ○議長(金山満輝君) 新田市長職務代理者。 ◎市長職務代理者(新田典利君) いろいろとご心配をいただいているということで、先ほど部長も申しましたが、市長とも相談しながらどういう形でどういうふうに、言ってみればわかりやすい資料を考えないとかえってまた誤解を招くということもございますので、今後相談しながら対応していきたいというふうに思っております。 ○議長(金山満輝君) 12番永田議員。 ◆12番(永田巳好君) 今後相談して、できるだけいい結果をお聞きしたいと思います。私も後ろへ下がってまだ質問もしたいこともありますけど、何分市長さんがおられんのに言ってみても市長判断ということになりますが。幾ら副市長さんがある程度代理ということでされておられてもつまりませんので、失礼な言い方しましたかいね。副市長さんが逃げてしまわれますので、早くやめたいと思います。 最後でございますけど、安来市の財政の推移と今後の見通しを聞きましたけど、はっきりしたお答えが出ませんでした。ただ、現行制度、市民サービスを原則維持した試算に対してお伺いいたしましたが、今後、国内外の経済、政治的動向により大きく変わるという要素があります。いずれにしても、ある程度余裕を持った財政対応をできるようにしていただきたいと思います。夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。ゆえに、夢なき者に成功なしの言葉がありますが、しっかりとした将来を見据えた財政運営計画になることを願いまして、私の一般質問は終わらせていただきます。大変ありがとうございました。 ○議長(金山満輝君) 以上で12番永田巳好議員の質問を終わります。 以上で一般質問を終了いたします。 本日の日程は終了いたしました。 来週からは各委員会をよろしくお願いしたいと思います。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでございました。            午後4時8分 散会...