大田市議会 2017-06-23
平成29年第 2回定例会(第5日 6月23日)
○議長(
内藤芳秀) 提案理由の説明を求めます。
19番、清水 勝議員。
[19番 清水 勝 登壇]
○19番(清水 勝) 議案第370号につきまして、先ほど事務局のほうから朗読がありましたですけれども、多少私なりに補強なりのことを含めて、提出議員として説明をさせていただきます。
犯罪の実行行為がなくても相談や計画するだけで処罰ができます共謀罪の趣旨を取り入れましたテロ等の準備罪を新設いたしました組織犯罪処罰法であります。衆参でも強行に賛成多数で成立をいたしました。参議院の法務
委員会の審議が途中で打ち切りとなりまして、本会議での中間報告という異例中の異例の手続で、手法によりまして本会議で強行したことは、良識の府として参議院の存在意義を踏みにじった暴挙的な行為でもあったと思います。安倍政権の、民主主義と言論の府を否定するような強権的で隠蔽政治は、国民の多くの皆さんの疑惑と不信を招いております。
強行成立しました法律が施行されますと、多くの弁護士
関係者や学者の皆さん、指摘しておりますように、監視社会や密告社会が招くことによりまして、国民の人権や自由を広く侵害するおそれが強く、広範な対象犯罪や捜査機関による恣意的な乱用も懸念される問題点も多々ございます。
直近の世論調査、これは6月19日の各新聞紙上で述べておりますように、監視社会が強まったり、テロ等の準備罪は十分に説明しているとは思われないとか、法務
委員会での採決の省略はよくなかった等々の批判の声もありました。共謀罪の趣旨を盛り込んだ
改正組織犯罪処罰法に反対の声があったことも、住民の身近な地方議会においてはこういう点を直視するべきであると思います。安倍内閣の支持率も急落をしております。憲政史上に汚点を残したこの法律の強行成立であったと思います。
以上のようなことから、憲法が示しております思想良心の自由や言論表現の自由、これを侵すおそれもあるとも言われております。この法律の施行におきましては、いまだ多くの問題点が指摘されております。したがって、疑問や懸念も解消されていないと思います。説明責任を果たすためにも、テロ等準備罪の拙速な法施行を行わないことを政府関係機関に強く求める決議をお願いするものでもあります。
大田市議会におきましては、基本条例におきましても、国政の議院内閣制と違いまして、地方自治体の分権時代であり、二元代表制のもと、政策立案機能を十分に発揮する中で、憲法に定めました地方自治の本旨の実現を目指すものと思い、皆さんの御理解と御賛同を切にお願いするものであります。
以上、私の登壇しての補足的な説明とさせていただきます。終わります。
○議長(
内藤芳秀) ただいまの説明について御質疑はありませんか。………御質疑なしと認めます。
お諮りいたします。本案は、直ちに採決することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 御異議なしと認め、本案を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
[起立少数]
○議長(
内藤芳秀) 起立少数であります。
よって、本案は、否決されました。
続いて、意第15号、
地方財政の充実・強化を求める
意見書の提出についてを議題といたします。
朗読いたさせます。
[事務局職員朗読]
○議長(
内藤芳秀) お諮りいたします。本案は、会議規則第39条第3項の規定により、提案理由の説明を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 御異議なしと認め、提案理由の説明を省略いたします。
本案は、直ちに採決することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 御異議なしと認め、本案を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 御異議なしと認めます。
よって、意第15号は、原案のとおり決しました。
続いて、意第16号、
森林環境税(仮称)の
早期創設を求める
意見書の提出についてを議題といたします。
議案を配付いたさせます。
[議案配付]
○議長(
内藤芳秀) 朗読いたさせます。
[事務局職員朗読]
○議長(
内藤芳秀) お諮りいたします。本案は、会議規則第39条第3項の規定により、提案理由の説明を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 御異議なしと認め、提案理由の説明を省略いたします。
本案は、直ちに採決することに御異議ありませんか。
[「議長、13番」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 13番、大西
修議員。
○13番(大西 修) 日程第4の
議員提出議案上程で、提案理由の説明と質疑、討論、採決と書いてあります。私は討論を望むものでございますが、よろしくお願いします。
○議長(
内藤芳秀) それでは、今、13番、大西
修議員より討論の求めがございましたので、許します。
13番、大西
修議員。
[13番 大西 修 登壇]
○13番(大西 修)
日本共産党の大西 修でございます。私は、意第16号、
森林環境税(仮称)の
早期創設を求める
意見書提出方について、
日本共産党議員団を代表して、提出すべきではない、こういう立場で討論を行います。
森林は、木材の供給とともに中山間地域の維持と国土環境の保全や水源の涵養など多様な役割を担い、そこで営まれている林業は、地域経済と地域社会を支える大変重要な産業であります。
しかし、歴代政権の中で進められてまいりました木材の自由化などによる
木材価格の低迷、中山間地域の高齢化などを背景に、森林の荒廃が進んでいます。近年、大雨による災害が頻発しているもとで、森林環境の整備保全は喫緊の課題であります。そのために国の役割が重要であります。国の
森林整備予算は、2008年度の1,624億円から、2015年度は1,202億円と、この8年間だけでも422億円、26%も削減されています。
森林整備、林業対策は、市民負担をふやすのではなく、国の責務を明らかにし、責任を持って取り組むことを国へ強く求めていくべきであり、森林、林業の現状を解決するためには、国内林業の保護と国土保全を国の林業政策の根幹に位置づけて抜本的対策を行う必要があります。
平成17年4月から島根県水と緑の森づくり税条例の実施で、県民税均等割が
課税される全ての個人の均等割額に年額500円を加算して納付することになっています。所得の低い人ほど税負担割合が重くなる不公平税制となっています。なお、法人の場合は、資本金の額により異なりますが、1,000円から4万円を納付しています。税収の規模は、島根県で2億500万円であります。
私ども
日本共産党は、
森林環境税については、国民に等しく負担を求めるものではなく、地球温暖化対策税、2012年10月実施の拡充を図り、使途として森林吸収源対策を位置づけ、森林、林業における地球温暖化対策の実行に必要な財源に充てるよう提言をいたしております。
また、環境にかかわる全ての分野で大企業の製造責任、排出責任を厳しく問う環境保全のルールを確立し、汚染の原因となる物質を生産、使用している企業の責任と負担を明確にした環境対策税などを創設することを、導入の
必要性とその際の観点を明らかにしています。
各議員におかれましては、真摯な御判断を心よりお願いを申し上げまして討論といたします。
○議長(
内藤芳秀) 討論はほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) ないようでありますので、以上で本案に対する討論を終結いたします。
本案を直ちに採決することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 御異議なしと認め、本案を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
[起立多数]
○議長(
内藤芳秀) 起立多数であります。
よって、意第16号は、原案のとおり決しました。
ただいま議決いたしました
意見書は、直ちに関係先へ送付いたします。
◎日程第5
行財政改革特別委員長中間報告
○議長(
内藤芳秀) 日程第5、特別
委員会の中間報告についてを議題といたします。
お諮りいたします。行財政改革特別
委員会に付託中の大田市行財政改革に関する調査検討並びに意見具申の件について、会議規則第47条第1項の規定により、この際、中間報告を求めることにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 御異議なしと認めます。
よって、大田市行財政改革に関する調査検討並びに意見具申の件については、
委員会の中間報告を求めることに決しました。
行財政改革特別
委員長の報告を求めます。
8番、松村信之議員。
[8番 松村信之 登壇]
○8番(松村信之) それでは、去る5月30日に開催いたしました第8回の行財政改革特別
委員会の中間報告を行います。
当日の付議議案は、大田市使用料及び手数料の
見直しに関する基本方針についてでありまして、
執行部より、行財政改革の本部長である清水副市長、
岡田総務部長、山田行革・施設管理推進室長、そして伊藤補佐の出席のもと、開催いたしました。
初めに、就任後初めての
委員会出席である清水本部長より、国においては来月取りまとめられる予定の骨太の方針の議論が進められており、地方行政に関しては、団体の基金の状況を分析し、
地方財政計画に反映したい。トップランナー方式による対象業務の拡大という議論も出てきているので、財政力の弱い地方の自治体が不利になることのないよう、今後の動きを注視していきたい。そこで、市としては、第3次大田市行財政改革推進大綱の実施計画に沿って財政健全化の取り組みを着実に進めていく必要があると挨拶をいただいた後に、山田推進室長より、使用料及び手数料の
見直しに関する基本方針について、約30分程度説明を受けました。その後、各委員の皆さんより意見をお聞きしていますので、その一部を御紹介いたします。
今まではどういう観点で使用料、手数料を進めてきていたのか。施設の使用料と利用率、つまりはトータル
バランスはどうなのか。使用料を上げることで利用しなくなる、つまりは市民へのサービスの低下につながるのではないか。公共的な施設を建設するのは、住民福祉の増進に寄与することが目的の一つであるとするならば、施設の減価償却的な費用は使用料及び手数料に組み入れるべきではないのでは。また、現在進めておられる公共施設総合管理計画とどう整合性をとるのか。設定料金については新旧の料金比較表がわかりづらい。つまり、使用料及び手数料を住民からすれば高くなると思うが、上げなくてはいけない理由はどこにあるのか。また、市民が利用する場合や企業が利用する場合の設定基準はどうか。設定根拠はどうなのか。十分議論する中で、住民の皆さんにも周知期間を十分持つ中でスタートするべきだとの意見に対しまして、
執行部よりは、使用料等については、市町合併時に一部を除いて旧市町の料金をそのまま引き継いでいる。今回の
見直しは、値上げ前提ではなく、これまでに算定の基礎が不明確、施設間での料金格差、未徴収施設があるなど市民にとって公正公平でわかりやすいものとなっておらず、これらの適正な使用料を算定するものである。あわせて、1時間当たりの単価とすることで、これまでよりは利用しやすくなることも考えられる。今回の
見直しでは、積算基準として原価算定方式を新たに導入し、その中では建物の減価償却費を算入しているが、これは建物については年数の経過により資産価値が減少し、また世代間の負担の公平性の観点から減価償却費を算入しているものである。当然、今年度中に総合管理計画を策定の予定であるので、しっかり整合性を図っていきたい。あくまでも今回の
見直し方針は、値上げを前提とするものではなく、適切な使用料の根拠を用いることで、公正公平な使用料料金を設定するものである。また、目的外利用や営利目的については、適切な料金をいただくこととしている。方針に基づいて算定した新料金については、今回新たに減免基準を統一しているので、それらをあわせ、施設の利用団体や利用者への十分な説明をする中で理解を深めていきたいとの回答でございました。
当行財政改革特別
委員会で協議いたしました基本方針につきましては、6月議会初日の全員協議会で
議員各位に示されたものと同じであると私が申し添えておきまして、中間報告とさせていただきます。以上でございます。
○議長(
内藤芳秀) ただいまの報告について御質疑はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 御質疑なしと認めます。
お諮りいたします。ただいまの報告は、了承することに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 御異議なしと認めます。
よって、行財政改革特別
委員長の中間報告は了承することに決しました。
[「
議事日程」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 19番、清水 勝議員。
○19番(清水 勝) 今の行財政改革特別
委員会委員長報告、中間報告があったところであります。私は、議会例規集を見るところ、
議事日程についてであります。いわゆる議事の進行についてであります。当然、病院に関します、大田市立病院に関します特別
委員会が本市においても、本議会においても設けられております。たしか5月30日だったと思います。特別
委員会が招集されております。審議もありました。その内容について、なぜ報告がないのか。これは
議事日程の関係ですから、議会運営
委員長もおっての席ですから、議会運営
委員長としてどう取り計らわれたのか、少しお聞かせをいただきたいと思います。
議事日程の関係であります。
○議長(
内藤芳秀) 14番、月森和弘議員。
○14番(月森和弘) 特別
委員会の件でございますけれども、
委員長の都合によりまして今回は報告はできないというところでございます。以上です。
○議長(
内藤芳秀) 19番、清水 勝議員。
○19番(清水 勝) 私はね、例規集にね、定めてあります。
委員会条例においても、第6条において、特別
委員会が設置されております。その中で特別
委員会に関係する付議された内容について、審議がされておるわけでありますから、私は議会運営
委員会としてしっかりと日程に入れる中で、今までの例といたしましても、特別
委員会が開催されておるわけですから、
委員長報告、中間報告になるでしょう。当然やるのが私は、今日までの常道ではなかったかなという強い気持ちでありますので、再度議運
委員長にそういう審議がどういう状況だったか、どういう状況であったのか、もう少し詳細に報告を求めます。
○議長(
内藤芳秀) 14番、月森和弘議員。
○14番(月森和弘) 議運の中で十分検討いたしましたが、結果的にはこういう形になったと。次期の議会の冒頭で報告をするということで決着いたしておりますので、そのようによろしくお願いいたします。以上です。
○議長(
内藤芳秀) 19番、清水 勝議員。
○19番(清水 勝) 十分に議論をしたということですけれども、何名の方から意見があって、あるいはどのぐらいの時間を審議したかということについても再度お聞かせをいただきとうございます。
○議長(
内藤芳秀) 14番、月森和弘議員。
○14番(月森和弘) 先ほどから言っておりますように、十分の時間をとりまして審議をいたしました。以上です。
[「何分だ、何分」と呼ぶ者あり]
○14番(月森和弘) 時間は、先ほど言いましたように、十分とっております。以上です。
○議長(
内藤芳秀) ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
◎日程第6 請願の処理
○議長(
内藤芳秀) 日程第6、請願書が1件提出されておりますので、本日の会議に付議いたします。請願第5号、北朝鮮問題をめぐる
国際的緊張の高まりを平和的に解決することを求める
意見書提出方についてを議題といたします。
お諮りいたします。本請願は、請願文書表のとおり、所管の
常任委員会に付託の上、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 御異議なしと認めます。
よって、本請願は、請願文書表のとおり、所管の
常任委員会に付託の上、閉会中の継続審査とすることに決しました。
◎日程第7
議員派遣
○議長(
内藤芳秀) 日程第7、
議員派遣についてを議題といたします。
朗読いたさせます。
[事務局職員朗読]
○議長(
内藤芳秀) お諮りいたします。
地方自治法第100条第13項及び大田市議会会議規則第134条の規定により、お手元に配付いたしておりますとおり、議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 御異議なしと認めます。
よって、そのとおり決定いたしました。
なお、この際、お諮りいたします。ただいま決定をいたしました
議員派遣の内容につきましては、諸般の事情によってこれを変更する場合には、議長に御一任を願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(
内藤芳秀) 御異議なしと認め、そのように取り計らうことといたします。
以上で本
定例会に付議されました事件は全て議了いたしましたので、平成29年第2回大田市議会
定例会を閉会いたします。お疲れでございました。
午前10時10分 閉会
以上、会議のてんまつを記録し、その内容の正確なることを証するためここに署名する。
平成29年6月23日
大田市議会議長
大田市議会副議長
大田市議会議員
大田市議会議員...