大田市議会 2001-09-20
平成13年第387回定例会(第5号 9月20日)
本日の議事日程は、お手元に配布のとおりといたします。
◎日程第1
付託案件審査報告・
委員長報告に対する質疑
○議長(月森喜一郎) 日程第1、
付託案件審査報告及び
委員長報告に対する質疑を行います。
先に
常任委員会並びに
決算審査特別委員会に付託いたしました議案第368号から議案第378号までの11件を一括議題といたします。
各委員会における審査の経過及び結果について、それぞれ委員長より報告を求めます。
はじめに、
決算審査特別委員長の報告を求めます。
11番、
生越俊一議員。
〔11番 生越俊一 登壇〕
○11番(生越俊一) おはようございます。
去る9月7日の本会議におきまして、
決算審査特別委員会に付託されました議案第368号、平成12年度大田市
水道事業会計歳入歳出決算認定について、並びに議案第369号、平成12年度大田市
病院事業会計歳入歳出決算認定についての2つの決算案件を、去る12日から17日にかけまして
決算審査特別委員会を開催いたしまして、慎重に審査をいたしました。
14日までの3日間は熊谷委員が欠席でございましたが、17日には全委員が顔を揃えまして、その審査を終えておりますので、審査の結果並びに、その審査の過程の中で出されました主な意見についてそれぞれにご報告を申し上げます。
12日の委員会では、まず、正副委員長の互選を行いまして、委員長に不肖生越が、副委員長に福田実議員を選出、その後、審査の進め方を協議、12日、13日の2日間で
水道事業会計を、14日、17日の2日間をめどに
病院事業会計を審査することを決めた後、委員からの要望もございましたので、市立病院の看護婦並びに看護士の寮として使用している研修棟を視察、その後、
三瓶ダム水源池に流れ込む上流の河川の状況を現地視察いたしました。
三瓶川の上流は清流であります。委員の皆さんの口から一様に、この水を浄水場にそのまま引き込めたらいいのにと言われるほどきれいな水でございました。
その後、さひめ湖に貯留される中でアオコ等が発生するものであります。当日も満水位より1.4メートルほど水位が下がっておりましたが、噴水で懸命に水を動かしておりますものの、アオコの発生を止めるには至っておりません。
視察を終え審議を再開、
水道事業会計より審査に入りました。
まずはじめに、平成11年度の決算審査の中で指摘されておりました各事項につきまして、その指摘事項がどのように12年度の事業展開や企業経営の中で生かされてきたのか、また、その指摘に対してどのような考え方を持って臨むのか説明を受けました。
本来でありますと、その指摘事項に対します回答は本会議で議案上程の説明の中でご報告いただきたいものであります。
このたびも前年に引き続きまして
決算審査特別委員会の中での説明でありましたので、この場を借りましてご報告いたします。
まず1点目、滞納金対策であります。
徴収マニュアルを作成して取り組まれたということ、また、業務係も1名の増員をいたしまして、約900万円の回収ができたところでございまして、新規滞納者の発生を防止することには一定の成果を上げることができたということであります。
督促状の発行も納付期日から20日後には送付、そして1カ月が過ぎますと催告状を再送付、20日間の有効期限を待って納付されないときは給水停止に及ぶ予告通知書を送付することが予定されているようでありますが、この最終手段までにはまだ実行に移されていないとのことであります。
生存権等の問題も含め慎重な対応が求められておりますが、公営企業として未収金の回収に向け具体的な行動に移されたことは一定の評価をしたいと思います。
次に2点目、遊休資産の処分を含めた検討でありますが、遊休資産とは、いわゆる
静間川浄水場を代表といたします26カ所に点在しております。
特殊な地理条件で、多くは
処分困難地域にあるようでもございまして、価格に大きな期待もできず、処分するためには膨大な経費も予想されるために、現状維持のままの状態でいましばらく時間をいただきたいとのことであります。
次に3点目として、下水道の普及事業に伴います水の利用増が予測されておりますが、その需要の増に対応でき得るよう、事業計画に配慮が求められていたことでありますが、現在有しております
三瓶浄水場並びに江ノ川用水からの供給量は1日最大1万3,500立方メートルでございまして、これに計画どおりの改良が加わりますと、1日最大で1万7,000立方メートルが供給可能となりまして、下水道では1日に1人40リットルの水が必要と予測されておりますので、平成12年度で年間約300万立方メートルの供給量でありますので、仮に使用量が10%増えたと想定をいたしましても、現状で十分対応できるものと報告を受けました。
次に4点目として、未給水地区の解消を図る努力でありますが、今日の
上水道普及率86.7%、全体の
飲料水供給地域を含めますと90.6%でございます。
そのほか残ります9.4%の地域は山間部が中心で、住宅も点在、整備に膨大な経費が必要となりますので、すべてを整備するためには自ずと時間が必要との見解でございました。
平成12年度では、出口、加土地区の未給水対策が図られたところでありまして、平成13年4月には久利町赤波地区、そして、今後につきましては、川合町の出岡南地区、久利町の一部への対応が考えられているようでございまして、順次計画的に整備が進められるものと伺いました。
次に5点目として、財政的に余裕があるときに、老朽化した石綿管の改良工事を進められたいとの指摘に対しましては、上水道8拡事業に伴う資本費の上昇などで、
利益剰余金も既に経費に
織り込み済みでありますので、延長が35キロメートルにも及ぶ石綿管の改良工事に踏み込むためには、思い切った予算化をする中でないと実施しにくいとのことでございました。
また6点目として、第8次
拡張事業終了後も依然として経営が厳しく、料金改定並びに高
料金対策等が言われる中でありますが、
市民サービスに力点をおいた対応が求められておりましたご指摘でございます。
収支バランスに配慮しながら、このたび
ハンディターミナルなど最新機器を導入する中で料金をその場で使用者に伝えることが可能なお知らせ表の発行ができるようになるなど
市民サービスの向上に向けた取組みを図ってまいりたいとのことであります。
以上が、平成11年度決算で指摘されたご意見への回答でございます。
次に、本題の平成12年度決算審査であります。
水道事業決算審査は、12日、13日の2日間で審査をいたしました。
この決算につきましては、既に監査委員さんよりご意見も伺っておりますので、できるだけ重複を避けたいとは存じますが、あしからずお許しをいただきたいと思います。
業務実績につきましては、
ロックタウンの出店や吾郷会の開設など大口利用者の誕生や、県職員宿舎の建設などの要因によりまして、給水戸数も144戸の伸びを見せ、年間給水量も8万9,385立方メートルの増加を見たことも既にご案内のとおりであります。
上水道建設改良事業につきましては、未普及地区及び
水圧低下地区の解消等を図るための配水管の新設、改良事業に4カ所取り組まれるなど、未普及地区の解消に向けた取組みは徐々にではありますが、進められております。
経営面につきましては、営業収益が前年と比較いたしまして3.7%の増加を示しておりますが、8拡事業が完了いたしまして新しいスタートを迎えた年となっております。
減価償却費、企業債利息の激増に伴いまして、結果として1億1,226万3,996円の当年度純損失が発生しておりまして、前年度
繰越利益剰余金1億7,745万2,951円の中から、差引、当年度未
処理分利益剰余金は6,518万8,955円となっております。
このことは監査委員さんの意見でも示されておりますように、8拡事業実施に当たって
織り込み済みの結果ではございますが、将来にわたります大田市水道事業の重要な指標である
水道料金適正化計画に照らしまして、適正な水道料金の確立に向けた努力がより一層求められております。
また、高料金対策への取組みが予定されておりますが、基本的に販売原価に対する販売単価が企業会計の経営原則であり、高単価になってしまう様々な要因には防ぎきれない公共的使命や
地理的ハンディ等もあるわけでありますが、最善の努力を繰り返される中で、1円でも安い供給単価で、安全でおいしい水を受益者に供給していくという使命を果してほしいというご意見であります。
また、経営面で多くの質疑や意見が寄せられておりましたのが
不納欠損処理であります。
これは昭和60年度分から平成7年度分までの上水道料金、税込みで846万8,264円と、
簡易水道料金、税込みで12万1,200円の、合計で858万9,464円でございます。
事由別対象人数及び件数は、生活困窮45名で304件、所在不明248名で1,209件、事業倒産18名で81件、死亡2名で45件でございまして、以上合計313名に対しまして1,639件の発生でございます。
時効が成立いたします平成7年度分までの欠損処理でありますが、所在不明を理由とした248名など異常な数字に感じられ、市民課での転出届けの提出の折など情報をリンクされる中で対応ができないものかなど意見もあるところでございまして、委員一様に所在不明を理由に欠損処理がなされることにつきましては、事務方の努力不足もあるのではないかというご指摘もございます。
特にプライバシーに関係する問題も含んでおりますので、情報のリンクに関しましては、慎重にご検討いただきたいというご意見であります。
また、悪質滞納者につきましても、生活するための水を止めることは容認できないとの意見もございましたが、毅然たる態度をもって水道を止めるという措置を視野に入れた取組みに期待するというご意見が多かったことをご紹介しておきます。
次に、例年ご指摘のある有収率についてでありますが、上水道、簡易水道、合わせて80.51%であります。
前年から見ますと0.2%のアップでございますが、あくまでも目標は85%であったはずであります。
県内8市の平均86.3%、全国の1,901
水道事業団体の平均が88.4%でありますので、85%を目標とすること自体、ちょっと消極的と思えるものでございます。
しかし、35キロメートルに及びます老朽石綿管の管網を抱えます大田市といたしましては、一方で費用対効果も考え合わせますと、今のところ3年ごとに実施する漏水調査が精一杯の状況とのことでございまして、いずれにいたしましても、この9月に久手町で発生した4日間連続の漏水による改修工事が続きましたように、追っかけられているような状態であるということではございましたが、あくまでも有収率は85%を目標に努力すべきであるというご指摘であります。
また、高金利の企業債の借換えでありますが、平成12年度では借換債の対象が公庫資金の金利7.3%以上となっておりまして、6,640万円が対象となっておりました。
現在のところ、借換事業債は
資金運用部資金には適用されず、公庫資金のみの対応となっておりますが、平成13年度に借換債の対象が7%以上と基準が引き下げられておりますので、7.2%の資金を9,000万円ほど借り換える計画であるとの説明であります。
今日は、国政において様々な改革が押し進められておりまして、地方における脆弱な財政体質のもとでは、その一挙手一投足が地方を根底から揺るがしかねないほどの時代を迎えております。
大田市におきましても、来るべき時代に対応でき得るよう一般会計において、
公債費負担適正化計画に取り組まれましたように、企業会計も例外ではございません。
特に公定歩合も超低金利時代を迎えております。企業債につきましては、努めて削減に取り組み、今後も国の情報を的確に得る中で、より有利なものに借り換えていきたいという説明でございました。
以上が平成12年度
水道事業会計の決算審査における主な質疑の報告でございまして、全会一致で原案を認定と決したところであります。
続きまして、平成12年度
病院事業会計決算審査のご報告を申し上げます。
病院事業会計決算審査は、14日及び17日の2日間で開催をいたしました。
病院事業会計決算につきましても、既に監査委員さんからの
決算審査意見書でご報告いただいておりますので、できるだけ重複を避けてご報告をしたいと思いますが、主要な部分につきましては、あしからずお許しいただきたいと思います。
まず、平成11年度決算で指摘されておりました事柄につきまして報告がありましたので、以下ご報告いたします。
まず1点目といたしまして、大田二次医療圏の中核としての使命を果たせというご指摘に対しまして、当然そのことを意識しながら整備も進めてきたということでありまして、平成12年10月の
フルオープンにこぎつけたということであります。
入院、外来、それぞれに圏域内の患者さんの完結状況にいたしましても、入院で56.6%、1日平均47.2人の増、外来で66.2%、1日平均138.4人の増となっておりまして、平成8年度に
国立病院時代に調査されたデータでありますが、完結率といたしまして、入院が49.4%、外来が60.9%であった頃とを比較いたしましても、入院で7.2%、外来で5.3%の伸びを見せておりますので、二次医療圏の中でも温泉津、桜江両町が、元来、浜田圏域の病院を利用されている状況を見越しましても検討しているのではとの評価ができるものであります。
次に2点目、市民のための病院として経営効率ばかりを目指すのではなく、地域の独自性や公共性を意識して病院経営を目指せというご指摘に対しまして、基本的に地域の皆さんに愛される病院を目指してきたということでありまして、保健・医療・福祉の連携をとる中で、人間ドックの開設や、島根県の
リハビリ基準の指定を受ける中で、
地域リハビリテーション支援センターを開設するなど、市民の健康を守る立場でのサービスの向上には目ざましい進歩を感じるものでありまして、今後その各機能が十分に生かされることを祈念するものであります。
次に3点目といたしまして、未収金回収のご指摘でありました。
納入通知の発行や、中には自宅を訪問したり、電話等を利用するなど督促をしているということでありますが、生活困窮の理由でご相談があった場合には医療費の助成制度を紹介したりしているということでありまして、12年度末に4,700万円あったものが、13年8月末段階で1,400万円に減少したという説明であります。
今後は、所在不明などの場合、市民課や関係市町村と密に連絡を取り合って、極力回収に努めるよう努力したいというご報告でありました。
次に4点目といたしまして、特にチームワークを必要とする職場だが、職員研修等をしっかり行いなさいというご指摘に対しまして、適時講習会も開催されておるようでありまして、よほどの都合のつかない方を除きまして参加もされているようであります。
受講後には伝達研修など、職場で生かされているという報告でありますので、今後も引き続き同様に取り組んでいただきまして、市民の期待に応えていただきたいものであります。
次に5点目といたしまして、職場の適切な人員配置に対するご指摘があったものでございますが、今年度も新規採用看護婦を10名募集するなど、随時適正となる配置に努めたいというご報告であります。
以上が11年度で指摘されておりました各事項への回答でございます。
次に、平成12年度大田市
病院事業会計決算審査での質疑の中で交わされた事柄や、示されたご意見についてご報告いたします。
冒頭で、堀川委員長に対し、平成12年10月で
フルオープンになったが、その状況並びに
フルオープンにこぎつけた感想が求められ、委員長より市立病院開院以来、工事の連続で患者さんには大変なご迷惑をおかけしたが、工事中であっても職員がよくやってくれた。医療機器の購入も進み、よい器械が揃いました。医師も島根医大や広大の中堅どころが揃い、診療技術は上がったと確信している。患者さんにとっても明るく広い病院とのイメージで、地域の中核病院に相応しい良い病院になったと頼もしく答弁されております。
次に、業務の実績をお示しいたしますが、当年度末の延べ入院患者数は9万6,601人で、予算に定められております業務予定量におけるところの年間延べ入院患者数10万4,483人に対しまして7,882人の減少であります。
また、一日平均入院患者数は264.7人でございまして、業務予定量におけるところの一日平均入院患者数286人に対しまして21.3人の減少であります。
しかし、前年度と比較いたしますと47.2人の増加になっております。
一方で、当年度末の延べ外来患者数は17万7,888人で、業務予定量におけるところの年間延べ外来患者数14万8,225人に対しまして2万9,663人の増加を見たところでございますので、一日平均外来患者数は726.1人となりまして、業務予定量におけるところの一日平均外来患者数605人に対しまして121.1人の増加となっております。前年度と比較をいたしましても138.4人ほど増えております。
経営面では、総収益45億648万3,000円に対しまして、総費用45億4,054万6,000円となっておりまして、本年度純損失3,406万2,000円の決算となっております。
したがいまして、年度末未処理欠損金は1億2,025万円となっております。
資本的収支におきましては、建設改良費、企業債償還金で7億3,233万5,000円の支出決算となっておりまして、差引不足額1,727万3,000円は補てん財源をもって全額補てん処理はされておりますが、大きな事業完了に伴いまして、減価償却費、企業債利息の激増は避けて通ることもできませんので、今後とも経営努力を重ねられる中で対処していただきたいとの指摘であります。
以下、質疑の中で交わされた主なやりとりやご意見をご紹介いたします。
高額に上る医療機器の入札状況についての質疑でございますが、予定価格につきましては、業者からの見積もりや、他の病院の実績を参考にして、8業者の入札であったということ、アフターケアも1年間無償であるということなどを伺っております。
また、正規職員の定数にまで職員数が及んでいないがという問いに対しまして、医師も眼科、泌尿器科の医師を医大のほうにお願いしている状況のようでありますが、ちょうど配属を受けることができる人材がいないという説明でありまして、6名の医師の不足は、いつでも採用するというスタンスで臨んでいるということ。医療法上、設置してある診療科に医師の配属がないと社会保険庁などの指導もあるようでございまして、正規職の確保が難しいときは非常勤でやむを得ず対応せざるを得ないとのことであります。
また、その6名が不足している中で
フルオープンと言えるのかとの問いに対しましては、非常勤も含め診療対応できているので
フルオープンと考えているとの答えでありました。
しかし、その非常勤を常勤化させ、整形外科なども総合リハビリを充実させるためにももう1名の増員を図りたいとのことであります。
医師一人の診療科は非常勤でフォローする体制に持ち込みたいということでありますが、市民の皆様の信頼を得るためにも安心のできる診療体制の確保には速やかに努めていただきたいとの指摘であります。
また、患者さんが減ってきている診療科などもあるようでございますが、減少の理由につきましては、基準変更がないところでありまして、このことは医師の交替時に現れる減少でもあるとのことでございまして、新たに着任した医師の評判が悪くならないよう院長などが指導するということでございます。
続いて、待ち時間に対する苦情がある問題でございます。
特定の診療科、特に整形外科などでありますと、3人の医師による診療体制をとっておられます。
1人の患者さんで少なくとも5分、自ずと人数に制限がございます。
4人の医師が対応しておりますので、もう1室あれば4診療体制がとれるという環境にもございますが、それなりの設備投資が伴うということになるわけでございますし、施設スペースにも限界がございます。
現実に、当初計画より患者さんが大幅に増えておりますので、現状でいかに待ち時間を短くすることができるかと検討しているところであるということでございまして、暫しの間ご理解をという説明でございますが、速やかな対応をお願いしたいとの指摘であります。
次に、過誤納があったと指摘を受けていた問題でありますが、1月1日より医療保険制度の改正に伴いまして、老人の医療費につきまして、定率10%負担が導入されたことによりまして、院内処方で2,500円以上支払っていただいた患者さんが、その月のうちに院外処方となった場合に2,500円を超えた金額を過誤納として還付が生じるものであるという説明を受けております。
他の病院でも同様に過誤納が発生しているようでございまして、銀行振込における還付処理がされているという説明であります。
いずれにしても間違われると困るのは患者さんでありまして、事務方も無駄な時間を労するわけでございます。細心の注意をもって臨まれたいというご指摘がございました。
その他、看護婦宿舎の改善と申しますか、過ごしやすい環境への対応も含めたご意見がございましたが、現況で、宿舎家賃3,000円プラス共益費2,000円、並びに研修棟としております宿舎は家賃はいりませんが、共益費2,000円、水道・電気・ガス使用料3,000円、駐車場料金1,260円で、入居している環境は、反面、市内の居住環境と比較をいたしましても、恵まれ過ぎているとの指摘もございます。
看護婦など募集に当たりまして、より良い居住環境をうたい文句に募集すれば、もっと簡単に人材が集まるのではというご意見もございましたが、経営的側面も十分に考慮して対応してほしいというご意見。また、同じ大田市職員で極端な待遇の格差のないように考慮して取り組むべきとの意見もございました。
また、ヒヤリとした、ハッとしたという体験に伴う職場環境の改善についてのご意見でありますが、ベッドからの転落等が主なヒヤリ体験であります。
あってはならない医療事故でございます。より信頼を得るためにも常に職員が最大の努力をされる中で、極力事故の防止に努めていただきたい。そのためにも職員の過労につながるような職場環境を努めて改善し、人員の適正配置に努めることで、職員個人の能力を最大限に引き出す努力が求められております。
経営的側面から言えば、最新医療機器の導入や、費用を伴う職場の環境改善は、一方で費用対効果も問われ、3,400万円の純損失を計上している決算状況の中で、特に健全な経営や適切な運営が求められているのも委員からのご意見でございます。
苦しい経営環境ではありますが、市民の皆さんの信頼を勝ち取るためにも医療事故を未然に防ぐ努力を怠ってはならないとのご指摘であります。
また、平成11年度の指摘事項でもありましたように、職員の接遇も含めました研修会や講習会を開催される中で、より一層市民に愛される病院を目指していただきたいとのことであります。
以下、かけ足で恐縮でありますが、超過勤務の実態について、窓口や売店など業者委託について、市内開業医との連携について、臨時職員の待遇について、未収金についてなどなど質疑やご意見があったところであります。
結果といたしまして、全会一致で原案認定と決したところであります。
以上でございます。
議員の皆さんのご賛同をお願いいたしまして報告とさせていただきます。
○議長(月森喜一郎) ただいまの
決算審査特別委員長の報告に対しご質疑はありませんか。………ご質疑なしと認めます。
続いて、
総務委員長の報告を求めます。
11番、
生越俊一議員。
〔11番 生越俊一 登壇〕
○11番(生越俊一) 引き続き失礼いたします。
9月7日の本会議におきまして、総務委員会に付託されておりました議案第370号、平成13年度大田市
一般会計補正予算(第2号)、歳入及び所管歳出の予算案件1件、並びに議案第375号、大田市借上
賃貸住宅管理条例制定についての新設条例制定案件1件、議案第376号、
大田市議会議員及び大田市長の選挙における
選挙運動用自動車の使用の公営に関する条例の一部を改正する条例制定について並びに議案第377号、
選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例制定についての2件の一部改正条例制定案件及び議案第378号、損害賠償の額の決定についての一般案件につきまして、去る10日に全委員出席のもとに総務委員会を開催いたしまして、その審査を終えておりますので、審査の結果並びに、その審査の過程の中で出されました主な意見についてご報告を申し上げます。
委員会には、熊谷市長をはじめ大久保教育長、松井総務部長、田中消防長、以下関係課長に顔を揃えていただきまして、慎重に審査いたしましたことをまずもってご報告いたします。
まず、審査の結果から申し上げますと、議案第370号から議案第378号までの5議案とも全会一致で原案可決と決したところであります。
次に、審査の過程の中や、審査結果をとりまとめる可否判定の中で出されました主な意見についてご報告申し上げます。
まず、議案第370号の補正予算でありますが、まず歳入では、本年度、普通交付税において1.5%の減額となっておりますが、今後、普通交付税について予想されることなどを知らせてほしいとの問いに対しまして、交付税特別会計は、財源確保のため、国において借入れが行われ、総額の確保がなされてきた。しかし、今年度から新たな方法として、国と地方がそれぞれ折半をして、1兆4,000億円ずつの借入れを行うこととされ、交付税の一部が各団体ごとに臨時財政対策債として起債を起こすことで財源を確保するという方法に振り替えられております。
その団体ごとの許可額は、基準財政需要額の中の3つの項目で算出されることとされておりまして、償還につきましては、全額後年度に交付税措置されることになっております。
また、この折半、2分の1の対応は今年度のみであり、来年度からは全額が各団体において行うことと示されておりまして、今後この起債額の倍増が予想されるとのことであります。
所管歳出では、にわかに活発になってまいりましたテジョン廣域市との交流事業について質疑があったところであります。
答弁として、今年度の事務協議に基づいて執り行われるものでありまして、日韓関係には歴史教科書問題や首相の靖国参拝などデリケートな問題も処理されておらず、日本国内各地域での交流が中断されるなど、心配を含みましての交流事業の継続でありますが、テジョン廣域市が事務協議の中で示されましたご意見は、当大田市の真摯な対応に信頼と期待を寄せていただいておりまして、交流事業を継続したい旨の意思表示であります。
そこでこのたびの中学生の招致事業を再開するものであります。
また、この9月27日から10月7日までの11日間、テジョン市で開催されます韓日美術交流展は、美術は国籍を超越した世界人の言語だとの位置づけのもとに、2002年に日韓で共同開催されるワールドカップの成功を祈念し、両都市間の文化芸術交流を通じて、姉妹都市間の友誼を堅固なものにしようと呼びかけられまして、大田市からは陶芸から洋画、書道など7分野、51人、72作品を展示されるものであります。
基本的には相互に行いたい旨の回答でありまして、来年度には大田市から中学生が訪問、文化芸術交流も当大田市で開催したいとの答えであります。
次に、ふるさと情報ネットワーク構築事業でありますが、大田市の人口定住化を目指す事業で結構なことと前置きされての質疑でありましたが、現実にニーズがあって、そのニーズをベースに事業が提案されたものかとの問いでありましたが、実態を正確に把握しているものではないが、大田に帰って働きたいというご相談は何件もあるようでありまして、具体的な定住対策事業として明確に打ち出すために提案がなされた事業であります。
データベース化と合わせ、情報提供を行うとのことであります。
次に、市議会議員一般選挙の執行経費の計上でありますが、委員一様に、こんなに必要なのかとの声がありました。
公職選挙法施行令の一部改正に伴い、所要の改正を行うものとの説明でありましたが、委員から自らの選挙を引き合いに出され、ポスターなどは地元業者を使った場合の価格設定をされる中で、すべて国の施行令の改正に伴い条例改正をすることがいいこととは思わない、上限を下回っても、地域に見合った経費にすべきではないかとの質疑が交わされたところでありますが、全国一律の改正であり、上限としているので、良識の範囲でご対応していただけるものと考えているとの答弁であります。
また、大田運動公園の野球広場の法面が豪雨により崩壊いたしまして、崩れ落ちた土砂の除去、並びに法面の整形等を行うための災害復旧工事費につきましても、当初に行われた造成工事は万全だったのかとの問いに対しまして、担当いたします社会教育課では、運動公園の管理をする立場でありますので、工事を把握できておりませんがとの前置きのもと、中途で事業を切り上げているため、暫定的な仕上げにしかなっておらず、今思えば十分な状況ではないと思うとのことであります。
また、主要地方道、仁摩瑞穂線の埋蔵文化財調査受託事業では、発掘調査により出土した遺物の科学分析、保存処理を行うものである旨の説明でありましたが、この仁摩瑞穂線の延長線上には炉の跡も多数確認されておりまして、炉の中にある鈴や鉛など成分を科学分析することで灰吹法など当時の鉱山技術を解明するという答弁でありました。
次に、議案第375号、大田市借上
賃貸住宅管理条例制定についてでありますが、対象でありますサン・フォーレ大田東の平面図から今日までの経過及び、今後の予定を示す表、大田市長と民間事業者との間で交わされた協定書、事業審査委員会の設置規定などを示されまして、詳細な説明を受けたところであります。
委員から定住対策に使う住宅としてはちょっと狭いのではないか、また、家賃及び入居条件である年収の設定等、質疑があったところでありますが、1ルームが45.79平方メートルであるということ、固定資産税は所有者の負担であるということ、入居者条件で収入にありましても、同居者を含むということ、市外に勤務地があっても入居できるということ、使用料5万円は内訳として、4万7,000円の家賃に3,000円の共益費でありまして、料金設定も場所や建物のグレードにおいて高いものとは考えられないということ、また、消費税は非課税であるということ、駐車場は別料金であるということなど説明を受けております。
次に、議員等の選挙運動用に関する条例改正案件でありますが、補正予算案件の中で多くの議論が交わされておりましたが、公正な予算執行を期待すると締めくくられております。
最後に、損害賠償の額の決定でありますが、起こったものはしょうがないとの判断に変わりございませんが、なるべくこのような案件が発生しないよう、維持、管理、補修は十分にしておくこととの意見が付されておりますことを申し添えておきます。
以上でございます。議員の皆さんのご賛同をお願いいたしましてご報告とさせていただきます。
○議長(月森喜一郎) ただいまの
総務委員長の報告に対しご質疑はありませんか。………ご質疑なしと認めます。
続いて、
経済委員長の報告を求めます。
8番、石原安明議員。
〔8番 石原安明 登壇〕
○8番(石原安明) 第387回定例市議会において、経済委員会に付託になりました議案第370号、平成13年度大田市
一般会計補正予算(第2号)、所管歳出について、去る10日、委員5名出席のもと、蓮花助役、皆田経済部長、関係課長出席のもとで審議に入りました。
最初に、蓮花助役の挨拶を受けた後に、皆田部長より概略の説明を受け、各課長より繊細なる説明を受け、各委員会からの質疑に入ったところでございます。
その審査の経過と結果をご報告申し上げます。
本委員会に付託されたものは10事業であり、特徴的なものは災害補修等の関わるものが5件であり、新規事業は、がんばる島根農林総合事業、いきいき漁村づくり推進事業、商店街チャレンジショップ支援事業の3つであり、補正総額が6,947万5,000円であります。
こうした事業の中で各委員から出た意見を申し上げます。
がんばる島根農林総合事業についてでありますが、この事業の申請についての質問に、この事業は面積要件が必要であり、3ヘクタール以上が必要であるとのことであります。あるいは認定就農者であるとの説明でございました。
また、麦、大豆の場合は60アール以上、また、キャベツは30アール以上であり、集団で作付けがしてあることが条件であるとのことであります。
そして、良質米について一定の条件のもとで、個人、組織の方で出荷された分が、その率、現状は61%でございますが、平成13年度であれば75%以上の生産率でないと交付されない。また、出荷が終わっていないと決まらないことでありますので、面積は作付け面積であるとのことであります。
また、委員からの要望の中で、堆肥を十分に活用されて、おいしい米づくりをしていただける施策を必要とするとの意見もありましたので付け加えておきます。
そして、掛戸の排水機場についての質問があり、この種のもので助成制度があるかとの問いに、掛戸排水機場は土地改良施設として昭和49年度に整備されたものであり、ここの特徴としては、農地を大規模に抱えており、もう一方では久手市街地の排水がここに経由して、大原川、日本海に排出している経過があるとのことであります。
また、久手町のほかに柳瀬、大西、大津の集落も含めて、すべてこの排水機場を経由して排水している。
また、この排水機場の運営委託料は市が払っておる現状でありますけれども、たまたまこうした改良施設について、他の用途に使用しているものは、農林水産省で補助してやろうという制度が12年度に創設され、経済部のほうで国の補助金を受けて委託料を支払っているとの答弁でありました。
また、これに伴う事業費は、エンジンの修繕費が59万8,500円、除塵機修理費が49万3,500円、ポンプ設置が20万3,000円、県土連のほうから助成が2割あるとのことで、差引が107万8,000円となるとのことであります。
そのほかに主なものとしては、商店街チャレンジショップ支援事業の内容についてお尋ねがあったところであります。
この件については、駅通りに2件、1店はパルの中に100円ショップ、また、駅通りのやすらぎサロン隣に婦人服販売業が10月からオープンの予定であるようです。
いずれも家賃の3分の1の補助を県が交付するものであるとのことであります。
しかし、委員からの意見として、パルの中は空き店舗扱いになるのかとの質問も出ましたけれども、パルを含む大田駅通り商店街振興組合の申請であり、パルは駅通り商店街の中核施設でもあり、また、何とかパルのほうに100円ショップを誘致し、駅通り商店街の全体的な活性化を図るべきとの駅通り商店振興組合の理事会で異議なく決定されたものであったようであります。
そのほかに、3S事業による財源の組替えなど計上されておりますが、この事業を有効に活用され、事業の発展を願うとの意見もございました。
以上、各委員会からの主な意見を申し上げましたが、原案どおり全会一致で可決であります。議員各位のご賛同をお願い申し上げましてご報告といたします。
○議長(月森喜一郎) ただいまの
経済委員長の報告に対しご質疑はありませんか。………ご質疑なしと認めます。
続いて、
建設委員長の報告を求めます。
10番、原敏夫議員。
〔10番 原 敏夫 登壇〕
○10番(原 敏夫) 去る9月7日の本会議において、建設委員会に付託されました議案第370号、平成13年度大田市
一般会計補正予算(第2号)、所管歳出、ほか予算案件1件について審査を終えましたので、その審査の経過と結果についてご報告申し上げます。
委員会は、去る11日、委員全員出席、執行部から熊谷市長ほか関係部課長の出席のもと開催しました。
はじめに熊谷市長から挨拶を受けた後、大谷建設部長から総括的な説明があり、続いて、各担当課長からそれぞれ説明を受け、質疑に入りました。
その中で主な質疑のあったものについて報告いたします。
まずはじめに、県道改良負担金の軽減について常々努力されているところですが、今後さらに一層の軽減に向け努力していただきたい旨要望があり、執行部から当初の説明によると、臨時経済対策債が認められ、昨年度までは年度末の負担金額は確定をもって納付されていたものを、今年度は概算金額により納付し、年度末負担金額の確定をもって精算を行うもので、臨時経済対策債の充当を見込み補正を行う旨説明があったところであります。
次に、公共下水道で、住民が早く下水道を整備してほしいという意識の醸成をすることが大切ではないかとの質問があり、執行部から住民の意識の醸成については、年内に全戸パンフレットを配布する旨答弁のあったところであります。
このほか、道路事故賠償金について、他の路線はどうかとの質問があり、執行部から2月、通学路を中心に総点検を実施している。また、道路パトロールについての取決めは作成されているかとの質問がありました。
また、大田市駅前の満月食堂は東側になるのか地元への説明はどうかとの質問に対し、建設協議会で細かく説明を行っており、当初の段階から西側の計画に入っていた旨、それぞれ答弁があったところであります。
以上、主なものについてのみ申し上げましたが、本委員会に付託されました平成13年度大田市
一般会計補正予算ほか予算案件1件について、議案は全会一致、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
議員各位のご賛同をお願いいたしまして報告を終わります。
○議長(月森喜一郎) ただいまの
建設委員長の報告に対しご質疑はありませんか。
23番、三登文郎議員。
○23番(三登文郎) 1点ほどちょっとお聞きしたいんですけど。
先ほどの
委員長報告で、いわゆる満月食堂の辺が当初計画に入っておったというふうに説明があったと報告がありましたけども、そのような事実はないわけですが、いつ当初計画に入ったのか理解できないわけです。その辺のところを、どうされたのかお聞きしたいわけです。
○議長(月森喜一郎) 10番、原敏夫議員。
○10番(原 敏夫) 駅前の交差点の満月食堂のことについてであろうと思いますが。
私は、そういう質問がございまして、執行部のほうからそのように答弁があったところでございます。
○議長(月森喜一郎) 23番、三登議員。
○23番(三登文郎) 事実と違う答弁をして、それを議会に報告して了承というわけにはいかんだろうと思うんですよね。
私もこの点は心配をして、実はそういうような計画を聞きましたので、地元と、いわゆる協定をした段階での地元関係者ときちっと了解を得るようなことをやっておかないと、将来的にその協定の内容がなし崩し的にほごにされるというようなことになると、次の行程の段階で大変なことになるんじゃないかと。
したがって、あくまでもその点については了解をきちんと得た上でやるべきだというようなことを、たまたま区画整理審議会に私は出られなかったもので、きちっと関係者にことづけをしておいて出た記憶があるんです。
したがって、その辺のところを聞き違い、理解の仕方が間違っておったというなら結構ですけれども、その辺を確認した上でないとこの点については了解というわけにいかない内容がありますのでよろしくお願いしたい。
○議長(月森喜一郎) 10番。
○10番(原 敏夫) 先ほど三登議員さんのほうから質問がございましたが、私のほうから答弁漏れがございました。
この場合、建設協議会のほうで細かく説明を行っておるということでございますし、反対派の方にも同席していただいて説明をしたという答弁でございます。
以上でございます。
○議長(月森喜一郎) 23番、三登議員。
○23番(三登文郎) 拾うわけじゃありませんけれども、別にこの反対派というのはおらないわけで、考える会として、地元の要望に沿ってやってもらいたいということでいろいろあった経過があるわけです。
それを一定の線引きをして、それでなら了解をしようということであの工事が進むような経過があったわけで、これは飯島委員長時代にきちっとそうした整理をした上でとりかかったという経過がありますので、その辺のところはきちっとしておいていただきたいと、別にどうこうというわけではありませんけれども、もしその辺のところの間違った説明があったとすれば、それは訂正をしておいてもらわないと困るということであります。
○議長(月森喜一郎) 10番。
○10番(原 敏夫) 先ほど三登議員さんから再質問がございましたが。
当初と私は申し上げましたが、当初は飯島議員がおられたときということでございますが、その当時のことは私はわかりませんが、どうも今、三登議員さんの話を聞きますと、どうもそのときからではなかったというように訂正をさせていただきます。
以上でございます。
○議長(月森喜一郎) ほかにありませんか。
6番、福田佳代子議員。
○6番(福田佳代子) 1点ほどお聞かせいただきたいんですけど。
県道の改良事業負担金ということの中で、これまでも負担軽減に努力されてきたというふうにおっしゃっています。
この問題については、市負担というのはどうだろうかということで言ってきている内容です。
負担軽減がなされてきたということは、その内容ですね、じゃあその具体的にどういったことで軽減がされてきたのか、そこを少し教えていただきたいと思います。
○議長(月森喜一郎) 10番、原議員。
○10番(原 敏夫) 福田佳代子議員のほうからご質問のありました県道改良負担金についてご答弁を申し上げます。
大田桜江線の大代工区でございますが、新設道路改良とたしまして、負担率が0.100でございました。
これが平成13年度から臨時交付金への負担率が0.075と変わるものでございまして、これで計算いたしますと、460万円の軽減になるところでございます。
また、仁摩瑞穂線の交流ふれあいトンネルにつきましては、これは負担金がございません。
以上でございます。
○議長(月森喜一郎) ほかにありませんか。………ないようでありますので、以上で
建設委員長の報告に対する質疑を終結いたします。
続いて、
厚生委員長の報告を求めます。
18番、下迫紀弘議員。
〔18番 下迫紀弘 登壇〕
○18番(下迫紀弘) 私は、去る9月7日の本会議で厚生委員会付託となりました議案第370号、平成13年度大田市
一般会計補正予算、所管歳出と、議案第371号、平成13年度大田市
国民健康保険事業特別会計補正予算、議案第372号、平成13年度大田市
住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算、議案第373号、平成13年度大田市
老人保健医療事業特別会計補正予算、合わせまして補正予算案件4件の審査経過と結果を報告いたします。
議案審査のための委員会は、去る9月11日、全委員と執行部から、助役、民生部課長の出席を得て開催いたしまして、はじめに執行部の議案説明を受けた後、委員側と質疑応答を繰り返し、慎重な審査を進めました。
ちなみに、議案第370号に対する主な質疑応答に触れておきたいと思います。
老人福祉費の介護相談員派遣等事業に関しまして、この事業は施設のみへのオンブズパーソン派遣となっているが、在宅介護の現場にも派遣が必要ではないかとの問いに対しまして、将来、在宅にも広げていくとのことであります。
こういたしまして、表決の結果、全委員とも異論なく全会一致、可決と決定したところであります。
なお、この議案には委員会の付帯意見がありましたので触れておきたいと思います。
1つは、介護相談員派遣事業に関連いたしまして、介護保険導入後の民間施設整備ラッシュに伴いまして、近い将来我がまちでは施設余りの事態が危惧されますので、施設整備計画など介護行政全般に広い意味でのオンブズ、つまり調査点検が求められること。
2つは、同じくこの事業に関連いたしまして、昨年度発足いたしました地域ケア会議の活動を生かしまして、市の福祉、医療、保健のより強い連携行政が求められることであります。
次に、議案第371号、372号、373号に対しましては、いずれも事務処理的な補正予算案のため、取り上げるほどの質疑はなく、表決の結果、3議案とも異論なく、すべて全会一致、可決と決定いたしました。
以上であります。
議員の皆さんのご賛同をお願いいたしまして、私の報告といたします。
○議長(月森喜一郎) ただいまの
厚生委員長の報告に対しご質疑はありませんか。………ご質疑なしと認めます。
ここで10分間休憩いたします。
午前10時08分 休憩
午前10時23分 再開
○議長(月森喜一郎) 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎日程第2 討論・表決
○議長(月森喜一郎) 日程第2、これより本案11件について討論・表決を行います。
まず、議案第368号を討論に付します。
本案について討論はありませんか。………討論なしと認めます。
これより本案を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は原案認定であります。委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長(月森喜一郎) 起立全員であります。
よって、議案第368号は、委員長の報告のとおり決しました。
続いて、議案第369号を討論に付します。
本案について討論はありませんか。………討論なしと認めます。
これより本案を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は原案認定であります。委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長(月森喜一郎) 起立全員であります。
よって、議案第369号は、委員長の報告のとおり決しました。
続いて、議案第370号について討論はありませんか。………討論なしと認め、本案を採決いたします。
本案に対する各委員長の報告は原案可決であります。各委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、議案第370号は、各委員長の報告のとおり決しました。
続いて、議案第371号について討論はありませんか。………討論なしと認め、本案を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は原案可決であります。委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、議案第371号は、委員長の報告のとおり決しました。
続いて、議案第372号について討論はありませんか。………討論なしと認め、本案を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は原案可決であります。委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、議案第372号は、委員長の報告のとおり決しました。
続いて、議案第373号について討論はありませんか。………討論なしと認め、本案を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は原案可決であります。委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、議案第373号は、委員長の報告のとおり決しました。
続いて、議案第374号について討論はありませんか。………討論なしと認め、本案を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は原案可決であります。委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、議案第374号は、委員長の報告のとおり決しました。
続いて、議案第375号について討論はありませんか。………討論なしと認め、本案を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は原案可決であります。委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、議案第375号は、委員長の報告のとおり決しました。
続いて、議案第376号について討論はありませんか。………討論なしと認め、本案を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は原案可決であります。委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、議案第376号は、委員長の報告のとおり決しました。
続いて、議案第377号について討論はありませんか。………討論なしと認め、本案を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は原案可決であります。委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、議案第377号は、委員長の報告のとおり決しました。
続いて、議案第378号について討論はありませんか。………討論なしと認め、本案を採決いたします。
本案に対する委員長の報告は原案可決であります。委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、議案第378号は、委員長の報告のとおり決しました。
◎日程第3
市長提出追加議案上程〔
提案理由説明・質疑・討論・表決〕
○議長(月森喜一郎) 日程第3、市長より追加議案が提出されておりますので、これを上程いたします。
議案第380号、大田市
不燃物処理場減容固化施設整備工事請負契約の締結についてを議題といたします。
お諮りいたします。
本案につきましては、会議規則第33条第2項の規定により委員会付託を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、本案につきましては、委員会付託を省略することに決しました。
提案理由の説明を求めます。
民生部長。
〔民生部長 大谷正幸 登壇〕
○民生部長(大谷正幸) 議案第380号、大田市
不燃物処理場減容固化施設整備工事請負契約の締結について提案理由のご説明を申し上げます。
この議案につきましては、地方自治法第96条第1項第5号及び議会に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例第2条によりまして、議会の議決に付さなければならない契約は、予定価格1億5,000万円以上の工事、または製造の請負とするという規定に基づきまして提案いたしたものでございます。
契約の内容といたしましては、契約の目的、大田市不燃物処理場減容固化施設整備工事。
契約の方法は、指名競争入札。契約の金額でございますが、1億6,789万5,000円。
契約の相手方、広島市中区基町5番44号、株式会社クボタ中国支社、支社長佐藤徳行でございます。
なお、入札内容の詳細につきましては、別紙説明資料のとおりでございます。
完成期日は平成14年3月31日といたしております。
ご参考までに、この落札者以外に指名いたしました業者名を申し上げます。
日立造船株式会社、株式会社荏原製作所、株式会社川崎技研、日本鋼管株式会社、三菱レイヨンエンジニアリング株式会社、株式会社タクマ、住友重機械工業株式会社、極東開発工業株式会社、株式会社栗本鉄工所、株式会社新潟鐡工所、株式会社モリタ、以上の11社、それと落札業者1社で合計12社でございます。
以上でございます。
○議長(月森喜一郎) 本案についてご質疑はありませんか。
23番、三登文郎議員。
○23番(三登文郎) 相当多くの会社で入札に応じたようでありますが、その結果が、ちょっとはじいてみましたところが、予定価格に対して10万5,000円ほど下がっておるんですね。これから上だったらだめだと思うんですけども。
数字的にはじいてみると、10万5,000円というのは、1億6,800万円に対しては0.0625%なんですよ。
このようなことが果してできるのかなというような思いがあるわけで、やはり今、入札の問題については全国各地でいろいろ問題が起こっています、県内でもいろいろ起こっていますが、そのようなことはないと思いますけれども。
そのような点についておかしいなと思えば思えるような落札価格になっていますが、この辺のところについて説明があればしてください。
○議長(月森喜一郎) 民生部長。
○民生部長(大谷正幸) 私どもの立場から申し上げますと、適正な入札執行を行いました。
以上でございます。
○議長(月森喜一郎) ほかにありませんか。
6番、福田佳代子議員。
○6番(福田佳代子) 完成が来年の3月31日ということですが、実際にこの施設にプラスチック類が持ち込まれて稼働するのはいつになるのかということと、このことについてのその住民へのその周知徹底というのはどういうふうにこれから取り組んでいかれるのかお聞かせいただきたいと思います。
○議長(月森喜一郎) 民生部長。
○民生部長(大谷正幸) 稼働はいつかということでございますが、稼働は来年4月1日以降ということでございます。
住民周知ということをおっしゃいましたが、これは現在、住民から出していただいております処理方法の最終工程を変えるということだけでございますので、これを住民に周知しないと出し方が変わるということではございません。今までどおり出していただいて、私どもの不燃物処理工程において、この最終的に処理をこれで追加して行うということでございます。
以上でございます。
○議長(月森喜一郎) 6番、福田議員。
○6番(福田佳代子) 消費者側がプラスチック、いろんな袋類ですね、包装、プラスチックの包装紙類、そういったものを出すときに、別にその袋にそのもののみを、だから、この施設に入れるものについて、同じ袋に入れて出すというやり方をとられるんじゃないかなというふうに思ったのでお聞きしたんですが。
では、今までどおりのやり方でいいというそういうことなのでしょうか。もう一度お聞かせいただきたいと思います。
それから、このプラスチック類については、出雲市などでは、そのガス化溶融炉に持ち込まれて多分燃やされると思うんです。
そうしますと、隣のほうの市町村のやり方と大田市が違うということになっていきますので、私たちはそのごみのことについて非常に細かく分別をしていかないといけないということになっていくんじゃないかと思っていますので。
今までの住民に対するその説明というのが非常に不足しているというふうに私は感じています。
実際に不燃物の地域の集積所には、いわゆる資源物も一緒に持っていかれているわけで、そこの辺をこれからの取組みとして説明会というのを再度持たれるぐらいの構えがないといけないんじゃないかというふうに思っていますので、もう一度お考えをお聞かせください。
○議長(月森喜一郎) 民生部長。
○民生部長(大谷正幸) この減容固化施設は、家庭から不燃物として今まで出してもらっております。
不燃物として出されたものを、不燃物の処理場の工程へかけます、破砕機からずっとかけていきます。3つのホッパがあります。鉄類が出る分、不燃物類が出る分、それから、軽いものが出る分。
何回かこの議会でもご説明させていただいたと思いますが、12年度で軽いものが出るホッパのところを改修をさせていただきまして、従前どおり家庭から不燃物として出していただく。処理場へその不燃物の破砕機等に処理行程にかける。最終的にその軽いもののところにビニール類を中心としたものが出てくる。それを減容固化施設、このたび、今回お願いしておりますこの設備でもちまして減容固化をするということでございますので。
家庭から出されるところで、一切今までどおりと変わったことはございません。
それと、出雲のガス化溶融炉の話で、他市町村とやり方が違うということでございますが、私ども、たびたび申し上げるようですが、以前福田佳代子議員さんのご質問にもお答え申し上げましたように、不燃物につきましては、出雲には持ってまいりません。ということでございます。
それから、資源物が混入すると。いわゆるその不燃物として出された中に資源物が混入しているということでございますが、これは実は昨日も生活環境問題連絡協議会を行いまして、そこら辺のご論議もいただいたところでございます。
ただ、これは一朝一夕に、じゃあこうすればこう解決すると、例えば具体的な意見といたしましては、不燃物に出された中に資源物があれば、それはもう回収しなくてもいいじゃないかとか、あるいは、いや最終的には有料化を考えるべきではないか、いわゆる有料化といいますのは、不燃物で出されたものの有料化、資源物で出されればタダですよというようなことまで最終的に考えないといけないじゃないだろうかというようなご意見もきのうは出たところでございますが、これにつきましては、もうちょっと私どもも研究させていただきまして、不燃物にできるだけ資源物が混ざらないように、資源物は分別で出していただきますように努力をしてまいりたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(月森喜一郎) ほかにありませんか。
18番、下迫紀弘議員。
○18番(下迫紀弘) 1つだけお尋ねをしてみたいと思います。
先ほども三登議員からございましたが、いくらか趣旨といたしまして、私の質問趣旨からしますと関連するところがございます。
先ほども言われますように、落札価格と、それから予定価格を比較した場合、非常にわずかの差額でございます。
ということは、いわゆる落札率ということを考えてみますと、おそらく99%近いところになるんじゃないかというように私は感じております。
そこから察してのことでありますけれども、このたびのこの請負契約の締結に当たって、私は談合が行われたのではないだろうかという疑いを非常に強く持っておるわけであります。
今度、適正化法が4月から施行されたわけでありまして、それに基づいて市のほうでも要綱を改定されたわけであります。
その中にやはり事前に談合情報を進んで収集するというふうな考え方を持たれねばならないということがあると思います。
このたびのこの請負契約締結に当たって、そのような収集が行われたのかどうなのか、あるいは業界からそのような情報が寄せられたのかどうなのか、その辺についてどのように承知をしておられるのかお聞かせいただきたいと思います。
ちょっと先ほど言い落としましたが、この談合があったのではないかというふうな私の見方でありますが、その辺についてはどのように当局はご承知になっているか、その辺についてもお聞かせいただきたいと思います。
○議長(月森喜一郎) 民生部長。
○民生部長(大谷正幸) 具体的なお尋ねの、事前に情報の収集をしたのかということでございますが、これは特にいたしておりません。
それから、談合というようなことで情報が寄せられたのかということでございますが、そういう情報は寄せられたことはございません。
以上でございます。
○議長(月森喜一郎) 18番。
○18番(下迫紀弘) 私は、やはり今度の適正化法の趣旨というものをしっかり踏まえまして、市の行政の中で、今後いろいろ請負契約の締結というふうな事態を迎えるわけでありますが、その際に、やはり談合に対するこの頭の置き方ですね、それについてやはりもう少しシビアに念頭に置いていただいて、このような契約をされるという必要がありはしないかと思います。その辺についてもう一度、最後になりますが、お考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
○議長(月森喜一郎) 民生部長。
○民生部長(大谷正幸) このたびの議案でご提案申し上げております件につきましては、指名審査会におかけしております。
指名審査会にかける準備といたしまして、私ども作業といたしましては、まず、この工事はジャンルからいうとかなり特殊な工事になってくるということで、こういう設置経験があるのかないのか、あるいはその技術を持っておられるのかどうなのかというようなことがまず最低条件になります。
その前段で、入札にかける前に発注仕様書というものをつくっております。
これは専門のコンサルに委託いたしまして、過去全国的にこういう工事を手がけられたところ、そこら辺をピックアップいたしまして、まず、どういった工程で減容固化まで持っていくのかと、それぞれ各社、方法がちょっと違うところがございますので、そういったところで、まず、工程をうちのほうで明確に、明確といいますか、工程を定めると。
その工程を私どものほうで定めた工程に対応できる業者ということで、先ほど申し上げました12社について指名をいたしまして、入札を行ったということでございますので、この業者については、私どもそれぞれ信頼のおける業者ということで認識をいたしております。
以上でございます。
○議長(月森喜一郎) ほかにありませんか。
21番、荊尾衛議員。
○21番(荊尾 衛) 2点ほど聞かせてください。
1つは、今回、クボタがこれを取ったわけですけれども、既成の施設は確かタクマじゃなかったかなという気がしているんですが、間違っていたら違っていると言ってもらえばいいですが、そういう具合に私は記憶しているんですけども。
その施設と新しいこの減容固化の設備との関連性などを含めて、違った会社がこれをつくった場合に、いわゆる地元からいろいろ言われておった飛散防止とかそういうことを含めて効果が本当に出てくるのかどうなのか、その辺、問題が後から出てくるようなことがあってはいけないので、会社が違うことによって、不燃物処理場と新しい施設とのきちっとした整合性というか、うまくかみ合うような、1つの施設からすればフローシートみたいなもので、やっぱりそういう流れが一貫してできあがっていくというものなのかどうなのか、その辺をひとつ聞かせてほしいということです。
それからもう1つは、先ほど来からその談合問題をいろいろ言われているけれども、これは役所の中から見るといろいろな仕掛けをしておられるので、信頼すべきだということになるかもしれんけれども、外野席から見るとやっぱり少しおかしいんじゃないかなという具合に感じるんですよ。
それは何でかというと、先ほど三登議員が言ったように、予定価格との差があまりにもなさすぎる。
これは、例えば3社とか5社ぐらいの範囲内だったらば案外そういうことも起こり得るかもしらんけれども、12社も入ってこういうことになるということになれば、審査会やそこら辺では別に公正にそういう会社を選んだよとおっしゃるけれども、企業の中での話し合いが結構あるものなんですよ。だから、そこのところがやっぱり、役所の中やら、やっぱり我々のわからないところなのでね、正直なところ。
これはなぜこんなにたくさん、また逆に聞きたいんだけど、なぜこんなにたくさん選んだのかと逆に聞きたい。
たくさん選べば、少なくとも市の財政、いろんなことから考えてぎりぎり遜色のない施設ができるのではなかろうかという判断をするのが常識論じゃないかと思う、財政上の問題を考えたときに。
こっちはできるだけ高いものじゃ、高ければいいというわけじゃなくて、安くてもいいものだったらいいわけなので。
それは市の財政からしてみても、当然経費の節約になり、いろんな面で、例えば入札の落札価格との差があって不用額にしましたよというのがいっぱいあるじゃないですか。
そういうことはやっぱり財政の効率的運用といってあなた方はよく言うんだけれども、そういう面からもやっぱり考えなきゃならないことだと思うし、多くの会社がこれに指名されていけば、当然そういう差が相当出てくるんじゃないかなと。
ところが、あまり差がないとなると、予算額は別ですよ、予定価格は決まっているわけだから、そこでの差が12社で10万円やそこらのあたりでみんなうまく揃えるということ自体が不思議なんですよ。
ここに、あんたのとこは今度取れよという話が下のほうでなされておるのではなかろうか、かですよ。下のほうということは、企業の中で。
ここら辺がなかなか我々も入ることができないところですから、少なくともそういう批判のそしりを受けるようなことがあっちゃならないことと、こんなにもたくさんここへ向かってくるというのはやっぱり不景気だからですよ。
そして、今この不燃物だとか環境問題に関しては、企業は相当、厚生労働省等々も含めて、環境省だとかそういうところを含めて目を入れているこれは仕事なんですよ、公共事業なんですよ。
そういうことからしたときに、やはり少し不自然だなという懸念を持ちます。
先ほど来聞いているので、あなたのところに責任があるとかどうとかじゃなくて、やっぱりそこら辺の考え方としてはどうなんだろうなという思いがしているので、もし見解があれば聞かせてほしいと思います。2点です。
○議長(月森喜一郎) 民生部長。
○民生部長(大谷正幸) まず1点目の不燃物処理場の施設はタクマではなかったかということでございますが。
不燃物処理場につきましてはクボタでございます。タクマは可燃物の処理場でございます。
もし違った会社であったならば、その処理工程上問題があるじゃないかということでございますが、このたびお願いいたしますのは、全く、現在前に貯留棟がございます。貯留棟の中で減容固化施設を持ってくるということでございますので、不燃物処理場から出た、排出されたビニール類を貯留棟まで持ってきまして、そこで私どもが指定した処理工程によって減容固化するということでございますので、例えその会社が違っても、これは別に問題はないというふうに考えております。
それから、2点目のご質問でございますが、なぜ12社を選んだのかということでございますが。
お手元の資料に掲げておりますように、予算額については1億8,400万ばかりをお願いをして、4月の臨時会で可決をいただいております。
実は予定価格につきましては、これについては、昨年リサイクルセンター、この同種工事でございますが、かなり、いわゆる落札金額が落ちたということもございますので、予定価格はこのように設定させていただいたということでございます。
それと、なぜ12社なのかということでございますが、指名数が多ければ多いほど競争がされるのではないかという期待感、それと、逆に業者数が多ければ、ご心配の談合にもなかなか結びつきにくいのではないだろうかということも頭の片隅では思っております。
それから、ちなみに応札された金額でございますが、12社の中で最高の応札は2億円の応札がございます、実際に。
したがって、その12社はかなりばらつきがあるということを申し上げておきます。
以上でございます。
○議長(月森喜一郎) 21番、荊尾議員。
○21番(荊尾 衛) 大体わかりましたが、1つ、減容固化したものは、出雲のガス化溶融炉を持っていかないということなので、どうされるんですか。
○議長(月森喜一郎) 民生部長。
○民生部長(大谷正幸) 現在、来年から、14年からペットボトルの資源物化ということで分別収集に加えさせていただこうと考えておりますが、容器包装リサイクル法におきましては、プラスチック製の容器、あるいは包装、これも対象になっております。
ところが、今、再資源化が即可能なのはペットボトルぐらいだということで、現在その他のプラスチック容器、あるいは包装につきましても再資源化の研究が進められておるということは聞いております。
実際に来年4月から不燃物処理場で出てきましたビニール類、これを減容固化いたすわけでございますが、これにつきましては、最終処分場で処分をするということにいたしておりますが、ただ、処分の仕方につきましては、いつでも掘り出すことができるようなことを考えていきたいと。
と申しますのは、減容固化したプラスチック類は、再資源化に、例えば運搬コストにいたしましてもかなり経費が安く上がる、あるいは一度その加熱しておけば再資源化の処理工程の中で1つの工程が省略されるということで、再資源化もしやすいというような大学の研究なんかもちょっと情報でありますので。
したがって、来年4月から減容固化いたしましても、それは取り出しやすいような処分方法で処分をしていきたいというふうに考えております。
いずれにいたしましても、現時点では最終処分場での処分ということに考えております。
○議長(月森喜一郎) ほかにありませんか。
1番、清水勝議員。
○1番(清水 勝) この議案第380号につきまして、不燃物処理場の減容固化施設につきましては、今年の春の予算の中で提示をされておった内容であります。
先ほど答弁の中で、稼働については平成14年の、来年の春の4月1日以降とおっしゃったわけですけれども、私は、今年の春の予算で計上される中で、可決される中で非常に取り組みがスローペースであると、遅いということを含めて、少なくとも民生部長が言われた稼働日についても、来年の4月1日以降ということになりますと、以降ということは夏になる、秋になるということも含まれておるわけですから、私は少なくとも速やかな4月1日の稼働を目指してという強い位置づけを私は1つは持ってもらいたいというのが1つであります。
併せて、2、3の方から、議員の皆さんから意見が出ておりました。
国の適正化法に基づいて大田市も公共工事の入札及び契約に関する取り扱い方が決められております。
その中で閲覧を、住民の皆さんに閲覧がこの公共工事については可能になっておるわけでございます。建設部等においてもこの閲覧が盛んに行われておりますけれども。私も閲覧を求めたことがあるわけでございますが。
この中で、予定価格は無論ですけれども、落札価格、あるいは最低制限価格、入札を何回目でその落札があったかということ等についても詳細に示されておるわけであります。
でありまして、そういう内容等についても私は当然その落札回数とか、あるいは最低制限価格とか、そういう設定もされておる中で、住民の皆さんが閲覧で来る中で、いつでも見れるよという状況になっておるわけですから、そういう内容については少なくとも議会の中で詳細の内容は、私は口頭等も含めてご報告なさるのが本来の姿じゃないかという強い気持ちを持っておりますので、この点についても見解を含めてお尋ねをいたします。
以上です。
○議長(月森喜一郎) 民生部長。
○民生部長(大谷正幸) まず1点目の稼働日でございますが、工事着手いたしましてから大体180日から190日の工期がかかるということで、来年3月31日の完了を予定するということでございまして。
稼働につきましては、可及的速やかに実施してまいりたいというふうに考えておりますので、そのようにご理解をいただきたいと思います。
それから、入札の関係で、情報公開がなされておるということでございまして、従前でございますと、議案書と、それから地方自治法の参考資料、地方自治法の抜粋だけをお付けいたしておりましたが、このたび説明資料ということでお付けいたしたということでご理解をいただきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(月森喜一郎) ほかにありませんか。
16番、宅和紀行議員。
○16番(宅和紀行) ちょっとわかりかねますのでお聞かせいただきたいと思いますが。
この処理施設で農業用ビニールも処理はできないという、できたらいいなというふうに思って質問をするんですが。
例えばああやって可燃物とか不燃物とか、リサイクルセンターとか、いろいろああやってつくられるわけですけども、法律が変わった、何が変わったということで、また改良をしたり、改修したりというようなことがあるわけです。
今いろいろ大きな問題になっておるのが、そういう農業用の資材も大きな問題になっておりまして、そういう先の見通しをもってこういうものをつくって、一緒にこれも含めてやられんかなというような気持ちもいたして思ったわけですけども、その点をちょっとお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(月森喜一郎) 民生部長。
○民生部長(大谷正幸) 一応、現行法におきましては、農業用で、あるいは漁業用で排出されるものは産業廃棄物という位置づけになっておりまして、あくまでも私どもが対象といたしますのは一般廃棄物の中の、大田市では不燃物として出していただいておるものの中で、その中でもビニール類をここで処理するということでございますので。
農業用につきましては、まず、不燃物処理場での処理対象物から除外されているということが現状でございます。
なお、付け加えて申し上げますならば、例えば海岸漂着物、例えば発泡とかポリタンとか、こういったものはもう処分する先がございませんので、従前から私どもの不燃物処理場で埋め立て処分をいたしておりますが、これらについては、この減容固化にかけられるのではないだろうかというふうに考えております。
以上でございます。
○議長(月森喜一郎) ほかにありませんか。………ないようでありますので、以上で本案に対する質疑を終結いたします。
本案について討論はありませんか。………討論なしと認め、本案を採決いたします。
本案は原案のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長(月森喜一郎) 起立全員であります。
よって、議案第380号は原案のとおり決しました。
◎日程第4
市長提出議案(人事案件)上程〔
提案理由説明・質疑・討論・表決〕
○議長(月森喜一郎) 日程第4、市長により人事案件が提出されておりますので、本日の会議に付議いたします。
まず、議案第381号、
固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
熊谷市長。
〔市長 熊谷國彦 登壇〕
○市長(熊谷國彦) 議案第381号、
固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることにつきまして提案理由の説明を申し上げます。
固定資産の評価につきましては、納税義務者から異議の申立てがあった場合、これの審査決定を行う機関といたしまして、固定資産評価審査委員会がございます。
委員の定数は3名で、任期は3年であります。
現
固定資産評価審査委員会委員であります森脇武義氏の任期が本年9月21日をもって満了をいたします。後任として、お手元の議案に掲げておりますとおり、久利町の前田正雄氏を選任いたしたいと考えます。
同氏の経歴につきましては、参考としてお手元に略歴を配布いたしております。議会のご同意をいただきますようお願いを申し上げまして提案理由の説明を終わります。
○議長(月森喜一郎) 本案についてご質疑はありませんか。………ご質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本案は討論を省略して、直ちに採決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認め、本案を採決いたします。
本案は原案に同意することに賛成の議員の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長(月森喜一郎) 起立全員であります。
よって、本案は原案に同意することに決しました。
続いて、議案第382号、
教育委員会委員の任命につき同意を求めることについてを議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
熊谷市長。
〔市長 熊谷國彦 登壇〕
○市長(熊谷國彦) 議案第382号、大田市
教育委員会委員の任命につき同意を求めることにつきまして提案理由の説明を申し上げます。
現大田市
教育委員会委員であります大久保昭夫氏の任期が本年9月30日をもって満了いたします。後任の委員としてお手元の議案に掲げておりますとおり、大田町の松本宗一郎氏を任命いたしたいと考えますので、議会のご同意をいただきますようお願いを申し上げます。
松本氏の経歴につきましては、参考としてお手元に略歴を配布いたしております。
なお、教育委員会の任期は、教育委員会の委員は5名でございまして、任期は4年でありますことを申し添えまして提案理由の説明を終わります。
○議長(月森喜一郎) 本案についてご質疑はありませんか。
21番、荊尾衛議員。
○21番(荊尾 衛) 市長のほうから教育委員の大久保教育委員が退任されるに当たって、新しい委員をということで、松本氏の推薦がございました。
今回の教育委員の選任に当たりまして、もちろん私たち議会がその決定権を持っているわけではございませんけれども、任命権を持っているわけではございませんけれども、少なくとも議会でいろいろ意見を聞きながら、そして選んでいくという立場を取っているのはご承知のとおりでありますし、以前から私が言っておりますように、もともと教育委員というのは公選制で選ばれてくるのが戦後の憲法の教育基本法や教育法の立場に立って立てられてきた筋道でありました。
ところが、それが法改正になって任命という形を取ってきて幾久しいわけであります。
そのことが果して戦後の民主教育を本当に基本法に基づいて進め得るような形になっているかどうかとなれば、現下の教育の荒廃やいろんなことを考えるときに胸の痛む思いがするわけであります。
それは任命という制度になることによって、非常に教育行政そのものが権力志向、つまり管理的なそういう形態を余儀なくされているというところにも、いわゆる民主制が損なわれていく大きな要因があろう、そのようにも私は考えて今日までいろんな機会を通して教育の問題についても取り上げてまいりました。
今回の人柄について個人的にどうだこうだということは限りなく私は避けたいと思います。
しかし、今回の選任に当たって、巷間伝わるところによると、大久保教育長の後任に松本氏がという話が広がっております。
役所のほうは、委員の選任であり、それは後から決めることであるなどと、それは役所の中でのことでありますけれども、少なくとも巷間ではそういう具合に広がっていっているわけです。
そうなりますと、あああの人がという声でいろいろ私たち議員の中にもそうした批判を、またいろんな意見を聞いておられる方々がいっぱいあるわけであります。
したがいまして、今回まず第一に、これを私は、市長としては当然、後任のことでもありますので、教育長にいろいろと相談されてやられたと思いますので、詳しいことは市長自身が選ばれたという具合に私は思っておりませんし、今回の選任に当たっては、教育長が相当力を入れられたという具合にも聞いております。
そこできょうはまず市長に聞くのではなくて、教育長にそうしたことについて少しお聞かせをいただきたいと思います。
前提はそういうことを前提にしながら、まず第一に、この人の経歴がここに書いてありますけれども、識見、人柄、こういうことについて世間の、いわゆるいろんな人たちのご意見をよく聞いて教育委員に相応しい方という具合にお考えなのかどうなのか、その辺、教育長のお考えをお聞かせいただきたい。
2つ目には、大田市、時あたかも熊谷市政4期目に入りまして、いよいよ大田市のこれから21世紀の大きな仕事が動き出そうとしております。
つまり新開発基本構想のもとに、いろいろと計画が立てられ、新しい大田市の21世紀像がつくられようとしているわけです。
そういう中におきます過疎、また広域のいろんな問題を考えたときに、学校のあり方をめぐっても様々な議論があるところであります。
つまりこういう大きなスタンスで考えたときに、今、県内でも、全国的にもそうでありますけれども、行政経験者が教育委員の中に、そして教育長にというようなスタイルがごく普通のような形で選考されているというか、選任されているというか、そういう方向がごく常識的にもなってきているわけです。
学校という狭い枠の中でものを考える時代はもう終わったと思う。
そういうような幅広い教育のあり方、また、かりそめにも、議会にお出かけになるような機会が、この人がという意味ではないですよ、誰が教育長になられたって、そういう市長の方針やそういうことを受けて、議会の批判やいろんなものにも耐え得るような、そういう識見やそういうものを持っておらなければ、大変申しわけない言い方かもしれませんけれども、学校という狭い枠の中だけしか見られないようなことでは、これまた大田市の将来が非常に心配になってまいります。
こういう点での行政経験などについても、この方は委員会の中で十分力が発揮できるとお考えなのかどうなのか2点目にお聞かせください。
3つ目に、私は今回の選考経過に非常に疑問を持っております。
それはなぜかというと、先ほども前段でも申し上げましたように、教育長先にありきというような話が巷間伝わっているということです。
こういうことが市民の中に仮にパスポートとして与えられておって、そして、現在の重要な公民館長という仕事を投げてなぜ教育委員、まあもっと言ったら教育委員は5万円ぐらいな報酬ですから、30万円ぐらいに上げてあげればもう少しいいかもしれませんけど、金の問題じゃないと思うんです。
だけども、やはりそういう考え方で市民の方々がいろいろ見られる、率直に。だったらば、先ほども言いましたように、もう少し幅広い視野を持って選考に当たるべきではなかったか。この辺は非常に限られた人に焦点が当てられて、結果としてこういうことになっていて、よく考えてみれば、ああなる人がいなかったのか、やむを得なかったのか、こんなことで大田市の21世紀の教育を考えるようなことではいけないし、そういう選考経過というのは市民にいろんな意味での不明朗なものを残していく。
これは逆に、これから先の教育行政に非常に陰りを、また黒い思いをさせていくのではないかと心配なところであります。その点について選考経過について明らかにしてほしい。
4番目。
この後どういう形でこれが同意されるのか私はわかりませんが、かりそめにも議会で多くの批判があるとするならば、今後の議会対策は非常に厳しいものがあるという具合に私は思うんです。
こういう様々ないろんな問題を生み出した方が教育委員会の中に入ってこられることによって、これは本当に大変なことを、大変な心配がやっぱり私の心の中には出てまいります。
こうしたことを十分配慮されて、いろんなご意見が教育委員会の中にも、また市長のほうにも届けられたのではないか、少なくとも多くの皆さん方の賛意を得て、公選制に代わるものとしての任命ならば、大方の方がなるほどなと思えるような選考が行われて初めて議会や執行部との関係もうまくいくものだと私は思うわけです。こういう点非常に不安材料を持った選考になってはいないのではなかろうか。
以上、4点ばかりほど申し上げました。お答え次第によって、あともう1回聞かせていただきたいと思いますので、真摯なご答弁をお願いしておきたいと思います。
○議長(月森喜一郎) 大久保教育長。
○教育長(大久保昭夫) ただいまの荊尾議員のご質問についてお答えを申し上げます。
4点ばかりご質問がございました。
まず、第1点目の世間の他の多くの方々の意見を聞いて選考したかということでございます。
多くの方々ということになりますと、人数的な問題云々ではございませんけれども、何人かの方々からいろいろご意見は私は聞きました。そして、それをもとにして判断をしたわけでございます。
次、第2番目でございますけれども、今後の学校教育の更なる厳しさという点については、私も十分認識をしておりますし、そういう厳しさを乗り切っていくためには、もっともっと幅広い行政経験者が教育長になることが必要ではないかということでございました。
確かに現在の、例えば8市の状況を見ましても、最近行政関係者が教育長になられた市も増えておりますし、出雲部辺りの市は、その結果、行政経験者が教育長になっておられるという状況もございます。
確かにこれから先の教育行政を考えてみました場合に、学校の経験だけという狭い範囲ではなかなか難しい問題がたくさんある、それはよく承知をいたしております。
そういう中での学校経験者を教育委員に選ぶということにつきまして、これは確かに行政経験者云々という1つの大きなあれはございますけれども、やはりその辺の点につきましては、本人のこれから先のいろいろ勉強ということが必要になってくると思います。
そういう勉強を重ねて、行政経験者に劣らない1つの職務の遂行ができるんじゃないかと思います。
私自身も学校の経験ということで幅広い行政経験というものはございませんでしたが、何とか一生懸命そういう点につきましては、勉強をいたしまして、少しでも幅広い行政というものを身につけるように努力をしてまいりました。そういうことを私は期待をするわけでございます。
3番目に、今度の教育委員の選任については、まず、教育長先にありきということでございました。
確かに私が退任をして、そして、私の後任ということになれば、普通、ああ、教育長が辞めたから今度は教育長になるんだなというふうないろいろお考えは出てくると思います。それが1つの自然の流れではないかと思いますけれども、あくまでも今回お願いするのは、教育長云々ではございませんで、教育委員として議会の同意をお願いするということで出てきておるわけでございます。
その辺のところ、教育長云々ということは、今回はそういう今までと違った事情があるためにそういうことが先に出てきたのではないか、非常に一般の皆さん方の口に出てきたのではないかというふうに思うわけですが、今申し上げましたように、まず、教育委員としてお願いをするということで、教育長云々ということは、これは後の問題になってくると思います。
それから、議会対策云々ということもございました。
本人に対しての、今、荊尾議員のほうから非常に厳しいご意見が出てまいっております。その議員の厳しいご意見につきましては、私もよく承知をしておりますし、かつて一緒に勤めたこともあります。よく知っております。
ただ、本人、非常にそういういろいろな問題につきましては、十分反省をし、そして、正すべきところは正し、そして、何といいますか、一生懸命にがんばってまいりまして、今日の同氏のあり方があるわけでございまして、立派に、あるいは中央公民館長として、あるいは市公連の会長として、その他諸々の社会教育面における一番中心になってご活躍いただいておるわけでございまして、その点については、私は現在の本人の様子、あるいは等々見た場合には私は教育委員として適任であるというふうに思うわけでございます。
以上でございます。
○議長(月森喜一郎) 21番、荊尾議員。
○21番(荊尾 衛) あまり私は人のことなので、いろいろ言うのは、教育行政全般にわたってのことだったらば述べたいことはいっぱいあるわけですけれども、本当にこれほど批判があって、それでもなおかつというのは、やっぱり本人のためによくない、正直言って。
それはやっぱりいろいろ相談されたんだったらば、やっぱり再検討すべき私は事ではなかったかと今でも思っています。もう出てきたからしょうがない。
だから、以前にも私は人事案件では、もう本当に思ったことを素直に言わせてもらいました。
だけども、その結果は、やっぱりいろんな批判したとおりのことが出てくるんですよ。いろいろ直していくであろうとか、それは教育長、あなたは辞めていかれるわけだからね。一緒に教育委員として中におって、その修正をさせることはあなたはできないわけだから。本当に責任を持ってくださいよ、あなたがそこまで言われるのなら。
もう1つ聞きます。
この人は、ここに書いてはないけどね、二中時代に、あの二中の荒れたきっかけをつくった人です、知っておられますか。
それから以降ですよ、二中がずっと荒れ出したのは。
子どもというのは、大人の嘘を見破る力を持っているんです、素直。
それが、経歴、だから識見、人柄、本当に吟味されて教育委員に相応しい方かというように思われたかどうかと私は聞いているのに、これを答えてない、だからあえて言っているんです。
大田市の教育方針と暴力事件というのは、暴力問題というのは相入れるんですか。そういう方が教育委員の中に入ってきて、一体どう子どもたちに正しい教育行政を進めることが私はできるか、今なおかつ疑問に思っているんです。
1つ例を出しましょう。
この前の日曜日にあちこちで運動会がありました、公立学校の、大田小、一中、二中。教育長はご存じないかもしれませんけども、二中の体育祭終了後、3年生のある組が、あるところでなおらい会を2,500円の会費でやりました。私は絶対に許さないと言ったんですよ。
PTAの名でもってそれを計画する。学校側は、団長や副団長がなおらいをしたいということを言ったので、盛り上がった雰囲気を大事にしてやりたいがためによかろうということで許可を出した。
そのことについて聞いた。どう答えたか。
普通世間一般だってなおらいをやっているじゃないですか、これが学校現場の今の先生方の認識ですよ。後から校長が配慮が足りなかった。
そして、学校が緊急の事態に連絡をしてくる連絡網をPTAが使って各生徒のところへ、父兄に同伴で限りなく出席してくださいと連絡を打った。
教育長、こういうことが今最近でさえあるんですよ。暴力を誘発したり、温存したり、問題を拡大再生産していくような、そういうような方が私は大田市の教育委員として本当に識見を持って、これから先大田市の教育行政の建議の機関としての教育委員会、この中で本当に私はやれるのかどうなのか今なおかつ疑問を持っています。
松本氏については、私の同じ出身、静間の町の出身です。私はそんなセクトは考えません。教育はあくまでも公平公正でなきゃいけない、みんなに、子どもたちに平等でなければいけない。
権力志向のそんなことで果していい教育行政ができるか私は疑問であります。この点については、教育長もお答えいただきたいが、
教育委員長としてこれから先、新しく入ってこられるとするならば、当然考えなきゃならないことですので、
教育委員長にもお答え願いたい。
○議長(月森喜一郎) 秦
教育委員長。
○
教育委員長(秦 雍二) 先ほど来、教育長からお話がありましたので、重複することがあるかもしれませんけれども、お答えいたします。
先ほどから松本氏のことにつきましていろいろとお話を伺いました。そういうことは、もちろん私も褒められることとは思いません。
しかし、いつまでもそういうことが続いたのではないと思っております。
ご承知のように、松本氏は40年近く教職を勤められまして、そして、中学校と小学校の校長を経験して退職しておられます。
さらに、学校退職後は、先ほどもお話がございましたように、中央公民館長として、地域のお世話だけではなしに、市内の全公民館のまとめ役として活躍しておられまして、社会教育の面でも貢献しておられます。
これらのことを考えまして、教育委員として適任の人と思っております。
なお、先ほども申しましたように、先ほどお聞きしたことは褒められることではありません、良いことではございませんけれども、過去のことを責めるよりも、近年、そして現在、どのようにしておられるかということを見ることがより大切ではないかと思います。
また、それが人を育てることではなかろうかと考えております。
以上でございます。
○議長(月森喜一郎) 大久保教育長。
○教育長(大久保昭夫) ただいま荊尾議員のほうから、特に二中における暴力事件といいますか、このことについてのご質問がございました。
そのことに関わった松本氏が本当に教育委員として相応しいかどうかということについてのご質問でございます。
二中における暴力事件というのにつきましては、私も現職時代でございまして、その辺の事情はよく聞いております。
直接私は二中におったわけではございませんけれども、いろいろと状況をお聞きしております。
ただ、松本氏のその暴力事件がもとで二中が荒れてきたというようなお話は私は聞いておりません。その辺のところにつきましては、今、議員がおっしゃったようなことについては聞いておりませんし、そのように私は認識をしてはおりません。
ただし、暴力事件ということにつきまして、暴力ということにつきましては、これは子どもに対して暴力をふるったということは、これはもう動かしがたい事実でございますので、これは十分責められることでございまして、決して許されることではございませんし、当時からそのように考えておりました。
ご本人もその点につきましては、先ほども申し上げましたように、十分深刻に反省をされまして、そして、自分の生徒に対する行動等々につきまして十分反省し、改めるべき点は改めて教員生活をその後送ってこられたわけでございまして、その後、松本氏の暴力云々というふうなことは聞いておりませんし、本人もその点は十分に反省をしてこられたというふうに判断しておるわけでございます。
だから、彼に対して暴力教師、あるいは暴力をふるった、暴力教師云々という評価なり言い方は、現在の段階では私はすべきではないというふうに思っておりますし、それだけの識見なり行動等は示しておられるわけでございます。
したがいまして、先ほどご質問のありましたように、松本氏が教育委員として教育的な識見とか、そういう、あるいは行動とか行動力とか、そういう面につきまして、私は十分教育的な識見を持っておられますし、これは今後十分に発揮していただけるものと確信をしておるわけでございますので、そういう意味で教育委員をお願いするというところでございます。
以上です。
○議長(月森喜一郎) 21番、荊尾議員。
○21番(荊尾 衛) 間違ってもらっちゃいけませんがね。
暴力事件があったその頃から二中が荒れだしたんですよということを言っているんですので、誤解のないように。
だから、子どもというのは素直に見るんですよと、大人を見る目というのは厳しいですよということを例に出しておることであって、それが原因だということを言っているわけじゃないので、そこら辺から始まっているんですよ、二中の荒れはということを言っているんです。
今私は、それからもう1つは、訂正してほしいんですけれども、暴力教師だなんていうようなことは一言も私は言っていません。
だから、暴力教師として今なおかつそんな認識を私は持っているわけじゃないんです。そういうとらまえ方をされるから私は心外なんだけれども、そういうことを多くの方々が知っておられて、大田市の教育行政の方針と、そういうことについてどう整合性を持ってお考えなのかと聞いているわけですよ。
そんなことをいちいち言うておったってしょうがないんだけれども。
いずれにしてみても、私は少なくとも、あとどういうことをやられるか採決の方法はわかりませんけれども、大方の人たちがいろんな形で批判を持っておられることだけは事実なんです。
私もいろんな人たちから聞いた意見を集約して言っているんです。私の個人見解ばっかりじゃない。そうすれば本当に気の毒だと思う。多くの方々がいろんなもやもや、もやもやしたものを持っておられる。
今は大丈夫だからなんていうような話じゃないんですよ。それはやっぱり過去の経歴が教育委員さんという立派な仕事に就かれるに当たって、果してどうだろうかというのは、みんなそれはそれなりに心配するのは当たり前なんですよ。常識論でしょう、それだけ別なんだという話と違う。
したがって、あと、本当にこれは、今までいろんなことで、人事案件でも私も申し上げたこともあると思いますけれども、やはり本当にこういう形での選考というのは本人にとってお気の毒だと私は心の底から思っているんです。大方の方々のご賛同があってこそ初めてやっぱり教育委員だと思いますよ。
そういうところがやっぱりこれから先どういうことになるかわかりませんので、私もよう言いませんけれども、本当に市長もその議案をここへ出されたという点では、やっぱりそれでよかろうとおっしゃったんだろうし、あなたは絶対曲げなさらんタイプだということも私もよく知っていますけれども、やはり十分にそこら辺は心してこれから先当たってほしいなということだけ申し上げておきたいと思います。別に答弁はいりませんけれども、そういうことを申し上げて、大田市の教育行政に過ちがなきように、本当に慎重にやってほしい。市民の10人のうち9.5人までは批判的だということを承知しておいてほしい。特に学校の先生上がりの方々、厳しい意見を持っておられることだけ申し上げておきたいと思います。
以上です。
○議長(月森喜一郎) ほかにありませんか。………ないようでありますので、以上で、本案に対する質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
本案は討論を省略して、直ちに採決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認め、本案を採決いたします。
本案の採決は、無記名投票をもって行います。
投票の準備上、暫時休憩いたします。
午前11時40分 休憩
午前11時45分 再開
○議長(月森喜一郎) 休憩前に引き続き会議を開きます。
議場の閉鎖を命じます。
〔議場閉鎖〕
○議長(月森喜一郎) ただいまの出席議員数は、議長を除く23名であります。
投票用紙を配布いたさせます。
〔投票用紙配布〕
○議長(月森喜一郎) 投票用紙の配布漏れはありませんか。………配布漏れなしと認めます。
投票箱の点検をいたさせます。
〔投票箱点検〕
○議長(月森喜一郎) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。
議案第382号に同意することを可とする議員は「賛成」と、否とする議員は「反対」と記載の上、点呼に応じて順次投票をお願いします。
なお、重ねて申し上げます。
賛否が明らかでない投票及び他事を記載した投票は、会議規則第64条の規定により否と見なします。
点呼を命じます。
○議会事務局長(吉田 勝) 1番、清水 勝議員、2番、木村幸司議員、3番、有光孝次議員、4番、熊谷直道議員、5番、石﨑俊明議員、6番、福田佳代子議員、7番、福田 実議員、8番、石原安明議員、9番、通山忠治議員、10番、原 敏夫議員、11番、
生越俊一議員、12番、清水隆志議員、13番、小谷正美議員、14番、梶谷治男議員、15番、大草源司議員、16番、宅和紀行議員、17番、中島宏喜議員、18番、下迫紀弘議員、19番、瓜坂正之議員、20番、渡邊正弘議員、21番、荊尾 衛議員、22番、岩谷 博議員、23番、三登文郎議員、以上。
〔投 票〕
○議長(月森喜一郎) 投票漏れはありませんか。………投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
〔議場閉鎖解除〕
○議長(月森喜一郎) これより開票を行います。
会議規則第25条第2項の規定により、立会人に3番、有光孝次議員、4番、熊谷直道議員の両名を指名することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認め、立会人に3番、有光孝次議員、4番、熊谷直道議員の両名が決定しました。
よって、両議員の立会いを願います。〔3番 有光孝次、4番、熊谷直道立会い〕
〔開 票〕
○議長(月森喜一郎) 投票の結果を報告いたします。
投票総数23票、これは先ほどの出席議員数に符合しております。
そのうち賛成12票、反対11票。
以上のとおり賛成が多数であります。
よって、議案第382号は原案に同意することに決しました。
ここで休憩いたします。
午後1時再開いたします。
午前11時53分 休憩
午後 1時25分 再開
○議長(月森喜一郎) 休憩前に引き続き会議を開きます。
◎日程第5
議員提出議案上程〔
提案理由説明・質疑・討論・表決〕
○議長(月森喜一郎) 日程第5、議員提案による意見書案が3件提出されておりますので、これを上程いたします。
まず、意第32号、「
緊急地域雇用特別交付金事業」の改善・継続と緊急の就労事業の実施を求める意見書の提出についてを議題といたします。
朗読いたさせます。
〔事務局職員朗読〕
○議長(月森喜一郎) お諮りいたします。
本案は、会議規則第33条第2項の規定により、提案理由の説明を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認め、提案理由の説明を省略いたします。
本案は、直ちに採決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認め、本案を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、意第32号は原案のとおり決しました。
続いて、意第33号、
義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書の提出についてを議題といたします。
朗読いたさせます。
〔事務局職員朗読〕
○議長(月森喜一郎) お諮りいたします。
本案は、会議規則第33条第2項の規定により、提案理由の説明を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認め、提案理由の説明を省略いたします。
本案は、直ちに採決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認め、本案を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、意第33号は原案のとおり決しました。
続いて、意第34号、外務省職員の一連の不祥事に対し、網紀の粛正等を求める意見書の提出についてを議題といたします。
朗読いたさせます。
〔事務局職員朗読〕
○議長(月森喜一郎) お諮りいたします。
本案は、会議規則第33条第2項の規定により、提案理由の説明を省略したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認め、提案理由の説明を省略いたします。
本案は、直ちに採決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認め、本案を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、意第34号は原案のとおり決しました。
ただいま議決いたしました意見書は、直ちに関係先へ送付いたします。
◎日程第6
行革推進等調査特別委員長中間報告
○議長(月森喜一郎) 日程第6、行革推進等調査特別委員会の中間報告についてを議題といたします。
お諮りいたします。
行革推進等調査特別委員会に付託中の大田市行財政改革並びに地方分権推進に向けての調査の件について、会議規則第41条の規定により、この際中間報告を求めることにいたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、大田市行財政改革並びに地方分権推進に向けての調査の件については、委員会の中間報告を求めることに決しました。
本案について、委員長より報告願います。
19番、瓜坂正之議員。
〔19番 瓜坂正之 登壇〕
○19番(瓜坂正之) 行革推進等調査特別委員会の中間報告をさせていただきます。
本委員会は3月の中間報告後5回開催いたしました。その結果についてご報告申し上げます。
本委員会は、先の中間報告で議会の活性化についてと市町村合併について引き続き検討をいたすことにいたしておりました。
本議会での報告については、議会の活性化についてご報告をさせていただきます。
ご承知のように、地方分権推進委員会は第二次勧告において地方公共団体の行政体制の整備及び確立の一環として、地方議会の活性化を打ち出し、地方議会の改革問題を公の場で取り上げられたところであります。
まず、何ゆえ活性化という表現が使われたかであります。
勧告では、現状の地方議会が個性的かつ活発に活動していないのではないか、あるいはそうできない制度的な制約があるのではないかという認識、あるいは問題意識を持つ中で活性化という表現が使われたものであります。
また、地方議会の活性化というテーマは、地方分権の重要な柱の1つでもあります。
そこで本市においても、地方分権が推進される中にあって、議会改革は避けて通れない問題として受け止め、本委員会は議会の活性化についても検討をいたすことにいたしたところであります。
まず、議員の定数についてであります。
地方議会の問題点として指摘されるものに、議員定数の多少であります。
多くの住民やマスコミ等は議員数が多いと言い、行革論議が加わると減少に拍車がかかり、経費節減、住民感情、近隣等の均衡等々を理由に、大多数の地方議会では議員定数を削減している現状でありますが、住民意思の反映機能、執行機関に対する監視機能の低下につながるとの反対意見もあります。
しかし、昨今では地方選挙の特色は、議員の立候補者が少なくなっているのが実態であります。
本議会においては、昭和58年9月議会において定数30名を27名に改正し、さらに平成8年12月議会において3名減の24名といたしたところでありますが、本委員会においては、削減すべきとの意見もありますが、平成8年の改正後、1回の選挙が執行されてまだ日も浅いことと、今日、国及び県は市町村合併を推進している中で、その成り行きの中で今後検討すべきであるとの意見でありました。
次に、議員報酬についてであります。
マスコミ、住民等から地方議会の話題としていつも取り上げられますのは、議員定数、議長選任、報酬等であります。
とりわけ報酬引上げについては、特別職報酬等審議会の答申のままであっても高いと批判されます。
そもそも報酬とは単に提供した労働の対価ではなく、その社会的役割と社会的責任に対しての経済的な保障であり、したがって、生活給ではなく、また、報酬は原則として日割りでありますが、議員に限って月額で支給することが認められており、その結果、月額になっていることが報酬論議を複雑にしているようであります。
また、年4回の定例会の会期だけを議員の公的活動ととらえ、議員と報酬の関係を論じられる傾向があります。
現在、本市の議員報酬は34万5,000円で、全国の市議会議員の報酬の平均は、平成12年12月現在で43万9,000円で、県下8市では37万8,000円となっております。
これから所得税、住民税、共済年金の掛け金等を差し引きますと手取りは低くなります。
議員が常勤化、専門職化しつつある現在、現行の報酬が公的には生活給ではないのに、反面、議員活動の実態から生活給視として取らざるを得ない実状もあります。
そもそも報酬についての基準はなく、当該団体の人口、財政力、産業構造等々を総合的に勘案して決める以外になく、多くの場合、近隣や同程度の人口、財政力を持つ団体とほぼ同程度の額になり、これが最も妥当額とされております。
しかし、報酬は永遠に批判の対象となるものであります。
これに対抗するためには、議会が議決機関、監視機関としての住民が納得する活動をすることにより、今後理解を得ることが必要であります。
そこで本市の議員報酬は、最近では平成元年、平成3年、平成5年、平成8年、それぞれの9月に改正がなされております。
現在の職員平均給与が36万9,000円と比較いたしますならば低額であります。
しかし、昨今の社会情勢から判断すると、今引き上げることは適当でないとの意見であります。
次に、委員会構成と定数及び審査についてであります。
元来、委員会は付託された議案、請願、陳情等を詳細に審査することを使命としておりますが、本議会は、現在、常任委員会は総務、経済、建設、厚生の4委員会で、各委員会とも6名の議員で構成しております。
委員長は別といたしまして、委員の止むを得ない事情により欠席が生じた場合、少数の委員で審査がなされ、もちろん少数の委員でも十分議論がなされているところでありますが、多くの意見の中で意見を集約すべきではないかとの意見であります。
そこで、現在の4委員会を経済委員会と建設委員会を統合して3委員会として、各委員会は8名の委員で構成されることを検討をされたい。
また、委員会が付託案件優先の運営がなされ、所管事務調査が十分でなく、改めて所管事務調査の重要性を認識する必要があります。
また、付託案件の審査についても、執行部提出の参考資料や説明を中心にして行っておりますが、これでは情報が偏りがちであり、積極的に第三者を参考人として招聘し、意見を徴取する中で、あるいは委員が現地視察等の多角的な審査を行う必要があります。
また、委員会等の公開については、部屋が狭い等を理由に傍聴の許可に消極的になりがちでありますが、部屋を変えるとか、説明員を制限するなりして、積極的に公開することは、開かれた議会として、議会や議員への認識が高まり、有益であります。
次に、一般質問のあり方と答弁についてであります。
現在、本議会では一括質問、一括答弁制を取っていますが、これでは答弁において答弁漏れ、また、的確な答弁が得られないことがしばしばあります。
質問者の求める的確な答弁が得られるのは一問一答制であります。
そのように改正すべきとの意見もあり、また、その場合には時間制限を設けるべきとの意見もございます。
しかし、わかりやすい問答を求めるとするならば、一問一答制が妥当であり、いたずらに長くなるとするならば、議長には議事整理権が与えられているので、注意を促す等の方策を取られ、一問一答制を検討されることを要望いたします。
次に、請願及び陳情の審査についてでありますが、これについては、3月議会において行財政改革において提言をいたしておりますので省略をさせていただきます。
次に、議会費であります。
全国平均で、予算に占める議会費の割合は約1.1%で、本市の場合は1.4%前後であります。
今日、行財政改革、また、
公債費負担適正化計画が進められる中にあって、議会が決して聖域の場でなく、進んでその範を示すべきであり、自己にも厳しくなければならないと思います。
とかく議会の経費については、住民の批判が起こりがちでありますが、情報化社会となり、住民の監視が一層厳しくなることは当然のことであります。
とりわけ行政視察費及び政務調査費等については、その運用の目的が達成されるよう努めなければならないと思います。
また、議長車の近隣等の使途、事務局の随行についても今後検討する必要があろうかと思います。
したがって、住民感覚に反した経費の運用は、正当な理由がない限り認められないとの認識を持つ必要があります。
次に、事務局体制の強化についてであります。
本来、事務局は議長をはじめ議員を補佐する役割を持っており、議会の自主性が求められている今日、議員の積極的な政策の提言、議案の提案、政策条例の制定、修正動議等々の作成を行うためには、補助機関である議会事務局の調査、法制部門の充実強化が必要であります。
全国市議会議長会の報告書でも、議会事務局職員数の増員を図り、組織の充実を図る必要があると指摘しておりますが、現実にはそれぞれの地方自治体において、行財政改革が進められる中ではありますが、議会が今後積極的に政策議案等を提案するためには、議会事務局の充実強化が必要であります。
とりわけ法制部門は必要であり、市長部局の法令係と併任辞令を検討されることを要望をいたします。
次に、政策の提言についてであります。
議会や議員には政策がないとよく言われます。確かに議員提出の政策条例案は皆無に等しく、しかし、議員は年4回の定例会での質問や委員会審査においての各種の政策の提言を行っておりますが、政策を提言しても提案に至っていないのが実状であります。
そこで議員間の共通事項を決議することにより議会の政策が明確になり、特に予算については、長に編成権が専属しており、議会は提案されて初めて審議に入り、これでは受けて立つ横綱相撲のようなものであり、議会は可決、否決、修正議決のいずれしかなく、元来、議会と長の政策が全面的に一致するようなことは必ずしもなく、しかし、議員は予算に対して最終的には原案可決を表明し、自動承認機関と批判のそしりを受けかねないかもしれません。
議会は、議会の性格、政策を明確にしておく努力が欠けているところに問題があり、今後は毎年、12月定例議会で明年度予算に対して議会は政策を決議し、その政策が反映されるよう努力することが必要かと思います。
また、分権一括法での議案等の提出要件の緩和、議決事件の条例による追加を可能とする規定が認められ、本市においては、従来、市の基本構想は議決事項となっているため、議決案件として提案されていますが、基本構想に付随する基本計画及び事業計画大綱等はセットで策定されたものであり、自治体の将来を左右するような重要な施策の体系であり、今後は議会の議決事項とされることを要望いたします。
次にむすびといたしまして、これまで議会のあり方、及び活性化について、ほとんど論議がなされたことはなく、むしろタブー視されてきた感があります。
このたび初めて地方分権を推進するためには、議会の果たす役割が大であるということを認識する中で、当委員会で検討をいたしたところでありますが、もとより、具体的な調査項目等を付託されたわけではありませんので、このたびの提言が決して十分とは思っておりません。
提言の実行性については、今後執行部において検討されること、また、議会に対しては、議会自らが検討すべきこと等がございますが、議会は議員自らが地方分権を推進するためには議会の活性化が重要であることを認識するとともに、議会が率先してその範を示し、自らが自己改革すべきであります。
自己決定、自己責任を基本原則とする地方分権の推進は、議会も長もそれぞれの責任は重く、車の両輪と言われる両者が制度の十分な理解の上に、それぞれの職務権限の範囲を正しく認識し、節度ある権限の行使を行うことが必要ではないでしょうか。
そして、これにより対等と協力の関係を確立し、行政運営がより一層円滑に遂行されますことと、また、議会は住民の意思を代表する民主主義にとって不可欠で、根幹たる機関であり、それには広く住民との意思の疎通を図りながら、その機能を十分に果たす役割があることを付言いたしまして中間報告とさせていただきます。
○議長(月森喜一郎) ただいまの報告についてご質疑はありませんか。………ご質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
ただいまの報告は了承することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、行革推進等調査特別委員長の中間報告は了承することに決しました。
ここでお諮りいたします。
次期開催予定の議会の運営等については、議会運営委員会に付託の上、閉会中の継続審査といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(月森喜一郎) ご異議なしと認めます。
よって、次期開催予定の議会の運営等については、議会運営委員会に付託の上、閉会中の継続審査とすることに決しました。
ここで9月30日をもって教育委員の任期が満了となります大久保教育長より議会に対しご挨拶がありますので、お聞き取り願います。
大久保教育長。
「教育長 大久保昭夫 登壇〕
○教育長(大久保昭夫) 発言のお許しをいただき、9月議会最終日に退任のご挨拶ができますことを感謝申し上げます。
私は、来る9月30日をもちまして、任期満了により教育委員並びに教育長の職を退くこととなりました。
平成元年7月1日に大田市教育委員を拝命いたしまして以来12年3カ月、さらに平成3年10月19日に大田市教育長を拝命いたしまして以来10年になります。
この間に議員の皆様方よりご高配、ご厚情を賜りましたことをまずもって厚くお礼申し上げます。
期間の大半の10年間を教育長として教育行政に携わってまいりましたが、この10年間、大田市の教育界におきましては、いろいろな変化、あるいは様々な移り変わりなどがございました。
特に子どもたちのいじめ、不登校、あるいは暴力事件など頭を悩ます問題が発生し、それに対しどのように指導していけばよいか大きな課題となっております。
私は、大半の子どもたちは健全な心を持ち、健やかに成長していると思います。
未来に明るい希望を持って子どもたちの成長を見守り、指導していくことが大切ではなかろうかと思っております。
さて、学校教育におきましては、学校統合をはじめ、学校の改築、あるいは校庭の整備など、子どもたちが学習しやすい環境づくりを進めてまいりました。
また、生涯学習の面での公民館の改築、あるいは図書館建設、クロスカントリーコースの整備など、さらには世界遺産登録を目指しての石見銀山遺跡の発掘調査並びに整備の推進等、様々な事業を実施してまいりました。
これら各事業の進行に対しましては、議員の皆様方からいろいろとご指導、ご支援を賜りましたことを改めてここに厚くお礼を申し上げる次第でございます。
また、子どもたちの自然体験学習や交流を目指しました山村留学事業も短期留学、あるいは長期留学、10回を重ねまして、大きな成果を上げ定着をいたしてまいりました。
今後は、さらにセンター建設を目指して、これから整備を進めていかなければいけないとこのように考えておるところでございます。
また、これからの大田市の教育のあり方につきましては、現在、学校教育振興審議会を設置して、いろいろとご審議をいただいてきましたが、昨日9月19日の審議において、最終の答申文の完成を見たわけでございます。
来る9月28日に答申いただくことになりました。
今後の大田市の教育の推進につきまして、議員の皆様方の一層のご支援、ご協力を心からお願い申し上げる次第でございます。
昭和22年4月1日、邇摩郡静間中学校教員を振り出しに今日まで、小学校、中学校、あるいは県の行政、市の行政など、様々な分野を歩んでまいりましたが、大田市教育長を最後に50年近い長い教育者としての生活を無事に終えることができましたことを喜びますとともに、深くお礼を申し上げたいと思います。
退職後は、大田市の一市民として、大田市発展のために微力を尽くし頑張っていきたいと思います。どうか今後とも温かいご支援をお願い申し上げる次第でございます。
最後になりましたが、議員の皆様方のますますのご健勝と、大田市議会のいよいよのご発展を心から祈念いたしまして、退任に当たってのご挨拶といたします。
ありがとうございました。
○議長(月森喜一郎) 以上で、本定例議会に付議された事件はすべて議了いたしましたので、第387回大田市議会定例会を閉会いたします。
午後2時06分 閉会
以上、会議のてんまつを記録し、その内容の正確なることを証するためここに署名する。
平成13年9月20日
大田市議会議長
大田市議会議員
大田市議会議員...