大田市議会 1999-06-15
平成11年第376回定例会(第3号 6月15日)
平成11年第376回定例会(第3号 6月15日)
平成11年6月定例会
大田市議会会議録
平成11年6月15日(火曜日)
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議 事 日 程 ( 第 3 号 )
平成11年6月15日(火)午前9時開議
第1 一般質問
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会 議 に 付 し た 事 件
日程第1
日程追加
第1 上程議案に対する質疑
議案第153号 平成11年大田市
病院事業会計補正予算(第1号)
議案第154号 大田市地区計画等の案の作成手続に関する条例制定につ
いて
議案第155号 大田市
消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条
例制定について
議案第156号
非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の
一部を改正する条例制定について
議案第157号 大田市
伝染病院設置並びに管理に関する条例及び大田市
伝染病院患者取扱条例を廃止する条例制定について
議案第158号 島根県
市町村総合事務組合の規約の変更について
議案第159号 伝染病処理に関する事務の受託の廃止について
議案第160号 伝染病処理に関する事務の受託の廃止について
第2
常任委員会付託
別紙付託表による
第3 休会について
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出 席 議 員 (23名)
1番 清 水 勝 君 2番 有 光 孝 次 君
3番 熊 谷 直 道 君 4番 石 﨑 俊 朗 君
5番 福 田 佳代子 君 6番 福 田 実 君
7番 石 原 安 明 君 8番 通 山 忠 治 君
9番 原 敏 夫 君 10番 生 越 俊 一 君
11番 清 水 隆 志 君 13番 梶 谷 治 男 君
14番 市 原 仁 郎 君 15番 大 草 源 司 君
16番 宅 和 紀 行 君 17番 中 島 宏 喜 君
18番 下 迫 紀 弘 君 19番 瓜 坂 正 之 君
20番 渡 邊 正 弘 君 21番 荊 尾 衛 君
22番 岩 谷 博 君 23番 三 登 文 郎 君
24番 月 森 喜一郎 君
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欠 席 議 員 (1名)
12番 小 谷 正 美 君
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地方自治法第121条による出席者
市 長 熊 谷 國 彦 君 助 役 中 田 爲 人 君
収入役 山 本 良 二 君 総務部長 蓮 花 正 晴 君
民生部長 大 谷 正 幸 君 経済部長 松 岡 修 治 君
建設部長 松 井 幸 秀 君
市立病院事務部長 盛 川 弘 行 君
総務部総務課長 石 賀 了 君 財政課長 知野見 清 二 君
人事課長 那須野 強 志 君
企画調整課長 品 川 保 夫 君
健康長寿課長 和 田 章一郎 君 農林課長 皆 田 修 司 君
建設管理課長 鳥 居 達 郎 君 教育長 大久保 昭 夫 君
教育委員長 森 山 正 夫 君
教委総務課長 鈴 垣 英 晃 君
水道事業局長 布 引 久 昭 君
水道管理課長 小 林 克 己 君
監査委員 大 野 進 君
監査事務局長 尾 崎 正 一 君
総務部総務課長補佐(法令係長)
福 間 文 彦 君
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事 務 局 職 員 出 席 者
事務局長 清 水 正 紀 君 事務局次長 柿 田 義 哲 君
議事係 和 田 政 人 君 庶務係 藤 井 文 武 君
午前9時00分 開議
○議長(
月森喜一郎君) おはようございます。
これより、本日の会議を開きます。
ただいまの出席は23名であります。
定足数に達しておりますので、議会は成立しております。
本日の議事日程は、お手元に配布のとおりといたします。
◎日程第1 一般質問
○議長(
月森喜一郎君) 昨日に引き続き一般質問を行います。
順序に従い、発言を許します。
最初に、4番、石﨑俊朗君。
〔4番 石﨑俊朗君 登壇〕
○4番(石﨑俊朗君) 皆さん、おはようございます。
私は既に、通告をいたしております
中心市街地等活性化について一般質問を行いますので、市長並びに関係執行部の皆様方のご答弁をよろしくお願いいたします。
既に、関係をいたしまして、昨日、下迫議員、荊尾議員の方からもご質問があったところでございまして、できるだけ重複を避けてお尋ねをいたしたいと思いますが、その点、よろしくお願いを申し上げておきたいと思います。
今や、全国的にも、あらゆる地域の
中心市街地、既存商店街の空洞化、衰退傾向は大変深刻な状況であります。大店法の改正、規制緩和による郊外への
県外大手資本の大型店やロードサイドショップなどの出店攻勢がもたらしたものでありますが、大田市におきましても、ここ近年、ホームセンターなどの増床や、衣料専門店の出店などにより、こうした傾向はさらに顕著な状況となってまいりました。
規制緩和は時代の趨勢であり、社会的利益は競争原理によってもたらされ、
経済環境変化、消費者、生活者のニーズに対応できない地域商業、商店街の衰退はやむを得ないという考え方もありますが、都市づくり、
まちづくりの視点で見ると、短絡的にはそう言い切れないと思います。
私は、
中心市街地の空洞化、スプロールの進行を決して放置してはならないと考えるものであります。大田市の商業、商店街の現状を行政当局としては、どのように認識しておられるのか、まずお伺いいたします。
さて、昨年、
まちづくりにおける新たな枠組みとして、商業関連三法の成立をみました。大
規模小売店舗立地法、
中心市街地活性化法、
改正都市計画法であります。このような法改正という新たな局面において、大田市としては、今後どのように取り組まれるのか、以下、数点についてお伺いいたします。
まず、1点目は、
特定商業集積法の認定による
まちづくりの取り組みについてであります。
この法律は、平成3年大店法改正に伴う関連五法の一つとして制定されたものであります。いわゆる、大店法改正というむちに対して、あめとも言える法律です。店舗などの商業施設と、地域住民に利益の増進を図るための多様な公共施設などが一体的に設置された施設の整備を進めることにより、商業振興と良好な都市環境の形成を図ることを目的としており、日本の法制度上、初めて商業政策と都市政策を結びつけた
都市商業政策のための立法と言われております。
このような法律の趣旨に基づく
まちづくりの推進に、大きな期待が寄せられていましたが、残念ながら、あまりその成果はあらわれていないように聞いています。大田市においても、これまで推進されてきたところでありますが、法の認定を得ることができないまま、現在に至っているのが実態です。なぜ、こうした取り組みが現在、頓挫しているのか、お伺いいたします。
このたび成立した
中心市街地活性化法は、この
特定商業集積法の問題点を洗いなおし、それに代わるものとして制定されたものと認識していますが、この新たな法に基づくTMO構想に、大田市は取り組もうとしておられると聞き及んでおります。これまでの
特定商業集積法に基づく取り組みをどう整理し、今後、推進されるのか、現状とこれからのスケジュールについてお聞かせください。
このたびの大店立地法の成立により、四半世紀続いた大店法は2000年6月に撤廃ということになりました。主な改正点は、大店法の目的が中小小売店の保護であったのに対し、大店立地法の目的は、
地域環境保全としているところや、審査主体や届け出先を国から都道府県、
政令指定都市に移譲したことなどです。また、
改正都市計画法では、市町村が大型店の出店を規制、誘導できる
特別用途地区の設定が可能となるとのことであり、市町村においては、改めて地域全体をにらんだ
まちづくり計画を策定することが求められることになります。
この
改正都市計画法の施行により、既に、全国的にも検討を始めた市町村も多いと聞いていますが、大田市の都市計画の見直しや、
土地利用計画の策定に向けての取り組みはどうなっているのかお伺いいたします。
まちづくりは官民一体となり、それぞれの役割を担いながら進めるものでありますが、これまでの支援制度は、ある一定の段階までの自助努力を求めるものであります。しかしながら、今や後継者不在などの構造的問題を抱えている既存商店街の再開発、再整備は、その成果に確信が持てないため、民間主導では地域としての機運醸成につながり得ないのが実態であろうと思います。
したがいまして、民間の条件整備ができれば動くという姿勢ではなく、
まちづくりの全体計画に基づき、公共事業を先導的に進めることにより、
中心市街地の再生を促進するという官主導での推進を期待するものであります。
さて、このたびのジャスコの出店は、計画的な
まちづくりの取り組みに大きな影響を及ぼすと、私は大変危惧をしております。このような新たな変化に対して、対応できる
土地利用計画なりを大田市独自の条例なり、前もって制定しておく必要があると思いますが、その点について、現状の取り組みと今後の考え方についてお伺いいたします。
以上で、登壇しての質問を終わりますが、明快なるご答弁をよろしくお願いいたします。
○議長(
月森喜一郎君)
松岡経済部長。
〔経済部長 松岡修治君 登壇〕
○経済部長(松岡修治君)
石﨑議員お尋ねの
中心市街地の活性化につきましてご答弁を申し上げます。
まず、最初に、大田市の商業の現状をどうとらまえておるかというご質問でございますが、この現状につきましては、近隣市への大型店の出店、
道路交通網整備によります消費の市外流出、
ディスカウントショップ、
コンビニエンスストア等、新しい業態の躍進などの要因によりまして、商店数も減少を続け、平成9年の
商業統計調査におきましては、卸売も含めた商店数全体の数は668店と、平成6年の調査に比べまして7.5%の減少となっております。
また、購買力の流出の状況を見ましても、出雲地域を中心として22.4%が市外に流出するなど、非常に厳しい状況であると認識をいたしております。
また、大田市の商店街の状況につきましては、橋南地区から駅前にかけて、既成の市街地が存在し、商店街が連なっておりますが、空き店舗率も16.5%となっており、
中心市街地の空洞化が現実となってきていると考えております。
これまで
中心市街地、商店街の活性化に向けては、平成3年以降、協同組合や二つの振興組合が設立されるとともに、商店街の活性化を目指した各種の計画が策定されたところでございまして、大田市におきましても、平成5年度に
特定商業集積法に基づき、大田市
特定商業集積整備基本構想の調査報告書を作成したところでございます。
これが、なぜ進まないかというふうなご質問がございました。ご指摘のように、非常に残念ではございますが、いずれも資金計画でございますとか、あるいは土地の確保の問題、あるいは商業の集積というようなところで合意が拡大するに至らず、動きが極めて停滞するという経過をたどってまいったところでございます。
しかしながら、平成8年度には、念願でございました大田市駅
周辺西側土地区画整理事業が始まりまして、今年4月にはあすてらすがオープンするなど、駅周辺地区の景観も変わりつつありまして、一部ではありますが、
中心市街地再構築に向けた動きが始まっております。
このような状況の中で、過般、
ロックショッピングセンター大田の出店計画が提出され、地元説明会も開催されたところでございます。大田市では空洞化が進む
中心市街地を整備するために、過去の調査結果等を踏まえ、置かれている現状を把握し、
まちづくりの目標や将来を見据えながら、市街地の整備改善と、商業等の活性化を両輪といたします大田市
中心市街地活性化基本計画を、今年度策定することといたしております。
現在、今月末を目途にいたしまして、通産省へ申請を行うべく
策定委員会委員の選定等、諸準備を進めているところでございます。
この基本計画では、現在着手しているものも含めまして、おおむね5年以内に着手できると考えられる事業を掲載することとなっておりまして、計画期間は5年から10年程度と想定されておりますので、実現可能な具体的な計画が求められております。
また、同時に、今年度、
商工会議所におきまして、この
中心市街地活性化基本計画に沿って、商業地全体を一つの
ショッピングモールと見立て、この運営を横断的、総合的に調整し、プロデュースする機関でございますTMO、これは
認定構想推進事業者でございますが、これを設置いたしまして、各種の事業を進めるためにTMO構想が策定されることとなっております。
具体的には、策定委員会を設置いたしまして、商業機能の高度化、近代化を中心とした
まちづくりの策定に必要な調査、研究をすることでございまして、この構想は市の認定を受けることが必要となるため、地元関係者や市との共通の認識に立った連携が不可欠でございます。
この
TMO構想策定後は、実施に向けました具体的計画となりますTMO計画、これが策定され、国の認定を受けたあと、TMO及び事業者によりまして、ソフトも含めた諸事業が展開されることになっております。
続きまして、2点目でございますが、通告にございました
駅周辺土地区画整理事業の関係にかかわります
商業ゾーンの整備でございますが、この大田市
駅周辺土地区画整理事業の関係と、大型店出店でございますが、この
ロックショッピングセンター大田が出店することとなりますと、駅前の商業集積等に影響があるのではないかということでございますが、現在の購買力流出の状況を見ましても、郊外型、大型店の出店の有る無しにかかわらず、
中心市街地活性化のためには魅力ある
商業ゾーンへの展開が急がれております。地元の
消費者ニーズにどう応えるのか、9号線通過車両でございますとか、あるいは三瓶山や石見銀山等、ここへ訪れる人々をどうやって
中心市街地に引き入れるのか。これらの課題に対応することが必要不可欠ではないかというふうに考えております。
そのためには、まず商業者自身が魅力ある店舗づくり、商業集積を進めていかなければなりません。駅前につきましては、
顔づくり計画等で地権者、商業者等にも積極的に参加いただき、魅力ある商業集積に向けた取り組みを、これまでにも進めてまいったところでございますが、
ロックショッピングセンター大田の出店計画によりまして、駅前の新商業ゾーンへの出店の動きが鈍るのではなく、むしろ、これをバネに商業者が一丸となって奮起いただければと考えております。
特に、駅前地区につきまして、大田市の新
商業ゾーンとして期待されているところでございまして、市といたしましても、
区画整理事業や
県立女性総合センターあすてらすの誘致など、これまでにも環境の整備に努めてきたところでございますので、今後、期待される商業者の皆さん、みずからの積極的な取り組みに対しましては、市も最大限の対応をしていきたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(
月森喜一郎君)
松井建設部長。
〔建設部長 松井幸秀君 登壇〕
○建設部長(松井幸秀君) 石﨑議員ご質問のうち、都市計画の見直し、そして
土地利用計画の策定についてはどうかと。もう1点、
土地利用計画の条例化等については、どう考えているかということでございますが、それぞれ関連しておりますので、一括で申し上げたいと存じます。
昨日の下迫議員さんのご質問にもございました都市計画の
マスタープランの方でご答弁申し上げたところでございますが、
土地利用計画につきましては、ご存じのとおり、まだ大田市においては策定に至っておりません。
都市計画自体も、申し上げましたように、大田市の長期の基本計画、そして
土地利用計画、これに基づきまして、都市計画を定める。そして、その基本的な考えというのが、
都市計画マスタープランになる。こういう順序立てでございます。
昨日も申し上げましたように、第3次の大田市の基本計画、平成13年度までが今期の
基本計画期間でございますが、これの終期に向けて見直しというご論議は、昨日来、あったところでございますけれども、これに併せまして、早期に
土地利用計画も大田市として定めなければならないのではないかと、このように考えておりますし、これに併せまして、昨日も申し上げましたように、都市計画の
マスタープランにつきましても、早期に策定すべきと、このように考えておりまして、具体的な
土地利用計画の条例化、あるいは
土地利用計画そのものが、いつの時点で策定になるのかということにつきましては、現段階では申し上げられないところでございますけれども、その必要性については十分認識しておりまして、早期に策定すべきものと考えております。以上でございます。
○議長(
月森喜一郎君) 4番、石﨑俊朗君。
○4番(石﨑俊朗君) 一通りご答弁をいただきまして、おおむね理解をしたわけでありますが、昨日からのお二人の質問もございましたので、ここでの重複は避けたいと思っております。
若干、再質問させていただきます。
中心市街地は長い歴史の中で、文化、伝統を育み、各種の機能が集積する、まさに地域の顔であります。その活性化を図ることは、極めて重要な課題であると、私は認識いたしております。
大田市におきましては、さまざまな
社会経済情勢の変化の中で、既存の商店街の空洞化が進行し、かつての賑わいを失ってきている状況というのは、私、地元で生まれた私にとっても、まことに残念なことであります。
そこで、登壇してもお伺いいたしましたが、TMO構想、
タウンマネージメント構想でありますが、それが今、これから策定されるということでございます。何分、
商工会議所との連携もあってということでございますが、これの
計画策定委員会のいわゆるメンバーなり、お知らせ願えたら、それとともに、またソフト事業といたしましては、どういったものを考えていらっしゃるのか。この段階でお答えが出るかわかりませんけど、お聞きしたいものと思います。
○議長(
月森喜一郎君)
松岡経済部長。
○経済部長(松岡修治君) TMO構想を作成する場合の、その委員と申しますか、策定委員の構成がどのようになっておるかというお尋ねであったかと思いますが。
最初にも申し上げましたけれども、この
タウンマネージメント構想、これにつきましては、現在のところ、
商工会議所が中心になって企画、立案をおつくりになるということになっておるわけでございますが、大体この構成といたしましては、一般的な答弁になろうかと思いますが、
商工会議所の代表でございますとか、あるいは地元の商店街、あるいは大型店の関係者、あるいは地権者、それから消費者等含みます地域住民等、これらの皆さんで構成されるのが一般的でございまして、特に、専門的な知識がこれに必要なことが予測されますので、特に、そういうような方が地元にいない場合には、中小企業事業団の方で
タウンマネージャーという形で、それの派遣も受けられるというふうな制度になってございます。
いずれにいたしましても、
商工会議所と市の方とは連携をとらなければなりませんので、その辺のところ、
商工会議所のお考えもあろうかと思いますので、連携を図りながらそこの辺のところは組み立てていきたいというふうに思っております。以上です。
○議長(
月森喜一郎君)
松岡経済部長。
○経済部長(松岡修治君) 大変失礼しました。答弁漏れがあったようでございまして。
ソフト事業の内容ということでございますが、これにつきましては、いろいろと消費動向を調査するとか、あるいはどういうふうな皆さん方のお考えがあるのか、まとめていったりいたしまして、
商工会議所の方は、主に商業振興をどうやって図っていくかという部分でのいろんな
アンケート調査等も含めまして実施される予定であるというふうには承っております。
○議長(
月森喜一郎君) 4番、石﨑俊朗君。
○4番(石﨑俊朗君) わかりました。調査研究というのは、当面のことだと思います。このたびの大型店の進出ということによって、郊外に新たな商業集積が一挙に生まれると、商業地図が塗り替えられることになってまいるわけです。それは地域の商業機能を再配置するだけでなく、地域の
コミュニティ活動なども再編していかなければならなくなってくる。
また、環境が変わってくれば、
都市計画事業も見直しを余儀なくされるということではなく、やはり行政としては、あらかじめそういったことを予見して、都市としての
グランドデザインを描き、それに基づいて計画的に影響力大な施設は誘導していかなければならないと思うわけです。それによって、魅力ある
まちづくりが進んでいくと思います。
特に、先ほどのご答弁の中に、
土地利用計画といった条例の制定が、早期、策定すべきというお答えをいただきましたので、当然であろうかなあと思っております。
最後に、個性的な
まちづくり、良好な生活環境の確保に向け、市当局の積極的な取り組みと、関係部局が一体となった支援策を切に要望いたしまして、質問を終わります。
○議長(
月森喜一郎君) 続いて、23番、三登文郎君。
〔23番 三登文郎君 登壇〕
○23番(三登文郎君) 私は、以下、大きく分けて3点について質問いたします。
第1点は、患者が安心して入院、通院できる市立病院の体制づくりについてお伺いをいたします。
はじめに、本年2月1日より発足しました
大田市立病院が市民に支持され、病院の
受け入れ体制を超えるほどの外来患者、病棟の看護体制ぎりぎりの入院患者と、それぞれ当初の予想を超える利用者があるということであります。
また、昨今、全国的には、各地で医療事故による不幸なニュースが飛び交っておりますし、また、県内でも、そうしたことが起こっております。発足以来、4カ月とちょうどきょうで15日、半月であります。この間、こうした事故もなく運営できていることは、厳しい医療情勢の中における好調な滑り出しとして、ともに心から喜びたいと思っております。
市民に信頼され、経営的に安定した良い病院をつくり上げることは、市長、市議会、市民病院で働く多くの人々にとって、また、市民にとっても共通の願いであり、共通の努力目標でありますが、その願いがかないつつあると楽観するのは時期尚早という思いもあります。しかし、その方向へのさらなる努力で、この思いが必ず実現しなければならない目標でもあります。
私は、こうした希望の持てる滑り出しができた要因は、大きく分けて二つあると思います。
その一つ、一番大きなものは、あの看護婦10名の採用定数内での不採用の解決であったと思います。いろいろな経過があり、この間、ひとつ間違えば、地元はもとより、全国を巻き込んだ泥沼的な騒動になりかねない、大変危ない時期があったと、私は思っております。市民、市議会、心ある市の職員、病院の労働組合など関係する多くの人々のそれぞれの立場での解決の努力がありましたが、何といっても国や県の複雑な仕組みと圧力の中で、国の言いなりの病院をつくるのではなく、市民のための病院をつくろうという市民の立場に立って踏み切られた市長の決断があったと、私は思っております。
こうした市長の決断があったからこそ、市民のための病院で、みんなが一緒に働きたいという看護婦を中心とする多くの国立病院で働いていた職員の苦労、市民のための良い病院づくりへと大きな流れにまとめることができたと思っております。
二つには、長い間の国立病院の全医労を中心とした良い地域のための中核病院づくり、住民のための良い病院へとの運動の伝統が生かされていることも、私は忘れてはならないと思います。
聞くところによりますと、労働組合発足後、間もない中で、体制づくりも十分だとは思いませんが、今週、19日の土曜日には、全医労時代の医療研の伝統を生かして、市立病院労働組合の第1回の医療研究集会が開かれるとのことであります。
病院は、最新の医療機器と医療技術で運営され、最も近代的な施設でありますが、と同時に、ほとんどが人手によって動かされる、いわゆる労働集約型の施設であることも間違いありません。そこで働く医師と職員の心がまえ、気配り、技術、能力が病院の善し悪しのほとんどを決めると言っても過言ではないと思います。
病院は、本質的にはサービス業であります。利用する、しないを決めるのは不特定多数の地域の住民であり、市民であります。この人たちがどう受けとめ、どう評価するかで、病院の今後が決まりますが、その鍵を握っているのは、親切で優れた技術と能力を持っているお医者さん、そし親切で気配りのできる看護婦を中心とする病院の従業員であります。
今回の医療研修会は、市民のための良い病院づくりへの病院職員の願いと努力のあらわれの一つとして大変結構なことと思いますが、同時に、これから、この努力を支える体制をつくることも必要であります。病院当局の努力はもとよりですが、何よりも市執行部の中心的な方々の理解が大切ではないかと思っております。
と言いますのは、大田市は、これまで病院の経営にはほとんど経験がありません。歴史をひもといてみれば、市制発足当時のわずかな間、国立大田療養所を国立病院にするための政治的な思惑から市立病院をつくり、運営した期間が若干ありますが、その経験は、今日ではほとんど残っていませんし、仮に残っていたとしても、今日に通用する経験ではないと思います。
大田市の企業経営としては、水道事業局の経営がございます。しかし、水道事業局と言っては悪いんですけれども、仮に、何らかの失敗があったとしても、事故があったとしても人命にかかわるわけではありません。市民から非難され、文句を言われることは同じでありますけれども、やはり、そうした意味からすれば、やはり病院というのは特殊な企業であります。したがって、先進地に学び、市民の要望や実情をよく聞き、患者の思いに応える体制づくりがどうしても私は必要ではないかと思っております。
また、現実に、医療と看護に毎日働いている職員の意見を聞き、これらの職員が納得し、やる気を持って働けるような職場の体制をつくることも大切だと思います。かりそめにも、給料をやっているから働くのは当たり前だと、給料をもらっているからその分だけ働くのは仕方がないというような環境をつくりだしたら、それこそ私は大変だと思ってます。お互いに、そうしたことは不幸ですし、何よりも市民にとって許されないことだと思います。どうしても、その辺のところを他の企業のような立場とは違う立場で、私は対応すべきではないかと。
病院の施設づくり、体制づくりの現在の時点こそ、そうした意味で、人間同士の信頼関係、労使の信頼関係づくりが最も私は大切な時期だと思ってます。こんな時期だからこそ、労使双方がこれまでの慣行や、いきさつにとらわれない新しい関係を、私はつくっていかなければならないと思ってます。
市当局で言えば、市職労との長年の間の労使関係の慣行があると思います。病院の労働組合で言えば、長年の間の国立病院時代の、あえて言えば硬直した労使関係の惰性があると思います。しかし、こうした関係は、双方が誠意を持った努力で新しい企業として、新しい良い環境をつくり上げ、市民のために本当に良い病院をつくるために頑張っていただきたいと思っています。
そうした立場に立って、大きく分けて2点についてお伺いいたします。
ここで併せて、若干の資料請求をしておきたいと思うんですが、一つは、開院以来、今日までの月別の入院患者数、月別の外来患者数の平均日数。二つ目に、月別の救急外来、これ一日平均であります。夜間平均、休日平均、これらがわかれば、あとでお知らせを願いたいと思います。
こうした立場に立って、一つは病棟での看護体制の充実についてお伺いします。
看護婦の定員不足もあるようですが、仕事が過重なための病欠や、結構なことですけれども、若い看護婦さんの妊娠などによる手不足で、月8日夜勤が守られない状況が生まれておるのではないかというふうに思いますし、また夕方、一般職ですから、5時15分で終わることになってますが、実際的には、どうしても6時から7時頃まで残業をしないとこなせないような実態があるように聞いております。
最近、先ほども言いましたように全国的に医療事故が報じられています。県内でも、松江日赤、きのうは松江市立病院です。テレビに出てました。大変不幸なことです。大田がこういうふうなことになったら大変だという思いは、私はいつもしております。
読売新聞の囲み記事によれば、医療事故が起こる原因は二つあると書いてます。一つは、事故を防ぐためのルールが十分、細部にわたって確立されてないということが一つだと書いてありました。
もう一つは、そのルールが厳格に守られておらないところから起こるというふうに書いてありました。人間のすることですから、思い違いや勘違いは必ずあります。それが訂正され、事故にまで至らないというのが現実の社会の実態だと思います。
医療関係者に話を聞くと、医療ばかりではありませんけれども、事故にならないまでもニアミス的なものは度々あると。私も自動車の運転やってますけれども、いつも事故と隣り合わせ。いやあ、助かったというようなことはしょっちゅうです。特に、これは疲れたときに多く出ます。医療現場で、このような疲れがたまるようなことがあったら、私は大変だと思ってます。
医療関係の労働組合の幹部が、確か、3月の28日の赤旗に書いてました。医者のミスは薬剤師と看護婦がチェックすると。何でこんな薬が出るだろうかと、薬剤師が思う。そして、飲ます時に看護婦が、何でこんな薬飲ますだろうかと思うというんです。だから、チェックがある程度効くというんです。そして、薬剤師のミスについても、現場の看護婦が、何でこの病状でこんな薬飲ますかやということで、ここでもミスをチェックするというんです。しかし、看護婦のミスは最終段階ですから、チェックのしようがないというふうに書いておりました。
私は全くもっともだなと思ってます。看護婦が労働過重になり、疲れがたまっていれば、自分の仕事が精いっぱいで、とてもそんなチェックは効かないのではないかと。場合によっては、自分自身がミスを犯す場合もあるのではないかというふうに思います。
そんなことになったら、せっかくの市民の期待、市民に好評で満杯状態という今の病院の状態を裏切り、信用を落とし、今後の運営にも、私は支障をきたしはしないかというふうに思ってます。こういうことが絶対ならないようにしなければならないと思います。
これは入院患者につき添っておった家族からの話です。たまたまその人は5階におったんですけども、5階の実態を、私あまり知りませんが、昼も夜も看護婦さんが足らないんじゃあないかと言ってました。よく考えてみると、確かに、そういうような問題が起こると思います。これはあとで、ちょっと申し上げたいと思うんですが。
計画どおりの人員は配置されていると思います。大体、国立病院時代と同じような体制だということであります。しかし、私は違うことが二つあると思います。
国立時代とは大きく違ったのは、一つは、市民にとって大変良いことですが、お医者さんが増えたということであります。大体5割、お医者さんの人数が増えてます。約10名ぐらいが増えておると思います。これは、濃密な医療体制がつくられておることで、大変結構でありますが、ついて回る看護婦は、私は大変じゃないかと。指図する人、いろいろなことをやってくれという人が多いわけですから、私は大変じゃないかと。看護婦の仕事が明らかに増えるんじゃないかと思ってます。
二つ目は、検査の機器が増え、検査の機会回数が増えていると思います。これも市民にとっては大変良いことです。お医者さんが増え、それぞれの人が多くの良い検査を活用して治療にあたられるわけですから、入院患者にとっては大変良いことですが、これまた看護婦の仕事が増えるというのが実態ではないかと。だから、定時には帰られないという問題が起こります。
計画定員が十分配置されても、私はこれでは過密労働になるんではないかと。過密労働に長時間労働が重なれば、何かが起きても不思議でないというのが、どこの職場での実態でもあります。
その上に、これは人のうわさですから、うわさと思って聞き流してもらいたいと思うんですが、医療制度の改悪で、長期入院患者の医療点数が切り下げられてます。できるだけ患者を早く退院させようという、そしてその仕事を病院に押しつけるという厚生省の、私は悪知恵だと思ってますけれども、この仕組みで病院経営の立場からすれば、できるだけ手のかかる長引くような患者さんは、病院から早く手を切った方が良いということになります。
大田は第2次医療を担う病院です。第3次医療を担う病院は、市外にあります。手がかかり、長引きそうな大田市、あるいは大田地域出身の患者がどんどん
大田市立病院に返されているというようなうわさを聞いてます。これも事実とすれば、手不足の大きな原因の一つになるんじゃないかと思います。付添いの人が言ってました。看護婦さんが忙しいものだから、お年寄りの給食にできるだけ早く食べてもらおうと努力をする。手が悪くて食べられない人には、若いんですから、できるわけですが、お年寄りの場合は咀嚼能力がなかなか十分ではありませんから、なかなか大変だというようなことも言ってました。
いずれにしても、良い病院にしなければなりませんし、そのためには、労使が一体になってやらねばなりません。こうした問題は、部分的な問題もちろんありますけれども、やはり全体的な問題はやはり病院の労働者の総意で動いておる労働組合が一番よく知っていると思います。こうした問題、それこそ心を開いて、十分話し合って、問題点すべてが解決するとは思いませんが、少なくとも緊急な問題、どうしても当面やっておかなければならない問題等については見落としのないように対応をしていただきたいというふうに思っております。
例えば、月8日夜勤体制だとか、3人夜勤体制だとか、恒常的な残業をなくす体制とか、いろいろな思いがあるようです。これらについても対応していただきたいというのが私の思いでありますし、このような体制にするにはどうしたらいいのかというのが質問の内容でありますので、よろしくお願いしたいと思います。
次に、この中の一つでありますが、救急
受け入れ体制の充実についてお聞きいたします。
大田市立病院が県下のどの病院にもない利点は、何といっても、地元大田市にあるということであります。どんな病院でも、病気でもケガでも、できるだけ早い手当てが有効ですし、まして、救急車を必要とする病気やケガは時間との勝負です。どんな良い病院でも、救急の場合には、近くの病院に対抗することはできません。
大田市立病院に市民や地域の人々の大きな期待がかかっておるのは、施設や体制が良くなったこともありますが、もう一つの面では、何といっても救急体制への期待が大きいと思っています。この期待にはきちっと、私は応えなければならないと思います。
そこで、お伺いしたいと思いますけれども、夜間の救急外来の
受け入れ体制は、どのような形になっているのか。医師の体制、看護婦の体制、夜間当直婦長の体制、これらについてお聞きしたいわけであります。
これらの点については、現状を聞いた上で再質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
大きい二つ目の問題であります。
市立病院の労使関係の信頼関係づくりであります。誠意ある労使交渉のあり方についてお聞きをしたいと思います。
すべての事業所において事業を経営し、運営する者と、事業所で働いている者との間で、相互の信頼関係がないとうまくいかないのは、ご存じのとおりだと思います。
ましてや、その職場に労働組合がある場合は、その組合と要求や労働条件等については合意できない部分があったとしても、双方が立場の違いを越えて、誠意を持って対等な立場で認め合い、尊重し合うという基本的な立場、この立場の信頼関係がないと、私はうまくいかないと思ってます。
特に、病院は本質的にはサービス業です。気持ちの良いお医者さんや職員の対応がないと、患者が、利用者が良い思いをいたしません。労使でごたごたしながら上から力で押さえつけるというようなことで成り立つものでは、もともとないはずであります。労働者の思いを反映している労働組合、市立病院労働組合と病院当局、市当局との良好な関係をつくりあげることが、そうしたことの第一歩だと思います。
その立場から、現実を見ると、大きな問題点があるのではないかと思ってます。ちょっと具体的になりますけれども、2月1日の病院の発足、労働組合の発足以来の当日です。本日まで4カ月と15日ですが、この間、組合から再三の申し入れがあるにもかかわらず、一回も公式な団体交渉が行われておりません。これは常識では考えられない、全く私は不正常な状態だと思ってます。
この間、組合からは3回の要求書が出され、交渉の要望が出されていますけれども、事前交渉が1回、病院での現場交渉が2回のみです。その中で、地公法に認められているにもかかわらず、不当にも組合の役員の一部が交渉から排除されるという全く常識では考えられないことも強行されています。
もっとも、これは市長の耳には届いておらないと思います。また、現在の人事担当責任者の総務部長も、直接関係がない時のことであったことは、私は唯一の救いだと思ってます。
また、交渉ができていないのも、悪意ある労働組合活動への妨害という意図的なものなどではなく、単なる時間的、物理的な理由と思われますので、この点の今後の改善で解決できるものだと、私は思ってます。
しかし、重要な問題でありますから、この物理的な困難は双方の努力で排除をしながら、できるだけ早く、友好関係をつくっていただきたいと。そして、いつでも話し合い、意思疎通ができるような体制を、仕組みの上でも、私はつくっていただきたいというふうに思ってます。できるだけ早い交渉、正常な交渉ルール、そして、それは単に組合だけではなしに、組合がいろいろな形で提起している医療研の問題もそうですし、あるいは今まで国立病院時代にあったいろいろな労使の意思疎通の仕組みがあります。こういうのも、やはり生かして、私はいくべきだと思いますが、そうした点について、やはり対応していただきたいというのが、病院問題についての私の質問であります。
これで、大きな第1点、2点を終わります。
第3点であります。時間がだんだん切迫いたしますのであれですけれども、もう少しお願いいたします。
市民の立場に立った財政再建のために、市民の要望に応えられる事業を確保できる予算づくりについてお尋ねしたいと思います。
今、大田市は財政再建のため、極めて厳しい予算づくりを行っています。平成10年度予算は機械的な削減と言ってもよいほどの補助金の削減廃止を行いました。市民の中から多くの不満が出たことは、当局もよくご承知のとおりだと思います。
本年度は、基本的には昨年度予算が踏襲されていますが、部分的にはやはり、市民要求を入れて手直しされた部分もあります。しかし、まだまだ市民の日常的な切実な要望に応えるものとなっていません。
初日の特別委員長の中間報告で言いましたように、財政再建は市民のために必要な事業の財源を生み出すことが目的であって、単なるリストラ対策であってはならない。市民の快適な日常生活に必要な事業費、市民のやる気と創意に応える事業や補助金が確保しての財政再建でなければならないというのが思いであります。
特に、市独自に進めてきた農村集落基盤整備事業の農道舗装事業や、建設課維持事業としての要望の強い市道のコンクリート舗装だとか、あるいは生活環境の改善にかかわる予算、市道の側溝整備、あるいは市道の突角の削除など部分改良、また、雨が降ったときの部分的な危険な箇所の防止工事など、多くの部分で市民要望に応えるのが困難なような状況だとお見受けしています。
もちろん、担当職員、担当部課は限られた予算の中で、最大限の努力をしていることを否定するものではありませんけれども、やはり何といっても、もとがなければできない仕事でもあります。
そうした問題は、市民生活に直接かかわる予算というのは、私は各家庭における生活費に該当するものではないかと思ってます。いかに苦しくとも、テレビや自動車は買い換えを先送りしても、朝飯や晩飯は食べているはずなんです。やはり私は、これらの問題は家庭における生活費に相当するもので、削ってみても大したことないと言うと叱られますけれども、全体的な財政計画に根底から打撃を与えるような形にはならないと思ってます。
やはり苦しくとも、その辺のところの要望には応えながら、財政再建に努力をしてもらいたいという立場から、二、三質問したいと思います。
一つは、農村基盤整備のうち、今年度わかりやすい部分として、農道舗装の申し込みと、その充足状況。昨年度と今年度の現在。市道の維持補修費の中で、これもわかりやすい部分として、コンクリート舗装の昨年の申し込みと遂行状況。そして現在の、今年度予算での状況。
そして、もう一つは学校の屋体の使用料の問題がありますので、昨年度の有料使用数と無料使用数。そして使用料の収入。使用数については、できれば一昨年の使用数と比較して教えていただくと、大変わかりやすいと思っています。
以上、大きく分けて3点についてご質問申し上げますので、よろしくご回答をお願いいたします。
○議長(
月森喜一郎君) 盛川
市立病院事務部長。
〔
市立病院事務部長 盛川弘行君 登壇〕
○
市立病院事務部長(盛川弘行君) ただいまご質問のありました三登議員のご質問の患者が安心して入院、通院できる市立病院の体制づくりについてお答えいたします。
市立病院は、開院いたしまして4カ月を経過したところでございまして、現在、大田2次医療圏の中核病院としての役割を担うべく療養型病床の開設、地域医療支援機能、リハビリテーション機能、人工透析機能の充実のため、増築棟、既存棟の建設改修工事等を鋭意進めておるところでございます。
併せまして、積極的に患者サービスの向上を図り、市民の皆さんに安心して来院いただけるよう、信頼される病院となるよう努めておるところでございまして、今後も職員の技術や資質の向上を図ってまいりたいと考えておるところでございます。
議員お尋ねの病棟での看護体制の充実についてでございますが、病棟での看護体制につきましては、2月1日の開院時におきましては、1階病棟から4階病棟まで看護職員を17名、5階病棟が18名を配置して、病棟の看護婦は86名でスタートしたところでございます。
4月1日から、新たに15名の看護職員を採用いたしまして、現在、1階病棟に18名、2階病棟に20名、3階病棟に17名、4階病棟に23名、5階病棟に18名の合計96名を配置して、病棟の運営を行っております。
4月1日からは、15名採用していただきましたことによりまして、2階病棟につきましては、準夜勤務を2名から3名配置に、4階病棟につきましては準夜、深夜勤務をそれぞれ2名配置から3名配置へと看護体制の充実を図ったところでございます。
6月の入院患者の実績は一日平均220名余りでありまして、看護基準の2.5対1の基準で運営をしておるところでございます。今後とも、看護職員の配置につきましては患者数の動向等十分留意しながら、適正な配置を心がけてまいりたいというふうに考えております。
入院患者数とか、救急の患者数につきましては、後ほどご説明をさせていただきまして、2番目にお尋ねになりました救急
受け入れ体制でございますけれども、市立病院におきます救急医療体制につきましては、医師は当直として内科系、外科系の医師それぞれが1名の合計2名で当直をしております。看護婦長につきましては、当直体制でございまして、1名が当直をしております。看護婦の配置につきましては外来29名の看護婦と手術室9名の看護婦が準夜、深夜、日勤の3交代勤務で、救急室には日勤帯では1名から2名、準夜、深夜につきましては1名が勤務しております。その他、医事当直2名で当直をしております。それ以外の職種につきます放射線、検査、薬局等につきましてはオンコールによる24時間体制で対応しておるところでございます。
救急業務の実績でございますが、これは後ほど説明させていただきます。
救急業務につきましては、そういうような状況によりまして、専門の当直内科系、外科系1名ずつでございますが、救急で来られました患者さんの状況に応じましては医師の呼び出しの対応、応援をもって対応しておるところでございます。市立病院は市民の方の生命と健康をお守りするという観点から十分救急体制についても今後、体制を考えていきたいというふうに考えておるところでございまして、先ほどご質問のありました月別の患者数でございますけども、入院でございます、2月が190名、3月が201名、4月が203名、5月が208名、6月現在が225名でございます。
外来でございますけれども、2月が451名、3月が468名、4月が495名、5月が541名、6月がきのう現在で508名でございます。
救急患者でございますけれども、2月が1ヵ月合計で申しますと762名、3月が786名、4月が759名、5月が998名でございます。6月はまだ集計をしておりません。
時間外につきましては、大体平日で10名前後でございます。土曜、日曜につきましては20名から30名の救急の患者数というふうになっております。
以上で、私の答弁を終わらせていただきます。
○議長(
月森喜一郎君) 蓮花総務部長。
〔総務部長 蓮花正晴君 登壇〕
○総務部長(蓮花正晴君) 三登議員ご質問の2点目、3点目につきまして、私の方からご答弁を申し上げます。
まず、2点目の労使の信頼関係づくりのことについてご答弁を申し上げたいと思います。
私が申し上げるまでもございませんが、組織の要は人でございます。議員ご指摘のように、市民の期待に応え、またこれに求められる良い病院をつくり上げていくことが、今日、課せられた使命でございまして、そのためには、日々現場で働いている医師、看護婦等、関係職員との正常な労使関係、あるいは信頼関係の確立が基本であるというふうに認識をしておるところでございます。
具体的にご質問のございました職員団体との労使交渉のことについてでございます。これにつきましては、当市におきましても、いい意味での労使関係というものは、これまで確立をしておるところでございます。したがいまして、従来から行っておりますお互いの立場を尊重しながら、労使の自主決着を基本に置きまして、法の定めるところによりまして、今後とも話し合いをしてまいりたいと考えているところでございます。
もとより、私ども地方公務員法の立場で、仕事をしておるところでございまして、ご指摘のありました地方公務員法の55条、これを否定する立場には全くないものでございます。これらを原則といたしまして、先ほど申し上げました基本の中で、今後とも信頼関係の確立なり、正常な労使交渉を目指していきたいというふうに思っておるところでございますので、ご理解を賜りたいと思います。
続きまして、3点目でございます。
住民の立場に立ったところの予算編成というご質問についてお答えを申し上げたいと思います。
このことに関しましては、かねて三登議員、本議会においてご指摘をいただいておりまして、その都度、ご提言として承っているところでございます。改めて、私から申し上げるまでもございませんけれども、予算は当該団体の行政がどのような形で行われるかを係数を用いて、具体的に表現したものでございます。
また、一方、地域の皆さん方に対しましては、地域の皆さん方が納められた税がどのように予算執行の中で使われまして、その効果が住民に還元されるかを判断をするための基礎ともなるべきものであるというふうに基本的に考えているところでございます。
このような基本的な考え方から、本年度の予算の編成に当たりましては、私ども事務的に年末から作業を進めてまいってきたところでございますけれども、ご指摘をいただきましたことも極力配慮をいたしまして、予算編成をし、市長の査定を受けまして、あるいは予算の執行に当たりましても、これらのことを心がけながら執行をいたしているところでございます。
ただ、なお一方、議員既にご承知のところでございますけれども、当市にあっては、今日、至って低経済成長の中で、税収入の伸び悩む中で、財政再建計画も一方では押し進めているところでございます。このような二つの状況の中で、今日職員におきましては、可能な限りの努力のもとで、限られた財源の中、従来と変わらないサービスができないものか、各担当部局挙げて創意工夫をいたしているところでございます。
もとより、予算編成の結果が、議員もご指摘いただきましたように、地域の皆さん方の活力を損なったり、あるいは極端な行政サービスの低下につながることは、当然のこと、我々としても避けるべきであろうというふうに考えておるところでございまして、今年度の当初予算におきましては、既に、予算化をいただいておりますように、地域に働く皆さん方の厚生福祉の一助となるべく、島根県の西部地区中小企業勤労者の共済会への参加の市負担金、あるいはメイドイン大田創出支援事業、小中学校の校舎営繕工事費、大田市ふるさとづくり21推進事業費等々につきましても、やりくりをする中で、新しく事業費として盛り込んできたところでございます。
なお、ご指摘いただきました市の単独事業につきましても、係数的には後ほど、ご説明を申し上げたいと思いますけれども、不十分ではありますけれども、それなりの予算措置は講じてまいっておるところでございます。
以上、概略申し上げましたけれども、議員ご指摘のことにつきましては、その考え方に十分な予算措置を行いまして、対応ができているという立場にはもとよりございませんが、地域の皆さん方には、当市の財政事情につきましてご認識をいただきながら、市の行政といたしましても、職員挙げまして事業の執行をいたしておるところでございます。何とぞご理解を賜りたいと思うところでございます。
なお、具体的にご質問のございました3点ばかりの事業につきまして、不十分ではございますが、概略、私の方からご説明申し上げたいと思います。
まず、市単の土地基盤の関係でございます。平成10年度の実績でございまして、補助金ベースでございますが、26カ所を整備いたしまして、970万円の10年度の実績でございます。今年度予算措置、既にご案内のように、1,000万円予算措置をいたしておるところでございまして、過去の積み重ね等々考えてまいりますと、平成11年への残事業といいますか、積み残し事業といいますか、事業につきましては100カ所を超える要望も、今日あるようでございます。これらにつきましては、今後とも執行状況を踏まえながら、ご相談をしてまいりたいというふうに考えておる状況でございます。
次に、2点目の建設課が所管をいたしておりますコンクリート舗装でございます。昨年度実績はゼロでございます。今年度2カ所を実施するように準備を進めているところでございます。
続きまして、学校屋体の使用関係でございます。まず、9年でございます。9年の総利用延べ回数でございますが、約3,500件でございます。10年からは一定の料金をいただくということでお願いしておるところでございまして、10年の実績を申し上げますと、有料回数が約1,700回。無料回数でございますが、3,040回となっております。学校につきましては、以上でございます。
なお、10年度の実績の使用料でございます。小中学校合わせまして、約90万円の歳入となっておるところでございます。
以上をもちまして、議員ご指摘の2点目、3点目のご答弁といたします。
○議長(
月森喜一郎君) 23番、三登文郎君。
○23番(三登文郎君) 言いたいことは言いましたから、答弁の中身についてあまり詳しく詰めてもしょうがないなあというような気がしないでもないんです。そのような方向で、今後の努力目標も含めて申し上げたつもりですが、と言っても、若干の問題についてはお聞きしておきたいと思うんです。
まず、病院の問題ですが、ただいま、いわゆる病院の救急、あるいは日曜休日の診療の問題ございましたが、これ、私、確か、3月の予算の時も言ったような気がするんですが、これはどうも関連してですから通告してございませんので、答弁の方はちょっとあれだかもしれませんが。
いわゆる、市役所に置いてあるいわゆる日曜診療所です。日曜休日診療所、これが市立病院として、これだけの体制があり、実績がある中で、本当に必要なのかどうかというのが思いなんです。
休みの日にわざわざお医者さんが、どれだけのあれが出てるか知りませんけれども、仕事に出て頑張っておられるということが、果して、個人的な意味で喜ばれておるのかどうかと。あれがあるから、生き甲斐があるとか、あれがあるから助かるわというようなことじゃあ、私はないような気がするんです。そうだとすると、これは医師会との話もありますので、勝手に市がそれじゃあ、やめたというわけにはいかんと思いますが、十分話し合われて、合理的な解決をされるべきではないかと。
聞くところによると、悪口じゃありませんけれども、せっかく行ったのに、医者がその専門でなかったばっかりに、どうしていいかわからないであっちこっちいっと聞いて、挙げ句の果てに、わかったと。その間、2時間かかったとかいう市民もありました。また、中には、そこへ行ったら、そのまま、これは市立の方へ行ってくださいと、スッと回された人も相当数があるようであります。市立病院の方も、1ランククッション置いてきてもらうよりか、直接来てもらった方がいいんじゃないかというような、私は気もするんですが。
そういう点について、病院の方で、もし、日曜休日診療所やめたら困るというようなことなのかどうか。実態がどうだかわかりませんが、大体どれぐらい使っているのかがわかりませんので、このこともわかれば、併せててお知らせ願いたいと思うんですが。日曜休日診療所ですよ、平均どれぐらいの人が行っているかということをお知らせ願いたいんですが。できれば、私はこれは整理した方がいいんじゃないかというような気がしてます。こういう意見の議員の人もたくさんおられますので、併せて、参考までに申し上げておきたいと思うんです。
次に、これも病院の問題ですが、いわゆる看護婦。外来も3交代という形で、どうも夜1名の看護婦さんが3交代の一部としておられるようだと思います、どうも。それはそれで別に問題ないわけですが、問題だと思うのは、一つは、救急が聞くところによると大体10回前後は夜中にあるようです。これに内科のお医者さんと外科のお医者さんがおるわけですけども、看護婦一人で本当にやれるのかどうかと。聞いてみたら、どうも婦長がついてるようです。婦長当直という形で。婦長と二人で一応、対応してるということのようですけれども、私はちょっと二人の医者に看護婦一人、婦長もつければ二人ですけれども。ちょっとえらいじゃないかなというような気がするわけです、体制として。
当初の計画では、確か、救急は看護婦二人体制でやるというようなあれじゃなかったかと思うんですが、この辺のところについてどうなっているかを併せ、お聞かせ願いたいと。婦長の勤務状況の問題はいろいろ問題がありますので、ここでは言いませんが、いずれにしても、婦長の当直勤務の条件、前後の条件を含めて、相当私は無理があるんじゃないかというような気がしてます。それらについては、改善要望にとどめたいと思いますが、この辺のところについてお聞かせを願いたいと思います。
これはこれで置きまして、次に、総務部長答弁の、いわゆる良好なる労使関係の問題であります。
どうも、直接の、これまでそうした問題の起こった時の当事者でないので、極めて良好な答弁が返ってきたというふうに思ってます。しかし、基本的には、やはり労働条件が将来の問題としては、さっき言いましたように、いろんな部門の労働条件の問題がかかってきます。その問題については、病院だけでは解決できないのが、現在の病院と人事担当というか総務部との関係だと思うんです。
というのが、労働条件、どこで仕事をするか、何をするかは病院で決められると思いますが、定数の問題とか、募集の問題とか、あるいは夜勤の待遇の問題だとかいうような問題は、どうもそこではやれないんじゃないかなあと思ってます。病院の院長の判断で勝手に、それなら、夜勤手当て、余計にするからというようなわけには、もちろんいく話じゃありません、条例がありますから。ですが、やはりそこら辺のところをきちんと対応するのは、やっぱり本庁でやらざるを得ないというのが、今の仕組みだと思います。
というのが、公企法の一部適用ですから、現場の仕事の問題、あるいは会計の問題は企業会計ですけれども、人事についてはそうなってませんので、そこら辺の矛盾が出てきて、せっかく築きつつある信頼関係が乗り合い、はねあいと受けとられたりするようなことがないような対応を、私はきちんとしておかないと不信が生まれるんじゃないかと。あれを言えば、いや、それはあっちだ。これを言えば、それはあっちだって、お互いにあっち行ったり、こっち行ったりで、若干、そがな面も今まであったような気がするんですけども、そんなことになったら大変ですので、そこら辺のきちっとしたルールを早急につくって、相互信頼の基礎を、私はつくるべきだと思うんですが、そのような考え方があるかどうか。この点について、2番目の問題でお聞かせを願いたいわけであります。
次に、予算の問題です。
相当苦労されていることは、予算をつくる方も、それを執行する方も大変だということはわかってます。一番悪いのは、私に言わせれば国の政治が悪かったと、今も悪いというふうに思ってますが、そんなことここで言ったって解決する話じゃありませんので、与えられた現在の国の仕組み、制度の中でどうするかという論議しかやりようがありませんので、その辺の努力をお願いしたいんですが、先ほど総務部長は、上手に答弁して、肝心の充足状況については、一つは答弁せずにすめられたけども、やはり、相当な市民からの要望があるはずです。私らもいろいろ聞いてますから、また議員の皆さん方もいろいろ聞いておられると思います。
これらについて、私はできるだけ厳しい財政の中でも要望に応えられるような体制、予算。今さら6月補正というわけにはいきませんが、せめて、9月補正で、このような厳しい部分については対応すべきではないかというふうに思ってますが、この点についてのお考えも併せ、お聞かせ願いたいと思います。
市長にもお聞きしたいことあるんですが、これは最後の時に聞きますから、市長さんの答弁に再質問はいたしませんので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(
月森喜一郎君) 大谷民生部長。
○民生部長(大谷正幸君) まず、休日診療所の方からお答えを申し上げます。
休日診療所は、昭和51年に条例を制定しまして発足をしております。これは、応急的な一時処置を行うという目的でございます。運営は医師会の方に委託して行っております。年間の利用者は約500人でございます。
先ほど、議員おっしゃいましたように、あくまでも一時的な応急処置をするところでございますので、処置ができなかったら市立病院へ行ってくださいということもあろうかと思います。
ただ、これは、過去二十数年間、かなり定着をしてまいっておりまして、存在意義というものが私は深いものがあるというように、私ども担当部署では考えております。県内他市の状況を見ましても、一つ、二つ例外、一緒にやっているようなところもございますが、県内他市はすべて持っております。ということで、市立病院は病院群輪番制によります2次救急でございますが、あくまでも一次救急ということで応急的な処置をするための、まあ、診療報酬につきましても、休日の加算は、休日診療所は休日加算はとりますが、開設時間、休日等の12時から18時まで、これについては時間外加算をとっておりません。そういう利用者にとりましても、市立病院に行けば、休日加算も時間外加算も両方とられるということもございます。
ということで、二十数年間、年間約500人の利用があるということで、かなり定着しておるものと考えております。以上です。
○議長(
月森喜一郎君) 盛川病院事務部長。
○
市立病院事務部長(盛川弘行君) 議員お尋ねの外来救急体制の看護婦のことでございますけれども、当初計画は、議員がご指摘のとおりでございまして、準夜勤務につきましては2名体制というふうに計画がしてございました。
先ほどもご答弁させていただきましたんですけれども、現在、外来看護婦29名体制で勤務しておりまして、このうち準夜勤務、深夜勤務というふうに1名がしておるわけでございますが、国立病院から市立に移譲を受けましてから、外来の診療科が増えたこと、同じ診療科の中でも一つの科の中でも1診体制は2診体制、2診体制は3診体制とかいうふうに体制を充実しております。
そのために、国立の時代でございますけれども、外来は看護婦12名とパートの看護婦6名の18名体制で勤務をされていたようでございますけども、現在は、外来が当院では29名の体制でしておるところでございまして、準夜を2名にする要員はございますが、昼間の外来の体制がまた難しいところもございまして、まだお約束どおりの2名体制にはしてないというのが実情でございます。
将来、2名体制にはしたいというふうに考えておるところでございますので、ご理解を賜りたいというふうに思います。以上でございます。
○議長(
月森喜一郎君) 蓮花総務部長。
○総務部長(蓮花正晴君) 2点ほど、私のところにご指摘があったかと思います。
まず、1点目の病院の働いておられる皆さん、良き労使関係を目指しながら、具体的にどういうふうにやっていくかということであろうかと思います。
私、登壇して申し上げましたように、基本的には議員ご指摘のことと一致しておるわけでございまして、また、それなくしては病院経営は、運営も含めてでございますが、うまくいかないというふうに認識しております。
したがいまして、そういう原則を踏まえながら、どう労使関係を具体的な事象に基づいて運んでいくかということであろうかと思います。具体的には地公法の原則に沿いまして、私どもも対応をいたすところでございます。
ただ、いわゆる現場が本庁と離れておるがゆえに、なかなか目に行き届かない。あるいは私どももまだまだ新米でございまして、その辺の病院の勤務といいますか、運営といいますか、その辺も定かでないところも、まだまだ勉強不足であるところでございます。
したがいまして、現場、事務部長がおるわけでございます。あるいは総務課長もおるわけでございまして、現場との意思の疎通をまず、私どもが確立していくことが大事だろうと思っております。
その結果として、現場で働いていただいております職員との友好な関係を、例えば、地公法でも認めております事前交渉の中で、一定の整理をしていき、まさに、議員ご指摘のように乗り合い、はねあいにならないようなそういう効率性の問題も含めまして整備をしていくべきことであろうというふうに考えておりますので、今後ともご指導を賜りたいと思っております。
次に、2点目の予算に関してのことでございます。
これは、登壇して、これも申し上げたところでございます。私ども執行部の気持ち、十分に伝わったかどうかわかりませんけれども、議員のご指摘のことも踏まえましての予算編成を今後ともしていく必要があろうと考えております。
したがいまして、具体的に今後の補正措置でございますが、これは私の段階で何ともご答弁申し上げようがございませんけれども、お気持ちは十分にいただいたものと理解をいただきたいと思います。
なお、どういう状況か、あるいは進捗状況急ぐもの、どの辺にあるかということは、今後、査定も入ってくると思いますので、スケジュールにのっとりまして作業を進めてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。以上でございます。
○議長(
月森喜一郎君) 23番、三登文郎君。
○23番(三登文郎君) 最後に、市長からも一言、この問題についての基本的な考え方、まず一つは病院のあり方について、私は考え方しゃべったつもりでおるんですけれども、やはり市長の決断でここまできた病院です。やはりこれは登壇して申し上げましたように、市長も議会も病院の職員も、そして市民も一緒になって良い病院へと努力し、支えていかなければ、それこそ荒波のような医療情勢の中で乗り切ることは、いわゆる赤字なしで乗り切ることは困難ではないかというように思ってます。赤字が出たら大変ですから、そういうふうなことにならないような体制づくりには、やはり何といっても企業は人なりと言いますが、まさに、人と人との関係、人間やる気になれば倍の力は出ないようですが、2割や3割の力は余分に出るものだそうです。やはり、それを引き出せるような病院経営というか、運営を心がけていただきたいというふうに思っておるところです。
そのためには、病院で努力してもできない問題があります、先ほども言いましたように。例えば、定数の問題一つとってみても、これは市長の方から条例が出ないと変えようがないというような問題があります。あるいは、予算についても、仕組みはあんまりはっきりわかりませんが、いずれにしても、病院だけで勝手にポンポン予算が組めるような仕組みじゃないと思います。修理や保全や拡張の問題もそうだと思います。やはり運営の上で、せめてこの程度のことはやってもらいたいというような思いも、病院は病院としてあるんじゃないかと思いますが、こうした問題も含めてやはり、良い病院にするための市長の決断、努力が必要じゃないかと思ってます。この辺のところについてお考えあれば、お聞かせ願いたいわけであります。
それと、もう一つ、しつこいようですけれども、総務部長が答弁しました、いわゆる市民要望の問題については、これは市長は言ってみれば、股割きにあうんだろうと思うんです。市民の要望も聞きたいし、財政も再建しないといけないしという問題で、大変だろうと思いますが、やはり私は力を入れるのはやはり市民の方へ余計力を入れてもらいたいというふうに思ってますので、この辺についてもお考えがあればお聞かせ願いたいということで終わりたいと思います。
○議長(
月森喜一郎君) 熊谷市長。
○市長(熊谷國彦君) きょうは、三登議員からは、いろいろと病院の問題についてもご質問がございましたが、この病院は現在のところ、順調に船出をしておると。これも市長の決断がよかったんだというようなお褒めもいただきまして、恐縮しておりますが、なんとしても立派な病院を今後とも続けていかなければならないというのが、最初からの私の気持ちでございますし、また市民の皆さんも、この病院がいつでも安心して診ていただけると。こういうことができるためにも、今後とも病院の先生、看護婦さん、そしてまた我々も一緒になって、この病院の今後のあり方について、いろいろとまた研究もし、ご期待に沿えるような方向で努めていかなければならない、このように思っておるところでございます。
何と申しましても、この病院というのは、やはり先ほどおっしゃったように、器械は随分良いのも入りましたけれども、やはりそれを扱うのは人でございます。やはり人の力が一番大きな鍵をにぎっておるわけでございまして、かつて歌の文句ではございませんが、「いかなる堅艦海艇も人の力によりてこそ、その精鋭を保ちつつ、強敵風波にあたり うれ」という、昔、海軍におる時に軍歌がありましたが、まさに、人が力を合わせて、その力が寄ってこそ、いろいろな立派な病院経営もできるんだと。このように思っておりますので、今後とも、また格別ないろいろなご提言、ご協力のほどをお願いしたいと思います。
次に、この予算関係のことにつきましては、先ほど総務部長の方から一応の答弁はいたしましたが、やはり最終的なことにつきましては、私から一言言質をとっておきたいということではなかろうかと、このように思いますので、お話したいと思いますが。
先ほど言ったように、農道関係の予算、本当に生活に直結する、また福祉にも多くつながりを持つ予算でございまして、わずかではございますけれども、それを施工される人にとっては、非常に大切なこの仕事である。
そこで、当初から、これは何とかしてあげないけんぞということで、この予算をつけて、今年まで毎年つけておるわけでございますが、非常にご要望が多いと。しかも、最近では、100件以上も、先ほどお話がありましたように、積み残しも出てきておると。こういうことでございますので、また、補正措置も、これについてはできる限りのご要望に沿うために計上をしなければならんと、このように思っております。額については、また提案した時に、反対をせずにまた賛成をしていただきたいと、このように思います。
○議長(
月森喜一郎君) 以上で、通告のありました質問は、すべて終了いたしましたので、これをもって一般質問を終結いたします。
ここでお諮りいたします。
一般質問は終了したわけでありますが、この際、明16日に予定しております日程を本日の日程に追加することといたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
○議長(
月森喜一郎君) 21番、荊尾 衛君。
○21番(荊尾 衛君) 議運で諮られた結果でありますので、そのことをどうだこうだというわけじゃないんですが、実は、先般の臨時市議会、これも市長招集が1週間前になされる。そして、臨時議会の前日に全員協議会が9時招集。なぜ、そういうことになるのかなということをいろいろ聞いてみたんですけれども、私も長いこと議会に議席を汚させていただいておりながら、こういう議会の運営の仕方というのは、市民にとってどうなのか、いささか疑問を感じたわけです。
そして、今回、当初から議事日程は、議会の始まる1週間、10日前には議運が開かれて、執行部からこういう状況だから、こういう日程でいこうということが合意されているわけ。
そうすると、議員たる者は、少なくともその日程に従って、いろいろな諸準備をするわけです。一般質問だって、今までのやり方とは変えて、全く形式的な質問戦にして、答弁書を読んで、それで市民の負託に応えたかのような行政のあり方、また、それをチェックしなきゃならない我々議員の務め。これを議会みずからがセーブしていくっていうようなことは、議会制民主主義の自殺行為なんですよ。ルールに従って、きちっとやっていかなかったならば、これは民主主義でもなんでもない。数の論理で押し切るんだったらば、これは少数の意見とか、市民の本当に声なき声や、そういうものを生かした議会だとは言えないわけです。
私はそういう点で、もう決められたことを議長が言われて、ここで多数決とったら、それはもうそのとおりになるでしょ。それが絶対正しいなんてなことを考えて、議長、あなた自身が議会全体をまとめていく、あなたも市民の代表として、議会が恥ずかしくないようなそういうリーダーシップを、私は議長としての責務でとってほしい。議運が間違った方向を出すのならば、議長としてもきちっとやっぱり言ってほしい。そういうことをやらないと、まさに議会なんて形骸化したものだと、市民にとって笑われ者になりますよ。そういう点で、議員一人ひとりも、もっと自覚を持って、持っていないとは私は言わないけれども、簡単に議事が進んでいくから、早めに切り上げよう、こんなこと今、市民が知ったとしたらどういうことになるんですか。一生懸命で、この不況の中で苦労しておられる市民の皆さん方のことを考えた時に、議会自身が、また行政の皆さん方もそんなことで市民から批判を受けるようなことは絶対してはならない。
その話を、きのう、実は、私聞いて、もう来るべきところに来ているのと違うかという思いがしました。意見として申し上げておきたいと思いますので、これからの議会運営については、そういう批判を起こさないように慎重に諮ってほしいということでございます。以上です。
○議長(
月森喜一郎君) ただいまの荊尾議員さんの意見でございますが、一部議員の方々から、質問者の進行を見て、日程を繰り上げてはどうかというご意見があり、議長としても、議会運営のことでございますので、議会運営委員会にお諮りいたしまして、協議の結果、全会一致で日程の繰り上げに異議なく進めてほしいということでございましたので、よろしくご理解のほどをお願いいたします。
21番、荊尾 衛君。
○21番(荊尾 衛君) 先ほど私が言ったように、もう決められたことだから、それは仕方がないです。進めなさっても、これは何とも言えないんですよ。だけども、改善してほしい、議会のルールに従って、自治法の精神に従ってやってほしい。そう言ってるんですよ、私はね。
例えば、臨時市議会だってそうでしょ。市長から我々招集受けるんですよ、議会は。全員協議会というものは、これは言うならば、協議体なんですよ。法的拘束力、基本的にないんです。それが優先して、議会は9時から始まるものなりになっているでしょ。なんで全協の方が先行するんですか。そんな無茶苦茶なことを平気でやること自体がおかしいんです。つまり、議会の手前勝手でしょ。議事が早く上がるから、早いことやる。じゃあ、何のために議運やるか、そういう基本的なところがないがしろにされての議会というのは、私はないと思いますよ。それは議会の自殺行為だというのは、そのこと。民主主義に対しては、非常に挑戦的な運営の仕方になるんですよ。
せっかく、先輩たちが議会制というものをいろいろ考えてやられている以上は、良い方向に持っていくというのが本来の姿であって、悪い方向に持っていくというのは、決して市民の信託に応えられるということではないということで、改善などについても、少なくとも議長として、これから先、意見は意見で聞くぐらいのことは言ってほしい。何でも押しつけて、決まったことだから、お前、言うこと聞けって、そんなばかな話ないですよ。
総括質問だってね、いろいろ頭いわしますよ。あしただと思ってる。
○議長(
月森喜一郎君) 荊尾議員さんのご意見、よく心して、今後の議会運営に当たりたいと思います。
それでは、日程を本日の日程に追加することといたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
月森喜一郎君) ご異議なしと認めます。
追加日程を配布いたします。
〔追加日程表配布〕
○議長(
月森喜一郎君) ここで10分間休憩いたします。
午前10時52分 休憩
午前11時04分 再開
◎日程追加第1 上程議案に対する質疑
○議長(
月森喜一郎君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
追加日程第1、上程議案に対する質疑を行います。
議案第153号、平成11年度大田市
病院事業会計補正予算(第1号)を議題といたします。
本案について、ご質疑はありませんか。
21番、荊尾 衛君。
○21番(荊尾 衛君) 一つほどお聞かせいただきたいんですが、以前の病院会計立ち上げの時点でも申し上げたと思いますが、その時に、企業会計について資本金、これが大田市の病院会計にはないわけです。どこの企業だって、企業経営するのに資本金を持たずにやるなどというようなことは、前代未聞であります。まして、公営企業で、市民の一般会計の持ち出し、また国との助成等々含めて税金も使って運営をするし、当然のことながら、もちろん営業収益等々含めて、この経営がなされるわけですが、信用の問題等々含めて、これについては検討したいという、確か、市長答弁だったんじゃないかなと、私は思っているんですけれども。
その後、これについて検討なさって、どのように資本金を位置づけて、病院経営をなさるのか、これを聞きたいということと併せて、今回、起債について610万円増額ということで、これについての事務部長の方からの提案理由の説明もございました。言うまでもなしに、病院の増改築をしていくわけですから、それなりの資金の投入も起債を充当していくわけでして、この起債といえども、企業債だからといって、どんどん増発していって、限りない借金を続けるということは、これまた健全経営をしていく上においては大きな負担になるし、また、それが足を引っ張ると。
今は、先ほど来、三登議員が言うように順調にスタートはしているとはいうものの、今後の医療情勢等々考えた時に、果して、こういう状態が続くのかと言えば、またいろんな問題も当然予測されると思うわけです。とすれば、610万円といえども、これが増額されていくということについて、一体、これから先、今年度、増改築やいろんなことにかかわる経費等々として、どこまで、これ最後の企業債として準備されるのか、まだこれから先、どこら辺ぐらいまで限度として考えておられるのか。
もちろん、起債許可もらうには、県等とも相談をされてのことだろうと思いますけれども、その枠の問題も当然あろうかと思いますし、国、自治省との相談ももちろんあろうかと思いますし、そうした点で、際限がないようなことがあってはならないと思うんですけれども、その辺はどういう見通しを持っておられるか、これから先、どうなのか。この辺も含めて、併せてお聞かせいただきたいと思います。以上です。
○議長(
月森喜一郎君) 蓮花総務部長。
○総務部長(蓮花正晴君) 荊尾議員ご質問の1点目の資本金といいますか、あるいは市からの出資金のご質問についてでございます。
確かに、議員ご心配をいただいておりますように、当初から、そういうものは準備しながら経営基盤の安定を図るべきではなかろうかという立場での、ご質問であったように記憶しております。
これにつきましては、いわゆる大田市が設置したものでございまして、最終的に、経営責任は市の方に、最終的には、当然のこと来るところでございます。しかしながら、このことについてのご質問のことにつきましては、市といたしましては当面、今年度上程をさせていただいておりますように、国の方から補てんをされます普通交付税、あるいは自治省が定めております繰り出し基準の範囲内での対応をしてまいろうということにいたしておるところでございます。
なお、基本的な、先ほど申されました出資金なり、資本金のことにつきましては、今後の経営状況等をにらみ合わせながら、根本的なことでございますので、引き続き検討をしてまいりたいというふうに考えております。
今のところ、いつから、どのような恰好でということにつきましては、結論を得ておりませんので、ご理解を賜りたいと思います。以上でございます。
○議長(
月森喜一郎君) 盛川病院事務部長。
○
市立病院事務部長(盛川弘行君) ただいまの荊尾議員の企業債のことでございますけれども、このたびの補正では、土地改良等の工事費といたしまして企業債の発行をお願いしておるところでございます。
病院の健全な経営を行う上で、将来予測される企業債でございますけれども、当初の計画から、建設等の計画から現在考えておるところでは、国立から市立にいきまして、移譲を受けるまでに計画しておりました建築等の内容といいますか、例えば、浄化槽が悪いとか、それにつながっております汚水管とか、消防法的に建物の中が消防法の基準に合致しないとかというようなものが出てきておりまして、今後、当初予定しておりました企業債よりも、金額の方はまだつかんでおりませんけれども、膨らんでくるというふうに考えておるところでございます。以上でございます。
○議長(
月森喜一郎君) 21番、荊尾 衛君。
○21番(荊尾 衛君) あまりはっきり私もわからないんだけれども、まず最初の件ですけれども、総務部長のご答弁によると、大田市の病院だから資本金は要らないとまでは言われなかったけれども、いろいろ、市がもとだからというその考え方というのは、私、納得できないんですね。じゃあ、大田市の水道局はどうなのか。これも大田市の経営。企業体で、ここ資本金をちゃんと設定してスタートしてますよね。
だから、それが公営企業法による、いわゆる一部適用であろうが、全面適用であろうが、会計そのものは企業会計なんです。
私はおかしいなあと思っているのは、例えば、県からの一括交付金がありましたね。あれ一般会計の基金として持ってるんじゃないかなと思うんですね。これは病院の経営にということに今、なっているわけ。その辺の運用の仕方ですから、どっちだっていいんだって言えば、それまでかも知らんけれども、病院の企業経営が困難になれば、そういうものを一般会計で持ってて、金が足りないからくれや、くれやというようなことが、もし起きたとするならば、例えばですよ、それをもとにして。いわゆる会計上からも、少し問題が出てくるんじゃないかなという気もしておるんです。
だから、少なくとも、資本金をきちっと位置づけて、企業責任を明確にしながら、そうはいうものの福祉的な意味合いもあるんで、病院の企業経営が健全に進んでいく道をとりつつ、全体的にながめて、じゃあ、という話ならわかるけれども、最初から、市が経営するものだから味噌も何とかも一緒にしながら云々というやり方というのは、そうじゃないかもしれませんが、そういう受けとめ方になるんで、もし何でしたら、もう少し詳しく説明してほしいと思うんですけれども。
やっぱり、私はいつだということは言えないと言われるけど、もともとはじめから、それをつくっていくべきではなかったかと言ってるわけです。
だから、それは企業経営を運営するために、ちゃんとそういう整備は早めに、私はやらないと、じゃあ、時期はいつかと。まあ、流れを見ながらぐらいの話では、一体、何なのかなあっていう気がしてならない、そもそも論から。という気がしてるんですけれども。
まあ、私が言ってることわからんかもしれませんが、専門家の方が、いろいろ上手言うと、ああそうかなと思って、私も思うかもしれませんが、意のあるところをくんでいただいて、もしご答弁があればお願いしたい。
次に、病院事務長さんの方に、もう一回聞いてみたいんですが、まだ膨れ上がっていく可能性もあるというぐあいに受けとめていいのか。その限度といったらおかしいかもしれませんが、自治省などが、もう、お前のところ、そんなにたくさん借金していいのかっていうてブレーキかかった時に、どうなさるのかね。そういうことが絶対ないとは言えないと思うんです。今のいろんな国の財政事情やいろんなこと考えた時にね。
それで、そこら辺、県の方も許可を本当にしてくれるのかどうなのかね。この枠をもっともっと広げていって、どっちみち年度末の時点で、けりをつけなさるだろうと思うが。ボンボンボンボン、これ膨れ上がってくるということになれば、当初の計画からした時に、一体どうかという疑問も出てきますので、私たちが思うのには、これで大体病院の施設というのは完了していくんだ、それに投資する額はこうなんだという、いろんな今までのシミュレーションもあったわけですから。その辺である程度のめどというか、いうようなものも必要ではないかなと思いますので、もう一回、その辺聞かせてください。
○議長(
月森喜一郎君) 蓮花総務部長。
○総務部長(蓮花正晴君) 再度のご質問でございます。
私の答弁がちょっと順序、逆になったがために、ご理解をいただいてない点があろうかと思います。
私が申し上げましたのは、いわゆる病院会計という企業会計でございます。したがいまして、これは原則といたしまして、もとよりでございますが、利用料の収入の中でやっていくべきものと、通常のものはでございますね。ということで、経理は区別をしておるところでございます。
しかしながら、とは言いましても、大田市が設立したものでございますので、その経理の結果として、最終的な責任は大田市に最終的には出てまいりますということをご説明したところでございます。その点がまず1点と。
それから、二つ目に基金のことでございます。議員申されますように、12億7,500万円を今年の2月でございましたか、県から交付を受けまして、現在、基金として擁しておるところでございます。
これにつきましては、収入役保管といたしておるところでございまして、日々、相談しながら活用しておるところでございますが、これは基金条例に決めていただいておりますように、毎年の償還にこれを取り崩して充てていくという性質のものでございます。
ただ、より効率的な運用を図るために、例えば、今年度も実行しておるところでございますが、病院の短期資金に充てるための繰り替え運用。これらにつきましては、これの有効活用を収入役さんと相談しながら、有効活用をしておるところでございます。
なお、併せまして、先ほどの基本的な問題に併せましての基金の有効活用の方途がどうであろうかということにつきましては、引き続き、内部でも検討をしてまいりたいというふうに考えておるところでございます。
基本的な病院経営の安定に資するための資本金なり、出資金につきましては根幹的な大きな課題であろうかと考えておりますので、引き続き、内部でも協議、検討をしてまいりたいと思っておりますので、本日のところはご了承賜りたいと思います。以上でございます。
○議長(
月森喜一郎君) 盛川病院事務部長。
○
市立病院事務部長(盛川弘行君) 議員お尋ねの起債の関係でございますけれども、当初の工事計画につきましてシミュレーション等を行いまして、計画を立てたところではございますけれども、実際に、現地の方に入りましてから調査いたしましたところ、シミュレーションをしたものとの差異が出ておりまして、先ほども申し上げましたような浄化槽とか、汚水管とか、消防法により、これは県土木からの指摘もございますけれども、そういうところに、当初の計画より、金額が膨らんでくるということでございまして、どんどんこれが膨らむということではございません。今、詰めておる段階でございまして、これをもちまして、県の方に起債の申請にまいりまして、それが認められましたら、起債の発行ができるというものでございます。
ですから、当初の計画からどんどんどんどん事業を行うので、膨らませるというようなことは考えてはおりません。どうしても、こういうふうに法的な規制とか、そういうものによってやらなければならないものについての増額を今後もお願いするようになるということでございます。以上でございます。
○議長(
月森喜一郎君) ほかにありませんか。
5番、福田佳代子さん。
○5番(福田佳代子君) 1点ほどお聞かせいただきたいと思います。
154号の大田市地区計画等の。最初の分だけですか。すいません、じゃあ、あとにします。
○議長(
月森喜一郎君) 18番、下迫紀弘君。
○18番(下迫紀弘君) 私も1点お尋ねしてみたいと思います。
このたびの補正予算、金銭的な部分ではなくて、業務の予定量の変更ということで、ベッド数が実質16床減になっております。これは、ご説明にもあったと思うんですが、伝染病棟の廃止に伴う減。それにまた新たに新法によって、設営される4床があるという内訳だったと思っております。
ただ、そういうことはわかりますけれども、マイナス20床、プラス4ということで、その結果はマイナス16であるというような数合わせの問題では、私はないように感じておりまして、このプラス4床というのは、新しい法律に基づいて、あるいはまた県の方針に基づいて4床増になるものであろうと思っておりまして、これは当然、これまでのあるいは予算措置で措置がされておるプラス4床かもしれませんし、あるいはまた今後新たにこの4床を設営するために予算を伴うものではないだろうかという気もしておるわけでありますが、その辺について、もう少し詳しい説明をいただきたいと思いますし、このプラス4床、もし新設されるということになりますと、当然、今後、これまで予算措置がされてないということであれば、当然、新たな予算が伴うわけでありますが、その辺についてはどのようなお考えを持っておられるのか、お聞かせいただきたいと思います。お願いします。
○議長(
月森喜一郎君) 盛川病院事務部長。
○
市立病院事務部長(盛川弘行君) ただいまの下迫議員のご質問でございますけれども、市立病院の病床数につきましては、医療法で申しますと272床でございます。療養型病床群としまして、現在増築をしていただいております55床が医療法的な病床数になろうかと思います。
伝染病予防法によります、これまで20床ございましたけれども、これは伝染病予防法による20床ということでございまして、これが伝染病法が廃止になることに伴って、市立病院としての運営病床数から20床を減少させていただきたいというものでございます。
新しく制定されました感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律、感染症新法と呼んでいますけれども、この新法による4床につきましては、県からの指定によりまして、市立病院がその4床を確保しなければならないというものでございまして、この予算上では、4床を上げさせていただくものでございます。
この4床につきまして、7月から伝染病棟の一部を使用させていただきまして、経過措置といたしましては5年間ございますけれども、この間、伝染病棟の方を使用させていただきたいというふうに考えております。
まだ国の方もはっきりしておりませんけれども、4床を院内に持つ場合、伝染病棟を改修する場合でございますけれども、これについて、改修費等の補助金があるようでございますけれども、その金額がまだはっきりしておりませんので、市立病院といたしましては、とりあえず伝染病棟の方を使わせていただきたいというふうに思っておるところでございます。以上でございます。
○議長(
月森喜一郎君) 18番、下迫紀弘君。
○18番(下迫紀弘君) 大体わかりましたが、そうしますと、5年間という暫定的な経過措置で伝染病棟を使うと、4床についてはですね、使うというお考えはわかりますけれども、タイムリミットの5年というふうなことについては、市、あるいは市立病院として今後、院内に、それでは4床というものを設営するという考え方、前提を持って、5年になるか、2年になるか知りませんけれども、タイムリミットまでは伝染病棟を使うというお考えなのか。5年間、精いっぱい、それじゃあ、この伝染病棟を使っていくというふうな考え方なのか。病院の中に4床を新たに設営するというお考えは持っておられないのか、どうなのか、お聞かせいただきたいと思います。
○議長(
月森喜一郎君) 盛川病院事務部長。
○
市立病院事務部長(盛川弘行君) 5年間の経過措置がございまして、その経過措置の期間につきましては、県の方は大丈夫だというふうには言っておりますけれども、経過措置が終わりました後につきましても、伝染病棟の方の使用で済む可能性もございます。このことについても、まだはっきりした県、国の見解が出ていないところでございまして、私どもの方にはまだ知らされておりません。
と申しまして、それと院内に持ってきて、あの4床を確保すれば一番、病院を運営するのには看護単位等も便利がよろしいわけなんでございますけれども、感染症新法によります病床につきましては、医療法上の病床数に入らないということがございまして、医療法で現在、272床、現在進めております改修工事等が終わりますと、医療法で280床という病床数を市立病院が持つ予定にしておりますけれども、この4床をとりますと、単純にいきますと280から4引いた276床のものしか医療法では満たさないということになりますので、院内に4床を持ちたいという気持ちはございますが、なかなか医療法との関係と、県からのこの病床数を確保するための建築費等についての補助金でございますけれども、この辺がはっきりいたしましてから考えさせていただきたいというふうに考えておるところでございます。
○議長(
月森喜一郎君) 18番、下迫紀弘君。
○18番(下迫紀弘君) しつこいようでございますが、市長に、それではお尋ねしてみたいと思います。
先ほどの4床、プラス4床の分ですね。これを院内に持つ考え方もあるのはあるという、ただいまのご答弁でしたが、市長のお考えはどうでございますか、お尋ねしてみたいと思います。
○議長(
月森喜一郎君) 熊谷市長。
○市長(熊谷國彦君) 今、ご存じのように伝染病棟は別の建物の中においておるわけでございますね。これを院内の、新しい病室の方に向けてもっていけば、それは管理等は楽になるかもしれないけれども、私はやはり別棟においておいた方がいいのではないかなというような気持ちを持っておるわけですが。その辺のところは、私が思っておるぐらいのことで、院長先生ほか、こうした方がいいと言われれば、私はそれに従おうと思っております。
○議長(
月森喜一郎君) ほかにありませんか。………ないようでありますので、以上で、本案に対する質疑を終結いたします。
続いて、議案第154号、大田市地区計画等の案の作成手続に関する条例制定についてから、議案第157号、大田市
伝染病院設置並びに管理に関する条例及び大田市
伝染病院患者取扱条例を廃止する条例制定についてまでの条例案件4件を一括議題といたします。
本案4件について、ご質疑はありませんか。
5番、福田佳代子さん。
○5番(福田佳代子君) 154号について、もしかしたら提案理由の説明の時にあったかもしれませんが、ちょっと休みましたので、すいません。
この条例が今議会でもし通れば、今後の予定として、年内中に、この地区計画等の案を練っていかれるのかどうなのか。今後の予定についてお知らせいただきたいと思います。
○議長(
月森喜一郎君)
松井建設部長。
○建設部長(松井幸秀君) 提案理由の中で、総務部長の方から申し上げたところでございますが、この地区計画の案の作成手続に関する条例につきましては、現在進行いたしております駅周辺の土地
区画整理事業、この中の商業ゾーン2.7ヘクタールを想定をいたしまして、その地区計画を都市計画決定に至りますまでの間の手続きに関しまして、条例ということでご提案申し上げておるものでございます。
申し上げましたように、平成12年度には具体的にこの
商業ゾーンに移転をいたしますいろいろな商業施設が配置ということになります。したがいまして、今年度の内には、先ほど申し上げました都市計画決定、これは市の都市計画審議会、あるいは県の都市計画審議会を経まして、知事承認ということになるわけでございますが、今年度、もっと早いところで、今年中には、この知事承認の段階まで持っていきたいというように考えておりまして、そのための地区の住民の皆様のご意見を伺うための条例ということでご理解をいただきたいと思います。
○議長(
月森喜一郎君) ほかにありませんか。………ないようでありますので、以上で、条例案件4件についての質疑を終結いたします。
続いて、議案第158号、島根県
市町村総合事務組合の規約の変更についてから、議案第160号、伝染病処理に関する事務の受託の廃止についてまでの一般案件3件を一括議題といたします。
本案3件について、ご質疑はありませんか。………ご質疑なしと認めます。
◎日程追加第2
常任委員会付託
○議長(
月森喜一郎君) 追加日程第2、これより委員会付託を行います。
ただいま議題となっております議案第153号から議案第160号までの8件は、お手元に配布いたしております議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
月森喜一郎君) ご異議なしと認めます。よって、ただいま議題となっております議案8件は、議案付託表のとおり、所管の委員会に付託いたします。
◎日程追加第3 休会について
○議長(
月森喜一郎君) 追加日程第3、休会についてお諮りいたします。
明16日から20日までの5日間は、議事の都合により休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
月森喜一郎君) ご異議なしと認めます。よって、明16日から20日までの5日間は、議事の都合により休会することにいたします。
なお、17日は、総務委員会並びに厚生委員会を予定しておりますので、それぞれ付託案件の審査をお願いいたします。
以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。
本日は、これにて散会いたします。
午前11時35分 散会...