益田市議会 > 2011-03-08 >
03月08日-03号

  • いじめ自殺(/)
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  1. 益田市議会 2011-03-08
    03月08日-03号


    取得元: 益田市議会公式サイト
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    平成23年第482回 3月定例会                平成23年3月8日                (議事日程第3号)              ~~~~~~~~~~~~~~~ 本日の議事日程第1 一般質問      (個人質問)岡田正隆、佐々木惠二、久城恵治、井藤章雄、弘中英樹、            大久保五郎、河野利文、永見おしえ、安達美津子、山根哲朗、            長谷川 昇、中島 守、福原宗男各議員              ~~~~~~~~~~~~~~~ 会議に付した事件第1 一般質問      (個人質問)岡田正隆、佐々木惠二、久城恵治、井藤章雄、弘中英樹、            大久保五郎、河野利文各議員              ~~~~~~~~~~~~~~~ 出席議員(26名)1 番   前 田   士 君          2 番   河 野 利 文 君3 番   安 達 美津子 君          4 番   久 城 恵 治 君5 番   中 島   守 君          6 番   松 原 義 生 君7 番   井 藤 章 雄 君          9 番   永 見 おしえ 君10 番   弘 中 英 樹 君          11 番   林   卓 雄 君12 番   大久保 五 郎 君          13 番   福 原 宗 男 君14 番   宮 内 智 士 君          15 番   野 村 良 二 君16 番   寺 井 良 徳 君          17 番   山 根 哲 朗 君19 番   澁 谷   勝 君          20 番   石 田 米 治 君21 番   波 田 英 機 君          22 番   岡 田 正 隆 君23 番   安 達 幾 夫 君          24 番   佐々木 惠 二 君25 番   久 保 正 典 君          26 番   長谷川   昇 君27 番   大 畑 茂三郎 君          28 番   山 崎 一 美 君              ~~~~~~~~~~~~~~~ 欠席議員(0名)              ~~~~~~~~~~~~~~~ 出席した議会事務局職員局長       三 浦 敬 司        次長       国 司   広係長       澄 川 雄 司        主任       今 井 猛 之              ~~~~~~~~~~~~~~~ 説明のため出席した者市長       福 原 慎太郎 君    教育委員長    田 中 敦 子 君教育長      三 浦 正 樹 君    会計管理者出納室長事務取扱                               大 畑   強 君経営企画部長   折 笠 史 典 君    危機管理監    桂 木 正 則 君総務部長     領 家 貞 夫 君    福祉環境部長兼保健センター長                               田 中   敦 君産業経済部長   堀 江 勝 幸 君    建設部長     斎 藤 幸 士 君水道部長     篠 原 栄 次 君    美都総合支所長  斎 藤 清 一 君匹見総合支所長  下 瀬 茂 美 君    教育部長     門 脇 幸 見 君消防長      杉 原 寛 臣 君    政策企画課長   川 原 敏 之 君総務管理課長   田 中 和 明 君    財政課長     藤 岡   寿 君人事課長     福 原   司 君    保険課長     椋 木 孝 光 君教育総務課長   林   秀 輔 君    市民学習課長   野 村 正 樹 君農委事務局長   田 中 康 博 君    監査公平局長   桐 山 和 明 君              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前9時0分 開議 ○議長(前田士君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(前田士君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を続けます。 それでは、質問を許します。 22番 岡田正隆君。              〔22番 岡田正隆君 登壇〕 ◆22番(岡田正隆君) おはようございます。 第482回益田市議会定例会におきまして、一般質問をさせていただきます。 さきに通告しております3点につき、福原市長にお伺いいたします。 1点目、一流の田舎まち実現の進捗状況について、3つの側面の施策の進捗状況について。1つ、人間的側面、経済的側面、視覚的側面についてでございます。 2点目、観光振興について。1つ、観光客誘致の取り組みと推移、旅行商品の開発、広域観光についてであります。 3点目といたしまして、交流活動の取り組みについて。グリーンツーリズムのまちづくり、しまね田舎ツーリズム、国際交流と国内交流の推進について伺います。 福原市長は、平成20年7月市長就任以来、益田市政を担当されて2年7カ月を経過されました。「市長の夢・19人の青年市長×きむ」によりますと、「あなたの夢は何ですか」の問いに対しまして、益田を一流の田舎まちにしたい、これが自分の夢だ、ふるさと益田市に誇りと自信を持ちたい、それが原点だ、益田にある清流日本一の高津川を初めとした自然、文化、風土、人情等のすばらしい資源を生かし一流の田舎まちをつくることで誇りを持てる町になる、世界じゅうの人がふるさと益田市にやってくるまちづくりができる、そうすることでふるさと益田、日本、世界に貢献したいと述べておられます。 平成20年9月、第459回定例市議会において市長所信表明を述べられました。市政運営の基本6点の中で、益田市の将来像について、益田を一流の田舎まちにしたい、他のまねをするのでなく、益田にあるものを生かして本物をつくることが重要である。それ以来、先頭に立って新しい益田市づくりに全力で取り組み、ことしで3年目を迎えようとされております。 今定例会の平成23年度施政方針の中には「一流の田舎まち」の言葉の表現がありませんが、今日までの進捗状況をお伺いいたします。 以上、壇上からの質問といたし、あとは質問者席より続けさせていただきます。 ○議長(前田士君) 福原市長。              〔市長 福原慎太郎君 登壇〕 ◎市長(福原慎太郎君) 皆さんおはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 それでは、岡田議員の御質問にお答えをいたします。一流の田舎まちの進捗状況についての御質問であったかと思います。 3つの側面についてそれぞれお話をいたしたいと思います。1つ目の人間的側面といたしましては、施政方針の中の人づくりと次世代育成の中でも申し上げましたように、1つ目が、自分とふるさとを自分の言葉で愛情を持って語れる人間、2つ目が、自分で考え、表現できる自立した人間、3番目が、広く世界を知り、地球的視野で物事を考えられる人間、この3つの視点から、これまでも米百俵の精神で力を入れてまいりました。 昨年4月より教育改革推進室を発足させるなど、学力レベルの向上に努めた結果、本市の学力レベルも、県下8市の最下位水準から脱し、また市内の小学生がふるさとのよさを体験できる活動を進めるとともに、質の高い美術作品に触れる機会をふやすため、小・中学生の石見美術館の入館無料化にも取り組んでまいりました。その他、地域医療対策の充実についての取り組みも進んでいるところでございます。 次に、2番目の経済的側面といたしましては、地域に固有の資源を生かすとともに、多様な産業の連携、いわゆる6次産業化ですけども、こちらを進め、そのことによって外貨を獲得するといったような取り組みを進めております。具体的には、昨年設置をいたしました産業支援センターが中心となって、益田市新商品開発・販路拡大支援事業を活用した益田翔陽高校やJA西いわみとの新商品開発等や、産業支援センターに設置したコーディネーターによる新商品開発、県外への販路の拡大等に積極的に取り組んでまいりました。 3点目の視覚的側面でございますけども、昨年度から取り組んでおります赤瓦の町並み整備事業や今年度新設いたしました高津川流域産木材活用事業に取り組んできたほか、ことし2月には第1回のまちづくり景観賞の選定や景観シンポジウムの開催などを行って、市民啓発を行ってきたところでございます。 今後は、以前も、昨年の施政方針で申し上げました日本で最も美しい村連合の加盟を美都地域、匹見地域の方々にしていただけないかということを願っておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) 3つの側面のその後の進展を特に上げていただきました。いろいろと成果を出していただいておるなと感じさせていただいております。 市長におかれましては、私今1点目の田舎まちについて御答弁をしていただきましたので、2点目、3点はこの自席のほうからお問い合わせをしていきたいと思うとこでございます。 1点目の人間的側面、人づくりにつきましてはただいま壇上から御答弁をいただきましたので、2点目の経済的側面のところでございますけれども、独自の商品開発をしていくということも御答弁いただきました。1点ほど、前の質問のとき、外貨獲得のため、ロシア、台湾へ職員を派遣して販路を開拓するということについて、その後どのようになりましたかお聞きしたいと思います。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) ロシアのほうはちょっとまだ実現をしておりませんけども、台湾のほうには、昨年10月に私も一緒に石見空港からのチャーター便で訪問をいたしたところでございます。 今JA西いわみや美都のユズ製品等を微風広場という高級ショッピングセンターのスーパーで取り扱っていただいておりますけども、その他の、今ちょっと具体的に申し上げられませんけども、向こうの大手流通も訪問をしたりして、今後の継続に今後取り組んでいこうと思っているところでございます。 私は、台湾のみというのは2,300万ぐらいの市場ですけども、やはり中華圏というのは非常に、同じ中華系の方々の意思疎通が非常に強かったり、大陸っていうのは非常にリスクがありますので、そういう意味では、台湾を通して、また香港等を通して、大陸、もしくは今からシンガポールや東南アジア等に向けて販路拡大をしていく上でも大変重要な拠点であると思っておりますので、そういう位置づけで考えているところでございます。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) 同じく経済的側面の中でございますけれども、観光客、会議、合宿、スポーツ等あらゆる集客活動で人を連れてくるという欄がございます。このことにつきまして、私は特にスポーツのことをお聞きしますけれども、益田市に体育協会ございまして、数多くあるわけでございますので、そのあたりと協議をされてこられましたかお聞きしたいと思います。スポーツ集客についてです。 ○議長(前田士君) 堀江産業経済部長。 ◎産業経済部長(堀江勝幸君) スポーツの集客、交流ということでございますけども、今現在、スポーツの交流ということで、川崎市との少年等のスポーツ交流を重ねておるとこでございます。 また、コンベンション誘致促進補助金ということで今年度から取りかかっておりますけども、この件につきましても、スポーツ関係で8件の申請がございます。そういったことで、いろいろ今後スポーツの誘致と合宿の誘致等も考えていかなくてはいけないというふうに思っておりますけども、先日川崎の体育協会と益田市の体育協会との研修会がございまして、その関係も含めて、そういうスポーツ交流を今後促進していきたいというふうに考えております。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) 体協加盟団体たくさんございますので、どうぞその辺を特に強力に打ち合わせ等を行っていっていただきたいと思います。 私は、ソフトボール協会にかかわっておるとこでございまして、益田市制は60周年を来年迎えますけれども、私がかかわっております益田市ソフトボール協会創立、ことしが30周年でございまして、その記念行事といたしまして、議長にお許しいただきましたんですが、今回第44回日本ソフトボールリーグ女子第2部9チーム、このたび益田で第3節を島根大会として誘致をさせていただきました。昨日ポスターが300枚日本協会から送ってまいりましたので、早速皆様にぜひとも見に来ていただきたいと思いまして、きょうここで御披露させていただきたいと思います。 選手が約300名、応援団が大体1チーム50人ぐらい2日間益田に滞在いたしますので、600名から700名の外から参ると思うわけでございます。どうか市民の皆様、会場は久々茂のコミュニティー広場と美都町の野球場で行います。どうぞよろしくお願いしたいと思います。今後市内のあらゆるところで張ってまいりたいと思います。御披露申し上げたいと思います。 それから次に、視覚的側面のとこで、世界に誇る清流高津川、水質日本一への復活の見通し、また流域の津和野町、吉賀町、官民の連携についてどのようになっておりますかお聞きいたします。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 岡田議員がおっしゃるように、高津川の水質日本一の復活というのは我々圏域住民の悲願でございます。市としても、下水道整備や合併浄化槽の設置の補助等に引き続き取り組んでまいりました。この間、津和野町、吉賀町との連携、また広域の中でも、23年度は高津川に関するさまざまな事業を実施の予定でございます。そういう意味では大変意識が高まりつつあるというふうに思っております。 また、昨年9月には、御案内のとおり、高津川SEA TO SUMMITというのを株式会社モンベル初め皆さんと一緒に実施をいたしましたけども、こちらも大会自体によって圏域の住民の方々が高津川に目を向けましたし、これが「がっちりマンデー!!」というテレビ番組で取り上げていただきましたので、なおPR効果があったなというふうに考えております。 そういう意味で、今後復活に向けては、これはきのうのお話にも少しありましたが、水量との関係もありますので、なかなか一概には言えません。ただ、もう今、実際の値というのは1位と同じ値です。その次の段階の75%値というのがちょっと足りないだけでございますので、そういう意味では、実質はもうほぼ1位と同じ2位グループということでございますので、これについて引け目を感じることなく、自信を持ってやっていきたいと考えております。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。
    ◆22番(岡田正隆君) ぜひとも流域の津和野町、吉賀町との連携で取り組んでいただきたいと思います。 次に、全国に誇れる赤い石州瓦の風景、赤瓦の町並みづくりについて、その後の経過をお尋ねいたします。 ○議長(前田士君) 斎藤建設部長。 ◎建設部長(斎藤幸士君) 赤瓦の町並み整備事業につきましては、石見地方の特徴である石州赤がわらの町並み保全創出のために、赤がわらを活用した統一感のある町並み景観の形成を図ることを目的に取り組んでまいりました。 申請の実績でございますが、21年度は61件、22年度2月末で60件の状況であります。 また、石州瓦工業組合の資料によりますと、「石州瓦を活かした島根のリフォーム促進事業」でございますが、これは益田市内で赤がわらの使用率が、平成21年、それから22年度で7割から8割程度となっております。こういうことからも、赤がわらの意識はかなり浸透しているのではないかというふうに思っております。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) 私も、公共建築物の赤がわらということで、高津川流域に昨年できました防災を兼ねた建物、そしてこの前でき上がりました島根県立西部高等技術校の屋根を見まして、赤がわらが使ってありましたので、やはり市長が言われるように、公共の建物もそのようにやっておられるんだなというのを深く感じたとこでございます。 先般も、保健センターでございました第1回益田市まちづくり景観賞、これのシンポジウムといいますか、参加をさせていただいたとこでございます。近畿大学の工学部の教授、脇田先生、また近畿大学の多くの生徒さん、15人ぐらいおいでだったんかもわかりませんけれど、開かれまして、また都市デザイン課の方全員出ておられたと思うんですけれども、その中で、海岸線とこの益田石見地方の赤がわら、都会では全然わからなくて、こちらへ来てもう驚きの一言だということで、このような近畿大学の生徒さんが景観ガイドマップというのをつくっていただきまして、配られ、また市内のいろんなとこに置いてあるわけでございまして、大変参考になり、またあとグループに分かれまして討議を行ったとこでございます。 その中で、私は、景観賞のことで、下道川のレンコン栽培のことを、グランプリに選ばれまして、このこともすばらしいことだなと思いました。また、真砂地区活性化対策協議会の真砂の桜蘇生作業、益田東高等学校ふるさと益田を描く、こういうことを発表がありまして、感動したとこでございます。また、駅前のにぎわいの通りについても、これは非常に、昨日同僚議員も言っておられましたけれども、寂しいということが多く皆さんから出されておりました。その参加者は約100名ぐらいおいでだったと思うわけでございます。 赤がわらについてはそのあたりで置きまして、景観整備にも入っておるわけでございますけれども、今までも私申し上げてまいりましたけども、映画、ドラマ、コマーシャルなどの撮影が行われる町、こういった町に市長も努力されておるわけでございます。何度も申し上げますけれども、名誉市民でございます脚本家田渕久美子氏の今日までテレビドラマ、資料によりますと18作、また主な事業としても4つぐらい、いろいろな実績もあり、現在は「江」で、NHK大河ドラマで日本じゅうをわかしていらっしゃるわけでございます。その田渕氏に、こちらのほうから益田を題材にした何かを書いてほしい、あるいはつくってほしい、働きかけをしていただいておりますかどうかお聞きいたします。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 田渕さんとはさまざまお会いする機会もありますし、これまでもそういうことをお話をしてきたところでございます。ただ、これはいろんなものが絡みますので、地元だから何とかなるとか、私が言ったから何とかなるという問題ではありませんので、やっぱりそういうものをどうやって条件整備をしていくかということが大事であろうと思っております。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) 近畿大学の生徒さんが約4万人いらっしゃるそうでございまして、シンポジウムでその4万人の方に益田に来てほしいなというお話もありましたので、私もそのように思いました。 2点目に入らせていただきます。観光振興についてでございます。 観光推進体制の見直しを行う、これは第5次益田市総合振興計画の38ページに掲げていらっしゃるわけでございますが、集客交流戦略会議、それから継続的に開催されているのか、益田観光大使の設置はどうなのか、それからグラントワ開館前と後の観光客の入り込み客の推移、現状は書いてありましたので、それはわかっておりますので、その3点についてお尋ねしたいと思います。 ○議長(前田士君) 堀江産業経済部長。 ◎産業経済部長(堀江勝幸君) 集客交流戦略会議のことでございますけども、これは今年度から設置をいたしております。その中で、観光にかかわる専門家の意見をいろいろ反映しながら、今後観光資源の掘り起こし等、また観光推進体制の見直し等、今現在行っておるところでございます。最終的には、観光計画といいますか、そういった計画づくりをしながら、益田市の今後の観光の誘致に向けての推進体制をどうしていくかというところを具体的な計画にしていきたいというふうに思っております。 それから、益田市の観光大使のことでございますけども、これは来年度、23年度から取りかかりたいというふうに思っております。主に益田市のさまざまな分野で御縁のある方々に観光大使ということになっていただきながら、さまざまなところでPRをお願いしていきたいというふうに思っております。今現在、各、東京、近畿、広島、九州等の益田会のところにもお話をさせていただいとるというところでございます。 最後の点でございますけども、グラントワの開館前との観光客の推移ということでございますけども、平成17年にグラントワがオープンいたしております。16年の観光入り込み数といたしまして、観光動態調査等の結果で報告させていただきますと、平成16年が63万9,000人余り、それから平成17年が約86万5,000です。それから、グラントワがオープンしてからが約117万2,000人、平成18年です。それから19年が約100万人ということで推移をいたしております。直近で、平成21年度は、それからいろんな景気低迷やいろんなこともありまして、約89万人という推移をいたしております。 以上です。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) 目標を110万人にされておると思いますけれども、私は今までにこのことも質問してまいりましたが、140万人という目標を一度聞いたように思うんでございますけれども、私は目標110万人は少し目標値が低いのではないのかなと思っておりますので、その辺のところを申し上げておきたいと思います。 また、いろいろの会議につきましても、今後市民に中間報告といいますか、このようなことが出ておりましたよということを知らせてほしいなということを要望しておきたいと思います。 それから、これも講演会でございましたが、2月7日に「益田の魅力で観光産業は生き残れるか」という題で大社充氏が講演をされました。また、益田の観光として生き残り策を伝授されました。 私が判断するには、住民参加の観光まちづくりがこの益田にぜひとも必要だと感じたわけでございます。この件についてはどのように感じられたかということはお聞きしませんけれども、恐らく住民参加の観光まちづくりというのを目指していくべきではないかと思っておるとこでございます。 それから、商品開発についてお聞きいたしますが、空港を利用した大阪便の運休の影響は多大でございます。今後、旅行会社との連携はどのようにされるのでしょうか。大阪便がなくなったから、大阪からの集客というのは難しいんでしょうか、1つお聞きいたします。 ○議長(前田士君) 堀江産業経済部長。 ◎産業経済部長(堀江勝幸君) 大阪線につきましては、議員がおっしゃりますように、夏季限定ということで、48日間の運航ということになっております。昨日も申しましたけども、やはりエージェントと一体となった取り組みというのが必要になってくると思いますけども、特に資源を生かし、圏域が連携した着地型観光を今後エージェント等にも提案していきたいと思います。 また、産業経済部の中のプロジェクトチームの企画もエージェント等に提案しながら、商品造成を進めていきたいというふうに思っております。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) よろしくお願いします。 それから、観光地や施設の整備について伺いますけれども、まず私がずっと要望しておりましたあけぼの公園のトイレについて、落書き等もいろいろございましたけれども、昔ながらの便器でございまして、非常に子供さんが遊びに来られて危険だという思いを持っておりました。そのあけぼの地区、また乙吉地区の5カ所だったかと思いますけれども、公園があのように立派なトイレに生まれ変わりまして、安全面もよくなり、また市内の方々ばかりでなく、観光客、外から来られた人から見ても、あのような立派な公園のトイレを見たときに、この益田市はすばらしいなと必ず思うと思います。長年要望しておりましたことに対して、感謝といいますか、すばらしいことをしていただいたということをここで述べさせていただきます。 設備ほか特別最近整えたというとこがございましたらお聞きしたいと思いますが。 ○議長(前田士君) 堀江産業経済部長。 ◎産業経済部長(堀江勝幸君) 観光地等の整備ということで御質問で、御回答させていただいてよろしゅうございますでしょうか。 本年度につきましては、鎌手の水仙公園の歩道を整備いたしております。多くの来場者の方に喜ばれているところでございます。また、来年度につきましても、引き続いて表匹見峡のふれあいロードという開設に向けて今取り組んでおるというところでございます。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) 次に、これは提案を続けてまいっておるとこでございますけれども、市制60周年に来年なりますし、平成24年度に向かって、県は「神々の国しまね~古事記1300年~」に向かっておられます。益田市におかれましても何らかの行事をされると思うわけでございますが、ここでかるたといいますか、百人一首と申しますか、それについて御提案を申し上げたいと思うとこでございます。 今までに私は、駅前の通りをかるた通りにしたらいかがかということを提案いたしました中で、市民の皆様からこのような御意見をいただいておるとこでございます。昨年の自治会長会議で意見を出されとったと思うんですが、労館よりグラントワの間の100本の街路灯に対してかるたを取りつけて、かるた通りにしてはいかがかと。これは、「ゲゲゲの鬼太郎」の境港と若干似ておるわけでございますけれども、境港も30年ぐらい前からこれをやって今日に至って、あのように年間何百万人という観光客が来ておられるわけでございます。一朝一夕にはできないかもわかりません。 私は、市長におかれましてもかるたを愛していられるわけでございまして、もう一度このにぎわいの町、ゆったり歩いて、楽しんで、にぎわっているかという通りを、あの1キロの間に、県あるいは商店街と話をされて、かるたの通りに考えられたらいかがかと私も思いますし、市民の方からも提案があったかと思います。それに対して、市民の方に御回答を文書等でされたのか、まずお聞きしたいと思いますし、このことをぜひとも考えていただいたらいかがかなと。そういう意味でも、前尾庭教育長さん、またかるた協会にかかわっておられます石川さんにも私相談してみましたら、すごいいいことですねというように評価をしていただいております。そのあたり、市長ぜひとも、自分がかかわっておられるから案外やりにくいんかもわからんけれども、かるたの通りちゅうのは今全国にないような気がします。今やかるた界では益田は全国区になっておると思いますので、ぜひとも御意見をお聞きして、そのようにしていただいたらと思います。いかがでしょうか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 御提案をいただきまして、ありがとうございます。 まず初めに、市民の皆さんからの御提案ですけども、これは自治会長会議でもお話を承っておりますので、そのときにもありがとうございますということをお話を申し上げました。 私自身が、今岡田議員御指摘のとおり、深くかかわってる人間ですので、とかくうがった見方をされたり、我田引水的にとらえられるのは非常に本意ではありません。それにまた、それが、かるたの通りにすることが本当にふさわしいのかどうかということも、さまざまな御意見を伺いながらやっていく必要があると思っております。 ただ近年は、ここ20年ぐらい、NHKの衛星放送で名人戦、クイーン戦が中継されたり、ドラマ化されたり、特にここ数年は、「ちはやふる」という漫画ができまして、今10巻以上発刊されているんですけども、これが非常に幅広い人気を誇っておりますので、認知度は非常に上がっているという認識は持っております。ですから、そういう観点も含めて今後検討していく余地はあるんではないかと考えております。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) 強く要望をしておきたいと思います。 だんだん時間が迫ってまいりまして。 次に、広域観光のところでぜひとも、これも要望でございます、提案でございます。山口県観光との連携協議について伺うわけですが、萩市等については今までずっとやってきておられますので置きまして、きょう私は、ぜひとも岩国市との連携をスタートしてほしいなという御提案を申し上げます。 私の友人に、シンガーソングライターで毛利治郎というのがおりまして、「匹見の空」というすばらしい歌をつくってくれまして、匹見の夏の花火大会等にも歌っていただいておるとこでございます。 岩国市との連携交流促進について御提案申し上げます。 岩国錦帯橋空港が、来年2012年度に開港するわけでございまして、陰陽を結んだ観光の推進、特に今までは若干岩国との十分な連携はなかったかと思いますが、県という枠を外して、一つのゾーンとして取り組んでいただきたい。外から岩国空港におりてきていただいて、高津川と錦川が結ばれるような格好になっておりますので、岩国のほうでは、ムーンバレーといいまして、昔の鉱山の跡で、洞窟がある。それから、錦町と日原との間に線路がありましたけれども、そこにトンネルがたくさん残っておりまして、とことこトレインという800メーターぐらいのトンネルがありまして、その中がいろいろできとりまして、いずれも子供たちも大人も夢の国に行ったようなことになる雰囲気だそうでございまして、そこを見学していただき、吉賀町、日原、益田に来ていただき、美都・匹見地域を体験していただいたり、観光していただいて、石見空港から帰っていただくということを御提案申し上げときます。詳しく話したいとこでございますが、資料を後ほど差し上げますので、これで検討していただきたいと思います。 時間が迫っておりますので、ここをもう少しやりたいとは思っておりますが、ぜひとも岩国市との観光、これを考えてみていただいたらと思っておるとこでございます。 3点目に入らせていただきます。 交流活動の取り組みでございます。グリーンツーリズムのまちづくり、都市と農村の交流、田舎体験でございますが、これの島根版がしまね田舎ツーリズム、現在3年目に入っておるということでございまして、島根県との連携をお聞きしたいわけでございますが、先般もふれあいホールみとで、しまね田舎ツーリズム推進大会in益田がございました。私もちょっとおくれて行ったんですが、見学をさせていただきました。 この益田市の田舎暮らし、今日までの経過、今後の計画について御説明を受けたいと思います。 ○議長(前田士君) 下瀬匹見総合支所長。 ◎匹見総合支所長(下瀬茂美君) それでは、田舎体験につきまして、匹見地区で取り組んでおります事業につきまして御説明をいたします。 匹見地域では、平成17年度から19年度の3年間、島根県中山間地域リーディング事業によりまして、持続可能なまちづくりを進めるための施策の展開を図ってまいりました。そうした中、新しい交流事業を展開するため、平成20年3月にひきみ田舎体験推進協議会を立ち上げ、現在16のグループが会員となりまして、24の田舎体験メニューによって事業の推進とボランティア制度の運用に取り組んでいるところでございます。 これまで、ワサビやレンコンの収穫と料理体験をセットにしたツアー、また巨木めぐりや農家民泊ツアーなど、さまざまな田舎体験事業や、そば打ち、縄文体験、ブルーベリーの収穫や川遊びなどをセットにした子供たちの体験ツアーなど、年々体験メニューの拡充を図る中で交流を展開しているところでございます。 また、ボランティアの実績といたしましては、自治会の草刈り作業や溝掃除、またブルーベリーの摘み取り作業や匹見峡春祭りでの手伝いなど、集落機能の維持作業を初めいろいろなイベント等で受け入れを行っております。 田舎体験ツアーには、山陽や関東・関西方面から多くの参加をいただいており、参加者からはまたぜひ参加したいといった声を多くいただいているところでございます。 また、参加者数も年々増加しておりまして、ボランティアのほうにつきましても、会員及び参加者数とも年々増加しているところでございます。 今後とも、体験メニューの拡充とリピーターの増加による交流の拡大、そして将来的に定住につながっていくことを目指して取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) ただいま答弁していただきました。 私は、喜多方に文教で視察させていただいて、喜多方のグリーンツーリズムを学んできましたけれども、資料をもらって帰ったわけですが、私は、匹見の方には申しわけないんですが、このような、「匹見町へ行こう・田舎体験ガイド」これを見まして、すばらしい計画がなっており、いろんなところが書いてありました。本当に喜多方にも負けないような協議会ができておるというのを遅く知りまして申しわけなく思いますけれども、これを今後とも積極的に取り組んでいただくことが、この交流といいますか、2点目に申し上げました観光ということにも結びつくわけでございまして、ぜひとも益田市も強力に取り組んでいただくということで進めていただきたいと思います。匹見町ばっかり言うんではなくて、ここにちゃんと美都町の資料もございますし、美都町にもたくさんの施設があるというのはもちろんわかっておりますので、あわせて御披露しときます。また、学んだことに、この真砂地区、真砂にも立派なパンフレットがあります。こういったこと多くございまして、本当にこの田舎ツーリズム、田舎体験の施設は整っております。 そこで、修学旅行の誘致ということが盛んに今ごろ、中国ワイドの最近の分でございますけれども、この中にも、山口、広島の修学旅行生が民泊をして、地元住民と交流しながら農業や漁業を体験する体験型修学旅行の誘致が活発になっておるとございます。このことも研究していただいたら、あわせてよくなるんではなかろうかと思うとこでございます。 また、近くでは、二条の外国の方のホームステイ、あるいは遠田町にも、私の地元にもいらっしゃって感激したところでございます。 それから、クラインガルテンのことについて簡単に御説明をいただいたらと思います。 ○議長(前田士君) 堀江産業経済部長。 ◎産業経済部長(堀江勝幸君) クラインガルテンのことでございますけども、クラインガルテンは、二地域居住ということで、都市と農山漁村における定住等を促進するということでございます。これは、今現在、清流高津川をはぐくむ木の家づくり協議会がクラインガルテンを取り組んでおるというとこでございますけども、昨年11月にはモニターツアーを、関東、関西、広島県域から二十数名の方を参加いただきまして実施しておるところでございます。 いずれにいたしましても、やはり地域資源を活用した二地域居住ということも担当部のほうとすれば推進していく必要があるというふうに考えております。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) これも、クラインガルテンについても、地区の振興センターにおろしていただいて今協議をされておりますので、進めていっていただきたいと思います。 最後になりますが、国際交流・国内交流の推進について。 初めに、国内交流について御説明を簡単にまとめてお聞きしたいと思います。 ○議長(前田士君) 堀江産業経済部長。 ◎産業経済部長(堀江勝幸君) 国内交流におきましては、今現在姉妹都市であります高槻市と都市交流を行っております川崎市と積極的に行っております。高槻市とは、昭和46年に旧匹見町と姉妹都市提携をして、平成20年に合併に伴います益田市として再調印をしたところでございます。 今現在、都市交流センター、アンテナショップでございますけども、若狭町と一緒になって、今特産品等販売を行っているというところでございます。 また、ことし23年度、来年度、姉妹都市提携が40周年を迎えるというところでございますので、そこで高槻市の美術同好会の皆さんが30名ぐらい来られて、益田市の風景、高槻市の風景等、グラントワで絵の展示会を開催する予定といたしております。 また、川崎市とは、川崎市の生涯学習財団が平成19年から行っております川崎市ふれあいサマーキャンプの受け入れを今現在も続けて行っております。また、平成20年からはスポーツ交流を始めておりまして、今年度は卓球の選手を派遣し、プロによる指導等を受けて、子供たちに大変喜んでいただいとるという状況でございます。また、かわさき市民祭り、それから空港マラソン、それから川崎市の駅伝等の相互関係も川崎市とは連携を結んで、来年度以降も引き続き行っていきたいというふうに思っております。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) よろしくお願いいたします。 国際交流についてでございます。台湾との交流について、先ほど市長よりお話をいただきましたので、また特にございましたらつけ加えていただきたいと思いますが、1991年友好交流議定書を締結した寧波市との交流を継続し、友好と親善を深めると第5次振興計画の中にありますけれども、今日まで交流、子供さんの交流、交互にやってきておるとこでございます。私も、インフルエンザがはやる前に行かせていただいたとこでございます。非常に、人口約600万、病院は24時間体制、夕方の6時でもロビー、通路、満員でございました。驚いたとこでございます。また、国の大きさにも驚いたとこでございます。 会合はいろいろ続けてきておりますけれども、私は、これからは寧波市と農林水産物を加工、販売、こういったことにも積極的に取り組むべきではなかろうかと思いますが、いかがでございましょうか、2点ほどお願いいたします。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 経済については、先ほど申し上げましたように、大変リスクがあると思っております、私は大陸との関係というのは。大きな市場ではございますけども、リスクはあると思います。それから、農産物の輸入に関しては、非常にまだまだ規制がありますし、何よりも本来経済と政治が別物で動かないといけないものが政治によって左右されるという側面がありますから、そういう意味では、昨年も私は個人的に上海に行ったときに現地の方から伺いましたけど、半年間賞味期限がないとリスクがあって商売できないということも言われました。ですから、そういうことも踏まえて考えていく必要があると思っております。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) ぜひとも、その半年の賞味期限ということもあるというのは初めて聞いたわけでございます。 台湾とのその後交流は、先ほど聞きましたけれど、ほかにございましょうか、特別。ないです。ないようでございますので、これ以上。続いてトップセールスをしていただきたいと思います。 終わりになりますが、福原市長の公約であります益田市を一流の田舎まちにすることの強い決意をお伺いいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。よろしく。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 日本は近代物質文明の中で豊かにもなりましたし、私たちは便利な生活を手に入れましたけども、やっぱりそういう中で失ってきたものもあるわけでございまして、私は、これから私たち益田市民が幸せに、物も心も豊かに、しかも幸せに暮らしていくためには、やはりこれまでの価値観を変えて見詰め直すことが必要だと思っております。そのことを「一流の田舎まち」という言葉と3つの側面に込めておりますので、引き続き努力をしていきたいと考えております。 ○議長(前田士君) 22番 岡田正隆君。 ◆22番(岡田正隆君) 実現に向けて、よろしくお願いいたします。 以上で終わります。ありがとうございました。 ○議長(前田士君) 以上で22番岡田議員の質問を終わります。 この際、10分間休憩いたします。              午前9時58分 休憩              午前10時8分 再開 ○議長(前田士君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 24番 佐々木惠二君。              〔24番 佐々木惠二君 登壇〕 ◆24番(佐々木惠二君) 先般通告をいたしました一般質問をさせていただきます。 市役所の体制についてと益田市財政再建計画でございます。 私は、本日一貫してお聞きしたいのは、益田市の市政、行政経営のあり方についてであります。 このたび市長はこう述べておられますが、平成23年度施政方針に当たり、行政改革については、「過去のさまざまな改革を見ても、やはり変化のときには多少の混乱はつきものです。混乱なしに改革を進めることができれば一番ですが、新しい益田市をつくるためには、さまざまな困難、産みの苦しみがあります。しかしながら、それらを乗り越えた先に輝かしい益田市の未来が待っていると確信いたします」と述べておられます。 そして、市長は、行政改革の方針として、細井平洲氏の言葉を引用され、「勇なるかな勇なるかな、勇にあらずして何をもって行わんや」、つまり勇気なくしてどう政治ができようかということを掲げておられます。 私も、いかなる政策も、強固な行政組織と健全な財政基盤を実現しなければ不可能であると考えますし、政治家が勇気を持って取り組むべきであると考える者の一人でありますが、しかし思いやりを持って職員の融和を大切に持ち、組織強化を図らなければ、市政や行政の混乱が生じてはならないと感ずるからでございます。 その上で私は、市役所体制については、まず市役所の職員の合併前の支所、本所の職員数をお尋ねをいたします。 いわゆる美都と匹見という地方自治体が苦渋の思いで選択をし、合併をした状態のときでございます。そして、今現在の支所、本所の職員の数をお尋ねいたします。 それは、働く行政サービスマンの職員数減によって、市民サービスの対応はできているのか、また合併後10年の地域整備対応の支所の技術職員の対応はできているのかもお尋ねするものでございます。 また、質問者席からも、市長在任後、副市長が3人もやめられ不在の市政についてもお尋ねをしたいと思います。 そして、財政再建計画についても、歳入の確保を進めることと歳出削減のあり方について市長のお考えを聞くとともに、経営企画の政策と予算への関係はどうであるのですか。 また、質問者席からも、国、県補助対策事業への取り組みについてお尋ねをいたします。 私は、先ほどの市長の申された細井平洲氏の勇気なくしてどうして政治ができようかに対して、私は、日本の資本主義の父と言われた渋沢栄一が、「論語」を人生の柱として、自治体経営や企業経営に当たる上での渋沢オリジナルを築き上げてまいりました。その中で、市長に少し申し添えたいことがございます。孔子の論語の中で、「子曰く、徳ある者は必ず言あり、言ある者は必ずしも徳あらず、仁者は必ず勇あり、勇者必ずしも仁あらず」と説いております。自然に徳のある人が発する言葉は必ずよい言葉であります。しかし、美しい言葉も、徳のない人でも発することができるのです。だから、よい言葉を発するからといって徳のある人だとは限りません。仁者、思いやりのある人は、人の危難を見れば見過ごすことができないから、必ず義、筋道を見て、自分自身を殺してでも人を救います。仁者は必ず勇気を持っている。けれども、勇気もまた粉飾することができるわけであります。逆に、これみよがしにやってみせたり、勇気に乗じて無差別にやることもあるとすれば、勇者は必ずしも仁者であるとは限らないということであります。必ず仁の心、思いやりの心をお持ちになり、市政の体制について精進をしていただくことを願っておるものでございます。誠意ある御回答を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(前田士君) 福原市長。              〔市長 福原慎太郎君 登壇〕 ◎市長(福原慎太郎君) それでは、佐々木議員の御質問にお答えをいたします。 さまざまお話になりましたので、ちょっとどれがお答えしていいかわからない部分もありますけども、通告いただいた部分をお答えをいたしたいと思います。 基本的にまず思いますのは、受益と負担をどう考えるかということが大事でございまして、市民の皆さんがどう負担をし、どれだけのサービスを得たいかということが根本にあるべきだろうと思っております。私は、市民の皆さんが負担をふやしてまでもサービスをふやしてほしい、もしくはこれまでの行政組織を維持してほしいとは思っていないだろうというふうなことから、選挙の際にもそのように、職員半減、サービス倍増を掲げております。ですので、私は、当時500人の職員であったものを、約半分で、250人体制でやっていこうということを掲げているわけでございます。そういう状況でございますので、今後も公民連携等を図って、また新しい自治体経営の仕組みをつくり、民の力が発揮される中で、公共サービスを提供していきたいと考えております。 支所の組織のあり方についても、現在検討を行っておりますけども、基本的にはトータルで見たときにどうあるべきか、またそれぞれの地域についてどう配慮していくかということが問われると考えております。 歳入につきましては、御案内のとおり、こちらも大変重要なものでございます。人口減少や高齢化の進展で社会保障費がふえる中で、歳入の確保も大変重要な観点でございます。12月にお示しをいたしました財政再建計画の骨子でも記述をいたしましたとおり、歳入の確保につきましては、まずは滞納額の縮減や市有財産の売却等による有効活用を進めることが想定をされておりまして、これまでもそのような取り組みを進めております。今後はさらに、長期的には、市内への企業誘致や地域経済の活性化、定住促進などによりまして税額そのものをふやしていくことや、受益に応じた適切な負担となるように利用料などの見直しを検討することも必要であると考えております。 以上でございます。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) 市長からまずもって御丁寧な御回答をいただきまして、本当にいい御回答をいただいたというふうに思いますけども、いい回答はいいんですが、その現実的に進めていかなくてはならないというふうに益田市政については思うところで、危惧しておるところもあります。 先ほど来、先日の同僚議員の御指摘や、またそうした方向の中で少し感じ入ったところがあるので、先ほどのものに関しまして少し認識をお尋ね、まず本題に入るまでに認識をお尋ねしたいというふうに思います。 これは余談なんですけども、余りいろいろ言いまして、いきなりOBが出たり、空振りになっちゃいけませんが、丁寧な御回答をいただければと思っております。 私、正月から、昨年から、こういった厳しい経済状況の中で、いろいろ思い悩むことは、私なりにも、だれにもあるんですが、あったところで、ことしはちょっと、昨年末からことし正月1月に「論語」を少し読んでみよう、要するに厳しい中でそういったことも一つ考えてみようということで、毎日読んでおるんですが、まず少し述べたんですけども、仁者、要するに思いやりある人は必ず勇気があります。中国古典の中で、孔子は仁を説き、そして孟子は義を説いてる、筋道を説いてるということをちょっと感じさせていただきました。人がもし義を尽くせるならば、自然に仁に到達する、ゆえに仁義は決して別物ではない。それゆえ、いわゆる義を尽くして世に立ちさえすれば、仁も統率するという、世間から笑われないような恥をかかんで済むんですよということをちょっと見させていただきました。その中で、しかし血気、勇気だけでは仁にも義にも到達しないし、ついてくる人もいなくなるのではないかというような教えもあるようです。そうした中で、勇を振りかざしていると誤解されない、されてはならないということが本当に危惧するとこであるわけです。 そうしたところで、市政運営について、思いやり、筋道、そして勇、勇ましくということについて、その連携について、市政運営についての、市長、今の話を、私のお聞きすることに対してどういった御認識があるか、まずちょっとお尋ねをいたします。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 「論語」、孟子については私もまだまだ勉強しなければいけないことがありますので、その点につきましては佐々木議員からまた御教授をいただきたいと思っております。 ただ、その中で、思いやりと勇気の件でございますけども、私は、だれに思いやりを持ち、だれに勇気を持つかということだと思います。私がやはり重きを置くべきは市民であって、これは未来の市民も過去の市民も入りますけども、基本的には市民全体のためにどうあるべきかということを考えております。私が、勇という話をしたのは、あくまでも現在恐らく一般の市民の方々よりも恵まれている、既得権を持った人たちにはやはり勇気を持って改革をする必要があるんではないかという側面があるということを申し上げたまででございまして、やはりそこのところがあるということでございます。 私が例に挙げた上杉鷹山も大変思いやりを持った方でございましたけども、融和を大事にされた方だと思いますけども、我慢に我慢を重ねた上に、最後どうしてもどうにもならないときには処刑も断行したという人でございますので、やっぱりそういうことの勇は大事であると思っております。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) 市長のいわゆる御認識もいただけたので、これから進めてまいりたいというふうに思います。 まず、本日通告もいたしておりますけども、合併前の職員数、旧益田、美都、匹見の職員数が、今現在の職員数、どれがどういうふうに減になったのかをまずお尋ねをいたします。 ○議長(前田士君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 4月1日現在での益田、美都、匹見の職員数を申し上げます。合併前の平成16年度におきましては、益田市が421名、美都町が51名、匹見町51名、計523名でございました。平成22年度、現在でございますけど、益田地区は405名、美都地区が28名、匹見地区が31名、計で464名となっております。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) 再度ちょっと確認しますが、合併前の本所、支所の数字だけちょっとお尋ねいただきます。ちょっと確認させてください。聞き漏らしてるんかな。 ○議長(前田士君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 合併前の人数ですか。(24番佐々木惠二君「はい」と呼ぶ) 益田市が421、美都、匹見がそれぞれ51名ずつで、計523名ということです。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) これを見ますと、私ちょっと感じるんですけども、本所から支所からいろいろありますけども、本所の減になる数字、1割、2割減になっとるということなんですけど、今感じますと、美都、匹見は職員定数51であって、今28、31ですかね、言われましたかね。ということになると、4割5分から、これを計算しますと、5割までなりませんが、4割以上は減になっておるというふうに感ずるんです。 合併を苦渋の決断で行ってまいって、新市計画を立てるに当たって、合併は対等の精神で行っていこうではないかということで合併協議に入ったとこで、合併したわけでございますが、合併6年、7年において、こうして、機能は別として、機能もあるかもわかりませんけど、本所機能もあるかもわかりませんが、そこの地域の自治体が大幅に4割も5割も減る、全体には1割、2割かもわからんけども、支所がそれだけ、匹見も合わせて減ることに対して、今後の対応が本当に危惧するとこでありますが、今までのことを踏まえて、この数字を踏まえて、どう対応されるのか、少しお尋ねをまずいたします。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 合併をしたということは、やはり一つの町としてやっていくということでございますので、そのことが基本にあるべきだろうと思います。 それで、そうはいっても、やはり独立をした自治体が合併をしておりますし、美都町も匹見町もそれぞれ半世紀のそれぞれの歴史がございます。そういう意味では、そういうことをしっかり踏まえて段階的にということはあろうかと思います。この、今その10年間が一つの段階的なんだろうと思っております。そういうとらえ方でございます。 今後は、特に美都・匹見地域については、そういう意味では歴史的な部分もありますので、どうやって、どうあるべきなのかということが、それぞれ地域の皆さんや市の内部でも議論をする必要があると思っておりますので、現在そういう議論を始めているところでございます。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) これからの議論を、やはりそうした地域に出向かれて、その地域の実情に合わせた議論をしながら充実していただきたいとも思うんですが。 とはいいながら、今現在、そうした4割、5割に近い職員数でいかなことができるのかと、本当に行政サービスができるのかというふうに危惧してならんわけですけども、若干その職員の中で、ちょっとお尋ねしたいんですけども、支所から本所に異動になった人数がどれぐらいで、本所から支所に行った人数がわかれば、美都・匹見ともわかれば、わからなきゃいいですけど、わかればお聞かせください。 ○議長(前田士君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) トータルで申し上げます。現在、総トータルの部分ですけど、現在で申し上げますと、美都から益田へ21名、益田から美都へ11名、匹見から益田へ18名、益田から匹見へ7名、匹見から美都へ1名、また美都から匹見へ1名でございます。 基本的にですが、やはり地域を皆さんに、職員に早く知ってもらうため、また合併後の新市の一体感を高めるため、また職員同士の連携を深めるために、そうした支所から1回は本庁へ異動させると同時に、3つの地区の間で人事異動実施するような考え方でおります。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) いわゆるそうした人事交流も踏まえながら、本所から美都、匹見から益田、美都から益田というような人事交流もされてますが、人数的にかなり減っていくという支所から見ると、そうした人数であろうかと思うんですが。 その中で、私ちょっと危惧しておるのは、我々合併市から、市長はいろいろ申されましたけども、精神論でも申されました。しかしながら、美都、匹見の合併前のことから、新市計画において、インフラ整備の事業も合併特例債を3分の1に分けようと。合併特例債が3分の1でも、そりゃ過疎債、辺地債でもいいんですけども、そうしたインフラ整備をしておかないと、とてもじゃないけど田舎は取り残されるということもあったところから、事業を、インフラ整備事業予算も立てておるとこでございますけども、実際支所長にお尋ねをいたしますが、こうしたインフラ整備事業、順調に行われておりますか、また今後の計画もあれば、若干でもお答えいただきたいと思います。美都のほうでよろしくお願いします。 ○議長(前田士君) 斎藤美都総合支所長。 ◎美都総合支所長(斎藤清一君) 順調という言葉でいきますと、いろいろ考え方はあろうかと思いますけども、現状において必要であろうというふうなことが思われる事業については着実に計画どおり実施をしているというふうに認識しております。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) 美都も匹見も、そうしたことで、やはりそういった事業を行っていくということも私も期待をしておるとこでございますけども。 それで、これも、技術職員のこともちょっと通告はいたしておりますが、ちょっと若干お尋ねしますが、例えば美都、匹見ですけども、合併前に技術職員が何名おられて、今何名になっておられるのか、わかる範囲で。わからなかったらいいですけども、わかる範囲でお答えください。 ○議長(前田士君) 斎藤建設部長。 ◎建設部長(斎藤幸士君) 申しわけありませんが、合併前はちょっと調べておりませんが、現在は、建設と経済合わせまして、美都が3名、匹見が4名でございます。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) そうした、今現在の人数はわかりますけども、合併前につきましては、私が見ておるところでいきますと、美都でも9人、10人、ちょっと職転にかかった人もおられましたけども、技術職は9人から10人おられます。それは間違いはございません。匹見もその人数ぐらいおられたと思うんですけども。 そうした中で、私が気になるのは、人数が、市長、こうやって技術職員が少ないっていうことになると、インフラ整備も、こうやって例年どおりやってきたとこについて、9人が3人、2人、課長職含めて3人だと思うんですよ、建設部長。課長職含めて3人。実際に職場で仕事をされるのは2人ですよね。そうしたこともあって、非常にインフラ整備をせなくちゃならんけども、負担かかっちゃいけない、また今後について、事業をある程度、状況を見てするであるんならば、非常に厳しい状況になってはならないという危惧が、補正とかいろんなことあるかもわかりませんが、繰越明許があるかもわかりませんけども、それぞれやはり事業をやらなくてはならない、インフラ整備やらなきゃならないところについて、やはり応分な措置というものも今後も御検討いただきたいというふうな気持ちがするわけですので、お答えがいただける範囲で結構ですので、その辺はいかがでしょうかと思います。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 基本的に、特に24年度予算からは、この夏に事業のやっぱり優先順位をしっかりつけてからいきますので、同時にやはり人の配置も、ある程度もう早い段階でしっかりと見きわめたいと思います。ですから、優先順位の事業が高いところには人をしっかりと配置をして、そうでないところはそうしないというふうにしますから、これは残業代ともかかわってきますけども、そういうことも踏まえた人の配置をすることで、より効率の組織を目指したいと考えております。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) 本当にその優先順位と、そうした中の政策上を見きわめながら、十分な的確な配置を望むものでございますし、市長もそういったお気持ちでおられるということでございますので、それを徹底していただきたいというふうに思っております。 私、市長、先ほども私の壇上での話の中で、500人から250人に職員をということがございました。ちょっとそれで、きのうから、きょうも今考えてみるんですけども、そりゃ行政改革であったり、経費節減であったり、非常に大事なことかもわかりません。が、私ちょっと私なりに経費節減でちょっと経験があるので、少し市長にお話ししたいというふうに思っとるんですけども。 私、あるとき、もう大分前ですけど、会社に行きました。会社に行きまして、自分の机の上を見たことがあるんです。それまでにいろいろ、やる気のない者、実力のない者、そしてまた効率のない者とか、いろんな厳しいことも、そんなんいつやめてもいいよという話を言ったことがあるんです。いや、そりゃ経営すればどうやったこともあるかもしれない。あるときに会社へ行きますと、自分の机の上が真っ白くなっとるんです、こうやってみますと。きのうまで白いことなかったのに、何で机の上白いんかなと近づいていってみましたら、辞表が机の上に全部載っとった。机の上に辞表が全部並んどるんです。もう大変でした。こりゃ何じゃ、何十人もこりゃ、いや机の上が見えないんですから、真っ白くて。それぐらいびっくりした経験がございます。 それから、そのときは、年度は、売り上げは3分の1に下がるわ、借入金返済は、そしてまた売り上げを上げることはできないわ、人がおらなきゃ何もできないという本当苦しい経験をしたことがあります。もう何もかもなくなりました。何もかもなくなったことを覚えとります。それは、本当に自分にとっていい経験なんで、そのときから私の持論が変わりまして、本当に仕事が、また売り上げ上げるんはやっぱり人だと。人がおらにゃ、どうしても売り上げ上がらん。そして、お金がないときは、人がおらんとお金もはなえられん。そしてまた、仕事がなけりゃ、もちろん仕事も探せんし、人を探そうと思うても、人がおらねば人を探せられん。何もできないことについて、私はやはり、企業でも、こういった行政経営、市政でも、やはり人であるというふうに私はつくづく思ったところがありまして。それでまた、今の言われたような、500人が250人ということがあって、本当寂しい気がいたしたとこなんです。削減ばかりで。そういったことで、私はそういったこともあるので、やはり行政サービスを一番に、市長がまずは市民に対してというお気持ちがあるんであれば、行政対応を、市民対応を十分にしていただきたいというふうに思うんです。 その中で、嘱託職員の数が、市民の方が言われるんですが、何か多くなったんじゃないだろうかと。それはわかりません。しかしながら、責任がない人、対応の中で、ない人がおられて、対応の中で、「ちょっとお待ちください、ちょっとお待ちください」というのが以前よりふえてきましたと。なかなかすぐそこで結論を出していただけませんということが、以前はそうではなかったんですが、どうも嘱託職員が多いんじゃないですかということを聞くことがあったもので、どうしてそうなのかな。 こんなことも言われました。例えば住民の窓口である市民サービス課であるとかそうしたことも、今後民営化にする考えが市長おありになるんだというようなこともしまいには、うわさか本当かわかりませんので市長にお聞きしたいんですけど、そういうようなことも考えておられるんですか、お尋ねいたします。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 今事務事業の見直しを行っているところでございますので、結果は今後出ることになると思っております。 それから、先ほどお話があった「ちょっとお待ちください」という部分が、原因は、今詳細わかりませんけども、もしこちらが努力をしなければいけないことであれば努力をしていきたいと考えております。 それから、すべて民営化っていうことは、それは不可能でございますので、それにはならないと思いますが、きのうも申し上げたように、窓口の包括的な民間委託等は考えられるという段階ではありますので、今後精査を行っていく必要はあると思っております。 いずれにしても、市民の皆さんに、私は少ないコストで大きなサービスを提供すべきだと思っておりますから、そのようにしていきたいと考えております。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) ありがたい話でございます。いわゆる少ないコストで大きなサービスを提供する、そりゃ本当にいい話だというふうに思いますが、実際にそれが、私が危惧するのは、そうしたことは現実としていい言葉だと思います。しかし、ちょっと通告にも出しております、副市長の3人おられた中で不在ということがございまして、そのことについて、私、本当に人を削減して、住民サービスをきちっとできて、経費を削減して効果が出るようにすると言うのは簡単ですが、それができるのかどうかというのが非常に危惧するとこがあるんです。 例えば副市長を見ても、先ほどから市長が言われました、副市長のことについてはどこが問題ですかというような答弁もされたという、どこが、どういうふうにとらえていいのか私わかりませんが、具体的には御回答はなかったように思うんですけども、私、リーダーとしての認識、役割として、少し市長に認識が違えばお聞きしたいというふうに思うんですけど、副市長やめた原因に、やっぱり3人かわられてたら、いろんな、間に入って大変だとか、思いやりがなかったんではないかとか、市長、これにはついていけないだろうかとかというようなことを、やっぱり市民からいろいろ問われることが我々もあります。市長大丈夫、あんなに副市長かわって大丈夫、本当にリーダーとして職員を束ねていけるんだろうかと。いや、人数少なくするんじゃないんじゃないの、それを考えとられるんじゃないですかという、何かぎくしゃく、いろんな想像転換が出るんですけども。 その中で、先般、同僚議員から質問あった、ないような話なんですけども、市長の育休について、市長やられるようでございますが、そのことについて若干お尋ねしたいんですけど、いろんな、考え方2つあると思うんです。私はちゃんと休むから、おまえらも休めよと。私は一生懸命やるから、おまえら休んでいいから。ああ、市長についていこう、いや、一緒にやろうよという考え方と、そうでない、何か自分だけ休んでというようなことも、パフォーマンスにすぎて、逆に変な想像や、そしてまた市政に悪影響を及ぼしてはならないんじゃないかなというような気がしたんです。その中で、ネットを見てみましたら、橋下知事、大阪府知事がおられますよね。橋下知事はこういって言っとられます。各市町村で市長が育休をとっておられるようなことの認識の中で、市長が育休をとったからといって、世間が育休をとれる環境になるわけでない、余りにも世間を知らな過ぎると指摘しとります。市長は世間が育休をとれる環境になってからとるべきと主張したというふうにネットに出ております。実際そういう議論が2つにあろうと思うんですが。 やはりそうした中で、本当に市長は休めるけども、休むんなら、市長はトップですから、お休みになればいいわけで、公然とそれをあえて言うべきかどうかということを私は言うとるわけです。市長はお休みになるならお休みになられてよろしいかと思います。24時間経営しとるわけですから、逆に言やあ休みのときも必要だろうと。ただそれを、意識の低下がなってはならんというのは、私は休めるけども、でもほかの人はどうなんかと。人を減らしといて、やるべきことはやらなくちゃならない、それに対して休めない環境にあるから、人がついてこなくなるんではないかというふうなことの、リーダーについていけないんじゃないかというような危惧にさらされるから、副市長についてどうされるんですかと。こんなことで、副市長何人でもかわってどうなんですかということがまずお尋ねしたい、御認識があればお尋ねしたい。反論もあるでしょうが、謙虚な気持ちもおありになるでしょうが、いかがかお尋ねをいたします。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) まず、副市長については、きのうも申し上げましたが、1人は前任の市長の任命でございますので、これは市長がかわったら基本的にはやめられることが多いというのが、私は認識でおります。ですから、それを一々大げさに取り扱う必要は私はないなと。2人目につきましても、さまざまなことがありましたので、責任をとられたという部分もあると思います。ですので、その3人目の前副市長につきましても、体調の部分がありました。これは、どうやられるかっていうのは、きのうも申し上げましたけども、実態を調査されて、私に御意見いただければよろしいかと思います。 育児休暇につきましても、私は率直に言って、議論する時間がもったいないというのが率直なとこです。もうはっきり言って、どちらでもいいと思うんです。あえて言う必要もないし、言うこともあるというぐらいなもんで、私は、どちらがいいかというときには、今のこの男性が育児に参加しようという風潮はありますけども、よりそれを強く進めたいという意味では、育児休暇ということを掲げたほうがいいんではないかという判断をしたところです。これにまた問題があるんであれば、ぜひそれを御指摘いただきたいと思います。 ちなみに私は、就任以来、これまでの、なかなか首長さんは夏期休暇っていうのをとられないかもしれませんけど、私は1週間しっかり休むっていうことでもう宣言をして休んでおりますし、職員にも休みをとるようにという話はしております。ですから、その辺は、年次有給休暇っていうのがありますから、それをしっかり取得することが大事であると思っております。 これは、環境の問題もありますけども、いろいろ職員に聞いてみますと、本人の意識の問題もあるというように指摘をする職員もいっぱいいます。ですから、その辺は、環境の問題と意識の問題があるんだということはしっかり認識をしておくことが大事であろうと思います。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) 私が、市長はトップリーダーですから、私が気にするなということについては、そりゃ御判断をされることは必要、されなくちゃならないので、それはそれであるかもしれませんが、市長の認識はわかりました。 しかし、やはりこうして、先般の国政でも、外務大臣ではないですけども、副市長がこうやってかわられるというのは、やはりいろんな市民からしても、外部的から見ても非常に、我々も、いろんな討議をしましても、論議をしましても、議場でやっても、副市長が答弁される中で、副市長、ああ言ったじゃないのと、副市長はこういう考えを持っとったというように市長にかかわって、昔で言やあ助役、副市長がそうしたことを考えられてやっとることについての責任が持てなくなるというのが、本当に我々とすれば、行政がいいぐらいに回っていくのかと、市政がいいぐらいに回っていくのかというのが不安だということだけは申し添えて、若干でもお酌み取ることができたら参考にしていただけたらと思っておりますし、こうして言う人がはっきりおらないのかもわかりませんから、はっきり申し添えておこうと思います。 この話は、そういったことでございますが、一言ちょっと聞いときましょうか。副市長がいなくなることについて、やはり中途半端で物事が終わってしまうと、先ほど言いましたけども、そのことについて市長は認識はいかがですか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 何が中途半端で何が大変なのかっていうのは御指摘をいただければと思います。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) また、その件については、いろんな御議論もあろうかと思いますけども、私は、中途半端、中途半端である以前に、それを言われれば、それ以前に、そうして役職を、私思い過ごしかもわかりませんよ、そういう仁の気持ち、勇の気持ちある中で、本当に市長についていかれんのじゃないかという私は考え、勝手に思い込んどる。申しわけないね、思い込んどる。そうした思いととらえても仕方ない。けど、そうしたことについて、本当にかわいそうじゃないかと。先ほども、部長も何人もやめられる、これはどうだろうかと。そりゃ人数少なくなるほうがいいじゃないかと言いながらも、そういったことを、また被害者を、被害者と言ってはいいかわかりませんけど、あってはならないという認識が少しあるんです。そうしたことで、私は、市長、私も、自分のことを出してもいけませんが、もし一人になっとるんなら一人で、自分がこういったことで思ってる、ついていけないっていうんであったら、やはりそれはいろいろ、自分個人的にも考えないけんこともあるし、副市長も、自分についてこられんのやったら、人に迷惑かけてはいけないんなら、自分で全部おやりになったらいいんじゃないかと。副市長がおらんでもできるんなら、大事な副市長なら、何としても副市長おってもらわなくちゃならんのが、私は3回も議場に、2回ですか、議決をさせていただいたところです。本当に大事な副市長なら、石にしがみついてもおってもろうてやらにゃならんけど、そうでないんなら、副市長は要らんじゃないですかという気持ちになっとるんです。自分で一人でおやりになったほうが、それが市政のため、市長のためじゃないかというふうに思ったので、これは私は勝手に、ひとり言でございますので、申し添えておきます。 財政再建計画について少しお尋ねをいたします。 歳入確保のほうでございますけども、努力の指針として、財政計画を立てておられます。その税収を延ばすために、数値があるかもわかりませんけども、市長がトップリーダーとして、営業マンとして各ところにPRをされるということでございますが、この財政再建計画について、歳入確保の数値というものが具体的にあらわれてないような気がいたします。そのことについて少し、財政計画を立てて売り上げをふやす、そして税収を入れるということを十分に私は認識をしながら歳入確保をすることがまず第1点でないかなというふうに思っとります。それから経費の節減であるというふうに思うんですが、その辺の目標数値というのは市長としてお考えになっておられますか、いかがでしょうか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 財政再建計画は、この春、3月の議会の最終日にお示しをする予定でございますけども、いずれにしても数値というものは大事であると思っております。 ただ、市町村というか、今のこの基礎自治体の中で市税がどれだけあるかというと、五十数億円なわけですよね。その中で、じゃあどれだけふやせるのかっていうと、非常に厳しいものがありますので、ここはやっぱり民間企業の売り上げとはちょっと違うかなという認識を持っております。ですから、そういう意味では、私が頑張ったから売り上げが上がるんならいいんですけども、そういうものではありませんので、そこの辺のことを踏まえて歳入の確保をしっかりしていくということが大事であると考えております。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) そうした歳入の確保というもので、具体的に数値を上げて、市長が一生懸命外に出てPRされて、それでトップ営業されるのですから、ある程度そうしたことを踏まえて、私は財源の確保というのはやるべきだというふうにも思っておりますが、その辺のことも配慮しながら取り組まれるということでございますが。 私、少し財源の、要するに支出の削減といいますか、聖域なき削減ということも逆に市長にお尋ねをしたいんですけども、これまたちょっとこの間からちょっと勉強しとったもんですけども、ある、孔子の話ですが、「子曰く、約をもってこれを失するものは鮮なし」ということわざがあるんですけども、いわゆる何事も心を引き締めて倹約するのはいいけれども、倹約ばかりして、実際にある程度必要なものは必要としてやっていかないと、とうとう運営はできなくなりますよといったことわざのようでございますけども、そうしたところを見ると、経費節減はどうであるのか。節減ばっかりやっていくと、そのコメントとして、ある古い本に、江戸の大名に倹約主義の人がいて、諸事万端節約を旨としてその実行に苦心した結果、まず家来を減し、次に女中を排し、犬やタカの飼育もやめて、あげく一人になった、よく考えてみれば自分が生きてることは無用であるという結論に達して、ついに自分も死んでしまったというようなことがコメントにあったことがあります。 確かにそれがすべてではない、バランスとってやっていかなくてはならないけども、市長としてどういったお考えがあるのかというのをお聞きいたしますとともに、1つお聞きしたいんです。それとともにもう一つお尋ねしたいのは、職員数が減になります。します。そうしますと、事業量も減になるかもしれない。いいですね。そうした中で、そうすると、財政基盤も安定するかもわからないから、してくるから、経常収支比率もぐんと下がってくるかもしれない。逆に、下がってくるけども、人が少なくなってるから、投資経費はあらわれてくるけども、人がいないから事業を行えない、行われないから、インフラの整備にしても、いろんな事業にしても行われないから、人がだんだん活力がなくなる、地域が活力なくなるという悪循環に私はなっていくんではないかということが非常に危惧するんです。ある程度やらにゃいけんけども、そればっかり危惧すると、とうとう活力のない地域になってはならないというふうな気がするんですが、その辺もあわせて市長のお答えをいただきたいと思います。
    ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) まず初めに、23年度予算が0.45%減という微減のもの、それから23年度の施政方針であれだけのことを申し上げて、その一人になるような、そういう減らす、減ってるものなのかなというのは思います。ある新聞社は、また事実を踏まえないことを書くので、本当に迷惑するんですけども、盛りだくさんの何とかっていう記事を書いたり、検討を始めるっていうだけのことを盛りだくさんと書くというその新聞社の発想は本当にわからないんですけども。そういうことがあるぐらいですから、私はそれには当たらないと思っております。 それから、半分になって事業が減るからっていうことは、御心配のお気持ちはわかるんですが、例えば長野県の下條村という飯田市の近くの村に去年も行きましたけども、人口は4,000人を下回ったものがふえて、職員はこの15年ぐらいで70名ちょっとから30名台に、半分になってるんですよ。村長は、もう全然問題ないとおっしゃっておられるわけです。ですから、事業がないとっていうのは、それこそ官依存なんですよ。ですから、これまでの発想からやっぱり抜け出れないとそうなりますけども、やっぱりこれまでの発想から抜け出て、民の力が発揮をされれば十分にやっていけるっていうことですから、官が民の邪魔をしないということをやっぱり私は考えるべきだろうと思います。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) 少しわかりました。わかりましたが、市長の言われるのはわかりました。官から民へということは十分わかります。ただ、こんなことを言っては大変日本の国のために失礼な話かもしれませんけども、日本全体で800兆円の国債発行してます。もうどうにもならんですよね。どうにもならんといったら失礼なんですが。そん中で、益田市だけが、そりゃほかの市もあるでしょう、一生懸命努力してそうした削減をして、どんどん危機感をどんどんあおって、市民のために本当になるのか、いいことなのか。ほかの市もあるわけです。いわゆる職員を半分にしようが、500にしようが、ほとんど地方交付税措置は変わらないかもしれない。それか言うて、起債も、そりゃもちろん起債だけは繰上償還をできるかもわからないけど、今後について、それを、益田市だけ大幅に起債が減るということも考えられないこともあるかもしれない、ある事業をやる。そうすると、だんだん人が少なくなっていく、経済が本当に厳しくなっていくという危惧がするんですよ。もうどうにもならん、借金だからええじゃないかと言っとる意味じゃないんですよ。もうそういう状況になっとる。益田市はどうですか、応分に応じた、周りの市とかの連携をとりながら、ある程度交付税、交付金は経営ではないので、市に地方交付税として与えられるもんですから、その中で住民サービスをしなさいよという地方交付税があるわけですから、そのことは十分御認識をいただくべきだというふうに私は思うんですが、もう一点お尋ねします。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) きょう、佐々木議員の御認識はよくわかりました。やっぱり、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という発想でいらっしゃるので、やっぱりそういう今までの発想になるんだなというふうに思います。 夕張になったときの責任を佐々木議員がとられるっておっしゃるんであれば、もうそれで、当然責任はありますけども、そうなったら、それで結構だと思います。そのかわり、夕張は、小学校7校から1校に、中学校4校から1校になります。透析患者の補助金もないというふうにも聞いてます。美都・匹見も、すべて吹っ飛ぶようなことがあっても全然オーケーなのかということは、最終的に私は美都地域の方々にとって責任を持っておられるとは私からは思えません、申しわけありませんけども。 そういう意味では、私は未来に責任を持つというのが政治家だと思ってますから、現状に甘んじるべきではないということを施政方針で申し上げた次第でございますので、益田市だけ頑張ってもしょうがないじゃないかっていうんであれば、私は何もできないと思いますね。私は、地域主権の時代っていうふうに言われるんであれば、なおさら自治体の自己責任が問われるわけですから、赤信号みんなで渡れば怖くないで渡れないわけですから、私は益田市がどうあるべきかということを責任を持って考えるのが私の責務であると考えております。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) 市長の言われたことは、赤信号と。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というまでいくとあれかもしれませんけども、私が言いたいのは、ある程度均衡のとれたその収支バランスを見ながら、入ってくるものは入ってくる、入ってこないものは入ってこない、努力を、税収を確保する努力をしていく、活力ある地域を創造していこうじゃないかということに対し、人もおらない、財源もないでは、だんだんしりすぼみになるんじゃないですかということを言っとるわけで、わしに最後の責任をとれとか、市長に最後の責任、そんな論議をしとるわけではないんです。逆に、ないんです。ないんですが、ただそうしたこともバランスをとりながらやっていかないと、市民に対していろんな危機感をあおるだけになってはならないんじゃないですかということをお聞きしたとこですので、誤解のないようにしていただきたいというふうに思います。 それと、もう少しお尋ねをいたしますけども、財政再建の中に、具体的にもし、市長がそれと言われております。そういう中で、経営企画の施策、予算を確保する施策であったり、歳出を削減する施策であったり、そういったことを見きわめてやらなくちゃならん、市長も言いました。これからの厳しい時代乗り越えにゃいけんのなら、こうして財源も確保するし、歳出の削減もしていくということであれば、そうしたことを経営企画としてやっていかなくてはならないと思うんですが、逆に税収面について、財政再建について、どうも経営企画部長、余りこの部分では携わってないというふうにお聞きしましたけども、やはり経営企画というのは、それにしっかり携わっていかなくては私はならないと思うんです。先ほどいろいろ、経営企画部長はことしで終わりじゃないかというような話が、契約がとかという話があったんですが、それで不安になってあったんで聞くんですけども。具体的に携わって、今後とも経営企画部がどんどん携わっていくということでよろしゅうございますでしょうか。 ○議長(前田士君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) お答えいたします。 昨日の答弁の中でも少し申し上げさせていただきましたが、今総合振興計画の基本構想、基本計画を今議会のほうへ上程させていただきまして、それが定まりましたら、具体的にどの、その総合振興計画の中に定めております施策につきましてどの事業をやるかということを、3年ごとの期間にどういう事業をやっていくかということ等を定めます実施計画をこれからつくってまいりたいと考えております。その実施計画の中では、先ほど佐々木議員もおっしゃられましたように、市としていろんな施策のメニューがありますが、その中でどういったものを今後3年間優先してやらなければいけないかとか、それには大体どれぐらいの予算規模がかかって、どれぐらい時間がかかるのかといったことなども実施計画の中で定めていきたいと思っております。その実施計画の中身というのを、来年度以降の予算編成であるとか、あるいは毎年つくります中期の財政計画等もありますので、そういったところに反映していきながら、議員の言われます、政策が財政の面へちゃんと反映されるという仕組みをつくっていきたいというふうに思っております。 あと、済みません、蛇足ですが、一応私2年間こちらで働かせていただく予定ということでございますので、4月から帰るということは、済みません、ございません。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) 私の聞き違いでございましたが、そうしたことをある委員会のほうで言われたので、またちょっと認識が違ったので、果たして言うとることがちゃんとやってくれるんかいなという不安になったもので確認した次第でございますが、そうしたことが徹底できるように。 また、市長、そうした、私が思うのは、財政再建計画に、やはりそうした必要なものは経営企画部が携わることが必要だろうと私は思うんですよ。逆に言えば、総振はつくるのは、つくり上げるものはつくるかもしれん。ただ、そうした中で、財源の確保、財政の再建計画に基づいた、そういったことをもって活性化プランなり、プランをつくり上げていくことなので、やはり経営企画部がきちっと把握したもとでないとどうにもならんというふうに思っとるので、ただ市長がトップリーダーとして出て回る、それで歳入はこれだけ入れる、こういった予算がつく、補助事業がつく、起債を繰り入れてもやらにゃならんということがあるとすれば、経営企画部と確認しながら、財政課と論議しながらそういったことつくり上げていくことを基本にしていかなくてはならないんですが、先ほどに戻りますけども、市長、そういったことについて、市長のトップリーダーとしてやられる、そしてまた経営企画に反映する、そうしたことをどういうふうに今後進めていかれるのか、再度市長にお尋ねをいたします。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 今折笠部長のほうからお答えしたとおりでありますけども、事業を中心に組んでいくということでございますので、そこをしっかりやっていくと。その中で、事業が中心に組めば、当然お金も人も絡んできますから、それをしっかり担保していくということで考えております。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) いわゆる市長も、事業を中心としたことということもありますので、十分その辺を精査しながら財政再建に当たり、また総振にも当たり、活性化プランを充実して、確実に遂行していかなくてはならんというふうに私も思いますので、徹底をしていただきたいと思います。 その中で、私、浜田市内、益田市内の事業等について、国・県事業というのはたくさんあります。市の事業もたくさんありますけども、インフラ整備も含めてですけども、この内容について通告をいたしておりますけども、21年、22年度について、益田市内、浜田市内の公共事業、事業ベース、どれぐらいあるのか、調べておられると思いますので、お知らせください。 ○議長(前田士君) 斎藤建設部長。 ◎建設部長(斎藤幸士君) 西日本建設業保証株式会社の公表の資料でございますが、平成21年度で、これ国、県を合わせまして、浜田地区で247億5,100万円でございます。益田地区では、21年度は77億100万円でございます。それから、22年度でございますが、これが浜田地域が231億9,000万円、それから益田地域が65億100万円でございます。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) 市長、これはもちろん浜田市でも、やっぱり地域も広かったり、人口が広い分、いろいろあろうかと思いますけども、若干私は私なりに県事業ベースで調べてまいったんです。片方の、国・県合わせて全体では240億円内外浜田市がある、益田管内では240億円が70億円内外という数字で、2倍、3倍ではない事業費である。 しかしながら、これもそうなんですが、私が調べた浜田県土、益田県土の事業は、益田分は48億円、これ県だけです、浜田分は68億円。ですから、ここでさえ、県事業でさえも20億円ずつ、少ない、そんな違いじゃないじゃないかと。480が680でそんなに違いではないかもわかりませんが、全体から見るとこれだけ違うわけです。それについて、やはりこの財政が、私時々持論として言うんですが、財政が厳しいんであれば、外の事業を本当に持ってくる、国も厳しいけども、持ってくることを考えなくてはならない。国・県事業対策として、地域のインフラの整備を、やっぱりできるものはしていかな、今できるうちはしていかなきゃならなんというふうに思うんですが、これだけ、240億円と77億円の違いについて、市民に対していろんなとこから聞かれます。浜田のほうは国の事業、川の事業あるからいいよ、経済活性化になってるよということに対して、益田はどうなのと聞かれることがあるんですよ。その辺、市長、今後の取り組みをやっぱり考えていかないと、これだけの事業が格差があるというのは、国・県事業対策、補助金、交付金もあるでしょうけども、これだけ違うというのはどうですかね、市長、お答えをいただきたいと思います。対応をお尋ねします。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) まず、人口、面積等々さまざまな違い、背景がありますので、これをどう見るかっていうことは、一概には比較が、多い、少ないというものはできないだろうと思います。 その上で、益田市としてはこれまでも、私も就任以来、これでもかというぐらい国交省その他関係、島根県も含め要望活動を行っておりますので、実施をしております。また、今後も必要な事業については積極的に要望していきたいと考えております。 この違いについての市民からの説明というのは、佐々木議員が市議会議員でいらっしゃいますので、調査されてお答えいただければよろしいかと思うんですけども、私どもとしてはそのように努力をしていきたいと考えております。 ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) 私が、市長どういうふうに、適当に答ええというような言い方ではないとは思いますけども、ただいろんな市民の皆さんから、いわゆる益田市というのは、この匹見、美都の中で中核都市であって、益田市と浜田市というのは、浜田市は江津圏域もあるかもわかりませんけど、その中で中核都市で浜田はやっとる。そうした中で、これだけの歴然の差があるというのは、こんなことを言うちゃいけんけども、自治体経営をやっとられる中で、市長もそうした経営の実務、営業の実務があるとすれば、数字がすべてだと言われることも聞いたことがあると思います。あろうと思います。一生懸命やっとるけども、この数字、どうなんかなと。それで、しまいには佐々木議員がお答えいただけりゃあということでは、私は寂しいです。寂しいです。やっぱり数字がすべてであるなら、やはり国・県対策、また市、県、国のパイプを利用しながら、地域の活力を生むために努力していただきたいというふうに思います、数字がすべてと考えたなら。(市長福原慎太郎君「してますよ」と呼ぶ) いや、だからそれを佐々木議員がお答えくださいでは、そりゃ私はちょっと、ちょっとこりゃ説明責任ができなくなるので困っとるんですが、何かお答えありますかね。どうですかね。これ全然話にならんです、こりゃ。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 数字がすべて、益田市のことで私が全部できるんであればそれはそうだと思います。ただ、私が、益田市政の予算配分にしても、要望が多かったからそこに予算配分をするものではありませので、それは県や国も同じ、そういう面はあるだろうと思います。しかしながら、益田市の立場はしっかりやっていくということでございます。 市民の皆さんからこの違いについてどうこうっていうのは、私が答えるものというよりは、佐々木議員が聞かれたんであれば、佐々木議員がお答えされればいいという意味でありまして、資料提供はいたしますけども、分析等は益田市がやるべきものかどうかは、当然我々はやりますけども、議員が御自分の立場で調査研究は、政務調査費もありますんで、やっていただければと思います。(24番佐々木惠二君「ほんなことを聞いとるんじゃない」と呼ぶ) ○議長(前田士君) 24番 佐々木惠二君。 ◆24番(佐々木惠二君) 時間がないので置きますけども、市長、そんなことを聞いとるんじゃないんよ。中核都市としての益田市として、浜田市として、競争力もつけにゃならんし、益田市も頑張っていかにゃならん中で、頑張ります、だからこういった事業については率先して頑張って、地域の皆さん方のために政策上頑張ってまいります、だから数字はこういうふうにしてまいりますということが私は聞きたかったんです、トップリーダーとして、この圏域のトップリーダーとして。それを、佐々木議員が政務調査費があるから調べてから市民の皆さんにどうだか、そうじゃない、市としての姿勢を問いたかったということです。 こんな答弁をいただくようなことでは、私は、もうちょっと市長は前向きに市政運営に携わっていただかないと、市民は困惑する一つになろうと思いますし、市長は、今一生懸命大木を、大きな木で壊れないかもわからんけども、柳の木はやわらかくて、台風で折れないかもしれない。大木は、いざちゅうときに根っこからひっくり返って折れることもあるかもしれない。人の意見を十分お聞きしながら市政運営に当たっていただくことを要望をいたしまして、私の一般質問を終わります。 ○議長(前田士君) 以上で24番佐々木議員の質問を終わります。 この際、10分間休憩いたします。              午前11時8分 休憩              午前11時18分 再開 ○副議長(波田英機君) この際、議長を交代いたします。 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 4番 久城恵治君。              〔4番 久城恵治君 登壇〕 ◆4番(久城恵治君) 創明会の久城でございます。 かつて創明会のメンバーだった岡崎宇顕議員が亡くなられて、もう2年がたとうとしてます。ことしは改選の年となり、感慨深いものがありますが、やはり岡崎先生のためにも、我々は常に前を向いて進まなければならないと改めて思っております。 本題に入りたいと思います。 議会初日の市長の施政方針、さまざまな事柄を述べられていましたが、私はこの中で一番大事なことは、冒頭の、「はじめに~今こそ民の力を」という項目に集約されていると思います。いつも市長が言われる、自分にできることは自分で、地域でできることは地域で、民間でできることは民間で、そしてその民の力を引き出すこと、この項目の最後に、「今後は機会の平等を前提に、頑張る意欲のある人、地域、企業を伸ばすことに重点を置き、自助努力への支援を強化してまいります」と締めてあります。まさに市長の就任以来の方向性は、民の力が大いに発揮されて活力のある益田市、強固で無駄のない行政組織、ここに原点があると思います。この方向性に対して、市民の皆様の多くも大いに共感できるものだと思います。 しかしながら、就任から2年半経過し、なかなか現実と理想のギャップは大きく、今現在置かれている益田市の状況、益田市役所の状態をかんがみると、市長の思いとは裏腹に厳しいと言わざるを得ない状況であろうと思います。 国政においてもそうですが、改革の原点、目指すべき目標は間違っていなくても、手法や方法論、達成度によっては結果的には間違っているように思えるものです。まさに総論賛成、各論反対の議論になります。 もちろん市長が言われるように、改革の途中には混乱はつきものであるということは物事の道理かもしれません。しかし、その混乱の先にある光、将来像が見えてこないと、不安感が募るだけのように思います。 また、予想される混乱がわかっているなら回避する、または軽減することも、説明する側の、執行する側の責任であり、優しさ、丁寧さであろうと思います。 大事なことは、目標へ向かう道筋を常に明確にしていくこと、説明、議論を内部でしっかり行うこと、そして発信するときはぶれない、一本化することであろうと思います。それには、リーダーの力強いリーダーシップが必要となります。リーダーシップの原則は、敬意と信頼です。やはり何事であっても、レベルの高い、低いには関係なく、物事を進める際には信頼関係がすべてのベースであろうと思います。敵対関係からは、その一瞬変化はあっても、持続的で将来を見据えたよい方向性は見出せないと思います。 今回の施政方針においても、さまざまな施策、方法論が列記されていますが、何をやるにしても、基本となるものがそろって初めて成果として導かれるように思います。今回の一般質問において、いま一度市長の目指す目標、方向性を確認しながらも、その方法論、手法について検証し、また目標を達成するためには手法や方法論を変えていくのも一つの考え方であることを踏まえて質問させていただきます。 さきに通告してます2点について、1点目は施政方針について、2点目は現在の益田市の政策課題について質問いたします。 壇上からは、平成23年度の施政方針に述べてある方向性や施策と22年度に策定または取りかかり始めた第5次総合振興計画、まちづくり基本条例、過疎計画、定住自立圏構想などの長期施策とどういう関連づけをしているのかお聞きいたします。 あとの詳細については質問席より質問させていただきます。明瞭な御答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。              〔市長 福原慎太郎君 登壇〕 ◎市長(福原慎太郎君) 久城議員の御質問にお答えをいたします。 施政方針についての御質問であったかと思います。 議員御指摘のように、第5次総合振興計画やまちづくり基本条例を初めといたしまして、平成22年度に制定または検討を進めてきたこれらの条例や計画は、いずれも将来にわたる益田市のまちづくりの方向性にかかわる大変重要なものであります。また、本会議の冒頭に述べました平成23年度施政方針は、平成23年度の市政運営に当たっての私の市長としての理念や主要施策などについて御説明したものであり、その内容は、各種の計画等と当然整合性を持ち、同じ方向を向いていなければいけませんし、実際にそのようになっていると認識をしております。 以上でございます。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) 内容的には、今市長が申されたように、当然内容的には重なるんですけども、22年度に、非常に時間がない中で総合振興計画を、私も、議員4人審議会の委員になっておりますけど、入って、わずか6カ月ぐらいで、審議というか、計画をつくらさせていただいたということです。この総合振興計画っていうのは、今後基本構想と基本計画を踏まえて3年間の実施計画を作成して、1年ごとに見直しをしながら進むわけですけども、それを、今後その内容と市長の施政方針の政策をどう位置づけし、なおかつ見直しを図っていくのかと。私も一応審議に参加させていただいた身からすると、やはりこれは10年間の益田市の基本となる方針でございます。以前質問したときも、市長が、この施政方針に一流の田舎まちづくりというのを色濃くということに関しては、やはりこれは10年間の方針であるから、やはりどなたが市長をやってもこの益田市の将来が見えるものにしたいというように答弁されたと思いますので、そういった意味では非常に大事な10年間の計画であろうと思います。 そういった意味で、市民の方も含めて審議会を開きましたんで、もう少し、こちらに載ってはいるんですけども、もう少しスローガンであるとか、その説明であるとか、導入の部分をもう少し、この23年度はその最初の年になりますから、説明があってもよかったんじゃないかなというふうに思ったんですけど、その辺はいかがでしょうか。施政方針においてですよ。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 今になってそのように御指摘をいただくと、そういうこともあるかなというふうに思いますので、今後より総合計画の話を皆様方に周知できるように努力をしたいと思います。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) 多分審議委員の市民公募の方も含めて、皆さんやはりいろんな思いを持って6カ月、非常にタイトな審議をされたので、ぜひともその辺が反映されるような施策をこれからも打っていっていただきたいなというふうに思います。 今回の施政方針は、ぱっと見て、一番最初から順番に、行政改革の内容が非常に強調されているんですけども、いま一度こんなことを聞くのは失礼なんですけども、その行財政改革することの目的と意義というのをいま一度問いたいと思います。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 基本的には、より少ないコストでより多くの成果を得るというのが大事であると思っております。 そういう中で、益田市の場合は、特別会計含めますと約410億円以上の借金、地方債残高がありますので、やっぱりこういうものを、ツケを回してはいけないということがあります。 それと、大変議員の皆さんには失礼な話かもしれませんが、やはりこれまでも、あれをやれというお声はいっぱいあっても、減らせという議論というのは非常に少なかったと思うんです。そうであれば、やはりもう私のほうから打ち出しをするしかないなという思いも率直に言ってありました。ですから、行財政改革の中には、議員の皆さんへのメッセージ、市民の皆さんへのメッセージも含めて、あえて書かせていただいた、申し上げたということでございます。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) 確かに国や県や市町村というのは、行財政改革というのは、人口減少していく中では、飽満した財政を立て直し、市長がいつも言われるように、将来に借金のツケを回さない努力、これは必要だと思います。しかし、その改革の手順が、あるいは優先順位が、やはり何かちょっと違うように思えることがございます。 確かに市長の公約、職員半減というのに合わせると、今500人いる職員の方が250人という数値が出るのでしょうが、やはりそれは少し数値が先行しているように思います。まずは、市長が言われるように、これからやられるんでしょうけども、事務事業の見直し、官から民への事業の移行の仕組み、あと内部体制、予算のシミュレーション等、やはりしっかりした内部協議の結果、何年後に250ということであれば理解ができますけども、250人という数値が先に出るというのはちょっと、非常にインパクトはありますが、じゃあそれを実際どうやって具体的にやっていくのかということが見えない、それだけに不安が募るということはあると思いますので、そこら辺はいかがでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 民間の恐らく多くの企業、団体は、久城議員がおっしゃるような形でいいんだと思います。それは、やはり常にコスト削減の圧力がかかって、常に恐らく適正な人数なりが保たれるような仕組みになっているからだと思うんです、市場にさらされるなど。行政の場合は、残念ながら、ある私の知り合いの公務員のOBの方が退職された後に、ああ、公務員ていうのは民間の人の半分ぐらいしか働いてないなという、これは象徴的な極端な例かもしれませんが、そういう感想を漏らされるぐらい、やはり市民の皆さんからも無駄が多いという指摘があるわけです。一方で、民間のように、これはいいことだと思いませんが、解雇ができないとか、給料が下がらないとか、そういうコストが下がる圧力がほとんど働かない、民間の人よりも相当守られてるわけです。こういう中で改革を進めるには、やっぱり人数を減らすというところから始めないと始まらないという思いがあります。 それから、パーキンソンの法則というものであるそうですけども、やっぱり人数がふえればふえるほど手続もふえて煩雑になると、減れば簡素化するということもあって、やはりどうしても行政組織というのは、民間と違って守られている分、もしくは営利を追求しない分、拡大する傾向にありますので、これを削減するのは相当容易ではないと思います。ですから、やっぱり人数から入るというのが、私はこれまでの経験からも、先ほど申し上げた長野県の下條村とかさまざまな自治体の例を見ても、非常に正しいと思っております。ですので、そのようにとらえました。 また、多くの企業経営者は、やっぱり半分にする発想から始めないと何も始まらないよということを多くの企業経営者の方がおっしゃいます。ですから、民間でも半分にするという発想から物事を考えるということが大事であると思いますので、私もそのように考えております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) 市長の基本的なやり方というか、まず先にというのは非常にわかるんですけども、実際問題、じゃあこの250人体制をつくるのは、当然市長の今後ろにおられる管理職の方が中心となってチームをつくってやるわけですので、その方々が、ある意味自分の身を切るということをしなければいけないわけですよね。ですから、そういった意味では、先ほども言いましたけども、この250人体制に対して十分な内部で議論をしてもらって、自分たちでその道をつくるわけですから。そういった意味での内部論議っていうのは十分されたんでしょうか、この250人体制、チームづくりも含めて。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 私は、率直に言って、選挙でこれを大きく掲げて当選をいたしましたので、行政組織というのは政治家の公約に従って動くものであると、他の自治体の例を聞いていると、やはりそのように動いているという話を聞いておりましたので、そういうものだと思っていたんですが、残念ながらそのようになっておりませんので、行財政改革をずっと言い続けてるっていうのもあるんですけども。いずれにしても、この2年半、なかなかその辺の進捗がありませんでしたので、最後は、やはり私がもうこれは指示命令をしなければいかんなということで、12月に立ち上げたというところでございます。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) ぜひとも、市民の方々が求める公約なんであれば、それを本当に実現をしていかなきゃいけないですけど、その実現するためにはきちっとしたレールがないとできませんので、その辺はしっかり内部協議をされて、計画の、この250人体制の計画そのものの打ち出しっていうのはいつごろされるんですか、今後の。きのうの話では、37年までということですから、約15年なので、15年の計画をつくることがいいかどうかわかりませんけど、250人体制ということだけが出て、チームをつくったっていうところまでは聞きましたけども、その後のことは今後どのように考えてますか。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 先ほどの少し補足ですけども、先申し上げますけども、事務事業の見直し自体はこれまでも庁内では進めていた部分はあります。ありますが、全庁的な形としてそういう方向に向かっていくというふうになっていなかったということでございますので、補足をいたします。 その上で、今事務事業の見直しと公民連携というのを検討しておりますので、短期的には今の公民連携をしてどう移せるかっていうことは検討しておりますし、ちょっとことしの夏ぐらいか秋ぐらいまでかかるかもしれませんが、一つ一つの事務事業を今どれぐらいの人数を割いてやってるのかっていうことを各部課でやっておりますので、それを踏まえて今後お示しをすることになると思っております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) 実際にはそのプランの、どのぐらいに出してこられるんですか、全体的なこれからの流れのスケジュールは。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 今の事務事業の見直しも含め、また行革審等でもさまざまないろんな諮問をするものも出てきますので、それらを踏まえてという形になると考えております。 ですから、それと時代が変化をする中で、若干手直しをする部分もあるかもしれませんが、基本的にはことしの中でどこまでできるかっていうことを見きわめて判断をしたいと考えております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) ぜひとも、ことしの広報の正月の号で市長250人体制というのを打ち出されましたので、市民の方も職員の方も含めて、一つの号令がかかったということでしょうから、これがやっぱり現実になるっていうためには、具体的な方向性と施策がないとそっちへいかないと思いますので、ぜひともその辺はしっかりと内部で協議をしていただきたいというふうに思います。 それと、先ほどの同僚議員の内容とはまた違う角度からなんですけども、やはり行財政改革を末端の市町村が強烈に行ってもなかなか、行財政改革をしないということじゃなくて、行財政改革にインパクトを強く行っても、結局県と国と連動した動きでないと、結果的には行財政改革による効果よりも、末端の市役所や行政サービス、市内を環流する経済に与えるいわゆる縮小のインパクトのほうが大きいように思うのですが、やはり行財政改革については、先ほど市長が言われたように、250人の体制、あと行財政改革に対してのプランをきちっとつくって、それを粛々とやるということも大事だと思うんですけど、いかがでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 基本的には、来年から半分にするとかそういう話じゃありませんので、もう10年以上かけてっていうことですから、久城議員のおっしゃるように、粛々とという形であると思っております。 この圏域の経済構造分析でも、半分が官からの支出ということで、非常に官依存が強いことはわかっております。しかし、10年以上かけてやりますから、やっぱり民の方にも立ち上がっていただくっていうことも大事であると思います。 それから、バブル以降にさまざまな景気対策をもう20年以上にわたってやっておりますけども、じゃあこの地域でどうだったのかということを考えると、やっぱりそういう官依存はもう少なく少なくしていきましょうというメッセージを発しつつ、今産業支援センター等で民の力を引き出すこともやってますから、そこを同時にやることで今後やっていけるんではないかと考えております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) きのうの市長の御答弁で、サンディ・スプリングス市をモデルに、アメリカですよね、の記事が、これ日経に載ってるんですけど、この中でも、これは「地方復活は民力から」というふうにはっきり書いてございます。当然アメリカっていうのは州でそれぞれのルールを決めてますので、日本とは圧倒的に違うわけですけども、基本的にはこのアメリカの話をした後で、途中で阿久根市のことが、件が載ってます。阿久根市で商売をされてる方のコメントなんですけども、阿久根市長の前市長、竹原市長の公務員改革には賛成であると、公務員の優遇のされ方、仕事ぶりには不満があると、しかし彼らをたたくと自分たちまで苦しくなったと、商売に影響が大きく出たというふうに記事のコメントにも、最後のコメントにも、公務員などを抵抗勢力に仕立てあげるだけでは地域が再生するわけではないと、議論は袋小路へ、縮小に向かうだけであると。 大阪や名古屋などの大都市圏というのは、公務員をたたいて大改革を行っても、何といっても自主財源がありますし、何よりも民の圧倒的な力がありますから。しかし、大半の地方の市町村はなかなかそうはいかないわけです。やはり、先ほど市長が言われたように、バランスをとりながら、いかに経済の見通しを立てるかということが大事で、その経済の見通しなしに行財政改革だけを行えば、これは間違いなく負のスパイラルになってきますので。市長が目指す目標には私も賛同しますが、目標を達成するためにはいろいろな方法論があると思いますので、少し視点を変えることで別の方法論も出てくるというふうに思いますので、がむしゃらに貫くのが市長のいいところではあると思うんですけども、少し手法あるいは自分の仕事の仕方等考えてみる気持ちはありませんでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) ここがまずいという御指摘があれば、それは受けとめさせていただきたいと思っております。 その先ほどの記事は私も読みましたけども、やっぱり外貨を獲得をしない地域経済であるとそういうことが起こり得ると思いますので、やっぱりそこをいかに外貨獲得をする経済に持っていくかということが大事であろうと思っております。 先ほど述べた下條村なんかも、本当にもう非常に厳しい中山間地の状況ですけども、半分に減って行政サービスが下がったと村民の方が怒るわけでもなく、経済がおかしくなったっていう話もそんなにないそうでございまして、やっぱりリンゴ等で外貨を獲得をされてらっしゃいますので、やっぱり益田市も経済もそのように変えていくためにも必要だと思いますし、久城議員がおっしゃった、職員が減れば経済に影響が与えるっていう側面もありますけども、私が精鋭になるって申し上げたように、より市の職員が、経済でもさまざまな面でも力を発揮することで私は経済もよくなると考えております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) 今ちょうどその質問をこれからしようと思ったんですけども。行政は少人数にすると精鋭になるというのは本当かということを聞きたかったわけですけども。これ、いろんな考え方があると思うんですけども、私はやっぱり海士にしても、今の下條村にしても、やはり結果として成功されてますよね。成功されてるところは、やはり少人数になって精鋭になってるということなんで、先に精鋭になったわけじゃなくて、人数を減らす段階でいかに職員の士気が、モチベーションが高いかっていうことが非常に大事だと思うんですよ。だから、例えば海士にしても、下條村にしても、危機感を皆さんが共有して、トップリーダーと共有した中で、じゃあやろうというところで、人数少なくしたり、いろんな施策を打ってますから、当然やらなきゃいけないっていう方向にいくんですけども、じゃあ実際に今この益田市役所がその士気がどうかっていうことが非常に大事だと思うんですよ。例えば市長が、士気が下がってるところでタイミング悪くそれをしてしまうと、非常にあっという間に、逆に落ちていくような可能性も十分あると思うので、その辺の職員の士気、これはだから市長が言われれば、そりゃそういうことじゃ、甘えてはいけないという思いも当然あるとは思いますけども、ただやはりモチベーションを上げていくっていうのはリーダーの責任でもありますので、この辺の職員の士気っていうのは、市長、どういうふうに感じられてますか、改革に向かうですね。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) まず、先ほど久城議員が上げられた海士町や下條村も、決めてから下がったっていうより、やっぱり10年以上かけて下條村なんかも少なくしてますから、当時はもっと大変だったっていうこともおっしゃってますので、必ずしも私は当たらないかなと思うのと、もう一つ、市役所の現状で申し上げますと、士気が下がってやめた中堅の職員はほとんどいません。早期退職はあっても、30代、40代の職員で、自分は福原市長についていけないからやめますという人は、私は聞いたことがありません。大阪の橋下知事が、職員との対話の中で、そんなにやり方についていけないなら、普通なら民間に転職しますよということをおっしゃられたそうですが、そういう例はないということは申し上げておきたいと思います。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) よくわかりました。 これから、今の組織のことですけど、組織を強化をしていくベースとしてこれから人事評価をやられると思うんですけど、この辺は実際に4月からどのような形で行われていくんでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 人事評価でございますけど、平成23年度から、施政方針の中で実施するということにしております。現在、けさでございますけど、その辺のマニュアルとシートの目合わせをトップのほうでさせていただきました。それをもとに、庁議──政策調整会議と名前を変えておりますけど、それ、そして部課長会議というようにおろしていって、新年度から実施をしてまいりたいと思っております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) この人事評価は定着するのには随分時間がかかると思うんですけども、最終的には、市長が常々言われてるように、高い給料で働かれてる層っていうのは、これからも給与体系を変えない限りは変わっていかないと思うんです。ですから、人事評価と給与体系っていうのは、企業もそうですけど、必ずリンクしてますので、そういった見通しの中でこの人事評価をしようとされてますか。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) やはり当然それは絡むと思います。職員の中にも、恐らく自分はこれだけやっているのに一緒なのかという思いは出てくると思いますし、今もあるかもしれませんけども。そういうことを踏まえても、成果を残した人間がやはり報われるということが大事であると思います。 ただ、やはり久城議員おっしゃるように、時間かかりますし、さまざまな問題点があるので、まずやはり試行をする段階でいろんな改善をしていく必要があると思っております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) 次の政策課題について入りたいと思います。 今現状、益田市が置かれている政策課題について、主なものは何があるか、きのうも多分御答弁の中で少しあったかもしれませんが、またその優先順位はどのようになってるかというのをお聞きします。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) これまでも、医療、経済、教育が大事だということを申し上げてまいりました。それで、23年度の順位としては、施政方針の順番が基本的には特に力を入れていきたいという順番でございますので、そのように毎年自分なりには意思を持って順番を考えているつもりでございます。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) よくわかりました。いま一度、施政方針を皆さん見ていただけると。 これから政策課題、非常に厳しい財政の中で課題をクリアしていかなきゃいけないわけですけども、そういった意味では、一つ一つの今ある政策課題がきちっと市民の方に本当に意味があった政策だというふうに思っていただける政策にしなきゃいけないということが一番大事だと思います。そういった意味で、地域情報通信基盤整備事業について質問をいたします。 質問に関しては、この事業が3月末に完了することを前提に質問いたします。 今後、4月以降に考えられる課題と予算措置についてお聞きいたします。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 今後の課題についてお答えをいたします。 地域情報通信基盤整備の中でも、特に市にとってはケーブルテレビの活用が大事だと思っておりまして、これまでも施政方針で申し上げたように、なかなかうまくお伝えができてない部分がありましたので、これを市民チャンネルを使ってしっかりと情報をお伝えするようにしたいと思います。庁内でもしっかり使うようにと、各部課でそれぞれ使うようにということは指示をしております。私自身も、やはり年頭あいさつとか、記者発表であったり、メッセージを直接お伝えすることが大事であると思っております。 それから、市民チャンネルの中にはデータ放送もありますので、さまざまな行政情報、イベント情報も提供できるようになりますし、この議会中継であったり、選挙速報、祭りの中継等も可能になりますので、今後とにかくフル活用していきたいと思っております。 そのためにも、特にケーブルテレビの加入者をふやさなければいけませんので、まだ5,000件を下回ってる状況でございますけども、今後さらにふやしていけるように努力をしていきたいと考えております。 それと同時に、難視聴地域の地デジ対策はケーブルテレビの加入によってぜひ解決をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) 幾つか市民の方からも御質問してほしいということで、まだちょっと棚上げになっとるのかもしれませんけど、まだつけられてない、新規に今からつけなきゃいけないという方への予算措置等、また事業所の中で漏れてる事業所が幾つかあります。そういった方がつけたいといったときの予算措置に関してはどのようになってますでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 予算措置でございますけど、新規分の200個については新年度の予算のほうへつけておりまして、また当初つけられないという御回答をしたこともございます。ある一定時期、日にちを切らなければなりませんでしたけど。それについても、キャンセルがある部分については、優先してそちらのほうに回して取りつけるような形にしております。 また、それ以外にも、情報通信基盤整備事業として、設備管理費としてIRU契約分、IRU契約以外として約7,300万円予算措置をいたしておるところでございます。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) 7,300万円がリミットっちゅうことですね、その中でということですね。 また、これも市民のある方から、何人かの方からなんですけど、非常に急速に工事を行ったために、やはりふぐあいがある可能性が十分あると。特に線をエアコンのドレーンをとってるところからとってる家庭に関しては非常に、これから暑くなってエアコンを使うんですけども、そのときに逆流する、あるいは水漏れが起きるというようなおそれがあるんじゃないかというふうに言われております。これは当然4月以降の話ではあるんですけど、そのような場合に、きちっと補償に関しては協議ができてますでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 工事期間中に明らかに市の工事が原因で支障が生じた場合は、直ちに工事業者のほうへ指示して、現在修復をいたしております。 また、工事が完了して引き渡しを受けた後の対応につきましても、2年間の瑕疵担保期間がありますので、工事業者のほうへ対応をさせます。 それと、責任の所在を明確にするために、工事業者の工事期間中であるとか工事後についても、対応が記載されたマニュアルを提出はさせておるところで現在あります。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) それと、例えば今のようなふぐあいがあった場合に、実際にもう今ケーブルを引かれてる業者さんはいなくなるわけですから、現場に行くのは当然地元の業者さんが多いと思います。その際に、当然工事費用が発生するわけですけども、そういった場合の問題、費用の配分等は解決されてますでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) その辺につきましても、工事の業者のほうの瑕疵担保の期間という形の中で整理をさせていただこうと思っております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) それと、この4月以降、宅内工事を行って、実際にケーブルテレビが見れるようにするわけですけども、当然その内容は、テレビが見れるところまでがサービス内容に組み込まれているかということです。その工事を行う指定業者すべてがこの対応をきちっととれるかどうかと。このことに関しては、4月以降はひとまろビジョンさんと業者さんとの契約になるんだと思いますけども、受益者である市民の方からすると、やはり市の事業の延長線上で行ってますから、なかなかその線引きは難しいだろうと思います。市民の方々に迷惑がかからないように適切な対応を願うわけですけども。また、苦情に際しても丁寧な対応を望むんですが、この辺はどのようにお話をされてますでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 領家総務部長。
    ◎総務部長(領家貞夫君) ケーブルテレビの運営は、議員さんがおっしゃったようにひとまろビジョンが行います。市に対してもいろんな問い合わせがあることが想定されます。当然そのひとまろビジョンについても丁寧な対応をしていただくようになりますが、市としても、工事をやり遂げた後のアフターケアもしっかり対応を丁寧にしていきたいと思っております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) その窓口に関してはどのようにお考えですか。 ○副議長(波田英機君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 情報政策課が担当することになりますが、一応市の1階のフロア、窓口、その辺についても周知徹底をしてまたまいろうと思っております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) あと、これは1つお願いというか提案なんですが、やはりこの事業の目的っていうのは、光ケーブルを市内くまなく整備して地域間の情報の格差をなくすことと携帯の不感地域の解消と防災情報の即時発信等が事業目的に上げられてるんですけども、やはり60億円もの予算と5億円から6億円の市の負担があるわけですから、やはりケーブルテレビとインターネット利用中心では非常にもったいないと。市長もそういうふうに思われてないと思うんですけども。ぜひとも、当初説明の中で発展的な利用法として掲げられてた遠隔医療であるとか、高齢者の見守りシステムであるとか、やはりこれは中山間地域も含めて非常に大きな対策になると思いますので、こういった地域課題に取り組む利用方法を、今の段階では難しいかもしれませんけど、事業化してほしいと思うんですけど、いかがでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 今御指摘のあった部分については、大変大きな課題であります。また、県内の自治体も含め、さまざま全国的にも事例がありますので、やっぱり今後しっかりその辺を調査研究をして、実現する必要があるものは実現に向けて努力をしたいと思っております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) また、以前つくられました益田市情報化推進プランというのは、これはもうこの段階ではケーブルは非常に難しいという内容で仕上がってますので、このプランに関しては見直しをかけるおつもりはありますでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 今御指摘のとおり、その情報化推進プランの課題として、高速情報通信網の整備、それからCATV導入を上げております。これが本事業により実現できますので、今後はこのプランの見直し、それからプランの実施計画の見直しを行っていきたいと考えております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) 非常に新聞等で、いろいろこのケーブル事業、いろんな、あと市民の方々もいろんな思いがあるんでしょうけど、やはり高額な、60億円もの事業費を使ったわけですから、絶対に意味のあるものにしなきゃだめだと思いますし、我々も、そういった意味ではそれを市民の方に説明する義務も当然あると思いますので、ぜひとも加入促進を含めて、市民の方が見たいと思うようなチャンネルにしなきゃいけませんし、今言ったような発展的な事業も今後必ず考えていただきたいというふうに思います。 それでは、次の政策課題、これも非常に大きな政策課題ですが、これも本当に意味のあるものにしなきゃいけないというふうに思っております。益田市学校給食センターの建設整備事業について質問いたします。 前もって言っておきますが、私は建設に反対するものでは全くありません。老朽化している管理基準に見合わないものを放置することはできませんので。しかしながら、この1年余りの議論の中では、余りにもハード、箱物の議論に終始して、本来の給食事業あるいは内容に対する議論がなかったように思います。 そのことについては、教育長いかがでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 確かに22年度におきましては、主にそういった議論が多かったように思っておりますので、今後そういった部分を含めて議論していきたいなと思います。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) よくわかりました。私、去年から立ち上がった教育審議会、これに、今3回目が行われてますんで、僕2回ほど傍聴させていただきました。今現在は教育ビジョンの策定を行われているところだと思います。そのビジョン策定の中で、非常にビジョン策定をする過程においては、非常にいいプロセスを持とうとしてるんだなというふうに思いました。 その中で、特色ある教育、これは伸ばしたいところですね。問題解決策、改善すべきところ、この2点を整理してビジョンに反映し、そのビジョンのもと政策を作成していくようになっているというふうに理解しております。その一つとして、食育の問題がやはり、審議会の中で上がってくるかどうかはわかりませんけれども、学校における食育の推進というのは大きなテーマになるだろうと思います。その中で、今回の学校給食センター整備は、単なる箱物づくりと業者入札に終わらず、もっと大きなとらえ方の中で、総合的な食育事業としてとらえることが大きな教育ビジョンの柱になるというふうに思います。教育審議会の中でも、学校、家庭、地域の役割と連携の意味、大きさが非常にクローズアップされていました。まさにこの給食センター整備事業はそのことを象徴する、ハード、ソフト両面を伴った事業になると思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 三浦教育長。 ◎教育長(三浦正樹君) 御質問にお答えいたします。 教育審議会は、去年9月に第1回目を発足させまして、今まで3回会を重ねております。そこでは、本市の実情を踏まえた教育理念及び施策を教育ビジョンにまとめるために、今後10年間を見通した本市の教育のあり方について諮問し、御提言をいただくことになっております。 御指摘の食育のことですが、重要な課題であると思っております。学校における食育、家庭における食育、地域における食育等の食育について、平成21年12月に制定されました益田市食育推進計画、これを踏まえまして、学校教育、社会教育として取り組むことができる施策は何かという視点で教育審議会で審議をしていただくテーマの一つであると、そのように考えております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) 教育審議会の流れ、ビジョンをつくるための流れがあるんだと思いますけども、せっかくこの事業を、基本設計をつくるため1年先延ばしになったんですから、いま一度、やはりどういう給食を提供するのかとか、どういう事業として行うのかっていうことを、これは議会でも余りこういう話がなかったというふうに思うんですけど、教育委員会内ではこういう話はこの1年あったんでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 新給食センターの施設計画、具体的整備方針、管理運営方法の基本的考え方につきましては、定例教育委員会と教育委員長と教育委員会から成ります学校施設整備特別対策委員会において議論の上、益田市立学校給食センター建設整備事業構想と基本計画として策定しましたところです。 この基本構想及び基本計画を、議会や20地区振興センター及び小・中学校長会等の関係機関へ説明し、御意見を伺ってきたところでございます。 今後とも、具体的な施設整備、管理運営方法などにおける諸課題及び内容等につきましても、定例教育委員会等で十分議論して進めていきたいと思っております。 また、その内容等につきましては、文教厚生委員会調査会や議会へ御報告いたし、透明性を確保したいと思っております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) 1年間の議論通じていくのに、その食育をテーマにして、いわゆるソフトの部分、運営面のことに関してお話があったような記憶は僕の中にはないんですけども、どちらかというと、5,000食、あと事業費、この辺の話のほうが教育委員会からの説明も多かったように思うんですけど、いかがでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) 22年度においては確かにそうだったと思います。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) ここのところ、いろいろ、いろんな地域で、この学校給食センターを例えば改築する、新築する、あるいは合併に伴うというところで、形態を変えて、より食育あるいは地産地消というものを取り組んだ事業内容にしてるところがございます。今治なんかもそうですし、直近でいえば雲南市なんかは、非常にその辺、地域のことを考えて、この給食事業に関して取り入れたんだろうなというふうに思っております。同じ島根県内ですので、教育長よく御存じだと思いますので、御説明する必要は全くないとは思うんですけども、やはり非常にここが斬新だったのは、この給食事業を、例えば地産地消をするときに非常に大きな課題というのは、やはり規格の問題であったり、あるいは配送の問題、いわゆる流通をどういうふうにするかというような問題だったんですけども、やはりこの雲南は、どちらかというと農林振興課、いわゆるそちらのほうが主導して、そういう仕組みをやはり民間の方と中心につくって、給食事業とうまくリンクさせられたような内容になっております。 特に僕が非常に斬新だなと思ったのは、学校給食業務等の委託候補者の選定プロポーザルを公開ヒアリングで行ってますので、すべての市民の方がその選定の状態を公開で見れるというようなことまでされております。こういったことについては、教育長どういうふうにお思いでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 三浦教育長。 ◎教育長(三浦正樹君) お答えいたします。 さまざまな先行事例がありますので、そういうことをしっかり参考にしながら、また益田市内におけるルールもありますから、それを踏まえて適正に対応してまいりたいと考えております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) 学校給食に関しては、学校給食会というのがあると思うんですけど、この学校給食会の役割とメンバー構成っていうのを教えていただけますでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 ちょっと説明が長くなりますんで、ちょっとお答え長くなりますけど、お許しください。 益田市には……(4番久城恵治君「ああ、いいですよ」と呼ぶ) はい、わかりました。益田市学校給食会と益田市美都学校給食会の2つの学校給食会があります。メンバー構成及び役割については、それぞれの規則で定められておるとこでございます。 まず、益田市学校給食会のメンバーでございますけれども、市教育委員会並びに市内小学校14校、中学校11校の合計25校の校長と25校の保護者の代表で組織され、52名の会員構成となっております。役員として、会長1名、副会長2名、理事16名、監事3名が置かれております。 役割ですけれども、益田市学校給食会の目的である学校給食の充実発展と安全で適正な運営を図ることを達成することとなっておりまして、給食会の総会、理事会等において、給食会会計予算及び決算、事業計画等に関して審議を行っております。 役員とは別に、構成会員による物資購入小委員会が組織されており、給食用物資を納入する業者を審査し、地産地消の推進、安全・安心な食材の調達を図るなどの役割を担っておるとこでございます。 一方、益田市美都学校給食会のメンバーですけれども、市教育委員会並びに市内小学校4校、中学校1校の合計5校の校長及び5校の保護者の代表並びに学識経験者で組織され、15名の会員となっております。会員のうちから、役員として会長1名、副会長1名、理事4名以内で、監事2名としております。 役割ですけれども、益田市美都学校給食会の業務である益田市立美都学校給食共同調理場の適正、円滑な運営実施を図るための事業を行うこととなっており、給食会の総会、理事会等において、給食会会計予算及び決算、事業計画等に関して審議を行い、給食用物資調達、給食調理及び配送、施設及び設備の管理等の事業も行っているとこでございます。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) よくわかりました。やはりこの学校給食会がいろんな意味で、いわゆる流通も含めたコーディネーター役になってるわけですけども、これがこれから公設民営ということになったときにはやはり非常に大きな役割を果たすんだろうなと。ここのビジョン、ここがどういうふうにやっていくかっていうことでかなり大きく給食事業が変化をするというふうに思いますので、ぜひともこの学校給食会のことに関しても、よく配慮、思慮されて、次のステップへ行っていただきたいなというふうに思います。 やはり教育委員会として、益田市として、給食事業に対するやっぱりビジョンをきちっと持つべきであって、その目標と目的を満たす組織を選定すべきだというふうに思います。最終的には、今の子供たち、また将来の子供たちにとってどうかという本来の趣旨から外れては全く意味がないというふうに思いますので、ぜひともそういうものをつくっていただきたいというか、逆に言うと我々もそれをたたかなきゃいけないし、つくらなきゃいけないのかもしれません。 今後の議論の場として、先ほど部長が言われたように、文教厚生委員会の調査会が本当に協議の場になるのかどうか、この辺はどういうように思っておられますでしょうか。どのような形で調査会を進めますか。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 基本設計の中で、新給食センターの施設整備計画を具現化してまいります。あわせて、事業費の精査を行うこととしております。その内容等については、文教厚生委員会の調査会や議会へ報告し、透明性を確保し、進めてまいりたいというふうに思っております。 教育審議会においては、委員から食育も大切でありますという御意見をいただいておりました。今後、教育審議会で、学校における食育、家庭における食育、地域における食育、食育についての議論が活発になるというふうに考えております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) ちょっと今聞き間違いかもしれませんけど、調査会では報告をされるんですか。議論をする場ではないんですか。こちらから意見を言ったら、それは組み込まれないんですか。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) こちらでの考えを報告、進捗とか、報告をすれば、当然のことながら意見が出ると思っておりますので、それで私たちは大丈夫だというふうに思っております。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) いや、意見は出ても、「はい、わかりました」って言われたらそれまでだと思うんですけど。要は、議論するっていうのは、やはりよりよいものをお互いが出してつくり上げるのが議論ですから、議論構築っていうのはそういうことだと思いますので、ですからそちらから出されたことに対してこちらが意見言ったら、それを加味して、次のときにはまた違うものが出てくるというような会だというふうに理解してよろしいでしょうかということです。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) 意見をすべて取り込めるかどうかはまた別問題だと思いますので、あくまでも報告の中でいただいた意見をもとに、それは我々のほうで判断させていただくという形で理解いただければと思います。 ○副議長(波田英機君) 4番 久城恵治君。 ◆4番(久城恵治君) わかりました。よりよい給食事業になるように、1年後にはいろんなことがスタートするんだと思いますので、この1年はしっかりとした議論をしたいというふうに思っております。 市長、こういう時代ですので、市長が2年半前に出られたときとまた社会情勢も違いますし、国政の状況も違いますし、そういう意味では、市長がいつも言われる経営感覚、バランス感覚っていうのは非常に大事な時代だろうなというふうに思います。理念をきちっと持って、それを突き通すことも非常に大事だと思いますけども、その中にあっても、やはりバランスを保つことっていうのは非常に大事なんじゃないかと。 あともう一つは、やはりきちっとした内部協議、コミュニケーションをきちっと持っていただいて、その中で確かなものを提示していただくということは非常に大事だと思いますので、4月以降、23年度の施策を行うためには、非常にこういったことを留意してもらって行っていただければありがたいと思います。 最後に、市長に一言いただいて、終わりにしたいと思います。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 今御指摘いただいた部分も踏まえ、この議会の場がそういう意味ではバランスを保ついい場だと思っておりますので、さまざま御意見伺いながら、また市民の皆さんにも御意見伺いながら、努力をしていきたいと思っております。ありがとうございました。(4番久城恵治君「以上で終わります。ありがとうございました」と呼ぶ) ○副議長(波田英機君) 以上で4番久城議員の質問を終わります。 この際、午後1時まで休憩をいたします。              午後0時13分 休憩              午後1時0分 再開 ○副議長(波田英機君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 7番 井藤章雄君。              〔7番 井藤章雄君 登壇〕 ◆7番(井藤章雄君) 拓進会の井藤章雄でございます。 厳しい寒波による年明けとなりました平成23年、萩・石見空港大阪便の運休や、景気回復の兆しすら全く見えない暗い状況の中で、はや年度末を迎えようとしております。今年は卯年にちなんで、ぜひとも経済も飛躍してほしいと願っております。 そうした中で、第482回定例会に当たり、あらかじめ通告しておきました2点について質問をいたします。 まず、1点目は、平成23年度予算編成と財政再建についてであります。 経済情勢の悪化が続いている中で、国も税収の減少で大幅な借金による予算編成となりました。こうした厳しい状況は、都道府県あるいは各市町村においても同様であろうと考えられます。 当市においても、予算編成に当たり、基本方針として、第5次益田市総合振興計画や新市建設計画に基づく重点施策は、限られた財源の中で創意工夫を凝らして実施すると、強い決意が述べられております。また、行政事務事業経費の主体的な取り組みとして、枠配分による予算編成を実施し、自己決定、自己責任による考えのもとに予算編成がされたものと思います。 政策課題については、産業振興と雇用確保、医療の充実、中山間地域の人材育成、小・中学校教育の充実の4点について、めり張りのある予算編成にするとあります。先日の全員協議会で予算編成の概要説明があり、主たる事業の説明を受けました。また、定例会初日には、一般会計及び特別会計の予算概要の説明を受けましたが、平成23年度予算は基本方針に沿って編成ができたと言えるのでしょうか。義務的経費が約80%を超える中で、市民に対し、これが目玉ですと言える事業は何なのでしょうか、改めてお尋ねいたします。 次に、財政再建についてであります。平成26年度を目標年度として、財政指標である経常収支比率、積立金現在高比率の危険エリアからの脱却を目指し、財政再建計画に取り組んできておられます。しかし、平成21年度決算額と平成22年度決算見込み額をベースとして推計を行っているが、現時点では数値目標が達成できる見通しとなっていない状況にあるとの説明を受けております。財政運営の基本である市税収入の回復が見込めない状況の中で、歳出面では、高齢化や雇用不安などから社会保障関係費の自然増など、義務的経費の増加にあわせ、地方債の計画的な返済など課題も多く、依然として厳しい財政運営が続くとの見通しを述べておられます。 したがって、今後の取り組みとして、歳入面では、市民の公平性を確保するため、あらゆる手段を講じ、滞納額の縮減等による歳入確保、受益者負担の適正化による使用料・手数料の見直し、市有財産の未利用地の有効活用等の積極的な取り組みを実施する方針とのことであります。 特に歳出面では、益田市定員適正化計画に基づく人件費の削減や、物件費、補助費の縮減等の取り組みに加え、検討中の事務事業の見直し等の影響額も踏まえた最終的な計画策定を確実に実行することが重要であるとの考えが示されております。そうした強い思いが市長の新年のあいさつの中にも示されているように思います。 このような厳しい財政事情であるがゆえに、歳入の確保が最重要課題となり、特に自主財源である税や料は、当然ながら公平・公正な負担の見地から対応をしてもらわなければなりません。市民みんなで財政を支えるという基本的な考えから、滞納額の整理には力を入れていただきたいと思います。効果を上げるための具体的な取り組みについてお考えがあるのでしょうか、お尋ねをいたします。 2点目は、国民健康保険事業における医療費の適正化についてです。毎年国民の要望について総務省が調査をしておりますが、その第1位はいつも社会保障制度の充実であることは皆さん御承知のとおりです。高齢化が進み、毎年1兆円という医療費の増加に対し、国も対策に苦慮しているのが実態です。医療や年金が将来ともに持続可能な制度として運営されるためには、その財源を何に求めるか。社会保障制度は、国民みんなで支え合うという趣旨からすれば、増加する社会保障関係費と税の一体改革の中で、消費税を引き上げるという考え方はやむを得ないことかと思います。 また、増加する医療費を抑えるため、国においても健診事業に力を入れております。先日も、新聞に運営主体別の受診率が掲載されておりました。共済組合や健康保険組合は高いが、全国健康保険協会や市町村国保は低く、二極化の現象となっていると報道されておりました。当市における健診事業、特に生活習慣病への受診率は目標をかなり下回っている状況を文教厚生委員会調査会において報告を受けましたが、何か対策を考えておられるのかお尋ねをいたします。 そして、今後の市民への健康促進のための対策や計画はどうなのかをあわせて伺いいたします。 以上が壇上からの質問とさせていただき、あとは質問者席から伺います。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。              〔市長 福原慎太郎君 登壇〕 ◎市長(福原慎太郎君) 井藤議員の御質問にお答えいたします。 予算編成について、それから徴収率の向上について、また特定健診についての御質問であったかと思います。 予算編成につきましては、基本的には方針に沿って取り組めたというふうに考えております。私の公約や総合振興計画等に基づく重点施策の推進、また政策課題への対応、それから財政再建計画に基づく取り組み事項の推進や国や県の予算動向の注視をしながら進めてまいりました。その過程で、予算編成過程の公表も、少しでございますけども、行ってきたところでございます。 そういう中で、23年度事業の予算の目玉事業は何かという御質問でございましたけども、基本的には施政方針の中に書かせていただいております。特に4つの重点の分野を申し上げておりますが、小・中学校教育の中では、児童・生徒の学力向上を図る学力向上連携推進事業、それから県からの職員派遣を受けての学校教育の充実を図る生徒指導主事派遣事業費、また小学校児童を対象としたふるさと体験事業費などが上げられます。 医療の面では、公的支援病院の支援であったり、がん検診等の充実を図った成人保健対策事業費、それからHibワクチン・小児用肺炎球菌ワクチンの接種事業費がございます。 産業の振興、雇用の確保という面では、石見臨空ファクトリーパークへの貸し工場建設事業費、それからANA総合研究所から職員を派遣をいただく営業本部の経費等が上げられます。 中山間地域の人材育成では、地域力アップ応援隊員事業費で住民自治機能の充実強化を図っていきたいと考えております。 続きまして、徴収率の向上に向けた取り組みについてでございますけども、もう私が申し上げるまでもなく、市民の皆さんに納めていただく市税等は貴重な財源でもあり、住民の皆さんの負担の公正・公平という観点からも大変重要であると考えております。市税を初めといたします保険税や介護保険料、住宅使用料等の徴収につきましては、庁内の収納対策強化委員会で取り組みを検討してきております。全庁的な取り組みといたしましては、管理職を筆頭に、特別滞納整理月間として年間2回夜間の訪問徴収を実施し、滞納額の縮減に努めております。経済情勢が厳しい中にありましては大変厳しい部分がございますけども、滞納額をふやさないためにも、納税者との相談に応じ、早目の分割納付や訪問徴収によって収納率の確保を図っていきたいと考えております。また、悪質な滞納者に対しましては、引き続き預金、給与の差し押さえを行ってまいります。 また、現在担当部署のほうに指示をしてるのは、先進事例をやはりしっかりと調査をして、取り入れるものは取り入れていくようにということを言っているところでございます。 それから、特定健康診査についてでございますけども、こちらは、御案内のとおり、平成20年度から導入をされまして、受診率は、平成20年度が目標29%に対して28.9%、21年度が目標38%に対して33.3%、今年度22年度が目標47%に対して、現在医療機関で集計中でございますけども、約40%前後で推測をしております。今年度は自己負担金の見直しや休日の集団健診を取り入れるなど、受診をしやすい環境整備をして、受診率も年々伸びているところでございますけども、現在のところ目標に達成することができない状況で、残念に思っております。 23年度については、引き続きワンコイン、500円での受診、それからサンデー健診等に取り組むとともに、地域において健康づくりの中心的役割を担います健康ますだ・みと・ひきみ21協議会の組織を再編をいたしまして推進体制の一本化を図り、全市を挙げた健康づくりのための健康ますだ市21推進協議会を新たに立ち上げ、特定健康診査の受診率の向上、それから疾病の早期発見、治療、医療費の適正化に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 今市長のほうから、目玉事業等について、施政方針の中にも書いてございます、私もその辺も十分承知してはおりますが、特に4つの重点分野について、ぜひとも確実に実施していただきますようよろしくお願いをしたいと思います。 また、国保事業についても、いろいろと今御回答いただきましたので、これから個々についてお伺いをしていきますけれども、その前に、折笠部長と門脇部長にお尋ねをいたします。 熱い思いを抱いてお二人が益田市に赴任されて約1年が経過しようとしております。市政の発展と市民の生活向上のために働きたいとの強い思いで今日まで業務に接してこられたことと思います。1年を振り返って、業務に携わってこられた率直な御感想をお伺いいたします。 まず、折笠部長、お願いします。 ○副議長(波田英機君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) お答えいたします。 この3月末で、私がこちらのほうで働かせていただいて1年ということになります。まず初めに、議員の皆様を初めといたしまして、市役所の内外の皆様からいろいろ御指導、御厚意をいただいたことによりまして、何とかもうすぐ1年間の仕事を、反省すべき点はあったと思いますが、やってこれたということに、本当に心よりお礼を申し上げます。ありがとうございます。 また、この1年間の感想でございますが、やはりこれまで国や県で仕事をしてきたものとやっぱり違うなと思ってるところはありまして、1つには、やっぱり実際に自分が益田市に住みまして、例えば医療の面であるとか、経済の面であるとか、福祉の面であるとか、さまざまな点で、なかなか東京にいると感じられない厳しさというのが実際こっちにいるとあるなというのが1点目でございます。また、もう一点といたしましては、きのうきょうの一般質問の中でも議論がなされておりましたが、全体として効率性を求めなきゃいけない反面で、実際に市町村の仕事になりますと、まさにその先に住んでおられる市民の方がおられますので、その市民の方のこれまでの経緯であるとか、生活であるとか、そういった情といいますか、そういった部分も当然考えなければいけないと。両方のバランスをうまくとりながらやらなきゃいけないということと、やっぱり両面があるからこそ、ちゃんと話し合いをするとか、プロセスをしっかり踏んでいくということが大事なんだろうなということを改めて実感しております。この点については、当然国に戻っても、それを生かしていければというふうに思っているところでございます。 また、益田市の印象といたしましては、やはりこの1年間、あちこち回らせていただきまして、1年間通して、神楽を初めとしていろんなお祭り、市民の方も非常にいっぱい参加されておられるさまざまな文化的な祭典もございますし、また春の桜から始まりまして、夏であれば蛍であるとか、秋の紅葉、それから冬であればスイセンなどですか、非常に美しい自然環境があるというところがやっぱり益田にとって非常に大きな財産としてあるなというのを改めて感じております。 さらに、それにも増しまして、いろんなシンポジウム、それから審議会、ワークショップなどに参加させていただきましたが、都会と違いまして、実際に住んでおられる方が自分たちのふるさとを本当に大事に思って、そのために自分たちのそれぞれのやれることの範囲内で汗をかいておられるというのがやはり何よりもかけがいのない財産であろうということを感じております。 私がこの1年間携わらせていただきました仕事の中で、特に大きなものとして第5次の総合振興計画がございます。これも、議員さんも含めて審議会の委員の皆様、それからワークショップ等に御参加いただきました市民の皆様がそれぞれ、益田市の今後10年間を地域にあるものを生かしながら市民も地域も元気で希望に輝く益田市にしたいという強い思いを持って取りまとめをさせていただいてきたものでございます。したがいまして、これからまたあと一年はこちらで働かせていただけるものというふうに思っておりますが、せっかく市民の皆様の熱い思いを持って取りまとめました第5次の総合振興計画を着実に福原市長のもとで実施していけるような体制づくりというのをこれから私がやらなきゃいけないことの一つ、一番大きなことだというふうに思っておりますし、また市民の方がより幅広くまちづくりに参加して、それぞれの意見をおっしゃいながら携わっていけるような仕組みをつくっていければということをこれから頑張ってまいりたいと思っております。 微力ではありますが、引き続き精いっぱい取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞ御指導のほどよろしくお願いいたします。ありがとうございます。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) それでは、私のほうから感想を述べさせていただきます。 4月に着任いたしまして、間もなく1年が経過するわけですけれども、益田市議会では今回で4度目の私の対応っていうことになりますけれども、これまで10年以上にわたりまして文部科学省を中心に仕事をしてきたわけですけれども、このような形で議会の対応というんでしょうか、答弁の側に立つということは、これまでの自分の経験の中ではなかった経験でございまして、新鮮であると同時に、大きな不安というんでしょうか、そういったことを抱えながら1年業務通してきたわけでございます。 これまで10年以上にわたって文部科学省におりましたけれども、その間初等・中等教育局というところにおりましたので、専らその仕事の中身というんでしょうか、そのテリトリーにつきましては、幼稚園教育から高等学校教育という、その限られた範囲内での担当だったわけですけれども、そういった自分の担当が初等・中等教育だったからということもありますけれども、教育につきましては、学校教育が重要であると、またとりわけ義務教育が大事であるというような認識で業務に携わってまいりました。このたび益田市に参ったわけですけれども、これまで初等・中等教育を主に携わってきたんですけれども、益田市に来ますと、当然のことながら、義務教育だけではなくて、社会教育、また文化財の分野までという多岐にわたるところを所掌してるわけですけれども、市の教育行政の現場では、文部科学省の在籍時には思いもよらなかったようなことが、多くの課題を抱えてるという現実があることを非常に痛感したというところでございます。 抱えてることといたしましては、学力の向上、あと学校再編、耐震化などの学校施設の整備、学校、家庭、地域の連携、はたまた史跡整備など、いろいろあるわけですけれども、どの施策においても財政上の問題や地域上の課題等を抱えており、容易に事業を進めることができない状況にあるなということを実感したわけでございます。 こういったことの課題があるわけですけれども、益田市が抱える教育課題に対しまして私自身が真摯に向き合いまして、市長、教育長と歩調を合わせながら、課題解決に向けて、一歩一歩ではありますけれども、着実に前進させてまいりたいというふうに考えております。 残り1年なのか、1年未満なのか、1年以上なのか、まだまだ私にはわかりませんけれども、これからも御指導、御鞭撻、よろしくお願いいたします。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 今お二人の部長のほうから、中央にいてはわからないこと、地方に来たからこそ感じられることがあったと、実際の1年間を振り返ってみていろいろとお話をいただきました。ありがとうございました。 益田市の職員にもし足りないことがあるとすれば、これから1年の中でしっかりと御指導いただいて、そして資質の向上と、職員と一体となって市民のために行政に携わっていただきたいということを重ねてお願いを申し上げます。 それでは、細部の質問に入らせていただきます。 一般的に自治体の経常経費の全国的な平均は、予算の約80%という大きな部分を占めております。したがって、新しく政策経費として使えるのは残りの20%前後になります。新規行政需要への対応が難しくなる中で、住民ニーズの変化や増加、緊急性等の要望に対し速やかに対応できる予算編成が必要と考えられます。限られた財源の中でいかに効率的に住民福祉を進めていくかは重要なことですが、その点、平成23年度の予算は十分な配慮をした結果編成されたものと思いますが、いかがでしょうか、お尋ねをいたします。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 住民生活の安全というのは大変重要なものでございますので、当然これはしっかり配慮をしていかなければいけません。また一方で、もう制度として決まってる部分もありますので、もうこれも増加は見込まれるという部分もございます。ですから、その財源をどう捻出するかという面も含めて配慮をして編成をしたところでございます。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 次に、地方自治を進めるに当たって重要なことは、住んでいる土地に愛情と誇りを持ち、心豊かに生活できる住みよい町をいかに築くかにあると思います。そのためには、限られた予算と人員の中で、いかに公平に最少の経費で最大の効果を上げることにあると思います。予算編成に当たり、ここに努力をした、あるいは苦心をした、そういう点があればお尋ねをいたします。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) まず、とにかく社会保障費が、先ほど申し上げたようにふえますので、これは想定以上のものでございました。それから、人件費も、職員にも給料カットを協力をしてもらって抑えておりますけども、やはり共済の負担金の率の見直しなどで思うように減額にならなかったという部分がございます。ですから、そういう中でまたさらに、これは議員の皆さんの関係がありますけど、地方議会の議員年金制度の見直しを前提とした負担金も計上していると。それから、本年23年度は市会議員選挙や農業委員会の委員の選挙がありますので、そういうものがあります。そういうもの等々が非常に見込まれますので、そういうことを考えると、しかも以前申し上げたように、赤十字病院の新規病院の建設や学校給食調理場等のさまざまな政策課題がありますので、こういうものに対応すると新規になかなか取り組めないと。市民の皆さんからさまざまな御要望をいただいたり、私自身もやりたい政策もあったり、担当課もやりたい政策がありますけども、こういうものはやはり厳しい中で抑えざるを得ないというものでございます。 先ほども申し上げましたけど、議会の皆さんからもなかなかこれを減らすというようなものが出にくいということは、皆さんもそれだけ言いにくいっていうことですよね。ということは、私も言いにくいわけです。つまりそれを、しかしそうはいっても、未来の益田市に責任を持つためには厳しくても減らさざるを得ないというのが一番苦しかった点でございます。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 今市長の答弁にもありましたように、私も現職のころは医療や年金に携わってまいりました。そういう意味では、社会保障費の増加ということに非常に苦労しておるということは十分認識できるとこでございます。 次に、財政再建について伺います。 無駄を省くことも一つの方法かと思いますが、限度があります。そこで、限られた財源をいかに確保するかは、収納率を上げる以外にないと思います。先ほど市長も壇上のほうからそのことも言われました。そのためには、何といっても足で稼ぐ、直接滞納者に面談し、状況をよく把握しながら納付への理解を求めることが基本だと思います。 平成21年度の監査委員の意見書の中でも、「公平・公正の負担の原則に基づき、未納者に対しては厳格な対応と徴収の一元化により効率的な事務が行えるよう組織のあり方を検討されたい」との指摘もあります。収納課だけでなく、全所的な収納体制や他課の応援等により収納率の向上を図る考えはないでしょうか。先ほど市長が壇上のほうから言われましたことと重複する部分もありますが、お尋ねをいたします。 ○副議長(波田英機君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 市民の皆さんに納めていただくものといたしまして、市税、国民健康保険税、介護保険料、住宅使用料、水道料等があります。それぞれの仕組みや制度において、担当課においてそれぞれ賦課決定され、納付書を発送をしておるところでございます。 各税目では、保険証の発行とか介護保険の適用等、さまざまな手続とか問題もありまして、なかなか一元化できない部分もございます。今後、全庁的な収納率の向上に向けまして、どういった連携ができるのか、全庁的な応援態勢を含めまして、また市や県との連携も含め、収納対策委員会等の中で検討をしてまいろうと思っております。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 全庁的な対応については今後検討するということでございますので、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。 徴収に携わる場合に、機動力が必要になってくるわけです。そうした意味では、公用車っていうのは十分充足してるんでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 収納対策だけではなしに、一般的に共用車を使っておりますので、収納課のほうには専用の軽自動車を持っておりますので、そこで足らなければ、庁舎のほうの総務管理課のほうで管理しとる共用車のほうを使って徴収に回っておるというところでございます。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 今の総務部長のお話ですと、特別に今困っているという状況にはないということでございましたんで、引き続きよろしくお願いしたいと思いますが。 今まで当市では、特別滞納整理月間を設け、全管理職による夜間徴収を実施していると聞いております。壇上のほうで市長もそのことにちょっと触れられましたけれども、そこまでしなくてもいいじゃないのという思いも若干しますけれども、今年度も実施されたかと思いますが、その点の効果はどうだったのかお尋ねをいたします。 ○副議長(波田英機君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 特別滞納整理月間の取り組みにつきましては、本年度2回実施しております。全部の管理職と担当職員で夜間の訪問徴収に当たっております。5月には、訪問件数が679件、322万円、11月には訪問件数が537件で207万円を徴収をしております。私が徴収に回った実感といたしまして、大変収納に携わる職員はよく、滞納者といいますか、よく顔なじみになっていることと、生活実態を大変我々も知るいい機会になるのではないかと思っております。今後、将来的な収納対策として、ケーブルテレビを活用した、市民チャンネルを活用した収納周知であるとか、告知端末もあわせて、納期が到来したよという周知もできます。 それと、収納しやすい環境づくりといたしまして、コンビニ収納が可能かどうかといった検討もしてまいりたいと思っておりますし、民間事業者等の活用、これにつきましては、公権力の行使に当たらない部分がありますので、その辺のところもよく検討しながら、収納の徴収のほうを徹底してまいりたいと思っております。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 今回答ありましたように、非常に、管理職も年2回夜間徴収をされてかなりの実績を上げられた結果を今お聞きしまして、本当に御苦労だなという思いをいたしております。 いつも私も、この徴収のことを何度も今まで聞いておりますけれども、やはり徴収に出て、実際に家庭訪問することによって、納付をする余裕は十分あるんだけども滞納してる実態、あるいは同僚議員のほうからもよく国保のことでいろいろお話をされます。本当に納めたくても納められない実態、そういうものは、やはり実際に家庭を訪問しないとわかりません。そういった場合に、国保についても減免措置をしなきゃいけない、そういう家庭なんだとか、ここは十分資力があるんだけども、言葉が悪いですが、怠けているんかなというようなことが、やはり家庭訪問することによってよくわかるということで、今後ともぜひともその点もしっかりとやっていただきたいというふうに思っております。 次に、財源を確保するための考えとして、例えば住民票や戸籍謄本等の交付に際し手数料を徴収しておられますが、その改定の考えはあるのでしょうか。引き上げるとなれば、住民に負担を増すことにもなり、十分な検討が必要とは思いますが、いかがでしょうか。 また、当市における現在の料金は他の市町村と比較してどうなのでしょうか、その点をお尋ねをいたします。 ○副議長(波田英機君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 現時点では手数料の改定の考えはございません。 それと、他市との状況でございますけど、本市の証明書の発行の手数料は、住民票の関係、税関係ともに1件300円を主としております。県内8市の状況を見ますと、5市、これは益田、松江、安来、江津、浜田でございますが、浜田はことしの4月から300円で、残る3市が1件200円というような低い設定になっております。また、戸籍の関係では、戸籍の謄抄本を450円、また除籍改製原戸籍を750円としておりますが、戸籍に関しましては、手数料の標準に関する政令等により全国一律の金額という状況になっております。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 今お聞きしたところによると、大体他の市と同程度だということでございますが、大体今の料金というのはいつごろ改定されたものですか。 ○副議長(波田英機君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 住民票、所得証明、税関係でございますけど、平成13年4月1日です。それで、戸籍の関係が平成8年1月1日から現在のようになっております。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 次に、国民健康保険事業における医療費の適正化についてお尋ねをいたします。 市民が健康であれば、当然ながら医療費は少なくて済み、国保財政にも大きな影響を及ぼすことになるわけでございます。保険者には、特定健康診査、いわゆるメタボ健診の実施が義務づけられておりますが、平成21年度及び平成22年度の実施率は目標をかなり下回っている状況にあります。以前説明の中で、目標に達しない場合はペナルティーが科せられると聞いておりますが、その点はどうなんでしょうか、お尋ねをいたします。 ○副議長(波田英機君) 田中福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(田中敦君) ペナルティーの件についてお答えいたします。 特定健康診査の実施率が平成24年度の65%、これを基準に、後期高齢者支援金、それの10%を加算するとか減算するとかということが以前決定されておりました。これがペナルティーでございます。ところが、平成25年度から後期高齢者医療制度が廃止されて新たな制度がスタートするということを理由に、この制度は、その25年度の加算、減算ということは見送られることになりました。ところがまた、その後期高齢者医療制度の、先ほど25年廃止と言いましたが、その廃止ということも、これも先送りになりそうなという今状況でございまして、このペナルティーのことにつきましては、現在流動的な動きになっております。 ペナルティーが流動的ではありますけれど、医療費の適正化をこれは図るというためにも、特定健診の実施率、これについて上げていきたいと、このように考えております。 以上です。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 今部長のほうの答弁ですと、ペナルティーについては後期高齢者の医療保険制度の推移によってどうなるかわからないという状況だということで私も理解できました。 とはいっても、ふだんから、ペナルティーが延びたからとか、いつどういうふうになるか今わからないとはいっても、毎年度、やはり向上に向けて頑張っていただかなきゃいけないなというふうに思っておるとこでございます。 特定健康診査の2009年度の受診率が、全国平均40.5%と報道されておりました。受診率が上がることにより、糖尿病や高血圧症といった生活習慣病の早期発見、早期治療にもなり、医療費抑制の効果が見込まれます。受診率の向上のための周知も強力にお願いしたいと思いますけれども、益田市の計画はどのようになってるんでしょうか、お伺いをいたします。 ○副議長(波田英機君) 田中福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(田中敦君) 受診率の向上に向けての取り組みにつきましては、先ほど市長が壇上でも申し上げましたけれど、今までの健康ますだ・みと・ひきみ協議会、これを再編いたしまして、全市を挙げてその推進体制を図るということですので、健康ますだ市21推進協議会ということを今度は立ち上げます。それぞれの地区振興センターを単位での活動ということ、これを強化いたしまして、この健康診査、受診率の向上、また医療費の抑制、このほうに向けて取り組んでまいります。 以上です。
    ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 今のお話ですと、健康ますだ市21を立ち上げて、その中でしっかりとやっていきたいということでございますので、よろしくお願いをしたいと思っております。 私は、平成19年9月の一般質問で、当時市長は牛尾市長でございましたけれども、無駄をなくす意味で、医療費通知は役目を終えたので廃止したらどうかと質問をいたしました。市民の方からもそのような意見を私はよく聞いております。だれも好んで治療を受けているのではなく、やむを得ず、やむにやまれず受診しているのが実態だと思います。早期発見、早期治療の上からも、このことが受診の抑制になってはいけないと思います。今後、いろいろな機会に再度このことを関係機関に伝えていただきたいという思いでいっぱいでございますが、考えをお伺いいたします。 ○副議長(波田英機君) 田中福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(田中敦君) 医療費の通知についてでございますけれど、これにつきましては、昭和55年から保険者が被保険者に受診した状況をお知らせするということで始まっております。国民健康保険事業の健全な運営にということで取り組みを始めてからもう30年経過し、今益田市におきましては、年に6回ほど通知を出しております。 今議員さんのほうから無駄ではないかとの御質問ですけれど、自分の受診等をきちんと把握しておられたり、理解されておられる方については無駄ではないかという考えにもなろうかと思うんですけれど、要するにまだまだ自己負担以外の医療費を国民健康保険税が賄っているんだよということについて十分理解をしていただけていない方がおられますので、医療費の確認、自分の診断状況の確認ということをわかっていただけるために、今後も続けていくということでございます。ということで、まだそういう方が随分おられますので、御理解をいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 私も、現職のころ医療費等の業務に携わっていたこともございました。なぜこういう質問するかといいますと、やはりそういった、今部長のほうからも話がありましたように、医療費通知をするようになってもうかなりの期間が経過してる。当初は、不正請求とか、あるいは濃厚診療、こういったことの防止、そして患者自身の認識を高める、そういうことにより医療費削減の効果が出ていたということも確かに考えられるんですが、今部長のほうからもありましたように、医療費通知が年6回、それも非常におくれる、そりゃレセプトの関係もあってそういうふうになるんだと思いますけれども、忘れたころに通知が来る、何でこんな通知がというような感じで受け取られる方も結構おられるんですよ。そういった意味で、いろいろな市民の意見がそういったことにもなる、無駄じゃないかと、そういったことにつながるわけなんですが、私が19年9月に質問したときには、牛尾市長は関係機関にしっかりと伝えると、いろいろな機会に伝えるという回答はいただいております。その辺は、いろいろな会議等で、例えば国保連合会あるいは市の中での国保担当者の会議等でそういう意見を出されて、そして厚生労働省にでも上げてほしい、どうだろうかと、そういうような意見があったのか、そういうことを提案された実績があるのか、その点をお尋ねいたします。 ○副議長(波田英機君) 田中福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(田中敦君) 現在のところでは、そういう、市として他団体とか上部団体に対してそういう動きをいたしておりません。今後また、国、県への協議の場面がございますので、そういう中で、ちょっと他市との状況も把握しながら取り組んでみようと思います。 以上です。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 私は、あえて益田市からそういう手を挙げて、しっかりと上に挙げてほしいということまでを言っておるわけじゃございません。国保担当のいろいろな会議あるいは連合会とのいろいろな会議等もあるはずなんです、毎年何回か。そういったときに、他市の状況等も聞きながら、おたくの市ではこういった市民の声はないのか、あるいは県民の声はないのか、もしあるとすれば、無駄というふうな声も益田市からは出ているんだが、一緒になって国のほうへ上げていく必要はないだろうかというような協議ぐらいといいますか、話し合いぐらいはしてほしいなと。当然私はあったんじゃないかなというふうに思っていたとこでございますので、若干残念に思う部分もございます。 これはこれとして、今部長のほうからも、これからの会議の中ででもそういった意見は出していきたいということでございますので、質問はこれは終わりにいたします。 それと、医療費削減の意味で、レセプト点検、こういったことを実施してられると思いますけれども、現在の益田市のほうでの効果はいかがでしょうか、お尋ねをいたします。 ○副議長(波田英機君) 田中福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(田中敦君) レセプト点検でございますけれど、益田市では、レセプト点検につきましては、嘱託職員を2名採用して点検をいたしております。レセプトの審査支払いにつきましては、これは国民健康保険団体連合会のほうへ委託して行っております。 今のレセプト点検の効果でございますけれど、委託した場合と、益田市のような形で嘱託職員を雇用して実施している場合との費用対効果というか、効果額でございますけれど、20年度につきましては、委託している場合の平均が334円、これ効果額ですので、益田市は293円、大きいほうがいいわけでございます。21年度では、県の平均が380円に対して益田市は210円ということで、益田市の効果額が県の平均を下回っている今状況にございます。 それで、今後のことですけれど、実はレセプト、これ自体が順次、IT化の推進に伴いまして完全に電子化にされることになります。そのことから、益田市のほうでも、今のレセプト点検の方法を、もっと投資効果が高い、1人当たりの効果額が高いということをにらみまして、現在の嘱託職員の雇用ということをやめまして、国保連合会のほうへ委託して点検の強化、医療費の適正化、こういうことに、来年度から、23年度からはそういう形で今動こうとしております。 以上です。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 今部長のほうから報告を受けました。来年度から形を変えての点検だということですが、先ほど数字を出されましたものは、これはレセプト1枚についての効果ですか、それとも被保険者1人当たりの効果なんですか、どちらなんでしょう。 ○副議長(波田英機君) 田中福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(田中敦君) 点検をしたことによって過誤調整をした金額を被保険者数で割ったものでございます。ですので、金額が大きいほど、その過誤調整によってきちんと効果が出たということになります。全体のものでございます。 以上です。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 被保険者数によっての1人当たりの効果ということでございましたので、今後は点検が県のほうへかわるということでございますんで、さらに効果が上がることを願っておるわけでございます。 次に、保険税の収納率も大変厳しい状況になっております。景気の悪化が大きな理由かと思いますが、賦課算定方式の変更も検討をされておりますが、収納率への影響と未納者対策をあわせてお伺いをいたします。 ○副議長(波田英機君) 田中福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(田中敦君) 賦課算定方式につきましては、国保の運営協議会から段階的に資産割の廃止という、最終的には資産割をなくす3方式に移行すべきという意見書をいただいております。 それで、23年度につきましては、資産割の賦課率を下げて、所得割の賦課率を上げたいと考えております。そのことによって23年度の収納率がどう影響するのかということは、今の時点ではそれは難しい推測になりますけれど、公平・公正の原則からは収納率を上げなければならないという、この思いは変わらないわけです。 もう一つの未納者への対策ですけれど、今保険課におきましては、それぞれの地区担当者というものを決めております。ですので、その地区担当者が直接その未納者へ接触をして収納しておるわけでございますけれど、まず足で稼ぐんだということを基本にしております。ですが、一方では、足で幾ら臨戸訪問いたしましても収納に至らない場合は、預金等の差し押さえ、そういう滞納処分についても強化していきたいと、このように考えております。 今度23年度でございますけれど、23年度は、国保連合会と一緒になりまして、収納アドバイザー事業ということに取り組みます。収納アドバイザー事業といいますのは、徴収の専門官を国保連合会のほうから派遣していただきまして、益田市の滞納処分のここでの実地指導と、そういう事業でございます。これを23年度に取り組みまして、一層の収納対策、徴収率の向上、これに向けて取り組んでいきます。 以上です。 ○副議長(波田英機君) 7番 井藤章雄君。 ◆7番(井藤章雄君) 賦課算定方式の変更ということで、収納率が今後どのように推移するかっていうことは、今部長言われたように、なかなかはかりづらい部分があるということは私も理解できます。そして今、徴収につきましても、以前文教の調査会の中でも担当課長のほうから、徴収にしっかりとやっていく意味で今のようなことをお聞きしたようなことを記憶しております。税と一緒のように、市民税あるいは国保税も一緒になって、これからの収納率向上に向かってひとつ御努力をお願いしたいと思います。 2点についていろいろと質問させていただきました。厳しい財政状況の中で、予算編成においていかに市民に思いやりの配慮がされているか、厳しい目が注がれることと思います。私も議員の一人として、また市民の一人として、市政に関心を持ってしっかりとやっていきたいというふうに思っております。 以上で私の質問は終わります。ありがとうございました。 ○副議長(波田英機君) 以上で7番の井藤議員の質問を終わります。 この際、10分間休憩いたします。              午後1時58分 休憩              午後2時8分 再開 ○副議長(波田英機君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 10番 弘中英樹君。              〔10番 弘中英樹君 登壇〕 ◆10番(弘中英樹君) 10番議員の弘中英樹でございます。 第482回益田市議会3月定例会におきまして、あらかじめ通告をしておきました2点につき、一般質問をさせていただきます。 1点目は、過疎地域等の集落対策についてでございます。 過疎地域等に存在する集落は、居住の場であることはもとより、生活活動や交流の場として生活全般を支え、さらには地域の伝統文化を維持しつつ、農地の管理や森林の保全を通して自然環境を守り、水源の涵養、下流域における土砂災害の防止等に大きな公益、役割を果たしてまいりました。しかしながら、これらの集落の多くは、人口減少と高齢化の進展に伴い、生活扶助機能の低下、身近な生活手段の不足、空き家の増加、森林の荒廃、耕作放棄地の増加など重大な問題が生じており、一層深刻化すると思います。 こうした現状にある現在、集落の価値について改めて見詰め直す必要があると思います。時代に対応した過疎対策のあり方について検討する中で、集落の問題についても重要な問題と位置づけ、基礎的条件の厳しい集落の現地調査を行うなど、真剣な議論が必要と考えます。時代に対応した集落のあり方に近づくためには、まず集落の住民が集落の問題をみずからの課題としてとらえ、市町がこれに十分な目配りをした上で政策を実施していくことが重要であると思います。行政が日ごろから周辺部の集落の実情やそこで生じている問題等に対して継続的、意識的に目配りをしていくことが重要であり、住民と行政の強力なパートナーシップを形成していくことが強く望まれているというふうに思います。市長の所感をお伺いをしたいと思います。 以上、2点目の教育振興基本計画につきましては質問者席にて質問させていただきます。よろしくお願いをいたします。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。              〔市長 福原慎太郎君 登壇〕 ◎市長(福原慎太郎君) 弘中議員の御質問にお答えをいたします。 過疎の地域のさまざまな役割、また多くの課題については、今弘中議員が御指摘いただいたとおりであると思っております。そういう中で、今後過疎地域をやはりしっかり守っていくことが、私は国家的にも大事であるというふうに考えております。 そういう中で一番重要なことは、やはりどうやって地域が自立をするか、そのためにはどうやって地域で稼ぐ仕組みをつくるかということが大事であると思っております。そういう仕組みをつくるためにも、まずは議員御指摘のとおり、みずからの地域をみずからの課題としてとらえてみずから守るという意識を醸成して根づかせていく、もしくは地域力の向上を図っていくことが必要であると考えております。そのためには、やはり地域の方々だけでは難しい場合は、外部人材の導入ということも重要であると考えておりまして、私自身もさまざま、就任前に地域を回る中で、外部人材の必要性、また行政の強力な後押しが大事であるというふうに考えまして、63の公約の中に地域振興に対する項目を相当数入れましたし、今回も施政方針の中でも、地域活性化本部を行政としてつくったり、地域づくり大賞を創設して地域の頑張りを応援したりということをやっていこうということを申し上げているところでございます。 住民と行政とのパートナーシップでございますけども、やはりお互いがそれぞれの地域の課題や資源を一緒に把握をして、共有をして、それぞれの役割を果たすということが大事であると考えております。主体はあくまでも住民の皆さんでありますけども、さまざまな情報であったり、そういう外部人材の導入に対する支援であったり、さまざまな施策の提供であったりということは、やはり行政がしっかり地域課題を踏まえながら、御相談に応じるなり、時には出ていくっていうことが大事ではないかというふうに考えております。 以上でございます。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) この集落対策につきましては、過去にも同僚議員のほうから随分と質問がございました。その中で、今の現状と課題ということで少しばかしお話をさせていただいたらというふうに思います。 今過疎地域というのは、過疎というほど生易しい状況ではないというふうに思います。高齢化や産業の衰退、地域社会の活力が極端にやはり低下しておりまして、耕作放棄地あるいは森林の荒廃、集落は今に本当消滅の危機に瀕している状況にあるというふうに思います。空き家の増加、あるいはごみ不法投棄、有害鳥獣の問題、いろいろ多くある中で、医療確保についてもそうです。住民の健康福祉、さらには地域の活力全般にわたって最も重要課題でありますが、今病院あるいは診療所においても医師、看護師、医療従事者の不足が深刻になっております。また、開業医の高齢化などもありまして、診療体制の維持が本当に極めて困難な状況にあるというふうに思いますが、市として現状をどのようにとらえておられるかお聞かせ願いたいと思います。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 基本的には今弘中議員がおっしゃられたとおりであると思いますし、私が先ほど壇上で申し上げたとおりでございます。そういう意味では、そういう課題をしっかり把握をして、今後一つ一つ解決をしていく。やはり、いずれにしても、地域に若い方を中心に戻っていただく、もしくは外部の方が移り住むというような施策をとらないと、相当厳しいと思っております。 しかしながら、過疎の発祥の地と言われた、また私も外に出ますと、匹見町はもう町村会でも有名だからねというふうにおっしゃられるぐらい全国に名をはせた匹見地域でありますけども、若い方が何人も移り住んだり、今も続々とそういう声が上がってるように、可能性は私は十分あると思っています。ですので、市がそういうふうな視点をしっかり持ってやっていくことが重要であると考えております。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 市長は、就任されまして、機構改革で医療対策室というものを設置されました。どうしても中身についてよくわからない部分があるんですが、現在どのような事務作業をされてるのかお教えください。 ○副議長(波田英機君) 田中福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(田中敦君) それでは、地域医療対策室についての御質問にお答えいたします。 まず、誤解があってはいけませんので先に申し上げておきますけれど、地域医療対策室の「地域」という言葉でございますけれど、これは中山間地をあらわしているものではございません。一般的に松江地域とか、浜田地域とか、そういうふうに表現いたしますけれど、そういった意味合いでの益田地域医療対策室でございます。 それで、今地域医療対策室の目的ですけれど、この地域で生活するためになくてはならない大きな条件であります医療を守ること、これを目的でございますけれど、大きくは今4点を柱に活動しております。1つは、守るということと、育てるということと、招くということ、学ぶということ、この4点でございます。 まず、守るということでは、地域医療を守るためには、コンビニ受診を控えてくださいよとか、救急車をタクシーがわりに利用しないでくださいとか、そういう活動、益田の医療を守る市民の会がそういう活動をしておられます。それに対して支援をしている。また、救急医療を守るためには、休日の応急診療所、これも実施しておりますし、24時間体制の健康ダイヤル21事業というふうに、これも守るという意味合いでやっておるところです。 また、招くというところで、医療の関係者を益田市へ招くということ。これで、レジナビフェア、前から申しておりますけど、ことしで言えば福岡のほうへ行きましたですけれど、レジナビフェアに参加いたしまして、そこで医学生の研修先に益田日赤を指定してもらおうと、これがレジナビフェアでございます。 あと、育てるということでは、島大の医学部、また石見高等看護学院の入学のための地域推薦枠事業とか、そういうことを取り組んでおります。 学ぶということで、地域医療の現状を市民の皆様に理解していただくということで、シンポジウムとか研修会を開催しております。ちょうど今週の土曜日、12日ですけれど、保健センターで、自治医科大学の先生をお招きいたしまして、「見つめなおそう!身近な医療」ということで研修会を計画しております。議員の皆様方も参加のほうをよろしくお願いいたします。 先ほど、守るということで周産期医療について触れましたけれど、産科の問題というのは特に重要で大きな課題であります。益田市でお産ができるできないということは、この地域医療の維持をするしないの問題ではなくて、この生活圏の維持、これに大きくかかわる問題だなと考えておりますので、特に力を入れているところです。 以上です。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 今言われたことは大変よくわかりました。私にいたしますと、この医療対策室というのは、今の病院の先生方のアポイントをとったりとか、いろいろ手紙を出して、先生、どうぞ益田市に戻ってきてくださいね、こういうこともやられてるのかなというふうには思ったんですが、今部長の言葉の中にはその言葉一言もなかったんで、その点についてはどうなんでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 田中福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(田中敦君) 今ちょっとポイントになるところだけを言いましたのでそういうことで終わってしまいましたが、益田市の学校の卒業生の中で医療に従事しておられる方に対してそういう呼びかけ等いたしております。 以上です。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 益田市広報等を使って、こういった今看護師さん、あるいは病院の先生方に対して、そういう益田市内の方に周知をされたことはあるんでしょうか。 要は、何が言いたいかといいますと、都会で働いてる先生方を益田市に戻ってきてくださいねということが言いたいわけなんですけど、そのために、そういった家庭あたりにそういう周知、益田市広報を出しますよね。出すと、その中身を見たときに、ああ、うちには親戚にどこどこの病院の先生がおるわと、その人にちょっと声かけてみようかなとか、そういったこともやられているのかなというふうに思ったもんですから、ちょっと質問してみたんですけど、わかりますか。 ○副議長(波田英機君) 田中福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(田中敦君) 広報の中で周知という形でしたかどうか、私もちょっと今覚えておりませんが、こちらに、益田におられる親御さんとか……兄弟のところまでは……親御さんのところへはお手紙をお出しするとか、そういう形でのアプローチをしております。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) そのことを私は今聞きたかったんです。済みません。 それでは、集落機能の維持が大変困難になっている集落等に対する市町村の集落事業としては、路線廃止代替バスの運行など交通対策や道路整備など、住民の日常生活に直結する対策のほか、地域づくりに対する住民等の主体的な取り組みに対して補助を行うなどのことにより、住民の地域自治力を高めようとする対策をとっている地域もございますが、市としての考えはどうなんでしょうか、お答え願います。 ○副議長(波田英機君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) お答えいたします。 先ほど議員もおっしゃられましたとおり、地域づくりにおきましては、住民の方がみずから地域を守り発展させていくという思いを持って地域住民の方が主体的に取り組んでいくということが非常に重要だというふうに認識しております。 市といたしましても、これまでも各地区振興センターが中心となりまして、3M事業であるとか地域づくり支援事業に対する補助などを通じまして、地域の活動の促進であるとか、特色ある地域づくりなどについて支援をしてまいったところでございます。 今後につきましても、地区の特色を踏まえながら、住民の方の意見を聞きつつ、地区振興センターを拠点としまして、地域力アップ応援隊員の配置であるとか、あるいは地域づくり支援事業の引き続きの補助などを通じまして、各地区の地域力の向上に取り組んでまいりたいと考えております。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 昨年だったと思うんですけど、折笠経営企画部長は、平成22年から26年地域公共交通総合連携計画を策定して、住民主体の交通システムの構築を目標としているというふうに言われたんですけれど、その後の取り組みの状況はどういうふうになっているんでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) お答えいたします。 昨年3月に策定いたしました地域公共交通総合連携計画の中におきまして、住民主体の公共交通体制を構築していくということが1つ書かれております。その具体的な取り組み状況でございますが、1つに、昨年石見交通の路線バスの廃止の話がございましたときに、その該当の地区であります種地区、真砂地区、それから二条地区におきまして、それぞれ自分たちの地区の公共交通のあり方について考える交通対策協議会をそれぞれの地区で形成されております。結果的に、廃止になったとこ、廃止にならなかったところございますが、石見交通との交渉の過程であるとか、あるいは市のほうで代替路線を考えるに当たりまして、その地区の交通対策協議会の中におきまして、どういう路線がいいとかそういうあたりについて協議をしていただきながら、路線等を決めてまいったところでございます。 また、今後につきましても、それぞれの地区におきまして、利用の促進するという観点から、どういう取り組みができるかというあたりの議論をしていただいてるところでございます。 また、二川地区でございますが、来年度の予算のほうにも計上させていただいておりますが、地区の自治会のほうが中心になって運営する輸送活動を行うということ、自治会と輸送活動に関する地域公共交通活性化自治会輸送活動支援事業費ということで来年度予算に計上させていただいてるところでございます。 今上げました4地区以外につきましても、今後それぞれの地区の対策協議会等を立ち上げまして、それぞれの地区に、住民の方が本当に必要であるし、使いやすい交通路線というのはどういうものであるかといったあたりの話し合いを進めてまいりたいと考えております。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) いろいろお話はあろうかと思います。やはり地域住民の方の声をしっかりと聞いていただいて、しっかりとした対応をしていただきたいというふうに思います。 役場から距離が離れている集落、中でも地形的に末端にある集落では、いわば周辺地化することにより集落の機能がやはり低下することに対して危機感が大変高まっているように思います。こういう末端にある集落ほど、集落の規模は小さく、高齢化が進んでいるように思いますので、行政が日ごろから周辺部の集落の実情やそこで生じている問題等に対して継続的、意識的に目配りをしていく必要が重要だと思いますが、その点についてはどうでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) お答えいたします。 今議員から御指摘がございましたとおり、とりわけ末端の集落につきましては、地域と行政が連携をしながら目配りをしていくということが重要だと考えているところでございます。 来年度予算案のほうに計上しております地域力アップ応援隊員につきましても、その業務の一つといたしまして、集落における状況の把握であるとか課題の分析というのを掲げているところでございますので、そうした調査も通じまして、地区の現状とか課題を踏まえまして、今後どのような対策を打っていくことが望ましいのかということを考えていければというふうに思っております。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 今回の予算の中に、地域力アップ応援隊事業費として1,600万円予算計上されております。中身を見ると、地域課題の整理や情報の共有化を進め、住民がみずからの地域を守り、発展させていくため、必要とする地域に地域力アップ応援隊員を配置し、住民自治機能の充実強化を図る経費としてというふうにあるわけでありますが、中身についてもう少し詳しく説明のほうお願いできませんでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) お答えいたします。 地域力アップ応援隊員につきましては、基本的には必要とする地区振興センターにおきまして地域力アップ応援隊員を配置いたしまして、各地域が抱えております課題の把握であるとかそれの整理、それから地域と一緒になりまして課題解決に取り組むための協議、話し合いの促進などに取り組んでいただくことによりまして、当該地域における住民自治機能の強化であるとか地域の活性化ということを図っていくことを想定しているものでございます。 この地域力アップ応援隊員の配置に当たりましては、総務省のほうで集落支援員という特別交付税の制度を整備しておりますので、それを活用いたしまして、来年度は5名分ということで予算に計上させていただいてるところでございます。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 私は、昨年6月に一般質問の中で集落支援員を設置したらどうかという質問をさせていただきました。このことが集落の応援隊員であり、地域おこし協力隊というふうに理解してよろしいんでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) お答えいたします。 済みません、ちょっと繰り返しになる部分はございますが、地域力アップ応援隊員は総務省の集落支援員制度を活用して設けるものでございます。 他方、地域おこし協力隊も、同じく総務省の制度でございますが、こちら都市部などの外部の人材が地域に入ってきて地域おこしのために活動するというものでございまして、今回配置いたします5名はどちらかというと地元の方を想定しておりますので、直接地域おこし協力隊そのものというわけではございません。今後、外部人材の導入につきましても、各地区振興センターとか支所等の説明の中では、可能なところについては導入していただきたいということでも御説明申し上げておりますので、そういう要望がありましたら、必要な制度整備等図ってまいりたいと思います。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 今5名程度というふうに言われましたですが、どこの地区に配置をされるんでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) 5名でございますが、2月に各地区振興センターに要望調査を行った結果、その要望があったところということで、種地区、益田地区、匹見下地区、豊川地区、高津地区の5地区に配置することを予定しております。(10番弘中英樹君「もう一回、もう一回。ちょっと早い。ゆっくり」と呼ぶ) 種、益田、匹見下、豊川、高津でございます。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 今後もこの、今の協力隊員、予算化されて人数をふやしていくつもりはあるんでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) お答えいたします。 もちろん予算の許す範囲というところもございますが、特別交付税で措置されるものでございますので、原課といたしましては、可能な限り、こういうことに使いたいということで具体的に要望いただけましたら、要求できるように取り組んでまいりたいと思っております。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 市長にお尋ねをいたします。 今の5名程度の人数ではなかなか厳しいんではないかなというふうに私は思っております、率直な意見。予算が許す限り、やはり人数的なものの分配をふやしていただいて、いろんな地域にやはりそういった支援員を置いていただくことを切にお願いをしておきます。その点についてはどうでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) これ予算かかりますけども、地方特別交付税でも見てもらえますから、そういう意味では非常に市の持ち出しはないということで、どんどん活用していただきたいんです。これがなくても、私は単費でもやればいいと思って、就任時からずっと市長と語る会等でも言っておりますけども、残念ながら地域からそういう声が今出てきたのが5地区ということでございますので、やっぱり地域のほうでもう少し自分たちの地域をどうするかっていうのを考えていただきたいなと。私ども益田市としても、もっと情報提供ができるようにしていきますけども、地域は地域で、自分たちのこととして考えていただくことが必要だと思っております。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 12月議会の一般質問の中で同僚議員が質問されとりましたけども、集落支援の導入の要綱というものを作成するというふうに書いてございましたですけども、その点、できたのかどうかお尋ねをいたします。 ○副議長(波田英機君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) 地域力アップ応援隊員の設置要綱でございますが、現在庁内の決裁手続を進めておりまして、今月中には必ずつくってまいります。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) それでは、地域づくり戦略プランについてお尋ねをいたします。 今回の予算計上の中に、集落支援・戦略プラン推進事業費ということで、中身を見ますと、地区振興センター職員と連携をし、集落の巡回と状況を把握するとともに、地域づくり戦略プランを推進する経費として220万円上がっています。このことについて、事業内容の説明をお願いいたします。 ○副議長(波田英機君) 下瀬匹見総合支所長。 ◎匹見総合支所長(下瀬茂美君) 人口減少と高齢化が一層進行する匹見地域におきまして、特に小規模、高齢化した集落では、地域運営の担い手不足が大変深刻となっております。資源管理や地域社会の存続が危ぶまれる状況等から、今後地域活力が加速度的に衰退していくことが懸念されているところでございます。 こうした状況から、将来にわたり持続可能なまちづくりを実現するため、平成20年10月に、匹見総合支所とJA、社会福祉協議会、美濃商工会、郵便局の関係機関から成る横断的な組織、益田市匹見地域づくり戦略プラン連絡・調整会議を立ち上げております。平成21年度に、全戸を対象として後継者、農業の状況、買い物・通院の状況等について戸別聞き取り調査を行い、その調査結果を分析する中で、地域住民と関係機関が共通の認識を持ちながら、随時地域の課題解決や施策の展開を図ることによって集落支援を行っていこうとするものでございます。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 今後の取り組みについて御説明ができますか。 ○副議長(波田英機君) 下瀬匹見総合支所長。 ◎匹見総合支所長(下瀬茂美君) 戸別聞き取り調査終了後、各連合自治会単位で地区の現状や地区の将来予測等について報告会を開催しております。今年度におきまして、聞き取り調査のまとめと今後の取り組み方等について取りまとめを行っているところでございます。 調査結果から得られた重要な共通課題といたしまして、役の整理、空き家・農地の利用推進、匹見地区から地区外へ出られた方への働きかけ、生活支援体制づくり、買い物支援など、主に8つの課題でございます。これらの課題につきまして、住民と総合支所が協働して取り組むもの、また総合支所と関係機関が連携して取り組むものにそれぞれ整理をした中で、既に検討を進めている事項もございますが、平成23年度から地元及び関係機関と本格的に協議や検討に入っていきたいと考えております。 これからの地域運営のあるべき姿といたしまして、地域の皆さんが暮らしを支え合っていくことができる住民組織、またその組織がきちんと機能するように支えていける行政と各関係機関の連携の確保でございます。今後、匹見ぐるみの地域運営体制の構築に向け、取り組んでいきたいと考えております。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 私は、前回も匹見総合支所、まちぐるみで本当にこの問題については一生懸命頑張ってるなというふうに思っております。 今後も引き続いて頑張っていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。 そして今度は、空き家、定住対策についてお尋ねをいたします。 空き家活用・古民家調査事業費として250万円、定住対策事業費として350万円、UIターン定住対策支援事業費として200万円計上されておりますが、それぞれについて事業内容の説明をしていただきたいと思います。 ○副議長(波田英機君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) 簡単に各事業の概要について説明させていただきます。 まず空き家活用・古民家調査事業でございますが、現在益田市の空き家バンクへの登録物件というのが匹見地域の9件のみになっております。うち8件につきましては既に契約済みとなっておりまして、益田市に定住を考えていただく上で、住む場所がないということが1つ阻害要因になってるんじゃないかというふうに考えているところでございます。 このため、空き家活用・古民家調査事業におきましては、緊急雇用対策事業を活用いたしまして嘱託の職員1名を雇用いたします。その嘱託職員の方に、空き家の調査、それから空き家バンクへの登録の推進を図っていただくということと、あわせまして地域の資源であります古民家の調査とそのデータベース化を図ってまいりたいというものでございます。 2点目の定住対策事業でございますが、これは平成22年9月から島根県の定住支援体制強化交付金事業という事業を活用いたしまして、専任の益田暮らし相談員補助員、嘱託職員でございますが、を配置しております。その方につきまして、定住パンフレットの作成であるとか、各地域での定住フェアに参加いたしましてPRなどに取り組んでもらっているところでございまして、来年度につきましても、益田暮らし相談員補助員を継続して配置いたしまして、庁内におけます定住窓口の一本化であるとか、定住関係情報の収集、発信、定住フェアへの参加などによるPRなどに努めていきたいというふうに考えております。 3点目のUIターン定住対策支援事業でございますが、市内にあります空き家の中には、改修をしないで賃貸することが難しい物件っていうのも多いというふうに把握しております。また、改修の経費というのは負担がありますので、それがネックとなりまして、空き家バンクへの登録であるとか、空き家へ住むということを断念するようなケースもあるということを聞いております。このため、空き家の改修に要する経費のうち2分の1を補助することによりまして、空き家バンクへの登録を増加していきたいということでございます。 以上です。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 折笠経営企画部長は、前回、私の質問の中で、平成20年8月から空き家バンクの登録制度を実施しているというふうに報告をされております。現状はどのようになっているのか、御報告してください。 ○副議長(波田英機君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) お答えいたします。 先ほどの繰り返しになる部分はございますが、現在の登録件数9件のうち、既に8件が契約済みということになっておりまして、現状におきまして登録が十分になされているというのは言えない状況かと思います。先ほど御説明申し上げました事業を活用いたしまして、空き家バンクへの登録の拡大を図ってまいりたいと思います。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 空き家バンクの登録というのは、俗に言うと大変私は難しい事業だなというふうに思ってます。各地区におきまして空き家というのは必ずございます。特に漁村部なんか行きますと、かなりやはり家が皆あいてまして、修理するには随分と金がかかる。本当にこの物件で人が住むことが本当にできるのかどうか、所有者の方が空き家バンクに登録をする本当に意識があるのかどうかということもやはり問題があろうかというふうに思います。あるいは、賃貸及び媒介が可能なのかどうか、こういうこともやはりしっかりと調べていただいて、またしっかり市広報等でも結構です、出していただいたらというふうに思っております。 島根県内でも、特に江津市あたりは積極的にこの取り組みをしていらっしゃいます。2月27日の新聞に紹介をされてましたけど、空き家を改修してギャラリーに、これは江津工業高校の建築科の生徒がやられたというふうに載ってましたが、大変にすばらしい試みだというふうに私も思っております。 過疎地域を抱える諸問題、市あるいは町だけでの対応は決して容易なことではないというふうに思っております。やはり行政としてもしっかりとした方向性を持って、おのずとしっかりとした角度で物事を見ながら地域自立促進に取り組んでいただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。 この項の最後になりますけど、市長の今年度のこの意気込みというものをありましたら言っていただけませんか。過疎地域対策。 ○副議長(波田英機君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 先ほどから申し上げてるように、もう就任前から危機感を持っておりますが、なかなか進まないという現状があると思っております。 やはり「若者、よそ者、ばか者」というふうによく言われますけども、そういうものに、方々をどう巻き込むか、私はそれに女性だってよく言ってますが、やはりなかなか地域おこしが進まないところっていうのは、そういう方々を排除する傾向にあるんではないかなと思うんです。 私は、施政方針の中で、頑張る意欲のある人、地域、企業等を応援をしっかりするっていうのも、もう同じように言っても動かれないところはもうどうしようもないんですよね、市として今の、手の施しようがないというか。ですから、そういう意味では、成功体験のモデルをしっかりつくって、これを見ていただいて、自分たちも頑張ろうと思っていただくしかないなというふうに思っておりますので、そういうところをとにかくしっかり力を入れて支援をしていきたいと考えとります。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。
    ◆10番(弘中英樹君) それでは、2点目のほうの教育振興基本計画についてお尋ねをいたします。 教育部局の方、よろしくお願いをいたします。 新学習指導要領の改訂により、いよいよ平成23年度より小学校、平成24年度より中学校に移っていくわけでありますが、施策として、道徳教育の推進あるいは伝統文化等に関する教育の推進、また学校における体育及び運動、部活動の推進、食育の推進、地域医療関係との連携による心身の健康づくり、いろいろとあるわけでありますが、今一番気をつけなければいけないことは、やはりいじめあるいは暴力行為、不登校、少年非行、自殺等への対応への推進を図るため、問題行動を起こす児童・生徒への毅然とした指導を尽くすこととともに、未然防止の早期発見、早期対応につながる効果的な取り組みや関係機関等と連携した取り組み、いじめられている児童・生徒の立場に立った取り組みが必要。そのためにも、非行防止教室の開催、あるいはスクールサポーターやサポートチーム及び外部専門家等から成る学校問題解決支援チームというものなど、教育相談体制の整備をしたらどうかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 益田市におきましては、少年非行などの問題行動件数については平成17年度、また不登校児童・生徒数につきましては平成18年度をピークにいたしまして、減少傾向にあるところでございますけれども、引き続き憂慮する状況にあるというふうに認識をしております。 そんな中で教育委員会では、平成19年度から学校教育課に指導主事を配置いたしまして、生徒指導体制の充実を図ってきたところでございます。 特に問題行動等起こした児童・生徒や不登校児童・生徒への対応につきましては、学校問題解決支援チームという名称とはしておりませんけれども、学校と警察、児童相談所、医療機関等の関係諸機関、子育てあんしん相談室、人権センター、生活福祉課等の関係各課との連携によりまして、組織的な対応ができるように充実を図っておるところでございます。 また、各学校では、問題行動や不登校の未然防止となる学び合い事業を通して、児童・生徒のよりよい人間関係づくりを初めとした積極的な生徒指導の充実を目指してきたところでございます。 さらに、平成23年度からですけども、派遣指導主事を1名増員いたします。それとともに、島根県の事業ですけれども、学習意欲をはぐくむ学級集団づくり事業といいまして、ハイパーQUテスト、これは何かと言いますと、よりよい学校と友達づくりのためのアンケート調査なんですけれども、こういったアンケート調査を実施しまして、それを活用して児童・生徒の状況をきめ細かく把握し、温かな学級集団づくりに取り組み、不登校や問題行動の未然防止の充実をさらに図ってまいりたいというふうに考えております。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 質問をする前に、教育委員長及び教育長、門脇部長にお聞きをいたしますけども、市内の小・中学校すべての学校を訪問されたことがございますか。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) 先に私から回答させていただきますけれども、ふだんの授業を見ることも当然ですけれども、体育祭や運動会、文化祭、学習発表会を見に私自身が足を運んでおります。 ○副議長(波田英機君) 三浦教育長。 ◎教育長(三浦正樹君) 私が教育行政を推進するに当たって、4つの基本姿勢を掲げているわけですけども、第1は現場主義ということです。それじゃ、学校にすべて回っているのかというと、1回は最低回っておりますけども、今年度については単発でございます。思いだけでございまして、大きな、私自身課題だと考えております。 ○副議長(波田英機君) 田中教育委員長。 ◎教育委員長(田中敦子君) お答えします。 先ほどの教育長と同じように、私もすべての学校を回ったことがあるわけですけれど、今年度それだけ全部回ってるかというと、そういうことありませんが、先ほどありましたように、学習発表会、文化祭、運動会等のとき、それから個別に少しかかわっている学校などは回数を重ねております。 以上です。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 私はなぜこういう質問をしたかといいますと、やはりそれぞれの地域の中で、いろんな実情、問題点等がございます。その中で、やはりいろいろな議論をしていかないといけないというふうに思ったもんですから、あえてこのことを最初に質問させていただきました。 では、私4つ項目を上げてございますので、順番にさせていただこうかと思います。 道徳教育について、新学習指導要領に基づき、充実強化を図るとあります。特に道徳教育推進教師を中心とした指導体制の下で指導計画づくりをし、また子供の発達の視点を踏まえつつ、家庭、学校、地域が一体となって推進をしていかなくてはならないというふうに思います。小学校、中学校、高等学校においても、自然体験活動や集団宿泊体験あるいは職場体験活動、奉仕活動、文化芸術体験活動といったさまざまな体験活動を行う機会の提供が必要だと思いますが、その点についてはどういうお考えでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 体験活動ですけれども、問題発見や問題解決能力、人間関係力などさまざまな能力を育成するとともに、豊かな人間性や価値観を形成します。また、体験を通しまして、現実の世界や身の回りの生活内での興味関心が高まってまいります。このように、さまざまな教育的意義を持つ体験活動を推進することは、知・徳・体のバランスを重視した生きる力を身につけさせることにつながると考えております。 市教育委員会では、今年度芸術文化体験事業の一環といたしまして、市内の全小学校から約1,400名の児童を集めて、グラントワで劇団四季のミュージカルを観劇するイベントを実施しました。児童たちは大きな驚きと感動を感じていたようです。 また、益田の子郷土愛育成事業の中でふるさと体験プログラムを作成しました。来年度には、農林水産業の体験や見学についての情報を学校に対して提供するとともに、交通手段の費用への補助をすることとしております。 新学習指導要領の全面実施を迎えまして、小学校の授業時数は、6年間で現行より278時間、中学校では3年間で105時間ふえ、学習内容も二、三割ふえます。こうした中、多くの時間と労力が必要な体験活動の充実には、学校だけでなく、家庭や地域の協力は欠かせないというとこでございます。多忙化する学校現場において子供たちに豊かな体験活動をさせるには、さまざまな形で学校の教育活動を支援することが大切だと考えております。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 2つ目の項ですけども、発達障害を含む障害のある子供一人一人の教育的ニーズを把握し、適切な支援を行うため、小・中学校において、在籍する障害のある児童・生徒に対して個別の指導計画書が作成されているかどうかお尋ねをいたします。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 小・中学校において、障害のある一人一人の児童・生徒に対して個別の教育支援計画と個別の指導計画を作成し、支援してまいりました。しかし、様式の統一化と活用方法について、教育現場から改善の要望があったとこでございます。 そこで、平成22年度と平成23年度ですけれども、文部科学省と厚生労働省が連携して取り組んでおります特別支援教育総合推進事業におきまして、本市が特別支援教育グランドモデル地域の指定を受けているところでございます。市教育委員会では、平成22年度に益田市特別支援教育協議会の中で、発達障害を含む障害のある幼児、児童・生徒への乳幼児期から成人期までの一貫した支援を行うために、本人の教育、医療・保健・福祉、労働等に関する情報を集約しました益田市版相談支援ファイルを作成し、活用することを検討してまいったとこでございます。平成23年度からは、このファイルを特別支援学級や特別支援学校に在籍する児童・生徒及び障害児保育を受けている幼児を対象として使用することにしております。 また、通常の学級において特別な支援を必要としている児童・生徒についても、必要に応じて活用することを検討してまいります。 各学校では、一人一人の教育的ニーズを把握するために、校内の教員の中から指名されております特別支援教育コーディネーターを中心とした校内委員会において、対象児童・生徒の抱える困難さに対する検討を行い、保護者の協力のもと、適切な指導、支援を進めてまいります。本市では、このファイルを使用することにより、障害のある子供たちにさらなる支援を行ってまいります。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 子育てに関する学習機会や情報の提供、相談などの家庭教育に関する総合的な取り組みを関係機関が連携して行えるようにしていかないとだめだというふうに私も思います。 また、学校と地域との連携、協力体制を構築し、地域全体で学校を支えていかないと取り組みの成果は上がらないというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 議員おっしゃるとおりだと思います。そういうことから、平成23年度からは、市内全域で教育協働化推進事業に取り組むこととしており、学校と地域をつなぐ地域コーディネーターが地域のボランティアとともになって学校を支えるシステムを構築してまいります。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) また、放課後や週末等に子供たちの安全・安心な活動拠点を設け、学習活動や体験活動等の場を、適切な遊びの場を与えてはいかがでしょうか。その点についてはどういうふうに思っておられますか。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 近年の急激な少子化や就労形態の変化に伴いまして、健全育成の支援に向けた取り組みが必要となっているとこでございます。これに対する支援策といたしまして、放課後や休日等における児童・生徒の安全な活動の場の確保や多様な活動の実施など、さまざまな取り組みがなされているというところでございます。 益田市におきましては、地域全体で子供たちをはぐくむ仕組みづくりといたしまして、国の施策でございますが、放課後子どもプランに基づく事業に取り組んでおるとこでございます。市内の10の小学校区で13の放課後児童クラブが開設されております。また、12の小学校区で13の放課後子ども教室が開設され、学習支援や体験活動が行われているとこでございます。 また、子供たちの放課後や休日における体験活動の一つにスポーツ活動がありますけれども、これまでは学校ごとに組織されたスポーツ少年団を中心にさまざまな競技スポーツが盛んに行われてきましたけれども、急激な少子化のためチーム編成ができなくなるなど、スポーツに親しむ環境が失われつつあるとこでございます。子供のスポーツ活動推進のためにも、地域の支えが必要でありまして、さまざまな体験活動を行う総合型地域スポーツクラブの設立が課題となってるとこでございます。平成23年度からは、体育協会と連携しながら、総合型地域スポーツクラブの設立に向けて準備を進めたいというふうに思っております。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 小・中学校等の教育施設の耐震化等の安全・安心な施設の環境の整備、今年度2億2,900万円予算計上されております。今回ニュージーランドで地震があり、数多くの人々が人命を落とされております。特に、日本の学生さんあたりもいまだに行方不明ということの中で、大規模な地震が発生した際には、やはり倒壊あるいは崩壊という危険性の高い小・中学校等の施設について、優先的に、早急に実施していただきたいというふうに思いますが、その点についてはいかがでございましょうか。 ○副議長(波田英機君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 学校施設の老朽化が進んでるわけですけれども、児童・生徒の安全・安心を確保するためにも、耐震化を進める必要があるだろうというふうに思っております。 教育委員会におきましては、早期耐震化のために、昭和56年6月以前に旧耐震基準により建築された学校施設について耐震診断を行い、大規模な地震で倒壊等の危険性の高い施設を最優先に耐震化工事を進めてきているとこでございます。これまでに診断の結果が出ている施設のうち、危険性が高いとされた施設が8校9棟ありましたが、既に4校4棟の耐震化を終えておりまして、平成23年度には3校3棟の耐震化を図るということとしております。 また、大規模な地震で倒壊等の危険性のある施設につきましても、緊急性の高い施設の耐震化が完了した後に、計画的に耐震化を図ってまいります。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 最後になります。社会の大きな変化の中で、学校や家庭、地域のあり方やその機能も変化をしてまいりました。近年、家庭や地域の教育力の低下などが指摘される一方で、地域の人々が積極的に学校の活動に協力しようとする動きも出てまいりました。こうした状況も十分に踏まえた地域の自発的な意思を尊重しながら、新たな連携協力の仕組みを構築し、関係者が一体となって教育に取り組む必要があるというふうに私は思います。 最後に、教育長のことし1年の意気込みを、あればお話をいただきまして、一般質問を終了したいと思います。 ○副議長(波田英機君) 三浦教育長。 ◎教育長(三浦正樹君) 弘中議員の御質問にお答えいたします。 私は、子供たちが未来をたくましく切り開き、社会に羽ばたくと、自立と社会参加をしていくためには、確かな学力、豊かな心、健やかな体などのいわゆる生きる力を身につけさせることが大切だと思っております。その基底をなすものは、豊かな人間関係のネットワーク、つながりだろうと思っております。 例えば学校におきましては先生と子供、子供同士、家庭においては家庭の団らん、地域においてはみんなと親しくなれるというようなことです。つまり学校と家庭、地域のつながり、きずなということが非常に大切だと考えております。 そういうために、第1としては、教育協働化事業、つまり学校支援地域本部事業があります。学校の教員がなかなか生徒に向かう時間がないということから、地域の人の御協力を得て、子供たちに直接かかわる時間を確保しょうというものです。そういう地域の方々の御援助こそ、学校づくりにそれが反映されますと同時に、やっぱり地域づくりにもまた返っていくのではないかなと思っております。 それから2つ目は、学校評価制度というのがございます。これは、平成20年度から学校教育法及び施行規則の中でその明文の規定がありまして、これ義務化されたものです。学校で教育目標を定めて、それを学校の教職員のみならず、児童・生徒、さらに保護者、地域の方々が評価すると、そしてそれを公表し、説明責任を果たすと、そのPDCAを回していきましょうという、つまり学校は開かれたものにならないといけない、地域と家庭と連携しましょうということです。 そして、最後3つ目でございますけども、去年9月に発足いたしました学校教育審議会、これは向こう10年を見通した教育理念とその施策について検討していただき、教育ビジョンとして御提言をいただくと、それを具体的な施策に反映しようとするものですけども、まさにこれこそ、いわゆる保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校というような縦のつながり、それから学校と地域と家庭と関係諸機関との横のつながりでもって社会総ぐるみで教育に取り組みましょうという、そういう仕組みづくりのたものであるわけです。 以上、3つのことに着実に取り組んでまいりたいと思います。 先ほど来、弘中議員のおっしゃられたのは、まさにその連携、協働というのがキーワードではなかったかと思いますが、私も同感でございます。 ○副議長(波田英機君) 10番 弘中英樹君。 ◆10番(弘中英樹君) 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(波田英機君) 以上で10番弘中議員の質問を終わります。 この際、10分間休憩いたします。              午後3時4分 休憩              午後3時14分 再開 ○議長(前田士君) この際、議長を交代いたします。 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 12番 大久保五郎君。              〔12番 大久保五郎君 登壇〕 ◆12番(大久保五郎君) 12番議員、創明会の大久保でございます。 第482回益田市議会定例会におきまして、さきに通告いたしました平成23年度施政方針、教育方針について伺います。 施政方針におきましては、行財政改革、事業仕分けの今年度事業の反映はいかに、市職員250人体制への実現策、2番目としてまちづくり計画、教育方針では学校教育の充実と、よろしく明快な御答弁をお願いいたします。 さて、益田市の人口は、昨年10月1日に実施されました全国国勢調査結果により、いよいよ5万人の大台を切り4万9,925人と発表され、少子・高齢化はますます厳しい現実の姿と相なりました。市民一人一人が幸せであること、そして益田市が持続可能であることを目指すことが最も重要な時代が到来したと言えます。 私は、第5次益田市総合振興計画審議会委員、また益田市まちづくり基本条例検討委員会委員として、同僚議員4名、市民代表の皆様とともに意見を申し上げてまいりました。ワークショップ、各部会での議論は、大変熱気を帯びた時間の中で、益田市の10年先はこんな町をつくろう、こんな益田市にしよう、夢、目標、希望を討論いたしました。益田市の将来像、「市民・地域が躍動し、希望に輝く益田」と掲げることといたしました。先ほど折笠部長も、非常にこの第5次総合振興計画の思い入れは大変強いものを私も感じましたが、元気、やる気というものがふつふつとわいてくるこのタイトルではなかろうかというふうに思うわけであります。福原市長初め皆様、いかがでございましょうか。 そして、市民の皆様と議論を重ねるうちに、いよいよ必然と向かう先は、やはり人づくり、子育て、教育、これに到達をいたしました。経済産業の振興、あるいは福祉・医療、人づくり、担い手の育成、人と人との連携、きずなづくりの大切さ、市民との協働、このことがやはり一番大きな皆さんとともにの目標となりました。市長におかれましては、この計画のもと、一流の田舎まちづくりを一日も早く実現されることを強く要望をいたすものであります。 そのためには、庁内体制の確立、職員への周知徹底、第4次総合計画、職員のアンケートでは、10年未満の職員が一度も見たことがない、こういうアンケート調査は愕然としたわけでありますが、一日も早く職員の皆さんに徹底をされ、そして市民の皆様へ早い段階で周知をされ、一人一人がそれぞれの立場で協働していただくようにお願いすべきというふうに確信するとこでありますが、市長の決意をお伺いいたします。 以上、壇上からの質問とし、あとは質問席で質問させていただきます。 ○議長(前田士君) 福原市長。              〔市長 福原慎太郎君 登壇〕 ◎市長(福原慎太郎君) 大久保議員の御質問にお答えをいたします。 総合計画等を通しての人材育成の御質問であったかと思います。 米百俵の精神でということを、私も就任以来繰り返し申し上げておりますので、人づくり、教育は市政の最重要課題と位置づけております。日本の過去の歴史を見ても、諸外国のそれぞれの競争の状況を見ても、教育に力を注いでいることは明らかであります。 施政方針でも、いかなる組織においても有為の人材がなければ大きな成果が得られないということを申し上げて、主要施策の1番目に人づくりと次世代育成を上げたのもまさにその私の決意のあらわれでございます。先般、2月に韓国への視察に伺いましたけど、そういうものを踏まえて、改めて教育に力を入れなければ、我が益田市が世界で生き残ることは難しいということを強く感じたところでございます。 庁内においても、私が存在を期待される市役所職員にならなければならないということを申し上げましたけども、人財大学を中心に人材育成を今後しっかりと図っていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) きょうも同僚議員が発言がございましたが、先般益田市まちづくり景観賞、2月19日土曜日に開催されまして、私も参加させていただきました。この第1回の益田市まちづくり景観賞グランプリ、これが、御紹介にありましたように、道川下地域、そして準グランプリが真砂、そして同じく準グランプリが東高校というふうになりまして、当日会場も百数十名の方がおいでになりまして、大変盛り上がった会でございました。 現在、益田市の地域づくり団体が、市内71団体、法人が13、それで平成21年度益田市地域づくり支援事業として、益田市は78の事業に支援をされておりまして、本当に益田市のこの地域力、これは本当私はすばらしいというふうに感じました。まだまだ益田市は本当に力があるなという思いをしたわけですが、市長はどのようにお感じになったでしょうか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 私も大変、授賞された地域を初め、すばらしい活動を地域の皆さんがしてらっしゃるなということを強く感じました。と同時に、準備をした職員も、やはり駐車場を歩いて町を見ながら会場に来てはどうですかという提案をしてくれたり、大変「都市デザイン課」という名前は最初非常に抵抗があったようでございますけども、都市デザイン課にふさわしい、いい感性の仕事、また感動を分かち合える会ではなかったかと思っております。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) それと、これ関満博先生と島大の松永先生がまとめられました「「農」と「モノづくり」の中山間地域」という大変ボリュームのある本でありますが、本当この本の中身は、いろんなデータから、本当顔写真入りで、この地域の皆様が活躍されていることが載っておりまして、本当に貴重な本だというふうに思いますので、これも、こういう、やはりこの高津川流域、益田圏域というのは本当全国に誇れるもんだというふうに私は自慢して、先生もそのようにおっしゃってますんで、自慢してもいいんじゃないかというふうに思います。 さて、まず行財政改革でありますが、事業仕分け、政策シンクタンク構想日本の協力のもと、昨年11月13日、14日2日間、行財政改革の切り札として益田版の事業仕分けが開催されたわけであります。 この不要という判定されました公衆浴場、これが23年度522万6,000円、それから勤労青少年ホーム、同じく795万1,000円、これが継続されるという方針が示されました。私は、12月議会にこのことについては質問をさせていただき、1月中に検討し、方針を示すという御答弁でありましたが、どのような御検討をされて継続とされたのか。新聞報道によりますと、信じられないような市長のコメントが載ってましたが、本当にどういう理由だったのかということをこの議場ではっきりお示しをしていただきたいというふうに思います。いかがでしょうか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 行政のサービスというのは、やめるにはそれなりの理由というか、やめるにはそれなりの代替措置が必要なわけです。しかもこれは、営利事業としてやってるんならともかく、福祉的な要素が非常に強いわけですから、公衆浴場については、やはり代替措置をしっかり示し、周知をした上でやめるということが必要であると思います。それから、勤労青少年ホームにつきましても、中に入っている団体等があるわけです。じゃあ、これをどう担保するかっていうのは、しっかりやはりこれも示した上でどうするかということを考えていく必要があると思っております。そういうことにかんがみますと、23年度で反映するには時間が足りないということでございます。 そもそも24年度のことを夏までに事業を精査するっていうことを話をしてるぐらいですから、それぐらいのタイミングでやらないとなかなか難しいということでございます。事業仕分けにつきましては、昨年につきましては11月でないとできなかったという理由がありますけども、そういうことで御理解をいただければと思っております。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) やはりこの益田版事業仕分けはそれなりの意気込みでされたわけですから、当然そういう準備期間もあったわけでありますし、私はこの事業に関しては以前から御質問を申し上げて、検討をするというふうに御答弁をされておられて、だから期限が、時間がないからという声、その理由だけではないというふうに思うわけです。やはり市長は、今回の施政方針の中でも、新しい益田市をつくるためにはさまざまな困難、産みの苦しみを乗り越えると先に輝かしい益田が、未来があるんだということは、やはり少々市長の決断において、いろんな市民の皆様からいろんな苦言をおっしゃられても、やはり決断すべきは決断ていうことが私は大切と思いますが、市長どう思われますか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) おっしゃるとおりであると思います。ですから、しかるべきときにしかるべき決断をしたいと思っております。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) 24年度も任期があるわけですから、しっかりそのことを精査されて、代替案をきちんと出して、市民の皆様に理解が得られるような施策をぜひともお願いしたいというふうに要望しときます。 それから、その2つの事業をやっている建物は築何年でございますか、旧日赤跡は。わからないようでしたら、57年ですか。間違いないですね。間違いないですか。そういう老朽化、先ほど同僚議員の地震の話も出ましたが、そういう大変、公衆浴場にしても非常に建物が古いという、そういうことについてはどのような認識をお持ちですか。 ○議長(前田士君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 御指摘の勤労青少年ホームの事務所は、昭和28年の建築でございます。一部、倉庫とか車庫とか改修、改善をしておりますが、それは50年とか57年とかという改修をしております。 また、これを、当然その耐震化という対策、非常に大きな問題になっておりまして、この辺をいかに、学校のほうを今手がけておりますけど、あわせてそのあたりをどうするかというのが非常に大きなこれからの課題となってまいるところでございます。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) それと、今の事業仕分けでありますが、要改善というのが26事業ありました。改善される事業がありましたらお示しをしてください。 ○議長(前田士君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) 事業仕分けの要改善とされたものの反映について御説明いたします。 まず、ちょっと最初にお伝えしておくことといたしましては、事業仕分けの結果に対して今後の反映方針を取りまとめたものを中日の全員協議会のほうで御説明させていただこうということを思っております。その旨、最初にまずお伝えさせていただきます。 その上で、改善したものでございますが、1つには、まず広報の発行回数を月1回に見直したということ、それから商工会議所への補助金の対象事業の見直しを行ったということ、それから社会福祉団体補助金と、それから萩・石見空港利用拡大事業につきまして、負担金あるいは補助金の見直しを行っていること、それから委託料の減額をした事業といたしまして、萩・石見空港マラソン全国大会開催事業について見直しを行ったことの5つの事業につきましては23年度予算の段階で反映をしております。 そのほかのものにつきましては、先ほど市長からも申し上げましたけど、23年度の予算に必ずしも間に合わなかったものもございますですし、また予算以外の面での指摘を受けた要改善というものもございますので、そういった指摘を踏まえまして、引き続き改善を図っていくということでございます。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) しっかり今後も、要改善の判定がございました分についてよろしく御検討をお願いしたいというふうに要望しておきます。 次に、行財政改革、今回市長の施政方針で、市職員250人体制というような大変インパクトのある施策、同僚議員の皆様も、この件に関しては10名以上の皆様が質問をされている、触れられていると、あしたも触れられるということでしょうが、私は、やはりこの250人体制、これの方向性は賛同いたします。私、行財政改革特別委員会、副委員長として委員会の審議をさせていただき、集中改革プラン74項目ございまして、審議をしてまいったわけでございます。しかしながら、改革のスピードがA、B、Cっていうふうにあって、非常に緩やかだな、これで大丈夫なんだろうかというふうに感じてきたわけですが。 前議長は、議長の公用車を廃止をされました。大変私はこの英断には高く評価をいたしておるところでございますが、250人体制実現のための一例として、公用車の運転業務についてお伺いをしたいというふうに思います。 運転業務、この公用車は何台、そして職員の方は何名でされておりますでしょうか。 ○議長(前田士君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 運転業務につきましては、現在総務管理課主管の運転手員は4人で8台あります。車両は8台です。 それと、いわゆる勤務時間等ちょっと説明をさせていただきますと、平成21年度の1人の平均では、出勤日数が227日、これは勤務要する日が242日に対してでございますが、そして走行距離が約2万7,000キロ、1日平均120キロを走っております。 来年度からも、運転業務のほうの民間委託とかいろいろな御質問でございますけど、他課の、ほかの課におる運転手員もあわせてもう集中管理をするということを検討をしております。また、民間委託等につきましても、機動性の確保やその経費の削減効果、人員体制等総合的に勘案して慎重に検討してまいろうと思っておりますし、また4名という体制でもございますので、タクシー等の活用も今後検討をしながら、運転業務のほうを実施してまいらねばならないと思っております。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) まだ問わないうちに答弁をされましたが、私が通告してますので、お聞きするというのは、今部長がお答えになりましたように、勤務日数、職員1人当たりの年間走行キロということで。 それと、副市長、それから教育長の公用車がございますね。これはどのような扱いになってますか。 ○議長(前田士君) 領家総務部長。 ◎総務部長(領家貞夫君) 今教育長車が1台ございまして、運転手1人がおりますけど、その辺のところを集中管理をして、それで特別職で1台という扱いの中での新年度の体制の中で運営をしていきたいと思っております。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) いろいろ私が考えるには、将来的に民間委託あるいはタクシーの利用、人材派遣会社、株式会社益田市総合サービスは人材派遣という業務もしてますし、益田市の補完団体として石見特産品センターの負債3億円を現在も返済をしておる。そういう中で、この管理委託業務といいますか、そういうものになれば、私は一つの道かなということも──私が考えることですよ──と思うんですが、市長はどういうふうにお考えですか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 今現業職部門ていうのは不補充でやってきておりますし、現在の運転手職員の年齢等を考えますと、やっぱり将来的にはそういうことは十分あり得ると思っております。 それから、浜田市や萩市の例を見ても、職員が相当部分を公用車を運転してるわけです。ですから逆に、益田市は運転できないんですかと不思議がられるようなところがあるわけです。この辺も、労使関係の中の問題でもありますので、こういうことを今から改善をしてかなきゃいかんと思っております。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) 一つの私の250人体制の、私なりの見方としていかがかなということでありますので、御検討ください。 それから、まちづくり、先般建設常任委員会調査会におきまして、競馬場跡地に係る整備方針、これがお示しになられました。事業概要書によりますと、用地取得費約13億5,000ですね、それから概算工事費が8億円、益田市が8億円の損失を補償して益田市土地開発公社がこの事業をとり行うということが示されました。 その説明の中に、具体の土地利用が確実に見込まれる段階で希望面積に変更することとする、開発の確実に見込まれるものから段階的な開発を行う、売却単価を圧縮するには、工事費の圧縮や他事業の導入などを今後検討していくというふうに説明をされました。 私、議席をいただいてから、この競馬場跡地、15億5,000万円、開発公社の決算によりますと、21年度で16億二、三千万円ぐらいになって、利息がかかって膨らんでいるわけです。これの私は一日も早い、この大きな、何ていいますか、夕張にしても、福岡の赤池にしても、やはり土地開発公社がその破綻の原因に──夕張は違いますが──赤池町は、赤池町の持っている土地、それが破綻の火種になったというふうにあるわけですから。 私は、こうして21年1月に提案書というものを出させていただきまして、見ておられると思いますが、大体私がお示しした提案書のように、今回示されたこの水路を市道の中に入れて整備をしていくということであります。 そこで、お伺いをいたしますが、コーポに売却された金額はいかがですか。幾らで売られましたか。 それと、時間が少なくなりますんで、市道として、市道、売却された単価はそれぞれ平米当たり幾らで売られましたか。 ○議長(前田士君) この際、時間延長を行います。 斎藤建設部長。 ◎建設部長(斎藤幸士君) お答えいたします。 梅寿会、コーポへ売却した面積が5,049.03平米で、売却した単価は1平方メートル当たり2万600円ということでございます。 それから、市道でございますが、これ幹線道路用地として7,010.11平米、それから補助幹線用地として1,023.11平米で、売却の単価は、先ほどの梅寿会へ売却した単価と同じで2万600円の報告を受けております。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) 今学校給食センター(仮称)、この建設計画が示されておりますが、この競馬地跡地への建設ということを予定をされていますが、開発公社としては、平米幾らで買っていただく計算をされとりますか。 ○議長(前田士君) 斎藤建設部長。 ◎建設部長(斎藤幸士君) 現在の土地開発公社の整備方針といたしましては、取得原価と概算の造成費用、これによりまして、概算単価として平方メートル当たり4万1,000円程度と見込んでおります。 しかしながら、今後周辺の取引事例とか、不動産鑑定の評価等も行いまして、最終的には開発公社の理事会にお諮りしてから交渉することになると思います。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) 示されたときには、造成経費っていうのが、造成単価が平米9,900円というふうに示されまして、コーポあるいは道路に売却した金額は2万600円、それからその学校給食センターへ一応思っているのは4万1,000円だと、こういうことでありますが、非常にここは選択が厳しいところが実はあるわけでして、公社の損害を少しでも少なくしょうと思えば、給食センターのほうに高く買ってもらえと、合併特例債は運用できるっていうわけですから。ここらあたり、非常に我々の負担が、その特例債の公債費で償還される部分の、これがやはり単価によって変わってくるわけです。私が試算をしたんですが、この数値的なものは後ほどお示しをします。ぜひともそこらあたりをよくよく御検討をされたいというふうに思います。 それから、4万1,000円といいますと、あの地域の不動産屋の売買実績をお聞きしますと、売れないんですよね、4万1,000円では。非常に経済も厳しいし、取引も少ない、地価がどんどん今下がってる、そういう調査結果であります。 駅前周辺の単価でも今12万円から15万円、中島染羽線道路拡張工事がありますが、あの周りの土地が、実際は12万円ぐらいで、これは坪です。坪というのは今ちょっと表現が悪いですが、非常に、3万円以下で取引がされてる、そういう状況だということで、非常に厳しいということです。 それと、市長、都市デザイン課と命名されましたが、私は、大きなこの競馬場の跡地、島根県立の西部高等訓練学校が4月からオープンしますが、益田市の未利用地があるんですね、向正面山手、市所有地、ホームページにございます。4,883平米。実は、写真はこういう草ぼうぼうの、これがホームページでプリントアウトしたものです。こういう土地です。こういう状況で、果たして未利用地、財政が厳しい中で、お客様が見られて、こういう土地買うかなと。こりゃまあ進入路も2メーターしかないんですよ。これは、私は、この地図でいくと、この周りになるわけですが、これも同時に、やはり益田市のものですから、あわせて開発をされたらというふうに思いますが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(前田士君) 斎藤建設部長。 ◎建設部長(斎藤幸士君) 未利用地の関係でございますが、競馬場跡地の整備に伴いまして、隣接地の益田市の所有の未利用地を増進を図るためにも、競馬場跡地周辺のまちづくりや益田市及び益田市土地開発公社が所有する土地の利用活用を検討するために、益田市の競馬場跡地検討会議を本年度設置して検討しようしているとこでございます。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) やはりあの地域は、本当に切り売りなどせずに、トータル的なデザインをやはり、デザイン課にふさわしいまちづくり、空港もあり、蟠竜湖もあり、老人福祉施設もあり、学校もあり、お店もあり、いろんな条件がそろってるわけですから、トータルプランニングをされて、私は、ああ、あそこへ行ってみたいなという、そういうやっぱりデザインをされるべきと思いますが、市長はどのように思われますか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 大久保議員の御指摘も踏まえ、また現在の経済情勢もありますので、そういうことを状況見ながら、今後しっかり判断をしていきたいと思っとります。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) 次に、時間の関係もありますので、教育。 まず、学力の向上についてお伺いをいたします。 学力向上のためのプロジェクト、これは平成22年度しまね学力向上プロジェスト、中高連携ステップアップ事業、学びを育てる講習会、演題「家庭学習の習慣をつくる──福井県の家庭と東大生ノート──」と題しまして、講師太田あや先生が講演をされまして、私も参加をさせていただいて、大変中身のよくわかる、わかりやすい。 福井県、御承知のように、4年連続で学力全国一位、体力におきましても全国ナンバーワン。それから、貯蓄率全国一位、共働き比率全国一位、それから虫歯の比率、三世代との生活、これが非常に高い。その中で、講演の中で、先生を信頼している、それから異口同音に、当たり前のことをしてる。これ宿題が、40、50歳になっても、あのとき宿題が多かったなというような、宿題がお酒のさかなになる。これは、50年前から成績はよかった。伝統風土、これはもっと幕末までさかのぼるというふうにいろいろ。それから、体力をつけるために、朝マラソンを、縄跳びをする、先生も一緒に走る、サボれないですね。それから、地域、校長室に地域の人がお茶を飲みに来る、校長室も開放されてる。非常に家庭の中での宿題が居間であるとか、それからつかず離れずで、そういう中身でありましたが、非常に保護者の方々のアンケート調査、111名のアンケートがありましたが、本当に学ぶということはまねるということにつながるというふうに言われていますが、教育長として、このシンポジウム、今年度、あるいはこれからの教育行政にいかに取り入れられるかお伺いをいたします。 ○議長(前田士君) 三浦教育長。 ◎教育長(三浦正樹君) お答えいたします。 太田あやさんの講演、人権センターのほうであったわけですが、たくさんの保護者、教育関係者が出席されまして、大変好評で、その後太田あやさんも、益田という聴衆の態度がよかった、反応がよかったんでしょうか、大変気に入られたということをまず御報告しておきます。 それで、先ほど弘中議員からの御質問にもお答えしたんですけども、まさにこの福井県の成功例というのは、学校、家庭、地域のきずな、つながりが功を奏した典型的な例であるわけです。学校においては教員同士、子供同士、教員と子供、家庭においては三世代で、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、家族団らんの場が保障されている。地域にあっては、隣の子供はどうだと、恐らく回覧板なんかも子供が持っていって、大人と会話がなされているんじゃないかなと思います。まさに支え合い、認め合い、褒め合うという、そういうきずなづくりが功を奏した典型的な例であるという認識から、先ほど申しましたように、益田市としても、学校評価システムあるいは教育協働化事業、そして益田市教育審議会で、そういう社会総ぐるみで教育に取り組むという仕組みづくりを構築していきたいというふうに考えております。 具体的な例としては、平成23年度に学力向上連携推進事業というのを考えております。これは、いろんな事業をやってるわけですが、PDCAサイクルを回していくと。国、県、市単独の学力調査、しっかり分析して、弱点は補強していくというやり方、それから学校間の連携、それから小学校でしたら、5年生の担任をやってる者同士横の連携、あるいは中学校になりますと、社会科なら社会科、英語なら英語の先生の連携、そういうまさにきずなということにもなりますけども、そういうことでもって子供たちの健全な育成を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) 宿題というのが、大変、やってこなかったらイエローカードとか、大変、とにかく家庭に帰ってから必ず宿題をして、それから遊ぶということを徹底しとるということですが、益田市の現状はどういうふうになってますかね。 ○議長(前田士君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 大久保議員言われるとおり、太田あやさんの講演の中では、福井県では授業を大切に、子供たちが集中して聞く、また習ったことを家庭できちんと復習すること、当たり前のことを当たり前にしておりますということでございました。市内の多くの学校におきましても、こうした学習習慣を身につけさせるために、生活習慣調査をして自分の生活の振り返りをさせたり、自主性を育てるために自学ノートを活用したりするなど、学校の実態に応じて、保護者の協力を得て進めてるとこでございます。 今後とも、各学校での宿題や家庭学習については、一層の指導、支援をしてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) 宿題を出してるか、どういうふうになっとるかというふうに問うているので、宿題の現状を答弁してください。お願いします。 それから、非常に学校と家庭との児童のつながりといいますか、ノートでいろいろそういうことが非常に密に行われている。益田市は、益田市の学校でそういうふうにされてますか。
    ○議長(前田士君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) 学校と家庭でのノートというか、連絡帳というんでしょうか、そういった取り組みですけれども、市内の学校におきましても、連絡帳や日記帳などが学校と家庭をつなぐノートとしての役割を果たしてるとこでございます。 連絡帳は、時間割りや準備する物など、単に事務的な連絡に役立つだけではなくて、担任から保護者へ、学校での子供の様子について知らせたり、保護者から担任に我が子のことで相談したりするなど、人間関係を深めるためのツールとして機能してるとこでございます。 また、日記帳は、言語活動を充実させるためにも有効な一つの方法でございまして、子供たちに書く力を身につけさせることにつながると思っております。また、担任は、日記を通して子供の内面を感じ取ることができ、コメントを書いて返してるとこでございます。そのコメントから保護者は担任の思いを知ることができるというとこでございます。 このように、連絡帳や日記帳は、学校、家庭、子供の3者を結びつける重要な役割を持ってると考えております。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) しっかりそれをいかに実施するかということがやはり密度の濃い、福井の場合にはそれがされているということですから、そのことに取り組んでいただいたらという。 講演会のアンケートで保護者の方が、「講演は今後に生かせるかと」いう問いに対しまして、4点満点で3.7点、教員の方のアンケートでは3.5点と、こういう開きがあったわけでありますが、非常にコメントの中に、やはりもう少し早く聞きたかったなとか、もっとこういう場を提供してもらいたいなとか、そういうコメントが幾らかありました。 そこで、先般、実は吉田南小──ちょっとこの福井の学力向上についてはこれで終わります。私は、同僚議員の質問の中で、知育、徳育、体育と、このようにありましたが、私は、先ほども教育長は生きる力ということをおっしゃって、その生きるとは、やはり衣食住、これがきちんとなされていて初めて生きる、そして体力がつく。以前の文部大臣、今文科省ですが、「知・徳・体」は、「体・知・徳と」、こういうふうに順番を入れかえて、先にやはり元気な体づくりだというふうにありましたが、先般吉田南小、来てくださいということで、吉田地区の合同発表会のときにチラシをもらいまして、これが何とタイトルが「考えよう日本の食、吉田南小学校5年」ということで、「米の栄養と料理」、「食の安全性」、「これからの農業と畜産」、「安全な米づくり」、「食料自給率」、「国産と外国産」、「フードマイレージ」、「環境と食の関係」と、こういうことで、児童がしっかり1年間かけて発表をしておりまして、本当にその発表の中で、お母さんとスーパーに行くときには地元産の野菜を真っ先に買うんだということを言いまして、お米も大好き、パンよりも御飯が好き、パンをつくっとられる方には申しわけないんですが、お米が好きというふうに目を輝かして言ってまして、本当にこんな発表会、自主的に勉強されてるっていうことは、これがやはり食育、これに体験が重なってきますと、食の教育につながっていくんじゃないかなっていうことでとても感動したんですが、教育長、これを全校でいかがですか。 ○議長(前田士君) 三浦教育長。 ◎教育長(三浦正樹君) 御質問にお答えいたします。 吉田南小学校の5年生が「考えよう日本の食」ということで、ブーススタイル形式による校内発表をしたということでございます。大変大久保議員から高い評価をいただいておりまして、私自身も、学校はもちろんですけども、喜んでおるところです。 さて、あの発表の中で、JA西いわみさんだとか、野いちごの会だとか、調理場の栄養士の方だとか、いろいろ関係者がこの発表を支えてくれたと。その感謝の念を込めて、保護者及び市民の方に公開したというものです。 それで、小学校5年生の社会科の中では第1次産業という項目がありまして、まず小学校は分校合わせまして19あるわけなんですけども、すべての学校がこういう形で取り組んでおるものと考えております。 以上でございます。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) 本当に子供たちの生き生きとして輝いてる目を見ますと、本当にこういう子供たちがやはり益田を好きになって、郷土を誇りに語ってくれるんじゃないかなという思いが特にしたわけで、私自身も大変うれしかったということで御披露をさせていただきました。 次に、教育環境の改善ということで、非常に今、昨年の夏の猛暑で、緑のカーテン、各教室にクーラー、とても今の予算では無理だと思うんですが、少しでも子供たちの、児童・生徒の教育環境、教室環境あるいは体力づくり、これに関して、温度、CO2削減あるいは温度を低下させる、あるいは体力アップ、もろもろのことで今、島根県下でも松江市あるいは浜田の周布であるとか、校庭の芝生化っていうのが取り組まれております。それから、緑のカーテンは、ゴーヤとかヘチマとかツタ、カズラ、フウセンカズラとか、いろんなプランターに入れて、西日が当たるところにそれをしますと、非常に教室の温度が上昇が抑えられるということなんですが、この取り組みについて簡潔に御答弁お願いします。 ○議長(前田士君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 まず、校庭の芝生化からですけれども、校庭の芝生化について、教育上の効果といたしましては、芝生の弾力性がスポーツ活動に安全性と多様性をもたらすこと、環境保全上の効果としては、強風時における砂じんの飛散防止など、地域のスポーツ活動の活発化という点では、幼児から高齢者までさまざまなスポーツを安全かつ快適に実施できるなどなど効果があると指摘されてるとこでございます。 しかしながら、芝の管理など、多大な労力が必要となってくるところでございまして、また校庭での遊びやスポーツ活動が制限されるっていうことも考えられます。学校や保護者、地域の方の理解と協力が必要となってくるところでございます。 教育委員会では、松江市等の視察を踏まえて、将来的な芝生の維持管理活動について、教育協働化推進事業を視野に入れながら、学校や保護者、地元関係者との協議を進め、平成24年度にはモデル校で取り組めるように調整したいと考えております。 また、議員が言われます緑のカーテン事業っていうんでしょうか、こちらですけれども、益田市においても、今年度小・中学校合わせて11校において、環境教育や学年活動、委員会活動等で、ゴーヤやヘチマ、アサガオ、ユウガオなど使って緑のカーテンづくりに取り組んでいるところでございます。昨年の夏は、猛暑のためか、効果が思ったより見られないという状況ではございましたが、お金をかけずに学校で自主的にできる取り組みでございますので、引き続き学校での自主的な取り組みを促したいというふうに思っております。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) ぜひとも取り組みをお願いしたいというふうに要望しておきます。 終わりの質問ですが、今運動公園見ますと、市民プールの跡地が、底がさびて、波打って、さびも浮いてる。教育方針の中に、スポーツ活動の推進で、市民だれもがいつでもどこでもいつまでもスポーツに親しめる生涯スポーツ社会の実現に向けてソフト・ハード両面での環境整備を図っていくと、益田運動公園を拠点とした総合型地域スポーツクラブ設立を目指すというふうに示されておりました。 私、前にも御提案したんですが、スケートボード場、これをあそこにつくりますと、そう費用もかからずにできるんじゃないかなというふうに。スケートボードで遊んではいけませんという看板はあっちこっちに前見かけておりましたが、ここで遊びなさいというところはなかなかない。これは、出雲ドームのところの出雲健康公園スケートボード場というのが、中国管内にでもいろいろ、プールの跡地に置いたんかなというような、こういうものもいろいろあるわけです。ぜひともこれを御検討いただいて、子供たちの体力アップ、あるいは将来的にはこのスケートボード大会を益田でやるとか、そうすると交流人口もふえるというふうに、私はそういう思いもあるんですが、このことについて御検討をいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(前田士君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 益田運動公園のプールの跡地利用の一つとして、スケートボード関連施設の整備に対する御提案をいただいたというふうに御理解させていただいております。 市民や関係者からいただきました御意見の中にもローラースケートやスケートボード場の設備に関するものがありましたので、今後行う検討会議において、具体案の一つとして検討させていただければなというふうに思っております。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) これが最終です。先般、2月25日に気になる記事がありました。日本の高校生、自分に自信ない。非常に、アメリカ、中国、韓国の高校生、非常にそういうショッキングなデータが出ておりました。このことについて、日本人に足りないもの、以前も調査でありましたが、1番目に思いやり、2番目自己主張、3番目礼儀というふうな、こういうことも以前あったわけでありますが、日本の高校生、自分に自信がない、このことについて、三浦教育長どのように思われとるでしょうか。 ○議長(前田士君) 三浦教育長。 ◎教育長(三浦正樹君) 御質問にお答えいたします。 自尊感情とは、一般に自分自身をかけがえのない存在として認め、欠点をも含めて自分自身を好きになる気持ちというように規定されております。先ほどのように、調査によると、日本人高校生のその回答というのが非常に特徴的だということです。低い値を示しているということは、謙虚さを大切にする文化的背景があることも関係していると思われますけれども、グローバル化が進むこれからの社会で活躍する日本人を育成するためには、子供たちの自尊感情を高めて、自分に自信を持たせる教育、いかなる環境、いかなる国の人に対しても自分のことを堂々と言える、そういう自尊感情を持っていくということはとても大切であると考えておりますので、今後の教育を推進していく上での課題だと認識しております。 ○議長(前田士君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(前田士君) 以上で12番大久保議員の質問を終わります。 この際、10分間休憩いたします。              午後4時13分 休憩              午後4時23分 再開 ○議長(前田士君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 2番 河野利文君。              〔2番 河野利文君 登壇〕 ◆2番(河野利文君) 2番、創明会の河野利文でございます。本日最後となりました。最後までおつき合いのほどよろしくお願いいたします。 私は、今期定例会におきまして、さきに通告しております4点、組織体制のあり方、定住対策の方向性、生涯学習基本計画と市民活動の支援体制、そして平成23年度教育方針について質問いたします。 第5次総合振興計画も、2月18日に総合振興計画審議会より答申がなされ、いよいよ今議会中には完成したものが示されるところまで来ました。これは、私も審議会の委員としてかかわらせていただきましたが、委員の皆様お一人お一人が益田市の将来を真剣に考え、熱心な議論によって完成したものであります。 ただ、新市建設計画を前提とした中での策定ということもありますし、総合振興計画の性質上、内容は総花的になっていますが、基本構想で掲げた「市民・地域が躍動し、希望に輝く益田」という将来像を実現する、そして現在年間約300人の社会減を10年以内にプラスに転じさせるという目標を実現するためには、施策の優先順位を示しながら、効果的に計画を推進していかなければなりません。基本構想では、5年の前期基本計画に沿って3年の実施計画を策定し、毎年度見直しをするとしていますが、予算が伴う計画となって初めて優先順位がはっきりすることとなります。そこで、きのうきょうと少し出ていたので確認になりますが、将来像、目標を具現化していくためのまず最初となる3年間の実施計画はいつごろ示されるのかお聞きいたします。 また、今回の策定に至るまでには、市民、高校生、職員へのアンケートを実施し、より幅広い意見集約に努めていましたが、特に職員アンケートの回収率については非常に低く、組織としてふだんからの総合振興計画に対する意識の低さが露呈した結果となっていました。ただ、これは職員が悪いという言葉で片づけられるものではありません。やはり組織の問題、仕組みの問題であり、こうした職員一人一人に対して、行政の最上位計画である総合振興計画に対する認識、意識を高めるための方策が必要と考えますが、市長はいかがお考えでしょうか。 2点目に、定住対策の方向性についてお聞きいたします。 先ほども申し上げましたとおり、今回の総合振興計画では、年間約300人の社会減を10年以内にプラスに転じさせるという目標を掲げています。私は、以前から、人材のサイクルを確立するということが必要であると述べてきました。若者が帰ってくることができる産業づくり、帰ってきたいと考える人づくり、住み続けたいと感じる地域づくりにより、一度出ていった人が帰ってくる、市外の方々が益田に来る仕組みをつくる上で、益田に住みたいと思ったときに迎え入れる姿勢ができているか、得たい情報が得られる、受け入れに関する相談体制ができている、迎え入れてからのサポート体制がしっかりしているということが非常に重要だと思います。 そこで、本市において、定住対策の実施主体は現在どこで、どういう体制になっているのかお聞きいたします。 3点目に、生涯学習基本計画と市民活動の支援体制についてお聞きいたします。 生涯学習基本計画については、ちょうど昨年の3月定例会においても同様の質問をさせていただいています。この計画については、もともと平成21年度中に策定予定でしたが、昨年の答弁では、平成22年度継続して策定作業を行い、できるだけ早くまとめるようにしたいと、おくれていることについて理解をしてほしいとのことでした。 その際、私は、大阪狭山市の事例を挙げ、総合振興計画の中で生涯学習を上位に位置づけて積極的に展開することによる人づくり、つまり生涯学習をベースとして地域力を高めることの必要性について提案をしております。生涯学習基本計画について、その後どうなったのか、説明のないまま1年が経過しています。この計画の策定状況は現在どうなっているのかお聞きいたします。 4点目に、教育方針についてお聞きいたします。 教育委員会として、2年間を費やして作成された副読本「益田ふるさと物語」、そしてふるさと体験プログラムが今年度で完成し、いよいよ平成23年度は各学校でこれらを活用した事業が展開されることになるようです。「益田ふるさと物語」について、まだ実物を見ていませんので、どのようなものになっているのかはわかりませんが、たくさんの方々がかかわって、時間をかけて作成されたこの副読本に大きな期待を持っているところでございます。 副読本についてはこれまでも何度か議会の中で説明がなされていましたが、まずはふるさと体験プログラムについて、以前お聞きしたときにはまだ具体的に明らかではありませんでしたが、改めて具体的にはどのようなものができ上がったのかお聞きいたします。 以上、壇上からの質問とさせていただき、あとは質問者席より続けさせていただきます。 ○議長(前田士君) 福原市長。              〔市長 福原慎太郎君 登壇〕 ◎市長(福原慎太郎君) 河野議員の御質問にお答えいたします。 私のほうからは総合振興計画についてと定住対策についてお答えをいたします。 まず初めに、総合振興計画の実施計画の公表時期でございますけども、以前申し上げてましたとおり、基本構想と基本計画の案につきましては本議会に提出をさせていただく予定でございます。そして、実施計画ですけども、基本計画で示された施策に関して、今後3年間で実施しようとする主要な事業の実施内容等を明らかにするものでございますけども、今後政策の優先順位づけ等を行った上で、夏ごろをめどに策定をし、公表し、その内容を次年度以降の予算編成にも反映をしていきたいと考えております。 そして、総合振興計画等の職員アンケートの結果についてでございますけども、これは大変残念でございました。約3割の職員がほとんど読んでいない、または計画そのものを知らない、約4割の職員が行政運営の指針としてほとんど活用していないという状況でございました。やっぱりここを組織全体としてとらえていかなければいけないと考えております。 理由としては、時間的な余裕がないとか、現在の業務と関係性が薄い、もしくは計画が手元にないという回答が数多くございました。時間的な部分は、家庭で読むこともできますし、さまざまな方法が本人の意識次第では可能でございますので、やはり手元にないとか、なかなか手に入れることができないという部分を特に重視をして、今後は2点について特に検討したいと思っておりまして、1つはどの職場の職員も冊子や掲示板等によりまして総合振興計画を見られるようにしていきたいということがございます。そして、2点目が、職員研修などによって計画に対する職員の理解を深めていく取り組みを進めていきたいと考えております。 また、基本的に市のすべての事業について、総合振興計画における位置づけを明らかにして、毎年見直しを行います実施計画を予算編成に反映をしていくことで、各職員がみずからの業務、事業が総合振興計画の中でどのような目的を持って位置づけられているのかを意識しながら仕事を進めていけるような仕組みをつくっていきたいと考えております。 次に、定住対策についてでございますけども、こちらは、昨年1月に地域振興課内に定住相談窓口を設置をし、定住窓口の一本化に向けて順次体制を整えているところでございます。 具体的には、先ほども部長のほうから答弁申し上げましたが、専任の益田暮らし相談員の補助員を配置し、定住パンフレットの作成や各地域の定住フェアでのPRなどに取り組んでおります。 現在、庁内での連携のための企画連絡会議も開催しておりますけども、今後は市役所以外の組織や団体とも一層連携を深めて定住対策を進め、先ほどもお話がありました、10年以内に社会増減をプラスに転じるという目標に、これは定住対策大変重要ですので、取り組んでいきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(前田士君) 三浦教育長。 ◎教育長(三浦正樹君) 河野議員の御質問にお答えいたします。 まず、生涯学習基本計画の取り組み状況についてであります。 現在策定中の生涯学習基本計画につきましては、上位計画である第5次益田市総合振興計画との位置づけを確認し、整合性を図ることとしております。生涯学習基本計画を第5次益田市総合振興計画の部門計画として位置づけるのか、または基底として位置づけるのか、それによって形が大きく異なります。 本市におきましては、生涯学習社会の構築をまちづくりの基底に置き、生涯学習基本計画を第5次益田市総合振興計画の掲げる目標を達成するための手段、手法として位置づけてまいります。このたび示されました益田市総合振興計画の基本構想、基本計画案をもとに策定作業を進めてまいります。 次に、ふるさと体験プログラムの内容についてであります。 ふるさと体験プログラムのねらいは、益田市のさまざまな地域でいろいろな人たちが自然環境を生かしながら生活している様子を実際に見学したり体験したりすることによって、益田市のよさを体験させ、益田市に対する愛着を深めるということでございます。このプログラムには、見学や体験先の名前と住所、見学や体験することのできる内容や時期、可能な人数などさまざまな情報を載せております。学校は、自分の学校の指導計画や実態に応じて見学、体験メニューを選択し、相手先に連絡するというシステムになっております。これにより教員の負担軽減が図れますし、体験活動の充実が図れると考えております。 また、来年度は、見学や体験を行うときの交通手段に係る費用を補助することといたしました。これによって、少しでも多くの子供たちにふるさと益田市を体感させたいと考えております。 なお、今回作成したプログラムは完成版ではなく、実際に活用した学校からの情報をもとに見直しを図り、関係諸機関と連携して体験や見学のメニューをふやしたりするなど、随時更新することとしております。こうした情報は、実際に活用されてこそ意義があります。今後は、プログラムの内容を周知したり、体験の様子を広く知らせたりするなど、活用を意識した取り組みをする必要があると考えております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) それでは、最初から続けていきたいと思います。 総合振興計画の実施計画は夏ごろをめどに公表するということで、また職員に対しては、冊子や掲示板、また職員研修によって啓蒙していくということでしたが、きょうも少し議論がありましたが、施政方針における総合振興計画の優先度がもう少し物足りなかったんではないかという指摘が出ておりましたが、やはりまずは何よりも、トップである市長、そして各部課長が常にこの総合振興計画を意識したマネジメントを行うことは大切であるというふうに思います。常に組織全体が総合振興計画を意識して動いていくという上で、やはりそのための各部課長の役割、組織のあり方というのをどのように考えておられますか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 河野議員御指摘のように、やはり私を筆頭に、まず市の幹部が、特に幅広く見る立場でございますので、総合計画に基づいてやるということを意識をより強めるということが必要であると思っております。その上で、部課長、それから一般職員に向けてしっかりマネジメントしていくということが重要であると考えております。 例えば年度の初めに、人事が異動になった場合にも必ず確認をするとか、実施計画のみならず、そういうことも含めてやっていくことが必要ではないかと思っておりますので、いずれにしても、早速新年度以降やっていきたいと考えております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) やはり、もう少し組織の中の仕組みとして計画を意識しなきゃならない状態というのはつくっていかなければならないというふうに思います。この計画が1年ごとの施政方針に落とされて、またその方針が各部課、係、担当へ落とされて、具体的な目標設定をして、定期的に進捗状況を確認するといったことが仕組みとなって、その上で目標の修正が年末ごろに出てくるというようなことがやはり必要なのだろうというふうに思います。 また、人事評価制度も始まりますので、その成果が人事評価制度と連動するというところまで、ぜひその仕組みまでつくっていただきたいということを要望しておきたいと思います。 次に、総合振興計画、行政の計画ではございますが、益田市のこれからの10年は、その将来像をやはり市民と共有して進んでいかなければ目標を達成することができないと言わざるを得ないと思います。実際にでき上がったこの計画の周知の方法、より多くの市民に理解をしてもらうための方策についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(前田士君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) お答えいたします。 総合振興計画の周知につきましては、市の広報、それからホームページによる周知を1ついたします。また、それとあわせまして、よりわかりやすい内容といたしました概要版を作成いたしますので、それを市長と語る会を初めといたしまして各種イベント等におきまして配布するということなどを通じまして、より多くの市民の皆様へ周知を図ってまいりたいと思っております。 また、計画書のそのものにつきましても、各地区振興センターを初めといたしまして、市の施設あるいは各学校などに配布いたしまして、周知を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 益田市のこれからの10年というふうに言いますと、やはり市民の皆様も非常に興味を持つだろうというふうに思います。市長は、市長選挙のときに「ウエークアップ益田」という言葉を使っておられました。どういう形で益田が立ち上がるのか、益田市民が立ち上がるのかということを考えたときに、私、こういう総合振興計画、せっかく10年の計画つくりましたので、これをしっかりと市民に啓蒙していって、だから一緒に立ち上がろうという形にぜひしていっていただきたい。ともすれば市民と行政との距離がどんどんと開いていくような感覚を、今回の250人体制の話の中でも、私、非常に市民の方から言われる公務員バッシングのような流れが決していい方向に進んでないような危惧を覚えておりますので、ぜひこの総合振興計画をしっかりと市民の皆様に市長の口から伝える中で、思いを伝えて、市民を立ち上がらせていただきたいということをお願いしたいと思います。 次に、庁内シンクタンクについてお聞きいたします。 私、以前に読んだ本で埼玉県戸田市の庁内シンクタンクのことを知りまして、会派創明会による視察先として昨年戸田市を提案して、行政視察に行きました。自治体間競争が激化する時代に、政策立案能力、企画力のない自治体は生き残ることすらできないのではないかという危機感をその本を読んで持ったからでした。そうした中で、これまでこの庁内シンクタンクの導入について提案を同僚議員とともにしてきたところですが、今回施政方針に示されている庁内シンクタンクについて研究していくというのは、具体的にどういう形、どういうスケジュールになっていくのか、またこうして庁内シンクタンクの導入について検討がなされることを本来は期待したいところなんですが、基本の組織体制がしっかりしていない状況ではよい形になっていかないのではないかと思っております。市長、そのあたりも含めてどうお考えでしょうか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 私のほうからは、2番目のほうの、今の現状に基づいたことをお答えをいたしたいと思います。 組織ができてないので危惧をされるっていうのは理解をいたします。ただ、私が思うのは、ある意味では、この庁内シンクタンクっていうものを中心に、若手の職員を初め、今から頑張ろうという職員がここに一緒に集まれればおもしろい動きが出てくるんではないかなと思っております。営業本部の準備会でも、若手の職員が非常に集中して講習を受ける中で大変変わりました。そういうことをこの庁内シンクタンクのところでも期待をしておりますので、余り大きな危惧をしておりません。あとは、しっかり自由にやれる体制と環境をつくりたいと思っております。 ○議長(前田士君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) 私のほうからは、来年度調査を行うということでございますが、どういうことを考えてるかというあたりについて御説明させていただきたいと思います。 庁内シンクタンクの設置につきまして、まず私どものほうでも、先進の自治体の調査を進めなければいけないというふうに考えております。庁内シンクタンクを設けてる自治体、幾つもあろうかと思いますが、その中で、一定の成果を上げている自治体もあれば、なかなか機能してない自治体もあるというふうに聞いておりますので、先ほど議員さんもおっしゃられましたように、第5次総合振興計画の確実な推進、あるいは都市間競争に対応していくためにも、職員の政策形成能力というのは高めていかなきゃいけないというのは間違いないところでございますので、先進地の視察あるいは講師の方などお招きいたしまして、どういう形が益田市にとって最もふさわしいのかというあたりを調べたいと思っております。 また、庁内におきましても、庁内シンクタンクといったときに、そもそもはどういったものなのかというあたりから含めて十分に認識がされておらない状況かと思いますので、庁内シンクタンクがどういうものであるのか、あるいは庁内シンクタンクというのはどういうことを行う場所であって、そのためにはどういうような体制を構築していく必要があるのかといった点などにつきましても、ほかの自治体などで取り組んでおられる方などをお呼びしまして、職員に研修してまいりたいと思っておりますし、また大学等、県立大学などになろうかと思うんですけど、そういった有識者とも連携をして政策の立案能力を高めていく必要があるかと思いますので、そのあたりの連携のあり方なども検討してまいりたいと思います。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 益田市ならどういう形がベストなのか、そしてこれまでやはり他市のシンクタンクにかかわった方というのは、専門的な方もおられますので、私、初めからしっかり相談して、今益田市の状況はこうだというところから、しっかりとアドバイスをいただいて、よりよい形をつくっていくことがベストではないかなというふうに思っております。 もう一つ、市長もぜひ一緒にそのシンクタンクの中で議論を闘わせる、考える時間をつくっていただきたいと。やはりともに汗する姿をどこかでしっかりと見てもらわないと、先ほど来出ております職員との信頼関係という意味では、もっともっと苦労をともにする姿勢というのを前面に出していくべきだというふうに思っております。そのあたり、市長、いかがお考えですか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 河野議員からはなかなか見えにくいかもしれませんけども、予算査定や一般質問の打ち合わせや施政方針等々、本当に職員に苦労してもらいながら、一緒にやらせてもらっておりますので、この今の御提案の部分も含めて、今後しっかりと踏まえてやっていきたいと思っております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) ぜひ市長の魂のこもったものにしてもらいたいというふうに思います。 次に、定住対策の方向性に入りたいと思います。 先ほど専任の補助員等々、今の体制のことを説明をいただきました。23年度の施政方針の中でも、定住対策さまざま出ております。これを行う場合に、恐らく地区振興センターが主体となって行う部分も非常に多いのではないかというふうに思います。 その中で、今回の総合振興計画素案に対するパブリックコメントを求めたときに、各地区振興センターへの職員配置を求める意見というのが出ていました。これまでも、この地区振興センターへの職員配置につきましてはさまざま議論がされているところですが、やはり市としての方針がいつまでもはっきりしていない状況では、各地区振興センター主体での地域づくりを進めていく中でさまざまな障害になってくるんではないかと思いますが、各地区振興センターへの職員配置の方針については、今年度、また今後の方向性についてどうお考えでしょうか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 河野議員の御指摘のとおり、非常に大きな課題であると思っております。正規職員がいるから地域振興ができて、いないからできないっていう問題ではないと思っております。基本的には、各地区の皆さんがどうするかという、そういう中で職員がどうかかわるかということが大きな問題であると思っております。 これまでの方向性の問題もありますけども、やり方の部分もあるので、今後やはり前提としては、同じように引き揚げるというものがありますので、手法についてはしっかり検討して、皆さんに御理解がいただけるように努力をしたいと思っております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) やはり地域振興策さまざま行っていく上で、このことが常に不満のような形で出てくることが決していい形になっていかないんではないかと危惧しますので、各センターが納得できる形というのを早急につくっていただきたいというふうに思いますけれども。いつまでに整理できるかということについては一応今回お聞きしておきたいと思いますが、どうですか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) これまでのやり方というのは、理解が得られたところから引き揚げをしますというような表現でございました。そうすると、これ逆にとると、理解をしなかったら引き揚げないんだねっていうふうになるわけですね。ですから、そういう点についてのさまざまな御意見もありますし、自分たちは引き揚げたのに、ごねれば得なのかという御意見もいただくところもあるわけです。ですから、その辺をやはりどうするかという線引きをしっかりと、少なくとも23年中にはして、24年から反映できるようにやることが公平性の観点からも必要であると考えております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 解決すべき課題の優先順位として、私はこれかなり高いというふうに思っておりますので、市長も少し優先順位を上げていただいて、ぜひ、23年度中といえばまた1年延びますので、ぜひ年度半ばには方向性をしっかりと示していただきたいというふうに要望しておきます。 施政方針の中で、地域活性化本部の設置、地域づくり大賞の創設など、市長公約を次々と検討するようにしておりますけれども、一つ一つ地に足のついた取り組みにしていただきたいというふうに思いますが、これらの事業について、具体的な内容と考え方、事業実施に向けたスケジュールはどのように考えておられるでしょうか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) そもそも就任以降、公約については検討を各課でしてもらっておりますけども、これをさらに今年度は実現に向けて大きく動きたいということで掲げました。 地域活性化本部については、これは営業本部等と同じように、やっぱり組織としてしっかりと位置づけることで地域の皆さんにも安心をしていただきたいというか、市もやるぞということをしっかり示したいということがございます。地域づくり大賞も、本当に多くの方が地道な努力で地域活動をしていらっしゃいます。やっぱりそういうものをしっかり市としてもたたえるというか、表彰してさしあげるということが少しでもそのお気持ちにこたえる方法だと思っておりますので、23年度中にこちらは第1回の地域づくり大賞の表彰を行いたいと考えております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 今の地域活性化本部については、スケジュール、どういうふうに考えておられますか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) こちらも23年度中に立ち上げていきたいと考えております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 23年度中には立ち上げるということで理解いたしました。 平成23年度定住対策に係る具体施策を一歩目として、今後どのように定住に結びつけようと考えているか、やはり今後中・長期的な戦略のもとに取り組んでいただきたいと思いますが、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(前田士君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) お答えいたします。 定住対策に係る今後の戦略でございますが、先ほど市長の答弁の中でも申し上げましたが、島根県の定住支援体制強化交付金事業というのが、昨年度から5年間ということでつけられておりますので、その5年間のうちにしっかりとした体制を整えなければならないというふうに考えているところでございます。 このため、来年度につきましては、さきの質問でもお答えいたしましたが、益田暮らし相談員補助員という嘱託職員の方を継続で配置いたしまして、庁内の定住相談窓口の一本化、それから定住関係情報の集約を図っていきたいというふうに思っております。 また、今年度、定住のパンフレットの作成もしておるところでございますし、それからホームページなども活用しながら、わかりやすい形で情報を発信して、定住フェアへの参加なども通じてPRを図っていきたいというふうに思っているところでございます。 また、来年度につきましては、定住の条件の一つとしてやっぱり住居の問題があるかと思いますので、これにつきましても、空き家活用・古民家調査事業、それからUIターン定住対策支援事業などを通じまして、空き家バンクへの登録件数をふやしていきたいというふうに思っております。 また、さらに長期的なものといたしましては、やはり実際に益田に住むということを決断していただくためには、医療、教育、仕事、子育てなど、非常に幅広い分野の、全体を通した益田市へ定住することの魅力を高めていかなければならないというふうに思っているところでございます。したがいまして、庁内の関係課ともそうですし、また市役所外、例えばハローワークであるとか、商工会議所であるとか、さまざまな団体組織とも連携しながら、益田市の魅力を高めていくということと、それをうまく発信していくということを進めていく必要があると思っております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 益田暮らし相談員という体制でやるということですけれども、例えば邑南町、先日新聞記事に出ておりましたが、定住促進と産業振興強化に向けて、新年度には現在の定住企画課を定住促進課と商工観光課の2課に分け、定住促進課は、定住施策に関する総合的な戦略を練り、実行する役割を担うと。他の課の定住に関する施策のコーディネートを行うと。 どれだけ事業をやるといっても、結果を出そうと思えば、やはり体制をしっかりと整えなければならないということだろうと思います。邑南町、かなり積極的に定住対策やってこられてる町ですから、そこの町がやはりこれだけ体制を整えるということを見ても、今の嘱託職員という位置づけで定住対策をするという姿勢では結果が出ないのではないかと思いますけれども、本当に結果が出せるというところまでいけますか、どうお考えですか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 河野議員の御指摘のとおり、やはりこの300人の減をプラスに変えるっていうのは相当なものだと思います。やはり庁内の連携もしくは市内のいろんなさまざまな機関との連携というものも必要になってきますので、そういう意味では、組織体制の見直しということが必要になってくると思っております。 現在、担当の課からも提案を先般もらったところでありまして、23年度すぐにということで今その位置づけができないところでございますけども、今後、検討を今から深めて、早いうちに必要な組織体制をつくっていきたいと考えております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 担当課からの提案がどういったものであるかということについてはお聞きしませんが、やはりしっかりと体制を整えていかないと結果は出ないというふうに思います。 もう一つ、今中・長期的に考えて、幅広い分野の魅力というふうに言われましたけれども、やはりある程度ターゲットを絞った形でまず進めていかないと、幅広い形でやっても、結局それぞれが魅力を出すまでには物すごい時間かかると思うんです。ある程度ターゲットを絞った形で、結果の出る、一番結果が出やすい形というのをぜひ考えていただきたいというふうに思いますので、そのあたりも検討していただきたいと思います。 次に、3点目、生涯学習基本計画について入りたいと思います。 総合振興計画との位置づけを考えていたということで、確かに総合振興計画策定過程におきましても、部門計画として位置づけるという話で進んでおりましたが、先ほど基底に置くということを言われましたので、私以前から提案しております生涯学習基本計画を総合振興計画の底流に置くと。総合振興計画を実現するために生涯学習による人づくりが前提であるという方向でこの基本計画を策定しているということは非常に意義深いことだろうというふうに思います。生涯学習の持つ、楽しく人をつなげる、人の考え方を前向きにして行動を促していく力を地域づくりと結びつける、そうした生涯学習の概念を地域づくりに持ち込むという考え方がやはり必要だろうというふうに思ってます。 しかし、地域で言えば、例えば公民館と地区振興センターが同居していても、それを管轄する所管課は教育委員会内の市民学習課と市長部局の地域振興課と別々です。先ほど述べられたような生涯学習基本計画が基底にあるという形で進めていくためには、市民学習課と市長部局、特に地域振興課との連携がしっかりとれるかということが必要だと思いますが、そのあたり何かお考えはございますでしょうか。 ○議長(前田士君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 地区振興センターと公民館の連携につきましては、現場レベルで同居してる状況でございますが、庁内においては、市長部局の地域振興課、教育委員会では公民館を市民学習課が所管しているわけですけれども。庁内での連携といたしましては、早ければ新年度からですけれども、市民学習センター内での市民学習課と地域振興課との同居を検討したいというふうに思っております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) ということは、市民学習課に地域振興課が場所を移すということでよろしいんでしょうか。 ○議長(前田士君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) そういうことで検討をしたいということですね。 ○議長(前田士君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) 済みません、若干補足させていただきます。 先ほど市長のほうから、定住体制の整備に関して地域振興課のほうから提案を受けたということをお伝えしたところでございますが、それとあわせて、地域振興課と生涯学習の関係の教育委員会の部局との連携するための体制整備につきましても、地域振興課、それから教育委員会のほうで今相談してるところでございまして、その中の一つの検討項目として、門脇部長のほうから御説明いたしました、同じところにいたほうが当然連携はとれますんで、そういったことも検討するということが入っている状況でございます。 また、中身につきましては、今後検討を深めて、よい連携がとれるような体制をつくってまいりたいと思います。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 視点としては非常にいいことだと思います。やはり顔が常につながっている、ちょっとしたことがすぐ相談できるという形をやはり一度つくってみて、どういう問題が起こるかという部分もあるかと思いますが、やってみる価値は非常に大きいんじゃないかと思いますので、前向きに検討していっていただきたいと思います。 次に、市民活動支援センターについてお聞きいたします。 昨年9月の一般質問の際に、昨年4月に市民活動支援センターが設置されたものの、利用実態がほとんどないということを私指摘しました。その際、設置場所も含めて精査するように提言しておりましたが、場所についてはどういう検討がなされたでしょうか。 ○議長(前田士君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) お答えいたします。 市民活動支援センターにつきましては、これまでまず実績を申し上げますと、現時点での登録団体数が5団体、それから利用状況につきましては、昨年4月からことし1月までのところで2件の利用実績ということになっているところでございます。 市民活動支援センターのあり方につきましては、場所の移転につきましても内部で検討していたところでございますが、例えばEAGA等へ移転できないかという検討しておりましたが、そのEAGAの施設の利用料、そういったところの関係とか、あるいはほかにどこかいい場所がないのかといったあたりにつきまして、最終的に内部で詰め切れなかった状況がございまして、平成23年度の予算要求という形では見送らせていただいたところでございます。引き続き検討を進めてまいります。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) まだ登録団体も5団体、実績も2件ということで、やはり今の状態では全く機能しないというふうに思いますので、しっかりと前向きに検討していっていただきたいと思います。 今回の総合振興計画の策定過程の中で、市民活動団体の方を対象に、活動の中での問題やこれから必要なことを考えるワークショップというのが行われています。このときにも、市として市民活動を支援していく上でのさまざまな意見が交わされていますが、市民活動支援センターでの実際の支援のあり方、さらに今後の市民活動の支援のあり方について、具体的にどう進めていこうというふうに考えておられるでしょうか。 ○議長(前田士君) 折笠経営企画部長。 ◎経営企画部長(折笠史典君) お答えいたします。 市民活動支援センターでの支援のあり方につきましては、来年度から専任の嘱託職員を1名配置いたしまして、今議員さんからおっしゃられましたワークショップの中でも、市内でどういう活動をしている団体があるのかとか、お互いに情報の連携がとれてないというようなお話もいただいておりますので、情報の収集や、それを発信していくこと、また研修の実施などを行いながら、市内で活動されております市民活動団体の方、ボランティアの方などの支援を図ってまいりたいというふうに思っております。 また、今後につきましては、先ほどの場所の問題も含めまして、市内で活動されてる方が利用しやすくて、かつ利用する価値があるような支援体制というのをこれから詰めてまいりたいと思います。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 専任の職員を配置されるということで、非常に積極的に取り組もうという姿勢が出ていると思います。市民団体、またNPO等の育成をしていくという意味で、非常にこのセンター重要だと思っておりますので、市民活動の支援を積極的に行っていくためにも、ぜひ場所の部分もよい形にしていっていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 4点目の教育方針について入りたいと思います。 ふるさと体験プログラム、以前に学校が移動する際の手段をしっかりと考えるべきというふうに言っていたと思いますが、バス代を今回助成ということで予算がついていて、これからしっかりと行われていくことを期待しておるところです。 益田ふるさと物語について、実際につくられたこの副読本が、つくって終わりと、本棚におさめられて終わりということにならないようにしていただきたいとこれまでも要望してまいりました。今後、具体的にどう活用しようと考えておられるでしょうか。 また、体験プログラムについても、どのように活用していこうと考えているかをお聞きいたします。 ○議長(前田士君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 「益田ふるさと物語」ですけれども、来年度ですが、小学校4年生から中学校3年生のすべての児童・生徒に配布いたします。また、今後3年間ですけれども、新4年生にも配布する予定としております。 この読本は、社会科や理科だけでなく、国語や道徳、総合的な学習の時間にも活用することができると考えております。今後は、授業の中だけでなく、授業外においても、どのような活用の仕方があるのか検討したいと考えとるとこでございます。 また、この読本は、子供だけでなく、大人にぜひ読んでいただきたい本です。例えば作成に協力していただいた地域の方から広めていただいたり、公民館や図書館などに置いていただきまして、地域の方に読んでいただいたりするなど、広く益田市民の皆様にこの本の存在を広めたいというふうに考えております。 さらには、益田出身で市外に住んでおられる方にも、この本についてお知らせをして、益田市のよさを県内外にアピールできるのではないかなということを考えております。 ふるさと体験プログラムですけれども、これを活用することにより、教員の負担軽減と体験活動の充実が図られるものと考えております。体験や見学は、実際にすることで新たな発見が生まれるものです。そこで、子供たちを指導する教員自身が体験したり、見学したりする機会を設けることも考えておるとこでございます。こうした取り組みによって、子供たちだけではなく、子供たちを取り巻く大人たちがふるさとのよさを体感し、ふるさとに愛着を持つことができるようにしたいというふうに考えております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) この作成に当たって、協力していただいた地域の方、団体の方々に対しても配布をするという答弁であったかと思います。配布と、説明会なんかも事前に行うことによって、例えば今回教育協働化事業で求めているような、地域の方々のお力をおかりして、さらに効果的な学習が展開されるようになるのではないかと期待します。そうした視点で副読本の配布や説明会を行ってみることも大事ではないかなというふうに思います。 益田に住む私たちでも、益田市内のことで知らないことがたくさんあります。これから子供たちは、こうして副読本に触れて、益田市全域について学ぶ機会を得るようになることは非常にすばらしいことだというふうに思っとります。 ただ、益田市全域のことを知る機会を求めている市民も多くおりますので、この副読本について、例えば一般への販売も考えてみてよいのではないかと思いますが、そのあたりのお考えはいかがでしょうか。 また、各公民館での生涯学習の講座、連続講座などでテキストとして活用することなども考えてみてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(前田士君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 先ほどもお答えしましたけれども、この読本につきましては、子供だけではなく、大人にも読んでいただきたいというふうに思ってるとこでございます。一般販売をする方向で検討をしているところでございます。 また、公民館での講座のテキストへの活用ですけれども、このふるさと読本の周知を図るということもできますので、そういったこともできるように検討してまいりたいと思います。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 次に、学校再編計画についてお聞きいたします。 平成22年度を終えて、再編の現状等考えて、平成23年度は具体的にどういう進め方をしていこうと教育委員会としては考えているのかお聞きいたします。 ○議長(前田士君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 平成22年度における学校再編の状況につきましては、十分に進まなかったという現状にございます。 平成23年度でございますけれども、市教育委員会では、対策協議会が未設置の地区につきましては、積極的に足を運びまして協議会の設置を要請してまいりたいというふうに思っとります。 また、対策協議会設置されてる地区につきましては、教育委員会は市長部局と連携いたしまして、地域の方々と十分協議を重ね、合意を図り、学校再編を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。
    ◆2番(河野利文君) 平成22年度は十分に進まなかったという答弁ですが、何が原因だったのかということを少し教育長にお聞きしたいと思いますが。 ○議長(前田士君) 三浦教育長。 ◎教育長(三浦正樹君) 御質問にお答えいたします。 率直に申しまして、教育委員会の体制、あるいはトップである私の指導が十分ではなかったというように反省しとります。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 学校再編計画出てから、その統合予定の地域になったところは、非常にさまざま不安の声が上がってます。それをやはり進めると言っておいて全く何もしないという状況は、私は決してよくないと思います。ですので、この議場で答弁したことがしっかりと、どういう形であっても、しっかりと進んだという形になるようにお願いをしておきたいと思います。 ただ今回、施政方針でも教育方針でも、全力で学校再編を進めるというような表現がされています。1度目の協議で全く反対という地域もあったと聞いておりますので、こうした強硬な表現を施政方針の中でされることによって、初めから地域との協議が、次行ったときにうまくいかないのではないかと私は懸念しております。地域との協議は、妥協点も持ちながら、丁寧な議論を求めたいというふうに思いますが、お考えをお聞きいたします。 ○議長(前田士君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 学校再編につきましては、教育委員会の抱える施策の中でもとりわけ重要課題の一つであると考えておりますので、23年度においては決意という形でそのような表現をさせていただきました。 子供たちによりよい教育環境を提供することはだれもが望んでいることだと考えております。その方策の一つが学校再編と考えているとこでございます。河野議員が言われるとおり、地元の方々とは、丁寧かつ十分な話し合いを重ねることが必要だと考えております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 先ほど限界集落についての質問の中で、やはり私、施政方針と教育方針読みながら、どうしても違和感を感じるのは、一方で若い人に来てもらいたいという政策を中山間地域で行う。でも一方で、学校がなくなれば、やはり若い人、もう一回住もうなんて思わないんです。その整合性がどうしても私の中ではつかない。きょうも、少なくとも今より若い人が出ていってもらっては困るなというふうに聞きながら思いました。このあたり、市長、どうなんですかね。どうも私、その違和感が抜けないんですが。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 小学校や中学校を残すことで地域振興が図られる、本当にそうなるんであれば、私はもうそれを全力でやるべきだろうと思います。しかし、残念ながら、これまで残してきてもそうはなっていない現実があります。一方で、例えば種地区のように、学校は統合したけども、地域振興をしっかり行いつつあって、若い人も住んでおられる地域もあるわけでございますので、やはりしっかりした教育が受けられるというところを担保して、私は定住対策を促すということが大事であると考えております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 地域の状況にもよると思いますので、このあたりはまた議論したいと思います。 次に行きます。 教育方針の中で、保・幼・小・中・高、特別支援学校等の縦のつながりというふうに言われておりますが、現在議論が進んでいる教育ビジョンをつくったからといって、私は実現できるものとは思えません。平成23年度は、具体的に現場レベルの連携としてどういう方策を考えていますでしょうか。 ○議長(前田士君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 平成22年度において、各機関の情報交換や連携を深めるため、保幼小連絡協議会、小・中・高の学校関係者による学校教育研究会、鎌手地区の保幼小中連携ステップアップ事業、中高ステップアップ事業など各種会合を開催しました。その中で、保幼小学校間の情報交換会の開催依頼のための統一書式の提案などを行ったところでございます。平成23年度も、保・幼・小・中・高の連携を一層深めるためにも、より効率的、効果的な会を開催したいと考えております。各世代の子供たちを支える大人同士の情報交換の深まりやネットワークの広がりはこのような取り組みにおいて促進されると期待してるところでございます。 今年度までの課題といたしましては、本来つながりや交流を深めるべき当事者である各世代の子供たち同士の連携の機会が少なかったことがあります。この課題解決のために、平成23年度は、子供たちを支える大人同士の会を基盤に、実際に子供同士の連携の機会を保障することにも取り組みたいというふうに思っております。 例えばですけれども、現在小学生が保育所に出かけて絵本の読み聞かせを行ったり、中学生が継続的に保育所や幼稚園に出かけていき体験活動を行ったりしているところでございます。平成23年度は、これらの取り組みをプログラム化し、実践を推進するために、キャリア教育推進経費として予算化をしてるところでございます。地域や各教育機関の実情に合わせまして、世代を超えた子供たち同士のつながりを益田市全域に広げていきたいというふうに考えております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) ぜひ具体的な現場レベルでの連携をしていっていただきたいというふうに思います。 次、子ども・若者支援に関して、教育方針において、子ども・若者支援地域協議会の設置や総合窓口体制の検討を行うというふうにされておりますが、また新たに同じようなメンバーを集めた地域協議会などを設置せずに、既存の協議会で対応できるよう考えるべきと思いますが、平成23年度の具体的な取り組みをどう考えておられるでしょうか。 ○議長(前田士君) 門脇教育部長。 ◎教育部長(門脇幸見君) お答えいたします。 平成23年度に、子ども・若者育成支援推進法に基づきまして、子ども・若者計画の策定や子ども・若者支援地域協議会の設置及び総合窓口体制の検討を行うこととしております。 島根県におきましては、同法に基づく子ども・若者計画に当たる計画としまして、これまでの次世代育成支援計画でありますしまね青少年プラン、スサノオプランと言ってるものですけれども、これを見直しされているところでございます。 本市におきましても、次世代育成支援計画を見直す方向で福祉環境部と調整してるとこでございます。 また、子ども・若者支援地域協議会及び子ども・若者総合相談窓口の設置につきましてもあわせて連携しながら検討してまいります。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 次世代育成支援計画の見直しということですけれども、実際に教育委員会と子育て支援課という形になると思うんですが、どちらが主体的にどういう形で見直しを行っていこうと考えておられるでしょうか。 ○議長(前田士君) 田中福祉環境部長。 ◎福祉環境部長(田中敦君) お答えいたします。 次世代育成の計画は、これ子育て支援課が主管として進めてまいりました。昨年、平成22年3月に、次世代育成支援行動計画、これの後期行動計画を策定いたしましたけれど、今回困難を抱える子供、若者への支援につきまして、教育部局と連携して、国のほうの子ども・若者ビジョン、それと先ほど話もありました島根県の方のしまね青少年プラン、これスサノオプランとお呼びしますけれど、これを踏まえ、各課での具体的な取り組み項目を検討ということで、23年におきまして、次世代育成支援協議会、これの後期行動計画を見直すという形で事業を進めてまいります。 以上です。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) どうしても文部科学省と厚生労働省という縦割りの弊害から、これまでも、教育委員会と市長部局である子育て支援課との連携の不十分さというところを私非常に感じてきました。教育委員会に聞けば、子育て支援課から聞いていないということがあったり、子育て支援課に聞けば、教育委員会から聞いてないということも多々ありました。どちらが悪いかと考えれば、どちらも悪いというふうにしか私は思えないので、お互いの距離を縮める努力をぜひしていっていただきたいと。今回、この次世代育成支援計画の見直しというのは、本当にしっかりと歩調を合わせてやっていただきたいというふうに思っておりますが。 私は、余り連携がうまくいってないというふうにとらえておりますが、教育長、そのあたりどのような認識を持っておられるでしょう。 ○議長(前田士君) 三浦教育長。 ◎教育長(三浦正樹君) 御質問にお答えいたします。 御指摘のように、連携は十分進んでないというように認識しとります。その理由としてはいろいろ考えられるわけですけども、1つは事務所の位置が離れている、2つ目には情報の一元化ができていない、3つ目は職員にやはり広い視野がないのではないか、そういうことを考えております。 先進的な自治体、例えば長野県駒ケ根市のように、市長部局と教育委員会がきちっと連携して成功してる事例もありますし、あるいは組織を変えずに、執務室を同室とすることで連携を図っているという事例もあるわけです。今年度は必ず、まず両部局の職員が協議に入るということで、この問題を前進させていきたいと考えております。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 先ほど地域振興課と市民学習課を同じ場所にするという案がございました。子育て支援課と教育委員会も、保健センターのほうに教育委員会を一緒にするという大胆なことをやっても、教育委員会にとって私メリット大きいというふうに思っております。先ほど、益田市版相談支援ファイルのことも出ていました。母子保健との連携という意味でも非常に有効だと思います。あと児童虐待への対応、そういったことも含めると、やはり表に出て、これだけ教育、人づくりが大事だという形で市長が考えておられるのですから、EAGAのところに出れば、非常に人づくりを大事にしようとしてる町だというイメージは上がると思いますので、ぜひ前向きに検討していっていただきたいと思いますが、市長いかがでしょうか。 ○議長(前田士君) 福原市長。 ◎市長(福原慎太郎君) 場所を同じにするっていうことは大変重要な側面があると思います。ですので、あとはEAGAのいろんな空きスペースの状況とかそういう課題がありますので、そういうことを踏まえて、検討をする一つの余地はあると持っております。 ただ、私と教育長は、常日ごろさまざまいろんな話をしておりますので、やっぱりそれを各段階でできるように努力をしたいと思っています。 ○議長(前田士君) 2番 河野利文君。 ◆2番(河野利文君) 先ほど教育長が、職員がそういう視野が狭いという話をしましたが、そういったものを一遍に解決するのってなかなか難しいと思いますので、ぜひ場所の共有を考えていっていただきたいというふうに思います。 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(前田士君) 以上で2番河野議員の質問を終わります。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(前田士君) 本日はこれにて延会いたします。 大変御苦労さまでございました。              午後5時23分 延会...