益田市議会 > 2008-06-12 >
06月12日-04号

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  1. 益田市議会 2008-06-12
    06月12日-04号


    取得元: 益田市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-30
    平成20年第457回 6月定例会                平成20年6月12日                (議事日程第4号)              ~~~~~~~~~~~~~~~ 本日の議事日程第1 一般質問      (個人質問大久保五郎、澁谷 勝各議員(請願・陳情案件)第2 請願第7号 後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書の提出について第3 請願第8号 高齢者に負担増と差別医療を強いる後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める意見書の提出について第4 陳情第5号 永住外国人への地方参政権付与日本政府に求める意見書を採択しないよう求めることについて第5 陳情第6号 過剰な農薬取締法により、植物からなる、農業用有機資材を締め出す不法な行政指導の改善を求める意見書の提出について              ~~~~~~~~~~~~~~~ 会議に付した事件本日の議事日程のとおり              ~~~~~~~~~~~~~~~ 出席議員(27名)1 番   安 達 幾 夫 君          2 番   河 野 利 文 君3 番   安 達 美津子 君          4 番   久 城 恵 治 君5 番   中 島   守 君          6 番   松 原 義 生 君7 番   井 藤 章 雄 君          9 番   永 見 おしえ 君10 番   弘 中 英 樹 君          11 番   林   卓 雄 君12 番   大久保 五 郎 君          13 番   福 原 宗 男 君14 番   宮 内 智 士 君          15 番   野 村 良 二 君16 番   寺 井 良 徳 君          17 番   山 根 哲 朗 君18 番   平 谷   昭 君          19 番   澁 谷   勝 君20 番   石 田 米 治 君          21 番   波 田 英 機 君22 番   岡 田 正 隆 君          23 番   佐々木 惠 二 君24 番   久 保 正 典 君          25 番   長谷川   昇 君26 番   大 畑 茂三郎 君          27 番   前 田   士 君28 番   山 崎 一 美 君              ~~~~~~~~~~~~~~~ 欠席議員(1名)8 番   岡 崎 宇 顕 君              ~~~~~~~~~~~~~~~ 出席した議会事務局職員局長       岩 本 清 治      次長       国 司   広係長       永 岡 克 広              ~~~~~~~~~~~~~~~ 説明のため出席した者市長       牛 尾 郁 夫 君    教育長      陶 山   勝 君会計管理者出納室長事務取扱         総務部長     盆子原   崇 君         大 畑   強 君地域振興部長   領 家 貞 夫 君    福祉環境部長   矢 冨 剛 志 君保健センター長  豊 田 忠 作 君    農林水産部長   永 岡 幸 三 君商工観光部長   島 田   修 君    建設部長     石 川   保 君水道部長     渡 辺 一 馬 君    美都総合支所長  澄 出 正 義 君匹見総合支所長  斎 藤 幸 士 君    教育部長     寺 戸 紳 児 君消防長      杉 原 寛 臣 君    総合政策課長   福 原   司 君財政課長     田 中   敦 君    介護福祉課長   村 上 三恵子 君農林水産課長   中 島 浩 二 君    農村整備課長   椋 木 孝 光 君商工振興課長   堀 江 勝 幸 君    交通観光課長   林   光 明 君教育総務課長   林   秀 輔 君    文化振興課長   木 原   光 君市民学習センター長野 村 正 樹 君    農委事務局長   岩 本 雄 三 君選管事務局長   大 達   務 君    監査公平局長   桐 山 和 明 君匹見総合支所次長兼・地域振興課長      美都総合支所経済課長         籾 田 知 宏 君             加 藤 浩 司 君匹見総合支所経済課長         長谷川 有 三 君              ~~~~~~~~~~~~~~~              午前9時0分 開議 ○議長(安達幾夫君) 皆さん、おはようございます。 これより本日の会議を開きます。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1 一般質問 ○議長(安達幾夫君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を続けます。 それでは質問を許します。 12番 大久保五郎君。              〔12番 大久保五郎君 登壇〕 ◆12番(大久保五郎君) 皆さん、おはようございます。 12番議員の大久保五郎でございます。一般質問も3日目となりました。私は、第457回益田定例議会において、通告いたしました2点について質問をさせていただきます。 まず、1点目には、第三セクターの現況について、2番目に、地域、産業振興対策について、大きくはこの2点でございます。 まず、1点目でございますが、議員諸兄の今までの一般質問の中にるる質問がございましたが、今益田圏域を取り巻く景気は大変厳しい。特に原油高、それに伴う原材料、非常に市内の企業も倒産が相次いで、非常に厳しい現状がひしひしと伝わってきておる。この現状は、まさに厳しいと言えるというふうに思います。 そこで、第三セクターでございますが、益田が抱えている第三セクター、いろいろあるわけでございまして、昨年6月に総務省から示されました地方財政健全化法、2008年度から連結決算が導入されると、こういうことが示されているわけでございます。第三セクターの赤字が自治体の足を引っ張り、健全化団体再生団体に転落する危険がある、このことは全国で既に大きく報じられているところでございます。 私は、昨年12月本議会におきまして、また3月議会におきまして、この財政健全化法4指標のそれぞれの指針について質問をさせていただきまして、その質問に対して市長の御答弁は、現時点ではクリアをしておるという御発言でございました。 益田におきまして、第三セクター、これは地域の活力、生きがい、住民の協働による連帯感、健康の増進、福祉の向上、これについては大きく寄与しているということは、これは事実だろうと思います。しかし、赤字が続くことによって、この益田の財政が破綻をしていくということになれば、これは大問題であります。それぞれの第三セクター株式会社エイト、あるいは株式会社ひきみ、あるいは益田総合サービス、そして株式会社きのこハウスであるとか、もろもろの企業の決算が報告されておるわけでございますが、この現状、そして先行き見通し、このことについて市長の御認識をまずお伺いをしたいと思います。 2点目に、産業振興対策。 益田は、昨日も同僚議員の御質問にございましたが、高津川清流日本一というすばらしい快挙を上げて、3月20日にこの清流日本一を祝う会が学習センターでありました。市長も御出席でございました。これは数値基準BOD0.5%以下という全国9カ所、西日本においては、熊本にある川辺川、これと高津川、この2つの河川であるというふうにお聞きしております。 高津川は、御承知のように吉賀町の源流、それから津和野川、匹見川匹見川は52キロメートル、全長約81キロメーター、流域面積は1,080平方キロと、このようにありますが、この清流日本一のセレモニーに参加いたしまして、私は、大変うれしく、頼もしく、また当日小学生たちによるこの清流を守る取り組みの発表もあり、大変感動したわけでございます。高津川の清流を永遠に守っていくのが私たち流域の市民の大切な責任と痛感をいたしました。 まず、市長のその所感と、この高津川、清流で育つアユ、6月1日から解禁をされまして、いろいろメディアで報道をされております。ことしもまずまずの釣果であったというふうに報告されておりましたが、この清流日本一、中でも匹見川は特にきれいな水でございまして、この匹見川でのアユがこの2年ばかり非常に漁獲が少ないと。このことを調査してみますと、剣先堰のところに頭首工というのがありまして、そこの魚道がどうも壊れていると。このことによってアユの遡上が匹見川に対して悪いと、こういう調査結果が出ているようでございまして、何としてもこの清流日本一のこのブランド、匹見川で育ったこのアユ、このことをぜひとも産業振興にさらに役立てていかねばいけないのではないか、このことがございまして、ぜひとも益田当局におかれましては、このことの整備について何らかの方法がしていただけないものかと、この2点を壇上から御質問をして、あとは質問席にて質問をさせていただきますので、簡潔明瞭な御答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(安達幾夫君) 牛尾市長。              〔市長 牛尾郁夫君 登壇〕 ◎市長(牛尾郁夫君) おはようございます。 一般質問最終日であります。よろしくお願いをいたします。 まず、大久保議員から2点についてお尋ねがございました第三セクターの現況についてでありますが、特に新しい財政指標に照らしてどんな状況であるかということでございます。 益田の第三セクター地域経済や雇用に大きく貢献をしていることは、先ほどお話のあったとおりでございます。しかしながら、いずれの第三セクター経営状況は厳しくて、利益をなかなか出せない状況にあるというところでございます。 そこで、その新しい財政指標の一つであります第三セクターを含む将来負担すべき実質的な負債の比率をあらわす将来負担比率、これがどうなるかということであろうかと思いますけれども、この益田の将来負担比率の見込みは、平成19年度決算見込みで220%と推測をしているところでございまして、早期健全化基準の350%を下回ることから、差し迫っての健全化計画を策定すると、そういう必要はないと考えております。 それで、第三セクター決算状況が将来負担比率に影響を及ぼすということでありますが、厳密に言いますと、損失補償をしている第三セクター損失補償にかかわる債務残高がこの将来負担比率に影響してくるということでございまして、今第三セクター損失補償をしているのは益田総合サービスだけであります。それの債務残高が幾らあるかということが将来負担比率に影響するということでありまして、それは現時点では約2億円ということでありますので、将来負担比率に大きな影響を及ぼすということはないと考えているところであります。 それから、地域産業振興対策で、高津川のアユの問題についてお尋ねでございました。 まず、高津川清流日本一になったということでございますが、これは大変すばらしいことであり、誇りに思うところでございます。この清流日本一になった高津川、これをしっかりと守り、そして後世に伝えていくというのが我々の責務であるというふうに考えておりますので、これは流域の住民挙げて、そうした方向での取り組みをしなければいけないと思っております。 そこで、アユの漁獲高減少の原因の一つとして、今匹見川の剣先の頭首工が壊れていることから、アユの遡上が妨げられているのではないかという御指摘がございました。 このことにつきましては、高津川漁協県当局に要望をされたというふうにお聞きをいたしております。そして、県当局から高津川漁協への回答では、この区間の管理は国土交通省であるので、県においても国に働きかけをしていくということであったということであります。 益田といたしましても、この農業用水を取水する頭首工に附帯して魚道が設けられているということでありますが、このことにつきましてはいつ設置され、そしてだれが設置したかということがどうも明確でない、そういう現状がございますので、この施設管理者であります水利組合を中心として、関係者関係機関との協議をし、検討をしてまいりたいと考えております。 ○議長(安達幾夫君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) 第三セクターでございますが、私は、この議席をいただきまして、この三セクの結末といいますか、現状、毎年質問をさせていただいております。 私、今市長の御答弁で、総合サービスだけであるというふうにありましたが、これは旧株式会社石見特産品センター、それから益田総合サービス、これは行政の補完団体と。そして、その累積債務の3億円の償還をすると。これは毎年2,000万円程度の減価償却をもって債務返済に当たるということでございます。 今年度3月決算期書類を事前にいただきまして見させていただきました。今、長期債務は1億7,700万円、毎年今まで約700万円弱の利息も支払ってきております。今後毎年2,000万円ずつ返済をしても、約9年間かかる。そして、この3月の議会できのこハウスを益田買い取りをし、A型福祉施設、これが4億3,050万円で、これは地方債充当したと。しかし、この3割は益田が支払っていかなければならないと。これを合わせますと、3億円プラス利息、これが財政的に重くのしかかっていると。このことについて御認識をちょっとお伺いします。 ○議長(安達幾夫君) 牛尾市長。 ◎市長(牛尾郁夫君) 先ほどの将来負担比率の観点からいえば、損失補償をしている第三セクターは益田総合サービスだけであると申し上げまして、将来負担比率の関係からいえば、そういうことで特に問題はないと思っておりますが、もちろん第三セクターの経営の健全化ということにつきましては、最大限の努力を払っていかなければいけないというふうに思っているところでございます。 そして、ただいまは株式会社きのこハウスの施設の買い取りに当たって、これは過疎債を充当したということでありますが、当然それは将来返済すべき負債として、益田の財政の上で考慮しなければいけない事柄でございます。 こうした負債につきましては、これは他の負債と同様に、年次的、計画的に返済をしていくということでございますので、その計画につきましては、中期財政計画にのっとってきちっと遂行をしていくと、こういうことでございます。 ○議長(安達幾夫君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) それと、忘れてならないのは、この第三セクターが今の状況が最悪でも続くということと、中身がよくなれば、それは楽になりますが、悪くなることがあれば、これは当然の負担が増してくるわけですから、このことは常に市長が答弁なさっていらっしゃいますように、これは会社が常に頑張っていただく以外にないんだという御答弁でございますが、私は、これをさらに健全経営をしていくための最大限の努力はやはりしていかなければならない。 全国で第三セクター、これは週刊誌ですが、「爆発寸前、三セク最終処理の恐怖」、これは昨年12月の月刊誌ですが、債務超過額ワースト200法人ランキング、この場合は昨年12月ですが、その中に島根県の三セクも入ってまして、このきのこハウスも196番目に実はこの中にランクインしてる、こうあるわけでございますが、先般、同僚議員と平成20年度地方自治経営学会研究大会、これに参加をして、2日間の研修を受けてまいりました。非常に第三セクターについて、市長の決断に係るというふうな見出しで、穂坂邦夫、研究所の代表の方、これは記事なんですが、そういう研修を受けてまいりまして、第三セクターはやはり失敗っていいますか、もはや行政は切り離さないとならないと。これは非常に痛みを伴うことでもあるわけでございまして、非常に難しい場面が出てくるわけでございますが、ここらあたり将来的に市長はどのようなお考えであるか、方針であるか、お伺いいたします。 ○議長(安達幾夫君) 牛尾市長。 ◎市長(牛尾郁夫君) 第三セクターはなぜできたかということから始まらないといけないと思います。それぞれに設立の目的があって、その事業を遂行してるということでありますから、その事業がもう必要ないということであれば、これはもちろんやめていかなくてはいけないということになるわけでありまして、しかし現在の第三セクターは、それぞれに設立目的に沿ってその事業を展開をしておるということでありますので、現時点におきまして廃止をするというようなことはもちろん考えていないわけでありまして、むしろそれぞれの設立目的に沿った事業展開がさらに充実をするように、そういう方向での経営も努力していただきたいと思いますし、としてもそういう努力に対して応援をしていくと、こういうことでございます。 ○議長(安達幾夫君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) 益田総合サービスについて、少しお伺いをしたい。 これは高浜をモデルに、本来より少ない経費で、より高度な市民サービスを提供できるシステムで、雇用対策としての側面があると、これをモデルに益田が平成15年3月の議会において設立されたわけでございます。先ほど申しましたように、それらの表と、実は債務の3億円の弁済という大きな使命を背負って、非常に今この会社の従業員の方々の人件費、これを見てみますと、大変少ない。この従業員の方々の安い給料によってこの会社が支えられている、債務の弁済がなされていると、このように、これは何とかしなければならないというふうに私は思っていますが、最近の社員の数と1人当たりどれぐらいの年収、昨年は101名というふうにお伺いしとりますが、これをお伺いいたします。 ○議長(安達幾夫君) 堀江商工振興課長。 ◎商工振興課長堀江勝幸君) 昨年度は清掃工場が契約が終了したということもありまして、先ほど議員さんが言われました百数名、去年はおられましたけども、3月末現在で総数81名、正社員が43名ですね。それから、パートが38名という内訳になっております。 それから、従業員の年間の所得額はちょっと聞いておりませんけども、諸手当等含めた平均の賃金というのを聞いております。それによりますと、平均で16万2,000円の諸手当を含めた平均賃金であるというふうに聞いております。また、パートさんにおかれましては、6万5,000円というふうに聞いております。 以上です。 ○議長(安達幾夫君) 12番 大久保五郎君。
    ◆12番(大久保五郎君) 私、聞き取り調査をいたしまして、その方は勤続6年で、常勤、社員の方というふうになっておりますが、年間諸手当入れて総支給額が150万円。本当に格差で言えば、我々地方が都市との格差が大変あるというふうに言っておりますが、これはまさに大きな格差ではないかと。これが今の総合サービスの会社の中身も努力されて、相当よくはなっておりますが、先ほど言いましたように、こういう従業員の方々の安い給料によってこの会社が運営されてる。しかも、大部分が益田からの委託料であると。そして、本来益田市民に還元されなければならない競馬の売り上げの収益、これらも皆含めてこの会社が成り立っている。社員の方は努力されてはおると思いますが、そういう現実を見ますと、これは何とかならないかと。の職員の皆さん平均給与と比べてみられたら、当然3分の1、4分の1じゃないですか。ここらあたり、市長はどのようにお考えになってますでしょうか。 ○議長(安達幾夫君) 牛尾市長。 ◎市長(牛尾郁夫君) 会社の従業員の給料はもちろん会社で決めていかれることであるということで、益田がその給与についてとやかく言う立場にはないわけであります。 ○議長(安達幾夫君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) それは少し認識が私と違います。先ほど言われました三セクは、やはりそれぞれの理由で目的を持ってあるというふうにおっしゃいましたから、それはやはり住民の福祉向上に、役に立つ中身にならにゃあいけないと思います。だから、やはり給与をアップするということになれば、委託料をもう少し上げるとか、何らかの手を打つ方法は幾らでもあるわけじゃないですか。その財源をほいじゃあどこに求めるか。これもやはり今後の方針の中にぜひとも取り入れてもらいたい。これは要望しておきます。 それぞれ株式会社エイト、それからひきみ、決算書が全協で報告されました。非常に12月の質問では、エイトにおかれては20万円ぐらいの黒字、それからひきみは140万円ぐらいの黒字予測をしている。実際はエイトが563万円の赤字、ひきみさんは保険を解約しながら800万円の営業外収益でもって137万円の赤字、こういう非常に努力はされつつも、それぞれの事情で厳しい数字になっておるわけでございます。きょうは質問時間が60分ということになっておりますので細かいことは申しませんが、先ほど私が壇上で申し上げましたように、それぞれの地域の中でやはり大きな役割を持っている会社でございますので、この平成20年度、エイトにおかれては18期、ひきみにおかれましては、何期になるかな、20年度、それぞれしっかりと経営努力をしていただきたい。 私、エイトにおかれましては、ひだまりパークがございまして、グラウンドゴルフとかオーケーゴルフ、非常に今多くの方々がプレーを楽しんでいらっしゃる。ここらをもっと大会を益田市長杯であるとか、ユズ杯であるとか、いろんな大会を開催して、それの商品に温泉入浴券であるとか、あそこのゆのやの食事券をセットにするとか、こういう企画を仕掛けを大いにつくって、そしてもう一点、美都には大変すばらしい会社がございます。今週の山陰ウイークリーに載っております「きらりビジネス」、これは先般の一般質問、市長も支援をするとお約束をいただきました山本粉炭ですね。これが非常にこの会社と私は提携をされて、一つの大きなビジネスチャンスがあるんではないか。私、社長にお話をしまして、喜んで協力するというふうにおっしゃっていますので、ここらあたり、エイト、お考えはどうでしょうか。 ○議長(安達幾夫君) 加藤美都総合支所経済課長。 ◎美都総合支所経済課長加藤浩司君) 御指摘のように、美都のほう、ひだまりパークということで大変多くの方に御利用いただいております。今年度に入りまして、エイトのほうで1回エイトのほうが主催者となりまして、グラウンドゴルフの大会も行っております。また、のほうでもいろいろなイベントを開催いたしておりますが、そのときにはあわせましてひだまりパークでのグラウンドゴルフ大会でありますとか、サッカー大会なんかをあわせて開催をしていただきながら、あわせてエイトのほうからも入浴の優待券をお配りするなどといったような形で取り組みをさせていただいております。 また、会社のほうでは、4月からひだまりパークのほうと提携いたしまして、温泉とグラウンドゴルフをセットにしたようなパックの商品というようなものも開発いたしまして、提供をさせていただいているとこでございますので、御指摘のように、せっかくある資源でございますので、大いに連携を深めながら、会社のほうとも十分協議いたしまして、今後の利用促進を図っていかれるように、会社のほうにも大いに利用客の確保につながりますように取り組みをいたしたいと思っています。 また、御指摘ありました山本粉炭の関係でございますが、今エイトのほうで商品としては取り扱いをしているものがございます。その中でいろいろエイトのほうからも情報発信しながら、地域のせっかくの資源でございますので、そういったものを情報発信して生かしていくということで取り組みをしていただいておりますが、今後につきましても、そこの辺の情報発信、双方の会社と提携していただきまして、大いに地域の特性といいますか、よさというものをアピールしていきながら取り組みをしていくと。といたしましても、粉炭の関係につきまして、県のほうとも今西石見の木質バイオマスのプロジェクトということでいろいろ協議をさせていただいておりますが、そういった形で連携をしながら取り組みを図っていきたいと考えております。 ○議長(安達幾夫君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) ぜひとも取り組んでいただいて、皆さんがやってよかったという結果にしていただきたいというふうに思います。 株式会社ひきみにおかれまして、大変温泉施設であるとか、エイトさんと余り変わってないところなんですが、非常に大きく足を引っ張ったのは、やはり駅前ビルEAGAに出店されたいわみ野、この不振、これが2年で約2,600万円の欠損を出されて、しかも減価償却がされてない。これは民間ではこういうことは全く考えられない、何ていいますか、無謀としか言えない、こういう出店ですよね。やはりこれは何としてもお考えいただかないと、ほかのところで一生懸命頑張っていらっしゃることが大きな原因になると思いますので、エイトさん同様取り組んでいただきたいというふうに思います。 それから、きのこハウスでございますが、先ほど申し上げましたように、6月1日から新しくスタートいたしまして、現在、障害者の方、それから社員、パートを含む人数は、障害者の方が32、これは前回の5月12日の文教厚生常任委員会の調査会で示された数字ですが、この障害者の方の現在の数と就労状況、それから1日の労働賃金、この2点について端的に短くお願いします。 ○議長(安達幾夫君) 村上介護福祉課長。 ◎介護福祉課長(村上三恵子君) 現在5月末時点での利用者、障害のある方々の利用者の人数ですけれども、32人でございます。実際に労働時間につきましては、4時間から5時間の労働ということになっておりましたけれども、5月時点での状況は4時間15分の方が8人、5時間15分の方が23人、7時間の方が1人という状況です。 また、賃金につきましては、最低賃金621円という時間給でございましたけれども、それぞれ会社側といたしましても待遇改善に努力したいということもありまして、現在621円の時間給の方が21人、650円の方が4人、680円の方が7人という状況でございます。 以上です。 ○議長(安達幾夫君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) 保護者の方からの御意見もあるようでございますので、この目的が必ず達成されるように、介護福祉課、また経済でのこのことの健全経営をするということは、やはり益田が3,000万円の増資をして、50%の資本比率になっておるわけでございますから、このことはぜひともしっかりとした経営のための最大限の努力をお願いしたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。 ○議長(安達幾夫君) 牛尾市長。 ◎市長(牛尾郁夫君) 会社において、今その最大限の努力をして、経営に当たっておられるというふうに私は認識しております。 ○議長(安達幾夫君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) それから、3月定例会の一般質問の中で、同僚議員ありまして、エリンギの生産だけかという問いに対しまして、エリンギだけでは不安定である、会社において、今後、菌床シイタケ等研究していると、他の商品も検討されているということでございました。 我々市議会の農政研究会で、5月14日、旧赤来町の中山間、県立の研究センター、そして奥出雲町にお邪魔いたしまして、この岩田町長さんでございますが、大正14年生まれ、82歳の方で、我々をいろんなところへ紹介をしていただき、こういう奥出雲シイタケ、このブランド、これをつくられまして、これは町が菌床をつくって、それから農家にこれをお配りして育てて、出荷すると。非常にブランドで、これが農家の方、1棟当たり1,000万円、多い農家では3棟つくって、この収益が1棟当たり400万円。ですから、3棟あれば1,200万円のきれいなお金が入ってくると。こういうことで、非常にすばらしい取り組みだなあというふうにありますので、こういうこともぜひともこれから取り組まれるときに大いに参考になさったらいかがかというふうに思います。いろいろやはりこういう会社の厳しい時代の中にあっても、いろいろやはり創意工夫、知恵を出せば、必ずいろんな方向が見えてくるというふうに私は思います。 以上、第三セクターについては質問を終わります。 続きまして、高津川ブランドでございます。 今回の補正の中に、ブランド化ということで300万円の補正が組んでございます。この300万円のブランド、私、やはり清流日本一高津川、この流域に農産物が、もちろん中須沖のハマグリ、これも今大変たくさんとれて、これもやはり高津川の清流のたまものではないかというようにテレビでも報道されておりましたが、これをやはり日本一の称号はなかなかとれないわけですから、いろんな益田のその流域の米にしても、メロンにしても、ブドウにしても、トマトにしても、何か日本一のブランドを全国に発信する、そういう手だてが私は必要だと思いますが、その取り組みについてどのようにされているか、お伺いをいたします。 ○議長(安達幾夫君) 掘江商工振興課長。 ◎商工振興課長堀江勝幸君) 議員さんの今言われましたような益田ブランド化推進事業、今回の補正で300万円計上させていただいておりますけども、特に今言われましたように、農林水産物、それから特産品、そういったものを益田ブランドという商品にして、県内外の方にPR等をして販売促進につなげていくという大きな目的がございます。それを今後やっていこうというふうに今計画をしておるわけでございますけども、清流高津川日本一ということもあわせて、今後検討していこうというふうには思っております。 ○議長(安達幾夫君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) やはりこういうものは新しいうちといいますか、新鮮なうちにやらないと効果も薄い。また、これは18年度の水質調査で、19年度の分も間もなく7月、8月に国交省から発表されると思いますが、これは日本一になったのはもう確実に日本一になったわけですから、これの手っ取り早いのはシールであるとか、それから全国に情報発信というのは、これは大いに早急にされるべきというふうに思います。 これは益田のホームページ、トップページです。これは6月9日現在ですが、ここに左側に清流日本一高津川と、こういうようなのが載っておるわけでございますが、この高津川を、これトップページですが、これずっと探していきますと、余り日本一のことが出てないんですよ、実は。私は、これをもう少しされるべきじゃないかと、このように思います。いかがでしょうか。 ○議長(安達幾夫君) 島田商工観光部長。 ◎商工観光部長(島田修君) この高津川の日本一の部分につきましては、先ほどのアユも含めてブランド化の問題と、それからアユ釣りでありますとか、観光にもどう生かすかというあたりで、これまでもいろんな議員さんから御議論をいただいておるとこでありまして、ホームページではそういう形で今出ておりますけれども、これまでも島根フェアでありますとか、いろんなところでこの高津川日本一というポスターあるいはのぼり等も立てながら、今日までそれぞれの活動の中でも意識をしながらそういった活動もしてきたとこでありまして、おっしゃいますように、これをもっともっとアピールするという部分では、いろんな工夫もしていかなければならないだろうというふうに思っております。 ○議長(安達幾夫君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) それと、牛尾市長におかれましては、高津川漁協の振興の委員会の会長、それから吉賀町長さん、津和野町長さんというふうにあるわけでございますが、この吉賀町さん、それから津和野町さんとぜひとも連携をしたこの高津川ブランドの取り組みというのをぜひともされたらと思うんですが、そのようなことを今されているか、計画があるか、お伺いいたします。 ○議長(安達幾夫君) 永岡農林水産部長。 ◎農林水産部長(永岡幸三君) 協議会のことでございますので、私のほうからお答えさせていただきます。 議員さん申されましたように、高津川の漁業振興協議会と、こういったものが関係市町との間で一緒になって取り組みを進めておるわけですけれども、今のところ一緒になって進めておりますのは、この高津川に遡上してくるアユのいわゆる種苗を確保していくと。そのことと、それからアユが生存する環境を整備していこうと。これを漁協と一体となって今関係市町と一緒になって取り組んでおると。その中におきまして、私のほうからもあれなんですけれども、環境を守りながら、現在のアユの遡上が年々ふえておると。このことが今商工観光部長も言われましたように、さまざまなアユ釣りツアーとかそういったことに結びついていくということも踏まえながら、関係市町と一緒になって今そういった種苗放流事業の拡大に向けて取り組んでおると。これが今の協議会の一番大きな目的で取り組んでおる事業でございます。 ○議長(安達幾夫君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) ぜひとも取り組んでいただきたいというふうに思います。 それから、鳥獣被害ということで補正予算の中にもあるわけでございますが、この高津川のアユにとりましても、非常に鳥の被害っていうのが多く発生して、深刻なのは、産卵期、落ちアユといいますが、そのときに一番卵がふ化する、そういうときにウがもう大変な数で来て、かかしとかいろいろあるわけで、何とか被害を食いとめようということで一生懸命取り組んでおられる。そしてまた、今年度は、アユの禁漁の期間も少し例年よりも多くして、このアユというブランド、数量とも漁獲高を上げるという、こういう努力をされておりまして、先ほど言いました頭首工のところも非常に堰を、写真では非常にジャンプして、アユの遡上がどうだって言いますが、私、アユになったわけじゃないんですが、アユの目線からすると非常にハードルが高くて、なかなか匹見川に上がれない。何回もしてようやく上ったと思ったら、サギであるとか待ってましたということで鳥のえさになる。それから、次の年の稚魚になるべきものが今度はウによって大変被害をこうむってると。この対策についてぜひともお願いしたいというふうにあるわけですが、このことについてどのような対策をしていただけますでしょうか。 ○議長(安達幾夫君) 永岡農林水産部長。 ◎農林水産部長(永岡幸三君) 議員さんの今の御意見につきまして、アユが産卵をするときにウの被害に遭うと。これは確かにそうでございます。それで、御承知のように、昨年度もごらんになればおわかりになると思いますが、安富のあたりのところに産卵場がございます。 ○議長(安達幾夫君) 残り10分であります。 ◎農林水産部長(永岡幸三君) そこに、漁業協同組合といたしましても、高津川に飛来をするウが産卵をしようとするアユをとらえていくのをとにかく防いでいこうということで、かかしが随分立てられたり、あるいは川の両側にてぐすが引かれたりと。これが現在漁業協同組合が把握しておりますアユの産卵場の近辺にはくまなくそういった対策が講じられておるというのが現状でございます。それで、なおそれでもウの飛来が来ると。こういったことで、昨年度はそういったウがどこに一体巣を持っておるのかと、こういったことを高津川の漁業協同組合長さんも追跡をされまして、そうして発見し、鳥獣捕獲班の方の協力も得ながら、また益田の農林水産関係の職員も一緒になって、そのねぐらを一斉に駆除をしたと、こういったこともございます。直接的なそういった駆除もでございますけれども、現在、やはり遡上してくるアユを捕獲をして、そうして人工的にふ化をさせて、そうしてもう一遍川に戻して、また来年度戻ってくると。この漁協の取り組んでおられます種苗効果が2年前から着実にあらわれてきております。したがいまして、総体量につきましては、これは県の把握する数値と、それから漁協を通して出荷をする数値となかなか一致をしないんですけれども、そのどちらも総数としてはふえておると、こういった状況になっておりますので、今後につきましても、何とかアユの産卵場に対するカワウの被害を防いでいきたいと。これも関係者と一緒になって、も挙げて協力をしていきたいというふうな考え方でおります。 ○議長(安達幾夫君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) 大変頼もしい御答弁をいただきましてありがとうございます。 本当にこのいい機会でございますので、この高津川流域のブランドをさらに高めていくということは、益田からの全国へ発信するいろんな地域の産物、大いに、島根県は知名度全国で最下位か2番目というふうな、かえって知名度が低いのが売り物になるような、こういうことなんですが、ぜひともブランドっていうものを高めていきたいというふうに思います。 このアユの特集、今週の土曜日、14日の午前7時30分から「おはよう中国」という番組で、この高津川のアユの特集番組が製作されておりますので、皆様に御紹介をさせていただきますので、ぜひともごらんになっていただきたいというふうに思います。 終わりに、残りあと5分ぐらいでしょうが、やはりこれは浜田産業振興アドバイザーで法政大学大学院教授の久保田章先生、これ浜田の御出身で、この石見ブランド戦略と、この推進で、これはきのう新聞にも載っておりますし、御承知の方が多いと思いますが、やはり石見ブランド、以前私が石見ナンバープレートの車を走らせようという、これを皆様に御質問、提言をいたしました。その石見ブランドを売り込む、これは先ほどのエイトもひきみも皆一緒なんですが、この高津川ブランドもやはり石見のブランドとして全国に売り込む。それから、やはり今から団塊の世代、黄金の10年が始まる、既に始まっておりますが、これは堺屋太一さんが書いておられる本なんですが、観光というのは名所旧跡ばかりじゃなくって、今からスローライフで自然のいやしであるとか、それから田植え、野菜づくり、農村体験、山菜とり、それから環境活動としての植林、星の観光、野鳥の観察、海や川での釣り、これも非常に観光の目玉になると。この戦略をやはり益田としても立てて、それから同僚議員が葉っぱのことも言われましたが、これでも年間にもう全国から4,000人ぐらいの方がそれを見にこられるという、それだけでも産業になるということで、ぜひとも石見ブランドの戦略は、この旗振りというのはやはり自治体ということであろうと。 ○議長(安達幾夫君) 残り5分であります。 ◆12番(大久保五郎君) 各自治体ごとに競い合って、創造、つまり競争、競ってつくり上げると、この連携が重要ではないかと。例えば、石見ブランド推進連絡会、こういうものを石見のそれぞれの自治体でつくられて、石見ブランド活性化をされたらいかがかという提言で、私も実はこのことがやはり石見を知る、萩・石見空港も利用率アップ、そういうものもやはり石見戦略ブランドであろうというふうに思いますが、市長のお考え等お聞きしたいというふうに思います。 ○議長(安達幾夫君) 牛尾市長。 ◎市長(牛尾郁夫君) なつかしの国石見ということで、昨年来そういうテーマのもとに、石見の自治体が連携をして、さまざまな取り組みを展開をいたしております。先日も石見部の4首長会議というのをやりまして、広域連携をして、この石見そのものを売り出していこうと、こういう話し合いをしたところでございますので、またそういう話し合いの中から具体的な取り組みをさらに進めていきたいと思っております。 ○議長(安達幾夫君) 12番 大久保五郎君。 ◆12番(大久保五郎君) ぜひともよろしくお願いいたします。 以上をもちまして一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(安達幾夫君) 以上で12番大久保議員の質問を終わります。 この際、10分間休憩いたします。              午前9時56分 休憩              午前10時6分 再開 ○議長(安達幾夫君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 一般質問を続けます。 19番 澁谷勝君。              〔19番 澁谷 勝君 登壇〕 ◆19番(澁谷勝君) いよいよ最終バッターの質問となりました。あとわずかでございます。おつき合いのほどよろしくお願いいたします。 私が第457回益田市議会定例議会に前もって通告いたしましたのは、次の2点でございます。1点目は、当市の観光戦略について、2点目は、市長の政治姿勢についてでございます。 それでは、早速1項目めの当の観光戦略について入らせていただきます。 御承知のように、近年の景気は全国的に低調でございまして、特に山陰、中でも公共事業依存体質の脱却がおくれている益田は非常に厳しく、市内でも大型企業の倒産が続いており、まさに地元経済の非常事態にあると申せましょう。 また、県の商業統計や工業統計の指標においても、製造業や流通業の弱い当市の経済は、平成14年ごろには他より落ち込みが見られ、合庁等の県組織やNTT等民間組織の浜田への集約がさらに拍車をかけていると私は思っております。 また、地元においては、経済の低迷が雇用の減少に、またこれが人口流出に、さらにそれが消費量の需要減と、さらにこれがまた経済低迷、こういったのにつながる負の循環が重なるような環境下で、国からの交付金が不透明となるという当市にとっても未曾有の異常な事態に陥っていると思います。 当市は、農林水産業を基幹産業としておりますが、これも原油や飼料の高騰と低価格でいずれも苦境に立たされ、国に財政的支援を請う状況であり、しかもこの傾向はしばらく続くと予測されております。 一方、全国的な経済の下降面で企業誘致もそう進むというような状況ではなく、ファクトリーパークの問題も解決はしばらく延びそうな状況にある、こういう状況にあろうかと思っております。 また、人口の点からいいましても、2035年の島根県の人口は、厚労省の推測によりますと55万人になると。2000年から比較すると約20万人の減少になるという本格的な人口減の社会を迎えての閉塞した地元経済環境のもとで、財政再建の歳入、また自主財源をどう確保していくかと、非常に難しい時代を迎えつつあるというのを我々は共通認識としてまず持っておくべきじゃなかろうかと思ってるわけです。 こうした中で、島根県、また当は、域外マネーの獲得手段として観光戦略を重点施策の一つとして掲げ、県は、県民総生産の増として約90億円の数値目標を観光に求めました。ただ、今後の外貨獲得に観光を掲げるのは島根や益田のみではございません。実態は地域間の競争原理の中に置かれ、観光で潤う都市とするには非常な努力が要求され、常に一歩先でオリジナルな観光資源の開発とともに、経済効果に結びつけるノウハウが必要となると私は思います。製造業、流通業の立ちおくれが否めない益田において、市民が経済的にわずかでも潤うという観点で、観光、特に国際観光について今回質問させていただきます。 まず、当市の交流人口全体について質問に入らせていただきます。 数年前に40万人から60万人と言われていた当市の入り込み客数は、グラントワの効果もございまして、一昨年は100万人に達したという報告がございました。この増加した客数を今後どう維持、さらに増加していくか。また、このように増加した訪問客と益田の受ける経済効果をどのようにリンクさせていこうとしているのか、お尋ねいたします。 2点目の市長の政治姿勢についてお尋ねいたします。 自主財源、雇用、定住、人口、いずれも相互にリンクしております。先般の報道に、経済財政諮問会議の経済成長戦略の原案として、少子・高齢化で人口が減る中、実質2%以上の経済成長を目標とし、より多くの女性、高齢者に働いてもらう、いわば全員参加型の経済戦略を、5月3日、民間議員が提唱したということがございました。厳しい経済状況の中で、何とか成長を確保するために、これまでの労働人口という設定範囲を変えて目標を掲げ、努力をしていこうという強い姿勢を示されたと私は考えております。 一方、当市の牛尾市長におかれましては、多くの政治課題に積極的に取り組まれ、それぞれ実績を残しておられることは高く評価いたしますが、喫緊の課題とも言える自主財源、雇用、定住、人口の増について、これまでの枠を超えた取り組みについてどのように考えておられるのか、お尋ねいたします。 以上、壇上での質問として、以下は質問者席で質問を続けさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(安達幾夫君) 牛尾市長。              〔市長 牛尾郁夫君 登壇〕 ◎市長(牛尾郁夫君) 澁谷議員から2点についてお尋ねがございました。 まず、当市の観光戦略についてでございます。 御指摘のありましたように、確かにグラントワ効果というものがありまして、当市への入り込み客数は増加をした、100万人を超えておると、こういう状況にあるわけでございます。そうした増加した入り込み客数をいかにこれをとどめていくかというのが大きな課題であろうと思っております。 現在、観光推進戦略会議、そしてニューツーリズム推進委員会の中でいろいろと御議論をいただいておりますけれども、その中心となっておりますのは、やはり滞在型観光地を目指すということでございます。入り込み客数がふえても、やはり滞在をしてもらう客数をふやさないと、経済効果の上では大きくを望めないということでございますので、滞在型観光地を目指す取り組みを推進をするということを基本として、これからも取り組んでいきたいと思っております。昨日も申し上げましたけれども、平成18年度の宿泊客数は12万7,000人余り、そして翌19年度には15万8,000人余りということで、1年で約3万人余りの宿泊客数がふえておると、こういうことでありますので、この方向での取り組みをしっかりとやっていかなければいけないと思っております。 そのためには、やはりまず見るものがなければいけないと思っておりますが、これは幸いにしてグラントワという大変立派な芸術文化施設がございます。そこでいろいろな催しがございます。これが一つあろうかと思っておりますが、もちろん従来からの雪舟さん、人麿さんにかかわるそういう文化資源というのもあるわけでございます。いろいろな市内のそういう文化、観光施設の連携ということが一つ大事であると思っておりますし、それと益田だけの文化資源、観光資源でお客を呼ぶというのはなかなか難しい面があろうと思っております。そういう意味では、広域観光連携ということの取り組み、これまで以上に取り組んでいかなければいけないと思っております。 これまでにも萩、津和野との連携ということもやってまいっておりますけれども、これからは石見全体としてこれを売り出していこうと、こういう石見4の連携を深めるという動きになっておりますし、さらに石見4だけではなくて、石見の他の町も全部含めた取り組みをしようと、こういうふうな動きになっております。そういう意味で、広域観光連携によってさまざまな見ものといいますか、それを入り込み客に対して提供できる、そういう取り組みにしようということであります。例えて言えば、益田ではグラントワを訪ねる、あるいは次に石見銀山に行く、あるいは浜田のアクアスに行くとか、いろいろあるわけでありますが、そうした広域観光連携というような取り組みが大事なことであるというふうに思っております。そして、入り込み客、また宿泊客にとりましての楽しみというのはやはり食でありますので、この食において、特色のあるものを売り出していく、つくり出していく、そのように取り組むことが必要であるというふうに思っております。そういうことで、今後の観光の取り組みといたしましては、滞在型を目指すということ、そして市内の連携、そして広域連携、そして食の工夫と、こういったことを全体としての取り組みで益田の観光振興を図ってまいりたいというふうに思っております。 御指摘のありましたように、観光振興は地域間の競争ということになるわけでありますので、これは多くの関係者を挙げての取り組みにしてまいりたいと思っております。 それから、政治姿勢についてのお尋ねがございました。 確かに自主財源、雇用、定住、人口増という行政全般にわたる取り組みについてのお尋ねであるというふうに受けとめておりますが、申し上げるまでもないことでありますが、益田はこの少子・高齢化の進展あるいは若年層の市外流出などの要因によって人口が減少する傾向が続いております。また、その人口の減少によって、次第に地域の活力が失われるということになるわけでありますし、おのずと自治体の税収にも影響が出てくると、こういうことでございます。これを何とか歯どめをかけていかなければいけないということでございます。 こうした中で、定住化を促進をすると同時に、雇用の場または自主財源の確保を果たしていくということでありますので、従来の枠組みを超えた地域振興への取り組みを行う必要があるということは澁谷議員が御指摘をされたとおりであるというふうに思っております。 これからは経済成長もこれまでのようなことは望めないと思われますし、また国、県からの支援も限定的なものになっていくだろうというふうに思っておりますので、この限られた行政資源を集中的あるいは効果的に配分をしていく、その工夫をさらにしていかなければいけないというふうに思っております。 そういう状況でございますので、まずは外部の要因によって大きく左右されることのないような、そういうしっかりとした基盤を持った自治体に益田をしていかなければいけないと、こういうふうに思っているわけでありまして、そういう意味でいち早く財政問題への取り組みをしているところでございます。市民の皆様の御協力によりまして、今財政再建3カ年計画も着実に前進をしておるというふうに思っております。 さまざまな取り組みを、財政再建の期間でありますけれども、やはり必要な施策はしっかりとやっていくと、こういう基本に立ちながら現在進めているわけでございます。また、国、県との信頼関係をしっかりと維持しながら、国、県事業のさらなる推進につきましても働きかけをしていきたいと、こういうようなことでございまして、いろんな取り組みを総合的にやりながら、益田の将来に向けての基盤をしっかりとつくってまいるというのを基本として進めてまいりたいと思っております。 ○議長(安達幾夫君) 19番 澁谷勝君。 ◆19番(澁谷勝君) 観光の広域化あるいは市内観光の整備であるとか、それから食での工夫、その他滞在型の観光を目指すということの御返事でございました。 個々については、あとダブるとこはございますので、そのときにまとめて質問させていただきますので、後ほどよろしくお願いいたします。 私は、市長の政治姿勢につきましては、今までの枠にとどまっておれないような状況にもうなりつつあるということから、勇気を持って臨んでほしいということを主に申し上げたかったということでございます。 それでは、続きまして1番目の当の観光戦略について続けさせてもらいます。 昨日の報道の中で、静岡大の土居名誉教授の記事が載っておりました。読まれた方もたくさんおられると思いますが、私にとって非常に今回の質問に対して同感であるということがございましたので、若干ちょっと紹介したいと思います。 その中に、人口減社会では地域間の人口格差に一段と拡大傾向がうかがわれると。それから、人口減少が著しい地域では、地域経済や公共サービスへのダメージが大きいと分析した。それから、産官学と地域の連携のもとで急成長するアジア諸国に目を向け、製品の輸出や留学生の活用など長期的な展望を持つべきだと指摘している。こういうことでございました。 国内の観光客の動向を見てみますと、非常に経済状態は反映されまして、勝ち組と負け組みがはっきりしてるというような形で、一部を除いて全般的に低調であるというような報道もございます。当市の美都、匹見の観光施設への来客数を見ましても、やはり減少が見られてるのもこういったことかなというふうにして考えております。 一方、海外から日本を訪れる観光客は、最近の経済成長の著しい中国や台湾等を中心に、年間約830万にも上ると言われておりまして、この傾向はしばらく続くと言われております。十分な観光対応を行うには当然観光協会のマンパワーの充実等を今後も取り組んでいくべき組織的な課題もございますが、少なくとも庁内での基本的なポリシーや戦略はしっかり堅持されているべきでございます。 今、益田が置かれている条件の中には、環日本海という位置づけ、県立大学が近くにある、空港がある、それから商港がある、こういったものは一つの大きなキーポイントになるんじゃなかろうかと。東部の観光施設に加え、石見銀山の世界遺産登録から今後増加が期待できそうな山陰の外国人ツーリストをできるだけ当市に引っ張り込んでくるために、基本的にどのように執行部のほうはお考えなのか、お尋ねいたします。 ○議長(安達幾夫君) 島田商工観光部長。 ◎商工観光部長(島田修君) 御質問のように、日本の国内の観光状況を見ますと、外国人の方がふえてきているということが統計上も出ているようでございまして、ちょっと古いですけども、18年度の国内の旅行の消費額というのが全体で23兆円ぐらいあるということですけども、この中で外国人の方が日本を訪れて消費される額が1兆3,700億円という数字、数字的にはまだまだ低いわけですけども、伸び率は非常に大きいというふうに言われております。 そういう中で、益田の観光をどうするかということで、先ほどございましたように、長期的にはそういったところも視野に入れなければいけないということも理解できるとこでありますけども、現在の益田取り組みは、そうはいいましてもまだまだ益田の場合に外国人さんがどれだけおられるかというのは非常にまだ少ないということを思っておりまして、今観光戦略会議あるいはニューツーリズム推進会議というふうに市長申し上げましたが、先ほど申し上げましたように、23兆円の中で20兆円余りは国内のその旅行の中で消費されている額ということがございますので、中心的にはそこの辺のこともにらんでいく必要があるだろうということで、戦略会議あるいはニューツーリズム推進会議を立ち上げたと。この中で、交流人口をどうふやすかということが今大きな課題としてあって、そういう取り組みをしております。 それからもう一方は、先ほどもございましたように、外国人の方が消費額はまだまだ少ないが、年々2けたの数字で伸びておるというふうなことがございますので、今後も伸びるであろうと。益田の状況を見ても、近年、観光協会に外国人の方が訪れられる数というのがどうもふえておると。去年あたりも夏あたりはかなり観光協会を訪れておられる方があったというようなこともございますので、そういう意味では益田でもまだまだ少ない中にはあっても、今後そういう傾向には出てくるんだろうと思っております。 そういう意味で、今年度、国際推進経費というのを事業予算に盛り込んでおりますのも、一つは、そういったことも含めて考えていく必要があるということで入れてきておるとこでありまして、その中で例えば石見銀山ということがあっても、益田の中で外国人さんにどういう情報提供をすればいいのか、どういう情報を整理すればいいのか、あるいは外国人さん向けになかなか日本の観光パンフを、英訳にしてもすんなりとはどうも外国人さんのところには入っていかないということもありますので、外国人の方と協議をしながらどういう整理をすればいいかというようなことを今推進員が進めておりまして、今後の将来に向けては、そういった取り組みの中で商品造成でありますとか、あるいは情報発信でありますとか、そういうところにつなげていければいいなあということで、今年度からそういった事業を始めたということでございます。 ○議長(安達幾夫君) 19番 澁谷勝君。 ◆19番(澁谷勝君) 当市もそうした外国人で観光協会に来られる人たちがふえていると。先ほど宿泊のところで18年は12万7,000、それから19年が15万8,000とありました。恐らくこれすべてほとんどがグラントワ効果、こういったものに結びつくんじゃなかろうかと私は考えておりますが、少ないからこそこれからの戦略でふえてくるわけでございます。今グラントワのほうのイベントのほうも、いつまでも続くというようなこと、ある程度好転はあったとしても、これをさらに3万、5万とふやしていくことは非常に難しいのじゃなかろうかというのが一つの思いでこういった質問をしてるわけでございます。 先ほど部長のほうから御答弁がございました。外国人を引き込んで、そういった中で協議をすると、話していくと。非常に大切なことだろうと思っております。先般、県立大学のある教授とお話ししてる中で、やはり中国人の中でも、今観光客で約7割が中国人と言われておりますが、中国人の中でももう既に石見神楽に対して興味を持った層が変わってきてるということです。それはなぜかといいますと、中国人の中で、古典の京劇というのがあるわけでございますが、これに興味を示すのはごく高齢の人たちであると。若い人たちは、既にそれは日本と同じように、モダンな中のそういった芸術のほうに首を突っ込んでいると、ファンになっているということでございました。したがって、ここの益田に来たときに、石見神楽に接したときに、私たち日本人はおもしろいんですが、外国人にとってみればちょっと違ったような価値判断が下されるかなと思っているわけでございますが、そこでお尋ねいたします。 やはり外国人がどのようなニーズを持つか。この益田に何を求めて来るのかというようなニーズを情報を提供あるいは口コミで伝えていただく、広げていただける、そういったものの外国人のネットワークというものと直接連絡しているか、その辺の実態についてお尋ねいたします。 ○議長(安達幾夫君) 林交通観光課長。 ◎交通観光課長(林光明君) それでは、お答えをいたします。 議員さんがおっしゃられましたけども、国際観光戦略を考える上では、変化していく外国人のニーズを探ることは必要であると考えております。そのためには、先ほど部長が申し上げましたけども、本年度雇用しました国際観光推進員、その方が持っておられる知識、ネットワーク、そういう部分をインターネットを通じた情報交換を生かすことによりまして、口コミによる効果的な外国人誘客の拡大を図ることが重要であると思っております。 ○議長(安達幾夫君) 19番 澁谷勝君。 ◆19番(澁谷勝君) おっしゃるとおりであろうと思います。ただ、ほかにもまだまだこういうネットワークがあると思いますんで、できるだけ今民間の経済の活力に若干でも寄与できる分野っていうのはこういうとこにあると思いますんで、しっかり一歩前に歩み出して進んでほしいと、そういうような馬力を持って取り組んでほしいというのが私の希望するとこでございます。 で、言われたようなことをちょっとこの前ある教授にお尋ねしたことがございます。その方は外国人の教授でして、日本に来るときに、この益田のオリジナルな観光資源について何か御存じでしたか、何でもいいですからっていうような質問に対して、全く知らなかったということでございます。これは中国人の教授です。これ、当市の文化資源のPRをどうしていくのか。この文化資源のPRっていうのは、私が議員になったとき、平成12年からずっと言ってることなんです。やっぱりそれがまだまだいいと思っても動こうとしない、何かそういうような気がいたしまして、考えさせられましたが、もしそういったもののPRについて、例えば県立大学とか留学生を抱えるところの大学群の教員や留学生組織をどのように巻き込んでいくかと。そういったようなものでPR、それからネゴシエーション──交渉ですね──この辺のところについて強烈にやっぱり進めていく必要があるんじゃなかろうかと、私はそう思っております。交通観光課のほうでは、今積極的に前向きに動いておられますんで、その点については私は評価しておるんでございますが、そこでお尋ねします。 各大学の教官であるとか、あるいは留学生を含めての呼び込みとかPRについて、またその経済効果について、どのようにこれからしてやろうかなというようなお考えを持っておるか、お尋ねいたします。 ○議長(安達幾夫君) 林交通観光課長。 ◎交通観光課長(林光明君) お答えをいたします。 先ほどもお話がありましたけども、現在外国人における観光資源の価値基準というのは、近代的なものよりもやはり日本的、古典的なものに重きを置いているというふうに思っております。そういう観点から申し上げますと、本市におきましても、雪舟や柿本人麿に代表される観光資源がありますが、先ほどもお話がありましたように、知名度は確かに外国人に対しては低いと思っております。それを解消するためには、まず近隣の市町村との連携による広域観光を推進することに加えまして、観光資源を外国人にわかりやすく説明する情報発信というものが最も重要であると考えております。 そこで、先ほども申し上げましたけども、国際観光推進員の持つネットワーク等によりまして、留学生も含めましたところの情報を提供すること、それに加えまして、留学生が例えば文化体験等できるようなものがあれば訪問しやすい部分を考えまして、そこの部分による留学生の誘客を図ることが必要であるというふうに考えております。そういうことにしますと、留学生の口コミ等によりまして、本における観光消費額も高まるようになるんではないかというふうに考えているところでございます。 ○議長(安達幾夫君) 19番 澁谷勝君。 ◆19番(澁谷勝君) わかりました。 そこで、お尋ねします。 これ、外国人にわかっていただくということは、とにかく理解できるようなパンフレットがなきゃいけないということだろうと私は思うんですが、この辺についてどう取り組んでおられますでしょうか。 ○議長(安達幾夫君) 林交通観光課長。 ◎交通観光課長(林光明君) 現在、益田の総合パンフレットも英語の改訂版というのを作成をしております。今回の議会の一般会計の補正予算の中にそこの部分を計上しております。そこの部分におきまして予算が通りますところではありますけども、事前に今のところ改訂版を作成するということで、2,000枚を用意するということで今やっておるところでございます。 それから、先ほどお話がありましたが、石見神楽の話がございました。 石見神楽につきましては、外国の方につきましては、やはり中のストーリーというものがわからないということで、ただ華麗だ、勇壮だというだけでございますが、そういう部分ではやはり石見神楽を理解していただかないといけないということがあります。そこの部分で、英語版の小冊子というものを作成するようにしたいというふうに思っております。それにつきましても、今一般会計の補正予算の中に計上していただいております。まず、その小冊子を参考にしていただいて、まず見ていただいて、それから石見神楽を実際にストーリーを頭の中に入れていただいた後に石見神楽を見ていただくと、そのストーリー、展開がよくわかりますので、理解がいただけるんではないかというふうに思っております。 ○議長(安達幾夫君) 19番 澁谷勝君。 ◆19番(澁谷勝君) 石見神楽の英語のパンフレットっていうのは、私、ある教授とお話ししたときに、石見神楽っていうのはおもしろそうなんだけど、ストーリーがわからないと。それから、面の中で何かグチュグチュと言ってるんだけど、それが聞き取れないと。あれがわかれば、もっと外国人も興味を示すんじゃなかろうかということを言われておりました。非常におもしろい試みだと思います。その辺のところも積極的にこれ推し進めていただきたいと。できれば、やはり美術館なんかで、何ですか、絵を見ながら携帯の何ですかね、説明していただけるような機械がございますよね。ああいったもんでもあれば、見てるときに、ああ、これはこういうことを言ってるんか、こういうことしてるんかというようなことを同時に見ることもできると思いますし、DVDなんかもおもしろい、ストーリーを横でどなたかが言うような形で舞うというような、こういったことも非常におもしろいんじゃないかと思いますが、さらに工夫はもうしておられると思いますけども、しっかり前向きに取り組んでいただきたいと思います。それについてはそれで結構でございます。 そこで、先ほど外国人の価値観が違うということを執行部の方も言われておりました。私は、先日、ある観光地に行ってまいりました。これはフランスのタイヤメーカーのミシュランというのがありますが、ミシュランはレストランの格付、これ日本人にもよく知られております。ただ、ミシュランは、レストランだけじゃなくして観光施設についての格付もやっております。その格付で九州と、それから中国あたりで一番高いのは三つ星です。その三つ星の中を調べてみました。九州ではたった2カ所。九州では、九州の国立博物館、もう一つは、ひょうたん温泉って。それで、中国地方では、岡山の後楽園であるとか、それから広島の宮島であると。この辺のところはみんな行ったことはありますし、イメージできるんですけども、ひょうたん温泉とは何ぞやっていうことで、実は行ってまいりました。それで、行って、私自身入ってみましたですが、結局古木を使った非常にいい、雰囲気はいいんですけども、なぜこれがフランス人のそういうチェックされたところのリストに三つ星に値するものかと。規模も小さいですしね。ということで、まだまだ私たちの知らないものがこういうところにあるのかなと。日本人見たら大したことないけども、外国人見たら非常に興味を持たれるというとこがあるということは、今私たちが通り一遍に益田には2つの雪舟庭があって、中世の益田があって、益田氏があってと言っておりますが、そのほかにまだそういった外国人の視点で見れば、外国人が興味を持つような観光資源がほかにもどんどん出てくるんじゃなかろうかと思いますが、この辺の可能性について執行部の御意見をお伺いいたします。 ○議長(安達幾夫君) 林交通観光課長。 ◎交通観光課長(林光明君) 議員さんが言われますように、観光資源に対する価値や評価の基準というものは、外国人の方と日本人とでは大きく違うと思っております。さらに、外国人が興味を持つ観光資源の常識というものが日本人には合わないことも多々あるんではないかというふうにも認識をしております。 そこで、今私どもではニューツーリズムの推進委員会というものを立ち上げております。その中には、やはり今申されましたように、これは全然今までの部分とは違う、しかし、今後の観光にはつながるんではないかという部分もあります。そういう部分も今外国人も含めた部分でもそういう部分で考えていかなければならないというふうに思っております。 ○議長(安達幾夫君) 19番 澁谷勝君。 ◆19番(澁谷勝君) 結構でございます。非常に我々も期待しております。どんどん進めていただきたいと私は考えております。 先ほど市長は、滞在型の観光ということで言われました。これについて一つ私自身提案がございます。これは外国人が興味を持つ観光施設を逆にどう整えていくかと、整備していくかという点でございます。 以前、もう2年ぐらい前になると思いますが、私は、岡山ヴィラとか白石アイランド、これが観光サイトで出され、たしかニューヨークタイムズかワシントンポストかどっちか忘れましたが、米国の有名な新聞の中で、記事で大々的に紹介されたと。その岡山ヴィラとか白石アイランド、これは岡山県にあるわけでございますが、こういったことについて日本では全く知られないものが外国でどんどん紹介されていた。驚いたのは、成田に着いた人たちがそのまま直行でまず岡山ヴィラのほうに行って、そこで滞在しながら次の訪問地、観光地をゆっくり探していこうと、こういったような対策を立てるようなベースになったということでございます。 こういった点で、私は、山陰を訪れられる外国人ツーリストたちが憩える短期間での体験コースとか、研修、情報の集積とか交歓場所、外国人に開放されたベースとなるようなそういったような国、県の助成を受けての当の大きな負担にならない程度の益田バージョンの国際村という発想で、旧校舎等の利用を考えてみてはいかがかということでございます。 益田には、真砂、美都、匹見、たくさんこれから、何ですか、アットホームな非常にやる気のある住民がおられる組織がまだ残っておりますし、それから旧校舎もどんどんあいてきているような状況でございます。そういったような形で外国人ツーリストのベースになっていくと。それをどんどんどんどん広げていくっていうようなことでやってみてはどうだろうかと。個人的な意見でございますが、村長には県立大学の中国出身の教授であるとか、あるいは名誉村長には寧波の行政担当者にお願いする等、それぐらいの発想で取り組んでいかれたらどうだろうかと。私が言ってる国際村っていうのは、神奈川県の湘南国際村であるとか、それから七里ガ浜ですか、国際村とか、そういったような豪華な施設じゃあございません。ごくベースになるような、そして外国人が、ツーリストが憩えるような場所というのを考えてみてはどうかと思いますが、この辺について執行部のお考えをお尋ねいたします。 ○議長(安達幾夫君) 林交通観光課長。 ◎交通観光課長(林光明君) 外国人を誘客する方策の一つとしては、今後、国際村という部分について考えていく必要というものはあると認識をしております。しかし、現在におきましては、当市におきましては、最前も申し上げましたけども、やはりニューツーリズムによる誘客を観光戦略の最重点施策として今現在推進をしております。したがいまして、現状におきましては、そのような部分での国際村の施設整備をするということはなかなか困難な状況にあるとは思いますけども、やはり外国人を受け入れる、そういう体制の整備はしていかなくてはならないんではないかというふうに考えております。 ○議長(安達幾夫君) 19番 澁谷勝君。 ◆19番(澁谷勝君) 今、日本人の経済状況ちゅうのは、御存じのように非常に悪い。しかし、13から14億円おる中国人の約1割から1.5割、日本の人口よりかはるかに多い人たちが上流階級というふうにしてから言われております。口ではいろんなことを言われておりますが、その人たちの訪問先には、この日本が特に人気が高いということも言われております。 そういったこともございますので、これをやっているからこれは後回しというようなことじゃなくして、これもどれも一遍にやらないと、このブームが通り過ぎてしまうと、その後何ぼやったって、これ意味ないことなんですよね。だから、その熱がここしばらく続くという間にぜひ考えていただきたいと。この点について、市長の御返答をお願いします。 ○議長(安達幾夫君) 牛尾市長。 ◎市長(牛尾郁夫君) 大変興味ある御提案であるというふうに受けとめております。益田の観光戦略全体を考える中で、そうしたことにどのように取り組むことができるか、検討をさせていただきたいと思います。 ○議長(安達幾夫君) 19番 澁谷勝君。 ◆19番(澁谷勝君) 常に一歩先に足を出すというような観点から、積極的に、ああ、行政は自分たちが思っとったよりも二、三歩先に動いてるんだっていうようなことを市民が実感できるようなスピーディーな対応をぜひお願いしたいと思っております。 この国際観光については、最後の質問といたしますが、やはりこういった国際関係のPRとか、そういったものについてはどうしても通常の対応だけではなかなか難しい。例えば、商工観光課とか、それから一部課で対応するというのは非常に難しい。昨日の同僚議員の質問の中にもありましたが、庁内横断的というようなことも言われておりましたが、私は、もう口だけではない、実績に動く横断組織を持って臨まないとというような気がいたします。 例えば、私がお聞きしましたこの方は、中国に工場を持っておられる経営者がおられます。そうしてみますと、中国の実態というのを非常に教えていただける。中国人の教授からも習うことはできるわけでございますが、そこに直接利害関係を持っている日本人の経営者っていうところから情報も得ております。そういったとこにしてみますと、もしそういうようなものがあったら、自分が関係している官庁にPRのところのお手伝いをしてもよろしいよというような声とか、そういったものがぽんと出てくるんですよね。これこういったところに工場を置いてる、または縁を持っているというような企業は、山陰にはたくさんあると思います。この辺のとこの掘り起こしから、しっかりそういったものも観光協会のほうでやっていけるぐらいのマンパワーを充実していただきたいということに考えておりますが、この辺につきましてと、それからもう一つ、やはり庁内の組織をちょっとそういったとこで横断的に一つのプロジェクトチームをつくれるぐらいのような形をやっていきまして、各イベントや交流会なんかにできるだけいろんなところの益田と取引のある、あるいは文化提携を含めていろんな意味での提携をしているような交流先との兼ね合い含めて、こういった特産品であるとか、あるいは観光を売るっていうようなことにもっと積極的にできないものか、執行部のお考えをお尋ねいたします。 ○議長(安達幾夫君) 林交通観光課長。 ◎交通観光課長(林光明君) 観光協会のパワーアップという部分でございますが、観光協会の機能強化につきましては、観光推進戦略会議の中でも提言を受けております。そこの部分の中に、ニューツーリズム推進委員会の今委員長というのが観光協会の事務局長が委員長をしております。そこの部分で当市の観光戦略について協議の取りまとめをしていただくなど、積極的に推進をしていただいております。 また、観光協会を推進していく上には、益田の観光協会の会員を初めとしまして、ボランティアを含めた民間の協力が不可欠であると考えております。 ○議長(安達幾夫君) 19番 澁谷勝君。 ◆19番(澁谷勝君) 時間がございませんのでちょっとはしょりますが、やはり先ほども申し上げましたように、しっかりした横断的な取り組み、そういったものをやっぱりこれからこういうふうにしていくんだというようなこと、これ国際観光と言いましたけど、国際観光と国内観光というのは必ずリンクしていると。こういうお話を私はよその都市の観光のリーダーとお話ししたときに、そういう提言を受けてるんです。だから、別府なんかはどんどんそれで大きゅうしてるんだと言ってるんです。観光で生きるっていうふうになれば、そうしなければ、それぐらいの覚悟を持って臨むべきだということを言われておりましたので、積極的に取り組んでいただくことをお願いしたいと思います。 2番目の市長の政治姿勢について、やはり地域おこしということでお尋ねしてみたいと思います。 トップの指導力が今こそ問われているときはないと言われております。私たちがお会いした多くの方たちのアドバイスの中で、トップみずから先頭に立って進むバイタリティーの必要が挙げられている。これは言いかえれば市長だけではございません。ここにおられる人たちが全員がこれを一つの共通認識のもとに引っ張っていくっていうことがないと、これ、ああ、また同じことを言ってるかっていう形で通り過ぎると、これまた何もできない。何もできないという表現はおかしいんですけども、思ったような進展がなかなか難しいんではなかろうかというふうにして考えるとこでございます。 例えば、中国の寧波との観光文化面での交流をしておりますが、これにもっと益田市民にとって利益をもたらす通商の協力ということで、商工会議所、JA、JFとのトップを伴って常に交渉していけるぐらいの強い交渉に、実利が期待できるようなものに変えていけるように補強していくべきじゃないかと考えるんでございますが、市長のお考えをお尋ねいたします。 ○議長(安達幾夫君) 牛尾市長。 残り10分であります。 ◎市長(牛尾郁夫君) 確かに御提案のように、今益田は寧波と交流をいたしておりますが、これは大体文化面の交流あるいは人的な交流ということでございますが、御提案のありましたように、経済面での交流ということにつきましては、これはやはり前向きに検討してみる必要があろうかというふうに思っております。 ○議長(安達幾夫君) 19番 澁谷勝君。 ◆19番(澁谷勝君) 情報によりますと、寧波は非常に商売上手なところだと。そして、日本のお米に対して非常に、何ていうんですか、高い評価をしておりまして、この日本のお米を中国で買うとすれば、莫大高いんだと。ほいでまた、無洗米っていうんですか、そういったものの分野のそういった技術供与なんかも含めて要望があるんだというようなことを言っておられました。まだまだ私は、何ですか、こういう益田が非常に苦しいときでございますんで、その行政の方が先頭になって風穴をあけていくんだというような意気込みで、こういうとこもフルに使っていただきたい。 また、10月ですか、空港マラソンなんかがございますよね。こういったときにはできるだけこういった姉妹都市の人たちもお迎えしてという、そういうパイプを太くしていって、それを経済関係、経済の取引、そういったものにできるだけつなげていけるようにというような努力を、実務的な努力をしっかり担当者を交えてやるような機会をつくっていただければありがたいと思っておりますが、この辺について、空港マラソン、それから高槻なんかの交流のほうも気にかかるわけでございますが、この辺についてお答えがあればお伺いいたします。 ○議長(安達幾夫君) 野村市民学習センター長。 ◎市民学習センター長(野村正樹君) 姉妹都市であります高槻とは、1月に高槻シティ国際ハーフマラソンというのが行われております。匹見で行っております11月の匹見峡のロードレース、こういったあたりでは既に交流を進めております。今後は、マラソンのほうをしっかりPRをお願いしまして、進めていきたいというふうに考えております。 それから、昨年度から交流しております川崎でございますが、こちらにも、それから雪舟サミットの構成市町村、こちらにもポスター、要綱、それからホームページのリンク等をお願いいたしまして、参加を呼びかけていきたいというふうに考えております。              (19番澁谷 勝君「ほかありませんか」と呼ぶ) ○議長(安達幾夫君) 19番 澁谷勝君。 ◆19番(澁谷勝君) それまでに売れる特産品、例えばハマグリであるとか、それからお米であるとか、アユであるとか、そういったものの組み合わせをして売るとか、そういったものの開発というのは、これもうどっかでやってると思うんですが、その辺についてもしっかり、やっぱりそのために売れるものをどうつくっていくかっていうことをつくっていただきたいと。 私が今まで申し上げてるのは、単なる益田じゃなくして、経済が非常に落ち込んでいるときに、益田株式会社っていうような気持ちで立ち上がっていただくということを期待いたしましてきょう質問させていただいたわけでございます。 最後に、私、こういったものすべて組織が絡んで可能となることでございます。それは行政も民間も全く同じです、NPO含めまして。これがうまくいくようなコーディネートをしていく、させていくというのは、どうしても今民間が活力をなくしておりますので、行政が主導で引っ張っていかなきゃいけないわけでございます。 昨日のある議員の質問に、副市長がこう答えられました。私は厳しい副市長であると。この庁内で名札のついてない職員を見たら、議員は指摘してくれと言われました。私は、本当に考えさせられました。 ○議長(安達幾夫君) 残り5分であります。 ◆19番(澁谷勝君) 私のおりました企業のことについてお話しいたします。 私はいろんなプロジェクトチームに参加いたしましたが、私たちが震え上がるような恐ろしい上司が1人、2人必ずおりました。その中で私たちは仕えてやってきたわけでございますが、我々の会社では、グローバルな商取引を、あるいは操業をやってるもんで、世界の裏側のほうのさまざまな会社で日本人が、会社員が働いておるわけでございまして、それが本社の目が届かないところで決まった時間にぴしっと来て、終業時間にはぴしっとして終わるわけでございます。それがそのような厳しい人たちの存在でなり得たと。いわば6,000人から1万人はおるような企業は、やはりこういう人たちが引っ張っていくのかと。私は、そのときに非常に勉強させていただきました。ましてや、名札をつけましょうっていうことがつけれないと。見えないとこでも企業はきちっと守るんです。見えるこの庁内で名札つけられないっていう話っていうの、皆さんおかしいと思いませんか。 私は、そういうこともあわせもって、やはりこの際しっかりもう一遍気を引き締めていただきたいと思う。本当に市民の人は皆さんに、行政のトップあるいはトップグループの人に熱い視線と助勢を求めとるわけです。よろしく御配慮していただきまして、前向きに取り組んでいただきますことをお願いいたしまして、私の質問をすべて終わります。ありがとうございました。 ○議長(安達幾夫君) 以上で19番澁谷議員の質問を終わります。 以上で一般質問はすべて終了いたしました。 引き続いて、請願・陳情案件の上程を行います。              ~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2 請願第7号 後期高齢者医療制度の廃止を求める意見書の提出について △日程第3 請願第8号 高齢者に負担増と差別医療を強いる後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める意見書の提出について △日程第4 陳情第5号 永住外国人への地方参政権付与日本政府に求める意見書を採択しないよう求めることについて △日程第5 陳情第6号 過剰な農薬取締法により、植物からなる、農業用有機資材を締め出す不法な行政指導の改善を求める意見書の提出について ○議長(安達幾夫君) 日程第2、請願第7号から日程第5、陳情第6号まで、請願2件、陳情2件を一括議題といたします。 本件につきましては、お手元に配付してあります請願及び陳情付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託をいたします。 以上で本日の日程は終了いたしました。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(安達幾夫君) これにて本日は散会いたします。 大変御苦労さんでございました。              午前11時5分 散会...