浜田市議会 > 2020-12-04 >
12月04日-05号

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  1. 浜田市議会 2020-12-04
    12月04日-05号


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    最終取得日: 2021-04-27
    令和 2年12月定例会議          令和2年12月浜田市議会定例会議会議録(第5号)1. 日  時  令和2年12月4日(金)午前9時59分開議2. 場  所  浜田市役所議場        ────────────────────────── 出席議員(23名) 1番  三  浦  大  紀           2番  沖  田  真  治 3番  西  川  真  午           4番  村  武  ま ゆ み 5番  川  上  幾  雄           6番  柳  楽  真 智 子 7番  串  崎  利  行           9番  野  藤     薫10番  上  野     茂          11番  飛  野  弘  二12番  笹  田     卓          13番  布  施  賢  司14番  岡  本  正  友          15番  芦  谷  英  夫16番  永  見  利  久          17番  佐 々 木  豊  治18番  道  下  文  男          19番  田  畑  敬  二20番  西  田  清  久          21番  澁  谷  幹  雄22番  川  神  裕  司          23番  西  村     健24番  牛  尾     昭        ────────────────────────── 欠席議員(1名) 8番  小  川  稔  宏        ────────────────────────── 地方自治法第121条により説明のため出席した者市長      久保田 章 市          副市長     砂 川   明教育長     石 本 一 夫          金城自治区長  吉 永 靖 司旭自治区長   塚 田 民 也          弥栄自治区長  熊 谷 富 雄三隅自治区長  中 島 良 二          総務部長    坂 田   歩地域政策部長  岡 田 泰 宏          健康福祉部長教育部参事                                 猪木迫 幸 子市民生活部長  斗 光 秀 基          産業経済部長  湯 淺   淳都市建設部長  鎌 田 祐 二          教育部長    河 上 孝 博消防長     琴 野 正 義          上下水道部長  宇 津   光金城支所長   篠 原   修          旭支所長    佐々尾 昌 智弥栄支所長   外 浦 和 夫          三隅支所長   田 城 幸 人市長公室長   西 川 正 文        ────────────────────────── 事務局職員出席者事務局長    古 森 義 明          次長      下 間 麻利江議事係長    近 重 昌 徳        ────────────────────────── 議事日程(第5号)第1 個人一般質問発言順序発 言 議 員質   問   事   項110番 上 野   茂1. 資源の有効活用について  (1) 農山漁村の豊かな自然の活用について  (2) 森林資源の活用について 2. 島根あさひ社会復帰促進センターについて 3. 介護現場の崩壊を防ぐ仕組みについて 4. 安全・安心なまちづくりについて221番 澁 谷 幹 雄1. 「消滅可能性都市」浜田市の現状認識について 2. コロナ禍における市民救済策について 3. 内閣府の「結婚新生活支援事業」60万円の取組について 4. 「はまチャレ」に基づくまちづくりについて 5. 浜田市のオンライン教育の取組の準備について35番 川 上 幾 雄1. 水道事業について  (1) 水道施設の維持管理について  (2) 第2次浜田市水道ビジョンについて        ────────────────────────── 本日の会議に付した事件議事日程(第5号)のとおり        ──────────────────────────            会       議            午前9時59分 開議 ○議長(川神裕司) おはようございます。 ただいま出席議員は23名で定足数に達しております。これより本日の会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(川神裕司) 日程第1、個人一般質問であります。 発言の順序はあらかじめ定められておりますので、順次発言を許可します。 なお、コロナウイルス感染予防のため、質問終了後の退席時には除菌シートでマイク等を拭いていただきますよう、皆さん方にお願いいたします。10番上野茂議員。            〔10番 上野 茂議員 質問席〕 ◆10番(上野茂) おはようございます。10番議席、会派山水海の上野茂でございます。 最終日のトップバッターということでありますが、今日は当初午後から浜田市出身の三浦龍司選手のオリンピックの出場が決まる日でありましたけども、残念ながらけがをされたということで、私にとっては記憶に残る日になるはずだったんですけども、来年の6月までまだチャンスがあるようでございますので、皆さんと一緒に応援したいと思います。 それでは、早速質問に入らせていただきます。 このたびは資源の有効活用と島根あさひ社会復帰促進センター、また介護現場の崩壊を防ぐ仕組み、また安全・安心なまちづくりについてお伺いをいたします。ご答弁のほどよろしくお願いいたします。 まず最初に、資源の有効活用についてであります。 中項目1、農山漁村の豊かな自然の活用についてであります。 この質問をするきっかけは、先月、大社町の鷺浦地区に行きました。そこでその地域の自然を活用し、工夫をしながら頑張っておられる地区を見て、今日の質問に取り上げさせていただきました。 この私たちの住む浜田市では、多くの豊かな自然や文化、人との交流を楽しむ場所や、また地域の食材を味わうこともでき、訪れられた都市住民の方の憩いや癒やし、また田舎と海のよさを十分に満喫することができます。そのことで地域にも活気と経済効果が生じ、地域文化に育まれた豊かな暮らしを私たちが再確認することができると思います。新たに取り組もうとされている浜田市ツーリズム協議会の動きを支援するとともに、民泊実践者や地域と連携して、中山間地域の自然環境、また歴史、文化や宿泊場所、体験メニューなどのガイドの養成、グリーンツーリズムの取組を積極的に支援していくべきと思いますけども、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(湯淺淳) 議員ご指摘のとおり、農山漁村の豊かな自然の中での田舎体験や民家での宿泊体験は、都会部から訪れた方に自然、歴史、文化などに触れていただくとともに、地域住民との交流を楽しんでいただくことができます。また、こうした交流が地域の方にとっても生きがいとなり、浜田市ではこれらの魅力を生かしたグリーンツーリズムの取組を浜田市ツーリズム協議会が実施しておられます。同協議会は、令和元年度より国の交付金を活用され、民泊実践者の拡大や体験メニューの拡充、教育旅行誘致のための営業活動なども行っておられ、来年3月には修学旅行の受入れも予定されています。 浜田市としましても、農山漁村の豊かな自然を活用した同協議会の取組を支援し、引き続き一緒になって事業の推進を行ってまいります。 ○議長(川神裕司) 上野議員。 ◆10番(上野茂) 先ほど申しました大社町の鷺浦地区には今回で3回行かさせていただきました。以前は地区まちづくり推進委員会立ち上げのときに行かさせていただきました。何度行っても感動する地域でございます。 高齢化率が60%、人口240人に減少した地区を再生するために、年間10万人の誘客を目標に、地域の資源を生かした産業の創出に取り組んでおられます。そのまちの高台から見る海岸の景色は浜田と大変よく似ておりまして、鷺浦地区は浜田の外ノ浦と同じ北前船の寄港地で、歴史的建造物も多く残っており、その古い屋敷を改修してホテルや民宿また食堂も営業しておられました。また、廃校を活用したコミュニティセンターで、海水から塩を精製する塩炊きを復活させ、販売や体験観光の受入れもされ、ほかにも多くの空き家を交流施設として再生するなど、にぎわいを生み出しておられます。港町の入江が気に入って、有名なダンスアンドボーカルグループEXILEのリーダーのHIROさんも古民家を買ってリノベーションされています。よく似た外ノ浦もまちづくりの参考になればと思いますが、ご所見があればお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長
    産業経済部長(湯淺淳) 大社町の鷺浦地区は、議員さん今ご紹介いただきましたように、浜田市の外ノ浦と同様に北前船の寄港地として栄えたまちで、浜田市と海岸などの雰囲気もとてもよく似て、町並みも赤瓦の屋根が多く、この瓦は石州瓦が運ばれていたとも伺っております。地元の地域おこし団体が、過疎化が進むまちの再生を目指され、港を活用したクルージング体験や今ご紹介のあった空き家を体験宿泊施設やカフェなどに活用するなど、田舎ツーリズムやイベントでまちづくりの取組を進められていると認識しております。 議員ご提案の外ノ浦地区は、鷺浦地区の背景に大変共通するものがたくさんございます。そうした取組は大いに参考にさせていただきたいと考えております。今年は新型コロナウイルスの影響で北前船寄港地フォーラムが残念ながら中止となりましたが、現在、外ノ浦の風景を活用したクルージングの体験なども地元の皆さんと検討しているところであります。引き続き先進地事例も参考にし、地域の皆さんと一緒になって、地域資源を活用したにぎわいづくりについて努めてまいりたいと思います。 ○議長(川神裕司) 上野議員。 ◆10番(上野茂) ぜひ参考にしていただきたいと思います。 次に、中項目2の森林資源の活用についてであります。 島根県は全国3位の森林県でありまして、木材の需要が低迷し、森林経営意欲の減退による荒廃森林が増加しております。森林は木材生産のみならず、水源涵養、災害防止機能や近年では地球温暖化防止のためのCO2吸収源など様々な公益機能を有しております。広葉樹を含め、環境に配慮しながら多様な樹木を育成していく必要があると考えます。そのためには地域一体となった森づくりが重要で、森林と産業のつながりを回復し、木を育て、森を守る循環を再生していくことが必要であると考えますが、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(湯淺淳) 議員ご指摘のとおり、森林は土砂災害防止などの公益的な機能や木材生産するための経済的機能など、多種多様な機能を備えています。 本市におきましては、豊かな森づくり推進協議会を組織し、構成員であります林業関係者の意見が林業施策に反映できるよう議論しており、森林環境譲与税を活用した新たな事業の中で森林従事者の研修や労働環境の改善に対して支援を行います。また、地域林業の発展には、木の文化や森林の果たす役割について学ぶ木育も非常に重要であります。木育指導者の育成や企業版ふるさと納税を活用した山間地域の木育についても取組を開始したところであります。 これらの取組により、林業や木材に関わる人材を育て、森林への愛着や理解を深めることで、循環型林業の展開と地域林業の発展を目指してまいります。 ○議長(川神裕司) 上野議員。 ◆10番(上野茂) 先月、益田市内の高校生が島根の木を活用した農機具倉庫を造るという記事が出ておりました。毎年、林業への関心と林業後継者や育成を目的に体験活動をしておられるようでございます。山陰中央新報で取り上げておられました。 林業や木材に関わる人材を育て、森林への愛着や理解を深めるための取組がもっと必要ではないかと思います。また、近年人々のライフスタイルが変化する中で、森林環境教育の場やアウトドアスポーツ等のレクリエーションの場に加え、メンタルヘルス対策健康づくりの場として森林空間を利用しようとする新たな動きがあります。 浜田市においても、笠松市民の森をはじめ、多くの森林資源を様々な目的で利活用できないかと思います。ご所見があればお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(湯淺淳) 議員ご指摘のとおり、森林への愛着や理解を深めて、木に親しむことを通じて次の世代の人材を育てていくことは、林業や木材に関わる人材の育成だけではなく、木材等の森林資源の利用拡大にもつながるものであります。木と触れ合い、木と学び、木と生きる木育を推進していくことがまずは重要であると考えております。 昨年度から県の補助事業や森林環境譲与税を活用して、市民や子どもたちへ木育推進の前途者となります木育インストラクター、市会議員の方にも担っていただいている方がおられますが、こういった方を確保したり、地域木材を活用した公共運動施設等の木質化もボランティア等でも取り組んでいただいております。また、今年度からは企業版ふるさと納税を活用して、山林地域の中学校に対し、身近な森林を活用した森林学習や地域木材を活用した木製品の導入なども予定しております。これらの事業を通じまして、地域の森林を有効活用し、市民に木や森に触れてもらう機会を増やし、地域森林への愛着や理解も深めていただきながら、地域林業の活性化を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 上野議員。 ◆10番(上野茂) ぜひ検討していただきたいと思います。 次に、大項目2、島根あさひ社会復帰促進センターについてであります。 11月1日に上映された、島根あさひ社会復帰促進センターを取り上げた映画「プリズン・サークル」、日本一再犯率の低い島根あさひ社会復帰促進センターを取り上げ、坂上香監督が6年かけて上映にこぎ着けられました。2度にわたり上映され、大変多くの方が鑑賞されました。市長も見られたとお聞きいたしました。 映画では、訓練生の新たな価値観や生き方を身につけていく姿を見て、施設があるこの地の私たちが再犯防止に向けて、兵庫県の加古川市と同じように、市を挙げて立ち直ろうとする人を受け入れる社会を構成していくことが大切であると改めて考えさせていただきました。 浜田市として、これを機にもっと前向きに再犯防止に取り組むべきと思いますが、市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 先日、私も石央文化ホールで行われました、島根あさひ社会復帰促進センターを舞台にした映画「プリズン・サークル」、この上映会に参加をいたしました。社会復帰に向けて立ち直ろうとする訓練生の方々の姿が感動的に描かれた、大変すばらしい映画であったと思います。 映画の中でも、また上映後、坂上監督のお話の中にもありましたけれども、訓練生の中には出所後の住居や就労の確保が困難なことから、再度犯罪に手を染めてしまう方がおられるというお話でございました。 そのようなことがないように、浜田市では来年度、浜田市再犯防止推進計画を策定することを考えております。立ち直ろうとする人を地域ぐるみで受け入れて支援することで、犯罪が起きにくい、誰もが安全で安心して暮らせるまちづくりを目指していきたいと、このように考えております。 ○議長(川神裕司) 上野議員。 ◆10番(上野茂) 今まで何度か再犯防止について質問をさせていただきました。幼い頃から家族に見放され、経験した貧困や、またいじめ、虐待、差別を受け、そうしたことで犯罪に及んだ受刑者、この施設には刑期が10年未満の20代の若い受刑者が大変多くおられます。また、身体に障がいがあり、特別なケアが必要な方もおられるとお聞きしました。出所してもすぐに働けない、食べていけない、住むところがない方も大変多くおられます。受刑者と文通などしている人、また今日の新聞にも出ておりましたけれども、石州半紙の原料、そういったことに関わっておられる地元の方、またトマト栽培や稲作など、受刑者と関わっておられる地域の住民は、更生に向けて何かもっともっと自分たちが手助けできないかという声もお聞きいたします。そうしたこともあり、この映画を地元以外の多くの方に見ていただきたかったわけでございます。 先ほど市長から前向きに浜田市再犯防止推進計画を策定する予定と聞き、大変うれしく思っております。浜田市人権尊重宣言都市として早急に策定していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に、大項目3に移らさせていただきます。 介護現場の崩壊を防ぐ仕組みについてであります。 第3波と言われる新型コロナウイルス感染症、国内の1日の感染者が連日2,000人を超え、重症者も増え続けています。今後、冬場に向け、高齢者の多いこの中山間地域では大変心配をしております。 もし、浜田市の介護施設で新型コロナウイルス感染が発生した場合、業務の増加や職員自身の自宅待機などで、今でも現場の職員不足の中、さらに人材が不足することが考えられます。こうした事態が身近に予想される今、介護現場の崩壊を防ぐ手だてとして、施設相互に職員を派遣する仕組みが必要で、浜田市にある介護施設は大丈夫でしょうか。大規模な法人では施設同士で人材を補充し合うことが可能であると思いますが、小規模な法人ではなかなか難しい。そのため、福祉法人が連携して職員を派遣し合うことが必要と考えます。 発生した場合の介護施設等の連携について市の考えをお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長猪木迫幸子) 市内の高齢者施設において利用者が新型コロナウイルスに感染した場合、県の方針に基づき、感染者は感染症対応の医療機関に搬送されます。また、濃厚接触者となった利用者などは一時的に施設内で隔離され、見守りなどの療養が必要となります。それに伴い、職員負担も増加します。また、施設職員が新型コロナウイルス感染症を発症または濃厚接触者になった場合は、議員のご指摘のとおり施設内の職員体制が脆弱になることが考えられます。 このような状況を踏まえ、本年9月から島根県内の高齢者施設において新型コロナウイルス感染症が発生した場合に、他施設から介護職員等の派遣に関する協定を進めております。浜田市内の高齢者施設につきましても、既に8施設が協定を締結されており、介護職員等派遣登録者数も17人登録されている状況です。 今後も新型コロナウイルス感染症に関する取組について、関係機関と連携しながら進めてまいります。 ○議長(川神裕司) 上野議員。 ◆10番(上野茂) 先ほど申しましたように、今でもほとんどの施設で職員不足が発生しているとお聞きしております。募集をかけても人材の確保がなかなかできない、今後起きたら大変になることを想定し、医療機関や行政と連携した訓練等が必要と思います。ご所見があればお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長猪木迫幸子) 浜田市内の高齢者施設、福祉関係の入所施設で入所者がコロナウイルスに感染した場合を想定し、各入所施設の状況に合わせた訓練を実施しておられます。入所されている高齢者の方が高熱を発症した場合は、居室やユニット、通路などをビニールカーテン等で空間分けをするゾーニング、介護職員の感染を抑えるため複数班体制による職員配置など、個別具体的に訓練を実施しておられます。 こうした各事業所の取組がほかの事業所にも参考になる部分があろうかと思いますので、情報共有を図れるようにして、多くの事業所の対策強化につなげていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 上野議員。 ◆10番(上野茂) ぜひ連携しながら進めていただきたいと思います。 最後の質問でございますけれども、安全・安心なまちづくりについてであります。 近頃また米軍機の低空飛行による騒音の苦情を多く聞くようになりました。先日、浜田市内から旭の野球場へ来ておられました若い方たちが、初めて聞く突然の大きな音に大変びっくりしておられました。 今まで行ってきた県や構成市町村との国に対する訓練中止要望活動は、私の思いとしては国政選挙の前は少し収まって、またほかは効き目がないような気がいたしますけども、今後の活動についてお伺いをいたします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(坂田歩) 米軍機訓練による騒音被害は、日常生活の安全・安心を脅かす重大な問題と認識しております。訓練中止等について関係機関への働きかけを行っております。 具体的には、島根県市長会や浜田市の重点要望事項として国、県に要望しているほか、近隣の益田市、江津市、川本町、邑南町と浜田市、島根県で米軍機騒音等対策協議会を組織し、外務省、防衛省、地元選出国会議員に面会の上、訓練中止等の要望活動を行っております。この要望活動は、平成25年度から毎年実施しておりまして、地元自治体が連携して取り組んでいるということで、国からも高く評価をいただいております。 活動の効果について調べてみますと、70デシベルを超える騒音が区域全体で平成26年度が1,394件であったものに対しまして、令和元年度は874件となりました。浜田市でも騒音件数は少し減少傾向にありますが、実は増加している近隣自治体もあるために、今後も引き続き要望活動を行ってまいろうと思ってます。 ○議長(川神裕司) 上野議員。 ◆10番(上野茂) その地域に住んでいる者しかなかなか分かりません。私ども音の逃げ場がない谷あいの集落に住んでいる者は、山を越した途端に突然大きな爆音、本当に恐怖しかありません。若干減りましたが、特に夜間はぜひ皆様一度経験してみていただきたいと思います。誰もが怒りを覚えると思います。引き続き近隣市町村と力を合わせて、訓練の中止に向け、力強い要望活動をお願いをいたします。 次に、小項目2の質問に移らさせていただきます。 旭支所前バス停のトイレの設置についてであります。 初日の同僚議員の質問、答弁をお聞きしました。今の旭支所内のトイレについては、以前の場所よりも50メートルぐらい離れておりまして、24時間利用ができるわけでございます。撤去後はなかなかお年寄りの方は場所がしっかり分からなかったんかなという苦情が随分ありまして、市のほうへ掛け合って、場所が分かりやすく案内板とか取り付けてくださいということでお願いしたところでございます。お年寄りの方は、途中、川を渡るのに若干の坂があったりします。前よりも利用しにくい部分がかなりありますので、ぜひこれから安全面に気をつけていただいて、また今後の交通再編計画と併せた市の考えを、できるだけ住民に沿った計画を立てていただきたいと思いますが、市の考えをお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 旭支所長。 ◎旭支所長(佐々尾昌智) 今月15日の今市線廃止に伴い、現在、生活路線バスの運行経路や時間の見直しを進めております。この見直しにより、市内や町内各方面に向かうための石見今市の接続待合所としての役割が地域交流プラザまんてんに変更となるため、バスを利用する方が庁舎のトイレを利用される頻度は減少するものと思われます。 また、議員がご心配をされております庁舎への接続道の安全対策面、特に冬期間の路面凍結については、職員による融雪剤の散布や歩行の手助け等を続けてまいります。 ○議長(川神裕司) 上野議員。 ◆10番(上野茂) 初日の同僚議員の答弁にもありましたが、場所の問題もあり、以前のようにバス停とトイレがセットというわけにはいきませんが、あわせて念願であった今市地区のバイパスがようやく着工に向け動き出しました。今後、山村開発センターや旧今市小学校の解体整備などと併せて、旭支所周辺が大きく変わるものと思います。1月と2月に行われた沿道まちづくりワークショップで出された中学生の意見や、また多くの近くの沿道の住民の声をしっかり聞いていただいて、できるだけ住民の要望に沿った周辺のまちづくりを今後進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。以上で終わります。 ○議長(川神裕司) 21番澁谷幹雄議員。            〔21番 澁谷幹雄議員 質問席〕 ◆21番(澁谷幹雄) おはようございます。創風会の澁谷幹雄です。 本日は5項目の質問を用意しておりますので、早速質問させていただきます。 まず1点目が、消滅可能性都市浜田市の現状認識についてであります。 ①2014年、浜田市は日本創成会議から消滅可能性都市と指摘されました。あれから6年たって、現状認識をお尋ねをします。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 最初に、私のほうからお答えをしたいと思います。 2014年5月、日本創成会議から、通称増田レポートと言われるレポートが発表されました。内容は、人口流出が続いて、若い女性、20歳から39歳まででありますけれども、若い女性が2040年までに50%減少する市町村は将来的に消滅するおそれが高いという内容のものであります。これは、全国市町村の約半分に当たる896の市町村が消滅可能性都市とされたものであります。この中には島根県内の多くの市町村が入っており、浜田市もその中に入っておりました。大変ショッキングでありましたが、私はこのレポートは何ら手を打たなければ将来こうなるという、言わば警鐘を鳴らしたものと、このように受け止めております。 その後、国のほうでも2014年9月に地方創生担当大臣が新設され、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけることを目的とする地方創生の取組が始まったところであります。全国全ての自治体に人口減少対策を柱とする総合戦略の策定が求められ、本市も総合戦略を策定し、人口減少対策に取り組んでいるところであります。 あれから6年がたちました。国を挙げて人口減少対策に取り組んできたはずでありますけれども、我が国の人口はその後も減少し続け、東京一極集中は是正どころか逆に加速し、昨年の出生数は全国で過去最低の86万人となったところであります。 本市も様々な施策に取り組んできておりますけれども、この間、人口減少に歯止めはかからず、出生数も年々減少しております。改めて人口減少対策の難しさを感じると同時に、この対策はしっかりやらないといけないと思ってるとこであります。 当市の現状につきましては、担当部長よりお答えをさせていただきます。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 浜田市の令和元年度までの5年間の人口動態を申し上げます。 転入転出による社会増減につきましては、年により凹凸はありますけども、平均で毎年約330人の減となっております。 また、自然増減につきましては、出生数が当初の約400人から350人程度に減少し、亡くなられる方も増加傾向にあることから、平均で毎年500人の減となっております。社会増減、自然増減合わせまして毎年平均約830人の人口減であります。 これまでも子育て支援策や移住・定住支援策など人口減少に対して各種の政策に取り組んでまいりましたが、歯止めがかかっていない厳しい状況が続いていると認識をいたしております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) この5年間の平均の人口減少が830人というご答弁でございました。 私が一番心配してるのは、久保田市長になられてこの人口減少が加速しているということなんですよ。合併からのこの15年間の平均の人口減少は712人でございます。それから比べると、もう加速していると、人口減少が加速してる。ということは、政策のミスリード、政策のミスマッチ、効果の出ない政策を繰り返しておられるんじゃないかと思わざるを得ないわけです。 それでは、具体的に②として、この6年間どのような対策を実行されたのかをお尋ねしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 本市は、2015年に策定いたしました地方創生総合戦略に沿って人口減少対策を進めてまいりました。基本的には、都会と距離がある地方都市においては、雇用、子育て、定住、教育、安心という分野の総合的な政策が必要という考え方であります。 一例を挙げますと、雇用施策では創業、企業や事業承継に対する支援、子育て施策では不妊、不育症治療に対する助成や産前産後家事サポート、定住施策では専門の相談員を配置してのUIターン者受入支援、教育施策ではふるさと郷育の推進などに取り組んでまいりました。 先般、女性ネットワークと議員の意見交換が企画をされまして、澁谷議員にもご出席いただいたところですけども、例えば本市の子育て支援メニューは他市と比較しても充実しているという意見もあったかと思います。 しかしながら、こうした事業を実施をしても、結果として出生数や社会増減数の減少が続いてる現状を受け止め、今後も特に若者が暮らしやすい対策についてさらに力を入れていく必要があると考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 人口減少対策は難しいという表現が市長から出て、答弁がありました。私、効果が出ずに政策が難しいのであれば、なぜ先進自治体の効果の出ている政策をまねられないのか、模倣されないのか甚だ疑問でございます。 今回、3歳以上の保育料の無料化ということをようやく国が実施したわけでございます。明らかに政策的には20年間遅い、30年遅い政策であります。しかし、ようやく国は重い腰を上げて子育て支援ということで取り組んだわけで、その結果、浜田市は毎年6,000万円の財源の余裕というか、これまでの負担が軽減されました。それならば、なぜ先進自治体のように中学校の学校給食費の無料化に取り組まれないのか、その6,000万円を原資としてですね。なぜゼロ歳児から2歳児までの第2子以降の保育料の無料化に取り組まれないのか。その6,000万円を原資として、なぜ高校生までの医療費の軽減、無料化といいますか、月1,000円の負担上限という中学生と同じような政策を実行されないのか。なぜその6,000万円という原資を利用して、ゼロ歳児、1歳児の子どもさんの紙おむつを無料配布されないのか、私はさっぱり分かりません。なぜその6,000万円が、せっかくの6,000万円が再任用職員の人件費に消えていくのか、私は全く理解ができません。本当の意味で浜田市は少子化対策、人口減少対策に有効な手を打とうという意識がないんでしょう。そうとしか思えませんよね。難しいと市長は言っておられる。真の創造は模倣から始まる。模倣しなければ先進自治体に近づかないじゃないですか。 今どんどん人口減少が加速している。消滅可能性都市と日本創成会議は言いますけれども、これは非常に刺激を抑えるというか、配慮した言葉です。2010年から2040年の間に20歳から39歳の女性が半分以上減少する自治体というのは、消滅可能性都市じゃなくてもう消滅してしまう、浜田市の消滅を回避しなければならない。その政策をあれかこれかではなくてあれもこれも打たなければならない時代なんですよ、今、状況は。それに対して、浜田市はきちっとした政策が打ててない。 これまで例えば副市長は、事務事業量調査をきちんとした結果、組織をスリム化するということを言っておられたけども、先般、行財政改革推進課長が来年度の組織の説明をしてくれました。ほとんど組織はスリム化になってませんよね。私は、繰り返し繰り返し行財政改革の必要性を言っています、なぜ行財政改革が必要かと。その行財政改革で捻出した財源で、子育て支援、少子化対策を打たなければ、浜田市がもうこれ以上の人口減少の中で、石見の中核都市にふさわしい都市基盤の整備もできない、全然前に進まないからなんですよ。 その点について、なぜ模倣して先進自治体の成果の出てる政策を実行されないのかお尋ねをしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 議員先ほどの質問の中で、久保田市長になって全然人口が減ってないというご指摘でございました。政策の責任者として、そこら辺につきましては深く反省をし、しっかり取り組まないといけないと思ってるとこでございます。 ただ、この点だけはご理解いただきたいんですけども、久保田市長になってという、この私、市長になったのは7年前でありますけれども、我が国の人口は今から12年前の2008年をピークに人口減少が始まっております。そうした中で、この10年ぐらいの間、多くの自治体で人口減少が進んでおります。そうした中で、各自治体、様々な知恵を出しながらいろんな施策を打っております。議員ご指摘のように、子どもの医療費の無償化を高校生までやってるところもあれば、若者向けの住宅を建設して、若者を呼び込もうとしてる自治体もございます。いろんな様々な施策をやっておりますけれども、私の認識では、その多くの自治体でいろんな施策はやってるけれども残念ながら少子化の解消は進まないと、こういった状況にあるわけであります。当市は何もやってないというご指摘でありますけれども、他の先進自治体のみならずいろんな情報を集めながら、それぞれいろんな施策に取り組んでおります。 その中でも全国的にも大変トップクラスだというご評価をいただいてる施策の一つが不妊治療の支援であります。国も今、不妊治療について来年度、力を入れると言っておりますけれども、浜田市では3年前から不妊治療について所得制限を外すとか支援額を増やすとかということで、全国の自治体の中でもトップクラスだというご評価をいただき、昨年は全国の産婦人科学会から招かれまして、講演をさせていただいたということであります。不妊治療の結果、毎年20人から30人の子どもさんが誕生し、誕生したご家庭からは市長宛てにお礼のお手紙ももらってるということで、様々な施策に取り組んでる、この点につきましてはご理解をいただきたいと思います。 ただ、最初に申し上げましたように、この数年間いろんな施策に取り組んでまいりましたけれども、残念ながら、大変残念でありますけれども、人口減少に歯止めがかからない、出生数の低下が進んでおります。現在、もう一度施策を見直して、どういう施策に取り組めばいいのか。今、議員はあれもこれもとおっしゃいました。財源が幾らでもあるんなら、あれもこれもできます。しかしながら、限られた財源の中でどういう施策に取り組めば最も効果が出るのか、この辺についていろいろ今協議をしてるところであります。この本議会の中で現在考えております施策についてまた発表させていただきたいと、このように考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 市長から財源には限りがあるというお話がございましたけれども、浜田市はお隣の益田市に比べて毎年100億円の一般財源が多くあるわけ、税金の使い道があるわけですよね。要は予算配分が適切ではない。なぜなら、固定費が多いからなんですよ。それも繰り返し繰り返しご指摘してるはずです。ですから、血のにじむような行財政改革をしていただかなければ絶対財源は出ませんよ。 それと、これは明治安田生命のアンケート結果なんですけれども、ゼロ歳児から6歳児までの保護者の方にアンケートをすると、もっと子どもが欲しいという保護者の方は30%を超えて、調査以来最高の数字だという結果が出ているんですよ。でも、いざ実際はそれが結びつかないわけですよね。それは、子育てが大変だから。養育費もかかるし教育費もあるし、保護者の方の母親の孤立感もある。そういうことのためにそういうハードルをどんどんどんどん取っていかなくちゃいけないわけですよ。そして、人口減少。全国の自治体が、自然動態の人口減少は大きく減少してるけども、社会動態の減少をプラスにしてると。マイナスの幅が狭い自治体が全国にたくさんありますよ、子育て支援を実施することによって。1,800の自治体をもう少し調査していただきたいと思いますね、もうぜひ。全庁を挙げて子育て支援に向かって取り組んでいただきたいと思いますし、今そういった孤立感を是正するために、島根県内の自治体も子育てアプリという今のスマホを利用したそういうことで、質問とか相談とか情報提供とかということをもうやってるんですよ。ですから、浜田市は何周遅れなんですよ、もう。それを導入してもすぐは効果は出ませんよ。出ませんけども、いろいろなことを、先進自治体がやってることをどんどんどんどん取り入れていかなければ、いつまでたっても市長の答弁のような結果にならざるを得ない。政治は結果でございます。結果を生むために皆さんそれぞれ議員も提案をしますし、執行部もその財源の中で有効な成果の出る政策をチョイスしていただく、その責任があるんではないか。それがまた、全体の奉仕者としての私どもの責任であると考えますので、前向きにぜひ期待をしております。ぜひ取り組んでいただきたいなと思うところでございます。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 先ほどの私が発言した中で、少し間違って発言した可能性があるということで、私は私が市長になって人口が減ったと申し上げたつもりでおりましたけど、何か舌が回らなくて、「減らなかった」という趣旨で申し上げたという指摘を今受けました。訂正をさせていただきます。減ったと申し上げたつもりでございます。 それから、今の議員からの全国の他の自治体をよくよく参考にというお話でありました。当然、我々もいろんな自治体の事例を参考にさせていただいております。 ただ、そのときに考えないといけないのは、他の自治体で社会増減がプラスになった自治体をいろいろ分析しますと、その自治体の人口規模であったり、あるいはその自治体に企業などが集積してるとか、あるいは近くに大きな都市があって、そのベッドタウンとして社会増が増えてるとか、それぞれ立地自治体の状況によって状況が違うわけであります。したがって、我々は、他の自治体がこれをやってるからみんな浜田市が該当するかと考えるわけにはいかないわけでありまして、残念ながら浜田市から通える大都市がそばにあるわけでもありませんし、またこの市におきましては子育て支援だけではなくて雇用の場の確保、産業振興にも市として力を入れていかないといけない。また、さらに道路であったりいろんなインフラ整備もしなくちゃいけない。そういった中で子育てもしなくてはいけない。したがって、ほかの自治体のように、ここだけに力を入れると、これもなかなか難しいと、そういった中で浜田市として取り得るべく少子化対策、これにしっかり取り組んでいかないといけない。先ほども言いましたけども、本議会の中で私どもについて現状の分析もしております。それに合わせた施策も今考えてるところでございますので、その点について議員の皆さん方に発表させていただきたいと、このように考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) ぜひ結果の出る施策を実行していただきたいと思うところでございます。本当はこの問題をもっとやりたいんですけども、時間を取ってしまいましたので、次の質問に移らさせていただきます。 2番目が、コロナ禍における市民救済策についてであります。 これまでのコロナ禍での浜田市の市民救済策の評価と今後の支援策をどのように進める考えなのかお尋ねをします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(坂田歩) 市といたしましては、これまで5月の第1弾支援策から先般公表しました第4弾支援策まで多岐にわたる内容で実施してまいりました。 ほかの議員さんのご質問にも答弁いたしましたが、商業・サービス業感染症対応支援やプレミアム付はまだ飲食・宿泊応援チケットなど、市民の皆さんから好評をいただいているものもあります。また、10月から始めましたインフルエンザ予防接種の費用助成は、10月末の接種率で昨年同月分を大幅に上回っております。 国や県に先んじて打ち出した支援策もありまして、内容が重複するなどの理由で一部執行率の低いものもありますけども、全体的には高い評価を得ているものと考えております。 今後も、議員の皆さんや市民の方、経済界や関係機関などのご意見等を伺いながら、国や県の支援策でカバーできないものや、本市の地域特性上、必要なもの、こういったものに対して支援を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 今、浜田市内の企業は大変疲弊しているんではないかと思うわけです。なぜそのように断定するかといいますと、先般、産業経済部から資料を頂きました。県コロナ資金信用保証料補助金ですね、執行率が僅か1.6%でございます。58万円。今のような時代であれば、経営者は自分の手元にキャッシュを置きたい、潤沢なキャッシュを置きたい。しかし、キャッシュを置くにも、もう目いっぱいの借入れを起こしているから、保証料が無料になったぐらいではなかなか追加の借入れを起こせないところまで追い込まれているんではないかと思わざるを得ないこの数字ではないかと私は思っております。 また、先般、厚生労働省の調査で、女性の非正規の雇用が減少して、昨年に比べて73万人の全体の減少。その結果、10月の自死、自殺されてる方が一気に増えて2,153人、前年対比140%、その数字はコロナで亡くなる方よりも自死される方のほうが多いということで、アメリカ等の報道になったということでございました。今そのうち20代と40代の女性の方の自死が非常に多くて、10月には前年対比82%増加しているということで、今、非常に非正規の方の職業とか給与ベースも減ってきて、生活が苦しくなって、どうにも生活がままならないというか、そういう状態になってるのではないかと推測せざるを得ない結果ではないかと思っているところでございます。ということは、なるべく早く、さらに今は手厚い支援をどんどんしていかなければならない時期なんではないかと。 先般、久保田市長、コロナ禍で40億円の浜田市は市民救済策を行ったというご答弁がございました。しかし、そのうちの26億円は光ファイバーの内容でございますし、その財源を見てみますと、まだ浜田市は基準財政需要額というか、財政規律は非常にしっかりしております。ふるさと基金を3億円使って、地方債を2億円使うと。それで、5億円が浜田市の負担なわけですけれども、その地方債2億円も過疎債が使われているので、実質6,000万円で浜田市は40億円の事業を行っている。それは、大変知恵があっていいことなんですよ。だから、まだ余裕があるんではないかと。都会地の営業自粛で月40万円を1店舗に出すとかということで、もう大都会の財政の豊かなところも財政状況が逼迫、貯金がなくなってくるという状態からすると、非正規の方であるとか子育て世帯であるとか、まだまだ浜田市はコロナ禍の対策に手当てをすることができると思うんですけれども、その点について第4弾の金額が5,400万円と非常に少ないなと思わざるを得ないわけですけども、その点についてお考えをお尋ねしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 副市長。 ◎副市長(砂川明) 今回の第4弾は金額が少ないんじゃないか、財政的にもっと余裕があるんで対策を打つべきではないかというご案内です。 確かに、当然、財政状況が悪くならないようにその辺も見ながらやってるのも事実でございます。今は、逆に言えば国とかいろいろな使えるものをしっかり活用しながら、できる限りのことはやらせていただくつもりでございます。これまでもひとり親の方への独自の支援や児童扶養手当の基準を超えられた方への支援とかいろいろ対応させていただきました。基本的には、議員の皆さんや市民の皆さんからいろいろな直行便とか声をいただいたことになるべく配慮して、対応しているつもりでございます。浜田の特性として、神楽の皆さん、それから水産業の皆さんとか、必要なものは対応しているつもりでございます。 今回の第4弾についても、今は感染、特にインフルエンザと新型コロナとの両方の感染が心配されるということでインフルエンザの予防注射や、また新しく外来検査センターの設置等もやらせていただいております。今後まだこのコロナがいつ収束するか見えない状況ですので、ある程度の財政的な余力も持ちながら、引き続きこれからの支援をしっかりやっていかなければいけないと思っております。 それから、先ほどの質問にありました行財政改革についても、そういう財源をしっかり確保するために、私どもは定員適正化計画や行革の実施計画に基づいて、議員の皆さんや市民の皆さんにも計画をお示しし、それに対しての進捗率もお示しをしながら、ご意見いただいてやっております。職員数がなかなか減らないんではないかということもありましたけれども、職員数も定員適正化計画以上に減少しております。ただ、仕事を減らすことも考えなければいけないんですが、これまで申しておりますように、市民サービスを落とさないようにやりながら仕事を減らす、非常に難しいことであります。組織についてもスリム化したいわけですが、やらなければいけないことはたくさんあるわけです。先ほど来いろいろな課題もいただいておりますんで、それに対応するためにはマンパワーが当然必要だということもご理解いただきながら、私どもも行財政改革というのは永遠の問題だと思っております。しっかりこれについて対応しながら、コロナ対策についても必要なものはしっかり対応させていただきます。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(湯淺淳) すいません、先ほど議員さんの冒頭のところで、誤解があるかと思いますので説明させていただきます。 県のコロナ資金の信用保証料の補助金が、これが執行率が1.6%になった理由ということです。浜田市におきましては、コロナが拡大したときにいち早く経済界、金融界と集まって対策会議を産業経済部のほうで開催いたしました。そのときに、保証料の補助ということをいち早くやってほしいという話がありまして、どこよりも先んじて浜田市はこの保証料を提案させていただき、実施いたしました。そして、浜田がやった間もなく、国、県が無利子、信用保証無料、そして据置き5年といった政策を打ち出され、そちらのほうに全てシフトされて、企業の皆さんはそれで資金融資されてから全部そちらに行って、浜田のは使わなくなったということで1.6ということでご理解いただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) ぜひ市民の皆さんの声を聞いていただいて、対応していただきたいなと思うところです。市民の皆さんは必ずしも大きな声で言われるとは限りません、私のように。ですから、耳を澄まして市民の声を聞いていただきたい、市民のボイスレスボイス、声なき声も酌み取ると、そして市民の皆さんの生活が成り立つような支援をしていくということに取り組んでいただきたいと思うところでございます。 続いて、3番目の質問に移ります。 内閣府の結婚新生活支援事業60万円の取組についてであります。 今回、国は、補助割合を3分の1から3分の2に拡大すると報道されています。全国の自治体での取組はこれまで15%ほどとのことですが、来年度浜田市はこの事業に対して取組の準備を進めておられるのかお尋ねをします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 結婚新生活支援事業につきましては、来年度、国が対象世帯の要件緩和や補助上限枠の拡充などを予定されていることを受けて、本市も制度の研究を行っております。 少子化対策を考える上で、特に若者の移住・定住に向けてはこれまで以上に力を入れていく必要があることから、現在、出会い、結婚、子育てのどのタイミングでどのような支援をしていくか具体的に検討を進めております。 結婚新生活支援事業の活用もその候補の一つでありますが、総合的な対策の中で限られた予算を具体的に何に充てていくかについては、来年度、当初予算に計上を目指して整理をしてまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 前向きに取り組んでいただいて大変結構だと思いますけれども、今現状は1,800の自治体の中で15%ほどの自治体しか取り組んでいないと。そして、今、島根県内でいくと吉賀町と川本町だけということなんですけども、なぜ取組が少ないのかという分析、その辺はどのようになっているのか、分析状況をお尋ねしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) まず、この制度というのは、結婚されたときの新築あるいは住居を借りられる、または引っ越しの費用に対しての補助ということになっています。この申請も、なかなか煩雑であるということや所得制限、年齢制限などがあるという状況があります。県内3自治体ということですが、もう少しあったところが、取りやめられたような、効果が分からないということがあります。 国が制度の要件を緩和されるということで今後どうなのかということなんですが、浜田市が一番大きな問題と思っておりますのは、転勤が多い方がこの事業で借りて、結婚されて浜田へお住まいになって、転勤で3年たったら出られると。国としては、全体としてはいいんでしょうけども、市にとって本当にそれが有効なのかということもありますので、そのあたりの効果についてはしっかり検証していく必要があるんじゃないかと考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) ぜひ、あれかこれかじゃなくてあれもこれもという、どんどんできる政策は取り組んでいただきたいなと期待するところでございます。 では、続いて4番目のはまチャレに基づくまちづくりについてであります。 はまだ健康チャレンジ事業は、高齢化の進む浜田市にとって、21世紀における健康長寿、介護保険料や医療費の抑制に向けて、地味ではありますが画期的な事業であると考えます。しかし、この事業の成果を高めるためには、この事業と連動したまちづくりが必要に思います。浜田市のまちづくりに対する考えと都市計画をお尋ねをいたします。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(鎌田祐二) はまだ健康チャレンジ事業は、18歳以上の市民の皆さんがウオーキングを通じて、楽しみながら健康づくりに取り組んでいただける事業で、歩いた歩数に応じてポイントがたまり、100ポイントで浜田市共通商品券2,000円分の抽せんに応募することができます。また、日々の生活でどこでも気軽にできることから、継続的な健康づくりに取り組んでいただける仕組みでもあります。このはまチャレを広く進めるに当たりましては、さらなるウオーキングの普及を進めるため、安全な歩行空間の確保が必要だと考えております。 こうしたことも踏まえ、来年度に策定予定の浜田市都市計画マスタープランにおきまして、歩道や公園のバリアフリー化などの方針についてお示ししたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) ぜひ、今、高齢者の皆さんが率先してまちに出ていく、ひきこもりではなくて外に出ていく、そのための整備というものを行政としては行っていただきたいなと。そのためには歩道のバリアフリー化、今、部長が言われたとおりです。その歩道の中にはたまにはベンチもあって、休憩、腰を下ろせると。そういう中でひきこもり、ひきこもりすることによって体力が落ちる、また認知症を発生させる可能性もあるので、今サロン活動ということで外に出ていただくことを浜田市は率先して進めておられると思う、大変結構なことなんですけども、それが福祉部局と建設部とか連動した形でないとよりいい形にはならないと思うわけです。 私も60を超えて、平面なのにつまずくことがあるんですよ。これは、僕も40代にはあり得んかったんだけど、60代になって筋力が落ちるというのかな、目が悪いんかもしれませんけど、平べったいところを歩いてもつまずいたりするんですよね。だから、段差とかはバリアフリーでなくてもっとつまずくわけですよ。その結果、高齢者の方は大腿骨を骨折されるということも発生すると思いますので、ぜひ福祉部局と建設部局が連携してまちづくり、高齢者の皆さんが外に率先して出て歩いて、元気で長生きしてもらう政策を取り組んでいただきたいと、今、部長の言われるとおりなんで、ぜひ前向きに取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。 それでは、最後の5番目の質問に移ります。 浜田市のオンライン教育の取組の準備についてであります。 小・中学生に対して1人1台のタブレットが配布されますけれども、来年度スタートする浜田市のオンライン教育の準備状況についてお尋ねをします。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 浜田市のオンライン教育の取組につきましては、現在、児童・生徒1人1台タブレット端末環境に耐え得る校内ネットワークの整備、児童・生徒1人1台のタブレット端末や大型提示装置の整備、専門的な知識のあるGIGAスクールサポーターの配置など、今年度中の整備完了を目指して取り組んでいるとこでございます。 一方、教職員の研修も不可欠でありまして、今年度内に全小・中学校で教職員を対象とした研修を予定をいたしております。また、来年度以降も定期的に状況に応じた研修を実施をしてまいる予定でございます。 学校でタブレット端末が十分に活用されるようになれば、オフラインでの家庭学習におけるタブレット活用、その後は家庭等でのオンライン学習の検討、そういったものに進めてまいりたいと思っております。 家庭でのオンライン学習の実施に当たっては、インターネット環境がない家庭への対応や通信費用の負担方法、利用ルールの徹底など、解決すべき課題があると認識をいたしております。それらの対応を早急に行い、GIGAスクール構想の目的であります誰一人取り残すことのない創造性を育む学び、そういったものを実現してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 教育長の答弁で、最後の答弁かっこいいですよね。ぜひそのようになるようにお願いをしたいと、誰一人として取り残すことのない創造性を育む学び、最高の言葉ですね。ぜひお願いをしたいと思うんですけども。 私、今回この質問を入れたのは、報道でこういう報道を見たんですよ。先生死ぬかも、SNSで教師が悲鳴、オンライン授業で負担増、これ以上は地獄という、それは見出しなんですよ。そのぐらいに今はコロナ禍で安全性のためにプラスアルファの仕事量が増えて、なおかつこのオンラインなんで、教育委員会もその配慮をお願いをしたいということなんです。 先般もアンケート結果が発表されております。働き方改革と言われておりながら、現在でも週20時間以上の残業の教員というのは小学校で33%、中学校で57%という報道でございます。残業をしなければならないその理由というのが、授業の準備、それはよく分かります。あと、作成しなければならない事務書類が多過ぎるという、これが2番目でございます。ですから、十分教育委員会の皆さんは学校現場の状況というものを把握しておられると思いますけれども、できるだけ今の教職員の負担軽減になる仕組みというんですかね、そういうことについてのご努力をお願いしたいと思うところです。 教育長、小学校、中学校へ最近一番最初に訪問されたのはいつでございますか。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 最近でいいますと、10月に全ての小・中学校を、教育委員会の学校訪問という形で回っております。それ以降につきましては、11月に入っては断片的に何校か行きましたけども、全体ということであればその10月が最後でございます。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 恐らくそのときに怨嗟の声というか、怒りの声というのを教育長はお聞きになっていると思うんですよ。島根県が少人数学級を見直して、クラス編制がこれまで18人で成り立っていたクラスが35人とか36人になるんですかね、そういうことにおいて負担増が発生すると。今言いましたような状況であるのに、なおかつ島根県内の学校は教職員の負担増は増える可能性というか、増えるわけですよね。それに、なおかつ今の状態でのコロナであったりとかこのタブレットの指導であったりとかということがございますので、ぜひきちんとした学校の先生方に対する配慮といいますか気配りをしていただきながら、負担軽減について取り組んでいただきたいなと思うところです。それが、先ほど教育長が言われた誰一人として取り残すことのない創造性を育む学びということに浜田市の教育がつながると思いますので、期待をしているところでございます。その辺について間違いなく対応いただけるか、最後にご答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 今言われましたことを総括すると、教職員の働き方改革ということになろうかと思っております。 前回の議会のときにも議員さんからそういったご指摘を受けたところであります。本腰を入れてということをそのときには言っていただいたと思っておりますけども、その後、校長会と協議をいたしまして、このコロナ禍でいろんな行事、大会等がなくなった、また先生方の研修が少なくなったということで、先生方は実は余裕が少し出てきました。その中で子どもたちと向き合う時間が増えてて、その結果として子どもたちが今は全体的に落ち着いているということを各管理職から聞きました。そういったことで、じゃあ今までやってきた行事、そういったものを少し、研修も含めてですけれども、見直す時期に来ているのかなという意見が出まして、今後のそういった行事、研修の在り方について今校長会と、それから教育委員会で検討しておりますので、そういった面でも先生方の働き方というものについては改善ができるのかなと思っております。これは一例ですけども、そういったことを含めて今後、教育委員会としても学校現場の声を十分聞きながら進めてまいりたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 澁谷議員。 ◆21番(澁谷幹雄) 教育長、有終の美を期待しておりますので、ぜひよろしくお願いをしたいと思います。以上で終わります。 ○議長(川神裕司) この際、暫時休憩いたします。なお、再開は11時25分といたします。            午前11時13分 休憩            午前11時24分 再開 ○議長(川神裕司) 会議を再開します。 休憩前に引き続き個人一般質問を行います。5番川上幾雄議員。            〔5番 川上幾雄議員 質問席〕 ◆5番(川上幾雄) 5番議席、創風会、川上幾雄でございます。 やっと私の番が回ってまいりました。本日の最後、個人一般質問の最後になりました。いろいろと問題発言をする可能性がありますので、皆さんお気をつけてお聞きくださいませ。同時に、いつものとおり言葉が言いづらいので、マスクを外してでもなるべく明確な言葉を出したいと思っております。 さて、今回、私は水道事業一本という形で質問をさせていただきます。 私のこの水道事業につきましてはライフワークと言う方もおられましたけれども、実は大切なライフラインなのでこの問題をぜひとも取り上げて、今回もやっていきたいと思います。 以前から私はこの問題につきましてたくさん質問をしてまいりましたけれども、これまでは簡易水道と上水道と分かれておりました。それが統合いたしまして、本年10月からは料金も一本化されております。ということは、この水道につきましては分け隔てなくこれからも進んでいくものだと思っております。 さて、9月の定例会議最終日の全員協議会において、私は発生しているラニーニャの影響で橋梁添架管の凍結等が起きるかもしれないので点検をとお願いをしておりました。お願いをした点検がされる前かどうか分かりませんけども、10月の早々には金城町の小国地区で添架管の漏水が発生しております。このように、いろんな問題がまた起きてまいります。当市の水道施設が老朽化してることは皆様もご存じのとおりだと思います。この老朽化施設を上手に使うことが肝腎なことは自明の理であります。すなわち、この施設の維持管理がこそ肝心であって、これなくして当市の水道はあり得ないということだと思っております。 この肝心な維持管理の対象施設について、巡回管理の体制、頻度をお聞きいたします。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 最初に、私のほうから答弁をさせていただきます。 本市の水道事業につきましては、昭和9年の供用開始の後、約80年間の間に4度にわたる事業拡張を行っております。また、市町村合併に伴い、簡易水道事業並びに工業用水道事業の経営をはじめ、さらには簡易水道事業の上水道事業への統合を経て、現在の状況となっております。また、上水道料金につきましては、本年10月に全市統一とさせていただきました。 一方で、法定耐用年数を超える施設も多く、配水本管の漏水事故も発生いたしております。昨年度からは管路更新事業に取り組み、管路の耐震化を推進いたしております。 今後もきれいで安全な浜田の水をいつまでもの基本理念のもと、施設の維持管理及び更新に取り組んでまいります。 なお、維持管理の詳細につきましては、担当部長のほうからお答えをさせていただきます。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) まず最初に、議員さんにおかれましては毎年水道事業に興味関心を持っていただきまして、質問していただいていることをお礼申し上げたいと思います。 また、先ほどおっしゃられました小国地区における漏水につきましては、先月初めに仮設管への移転工事が完了し、今本格的な切替えに向けての委託をして取り組んでいるところですのでご安心ください。 さて、ご質問の巡回管理については、上水道の施設といたしましては水源が36か所、送水施設が52か所、配水施設が115か所ございます。それらの施設は水道施設遠隔監視システムで常時遠隔監視をしておりますが、それとは別に職員による維持管理としての巡回管理を毎週1回または毎月1回、2名1組の体制で行っております。 水道管の点検につきましては、流量監視結果に基づく漏水調査を随時行うとともに、604か所の橋梁添架管につきまして3年に1回程度の点検を行っております。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 今、水道管それから施設についての巡回管理等についてご回答いただきましたけれども、浄水施設が36か所、管路についてはたくさんの管路がございます。この管路についてですけれども、先ほどは職員がという話がございましたけれども、これまで私が聞いたところによりますと、本庁の上水係が施設の巡回をしている。ただし、旧簡易水道の施設については委託をしているということでございました。となってくると、管路は誰が本当に管理をしてるのかなというのが見えてこないんですわ。簡易水道の管理は誰がなされとるんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) 先ほど申し上げました巡回につきましては、水源地や送水施設、配水施設とございまして、管路、道路に埋設されている管路ですが、それにつきましての点検というのはなかなかできない状況にあります。ただし、流量監視システムで局地的なところで流量が多いなといったところが見つかった場合には、可能であれば漏水調査をする場合もございます。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) そこで、監視システムといいますけれども、今回の小国の漏水については地元住民からあった話でありまして、なかなか少量の漏水については見つかりにくいと思うんですけども、このことに関してはこれからどのような対策を取られるかをお聞きしたいんですが。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) ご指摘のとおり、遠隔監視システムでは大規模な漏水が発生した場合には流量が大きく跳ね上がりますのでどこかおかしいということは分かりますけれども、今回小国であったようなぽたぽた落ちるような漏水につきましてはこのシステムでの監視は難しく、道路パトの方や地域の住民の方からの通報によって発見されるというのが実情でございます。
    ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 情報がたくさん入れば分かるかもしれませんけども、なかなか情報というものはすぐすぐ入ってくるものではないと思っております。 特に送水管等につきましては、山の中とかなかなか人目につかないところにたくさんありまして、それが漏れてるときは最初はちょぼちょぼから漏れますけども突然ぽんと破裂します。となると、なかなか管理がしにくいということだろうと私は思います。これまでも浜田市の管路につきましては、もう老朽化しているのは事実でございます。やはり老朽管についての早い対策を取るべきだろうと考えております。 続いて、2番目の異常時の措置手順についてお聞きいたします。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) 異常時といたしましては、地震、雪害、停電、設備の故障など様々な状況が想定されます。運転状況に異常を認めた場合は、各担当者が現地の状況を確認し、担当係長、課長へ報告し、対応を協議します。協議の結果に基づき、関係事業者へ復旧作業の依頼を行い、作業終了後、正常運転を確認し、復旧作業は終了となります。 ここで言う関係事業者といたしましては、水道事業者の団体である浜田市水道事業協同組合のほか、停電の場合は中国電力、機器の故障の場合は機器を設置した業者などがございます。 また、断水を伴う場合は、住民生活に必要な飲料水の確保のため、給水車の出動などの給水を行うことがあります。大規模な場合は、日本水道協会島根県支部を通じて、他の自治体の応援を要請するなどの対応となります。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 説明を聞く限りにおきましては、地震や雪害、停電、設備故障については分かるんですが、異常時というのは水質もあるんですよね。この水質について、これまでもいろいろと厚生労働省から水安全計画等についてのいろいろな情報が入ってると思います。浜田市においては、本来は平成20年頃に厚生労働省からあったものですが、やっと今年の2月に浜田市水安全計画だったかな、安全計画がつくられております。やっとここにたどり着いたということです、今。 この後、水道ビジョンについてお聞きしますので、この中でもう一度水安全計画をお聞きしますけども、この水安全計画の中には入り口から出口まで全てを含んだ計画を求められておりました。同時に、それはやるべきだと思っております。この水安全計画について現在どのような状態になってるかをお答えください。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) 議員ご指摘のとおり、本年2月に浜田市水安全計画という計画を策定いたしました。これは、冒頭にも書いてあるんですけれども、この水安全計画は各水系の浄水場、水源地に合った計画を個別に作成し、運用することを踏まえて、本市はその全体的な目標として策定しましたということです。ですから、これは全体的な基本計画みたいなもんでして、今後、各水系、水源地ごとの実施計画に当たるような詳細な計画をつくることとしております。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 今お答えいただきましたのは、あくまでもこれは基本だよということでございました。2月にできたんですので、今頃多分、各水源地等々についての詳しい水の安全計画が立てられつつあるところだと思っております。これが早くできることを私は期待をしております。同時に、これができても必ず安全だというわけではないんです。水というものは人間に絶対必要なものだと思っております。ですので、先ほど市長が言われましたように、浜田の水を安全にということだと思います、きれいな浜田の水を。このために、今でも一生懸命頑張っていただいていると思いますけれども、これからも一生懸命頑張っていただかなきゃならないと同時に、早く計画をつくってお示しを願いたいと思っております。 この個別の水安全計画というのはいつ頃までにおつくりになる予定でしょうか。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) すいません、まだ準備が進んでおりませんので、今の時点でいつということは明確に申し上げることはできませんが、ご指摘のように早期の策定を目指したいと思います。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) それでは、なかなかすぐは難しいということなんで、また後日どのような状態かというのを詳しくお聞きすることにいたしまして、今日は続いて浜田市の第2次水道ビジョンについてお伺いをいたします。 この水道ビジョンの中には水源汚染対策のことが書いてございました。この水源汚染対策について進行状況をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) 水汚染対策につきましては、第2次浜田市水道ビジョンでは、美川水源及び黒川水源に水源汚染対策として高度浄水処理施設を整備することとしています。しかし、現時点では管路更新事業を優先して取り組んでいるため、両水源とも施設整備に着手しておりません。 今後、経営状況を見極めながら、浄水処理施設を整備する時期や箇所を検討してまいります。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) せっかく水道ビジョンを立てられたんですから、これをメインにしてやっていく必要があろうかと思っております。なぜなら、この浄水施設については、平成34年から美川を始めるという形で書いてございました。ということは、特別に上水道を先にしなければならなかったということではないんです。初めからもう重要幹線の更新とか老朽管路の更新というのが入ってたんだから、その面をメインでやられとるのは正解だと思うんですけども、先ほどお答えになったように、浄水施設を後回しにしたということじゃないということは理解したところで。ということは、この水道ビジョンの中には旧簡易水道と旧上水道が大体同じ程度の金額で更新を進めると書いておりました。年間6億円程度、ほぼ同じぐらい、3億円と2億9,000万円です。ということは、どちらも同時ぐらいに並行でやりましょうねと書いてあるんで、きっとされておるんだと思います。 実はこの浄水施設について、遅れたという話でしたけれども、ここで一つ問題がありました。今年の8月と9月に原水に大腸菌が陽性出ておりました。なかなか皆さんお目につかないと思いますけども、浜田市のホームページの中に水質結果として上がっております。陽性出たけども次の検査か何かでよかったんでしょうね。大腸菌だったというのは非常に問題だと思うんです。特に旭では都川と戸川、弥栄では三つぐらい出ましたね。こうやって出とるということはいろいろ問題があるんだろうと思うんですよ。この点について部長はどのようなご判断でおられますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) 今議員ご指摘のとおり、8月と9月に旭と弥栄の水源において一部大腸菌が検出されました。しかし、誤解のないように申し上げたいと思うんですけれども、大腸菌が検出されましたのは浄水される前の原水、井戸であれば井戸から湧いた水、川の水を取るところであれば取った水でございまして、その水は浄水場においてきちんとした浄水処理を行い、大腸菌であれば塩素で消毒しますので、各家庭に供給される水に大腸菌が入っていたということではありません。また、県内のほかの水道事業者、市の状況を調べましたら、幾つかの自治体では浜田市と同じように原水の検査結果を載せているところがございますが、その中では同様に大腸菌が消毒する前の原水で検出されたというところもございました。 市のホームページを見て心配に思われる方もあるかもしれませんが、表の下のほうには浄水したんで安全だということも書いてございますし、また基準は検出されないことと書いてあるにもかかわらず検出されたという表現は非常に誤解を招くおそれがあると思いますので、今言ったような表現の仕方は見直したいと思っております。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 今ご説明いただきましたように、結局飲んでも安全な形にしているよということだと思います。先ほど市長が言われたように、きれいな美しい浜田の水ですので、大腸菌が少し陽性になっても塩素殺菌すれば大丈夫ですということだと思います。しかしながら、この大腸菌が陽性になったということは、この大腸菌というのは非常に監視を要する菌なんですよね。クリプトスポリジウムという原虫の検査、確認をしなきゃならないという指標を持った大腸菌なんです。ということは、これが陽性になったということは、この原虫についての確認はされたんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) 今ご指摘のクリプトスポリジウムというのは、寄生性原虫と呼ばれるものでして、今ご指摘の大腸菌とは違って塩素で消毒しても消毒できない、除去できないというものでございます。その結果につきましては、今議員ご指摘のホームページの文末のほうにも検出されていないということは、もちろん検査しておりますので検出されなかったということは表示してあります。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 確かに検査では出なかったんでしょう。しかし、この原虫は非常に危ないものでございまして、牛、豚、犬、猫、ネズミなどの腸管等で成立してるものだということで、これが河川または水の中に入ってくるとなかなか希釈されない、死なないというものだそうです。この問題はあちこちで起きておりまして、平成14年から18年頃まであちこちで起きています。中には飲用してる方の半分ぐらいまでこれにかかってしまったというところもありました。 このような問題が起きるということが想定されるんであれば、水安全計画の中にうたわれるべきだと思います。どのようなレベルで考えているのか、大腸菌が陽性になったらどのレベルでどういう形でやるのかということが水安全計画にはうたわれておりますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) 水安全計画については、そこまで記載があったかどうかすぐには思い出しませんが、その上位計画でありませんが、こちらの水道ビジョンにおいては、最初の答弁で申し上げましたように、浄化のための高度浄水施設の整備を美川浄水場、黒川浄水場で行うということはうたっております。それ以外の浄水場の多くにおきましては、膜処理や紫外線処理によってクリプトスポリジウムの除去を行っておりますので、今、塩素による消毒のみが美川、国府、黒川、大麻、平原ですが、それ以外の浄水場につきましてはきちんと処理してありますのでご安心ください。 また、まだ塩素による消毒のみの今の施設につきましては、表流水を取っている施設ではなくって井戸から水を取る施設でございまして、天然のろ過装置を通して水を得ているということで、厚生労働省の基準によりますとレベル1からレベル4まであるうちの下から2番目のレベル2という施設ですので、可能性が皆無とは言えないかもしれませんが、非常にクリプトスポリジウムによる汚染の心配は低いものと思っております。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 確かにレベル2で大丈夫だという様子をうかがいますけども、全国あちこちで同じような状況も起きてるということは事実でございます。このように、先ほど言いましたけども旭においては都川から戸川にかけて。ということは、もしかしたら水系の中にあるかもしれません。ということは、水という環境の中でもしかしたら出たのかもしれません。 ということで、環境を所管される市民生活部長はこのことに関してこれまでご存じでしたでしょうか。また、これからどのような考えでおられますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 水源の原水の大腸菌の件については、私は存じ上げておりませんでした。ただ、自然環境の中における水質の大腸菌に関しましては、大変数値の上下といいましょうか、数値にばらつきがあるものでございまして、例えば上流で動物の死骸がありますと大腸菌の数はぽんと増えてしまいますし、水が渇水のときには大腸菌の数値が上がる。反対に、大雨が降って水量が増えると大腸菌の数が減るということで、日々自然条件の中で変化するものでございます。 上下水道部長が言いましたように、原水で大腸菌が出たとしても、それをちゃんと衛生的な処理をして水道水の基準に適合しているのであれば、私は問題ないと考えております。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) ありがとうございます。 同じく、大腸菌となりましたらどうしても体のためによくないものだと思います。大腸菌について健康福祉部長はどのようなお考えでしょうか。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長猪木迫幸子) 先ほど市民生活部長がお答えしましたように、上水道の水の中に大腸菌が出てきているというわけではないので、そこのところは健康被害はないかと思っております。 また、先ほど言っておられましたクリプトスポリジウムというのは、これに感染しますと感染の指定第5類、全件届出する症状になります。島根県ではもう20年以上出ていないとなっておりますので、そこのところは安全な水だと思っております。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 突然こうやって大腸菌の話しましたんで、同じく出たところの自治区の所長に聞きたいんですけども、まず旭の支所長さん、このことに関してはいかがな考えでおられますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 旭支所長。 ◎旭支所長(佐々尾昌智) ただいまの大腸菌の陽性の件につきましては、正直承知をしておりませんでした。ホームページで知ることができた情報を見ていなかったということは反省をしております。町民の方に説明をする上で、もう一度しっかり勉強していきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 今、旭の支所長に聞きましたけども、同じく弥栄でも3か所出てましたんで、同時期に3か所同じ範囲で出たということは何かあったんだと思いますけれども、その点について弥栄の支所長さんはどのようなお気持ちでおられますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 弥栄支所長。 ◎弥栄支所長(外浦和夫) 先ほど来からの大腸菌につきましては、私のほうも承知はしておりませんでした。ホームページ等も承知していなかったというところが正直なところです。しっかりと情報を把握しまして、町民の皆さんにも確かな情報を伝えていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) 先ほどの件につきましては、先ほど申し上げましたように、あくまで原水で検出されたということで水道水に出たというわけではありませんでしたので、私のほうから両支所への連絡もしておりませんでした。ただし、そういったことがあったということぐらいは連絡したほうがよいのかなと思いますので、今後そのような事態がございましたら情報提供するように努めたいと思います。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 今、部長さんから、今後こういうことがあれば情報提供するべきだという話がございましたので、これはこれで私はよいかと思います。ただし、こういう問題が起きたということは、先ほど健康福祉部長は最近は起きてないということは、たまたまこういうことが起きた場合は県レベルがどの程度だったかなと、そのときにどうすればいいかということをやはり水安全計画でやっていただきたいんですわ。ぜひともそういうことも含めながら、水安全計画をやっていただければと思います。 続いて、有収率の向上についてをお伺いをいたします。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) 上水道の有収率は、平成27年度で78.4%となっており、島根県内の上水道と比較しても約10%低い値となっておりました。そこで、第2次浜田市水道ビジョンにおいては、令和3年度に80%に引き上げる目標を設定し、取組をしております。 なお、平成30年度は77.0%、令和元年度は78.0%となっており、なかなか上がりませんが、今後目標達成に向けて漏水調査の実施や老朽管の更新事業を推進してまいります。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 有収率については、非常に聞き慣れない言葉でなかなか理解をしていただけないものだと思いますけれども、一番手っ取り早く言いましたら、100送ってお客さんのところに何%届いたかという表現でいいと思います。ということは、途中で漏水があったということ。幾ら行財政改革をしながらでも、この漏水っていうのは非常に大切なことなんで、水道においてはこの漏水というものをなるべく少なくしていただくことが大事かと思います。 同時に、この行財政改革の中、今言いましたけど、この水道部局において現在31名の職員の方がおられます。実は水道ビジョンの中では本来は18人なんですよ。18人が現在31人です。確かに簡易水道が一緒になったんで何人か増えるかもしれませんけども、18人という表現をしてあるものが31人であるということは、ここで大きな大きな費用を使っとるという、この部分についても行財政改革の中でも少しメスを入れなきゃならない部分かなという思いで私はおります。ぜひともこの分については考えていただきたいんですけども、部長さん、いかがでしょうか。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) 今の数字は、浜田市水道事業経営戦略の中にある数字だと思います。確かにそれによると、平成28年4月時点で正規の上水事業会計の職員は18人でした。しかし、当時はまだ簡易水道が別にありましたので、簡易水道に携わる職員が6人、また工業水道に携わる職員が3人、いずれも正規職員ですが、おりまして、その時点で合計27人でした。現時点では、簡易水道が上水に統合されましたので、18足す6で24人になるところが23人、また工業水道も3人だったのを2人にしましたので、合わせて25人となっており、28年度当時と比べて3人の減少となっているところでございます。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 人数だけじゃないんですよね。簡易水道については巡回とかそういうのは全て委託されております。上水道も委託する部分がいっぱいあったと思うんです。委託も考えながら、もっとよい方法で効率的な運営をしていただければと思っております。 3番目に、耐震化の進行状況についてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) 耐震化の進行状況につきましては、水道統計によりますと令和元年度末時点での耐震適合率は48.0%となっております。 今後も管路の更新による耐震化を継続的に行ってまいります。なお、更新後の管の種類、管種は、耐震性を有し、かつ長期間の使用が可能な管路材料の採用をすることを基本としております。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 確かに今言われたとおりだと思いますけれども、浜田の中の一番の問題は配水池がかなり古くなっていると。特に相生、石原ですかね、国分。これについては、耐震基準を満たしてないという部分があると思います。この点については、今後どの形で考えていかれるかお聞かせ願いたいんですけれども。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) 先ほど申しましたのは管路の更新のことでございました。 議員ご指摘のとおり、配水池等の施設につきましても老朽化が進んでおり、耐震基準を満たしていない施設もあるのが現状でございます。その点につきましては、今年3月に策定いたしました浜田市上水道事業施設耐震化・更新計画アセットマネジメントにおいても、きちんと施設の老朽化の状況を説明した上で計画的に取り組むということを書いてございますので、これに沿った取組を今後進めてまいりたいと思います。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 今も出てきましたアセットマネジメント、これまでも私言っておりますけれども、先送りの計画だというんですけども、これはこれでいいとして、やはりやるべきことはやっていただくことが必要だと思ってます。 4番目に、老朽管路の更新状況についてお伺いをいたします。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) 老朽管路の現状ですが、平成30年末の法定耐用年数を超えた配水管は約145キロメートルと昨年度の議会でもお答えしましたが、令和元年度末はそれが約163キロメートルとなっております。 令和元年度から令和3年度までを市街地の管路耐震化事業の集中期間として取組を行っておりまして、今年度は約3キロメートルの管路更新を実施しております。また、この耐震化事業とは別に道路改良事業に伴う支障移転等にもより老朽管路の更新ができておりまして、今年度その延長は約1キロメートル、合計約4キロメートルの管路の更新ができる予定となっております。今の計画は3年度までですが、令和4年度以降も引き続き管路更新を実施してまいります。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 今のお話にあったように、市街地においてはこういう形だというお話でございました。現在、市街地において耐震化工事等をされてますけれども、このうち緊急5工区港町の管路が約42年前に配管されたもの。緊急4工区殿町は43年前、3工区朝日町は、これは大変古くございまして、約64年前に配管されたものだと聞いております。同時に、重要給水施設耐震化4工区黒川は48年前、5工区港区は約20年前、この港区につきましては若干物が違いまして、これはどうも水産高校のほうに行っとる配管みたいで、ここは避難所等の対応のためということを聞いております。 確かに計画はされています。しかし、40年程度、確かに朝日町については60年という話がございました。ここはぜひともやらないけんと思います。となってきますと、40年超えたものはやっていくんだなと考えてるところでございます。 市街地ばっかりに目が向きやすいんですけれども、冒頭私が申し上げましたように、今年の10月に料金が統一されております。ということは、浜田市全体を見回したところ、ここという形で公平性をなくすようなことはなるべくなさらないほうがよろしいかと思います。なぜかと言いましたら、波佐から雲城まで送ってる波佐雲城幹線ですか、これは40年か45年ぐらい前に配管されたもので、先般は一部分で漏水が起きております。これ山の中を通ってますんで、なかなか交換するのが難しいかと思いますけれども、私が考えますと、この管路は山の中じゃなくて国道186号線を通せばすぐ終わるような気がします。この点についてはどのようなお考えでしょうか。 ○議長(川神裕司) 上下水道部長。 ◎上下水道部長(宇津光) ご指摘の波佐の水源から下来原の配水池まで送る管路は、山中の市道、かなり狭くて傷みが進んでいる市道を通っているところもございます。10月の小国の漏水の際、私もそのルートを通ってまいりましたが、このルートで管路を維持するのは大変だなと思いました。 ただ、基本的に国道の下を水道管を占用させてもらえるのは難しいと聞いております。186につきましては県管理ですので、国管理の9号とは違うのかなとは思いますけれども、確かに今のルートは管理が難しいと思いますので、次回更新の際には国道の下を埋設するようなルートを検討したほうが、距離も近いように思いますので合理的ではないかなと思います。 ○議長(川神裕司) 川上議員。 ◆5番(川上幾雄) 現在、市街地の中で行われております200ミリ管がメーター当たり約16万円ぐらいかかるそうです。私が考えたのは、国道の中を通せば撤去も含めて約10万円までということになると思います。こういう面を見ましても、そういうのも検討されたほうがいいかと思います。 どちらにいたしましても、先ほど市長が言われましたように、きれいで安全な浜田の水をいつまでものために、これからも老朽管路の更新、それから原水の確保をしっかり水安全計画の中で、同時にビジョンの中でうたい上げてやっていただければと思っております。よろしくお願いを申し上げて、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(川神裕司) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会します。ご苦労さまでした。            午後0時6分 散会        ──────────────────────────...