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02月27日-03号

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  1. 浜田市議会 2020-02-27
    02月27日-03号


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    最終取得日: 2021-04-27
    令和 2年 3月定例会議        令和2年3月浜田市議会定例会議会議録(第3号)1. 日  時  令和2年2月27日(木)午前9時59分開議2. 場  所  浜田市役所議場        ────────────────────────── 出席議員(23名) 1番  三  浦  大  紀           2番  沖  田  真  治 3番  西  川  真  午           4番  村  武  ま ゆ み 5番  川  上  幾  雄           6番  柳  楽  真 智 子 7番  串  崎  利  行           8番  小  川  稔  宏 9番  野  藤     薫          10番  上  野     茂11番  飛  野  弘  二          12番  笹  田     卓13番  布  施  賢  司          14番  岡  本  正  友15番  芦  谷  英  夫          16番  永  見  利  久17番  佐 々 木  豊  治          18番  道  下  文  男19番  田  畑  敬  二          20番  西  田  清  久21番  澁  谷  幹  雄          22番  川  神  裕  司23番  西  村     健        ────────────────────────── 欠席議員(1名)24番  牛  尾     昭        ────────────────────────── 地方自治法第121条により説明のため出席した者市長      久保田 章 市          副市長     近 重 哲 夫教育長     石 本 一 夫          金城自治区長  内 藤 大 拙旭自治区長   岩 谷 欣 吾          弥栄自治区長  熊 谷 富 雄三隅自治区長  中 島 良 二          総務部長    砂 川   明地域政策部長  岡 田 泰 宏          健康福祉部長教育部参事                                 前 木 俊 昭市民生活部長  斗 光 秀 基          産業経済部長  湯 淺   淳都市建設部長  石 田 満 弘          教育部長    河 上 孝 博消防長     中 村 弘 志          上下水道部長  坂 田 佳 則金城支所長   吉 永 靖 司          旭支所長    塚 田 民 也弥栄支所長   岩 田 比呂継          三隅支所長   田 城 幸 人市長公室長   佐々木 俊 幸          総務課長    山 根 隆 志財政課長    草 刈 健 司        ────────────────────────── 事務局職員出席者事務局長    古 森 義 明          次長      篠 原   修議事係長    新 開 智 子        ────────────────────────── 議事日程(第3号)第1 個人一般質問発言順序発 言 議 員質   問   事   項11番 三 浦 大 紀 1. 社会減に対する対策について   (1) まちの基本構想と核となる事業について  2. 関係人口の拡大について   (1) 「関係人口」に対する基本的姿勢について   (2) 「関わり」のマッチングについて  3. 地域活動の基盤について   (1) 「コミュニティセンター」に移行することのメリットについて23番 西 川 真 午 1. 歴史文化保存展示施設の整備方針について   (1) 施設の目的と意義について   (2) 施設に必要な機能について   (3) 施設の規模、形態、設置場所について   (4) 財源について   (5) その他の検討事項について32番 沖 田 真 治 1. 地域コミュニティの形成について   (1) 浜田市の地域コミュニティの現状について   (2) 地区まちづくり推進委員会について   (3) 地域を担う人材の育成について44番 村 武 まゆみ 1. 乳幼児の保育と教育について   (1) 保育士について   (2) 健康問題の早期発見と対応について   (3) 幼児教育について  2. 政策策定の過程について   (1) 歴史文化保存展示施設整備計画について
      (2) 浜田市総合振興計画について   (3) 女性の参加について        ────────────────────────── 本日の会議に付した事件議事日程(第3号)のとおり        ──────────────────────────            会       議            午前9時59分 開議 ○議長(川神裕司) おはようございます。 ただいま出席議員は23名で定足数に達しております。これより本日の会議を開きます。 ここで、市長より発言の申し出がありましたので、これを許可します。市長。            〔久保田章市市長 登壇〕 ◎市長(久保田章市) おはようございます。 浜田市等が主催するイベント等の対応について、先ほど新型コロナウイルス対策本部会議を開催し、次のように決定をいたしましたのでご報告をいたします。 市等が主催する次のイベント等については、中止または延期をいたします。一つは、不特定多数の者の来場、参加が予想されるもの。または、浜田市以外からの来場、参加が予定されるもの。この2点でございます。自粛期間は、本日から3月15日、日曜までといたします。 なお、市以外が主催するイベント等の開催につきましては、市の判断を参考に、主催者等において適宜判断をお願いをするところであります。 なお、この決定事項の詳細につきましては、この後、議員の皆さんのタブレットに配信をいたします。また、この後、プレス発表を行うとともに、市のホームページなどに掲載、それから関係機関への連絡を行います。どうぞよろしくお願いいたします。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(川神裕司) 日程第1、個人一般質問であります。 発言の順序はあらかじめ定められておりますので、順次発言を許可します。1番三浦大紀議員。            〔1番 三浦大紀議員 質問席〕 ◆1番(三浦大紀) おはようございます。1番議席、会派山水海の三浦大紀でございます。 今回も1番でした。今回は、ちょうど議席番号の若い順番から1、2、3、4と初日で続きます。先頭バッターでございますので、しっかり元気よく質問していきたいと思います。 先般、私、40になりました。40歳になりました。浜田市議会で唯一の30代だったんですけれども、30代がいなくなりました。まちには幅広い世代の方々がおられて、たくさんの価値観がある。これがまちというものだと思います。議会はその縮図であるべきで、若い人、それから女性、さまざまな立場の人がこの議会にこれから参画して、さまざまな形で議論が進んでいくことを願ってやみません。 今日、この時間、ちょうど僕の母校であります松原小学校の6年生が傍聴に来てくれているということで、松原校の児童さんたち、いつも元気な大きな声で挨拶をしてくれる、非常に気持ちがいいといつも思っています。運動会や学習発表会に我々のほうから訪れることはしばしばあるんですけれども、こうして議場に彼らが来てくれているということをとてもうれしく思いますし、今日のこういう傍聴の機会を通じて市議会議員の仕事、それから浜田市役所の仕事、議会の役割や浜田にかかわるということを考えるきっかけにしてくれると、とてもうれしく思います。ということで、元気よく、できるだけわかりやすい言葉を使って質問していきたいと思いますので、答弁もそのようによろしくお願いいたしたいと思います。 さて、今回は、人口減少社会に対してどのように向き合っていくかということについて伺っていきたいと思います。 もう都市か地方かを選ぶ時代ではなくなりました。地方が疲弊しているということはいろいろと言われることが多いと思いますけれども、地方が疲弊しているというのは人手が少ないということにも言いかえられます。その人手をどうやって確保していくか、それはその地域にある同様の活動をどのように維持させていくかというふうに置きかえることができます。インターネットやAI、こうしたものが開発されていますけれども、そうしたテクノロジーを用いてさまざまなことをスマート化していくことも一つの手段だと考えますが、さらに大事なのは、そうした地域の活動に参加する人たちを増やすということだと私は考えます。 コミュニティデザイナーで知られる山崎亮さんという方がおられますが、これから人口減少社会、人口減少していくこの社会が将来どうなっていくか、そのときに質感がよく、温かい社会を目指そうということを言っておられます。縮みながら充実させる意味の縮充という言葉を用いて表現されていますが、そのキーワードが参加であると言われています。もう少し解説いたしますと、それは少数精鋭化とも置きかえられ、この人が減っていく人口減少社会において、まちづくりにたくさんの人よりもみんなが、全員が精鋭化していく、つまり参加していくことを指しているわけです。これまでは、まちづくりには限定された人、選ばれた人がかかわるということが多かったように思いますが、そうではなく、今日来ている小学生始め、我々みんながまちづくりに参加していかなければ、これからの人口減少社会に対しては立ち向かっていけないということかと思います。 昨日の代表質問において、市長は、まちづくりは人づくりであるということをおっしゃいました。また、教育長は、これからの子どもたちに主体的に課題を見つけ、さまざまな他者と協働しながら一緒になって課題に粘り強く向かっていく力をつけてほしいとも答えられました。人々の主体性が大事だということなんだと私は理解をいたしました。その人々の主体的参加なくして、山崎さんがおっしゃるような縮充社会はあり得ません。その参加の形をさまざまにお膳立て、サポートしていくのが行政の役割ではないでしょうか。今日取り上げる関係人口の創出ですとか、あるいはコミュニティづくりにおける行政の役割の一つにあるものと考えます。実際、社会増、社会減のこの差ですね、社会減が緩和されている、あるいは社会増につながっている小規模自治体が近隣に見受けられます。これは県内にもあります。なぜそのまちには、まちづくりに、あるいはその地域にかかわる人、参加する人が増えているのでしょうか。そこには、理由や共通点が必ずあるはずです。その要因を分析して、次期総合振興計画並びに総合戦略などの見直しに私は備えるべきと考えます。以下、取り組みについて伺ってまいります。 まず1点目です。まちの基本構想と核となる事業についてお伺いをいたします。 浜田市は、近年人口が減り続けています。まちの特性、これもあるとは思いますけれども、転入と転出の差し引き、社会増減では1990年に社会減が最大となり、その後減少に転じていますが、近年は再び社会減が大きくなっています。平成30年度はマイナス329人、総合戦略では2040年までに転入転出をプラス・マイナス・ゼロにするという目標が掲げられていますが、現在の状況をどのように分析しているか、まずお伺いをいたします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 本市の社会減につきましては、若い人を中心に東京圏を初めとする大都市への就職、転勤、就学による転出超過が続いていることが大きな要因と考えております。特に、20代、30代の女性の人口減少が頭著でありまして、地元の高校や大学の卒業生の地元定着率、これも減少傾向にございます。わずかに田園回帰の流れができてきているものの、若者の都会志向がいまだに続いてる、これが大きな要因ではないかと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) この対策、多岐にわたると思うんですけれども、最も効果が大きいと考えられて力を入れておられる部分はどこで、それによってどのような変化が生まれているでしょうか。取り組みの成果があれば、ご披露願います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 今、若い人、特に女性を中心に暮らしやすいまちをつくっていく、これが一番大きな課題解決につながっていくんではないかと思っています。その場合、今総合戦略で取り組んでおりますけども、新しい視点としてこの地域で稼いでいくということも考えなければいけませんし、それから都会から地域への新しい人の流れをつくるということも考えなければいけないと思っています。また、あるいは女性が活躍するという視点も大切だろうと思っております。なかなか成果をと、上がっている事業をということでありますけども、社会減、なかなか縮まっていかないように、いまだになかなか見えづらいところがあるんだろうと思ってまして、ただ先ほど申し上げた視点で、若い人や女性が暮らしやすいまちづくりをこれまで以上に力を入れて取り組んでいく必要があるだろうと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 社会増になっている近隣市町のデータというか、そういう状況がありますけれども、その要因はなぜだとお考えですか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) まず、その地域が核となる事業というものが必ずあって、それに賛同される方がかかわりを持ってこられたということが大きいんではないかと思っています。確かに人口減少については総合的な対策というものが必要だと、この考え方は変わっていませんけども、その中で例えば近隣で言いますとA級グルメに取り組むとか、明確な目標を立てて取り組みを進めておられるようなところもありますし、そうしたことに共感をする人たちが都市部あるいは近隣のところからこちらに来て、力をかしておられるんじゃないかと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 今、部長が、核となる事業という言葉をおっしゃいました。 2点目伺っていきますが、私はその核となる事業を、まちづくりの基本構想に基づいて、そうした事業をつくることで、そのまちづくりの方向性、ビジョンを明確に伝えることができると考えています。そうした核となる事業が、この浜田においても、満遍なくいろいろと対策は打っていかなきゃいけないにしても必要と思いますが、どのように思われますか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 人口減少対策は、先ほども申し上げましたが、総合戦略に沿って総合的に進めていく、これが大切である、この考えには変わりはございません。ただ、近年の人口推移を見ますと、新しい視点に立った施策の必要性も感じておるところです。現在、国や県でも新しい総合戦略を念頭につくっておられます。本市の場合も、この総合戦略に、この国や県の新しい戦略なども念頭に置いた事業も追加をしていく必要があると思っておりまして、その際には核となる事業について、これまで以上に若者の定着の視点を持ちながら、働く場の確保はもちろんのこと、子育てや教育面から、特にこのあたりを重視した政策を盛り込んでいく必要があるんではないかと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 例えばお隣の江津市、「山陰の創造力特区へ」というスローガンを掲げられて、名物事業になってますビジネスプランコンテストは本年で10年目を迎えました。この間の起業件数は約20件。トータルすると4億円近くの売り上げを、そのビジネスプランコンテスト関連で創業した人たちが生み出すに至ってます。また、東京の渋谷区ですと、「ちがいをちからに変える街」というスローガンを掲げられて、ダイバーシティー、さまざまな人たちがいる多様性を大事にするという戦略を掲げられて、実践に積極的に取り組んでおられるという状況です。いずれにしてもメッセージが伝わりやすいですよね。うちのまちはこれを大事にするんだという、これが核となる事業の一番の効果だと思いますけれども、浜田で言うと特に強調していく部分、どの部分でしょうか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) なかなか何を打ち出していくかというのは悩ましい問題だと思っておりますけども、この浜田には海があり、それから田園も広がっています。何よりも温かい人情もあるところだと考えております。そうした中から、このまちがどういう魅力を表に打ち出して、都会に住んでおられる皆さんの共感を呼んでいくかということは、これから注目をして考えていかなきゃいけない問題だと思ってまして、今何がということは皆で知恵を出していかなきゃいけないんで、多くの人の意見も聞きながら考えていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 一点突破というのはなかなか難しいと思いますけれども、それでもきちんとこのまちが、ほかのまちにはない、ここを大切にするんだというメッセージは明確に示すべきだと思うんです。そうしないと、なかなか共感というものまで発展しないと思うんです。ここの部分はしっかり考えていただきたいと思いますし、海、自然、人情というのは、これはどのまちにもあるものです。こうした部分から、しっかりそうした抽出をしていっていただきたいと思いますが、次の質問で指標のことについて触れたいと思います。 目指すビジョンがあって、そこに対していろいろな事業をやっていくわけですけれども、その事業をすることによって目指すところにたどり着いているかどうかというのは、これはきちんと検証しながら進めていかなきゃいけない。これが指標だと思います。 例えば、浜田市が交流のあるブータンという国では、豊かさという独自の評価指標があります。精神的な幸せ、健康、時間の使い方、教育、文化の多様性、ガバナンスの質、地域コミュニティの活力、環境の多様性、生活水準、この九つの分野で政策がつくられ、国民にその都度ヒアリングされ、成果のチェックがなされています。中では、困ったときに頼りにできる人は何人いますかという社会関係資本、人とのつながりがそこにどれぐらいありますかということをはかる、そうした指標もこの中に含まれています。ブータンの国が目指す形と政策をつくっていくこの形成サイクルがきちんとリンクしていると私は感じます。 先ほど来、核となる事業づくりが必要と申し上げていますけれども、浜田に置きかえればどうでしょうか。市長がおっしゃる元気な浜田、どういう状態が市長が考えられる元気な状態なのか。元気の指標がないと事業の進捗確認が追えません。具体的な指標をつくってはどうでしょうか、ご提案します。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) これは、通告にありました3番目の質問ということでよろしいですか。はい。 議員ご指摘のとおり、事業を進めるに当たりましては、指標を定めることは、これはPDCAのサイクルを回していく上でも重要と考えております。国では、総合戦略に重要業績評価指標であるKPIを設けることとされていますので、本市で事業を追加する場合にもこのKPIを設定して進捗管理を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 数値目標はもちろん大事ですけれども、描く将来像がきちんとあって、それを追っかけていくために数値目標という、わかりやすいそういう数字を見ながら、そこにたどり着いてるのか、近づいてるのかというのを判断していくわけですよね。ですから、描く将来像をしっかり明確にする。これをさらに進めていただきたいと思います。 例えば、これから総合振興計画も新しくされる、総合戦略も更新される。そういうときに、そうした計画をもちろん市民と共有することが必要だと思うんです。そうしたときに、さまざまな自治体の総合戦略、総合振興計画を見ますと、より市民に伝えたいというメッセージが強い自治体のものはイラストが使われていたり、できるだけ言葉が平易にされていたり、特徴のある事業が全面的に打ち出されていたり、そうしたメッセージがわかりやすいものになってます。今後更新されるときに、そうした配慮、そうした工夫を凝らすことをご提案したいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 総合戦略は、市民の皆さんと協働でまちづくりを進めていくという浜田市の最上位の計画でありますので、わかりやすいということが大前提であろうかと思っております。今ご提案いただいた内容についてもしっかり踏まえて、次期総合振興計画の策定に取り組みたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) よろしくお願いいたします。 では、大項目2点目、関係人口の拡大についての項目に移ります。 関係人口という考え方は、観光以上移住未満の第3の人口として広がりを見せています。昨年9月に国土交通省が行った関係人口に関する調査では、3大都市圏において、実人数換算で1,000万人を超える人が、さまざまな形ではありますが、定期的に特定の地域とかかわっているという数字を示しています。働き方もさまざまに多様化して、移動も短時間でできるようになりました。そうしたことも後押ししていると思いますが、地域、こういう浜田市も地方ですけれども、こうしたところにかかわる人を増やすことで、地域における活動量の担保を狙える考え方としていいかなと考えているところです。 冒頭申し上げました、まさに地域にあらゆる形で参加する人たちが関係人口と言えると思います。関係人口という言葉の生みの親の一人でもある、「ソトコト」という雑誌の編集長、指出さんは、社会的な足跡や効果を見える化しているのが関係人口だとおっしゃっています。また、「関係人口をつくる」の著者、浜田高校の先輩であります、ローカルジャーナリストの田中輝美さんは、地域にどんなインパクトが生まれたかが、地域がどうなったかというのが評価のポイントであるとおっしゃっています。成果は、かかわった人数ですとか、あるいは滞在時間ではかるものではないということ、はかれないということです。今後、こうした関係人口の推移にどう取り組んでいくかがまちづくりの一つの重要な観点として、以下質問していきたいと思います。 1点目です。今述べました関係人口という考え方、あるいはそういう人たちが地域社会に与える影響をどのように捉えていらっしゃいますか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 日本全体の人口が減る中で、地域間で定住人口の奪い合いをするばかりではなくて、住んでいなくてもご縁のある地域に貢献したいという仲間が増えれば、地域は元気になると思います。地方創生に取り組んでいても、いまだ東京圏一極集中に歯どめはかかっておりません。都市部に住みながら複数の地域を応援できる関係人口は、持続可能な地域づくりの有力な担い手として、多くの地方都市が期待しているものと考えております。また、ふるさとを持たない都会の人の中にも、地方とかかわりを持つことに魅力を感じておられる方、そうした方もおられますので、相互に利点があるものと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 2点目です。 来年度、この関係人口拡大を目的に新設が予定されている新しい部署の設置目的、組織体制並びに想定する事業はどのようなものでしょうか。構想をお聞かせください。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 移住・定住は、ハードルが非常に高いということがあります。まずは関係人口の拡充を図り、その中から将来的に移住をしていただく方の獲得につなげてまいりたいと考えております。 組織体制についてでありますけども、関係人口の拡充と移住・定住の推進を一体的に進める組織を考えておりまして、詳細は今定例会議中にお示しいたします。 想定する事業の一例ですけども、浜田が好き、知りたいという人とのネットワークづくりに取り組みます。特に、一旦市外に出ていく若者、地元の大学などの卒業生とは、LINEを通じて情報提供する緩やかな関係性を持ち続けたいと考えております。 次に、市の出身者会、全国の浜田さんなど、ご縁のある方を中心に、市の事業に協力していただける応援団を組織化をし、その方の知恵や技術を地域課題の解決に結びつけてまいります。島根県のしまコトアカデミー、この取り組みが参考になりますので、県とも連携してまいります。 また、雇用の人材不足を解決するために、昨年12月に国で制定された特定地域づくり事業推進法に基づき、母体となる協同組合の設置について検討したいと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 今のご答弁にありました内容については、以下の通告しております質問に重複する部分もありますので、そちらで再質問せずに通告したとおりに進めていきたいと思います。 (2)のかかわりのマッチングについてに移ります。 地域にかかわりたいという思いを持っている人、またかかわってほしいと思う人、これは地域が抱える課題とか要望ですけれども、それをどう発掘してマッチングしていこうとお考えでしょうか。ご所見をお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) かかわりのマッチングにつきましては、関係人口とのつながりを持つ上で最も重要な過程になると考えております。 特に地方にかかわりたいという人にとりまして、何にかかわっていけばいいのかというかかわり方、これを見える化することが必要ではないかと思います。このため、市内で地域の課題に向き合っている人や団体、それを掘り起こしをしまして、関係人口とのかかわりに対するニーズを把握したいと考えております。また、かかわりたい人のネットワーク化につきましては、出身者会などの母体が中心になるとは思いますが、多くの人が移住という意識ではなくて軽い気持ちでのぞいてもらえるような緩い案内機能をつくっていく、このことが大切ではないかと考えております。 こうした段階を経て、例えば地元のニーズを課題発見ツアー等の企画にまとめて、双方のかかわりのマッチングを図りたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 緩い案内機能というご答弁がありましたけれども、実際に案内されるイメージですね。市の担当の職員の方が行われるのか。行われるとすれば、どれぐらいの頻度や方法で行っていかれるのか。イメージがあれば、お聞かせください。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) まずは応援団という緩やかなネットワーク、関係づくりから始めたいと思っておりますけども、その次のステップとして段階的に、その地で、都会地でセミナーを開催をしていくとか、それから浜田市の現地ツアーへと誘導をしていくとか、浜田市に対する関心が少しずつ深まっていって、それとともに関係性が深まるような、少しずつステップアップするような、そういう取り組みを今したいと思っております。浜田にかかわりたいという思いがだんだん強くなっていただければ、地域活動とマッチングを図っていくということになっていくと思っております。 ここで大変重要なことは、関係人口を掘り起こすことにあわせて、この地域にどういう課題があるのかということも掘り起こしていかないと、うまくマッチングができないと思っておりますので、その双方からこの取り組みを進めていく必要があると思います。当面は、この掘り起こしについては、新たに設置される担当部署の職員が中心になって進めていくことになるだろうと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 私も地元の状況をしっかり掘り起こしていく、ここ一番大事だと思うんです。例えば、どんな仕事があるか、どこに空き家があるか、こうした仕事や家の情報っていうのは、現在ふるさと島根定住財団ですとか、あるいは仕事の場合は市役所でも無料職業紹介業というのがあって、そうした紹介機能が既にあります。おうち、不動産に至っては、不動産屋さんもまちにはあります。民間サービスがあります。観光と言えば観光案内所もあります。ただ、関係案内所というのはないですよね。この関係を案内する、要はマッチングさせるこの機能が重要になってくるときに、仕事よりも地域色というのが色濃く出てくるんだと思います。これだけ浜田も市域が広いですから、浜田の例えば殿町で抱えられてる課題と、例えば旭町の市木で抱えられてる課題、これは全然違うものが出てくると思うんですよね。そうしたところを、自治体がしっかり掘り起こしをやっていく。これは、自治体というか行政の強みを生かす部分だとも思うんです。こういう役割をぜひこれからサポートしていっていただきたいと思います。 また、関係人口というのは、関係人口あるいはそういう予備群ですね、これから関係を持とうとする人たち。この人たちは、浜田ではなくて都会地だったりとか遠くにいるわけですから、対面でいろいろと情報提供するということが常に難しいわけですよね。そこをカバーできるのがインターネットだと思うんです。ウエブ上にそういう情報が、こういう関係、こういう課題がありますよ、こういう人を探していますよっていう情報がきちんとオンライン上に出ている。こういう情報の提供の仕方が、仕事や家と同じように、これから必要になってくるんではないかなと私は考えるわけですね。定住財団のいろいろな情報を提供しているポータルサイト、くらしまねっとにも、この関係人口はありません。ここを浜田市がリードするぐらい、関係人口創出、拡大をする課をこれから設置されるわけですから、ここをリードするぐらいの、牽引するぐらいの、一歩先を見た関係人口対策、これに期待したいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) この関係人口は今全国各地で注目をされておりまして、先進的にはモデル事業に取り組むとかそういう自治体も実際ございます。浜田はこれからここに本腰を入れて取り組んでいくということですので、やる以上は今一番課題となってるマッチングの部分で見える化をしっかりして、そのために今ご提案のありましたインターネットなども十分活用して、有効に、実体を伴って有効に動き出すということは一番のことだと思っていますので、しっかり受けとめて、そのように対応したいと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) この関係人口という言葉が生まれてから、もうさまざまな自治体がこの関係づくりに取り組んでいます。今からというのは、これ、出遅れた感もありますし、先ほど部長がおっしゃったようにこれから取り組むのであれば、今の他自治体も抱えているマッチングをどうしていくかというところ、しっかり、これ、仕組みづくりしていただきたいと思うんです。 で、このマッチングをしていくときに、もちろん行政がそこをコーディネートしていくことはもちろんなんですけれども、この地域の課題とか、地域にどんな人がいるか、こういう情報をしっかり持っているのは、一つ、私は公民館だと思うんですね。後ほどこの公民館のことについては触れていきたいと思うんですが、この公民館が関係案内所になる可能性というのは大変あると思います。この地域の情報量をしっかり抱えている、こうした公民館とか、そうした地域の人たちをしっかりつなぎ合わせていく、こういう発想、生かしていけるんじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 確かに地域の困り事であったり、あるいは地域にこういう人材がいるということを一番よく知っておられるのは、そんな一つの組織としては公民館だろうと思ってますので、今ちょうどコミュニティセンター化も目指しながら、公民館がこういう人づくりやまちづくりとしての機能をさらに充実させていこうということに取り組んでいますから、今ご提案のあったことにつきましてはしっかり受けとめて、行政だけではなくて一緒に取り組めるような、そんな体制づくりをしていきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) それから、先ほど、これから参考にされるとあったしまコトアカデミーです。県の事業ですけれども、実は私も8年前から、当初事業が始まったときからかかわらせていただいてます。当時は、まず島根県に興味のある人を、いつでもその人たちにいろんな連絡ができるようにということで、今浜田市もLINEのサービスを始められましたけれども、そうした感じで、そういう目的で始まったんです。今、8期重ねまして、現在200人近い、しまコトOB、OGがいます。200人近いです、もう。この人たちは、より島根にかかわりたいという意識が強い人たちです。市人会のように、県人会のように。結果、この8年間で約30名が実際に移住して、それ以外にも行き来を続けたり、あるいは遠隔で仕事をするというケースが多く見られます。これ、一つのコミュニティができているということだと思うんですが、そうした200人近くのコミュニティがある。コミュニティというかつながりがある。アンテナを張っている人たちがいるところに、市が発掘した情報を投げていく。そうしたことをすれば、囲い込んで市独自で、もちろん市人会のサポートはしていくにしても、そうしたところに情報を投げていくことはマッチング率としては高まると思うんです。今これをなかなかされてなくて、生かされてなくて、これは県も課題を持ってると思うんですけれども、そうしたところ、生かしていったらどうかなと思いますが、お考えをお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 先ほどもしまコトアカデミーとの連携は重要だということもお答えさせていただきましたけども、そもそも関係人口として島根に興味を持っておられる方が島根のことを勉強して、それから実際に島根に来られて、この地域の課題解決のための提案もまとめられてる、これがしまコトの事業の内容だと思っています。こうした人たちが、200人近い人がおられるということですので、その中でも特にこの浜田市の課題解決に対して意欲のある方ですとか興味のある方とつながっていくっていうことは大変大きなことだと思いますので、県や、あるいはこのしまコトアカデミーに係っておられる民間のコンサルさんであるとか、そういう方と連携はしっかりとっていきたいと考えています。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 県とかふるさと島根定住財団が持っている、そうした強みをうまく活用しながら、市としてはどこに一番力を入れたらいいのか、このすみ分けをして、この関係人口をたくさんつくっていく、そうした成果に結びつけていただきたいと思います。 2点目に移ります。かかわりのマッチングについての2点目。 人口減少と人材の首都圏一極集中に歯どめがかからない現状を受け、東京圏に住みながら地方で兼業や副業をする人に交通費を支援する制度が2020年度から始まるとあります。この制度が始まれば、地方での兼業・副業はもちろん、新しい働き方の可能性を探るきっかけの提供につながるのではないかと期待していますが、その活用について、どのように研究をされていらっしゃるかお伺いをいたします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 副業・兼業人材の交通費支援制度は、これは国が進めるプロフェッショナル人材事業を拡充し、来年度から開始が予定されている新たな制度であります。副業・兼業を含む多様な労働形態により、地方の企業と東京圏に住む専門性の高い人材のマッチングを支援する拠点の人員を増強するとともに、東京圏と地方の移動に要する交通費を支援する制度と伺っております。具体的には、1人当たり3年間で最大150万円を副業・兼業先に助成するもので、地方創生推進交付金を活用して、令和2年度から制度が開始される予定です。詳細につきましては、今後国からの情報提供を待つことになりますが、この居住地と離れていても特定の地域を応援する関係人口の活動を支援する制度でもありますので、引き続き国の動向を注視したいと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 期待する制度ではあると思うんですが、どちらかというとこのプロフェッショナル人材事業を拡充する形なので、関係性という意味ではある部分を特定するような感じだと思うんですね。関係性というのはさまざまにあるので、この制度だけで全てが解決するというものではないと思うんです。むしろここに該当しない部分のかかわりというものもかなりの形であると思っておりまして、こちら側の支援があるのであれば、そうじゃない関係性を構築しようとする人たちに対してのサポートを、こういうところを市がしっかり見る、サポートするという考え方もあると思うんですけれども、お考えをお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 先ほど説明しましたこの国の制度は、専門性が強い方を派遣をしようじゃないかという制度でありまして、関係人口とのつながりを持つためには、今おっしゃられたように、そういう方たちだけではない人とのネットワークもしっかりつくっていく必要があると思っています。したがいまして、国の制度をそれに乗っかって活用していくということとあわせまして、国にない制度についてはそれこそ市の特色を出していく部分だと思っていますので、そのあたりを踏まえてしっかり研究をさせていただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) できるだけ多くの関係性をマッチングするように研究を進めていただきたいと思います。 次、3点目です。 これも国の新しい制度についてですが、今度新設される浜田市の部署で取り組まれると施政方針にあった、特定地域づくり事業推進法の制定について伺います。 こちらは、関係人口というよりは、どちらかというと定住対策の色のほうが強いように思いますが、さまざまに関係人口促進の制度がある中、定住促進施策がある中、施政方針においてこの事業に触れられたと、期待されてる部分が大きいかなというところを察するわけですけれども、この制定についてどのように捉えていらっしゃるかお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) この特定地域づくり事業は、過疎地において複数の事業者で協同組合を設立をして、地域の実情に合った仕事などを組み合わせて、組合が雇った職員を派遣する、そういう事業であります。地域の実情に応じた柔軟な働き方を提供することが可能となり、地域の就業人材不足の改善、また定住人口の増加につながるものと考えております。 一方で、本事業は行政だけでは実現できるものではなく、事業に賛同する経済団体や事業所による協同組合の出資が前提となります。仕事の需要と供給のマッチングなどの課題もあります。 課題も多くありますけども、この特定地域づくり事業推進法の制定を前向きに捉えまして、本事業の活用に向けて、庁内関係部署で検討を始めております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) このお話を聞いたときに真っ先に思い浮かべたのが、海士町で以前から取り組んでおられたマルチワーカー制度です。観光協会が行う人材派遣の事業で、特定派遣が廃止されて、この本事業を用いて再開を準備されてるということを伺っております。海士町の場合は、春は岩ガキの出荷が忙しいですから岩ガキ、夏は観光客がいらっしゃるんでホテルで働く。秋になるとCASの凍結センターに行って、冬になるとナマコの出荷が忙しくなるということで、繁忙期をいろいろなところに行きながら、その組み合わせで人手の少なさをカバーしていくというイメージで1年を過ごされるという仕組みですけれども、年間通して忙しいところにずっと行くわけですから、ずっとハイシーズンで、かなり大変だというお話も伺ったことがありますけれども、加えて応募されてくる方もいろいろなキャリア積みたいという、こういう仕事をしたい、こういう経験を積みたいという要望もあるわけで、しっかりその事業者さん、仕事とその人、応募されてくる方のマッチングです。どういう仕事と組み合わせていくかっていう、このコーディネーターが大変重要だということを海士の、実際にこれにかかわっておられる方から聞いております。 この新しい特定地域づくり事業推進法も、結局特定派遣が廃止されてどうするかというところをカバーする意味合いもあって制定されるものだと理解しておりますけれども、そのさまざまな課題をしっかりこれから解決していかなきゃいけない、行政のサポートも必要になってくると思うんです。ただ、受け皿が増えるという意味では、人手を確保できるという意味では一つの打開策としては活用すべきことなんだろうと思いますけれども、特に組合をつくっていくという段階において、そうした組織化に対して行政のバックアップっていうのがあってしかるべきと思いますが、そのあたりいかがでしょうか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 協同組合を設立ということですので、先ほど申し上げましたように行政だけでは取り組める問題ではないとは思ってます。ただ、現在事業を承継するために、事業承継に向けて地域おこし協力隊を活用した事業などもやっておりますが、ある意味この特定地域づくり推進事業と、それから事業承継のために地域おこし協力隊に来ていただいて、いろんな事業を経験していただきながら定住につなげていく、雇用につなげていくような取り組みというのは、少しのり代としてかぶってる部分もあるんじゃないかと思ってます。したがって、今関係課で議論しておりますのは、そうしたものがこの事業に乗っていかないだろうかということがありまして、そうなると当然マッチングのことであるとか、行政もある程度のかかわりを持ちながらこの事業に取り組んでいくということになろうかと思っております。 ただ、前提は事業者の方とか経済団体の方も出資をしていただきながらということがありますので、少しハードルは高いんじゃないかなと思っておりますけども、しっかり取り組みを進めていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 人手を確保する対策として、地域おこし協力隊を使って人材確保の取り組みは大変先駆的ですばらしい挑戦だなと思っているんですが、協力隊は任期が3年です。この特定地域づくり事業推進法に該当する、その募集をする方の任期というのは9カ月以上で無期限ですよね。こうした任期、3年、いいところもあれば、3年で終わらなきゃいけないという、地域おこし協力隊のそういう制度上のいろいろないい点、悪い点もあると思うので、しっかりオーバーラップするって先ほど部長がおっしゃった部分を、制度もしっかりいろいろ活用しながら、より応募されてくる方、事業者の方々にとっていい仕組みづくりを今後も研究していただきたいと思います。地元企業の人手確保は産業振興の観点からも重要だと思いますので、ぜひ民間事業者と協力して、しっかりとそうした仕組みをつくっていただきたいと思います。 では、次に移ります。 4点目です。 こちらも国の制度に関するものですが、国が実施している関係人口創出・拡大モデル事業も関係人口拡大を推進するための有効な制度と考えています。これには、1度浜田市もエントリーをされましたが、採択されなかったと聞いています。再提案を検討されていますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) この関係人口創出・拡大モデル事業につきましては、今年度、全国の浜田さんいらっしゃい事業を核にして申請を行いましたが、残念ながら採択はされませんでした。新年度は人口減少対策の柱として関係人口の拡大に力を入れたいと考えておりまして、先ほど申し上げましたような新規事業に取り組んでまいります。この中には、国の関係人口創出・拡大モデル事業を活用する事業はありませんけども、新たな部署で事業展開する中で、この国の事業の活用について改めて検討をしてまいります。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 先ほど来、マッチングが重要だということを申し上げておりますけれども、今後どうしていけばよいかという仮説をしっかり立てていくときに、そうした事業構築をできる高度人材を入れてくることも大事なんじゃないかなと思いますが、どのようにお考えですか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) このモデル事業については全国いろんな事例がありまして、その中で少し注目しているのは本市と同じような人口規模、新潟のほうのある都市では結びつけるためのマッチングの人材をこの事業を活用して採用をされて、それで地域の関係人口の組織化であったり、地元の課題解決であったり、そうしたものを結びつけておられるんですよね。まさにそうしたことが一番重要なところだと思ってますので、ある意味それを参考にしながら、今後の浜田市として、このモデル事業にどう取り組んでいくかということを考えていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 私もそうした活用、効果的なんじゃないかなと思うんです。本事業においては恐らく700万円だったと思いますが、700万円という貴重な財源にもなりますので、ぜひ諦めずに再度トライしていただいて、関係人口の促進にさらに取り組んでいただきたいと思います。 大項目3点目に移ります。 地域活動の基盤についてです。 住民主体による協働のまちづくりを進めるに当たって、まちづくりの拠点機能の強化を目的に公民館のコミュニティセンター化が検討されています。これまでも本件に関しましては公民館が担っている社会教育推進の活動、機能が損なわれることがあってはならない。むしろ充実させていただきたいということをこの一般質問や委員会の場で述べてきておりますが、コミュニティセンターへの移行に関する昨今の説明の中で気になる点がありましたので、その点を確認させていただきたいと思います。 1点目です。 コミュニティセンターに移行することのメリットについて、制度上の差異、機能の差異は何かということについてお伺いしていきます。 先般法改正がなされ、教育委員会でなくても社会教育施設を所管することが市長部局でもできるようになりました。そうした中で、形態をわざわざに公民館からコミュニティセンター化していくという執行部案ですが、現行の公民館、そしてコミュニティセンターとの制度上の差異、機能の違いは何でしょうか、お伺いします。確認します。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 公民館とコミュニティセンターの制度上の差異についてでありますけども、一般的には公民館は社会教育法に基づく社会教育施設であるのに対して、コミュニティセンターは社会教育法の適用を受けない公共施設となります。そのため、公民館を営利目的で使用することはできませんが、コミュニティセンターであれば営利目的でも使用することができます。ただし、浜田市のコミュニティセンターを社会教育法の適用を受けない施設とするかどうかについては、現在専門部会で議論をしていただいております。 また、機能の差異といたしましては、公民館は社会教育や生涯学習の拠点機能が主であるのに対して、コミュニティセンターは現在の公民館機能に加えて住民主体のまちづくり活動を支援する機能が強化されるものであります。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 営利目的の活動について触れられましたけれども、誤解がないように確認しますが、現在の公民館でも設置目的の範疇で物販による対価を受け取ることは可能という認識です。ここで言う営利目的というのは、どういう活動を指していますか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 営利といいますのは、一般的には利益の配分があるかどうかということで判断することになると思います。例えばNPO法人とか自治会のように、そういう利益の配分をしない団体が行う物販であるとかそういう活動に対しては、これは営利には該当しないと言えますけども、買い物支援として公民館の一角を地元のスーパーなどと連携をして例えばコンビニ化しようとか、地域のそういう買い物所をつくろうとか、そういう場合になりますと現在の社会教育ほうであれば制限を受けるんではないかと考えておりまして、したがって今どういう活用をするかということはまさに議論の最中ですけども、広くそういう制限を受けない施設として考えて、いろんな使い方ができるということであれば、社会教育施設としての位置付けにしないほうがいいという判断もあろうかと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) もう一点確認です。 現在、特に那賀郡エリアの公民館では、もう既にまちづくりの支援機能というものが実装されてるところが多いと考えてます。まちづくり支援機能の強化というのは具体的にどういうことを指されているか、ご説明をお願いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 現在でも公民館、まちづくりの支援をしていただいております。強化をするということは、この公民館に人であるとか活動費などもしっかり充実をさせて、例えば地域のまちづくり推進委員会の立ち上げであるとか、その事業に対する支援であるとか、さらにもう一歩そういう機能が強化するような、そういう意味合いで考えているところであります。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) こうした移行した後にも、しっかり住民に情報提供、説明をしかるべきタイミングでするべきと思いますが、そのご予定はありますか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 今はこのコミセン化に向けての議論の最中でありますので、正式にこれが決まるまでの間にもしっかりその中間については住民の皆さんにもお知らせをしていく、その必要はあろうかとは思っております。
    ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) この期間も大事な周知期間だと思いますので、一緒に考えていくということで、市民が活用してこその施設ですから、十分にそうした周知活動を進めていっていただきたいと思います。 最後の質問に移ります。 改めて伺います。社会教育の考え方について、昨日の代表質問において、岡田部長は、精神論だけでなく仕組みが必要とおっしゃいました。僕もそう思います。どのようにそれを担保されるのか、具体策をお示しください。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 社会教育活動の拠点機能の担保につきましては、仮に社会教育法の適用を受けない施設とする場合でありましても、施設設置条例の設置目的の中に社会教育の推進を掲げて、社会教育の拠点施設であることを明らかにしてまいります。 また、コミュニティセンター化によって、社会教育を基盤とした人づくりにも力を入れていきたいと考えておりまして、人員配置の充実、また予算の確保により、社会教育活動の拠点機能を担保してまいります。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 教育長、今の状況で社会教育の担保、しっかりできるとお考えでしょうか。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 今、検討を確かにいろんな部分でされております。最初に議員さん言われましたように、公民館がコミュニティセンター化することによって社会教育が後退することがあってはいけないという考え方は、このコミセン化の話が出たときに教育委員会が一番最初にお願いをしたことであります。そういったところについては議員さんと同じ考えを持っておりますので、そういった面では取り組みをしっかり進めていきたいと思っておりますけども、何らかの制度化というものは必要だろうと思っております。 現在、教育委員会には、社会教育の関係でアドバイスをしていただいておる長畑先生がおられます。その先生といろいろ意見交換をする中で、生涯都市宣言、そういったものを掲げて、市を挙げて生涯学習、社会教育に取り組むんだという、そういった取り組みも社会教育を後退させない一つの方法かなという話をしておりますので、そういった観点から少し検討していきたいと思っております。これにつきましては、合併前の三隅町でそういった取り組みをやっておられまして、三隅では大変な効果を上げていたといったような事例もございますので、その辺も含めて検討してまいりたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 双方しっかり意見交換していただいて、いい仕組みを整備していっていただきたいと思います。 最後に、市長は、まちづくりで最も大事なのは人づくりとおっしゃいました。社会教育は、その大事な部分を担っています。さらに、その拠点となるコミュニティセンターが、どれだけ大事な場所になるかということを実感してやみません。市長がおっしゃる理念に沿えば、そうした部分への予算減額には至らないはずです。本日触れた関係人口も新しい参加の仕方です。これからもまちに参加する人たちが増えるような事業拡充を強くお願いして、一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(川神裕司) この際、暫時休憩いたします。なお、再開を11時10分といたします。            午前10時57分 休憩            午前11時9分 再開 ○副議長(佐々木豊治) 会議を再開いたします。 休憩前に引き続き個人一般質問を行います。3番西川真午議員。            〔3番 西川真午議員 質問席〕 ◆3番(西川真午) 3番議席、西川です。 先ほど三浦さん、40歳になられたということです。私、今53歳でして、今調べてみますと50代が、男性の50代が2人。今、佐々木豊治さんが59で、3月3日で60ということで……            (「2日」と呼ぶ者あり) 2日です。2日が60ですね。ですから、その後、私50代男性代表になりますので、今浜田市で50代頑張らないといけないと思ってますので、しっかり頑張ろうと思います。 先ほど、三浦議員の一般質問の中で関係人口の話がございました。実は私、この間、関係人口づくりに行ってまいりました。出身者会の話でございましたが、この間、2月23日日曜日に大阪で開催されました近畿浜高同窓会というのへ行ってきたんです。というのは、私、36期卒業なんですが、同期が3人ほど事務局を担当しておりまして、総会の後、懇親会の後、つなぎで落語をやってくれということで、私の関西初公演をやってきまして、せっかく行って時間もらったので、高座の上からだったですけど、今の浜田の様子とか、そのとき四十数名来られてました。一番ご高齢の方が85歳ぐらいの3期の方がおられてまして、あと十何期の方が多かったです。60代、70代ぐらいの方が多くて、23期の梨田昌孝さんが顔を見せてくださいまして、私ミーハーなんで、握手して写真なんか撮ってもらいまして、いい思い出ができまして、浜田の話をいろいろ壇上からさせてもらって、それから懇親の場でもいろいろとお話しさせてもらって、毎年楽しみに来られている方がおられまして、その場に来ると浜田のにおいを感じられるようなことで、すごく懐かしがっておられました。私もそこでいろいろ、また浜田に帰ってきてくださいねと言ってまいりましたので、関係人口づくりに役に立ったんじゃないかなと思っております。 今日は、私は歴史文化保存展示施設の整備方針について質問させていただきます。 この件につきましては、前回の12月議会、それからその前の9月の定例会議の一般質問でも取り上げさせていただきました。前回については、示された整備方針案について施設の規模や場所、機能、整備費などについて、納得のいく検討プロセスが示されていなかったため、市民の皆さんの理解を得るために不十分であると考えたので、再検討をお願いいたしました。その後、1月26日、今年ですが、市民説明会が開催されまして、参加した市民の方からは賛否両方の意見が述べられましたが、今回は前回と同様の内容で整備方針となって示されました。そして、来年度の当初予算に専門家による検討組織の予算が計上されておりまして、内容について再度ただしたいので、この場で、本会議で取り上げさせていただいております。 それでは、質問に入る前に、今回示されました歴史文化保存展示施設の整備方針について、市民の方に少しパネルを使って説明させてもらいます。私がまとめたものです。 まず、名称としましては、歴史文化保存展示施設の整備方針ということでございます。 目的と意義につきましては、三つほど示されておりました。まず一つ、歴史文化の保存継承の拠点とすること。2番目、ふるさと郷育の拠点。3番目、市民や観光客の交流拠点。これが目的と異議でございまして、真ん中の赤くしたところ、ふるさと郷育の拠点というのが市が一番重要と認識しておられることで、ふるさと浜田に誇りと愛着を持ってもらうために最も重要だということで説明をされております。 整備の方法につきましては、整備費、運営費が最も安価であることから、何個かの案のうちから世界こども美術館に増設する案を採用されております。 この施設の位置付けですが、老朽化した浜田郷土資料館の建てかえ整備という位置付けで記されております。 そして、施設の概要ですが、設置位置、場所ですが、世界こども美術館の海側の市有地。展示室につきましては、そこに約520平方メートルの平家の建屋を増設する、増築するということ。そして、収蔵庫については、こども美術館の1階と3階に280平方メートルを改修するということ。こども美術館の、多少面積は減りますが、こども美術館の現状の機能は維持するということです。 そして、整備費については7億5,000万円。内訳として、建物に4億5,000万円、展示について3億円。運営費につきましては3,100万円。これは、純の増加分については1,100万円ということです。この整備費の財源については、地方交付税を充てるということが4億4,000万円。これは、過疎債という有利な債券を充当するというものです。それから、2番目にふるさと寄附。皆さんからいただいたふるさと寄附を3億1,000万円充当するということで、一般財源を使わないというご説明でした。 スケジュールですが、今議会で予算が通りますと、来年度、令和2年から令和3年、2年かけまして専門家の検討委員会で検討して、令和4年度に設計を行い、令和5年から6年に建設工事を行って、令和7年度の会館を目指しているというのがこの整備方針の概要でございます。 それでは、質問させていただきます。 まず、中項目の1ですが、この施設の目的と意義についてお伺いします。 1番、歴史文化の保存継承の拠点として、その目的を達成するために、この施設をどのように活用するのか見解をお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 先ほど、パネルで説明いただきました。私たちの提案することをすごくうまくまとめていただきまして、ありがとうございました。市民の懸念されること、あるいは私たちの訴えたいことが赤く示されておりまして、これを使って説明したほうがもっとわかりやすいかなと思ったところであります。 それでは、質問に対して回答させていただきます。 歴史文化保存展示施設におきます歴史文化の保存継承の拠点としての活用につきましては、浜田の歴史文化に関する資料が散逸しないように収集に努め、整理、保存するとともに、調査研究をして、未来に向けて継承していきたいと考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) それでは、2番目の目的ですが、ふるさと郷育の拠点、一番重要な目的とされております。この目的を達成するために、この施設をどのように活用されるのか、これについてご見解をお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 歴史文化保存展示施設におきます、ふるさと郷育の拠点としての活用につきましては、学校教育との連携を重視し、子どもたちが歴史の学習を通してふるさとに対して誇りと愛着を持てるようにしていきたいと考えております。そのため、特に子どもたちには浜田の歴史文化を体系的に展示などで示すとともに、日本の歴史などとも関連をつけて学ぶことができるようにすることで、ふるさと浜田の未来を担う人材の育成に取り組んでいきたいと考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 一つ確認ですが、今回整備する施設は浜田郷土資料館の建てかえという位置付けなんですが、この施設をふるさと郷育で利用する、その対象というのは、小・中学校は浜田自治の小・中学校なんでしょうか、それとも全市の小・中学校でしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 今回、浜田郷土資料館の建てかえということにしておりますが、中核的な施設という言い方もさせていただいております。したがいまして、このふるさと郷育につきましては、市内全小・中学校が対象という認識でございます。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) もう一つ確認なんですが、今回、歴史文化保存展示施設、検討会のときは(仮称)浜田歴史資料館でしたが、この名前変わったときに私も何かなと思ったんですが、一つ確認です。これは、今浜田市内にある六つの資料館、博物館を含めて、この歴史文化展示施設という概念でくくって、今回整備するのは郷土資料館の建てかえ。ですから、名称はまだわかっていない。そういう位置付けでよろしかったんでしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) ただいま議員のおっしゃったとおりであります。少し誤解もあったりしたですけども、確かに検討会では(仮称)浜田歴史資料館という表現を使っておりました。今回、歴史文化保存展示施設ということで、これは六つの市内の施設の総称というイメージで捉えていただければと思っております。新たに整備する建物の名称につきましては今後検討するという流れになっておりますので、議員おっしゃるとおりであります。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) そう最初から言っていただければすぐ腑に落ちたんですけど、今回までもやもやしてましたけど、そういう位置付けなら考え方として発展があるんじゃないかなと思ってます。 じゃあ、小項目の3番目ですが、もう一つの目的、市民や観光客の交流拠点の役割を担う施設として、具体的にどのような活用方法を想定しておられますか、お伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 歴史文化保存展示施設における市民や観光客の交流拠点としての活用についてであります。 市民の皆さんには、浜田の歴史文化を題材に集う場や講演会、ワークショップの場としての活用を想定しております。 観光客につきましては、浜田についての興味を持ち、知っていただく場であり、情報発信を行っていきたいと思っております。 市民と観光客との交流につきましては、お互いが触れ合うことが浜田のよさをわかっていただくきっかけにもなると考えております。そのためにも、市民主体の研究会やイベントなどの開催についても計画をしてまいりたいと思っております。 また、観光客の方には、浜田を紹介するパンフレットを提供し、あるいは映像を見ていただくということで、観光関連施設との連携についても図りたいと考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) この市民や観光客の交流拠点という目的を達成するためには、大前提は市民と観光客に来てもらわなきゃいけないんですが、学校の授業で利用するのとは違いまして、この市民、観光客に来ていただこうとすると何か魅力がないと来ていただけないと思うんです。今回再整備する、建物は変わると思うんですが、展示の内容というのは現在の郷土資料館の収蔵品、これを展示方法を変えて展示するという旨でよろしいんでしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 基本的には浜田資料館の建てかえという言い方をしておりますし、現在持っております資料を展示するということであります。ただ、企画展等いろいろやりますので、その場合は、支所の物も集めたりということでは、新たな企画展示ができるものと考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 今持っておられる収蔵品をメインにということだと思うんですが、現在この郷土資料館の入館者数、私の持ってるデータが2年前ぐらいだったですが、年間2,500人程度だと認識しています。これは団体も含めた数です。新しく整備する施設、これは検討会の中でC案ということで示されたときに年間1万1,450人という想定がありました。多少内容は変わってるので変わってるかもしれませんが、入館料300円という想定で1万1,450人という想定ですが、これはどうなんでしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 示させていただいた資料では確かにそういう目標値というのを出しております。出し方はいろいろありますし、現時点でのこども美術館の年間入場者5万人前後で推移をしてるということで、これの2割ですと約1万人ぐらいになります。あわせて、前回3年前のときのいろいろ集計した資料、そういったものも参考にしております。今回は隣接地に子育て支援の包括支援センターができるということもありますので、そういったことも含めて、こういった1万1,000人程度という見込みを出しております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 収蔵品、コンテンツが今のままで、建物が変わって場所が変わるということで、そこまで人が来るか多少疑問ではございますが、今後検討していただきたいなと思います。 中項目の2番目ですが、施設に必要な機能についてお尋ねします。 小項目の1、この施設に求められる収集、保存の機能についてのお考えをお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 歴史文化保存展示施設における収集、保存機能とは、歴史文化に関する資料を幅広く収集、整理し、収蔵庫など適切な環境を整えて保存をすることであります。このように資料を保存管理するとともに、その資料を調査研究することで成果を将来にわたってつなげていくということも重要なことであると考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 現在の資料館、老朽化しておる上に、もともと資料館として建てられたものでないので、この収集、それから保存ということに苦労されておられます。狭い分かれた部屋にいろんなものを詰め込んでおられまして、出し入れするのに苦労されておられます。今、そういうふうに収集、保存について、今の資料館が抱えておられる問題点、それからどう解決するか、そういう問題点について認識をお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 収集につきましては、購入する物品もあれば、市民の方から寄贈していただくというものもあります。ですので、収集については年間200点程度増えているという報告もさせていただいております。 ただ、実際に増えたものをどう保存するかというところにつきましては、今、現実問題、苦労しているという状況にあります。違うところに、場所、市の物件に対して、そこで保管をしたり。これはあくまでも空調なり湿度が調整できませんので、そういったものに耐えるものという前提にはなりますけども、そういった形で現在保存をしております。仮にこれが現在想定をしておりますこども美術館の所に移ったとした場合ですけども、展示については当然いい方法で考えられると思いますけども、保存につきましては今回、現在郷土資料館のところにあります収蔵庫のうち、空調完備が約34平米の小さいものです。今回、約200平米、150平米ですが3階のところについては空調が入るところでありますので、そういった面では貴重な資料を適正な管理下に置けるとは思っております。ただ、総数としてを全部置けるということに対しては、なかなか全部を置けないと思いますので、先ほど言いましたように他の市有施設にも保存するなどという形はとっていきたいと思っております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 収集についてですが、今市民の方から寄贈がかなり多いとも、実際現地に行ってもそういって言われておりました。ただ、いただく資料もそうですけど、こちらから必要な欲しい資料を能動的に探さなきゃいけないと思うんですけど、限られた人材でやっておられますが、今そういうような能動的な収集活動はできてるんでしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 現在、企画展などではいろんな資料を展示しますけども、所有されとる市民の方からお借りをするという形でさせていただいております。そういった資料が将来散逸しないようにということであれば、万が一お亡くなりになった場合とかにはご寄附をいただくなりということも考えております。ただ、なかなかこちらから、いただきたいということは、今、動きとしてはなかなかできない状況にあります。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 先ほど空調のきいた管理のことをおっしゃられました。収蔵品の中には適切な温度、湿度を管理しなきゃいけないものがあると思うんですが、今、特別収蔵庫、先ほどおっしゃられた狭いところにあります。実際は、適切な広さというのは、どのぐらいの広さが必要なんでしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 適切な広さということでありますけども、どこまで収蔵するかによってそれは変わると思います。先ほど言いました現在34平米の中に、見られたかどうかわかりませんけど、要は詰め込んどるという状況であります。この中でも特に重要、貴重というものは、私どもの考えでは約280点程度のものがあると認識をしております。これは、刀剣であったり石見の国の絵図と、そういった重要なものは入っております。ですので、何平米必要かと言われれば、それは広ければ広いほどいろんなものが入るというようになりますけども、ここは予算の範囲内、建物の構造にあわせて検討したいと。ただ、最低限、この34以上ないと今のものが入りませんので、先ほど言いましたように約150平米の3階のところで、こういったものは管理をしていきたいとは考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) それでは、次の項目ですが、この施設に求められる展示の機能についてのお考えをお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 歴史文化保存展示施設におけます展示機能についてでございます。 実物の歴史文化資料を実際に見て感じていただくということが大切であると考えております。しかし、既存の施設の多くにつきましては老朽化しておりますし、管理運営などの面でもなかなか課題があると思っております。特に浜田郷土資料館につきましては展示スペースも狭く、約1万2,000点の資料を保存しておりますけども、年間約500点しか展示をできていない状況がございます。資料につきましては、この展示をして、見て感じていただくということが大切だと思っておりますので、そういったことが郷土への誇りと愛着を生むということになろうと思っております。ですので、企画展あるいは展示替えという形で、限られた施設の面積の中でこれを有効に展示をしていくという考えを持っております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 今、実際に見て感じることが大切だという話です。この件につきまして、ほかの議員からもデジタル化という話が、意見が出てるんですが、この間も説明会のときにその話をしたときにはまだそれについて予算も検討してないという状況でしたが、これについて昨日も会派代表質問の中でも話があったと思うんですが、デジタル化についてのお考えをお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 資料のデジタル化につきましては、これは今後取り組んでいく必要があるとは認識をしております。ただ、デジタル化という言い方をしてますけども、文化財担当の考えるデジタル化と、写真を撮って、あるいはビデオを撮って見れるデジタル化と、同じデジタル化ではありますけども、専門家の考える保存に対しての映像の撮り方とは少し違います。発掘物とか貴重なものは360度写したり、映像の解像度も含めて高額な予算がかかります。ただ、寄附をいただいた中には、昔使っていた民具とかが、同じものが多数ありますけども、こういったものは普通の写真に撮って記録で残すという考え方もあろうと思います。ただ、いずれにしましても増え続ける資料を保管する場所がなければ、傷んだものについては一定の整理ということも考えなければいけませんので、そういった意味でもデジタル化については進める必要があると思います。ただ、予算については、今まで言っております、まだ具体的な要求なり検討までは入っておらんということでご理解をいただければと思います。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) それでは、次の項目の、この施設に求められる教育の機能についてのお考えをお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 歴史文化保存展示施設におきます教育機能につきましては、特にふるさと郷育の拠点とする本施設におきましては、子どもたちがふるさとの歴史文化を学ぶことでふるさとに対する興味あるいは愛着を高めていくことを期待しております。また、子どもだけでなく、大人の方にとっても公民館や各種団体、個人の希望に対応した学びの場であるということが重要であります。大人の方には、ここで学んだことをぜひ子どもたちにも伝えていただければと思っております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 先ほど最初に目的のところで、このふるさと郷育というのがこの施設の一番の大きな目的だということをおっしゃいました。この適用、別紙で示された整備方針の中に想定する利用方法というのが、表がございまして、小学校であれば社会科では昔の道具、生活の移り変わりを学習する、浜田と日本の歴史の関連付けで学習する。そして、理科のほうでは、大地のつくりを石見畳ケ浦の化石から学習する。日本唯一の岩石である黄長石霞石玄武岩を学習する。総合的な学習で、学校周辺の歴史や偉人、石見神楽等の身近な歴史文化を学習するとございます。かなり学習については多岐に、理科の分野もあるんですが、この展示については歴史文化ですが、そういう地学的なものも、それから中学校では浜田地震等により災害や大地変動を学習するともあるんですが、そういう展示もふるさと郷育のためにするということですか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 今お示ししておりますのは想定という言い方をしておりますけども、そういったことも含めて展示をしていきたいと思っております。玄武岩につきましても、日本、浜田市固有のものでありますし、畳ケ浦の歴史につきましても可能な範囲での展示はできるものと思っております。こういったものは企画展という形になろうと思いますので、その都度学校のほうへ案内をさせていただくなりして、この期間に来ていただければという周知も含めて対応したいと考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 今のようなのは企画展ということですが、通常このふるさと郷育の拠点施設として、この施設、もう少し具体的にどのように使われるんでしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 具体的な展示あるいは方法につきましては、現在想定をしております専門家検討委員会の中でしっかり検討していただきます。ただ、具体的ではありませんが、三つの歴史なり民俗、偉人ということで3本柱を今お示しをさせていただいております。全てが企画展ではなく常設展という形での展示も恐らく、現在もありますけども、そういったことも含めて検討委員会の中でお示しをいただけるものとは思っております。そういったものは、いつ来ても子どもたちに浜田に対しての歴史なり民具、そういったものを見ていただけるものと思っております。詳細につきましては、現在420平米という言い方をしてますけども、その中でどういうレイアウトをするなり、動線についてどう考えるかということは専門家の検討委員会の中で議論していただければと思っております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) それでは、次の、この施設の調査研究の機能も必要だと思いますが、これについて市の見解をお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) この施設におきます調査研究機能ということでございます。 歴史文化の保存継承の中に位置付けている機能でありまして、その資料が浜田の歴史文化にとってどのような重要性や意味を持つのか、あるいは新たな事実はないかなど、学術的に評価をするということであります。これは、現在の施設でも当然行うことでありますし、美術館のところに建ったからどうこうということでなくて、あくまでも現時点でもこういう考えでやってるということでご理解ください。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 重要な機能だと思います。ただ、専門的な人材も必要です。今、市史の編さんをやられておりますが、少ない人数でやられておりまして、なかなかいつできるかというところも先の長い話のように聞こえてますが、これを機にこの調査研究機能を高めて、そういう市史の編さんとかももう少しスピードアップするようなお考えはありますか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 市史編さんのご意見をいただきました。確かに資料収集、すごくしていただきまして、まとめをしていただいておるわけですけども、なかなかまだ成果品ができていないということがあります。また、現時点でも、いつ成果品ができるということもお示しできない状況ではあります。ただ、少ない人数の中で、日々しっかり対応をしていただいておりますことはご理解をいただければと思います。 先ほど言いましたように人材の確保、これは重要であります。施設、運営もですけども、いろんなものを展示するノウハウも含めて、研究も含めてですけど、専門の知識がある職員が必要だとは思っております。これを正規職員で雇うのかどうかということは、定員適正化計画、いろんな中での判断だろうと思います。ただ、現在、最近採用した職員の中には古文書がしっかり読める職員がおったり、歴史の担当についても知識を持っております。どこに行って講演をさせても恥ずかしくないだけの知識を持った職員がおりますので、現在おる職員については優秀であり、能力を持っておると思っております。ただ、それをどう外に発信していくかということについては、新しい資料館ができた暁には、もう少しPRということについては考えていく必要があろうと思います。せっかくできた施設を知っていただく、あるいは来ていただく。どんなものが浜田の宝であるということを示すためにも、PRということはしっかり今後考えていく必要があるとは思っております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 求められる機能、あります。特にこの調査研究という機能、地味ですが大事なことと思います。人材が必要なことということなんですが、人材、整備方針の中で人材のことがありました。美術館と一緒になるということで、人材も少ない人材で運営できるということでしたが、その人材、多分想定される人材でこの調査研究機能を確立するのは難しいと思うんです。機能を充実させるためには人材がいるので、その人員の配置についても今よりも多くなってコストかかるようではいけないと思うので、しっかりとした考えを持ってやっていただきたいなと思います。 次の質問に移ります。 中項目3番目です。 施設の規模、経営体、設置場所についてお伺いします。 まず、必要な機能を発揮するための施設の規模、展示、収蔵、教育、調査研究、その規模についての考えをお伺いいたします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 歴史文化保存展示施設の機能を発揮するための施設規模につきましては、展示、収蔵、教育、調査研究といった機能に必要なスペースということで、浜田郷土資料館などを参考に、展示機能につきましては420平方メートル、収蔵庫に300平方メートルといった規模を想定しております。具体的には展示物や配置の内容とも関連させながら、令和2年度から3年度にかけての専門家による検討委員会を設置して、その中で検討していきたいと考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 展示スペースの420平米、以前も聞いたんですが、郷土資料館の運用状況から勘案して約2倍ということでお聞きしたんですが、今のところそういう考え方でよろしいんですか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 3年前にそもそもこの資料館の案を出したときにも、420平米ということを出させていただいております。現状の約210平米程度の資料館の現状を見る中で、倍程度の面積があれば一定の展示ができるだろうという判断をさせていただいて、この420平米ということで現在検討しております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 3年前に検討した中の420平米ということですが、今私がお聞きしている機能、ふるさと郷育の機能、そのころはそういうお考えはなかったと思うんですが、あったかもしれませんが、具体的になったこの機能を包含して、420平米というのが妥当なのかどうか、また今後検討が必要なのかどうか、整備方針を出された今の段階でこの420平米というのがどういう位置付けなのか教えてください。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) そもそも出したのは、先ほど言いましたように約2倍でいけるだろうという当時の判断であります。現在この数字を使っておりますのも、そもそも昨年の4月から検討委員会を立ち上げて検討していただいております。まず、3年前の案と同じ案を現時点で建てたら約11億数千万円だったものが12億円になります。これは物価上昇ということで、同じものでもこういう金額になりますという、まずそれを提示させていただいております。その上で、当時の懸案でありました整備費、運営費についての代用案ということで、A、B、Cということで御便殿付近の縮小案、図書館案、今回のこども美術館案ということで出しております。あくまでもスタートしておりました420平米の展示スペースと収蔵の300、これは維持をした上で、全く同じ条件の中で場所によって建設費が幾ら違う、メリット、デメリット、どういうことがあるかということでお示しをする中で、現在こども美術館ということの増設案をさせていただいております。基本的には一番懸案でありました整備費等の比較ということで変えておりません。先ほど言いましたように、もともと一定の展示ができるだろうという判断がありますので、この420平米についても変えておりません。 ただ、今後の検討委員会の中で変更しないのかということであれば、それはまだ可能性としてはあり得るとは思っております。ただ、多くの市民の方の懸念でありました事業費が増えることによる増設ということは、これは難しいと思っております。現在考えております420平米と100平米の機械室がありますので、520平米の増築面積の費用ということで出しておりますので、この中で仮に機械室を兼用できれば、もしかしたら展示室に転用の可能性もありますので、そういったことはしっかり検討委員会の中でしていただければと思っております。ただ、多くの専門家の中で検討していただきますので、その中ではもう少し大きいという規模が出るかもしれませんけども、予算のことも含めてしっかり検討していただくようになろうとは思っております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 3年前と同じ案で来てるということなんですが、大きさも含め、ほかの件もなんですけれど、3年前の案から今年、今年度に(仮称)浜田歴史資料館検討会を開催され、それから地域協議会の意見を聞かれ、議員の意見を聞かれ、市民の意見を聞かれて、その上でまたこの同じ大きさ。議論されたのは、整備費と場所についてはいろんな案が出たと思うんですけど、こういうような機能とか大きさとかの、前回の議会でも言いましたが、その辺の議論がなされていないまま整備方針の案がとれて整備方針となってるところに私が疑問に思うんですが、それについていかがですか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) こういった資料館の建設に当たりましては、例えば国が示した基準とかというものはございません。学校ですと、小学校の1クラス何平米、体育館何平米、子どもの数に合わせて決まっておりますけども、こういったものはそれぞれの市町村なり、あるいは何を展示するかによって全て、大きさなり収蔵も変わります。例えば荒神谷遺跡の刀剣ですと、それ専門ですが約360平米の展示施設があるとお伺いしております。これは、その中で十分展示できるという判断をされたということだと思っております。 今の420平米についての再検討というご意見であります。この辺については、予算のことも含めてなかなか厳しいということで考えをしております。ただ、仮にこれを大きくしたとしても、1万2,000点全てを展示するとなると桁違いの規模のものが必要になりますので、そこは企画展なり展示替えという形で、この420平米の中でしっかりPRをしていく、あるいは周知をしていくということは可能だという判断をしております。ですので、全然検討しなかったというのではなくて、この中でやる方向について今後検討していこうという思いで今おります。その辺も含めて、専門家の中でしっかりたたいていただければと思っております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。
    ◆3番(西川真午) 収蔵スペースについてお伺いしますが、300平米、この根拠についてはどういう根拠だったでしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 収蔵スペースのご質問であります。 以前どなたかの議員が言われたかもしれませんけども、一般的には展示面積の3倍ぐらいが、収蔵スペースが必要ではないかというご意見もあります。確かにそういったのもあります。ただ、これも新たに建てるのかとなりますと相当の費用もかかりますので、現在はこども美術館の中でという考えをしております。昨年9月に報告をいただいて以降、最初はこども美術館の、あるいは4階、5階を収蔵庫にしようという案も持っておりました。ただ、これはその後のいろんな説明会なりご意見を伺う中で、年間5万人も来ているこども美術館については維持すべきだろうということがありましたので、私どもも今回の方針の中でありますように、こども美術館については機能は維持するという言い方をさせていただいております。その中で、どこを収蔵庫に変更しても影響が最小限で済むかというところで、3階の多目的ホールの奥の部屋、あるいは1階ということにしております。その中で確保できるのが約300平方メートルということで考えております。これで十分かと言われれば、なかなか厳しい面もありますけれども、これは先ほど言いましたように、他の市有施設の中で保管をするなどして対応するということで考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 前回の議会でも触れたんですが、今博物館とか美術館建てるときに展示よりも保存保管に重きを置いてるのが今トレンドのようです。今回は展示のほう、かなり大きいんですが、今所有する資料、民具とかもかなり多いということで、かなり重複するもの、それから価値が薄れてきているものもあるんではないかと思うんですが、そういうものを整理しないとなかなか収蔵できないと思うんですが、それについて、その整理について、どのようなお考えをお持ちでしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 今議員ご指摘ありましたように、民具については確かに同じものが複数あると認識をしております。これは既に名寄せは済んでると聞いておりますけども、同じものが例えば各支所にあれば五つあるという形になりますので、五つあっても残すべきものもあれば、一つで可能なものもあるかもしれませんので、その辺については今後整理が必要になろうと思います。ただ、その場合でも、先ほど言われましたデジタル化、寄贈品が多くありますので、何年何月にどなたから寄贈いただいたものですということはしっかり記録に残す必要があろうと思います。経年劣化によりまして展示が不可能になるものもあるかもしれませんので、そういったものも含めて、現時点では令和7年の開館を予定してますので、それまでの間にしっかり残して、皆さんに見ていただくもの、あるいは場合によっては処分すべきものということの判断が出るかもしれませんけども、そこはしっかりスペースも含めて検討させていただきたいと思っております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 収蔵品の中に価値の高いもの、貴重なものもあるということなんですが、それの保管について、セキュリティー的なことです。これについては、今現状と、それから今後、どのようなセキュリティー対策をされるんでしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 現在、大事なものを収蔵しております特別収蔵庫につきましては、鍵による管理ということであります。ただ、今後こども美術館のほうに増設ということになれば、保管とあわせて機械警備も含めた対応になろうかと思っております。現在は機械警備ができておりませんので、その辺ではセキュリティーについては強化されると思っております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 次の項目ですが、必要な機能を発揮するために複合化すべき施設についてのお考えをお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 機能を発揮するために複合化すべき施設ということであります。 (仮称)浜田歴史資料館の検討会や議会などからの、建設費、運営費はできるだけ圧縮すべきというご意見を踏まえまして、整備費、運営費が安価なこと、あるいは駐車場が確保できて、津波等の災害の心配もないということから、歴史文化保存展示施設と複合化をする施設として世界こども美術館としたものであります。 年間5万人の来館がある世界こども美術館との複合化によりまして、集客効果も期待できます。多くの子どもたちが歴史を学びながらふるさとに誇りと愛着を持つ気持ちというものを一段と育むことができるものと考えております。また、美術館の3階にあります多目的ホール、あるいは創作活動室、こういったものも共有化を図ることができるものと考えております。さらに、隣接地には浜田市子育て世代の包括支援センター、これも建設される予定ですので、三つの施設が連携することで相乗効果が図られるものと考えております。 また、世界こども美術館の機能につきましては、石正美術館の活用など、施設間の連携、協力、これを今まで以上に深めることで、市全体で維持をしていきたいと考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) こども美術館との複合化ということですが、これは整備費、運営費が安価であるということで選択されたものです。必要な機能を発揮するために考えられた案ではないと思うんですが、それについての見解をお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 確かに説明会の中でも整備費、運営費が安いという言い方をしております。これは、前回取り下げをさせていただいたときにも大きな懸念があったということで、今回そういった課題を解消するためですということで、こういった言い方をさせていただいとることは確かにあります。ただ、必要な機能を発揮できるかということでありますけども、これは建物だけでなく運営上のやり方でも一定の機能を発揮できると思っております。説明会の中でも話をさせていただいておりますけども、こども美術館、開館以来25年間、子どもなり大人も含めて対象としたいろんな企画展示をしております。ずっとここには専門的知識を持った学芸員がおりますので、そういった意味では子どもたちにわかりやすく展示、企画をすることができるものと思っております。これに学校とつなげる職員の雇用を考えてるという話をさせていただいておりますけども、そういったことでしっかり連携をすれば、求める機能については発揮できると考えております。あくまで整備だけでなくて、運営面での機能を発揮できると考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) それでは、もう一点お伺いしますが、こども美術館の機能の維持のため、要するに面積が減る分のだと思うんですが、石正美術館の活用、連携ということが今回の資料で初めて出てきました。これまでは、これについて一切出てきてないものですが、今回出てきました。これだけ重要な大きな案件について整備方針を出されるんですが、これまで検討してないものがぽつっと出てくるというのが場当たり的な感じがするんですが、これについてお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 石正美術館との連携が今回初めて出たということであります。 実は、これは今回いろんな検討をする中で、運営費の削減をどうするかということ中で、昨年の夏、7月、8月ぐらいから実は教育長が石正の館長と含めて内々には連携についての相談をさせていただいた上で、一定のご理解もいただいております。これは、以前から5万人都市に二つ美術館が要るのかという指摘のご意見もある中で、教育委員会としてもそれぞれの機能をしっかり発揮して残していきたいという思いがありますので、今回こういったのを契機にさらに石正との連携を深めたいという中で、郷土の作家展につきましては石正美術館の新館のほうではできないかという具体的な話も含めて協議をさせていただく中で、今回最終的な方針を出す中で表明をさせていただいたものであります。確かに議員さん含めて多くの方が今回初めて見られたという思いはあるかもしれませんけれども、急ということではなく、経費削減の中で昨年から水面下では動いていたということでご理解いただければと思います。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 内々にということをおっしゃいましたが、今年度、(仮称)浜田歴史資料館検討会を何回もやられてる中で、このことをそこで検討されずに、オープンにされずに来て、この整備方針にこれが出てくるというのはおかしいと思うんですけど、これについてお伺いしましょう。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) なかなかまだそれぞれの職員にも話をしてない部分もありましたので、内々という表現を使わせていただいております。ただ、市の中でもこの石正だけではなくて、今回人件費の効率化という表現をさせてもらってますけども、あわせて運営費の削減、通常経費です。そういったものも含めて約1,000万円の削減ができるだろうという見込みの中で積み上げをしたものであります。検討委員会に出してなかったというご指摘でありますけども、なかなかまだ確定をしてなかった部分もあるということでご理解をいただければと思います。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 検討委員会について、前も言ったんですが、案が最初、市から3案示されて、それで整備費、安いところに最後落ちつきましたが、具体的な機能とか今のような目的とか機能とか大きさとかという話はほとんどされていません。で、今回のこの石正美術館との連携についても検討会で話をしてない、オーソライズされていないものが、同じこと言いますけど最後の整備方針で出てくるというのは納得できないんですが、内々に話を進めておられた教育長はどういう感じだったんでしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 先ほど部長が申しましたけども、もう少し、重複する部分もあるんですが、少し説明をもう一遍させていただこうと思います。 世界こども美術館は、何回も言うておりますように年間5万人の方が入場されるという施設であります。しかしながら、もうこれはかなり前からの懸案なんですけれども、5万人の市で二つの美術館が必要なのかという議論がずっと実はありました。その中で、二つの美術館の役割分担、これについては検討していかなければいけないというのは教育委員会としても持っていた考えでございまして、これについては削減というよりも、もう2年も3年も前から石正のほうと話し合いをしていたというところ、そういった事実があります。 今回、歴史資料館の検討をする中で、こども美術館の展示部分を少し縮小してはといったようなことを言われた時期も実はございました。最終的にはそうはなってないんですけども、そういったことを検討した時期がございまして、その辺のところも石正と自分で話をしておったんですが、言われるように検討会議の中ではそういったものを出しておりません。といいますのは、役割であったり、設置の目的であったり、機能、そういったものは基本的には変わらないということがありましたんで、その辺のところについて具体的にお示しをして、議題に上げて検討していただかなかったという経過であろうと思っております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) もともと二つの美術館という問題というか課題があって、それについて話を進めていったということですかね。今回こども美術館に資料館を併設するに当たり、面積が少なくなるということで、取ってつけたではないけど、そんなイメージはします。一応理解はしております。 じゃあ、次なんですけど、必要な機能を発揮するために最適な設置場所についてのお考えをお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 施設の機能を発揮する上で、最適な設置場所ということでございます。 資料の収集、保存、展示、教育の機能を踏まえた上で、昨年、(仮称)浜田歴史資料館検討会において、城山公園内の御便殿周辺地の案や中央図書館隣接地の案、そして世界こども美術館の改修と歴史文化展示室を増設する案などについて検討してまいっております。これらの検討結果や市民説明会などでいただいた意見などをもとに取りまとめをしました整備方針は、世界こども美術館を改修し、収蔵機能を確保するとともに、展示機能を増設するというものであります。 また、隣接地には浜田市子育て世代包括支援センターを建設する予定でございますので、三つの施設が連携することで相乗効果が図られると考えております。さらに、駐車場が確保できる、津波等の心配がないということから、世界こども美術館との複合化は最善であると考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 繰り返しになるんですが、こども美術館へ増設の整備は、必要な機能を発揮するためではなくて、整備費、運営費を削減するためだと思います。今、子育て世代包括支援センターと隣接するという話が出たんですが、この資料館に来られるお客さん、利用者の層は、まずふるさと郷育の対象である小・中学生、これは授業の一環として来られると思います。それから、あと来られるのは、歴史文化に興味を持つ市民、それと観光客。イメージしてほしいんですけど、歴史文化に興味を持つ市民と観光客、年齢層はどうでしょうか。ある程度落ちついた年齢層じゃないかなと思うんですが。一方、子育て世代包括支援センターに来られる方、世界こども美術館に来られる方、イメージしてみてください。若い親と小さな子どもじゃないですか。この層が違う、ターゲットが違うんですが、今相乗効果を発揮すると申されましたが、最初できたころ、もちろんついでに行かれるとは思います。300円払って、行かれるかどうかはあれですが。それについて、そのターゲットの層は違うんですが、これについてはいかがお考えですか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 確かに議員おっしゃいますように、それぞれの施設をメインとする世代は違うというのはあると思います。ただ、今回子育て世代支援センターができれば、未就学児と保護者が一緒に来られるということがあります。その中で、例えば民具であると、小さい子どもたちが見たこともないような電化製品であったり道具があります。それを保護者の方が、お父さんお母さんが子どものころはこういったものがあったんだよとかということで、しっかり興味を持たせていただくことは可能だと思っております。あわせて、そういったものを見た上で、また創作活動の中で工作をつくるとか、いろいろ波及することは可能だと思っておりますので、そういった意味でこの三つの機能、お客さんが連携できると。で、相乗効果も発揮できる、集客も含めて可能であると。未就学児の間から、浜田市について少しでも興味を持っていただけるのではないかという思いを持っております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) この異なる二つの層が出会うことで、どうでしょう。機能、目的として、市民と観光客の交流。でも、この観光客、ここに不在ですね。あとは、ふるさと郷育についても、この小さい子どもを連れていく。これもふるさと郷育につながるというお考えなんでしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) ふるさと郷育につきましては、ふるさとに誇りと愛着を持ってもらおうということにしております。未就学児に誇りという言葉はなかなか難しいかもしれませんけども、知ってもらうことによって愛着が芽生えるのではないかとは思っております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) ふるさと郷育、それから市民、歴史が好きな市民が集まるという機能を達成しようと思うと、この最適な場所、今最善がこども美術館に隣接と申されましたが、普通に考えると図書館、中央図書館の周辺が一番最適でないか、これまでも検討された中であると思うんですが、ではないんでしょうか。検討会のB案では、図書館駐車場で、げた履きの2階建てということで、コストが高くつくもので却下されておりましたが、現在の郷土資料館は図書館にほど近いところにございます。隣接地に市有地があります。ただ、一番本当は警察の対面の、今駐車場になってるところ、あそこは県の土地ですが、あそこにでもできれば図書館と近くてすごく親和性の高いものになると思うんですが、その辺の場所についてご検討されたと思うんですが、規模を差しおいて、機能から見て、こども美術館と図書館の近く、どちらが機能を発揮されると思いますか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 図書館というご意見もいただきました。これは検討会の中でもそういった意見が出ました。また、平成12年の資料館構想が出て以降の中で説明をさせていただいておりますけども、図書館を建設時には資料館と図書館を一緒に建てようという案もありました。ですので、そういった意味では資料館と図書館との融合性なり調和性というのはあると思っております。ただ、現時点では、今回の案で説明しましたように、こども美術館以外、図書館のところでありますと現状の駐車場を潰すといいますか削減をするということから、その影響あるいは建設費につきましても相当多額なものがかかる。管理者についても別途必要である、トイレ、いろんなところの管理面も要るということから、なかなか厳しいということで、こども美術館を選んでおります。市長のほうも説明会の中で、個人的には図書館もいいという発言をされております。これは、それぞれいろんな思いの方がおられますけれども、今回は何度も出てますけども、整備費、運営費、そういったものを総合的な判断の中で一番費用負担がかからない、将来にわたって負担が少ないだろうということで、こども美術館の増設という案を選定したところであります。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) でも、必要な機能、目的からすると、図書館のほうがいいというご認識じゃないかなと思うんですが、それにも増して整備費、気にされたということだと思います。ただ、この検討の過程で、まず大きさが決まったもので議論されておられますので、それは整備費はあれなんですけど、場所によって大きさとか内容とか変えて、機能を優先するということもできると思います。見解をお伺いしましょう。 ○副議長(佐々木豊治) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 確かに場所によってそういう大きさというのは変更できると思います。ただ、現在考えております三つの同じ展示室の420平米、収蔵庫の300平米、これを確保できるとしたときで約15億円という非常に大きな金額が出ております。確かに図書館のそばで、もう少し例えば大きなものがつくれればもっとこの金額が大きくなりますし、年間の維持費も大きくなります。現状の210平米近い資料室では狭いということから、最低でも倍は要るだろうということで420を設定しておりますので、これより小さいものを新たにつくるということはなかなか考えにくいと思っております。ですので、図書館のところでは、いろんないい面があることは確かでありますけども、費用面も含めて、あるいは駐車場を減らすということ。中には、ダムができたので大丈夫ですという話はさせていただきましたけども、浜田川のそばということでの心配をされる方もおりましたので、そういった声も含めて総合的な判断ということでの美術館増設ということでご理解をいただければと思います。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) この歴史文化保存展示施設という、最初に言った概念の話で、六つの資料館の話されたんですが、ですから今回展示という機能は新しく整備するとして、ほかの議員も言われてると思うんですが、保管とか収蔵とかについては既存施設、遊休施設を活用すれば展示施設だけの整備で済むと思うんですね。そういうフレキシブルな考え方、検討も必要だと思います。例えば、ほかの議員も言われましたが、学校の遊休、学校のあいてるところですね、そこに入れる。それから、商店街の話も出ました。昭和の民具とか電化製品なんかは商店街に置けばいいんじゃないかなと思います。あと、空き家の古民家を改修して民具を置くなりという歴史文化保存展示施設、六つに限らず、また新しいところ、新しくなくても活用できるところをその施設の保存施設として、もっと大きな固まりで、集まりで考えればコストが下がると思うんです。新しく整備するのは、もちろん今の資料館、展示必要なので、展示は必要だと思うんですが、そういう機能を分けて、場所を分けて利用していく。全部まとめて浜田市の歴史文化保存展示施設、この言葉が生きてくると思うんです。そういう考えでやられたらどうかと思うんですけど、それについてお考えは。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員に申し上げます。 ちょうど1時間を経過をいたしましたので、お知らせをいたします。教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) ただいま議員のご提案のありました、いろんな場所を使っての展示ということであります。 これは、先般からほかの議員さんからもご提案をいただいております。今回、収蔵の面ですけども、先ほど言いましたように美術館の3階の奥については空調が管理できてるということで、現状の希少なもの、温度管理、湿度管理が必要なものについては当然そこに入れないといけませんので、こういったものをどこでもということはできないと思っております。また、いろんなところで展示をするということですけども、それを誰が管理するのか、どういうやり方をするかということは少し課題があろうと思っております。盗難も含めて、毀損、汚損も含めてどういった形でするかということは少し課題があろうと思っております。ただ、人が来るところに展示をするということは、多くの方に見ていただくということがあります。駅前もそうです。観光客も含めて多くの方が目にするということは、興味を持っていただくということはいい効果が出ると思います。これにつきましては、いろんな課題がありますので、少し研究なりということでさせていただければと思っております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) それでは、次の質問に行きます。 中項目の4、財源についてです。 市民の説明会、1月の説明会におきまして、市長も一般財源を使わないということを何度も繰り返し強調されておられました。この一般財源を使わないで整備するということが、市民が懸念に感じておりました事業費が高額である、ほかに優先すべき事業がある、高額な維持管理費が市民の負担になるという市民の声に応えることになるのか、それについて見解をお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 一般財源を使わないで整備するとは、福祉、教育などの経常経費、に使うことを想定している一般財源は当該施設の整備に使わないという意味でございます。これまでも説明いたしましたように、当該施設の建設整備費は過疎債やふるさと応援基金で賄います。一般財源は、経常経費に使うことといたしております。 維持管理費につきましては、新たに一般財源を使うこととなっておりますが、その金額につきましても既存施設にかかわる維持管理費に1,100万円を追加しただけに抑えることといたしております。 このように最も安価な経費で歴史文化保存展示施設の実現が図られるよう計画を見直し、市民の皆様のさまざまな声にお応えしたものとなってると考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 過疎債とふるさと応援基金について話が出たので、市民の皆さんにパネルで説明しようと思ったんですが、時間がないのでこれは割愛させてもらいます。 このふるさと基金から3億1,000万円を充当するという計画になっていますが、ふるさと寄附からの充当額、ほかの事業を見てもこれだけ大きなお金を一つの事業につぎ込むことは今までないんですが、これについて寄附者の共感を得られるのかどうか、それについての見解をお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) ふるさと応援基金を、ふるさと寄附を使う場合は、決められたルールに基づきまして、寄附者のご意向に沿ったもので使うということになっております。確かにこれまで使っておりますものは、一度に数億円のものは使っておりません。ただ、敬老福祉乗車券のように、単年度五、六千万円が経年、今6年間を予定しておりますんで、これで行きますと3億数千万円の多分寄附額を使用することになると。このほかにも安心お産応援事業やスクールバスや、そういう単年度は数千万円でございますが、ある程度一定期間やる場合は億を超える、これ以上のものになると思っております。ただ、これもいずれも市民の皆様や寄附をしていただいた方にご理解がいただける、市として重要なことであるという判断をして使うものでございます。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 今の使途なんですが、敬老福祉乗車券に使うのと、この資料館に使うのと、市民の捉え方は違うと思います。過疎債についても、ふるさと応援基金についても、ほかに使えるものはあります。市民の理解を得るならば、この財源ではなくて整備費の金額自体を検討して、市民に理解を得るようなプランを提案することが大事と思います。 次なんですが、中項目の5、城山公園の御便殿を改修して10月にオープンしました。浜田城資料館、これとこの郷土資料館を建てかえる施設は役割が重複して二重投資になるんじゃないでしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 浜田城資料館は、北前船寄港地である外ノ浦を初め、浜田城や御便殿の歴史などに特化をしたパネル展示による紹介を中心とした施設でございます。外ノ浦や浜田城、そして城下町に隣接する位置にあり、浜田城資料館と現地とを直接的に関連させ、理解を深めるためのものであり、歴史文化保存展示施設とは機能が異なると考えております。また、浜田城資料館の未完成部分の面積は約114平方メートルございまして、歴史文化保存展示施設の展示規模の420平米を賄うことはできないことからも、二重投資にはならないと考えているところでございます。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) この浜田城資料館、これは歴史文化保存展示施設の一つではないんですか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 一つになります。ただ、今回整備をする黒川にあります浜田郷土資料館、それとは違うということでございます。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) その歴史文化保存展示施設の一つであれば役割を分担していくことが必要ですが、今度の資料館にはこの浜田城と北前船の件をどのように展示されるんですか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 今言われました資料等につきましても、新しい施設で企画展示をするというときには今ある浜田城資料館のほうから借りてきて展示をするといったようなことは当然出てくると考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) この浜田城資料館について、先日の新聞見られたと思うんですが、来館者の低迷が報じられています。1億円以上かけて整備されて、まだ半年もたっていない施設です。パネル展示とはいいましても、浜田の歴史文化の中心である浜田城、それと日本遺産の北前船を展示した施設でありますが、この施設がこういう状態であるということは、歴史文化保存展示施設と整備計画の総合的な視点で見直すべきじゃないかと思うんですが、これについて見解をお伺いします。 ○副議長(佐々木豊治) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 確かに一部の新聞報道で入館者が少ないと、浜田城資料館のほうは報道があったところであります。しかしながら、10月にできまして、当初開館ということで多くの方に来ていただきました。その後、11月、12月、1月、2月ということで、少し寒い時期になっております。この時期はもともと入館される方は少ないのかなという気もいたしておりまして、春先から秋までのところが年間の入館者のほとんどが来られる時期なのかなという気がいたしております。そういったことを考えますと、年間7,000人から7,500人ぐらいの方がお見えになる予定にしておりますけども、現在2,000人足らずでございますけども、最終的には、1年たったときにはその数値に近づいていると思っているところでございます。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 最後の項目ですが、この施設に石見神楽に関する資料の扱いがないのはなぜでしょうか。 ○副議長(佐々木豊治) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 歴史文化保存展示施設の展示内容につきましては、これまでイメージしやすいように歴史や民俗、偉人といった大きな項目を事例として示させていただいております。石見神楽につきましては、世界こども美術館でもこれまで企画展示などをしておりますが、具体的な展示内容につきましては令和2年度から令和3年度にかけて設置をいたします専門家による検討委員会の中で、あわせて検討していただくことになろうと考えております。 ○副議長(佐々木豊治) 西川議員。 ◆3番(西川真午) 日本遺産になった今、この石見神楽を観光資源としてぜひ早く活用していただきたいと思います。 私は、この老朽化した郷土資料館建てかえに反対するものではないです。後世に伝えるために資料館は必要だと思いますし、ふるさと郷育の活用も大いに賛成しております。ただ、整備に関しては、子どもたちが郷土愛を育んで、長く市民に愛されるような、そういう施設になってほしいと思います。今回示された整備案につきましては、まだまだ再検討が必要なものであると思っております。以上で終わります。 ○副議長(佐々木豊治) この際、暫時休憩いたします。なお、再開を午後1時20分といたします。            午後0時20分 休憩            午後1時19分 再開 ○議長(川神裕司) 会議を再開いたします。 休憩前に引き続き個人一般質問を行います。2番沖田真治議員。            〔2番 沖田真治議員 質問席〕 ◆2番(沖田真治) 議席番号2番、会派山水海の沖田真治でございます。 今回、質問に、地域コミュニティの形成についてというのを質問させていただこうと思います。 先日、全協でアンケート、浜田の中高生が浜田が好きというのが、7割が浜田が好きというアンケート結果がありました。自分、浜田が好きかどうかなんか余り考えたことがないし、中高生が好きっていうんだったらかわいげがあるけど、45のおっさんが何か浜田が好きって言ったら、ちいと何か余りええ感じがせんのんで、浜田のいいところということを自分なりに考えてみたら、私はまず米がうまいということが一番いいところだなと思ってます。その次が、市民憲章にもあるように、温かい人情がある。これは本当すごい思っておりまして、よく浜田の子どもたちが浜田って何もないじゃんってよく言うんですけど、確かに子どもらが思うようなファミレスもなければユニクロもありません。ただ、家の前に野菜がどんと届くようなことは都会地では絶対ありません。これってすごい私はいいことだなと思ってまして、この地域の人情っていうものは守り続けていきたいなということで、今回のこの質問にさせていただきました。 何回やっても緊張するんですが、質問に移らせてまいります。 中項目1、浜田市の地域コミュニティの現状についてを伺います。 全国的に地域コミュニティの衰退が問題となっており、その背景には多くの要素があります。地域経済の不振で若者が都会に流出したおかげで少子・高齢化が進み、人口減少が地域コミュニティの低下に拍車をかけ、結果として高齢者の孤独化、子育て世代の負担感の増加、地域行事や商店街などの消滅、農村部では農地や山林が荒廃するなど、地域の特色が失われ、最悪の場合、行政が対応せざるを得ない分野が広がることにもなりかねないと思いまして、以下のとおり質問します。 浜田市の地域コミュニティの現状をどのように考えているかお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 議員ご指摘のとおり、少子・高齢化や人口減少、個人の価値観の多様化などにより、地域を支える担い手不足やつながりの希薄化が進行し、町内会や集落といった地域コミュニティの活力が徐々に低下しているものと思います。これは、市街地でも中山間地域でも同様であり、何も手を打たなければ地域コミュニティの力はますます弱まっていくものと考えております。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) まさにそのとおりだと思います。 では、その現状を踏まえた具体的な方策についてお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 地域コミュニティの活力を維持、回復するためには、人口減少の抑制、住民自治意識の醸成、住民自治の仕組みづくりの三つの取り組みが必要と考えております。人口減少の抑制につきましては、特に若者の定住を目指して働く場の確保はもちろんのこと、子育て、教育面での環境整備に力を入れてまいります。住民自治意識の醸成につきましては、地域コミュニティや地域のつながりの大切さをさまざまな世代に理解していただけるよう、まちづくりフォーラムや今後設置予定のコミュニティセンターでの社会教育事業に取り組んでまいります。 住民自治の仕組みづくりにつきましては、地区まちづくり推進委員会による活動がより活発に行われるよう、公民館のコミュニティセンター化による活動支援や設立支援の強化、まちづくり総合交付金の継続見直しによる財政的支援の充実に取り組んでまいります。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) 今、三つの方策が示されたと思うんですけど、今回、その中の特に住民自治意識の醸成と住民自治の仕組みづくりについて主に質問させていただこうと思います。その住民自治の仕組みづくりの代表格でもあると思います、地域まちづくり推進委員会について伺ってまいろうと思います。 第2次浜田市総合振興計画において、まちづくり推進委員会の組織率の増加、平成33年度目標90%となっております。現在組織率は、これ全体ですね、73.5%となっておりまして、組織率が伸びない理由に、浜田自治での組織率が55.6%となっていることが課題だと思います。 小項目の1番ですが、組織立ち上げの理解と周知について伺ってまいろうと思います。 組織率が低い地域では、組織の必要に対して意識が薄いこと、まちづくり推進委員会立ち上げに関して、自治会組織などが負担感を抱いていることなどが主な理由であると思っておりまして、組織をつくる意味やまちづくりが進んでいる地域の活動などを例にした説明など、必要性の理解がまだ十分伝わってないのではと思いますけど、考えをお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 地区まちづくり推進委員会の設立に向けて、未設置の地域で話し合いを行いますと、組織の必要性には一定のご理解をいただけるものの、新たな活動への負担感などから、結果的に組織化に至ってないケースがあります。 一方で、浜田自治において地区まちづくり推進委員会が設立された地域では、まちづくり活動の意義や必要性を理解していただいた方々が中心となられて、町内会などを巻き込んで組織化された地域もございます。 引き続き、まちづくり活動の意義や必要性を丁寧に説明するとともに、興味や関心を持っていただける方々に対して働きかけをするなどして、組織の立ち上げを目指してまいります。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) 昨年、令和元年6月に、うちの住んでる唐鐘地区でも唯一国府地区でまちづくりが組織されてなかったんです。そして、以前から組織化したいっていう思いはあったんですけどなかなか前に進まなかったっていう現状がありまして、今回その立ち上げに関して、私、かかわらせていただきました。そのかかわる中で、これは率直に実は私が思ったことなんです。まず、思ったことの一つとして、まちづくり組織がない地域に、まちづくり組織ってそもそも何なんだというところから、まず当然入ってきます。そうしたら、このまちづくりって何って聞いたときに、割と的がでかいっちゅうか、何でもええんよみたいなところがあるじゃないですか。そうなったときに、晩御飯何が食べたいって言ったとき、何でもええよというのが一番困るんです。焼きそばなら焼きそば、カレーならカレーって言うてあげたほうが奥さんも助かるように、結構目的とか、どういうふうな活動するっていうイメージが余りにもぼやっとし過ぎて、どうしてええかわからんっていうのが率直な意見でした。 今になって思えばなんですけど、今月11日でしたか、あそこでまちづくりフォーラムがありました。その中で、パネラーの今福の岩崎さんの話が、聞いててわかりやすかったんです。一緒に同じまちづくりのメンバー3人連れて4人でいったんですけど、3人が3人、岩崎さんの話が一番わかりやすかったと。最初にこうやって言うてくれりゃあ、本当ようわかったのにというて、わしゃあ何しとったんかという話で、まちづくり、那賀郡は進んでると思うんです。10年前に立ち上げた経緯も当然知っとられるし、そういった進んどるところの人が来て説明するっちゅうか説明を聞けるような仕組みがあれば、もっともっと必要性とかあの辺が伝わるんじゃないかと思います。そういう接点を今後どんどんどんどん、まだ未整備の地域に対して、そういう場というか、セッティングしてあげるようなことを考えられたらいいのではないかと思いますけど、お考えをお伺いします。
    ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 確かに今ご指摘いただいたように、浜田自治以外の自治ではまちづくり推進委員会が100%立ち上がっておりまして、活動もされておられます。そうした活動に学んで、まだ未実施、未成立の浜田自治の中でまちづくり推進委員会が立ち上がっていくというのも、わかりやすい先人のノウハウを活用させていただいて立ち上げていくというのはありだろうと思っています。 先般、協働のまちづくりのフォーラムを開催したときのパネラーの方のご発言が気づきになったということだと思いますので、なるべくそういう機会を設けて、多くの人のそういうまちづくりとは何かという現場に接する機会を設けるということは大事だろうと思っておりますし、もし地域のほうでいろいろなご要望があれば、そういう今現在活躍してる皆さんとつなげていくということも行政の役割の一つじゃないかと考えております。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) 進んどる人、生の声を聞くっていうのが一番わかりやすいと思います。要望があればでもいいんですけど、逆に行政側がこういう方々おられますよっていうふうに進めるのもいいと思うんです。 それと、もう一個、ここが問題になるかなと思うのが、組織立ち上げに対しての負担感、ここが一番大きいなと思います。先ほど、今後まちづくりをしていく上でコミセンが大きくかかわってくるとおっしゃられておりますけど、このコミセン化になって、じゃあコミセン化になって、そこの職員さんが負担感の緩和っちゅうんですか、具体的にどういった内容の仕事をするかっていうのもある程度明確にしとかんと、ただ手伝います、漠然と手伝いますだけじゃ、なかなかこれ、負担感の解消にはならんかなと私は思うとりまして、そういうことも今後コミセン化にあわせて役割というものをきちんと明確にするべきではないかと思いますけど、お考えをお聞かせください。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) この件は、実は私どもも検討部会を開いていろんな意見を聞く中でわかってきたことがあるんですけども、一番進んでいるのは公民館が既にまちづくりの委員会の事務局を担う、あるいはまちづくりの主体となって動かれてるというところがあります。一方で、そのことでどんどんどんどんかからなければいけない活動が増え過ぎて疲弊もしてるんだという声も実は聞いたりします。そういうことで言いますと、公民館の社会教育の活動とまちづくりの活動はきれいに分けてやってるという事例の発表もありました。ですから、どういう姿を目指すかというのを一律に決めるというのはなかなか難しいと思ってまして、その地域地域でこれまでの経緯を踏まえて、そこからスタートしていくということになるんだろうと思います。 ただ、今回コミュニティセンターは人の手配であるとか手当であるとか、あるいは活動費などについても十分配慮して行政としても取り組みたいと思ってますので、そうなったときの充実した新しい体制の中でどこまでやっていくのかということは、また議論が深まっていくんだろうなという感じがしております。 それから、少なくともまちづくり委員会が未設置のところに対しては、コミュニティセンターがその立ち上げを支援するという機能は持つことになりますし、新たに配置を予定しております連携主事です。ここも地区まちづくり推進委員会の設立の支援だったり、活動に対しての助言だったり、そういうことは担っていく予定にしてますので、新しい機能がそこで発揮されるんではないかとは思っております。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) 一概には確かに言えん、難しい話なんかなとは思います。ただ、そんな中でもどういった負担感を軽減するかっていうことは重要だと思いますので、今後も検討していただきたいなと思います。 それと、もう一点、未設置地区の活動拠点について伺ってまいろうと思います。 浜田石見公民館エリアは、人口が多いのに対し1公民館であり、活動拠点が不十分であることが組織化の進まない理由の一つであるとも思っております。今後、多くの地区で組織化された場合、活動拠点は十分なのか、市としてのお考えをお伺いします。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 浜田地区と石見地区におきます公民館の適正配置につきましては、社会教育委員の会からも提言をいただいております。大きな課題であると受けとめておるところであります。そのため、中期財政計画には長沢公民館の整備を盛り込んでいるところでありますが、さらに石見公民館及び浜田公民館エリアに新たな公民館の整備が必要と考えてはおります。今後、公民館がコミュニティセンター化することで、地区まちづくり推進委員会との連携もより深まっていくと考えられることから、地域の活動拠点の確保については地域の実情を勘案して検討していく必要があろうと考えております。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) その浜田公民館エリアです。新たに公民館整備が必要と考えておりますと先ほど述べられましたけど、浜田公民館エリアのどことどこに整備するお考えなのかお伺いします。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 浜田公民館エリアの新しい公民館でございますけども、整備の必要性は先ほども言いましたように認識はしておりますけども、具体的な場所、これについてはまだなかなか答えが出ていないという状況であります。今後、地域の状況、そういったものを勘案しながら検討していきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) それと、拠点について、もう一個これ、思うんですけど、今価値観が多様化する時代になってきております。まちづくりといえども、目的のはっきりした活動のために集団を志向する人が増えてきております。未整備地区に今後まちづくりが進んでいけば、当然いろんな要望とかも出てくると思っておりまして、そうなったときに、今の公設の公民館ですね、公の。これがそういった多様化するニーズに対応できる拠点となるのかということが疑問に思ってまして、その辺のお考えをお聞かせ願えればと思います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 公民館がまちづくりの拠点ということは、これは目指していく方向性で間違いないと思うんですけども、公民館の配置の密度であるとかさまざまなことを考えたときに、全てがそこで受け付けをして解決にかかわれるかというと、これはなかなか難しいことはあるかなと思ってます。ただ、住民自治のまちづくりを進めていくときには、公民館は一つの大きな柱でありますけども、それ以外に住民の皆さん方で組織されている町内会の集まりだったり、そこにも集会所なんかもあったりするわけですけども、そこで活動される皆さん方が人づくりやまちづくりのノウハウを共有していくためにどうするかっていう、箱物ではない部分で応援していくっていうことが必要だと思ってますので、この辺はこれからの大きな課題ということもあると思いますので、ハードだけでなくて、そうした取り組みも進めていく必要があるかなと思います。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) まだそういった拠点の数というか、さっき自分の聞き方も悪かったと思うんですが、今日一番の三浦議員の説明で何となくつかめましたんで、そこはもういいです。 質問を3番目の地域を担う人材の育成について移らさせていただこうと思います。 まず、意識の醸成についてです。 今後、一体のまちづくりを進めていく上で大切なことは、携わる人のまちづくりに対する意識の醸成だと思っております。2月に行われたまちづくりフォーラムは、そういった意味でとてもよい取り組みであると思っており、各地区で課題は異なっております。住民主体のまちづくりを進めていく上で、もっと小さい単位、昔の村単位ぐらいの規模で考え、話し合う機会を設けるべきではないかなと思いますけど、市としてのお考えをお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) まちづくりフォーラムは、市内外のまちづくりの好事例に触れ、参加者それぞれが学び、気づいたことを自分たちの地域活動に生かしていただくことを目的に開催しております。一方で、それぞれの地域では、住民同士の話し合いや対話を通して地域の現状を理解し、目標や将来像を共有し、具体的な事業を計画して実行するという丁寧な進め方が求められます。したがいまして、全市的なまちづくりの意識醸成を図る、先日開催しましたフォーラムのような取り組みと、それから地域単位での意識醸成を図る機会づくり、この両方に力を入れていく必要があるものと考えております。 なお、後者につきましては、今後はコミュニティセンターもその一翼を担うものと考えております。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) 先ほどのご答弁の小さい単位の必要性っていうのは思っておられるのだと思います。市長も昨日のご答弁の中に、各地区の小さい単位の説明や学びが必要ともおっしゃられておりました。その小さい単位なんですけど、私は昔の村単位ぐらいの小ささが必要なんかなと思っております。地元の国府地区も、大きく言えば浜田の東の国府地区なんですけど、ただあそこも昔の村単位でいきゃあ七つありまして、また抱えてる課題も、また思ってることも違ったりすることと、それと特に未設置地区とか、まだ日が浅い地区になったときに、ある程度大きい単位だったらなかなか来づらかったりというのもあるし、なかなか本音も出てこんのんじゃあないかなと思います。その小さい単位、今、小さい単位と小さい単位で言ってますけど、市としての小さい単位というのはどのくらいの単位を指すのか教えていただければと思います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 今まちづくり推進委員会が小さい単位の一つになるんだろうと思っておりまして、まちづくり推進委員会の単位としては、町内が集まって、例えば一例でいうと、唐鐘のほうであれば、唐鐘の町内が皆集まって、1町内から11町内まで集まって、これが一つのコミュニティになると、そのようなイメージで考えておりますんで、多分その辺の認識っていうのは共有できてるんではないかと思ってます。今おっしゃるように村の単位というよりは、そのぐらいの単位での顔が見える範囲といいますか、そういう単位でのコミュニティの形成が必要なんではないかと思います。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) 木っ端みじんやられた感じだな。はい、わかりました。 じゃあ、早々と最後の質問に移らさせていただきます。 地域リーダーについてです。 昭和から平成にかけては、地域の商工業者が地域リーダーを担うケースが多く、地域内でコミュニティが確立されていました。しかし、産業構造の変化に伴う地域経済の不振により自営業者は減少していく中で、地域を担えるリーダー的存在を生み出すのは容易でないと思っております。地域リーダーの育成に関する研修を行っているようですけど、受講対象者の世代と職業というのはどういう方を想定されているのかお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 地域リーダーの育成に関する研修につきましては、地域リーダーを含む全般的な人材育成研修として、先進事例の視察研修あるいは講演会の実施、まちづくりフォーラムの開催などに取り組んでおります。受講対象者として、具体的な世代や職業は特定しておりませんが、地区まちづくり推進委員会の役員の方や公民館関係者を中心に多くの皆さんに参加いただいております。 なお、現在は比較的年齢が高い受講者が多いことから、若い人の参加を得てリーダーを育成していくことが大きな課題と考えております。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) 先ほど、比較的受講年齢が高いということと、ある程度特定されとるって言うたところなんですけど、自分も正直そこは課題だなと思います。ちなみに、この地域リーダー育成っていうのは、まちづくりフォーラムとかそういうことを指すんですよね。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) まちづくりフォーラムだけではなくて、いろいろな先進地を知ってもらうために、皆さんにお声かけをして出かけていったりとか、講演会などのご案内をさせていただいて出かけていただいたりとか、そういうもの全てを総称してのものでもありますんで、そのうち、まちづくりフォーラムというのは大きな、市全体で取り組むイベントという位置付けであります。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) すいません、変な聞き方になってしもうて申しわけないです。 いずれにせよ、若い受講者が課題っていうことと、偏ってるっていうことは私すごい前から思ってたことなんですけど、今の公民館です。確かにいろんな取り組みされとって、これも聞いて見たいな、頑張ってええことしとんさるんです。ただ、私ら世代、平日の昼間、正直行こうと思っても行けません。これがある程度夜間というんですか、7時からとか、例えば土曜日、日曜日にやっとるとかっていうことがあれば私ら世代も参加しやすいんかなっていうことを思ってまして、今後コミセン化に向けてこういったことを、土日開館っていうか夜間の開館です。開館時間についてどう思われとるのかお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 新しいコミュニティセンターの開館時間などにつきましては、今ちょうどコミュニティセンターの検討部会であるとか、あるいはこれをまた協働のまちづくりの推進会などにもかけていくんですけども、そこで議論がされてるところです。ただ、議員おっしゃるように、平日だけのイベントとか平日だけの研修会っていうのはなかなか出にくい方もおられますので、ここは柔軟に対応できるようなそういう仕組みにしていかないといけないのではないかとは考えております。恐らくそのような意見も出るんではないかとは思います。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) それと、若者の課題についてもう一点なんですが、確かにいろんなイベントとかされます。それも公民館に割とポスター張ったりとか回覧でとか、公民館だよりでとかになるんですけど、それじゃあ、わしは弱い思うんですよ。ちゅうのが、現役世代になりゃあなるほど、なかなか回覧板を見とるようで見てないしっていうのもありますし、公民館に張り出しても、公民館に行くことすらないんで、せっかくこれもええことやっとっても、なかなか伝わらん要因の一つになっとると思います。 例として正しいかどうかわかりませんが、防災メールです、浜田市の。あれなんか登録しとったら、いろんな情報が定期的に入ってくるじゃないですか。そういったように、ホームページ見てくれとか回覧見てくれじゃなくて、こういうことをやってますっていう発信していくっていうことも今後されたほうが私はいいと思います。そして、まちづくりもいろんなイベントやってますっていうのも、なかなか正直周知の方法っていうのを、一番何とも弱いっていうかできにくいところなんで、これ、ぜひ検討していただきたいなと思っておりますけど、お考えを。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 先ほど一例で示されました防災メールっていうのは、個人のメールアドレスを登録していただいてということになって、登録される方にはそういう意識が高い方とか、また限定されたり登録しにくかったりということがもしかしたらあるかもしれません。今、ただ、沖田議員がおっしゃるように、紙の媒体だったり、その公民館に出かけていかないとポスターが見えないのでわかりにくいっていうことは、これは改善する必要があると思いますので、例えば今年から私たちが成人式の日に、浜田の情報を発信するのでLINEに登録されませんかというグループ化を図るような取り組みをしてるんですけども、そういう方法であれば特段個人の情報管理ということでなくて、見たい人がそこを見ていくという制度もあると思いますので、この仕組みについては研究させていただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) 今もうスマホが当たり前の時代なんで、そういうものはぜひぜひ活用していただきたいと思います。 それと、人材育成ということに関して、人、物、金ってよく言われます。これ、とある経営者に言わせると、手に入れにくい順番らしいんです。一番難しいのが人で、次が物で、3番目、金だと。俺は三つとも難しいと思っとるんですけど、そんな中で人材育成を行っていく中では、例えばそういった研修会とかいろいろされるんであれば、世代です。当然子育て世代もおれば年配の方もおるし、女性も男性もいます。まちづくりを進めていく上で、確かに地域の課題っていうのは、世代も性別も超えて共通だと思うんです。この地域の子どもらをどうしていこうかとか、そういった地域の課題は共通できとると思うんですけど、ただ性別、年代によって果たす役割ってそれぞれ私は違うと思ってまして、そういったところまで細分化できりゃあええなと思っております。今後こういった研修とか勉強会っていうのは、そこまでターゲットを絞ってやられたらいいなと思いますけど、お考えを聞かせてください。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 今多くの地域で、まちづくりに関して、若い人の参加ということでご苦労されてるところが多いんだろうと思います。人材のリーダーの育成をするということに関しても、一般的なリーダー育成研修だと出やすい人、あるいは今実際にかかわってる方っていうことで少し年配の方が多かったりはします。ただ、若い人にかかわってもらうためには若い人のリーダーを育てていかなきゃいけないとか、女性の意見を聞くために女性のリーダーを育てていかなければいけないということはあると思いますので、今ご指摘いただいたように、少し年代であるとか、あるいは性別などとか、そういうことにも配慮をした研修会の開催なども考えていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) ぜひ検討していただきたいと思います。若い人でも全然しらっとしとるわけじゃなくて、かかわり方がわからん人も多くおると思います。その中には埋もれたすごい人材も私はおると思いますんで、ぜひそこは頑張っていただきたいなと思います。 それと、人材育成というのは一番難しい課題なんだろうなと思っておりまして、市長もフォーラムに来られて、最後、まちづくりは人づくりっていう重要性をおっしゃられておりました。まさにさっきの一番得がたい人だと思うんです。今後コミセン化になって、職員さんも当然予算も手厚くするということでした。とはいえ、人の力にも当然限界はあると思います。そうしたときに、職員さんの、これがまた負担になるようでも私はいけんと思っておりまして、私、仕事の負担で一番何が負担かなっていったら、わからんことなんです、まず。それと、相談できる相手がおらんという、この二つだ思うとりまして、わしゃあ口下手なんでうまく説明できんのんですが、そういった職員さんを、要するに言えば指導する先生みたいな人を今後招き入れられたほうがいいんじゃないかなと思うんです。変な説明で申しわけないんですけど、かつて劉備玄徳が諸葛孔明を迎えて蜀という国を建国したように、1人の人材が、能力の高い人材が来て、この人がきちんと職員さんを指導していけば、裾野にどんどんどんどんいい社会教育というんですか知識が広がっていけばきっといいことになるのかなと、ざっくりして漠然とした言い方と考えで申しわけないんですけど、そう思っております。一言で言ってしまえば、外部から、多少お金がかかっても、優秀な人材をコミセン化にあわせて据えるべきではないかと思いますけど、市長、いかがお考えでしょうか。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 私もこれまで地域づくりは人づくりだと、人づくりが一番重要だと申し上げておりまして、今もそう思っております。議員からありました、先般2月11日にあったまちづくりフォーラム、このときにご講演いただきました香川大学の清國先生、人づくりが大切だというお話でございました。そのときに、いろんな事例のご紹介もある中で、清國先生のお話の中で、地域のことを一緒に考える、それから一緒に学ぶ、こういったことが重要だというお話でございまして、そのためには、私はこれに加えて、考えて、学んで、さらに行動することが、つけ加えれば行動することも重要だと実は思っておりますけども、そういった活動を地域の方も活動していただきたいし、また行政もしっかりと支援していきたいと思っております。そのことが結果的に地域リーダーの育成につながってくるんだろうと思います。 今議員からご質問がありますけども、そこら辺の教える人といいましょうか、それを外からというお話でございました。これまでも研修会とかフォーラム、その際にはそれぞれ講師の方をお招きして、いろいろお話をしていただいてるところでございますが、常駐したそういう人が果たして確保できるのかどうかも含めまして、確かにそういう人がいらっしゃれば、またあちこちの地域に出かけていってそれぞれにご指導いただければやりやすくなるかなということもありますので、それができるかどうかも含めまして検討させてみたいと思っております。 ただ、いずれにしましても、この地域づくりというのは人づくりが一番重要だと思っていますんで、一緒になって地域の皆さん、行政も一緒になって人づくりに取り組んでいきたい、このように思っております。 ○議長(川神裕司) 沖田議員。 ◆2番(沖田真治) まちづくりは人づくりだと私も思います。今回もいろいろごちゃごちゃ言いましたけど、なかなか上手にしゃべれんのが悩みでございます。またこれからも自分自身も一生懸命勉強して、三浦議員のように格好よく質問できるように努めてまいろうと思います。以上をもって質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(川神裕司) 4番村武まゆみ議員。            〔4番 村武まゆみ議員 質問席〕 ◆4番(村武まゆみ) 4番議席、山水海の村武まゆみでございます。どうぞよろしくお願いいたします。 最近、なぜか前向きな人生を考える話というのを聞く機会が大変多うございます。これは、私がいろいろ悩んだりとかすることが多いからかなと思っておりますけれども、1月中旬に開催をされました講演会に私も実行委員会のメンバーとしてかかわらせていただきました。ただ、残念ながら当日はインフルエンザになりまして、会場のほうには行けずに話が聞けなかったんですけれども、市長ですとか教育長、多くの市の職員の皆さんにも来ていただいたということを聞いております。ありがとうございました。 この講演会、何がすばらしかったかと申しますと、講師の先生のお話ももちろんすばらしかったのですが、この講演会を成功させるんだ、文化ホールを満席にするんだという実行委員会の皆さんの熱い思いというのが本当にすばらしいものでした。文化ホールを満席にするというのは、私も初めは無理無理と思っておりましたけれども、当日までみんなが盛り上げながら準備をしていきまして、当日は皆さんがイメージをしていたとおり、文化ホールがほぼ満席になるほど多くの方に来ていただくことができました。そして、当日の話を聞かれた方から、私のところにたくさんの喜びのコメントが届きました。これほど浜田市民のエネルギーを感じたことは私の中では少なかったかなと思うぐらいエネルギーを感じることができました。私自身、悩んでる場合じゃないぞ。今では、何があっても頑張って前に進んでいきたいと思っているところでございます。 この講演会の中で、わくわくするということについてお話をされたと思います。わくわくするということは、ちょっとふざけた感じに聞こえるかもしれませんけれども、仕事をする上でもこのわくわくする気持ちというのはとても大切で、よい結果を出すためにはこのわくわく感、嫌だと思ってたりとか暗い気持ちだと、うまくいくものもうまくいかないと思っております。市長や市の職員の皆さん、そして私たち議員も浜田市民が幸せになることを願って働いております。私たちにとって、これほどわくわくすることはないと思っております。大変なこととかつらいこともたくさんあるかもしれませんけれども、市民の皆様の喜ぶ顔をイメージしながら働くことができれば、きっとモチベーションも上がり、わくわく楽しく仕事ができ、それがきっとよい仕事につながると思っております。ということで、本日はぜひわくわくするご答弁を聞きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 大項目一つ目、乳幼児の保育と教育についてでございます。 令和2年度の施政方針の七つの重点項目の中の二つ目に、少子化対策と子育て支援とあります。もちろん母子保健の取り組みや子育て世代包括支援センターの建設に着手するということは重要でありますが、全体的に子育て支援について若干消極的な内容であると感じました。現在の浜田市において、人口減少の中でも特に少子化の問題は大変重要であり、浜田で子どもを育てたい、第2子、第3子を産みたいと思ってもらえる施策が必要であることは明白でございます。 中項目1、保育士についてでございます。 全国的にも、浜田市においても、保育士が不足しております。市内の保育園の経営努力によってご尽力いただいているようでございますが、浜田市の全ての子どもたちに質のよい保育が必要で、そのためには保育士が子どもたちのために余裕のある保育を行うことができる環境が必要であると考えます。先日、浜田市保育園連盟主催の市議会議員との情報交換会においても意見が出ておりましたけれども、現在保育園で特に困っているというところで、配慮の必要な子どもの対応による保育士不足があるということでございました。多様な子どもがいて当然で、保育園としても対応していくことが必要であります。市としての認識とお考えについてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 近年、保育所等において配慮が必要な子どもが増えており、現場が対応に苦慮されていることは認識をしております。こうした状況に対応するには、保育士等の専門知識や技術の習得と保育士等の加配の二つの観点での支援が必要であると考えております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 保育士等の加配についてなんですけれども、加配の支援により保育士は充足しているんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 現在、加配の支援としましては県の補助制度がありますので、それに市で上乗せをしてるということはしておりますけれども、それで本当に十分足りてるかと言われると、まだまだ足りてないんだろうなということは感じております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) あと、療育手帳がなく、保育士の加配がない、そういった配慮の必要な子どもたちが増えていると聞いているんですけれども、その場合の対応というのはどのようになっているんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 療育手帳をお持ちでないということは医療機関での診断がされてないということでございまして、そうなると国の補助制度とかそういったものが使えないとかということになってしまいます。今は園のほうでいろいろ経営努力されてやっていただいておりますけども、少しでも支援になればということで市の単独の助成、これは27園全体で3,300万円程度ですけども、そういったところを使っていただいて、私どもとしては少しでも支援になればということで補助させていただいているというところでございます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 国とか県とかで療育手帳がない子どもへの保育士の加配というのがあれば一番いいとは思うんですけれども、この浜田市においては市独自のそういった予算をとっていただいているということは大変ありがたいとは思うんですけれども、保育園にとってはそこのところが大変問題になって困り感が大きいと聞いております。難しい問題だと思いますけれども、保育士さんのため、それが子どもたちのためになると思いますので、引き続き解決できる方法を考えていただきたいと思います。 それでは、小項目二つ目、保育士等の専門知識や技術の習得についてです。 配慮が必要な子どもへの対応、そして保育全域の知識のレベルアップは大切です。しかし、保育士は日々多忙のため研修等が簡単に実施できないと思います。経験の浅い保育士のスキルアップ、そして社会の急激な変化の中でのベテランの保育士のスキルアップも必要であると考えます。浜田市の保育士の研修の実施について伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 保育所等におきましては、国の処遇改善等加算制度の導入により研修受講が必須化される予定であり、現在各施設においては計画的に職員を専門研修に派遣をしていらっしゃるところです。また、浜田市保育連盟では、市の研修補助金を活用して、平成30年度には7回の研修を実施しておられます。 なお、令和2年度からは、島根県幼児教育センターと連携して市の主導により計画的な訪問研修を実施するなど、研修体制を充実していく予定でございます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 浜田市保育連盟へ交付しておられるということでしたけれども、現在浜田市内全ての保育園がこの保育連盟に加入しておられないと思うんですけれども、加入していない保育園に対しては補助がないのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 加盟してないところには、特に研修目的でっていうような補助はございませんが、先ほど申しました3,300万円の中でやっていただいているという状況だと思ってます。それ以外にもいろんな研修をご案内させていただいたりしております。特に今年度は小学校教育との接続カリキュラム関係の研修を全ての園の皆さんにもご参加いただいて研修を一度やっておるところです。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 浜田市でこんな子どもに育てたいということを共通して進めていくためには、市内全部の保育園が加入していただくということが一番ベストだと思いますけれども、なかなか難しい現状があるのかもしれません。それでも、先ほど、今年度は全部の園を対象にした研修をされたということを聞きまして、共有をするということはよいことだと思っております。また、担当課が全保育園の先生方に会っていただいて、いろんな意見を聞かれるといういい機会になったのではないかなと感じております。 再質問の二つ目ですけれども、島根県幼児教育センターとの連携とありましたけれども、これまでどれぐらい活用をされているのか、また今後の市主導による計画的な訪問研修等の実施についてどんなものを想定しておられるのか伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 島根県幼児教育センターの活用といいますか研修関係で申しますと、平成30年度が10回程度でありましたけれども、今年度が既に30回程度とお伺いしております。来年度の計画ですが、全園を1度訪問させていただいて、見学とあわせていろいろまた要望もお伺いしたりとか、あるいはこういう研修がしたいんだとか、こういうので困ってるんだとかっていうようなお話を、1回は最低でも行ってお聞きしたいと思っております。 それと、あと先ほどご質問もいただいている幼児教育センターとも連携して、できる限り一緒にといいますか、一緒にそういった研修等を取り組んでいきたいなと思ってます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 幼稚園とか保育園の先生方が不安が少しでも少なくなるよう、研修のほうもしっかり進めていっていただきたいと思います。 それでは、中項目二つ目としまして、健康問題の早期発見と対応についてでございます。現在、未就学児の健診として、乳児健診、1歳6カ月健診、3歳児健診を実施しておられます。その健診で健康問題の早期発見につながっていると思います。健診においての乳幼児の健康問題の早期発見の状況とその対応について伺います。 また、保育園においての健康問題についての早期発見の取り組みがあれば伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 各種健診における健康問題の早期発見につきましては、平成30年度において、乳児健診では全体の5.5%、21人が要精密検査と判定され、検査の結果、6人に医療の必要性などが見られ、そのうち5人は股関節脱臼と診断をされました。 1歳6カ月健診では、全体の2%、7人が要精密検査と判定されており、検査の結果、4人に医療の必要性などが見られ、うち2人は視力に関して診断がなされました。 3歳児健診では、就学前の最後の集団健康診査であり、視覚、聴覚、発達面など多岐にわたる検査を行っております。全体の6.8%、28人が要精密検査と判定をされ、検査の結果、9人に医療の必要性などが見られ、うち6人は低身長、2人が尿検査異常、1人に視力関係の診断がされました。 浜田市としましては、精密検査の受診料の自己負担部分を助成するとともに、保健師が全乳幼児のカンファレンスを行い、今後の支援を決定し、必要に応じて対応をしております。 これ以外にも、保育所、幼稚園等にはそれぞれに担当保健師を配置するとともに、全園の巡回訪問を年2回実施し、早期発見と支援につなげておるところでございます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 再質問させてください。 1歳6カ月健診では低い数字の結果が出ておりましたけれども、3歳児健診では少し高くなっております。その後、就学時前までの検査までは健診がないと思うんですけれども、就学時前の健診ではどのような健診が実施されてるのかお伺いします。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 就学時の健診ですが、それぞれの小学校において次年度入学生を対象に大体10月から11月のころ行われるということでございます。医療面で申しますと、内科とか歯科とか視力、聴力、それから知的の面では発達のところ、スクリーニング、そういった両面の検査が行われております。医療面の検査結果が一定の基準以下のお子さんについては、当然専門医に受診をしていただく、あるいは知的の面での検査で一定の基準以下のお子さんについては、さらに簡易検査をしたりとか、いろいろ聞き取りなどを行って入学への準備を進めていくという形になります。あと、保護者さんの要望に応じてですが、教育委員会の指導主事あるいは保健師が保護者の方と一緒に学校へ見学とかに行って、そういう支援をしてると。それから、あと4歳児のうちに就学相談会もやったりとか、そういった支援も行っておるところでございます。 あと、小学校においては、こういった結果を学級編成とかクラスの担任の先生のほうが指導に生かされてるというところでございます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 私が気になってるのが、先ほど保育園でも気になっております、配慮が必要な子どもたちのことなんですけれども、これが小学校に上がりましてもかなり増えていると聞いております。就学時前の健診の知的面の、先ほどスクリーニングということを言われましたけれども、3歳児健診から見て大幅に上がったりとか、それほど変わらないよとか、何かそういった変化がありますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 検査方法とか視点がちょっと違いますので、なかなか数字だけで言いあらわせない部分がありますので、少し流れを説明をさせていただきたいと思います。 まず、3歳児健診ですが、これは3歳5カ月期に実施をします。ここで何らかの発達が気になるお子さんは全体の35から40%、年によってもちろん違いますけども、そのくらいになります。その後、毎年の巡回訪問があるわけですが、4歳児における訪問対象児は20%強、全体の20%強といったところでございます。次に、4歳児を対象に発達に関するアンケートを実施しまして、その後、就学前の相談会をするといったような流れになります。先ほどの就学時健診でのスクリーニング検査では、15%から20%くらいの子どもにその後の対応をとっているという状況でございます。こういった流れで、教育委員会と子育て支援課のほうが一緒になって連携をして対応してるといったようなところでございます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 最近、全国的に配慮の必要な子どもたちが増えているということを聞いております。対策としまして、早期発見するということが重要であると思います。鳥取県では、県が推進してるんですけれども、県内全市町で5歳児健診というものを実施しているようでございます。また、全国的にも5歳児健診、実施されてるところが増えていると聞いております。浜田市では5歳児健診の実施というものがないんですけれども、これはなぜされないのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 以前から、保健師からは5歳児健診もやりたいという声は聞いております。ただ、現実問題として、やらない大きな理由は発達障がい関係の専門医の先生がいらっしゃらないということが一番大きな理由でございます。そういったことで、そのかわりということではないんですが、個別のデータを生まれたときからずっとデータをとって、カルテとして保存して、その子に合ったきめ細かな指導を保健師を中心にやっているとか、あるいは保育園の巡回訪問、それから定期的に島根大学からの専門医の先生にも来ていただいておりまして、そういった個別の発達の相談とかもしていただいておりますので、そういったことをもって、5歳児健診のかわりにはならないのかもしれませんが、そういったところでかわりに頑張ってるというところでございます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 頑張っていただいてるということはわかりました。しかし、鳥取県の5歳児健診についての研究で、発達障がいを保護者にどう伝えるかということですとか、保護者の理解がなかったり、受容できない場合などが課題であるということが取り上げられておりました。5歳児で健診を受けた場合でも、理解されなかったりとか、保護者さんは戸惑っておられるということがあるということですけれども、浜田市のように3歳児から、次は就学時前までないということになりましたら、就学時前に何か対応が必要であると言われたとしても、そこで保護者の皆さん戸惑われると思うんです。ショックも受けられるかもしれません。そういった意味もありまして、5歳児健診の実施というのはまた検討をしていただきたいなと思いますけれども、ご所見があればお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) すぐに、すいません、やりますということはなかなか言えないんですが、先ほど申しましたように専門医の先生がいらっしゃらないというのはすごく大きくて、県西部でもお一人、2人ぐらいしかいらっしゃらないということがありますから、なかなか定期的にその先生方に来ていただくというのは正直ながら難しいと思います。ただ、そういった発達障がい関係の専門医をということは島根県のほうに要望をずっとしておりますので、そういったところが充実してくれば、専門医の先生が増えてくれば、そういった5歳児健診も当然考えないといけないと考えております。今後の検討課題とさせていただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 先日、副市長や教育長もご覧になられました「みんなの学校」という映画を私も見させていただきました。障がいがある子どもや配慮の必要な子どもも、そうでない子どもも同じクラスで一緒に過ごすことができる環境があるというのはいいなと思いました。現在、浜田市内ではそういった学校がないわけですけれども、市内全ての学校がそうでなくっても、そういう学校が市に一つあるだけでも、多くの子どもたちが伸びやかに健やかに過ごすことができるのではないかと思います。そういうことを考えて実現している自治体もあり、それを求めて移住をするということも起きているということをつけ加えて、次の質問に移らさせていただきます。 中項目3、幼児教育についてです。 子どもたちの周りにある社会や世界は今急速なスピードで変化をしています。この情勢の中で、私たちはこれから先、未来を生きる子どもたちを育てていかなければならないわけです。2017年に保育所、幼稚園、認定こども園の指針や要領が改訂され、この三つの施設で共通の幼児教育を行い、これからの時代を生きていくために必要な力の基礎をどの施設でも公平に育てるということが示されました。 特に脳科学的にも乳幼児期は五感の発達に大変重要な時期であると言われております。浜田市においてどのような幼児教育を目指しておられるのか伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 幼児教育につきましては、浜田市教育振興計画において生きる力の基礎を育む教育とし、体験活動の充実などにより園児の主体性を育み、経験の積み重ねを支援する取り組みを進めることとしております。 特に保育指針や幼稚園教育要領などに明記された、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿をしっかり伸ばし、小学校という次のステップにつなげる接続期のカリキュラムを整備して、保・幼・小接続の基盤を整えることを目指したいと考えております。 現在、教育委員会において策定した、幼児教育と小学校教育との接続カリキュラムの作成に当たっての基本構想を市内全ての幼児教育施設に示し、指導計画等に反映させるための調整を始めております。今年度中には島根県幼児教育振興プログラムが示される予定となっておりますので、その内容も確認しながら、浜田市らしさのある幼児教育をより明確にしてまいります。
    ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 今、接続カリキュラムということを、お話が出ましたけれども、このカリキュラムの作成がなぜ必要なのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 保育所とか幼稚園と小学校が育ちについての方向性を共有するためにも必要であると思っております。よく言われます小1プロブレムですか、先生の話が聞けない、じっとしていられない、集中できないとか集団行動ができない、そういった問題は当然浜田市でもありますので、そういったところをしっかりと解決するためにも、幼稚園、保育園あるいは小学校と同じ視点で、同じ考え方で幼児教育のときから小学校教育を目指して進めていくというのが大事なことだと思いますので、スムーズな接続といったところでもそういったところが必要だというところでございます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) わかりました。 それでは、次の質問です。 全国的にも現代の子どもたちの体力低下が心配されております。浜田市において、幼児期の子どもたちの体力低下についての対策を伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 幼児期の体力づくりは思い切り遊ぶことであり、子どもの自主性を尊重しながら楽しめるように行っていただきたいと考えております。本市においては全ての幼児施設に園庭と遊戯室が整備されており、各施設において園外活動も取り入れながら、園の方針に沿った体力づくりを積極的に行っていただいております。 具体的には、サッカー、プール遊び、体操などを初めとして、遊戯室でのボルダリング、園舎周辺でのマラソン、ウオークラリーの実施などがございます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 今、園外活動っていうことを言われましたけれども、浜田市においても自然がたくさんありますので園外活動が進んでるのかなと思いますが、園によって違うと思いますけれども、どんな活動をどれぐらいをされてるかっていうの、もしわかれば教えていただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 聞いておりますのは、日常的な散歩とかそういったものを除きますと、多いところでは50回ぐらい年間やっておられると聞いております。中身で申しますと、地域と連携した部分も多くて、例えば川遊びとか畑で畑づくりっていうんですか、収穫作業、一緒に植えたり収穫したりとか、あるいは園によってはそれこそ海の近くっていうことであれば海遊びとか、そういったような、ある意味浜田の自然を楽しんでいただいてといいますか、一緒に遊んでるというところでございます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 外で遊ぶということは、幼児期において体力づくりももちろんなんですけれども、それだけではなくて、子どもの成長において大変重要であると言われております。浜田市において、保育園や幼稚園で外遊びなどを特に推進しておられるということがありますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) すいません、特に推進してるということは正直ないんですが、特にそういった方針を示してるわけではないんですが、各園いろいろ工夫して取り組んでいただいていると思ってます。強いて申しますと、包括支援センター、今度つくりますけども、そこでもしっかりと園庭をつくって、そういった外遊びですか、そういったところがしっかりできるようにしていきたいと考えてます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 今、外遊びを中心とした森のようちえんというのが全国的にも増えております。その森のようちえんの全国フォーラムというのが今年の秋、島根県の大田市の三瓶で行われる予定のようです。そのプレイベントというのが、先月、島根県内3カ所で開催をされまして、益田会場でございましたので、私、行って話を聞いてまいりました。そこで講師に長野県の北安曇郡池田町の竹内教育長が来られて、お話を聞かせていただきました。その竹内教育長というのは、池田町の教育長になる前は長野県で自然保育というのを推進された方で、講演は大変勉強になったわけですけれども、長野県はご存じのとおり自然がいっぱいあって豊かな県でございます。その中で、現代の子どもたちのさまざまな課題を解決するためには自然保育を進めるということが必要だと考えて、幼稚園、保育園、認定こども園、あと森のようちえんを対象に自然保育認定制度というのをつくりまして、各園にあった自然保育ができる仕組みをつくられたと聞きました。自然保育によって乳幼児期の発達に必要な五感を使いまして、自分が思いっきり出せたりとか、主体性や自己肯定感が高まる遊びの中で子どもたちを育てていく、主体は子どもであるということをおっしゃっていました。このことから、竹内教育長の池田町の教育大綱は、「子どもがまんなか 未来を拓くひとづくり」というのが理念であるということを聞きました。 あと、けさの新聞にこう載ってたんですけれども、島根県でも自然の中での保育っていうのを推進している記事がございました。教材は大自然、広がる保育法。こういうふうに島根県でも進んでいるのかなと思います。 また、東広島にあります広島大学の附属幼稚園、ここは自然保育を取り入れてやっておられるようです。 また、島根大学の附属幼稚園では、島根大学と連携をしまして、先日、園内でツリーハウスをつくったということも聞きました。 今すぐに浜田市においてこうしようということは、なかなか自然保育を進めていくということはすぐには難しいかもしれませんけれども、これだけ自然豊かな浜田市でございますので、ここの自然保育を進めるというところをぜひご検討いただきたいなと思いますが、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 自然保育、ご提案ありがとうございます。浜田市にもすばらしい教育長がおりますので、教育長の指導も受けながらしっかりと検討したいと思います。言われるように浜田も自然が豊かですので、今でも園によっては、それこそ先ほど申しましたように海でいろいろ遊んだりとか、あるいは山でっていうこともしておられますので、そういった意味ではしっかりと浜田の自然を活用していただいてるのかなと思ってます。議員の言われた自然保育、少し勉強させていただいて、研究させていただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 教育長もぜひよろしくお願いします。 それでは、大項目2としまして、政策策定の過程についてです。以下3点質問をいたします。 まず最初に、歴史文化保存展示施設整備計画についてでございます。 歴史文化保存展示施設の整備計画策定におきまして、どのような過程を経て現在に至るのかを伺います。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 昨年4月からの現在に至る整備方針決定の過程をご説明をさせていただきます。 昨年4月に(仮称)浜田歴史資料館検討会を設置いたしました。そして、5回の会合を重ねていただきまして、昨年9月に報告を頂戴いたしました。この報告では、整備には大半の委員の皆さんが賛同され、建設費、運営費はできるだけ圧縮すべきという内容の報告をいただきました。その報告をもとに、11月に世界こども美術館に増設する整備方針案を策定いたしまして、議会に報告をしたところでございます。 その後、地域協議会正副会長会議では、私が直接正副会長の皆さんにご説明をし、その後、担当部長によりまして、各自治の地域協議会に出向きまして説明を行いました。そして、本年に入り、1月26日でありますが、市民説明会を開催をしたところでございます。また、あわせまして要望のございました団体、合計で9団体になりましたけれども、そこに私が直接出向く等行って、説明を行いました。こういった説明会では多くのご意見をいただきましたけれども、施設整備についてはおおむねご理解はいただいたものと判断をし、この度、整備方針案を策定をいたしたものであります。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 今このほかに、市民説明会のほかに9団体のところに行って説明をされたとおっしゃいましたけれども、私の感じたところでは本当に市民の皆さんに理解をされてるのかなというところは疑問に思うところでございますけれども、これで本当に市民が十分に理解されたとお考えなのでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 先ほど説明会もいたしましたし、また12月には石見ケーブルテレビの「扉を開けて」という番組、その中でも同じような内容の説明をさせていただきました。説明会あるいはそういったのを聞いた方はおおむねご理解いただいているんだろうと、このように感じてるところでございます。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 私も、浜田郷土資料館が老朽化しておりまして、これの建てかえ、あと市民の皆さんの中にも多くの方が賛成をされてる、そして久保田市長の熱い思い、これも理解をしているところでございます。 1月26日に行われました市民向けの説明会にも私も参加をさせていただきました。そのときは、多い、少ないは別にして、賛成と反対、両方の意見というのがございまして、それを聞くことというのが大切だなと私は感じました。市民の理解を得たり、市民の意見を聞くということは、市政を進めていく上で重要だと思っております。 それでは、次の質問に移らせていただきます。 今後のスケジュールとして、本議会において専門家による検討委員会、関連予算が可決されましたら、専門家による検討委員会が設置され、そこで検討するということですが、具体的に委員の方はどのような専門家なのか伺います。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 専門家による検討委員会では、歴史文化保存展示施設における展示内容や施設の活用方法について検討を行い、その検討結果を施設の具体的な整備基本計画に反映してまいります。 検討委員会では二つの分科会を考えておりまして、一つは展示に関して、資料の調査、展示方法、展示企画、収蔵庫などについて検討していただきます。検討いただく委員としましては、文化財審議会、資料館運営協議会、石見郷土研究懇話会などから、郷土の歴史や文化財等に関する専門家に入っていただくことを想定しております。 二つ目には、活用面に関しての部会ですけれども、学校教育との連携、生涯学習との連携、情報活用などについて検討していただくと考えておりまして、検討委員には市教育研究会の学校教育関係者、博物館学や美術、情報関係に関する専門家、こういった方々を想定しております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) わかりました。 次の質問に移ります。 これから詳細が検討される中で、市民の意見や考えをどのようにして集め、反映するかということをお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 市民の意見や考え、こういったものをどう集め、それをどう反映するのかということでありますけれども、専門家による検討委員会での検討結果、これに基づきまして整備基本計画(案)を策定し、令和3年度中にはパブリックコメントを実施する予定としております。その結果は、設計業務、こちらに反映することとなります。 なお、専門家による検討委員会での検討状況につきましては、定期的に議会のほうにも報告をし、議員の皆さんの意見についてもお聞きしたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 私は、本来ならこの計画を進めるプロセスの中に、もっと市民に理解をしていただいたりとか、市民の意見というものを聞くということが必要だったのではないかなと感じております。私は、歴史文化保存展示施設をつくるなら、できたときに市民の方たちに、できてよかったよねって思える施設にしていただきたいと願っております。そのためには、こんな施設になるといいねとか、市民の意見が反映できるところで結構ですので、パブリックコメントだけではなく、市民の意識の醸成に向けて何かをしていただきたいと思いますけれども、もしお考えがあればお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(河上孝博) 意見を聞くことに対してのご提言をいただきました。いろんな考えをいただいて、そしてそれを聞いて、こういった政策決定に反映するということは大切なことであろうとは思っております。今回、歴史文化保存展示施設ということで、少し専門的な部分もありますので、そういったことから私たちだけではなく専門家の検討委員会を組織するという今流れになっております。ただ、2年度、3年度、2カ年ありますので、その期間中にはいろんな方から意見を聞く時間というのはありますので、今ご提案がありましたことについては少し検討させていただければと思っております。ありがとうございました。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 先ほど同僚議員からも子育て世代の意見なども聞いてほしいということを言われました。前回、教育部長、このことを浜田市ワンチームで進めていきたいとおっしゃいましたので、そこのところを部局を超えてぜひ進めていただきたいと思っております。 それでは、中項目2、浜田市総合振興計画についてです。 現在進行している第2次浜田市総合振興計画は、平成28年度に策定をされました。策定するプロセスで、総合振興計画に盛り込んでいくということを目的に、平成27年5月に元気な浜田づくり委員会、通称100人委員会を開催し、多くの市民の意見を聞き、集約をされました。その後、策定された総合振興計画に市民の意見がどのように盛り込まれたのか伺います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 元気な浜田づくり市民委員会から出されたご意見は、分野ごとに振り分けまして、現在の総合振興計画にある七つのまちづくり大綱の骨子としてまとめ、主要施策にもできる限り反映をしております。その状況は、総合振興計画の資料編の中に意見の一覧表を掲載をしておりまして、意見を反映したものと意見の趣旨を反映したもの、これらがわかる印をつけて、本文の関連ページも示したところであります。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) この100人委員会、私が議員になる前でして、私も参加させていただきました。今同僚の三浦議員がファシリテーターをされまして、浜田市において新たな取り組みで、わくわくしながら参加させていただいたのを覚えております。 いま一度、この100人委員会の目的を確認させていただいてよろしいでしょうか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 総合振興計画は、本市にとりまして最上位の計画ですので、これは行政だけではなくて、市民の皆さんと一緒に協働してつくり上げていきたい、そういうことから多くの人の意見を聞くという目的で100人委員会も開催をしたというところであります。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) それと、先ほどのご答弁の中で、主要施策にできる限り反映をされたと言われたんですけれども、確かに反映されているのだと思うんですけれども、参加した市民としては反映された感というのが余りなかったんです。この100人委員会、いい企画だったと思うんですけれども、これほど課題が山積みの浜田市におきまして、たった2回と報告会の計3回ですね。これでどれだけのことが集約されたのかなと感じておりました。 現在、第2次浜田市総合振興計画は令和3年度までだと思います。後期の策定を控えて、前期で実施されたこの100人委員会なども含めて検証されているのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 100人委員会でいただいた意見は総合振興計画の中には間違いなく盛り込んでおるんですけど、恐らくギャップを感じられているのは、策定をしたときに100人委員会のかかわりがもうなくなってしまって、その後かかわりが持ててなかったということじゃないかなと思ってます。実際に検証については、策定のときの審議会のメンバー、これは各種団体から出られた方とか公募の委員さんとかおられまして、もしかしたらその中に100人委員会に出られた方もおられるかもしれませんけども、ここで毎年検証はしています。ただ、おっしゃられたように、せっかくかかわっていただいた方との関係がちょっと希薄になった感はあろうかなと思っております。振り返りということで言いますと、検証は確実にやってますけども、今おっしゃられた協働の気持ちをどこまで持ち続けて、その計画をみんなで共有していくかっていうことは、これは大きな課題かなと思っておりますので、次期の計画策定のときには生かしていきたいなと思います。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 今、全国的にも市民参画を取り入れて総合振興計画を策定しているところが結構増えているように思います。 平成22年度に地域づくり総務大臣表彰を受賞された神奈川県の小田原市は、平成22年に策定した第5次小田原市総合振興計画の前期基本計画におきまして、小田原トライフォーラムと銘を打ちまして、市民討議会を63のテーマで9日間行ったり、また行政の職員も担当の枠を超えて対話をしながら策定に向けて進めていったと聞いております。そして、その後、29年度に後期計画をつくったわけですけれども、前期よりもっと、より地域を意識した市民ミーティングなどを開催したり、若手職員の有志がチームをつくって会議とか合宿を重ねて、戦略的に実施できる計画を策定されたようでございます。 また、県内の海士町ですとか、鳥取県の智頭町、高知県の佐川町など、住民主体でつくり上げているところが増えていると思いますので、そういったところをまた研究をしていただいて、ぜひ市民の皆さんにより参画していただいて、それを見える化、持続していただくように検討をしていただきたいと思います。 それでは、中項目3、女性の参加についてでございます。 浜田市男女共同参画推進計画の中で、基本目標3において、政策、方針決定過程の男女共同参画の推進とあります。特に女性の意見や考えがどの程度反映されていると考えるかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 現在本市が設置しております審議会や委員会における女性委員の比率は24%程度でありまして、目標の40%には届いておりません。また、組織によっても男女比率に大きな差がある状況です。女性委員の登用率が高い福祉あるいは子育て関係では、政策形成に女性の意見が反映されていると思われますが、他の分野においてももっと女性の意見が反映されるよう、男女比率のバランスをとっていくことが重要と考えております。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 次の質問に移ります。前回の一般質問におきましても、現在の浜田市においての審議会、協議会において、女性参画状況についてお伺いをいたしました。先ほど部長が答弁いただきましたけれども、その状況を見ましても、現在の状況では女性の意見や考えが政策に反映されるということが少ないと感じております。今後、女性の参画の拡大に向け、市としての考えを伺います。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 先ほど申し上げましたとおり、市が設置する各種委員会等の女性比率を高める、これも重要なことでありますので、構成団体に女性委員の推薦を積極的に働きかけるなど、向上に努めてまいります。 また、来年度は男女共同参画の市民意識調査を行い、その結果なども踏まえて、令和3年度に次期男女共同参画推進計画を策定する予定としております。市民の皆さんと情報共有をしながら、男女共同参画意識を見詰め直すよい機会にしていくとともに、具体的な取り組みを考えてまいります。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 女性を審議会ですとか協議会に推薦をしたいという思いはおありだと思うんですけれども、その女性がなかなかおられないというか見えないというところがあるのではないかなと感じております。 津和野町では、女性会議というものを実施をされています。私、先日、津和野町に行きまして、その女性会議、傍聴させていただきました。島根県内でも女性会議を実施されているところは少ないと思うんですけれども、津和野町は平成28年度から32年度までの予定で実施をされていらっしゃいまして、今現在は第2期の女性会議として取り組んでおられます。津和野町は、人口減少が進む中、若い女性が住みたいまちづくり、若い世代の結婚、出産、子育ての夢をかなえるという津和野町の総合戦略基本目標がありまして、それに向かうためには女性の意見を聞く、このことが必要なのではないかということで、この女性会議が始まったようでございます。任期は2年といたしまして、この女性たちは公募をされまして、1期目は9名集まったということでございます。この9名で会議や視察研修を重ねまして、時には町長ですとか各部課長さんとの意見交換などもされまして、第1期女性会議の成果としまして、休日レディース健診の増加ですとか、子宮頸がんと乳がんのセット健診などの実施とか、幾つか提言をされて、それが実際に施策に反映されているということを聞きました。 そして、今現在は2期目に入っておりまして、2期目は働くということについて考えられたようで、私が傍聴した日は、町長を初め町内の商工会ですとか観光協会の皆さん、働くことに関係する方たちを前に、この女性会議のメンバーが自分たちでまとめた自分の意見を、私も驚くほど堂々とした発表をされまして、私も脱帽をいたしましたけれども、終了後、町長ですとか女性会議のメンバーの皆さんとお話をさせていただいて、すぐにでも町議会議員がこの中から誕生しますねと言ったぐらいすばらしいできでした。お互いに意見を出し合って、最後には皆さんで働きやすい津和野町をつくっていきましょうと、いい会議だったなと感じました。 また、この女性会議の中から審議会や協議会に向けてのメンバーが選出されているとも聞きましたし、そのほかさまざまなところで活動が活発化してつながっているということを担当課の方から聞きました。 先ほどのご答弁で、来年度は男女共同参画の市民意識調査を行って、その次の年に次期男女共同参画推進計画を策定されるとおっしゃいました。平成26年度に浜田市でつくられた市民の意識実態調査、こういったものを先日読ませていただいたんですけれども、これはコンサルに任せずに市の職員の方がつくられたということで、読ませていただきましたら、男女共同参画に関する声がたくさん詰まってまして、この自由記述のところを読みましたら、市民の声が聞こえてくるようなものでした。しかし、とってもいいんですけれども、これも市民の方からの一方的な意見なんです。私は、お互いに実際に対話をしながら、違う意見があっても対話をしながら進めていくということが大切であると思っております。 女性は男性のように団体に所属している方というのが少ないので、浜田には浜田女性ネットワーク会議という活発に活動されている団体がございますけれども、この浜田女性ネットワークは団体登録でなければ登録ができません。個人の方が登録ができないようになっておりますので、そういった個人の方もたくさんすばらしい能力を持ってらっしゃる女性の方もいらっしゃると思いますので、そういった機会をつくっていただいて、浜田市の市政に反映していただくことが大切なのではないかなと思います。ぜひとも女性活躍の場をつくって広げていただくために女性会議を進めていただきたいなと、設置していただきたいなと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 今回の議会で、会派の代表質問も合わせまして多くの意見をいただきましたのが、当市の一番の課題は人口減少対策で、特に若い人や女性が暮らしやすいまちづくりを目指したいということをお答えしてまいりました。そういう意味で言いましても、若い世代の方や女性の方の意見を聞いたり対話をしていく場というのは重要なんだろうと思っております。今、津和野町の女性会議の例も教えていただきましたので、少しそれを参考にして、今後の設置について考えてみたいと思います。 ○議長(川神裕司) 村武議員。 ◆4番(村武まゆみ) 私は、女性女性と言っておりますけれども、女性だけではなくて男性、そして子どもから高齢者の皆様、全ての浜田市民が輝いていくようなことを目指していかなければいけないのかなと思っております。今後もぜひ皆さんでわくわくしながら進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(川神裕司) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会します。皆さんご苦労さまでした。            午後2時54分 散会        ──────────────────────────...