浜田市議会 > 2018-09-03 >
09月03日-02号

  • アニメ(/)
ツイート シェア
  1. 浜田市議会 2018-09-03
    09月03日-02号


    取得元: 浜田市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-27
    平成30年 9月定例会        平成30年9月浜田市議会定例会会議録(第2号)1. 日  時  平成30年9月3日(月)午前9時57分開議2. 場  所  浜田市役所議場        ────────────────────────── 出席議員(24名) 1番  三  浦  大  紀           2番  沖  田  真  治 3番  西  川  真  午           4番  村  武  ま ゆ み 5番  川  上  幾  雄           6番  柳  楽  真 智 子 7番  串  崎  利  行           8番  小  川  稔  宏 9番  野  藤     薫          10番  上  野     茂11番  飛  野  弘  二          12番  笹  田     卓13番  布  施  賢  司          14番  岡  本  正  友15番  芦  谷  英  夫          16番  永  見  利  久17番  佐 々 木  豊  治          18番  道  下  文  男19番  田  畑  敬  二          20番  西  田  清  久21番  澁  谷  幹  雄          22番  川  神  裕  司23番  西  村     健          24番  牛  尾     昭        ────────────────────────── 欠席議員(0名)        ────────────────────────── 地方自治法第121条により説明のため出席した者市長      久保田 章 市          副市長     近 重 哲 夫教育長     石 本 一 夫          金城自治区長  内 藤 大 拙旭自治区長   岩 谷 欣 吾          弥栄自治区長  熊 谷 富 雄三隅自治区長  中 島 良 二          総務部長    砂 川   明地域政策部長  岡 田 泰 宏          財務部長    宮 崎 良 一健康福祉部長  前 木 俊 昭          市民生活部長  斗 光 秀 基産業経済部長  田 村 洋 二          産業経済部参事 湯 淺   淳都市建設部長  石 田 満 弘          教育部長    佐々木 秀 樹消防長     佐々木 和 文          上下水道部長  河 野 正 雄金城支所長   吉 永 靖 司          旭支所長    塚 田 民 也弥栄支所長   河 上 孝 博          三隅支所長   斎 藤 友 昭市長公室長   佐々木 俊 幸          総務課長    山 根 隆 志財政課長    草 刈 健 司        ────────────────────────── 事務局職員出席者事務局長    小 川 克 巳          次長      篠 原   修議事係長    新 開 智 子        ────────────────────────── 議事日程(第2号)第1 個人一般質問発言順序発 言 議 員質   問   事   項11番 三 浦 大 紀1. 地域エネルギーの開発について  (1) 浜田市のエネルギー政策について  (2) 再生可能エネルギーの導入促進について  (3) 環境教育について 2. 民間活力の活用について  (1) 民間活力推進方針について  (2) 行政サービスの充実について213番 布 施 賢 司1. 第二浜田ダム、周辺環境整備後の活用について 2. 西日本豪雨災害からみえた、諸課題の取組について  (1) ため池の対策について  (2) コアストーン対策について  (3) 災害時に於ける井戸の活用について  (4) 災害漂着ゴミの処理について 3. 地域資源のホスピタリティについて324番 牛 尾   昭1. 開府400年事業について  (1) 御便殿について  (2) 日本遺産の外ノ浦について  (3) 市民に対しての盛上げについて 2. 環境問題について  (1) 4月からのゴミ収集について  (2) 海洋汚染について  (3) 畳ケ浦の流木について
    3. 障がい者雇用の現状について 4. ふるさと体験村について412番 笹 田   卓1. しまねお魚センターについて 2. ふるさと弥栄体験村について 3. (仮称)浜田歴史資料館について 4. 「元気な浜田」について516番 永 見 利 久1. 遊休農地対策について  (1) 農地の適正管理について  (2) 担い手への農地の利用集積・集約について 2. 学校教育について 3. 防災対策について  (1) 土砂災害警戒・特別警戒区域について  (2) 地震対策について611番 飛 野 弘 二1. 中山間地域生き残りの仕組みづくり「パートⅥ」について  (1) 高齢化と豪雨災害追い打ちで小集落消滅について  (2) BUY浜田推進事業の進捗状況について  (3) 多面的機能交付金活動組織減少について  (4) 2019年1月からスタートする農業収入保険について  (5) 葬式を村に取り戻す仕組みづくりについて        ────────────────────────── 本日の会議に付した事件議事日程(第2号)のとおり        ──────────────────────────            会       議            午前9時57分 開議 ○議長(川神裕司) おはようございます。 ただいま出席議員は24名で定足数に達しております。これより本日の会議を開きます。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(川神裕司) 日程第1、個人一般質問であります。 発言の順序はあらかじめ定められておりますので、順次発言を許可します。1番三浦大紀議員。            〔1番 三浦大紀議員 質問席〕 ◆1番(三浦大紀) 1番議席、会派未来の三浦大紀でございます。一般質問の初日、また1番ということで、張り切ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 さて、今回私が選びましたテーマは、地域エネルギーの開発と、それから民間活力の活用についてです。 まず、エネルギーについてですけれども、現在、浜田市では地産地消推進条例のもと、地産地消による内需拡大というものを進めておられます。BUY浜田運動もその一つかと思いますけれども、その条例を見てみますと、対象となっているものが農林水産物に対象が絞られています。この土地で生み出せるものは、果たしてそれだけでしょうか。地域外に依存している大きなもの、そして一方で地産地消できるものの一つが今回取り上げるエネルギーかと考えています。我々の日常をこう見てみますと、車生活の中でガソリン、それから冬になれば灯油、ガス、そうした資源を外から輸入しているわけですけれども、その購入費はもちろん地域外に全て出ていっているわけでございます。一般的に言われる環境効果に加えて、持続可能な生産、地域内経済の循環、そうしたメリットから再生可能エネルギーというものを私は推進する考えでおるわけですけれども、この浜田市、地方自治体においてもエネルギーの取り組み、これは国のほうからも積極的に取り組むようにというメッセージが出ている中で、浜田市としての考え方、取り組みについてお伺いをしていきたいと思います。よろしくお願いします。 まず、1番目です。浜田市で定められている環境に関する各種計画について確認をさせていただきたいと思います。 地球温暖化対策推進計画省エネビジョン並びに新エネビジョンなどが現在作成されていますが、それぞれの期限が現在切れている状況にあります。事業づくりにおいて、計画は大変重要な、まず第一のものであると考えておりますが、現在の取り扱い、それから並びに更新についてどのようになっているかお伺いをいたします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 浜田市総合振興計画に次ぐ浜田市環境基本計画の元にあります地球温暖化対策推進計画につきましては、平成20年12月に策定し、計画期間は平成21年度から25年度までの5年間でありました。省エネルギービジョンにつきましては、平成19年2月に策定し、計画期間は平成18年度から27年度までの10年間でありました。新エネルギービジョンにつきましては、平成20年3月に策定し、計画期間は平成20年度から29年度までの10年間となっております。 それぞれ計画期間が経過しておりますが、これまでの間、計画に沿った取り組みを継続してまいりました。これらの三つの計画の更新につきましては、今年度策定予定であります浜田市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の中に盛り込み、新たな一つの計画として位置付け、実行していくこととしております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 今、ご紹介をいただきました三つの計画の上にある環境基本計画というものがあるかと思います。これも来年切れることになっているかと思いますが、その上位計画でありますので、それを踏まえて、これらの計画づくり、していくほうがいいのではないかなと思いますが、その関連性についてどのようにお考えでしょうか、お伺いします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 浜田市環境基本計画は、平成22年度から31年度までの10年間の計画でございます。議員ご指摘のとおり、来年度で終わりますけれども、来年度はまた策定予定としております。その中で、このエネルギー対策も明記して、今年度策定予定であります地球温暖化推進計画の数字が元になるとは思いますけれども、その元になる数字をつかんでおいて次年度の環境基本計画で大まかなエネルギービジョンをつくるということで、全体のエネルギーとの整合性を図っていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 現在の更新作業に移られる三つの計画を見てみますと、ほとんど数値目標というものが計画の中に盛り込まれておりません。行動していくその意思をきちんとそこの計画の中で表示するべきかと思いますけれども、それについて計画更新の際に数値目標の盛り込み方、そうしたところ、お考えがあればお伺いします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 省エネビジョンあるいは新エネビジョンも、大まかな数値目標は掲げております。ただ、その数値目標、ご存じのとおりなかなか一自治体で数字を把握するというのが大変難しい作業でございまして、計算式も複雑になることから、余り数値を掲げていくということはしておりません。ただ、目標の中には、活動計画あるいは活動の中での数値をあらわせるものについてはそれをなるべく数値化して、わかりやすい目標に組み立てていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) しっかりした計画づくり、進めることをお願いしたいと思います。 それから、冒頭申し上げました地産地消推進計画も、今回質問を準備する中で見ますと、これも切れてます。これは産業経済部のほうだと思いますけれども、BUY浜田運動をしっかりされる中で、さらにそれをどうしていくか。その前につくられた計画ですので、しっかりここもこの際に更新についてご検討いただければと思います。 それから、この計画についてですけれども、今どのように評価をされておられるかということをお伺いしたいんですけれども、冒頭ご答弁の中に、先ほど、今計画策定中ということで、委員会も立ち上げられて、これからつくられていくんだと思いますが、現在、執行部としてはどのような評価をされているかお伺いします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 地球温暖化対策推進計画では二酸化炭素排出量の削減を、省エネルギービジョンではエネルギー使用量の削減を、新エネルギービジョンにおいては再生可能エネルギーの導入促進をそれぞれ目標に掲げ、一体的な取り組みを行ってまいりました。 具体的には、地球温暖化対策推進計画及び省エネルギービジョンにつきましてはマイバッグの持参運動やごみの減量化の推進のほか、住宅用太陽光発電システムの導入補助を行ってまいりました。 新エネルギービジョンにつきましては、風力発電が1件、大型太陽光発電設備の導入実績が民間事業者で6件、公共施設で6件あったところでございます。 このほかにも、昨年から環境省が進めるCOOL CHOICE運動を推進し、市民意識の向上に努めております。 評価といたしましては、これらの取り組みを通じて一定の成果はあったものと考えますが、当然課題もあると認識しており、詳細につきましては今年度策定予定であります地球温暖化対策実行計画の中で議論してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 先ほどおっしゃった課題という部分ですけれども、どのような課題感をお持ちでしょうか。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 再生可能エネルギーにしても、省エネにしても、なかなか思ったようには進んでいないと。そこには価格とかいろいろあると思いますけれども、そういった思ったように目標に届かなかった部分が課題だろうと思っております。それは、一つじゃなくて、いろいろな課題があろうかと思います。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 課題認識をしっかりしていただいて、計画に反映していただきたいと思います。 それから、先ほど再エネ事業の導入実績についてご紹介をいただきましたけれども、そうした事業の誘致ですとか事業促進活動、具体的にどのようなことを行ってこられたかお伺いします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 再生可能エネルギーの導入についてでございますけども、今、住宅用の太陽光あるいは太陽熱の発電システム、これについては広報PRということはやってまいりましたが、まだまだ取り組みが弱かったかなと思っております。 一方で、誘致事業の関係については、結果的には風力発電であったり、メガソーラーであったりという事業が動いておりますけども、これは事業者からの申し出を受けて、その相談とか地域との調整などには係ってまいりましたが、行政自ら積極的にこの事業の誘致に取り組んだかという面では少し弱かった面があろうかと思いますので、このようなところをしっかり取り組んでいくことが必要かと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) その事業者さんなんですけれども、これ、浜田市に限らずということで、全国的にその事業申請がかなり煩雑化、煩雑なものであると。申請先が建設関係であったりとか、今部長ご答弁ありましたように地域政策系のセクションとか、とにかくいろいろなところにいろいろなものを申請しなきゃいけないと。この煩雑さが申請を少しネガティブにさせてるんじゃないかなというところも感じるわけですけれども、そうした課題感をお持ちでしょうか。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 事業者の許認可につきましては、環境アセスメントの関係もございますし、それから農地転用であったり開発行為、また道路の占有などのこともあると思います。それから、場合によっては文化財の関係も係ってきたりということで、今ご指摘いただきましたように、多岐にわたる許認可があろうかと思います。ただ、それぞれ専門性を有する部分も必要ですので、これを全て一本化できるかということになりますと少し課題はあると思いますが、幾つか可能であるものについては窓口をまとめることも考えられるのではないかなと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 今、定住支援もワンストップ窓口ということでされていらっしゃるかと思います。相談者の方がどういった支援制度がよいのかというところをまず一つ受けて、そこから関係各所に、専門的にそれぞれサービスを所管しているところへ振っていくワンストップ窓口っていうのは、かなり、相談する側あるいは申請する側にとって非常によい場所なのではないかなと、仕組みなのではないかなと思いますので、部分的になるかもしれませんけれども、ぜひご検討を進めていただければと思います。 それから、3番目の質問に移ります。 現在の浜田市、合併時に策定された新市まちづくり計画というものがございますが、それを見てみますと、林業振興においては森林バイオマス事業の推進、あるいは畜産業の振興においては畜産バイオマス・エネルギーの活用がうたわれています。総合振興計画において、そうした施策は引き継がれているでしょうか。その整合性についてお伺いします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 新市まちづくり計画と浜田市総合振興計画の方針につきましては、両計画ともバイオマス発電などの再生可能エネルギーの導入促進を掲げており、整合性は図られているものと考えております。 また、森林バイオマス及び畜産バイオマスの活用の現状でありますが、現在、浜田市内の民間施設では、中国電力三隅発電所において、石炭と木質チップの混焼のバイオマス発電設備が稼働しております。 公共施設では、旭温泉あさひ荘木質バイオマス設備を設置しております。なお、あさひ荘では、発電ではなく温泉を湧かすための熱エネルギーとしての活用となっております。 畜産バイオマスにつきましては、現在、導入実績はございません。 市としましても、再生可能エネルギーの導入促進の観点から、バイオマス発電の活用につきましては地球温暖化対策実行計画の中で検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 新市まちづくり計画においては、産業振興文脈のところでこの再生可能エネルギーの導入ということが取り上げられています。今の総合振興計画においては、どちらかというと環境対策の文脈から再エネの推進、省エネの推進という文脈で書かれています。これ、どちらにしても浜田市全体の計画ですから総合性というものはもちろんあるべきものと思いますが、それぞれのセクションで産業経済部、市民生活部、これを横断して、きちんとこの施策が整合性とられるように話し合いを進める、あるいは事業の推進をする、こうしたところは連携がとれているものでしょうか。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 議員ご指摘のとおり、エネルギー政策は産業振興を初め地域振興や防災など多くの分野にかかわってまいります。そういった意味では、庁内での横断的な議論が必要であると考えております。 過去におきましては、庁舎改修に伴い、庁内横断的な会議を開催し議論した経緯もあります。 こういった実績も踏まえながら、先ほど申し上げました今年度策定予定の浜田市地球温暖化対策実行計画の策定過程におきましても組織化を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) もう一つ、先ほどのご答弁の中に、あさひ荘へ導入されたということがございましたけれども、導入に当たってのイニシャルコスト、それからメンテナンスなどにおいてメリットはありましたでしょうか。もしメリットがあったのであれば、あさひだけではなくて、ほかにも浜田市内、温泉施設あるわけですけれども、そうしたところへの導入など、ご検討をもしされていればお伺いをいたします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 旭支所に確認したところ、現在、課題は特にないとのことであります。 メンテナンスにつきましては、専門事業者に委託し、煙突や炉内の清掃及びボイラーのコントロール設定を年4回実施していただいており、良好な稼働ができております。 コストにつきましては、従来の重油ボイラーのみの稼働と比べますと、重油価格の変動に左右されるものの、従来と比べおおむね1割程度安価に抑えられているという状況となっております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) ありがとうございます。 それからもう一つ、林業振興という文脈では、現在、森林を生かしたまちづくりを、浜田市の計画の中にもあるようにゾーニング計画というものも示されているかと思います。それとあわせて、この再生可能エネルギーの導入に向けたゾーニング計画なるものを仮に策定すれば、事業者側からとってすると、森林、どこを活用できるのか、そしてそこにどういった再エネ資源があるのかということをあわせて受け取れると思うんです。そうした再生可能エネルギーを導入する、促進する自治体においては、こうしたゾーニング計画も同時にされているようなケースが見受けられますけれども、浜田市においてはどのようなお考えを持っておられるか、お伺いをいたします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 今、再生可能エネルギーのゾーニングということでございますけども、自然エネルギー自体が、そのエネルギー源がどこにあるかという視点もあろうかと思いますし、それからそういう地理的、地形的な要因だけでなくて、まずはそこに住んでおられる住民の方への配慮をどうしなければいけないかということがあろうかと思います。 したがいまして、今ご指摘がありましたように、積極的に推進を進めるエリアと、少し慎重に考えなければいけないエリアと、ここはなかなか難しいんじゃないかということで回避するようなエリアのゾーニングについてはイメージを示していく必要があるのかなと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) それでは、現在浜田市が持っておられる各種計画についてはおおむね確認をすることができましたので、少し中身について触れていきたいと思います。 4番目に質問通告をしておりました、私は再エネを導入するときに、その再エネの効果というものがコミュニティの活性化や地域内経済の循環、そうした意味での産業振興、多岐にわたって効果を生むのではないかなと考えておりまして、これについては先ほど市民生活部長からご答弁をいただきましたので、それを踏まえて再質問という形でお伺いをしたいと思いますが、多治見市の事例を調べてみました。 この多治見市では、事業の計画や設計段階において必要な環境配慮が組み込まれているかどうかということを庁内の各課が自己評価をして、それを環境課に送るという仕組みが用いられています。これは、工事だけではなくて、物品の購入やイベントの開催、それから研究事業なども全てこれが適用されてます。つまり、どの事業も環境課が承認をしないと契約までいかない仕組みなんです。こうした仕組みによって、市が掲げている環境基本計画を推進するために市が行う各種事業に内在化させていくという、計画を推進させていく、そのための仕組みというものがきちんとあります。 これ、すばらしいなと私は感じまして、ただかなり手間もかかりますし、仕組みをつくり上げるまでにも議論というものを重ねる必要はあるかと思いますが、先ほどもこれから環境基本計画、つくられていく、更新されていく中で、あわせてこういった計画を推進していくための仕組みづくりというものも必要だと考えますが、ご所見あればお伺いします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 議員がおっしゃった多治見市の事例でございますが、大変環境に配慮した施策の取り組みがなされていると思っております。環境を預かる部門といたしましては、もちろんこの環境に配慮した仕組みづくりというのは大変大切でございまして、大変参考になる事例だろうなと思っております。実際にどうやって取り組むか、あるいはどういう仕組みをつくるかというのはまた今後検討していかなければなりませんが、なるべく、次年度以降つくります環境基本計画の中にできるだけ取り入れて、その精神を取り入れて、多治見市に近づけるような計画に持っていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 計画とあわせて、その計画をしっかり遂行できる仕組みもあわせて考えていただきたいと思います。 では、次に移ります。 再生可能エネルギーの導入促進についてです。 浜田市では、先ほどから出ております、政策紹介されております、住宅用太陽光発電システムの導入補助という制度がございますけれども、このシステムを設置した場合に、出力1キロワット当たり1万円、上限4万円の補助事業がされています。その実績とあわせて、どのような評価をそれに対してされているか、少し改めてお伺いできればと思います。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 住宅用太陽光発電システムの設置補助事業につきましては、先ほど議員言われましたように出力1キロワット当たり1万円を、補助上限額4万円として実施しております。過去3年間の補助実績といたしましては、平成27年度は15件、60万円、平成28年度は17件、66万2,000円、平成29年度は7件、27万6,000円でありました。なお、今年度は、これまでに4件の申請を受け、補助額は16万円となっております。 近年、申請件数は減少傾向となっておりますが、再生可能エネルギーの導入促進に有効なツールであると考えております。市民あるいは設置事業者の皆さん方へPRして、多くの方に活用していただけるよう事業の推進を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 減少傾向の要因は何と捉えていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 減少傾向の原因につきましては、まず設備導入に係る経費に対する補助上限額が少額であることが考えられると思います。民間の調査では、太陽光発電システムの設置に係る経費が約150万円と試算されておりまして、これに対する補助上限額が浜田市の場合4万円です。率にして約3%となります。 そのほかの原因といたしましては、国が定める再生可能エネルギーの固定価格買取制度による売電価格が年々下がってきているということが原因の一つと考えられております。ちなみに住宅用太陽光発電10キロワット未満では、自家消費した残りの余剰電力を売電することになりますけれども、平成27年度当時は1キロワットアワー当たり35円でしたが、今年度は28円まで下がってきております。 言いましたように、補助額が少ないというのと、売電価格が年々下がってきているというのが減少傾向の大きな原因だろうなと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 今、部長の答弁にもありましたので多くは説明は省略しますが、太陽光発電を国で、生まれた電力、買い取るわけですよね。工事費用、先ほど150万円とおっしゃいましたけれども、イニシャルはかかります。そのかわり買い取る制度が国のほうでありますので、10年とか長い間かけてそれを回収していくというシステムです。それが国からの支援制度という位置付けかと思うんですけれども、4万円の補助制度で設置しようという気持ちが高まるかというところは、少し額が少額なのかなという印象を受けます。 あわせて、統計はまだを見てみました。平成29年度の新築住宅着工件数165件、市内ですね。現在、およおそ新築住宅の3分の1が太陽光パネルを設置しているという、これは国の平均的なデータです、があります。先ほどご答弁にあった市の設置補助を受けたのが7件のうち新築は4件ということで、つまり全国平均からすると設置件数がかなり低いということかと思います。もちろん基本的に計画の中では再エネを推進するというスタンスで取り組みをされているわけですけれども、そうした導入促進をどういう観点から行うのかというところが大事だと思うんです。これ、施工主側ではないですね、設置側に対して4万円の補助金が出るような位置付けですけれども、仮にこの工事を地元の施工会社さんにお願いした場合に4万円をお支払いするという、見方を変えると、地元の施工会社さんが施工することによって、その後、メンテナンスも近くの業者さんでしていけるというメリットが働くと思うんです。これ、全国的な、これもデータ見てみますと、島根県もそうなんですけれども、設置したまではいいけれども、設置したままになってて、実は発電ができてないというケースが多々あるそうです。これは、メンテナンスがきちんとされていないのが要因で、その場合、施工会社が市外であることが多いという調査結果があるそうです。つまり、市内の経済の循環も踏まえて考えれば、その4万円をどのように効果的に働かせるかという視点が大事だと思いますが、もしご意見あれば、お伺いできたらうれしいです。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 議員おっしゃることはごもっともだと思っております。現在、浜田市が実施しております補助事業、この補助事業の対象事業のところに事業者に対する条件みたいなことが書いてありまして、市内事業者からシステムを購入かつ市内事業者の施工によりシステムを設置することまたは市内事業者からシステムつき家屋を購入することと規定しておりますので、基本的には市内の事業者、施工会社にやってもらう補助事業が対象だということですんで、そういう点からいえば、浜田市は市内の経済循環を考えた補助システムになってるんだろうなと思います。 いずれにしましても、もうちょっと普及を図らなければならないということでありますので、今後PRですとか、あるいは補助内容の見直しとか、そういったことも検討しなければならないかと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) ぜひ効果を生む制度設計をお願いしたいと思います。 それから、今度、視点を変えて、公共施設についてお伺いをしてみようと思いますが、市内の公共施設において再生可能エネルギーの設備導入の実績、それから評価もあわせてお伺いをします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 公共施設における再生可能エネルギーの導入につきましては、施設の新設または建てかえに合わせて導入の促進を図ってまいりました。 最近の主な実績といたしましては、太陽光発電設備を長浜小、国府小、旭小の各小学校と、中央図書館及び三隅図書館に設置しております。木質バイオマス設備につきましては、旭温泉あさひ荘に設置しております。 導入による評価といたしましては、二酸化炭素削減の効果はもとより、電気代や燃料費といった経費の削減、災害時の非常用電源の確保、再生可能エネルギーに関する意識醸成につながっているものと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 今後の公共施設の建設計画については、どのようにそこを反映されていかれますでしょうか。例えば、子育て支援センターの建設も近いところでされると思いますけれども、もちろんその子育て支援センターの建設においてもそうした再エネ、省エネ、そうしたことを踏まえた建物の建設というのが関連性があるところかと、一貫性があるものかと思いますけれども、どのようにお考えかご所見をお伺いします。 ○議長(川神裕司) 健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(前木俊昭) 子育て支援センターということでございますが、策定委員さんのほうで基本構想というのをつくっていただいてます。この中の基本方針の一つとして、先ほど言われたエネルギー効率といいますか、太陽光発電も含むんだと思いますが、そういったエネルギー効率のことやランニングコストを下げるといったような配慮をしていこうと、そういった設計といいますか、そういったことをしていこうとなっておりますので、今後、具体的な場所とか規模とかそういうものが決まった段階で設計に入ってまいりますので、そのときにそういった視点をしっかり入れて検討していきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 先般より、ほか議員からも、木育の推進ですとかそうした部分も意見が出ているかと思いますけれども、建物の断熱性、それからそこを使う子どもたちあるいは職員の方々が受ける木からのいろいろなメリット、そうしたものを踏まえながら、ぜひ子育て支援センターもいい、環境に優しい建物にしていただきたいなと思います。 それから、公共施設再編計画においては、もちろん残すもの、それからなくすもの、こうしたところが進められているわけですけれども、長期的視点を持てば設備にある程度の投資をする考え方で再エネを導入するといったようなことも検討すべき部分あるんではないかなと思いますが、その点、どのようにお考えかお伺いをいたします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 公共施設全般ですんで、私のほうからお答えをさせていただきます。 公共施設再編計画において、今後、統合とかまた新たに改修する際には、当然これまでもいろんな公共施設、特に大規模なものをやるときはいろんな手法、再生エネルギーとかPFIとかいろんな検討をしておりますんで、またその計画を立てる段階においては幅広く、なるべく低コストで、より有効な手法を検討しなければいけないと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) ぜひよろしくお願いいたします。 それから、公共施設といえば、防災の観点から各市内避難所に指定されている公共施設が多くあるかと思います。これ、3番目の質問に移りますが、災害によってライフラインが途切れることを想定しますと、発電でありますとか蓄電、こういった設備が、整備が重要かと思います。これらについて、現状どのようになっているかお伺いをしたいと思います。 また、あわせて、それらの再エネ導入の状況がどのようになっているかもあわせてお伺いできればと思います。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 現在の指定避難所のうち、公民館におきましてはガソリン動力の発電機を非常時の設備として配置をいたしております。また、本庁舎におきましても、非常用のディーゼル発電機を設置いたしておりますが、いずれも再生エネルギーを利用した発電機ではございません。 防災の観点で申し上げますと、再生可能エネルギーによる発電設備は災害時に有効であると認識はいたしておりますが、発電設備以外に施設自体に電源の切りかえ機能や蓄電池機能などの整備が必要となり、多額の費用を要するため、施設の建設や改修時に取り組む必要があると考えているところでございます。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 非常に相性のよい設備だと思いますので、ぜひ積極的に検討していただきたいと思いますが、今、部長のご答弁の最後のところにありました、多額の費用がかかると。これ、もちろんコストのことを考えなければいけないと思いますが、施設の建設や改修時に取り組む必要があるというお答えでした。この改修時というのが一つポイントなのかなと思うんですけれども、例えば水道管に水車を配置して、上水がこう流れるところに水車を設置して、そこで発電をする仕組みを導入している自治体というか、国内にも事例が出始めました。浜田市では、今後、水道管の管路更新というのが大きな課題の一つとして今挙げられているわけですけれども、こうした管路更新をする際に、例えばそうした設備を導入することを検討するかどうか、こうした視点も大事なのではないかなと思います。私は、価値のある検討だと思います。できるかどうかは、もちろん勾配とかそうした環境によって導入できるかできないかというのはあるかと思いますけれども、そうした検討をしていくというのが大切だと思います。 また、先般の豪雨の際には、水路が各所で決壊をしました。この決壊したところを見ますと、大変復旧活動、対応もかなり早くて、その部分は評価すべきことなのかなと思いますけれども、決壊しているということは水力というか水圧がかなりかかってるという箇所なんですよね。これを、視点を変えれば、水量が多い、水圧がしっかりあるということで、例えば水力発電をそこに導入するといったことも常に日ごろから考えておけば、その復旧工事をするときにその検討の余地というのが必ず出てくると思うんですね。これ、準備をしていないと、その都度その都度で、これはやるべきなのか、そうじゃないのか、この対応をしていると復旧対応というのは遅くなってしまいますので、そうしたことを日ごろから考えておくことが大事だと思いますが、もしこれについてご所見あればお伺いをしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 上水道の管路更新の際のこういう利用については、また今後、上下水道部のほうで計画を立てる段階で検討もしていただければと思います。 一方で、今の消火栓とか用水路とか、水量がある、そういう流れてるものについての活用でございますけれども、これ、農林水産省がそういう小水力発電ということを提唱して、いろんな取り組み、研究もしております。島根県においても、そういう消火栓や用水路等で、水量があって、今ありました勾配があるものについて、それが発電に生かせないかということも検討して、今まで状況もございますんで、再度そういうことも利用しながら、例えばそれが近くにそういう避難所、集会所等があれば、そこの非常電力に使えるかとかそういうことも検討しなければいけないと思いますので、今後幅広くいろんな角度で、有効に使えるものはしっかり使う努力をしなければいけないと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) ぜひ相対的に考えて、事業の最大化をお願いしたいと思います。 それから、3番目に移ります。 こうした再生可能エネルギーですとか省エネの推進については、意識の醸成というものが大変必要になってくるかと思います。持続可能な開発のための教育ということで、いわゆるESDですけれども、これに関する取り組みの状況、今はどうなっているかお伺いをしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長
    市民生活部長(斗光秀基) ESDとは、持続可能な社会づくりのために行動できる人の育成を目的とした教育のことであります。 環境課では、平成27年度に環境省のESDプログラム実践事業を活用し、金城町に生息するハッチョウトンボの保全をテーマにした環境学習を実施したほか、平成28年度からは、しまね海洋館アクアスなどと連携して、原井小や国府小で海洋環境の保全に関するESD学習を行っております。 さらに、今年度は、環境省が作成した地球温暖化をテーマとしたアニメDVDを活用し、市内の小・中学校や放課後児童クラブに出向いて環境問題について身近に感じてもらう学習機会の提供を行っています。 そのほか、市内の小・中学校では、再生可能エネルギー教室を実施しており、昨年度は五つの小学校で実施したほか、今年度も三つの小学校と複数の放課後児童クラブにおいて実施する予定としております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 各種取り組み、大変すばらしいと思いますが、環境だけではなくて、この持続可能な社会をつくるための教育という意味で言えば、経済ですとかあるいは社会全体のことに多岐にわたると思うんです。そこのところを、環境に特化せずに幅広く持続可能な社会をつくっていくためにはどのようなことが必要なのか、取り組みが必要なのか、どういうことを自分たちがやるべきなのかということを相対的に取り上げてやっていくべきではないかなと思います。 こうした活動をやっていくときに、キーワードになるのが公民館ではないかなと思うんです。今、浜田市のほうで、共育ということで、子どもも大人も一緒に育っていくような取り組みがされてますけれども、そこの中で積極的に、環境だけではなくてあらゆる地域の課題やそうしたところに触れていただくような活動を、ぜひ公民館の方たち、地域の方たちとつくっていけるような後押しを行政のほうにもお願いしたいなと思いますけれども、そうしたESDの普及について再度ご所見あればお伺いします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 公民館での教育ということですけれども、それは言いかえれば大人への教育ということに、のことだと理解しております。環境の教育の対象は子どもだけではなく大人もともに学ぶことが重要であり、まさしくこれがESD教育であろうと考えております。 金城町のハッチョウトンボの保全活動に関しましても、地域でどのように守っていけばいいかという議論を大人と子どもが同じテーブルで話し合うという取り組みをしております。 そしてまた、先ほど申しました海洋館アクアスでの環境学習ですけれども、その小学校の環境学習の前に大人を対象に研修会を開きまして、どういった方法で子どもたちに教育するのかという事前の研修をしました。 このように、大人を対象とした研修、学習会のほかに、またはまだエコライフ推進隊というのがございまして、そこでも環境講演会あるいは施設見学、先進地視察等を定期的に実施しておりまして、今後もこういった大人に対する教育を、さらなる意識醸成を図るために進めていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 大人への教育も一緒に合わせて効果を生んでいただけるように、進めていただければと思います。 それから、次の質問に移りたいと思います。 大項目の2点目ですけれども、民間活力の活用についてお伺いしていきたいと思います。 地域の稼ぐ力ですとか、地域価値の向上を図るための稼ぐまちづくりというものが、考え方が広まってきていると思います。公共施設等の建設、それから維持管理においても、稼ぐインフラという視点を事業に、意識しながら進めていくことが重要かと思うわけですけれども、その一つの手法として、行政と民間が連携をして取り組むことで、民間の創意工夫ですとかノウハウを利用したサービスの向上、効率化、財政資金の効率的活用を図ることが期待されているかと思います。私も大いに期待しております。浜田市においては、この民間の活力をどのように活用していくのか、しているのか、考え方や現状についてお伺いをしていきたいと思います。 まず1点目ですけれども、浜田市においては平成25年に浜田市事務事業の外部化、民間委託等です、に関する指針を示されておられます。それに沿って、この間、どのような取り組みがなされてきたかお伺いをいたします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 浜田市では、市民サービスの向上や行財政運営のさらなる効率化を図るため、先ほどありましたように、平成25年5月に浜田市事務事業の外部化(民間委託等)に関する指針を策定し、先進自治体の取り組みや国の動向を踏まえながら、事務事業の民間事業者への外部委託に取り組んでいるところでございます。 この間の主な取り組みとしましては、公共施設における指定管理者制度の新規導入や福祉施設等の民間譲渡による事業の民営化、各種証明書のコンビニ交付などがあり、積極的な事務事業の外部化に取り組んできたところでございます。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) その外部化に関する指針のもと、各種計画や事業が実行されてきたと思いますけれども、この間、実際の民間投資というものがどれぐらいあったのか、それを把握されていればお伺いしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 2番目の質問でよろしいでしょうか。            (1番三浦大紀議員「はい、そうです」と呼ぶ) これまで、本市の公共施設の整備における民間投資の実績はございません。ただ、整備の財源については、有効な起債や国の補助金を積極的に活用するなど、財源の確保に努めているところでございます。 また、公共施設整備の検討に当たりましては、その施設の目的や規模などに応じ、民間による投資やノウハウの活用なども視野に入れて検討するように努めているところでございます。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 先ほど、有利な起債ですとか、国の補助金、積極的に使われる、こうしたのも一つの手法だと思いますが、公共施設等を、今後も整備等を行っていく際に、官民連携というものが私は有効な手段の一つではないかなと考えるわけですけれども、この公共事業を、官民連携による公共事業を進めていく、この一つの手法にPPPとかPFI手法というものがございます。その手法の選択について、これまでどのような検討をなされてきたかお伺いをしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 最初に私のほうから申し上げさせていただきたいと思います。 ちょうどこの土日、昨日、おとといでございますけれども、我が国の2番目のPFI刑務所であります島根あさひ社会復帰促進センター、この10周年記念フォーラムが、この浜田市におきまして、島根県立大学を会場に行われたところでございます。 このPFI法といいますのは、民間資金等の活用によりまして公共施設等の整備を行うというもので、平成11年7月に議員立法で制定されまして、6月に施行されたものでございます。実は、私はこの法案づくりに実際に携わっておりまして、ちょうど今から20年ぐらい前になりますけれども、当時、私、銀行員でしたけれども、金融界の代表ということで、この法案の作成のメンバーの1人に入っておりました。当時、浜田市でも、当時の宇津市長さんから、浜田市役所で講演してくれないかということで、お話をさせていただいた経緯もございます。 このPFIというのは、そのメリットといたしましては、公共施設の建設とか運営に当たって民間の資金やノウハウを活用することで、行政においては事業費の抑制とか、あるいは体制整備などの人的負担の軽減が図られると、こういったメリットがございます。 一方で、デメリットといいましょうか、の部分でありますけれども、準備にかなりの期間を要しますし、また職員もこれについていろいろ勉強しなくちゃいけないという問題もあります。もう一つ、大変大きなところは、この施設の規模等によりましては参入事業者が大都市の大手企業にどうしてもなってしまうということで、地方にとっては余り経済効果が期待できない、こういった場合も実は起こってるところでございます。 こういったことから、公共施設の整備に当たりましては、この施設整備の目的とか規模、あるいは地元経済への、地元への経済効果、こういったことを総合的に考えないといけないのかなと思ってるところでございます。 ご質問の部分につきましては、担当部長のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 今質問のありました、まずPPP、このパブリック・プライベート・パートナーシップでございますが、これは官民連携によって公共サービスを提供する手法で、公共施設等の建設や運営等について、民間のノウハウを活用して財政資金の効率的使用や行政の効率化を図るものでございます。PPPの形態といたしましては、指定管理者制度などの公設民営方式や民設公営方式、民設民営方式などがあります。 また、PFI、プライベート・ファイナンス・イニシアチブは、PPPの手法の一つとして、先ほど市長からありました島根あさひ社会復帰促進センターでも導入されており、民設民営の代表的な形態となっております。 これまで、浜田市、当市では、浜田学校給食センターや中央図書館、それから、浜田市と江津市が構成団体である浜田市地区広域行政組合のエコクリーンセンターなどの建設に当たってPFI方式の導入を検討してまいりましたが、施設の目的や整備、運営のトータルコストを試算した結果などを踏まえ、公設での整備を決定いたしておるところでございます。 公共施設の整備、運営は、より効率的に進めることが重要と考えておりますので、今後もPFI方式などの官民連携の手法も視野に入れた上で、施設の目的や規模、地元への経済効果などを総合的に検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 先ほど市長おっしゃったように、メリット、デメリットというものがもちろんあると思いますけれども、こうした小規模な地方都市でもPFIの導入というのは事例がないわけではございませんので、しっかり検討をぜひしていただきたいなと思うわけですけれども、部長のご答弁の中に、今までも図書館ですとかエコクリーンセンターでPFIの導入を検討したということがございました。この検討されたプロセスというものは、どのようになっていますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) こういうPFI等が想定される施設については、その都度いろんな検討の仕方があるわけで、特に学校給食センター、平成18年にできておりますが、これについては若手職員を中心にフロンティアプロ21という研究、今はやっておりませんけど、研究組織を立ち上げまして、PFIの研究をして、それが学校給食センターになじむかということを検討して提言をしてもらっております。最終的には、食の安全とかいろいろな観点がありまして導入はできなかったということ、それからあとエコクリーンセンターにおいても検討委員会をつくってPFIの検討もしましたが、新規の技術を導入するという観点から至ってないという状況、そういうことで、その都度検討を、職員が中心ですけれど外部の方も入れたりということもやって進めているところでございます。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 学校のエアコンの導入については、PFIの検討はなされましたでしょうか。民間資金の導入をその際に検討されたのか。あるいは、いや、もうこれは、この暑さはもう大変だと。とにかく急いでこれを設置しなきゃいけないということで、まずはもう市のほうで、主導で、その設置方法を検討されたのか。そのあたり、いかがでしょうか。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 先ほどの学校のエアコンでございますけども、これ、政策決定をしてから実際に事業着手するまでほとんど時間がありませんでしたので、PFIの検討自体は行ってはおりません。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) その時々で、政策決定してから実行までのその時間的な制約ですとかいろいろあると思いますが、基本的にはその事業を行う際にどういった手法が最適なのか、最善なのかというのは検討すべきことだと思いますので、しっかりとその仕組みをつくるべきだと思うんですが、例えば市有地などの有効活用に向けた検討をする際に、活用方法について民間事業者から広く意見や提案を求めて市場性等を把握する、いわゆるサウンディング型市場調査です、これ、行政側が予算負担ないですけれども、こうした手法を導入するですとか、あるいは今回調べてみると、福岡市さんのほうでは日本政策投資銀行が民間委員として参画する委員会が立ち上げられていて、そこの中で公共事業がPPPの検討対象となるか、まずそこで検討する。その後、最もふさわしい事業手法は何かということを検討する。こういったことを検討する最良手法検討委員会というのが常時設置されているわけです。 手法はいろいろあると思いますけれども、もちろん公設公営がいいというものもあるかと思います。ただ、先ほども申し上げましたとおり、事業をいかにスムーズに、あるいはよりよいものにするのか、そして最終的には市民サービスがよりよい形で提供されるというのが求められてるところだと思いますので、そうした事業の手法についても検証手法を、きちんと委員会などを設置など、検討していく、常時検討していくことが求められると思いますが、所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 先ほどのPFIを検討した事例の中の中央図書館においては、検討する際には地元の金融機関等にもご協力いただいたという事例もございます。 それから、国です、内閣府が国では所管しとるわけですが、この3月に内閣府がPFIについての方針なり状況として、今、全国でこの法ができてから666件、これ、国が把握してる件数です、PFIが導入されてる。その中で、島根県は5件、鳥取県は1件ということで、東京、大阪、大都市圏、先ほど市長からもありましたようにそういう大手の企業があるところが中心にこの制度が導入されるということが実際。ただ、内閣府が、本年度、平成30年度のこのPFIのアクションプランというのをつくっておりまして、その中では新たに、これまでは国及び人口20万人以上の都市を中心にということになっておりましたが、今後は20万人未満の地方の小規模都市においてもこのPFI導入について積極的な推進を図るような方針を掲げておられますんで、今後、国のいろいろな支援策やいろんなまたアドバイス等も受けながら、浜田市としてもこういう制度が積極的に活用できるかどうか検討したいと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 各種事業を起こされる際に、その事業の中でどういった収益を有む可能性があるのかという視点も大事だと思うんです。全体で言えば、公共施設を優先して、なかなか収益を上げるの難しいという判断をなされても、部分的にある機能については抽出して、その部分を民間に委託するという手法もあると思いますので、あらゆる手段を検討していただきたいと思います。 次の質問に移りますが、行政と民間ではなかなか、目的や役割も違うこともありまして、考え方やそうした意思決定のプロセスというものも異なるのかなと思います。ただ、その異なる、差異があることによって、手法だとか考え方とか学ぶ部分もあるのではないかなと考えますが、これまでにそうした民間事業者の方々と人事交流などをされた実績はございますでしょうか。今後の方針もあわせてお伺いできればと思います。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 人事交流につきましては、これまで国や島根県と行ってまいりましたが、民間事業者との実績はございません。 しかしながら、金融機関での勤務経験者の任期付職員としての採用や、期間は1日と短期間ではございますが、市の新規採用職員を民間の福祉施設に研修派遣をいたしております。行政職員が経営的視点や市民目線、費用対効果の意識を養う上で、また市の施策に民間経験者の知識等を活用する点において、民間事業者と人事交流することは有効な手段の一つであると考えております。 一方で、長期にわたる交流期間における人員確保や民間事業者のニーズとのマッチングといった課題もあり、さらに他の交流事例を見ますと、交流職員の身分や給与負担の問題、従事する職務や権限の制限などの課題が生じていることもございます。 まずは、本市が民間事業者との人事交流で何を求めていくのか、人事上の戦略をしっかりと描いた上で、今後の方向性について模索していきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) もちろん行政側が民間に出向する中で、民間のノウハウを学びながら民間の事業者さんのそういったマインドを学ぶということは、こちら側のメリットはたくさんあると思いますが、逆に民間事業者の方々に公共事業にかかわっていただくことで、公共サービスのあり方ですとか、少し公共性を持った事業づくりということも触れていただけるのじゃないかなと思うんです。これ、お互いがそうした歩み寄りをしないと、なかなか官民のいい事業づくりというのはできないと思います。 これが先ほど申し上げたPFIのことにもつながってくるんですけれども、民間の事業者さんと、こういう場合であればタッグを組めるね、いいケースが生まれるんじゃないかというのも、日ごろからの民間事業者とのこういう情報交換ですとか、そうした交流がベースにあってこそ生まれてくるもの、発想ではないかと思いますので、ぜひそうした、難しい点もあると思いますけれども、積極的な外部との情報交換あるいは交流を進めていただきたいなと思います。 また、金融機関からの経験者の方が、今、市にもこられているということでございますけれども、まずは全国的に見ても金融機関ですとかあるいはシンクタンクですね、こういったところがやりやすいのかなと思うんですけれども、そうしたところ、検討の余地はあるのかなと思いますが、改めてご所見あればお伺いします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) なかなかすぐに人事交流で研修派遣ということは難しいわけですが、情報交換とかそういう面で申し上げますと、先ほどありました、民間の方といろんなことでお互いの意識を交流させるという意味では、特に公共事業等の関係が、浜田市建設業協会さんとは毎年定期的に意見交換させていただいております。昨年の災害発生時も早急な対応をするということで、なかなか通常の公共事業の発注方式では間に合わない部分もあるわけですが、そういう面では建設業協会さんとの日ごろのいろいろな情報交換、発注の仕方とかそういうこともやっておりますんで、即座な対応をしていただけるとか、こういうのも役に立っているんじゃないかと。 あと、産業経済部ではBUY浜田運動とか、そういう水産物の販売戦略を立てるための官民の一緒の研究会なり検討会をつくるということで、常日ごろ情報交換等をしっかりやっていくということが大事だと思っております。 一方、職員については、そういう民間の方が参加されるような研修にはなるべく行って、情報交換等ができるような努力はしていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) まずは、できるところからだとは思いますけれども、積極的なほかの分野の方々との情報交換、あるいは調査研究、そして行く行くは積極的な人事交流というところまで進めていっていただければと思います。 それから、最後の質問になりますけれども、そうした職員の方々のパフォーマンスをどのように高めていくかということについてお伺いをしたいと思います。 近年、職員の方々の業務、行政の業務というものが多様化してきているのかなという印象を受けるわけですけれども、地域の方々からの要望、やるべきこと、そうしたものが多様化していけばいくほど、それに対応する職員の方々もそのスキルを身につけていかなきゃいけないという状況にあるのだと思います。そのためには、スキルアップの研修ですとか、あるいは個々の能力の開発、こういったことが必要だと思いますけれども、現在どのような取り組みをされているか、その内容とあわせてお伺いできればと思います。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 職員の能力開発につきましては、毎年度、職員研修実施計画を策定し、職員の職務遂行能力の向上に取り組んでいるところでございます。 平成30年度におきましては、重点項目といたしまして、一つ目として人事評価制度を活用した業務遂行能力の向上、2点目に職場内教育(OJT)の推進、3点目に若手職員の接遇力、コミュニケーション能力の向上、4点目にメンタルヘルス、ハラスメント対策など良好な職場環境づくりに向けた取り組み、5点目に公務員倫理、コンプライアンス遵守意識の向上の5点を掲げ、それぞれの方針に基づいて、政策課題等に対応する研修、若手職員対象の各種研修や昇任時等の階層別研修、外部研修機関を活用した研修等を実施しているところでございます。 また、職員研修以外でも、人事評価制度における人材育成や通信教育、資格取得に係る受講料等の費用助成などにより、職員の能力開発に取り組んでいるところでございます。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 各種取り組み、ご紹介いただきましたが、政策を形成していく、つくっていく、そうした能力も大変重要になってくるんじゃないかなと思うわけです。総合的な視野に立って政策立案をしていくということが、中に創意工夫でありますとか、あるいは客観的に証拠に基づいてどうやって分析してそれを課題解決していくのかという考え方を育成していく、身につけていくというものがとても重要なんじゃないかなと思っています。 これまで、職員提案制度ですか、全職員を対象としたものですとか、先ほどもありましたフロンティアプロですとか、あるいはCoCoCaLa、女性チームの政策提案プロジェクト、こういったものが取り組まれる中で、現在どれも休止になっているという現状でございます。これについて、今後再開のご予定があるか、あるいは別の形でこうした政策提案できる環境づくりをされていくご予定があるかお伺いしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 先ほどありました三つのいろいろな提案や人材育成制度については、平成28年度で一応募集等は行っておりません。特に今ありましたCoCoCaLaの提案等は平成26年度やりましたけれども、これは実際に今のシングルペアレント介護人材育成事業のベースにもなったりして、女性の住みやすいまちづくりを提案していただいて、有効だったと思っております。 一方で、こういう提案を、全国の事例を知るということで、全国都市改善改革実践事例発表会というのがございまして、今年10回目ですが、これにも5回ほど、そういう優秀な取り組みをした団体に参加させて勉強させるなども行っております。 今後もこういう職員能力開発は重要だと思っておりますが、日々の業務が多忙で、なかなか提案制度を設けても提案する余力がないというのが現状でございますので、通常の業務の遂行管理、職務管理もしながら、職員がしっかりそういう提案ができるような体制、今、地方のまちづくり等でやねだんという、議会でも視察行かれたと思います。そういうところにも4人ほど派遣はしておりますが、なかなか募集しても職員から手が挙がらないというのが現状でございますんで、なるべく職員が積極的に研修に手が挙がるような環境づくりに努めてまいりたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 三浦議員。 ◆1番(三浦大紀) 今回、ホームページを改めて見ると、各種、各セクションに計画がかなりたくさんあるんです。計画づくりというのは非常に手数もかかると思いますので、ある意味では計画を減らしていくことでパフォーマンスを上げるとか、いろいろな策があると思います。 いずれにいたしましても、市民サービスの向上というところが第一だと思いますので、その市民サービスの向上に向けて、これからも活動、それから体制づくり、ぜひ進めていっていただきたいと希望をお伝えしまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(川神裕司) この際、暫時休憩いたします。なお、再開を11時15分といたします。            午前11時3分 休憩            午前11時13分 再開 ○議長(川神裕司) 会議を再開します。 休憩前に引き続き個人一般質問を行います。13番布施賢司議員。            〔13番 布施賢司議員 質問席〕 ◆13番(布施賢司) 13番議席、会派未来、布施賢司です。 3月議会において、放置自転車を整備し、観光地での二次交通として利活用すべきだと質問、提言してまいりました。この度、島根あさひ社会復帰促進センターで整備された自転車を、8月27日より市内の宿泊施設、まず最初として千畳苑で貸し出す事業を始められました。私は、地域の観光振興につながり、二次交通としてさらに普及してほしいと思うところであります。まず、冒頭に申し上げておきます。 それでは、一般質問の通告どおりに質問してまいります。 大項目1点目といたしまして、第二浜田ダム、周辺環境整備後の活用についてであります。 浜田ダム再開発工事は、ダムを運用しながら行っていますが、平成28年11月、第二浜田ダム完成以来、浜田ダムとの相乗効果によりダム本来が持っている雄大な形成や機能の効果を発揮しており、下流部では以前ありました洪水被害の心配が少なくなり不安が取り除かれ、これまで以上に安心な暮らしが生まれています。あわせて、景観と計画的な周辺環境整備をしっかりすることにより、多くの人が訪れ、憩いの場所になる可能性も秘めております。この度、第二浜田ダム緑地が施工ヤード跡地にもオープンいたしました。ダム本体を中心にした大きな空間を今後有効活用できるよう、市が積極的に取り組んでいく必要があると思い、以下質問いたします。 1点目といたしまして、高齢者が軽スポーツ、ゲートボールやグラウンドゴルフ、ペタンクなどに参加し、健康づくりに励んでおられる石見小学校に隣接しているふれあい広場があります。関係団体がよく利用されていますが、周辺施設の諸行事で使えないときも多く、何とかならないかとの声もよく聞きます。 そこで提案でございますが、本体ダム右岸にある骨材ビン跡地、車での移動となりますが駐車場も整備してあります。市街地から非常に近いという利点を生かし、約3,500平方メートルの芝生広場を市民に親しんでいただく第2のふれあい広場として活用していくべきだとご提案しますが、市長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 第二浜田ダム本体のすぐそばにあります芝生広場につきましては、平成26年にダム対策協議会や、あるいは地元の方々などの要望もありまして、ダム工事にあわせて島根県が整備されたもので、現在は浜田市のほうで維持管理をさせてもらっております。 この芝生広場でありますが、面積が約3,500平方メートル、そして20台分の駐車場があったり、あずまやなども整備されておりまして、周辺には多くの桜の木を植樹をいたしているところでございます。また、市の中心部から約4キロメートルという大変便利な場所にもございます。浜田市といたしましても、この芝生広場、ゲートボールであったりあるいはグラウンドゴルフといった遊びの場としても活用して、市民の皆さんに身近に親しんでいただきたいと思っております。 現在、利用方法について検討しておりますが、早ければ来月、10月からこの芝生広場を開放したいということで今準備を進めてるところでございます。その辺が決まり次第、市民の皆さんに広く周知をさせていただきたいと、このように思っております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 何点か再質問させていただきます。 先ほど答弁で、現在浜田市が管理しているということなんですけども、本年度予算、公園管理費3,790万円ばかしあると思うんですが、浜田第二ダムに限っての予算内訳をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(石田満弘) 公園管理委託料につきましては、今年度、昨年に比べて540万円の増額になっておりますが、このうち第二浜田ダム周辺の緑地に関するものにつきましては230万円となっております。 業務の内容につきましては、ガザニアというキク科の植物が植えられておりますけども、そういった花の周辺とか緑地ののり面の除草、あと緑地や芝生広場の芝刈りをする予定となっております。ほとんどが除草に係る、草を除く部分に係る費用となっております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 除草に係る費用なんですけども、それもしっかりやっていただきたいと思うんですよね。せっかく整備しておりますので、有効活用していただきたいと思っております。 それでは、軽スポーツで、グラウンドゴルフは生涯通じてできるスポーツとして考案され、子どもからお年寄りまで幅広くプレーすることができます。市内のグラウンドゴルフの大会を誘致できる本格的なコースは浜田市内には少ないと思います。私が認識していますのは、金城の今福スポーツ広場、そして波佐にあります、元ほたる湯館の隣接しているグラウンドゴルフ場、この2カ所だけだと思っておるんですけども、芝生広場の面積見ますと、これ、公認コースに認定できるんじゃないかという思いがあるんですが、その辺は調べてもらっておられますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(石田満弘) グラウンドゴルフの認定コースの必要な条件としまして、面積が1コース当たり2,300平方メートル以上あること、広場がグラウンドゴルフの専用コースであること、協会認定のホールポスト及びスタートマットがコースごとに常備されていることという条件がございます。 この浜田第二ダム周辺の多目的広場につきましては、面積が3,500平方メートルございますので、1コース、8ホールになりますけども、認定をとることは可能でございます。ただし、認定に当たっては、先ほど申しましたように、専用のコースであるとか器具を常設するといった条件がつきますので、多目的広場としての活用に制限が生じてまいります。ですから、今後利用していただく中で、状況を見ながら、整備をしました島根県、そして関係者の皆様と相談して、グラウンドゴルフの認定コースにするかどうかにつきましては検討させていただきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) わかりました。認定コースとしての占用は難しいけれども、地域のふれあい広場としての、認定コースでなくても練習とかそういったものに利用できるんだという認識と、そしてもう一つはより広くの、多くの皆さんに利活用していただきたいという意味合いから、認定コースとして占用するもんじゃないという考え方で進めていく、そういうことですよね。わかりました。しっかりその芝生広場を有効活用していただきたいと申し上げておきます。 それでは、2点目でございますけども、以前ワークショップにおいて意見が出ておりました、緑地には子ども向け遊具の設置、そして中高年の健康づくりの観点から健康遊具の設置についても前向きに取り組んでいただきたいと思っております。そして、ダム湖、せっかくいわみおろち湖という命名がされておられますので、名前にちなんで神楽上演の実施とか、ダムをバックにした野外コンサートや、鞍部ダムの壁面を利用した野外映画の上映、冬場の風物詩となるようなイルミネーションで飾った大きなツリーなど、各年代層が楽しめるイベントの仕掛けづくりをぜひともするべきだと思いますが、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(石田満弘) これまでの市議会一般質問でも、布施議員からいろいろな提案をいただいております。 芝生広場の反対側にある鞍部ダム前面には、築山やあずまや、そして園路が整備され、ダム管理所には外部から利用できるトイレも整備されております。 今回ご提案いただいた神楽上演やイルミネーションなどにつきまして、どのような対応ができるか関係部署とも相談して検討してまいりたいと思います。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) わかりました。 それでは、再質問させていただきます。 現在、浜田市の管理する公園緑地は現在何カ所あるんでしょうか。 その中でも、健康遊具を設置しているところは現在何カ所あるのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(石田満弘) 先の6月議会で柳楽議員からの質問でもお答えをさせていただいておりますけども、県立石見海浜公園を含めまして浜田市には113カ所公園がございまして、県立公園を除きました実質112カ所が市が管理する公園緑地となります。それが、8月に原井公園が完成いたしましたし、今回の第二浜田ダム周辺緑地も含めますと合計で114カ所ということになります。 また、健康遊具設置箇所につきましては、長浜の宝憧寺山公園、そして元原井小の片庭緑地、東公園、計3カ所の公園にございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) わかりました。健康遊具は全国でも設置が進んでいるんですけども、3カ所、多いんか少ないんかわかりませんけども、その中で今回の浜田第二ダムの芝生広場、緑地で腰かけるところは、現在の整備であずまやのところしか、ほんの四角い面のところしかないんですよね。ある程度今後必要だと思いますけども、今後、整備する際には、せめてベンチとして利用できる健康遊具、背伸ばしチェアや腹筋ベンチ、そしてアスレチックベンチなどがあると思うんですが、その辺の検討はどういうふうに考えておられますか。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(石田満弘) 議員ご指摘のように、芝生広場の周辺には利用者が休憩する際に腰かけたりする施設が不足していると感じております。ですから、設置しました島根県とも協議して、今後、そういった健康遊具の兼用のベンチ等が設置できるかどうかについて検討させていただきます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 設置できるかどうかじゃなくて、設置していただきたいんですよね。公園としては、ある程度休んでいきたいという思いもありますし、あの辺の緑地は非常に広大でございますので、必要だと思っております。ぜひともお願いしたいと思います。 それでは、関連しとるんですけども、提案した各年代層のイベント、これは今答えていただきました建設のほうじゃなくて、イベントの仕掛けづくりの関係があると思うんですが、産業経済部の所見をお伺いしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) ダムには、本来の役割に加えまして、自然に親しみ、レジャーもできる、観光施設としての役割も期待されております。近年、観光を意識したダムも全国各地に整備されております。第二浜田ダムにおいても、その地形や周辺の自然を生かした浜田ならではのイベントも何か考えられるのではないかと思っているところでございます。 また、地域の皆さんからのアイデアもいただきながら、イベントの実現に向け検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) ぜひとも年代別、また全体が楽しめる仕掛けづくりをぜひともしていただきたいと思います。 よく市長は、高齢者の皆さんに、認知症にならないために「きょういく」、これが必要なんですよということをよく言われます。今日行くところ、今日用事が出て出かけるところ、そういった人とのつながりが大事なんだということを言われますけども、各年代層も、浜田市内の行事を見ますと、浜っ子夏祭り、それから花火大会、そしてこの前ありました駅前のエキサイティング神楽の集いとかあるんですけども、過去見ますと、若い人が集うところがあると、私も知らない年代層がいっぱい来られるんですよね。仕掛けづくりをすると、それだけ浜田がにぎやかになると思います。せめてダムがせっかく大きな空間、できたわけですから、そこを利用した年代の仕掛けづくりをぜひとも関係部署と一緒になってやっていただきたいなと思っております。 それでは、3点目でございます。 自然豊かな緑あふれる水のふるさとを味わうことができる第二浜田ダム周辺でございます。ダム建設時の遺構、中世より浜田と広島を結ぶ唐谷坂道と歴史やロマンを感じることができる緑地でもあります。ダム建設中は小学校単位での見学等が随分あったようですが、完成後はどうでしょうか。ぜひともふるさと教育や遠足、住民が学習できる場所としても周知させ、活用すべきだと思いますが、教育長のご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 第二浜田ダムにつきましては、島根県浜田県土整備事務所が施設見学に対応されておりまして、年間約10件程度の見学があると伺っております。 小学3年生、それから4年生の社会科の学習では、ダムの働き、そして水の流れ、そういったことについて勉強することになっておりますけども、実際にダムのほうへ出向いて見学をされておる学校もあるということでございます。 一方、石見公民館では、平成27年度から地域の課題解決の取り組みとして防災、そういったものを取り上げておられまして、地域の大人を対象に地域を知ってもらうことと、子どもたちへの学習機会の提供を目的に、第二浜田ダムを学習の場として活用されているといったような状況がございます。 また、浜田一中校区の教員を対象としたふるさとめぐりにおきましても、ダム見学を実施をいたしておるところでございます。 今後も学校や公民館と連携して、第二浜田ダムを地域資源としてどんどん活用してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 第二浜田ダムを地域資源として活用していただきたい。これは私も思うところでございますけども、今の答弁で小学校や生涯学習等の取り組みは理解いたしました。 それで、その中で、私はさらに一歩踏み込んで利活用していただきたいのが唐谷坂でございます。鞍部ダムの緑地にあります唐谷坂。教育長も多分ご存じだと思います。これは、皆さんご存じかもわかりませんけども、市長も今回の「扉を開けて」で言っておられましたけども、鞍部ダムにある唐谷坂道は、江戸時代には津和野藩領の日貫組、久佐組、波佐組の人たちが、外ノ浦湾の最奥、田野尻にあった蔵に米や半紙などの年貢を、この石畳を利用して運んだと言われております。外ノ浦が日本遺産に認定され、認定文化財や周辺史跡等が注目されてますが、説明板にもありますので、現地に案内するなど、唐谷坂道、道普請の恩人である肥塚新右衛門の石碑にもぜひとも光を当てるべきではないかと思うんですが、そこら辺のご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 唐谷坂についてのご質問でございます。 当地域は、浜田川総合開発事業を行うに当たりまして、平成19年、それから20年の2カ年で現地の発掘調査、それから報告書の制作、そういったものを行っております。議員がご指摘をされましたように、中世から現代にかけて、生活道として金城方面から浜田に向けて出る、そういった重要な道路の一つであったと認識をいたしております。 議員さんが言われました、その外ノ浦との関連です。これにつきましては少し文献等で調べ直すところがあるかなという気もいたしておりますけども、その辺のところもしっかり解明をいたしまして、地域資源として、これについてもぜひ地元の人と相談をしながら今後活用をまた検討していければと思っているところでございます。 長年にわたって地域の方々が改修をされて、立派な石畳、調査をしたのは150メートルぐらいでしたけども、そういった中で立派な石畳が出てきております。活用について検討することも行政の仕事だと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) よろしくお願いしたいと思います。 それでは、続きまして大項目の2点目でございます。西日本豪雨から、災害から見えた諸課題の取り組みについてでございます。 7月の西日本豪雨、自然災害の恐ろしさを改めて露呈いたしました。亡くなられた方のご冥福と、被災されました皆様にお見舞い申し上げますとともに、一日でも早い復旧をお祈りいたします。 それでは、中項目といたしまして、ため池の対策についてでございます。 農業者が減り、耕作放棄地は増えている中で、ため池の決壊や損壊も各地で発生し、大きな被害となりました。より安全性を確保するには、きちんと点検計画をつくるなど改善点は必要であり、防災重点ため池の指定の見直しや、使われていないものは廃止する考えも必要ではないかと問題提起もありました。浜田市における防災重点ため池はどのくらいあるのか。点検や耐震性、安全度評価はどうなのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 島根県が指定している防災重点ため池は、浜田市には6カ所ございます。その内訳は、浜田自治区2カ所、旭自治区2カ所、三隅自治区2カ所となっております。 県営事業により、2カ所で点検、耐震調査を実施しており、2カ所のうち1カ所につきましては危険ため池と判断されたため、現在改修工事を実施しており、平成30年度に完了予定となっております。なお、残りの4カ所につきましては、県営事業により点検、耐震調査を本年度実施することとしており、結果につきましては平成31年3月ごろに報告を受ける予定となっております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 再質問させてください。 危険ため池と判断された改修工事をしてるのは、どこが危険と判断されたのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 現在改修中のため池は、旭町木田地区にございます防六ため池でございます。平成22年に実施された一斉調査で、堤体に漏水があること及び底樋、水を取水する施設ですが、それに漏水があり、破損している可能性が高いとの報告を受けまして、平成25年度に島根県より耐震調査を実施しました結果、耐震対策及び豪雨対策が必要と判断されましたので、平成27年度より改修工事を実施しております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 大体ため池の改修工事するのは、堤体に漏れがあったり、そこに亀裂が入ったりして、そういう改修をされとるのが主だったと思うんですけども、今回の災害においてもいろいろと決壊して、思わぬ水が出て、反対にため池が被害をもたらしたんだということがあるんですけども、そのことについて、ため池の多くは受益者を主体とした組織によって管理されると思いますが、農家の減少や土地利用の変化などから管理及び監視体制の弱体化が懸念されてると言われております。浜田市において、その組織の様子はどうなのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘のとおり、ため池の多くは受益者により管理されておりますけど、受益者が高齢化、またそれに伴ってまた減少するという傾向がございまして、受益者、受益面積が小さい、ひいてはまた受益管理者が少ない、そういったため池については管理が難しくなっているという、そういう状況にございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 今、そういう管理体制が難しいということなんですけど、ふだんからの安全対策、これはハード面、ソフト面、いろいろとあると思うんですけども、ソフト面におきましては講習会とか啓発活動、そういったものとか、ハード面におきましてはよく全国的にため池に子どもたちがつりに行って、そこに落ちて死亡事故が発生したとか、そういうことが結構報道されるんですけども、結構じゃないですけども、時たまあるんですが、転落防止安全策や、そして侵入防止の看板と、そういったものはしっかりされてるんでしょうか。そこら辺をお伺いいたします。
    ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 安全対策でございますけど、ハード面につきましては国、県の事業を活用いたしまして、そういった改修とか維持とか、そういった管理等をやっておりますけど、ソフトにつきましてもフェンスであったり、それから安全対策等は実施しております。注意看板等も設置しながら、立ち入りしないよう注意喚起を呼びかけております。 また、受益者においても、そういった見回りであったり、それから人家に近いところであれば注意喚起でありますとか、そういったことも進めてやってもらうようには指導しているところでございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) わかりました。事故が起きないように、またしっかりソフト面、ハード面を警備していただきたいと思っております。 それでは、中項目2点目、コアストーン対策についてであります。 被災地のあちこちで巨大な岩が確認されています。花崗岩のかたい部分だけが残った岩はコアストーンと呼ばれており、谷筋などにあったコアストーンが大量の雨で流れ出て民家を直撃し、通常の土石流も大きな被害につながったおそれがあると推測されています。浜田市でもコアストーンの恐ろしさから市民の訴えなどがあるが、土砂災害警戒区域が指定されている中で、同じ土石流でも土壌の特性が異なれば被害の出方も変わってきます。コアストーンがあるかどうかをそれぞれの地域で分析し、ハード対策を考えていく必要があると思いますが、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(石田満弘) 先般の平成30年7月豪雨災害では、岩が風化してかたい部分が残った巨大なコアストーンが住宅地で目撃されております。これは、土石流によって運ばれたものでありまして、広島県内の住宅地では直径3メートルほどのコアストーンも見つかっており、被害を拡大させる要因になったと考えられております。 コアストーンは、山あいの地盤をつくる花崗岩が風化する過程でできるものでして、花崗岩に亀裂が入りますと、雨水などがしみ込んで風化が進み、一部が真砂土と言われる崩れやすい土になりますが、風化しなかった部分がコアストーンとして残り、中には重さが数トンもあるものもあるということです。 現段階ではコアストーンに係る調査は実施しておりませんが、調査の必要性について、関係機関と協議するなど、検討したいと考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 現在、調査を実施されていないということですが、土砂災害区域からの調査要望があれば足を運んで立会していただけるのでしょうか。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(石田満弘) 土砂災害警戒区域、イエローゾーン、レッドゾーンとございますけども、個々の調査要望に対して、現時点で島根県も調査体制が整ってないということで、即座に調査を実施するというのは難しいものと思っております。 しかしながら、コアストーンに限らず、自宅の裏山が崩壊の危険性があるので見てもらいたいといった要望や要請に対しましては、今までどおり県として現地をすぐに確認するということは行っていきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 今答弁ありました。実際、相生町でも、住民の不安から、裏の石山が大変滑りやすくなっとるから来てくれという連絡がありまして、早速、関係課また県に連絡しましたら対応していただきました。非常に素早い対応で喜んでおられましたけども、雨が降ってから、滑ってから被害が拡大するんではなくて、事前の防災はなかなか大きな部分がありますのでできないかもしれませんけども、不安を取り除くためにも、ぜひともそういった要望がありましたら現地に足を運んで、住民の不安を払拭するような動き方を機敏にしていただきたいということを申し上げておきます。よろしくお願いします。 それでは、3番目の中項目、災害時における井戸の活用についてでございます。 各地で断水が長期化していることを受け、生活用水や飲み水の供給源として井戸の存在が改めて注目されています。過去に被害があったところは、水の大切さを知っていて、災害時に使える井戸の登録制度が全国に広がっていますが、浜田市で確認されている井戸や登録井戸はどのぐらいあるのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 井戸につきましては、水道給水区域外において、飲用井戸の整備に対する補助を実施しており、補助により整備された井戸の数は307基であります。 しかしながら、水道給水区域を含む市内全域の通常の井戸や災害時登録井戸については、把握はしておりません。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 今、把握をしてないということですけども、災害時における水は一番大切だと、結構報道でも一番に水の確保というのは言われています。1人1日3リットル、そして3日分、家族4人では36リットル必要だと言われてます。この水を確保するのにも、浜田市も災害地域に給水タンクを派遣しますよね。それも水が大切だということで派遣されると思うんですけども、災害時に備えて登録井戸の取り組みをしていく必要性を感じておられると思うんですけども、取り組んでいかれることはされないんでしょうか。お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 災害の関係でございますが、私のほうから答弁させていただきます。 確かに今回の7月豪雨災害等におきましても、水の確保というのは重要な問題でございます。今議員からあったとおりです。他県では、そういう井戸を登録、災害用に登録してからいざというときに使えるような制度、特に生活用水です。トイレに流したり、洗濯とかで使うということでやっておられるところもあります。ただ、島根県や、島根県内の各自治体ではまだそういう制度にまだ実行しておりませんので、今後、県や関係自治体とも協議しながら、確かに有効な施策ではあると思いますが、いろいろな課題、条件等もあるように聞いておりますんで、その辺を精査しながらまた検討していきます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 課題とか条件を精査して取り組んでいただきたいということを申し上げておきます。よろしくお願いします。 それでは、中項目四つ目です。災害漂着ごみの処理についてであります。 国府海水浴場や石見畳ケ浦で大量の災害ごみが漂着し景観を損ねていましたが、海水浴シーズンに影響を及ぼしかねないとのことで、7月30日、国府海水浴場の災害漂着ごみは関係者や有志によってボランティア清掃を実施されたと聞きました。それでも現地にはまだまだ多くのごみが残されており、特に石見畳ケ浦の災害ごみの搬出は車の乗り入れができない海岸部のため、8月12日現地確認したときも大半が残った状態でありました。その後、8月26日に関係課と地元住民の皆さんやボランティア団体と連携し、クリーンアップ作戦を実施する予定であるとお聞きしました。実際、クリーンアップ作戦を実施されました。 その中で、漂着ごみの搬出は人力で持ち出し処分することが基本ですが、県条例では、海岸部の漂着物について野焼きは禁止ではあるが、災害により漂着したごみは例外として認めるとしています。今回のような災害漂着ごみの木竹材等の焼却処分はできると思いますが、いろいろと制約がある畳ケ浦、国指定天然記念物でございますけども、地域内での焼却等はできるのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 石見畳ケ浦では、7月15日ごろから流木が多く漂着しており、これまで地元の方々の協力により人力による流木の搬出を行いました。ご協力いただいた多くの皆さんに感謝申し上げます。おかげさまで、千畳敷やノジュールが見られる畳ケ浦の平たん地には流木がなくなりました。 ご承知のとおり、石見畳ケ浦は国指定の天然記念物で、その範囲を自然のままにしているのが畳ケ浦の価値でもあります。 今回の漂着した流木は、これまでにない量でございました。島根県教育委員会でも協議いたしました結果、畳ケ浦の地面を保護するためにも、地域内での焼却行為は非常災害の際以外は行わないほうがよいということでございました。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 今の答弁、何点か聞いてみたいんですが、馬の背からハッピーシェルがある区域は、流木やペットボトル類は今回のボランティア活動で処理できてないんです。私も参加しましてやりましたけども、なかなか距離がありまして処理できていません。でも、処分しないと、畳ケ浦の魅力は半減いたします。そのことを最初に申し上げておきますけども、当日、250人ぐらい、職員の方、地域の方、いろんな議員も、たくさん同僚議員が参加されましたけども、そういう方たちのボランティアがあってもなかなか処理できなかったんですよね。スーパーボランティアの尾畠春夫さんが注目されてますけども、スーパーボランティア、なかなか、ボランティアでは限りがあるんです。教育部として、そのままにしていいんでしょうか。再度答弁求めます。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 議員ご指摘のとおり、流木によりまして景観が損なわれるということは十分認識しておりますし、流木は除去したほうがいいとは考えております。 今回のように、こういう国指定の天然記念物ということでございますので、再度、県教育委員会通じまして、文化庁が担当になりますが、焼却処分等ができないかということは訴えていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) これも答弁にありますが、自然のままにしていくのが畳ケ浦の価値でもあります。漂着ごみも、これは自然で入ってくるんですけども、最後の答弁で非常災害の際以外は行わない。これ、非常災害じゃないんでしょうか、ごみも。どうなんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) その辺の判断につきましては、なかなかこうであるというのは難しいところではございますけども、現状、畳ケ浦がなかなか重機とかが入らないということ、それから非常に大量の流木があるということを踏まえて、改めて文化庁のほうとも協議をさせていただきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 教育部の答弁はわかりました。これ、観光から見て、産業経済部、この災害漂着ごみ、どう思われますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘のとおり、ああしてまだまだ流木が残っている現状、それから観光地であるという、また唯一の最大の観光地でもあるというところも考えますと、流木の除去というのは非常に大きな問題だと考えております。観光施設、観光資源を活用するという立場にある産業経済部といたしましては、被害発生当初、現地での焼却処分を検討したところではございますが、国指定の天然記念物ということで、手続等に時間が要するということでしたので、ボランティア活動の対応に踏み切ったところでございます。 石見畳ケ浦は重機を入れることができない地形であり、また基本的に人力での対応に頼らざるを得ないということもありますので、災害による大型ごみの漂着ごみにつきましては、国の柔軟な対応を求めていくことが必要であると考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 実際、今残ってるわけですけども、柔軟な対応、観光客がいつ来るかもわかりませんけども、浜田市の一番の名所であります石見畳ケ浦の観光の部分におきましては、ごみがある中で案内するのは、今日も傍聴席に来ておられますけども、ボランティアガイドの方が自分たちの順番で案内されますけども、その方たちに自信持って案内できる地域に、区域にしていただきたいと申し上げておきます。案内するほうも、自信持ってやるためにはそういう環境整備は必要でございますので、いつまでもボランティアでできると、範囲は超えておりますので、こういう災害ごみが出たときは浜田市としてはこうしていくんだと、部局の横断的な考えを一緒にしていただいて、災害ごみの対処の仕方、予算にしましても、また後日、先輩議員や同僚議員がそういうもんに質問しますので、答弁のほうを考えていただいて、できるようにやっていただきたいということを申し上げておきます。政策のほうもしっかり考えていただきたいと思っております。よろしくお願いします。 それでは、大項目3点目、地域資源のホスピタリティーについてでございます。 1点目、石見神楽のまちとして、三宮神社での週末の夜神楽定期公演が始まって数年になりますが、着実に定着しており、鑑賞者数も増加傾向であると聞きます。その中でも、県外や外国人鑑賞者も増えており、交流人口拡大やインバウンド促進につながる大きな地域資源の公演になっています。アンケート調査でも、感激した、最高、また見たいなど、応援や頑張ってほしいという声がほとんどである一方、施設の改善点も指摘されています。 三宮神社のトイレの問題です。和式のくみ取り便所で、日本人の人さえ使いにくく、子どもや外国人、女性には不評であります。以前から、何とかならないかとの関係者や鑑賞者から声が出ている中で、改善する気があるのがお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 三宮神社での週末夜神楽定期公演につきましては、年間公演回数の増加に伴い、来場者数も平成28年度の2,516人から平成29年度の3,269人へと増加しており、大変好評をいただいております。 一方、三宮神社のトイレ施設につきましては、議員ご指摘のとおり、くみ取り式トイレ2基と男性用小便器が2基となっており、女性や外国の方にとっては、快適なトイレ施設とは言えないのが現状でございます。 三宮神社のトイレ改修は、週末夜神楽定期公演のイメージアップに加え、集客にもつながる重要な要素であり、改修の必要性は認識しております。 一方、三宮神社は文化財として指定された施設ではなく、また市が所有する施設でもないことから、市が直接トイレ改修を行うことはできませんが、神社敷地外の周辺にトイレ施設を設置するなど、何らかの対応について検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) それでは、答弁していただきましたこと、今のトイレはどこが管理しておられるんでしょうか。 また、そういった要望があるということは、過去から要望が出とったんですけども、改善に向けて関係者と話し合いはもう進められておられるんでしょうか。その辺をお聞きします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 三宮神社にございますトイレの所有者は三宮神社となっておりますので、神社の所有ということになります。 神社の所有する施設を市が改修するということはできないことから、神社敷地外の周辺にトイレ施設を設置するなどの検討をしてみるとか、定期公演の会場そのものの見直しを検討するしかないと考えておりまして、いずれにいたしましても何らかの対応について検討したいと考えているところでございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) わかりました。現在のトイレは神社の所有ということで、なかなか手を出されないということで、地域外に新設、またそういうものを考えていきたいということでございますね。理解しました。 それでは、2点目でございますけど、どんちっち神楽時計は、財団法人日本宝くじ協会の全額補助を受けて、平成15年10月、石見神楽のまち浜田の玄関口、JR浜田駅前に設置されています。15年の間には、故障やメンテナンスで作動してないときもありましたが、役目は十分に果たしていると思います。 その中で、普段やぐらがせり上がっていないときも見える、四隅の神楽人形が色あせています。極端にやぐらの中にあるからくり人形と濃淡が違いますが、今まで何回の塗り替えがあったのか、なかったとしたらぜひ塗るべきだと思いますが、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 浜田駅前のシンボルであるどんちっち神楽時計は、朝8時から夜9時まで1時間ごとに石見神楽、大蛇の演目が上演される仕掛けとなっており、まさに神楽のまち浜田を代表する観光スポットの一つと言えます。 一方、神楽時計は複雑な動きをする仕掛け時計であり、建設から10年以上が経過し、ここ数年は計画的に修繕予算を計上し、経年変化による不具合への対応や耐用年数が経過した部品の交換などを行っているところでございます。 しかしながら、神楽人形の色あせ補修につきましては、建設以降、一度も行われていないのが現状でございます。 これまでは、神楽時計が正常な動作を損なうことのないように対応してまいりましたが、議員ご指摘のとおり、神楽人形の色あせも進んでおりますので、できるだけ早い段階での対応を検討してまいります。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) ぜひとも、神楽のまちとしての定着を言うてるわけですけども、そういった部分をしっかりやっていただきたいと思います。 先日、第5回石州祭、石州神楽祭が土曜日と日曜日にかけて夜中まで行われました。佐野小学校でやっている、第5回になるんですけども、市長もよく行っておられます。かぐっている人たちが非常にたくさん。第5回目にして満員になる、いつも満員なんですけども、今年が一番多かったんじゃないかという人手でございました。カグラーとか神楽女子という言葉もありますけども、かぐっている人をぜひとも、こういった神楽のまちとして魅力づくりのためにもこういったものも光を当てながら、色あせた部分も、恵比寿の、今、白いタイになっておりますが、これが赤いタイによみがえることを願っております。よろしくお願いします。 それでは、3点目でございます。 国内では浜田市の長浜台地だけ確認されている溶岩、黄長石霞石玄武岩で、観察できる県天然記念物で、地元で菊石と呼ばれています。放射状の割れ目、節理が見られる溶岩の露頭の一部が土砂や雑草で覆われているのを畳ケ浦資料館のスタッフで清掃していただいたと報道がありました。 私も過去何度か質問いたしておりますが、本来市が管理していないといけないのではありませんでしょうか。溶岩は磁石もひっつけるパワフルストーンであっても、市の取り組みがパワフルでないとの指摘があります。環境整備はどうなっているのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 黄長石霞石玄武岩は、市内の熱田町、内田町、長浜町の丘陵一帯に分布し、町ごとに3地点が島根県の指定天然記念物として保護されているところでございます。 現在、畳ケ浦資料館のスタッフの皆さんや、黄長石霞石玄武岩研究会の方々の活動により、この天然記念物の維持と普及活用が図られております。議員ご指摘の部分は、長年のうちに土砂により見えにくくなっていた箇所であり、その再発見と周辺整備などのご尽力に感謝申し上げるところでございます。 指定文化財の所有者に対しましては、個人等の所有物であることを尊重し、その管理、修理、伝承等に要する経費の一部を補助することにより、文化財の適正な保存を図っているところでございます。 この3地点につきましては、黄長石霞石玄武岩研究会や市による標柱の設置、所有者のご協力と補助事業による年2回の草刈りなどにより、維持と普及活用が図られております。引き続き、所有者と連携しながら、天然記念物の保護に努めたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 今、保護に努めたいということなんですけども、個人の所有物であって保護に努めたいということなんですけど、私も何回か言いますけども、こういうところの保護というのは周辺の草刈りとか、土砂が覆ったときにはそれを取り除いたり、定期的にやらないと意味がないと思うんです。この度、この質問書を出すのに、そういった指摘があって、民間のボランティアといえども、その人たちが、貴重な黄長石霞石玄武岩、これがあるのにもったいないということで、パンフレットもできてない状態で何が保護だということを言われております。これに対して私も苦言を申し上げますけども、保護と言われますけども、教育部は言えばそのときにはやりますけども、普段ほったらかしだという感じがしてならないんです。場所もわからないということも聞きましたし、貴重であるんならそこら辺もしっかりやっていただきたいと思っております。 普段の管理とかというのもあれなんですけども、平成24年にこの貴重な岩石でありますことで、国立科学博物館の鉱物科学研究グループが浜田に来浜されました。そのときに、岩を持って帰られて、数年後には科学的な、学術的な評価をしますので、展示もしたいということを言われたんですが、その後、平成28年に1回聞きました、一般質問で。そのときはまだだということなんですが、それ以降、2年ばかしたっとるんですけども、どうなってるんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 議員ご指摘のとおり、平成28年度当時も研究に時間がかかって展示の見通しがってないということのお答えをさせていただいたと思います。研究には時間がかかるということで、直接こちらから連絡まではとっておりませんけども、国立科学博物館の岩石データベースには標本が登録されているところでございます。そうした情報公開の中で、長期的な視点で研究が進められているんだろうと考えているところでございます。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 今の、連絡はとってないということなんですが、貴重ですので、パンフレットとかそういった情報発信をしっかりしていただきたいと思っております。よろしくお願いします。 それでは、最後の質問に入ります。 浜田城跡を案内するとき、まずは草刈りやごみの処理など、環境整備がされていることに目をやりながら案内すると、ボランティアガイドの会の人たちからよく話をお聞きします。関係者からこの度指摘があり、今年は猛暑で、私もどうかなと思い、8月の盆過ぎに城跡に行ってみましたら中ノ門跡あたりは大草であり、本丸や出丸、二ノ門跡も長靴以外では入りにくい草の伸びようでありました。特に当時の登城道の中ノ門跡あたりは最低限の草刈りなどしないと、小動物や爬虫類の被害に遭うのではと心配しています。 年間を通じて刈るところは刈る姿勢がなければ、城山公園整備をしても名所にはなりません。案内もできません。なぜ草が一番伸びるこの時期まで刈ってなく、整備がされていないのか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(石田満弘) 浜田城跡の維持管理につきましては、教育委員会とも調整を図り、5月から11月の期間を中心に本丸3回、二ノ門5回、焔硝蔵の広場5回、中ノ門3回の草刈りを行っております。このように計画的に草刈りを行ってはおりますが、ご指摘のとおり、すぐに雑草が伸び、維持管理が行き届かず、苦慮している状況にございます。 また、二ノ門につきましては、環境省と島根県がそれぞれ絶滅危惧に指定しております植物が育成しており、環境保全のため、6月から7月にかけては草刈りを行わないよう配慮し、見学の皆様にはご迷惑をおかけしております。 今後は、限られた経費の中で草刈りを行う最も効果的なタイミングについて検討し、対応したいと考えております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 今の答弁ですが、絶滅危惧に指定されてる植物、これ、私、初めて聞いたんですが、前回、全協の中でも初めて聞くような、二ノ門あたりにゾウムシがおるということで草刈りを行えないような感じの、なかなかトイレもできないようなことを答弁あったんですが、ボランティアで草刈りをしている人に聞きましても、そういったことは知らなかったということなんですが、絶滅危惧に指定されている植物を守らなきゃいけないのは、それなら、そういうことは守らなきゃいけないんですが、それなら囲って保護すればいいじゃないかと思っております。刈るところは刈っていただきたいという質問なんですよね。私は、二ノ門あたり全部を刈れとは言いません。そういうものがあるのなら、囲って、このあたりは環境保護のために草刈りは行いませんと、そういうことができないのか。ほかを刈ってください。全部が絶滅危惧種に指定されとる植物があるわけでもないと思うんですよね。そこの辺はどうかということと、先ほど言われました、6月から7月に限って草刈りは行わない。私は盆過ぎに行って草がぼうぼうなんですよ。答弁、ちょっと違うような感じはするんですが、これ、教育部に聞いたほうがいいんですか。どうでしょう。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 先ほどの絶滅危惧種についてでございますけども、これは囲ったりして周知をしますと採取されるということが多いということもございまして、公表はせずに保存をしているという状況でございます。 それから、草刈りの時期でございますけども、7月以降、計画的に実施をしておりますけども、基本的には8月の盆前後の時期、この時期には草刈りをするような計画にはなっております。たまたま行かれたときが草刈り前だったのかもしれませんが、一応8月の中旬ごろには1回はすることになっております。 ○議長(川神裕司) 布施議員。 ◆13番(布施賢司) 観光客はたまたま行くんです。ねえ、部長。この日に来てください、長靴履いてきてくださいというんじゃなくて、行くんです。だから、私はホスピタリティー、相手が喜ぶおもてなしが足りないと書いとるんですよ。それをやってもらわないと、浜田が何ぼ城山整備しました、名所です、言いましても、そういったものがちゃんとできてなければいいように見られないです。市長の姿勢にもかかわってくるんです。ごみの問題、草の問題、わずかかもわかりませんけども、そういったところから考えていただくことが大事なのではないかと思っております。 ホスピタリティー、これをしっかりしていただいて、相手が喜んでもらえる接客、接遇、お願いしたいと思っております。 ○議長(川神裕司) この際、暫時休憩いたします。なお、再開は午後1時10分といたします。            午後0時8分 休憩            午後1時8分 再開 ○議長(川神裕司) 会議を再開します。 休憩前に引き続き個人一般質問を行います。24番牛尾昭議員。            〔24番 牛尾 昭議員 質問席〕 ◆24番(牛尾昭) 超党はまだの牛尾昭でございます。 既に4点について通告をしておりますので、順に質問に入りたいと思います。 最初は、開府400年事業について。 この開府400年事業、いろいろ考えてみますと、来年の春の陣は平成の最後の時代のイベント。それ以降は新しい年号、元号のもとで行われるということで、非常に珍しい開府400年事業になるのでなかろうかなと思っておりまして、私は100年後も踏まえて歴史に残る事業にしなければいけないとこのように考えておりまして、それを念頭に質問いたしますので、ぜひご答弁のほうも、100年後にこういう、当時答弁があったんだということで失笑を買わないような、ぜひ前向きな答弁をお願いいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 御便殿について。 前回の議会では、何らかの形で御便殿を活用との答弁でありました。今回、具体的な計画が出て評価しております。ただ、パネル展示だけでは来街者に対して失礼に当たりはしないかと心配をしておりますが、見解をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 現在、浜田開府400年に向けて城山公園の整備工事が進んでおりますけれども、そうした中、外ノ浦が北前船寄港地として日本遺産に追加認定をされたところでございます。 そのため、子どもたちや市民の皆さんが、浜田城や外ノ浦の歴史について理解を深め、郷土への魅力を感じていただくとともに、観光客の皆さん方にも浜田城などに対する興味や関心を持っていただきたいとの思いで、この度、御便殿を浜田城・北前船関係展示案内施設として整備したいと考えたところであります。 しかし、この整備は、検討を続けております(仮称)浜田歴史資料館としての整備ではなく、あくまで歴史的建造物である御便殿を活用いたしまして浜田城や北前船寄港地に焦点を当て、これらの魅力をコンパクトに見ていただく案内施設としての位置付けといたしております。 したがいまして、展示におきましては、パネルを中心とした展示になりますが、歴史資料を展示するケースの設置、そういったものも考えております。展示の充実も図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 先の6月議会では、せめて松井松平家の鎧くらいは陳列すべきではと提案をいたしましたが、そういうことができないのならば、わざわざお見えになる初雁恩地会を中心とした皆さんに合わせる顔がないと思っております。ご見解についてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 浜田市が所蔵、管理をしております鎧は4領ございますけれども、このうちの2領が初雁恩地会にかかわる松井松平家あるいは松平周防守家と呼ばれる浜田藩主の鎧となります。1領は松井松平家の祖であります、そして浜田市指定文化財であります松平康親公所用の鎧で、もう一領は6代浜田藩主の松平康豊公所用の鎧でございます。 御便殿の整備におきましては、パネルを中心とした展示を計画しておりますけれども、展示ケースも設置いたしますことも考えておりまして、このケースにおいて鎧の展示をすることも十分可能だと考えております。 なお、来年度の浜田開府400年祭では、黒川町の浜田郷土資料館におきましても開府400年を記念した特別展を開催する計画もいたしておるところでございまして、今後、具体的な内容等について、展示内容等について検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 平成18年5月1日に日記をさかのぼってみますと、10時に式典と書いてありまして、当時の市長と帯同いたしまして、寄贈していただいた協会のほうへ伺った記憶があるんです。よく覚えてるのは、すごい方が会場あふれるぐらいにいらっしゃって、協会の本部からもトップの方がお見えになってて、お客さんが多過ぎて、これ、挨拶もあったんですけど、どういうふうに頭を下げればいいのか、正面なのか、左右なのかということを実は迷っておりまして、当時の市長がおやりになったままをそのまま、緊張して失礼のないように頭を下げてご挨拶させていただいたという印象を持ってます。それから10年ちょっとたちましたけど、歴史的建造物は本来浜田市が取得して手を入れなければいけないものであったのを、そういうことができなくて、こういった関係の方からご寄贈いただいて、土地までいただいて、今、浜田市のものとしてあそこにある。そこに絵を描くということで、本当にありがたいお話だなと思っております。もし、あのときそういった寄贈をしていただけなければ、今日、御便殿を使ってそんなことをしようなんてことは考えられなかったと。ということで、それはそれで400年を迎えるに当たってはさみしいもんであったろうなということを思います。 そういう意味で言えば、私はあの関係者の方を、お礼の意味でも式典にはぜひお招きをして、御便殿並びに土地を無償でいただいたという、そういうことに対する敬意を表する必要があると思うんですけれども、今のところ、どういう関係の方をお呼びするかというのは我々聞いておりませんが、当然そういうことをお考えになるべきだと思いますが、それについてどちらでもご答弁いただける方、よろしくお願いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘のとおり、当然浜田市にゆかりあるそういった、おつき合いがある自治体につきましては、できるだけこの機会に多くの皆さんに来ていただいて、今後の浜田市を、そういった発展を期す、そういった思いも込めて、そういったところにはできるだけお声かけをしていきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) ぜひ礼を失しないように、よろしくご配慮お願いいたします。 それでは続いて、町並み保存についてお伺いいたします。 外ノ浦については、現地で説明会開催が行われております。宇津井家のたたずまいなどはぜひ残すべきであると思いますが、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 外ノ浦の町並みにつきましては、日本遺産への申請を検討する際に、山に抱かれたわずかな平地に廻船問屋などの小規模な集落が点在する風景が、1805年に描かれた外ノ浦の海岸絵図と比べてもほとんど変わっておらず、北前船が寄港していた当時の面影をよく残していると評価されたところでございます。 そのため、外ノ浦の町並みは日本遺産の構成文化財になっておりますが、これは町並みという景観的なものであり、個々の家々を保存するように規定するものではございません。それぞれの家にはそれぞれの生活があり、住民の皆さんのご支援、ご協力の中で景観を保存していくことが前提となります。 ご指摘いただきました個人宅などは廻船問屋であり、また蔵など歴史的な雰囲気を持つ家ではありますが、建物調査などは行われておりませんので、お住まいの方のご理解、ご協力をいただいた上で、調査などを行って検討する必要があると考えております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 答弁のとおりだと思うんですけれども、十数年前にいつかも申し上げましたが、同僚議員の野藤さんの船であそこを、今の伝馬船がありませんので野藤さんの船に乗っけてもらって、当時の市長以下、大学の教授、十数名で向こうへ渡りまして、宇津井家を訪問しました。亡くなった宇津井家の当主から、幕末の様子について口承伝承でいろんなお話、いつか申し上げましたように裏山に10万両が埋めてあるんだとか、普通にないような陣羽織であるとか、身分の高い武家のそういったもんが、松江へ逃れる間に地元に預けていかれたというお話も伺いまして、紙に書いたそういったものよりも口承伝承のほうが、いわゆる信憑度っていうか信頼度が高いんだということを聞いて、私、いまだにその言葉がずっと頭に残っております。 今言われたようなことなんですが、部長が言われたようなことなんですけど、私は宇津井家の正面は今なら残せると思うんですね。個人の名前を挙げることはいいとは思いませんけど、たまたま僕が宇津井と同級生なんでつい宇津井と言いましたけれども、雰囲気を感じるようなものは、原理原則論はわかるんですけど、できれば、そういうところがまだ一軒でも残っているんであれば正面だけでもご理解をいただいて保存するという、そういうことが、たたずまいだけが日本遺産ということがわからないわけではないけど、そういうことがわかっておみえになる方だけではないと思うので、ぜひ典型的な回船問屋の正面だけでも残ってるという、そういうことは整備をする必要があると思うんです。重ねてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) ご指摘の点、非常に重要なことだと思っております。どういった形で活用できるか、あるいは保存できるかということについては、また検討させていただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 続いて、市民遺産についてお伺いいたします。 これ、26年12月議会で取り上げました。国、県の補助金がなくても、尾道市に倣って単独の予算やるべきと思います。当時の部長答弁は、市民を巻き込んで尾道市のようにやるべきと答えています。日本遺産認定を受けた今こそ取り組むべき課題と思いますが、見解をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 尾道市におきましては、文化庁の文化財総合的把握モデル事業の中で、歴史文化基本構想、文化財保存活用計画を策定しておられます。さらに、市民遺産登録制度や平成27年度の日本遺産認定、文化遺産パートナー養成講座による人材育成など多くの取り組みを実施しておられます。 来年4月に改正される文化財保護法では、地域社会総がかりでの文化財の保存、活用に向け、都道府県が策定します文化財保存活用大綱を勘案し、市町村はこれまでの歴史文化基本構想を発展させた文化財保存活用地域計画を作成することが位置付けられております。浜田市におきましても、今後こうした制度への対応が必要と考えているところでございます。 また市民遺産登録制度と類似しました、市民の参加協力を受けた文化財の維持管理や活用につきましては、歴史文化の保存方法や財源などについて引き続き検討していきたいと考えています。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 平成26年12月、それ以降も質問はしてるんですけれども、浜田市の日本遺産の認定については尾道市さんのご紹介があって随分進んだと仄聞しておりますけれども、川越でもそうですけど、国、県の補助金がない中で、市単費で少しずつお金をつけて、少しずつ積み上げていって、残すべき物を残してきたという歴史があるんです。それを積み上げない限りはなかなか残せないと思うんです。今言うように、私、この質問をしてから、そのころから開府400年をどうするんだということもあわせて言っておりましたが、足かけ4年ぐらいたってるんです。でも、いまだに答弁は当時の答弁とそんなに変わらないという。浜田市の文化行政の意識が低いんだろうなと、結果として思っております。 ぜひ、私はこの開府400年を機会にそういった単費でもつけて、今なら残せるというものがまだあるわけですから、そういうものに予算をつけて後世に残していく、そういうことが必要だと思いますので、ぜひ部長さん、努力をしてください。よろしくお願いいたします。 続いて、フォーラムの誘致についてお伺いいたします。 先般、海の日記念日記念式典の後で、日本遺産認定の関係者4名が講演されました。質疑応答では、私はぜひ冬の陣でフォーラムを開催してほしいと要望活動をし、それが浜田市議会の願いであると、少しオーバーでありましたが訴えました。効果については知る由もありませんが、市長ご自身のこの日本フォーラム誘致についてのご見解、見通しをお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 北前船寄港地フォーラムの誘致につきましては、6月議会におきまして、浜田開府400年に当たる来年度、このフォーラムの開催を引き続き要請してまいりたいと、このように答弁をさせていただきました。 その後、7月14日には、福井県坂井市で開催されました北前船寄港地フォーラムに私も参加いたしまして、主催をされます一般社団法人北前船交流拡大機構の理事長や関係者の方々に直接開催を働きかけたところでございます。その後、7月18日でございますが、浜田商工会議所の会頭さんと一緒に交流拡大機構事務局を訪問いたしまして、開催についての要望書、これは浜田市と商工会議所連名でございますけども、これを直接理事長さんのほうにお渡しをいたしました。 今、議員からお話もありましたが、その後開かれました7月24日の浜田市内での海の日記念式典、このときには交流拡大機構から4人の方がお見えになりまして、そのときに専務理事のほうから要望書の提出を受けていると、浜田市でのフォーラム開催を前向きに検討していると、そのようなご発言をいただいたところでございます。 8月の下旬でございますけれども、その後の検討状況について交流拡大機構の事務局に確認をいたしましたところ、来年度、浜田市で開催する方向で調整中と、調整中という実はご回答でございまして、他の開催予定地との関係もありますんで正式な決定は年明けになるんではないかなと思っておりますけども、朗報を期待をしているところでございます。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) たしか日程的には来年の12月までは開催地が決まっていて、そこへは入り込めないという話を聞いた記憶があります。今の市長のお話を伺うと、年度内ということですから、1月、2月、3月ぐらいしかないと思うんですけど、その流れの中で恐らく決定するであろうという見込みと考えてもよろしゅうございますか。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 来年度、どの地で、いつ、どこで開催されるかっていうことが全体的にまだ決まっていないということでございまして、ただ7月18日に商工会議所の会頭さんと向こうにお邪魔したときには、向こうから、年度内ということは1月から3月の間も入るんですかというご質問もありましたので、いや、それも入れていただいてご検討をお願いしたいとお願いをいたしました。 したがって、時期についてはわかりませんけれども、ちょうど来年度の最後の3月の間、これも候補日の一つかなと考えておるところでございます。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) ぜひ年度内の実現方をよろしくお願いいたします。 続いて、市民に対しての盛り上げについてお伺いいたします。 来年度の400年事業について、節目のイベントの前夜祭として、かつて開催されたバルをやろうと会議所の中で検討されています。内容は、400年にちなんで400円バルとし、市内の加盟店で1品もしくはワンドリンクを400円として回遊をしてもらう。前夜祭として位置付ければ町中が盛り上がると思いますが、支援策も含めた市の見解をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部参事
    産業経済部参事(湯淺淳) 議員ご提案のバルは、地域活性化と集客支援を目的とした、食べ歩き、飲み歩きをして楽しむグルメイベントと認識しており、かつて浜田市内で開催されたときには、私も毎回楽しく参加させていただきました。 議員ご提案の開府400年の主要事業の前夜祭として開催されれば、市民の皆さんの参加はもちろんのこと、観光客の誘客やおもてなしにつながる大変有意義な企画であると考えており、大いに盛り上がるイベントになるものと期待されます。 現在、浜田商工会議所内で検討されてると伺いましたので、浜田市といたしましても開催時期や事業内容など相談させていただきながら、開催に向けた支援について検討してまいりたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 具体的にはどのような支援を、どのような範疇でお考えなのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部参事。 ◎産業経済部参事(湯淺淳) 今の段階では、先ほど申し上げましたとおり、今後、会議所内で検討されている事業内容を伺いながら、どんな支援ができるのかということを検討させてまいりたいと考えております。私の私見で申し上げますと、現在、県大生との協力のもと、商店街や商工会議所と青年部などと、関係者と一緒になって町なかのにぎわい創出を行っている、あわせてBUY浜田運動の推進を行っているまちなかキャンパス&BUY浜田昼市について、同様のコンセプトで会議所や飲食店または実行委員会が主体となっていただければ、学生や行政も一緒に支援、協力、実施できるものになればと考えており、議員のご提案を伺いながらこういったことも感じたところです。 なお、今回の提案が実現されましたら、そしてこのバルが開府400年イベント後も継続されれば、市街地のにぎわいと観光交流の拡大にもつながると思いますので、何度も申しますが、今後の会議所の検討経過を伺いながら、関係部署とも一緒になって検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 開府400年推進室は積極的に外へ出ていかれて、いろんなところで事業推進のお願いをされております。パンフレットにも書いてあるんですけれども、アイデアとか提案がありましたら推進室までお寄せくださいと必ずおっしゃって、パンフレットにも書いてあるんですけれども、この期限ですよね。来年ですから、期限があるのか。例えば、今のところ、この開府400年事業というのは官のアイデアで官がすごく独走してるような感じがするんです。民間が提案したときに、どこまで、ここまでは提案を受け付けますよという期限がもしあるんなら、できればお示しいただきたい。 それと、そうはいっても予算があるんですかと。アイデアを出せ出せ、提案をしろと言うけど予算はあるんですかということを言われる方がいらっしゃるんです。その辺について、あわせてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) イベント等、アイデアを出すということについての期限があるかというところでございますが、これについては現在そういった民間さんについてはアイデアを出していただくうようにということで今呼びかけているところでございますんで、期限ということになりますと、来年から開府400年スタートするわけですので、それに間に合うような形での受け付けをしていきたいと思っておりますけど、当然予算も伴いますので、それに合わせて予算の範囲内での対応ということになろうかと思いますけど、そういった提案についてはできるだけ支援をしてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 続いて、大きい2番の環境問題についてお伺いいたします。 4月からのごみ収集についてお伺いいたします。 現状の市民評価についてお伺いいたします。 4月から収集の方式が変わって、複数のごみが可燃に加わりました。市民の評価についてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 4月からのごみ収集につきましては、収集の方式が変更となりましたが、収集現場での大きな混乱もなく、順調に変更できたものと考えております。 市民の皆さんの声としましては、ごみの分別が楽になったという声もありますが、一方ではせっかく覚えたのにまた覚えなくてはならないという声もお聞きしております。 また、分別の変更に関する出前講座を、要望があった地区に出向き、これまで32回開催いたしました。この説明会に出席していただいた多数の方から、分別がしやすくなったという声をいただいておりますので、市としましてはおおむね好評であると認識しております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 私も、このごみの分別の方法が変わったということは、特に女性の方からよくなったと評価を聞いてます。一方で、これは前からあるんですけど、袋が破れやすくて、ガムテープ張んなきゃもう大変なんだということで、特に生ごみ、大変なんですよということを聞くんで、私も広域の関係があるので、袋が破れやすいのはどうしても破砕機にかけるときに丈夫過ぎると破れないので、ごみがアンバランスになるので、やむを得なくやっているんだということを、個人的に私が言いわけするのもおかしいんですけど、そういう言いわけをしています。ただ、私は、そういうことからすると、このごみ袋の価格についてもう一度再考する必要があるんではないかと思っておりまして、次の質問に入ります。 可燃ごみの幅が広がり、結果として利用枚数が増え、負担感が増しました。特に主婦層の方から高いとの声を聞きますが、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 浜田市の指定ごみ袋の価格は、単なる袋代としてではなく、ごみ処理手数料として設定しているものです。燃やせるごみ袋の価格は、大袋1枚当たり浜田市が43.2円、益田市60円、出雲市51円、大田市51円、安来市46円、雲南市45円、江津市45円、松江市41円となっております。県内他市の状況から見ましても、浜田市の燃やせるごみ袋の価格は適正であると認識しております。なお、燃やせないごみ袋の価格についても同じ価格であり、燃やせるごみ袋の利用枚数が増える一方で、燃やせないごみ袋の利用枚数は減ると思われますので、負担感に余り変化はないものと考えております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) おっしゃるとおりなんですけど、主婦層の負担感は増してるんですよね。そういう話を耳にたこができるぐらい実は聞いてまして、私も広域で、さっき言いましたように関係があるので、その都度いいわけをするのもつらいなと思うんです。例えば、よくよく考えてみたら、このことによって埋立処分場の延命化が図られているわけです。従前ですと、例えば15年か20年で処分場いっぱいになると。そうすると、その都度15億円ぐらいかけて新たに処分場つくるということをやってました。それを向こう50年ぐらいはやらなくていいという、そういう話を一方で聞いてます。僕は、プラスチックを入れることによって燃焼度は上がりますから、助燃剤に係るコストも少し下がるんだろうなと。燃焼度が上がると発電量も上がるんだろうなと思うんです。そういうことを考えたら、一方で今、今月の市報でも出てました、水道料金上がりますよと。ケーブルでも熱心に説明をしておられますね。それとか消費税の値上げを考えると、この際、ごみの関係で言えば、そういうトータルコストで言えば下がってきてるわけですから、県下で一番安いごみ袋を私は設定してもいいと思うんですよ。例えば35円とか30円とか、そういうのが僕は政策だと思ってて、もう値上げの秋という感じですから、この際、政策として、そんなにすごい金額になることはないと思うんで、今のような理由からごみ袋はぜひ値下げをすべきであるし、値下げできると思いますが、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 今議員おっしゃったことには一理あると思っておりますが、ごみ処理の全体経費で見てみますと、28年度の浜田市のごみ処理経費はごみ袋の売り上げなどの収入が年間約1億6,000万円なんです。それに対しまして、ごみの収集や処理に係る経費、これが13億5,000万円なんです。そうしますと、差し引き約12億円が税金で賄っているという計算になります。ですから、このごみ袋を下げるというのは、今の現時点では難しいかなと私は思っております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) かつては、ごみ袋の収入は市に入らなくて違う団体に入ってたわけですから、そのときでも水は1億円増えてるわけです。今部長がおっしゃるような総コストはわかるんだけど、社会情勢からするとごみ袋を1枚5円ぐらい下げることが市民サービスにつながるんではないかというのが私の言い分なんです。それはもうできないということでしか答弁がないんなら残念なんですけど、私は、消費税も上がるし、水道料金も上がる。ここいらで市民の方が、特に主婦の方が、ごみ袋、いろんなことがあって少し安くなったんやねという、そういう一服感というか、そういうものを感じていただけるような政策も必要なんではないかと思いますので、宿題としてお預けいたします。 続いて、海洋汚染についてお伺いいたします。 現状認識について。 プラスチックごみによる海洋汚染が世界中で深刻化しています。水産都市浜田市として、高度衛生管理型市場の建てかえを目指す渦中にあって、この問題についての市長の見解をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) プラスチックによる海洋汚染につきましては、釣り具、漁具、ペットボトルなどが砕けた5ミリ以下のマイクロプラスチックによる海洋汚染が地球規模で広がっており、生態系に及ぼす影響が懸念されております。陸上から海洋に流出したプラスチックごみの発生量は、2010年の推計によりますと年間で中国が353万トン、インドネシアが129万トン、フィリピンが75万トンと、東南アジアの国が上位を占めている状況です。なお、日本から流出したプラスチックごみは、年間約6万トンと推計されております。 また、日本に漂着するペットボトルを製造国別で見てみますと、太平洋側では日本製の物が多く漂着しており、日本海側では中国、韓国のものが多い傾向にあります。 いずれにしましても、水産都市浜田市といたしましては、こうした海洋汚染により水産資源に影響が出ないことを願うものであります。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 願っても、ある報道関係によると、2050年にはMP、マイクロプラスチックの数が世界の海で魚の数を超えると言ってるんです。 そういうのからすると、続いての私の質問なんですけれども、市条例について伺います。 EUを初め世界各地でプラスチック製品の使い捨てをやめる方針を打ち出しています。特にストロー製品については、大手企業が目標年度を定め、廃止を表明しています。市として、市条例でもつくり対応すべきと思いますが、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 市民生活部長。 ◎市民生活部長(斗光秀基) 本年2018年6月にカナダで開催されましたG7シャルルボア・サミットにおきまして、日本はアメリカとともに海洋プラスチック憲章への署名を拒んでおります。 日本政府の説明は、同憲章が目指す方向性を共有しつつも、生活用品を含め、あらゆるプラスチックを対象とした使用削減の実現に当たっては、市民生活や産業への影響を慎重に調査、検討する必要があることから、今回の参加を見送ることとしたというものでございます。 議員がおっしゃるプラスチック製品の使い捨てをやめる方針の市条例の制定につきましては、趣旨は理解できるものですが、本市としましては政府の動向を見守りながら対応したいと考えております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 国の動向ではなくて、市単位でできることがあると思うんです。ですから、そういう後ろ向きな答弁じゃなくて、市とすればこのぐらいのことは可能なんでぜひ検討させていただきますとかという、そういう答弁が望ましい答弁ではないかと私は思うんです。ですから、難しいことはわかってるんだけど、最近、例えばスタバであるとかいろんなところが、IKEAとか、取り組んでるわけです、目標年限示して。そういうことは、さっきも言いましたようにMPが海の中にあふれている中で言えば、高度衛生管理型をやがて実現して仲卸もきれいになるという。市民の口に入る、そういうものをこのMPから守るという姿勢を持つんであれば、市の範疇の中でできることはあると思うので、ぜひ後ろ向きな答弁はやめて、やがて同じ質問をしますので、ぜひ前向きに、条例でもつくって、水産都市浜田の市条例をつくってください。そんな難しいことではないと思うんです。僕は、日本そのものが四方八方海に囲まれているわけですから、そういうことを率先して、国に先んじておやりになるのも地方自治体の生き残りの一つの方法ではないかと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 続いて、畳ケ浦の流木について、同僚議員が質問いたしましたので簡単に質問をいたします。 現場から通報がありまして、田村部長にすぐ連絡をいたしました。観光課を中心にボランティアで対応してもらいました。地元住民から、素早い対応に感謝の電話があり、市職員に対するお褒めの言葉もいただきました。まだまだ現場は流木の山で、通告時点では流木の山でしたが、8月26日に私も参加いたしました。馬の背まではきれいになりました。 ところが、相当なご努力を皆さんそれぞれされて、本当に大変だったろうなと思うんです。広島県のほうを見ますと、中川大臣が現地視察をされて、国対応の話をされておりました。こういうふうな、畳ケ浦の流木が、災害ごみですからそれなりの対応をすべきだと思うんですけど、ご見解をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 石見畳ケ浦に漂着した流木の対応につきましては、教育委員会を始め島根県浜田水産事務所、浜田市観光協会などの関係機関と連携し、7月30日と8月26日にボランティアによる清掃活動を実施いたしました。8月26日の清掃は、国府海岸を美しくする会を中心に、唐鐘地区、下府地区を初めとした地元住民の皆さんにも多く参加いただき、約200人規模での実施となりました。この結果、多くの観光客が訪れるトンネル出口から馬の背までの範囲の流木を全て片づけることができました。 ただし、馬の背からめがね橋までの間はまだ流木が残っており、議員ご指摘のとおり、ボランティアだけでの対応には限界があるのも事実でございます。石見畳ケ浦には、その地形から重機を入れることができず、人海戦術で対応するしかありません。さらに、国指定の天然記念物保護の観点から、基本的に現地での焼却処分が難しく、国への手続などに多くの時間を要します。 こうしたことを踏まえ、ボランティア以外で具体的にどのような対応ができるのか、引き続き、関係機関と連携して検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 改正海岸漂着物処理推進法という法律もあります。しっかり勉強していただいて、市長会なり議長会で、災害漂着ごみについては別途国に対して要望していくという。ボラティアって限界があると思うんです。この間も80代の方も参加しておられまして、1時間ぐらいしたらもう、ああ、しんどいなと言って、言われてたんで僕が言ったんです。おじさん、置いときんさいやと。体が優先だからというんで。2時間のキャパでしたから、2時間したら、とてもじゃないですけど、救急車呼ぶようです。ですから、担当の課長がどういうふうにしたらいいだろうか言われたんで、たまたま僕の少ない経験を言ったのは、とにかく自分の時間で、自分の体調があればその場で引き揚げてくださいというのが一番だということで、そういう話で申し上げました。重たい丸太を、沖田議員なんかはでかいのを担いで、さすが若さです。僕らとてもそんな力ありませんから軽いごみを持ってましたけど、布施議員はチェーンソー持って活躍してました。職員さんも随分頑張っていただいて、すごいなという、改めて浜田市の職員はすばらしいなということを現場で感じました。 ただ一方で、ある程度年齢の高い職員さんは本気で頑張っておられるんだけど、私の目から見て、20代の職員さんとか新採の職員さんがおられたかなという、はっきりわからなかったんですけど、そういうところが少し残念だなという感じがしたんです。僕の錯覚かもわからんのんだけど、昔からあるように、若い時に汗をかかないと、年食ってなかなか、経験則としてそういうものがないと、年食って汗かくとつらいんです。若いときの汗はオーケーだけど、年食ってかく汗は涙になる、つらいということで。そういうことわざもあるので、20代の職員さんも、ボランティアですから、強制じゃないんでここまで言うのはどうかと思うんだけど、若いときにボランティアに精を出していただくというのは、そういうマインド醸成を役所の中でつくられるべきじゃなかろうかなという、一方的な見方なのでそういうふうに感じたということと、感想を申し上げておきますので、ぜひ次、市が声をかけて、号令をかけてボランティアをされるときは参考にしていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、大きい3番の障がい者雇用対策の現状についてお伺いいたします。 連日連夜、障がい者雇用の水増しが中央省庁で発覚し、ついには浜田市もクリアしておらず、地元紙の一面トップを飾りました。市長のご見解をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 障がい者雇用のご答弁をさせていただく前に、さっきのボランティアのことをご報告させていただきます。 今おっしゃいましたように、市の職員も積極的に、特に若い職員が参加するというのは重要だと思っておりまして、今回、新規採用職員には、採用試験のときにもボランティアやっているかということとか、入ったらやる気があるかということを言っております。それで、新採研修にも必ずそのことを言っております。先般も、7月に全新採職員の面談をやった際にも、今度8月にあるから出るようにということを言いまして、かなりの新採職員出てきてくれております。中には、益田に住んでる職員が、総務部長から言われたから渋々ですけど出てきてくれたというのもおりましたし、そういう意識はとにかく植え付けていかなければいけないと思っております。ただ、全てがちゃんとやってるということではないと思いますが、そういう努力はしていきたいと思いますんで、あわせてご報告させていただきます。 それじゃあ、そのまま答弁させていただきます。 浜田市役所の今年度の障がい者雇用につきましては、先日、新聞報道にありましたように、基準日である6月1日時点で法定雇用率に1名分達しておりませんでした。 率先して障がい者雇用に取り組むべき自治体といたしまして責任を感じますとともに、障がいのある方に十分な就労機会を提供できていないことに対して大変申しわけなく思っておるところでございます。ここで改めておわびを申し上げさせていただきます。 今回不足していました1名分につきましては、来月から障害者手帳を持つ方1名を嘱託職員として採用する予定としており、これにより法定雇用率に達する見込みでございます。 今後も、より一層障がいのある方の雇用の確保に努め、就労を支援してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) ちょうど気になっておりまして、人事課をのぞいて、浜田市は大丈夫だよねと、僕、聞いたら、大丈夫ですと返事が返ってきたんです。その次の日の一面に、実は大丈夫じゃない事案が載ってまして、ショックを受けて、僕の質問が悪かったのかなと実は私自身も反省をしております。 ただ、一連の流れからいうと、3月に松江市に次いで障がい者差別解消条例ができたと、そういう流れの中で言えば、いかにも1人、基準日が変わったということもあるんでしょうけど、1人足りなかったということで、一面に堂々と浜田市の名前を書いていただいたというのは本当に不名誉な話だと思っておりまして、今後の課題だと思うんです。今後、誰が、人事課がするんかわかりませんけど、誰がこの辺の数値をクリアするのか、チェックする機関って市役所の中で必要だと思うんです。その辺についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) この障がい者雇用につきましては、職員の雇用ということで人事課が中心にやっておりますけれども、当然健康福祉部、障がい者の担当をしておる健康福祉部とも連携しておりまして、ただ市の行政業務というのは難しい観点もありまして、通常業務に障がい者枠とかで募集してもなかなか応募がないというのも現状でございまして、今、通常の一般業務とあわせてワークステーションという、単純業務についてもらう障がい者雇用等もやらせていただいております。それ以外にも各部署で障がい者の方でも対応していただけるような業務がどういうものがあるかというのを改めて洗い出しをしまして、それをきちっと人事で把握しながら、法定雇用率を達すればいいということじゃなくて、少しでも多く働く意欲のある障がい者の方が働いていただけようる、これ、市だけではございませんけれども、市内の企業の方にも協力をいただきながら、そういう、雇う方と働きたい意欲を持っておられる方のミスマッチがなくなるような努力をしていきたいと思っております。基本的には人事課の方でその辺をきちっとチェックをしていかなければいけない。達成してない事務所については、労働局の方から、達成見込みがない場合は事業所名の公表、これは行政も含めてですが、そういうこともされると聞いておりますので、努力をしてまいりたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 障がい者団体の方から言わせると、障がい者の権利を奪ったという、中央省庁のていたらくはひどいものですけれども、私も今回ここでこうやってこの問題を質問いたしましたのは、障がい者の仲間入りをして、そういう視点を新たに持ったと。そうでなければ、なかなかぴんとこの問題について感じなかったかもしれませんし、ぜひ僕は役所こそが先頭に立って、そういうものを進めていくんだという気概を持って、今部長の答弁で十分理解しましたので、ぜひ頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、続いて最後の問題、ふるさと体験村についてお伺いいたします。 3月の予算委員会、6月議会での修正案、予算委員会での激論を顧みても、各議員の熱意が地元弥栄町に伝わっていない。非常に残念であります。8月17日の全員協議会では、直営の赤字の悪さに、当局から休止も含めて検討せざるを得ないとの発言がありました。21日の弥栄自治区の地域協議会では、公社の役員であった委員から、理事会はほとんど支所が支配していて言いなりの状態であったとの発言がありました。責任逃れの発言のように感じられました。これまでは、区長なり支所長が、10年以上にわたって、弥栄自治区にとって大事な施設であり生命線と言われてまいりましたが、非常にむなしさを感じております。3月から今日までの区長の発言と、現状のこの結果についてぜひとも総括されるべきと考えますが、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 弥栄自治区長。 ◎弥栄自治区長(熊谷富雄) ふるさと体験村の運営につきましては、3月議会において弥栄自治区地域協議会から存続の強い要望や公社従業員の雇用継続等もあり、議会のご理解をいただいた上で、4月1日から浜田市の直営による運営をいたしております。しかしながら、運営につきましては、残念ながら大変厳しい状況が続いております。 8月20日に開催された弥栄自治区地域協議会では、施設の直営による運営の休止や継続などさまざまな意見があり、市といたしましても早急に判断したいと思っております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 区長に申し上げたいんですけど、私、こうやって質問を3月からの流れ、区長の発言も含めて、議会対応も含めて、区長に、区長の言行と結果が一致してないから、その責任について総括してくださいよと通告してるわけです。今の答弁、通告に対する答弁じゃないです。そういう姿勢が議会軽視、私は常任委員会で本当は言いたくなかったけど、今日まで弥栄の執行部にだまされてきたと、議員を愚弄するのかと、そこまで言いたくないような言葉を言ったんです。で、今日この通告をして、答弁書をもらったときに、何この答弁書って。通告に答えてないじゃないですか。再度答弁求めます。 ○議長(川神裕司) 弥栄自治区長。 ◎弥栄自治区長(熊谷富雄) 議員ご指摘のとおり、3月の時点では、当初予算の時点では、どうしても継続して施設を運営したいという強い思いのもとから、少し強気の発言といいますか、私としては前向きに変わるいいチャンスだと捉えておったんですが、予算の面からも甘い面というのは、これは率直におわび申し上げないといけないと思っております。地元においてもなかなか熱意、言葉だけでは熱意が伝わらない。率先垂範でそういう姿、変わるんだという姿を私の力で今見せておることが、なってないということが今の現状ではないかと思ってますので、いま一度、弥栄にとって体験村は田舎暮らしを誇りに思える場所という定義で今までずっとやってきてますので、そのことを住民と一体となってもう一度再考することが私の責任だと考えておりますんで、発言と実績、行動がなってないというのは率直にここでおわび申し上げたいと思います。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) ですから、最初からそういうふうに答弁していただきたいんです。私の質問時間は30分に限られてるんです。そこで重なって無駄な時間を費やしたということなんです。 私は、今回、体験村について、委託契約の書面一式を見させてもらいました。最終的には久保田市長と民間事業者の間で交わされておりました、そういった契約書でございました。今区長が言われたように、積算の根拠が甘過ぎる。ひどいです。特に4、5、6は。3カ月で500万円ちょっとですか。実態の人件費、そんなにかからないのに過大な委託金額を結ばれている。でも、それは市長と業者の、最終的には委託契約なんです。市長が当事者で、相手事業者がいて。ですから、これは市長にも責任があると私は思うんです。 このことを最近よく聞かれるから、特に弥栄の市民の方に、私、しゃべるんです。ある方がこう言われるんです。瀕死の状態の体験村にまだ食いつくやつがおるんかと。許せない。何人も怒って、そういう方がおられるんです。意味がわかりますか。体験村は大赤字なのに、まだ過大な委託料で中抜きをしてるんじゃないかという、そういうふうに見られるって。そのことを指して多分言われてると思うんです。非常に残念です。ですから、8月21日の地域協議会に、傍聴は私と西川議員と佐々木議員と串崎議員と、あと市民の方が1名。弥栄の方は、地域協議会のメンバー以外誰もいらっしゃらないんです。3月議会のときには10人以上お見えになりました。我々にいろいろ言われました。 今、弥栄に住んでおられる方が体験村にこうやってノーをされてるような、そういう感じがするんです。否定をしたり意見を言うのは、そこを何とかしたいなと思うから、我々も含めて、同僚議員もそうです。弥栄の体験村の応援団だからいろんな苦言を呈しました。それは何とか立て直ってほしいと思うんだけど、今や、21日だけの問題でこのことを敬虔に言うべきではないと思うけど、弥栄の方がそういう大事な会議にお出かけに1人もなってない。もう残念ですよね。逆に体験村そのものが地元民に見放されてるんではないかと、そういうふうに思うわけです。そうすると、今言われた区長のお話が、答弁がまたもや空理空論に見えるんです。 ですから、私は、今問題なのは、区長が謝罪されましたからこれ以上言いませんけれども、区長の発言に対する議会側の信頼感が全く失われている。そのことが原因です。非常に憂慮せざるを得ない問題だと思います。私は、このふるさと体験村については、一時的には弥栄の市民ファーストです。今までそうやってきたわけですから。弥栄の市民がやっぱりこの施設はなきゃいけないという、そういうことを言われて、我々もそれを信じて、十数年、そうだよねと肯定してきたと。それが根底から崩れたわけですから、立て直すというのはもうとてもじゃないですけど至難のわざだと思います。でも、立て直さなきゃ僕はいけないと思うんです。 そうしたときに、体験村を全部見て、必要のない施設もあります。ここだけは残さなきゃいけない施設もある。そういった実論をして、ぜひ体験村の再建計画を立ててほしいと思うんです。ご答弁をお願いいたします。 ○議長(川神裕司) 弥栄自治区長。 ◎弥栄自治区長(熊谷富雄) 議員ご指摘のとおりだと思います。30年の歴史があるわけですが、その中で少しずつ体験村に対する地元の意識というのが変わっていったのは、これは事実だと思います。何のために、あそこにあれだけの施設があるのかというのは、お一人お一人とお話をすればご理解いただいております。ただ、本当に、じゃあ利用していただけるのかという話になりますと、またクエスチョンということで、そういう状態が続き、こういう状態を今招いとるわけですが、弥栄にとっても浜田市にとっても重要な施設ということには変わりはございませんので、いま一度そのことを地元と話をして、何としても再生をさせたいという強い思いで、これから今まで以上に全職員一丸となってそのことに取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 牛尾議員。 ◆24番(牛尾昭) 最後に区長にお願いいたします。否定はありがたい。批判はもっとありがたい。一番悲しいのは無関心。この言葉を贈って、区長のご奮闘をお祈りいたします。 ○議長(川神裕司) この際、暫時休憩いたします。なお、再開は2時15分といたします。            午後2時3分 休憩            午後2時13分 再開 ○議長(川神裕司) 会議を再開します。 休憩前に引き続き個人一般質問を行います。12番笹田卓議員。            〔12番 笹田 卓議員 質問席〕 ◆12番(笹田卓) 12番笹田でございます。 先日、夏の高校野球も終わりまして、大阪桐蔭高校が春夏連覇ということで幕を閉じました。準優勝校が金足農業ということで、秋田の小さい田舎の学校から、このご時世、準優勝まで行かれたということで、大いににぎわったところでありますけども、この島根でもそういった可能性があるのではないかと感じております。9月になるとまた選抜に向けた大会が始まりますけども、ぜひ浜田の高校から甲子園に出て、島根県、浜田市を盛り上げていただきたいなと感じたところであります。 それでは、質問に行かせていただきます。 大項目の1番、しまねお魚センターについてでございます。 この質問については、実は3月議会、そして6月議会にも質問させていただいております。なぜ今回また取り上げたかと申しますと、あれから一向に進んでないところがございますので、再々度改めて質問してまいりたいと思います。 それでは、小項目1、昨年11月に当センターを浜田市に購入してほしいと要望がありましたけども、かなり日時が過ぎましたけども、現在の進捗状況についてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) しまねお魚センターの建物に、老朽化している公設水産物仲買売り場の機能を移転できるかについて、検討を行ってまいりまいりました。 現時点におきましては、構造的、機能的な面において、改修が必要ではありますが、移転可能と考えております。 また、仲買人のほうの合意につきましては、移転後の条件面などを協議し、おおむね合意をいただいております。折り合いがつけば、合意に至るものと考えております。 一方、お魚センターにつきましては、運営会社から、市が買い取りの方針を決定することを想定して、各テナントに対して退去等について意見聴取されましたが、全てのテナントが退去することの合意に至っておりません。運営会社からは、全てのテナントに退去の合意を得るには時間を要する旨の報告を受けております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) これ、私、6月の定例会でも言わせていただきましたけども、お魚センターのテナントがどうなるかわからない状況だということを言わせてもらいまして、危惧してきたことがここ現実、起こったのかなと思っておりますけども、このテナント退去についての合意が得られてない状況をいつの段階で把握されたのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) しまねお魚センターにつきましては、浜田市も取締役として、私もその一員として加わっております。買い取りにつきましては、逐次臨時取締役会等も開きながら、今の会社としての状況等についても取締役の中で情報共有をしているところでございます。 先般、8月20日過ぎの取締役会においても、全てのテナントが合意に至らないという、そういう状況を報告されたところでございますので、いまだにそういった方針、判断をするには至ってないという状況でございます。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) だとすると、3月にしても6月にしても我々と議論をしてきたことが無駄だったんかなという気もいたしますけども、それでは小項目2番の当センターと浜田市との現在までの協議内容についてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) これまで、市といたしましては、施設を買い取るに当たっては、老朽化している仲買売り場の機能の移転先として検討しておりますので、建物内に何もない状態で買い取り、その後、施設の改修工事を行う旨を運営会社に伝えております。直近の協議では、先ほど答弁しましたとおり、全てのテナントが退去するという合意には至っておりません。運営会社からは、合意を得るために時間を要する旨の報告を受けているところでございます。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 先ほどと同じ答弁なんですけども、11月に買い取りの要請があって、もう今9月ですよね。もう10カ月が経過したと言っても過言ではないんですけども、合意を得るのに市としてあとどれぐらい時間を有するとお考えでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 合意を得るまでにどれぐらい時間がかかるかということでございますけど、これは相手があることですのでこちらが決めることではないと思っておりまして、合意が得られるよう運営会社のほうも努力されておりますし、うちとしてもそういう方向になることを見守っていきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 合意を得るために何かしら条件が必要だと思うんですけど、その合意を得るための条件とは、市としてどのようにお考えでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 合意を得るための条件ということでございますが、あくまでも市は施設を空にしていただいて、そういった条件が整って市が買い取るということでございますので、うちから条件を出すということは今のところは考えておりません。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) もちろんそうなんでしょうけど、こちらかどうしようか、市からどうしようかという話はないんでしょうけど、ただテナントがどちらかに移転する、もしくは新しいところで商売ができる条件がないと、私は移転しないと思ってるんですけど、その辺はどうでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘のとおり、テナントさんであったり、そこに入られとる事業者さんが、買い取るということになれば、その改修期間は商売ができないとかそういったことになるわけですから、そういったことができるだけ軽減されることについて、市だけではなくして、会社としても今後そういった、主体的には運営会社がやることとなりますけど、運営会社に対しましてもそういったアドバイスでありますとか、そういったことについては一緒になって考えていけることじゃないかなと思っております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) それでは、6月議会も含めて、委員会等々で9月には恐らく計上されるだろうと思っておられました。当定例会で当センターの購入の補正予算が計上されなかった理由についてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 市といたしましては、全てのテナントが退去することを条件に買い取ることとしております。テナントが退去しなかった場合、施設を買い取ることができないと考えており、運営会社から確実に全てのテナントが退去する旨の報告がなされないままに方針を決定し、補正予算を計上することはできないと考えております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) もうこういう状況ですと、我々委員会でもいろんなお話し合いをしながら市にも提言してまいったところでございますけども、市と議会がどんだけこの議論をしても、このような状況だと議論にならないと考えてますけども、市としてどういうふうにお考えでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 産業建設委員会の委員の皆様には、これまでも買い取りの方針が決定されてから数多く勉強会等を計画していただき、情報共有に努めてきたところではございます。しかしながら、現在のところ、そういった相手方のテナントさんの全ての合意ということに至ってないという状況でございますんで、こればっかりは市として、市としての条件を出すことにもなりませんし、市としてこうだということを働きかけるということも非常に難しいところがあります。ここは、運営会社のご努力を見守りたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 部長がおっしゃるとおりで、市が前向きに購入したいという意見を我々聞いてたんですけども、こういう状況になると市のほうもなかなか手が出せない状況だなと思います。言葉は悪いですけども、せっかく前向きに進んでたことがこういったことで立ちどまってしまったという感じで受けとめております。 そこで、小項目4番ですけども、当センターを購入するかしないかの判断はいつまでに行われるのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 運営会社から買い取りの要請をいただいてから、いろいろな方面で影響が出ており、一日でも早く方針を決定するべきと考えております。 市としましても、次回の12月議会に提案できるよう引き続き努めるとともに、運営会社に対しましても、施設の売却の可否について回答していただくようお願いをしているところでございます。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 先ほどのやりとりの中で話をしてましても、12月議会に提案するのは今の状況だと難しいんではないかなと我々としては捉えてしまうところがございます。 そこで、前も、6月議会のときのもお聞きしたんですけども、購入額、まだ策定してないということでしたけども、今現在で、もし買うとなれば、お魚センターの土地、建物も含めて、購入額はもう確定してるところなんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 土地建物の購入額につきましては、どれぐらいの評価がなされてるかという調査はいたしておりますけど、購入するということになりますと相手との話し合い、協議が必要になるかと思いますけど、まだそこまで至ってないという状況です。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 12月に提案できるように進めていくということなんですけども、12月までに進めるんであれば議会のほうにそういった、以前も申し上げましたけども、購入額なりそういったものをお示しをしていただかないと議論の対象にならないということを6月議会にも申し上げておりますので、それまでにはしっかりした金額が提示できるようにしていただきたいなと思います。 それと、テナントがなかなか退去の約束が取りつけないということで、運営会社も浜田市も株主として入っておられまして、部長も参加してるということなんですけども、そのテナントに対して何かしら提言なり希望なりは私は言えると思うんですけども、そういった状況も言えない状況なんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 私も取締役の1人ですので、当然テナントさんとの話し合いの場にも運営会社の社長さんと一緒に交渉に行ったりとか、どういったことであれば今の了解がいただけるのかといった話し合いにも参加させていただき、会社としてどんなことだったら協力できるのかといったようなことについても具体的な話をしながらやってきてはおりますけど、なかなかそこの溝が埋まらないというのが現状でして、最終的にはどういった条件を出せるかということと、それから相手方さんがどれだけ譲歩してもらえるかというところが今後のことになってこようと思います。いずれにしても会社としての、今、方針を決定されてますし、会社の運営自体も今非常に厳しい状況にあるということは間違いありませんので、このままの状態でいったにしても、ある期間、一定の時期を見て判断することが会社としての役目だとは考えております。
    ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) もう一つ危惧するところが、このお魚センター購入に当たりまして、全ての議員さんが賛成じゃないんです。いろんな意見がありまして、購入しないほうがいいという議員さんも実はおられるのも事実なんですけども、こういう前に進まないことがあれば、そういった方々の理解が前に進まないと思います。そういうことになると、議会としても購入を反対せざるを得ないという方も出てくると思うんですけど、その辺の危惧はお持ちでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) いろいろ反対意見をお持ちの方もおられることは承知しておりますけど、今浜田で大事なことといいますか、水産浜田のことで大事なことは、ああして荷捌所が、衛生面に対応した施設ができる、それから当然そうなればそれに対応した仲買も必要、それから鮮魚を売る小売店も必要、それから加工屋さんもそういった対応ができた施設が必要ということになってくるわけでして、そういった意味でこの施設が水産浜田を、今後の将来の浜田を担う上においては非常に重要な施設だと考えておりますので、そこら辺はしっかり市民の皆さんに説明をしていく必要があると思っております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 購入をするかしないかという話ですけども、その前にお魚センターを公設市場に移転するという話で、仲買人組合さんと話が進んでるということで、移転できるかが私は最初焦点だったと思うんですけども、今の段階ですと仲買人さんもほぼお魚センターに移ってくれるだろうという認識でいたんですけども、こういうことがありますと、また仲買人さんにご迷惑をおかけするんではないかなと思うんですけども、それについてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘のとおりだと思っております。最初のスピード感と今とではかなり違ってきておりますので、恐らく今の仲買さんも最初は賛成という気持ちで動いておられた方も、ここへ来て、いろいろ反対意見があるんならということも考えられる仲買さんもおられると思います。ここまで一生懸命やってきたことですので、白紙にならないよう会社としても努力していただきたいと思ってますし、市としてもできるだけの支援といいますか、していく必要があろうと思っております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) そこで、そういった話し合いを仲買人さんとはもう既にされてるんでしょうか。 ◎産業経済部長(田村洋二) 仲買さんとは、一定レベルでの話し合いといいますか了解はいただいておりますので、近いところではやっておりませんけど、いろんな、お魚センターというのは当然声が入ってきますんで、そういったことにおいては考えさせられるところもあるんじゃないかなとは思っておりますけど、そこら辺については市としても仲買さんに対してはしっかり説明をして理解をしてもらうよう進めていきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 私も水産関係の人間なので、そういった説明、逐一しておかないと、私は知らなかったとか、聞いてなかったとかでまた話がこじれることも考えられますので、丁寧な説明、こういったシビアな問題は、移転するのにもお金がかかりますし、シビアな問題に対しては何か起きてからではなくてしっかり説明っていう、市の建物ですし、そういった説明が私は必要だと思うんですけども、近いうちにしっかりとした説明が必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) ありがとうございます。おっしゃるとおりでして、そこら辺の情報共有を、逐次動いておりますので、そこら辺は大事なことだと思っておりますので、しっかり対応してまいりたいと思います。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) それでは、小項目の5番、当センターを購入する大義名分は浜田市基本計画、基本構想などを策定し、浜田市民に理解を求めていくことが必要と考えますけども、ご所見をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 浜田漁港周辺は、水産浜田の顔となるエリアであり、議員ご指摘のとおり、浜田漁港周辺エリアの活性化基本構想は必要であると考えております。総合振興計画の後期基本計画策定に合わせて、水産浜田のトータル的な将来ビジョンをお示しできるよう検討を進めてまいります。 それまでの間、着手している高度衛生管理型荷捌所の整備に取り組むとともに、対応が急がれる市の看板施設のお魚センターを買い取り、老朽化している仲買売り場の機能の移転に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) これもまた前回と同じ答弁なんですけども、総合振興計画の後期基本計画というのは平成34年から平成37年度ということになっております。このトータル的な将来ビジョンをお示しすると言われましたけども、大体いつまでにお示しされるおつもりでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 後期基本計画は34年スタートということになりますし、33年度中にはその基本構想に基づいた総合方針への盛り込みといいますか、そういうことが作業必要だと思っておりますので、33年、早い段階には基本計画が示せるよう準備を進めていく必要があると考えております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 33年ということですけども、33年に基本計画をお示しするということになると、いつから議論されるんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) お示しするのが33年ということになると、それまでに話し合いをしとかないとお示しできないわけですよね。その基本計画のお話し合いをする開始時期はいつぐらいなのでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) すぐにでも始めたいところですけど、今年度途中ということもございますし、そこら辺、来年度からそういった体制も整え、どういった方と協議をしていくのかとか、それから何を検討するのかとかといったことを、関係者の皆さんに集まっていただきながら進めていくことが必要だと思っておりますんで、来年、それまでのところで当然今年度においても準備をしていきますけど、できるだけ早く取りかかりたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 今、高度衛生型荷捌所を市長が力を入れてやられておりまして、7号は平成32年供用開始になるわけです。ほんで、4号でも34年から開始で、総合振興計画の後期計画できてからじゃあ遅いと思うんですよ、34年ですので、お示しするのが。高度衛生管理型荷捌所と同時に港が盛り上がるような基本計画をお示ししないと、さっき言ったお魚センターだとか公設市場とかの将来ビジョンが我々は見えないですし、市民も見えないと思うんです。できれば早急にそういった機関を立ち上げて、議論を進めていって、市民にいち早く港の環境整備をするんだという意気込みを含めて私はお示しするべきだと思いますけども、再度ご答弁をお願いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 7号荷捌所につきましては、32年供用開始ということになっております。本当はそれまでのところで計画が策定されるということが望ましい姿だと思っておりますし、それから4号に向けて、それから周辺のエリアの施設の衛生面への対応ということについても市民の皆さんにわかりやすい形でお示しするということが重要だと思っておりますんで、できるだけ早く着手し、策定したいと考えております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) できるだけ早くという答弁がありましたのでこれ以上は言いませんけども、私、別に総合振興計画に合わせなくていいと思ってるんです、この部分に関しては。市長の熱意で荷捌所が建つわけですから、開始と同時に盛り上がる浜田じゃないと、高度衛生管理型荷捌所ができても、その後の管理状況がだめであれば意味がないんです。管理した魚を管理したまま処理できるような浜田市にしないと全く意味がないと私は思いますので、そういった意味ではもういち早くそういったものを立ち上げて、市民にお示しして、港が活性化するような夢を描くような市にならないと市民はついてこないと思いますので、その辺は本当に早急にお願いしたいと思います。 それでは、次に大きい2番、ふるさと体験村についてお伺いいたします。 小項目1、当施設は浜田市にとって本当に必要な施設なのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 弥栄自治区長。 ◎弥栄自治区長(熊谷富雄) ふるさと体験村は、体験交流の拠点施設として、これまで年間2万人を超える方に利用していただいております。浜田市の観光交流の推進にも貢献してきております。また、地域にとりましても、交流の場として活用されてきたところです。さらに、古民家やログハウスもあり、魅力のあるすばらしい施設ですので、浜田市にとって必要な施設であると思っております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) ずっと、ふるさと体験村については3月から6月も、修正動議も係って議論してまいりましたけども、ずっとその一環として必要な施設だということをお伺いしております。我々も、必要だからこそ頑張っていただきたいという思いもありますけども、必要とそれだけ思われる施設がなぜこのような状況の施設まで陥ったか、再度お伺いします。 ○議長(川神裕司) 弥栄自治区長。 ◎弥栄自治区長(熊谷富雄) 今までの時代が変わってくる中で、経営管理というのが十分なされていない状態で、度重なる不祥事、これが発覚したことで信用を失墜してしまったということが大きな原因だと思っております。我々はこの現状というのを真摯に受けとめて、地域住民も一体となってこのことを反省し、少し時間はかかると思いますが、信頼回復に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) それでは、小項目2番、議会で説明を受けた予定や予測に大きな違いが見受けられます。現在の状況についてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 弥栄支所長。 ◎弥栄支所長(河上孝博) ふるさと体験村の施設長、臨時職員、そういった者を確保し、運営体制が整ったのは6月からということになってしまっております。 また、5月にはレジオネラ属菌の検出による浴場の休止、7月には平成30年7月豪雨により、広島方面で大きな被害があったということでの来客不足、先般報告させていただきましたけどもヤマメの釣り堀の大量死と、そういったいろいろな不都合な事情も続いたということも含めて、事業収入全体にの影響と認識しております。 7月末現在では、前年度と比べて30%程度の売り上げというのが現状であります。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 前回の全協で状況についてお示ししていただいたので、先ほど先輩議員にもありましたけども非常に低い数字だったと認識しておりますけども、最初3月議会で受けた説明とかなり違いがあると思っておりまして、現在、従業員等の、今我々に説明があった状況も含めて、今違いがあるのかどうか、それについてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 弥栄支所長。 ◎弥栄支所長(河上孝博) 3月議会での予算を出させてもらってます。その段階では、週1日の休みを除いて朝から夜までの営業予定、そのための人員を確保する、また従来の公社の従業員も継続して雇用するということから、一定の人数も含めて予算要求をさせていただいております。 ただ、4月以降、先ほど申しましたように体制が整わなかったということでずれたということ、従業員につきましては先般議会で6月から施設長を雇用してやっと体制が整ったという報告をさせていただきましたけども、実はこの施設長が体調不良等によりまして8月末で今退職をしております。夏休み中は利用も多いということで何とか頑張っていただいたんですけれども、また施設長不在という状況になっておりまして、これにつきましては今後も、またシフトも含めて厳しい状況になるという認識をしております。これが今の事業も含めた現状ということです。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) びっくりしたんですけど、施設長が先日、31日となりますと、退職されたということで、今度、9月からの体制は一体どのようになっているんでしょうか。 ○議長(川神裕司) 弥栄支所長。 ◎弥栄支所長(河上孝博) 施設長、急遽の退職ということですので、今空席という形になります。シフトにつきましても、結果的に、夏休みが終わりまして少し予約が少ない、逆に言えば収入が少ない状況ではありますけども、場合によっては職員がシフトに入るかなということも含めて今検討しております。臨時さんとかも、いろいろずっと雇用の要望は出しておりますけども、応募していただけない状況が続いているということ、この辺はどうしても昨年来の不祥事なりそういったことがあると、なかなかふるさと体験村に就職しようと言っていただける方が出ないと。パートさん等も地元お願いしてますけど、なかなか厳しい状況が今続いているという状況です。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 今、施設長がご退職されたということですけども、それぐらいでしょうか。ほかに何かしら計画が違う、今後こういったことが、例えば予定していたことがこれができなくなるだとか、そういった予定なんかも含めて何かあればお示ししていただきたいと思います。 ○議長(川神裕司) 弥栄支所長。 ◎弥栄支所長(河上孝博) 当然シフトの件もお話しさせてもらいましたけども、施設長さん、わずかな時間ではありましたけども、過去の人脈等を使っていただいて懇親会をいただいたり、あるいはいろんな事業提案なり、そういったこともいただいておりました。そういったことが、職員への接遇研修、いろんなことをしていただいてたことができなくなるということは非常に大きな影響が出ておると思っております。ただ、現実、次の方は今いませんので、やれる範囲でやっていくという認識でございます。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 今大変な時期だと認識しましたけども、以前から、3月から申し上げてますけども、この施設に必要なのは住民参加、住民主導ということを申し上げてきましたけども、今現在でそういった形になってるものってあるんでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 弥栄支所長。 ◎弥栄支所長(河上孝博) 住民参加という形ですけども、利用していただいているということとは別に、いろんな体験メニューをさせていただくという話をさせてもらってましたけども、そば打ちの復活に向けてそういった指導をいただいたり、先般、流しそうめんしましたけども、そういった竹をつくっていただくとかということで、いろんな、収穫体験も含めて、体験メニューの受け入れはしていただいておるというところはあります。 地元の応援組織的なものですけども、先般、地域協議会の委員の中から自発的に少し、そもそもの立ち上がりのことも含めて、あるいは若い方からは今後の自分たちの弥栄村をどうしていくんだということも含めて、少しメンバーを集めたいということで、今4名の方はいただいております。これは固定ではなくて、いろんなときにいろんな人を呼んで、少し体験村の今後の運営について協議をしたいということでの組織づくりが今やっと始まったというところであります。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) まだまだこれからだと捉えましたけども、今30%という答弁がございましたけども、このままずっと1年間直営すると、6月議会で承認された補正予算ですよね、それをオーバーしてしまうんじゃないかという危惧があるんですけども、それについてはどのような対応をとられるおつもりでしょうか。 ○議長(川神裕司) 弥栄支所長。 ◎弥栄支所長(河上孝博) 今議員ご指摘のとおり、6割なり8割という形で予定はしてますけども実質は3割ということで、さらに今厳しい状況が続いているということから、予算でお示ししたとおりの、歳出はそのままとしても歳入についてはさらに厳しい状況になるのかなという危惧はしております。ただ、補正ということになりますとまた大きな問題にもなりますし、その辺は今回、地域協議会のほうからも一旦休止という意見も出始めておりますので、そういった全体のことを含めて早急に方針のほうを出していきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) それでは、小項目3番の、先ほど答弁もありましたけども、先日、全員協議会で当施設の事業中止もあり得るといった答弁もございました。現在までの協議内容についてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 弥栄支所長。 ◎弥栄支所長(河上孝博) 4月から8月までの直営による運営状況につきましては、当初の見込みよりもかなり利用者が少ないということですので、このままでは素直によくないということで、現在、先ほど言いました地域協議会から、休止を含めたという意見をいただいております。3月時点では、地域協議会の総意ということで直営継続ということでしたけども、4月以降の状況を見て、委員様のほうからもそういった意見が出ているということで、これを受けまして現在、本庁では部局と少し協議を始めたところでございます。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) これ、私もすごい不思議なんです。3月では皆さん来られまして、要望書出されて、継続の要望書出されました。議会にも提出されました。市のほうにも提出されて、3月議会、区長の熱い思いもあって採決されたと思っておりますけども、今回は逆に休止という話で非常に驚いているんですけども、私も3月も6月もこの案に対しては壇上まで上がって言わせていただいた経緯もございますので、非常に言いにくいんですけども、こういった休止になりそうな事業を予算として計上されるっていうのは、私、すごい問題があると思うんです。皆さん、それを信じて議決して、弥栄体験村頑張れという思いも込めて議決されたところを、次は休止だぞという予算案を上げられるということは、私は議会、もうどうしていいのか、どう考えてるのかわからんところまで来とるんじゃないかという案だと思うんですけども、それについて何かございますでしょうか。 ○議長(川神裕司) 弥栄支所長。 ◎弥栄支所長(河上孝博) ただいまご指摘をいただいたことについては、そのとおりに近い状況、結果的にはそういった状況になってるということであります。あくまでも支所としましては、そういった、議会をどうこうということではありません。弥栄町としてこの体験村を残していく、そのために必要な予算なり職員なり方向性を出すということでは、特にこれはぶれてはいないと思っております。ただ、先ほど言いましたように、いろいろな面で結果が伴わない、予定が狂った、最終的には準備期間が短かったことによる影響がこういった形になっているのかなという面は大変反省をしております。ただ、動き始めた以上は責任を持って運営をしていくということで、職員一丸となってやっておるところですけども、その上でもいろんな不祥事がまた出たということ、あるいは従業員の問題、予算の問題も含めて結果が伴わないということがありますので、その辺は先ほどから言っておりますように少し市長部局ともあわせて、本庁とあわせて協議をしていくということであります。決して議会軽視とかそういったことではなくて、思いとしてはしっかり検討させていただいたということでご理解いただければと思っております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 議会軽視とは思わないんです。あれだけ熱い思いを区長も述べられて、言ったので議会軽視ではないですけども、その計上する段階だとか、その理由だとか、そのお示しする、先ほど言った60%から80%の収入があるだとか、そういう甘い段階で予算を出されたということに我々は疑問を呈するところではあります、正直申し上げまして。それがうまくいってれば、よかったねっていう話になるんですけど、これ、余りにも乖離があり過ぎますよね、どう考えても。そうなると、議決した議員にも責任があるんじゃないかって市民に言われてもおかしくないと思うんです。そういった意味で申し上げてるので、私は市が議会軽視をしてるとは思いません。ただ、その積み上げが甘かった、そういったものを出されるのはどうかなという意見として言わせていただきました。 それと、こういう、今、施設長がご退職されたということで、もうこうなると先ほど言われましたように休止に向けての準備が相当進んでるんじゃないかなということも考えられるんですけども、休止することに関して今どういう状況なのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 弥栄支所長。 ◎弥栄支所長(河上孝博) 先ほどから申し上げてますように、具体的な協議についてはこれからということであります。ただ、仮定ということで、休止をするならばということで回答させていただければ、休止をもしするとすればそれはいつなのか、時期的な問題です、それと従前から言ってますように現在雇用しておる職員がおりますので、その職員の処遇の問題、あるいは既に年明けまで含めて予約を受けてますので、そういった利用していただける方への対応、そういったことが、しっかり対応すべきだろうと思っております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) わかりました。まだ議論の途中だということですなんですけども、これからは休止するという前提で話を申し上げたいんですけども、いろいろ調べたところ、岡山県の西粟倉村というところでローカルベンチャーというものを立ち上げて、ローカルベンチャーというのは地域にあるものを上手に発見して新たな価値観を持ったビジネスをつくることでございますけども、そういった95%山林地域に若い者が集まって事業展開しているというところがありました。今、2017年10月に百森というところを立ち上げたところに31歳の方が5人程度の事務所を抱えて、村有林の手入れだとか測量だとかそういう計画を立てて、森林関連売り上げが1億円から8億円まで計上したということで、そのローカルベンチャーの起業された方が既に30社あるということで、それも20代から40代の方が移住されて、その森林関係の方もおられますけども、それとは別に酒屋だとか帽子屋さんだとか、学習塾などをそこで開いた方もおられます。それと、木くずを使ったバイオマス発電だったり、木くず利用でウナギの養殖なんかもされとるということで、ローカルベンチャースクールというのをあそこで開いてみてはどうかなと思いました。観光ではなくて、人口増加の拠点としてあそこの施設を使えないかということです。あくまでも休止、中止ということの段階でのあそこの施設を再利用ということで提案させていただきたいんですけども、もしそういった中止もしくは違う用途でも使い道があるんであれば、私は、そういった施設は大事だと思われる以上は、私、探るべきだと思っております。 いろいろ調べましたところ、ここで活動されてる牧大介さんという方が三浦議員とお知り合いということで、そういった話もお聞きできるんではないかなと思いますので、そういったことも聞いてみて、できるかどうかは別として、そういった使い道もあるんだよということをぜひ弥栄で検討していただきたいなと思うんですけども、いかがでしょうか。 ○議長(川神裕司) 弥栄支所長。 ◎弥栄支所長(河上孝博) 有意義な情報提供ありがとうございます。現時点では基本的に指定管理者に向けた準備ということでさせていただく予定にしてますけども、検証委員会の提言にもありましたように、万が一それで応募者がなければそういった用途変更なりあるいは売却も含めてということでいただいております。 今の西粟倉村の、人口も1,400人ぐらいと聞いてますので、ほいで山林地域ということから、弥栄とほぼ同じようなイメージの地形ではないかと思います。その中で、そういったいろんな起業ができたり、人が集まる状況ができてるということは非常に参考になると思いますので、すぐにこれというわけではありません。あくまでも指定管理を目指しますけれども、一方でこういった勉強についてはさせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) いろいろ聞きますと、子どもの数も増えてきたということで、弥栄は小学校もきれいになりましたし、先日、中学校の体育館もきれいになりましたので、そういった教育施設は整ってると思いますので、そういったことも頭に入れて、体験村の再生に向けて、いろいろ違う観点から考えていただけたらと思います。 それでは、大きい質問の3番、(仮称)浜田歴史資料館についてお伺いいたします。 小項目1点目、昨年3月定例会中に事業を取り下げされた(仮称)浜田歴史資料館について、また新たに検討委員会を立ち上げるとのことです。なぜそんなに焦っておられるのか、なぜ急がないといけないのか理由をお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) (仮称)浜田歴史資料館の検討をなぜ急ぐのかというご質問でございます。 (仮称)浜田歴史資料館につきましては、既存の資料館が狭隘で老朽化が進んでいること、そして貴重な歴史文化資料の散逸や消滅が懸念されること、そしてご高齢になっている郷土史家の方々の知識を伝承し、人材育成を図ることなど、そういったことの理由から、これまでも整備を急ぐ必要があると考えておりました。昨年3月議会において関連する予算案を取り下げました後も、この考え方に変わりはありません。 前回の検討会議では、総意として資料館整備を進めたいという意見をまとめられましたけれども、大きな投資なので、効果の検証や財政負担の抑制について市で慎重な検討を進めてほしいとの委員長意見がございました。その後、市民への説明会やパブリックコメントなどに寄せられた反対や慎重な意見においても、特に投資コストに関する不安が大きかったと理解をいたしております。 このため、地域住民の意見をより多く傾聴できるメンバー構成で改めて検討組織を立ち上げ、市の財政計画などもきちんと説明しながら、改めて意見を伺っていきたいと考えております。その場合には、行政としてもコストの削減をさらに意識した腹案をもって臨めるよう、内部検討を進めているところでございます。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) そうなんだろうなという答弁ですけども、小項目2番の昨年3月定例会中に事業を取り下げられてから現在までの市長部局と教育委員会の協議内容についてお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) (仮称)浜田歴史資料館につきましては、より多くの皆さんのご賛同をいただける計画にしたいと、そういう思いからコスト削減の可能性を中心に、改めて内部検討を続けてまいりました。 また、これまで議会や地域の皆さんからいただいたご意見の中には、既存の教育文化関連施設が活用できないかというご指摘もあり、このような点を整理する上でも、また教育的な効果の高い施設を目指す上でも、教育委員会が主体となって検討を現在は進めているところであります。 検討内容につきましては、市長、教育委員会、関係部署で共有することといたしておりまして、随時会議等を開催しているところでございます。 今後は、改めて立ち上げたいと考えている検討組織の意見もしっかり伺いまして、整備が必要という方向になれば、ご意見を反映させた新たな素案を取りまとめ、議会や市民の皆さんにお諮りをしたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 整備が必要かどうかの議論をしていただくみたいな話がありましたけど、必要だから議論してもらうんですよね。そういった方が集まって議論されると思うので、3月に取り下げられたときに、時間をかけて再検討するとあったんですけども、余り時間がたってないと思うんです。去年の3月のことなので。一体どれぐらい話し合いをされて、どういうふうにすれば市民の理解を得られるか、皆さんの協力を得られるか、そういった議論はどのように行われたのか、再度お伺いしたいと思います。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) この1年数カ月検討してきました内容につきましては、先ほど言いましたように財政的な負担、そういったものをいかに削減することができるかといったようなことが主眼でありました。特に建設費です、それから運営費、それがどこまで避けることができるのかといったようなこと。それには建設場所のこともございますし、それから先ほども言いましたけども既存施設の活用、そういった面も含めて検討しておりまして、回数で言いますと市長との協議は恐らくこの1年半ぐらいの間に20回以上は当然あったかと思っております。当然、建設部署、それから今までに担当しておりましたプロジェクトのほう、そういったところとの会議、そういったものを詰めてきたということです。 それから、教育委員会として専門家の皆さん方のご意見も伺うということも大事ですので、学芸員のほうがそういった方々との交渉であるとか意見聴取、そういったものも行いながらこの1年半の間努めてまいりました。あと、来年4月から再検討ということですので、あと半年ありますので、その辺の細かいまた詰めをしていきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 二十数回、市長部局と議論されたということですけども、我々の周りでもまだ全然市民が納得されてない。なぜまだやるのかという意見が大半です、正直申し上げて。20回議論された上で、市民に、議論だけで理解は私は得られないと思います。理解していただける何かがないと、なかなか1年ちょっとでは市民の状況も変わるわけでもございませんし、なかなか難しいんではないかなと思いますけども、最後の小項目3番、昨年3月定例会中に事業を取り下げられた理由は、市民から多くの反対意見があったからだと認識しております。この状況で市民から賛成してもらえると考えておられるのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) (仮称)浜田歴史資料館の整備につきましては、これまで多くのご意見をいただいております。 確かに、投資コストや他の事業との優先順位などの観点から反対や慎重なご意見も寄せられましたけれども、その中にあっても歴史文化の保存と継承、そしてふるさと郷育の拠点としての資料館の機能の必要性については、一定の理解を示される方も多かったと認識をいたしております。 また、資料館整備について、検討すること自体を否定をされたとも思っていないところでございます。 今後、検討委員会では、整備が必要かということも含めまして、またしっかりとした検討を進めてまいりたいと思っておるところでございます。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 先ほど申し上げましたけども、まだ市民の機運の醸成は図られてないと思っております。そういった意見がほとんどなので、ほとんどっていうか100%です、今のところ、私に来る意見としては。教育長は、市民の醸成が図られたとお思いでしょうか。 ○議長(川神裕司) 教育長。
    ◎教育長(石本一夫) 私は、教育行政を預かっているものですから、教育の関係者、歴史の関係者等も周りにたくさんおられるわけですけども、そういった方々はおおむねぜひつくってほしいという方が確かに多くおられます。議員の周りには、反対の方が多いということでございました。確かに市民全体を見たときには、そういったご意見の方もあろうかと思います。今までの検討組織のメンバーを見たときに、今度新しくつくる検討組織の中では、少し、子育て世代です、そういった若い世代の方々ももっと取り入れる、歴史資料とか歴史の専門家ではなくて、一般の子育てをやっておられるお母さん方とかそういった方々、若い世代の方々も委員の中に入っていただいて、意見を伺うのも大事なことだろうなと感じているところでございます。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 実は知っておられる方もおると思いますけど、私はSNSで必要かどうかというのを市民に問いかけました。その中で一つあった意見として、ふるさと寄附をしてたんだけども、そのお金が歴史資料館に使われるからやめたという方もおられました。その事業が中止にならん限り、浜田市に絶対寄附はせんという意見も実はありました。私、実は浜田市が、教育委員会の言われる歴史の編さんされとる、以前、浜田高校で日本史を教えられた先生は、高校時代、浜田高校の部長さんでして、すごいお世話になった経緯があります。私も歴史が好きなので、日本史もすごい頑張っていい点をとってたんですけども、歴史が嫌いじゃないです。別にそういった歴史の資料だとかそういう保管だとかって、すごい大切だと思っております。必要なことだと思って、あえて言わせていただいておるんですけども、市民としてはもっと違うことに目を向けてもらいたいという言葉が多いです。まだまだそういう施設を建てたとしてもやっていけないのではないかという意見もお伺いしますので、そういったところもしっかり議論していただきたいなと思います。 それと、旧浜田市内の学校統合の審議会の答申が恐らくそろそろ出てくるんではないかなと思っております。私、それが出てから、その学校統合、統廃合に向けての浜田市の方向性が出てから、そういったことになるとまた公共施設があくわけです。私はそれからでも議論は遅くないと思うんですけども、どうでしょうか。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 学校統合等によってあいた施設の有効活用ということだと思いますけれども、確かに現在、統合審のほうで学校統合、向こう10年間に向けた計画を検討していただきます。昨年度から始まって、今年度中には一応答申をいただくということになっておりますけども、統合に該当といいますか挙がっている学校、それから建てかえ等を検討されるような学校、全て古い学校でございます。そういったことで、実際に統合されてあいた施設がこの歴史資料館として活用できるかということになると、現実的にはかなりの改修、そういったものが必要になって、新たにつくったほうが安く上がるということもあるのかなという気が、今日、今議員さんのお話を聞いて思ったところであります。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) この間取り下げしたときに、検討委員会があったわけじゃないですか。またさらに検討委員会を立ち上げるって言ったら、私はまた無駄だと思っておりまして、それならば浜田市としてこういう歴史資料館をしたいという、こういうものをつくりたんだという案をお示ししないと、まず歴史資料館が必要かどうかという検討をしてもらうということ自体が私は的外れだと思うんです。さっき申し上げたように。必要だから検討してもらうことになるわけじゃないですか。どうなのかって言って、浜田市民に言うと80%、90%要らないって言われます、それだと。じゃなくて、そういった意味でこういった歴史の資料だとか、今まで埋もれてきた、みんなに見せたいものだとか、そういったことをしっかりお示しする上では、そういった市がしっかり市民にお示しするっていうことがないと、なかなか市民が納得しないと思うんです。先ほど統廃合の話をしましたけども、例えば、今教育長、難しいと言われましたけれども、あいた学校でそういったことが可能であれば、そういった施設を再利用するんであれば、市民の方も、じゃあ再利用だったらいいよね、認めようねという話になるんじゃないかなと思うわけです。いきなり十何億かけてもう一回建てるって言ったとしても、私はまだまだ市民の賛同は私は得られないと思うんです。検討会議を開くんであれば、まず市がこういうものにしたいんだ、こういう資料館を建てたい、それがどうなのかっていう議論をしないと、私は必要なのかどうなのかっていう、全然、お母さんとお父さんに聞いたとしても、何の話で終わりますよ。私はしっかりそういったことをお示しするべきだと思いますけども、いかがでしょうか。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 来年の4月に設置を予定しております検討委員会ですけれども、その中でいきなり必要かどうかということを議論していただくというのではなくて、そうなんですけど、その前段としては今までの検討の経緯です、そういったものを十分に委員さん方に理解をしていただくというところから当然スタートするべきだろうと思っております。そういった上で、またなおかつ予算を取り下げて今回来年4月に検討委員会を立ち上げるまでの2年間、この2年間、内部でやってきたこと、それについてももちろん途中経過として報告する必要があろうかと思っております。その中では、先ほど答弁の中でも腹案といった言い方をしましたけども、皆さんの懸念にお応えできるような案を今考えておりますので、そういったものも示す中で最終的に必要かどうかということを決定していただいて、それが必要であるということであれば、さらなる細かい部分について検討するという方向で進めてまいりたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) それならいいんですけども、この御便殿の話があったところの資料に、検討内容として歴史資料館の必要性、まず。その後に、必要となれば建設場所、規模、整備費、運営経費及び展示内容などの基本方針を検討してもらうと。もう丸投げに聞こえたわけです、そうなると。じゃなくて、ある程度お示しをしてやらないと意味がないと思いましたので、こういう質問を。これだと丸投げにしか思えないわけです。場所も含めて議論してくださいということになるとおかしいんではないかなと思ったから質問させていただいたんですけども。 あともう一点、先ほど若いお父さん、子育て世代のお母さんなんかを入れるとおっしゃってましたけども、全協でも申し上げましたけども、今後、公共施設を増やすということになるんであれば、財政に詳しい方、公共施設に詳しい方、もしくはずっと住まわれとる歴史と関係ない高齢者の方も含めてしっかり議論してもらうことが必要だなと思っとるんですけども、ぜひそういう方を検討委員会に入れていただきたいと思うんですけども、いかがでしょうか。 ○議長(川神裕司) 教育長。 ◎教育長(石本一夫) 検討委員会のメンバーについては、またさらなる検討が必要だろうと考えているところでございます。今の議員がご指摘をいただきました、財政に詳しい方だとか、それから公共施設の再配置等、そういったものの詳しい方という観点でご提案がありました。そういった方を入れることも大事かもしれませんけども、基本的には委員に選ばれた方々に、全員に浜田市の財政状況であったり、また再配置のことであったり、そういったものをしっかり腹入れをしていただいて、共通認識を持っていただいた上で最終的な委員さん方のご意見をいただくというのが進め方としてはいいのかなと思っているところです。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 僕、すぐにはそういったことがわからないと思います。財政だとか公共施設のことだとか、しっかり勉強しないと、今まであったことも含めて、将来性も含めて、今後浜田市の財政も含めて、なかなか理解してくれって言ってもなかなか理解できないと思うんです。だからこそ、そういったスペシャリストを入れて、しっかりお話を聞いていただいたり、していただいたり、わからないことをその委員の方に説明するとか、そういったことが私は必要だと思いますので、若いお母さん方に説明しても恐らくなかなか理解に苦しまれることが多いと思いますので、そういった観点から申し上げておりますので、ぜひそういった広い意見が取り入れられるように、検討委員会をつくるんであれば、つくるんであればです、つくるんであればそういうふうにやっていただきたいなと思います。 それでは、大きい4番、最後の質問ですけども、元気な浜田についてでございます。 小項目1、久保田市長が就任して5年が経過しようとしています。元気な浜田づくりのために尽力されてこられました。5年で浜田市はどのように元気になったのか、市長にお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 私が就任してほぼ5年になろうとしておりますけども、どのように元気になったのかというご質問でございます。 私、浜田を元気にしたいという思いから市長に就任させていただきまして、特に産業振興、企業誘致、それから子育て支援、あるいは教育の充実、さらには高齢者が安心して暮らせるまちづくり、こういったことを重点政策として掲げまして、市政運営に取り組んできたところでございます。 議員さん言われるように、どのように元気になったのか、指標でお示しするのはなかなか難しいところがございます。ただ、最近市民の方々から、いろんな面で明るくなったとか、感謝のお言葉を頂戴することがございます。 例えば、水産業ではリシップ事業とか山陰浜田港ブランドを立ち上げて、あるいはその販路拡大のお手伝いをさせていただいておりますけども、こういった活動の結果、魚価が上がったとか、それから販路が拡大したと、こういったお言葉も頂戴しております。 それから、農業では浜田の顔となる振興作物を選んで、そこに支援をしていこうということで取り組んでおりますけれども、先般ちょうどピオーネの初出荷をお持ちになりまして、ハウスリース事業をご支援させていただいておりますけれども、持ってこられた方から、おかげさまでピオーネの農業をやりたいという若者がここ数人新たに入ってきたという、こういったお礼の言葉も頂戴をいたしました。 それから、観光面では、広浜鉄道であったり、あるいはヨシタケコーヒーであったり、こういった観光資源の発掘にも取り組みましたし、また山陰浜田港リレーマラソン、こういったことも行いました。こういったイベントを行ったときには、駅前が大変にぎやかになって、飲食店やホテルの方々からもぜひ続けてほしいと、こういった言葉も頂戴しております。 さらには、企業誘致ということで言いますと、今度トマト農家さん、ちょうど今月になりますけれども初出荷が予定されておりますし、それから大規模畜産農家さん、これ、来年の春には事業が開始されるというところまで来ておりまして、雇用も、今、人の雇用も鋭意取り組んでいただいております。さらには、中国電力三隅火力発電所2号機の建設が決まりまして、こういった動きの中で、今、議員さんご案内だと思いますけども、ホテルの新たに増設とか新設、こういった動きもございます。 さらに、子育て支援ということで言いますと、保育料の軽減であったり、中学生まで医療費の助成を拡大したり、そうしたことによって子育て中の方々から感謝と言いましょうか、助かるとかそういう言葉も聞いておりますし、それから不妊治療の助成、これについては恐らく県内トップクラスの充実をさせていただきましたけれども、お礼のお手紙、おかげさんで子どもが誕生しましたというお礼のお手紙も頂戴をいたしました。 そして、高齢者の方の敬老乗車券、これにつきましても外に出る回数が増えたということを直接何人かの方々からお話を頂戴しておりました。 このように、なかなか数字でお示しはできないんですけども、こういった感謝のお言葉を頂戴しておりまして、そういう意味では元気な浜田づくり、少しずつではありますけども、させていただいているのかなと。ただ、まだまだ道半ばと考えておりまして、今後も引き続き各種施策に取り組んでまいりたいと、このように思っております。 ○議長(川神裕司) 1時間経過しておりました。お知らせをしておきます。笹田議員。 ◆12番(笹田卓) 市長の評価ですと非常に元気になってるという話なんですが、私の周りでは元気になってないという方のほうが多いです、正直。この5年間、浜田市何が変わったんだとか、非常に申し上げにくいんですけども、全然元気になってないよっていう意見が正直多いです。私としては、最初の100億円ということを言っていただいて、5年間、一緒になって頑張ってきたつもりでおりますけども、まだまだ市民の方は、市長にそうやって感謝の意見を言われる方以上に、ひょっとしたら元気になってないって思われてる方が多いかもしれません。その辺もしっかり理解していただきたいと思います。 それと、先日、非常に残念な話なんですけども、市長が瀬戸ケ島の埋立地のところで養殖、畜養の話を今年3月までに進められるということで、すごい大手の会社の部長さんと担当者1人来られました。私は、そこの畜養は難しいとずっと申し上げてきましたけども、そういった方が来られるんであれば、ぜひ協力して浜田市の海を説明して、何かしら事業の展開ができないかということで、その日に昼間、その部長さんとその担当の方と瀬戸ケ島の埋立地に行って、いろいろ海の説明もさせていただきました。翌日には、一緒に船にも乗りまして、矢箆島、馬島、伍八波止、長浜を回りまして、深さだとか、こういうところに適してるだとか、ぜひ浜田市にとって有益のある養殖だとかそういう海産の事業をしていただくべく、私はお願いをしてまいりました。その日の夜、市長も懇親会ということで話をされたとお聞きしましたけども、ああいった大きい会社のトップの方が来られるんであれば、トップというか部長さんクラスが来られて、浜田市をどうにかしたいってこられとるんであれば、ぜひ市長にあの場におられて一緒にトップセールスをしていただくべきだと私は思いました、正直。忙しいんでしょうけども、ああいった可能性がある方が浜田市に来られたということだけでも私はうれしかったんですけども、すごい残念だなと思ったんですけども、市長、その辺、答弁があればお願いします。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) 企業誘致というのは、どなたに働きかけてどなたがお見えになったというのはなかなか公開が難しいということでありますんで、私どもは事前にどなたにも申し上げないでやってきたところでございます。今、議員さんからありましたけれども、実は浜田市にお越しいただく前に、その会社さんは東京の会社なんですけども、私は何度もお邪魔をいたしまして、向こうでも何度もご説明をし、この度来ていただいたということでございます。その視察の最中に私が同席しなかったということが残念だというご指摘でございますが、そのときはご覧いただくものを事前に担当のほうから相談を受けまして、どこどこをご覧いただいたほうがいいということで、担当者のほうからご案内もさせていただきました。また、その結果を踏まえまして、夕刻、私のほうに直接お会いしまして、そのご覧いただいたところについてのご説明なり私の思いも再度お伝えをさせていただいたところでございまして、そういう意味では、そのとき私がご案内して歩かなかったということについては、そうできればよかったんですけども、ほかの公務も入っておりまして担当に任せたところでございますけども、しかしながら今申しましたように、ここにお越しいただくまでの間には何度もお話もさせていただき、また今日もご連絡もさせていただきまして、その後についても私のほうからもフォローもさせていただいております。 冒頭申しましたけれども、なかなかこういった企業誘致のようなものっていうのは逐一皆さんにご報告できないのは大変残念でございますけども、何とかうまくいけばいいなという思いは持っております。 ○議長(川神裕司) 笹田議員。 ◆12番(笹田卓) もう一つなんですけど、先ほども先輩議員がプラスチックのごみの条例だとか、あといろいろごみ袋の値下げなんかも言われて、後ろ向きな答弁をお聞きしました。議会、議員のほうでも話しますと、久保田市長にかわられまして、ここで一般質問をして、元気な浜田になるためにいろんな提言をしても、いろいろ聞き入れてくれないという議員も正直多いです。そういった意味では、先ほど先輩議員も言われましたけれども、前向きな答弁が少ないように我々は感じるわけです。そういった意味では、我々も一緒になって元気な浜田をつくりたいと思ってやってる以上、議論をする前に無理だと言うような、先ほど先輩議員の二つ、無理だというのをお聞きしたところで私はすごい悲しくなりましたし、もっと前向きに議員のことも考えていただきたいなと思うんですけども、それについてご所見があればお伺いします。 ○議長(川神裕司) 市長。時間ありませんので、よろしくお願いします。 ◎市長(久保田章市) 議員さんからご質問があって、ご要望があって、決して無理だとか、お聞きしてないとは私は思ってないんですけど、ただそのように受けとめられているんであれば、これは私としても反省をしなくちゃいけないと思っておるところでございます。担当の部長のほうからも、ご提案、ご質問についてはいろいろ難しい課題等も申し上げたかと思いますけども、議員さんからのご指摘、あるいは市民の皆さんからのこういったご要望については真摯に受けとめさせていただいて、検討してまいりたいと思っております。 ○議長(川神裕司) この際、暫時休憩いたします。なお、再開を3時35分といたします。            午後3時24分 休憩            午後3時34分 再開 ○議長(川神裕司) 会議を再開します。 休憩前に引き続き個人一般質問を行います。16番永見利久議員。            〔16番 永見利久議員 質問席〕 ◆16番(永見利久) 16番議席、創風会の永見利久でございます。 それでは、本日は遊休農地対策についてと学校教育について、また防災対策について、3項目について質問をさせていただきます。ご答弁のほうをよろしくお願いをいたします。 遊休農地対策について、浜田市内、特に中山間地域における農業者の高齢化や担い手不足などの理由により、耕作されない農地が数多く点在し、このような農地がさらに増加すると思います。これらの遊休農地が増えてしまうと、火災や病害虫が発生し、有害鳥獣のイノシシや熊の出没や潜入等で周辺の農地への悪影響が心配されます。景観や生活環境が悪化するなどの深刻な問題につながると思います。 改正農地法では、農地利用状況調査で把握された遊休農地について、1年以上農作物の栽培が行われず、今後も栽培が行われる見込みのない農地の所有者に対しては、営農の指導、通知、措置命令等をすることになっています。また、農地について、所有権または借地権、その他の使用及び収益を目的とする権利を有する者は、当該農地の農業上の適正かつ効率的な利用を確保するようにしなければならないと農地権利を有する責務規定が設けられているなど、農地の適正な管理が強く求められている中で、以下の遊休農地について伺います。 1番、農地適正管理について。 ①平成29年度末で、浜田自治区ごとの農地面積と自治区ごとの遊休農地面積について伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 浜田市の平成29年度末の自治区ごとの農地面積と遊休農地面積は、浜田市農業委員会の調査によりますと、浜田自治区が農地面積1,274ヘクタールのうち遊休農地面積は14.8ヘクタール、金城自治区が農地面積821ヘクタールのうち遊休農地面積は11.9ヘクタール、旭自治区が農地面積695ヘクタールのうち遊休農地面積は20.7ヘクタール、弥栄自治区が農地面積427ヘクタールのうち遊休農地面積4.2ヘクタール、三隅自治区が農地面積903ヘクタールのうち遊休農地面積5.8ヘクタールとなっております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 29年度末の農地面積と遊休農地面積については理解いたしましたが、5年前の遊休農地の状況を伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 5年前の平成24年度の農地面積は4,450ヘクタール、遊休農地面積は約80.5ヘクタールとなっております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 5年前の遊休農地と29年度遊休農地を比較すると、農地が減少していると、その内容について伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘の遊休農地が減少した原因についてでございますが、これは平成26年度から中間管理事業が実施されたことにより、遊休農地の今後の活用について所有者に意向を確認する利用意向調査が義務付けられたことから、農業委員会の中で遊休農地の判断基準の再確認を行ったことから、今まで遊休農地と見られていた農地が不作付の農地や、また再生困難な遊休農地に移行したことが原因として考えられます。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 平成24年度の遊休農地と29年度の遊休農地の差異につきましては理解いたしましたので、次の質問に移ります。 ②市内の農地を対象とした利用状況調査について伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 市内の農地を対象とした利用状況調査は、農業委員会が毎年行う農地パトロールで、再生利用が可能と見込まれる荒廃農地と再生利用が困難と見込まれる荒廃農地について、8月から10月までの間に実施するものでございます。 平成29年度の利用状況調査の結果は、市内農地面積が約4,120ヘクタールで、そのうち再生利用が可能な荒廃農地は約57.4ヘクタールとなっております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 耕地面積について、再生利用が可能な農地は57.4ヘクと伺いましたが、再生利用困難と見られる荒廃農地の面積について伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 市内の農地面積は、地目が農地の農地台帳の数値によるものでございます。耕地面積は、実際に作付された、耕作された面積でございますが、これは国が示す耕地面積を数値として使っているものでございます。国が示す耕地面積の根拠は、農政局が調査員を配置し、田と畑と5年間の標本を示し調査し、実際に作付されている耕地面積と、それからJAや関係団体から聞き取りをした作付面積統計を根拠として数値を算出されております。平成29年の耕地面積、田が1,950ヘクタール、畑が420ヘクタールの合計2,370ヘクタールで、再生利用が困難と見込まれる荒廃農地の面積につきましては、農業委員会が調査した数値で約1,458ヘクタールとなっております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 現在、浜田市において4,120ヘクタールの農地のうち、耕地面積は2,370ヘクタール。農地面積の約6割になっている、残るほどになっていると思います。そのうち、57.4ヘクタールが再生可能な農地。実際に作付面積は2,312ヘクタール。5年、10年後にはますます農地面積が減少して、全体の面積の5割に近づいていくのではないかと思われます。 この後の質問の遊休農地の所有者の意向調査等々について重複するところがありますので、次の質問に移ります。 ③遊休農地の所有者を対象とした意向調査について伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 平成29年度の意向調査の結果は、自ら耕作再開が19件で0.7ヘクタール、農地中間管理事業の利用が88件で5.1ヘクタール、農地所有者代理業の利用が5件で0.4ヘクタール、自ら他者への所有権の移転または賃貸借の設定を行うが1件で0.01ヘクタール、その他が215件で15.9ヘクタールとなっております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 意向調査の結果として5項目の説明をいただきましたが、そのうちの5項目めの内容について、その他の内容について伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) その他の内容につきましては、まず耕作はしないが草刈りはする、二つ目としては木が茂り始めている、また三つ目として自己保全管理、それから四つ目として自分の土地ではないなどの理由が考えられます。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 5項目のその他について、自己保全管理されている農地、一方、木が茂り始めている、自分の土地でないなどについては指導や相談等を行っていただき、遊休農地の解消に努めていただきたいと思います。 また、この57.4ヘクタールの利用可能な農地面積の意向調査は全てについて行われたのか伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 全ての遊休農地について意向調査を行ったかということでございますが、平成27年度と28年度、2カ年で全てを実施しており、意向調査面積の差は35.29ヘクタールとなっております。ここで得られたものにつきましては、自ら耕作再開というのが3.27ヘクタール、中間管理事業が11.4ヘクタール、農地所有者以外の代理業が0.4ヘクタール、他へ所有権の移転等が0.1ヘクタール、その他が19.95ヘクタールという結果となっております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 意向調査を全て行われたということで理解をさせていただきました。 それでは、次の質問に移らさせていただきます。 ④の遊休農地の解消に向けた指導及び取り組みについて伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 遊休農地の解消に向けた指導や取り組みについては、本年3月に農業委員会に新たに設置された農地利用最適化推進委員が農業委員と一緒になって行う農地パトロールにおいて、農地の利用状況や遊休農地の実態把握に基づく利用者意向調査により、農地遊休化の未然防止と遊休農地の解消に努めております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 遊休農地の解消に向けての相談や指導があったのか、改めて伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 遊休農地の解消に向けての指導相談ということでございますが、いろいろ荒廃農地等利活用の事業ございます。まずはそういった事業を農家の方にしっかりお伝えするということが大事だと思っておりますので、それにつきましては市の広報でありますとか農林業支援センターの広報紙等を使って情報提供をしております。 また、相談等ということについての活動といたしましては、農業委員会を通しまして各農家に出向いてそういった事業の内容をお伝えし、また農家からもいろいろな相談についてもお受けして、適切に対応しているところでございます。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 有給農地の解消について、農林支援センターの広報紙での情報提供、また農業委員の方が農家の方々への事業内容を伝えていただき、遊休農地の解消に向けて取り組んでいただいているのは理解いたしましたが、遊休農地の解消に向けての取り組みについて、そのことが住民に伝わっていないので直接地域の座談会等を開催するなどして住民の方に遊休農地の解消に向けての把握をしていただくように努めていただきたいと思います。 それでは、次の問題に移ります。 ⑤番。1日の夜、大雨が降り、大雨警報、洪水警報の発令、そして土砂災害警戒情報が発令されました。集中豪雨や台風による遊休農地から土砂が流出し、側溝、河川の堆積土が発生する状況など、土砂流出防止対策について伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご指摘のとおり、遊休農地が適正に管理されていないため、豪雨による畦畔の崩壊、土砂流出の被害が懸念されております。 遊休農地を適正に管理する対策としては、集落協定に基づく多面的機能事業の活用や、和牛、ヤギの放牧、景観作物の保全、管理作物の導入、畦畔管理用植物の活用、市民農園の運営などが考えられます。 しかしながら、農家の高齢化や人手不足により、遊休農地の管理まで行き届かない状況が増えてきておりますので、集落協定や多面的機能事業の取り組みが減少しないよう、地域で農地を守っていく仕組みづくりを支援してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 農地は、自然災害に対する保水を有しておると思います。10アール、約1,000平米の農地で100立米の保水能力があり、調整が図られています。それが遊休化されると、側溝や河川へ流出して堆積土となります。土砂災害、土砂流出防止対策の支援や取り組みを行わないと、洪水で大きな被害の発生する原因になるとも思われます。そして、その対策としては、地域の農地を守る仕組みづくりを今後検討して取り組んでいただくようお願いをいたします。 次に、(2)番の担い手への農地利用集積、集約について伺います。 ①農地の利用集積や集約の活動について伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 平成28年度の農業委員会法改正により、本市でも本年3月から新たに農地利用最適化推進委員19名が委嘱されており、その主な業務の一つが担い手への農地利用の集積、集約化となっております。 市といたしましては、地域の農業委員と推進委員が積極的に集積、集約化を進めていけるよう、研修会や先進地視察を実施することで、推進委員の資質向上に取り組んでいるところでございます。 今後は、担い手との意見交換や、人・農地プランの見直しといった地域の農地管理の話し合いの場で、農業委員と推進委員が一緒になって各農家の意向や状況の把握に努めてまいりまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 活動については理解いたしましたが、今後ともこの活動をもとに遊休農地の解消に努めていただきたいと思います。 では、次の質問に移ります。 活動実績及び評価について伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 浜田市の農業基盤強化促進基本構想の中で、集積率の目標は平成36年度までに50%としております。 担い手への農地集積の実績につきましては、平成29年度が市内の耕作面積2,370ヘクタールに対し集積面積500.1ヘクタールで、集積率は21.1%、平成30年度の集積目標面積は26ヘクタールとなっており、進捗状況はほぼ横ばいとなっております。 評価としましては、農業所得が不安定、農地が分散化している、集落内に担い手がいない、農地の資産保有意識が強い、兼業農家が農地を手放せない、不在地主が増えているなどのため、集積につながっていないと考えております。 今後、目標に近づくよう、農業委員会を中心として各関係機関と連携し、農地の集積、集約に取り組んでまいります。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 29年度は、浜田市の耕地面積の2,370ヘクタールに対して500.1ヘクタールの集積が行われ、集積率は21.1%。評価として、いろいろな事情や課題も数あるとは思いますが、農業委員と関係機関が連携して、農地集積、集約に取り組んでいただきたいと思います。 それでは、次の③番の質問に入らさせていただきます。 条件不利地の対策で、農地面積の少ない中山間地の農地対策はどのように行うのか伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 中山間地域では、急傾斜、小規模、不成形など、条件の悪い農地が多くあり、地域の農家が高齢化する中で、中山間地域全ての農地で営農を継続することは困難な状況にあります。 その点から、今後の農地対策としては、比較的条件のよい圃場、一団の農地、景観の美しい棚田など、人・農地プランの見直しを行う中で、地域内で荒れてはいけない農地を整理し、その農地を地域で守っていくことが重要であると考えております。 荒れてはいけない農地を地域で守る活動に対しては、中山間地域直接支払交付金や、多面的機能支払交付金を活用し、支援してまいります。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 各地で見かける耕作放棄地や遊休農地は、比較的条件のよい圃場でも点在している地域もあります。また、中山間地域の急傾斜、小規模の条件の悪い農地では、耕作放棄地や遊休地が多く見られますが、このような条件の不利地の中山間地で営農の継続を行うのは、中山間地域の直接支払交付金や多面的機能支払交付金制度の活用も必要ですが、その他の農地対策も必要と思いますが、お考えを伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 中山間地域の条件不利地での農地対策につきましては、中山間地域等直接支払交付金の交付金制度のほか、市では農作業で多くの時間を要する除草作業の軽減化を図るため、畦畔にセンチピートを吹きつける畦畔等除草省力化促進事業を推進しております。 また、農地の維持管理の手法の一つとして、牛を水田に放牧する集落放牧を実施している集落がございます。集落放牧は、地域の景観維持や、遊休農地に牛を放牧することで緩衝帯ができ、鳥獣被害の軽減も図れることが期待されております。集落放牧には、牛の調達や管理方法に不安があるなどの課題はございますが、このような取り組みを広げることで農地の有効活用につなげていきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 交付金の活用、そしてその他の農地対策について、農作業の軽減化や農地の維持管理手法についてはわかりましたが、高齢者が多く後継者がいない、そのような集落で直接支払交付金や多面的機能支払交付金制度へ加入していない集落や、また加入したくてもできない集落もあります。そういう集落への支援について伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 中山間地域では、地形などの条件不利地が多く、議員ご指摘のように高齢化、後継者の不在を理由に事業導入もできない農地、それからそういった農地が徐々に広がってきているのが現状でございます。 市といたしましては、条件がよく、将来的に耕作が可能な農地と、条件が悪く、どうしても耕作を継続することができない農地とを仕分けする人・農地プランを見直し、集落と相談しながら農地の見守りを進めているところでございます。 今後、この人・農地プランにより、耕作が継続できる農地をいかにして守り、維持していくかが浜田市としての課題であると考えております。この取り組みをさらに進めるように、農家の方と話し合いの場を多く持つよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 比較的条件のよい圃場の遊休地は、周辺よりよく見えて景観も阻害しております。そのような遊休農地については、担い手への農地の利用集積や集約が早急にできないのか検討をしていただき、また条件不利地の農地については他の事業に取り組む取り組みも検討していただき、遊休農地の解消に取り組んでいただくようお願いをいたします。 以上で遊休農地対策の質問は終わらせていただきます。 2番、学校教育について伺います。 平成29年度、学力向上総合対策事業の実績報告書が示されました。 30年度の学力向上対策事業について、また全国学力・学習状況調査結果で全国平均の正答率、島根県の結果の概要、また浜田市の結果の概要も公表され、全般的に全国平均は下回っているが、県と同等程度と公表されました。以下、質問をさせていただきます。 29年度の学力向上対策事業実績報告において、各事業での学力向上のための研修会やいろいろな取り組みと事業評価も見させていただきました。今後の取り組みについても記載がありましたが、平成30年の各事業の継続や取り組みについてのご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 平成30年度は、平成29年度の学力向上総合対策事業を継続しております。 具体的には、家庭学習の充実に向けた家庭学習ノートコンテストや学習プリント配信システムの活用に取り組んでおります。また、教員の授業力向上に向けては、福井市への視察研修、スーパーティーチャーによる示範授業研修、協調学習の研修、学校図書館活用教育の推進、また算数、数学の授業改善校の指定などに取り組んでおります。これらはいずれも、新学習指導要領で求められる学びに向けた授業改善の取り組みであります。また、教育委員会の指導主事が学校訪問を行い、授業研究を通して学校を支援するほか、中学生の英語力の向上に向けて、英語検定3級合格者に受験料の補助も行っております。いずれの事業も、教職員の授業力向上や学力向上のための支援であると考えております。 また、多くの事業が5年目という節目となりますので、学校現場の意見を参考にしながら、事業内容の精査を行うこととしております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 平成30年度は29年度の学力向上対策事業を継続するということで、いずれの事業も新学習指導要領で求められる授業改善の取り組みや、指導主事の方の事業研究を通じて学校の支援、そのほかいろいろな取り組みで学校現場の教職員の授業力の向上や子どもたちの学力の向上のために支援して努めていただいているということは理解させていただきました。 では、次の質問に移ります。 2番、議会報告において、市民の方々より、今の小・中学校の児童・生徒の学力が低下していると心配されている声もあります。学力向上対策について伺います。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 先ほど申し上げました学力向上総合対策事業が、学力向上対策の大きな柱であります。学力低下と言われるのは、全国学力・学習状況調査の結果についてであると思われます。学力調査の平均正答率を上げることも学力向上の重要な側面ではありますが、これからの学習指導要領で求められる生きて働く知識・技能の取得、未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力、学びに向かう力・人間性の育成を目指し、その結果として数値化される学力も上げたいと考えております。 学ぶことの楽しさや仲間と協働して学ぶことのすばらしさを実感でき、自分も他者も大切に思える子どもを育てることが大切であり、学校と家庭、地域のさらなる連携も必要となります。 さらに、教員としての本来の職務であります、授業の準備や子どもたちとかかわる時間を確保していくための働き方改革を進めていくことも、学力向上の基盤となると考えております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 市民の方々が全国学力・学習状況調査の平均正答率の数字を見られて学力低下について心配されています。言われるとおり、生きる力を育む、大変重要なことと認識しておりますが、そのためにも学力向上は大切なことと保護者の思いもありますので、子どもたちのために取り組んでいただきたいと思います。 以上でこの質問は終了させていただきます。 3番、防災対策について。 今年7月、西日本で発生した豪雨災害、広範囲にわたり甚大な被害が発生し、今も復旧活動に取り組まれておられます。浜田市においても、台風7号、また7月6日から7日にかけて大雨となり、大雨警報、洪水警報が発令されましたが、人的被害はなく、建物被害、道路被害はあったとの報告をいただきました。今後の台風被害等も予測されます。今後の防災対策について伺います。 (1)番、土砂災害警戒、特別警戒区域について。 西日本各地で急傾斜地の崩壊、土石流、地すべり等の発生により甚大な被害が発生し、多くの方々の尊い命が失われました。昨年は浜田市においても大雨特別警報の発令されるほどの豪雨災害に見舞われました。近年では、過去にないほどの集中豪雨が各地で多発しております。また、今年は台風の発生も多く、日本列島へ接近する台風も多く、防災対策工事や警戒避難態勢の整備の充実が急がれます。土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域、特別警戒区域について伺います。 ①番、平成29年度浜田市の土砂災害警戒区域、特別警戒区域の各自治区の指定箇所数について伺います。
    ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) まずは、この度の7月にありました西日本豪雨によりまして大きな被害が発生いたしました。被災者の皆さんに対しまして心からお見舞いを申し上げますとともに、一日でも早い復興をお祈り申し上げます。 ご質問に関してましてでありますが、浜田市では土砂災害警戒区域、いわゆるイエローゾーンにつきまして、平成20年度までに市内全域で指定済みであります。土砂災害特別警戒区域、いわゆるレッドゾーンにつきましては、住宅の新築あるいは増改築などの際に、新たな規制によって市民の皆さんが受ける影響を考慮し、これまで慎重に対応してまいったところでございます。 しかしながら、平成26年8月の広島の豪雨災害を初めといたしまして、昨今頻発いたします豪雨によります土砂災害に対して、人命を最優先に考えてレッドゾーンを指定することの重要性が高まってきたところであります。 そこで、平成29年度に島根県主導のもとで、県下全域でレッドゾーン指定に向けた取り組みが進められておりまして、浜田市におきましても来年平成31年4月に県が区域指定をする予定となっております。 ご質問の分につきましては、担当部長のほうからお答えをさせていただきます。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(石田満弘) 浜田市の土砂災害警戒区域、イエローゾーンと呼ばさせていただきますが、この指定箇所は浜田自治区が1,318カ所、金城自治区が755カ所、旭自治区が691カ所、弥栄自治区が457カ所、三隅自治区が753カ所で、計3,974カ所でございます。 土砂災害特別警戒区域、レッドゾーンと呼ばさせていただきますけども、これにつきましては一般的にイエローゾーンの中に含まれる特に危険な区域として、急傾斜地崩壊等が発生した場合に、建築物の損壊や、住民の生命または身体に著しい危害が生じるおそれがあると認められる区域を示しております。 このレッドゾーンの指定予定箇所につきましては、浜田自治区が1,161カ所、金城自治区が460カ所、旭自治区が457カ所、弥栄自治区が263カ所、三隅自治区が494カ所で、計2,835カ所となっております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 浜田市における土砂災害警戒区域、いわゆるイエローゾーンの指定箇所が3,974カ所、また土砂災害特別警戒区域予定ゾーンが2,835カ所あると伺いました。土砂災害警戒区域、特別警戒区域の指定箇所、また予定箇所を含めると重複する箇所があると思いますが、6,800カ所余りあると伺いました。ハザードマップを活用して、再度警戒区域の周知の徹底を行うべきと思いますが、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(石田満弘) 議員ご指摘のとおりで、ハザードマップを活用して警戒区域の周知徹底を図るということは市民の皆様の生命を守る上では大変重要だと考えております。イエローゾーンについてのハザードマップというのは配布をしておりますが、今後レッドゾーンの指定も予定されておりますので、島根県、市の防災部局とも協力しながら、周知徹底に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 西日本豪雨災害のような大変な災害に対して備えるためにも、警戒区域の周知徹底をお願いいたしまして、次の質問に移らさせていただきます。 ②番、土砂災害警戒区域、特別警戒区域の指定の状況について伺います。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(石田満弘) 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律施行令に基づき、島根県が調査したイエローゾーンに係る区域指定は、平成20年度までに全ての自治区において完了しております。 レッドゾーンにつきましては、浜田自治区ではイエローゾーン調査と同時進行でレッドゾーン調査を実施しております。三隅、弥栄自治区では平成21年度に、金城、旭自治区では平成22年度に調査が完了しております。 なお、先ほど市長が申し上げましたように、レッドゾーンにつきましては平成31年4月に島根県が区域指定する予定となっております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 土砂災害特別警戒区域の調査は終わっておると今伺いました。また、平成31年度4月に特別警戒区域の指定が行われるとの答弁を伺いました。土砂災害特別区域の指定に向けての説明会も昨年度開催されましたが、指定が行われた後に再度周知の徹底をお願いをいたします。 それでは、次の質問に移ります。 ③土砂災害警戒区域、特別区域の指定後の、地元消防団や自主防災会との協議を行い、情報の共有をすべきと思いますが、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 土砂災害特別警戒区域、レッドゾーンの指定後、このデータの活用を考えたときに、地元消防団、自主防災組織との情報共有は重要なことであると認識をいたしております。 特に消防団との情報共有などは、災害時の広報警戒や、避難者の確認、避難行動の支援等に非常に重要な役割を持っているものと考えております。各支所の防災自治課と協力して、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 7月の西日本豪雨災害の被害に遭われた地域で、自主防災組織の活動が避難行動に重要な役割を果たした事例も報道をされております。災害時における自主防災組織の重要性も改めて認識をさせていただいたところでございますが、各支所と地元消防団、自主防災会の連携により、情報の共有を行うことで災害時の避難行動等の支援に役立つと思いますので、定期的に情報を共有する場を持っていただきたいと思います。 次の質問に移ります。 ④指定後の活用策について伺います。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) 土砂災害特別警戒区域レッドゾーンの指定後の活用方法でございますが、先ほど申し上げましたように関係団体との情報共有を初め、正しい情報の発信のため、ハザードマップの見直しに取り組みたいと考えております。 現在のハザードマップは、土砂災害警戒区域、イエローゾーンと河川の浸水想定を表示をいたしております。今回、新たにレッドゾーンの指定があり、平成31年度に島根県において浸水想定の見直しを行う予定でございますので、この二つの新しいデータがそろい次第、直ちにハザードマップの見直しに着手し、完成次第、全戸配布をさせていただき、周知に努めたいと思っております。 市民の皆さんに危険箇所の確認と、防災意識の高揚のため、引き続き情報発信に努めてまいります。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 現在のハザードマップへの土砂災害警戒区域と河川の浸水想定が表示されていますが、平成31年度の土砂災害特別警戒区域の指定と浸水想定の見直しを行うとの答弁でございました。新たに指定される土砂災害特別警戒区域と、見直しが行われる浸水想定区域、住民説明と周知をどのように行うのか伺います。 ○議長(川神裕司) 総務部長。 ◎総務部長(砂川明) ハザードマップ等ができたときには、全戸配布をしたり、説明会、それから防災出前講座、それからホームページや広報等でも周知させていただきます。 現在の防災ハザードマップは、平成20年3月につくっております。かなり年数がたっておるわけですが、そのときも全戸配布をして説明会、行政連絡員さんや自主防災組織等にも説明をさせていただいておりますんで、できるだけ細かく丁寧な説明等もして、有効活用していただけるように取り組んでいきたいと思っております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 新たに指定される土砂災害特別警戒区域、浸水想定についての周知は、ただいま広報「はまだ」やホームページ等々で情報発信すると言っていただきましたが、危険度や重要性について、わかりにくいので、各地域での説明会等も検討していただきたいと思っておるところでございます。 一昨日の9月1日の、まさに防災の日でしたが、未明に大雨になって、土砂災害警戒情報が発令をされました。私も金城支所で待機しておりましたが、このように頻繁に発生する自然災害に備えて、対応について改めて強く感じております。1日の大雨は、真夜中でしたのでほとんどの方が就寝中という時間帯でもあったかと思いますが、また金城で申しますと、北側の美又地区から雲城にかけての地区が大雨となりました。消防団を通して気象状況を確認したり、今福地区では避難所の開設準備まで態勢がとられましたが、幸いにして大事には至りませんでした。今回の大雨も真夜中で、住民の皆さんにどのように情報を伝え、的確な行動につなげるか、非常に難しいことと感じたところで、日ごろからの備えが大変重要と感じております。今後も台風や冬の寒波などの災害が予想されますが、面積の広い浜田市で、住民の安全確保のためにしっかりとした体制と行動が行われるように取り組んでいただきたいと思っておるところでございます。 以上でこの質問は終わらさせていただきます。 では、(2)番、地震対策について伺います。 ①6月に発生しました大阪北部地震。広範囲にわたり被害が発生し、通学路のブロック塀が倒壊して児童の方がお亡くなりになられました。浜田市においても、学校施設、幼稚園の敷地内のブロック塀の有無について調査をされましたが、その後の対応について伺います。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 学校、幼稚園敷地内のブロック塀の有無について調査を行った結果、老朽化などにより、小学校で3校、中学校で1校、幼稚園で2園の6施設に何らかの対策が必要なブロック塀がございました。 対応についてでありますが、3施設では塀の高さを低くし、2施設では撤去工事を発注しております。 しかしながら、幼稚園1園につきましては、ブロック塀の総延長が200メートルを超えていることなどからすぐに対応できませんが、当面の間は、園児が近づける場所の範囲は限られておりますのでコーンを設置し、園児が近づかないような措置をとっております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 幼稚園1園については、コーン等を設置して園児が近づかないように措置をとって、行っているとのことですが、本来ならブロック塀の耐震性の調査を行って、安全確認を行うべきと思いますが、ご所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 該当のブロック塀につきましては、建築基準法の基準に基づきます点検を実施しております。点検の結果、基準に適合してない部分があり、対応が必要なブロック塀であるということが判明したところでございます。当面、園児が近づかない措置を行い、園児の安全性を優先に考えるということは行いますけども、あわせて近隣への対策も含めて検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 基準に適合していない箇所があるということで今答弁をいただきましたが、ブロック塀の対応についてはこういう事故が発生しておるわけでございますから、子どもの安全を最優先に考えていただくのと、また近隣の住宅等もあると思います。そこらあたりの対策をお願いをいたします。 それでは、次の質問に移ります。 浜田市内の小・中学校の通学路のブロック塀及び危険箇所の調査、確認の状況について伺います。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 6月21日に、各小・中学校に対しまして、通学路での倒壊のおそれのあるブロック塀の有無について調査を依頼したところ、14校から合計39カ所の該当箇所について報告がございました。 学校からの報告には、ブロック塀だけではなく、通学路にある危険家屋などの報告も6カ所あったところでございます。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 危険箇所、一応ブロック塀の39カ所、それから空き家等の子どもたちの登下校の安全についての配慮は十分行わなければならないと思っていますが、対応策については次の危険箇所に対する対策について伺わさせていただきますので、次の質問に移らさせていただきますが、危険箇所に対する対策について伺います。 ○議長(川神裕司) 教育部長。 ◎教育部長(佐々木秀樹) 通学路における危険箇所の対策につきましては、当面の間はカラーコーンの設置や登下校時の交通安全指導で対応することとしております。根本的な対策につきましては、民家のブロック塀や危険家屋に関することでございますので、都市建設部との協議の上、対応を検討してまいります。 また、学校から報告が上がった箇所の中に市所有の施設の擁壁もありましたが、施設所管部署において、ひび割れを起こしていた擁壁部分を撤去し、進入防止柵を設置するなど早急に対応をしているところでございます。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 民家のブロック塀については、都市計画といろいろと調整をしていただくということで、早急に取り組んでいただきたいと思いますが、危険空き家の6カ所があると言われましたが、その対策について伺います。 ○議長(川神裕司) 都市建設部長。 ◎都市建設部長(石田満弘) 危険家屋等の6カ所ということですけども、1カ所につきましては、先の全員協議会でもご説明しましたように、所有者が不在ということで、市が特定空き家の略式代執行によりましてこの10月に解体する予定でございます。4カ所につきましては、所有者、管理者の特定ができましたので、その方々に適正に管理していただくよう要請をしておるところでございます。残りの1カ所につきましては、今、所有者等の把握に努めておりまして、所有者がわかり次第、同様に適正な管理の要請をしたいと考えております。 いずれにしましても、個人の建物、財産はその所有者と個人で守っていただくというのが大前提となっております。市としましても、そういう所有者に危険な建物の管理等、適正にしていただくよう、これからも要請等していきたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 永見議員。 ◆16番(永見利久) 危険空き家については、先ほど特定空き家等の略式代執行というのが1件と、あとは4件が所有者が確認されたということで今答弁をいただいたわけでございますが、4点についても危険家屋ということであれば、早急に対応していただくように所有者の方へ現状をお知らせしていただいて、今後の対応をお願いします。 そして、また1カ所については所有者が確認されないと、まだされていないということでございますが、そこらあたりは早急に、そこらあたり所有者の確認をしていただきまして、対応していただき、子どもたちの通学路の安全ということを最優先に取り組んでいただきたいと思いますんで、よろしくお願いをいたします。 以上をもちまして私の質問は終わらせていただきます。 ○議長(川神裕司) この際、暫時休憩いたします。なお、再開を4時40分といたします。            午後4時28分 休憩            午後4時39分 再開 ○議長(川神裕司) 会議を再開します。 お諮りします。本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長したいと思います。これにご異議ありませんか。            〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(川神裕司) ご異議なしと認めます。本日の会議時間は延長することに決定いたしました。 休憩前に引き続き個人一般質問を行います。11番飛野弘二議員。            〔11番 飛野弘二議員 質問席〕 ◆11番(飛野弘二) 会派元気と笑顔、11番飛野弘二でございます。初日のトリに当たりまして、しっかり努めさせていただきたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。 けさからびっくりしたことが二つございまして、まず一つ目は萩市の沖の地震、震源が萩市沖の地震でございます。三隅は震度3でございました、横揺れの。びっくりいたしまして、すぐさま三隅火電のこととか浜田沖の天然ガスのこととか、ふと思いあずったところでございます。 そして、2番目にびっくりしましたのは、JRの毎日1往復します貨物列車でございます。これが、たまたま今日出くわしたといいますか、三隅ゆうひパークのところを通りますと、駐車場にあふれんばかりの車がおりました。車道、道路まではみ出しておるような現状でございました。私ら、小さいときと申しますか、SLに引かれた貨物列車は珍しくなかったわけでございます。随分そういう効果があるんだなと、このびっくりがゆうひパークの売上増につながれば、そんなことを期待したりして思ったところでございます。そういうびっくりをおきまして、質問に入らせていただきます。 今回も中山間地域生き残りの仕組みづくりということで、パート6でございます。5項目にわたり質問してまいります。明快な答弁をよろしくお願い申し上げます。 豊かな自然と文化資源に恵まれた私たちのふるさと浜田市において、市土の大部分を占める中山間地域は先人たちの手によって今日まで大切に受け継がれてきたかけがえのない財産です。中山間地域は、過疎化などの進行に伴い大変厳しい状況に置かれておりますが、伝統文化の継承や地域づくりの活動など、自主的、主体的に行い、生産活動にかかわりながら明るく生き生きと暮らしている方々もたくさんおられます。少子・高齢化が急速に進む中、今、生き残りの仕組みづくりに挑戦する待ったなしの状況と受けとめております。仕組みをつくることにより、引き続きこのすばらしい中山間地域に今後も安心して住み続けることができるようにしなければなりません。仕組みづくりの主役は、その地域に暮らし、今まで豊かな自然を守り、伝統文化を継承し、そして次の世代にこれを引き継いでいこうとする住民の皆様一人ひとりでございます。そして、行政はこの活動に参画し、仕組みづくりを主体的かつ積極的に進めていく必要があります。 ここで、質問に入ってまいります。 1の1の1でございます。高齢化と豪雨災害追い打ちで小集落消滅についてでございます。 この7月の西日本豪雨に見舞われた川本町で、浸水被害に遭った小さな集落が住宅再建を断念し、姿を消すことになったと新聞報道がありました。9軒9世帯21人が暮らす集落で、昭和58年の豪雨でも浸水被害を受けてきましたが、当時はみんなが若く、この地で頑張ろうという気になり、再建ができた。しかし、今回の被災片づけの際、住民の口をついて出たのは、今回はもうやれんね。避難先から帰ってくるという人はいなかったとありました。また、この集落の維持が難しくなっている中山間地域の現状を象徴する出来事ではないかと危機感を口にしたとありました。ほとんどが中山間地域を抱えているこの浜田市にとって、この報道記事をどのように受けとめているか伺います。 ○議長(川神裕司) 市長。 ◎市長(久保田章市) まず初めに、先般の西日本豪雨、被災された皆様に対しまして心よりお見舞いを申し上げたいと思います。一日も早い復旧、復興をお祈りをいたしております。 先ほど議員からご紹介のありました川本町の事例でございます。復旧、復興ができないという報道でございまして、大変、私もこの報道を聞きまして心を痛めているところでございます。これは、広大な中山間地域を抱え、多くの小規模集落が存在します浜田市におきましても、決して他人事ではないと、このように感じております。 現在、庁内の中山間地域対策プロジェクトチームにおきまして、中山間地域における諸課題への対策を検討してもらっております。その中でも、集落などの地域コミュニティのあり方につきましては非常に重要なテーマの一つであると、このように思っております。 集落の維持におきましては、基本的には従来の集落よりもやや広域的な範囲で支え合い、あるいは助け合う仕組みが重要ではないかなとも思ってるところでございまして、島根県が提唱しております小さな拠点づくり、これも参考にしながら、しっかりと検討してまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございました。再質問はいたしませんが、答弁にありました地域コミュニティのあり方、これにつきましては中山間地域生き残りの部分の重要な項目であろうかと受けとめております。どうかよい仕組みづくりができるよう引き続きご検討していただくことをお願いしまして、次に参ります。 2番、BUY浜田推進事業の進捗状況についてお伺いします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部参事。 ◎産業経済部参事(湯淺淳) BUY浜田運動は、平成28年10月から、浜田のモノを買おう!浜田を応援しよう!をスローガンに、当面は生鮮食品や加工食品を対象としてスタートしました市民啓発運動です。 平成28年度は、ロゴマークの全国公募、のぼり旗やバッジなどの運動グッズを作成しました。平成29年度はBUY浜田運動推進フォーラムを開催し、啓発標語の募集を行い、710点の応募があり、さらに浜田産品の献立カードを作成、配布し、好評をいただいております。 今年度からは、まちなかキャンパス&BUY浜田昼市を開催し、4月には紺屋町商店街で1,100人の来場があり、第二弾といたしまして、10月の朝日町商店街での開催に向け準備を進めているところです。 現在までに67店舖の登録事業所があり、認定証やのぼり旗を掲げPRしていただいておりまして、皆さんからは運動が浸透してきた、地元産品の需要が高まった、対象品の売り上げが増加したなど多くの意見がある一方、売り上げは変わらない、地元産品の供給量が足りないといった意見もございます。年内には県大生による市民認知度アンケートを実施する予定で、さらに浜田市職員有志による運動テーマソングの作成も検討しております。 引き続き、さまざまな取り組みにより運動を推進してまいりたいと思います。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 運動テーマソングという、楽しみにしたいものでございます。予算も100万円余りという予算で、活発な市民啓発活動を展開されていることは本当にすばらしく、事業を評価しておるもんでございます。 私ごとでございますけど、15年前にUターンしたときに、買い物事情もわからないので近所の人に聞きますと、益田へ行っていると、買い物。こんな話があって、あれ、なぜと思ったら、三隅から益田の距離20キロ、三隅から浜田までの距離がちょうど20キロで、ちょうど中間なんです。そうしますと、益田へ行く9号線は信号が少ないと。だから、すいすい行けて便利やと。だから、私ら益田へ行ってるよと、こんな話があったのを覚えております。今は変わりまして、三隅道路もできまして、随分事情が変わって、私はもちろん浜田で、浜田に通っておりますけど、三隅の方々も随分変わってこられたんじゃないかというぐらいにBUY浜田の効果も云々ではないかというぐあいに考えておるところでございます。 そういう中、先ほど答弁の中に、対象品の中に売り上げが増加したとありますけど、その対象品の中に農産品は含まれているのか、またそのウエートはあるのか、お伺いします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部参事。 ◎産業経済部参事(湯淺淳) BUY浜田運動の対象品でありますが、当面は生鮮食品と加工食品を対象としてスタートいたしました。したがって、議員のご質問の農産品は当然対象品として入っております。 その農産品のウエートにつきましては、正確な数値は把握しておりませんが、出荷額等から推測いたしますと、生鮮食品のうち農産品は約4割と推測されます。また、これに対象品であります加工食品等を含めますと、農産品の割合は約12%程度ではないかと推測しております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) すいません。農産品4割、40%。 ○議長(川神裕司) 産業経済部参事。 ◎産業経済部参事(湯淺淳) 生鮮食品、要は水産物と農産物の出荷額で見ますと4割、それに加工品を入れますと12%程度ではないかと推測しております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) わかりました。 次、2点目、再質。 67店舗の登録事業者があると、こういうことでございました。あくまでもこれは店舗であって、生産者は登録事業者ではないのでしょうか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部参事。 ◎産業経済部参事(湯淺淳) 67店舗の事業登録者の生産者はというご質問ですけども、よろしいですか。先ほど申しましたとおり、BUY浜田運動は食料品を対象にスタートいたしましたので、67店舗の登録者の事業者は小売店や飲食店が主に登録されております。したがいまして、生産者、農業生産者は登録されておりません。 ただ、現在BUY浜田運動の推進委員会におきまして、さらに運動を推進していくために、登録事業者や協力事業者の拡大を目指しております。そうした中で、生産者や商店街の皆さんにも一緒になって取り組んでいただければと思っておりますので、今後検討させていただきます。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 私の後の質問のところを先に言っていただいた部分がございますけど、次、地元産品の供給量が足りないと、こういうことがございました。このことをもう少し詳しく説明してください。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) ここで地元産品が足りないというのは、農産物に限って説明をさせていただきますけど、BUY浜田運動ができまして、それからまた産直市の関係、それについても今浜田市、力を入れてやっております。そういったところで、生産者であったり、また産直市への登録者数というのは増えてきてはいるんですけど、露地栽培による生産がほとんど、施設栽培ではないという方がほとんどでございまして、そういったことから天候に左右されることが非常にありまして、出荷量が安定しない。また、ここ近年、猛暑であったり、それから台風の接近であったり、長雨であったりといったことで、どうしても出荷量に影響が出ているという状況がございます。また、生産技術の面においても、ばらつきであったり、高齢化が進んでいるという状況がございますので、市といたしましては生産力強化のために産直、営農コーディネーターを中心に、新規生産者の掘り起こしと中核生産者の育成に取り組んでいるところでございます。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) よくわかりました。農産品も含まれておる中で、農産品の供給も足りないということもあるようでございます。 そういう中で、先ほども答弁ありましたけど、例えば希望します生産者、この軒先に、圃場にのぼり旗を立てるとか、了解をとってです、認定書を発行するとか、そういう中で市民に啓発活動すべきと思いますが、どうでしょう。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) ブランドの発信ということでの意味合いだと思っておりますけど、浜田市内、奥島根弥栄米でありましたり、旭の坂本米でありましたり、ああして地域の皆さんの力によって地元でとれた米をブランドとして発信されております。そういったブランド力の発信あるいは魅力の向上という面においては、そういったのぼり旗の活用といったようなことも、消費者の方に訴える方法としては有意義なことではないかなと思っております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。ブランドもそうでございます。私、言いたかったのは、生産者も一緒になってBUY浜田運動すべきやと。生産者も販売者も皆、そこでもちろん利益も上げる中で、くるくるサイクルを回転してBUY浜田、自給自足、これを進めていく必要がある。そのときに、生産者もそこにおるべきやという考え方でございます。そういうことの中で、手を差し伸べていっていただいて、一緒になってやっていく。このような方向でやっていただけたらと思って述べましたということでございます。もう意見はございますか。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 生産者と消費者が一緒になって、このBUY浜田運動を盛り上げていってはどうかというご提案でございます。 まさにそのとおりだと思います。地域の産業を守っていくということだけではなくて、地域の雇用の場を維持し、また地域で金を回していくということがこのBUY浜田運動の大きな目標でございます。そういうことによって、地域産業が振興、発展していくということになってまいりますので、そういった取り組みは大事だと思っております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございました。ぜひとも進めていただきたいと。 次に、再質の4番目でございます。昼市についてでございます。 4月に紺屋町で、10月には旭町で実施するということで、4月はすごく好評であったということでございます。 その中で、6月議会で同僚議員への答弁の中に、今後は各自治区を含め地域の方々と相談して検討していくと答弁があったところでございます。この件について、検討が進んでいるのかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部参事。 ◎産業経済部参事(湯淺淳) 先ほど答弁いたしました、10月に開催するまちなかキャンパス&BUY浜田昼市では、旭町商店街で商店街と県大生、浜田商工会議所青年部の皆さんと準備を進めておりますが、その中でさらに各自治区の地元産品も販売できるように、現在、石央商工会の協力を得て出店募集に取り組んでいるところであります。 各自治区でのBUY浜田昼市の開催につきましては、現在、石央商工会と一緒に検討しておりますが、今年度たちまちすぐにということにはいきませんでしたので、新たなイベントとして、今年は開催するのではなく、まずは多くの地元産品が販売されている現在の各自治区の秋の産業祭において、BUY浜田運動の周知、啓発の運動に取り組んでまいりたいと考えております。当日は産業祭のチラシやポスターにBUY浜田運動のロゴマークを載せていただくとか、あと当日にはBUY浜田運動ののぼり旗、パンフレットの配布を行うなど、自治区での運動の盛り上がりを進めてまいりたいと考えております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) BUY浜田運動、浜田版の自給自足、そして自給率アップ、これのよい施策と捉まえております。先ほども言いましたけど、生産を拡大することによって、所得、雇用も拡大する。そして、消費も拡大する。このサイクルを回し続ける。くるくると回し続ける。これを、引き続き市民啓発運動を展開されることを期待しまして、次の質問に入らせていただきます。 1の2の2、先ほど国の食料自給率、カロリーベースでございますけど、38%で、統計開始以降2番目に低い水準と報道がありました。政府は2025年までに45%に引き上げる目標を掲げているが、達成の道筋は見えてこない。次世代の食糧を守るためにも自給率引き上げに向けた取り組みを国全体で強力に進めていく必要があると報道がありましたが、このことをBUY浜田運動の観点から浜田市はどのように受けとめているか伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 食料自給率について、国の直近のデータでは、島根県の平成28年度概算値は66%となっております。過去10年間は64%から70%の間で推移しております。 市町村ごとのデータは不明ですが、浜田市における食料自給率を上げていくためには、BUY浜田運動をさらに推進することにより安全で安心な地元食材の供給を増やし、供給された地元食材の消費が拡大するよう取り組んでまいります。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 島根県のデータは66%であるが、市町村データは不明ということでございます。浜田市にも自給率のデータがないということでしょうか、お伺いします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) このことにつきましては、供給される食料品の重量については各種統計データ等の資料に基づき複雑に計算されておりまして、県にも確認しましたが市町村ごとのカロリーベース、食料自給率のデータはないということでございました。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 浜田市のデータがなくて66%が出てきたわけですね。私、調べてもわからなかったからお聞きしたんですけど、それは困ったことでございます。県の66%は全国では15位でございます。トップは秋田県の192%ということでございます。県もそこそこ健闘していると思いますが、ここで浜田市も随分健闘、これに貢献しとるんじゃないかという思いもあって、ぜひとも浜田の数字が欲しかったと。ぜひこれ、できたら今後調べていっていただきたいと、このように考えまして、2番に続けてまいります。 2番の再質でございます。 浜田市として、BUY浜田事業として数値目標を掲げる必要がある。そして、運動を通じて成果として数値を公表できる仕組みをつくってほしいが、所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部参事。 ◎産業経済部参事(湯淺淳) 数値の目標ということであります。 なかなかこれが難しい問題でありまして、今も事業所に対してアンケート等をとって、事業所の実態調査を行ってるところですが、先ほども申しましたように、今年度、県立大学のゼミの田中ゼミの先生のほうで県大生に市民アンケートも含めた調査をして、そういったことも研究していただくようにしておりますので、今後の課題とさせていただければと思います。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) わかりました。 再質の3番。 国の食料自給率が上がらない大きな要因は、米離れが進んでおると分析されております。浜田市も同じ要因があると考えております。そこで、BUY浜田運動の登録事業者の中で、飲食店様に浜田産お米使用シールの店内張り出しをお願いし、啓発運動の一環としてはどうかと提案しますが、所見を伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員ご提案の浜田産お米使用シールの店内張り出しということにつきましては、啓発活動については消費する意味、PRする意味においては非常に大切な取り組みだと思っておりますので、今後、BUY浜田運動とあわせまして啓発運動について研究してまいりたいと考えております。
    ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ぜひとも進めていただきたいと思います。 次に参ります。 3番の1でございます。多面的機能交付金の活動組織減少についてでございます。 この多面的機能の運動につきましては、先ほど先輩議員が遊休農地対策についてやりとりがございましたけど、少し違った観点からやります。よろしくお願い申し上げます。 まず、農水省は第三者委員会を開き、取り組み状況などを検証しました。農家の高齢化などに伴い、活動組織は減少に転じ、取り組み面積も特に西日本を中心に4割強が減少したと報道がありました。地域資源の適切な管理は持続可能な地域営農に不可欠です。さらに、同交付金を活用した活動は、景観形成、生活環境保全などにも貢献、豪雨災害が多発する中、水路やため池などの保全管理は防災・減災面のからも大きな役割を担うわけでございます。 農業、農村が持つ多面的機能の維持的発揮に向け、地域がより意欲的に活動を展開できる支援の充実強化が求められていますが、浜田市の取り組み状況とこのことをどのように捉まえているかお伺いします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 多面的機能支払交付金事業は、農業、農村の有する国土の保全、水源の涵養、自然環境の保全、良好な景観の形成等の維持、発揮を図るための活動に対して交付金を交付するもので、浜田市では現在32組織で取り組まれております。 しかしながら、報道にもありましたとおり、高齢化等による担い手や地域のリーダーとなる人材の減少、5年間農地を守れるかという不安、また事務の煩雑さなどもあり、全国的には更新されない組織が増えている状況にございます。 浜田市においても、今年度で5年の区切りを迎える組織が24組織、取り組み組織の減少が危惧されているところでございます。 なお、国においては、農業者及びその他の地域住民、団体などで構成される広域的な組織設立に当たり、1組織40万円の支援などが実施されております。 市といたしましても、事務の簡素化について、引き続き県を通して国に要望していくとともに、県と協力しながら広域的な組織の設立に向けて働きかけてまいります。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 現在32の組織とありましたが、この事業がスタートしたとき、組織数を伺います。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) この事業のスタートしたのが平成19年度からとなりますけど、このときは農地・水・環境保全向上対策事業ということでスタートし、18組織がなされております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) さかのぼり過ぎましたですね。減少をずっとしてきとるんですよね。32という数字に対して、最近。今のあれは、スタートのときよりは増えておりますけど、減少傾向にあるというのがこの今の課題の一つとなっております。 じゃあ、そのスタート時の組織数は結構でございますけど、今回24組織が更新されるが、取り組み組織の減少が危惧されるとありました。その件についてでございますけど、取り組み組織がなくなるということは、イコール農用地が荒れる。火を見るより明らかでございます。イコールでございます。なぜかと申しますと、私も調べてみましたところ、例えば草刈りの問題でございますけど、ある一般社団法人の協会の発行紙によりますと、今、草刈り隊が非常に流行しておると。守らないかんがために、全国的にそういう組織、草刈り隊が発足して、それが隊を組んで農地を守ってると。それによると、その事例のほとんどが財源として多面的機能交付金を使ってるというところでございます。このことから見ましても、取り組む組織が減少、なくなっていくことは明らかに農用地が荒れるということに直結すると私は受けとめております。 そういう中で、2点質問、再質しますけど、組織減少が危惧されるとありましたけど、予測値はつかんでおられますか。減少する予測値。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 予測値をつかんでいるかということでございますが、先程説明が足りなかったところもございますが、そこについて申し上げますと、19年に18組織、そして26年に多面的機能支払交付金事業として法制化された組織が20組織ということで、現在32ということでございます。 予測ということでございますけど、確かな数値というものはつかんではおりませんけど、ああして32組織ございますけど、農家の方の高齢化が著しく近年進んでいるという状況の中においては、そういった組織を脱会されたりとか、それから集落での農地の保全ができないとかといったところは、これに限らず、それから中山間地域、直払いがございますけど、これと並行して今後起きるんだろうとは認識しております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 予測値、やかましく言いますのは、5年に1回この説明会がございます。地域地域単位で5年で更新されます。次はどうされますかという説明会でございます。それ、実際にある中で、私も現実的に5年5年で見てきましたら、その説明会の席上で、もうやれん、5年も先のことまで面倒見れん、もうリタイアするということがぽっと飛び出してくる、こういうことがあるわけでございます。そうしたときに、そういう説明会でそういう声が上がったら波及するというか、皆さんがだらけてしまう部分があると私は思うんです。そういう中で、ずっと見ててもわかるんですけど、その活動組織が減りそうな活動、やめそうな活動組織というのはある程度わかるんです。わかります。地域においては。そういう中で、できたらそういう説明会に行くまでにそういうところにも声かけをしていかないかんのではないかと私は思うんです。声かけして、相談して、例えば先ほど説明がありました、事務の簡素化が今後進むかもわかりませんよ、それから広域化したらちょっと楽になるかもわかりませんよとか、そういうことも事前に説明してあげる。そういう丁寧な指導をする。こういうことをして、例えば説明会でもそういう話になって、それだったらもうちょっと頑張ろうよという雰囲気にしていくべきだ。もうやめるのは簡単でございます。将棋倒しにやめてまいりますんで、そういうことを常に私も懸念しておるところでございます。この件、どうでしょう。そういう説明、丁寧な。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 議員おっしゃるとおりだと思っております。農地を守ることが地域を守ることにもつながってまいります。そういった中で、農地をどういうふうに守っていくかということにおいては、個人だけの力ではもう限界にあると思っております。高齢化が進む、後継者がいないといった状況の中で、農地を守っていくためには集落であったり、またいろんな集落営農組織とかそういったものを使いながら、いかにこの地域を、農地を守るんじゃなくて地域をどういうふうに守っていくかという視点で地域の皆さんが考えていくという、そういう意識付けは、行政として、市として、今後頑張る気持ちを引き出すための活動をやっていかなければならないと思っています。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。難しい問題でございますけど、よろしくお願いします。 参考までに、今、国はこの多面的機能がうまく機能してないということはわかっております。そして、現在4期ですが、次の5期対策においてはこの大きな制度変更が必要となるという具合にはっきり申しております。こういうところを、もっといい内容の変更になることも含めて、脱退していきそうな取り組み組織に対してはそういう話もしてあげるということも大切ではないかと、このように考えております。そういうことを申し上げまして、次にまいります。 1の(4)でございます。 2019年度1月からスタートする農業収入保険についてでございます。 基本的仕組みは、青色申告を行っている農業者、個人と法人でございます、を対象に、保険期間中の農業収入が基準収入の9割(保証期限額イコール上限)を下回った額の9割(支払い率イコール上限)を補填するというものでありますが、現在浜田市対象となる農業者の数と、災害はもちろん、けがや病気にも対応するとありますが、その詳細がわかればお伺いします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 収入保険制度は、青色申告実績が1年以上ある農業者の場合、平成31年1月から加入できるものでございます。 収入保険制度の対象となる農業者の人数については、島根県農業共済組合浜田事務所のアンケート調査によると、浜田市及び江津市において1,042名となっています。 収入保険の適用については、栽培する品目にかかわらず、自然災害による収入減少だけでなく、農作物の価格低下や、雇っていたオペレーターが病気のために収穫ができなかった場合、農業者本人の病気及びけがにより収入が減少した場合などについても、補償の対象となっております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 病気やらけがやらに対しても云々ということでございます。2018年から米の直接支払交付金、戸別補償制度でございますけど、が廃止されまして、代替措置として収入保険制度が新設される。まだ未知な部分がたくさんございますけど、農業者にとっては大切な制度と受けとめております。 そこで、再質、3点ほどしてまいりますけど、青色申告をしておる数字が、浜田、江津で1,042名ということをお聞きしました。この浜田、江津の内訳をお願いいたします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 1,042名とお答えしておりますけど、ここで私のほう、数字持ち合わせていないんですけど、1,042名のうち浜田市の農業者で青色申告を予定されている方については360名。江津の方が68名と伺っております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ということは、予定。            (田村洋二産業経済部長「予定」と呼ぶ) じゃあもう一つ、2番目のをお聞きします。法人、個人はどうでしょう。法人、個人。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 法人、個人についてなんですけど、まずこの浜田市の場合で申し上げますと、浜田市の農業経営体の総数が1,416農業経営体、個人、法人含めて1,416ございまして、そのうち個人が1,389、法人が27となっております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 続けてお聞きします。 浜田市の農業人口をお伺いします。 ○議長(川神裕司) 産業経済部長。 ◎産業経済部長(田村洋二) 浜田市の農業人口ということでございますが、これにつきましては先ほど申し上げた数字になるんですけど、これは2015年の農林業センサスにおいて経営耕地面積が30アール以上の規模の農業を行っている方を農業経営体としてつかんでおりますけど、それが1,416となっております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 浜田の場合、先ほど360ですか、から始まりまして、しかし実質この青色申告、私らの地域も随分農業者がほとんどですけど、ほとんどの人がしてません。そういうことを考えたときに、私はどうも今のおっしゃった数字で、実際にそんだけのものを青色申告をして加入保険に入ってくるんかなと、実際にそういう国の代替措置に対して対応していけるかなというぐあいに懸念するわけでございます。この数字を疑うわけではございませんけど、今年度に入りまして、この青色申告についてはいろんな場所、いろんな機会を通じて説明会があって、農業者に対して青色申告しなさい、加入保険に入りなさいという指導は随分されてきた。そういう中で、私の思いとこの数字が合わないという部分があって、予測で話をしたらいけませんのでこれ以上の発言はいたしませんけど、要は国がするこの制度に対して、市も指導もしていく、勧誘もしていく、増やしていかないかんという部分も責任の一部があるんじゃないかと、私はこう思います。そんなんで、予測の話ではいきませんので、これを注視していきたいとこのように考えますんで、今後ともよろしくお願い申し上げます。 最後の項目でございます。 葬儀を村に取り戻す仕組みづくりについてでございます。 お通夜もお葬式も葬儀屋さんに一任し、集落から離れた斎場で挙げるということが増えてきました。手間がかからなくてほっとする反面、気がつくと村の大事なつながりが薄れてきて、(一社)全日本冠婚葬祭互助協会の調べによりますと、形は昔のままではなくても、無理なくみんなでかかわれる葬式の挙げ方はないか、そんな模索が始まっているとありました。浜田市として、このことをどのように受けとめているかお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 議員ご指摘のとおり、通夜や葬式を葬儀会館で挙げられるケースが増えていると思います。全日本冠婚葬祭互助協会の全国調査結果によりますと、葬儀会館での葬儀は、平成2年は約30%であったものが、現在は約90%を占めております。 これは、葬儀を地域で行う社会的儀礼とする性格が弱まって、地域に負担をかけたくないという気持ちや、個人的なものとして家族葬を希望する気持ちが強まってきたものと思われます。 葬儀を地域で行うことは、地域共同体の意識を維持することにはつながるとは思いますが、個人の考え方もあって、現在の流れを変えていくことは少し難しいのではないかと思っております。 しかしながら、地域のつながりの希薄化は、災害や日常生活などにおける共助のあり方にも大きな影響を及ぼすものと受けとめておりまして、いろいろな知恵を出し合って地域コミュニティの維持に取り組む必要があると考えております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) 悲しいことに、誕生の記事はなかなかございませんけど、訃報の記事はほとんど毎日報道とかであるわけです。この中山間地生き残りの大きな課題として、今回取り上げたわけでございます。取り上げるに当たりまして、宗教のこととか個人の自由、こういう分も考えたときにはちゅうちょもございましたけど、今は地域とか集落で考えたり相談せないかん時期が来たんじゃないかと、私はこのように判断して取り上げたところでございます。 したがって、仕組みがよいとか悪いとか云々の議論をするもんではございませんけど、そういう中でお伺いしたいのですけど、地域コミュニティの維持に取り組む必要があると考えているということでございますけど、何か知恵を出し合って取り組みをしている事例などがあれば参考までにお伺いいたします。 ○議長(川神裕司) 地域政策部長。 ◎地域政策部長(岡田泰宏) 先進的なところでは少し取り組んでおられる事例ですけども、例えば身近なところでは三隅町の井野地区でありますとか羽原地区や、あるいは大麻でも、住民の皆さんによりまして、買い物であったり、あるいは通院であったり、そういうのを助け合う自治会の輸送なども始まっております。それから、美郷町の例では、鳥獣対策の一環として、地域で共同農場を経営されて、鳥獣が出てきたときにはみんなで追い払うということをされた上で、そこで出てきた、収穫された作物は、みんなで青空市をして、そこに他地域からもいろんな方がおいでになられるという事例があります。また、四万十市、高知の四万十市では、住民が出資をされまして、ガソリンスタンドとか日用品の売店のようなことも複合的に運営されているようなケースもあると思います。 ただ、こういう大きなことに一度に取り組むというのはなかなか難しいことですので、例えば地域で、不定期でもいいので料理をつくってみんなで食べようと、それに出身の方なんかもみんな来てもらおうという取り組みからスタートしていって、それがだんだん大きくなっていくというのが他市の事例でもありますので、そういう取り組みも必要じゃなかろうかと思っています。 今回、議員さんから葬式、葬儀の件についてご質問いただいたんですけど、もし地域がそうしたことをやろうということで、総意として気持ちがまとまって、例えば葬儀の料理なんかもみんなでつくろうじゃないかという組織を立ち上げたいというお気持ちが地域全体として固まったということであれば、それに対して行政がどう支援していくかということは、例えばまちづくり交付金の課題解決事業なんかもありますので、地域のお気持ちが一本になればいろいろとご支援させていただく方法もあるのかなと思っております。 ○議長(川神裕司) 飛野議員。 ◆11番(飛野弘二) ありがとうございます。なかなか難しい部分をお答えいただきまして、ありがとうございました。 そういうぐあいな雰囲気に持っていくといいますか、昔からのことを一遍に変えてしまったら、後の次世代にどういう形で引き継いでいくんかなとか、ちょっと考え過ぎのところもあるかわかりませんけど、大事なつながりの部分が一遍になくなる、コミュニティの部分がなくなっていくんじゃないかと随分懸念するところでございます。そんなんで、今お答えいただいて、行政さんのほうもそういうことでまとまるんであればという、支援もするというお話でございました。そういう中で、もうちょっとこの葬儀に関して掘り下げてみたいと思います。 先日、あるお葬式の説教でございまして、説教の中に、今、都会ではゼロ葬が出てきたと。ゼロ、雨のこの、ゼロ葬が出てきたという、何のことかなと思っておりましたら、以前、直葬というのは聞いておりまして、例えば病院から火葬場に行ってお墓に行くというのが直葬のようでございますけど、その説教の中でありましたのは、ゼロ葬というのは例えば病院から火葬場に行きまして、ほんで終わりますと処分してくださいと、こういう話があるようでございます。処分してください、お骨をです。それはそれで対応しなければならないので処分をしてるという話が都会のほうで今随分出てきたと、こういう話がありまして、その場合は産業廃棄物になるということの説明を、説教がありまして、この場でこういう話をするのはどうかと思いますけど、それだけ随分何か変わっていって、その方がおっしゃるには、死んだらおしまいではないと、生きてるときはかかわってきて縁があるはずだと、こんな説教でございました。 ○議長(川神裕司) 飛野議員に申し上げます。 発言時間がなくなりましたので、よろしくお願いします。 ◆11番(飛野弘二) なくなりましたら、以上をもちまして終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(川神裕司) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれにて散会します。皆さんご苦労さまでございました。            午後5時33分 散会        ──────────────────────────...