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12月05日-03号

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  1. 浜田市議会 1997-12-05
    12月05日-03号


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    浜田市議会 平成 9年第368回(12月)定例会     第368回(平成9年12月)浜田市議会定例会会議録(第3号)1. 日  時  平成9年12月5日(金)午前10時開議2. 場  所  浜田市役所議場        ────────────────────────── 議事日程(第3号)第1 一般質問        ────────────────────────── 本日の会議に付した事件第1 一般質問        ──────────────────────────            会       議            午前10時1分 開議 ○議長(大屋俊弘君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 ただいま出席議員は28名で議会は成立いたしております。 本日の議事日程は一般質問であります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(大屋俊弘君) これより昨日に引き続いて一般質問を行います。 順次発言を許可いたします。10番藤原芳男君。            〔10番 藤原芳男君 登壇〕 ◆10番(藤原芳男君) 皆さんおはようございます。きのうに続きまして2日間にわたる一般質問、大変ご苦労かと思いますが、どうかよろしくお願い申し上げます。 私は11月28日、ちょうど1週間前にこの一般質問につきまして文書で当局の方に通告をしておりますので、質問に対しましては十分長い時間をかけて調査研究をされて、実りある答弁が出るものと期待しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 まず第一は、社会資本整備のあり方と百年の大計というタイトルでございます。浜田市が昭和15年に施行されて以来、今日まで57年がたっております。この57年間を振り返ってみて何人かの市長さんがかわられましたが、私はほとんどその市政を今知っております。この間の社会資本の整備のあり方について見ましたときに、浜田市の行政のあり方が一貫性を欠いておるという感じを否めないのであります。まちづくりにつきましても、すっきりとしたまちづくりになっていない、その都度その都度の思いつき、一貫性、つながりのない施設等々があります。こうしたことを考えるときに、今後のまちづくりについては、常に百年の大計という展望に立ってつくるべきではないかと感じるものでございますが、具体的にひとつこれについてお伺いをいたします。 まず一番私が感じますのは、行政、文化ゾーンの策定と今日の状況についてであります。行政、文化ゾーンは、市庁舎、現在の市の庁舎を中心にやっぱり策定をすべきであると思うんですが、その辺はいかがお考えなのか。どこを中心にやろうと考えておられるのか、はっきりと答えていただきたい。この市役所庁舎のすぐ隣に旧市民会館、今市民集会所になっておりますが、これが今大ホールが閉鎖されて、まさに死に体となっておりまして、全く使用ができないという状態になっております。 現在、浜田市では、美術展とか物産展とか、数々の物産展示等の開催が可能な施設が中心地に今なくなっております。全く不便なまちづくりになっています。石央文化ホールは駅前にできました。これは昭和60年3月の商業近代化計画で、東の駅前地点、西の新町地点という2つの拠点の施設を当時答申されたのでありますが、その駅前場所が文化ホールになったのでございますが、駐車場がほとんどないと言って等しい、車つけるところがない、車づけの広場もない、隣の駐車場を使えば、帰ろうと思うたら入場料より高い1,700円この間とられたんですが、こんなところで非常に使いにくい。大ホールは固定席でありまして、多目的ホールというものは全くない、非常に狭い部屋しかない。図書館とか郷土資料館とか、市の文化の象徴と言われるそういう施設がどこにあるかといえば、図書館は非常に狭隘で、郷土資料館との一貫性もつながりもないひどい、黒川の方に郷土資料館がありますが、元これは社会保険庁の事務所を使っておるだけで、これもどちらとも駐車場がほとんどないに等しいような状況であります。全く離れ離れになっておって、狭くて駐車場もない。いろいろ数を上げれば切りがないぐらいの今、離れ離れ、一貫性のない行政、文化の施策になっておると私は見ておるんです。 というのは、私のところへ市民の方がかなりこのようなことを苦情を言ってこられるんです。今の市議会議員は何をしておるんだと、ちょっとこういうことを声を大にしてみんなで議論をして、もうちょっと行政、文化ゾーン策定について一貫性のあるものにしてもらいたい。市長がかわろうがどうなろうが、百年の大計に立って物を考えるべきじゃないかと、こういう議論を一体議会はしているんかということが私のところに来るんです。それについて、私は非常に答えに窮しておるんです。いや、それはこうなんですと言えんのです、今の実態を見ると。この辺につきまして、市長さんの今後の行政、文化ゾーン策定、百年の大計について一つお伺いをするものであります。 2番目は、この行政、文化ゾーン策定につきましてですが、関連して施設がいろいろ浜田市では今できております。施設というのは、まず位置だと思うんです。そして内容、この位置、内容決定に至る手順と市民参加、合意形成づくりのあり方について、私は疑問を感じるものなんです。 例を挙げますと、浜田市総合福祉センターができました。山の上にできました、これは。山の上というのは、まちづくり構想では大学だとか運動場とか、あるいは青少年ホームとか、若手健常者が集まるところとしては私はいいと思うんです。ところが、総合福祉センターはだれが利用するかというと、お年寄りとか障害者という方がほとんど利用することが多いんです。なぜあんな山の上に強引に建ったのか。行きにくいじゃないか、タクシー代がかかるじゃないか、利用がしにくいじゃないかと、こういう苦情がいまだに私どものところへ来ておるんです。何と浜田市はばかなことをしたもんだと。この苦情に対して、私もなかなか答弁しにくいんです。 また、県の施設であります県立武道館が野球場のそばの大駐車場があったところをつぶして建ったけれども、あれで駐車場がなくなったんで野球大会、大きな野球大会、陸上競技大会、県立体育館での大きなイベントが非常に今度はしにくくなったと。浜田市は何を考えて県と交渉したんだろうかと、こういう苦情が今来とるんです。全く、施設のあり方について、ひとつどういう手順で、どういう市民合意、コンセンサスを求めてこういう施策をやられたんだろうか。施設というのはまず位置なんです。内容が二の次、まず位置決定等につきまして、私は当初の段階から市民参加型検討というものを十分して時間をかけて、2年や3年遅くなってもいいから十分市民とのコンセンサスを得ながらこういう施設というのは建設をすべきだと思うんです。1年、2年早う建って喜ぶものはおりゃせんのです。 今、例を挙げましたが、現在のこの施設については、批判と反省の声が非常に町にあふれておる。私は、今後のこういう施設のあり方につきまして、一つ根本的な考え方をお聞きしたいと思うんです。こういうことが今後起こらないように私はすべきだという観点からお伺いをいたします。 3番目は、県がやっぱり山の上に西部福祉センターというものを、生き生きプラザ西部版というものを建設をするということを決定をいたしました。このときにも私ども障害者の団体は、山の上につくってもらっちゃ困ると反対したんですが、とうとう強引にまた山の上へつくろうとしております。これは、もうある程度今日の時点ではいたし方ない事実かもしれませんけれども、これも建設にかかわる施策の展開としまして、現在殿町の安定所の横にあります石見身障者センターというものがありますが、この県の施設は山の上の西部福祉センターに吸収合併されるということを聞いております。過般の石見身障者センター運営委員会に私出ましたけれども、そういう方向がもう決まったと、2年後には、平成12年春にはオープンする予定だから、その跡地利用につきまして浜田市はどう考えているのかということをお聞きしたいと思います。私は、内々県の関係者に聞きましたら、一番近い地元浜田市が早く手を上げれば市の行政の方に、本当はあれは貸すか売却するか何かで利用してほしいと、こう言っておりますが、浜田市はそういう情報はもう耳に入っとると思うんです。早く手を上げて障害者福祉のセンターとして利用するという気があるのかどうなのか。既に、県に手続、陳情等をされているのかどうなのか。どういう考えでおられるのかお聞きをいたしたいと思います。 4番目は、駐車場の利用策についてであります。今、浜田市といわず全国的に、日本は先進国で非常に車時代になっておりまして、駐車場がなくてはどんな立派な施設であっても非常に利用しにくいという今現状にあります。当面の施策として私が考えておりますのは、今全国的に動きがありますが、大手あるいは公共機関等の駐車場を何とかして開放して、いろいろなイベント、あるいは大きな催し物等に利用することができる施策はないのだろうかと。これについては、市民一人一人が言うとったんじゃ、なかなか相手方も言うことを聞けんけど、市民を代表して浜田市長からいろいろ公共施設等の駐車場が不足している場合には、官公庁とか民間大手とか金融機関とか、こういう駐車場を開放する策というものをひとつお願いをして実行していただけるような施策をやってもらったらどうかと思うんです。つまり、土、日、休日、祝日には開放して一般に利用できるように市も積極的に働きかけてほしいと思います。こういうことを既にやっておられる機関も二、三、ありますけども、市内の各駐車場はこれら休日にどのようになっておると把握しておられるのかお伺いをいたします。そして今後、これについてどうしようとされるか見通し、あるいは考え方についてお聞かせを願いたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(大屋俊弘君) 市長。            〔市長 宇津徹男君 登壇〕 ◎市長(宇津徹男君) 10番藤原芳男議員のご質問にお答えいたします。 社会資本の整備のあり方と百年の大計についての1点目、行政、文化ゾーンの策定とまちづくりについてお答えいたします。 浜田市は、来る21世紀におきましても島根県西部における政治、経済、文化の中核都市としてそのまちづくりに当たることが必要であると考えております。公共施設の設置、とりわけ官公署や文化施設は人の流れを生むものでありまして、交流人口の増加を図る上で重要であると考えております。したがって、これら施設の設置に当たりましては、利便性を考慮しながら総合的、長期的見地に立った検討を進めてまいります。 2点目の施設等の位置、内容決定に至る手順と市民参加、合意形成づくりあり方についてであります。 各種施設の設置に当たりましては、従来市議会をはじめ関係団体のご意見を聞き決定されたと聞いております。最近の例といたしましては、図書館、郷土資料館の建設に当たり、図書館、郷土資料館建設基本構想検討委員会を設置いたしました。この委員会は、単に関係団体からの代表を委員にするのではなく、図書館等に関心を持っておられる方や知識を持っておられる方々を委員としており、自由に意見交換をお願いしております。ここで練られた原案を、さらに市民にフィードバックするためシンポジウムを開くなど、広く市民の皆さんのご意見を聞きながら建設基本構想をまとめることにいたしております。今後も、施設の内容、位置の決定につきましては、市民の皆さんから自由で広範な意見を拝聴し、大いに参考にさせていただく考えであります。ご理解を賜りたいと思います。 どちらにいたしましても、先ほど藤原議員がご指摘のとおり、市民の中にも多くの声を承知いたしております。ちょうどあと3年で21世紀が参りますが、21世紀のスタートに立った段階では、やはりおっしゃるような百年の大計を持つ必要性を痛感いたしております。以上です。 ○議長(大屋俊弘君) 福祉部長。 ◎福祉部長(佐々木達男君) 3点目の県西部福祉センター建設に係る施策の展開についてでありますが、ご承知のように、平成12年度オープンを目指して建設準備が進められております県西部総合福祉センターは、多目的な機能を有する県西部地域の福祉拠点として整備されるものでございまして、ご指摘のように石見身体障害者更生センターの大半の機能が移行するというふうに聞いております。 ご質問の更生センターの跡利用でございますけれども、浜田市といたしましては現在第3次総合振興計画のスローガンであります安らぎと思いやりのある社会づくりの実現を目指す、これ仮称でございますけれども、浜田市保健センター構想がございます。また、島根県障害者対策ダイヤモンドプラン後期重点実施計画島根障害者プランの中にも障害者が生まれ育った地域で安心して生活を送るための浜田圏域における幾つかの重点施策がございます。これらの実現を図る中で、あの施設を生かして使える方法があれば、そのように使っていくことを考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(大屋俊弘君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(島津博君) 4点目の駐車場利用対策についてお答えをいたします。 駐車場につきましては、市内はその地形上、駐車場が大変不足をいたしております。公共施設におきましてもご指摘のとおり、市内の施設は駐車場が十分ではなく、イベント等の開催に当たりましては駐車場対策に苦慮しておるところであります。 休日の駐車場対策といたしまして貴重なご意見をいただきましたので、各官公庁、大手民間企業等で組織をしております浜田市行政等連絡協議会におきまして、休日には一般に利用できるよう協力要請をしてまいりたいと考えております。 なお、市役所の本庁、分庁舎の駐車場につきましては、休日には市民の方々にご利用いただけるように開放しておるところでございます。以上でございます。 ○議長(大屋俊弘君) 10番藤原芳男君。 ◆10番(藤原芳男君) 今、順次お答えをいただいたわけでありますが、社会資本の整備のあり方と百年の大計についてのお答えは非常に抽象的で、今日時点で想定をするというふうな具体性のない答弁で、非常に私は不満を感じてたんです。私が聞いておるのは、百年の大計をつくるには、どのような考え方でどうすべきかということをかなり具体的に聞いとるんですが、利便性があって長期的に総合的に考えたいという答弁は、去年でもおととしでも通用する答弁なんです。非常に抽象的なんです。 ただ最後に、21世紀にあと3年、21世紀になればそのころにはしなきゃいかんというのが最後にちょっと結びにありましたが、具体的に私はお聞きいたしますが、行政、文化ゾーンは、市役所周辺を、つまり庁舎を中心として策定するんですかどうですかということを私は聞いているんですが、これは全くきょうはお答えになっていないんです。答弁をはぐらかすといいますか全く触れていない。私は、文書で1週間前にこれは出しとるんですからね、もう少し具体的に聞いとるんですよ。具体的な固有名詞を挙げて聞いとることについては固有名詞を挙げて答えていただきたいと、こういう答弁者であってほしいと思うんです。 市庁舎を中心として旧市民会館、裁判所、法務局、これを行政ゾーンとしてあるわけですが、いろいろ考えてみますのに、市内には国の施設、県の施設、出先機関がありますけれども、百年の大計を考えなきゃならんというのは、今国、県の施設も非常にばらばらなんです。裁判所あり、法務局あり、労働基準監督署あり、職業安定所あり、建設省ありいろいろ、私は国の出先機関、そして県の合庁、あるいは農林省の統計事務所、いろいろありますが、こういうものは基本的には、国、県が一つの合同庁舎を、例えば今度駅裏の浅井のところはいろいろ計画があるようですが、ああいうところへ全部合同庁舎を建ってもらうと。そして、その跡は全部市の土地として行政、文化ゾーンとして備えていく、策定していくと、こういうふうな百年の大計を立てて、3年や5年じゃできんと思いますが、やっぱり行政というのは百年の大計、長期展望をつくって順次整備をしていくということをすれば、私は間違いなく子孫は評価をすると思うんです。 これまでは、浜田市の57年間の行政を見てみますのに、非常に公約の勝手に行き当たりばったりで一貫性がないというのは、私はそのことを言ってるんです。そういうふうな考え方は一つできないんですか。それを21世紀の初頭には、やはり長期展望に立って百年の大計を立てるようなことはできんのだろうかと。今やってることは、各種手数料を挙げて行財政改革だと言って、市民が暗くなるようなことばっかりでなしに、一方ではそういう施策の展開、長期展望というものも私は明示することが今日現在必要なんじゃないかということを言っておるんですが、それについてひとつ具体的に考え方を市長からお聞きをしたいと思うんです。 それで、市民会館の利用についても、私文書で出しておるんですが、これ全然触れられていないですね。わざとはぐらかしておられると思うんですが、全然答弁の中には出てこない。これは、検討委員会もいろいろ検討をされてきましたけれども、当初は一番ええ位置にありながら大ホールは全く死に体になっておるけれども、何とか生かして使う方法はないかという市民の声が毎日のようにあります。当面は、しようがないから2億七、八千万円かけて解体をするんだと、平成9年以降に何とかできればということがありましたが、今日時点聞いてみると、それがさらにずれて平成13年以降にというふうなことも私はちらほら聞いておるんですが、それまで全くあんなええ場所、一等地の一番使える場所で、しかも大ホールなんかも少し修理をすれば使えるんじゃないかと、10年、15年はもつと、解体を先送りできるんじゃないかと思うんですが、そういう見直しなり、再検討なりというものをひとつすべきじゃないかと思うんですが、その辺について私は今問題提起をしとるんですが、どうなんでしょうか。一等地にあって、今市内の中心地で、物産展とか美術展とか文化展とか、そういうものをしようと思うと全然中心地にそういう施設がないんです。石央文化ホールではこれできないんです、いすが固定席だから。広いフロアが今ないんです。石央文化ホールは飲食自由じゃないですね、あれはもう。この辺については非常に評判が悪い、使い勝手が悪い、中が狭い、その辺について非常に悔しい思いをしている市民の方から私のところへ出てきておる。市民会館は、消火栓と自動火災報知器非常放送設備と、この3点が既に耐用年数30年以上を経過しとって、これらを更新すれば大ホールを使えるんじゃないかという今指摘があるんです。私は具体的に関係者に皆調査をしてみたんです。どのぐらいの費用をかかって、どことどこを直せば使えるのか。そういうことについても、ひとつ見直しをして何とかして、解体を2億何ぼうかけてやるんなら修理をして10年なり、15年なり先送りしてはどうかということを、私は今申し上げているんですが、この辺についてひとつ具体的にお考えを聞かしていただきたいと思うんです。 その次に、基本構想検討委員会等で、今図書館あるいは郷土資料館等についてこういうふうなことなんだということがありましたが、このお考え方は私は2番につきましては非常にこれからのあり方として評価をすべき非常にええことじゃないかと、単なる関係者、委員会で検討をされるだけじゃなしに、またフィードバックしてシンポジウムを開くとか、市民の意見も聞きながらやっぱり時間をかけて施設等の整備についてはやっていくという2番の考え方に、私は非常にいい考え方があり、これは非常にいいことになるんじゃないかなということで、私はこの2点目については了解をしたいと思いますので、よろしくお願い、そういう方向で今後よろしくお願いしたいと思います。 3点目の県の西部センターの建設に伴う跡地利用の問題でございますが、今福祉部長からは何とか生かして使いたいということだけでございました。私が聞いているのは、浜田市として早く手を上げて県に陳情行動なり、要望行動をしておられるかどうかというのを聞いておるんです。県の方に私いろいろこの間の運営委員会等でも聞きましたんですが、浜田市が早く手を上げてくれれば何とかそういう方向でやってもええんじゃないかという内々の意向があったんですが、そういう情報というのは市の方も早くつかんでおられると思うんです。そういう行動を、今されたかどうかというのを聞いておるんです。生かしたい生かしたいと言うても、相手に意思を伝えなければ相手は返事をくれないわけですから、意思を県に伝えておるかどうかということを、浜田市が手を上げておるかどうかということを今聞いたんです。もし手を上げておられないようなら早く行動を起こして、あれはぜひ市として保健センターなり、あるいは障害者センターなりを合築でも、あるいは今のを一部修理して使うてもええですが、そういう目的のためにひとつ使う位置も非常にええところだと思います。 ご承知のように、介護保健法が間もなく成立するんじゃないかという今情報が入っておりますけれども、そうなると平成12年4月以降、県はリハビリ機能訓練センターというものは全部市町村に移管をすると言っておるんです。今、あそこには、石見身障センターのところには機能回復訓練室がありましてやっておりますけども、野原の山の上のセンターに行くよりかあそこが非常に行きやすいと、今17名ぐらいの方がしょっちゅう行っておられます、機能訓練回復に。この方の意見を聞いてみましたら、山の上は行きにくい、バスで行っても非常に不便だ、タクシーで行ってもタクシー代がかかってやれんと、ぜひ今のところを継続して、市町村が今度はやるということになるはずだから、浜田市がまず手を上げて浜田市の機能回復訓練センター障害者センター、そして一部はまた保健センターとか、こういうふうな福祉の重点施策の一つとして新しい事業をやってもらいたいと、こういう要望が私のところに来ておるんです。それについて具体的にひとつ手を上げて、早く実現するように、ひとつ県の方とも連携を取りながらやっていただきたいと思うんですが、県の浜田圏域の方針につきましてもあることでございますので、一日も早く取り組みをしていただきたいと思います。 参考までに申し上げますが、浜田圏域、つまり浜田市、江津市、那賀郡4か町村、6か町村を浜田圏域と位置づけて取り組んでおるわけでございますが、この中の方針の中にも、障害者デイサービスセンターを浜田圏域にぜひ県は1か所以上つくるべきだと。障害者社会参加事業3か所、障害者生活支援事業1か所、これを浜田の圏域としてやるべきだということを、既に文書で発表しておりますね、県は。これを実現するためには、この位置は非常にいいんじゃないかと思うんです。具体的にひとつ、市の今後の取り組み姿勢をもう少し明快にしていただければというふうに考えますので、よろしくお願いいたします。 4番目に申し上げました車社会の現在の駐車場対策でございます。新たに駐車場をつくる、整備をするということは大変なことでございまして、既に市内の公共団体だとか、金融機関とか、民間大手の駐車場はかなり整備されているところがあります。これを何とか市民の方は利用したいといっておるわけです。これをひとつ利用できるように、これらの駐車場をお互いに提供したり、開放したりできないもんだろうかと。それは、やっぱり市長が先頭に立ってやっていただくべきだと思うんです。私も個人で行きましたが、どうしても貸してくれんところがあるんです。土曜、日曜、祝日、休日に開放したら市民は非常に助かると思うんです。 以前、まだ市民会館大ホールを使えた時代ですから数年前ですが、あのときに神楽大会をやったんです。そうすると隣の法務局は、全面的に駐車場を、土、日いいですよ、貸してくれたんです。前の裁判所はどうだろうかと行ってみたら、裁判所の広大な敷地とええ位置に市民会館のすぐ隣に50台ぐらいとめる駐車場があるんです。ところが、裁判所はもうけんもほろろ、全然貸してくれん、いまだに貸してくれんのです、あれは。松江地方裁判所浜田支部の支部長は、私どもが行ったってもう全然受け付けもせん。そんなことは自分の勝手だ、おまえらが何を言うかというような態度なんです。私、非常に不快な感じを持ったんです。平生でも貸してくれてもええじゃないか、土、日はしかもあんたら使わんのに貸してくれたっていいじゃないか、そんなこと君、何言うかという態度なんです、裁判所は。これには私は憤慨したんです。あの一等地に広大な駐車場を持っとる官公庁が、土曜、日曜、祝日も閉鎖をする。平生も貸してくれん。これはやっぱり市長が先頭に立ってそういう要請を、市民を代表して要請をして、どんどんあれが使えるようにしてもらいたいと思います。あれは、非常にええ位置にある駐車場なんです。 その後、私は東京の方の、国会のある議員を通じまして、国会にも浜田の裁判所の駐車場開放問題について手紙を出したんです。何とかこれはならんだろうかと、浜田の裁判所はもう堅物でやれんということを私は具体的に書いて送ったんです。その後、中央でどうなったかというのはまだ回答をもらってないんですけれども、これは引き続き私は催促しようと思うんですが、一体こういう国の地方機関のあり方でええんだろうかどうだろうかと、私は疑問を持っとるんです。一浜田支部長が、裁判所の浜田支部長の判断で、一切公共機関のあの広大な一等地の駐車場を開放しないという判断でいいんだろうかどうだろうかと。国民のために、これがなっておるのかどうなのかということを私は追求したいと思います。ぜひ、浜田市民を代表して市長としても、裁判所には特に私は要請してもらいたいと思います。 法務局は、すぐ貸してくれて、もう貸してくれる用紙をつくっとってくれるんです。この用紙に書きなさい、いつでも貸してあげますよ言うんですよ、法務局は。あれで30台、40台助かるんです、あそこは。手続さえすれば貸してあげますと言うんです。あと、周辺の石見身障者センターのところも、市役所周辺のあそこも貸してくれるんです。金融機関も貸してくれたんです。県の合庁も貸してくれたんです。ところが、貸してくれないそういうようなところがあるから、何とかして駐車場の利用策について、私は努力をしていただきたいということをお願いしておりますが、この点につきまして今後どういう動きをされるのかということについては、先ほどの答弁で今後要請をしたいということでございますので、具体的にこれを要請をしていただきまして、またその結果を市民にある程度公表してもらいたいと思うんです。こういうところはこういうふうにして貸していただけるから、どうぞ市民みんなで使おうじゃないかとか。公表しないと普通の、特定の私どもが交渉した者はわかりますが、一般の人はわからないんです。だから、公表して、その結果どうなるということを市民に十分PRして、国民の財産はみんなで使えるようにしようじゃないかということを、積極的にPRをしていただきたいということでございますので、4番目につきましてはもう少しこの後、要請した後の結論等につきましてPRをするなど、いろいろ利用策をひとつお答えを聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(大屋俊弘君) 市長。            〔市長 宇津徹男君 登壇〕 ◎市長(宇津徹男君) 藤原議員の再質問にお答えいたします。 1点目の、特に行政、文化ゾーンを中心にしたまちづくり、これについての再質問であります。私、市長になりましてたびたびこの壇上で申し上げておりますが、この浜田という市は市長になりまして本当に歴史的な、また文化的な遺産の多い、またいろんな面でのそういう風土蓄積の多い町だと、そのことを非常に痛感をいたしております。そういう意味合いにおきましても、面的に見ましてこの市役所がありましたのがちょうど20世紀初頭に建ちました県立浜田中学校、そしてこの前には県立浜田高等女学校、先ほどの石見身障者センター、そして警察署が建っておるところでありますが、それと同時に例の夕日ケ丘、浜田城のあった地域、そして高等、いわゆる女子師範のありました合同庁舎、そして浜田21連隊がありました東公園、浜田高校、浜田一中のあるあの地域ですね、非常に広大なそれぞれ、他の市で5万都市では本当にそれぞれのところが本当に中心になるようなところをたくさん抱えておると、そういう面があります。そういう中で、特にこの浜田市役所にあります隣の市民会館の解体問題は、前の市長さんから継承しておるわけでありまして、一日もああいう状態を除去したいと。 ただ、財政問題という問題はありますが、やはりこの場所というのが、いわゆる20世紀の浜田の中心でありました県立浜田中学校のあったところ、そして市民会館の場所もそうでありますし、それからずうっと東へ行って法務局等があります場所、これらはいわゆる旧制浜田中学校の敷地であります。そういう中で、かなり最近は少なくなっておりますが、東京、大阪等の浜田会へ行きましても、当時のこのかいわいの思い出話が出るということは、私ども若い者にとっては非常に勉強になるわけであります。そういう面で、やはり市民会館の解体は2億数千万円の解体費がかかりますが、これもさることながらやはり何とかこの一帯を少しでも、今4つ、5つ、浜田の面的なポイントを言いましたが、そのうちの本当に中心的なこの地域、解体はやはりそういうものとの関連を持たせながらやるべきではないかと、そのように今部内では検討もいたしております。しかしながら、大がかりなことでありますし、やはり議会の皆さん、市民の皆さん方のご意見を聞きながら、私の独断専行でどんどんそういうことをやっていきますと、先ほどの思い当たりばったりということになりますので、そういう点は十分今後腰を据えてやらなければならない。 ただ、市長になりまして、今財政改革にまず取り組んでおりまして、なかなかその問題まで手が広がらないと。きょうのご指摘を本当に貴重な提言として受けとめさせていただいて、今後皆さん方と一緒になってまさに百年の大計を持った、そういう問題処理をしていかなければならないと非常に痛感いたしたところでありまして、今後一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようにお願いをしたいと思っております。 そういう中で、昨日も申し上げましたが、歴代の市長さんもそれぞれその場その場で一生懸命やられたと、それが結果的に今の段階でばらばらだったと、これはちょっとどうかなと思う点もあります。やはりそういう面で、今思っていろいろ問題点が出ておりますことは、やはり反省点として今後のこういうまちづくりに生かしていく方がいいのではないかと、そのように思ったりもいたしておりまして、一言申し添えておきます。 そして、身障者のセンターは福祉部長の方から再答弁いたしますが、駐車場問題は、やはり私も同じようなことを感じております。先ほども部長が答弁いたしましたように、官公関係の国の出先が浜田は非常に多いと。そういうことで、年に1遍でありますが全体の協議会も持っております。そういう中で、国の出先機関でも月に1遍ぐらいしょっちゅう会う機関もあります。そういう面で、今後できるだけ、先ほどご指摘のありましたような駐車場の土、日開放というものもお願いをしたいと。私が率先してお願いをしたらと、そのことは行いたいと思っております。 ただ、裁判所は、やはり私自身も全く同感であります。そういう点で、裁判所にだれに言やええかという問題がありますが、今後ご相談をしながらやっていきたいと。何というてもちょっと苦手なところでございまして、その辺ひとつご指導をお願いをしたいと思います。以上です。 ○議長(大屋俊弘君) 総務部長。 ◎総務部長(小谷典弘君) 市民会館を何とか生かして利用する方法はないかと、こういうことでございますが、議員さんもご承知のように市民会館につきましては、既に平成5年の12月議会で条例を廃止をいたしまして市民会館としてではなく市民集会所として今日に至っているわけでございます。この市民集会所の中には、1,000平米以内という消防法のこともございますが、このクリアができないために1,000平米以内ということで市民集会所として現在利用しているというのが実態でございます。 これを再度利用するということになりますと、まず消防法で定められた設備、こういったものをもう一度整備しなければならないと、こういう問題がございます。この中には、かなり丸々4年以上使っておりませんから消火栓はもうほとんど配管を含めて非常に難しいだろうと。それから、災害等の誘導灯等も含め、そういったものもほとんど利用できないと。また、災害等、火災等になりますと、自家発電機も消火栓を動かすために必要でございますが、こうしたものも今どうにもならないと。それから、実際に建物の中に入ってみますと、もう床がかなり浮いて雨漏りもする。これだけの施設整備をするのにかなりの費用がかかると思うんですけれども、今廃止されてる状態でございまして、具体的にどれだけの金がかかるかというのは試算ができてないのが現状でございます。これを1億円はかからないと思うんですけれども、数千万円かかるというような話も現在の中では出ておるところでございます。 仮に、これを復活いたしまして、また利用していくということになりますと、管理運営費も相当かかってくるわけであります。例えば、清掃とか、あるいは電気等、いろんな委託料が出てきますけれども、それだけでも1,200万円当時かかっております。これだけの使用料が大ホールを開放しまして出てくるかといいますと、そうしたものも出てこないと。当然、管理委託料等、いろんな施設の維持費等を含めまして、かなりの持ち出しを覚悟しなければこの復活は望めないというのが現状であろうかというふうに思っています。こうした点で、特に行革の中では財源を何とか、歳出を抑制していこうという時期でございますので、非常に難しいのではないかと考えておるところでございます。 それから、もう一つは確かに利用が非常に難しいということでいろんなご意見も聞いております。消防法にかからない程度で最大限利用できる方法はないかと、こういうことも検討してみる必要があるんではないかと、このようにも思っておりまして、最小の経費で最大限どこまで使えるかと、大ホールは難しいとは思いますが、周辺を含めましてその方法については研究してまいりたいと、このように考えているところでございます。以上でございます。 ○議長(大屋俊弘君) 福祉部長。 ◎福祉部長(佐々木達男君) 石見身体障害者更生センターの跡利用についての再質問にお答えいたします。 要望行動等をしたかというご質問でございますが、現在のところまだ具体的に要望行動はいたしておりません。先ほど申し上げましたように、市の計画、県の計画を勘案しながら、今部内ではいろいろ検討をいたしております。センターの所長さんの方からの要望もいただいておりますし、議員さんご指摘のような立地条件その他のことも踏まえながら検討いたしております。できるだけ早い時期に確たる方向づけをしてお願いに行きたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(大屋俊弘君) 10番藤原芳男君。 ◆10番(藤原芳男君) まず第1の行政、文化ゾーンの策定とまちづくりにつきましては市長からも答弁をいただきまして、気持ちとしては十分こちら側にも伝わっております。具体性が欠けますけども、市長さんの気持ちはびんびん伝わってきておりますし、総務部長のお答えの中につきましても研究の方向もあるということで、私はきょうの段階でこれ以上言っても何も出ないんじゃないかと、まあきょうはこの程度かなというふうに感じますので置きますけども、引き続き研究したり、あるいはあと3年後に控えました21世紀に向けてやっぱり百年の大計をつくるために、施設等を特に余りつくり急ぎをしないように。30万円の月給しかない者がいつも40万円使うとったんじゃ財政破綻することはわかっておりますが、長期展望は長期展望として持っておくことはお忘れなく。財政を締めるばっかりで夢も希望もないような市にならないようにということを申し上げながら、ひとつ百年の大計を常に展望して十分市民と議論をして、市民の合意でそうやって、ただ検討委員会が出したらそれにぱっと飛びつくんでなしに、さらに今のフィードバックして市民とシンポジウムを開くということを2番で答弁されておりましたが、こういうやり方を私は大いに評価し、これを実は待ち望んでいたところでございますので、今後そういうことでまちづくりをひとつしたり。 特に、行政、文化ゾーンの整備につきましては、先ほど申し上げました浜田の駅裏の検討もされておるようでございますから、県、国の出先機関を全部1か所に集めた合同庁舎をぜひこの辺に提示をしたりするなどして、浜田は土地がないんじゃないんですから、土地は何ぼでもあるんですから。考えさえすればあるということでございますので、長期展望に立って、ひとつまちづくりを進めていただくようにお願いしまして置きたいと思います。 3番、4番につきましてもそれぞれ質問に対しまして、今後できるだけ早い時期に県にも要望したり努力をしたいということでありますし、駐車場利用策につきましてもそういう方向で努力をするということでございますので、これを了解して今後のひとつ努力を見守りたいと思いまして置きたいと思います。よろしくお願いします。
    ○議長(大屋俊弘君) 2番江角敏和君。            〔2番 江角敏和君 登壇〕 ◆2番(江角敏和君) ご苦労さまです。通告しております順に沿って質問いたしますので、ご答弁のほどよろしくお願いをいたします。 1項目目の人口動態統計における死因の動向と保健対策についてですが、厚生省の動態統計による昨年1996年の国内死亡総数は、約90万人となっております。 また、一昨年、1995年の死因順位は200余りの病名を含めた死因がある中で、1位は悪性新生物、がん関係、2位は脳血管疾患、脳卒中など、3位心疾患、心筋梗塞など、4位肺炎、そして5位不慮の事故、交通事故等の事故であります。6位に老衰、7位に自殺等々の、このような順番になっております。 この死因順位は、島根県や浜田市に当てはめてもほぼ同順位になっておりますが、昨年の全国統計では7位の自殺数が6位の老衰を上回り順位が入れかわっております。5位の不慮の事故、6位の自殺という外因以外の内因による死因については生活習慣の改善を含めた予防医療、あるいは早期発見、早期治療、そして医学や医療技術の向上によって改善が図られ、健康づくり等々の対策にも力が入れられているところであります。 しかし一方で、浜田市においても外因の死因の一つである自殺者がことしに入り急増しているように思われ危惧をするところであります。そこで、1点目の自殺者の数値と複合的対策について質問をいたします。 浜田市のこれまでの約10年間の自殺者の数を見ますと、1989年には14人、90年には7人、91年8人、92年13人、93年11人、94年4人、95年15人、昨年96年は11人となっておりますが、ことしに入ってからは、この間の1けたが10人台の数値を上回っていると思われますが、どういう数字を把握されておりますでしょうか。 そして、県全体では昨年200名の方が自殺によって亡くなっておられ、一昨年の全国都道府県別の自殺による死亡率が秋田県、宮崎県に次いで3番目に高いことからも、その対策について県健康対策課は数値が高い傾向にあるため複合的な対策を進める必要があり、今後の課題とされていますが、自殺者の年齢や動機も異なり、また社会的、経済的背景も絡んで即効的な効果を生み得る対策は根本的に困難性があると考えますけれども、当市としての分析と複合的な対策について基本的なお考えをお伺いいたします。 次に、2点目の母子保健事業移譲以降の推移と課題についてですが、住民に身近な母子保健サービスの提供を目指して、平成6年に地域保健法、そして母子保健法の改正がなされ、各市町村において母子保健計画を策定するなど、十分な準備をした上で、本年平成9年4月から事業の移譲がされることになりました。 当市でも、ことし3月に浜田市母子保健計画、平成9年度から13年度が策定され、市が提供するサービスの目標値と達成目標年度もきめ細かく示されております。 そして、母親教室、妊産婦訪問指導、乳児一般健康診査、3歳児健康診査などが市の方に移譲され保健婦さんも1名増員されてきましたけれども、この移譲後の事業実施の推移と今後の課題としてはどういうことが上げられますでしょうか、お尋ねをしたいと思います。 3点目の基盤整備としての保健センターの建設と人員確保についてお伺いいたします。 先ほど申し上げました地域保健法、母子保健法改正に伴い、市において一元的な保健サービスの提供が必要となってきております。総合的、効率的な事業推進を図り、総合福祉センター利用対象年齢者以外への保健福祉サービスの提供を図るためにも保健センター施設が必要となってきております。 さらに、浜田市母子保健計画に掲げられている目標を達成していくに当たっては、人員の確保もさらに必要になってくると考えられますが、将来的な展望も含めて市長のご所見をお伺いをいたします。 市の費用対策効果を考えた場合に、この保健活動に重点を置かれることは、将来を展望したときに、市にとっても市民にとっても有効施設となる施設整備であると考えますので、前向きなご答弁を期待をいたします。 大きい2つ目の障害者福祉と障害児教育について質問に入ります。 1点目の浜田市障害者基本計画についてですが、本年度の市政方針では、今年度末の完成を目標に取り組むことが市長の方から示されました。今年度と言いますともう期間は限られていますけれども、策定に向けた推移や基本計画の概要はどのようになっておりますでしょうか。対象者にアンケートもとられたと聞いておりますが、活用についてどうされようとしているのかもあわせてお伺いをいたします。 また、93年に島根県障害者対策ダイヤモンドプランが策定をされ、2年後の95年12月には政府が具体的数値目標を盛り込んだ、いわゆる障害者プラン7か年戦略、平成8年から14年度を決定をいたしました。それを受けた形で、本年1月だったと思いますが、島根県障害者プラン、副題として、島根県障害者対策ダイヤモンドプラン後期重点実施計画の、当時は中間報告でありましたけれども、推進協議会から出されました。既に、報告ではなく正式に策定されたものと思っております。 これは、先ほど述べた県のダイヤモンドプランでは計画期間内である平成13年度までに整備すべき具体的な数値目標が示されていないために、当面する諸課題に対応するためにとして達成すべき具体的な整備目標の設定と重点的、計画的に推進すべき施策を明らかにするために重点実施計画である障害者プランの策定が図られたものと認識をいたします。 そこで、本年度末までに策定されようとしている浜田市の障害者基本計画には整備すべき具体的な目標年度を含む数値目標や整備目標の設定等が盛り込まれる内容になるのかどうかをお伺いをいたします。 2点目の障害児の進学校の選択についてお伺いをいたします。 11月21日のある新聞に「就学時検診案内、障害児に送らず、浜田市教育委員会、配慮が足りなかった、抗議した両親に謝罪」という見出しで掲載をされておりましたが、その記事を見ますと、現在保育所に通う障害を持っておられる子供さん並びに家族に対して、両親が進学希望される地元の小学校にある知的障害児のための学級ではなく、就学指導審査会が示す養護学校がふさわしいとする方向といいますか、結論が出されたことと、もう一つは就学時の健康診断の案内がされていなかった問題であったように思いますけれども、事実経過と障害を持っておられる子供さんの進学校の選択と選定、そして指導決定のあり方について明らかにしていただきたいと存じます。 3点目の県立浜田ろう学校の存続についてでありますが、現在高校再編検討委員会である21世紀に向けた県立学校づくり検討委員会の会合が県内で十数回行われており、来年3月には結論を示して県への答申が行われるように聞いております。10月28日に開催された第12回目の検討委員会からは、特殊学校の検討も始まったとも風聞しております。こうした経過の中で、心配されておりますのは、浜田ろう学校生徒と保護者の皆さんであります。現在でも遠方からの通学や宿舎生活をされておられる生徒さんをはじめ保護者の方は言葉では言い尽くせない大変なご苦労の中で頑張っておられます。 浜田ろう学校には小、中、高とありますが、特に高等部が松江に統廃合されるのではないかという危惧と不安の中で、PTAの皆さんが県の関係機関に対して要請やお願いをこれまで行ってこられ、当市の市長、教育長各位にも既にお願いをされ、ご理解をいただいているところであります。 また、10月14日に浜田市で開催された検討委員会では委員として出席をされた14番議員さんにもご尽力をいただいておるところであります。この検討委員会が、来年3月に最終答申を出されてからでは遅きに失することになりかねません。このろう学校は、県立ではありますけれども、県西部唯一の学校として浜田市に顕在しているわけですので、これまでのご理解とご尽力に敬意を表しつつ、こうした経過や動向に対する市長のご所見や存続に向けた県への働きかけに対するご努力についてお伺いをして、壇上からの質問を終わります。 ○議長(大屋俊弘君) 暫時休憩といたします。            午前11時0分 休憩            午前11時18分 再開 ○議長(大屋俊弘君) 会議を再開いたします。 それでは、執行部から答弁をお願いいたします。市長。            〔市長 宇津徹男君 登壇〕 ◎市長(宇津徹男君) 2番江角敏和議員のご質問にお答えいたします。 1番目の人口動態の統計における死因の動向と保健対策についての1点目と2点目については、担当部長から答弁いたします。 私は、平成9年度市政運営の基本方針の一つに青少年の育成、高齢化への対応、保健医療制度の充実など、市民に身近な教育、福祉、医療等の施策に重点を置くことを申し述べております。 そこで、3点目の基盤整備としての保健センター建設と人員確保についてお答えいたします。 高齢化の進む中で、浜田市民が生涯を通して健康であるために日常生活に密着した保健相談、健康教育、健康診査、各種検診、その他の集団指導等の保健サービスが気軽に受けられる施設として、また地域保健法、母子保健法の改正に伴い一元的な保健サービスが求められており、総合的な保健事業を推進する拠点施設として保健センターは必要と考えております。この保健センターの建設については、平成7年度から担当課を中心に保健センター建設庁内検討委員会が設置され、昨年10月に建設基本構想がまとめられております。今後、この構想を実現させるために、第3次総合振興計画及び財政計画、老人保健福祉計画との整合性や保健所、医師会など、関係機関との連携を図り、保健福祉医療を一元化した保健センターを年次計画により建設することを検討いたします。 また、人員の確保につきましては、保健センターの設置に伴う機構等の見直しの中で対応していきたいと考えております。ご理解を賜りますようお願いいたします。 次に、2番目の障害者福祉と障害児教育についての県立浜田ろう学校の存続についてであります。現在、浜田ろう学校には、幼稚部、小学部、中学部、高等部が開設されております。児童・生徒数は12名、10学級でありますが、ご承知のように浜田ろう学校には県西部唯一の聴覚障害児教育センターとして大きな役割を果たしております。 県教育委員会では、児童・生徒数の減少などにより21世紀に向けた県立学校づくり検討委員会において見直し再編の検討がなされております。来年3月には答申が出されることになっておりますが、浜田市といたしまして、教育の機会均等、とりわけ聴覚障害児の教育効果を考える上で、浜田ろう学校の必要性を関係機関に対してお願いしていきたいと思います。 1点目の障害者基本計画の策定と2点目の障害児の進学校の選択については、担当の部長から答弁させます。 以上です。 ○議長(大屋俊弘君) 福祉部長。 ◎福祉部長(佐々木達男君) 2番議員さんのご質問にお答えいたします。 初めに、人口動態統計における死因の動向と保健対策についての1点目、自殺者の数値と複合対策についてでございますが、2番議員さんも心配されておりますように、浜田市においても毎年数名から数十名の方が自ら自分の命を断っておられます。そして、ことしも非常に残念なことでありますが、1月から6月までで既に数名の方が自ら亡くなられているとの報告を受けております。この数名の数値につきましては、公式発表された数値ではございませんので、大変申しわけございませんがご理解をいただきますようお願いいたします。 また、この亡くなられた方の原因等につきましては、担当課として特に分析というようなことをいたしておりません。その理由は、亡くなられた方の遺族に対し、その原因等についての事情聴取が困難であります。また、プライバシー等の問題もございますので、調査等ができない状況にございます。 しかし、近年の社会情勢の変化の激しさや複雑さなどで精神的ストレスの要因を増大させ、これに対応できずに、神経症や心身症等の心を悩んでおられる人もおられます。浜田市保健計画に基づきまして、心の健康づくり事業として浜田保健所及び医療機関や関係団体のご協力をいただきながら健康相談あるいは浜田健康便り24等を実施いたしております。 また、浜田保健所におきましては、精神保健面からの自殺の予防対策として相談窓口を設置し、休日、時間外にはいのちの電話相談や毎月心の健康相談室を開催して、早期発見、早期治療ができるよう精神保健対策に取り組んでいただいております。ご理解を賜りますようお願いいたします。 次に、2点目の母子保健事業移譲以降の推移と課題についてでございますけれども、今年度からの母子保健事業の移譲に伴います新規事業も含めて、一元的な母子保健事業が実施できる体制を整備するために平成8年度に浜田市健康づくり推進協議会の下部組織として、保健、福祉、医療、教育等の関係機関で、母子保健専門部会を設置いたしました。 この母子保健専門部会において、平成9年3月に「みんなで浜田っ子の心を育もう」を重点目標とした浜田市母子保健計画を策定し、関係機関との連携を図りながら事業の推進を図っているところでございます。 そして、今年度は浜田市母子保健計画の年次実施計画の策定を進めているところでございます。母子保健事業の移譲に伴う新規事業の実施状況としましては、3歳児健康診査と母親教室をそれぞれ月1回実施いたしております。核家族化に伴い妊娠、出産への不安を持つ妊婦が増加しておりまして、出席者数も増加傾向にございます。 今後の課題といたしましては、育児支援の取り組みが必要と考えておりまして、各関係機関及び地域が一体となって取り組んでいく必要があると考えております。 今後、母子保健の推進については、現在策定を進めておりますエンゼルプラン、障害者プランとの整合性を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。 第2項目目の1点目、浜田市障害者基本計画の策定についてでございます。ご承知のように、平成5年12月に心身障害者対策基本法の改正で、障害者基本法が制定され、都道府県、市町村は障害者対策基本計画の策定に努めることになりました。 浜田市としましては、附属機関、浜田市障害者対策基本計画策定会議における社会基本ふれあい部会、生活環境安らぎ部会、障害者支え合い部会の3専門部会において、障害者の方々を対象に行ったアンケート調査によるニーズなどを盛り込んだ障害者プランの素案の検討を重ね、先般部会としての策定作業を終えたところでございます。 今後の予定でございますけれども、部会で検討されました各案をもとに12月中旬に開催されます浜田市障害者対策基本計画策定会議において、基本計画としてまとめ報告書として提言を受けます。そして、本年度中に浜田市障害者対策基本計画を策定する手順になります。 また、数値目標、整備目標等についてでございますけれども、ご指摘のように県の後期重点実施計画、島根障害者プランにおいて浜田圏域の目標数値が示されておりますので、基本計画をつくる段階で、これを取り込んでいきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(大屋俊弘君) 教育長。 ◎教育長(竹中弘忠君) 2点目の障害児の進学校の選択についてのご質問についてお答えします。 この問題は、就学時の健康診断の通知が漏れたことであります。健康診断の通知を送付しなかったことは当方の大変な手落ちでありまして、大変申しわけなく思っております。保護者に対しましても直接、私がお会いしまして陳謝したところでございます。 次に、障害児の就学決定でありますが、今回の場合、就学審議会で出されました指導内容は養護学校への就学がベターであるということでありましたが、保護者の方では地元の小学校に入れたいという、その考えに相違点があったことであります。このような場合は、障害児を持たれる保護者と十分協議をして、その子供さんにとって最もふさわしい進路を決定することになっております。今回の場合、保護者との協議が十分されなかったことが原因であります。今後、障害児をはじめ就学進路の決定に当たっては十分注意をして、慎重に行うよう心がけていく考えであります。皆様にも大変ご迷惑をかけましたことを改めておわび申し上げます。 ○議長(大屋俊弘君) 2番江角敏和君。 ◆2番(江角敏和君) それでは、再質問をさせていただきたいと思います。 1番目の自殺者の数値と複合的対策についてですけれども、いろんな事情がありまして、そうした形で数値なり死因分析がされていないということについては一定理解をするところであります。 全国的な自殺年齢の構成と動機について警察庁がまとめた平成7年の統計があるわけですけれども、例えば男性で見ますと50歳から59歳の自殺が一番多いということになっています。動機で言いますと、病気が一番、苦にしたものが多いということになっています。次に多いのが40歳から49歳で動機は生活経済問題、これが一番多い動機となっております。それから次は、65歳以上で、これは病気を苦にした方が多いと。次に、30歳から39歳、この年齢構成では生活経済問題が一番動機としては多いということになっています。さらに、30歳から35歳の中の死因の1位は、これは病気ではなくて自ら命を断つという、この自殺が一番多い位置を占めておるようです。その30歳から35歳を除いた15歳から44歳までの年齢構成では、すべて自殺が死因の2位を占めているというような統計が出されております。こうしたことから見ましても、県の健康対策課も複合的な対策を進めることが課題だとしているところのゆえんだというふうに私も思うわけです。そうした意味で、先ほど答弁がありましたような対策として浜田保健事務所等でも、そうした窓口をつくっておられるというようなこともございます。まさに、まず家庭や職場、地域、そして教育現場も含めてそういった冊子だとかメンタルヘルス、あるいはカウンセリング等が必要かというふうに思います。 県の方はそういうふうにいろいろ窓口を設けてそういった相談等あれば、受ける体制があるようでございますけれども、市としてはやはり福祉部を中心にして、それこそ複合的に連携を取りながら対策をとっていかなければならないと考えますけれども、本来複合的な、あるいは総合的な相談を市として受けていく、あるいは医療機関や総合福祉センターあるいは学校等の関係機関と組織の連携が図られる保健センターみたいなようなところがあれば、そこが相談窓口として受け付けていくのが適切であろうかと思いますけれども、そうした認識が間違いであるのかどうか、あるいはそうした点についてはどうお考えであるか。 そしてまた、現在であれば市としては、その相談窓口等を受けるとすればどこが受けるのかというような点を再質問させていただきたいと思います。 それから、保健事業の関係で移譲後の状況等を伺いました。その中で、私が思いますのは、やはり専用の会場がない、診査のですね、こういうことも1つは問題点ではないかというふうに思います。そういうふうに、これは3番目の2、3のところと関連して再質問したいと思うんですけれども、この保健センターの施設建設に当たって、例えば国庫補助金として9,000万円、あるいは県が県費補助金として上限9,000万円、さらに県は複合施設として新設する場合は1,000万円の上乗せという補助金制度を平成10年までの限定で行っておりますけれども、これを活用して、このセンター建設に臨まれるという考えはないのかということを2番目に再質問としておきたいと思います。 それから、2つ目の障害児の進学校の選択等について、これも報告がありましたので理解をするところでありますけれども、私今回の問題だけではなくて、以前障害を持っておられる保護者の方から、こんなことを伺ったことがあるわけです。保護者の方が子供の進学に当たって特殊教育を受ける専門の学校をある程度決められておった。しかし、地元の小学校の先生からは小学校の方に進学をしないかというような誘いがあった。結局は特殊学校の方を選ばれたわけですけれども、その後、ある教育関係者から地元の小学校の先生がやっぱり児童数の関係もあって小学校の方に来ないかということを、これはクラス数の関係になりますので、そういうことを言われたんではないかということを聞いて、少し心外に思ったというようなことを言われておったわけです。 そういう意味でも、この真意だとか、人間ですからミスや誤解もありますけれども、やっぱり障害を持っておられる子供さんとご家族の方は、幼児期あるいは小学校を選ぶ段階から、この学校の選択が迫られるわけですので、少しでもこのような不信というものが生じないように進路決定指導については、先ほど言われましたような、まず学校の先生、あるいは就学指導委員会、教育委員会の皆さん、家族の皆さんとの連携や丁寧な教育相談、話し合いが必要であると思いますので、これは再質問としませんけども、今後ともご努力をお願いしたいと思います。 最後のろう学校の件についても大変ご努力をいただいておりますので、再質問は控えますけれども、特にこのろう学校へは市外からも、浜田市の方が一番多いわけですが、江津市、益田市、那賀郡、邑智郡からも子供さんが来ておられますので、こうした石見圏域の関係組織とも行政にも広げながら県に働きかけていただくなど最善の方策で臨んでいただきたいということをお願いをしておきたいと思います。 以上です。 ○議長(大屋俊弘君) 福祉部長。 ◎福祉部長(佐々木達男君) 再質問にお答えいたします。 総合的な窓口が必要ではないかというお話の中で、保健センター等の整備がというお話もございました。そういうことができれば非常にいいことだと思いますので、その辺に向かっての努力はしていきたいと思います。 それから、現在どこがその辺の窓口になるかということでございますが、今常時設置しております健康相談の中で、その辺にも配慮をしてやっております。現にその中で保健所との連携によって病院へというケースも出てきております。 それから、次の10年度までの補助事業というお話がございました。今の財政状況の中で即ということにはなりにくいかと思いますけれども、その辺の検討、設置の検討と、それから財政計画の協議の中で、また検討を加えてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(大屋俊弘君) 2番江角敏和君。 ◆2番(江角敏和君) 保健センターの関係だけにしたいと思います。 10年までが補助金の限定期間ですので、非常にこれは難しい、厳しい状況じゃないかと思いますけれども、この限定の国県の補助というのは、大体これで打ち切られるんでしょうかね、この辺ちょっと。またこれがあるのかないのか、継続されていくものなのかどうかということにおいては、非常に建設に当たっても非常に計画的にも違ってくると思いますけれども、その点はどうでしょうか。 ○議長(大屋俊弘君) 福祉部長。 ◎福祉部長(佐々木達男君) お答えいたします。 現在のところ、3か年の限定ということで打ち切られる予定になっております。 ○議長(大屋俊弘君) 16番小川泰昭君。            〔16番 小川泰昭君 登壇〕 ◆16番(小川泰昭君) 通告しております2点について簡潔に質問してまいりたいと思います。明快なるご答弁をお願いいたします。 1点目の産業廃棄物(安定型)の処理についてでございます。近年は、都市計画再開発にとって産業廃棄物問題を避けて通れない時期に来ております。産廃施設の開設においても大きな社会問題となっております。 最近は、産廃のリサイクル化も進み、今後の方向づけもなされていると聞いております。しかしながら、処理場は慢性的に不足している状態だと聞いております。産業廃棄物(安定型)の木材、鉄くず等を除いたものを現在埋め立て中の5万トンバースの埋め立てに限って利用できないかをお尋ねしたいと思います。 建物の解体費に占める処理費の割合は、規模、構造等によって違いがありますが、おおむね35%から45%と聞いております。市民の関心の高い市民会館の解体をモデルとして試算した場合、有利な処理場がある場合、かなりコストの軽減につながると思います。 また、解体物を形態に応じ漁礁等、多目的に利用できないのか、一考の余地があると思います。現在、埋立地の残土搬入もかなりのコストがかかっていると聞いております。産廃を入れることができれば資源として活用できるわけで、時限的にせよ、今日のように景気の低迷している時期に有利な処理場が確保されることにより、解体、建築コストの軽減につながり、新しい需要が起こり、あわせて地域の産廃処理場の延命につながると思います。市の基本的な考え方を伺います。 大きい2点目の浜田市の中山間地域対策についてお尋ねします。 中山間地域対策とは、平成2年ごろより農水省の政策用語として生まれたと聞いております。中山間地域において農業の所得に占める割合は15%前後であり、農業地域をめぐる次のような幾つかの課題を抱えております。 第1に、高齢化、過疎化の伸展であります。これは社会減から自然減をも伴ったもので、農家、集落共同体の空洞化が進んでおります。 第2に、農林業や兼業機会の縮小であります。国際価格競争の時代に入り、新食糧法等の政策等にもより、農林産物価格の低落が続いております。また、労働力、担い手不足による生産性の低下も進んでおります。経済の国際化、景気等による兼業機会の減少、地場産業の衰退でもあります。 第3に農地の減少、耕作放棄地の増加、山林の荒廃化等、農地の資産的所有の喪失により市経済は意味を持たず法的な問題が残ることとなります。このような深刻な問題を抱えている反面、豊かな自然環境に恵まれている地域でもあります。中山間地域対策の政策目標を大別すると、次の3点に分かれると思います。 第1は、農業の条件不利地域対策として農業の規模拡大、生産性向上とは異なる新しい農業振興の模索、付加価値化、地域の活性化、過疎化、高齢化に伴う担い手対策等であります。 第2は、農業振興から地域振興に重点を置いた流れの中で、農家や地域全体の所得確保、定住条件の確保、国土環境保全機能の維持、保全への支援等であります。 第3は、農政の枠を超えた国土政策への対応と聞いております。 今年度予算化された中山間地域調査事業について伺いたいと思います。多くの問題を抱えているこの地域の調査、分析をされることは、期待の大きい重要な事業だと思っております。今まではアンケート方式をとっておられると思いますが、今後具体的にどのような積み重ねをされ、最終目標は何か伺いたいと思います。 この地域の経済の活性化について、関連はありますが異なった角度から3点に絞り伺いたいと思います。 第1点、担い手対策でありますが、これは農家の担い手から多様な経営の担い手まであります。農家個人の担い手は無論のことですが、地域振興の主体となっている団体を全国的に例をとってみますと、まず市町村、農協、森林組合、市町村公社すなわちジョイントセクターですね、私企業、地域の振興組織等があります。近年、農林業の独自産業化に代表されるように、つくる農業から加工、販売、景観、環境、教育をも含めた農林業の多面的機能活用型企業の発展に伴い高度な人材が必要となっております。市の基本的なとらえ方と方策を伺いたいと思います。 第2点目、営農集団組織の育成について伺います。圃場整備が完成した地域において過剰投資を防ぎ、大規模効率経営を目指し、農家の後継者にかわり地域の農地と農業を守る組織が重要になると思われます。これに対する市のとらえ方、支援、育成の方策があれば伺います。 第3点として、人材育成について伺います。経営組織、地域の振興に欠かすことができない人材の育成について、基本的な考え、方策をお聞かせください。 次に、生活基盤環境の整備を3点について伺いたいと思います。 まず第1点、道路、上水道、下水道、これは地域的に言いますと農村集落排水になると思いますが、これらの整備についてでありますが、そこに住んでいる者が自信の持てるところ、だれでも住みたくなるような地域づくりが必要と思われます。その基盤が道路、上下水道の整備であります。浜田市のかなりの面積を占めておりますこの地域の整備をすることは、浜田市の将来の可能性を広げる意味で、積極的に進めるべきであると思われますが、市の基本的な認識、どのような計画を持っておられるのか伺います。 2点目の防災対策についてでございます。これは自然災害の意味です。この地域は、大部分を山を背に斜面に住宅が点在しております。大雨のたびに生命、財産を脅かされているところは少なくありません。災害により被害が発生しても、基準、程度によりすべてにわたっての対応はなされず、不安を常時残しております。定住条件の中で、最も緊急度の高い生命、財産の保護の見地から、希望があり地域合意が得られるところに限り地域全体の総合的な防災対策が立てられる地すべり地域指定の事業導入が必要だと思われます。この事業は、ただ地すべり対策のみならず、関連事業として種類にもよりますが農地の圃場整備、道路その他の生活整備もあわせて行えるものと聞いております。浜田市においても、今後指定箇所を拡大していく必要があると思いますが、計画があればお聞かせください。 3点目の交流の場、安らぎの場としての整備についてお尋ねします。すばらしい自然環境のこの地域は、農業生産以外の分野にも利用していかなければなりません。高齢者の生きがい、市民の憩いの場、消費者との交流の場、都市との交流の場、安らぎの場として活用していくことが、浜田市の活性化につながるものと思います。市民の多面的な夢を実現できる地域でもあると思います。市の基本的なとらえ方、構想があればお聞かせください。以上、壇上の質問を終わります。明快なるご答弁をお願いいたします。 ○議長(大屋俊弘君) この際、暫時休憩いたします。 なお、再開は午後1時といたします。            午前11時54分 休憩            午後1時4分 再開 ○議長(大屋俊弘君) 会議を再開いたします。 午前中に引き続いて一般質問を行います。 それでは、執行部の答弁をお願いいたします。市長。            〔市長 宇津徹男君 登壇〕 ◎市長(宇津徹男君) 16番小川泰昭議員のご質問にお答えいたします。 1番目の産業廃棄物の処理については担当部長から答弁させます。 2番目の浜田市の中山間地域対策についてであります。浜田市の農業は、過疎化、高齢化の進展、農業生産活動の停滞、集落機能の低下といったようなさまざまな問題を抱えているため、現在進めております中山間地域対策の中で、農業、農村づくりの将来ビジョンを明確に定め、今後の施策に反映することが重要であると考えております。具体的には担当部長から答弁いたします。以上です。 ○議長(大屋俊弘君) 建設部長。 ◎建設部長(濱岡靖昭君) 16番議員の1番目、産業廃棄物、安定型の処理について、5万トンバース埋立地を時限措置として利用することはできないかという質問に対しましてお答えいたします。 この件につきまして島根県浜田港管理事務所、さらには県の産業廃棄物対策室に問い合わせましたところ、1つは埋立地をコンクリートがらなど安定物を限定し埋立地の一部エリアを廃棄物最終処分場として機能させる方法。もう一つは、再生利用業の個別指定という方法で、埋立物をコンクリートがらに限定し、しかも搬入者も限定して埋め立てるという方法があるという回答がございました。 ご提案の趣旨は有効な方法であると考えておりますが、しかし福井地区埋め立てにつきましては、公有水面埋め立て承認の際、搬入物は有害物を含まない山土と指定し承認されております。搬入物の変更となりますと、環境アセスメント調査、埋立工法、漁業生産者の同意等の承認条件が根本的に変更となります。既に、事業も進められておりまして、平成10年度埋め立て完了の目標となっており、変更は不可能な状況にありますので、ご理解賜りたいと思います。以上です。 ○議長(大屋俊弘君) 経済部長。 ◎経済部長(信田久樹君) 中山間地対策についてお答えいたします。 まず1点目の中山間地対策調査事業につきましては、現在まで浜田市中山間地農業振興ビジョン作成委員会を2回開催するとともに、農家個々の意向調査並びに農業農村を形成する集落の意向調査を実施いたしております。農家の意向調査につきましては、その調査結果の取りまとめが完了しておりますが、現在集落の意向調査につきましては集計中であります。これらの取り組みでありますが、この2つの調査結果をもとに島根大学の平塚教授をはじめとする浜田市中山間地域農業振興ビジョン作成委員会にお諮りし、専門コンサルの意見を仰ぎながら各地域の特質、資源等を十分に反映させ、中・長期的に目指すべき農業農村の姿を明らかにするとともに、解決すべき課題を整理し、今後の施策に反映したいと考えております。 2点目の経済の活性化についてでございますが、集落営農を試行する地域を重点に組織化への取り組みを促進するため地域リーダーの育成とともに集落での話し合いを推進することが最も重要であると考えております。これらを今後検討し、農村経済の活性化が図られるよう努めてまいりたいと思います。 3点目の生活基盤、環境の整備につきましては、本年度から実施しておりますふるさと農道整備事業を活用し、年次計画により未舗装道路の解消に努めてまいります。 また、下水道の整備につきましては、受益者負担が伴うことから、集落排水事業の導入等に関し啓発活動を含め検討してまいりたいと考えております。 地すべり対策などの防災面では、地域指定と指定項目に関し地元関係者との合意形成に努め、関係機関との協議を進めていきたいと考えております。 次に、交流の場または安らぎの場の整備でございますが、地域づくりには欠かせない検討課題であると認識しておりますので、今後とも調査研究を進めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(大屋俊弘君) 16番小川泰昭君。 ◆16番(小川泰昭君) 再質問をさせていただきます。 第1点の産業廃棄物の処理についてでございますが、結果的には最初の協定書に基づいて事業が進捗しておるので、そのような搬入は不可能だということでございますが、逆に最初からそういうことを前提とした話し合いがなされておれば十分可能であったわけだと思っております。 私が、港湾の埋め立てで産廃の処理場として利用しておるところを見させていただいたのは、四国の松山港湾だったと思いますが、非常に産廃捨て場で困るという、片方は残土の措置という両面のプラス要素を一挙に解決した方法をとっておったのが非常に印象的でありました。今は恐らく完成しておると思いますが、松山での港湾のそういう利用の仕方というのは、非常に私として印象に残っておったわけでございます。 浜田市においても、このように大きな海を埋め立てるプロジェクトというのはそう、数に制限があるわけでございまして、これからいつも出るケースと違うわけでございます。やはり逆に言えば千載一遇のチャンスであると思っておるわけです。特に、産廃の捨て場におきましては、今問題になっておりますこの浜田市周辺の後野地区の問題にもありますように、非常にこれから住民合意の形成というのが非常に難しい時代でございまして、そのあたりせっかくのそういう機会を有効に利用するという、そういう行政の調整役といいますか、面もこの機会にぜひ反省なり、取り組みの指針としていただきたいと思っております。これにつきましては答弁は要りません。 大きい2点目の浜田市の中山間地域対策でございますが、1点目の調査事業でございますが、今答弁にありましたように、2回のアンケート調査の集計によりまして有識者といいますか、会議といいますか、コンサルに乗せてこれから事業選択を図っていくというような答弁をいただいたわけでございますが、今22地区にわたって鋭意取り組みをなされておるわけで、地域の話し合いがなされておるわけでございますが、やはりこのあたりの取りまとめ役といいますか、その人のちょっとしたとらえ方によりまして非常に内容の吸い上げ方に差が出てくるのではないかというふうに私は感じております。このあたりにつきまして、もっと違う角度での指導とか研修の必要があるんではないかと思いますが、この点どういうふうに考えておられますか。お答え願いたいと思っております。 農村地域全体の地域民の意向が集約されるということは、ある面で私ども非常に期待しておるというのは、浜田市にはこういう農村地域全体の全体計画はないわけです。できれば農村地域のマスタープランという格好で、この意見集約がそういう方に生かされれば、非常にこの計画の意義があるんではないかと思っておるところでございます。やはり、これから地域住民の話し合いの中から出てきたプランを作成して、それを県とか国に上げていくいうのは、やはり地方分権の基本のスタイルであると思っておりますので、ぜひこれを最後の取りまとめまで鋭意努力していただくようにお願いしたいと思っております。 そういう面でもう一点質問でございますが、現在まで取り組みがなされておる中で、農業分野が中心になっておると思うわけでございますが、先ほどちょっと触れられましたように、いかに地域振興という位置づけが今後このものに生かされていくかということを、ちょっと私も心配しておるわけでございますが、そうした場合、これは農林課だけの対応でやれるのか、もし農業以外の立場での取りまとめの必要な場合は、ほかの関係部課も含めた体制がとられるのか、その点について再質問したいと思っております。 それから、経済の活性化についてでございますが、これは担い手対策という面、部長さんの方から答弁があったわけでございますが、地域のリーダー育成を中心に図っていきたいという市の基本的な考えを聞いたわけでございますが、これから担い手対策というのは壇上で質問しましたように、ただ農家個人の後継者というのみならず、非常に幅の広い担い手というのが農村地区では必要となってくるわけでございまして、盛んに今民活という言葉が叫ばれておるんですが、むしろこれからは官活といいますか、官の部分をいかに金の拠出ばっかりでなしに人的な面も含めてこの力をかりるかというのが非常に大きな課題だと認識しております。その面で、行政の今後のかかわり方について、もし構想があればお尋ねしたいと思います。 あとは営農集団組織の育成、やはりこれはリーダー関係と一緒でございますので、これは再質問いたしません。人材育成につきまして、リーダーの養成という一言で回答があったわけでございますが、やっぱりこれから先、地域振興のみならずどうしてもやはり欠かせないのが高齢者と女性の立場だと思っております。これをこの地域にどういうふうに今後人材として育てていただけるのか、この点についてお考えを聞きたいと思います。 研修についてでございますが、私も今回電源地域振興センターの主体事業でございます、いろいろなこれは商業、経済から福祉まであらゆる分野があるわけでございますが、その農業分野の研修に参加させていただきました。テーマが消費者志向の新しい農業を目指してというテーマでありましたが、これは2泊3日の予定で、現地は農業公園をつくっておられる民活団体、そういうような現地も含めた非常に内容のある研修を受けさせていただきました。これは、浜田も電源地域でございまして、その対象地域ということで私も出していただいたわけでございますが、電源地域振興センターの方から4分の3の助成があるわけです。ぜひこういうような制度を有効に利用して、研修の一つの糧としていただきたいと思っております。私が出た研究会には、全部で60名おりまして、その大部分が農林課の職員と企画課といいますか、政策立案のかなめとなっております企画課の職員が95%いると。やはりそういう面で、こういう機会をひとつ有効に利用して、やっぱりこれから人材育成のためにも頑張ってもらえたらと思っております。 それと、生活基盤、環境の整備についてでありますが、これは道路、上下水道、それから防災対策、交流の場と3点に分けてございますが、道路、上下水道につきましては、これはただいまの答弁で了解しておりますが、防災対策につきまして何で地すべり地域を出したかということにつきましてもうちょっと触れたいと思いますが、ご承知のように浜田市の農山村地域には、全国的にこういう遅れておる農山村地域を救うために5法というのがあるわけです。過疎法を含めて特農法とか、離島振興法とか5つあるわけですが、そのどれにも入っておらんのが浜田市の地域でして、その上に、最近ご承知のように、中山間地域からも外れておるという、何こそ面的に優遇措置がとられんというのが浜田市の農山村地域なんですけど、せめてこういう地すべりといいますか、移転家屋の安心できる、そのやっぱり地すべり対策を柱とした環境整備が総合的にできるような、このやっぱり地すべり対策事業をぜひ、先ほど答弁にありましたように、これは当然地元の希望、こういう合意形成が基本でございますが、あるところに対しましては、積極的にこの面的な事業を導入していただくように、特にお願いしたいわけでございます。 この点につきまして、1点ほど再質問でございますが、整備につきましては総合的な対応が必要でございまして、ただ農林1課ということでは対応ができないわけでございます。最終的には農林、建設を含めた横断的な取り組みが必要だと思いますが、この事業対応の面で、今後そういう体制面でどういうふうな体制でこの事業を進めていかれるのか、もしお考えがあれば聞かせていただきたいと思います。 ○議長(大屋俊弘君) 経済部長。 ◎経済部長(信田久樹君) 順次お答えを申し上げたいと思います。 まず、集落単位でいろんな懇談会を22地域で今日まで、もう既に終わっております。その中で、リーダーといいますか、集約的な感じの方もいらっしゃるわけですが、その辺の皆さんがご意見された部分が十分に反映ということですが、現在そうしたいろいろなお話しされた事項につきましてはすべて集約しておりまして、それを分析してこの作成委員会にもかけて将来を見ていこうということにしておりますので、一方的な判断でそれを集約していく考えは現在のところ持っておりません。 それと、この作成がマスタープランとしての性格性ということですが、先ほど私が答弁申し上げましたように、中・長期的な過程の中でこの中山間地をどうしていくかというそうした目標に向かってその作成をいたしておりますので、その作成がまとまりますとそれを一つの指針といたしまして実現に向けて努力をしていく考えでおります。 それと、地域振興の場合、いわゆる農業者以外の者も加えていろんなことを言うことでございますが、当然中山間地といえども農業者皆さんならずいろんな方がいらっしゃるわけでございまして、そうした意見もできるだけ反映しながら取り組むべきものについては取り組んでまいりたいと考えております。 それと、地域リーダーとしての担い手の問題でございますが、これにつきましては当然この地域リーダーを養成するためには、今後行政のかかわり方でございますが、現在は那賀郡においてもいろんな問題点を抱えておりまして、そうしたものも議論されております。現在、浜田市のみならず那賀郡、浜田市あるいは農林振興センター、普及センター、こうした方々でこれから精力的にこうした担い手の対策を、あるいはリーダーをどのようにしていくかというものを現在会議を持っておりまして、これから具体的なその方向性を見出してまいりたいと考えております。 それと、高齢化に伴います女性あるいは高齢者の、いわゆる高齢者の能力の応用ということであろうと思いますが、この辺もその中の重要な課題の一つといたしておりますので、こうした女性の持っている能力、あるいは高齢者の持っている能力、こうしたものをネットワーク化を図ることが重要であろうと思っております。こうしていくことによって皆さん方に引き出していくということで、こうしたものも現在検討の事項の一つといたしております。 それと、電源に絡んで研修をしていただいたわけでございますが、電源の通産のこの事業のみならず、あらゆる機関でこうした研修制度があれば、農業に関して制度があればどしどしこういったものに応用といいますか、使っていきたいというように思っております。 それと、防災対策でございますが、これにつきましては現在圃場整備をしている地域もございますが、あそこ地域につきましては工事終了次第指定をしていく考えであります。基本的には、住民の皆さんとの合意形成が一応はなっております。それ以外の他の地区につきましては、この指定を受けますと多少の網がかかると申しますか、規制も出てまいります。したがいまして、そうした地域の皆様、あるいは地権者の皆さん方、そうした方の合意形成を得て必要な場所については規定の手続等をとってまいりたいと思います。それ以外に、農業以外の問題もあるわけですが、当然農林、あるいは建設部関係とも連携をしながらその規定の必要な部分につきましては、それぞれ検討をしてまいりたいというように思っております。以上です。 ○議長(大屋俊弘君) 16番小川泰昭君。 ◆16番(小川泰昭君) 答弁ありがとうございました。 中山間地域というのは、先ほど触れましたように農業にかかわる位置づけというのが年々低下しておるわけでして、大部分が地域振興といいますか、集落対策になるかと思っております。しかも、その集落対策はただ農家の地域振興ということでなしに、ある面では全市民的な空間といいますか、面での整備がなされていくのがこの地域だと思っております。その面におきましても、町が非常に財政厳しいところでございますので、できれば有利は、先ほど申しました例のように有利は補助事業をどしどしに導入していただきまいて、今までの積み残し事業を、積み残しの分野を一つでも解決していただくように、特にお願いしたいと思っております。これは要望で置きます。 ○議長(大屋俊弘君) 12番徳原繁一君。            〔12番 徳原繁一君 登壇〕 ◆12番(徳原繁一君) 失礼いたします。それでは、いつものように簡潔で内容のある質問をしたいと思いますので、執行部におかれましてはやはり簡潔で内容のあるご答弁をよろしくお願いしたいと思います。 最初に処分場のばい煙についてということであります。後野町の第1処理場に関して、特にここ二、三年時々ばい煙が出ていると近所の住民より苦情が寄せられております。今、市長さんのところには写真を見ていただいておりますけれども、そのような真っ黒い煙が時々出ておりまして、洗濯物に色がつくとか、風のないところには谷のところにたまってうっすらとスモッグがかかったようになることもあるということで、近所の住民から気持ち悪いとか、せきが出るとかといった話を聞きました。 また、風向きによっては山を越えて両間台の方でもそういったことがあるそうで、特にここ最近とみにこのことが多くなったそうであります。市にも電話されたそうですが、もう一つはっきりしない、はっきりした答えが返ってこないということでして、私どもへ苦情が寄せられたわけであります。 そこで、こういったことを担当所管の部長なりご存じであったのか、こういった実態をどのように市の方として認識されているのかということをまず聞いてみたいと思います。 それから、この第1処分場への可燃ごみ搬入実績を調べてみますと、平成元年に1万1,971トンであったものが、昨年平成8年度では1万3,385トンということで、毎年約200トン前後増え続けております。この資料は、金城町、朝日町を含んでおりまして、浜田市の方は直接の収集分は減少傾向にあるものの業者等の直接持ち込み分が増えていて、全体としてはやはり増加傾向にあります。1日の処理能力は60トンということですから、おおよその稼働日数で考えると60トン掛ける5日掛ける12か月では1万4,400トンということですから、単純計算ではまだ余裕があることになるのですが、実際の運転状況はどうなのか、適正に対処できているのか、また今後はどうなのかということを、その実際のところをお聞かせいただきたいと思います。 それから3点目に、実際にこのようなばい煙が出ているという事実がありまして、住民が不利益をこうむっております。約20年前にこの処理場ができたときのこの経緯からいっても、これはほうっておけない問題でありまして、何らかの方策を講じていただきたいと思うのでありますが、この点いかがでありましょうか。 次に、ポートセールスのあり方についてお伺いいたします。昨日も14番議員さん、20番議員さん、大変に重要な問題であると思います、取り上げられました。今後は、この5万トンバースの進捗に合わせて国際交流、またポートセールスも具体的に目標を明確に絞り込んでいく時期に来ているのではないかと思います。 そこで、提案を含めて質問をいたします。この5万トンバースを核に浜田市が貿易港として成功していくためには、韓国釜山市との関係が極めて大切であると考えます。釜山は物流の中継基地ハブ港として基盤整備が進んでおります。税制面でも、例えば輸入と同一の状態で再輸出する場合、または外国製品のまま積み戻しをする場合には関税を免除するとかさまざまな配慮がなされております。かの神戸の震災の後、復旧後も神戸港の取扱高がこの釜山港に食われたまま震災前まで戻らないということを聞きます。よくも悪くも日本に輸入されるものの多くは、この釜山港を経由して来ているのは事実であります。定期航路はまず釜山というふうに思っております。 また、角度を違えて考えてみますと、現在浜田には水産加工業者は大体70社あるようですが、この原料となる魚は、特に浜田市の魚となっておりますカレイに限っても、ご案内のように前浜の底引きの不振によりまして大半は輸入原魚に頼っている現状があります。それも一時の主力でありました韓国産から、現在は冷凍のものでニュージーランド、オランダ、スペインなどさまざまであり、それらは商社を通し大阪や東京に陸揚げされ、そこの保冷冷蔵庫に入れられて浜田の業者が必要なときにそっから引いて使っていると、こういうことであります。 ところが、この陸送運賃がばかにならないわけです。そして、この冷蔵庫の管理料も後で言いますが少し問題があると思います。そこで考えることは、この海外の輸入の原魚、冷凍物を大阪や東京に陸揚げするのではなくして、この釜山に一たんプールする。そして、浜田港に直接陸揚げする。釜山経由ということですね。こうなれば、この陸送運賃も要らないですし、また冷蔵庫の保管料も日本は月払いでありますけれども、1日入れても1月分払いますけれども、韓国は日割り計算でありまして、そういう面でも大変メリットが出てくるように思います。 カレイの話で言えば、あるヨーロッパ原産のものを、大体浜田市内に入っております大体7社で1日12トンから13トンぐらい1日使っております。他の輸入原魚の実情も大体同じと思いますが、このようなルートの開拓に行政として先鞭をつけていただきたいと切に思いますが、市長のお考えをお聞きいたしたいと思います。以上で壇上での質問を終わります。 ○議長(大屋俊弘君) 市長。            〔市長 宇津徹男君 登壇〕 ◎市長(宇津徹男君) 12番徳原繁一議員のご質問にお答えいたします。 1番目の処分場のばい煙については、担当部長から答弁いたします。 2番目のポートセールスのあり方についてお答えいたします。現在、浜田港のポートセールスにつきましては、企業や関係機関に浜田港が貿易港であるということを認識してもらうこと、またこれと並行して浜田港を利用した方がメリットのある企業を選出し、貨物量の聞き取り調査などを行い定期航路開設に向け努力しているところであります。現在のところ、対岸の港をどこにするのか具体的に絞り切れておりません。 ご提言のありました、浜田港から最も近い韓国の釜山港につきましては、世界の貨物を集荷中継するハブ港としての機能が飛躍的に向上しております。先週も島根県の今岡副知事等と行ってまいりましたが、大変すばらしい投資をしております。韓国は、現在大変な不況の中でありますが、2011年に向けて着々と東洋のハブ港としての基盤をつくっておられます。対岸諸国の中でも最も重要な港であると認識しております。 しかし、これまでのポートセールスの中で、浜田港を利用してもよいとする企業の中には、中国、台湾、ロシア、北朝鮮との航路を望む声もありまして、ハブ港である釜山港との整合性について検討を進め絞り込んでいきたいと考えております。 先ほども申し上げましたが、韓国へのセールスにつきましては日本貿易振興会、島根県、浜田市の共催による島根県産業交流会を11月25日、韓国ソウル市で、27日には釜山市で開催いたしました。島根県のPRに合わせて浜田港のPRを行ったところであります。釜山市のセミナーでは、浜田市が進めております地域間経済交流をあわせ実施いたしましたほか、釜山市商工会議所を訪問し定期航路開設について要望したところであります。 今後は、釜山市商工会議所などの協力をいただき、日本海側の他の港との連携を模索しながら航路開設に努力してまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(大屋俊弘君) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(中山長久君) 第1処理場のばい煙についてお答えいたします。 1点目のばい煙の実態について知っているかということでございますが、当処理場の処理方式が機械化バッチ方式であります。朝の炉の立ち上げ時におきまして約10分から15分間につきましてばい煙が発生しているというように認識しておるところでございます。ただいま写真の提供もございましたが、これも建物等の影から見ますと朝の状態と、このように確認したところでございます。 朝方のごみの投入時には、事前に電気集じん機等を稼働させ、少しでも煙の出ないように短時間で立ち上がり運転が完了するよう努力いたしておるところでございます。 2点目の増加傾向にあるごみを適正に対応できるかということにつきましては、当処理場の能力は、8時間稼働で1日60トンでございます。建設後19年目を迎えておりますので、能力の低下は認めざるを得ません。処理実績から申しますと、先ほど申されましたように、平成8年度の搬入量につきましては1万3,384トンを入れております。これを稼働日数249日で除したときに1日平均53.7トンの処理を行っているものでございます。これは処理能力に近いものでございます。 平成元年以降のごみの量の変化を見ますと、平成元年を100とした場合、平成8年は111.8と微増、年間でいきますと1.47%の微増をいたしておるところでございます。量で言いますと150トンばかりでございます。 この処理場の能力低下につきましては、毎年7,000から9,000万円の補修費を用いて能力維持に努めておるところでございます。 当面の管理につきましては、この今の状況で対応できるものと認識いたしております。しかし、改築の検討段階には入っているというように考えております。 3点目のばい煙の対策でございますが、先ほど申しましたように、炉の立ち上がりに要する時間を短時間にするよう運転操作の向上に努めてまいりたいと思っております。具体的には、立ち上がり時に良質のごみを選別投入をいたしまして、また補助燃料による短時間での炉内の温度の上昇に努めてまいりたいと思っております。そうすることによりまして、早期に完全燃焼をするように操作に最大限の注意を払ってまいりたいと思います。 また、ばい煙発生の一因にもなっております石油製品、具体的に申しますと、塩ビ類だとか発泡スチロール等の混入物が搬入されないよう、ごみの搬出に当たりましてはモラルの向上に努め、啓発をさらに進めてまいりたいと思っているところでございます。 今の炉の、処分場の状況から言いますと、立ち上がり時のばい煙等につきましてはご迷惑をかけておりますので、この点につきましては地域住民の方にご説明申し上げましてご理解とご協力を賜るよう努めてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(大屋俊弘君) 12番徳原繁一君。 ◆12番(徳原繁一君) 今、環境部長さんの方から10分から15分ぐらいは出ておると、しゃあしゃあと言われましたけれども、これはこの19年前にこの処分場をつくるに当たって、地元の方に対して、市の方はばい煙は一切出ませんと。当時の最新技術でこれ、当時ですよ、最新技術でありまして、何かこう水をくぐらして、何かすごいいいようなことで、ばい煙というのは一切出ないんだということを当時の部長さんが言われたというんですよね。そういうことを市は約束なのか説明なのかということは私ははっきりしませんが、明確に住民に説明されているんです。そのことは環境部長さんとして引き継ぎを受けておられましたか。そのことを聞いておられましたかどうか。このことをちょっと私は聞いてみたいと思います。 それから、ポートセールスのあり方については、いろいろその方面でご尽力されてはおりますけれども、やはりもうそろそろ具体的に何かしらのものがやっぱり目に見えてきていいんじゃないかと、そういう時期に来ているんじゃないかということでこういう質問をしたわけでありますが、今浜田の加工業者も大変厳しいわけでありますけれども、今言いましたように、この輸入の原魚ですね、今大体ある1種類の魚種に限って十二、三トン、これは小さいコンテナ1個分ですよ、1日にこれをつぶしておると。ですから、全体的にはその七、八倍。恐らく輸入のものを1日浜田の業者が恐らく70トン近くは毎日恐らくつぶしていると。それを今言ったようにその商社経由であちこちから入っているわけですが、これを釜山港にプールして日本に入れる、浜田に入れるということが、私はかなりメリットの出てくることであるというふうに思うわけなんです。 それからもう一つ、輸入のことに関して言えば、商社を通して買っているのは一つのお金の面と、そういう面のリスクを回避するために入れているんですけれども、もう輸入を始めてからもう5年にも6年にも7年にもなるという、そういう業者の間では資金さえあれば直接輸入したいと、直輸入をしたいというような話もあちこちで聞いておりますよね。 ですから、きのうの質問の中でも14番議員さんが基金の話をされましたけれども、大変すばらしいことだと思いますけれども、そのような基金をぜひ設立して、やはり新しい芽を、浜田市の企業の新しい芽を少しでも育てていくという、そういう前向きな対応をしていただきたいと思いますが、その辺のお気持ちについて市長さん、ひとつお聞かせいただきたいと思います。この2点をお願いします。 ○議長(大屋俊弘君) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(中山長久君) 建設時に地元の方に当時の説明のときには、ばい煙は出ないという説明があったが、その辺の引き継ぎを受けとるのかということでございましたが、当時の、建設時の地元への話し合い等につきましての詳細については引き継ぎはいただいておりませんが、しかしながらこのばい煙の対策につきましては、できるだけ発生しないようにということでいろいろと努力いたしておるところでございます。早目に燃焼温度を上げまして完全燃焼にいくように努めているところでございます。よろしくお願いをいたします。 ○議長(大屋俊弘君) 経済部長。 ◎経済部長(信田久樹君) 輸入の問題でございますが、1つは加工業者が直接輸入する問題でございますが、1つはいろんな問題がございまして、釜山から入った場合でも、漁協の問題でいわゆる返り便がないということになりますと、企業ベースに乗ってくるか乗ってこないかというような大きな問題も抱えております。そうしますと、先ほど市長が答弁申し上げておりますように、定期航路の開設というものが非常に大きな重要な役割を果たしておりますので、その定期航路が開設されるようにあらゆる機関を通じながら現在努力をしておりますので、さらに積極的にこうした取り組みを進めてまいりたいと思っております。 さらに、基金の問題も出ておりましたが、基金の関係も重要でありますが、こうした直接輸入にかかわる件につきましては、さらに浜田市内におけるいわゆる経済部門におきまして、やはり地域調査的な、いわゆる人材育成の点から、そうしたノウハウを持った釜山も最重要課題ではなかろうかというようにも考えておりますので、そうした面からも研究を現在いたしております。 さらに、現在加工業者が年間相当の量が商社経由で入っていると思っております。しかしながら、企業側におかれましても、今日まで原魚の安定供給のためにかなり長い期間努力をされまして、いろんな商社をお使いになって、多分浜田に入っていると思っております。 したがいまして、それを一括まとめて浜田へ経由して、降ろしていくというのはどのようになっているかというまで研究をしておりませんが、そういうものができ得るかできないかいうものを含めまして、さらに今後研究を進めていきたいというように思っております。 以上です。 ○議長(大屋俊弘君) 7番佐々木喜久君。            〔7番 佐々木喜久君 登壇〕 ◆7番(佐々木喜久君) ご苦労さまでございます。 既にご通告しております2点についてできるだけ簡単に質問いたしますので、明快なるご答弁をよろしくお願いを申し上げます。 まず、1点目の農業振興策についてでございますが、ご承知のように生産調整や米価の値下げ、あるいは後継者問題等々、非常に厳しい農業行政の中にあって、当浜田市におきましても農業構造改善事業の一環として奨励され、西条柿を栽培をされております。浜田の特産品と位置づけ、永久作物として栽培されている農家は、現在127名、総面積にして61ヘクタールだということでございます。その約70%ぐらいが植えてから15年前後になり、柿の木としましては、まさに男盛り、最盛期に成長し、収量も年々増加し、選果場も軌道に乗り、あとは生産者が意欲を持ってよい柿をつくり、そして売り上げを伸ばしていくか、同時により低いコストで経常利益を上げていくかが今後の課題でございます。 そしてまた、生産者が心配されているのが、どのような作物にも共通して言えることでございますが、天候や自然災害等による影響ですが、台風や災害、または病虫害による被害での減収につきましては、コメと同じように一定の基準までは補償される、いわゆる共済保険制度がございますが、本年のように豊作により大量生産が原因で市場価格が暴落し、聞くところによりますと、10キロ1箱で最低価格が600円であったとも聞いております。ちなみに最高は1万2,000円であったそうですけれども、それは10月の初旬で、ほんのわずかだというように聞いておりますけれども、平均で約1箱が10キロで2,300円ぐらいと、このような価格を聞いております。 美川の選果場ができておりますけれども、美川に。このコストが1箱が735円かかるんだそうです。そこから現在市場に出しているのは下関、あるいは北九州、また広島等の市場までの運賃や向こうへ行っての歩合金、手数料等でさらにコストが上乗せされ、1箱で大体1,100円ぐらいかかるということでございます。その上、当然のことながら農薬代、あるいはまた肥料代、農機具や草刈り等の燃料代等と差し引きますと、一年じゅう働いた手間代、人件費は全然計算しなくても赤字がほとんどの家庭が出ていると、そういった現状でございます。 その上で、まず1点目の質問をさせていただきます。 本年のように市場価格が暴落し、農家の収入が大きく落ち込み、経営は非常に圧迫され、その上ご承知のように高齢化が進み、大半以上の農家が高齢者でわずかな年金で生活をされており、少しでもその生活のゆとりを持つために始めた、この西条柿、非常に苦しい台所の中で、年金まで西条柿の赤字につぎ込む方たち、そういった非常に苦しい経営を強いられている農家に対して行政の側から少しでも支えてあげるような価格補償制度等の救済措置はないでしょうか、お伺いをいたします。 次に、現在ほとんどの農家で半分ぐらい残された柿の木のもぎ取り作業が行われております。豊作のために出荷量に限りがあり、普通の年より検査も厳しく規格外も非常に多く出たと。また、その上台風やひょうの被害で柿の表面に汚れが出て、全部規格外に落とされ、これが普通の年なら売れるんですけども、今年はもう全然とってもらえないと。かといって柿の木に放置しておけば、また来年の柿の実なりに影響がある。どうしても全部とらなければならないと。少ないときにはカラスも来るんだそうですけども、余り多いときにはカラスも寄ってこないということで、今は人間が、お年寄りが上って一つ一つをもぎ取り、そしてまた泣きの涙で穴を掘って埋めたりして、処分されていると。そういった方たちの心境を少しでもわかってもらってくださいと、このような農家の声もちらほら聞こえてまいりました。 そこで、2つ目の質問といたしまして、これにそういった柿に付加価値をつけて、そうして新しい商品開発について、先ほど申し上げました規格外とか余った柿等々でございますけども、またいろいろな新しい技術や研究を開発し導入していただいて、付加価値をつけた加工商品として、またあるいはブレンド商品として少しでも農家の収入が上がるような商品開発についていろいろなことから検討されていると思いますけども、その辺についてお伺いをいたしたいと思います。 いずれにしましても、この問題につきましては、生産農家にとっては甚だ深刻であり、ひいては農業離れや過疎問題、また死活問題にも影響を及ぼすような、極めて重要な問題でございます。どうか、市長さんや担当部署の方の誠意あるご答弁を農家の皆さんが希望を持てるような、また意欲が湧き出るようなご答弁をよろしくお願いを申し上げます。 次に2点目といたしまして、納税組合の今後のあり方ということでございます。 浜田市におかれましては、昨日以来いろいろと論議がされておりますけれども、極めて厳しい財政状況の中で、行財政改革を推進されるに当たっては、最小の経費で最大の効果を上げることは最も重要な課題であると考えております。 そして、今問題になっている市税や保険料などについての滞納整理は、財源確保の面で重要な課題と思います。その整理を進める上で、島根県下では初めての課長以上の管理者の方が徴収業務に当たっておられるという、そのご苦労に対し、私は頭の下がる思いがいたしますと同時に、心より敬意と感謝を申し上げるものでございます。 そこで、お尋ねを申し上げますが、最近巷間、巷で耳にいたしますけども、そういった滞納者の整理を進めるために各町内の納税の世話をされている人たちを中心にアンケート調査をされているというようなことも聞いておりますけれども、そのできれば中身、あるいはまた目的等をお聞かせいただきたいと思います。 次に、2つ目といたしまして、現在そういったお世話をいただいております各町内の納税組合員制度と申しましょうか、そういったものに対しての見直し等の計画、考えがあるのかどうなのか、その辺を今後のあり方としてお伺いをいたします。 以上をもちまして壇上からの質問を終わります。どうか、明快なご答弁をよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 ○議長(大屋俊弘君) 市長。            〔市長 宇津徹男君 登壇〕 ◎市長(宇津徹男君) 7番佐々木喜久議員のご質問にお答えいたします。 1番目の農業振興についてであります。浜田市は水稲中心の営農活動が長く続けられておりましたが、年々厳しくなる生産調整により作物の転換が必要となってきております。このような状況の中で、水稲に次ぐ栽培面積、生産量があり、浜田市の特産振興作物として奨励し、食味が良好で市場評価が高い西条柿を浜田市の特産品として一層の振興を図ることが必要であると考えております。 しかしながら、ご指摘のようにことしは大変な豊作でありましたが、一方において価格が暴落に近い低落状況であります。ご指摘のとおりであります。 また、先ほどおっしゃいましたようなことによって、そのことにより生産農家の実情を大変憂慮しております。今後また部内でいろいろ検討させていただこうと、そのように思っております。具体的な内容については、担当部長から答弁いたします。 2番目の納税組合員の今後のあり方についても担当部長から答弁いたします。 以上です。 ○議長(大屋俊弘君) 経済部長。 ◎経済部長(信田久樹君) 農業振興の1点目の西条柿栽培農家の価格補償についてお答え申し上げます。 価格補償制度は、確立は現段階ではされておりませんが、しかし今回のひょう被害等の自然災害や病虫害などが対象となる共済制度が確立をされております。 市単独では、価格補償を行うということは、現状では困難であると考えておりますが、今後はこの共済制度の活用促進に努めまして、関係機関とも努力してまいりたいと考えております。 流通市場におきましては、2L以上で産地間競争が行われているのが現状でありまして、農協等を通じ、低枝剪定、摘蕾摘果技術の研究会を開催をいたしており、今後とも商品価値の高い西条柿の生産について啓発活動を進めてまいります。 2点目の付加価値をつけるための商品開発につきましては、農業改良普及センター並びに島根の味開発指導センター等と協力体制を軸に、西条柿の商品開発につきまして市場の動向を見きわめながら研究を重ねているところでありまして、今後とも農協並びに生産農家との連携を強化しながら、必要な情報提供などを行い支援活動を推進してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(大屋俊弘君) 総務部長。 ◎総務部長(小谷典弘君) 納税貯蓄組合の今後のあり方についてお答えをいたします。 市税の納期内納付につきましては、積極的に納税貯蓄組合のご協力をいただいてるところでございまして、この数は現在247組合ございます。組合員の方は8,338人となっております。 平成8年度は、市税収入の約25.5%に当たります約10億5,700万円を納税組合で納付をいただいておりまして、取り扱われました税目、納期内納付額を基準にいたしまして、納税組合等に補助金を交付いたしております。 この補助金の交付の額、参考までに申し上げますと2,214万円ということになっております。納税組合として非常にこの市税収入のためにご努力をいただいていることを感謝を申し上げておるところでございます。 この納税貯蓄組合の状況を把握をいたしますために、去る9月に各納税貯蓄組合長様あてに5項目についてのアンケートの調査をいたしました。これは、行財政改革の中で、特に納税組合の見直しを図るということもございまして、その現状をつかむために行ったアンケートでございます。 ご回答いただきましたのは205人の納税組合長さんでございまして、回収率は84.4%でございました。そのアンケートによりますと、特に問題になりますのは、現制度においては、個人のプライバシー保護、これに問題がある。組合長さんを通じまして、納入通知書をお配りをいただいている、こうしたことによって各人の税が幾らか、こういうことでのプライバシーの問題があるというようなことでの問題とか、また組合長さんそれぞれ非常に高齢化されてきている、こういったことで非常に集金業務が負担になってきていることの問題、また、プライバシー等の問題もございまして、この組合から離れる人が出てきている。今、いわゆる組合員が減少してきている、こういうような問題点がこのアンケートによって把握ができたところでございます。 いろいろ問題があるわけでございまして、今後この組合長さん方のご理解を得ながら、納税貯蓄組合の育成と、その運営方法について検討しなければならないというふうに考えておりますが、その具体的事項といたしましては、行革の折でございますので、歳出の抑制を図ると。このために補助金交付基準の見直しをするということも一つの課題になっております。しかし、片一方では滞納が増えると、またこれもまた財源を確保する上での問題があるわけでございまして矛盾点を持っているわけでございますが、これも課題として一つ検討しなければいけないということ。 それから、補助金以外に奨励金というものもございまして、こういったものをどうするかということ。 それから、納税組合とは直接関係ございませんけれども、前納報奨金制度というのがございます。1年分まとめた場合に、それに対しての割引を報奨金として支払うと。こういった前納報奨金制度もございます。 こうしたことも納税組合にもかかわるものでもございますので、こうした2つの課題を検討しなければいけない。さらに、先ほど申し上げました高齢化やプライバシーや組合の人が減ると、こういったことも含めて検討していく必要があるというふうに思っておりますが、特に市の方として考えておりますのは、今後は口座振替制度に切り替えていくということが重要ではなかろうかと、このように思うわけでありますが、一遍にこうした振替制度もできるわけではございません。 こうした問題点を、この納税組合長会議を開催いたしまして、そこで具体的な意見交換を行う中で、方向を決定してまいりたいというふうに考えております。 明年早々には、こうした会議を開きたいというふうに思っていますので、ご理解賜りたいと思います。 以上でございます。 ○議長(大屋俊弘君) 7番佐々木喜久君。 ◆7番(佐々木喜久君) 1点目の西条柿の件でございますけれども、これは11月13日のある新聞でございますけれども、農水省が今度新たに農産物以外のものについても、こういった豊作とか、あるいは凶作で収入が落ち込んだ場合には、収入補てん制度を導入すると。これは欧米型の所得補償ということでございますけれども、これはすぐじゃなく二、三年先だということでございますが、国もそういった取り組みをされておられますので、どうか当市におきましても、そういった国や県等にいろいろと働きかけをいただきまして、そういった対策を講じていただきたいと思います。 それと、よく農家の方から、私も農家ですので聞くわけですけれども、私もある意味では犠牲者かもわかりませんけれども、行政はよく農家にいろいろなものをつくれ、植えと、あるいは飼えとか、非常に積極的に進めるのは進めるけども、いざそれが商品化として、あるいは販売できるような状況になったときにはもう余り熱を入れてくれないと。私も若い、今も若いんですけれども、若いころですけども、30年ぐらい前だと思いますけども、杉やらヒノキを植えて四、五年たったときに、いやそれは全部切って台湾桐を植えと、台湾桐を植えりゃ二、三年、四、五年で銭になるし、ぐるぐる回転が早いということで、それにだまされて杉やらヒノキの皆こまいの切って植えた。これは私だけじゃございませんけども、そういった方がたくさんございました。でも、結局その台湾桐が四、五年先にできたころには、それもう大きくなるんですけども、もうその会社が倒れてもう全然売り口がないということで、それを切ってまた杉を植えたりヒノキを植えたような記憶も実はございます。ということで、その辺の取り組みが非常に消極的であると、そういった意見もあちこちで聞かされるわけでございます。 次にお伺いしますけども、農協も現在いろいろと広域合併をしております今日、三隅の方の、私は三隅の方の平原の方のある1町2反ぐらいつくる柿農家に行って、二、三時間いろいろとあの現地を歩いて聞いたわけですけども、三隅の方は割と余った柿も少ないし、また出雲にある島根ワイナリーあたりへ積極的にそういった余った柿も出してくれると。ところが、浜田の方はそういったことが余りないというようなことも聞いておりますけれども、そういった広域合併、先ほどもちょっと出ましたけども、現在はやっぱり産地競争であるという観点から、そういった三隅とか、そういった広範囲で県の普及センターや、あるいは経済連とよく連携を密にして、そういった農業振興策についていろいろな定期的な話し合いを持っておられるのかどうなのか、またそういったことを今後計画されておるのかどうなのか、これはお伺いをいたします。 そして、もう一つはPR、よく言われるんですけども、迩摩郡に砂時計ができて、当時の東町長ですか、多額の投資してできたんですけれども、それが今は非常に観光客が多くなって、経済的にもすごく影響があるということで、経済効果が出てきたというような話も聞いておりますけども、それほどじゃないんですけども、できれば浜田の西条柿のほとんどを占める西部、美川の本郷橋のたもとの方に大きな西条柿の里というような広告塔でも立てて、そしてPR、宣伝の面でも少しは力を入れていったらどうかなと、これは私の個人的な意見でございます。 もう一つは、将来はどうしてもどんどんそういった柿も大きくなり出荷も増えてきますと、できればワインや、あるいは柿酢、柿チップ等々をひとつ商品化できるような地場産業の一環としてひとつ加工場でもつくっていただいて、そして地元でできた柿は地元でさばくというような、そういった考えはないのかどうなのか、その点についてもお伺いをいたします。 それと、次の納税組合の件ですけども、これアンケートを協力された方が二百何名ですか、ということですけども、この方たちにちょっと二、三あれですけども、どうなったんかですね、協力はさせておいて結局、その調査結果が全然公表されてないということで、むしろ皆さんの方が待っておられる状況でございますが、これは当然としてやっぱり調査したら、こういう結果が出ましたよということを、そういった当人には教えていただきたいと思いますが、いまだかつて返事がないというようにも聞いておりますが、これはどうしてでございましょうかお伺いします。 それから、今の部長さんの話によりますと、そういったことも私たちも、また市民の方も予測されとるわけですけども、約5億円に近いような滞納金があるような先般新聞でも報道されておりました。そのために先ほど申しましたように管理職は大変なご苦労をされておるわけでございますけども、現在のいろいろ理由がございました。高齢化であるとか、あるいはまた二千何百万円の金がかかるとかございましたけども、現在の徴収、納税組合を通した徴収方法がどうも問題があるので将来は自主納付、納税、あるいはまた振込納税等に移行するというような考えもあるというようなこともさっき話がございましたけれども、市民が今思っていることは、やはりこういった財政厳しいときにこそ本当に官民一体となって、こういった危機を乗り越えていくと。そのためには、納税組合もそういった報奨金ですか、補助金ですか、それをもらって、そして積み立てておいて年に1回、年末にでも集まって、そのメンバーが親睦を図り、そしてまたよし来年もまたみんなひとつ力を合わせて納税に協力しようでということで意欲を燃え立たせてまた1年を迎えると、こういったことで、ある市民の方からもひょっとすりゃ今度はもう振込納税や自主納税になるんじゃないか、そうすればもう我々もそうですけども、いつ幾日にもう持っていかなならんとか、あるいは集金に来られると思えばやっぱり準備しますけども、自分で自発的にやるということになれば、まあええわ、今月は置いて次のと一緒にやろうかということで、それが積もり積もって滞納がだんだんと増加していくと、そういった危惧も予測されるわけでございますけども、その辺についてのお考えはいかがでしょうかお尋ねいたします。 ○議長(大屋俊弘君) 経済部長。 ◎経済部長(信田久樹君) 商品の収穫後の指導と申しますか、そうしたものにつきましては当然商品の販路のシステムというのは重要であります。したがいまして、これから農協なり、あるいは市、あるいは県、そうしたものとも連携をしながら、そうした商品の販路システムの確立の検討を現在もいたしておりますが、精力的に会議において検討を進めていきたいと思っております。 さらに、周辺地域との連携、あるいは商品の高付加価値の問題ですが、これにつきましても現在島根の味開発センター、あるいは合庁にあります農業振興センター、あるいは普及センター、あるいはJA、あるいは周辺の三隅、弥栄、浜田、江津も西条柿を生産をしておりますので、そうした周辺の市町村も含めまして高付加価値の商品研究のための既に会議も持っておりまして、そうしたものが少しでも早く新しい商品が開発されるよう、私らも一体となりまして、そうしたものに努力をしてまいりたいと思います。そうすることによって、生産者に対しても何かの形で応えられることができると思いますし、地域の経済の活性化にもなるものと思っております。今後ともひとつよろしくご指導をお願いします。 ○議長(大屋俊弘君) 総務部長。 ◎総務部長(小谷典弘君) 再質問にお答えいたします。 アンケートの結果が公表されてないと、こういうことで皆さんが待っておられると、なぜかということでございますが、これはフロンティアプロ21の若手グループによりまして、調査研究をするためにアンケートの調査をいたしました。ようやくその結果が最近になってまとめられておりまして、これにつきましては先ほど申し上げましたように、来年早々組合長会議を開催いたしますので、その中で、このアンケート結果につきましても報告をさせていただくと、こういう考えでいますのでご理解賜りたいと思います。 それから、非常に多くの滞納があるのに、納税組合の徴収方法を見直すと、こういうことになればより滞納が増える、そうしたことも出てくるのではないかと、こういう指摘でございます。確かに、私たちもその辺を危惧いたしております。片方で、納税組合の方の補助金等を削減するということになれば、確かに組合長さん方の意欲を減退させると、こういうことにもつながってまいりますので、この問題については慎重にやらなければならないというふうに思っております。 当初、12月議会で提案というようなこともございましたが、これは納税組合長さんの意思を十分把握ができてない段階では、こうしたことはできないという考え方でございまして、現状を理解をしていただきながら、十分この点について整理をしてまいりたいというふうに思っていますし、直ちにこういった補助金制度をやめるという考え方は基本的には持っておりません。 また、組合離れという傾向も、これは滞納者の方に結構あるんですね。組合離れていると。というのは、納税組合では一定の率を納入しないと補助金が出せないということになっていますが、滞納者が増えてきますと、その補助金の対象にならないということも出てくるわけでありまして、逆にその組合入りを阻んでいるというふうなこともございます。このために、口座振替制度というものを今後推進をしていかなければ、納税組合そのものも持たなくなってくるという問題もございます。このために、この口座振替制度を導入をして、その間個人で納めてもらいますが、いわゆる組合に在籍をしてもらいながら、そういう方向をとっていくことも一つの手段ではなかろうかと、こういうようなことも検討いたしておりまして、そういうことを含めながら組合長さん会議の中で十分意見交換をさせていただきたいというふうに考えておりますのでご理解賜りたいと思います。 以上でございます。 ○議長(大屋俊弘君) 7番佐々木喜久君。 ◆7番(佐々木喜久君) ありがとうございました。 ひとつ西条柿の方も農家がひとつ希望を持って、意欲を持ってひとつこういった農作業に取り組めるようにひとつよろしくお願いをいたします。 それと、納税組合の関係ですけども、後から取り返しのつかないようなことが起きないようにひとつ慎重にご検討、ご論議をいただいて、この問題については対処していただきたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(大屋俊弘君) ここで暫時休憩といたします。            午後2時23分 休憩            午後2時51分 再開 ○副議長(湯浅勝君) 会議を再開いたします。 休憩前に引き続いて一般質問を行います。3番牛尾博美君。            〔3番 牛尾博美君 登壇〕 ◆3番(牛尾博美君) 13番、最後となりました。お疲れのことと思いますが、しばらくの間どうかよろしくお願いいたします。 通告しておりました2件の質問をさせていただきます。 最初に、審議会での市民参加についてであります。 今、まさに浜田市において特別職の給与や管理手当の削減を実施するなど、積極的に、そして真剣に行財政改革が取り組まれています。その中で時代に即応した組織・機構の見直しの中で、審議会、調査会などの附属機関についてお伺いいたします。 現在、浜田市には審議会、調査会などの諮問機関が約30近く設けられていると聞きます。私たち議員も常任委員会等それぞれの立場から各審議会や調査会に委員として出席している会もありますが、どの会も当初はそれぞれ重要な目的や意味のある大事な会として発足、設立されたわけです。そして、その効果も大いにあったと思われますが、時が経過するとともに形だけの形式的な会合で終わったり、現代社会の情勢に合わず機能しなくなったもの、また今ではもう必要ないのではないかと思える審議会も多々あるのではないでしょうか。この機会に審議会、調査会等の統合、廃止などを見直しする必要があると思うのですが、いかがお考えでしょうか。 また、ここ一、二年の間に一度も会合が持たれていないところもあると聞きましたが、全附属機関の中で全く動きのない審議会があるのでしょうか、お伺いいたします。 次に、3点目として、各種審議会等の委員の任命についてですが、この委員の選出については行政の方で選び任命されているわけですが、審議会の名称が違っていても内容的にも似たようなことをやっていたり、また選ばれた委員の構成メンバーが同じであったりして、いつも同じで、ただ形だけの中身のない会合となり、新鮮でユニークな意見や発想というものがなかなか出てこないのではないかと思われます。こうした審議会等の委員を選任する基準というものがあるのでしょうか、お伺いいたします。 第4点目に、各種審議会の中に市民から公募をしてはどうかということです。 行政施策決定の過程に市民に入ってもらい、自分たち市民の意見も取り入れられ、また行政の政策がどのようになっているのかを見聞きする一般市民の実質的な参加の枠を設けてみることはこれからの審議会のさらなる活性化につながるものと考えます。自発的、あるいは主体的に政策決定の過程に参加していくことは、市民各層の方々がその機会が多ければ多いほど、そして参加されればされるほど市民意識も向上し、より以上の市民の意見を反映した施策になるものと思われます。決定された政策の展開は市民の理解と協力がなければ推進、実行できません。審議会の委員選出の方法として幅広い市民から公募してみてはどうでしょうか、お伺いいたします。 第5点目は、審議会の会議の公開についてお伺いいたします。 各審議会、調査会等の委員に任命された人にはその会合の趣旨や経過等話し合われた内容がわかりますが、何の審議会が、いつ、どこであるのか、一般市民には全くわからないのではないかと思います。開かれた市政を目指し、情報公開することによってより一層の透明性を保つためにも、審議会を公開することについて見解をお伺いいたします。 今行われている浜田市の行財政改革の中でも、単に組織を変更するだけでなく、形式にとらわれない住民本位の政策に取り組む行政のあるべき姿を追求し、実現させる必要があるのではないかと思います。 次に、大きな2番目の質問の浜田駅前についてです。 朝ともなりますと、通勤、通学の人たちで我がふるさとの玄関、JR浜田駅前も結構都会並みに混雑します。その中で最も危険なのが歩行者、特に高校生が交差点の信号で赤でも全く関係なく渡っていきます。車が事故を起こすまいと、赤信号で渡る高校生グループを交差点のど真ん中で待ったり、耳をつんざくような急ブレーキの音はしょっちゅうです。いつか必ず交通事故が起こるのは時間の問題だと駅前に住む市民は言っております。事故が起きてからでは遅いのです。何とか各学校に交通規則の遵守を厳しく指導できないものか。また、交差点をスクランブル交差点にし、車と人が交互に渡れるようにはできないものか、お伺いいたします。 次に、駅前の環境緑化についてですが、約1年前にはわずかではありますが三、四本の青々と茂った街路樹がありましたが、腐って危険だということで切り倒されました。現在の駅前には何の樹木も植えられず、緑の部分はどこにもありません。ゆったりとした潤いのある生活を持ちたいと願う浜田市民にとって、駅前に木々の緑がないのは大変殺伐とした景観で息が詰まりそうだという市民も多く、また大阪、広島などから浜田に来る人たちの第一印象も余りよくないと聞きます。浜田駅前広場に植樹をし、駅前の環境を変える計画はいかがなものでしょうか。植樹された木の水やり等のお世話は老人クラブやあるいは地元の人たちの協力をしていただければ一石二鳥ではないかと思いますが、どうでしょう。 3点目に、駅前広場にある市の看板についてです。 「島根県立国際短大を4年制に」云々という標語の公告塔がいまだに広場の真ん中にでんと座っております。時を得た標語はすばらしいPRの力がありますが、駅前の公告塔の古い標語は余りにも遅れているというか、ほったらかしになっているのではないでしょうか。こうした公告塔の文字、標語の書き替えをされるつもりでしょうか、お伺いいたします。 4点目に、浜田駅駐輪場についてです。 せっかくできた自転車置き場も、ただ置くだけで余り整理されていないので、重なり合ったり倒れ合ったりの大混雑です。奥の方に置いた人は出すのに一苦労です。新しい自転車はすぐ倒れて傷がつくし、近くの歩道に置く市民も最近多くなってきたようです。狭いスペースではありますが、もっと市民に有効に利用してもらうように自転車を整理し、倒れないように輪どめを設置するなど、きちんと並べておける方法で管理した方がいいのではないかと思いますが、今後どのようにされようとしてるのでしょうか。 5点目に、浜田駅前に集まってくる暴走族から非行に走りやすい学生、子供たち、そして車の騒音等、市民生活を守る警察の常駐が強く望まれています。駅前派出所を常時駐在していただけないものか。駅近辺の住民も、JR浜田駅を利用する多く人たちもそれを希望しています。この問題について、これまでそういう市民からの要望や駅前でのトラブルがなかったか、お伺いいたします。 JR浜田駅は私たち浜田市民のいわば顔的存在でもあります。住んでいる市民も、初めて浜田に来た人も、緑が多く、明るいいい町だと思われるような浜田をだれもが望んでいます。どうか積極的なお考えをお伺いいたします。以上、壇上からの質問を終わります。どうか明快なるご回答をよろしくお願いいたします。 ○副議長(湯浅勝君) 市長。            〔市長 宇津徹男君 登壇〕 ◎市長(宇津徹男君) 3番牛尾博美議員のご質問にお答えいたします。 1番目の審議会での市民参加についてであります。 審議会は市政に対する市民の皆さんのご意見を広くお伺いする場でありまして、非常に重要であると考えております。したがいまして、その機能の強化及び活性化を図っているところであります。 また、審議会等のあり方につきましては、昨年策定いたしました行財政改革大綱の検討項目にも掲げて、審議会等の統廃合、委員の選任基準等について見直しを検討しているところであります。その結果を踏まえ、行財政改革推進委員会のご意見を伺いながら見直しを実施したいと考えております。具体的には担当部長から答弁いたします。 2番目の浜田駅前についてお答えいたします。 浜田駅前周辺は浜田の玄関としてこれまで道分山の開発、駅前西部土地区画整理事業などに取り組み、一昔前に比べますと駅周辺の環境はさま変わりをいたしております。その一方では、道路や駐車場等の交通整備の問題をはじめ防犯対策などの環境面でさまざまな課題があります。ご指摘のように、浜田の顔としての環境づくりが必要と考えておりまして、市民の皆さんのご協力を得て、できるところから取り組んでいきたいと考えております。具体的な項目につきましては担当部長から答弁いたします。以上です。 ○副議長(湯浅勝君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(島津博君) 1番目の審議会での市民参加についてお答えをいたします。 現在、浜田市には諮問機関等の附属機関が33機関あり、法律の規定に基づきまして設置を義務づけられておりますものが4機関、条例によって設置しております附属機関が29機関あります。このうち、最近2年間で一回も開催されていない機関もありますが、附属機関はその目的により定期的に開催するものと、その機関でご審議をいただく案件が生じたときに開催するものとがございます。ご理解を願いたいと思います。 次に、委員の構成については、条例制定等の際に市議会に審議をお願いしておりますが、任命に当たっての基準は現在のところ定めておりません。それぞれの機関の性格に応じまして任命しているのが現状でございます。 ご質問にもありますように、審議会等の見直しにつきましては行政改革大綱に掲げており、現在行財政改革推進本部において検討いたしておるところでありまして、若手職員によるフロンティアプロ21でも調査研究中であります。 この見直しでは、必要性の低いもの、当初の目的を達成したと思えるものや同種の機関で代替えができるものについて統廃合や委員の選任基準の検討、例えば重複選任基準、在任機関基準、公募基準等の制定や審議内容の公開等についても検討をいたしておるところでございます。以上でございます。 ○副議長(湯浅勝君) 総務部長。 ◎総務部長(小谷典弘君) 2番目の浜田駅前についての1点目、駅前交差点の交通事情についてでございますが、まず高校生等に対する交通指導につきましては、学校教育現場における取り組みといたしまして、自分の命は無論のこと、他人への命の大切さ、思いやる、こういう教育の基本理念に基づきまして、心身の発達段階や地域の実情に即した交通安全意識の高揚と実践化を目指した教育が取り組まれているところでございます。しかしながら、現実は、ご指摘のように交通ルール違反やマナー無視といったモラルに欠ける行為をしばしば目にするという残念な状況にございます。こういった問題の解決には、やはり家庭、学校、地域をはじめ広範な各方面の協力、支援が不可欠でございまして、市といたしましてもさらに関係機関との連携を深めながら、一層の取り組みをお願いしてまいりたいというふうに考えております。 次に、交差点のスクランブル化についてでございますが、警察の方とも相談をいたしましたところ、スクランブルは大都市などにおいて歩行者が歩道に渋滞すると、こういったときの緩和措置として特別に設置をされています。スクランブル化を行いますと、信号機の調整や、あるいは車両や歩行者の待ち時間がそうしたことに非常に長くなると、こういったデメリットも出てまいります。浜田駅前の交差点は交差点間の距離が短い、これは岩多屋の前のところですけども、交差点間の距離が短いということと、それから車両の渋滞などの問題がそうしたことによって予測をされるということ、また交通量、時間帯における動向等、現実の利用実態の把握など、いろんな総合的な立場から判断する必要があるという見解でございまして、現在の交通量などの状況からはまだスクランブル化にはなじまないんではないかと、こういうふうに考えているところでございます。 それから、4点目の駅前自転車等の駐輪場等の問題でございます。 ご承知のように、平成6年に駅前における放置自転車の問題が表面化をいたしまして、この改善策といたしまして、平成7年10月に関係機関との協議を経まして、設置、運用を今開始をいたして現在に至ってるところでございます。 管理に当たりましては、随時市の総務課の方でもパトロールを実施をいたしまして、そして古い自転車、放置自転車等の回収等も行っていますし、通常は管理人によりまして自転車の倒れたものを整理整とんをしているというふうなことを行っております。最近行きますと、かなり整とんもされておりまして、ピーク時とそうでないとき等もあろうかと思いますが、かなり管理人の方も気を使っていただいているところでございます。 また、利用上の注意事項につきましても、この駐輪場のところに看板をかけまして呼びかけをいたしておるところでございまして、ただ他人の迷惑を顧みないモラルの低い方がおられ、こういったことに非常に困惑しているのが実態でございます。 問題点としましては、例えば高校を卒業されるときに通学用に使っておられた自転車を放置をしてそのまま置かれるということ、それから盗難自転車がそういうところに放置されていることもあるということや、また数日間出張等かどっか遠くへ行かれて放置してあると、こういったこともございまして、どれがどの自転車かということは非常に選別に難しいところもあるんですが、定期的に巡視をいたしまして、先ほど申し上げましたように、撤去等の対策も講じてきておるところでございます。今後はさらに駐輪場の管理人による適切な管理対策の徹底をすることと同時に、学校及びJR等に対しましても協力要請を行ってまいりたいと考えております。 それから、5点目の駅前の派出所の問題でございます。 ご承知のように、浜田駅周辺は近年都市化が進みまして、特に夏場におきましては、先般もこの議会で14番議員さんの方からもいろいろなご指摘がございました。非常に事件やトラブル、こういったものが発生をいたしておりまして、市といたしましても警察署と連携を図りながら、パトロールの強化などもお願いをいたしておるところでございます。 駅前派出所の警察官の常時駐在化の問題につきましても、警察の方といろいろ協議をしながら、またお願いもいたしているところでございます。警察といたしましては、現在東派出所の方の管轄でございまして、ここでいろいろパトロールもやっておられるのでございますが、この東派出所が建設後相当年数がたってるということから建て替えの時期にも来ているということで、これの改築時に駅前周辺を一つの候補地として検討しているということもお伺いをいたしておるところでございます。まだ具体的な時期等につきましては決まっておりませんが、これに合わせましてまた警察官の増員、こういうことも今お願いをいたしております。東派出所では人数が少ないから、常時駅前派出所に詰めておくわけにいかないということでもございまして、警察官の増員等もお願いをいたしておるところでございます。駅周辺ということになりますと、土地の確保という問題もございまして、そうした具体的になれば市としても協力をしてまいりたいと考えております。 また、この間は朝夕の通勤時間に非常に問題が出てまいりますし、夜間の危険も予測をされますので、現在の駅前交番所にできるだけ東派出所の方が立ち寄っていただきまして監視をしていただいておりますし、また今後ともお願いしていきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○副議長(湯浅勝君) 建設部長。 ◎建設部長(濱岡靖昭君) 3番議員の大きい2番目の2点目の浜田駅前広場に植樹をしたらどうかというご質問でございますが、以前は駅前広場の両側歩道部分にプラタナスの木があったわけでございますが、交差点での視界の妨げや老木で倒れる危険などが重なりまして、またさらに町内の要望もありまして、道路管理者において撤去されたところでございます。緑の大切さや景観の重要性を強く感じているところでございまして、現在の駅前広場の状況は、高速バスの発着をはじめ定期バス、タクシー、そして一般利用者の車の乗り入れでスペース自体も余裕はございませんが、プランターなど、設置できるものについては今後関係機関と協議いたしてまいりたいと考えております。 ○副議長(湯浅勝君) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(島津博君) 3点目の標語公告塔についてでございますが、浜田駅前の公告塔には、現在一つの公告塔に2面を利用しまして大学に関係する標語を掲げております。その一つは、大学を支える会が平成7年に国際短期大学の4年制大学への移行促進を図るために設置しておりますものと、もう一つは大学を支える会と浜田市が協賛いたしまして募集いたしました標語について今年度掲げたものがございます。島根県立大学の設置基本構想もあのように発表されまして、平成12年4月の開学を目標に現在事業が進んでおりますので、ご指摘のありました標語につきましては、4年制大学が地域の皆さんからさらにご支援いただけますように、設置者であります大学を支える会と早急に協議をして対応していきたいと、このように考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 ○副議長(湯浅勝君) 3番牛尾博美君。 ◆3番(牛尾博美君) 審議会の件でありますが、統廃合についてですが、今回の浜田市の行財政改革の中で取り組むということですが、ぜひその部分を検討していただきたいと思います。 また、第2点目の一度も会合が開かれていない部分はということで、定期的に開かれるものとか、いろんな委員会によって各種さまざまな内容、目的というものを持っておるということでご説明がありましたので、その辺は了解できるものと思います。 3点目の委員の選定の基準があるかどうかについて、これという選定基準がまだないということですが、その審議会の内容や目的にもよるかもわかりませんが、ある程度留任であるとかあるいは兼任等も含めた一定の委員の選任の基準となるものを設定する必要があるんじゃないかなというふうに思うのですが、その辺はどうでしょうか。 それから、4点目の公募による市民参加についてですけども、審議会、調査会等の委員の選任の際に、例えば広報「はまだ」で市民から委員の募集をします。そして、すべての機関に市民のための委員の枠を設けるということは無理かもわかりませんが、姿勢として最大限に市民参加ということを考慮していかなければならないのではないかと思います。政策のいわゆる決定過程の市民参加というものは、行政にとって単なるボランティアやお手伝いとしての市民活用や利用というだけでなく、いろいろ苦言を呈されるという側面も大きいとは思いますが、そうした市民各層からの意見が反映された施策こそが重要な点で、ただ単に市民のためにと口で言って、市民生活からかけ離れた施策でなくて、実質中身のある住民本位の、浜田市民のための政策立案が可能になるのではないかというふうに思いますので、ぜひ公募による市民参加というものを実現、推進していってもらいたいと思います。 それから、5点目の会合の公開についてですけども、よく市政に関心ある人から、一体政策はどこで、どう、だれが決定するんだと、特に大学の近くにできた福祉センターあたりはどうしてあんなところにできたのかと、そういったことをよく耳にするわけですけども、これまでとは時代が大きくさま変わりして、行政だけでのいわゆる政策の展開というものは大変難しくなって、今後ますます市民参加と協力が必要となってくると思うわけです。そして、その前提には行政の資料や行政の抱える問題についての理解がなければ市民参加はあり得ないと思います。 それと、会議の公開について、川崎市では会議公開条例の準備が進んでおります。また、所沢の会議の公開に関する指針では、審議会の会議は原則として公開とされ、会議の日程などの事前公表、それから会議の傍聴、会議録及び会議資料の公開というのがそこの辺の内容です。行財政改革の進行中の浜田市において、こうした政策の計画段階での市民参加の充実と、それからよりクリアな市政を目指した、こうした公開条例についての考えはないかどうか、再質問させていただきたいと思います。 それから、大きな2番目の浜田駅についてのことですが、街路樹については確かに私も同じ町内におりまして遠くが見えないからということはわかりませんで、木が腐ってきまして、いつ倒れるかもわからないということで、住民が出てあれは切ったわけですけども、極力木を植えるなり、先ほど建設部長が言われましたようにプランター等でもいいんですけども、より潤いのあるような、緑のあるものにできるだけ手を加えてやっていただければというふうに思います。 それから、公告塔の標示の件ですけども、細かいことを大変言うようで申しわけないんですけども、やはり駅前っていうのは市民や外部からの人が非常にいつも見ておりまして、早目にやはり書き替えることが必要な場所ではないかと。まして、駅前だけではありませんが、浜田市の設置した公告塔とか、標語とか、あるいは案内板等の掲示板に関してもう一度全市的に点検して、そういうちょっとこれは今の時期に合わないかなというような、あるいはこれは変えた方がいいというような、あるいは壊れているとかというような、そういうものを点検チェックする必要があるんではないかというふうに思います。 それから、4番目の駅前の駐輪場の件ですが、今、私もちょっときのう行ってみたんですけども、かなり前と比べてきれいには置いてあるんですが、やはり奥の方に10台か15台ぐらい使われてない、所有者のはっきりしない自転車が重ねて置いてありました。そういう面で、なかなかモラルというのが守られないことはよくわかるんですけども、やはりできるだけパトロールとそれから管理人が整理しておるということですが、手間も暇もかかるかもわかりませんが、できるだけそういったパトロールとか管理人さんを利用っていいますか、動いていただいて、いわゆる浜田の顔の一部であるやっぱり駐輪場も整然と置いてあるような、そういう駐輪場にぜひしていただきたいというふうに思います。 それから、5点目の駅前派出所、駅前の交番についてですが、どこの町においても駅周辺に交番があって、周辺住民の生活を守り、また通行人や旅行者の道案内等のサービスをもやっておるわけですけども、あそこは東派出所の管轄だということで総務部長さんが言われましたけども、確かにそういうことを私も知ってはおりますが、駅近辺の人もいろんな事件とかいろんな不安なことというのがあるたびに、あそこにだれもいないことに対して非常に危惧といいますか、何とかあそこに派出所の機能といいますか、交番の機能を持つようにしていただきたいという意見を多々私も聞いたことがあるんですけども、もしあそこに交番ができたとすれば、特に夏場駅周辺に集まってくる若者たちの非行を未然に防止することもできるし、また先ほど言いました駅前の交差点の歩行者に対して交通の安全とかあるいは指導というものも比較的容易になるのではないかというふうに思います。ひとつ土地の確保とか、あるいはいつになるかははっきりわからないということですが、できるだけ早急に警察等と連絡を取りながら、ぜひ早く派出所の機能が復活しますようによろしくお願いいたします。 それから、後先になりましたが、駅前の交差点の交通事情ですが、スクランブルにするっていうことが決して最善の方法だとは思いませんが、交通の流れを変えたり交通混雑を招くようになっては全く意味がないということになります。 ただ、行ってみられるとわかりますが、朝夕の慌ただしいラッシュ時のときに、ああいう高校生とかあるいは一般の人も時間に追われて学校へ行きあるいは会社に急ぐということで慌てて交差点に入って、ああいうのを目の当たりにしたときには、早く何とか手を打たないと大きな事故になるんではないかということを本当に感じることがありますし、また駅周辺の住民の人もそういうのをいつも見ておりますので何とかしてほしいと、事故が起こる前に何とか市とかあるいは警察等の関係機関と連絡を取って、早急に対策をとられることをお願いいたします。 それから、駅前周辺の交通問題の関連ですが、比較的駅前というのは整備されとるとは思いますが、歩道についてはその周辺の状況は非常に悪いわけです。狭くて窮屈なところとか、あるいは途中で下り坂となって途切れたり、あるいは段差があって、側溝のふたの上をかたかたと歩かなければならないところもあります。そして、歩行者がコンクリートの電柱とかあるいは信号機の鉄柱、それからアーケードの支柱に衝突したりすることも頻繁にありましたし、また視覚障害者がふたの上をこうやってつえを持って歩いておりましたけども、持っていたそのつえがどぶとの間のすき間に刺さって転倒したことも実際にあるわけです。市民が最も多く利用する駅前の歩道ですので、これらについて多くの市民からの苦情もありましたし、何とか段差をなくして、車いすでも通れるような、ゆったりした歩道にする計画はないか、ひとつお伺いしたいと思います。 それから、もう一点関連して、照明の件なんですけど、夕暮れどきは、特に今時分は浜田駅は暗いんです。通行するライトや道路に面した店舗の明かりがなければ真っ暗な状態です。特に5時半から6時ぐらいにかけては真っ暗です。駅広場に2本の県が管理する街灯がありますけども、この二、三年、私よく知っておりますが、点灯されたこともありませんでした。特に夜11時半発の大阪行きのナイトバスや早朝に着くバスの送迎のときなど、駅に用事のあるときに駅前広場が暗いと感じた市民の方も数多いと思います。ここ最近になって、市民の声にこたえて浜田市の都市計画の方の要請で何とか稼働しましたが、今は1本だけ灯がついております。浜田の玄関である駅前広場が周囲が明るくなるように、浜田市としても街灯をつける考えはないんでしょうか、そこら辺をお伺いしたいと思います。 ○副議長(湯浅勝君) 市長。            〔市長 宇津徹男君 登壇〕 ◎市長(宇津徹男君) 牛尾博美議員の再質問にお答えいたします。 審議会の委員につきましては、先ほど答弁いたしましたが、国の法律に基づくもの、また条例に基づくもの、33あるようであります。今後、その見直し等、実際に会議を開催してないかどうか、そういうことについてはチェックをしなければならないと。 その委員の選任基準でありますが、これは非常に法律とか条例に基づくものでありまして、例えば議会の関係の担当の委員長さんが出ていただいたり、そういうようなこともありますから、そのいろいろ関連の横並びということになっておりまして、その点はきちっと配慮されておるんではないかと、そのように思っております。 しかしながら、県の立場で私もいろいろ知事はじめ部長に過去言っておりました県の審議会、これらも大体、例えば商工会議所の連合会の会長がもう5つも10もやっておられる、農協中央会の会長がやっておられると、そういう会に私も議長として出たことがあります。非常に低調な審議でありまして、その点は苦言を呈しまして、かなり最近は改善をされつつあります。そういう点がこの市の審議会にあるのかないのか、そういう点もやはり審議会の活性化、そういう面で今後十分考えていかなければならない問題ではないかと、そのように思っております。 そして、もう一つお答えしたいと思いますのは、公募による市民参加であります。 確かに市民参加ということは選挙のときにはだれも言うことでありまして、私も申し上げました。実際には、先ほどありましたようにボランティアとか、そういう労苦を伴うことばっかり市民参加、そういうようなことがあるかなと、そういうふうに思っております。そういう点では、やはり市民の皆さん方のいわゆる本当にエキスパートに出ていただいて、いろんな苦言とか提言をしていただく、そういうあり方も必要かなと、そのように感じておりました。先ほどのご提言は非常に貴重な提言でありまして、その公募方等の委員の選任について今後十分念頭に置いて選任しなければならないと、そのように思っております。 あとの問題は総務部長の方から答弁いたしますが、駅の周辺については、確かに浜田駅前は浜田駅の玄関口であります。そういう面で、私も市長になりまして浜田駅を利用することも多くありますが、非常に、先ほど来お話があったように、特に歩道の関係が他の松江の駅周辺、米子駅へ参りましても、これらは最近かなり、この10年来、特に島根国体がありました57年以降、かなり変わっております。そういう中で、浜田駅前も一時期は駅前を再開発すると、駅周辺の駐車場を含めいろいろ改造するんだと、そういう計画も実は県会議員として聞いたこともあります。しかしながら、いろんな問題がありまして、結果的にはそのままになっておりまして、そういう歩道の面では、特に最近問題になっておりますバリアフリー、そういう面でお年寄り、障害者のために本当にこれじゃあちょっと不便だなという感じは実はいたしております。今後、その点については調査をしなければと、そのように思っております。 そしてまた、駅前の広場が暗いという点も確かにあります。そういう面で、4年制大学ももうすぐ開学するわけでありまして、現実に短大生の意見も昨年市長に就任以来聞きましたが、駅周辺が非常に暗いと、そういう実は苦言も聞いておりまして、その点は早急に明るくできる面がありましたら1本と言わず2本、3本、こういう街路灯もつけなければいけないのではないかと、そのように聞いておりまして、またご指導をいただきますようにお願いいたします。以上です。 ○副議長(湯浅勝君) 総務部長。 ◎総務部長(小谷典弘君) 市長の方から今具体的には総務部長からと言われましたけども、基本的なことをほとんど市長が言われまして、私の方からこれ以上申し上げるポイントはないように言われまして、市長の申し上げた方向で取り組まなければと思っております。 特に駐輪場の問題をご指摘をいただきまして、これにつきましてもパトロールあるいは駐輪場の管理人等で徹底を図りたいというふうに思ってますし、駅前派出所の問題は確かに急がれるというふうに思ってます。警察の方とも十分協議をいたしまして、早急に設置ができるような取り組みをしてまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。以上です。 ○副議長(湯浅勝君) 3番牛尾博美君。 ◆3番(牛尾博美君) 大変ありがとうございました。非常に貴重なご意見で、できるだけ実行していただきたいと思います。 情報公開とは大変幅が広く、いざ実施するとなると大変難しい課題、問題があるとは思いますが、公開による透明性の確保ということは、やはり行政、市民、お互いのパートナーシップを高めるためにも、今後ますます必要な、重要なことではないかと思いますので、ぜひお考えいただいて、住民参加の公募等も含めて、できるだけクリアで透明なガラス張りの行政というものを目指して、ぜひ推進していっていただきたいものと思います。 それから、最後に1点ちょっと質問ですが、歩道とか照明について市長から丁寧なお答えをいただきまして、もう一点ですが、JRの浜田駅前広場の周辺について焦点を当てて質問させていただきましたけども、その浜田駅をめがけて全国各地から列車、バスあるいは車で毎日何百あるいは何千、何千というのはちょっとオーバーかもわかりませんですが、たくさんの人がやってくるわけです。そして、そのターミナルステーションであるJR浜田駅前広場近辺こそ浜田の玄関であって、最初に一歩降りたときの印象とあるいは雰囲気というのがその人の浜田感ということで決定づけられる場合も少なくないと思うわけです。そういった意味でも、JR西日本とかあるいは島根県との関係を保ちながら浜田市がイニシアティブをとって、浜田の玄関である駅前広場周辺を美観を考えながら、部分的にでも手を加え、あるいは木を植え、プランターを置き環境を整備し、明るい浜田の顔をつくるための積極的な努力が必要ではないかというふうに思いますが、再度どういうお考えなのか質問して、私の質問を終わらせていただきます。 ○副議長(湯浅勝君) 総務部長。 ◎総務部長(小谷典弘君) 私の方からお答えいたしたいと思いますが、ご承知のように、今地方拠点都市地域の指定を受けておりまして、これ3つの拠点がございます。駅周辺、そして大学、海の見える文化ゾーン、そして港湾と。この駅周辺の開発が一つの大きな課題になっておりまして、若者のにぎわいのある、いわゆる浜田の顔としての開発をしていこうと。特に南北を結ぶ道路を中心にしながら駅裏の開発をしようと、こういう大きな基本構想がございますので、これ10年間の計画ということになっておりますが、現段階では非常に財政的には厳しい状況ですから具体的な取り組みは展開できておりませんけれども、その基本計画の中でそうした問題が解決できるんではないかと、そのように考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○副議長(湯浅勝君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 お疲れさまでした。            午後3時39分 散会        ──────────────────────────  出席議員(28名) 1番  川  神  裕  司 君       2番  江  角  敏  和 君 3番  牛  尾  博  美 君       4番  横  田  善  雄 君 5番  下  隅  義  征 君       6番  濵  松  三  男 君 7番  佐 々 木  喜  久 君       8番  山  本  富  彦 君 9番  向     惇  雄 君      10番  藤  原  芳  男 君11番  牛  尾     充 君      12番  徳  原  繁  一 君13番  江  口  修  吾 君      14番  牛  尾     昭 君15番  中  村  建  二 君      16番  小  川  泰  昭 君17番  湯  浅     勝 君      18番  高  原  好  人 君19番  土  井     博 君      20番  高  見  庄  平 君21番  坂  田  幸  男 君      22番  本  田  正  人 君23番  大  屋  俊  弘 君      24番  遠  藤  公  輝 君25番  三  明     忠 君      26番  佐 々 木  悦  淨 君27番  花  手  政  勝 君      28番  河  上  佳  典 君        ──────────────────────────  欠席議員(0名)        ──────────────────────────  地方自治法第121条により説明のため出席した者市長      宇 津 徹 男 君      助役      坂 平 弘 昭 君教育委員長   山 崎   彬 君      教育長     竹 中 弘 忠 君監査委員    牛 尾 公 介 君      総務部長    小 谷 典 弘 君企画財政部長  島 津   博 君      経済部長    信 田 久 樹 君建設部長    濱 岡 靖 昭 君      市民環境部長  中 山 長 久 君福祉部長    佐々木 達 男 君      消防部長    稲 垣 政 敏 君水道部長    倉 本 昇 明 君      教育部長    佐々木   守 君総務課長    篠 原 英 臣 君      人事課長    江 木   朗 君財政課長    大 谷 克 雄 君      企画振興課長  齋 藤   實 君秘書課長    小 林 泰 久 君      水道部次長   高 脇   一 君消防庶務課長  木 鷺 正 勝 君      学校給食センター所長                               畑 岡 正 弘 君世界こども美術館室長             生涯学習課長  千代延 公 敏 君        三 浦 陸 雄 君        ──────────────────────────  事務局職員出席者事務局長    吉 田   滋        事務局次長   高 橋 正 弘議事係長    東 條 克 巳        主任主事    大 塚 隆 信主任主事    篠 原   修        ──────────────────────────...