松江市議会 > 2016-10-03 >
10月03日-05号

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  1. 松江市議会 2016-10-03
    10月03日-05号


    取得元: 松江市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-22
    平成28年第3回 9月定例会    平成28年第3回松江市議会定例会議 事 日 程(第5号) 平成28年10月3日(月曜日)午前10時開議 第1 議第152号議案~議第167号議案、決算第1号~決算第16号    (委員長報告・質疑、討論、採決) 第2 陳情第33号・陳情第35号    (委員長報告・質疑、討論、採決) 第3 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦に関する意見の通知について    (採決) 第4 議員提出議案第6号 地方財政の充実・強化を求める意見書について    (提案説明、質疑、討論、採決) 第5 議員提出議案第7号 高速道路の暫定2車線区間安全対策等の推進を求める意見書について    (提案説明、質疑、討論、採決) 第6 議員提出議案第8号 参議院選挙における合区の解消を求める意見書について    (提案説明、質疑、討論、採決) 第7 議員提出議案第9号 北朝鮮の核実験に抗議する決議について    (提案説明、質疑、討論、採決) 第8 議員提出議案第10号 介護保険改悪中止を求める意見書について    (提案説明、質疑、討論、採決) 第9 委員会提出議案第4号 性的指向および性自認等による差別等の困難の解消および支援のための法律の早期制定を求める意見書について    (提案説明、質疑、討論、採決)────────────────────────────────────────本日の会議に付した事件 議第152号議案~議第167号議案、決算第1号~決算第16号 (委員長報告・質疑、討論、採決) 陳情第33号・陳情第35号 (委員長報告・質疑、討論、採決) 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦に関する意見の通知について (採決) 議員提出議案第6号 地方財政の充実・強化を求める意見書について (提案説明、質疑、討論、採決) 議員提出議案第7号 高速道路の暫定2車線区間安全対策等の推進を求める意見書について (提案説明、質疑、討論、採決) 議員提出議案第8号 参議院選挙における合区の解消を求める意見書について (提案説明、質疑、討論、採決) 議員提出議案第9号 北朝鮮の核実験に抗議する決議について (提案説明、質疑、討論、採決) 議員提出議案第10号 介護保険改悪中止を求める意見書について (提案説明、質疑、討論、採決) 委員会提出議案第4号 性的指向および性自認等による差別等の困難の解消および支援のための法律の早期制定を求める意見書について (提案説明、質疑、討論、採決)────────────────────────────────────────出 席 議 員(33名)    1 番   岩  本  雅  之    2 番   新  井  昌  禎    3 番   長 谷 川  修  二    4 番   柳  原     治    5 番   芦  原  康  江    6 番   吉  儀  敬  子    7 番   橘     祥  朗    8 番   野 々 内     誠    9 番   森  本  秀  歳    10 番   森  脇  幸  好    12 番   貴  谷  麻  以    13 番   野  津  照  雄    14 番   川  島  光  雅    15 番   石  倉  徳  章    16 番   田  中  明  子    17 番   畑  尾  幸  生    18 番   吉  金     隆    19 番   松  蔭  嘉  夫    20 番   南  波     巖    21 番   津  森  良  治    22 番   森  脇  勇  人    23 番   宅  野  賢  治    24 番   川  井  弘  光    25 番   桂     善  夫    26 番   篠  原     栄    27 番   林     干  城    28 番   片  寄  直  行    29 番   三  島  良  信    30 番   石  倉  茂  美    31 番   三  島     進    32 番   立  脇  通  也    33 番   比  良  幸  男    34 番   山  本  勝 太 郎───────────────────────欠 席 議 員(なし)───────────────────────欠     員(1名)───────────────────────事務局職員出席者  事務局長    樋  原  哲  也  次長      門  脇     保  議事調査課長  二  村     眞  書記      田  中  孝  一  書記      尾  添  和  人  書記      福  間  紀  好  書記      岡  田  美  穂  書記      野 々 村     繁───────────────────────説明のため出席した者  市長      松  浦  正  敬  副市長     能  海  広  明  副市長     吉  山     治  政策部長    星  野  芳  伸  大橋川治水事業推進部長          古  藤  俊  光  総務部長    三  島  康  夫  総務部次長   黒  田  研  治  防災安全部長  多 久 和  正  司  財政部長    講  武  直  樹  産業観光部長  矢  野  正  紀  観光事業部長  錦  織  裕  司  市民部長    早  弓  康  雄  健康福祉部長  井  田  克  己  環境保全部長  山  内  政  司  歴史まちづくり部長          藤  原  亮  彦  都市整備部長  小  川     真  消防長     渡  部  正  夫  教育長     清  水  伸  夫  副教育長    広  江  み づ ほ  副教育長    古  藤  浩  夫  上下水道局長  渡  部  厚  志  上下水道局業務部長          山  本  哲  也  ガス局長    青  木  保  文  交通局長    川  原  良  一  市立病院院長  紀  川  純  三  市立病院事務局長安  部  裕  史─────────────────────── 〔午前10時07分開議〕 ○議長(山本勝太郎) おはようございます。これより本日の会議を開きます。─────────────────────── △日程第1 議第152号議案~議第167号議案、決算第1号~決算第16号      (委員長報告・質疑、討論、採決) △日程第2 陳情第33号・陳情第35号      (委員長報告・質疑、討論、採決) ○議長(山本勝太郎) 日程第1、議第152号「松江市税賦課徴収条例等の一部改正について」から議第167号「平成28年度松江市病院事業会計補正予算(第1号) 」まで議案16件、決算第1号「平成27年度松江市一般会計歳入歳出決算」から決算第16号「平成27年度松江市病院事業会計決算」まで決算16件及び日程第2、陳情第33号「性的指向および性自認等による差別等の困難の解消および支援のための法律の早期制定を国及び関係省庁に求める意見書の提出について」、陳情第35号「中国共産党政府による法輪功迫害の停止と、臓器の強制摘出の停止のため日本政府の正義の行動を求める意見書について」を一括して議題といたします。 各委員会における審査についてそれぞれ委員長の報告を求めます。 吉金隆総務委員長。 〔18番吉金隆議員登壇〕 ◆18番(吉金隆) 今期定例会において総務委員会に付託になりました議案4件及び陳情1件並びに継続審査となっておりました陳情1件につきまして、9月16日及び9月20日に委員会を開催し審査を行いましたので、御報告申し上げます。 議第152号「松江市税賦課徴収条例等の一部改正について」は、質疑の後、討論で意見はなく、採決の結果、全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 次に、議第153号「松江市印鑑条例の一部改正について」は、質疑はなく、討論で、一委員より、便利になる面はあるかもしれないが、マイナンバー制度プライバシーの侵害や、成り済まし犯罪を常態化させるものであり、今回の改正で対象を一層広げることになるのではないかということで、反対。 一委員より、利便性のあるものなので、賛成。 一委員より、個人番号カードを全国的に使うようになっており、松江市としても市民の利便性を確保するためには必要だと思うので賛成などの意見があり、採決の結果、議第153号は賛成多数により原案可決すべきものと決しました。 次に、議第154号「松江市議会議員及び松江市長の選挙における選挙運動用自動車の使用の公営に関する条例等の一部改正について」は、質疑に対し執行部より、ポスターの掲示場については、先般の参議院選挙でも583カ所に設置しており、次回の市長、市議選挙も583カ所に設置する予定である。また、ポスターの印刷経費については、契約にかかわる詳細な内容等がわかる見積書を提出していただくことにしているなどの答弁があり、討論で意見はなく、採決の結果、議第154号は全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 次に、議第162号「平成28年度松江市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)」は、質疑、意見ともになく、採決の結果、全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 次に、継続審査となっておりました陳情第33号「性的指向および性自認等による差別等の困難の解消および支援のための法律の早期制定を国及び関係省庁に求める意見書の提出について」は、質疑はなく、討論では、一委員より、国のほうで各党からそれぞれ案が出ており、今、国会で審議をしていくという状況である。どこの党も前向きに取り組んでいくという表現ではないかと思っており、国のほうでしっかり審議をしていただき、よりよいものができればと思っているので、採択。 一委員より、国会でしっかりと前向きに議論するようになればよいと思っており、採択。 一委員より、性的マイノリティーの一人一人が社会や地域、あるいは企業や学校の中で自然な存在として溶け込み、そうした中でありのままの自分を肯定できるようになるため、陳情はその方向性を示すものであるので採択などの意見があり、採決の結果、陳情第33号は全員異議なく採択すべきものと決しました。 次に、陳情第35号「中国共産党政府による法輪功迫害の停止と、臓器の強制摘出の停止のため日本政府の正義の行動を求める意見書について」は、陳情者からの趣旨説明の後、陳情者に対する質疑として、陳情書にカナダの元国会議員と弁護士の報告書のことが記載されており、2人の調査報告を読んだが、現地調査などはせず、多数の告発を聞いて報告書がまとめられていると思うが、これに間違いいはないか。また、これらの告発を立証することも、否認することも難しいと、この報告書に書いてあるが、それでも私たち市議会が調査することが可能だと考えているかとの質疑に対し、陳情者より、本当ならば、中国に行って現地調査を行うべきであり、何回も中国政府に対して調査の申請を行ったが、いずれも拒否された。やむを得ず、海外の関係者の人々に尋ねて調査を行った。もしこの調査ができれば、望ましいことだと思うが、現段階では恐らく難しいと思う。少なくとも中国に入って現地調査することは多分できないと思われる。しかしながら、中国の情勢も日々変化する中で、いつ可能になってくるかもわからないなどの回答がありました。 議会事務局に対する質疑として、市議会として十分な調査をするということは難しいような気がするが、議会事務局としてはどのように考えているかとの質疑に対し、議会事務局より、国外のことでもあるので、調査は非常に難しいと考えているとの回答がありました。 討論では、一委員より、中国による人権侵害については、2015年9月21日に開催された国連人権理事会でも、大勢の人権弁護士人権擁護者法輪功迫害に対して非難しており、弾圧は許されないと思う。臓器の強制摘出、売買については、その真偽について議会で責任を持って調査すべきではあるが、現実的には困難であるとの所見も議会事務局から述べられたところであり、継続審査として、もう少し詰めていければと思う。 一委員より、なかなか捉えることが難しく、外交の関係もある。松江市議会として調査権が及ばないのではないかと思っており、なかなか陳情者の思いが通じないのではないかと思っている。そうした考えを持って、不採択としたいなどの意見があり、意見が分かれました。 まず、閉会中の継続審査とするか否かについての採決を行った結果、賛成少数により閉会中の継続審査とすることは否決されました。 次に、採択とすべきか否かについての採決を行った結果、陳情第35号は賛成する者はなく不採択とすべきものと決しました。 以上で総務委員会の報告を終わります。 ○議長(山本勝太郎) これより総務委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 質疑なしと認めます。 これをもって総務委員長の報告に対する質疑を終結いたします。 津森良治教育民生委員長。 〔21番津森良治議員登壇〕 ◆21番(津森良治) 今期定例会において、教育民生委員会に付託となりました議案3件につきまして、9月16日に委員会を開催し、審査を行いましたので、御報告申し上げます。 議第155号「松江市指定管理者の管理する運動施設設置及び管理に関する条例の一部改正について」は、質疑、意見ともになく、採決の結果、全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 議第163号「平成28年度松江市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)」は、質疑に対し執行部より、積み立て後の基金総額については約5億5,000万円となるとの答弁がありました。 討論で意見はなく、採決の結果、議第163号は全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 議第167号「平成28年度松江市病院事業会計補正予算(第1号)」は、質疑に対し執行部より、今回更新する消化器内視鏡については、精密検査に用いる画像がハイビジョンとなる。また、拡大内視鏡が含まれており、詳細な腫瘍の鑑別を行うことができる機種となっているとの答弁がありました。 討論で意見はなく、採決の結果、議第167号は全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 以上で教育民生委員会の報告を終わります。 ○議長(山本勝太郎) これより教育民生委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 質疑なしと認めます。 これをもって教育民生委員長の報告に対する質疑を終結いたします。 川島光雅経済委員長。 〔14番川島光雅議員登壇〕 ◆14番(川島光雅) 今期定例会において経済委員会に付託になりました議案1件につきまして、9月21日に委員会を開催し、審査を行いましたので、御報告申し上げます。 議第157号「武家屋敷保存修理(建築)工事の請負契約締結について」は、質疑に対し執行部より、入札については総合評価方式によって行われ、参加業者は3社であった。落札した業者は入札価格が一番低く、総合評価も含めて落札になった。 トイレについては、男女共用となっている既存のものを男子専用にし、休憩所の半分程度をトイレに変更し、多目的トイレ女子用トイレを設置するものである。 修理の方法については、文化財の場合、現在のものをできるだけ使うことが基本であり、解体に相当手間がかかる。組み上げるときも専門の技術を持った方に日数をかけてやっていただくため割高になってくる。 瓦も今までのものをそのまま使うことにしているなどの答弁がありました。 討論で意見はなく、採決の結果、議第157号は全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 以上で経済委員会の報告を終わります。 ○議長(山本勝太郎) これより経済委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 質疑なしと認めます。 これをもって経済委員長の報告に対する質疑を終結いたします。 田中明子建設環境委員長。 〔16番田中明子議員登壇〕 ◆16番(田中明子) 今期定例会において建設環境委員会に付託となりました議案7件につきまして、9月20日に現地視察、21日、23日に委員会を開催し、審査を行いましたので、御報告申し上げます。 議第156号「松江市下水道使用料条例の一部改正について」は、質疑に対し執行部より、旧東出雲町との合併協定に基づいた使用料体系の統一ということで、地域の皆さんもある程度理解いただいている状況である。東出雲地区公民館単位の4地区でそれぞれ説明会を開催したほか、自治連合会の会合や商工会の会合などに出かけ説明を行っている。また、大口需要者のところには個別に説明を行っている。今後は水道メーター検針時に年3回程度配布しているリーフレット「せせらぎ」の中で、東出雲地区を対象として合併協定に基づいて下水道使用料を統一するという周知を行う予定である。 市全体の下水道の普及率については、平成27年度で97.4%となっている。また、水洗化率は公共下水道、集落排水、公設浄化槽を合わせて平成27年度の実績で92.9%であるなどの答弁がありました。 討論では、一委員より、合併協定に基づく引き上げということでやむを得ないと思うが、旧町村にとっては、水道料金なども引き上げられている状況があることを加味して運営に当たっていただくことをお願いし、賛成するとの意見がありました。 採決の結果、議第156号は全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 議第158号「市道根連木池平線地盤改良その2工事の請負契約締結について」は、質疑に対し執行部より、昨年からこの地盤改良工事を始めており、昨年度は83.6メートルの区間を、今年度は87.4メートルの区間を施工するものである。来年度は58.4メートル区間の施工予定としている。 工事費については、平成27年度の実施区間は5,097万6,000円で、今年度が1億5,120万円である。来年度は1億円程度になるものと考えているなどの答弁がありました。 討論で意見はなく、採決の結果、議第158号は全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 議第159号「議決事項の一部変更について」は、質疑に対し執行部より、国土交通省から土地の調書、図面が送られてきたが、この調書に20.12平方メートルの土地が新たに生じた土地のほうに入っていたことによるものである。今後は調書と図面をきちんとチェックしてこのようなことがないようにしたいと考えているなどの答弁がありました。 討論で意見はなく、採決の結果、議第159号は全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 議第160号「市道路線の認定について」は、質疑の後、意見はなく、採決の結果、全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 議第164号「平成28年度松江市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)」は、質疑、意見ともになく、採決の結果、全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 議第165号「平成28年度松江市水道事業会計補正予算(第1号)」は、質疑に対し執行部より、熊本地震災害派遣として松江市は、4月17日から5月6日まで、応急給水や災害復旧に17名、給水車の移動等に関し4名の合計21名を派遣した。初めに、給水車で給水活動を行い、その後、復旧活動を行った。 熊本地震での災害派遣を通して、日ごろから近隣自治体との合同訓練などにより、有事の際に冷静、沈着に迅速な対応ができるようしていかなければならない。また、本庁部局とインフラ関係全般の情報の共有化を図るとともに、支援の受け皿としてきちんとした体制を整備していくことが必要と考えているなどの答弁がありました。 討論で意見はなく、採決の結果、議第165号は全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 議第166号「平成28年度松江市下水道事業会計補正予算(第1号)」は、質疑の後、意見はなく、採決の結果、全員異議なく原案可決すべきものと決しました。 以上で建設環境委員会の報告を終わります。 ○議長(山本勝太郎) これより建設環境委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 質疑なしと認めます。 これをもって建設環境委員長の報告に対する質疑を終結いたします。 比良幸男予算委員長。 〔33番比良幸男議員登壇〕 ◆33番(比良幸男) 今期定例会において予算委員会に付託になりました議案1件につきまして、9月28日に委員会を開催し、各分科会長から審査の内容に関する報告を受けた後、討論、採決を行いましたので、御報告申し上げます。 議第161号「平成28年度松江市一般会計補正予算(第2号)」について、討論では、一委員より、プライバシーの侵害や成り済まし犯罪を常態化させるマイナンバー制度の対象範囲を一層拡大する事業を含んでおり、可決に反対であるとの意見があり、採決の結果、賛成多数により原案可決すべきものと決しました。 なお、各分科会における審査内容については、お手元にお配りしております分科会長報告のとおりであります。 以上で予算委員会の報告を終わります。 ○議長(山本勝太郎) これより予算委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 質疑なしと認めます。 これをもって予算委員長の報告に対する質疑を終結いたします。 野津照雄決算特別委員長。 〔13番野津照雄議員登壇
    ◆13番(野津照雄) 今期定例会において決算特別委員会に付託となりました決算第1号「平成27年度松江市一般会計歳入歳出決算」外決算15件につきまして、9月15日及び9月28日に委員会を開催し審査を行いましたので、御報告申し上げます。 初めに、総括質疑及び監査委員への質疑に対する答弁の主なものを御報告いたします。 総括質疑では、市民税等についての答弁は、法人市民税については、法人税割の税率が平成26年度の税制改正により14.7%から12.1%へ引き下げとなった。この引き下げによる影響で、約2億600万円の減収となったが、一方で景気回復による増収により、トータルでは対前年比4,120万8,000円の減収でおさまった。 個人市民税の均等割の加算による増額については、防災対策として建築物の耐震化、消防車両、機器の整備、防災力の強化など約6億円の事業に活用した。具体的には、女子高の校舎耐震補強工事、大規模特定建築物の耐震診断、改修補助、消防団の活動服の整備、土砂災害等警戒避難対策台帳の作成などを行った。 固定資産税あるいは都市計画税の見直しという点については、今後まちづくりを進める中で、税のあり方について必要に応じて議論を進めていくことになると考えている。 旧遠藤邸の売却についての答弁は、景観計画重点区域の指定については、4月に景観計画案について町内会の承認をいただき、5月に景観審議会に諮問を行い、8月に承認の答申があり、9月の都市計画審議会において計画の概要を説明したところ、異議なしという回答をいただいた。こうした一連の手続を経たので、12月議会に北殿町惣門橋通り景観形成区域景観計画重点区域指定の条例改正を上程させていただきたいと考えている。 これまでの手続については、前所有者から、市に購入の打診があり、市が購入しないなら民間に売却する意向が示された。以前からこの地域一帯を景観形成区域に指定したいということで、住民の皆さん方に逐一合意形成のための協議を行ってきたところであるが、民間に譲渡されるとなると、景観形成区域の指定というものに大きな支障が生ずる可能性があるということで、市において買収をして、景観形成区域に合った形の利用目的として売却をできればという思いで土地開発基金で購入した。 今回、プロポーザルという形で行ったが、1つはできるだけ早く売却して土地の下落幅というものを抑えていきたいという思いがあった。もう一つは、確かに景観重点区域にはまだ指定していないが、ある程度それを勘案して、そういった利用目的に資するものであれば、売却できるのではないかということで、それを可能にするためにプロポーザル方式を行った。 景観重点区域の指定を行った後に売却すればよかったのではないかという指摘はもっともだと思っているが、下落という状況の中で、できるだけ下落幅を最小限に抑えたいという思いもあり、今回の措置をとらせていただいた。 この事業の執行に当たり、議員提案で附帯決議をいただく事態になったということは、大変重く受けとめている。これからは議会の皆様方との意思疎通というものを十分図りながら事業の推進ということに邁進していきたいと思っている。 電源立地地域対策交付金の充当事業についての答弁は、ソフト事業のほうにウエートが傾いていくと、もし交付金が削減されることになったときに、財政の硬直化というものを来すのではないかということだと思うが、そのとおりだと思っている。経常経費への充当というのは、一定のところを抑えながら考えていかなければならない。もし削減となった場合には、きちっと一般財源が充てられる財政運営というものは考えていかなければいけないと思っている。 今後、合併特例債などの有利な起債措置がなくなってしまうので、防災関連のハード事業への交付金の活用についても、財源の有効活用の方策の一つとして検討していきたいと思っている。 扶助費の評価、特徴についての答弁は、扶助費は国の法律に基づいて実施するものと、単独事業として行うものに大別されるが、松江市では国の制度分が全体の88%を占めている。また、増加傾向を見ても、平成24年度と比べると、市の単独分の増加率は3.2%であるのに対し、国の制度分は10.7%の増加となっている。したがって、近年の扶助費の増加というのは、国の制度に基づく施策が主な原因であると考えている。 平成27年度の特徴としては、児童福祉費が前年度と比べて3.9%、約5億円の増となったことが特徴である。これは平成27年度から子ども・子育て支援制度というものが開始されたことにより、保育所の保育の質の改善を行ったこと、あるいは保育所の入所児童数の増加等が主な要因である。今後とも適正な施策の実施に努めていきたいと思っている。 職員研修や視察の評価についての答弁は、職員研修というのは、人事課が持っている予算と、各課がそれぞれの事業の中で行っていくものと二通りある。人事課で実施した研修については、決算資料に記載しているとおりであるが、それ以外の各課の予算で行われた主なものは、防災スペシャリストの養成研修、公共交通ネットワーク再編研修、水辺の利活用に係る研修等90件程度あり、事業を実施する上での技術や知識の習得につながっている。 視察の主なものは、地方版総合戦略の策定、マイナンバー導入及び導入利活用、中核市移行等の先進地への視察、これらで30件程度ある。 横の連携といった仕事が非常にふえているというか、横の連携がなければなかなか仕事がはかどらないというものもある。また、いわゆる縦の連携、上司あるいは部下との連携といったものをどういう形で仕事の中で進めていくかというのが、仕事を進めていく上で大変大事だと思っており、そうしたことについての研修をこれからも力を入れてやっていきたいと思っている。 プレミアム商品券の経済効果についての答弁は、商品券に現金を上乗せした使用を含めると、松江市民向け商品券は、約14億2,893万円、尾道、今治、松山市民向け商品券は、約2,950万円、合計約14億5,843万円の消費につながった。尾道、今治、松山市民向け商品券は、観光誘客、外貨獲得にも効果があったと考えている。 アンケートからの推計によると、商品券の入手がきっかけとなってふえた消費と商品券に追加して使った現金の合計金額である新規の消費額は、松江市民向け商品券では約6億795万円、尾道、今治、松山市民向け商品券では約1,084万円となっており、消費喚起や地域経済の活性化に一定の効果があったと判断している。 今回は地域経済の実情に通じ、肌感覚で消費者のニーズや事業者の声を聞いておられる経済団体が主体となって事業を実施していただいた。その結果、商品券事業に協賛した商店街独自のキャンペーンに対する補助制度や、尾道、今治、松山市民向け商品券の発行など、民間のアイデアを生かした事業を実施していただいたと思っている。 中村元記念館の維持管理についての答弁は、中村元記念館には、中村博士の3万冊以上の蔵書や研究資料、愛用品などが保管されている。現在、蔵書については学芸員や司書の方により編さん、整理が進められており、中村元記念館にしか存在していない書籍が20冊確認されている。引き続きこのような貴重な蔵書を広く知っていただけるよう、編さん、整理という作業を進めていただき、その情報を国内外に発信していきたいと考えている。 このような貴重な研究資料のおかげもあり、東京大学など10の大学と包括連携協定を結ばれ、合宿などを通じて多くの研究者や学生の皆様が訪れている。引き続き研究の場としての位置づけを高めていかなければいけないと思っている。 中村博士の人となりや功績を多くの人に知っていただく取り組みについて、行政としてもこれからも支援していきたいと考えているなどの答弁がありました。 監査委員への質疑に対する答弁では、ガス事業会計について、譲渡益は譲渡価格と企業債残高との差額であると考えている。しかし、監査委員としては、もっと広義に捉えるべきと考えている。民営化することによって、公営企業法の制約がなくなり、事業者が事業の拡大を含めた企業活動を積極的に展開することができるようになり、それに伴って雇用の拡大と税収の増加が期待できる。そうしたことも考慮に入れるべきと考えている。 この好機を逃すことなくと考えた理由については、企業債残高が減ってきたこと。需要家の減少傾向が続いていること。普及率が30%を切る状況になったこと。また、決算審査時の当局の話によれば、ガス事業が自由化される動きの中にあっても、事業価値に比較して数倍の価格で譲渡が予定されている公営ガス事業者があるということ。松江市のガス事業が民営化となれば、手を挙げると言っている事業者があるとのことであり、このようなことからこの好機を逃すことなくとしたところである。 ガス事業の収支見通しについては、中長期的な視点で見る必要があると考えている。供給戸数を見てみると、この10年間で2,155戸減少、1年で平均すると約200戸減少している。また、普及率についても、平成17年度決算では38.1%であったものが、平成27年度決算では30.2%まで落ちている。こうした減少傾向は、今後も続くものと推測した。平成27年度決算は、減収増益となったが、このことが中長期的に継続できるかという懸念から、楽観できない状況であるとしたところである。 民間の動向について、審査意見で、準備、手続などに遺漏がないよう確実に進められたいとしたのは、平成29年4月に都市ガス事業における小売の自由化が実施されると伺っているので、それを踏まえて、条例等の整備に向けて諸準備を進めていただきたいという意味である。 ガス局の事業環境、体制については、基準平均原料価格を改定されたことは、企業経営の上から非常によいことであったと思う。また、職員数の削減を行った中にあっても、さまざまな努力により事業運営されていることについては、敬意を表するものである。常にその組織及び運営の合理化に努めることは、地方自治法第2条第15項の趣旨に沿ったもので、大変結構なことであると考えている。 旧遠藤邸売却の経過についての答弁は、プロポーザルの告知は、松江市ホームページへの掲載及び松江市本庁、支所の掲示板に公告を行っており、告知期間は特に問題がないものと考えている。 土地の売却価格は、複数の不動産鑑定士とも相談を行った結果であると聞いているので、その金額は妥当であると考える。 人権運動団体への補助金についての答弁は、平成28年度以降の支出の適否については、政策上の問題でもあるので意見は差し控えさせていただくなどの答弁がありました。 9月28日の委員会では、各分科会長から審査の内容に関する報告を受けた後、討論、採決を行いましたので、御報告申し上げます。 決算第1号「平成27年度松江市一般会計歳入歳出決算」は、討論では、一委員より、原発交付金の使途について、経常経費に多く充てられており、防災・安全対策に重点的に充てるべきである。 定住自立圏構想や、中枢(自後訂正)拠点都市構想に基づき、道州制を地方の側から進める施策が見られる。 プライバシーの侵害や成り済まし犯罪を常態化させるマイナンバー制度の推進は、大きな問題点である。 子どもの医療費を拡大する自治体が島根県下でも増大する中で、松江市の施策は市民のニーズに追いついておらず、子育て日本一とはほど遠いものである。 直営だった松江市斎場を指定管理に変更し、大幅な使用料の値上げをしたことなどの理由により、反対。 一委員より、健全化判断比率4つの指標については、改善が見られており、財政健全化に取り組まれていることはよいことだと思う。一部認定しがたいことはあるが、総体的に見て、認定。 一委員より、経常収支比率、実質公債費比率、将来負担比率など、主要な財政指標が改善されている。また、地方債残高も相当額圧縮されている。財政の根幹をなす市税の徴収率も全国トップクラスを維持している。職員の昼夜を問わずの地道な努力の成果だと思う。その上、一般会計では8億円余りの黒字であり、各方面に財政健全化の努力の跡が見られるので、認定。 一委員より、交付税の合併算定がえが5年にわたり縮減される中、効率的な財政運営をされ、市債の繰り上げ償還や臨財債の抑制を行い、また財政指標も改善されている。 歳出においても、扶助費は増となったものの、内容は保育所運営費の増など、必要と思われるものであり、全体的に当初予算におおむね沿った市政運営に努められたことを評価し、認定。 一委員より、各財政指標については、財政運営の健全化に向けた努力が引き続きなされていることを評価し、認定。 一委員より、財政健全化のために努力されたことは評価したいと思うが、以下の理由で反対する。 原発のお金に寄りかかっており、市民の容認を進めようとする施策を執行された。 電源立地対策交付金を経常的経費に充当されているが、住民の安全を守るための対策に使途を切りかえていただきたい。 中国電力から3,000万円の寄附を受けている。 企業立地支援補助金は、市内に立地する企業に電気料金補助が行われている。 来年度、島根原発の再稼働の是非が問われることになると思うが、こういった施策により財政的な観点を重視した是非が判断されることを危惧しており、こういった要素を排除していただきたいなどの意見があり、採決の結果、決算第1号は賛成多数で認定すべきものと決しました。 なお、決算第1号に対する決算特別委員会の意見としては、お手元にお配りしております決算特別委員会意見一覧表のとおりであります。 次に、決算第2号「平成27年度松江市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」は、討論では、一委員より、今年度末までの医療費動向を分析し、大幅な医療費高騰がなければ、国保会計にため込まれた基金の一部を取り崩したり、一般会計からの繰り入れによって高過ぎる保険料の引き下げを図られたいので、反対との意見があり、採決の結果、決算第2号は賛成多数で認定すべきものと決しました。 次に、決算第5号「平成27年度松江市介護保険事業特別会計歳入歳出決算」は、討論では、一委員より、料金値上げにより、市民負担を増大させたものであり、認定に反対との意見があり、採決の結果、決算第5号は賛成多数で認定すべきものと決しました。 次に、決算第6号「平成27年度松江市住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算」は、討論で意見はなく、採決の結果、全員異議なく認定すべきものと決しました。 なお、決算第6号に対する決算特別委員会の意見としては、お配りしております一覧表のとおりであります。 次に、決算第7号「平成27年度松江市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算」は、討論で意見はなく、採決の結果、全員異議なく認定すべきものと決しました。 なお、決算第7号に対する決算特別委員会の意見としては、お配りしております一覧表のとおりであります。 次に、決算第11号「平成27年度松江市水道事業会計決算」は、討論では、一委員より、料金値上げにより市民負担を増大させたものであり、反対。 一委員より、事業について執行がされていない状況もあるが、市民サービスに向けて適切な会計が図られたと思うので、賛成などの意見があり、採決の結果、決算第11号は賛成多数で認定すべきものと決しました。 なお、決算第11号に対する決算特別委員会の意見としては、お配りしております一覧表のとおりであります。 次に、決算第16号「平成27年度松江市病院事業会計決算」は、討論では、一委員より、受診抑制を目的に打ち出した時間外選定療養費を徴収しており、反対。 一委員より、医業収益の増などにより黒字決算であり、今がんセンターの建築も進められており、今後への期待も含め、認定。 一委員より、初診時選定療養費の引き上げが行われており、反対などの意見があり、採決の結果、決算第16号は賛成多数で認定すべきものと決しました。 なお、決算第16号に対する決算特別委員会の意見としては、お配りしております一覧表のとおりであります。 次に、決算第3号「平成27年度松江市宍道国民健康保険診療施設事業特別会計歳入歳出決算」、決算第4号「平成27年度松江市後期高齢者医療保険事業特別会計歳入歳出決算」、決算第8号「平成27年度松江市企業団地事業特別会計歳入歳出決算」、決算第9号「平成27年度松江市公園墓地事業特別会計歳入歳出決算」、決算第10号「平成27年度松江市鹿島町恵曇・講武・御津・佐太財産区特別会計歳入歳出決算」、決算第12号「平成27年度松江市下水道事業会計決算」、決算第13号「平成27年度松江市ガス事業会計決算」、決算第14号「平成27年度松江市自動車運送事業会計決算」、決算第15号「平成27年度松江市駐車場事業会計決算」、以上決算9件については、討論で意見はなく、採決の結果、それぞれ全員異議なく認定すべきものと決しました。 なお、各分科会における審査の内容については、お手元にお配りしております分科会長報告のとおりであります。 大変失礼しました。字句の訂正をお願いしたいと思います。決算第1号「平成27年度松江市一般会計歳入歳出決算」の項目の中で、定住自立圏構想や「中枢」拠点都市構想に基づきと読むべきところを、「中核」拠点都市構想と読んだということでございますので、訂正をお願いしたいと思います。 以上、本委員会に付託されました決算16件の審査を議長及び議会選出の監査委員を除く全議員で行いましたが、執行部におかれましては、本委員会の設置の趣旨を踏まえ、お配りしております一覧表に記載の委員会意見を、平成29年度予算に反映されるよう要望しまして、決算特別委員会の報告を終わります。 ○議長(山本勝太郎) これより決算特別委員長の報告に対する質疑に入ります。 質疑はありませんか。 22番森脇勇人議員。 ◆22番(森脇勇人) 確認だけしておきます。 委員長報告、大変細々に報告していただきましたが、監査委員質疑の項におきまして、監査のほうから政策的関係には答えられないという回答もございました。その中でガス事業の項目について意見の違いをただしたところ、監査委員は合議制であり、回答できないという返事をいただきました。そのことだけ確認させてください。 ○議長(山本勝太郎) 野津照雄決算特別委員長。 ◆13番(野津照雄) 私が答えるんですか。 ○議長(山本勝太郎) 22番。 ◆22番(森脇勇人) そういったことがあったということだけを確認して。 ○議長(山本勝太郎) 野津委員長。 ◆13番(野津照雄) ございました。 ○議長(山本勝太郎) 28番片寄直行議員。 ◆28番(片寄直行) 決算第1号の報告の中で、監査委員への質疑に対する答弁の報告がありました。そこで、人権運動団体という表現を使われましたが、監査委員がそういう表現を使われたのかどうか、ちょっと確認をしておきたいと思います。 ○議長(山本勝太郎) 野津委員長。 ◆13番(野津照雄) ただいまの人権運動団体ということですが、正式名称はその場でございました。全日本同和会島根県連合会ということでございましたが、前年、前々年度の決算報告の場合には人権運動団体ということでありましたので、そのようにさせていただきました。以上でございます。 ○議長(山本勝太郎) 28番。 ◆28番(片寄直行) 今定例会の件を伺ったんですよ。今定例会の質疑、答弁の中で、監査委員は人権運動団体という表現を使われましたかという質問です。 ○議長(山本勝太郎) 野津委員長。 ◆13番(野津照雄) これは話の中であったと記憶しております。 ○議長(山本勝太郎) 28番。 ◆28番(片寄直行) 終わります。 ○議長(山本勝太郎) ほかに質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) ほかにないようですので、これをもって決算特別委員長の報告に対する質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、順次発言を許します。 28番片寄直行議員。 〔28番片寄直行議員登壇〕 ◆28番(片寄直行) 共産党議員団の片寄直行でございます。議員団を代表して、議案2件、決算5件について委員長報告に反対の討論を行います。 議第153号「松江市印鑑条例の一部改正について」並びに議第161号「平成28年度松江市一般会計補正予算(第2号)」は、いずれもマイナンバー制度の対象を広げ、コンビニでの印鑑登録証明書の交付申請ができるようにするものです。マイナンバー制度プライバシーの侵害や成り済まし犯罪を常態化させるもので、可決に反対です。 続いて、決算案件についてです。 決算第1号「平成27年度松江市一般会計歳入歳出決算」についてです。 2014年4月の消費税8%増税と円安誘導による物価高が暮らしと地域経済を直撃し、社会保障への国庫負担の削減は、医療・介護問題を深刻化させ、国保料など重い社会保険料負担に市民生活は深刻な影響を受けました。さらに、歴代政権の輸入自由化政策が地方の基幹産業である農林水産業に打撃を与え、地域経済を衰退させてきました。 安倍政権は、これら失政への反省もなく、地方創生やアベノミクスの地方への波及を強調してきましたが、消費税の再増税、社会保障の切り捨て、雇用破壊、TPP(環太平洋連携協定)の推進、原発の再稼働・輸出政策に奔走しています。 国の政治がひどいときだからこそ、住民に一番身近な市政は、悪政から市民生活を守る防波堤の役割を果たさなければなりません。市長は松江北道路の早期完成を言いますが、わずかな時間短縮のために250億円もの巨費を投ずるのはいかがなものか。白鳥の飛来する湖北の穀倉地帯の自然を守ってほしいなどの声が多く出されております。次世代に多額の借金を残し、永続的に続く維持管理費を憂える声もあります。無駄な公共事業をやめ、少子高齢化対策、地域経済振興のための政治を行うべきです。 福島原発事故の教訓は、原発は決して安全な技術ではなく、使用済み核燃料の処理、処分ができない以上、政治が原発ゼロを決断することが重要です。 27億円もの原発交付金の使途については、経常経費に多く充てられており、原発を抱える自治体の防災・安全対策にこそ重点的に充てるべきです。 市町村合併から10年以上経過しましたが、周辺地域は衰退の一途です。定住自立圏構想や中枢拠点都市構想は、道州制の実態づくりを地方の側から進めるものです。 市民団体の補助金算定には大きな格差があり、同和団体への補助金は行政丸抱えで突出しています。とりわけ全日本同和会島根県連合会への補助金支出は問題です。この団体は島根県から莫大な補助金を受け、人件費も補助対象とされています。市町村からも負担金や補助金を受けています。民間運動団体で県行政からも市町村行政からも補助金を受けているのは異例の事態です。平成27年度まで市町村法令外負担金等適正化審議会で審議され了承されてきましたが、審議対象から外されました。部落問題解決のために重要なことは、格差がなくなってきた状況を認識した以降の施策として、特別扱いをしないことです。部落問題での差別がほとんど解消されてきているときに、旧態依然とした特別扱いを続けている行政の姿勢が問題です。まさに逆差別を生み出しています。 関連して今、大問題となっている問題に触れます。 部落差別を固定化し、永久法として制定しようとしている部落差別の解消の推進に関する法律案が国会で継続審議となっていますが、部落差別の定義もなく、立法事実もない法案であり、制定されれば地方自治体にも調査が義務づけられます。滋賀県甲賀市議会では、先ごろ反対意見書が可決されました。この法案の廃案を強く求めるものです。 国民一人一人に番号を割り振って、所得や納税実績、社会保障に関する個人情報を一つの番号で管理するマイナンバー制度は、プライバシーの侵害や成り済まし犯罪を常態化させるもので、費用対効果の検討もされていません。 子ども医療費の無料化制度が拡大する自治体が増大する中で、松江市の施策は市民のニーズに追いついておらず、松江市が標榜する子育て日本一とはほど遠い状態です。まず、松江市独自に中学卒業までの医療費無料化を実施した上で、県、国の施策として実施するよう強力に働きかけるべきです。 保育所待機児童対策は、市として中途採用の保育士の雇用に努力されたことは評価しますが、採用しても経験のある保育士として長く働き続けるための処遇改善についても市独自に対応すべきです。 ことしの5月1日時点で、児童クラブの国基準に対し、子ども1人当たりの面積1.65平方メートル未満が7地区、子どもの集団40人以下の基準未達成が18地区あります。また、国基準は6年生までを対象としており、保護者の不安に応えるためにも6年生までを受け入れるべきです。 学校給食の食物アレルギー対応は、大規模の南センターでも引き続き取り組まれ、全体の取り組みとしても努力されたことは評価しますが、地産地消割合は8品目で平成27年度一番高い八雲センターは54.1%で、唯一掲げた目標45%をクリアしていますが、残る8センターは達成できていません。特に大規模の南、北、西については15%から17%と低く、著しい格差です。農政課とも連携し、目標達成に向けて努力すべきです。 教材費や図書費などを軒並み減らしておきながら、学力テスト結果を学校別に公表して点数競争に拍車をかけることは矛盾しています。生きる力、考える力を養う図書館教育にこそ力を注ぎ、司書の全員嘱託化を早期に実現すべきです。 中学生のキャリア教育に3校中2校が自衛隊を選定しています。安保関連法が成立し、11月にも南スーダンに駆けつけ警護など集団的自衛権を発動するという事態になっており、キャリア教育に自衛隊を選定することはやめるべきです。 直営だった松江市斎場を平成27年度から指定管理者に行わせ、大幅な使用料の値上げをし、市民負担を強いてきたことも指摘しておきたいと思います。 決算第2号「平成27年度松江市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」についてです。 18歳未満の子どもの保険証を市役所にとめ置くことをやめ、解消されたことは大いに評価します。しかし、大量の資格証明書の発行は医療を受ける権利の侵害です。国保運営の都道府県化の前にため込まれた5億8,000万円もの国保財政基金は取り崩して保険料引き下げに充てるべきです。 決算第5号「平成27年度松江市介護保険事業特別会計歳入歳出決算」についてです。 平成27年度は、介護保険料の改定がなされ、1カ月平均5,085円から5,848円に値上げされました。滞納者は1,300人近くにもなり、払える限度を超えています。高い保険料を徴収しながら、平成27年度は9,600万円以上を基金に積み立て、年度末の基金残高は5億5,278万4,000円です。基金を崩して保険料を引き下げるべきです。 決算第11号「平成27年度松江市水道事業会計決算」についてです。 平成27年度は水道料金の引き上げが行われた年であり、認定に反対です。 料金引き上げの結果、使用料はふえているものの、大口利用者の地下水利用からの転換は進まず、一般家庭の負担がふえただけとなっています。 大口利用者への負担減を図った料金改定でしたが、口径25ミリ以上の戸数が50件以上小口径へ変更していることは、当局のもくろみが外れ、水道料負担減を図る大口利用者がますます増加していることを示しており、このまま推移すれば一般家庭の負担増が広がることが懸念されます。 平成29年度からの簡易水道との統合、料金の統一を前に、国や県に対する高料金対策を引き続き求めること、一般会計からの繰り入れなどを行うなど、これ以上の一般家庭への負担増を避けるよう強く求めるものです。 決算第16号「平成27年度松江市病院事業会計決算」についてです。 時間外選定療養費と初診時選定療養費は、生活保護家庭からも徴収しており、自治体病院のモラルに外れる行為です。 特に初診時選定療養費は、導入の狙いが受診抑制にあることは重大問題です。重症でない患者に療養費を課すことにより振り分けるものです。平成27年度は平成26年度に比べ1.7倍も件数がふえています。 地域医療構想案が公表され、ベッド数を減らす狙いは、医療費削減のためです。医療費が高い原因として、法外に高い薬価の問題を指摘しなければなりません。一例としてオプジーボというがん治療薬は、日本では100ミリグラム約73万円であるのに対して、アメリカでは30万円、イギリスでは15万円であり、日本の薬価の決め方が不透明です。薬価の算定を透明化するために国に働きかけることが必要です。 以上で討論を終わります。(拍手) ○議長(山本勝太郎) 29番三島良信議員。 〔29番三島良信議員登壇〕 ◆29番(三島良信) 松政クラブの三島良信です。数点について討論を行います。 議第161号「平成28年度松江市一般会計補正予算(第2号)」について、予算委員長の報告は可決であります。委員長の報告に対し賛成の立場から討論を行います。 このたびの補正予算、3億2,013万6,000円については、総合戦略事業や一層の事業効果を上げるための追加補正であります。歳入については、交付税及び国・県支出金で対応されています。また、新規事業なども組まれています。スピード感を持って適切に対応されることを望み、予算委員長の報告のとおり可決に賛成いたします。 次に、決算第1号「平成27年度松江市一般会計歳入歳出決算」については、決算特別委員長報告は認定であります。委員長の報告に対し賛成の立場から討論を行います。 平成27年度一般会計歳入は、1,030億3,555万6,000円、歳出は1,020億3,378万7,000円で、翌年度へ繰り越す財源を差し引いて、実質収支は8億5,349万1,000円であります。財政調整基金の取り崩しも行わなかったこと、繰り上げ償還4億9,000万円、臨時財政対策債の発行抑制などに努められました。普通建設事業においては、新体育館建設もあり、125億8,000万円で対前年18億1,000万円の増であります。市民要望に応えられたものと思っております。また、健全化判断比率は4つの指標とも改善が図られているところであり、財政健全化に取り組まれていると思います。議員は市民から政策や各事業において要望を受け、都度伝えているところであります。健全化判断比率を気にする余り、市民サービスが低下しないようなことを望んでいるところであります。それぞれの地域に活気が出るように望んでもいます。個々の事業内容につきましては、定例会ごとに質疑や意見を述べておりますので、ここでは申し上げません。 よって事業の一部には異論があるところではありますが、総合的に判断し認定するものであります。 次に、決算第2号「平成27年度松江市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」から決算第16号「平成27年度松江市病院事業会計決算」の特別会計9会計、企業会計6会計について、決算特別委員長の報告は認定であります。委員長の報告のとおり認定する立場から討論を行います。 各特別会計、企業会計についても、個々については委員長の報告で述べられたとおりでありますので、私のほうからは各事業について述べませんが、事業の執行に当たりましては、いろいろと諸問題の解決に努力がされた結果、いずれの会計も黒字であります。 よって特別会計、企業会計の15会計ともに認定するものとします。議員諸氏の賛同をいただきますようにお願いをいたしまして討論といたします。以上です。(拍手) ○議長(山本勝太郎) 5番芦原康江議員。 〔5番芦原康江議員登壇〕 ◆5番(芦原康江) 芦原康江でございます。先ほど各委員長からの報告がございましたけれども、反対の討論を行わせていただきます。 まず、議第153号「松江市印鑑条例の一部改正について」です。これはマイナンバーカードの利用を促進するものであって反対をいたします。 次の議第161号「平成28年度松江市一般会計補正予算(第2号)」ですけれども、これも子育てを応援する施策の実施などを期待するところではありますが、一方でマイナンバー制度の事業を執行するための通知カード、個人番号カード関連事務委任費用が計上されております。これまで述べてきたとおり、この事業実施には反対をいたしますので、本補正予算に反対をします。 次に、決算第1号「平成27年度松江市一般会計歳入歳出決算」についてです。 平成27年度一般会計歳入歳出決算については、財政健全化のために努力されたことは評価をしたいと思います。一方で、市民生活に影響を与える歳出削減に関しては、市民の理解が得られるように説明することはもちろんのことですが、その影響ができるだけ小さくなるようにさらなる努力を求めたいと思います。 本決算に関しては、大きく次の5点に関して反対をいたします。 最も大きな反対の理由は、従来より指摘させていただいている原子力発電に寄りかかり、市民の容認を進めようとする施策が相変わらず執行されている点にあります。 電源立地地域対策交付金の使途には、改善されているものの、人件費などの経常的経費に充当されております。この交付金は住民の安全を守るための施策に使っていただくよう、さらなる改善を求めます。また、中国電力から3,000万円の寄附を受けています。そして、企業立地支援補助金は市内に立地する企業に対する電気料金補助が行われています。 いよいよ来年度には島根原発再稼働の是非が問われることになりますが、これらの施策によって財政的な観点を重視した是非が判断されることを危惧しております。そういった要素はぜひとも排除していただきたいと思います。 2つ目の反対理由ですが、社会保障・税番号制度事業としてマイナンバーの通知及びカードの発行にかかわる経費が執行されたことです。 マイナンバー制度に関しては、何度も議会において問題があることを指摘してきました。同様の制度を実施している韓国では、広く民間分野で同じ個人番号が使用され、個人情報が大量に流出する事態となっています。成り済まし被害が多発したアメリカでは、国防総省が独自番号に切りかえています。社会保障・税の一体改革のためとされていますけれども、オーストラリアでは共通番号制度ではなく、納税者番号制度の強化で税の捕捉を実施しているように、共通番号制自体の必要性が極めて不透明です。 3つ目は、プレミアム商品券の発行を実施された点です。商品券の発行は一過性の地域経済への寄与があったものの、その後の継続的な地域経済への影響に関しては、商品券発行は寄与していないのではないでしょうか。もっと市民の可処分所得をいかにしてふやすかといった観点からの地道な地域活性化を遂行することが望まれます。 この2番目と3番目の施策に関しては、国の政策として決定され、自治体としての実施が求められたものではありますが、事業の必要性や効果及びデメリットについて検証を行うよう求めていただきたいと思います。 4つ目は、学力テストの結果を公表されたことです。学力テストの結果公表が子どもたちを取り巻く周囲の学校や地域、家庭などの競争心を駆り立て、総合的な生きる力を育成していくことを軽視し、学力偏重を招きかねないことは従来から指摘させていただいております。 5つ目は、議員期末手当を0.1月引き上げ執行されたことです。OECD加盟34カ国中で日本はジニ係数が9番目に高く、格差が大きい状態です。また、松江市民の平均年収は2010年レベルまで回復基調にはありますが、人口20万規模の全国の自治体の中では、やはり低いレベルにあります。このような中で、議員が受け取る手当も市民感覚から受け入れられるレベルにあるべきと考えます。 こういった5つの観点において決算第1号に関しては反対をいたします。 次に、決算第5号「平成27年度松江市介護保険事業特別会計歳入歳出決算」についてです。 被保険者負担割合を1%引き上げた当初予算が執行されておりますので、反対いたします。軽減策をとっていらっしゃいますけれども、それでも夫婦2人で1万円を超える世帯も多く、今後福祉用具や介護度1、2の生活支援が全額自己負担案などが予定され、市民の負担が増すばかりです。制度として税の投入割合を高めるなどの対策が必要であり、引き続き国への要請を行っていただきたいと思います。 次に、決算第11号「平成27年度松江市水道事業会計決算」についてです。 水道料金については、平成26年9月に改定され、市民にとっての負担が大きくなっておりますので、反対いたします。この負担軽減のためにも、県及び国への対策の要請をぜひとも行っていただきたいと思います。 最後に、決算第16号「平成27年度松江市病院事業会計決算」についてです。 これは初診時選定療養費の引き上げが執行されております。料金引き上げではなく、市民への丁寧な説明とかかりつけ医への紹介の徹底で対応していただきたく反対いたします。以上で終わります。(拍手) ○議長(山本勝太郎) 12番貴谷麻以議員。 〔12番貴谷麻以議員登壇〕 ◆12番(貴谷麻以) 真政クラブ貴谷麻以です。決算第1号「平成27年度松江市一般会計歳入歳出決算」及び決算第2号「平成27年度松江市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」から決算第10号「平成27年度松江市鹿島町・恵曇・講武・御津・佐太財産区特別会計歳入歳出決算」までの特別会計9件並びに決算第11号「平成27年度松江市水道事業会計決算」から決算第16号「平成27年度松江市病院事業会計決算」までの公営企業会計6件について一括して決算特別委員長の報告どおり、認定に賛成の討論を行います。 平成27年度は全会計において黒字化となりました。一般会計では8億5,000万円の黒字となり、赤字が発生していた特別会計において、平成26年度は駐車場事業に、平成27年度は住宅資金等貸付事業について、一応の整理をかけられ、連結決算の改善に取り組まれました。 公営企業会計では平成26年度のガス事業、自動車運送事業、病院事業の3会計において新地方公営企業会計基準移行に伴い、収益的収支で赤字が発生していましたが、平成27年度は経営努力により黒字に転じました。特に病院事業黒字化は、新病院開設後初めてのことでございます。 また、主要な財政指標が改善されております。経常収支比率が平成26年度は90.3%に対して89.2%と厳しい状況ながら1.1ポイント改善し、実質公債費比率は16.7%から15.4%と1.3ポイント改善しました。また、将来負担比率は141.0から128.8と12.2ポイントの改善です。 その中で、平成27年度の事業は多様なものでした。 まず、松江城国宝化がなされました。興雲閣解体修理、急傾斜地対策事業、道路、橋梁の整備が行われました。洪水調整池の対策工事や乃木駅周辺整備、各地の公民館複合施設が整備されました。 福祉関係では、私立保育所運営、生活保護扶助、障がい者福祉費の介護給付など社会課題の必要施策に積極的に取り組まれ、ひとり親家庭の支援にも大きくかじを切られたところがよかったと思います。では、教育ではどうだったでしょうか。いじめ、不登校、教員ほかさまざまな問題点がありましたが、対処を考慮される中、校舎の耐震化も進みました。 そして、対外的にはインドケララ州との覚書調印、インバウンドのさまざまな施策、また大口町との姉妹都市提携が行われました。特筆すべきは、消防関連の建物火災の焼死者がゼロであったことであります。これは日ごろの御尽力の成果であります。 また、共創のまちづくり事業は全庁舎に考え方が広がりました。 女性登用や第1次産業や次世代産業育成に一層の力を注ぐことで地域力がアップするのではと感じたところもあったのは事実でありますが、このように平成27年度は多様な事業が行われ、かつ財政健全化に取り組まれました。市長を初めとする全職員が奮励努力されたことがわかります。 市政につきましては、ずっと続く厳しい経済環境や市民生活の向上に適切に対応されることを市民の方々は望んでおられます。今後とも市民の方に真摯に向かい合う態度、倫理観とバランス感覚を大切にしていただき、市民とともに挑戦できる市政に邁進されることを期待し、認定、賛成意見といたします。(拍手) ○議長(山本勝太郎) これにて討論を終結いたします。 これより表決に入ります。 初めに、議第152号議案外議案15件の表決を行います。 議第153号「松江市印鑑条例の一部改正について」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手多数であります。 よって議第153号議案は委員長の報告のとおり決しました。 議第161号「平成28年度松江市一般会計補正予算(第2号)」を採決いたします。 本案に対する委員長の報告は原案可決であります。 本案は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手多数であります。 よって議第161号議案は委員長の報告のとおり決しました。 次に、ただいま議決になりました議第153号議案及び議第161号議案を除き、議第152号「松江市税賦課徴収条例等の一部改正について」外議案13件を一括して採決いたします。 以上の案件に対する委員長の報告は原案可決であります。 委員長の報告のとおりそれぞれ決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手全員であります。 よって議第152号議案外議案13件は委員長の報告のとおりそれぞれ決しました。 次に、決算第1号外決算15件の表決を行います。 決算第1号「平成27年度松江市一般会計歳入歳出決算」を採決いたします。 本決算に対する委員長の報告は認定であります。 本決算は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手多数であります。 よって決算第1号は委員長の報告のとおり決しました。 決算第2号「平成27年度松江市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算」を採決いたします。 本決算に対する委員長の報告は認定であります。 本決算は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手多数であります。 よって決算第2号は委員長の報告のとおり決しました。 決算第5号「平成27年度松江市介護保険事業特別会計歳入歳出決算」を採決いたします。 本決算に対する委員長の報告は認定であります。 本決算は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手多数であります。 よって決算第5号は委員長の報告のとおり決しました。 決算第11号「平成27年度松江市水道事業会計決算」を採決いたします。 本決算に対する委員長の報告は認定であります。 本決算は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手多数であります。 よって決算第11号は委員長の報告のとおり決しました。 決算第16号「平成27年度松江市病院事業会計決算」を採決いたします。 本決算に対する委員長の報告は認定であります。 本決算は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手多数であります。 よって決算第16号は委員長の報告のとおり決しました。 次に、ただいま議決になりました決算第1号外決算4件を除き、決算第3号「平成27年度松江市宍道国民健康保険診療施設事業特別会計歳入歳出決算」外決算10件を一括して採決いたします。 以上の決算に対する委員長の報告は認定であります。 委員長の報告のとおりそれぞれ決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手全員であります。 よって決算第3号外決算10件は委員長の報告のとおりそれぞれ決しました。 次に、陳情第33号及び陳情第35号の表決を行います。 陳情第33号「性的指向および性自認等による差別等の困難の解消および支援のための法律の早期制定を国及び関係省庁に求める意見書の提出について」を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は採択であります。 本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手全員であります。 よって陳情第33号は委員長の報告のとおり決しました。 陳情第35号「中国共産党政府による法輪功迫害の停止と、臓器の強制摘出の停止のため日本政府の正義の行動を求める意見書について」を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は不採択であります。 本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手全員であります。 よって陳情第35号は委員長の報告のとおり決しました。─────────────────────── △日程第3 諮問第2号 人権擁護委員候補者の推薦に関する意見の通知について      (採決) ○議長(山本勝太郎) 日程第3、諮問第2号「人権擁護委員候補者の推薦に関する意見の通知について」を議題といたします。 職員に議案を朗読させます。 〔職員朗読〕 諮問第2号  人権擁護委員候補者の推薦に関する意見の通知  について 平成28年9月13日付人第275号で松江市長から諮問された下記の者を人権擁護委員候補者として推薦することの可否について、別紙のとおり通知します。 平成28年10月3日 提出       松江市議会議長 山 本 勝太郎           記 松江市八雲町東岩坂1806番地 岩崎幸夫 松江市八雲町日吉354番地11  黒川裕伸 松江市玉湯町湯町1583番地2 越野佑司 松江市宍道町白石1745番地37 山本 進 松江市比津が丘一丁目11番2号               横山康二 松江市美保関町千酌1125番地4               松本美保子 松江市八束町入江338番地   吉岡敏弘 (別紙)              平成28年10月3日 松江市長 松 浦 正 敬 様       松江市議会議長 山 本 勝太郎  人権擁護委員候補者の推薦に関する意見の通知について 平成28年9月13日付人第275号で諮問された表題のことについて異議はありません。 上記のとおり通知します。 ○議長(山本勝太郎) これより表決に入ります。 ただいま議題となっております諮問第2号「人権擁護委員候補者の推薦に関する意見の通知について」は原案のとおり推薦することに異議のない旨市長に通知することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手全員であります。 よって諮問第2号は原案のとおり推薦することに異議のない旨市長に通知することに決しました。─────────────────────── △日程第4 議員提出議案第6号 地方財政の充実 ・強化を求める意見書について      (提案説明、質疑、討論、採決) △日程第5 議員提出議案第7号 高速道路の暫定2車線区間安全対策等の推進を求める意見書について      (提案説明、質疑、討論、採決) ○議長(山本勝太郎) 日程第4、議員提出議案第6号「地方財政の充実・強化を求める意見書について」及び日程第5、議員提出議案第7号「高速道路の暫定2車線区間安全対策等の推進を求める意見書について」を一括して議題といたします。 提出者の説明を求めます。 29番三島良信議員。 〔29番三島良信議員登壇〕 ◆29番(三島良信) 議員提出議案第6号及び議員提出議案第7号につきまして、一括して提案理由の説明を行います。 議員提出議案第6号「地方財政の充実・強化を求める意見書について」、各地方自治体においては、既存の施策に加え、地方版総合戦略を策定し、地方創生を推進するなど、新たな政策課題に取り組んでいるところであります。 また一方で、各自治体で公共サービスを担う地方公務員についても、新たなニーズの対応のため人材確保を進めるとともに、これに見合う地方財政の確立を目指す必要があります。 こうした中、国においては、社会保障と地方財政を中心とした歳出削減に向けた議論がされておりますが、そもそも、地方自治体が必要な公共サービスを維持していくために、財源面での支援を行うことは国の責務であります。財政再建目標を達成するためだけに必要不可欠なサービスが削減されるようなことがあってはなりません。 したがいまして、平成29年度の政府予算、地方財政対策の検討に当たっては、地方自治体の行政運営に必要な財政需要について、的確に地方財政計画に反映させること。 消費税率の引き上げの先送りに伴い、社会保障の施策の推進に支障を生じることのないように必要な財源を確保すること。 地方版総合戦略を着実に実施できるよう、地方創生推進交付金を拡充し、対象分野や対象経費にとらわれることなく、自由度の高い弾力的な運用を図ることなどを国へ強く要望するものであります。 次に、議員提出議案第7号「高速道路の暫定2車線区間安全対策等の推進を求める意見書について」説明をいたします。 高速道路の暫定2車線については、多くの場合、非分離式による対面通行の構造が採用されており、島根県内の高速道路においては、大半が暫定2車線となっておりますが、非分離式の区間においては、車線逸脱事故が多く発生したり、速度規制により時間短縮効果が抑制されるなど、社会的な損失を生じているところであります。 しかしながら、暫定2車線区間の大半は、4車線化の実施時期が明確にされておらず、将来交通量の大きな伸びが見込まれない区間においては、暫定2車線としての供用が長期に及ぶことが予想されるため、こうした区間への安全対策及び機能性確保対策の実施は、ミッシングリンクの解消とあわせて対応すべき喫緊の課題であります。 よって暫定2車線区間について、安全性及び機能性確保のために4車線化の速やかな実現を図ること。また、4車線化されるまでの間においても、交通量や事故の状況を踏まえ、一層の安全対策や道路機能強化のための効果的な対策を推進することを国へ強く要望するものであります。 以上、議員諸氏の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、提案説明とさせていただきます。以上です。 ○議長(山本勝太郎) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 質疑なしと認めます。 これにて質疑を終結いたします。 お諮りします。 ただいま議題となっております議員提出議案第6号及び議員提出議案第7号については、会議規則の規定により委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 討論なしと認めます。 これにて討論を終結いたします。 これより表決に入ります。 議員提出議案第6号「地方財政の充実・強化を求める意見書について」及び議員提出議案第7号「高速道路の暫定2車線区間安全対策等の推進を求める意見書について」を一括して採決いたします。 議員提出議案第6号及び議員提出議案第7号はそれぞれ原案のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手全員であります。 よって議員提出議案第6号及び議員提出議案第7号はそれぞれ原案のとおり可決されました。─────────────────────── △日程第6 議員提出議案第8号 参議院選挙における合区の解消を求める意見書について      (提案説明、質疑、討論、採決) △日程第7 議員提出議案第9号 北朝鮮の核実験に抗議する決議について      (提案説明、質疑、討論、採決) ○議長(山本勝太郎) 日程第6、議員提出議案第8号「参議院選挙における合区の解消を求める意見書について」及び日程第7、議員提出議案第9号「北朝鮮の核実験に抗議する決議について」を一括して議題といたします。 提出者の説明を求めます。 18番吉金隆議員。 〔18番吉金隆議員登壇〕 ◆18番(吉金隆) 議員提出議案第8号及び議員提出議案第9号につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。 議員提出議案第8号「参議院選挙における合区の解消を求める意見書について」説明いたします。 我が国の都道府県制度は、地域の生活文化に根差し、定着した地方自治の根幹であります。 加速度的に進む人口減少と一極集中の是正に向け、我々は地方創生に期待し、地域の存続をかけて懸命に取り組みを始めたところでありますが、参議院選挙における選挙区の合区は、地方の住民に地方の声が国政に届きにくくなり、地方切り捨てにつながるという危惧と、都道府県単位で国政に代表を出せる県と出せない県が生ずるという新たな不平等をもたらしました。 よって合区を解消し、都道府県を選出区分とする選挙制度の原則を堅持し、地方の声が確実に国政に反映できる仕組みを構築されるよう国へ強く求めるものであります。 次に、議員提出議案第9号「北朝鮮の核実験に抗議する決議について」説明いたします。 北朝鮮は、去る9月9日に核実験を実施したとの声明を発表しました。 我が国を含む関係各国及び国際社会は、北朝鮮に対し、累次にわたり核実験や弾道ミサイルの発射等の挑発行為を決して行わないよう強い警告を示しつつ、繰り返し求めてきたところでありますが、こうした中、北朝鮮が核実験を強行したことは、核兵器不拡散条約や国連安保理決議、6カ国協議共同声明に明確に違反するものであり、北東アジア及び国際社会の平和と安全を著しく損なうものとして、断じて容認することはできません。 よって本市議会として、この暴挙に対して強く抗議するとともに、政府においては、北朝鮮に対して核兵器開発の中止と核の放棄を求め、断固たる行動をとるよう強く求めるものであります。 以上、議員諸氏の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。 ○議長(山本勝太郎) ただいま議題となっております議員提出議案2件に対する質疑、討論、表決は1件ずつ行います。 初めに、議員提出議案第8号「参議院選挙における合区の解消を求める意見書について」の質疑、討論、表決を行います。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 質疑なしと認めます。 これにて質疑を終結いたします。 お諮りします。 ただいま議題となっております議員提出議案第8号については、会議規則の規定により委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論はありませんか。 7番橘祥朗議員。 〔7番橘祥朗議員登壇〕 ◆7番(橘祥朗) 議員提出議案第8号「参議院選挙における合区の解消を求める意見書について」共産党議員団を代表して、私、橘祥朗、一言討論をさせていただきます。 本意見書案は、参議院選挙における合区の解消と都道府県を選出区分とする選挙制度の原則を維持することを求めるものとなっています。 問題とされている合区は、昨年7月に可決成立した公職選挙法によるもので、1票の格差を是正するために一部の県のみを合区としたことは単なる数合わせにすぎません。 意見書が指摘するとおり、地方の声が国政に届きにくくなり、地方切り捨てにつながるとの批判は当然のことであり、全く同感です。また、合区による1票の格差是正は、今後の人口変動を考えれば、新たな合区が必要となり、合区された県と合区でない県との不平等感は一層顕著になっていくことは指摘のとおりと考えます。 一方、改正公職選挙法の附則では、2019年の参議院選挙に向けて選挙制度の抜本的見直しの検討を行い、必ず結論を得ると明記をされています。 そもそも参議院の選挙制度改革をめぐって問われていることは何でしょうか。 2009年最高裁は、「投票価値の平等の観点から現行の選挙制度の仕組み自体の見直しが必要」と指摘し、2012年再度出された最高裁判決では、参院選について「違憲状態」とし、抜本改革の実行を求めました。同時に「都道府県を参議院選挙の選挙区の単位としなければならない憲法上の要請はない」とも述べています。つまり、選挙制度は憲法が要請する投票価値の平等がきちんと担保されるよう改めなければならないということであります。 しかしながら、意見書案はあくまで都道府県単位での議員選出を求めるものとなっており、投票価値の平等という憲法上の要請に応える制度改革を求めるものとはなっていません。 都道府県制度が地域の生活文化に根差し、定着した地方自治の根幹であることは言うまでもありませんし、一部の県のみが合区とされる不平等は解消されなければなりませんが、同時に憲法上の要請である投票価値の平等は制度改革に当たって最も重視されなければならないものと考えます。 我が党は、ブロック制による比例代表など、多様な民意を正確に議席に反映させることが可能となる選挙制度へと抜本的に改革すべきと考えています。 以上の理由により、本意見書には賛同できないことを述べさせていただき、討論といたします。以上です。(拍手) ○議長(山本勝太郎) ほかに討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) ほかにないようですので、これにて討論を終結いたします。 これより表決に入ります。 議員提出議案第8号「参議院選挙における合区の解消を求める意見書について」を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手多数であります。 よって議員提出議案第8号は原案のとおり可決されました。 次に、議員提出議案第9号「北朝鮮の核実験に抗議する決議について」の質疑、討論、表決を行います。 これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 質疑なしと認めます。 これにて質疑を終結いたします。 お諮りします。 ただいま議題となっております議員提出議案第9号については、会議規則の規定により委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 討論なしと認めます。 これにて討論を終結いたします。 これより表決に入ります。 議員提出議案第9号「北朝鮮の核実験に抗議する決議について」を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手多数であります。 よって議員提出議案第9号は原案のとおり可決されました。─────────────────────── △日程第8 議員提出議案第10号 介護保険改悪中止を求める意見書について      (提案説明、質疑、討論、採決) ○議長(山本勝太郎) 日程第8、議員提出議案第10号「介護保険改悪中止を求める意見書について」を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 6番吉儀敬子議員。 〔6番吉儀敬子議員登壇〕 ◆6番(吉儀敬子) 議員提出議案第10号 介護保険改悪中止を求める意見書案の提案説明をさせていただきます。 この意見書案は、芦原康江、片寄直行、橘祥朗、吉儀敬子の4名で提案をさせていただくもので、代表して私が説明をいたしますので、よろしくお願いいたします。 政府は、昨年要支援1、2の方を介護保険から外したばかりなのに、来年の通常国会にさらに要介護1、2の方が受けている訪問介護の生活援助サービス、介護保険からこれを外し、さらにベッドや車椅子などの福祉用具の貸与サービスまでも自己負担にする介護保険の改悪案を提案する予定です。 生活援助である掃除、洗濯、調理などは専門家でなくてもできるという考えは間違っています。一緒に調理したり生活援助を通して高齢者の状態を専門的に把握するという重要な役割を果たしています。介護保険制度の中でこそ、適切なサービスを利用することで介護度の進行をおくらせることができるのです。また、福祉用具の貸与は、本人はもとより介護する家族の負担を軽減するという役割があります。 要介護1、2の方は、特別養護老人ホームの入所ができなくなり、在宅でも施設でも行き場を失い、大量の介護難民が生み出されます。 国は将来介護サービス1割の利用料を2割に引き上げ、施設の食費、居住費を補助する補足給付の制限を不動産の保有も対象外とすることや、40歳から64歳の保険料負担をふやすことも視野に入れています。 2000年から始まった介護保険を保険料を払い続けても、サービスを受ける段階でまともに使えないという状況は、国家的詐欺と言っても過言ではありません。 今議会の一般質問でも、何人もの議員がこの介護保険問題を取り上げられました。市民の暮らしに与える影響が心配されるからであります。今年度4月1日現在で介護認定者に対して要支援1、2と要介護1、2の方は松江市の場合、全体の介護認定者の中で66%も占めています。このように7割近くの方が影響を受けるのです。どうか市民の不安を払拭するためにこの意見書案に賛同いただきますようにお願いを申し上げまして、説明といたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(山本勝太郎) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 質疑なしと認めます。 これをもって議員提出議案第10号に対する質疑を終結いたします。 お諮りします。 ただいま議題となっております議員提出議案第10号については、会議規則の規定により委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。 これより討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 討論なしと認めます。 これにて討論を終結いたします。 これより表決に入ります。 議員提出議案第10号「介護保険改悪中止を求める意見書について」を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手少数であります。 よって議員提出議案第10号は否決されました。─────────────────────── △日程第9 委員会提出議案第4号 性的指向および性自認等による差別等の困難の解消および支援のための法律の早期制定を求める意見書について      (提案説明、質疑、討論、採決) ○議長(山本勝太郎) 日程第9、委員会提出議案第4号「性的指向および性自認等による差別等の困難の解消および支援のための法律の早期制定を求める意見書について」を議題といたします。 提出者の説明を求めます。 吉金隆総務委員長。 〔18番吉金隆議員登壇〕 ◆18番(吉金隆) 委員会提出議案第4号 性的指向および性自認等による差別等の困難の解消および支援のための法律の早期制定を求める意見書につきまして、提案理由の説明をいたします。 一人一人の人間の性的指向や性自認は多種多様であり、LGBTと言われる性的少数者に対する偏見や差別を解消し、その人権を保障することは喫緊の課題であります。 国や地方自治体においても、差別の解消に向けた取り組みが進められておりますが、いまだ当事者の置かれた状況は厳しいものがあります。就労や住まいの確保など、性的指向性自認等を理由とした日常生活におけるあらゆる偏見、差別をなくし、生き方の多様性をお互いに受けとめ合う社会を目指すことが求められております。 よって性的指向及び性自認等の多様なあり方の受容のため、国民の理解増進に向けた取り組みを一層推進すること、並びにLGBT差別等の困難の解消及び支援のための法整備の検討を引き続き進めることを国に対し強く求めるものであります。 以上、議員諸氏の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。 ○議長(山本勝太郎) これより質疑に入ります。 質疑はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 質疑なしと認めます。 これをもって委員会提出議案第4号に対する質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。 討論はありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山本勝太郎) 討論なしと認めます。 これにて討論を終結いたします。 これより表決に入ります。 委員会提出議案第4号「性的指向および性自認等による差別等の困難の解消および支援のための法律の早期制定を求める意見書について」を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに賛成の議員の挙手を求めます。 〔賛成者挙手〕 ○議長(山本勝太郎) 挙手全員であります。 よって委員会提出議案第4号は原案のとおり可決されました。 これにて今期定例会に付議されました案件の審議は全て終了いたしました。 この際、松浦市長より発言の申し出がありますので、これを許します。 松浦市長。 〔松浦正敬市長登壇〕 ◎市長(松浦正敬) 閉会に当たりまして一言お礼の御挨拶を申し上げます。 今議会に提案をいたしておりました全ての議案、そして平成27年度の決算につきまして、原案どおり議決、また御認定を賜りましたことに対して、まずもって厚く御礼を申し上げます。 初めに、この夏に北海道や東北に相次いで上陸をいたしました台風10号を初めとする4つの台風の被害に対して、先月半ばに政府は激甚災害に指定をいたしました。さらに、これに追い打ちをかけるかのように、台風16号が九州地方を中心に大きな被害をもたらすなど、ここのところ記録的な豪雨、あるいは突風、河川の氾濫、土砂災害などが我々の日常生活を脅かし続けております。 犠牲になられました方々の御冥福を心よりお祈りし、御遺族の皆様や、今もなお不自由な避難生活を送っておられる多くの皆様が一日も早く日常生活を取り戻されることをお祈り申し上げます。 本議会におきましても、防災対策に関する御質問を数多くいただいたわけでありますが、改めて市を挙げての防災体制の強化と災害発生時の被害をいかに抑えるかということの重要性を一層感じたところであります。災害は誰にとっても常に起こり得るものとして、常日ごろから防災意識を高めていくように、引き続き市民の皆様と価値観を共有して取り組んでまいります。 また、まちづくりにつきましての御意見をいただきました。現在、市議会の特別委員会を初め外部委員による審議会で新たな総合計画の策定を御審議いただいておりますけれども、本年度から本格実施となりました総合戦略を取り組みの軸といたしまして、教育やセーフティーネット、既存インフラの活用など、その他の分野も総合的に組み合わせをしながら、選ばれるまち・松江の実現に向けてさらに議論を深めてまいります。 一般質問でもお答え申し上げましたように、今後公民館地区単位での総合戦略の策定を進めることといたしておりますが、私はこの過程で市民の皆様と一緒に、地域課題の整理と新たなアイデアの検討を進め、松江ならではの新たなまちづくりの形を模索したいと考えております。 ぜひとも議員の皆様を初めとする市民の皆様方には、御支援と御協力をいただきまして、みずからが地方創生の担い手として積極的にかかわっていただきますようにお願いを申し上げる次第であります。 加えて、職員の資質向上につきましての御意見も頂戴をいたしました。今後、中核市移行を控え、私が先頭に立って職員一同精進してまいる所存であります。 最後になりましたが、議会の皆様におかれましては、引き続き御理解、御支援を賜りますようにお願いを申し上げ、9月議会閉会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。(拍手) ○議長(山本勝太郎) これにて平成28年第3回松江市議会定例会を閉会いたします。 〔午後0時16分閉会〕...