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令和 3年 6月定例会(第 2号 6月11日)

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  1. 東近江市議会 2021-06-11
    令和 3年 6月定例会(第 2号 6月11日)


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    令和 3年 6月定例会(第 2号 6月11日)             令和3年6月東近江市議会定例会会議録           令和3年6月11日(金曜日)午前9時30分開議 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 議事日程  第1  諸般の報告  第2  会議録署名議員の指名  第3  議案第27号から議案第36号まで及び議案第38号から議案第40号までに対      する質疑並びに一般質問 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 本日の会議に付した事件  1   諸般の報告  1   会議録署名議員の指名  1   議案第27号から議案第36号まで及び議案第38号から議案第40号までに対      する質疑並びに一般質問 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 出席議員   1番  浅居 笑議員    2番  山本直彦議員   3番  青山孝司議員    4番  櫻 直美議員
      5番  鈴木則彦議員    6番  辻 英幸議員   7番  西村和恭議員    8番  田井中丈三議員   9番  井上 均議員   10番  吉坂 豊議員  11番  森田コ治議員   12番  廣田耕康議員  13番  戸嶋幸司議員   14番  西ア 彰議員  15番  安田高玄議員   16番  西澤由男議員  17番  西村純次議員   18番  和田喜藏議員  19番  市木 徹議員   20番  山中一志議員  21番  竹内典子議員   22番  大橋保治議員  23番  田郷 正議員   24番  大洞共一議員  25番  西澤善三議員 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 欠席議員  な  し −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 議場に出席した事務局職員                        事務局長  川 島 源 朗                        事務局次長 森 上 俊 文 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 会議に出席した説明員        市長                 小 椋 正 清        副市長                南 川 喜代和        教育長                藤 田 善 久        政策監                久 田 哲 哉        危機管理監              西 村 要一郎        総務部長               久 保 孝 司        企画部長               田 口 仁 紀        税務部長               木 瀬 重 広        市民環境部長             横 川 雅 生        健康福祉部長             中 西 眞 弓        こども未来部長            小 梶 理栄子        農林水産部長             西 澤 静 朗        商工観光部長             瀧 澤 和 久        文化スポーツ部長           瀬 戸 睦 仁        都市整備部長             下 川 雅 弘        都市整備部広域事業公共交通担当部長 田井中 外 和        水道部長               栗 田 尚 樹        教育部長               大 辻 利 幸        健康福祉部理事            沢 田 美 亮        こども未来部理事           河 合 喜久子        総務部次長              本 持 裕 久        企画部次長              曽 羽 道 明        総務部管理監             泉 本   了        こども未来部管理監          坂 田 紀代子        文化スポーツ部管理監         西   邦 和 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−                 午前9時30分 開議 ○議長(市木 徹) 皆さん、おはようございます。  ただいまの出席議員数は25名であり、定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。   △日程第1 諸般の報告 ○議長(市木 徹) 日程第1、「諸般の報告」であります。  地方自治法の規定により、本日の説明員として、お手元に配付の一覧表のとおり、あらかじめ出席を求めておきましたので、御了承願います。   △日程第2 会議録署名議員の指名 ○議長(市木 徹) 日程第2、「会議録署名議員の指名」を行います。  会議録署名議員は会議規則第81条の規定により、18番和田議員、20番山中議員を指名します。   △日程第3 議案第27号から議案第36号まで及び議案第38号から議案第40号までに対する質疑並びに一般質問 ○議長(市木 徹) 日程第3、議案第27号から議案第36号まで及び議案第38号から議案第40号までの議案に対する質疑並びに一般質問を行います。  通告がありますので、順次、これを許可します。  9番、井上議員。 ○9番(井上 均議員) 皆さん、おはようございます。6月議会最初に一般質問を行います。井上均でございます。  まず、ワクチンがゲームチェンジャーであり、あともう少しと思うところですが、まだコロナ災禍の真っただ中です。二極化しながら落ち込む経済、ますます暮らしが厳しくなる雇用、何よりも命が脅かされる事態から「市民の暮らしを守り、命を守る、守り抜く」との強い姿勢で行政サービスを全力で担っていただいている職員・関係者の皆様に、まず感謝申し上げます。  この状況下で、「やれることは何でもやる、併せて将来世代のために必要なことは粛々と地域課題を解決しながら全てやる」という市政運営であると理解しています。  過去に「小さな政府・大きな政府、官から民への構造改革、国・地方財政改革」などの議論がありましたが、やはり基礎自治体は、市民の命と暮らしを守るために、いわゆる「大きな政府」、福祉拡充がどうしても必要です。  また、「官から民へ」ではなく、官の充実したサービスを維持し、さらにその上に民の力を借り、協働でより質の高いサービスを提供するというのが実情ではないでしょうか。  このことは、人口減少局面に入り、より早い対応が求められ、公共交通や高等教育が民設公営方式となることも珍しいことではありません。  そのために、地方財政は相当拡充させる必要がありますが、ここはなかなかうまくいくものではなく、より厳しい財政運営が待っています。  このような中、この6月議会で、政策的予算を中心とした補正予算が提案され、令和3年度の予算が確定します。現状を見据え、地域課題の解決と新たな社会制度をデザインしていく大変重要な政策予算であると思います。  そこで、「東近江市まち・ひと・しごと創生総合戦略」と関連して、大きく1つ目、人づくりについて、東近江市版SIBコミュニティビジネススタートアップ支援事業を例に質問します。  SIB(社会貢献型投資)は、地域の社会課題の解決を目指し、成果目標の達成に応じて報酬を支払うもので、就労支援や生活困窮者支援、ヘルスケア、子ども家庭支援、再犯防止、教育、貧困、環境(社会環境)の分野で行われています。本市も、中間支援組織「東近江三方よし基金」とともに進められており、この総合戦略でも活用拡大が期待されています。  そこで、@コミュニティビジネススタートアップ支援事業は、地域の実情から年間2件では少なく、また継続支援や支援終結の考えについてお伺いします。  A東近江三方よし基金は、柔軟な成果設定が可能なことから、行政ではなかなか困難な地域力強化にその資源を集中するべきと考えますが、市は基金へ純粋に社会的投資に徹する考えがあるのか、お伺いします。  Bこの2つの事業・制度について、市が担わなければならない高齢、障害、子育て、生活困窮や生きづらさを抱えている方々の相談支援や居場所づくりとの整合性をお伺いします。  大きく2つ目、まちづくりについて、中心市街地活性化基本方針による八日市駅前市有地活用事業を例に質問します。  政府は、大規模小売店舗に対する行き過ぎた規制緩和により中心市街地が衰退したため、まちづくり3法を改正し、改善を図ってきたが、現在の商店街は人づくりができる余力も残っておらず、当然、区画整理などの再開発の機運もなく、地域主体のまちづくり、中心市街地の活性化はとても困難だと関係者は述べています。  しかし、基礎自治体は、そう簡単に諦めるわけにはいかず、様々なアイデアで観光施策を組み込んだりしながら、この流れにあらがい続けています。  本市も、八日市駅前の市有地にマンションを誘致することになり、期待するところでございますが、当該地区は空家や空きテナントも多く、やはり最終的には再開発事業を想定されていることと思います。  そこで、@想定される再開発事業の手法と計画範囲をお伺いします。  A地域の空家の状況と本市空家対策にマンション建設が及ぼす影響をお伺いします。  Bこのマンションの2階・3階に近くから入居される地元公益経済団体に分譲補助を行いますが、この地域で期待される活動目標や成果指標をお伺いします。  大きく3つ目、仕事づくりについて、株式会社東近江あぐりステーションを例に質問します。  世界の人口抑制は戦争とウイルスであったと学びましたが、この新型コロナウイルスによるパンデミックも、人類の英知により乗り越えることができそうです。  今後も世界人口は増え続け、プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)が間近に迫り、世界の食料難は必至となります。  翻って、我が国では、相当量の米余りですが、総合食料自給率は38%と、お粗末な限りです。  そんな中、株式会社東近江あぐりステーションを設立し、高収益野菜の地産地消・旬産旬消の地域内流通に取り組んでいただいていることに敬意を表します。  ただ、今後も拡大する米余りに伴う転作施策の拡大が続くと、「今だけ、ここだけ、私だけよかったらいい」という風潮に対峙するような三方よしのビジネスモデルがどこまで通用するか、期待とともに大変危惧するところです。  今の規模で人的支援や補助施策により何とか維持できていますが、圃場整備事業などによる出荷増に対し高品質で切れ目のない適量出荷とブランド化・高付加価値化が鍵となります。  そこで、@高付加価値化の具体的な取組と労働力確保の具体策をお伺いします。  A民間不存在の原則から、このビジネスモデルを一定成功させて、民間法人に移行する必要があると考えます。公共機関が未来永劫続けるわけにはいかず、どこかの時点で民間に移行する方法、いわゆる出口戦略をお伺いします。  B圃場整備事業は、野菜以外の高収益作物を想定した施設計画を伴っているのか、お伺いします。  大きく4つ目、この総合戦略、政策予算の推進について、やっぱり目指すところは、誰もが役割を持って暮らせる地域共生社会の実現だろうと思います。  そこで、市長にお伺いいたします。  @地域の課題として、若い世代のストロー現象やキャリア志向が転出超過やふるさと回帰意識の低下につながっているという認識を持っておられるのか、また市職員と共有されているのか、お伺いいたします。  A海外ルーツの人々に対し様々な永住・定住資格がありますが、現状は「働かせるが、定住は駄目」という、いわゆる政策的貧困状態にあり、社会の分断を招いていると感じています。本市の状況から多文化共生について、国や県に法や制度改正を提案する考えをお伺いいたします。
     B本市の少子化・転入出の状況が続けば、地域社会の担い手減少を招き、それを背景に、空家やシャッター商店街、耕作放棄地などの課題が顕在化し、コミュニティ存続の危機すら感じます。それを乗り越えるためには、官民問わず、様々なセクターがその領域や旧市町地区を超えて地域社会全体を支える体制が必要です。地域力が豊かで広がりのある本市の体制強化策をお伺いします。  C増え続ける様々な目的の諸事業について、外郭団体への委託も多く、補助金、交付金、出資金、投資、政策的経費、利用料金制を伴う指定管理料、目的化した基金からの拠出など予算配分の適正化が厳しく問われます。  本市SIBに活用している重層的支援体制整備事業のように、予算配分の適正化を求められている事業もあり、議会と重なるところもあることから、その対応をお伺いします。 ○議長(市木 徹) 答弁を求めます。  総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 皆さん、おはようございます。本日からの一般質問では、今年度の部長級・次長級の新たな体制でしっかりと答弁いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、井上議員の御質問のうち、1点目のコミュニティビジネススタートアップ支援事業の件数、支援の継続や終結の考えについての御質問にお答えいたします。  コミュニティビジネススタートアップ支援事業の予算措置は、これまでの申請実績から2件分を計上しております。  予算措置については、相談件数や必要性により補正予算や次年度での予算計上など、柔軟に対応したいと考えております。  資金面においての継続した支援はありませんが、事業の継続性を図るため、NPO法人まちづくりネット東近江や東近江三方よし基金による資金調達などの情報提供や相談支援などのサポート体制を構築しております。  2点目の東近江三方よし基金に対して資金を投資する考えがあるかとの御質問でございますが、広く使途を限定しない資金として投資する予定はございません。  3点目の相談支援や居場所づくりにおける関係ですが、こうした施策は、あらゆる方向から取り組む必要があると考えており、東近江三方よし基金をはじめ、まちづくり協議会、東近江市社会福祉協議会などと連携を図り進めてまいりたいと考えております。 ○議長(市木 徹) 政策監。 ○政策監(久田哲哉) 井上議員の大きく2点目、八日市駅前市有地活用事業をまちづくりの観点からの御質問に、順次、お答えをいたします。  1点目の想定される再開発事業の手法と計画範囲についての御質問ですが、八日市駅周辺のさらなるにぎわい創出に向けた検討及び事業化を継続していく必要は認識をしております。そこで、現在、第2期の中心市街地活性化基本計画の策定作業を進めているところです。  今までの中心市街地のまちづくりは、再開発事業として、土地区画整理事業や再開発ビルの建築など、その地域の歴史や文化などを顧みることなく、全国一律の手法で取り組んでこられたため、その結果、なかなか地域を巻き込んだ活性化ができてこなかったものと考えております。  本市の中心市街地には、東近江地域の中心として、市場街として、また花街として発展してきた歴史を有しており、今もそのたたずまいや風情を残していますので、これら街の特徴を生かし、他の地域とは区別した再生に取り組むべきものと考え、再開発事業を行う考えは持っておりません。  2点目の地域の空家の状況とマンション建設が市の空家対策に及ぼす影響についての御質問にお答えいたします。  中心市街地内には、現在、169件の空家がございます。  市内の空家に対しては、豊かな自然の中で子育てや起業を希望される方から多く問合せをいただいておりますので、マンション購入者層とは重ならないと考えており、空家対策に大きな影響はないと認識をしております。  次に、3点目の公益経済団体に分譲補助を行うが、この地域で期待される活動の目標についての御質問について、お答えをいたします。  八日市商工会議所は、地区内における商工業の総合的な改善・発達を図ることを目的に活動をされておられます。  このたびの駅前への事務所移転には、中心市街地の活性化の一翼を担う強い決意の下に取り組まれており、にぎわいの創出に大きく貢献されるものと考えています。  そのため、今回の移転に関する補助についての成果指標は設けておりませんが、中心市街地活性化基本計画において定めた目標を達成するための様々な事業を八日市商工会議所も主体性を発揮し、さらなる取組をしていただけるものと期待しているところです。 ○議長(市木 徹) 農林水産部長。 ○農林水産部長(西澤静朗) 大きな3点目、株式会社東近江あぐりステーションを仕事づくりの観点からの3点の御質問について、一括してお答えします。  東近江あぐりステーションは、農家の安定収入の確保による「儲かる農業」の実現や若者等の担い手確保、地域内自給率を向上させ、災害にも強い地域を構築することを目的に、農産物の新たな流通の出口対策として、JAや市等の出資によって設立した会社であり、今後におきましても、出資者としての責務を果たしていきたいと考えています。  東近江あぐりステーションの高付加価値化の取組については、現段階では、生鮮野菜の有利販売を目指した中規模流通システムの構築に努めており、将来的には、カット野菜等の加工も視野に入れています。  また、現在進めております国営大規模圃場整備事業をはじめとする土地改良事業については、高収益作物への転換とスマート農業を想定した事業計画としております。 ○議長(市木 徹) 市長。 ○市長(小椋正清) 最後の4点目でございます。  総合戦略及び政策予算の推進体制などについて御質問をいただきましたので、順次、お答えいたします。  1点目の若い世代の転出超過等についての御質問でございますが、私は、議員御指摘の若い世代のストロー現象やキャリア志向が、本市における転出超過やふるさと回帰意識の低下につながっているという認識は持ち合わせておりません。  しかしながら、少子化が一層進展する中で、魅力のあるまちづくりに鋭意取り組むことにより、若い方々が本市で一生を過ごしていただける、また、とどまっていただけるような施策を打ち出してまいりたいと考えております。  このことは、市職員に機会あるごとに伝えておりまして、同じ認識で日々業務に取り組んでいるところでございます。  2点目の多文化共生に係る法改正等に対する御質問でございますが、言うまでもなく、出入国管理につきましては、我が国の国家国益をいかにして守っていくかという外交や防衛問題と同様に、国の専権事項でありますことから、地方自治体の首長の立場で要望等すべき事案ではないものと考えております。  3点目の官民の様々なセクターが領域や地区を超えて地域社会全体を支える体制の強化策についての御質問でございますが、地域社会全体を支えるのは、行政の基本的かつ本来的な役割であると考えております。  しかし、行政だけでは対応が困難な公共的な課題もありますので、市民と行政が連携・協力して解決しなければなりません。  本市におきましては、各地区の課題解決とそれぞれの個性を生かしたまちづくりを進めるため、市内14地区にまちづくり協議会を設置し、地域課題の解決に向けた取組を行っていただいているところでございます。  今後におきましても、自治会やまちづくり協議会などの様々な団体との連携を図りながら、市民と行政による協働のまちづくりに邁進してまいります。  4点目の増え続ける様々な目的の諸事業について、予算配分の適正化を求められることへの対応についての御質問にお答えいたします。  本市の予算につきましては、従来から限られた財源を重点的かつ効率的に配分し、議会の適切な審議を経て決定いただいており、予算配分については適正であると考えております。  また、予算執行に当たっても、厳正に審査し、適正な執行を行っており、常に事務の効率化・適正化に取り組むよう指示をいたしております。  今後につきましても、多様なニーズに的確に対応できるよう、声なき声に耳を傾け、議会のチェックをいただきながら、責任ある行政運営を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(市木 徹) 答弁は終わりました。  井上議員。 ○9番(井上 均議員) 御丁寧な答弁、ありがとうございます。少し再質問させていただきます。  まず、政策監にお伺いいたします。我々、皆さんもそうですが、公平公正、透明ある説明責任、そして最後は結果責任、これが私たちが背負っているものだと思います。  当初、あの市有地におきましては、市有地のままで、民間資金で商業施設をつくっていただいて、誰がどう言ったか知りませんが、若者がわくわくする施設ができたらいいなと、そんな話を聞いておりました。  それがマンションになった。1階、2階、3階に分譲にして入られる。それはそれで、そういう変遷があって構わないのだと思いますけれども、その過程で、やっぱり今日おっしゃったような論理構成を事ある機会にお伝えいただかないと、なかなか伝わっていないような気がいたしましたので、質問させていただきました。  特に、市職員におかれましては、ようここまで持ってこられたなと、本当に感心をしているところでございます。  ただ、本当に御苦労だったと思うので、その御苦労をねぎらう意味も含めて、その時々に変更があれば、目的を組み替えるなりしてほしいと思いますので、ちょっとその辺について答弁いただけたら幸いです。 ○議長(市木 徹) 政策監。 ○政策監(久田哲哉) 今、井上議員がおっしゃいましたように、中心市街地の来期の基本計画では、あの場所については、地域活性化のビルということで計画をさせていただいておりました。  ただ、今の社会情勢等々も考えながら、先ほども申しましたように、ほかの場所でそういう活性化ビル、再開発ビル等もございますけれども、やられたときの経過、またその現状というのを見ておりますと、なかなか現状的に厳しいなというふうに、そのときに判断をいたしまして、それでしたら、やはり中心市街地のにぎわい、いろいろな年代の方、若者が来て、市長がよく申しておりますけれども、一日過ごせる場所というのも一つですし、基本計画の中でも、定住人口を増やそうという計画も定めておりました。確かに計画変更というか、内容が若干変わったということを、御報告等はできていなかったのかも分かりませんけれども、我々行政の立場といたしましては、一応、その基本計画に従って市有地の活用をさせていただいたということで、問題ないということで進めさせていただいております。 ○議長(市木 徹) 井上議員。 ○9番(井上 均議員) ありがとうございます。大変難しい課題だと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。  次、農林水産部長に質問をいたします。ほかの産地、高品質な野菜を切れ目なく一定量を継続して、東京などの代表消費地に出荷されている既存の産地が、今、苦境の中にあります。  それは、海外からの労働者が来ない。中にいらっしゃっても、技能実習などで変換ができない。このことで、私は収穫だけがあかんのかなと思っていたんですけれども、作付もあかんと、そんな状況を聞いておりますので、どうですか、チャンスだとお考えですか。 ○議長(市木 徹) 農林水産部長。 ○農林水産部長(西澤静朗) 議員が今おっしゃっていただきました外国人労働者の問題につきましては、今、全国的には、特に野菜関連につきましては、外国人労働者が来ないということで、非常に苦慮されているということでございます。  滋賀県全体で、今、外国人労働者の状況を見てみますと、約2万人ぐらい来られておりまして、そのうち農業部門につきましては、百六十数人ということで、全体的には0.6%ぐらいですかね、比較的やっぱり農業分野は現状少ないということでございます。特に滋賀県につきましては、米・麦・大豆を中心とした土地利用型農業ということでやっておりますので、一定機械化されておりますので、その人件費という部分では、その労働力に頼らなくてもいいということでございます。ただ、そういった中で特に米余り状態ということで、高収益野菜の推進を図っているわけですけれども、現状、本市においては、外国人労働者の助けがなくても一定やっていっている状況でございますし、今後におきましても、担い手不足という部分では、スマート農業の推進ということもございますので、そういった方向でやっていけたらなというふうに現在は思っております。 ○議長(市木 徹) 井上議員。 ○9番(井上 均議員) 外国人労働者に頼らない、そういう経営がしたいと、理解しております。  もう1点、どうしても気になる点がございます。やっぱり会社なので、長期債務とか、大きな設備投資とか、増資とか、そういうものが必要になってくるんじゃないかと思うんですけれども、そういうものへ移行する、会社を大きくする、そんなお考えについてはないか、確認いたします。 ○議長(市木 徹) 農林水産部長。 ○農林水産部長(西澤静朗) 今の会社につきましては、御承知いただいているとおり、経営をまず軌道に乗せるということが第1のテーマになってきております。  経営を安定化させるという部分につきましては、一定、販売額につきましては、いつも言っておりますとおり、2億5,000万円が損益分岐点かなというふうに思っておりまして、まずはそこをクリアさせていきたい、その思いでございます。  ただ、将来的にですけれども、生鮮販売の状況を見ますと、生鮮野菜から加工野菜のシェアが増えてきております。売場を見ていただきますと、カット野菜等の売場がやっぱりどんどん増えてきているということでは、東近江あぐりステーションは需要に合わせた生産体制を構築していこうと申し上げておりますけれども、その需要の部分で、カット野菜等の需要がこれから増えていくということにおきましては、将来、視野に入れていくべきではないかなということで、いつということは申しませんけれども、そういったことも視野に入れて取り組んでまいりたいと、こんなふうに思っております。 ○議長(市木 徹) 井上議員。 ○9番(井上 均議員) 本当に心配をいたします。  特に、露地で見てみますと、重要品目、今広がっていますけれども、労力の少ない野菜から重要品目が広がってきているのかなと、こう思います。  そこへ、私、勝手につけたので、違っているかもしれませんけれども、三方よしのビジネスモデルだと、こう理解をしているんですけれども、ようけもうかってもあかん、赤字もあかん、たくさん広がってもなかなか難しい、設備投資もそうままならないだろうなと、こう思うんですね。その中で、経営する人も、働いていただいている方も、なかなか大変なモデルだろうと、こう思うんですね。  そこで、ちょっと1点再質問をしたいんですけれども、ある大学からソーシャル企業という認定を受けられたんですけれども、ソーシャル企業なんでしょうか。確認です。 ○議長(市木 徹) 農林水産部長。 ○農林水産部長(西澤静朗) 東近江あぐりステーションにつきましては、政策的に「儲かる農業」を推進したいという思いの中でやっておりますので、通常、一般企業ですと、やっぱり利益優先でやっていくということになりますけれども、農家の方の利益を優先にしながら、もうけ一辺倒でもないという会社であるのかなという認識はしているんですけれども、将来的には、議員もおっしゃったように、市の関与という部分で、今後どうするのかということでございますけれども、一日も早く独り立ちして、農業者の利益優先といった会社理念に基づきながら経営活動を進めていくというのが、当会社の基本的な理念、目標であるのかなというふうに思っております。 ○議長(市木 徹) 井上議員。 ○9番(井上 均議員) ありがとうございます。  ソーシャル企業、社会的企業と言うらしいんですけれども、概念は、広義と狭義があるんでしょうけれども、どんな企業も社会に存在するんだから、全部社会的企業にはなるんだろうけれども、ならないと言ったら、マル暴のフロント企業ぐらいで、基本的に全部なるので、ただ、本来のソーシャル企業というのは、行政福祉政策であって、営利の企業があって、そこからこぼれ落ちるところを社会的企業で支えるんだと、こういうものだと聞いております。  ああ、それなら、私はしっくりするなと思っておりまして、社会的企業だよとおっしゃっていただけると、今の政策は全然間違いでないし、投資もやっていいし、赤字ならちょっと補填しようやと、こういうことになると思うんですけれども、そういう形で組み立てないと、ちょっと働く人はしんどいかなと、こう思っています。  職員が頑張れるアイデア、私の考えだけですけれども、ちょっと申し上げたいと思います。  まず、今、CO2ゼロの100やったかな、選定都市を求めるとか、国は言っていましたけれども、CO2を吸収できる農業があるので、それにその農法をちょっと研究いただいて、地域版J−クレジット、CO2を吸収したら幾らなんだというクレジットが出てくるので、それを組み合わせてほしいというのが1点。  2点目は、やっぱり循環型の農業、これをやったら、社会的企業としての価値が上がるんだろうと、こう思っています。  3点目、フードマイレージ、どこから持ってきた食べ物なんだという制度を拡大するとか、あるいはバジルウオーター、海外の水を使って野菜を持ってきたときに、この野菜にはどれだけの水を使ったんだということを表示するような仕組みが出てきているので、そういう概念がもし入れば、一遍に価値が変わると思います。  もちろん食料自給率が低いので、野菜を拡大してもらわなあかんのやけど、米・麦・大豆でも、その概念が入ってきたら、一遍に変わると思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。  前安倍首相がイランへ行って、米が輸出できないんなら、原油と米と物々交換をしてこようかというような情報がありました。  どこかのインテリジェンスだと思いますけれども、タンカーに穴を空けられたので、中止になりましたけれど、米も、基本的に世界は食料難なんで、輸出をしたい。向こうで技術移転してつくろうとしたって、湛水がないのでつくれないので、それこそ日本が最も出しやすいものだと、こう思いますので、ぜひ検討をお願いしたいと思います。  最後に1点、やっぱりさっきおっしゃっていただいたように、農業者が減らない政策が大事なので、問題は、一つ、多様性だろうと本当に思っていまして、経営の方々に、例えばよくほかの地域で聞いていますと、農福連携、福祉の人材ではなくて、福祉の方々に経営に入ってもらう。何でかと言うと、多様性を知っているからだと、だから成功するんだと、こんなことをおっしゃっていました。ぜひ検討していただきたいと思いますので、ちょっと御答弁、感想だけで結構です。お願いいたします。 ○議長(市木 徹) 農林水産部長。 ○農林水産部長(西澤静朗) 今、議員御指摘いただいた点につきましては、国の方でも「みどりの食料システム戦略」、これを、先月、農水省で決定されました。  特にCO2の問題につきましては、今後重要な課題であると認識しておりますし、それから有機の関連、これは世界の潮流の中で日本はちょっと遅れているということでございますので、そういった取組も、今後、さらに加速していくであろうというふうに思っております。  それから、農福連携につきましては、これはもう市内でも、実際に現場でやっておられますし、東近江あぐりステーションの中でも農福連携で作業関連も実施していたということでございます。今後におきましても、その辺は推進を図ってまいりたいと、こんなふうに思っております。 ○議長(市木 徹) 井上議員。 ○9番(井上 均議員) 総務部長にちょっと再質問させていただきます。  東近江市版SIBスタートアップ支援事業、本当にいい事業で、きっと国が追いついていないんだろうと思うんですよ。  最初私、これ、おかしいなと思っていたんです。これ、資料ですけれども、生活困窮者支援の何とか何とか。生活困窮者就労準備支援事業の地域共生社会実現に向けた包括支援体制構築事業だと聞いております。このどこかに当てはまったらいいんやなと、こう思っていまして、これならSIBに対応できるので、本当にいいなと、こう思っているところです。これも、社会的企業、ソーシャル企業の実現だと、こう思います。  さっき申し上げましたように、福祉ではなく、従来の営利でもなく、ここからこぼれ落ちた事業だと、こう思います。  今年に入って、この下の事業に名前が変わったと聞いております。重層的支援体制整備事業、その後、何か4つか5つあったんですが、その内容もあまり分からないんですけれども、その中に、これは手挙げ方式で、会議体をつくって、財政の適正化配分を、その会議体で議論しなさいと、こんなことが書いてあるので、何か変な仕組みやなと思っておりまして、ちょっとここの説明、分かるようでしたらいただきたいんですけれども、お願いいたします。 ○議長(市木 徹) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(中西眞弓) 総務部長に再質問された内容でございますが、健康福祉部の方から、このことについて答弁させていただきます。
     もともと、この重層的支援体制整備事業と申しますのは、この事業が創設された背景といたしまして、地域住民が抱える課題が複雑化・複合化しており、子ども、障害者、高齢者、生活困窮者といった分野別の支援体制では、複雑であり、複合的な課題やはざまのニーズへの対応が困難になってきているといったことが背景にございます。  そういったことから、この重層的支援体制整備事業といいますのは、地域住民のこのような課題を支援していく、包括的に支援する体制を構築するというために、相談支援、参加支援、地域づくり支援を一体的に提供できるよう整備する事業ということでございます。  これにつきましては、今ほどおっしゃったように、手挙げ方式ということでありますが、手を挙げる挙げないにかかわらず、東近江市としては、既に福祉だけの問題ではなく、まちづくりという視点からも重層的に支援をするという、そういう体制を組んでおりまして、しっかりと交付金を受けて事業も進めていけるように、財源としてもしっかりと受けた上で進めていこうという取組でございますので、御理解いただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(市木 徹) 井上議員。 ○9番(井上 均議員) ありがとうございます。  社会的企業、ソーシャル企業の概念を、もう一回、私たち整理しないと、どうもうまくいかないのかなと、こう思っています。  一番有名なのは、大きな駅なんかで、ホームレスの方々が情報紙を無料で配っていらっしゃる。あれがソーシャル企業の始まりだと。今は、それがいいモデルなので、いろんなところで広がってしまって、なかなかうまくいかないということも聞いております。  もう1点、当市でもやっているんだろうと思いますが、ファミリーサポート事業、緊急サポートネットワーク事業等々が、もともとは、そういうソーシャル事業としてどこかの誰かが始められたと聞いております。  こういうものはどんどん広がっていくんだろうと思いますので、それぞれの対応が必要かと、このように思っています。  ちょっと市長に一つ、あまりにも抽象的だったので、具体例を示して再質問させていただきたいと思います。  皆さんのところには、手元に資料はないんですけれども、東近江市のある地区です。名前を申し上げると、湖東地区がインパクトがあるので、湖東地区の例を前に示しました。ほかの地区でも二、三あると聞いております。  湖東地区のまちづくり協議会の子育て支援プロジェクトによる取組。市民によるバス運行会社。この地区は、交通空白区という設定で、自家用有償運行制度で湖東から能登川駅への直行バスを運行する。そのために会社を設立する。会社名は、一般社団法人まちづくり会社。中間支援機関、東近江三方よし基金が休眠預金を工面されて、地元事業所の支援もあって、その資金で始められる。理由は、ここです。若い世代が通勤を断念して地区外や市外へ移住している。学生も進路の選択に影響が出ているから、これを始めるんだと、こういうことになっています。  先に、公共交通担当部長にお尋ねいたします。自家用有償運行制度と福祉有償運送制度等々のちょっと説明をいただけたら幸いです。分かりましたら、お願いいたします。 ○議長(市木 徹) 井上議員、通告にある質問をお願いしたいと思います。ソーシャル事業についての質問は受けておりますが、そのバス運行の事業についての通告はありませんので、質問を変えてください。 ○9番(井上 均議員) これがソーシャル企業というものであります。この内容がそれに該当しないと言うんなら、そのように内容を変えます。  このようなものがソーシャル企業だと。つまり、行政でできない、福祉でできない、営利目的の民間企業でもできない、こぼれた地域課題を地域の皆さんがやる、それがソーシャル企業、つまりソーシャルインパクトボンドを使った事業なので、この件は関連していると思います。  だから、この件でなくても構いません、ソーシャルインパクトボンドを使ったコミュニティビジネススタートアップ支援事業というものが増えてくるので、もうちょっと支援の輪を広げないとうまくいかないんではないかと思います。  もし、質問の範囲が限定されるのなら、総務部長がお答えいただけたら幸いです。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 議員がおっしゃいますソーシャル企業というのが、まさしくコミュニティビジネススタートアップ支援事業にも該当すると思うんですね。やっぱりコミュニティビジネススタートアップ支援事業は、地域の課題解決でありますとか、地域資源を生かした物づくりとか、そういった分野に市民の皆さんが積極的に取り組んでいただくという、その立ち上げに対して市が応援をすると。  当然、市民の皆さんからの出資もいただきながら、応援していただき、市も応援させていただくという形になっています。コミュニティビジネススタートアップ支援事業で今まで12の団体が取り組んでいただきましたけれども、それがソーシャル企業にも該当するのかなと私は思っております。  ただ、コミュニティビジネススタートアップ支援事業に取り組むという、なかなかそこまで踏み込んでいただけるのは、今、大体年間2件ぐらいということですので、たくさんそういう形で取り組んでいただければ、それなりの予算措置はさせていただくつもりでもいますし、そういう取組を期待しているところでもございます。 ○議長(市木 徹) 井上議員。 ○9番(井上 均議員) 自家用車有償運送、隣のおばちゃんに、ちょっと病院に連れていってください。ありがとうございます。大根とお菓子をお礼にという制度です、顔見知りだから。こういう制度でないと、これ、できないんですね。それをやろうとされていることについて、市の担当者の方は大変期待をしていますと、こういう立派な話を言ってくれました。  市長、ぜひこういうものについて、さっきの回答のように、できる限り連携して支援していきたいという思いを、ちょっともう一回お伺いしたいと思います。 ○議長(市木 徹) 市長。 ○市長(小椋正清) 先ほど答弁させていただきましたように、官民連携で、本当に弱者の救済ということは必死でやらなきゃいけないと思っております。ただいま具体例を挙げていただきました湖東地域における有償というか、送迎バスにつきましては、SIBを拠出して、いわゆる三方よし基金から出しましたが、我々、その三方よし基金というのは、別のところの組織でございますので、そこがお考えになって資金提供されたと思うんですが、私自身は若干疑義といいますか、懸念しておる部分がございますので、これははっきり申し上げておいた方がいいかなと思いますので、この際、幾つかちょっと認識していただきたいと思います。  1つは、市の公共交通政策に合致していないということですね。  というのは、私どもは、御承知のように、近江鉄道とともに鉄道営業、さらにそこに接続すべきバス路線、そしてこれはできるだけ可能な限りきめ細かく運行していただくよう、利便性を高めるよう、かねてからお願いしてまいりました。  こういった市の公共交通政策に大きな影響を及ぼす、大きな影響だと私は結構考えております。  というのは、やはりターミナルの中心を、基本的には近江鉄道八日市駅を中心として発着を考えております。能登川駅がいかに利便性がいいからと言っても、中身を聞いておりますと、結構、八日市駅経由で通学されている人が多いんですね。  能登川駅の利便性を高くしてくれているのは、ごくごく一部の、しかも高校通学の3年間だけであるというふうに聞いております。そういった問題が1つございます。  2つ目につきましては、これは経営上の問題、それと関連する継続性の問題。  まちづくり協議会がやっていらっしゃること、これは頭の下がる思いでございますが、今は、井上議員がおっしゃったように、ある意味で地域が盛り上がっておりますので、高いレベルで皆さんの関心はおありでしょうが、例えば高校生の通学がいなくなったときの経営はどうするのかという継続性の問題、つまり利益が出るかどうかということですね。  3つ目につきましては、これは一番重要な問題かもしれませんけれども、安全性の問題です。  国交省、かなり外圧に負けていろんな規制緩和をしてきました。しかし、軽井沢のバス事故、スキーの学生が本当に10人以上、一瞬にして亡くなっているんですね。あれは、私は国交省の規制緩和の結果だと思っているんですよ。規制緩和の犠牲ですよね。  だから、やっぱり餅は餅屋、運行事業者にそういった自覚と責任と、そして技術的なレベルまで車両を運行する、そして何よりも万が一にも事故が起こったときの賠償責任があると、明確に認識されているかどうか。そういったところを総合的に考えてみますと、もう少し行政とタイアップして、例えば近江鉄道のバス路線をもう少し利便性を高めてくれよと、今、まさにそれをやっているところなんですよ。ちょこっとバスの運行路線をちょっと見直してくださいよと、そちらの方向を選んでいただきたかったというのが、私が申し上げておきたい主張でございますので、私どもの立場も御理解いただきたいと思います。 ○議長(市木 徹) 井上議員。 ○9番(井上 均議員) おっしゃるとおりです。  公共としての役割が毅然としてありますので、ただ、そこへ人口が減ってきて、運転者がいらっしゃらない。何かいろんなことが制約が入ってきて、社会課題が顕在化してきます。本当にいっぱい出てくると思います。福祉政策は十分やっていただいています。企業も企業で厳しいながらも頑張っていただいている。その隙間に入ってくるところについては、やっぱり協働の調整が要ると思いますので、ぜひ今後、課題として皆さんの御検討をお願いしたいと思います。  以上、質問を終わります。 ○議長(市木 徹) 25番、西澤善三議員。 ○25番(西澤善三議員) 新政無所属の会、25番、西澤善三が通告に従い質問をさせていただきます。  合併特例債の活用状況について、お尋ねをいたします。  東近江市が誕生して17年目になりました。東近江市が誕生した平成の大合併は、合併特例法の期限切れを前に、平成17年頃をピークに最後のまちづくりの起爆剤との思いで、全国的に進みました。  当時、全国で3,229あった市町村が1,727市町村にまで合併統合され、行政の効率化などを目指してまいりました。特に、合併が進んだのは、合併以前での旧市町での遅れている政策を進めるために、返済を国が支援をしてくれる合併特例債が活用できることが最も大きな魅力であると思います。  新市誕生以前には、旧安土町と旧能登川町、日野町と旧蒲生町、近江八幡市を入れた2市5町の組合せなど、いろんな市町の組合せで協議がなされました。  当市が誕生した1度目の1市4町の合併は、2市5町の合併協議が破綻をし、1市4町での事前協議で1年以上、法定協議会が行われ2年以上の長き年月をかけて協議が重ねられ、各市町の合意の下で「新市まちづくり計画」が策定できて、やっと合併がまとまったわけであります。  合併当初は、多くの起債を活用せずに堅実なまちづくりを進める約束でありましたが、有利で返済を国が助けてくれる合併特例債の活用は大変貴重な財源として、多くの整備に利用がなされてまいりました。  合併時の約束で、東近江スマイルネットの市内整備に始まり、教育施設整備関係では、八日市南小を箕作小学校と八日市南小学校の2校とする分割新設工事や、その跡地での幼児園や保健センターなどのハピネス施設の整備、五個荘中学校、船岡中学校の全面改修等の大規模工事が実施されました。  道路整備では、外環状線や中学校線などの街路事業や道路新設改良事業などに、そのほかにも実に多くの事業で、合併特例債を利用して事業推進が図られてきました。  合併の効果で、遅れていた市町の事業推進が図れることは喜ばしいことでありますが、検証も必要です。現在までの各事業費と合併特例債利用額は一体どれぐらいになっているのでしょうか。事業別についての詳細をお尋ねいたします。  また、その利用額は計画どおりの金額であったのかをお尋ねをいたします。  新たな計画として、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」や「中心市街地活性化計画」「国土強靱化計画」などでは合併特例債が活用されているのでしょうか、また利用がされていれば、合併特例債活用の状況や利用額をお尋ねをいたします。  今議会で防災・減災・国土強靱化緊急対策事業債が合併特例事業債に振り替えられていますが、その理由と合併特例債起債の根拠や基準について、お尋ねをいたします。  平成24年に、今後20年間の道路整備の指針として「東近江市道路整備基本計画」が策定され、その計画に基づいて「道路整備アクションプログラム」がつくられました。見直されているようですが、検証も必要に思いますので、お尋ねをいたします。  平成26年3月版の道路整備アクションプログラムの検討資料では、事業費の概算金額も示されています。前期(平成26年から30年)で約66億円、後期(平成31年から令和5年)で約39億円との計画でしたが、各路線での実際の整備費用はどれほどで、合併特例債の利用はどれほどになっているのでしょうか。概算額との違いとその要因について、お尋ねをいたします。  合併当時は、合併特例債の利用は10年間との約束でしたが、東北大震災などの影響で合併後20年まで延伸されました。その結果、今後4年余りの発行が可能になります。今後の発行可能残額の事業選択について、合併時の旧市町からの要望があった事業への着手など、国の事業採択の関係もありますが、市の考えをお尋ねをいたします。  最後に、公債費の残高で臨時財政対策債残高が多くなってきています。財源不足を補う中で必要な措置かもしれませんが、国の交付税特別会計は枠が決められており、後年度、全額が交付税措置を受けられる約束はありません。  高齢化が進み、扶助費などの伸びや子育てへの支援の拡充が求められており、費用捻出には経費削減が必要に思われますが、投資的経費額の考え方と最終段階の合併特例債利用事業や臨時財政対策債の利用を含めた将来事業の計画についてのお考えをお尋ねをいたします。  以上、この場での質問を終わります。 ○議長(市木 徹) 答弁を求めます。  総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 合併特例事業債の活用状況についての御質問に、順次、お答えいたします。  まず1点目の、これまでの合併特例事業債を活用した各事業別の事業費と合併特例事業債の額と計画額との検証についてですが、令和2年度末現在で、事業費総額約582.8億円に対し466.2億円の合併特例事業債を財政計画に基づき発行しております。  主な事業別の発行額は、ケーブルネットワーク整備44.6億円、道路整備42.5億円、義務教育施設整備141.6億円、幼保施設整備58.3億円、布引運動公園整備22.3億円、中核病院整備19億円、基金造成38億円などでございます。  2点目の、まち・ひと・しごと創生総合戦略の事業等での合併特例事業債の活用状況や利用額についてですが、予算につきましては、まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき編成しており、中心市街地活性化基本計画や国土強靱化計画による施設整備なども含め合併特例事業債を活用しております。計画ごとの充当額については、区分しておりません。  3点目の防災・減災・国土強靱化緊急対策事業が合併特例事業債に振り替えられた理由と合併特例事業債の起債根拠や基準についてですが、国の3月補正のうち防災・減災・国土強靱化緊急対策事業に採択された事業については、当初、防災・減災・国土強靱化緊急対策事業債を充てるよう国から指示があったところですが、その後、国土強靱化対策事業の補助基準に基づく事業費とそれ以外の事業費で充当する起債をそれぞれ区分するよう、国の方から変更の指示があったことから、一部を合併特例事業債に振り替えたものでございます。 ○議長(市木 徹) 都市整備部長。 ○都市整備部長(下川雅弘) 4点目の道路整備アクションプログラムに基づく各路線整備の実績額と合併特例事業債の活用額、実績額と概算額の相違とその要因についての御質問にお答えいたします。  平成26年3月策定の「東近江市道路整備アクションプログラム」では、前期着手として11路線が位置付けされ、工事に着手しているところでございます。  このうち、実績額を示すことができる完了路線は3路線で、浜野踏切の拡幅を行った市道八日市駅瓦屋寺線については、概算事業費4億9,600万円に対し、実績額は6億3,200万円で、合併特例事業債を4億9,400万円充当しています。  蒲生支所から大塚町方面を結ぶ市道中学校大塚線の歩道整備工事については、概算事業費1億6,700万円に対し、実績額は1億7,300万円で、合併特例事業債を5,800万円充当しています。  中岸本町地先の市道小田苅愛東線の歩道整備工事については、概算事業費1億800万円に対し、実績額は7,700万円で、合併特例事業債を2,100万円充当しています。  残りの8路線については、現在施工中であり、実績額は未定ですが、うち主要な路線であります都市計画道路中学校線垣見工区については、概算事業費29億7,200万円に対し、令和元年度までの事業費は30億5,200万円で、合併特例事業債を12億8,800万円充当しています。  また、都市計画道路小今建部上中線(聖徳工区)、いわゆる外環状線の道路整備工事については、概算事業費14億3,500万円に対し、令和元年度までの事業費は14億200万円で、合併特例事業債を5億6,600万円充当しています。  永源寺支所から上二俣町方面を結ぶ市道山上上二俣線については、概算事業費2億5,300万円に対し、令和元年度までの事業費は3億5,900万円を要しており、合併特例事業債を1億1,100万円充当しています。  残る5路線の令和元年度までの事業費は1億3,100万円で、合併事業特例債を2,200万円充当しています。  後期着手では、7路線を位置づけしており、うち3路線は測量設計業務に着手していますが、合併特例事業債は充当しておりません。  概算額と実績額との違いの要因につきましては、本市の財政計画に基づきまして、10年間の道路投資可能額を算出した概算額に対し、実際の路線整備に当たっては、詳細な設計により実施をするため、差異が生じたものでございます。 ○議長(市木 徹) 市長。 ○市長(小椋正清) 合併特例事業債の活用状況についての5点目、6点目の御質問につきまして、大変大きな御質問でございますので、合併特例事業債の発行期限を見据えた今後の予算編成に対する私の思いの一端を述べさせていただいて、質問に対する答弁とさせていただきます。  私は、常々、「鈴鹿の山々から琵琶湖まで連なる広大な市域を持ち、多様性のある自然と千年を超える歴史・文化・伝統が蓄積されてきた本市の特徴を生かしたまちづくりを進め、地域間競争に勝ち抜き、すばらしい東近江市をつくるため、様々な施策に取り組んでいく」と申し上げてきております。  市域全体を見渡し、将来に禍根を残さないよう地域経済の活性化や都市基盤整備、子育て環境の整備はもとより地域資源の磨き上げ、農業をはじめとした産業の育成、人口減少問題への対応などに果敢に取り組んでいかなければならないと考えております。  そうした事業を進めていくに当たり、合併特例事業債は大変有利な財源でございますので、発行可能額、発行期限を意識しながら充当事業の調整を図り、計画的に事業進捗を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(市木 徹) 答弁は終わりました。  西澤善三議員。 ○25番(西澤善三議員) 御答弁ありがとうございました。  今、壇上でも申しましたけれども、合併はあめとむちというような中で、交付金などの一本算定で交付金が減らされるかもしれませんけれども、人口割で、これを見ていると、50億円程度の起債を認めるからまちづくりをしてくださいというようなことであったと思うんです。  そういう中で、合併特例債、1万人で50億円近くの金が使えるのであればという期待は、各市町、いっぱい持っていたと思うんです、合併するまではね。  合併した中で、特に目に見えて整備してほしいと思うのは、やっぱり道路問題であったと思うんです。  今回、いろんなことも含めた質問をさせていただきましたけれども、その道路問題について、今までに質問を受けてきたことを、ちょっと私なりに整理をしてみました。  平成20年に道路整備マスタープランというのが策定をされ、平成22年には都市計画のマスタープランができ、平成25年には道路整備基本計画、県のアクションプログラムと東近江市の地域での県の道路整備のアクションプログラムができました。  それを踏まえて、平成26年に東近江市で道路整備アクションプログラムが策定をされた。初めてこれがつくられたわけですけれども、基本計画は20年のものをつくっていたんやけれども、20年の長期計画の中で5年ごとに見直していきましょうということで、アクションプログラムをつくりますということでした。  その中で一番大きな言い方が、優先順位を決めたいということであったと思うんです。  そのときの計画が、さっきも壇上でも言いましたけれども、平成26年から平成30年、平成31年から令和5年に66億円ほどと39億円ほどを使いますよという計画でしたんですけれども、その計画に対して、今、減少をしてきたなと思うんですけれども、令和元年にアクションプログラムの見直しをされたときに、継続路線として聖徳工区、あるいは中学路線、上二俣線、能登川北部線、学校横山線は継続ですよということで、2019年の道路計画の中で答弁いただきました。  その当時の予算66億円に対しての概算額、現状というのに関しては検証されたんですか、その辺のことは覚えておられますか。 ○議長(市木 徹) 都市整備部長。 ○都市整備部長(下川雅弘) ただいま議員にも御紹介いただきました、令和元年に見直しております道路整備アクションプログラム2019でございますけれども、この中身を見ていただくと、やはり継続路線という形で、かなりの路線数を上げさせていただいております。  アクションプログラムを作成する中で、アクションプログラム自体が大体10年間のプログラムで、前期5年、後期5年という形で進めていく目標を立てていたわけでございますけれども、財政事情、それから道路の築造していく過程におきまして、やはり遅れてくるという部分がございます。
     先ほど説明させていただきました道路事業でトータルで、ちょっと確かな数字はあれなんですが、50億円ぐらいの概算事業で進んでいるところでございますけれども、やはりどうしてもずれ込んでくるという部分もございまして、66億円の中でどれだけ使っていたからどうやというような形じゃなしに、今後、そのまま継続していくという形で概算額の方ははじかせていただいているというところでございます。 ○議長(市木 徹) 西澤善三議員。 ○25番(西澤善三議員) 前期で66億円を見込むというような計画をいただいた中で、道路整備に現在まで42億円を使わせていただきましたという財政からの報告をいただきましたけれども、全体で100億円ぐらいの予算の見積りをして計画が出ていた中で、42億円の現状で止まっているということに関しての見解を求めたいと思いますけれども。 ○議長(市木 徹) 都市整備部長。 ○都市整備部長(下川雅弘) 先ほど御答弁させていただきました主要な路線、この平成26年度のマスタープランやアクションプログラムに基く路線で、トータル25億6,000万円の合併特例事業債を活用をしております。  42.5億円の中には、平成20年度から進めております外環状線の春日工区でございますとか、その完了した路線にも充当もしておりますので、それを今積み上げた中での42.5億円という形になっているところでございます。 ○議長(市木 徹) 西澤善三議員。 ○25番(西澤善三議員) 合併特例債を使って道路整備がどれほどできたんですかという質問の中で、42億円ですという説明をいただいたんですけれども、その中で聖徳工区が12億円ほど使いましたということやけれども、春日工区はここには入っていないんですか。春日工区も含めて聖徳工区になるんじゃないんですか。春日工区は春日工区で別枠で使われた金額があるんですか。 ○議長(市木 徹) 都市整備部長。 ○都市整備部長(下川雅弘) 外環状線につきましては、春日工区と聖徳工区で分けておりまして、今ほど答弁させていただきましたのは、聖徳工区、具体的には、ひばり通りから大凧通りまでの700メートル区間でございまして、春日工区は含まれておりません。 ○議長(市木 徹) 西澤善三議員。 ○25番(西澤善三議員) ちょっと何か質問の趣旨がずれてあるかも分からんけれども、どっちにしても聖徳工区、春日工区を含め、大きな金額が入れられて、僕も何回か道路問題を質問させていただく中で、何としても道路として機能する大凧通りまではつながせてほしいという話は、ここで市長、前市長からも、何回も答弁をいただきました。  だから、そこまでは何とか合併特例債を使ってでもしていきたいんですというお話をいただいてきたわけですけれども、目先が見えてきた中で、昭和の大合併で八日市市が生まれ、旧八日市市の中で計画道路がつくられ、路線が決められて、路線で頭から尻まで出来上がっているのは一本もないんですと、前から何回も説明を受けているけれども。その中で、やっぱり有効に使えるように、今回の合併特例債を使って、せめてあそこだけは仕上げさせてくださいというような答弁を、今までいただきました。  だから、それは仕方がないなと、協力もしていかなあかんし、効果が上がるという意味で、それは大切なことだと思うんですけれども、じゃあ、合併のためにお願いをして持ってきたような道路の整備は、今後どうなっていくのですか、というようなことを、何回も説明を受けていたわけです。  今回、そのことで、最後の合併特例債が使えるという中でお願いをしているわけですけれども、この前の議会でも言いましたけれども、湖東地区においては、合併をするに当たっては、八日市にできるだけ道路が欲しい、橋が欲しい、あるいは道路を整備してほしい。東西軸で国道307号やら、インターチェンジから愛知川方面へ抜ける車が多いから、東西軸の道路の整備をしてほしい、それが愛知川の右岸道路であったり、最初のときに削られた南清水奥村線だとか、四清水中央線、南花沢上中野線とかというのを、全部、東西軸の道路をどこか整備してほしいというのが当初の約束だったんです。  それで、合併した途端に、橋の問題は橋を架ける検討調査をかけられて、橋が駄目になり、あとはみんな検討路線なら長期路線と振り落とされていったわけです。  でも、いずれ問題として順番に拾っていただければと思っていたんですけれども、その順番が回ってくることは、今後あるのかないのかということをはっきり聞きたいなと思って、何回も質問させてもらっているんですけれども。その辺のことに関して、地域の中で問題があれば、道路事情で直しますよという話、その辺の検討はされているんですか。もう一度、その辺のことをお聞きしたいと思うんですけれども。 ○議長(市木 徹) 都市整備部長。 ○都市整備部長(下川雅弘) 旧湖東町からのアクセスでございますけれども、以前の議会でも議員がおっしゃいました新市まちづくり計画の中でも、愛知川の沿岸を利用した一気通貫の道路ができないかというようなこともいただいております。  その中で、以前にもお話しさせていただきました。やはり、今、中心市街地である八日市と副次都市拠点でございます能登川と連絡する部分を、愛知川の左岸を利用して抜ける道路ということに注力しているわけでございますけれども、今後、御河辺橋を含めた湖東からのアクセスの部分も強化していくような形で進められます。それから八日市からですと、八千代橋から五個荘奥地先に向けての堤防を利用した県道五個荘八日市線になりますが、この拡幅も進められて、その辺の強化を図っているというところでございまして、両方一遍にやっていけるといいんですけれども、やはり効果を上げていかなければならないことから、愛知川の左岸提を、今、注力させていただいておるところでございます。  旧湖東町におきましては、県道湖東八日市線から中岸本の交差点までの、愛東地区でいきますと曽根小田苅線、それからその延長であります小田苅愛東線でございますが、その部分について湖東地区からの要望もいただいておりましたので、歩道の方の仕上げをさせていただいて、大型交通から住民の皆さんの安全を確保するという形で進めさせていただいたところでございます。  また、議員おっしゃっています愛知川右岸線につきましては、以前の議会でも答弁させていただきましたように、彦根市、愛荘町とともに右岸道路の促進同盟会を形成いたしまして、県の方で何とか県道認定いただいて、整備を進めていただきたいという、そういった形で市としては取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。 ○議長(市木 徹) 西澤善三議員。 ○25番(西澤善三議員) 今、ちょっとその辺の確認をさせてください。  新道の整備ということに関しては、やっぱり地元要望が上がってきて、自治会なり、あるいはまちづくり協議会から要望が上がってくるところが一番の基本なんですか、整備の基本は。 ○議長(市木 徹) 都市整備部長。 ○都市整備部長(下川雅弘) 先ほど議員おっしゃっていただきました20年間の道路基本計画を立てております。やはり、その基本計画に基づいた中で、幹線というような形での整備、地元要望も当然ございますけれども、市としまして幹線と位置づける道路の整備を優先していくという形でございます。 ○議長(市木 徹) 西澤善三議員。 ○25番(西澤善三議員) その要望で僕らが動くわけですけれども、もう一度振り返りますけれども、平成元年度のアクションプログラムの見直しのときの継続路線の中で、聖徳工区や中学校線、上二俣線は今聞きましたが、能登川北部線、あるいは学校横山線は継続ですと言っているけれど、これ、現状、動いているんですか。  それと、そのときに、JR東口線、尻無愛知川線の金屋工区、今崎工区は前期着手で工事着手しますというような計画をいただいていたんですけれども、今回見直す中で、この前期着手もできているんですか、これに向けて動いているということですか。 ○議長(市木 徹) 都市整備部長。 ○都市整備部長(下川雅弘) 御質問いただきました能登川北部線でございますけれども、あのエリアは都市計画の方でも市街化区域に編入して、今後、開発ポテンシャルが上がる区域であるということで、現在、能登川北部線については、用地測量の方を進めているところでございます。  学校横山線につきましても、蒲生地区の国道477号から土山蒲生近江八幡線をつなぐ道路でございます。バイパス的なルートとして、現在、用地測量の方を進めているところでございます。  また、JR東口線につきましては、基本的な構造でございますとか、警察の協議を進めながら、今後、都市計画事業として認定を受けるように進めているところでございます。  尻無愛知川線でございます。これは、金屋大通りから国道421号につながる道路でございます。これも、中心市街地の中での街路計画に位置づけられている道路でございますが、これにつきましては、詳細測量の方を進めている状態で、今後、事業化を図っていかなければならないというところでございます。 ○議長(市木 徹) 都市整備部長。 ○都市整備部長(下川雅弘) 申し訳ございません。  都市計画道路の小今建部上中線、今崎工区でございますけれども、これは、先ほど申しました外環状線の延長路線でございまして、大凧通りから主要地方道彦根八日市甲西線の方へ連絡する道路でございます。  この道路に関しましては、近江鉄道線が県道と並行して走っておりまして、この近江鉄道線の平面交差が具体的に進められることとなりましたので、現在、その設計、それから用地の測量の方に着手しているところでございます。 ○議長(市木 徹) 西澤善三議員。 ○25番(西澤善三議員) ありがとうございます。  順調に進むことをお願いをするわけですけれども、ざっと今までいただいていた概算要求だけで見ても、合計すると30億円や40億円の金は十分要る事業ばっかりですので、今まで17年かかって40億円ほどしか使ってもらえなかった工事が、あと4年でできるわけもないし、合併特例債が張れなくなったら、道路整備も当然失速ダウンすると思うんですけれども、その辺のことはどうでございますか。合併債が張れなくなって、道路整備費の費用の捻出というのに関しては、どのような状況になると思いますか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(市木 徹) 都市整備部長。 ○都市整備部長(下川雅弘) 先ほどから申し上げています路線整備につきましては、基本的に国の社会資本整備交付金を受けて事業の方を進めています。  まず、国費を頂く、そこを特定財源としていくというところでございまして、その残りの部分をどういう形、合併特例事業債を使わせていただいていた部分を、どういう財源を充てていくかというのは、新たなまた起債でございますとか、そういう有利な起債を探していきたいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(市木 徹) 西澤善三議員。 ○25番(西澤善三議員) そのとおりです。  国が交付金措置をしてくれなかったら道路は進まないのは分かりますけれども、地元負担の45%に、起債が張れるか張れないかで、事業推進が遅れていくことは目に見えていることやと私は思うんですけれども、そういう中で、湖東地区においては、たくさんの機能が湖東に寄りましたというか、偶然そうなったのか、湖東地区がよかったのかどうなのか分からへんけれども、東近江スマイルネットは元からあったんですけれども、地域振興事業団の本部も湖東地区にありますし、シルバー人材センターも湖東地区に本部が来ました。市のマイクロバスも、湖東に車庫がありますし、保健センターは、湖東がなくなり、幼児を抱えて、皆、ハピネスまで湖東から通わなければならないということは、八日市に向いて物すごく交通量が増えてきたということは間違いないと思うんですけれども、その辺のことの施策を進めていく中で、道路事情も整備をしていかなあかんという思いを私は持っていただきたいと思うんですけれども、どうですか、いろんな機能を湖東に持ってていただいて、湖東が中心的なものも、総合的にも交通量が増えるということは当たり前の話になりますけれども、その辺のことを踏まえて、副市長、今の道路整備計画がありますけれども、やっぱり交通安全対策やら、その中に湖東地区の道路、確実に合併してから車の交通量は増えているし、今申し上げただけの機能でも、市の機能が湖東地区に寄っているわけですから、その辺のことも含めて、道路に問題があるということは認識をいただいているんでしょうか。お答えを願いたいと思います。 ○議長(市木 徹) 副市長。 ○副市長(南川喜代和) 今、西澤議員から御指摘をいただきました。施設というか、事務所も構えさせていただいております。また、今回のワクチン接種も、旧の湖東保健センターでもさせていただいているということで、基本的には、この本所から一番近いのが湖東支所であるという認識を持っております。  その中の大きな道としては、これも念願といいますか、以前からお話のありました御河辺橋の架け替えということで、ほぼほぼ状況が固まってきたかのように聞いておりますので、まずはそこと。それからその先線をどうするかというようなことを、まずは注力をさせていただかんならんのかなと、そう思います。  もう1点、これはまだ何も見えておりませんけれども、国道8号のバイパスが3案ありました。2案になるわけですけれども、もし新しい国道8号になるならば、橋がもう一本架かるはずというようなことも期待しつつ、湖東地域とこちら、そして五個荘というような形のつながりができるのではないかということで、議員おっしゃるとおり、認識は十二分にさせていただいているところでございます。 ○議長(市木 徹) 西澤善三議員。 ○25番(西澤善三議員) 認識をいただいているということで、もう湖東の住民としては、いずれは直してもらえるだろう。だから、待っていたら直るだろうというような感覚は皆さんお持ちだと思うんです。合併して、もう見放されて、いつ直るか分からんということではなくて、期待を持って合併をしたわけですから、将来、いずれ順番が来れば道路も直していただけるという思いを皆さん持っておられると思うんです。その辺のことに向けて、よろしくお願いしたいと思います。  もう1点、先日、交通量が増えれば、当然、調査をして整備をしていきますという答弁をいただいたわけですけれども、そのときに、じゃあ湖東第三小学校の横の道路で、どれぐらいの大型車が通っているか調査をしてみましょうかということで、していただいた方があったんです。朝の7時半から8時半、夕方の2時半から3時半の1時間ずつぐらいで、ずっと毎日立って大型車だけを測っていかはって、一番多い日やと、やっぱり100台を超える110台、大型車が通ります。そのうち県外車が38台、少ない日でも50台、県外車が10台、この1時間の間に通るというような道路であります。この道路が十分認識されているのかと思うんです。  日曜日やと1台、2台、土曜日やと10台ぐらいに落ちるんですけれども、ほかの日は、その1時間の間に大型車がそれぐらい通っているということに関して、認識はしていただいているのでしょうか。 ○議長(市木 徹) 都市整備部広域事業公共交通担当部長。 ○都市整備部広域事業公共交通担当部長(田井中外和) 議員おっしゃいますとおり、以前から、この通学路の問題もございましたんで、幅員が狭いという状況も、何度か寄せていただいて確認をしております。  その上で、交通安全の担当、いわゆる私どもの方と教育委員会、あるいは県道でございますので、県の担当とかが出ていって、交通量調査を行っております。  おっしゃいますとおり、大型車の交通量が非常にあったということも私どもも確認しております。その上で、どうしたらいいのかというところは、また警察とも話しているところなんですけれども、そういう点は十分認識しているところでございます。 ○議長(市木 徹) 西澤善三議員。 ○25番(西澤善三議員) よろしくお願いします。  もう1点、ちょっとせっかくですので、お聞きしたいと思うんですけれども、彦根八日市甲西線の菩提寺地先でも大変狭隘な県道になっているんですけれども、合併以前から道路改修はさんざんお願いをしてきたんですけれども、なかなか地元がバイパスで行くのか、現状の道路の拡幅をするのかということで、話合いが何回もなされているんやけれども、まとまらない。  そういう中で、僕も前にも質問をして、何とか地元に入っていただきたいという話を、何回もお願いをしてきたんですけれども、実質、その意見をまとめようというのは、支所の責任になるんですか、道路整備部の責任なんですか、自治会の責任になるのか、まちづくり協議会あたりが動くべきなのか、その辺の整備の仕方について、ちょっとお尋ねをしたいと思うんですけれども。 ○議長(市木 徹) 都市整備部長。 ○都市整備部長(下川雅弘) 議員お尋ねの彦根八日市甲西線の菩提寺町地先でございますけれども、県の方のアクションプログラムの方で、これも整備検討路線でございますけれども、整備をしなければならないような形の位置づけはなされております。  今、旧湖東町地先におきましては、やはり国道307号のバイパスの方に、県も市も連携しながら注力しているところでございます。  やはり、何もかもというわけにもいきませんけれども、そういうことをやりながら、ただ、こういう計画にも上がっておりますので、今後の進捗の方は、例えばこういうバイパスに対しての地元の方の御同意が得られるというようなことがあれば、また県の方にも連携して動いてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(市木 徹) 西澤善三議員。 ○25番(西澤善三議員) よろしくお願いしたいんですけれども、以前ですと、支所に道路担当職員というのがおられて、道路のこと、どこにもつないでいただけると、支所でそういう道路の話もできたんですけれども、道路担当職員というのが支所にもおられないのですから、支所の中で、それを責任を持って話を進めるということもなかなか難しいのかなと思うんですけれども、そういう問題があるのに、支障があることに関しては、全部、本庁の都市整備部まで話に来なあかんということなんですか。その辺、もう一度確認させてください。 ○議長(市木 徹) 都市整備部長。 ○都市整備部長(下川雅弘) やはり、大きな道路、例えば県道とかという幹線道路に対しての市からの要望といいますか、市からの窓口としては、都市整備部の方で一元化して、県と協議をしていくべきやというふうに考えております。  ただ、どこに穴が空いているとかというような簡易なことでありましたら、当然、支所の方でも対応しているというようなところでございます。 ○議長(市木 徹) 西澤善三議員。 ○25番(西澤善三議員) 大変分かりにくいと思うんです。  だから、まとまっていけば、十分ありがたい話ですけれども、なかなかまとまらない中で、そういう苦情を聞くなり、順番に要望を聞くなり、そういった意見をまとめていくというような担当をしていただけるように、何とか地元にも年に何回かは入って話を聞いてもらうことをしてほしいなと、私は思うんですけれども、なかなかそんなこともされない中で、こちらはこちらで好きなことを言われる、こちらはこちらで好きなことを言われていては、今の国道307号も一緒ですけれども、県道やから、県の責務ですという言い方をされたら、県の責任になってしまいますけれども、市の責務、市の安全対策、県道が通っているけれども、市の対応として、やっぱりそこらの認識も私は必要やと思うんですけれども、その辺の対応をもう少しお願いをしていただきたい。  確かに、整備はいつ回ってくるか分からないけれども、でも全く見捨てているわけではありませんよというようなことで動いていただけるとありがたいと思うんですけれども。要望になります。お願いをしておいて、質問を終わります。  ありがとうございました。 ○議長(市木 徹) ここで、暫時休憩とします。  再開は、午前11時25分とします。                 午前11時12分 休憩                 午前11時25分 再開 ○議長(市木 徹) 休憩前に引き続き、一般質問を行います。  14番、西ア議員。 ○14番(西ア 彰議員) 皆さん、おはようございます。  議長の許可を得ましたので、通告に従い、14番、東近江市民クラブ西ア彰が一般質問を行います。  今回は、この4月に新たに就任をされた政策監や部長を中心に質問をさせていただきます。  市長が常々申されています「東近江市には千年を超える歴史資源がころころとしている。これに磨きをかける」と、また「歴史に学び伝統を生かし、文化のかおるまちをつくりましょう」と東近江市民憲章にあります。  このことから、当市には歴史資源がころころとありますが、物語としてのストーリーが欠けているような気がします。  本市におきましては、この物語をつくる題材もたくさんあります。その一つに、来年、薨去1400年を迎える聖徳太子物語も一つかと思います。その時代から大化の改新を経て壬申の乱までの物語も面白いかと思います。  聖徳太子につきましては、ここでは述べませんが、太子没後の蘇我蝦夷、入鹿父子と太子との子、山背大兄王との確執、中大兄皇子、つまり天智天皇の大化の改新を経て、天智天皇の弟の大海人皇子と天智天皇の息子大友皇子との皇位継承の戦いとして壬申の乱があります。  これだけでも物語にはなりますが、ここは東近江市蒲生の地であります。  東近江市の蒲生野は、古来から「近江を制するものは、天下を制す」と言われ、時の為政者が常に注目した選ばれた土地でありました。  天智天皇が都を近江に遷したその翌年、この蒲生野の遊猟が行われたことが「万葉集」からも分かります。  万葉集に収められています額田王と大海人皇子の有名な相聞歌「あかねさす紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖ふる」「紫の にほえる妹を 憎く有らば 人妻ゆえに我恋ひめやも」も、この蒲生野が舞台であります。  額田王は、大海人皇子、後の天武天皇と恋仲でありましたが、後に彼の兄である天智天皇の寵愛を受けました。この歌は、人目もはばからずに袖を振って見せる元恋人の大海人皇子を額田王がとがめたことに対し、大海人皇子が大胆にも人妻である額田王への激しい思いを歌い返した、いわゆる「秘めた恋」のエピソードであります。この額田王をめぐって、大海人皇子と天智天皇との話が万葉集から読み取れます。  このように、蒲生野は万葉集を代表するロマンの地であり、これほどまでにドラマティックで歴史遺産に富んでいる地はほかには例を見ないものであり、国宝になり得るものではないでしょうか。  これを一つの物語にして、教育関係・観光関係で活用するのも有効でありまして、また宣伝効果もあると思います。  そこで、質問です。こういう歴史資源を磨き上げるのに物語をつくるなど、歴史資源を使った政策について、どのような考えをお持ちですか。全体的に政策監にお聞きし、その政策を教育の分野でどう生かすかを教育長に、また幼児教育にどう生かすかをこども未来部長に、観光資源としてどう生かすかを商工観光部長に、最後にこの歴史資源をどう守っていくのかを文化スポーツ部長にそれぞれお聞きいたします。
     続きまして、がらっと話題を変えます。市立能登川病院は、医療法人社団昴会を指定管理者として以来、地域の信頼も得て、安定した病院経営をされています。  特に、アイセンターは、市内、県内にとどまらず、県外からも受診に来院されていると伺っています。安定した経営だけでなく、市民のニーズにも応えての攻めの医療政策を展開されておられます。  また、この春からは関節の名医が着任され、整形外科の外来が急増しており、今後、大きく飛躍することになると思います。  このコロナ禍におきましても、本市の医療政策は、蒲生医療センターへの指定管理の導入や、がんセンターの取組など、スピード感を持って対応されていることは、小椋市政の評価の一つではないでしょうか。  また、新型コロナウイルス感染症への対応として、感染者の入院対応につきましては、能登川病院の病床が対応できる構造ではないため、発熱外来の開設、PCR検査センターの設置、外来でのドライブスルー検査など、公立病院としての役割を果たされています。  これにつきましては、感染予防の観点から、隣接する能登川保健センターを使って対応をされています。  令和2年度の新型コロナウイルス感染症対策の補正予算でも施設の改修費などが計上され、県内でも率先してできる対策に精いっぱい取り組んでいただいているのは、十分承知しております。  そこで、私がお聞きしたいのは、今後、この能登川保健センターをどのように活用されていくかということです。  現在、ワクチン接種も順調に進んでおり、いずれ集団免疫が形成され、収束する日がやってくると思います。  私の願いといたしましては、市立能登川病院の運営が順調であり、外来患者も多く、特にこの頃、手狭なところも見受けられますので、能登川病院の別館として拡充される計画はどうかと思います。  地域医療の充実は、市民の安心・安全に欠かせない施策であり、クオリティーの高いまちづくりにつながるものであります。  能登川病院という視点ではなく、東近江市の将来構想という大きな目標のため、積極的な取組をお願いを申し上げます。市の見解をお聞きします。 ○議長(市木 徹) 答弁を求めます。  政策監。 ○政策監(久田哲哉) 西ア議員の御質問のうち、大きく1点目、歴史資源の磨き上げについての1点目、歴史資源を使った市の政策についての考えへの御質問にお答えをいたします。  「森・里・川・湖」の豊かな自然環境の中で育まれた本市の多様な歴史・文化は、その時代、時代の「人の営み」を今に伝える貴重な宝であると認識をしております。木地師や近江商人、ガリ版など、全国に展開し、我が国の礎を築いてきた文化も、本市が発祥の地として遠方からの訪問も絶えません。  来年、薨去1400年を迎える聖徳太子や戦国武将として人気の高い織田信長は、歴史の教科書にも必ず掲載され、誰もが知る人物であります。これらの人物は、東近江の地を舞台とし、その足跡があちこちに点在しております。  このように、豊かで奥深い歴史・文化が数多くありながら、身近にあり過ぎて、私をはじめ市の職員がその価値に気づかず、これまで市の政策に取り入れることが不十分であったと感じ、反省をしているところでございます。  小椋市長が就任されてからは、主要施策として、東近江市の千年を超える歴史・文化を磨き上げ、市民の皆様が本市の有する全国に誇れる歴史・文化を認識していただくことにより、ふるさとに愛着や誇りを持てるまちづくりを進めてまいりました。  こうした宝を地域活性化の様々な政策に生かし、にぎわいの創出はもとより、定住移住にもつないでいくことが重要であると考えております。  本市では、平成29年に「歴史文化基本構想」を策定し、市内の歴史資源について関連文化財群として7つのテーマを設け、その保存・活用方針を定めています。  この中には、「聖徳太子伝承」や「蒲生野の万葉文化」「木地師文化」などもテーマとして設けており、これまでのように、単に文化財を個別に取り上げるのではなく、関連性のあるものを物語としてつなぎ合わせることで、相互の価値を一層高めるよう取組を進めているところでございます。  昨年度、歴史・文化の磨き上げを市の重要政策として推進していくため、新たに文化スポーツ部を市長部局に設置し、体制の充実を図りました。  「東近江市に国宝を」という目標を掲げ、本市の歴史資源をさらに磨き上げ、その価値を高めていくことで、「うるおい」ある歴史・文化の輝くまちづくりを全国に発信できるよう取り組んでまいります。 ○議長(市木 徹) 教育長。 ○教育長(藤田善久) 2点目の歴史資源を教育分野でどのように生かすかという御質問にお答えをいたします。  教育委員会では、今年度の組織目標の一つに、「子ども、若者の郷土愛を育みます」を掲げており、本市の貴重な歴史遺産や文化財について理解を深めることで、「ふるさと東近江市」の価値を知り、自分の生き方や市の未来を考え、実践できる大人になってほしいとの願いを持っております。  先日も、蒲生地区の小学校では、「三弓会」という学校ボランティアの皆さんを講師に迎え、6年生の歴史学習の中で「あかね古墳」での校外学習を実施しております。  議場におられます西村純次議員や森田コ治議員も古代人に扮して、子どもたちに直接御指導をいただいたというふうに聞いております。  一方、能登川地区では、猪子山の古墳や善勝寺について、地域の方からお話を聞き、郷土の歴史に触れる学習を行うなど、各校において工夫を凝らし、地域の歴史・文化を教材とした学習に取り組んでいるところでございます。  また、平成30年度に作成しました「東近江市歴史学習マップ」や令和2年度に改訂しました社会科郷土学習資料集「わたしたちの東近江市」を十分に活用し、引き続き本市の歴史資源を教材とした学習を教室においても積極的に進めていきたいと考えております。  議員御提案の歴史資源を使った政策についてですが、まず学校では、従来の暗記学習だけではなく、なぜを問う学びへの授業改善や、先ほど申しました地域学習をベースにした地域への関心を高める取組を進めたいと考えているところでございます。  そういった中で、東近江市への郷土愛と誇りを育み、大人になっても東近江市への愛着を持ち続けてくれる子どもたちが育ってくれることを期待しているところでございます。 ○議長(市木 徹) こども未来部長。 ○こども未来部長(小梶理栄子) 歴史資源の磨き上げについての3点目、歴史資源を幼児教育にどのように生かすかについての御質問にお答えいたします。  園児が、幼児教育・保育の中で、地域社会における様々な歴史資源に触れ、長い歴史の中で育んできた文化や伝統の豊かさに気づくことは大切なことでございます。  各園におきましては、市内にある神社・仏閣や、古きよき町並みに出かけ、歴史資源に触れる体験をしております。  また、地域の祭りに参加するなど、地域の人との関わりを通して、自分たちの住むまちに親しみを感じられるよう働きかけております。  これらの経験は、幼児期の情操を豊かにし、さらには小学校での学びにつながるものと考えております。  こうした原体験が、郷土愛を育む第一歩になると認識しており、引き続き園児が様々な経験をすることができるよう取り組んでまいります。 ○議長(市木 徹) 商工観光部長。 ○商工観光部長(瀧澤和久) 西ア議員の歴史資源の磨き上げについての4点目、歴史資源を観光資源としてどのように生かすのかの御質問にお答えいたします。  本市の観光政策は、森里川湖からなる多様性のある自然、千年を越える歴史・文化などの地域資源を磨き上げて発信することで、東近江市の知名度を向上し、まずは訪れていただくことによって、本市の魅力に気づき、本市を選んでいただいて、定住移住につなげていくということにあります。  そうした取組の一つとして、市の史跡であります五個荘近江商人屋敷外村宇兵衛邸を宿泊施設として整備しているところでございまして、今後も歴史資源を観光に生かした施策を進め、保護から活用へと転換していくことによって、文化財等の歴史資源を後世にしっかりと残すとともに、より強力に観光政策を進めていきたいと考えております。 ○議長(市木 徹) 文化スポーツ部長。 ○文化スポーツ部長(瀬戸睦仁) 歴史資源の磨き上げについての5点目、歴史資源をどのように守っていくのかについての御質問にお答えいたします。  これまで、歴史資源を守ることは、文化財保護の分野において、大切に「保存」することに重きが置かれていましたが、今後は、文化財など本物を目にする、触れる、歴史的な建物で宿泊するなど、歴史資源を積極的に活用することによって、文化財としての価値に磨きがかかり、ひいては適正な保存につながるものと考えております。  さきの観光資源としての答弁にもありましたように、文化財を活用した分散型ホテルなど、市内の歴史資源を活用した様々な取組により、将来、保存につながる活用となるよう、部局横断的な連携を図ってまいります。  また、「東近江市歴史文化基本構想」では、7つの関連文化財群を設定しております。これらを具体的に市のまちづくりに生かすため、現在、「文化財保存活用地域計画」の作成を進めており、所有者だけでなく地域ぐるみで文化財を守り、活用し、継承することを目指しております。  あわせて、昨今の少子高齢化やコロナ禍など、社会環境の変化により、伝統行事などもその継承が困難な状況にあります。市内各地に古くから伝わる祭礼などについても、地域とともにその保存継承への取組を進めてまいります。  多くの方が本市の歴史資源に触れることで、その価値に気づき、「保存と活用」の好循環が結果として、歴史資源を守ることにつながるよう取り組んでまいります。 ○議長(市木 徹) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(中西眞弓) 能登川保健センターの今後の活用についての御質問にお答えいたします。  新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、PCR等検査体制の充実を図る必要が生じましたことから、能登川保健センターの一部改修を行い、現在は、市の病児保育、市立能登川病院の院内保育、発熱外来及びPCR検査センターとして活用しているところでございます。  一方、市では、地域医療に対する市民ニーズに応えるべく、市立能登川病院の診療科目を増やすとともに医師数等の充実を進めており、来院される受診患者数が増加し、診療スペースや駐車場が不足してきている状況でございます。  こうしたことから、能登川保健センターの今後の活用につきましては、議員の御提案にもありますように、病院の一部として活用する方向で検討を進め、市立能登川病院のさらなる充実のため、有効に活用してまいりたいと考えております。 ○議長(市木 徹) 答弁は終わりました。  西ア議員。 ○14番(西ア 彰議員) 御答弁ありがとうございます。  まずもって、今回、4月に着任されました部長の皆様、どうも西アでございます。今後ともよろしくお願いします。  まず、今回、万葉の時代にどんな危機管理をしていたんかということで、危機管理監、そしてその当時の税金は租庸調やったと思うんですが、それを税務部長、そして万葉の時代の広域交通はどんなもんやったんかということを広域事業・公共交通担当部長、そしてまた当時の水道の事情なんかは水道部長にお聞きをしたかったんですが、今回は次に回すとしまして、まず病院の方からちょっとお聞きをさせていただきます。  日々、ワクチン接種におきましては、本当に全身全霊をかけていただきまして取り組まれていること、本当に感謝申し上げます。  私の周りの高齢者の方、本当にスムーズに打ちましたというふうな声を聞いております。これは、皆様の一丸となって取り組まれた成果だと思います。本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。  できるだけ我々も早く打ちたいんですが、これはいつになったらということは、また国の話になりますので、それはそれでまた今後お願いをしていきたいと思います。  今、御答弁をいただきました能登川保健センター、今後、病院の一部として活用する方向で検討を進め、さらなる充実のため有効に活用してまいりたいという御答弁をいただきました。  ということは、活用していただくということで、いつ頃から活用できるのか、それともまたどういうふうに活用されるのかということをちょっとお聞きします。 ○議長(市木 徹) 健康福祉部理事。 ○健康福祉部理事(沢田美亮) ただいま御質問いただきました能登川保健センターの病院化に向けてのスケジュールと具体的な内容でございますが、議員御質問の中にもございましたとおり、やはり患者数が増えまして、特に内科、整形外科、眼科、その辺の診察の待合室等が非常に混雑してございます。  具体的な内容につきましては、現在、関係者と協議をしている最中ではございますけれども、そういったスペースを能登川保健センターの方で利用していく方向で、今、調整を進めております。  その中で様々なクリアするべき問題、例えば医療法の関係でありますとか、都市計画法の問題、いろんな法規制がございますんで、そういったものをこれからスピード感を持ってクリアしていくということを考えております。  具体的なスケジュールにつきましては、今現在、そういった法規制の関係とかの調整をさせていただいておりますので、また随時、議会の方にも御報告はさせていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(市木 徹) 西ア議員。 ○14番(西ア 彰議員) ありがとうございます。  本当にいろいろなことをクリアしていかなあかんのかなと思います。  本当に、能登川病院、僕、8年前、議員になったとき、閑古鳥が鳴いている病院でございました。今は、びっくりするぐらい患者数も増えていますし、よく地元の総会なんかでもお話をさせていただくんですが、この東近江市の中で病院がこれだけ充実してきたということは、本当にありがたいと、いつもマイクを持って話をさせていただいています。  その中で、安心してこの地にお住みください、安心して医療も受けられます、こんな言い方をしたらおかしいですが、安心して、みたいな言い方ができるようになりましたので、今後とも能登川病院をお願いしたいのと、もう一つ、この昴会さんになりますが、日野記念病院、そして湖東記念病院、そして今度、蒲生の医療センターにがんセンターができます。そして、また能登川病院、この4つの病院を、今もバスの巡回はあるんですが、その拡充ですね、便数を増やす、そういったことはお考えでしょうか。 ○議長(市木 徹) 健康福祉部理事。 ○健康福祉部理事(沢田美亮) 巡回バスのお話やと思います。  今現在、能登川病院を御利用される、旧能登川町、旧五個荘町の患者様につきましては、1日6便運行をしていただいております。  今、議員御指摘のありました、各病院間を結ぶ巡回バスにつきましても、1日6便御利用いただいております。大体一月平均で180人から200人程度御利用いただいているというふうに伺っております。  聞きますと、いずれも非常に好評であるということは聞かせていただいているんですが、一部、やはり診療時間の関係とかで、患者様から御指摘をいただいているということは聞き及んでおります。  そういったことの対応としましては、指定管理者の方で運輸部という組織を立ち上げられまして、そこで、随時、患者様の御要望を聞いていただいているということで、それが具体的に増便になるかどうか、あるいは随時、時刻変更とかルート変更、そういったものがその運輸部の中で検討されまして、実際に何度か、ルートの変更とかをされていると伺っております。  私ども市の立場としましても、指定管理者がそういった努力をされているということで、利用者の皆様に不便をかけないようにということでお願いをしていくスタンスで、見守っていきたいというふうに考えております。 ○議長(市木 徹) 西ア議員。 ○14番(西ア 彰議員) ありがとうございます。  病院のことは結構不便なんやということでよく聞いておりますので、その辺は、指定管理者と相談していただいて、なるべくいい方向に持っていってほしいなと、そのように思います。  続きまして、歴史遺産をどう磨くねんということを質問をさせていただきました。  政策監からも御答弁をいただいております。今まで気づかず、反省をしているということやったんです。  ここはほんまにもったいないなと思います。今、私がこうやって質問を投げかけさせてもらって、各部長に答弁をいただきました。そう考えると、ちょっと答弁のずれも感じるかなと思います。  今回、聖徳太子と万葉の時代、政策監はここを踏み込んでいただきまして、織田信長の話も出てきました。  聖徳太子、この方は本当に偉大な政治家で、何をされたかと言ったら、天皇の権力と権威を分けた人、そしてまた十七条憲法、「和をもって貴しとなす」と、人間は皆、完璧な人はおらへんねんでと、みんな仲よくしようやないかということが、これは人が生きていく上で当たり前のことが書いてあるのが、十七条憲法です。  この聖徳太子の遺産が、お寺とか神社・仏閣、これ、なぜか東近江市が突出して多いんですね。全国の中でも、滋賀県は多い方ですが、その滋賀県の3分の1近くが、この東近江市にあるということ、本当にこれを今まで使ってこなかったんはもったいないなと思います。  そして、今回、万葉集の話をさせていただきました。この万葉集から「令和」という元号が出ております。そして、また今回もちょっと触れましたが、大化の改新というのが元号のスタートでございます。大化から、今、令和の時代まで綿々と続いているのも、これ、万葉集から来ているという話です。  この古代ロマンをここの地で感じられるということは、本当に万葉集の一番のハイライトのシーンが、ここの東近江市にあるということを思いますと、もっともっと磨き上げなあかんのかなと、そのように思います。  そこで、ちょっとこの間、今回、この質問をするに当たって、船岡山公園の方に寄せていただきました。  そうしますと、近江八幡市から来たんですけれども、国道421号を走っていて、ここ、駐車場はどこやねんと。  駐車場がないやないかということで、まずそこで迷って、あそこで変に曲がると、後ろから車が来ていましたんで、ずっと行ってしまって、また戻ってきたというのが正直なところです。  それと、ほんまにあそこはもったいない。中をもっと活用すれば、コンサートもできるなと思いますし、地域交通、近江鉄道の市辺駅からも歩いて行けますし、便利なところやし、こんなええところがあるなということで行かせてもらいました。  歩くのにもちょうどええとこなんですが、中のベンチがぼろぼろ。あれでは、誰も座りません。その辺のことにつきまして、どんな御認識を持っていはりますか、ちょっとお聞きします。 ○議長(市木 徹) 都市整備部長
    都市整備部長(下川雅弘) 駐車場につきましては、議員御指摘のとおり、大変分かりにくいという部分もございまして、今回、聖徳太子1400年御遠忌に合わせまして、駐車場を整備していきたいと。現在の場所ではないんですけれども、整備していきたいということで、ちょっと補正予算の方で上程をお願いしているところでございます。  これにつきまして、その辺りへのアプローチができるような案内を考えているところでございます。  御指摘のベンチでございますけれども、固定式のベンチ、全部で18基ございます。このうち、特に損傷のひどい5基につきましては、6月に入ってから修理をさせていただいて、順次、修繕の方をかけていきたいと思います。お願いいたします。 ○議長(市木 徹) 西ア議員。 ○14番(西ア 彰議員) よろしくお願いします。  特に今、我々の地域は大切なところでございます。あそこで遊猟が行われて、額田王と大海人皇子が、あそこで恋を、ロマンがありますね。私が言うのも何やけど、本当にあそこへ行くと、ロマンを感じます。  この話だけでも、僕は国宝級の話じゃないかと思います。今、あの話をすると、不倫やどうだこうたらと言われるかも分かりませんが、当時は一夫多妻制のときでございましたの、ああいったことはよくございます。  中大兄皇子の娘4人が弟のところに嫁に行ったり、いろんな絡みはありますが、あれだけのロマンスを持ったストーリーがあるのにもかかわらず、これを使わん手はないかなと思います。  それと、先ほど政策監から織田信長の話が出ました。織田信長も、言ったら安土城ですわ。けど、安土城の半分は能登川なんですよね、あれ、東近江市なんです。  ですから、織田信長の話も、東近江市だけで完結できる話がいっぱいあるんですよ。百済寺の焼き討ち、それに聖徳太子が歩かれたというか、先ほど教育長からありました、能登川の善勝寺から石馬寺、雨宮龍神社、そして観音正寺、ここの繖山街道のところに、これ、織田信長と佐々木六角がぶつかったというところもあるんです。  だから、こういったことも、やはり一つの物語として書いて、それを各担当部署がさらに磨き上げていくということで、今回書かせてもらった一つでございます。  それなのに、商工観光部と文化スポーツ部長の答弁、僕は五個荘の分散型ホテルのことは聞いていないんです。それを出すなとは言っていないですよ。それはそれで進めていってほしいのやけど、今回は、万葉のロマンと聖徳太子を聞いているんですわ。そこが触れられていないのが残念ではございますが、その辺は、なぜ触れられていなかったのか、お二人にお聞きします。 ○議長(市木 徹) 商工観光部長。 ○商工観光部長(瀧澤和久) 西ア議員の思いを十分に酌み取ることができませんでして、申し訳ございません。  今回、御質問の中で、議員がかなりの部分をお話しいただいておりますので、私どもからというよりも、それ以外にもこのような形でやらせていただいていますという、PRさせていただく機会を頂いたということで、答弁させていただきました。  織田信長に関わる事業につきましても、ここ三、四年の中でも、市から観光協会に委託しております事業等でも、十二、三のツアーを組むなど、やっております。  ただ、東近江市だけでなく、近隣の史跡ともタイアップしながらやらせていただいておりまして、やはり歴史と言うと、織田信長は非常に人気がございますので、ツアーの方の集まりもよかったということで、観光協会の方からもお話をいただいているところでございます。  今後も一生懸命やらせていただきたいと思います。 ○議長(市木 徹) 文化スポーツ部長。 ○文化スポーツ部長(瀬戸睦仁) 議員御指摘の物語、ストーリーにつきまして、先ほど私の方で答弁申し上げました、歴史資源をどのように守っていくのかというところで答弁申し上げたわけでございますけれども、私が答弁をさせていただきました中で、活用することで、それが高揚感を生んで、結果として保存につながるということで、答弁申し上げました。  議員おっしゃるとおり、活用という視点で見れば、地域での進出、万葉にせよ、織田信長の動きにせよ、市内に様々な足跡が残っております。そういったものを大人が大河ドラマの中に引き込まれるのと同様に、時系列にそのストーリー、物語を活用に生かしていくということは非常に大切なことだと思っております。 ○議長(市木 徹) 西ア議員。 ○14番(西ア 彰議員) 僕が言いたかったんは、やはりここはこうやって分散型は、進めていってくださいね。僕、それを否定しているんじゃないんでね、分散型ホテルは分散型ホテルで、これはきっちし攻めていってほしいですし、本当に期待もしております。  今回、こういった形でさせてもらって、答弁になかったんで、やっぱりこの辺が今までちょっと弱かった部分と違うかなと思います。  横の連携が弱い部分と違うかなということで、先ほど政策監も反省の弁を述べられていますが、まさしくそのとおりだと思います。我々がこの歴史遺産、千年を超える、織田信長は亡くなって439年ですが、千年を超える、こういう歴史遺産、そしてまた有名な話を、今まで価値を自分らで見いだせていなかったというのは、本当にもったいない話でございます。  しかしながら、この観光を取るか、文化財保護を取るかということで、これ、相反するものなんですね。  例えば、歴史的資源を観光に生かすんであれば、それは本当に観光に前向きに使っていく。けど、守るとなってくると、今度、またそこに一般の人が手に触れたら駄目だとか、相反するものになってきます。  その中で、ここは政策監と文化スポーツ部長にお聞きしますが、歴史資源を守るという観点から磨き上げるというのと、観光分野というか、市長がよく言われる、ころころしている歴史遺産をどう磨いていくねんという観点から、これちょっと相反することなんですが、お互いの具体的な磨き上げというのは、どんなコンセプトがあるんやということをお聞きしたいんですけれども。 ○議長(市木 徹) 文化スポーツ部長。 ○文化スポーツ部長(瀬戸睦仁) 西ア議員の歴史資源の磨き上げについての再質問に答弁申し上げます。  市内に多く存在しております歴史資源、文化財等につきましては、一定、幾つかの視点で整理をいたしますと、まず形のあるもの、ないもの、有形・無形の文化財歴史資源に分類できると思っています。  形のあるものについて言いますと、今現在、いわゆる世に出ていないもの、お宝につきましても、これから後、開拓をして、世の中に出していく、新規に開拓していく、これも磨き上げであると思っておりますし、それから既に、今、文化財として指定登録されているような歴史資源につきましては、活用する中で、多くの方にその価値を知っていただく。そのことによって、そういう方がたくさん増えていくことによって、より歴史資源としての価値がより高まっていくというふうに思っています。  それから、無形の資源、例えば地域の伝統行事であったり、民俗であったり、風習であったり、そういったものについては、昨今の生活様式の急激な変化であったり、コロナ禍、少子高齢化、様々な環境でなかなか継承が難しい現状もございますので、そういったことをきちっと記録をして後世に残していく、いずれまた復活できる、そういう状況につないでいくことも、我々が取り組むべき磨き上げだというふうに考えております。  決して、意見の相違ではございませんが、我々といたしましては、観光にせよ、教育にせよ、その歴史資源は、磨き上げることと活用すること、それは両立できないものではない、両立しながらその価値を高めていきたいというふうに考えております。 ○議長(市木 徹) 政策監。 ○政策監(久田哲哉) 今、文化スポーツ部長が申しましたように、やはりまず本市にある文化財、また歴史というものを、まずはどれだけ見つけ出して、そこにやっぱり価値を持たす。  先ほども答弁で申し上げましたけれども、国宝にできるものであれば、やはりそれは国宝にしていく。まず、市の文化財として、次、県、そういう順序立てをして、形をしっかりとしていかなくてはいけないだろうというふうに思っています。それができて初めて、次に活用ということが出てくるのかなと。  私も、先ほど西ア議員がおっしゃいましたように、保護と活用って、物すごい相反するというふうに取ってしまう部分があるんですけれども、活用することによって、皆様が、ここにこういうすばらしいものがあるんだねという認識をしていただく。  そうすると、その中で、この部分は絶対、保存していかなあかんとか、先ほど瀬戸部長も申しましたけれども、記録に残して、未来永劫伝承していこうというものにもつながっていくと思うんです。ですので、そこをしっかりと市の職員、我々幹部も、認識してやっていかなくてはいけないと。  歴史・文化という基本的な柱立てをやっていくことで、その部分が守っていけるのかなというふうには考えております。 ○議長(市木 徹) 西ア議員。 ○14番(西ア 彰議員) 御答弁いただきまして、ありがとうございます。まさしく、そのとおりやと思います。  先ほど文化スポーツ部長がおっしゃいましたが、無形の分も、このコロナ禍で祭りができひんとかということもございます。本当に、これもゆゆしき問題です。  やはり、祭りも一つの伝承ですし、地域になかったら絶対駄目なんで、その祭りも2年せえへんかったら、これ、もうええやんけみたいなことにもなりかねませんので、その辺はしっかりとお願いをしたいのと、やはりこれは市の幹部の皆さんですわ、ここの価値というのに十分気づいてもらっていますけれども、今後、活用と保護に向けて、そして、東近江市に国宝ということ、これ、市長も常々申されています。東近江市に国宝をつくろうじゃないですか。それで、東近江市に国宝をつくって、これだけの歴史価値があるんやでということを我々はもっと言っていかなあかんし、やはり国宝があるのとないのとでは大きな違いです。ですから、国宝にできるものはいっぱいあると思いますんで、ここはしっかりと目標を掲げて取り組んでいただきますよう、よろしくお願いします。  続いて、先ほどの教育の話ですが、学校では、従来の暗記学習だけではなく、なぜを問う学びへの授業改善やとかを高める取組を進めていますということです。  今まで、歴史といいますと、この辺の時代やったら、645年が大化の改新、「何と(710)立派な平城京」「鳴くよ(794)ウグイス平安京」やったかな、こんなんばっかりで覚えていて、その時代背景を全く教えへんかったんで、歴史を嫌いな人もようけおるんです。  だから、この東近江市だけでも時代背景をきっちり感じることができて、「これがあってこれがあるのか」ということになってきますんでね、先ほども言いましたけれども、大化の改新から壬申の乱までというのは、これは本当に今の世相をそのまま映している古代の歴史の1ページです。  白村江の戦いで日本は敗れ、そのときに置き換えてみると、大東亜戦争に負けて、そのときから中国との対峙、そして疫病が入ってきたと。まさしく、今、この時代、その認識で歩んでいると思うんですが、今までの暗記学習じゃなく、具体的にどういった手法で教育に取り組まれるか、ちょっとお聞かせいただけますか。 ○議長(市木 徹) 教育長。 ○教育長(藤田善久) 今、御質問いただいた歴史学習に直接的に結びつくかどうかというような部分は、ちょっとずれるかも分かりませんけれども、基本的にいろんな物事を捉えるときに、それぞれ子どもたち同士がいろんな意見を出し合いながら考える、自分自身の捉え方を、意見交換をしながら意見集約をすると。そういうような形の捉え方ということが、今の学習、学び合うという部分のベースになっておるというふうに考えております。 ○議長(市木 徹) 西ア議員。 ○14番(西ア 彰議員) ありがとうございます。  時代背景を考えながら歴史を学ぶということは、本当に一番勉強になる方法だと思います。当然、受験というのもございますので、やっぱり暗記も大事ですが、やはりこの東近江市、結構題材が豊富でございますんで、その辺もよろしくお願いを申し上げます。  いろいろと言いましたけれども、本当にこの歴史遺産というのは、お金で買えるものではないです、これは。このまちにこれだけのものがあるんやということで、我々は住んでおります。これを、今後、東近江市の発展のために、「東近江市にあり」ということで、全国に名前を届けていかなあかんし、やっぱり歴史のまちとしての東近江市、私も微力ながら今後も尽くしてまいりたいと思いますので、皆さん、今後ともよろしくお願いします。  もうとにかく磨いて磨いて磨いて、国宝をつくろう。ということで、市長、国宝をつくりますんで、よろしくお願いします。  私の質問を終わります。ありがとうございます。 ○議長(市木 徹) ここで、暫時休憩とします。  再開は、午後1時20分とします。                 午後0時19分 休憩                 午後1時20分 再開 ○議長(市木 徹) 休憩前に引き続き、一般質問を行います。  1番、浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) それでは、通告に従いまして、1番、東近江市民クラブ、浅居笑が一般質問を行います。午後からも元気に参りましょう。  それでは、初めに大きく1点目の質問から行います。  6月といえば、消防団にとって本来なら月末に市の消防操法訓練大会が開催され、大会に向けて各団が訓練に励んでおられる頃です。  昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により中止となり、今年は8月の県大会へ向け3つの分団が訓練を始めていましたが、県大会も中止が決まりました。  先が見えないコロナ禍であっても、有事に備えて活動に取り組む消防団員は、住民の安心と安全を守る地域の消防・防災のリーダーであり、心強い存在です。  本業を持ちながらも、「自らの地域は自らで守る」という郷土愛護の精神に基づき参加し、消防・防災活動を行っている消防団が、地域の安全確保のために果たす役割は非常に大きいものと考えます。  しかしながら、全国的に消防団員数は年々減少しています。重点的に取り組んできた女性団員や学生団員、機能別消防団員については増加傾向にある一方、令和2年4月1日時点での全国の消防団員数は81万8,478人で、前年より1万3,504人減少しており、2年連続で1万人以上減っているのが現状です。  特に、20歳代・30歳代の若年層の入団者数は、10年前に比べ41%も減少しています。  東近江市も例外ではなく、現在の団員数は828人ということで、緩やかではあるものの減少傾向にあり、条例で定めている定数の910人を下回っている状況です。  市内では、火災は減少しているものの、風水害や大地震など自然災害も懸念されるほか、近年は捜索や救助など出動の内容も多様化しており、これらの事態に対応していくためにも、地域のことや住民のことをよく知り、いち早く駆けつけることのできる消防団員は、地域防災力の向上のためにも必要ではないでしょうか。  そこで、消防団員確保について、市の考えをお尋ねします。  1点目、今後、団員確保ということで障害の一つとなりかねないのが、2017年に道路交通法の改正により新設された「準中型免許」ではないかと考えます。  運転免許の区分が変更され、改正後に取得した普通免許で運転できる自動車の総重量が3.5トン未満となったことで、普通免許で乗れた消防車両の一部が運転できなくなりました。  消防団員が運転する消防車両の多くは消火活動が中心となるポンプ車で、3.5トン以上のものが一般です。東近江市でも、各分団が管理する消防車両26台のうち3.5トン未満の車は2台で、残り24台が普通免許では運転することのできない車両になります。  このことは、これから先に免許を取る若い世代を中心に運転者の確保が難しくなりますし、将来的に有事の際に駆けつけても、運転できる団員がおらず、出動に支障が出てしまうという懸念もあるのではないでしょうか。  実際に、東近江市でも準中型免許がない、オートマ限定、免許自体を持っていないという団員も、少数ながら在籍しています。  また、準中型免許を持っていないことを理由に入団を断念されることもあるとのことです。  消防庁では、準中型免許への対応として、消防団が車両総重量3.5トン以上の消防自動車を所有する場合は、消防団員が免許を取得する教習所授業料などの経費について、消防団員の準中型免許取得に係る公費負担制度創設の助言がありました。  あわせて、消防自動車の更新などの際に制度下の普通免許で運転可能な3.5トン未満の消防自動車を活用することも呼びかけられています。  このことを踏まえ、運転免許の区分変更に伴う準中型免許取得の問題と今後の若手団員の確保を見据えた対応について、見解を伺います。  2点目、4月に消防庁から年報酬や出動手当、運営の経費などについての見解が示された「消防団員の処遇等に関する検討会」の中間報告が公表されました。  この中では、報酬や手当の支給方法について、全ての団員に直接支給している団が全国で36%、団経由で個人に支給が21.9%、団に支給が22.7%という調査結果を受けて、透明性や士気の向上につながるといった観点から、「団員に直接支給する」よう見直しを進めるといった方向性が示されています。  そこで、消防団の処遇について、市の現状と団員確保のための施策について、お聞かせください。  次に、大きく2点目の質問です。  近江鉄道八日市駅前に観光交流施設やマンションを含む地上14階のビルが建設されることとなり、先月、パートナー事業者と調印式が行われました。  まちのにぎわい創出や観光客の利便性向上などを目的に駅前市有地を有効活用する「八日市駅前市有地活用事業」として建設されるビルは、1階に市の観光情報を発信する拠点施設やカフェ、2階・3階は八日市商工会議所などのオフィススペース、4階から14階は44戸の分譲マンションとなる予定で、今月から整備が始まり、再来年3月完成予定ということです。  八日市駅周辺については、これまで駅前ホテルの誘致に始まり、商店街の活性化や古民家の再生、延命新地の環境整備や道路の美装化、さらには駅舎内の近江鉄道ミュージアムの開館という近江鉄道を活用した事業なども行われ、まちの文化景観を守るとともに新たな人の流れも生み出す施策が進められています。  また、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける飲食店等を支援するため、国の道路占用許可基準が緩和され、これを利用し、駅前グリーンロードの歩道では、オープンカフェ「えいとてらす」が昨年に引き続き5月21日から6月20日までの金・土・日曜日にオープンしているところです。  今回のビル建設についても、八日市駅周辺の中心部として、駅前の活性化が期待されるものと思います。  そこで、基盤整備やイベント開催など行政と民間が一体となり駅前中心市街地の活性化が着々と進められている八日市駅前について、お伺いします。  1点目、2017年にホテルができたことを機に、商店街や近辺には飲食店もでき、再来年にはマンションが建設される運びとなりました。それに伴って、今年と来年には駅前ロータリーも整備されると聞いています。このロータリーが変わることによって生まれる効果について、お聞かせください。  2点目、駅前の中心部分の一つに、食料品から服飾、日用品までが一手にそろう地域の主要な大規模商業施設があります。現在、新型コロナウイルスワクチンの接種会場の一つにもなっており、1階には地域商社あぐりステーションのインショップの出店、4階のホールでは、市が関わる催しなども度々行われています。  この大規模商業施設は、駅前の活性化には欠かせない拠点施設の一つと考えますが、現在、中心市街地の活性化のために、市と商業施設でどのように連携を図られているのか、お伺いします。  以上、答弁をよろしくお願いします。 ○議長(市木 徹) 答弁を求めます。  総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 消防団員の確保についての御質問に、順次、お答えいたします。
     まず、1点目の運転免許の区分変更に伴う準中型免許取得の問題と、若手団員の確保を見据えた対応についての御質問ですが、道路交通法改正から4年が経過し、3.5トン以上の車両を運転できない消防団員が数名在籍していることは承知しており、出動における課題と捉えております。  今後、消防車両の更新時に、新制度下の普通免許でも運転可能な車両への切り替えを検討するなど、この基準が若手団員確保の障害にならないようにしてまいります。  2点目の消防団員の処遇についての市の現状と団員確保のための施策について、お答えいたします。  本市消防団員の報酬等は、県内の平均を上回っております。また、各分団に対しては、本市独自の分団活動交付金を支給しているところでございます。  今後におきましても、報酬等の処遇改善を図るとともに、消防団活動の意義や魅力をあらゆる機会を通して発信し、周知に努め、団員確保につなげたいと考えております。 ○議長(市木 徹) 企画部長。 ○企画部長(田口仁紀) 大きく2点目、八日市駅前の活性化についての御質問に、順次、お答えいたします。  まず、1点目の駅前ロータリーの整備による効果につきましては、この事業において観光バス等の乗降場や時間貸駐車場を整備することで、八日市駅や複合ビルへ来ていただく方の利便性が向上するとともに、市内観光のバス発着場としての利用が生まれ、にぎわい創出や近江鉄道の利用促進にもつながるものと考えております。  次に、2点目の駅前の大型商業施設と市の連携体制につきましては、施設運営会社の本社から本市の中心市街地活性化に全面的に協力するとの姿勢も示されており、施設の支配人には「中心市街地活性化協議会」や「八日市駅前えいとてらす実行委員会」の委員として参画いただき、共に活性化事業を推進しております。  また、御質問にありましたとおり、駅前の活性化には欠かせない拠点施設と考えており、事業進捗に関し定期的に情報交換などを行って連携を図っております。 ○議長(市木 徹) 答弁は終わりました。  浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) 御答弁ありがとうございました。  それでは、再質問ということで、まずは大きく1点目の質問、消防団員の確保について伺いたいと思います。  私も消防団員です。ですので、今の免許の問題については、現団員からもお話を聞きましたし、また、この団員の減少や確保の問題については、私自体も身をもって気がかかりなところだなと感じています。  そこで、まず1つ目の再質問です。運転免許の区分に伴う準中型免許取得のことについて、市では、車両更新の方針でということで、車両の切り替えを検討するということでしたが、車両を何台ぐらい、どのような車両に変えるのか、詳しく教えてください。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 現在、消防団が管理しております消防車両、全部で26台ございます。約半数を小型動力ポンプの積載車の方に切り替えていく方向で、現在、消防団の幹部会議で検討を進めているところでございます。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) 今のポンプ車を小型ポンプを掲載する形の積載車にということですけれども、今までが3.5トン以上の消防車が多かったところを3.5トン以下で運転できるようにと、小型化、コンパクトになるということなんですが、こちら積載車に変わることで、性能などの面で活動に影響が出ることはないですか。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 小型動力ポンプの積載車に変えることによって、消防の放水の能力は若干落ちるかとは思いますけれど、例えば火災の発生場所が道路に面していないところとか、小型動力ポンプですと、2人で抱えて持って運べますので、そういった河川の水が流れているとか、消防水利を利用するときとかでも活用できますので、小型動力ポンプの積載車に変えることによって、機動的な消防活動が行えると思っております。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) 機動的な活動ができるということですが、それでもちょっとポンプの方の放水能力が劣るということで、消防団といえば、やっぱり火災に対応することも多いと思いますが、その辺の心配は大丈夫ですか。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) まず、消防署の方が現場に駆けつけて、消防団は補完的な消火活動ということになると思いますので、小型動力ポンプに変えたからといって、即、消防力が低下するというところまではいかないと思っております。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) 恐らく変わることによる団員さんの懸念というのは、やっぱりその辺りの機能性というところが影響しているのかなと思いますので、その心配が解消されるのはいいかなと思っています。  また、火災についても、東近江市内は減少傾向にあるということで、こちら、例えばオール電化などが普及したりとか、また市民の皆さんの防火意識が高まったというのは関係していると思われますか。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 確かに、議員おっしゃいますように、そういう防火安全措置の機能がある家電がたくさん出ておりますし、耐火の建築資材とかも普及しております。また、火災報知機も普及しておりますし、最近では、たばこを吸われる方も減ってきている、そういうことも一つの原因かなというふうに思っています。  議員おっしゃるように、そういう家電の防火機能があるというのは、大いに影響していると思います。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) ありがとうございます。  災害や火災は起こらないのが一番かと思いますので、消防団も、これからも啓発など地道な活動をするとともに、やっぱり市民の皆さんにも防火意識を高めていくための取組を進めていくべきかなと思っております。  また、話を車の方に戻しまして、車両に対しては、更新時期は、以前はたしか15年かと思います。そのことについては、消防団幹部などで検討されて、現在、20年を目安に車両の入れ替えを行っていると聞いています。  そうなると、車両の更新が終了するまでに、費用はもちろんですけれども、非常に長い時間がかかるかと思います。具体的に、この更新については、どれぐらいの時間を要して更新していくのか、あと費用はどのようにお考えか、教えてください。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 車両の更新につきましては、消防車両ですと20年を更新時期ということで考えております。  今年度から更新を始めて、全ての車両の更新、先ほど申し上げました小型動力ポンプに切り替えるということも併せまして、16年間で更新ができると考えております。  費用面ですけれども、ポンプ車の更新ですと、1台約2,000万円ぐらい要りますし、小型動力ポンプの積載車ですと、1,000万円から1,500万円ぐらいになろうかと思います。  トータル的には、ちょっと計算してはおりません。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) 更新の切り替えに合わせて16年ということでしたけれども、今、ほとんどの団員が免許を持っている状態で運転できるということなので、今、それほどの問題じゃないかと思うんですが、団員の今の平均年齢を聞いてみますと、40歳代ということで、年々やっぱり車両の交換が終わる頃には年齢も上がっていきます。  団員の交代などの入れ替わりなども考えますと、10年だったり20年だったり、長い間活動できる若い世代の消防団員の勧誘というのも必要になってくるのではないかと思っております。  実際に、今でも勧誘に行きますと、準中型免許がない、免許がないといったところで、入団を断念されるというケースも聞いております。  この準中型免許の取得補助というのは、そういった若い世代の入団を促す一つになるのではないかなと思いますが、部長、いかがでしょうか。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 準中型免許の取得に関する補助については、現在も検討しております。  やはり、車両を小型ポンプに切り替えると同時に、免許を取っていただくということも大事かなと思っていますので、そこについてはしっかりと検討していきたいと思います。  消防団員の消防活動は、消防ポンプ車を運転するだけではなく、当然、ホースを延ばしたり、そういう役割の団員も必要ですので、運転はできなくても、ほかの様々な活動内容がございますので、そういったことも説明しながら若い団員の方の勧誘をしていきたいと思っております。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) そうですね、消防団員の活動は、車に乗ることだけではないとは思うんですけれども、全ての車両の交換が終わるまで16年という中で、決して短い時間ではないなと思っております。  もしかしたら数年で弊害が出てくるという可能性もあるのではないかと思っておりまして、例えば有事が起こりまして、消防車両が運転できる団員がいたらいいんですけれども、消防車両が運転できる団員が、もしいないという状態になったらというのが心配です。その辺の危機管理のシミュレーションなどというのはできていますか。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 昨年度、全団員に運転免許証の所有の確認をしております。所有状況を把握しておりまして、9名の方が消防車両が乗れない普通免許をお持ちです。  これからどんどんどんどん増えていくと思うんですね。そういったことをシミュレーションしますと、20年後には約半数の方が今の消防ポンプ車を運転できない、免許しか持たないというようなシミュレーションをしております。  ですので、20年後に消防団員の半数が消防車両を運転できないということで、先ほど答弁させていただきました、16年間かけて半数の消防車両を普通免許でも運転できるように、小型動力ポンプの積載車に切り替えていきたいなと考えています。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) ありがとうございます。  もし万が一の災害が起こったときに、万全の体制をお願いしたいと思っております。  免許制度が変わったときなど、民間の運送業などにつきましても、運転免許取得支援制度などを設けまして、ドライバー確保のためにいち早く手を打たれたところも多いと聞いております。  地域の安心・安全のためにも、やっぱり消防車両を運転できないというのが、有事の妨げにならないように、今後を見据えて市としても支援をお願いしたいと思います。  やはり、普通免許を持っている状態でも準中型を取ろうと思うと、10万円以上かかってしまうところがありますので、自費で取得というのは、なかなか難しいところがあるんじゃないかなと思います。  免許を取ってでも入りたいと思ってくれる団員というのは、すごく貴重な存在じゃないかなと思いますので、ぜひ何らかの補助でもあればなと思いますので、今後の動向を見た上で、また御検討いただければと思います。  2つ目の方に参りたいと思います。  今、消防団員の処遇等に関する検討会の中間報告というのが出されました。この中には、報酬や手当、経費に関する検討が記されていたということなんですが、現在、東近江市消防団の手当など、現状について詳しく教えていただけますでしょうか。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 消防団員の年額報酬につきましては、3万6,000円です。階級が上がっていくにつれて、金額が上がっていくということでございます。  出動手当につきましては、災害時は3,000円、これは1回3,000円です。訓練、その他の出動は、1回当たり2,000円ということになっております。  あと、ポンプ操法の練習等につきましては、分団ごとに10万円の支給をしているというところでございます。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) この金額につきましては、恐らく合併時の17年前から変わっていない金額かと思うんですが、部長、この金額って妥当だと思われますか。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 合併時から確かに変わっておりません。それは、合併時に高い市に合わせていった金額かなと思っております。  現在、県内の他市の状況を見てみますと、年額報酬では、答弁もさせてもらいましたけれども、平均以上になっておりますし、1回3,000円とか2,000円の出動手当は県下でトップだということで、今の金額が本市にとって妥当な金額だと考えております。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) 多分、17年前と比べても、状況も大分変わっているところもあるのかなと思っております。  例えば、会社勤めの団員も増えましたし、また従来の火災・台風などの自然災害以外の出動というのも多くあります。  従来の活動はもとより、おっしゃいましたポンプ操法についても、団員は大会の数か月前から仕事前の朝早い時間や仕事終わりの夜遅くに集まって練習をしております。  活動の中では、例えば凄惨な現場を目にすることもありますし、体力的にも精神的にも大変なことかと思います。  また、ぜひこれを機会に市としても検討をお願いできたらなと思っております。  もちろん、この処遇の見直しとともに団員確保というのは、やっぱり答弁の中で消防団の存在の意義や魅力の発信ということをおっしゃっておりましたけれども、具体的に何かありますか。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 市の消防操法訓練大会、ポンプ操法の大会のときには、家族や知人の方が見ていただける観覧場所というのを設けておりまして、そういう家族や知人に消防団の活動を見てもらって、知ってもらって、消防に対する理解を深めていただくと。  また、団員にとってみたら、自分の奥さんや子どもさんが見に来てくれることによって、やりがいといいますか、そういうものもより一層持っていただけるかなと思っております。  ほかに、例えば市の総合防災訓練に消防車両を展示しまして、子どもさんに防火服を着てもらって、その車両と一緒に記念撮影をして、その場で、その写真を缶バッジにして渡したり、子どものときから消防団に憧れというか、そういう思いも持っていただきたいなという取組も行って、とにかく消防団のイメージアップといいますか、そういう取組を工夫しながら行っているところです。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) 確かに、おっしゃるとおりかなと思います。  消防団として活動するには、やっぱり家族のことを後回しにしてでも危険な中を活動することもありますし、やっぱり家族の理解というのが確かに一番必要かなと思っているところでもあります。  そういう御家族の大変さというのも計り知れないと思いますので、ぜひこういう活動を目にしていただく機会というのは、消防団の活動をアピールするにもいいのかなと思いますし、関心を持っていただける機会かなと思います。  また、あわせて市民の皆さんにも、ぜひ、活動の理解をお願いできたらなと思います。消防団を応援していただけるということで、ひいては市民が安心して暮らせる地域の向上になるのかなとも思いますので、ぜひ、その辺もお願いしたいなと思います。また団員も、やっぱり消防団に何か入ってやりたい、やり続けたいと思えるものが必要かなと思うんですが、団員確保のために、消防団に対して何か市として取り組んでいるところとかっていうのはありますか。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 例えばですけれど、山登りが好きな団員とかがいるかと思うんですね。そういう方を消防団員の中でアンケート調査をして、山岳遭難とかに協力してもらえませんかということで、そういう団員を集まってもらって体制を組むとか、そういうことも今考えております。  いずれにいたしましても、団員の確保というのは、自治会でお願いしている部分もありますし、自分が団員を退団するから、その後継者を見つけなければならないという、そういうルールでされておられるところもありますので、市民の皆さんに消防団員が崇高な精神で活動していただいているということを広く知ってもらって、理解を深めていただいて、消防団員になっていただく方の勧誘について、御協力をいただきたいというふうに思っております。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) やっぱり、今は自治会からとかだけじゃなくて、自分がやりたいと思って入ってもらえるということも大事なのかなと思います。  1つ、そういう中で、近年、各地では、大学生や専門学生を消防団員として採用するという動きがありまして、東近江市にも福祉や教育にたけた大学だったり、リハビリのプロを育成する専門職大学というのがありますが、その辺りとの連携というのはどうでしょうか。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 消防団員に入っていただいて、即、消防活動というのは非常に難しい。例えば、学生さんですと、勉学もありますので。そういった形じゃなしに、例えば女性消防団と一緒に啓発のお手伝いをしていただくとか、消防団員に入団していただく、いただかないは関係なしに、様々な連携方法があると思いますので、その点については、今後検討していきたいと考えております。
    ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) これは一つの例なんですけれども、市内の企業と連携するとか、ちょっとアンテナを広げていただいて、新たな団員確保の方法を探っていただけたらなと思うとともに、市、県の職員の皆さんにも積極的に加入していただけたら心強いかなと思いますので、万全の体制で災害活動ができるように団員の確保をお願いしたいなと思います。  では、大きく2つ目の方に参りたいと思います。お待たせいたしました。  では、中心市街地のところになりますけれども、大型商業施設中心市街地活性化基本計画の中に事業を位置づけていますということでしたけれども、どんな内容なんでしょうか、企画部長、教えてください。 ○議長(市木 徹) 企画部長。 ○企画部長(田口仁紀) 駅前の大型商業施設につきましては、主に日用品・食料品のお買物はもとよりイベントなどの催しで、市内各地から市民の方がたくさん利用される集客性のある施設だと認識しております。中心市街地の活性化を図る上ではなくてはならない施設でもございますので、拠点となる施設と考えているところでございます。  また、中心市街地活性化協議会の委員としても参画していただいておりますので、事業の進捗、あるいは情報の共有を常に図っておりますとともに、現在の計画の中でも、今後の事業として大型商業施設の再整備といった位置づけもありますことから、定期的に情報交換などを行っているところでございます。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) この大型商業施設なんですけれども、私もよく行きますし、この計画の中に、「地域住民のニーズ等の把握」というアンケート結果に、訪問頻度を上げるために目指すべき中心市街地のイメージという項目で、「日常の買物が便利なまち」が44%、次いで、「おしゃれな店舗が集まるまち」が25.2%と上位を占めていました。  つまり、おしゃれで便利な店があるというと、とてもうれしい人が多いのではないかなと思っております。  例えば、ここに、市内にはまだない大手のファストファッションのアパレルブランドだったりという、メーカーを誘致するというのはいかがでしょう。服飾店の少ないまちに、人気のファッションメーカーなどを誘致するというのは、私が言うまでもなく、市長が常々言葉にされているところかなと思います。そんな商業店舗の誘致については、商工観光部長、いかがでしょうか。 ○議長(市木 徹) 商工観光部長。 ○商工観光部長(瀧澤和久) 確かに、市長がかねてから申し上げておりますように、市の商業中心性指標というのが0.85、そして先頃の市民意識調査の中でも、「衣料品関係を市内で買う」というふうに回答された方が35.5%という数字だったと思っております。  非常に低い、お隣のまちであったり、県外へ出かけている、あとネットでという方が非常に多いということでございます。  今、議員おっしゃっていますように、大型商業施設へのそういうアパレル関係の会社というのは、それぞれの出店方針というか、営業方針がありますので、そこは私どもで何とも申し上げられないんですけれども、本市では、商業施設の誘致のための奨励金制度も条例で認めていただいております。ただ、場所が決まっているんですけれども。そういったことで、いろんなルートを通じまして、商業施設の誘致というのは一生懸命やっておりまして、様々な提案もいただいております。  ただ、今、コロナ禍ということもありまして、非常に小売りスーパー等が好調だということで、そういったところへの申出は非常にたくさんいただいているんですけれども、ちょっと今の時期は業種が限られているなというところもあります。  そういうことも踏まえて、もう少し長いスパンでいろんなところと接触しながら、本当に市にとって必要な商業施設の誘致というのを進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) ぜひお願いしたいなと思います。  隣町に行かなくても、このまちでブランドの服が買えるのも一つでしょうし、また、今人気の、テレビとかでも特集が組まれているような300円均一のお店だったりとか、例えばコーヒーと輸入食品のお店だったりとか、話題性があって、入っているとすごくうれしいなって、「うちのまちにはこんな店があるんやで」って、自慢できるようなお店を誘致していただけたらなと思っておりますので、ぜひ、前向きに検討していただけたらと思います。  では、その駅前辺り、そしてまた、そういう商業施設の誘致などでにぎわえばいいなと思っているんですが、駅前のロータリーの整備についても、ここからは伺っていきたいなと思います。  駅前のロータリー整備が始まるということですけれども、これによって、この駅前の広場がどう変わるのか、企画部長、教えてください。 ○議長(市木 徹) 企画部長。 ○企画部長(田口仁紀) 現在の駅前ロータリーでございますが、路線バス、タクシー、そして一般車両が同じ箇所から進入をいたしております。朝夕の時間帯によっては、スムーズに流れていない状況が生まれていると認識しておるところでございます。  駅前広場は、基本的に安全で円滑な交通の確保と交通相互の利便性を向上させるために整備を行うものでございますが、整備されました後、一般車両や観光バス、そして建設される複合ビルの方から進入いただき、そしてまた路線バスやタクシーとは入り口を分けることによって、交通混雑を避けることができるのではないかと考えております。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) 交通の混雑というのが解消できるというので、すごくまた駅を使っていただく方が増えるといいなと思います。  この八日市駅なんですけれども、恐らく学生や会社員の皆さんもたくさん利用されているかと思いますが、接続の時間などを気にして、八日市駅でゆっくりせず、近江八幡まで出てしまう人も多いということを聞きました。例えば、これを八日市駅で滞留していただくための施策などがあれば、教えてください。 ○議長(市木 徹) 企画部長。 ○企画部長(田口仁紀) 八日市駅前は、ある意味、東近江市の顔であるというふうに言えると思います。  駅前広場は、利用される方にとってはパブリックな空間であるというふうに思います。待ち合わせであったり、それと出会いがあったり、あるいは休息、憩いの場、そういう場所であっていいのかなというふうに考えております。  現在でも実施中の「八日市駅前えいとてらす」の取組は、少しの待ち時間でも御活用いただけるような場の一つとして考えております。  また、この2期計画の期間中においても、こうした取組を継続させるとともに、日常的にも、少しの時間でも楽しめるような、おしゃれな店とか、気軽に立ち寄れるお店なんかができればいいなというふうにも思いますし、そういった店舗の誘致も必要ではないかと考えております。 ○議長(市木 徹) 浅居議員。 ○1番(浅居 笑議員) 確かに、そうかなと思います。やっぱり駅と言えば、出会い、別れなどもありますし、そういう場所にシンボリーになるものだったり、ロケーションのいいものがあるというのはすごくいいのかなと思っております。  そもそも、この周辺、質問などでもいろいろ出ておりましたけれども、周辺には、昔ながらの町並みだったり、歴史・文化がたくさんありますので、ロータリー整備とともに、まちのクオリティーを高められるようにお願いしたいなと思っております。  「えいとてらす」も、ちょうど今日、金曜日ですから、コロナ禍ではありますが、たくさんの皆さんに利用していただけたらなと思いますので、イベントとともに、その辺の整備でにぎやかになればなと思っております。  一方で、やっぱり八日市駅の利用者を増やすというところには、駐車場や一般車両の停車スペースのほかに、タクシーの台数も必要かなと思っております。  以前は、タクシーがほとんど駅にないということもありましたけれども、2年ぐらい前からでしょうか、某タクシー以外の車両も見かけることが多くなりました。駅前が以前と比べて少しにぎやかになったなと感じております。  担当課にお話を伺ったり、古い報道記事を集めて調べてみたんですが、タクシー待ちで不便を感じられた市長が自らの経験を基に、駅前にほかのタクシー事業者も参入できないかと改善を求められたということで、令和2年4月から実現したということを知りました。  昔は当たり前とされていた決まり事というのも、時代とともに見直していくことが、まちのにぎわいの創出だったり、市民生活にいい効果をもたらすのではないかと感じております。  時局を見据えた適切な判断が必要であるというのを、この一件で、私も深く痛感をいたしました。  今後も、市民生活の利便性の向上やまちのにぎわいのために妨げとなる規制や既存のルールの打破に、市長の強力なリーダーシップに御期待とお願いいたしたいと思っております。  そもそも、八日市は、聖徳太子の時代から「八」のつく日に市が立っていたというのが名前の起源で、古くから交通の要衝でもありまして、宿場町等も発展していたところです。  市は、多くの人が集まる場所でないといけないと思いますので、その名前にふさわしいにぎわいのまちになることを期待とお願い申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 ○議長(市木 徹) 18番、和田議員。 ○18番(和田喜藏議員) 議長の許可を得ましたので、発言通告に従いまして、18番、東近江市民クラブ、和田喜藏が一般質問をいたします。  全国には、様々な団体が様々なボランティア活動を行っております。急速に増えている「子ども食堂」、名前は聞いたことがあっても、具体的にどのような活動をしているのか知らない方も多いのではないでしょうか。  子ども食堂の元祖は、東京都大田区にある「気まぐれ八百屋だんだん」と言われておりますが、店主の近藤博子さんは、「給食以外の食事がバナナ1本という子がいる」という話を近くの小学校の副校長から聞き、八百屋の一角に子ども食堂を開設しました。  2011年のことでありますが、このことがメディアで報じられ、多くの人に共感を呼び、全国に広がり、2019年6月の民間団体の「全国こども食堂支援センター・むすびえ」の発表では、全国に少なくとも3,718か所以上はあると言われております。  日本では、7人に1人の子どもが「相対的貧困」の状態にあると言われております。  「相対的貧困」とは、その国の生活・文化水準と比較して困窮した状態のことを指します。今まで見えていなかった貧困家庭の存在が広く認知されました。政府も「子ども貧困対策推進法」の改正を進めています。子ども食堂が社会的活動として注目されている一方で、課題も抱えています。  子ども食堂を運営するためには、食材や場所を用意するだけではなく、調理などを行うボランティアスタッフも欠かせません。農家や地域の協力会社が食材を無料で提供してくれたり、多くの寄附が集まったりしている団体もありますが、運営するには大変な苦労もあります。  しかし、継続するには様々な課題もあり、ボランティアの皆さんも悩みながら活動をされているようであります。運営を継続するには、人・物・金が必要です。  そこで、東近江市の地域住民の皆さんが取り組んでおられる地域活動である「子ども食堂」に対して市の支援が必要と考えますが、見解をお尋ねいたします。  よろしくお願いいたします。 ○議長(市木 徹) 答弁を求めます。  こども未来部長。 ○こども未来部長(小梶理栄子) 子ども食堂に対する市の支援の必要性についての御質問にお答えいたします。  現在、本市においても、子ども食堂が地域のボランティアや民間の福祉団体の御協力により運営されており、子どもだけでなく保護者の方も含め、大切な地域の交流の場、世代間のつながりの場になっていると認識しております。  県社会福祉協議会においては、子ども食堂を開設する場合の立ち上げ等にかかる経費に対する助成が行われております。  また、市の社会福祉協議会では、子ども食堂の活動を継続していくための運営に係る支援をされています。  市としましては、子ども食堂は、地域の共助を基にした取組として尊重し、引き続き社会福祉協議会を窓口として支援をしていきたいと考えております。 ○議長(市木 徹) 答弁は終わりました。  和田議員。 ○18番(和田喜藏議員) ありがとうございました。  それでは、子ども食堂に対する再質問をさせていただきます。  「全国こども食堂支援センター・むすびえ」の2020年12月の発表では、5,086か所、先ほど言いました2019年の3,718か所から1.4倍増えているそうです、全国でですね。  コロナ禍にありながら、1,368か所も増えています。全国で毎日3から4か所がどこかで始められているということです。  流儀も定義も要らない。この子ども食堂には、どのような地域とのつながりがあるのでしょうか。なぜ、注目されるのでしょうか。  経済的な貧困だけが問題ではなく、子どもたちの居場所づくりをしたいというボランティア活動の共助の表れであると思います。  誰でもが参加してみたいという気持ちになれるのが、子ども食堂。地域密着型、地域の子どもたちに携わることが薄れてきた現代に、地域の子どもに携わってみたいという人が増えているのではないでしょうか。そして、子どもたちみんなが笑顔になってくれる喜びが支えになっていると思います。  市の社協への丸投げじゃなく、どのような支援ができそうか、またサポートをすることができるのか、考えがあればお聞かせください。 ○議長(市木 徹) こども未来部理事。 ○こども未来部理事(河合喜久子) ただいまの御質問に対して、お答えさせていただきます。  子ども食堂の支援の窓口としては、県社会福祉協議会、また市社協が行っておられます。その市社協に対しましては、国・県いろいろなところからの情報をいち早く情報提供させていただいて、子ども食堂に対する情報としてしていただいております。  また、市社協とともに子ども食堂のお困り事などを聞かせていただいたりとか、それから子ども食堂に来られておられます子どもさんのいろいろな家庭の事情であったりとか、困り事に対して専門的な、また寄り添いでの相談が必要であれば御紹介いただいたり、連携を持たせていただいて、相談に乗らせていただいているところです。  また、子ども食堂に行ける子どもさんだけではなく、貧困家庭の中には、そういった場にも出ていけないお子さんたちがたくさんおられますので、そういった個別の深い困り事に対して、手を差し伸べて支援していくのが行政の役割ではないかということを認識いたしまして、子ども食堂とともに、共助といいますか、一緒にネットワークを組んで、子どもさんたちが一人も取り残されないようにということを目標に考えているところでございます。 ○議長(市木 徹) 和田議員。 ○18番(和田喜藏議員) お答えいただきまして、ありがとうございます。  学童に行かれている方、また子ども食堂に来られる方、学童の方は経済的に豊かで行かれております。行きたくても行けない方も、子ども食堂には、無料なり低賃金で参加できるということで、大変喜んでおられる方もおられますので、そういう方の助けを、また市の方も十分、見てやっていただきたいと思います。  次に、月に一度や二度、子ども食堂で食べたぐらいで、食に事欠く子どもの課題は解決いたしません。子ども食堂に何回行こうが、お金を配られるわけでもありません。子ども食堂では、お金の問題は解決できません。貧困対策にはなりません。  また、月に一食に、どんな意味があるのかと言われる方もあります。しかし、経済格差の是正にはつながると思います。学童に行っている子どもも行っていない子どもも同じでなければなりません。  そこで、子ども食堂を始めたボランティアの方がおられたら、場所の提供、例えば空家対策で空家の活用ができないものか、食堂をしたいというボランティアの方がおられたら、それらの対策はあるのか、援助があるのかどうかをお尋ねいたします。 ○議長(市木 徹) 都市整備部長。 ○都市整備部長(下川雅弘) 空家対策に関しまして、どういうことができるのかという御質問でございますけれども、当然、空家を活用いただくということに対しては、私どもは情報の提供とかをさせていただきたいと思っております。ただ、区域によりまして、自己所有の空家でありますとか、他人が所有されている空家を借りてされるということに関しましては、やはり区域区分の関係で制限がかかる場合もございます。ただ、今の空家については、空家等の活用のモデル事業というような補助事業も用意してございますし、その辺は、また御相談いただけたら、どういう支援ができるのか、御協議させていただけたらというふうに考えております。 ○議長(市木 徹) 和田議員。 ○18番(和田喜藏議員) 空家の方で子ども食堂を始めたいとか、そういう方が、学校の近くでできる場所、いい場所があれば、市として紹介してあげたり、使っていただくという情報は、提供してあげていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  場所の提供では、中野地区はうまく活用されています。一昨日、9日ですね、「なかのごはん」という名前で開催されました。  中野は、中野地区まちづくり協議会、子ども居場所づくりプロジェクトという名前で開催されております。  コロナ禍で参加者は今回は少なかったようでありましたが、もっと場所があればもっとしたい。参加人数をたくさん集めるのではなく、地域に合った、小さくてもいい、子どもが集まれる居場所づくりがしたいと言っておられました。  高齢者の方も、近くであれば参加できやすいということであろうし、世代間交流ができると思います。  子ども食堂が開催できる場所は重要だと思います。希望があれば、支援をしてあげてほしいと思います。ぜひ、そういう方があれば、教えてあげてください。  また、御園地区の方でも、そういうのもやっておられると思いますので、計画があれば、考えを教えてあげていただきたいと思います。  次に、フードパントリーを活用しようということで、フードパントリーとは、何らかの理由で食事を十分に取ることができない状況の人々に食品を無償で提供する支援活動のことであります。企業や個人で余剰となった食品を、生活に困った人たちに供給する活動のことであります。  市にも災害時の備蓄品等があると思うんですが、早いめに出して活用を図ったらと思うんですが、その考えはありませんか。備蓄品の提供とか、そういうものを使うことは、市としてはないでしょうか。 ○議長(市木 徹) 総務部長。 ○総務部長(久保孝司) 災害用に備蓄しています食料とか、そういうものについては、一定、保存期限がありますので、そういった保存期限が満了する前に、いろんな必要だと言われるところにお配りはすることはできますので、もしそういうことが必要だということで考えておられるところがありましたら、申し出ていただければ結構かと思っております。 ○議長(市木 徹) 和田議員。
    ○18番(和田喜藏議員) 備蓄米とか、そういうようなものは、県の方からは期日前に早く供給されております。ただ、皆さんの手元に届いてから長く置けない、県の場合は5年ぐらい置いたものが社協を通じて配られております。  それで、市も、それぐらいのを、せめて半年ぐらい早く配っていただいたら活用ができやすいので、そういうことも考えていただければありがたいと思います。活用できたらの話ですし、お願いできることがあれば、そういうことも考えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それから、私もちょっと子ども食堂に関わっておりますので、参考にお話しさせてもらいたいと思います。  企業のJAL、ANAからは、機内で出すスープのものを頂いたとか、JAからは米の支援、近くでは、平和堂から買物券、近くの農家の方からは、野菜やら、そういうようなものもありました。個人の方から、現金を頂いた方もおられます。  企業から、オムの素と言って、オムライスを作るときに、その粉を入れるとオムライスができるというような素材だとか、そういうものをもらったりしております。  一番高くつくのがお肉だそうです。やはり、資金が必要だと思います。できたら、そういうお肉を買う資金の援助があればありがたいと思っております。その資金の調達方法は、いろんなことをやっております。  市で集めておられる段ボールの援助ですね、段ボールを紙屋さんへ持って行って、紙屋さんではお金はくれないんですけれども、段ボールの目方に対して20円の補助をいただいております。そういうようなことも少し増やしていただくとか、ペットボトルのキャップも集めたりしております。  それから、今日は11日、私たちは大変な日であります。スーパーマーケットへ行くと、黄色いレシートの日と言って、買物をしたら、黄色いレシートが出てきます。投票箱が置いてあって、そこに買物をしたレシートを入れると、そのしたところに補助金が入ってきます。現金が頂けますので、11日は大変貴重な日であります。  あるスーパーマーケットへ行って買物をします。そうすると、レシートが黄色いんです。投票箱に何々食堂、〇×食堂と書いてあるんです。そこへ、自分のしたい食堂に投票してレシートを入れると、1,000円に1点ぐらい頂けるんかな、そういうようなこともあります。  今日帰ったら、黄色いレシートをもらって、どこの食堂でもいいので入れていただければありがたいと思います。ぜひ、皆さんも御協力を。そういうような取組もあるというのをPRもしていただければありがたいんですけれども、そういうPRは無理なんでしょうか。 ○議長(市木 徹) 商工観光部長。 ○商工観光部長(瀧澤和久) 誠に私は勉強不足でございまして、ただいま議員からお話を聞かせていただくまで、そういうレシートの事業があるということは存じておりませんでした。  経済団体とか、いろんな会員さんもたくさんいらっしゃいますし、地域のために協力というのは、いろんな意味で、これまでもやっていただいておりますので、そういうところを通じて、そういう取組の広がりというのができるような形で、また機会があるごとにお願いさせてもらえたらなというふうには思っております。 ○議長(市木 徹) 和田議員。 ○18番(和田喜藏議員) また、そういうようなものの宣伝もしてあげてください。私の方も、また気張って宣伝したいと思いますので、市の方でもお願いいたします。  日本全国で取り組んでおられる子ども食堂の取組は、本当に様々であります。東近江市でも、同じように様々な取組があると思います。  子ども食堂の参加者を子どもだけに限定しないで、どなたでもどうぞという地域に開かれたオープン型運営が多く、また地域の交流拠点として活動をされているのが多いようであります。  地域の大人たちのお節介のおかげで、子どもたちを見守り、食育につながっていると思います。楽しく食事をすること、笑顔がこぼれます。将来の地域を担う人材を育てるという面では、子ども食堂の地域での果たす役割は、大変大きいと言えます。  そして、また子ども食堂は、ゴールではなく、その先があると思います。お互いにカバーできる仕組みにつながることを行政と一緒に進められることが求められていると思います。  子ども食堂のその先に進むにはどうすればいいか、誰かが分かりやすく答えを示してくれるわけではありません。どうか、子ども食堂が地域に広がり、笑顔が広がるような支援をお願いして、私の発言を終わらせていただきます。  よろしくお願いいたします。 ○議長(市木 徹) 5番、鈴木議員。 ○5番(鈴木則彦議員) 通告に従いまして、東近江市民クラブ所属、鈴木則彦が一般質問を行います。  本市の最重要施策であります第1期中心市街地活性化計画の、この5年間の総括と、そこから浮き彫りになる課題について質問いたします。  うるおいとにぎわいのまち東近江市、そのうるおいとにぎわいの片翼、にぎわいを担う中心市街地において、新規出店については、何とこの4年間で47店舗もの数に上ります。  また、流動的とはいえ、中心市街地の人口は、平成28年の7,365人から令和3年には7,525人と、昼間の交流人口ではなく、実際に住んでおられる人口が、何と160人も増えております。  あわせて、催物がにぎわいの全てとは言いませんが、コロナ禍であっても各方面の皆さんの御協力で、今年の「えいとてらす」も始まりました。  さらには、うれしくも14階建てです。あの八日市駅前駅横の、あの市有地の事業も始まります。  このように、第1期計画については、市職員の皆さんの御努力により、各項目において、満点以上の効果を上げていると感じているところであります。  第1期計画において、計画が滞っている項目があれば、ほぼコロナ関連であり、不可抗力であろうと考えますが、今般、コロナ禍という国難を迎え、しこうしてこれを乗り越え、アフターコロナに向けて、さらには期待する第2期計画の思いも踏まえながら、第1期中心市街地活性化基本計画の現時点での総論での総括と、そこから浮き彫りになる課題について伺います。  (1)現計画の総論での総括を伺います。  (2)現計画の成果と課題を伺います。  (3)市民アンケートの結果と課題を伺います。  (4)中心市街地活性化協議会で取り組まれたまち歩きやワークショップから見えてきた課題を伺います。  (5)これら上記課題を踏まえ、第2期計画の策定状況と基本的な方向性について伺います。  以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(市木 徹) 答弁を求めます。  企画部長。 ○企画部長(田口仁紀) 鈴木議員の第1期中心市街地活性化基本計画の総括についての御質問に、順次、お答えいたします。  1点目の現計画の総括につきましては、計画の基本理念である「暮らし続けたい 訪れたい 商いしたいまちの創造」の下、本市の中心市街地にふさわしい都市機能の集積とにぎわいの創出を図るため、官と民が連携し、役割分担しながら着実に取組が進んでいると認識しています。  また、大前提となる近江鉄道線の存続が決定し、活性化に取り組む機運が一層高まってきていると感じております。  次に、2点目の現計画の成果と課題についての御質問につきましては、ホテル誘致をはじめ空き店舗活用、延命新地の道路美装化、保健子育て複合施設ハピネスの整備、八日市まちづくり公社によるソフト事業など55事業を行っており、計画の指標も上昇傾向にあり、中心市街地としての基盤が整ってきたと感じています。  課題につきましては、20代単身世帯や30代夫婦・親子世帯の転出入が目立つため、若者・子育て世代の転出を抑え定住を促すこと、アフターコロナに向けて新たなにぎわいの形を創出すること、商業については、飲食店に限らず多様な業態の店舗や事業者の開業を促すことが挙げられます。  次に、3点目の昨年12月に実施しました市民アンケートの結果につきましては、取組による変化の設問では、若い世代を中心に訪問頻度が増加し、にぎわい・活気が向上したとの結果が得られました。  一方で、おしゃれな店舗の新規出店や駐車場の整備が必要、また、オープンカフェなど屋外空間の滞在快適性の向上が必要といった意見が多く、これらを課題として改めて認識したところです。  次に、4点目の中心市街地活性化協議会の取組から見えてきた課題につきましては、まち歩きやワークショップを通じて、学生向けの安価な賃貸物件やシェアハウスの提供、点在する歴史的な資源を生かす取組、事業にチャレンジしやすい環境整備と情報発信などが必要との御意見をいただき、課題として整理しております。  最後に、5点目の2期計画の策定状況と計画の方向性についての御質問にお答えします。  中心市街地活性化協議会は、昨年度に3回、今年度も既に1回開催していただき、現計画の課題の共有や2期計画の基本理念、方針、目標、区域などの検討を行っております。  今後は、内閣府とも協議を行い、来年3月の国の認定を目指し取り組んでまいります。  また、2期計画の方向性につきましては、官民挙げて取り組む新たな事業を計画するなど、豊かな暮らしとにぎわいのある中心市街地としてさらに魅力を高め、東近江市の核として周辺地域への波及効果を生み出す戦略的な計画としてまいりたいと考えております。 ○議長(市木 徹) 答弁は終わりました。  鈴木議員。 ○5番(鈴木則彦議員) 丁寧な御答弁、誠にありがとうございました。  田口部長におかれましては、議場でのやり取りは、これで2度目であります。お手柔らかに願います。  さて、再質問させていただきますが、現計画の総論での総括です。着実に取組が進められております。実際、ほぼどの項目でも満点以上の結果が得られております、コロナを除いてはですが。しかし、第2期計画には十分にコロナも反映されているようで、大変心強く感じています。  また、大前提の近江鉄道の存続でありますが、近江鉄道を公共交通の要として持続させることは、私はとても重要だと考えております。これ、大切なので、確認のために企画部長にお尋ねしますが、近江鉄道の現計画においては、近江鉄道八日市駅は、どのような位置づけになっていますか。また、これは今後も変わらないものと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(市木 徹) 企画部長。 ○企画部長(田口仁紀) 今ほどは、大変お褒めの言葉をいただき、ありがとうございます。  近江鉄道八日市駅は、市域全体の交通ターミナルとしての役割を担っていると考えております。中心市街地活性化計画でも、交通結節点と位置づけておりまして、今後も変わることはございませんし、駅を中心とした八日市周辺での中心市街地活性化に取り組んでまいりたいと、このように考えております。 ○議長(市木 徹) 鈴木議員。 ○5番(鈴木則彦議員) ありがとうございます。  中心市街地のまちづくりは、近江鉄道八日市を要に進めております。近江鉄道の在り方をはじめとする沿線地域の公共交通網の再構築を目指し、地域公共交通の今後の在り方を検討する法定協議会における今後の会議で、どこまでの上下分離になるのか、今後どんなふうに市として関わることができるのか、とても注目しております。  法定協のとある委員の言葉がよぎります。いわく、公共交通への支援は、負担ではなく、将来に地域の価値を生み出す投資そのものである。この意見は、今後の東近江市の関わり方そのものであると私は考えます。金も出すけど、口も出す、何の遠慮が要るものか。法定協の副会長としての小椋市長の八面六臂の活躍を願うものであります。  また、もともとの近江鉄道の成り立ちや、高い志を持って奔走された当時の関係者の思いに報いることができるような法定協の今後の決定に大きな期待を寄せております。  2点目の現計画の成果と課題に移ります。  まずは、現計画の成果では、成果の一つであります、コロナ禍であっても実行できる「えいとてらす」開催につきましては、今回も八日市まちづくり公社、八日市環境ボランティアの会、ショッピングプラザアピアの皆さんが、早朝より除草・清掃活動をしてくださったことを皆さんにお知らせしておきます。ありがとうございました。  現計画の課題に移ります。  中心市街地の人口等状況表を見ますと、意外にも年間で約800人もの異動があります。転入の約4割が東近江市内からの転居であります。転出入は、20代の単身、30代夫婦親子らが半数以上を占めておられます。この世代、若者や子育て世代の定住を促すことこそ、活性化につながる一番の近道だと思われます。これについて、部長の見解を伺います。 ○議長(市木 徹) 企画部長。 ○企画部長(田口仁紀) 若者の転出入が多いという結果でございますが、計画を進める中で調査して分かったデータでございまして、御質問にありましたとおり、中心市街地内の人口は、5年で約160人増加しておりますが、これの転出をさらに抑えることで、人口が増えるというふうに考えておりますので、これを課題と捉えまして、効果的な施策を検討してまいりたいと、このように考えております。 ○議長(市木 徹) 鈴木議員。 ○5番(鈴木則彦議員) ありがとうございます。  これに関しては、例の駅前の新しいシンボル14階建てが効いてくると思います。この世代に大いに買っていただきたい、そんなマンションだとうれしいです。  また、昼間の交流人口に関しては、コロナの影響で交通量が減少しているので、新たなにぎわいの形を創出することが必要かと思われます。  このことに関しては、今の時点でワクチン接種2度目が済んだ高齢者の方々もおられます。鬱々とした嫌な空気感も変わっていくだろうと予測しております。来年の今頃は、ジャズフェスや、えいとてらす、パサージュマーケット、夏には聖徳まつり、夜市など、思いっ切り開催できるものと私は期待しております。  また、確かに新たな形のにぎわいの創出もいいもんだと思うんです。これは、部長、例えばどんなことを画策されますか。 ○議長(市木 徹) 企画部長。 ○企画部長(田口仁紀) このコロナ禍での密を避ける取組として、道路空間の有効活用という形で事業を進めました。町なかの道路や空き地、公園など、これらをうまく活用するということが必要かなというふうに考えます。  例えば、キッチンカーに出店いただくとか、公園の一部を芝生化して、あるいは隣の延命公園の整備などを進めることによって、さらに居心地のよい空間ができ、環境整備も整い、新たなにぎわいの創出につながるのではないかなと思います。 ○議長(市木 徹) 鈴木議員。 ○5番(鈴木則彦議員) ありがとうございます。キッチンカー、すごく雰囲気がよくて、大好評です。  さて、美容室や小売店・飲食店は増えましたが、件数だけでなく、多様な業態の店舗や飲食店の利用者となる事業所の開設が必要であります。  リモートも進み、働き方も変わってまいりました。ここで特筆すべきは、東近江市の公式YouTubeチャンネルの定住移住PR動画、「特別ではない日常生活のリアルな暮らし」が夕べの回数で、何と1,274回でありました。いかに世間の関心が高いか、よく分かると思います。  企画部だけでなく、企業支援課の皆さんと空家対策の住宅課の皆さんが協力していただいて、中心市街地における新規出店舗の利用者となる事業所の開設が促進されるよう、よろしくお願いします。  さて、3つ目の市民アンケートの結果と課題についてをまとめますと、道路の美化、公園の芝生化、オープンカフェなどの屋外空間滞在快適性の向上という意見が多かったようです。  道路の美化に関しましては、もう当然のような顔をしてここに立っておりますが、今年も夏がやってまいります。例のムクドリでございますが、今年も予算をつけていただいて、誠にありがとうございました。  また、市民環境部の皆さんの朝晩の苦労、これに関しては、全く頭が下がります。8月にはムクドリ、多分来ると思います。また、よろしくお願いします。  公園の芝生化、オープンカフェなどの屋外空間滞在快適性の向上、これらはほぼコロナ対策に流用できます。どんどん進めてまいりましょう。  商店街は、空き店舗の活用促進と駐車場の整備が必要です。駐車場は、使っていない土地にゲートをつけて、時間貸しの駐車場にどんどん変えていってしまいましょう。人口が多いまちは、これがとても進んでいる特徴があります。この気風を高めていっていただきたいと思います。ちょっとしたきっかけの補助があると、促進されるのかもしれませんので、検討してみてください。  ところで、3つ目のこの市民のアンケートなんですが、総務常任委員会のときに頂いた資料を拝見しますと、市民の皆さんに中心市街地の活性化に効果があったと思う取組の設問では、その上位3つに、「空き店舗や古民家を活用した飲食店の出店」が41.4%、「商店街や民間団体による継続したイベントの開催」27.4%、3つ目に、「八日市駅前に大手ビジネスホテルを誘致」26.0%と続きます。  この大手ホテルの件は、私が市議会に当選する前のことなので、企画部長にお聞きします。ホテルを誘致した結果、相乗効果で飲食店の出店につながったのではないかと考えるんですが、部長の見解はいかがでしょうか。 ○議長(市木 徹) 企画部長。 ○企画部長(田口仁紀) 平成29年3月だと思いますが、駅前にホテルが開業いたしました。同じ時期に、中心市街地の活性化の取組も始まったわけでございますが、1日に、ざっと平均100人を超える宿泊客の皆さんが、町なかで食事をするという状況が生まれたことは事実でございます。飲食店をやりたいという人も増えました。こういったことが、新規出店につながったのではないかと思っております。  議員御質問のありましたとおり、ホテルが誘致、いわゆる成功したからこそだというふうに感じております。  逆に、またホテルがあるからこそ、このような思い切った施策ができるのではないかというふうに考えております。  また、それが市民の皆さんの評価につながっていると、そのように受け止めております。 ○議長(市木 徹) 鈴木議員。 ○5番(鈴木則彦議員) ありがとうございます。  市民アンケートによる市民の皆さんの声を、とても大切に思います。  ところで、南川副市長、再質問させていただきます。
     その当時、あなたは企画部長として、その誘致について、それは大変な御努力をされたと伺っております。  時は流れて、今、そのホテルは市民からしっかり評価を得ていると、市民アンケートの結果、示されております。  私は、当時、せいぜい某地方紙を読むぐらいのもので、当時の市議会においてどのような議論をされたのか、リアルタイムでは知りません。翻って、今、中心市街地の状況を眺めると、ホテル誘致は間違いではなかったと多くの市民が感じておられます。  南川副市長、あなたは当時、どのような考えで取り組まれ、4年後の今、この結果をどのように感じておられますでしょうか。 ○議長(市木 徹) 副市長。 ○副市長(南川喜代和) ホテルが立地してから4年、中心市街地の計画を動かせて、今、5年目なんですけれども、この話については、この2年ほど前の平成26年がスタートじゃなかったかなと記憶をしているんですけれど、その平成26年というのは何があったのかですが、市長が平成25年の2月に就任されて、ちょうど1年たって、平成26年度が、要は初めての自分がつくった予算が平成26年。その平成26年度というのが、市制10周年の記念式典を平成27年2月に実施したその年であったと思うんですが、その平成26年のときに市長が、これはよく覚えているんですけれど、今年は市制10周年の年、その10年を起点に東近江市はどうあるべきか、地域の経済の活性化、そして今後に向かう布石を打つ年やと、そういう形で仕事を進めてほしいと、そうおっしゃっていたのを、そこだけは覚えているんですけれども、そうした平成26年が、ちょうど八日市駅を中心にした、中心市街地を何とかしようというような話が出てきたのが、今のホテルと今、建設をしようとしているところの空き地、広い空き地がずっと駅前に、言葉は悪いんですけれども、そのときに、よくほったらかしてあると、何とかならんのかという話が出てきたのも、業を煮やして出てきたのも、平成26年だったのかなと。経済界等からの要望もあって、何とかしなければならない。だから、あそこにホテルを誘致するというのが前提ではなくて、あの空地を何とかしないといけないなというのがスタートやったと記憶をしております。  その中で時が流れて、中心市街地活性化計画をつくるときに4つのポイントをつくったと思っているんですが、あの空地を何とかする。それから新地の中の美装化を何とかする。先ほど浅居議員がおっしゃった大型商業施設を何とかする。もう一つが、延命公園を何とかする。この4つの大きなポイントをつくった中で、議会の皆さんにも説明していたのかなと、そのように思います。  ホテル誘致というのは、最終的にプロポーザルの中で、ああいう形でホテルが来ていただいたということで成功したわけだと思っております。  現時点、今、どうやということなんですけれども、ある意味、一つの起爆剤になったというレベルかなと、それがあったなかったで議論できないかなと思うので、ただ、ホテル業者の方々とのいろんな問題もありましたけれども、そういったことも含めて、一定、東近江市、八日市駅周辺のポイントになったものかなと、そのように感じているところです。 ○議長(市木 徹) 鈴木議員。 ○5番(鈴木則彦議員) 副市長、ありがとうございました。  中活計画が始まる前、ある意味、混沌とした中からの何もないところからの初めの一歩が、このホテルの誘致でありました。その御苦労に対して、改めて敬意を表す次第であります。  また、ホテル誘致後、初めてのアンケートで、このように市民の皆さんが適正な評価をしていてくださることについて、私も安堵している次第であります。  次に、4、中活協やワークショップから見た課題でありますが、ちょっとその中活協に関して触れておきます。  中心市街地活性化協議会、略して中活協です。構成メンバーは、八日市商工会議所、まちづくり公社、経済団体、商業関係団体、商業事業者、交通事業者、地域経済代表、地域活動団体、観光協会アドバイザーとして大学教授等から成る協議会で、市策定の基本計画への意見の提出や、中心市街地の活性化のための情報交換、調査・研究の実施などを目的とする協議会のことであります。昨年度に3回、今年度は既に1回開催しました。その中活協やワークショップの中からの課題であります。  学生向けの安価な賃貸物件やシェアハウスは必要です。学生には、それぞれ事情があります。外国車両を乗り回す学生もいれば、キャベツばっかりかじっているタイプの苦学生も必ずいます。それこそ、若いうちの苦労やと思うんです。ぼろくても、安い物件は絶対に必要です。もしもお風呂がない部屋でも、八日市には銭湯が2軒も頑張っておられます。今時、小さな狭い下宿、一周回って、かえっていいと思います。また、こんな状況でできる友達は一生の友となり得ます。思い出は全て美しく、学生時代を過ごした八日市に将来帰りたくもなるかと思います。  ここで、ちょっとお聞きしますが、部長、学生時代を過ごしたまちに特別な思い入れはありませんか。 ○議長(市木 徹) 企画部長。 ○企画部長(田口仁紀) 私は能登川生まれの能登川育ちでございまして、学生時代もこの地元で過ごしておりまして、遠い昔の話でございますが、甘酸っぱい思い出もある中で、このまちが徐々に変わっていき、よくなっていく姿を、この目で見てまいって、この先も暮らしていきたいと思っております。  新たにこのまちで生活しておられる方もいらっしゃいますし、そしてまたこのまちで生まれて、これからも過ごしていただきたいという願いも持っております。このまちのよさを知ってほしいと思いますし、またそういったものを今後も伝えていきたいなというふうに思います。 ○議長(市木 徹) 鈴木議員。 ○5番(鈴木則彦議員) 何とも微妙な御答弁、ありがとうございます。  とにかく、若い頃に経験することは、とても大切やと思います。その青年の経験は、大人になって思い出となり、徐々に郷愁に変わります。  ところで、中心市街地には、たくさんのいわゆる長屋があります。あれをちょっと直して学生に貸し出すわけにはいかんでしょうか。  これは、点在する歴史的な資源を生かす取組に該当しませんでしょうか。遊郭跡も長屋も、歴史的な資源やと私は思います。そうすると、あの長屋暮らしが懐かしくて帰ってくる人も増えるんじゃないかなと考える次第であります。  学生を中心とした若者を取り込む工夫や仕掛けづくり、これに関しては、お任せください。八日市商工会議所という、とても強い味方がおります。今さら紹介する必要もないでしょう。アイデアマンの集団であります。  また、商売や住宅だけでなく、働く場所や活動の場として活用できるスペースや、事業にチャレンジしやすい環境整備とともにチャレンジしやすい環境であることの発信については、先ほどの利用者となる事業所の開設にもつながります。新進系のIT関連事業の営業所が、しつこいようでありますが、長屋であってもいいわけですよ。  さて、これら課題を踏まえて、第2期計画へのより効果的な反映について再質問させていただきます。  これまでの現計画の中活協からの課題を丁寧に整理してもらいましたが、そこで第2期計画の方向性が見えてまいります。今の時点で具体的な答弁は難しいかとは思いますが、課題から導き出されるキーワードをお示しいただけないでしょうか。部長、お願いします。 ○議長(市木 徹) 企画部長。 ○企画部長(田口仁紀) 5月31日に開かれました中心市街地活性化協議会の中におきましても、現計画の課題、そしてアンケートからの課題、中活協から見えてきた課題等を整理いたしまして、検討をしていただいたところでございます。  その中で、3つの方向性があると認識しております。  1つは、暮らしたい、居住です。次に、訪れたい、これはにぎわいということでございます。そして、3つ目が商いしたい、商業ということでございます。この3つは、この第1期の計画の中でも重点として取り組んでおりましたので、引き続き、この第2期計画においてもしっかりと位置づけをさせていただき、継続して取り組んでいきたいと考えております。  それと、中心市街地活性化につきましては、そこににぎわいを取り戻すということなんですが、これはやはりまち全体で取り組むべき課題であって、非常に優先度の高いテーマというふうに私自身認識しておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。 ○議長(市木 徹) 鈴木議員。 ○5番(鈴木則彦議員) 部長、ありがとうございました。  これで、第2期の基本計画の基本理念や方針は、ほぼ決まりました。天下の東近江市における中心市街地たるもの、夢がいっぱいでなくてはいけません。これらをかなえるべく、企画部が中心となり、市職員は一丸となって邁進していただきたく、期待するところであります。  ところで、ここで一つ提案をさせていただきます。  先ほどの近江鉄道の件なんですが、もしも都合よく駅の地面を市が管理することができるなら、駅舎と延命公園の間のあの空き地、あれを駐車場として活用できます。そして、その際の連絡通路なんですが、大金をかけなくても、駅舎の向こう側、延命公園の方の側に階段をつけます。それで、この駅舎の中を一般市民が通れるようにするんですね。いつかはせなあかん近江鉄道のIC化ですけれども、あれはホームだけにする。そうすると、いつかは手がけるIC化、連絡通路、駐車場の不足が一気に解決できます。一石三鳥のこのプランですが、部長、ぜひ検討をお願いしたいんですが、いかがでしょうか。 ○議長(市木 徹) 企画部長。 ○企画部長(田口仁紀) 現在、近江鉄道の存続に向けていろいろ進展しておるところでございますが、今、鈴木議員から御提案いただいた案につきましては、私自身、検討に値するのではないかなというふうに考えております。また、ゆっくりとお話しできる機会があれば、よろしくお願いします。 ○議長(市木 徹) 鈴木議員。 ○5番(鈴木則彦議員) 自信なさげに言わずに、はきはき言ってください。  できるできないは別としまして、私ら地方政治家は夢を語るのも仕事の一つと考えております。よろしくお願いいたします。  さて、去る5月28日のことであります。梅雨の中休み、雲一つないさわやかな五月晴れの朝、私は八日市駅前におりました。  駅の前の町なかには、多数のボランティアスタッフの方々がそそくさと忙しそうに、でもどこか晴れやかな顔をして準備しておられます。  気の早い人は、10時前からそれとなく場所取りをし、そのうち近江鉄道で来られた人々も合流して、駅前にはおびただしい数の人出になりました。  集まる人々は、一様にマスクをし、そしてその表情は晴れやかで、マナーよく並んでおられます。  青空にはヘリコプターがホバリングし、地上には交通規制が敷かれ、車が消えた車両には、ごみ一つ落ちておりません。  非日常の風景の中、市役所の方角からかすかにマーチが、少しテンポの速い行進曲が、大衆の声の合間に聞こえ始めます。  文字どおり、老若男女の拍手の中、その一軍が近づく直前に、私は華やかな聖火リレーとは全く対照的なほの暗く湿っぽい店にそっと入ります。  大きな窓の3枚引き戸のガラス越しに、カウンターで通りを過ぎる集団と、それに沸く参集者を見送ります。  冷静な全くの第三者、言わば場違いな異邦人の目で、やがてそれらが過ぎ去り、パレードが終わります。  笑顔で帰る大衆や、熱狂冷めやらぬ人々の群れ、祭りが終わり、三々五々、それぞれの目的地に散っていく。  このときの私の感想は、2つであります。  1つは、中止にしなくて本当によかったと。理由は、見られた方は御存じでしょうけれども、あの集まられた市民の皆さんの笑顔、あの顔です。  そして、もう一つの感想は、市場まち八日市って、今でもどうしようもなく祭り好きで、笑えてくるほどの人が今でも集まります。  田口部長、中心市街地の活性化、こいつは相手にとって不足なし、これからが腕の見せどころです。部長、頑張りましょう。私らも頑張ります。  さて、感謝と提案の一般質問を心がけておりますが、席を下りる前に、どうしてもお礼が一言言いたいです。  ある市民の方からいただいた意見ですが、コロナワクチン接種会場における市職員の仕事が完璧でありましたと。動線の確保、接し方、言動、態度、どれもすばらしかった。このような対応に対し市民が感謝・評価しているということを、ぜひとも伝えていただきたい。こういうことが、市民と行政との信頼関係になるとのことでありました。  健康福祉部及びコロナワクチン接種推進室と選抜チームの皆さんに、改めてありがとうございますということをお伝えしておきます。  さあ、中心市街地活性化、官民一体となってみんなで頑張ってまいりましょう。  これにて、質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(市木 徹) ここで、暫時休憩とします。  再開は、午後3時25分とします。                 午後3時09分 休憩                 午後3時25分 再開 ○議長(市木 徹) 休憩前に引き続き、一般質問を行います。  3番、青山議員。 ○3番(青山孝司議員) 通告に従い、3番、東近江市民クラブ、青山孝司が一般質問を行います。  大きく1つ目、令和3年3月市議会定例会の所信表明の中で市長は、「本市の有する地理的優位性、奥深い歴史・文化がころころ点在しているのに、十分に生かし切れていないことも感じており、東近江市の発展のためには、一層努力をしなければならないものと考えている。これからの『まちづくり』に求められることは、量ではなく質である。それを代表するものが文化であり、そこに行政がもっと目を向け、意識的に文化や広い意味での教養を高めることにより、市の魅力を最大限に引き出し、市民の満足度を高め、東近江市のうるおいとにぎわいを実現してまいりたいと考えている」と述べられました。  長引くコロナ禍での新しい生活様式や人の行動範囲の変化も、地域資源の再発掘や魅力の再発見につながってきていると感じるところがあります。  他府県の観光地や特産品を求め遠方へ出かけにくくなったことから、今まで知ってはいたが、なかなか訪れることがなかった近場にある地元の名所を巡る方も増え、改めて地元の歴史・文化・伝統に触れることができ、魅力の再認識・再発見ができたという方々も多くおられると聞いています。  まさに、コロナ禍から生まれた新しい価値観の形で、千年を超える歴史・文化・伝統が蓄積されたすばらしい東近江市の地域資源を磨き上げるチャンスだと感じるところです。  そのような地域資源の磨き上げの一つに、市内の聖徳太子ゆかりの社寺などと連携をして、来年迎える「聖徳太子薨去1400年」へ向けて、取組を開始されておられます。今後の東近江市の魅力の一つとして大きく寄与することと期待するところです。  東近江市には、これからの「まちづくり」に求められる、まさに「量より質」にこだわった施設があることを御存じでしょうか。それが、「ことうヘムスロイド村」であります。  平成3年当時の広報紙から引用しますが、「湖東町には、木地師の流れをくむ今在家の木工細工や日本三大大鐘づくりの地とされている長(おさ)の鋳物づくりなどが時の流れを超えて今に受け継がれています。この伝統技術も文化としての色合いを薄め、後継者も減少しています。また、生涯学習の時代ですが、芸術文化振興面に接する機会も少なく、手作りの良さやまちを訪れる人に誇れる観光地もないのが町の現実です。こうしたことから固有の風土と人材を生かし、異業種間の交流によって、まちが誇れる質の高い新しい生活文化を創造する基盤づくりを目指して『工芸と交流の里』の建設を進めることになりました。工芸には、工芸家が芸術作品を極める『芸術工芸』と古くから伝わる『伝統工芸』と、もう一つ現代生活のなかで生み出し生きづく『生活工芸』の三つからなり、それぞれ育成し融合化して生活文化の創造を目指すものです。この新しい工芸の里に、北欧の風土イメージに似かよった湖東町の魅力を評価された工芸家グループの10人が入村する予定になっています。このグループは木立という意味のスウェーデン語で『ルンド』というグループです。メンバーは陶芸、彫刻、金工、ガラス工芸、木工、絵画にいたる新進作家で、工房では、陶芸、石、鉄、ガラスの4棟で創作活動に専念される予定です。工芸品や福祉国家として有名なスウェーデンのダーラナ地方は湖東町によく似た環境だそうです。そこで、家庭手工芸という意味をもつスウェーデン語の『ヘムスロイド』をこの里に名付けました。センターハウスは、作品の発表の場、町民、工芸家、北欧の交流の場として広く活用いただきます。」とありました。  現在のヘムスロイド村では、ガラス、木工、鍛鉄、陶芸、日本画の5組が作品づくりに打ち込んでおられます。  センターハウスでは、カフェが運営されていて、遠方から来たお客様の憩いの場として、また、子育て世代のママ達の交流の場としても活用されています。  毎年5月には、「ヘムスロイドの杜まつり」も開催され、全国から130名以上の工芸作家が集まり、にぎわいを見せています。  このようなすばらしい施設があるのですが、時がたつにつれ、地域住民との関わりが薄れてきていることも事実です。  来年、ヘムスロイド村も30周年を迎えようとしています。いま一度、地域資源として磨きをかけ、質の高い生活文化の創造につなげていかなければいけないと感じるところです。  そこで、質問します。  (1)現在、市としてヘムスロイド村への携わり方について、お聞かせください。  (2)今後、工芸作家も含めたヘムスロイド村の地域資源としての在り方についてどのような考えをお持ちでしょうか、お聞かせください。  (3)30周年へ向けた事業に対してのお考えをお聞かせください。  湖東地域には、ヘムスロイド村のような、ほかには類を見ない地域資源として、近江商人の流れを継ぐ西堀榮三郎とともに、未知の世界に挑み、人類の知的財産となるレポートを残した日本の探検家を顕彰することで、探検に不可欠な「パイオニア精神」と「創意工夫の心」を21世紀を担う若者に伝え、青少年の探検・探求心の涵養の場とすることを目的として建設された「西堀榮三郎記念探検の殿堂」があります。  1階では、西堀榮三郎記念室や、昭和基地からのライブ配信映像など、2階では、常設展示としての日本人探検家50人の肖像絵画の展示や、定期的に企画展示などがされています。  こちらも、再来年には、西堀榮三郎生誕120周年と記念すべき年となります。  ここで、質問です。  (4)パイオニアシティ東近江イズムを掲げる東近江市として、パイオニア精神を伝える探検の殿堂を地域資源としてどのように捉えているのか、お聞かせください。  (5)西堀榮三郎生誕120周年へ向けた事業への考えをお聞かせください。  大きく2つ目、湖東地域の地域医療を支える上で重要な施設である湖東診療所の今後の運営について、お尋ねします。  現在、湖東診療所は、地域に寄り添い、近隣医療施設との連携に努め、多様化・高度化する医療ニーズに対応した地域医療体制の確立に努め、運営をしていただいております。地域包括医療としての役割も大きく、今後訪れる超高齢化社会には必要な医療機関として期待される施設となっています。  施設としては、昭和60年に開業され建物としては古くはなってきてはいますが、診療棟に隣接された2階建ての湖東リハビリステーションがあり、地域診療所としては大きな施設となっています。  開業してから現在までに7名の医師が入れ替わり従事され、地域医療に御尽力いただいております。  昨年9月まで地域医療に真摯に向き合い従事していただいていた医師が体調を崩され、現在、代わりの医師が週1回、月曜日の午後1時から3時の限られた診察時間での運営をしていただいております。  今まで、湖東診療所をかかりつけ医として利用していただいた方は、別の病院へ通われるなどして、対応をされています。  身近にあった診療所に通院することができなくなった高齢者の方々や、通院患者さんの中には、不安を感じながら、一日でも早く元の運営体制に戻ることを願っておられます。
     湖東地域には、湖東記念病院があり、高度医療体制としては恵まれた地域だと感じるところではありますが、地域にとっては、大きな病院と診療所の担う役割が互いに確立され、共存することが最も望ましい形と言えると思います。  そこで、質問いたします。  (1)湖東診療所の過去も含めた経営状況をお聞かせください。  (2)常勤医師確保へ向けた取組について、現状をお聞かせください。  以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(市木 徹) 答弁を求めます。  文化スポーツ部長。 ○文化スポーツ部長(瀬戸睦仁) 文化施設の活用についての御質問の1点目、ことうヘムスロイド村への携わり方についてですが、平成24年度から施設利用者で構成されますヘムスロイド村評議会へ、約1.3ヘクタールの敷地と工房などの建物を無償で貸与し、入村者に自主運営をいただいております。  また、毎年開催されます「ヘムスロイドの杜まつり」につきましては、観光部局からイベント補助金を交付するとともに、湖東支所がその運営を支援してきたところです。  そのほか、市のホームページ「東近江イズム。」のサイトでは、ものづくりを通じて、人とのつながりを深める作家の皆さんを紹介しております。  2点目のことうヘムスロイド村の地域資源としての在り方についての御質問ですが、木々に囲まれた大変心地よい、北欧を感じさせるロケーションや、現在、そこで活躍されている作家の皆さんのクオリティーの高い作品は、海外からの発注もあると聞き及んでおりますが、これまで市としてPRや関わりが十分でなかったと認識をいたしております。  このようなすばらしい空間や、そこで活躍されている作家の皆さんが創作する作品も含め、東近江市の宝となり得る可能性を強く感じています。  今後、文化・芸術の振興、工芸文化に触れる空間、交流を深める場、まちづくり活動の拠点として、支所のみならず、当部や観光部局とも連携を図りながら、積極的ににぎわい創出の場として活用するとともに、東近江市にこうしたすばらしいスポットがあることを、市内外にPRしてまいりたいと考えております。  3点目のことうヘムスロイド村設立30周年へ向けた事業についての御質問でありますが、現在、作家やまちづくり協議会が中心となり、支所や当部も加わって、様々に協議を進めているところでございます。  今後のヘムスロイド村の在り方も含め、市といたしましても、記念事業開催に向け積極的に関わってまいりたいと考えております。  4点目、探検の殿堂を地域資源としてどのように捉えているのかとの御質問ですが、西堀榮三郎記念探検の殿堂は、平成6年に日本の探検家49人を顕彰し、本市にゆかりのある西堀氏のパイオニア精神に学ぶとともに、西堀氏が南極観測事業で第一次越冬隊長であったことにちなんで、南極のマイナス25度を実体験できる施設として開館、運営いたしました。  現在も「次世代を担う人材育成」や「社会貢献できる人間形成」を目指した西堀精神を継承し、市内唯一の科学系博物館として、プログラミング教室や天体観測会など、様々に科学的な体験ができる事業を展開しています。  また、鈴鹿の山々や湖東平野の田園風景の中で斬新なフォルムの建物は、歴史を重ねるごとに地域に溶け込み、この地域のランドマークとしての機能も果たしており、隣接する湖東図書館とともに、建物を見るためだけに訪れる方もあります。  春には、ため池の周りのしだれ桜が人々に潤いを与え、憩いの場となっております。  探検の殿堂が青少年に夢を与え、チャレンジ精神を培う活動の拠点であるとともに、ランドマークである建物とこの一帯は、ほかにはない地域の資源であると考えております。  5点目、西堀榮三郎生誕120周年へ向けた事業についての御質問ですが、令和5年には、西堀榮三郎氏生誕120周年の節目の年を迎えます。  記念事業として、多方面で活躍した西堀氏を総合的に紹介するとともに、本市出身で気象衛星ひまわり8号の開発責任者である現役エンジニアなど、私たちの身近な暮らしを支える最先端の科学技術の分野で世界的に活躍されている方々を招聘するなど、将来を担う子どもたちが夢を抱ける機会となるよう、地域の方々や関係機関とも連携し、様々な関連イベントを計画してまいりたいと考えております。 ○議長(市木 徹) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(中西眞弓) 地域包括医療についての1点目、湖東診療所の過去も含めた経営状況についてでございますが、令和2年度の決算見込みで、歳入約3,400万円に対して、歳出約5,300万円を見込んでおり、1,900万円程度の赤字決算となる予定でございます。  過去7年間におきましても、平均で年間1,000万円程度の赤字を計上し続けている状況でございますが、不足する資金につきましては、毎年度、一般会計からの繰入金で賄っているところでございます。  年度によりましては、高額な医療機器を購入したことが赤字の原因となっておりますが、同時に患者数の減少による医業収益の減少が構造的な赤字の原因であると考えております。  2点目の常勤医師確保へ向けた取組についての現状でございますが、前任の所長が退職して以降、派遣元である滋賀県に医師派遣を依頼してまいりましたが、県の医師不足から派遣は見送られております。  常勤医師の確保につきましては、主として県が自治医科大学出身の医師を県内の病院、診療所に派遣することが多かったところでございます。  県に在籍する医師が減少している現状から、湖東診療所への医師派遣につきましては、厳しい状況でございますが、引き続き県に対して派遣依頼を行ってまいりたいと思います。 ○議長(市木 徹) 答弁は終わりました。  青山議員。 ○3番(青山孝司議員) ありがとうございます。  まず、順番に、ことうヘムスロイド村の方から再質問をさせていただきます。  現状、地元の方々も、なかなかこのヘムスロイド村というところには携わりがなくなってきて、できた当初は、小学校での授業であったりとか、地域の方々がそこへ寄ってお弁当を食べられるとか、各自治会ごとにいろんなことをやって携わってはこられたというふうなことを聞いています。  実際、僕も小さい頃、よく遊びに行った思い出もありますし、行くと、本当に森が生い茂っていて、田舎ではあるんですが、湖東の田舎ではないなという雰囲気を漂わせているような、なかなかいいところだというふうに思うんですが、今まで市としてPRや携わり方が十分でなかったと認識しておりますという御答弁の中にもありました。  なぜ、湖東町時代からあって、東近江市に合併して、実際、このような場所があるということは認識されていたとは思うんですが、PR、そしてまた携わり方が十分でなかったというところには、何か原因があるのかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(市木 徹) 文化スポーツ部長。 ○文化スポーツ部長(瀬戸睦仁) このヘムスロイド村の様々な運営等につきましては、時代背景の中で、入村されています作家の皆様方の自主運営という形で、ヘムスロイド村への取組方が開村当時とは変わったということでございます。 ○議長(市木 徹) 青山議員。 ○3番(青山孝司議員) その当時との行政、そしてまたヘムスロイド村に住んでおられる方々と、顔を合わすことが少なくなってきたというところが大きいのかなという、今の答弁から推測はするんですが、このヘムスロイド村の評議会というものが設置され、地元の方々と、そしてまた行政とをつなげてこられたかというふうに思うんですが、今、ここに入っておられるメンバーというのは、どういうメンバーが入っておられるのか、把握されておられますでしょうか。 ○議長(市木 徹) 文化スポーツ部長。 ○文化スポーツ部長(瀬戸睦仁) ヘムスロイド村に入村の現状ですけれども、先般、評議会の代表の方と村の方へ寄せていただきまして、現地で創作活動をされている作家の皆さんお一人お一人にお話を聞かせいただく機会をいただきまして、今の村の状況であったり、それから作家さん個人としての様々な思いというのを聞かせていただきました。  やはり、先ほどの議員御質問の中にもございましたが、地域とのつながりも薄れてきている状況を心配されているというのは、共通した思いだったと思っています。  ガラスであったり、木工であったり、それから鍛鉄、それから陶器、そういったジャンルの作家さんたちが創作の活動に当たっておられるという現状でございます。 ○議長(市木 徹) 青山議員。 ○3番(青山孝司議員) その評議会の中には、地元の方も数名入られて、近隣の自治会等とのつなぎ役をしていただいていたと思うんですが、時代の流れとともに、ずっとその方たちが携わってこられたものですから、お年を召されたということもあり、なかなか身軽な動きができなくなったというところも一つの原因になってくるのかなということを感じております。  ただ、そこに入村されておられて創作活動をしておられる作家の皆さんは、本当に若い世代の方が多くて、40代、30代前半、この辺の方々が入って創作活動をしていただいています。  僕も行って、お話を聞きますと、自分らもそれを商売と考えて御飯を食べていかなければならない現状と、芸術家として世に作品を生み出していくという創作活動と、その両方のはざまに挟まりながら日々を暮らしておられるなということを感じました。  実際、陶器の方で言いますと、もう商品自体が3年予約を待たないと、その商品が手に入らないとか、本当に人気作家になっておられるという現状です。  ぜひ、そういうことも市民の皆さんに広く知っていただいて、そういうものの創作活動をして、本物をつくっておられる方が身近におられるというところを、しっかりと今後はPRしていただきたいなと。  そして、また行政の方が、今までよりかは少しでも中に入っていただいて、例えばふるさと納税の返礼品、そういうものにつなげていくとか、近江商人の登録、認証制度を利用してPRしていただくとか、そういうことも必要になってくるかなというふうに思います。  このコロナ禍で、その作家さんたちも商工会の方に入会したというお話です。ぜひ、そういう地域の経済団体も通じてのつながりも増えてくるかなと思いますので、ぜひ御支援をしていただきたいなというふうに思います。  このヘムスロイド村、年間の来訪者、遠方から来られているというふうに聞いているんですが、どれぐらいの来訪者があるのか、数字を取っておられますでしょうか。 ○議長(市木 徹) 文化スポーツ部長。 ○文化スポーツ部長(瀬戸睦仁) ただいま手元に詳細な数字はございませんが、先般、評議会の代表の方とお話をする中で、ヘムスロイド村まつりの2日間で2万人の方がおいでになる。通常は、作家としての創作活動ということですので、カウントするような来訪の人数ではないとは思うんですけれども、ただ、今年度につきましては、この5月、コロナ禍で村まつりも中止になったというふうに聞いております。 ○議長(市木 徹) 青山議員。 ○3番(青山孝司議員) 2日間でかなりの人出があると。本当に、あの中を擦れ違うのもやっとぐらいの杜まつりになっているというふうに思います。  ぜひ、そういうところも、その方面では有名な場所なんだというところも再確認していただけると思いますので、またその辺からも利用価値の方を考えていただきたいなというふうに思います。  先ほどもお話ししましたが、芸術家と職人のはざまで揺れ動く気持ちがありながら創作活動をしておられると。プラス、その杜まつりの来訪者だけではなくて、ふだん遠方からふらっと来られて、ネット、またSNSで商品を見たと、直接、仕事を依頼に来られる方もいるそうです。それをたどっていくと、意外に東近江市の出身の方のつながりであったりとか、また全然関係のない、東近江市とはゆかりのない方が、ふとネットを見て来られて注文されるという状況もあるみたいですので、あそこ自体が質の高いものを求める人の集まる場所というふうに、自然とそういう形が出来上がっているというふうに思いますので、ぜひ、さらにそれを伸ばしていくような動きもしていただきたいなというふうに思います。  続きまして、探検の殿堂なんですけれども、こちらもほかにはないような、フォルムであるとか、周りの風景であるとか、なかなか斬新な建物であるんですが、残念ながら南極体験ができるマイナス25度の世界はもうなくなったんですが、今、いろんなことをしながら、その活用をしていただいております。  パイオニア精神の発祥の場として、この120周年を含め、さらにこの西堀榮三郎の探検の殿堂を活用していく中で、一つの記念事業として考えておられるというのが、本市の出身者で気象衛星ひまわり8号の開発責任者の方々、そういう科学技術分野の方々を招聘して、子どもたちに夢を与える機会を与えていこうというイベントを計画しているという、すごく前向きな答弁もいただきました。ぜひ、これは実現していただきたいなというふうに思います。  気象衛星ひまわり8号の開発者の方が本市出身におられるということを、僕、初めて知ったんですけれども、この方は今も開発者で、エンジニアでおられるということですか。ちょっとそこだけお聞かせください。 ○議長(市木 徹) 文化スポーツ部長。 ○文化スポーツ部長(瀬戸睦仁) 私どもの方から答弁申し上げましたエンジニアにつきましては、一つの例として、まだこれから様々な交渉をさせていただくことでございますので、ただ、そういった先端の科学技術の職場にお勤めいただいているということは聞いております。 ○議長(市木 徹) 青山議員。 ○3番(青山孝司議員) すみません、僕の早とちりでしたが、こういうことを答弁していただくということは、すごくありがたくて、ぜひぜひやっていただきたいなというふうな思いがあります。  この探検の殿堂、そしてヘムスロイド村の両方なんですけれども、教育の観点からもすごく大事な施設ではないかなということも考えております。  もともと生涯学習にも寄与するようにとつくられたヘムスロイド村、そしてまた少年に探求心を伝えるためにつくられた探検の殿堂、この2点、教育の観点からの思いというか、その辺、教育部長、お聞かせいただきたいというふうに思います。 ○議長(市木 徹) 教育部長。 ○教育部長(大辻利幸) 地域の資源といたしまして、教育的観点からも、子どもたちの体験活動であったり、有効に使える施設であるというふうに思っております。  既に、探検の殿堂については、いろんな活動を展開しているところでございますが、今後、さらに活用できるように努めてまいりたいと思っております。 ○議長(市木 徹) 青山議員。 ○3番(青山孝司議員) 今、ロボットの方でもイベントをやっていただいたりとかしていただいておりますので、ぜひ、新しい発想を持ってやっていただきたいなというふうに思います。  子どもらも多く来ていただくと、それにつられて親御さんも来るというふうな流れにもなると思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  ちょっと時間がなくなってまいりましたので、最後の湖東診療所の件について再質問をさせていただきます。  湖東地区にとっては、湖東記念病院はあるんですが、診療所というのは、長く親しんだものでもあり、今の現状をすごく心配されておられる方が本当に多くおられます。  医師の確保に全力を尽くして今やっていただいているということなんですが、何か県の方から、医師が見つからないということに関して大きな要因というものは何かあるんですかね。 ○議長(市木 徹) 健康福祉部理事。 ○健康福祉部理事(沢田美亮) 県からの派遣の難しいという理由でございますが、やはり県の方も医師の確保というのは非常に難しく、県に所属する医師がやっぱり減ってきている状況ということは伺っております。  先日も、この件で県の医療政策課の方にもお邪魔をいたしまして、要請はしてきたところなんですが、今の段階をもってイエス・ノーということは、言えないということはおっしゃっているんですが、今後も引き続きまして、県の方に要望の方はしていきたいというふうに考えております。 ○議長(市木 徹) 青山議員。 ○3番(青山孝司議員) ありがとうございます。  県の体制にもよって、大きく変わってくる医師派遣ということなんですけれども、今まで以上により強く要望していただいて、一日も早く常勤医師が見つかるような体制を整えていただきたいというふうに思います。住民の方々もそれを願っておられるところがありますので、ぜひよろしくお願いしたいというふうに思います。  ちょっと飛躍した考えにはなるんですが、今日の午前中、能登川医療保健センターの活用方法の話もありましたが、能登川病院の別館として利用するという話もちらっと出ておりました。将来的に湖東診療所を湖東記念病院の別館として運営をするという考えはあるのかないのか、お聞かせいただきたいと思います。 ○議長(市木 徹) 健康福祉部理事。 ○健康福祉部理事(沢田美亮) 今、湖東診療所を湖東記念病院の別館という形での御提案だと思うんですが、正直な話、今、そういった形の検討は全くしておりません。  ただ、今現在、月曜日の昼から医師1人来ていただいているんですけれども、その日につきましては、能登川病院からの派遣ということで、そういった形での連携というのはしていかなければならないというふうに考えております。 ○議長(市木 徹) 青山議員。 ○3番(青山孝司議員) ありがとうございます。  今言いましたことは、なかなか現実的には難しい話だということは十分承知しております。  近くに大きな病院があり、そしてまた小さな診療所がきちっとある。これが、地域にとって、これから超高齢化を迎える上では、大変重要な施設というふうになると思います。  ぜひ、県・国も含めての強く要望を今後も続けていっていただきたいというふうに思いますので、お願いをしておきます。  午前中、当会派から、地域資源を磨き上げるというお話が出ておりました。それに対して、皆さん本当に前向きな御答弁をそれぞれの部長がしていただき、今後、東近江市の魅力がさらに増えていくなという思いをさせていただきました。  その答弁のやり取りの中で僕が一つ感じたこと、これは歴史というものは、金や、そういうもので買えるものではないというところで、今、そういうものに目を向けてこれなかった時間というものは、やはり歴史に空白をつくっている時間だと僕は感じています。  ぜひ、またそういうところを見直していただいて、しっかりと目を向ける、そして歴史あるもの、こと、そちらにお金をかけるのもいいんですが、それを文化として伝えていく、それがまた伝統になっていくという、今、その活動をしていただいている人にも目を向けてほしいなと、そういうところを育成する考え、動きというものも同時にしていっていただきたいなというふうなことを感じました。  先人がつくられた道、歩んでこられた道、それが物語になって、歴史・文化・伝統になっていると。これから私たちが、その道をまたつくり出して、新たな歴史であり、文化であり、伝統というものをつくっていかなければならないというふうに思いますので、そういう観点からも、ぜひぜひ、どんどんと新しいチャレンジをして、また新しい伝統文化というものも、この東近江市としてつくっていきたいという思いをしております。  以上で、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(市木 徹) 以上で、本日の日程は全て終了しました。  来週14日は午前9時30分から本会議を開き、本日に引き続き議案に対する質疑並びに一般質問を行います。
     本日は、これにて散会します。  御苦労さまでした。                午後4時06分 散会     地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。               令和3年6月11日            東近江市議会議長  市木  徹              同   議員  和田 喜藏              同   議員  山中 一志...