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12月08日-03号

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  1. 湖南市議会 2021-12-08
    12月08日-03号


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    最終取得日: 2022-12-04
    令和 3年 12月 定例会         令和3年12月湖南市議会定例会会議録                    令和3年12月8日(水曜日)開議1.議事日程  第1.会議録署名議員の指名  第2.一般質問1.会議に付した事件  日程第1.会議録署名議員の指名  日程第2.一般質問1.会議に出席した議員(18名)   1番  柴田栄一君     2番  中土翔太君   3番  副田悦子君     4番  細川ゆかり君   5番  川波忠臣君     6番  松井圭子君   7番  奥村幹郎君     8番  堀田繁樹君   9番  赤祖父裕美君    10番  藤川みゆき君   11番  大島正秀君     12番  上野顕介君   13番  望月 卓君     14番  永田誠治君   15番  加藤貞一郎君    16番  松原栄樹君   17番  森  淳君     18番  菅沼利紀君1.会議に欠席した議員     なし1.会議に出席した説明員     市長         生田邦夫君     教育長        松浦加代子君  委任説明員     総合政策部長     山元幸彦君     総合政策部次長    森村政生君     総務部長       井上俊也君     総務部次長      西田章彦君     市民生活局長     植西正彦君     健康福祉部長     蒲谷律子君     健康福祉部理事    服部昌美君     健康福祉部次長    今井 操君     子ども家庭局長    中村聡子君     都市建設部長     西村 正君     都市建設部理事    奥村 裕君     都市建設部次長    竹内範行君     環境経済部長     加藤良次君     環境経済部次長    東峰一馬君     上下水道事業所副所長 加藤善彦君     会計管理者      岸村 守君     教育部長       西岡嘉幸君     教育部次長      加藤明美君1.議場に出席した事務局職員     局長         岡田正彦君     議事課長       山岡展也君     主事         岩廣ひかる君 △議長挨拶 ○議長(菅沼利紀君)  おはようございます。 本日も昨日に続いて一般質問2日目となります。どうぞよろしくお願い申し上げます。 △開会 午前9時30分 ○議長(菅沼利紀君)  ただいまの出席議員は18人です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。 なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、マスクを着用することとします。 次に、本日の議事日程をお手元に配付しておきましたから、ご了承願います。 △日程第1.会議録署名議員の指名 ○議長(菅沼利紀君)  日程第1.会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定によって、7番、奥村幹郎議員、8番、堀田繁樹議員を指名します。 △日程第2.一般質問 ○議長(菅沼利紀君)  日程第2.昨日に引き続き、一般質問を行います。 ここで、執行部からの答弁の訂正がございましたので、お知らせします。 昨日の15番、加藤貞一郎議員の一般質問に対する答弁におきまして、市長から訂正の申出がありましたので、これを許します。 市長。 ◎市長(生田邦夫君)  昨日ご質問を頂いた中で、甲西町の役場の増築計画があった時期を平成21年と申しました。勘違いでございまして、平成11年でございました。おわびして訂正させていただきます。 ○議長(菅沼利紀君)  続いて、通告書の順番に発言を許します。 11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  おはようございます。いつものように一言申し上げます。 議員となって1期4年、大変ながらも切磋琢磨して、それなりに議員の職務を全うしてまいりました。4年間の活動の中で一番印象に残っていることは、この停滞する湖南市の現状を打破するために、首長の交代を掲げての首長選挙で勝利、東庁舎建て替え問題も一時中止と、その当時の会派の目標を見事果たすことができました。その中で、会派の重要課題としていた中学生までの医療費の無料化、給食費の無料化についても、令和3年6月の定例議会で、議案第38号 湖南市福祉医療費助成条例の一部を改正する条例の制定についてが全員賛成で成立、9月から実施されています。残念ながら、給食費の無料化については実現できませんでした。このコロナ禍で財政が厳しい中、難しいかとは思いますが、給食費の減額等を訴えて、最終的には無料化にと新会派の中でも最重要課題と位置づけて、実現に向けて頑張りたいと思います。 それでは、一般質問に入ります。 平成31年3月の定例議会でも質問をしましたが、今回の質問の第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会の会場となる総合体育館についてでございますが、この2年余りの間にどれだけ進んでいるのか気になり、教育部の中の生涯学習課ですか、にも確認すると、「ほとんど手つかずの状態です」という答えが返ってきました。ただし、トイレについては予算化することになり、予算請求をしている段階と聞きました。 先日、総合体育館に2度出向き、指定管理業者の職員さんと一緒に調査をしました。その中で重要な課題について、一括で質問をします。質問事項は大きく1番目、一つ目、第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会の会場となる総合体育館についてでございます。 (1)トイレのバリアフリー化改修工事について。 その中の①車椅子使用者便房設置について。2番、手すり設置について。3番、床上げについてです。4番、自動照明・自動洗浄設置について。 (2)室内エアコン設置について。 (3)屋根・壁・窓等の改修について。 (4)駐車場舗装改修工事について。 (5)準備委員会設立の進捗状況についてをお尋ねします。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君) 登壇 頭出しでございます。11番の大島議員から、第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会の会場となる総合体育館についてのご質問を頂きました。担当部長よりお答えいたしましたら、後、また私の出番があると思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  それでは、総合体育館の各ご質問についてお答えをします。 (1)のトイレのバリアフリー化改修工事につきましては、今年度に改修のための設計業務委託の契約を履行中でございます。 ①の車椅子使用者便房設置につきましては、現有の身体障がい者用トイレの改修を含め、バリアフリーに対応した改修を考えております。 2の手すり設置、3番の床上げにつきましても、契約履行中の設計業務委託では設置予定で進めております。 また、④の自動照明・自動洗浄装置につきましても同様に、設計業務委託では設置予定で進めております。 次に、(2)の室内エアコン設置についてお答えします。 近年の猛暑を考えますと、体育館を利用する方々への環境整備につきましては重要な課題と認識しております。エアコンの設置につきましては、建物そのものの老朽化など施設面の課題も踏まえつつ、設置に向けて検討してまいりたいと考えております。 次に、(3)の屋根・壁・窓等の改修についてお答えします。 総合体育館の施設の老朽化が進んでいるため、令和7年度開催の国スポ・障スポ大会までの改修を目指し、予算要求を行ってまいりたいと考えております。 次に、(4)駐車場舗装改修工事についてでございますが、アスファルト舗装だけではなく、グレーチングをはじめとした全体の老朽化が進んでいるため、令和7年度開催の国スポ・障スポ大会までの改修を考えており、予算要求を行ってまいりたいと考えております。 最後に、(5)準備委員会設立の進捗状況についてお答えします。 令和7年に開催を予定しております、第79回国民スポーツ大会および第24回全国障害者スポーツ大会につきましては、令和元年7月17日に滋賀県での開催が内定となり、滋賀県準備委員会を設置し、全県的な準備体制へと移行しているところでございます。本市での準備委員会の設立につきましては、本年の今月24日、準備委員会設立発起人会の開催を予定しております。その後、令和4年度に準備委員会総会の開催に向けて進めてまいります。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  前回もよく似たような答弁をその当時の部長からもらっておりますけども、2年余りほとんど何も進んでいないということですわな、理屈を言うて。ようやくトイレの改修についてだけ予算要求ができるという考えでございますね。その中で今、言うていますけど、トイレの改修についてですけど、1から4については実際に改修できるのか。それを予算の中にこれから盛り込んでいくのか。それか、盛り込み済みなのか。これから予算請求をするのか。そこら辺をもう1回教えてください。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  今の再質問にお答えします。 令和7年度に大会を実施するため、令和4年度ですべてのことを予算化して実施できると思っておりません。今の状態は、令和3年度、今年度にトイレ改修の設計業務、来年度には、それによるトイレの改修の工事を実施すると。その工事の実施の部分を令和4年度には予算要求をしたいと考えております。これから先の状況で、施設の整備については計画的に予算要求をしてまいって、令和7年度の大会にはきちっと間に合うように整備をしたいと思っております。全国から来られますので精いっぱいのおもてなしをするためにも、市としては補助金も得ながら、できる限りの施設の設備の充実を図ってまいりたいと考えております。
    ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  どんな大会でも、やっぱり1年前には必ずプレ大会というんですか、エキシビション大会というんですか、そういう予行演習をするわけですわね。ということは、今、丸3年しかないんですね。私は2年前に言うておるから、5年間の余裕があったんですよね。ところが、あと3年しか余裕がない。その中で本当にそれが実現できるのか、私の中では甚だ疑問でございます。 そんな中で、まずトイレの件についてですけども、設計業務は初めから予算の中に入っているのですか。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  今の再質問にお答えします。 今答えたことと同じことですけれども、繰り返しになりますが、令和3年度は既に予算化をして設計業務の委託をして、今、契約は履行中です。令和4年度は改修工事を予定しており、予算要求中ということです。今年度の設計業務では、委託業者から出された改修工事の概算設計費を基に令和4年度の予算要求をし、内部折衝中という状況です。詳細な実施設計につきましては、来年3月に完成の予定です。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  私が言いたいのは、トイレの改修に設計業務が必要なのか、そこが聞きたいんです。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  今の再質問にお答えします。 トイレのバリアフリー化につきましては、段差の解消、便器の洋式化、多目的トイレの改修をはじめとして、設備の改修など様々な要素が含まれていますので、市としてどのような改修をするかということを具現化するためにも、設計業務は必要であると考えております。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  誠に手堅いやり方か知りませんが、私の中ではトイレの改修に設計業務が必要なのか、ほんまに疑問を感じます。私は民間出身でございますので、民間で自分で会社の経営をしていましたから、もちろんトイレの改修もしています。そんなものに設計なんていうことは私の中では到底考えられませんけど、そこら辺はほんまに納得できません。最後、必要なのか、再度答えてください。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君)  全然ストーリーはないので、私も民間の仕事やったら、体育館のトイレいうたら1階に2か所ですやん。1階に1か所やから全部で3か所です。スペースも決まっておるし、仕事も決まっておるし。だから、広げようと思ったって広がらへんわけですよ。そこで、設計事務所にお願いして、どんな図面を書くのやと。床と壁と天井となぶって、あとは大便器幾つや、小便器幾つやという話でしょう、簡単に言うたら。そんなん、そういうことですやん。それやったら一発で頼んで、あとはどれだけ値切るかということですやんか。グレードも、ハイクラスなのか、真ん中でいくのか、下でもええのかという形で決めていって、これでええし、これで辛抱する、これで我慢するから、これぐらいのクラスにしておいてくれやという話で、何ぼや言うていくわけでしょう、民間やったら。私もそう思っていますけど。しかし、行政というもの、公というものは、図面を起こして何やかんやして、設計事務所の見積りを取って、今度は業者を選定するにあたってまたいろいろいろいろ。いろいろありますわいな。議員もよくご存じで質問してはると思うんですけども。これはある面においたら、私もいらいらしますけれども、しかしながらやむを得ないと。もう進んでいるんやと。あとはいかに安く仕上げるかということに尽きるということですので、言うておられる質問はようよう分かっておるつもりでございます。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  補足になりますが、私のほうからも答弁させていただきます。 学校のほうのトイレの洋式化を今進めております。総合体育館と比べますと、自動洗浄とか自動照明とか、そういった設備はおごりません。簡易的な改修であっても、学校のトイレ洋式化につきましては改修の前年に設計業務委託ということでさせていただいておりますので、ご理解のほどお願いします。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  私は、今、教育部長も答えてもらったんですけども、設計業務にどれだけの金がかかるかは知りませんけども、今言われましたようにスペースは決まっているわけですわな、初めから。例えば、新しく起こすのやったら分かる。けど、今の場所は決まっておるわけですやん。あれ以上、広げようないわけでしょう。あの中で便器を、例えば今、五つあるところを三つ、四つにするとか、使い勝手ええように、そういう意味は分かりますけど、そんな中でそんな設計業務は要るのか、私の中ではほんまにむだで仕方がございません。それならばもっと利用者のためになるようなほうにお金を使ったほうがいいと思って、質問をさせてもらいました。 次、車椅子トイレは何台設置する予定なのか。現行は1台しかございませんけども。今、限られたスペースの中で、ここで障がい者スポーツバレーがあるわけですわね。まさかトイレが1か所、これで事が済むのかなと、そういう危惧して質問をさせてもらいます。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  今の再質問にお答えします。 現在、多目的トイレが1階に1か所ございます。その他のトイレにつきましても車椅子の方がご利用いただけるように、扉を引き戸にし、段差を解消し、トイレブースを広く取るなど、設計の中で改修が可能かどうか検討しております。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  ということは、今、18基、1階が12ですわね、車椅子トイレも含めて、2階が6と。男女三つずつですね。このトイレに関して、2階は別としましても、1階に関して、例えばこのトイレを数を減らしてでも、障がい者の方々が、車椅子の方々が使えるトイレにするということですか。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  再質問にお答えします。 一般的にトイレを和式から洋式に変えますと、1ブース当たりの専有面積というのは広くなります。数のほうは減るのが必至と思っております。考えていますのは、多目的トイレすべてのブースが車椅子で利用できるようにするということではなくて、数と勘案しながら、できるだけ多くのところで車椅子の方も利用できるように考えていきたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  人間一番生活するのに衣食住でございますけども、こういう大会、体育の大会なんかは、一番大事なのはトイレです。それと、着替え室ですね、更衣室。これが一番大事だと思うんです。ほんまに、例えばこの言い方は語弊があるか分かりませんけども、健常者の方でしたらトイレに関してまだ我慢ができるんですけども、障がい者の方はトイレがほんまにどこまで我慢できるか分かりませんけども、そういった方の利用しやすいようなトイレをぜひとも考えていただきたいと思います。 それと、今回の改修工事の見積り業者は何社でございましたか。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  今の再質問にお答えします。 今年度は改修に向けての工事設計業務委託をしておりますので、令和4年度の改修繕工事に向けての金額をはじくにあたっては、その会社にのみ見積りを徴収しております。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  今の質問は、昨日、市長が言われましたですね。耐震の診断、あれでも一緒やと。私もほんまに民間上がりでございますので、何か物を買うときはやっぱり2社、3社、相見積りを取ります。今、そういった面で教育部長にそういうつかぬ質問をさせてもらったんです。お役所天国という言葉が民間業者は言われます。なぜなら、ほとんど競合がない、競争がない。これで果たして、この湖南市の頑張っておられる業者の方々にええのか。私、いつも思っているんですね。やっぱり競争力をつけな。競争力がなかって、業者は私は成り立たないと思ったりするんです。この中で何を言うのかというのは、それだけ住民の皆さんのお金を使っているわけですね。これ、皆、市民の皆さんの税金ですやんか。それを有効に使うためには、やっぱり少しでも安い業者を。そういった目でやっぱり改修工事にあたりましては、業者選定を1社じゃなしに2社、3社と、そういうふうにやってもらいたいと思うんですけども、そのことに関してはいかがでしょうか。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君)  議員がおっしゃるように、よくよくご存じでありながら質問をしておられますので分かっていただいていると思いますが、まずは行政の仕組みとしては予算取りという段階で、大体どれぐらいの予算がかかるかなと思って設計事務所にまず問うわけですね。そうすると、それを問うたら、大体これぐらい予算がかかりますでという形の数字が出てくるわけですね。そのときはまだ、要するにその現場の入札はかかっていないわけですね。そうすると、設計事務所の見積りよりは実際にその仕事をしてもらえる業者の見積りは、出てくる数字は、設計事務所よりは必ず下になるもんなはずなんです。そういうつもりで設計事務所は見積もるわけですね。これは設計事務所の見積りですけども、現場に入ってもうて、要するに工事に入ったらこれよりも下になりますわいなという数字を出すわけですやんか。当然、常識的には数字は下になるわけですね。これは仕組みとしてはそうせざるを得ないというふうに思っています。 それで、その予算取りをするところの今現在の見積りを取っているという状態で、議員がおっしゃるようにその予算取りの見積書も、今申しましたようにほんまに詰めた見積書なのか、要するに、クラスとしてはハイクラス、真ん中ぐらい、言い方は悪いけども恥ずかしくない程度の見積りにしたら、Aランク、Bランク、Cランクがあって、それをちゃんとチェックして納得して、ハイクラスではないけど、このたびは懐も寂しいから中ぐらいにしておこうなとか、いやいや、それよりもまだ厳しく状態を見積もって、ほんまに体裁を整えようというクラスに落とすのかというとこら辺の、その前段階に今来ているというふうに思ってください、今ね。どれぐらいのクラスにするかなという、それの判断の根拠として見積書をもらおうというところになっていると。そのときは大島議員がおっしゃるように、1社だけではあかんので2社、3社取らなあかんでというところの指示は出しているというとこら辺だと思います。これのチェックをして、大体これぐらいのクラスで我慢しようなという形になったときには、それを一応予算要求をさせてもらうと。今申しましたその前段階に来ているというふうに思ってください。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  物すごく今のこの質問、しゃべりにくい部分がいっぱいあるんですね。こういう仕組みが、私ら民間の中では通らないんですね。私は民間でずっとやってきたものですから、今現在、その立場じゃないかもしれませんけども、必ず見積りを出す、設計段階で。実際、業者に見積りを出すときには必ず安く出す。こういう仕組みが私の中ではほんまに理解ができないと思うんですよ。というのは、そこでやっぱり設計段階の金額が漏えいしたりして、私は汚職につながる可能性が物すごくあると思うんです。民間でしたら正味の話、用途はこうです、これをやります、これをやります、工事はこうやります、こういう形でやってくれ、これで見積りを取ってくれということで、ほんまに競争ですよ。そこに談合なんて言葉が働かないんですよ。みんな仕事が欲しいがために。私、そう思っているんです。こういう仕組みが果たしてこのままでええのかなと。一つ疑問を感じております。今のはあくまで疑問でございまして、次の質問に行きます。 今回、市長の言葉を借りますと2社、3社という形で取ろうとしているんですけど、ほかの部局ではどうなんでしょうか、ほかの工事関係とかいうのは。全然私は分からないんですけども。そこら辺を教えてもらえますか。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君)  設計事務所から出てくるのは、例えばこの製品に対してやったら、大体世間で言うたら7掛けぐらいでなるやろうなとか、6掛けぐらいになるやろうなという形の数字を入れ込むわけですね。でも、業者の人たちはそれよりもいろいろ付き合いをしている中で、さらに業者のメーカーと詰めて詰めて詰めてやらはるから、そうしないことには横並びの数字になってしまうから、そこの業者がどれだけメーカーとの付き合いがあって、どれだけ力があるかによってさらに落とせるわけでしょう。それが業者の力の出し方でしょう。だから、私はそれじゃなしにいろんな事情があって、一応、大体6掛けで、製品の定価の6割で入るというところを5割に落とす、あるいは4割に落とすとか、半値でいくとかいう形はそれぞれの業者の力でしょう。そこに期待して値段が出てくるわけでしょう。入札にかけたときに、いろんな業者がいろんな値段が出てくるというのは、それぞれの会社の実力なわけでしょう。それはメーカーとのふだんの付き合いによって決まっていくわけでしょう。そこにまた発注する側も期待してやるわけでしょう。だから、横並びに絶対出てこないから、出てこないというふうに思います。そこが横並びに出てこないという形が談合やとは思いません。ただし、努力はしてもらわなきゃならんけれども、それぞれの会社の持っている力やと思いますし、値段の出し方は当然、違って当たり前やと思います。だから、例えば、ある業者やったら100円の定価やって、カタログから見たら100円と書いてあるけども、これを50円で仕入れれる力のある業者もあれば、55円、60円という会社もあるわけでしょう。そうすると、それをだーっと入れてきたら、合計のところの金額が大分変わってくるわけでしょう。そこでしょう。そこだと思いますし、それが業者の腕の見せどころやと思いますし、それは民間であれ、公の仕事であれ、当然変わってくるものやというふうに思っています。先ほどおっしゃった談合が起きるか起きないかというのは、また別の問題やと私は解釈しております。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  私のほうからもお答えしたいと思います。 来年度の改修工事にあたっては、今年度3月で詳細な実施設計が出ます。それを基に業者を、執行直前に開かれる契約審査会においてその契約の形態を決定し、入札にかけます。そこで価格競争が起こることを期待しております。議員がおっしゃるように、見積り段階からきちっと、なるべく安い金額で入札にかけよと、そういうことだと思うんですけども、最終的には工事の落札のところで競争が働くと思っております。いろんな社に予算要求段階から見積りを取るというお考えもあると思います。私も個人の修繕のときに、前年に設計だけして、また別の業者に修繕だけさせるというそんなまどろっこしいことはしませんけれども、行政の仕組みとしてはそのようにしておるところでございます。 市長が先ほど申しましたグレードを考えるとか工法を省くとか、そういう予算低減の努力は今、担当者としては委託をしていますので、委託業者と折衝をしている途中でございますし、すべきだと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  論点がだんだんずれてきているんですけども、入札云々の仕組み、これに関してはまた別の機会で述べさせてもらいます。私の中では何ひとつ納得していないんですけども、この場でそれを追及する話でもございません。 次に、その中でまず準備委員会、これに関しては、構成人員は何名で構成されるのかお聞きします。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  準備委員会の構成につきましては、会長、副会長、常任委員、幹事委員、また、会長の諮問に応じて助言いただく顧問と参与、そして、各種計画などを立案するための四つの専門委員会の設置を予定しております。人数につきましては、さきに開催した市町を参考に、関係機関・団体から構成をする約100名程度になると考えております。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  その中にも、何とぞ障がい者バレーの経験者の方、剣道の経験者の方、そういう方も含めていただきたいと思っております。そういう考えはありますか。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  もちろんその人選の中には、各種競技団体の代表もお入りいただきたいと思っております。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  次、駐車場の件でございますけれども、駐車場で事故等発生はしていないのか。また、事故等の発生があればお答えいただきたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  今の再質問にお答えします。 駐車場での事故は、令和2年度に1件、また今年度につきましても1件、車両物損の事故が発生しております。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  私もあそこをよく使わせてもらうんですけども、グラウンドゴルフやら使うときに、あそこに申込みをせなあきませんので。行くと、グレーチングががたがたがたがたしますわね。それと、保健センターへ行くときにも一緒です。あそこで車を止めるときなんか、ほんまにがたがたします。あのグレーチングの幅とか、本当に小さいんですよね。グレーチングは鉄ですけど、一遍曲がったら戻らない。ほんまにこれは一番危ないと思いますので、そこら辺は早急にやっていただきたいと思います。 その中で、現行の駐車場のスペースは何台止められるんですか。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  駐車場のスペースのほうは453台になります。これは野洲川親水公園の駐車場を使用することを検討しております。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  大会のときは、野洲川親水公園の駐車場も利用するということですね。現行は、今の駐車場は、グレーチングとか基本的なアスファルトの改修、その程度で終わるということでよろしいんですね。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  駐車場のほうは、大会のときには恐らく剣道の練習会場の仮設の建物とか、あるいは仮設のトイレとかを置くことになると思います。でも、前年度、6年度に計画しております舗装は、敷地全面舗装し直しということをしたいと思っておりますし、それに合わせて、議員ご指摘のグレーチングの部分も抜本的な改修を加えたいと思っております。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  次、国スポ・障スポのこのときに関して、エアコンはどうなされるのか。エアコンは必要でないのか。ほんまに近年、9月、10月におきましてもかなり高温が続いております。そこら辺を踏まえてそういう対策は、エアコンを設置する対策とかいうのはあるのでしょうか。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  今の再質問にお答えします。 当然、気温の高い時期に大会が行われますので、エアコンは必要であると考えております。ただ、先ほども申しましたように施設の構造上の問題、それと多額の工事費が必要であるということを考えますと、設置は検討をしておりますけれども、それは仮設でということでスポットクーラーとか、そういったものを考えております。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  その中で私が言いたいのは、全体的な流れの中で、改修にあたって県の補助金はどの程度頂けるのか、そこら辺をお聞きします。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  再質問にお答えします。 総工費に含まれる補助対象経費に対して、上限は1,500万円として、対象経費の2分の1で最高1,500万円という補助になります。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  これに関してですけど、改修の内容によって補助金の額が変わるということも大いにあるわけですわね。そこら辺のところを詳しく教えてください。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  今申しましたのは、トイレのバリアフリー改修についての条件でございます。補助対象経費が変われば補助金額についても変わります。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  金はない。湖南市のほうが金がない。そのときに大会ですから、大変ですね、これ。 次に、観客席、これが一応規定では1,500席と聞いておりますけども、現行、450やったかな、400やったかな、現の定位置で設置しているのが。これに対してはどういう対策を取られますか。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  現在、常設の観覧席は2階に456席ございます。他市町開催したところでは、これらの競技では1,000席程度が普通でございますので、1階アリーナのところに仮設スタンドを500席ほど用意しまして、約1,000席にはしたいと思っております。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  今の現状、あのスペースからいうたら、1,000席がええとこでございましょうね。実はこの間行って、職員さんと測らせてもらいました。1,000席がええとこだなと思ったりしています。 そこで、もう一つ、教育部長に私がお聞きしたいのは、剣道というスポーツは必ず審判がつきます。審判の方はかなり高齢者の方が多いです。もちろん若い人もおられますけども。審判の控室というんですか、会議室、休憩室等でもいいんですけども、そのスペースを見たときにも、とてもやないけども今のままではスペースが私の中ではないと思っていますけども、控室を設けるスペースはどのように考えておられるのか。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  総合体育館のほうに会議室のほうは限られてございますので、大会競技役員がそこを占めることになると思います。なかなかすべての方を収容して、なおかつ部屋を空けてということはなかなか苦しいのは現状でございますけれども、できるだけ携わる方が気持ちよく運営に携われるように、利用者においては気持ちよく使っていただけるように、検討はしてまいりたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  今、教育長の真面目な答弁を聞いていますと、ほんまに金がない、ないない尽くしの中で大変でございますね。 そこで、市長に最後にお聞きしたいんですけども、総合体育館はかなり老朽化しておりますわね。将来的には建て替えないけないと思うんです。その中で、国民スポーツ大会、それと障害者スポーツ大会、それとデモンストレーションでもう一つございましたね。それがございますけれども、総合体育館を今後どのように考えておられるのか。要するに、建て替えるのか、このまま改修で済ますのか。というのは、その考え方によってトイレの改修も、どの程度トイレの改修を、先ほど言われました、やっぱりAランク、Bランク、Cランクとあると思うんです。そこら辺のトータル的なことを市長の口からご答弁いただきたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君)  まず、滋賀県における国体が延期になりました。一遍気合を入れていたのが、滋賀県全体の気合がすっと抜けているんですね。すべてが令和7年、令和7年、令和7年で、ここの道路の計画も6年と言うていたのが1年延びたわけですね。日本人の悪い癖で、何か催し物があって、それに間に合わすために必死でやろうと、突貫工事でもやろうというのは、大体何年の何月までという目標をつくって、そこでだーっとインフラ整備も走るわけでね。悪い癖ですけど、どこでもしゃあないと思いますよ。それで1年延びて、すべての計画、道路計画からいろんな整備計画から全部遅れてしまったということが一つ。 それから、県にも予算がないと。最初、1競技受け持ってくれたら、そこのところで1本つけるでという、言い方は悪いですけど、そういう話があったんですよ。だんだん懐具合が悪くなってくると削ってきよるということも現実やと。非常に効率からいうたら、滋賀県における国体のやり方が分散型でやっているわけでしょう。私なんかは、希望が丘1か所にまとめて、そこで全部集中してやっておいたら、非常に効率もええし、将来的にもなるしということを言うたけども、あの当時、決めたのは嘉田さんですやんか、いう形になってしまって、いまだにどうしたもんだかな、まずかったかなというところでちょっと戸惑いはあるわけでしょう。そういう形で滋賀県も取ってしまって、頭がそういう方向で分散型で行くという形を決めたから割高になってしまっていると、国体の準備に、と思います。 それから、市町に振った事業も結構それぞれ、みんなのスポーツの競技場が老朽化していますので、湖南市だけじゃなしに、ほかのまちもこういう状態に今なっておるわけですね。先ほどおっしゃいましたね。体育館のことに限って言いますると、トイレの件やけど、あそこの体育館にエレベーターはないわけですやん。エレベーターがないから、2階に多目的の障がい者用の、要するに車椅子で横に入れるだけのトイレを造ったって、2階に上がるエレベーターがないから、2階に障がい者のトイレを造る意味はないわけですね、言い方は悪いけども。そうすると1階やと。1階やったら、議員がおっしゃったとおりに車椅子で行ける、要するに多目的のトイレは1か所しかありませんやん。それをさらに増やすんかと言うたら、今の固定された枠のスペースも決まった中でということは無理やから、今後検討して、障がい者のトイレというものが必要になったら仮設でいかざるを得ないでしょう。だから、本当は仮設のところやったら全部補助金が出て、仮設やからそれが終わったら撤去するわけやから。それについては県が全部面倒を見るという形にしておるわけでしょう。でもしかし、固定された、これに合わせていろいろ変更して修繕していくところについては補助金という形で、本当はそこも全部もうちょっと面倒を見てほしいわけですよ、県に。でもしかし、県も懐具合が悪いから言いよらへんという形になってしまっている。だから、さっきのお答えとしては、人数とかいろんなことを見たときに、やっぱりトイレもこれでは少ないなというたら仮設でさらに追加していかなきゃならんと思っています。こう思います。 それから、エアコンについては、エアコンをあそこ、やり変えようと思ったら、建物もなぶらなあかん。空調のところだけじゃなし、窓ガラスどうするんや、壁をどうするんやというところから入らなきゃならん。そうすると、とんでもない金額になるという思いがしますので、これについては正直言って、そこまでは無理ちゃうかなという思いがしています。そやけども、恥ずかしくない程度に、お客さんを迎えるにあたって恥ずかしくない程度にはしなきゃならんと。しかしながら、ここに対して飛び切りのことはようせん。何遍も言います。財政の問題から見たら、後々負担がかかることについてはできるだけ、できるだけ、できるだけ慎重にいこうやんかというふうに思っていますので、今あの体育館の建て替えということは、私の頭の中にはございませんということを言うておきます。 ただ、国体ですから、こういう形で受け持つというふうに言うた限りは、今申しましたように恥ずかしくないようにはしたいと。それで、固定されたものでもなぶって修繕していくけれども、それで補えないところはほかのまちのように仮設で行くと。仮設で堪忍してもらうと。この大会が終わった後は撤去するという形でいかざるを得ないやろうというふうに思っています。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  今この質問を市長にぶつけたのは、石部の雨山にもございます勤労者体育館、もう一つ、何体育館と言うのかな。その体育館二つも、雨漏りも非常にひどいんですよね。実際、そこを使われている方も大変でございます。公共施設、石部の文化ホールも雨漏りがひどい。石部西庁舎は雨漏りがひどいと。こんな状況をこの16年間でつくり上げてきて、それをほったらかしているということ自体にも、私の中には非常に憤りを覚えております。西庁舎なんか、そこで仕事をされている職員さん、ほんま大変ですよ。そこら辺のことをほんまにどこまで考えてくれたのかと疑問を感じております。そやから、特にスポーツ大会ですね。今、特に障がい者の方なんかは、悪いんですけど、何かあったときにすぐ逃げられるかというたら、逃げられません。これは現実論ですわな。 この湖南市からいろんなプロスポーツの選手が出ております。テニスの清水さん、プロボクサーの山中さん、それと、隣の甲賀市になるけど、宇田さんですね。この間のパラリンピックに皆、出ております。残念ながら、この湖南市の体育館施設、公共施設で、ほんまにお粗末極まりないと思います。 もっと危惧しているのは、その大会に来られる方がどこに泊まるのか。どこに宿泊されるのか。これに関して、教育部長、どういう考えを持っておられるか、教えてください。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  今の再質問にお答えします。 大会のときの選手、関係者の宿泊につきましては、ほかの開催したまちも、今どきは民泊とかそういったことはやっておりません。既存の宿泊施設で対応というのが一般的でございます。市内で十分な施設は用意ができませんので、足らない部分は近隣市のほうで確保するようになると思います。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  これは教育部長を責めているんじゃなしに、ご勘弁を。誠に情けない答弁だと私は思います。何年も前にこの国体を受けた。昔は国体でしたからね。今、国民スポーツに変わっています。これを受けたわけですわね。そのときからの前準備がなかなか何もできていない。先ほども教育部長も言われましたように、最大マックス1,500万円ですか。3年前、2年前に聞いたときは1億円、県から補助金が出ると聞いております。それが僅か2年余りで1,500万円。仮設のほうやったら一切、県が面倒を見る。ほんまに金がないのはよく分かりますけども、ただ、スポーツを一生懸命やっておられる方、それとまた、文化のほうで劇場とかを使っておられる方がおられます。文化ホールとかを使っておられる方がおられます。そういう方が安心して使えるような施設の建設を今後望みたいと思います。本当に金が苦しいのは分かっておりますけれども、長期的なビジョンに立って、そこら辺のこともしっかり考えてもらいたいと思いますけど、市長、全然そのビジョンは一つもございませんか、最後に。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君)  今、公共施設の集約、それから、どこから手をつけていくかということを四苦八苦しているわけですので、ここだけというわけにはいかんので難しいなと。まずはどこから手をつけようかということを迷っているということで、すかっとした答弁は今のところはできません。許してもらいたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  11番、大島正秀議員。 ◆11番(大島正秀君)  今現在、これだけ財政が悪化して苦しい状況の中で、今現在は長期的なビジョンは描けないという市長の答弁だと思っております。ただ、これを職員の皆さんがこれが当たり前だという考えはやめていただきたいと思います。健常者の方はいざ知らず、ほんまにやっぱり障がいを持った方がおられます。その方々もこの湖南市で同じ空気を吸うているわけですわね。同じところで生きているわけです。その人らにも活躍できる場をつくっていただきたいと切に願いまして、一般質問を終わります。 ○議長(菅沼利紀君)  これで、11番、大島正秀議員の一般質問を終わります。 会議途中ですが、暫時休憩といたします。再開は10時40分、12分間といたします。 △休憩 午前10時28分----------------------------------- △再開 午前10時40分 ○議長(菅沼利紀君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。 先ほどの11番、大島正秀議員の一般質問に対する答弁におきまして、訂正の申出がありましたので、これを許します。 教育部長。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  先ほどの11番議員の再質問答弁中、私、令和4年度の修繕工事の予算要求額等に関して、来年度は指名競争入札でという余談をもって申しましたけれども、執行直前に開かれる契約審査会においてその契約の形態のほうは決定されるということで、訂正をさせていただきたいと思います。 もう1点、設計金額につきましては、市が出した自動洗浄とか自動照明とかバリアフリーとか、いろんな要求がございます。それに沿って設計業者のほうは考えるんですけれども、それは基本はあくまでも国が示した設計積算基準に基づいて部材費、それと、それに係る施工費とかを単価が決まっておりますので、それをはじき出して積み上げていきますので、それなりの金額になると。入札段階では、市長が申しました業者のほうとかの付き合いと、そういったことで価格差は生まれてきます。設計においてはどの業者を入れよとか、そういったメーカー指定はしませんので、そういったところで差が出てくると思います。 長くなりましたけれども、訂正させていただきます。 ○議長(菅沼利紀君)  特に2点目の訂正のほう、もう少し簡潔になれませんか。 教育部長、答弁。2点目のほうの。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  2点目のほうは蛇足でございましたので、発言を取り消したいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  1点の訂正ということで、ご了承願います。 次に、報道機関より、カメラの持込みおよび撮影の申出がありましたので、議会傍聴規則第13条の規定によってこれを許可しましたから、ご報告します。 次いで、12番、上野顕介議員の発言を許します。 12番、上野顕介議員。 ◆12番(上野顕介君)  私の一般質問に入ります前に、先ほど11番議員の一般質問にて、大変、市長、ご苦労されておられるご様子でございました。平素、私が伺っている状況と違いまして、相当執行部のほうに気を遣い、一生懸命かばっておられるんだなということをつくづくと感じました。私はもうちょっと素直に言うてほしいなというふうなことを思った次第でございます。私もこれは蛇足でございましたけども、今から一般質問に入らせていただきます。 私の一般質問は今回、東庁舎の方向性、ただ1点でございますので、すぐに終わってしまうことかと思います。昨日の一般質問では、お二人の議員による同様の質問と答弁があったことも踏まえながら、確認の意味を込めて、改めて同様にはなりますが、質問をさせていただきたいと思います。 東庁舎の周辺整備計画について。東庁舎周辺整備計画と耐震工事等の整合性についてということと、増築計画についてということで問わせていただきたいと思います。 まずはじめに、これまでの東庁舎の周辺整備計画と、今般といいますか、先般といいますか、市長のご発言がございましたけれども、耐震工事ということでご発言がございました。そのことにつきましての整合性について伺いたいと思います。11月2日の定例記者会見から始まりまして、12日の臨時議会の冒頭挨拶、また今定例会の初日の冒頭挨拶、および昨日の一般質問の答弁、これらで耐震および増築ということで思いを語っておられるところでございます。これらはこれまで東庁舎周辺整備計画事業において、議会が議決して予算執行された設計業務等が既に実施されてきた、このような方向性とは整合性のないことは明らかですから、これまでとは異なる方針を打ち出したと理解しております。また、市長選挙の際にも公約に、当該事業はゼロベースで考え直すと公言してきた事実から、今回の耐震、増築と、新しい方針と受け取っております。これまで進めてきた東庁舎周辺整備事業は見直す。そして、新しい方向性としての耐震工事を見込んでの耐震診断または耐震設計を実施するつもりで新年度予算を構築していくという決意と理解してよいかどうか。これを(1)番の質問です。 それから、2番の増築について。 市長は折に触れて増築への思いを語られます。これは増築をするという意思表示と皆が受け取っておるのではないかと思うところでございます。しかしながら、なぜ増築するのか、なぜ新築ではないのかを示すことは一定必要なことだと考えます。昨日の答弁でもありましたとおり、市のまちづくりの方向性を考えた上での市庁舎の在り方を検討する、決定する、これは大変重要な指針であろうかと思います。増築についてはどんなまちづくりを踏まえての思いなのか。このことを2番目の質問といたします。 以上、お願いいたします。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。
    ◎市長(生田邦夫君) 登壇 人間というものはまだ迷いがあって、これはこれでやるわと言って決意表明みたいな状態をしているときが楽なんです。しかし、腹をくくって、これは着実に一つ一つ進めていこうと、具体的にいろんな問題があるやろうと、それを実行するためにはいろいろ今後問題が起こってくるやろうというときほど慎重にならざるを得ない。これから皆さん方にいろんな場面において申し上げる自分の考えを言い、皆さん方のご理解、ご賛同を頂いていくという状況になっていくというふうに私は思っております。そのときは、今まで進んでいた方向と違った場合、あるいは修正する場合、そのとおり行くときは何にも問題はないんですが、修正をかけていただきたいというふうに思ったときから、これはど真剣になりまして、もうがたがた言いません。皆さん方には、積み上げていく具体的なところにおいてのご賛同を求めていくことになると思います。そうしますると、例えばこういう行政の場に立たしていただいている人間からいうと、こっち側にいる人たちの協力も得なきゃならん。こういう方向で行くんやから、もう言わんといてくれ、もうこれで行くんやからと。最終的には自分が責任を取るけれども、これについて来てくれということを指示を出す段階になっているというふうに思っています。 今まで進んでいた方向と違うことが起こってきますので、そしたら、今まで進んでいたことに対して非常に迷惑をかけた方々がおられます。もちろん議会に迷惑をかけることになるかも分かりませんし、県にも迷惑をかけるやろうし、国にも迷惑をかけるやろうというふうに思います。それでも私は承知のうえで方向転換させていただきたいという思いでありますので、これからは変なことは申しません。言葉遣いにも気をつけます。絶対、問題発言をせんようにします。絶対、約束します。そういう段階に自分の気持ちの中においては至っているということでございますので、絶対に、言葉は悪いですが、丸く収めていきたい。言葉は悪いですけども、多くのところでご賛同いただきたいという思いでございますので、非常に慎重になっていかざるを得ないと。これからは壊すのが目的ではなしに、組み立てていくのが目的だというふうに思いますので、「生田のやつ、あいつ、この頃、変わりやがって、愛想もくそもないわ」といわれても仕方がないと思って腹をくくっておりますので、ご承知おき願いたいと思います。前置きが長くなりました。 1点目の東庁舎周辺整備計画と耐震工事の整合性についてでございますが、基本構想(湖南市東庁舎周辺整備計画(基本構想))、このときには、東庁舎の課題としまして、施設設備の老朽化、庁舎機能の分散、耐震機能の不足などを掲げており、耐震機能の不足による耐震補強工事を実施した場合については、新設の柱や壁などの増設により、事務スペースが狭くなる問題点も提起されておりました。そして、その後の基本計画(湖南市庁舎建設及び周辺整備基本計画)では、庁舎機能などの集約を前提とした東庁舎増築案と庁舎機能などの集約を前提とした東庁舎の建て替え案の2案の比較検討が行われ、東庁舎の問題や工事中の公務への影響、整備費用などについて熟考がされたうえで、東庁舎の建て替え案が決定されておりますが、新庁舎建て替え計画につきましては一旦立ち止まり、耐震工事について再検証を行いたいと考えております。これは今までの経過でございます。私が申し上げております、地域による地域の運営と経営が必要とされる小規模多機能自治の考えと実行が求められていること、小規模多機能自治の在り方の下での庁舎についての検討を進めていく中で、行政の役割やサービスの内容、そして行政機能の規模も決められるのではないかと考えられます。 行政機能の規模の議論が進む中で、現庁舎の耐震補強についての再検討も行えるのではないかと考えております。 また、「身の丈に合った防災拠点として機能を果たせる建物は準備したい」の発言につきましては、湖南消防署および本市の防災拠点施設については、人口規模や財政規模などを考慮しながら、本市に合った規模、事業費により機能的な施設となるよう準備を進めてまいりたいと思っております。一つ目です。 二つ目の東庁舎の増築計画についてのご質問ですが、議員のご質問の中にも述べておられますとおり、令和3年の11月12日に開会されました市議会臨時会の冒頭挨拶におきまして、ウィズコロナ・アフターコロナにおける5万5,000人の湖南市の身の丈に合った防災拠点として機能を果たせる建物は準備したいこと、しかし、それまでにやるべきことがあり、小規模自治の考えと実行が求められていること、この小規模自治の在り方の下、市民の皆さんに求められる庁舎を考えていかねばならないことを申し上げたところであります。 この12月議会定例会での冒頭の挨拶におきましても、地域で抱える課題は地域によって異なる、人口の構成状況や地域が立地する状況などで地域が持たれている課題の内容も違ってくると申し上げました。小規模多機能自治を進める上で重要な地域で課題を解決していく力を養っていただき、行政と協働してサービスを展開していくという形を構築しなければなりません。 現在も、地域代表者会議を中心に、地域まちづくり協議会と区長会の皆さんが各学区に地域が持つ課題の洗い出しを行い、地域の将来ビジョンを設定する取組がされております。まさにこれが求めるところの小規模多機能自治の前身であり、後身としての中学校区における生活圏域での自治を進める上で必要な医療、介護などの福祉サービスのほか、行政が持つ様々なサービスに対し、行政が担わなければならないサービス、行政が担うほうが効果の高いサービス、地域が担うべきサービス、地域が担ったほうが効果の高いサービスなど、行政と地域が協働してサービスの提供者となり得る仕組みをつくり出すことと考えております。 地域にはサービスの担い手として地域運営や地域経営を展開していただけるような取組を進め、行政はその中でさらに集約的に行うサービス機能とデジタル化の推進を合わせた分散的に行うサービスの機能の精査・検討を行うことで、新たな手続の仕組みや行政機能のスリム化が図れると考えており、そのうえで防災拠点としての機能のほか、その他の行政機能の必要性の可否など、市民の皆さんから必要とされる建物を整備してまいりたいと考えております。 このようなことから、令和4年に入りましたら、小規模多機能自治のグランドデザインを描くための組織を横断的にプロジェクトとして立ち上げるなど、本格的に取組を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(菅沼利紀君)  12番、上野顕介議員。 ◆12番(上野顕介君)  失礼いたしました。担当から答弁があるのかと思って、ちょっと間が空きました。ご答弁いただきました中で再質問をしていきたいと思います。 まず、1番目と2番目と両方合わしたような再質問ではございますけども、市長選挙の際に某新聞社の記事で、新庁舎建設に賛成する議員もおられたと。新庁舎に否定的な生田市長、当時、候補ですね。市長候補を応援するというのは理解しにくいのではないかというようなことで、実際に庁舎建設に賛成する議員にコメントを求めた、そのコメントが掲載された、そういった記事がございました。いわく、新庁舎建設を推進するという考えには変わりはない。けれども、それだけが市政のテーマではない。そのために生田市長、当時、候補を応援するんだというような趣旨のコメントがあったということを記憶しておるところでございます。 今回の耐震診断をめぐりましては、新庁舎を建設するか否かという重要な市政の方向を決定する事項であることから、今後、議会に納得してもらえない可能性もあるのではないでしょうか。議会への説明ということについてはどのような場を考えておられるのか、このことについてお伺いしたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君)  今まで議会をはじめ、いろんな方々が今日まで議論を深められて、一定の方向でこういう形で進もうというふうに進んでおられていると、進行形で申します、という状態があるということは承知しております。しかしながら、一つはやっぱりコロナというもののこの感染症がはやった。それから、あの当時考えていたよりも人口が減ってきているという現実。行政の力がさらに落ちてきているという状態。感染症の問題、人口減少、それから行政の力が落ちてきている。それから、時代はコロナが流行しているという状態でもってさらに時代を早めたかも分かりませんが、さらにデジタル化というものが進んでいるという、こういう状況の変化が起きているわけですので、もう一度点検をし直すことがあってもいいんちゃうかなと。そういう時代に変わってきているという、それに対応しなきゃならんということでもって、もう一度点検し直そうという必要があるんじゃないかなというふうに一つは思っています。 それから、昨日もご質問がありましたように、そういう市議会がリセットされたとは言いながら、しかしながら、継続性ということから言うならば、議会の議決をされているということについては重く受け止めております。 それから、具体的な建物としての工事は、除却という状態で、中央のあそこの建物を撤去したということについて、それから一応の方向については2億2,000万円ほど使ってしまっているという事実はありながらも、しかしながら、それはどうするかという状況の中で解決できるんじゃないかなと。返済の問題も起きるかも分かりませんが、しかしながら、非常に状況として変わってきたと。国としてもコロナという思いもよらないことが起きているとかいう上で、今まで、例えば何年までにしなきゃならん、何年までに図面ができてなきゃならんと言うていたことも延長していますし、もう一度きちっと冷静になって、いろいろ市町に与えていた指示も考え直さなきゃならんことが起こっているわけですし、そうすると、やっぱり時代というものの移り変わりの中で、政府としても認めなきゃならんことも出てくるんじゃないかなと、法律も変えていかなきゃならんことが出てくるんじゃないかなということを思っております。 それともう一つは、本当はいつも申し上げますが、去年の市長選挙でもってどっちをするかということ。要するに、ああいう結果で選挙という状態になりませんでした。しかしながら、私がある面においてそういうことを掲げて、ここにこういう形で当選させていただいているということも事実でございますし、そうすると、今までの方向についてもう一遍立ち止まって考えてください、お願いしますということを言うてもいいんじゃないかなというとこら辺だと思っております。それで、もう一度立ち止まって考えて、正直申しまして腹の中はいろいろ思っていることはありながらも、しかし、もう一遍考える材料としては、耐震診断というものを出させてもらってもいいんちゃうかなという思いでございます。その根拠になるところの平成17年、18年にかけての耐震診断1回きりでございます。しかも、1社からの報告であります、いう状態を考えると、鉄筋コンクリートですから、経年劣化というものをそんなに考えなくてもいいという話もありますが、しかしながら、十五、六年、もっとたっていますね、いう状態の中でどう見ていくか。あるいはまた違った角度で、今度は違った形で検査方法も変わってきていますので、電磁波とか何やら線を当ててどうやこうやとかいうことも聞いたんですけども、よく分かりませんでした。そういう検査方法も出てきていますので、というのがあります。 それから、地震、それから水害が、自然災害が大きく、毎年毎年毎年起こってきていますので、今まで以上に水の災害、水害というものに対する対応をどうするかということの決着をつけなきゃならんというふうに思いますし、時代とともに考え方が変わってまいりますし。とにかくとして人口減少の局面、それから財政力、それから予算、いろいろ考えますると、もう一遍ここでチェックし直すということにしたいという思いでございまして、あれやこれやあれやこれやという思いの中で、それこそ腹の中としてはある面において、昨日も申しましたが、意図を持っているのは確かでございますが、自分の考えがほんまに合っているのかどうかということを皆さんに披露しながら、出しながら、皆さん方にももう一遍考え直してもらうという場をつくる意味で、耐震診断というものは出したいという思いを述べたわけでございます。 もう一つ大きな状態は、やっぱり行政の力が弱っていますので、その地域、地域に住んでいる人たちのご協力を得なかったらもう成り立ちませんので、そういう方向からいうたら大体1万人前後で一つの単位ということと、国も言うています小規模多機能自治という方向と、自分が考えている方向というのはある面で合うんじゃないかなという思いでございまして、今回の提案を来年度の予算の中で提案させてもらおうかなという思いを述べたわけでございます。 ○議長(菅沼利紀君)  12番、上野顕介議員。 ◆12番(上野顕介君)  市長、少し歯切れが悪うございますね。耐震診断の意図を持っているといったお言葉と昨日のご答弁からは、耐震診断のその先には何があるのか。新築工事をしない、このような決断があるのではないかというところで、皆が思っておるところでございます。慎重にというご発言はありましたけれども、私は確認の意味で今この質問をさせていただいておりますので、しっかりとお答えいただきたい。耐震診断は、耐震設計工事、耐震工事への前段階であるということでよろしいでしょうか。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君)  先ほど、前段階で全然違う話をしましたね。腹は決めております。これを皆さん方に諮るつもりでございます。それで、自分は腹をくくって提案するつもりでおります。 ○議長(菅沼利紀君)  12番、上野顕介議員。 ◆12番(上野顕介君)  思ったとおりのお答えでありました。これで執行部のほうの考えというところが分かってきたわけではございますが、折に触れておっしゃっていることがあります。小規模多機能自治。このことについて、なぜ新築しないのか。なぜ増築まで含めて考えているのか、なぜ耐震工事なのか。庁舎がどのような在り方であるべきなのか。このことが先ほどから、昨日からおっしゃっている小規模多機能自治という言葉とリンクしてまいります。そもそも庁舎建設をするとか、庁舎機能を考えるという上で、庁舎だけや建物だけを考えるということは、私は少し順序が違って、まちづくりがあって、まちづくりの考えがあって、その考えに沿ったあるべき庁舎の姿、このことを議論していくことがこの議場での議論であったり、執行部が積み上げていく根拠となる、そのようなものではないのかということを常々考えておりました。そして現執行部、それから市長、お考えはまちづくりを考えて、身の丈に合った、そのまちづくりに沿ったあるべき庁舎の姿を検討するというふうにおっしゃっていただいています。これはぜひ議会や市民にもお示しを願いたい。そして、東庁舎周辺整備計画。まだ別に否決されたわけでも何でもありません。その東庁舎周辺整備計画の背景にあったまちづくりというものがどんな姿であって、それがなぜ今の生田市長の方針になったのか。東庁舎周辺整備計画にはまちづくりのコンセプトはなかったのか。このことも併せて総括していく必要があろうかと思います。これを議会や市民と一緒に考えていっていただきたい、私はそのように考えております。 東庁舎の周辺整備計画やこの新庁舎計画、それから耐震工事、ここに目が行きがちなんですけども、この議論というのは、実は生田市長に替わってからのまちづくりの方向性が変わったんだと。本当のテーマはまちづくりじゃないのか。小規模多機能自治というキーワードでお示しされるとおり、そのことがやはり皆さんに理解されないといけないのかな。機能集約型から地域分散化へ、小規模多機能自治へ。そういったまちづくりの転換を皆さんに訴えかけていってもいいのではないですか。このことについてお伺いしたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君)  まず、前段階として認めたくはないんですけど、認めたくはないし、認めたくないんですけれども認めなきゃならないというのは、日本の国力というものが現在の経済力も含めてですけれども、全体に落ちてきているということはみんな認めると思うんです。経済成長をさせなきゃ、成長と分配と今も言うていますけども、またこの20年間ぐらいの間にどれだけ日本経済が進んだんや、どれだけ広がったんやいうたら、広がっていませんよね。停滞というか、むしろ後退していると。人口は減っていくし、全体の市場、マーケットが減っていくという、小さくなっていくという状況の中で、やっぱり決定的に違うのは人口減少、国力というものは全体の経済力も含めてですよ、弱ってきているという事実はあると思うんです。認めたくはないですよ。だんだん右肩上がりで国力が上がり、経済力が上がり、自分たちの生活が豊かになっていくということを前提に考えたいけれども、正直に申しますと、昔ながらの我々が、私なんかが集団就職してまちに出て、いろいろ頑張りながら、郊外に小さな家を建てて、子どもが1人、2人できてという状態のあのだーっと右肩上がり、いろんな電化製品も持ちたいという時代はもう昔の話なんですね。 今や撤退の局面なんですね、正直に申します。日本経済がだーっと何%か毎年毎年経済成長していくという時代は望めない。認めたくないですよ。認めたくないけれども、現実はそうじゃないですか、数字を見てみたら。そうしたら、国力も国もそうやし、地方も弱ってきていると。その中でいろいろといういろんなメニューを実現させるだけの力はもうないということを、心の中では私どもは認めているんじゃないかなと思うんです。そうすると、地方のほうを見ますると、行政の力も弱ってきていると。昨日も話がありました。その中でどうやって現状を維持するか。撤退の局面でありながらもどうやって維持するかということが目的で。例えば、国はいまだに言うていますね。移り住めと、住むのを変えろと言うて、中心に集まれる人は集まれと言うていますやん。駅を中心にしながら、何やらシティーとかいう横文字を使って。いまだに周辺にいる人たちは、まちの中心に集まれるんなら集まってくれという話をしていますけど、そんなことできしませんって。 特に湖南市を見てください。端っこ、端っこ、端っこに住宅があって、この20年間、30年間頑張ってきたけど、まちの中心ってどこやって言えますか。どこに中心があるんですか。中心をつくりましたか。つくっていませんやん。つくれませんやん。相変わらず住んでいるところは、このまちの端のほうに端のほうに移る。子どもたちは出ていって、年寄り夫婦が団地にいて、ある団地なんか見てください。朝、通勤のために、その団地の入り口、出口から出て行く車が1台もないという状態になっていますやんか。これが冷静に見たとき、このまちの置かれている状況じゃないですか。そうしたときに、やっぱり冷静に考えたとき、集中させなきゃならん。特にコロナがはやりましたので、いまだに集中させなきゃならんところは最低限集中さそう。密を避けながらも密にしなきゃならんところは、警戒しながらも密にする。しかしながら、分散でええところは分散にしようやんかという発想に変わっていったんじゃないですかという思いの中におります。 ですから、自分としては小規模多機能自治という形ですね。私、市長にならしていただいたときは、区・自治会とまち協という形の位置づけはよう分かりませんでした。いまだに分からんところがあります。いまだにわからへん。先日、前任者に出会って、「あんた、これ、何でえな。区・自治会とまち協と、どういうつもりでつくったんやねん」と彼に聞きました。聞きましたよ、分からんことがいっぱいあるから。聞いて、聞いたけれども、よう分かりません。ほかにもいっぱい分からんことがありましたんで彼に聞きましたけども、わからへんことがいっぱいありますのやわ。その一つの中に区・自治会とまち協の形が分かりませんでした。しかしながら、できているんやし、あるんやし、協力してもらわなきゃならんのやから、そこをうまいこと言いながら理解してもらって、納得してもらって、了解してもらって、協力してもらおうというふうに思っています。その中に小規模多機能自治というのがありまして、お願いしたいことは、それぞれの地域、地域を支えていただくという方々にお願いしたいのは、こういうふうに言うていますね。行事から、いろんなイベントから事業、各地域における事業、イベントから、行事から事業、それから、イベントから、各地域、地域におけるイベントからサービスの展開、これの協力をお願いしたい。行政としてのフォーマルな組織もそこに入ります代わりに、インフォーマルな組織も加わってもらって、一緒にその地域を支えていかなきゃならん。 ですから、交通安全、防火・防災・防犯、それから資源の回収、移動と書いてある。国が言うておる。国もたまにはええこと言いますわいな。それから生活充実のところにおいては、福祉、青少年育成、健康増進、この辺ですね。もちろん祭りとか盆、それから運動会とか文化祭にも協力してもらって、指導的な力を発揮していただきたい。環境設備のところは、清掃とか設備、それから集会所の管理とか、この辺のことについてもお願いしていこうと。ですから、今後、行事から事業、イベントからサービスというところに一体として、あらゆる行政も、その地域に住んでいる人たちも、いろんな人たち、ボランティアも含めて協力していかなきゃ、協力してもらわなきゃやっていけない。まちは持ちこたえられない。その地域を持ちこたえられないときに来ていると。そのときにもう一遍見直したときに、東庁舎はどうするんやという問題が出てきている。最低限の設備でいいし、最低限のもので中心はいいんじゃないでしょうか。分散のほうがいいところは分散で、その地域、地域をつくっていこうじゃないですか。 しかし、忘れてはならないのは、やっぱり安心・安全につながるという形を絶対に忘れてはならないし、行政だけでは全然無理。だから、お願いしていこうという前提がございます。この辺を掘り下げて皆さんと協議し、真剣に考えて、その中で果たして新築が必要なのか、増築が必要なのかというふうに思いますが、費用対効果から言いますると、やっぱり今あるものを最大限使いながらという形で言うならば、耐震補強し、最低限のものにし、ここに加えなきゃならんもんだけは許していただいて加えさせてもらってという思いの中での計画でございます。これが、誠に申し訳ございません、自分の本音でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  12番、上野顕介議員。 ◆12番(上野顕介君)  大変、今までの発言をまとめていただいたかのような話であったのかなと思います。国力や地域力が財源を背景として相当弱ってきている折、どうしても地域住民の自らの手で担っていかなければならないのではないかという地方自治、地方財政の苦しみがかいま見えたと思います。そして、我が市だけではなくて、どこも似たり寄ったりかも分かりませんが、やはり地域の方に担っていく限りは、地域のほうへ配分せざるを得ない、リソースを。そのように私自身は考えているところでございますので、今の市長のお話は大変腑に落ちたところでございます。 市のまちづくりをするうえで、地方を、地域を大事にしていく、大事にせざるを得ない。中央に建物があることが安心と安全を担保できるのであればやぶさかではありませんが、地域にあるほうがその安心と安全、それから機能が十分に生かされるということであれば、そちらのほうの方針へ転換することも全く合理的ではないのかなということを、今の答弁で私は感じたところでございます。そのようなご答弁を頂きましたからお伺いするわけでございますが、このように大きな方針転換をされるということは、取りも直さず生田市政の運営の最も大きな鍵を握るテーマではないのかというふうに思うわけです。したがいまして、この方針どおりに市政が運営できないのであれば、生田市政のかじ取りは危うい。政治的には、不信任とは言いませんが、進退が窮まる、そのぐらい大きなテーマだと思いますが、そこにかける意気込みをお示し願いたい、そう思います。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君)  言葉は悪いですけども、自分も試されているんだと思いますし、自分の考えが試されるんだと思います。昨日も申しましたね。予算配分をして、ここにどれだけの予算をつけるかというのも確かに大事なところやけども、そうじゃなしに、ここに住んでいる人たち、自分の心もそうですけども、やっぱりその心の中までどう変えていくかということ、また、変えなかったら生きていけない時代になっているということを意識していただけるかどうかまで、そこのところにちょっとでも、ちょっとでも自分がさせてもらえたらええなと思って市長をやらせてもらっております。市長をやらせてもらっていますし、正直申しまして皆さんに迷惑をかけていますけども、それが終わったらまた前の仕事もしております。いろんなこともしておりますし、そういう人間でございまして、ここにいさせてもらうことだけではないので、自分としては死ぬまでかなという思いでやっております。もしもあかんといわれたら、おまえの方向はあかんという形で言われたとしたら、もしも、イフです。辞めます。しかしながら、自分の生活、生きざまは変えるつもりはございません。 ○議長(菅沼利紀君)  12番、上野顕介議員。 ◆12番(上野顕介君)  意気込みを問うたら、辞めますというお答えでございましたけども、そのぐらいの覚悟があって進めていくんだと。そして、この方向性に沿ったことで様々、新年度予算に入っていくんだろうなということは当然のことかと思っております。私はその新年度予算を楽しみにしておりますし、生田市政がかじ取りをする重要なテーマであるこの案件を執行部の皆さんがしっかりとお支えいただき、我々市民の生活の向上につなげていっていただけることを切に期待申し上げて、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  これで、12番、上野顕介議員の一般質問を終わります。 会議途中ですが、暫時休憩といたします。再開は11時35分、10分間といたします。 △休憩 午前11時25分----------------------------------- △再開 午前11時35分 ○議長(菅沼利紀君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。 次いで、7番、奥村幹郎議員の発言を許します。 7番、奥村幹郎議員。 ◆7番(奥村幹郎君)  議長のお許しを頂きましたので、7番、奥村幹郎が質問させていただきます。よろしくお願いします。 慢性的に渋滞する国道1号、その影響などで渋滞する旧国道1号線、県道4号ほか、13号、27号、22号等、その渋滞の影響で通過車両の進入を許す生活道路、生活者の需要増で混雑と事故のリスクが絶えない生活道路ですが、幾度となくこの議場で、また関係機関に出向いてなど、執行部をはじめ皆様が改善を訴えられておられます。この12月定例会においても、私を含め4名の議員が通学路等と道路関係の質問をされます。 また、先日、市長が予算編成に合わせて各会派に投げかけていただいた要望でも、道路関係の要望が多かったとお聞きいたしました。国道1号線の改良、早期4車線化、望むところでございます。私は、最終的には通過車両は高架上を通っていただくという形が理想的だと望んでおりますが、市長をはじめ執行部のご努力もむなしく、なかなか早期に進展する気配が見えてこない現状がございます。私が思うに、本来なら国家がその基本、安全・安心を積極的に保障し、国民の移動の安全、心配事の払拭に鋭意努力を傾けるのが本来の姿だと思います。が、残念ながら、私たちの近辺ではその意欲と原資が見えてこないように思っております。 そんな劇的な変化が期待できない、気概を持てない道路事業の影響下でございますが、今現在、そこに生活の基盤を置き、社会活動や経済活動を営んでいる私たち市民、生活者は、何とか知恵と工夫で私たちの生活、安全を自主的に守っていかなければならないと考えております。 そこで、今ある道路事情、環境の下でできることについて考察してみますと、2点考えられます。物理的に狭小で危険な道路をいかに使い分けるかと、時間的に狭小で危険な道路をいかに使い分けるかだと思います。前回9月定例議会での質問では、外側線の引き直し方の工夫と道路の使い方の工夫を物理的に考えてみませんかという質問をさせていただきました。今回は、時間的に使い方をシェアしませんかという旨の質問です。 私の住んでおりますすぐ近くの交差点で観察してみますと、やはり通勤・通学時間帯、7時半から8時半頃、中でも8時前後がピークであり、それ以外は比較的スムーズな流れであります。それ以外の時間に、お互いに配慮して分散化できないかと考えられます。また、その同じ場所を通学の時間帯で観察してみますと、小・中学・高校生が7時半から8時過ぎまで利用します。日頃、地道な活動で感謝するところでありますが、通学していく子どもたちを地域を挙げて見守っていただいている見守り隊の皆様とボランティアの皆様には、感謝いたすところでございます。道路をハード、利用者をソフトと考え、ハードを増やしたり改善することが時間もかかり、なかなか困難で進まないのであるならば、ソフト、利用者を柔軟に変えてみませんか、変わりませんかという発想での質問でございます。 1といたしまして、通勤・通学時間等における道路・時間帯のシェアについて質問をします。 (1)といたしまして、通学時間帯における実態把握について質問をします。 ①渋滞状況、交通量等の実態把握について。 ②湖南市およびその周辺の立地企業、団体等で働く始業時間の実態把握について。これは交代時間も含みます。 ③幼稚園・保育園・こども園・小学校・中学校・高等学校等、始業時間の把握についてお伺いします。 ④といたしまして、上の1から3の実施計画等、ございましたらお聞かせ願います。 (2)といたしまして、始業時刻、物流時刻、入出庫などになると思いますが、の分散化について質問をします。 従業員を多く雇用されている事業所等への協力依頼についてです。私は、工場などによるジャストインタイム生産システムの効率性は認めるところですが、社会性については、かねてからいささか疑問を持っております。湖南市の立地から製造業、物流業が盛んであります。大規模物流施設も建設の計画があると聞き及んでおります。地域を支える大切な産業でありますが、始業時刻の分散化。 ①市役所での実施は可能かどうか。 始業時刻の分散化におきまして、同じく②企業、団体等への協力要請は可能かどうか。 ③としまして、大型車両、貨物車両等の通過、物流入出荷時刻協力の要請は可能かどうか、お伺いいたします。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君) 登壇 奥村議員のご質問にお答えします。 その前に大きな状況から、大きな状況という言い方はおかしいんですけれども、やはり根本的には、先ほどおっしゃったように1号線の渋滞というものがほかの道路にも大きく影響をしているということは間違いないやろうと。その根本的な1号線の渋滞、これを何とかしないことにはどうしようもないところまで来ているということは、皆さん思っておられると思います。 ここから憎たらしいことを言います。奥村委員に申します。それぞれ属しているグループが違うのは承知しておりますが、しかしながら、この道路のことについて我々に権限はありません。そしたら、権限を持っている人に対してどういうプレッシャーを加えるか、どういう陳情活動をするか、要望活動をするかということに尽きると思います。権限と金を握っている人たちにどうするかということだと思います。今のままでほっておきますると、令和7年までに1号線の渋滞が、何か手を打ってくれるかというたら、そうはありませんやん。先ほど来言うていますように、令和7年の秋までに何かなされるかというところが滋賀県下において、ほかの地域ですやん。そこが先やといわれて、我々のまちの1号線のこの渋滞を改善する方法は、令和7年までの秋にその方向性が示されるかいうたら、示されないわけですね。具体的に行動を起こしていただくわけにはいかんので、そこを怒っておるわけですね。怒っておるんです。かなり怒っていますよ、私。 権限を持っている人にどうプレッシャーを加えながらという形で国に圧力を加えながら、圧力って言うたら悪いけど、お願いしながら、県にも、権限を持っている国道事務所にもいろいろなことでお願いしながら、「人の交流もしましょうや」とかいうて、ありとあらゆることを尽くしながら、こんなことまでしなあかんのかなという思いをしながら、やっぱりやっておるわけですね。そこに加わっていただきたい。グループを越えて加わっていただきたい。そしたら、「えらい湖南市は、えらいおまえさん、違うな」というインパクトを与えなあかん、あの人たちに。「えらい束になって来はるな。これはうかっとしてられんな」というインパクトをどう与えるか。今までの要望活動とは違う景色をつくっていかなきゃならん。地元代表、行政代表、議会代表、いろんな形で手を尽くして、手を替え品を替えやらなきゃならない。それでもって「あそこはああした。これはちゃんとしないことには、わしらはえらい目に怒られるな」ということを、あの人たちに思わすという手ですやん。それやったら、ここのところをほかの地域よりはちょっと上乗せしておこうかなと、いかに思ってもらうか、いかに思わすかというそこじゃないですか。 だから、もう一度申しますが、グループを越えて一緒に行動をお願いしたい。他人ごとみたいなことを言わないでください。一緒に国に行きましょうや。一緒に、奥村議員の後ろにおられる方も言うておきますわ。一緒に動きましょうや。それでないことには、「ほかの地域とは、ほかのまちとは違う行動をしよるな。あそこは怖いやつばっかりやな」と思わさなあかんということでお願いします。 一番、まず手をつけなきゃならんのを申します。名神・名阪の連絡道であります。30キロを何とかその方向を見いださなきゃならんと。ここが動かないことには、1号線の4車線は動きません。今、30キロのうち3キロが三重県で、そのあと27キロは滋賀県でございまして、この30キロを一発で行くということはできません。そのうちの10キロを先、まず手がけようということになっております。ここに対しても、この距離だけで2,000かかります。この金の用立てということとか、どこをどうするかということは、まだ今現在、検討中でございます。来年の春というか、1月にいろんな動きが始まりますので、それについて、市議会の皆さん方、ご協力のほどお願いしたいと思います。この催しを東京でやるという形になっておったんですが、たちまち1月は滋賀県で行いますので、ご協力のほどお願いしたいと思います。 この1号線の渋滞のところに話を戻しますと、今申しましたように、名神・名阪連絡道が動かないことには動かんと思ってください。その後ですが、待ってられませんので、土地の買収は、1号線のところは38メートル幅で買収は終わっておるわけですし、これについては何とかせえというふうに言っていまして、この間から作戦を変えまして、暫定供用という形でやっておるんやから、暫定ということは一番基になる図面があるはずやからというので、出してこいと言うてあります。暫定ということは、一番その基になるものがあって暫定やろうと。基になるものがなくて暫定ということは、それはおかしいやろうという話で、ずっと担当部署にもしているんですけども、全体の図面はないな。でも、部分的にはあるんや。それも中途半端な状態で。「こんなもの完成品じゃないやんか」と私も言うておるんですけど、あります。それで、そういう形の作戦も変えながら、一つ一つ、令和7年の国体までに何らかの形で方向と、具体的な目に見える形の動きをしていただきたいですが、それができなかったとしても準備段階として、全長ですね、栗東水口道路Ⅱですやんか。ここはⅡですやんか。栗東がⅠで、ここはⅡで水口道路ですので。そこに対しての方向づけと計画というものを出していただこう、つくっていただこうと。だから、現実に重機が入ってくるんじゃないかも分からんけれども、絶対に令和7年の秋が済んだら、どっと工事にかかってもらえるというところまでの準備をできる限りしたいというとこら辺に来ています。これが解決しないことには、それから影響を受けているところのそれぞれの県道、それから市道というものに対する影響はやっぱり解消できない。そのためにあるという、こういう流れにあるということをご承知おきいただき、一緒に、市議会の議員さんたちみんな一緒に動きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、頂きました質問と離れましたが、この頂きました質問に対してはそれぞれの担当の方々が答えていただくようにしますので、何とぞ、また後、出番がありましたら、よろしくお願いいたします。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  私からは、(1)の1点目、渋滞状況、交通量などの実態把握についてお答えいたします。 本市における渋滞発生の大きな要因といたしましては、地域高規格道路である国道1号の慢性的な渋滞にあると把握しております。 地域などからも交通渋滞の声を聞き、市長も先頭に立ち、通勤・通学時間帯における現地立会による状況把握を行っており、国への要望活動についてもより一層力を入れているところでございます。 また、本市では定期的な交通量調査を実施しておりませんが、国や県におきましては、おおむね5年ごとに実施される道路交通センサスに合わせ、主要道路の交通量調査を実施されており、取りまとめられた結果は国土交通省などのホームページで公表されております。直近では、平成27年度に調査を実施しており、5年後の昨年度が調査年度ではございましたけれども、新型コロナウイルス感染症の影響で、今年度が交通量調査年度となっております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  環境経済部長、答弁。 ◎環境経済部長(加藤良次君)  私からは、大きな項目の1番目の1番の2点目と4点目について、商工業関係の担当部署としての立場からお答えいたします。 まず、2点目の湖南市内および周辺の立地企業・団体等働く場の始業時刻等の実態把握についてですが、市内および周辺の企業における始業時刻等につきましては、市では把握できておりません。 また、4番目の実施予定はあるのかというご質問についてでございますが、現在のところ、実施や実験予定はございません。 次に、2番目の2点目、企業・団体への協力要請は可能かについてですが、周辺道路の渋滞緩和を目的とした立地企業への始業時刻の分散化の協力要請につきましては、新しい視点ではございますが、関係機関および関係部署と協議を行い、要請が必要となれば連携して要請することは可能であると考えております。 次に、2番目の3点目、物流の入出荷に時刻等の協力要請は可能かについてでございますが、物流における入出荷の時間に対する協力要請につきましては、それぞれの事業所個別の事情もありますので、市からそこまで要請を行うことは難しいのではないかと思っております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  子ども家庭局長、答弁。 ◎子ども家庭局長(中村聡子君)  私からは、(1)の3点目のうち、幼稚園・保育園・こども園の始業時間の把握についてお答えします。 幼稚園やこども園の短時部の場合は、8時もしくは8時半に登園され、保育園やこども園の長時部の場合は、標準時間で7時もしくは7時30分から、短時間保育を利用される場合は8時もしくは8時30分から保育を始められます。 幼稚園やこども園短時部で開園時間の変更は今のところ考えてございませんが、保育園やこども園の長時部を利用される場合は、開園時間以降であれば保護者の出勤時間に合わせて登園していただくことは可能となっております。 以上です。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  私からは(1)の③のうち、小学校・中学校・高校等の始業時間についてお答えします。 小学校は、8時20分が4校、8時25分が5校です。 中学校は、8時25分が2校、8時30分が2校です。 県立学校では、石部高校が8時45分、甲西高校が8時35分、三雲養護学校は9時ちょうどの始業となっております。 市内の小・中学校で学校間でも違いがある理由は、時間割によるところでございます。各学校のほうで1時限の授業時間は、小学校が45分、中学校は50分、時限の間の休みは5分が標準ですけれども、小学校の中学年・高学年、それと中学生については1日6時間ですけれども、それを午前と午後に4時間、2時間、あるいは5時間、1時間、その割り振りも各学校の裁量ということで違いが出ております。 次に、(2)の始業時間の分散化について、市のうちの小・中学校について変更ができるかというところですが、分散化。例えば、中学校の始業時間を20分繰り上げますと、小学生と中学生の通学は完全に分離ができます。さらに、市内事業所に始業時間の変更が徹底できるならば、通学路の混雑の改善につながると思いますが、繰上げによる家庭や学校への影響が大きいです。市民生活や経済活動にまで及ぶ変更は、実現は難しいと考えます。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  総合政策部長、答弁。 ◎総合政策部長(山元幸彦君)  私からは、(2)始業時間・物流の分散化についての1番目、市役所での実施は可能かにつきましてお答えをいたします。 市役所庁舎の業務時間は、例規等において定めがない場合、職員の勤務時間となっており、本市も例規等に定めがないことから、職員の勤務時間である午前8時30分から午後5時15分となっております。ご質問の始業時間の分散化にあたり、職員の出勤時刻の分散化につきましては、時差出勤やフレックスタイム制度の中で対応という方法が考えられますが、多くの地方自治体では窓口業務における職員の占める割合が高く、本市におきましても同様でありますことからも、多くの市民の方が利用される時間帯につきましては職員を確保しておかなければならず、その効果は少ないのではないかと考えております。 また、市役所庁舎の業務時間の変更につきましては、市民の方々が利用しやすい時間に設定する必要があると考えております。 始業時間の変更にあたりましては、住民ニーズや各施設および各機関等との調整、法令の整備等が必要であり、始業時刻の分散化の効果と利便性の面からも十分な検討が必要であるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  会議途中ですが、暫時休憩といたします。再開は13時からといたします。 △休憩 午後0時00分----------------------------------- △再開 午後1時00分 ○議長(菅沼利紀君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。 7番、奥村幹郎議員。 ◆7番(奥村幹郎君)  一通り答弁いただきました。それでは再質問させていただきます。 (1)の3について再質問します。 地域事情、交通事業等によって、学校等の始業時刻の変更は可能でしょうか。2019年に開通されました吉永山手線には、片側に幅3.5メートル以上ある小さな歩道がございます。自転車も走れます。通学する児童、生徒たちを守っているわけですが、ほぼ同じ時間帯に中学生の通学の自転車が小学校児童たちを追い抜いていくことをしばしば見かけます。中学生の自転車はやむなく車道に出てくることもしばしばございます。そこに通勤時間帯の車両が通るという状況も何度か目撃させていただきました。一定の時間帯に集団登校の児童、それと自転車の中学生ならびに高校生、通勤車両が集中するわけです。この状態では幾らいいインフラ、すばらしい道路を造っていただいても、切りがないのではないでしょうか。あとは、時間帯のシェアで道路をうまく利用することになるのではないでしょうか。 最近、中学・高校等では諸事情、いろんな事情があったようですが、部活の早朝練習がほぼ全廃となっていると伺っております。中学・高校生にとっては、朝の時間に少々余裕が出てきているのではないでしょうか。自転車、中学・高校生を通す。その後に小学生の集団登校をしていただく。ならびに、これは難しいかもしれませんが、通勤車両を通すというふうに道路を使い分ける流れをつくり出すことができれば、お互いに干渉し合うことなく安全に通勤・通学等、できると考えますが、教育部のほうでいかがお考えですか。お伺いします。 ○議長(菅沼利紀君)  教育長、答弁。 ◎教育長(松浦加代子君)  通学路の安全につきまして、各議員さんから質問を頂いていますこと、大変ありがたいなと思っています。 子どもたちの通学路についての安全、これを教育委員会としましても整えるべきところではありますが、その一つの手法としまして、学校の始業時間をということでございました。このことにつきましては、議員ご指摘のあの道、私も通勤をしておりますので、実態を毎朝把握しております。始業時間を例えば5分ずらしたとしても、例えば中学生でしたら家を出る時間、これは学校で規定ができません。子どもたちが決めておりますので、ですので、始業時間を変えたところでなかなか分散して登校しましょうということが難しいという実態がございます。また、小学校につきましては、吉永方面についてはそれでうまくいくかなという点もあったりするんですが、片や、大変通学距離の長い子どもについては、6時50分ぐらいには家を出ていると、集団登校を始めている子もいます。そういったときに、5分早めますと6時45分になると。この朝の5分というのは非常に厳しい時間帯ですので、そういったことで総合的に考えての始業時間の設定でございますので、そういった点で少し難しいことかなと、そのように考えております。 以上です。 ○議長(菅沼利紀君)  7番、奥村幹郎議員。 ◆7番(奥村幹郎君)  丁寧なご答弁を頂きました。私も今お伺いしましたが、6時台に出発しているという子どもがあるというのは衝撃的でした。可能な限り子どもたちの動き、把握していただきまして、割り振り、使い分け等、ご尽力願えたらありがたいかなと思います。とにかく今、コロナではございませんが、密になってしまうと、どうしても道が膨れ上がってしまいます。一瞬です。そこにたまたま通りかかる車が大変危険であることは間違いない事実ですので、そういった配慮も含めて、始業時間も含めてのご配慮よろしくお願い申し上げます。 引き続きまして、④について再質問させていただきます。 地方自治体の役割として、市内における人、車両の動きは、これもある程度把握して、不都合があれば是正するように努力していく義務があるのではないかと考えますが、執行部のほうではどうお考えか、お伺いします。 ○議長(菅沼利紀君)  環境経済部長、答弁。 ◎環境経済部長(加藤良次君)  ただいまのご質問にお答えいたします。私は、商工業関係の担当部署としての立場からお答えいたします。 現在、市内の立地企業・団体等の始業時刻等を把握していないことについて不都合があることはありませんが、先ほど答弁いたしましたとおり新しい視点でございますので、関係機関や関係部署と協議を行い、始業時刻等の把握が必要であれば実態把握に努めたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  7番、奥村幹郎議員。 ◆7番(奥村幹郎君)  細かくはなかなか難しいかもしれませんが、各事情、企業事情ですね、特にたくさんの従業員さんを抱えておられる企業さんとかというところは把握すべきではないかと考えます。 引き続き、次の質問をさせていただきます。(2)のほうで質問をさせていただきます。 先ほど市役所の件で答弁いただきましたが、①ですね、部署によっては可能ではないかと思うのですが、いかがですか。また、働き改革、余暇の前倒しにすることによって、働き方改革、余暇の有効活用にもうまく活用できるのではないかと考えますが、ご答弁をお願いします。 ○議長(菅沼利紀君)  総合政策部長、答弁。 ◎総合政策部長(山元幸彦君)  再質問にお答えをいたします。 始業時間の分散化については先ほどの答弁のとおりでございまして、繰り返しになりますが、地方公共団体の中でも市町村は窓口業務における職員の占める割合が高く、その他の部署の職員数は全体的には少ないということになります。しかしながら、実施するということになれば、ご提案の観点での手法を取り入れる必要はあるというふうに考えております。例えば、湖南市とその近隣地域全体でそうした取組が実行されるとすると、市役所もその中の小さな歯車ではありますが、重要な役割を果たすものと考えておりますが、始業時間の分散化による市民サービスの効果、利便性の確保ということを重点に、十分な検討が必要であるというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  7番、奥村幹郎議員。 ◆7番(奥村幹郎君)  簡単にはできることではないと承知しての質問ですが、やる気があれば、やるとなればというご答弁を頂きました。同じことが各企業様にも言えることだと思います。企業様には強制できることでもないので、ご協力を頂くという形になるのかと思います。 それでは、③について再質問します。物流の件で質問します。 これも強制できるものではないとは思いますが、先ほど申し上げました、私はこれはジャストインタイムという制度が関連してくるのかなとも思います。朝の渋滞のときに、超大型のトラックが走るなと言えませんので、道を塞ぐということもしばしば見受けられます。もうちょっとずらしてもらえたらなという感想はあるのですが、これも強制はできません。ジャストインタイムは生産現場など、耳慣れた言葉として使われておりますが、各企業様、工場、倉庫業等、メリットがあるのは十分承知できます。ただ、デメリットもあります。災害時に急な対応がしづらいこと。そして、輸送関係者の無理な負担、それから地域交通への配慮が欠けているのではないかという指摘があるのも事実でございます。ただ、企業様には余計なご負担をかけて生産基盤を破壊してしまえば、逆に本末転倒です。人流、物流を習慣に捉われることなく柔軟にコントロールできないものかと考えます。また、その先頭に行政が立てないものか、道路をうまく利用できないものかというのを真剣に考えているものでございます。協力依頼ならできるのではないのかと考えることもしばしばあります。こういった考え方もあると発想を柔軟に変えて、あるものをうまく利用していこうということでございます。新しい道路を莫大な費用をかけて造ることなく、うまく使っていこうという考えでございます。 先ほど、市長、答弁いただきましたように、国道、県道等の道路施策が十分であれば、もしかしたらこのような対策は必要でないのかもしれません。道路が足りない。不足を言うのもありだと思います。主張していかなければならないのは事実だと思います。ですが、この不足を補うために、我がまちではここまでやっているんやという気概を見せることも大事ではないかと思います。新設道路を造るより、使い方を考えることによって、道路の使う時間をシェアすることによって、費用をはるかに安く上げる。時間もかかりません。市民の皆様と企業の皆様、道路を使用するすべての皆様のご協力は必須ですが、検討に値する対策ではないかと考えます。 以上でこの質問を終わらせていただきます。 引き続きまして、2番の友好交流都市等他市町との協定・交流についてを質問します。 コロナ禍でイベント・交流等が激減したと承知しております。新型コロナウイルス感染症の感染リスク等が考えられていた以上、やむなしと考えるところが通常でございます。このコロナ禍で、ほぼ2年間の交流が失われたと捉えております。このコロナ禍を理由に交流機会が途絶えてしまっては、大変残念に思います。特に北海道上川郡比布町は、歴史的、人的なつながりのあるご縁のある土地でもございます。末永く大切に交流していくべきではないかと考えます。 では、(1)といたしまして、近年の交流実績について、コロナ以前からコロナ禍の2年間。 (2)としまして、今後の交流予定についてお伺いします。 ○議長(菅沼利紀君)  総合政策部長、答弁。 ◎総合政策部長(山元幸彦君)  それでは、大きな項目の2点目、友好交流都市等他市町との協定・交流についての(1)近年の交流実績についてと、(2)今後の交流予定計画についてお答えをいたします。 まず、一つ目の近年の交流実績についてでございますが、本市と友好交流を行っている都市につきましては、北海道比布町と鳥取県の北栄町の2町でございます。 北海道比布町につきましては、比布町の開基100年の記念事業の一つとして、明治28年に下田村の村民20戸が団体入植されたのが比布町の開拓の始まりで、入植者のふるさととの交流を希望された「ふるさと訪問団」が、旧甲西町時代の平成6年6月に訪問されたことを機に交流が始まり、平成11年8月7日に友好交流提携盟約を締結したところです。その後、平成16年12月4日に本市の市制誕生による再締結をさせていただき、平成23年10月20日には災害時の相互応援協定を締結させていただいております。 新型コロナウイルス感染症が広がる以前は、本市の下田商工夏まつりと比布町の七夕天国におきまして、市民と町民の方々が互いに行き来する相互交流が図られ、また互いの特産品を物品販売するなど、交流が図られてきたところです。 鳥取県北栄町につきましては、平成16年10月に新たな湖南市が誕生したことを機に、『名探偵コナン』の原作者である青山剛昌さんのふるさとと「コナン」が取り持つ縁で、平成23年7月2日に友好交流提携盟約を締結したところであり、その年の8月8日には災害時の相互応援協定を締結させていただいております。 新型コロナウイルス感染症が広がる以前は、本市の夏まつりや東海道石部宿まつりと、北栄町の砂丘まつりやすいかながいもマラソンなどにおきまして、市民と町民の人的交流のほか、互いの特産品などの物販など交流を深めてきたところであり、互いの職員を派遣するなど人事交流も積極的に行ってきたところです。 新型コロナウイルス感染症が蔓延するコロナ禍の現在では、今日までの交流は事業の中止により実施できていない状況となっております。 次に、(2)の今後の交流予定計画についてでございますが、現在、新型コロナウイルス感染症が全国的に感染者数の大幅な減少が見られますが、新たなオミクロン株も発生する中、第6波も懸念されております現段階では、今年度の残り期間および令和4年度における今日までの様々な交流イベント等の予定、計画は見通しの立たないような状況でございます。 特に北栄町との友好交流につきましては、令和3年度が友好交流締結10周年の年であり、今年度の当初から計画をしておりました交流10周年の記念式典の開催は困難な状況にあります。しかしながら、北栄町との友好交流につきましては、10周年を契機に今日までの交流の在り方と今後の交流の在り方を再確認する必要があると両市町とも認識しており、比布町におきましても遠方であることから、現在の交流事業を拡大することはなかなか困難であるというふうに認識しております。 このようなことから、今後の比布町と北栄町との友好交流につきましては、災害時の相互応援協定も締結していることなども踏まえまして、良好な関係を維持しながら相互の発展につながる交流に努めてまいりたいというふうに考えております。 訂正させていただきます。先ほど鳥取県北栄町の友好交流締結の部分で、災害時の相互応援協定を8月8日と申し上げましたが、正しくは6日の誤りでした。失礼しました。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  環境経済部長、答弁。 ◎環境経済部長(加藤良次君)  環境経済部からは、大きな項目の2番目、友好交流都市との協定交流についての近年の交流実績についてと、今後の交流予定・計画についてをお答えさせていただきます。 湖南市は、高知県の室戸市と東洋町との観光交流協定を平成30年7月14日に締結いたしました。交流実績につきましては、平成31年3月に室戸市が市制施行60周年を迎えられるにあたり、記念式典に出席させていただいたことなどがあります。また、平成31年4月11日、12日には、室戸市から湖南市を訪問され、地元産品の販売などについて意見交換を行うなど交流を図っております。 次に、友好交流都市であります比布町と北栄町との観光交流実績についてですが、比布町との交流は、先ほどの総合政策部の答弁と同様でございます。 北栄町との交流につきましては、先ほどの総合政策部の答弁以外の交流といたしまして、商工観光関係では毎年8月に開催されています北栄砂丘まつりに市、観光協会、JAが参加し、湖南市の特産品販売を行いました。また、技術連携や人材育成を図った企業交流会を実施しました。 農業関係ではグリーンツーリズム事業として、市内の親子が農家民泊と農業体験を行う事業を平成25年から令和元年まで7回実施しました。また、農産物直売所ここぴあにおいて、北栄町の特産品であるナガイモやスイカ、ラッキョウなどの販売フェアを毎年実施しております。 主な交流実績としては以上でございますが、いずれも令和2年度以降につきましては、コロナ禍の影響のため、イベント等も中止となり、交流はできておりません。 次に、2番目の今後の交流予定・計画についてですが、新型コロナウイルスの感染状況により具体的な計画が立案できないところですが、今後も先ほどの答弁のとおり、商工観光関係、農業関係においても、引き続き交流を続けてまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  7番、奥村幹郎議員。 ◆7番(奥村幹郎君)  ご丁寧な答弁を頂きました。この質問では、今後の方針として質問させていただきました。せっかくのご縁です。コロナ事情、それと相手さんの事情もあると思います。お互いにお付き合いしていくうえで、お互いに無理をすれば支障も出てくるのかなと思います。お互いに無理のないように、末永く付き合いできればと考えております。 この件については、再質問は控えさせていただきます。コロナ事情等々、勘案したいと思っております。 以上で質問を終わらせていただきます。 ○議長(菅沼利紀君)  これで、7番、奥村幹郎議員の一般質問を終わります。 会議途中ですが、暫時休憩といたします。再開は13時35分、10分間といたします。 △休憩 午後1時25分----------------------------------- △再開 午後1時35分 ○議長(菅沼利紀君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。 資料等掲示・配付の申出が、13番、望月 卓議員からあり、会議規則第157条に基づき、これを許可しました。 次いで、13番、望月 卓議員の発言を許します。 13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  それでは、議長の許可を得ましたので、1、道路整備について、2、通学路の安全確保について、3、産廃の盛土についてを一括にて質問をいたします。 先ほど12番議員のときに、市長からも安心・安全につながるまちづくりが基盤となるよう努めるというお言葉もありました。住むなら湖南市、子育てするなら湖南市、働くなら湖南市の安心・安全面から、他市との区別化、差別化を行い、湖南市の優位性を示す施策が検討、予算化されることを思い、願い、期待して、質問をさせていただきます。 質問の前に、今、議長から許しを得ましたから、皆様のほうに資料として写真を8枚。写真の1番には道路整備です。3番、4番は通学路です。5番は市道認定の道路です。6番は針地先の旧道の裏側のところの写真です。7番が9月19日付の京都新聞です。最後は夏見地先の旧東海道の写真です。 では、質問に入ります。 まず、道路整備については、以前質問をいたしました「湖南市道路整備計画 ~きらめき湖南のまちづくり~」の新たな路線整備ではなく、現在、使用運行している道路の整備です。毎年、道路の補修整備については1億円前後の補修を行ってきていますが、歩道の面一化整備面については停滞したままとなっています。歩道の面一化整備の現状と実施計画についてお尋ねいたします。私が確認したところでは、歩道の面一化整備は菩提寺地先、団地の東西軸道路の一部、南部中央線等々、広い範囲で整備がされています。ただ一方、市役所周辺では、メインの東西軸道路の一部だけが整備され、南北軸はいまだ未整備状態です。歩道の面一化が整備できていない歩道は路面がぼこぼこで、傾斜が至るところにあり、車椅子、ベビーカーでの通行が困難です。少しでも重い買物があると横転する危険性があります。「子育てするなら湖南市で」にはふさわしくないと思うところです。 写真1番と2番を見ていただければと思います。この状態では車椅子での通行は不可能です。甲西中央橋は、車椅子対応の歩道の面一化が片面できていますが、橋より南の道路の歩道は未整備です。車道幅を削減してでも歩道を拡幅し、弱者に優しい道路整備の早期実現を期待するところです。中央地先をはじめ、市内道路の歩道の面一化の現状と実施計画について伺います。 二つ目、通学路の安全確保について伺います。 千葉県の小学生通学の列にトラックが突っ込んだり、高齢者の方が運転する車がお店や歩道に突っ込む報道が多々ありました。湖南市通学路の安全対策に、一層配慮と注意が必要と感じるこの頃です。昨日も5番議員から質問があり、「湖南市通学路等安全推進会議で湖南市通学路等交通安全プログラムを作成し、危険箇所改善要望について現在の対策状況を対策一覧表にまとめたものを公表し、通学路の安全対策に努めています」との説明がありました。 市内四つの小学校、下田小学校、水戸小学校、三雲小学校、石部南小学校は、校門が交通量の多い道路に面した位置にあります。毎朝夕、多くの方々のご協力のおかげで、今日まで大きな事故なく登校、下校ができてきていることに、心より感謝申し上げます。現在までも通行車両の速度抑制への取組についてはいろいろ実施してきていますが、車の走行スピードダウンへ、道路の形状変更や校門前の赤色灯設置や路面への点滅灯設置等々、さらなる取組について伺います。 通行車両対応以外、気象変動による自然現象による安全面への取組について伺います。 たまたま昨日、「急な増水に気をつけてね」と、ゲリラ豪雨での越水への取組に石部小学校運営委員会がピクトグラムを作成し、子どもたちの安全を守る取組を行う報道の連絡がタブレットを通じて来ました。登下校時に急激な雨水増。実際、甲賀市では、過去下校時に児童が通学路の側溝で尊い命をなくしています。小学校9校の周囲を見てみますと、高台にあったり、通学路が斜面が急であったところがあります。このような形で通学児童の危険を非常に感じるところであります。 道路の側溝のことでしますと、写真の3番、4番を見ていただきたいんですが、これは水戸小学校の正門向かって左、道路にはグリーン帯は設けていますが、溝蓋がありません。その校門の右のほうは溝蓋が設置されています。写真3の左方向は角度のある斜面であり、ゲリラ豪雨など増水時には急激な流速、流量になり、通学路であるグリーン帯がある場所は溝蓋が必要と思われます。市内のグリーン帯がある側溝は、約2割から3割が設置されているという状況にすぎません。この点については対策、対応の早期実施を願うところですが、今現在、そこで所見を伺うものではありません。通学路の安全確保に危機管理の視点が必要かと思うところです。 職種、規模の大きさにもよりますが、製造業の場合は50人以上、すべての事業所は安全衛生委員会の設置、月1回の開催、事業所内のパトロール、また会議録の保管が義務づけられています。パトロールでは、安全への危険箇所、いわゆる危険予知、場所、動作、環境の洗い出しを行い、1か月以内での対応、対策を求められています。対策実施についてはこの限りではありません。 小学校9校の通学路の安全確保へ、危機管理、危険予知把握へ、定期的に現地踏査を行い、通学路のKY運動を期待するところです。この点の所見を伺います。 ご存じと思いますが、一つの災害には29の要素があり、300の遠因があるといわれています。各事業所では現在もKYT、危険予知トレーニングの訓練が盛んに行われています。 続いて、3番目の質問をいたします。 産廃の盛土について。これは写真の京都新聞の9月18日の新聞によるものです。9月の一般質問では、「細かい量の投棄はありますが、多量の産業廃棄の投棄はありません」と伺っております。この京都新聞によりますと、汚泥盛土報道、これは砂利精製時に出る汚泥で脱水ケーキと呼ばれるもので、水を含むと泥状になり、乾燥すると固くなる。量ではトラック1,500台分、約3万立米の汚泥が積まれている。新聞によれば、県は産廃と判定できず、崩れる心配もないと静観の構えです。そこで、市としてはどう取り組むのか、所見を伺います。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君) 登壇 望月議員から、道路整備について、それから通学路の安全確保について、そして産廃の盛土についての質問を頂きました。それぞれ担当部長から答弁いたします。また後でということでお願いいたします。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  私からは、大きな1番、道路整備についての(1)歩道の面一化の現状と実施計画についてお答えさせていただきます。 平成12年に高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律、いわゆる交通バリアフリー法が施行されるなど、高齢者、身体障害がい者等の移動に関してのバリアフリー社会を実現していくことが求められている中、歩道等の構造に関してもバリアフリーの観点から、平成17年2月に歩道の一般的構造に関する基準が改正され、以降、歩道計画においては、これまでのマウントアップ形式からセミフラット形式が基本となっております。 議員ご指摘の中央地先の市道針平松線の延長約650メートルの歩道改修につきましては、平成18年から22年の5か年にかけて、甲西駅周辺整備事業の一環として整備をいたしております。既にマウントアップ形式により整備している路線につきましては、昭和の時代から開発された団地内道路や県道長寿寺本堂線の石部地先など数多く点在し、その現状は、戸建て住宅や商店などが隣接し、マウントアップ形式に応じた外構がなされていることから、各戸の外構のやり直し、あるいは道路標高の大幅な修正が必要となるため、市だけの整備スケジュールで実行することは困難であると考えております。 まずは、湖南市道路整備計画に基づき、歩道の未整備路線の早期着手を優先してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  私のほうからは、大きな2番の通学路の安全確保についてお答えします。 通学路の改善について、危険箇所の把握からその集約、関係者による合同点検、そして対策の検討、担当部署による対策の実施という流れは、7日の5番議員へのご質問でお答えしたとおりでございます。ご質問にあります(1)の通行車両の速度抑制への取組につきましては、議員が例示していただいたような踏み込んだ対応は行っておりません。 また、(2)の通行車両対応以外の安全への取組は、これも含め、通学路等安全推進プログラムに沿って通学路の危険箇所について、通行する方への注意喚起または改善の対策を行っているところでございます。先ほど議員のほうからKY、危険予知という言葉が出ました。特に学校においては、児童生徒にタウンメールを流すことがございます。そういったことは即時性があり、危険予知ということには有効であると思っております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  環境経済部長、答弁。 ◎環境経済部長(加藤良次君)  私のほうからは、3番目の産廃の盛土についての令和3年9月18日、京都新聞の汚泥盛土報道への取組についてお答えいたします。 産業廃棄物処理に関する指導監督は県が所管するところでございますが、今回の新聞報道について県に確認しましたところ、記事に掲載された場所に搬入された、いわゆる脱水ケーキと呼ばれる砂利製造時に出る汚泥は、産業廃棄物として判断する基準を満たしていないので産業廃棄物として認識していないという見解でございました。また、当時の所有者が自らの判断で搬入していることから、個人の責任で解決されるものであり、行政が関わるところではないと考えております。 しかしながら、便乗して他の廃棄物が不法に投棄されるおそれもあるため、環境保全の観点から、県と共同で実施しているパトロールを強化し、継続してまいりたいと考えているところでございます。 また、先ほど産業廃棄物として認識していないという見解ですが、県の見解につきましては、環境省の指針による産業廃棄物の判断は五つの条件があります。今回の事象につきましては、その中の占有者の意思が不明である。そして、搬入され保管が開始された期間が経過し、当時の状況、用途が不明であることから、産廃と判断しかねるというふうに県は考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  今、答弁を頂きました。最初の道路整備について、市長、これでいいんですかね。未整備部分についてはこれから整備をしていくけど、今現在のものはほったらかしにするという答弁でした。2番目の通学路については、踏み込んだ対応はしないけれど、プログラムに沿って行う。3番目では、行政が関わる問題じゃないというふうにお聞きしました。非常に、市長が描いている住みよい、住んでいいまち、住むなら湖南市、働くなら湖南市、子育てするなら湖南市、やはり弱者に優しいまちという観点からしたときには、ちょっと違うのかなと。たとえそれであったにしても、もう少し違った答弁の仕方があったんではないかな。私は言葉に出ないような心境です。 では、再質問させていただきます。 それでは、これからますます進む高齢化。この人たちがベビーカーではなくて大人用の三輪車の通行等、またベビーカーもそうですが、増えている。そういったときに車椅子での通行ができない。大人の三輪車でも、今の例えば中央地先でも斜めになっていて通行できない。それで、歩道として残しておいていいんですかね。今はできないけれど計画も立ててやっていくんだという、それくらいのお言葉というのはあってもいいんじゃないかと思うんですが、歩道の面一化整備について、再度お尋ねいたします。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  再質問にお答えさせていただきます。 先ほどもご答弁させていただきましたけれども、まずは国庫補助金等を可能な限り活用しながら、歩道未整備路線を優先して取り組んでまいります。住宅地における道路の歩道改修につきましては、主要道路の歩道ネットワークが形成でき次第、検証を行ってまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  お話を聞いていると、安心・安全に対してはお金がなければやらないんだというふうにしか受け取れませんでした。本当にそれでいいんでしょうか。新しい道路についても計画的にやっていくというお話でした。そうした中で、写真で見ると先ほど言いました5番目のところなんですが、平成18年にこの道路を市道認定しているんです。5番目の写真です。片方では計画どおりやっていく、計画にないものはやらない。では、この市道認定をしたときに、やはり背景があったと思うんです。地元とかの要望とかがあったと思うんです。それに対して、その後、市道認定をしたならしたで、市道認定した後の取組とか現状について伺います。 ○議長(菅沼利紀君)  教育長、答弁。 13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  市道認定ですので、やはり産建のほうの、それの背景と現状という解説で、教育長じゃないと私は思うんですが。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  再質問にお答えいたします。 平成17年頃に針工区におきまして、甲西南部1地区ほ場整備事業として併せて行う事業として、針区が主体となり、生活環境整備事業に取り組んでいただいた経緯がございます。この事業では、市道旧東海道線の山手側集落道を整備する目的で、関係地権者の協力を得ながら延長390メートル、幅5メートルの生活道路を兼ねた農道整備を行っております。当時においても安全な通学路確保は大きな課題であり、この集落道路の整備を踏まえた中で、拡幅可能な法定外公共物について市道内屋敷線として市道認定をした背景がございます。 しかしながら、現状は市道内屋敷線を通学路として利用されていない状況であり、既に両隣に戸建ての家が建っていることからも、市道拡幅が困難であると考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  写真を見てもらいたいんですが、私が言っているのは5番目の写真ですので、長さが350メートルはないんです。40メートルほどしかないんです、長さが。それで幅は2メートルほどしかないんです。そこを市道認定しているということで、今、部長のほうからは長さ350メートルって、それはまた別のところだと思います。そういうことで、もう1回答弁をお願いします。なぜそこを認定して、その後どうしたかということです。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  再質問にお答えいたします。 この赤色の部分につきましては、議員ご指摘のとおり、幅員が約1メートル未満ということで、距離もかなり短いということになっております。ここにつきましては、当時、地元の要望から出ていた中で市道認定をさせていただいている経緯がございます。この中で、先ほど私がご答弁をさせていただきましたけれども、農道整備がございまして、その一連の中でということで当時、考えさせていただいておりましたけれども、現状、今となりましては通学路としてのご利用もございません。また、両側にも家が建っているということで、なかなか拡幅としては今、困難な状況だというふうに認識しているところでございます。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  再度お尋ねいたします。 そうすると、市道認定したときの今の現状を、例えば認定したときに幅が2メートルだったのか、3メートルだったのか。現地に行くと、赤い小さなマークが確かにあります。本当にそれがそうだったのかどうか。そして、今この写真、皆さんもありますね。これのブロックが積んである、その先についてどうなっているのか。もしそれのところがきっちり市道認定したという形の中で、市道がこうだというものが今、現地へ行った段階では見ることができないんです。それについて確認をしたい。今後どうするのか。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  再質問にお答えいたします。 現状のピンにつきましては、道路境界ということで明示させていただいているというふうに認識しております。ただ、現状、構造部、隣の擁壁、それと両側には擁壁がございますので、その辺りにつきましては、今のところ整備はさせていただくようではございませんけれども、この未整備につきましては今後、できる範囲のことは考えさせていただきたいなと思っておりますけれども、これにつきまして今の拡幅ということでは計画はございません。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  今後もあるということだと思うんですけど、市道認定したときに、やはりきちっと境界とかそういうものをやっておいてもらいたい。今このブロックを積んだところが、私も平成18年の市道認定された後にブロックができたのか、前にあったのか。記憶でいけば、そのときはあぜ道だったような気がしますので、ということは、幅が市道が狭められたのか、これは分かりませんよ、というふうな臆測をしてしまいますので、それのところをやはりこれからもきちっと、道路管理ということについては知ってもらいたいと思います。 では、通学路についての再質問をさせていただきます。 通学道路におきましては、両サイドにグリーン帯があるところがあります。これをやはり両サイドあるものを片側のほうにまとめるとか、統廃合して片側に集めたところのほうを側溝の溝蓋を整備するとか、通学児童の安全確保に、または電柱、電線、これを地中化して幅を広げる。最後の写真を見てもらえば分かるんですが、側溝の蓋があるところ、ないところ、電柱があるところ、ないところ、関係なく道路に対して真っすぐグリーンベルトが引かれています。当然、子どもたちはなくなれば出てきます。車は真っすぐ走っていますので、名前は出せませんけど、昔、ふっと出て事故になった場合もありますので、こういうところについてどういうふうにお考えなのか、お伺いします。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  再質問にお答えいたします。 歩行者の右側通行による安全が維持できないと判断される場合につきましては、片側で広くグリーン帯を設けることは、歩行者の安全確保の手法の一つだと考えております。場所によっては、グリーン帯の消去を含めた引き直しに関しての効果を検証しながら取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  今、電柱、電線の地中化のことも申し上げましたが、それについてはいかがですか。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  失礼しました。電柱、電線の地中化等による有効道路幅員拡張についてでございますが、電柱等の地中化には多額の事業費を要することから、現在のところ本市におきましては計画対象の路線はございません。共同溝を設置し無電柱化を図る路線として、防災、安全、円滑な交通の確保、景観形成、観光振興の観点から選定された道路が対象となっており、滋賀県においては令和3年3月に滋賀県無電柱化推進計画を策定され、滋賀県管理道路において令和7年度までに5キロメートルの無電柱化工事の着手を目標とされております。事業の推進につきましては、民間において新設供給等がございましたら、研究してまいりたいと考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  それでは、グリーン帯の両側にあるものを片方へまとめるというのも得策かと考えるということでしたので、例えば試行で100メートルとか500メートルとか、まず段階的にやってもらうとか、そういうふうなお考えがあるかどうかをまず確認します。
    ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  再質問にお答えいたします。 議員ご指摘のとおり、当然、道路状況による、幅員等にもよりますけれども、一度そういうことは検討させていただきたいと。それと、当然、関係機関、警察、それと地元等の調整も必要となりますので、その辺を踏まえて検討させていただきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  再質問させていただきます。 危険予知の意識について、教育部長とずれがありましたので確認させてもらいます。先ほど11番議員の方も言っていましたが、民間でずっとやってきたことに対しての意識というのとずれがある。例えば危険予知ですと、1対29対300、これは今の教育部長のお話でいくと、たまたま災害とかが1度起こったら、あとまた29とか要素も、それは別問題で残しておけばいいんだという。それで、一個一個プログラムに乗って順番に優先順位をつけて直していけばいいんだと。ただ、私たちはこの危険予知に対しては、1個の災害に対しては29の要素。29の要素をまず潰さなきゃいけない。そして、300の遠因についても洗い出しをして、それをいち早く潰していく。ちょうど地震と同じような形で、300のマグマが上に上がってきて29。29のマグマが上がって1個の災害になるという私たちの感覚と、上からの順番の、やはりこれのところだけもう少し危険予知に対して、子どもたちの学童の通学に対しても安心・安全という面からも、もう少しその辺のところを考えてもらいたいと思います。 ですから、今度は危険予知の観点からしたときに、例えば一例を言うと、私が見たときに、針地先にある信号機、踏み切りの先の信号機がありますね。コンビニまでの信号機なんですけども、これは子どもたちが朝、通学路で北から南へ渡ります。南北の歩行者用の信号はあるんです。当然、4面で信号があるんですけども、今度は、東西のは車道の信号はありますけど、歩道の信号はないんです。ということは、先ほどの感覚でいきますと、けがが起こんなきゃそれでいいんじゃないかと。安全ってそんなものなのかなという。私たち、危険予知の考え方でいくと、それはすぐ潰さなきゃいけないという。そしてまた、南部中央線は結構長いんですが、その間の照明ですか、中学生が通学路を使っていますが、ここも非常に夜になると暗い。これについてお尋ねいたします。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  再質問にお答えいたします。 まず、信号機の設置につきましては、警察庁が信号機設置の指針として全国的な基準を定めておりますが、他の交通安全施設による代替が可能か、道路改良が可能か、住民等の意見に配慮しているかなどが考慮されております。このため、所管される甲賀警察署の見解によりますと、交通環境による利用頻度の低下など、信号機が設置されたときの交通の安全と円滑を確保するという目的が果たせない、また、進行方向の車両灯器の確認で横断が可能であると判断されており、新たな設置の予定はないと回答がございました。市といたしましても引き続き、歩行者等の安全な通行確保に取り組んでまいりたいと考えております。 2点目でございます。 市道南部中央線柑子袋以東につきましては、平成13年度に事業採択された土地改良事業、県営農道環境整備事業とふるさと農道緊急整備事業によって、両側歩道の整備に着手しております。主要な市道との交差点には道路照明を設置したところでございます。 道路照明は夜間において道路状況、交通状況を把握するために良好な視覚情報を確保し、道路交通の安全、円滑を図ることを目的とするもので、道路照明設置基準により整備しております。平成29年度から湖南市LED照明導入事業により、当該路線すべての道路照明灯をリースにてLED化しているところでございます。設置の道路照明灯は支柱高さが10メートルあるため、防犯灯と比べますと暗いと感じますが、市道南部中央線の南北の交差点には1か所から2か所設置しており、必要な照度を備えていると考えておりますが、防犯の面からも検証し、歩行者等の安全な通行確保に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  それぞれの見解があって進めているということはよく分かりました。針地先の信号の東西軸の、子どもたちが朝とか、東西に渡るのが大体中学生なんですが、自転車で、やはりこれを一度自分たちの目で見てもらいたい。そして、警察が言ったからとかではなくて、自分たちが危ないなと思ったら、何としてもそれはつけてもらいたい。これもぜひともお願いしたいと思います。 そして、照明については道路照明云々じゃなくて、確かに大事なことなんですが、交差点から交差点の間が冬場になると、中学生が帰るときに非常に薄暗く、危険性を感じるということでしたので、ここのところももう一度考えてもらいたいと思いますが、それのところはいかがですか。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  再質問にお答えいたします。 議員ご指摘の箇所につきましては担当課で確認をさせていただいて、今後、必要性があるかどうかについても検証させていただきたいと思っております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  通学路について、教育長のほうにお尋ねしたいと思います。 写真でいきますと6番目ですから、これですね。これを拡大してもらいますと、左のほうは柑子袋のまちセンからは家棟川の土手まで、これは旧東海道とほぼ平行、ジグザグが2か所ほどありますが、ほぼ平行で道路はあります。それで、この北島酒店のところからは道路がないんですが、土手はあります。この赤い線が、先ほど申し上げました市道に平成18年に認定したところです。それで、点線のところは今、竹やぶですので、一応里道のような形の中で人は通れるようになっています。そして青い線が、先ほど部長が言われましたように350メートル、補助整備の道路でやっていますが、この林のところから由良谷川のところまで青い線があると思います。このところに両サイドに垣根がしてあって、金網がして、ドアがしてあります。これは聞きましたら、獣害防御のためにしてあるということで、今、地先の人たちは門を開けて通行できますが、通常は通行できない形になっています。これに対して、あと黄色い線、これは道路はありませんが、もし可能ならば、こういう道路等を考えていただければ通学路、いろいろ今言っていますが、三雲小学校の通学路にもひょっとしてできるんじゃないかなと。そしたら、これにはやはり立場、立場、地域、地域の皆さん方の協力を得なければできないと思うんですが、これについて教育長の見解を伺います。 ○議長(菅沼利紀君)  教育長、答弁。 ◎教育長(松浦加代子君)  議員ご指摘のように、平成18年1月14日に針地先の内屋敷線は市道に認定されました。平成17年12月市議会定例会の産業建設常任委員会では、認定理由について地元要望であることとし、市としても旧東海道を迂回した通学路の整備に手始めと考えていることが述べられています。この市道の幅員は、現在も0.9メートルで無舗装ですが、将来拡幅の可能性があるので認定されたのではないかと。市は要望者に対し、拡幅工事については緊急性、財政的、実現性など総合的に判断し、可能な路線から実施すると答えているようです。 先日、11月29日午後に、先ほど議員が説明してくださったこの写真の道、ずっと現場を確認に行ってまいりました。旧東海道南側山手に東西に延びる道路も確認をしてきました。内屋敷線の西側は竹やぶの中の小路になっており、家棟川の堤防に出るには鬱蒼とした竹やぶの中を100メートルほど、なおかつ急勾配であります。そこを土手を上らなければなりません。川の対岸を私有地が南北に広がっており、橋を架けたとしても左右に迂回が必要です。この市道の東側を行くと由良谷川の堤防手前に行き当たりますが、堤防に出るには林の道を突き抜ける必要がございます。三雲小学校に行くには堤防上の道が最短距離であるものの、この道には人家やとか、それから電灯が全くありません。今回、確認した道などを遊歩道に整備して、夏見区・針区の旧東海道を避けて通学路にするには相当の困難と費用がかかるだろうなと、そのように思いました。 現地調査から西庁舎への帰り、平松の旧東海道を車で走っていますと、三つの分団の子が下校をしておりました。道路の左端を隊列を守って車を意識しながら歩いていました。ある分団では、「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」とジャンケンしながら帰っていたわけであります。それこそ車と分離した遊歩道、それがございますと交通の安全は確保はできます。ですが、その一方で、心配をしなければならないことも出てきます。車がよく通る旧東海道。でも、人通りはありますし、人の目もあります。子どもたちも交通法規を自分自身が肌身で感じることができます。 通学路等交通安全プログラムでは、通学路の安全、道の安全、そして子どもたちの安全とは何かを総合的に判断し、通学路の危険箇所の改善に努めてまいります。教育が教育として力を発揮できるのは学校での指導であります。 指導の重点は三つ。一つは、交通ルールの遵守。一つは、安全を見守っている方への感謝の気持ち。これを育てること。もう一つは、自分の身は自分でも守る。この意識、非常に重要やと思っています。 こういったことを重点的に指導を続けてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(菅沼利紀君)  13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  しっかりした答弁を頂きました。実施については非常に課題が多くて、ただ、私は代替という形でそういうことでもしても、子どもたちが安心・安全な通学ができるんじゃないかな、どうしたらできるようになるのかなという思いから、ある意味提案というか、一応自分の私見を述べさせてもらったところです。 そこで、市長にお尋ねしたいんですが、今、遊歩道を造ることも非常に難しいということになりました。じゃ、先ほど申し上げました旧東海道のところをグリーン帯を一つにまとめて、そして、できたら、そのまとめたほうを、溝蓋が今2割ほどしかないけど、残り7割から8割はまだ溝蓋がついていないところが多いですけど、そこを一応溝蓋をしっかりつけてもらえれば、1メートル以上の通学路ができると思うんです。そこに歩道と車道とを区別するブロック、あれを全部敷き詰めたら、費用もそうですけど対向車線云々もありますので、ところどころ10メートル間隔くらいでそういうのを設置してもらうとか、そういうふうにして、何とか通学路の安全確保をしたいと思うんですが、その辺、市長、どうでしょう。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君)  先ほど話がありましたように、大体1億円、そのお金で何とか修理のところ、補修のところ、舗装のところをやり直さなきゃならんところ、順番に順序立てて計画を持っている、それぞれの担当は持っているということを言っております。しかしながら、やっぱりそれでも急がなきゃならんところが多々あると思いますし、それはそれとして順序立ててやらなきゃならんところと、皆さんが気がつかはったところ、それはそれなりに、それとは別のスケジュールでやっていかなきゃならんと思います。 それから、人の歩くところ、先ほどおっしゃいましたけれども、子ども、お年寄りというところは優先しなきゃならんという思いはありますし、逆に言うと、ここは「はよせえ、はよせえ」と言うてきてもらいたいと。言うてきてもらったところは部分部分であるかも分からんけれども、それはそれなりに現場の者で、担当の者たちが考えて「ここは言うてこられたし」。特に議員さんたち、声を大にして「ここや、ここや」と言うてきてください。それが早めるという方向に必ずつながると。やっぱりプレッシャーを加えなあかんと。どこにプレッシャーがあるけど、プレッシャーを加えなあかんということにつながると思います。言わへん限りはだんだん遅れていきます。そんなん当たり前やと。どんどんどんどん言うてきていただきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(菅沼利紀君)  13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  先ほど、国のほうへもプレッシャーをかけなきゃいけないということを、市長からも私たちにも投げかけていただきました。私たちもやはり旧東海道を車を運転するときには、自分がいつ加害者になるのかと、ふと恐ろしさを感じながら運転し、なるべくあの道は通らないようにはしているつもりです。ですから、いち早く、これから私も通学路については、もっともっと皆さん方と一緒になって実現、旧東海道でいくならいくであるんだったら、それをどうしたら皆さんが、安心して子どもたちが歩けるんだというものができる。例えば先ほど言われた平成18年に40メートルのものを、そのときに将来の一つの通学路になるという形の中でやって、15年も何もなかったという。やはりこれは、今、市長が言われるように、私たちも悪いんですね。それを認定していてそのままになっているということで。やはり人ごとでなく自分ごととして、しっかりとこれについて取り組んでいきたいと思います。 あと、産廃のところなんですが、産廃の脱水ケーキ、これが熱海のように土石流として発生する可能性というのはどのようにありますか。 ○議長(菅沼利紀君)  環境経済部長、答弁。 ◎環境経済部長(加藤良次君)  この土地は、当時の所有者が平地の水田にかさ上げ目的で土砂を搬入して、盛土をされたものでございます。県が調査しましたとおり、崩壊や土石流が発生するような状態ではないというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  13番、望月 卓議員。 ◆13番(望月卓君)  ちょっと安心しました。 今回はウツクシマツに関する質問はいたしませんでした。が、前回答弁いただきました(仮称)平松のウツクシマツ自生地保全活用協議会が既に発足し、1回目の会合が開催されたと聞き及んでおります。次年度のウツクシマツ保全育成への取組に対しての施策の充実を願い、期待申し上げ、一般質問を終わります。 ○議長(菅沼利紀君)  これで、13番、望月 卓議員の一般質問を終わります。 会議途中ですが、暫時休憩といたします。再開は14時35分、9分間といたします。 △休憩 午後2時26分----------------------------------- △再開 午後2時37分 ○議長(菅沼利紀君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。 次いで、9番、赤祖父裕美議員の発言を許します。 9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  議長のお許しが出ましたので、私の一般質問をさせていただきます。 6期目挑戦をさせていただき、当選をさせていただきました。初心忘れることなく、市民の声に真摯に耳を傾けながら、二元代表制である議会人として、湖南市の新しいまちづくりに力を注いでまいりたいと思います。選挙時に皆様に訴えてきたこと、また、市民の皆様の多くの声を聞いていますので、今回は4問と多めですが、時間の許す限り質問をさせていただきます。分割にて質問をいたします。よろしくお願いをいたします。 それでは、最初の質問です。保育士の待遇改善について。 少子高齢化、人口減少が進んでいる中、これからのまちづくりをいかに進めていくか。デジタル化も進む社会状況の変化の中で、今、新しいまちづくりとして変わらなくてはならないときに来ていると思っています。コロナウイルス感染拡大に伴い、多くのイベントが自粛となり、人と人が交流しづらくなっており、孤立化、孤独化する現状の中、アフターコロナ、ウィズコロナ、社会状況を再びつなぎ、生きがいをつくり出していかなくてはならない大きな課題と思っています。歳入を増やすためには、高齢者を支える納税者を増やすこと。このまちに移り住んでいただけるよう若い夫婦の支援策が必要です。その中でも大きなキーポイントを占めるのが子育て支援だと私は思っています。この選挙でも訴えさせていただいておりました。一生懸命働く者が報われる社会実現を目指して、令和2年度に六つの公立園を民間に移行し、会計年度制度も導入されました。大切な子どもたちの保育、教育をしていただいている保育士の雇用待遇は守られているのか。大切な子どもたちの安心・安全な保育がなされているのか。市が主体となって取り組み、その検証も必要だと思っています。 そこで、7点の質問をさせていただきます。 まず、一つ目、湖南市の保育士の対応について。他市に比べてどうであるのか。公立園、民間園についてお聞きします。 二つ目、人数は足りていますか。今日までの退職者の数とその理由について。 三つ目、夏季休暇取得、時間外手当、お昼休みは取得できていますか。 四つ目、住居手当の創設について。これは昨日ご答弁もありましたが、また、もう一度お聞きをいたします。 五つ目、湖南市が大切にしてきた発達支援の子どもたちへの対応は、民間園でも継続されて行われていますか。人を育てるための研修会の実施について。 六つ目、公立園を民間園に移行したことによる事業評価について。 そして最後、七つ目は、第三者による外部評価委員会の実施とその公開についてお聞きいたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君) 登壇 赤祖父議員から保育士の待遇改善についてのご質問を頂きましたが、担当局長より説明いたします。また後で、よろしくお願いいたします。 ○議長(菅沼利紀君)  子ども家庭局長、答弁。 ◎子ども家庭局長(中村聡子君)  私からは、大きな1番、保育士の待遇改善についてお答えします。 まず、1点目の湖南市の保育士の待遇について、他市に比べてどうであるかとのご質問にお答えします。 本市の公立園4園における保育士と他市との待遇について比較いたしますと、正規職員では、まず給料に関しましては一般行政職と同じ給料表を用いており、昇給・昇格の時期や管理職になる時期等につきましては、各市において若干の差はありますが、昇給・昇格の基本的な仕組みは同じであります。会計年度任用職員につきまして、給与条件については、勤務条件など任用条件の違いがあり、一概に高い、低いという比較はできませんが、会計年度任用制度の導入前と同じ条件で制度移行した自治体では、共済費の負担額の増額から給与設定額など、給与支給額や任用条件をフルタイムからパートタイムに見直しを行っているところもあり、現状におきましての比較は難しいと考えます。 また、休暇等の勤務条件につきましても、各市において多少の違いはありますが、基本的に地方自治体は国家公務員の制度に準じて整備をしておりますので、本市におきましても同様の取扱いをしていることから、制度における大きな違いはないと認識しております。 民間園の待遇につきましては、他市の民間園の状況を把握することは困難であることから、比較することは難しいと考えております。 2点目の人数は足りているか、今日までの退職者の数とその理由とのご質問にお答えします。 公立の保育園・こども園に保育に従事する職員数につきましては、令和3年4月1日におきまして、正規職員が78人、会計年度任用職員が、産休・育休代替のフルタイム職員1人を含む58人の合わせて136人でございます。会計年度任用職員につきましては、パートタイム勤務の保育士および保育補助員を4園全体で63人募集し、57人を採用し、現在、早朝延長保育を補助する保育補助員の6人が不足となっております。また今年度から、正規職員の産休・育休代替にフルタイム勤務の保育士を公募しましたが、現在2人採用し、3人が募集中となっております。 令和2年度は公立6園を民営化したことにより、正規職員の保育士を一部行政職として配置しておりましたが、今年度は保育園・こども園に配置替えしたことで保育を担う職員は充足し、令和3年4月時点での待機児童数をゼロとすることができたと考えております。 また、今年度の公立園の退職者の状況につきましては、今日現在で、正規職員、会計年度任用職員とも退職者はございません。 民間園につきましては、7月に市内民間園18園にアンケートを行い、15園から回答を頂きました。そのうちの10園で保育士が足りていないと感じておられるという結果でございました。各園とも保育士の配置基準は満たしていただいておりますが、実際の保育業務においては、複数の園で保育士不足と感じられておられる状況であり、市としましても保育士の配置基準の見直しについて、県を通じて国へ働きかけをしてまいりたいと考えております。また、今年度の民間園の退職者の状況につきましては、正規職員3人、パート職員3人の退職者数ですが、その理由については個人の都合によるということでお伺いしております。 3点目の夏季休暇取得、時間外手当の支給、昼休みは取得できているのかのご質問にお答えします。 公立園の夏季休暇につきましては、正規職員は6日、会計年度任用職員は、任用月や任用期間にもよりますが、上限日数を6日として休暇を付与しております。令和3年度の取得状況につきましては、保育士の正規職員は69人中66人が取得し、未取得者は残日数1日が3人となっており、会計年度任用職員は61人中59人が取得し、未取得者は残日数1日が2人となっております。 今後も職員の健康維持のため、健康的な職場の環境づくりに引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 次に、時間外勤務手当の支給につきましては、正規職員に準じて支給しております。 昼休みの取得につきましては、各園とも交代で1時間のお昼休みの取得に努めていただいているところでございます。 民間園につきましては、それぞれの園の方針で実施されています。市としては指導監督の中で、必要があれば業務の見直しなどによる休暇取得促進を指導いたしますが、現状としては決められた日数の休暇の取得や、交代で1時間のお昼休みの取得はされており、時間外勤務手当の支給も行われております。 4点目の住居手当の創設については、昨日、3番議員の再質問でお答えしたとおりでございます。 5点目の湖南市が大切にしてきた発達支援の子どもたちへの対応は、民間園でも継続されて行われているか、また、人を育てるための研修会の実施についてのご質問にお答えします。 昨年度に民営化した6園につきましても、公立のときと同じように取り組んでいただくようお願いしておりますが、民営化された園につきましては今年度で2年目ということもあり、発達支援システムに戸惑われている部分もあると感じております。 昨年度は公立のときの元園長などが民営化された各園を訪問し、園からの相談を受け、スムーズな移行に向け指導を行ってまいりました。今年度も幼児施設課の職員で民間園を訪問し、各園長に発達支援システムへのご理解、ご協力をお願いしております。さらに、発達支援室からも各園に園訪問した際に指導いただいているところでもございます。もう少し時間がかかるかもしれませんが、できるだけ早く慣れていただけるよう、市としましても保育士を対象とした市主催の研修を実施しており、今月に発達支援室の支援員を講師に招き、発達支援に関する研修を予定しているところでございます。 6点目の公立園を民間園へ移行したことによる事業評価についてお答えします。 今年の10月から11月にかけて、民営化された6園の保護者の方を対象にアンケート調査を実施いたしました。最終集計はまだできておりませんが、集計ができましたら、湖南市子ども・子育て未来会議において報告をさせていただき、ご審議いただくよう考えております。 7点目の第三者による外部評価委員会の実施とその公開についてお答えします。 滋賀県では健康福祉サービス評価システムを構築されており、これは事業者自らが行う自己評価に加え、第三者の評価機関が評価する第三者評価等があり、事業者自らの取組により健康福祉サービスの質の向上を図るとともに、利用者によるサービス選択に資することを目的としております。 少子化が進む中で根強い保育ニーズはあるものの、子どもの絶対数が減少することから、保育の利用者も減少しつつあります。今後は保育の量の確保から保育の質の確保へと転換されることが予想されます。公立園、民間園問わず、保育の質を確保・向上するためにも、第三者評価制度の活用について周知啓発など、進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  ご答弁いただきました。会計年度任用職員の方々と懇談をさせていただきました。「幾ら働いても給与は5年しか上がらない」、また、「基本給は上がらないけれども責任は同じである」、また、「期末手当は下がっている」などといったご意見を聞いています。湖南市では5年以上働いている会計年度任用職員は何人おられますでしょうか。 ○議長(菅沼利紀君)  総合政策部長、答弁。 ◎総合政策部長(山元幸彦君)  それでは、再質問にお答えをいたします。 現在、会計年度任用職員で5年以上勤務している人は何人かというご質問ですけれども、会計年度任用職員制度以前の臨時的任用職員制度で任用して、引き続き会計年度任用職員として5年以上雇用している保育士につきましては、週4日勤務、週5日勤務の方で35人、早朝延長で22人、育休代替が2人で全部で59名です。 以上です。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  かなり多くの方が5年以上働いていただいて、今の任務についていただいているということが分かりますが、保育士が不足している状況も聞かせていただきました。子どもたちの人となる根っこの部分の保育であります。大変重要であると思いますし、また、その後の育ちにも大きく影響していきます。雇用の環境改善が求められるのではないかなと思っています。会計年度任用職員については、その制度が始まったときから総務常任委員会の閉会中の調査にも取り上げ、必要なところには正規職員の雇用もという声も上げてきたところです。また、専門的な職種、例えばことばの教室、療育保育、また不登校に関わっていただいている先生方など、会計年度任用職員のフルタイムの必要性を訴えてまいりましたが、現在も検討中のようでございますが、これらの意見を基に今後の検討は。担当課としてのお考えをもう一度お聞きしたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  総合政策部長、答弁。 ◎総合政策部長(山元幸彦君)  再質問にお答えをいたします。 会計年度任用職員のフルタイムでの任用についてのご質問です。今、議員からお話がございましたように、過去の総務常任委員会でも説明をいたしておりますが、会計年度任用職員の導入時に、制度の導入時に業務内容の見直し等を基本としまして、担当課の意見を聞き、また市職員全体の雇用条件を人事面あるいは財政面を勘案して、最終的に会計年度任用職員の任用にあっては時短を基本としております。そして、その保育士につきましては、令和2年度の民営化により、これまでの他市との比較だけでなく、私立園を含めた市内の保育園の確保という視点に立ちまして、現在のところは制度導入の2年目の途中でもあり、フルタイムの導入予定は考えてはございません。 なお、令和3年度からは、育休代替の会計年度任用職員の採用にあっては、正規職員の代替という観点からフルタイムの任用を行っております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  上げ幅が5年という、5年以上働いても上がらないというところについてはたくさんのご意見をお聞きしていますので、そこの部分についても検討を願いたいと思いますし、また、フルタイムについても現在考えていないということですけども、やはり特殊なお仕事をされている方については、先生方が1日変わるという、来られないということもあって、大変利用者についてはいろんな声をお聞きしていますので、そういったところもしっかり精査をしていただきたいなと思っております。 民間園での聞き取りでありますが、夏季休暇、また時間外取得、こういった取得がままならない点があるという具合に聞いています。そしてまた、「何を目的に保育をさせているのか」、また、「会社としての計画、また人を育てるような研修計画が感じられない」、「話合いの場を設けてほしい」、「人を大切にされているという具合には感じられていない」というようなご意見を聞いております。また、先ほども辞められた理由については、はっきり答弁はございませんでしたが、民間になってから五、六人の先生が辞められたということも聞いています。この湖南市の聞き取り調査について、今回アンケート結果もまた見てみたいと思いますけども、こういった状況下は担当はつかんでおられますでしょうか。 ○議長(菅沼利紀君)  子ども家庭局長、答弁。 ◎子ども家庭局長(中村聡子君)  再質問にお答えさせていただきます。 今、議員がおっしゃっております民間園の保育士の方々の状況でございますけれども、指導監査を年1回行かせていただいている際に、今回お尋ねいただいたお休みのことであるとか、お給料表のことであるとか、そういったことに触れ、給与規程のほうの提示という形でも頂いておりますし、お休みの取得というのも取っていただいているというふうにつかんではおります。ただ、監査を受けておられる方が園長であったりというふうなこともございますので、保育士のヒアリングをしっかりと園がして、状況確認をしたうえで、指導監査の折に報告をしていただきたいということも含め、今後、監査のときにはそういったことも含めながら確認していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  現在、監査中ともお聞きしていますので、しっかりと聞き取りをしていただきたいなと思っています。 住居手当の件ですけども、子どもたちのために一生懸命、今、踏ん張っていただいている先生方です。先生方の生活もあり、少しでも賃金の高いところに職場を変わられるというのは、それは仕方のないことだと思っていますが、現在、民間園では、住居手当をお一人暮らしの先生に3月に5万円支給、また住居手当として支給されておられますが、それがなくなった場合には本当にやっていけないというような声をお聞きしています。東近江市、また栗東市など近隣市では、市が独自で支援策を設けて保育士を支援しています。昨日の副田議員の答弁では、保育士の確保の観点からも何らかの支援策を検討いただけるといった内容でしたが、そういった理解でよろしいのか、確認をもう一度お願いしたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  子ども家庭局長、答弁。 ◎子ども家庭局長(中村聡子君)  議員の再質問にお答えいたします。 昨日、3番議員の再質問でお答えしましたとおり、保育士の住居手当としましては、保育士確保対策として国が保育士の宿舎借り上げの補助制度を実施しております。近隣市町の実施状況もかなり多くの市が実施しておりますので、そういったうえでも実施の可否について検討してまいります。 以上です。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  奨学金返済についても検討とありましたので、ぜひとも保育士支援の強化を求めたいと思います。 第三者委員会のことですが、民間園になってからなかなか園内の様子が見えにくく感じています。国は、介護士、保育士の待遇改善として3%賃上げを提示し、約9,000円ほど引上げをされますが、もともと低いので抜本的な対策にはならないといわれています。また、保育士の賃金アップに使われず、保育園園舎の修繕等、内部留保に回されているケースもあると聞いています。湖南市の民間委託は、市が全体的な保育の指針を示し、総合的に進めることを条件に進めてきた民営化であります。第三者委員会を立ち上げて、その運営を監査する仕組みが私は重要と考えますし、民間園の先生方からも多くのご意見を頂いています。先ほどの答弁では、そういったことは事業者が自ら取り組むことということの答弁がありましたけども、このような仕組みについて、市の当局の必要性について見解を伺いたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  子ども家庭局長、答弁。 ◎子ども家庭局長(中村聡子君)  再質問にお答えいたします。 先ほども最後に、公立園も含めて保育の質を確保・向上するためには、こういった制度の活用は重要ではないかなというふうには考えておりますので、前向きに検討してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  なかなか言いづらい部分もおありのようですので、しっかりと聞いていただけたらなと思います。 それでは、2問目に移ります。 JR石部駅改良工事内容と石部駅周辺整備事業の進め方についてを質問いたします。 念願の石部駅周辺整備ならびに駅の整備工事がようやく進んできました。6月23日にJR西日本と石部駅改良に関する基本協定ならびに石部駅南北線自由通路整備に関する基本協定を締結し、石部駅周辺整備ならびに駅の整備工事については令和6年3月31日までに、また、石部駅周辺整備については、北側駅前広場、石原線整備を令和7年3月31日を目指すとのことです。先日、11月5日、石部まちづくりセンターでの工事説明会にも出席させていただきましたが、この場での確認と、また今後の南側石部駅周辺整備事業の進め方について質問をいたします。 まず、1番目、南待合室(コミュニティハウス)の内容について。 二つ目、北側休憩スペースの内容について。 三つ目、自由通路防犯対策について。 四つ目、市民の意見収集の方法について。コミュニティハウス、南側駅前広場詳細設計などについてです。 五つ目、今後の都市構造再編集中支援事業の進め方、市民との合意形成についてお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  私からは、JR石部駅改良工事の内容と、石部駅周辺整備事業の進め方についてお答えいたします。 まず、1点目の南待合室の内容についてでございますが、石部駅南北自由通路の整備で支障となったことからやむなく撤去いたしました石部コミュニティハウスの施設機能を補完するため、待合室、観光案内スペースを一体的に設ける計画で約50平米を確保しております。 改良工事の内容といたしましては、南待合室については屋内スペースとし、誰もが安全に出入りいただけるよう整備する計画としております。屋内の内装や家具什器につきましては、一般的な待合室として配置する予定であり、現段階では詳細な計画を持ち合わせておりませんが、愛着の持てる石部駅となるよう検討してまいりたいと考えております。 次に、2点目の北側休憩スペースの内容についてでございますが、駅北側につきましては、休憩用のベンチ等の一般的な配置を計画しております。なお、駅利用者の方の利便性向上を図るため、鉄道事業者と調整を進めた結果、当初は駅の電気室スペースとなる箇所の移設が可能となったことから、北側自由通路下に、約30平米のどなたでもご利用いただけるオープンスペースの休憩室を確保したいと考えております。 次に、3点目の自由通路防犯対策についてでございますが、自由通路の防犯対策といたしましては、自由通路は駅の利用者はもとより24時間誰もが自由に南北を回遊できる道路の役目を担っております。 このため、防犯面の対策は重要であると認識しておりますので、自由通路に防犯カメラを設置する計画で進めております。また、南北駅前広場にも、駅舎への人の出入りや広場への車の出入りを確認できるよう防犯カメラを設置する計画としております。併せまして、警察のパトロールや地域の防犯活動等とも連携強化を図ってまいりたいと考えております。 次に、4点目の市民の意見収集の方法についてでございますが、石部駅周辺整備事業を中長期的に進める中で、利用者、地域の皆さんに関心や親しみを持っていただくことは重要であり、市民の皆様のご意見は大切であると考えております。 これまでの行政は公共の提供により地域課題の役割を担ってまいりましたが、これからはより魅力的で満足度の高いまちの醸成を進めるため、市民力を生かした様々な活動主体がそれぞれの役割を果たしていただける協働の取組に対して連携していくことが求められております。 具体的なご意見等の収集につきましては、現在進めている駅舎・自由通路工事の進捗状況に応じて、市ホームページや広報紙などを活用して情報発信を行って、ご意見をお聞きしてまいりたいと考えているところでございます。 最後に、5点目の今後の都市構造再編集中支援事業の進め方と市民との合意形成についてでございますが、国の補助メニューを活用し、事業採択が得られるよう進めていく予定でございます。 具体的には、駅前広場等の詳細設計を今年度中に完成し、令和4年度はこれらの成果物を基本に、関係機関との協議や法的事務手続を進めてまいります。 令和5年度より都市再生整備計画の策定を進める計画としており、令和6年度の事業採択を目標に進めてまいります。 諸団体や個人が連携し、地域とともに駅前空間をつくり上げていくことは非常に大切な取組であり、自助・公助・共助によるまちづくりの総合的かつ一体的な推進が重要と認識しております。 そうした機運や熟度性等を見据えながら、駅利用者やまちづくり形成団体などとの意見交換の場を持ちたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  ご答弁いただきました。南側のコミュニティハウスなんですけども、こちらのほう、50平米と大きく取っていただき大変うれしく思っていますが、人と人がこのまちに訪れ、そして出会える場所でもあると思っています。おもてなしの心、またこのまちのアピールも必要ではないかなと思います。答弁では愛着を持てるような検討をしていくということでございますが、その内装についても石部らしく木のぬくもりが感じられるような空間、また、コミュニティーが生まれる拠点になればと思いますが、市民の意見を取り込むということが今後可能なのかどうか。また、今後のまちづくりはデジタル化が進んでくると予想されます。未来を見据えた駅として、コミュニティバスの情報などを携帯でアクセスなど、進んでいく可能性もありますので、この待合室でのWi-Fi機能が今後必要になってくるのではないかなと思っていますが、その点についてお考えをお伺いします。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  再質問にお答えいたします。 スペースにつきまして市民様のご意見ということで、それにつきまして今後、適切な時期にどういうふうな形で意見収集をさせていただくかということは、検討させていただきたいと思います。 それと、もう少し詳しい内容ということでございますけれども、屋内スペースの出入口は自動ドアとして整備できるよう検討してまいります。待合室は一般的な環境に適した設備等の配置を検討しており、現計画では議員ご指摘のWi-Fi環境機能の整備は予定しておりませんが、待合環境の利便性向上やまちづくり形成団体等との連携は重要と考えておりますので、管理運営形態等の課題やソフト面での施策も含めて、引き続き検討を重ねてまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  意見収集が可能ということですので、またそういったご意見を聞いていただけたらと思います。自動ドアになるということで、大変ありがたく思います。 自由通路なんですけども、以前からご意見を頂いておりましたが、こちらは密閉した空間になります。防犯カメラもつけられるということですけども、外から見えるようなガラス張りがいいというご意見をお聞きしてお伝えをしていたと思いますが、その点についてはどうなっていますか。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  再質問にお答えいたします。 南北の自由通路におきましては、閉鎖的ではなく外からも往来が見えるよう、ガラス窓をふんだんに活用して整備する計画としております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  ひとまず安心だなと思います。市民協働の駅づくり、これが大きな課題になってくると思うんですけども、南側の環境整備については北側の整備の後になろうかと考えますが、湖南市の西の玄関口として、また東海道ウォークに多くのお客様が来られますので、東海道への誘導も重要な観点かと思います。石部宿を感じさせる周辺整備が求められると思いますが、市民協働での駅づくり、これは民間企業も巻き込んでの駅づくり、こういった拠点とした考え方が必要ではないかと思いますが、お答えから令和5年度、都市再生整備計画を進めるということです。ならば、その頃までに市民の体制も整えていかなくてはならないのではないかと思います。ホームページや広報紙で情報発信をしていくとのことですが、駅周辺の整備については近郊住民の方、また利用の高校生や、それから福祉施設の関係者、また石部・石部南・菩提寺区、また企業の皆様など、いい駅にしたいといった夢をお持ちの方々がたくさんおられますので、自主的に動いてくださる多くの市民の方々に、また、福祉のまち、そういった東海道宿場を感じさせるような観光の拠点の駅を進めていただきたいと思いますが、こういった意見交換の場を設けていきたいとの答弁でしたけども、市民参画できる仕掛けづくり、そういったことは担当課としてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長。 ◎都市建設部長(西村正君)  再質問にお答えいたします。 先ほど議員のご指摘どおり、南側につきましては、令和6年度から整備のほう、着手させていただきます。その前に、都市再生整備計画として令和5年度中に策定する予定でございます。ただ、今のところ、現段階で確実に決まったことはございませんけれども、いろいろ今、議員のほうから指摘していただいたことも参考に今後検討させていただきたいと思っておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  駅づくりが進んでまいりまして、皆さんも待ちに待っておられますので、ぜひとも皆さんの声が届くような、そういった駅前周辺整備ならびに南側の待合室になればいいなと思いますので、また、ホームページ、広報紙等でしっかり情報発信をしていただいて、仕掛けづくりをしっかりしていただきたいなと思います。 それでは、3問目に移ります。多文化共生推進プランについて。 湖南市は、令和2年末の外国人市民比率は6.02%と県内で最も高いまちです。外国人市民も湖南市の一市民として一緒に協働するまちづくりが、これからは大切な視点ではないかと考えています。多文化共生のまちづくり、それぞれの国の文化を尊重しながら、一緒に日本に住み、助け合えることができたらいいなと思います。 国において平成30年、深刻な人手不足を背景に、外国人材の受入れを拡大する方針が6月に閣議決定され、外国人住民の増加ならびに外国籍化、在留資格、特定技能の創設、多様性を社会実現の動き、デジタル化の進展などを踏まえ、多文化共生推進プラン「With KONAN PlanⅢ」が令和3年度に改定されます。外国籍の方と知り合えるチャンスのある湖南市をメリットとして捉え、新しいまちづくりができれば湖南市らしい魅力的なまちとなり、今後のグローバル社会に近づくのではないかと考えています。国際協会に設立当初から関わりボランティアとして参加をしてきましたので、これまでの活動の中でもご意見を頂いておりますことから、質問をさせていただきます。 一つ目、「With KONAN PlanⅡ」の評価について、達成できたこと、できなかったこと。 二つ目、「With KONAN PlanⅢ」で新しく加わり、推進していくこととは。 3番、外国につながる子どもを取り巻く教育課題は。 四つ目、ユニバーサルデザインの考え方に基づき、誰もが住みやすいまちづくりが重要。自治会との多文化共生の取組について。 五つ目、外国人市民も様々な公共的な場所を安心・安全かつ快適に利用できることが必要です。その中で図書館の利用についてお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(菅沼利紀君)  市民生活局長、答弁。 ◎市民生活局長(植西正彦君)  私のほうから、3、多文化共生推進プランについての(1)、(2)、(4)についてお答えさせていただきます。 (1)「With KONAN PlanⅡ」の評価について、達成できたこと、できなかったことがどうであったかとのご質問ですが、湖南市多文化共生推進プランの現行プラン「With KONAN PlanⅡ」につきましては、平成29年度から令和3年度までの5年間を期間としております。33の施策と52の取組内容があり、成果指標として13の数値目標を掲げて取り組んでまいりました。令和2年度末で目標値を達成できたものとしては、「広報こなん・やさしい日本語版」の記事の項目数、職員向け・やさしい日本語講座の受講者数、南米語学学習教室の修了者数、多文化共生をテーマとした研修を行った企業数、多文化共生に関する研修会への参加人数、多文化共生をテーマにしたまちづくり懇談会の開催数などがございます。 一方で、日本語教室受講者数、日本語ボランティア指導者数は目標値を下回りました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、教室等の開催ができなかったことが主な要因となっております。 また、令和2年度末で各課の取組状況を確認しましたところ、全52項目のうち、「できた」が44項目、「あまりできなかった」が6項目、「できなかった」が2項目で、少しでも実施できたものが大半となりました。 言語および文化・習慣についての学習機会の提供、安心して教育・子育て支援を受けられる環境の整備、多文化共生の地域づくりのための意識啓発については、すべての取組ができた一方で、できなかった取組内容は、地域や企業との連携した外国人と日本人の合同訓練、外国人防災リーダーの育成といった防災の担い手としての外国人市民の育成となっております。 プランⅢでは関係課と連携を図り、実施できるよう進めてまいりたいと考えております。 次に、(2)「With KONAN PlanⅢ」で新しく加わり、推進していくこととはでございますが、令和2年に改正された国のプランに、ICTの活用や日本語教室の推進、感染症流行時における対応、地域活性化の推進やグローバル化への対応が新たに盛り込まれたことから、新しく加えた項目がございます。 具体的には、ICTによるコミュニケーションの充実、災害・感染症流行時の体制整備を追加したほか、平成28年に本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律、いわゆるヘイトスピーチ解消法が施行されたことを受け、不当な差別的言動の解消も加えました。 最後に、(4)自治会との多文化共生の取組でございますが、まずは自治会への加入促進に向けて、転入時に配布する転入セットに多言語による区・自治会への加入案内を入れています。また、市民、区・自治会に向けた多文化共生社会づくりに向けた啓発や学習機会としましては、「うちなる国際化フォーラム」や各種講座を開催しているほか、各区で実施していただいている人権まちづくり懇談会のテーマに、外国人や多文化共生を選んで学習会や意見交換を行っていただいている区・自治会もございます。 また、人権まちづくり会議や市国際協会などの団体も自主的な学習会や様々な事業等を展開していただいているところでございます。 今後につきましても、一層の啓発の取組を進めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  私からは(3)と(5)についてお答えします。 まず、(3)外国につながる子どもを取り巻く教育課題につきましてですが、コロナ禍で国外から転入する児童生徒がほぼいない状況にもかかわらず、市内の小・中学校に在籍する外国籍児童の生徒数は増加傾向にあります。平成29年度、日本語指導が必要な児童生徒は195名でしたが、令和3年度は252名と57名増加しています。令和4年度は270名に増える予定です。その9割が、ブラジルやペルーを中心とした南米出身の子どもたちです。家庭では母語で保護者と話していても、母国のことをほとんど知らないといった児童生徒も増えてきています。今後はベトナムからなど、南米以外からの子どもたちの転入も予想されるため、さらなる支援体制を整備していく必要性がございます。 入国間もない子どもたちへの支援は、本市においては日本語初期指導教室「さくら教室」で、3か月から1年間の学習生活支援を行っています。湖南市国際協会やボランティアの方々のご協力の下、週1回の文化講座を行っていますが、日本語の基礎だけでなく、文化や日本の生活習慣を学ぶことができる貴重な機会と考えています。「さくら教室」での学習を終えた児童生徒は、在籍校で日本語指導を受けながら学校生活を送っています。 ある調査によりますと、教科書に出てくる専門用語を中心とする学習言語を理解して授業についていくための力を習得するには5年から7年を要するといわれています。限られた小・中学校の生活の中で、学習言語を完全に身につけることは容易なことではございません。本市では、通訳や支援員の方々とも連携しながら、児童生徒の個々の学習レベルに合わせた日本語指導に取り組んでいます。 本市が重点を置いている自尊感情を大切にする取組は、日本語指導でも生かされています。市教委が中心となって進めている外国にルーツのある児童生徒交流会では、仲間づくりや母語・母文化理解を目指した取組を行っています。中学生の部では進路のワークショップを行い、先輩の体験談を聞きながら自分の進路について考える機会となっています。その他、夏休みの学習支援事業「すまいりー」など様々な取組を行いながら支援体制を整備しています。 基本的な日本語の力や生活習慣を身につけることや自尊感情を高めることで、子どもたちが自分のルーツを自覚し、学習意欲を高めて学習言語を身につけ、進路実現ができるよう今後も支援を行ってまいりたいと考えております。 卒業後の進路保障という点では、学校教育課の担当指導主事が卒業生の在籍するすべての高校等を訪問し、生徒の状況を確認しております。つまずいていたり、心配なケースがある場合は、小・中学校時代に関係の深い教職員につないで声かけを行ったり、少年センターなどの関係機関につないで支援を行っています。 続きまして、(5)の外国人市民の図書館利用についてでございます。 日本の図書館界におきましては、議員ご質問の図書館サービスを多文化サービスと称しまして、図書館における重要なサービスの一つとして従来から対応しているところでございます。 まず、日本語を母語とされていない方のご利用に際しましては、図書館の利用案内パンフレットは通常の日本語版に加え、英語版、ポルトガル語版、スペイン語版をご用意しており、お求めに応じて対応しております。 図書館へ入館された方の具体的な人数、全体の比率は確認のすべがございませんので、把握はできておりません。同様に、貸出し利用につきましても、利用カード作成時に国籍等を記入する欄はなく、数値の把握はしておりません。 次に、図書館で所蔵しております外国語資料でございますが、それぞれの言語の図書として、英語が1,289冊、ポルトガル語が501冊、スペイン語が262冊、フランス語が22冊、ドイツ語が13冊、中国語が165冊、韓国語が21冊等、所蔵しております。また、月刊雑誌として『ひらがなタイムズ』を購入し、提供しています。このほかにも日常生活用にご利用いただけるものとして、英語、ポルトガル語、中国語用等、病院、学校、商業施設などの各場面での日常会話用の資料等の図書を所蔵し、提供しております。 所蔵していますこれらの資料は、具体的な活用例といたしましては、移動図書館車「マツゾウくん」で、保・幼・こども園や小学校の巡回時に、英語、ポルトガル語、スペイン語の子ども用図書を積載し、コンテナに出して提供しています。 一方、日本人の方用には、51言語の語学学習用図書や辞書を用意しており、日本人から外国人の方へのアプローチ用の資料として活用いただけるよう収集にも努めております。 しかしながら、図書資料という図書館の主たるサービス面から考えますと、日本のように1億2,000万人余りという人口の市場規模を持ち、毎年、年間7万から10万冊の本が出版され、本、雑誌、新聞等を含め、すべての方が活字に親しんでいるような出版文化を持っている国民性を基準として多言語の資料を収集提供していくということは難しく、また、それぞれの国においてどのような本が出版され、今、日本に滞在する外国人の方がどのような資料を求めておられるのか、どの資料を提供していくのか、また、公金による購入においてどのような手続によりそろえていくのかという点など、限られた予算の中での実務面の整理も必要になってまいります。 まずは、湖南市にお住まいの外国人の方に、市立の図書館が2館あり、移動図書館車の巡回があること、また無料で気軽にご利用いただける施設であることを周知していくことが肝要であり、どのような資料をお求めかなど情報収集に努めることが必要と考えております。 また、図書館内の表示・サインにおきましても、できるだけ易しい言葉による表記に努め、絵文字等見て分かるような形での掲示を行っているところでございますが、これらにつきましても、より一層の平易化を進めてまいります。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  丁寧にご答弁いただきました。「With KONAN PlanⅡ」のPDCAの検証は、やはりこれはしっかりと総務常任委員会でも説明し、公表してほしかったなと思います。その結果をホームページで探しましたけど、見当たりませんでした。その中での目標値に達していない、今ほどもお話がありましたが、日本語指導ボランティア数の目標値が達していないと思います。この点については、コミュニケーションの支援は大変重要であると思いますし、特に最近ではブラジル、ペルーに加えて、ベトナム、インドネシアといった東南アジアからの外国人が増えています。現在はポケトークなどで対応をしていただいていますが、分かりやすい日本語、庁舎での表示も今後は必要ではないかと考えますが、日本語指導は現在、ボランティアがすべて行っています。指導者の数が増えないのが現状です。国際協会にお願いをされていますが、事務局、相談員以外は、運営にあたっていますのはすべてボランティアで構成されています。私は限界があるのではないかなと思っています。国が外国人市民の雇用を必要とするならば、ある程度の援助が国からあってしかるべきだと思います。国際協会に丸投げになってはいませんか。人権擁護課がこの計画を作成し、PDCA検証もしています。日本語ボランティアの養成講座を湖南市として主体的に動くべきと考えますが、見解を伺います。 ○議長(菅沼利紀君)  市民生活局長、答弁。 ◎市民生活局長(植西正彦君)  再質問にお答えさせていただきます。 議員がおっしゃるとおり、ここ数年、日本語ボランティア指導者の数が年々減ってきているということは認識させていただいております。今後、国際協会と協議を進めながら、国際協会の中でさらに進めていくのか、また新たに市のほうでボランティア養成講座等を開催していくのかについては、協議を図っていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  検討のほう、よろしくお願いをいたします。そういった声を聞いております。 また、外国籍の子どもたちを取り巻く教育課題ですが、大変熱心に湖南市はやっていただいているとお聞きをしています。小・中学校での外国籍児童、大変多くなってきていると今お聞きしましたが、「さくら教室」でも国際協会が週1回、文化講座として担当し、子どもたちも大変楽しみにしてくれています。先ほども述べましたけども、国際協会はすべてボランティアで運営されていますので、新しく国際理解を深めるためにもっと学校教育課との連携を取りたいといった意見を聞いています。今後、学校での国際理解を深めるための新しい試みを考えておられましたら、お聞きしたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  再質問にお答えします。 国際理解教育については、各校の学習全体計画に位置づけ、総合的な学習の時間、あるいは道徳の時間、外国語等の時間で学習を深めております。具体的には、外国籍の方や専門家の方を講師として招き、児童生徒に対して講話を通じて、国際感覚を身につけるための機会を設けている学校もあります。引き続き、丁寧に取組を進めていきます。 また、各校の実情に応じて市の国際協会事務局との連携も取っていき、より充実した国際理解教育の推進に努めていきたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  引き続き、丁寧に連携をよろしくお願いいたします。 外国籍児童が多くなっていますが、湖南市はしっかり進めていただいているところではあるんですけども、湖南市の学校教育課の分掌事務の中に、外国籍の子どもの教育に関する分掌規程の明示がありません。滋賀県では、彦根市、長浜市、甲賀市、野洲市、高島市、東近江市、米原市に規定されています。もちろん、外国籍の子どもに係る就学案内や就学に関する手続なども規定されていません。私はこのように指導していただいていますので規定すべきと考えますが、見解を伺います。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  再質問にお答えします。 学校教育課の分掌事務は、湖南市教育委員会事務局規則の第4条で規定しています。外国籍児童生徒らへの指導は、同規則第10条の学校・園の運営、組織編制、教育課程、学習指導、生徒指導および進路指導に関することと定義がございます。そのうちの学習指導の一部でございますが、課の業務内容を明らかにするために、本規則の見直しを検討してまいります。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  外国籍の多い湖南市ですので、ぜひとも見直しのほう、検討をよろしくお願いします。 小・中学校ではしっかり支援をしていますが、高校に行かれますと中退をするといった子どもたちも多いように聞いています。また、就労につなげるまでがサポートで、そちらのほうが弱いと思いますので、引き続き県のほうにも要望をして、お願いをしたいと思います。 自治会とのつながりですけども、外国籍住民は言葉が分からないのですから、草刈りの意味が分からない。また、防災訓練、先ほども防災リーダーのお話がありましたが、易しい日本語でないと伝わらないということがあります。自治会でも、こういったことは区長さんに対してもしっかりアプローチをしていくべきではないかなと思いますが、先ほどもありました防災リーダーの支援、また、その外国籍の方が支援者になっての新しいまちづくり、参画していただけるような、そんな自治会活動が望ましいと思いますが、そのような機運になっていくように意識改革が必要と考えますが、担当課の認識をお聞きしたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  総合政策部長、答弁。 ◎総合政策部長(山元幸彦君)  再質問にお答えをいたします。 外国人住民の区・自治会とのつながりや、易しい日本語などによる区・自治会からのアプローチにつきましては、多文化共生プランの中で推進していくこととされております。地域担当課におきましては、外国人の方の転入に際し通訳などの相談が寄せられることもありますが、既に居住されている外国人の方を介して、地域での住み方のルールをお伝えさせていただいたり、区や自治会におきましても、外国語翻訳機ポケトークを購入されてのコミュニケーションを図られるなどの工夫をされている地域もございます。 現在、各学区において実施しております地域運営組織の見直しに関わる学内検討会議においても、外国人住民の方々との共生に対する課題も認識されておりまして、そういった地域課題につきましても、地域代表者会議や地域まちづくりフォーラムにおいて共有を図ってまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  新しいまちづくりに向けて、引き続きよろしくお願いをいたします。 それでは、最後の質問です。生活支援策としておむつ助成の復活を。 市民の方からご意見を頂きましたので、質問をいたします。 高齢化社会に突入し、コロナ禍での貧困家庭も増えています。介護を必要とする高齢者の重篤化が課題となってきています。石部町時代にあったと記憶していますが、生活支援策としておむつ助成の復活の考えについて見解を伺います。 ○議長(菅沼利紀君)  健康福祉部長、答弁。 ◎健康福祉部長(蒲谷律子君)  それでは、私のほうから、生活支援策としておむつ代助成の復活についてお答えさせていただきます。 今回、質問を頂きまして振り返りさせていただきますと、平成16年に合併する前の旧石部町、旧甲西町には、在宅寝たきり老人介護激励金の制度があり、合併後は在宅寝たきり老人介護激励金支給事業となりました。加えて、旧石部町には家族介護支援特別事業という制度があり、合併により介護用品支給事業として、紙おむつや尿取りパッドなどの介護用品を対象に月額の上限金額を定めて支給する事業がございました。 しかしながら、この介護用品支給事業の対象者は、在宅寝たきり老人介護激励金支給事業と重複していることが多かったため、経過措置として平成17年度末までの事業となりました。 また、寝たきり者のおむつ代は医療費控除の対象となっていることもあり、本市では在宅寝たきり老人介護激励金のみの制度の運用となっておりますので、ご理解いただきたいと思います。 以上です。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。 ◆9番(赤祖父裕美君)  介護激励金のほうに変わったという、今ご回答を頂きました。 草津市では、要介護認定者に支援をされています。また、栗東市におきましては、要介護3以上の方となっていまして、最近、所得制限が入ったように伺っています。 湖南市は、寝たきりまたは認知症で、長期3か月以上にわたって寝たきりの方、常時介護が必要な在宅の65歳以上の高齢者を介護している同居の家族とされています。介護日数が20日を満たないときは対象とならないということで、月5,000円、上限2万円となっています。なかなか寝たきりの方が対象で該当しないという具合に伺っています。 今、国からの大きな支援金が国民に配布をされますが、本当に厳しい方々に支援の手が届いているのでしょうか。本当に困っている方への支援が政治だと考えます。もう少し対象者を広げてはいただけないのか、もう一度見解を伺いたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  健康福祉部長、答弁。 ◎健康福祉部長(蒲谷律子君)  再質問にお答えさせていただきます。 現在の介護激励金につきましての実施の要領につきましては、議員が先ほど説明されたとおりの内容となっております。介護激励金の支給は毎年、年3回となっておりまして、3月、7月、11月に配付させていただいております。実績を見させていただきますと、令和3年3月の支給対象者が66人おられまして、介護激励金を支給させていただいております。この制度につきましては申請を原則とさせていただいておりますので、住民さんからの申請でも構いませんし、介護保険のケアマネジャーの方や、直接どなたかが高齢福祉課にお尋ねいただくことによって、この制度の周知を図らせていただきたいと思っております。 以上です。 ○議長(菅沼利紀君)  9番、赤祖父裕美議員。
    ◆9番(赤祖父裕美君)  ご相談いただいた方は、20日に満たないということでお聞きをしていました。やはり常時要るおむつですし、衛生でないといけませんので、絶対に要るものですので、また検討を願いたいと思います。本当にこのコロナ禍で厳しい方がおられる現状をお伝えしました。 これで私の質問を終わります。 ○議長(菅沼利紀君)  これで、9番、赤祖父裕美議員の一般質問を終わります。 会議途中ですが、暫時休憩といたします。再開は16時から、10分といたします。 △休憩 午後3時50分----------------------------------- △再開 午後4時00分 ○議長(菅沼利紀君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。 資料等の掲示・配付の申出が、8番、堀田繁樹議員からあり、会議規則第157条に基づき、これを許可いたしました。 次いで、8番、堀田繁樹議員の発言を許します。 8番、堀田繁樹議員。 ◆8番(堀田繁樹君)  それでは、議長から許可いただきましたので、本日最後の一般質問をさせていただきたいと思います。 質問項目は2項目でございます。1点目は市内道路の渋滞解消と安全対策について、2点目が文化財の保護育成についてでございます。 まずは、市内道路の渋滞解消と安全対策について。この道路交通問題については、複数の議員からもいろんな角度からの質問がなされております。私のほうからは、絞った形での質問とさせていただきます。 ご承知のように市内の道路現状、非常に厳しいものがございます。湖南市が広域交通の要所として、古くは旧東海道、現在では国道1号が通っているということもありまして、日々の交通量も大変多く混雑をしている状況であります。また、湖南工業団地をはじめ、近隣自治体にも多くの工業団地が立地していることから、通勤、関連物流車両も往来が非常に増えているといった状況にあります。県南部地域は製造品の出荷額も割合が非常に高いエリアで、往来が増えるのは当然のことではあります。こうした国道1号の慢性的な渋滞発生によりまして、地域内道路を通過する車両も大変多くございます。また中には猛スピードで、子どもの通学路を兼ねている狭い道路を走り抜ける車両も見受けられるといった現状がございます。 国土交通省の滋賀国道事務所のホームページを見ましても、滋賀県の南部地域は人口増加も著しく、自動車保有も大変増えており、交通量増加で主要道路の渋滞が深刻化していると書かれておりますし、直轄国道の整備促進が求められているという認識はあるというふうに書いております。 全国各地においては、子どもや高齢者などを巻き込んだ交通事故も多発しており、極力交通事故が発生しにくい環境整備、対策を講じることが重要と考えます。地域からも交通安全対策の強化を求める声を多く聞いております。 こうしたことから質問をさせていただきます。重複する部分があるかも分かりませんが、その辺は割愛していただいても結構でございます。 1点目、朝夕の市内の道路渋滞状況について。 市内で特に渋滞がひどい場所の把握について伺います。また、地域住民への影響はどのように捉えておられますか。 2点目、国道4車線化の実現に向けての取組について。 以前にもお聞きをしましたし、今日もそういった答弁がございましたけれども、現在の国の計画に入っていないという状況で、1年でも早く着工できるよう、あの手この手を使っての要望活動が必要ということで、議会のほうの協力も求められましたし、当然、我々も一緒になって取り組んでいきたいと思っておりますが、進捗状況について、再度、確認だけをいたします。 三つ目には、市道夏見岩根線の道路改良ということで伺いたいと思います。 国道1号の岩根西交差点右折ゾーンの新設についてでございます。ここで資料のほうを。今日の朝、撮ってきた写真です。国道の交差点部分で、夏見岩根線の岩根方面を見た写真と、夏見方面の写真、交差点の写真をずっと入れさせていただいております。甲西中央橋側には右折レーンがございますが、岩根側にはないということで、右折車両が1台、2台いた場合に直進ができないということで、非常に流れが悪いということでございます。こうしたことから、岩根側に右折レーンを、右折だまりを設置してほしいとの声が多く届いております。今朝は甲西中央橋からもかなり渋滞をしておりまして、右折レーンのほうに多くの車両が待っているという状態でございました。併せて、夏見岩根線の市道の歩道の新設ということで、右折レーンに併せまして、国道岩根西交差点から思川までの約200メートルの間が歩道がないということで、歩行者、自転車は通行が厳しい危険な状況になっております。市の道路整備計画での位置づけを含めまして、渋滞緩和対策、交通安全対策としての市の見解を伺いたいと思います。 それから、2点目の文化財の保護育成についてお伺いしたいと思います。 国の動きでございますが、文部科学省の外局で文化庁として、文化に関する施策の総合的な推進ならびに国際文化交流の振興、博物館による社会教育振興を図るなどと位置づけられております。こうした中、文化庁の京都への移転計画が進められているところです。平成28年閣議決定されたまち・ひと・しごと創生基本方針において、文化庁に期待される新たな政策ニーズ等への対応、機能強化を図っていくとされております。従来の文化芸術の範囲だけでなく、観光、産業、教育、福祉、まちづくり等の様々な関連分野との連携を強化し、総合的に施策を推進することが不可欠となっています。当初計画では2021年度中の移転で、2022年度での移転との状況であります。文化庁が京都に移転されますと、より身近に位置している湖南市としても、様々な要望活動などが近くなり、動きやすくなるのではと期待をしております。 湖南市内に現存する文化財は、我々が大切に守り育てていく使命があると思います。平松のウツクシマツもそうでございますが、一度失うと二度と取り戻せません。最大限の保護のための努力を惜しまずに推進すべきと考えます。市民憲章にも、「ゆたかな歴史を重んじ、香り高い文化のまちをつくります」と定められております。 そこで、質問をいたします。 湖南市の指定文化財の総数と国・県・市指定区分の詳細について、確認のため伺いたいと思います。 二つ目、市の文化財保護条例について、趣旨や指定の在り方、管理・修理などの概要について伺います。 三つ目、保護条例に基づく文化財の保護方針について。周辺他自治体などを見てみますと、保護条例に基づく文化財保護方針などを定めまして保存活用に努めておられますが、湖南市の状況について伺います。 四つ目、国宝の現状と課題について。長壽寺、常楽寺、善水寺の国宝三ヶ寺による湖南三山めぐりとして、毎年11月に実施をされております。現在、コロナ禍でありますが、毎年、全国各地から多くの方の来訪があります。三山めぐり実施前から比較いたしますと、本当に喜ばしい限りでございます。今後も観光振興や地域まちづくりの活性化に貢献していただきたいと願っております。そのためにも、三ヶ寺を中心とした国宝は守り抜いていかなければなりません。国宝の現状と課題について伺います。 五つ目に、文化財保護を促進する組織体制の充実についてでございます。貴重であり、湖南市の宝である文化財を守り育てていくためには、組織体制の充実が必要となってまいります。職員定数の問題も絡んできますが、市の体制整備についての今後の方針について伺います。 以上です。 ○議長(菅沼利紀君)  市長、答弁。 ◎市長(生田邦夫君) 登壇 朝、言うたこととちゃうことをやろうとしております、今。みんなには済まんなと思っておりますけども。質問、大きく2項目頂きました。本当ならストーリーからいうたら、担当部局からお願いして、後でまた出番があったら言いますわなと言って引っ込むべきところなんですが、堀田議員にお願いいたします。物すごいお願いがございます。奥村議員にもお願いしたんですか、要望活動に私と一緒に行っていただけないでしょうか。県、国道事務所、国にも。あっと驚くと思います、担当者は。できたら、市会議員さん全部一緒に行きたい。くっと早まると思いますよ。絶対早まると思います。そんなん、全市議会議員さんがそろって、首長も集まって、それから地域の区長さんらが集まって、だーっと押しかけたという場面を見たことない。何とぞお願いしておきます。 1号線ですけども、ちょっとだけ言わせてくださいね。今の進み具合は先ほど申しましたように、名神・名阪連絡道30キロのうち、取りあえず南側10キロをやろうやんかという話が出ておると。これは内緒の話でございますが、三重県3キロ、あと、そんなんやったら滋賀県7キロかよというふうに言うてあるんですけども。いうところに、そろそろということで、これで2,000かかります。高規格のですから、とんでもないお金がかかりそうでございます。1号線の話ですが、一番最初は6車線ですわね、計画はね。6車線38メートルを高架で、先ほど奥村議員がおっしゃいましたけど、2車線は高架ですもんね。あと4車線は地べたでという形の計画でありましたけれども、その話はどこへやら飛んでしまいました。取りあえず我慢できひんから、2車線、2車線の平たんなところで、地べたで4車線という形に今現在は、そうしか仕方がないというところまで来ているというふうに思います。 ただ、TOTOのところ、頭、イメージを浮かべてください。TOTOのところ、それから、思川のところね。TOTOの次、今度は岩根のところの思川。このカントリーのところよりもちょっと正福寺寄りのところね。思川が入り込むところね。それから石部大橋のところ。これはやっぱりきちっとしなきゃ、ほかのところは38メートル買収が終わっていますけれども、今、言うた取りあえず三つのところに関しては、橋、川が絡む問題ですので、やっぱり何とかしなきゃならんと。その図面ができているのかよ、はよ出せ、はよ出せと言うておるわけですね。そうでないことにはこの計画はなかなか進まないということで、そういう手を使って、ちょっと方向を変えながら迫っておるわけです。こういう形でやらんことには、後で話が出ますが、このカントリーのところの右折だまりも、堀田議員もよくご存じのように、右折だまりを造ったってどうするんやと。また、これを4車線にやり替えたとき、また違う形になりますからね。ということでありますので、少し詰めていかなきゃならんと思います。 あれやこれや考えるにあたりまして、やっぱりそういう形で要望活動をずっと続けなきゃならんと。こんなことしなきゃならんのかよ、こんなことしなきゃならんのかよという思いが出てきますけれども、それでも、先ほどおっしゃった、やめたらあかんと。怒ってやめてしまったら、そこでもうええんかよというふうに言われてしまったらあかんので、続けなきゃならんと。これは地方のこういう我々の側の、やっぱり忍耐だと思いますので、お付き合いを願いたいと思います。 そういうことでありますので、水口道路のレベルでいいと。あれでいいと。あれでいいというのは、あれさえも今現在してくれへんのやから、まず6車線で2車線は高架で、あと4車線は地べたという形じゃなしに、とにかく片側2車線、片側2車線の4車線で取りあえずやってくれと。あとのところは我慢しょうやんかというところになっているというふうに思ってください。水口のところの道路で大体200使いました。ほんで、割り振りとしては、我々の側の湖南市のところに200、栗東のところで200という、200、200、200の段取りで今現在進んでおるわけですけども、そういう形のところまではまあまあいけてるんかなと思います。 やっぱりもう一つは、人的な交流を深めることやと思います。こういう形であると思います。文化庁との関係においても、やっぱり人的な交流を深めることが、ここからは小さい声で言います、予算を取る一つの方法やと思っております。草津もそういう手を使っておりますし、栗東も使っておりますし、やはり人的な交流を深めて、お互いが意思の疎通を図るということが、事業を早く展開することだと思っております。これが一つでございます。後でまた担当部署から言いますが。 もう一つは文化庁との関係でございますが、これも人的な交流だと思っております。それと、今度、35兆円の補正予算を組んでいますね。その中で文化というものの枠も、もちろん国土強靱化のところもあります。それから、デジタル化のこともございますし、いろいろございますし、生活支援のところもございますが、その中に文化というものもございますし、今、言われた湖南市において、例えば三山のことじゃなしに、では、ほかのところですね。文化的なところに対するいろんな仕組みをどこか、今度の補正予算がつけてもらえそうなところについても検討するように担当部署に言うてありますので。そういう形で、例えば補修のところ、あるいはこの計画があったところを今度の補正予算に食い込んで、何とぞ早いこと早いこと、前倒しで何とかそこに食い込めへんかなという計画をしております。 全体としては、非常に私はがさつい人間でございますし、実際には、自分としては具体的なものを取らなきゃならん立場だと思っています。もともとこういう人間でございますし、実利を求めていっている人間でございますので、そういう柄の悪さを逆に利用しながら行きたいと思いますし、話はここまででございました。あとは担当部署から、よろしくお願いいたします。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  私からは、大きな1番、市内道路の渋滞解消と安全対策についてお答えいたします。 まず、1点目の朝夕の道路渋滞状況についてでございますが、慢性的に渋滞している路線といたしましては、主要地方道草津伊賀線の勅使野橋付近、三雲西交差点や石部口交差点、さらに主要地方道竜王石部線の中郡橋付近になります。また、主要地方道彦根八日市甲西線においては、竜王ざかいを先頭に交通の流れがよくない路線であると認識しております。 そして、広域的に渋滞しているのが、地域高規格道路でありながらも暫定2車線で供用中の国道1号となります。 これらの路線は、依然として湖南市内の朝夕において慢性的な渋滞を発生させており、各所の渋滞を回避しようと生活道路に車があふれるなど、周辺住民の生活環境に影響を及ぼしている現状でございます。 次に、2点目の国道1号4車線化の実現についてでございますが、一日でも早く慢性的な交通渋滞の解消を目指し、今後も引き続き、地域高規格道路甲賀湖南道路整備促進期成同盟会をはじめ、関係する各同盟会と連携を図りながら、全線4車線化の実現に向け、積極的に活動を行ってまいりたいと考えております。 次に、3点目の市道夏見岩根線道路改良についての①市道夏見岩根線の国道1号岩根西交差点右折だまりの新設についてでございますが、湖南市道路整備計画において当該道路の道路拡幅・改良計画としては位置づけておりませんが、歩道整備を見据える中で、岩根地先からの右折だまりの必要性についても検討してまいりたいと考えております。 次に、②の市道夏見岩根線歩道の新設についてでございますが、湖南市道路整備計画では中期計画として、国道1号岩根西交差点から岩根地先を結ぶ片側歩道の新設計画を位置づけてございます。 今後も引き続き、一歩ずつ着実に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  私のほうからは、大きな2番、文化財の保護育成についてお答えします。 まず、(1)の文化財指定の現状について、①の指定文化財の総数と国・県・市の指定区分詳細についてでございますが、本市には国指定が44件、県指定が11件、市指定が66件で合計121件の文化財があります。 国指定につきましては、国宝と重要文化財、重要美術品、天然記念物、史跡、登録有形文化財がございます。県指定につきましては、絵画や工芸品、史跡、彫刻、歴史資料があり、市指定については、絵画や建造品、工芸品、彫刻、書跡、これは手書き文字の書の意味です、古文書、天然記念物のほか、無形文化財保持者がおります。 次に、(2)の市の文化財保護条例と(3)の保護条例に基づく文化財保護基本方針については関連しますので、一括でお答えします。 市文化財保護条例は、上位法である文化財保護法第98条第2項および滋賀県文化財保護条例の規定に基づいて定めております。 各種事業につきましては、これらの条例に基づいて実施しており、個別計画としましては、「天然記念物平松のウツクシマツ自生地保存活用計画」を策定いたしました。今後は、市として文化財全般にわたる保存活用地域計画の作成に取り組んでまいります。 次に、(4)の国宝の現状と課題についてお答えします。本市には、長壽寺の本堂、常楽寺の本堂および三重塔、善水寺の本堂と4件の国宝がありますが、この中で一番の課題は、善水寺本堂の屋根の修繕でございます。 滋賀県の場合、京都府や奈良県と同様に県内の建造物につきましては、県が設計を行い修繕するという方針を取っておりますが、県におきまして、現状では建造物を担当する技師が不足しているという課題がございます。善水寺本堂の屋根の修繕については、昨年度に所有者とともに県のヒアリングを受け、令和5年度から耐震診断を含めて約3年間の計画で修繕の要望をしています。県へは予定どおり実施されるよう、文化財関係補助事業計画ヒアリングで要望しているところです。実際に事業の実施が決まった場合は、申請等必要な事務手続を進めていくことになります。なお、常楽時や長壽寺についても屋根の修繕が必要であるため、同様に要望してまいります。 最後に(5)の文化財保護を促進する組織体制の充実についてお答えします。 現在、県内各市において文化財保護課の設置がないのは、本市と栗東市の2市となっております。現在、栗東市には複数の専門職員が在籍しておりますが、本市の専門職員は生涯学習課長と資料館兼務の課長補佐の2名です。来年4月には、退職補充として埋蔵文化財専門員の新規採用を予定しています。 また、次年度以降、市文化財保護行政を充実させる方策として、本議会にも上程させていただいておりますが、文化財保護に関する事務を市長部局に移管することを検討しております。移管に際しては、文化財保護審議会の設置、それも移設が必要になりますが、本市では既に設置されており、審議会の委員には、美術工芸や建造物、民俗、古文書等の専門の方を委嘱させていただいております。 今後は、文化財保護審議会において専門家の意見を伺いながら、市のまちづくり、地域振興、観光等、総合的な取組の中で市の文化財保護行政を進めてまいりたいと考えます。 ○議長(菅沼利紀君)  8番、堀田繁樹議員。 ◆8番(堀田繁樹君)  一通り答弁を頂きました。まず、道路の関係ですけども、議会も一緒になってということで市長からも話がございましたので、また議長に申入れを頂きましたら、我々も議長の下、動かしていただきたいと思ますので、その辺についてはまたよろしくお願いしたいと思います。 右折レーンのところなんですけれども、夏見岩根線の。道路整備計画の計画には位置づけがないということで、必要性の検証をしていただきまして、今後の国道の整備に合わせて実現をできるように、何とか検討をお願いしたいと思います。歩道の新設につきましても、すぐに実現は難しいと思うんですけれども、危険な道路状況となっておりますので、用地確保等もあると思うんですけれども、歩道新設の場合は基本3メートルかなと思うんですが、あと、今の考え方と併せて、再質問します。 ○議長(菅沼利紀君)  都市建設部長、答弁。 ◎都市建設部長(西村正君)  再質問にお答えいたします。夏見岩根線の右折だまりについてお答え申し上げます。 右折だまりの設置につきましては、滞留長や緩和区間を決定するための交通量調査をはじめとする詳細な測量設計が必要となります。歩道幅員は、基本的には有効幅員3メートルが確保できるよう計画しておりますが、道路端部の構造を土羽仕上げとするか、L型擁壁の構造とするかによって必要な用地面積が変わってまいります。 また、道路管理者である滋賀国道事務所や公安委員会などの協議、調整が必要であり、今後、国道1号の4車線化の詳細設計がなされ、市と協議がなされた時点で検討してまいりたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(菅沼利紀君)  8番、堀田繁樹議員。 ◆8番(堀田繁樹君)  国道1号の4車線化に向けての要望をしていく中において、今の岩根西の交差点の改良についても、やはり市としての考え方も国に示しながら、やる気を見せていくというのも必要ではないかなと思いますので、国道1号に合わせて、またぜひ右折レーンの新設も含めてやっていただきたいと思います。道路についてはそれで結構です。 それから、文化財の関係なんですけれども、湖南市のホームページで私もいろいろ調べようとしたんですけれども、文化財の情報がホームページではなかなか出てこないということで、他の自治体のホームページも幾つか見てみましたけれども、文化財関連資料、詳細に分かりやすく明記をされているところが複数ありました。市の様々な情報を知り得るためには、ホームページというのは非常に重要な役割を担うのではないかなと思います。市の情報を丁寧に知らせることが必要ではないでしょうか。これについて見解を伺います。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  再質問にお答えします。 文化財のことについては、市のホームページでは統計資料のところに、市にある文化財のうち国指定の部分の簡単な一覧表を載せております。ただ、文化財のホームページなどを用意していませんので、ヒットがしにくいと思います。ホームページでの見せ方の工夫とともに、写真や文章をつけるなど、情報の内容の充実に努めたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  8番、堀田繁樹議員。 ◆8番(堀田繁樹君)  できるだけ分かりやすいホームページにしていただきたいなと思います。先ほども申しましたけれども、一度喪失すると二度と復元することが困難かつ不可能となり得る、先人から引き継いできたかけがえのない歴史的資産を湖南市の宝として守り伝えていくことが、文化財保護の重要な使命であると思います。条例があるわけですけれども、具体的な文化財保護方針について、再度確認をしたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  再質問にお答えします。 先ほどの答弁で、文化財保存活用地域計画という全体的な計画をつくりたいと申しました。文化財保護法では、策定する文化財保存活用地域計画においては、文化財の保存および活用に関する基本的な方針をその計画の中で記載することになっております。 ○議長(菅沼利紀君)  8番、堀田繁樹議員。 ◆8番(堀田繁樹君)  了解をしました。あと、国宝三ヶ寺の状況でそれぞれ答弁いただきまして、その中においても、善水寺の本堂の屋根が特にということでお聞きをしました。大規模な修理につきましては本当に多額の費用がかかるわけで、当然、自己負担というか、それぞれお寺の負担も高額になってくると思います。国・県・市の支援なしには実現がいたしません。地元の方も大変心配をされております。文化財修理の順番とか事業費補助の概要がありましたら、もう少し説明をお願いしたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  再質問にお答えします。 善水寺本堂の屋根の修繕が優先順位1番と考えており、耐震診断も含めて、3か年計画で総事業費を概算で約3億円と見込んでおりますが、国庫補助を受ける必要条件の耐震診断の結果によっては事業費が増える可能性があります。事業実施にあたっては、国・県・市からの補助があります。 善水寺の次に、常楽寺本堂と長壽寺本堂および弁天堂の修理に着手したいところでございますが、長壽寺については、令和2年度に防災設備の整備で国庫補助を受けているために、すぐにはまた別の修繕は無理ではないかと思います。常楽寺のほうが強く要望されているので、優先順位は常楽寺、その次に長壽寺。どちらにしましても、善水寺が終了してからということでございます。 ○議長(菅沼利紀君)  8番、堀田繁樹議員。 ◆8番(堀田繁樹君)  分かりました。善水寺の屋根、私も見ましたけども、かなりカバーしている部分が増えていまして、非常に危機的な状況だなということで、一応修理予定をお聞きして、優先順位としては善水寺が上がってくるということで、多額の費用が伴いますけれども、地元のほうもある程度の見込みが分かると安心というか、していただけるのではないかと思っておりますが、これ、実際の事業をやる場合には、滋賀県が受託して専門技術者が担当するということで、いろいろ竹生島とかのこともありましたけども、人員不足とかもあってでございますけども、滋賀県のほうが担うということでよろしいですか。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  今まではそうだったんですけれども、技術職員が不足していまして、所有者から設計・施工を県が受託できない、し切れない状態があります。そういった部分は、所有者が直接に専門の業者と契約するように県は指導していると聞いております。 ○議長(菅沼利紀君)  8番、堀田繁樹議員。 ◆8番(堀田繁樹君)  今そういうことをお聞きしましたけども、そうなりますと、寺自身の自己責任で業者とのやり取りをせざるを得ないような状況になりますと、非常に不安というか、なかなか専門分野のこともお寺のほうでは難しいのではないかなと思いますし、そういったときに市とか、やっぱり県が支援いただかないと非常に不安定というか、不安が寺側にもあるのじゃないかなと思うんですが、その辺りについてはどうでしょうか。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  県の都合によってそういった修繕計画が遅れることのないように、それは強く言っております。それと同時に、所有者がご不安に思われないように、お困りにならないように、市のほうで何か手だてができるかということは考えてまいりたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  8番、堀田繁樹議員。 ◆8番(堀田繁樹君)  当然、湖南市も滋賀県にあるわけで、やっぱり滋賀県としてもたくさんの文化財を守る上でも、やはりその辺り力を入れていただかないとと思いますので、また、その辺りの要望を市からも県に上げていただくようなことも必要ではないかと思いますし、それこそ議会も、さっきの道の話ではないですけども、一緒になって必要性を訴えていきたいと思いますので、その辺はまたお願いしたいと思います。 それから、あと、体制の充実の中で、近隣の市の専門職員の配置状況ということで周辺の市の状況を伺いました。本市においてはなかなか厳しい状況で、今後、市長部局への移管を予定されておりますが、体制充実を望む思いも強いと思っております。この辺りについて、再度、体制の在り方について伺います。 ○議長(菅沼利紀君)  教育部長、答弁。 ◎教育部長(西岡嘉幸君)  再質問にお答えします。 現在、専門職員は生涯学習課にだけ、それも2名ということです。1人は定年退職を予定していますので、来年4月採用予定で1名を募集中という状況です。今後は、文化財行政の市長部局への移管を機に、体制の充実を図っていきたいと思います。 ○議長(菅沼利紀君)  8番、堀田繁樹議員。 ◆8番(堀田繁樹君)  一応体制を充実されるということを聞きましたので、そこに期待をしながら、また文化財行政については見守っていきたいと思います。 これで私の一般質問を終わります。 ○議長(菅沼利紀君)  これで、8番、堀田繁樹議員の一般質問を終わります。 お諮りします。本日の会議はこれで延会したいと思います。ご異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(菅沼利紀君)  異議なしと認めます。したがって、本日はこれで延会することに決定しました。 本日はこれで延会します。 △延会 午後4時43分-----------------------------------地方自治法第123条第2項の規定により下記に署名する。                          令和3年12月8日                    湖南市議会議長   菅沼利紀                    湖南市議会議員   奥村幹郎                    湖南市議会議員   堀田繁樹...