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  1. 彦根市議会 2021-02-01
    令和3年2月定例会(第2号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(安澤 勝君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安澤 勝君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、13番森野克彦君、および15番森田充君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第1号から議案第22号ま で(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(安澤 勝君) 日程第2、議案第1号から議案第22号までを一括議題とし、各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  発言の通告書が21名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。  その順位は、1番辻真理子さん、17番矢吹安子さん、7番上杉正敏君、9番杉原祥浩君、16番小川吉則君、5番堀口達也君、15番森田充君、2番中川睦子さん、14番林利幸君、13番森野克彦君、22番馬場和子さん、18番赤井康彦君、3番角井英明君、23番長崎任男君、19番小川隆史君、21番伊藤容子さん、4番獅山向洋君、6番北川元気君、8番中野正剛君、10番谷口典隆君、20番黒澤茂樹君の順とし、順次ご登壇願います。  1番辻真理子さん。辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 4 ◯1番(辻 真理子さん) 皆様、おはようございます。志は高く、政治を諦めない辻真理子でございます。インターネットをご覧の皆様、1年ぶりで本庁舎の議場に戻ってまいりました。3月末には念願の市役所本庁舎が完成いたします。長らくお待たせいたしましたが、市民の皆様の市役所でございますので、どうか皆様、密にならないようにお気をつけてお越しくださいませ。  それでは、今回は大項目を二つ質問させていただきます。  まず、大項目1でございます。皆様方には資料を提供しておりますので、資料1と2をご覧ください。このたび私が提出資料の中で、資料を提出するときに少しミスをしまして、90度回転してしまうので見にくいかと思うんですが、どうか工夫して見ていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  まず、資料1の方は平成25年度から令和2年度までの単年度ごとの一般会計における市債発行額を示しております。また、資料2では平成13年度から令和2年度までの単年度ごとの一般会計における市債について、判明する分については政府保証債(臨時財政対策債)などでございますが、それとそうでないものを色分けして示しました。なお、平成20年度からは総務省の決算カードに政府保証債の区分がされなくなりましたので区分ができませんでした。平成30年度からは、予算・決算の資料から区分をいたしました。よろしくお願いします。  それでは、大項目1でございます。「中期財政計画」から令和3年度予算を考える。  平成29年1月に中期財政計画が提出されて以降、それを基に何度も質問が繰り広げられてきました。
     今期定例会の大久保市長の「令和3年度当初予算(案)について」の中にも、「今後も、国スポ・障スポの関連事業等の大型投資事業の財源として多額の市債を発行せざるを得ないことから、実質公債費比率は増加していく見込みであり、今後の財政運営は、一層に厳しい状況になることが予想されます」とあります。  そのような認識があるわけでございますが、しかし、提出いたしました資料の市債発行額の推移を見ますと、誰が市債の増発をしてきたのかは一目瞭然でございます。そして、それを改善するためにどうするのかという目的を持って中期財政計画が策定されているわけで、したがって、過去の中期財政計画を改めて見直しながら次の質問をさせていただきます。  中項目1、令和2年2月中期財政計画に基づいて令和3年度予算案を検証する。  細項目1、「その他」経費の削減目標は令和3年度予算案に反映されているのか。  令和2年2月中期財政計画の「財源不足への対応」に、「その他」経費について、令和2年度比で12億円から19億円の削減と書いてあります。すると、令和2年度中期財政計画では「その他」の経費は約103億円とあり、令和3年度については約90億円と書いてあります。令和2年度決算見込みでは、新型コロナウイルス感染症対策の経費が異常に増加いたしましたが、令和3年度は、コロナ関連と銘打った一般会計の約6億円は別枠と考えても、6億円から13億円の減額になっていなければならないと考えます。  しかし、現実に提案されています令和3年度当初予算では約138億円。コロナ関連を控除した約132億円としても、約41億円から約48億円も増加することになります。「その他」経費の削減目標額は令和3年度予算案に反映されているのでしょうか。お答え願います。 5 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 6 ◯総務部長(牧野 正君) 心を込めてご答弁を申し上げます。  議員ご指摘のとおり、令和2年2月に作成いたしました中期財政計画の中で、財源不足への対応といたしまして、「その他」経費を令和2年度比で各年度12億円から19億円削減するとしておりました。今回公表いたしました中期財政計画の中で、令和3年度の「その他」経費が増加しておりますのは、令和2年度から企業会計へ移行しました下水道事業会計への負担金を「その他」経費に分類したこと、さらに、ICT関連事業、工場等設置奨励事業、市役所新庁舎移転業務経費衆議院議員選挙経費などが増加しましたことから、逆に増加することとなったものでございます。 7 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 8 ◯1番(辻 真理子さん) ありがとうございました。私どもからは、資料の中に、そういうことが見えませんので、今のをお聞きして、そういう事情があったかということが分かりました。  それでは、細項目2にまいります。皆様方は資料3をご覧いただきたいと思います。  細項目2、人件費の時間外勤務手当の増加の原因は何か。  令和2年2月中期財政計画におきましては、人件費について、民間委託とICT活用によって時間外勤務手当を5%減とするとしてあります。ところが、令和2年度当初予算案の約2億1,700万円が令和3年度当初予算案では約2億5,800万円と約4,000万円増加しております。民間委託とICT活用で5%を減額するという目標と真逆の数字になっています。その原因をご説明ください。  なお、資料として提出いたしました総務費以外の人件費につきましては、時間外勤務手当の金額が明確でございません。職員数に当たりましては調査いたしましたので、一般職が令和2年度1,200人、令和3年度1,223人、23人の増でございます。会計年度任用職員とパートの方で、令和2年度は384人、令和3年度は489人と105人増加しております。合計でいいますと、令和2年度1,584人、令和3年度の合計は1,712人、合わせて128人の増加が見込めます。  私が分かる範囲では、総務費に関係するところしか分かりませんでしたので、それを基にして質問を書きましたので、人件費については時間外手当が減額のはずでございますが、増加しているということの意味をお答えいただきたいと思います。 9 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 10 ◯総務部長(牧野 正君) 令和3年度の一般会計当初予算における人件費の時間外勤務手当額が増加しております原因につきましては、大きく2点ございます。  1点目は、予算積算方法の変更によるものでございます。令和元年度および令和2年度当初予算編成に当たりましては、それぞれ前年度の当初予算における時間外勤務手当額を基準とし、原則として、そこから10%を減額する方法により積算を行っておりました。しかしながら、両年度とも最終的な支給実績額、令和2年度は支給見込額となりますけれども、いずれの年度も当初予算額を上回り、やむを得ず補正予算による対応をお願いしたところでございます。このことから、令和3年度当初予算編成に当たりましては、原則として当初予算ではなく実績額を基準として積算する方法に変更いたしました。もう少し具体的に申し上げますと、令和3年度当初予算の編成におきましては、直近の実績である令和元年度の時間外勤務手当額を基準として積算を行いました。この基準とした令和元年度の時間外勤務手当の支給実績額は、令和2年度当初予算額を約4,000万円上回っており、この分が令和3年度当初予算において時間外勤務手当額が増加した主な原因となっております。  2点目でございますが、令和3年度には新庁舎への引っ越し業務がありますことから、これに伴い一時的に時間外勤務が増加することを見込んで積算を行っていることでございます。この影響を約1,000万円と見込んでおり、令和3年度当初予算における時間外勤務手当額が増加する原因の一つとなっております。  なお、時間外勤務手当の実績額につきましては、平成29年度以降減少しておりまして、平成29年度と令和元年度の実績額を比較いたしますと約15%減少しておりますことから、時間外勤務自体が増加しているという状況ではございません。 11 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 12 ◯1番(辻 真理子さん) 確かに今年度は新庁舎に引っ越すということで時間外手当が増えた。いろいろなほかの事情も分かりました。  それでは、細項目3にまいります。民間委託とICT活用で必要になる経費の増加は幾らなのか。  時間外勤務手当は民間委託とICT活用で減額することになっていますが、では、民間委託とICT活用のために必要になる経費の増加は幾らなのでしょうか。 13 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 14 ◯総務部長(牧野 正君) 時間外手当の縮減につながる民間委託とICT活用に係る経費全体の増額分につきましては、全体額を正確に把握することが困難でございましたので、それぞれ令和3年度当初予算案における特徴的な増加経費につきましてお答えをさせていただきます。  まず、民間委託につきまして一例を申し上げますと、税務課におきまして当初課税の繁忙期に事務補助として2名の派遣を委託する経費88万1,000円が前年度と比較して増加しております。  また、ICT活用につきまして一例を申し上げますと、幼児課が担当しております市内保育所への入所選考事務に関しまして、保育所AI入所選考システムの保守費用99万円とシステムリース料75万3,000円、合わせまして174万3,000円が前年度と比較して増加しております。 15 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 16 ◯1番(辻 真理子さん) 私は、民間委託とICT活用で必要になる経費は、もっと額が大きいと思っておりましたが、今、保育所の配分ですね、どこの保育園に行っていただくかということをAIに任せる、判断していただくという予算が出ているというのは分かりました。思ったより割と額が少なかったので理解いたしました。  それでは、細項目4、民間委託とICT活用という説明は財源不足への対応になっているのか。  中期財政計画に基づいて民間委託やICTの活用をしたとしても、民間委託とICTの活用に経費が必要になり、さらに時間外勤務手当が増加しているようであれば、少しも財源不足への対応を行ったことにはならないと考えます。民間委託とICTの活用という中期財政計画の財源不足への対応という説明は、財源不足への対応になっているのでしょうか。 17 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 18 ◯総務部長(牧野 正君) 民間委託は直接的な人件費の削減に、また、ICT活用は業務の効率化による人件費の削減に、それぞれつながるものと考えております。  議員ご指摘のとおり、民間委託とICT活用の導入に際しましては、新たに発生する費用と導入によって削減が見込まれる人件費の削減額との比較が必要になりますが、中期財政計画で記載しております財源不足への一助になるものと考えております。  また、ICT活用に関しましては、令和3年1月に行政デジタル推進課を新たに設置しましたことから、より積極的に推進をしてまいりたいと考えております。 19 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 20 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、中項目2にまいります。令和3年2月中期財政計画に基づいて、令和3年度以降の本市事業計画を問う。  細項目1、令和3年度以降の投資的経費として見込んでいる大規模投資案件は何か。  令和3年2月中期財政計画の令和3年度以降の投資的経費は、令和3年度約54.6億円、令和4年度約66.9億円、令和5年度約47.3億円、令和6年度約23.7億円、令和7年度約17.3億円と、令和4年度をピークに、令和7年度には令和4年度の約25%にまで減少することを見込んでおります。  そこで、これらの年度に見込んでいる、いわゆる大規模投資案件が何であるかを伺います。複数年度にまたがるものがほとんどでしょうから、該当する案件が最終年度になると見込まれるものについては、最終年度であることを付け加えていただきたいと思います。 21 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 22 ◯総務部長(牧野 正君) 令和3年度以降の投資的経費として見込んでおります主なものといたしましては、清掃センターの大規模修繕を行うごみ焼却場整備事業、彦根市スポーツ・文化交流センター整備事業が挙げられます。  なお、新ごみ処理施設につきましては、令和11年度稼働予定となっておりまして、現在は建設費が確定しておりませんので、周辺環境調査と造成工事の費用のみが、この計画の中に入っております。  それぞれの大規模投資案件の終期につきましては、清掃センターの大規模修繕は令和5年度を最終年度に、また、彦根市スポーツ・文化交流センターの建設工事等につきましては令和4年度を最終年度と見込んでいるところでございます。 23 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 24 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目2にまいります。公共施設等総合管理計画に基づく経費は含まれているのか。  公共施設等総合管理計画は、平成28年度から平成57年度までの30年間を見通しつつ、当面10年間についての計画が策定されております。それによれば、公共建築物の更新費用として年間約31億円、都市基盤施設の更新費用として年間37.9億円の合計約70億円近くの費用が必要になるとしています。これらの費用を先送りすることは、栗見橋の例を挙げるまでもなく、関係住民に不便をもたらすのみならず、市民生活にも大きな影響を与える可能性があります。したがって、これらの費用を計画的に中期財政計画に盛り込むことが非常に重要なことではないかと思います。公共施設等総合管理計画に基づく経費は中期財政計画に含まれているのでしょうか。 25 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 26 ◯総務部長(牧野 正君) 公共施設等総合管理計画に係る修繕等の費用につきましては、毎年ヒアリングを実施するとともに予算計上を行っておりまして、その内容につきましては、中期財政計画に含めてございます。 27 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 28 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問を行います。  中期財政計画の令和7年度の投資的経費は約17.3億円しか計上されていません。平成31年2月定例会での答弁では、健全度3の早期に措置すべき橋りょう14橋のうち5橋が点検は完了していて、点検実施から5年をめどに修繕工事を完了するとしています。すると、平成36年度、つまり令和6年度までに工事を完了するということになりますが、少なくとも点検が済んだ5橋については、修繕工事完了を発言されているわけですから、中期財政計画には計上されていなければならないと思いますが、いかがでしょうか。 29 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 30 ◯総務部長(牧野 正君) 先ほども申し上げましたように、毎年度ヒアリングをさせていただいてございまして、公共施設等総合管理計画に関する事業については、予定している事業の額を財政課の方で聞き取りまして、その内容について中期財政計画の中に盛り込ませていただいているところでございます。したがいまして、それぞれの各所属課の方から報告のございました、この計画に係る案件については、計画の中に含めさせていただいているということでご理解をいただきたいと思います。 31 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 32 ◯1番(辻 真理子さん) 今のご答弁では、ちょっと納得はいかないところがございますが、時間の問題もありますので次にまいります。  中項目3、工場等設置奨励事業についてでございます。  細項目1、工場等設置奨励事業による成果はあったのか。  工場等設置奨励金とそれに伴う税収効果を質問するに当たり、これまでの経過を検証するため、過去の経過から質問をいたします。  令和元年度以前より工場等設置奨励事業というものがありまして、工場等設置奨励金の交付によりまして、企業立地を促進し、本市産業の振興と雇用機会の拡大を図るとして、令和元年度には約3,300万円、令和2年度には約2,900万円が予算計上され、令和元年度決算では全額が執行されています。具体的にどのような数の企業・雇用者が新たに誘致できたのか、その成果を伺います。 33 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 34 ◯産業部長(中村武浩君) 工場等設置奨励事業は、彦根市企業立地促進条例に基づき、彦根市内において一定の投資や、それに伴い従業員の雇用を行った企業に対し、助成金を交付するものであります。  本条例は平成29年度に彦根市工場等設置奨励条例を全面改定し、施行いたしました。改正以前の実績を含めますと、延べ89件の事業に対し奨励措置の指定を行い、このうち新たに彦根市内に事業所を設置された企業は14社でございます。  また、工場の新設・増設に伴い、雇用奨励金の対象として142名が新たに雇用されました。 35 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 36 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目2にまいります。税収への効果はどれだけあったのか。  行政の拠出する事業は、最終的には税収増加があると見込めるから支出するということだと思いますが、これは、あらゆる事業においても同様だと思います。例えば観光誘客事業であれば、観光客にお越しいただいて、飲食店、土産物店、旅館などが潤い、それらの事業者からの税収増加につながるというものではないでしょうか。投資に見合う税収増という行政への効果があるはずです。  工場等設置奨励事業であれば、現実の数字として、土地・建物の固定資産税のほか、償却資産への固定資産税、法人市民税、従業員の市民税など広範な税収増が見込めるはずですが、その効果はどれぐらいあったのか、伺います。 37 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 38 ◯総務部長(牧野 正君) 工場等設置奨励事業の対象となっております税目は、対象用地および設備に係る固定資産税となります。具体的な効果額をお示しすることは困難でございますが、仮に奨励対象となる固定資産の税額が1,000万円で償却年数10年の資産を投資された場合でございますと、7年目以降に、助成をした額以上の税収となる計算になります。また、議員ご指摘のとおり、固定資産税以外に法人市民税や個人市民税がございますが、これらは個々の企業や従業員の情報になりますため、具体的な効果額をお示しすることはできません。ただし、試算ではございますけれども、個人市民税について、先ほど産業部長の答弁でございました、新たに雇用された142名の従業員の給与が、厚生労働省の発表している大卒初任給額21万200円とし、各種控除も基礎控除のみと仮定をした場合、全体では約1,000万円の税収となります。法人市民税につきましては企業全体の業績に左右されますため、試算額をお示しすることはできませんが、投資により生産性の向上が図られることになりますため、税収増には大きく寄与するものと考えているところでございます。 39 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 40 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。令和3年度の工場等設置奨励金の増額の理由は。  令和元年度、令和2年度の奨励金は1企業当たり270万円とか240万円という程度でございましたが、令和3年度の予算では総額1億4,000万円以上と、1企業当たり約1,000万円と以前に比べて4倍にもなっています。この増額の理由をご説明ください。 41 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 42 ◯産業部長(中村武浩君) 企業立地促進条例に定める助成金のうち、事業所用地取得助成金および事業所設置助成金については、工場の新設や増設に伴い新たに取得された用地や施設に課税される固定資産税に対し、基準年度から3年間における各年度に対応する割合を乗じた額が助成金額となり、1年目の助成金額は、基準年度に定められた固定資産税の100%、2年目は75%、3年目は50%で、3年間で1億円が限度額となっております。  このため、多額の設備投資をされますと、固定資産税も高額となることから、それに合わせて助成金額も多くなります。令和3年度助成金対象事業は、設備投資が高額であったため増額になったものでございます。 43 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 44 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目4にまいります。税収増の見込みは中期財政計画に反映しているのか。  令和3年2月の中期財政計画では、地方税の将来見込みがほぼ横ばいとなっています。この工場等設置奨励事業によりまして企業・従業員が増えることになれば、少なくとも2年から3年先には市税増という税収増の効果を見込むべきだと考えますが、中期財政計画に反映されているのでしょうか。 45 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 46 ◯総務部長(牧野 正君) 今回の中期財政計画の中で地方税に関しましては、新型コロナウイルス感染症の影響により令和3年度は減収見込みとなり、令和4年度は一部回復をし、令和5年度に令和2年度当初予算額水準まで回復するとの見込みをしております。  中期財政計画では、地方税の全体的な推移を見込んでおりまして、今、議員ご指摘のありましたような工場等設置奨励事業による税収などの個別具体的な増減要因につきましては、反映をできてございません。 47 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 48 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、中項目4にまいります。枠配分方式が機能していないのではないか。  細項目1、枠配分方式が機能していないのではないか。  ここまで財政再建の対処として示されている人件費のうち時間外勤務手当と、「その他」の事業の中から比較をしやすい例などを取り上げましたが、大久保市長が頻繁に発言されます枠配分方式との関連から、疑問に感じたところをお聞きいたしました。  そこで、枠配分方式が機能し、中期財政計画の趣旨に沿っているのかという疑問が残ります。各部署における枠配分の趣旨と、そこで市長に上がってきた予算案件について、歳出抑制のための枠配分方式が各部署においても、また査定する側の市長の意識の中にも、あまり機能していないのではないかと感ずるところであります。市長の見解を求めます。
    49 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 50 ◯市長(大久保 貴君) 辻議員のお尋ねにお答えを申し上げます。  まず、枠配分方式を採用いたしました理由につきまして改めてご説明をさせていただきたいと思いますが、今定例会でもいろいろと話題になります財政調整基金、これは年度間の調整をするという機能でございますけれども、これを当てにして事業を展開していくと、資金が枯渇をしていくということを中期財政計画でお示しさせていただいて、できるだけ財政調整基金に頼らない予算編成をしようということが1点。  さらに、枠配分方式という、それぞれの部局にあらかじめ予算額をお示しして、時代に合った、市民のニーズに、そのときそのときに適合するように事業を展開していくということで、いわゆるみんなで予算編成をしていこうということが趣旨でございます。  残念ながら、今回コロナ禍にあって、私どもも随分議論をいたしましたけれども、やはりここは市民生活を第一に考えて、できる限りのことをさせていただこうということで、中期財政計画でいう財政調整基金を取り崩して行わない、できるだけ取崩しを前提としないということは今回はできなかったわけでございますが、それはやむを得ないことだと思っております。  ただ、予算編成の中で枠配分方式ということの中で職員の皆さん、ご努力いただいたと思っておりまして、機能していたのかということになりますと、機能していたと思っております。 51 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 52 ◯1番(辻 真理子さん) ちょっと私の求めていた質問と答弁がかみ合いませんが、趣旨は受け取りました。  中項目5にまいります。財政調整基金残高がなくなってしまうような計画で市民生活を守れると考えているのか。  細項目1、財政調整基金がなくなってしまうような計画で市民生活を守れると考えているのか。  この項の最後に、令和3年2月中期財政計画によれば、令和7年度には財政調整基金残高が全くなくなるのと同じような計画が立てられています。このことは地元紙にも大きな記事として掲載されました。市民はとても心配をされています。途中の年度の繰越金を積み増しすることはできるでしょうが、それにしても財政調整基金を食い潰してしまうような計画は、今回のコロナのような事態が発生したときには全く対応ができません。自然災害などでも同様です。市長は、このように財政調整基金がなくなる方向であっても市民生活を守れるとお考えでしょうか。 53 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 54 ◯市長(大久保 貴君) お答えをさせていただきます。  まず、振り返っていただいて、この中期財政計画をお示しするということになった5年ぐらい前ですかね、当時は漫然と、いわゆる財政調整基金を取り崩す前提で様々な事業をすると、5年後には、当時お示ししたのは3億円という数字を出させていただいたと思います。非常に厳しいシナリオで、このようなことにならないように、みんなで努力をしていきましょうという思いでお示しをさせていただいています。これまでを振り返っていただいて、そのような事態にはなってこなかった。皆様方のご理解とご協力のおかげだと思っております。  ただ、このコロナ禍という世界的なパンデミックの中で、今まで、かつて経験したことのない全世界が陥った非常事態でありますので、私どもは、できるだけのことをさせていただきたいということで、今までお示しをしてきたような対応と逆の、財政調整基金も取り崩しながら市民生活を守ろうということでやってまいりました。その中でも、政府からの財源などもうまくやりくりしながら、見通しとしては一定維持することができるだろうと思っております。  いわゆる基準財政需要額に対する5%以上は持っていた方がいいという数値も示されておりますので、そこもしっかり頭に入れながら、枯渇をしないようにやりくりをして、この令和2年の決算はまだ終わっていませんけれども、おかげさまで一定維持ができるのではないかと見ておりますけれども、予断を許さないと思います。  いずれにしましても、今やらなければならないことは、できる限り市民の中で感染の拡大が続いていかないように、この拡大を止めていくということで、これまでのような生活に戻って、経済が動いていくようにしていかなければならないときですので、そうなれば、また税収も増えてくるし、財源も豊かになってくるんだろうと思っております。今は踏ん張りどきでございますので、そこはしっかりと財政調整基金も、ある一定蓄えていかなければならないということも思っておりますので、そこはひとつご理解のほどをお願い申し上げたいと思います。 55 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 56 ◯1番(辻 真理子さん) 財政調整基金が枯渇しないように工夫していくとおっしゃいまして何とか過ぎてきたわけでございますが、その裏には、やはり市債が異常に増えていますので、大久保市長が市長になられてから8年間で約190億円ぐらいの市債となっております。これは後年度に響いてくるわけでございますので、今の答弁でございますと、その肝心なところが隠されていると思います。財政調整基金だけに注目していてもいけないんですが、後年度の市債の返済に本当に苦労することになるだろうとは思います。  それでは、次、大項目2にまいります。臨時財政対策債の問題は。  これは資料がございますので、皆様は資料4をご覧いただきたいと思います。  これはどういう資料かと申しますと、一般会計の市債のうち、臨時財政対策債を上の赤色で書きまして、下の方は普通の市債でございます。平成15年度を除いて、リーマンショックがあったときは非常に地方交付税も臨時財政対策債も落ち込んでおりますが、また徐々に臨時財政対策債の比率が高まっていることがお分かりいただけると思います。  平成13年度に初めて臨時財政対策債というものが推進されまして、そのときは本当にわずかな金額でございましたが、ずーっと経過を見ていただきますと、例えば令和3年当初予算ぐらいになりますと、3分の1よりは少ないですけれども、交付税に対しまして臨時財政対策債が異常に増えているということを感じざるを得ません。以下、質問をいたします。  大項目2でございますが、臨時財政対策債とは地方債の一種で、国の地方交付税特別会計の財源が不足し、地方交付税として交付すべき財源が不足した場合、地方交付税の交付額を減らして、その穴埋めとして、該当する地方公共団体自らに地方債を発行させる制度でございます。償還に要する費用は後年度の地方交付税で措置されるため、実質的には地方交付税の代替財源と見て差し支えないものでございます。調べてみましたが、おおむねこのような説明がされておりました。  しかし、心ある地方議員は次のような問題提起をされています。つまり、臨時財政対策債の制度は2001年、小泉政権によって推進された制度でございまして、当時は3年間の臨時措置であったわけでございます。ところが、2021年の今に至っても延々と臨時財政対策債が続いておりまして、なぜ本来の交付税に戻さないかという疑問が残ります。彦根市の財政にとりましてどのような問題があるか、以下、質問をいたします。  中項目1、臨時財政対策債の問題は。  細項目1、彦根市の発行した臨時財政対策債の累計額は幾らですか。 57 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 58 ◯総務部長(牧野 正君) 臨時財政対策債は平成13年度から発行が可能となっておりまして、令和2年度末での累計発行額は302億9,530万5,000円でございます。 59 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 60 ◯1番(辻 真理子さん) 今、302億9,530万円、とんでもないほど大きな金額になっていることが分かります。  細項目2、令和2年度末の臨時財政対策債の残高は幾らでしょうか。 61 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 62 ◯総務部長(牧野 正君) 令和2年度末の臨時財政対策債の残高は201億5,359万6,000円でございます。 63 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 64 ◯1番(辻 真理子さん) 今の金額の差を見ますと約100億円ぐらいになりますが、これは政府の方から償還があったということで、現在残っている臨時財政対策債の残高が201億5,300万円ほどになったということでございます。あまり返してもらっていないということになります。  それでは、細項目3でございます。令和2年度末における一般会計市債残高における臨時財政対策債の残高の比率は何%でしょうか。 65 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 66 ◯総務部長(牧野 正君) 令和2年度末におけます一般会計市債残高は505億1,702万8,000円でありますことから、その中に占める臨時財政対策債の比率は39.9%でございます。 67 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 68 ◯1番(辻 真理子さん) 私の皆様に示させていただきました資料4よりも、はるかに、39%、ほぼ40%を占めているということが分かります。  それでは、次に、細項目4にまいります。発行済みの臨時財政対策債の累計に対して何%の償還が終わったのでしょうか。 69 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 70 ◯総務部長(牧野 正君) 発行済みの臨時財政対策債におきまして、令和2年度末時点で償還した元金の総額は101億4,170万9,000円でありますことから、割合にいたしますと33.5%でございます。 71 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 72 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目5にまいります。国の借金が1,200兆円を超えたという現実から、今後の臨時財政対策債の方向性について情報はあるのか。  昨年度末に国の借金の総額が1,200兆円を超えたとの報道がありました。国の令和2年度第3次補正予算でも新たな国債の発行が決まっております。このような状況であれば、ますます地方交付税の現実の支給が減少して、臨時財政対策債での対応を余儀なくされる可能性があると思うのですが、財政当局として、国から何らかの情報は入っているんでしょうか。 73 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 74 ◯総務部長(牧野 正君) 議員ご指摘の国の財政状況から、今後、地方交付税が減少し、臨時財政対策債での対応を余儀なくされるという情報は特に聞き及んでおりません。  現状で分かっておりますことは、地方財政法第33条の5の2の規定によりまして、少なくとも令和4年度までは、この制度が継続されるということでございます。 75 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 76 ◯1番(辻 真理子さん) 国も借金、地方も借金、こういう状態では本当に日本の国が心配になりますが、今のところ、国債を国民が持っているという情報から安泰と思っておりますが、将来のことを考えれば、交付税、そして臨時財政対策債、その両方が全体に減っていくような仕組みにしないと、国も破綻する、追って地方も破綻するというような状況が来ないとも限りません。  それでは、最後です。細項目6、臨時財政対策債は四つの財政指標にどのような影響を及ぼすのか。  自治体の財政状況をはかる指標として、実質公債費比率、将来負担比率、実質赤字比率、連結実質赤字比率というのがございますが、臨時財政対策債はこれらにどのような影響を及ぼすものでしょうか。 77 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 78 ◯総務部長(牧野 正君) 臨時財政対策債が健全化判断比率における四つの財政指標にどのように影響を及ぼすかについてでございますが、まず、各比率の分母の一部になります臨時財政対策債発行可能額は、標準財政規模として計算をされますため、臨時財政対策債発行額が大きくなってまいりますと、その分、分母が大きくなりますので、四つの比率は小さくなります。  また、臨時財政対策債の元利償還金額は、実質公債費比率や将来負担比率を計算する場合に地方債の元利償還金を分子に一旦算入いたしますけれども、その全額が後年度、地方交付税の基準財政需要額算入額として比率から除かれます。少しまどろこしい表現で申し訳ございませんが、したがいまして、悪い影響を及ぼすものではございません。 79 ◯議長(安澤 勝君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 80 ◯1番(辻 真理子さん) いろいろご丁寧な答弁をありがとうございました。  これで私の質問は終わりますが、財政は逼迫しているというのが私の印象でございますし、これから大型の事業が続いてまいります。彦根市の財政の安定を見ながら、今後も市長も頑張っていただきたいと思いますが、来たるべき日が来ますので、そのことをみんな自覚しながらでございますが、ありがとうございました。それでは、私の質問を終わります。 81 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午前9時56分休憩            午前10時03分再開 82 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  17番矢吹安子さん。矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 83 ◯17番(矢吹安子さん) 私は、今期定例会におきまして大きく2点について質問させていただきます。市長をはじめ理事者の皆様の分かりやすいご答弁をよろしくお願いいたします。  大項目1、彦根休日急病診療所と彦根中央病院との連携は。  市立病院をはじめ、病院や診療所など湖東保健医療圏域内の各医療機関および医療従事者の皆様には、約1年前から長期間にわたり、新型コロナウイルス感染対策に日夜ご尽力をいただいておりますことに深く敬意を表しますとともに、心から感謝を申し上げます。  さて、各医療機関では、このような状況下であっても患者さんは当然のことながら次々に受診されますことから、その対応は想像以上に大変なものがあろうと思います。そこで、休日における一次救急患者に対して応急的な診療を担う彦根休日急病診療所(以下、休日診療所)の運営について、市立病院や民間病院、そして診療所が相互にうまく連携を図りながら、安心・安全で、かつ有効的な医療の提供ができないかという視点で、以下、質問させていただきます。  中項目1、休日診療所の運営の現状について。  彦根市保健・医療複合施設の設置および管理に関する条例第9条によりますと、休日診療所の診療日は日曜日、祝日および12月29日から1月3日までですが、市長が特に必要と認めるときは変更できることになっています。また、同条例施行規則第14条第2項によりますと、診療時間は午前10時から午後5時までですが、これも市長が特に必要と認めるときは変更できることになっています。そこで、まず、現在の診療日および診療時間等についてお尋ねいたします。  細項目1、休日診療所の診療日は。  休日診療所の診療日は、以前は条例どおりでしたが、令和元年度以降、休診が増えています。令和元年度および令和2年度における休日診療所の診療日はどのように変更されたのでしょうか、お答えください。 84 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 85 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えいたします。  近年、医師の高齢化や本市の各種健診業務への執務などによりまして出務医師のご負担が年々大きくなっておりますことから、平成30年度彦根休日急病診療所運営委員会におきまして、令和元年度の診療日につきましては、受診者の比較的少ない9月と10月の日曜日を休診することとさせていただいたものでございます。  また、内科医と小児科医の出務割合に差がありますことから、令和2年度におきましては、9月と10月の日曜日の休診に加えまして、5月のゴールデンウィークの3日間と7月と8月の日曜日につきましては内科1診制とさせていただいたところでございます。 86 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 87 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目2、診療日変更の理由は。  それでは、診療日をなぜ変更されたのでしょうか。これまでに本会議や福祉病院教育常任委員会で他の議員から質問があり、答弁されていますが、改めてお尋ねいたします。 88 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 89 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えいたします。  今ほどの細項目1でお答えさせていただきましたように、診療業務に出務いただいております彦根医師会加入の先生方の負担軽減と、特に内科担当医に比べまして人数が少ない小児科医の負担軽減を図るために、医師会代表、薬剤師会代表、保健所長、4町担当課長等で構成される彦根休日急病診療所運営委員会での協議を経て変更させていただいたものでございます。 90 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 91 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、細項目3、診療日の減少による影響は。  休日診療所が休診の場合、日曜日に開業している彦根中央病院(以下、中央病院)を受診されるか、または二次救急である市立病院を受診されるか、どちらかだと思いますが、両病院にはどのような影響があったのでしょうか。休診前と比較して患者数の増減をお答えください。 92 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。
    93 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えいたします。  平成30年度実績において、9月と10月の日曜日におけます休日急病診療所の受診者数は1日当たり31人でございました。また、同時期同時間帯の市立病院での内科および小児科の受診者数は1日当たり15人で、同じく彦根中央病院では1日当たり20人でございました。  令和元年度におきまして、同診療所を9月と10月の日曜日に休診したことに伴う市立病院の受診者数は1日当たり17人で、彦根中央病院では27人となっており、市立病院では2人、中央病院では7人増加いたしました。また、全戸配布したチラシや市ホームページで周知をするとともに、令和元年度に休診とした初日には、職員が休日急病診療所で待機し、来所された方への案内を行ってまいりました結果、日曜の急病患者さんが、これまでから日曜診療を行っておられます彦根中央病院を受診されたものと認識しております。なお、この休診に対するご意見やトラブルはございませんでした。 94 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 95 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、細項目4、休日診療所の診療時間は。  休日診療所の診療時間は、平成30年度以前には午前10時から午後7時まででしたが、令和元年度以降、段階的に短縮されています。どのように変更されたのか、お答えください。 96 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 97 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えします。  休日急病診療所の診療時間は、施行規則により午前10時から午後5時までとなっております。また、同規則では、市長が特に必要と認めるときは、これを変更することができると規定されておりまして、平成18年に受診者数が増加しましたことから、運営委員会に諮り、同年12月から2時間延長し、午後7時までの診療行為を行ってまいりました。  しかしながら、先ほどもお答えしましたように、平成30年度の運営委員会におきまして、出務医師の負担軽減を検討する中で、診療時間の延長を1時間に変更し、午後6時までとさせていただいたものでございます。 98 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 99 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目5、診療時間変更の理由は。  診療時間は本来、午前10時から午後5時までと条例施行規則に規定されていますが、午後7時あるいは午後6時まで延長されていた理由、また、それを本来の午後5時までと変更された理由をお答えください。 100 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 101 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えします。  先ほどの細項目4でお答えいたしましたとおり、診療時間を1時間延長しておりましたが、令和2年度におきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けまして受診者数が大幅に減少したため、診療時間を条例施行規則第14条第2項の規定のとおりとしたものでございます。 102 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 103 ◯17番(矢吹安子さん) 再質問させていただきます。  市立病院では、もともと医師の長時間労働が課題としてあり、それが働き方改革関連法の制定により、さらに重要な課題としてある中、このたびの新型コロナウイルス感染症への対応により、いよいよ大きな課題になっていると推察しますが、市立病院の医師の疲弊の問題は解決したのでしょうか。 104 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん、今のでいくと、時間帯のことですので、質問からすると、若干ずれるような気がいたしますが。市立病院のお医者さんのことをおっしゃいますので、これはあくまでも休日急病診療所の現状での質問をしていただいているので、今、再質問は市立病院の先生のことをお伺いされているように思いますけれども。  矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 105 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。ただ、市立病院の先生たちが大変になって休日急病診療所ができてきて、緩和するために努力されてきている趣旨もあるので。それで市立病院の先生たちにとっては、休日急病診療所があることによって、だんだん少しお仕事が楽になってきていらっしゃるのではないか。でも、何となく大変な中なので、病院の先生はどうなのかと思ってお尋ねいたしましたが、では、これはやめさせていただきます。  それでは、細項目6、診療時間変更の影響は。  診療時間がこれまでより短くなったことにより、医療を必要とする市民への対応に影響はなかったのでしょうか。休診前と比較して患者数の増減をお答えください。 106 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 107 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えいたします。  平成30年につきましては、診療時間が午前10時から午後7時までとなっておりましたことから、年間受診者数は4,660人となり、1日当たり63.8人で1時間当たりでは8.0人となっておりました。  次に、令和元年度につきましては、診療時間を午前10時から午後6時までとしましたことから、年間受診者数は4,064人となり、1日当たり63.5人で1時間当たりでは9.1人となりました。  結果といたしまして、令和元年度は1日当たりの受診者数は0.3人減少し、1時間当たりの受診者数は1.1人の増加となり、大きな変動は見られませんでした。これは、これまで午後6時以降に受診されていた方も午後6時までに受診されたものと認識しており、特にこれに伴うトラブルもなかったということでございます。 108 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。 〔17番(矢吹安子さん)登壇、資料掲示〕 109 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、再質問させていただきます。  私の手元に、市が毎年、全戸配布されている令和2年度版「医療のかかり方」というチラシがあります。それもタブレットの中に提示させていただいております。  それによりますと、中央病院の日曜日における診察受付時間は午前が8時30分から11時30分までで、午後が1時から3時までとなっています。一方、休日診療所の診療受付時間は、午前9時から昼休憩を挟んで午後5時30分までとなっています。延べでいいますと、休日診療所の8時間30分に対して中央病院は5時間しかないことになります。これは実際の診療時間とは異なりますが、双方には大きな開きがあることから、その影響は少なからずあるのではないかと思いますが、このことについて市の見解をお尋ねいたします。 110 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 111 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 中央病院と休日急病診療所の診療受付時間が違うということでのご質問かと思いますけれども、これにつきましては、日曜日に診療をしておられます中央病院さんの方に、これまでも広報等の中で、休日急病診療所が休診している場合については彦根中央病院をできるだけ受診してくださいというような周知もさせていただいたところでございますので、休日急病診療所が休診している間については、多くの方は中央病院の方を受診されていたのではないかとは考えております。 112 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 113 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、細項目7、市立病院の救急外来に選定療養費を支払って受診された患者さんは。  軽症の患者さんが平日の時間外や休日に市立病院の救急外来を受診された場合、小学就学前のお子さんを除いて、5,500円の選定療養費を支払う必要がありますが、その数は休日診療所が日曜日を休診する前と比べて増えているのでしょうか、お伺いいたします。 114 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 115 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えいたします。  平成30年度の9月と10月の日曜日の8日間における午前9時から午後5時半までの彦根市立病院での救急受診者数は、内科・小児科合わせて119人で1日当たり14.9人となっており、このうち選定療養費のご負担が必要な方は17人で1日当たり2.1人となっております。  また、令和元年度の9月と10月の日曜日の9日間、休日急病診療所を休診した際の市立病院の救急受診者数は、内科・小児科合わせて165人で1日当たり18.3人となっており、このうち選定療養費のご負担が必要な方は26人で1日当たり2.9人となっております。  結果といたしまして、市立病院の救急受診者数は1日当たりで3.4人増加しましたが、選定療養費のご負担が必要な方は0.8人の増加にとどまり、大きな影響はなかったものと考えております。 116 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 117 ◯17番(矢吹安子さん) 休日診療所を受診したいけれども、休診なので受診できない、あるいは中央病院を受診しようと思ったが、診療時間外なので、やむなく選定療養費を払って市立病院の救急外来を受診した、もしくは痛みや不安を抱えながら翌日まで我慢した、そのような患者さんもいるのではないでしょうか。そのことについて市の見解を伺います。 118 ◯議長(安澤 勝君) 再質問ですか。   (「そうです」と呼ぶ者あり) 119 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 120 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えいたします。  先ほどもご答弁させていただいたと思うんですけれども、選定療養費の関係でございますけれども、令和元年度につきましては、前年度と比較いたしまして、市立病院で選定療養費をご負担された方は1日当たり0.8人の増加にとどまっているということでございます。これは、先ほども申し上げましたように、「広報ひこね」等によりまして、日曜診療を行われている中央病院への受診を案内させていただいたということで、市立病院の受診を控えられたのではなくて、選定療養費の負担をしなくてもよい中央病院を選択されたものであると考えております。 121 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 122 ◯17番(矢吹安子さん) 確かに選定療養費を入れると、診ていただくと約1万円近く要るのではないかと思う人もいるので、確かに中央病院に行かれる方がいいのかもしれません。ありがとうございます。  それでは、中項目2、休日診療所受診日でのコロナワクチン接種計画は。  細項目1、休日診療所受診日でのコロナワクチン接種計画は。  休日診療所受診日、日曜日、祝日、年末年始でのコロナワクチン接種計画を伺います。 123 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 124 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えします。  新型コロナウイルスワクチン接種におきましては、市民へのワクチン接種を最優先に実施する必要がありますことから、集団接種会場として、くすのきセンターなどを想定しているところでございます。  また、新型コロナウイルスワクチン接種におきましては、彦根医師会や彦根薬剤師会の先生方のご協力が不可欠でございまして、休日急病診療所の診療業務への出務と並行することにつきましては、ご負担も大きくなりますことから、比較的受診者数が少なく、彦根中央病院が診療をしておられる4月から11月までの日曜日につきましては、休日急病診療所を休診にさせていただきたいと考えております。 125 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 126 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  そうすると、そういうときは、中央病院との話合いなんかもされるんでしょうか。一応お断りされたり、話合いなんかはされるんですか。 127 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 128 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまのご質問でございますが、こちら、福祉保健部の方から中央病院の院長とも面談をさせていただいて、その旨をお話しさせていただいて、了解も得ております。 129 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 130 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、中項目3、中央病院との連携について。  私は、日曜日の一次救急患者さんは必ず休日診療所で受診すべきと言いたいわけではありません。地域医療を担う診療所と病院がもっと連携して効率よく、隙間なく、地域住民に安心して受診していただきたいという思いから、以下、質問を続けます。  細項目1、中央病院の診療時間の延長の協議や依頼は。  休日診療所が日曜日に休診する場合、中央病院が代わって一次救急を担うことになりますが、双方の診療時間には差があります。すなわち、中央病院の診察受付時間は午前8時30分から11時30分まで、午後が1時から3時までとなっています。それに対して、休日診療所の診療受付時間は午前9時から、昼休憩を挟んで午後5時30分までとなっています。延べでいいますと、休日診療所の8時間30分に対して、中央病院は5時間しか診療時間がありません。これは実際の診療時間とは異なりますが、双方には相当の開きがあります。  市は、これまでと同様の診療時間を確保するため、中央病院における診療時間を午後5時まで延長してもらうよう、どのような協議や依頼をしておられるのでしょうか。お伺いいたします。 131 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 132 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えします。  休日急病診療所の休診を検討する際には、彦根中央病院院長にも運営委員会にご出席をいただきまして、協議を行いました。その結果、比較的受診者数の少ない9月と10月の日曜日につきましては、彦根中央病院の診療時間内での対応が可能であると判断されたところでございます。 133 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 134 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  そうすると、細項目2、中央病院において診療時間延長ができない理由というか、中央病院において、診療時間の延長についての協議や依頼の結果、5時までとかという話合いはなさらなかったのか、その理由を聞かせてください。そして、その中身を教えてください。延長していただけたらという思いで聞いています。 135 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 136 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えいたします。  今ほどの細項目1でもお答えいたしましたように、彦根中央病院の診療時間内での対応が可能であるということを運営委員会の方で判断されたためということでございます。 137 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 138 ◯17番(矢吹安子さん) 少し理解できなかったんですが、中央病院は3時までですよね。5時まで延長していただくということはなされなかったんでしょうか。 139 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 140 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 運営委員会の中では、そういう話も出ておりましたけれども、運営委員会の総意といたしまして、中央病院が診療を行っております3時までということで皆さんの了解が得られたということで、そういう措置となったということでございます。 141 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕
    142 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。できたら延ばしてくださるといいなと。  細項目3、日曜日の一次救急を中央病院に任せられては。  診療時間が短いという点など、解決すべき課題がいろいろあると思いますが、せっかく中央病院が日曜日に通常の診療をされているのですから、この際、日曜日の一次救急診療を完全に中央病院に任されたらいかがでしょうか。市の見解を伺います。 143 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 144 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えいたします。  来年度につきましては、新型コロナウイルスワクチンの接種を優先し、一旦診療体制を縮小いたしますが、今後、新型コロナウイルス感染症収束後の受診者数の動向を見定める必要があることや、当診療所や彦根中央病院の双方で診療を行うことにより市民の選択の幅が広がるというメリットが考えられますことから、当面の間は、閑散期を除きまして、当診療所において診療を行ってまいりたいと考えております。 145 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 146 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  新型コロナウイルス感染症が終わったら、また戻っていらっしゃって、どの程度になるのか分かりませんが、今、問題になっています医師の高齢化、医師数の減少にコロナ禍が加わり、病院、診療所双方において過重になっている一人ひとりの医師にかかる負担の軽減が大きな課題になっています。医師会の先生たちも大変だと伺っています。  この問題を解決するためには、個々の病院や診療所だけで解決するのは困難で、地域全体で連携・協力していく必要があると思います。そのため、今後も市福祉保健部、彦根医師会、市立病院、中央病院等の病院が協議を重ねていただきたいと思いますが、再度、市長の考えをお聞かせください。再質問です。 147 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 148 ◯市長(大久保 貴君) 今、福祉保健部長がお答えさせていただきましたとおりに、これまで何度も協議を重ねてまいりまして、地域の医師会の先生方に運営委託をお願いしている関係から、こういう対応をさせていただいているということでございます。中央病院におかれましても、これまでも日曜診療をされてきたというご経験の中で、患者さんの様子もご存じでございますし、こうなった場合にも対応できるということでご判断をいただいたところでございます。  いずれにしましても、今後、医師会、そして市立病院、それから中央病院や友仁山崎病院、基幹病院と医師会の会議、あるいは運営委員会等と連携を取りながら対応をさせていただきたいと考えております。 149 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 150 ◯17番(矢吹安子さん) 市長、対応させていただきますとおっしゃる、その中身を本当はもうちょっと教えていただきたいのですが。いずれ完全に日曜日は中央病院も考えられるのではないかと思いまして質問させていただきました。中央病院も絶対駄目だという感じではなく、よく受け入れてくださっているのと、医師会の皆さんも大変だと思います。双方みんなが話し合って、そういう道もあるというのを頭に入れていただきたいと思います。  それでは、大項目2、「おくやみコーナー」の設置を。  大久保市政がスタートして間もなく8年がたとうとしている本年3月において、多くの時間と手間、コストを費やし、様々な紆余曲折を経て、ようやく本庁舎の完成を見ることができる運びになりました。福祉保健部が含まれないなど完全とは言えないまでも、多くの行政機能が集約されることで、効率性が各段に向上することが期待されるという意味で大変喜ばしいことだと思っています。  窓口の一元化を行うことによって、行政の効率化が図られたとしても、肝心要である市民の利便性向上、満足度の高まりがなければ、本当の意味で完成したとは言えないのではないかと私は思います。  大久保市長は最近、サービス日本一を目指すとしきりにおっしゃっていますが、ここでいうサービスは広い意味での行政サービスではなく、より狭い意味の窓口や手続上のサービスを示しているように思います。しかし、いずれにしろ、日本一とはすばらしいことですので、日本一のサービスの具体的な中身として、サービスのワンストップ化を図るための総合窓口の設置、とりわけ死亡関連手続の負担軽減を図るためのおくやみコーナーの設置について、以下、市の考えを聞かせていただきたいと思います。  中項目1、市の考える総合窓口は。  総合窓口の設置については、市の働き方・業務改革推進本部の市民サービス向上部会で検討されてきました。  細項目1、窓口行政は対面式・非対面式のどちらを優先するのでしょうか。  各種の行政手続等を実施する上で、市は対面式サービス、ICT等を活用した非対面式サービスのどちらを優先されるつもりなのでしょうか。市の見解を伺います。 151 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 152 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 現在、窓口業務におきましては、主に対面式サービスで対応しているところでございます。市民課では、対面式サービスとしては、従来から窓口で運転免許証等による本人確認をした上で、各種届出の受付、最近では手数料の支払いにPayPayの導入、マイナポイント予約の手続支援、証明書発行コーナーではマイナンバーカードの申請補助を実施しております。非対面式サービスとしましては、マイナンバーカードあるいは住民基本台帳カードを利用した各種証明書のコンビニ交付を平成25年7月から実施し、各種証明書の交付や転出届の申請については郵便による届出を受付しております。  窓口行政は市民サービスの観点から、対面式サービスは総合窓口を中心に、非対面式サービスはスマートフォンやパソコン等からの電子申請の導入など、対面式・非対面式の双方とも重要と考えております。 153 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 154 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。パソコンやスマホなどのツールは大変便利で、これからも普及していくだろうと思いますが、非対面では伝わりにくいこともありますし、幾らICT化が進み、スマホの普及率が高まっても、私のように機械が苦手な方や高齢者の方は十分に使いこなせません。私は、やはり対面サービスが主であり、リモートでの対応は従であってほしいと願っています。  細項目2、総合窓口化に向けた基本方針は。  市民サービス向上部会で総合窓口について検討する上で、三つの基本方針があったと聞いていますが、どのような内容でしょうか、お尋ねいたします。 155 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 156 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 働き方・業務改革推進本部の市民サービス向上部会で示されました基本方針は、一つに、総務省業務改革モデルプロジェクトに採択された窓口をベースに設計をする。二つ目、ICT等を活用し、待たせない、書かせない、移動させない窓口をつくります。三つ目に、本庁と福祉センターの連携強化の3点でございます。 157 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 158 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  その中の細項目3、待たせない、書かせない、移動させない窓口とは。  三つの基本方針のうち、その待たせない、書かせない、移動させない窓口を実現するために、どのような方策を講じることになったのですか。 159 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 160 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 市民課では、総合窓口化に向けて現体制でできることとしまして、6月定例会でお認めいただきました補正予算により、異動受付支援システムを導入いたしました。これにより時間短縮を図り、「待たせない、書かせない」の第1弾として本日から稼働しております。これは、転入・転居・転出の住民異動届の際、転出証明書やマイナンバーカード等をOCR機器で読み取り、併せて聞き取りによるデータ入力を行い、最後に届出内容を画面でご確認いただいた後、来庁者の方にタブレットで電子署名を頂戴するということで、書類の手書きの手間や時間短縮を図ることができるものでございます。さらに、同時に各種証明書の申請、印鑑登録、マイナンバーカードの暗証番号変更・再設定申請書、児童手当の認定請求書、乳幼児の福祉医療費受給券交付申請書などの申請書につきましては、住所を印字し、印刷することで手続の省力化を図ります。  また、総合窓口における考え方としまして、窓口では基本的に市民に動いてもらうのではなく、担当課の職員が総合窓口に移動して対応するということを基本とし、新庁舎の1階の窓口担当課の配置は、増築棟側、表側の棟の方に市民課と保険年金課、そして、こちらの既存棟の側に税務課および納税課を配置する予定でございます。 161 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 162 ◯17番(矢吹安子さん) 再質問させていただきます。  異動受付支援システムをされて、とても前に進むし、職員の方が親切に教えてくださるし、動いてくださるんですが、現在でもたくさんのかたが見えていますが、そんなにたくさんの方の一人ひとりについてなさるんだろうかというのがちょっと気になったのと、それがワンストップ化になるのでしょうか。市民満足度は向上されると思われるのでしょうか。その辺を聞かせていただきたいと思います。 163 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 164 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ただいまのアル・プラザの3階におけます市民課の窓口の現状を見ていただきますと、申請を受付されて、そこでお待ちいただく時間、この後の答弁の中にも、時間が何時間何分かかるかというのも答弁させていただくんですが、もともと各種の届出等につきましては、時間が、ある程度かかるというのはご承知おきいただきたいと思います。  今回、5月から実施しようとしております総合窓口につきましては、こちらの手続の受付等をしていただく際にコンシェルジュ、現在1人、窓口のところに設けておりますが、これをもう1人増やして増員をかけまして、させていただこうと考えております。  それで、今日から始めております異動支援システムと申しますのは、転入・転出・転居の場合でございます。こちらの方につきましては、先ほど申し上げましたように、書いていただく必要がございませんということでございます。そして、その他の証明書等の発行、従来にございましたシステムにつきましては、コンシェルジュの方で案内をさせていただいて丁寧に、お待ちしていただく時間もございますが、ご理解いただけるように、何とかサービスを向上させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 165 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 166 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、次に移ります。中項目2、死亡関連手続に係る窓口サービスの現状は。  細項目1、死亡関連手続とは。  死亡関連手続は11課41種類に及ぶと聞いていますが、具体的にはどのような手続でしょうか。概略をお聞かせください。 167 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 168 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ただいまのご質問の中で11課41種類とおっしゃいました。これは長浜市の例でございます。彦根市の場合は8課29業務ということで今ご案内を申し上げております。  市民の方がお亡くなりになった場合に、市民課で死亡届を提出していただきまして受理をさせていただきます。そして、まずは火葬許可証の方を発行させていただいております。その後、お亡くなりになられた方に関する届出としましては、マイナンバーカードや健康保険証の返却、未支給年金や遺族年金の申請、固定資産税がございましたら相続人指定の届出、上下水道の使用料の名義変更など、このような主なものがございます。そして、お亡くなりになられて届出を出されますと、「死亡届を提出した人へ」という一覧表をお渡しして、大体これだけ手続がございますよということで、そちらに彦根市の方でしていただきます8課29業務の記載をさせていただいているところでございます。  以上です。 169 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 170 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目2、死亡関連手続に必要な日数や時間は。  死亡関連手続には、現在どれほどの日数や時間がかかっているのでしょうか。お尋ねいたします。 171 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 172 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) お亡くなりに伴う関連手続にかかる時間につきましては、一定の時間を要することとなりますが、その方の年齢や家族構成等により異なってまいります。  例えば、出生届や死亡届の戸籍の届出につきましては1件当たり30分から1時間、住民票の世帯主変更届、国民健康保険の葬祭費申請、国民健康保険料の精算手続の場合はそれぞれ15分から30分、各種年金の未支給年金申請の場合は早くて30分程度かかります。また、別途提出資料としまして戸籍謄本が必要な場合、例えば本籍が彦根市以外の方につきましては、郵便等で最寄りの該当する市町村の方に取り寄せをしていただく必要がございますので、数日かかることがございます。  以上です。 173 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 174 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。個々の時間とか分とかを教えていただいたんですが、全体ではどれぐらいの日数と時間がかかるんですか。分かりますか。 175 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 176 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 個人個人によって、かかる時間とか日数は変わってくると思うんですが、例えば私の父が一昨年亡くなりまして、そのときに死亡関連の届出等をさせていただいたんですが、まず、亡くなった初日に死亡届を出して、埋火葬許可証を取得して葬儀等をさせていただきます。その後、彦根市の場合は1週間、特別休暇がございますので、月曜日に亡くなって水曜日には葬儀が終了したので、その後の木、金の2日間で市役所の届出、そしてあと、金融機関等の変更届ですね。こちらの方の届出、あと、保険の関係の届出をこの2日間で大体丸々かかって、させていただいたということを記憶しております。  そして、預金の名義等の変更につきましては、先ほども戸籍謄本が必要だと申しましたが、亡くなられた方の生まれてから死ぬまでの全てが載った戸籍を取ってくださいということを金融機関の方でおっしゃいますので、それを取るのに、そこそこ時間がかかって、出して、その預金の名義変更が完了したのが、6月に亡くなって9月の半ばという。ほかにもいろいろ登記とかをしている場合は、もっと時間がかかるかと思うんですが、大体それほどのスパンで時間がかかっていくものだと考えております。  以上です。 177 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 178 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。部長が行かれて2日間ぐらいでできたんですが、全く分からない人だと本当に何日か、3、4日はかかるのではないかと思います。  それでは、細項目3、死亡関連手続について市民の反応はどうか。  死亡関連手続の現状について、市民の反応はどのようなものなのでしょうか。 179 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 180 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 市民課で死亡届を受理した際には、先ほど申しました「死亡届を提出した人へ」という文書をお渡ししております。死亡関連手続の内容を8課29業務について紹介をさせていただいています。さらに、お亡くなりになられた方が国民健康保険、年金、児童手当、福祉医療等の保険年金課業務に関する手続が必要な場合は、隣の保険年金課へ引継ぎをして対応しております。しかしながら、関連する手続が多いときや、先ほども申しました、窓口が混雑している場合には、時間がかかる上に、なおかつ時間がかかっておりますので、ご来庁いただいた市民の皆さんには大変ご不便をおかけしていると思っております。  以上です。 181 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 182 ◯17番(矢吹安子さん) そうです。市民は多岐にわたる煩雑な手続に時間を費やし、喪に服する気分にもなれず、当惑されているのではないかと思います。  それでは、中項目3、長浜市のおくやみコーナーの内容、実績、成果は。  細項目1、おくやみコーナーの内容は。  死亡関連手続を一元的に取り扱うおくやみコーナーについては、平成30年12月定例会におきまして上杉議員が大分県別府市の例を紹介され、彦根市も取り入れてはどうかと質問されました。それに対して市からは、別府市の例を参考にしながら総合的な窓口を目指して検討していくとの答弁がなされたところです。  その後、令和2年8月3日から長浜市がおくやみコーナーを設置されたことを新聞で知りましたが、その内容についてお答えください。  細項目2、おくやみコーナーの実績は。  長浜市では、「おくやみコンシェルジュ」というチラシを配布されています。タブレットの中にあると思いますので、ご覧になってください。これが長浜市です。その文面は、ちゃんと予約をしてくださいというので大きく書かれてあり、裏側には持ち物がきちんと分かりやすく書かれています。おくやみコーナーの利用件数や、どれだけ時間数の短縮になったのか、実績をお伺いいたします。 183 ◯議長(安澤 勝君) 細項目1ですね。おくやみコーナーの内容はということをお尋ねですね。   (「そうです」と呼ぶ者あり) 184 ◯議長(安澤 勝君) 細項目1をお答えいただきたいと思います。  市民環境部長。 185 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 長浜市では、お亡くなりに伴う手続がスムーズに行えるよう、「おくやみガイドブック」の作成、市民課窓口の一角におくやみコーナーを設置しておられます。  「おくやみガイドブック」は関連手続についてご案内するもので、死亡届受付時に窓口でお渡しをされております。  おくやみコーナーによる手続の流れとしましては、事前に電話で予約をしていただき、おくやみコンシェルジュの方が必要なものをご連絡されます。その次に、予約時に確認した情報から必要な書類を一括印刷し、準備をされます。予約当日には申請書類の作成支援や受付、保険証などの返却物を回収しておられます。
     以上です。 186 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 187 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目2、おくやみコーナーの成果は。 188 ◯議長(安澤 勝君) 細項目2の実績ですね。おくやみコーナーの実績についてお答えいただきます。  市民環境部長。 189 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 長浜市のおくやみコーナーについて、プレオープンした令和2年7月から令和3年1月までの実績につきましては、事前予約された方の件数が306件、予約なしで対応された件数が148件の合計454件でございます。  また、時間数の短縮につきましては、導入前は1時間から3時間かかっておりましたものが、導入後は平均約45分になったことから大幅な時間短縮を図れたと聞き及んでおります。  以上です。 190 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 191 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目3です。おくやみコーナーの成果は。 192 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 193 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) おくやみコーナーは、一つの窓口で関連手続を進められることから申込者には利便性がよく、予約していることで事前に余裕を持って必要書類が準備できることから効率化が図れ、また、関係課ごとに行っていた説明や移動の時間が短縮されたと聞き及んでおります。 194 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 195 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。長浜市では45分から1時間以内に全てが終わったと伺っております。  細項目4、おくやみコーナーの評価は。 196 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 197 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 長浜市では、おくやみコーナーの導入時から利用者アンケートを実施しておられます。回答者のうち96%の人が「とてもよかった」と回答され、市民の評価は非常に高いと聞き及んでおります。 198 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 199 ◯17番(矢吹安子さん) 中項目4、彦根市にもおくやみコーナーの設置を。  細項目1、彦根市におくやみコーナーの設置を。  すばらしい本庁舎での業務がスタートします。その中で、待たせない、書かせない、移動させないことを基本に、各種手続を総合窓口ワンストップ型で受け付けるおくやみコーナーの設置をされてはいかがでしょうか。見解を伺います。 200 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 201 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) これまで、働き方・業務改革推進本部の市民サービス向上部会ワーキンググループにおきまして、長浜市や別府市のおくやみコーナーのように特定の事案に特化した窓口形態も参考に検討してまいりました。  新庁舎へ移転後は新しい配置での業務が開始しますので、窓口がスムーズに進むよう注力をしてまいりたいと考えております。  おくやみコーナーにつきましては、市としても、ご遺族の方々の視点で考えられたサービスであり、必要性を認識しておりますので、まずは「おくやみガイドブック」の作成を今年度は検討しております。  以上です。 202 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 203 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  これからのICTやAIの時代において、またコロナ禍において、デジタル化の推進は避けて通れない市の重要課題であると認識しています。しかし、それでも対面サービスが優先であると私は思います。市民サービス日本一を目指すのであれば、その点は決して譲れないところです。そういう意味で、おくやみコーナーの設置は市民サービス日本一の象徴的なサービスになると思います。すばらしい庁舎も、サービス日本一には総合窓口、全ての手続が1か所でできる予約制のおくやみコーナーの設置を考えていただき、市長のリーダーシップを発揮していただきたく、再度、市長の見解を、いつ頃それに向かってするのか、その辺のお話を聞かせてください。 204 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 205 ◯市長(大久保 貴君) 今も答弁いたしましたように、必要性は十分認識をしております。まずはガイドブックから作成をさせていただくと。本庁舎に帰ってきまして、サービスを開始して、総合窓口の運用状況なども勘案しながら、近い時期にそうしたものが設置できるように努力をしていきたいと思います。 206 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 207 ◯17番(矢吹安子さん) 近い時期に、ぜひおくやみコーナーを設置していただきたいとお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 208 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午前11時02分休憩            午前11時10分再開 209 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  7番上杉正敏君。上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 210 ◯7番(上杉正敏君) それでは、私は今定例会におきまして3点について質問させていただきます。  まず、1問目でございます。彦根市地域学校協働本部事業についてでございます。  私は、これまでに学校教育という観点から、いじめや学校環境の改善、そして教職員の働き方改革など様々な取組について提案や質問をしてまいりました。今回は彦根市地域学校協働本部事業について、以下、質問させていただきます。  中項目1、彦根市地域学校協働本部事業について。  細項目1、彦根市地域学校協働本部事業の目的は。  我々が小・中学校で学んでいた頃、地域学校協働本部事業という言葉は聞いたことはありませんでした。本市において進められているこの事業については、地域住民等の参画によってなされているということは理解しております。そこで、この事業の目的について改めてお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 211 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 212 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  社会が急激に変化し、先行きの見通しの利かないこれからの社会を生きる子どもたちを育てるためには、地域と学校が連携・協働し、社会総がかりで教育を行う体制を構築することが必要です。  子どもたちの教育活動等を一層充実していく観点から、地域学校協働本部事業は、幅広い地域住民等の参画により、地域と学校が連携・協働して、地域全体で未来を担う子どもたちの成長を支え、地域を創生する、創り出す活動を行うこと、また、活動を通じて、子どもたちの社会性・自主性・創造性などの豊かな人間性を涵養するとともに、地域社会全体の教育力の向上を図り、地域の活性化や子どもが安心して暮らせる環境づくりを推進することを目的としております。 213 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 214 ◯7番(上杉正敏君) 細項目2番でございます。彦根市地域学校協働本部事業の経緯は。  今ほど教育長から、この事業の目的についてはお答えいただきました。それでは、現在実施されていますこの事業の設立についての経緯をお聞かせください。 215 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 216 ◯教育長(西嶋良年君) 地域学校協働本部事業の経緯についてでございますが、社会が複雑化・多様化し、子どもを取り巻く環境が大きく変化する中で、学校が様々な課題を抱えるとともに、家庭や地域の教育力が低下してきたという背景から、平成18年の教育基本法改正において、「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力の規定」が新設をされ、その具体的な方策として、学校・家庭・地域が一体となって地域ぐるみで子どもを育てる体制を整えることを目的に、平成20年度から国の事業として学校支援地域本部事業が始まりました。  彦根市においても、文部科学省の委託事業として、平成20年度から学校支援地域本部事業を受託し、東中学校区と稲枝中学校区で事業を始め、翌年には、この事業を西中学校区、鳥居本中学校区にも拡大して4中学校区で平成22年度まで実施してまいりました。  また、平成23年度からは学校支援地域本部事業が国・県の補助事業となり、全小・中学校で実施することとなり、実施をしてまいりました。  その後、平成27年12月の中央教育審議会におきまして、地域全体で未来を担う子どもたちの成長を支え、地域を創生する地域学校協働活動を推進することが宣言され、平成29年度からは事業の趣旨が、それまでの「支援」から「連携・協働」になった地域学校協働本部事業が始まり、現在に至っております。 217 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 218 ◯7番(上杉正敏君) ただいま教育長からの答弁の中で、平成29年から「支援」から「連携・協働」に至ったということなんですけれども、その辺についての理由をお聞かせください。 219 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 220 ◯教育長(西嶋良年君) 平成29年に告示をされました学習指導要領では、よりよい学校教育を通じて、よりよい社会を創るという理念を学校と社会が共有し、社会と連携・協働しながら子どもたちが未来の創り手となるために必要な資質・能力を育む、いわゆる社会に開かれた教育課程の実現を重視し、その理念が前文に明示をされております。  また、平成29年には、地域と学校の連携・協働の推進を図るために社会教育法が改正をされ、同年4月には地域学校協働活動の推進に向けたガイドラインが示されました。未来を担う子どもたちの成長を支えるには地域と学校が連携・協働し、社会総がかりで教育を行う必要があることから、国全体として地域が学校を支援することから、近年では、地域と学校との連携・協働が重視をされており、この大きな流れに地域学校協働本部事業が位置づいているということでございます。 221 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 222 ◯7番(上杉正敏君) ただいまの再質問でも、教育長がおっしゃった地域の連携と協働ということで一定の理解をさせていただきました。  それでは、細項目3番でございます。彦根市地域学校協働本部事業の実施先は。  この事業を実施するに当たっての実施先は実際どこなのか、その点をお聞かせください。 223 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 224 ◯教育長(西嶋良年君) この事業は、学区に居住する方や学校の支援者、関係者等で構成された支援地域協議会へ委託して実施していただいております。今年度の事業委託先は、市内7中学校区ごとに組織された支援地域協議会と若葉小学校支援地域協議会となっております。  各中学校区支援地域協議会は校区内の小学校と連携をし、各小学校においてもこの事業を実施していただいております。若葉小学校は平成29年度から南中学校区支援地域協議会とは別に事業を受託されております。 225 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 226 ◯7番(上杉正敏君) 私も当初は中学校だけでやられているのかなと思っていたんですけれども、今、教育長のお話で、若葉小学校でも単独でやられているということを理解できました。  それでは、細項目4番でございます。協議会の構成は。  協議会構成員の方々はどのような方で、どのような活動をされているのか、詳しくお聞かせください。 227 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 228 ◯教育長(西嶋良年君) 各支援地域協議会は、地域によってその構成は様々ですが、地域全体で学校協働活動を行うという趣旨に鑑み、地域での活動経験が豊富な方、例えば青少年育成協議会、自治会、民生委員児童委員やPTA、教職員、地域コーディネーター等で構成をされております。  各支援地域協議会では、学校を支援する活動の計画、安全管理や広報活動の方策、ボランティア等の地域の協力者の人材情報の収集や人材確保方策の検討、活動プログラムの企画などを行っていただいており、年度末には1年間の活動を振り返って次年度の活動に生かしていただいております。 229 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 230 ◯7番(上杉正敏君) 今の答弁の流れで細項目5番でごさいます。地域コーディネーターの役割はということで、今の答弁の中にも出てきましたが、この事業を進めるに当たって地域コーディネーターの方が重要であると聞いております。この方の役割をお聞かせください。 231 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 232 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  地域コーディネーターは、学校と地域の関係者等との連絡調整、地域の協力者の確保、応援してくださる方や団体の登録、活動ごとの人員の配置、活動プログラムの企画等を行っていただいておりまして、学校と地域をつなぐかけ橋として各地域における活動の中心的な役割を担っていただいております。 233 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 234 ◯7番(上杉正敏君) 再質問でございます。  今述べていただきました地域コーディネーターの方がどれぐらいおられるのか、その辺をお聞かせください。 235 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 236 ◯教育長(西嶋良年君) 事業の委託先が7中学校区と若葉小学校となっております。それぞれの小・中学校に地域コーディネーターが1名ないし2名おられまして、学校と地域のかけ橋としてご活躍をいただいております。
     それで、市全体としましては33名の地域コーディネーターの方をお願いしているところでございます。 237 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 238 ◯7番(上杉正敏君) ということは、7中学校区、若葉小学校は別としましても、七つであると、大体平均4人か5人ぐらいおられるということで理解させていただきます。  細項目6番でございます。地域学校協働本部事業の活動内容はということで、実際、彦根市内の中学校単位で行われているというのは承知しているところでございますが、この地域学校協働本部事業の内容について、もう少し詳しくお聞かせください。 239 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 240 ◯教育長(西嶋良年君) 地域学校協働本部事業は、学校が行う教育活動の支援と、それから直接子どもたちの成長を支援する活動がございます。繰り返し申し上げますと、まず一つ目に学校が行う教育活動の支援、それから、もう一つが直接子どもたちの成長を支援する活動となっております。  前者につきましては、例えば地域に出かけて学習する際の安全指導、家庭科でミシン学習を行うときの補助、本の読み聞かせ、ゲストティーチャーとしての学習支援、子どもたちと一緒に取り組む栽培活動、さらには部活動の支援など、地域の方が学校と連携・協働して教育活動を支援していただくものでございます。  後者につきましては、地域学校協働本部事業として直接子どもたちを支援するもので、放課後や土曜日などの授業時間以外に大学生や教職員OB、地域の方の協力を得て子どもたちの学習支援を行う取組でございます。  このように、地域学校協働本部事業では、学校と地域の皆様とが連携・協働して、子どもたちの成長を支えるための多岐にわたる活動をしていただいているところでございます。 241 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 242 ◯7番(上杉正敏君) 今、答弁されて、いろいろなことをやっていただいているということは理解するんですけれども、それらの今述べられたいろんな事業といいますか、やっていただいている活動についての成果と、また今後の課題というのはどのようなものがあるんでしょうか。 243 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 244 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  例年、地域の皆様に様々な場面で教育活動に関わっていただいておりますが、今年度はコロナ禍ということもございまして、3密を避けながらの活動ということになりました。縮小や中止を余儀なくされた活動もありました。これにつきましては、今年度、特にコロナ禍ということで各支援地域本部においてご苦労いただいたこと、課題であったと考えております。  それから成果としまして、子どもたちが自分たちの地域について地域の方から直接学ぶことを通して、地域への愛着が深まり、誇りに思う気持ちが育ってきたであるとか、地域の様々な人々によって守り育てられているという気持ちを持つことができたといった声であるとか、さらには、地域の方からは、子どもたちの作品や頑張る姿を見ていると元気が出てくるといった声を伺っております。  また、なかなか行き届かない環境整備を支援していただくことで、気持ちのよい環境で学習することができ、子どもたちに感謝の気持ちも育ってきているという声や、これまで教職員が放課後等にしていた作業を行っていただけるので効率的に時間を使うことができ、教員の働き方改革にもつながっているといった学校現場の声を聞いているところでございます。  なお、例年の課題としましてですけれども、引き続きコロナ対策を十分に行うということ以外、活動を支えていただける方の確保が必要になってきているということとか、また、地域コーディネーターを中心にして、各地域に応じた持続可能な活動の方法であるとかシステムを今後つくっていかなければならないと考えております。こういった事業の持続的な発展・継続ということを今後の課題として大きく認識しているところでございます。 245 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 246 ◯7番(上杉正敏君) 教育長が今おっしゃったように、この事業を進めるに当たっては、いろんなボランティアといいますか、いろんな各地域関連団体、各種団体の方々の協力がなければならないのかなと思います。私をはじめ、議員で青少年育成協議会の会長をされている方も何名かおられますし、また、ある中学校の活動内容を見据えていた中で、この中の議員さんもおられまして、大変すばらしいなと感じられますので、今日おられる議員の皆さんも各地元に帰られまして、それらのいろんな場で活躍されている各種団体の皆さんと地域連携していただいて、学校等の地域学校協働本部事業の一助になっていただければなと思います。  続いて、細項目7番でございます。事業予算は十分か。  この事業は、地域全体で未来を担う子どもたちを支える活動を目指しておりまして、さらなる発展が必要と考えております。多種多様なことを実施されていますが、現在の予算で十分なのか、お聞かせください。 247 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 248 ◯教育長(西嶋良年君) この事業の財源は国・県・市がそれぞれ3分の1ずつを負担して運営をしております。  限られた予算の中で創意工夫をして充実した活動をしていただいておりまして、本市といたしましては、厳しい財政状況ではごさいますが、今後も財源の確保に努めてまいりたいと考えております。 249 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 250 ◯7番(上杉正敏君) この会議の中で予算常任委員会もございます。今回、この地域学校協働本部事業の予算を見ていても、そんなに多くはないというのが現実でございますので、今年の予算はもうつけられていますけれども、今年、コロナ禍ではありますけれども、この状況を見ながら、ますます児童・生徒の教育発展のためになされているこの事業でございますので、市長におかれましても、この1年を見ていただいて、さらなる来年の予算取りを頑張っていただきたいなと思います。  それでは、細項目8番でございます。今後の取組方針はということで、今回、この事業におきまして、現状の取組等、いろいろと教育長の方からお聞かせいただきました。今後、彦根市教育委員会として、この事業にどのように取り組もうとされているのか、お聞かせください。 251 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 252 ◯教育長(西嶋良年君) 昨今、少子高齢化や地域のつながりの減少による地域の教育力の低下や、発達障害や貧困といった福祉的な課題の増加などを背景として、学校が抱える課題が複雑化・多様化する中、学校だけではなく社会全体で子どもの育ちを支えていくことが求められております。  一方で、グローバル化、人工知能の進化などにより、変化が激しく予測困難な未来が来ることが予想をされております。現在ある仕事の多くが10年後、20年後には消滅し、今、学校で学んでいることが将来の社会で通用しないのではないかといった指摘もございます。  令和2年度からの新学習指導要領では「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る」という理念を学校と社会が共有し、社会と連携・協働しながら未来の創り手となるために必要な資質・能力を育む「社会に開かれた教育課程」の実現を重視しております。  この理念の実現に向けて、組織的・継続的に地域と学校が連携・協働していくことが大変重要でありますことから、教育委員会といたしましても、社会総がかりで子どもを育てるための一つの柱としまして、今後も地域学校協働本部事業の充実が図られるよう積極的に推進をしてまいりたいと考えております。 253 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 254 ◯7番(上杉正敏君) ただいま教育長から、この事業について、大変大事な活動ということを私も改めて理解させていただきました。これからも、さらなる活動の充実を目指して取り組んでいただけることを望みまして、地域学校協働本部事業の質問を終わらせていただきます。  続いて、大項目2番でございます。彦根市防災情報伝達事業についてでございます。  政府は昨年末の閣議で、今年度における防災・減災予算について5か年で15兆円の予算を発表しました。コロナ禍での予算においてでも注目すべき金額だと思われます。そこで、こういった国の施策に彦根市としても遅れることがないよう、以下の質問をさせていただきます。  中項目1、屋外放送設備について。  台風や地震といった災害において、いち早く地域住民に情報を伝える手段として屋外放送設備があります。そこで、以下、質問します。  細項目1、今年度までの設置状況はということで、今年度までの屋外放送設備の設置状況をお聞かせください。 255 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 256 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 本市における同報系屋外放送設備につきましては、メール配信システムや市ホームページ等では災害情報や緊急情報を入手できない方に対し、いち早く情報を伝達するとともに、屋外において同時に複数の方に一斉通報することができる情報伝達手段を構築し、より多くの人に瞬時に緊急情報を伝えることができるよう、緊急防災・減災事業債を活用し、平成30年度から順次整備に取り組んでまいりました。  今年度までの同報系屋外放送設備の設置状況につきましては、市内の小学校をはじめ、市営住宅および公園などの市が管理する施設を中心に、平成30年度から令和2年度までの3年間に年間18基ずつ、計54基を設置しております。 257 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 258 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。今のところ54基ということでございます。  続けて、細項目2番でございます。計画どおり設置されているのか。  今の答弁で毎年18基ずつというお話がありましたけれども、これまでの設置について計画どおりされてきたのか。もしできていないのであれば何が原因であったのか、お聞かせください。 259 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 260 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 同報系屋外放送設備につきましては、平成30年度は鳥居本小学校を除く市内の16小学校、鳥居本中学校および市役所に、令和元年度と令和2年度は公共用地等を中心とした設置場所を選定しながら、毎年度18基ずつ設置を終えており、年次的にはおおむね計画どおりに進んでおります。  令和元年度以降の設置場所の選定につきましては、既存設備の位置関係や想定される災害のリスク、市民の皆さんからのご意見、過去の放送運用実績等から適切と判断した場所への設置を進めておりますが、近隣住民の方や自治会との調整が難航し、当初の計画から設置場所を変更した事例もございます。  この理由といたしましては、設置候補地選定の段階で地元自治会等のご意見、ご要望を十分にお聴きできていなかったことが主な原因と考えております。  今後は、設置候補地選定に際し、より一層丁寧な説明に努め、計画どおり整備できるよう取り組んでまいりたいと考えております。 261 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 262 ◯7番(上杉正敏君) 今の危機管理監からの答弁の中で、おおむね計画どおりされているということなんですけれども、中には地元地域の理解が得られずというか、何かの要因でできなかったところというのがあると思うんですけど、そのような例は多かったんでしょうか。 263 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 264 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 多くというわけではないんですけれども、やはりちょっと時間のない中で、ある程度こちらが、ここがいいだろうという場所を、もうちょっと事前に調整をすればよかったんですが、その場所の前におうちがあったりとか、町内というか、自治会全域にうまく伝えるようにするには、違う場所がいいのではないかとか、そういうことでございますので、そんなに多くはなかったというか、皆さん何とか理解をしていただいたというところでございます。 265 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 266 ◯7番(上杉正敏君) 再質問ですけれども、今後も、令和3年以降も、どれだけされるかまだお聞きしていないんですけれども、そういった場合には、今までの苦い経験を生かして、設置しようとされているところには必ず地元の意向をちゃんと聞いて、それからされるということでよろしいでしょうか。 267 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 268 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 一定やっぱり条件とかもございますので、市の方で、ある程度候補地を選定させていただいて、下調べ等をさせていただきながら、その上で一定ここがいいだろうと分かった段階で、早め早めに地元の方にご相談に上がりたいなとは考えております。 269 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 270 ◯7番(上杉正敏君) 細項目3番です。今ちょっと触れられているところもございますけれども、新規エリアの設置に向けての条件はということで、今後、屋外放送設備を新たに設置するに当たっての条件があるのか。あるのであれば、どのようなものがあるのか、お聞かせください。 271 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 272 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 今後の同報系屋外放送設備の設置につきましては、既存設備の位置関係や周辺の住居の立地状況、想定される災害のリスク、市民の皆さんからのご意見、過去の放送運用実績等を鑑み、より効果的と判断される場所への設置を検討してまいりたいと考えております。 273 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 274 ◯7番(上杉正敏君) 確かに危機管理監のおっしゃるように、効果的なところということで答弁いただきましたけれども、再質問でございます。  この防災・減災を主として考えるのであれば、河川氾濫が想定される、彦根には4河川ございますけれども、そういったところに住まわれているところとか、鳥居本や野田山、荒神山のような土砂災害が想定されるようなエリアへの整備は当然されているのでしょうか。 275 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 276 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 一応そうしたところを加味しながら、一気に全部は進みませんので、いろんな周りの状況も踏まえて、今、議員おっしゃいました危険箇所等は、やっぱり優先課題の一つとして取り組んでいるところでございます。 277 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 278 ◯7番(上杉正敏君) 細項目4番でございます。自治会放送設備への割り込み受信機を取り付けてはということで、既に放送設備を持っておられる自治会への割り込み受信機の取付けを実施してはと考えますが、ご意見をお聞かせください。 279 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 280 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 議員ご指摘のとおり、独自に放送設備を設置されている自治会は市内でも複数ございまして、その放送設備に割り込み受信機を取り付けることにより、設置に係る費用を抑えられるというメリットがあるものとは考えております。  しかしながら、共有する機器の故障等が生じた際の費用負担、また維持管理に関する費用の関係から、現在のところ、こうした手法の導入については検討しておりませんが、今後、設置を進めたいエリア内に効果的な放送ができる設置場所が限りなく少なく、かつ自治会所有の放送設備が整備されている地域においては、選択肢の一つとして検討してまいりたいと考えております。 281 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 282 ◯7番(上杉正敏君) 確かに、割り込み受信機を取り付けることによって、後の維持管理等にいろいろな問題もあると思いますけれども、今、危機管理監のおっしゃったように、今後新たに設置されるものについては、ぜひこういった検討もしていただきたいなと思います。  続きまして、中項目2番でございます。新規整備の充実についてでございます。  昨年の一般質問でも提案いたしました個別起動ラジオの配布についてでございます。  細項目1、水害・土砂災害の被災想定エリアへの対応は。  水害や土砂災害が想定されるエリアに住まわれている方は、他の住民よりも危険を早く知らせなければならないと考えます。そこで、個別起動ラジオは強制的に情報をリアルタイムに届けられ、その地域限定の情報も得られます。前回の質問では、ラジオのメンテナンス等の理由で前向きの答弁が得られませんでしたが、冒頭でも述べましたように、政府や我が公明党も人の命を守る防災・減災予算に多額の予算計上に力を尽くしてまいりました。このチャンスを逃すことがないよう個別起動ラジオの配布を実施していただきたいと考えますが、意見をお聞かせください。 283 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 284 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 個別起動ラジオは、FM放送局等から緊急告知信号を受けることで自動的に電源が立ち上がり、放送が流れることから、即時性に優れているとともに、現在、市が運用しております防災アプリ、メール配信システム等から緊急情報を入手することが困難な方や、気象状況等により聞き取りが困難となり得る同報系屋外放送設備を補完できるものとして効果的な情報伝達手段と認識しております。  しかしながら、令和2年9月市議会定例会でもお答えしましたとおり、導入に当たっては、機器本体の購入費だけではなく、同機器の保守対応、故障対応、転入出に伴う機器の回収および配布対応等、維持管理面の負担など、多大な費用と労力が必要となってまいります。  このことから、現在のところ導入については検討しておりませんが、議員ご指摘のとおり、水害や土砂災害が想定されるエリアに限定した配布など、配布対象範囲の検討も含め、様々な媒体を活用した情報伝達手段の在り方について、今後も引き続き研究してまいりたいと考えております。 285 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 286 ◯7番(上杉正敏君) 昨年の9月定例会の質問から一歩前進した回答が得られたなと思います。ちなみに犬上郡の豊郷町、甲良町とか、あの辺一帯は、ほぼ全域に個別起動ラジオが設置されているというのを聞いておりますし、この彦根市全市民に起動ラジオを設置するというのは、確かに莫大な予算も発生します。そういった中で、先ほど冒頭でも述べました、いろんな彦根市の中でも過去に、災害が発生するおそれのある地域を限定してでもいいですから、この地域限定でも結構ですので、その辺のところを今、危機管理監がおっしゃったように、前向きに検討していただきたいなと思います。  それでは、細項目2番でございます。市内防災会で希望があった自治会へ個別起動ラジオの配布をしては。  ふだんから防災意識が高い自治会で、市内防災会に入っておられるところで希望があったところから個別起動ラジオの配布をしてはと考えますが、意見をお聞かせください。
    287 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 288 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 先ほどお答えいたしましたとおり、個別起動ラジオの配布につきましては、機器本体の購入費だけでなく、同機器の保守対応や故障対応等の維持管理面での負担など、多大な費用、労力を必要とすることから、現在のところ導入については検討しておりませんが、希望される自治会等に限定し配布することは、費用や労力の負担も少なく済むとともに、緊急情報を受信した後の自治会内における効果的な情報伝達と、避難時要支援者への迅速な対応につながることが期待できると考えられます。  いずれにいたしましても、今後も引き続き、配布対象範囲の検討も含め、様々な媒体を活用した情報伝達の在り方を研究してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 289 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 290 ◯7番(上杉正敏君) 私も、この項目について質問させていただいたのは、今、彦根市で防災訓練等、いろんな情報伝達をされていますけれども、それについて、防災意識の高い自治会のところについては、過去にいろんな災害があったとか、そして、その地域住民が一丸となって防災について日々努力されているというところについては、当然こういう彦根市の税金を使ってでも、そういった地域については、すべきだなと。そういうことによって、あそこもやっているんだったら我々もやろうという、また、それが地域の水平展開にもつながって、彦根市全域の防災に関する意識も変わってくるのではないかなと思いますので、その辺についても、危機管理監、メンテナンスとかに莫大な費用もかかると答弁されていますけれども、ここは限定した地域でもいいですし、今述べました、そういった防災意識のある自治会に限ってでも結構ですので、まずは、そういったすばらしい防災情報伝達装置がありますので、そういったところを真剣に考えていただきたいなと思いまして、次の質問に移ります。  続きまして、大項目3番でございます。彦根市におけるSDGs推進について。  SDGs推進については、これまでにも私をはじめ多くの議員が質問をしてまいりました。しかしながら、彦根市におけるSDGsの具体的な取組については、これまであまり聞いておりませんでした。そこで、今回は彦根市におけるSDGs推進の現状から将来に向けての取組について、以下、質問をします。  中項目1、彦根市におけるSDGs推進について。  細項目1でございます。彦根市におけるSDGs推進の現状は。  冒頭でも述べましたように、現在、彦根市におけるSDGs推進が見えてきません。そこで、SDGs推進の現状をお聞かせください。 291 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 292 ◯企画振興部長(長野繁樹君) SDGsは2015年の国連サミットで採択された持続可能なよりよい世界を目指す国際目標で、17のゴールと169のターゲットから構成され、地球上の誰一人取り残さないことを誓っているものであり、本市といたしましてもSDGsの推進は重要であると認識しているところでございます。  そのため、既に、令和2年3月に策定いたしました第2期彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、基本的な考え方としてSDGsの推進を明記しており、現在、策定を進めております次期彦根市総合計画においても、彦根市総合計画審議会の場において、委員の皆様のご意見も頂戴しながらSDGsの視点を盛り込み、検討を進めているところでございます。  また、総合計画以外の個別計画におきましても、現在策定中の彦根市男女共同参画計画や第2次彦根市多文化共生推進プラン、第3期彦根市環境基本計画などにおいて、SDGsの視点を取り入れていく予定としており、各分野でSDGsの推進を図っていこうとしているところでございます。 293 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 294 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。  それでは、細項目2番でございます。SDGsの理念と行動については。  SDGsの理念については、一般の方々をはじめ学校の現場で生徒や児童には多少なりとも理解はされていると思います。しかしながら、それを実際どのような行動で示していくのかについては、まだまだできていないと考えておりますけれども、これについてご意見をお聞かせください。 295 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 296 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 滋賀県が令和元年11月に実施されましたアンケート調査によりますと、SDGsという言葉を「知っている」または「聞いたことがある」と答えた方の合計は83.0%に上っており、調査が開始された平成29年からの推計を見ても、その割合は年々上昇しております。  他方で、同アンケートにおいて「SDGsを意識して何らかの取組をしているか」という問いに対しては、「取り組みたいが、何に取り組めばよいか分からない」と答えた方が最も多く、45.4%を占めております。  本市におきましても県全体と同様の傾向と考えられ、議員ご指摘のとおり、現状ではSDGsの認知度は高まっているものの、具体的な取組や行動にまではつながっていない状況であると考えております。  こうした中、本市の小・中学校におきましては、今年度からSDGsの達成に向けた社会に開かれた教育課程推進事業を実施し、地域の協力を得てSDGsの視点を取り入れた特色ある学校教育を推進しております。  各校では、SDGsの理念を深めるために、環境学習、国際理解学習、平和学習、防災学習、人権学習、地域学習などについて児童・生徒が主体的に学べるよう課題解決型の学習を取り入れ、それぞれ工夫して取り組んでおり、学校での学びを実際の行動に結びつけられるよう、家庭・学校・地域等から課題を見いだし、解決していく学習過程の充実を図っているところです。  今後は学校のみならず、行政や民間企業、市民などの各主体においてSDGsの理念を行動へとつなげていく必要があると考えておりまして、率先して私たち行政が取り組んでいく必要があると考えているところでございます。 297 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 298 ◯7番(上杉正敏君) 今、企画振興部長の答弁の中にも一部含まれていると思いますけれども、確かに学校の方では、いろんなSDGsに関する教育をされていると思います。それは教育委員会を通じての次元だと思うんですけれども、実際、学校と彦根市との連携は、市としての連携はできているんでしょうか。 299 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 300 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 現在、SDGsに関しましては、市長部局と教育委員会がそれぞれ取組を進めておりますけれども、その連携は、正直なところ、今、図れていない状況でございます。 301 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 302 ◯7番(上杉正敏君) 分かりました。  それでは、細項目3番でございます。SDGs推進を全庁的にどのように進めているのか。  SDGsが掲げる17の項目について、彦根市は全庁を挙げて、どのように進めているのか、お聞かせください。 303 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 304 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 本市におきましては、全庁的な推進体制の構築までには至っておりませんが、さきにお答えいたしましたとおり、現在のところ、まち・ひと・しごと創生総合戦略や総合計画、各種の個別計画において順次SDGsを取り入れているところでございます。 305 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 306 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。  それでは、細項目4番でございます。SDGs推進をするための市独自の計画を持っているのか。  今、企画振興部長の方から、いろんな計画、総合計画とか男女共同参画計画とか、いろんな事業についてのSDGsの取組はされているんですけれども、SDGsに特化した取組として、川崎市、鹿児島市、明石市ではSDGs未来都市計画を作成されております。そこで、彦根市におけるSDGs推進のための独自計画を現在持っておられるのか、それについてお聞かせください。 307 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 308 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 国においては、SDGsの達成に向けた優れた取組を提案する自治体をSDGs未来都市として選定し、その中でも特に先導的な取組に対し、自治体SDGsモデル事業補助金を交付されております。  議員ご指摘の川崎市、鹿児島市、明石市が策定されているSDGs未来都市計画につきましても、SDGs未来都市への応募に当たって作成が必要となるものであり、各自治体におけるSDGsの具体的な取組を記載したものでございます。  本市におきましては、現在のところ、こうしたSDGsの推進のための計画はございません。 309 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 310 ◯7番(上杉正敏君) 再質問でございます。  であれば、川崎市、鹿児島市、明石市でされていますSDGs未来都市計画のような彦根市独自の計画を作成することは考えておられないんでしょうか。 311 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 312 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 現在のところ、SDGs推進のための市独自の計画を策定することまでは考えておりませんけれども、全庁的に取り組んでいくための方向性を示した指針や方針は定めていく必要があると認識しております。 313 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 314 ◯7番(上杉正敏君) それでは、細項目5番でございます。最終的にSDGs推進室を設置してはということで、彦根市としては、今、企画振興部長がおっしゃったように、SDGsに特化した組織を持たないということでありますけれども、そういえども、このSDGsは2030年までには達成しなければならないと思いますので、それに向けての推進を具体化するに当たっての推進室を設けてはどうかと考えるんですけど、その点についてどういうふうにお考えでしょうか。 315 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 316 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 今のところ、SDGs推進室の設置までは考えておりませんが、次期総合計画においてSDGsの視点を取り入れますことから、総合計画の担当課である企画課が中心となって、全庁的にSDGsの取組を推進してまいりたいと考えております。 317 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 318 ◯7番(上杉正敏君) 確かに、推進室というのはなかなか難しいと思うんですけれども、再質問でございます。せめてSDGsに特化した推進本部を将来に向けて設けていただきたいと思いますが、その辺についてどうでしょうか。 319 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 320 ◯企画振興部長(長野繁樹君) ご指摘のとおり、例えば彦根市SDGs推進本部を設けまして、随時その本部会議を開催しながら全庁的に共通認識を図っていくということは、進捗管理を行っていく上でも有効な手段の一つと考えておりますので、今後、その設置に向けて検討してまいりたいと思っております。 321 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 322 ◯7番(上杉正敏君) 確かに、このSDGsを進めていくというのは、本当に漠然とした、彦根市独自といっても、17項目全部できるというのも分からないですし、そのような中で、彦根市ができる項目については全庁を挙げてやっていただきたいと思いますし、今、企画振興部長からも答弁があったように、推進室はできないけれども、推進本部はできるというお話も聞きましたので、それに向けて全庁で取り組んで、一日も早く彦根市民の皆さんが分かるような取組をしていただきたいなということを願いまして、私の質問を終わらせていただきます。  以上でございます。 323 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午後0時03分休憩            午後1時04分再開 324 ◯副議長(野村博雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  お諮りいたします。  本日、会議録署名議員に指名されました森野克彦さん、および森田充さんが退席されましたことから、この際、会議録署名議員の追加指名の件を日程に追加し、議題とすることにご異議はございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 325 ◯副議長(野村博雄君) ご異議なしと認めます。よって、会議録署名議員の追加指名の件を日程に追加し、議題といたします。 ────────────────── 追加日程 会議録署名議員の追加指名 326 ◯副議長(野村博雄君) 本日の会議録署名議員の追加指名を行います。  会議録署名議員に、14番林利幸さん、および16番小川吉則さんを指名いたします。  日程第2を継続し、議案第1号から議案第22号までの各議案を一括議題とし、個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  9番杉原祥浩さん。杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 327 ◯9番(杉原祥浩君) それでは、私は大項目で大きく二つの質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いをいたします。  大項目の1番の景観条例についてということで、景観法とは、都市、農山漁村等における良好な景観の形成を図るため、良好な景観の形成に関する基本理念および国等の責務を定めるとともに、景観計画の策定、景観計画区域、景観地区等における良好な景観の形成のための規制、景観整備機構による支援等、所要の措置を講ずる我が国初めての景観についての総合的な法律です。2004年(平成16年)に景観法が施行されて、良好な都市景観を形成することを目的としています。滋賀県では1984年(昭和59年)に滋賀県景観計画および改正ふるさと滋賀の風景を守り育てる条例が施行されています。  中項目の1番、景観条例について。  景観法に基づいて策定をされている景観条例について幾つかお尋ねをいたします。  細項目の1番、景観法の具体的な規則はどのようなものがありますかということで、景観法の中で具体的な規則や決まりはどのようなものがあるのか、お示しください。 328 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 329 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 平成16年6月に公布されました景観法では、同法に基づく施策を推進する地方公共団体が景観行政団体となり、都市、農山漁村、その他の市街地または集落を形成している地域およびこれらと一体となって景観を形成している地域について、良好な景観の形成に関する計画、いわゆる景観計画を定めることができるとされております。  この景観計画におきましては、景観計画の区域、景観計画区域における良好な景観の形成に関する方針、良好な景観の形成のための行為の制限に関する事項、ならびに景観重要建造物または景観重要樹木の指定の方針を定めることとされております。  以上です。 330 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 331 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  続きまして、細項目の2番、景観条例はどこまで踏み込んだ内容になっているのかということで、景観条例は各行政によって策定をされるというものでございます。景観条例はどこまで踏み込んだ内容まで決められるのか。詳しく教えてください。 332 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 333 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 景観法第16条第1項では、建築物ならびに工作物の新築、増築、改築もしくは移転、外観を変更することとなる修繕もしくは模様替え、または色彩の変更などの行為をしようとする場合には、行為の種類、場所、設計または施行方法などを景観行政団体にあらかじめ届けなければならないと規定されております。  また、同法に基づく条例におきましては、これらのほか、良好な景観の形成に支障を及ぼすおそれのある行為を景観計画に従って定めることができるとされております。
     以上です。 334 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 335 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  中項目の2番にいきます。彦根市景観条例についてということで、平成18年に彦根市は景観行政団体になりました。これまでの独自の施策に法的根拠を持たせるために、快適なまちを創る景観条例を彦根市景観条例へと改正を行われました。その彦根市景観条例について幾つかお伺いをいたします。  細項目の1番、彦根市景観条例の特色ある内容はということで、彦根市景観条例の特色ある内容を教えてください。 336 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 337 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 景観に関する条例として、景観法が施行される以前は、滋賀県が昭和59年7月に制定した、ふるさと滋賀の風景を守り育てる条例、いわゆる風景条例がございます。  本市では、自然と歴史、人々の生活が調和した潤いのあるまちとなるよう、総合的な景観まちづくりの指針として示した彦根市都市景観基本計画を平成6年12月に策定し、自主条例として平成7年9月に、快適なまちを創る景観条例を制定いたしました。  その後、景観法が施行されましたことから、この自主条例を法に基づく条例に一部改正し、平成18年12月に彦根市景観条例として制定、そして平成19年6月に彦根市景観計画を告示したものでございます。  彦根市景観条例の特色ある内容といたしましては、景観づくりが行政だけで推進できるものではないことから、行政以外に市民、事業者、専門家が本市の景観形成に協力をしなければならないとする責務を定めた上で、市民の積極的な景観推進を後押しするため、景観形成市民団体の認定制度や表彰の規定などを設けております。  なお、本市の地域ごとの特色を生かした良好な景観づくりでは、彦根市景観計画におきまして、地域ごとの景観形成方針ならびに景観形成基準を規定して推進をしているところでございます。 338 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 339 ◯9番(杉原祥浩君) 続けます。細項目の2番、彦根市景観条例の立案時にモデルとした都市はということで、彦根市が景観条例を立案、策定されたときがございました。どこのまちを、どこの市をモデルにされたのか、お伺いいたします。 340 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 341 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 本市の景観行政における条例化の取組は、平成7年9月に快適なまちを創る景観条例を制定したことから始まり、政策の立案時にモデルとした都市といたしましては、京都市などを参考にしております。  また、平成16年6月には、景観法が公布されましたことを受け、同法に基づく条例とするため、平成18年12月に快適なまちを創る景観条例を一部改正し、彦根市景観条例として制定しております。  この一部改正時には、これまで取り組んできたことなどを踏まえた上で制度の立案を行っておりますので、モデルとした都市はございません。 342 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 343 ◯9番(杉原祥浩君) 今お聞きしていると、前の条例をつくるときには京都市を基本とした、京都のまちなみをイメージされたのかなと思うんですけれども、その後、彦根市景観条例をされるときにはモデルとしたところはないとおっしゃるんですけれども、いろいろこれを見ていると、やっぱり京都を見本にしているのかなという感じがするんです。京都のまちなみと彦根のまちなみをどこまでリンクさせるのかなというところで、この後の質問になるんですけれども。  細項目の3番、彦根市景観計画には、どのような事項が示されていますかということで、彦根市景観計画では「城と湖と緑のまち・美しい彦根の創造」というのをサブタイトルにされていますが、どのような事項が、この彦根市景観計画というものには示されていますか、教えてください。 344 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 345 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 景観計画は、景観法により景観計画区域、景観計画区域における良好な景観の形成に関する方針、良好な景観の形成のための行為の制限に関する事項、景観重要建造物と景観重要樹木の指定の方針を必ず定めなければならないとされておりますことから、彦根市景観計画につきましても、これらの事項に関して規定をしております。  彦根市景観計画では、「城と湖と緑のまち・美しい彦根の創造」を景観形成のテーマとし、歴史と伝統を語りかけ、「深みのある風格が漂うまち」をはじめとする五つの目指すべき景観像を示し、歴史、緑、水辺、市街地、眺望、湖国の六つの景観を育てる方針を掲げ、良好な景観の形成に向けた取組を進めております。 346 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。 〔9番(杉原祥浩君)登壇、資料掲示〕 347 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  続けます。細項目の4番、今教えていただきましたけれども、景観計画区域それぞれの特色ある基準をお示しくださいということで、景観計画区域が五つの景観形成地域とそれ以外の三つの景観ゾーンに区分されていますが、それぞれの特色ある基準をお示しください。  ここでパネルを出しますので、よろしくお願いします。タブレットにも一応今回は上げさせていただきましたので、タブレットの方もご覧いただきたいと思います。ちょっとこっちは見にくいのかなと思うんですけれども、よろしくお願いします。 348 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 349 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 本市は、歴史的雰囲気を色濃く残すまち、地域の中心となる新しいまち、山並みに包まれたまち、田園風景と一体となったまち、多様な個性と特色を持ったまちが集まって形づくられております。その上で、彦根市景観計画では、湖面を含まない市域全域を景観計画区域に位置づけ、特に景観の形成を推進したい地域を五つの景観形成地域に指定し、それぞれの特性を形成していくための基本方針に沿った景観形成基準の中で、建築物の位置、高さ、形態意匠、色彩、敷地内緑化の事項において数値基準を定めております。  この景観形成地域ごとの基準の特徴につきましては、まず、琵琶湖・内湖景観形成地域、芹川河川景観形成地域では、琵琶湖湖岸や湖岸道路、河川沿いからの建築物の位置、色彩ならびに敷地内の緑化などに関する基準、次に、朝鮮人街道・巡礼街道沿道景観形成地域、国道306号沿道景観形成地域につきましても、旧街道や国道からの建築物の位置、色彩ならびに敷地内の緑化に関する基準について、それぞれの地域特性に調和する基準を定めております。  彦根城周辺の城下町景観形成地域では、城下町としてのまとまりと一体感のある景観形成を図ることを方針として、旧城下町の外縁部から彦根城天守ほか各櫓の眺望景観の確保、建築物の高さ、和風感のある屋根の勾配や色彩の基準を設けるとともに、特に伝統的な建築物が多く残る通り沿いでは、建築物の高さならびに屋根の勾配を他の地域より細やかな基準を定めております。  また、景観形成地域以外の区域では、三つの景観ゾーンに区分し、大規模な建築物の新築や改築などの行為を対象に、周囲の景観と調和するよう建築物の形態意匠、色彩等の事項に数値基準を定めているところでございます。 350 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 351 ◯9番(杉原祥浩君) 今回、私が質問をつくるに当たり、言いたかったことがここなんですけれども、この地図になっているところを見ていただいたら分かると思うんですけれども、まず、紫色になっているところが城下町景観形成地域ということで、彦根城を周辺として京町等、芹川からこっち、お堀の中外を含めまして、城下町の中で、いろんな決まり事があるんですけれども、それはある程度理解ができるんです。その中で、素材としては屋根は和風感のある瓦またはこれに準ずるものを原則とする。外観部では、城下町の伝統的な様式の建物と同様な木材、土、石材など自然素材を用いること。これが難しい場合は、これに近い素材とするか、周辺の緑化により修景を図ることという感じで。  この城下町のエリアの中にも彦根市では有数な商店街が幾つもあります。そんな中で規制をかけられているのが、私は大変不具合があるのかなと感じております。商店街の中で、やはりいろんな商売があります。一世一代、多額の借金をして家を建てたり、店舗を改装するのに、このような昔ながらのまちなみを絶対しなくてはいけないという規制が本当に大事なことなのかなと思っております。  また、このピンク色か、ペールオレンジ色か、真ん中にちょっと長い距離がありますけれども、これは朝鮮人街道・巡礼街道沿道景観形成地域でございます。今、もっと詳しく言ってほしかったんですけれども、この中でも同じことが、割と近いことが書いてあります。形態だとかに、屋根は原則として三寸から五寸の勾配のある屋根を設け、適度な軒の出を有し、水平線を強調すること。室外に設ける設備は公共の場から目立たない位置に設けるか、それは修景設置を工夫することという、こんなところまで、こういう規制があるのが本当に正しいのかなと思うんです。  この後の質問にも響いてくるんですけれども、これから彦根市は世界遺産というところに取り組むんですけれども、このような取組だとか、もしこれからもこれをされるのなら、それだけのことをするのなら、少し予算をつけるとかいうことなら、まだ分かると思うんですけれども、いろんな地区に分けられた割には、割と規制が、昔の建物を建てよという面白い規制になっているんです。また、この辺のことについて、次の質問に移りたいと思います。  細項目の5番、世界遺産登録に向けての計画の変更はということで、彦根市では世界遺産登録に向けて準備を進めておられますが、彦根市景観計画を見直す時期に今来ているのではないんでしょうか。お考えをお聞かせください。 352 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 353 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 彦根市景観計画は、平成19年6月に告示してから10年以上が経過しておりますとともに、彦根城の世界遺産登録に向けて、資産周辺の緩衝地帯における景観形成のさらなる向上への対応など、様々な課題もありますことから、今後、景観審議会や専門家等のご意見もいただきながら、見直しを行う必要があると考えております。 354 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 355 ◯9番(杉原祥浩君) 先ほどの上杉議員の質問の中でもSDGsの話がございました。この中で11番目に「住み続けられるまちづくりを」というところがあります。この景観条例というのは、行政が設置をするんですけれども、一番肝心なのは、まちづくりを継続しながら、やっぱり住み続けてほしいというためのものだと思うんですよ。ただこれをするがために彦根市から出てくださいという条例ではないと思う。いかに市民の方が長く住んでいただけるか、まさにSDGsにちなんで、住み続けてもらえるような景観条例を考え直していかないといけないと思うんですけれども。  ここで再質問です。  今、歴史まちづくり部長がずっと答えていただいておりますけれども、部長さんとして、私が今言っていること、本当に見直さないといけない時期に来ていると思うんですけれども、SDGsを踏まえて、どのようにお考えなのか、もう一度お聞かせください。 356 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 357 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 再質問にお答えをさせていただきます。  まず、世界遺産のことに関しましては、いわゆる緩衝地帯、バッファゾーンとして思っていたところが、若干当初の予定と違った形になっております。これは文化庁なり、学識経験者の方を踏まえて、どのような枠にしていくかということで少し、旧内湖であった地域についても含まれるということになりますので、そこの面につきましては、もう少し細やかな基準をつくるということになります。  一方、この景観計画につきましては、市域全体を五つに分けて、いろんな規制がかかっておりますので、今後見直す場合におきましては、地域においては、例えば採用できる色彩が限られているということの課題でありますとか、小さい敷地と大きい敷地で求める緑化率が同じとか、10年前ということもございますので、若干見直しをかける必要がある部分が多々あるかと思いますので、この見直しというのは、景観計画区域全体を捉えて見直しが必要と考えているところでございます。 358 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 359 ◯9番(杉原祥浩君) 今のご意見を踏まえて、一度市長にお伺いをしたいんですけど。再質問です。  今言ったような、世界遺産に向けて今いろんな取組をしている中で、もしこれが本当に世界遺産に認定をされたら、この景観条例は見直さないといけないと思うんですね。だから、先手を打って、逆に、世界遺産を目指して景観条例、彦根市の景観を大事にするために、市長としては、私が今まで言ってきて、部長がお答えになった答弁を踏まえて、どのようにお考えなのか、一度教えていただきたいと思います。 360 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 361 ◯市長(大久保 貴君) 今、歴史まちづくり部長がお答え申し上げましたとおりに、その必要性を認識して今、作業をしていただいているというところでございます。  いずれにしましても、世界遺産になるということで市全体の価値が高まるという方向性に進まなければならないと思いますので、今の技術あるいは様式と古いまちなみとの調和をうまく図りながら、それぞれ細かくエリアを見直すなり、そうした作業を進めて、市全体としての価値が高まっていくように、景観につきましては、さらに検証していきたいと思っています。 362 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 363 ◯9番(杉原祥浩君) もう一つ再質問なんですけれども、ここで副市長が、もともと建築の方の専門でございますので、今言っているように、景観条例、世界遺産に向けて、長いこと建築の方に携わっていただいて、本庁舎の方も、先日お伺いすると、建物も石垣風だとか、外観を城のふうに、城下町に合ったような姿にしていただいているんですけれども、こっちの建築にお詳しい副市長として、これからの彦根市の景観計画をどのようにお考えなのか、教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。 364 ◯副議長(野村博雄君) 副市長。 365 ◯副市長(山田静男君) 景観条例、先ほど市長も申し上げたとおり、世界遺産を進める上で景観というのは非常に大事になってきます。そういうことから調和といいますか、例えば高さの制限とか、色彩とか、開発を抑制するということが今、世界遺産でイコモスとか文化庁から言われているところでございます。それで、総合的に景観条例、都市計画法とか、全部セットでございまして、眺望とか言われるのが彦根城周辺だけではなくて、当然、佐和山とか、聞いていますと、琵琶湖からの眺望とか、いろいろ景観がございます。そこらも総合的に彦根にふさわしい景観条例をつくる必要がございます。  世界遺産を目指す上で、これは不可欠なものと考えておりますので、それらを踏まえて、ど真剣に景観条例を見直す必要があるという考えでございます。  以上です。 366 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 367 ◯9番(杉原祥浩君) 厚かましいお願いを聞いていただきまして、ありがとうございます。元都市建設部長として、お考えをお聞かせいただきたかったので、これからもどうぞよろしくお願いをします。副市長が中心となって、この計画を見直していただきたいと思います。  それでは、次の大項目の2番目の質問に移ります。  大項目の2番、市民ギャラリーについてということで、このたび、長年にわたり彦根市民に愛され利用されていた彦根市民会館が解体される運びとなりました。そこで、6月末には閉鎖になります彦根市民会館の市民ギャラリーの今後や、その他の施設利用も視野に入れて、お尋ねをいたします。  中項目の1番、市民会館の市民ギャラリーについてということで、今年度予算にも計上されております、彦根市民会館の解体工事について、前の定例会や常任委員会等でも質問をされていますが、いま一度お尋ねをいたします。  細項目の1番、近年の利用者数はということで、今年度はコロナ禍で利用者は減少していると思われますが、近年の市民ギャラリー利用者の推移を教えてください。 368 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 369 ◯教育部長(岸田道幸君) 市民会館ギャラリーの近年の利用者数の推移についてお答えをいたします。  令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により利用が大幅に減少しているため、平成29年度から令和元年度における来場者を含めた利用者数として申し上げますと、平成29年度が7,217人、平成30年度が6,646人、令和元年度が6,032人でありました。  なお、市民会館ギャラリーは主に文化芸術関係の団体による利用が中心となっており、利用団体数として申し上げますと、平成29年度が27団体、平成30年度が30団体、令和元年度が25団体となっております。 370 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 371 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  続けます。細項目の2番、月単位での利用実績割合はということで、ギャラリーの本質を考えたときに、秋の11月頃の文化祭の時期が利用のピークであると思われますが、月単位での近年の利用実績割合を教えていただきたい。 372 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 373 ◯教育部長(岸田道幸君) 月単位での利用実績割合としましては、議員ご指摘のとおり、彦根市春・秋の文化祭時期のご利用が多く、新型コロナウイルス感染症の影響のなかった平成30年度の利用実績で申し上げますと、春の文化祭時期である4月が3団体、5月が3団体、6月が4団体となっております。  また、秋の文化祭時期である9月が3団体、10月が4団体、11月が5団体となっており、文化祭時期以外の7月が3団体、8月、1月、2月が各1団体、3月が2団体のご利用となっております。  なお、割合で申し上げますと、春・秋の文化祭時期のご利用が全体の73%であり、その他の期間は約27%となっております。 374 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 375 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。今回、市民会館の解体に伴って閉鎖になります。この後出ますけれども、新しく移設をされます。その時期が、前回の委員会でも出ていたと思うんですけれども、空白の時期ができますね。夏場は少ないんだということの確認であります。  次にいきます。中項目の2番、ひこね市文化プラザのギャラリーについてということで、先日の「広報ひこね」2月1日号でも、ひこね市文化プラザにギャラリーを新設され、見学会を開催されることが紹介をされていました。そこで、お尋ねをいたします。  細項目の1番、新設された場所はどのような場所か。  彦根市民会館の市民ギャラリーが移設をされる、ひこね市文化プラザ内の新しいギャラリーの場所はどのような位置にあるのか、お尋ねをいたします。 376 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 377 ◯教育部長(岸田道幸君) ひこね市文化プラザ内に新設するギャラリーについては、既存の文化施設の有効活用を図る形で、ひこね市文化プラザグランドホール棟2階の旧レストランがあったスペースに新たに設けるものでございます。  なお、ひこね市文化プラザは年間を通して様々な文化芸術活動にご利用いただいており、相乗的な効果により、さらなる文化芸術の振興が期待できるものと考えております。 378 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 379 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  よく聞いてみると、ひこね市文化プラザの階段を上がっていくと、すぐに左に入れる場所で、昔、これは開設当時にはレストランだったのかな、たしか龍鱗さんだったかなと思うんですけれども、その場所で間違いないですか。再質問です。
    380 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 381 ◯教育部長(岸田道幸君) お答えをいたします。  グランドホールに向かってロビーの左側というところで、先ほどもお答えしましたように、開設当時はレストランがあったスペースでございまして、そこに新たにギャラリーを設けるというところでございます。よろしくお願いいたします。 382 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 383 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。もともとはそういう建物で、別に扉があって、そこだけに入れるような感じなのかなということでございます。  続けます。細項目の2番、新設ギャラリー見学会の参加者はということで、先ほども言いました、「広報ひこね」2月1日号で見学会を案内されました。2月1日号で案内されたのに、2月4日に開催をされました新設のひこね市文化プラザのギャラリーの見学会でした。ちょっとこれを心配したんですけれども、見学会の申込みは2月2日までに電話かファックスかメール、郵送のいずれかで申し込めというふうになっておりました。申込み1団体、1行事につき1人のみ参加可と示されておりましたが、本当に参加者が集まったのか心配でした。参加者の数を教えてください。 384 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 385 ◯教育部長(岸田道幸君) 新設ギャラリー見学会につきましては、令和3年2月4日木曜日でございましたが、この日に新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、午前、午後の2部制により開催をいたしました。当日は21団体、個人の方が3名の計24名の方にご参加をいただいたところでございます。  市民会館ギャラリーの閉館に伴う代替施設としての利用を検討される団体や、新たなギャラリー施設としての利用を検討される方々にご参加いただいたと考えております。 386 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 387 ◯9番(杉原祥浩君) ここで一つ再質問いたします。  今、21団体、24名の方に参加をしていただいたということですけれども、これは前もって利用されている方に案内は出していただいていた。広報を見て突然来られた方が24名だったということではないですか。そこら辺、もう一度お願いします。 388 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 389 ◯教育部長(岸田道幸君) 先ほど議員ご指摘のように、広報の案内が大変遅れて申し訳ございませんでした。  なお、市民会館ギャラリーを利用されている団体につきましては、事前にお知らせをして、できるだけご参加をいただきたいということでお願いをしていたところでございます。 390 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 391 ◯9番(杉原祥浩君) 次に移ります。細項目の3番、参加された方々のご意見や感想はということで、これを仕切っていただいているのが文化振興室だと思うんですけど、文化振興室に寄せられた当日の申込み時点での皆様のご意見や感想はどのようなものがあったのか、お示しください。 392 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 393 ◯教育部長(岸田道幸君) ギャラリー見学会にご参加いただいた方のご意見といたしましては、新たな展示発表の場として利用することを前提に、料金形態や展示レイアウトに関することなど、施設利用に関する内容のご意見が多くを占めておりました。  また、全体的には、施設の設備や環境がよくなることにご納得いただいた声がある一方で、地理的に現在の市民会館から離れた位置となってしまうことに対する心配の声も一部聞かれましたが、おおむね新ギャラリーのご利用に関して前向きなご感想が寄せられました。  なお、市民会館ギャラリーを長年利用されてきた団体においては、新たな施設での活動に不安を抱かれないよう、各団体のご希望にできる限り寄り添いながら、令和3年9月1日の供用開始に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。 394 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 395 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  続けます。細項目の4番、新設されるギャラリーのメリット、デメリットはということで、今、新設をされるギャラリーの費用面、また時間面等、メリット、デメリットはあるかと思いますけれども、教えていただけますか。 396 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 397 ◯教育部長(岸田道幸君) 新設するギャラリーにつきましては、市民会館ギャラリーと異なり、22時までの夜間区分を設けているため、日をまたいでご利用される場合には、展示会の開催有無にかかわらず、夜間区分の料金が生じることとなります。  この点についてはデメリットである一方、夜間時間帯における展示会の開催が可能となる上、附属設備等損料を含めた全体的な費用面においては、利用期間や利用形態によっては市民会館ギャラリーより廉価にご利用いただける場合があり、これは新設するギャラリーのメリットであると考えております。  また、ひこね市文化プラザは大規模駐車場を有しておりまして、新設するギャラリー内には空調設備やトイレを完備していることから、利用者、来場者双方にとって利便性が向上するものと考えております。  いずれにいたしましても、メリットを生かし、デメリットを最小限に抑えられるよう、利用される団体ごとに展示方法の相談に応じるなど、指定管理者と共に引き続き丁寧に対応してまいりたいと考えております。 398 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 399 ◯9番(杉原祥浩君) お聞きしておりますと、デメリットよりメリットの方が多いようにお伺いができるかと思うんです。今までできなかった夜間の使用だとか、空調だとか、駐車場がしっかり確保があると。ひこね市文化プラザの駐車場を皆さんもご存じですけれども、あれだけの駐車場があるところは、今の市民会館から比べると、何十倍ぐらいのレベルではないかと思うぐらい、たくさんの人に来てもらえると思うので、デメリットをなくしていただきたいとお願いをしたいと思います。  続けます。中項目の3番にいきます。今後の彦根市のギャラリー構想はあるのかということで、市民会館の市民ギャラリーが閉鎖になった後、ギャラリーとして利用できるのは新設されるひこね市文化プラザ新ギャラリー、同じくひこね市文化プラザ内の展示ロビー、ミニギャラリーやひこね市文化プラザメッセホール等があると思いますが、今後の彦根市の施設においても検討されるのか、お尋ねをいたします。  細項目の1番、彦根市民会館周辺地域の方々のギャラリーの検討をされているのかということで、先ほど部長さんのお答えにも少しありましたけれども、長年にわたり利用をしていただいておりました彦根市民会館の市民ギャラリーが廃止になります。文化芸術や展示、成果発表の場として利用をしていただいておりましたが、今後の彦根市民会館周辺の方々へのギャラリーの検討はされているのか、お尋ねをいたします。 400 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 401 ◯教育部長(岸田道幸君) 彦根市民会館周辺地域の方々へのギャラリーの検討といたしましては、既存文化施設であるひこね市文化プラザにおいて新ギャラリーを整備することといたしましたことから、現状では、さらなる常設ギャラリーを設置する考えはございません。  このため、これまでと比較して地理的にご不便になる場合もあると存じますが、新設するギャラリーに加え、既存の文化施設を適宜ご利用いただきたいと考えております。  なお、市内の社会教育施設におきましても、社会教育活動の一環として展示会等での利用が可能な施設もあることから、おのおのの目的や内容に応じ、近隣地域の公民館等のご利用も併せてご検討いただければと考えております。 402 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 403 ◯9番(杉原祥浩君) 続けます。それで、細項目の2番、彦根市役所新庁舎の市民ホールや屋上展望スペースでのギャラリーはできるのかということで、完成を待ちに待った彦根市役所新庁舎ですが、1階にある市民ホールや屋上スペースでのギャラリーを使用できるのか。これができると、駅前周辺の方にも少しはギャラリー機能として使っていただけるのかと思いますので、お尋ねをいたします。 404 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 405 ◯総務部長(牧野 正君) 市役所新庁舎の1階市民ホールおよび屋上展望スペースにつきましては、ギャラリーとして必要な展示用パネルやスポットライト、展示物のつり下げ用器具などの備品は設置してございませんし、新庁舎は庁舎としての行政目的のために使用する必要がありますことから、ギャラリーとして使用することはできません。  しかし、地場産業展など、市の政策や事業に密接に関連している内容であり、なおかつ庁舎機能に影響が出ない範囲での展示につきましては、一時的な庁舎の使用許可によりご利用いただけるものと考えております。 406 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 407 ◯9番(杉原祥浩君) 私は議員になりまして市役所に度々訪れるようになったので、もともと高宮町、郊外といいますか、離れたところですので、今までのもともとの旧の市役所がどのように使われたか、あまり詳しくは分からないんですけれども、もともと市役所の1階で絵画の展示だとか、そういうことをされていたような記憶があるんですけれども、今のお答えでは、市民ホールだとか展望場ではそういうことはされない。ただ、一部の掲示はされるということなんですけれども、もともとそんな機能はなかったんでしたっけ、再度お尋ねをいたします。再質問です。 408 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 409 ◯総務部長(牧野 正君) 繰り返しになりますけれども、もともと市の庁舎につきましては、地方自治法上の行政財産ということになるわけでございます。したがいまして、今、展示をするとか、ギャラリーとして使用するということについては、本来の目的外使用ということになります。  ただ、私が先ほども申し上げましたように、市の政策あるいは事業に密接に関連をする内容について、なおかつ庁舎機能に影響が出ない範囲であれば、そういった利用をしていただくことはできますので、旧庁舎のときも基本的にはそういった一時的な使用ということで認めてきたものでございます。 410 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 411 ◯9番(杉原祥浩君) もう一度再質問します。僕が聞いているのは、もともと1階で、そういうギャラリー的なことはされていたのではないんですかということを、あったのかなかったのかを教えてください。 412 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 413 ◯総務部長(牧野 正君) 実際にギャラリー的な活用の仕方についてはございました。それは一時的な使用を認めて、そういった使われ方をしていたということでございます。 414 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 415 ◯9番(杉原祥浩君) よく分かりました。一時的なね。またこれからも、いろんなやり方によっては、一時的なやり方だったら、できるということで、またそういうことも可能かと、ゼロではないというふうに。業務が目的だということは、おっしゃること、分かります。ただ、土日には一般開放するとか、そういうので、いろんな難しいことが起こってくる。警備的にも、絵を飾っておいて、もしどうかなったらというのがあるので、なかなか難しいかなと思うんですけど。ただ、駅前周辺の方々が、今まであったものがなくなったというところを心配して、お尋ねをしているわけで、皆さんにしっかりそれが伝わったら、それでいいのかなと思いますので、ありがとうございます。  最後にいきます。細項目の3番、今後の彦根市におけるギャラリー構想はあるのかということで、現在、国スポ・障スポに向けて工事が進められております彦根市スポーツ・文化交流センターや、建設用地選定委員会が始まりました彦根市立図書館(中央館)でのギャラリー構想はあるのか、お尋ねをいたします。 416 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 417 ◯教育部長(岸田道幸君) ご質問のありました今後のギャラリー整備についてですが、彦根市スポーツ・文化交流センターにおいては、スポーツ棟とまちなか交流棟を結ぶ連絡通路部分を絵画や写真など気軽にご利用いただける展示スペースとして整備をいたします。  また、彦根市立図書館(中央館)につきましては、平成29年3月に作成しました彦根市図書館整備基本計画では、ギャラリー整備についての記載はなく、今のところ常設のギャラリーを設置することは考えておりません。  いずれにいたしましても、市民の方々の作品発表の場については、新しく設置するひこね市文化プラザのギャラリーをはじめとした既存の文化施設を中心に提供し、文化の振興に努めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。 418 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 419 ◯9番(杉原祥浩君) 最後に、一つだけ再質問をして終わります。  今おっしゃいました、その前の質問で教育部長の方からございましたけど、いろんな施設での、これから使っていけるようにという、教育施設も含めてという話がありましたので、こんな話ですけれども、新しくできます彦根市スポーツ・文化交流センターでは連絡通路において、そういうスペースが設けられていると。この連絡通路と会議室を使ってでも、ちょっとしたこういう展示ができるタイミングもあるのかなと思うんですけれども、その辺は、どこら辺まで。本当に連絡通路だけで、中の会議室まで利用できるようなことは不可能なのか。ちょっと一つだけ最後に、それだけを教えていただけますか。 420 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。 421 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 今ほど教育部長からの答えにありましたように、スポーツ棟とまちなか交流棟の間の通路につきましては、常設ではないんですけれども、簡単な展示等ができるようにということで、基本設計の検討委員会におきましても、そういうお話がありましたので、あくまでも市民会館のギャラリーの代替施設という意味、目的ではないんですけれども、あくまでも交流だということで、そういったスペースを設けております。  今ご質問の会議室の方なんですけれども、そのまちなか交流棟との通路部分と会議室が空いてさえいれば、常設ではないんですけれども、お使いはいただけるかなと考えてございます。 422 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 423 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございました。  前回、彦根市新市民体育センターというのが、新しく彦根市スポーツ・文化交流センターという名前になって、文化と交流をするセンターと思いますので、こういうこともやっぱり前向きに考えていただかないといけないのかな。この新しい施設でも文化とスポーツが交流ができますように、まちなか交流棟の連結で、まさにその場所でやってもらうのが、本当に文化の方も、その場所でやってもらうということが本質かなと思いましたので、お願いをして、これで私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 424 ◯副議長(野村博雄君) 暫時休憩します。            午後1時59分休憩            午後2時06分再開 425 ◯副議長(野村博雄君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  16番小川吉則さん。小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 426 ◯16番(小川吉則君) 夢みらいの小川吉則でございます。よろしくお願いをいたします。今回、私は大きく3点につきまして質問をさせていただきます。  大項目1、彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画について。  本計画は、彦根市総合計画に基づく分野別計画に位置づけられるとともに、地域福祉の基本計画である彦根市地域福祉計画を踏まえ、本市における高齢者の保健・福祉に関する基本的な考え方および施策を示すものであります。  第7期計画が平成30年度から令和2年度の3年間実施をされています。そして、令和3年度から令和5年度までの3年間の第8期計画が作成されるところであります。  第7期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の結果・評価について、および第8期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の内容等について、以下、質問をさせていただきます。  中項目1、第7期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画について。  細項目1であります。第7期計画の基本目標は。  まず第一に、基本となる基本目標につきお聞きをいたします。 427 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 428 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えいたします。  第7期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画では、五つの基本目標を設定しております。  まず、基本目標1は、「総合的な介護予防・生活支援の推進」として、全ての高齢者に対する介護予防を推進するとともに、多様な担い手による介護予防・生活支援サービスにより、要支援者の自立支援・重度化防止を図ることとしております。  次に、基本目標2では、「地域での自主的な活動の支援」として、地域での支え合い活動を支援するとともに、住民主体の見守り合いや集いの場づくりなどの生活支援体制の充実を図ることとしております。  次に、基本目標3では、「サービスの確保と提供」として、介護サービス基盤の整備を進めるとともに、高齢者の自立支援・重度化防止を重視したサービス提供の充実を図ることとしております。  次に、基本目標4は、「生きがいづくりとまちづくり」として、様々な社会参加活動により、高齢者の活躍できる場づくりを進めるとともに、生きがいを持って暮らすための環境づくりを目指すこととしております。
     最後に、基本目標5は、「安心して暮らせる地域包括ケア体制の強化」として、地域包括支援センターを中心に関係機関のネットワークにより、高齢者やその家族の相談等に適切に対応できる体制づくりを進めることとしております。 429 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 430 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  細項目2であります。基本目標における事業取組の達成状況は。  途中ではありますが、現時点での達成状況につきお教えください。 431 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 432 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 令和元年度実績における事業・取組の達成状況につきましては、計画全体で101事業中、達成できた事業は64事業でございます。  基本目標別に達成できた事業数を申し上げますと、基本目標1の「総合的な介護予防・生活支援の推進」では15事業中10事業、基本目標2の「地域での自主的な活動の支援」では14事業中10事業、基本目標3の「サービスの確保と提供」では29事業中13事業、基本目標4の「生きがいづくりとまちづくり」では18事業中10事業、基本目標5「安心して暮らせる地域包括ケア体制の強化」では25事業中21事業となっております。 433 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 434 ◯16番(小川吉則君) 細項目3であります。達成をできなかった事業・取組の課題は。  達成できていない事業・取組の課題につきお教えください。 435 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 436 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 令和元年度の実績におきまして、さきのご質問では達成できた事業数をお答えいたしましたが、逆に達成できなかった事業・取組は37事業となりました。  基本目標別に申し上げますと、基本目標1では、特定健診等の周知やこころの健康づくり等の事業が未達成で、市民意識高揚に向けた取組が課題となっております。  次に、基本目標2では、社会福祉協議会の活動支援、老人クラブ活動支援事業等の事業が未達成となっており、地域での活動支援がまだ十分ではないものと認識しております。  基本目標3では、人材とサービス基盤の確保、緊急通報システム事業等の事業が未達成となっており、人材とサービス基盤の確保は継続した課題であるとともに、虚弱高齢者や家族介護の支援について、利用実績や制度上の問題点等を踏まえて今後の方向性を検討する必要があると考えております。  次に、基本目標4では、老人福祉センター運営事業やスポーツ教室の開催、高齢者にやさしい交通環境の確保等の事業が未達成で、新型コロナウイルス感染症の影響が未達成要因の一つであるとともに、高齢者の移動支援について引き続き取組が必要であると考えております。  最後に、基本目標5では、成年後見制度の利用促進等の事業が未達成となり、制度の周知を含めて、利用促進を図る仕組みづくりが必要となっていると考えております。 437 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 438 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  それでは、細項目4であります。ただいまご説明いただきました課題に対する今後の取組は。  課題に対しての今後の取組についてお聞かせください。 439 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 440 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 課題に対する今後の取組につきましても、基本目標別にお答えさせていただきます。  まず、基本目標1では、今後も関係機関との連携の下に、市民の意識高揚を図り、市民主体の介護予防・生活支援の取組が促進されるよう支援してまいりたいと考えております。  次に、基本目標2では、地域共生社会の実現に向け、地域での様々な取組への支援を引き続き行ってまいりたいと考えております。  次に、基本目標3では、人材とサービス基盤の確保について、実現するための方策を工夫し、継続して取り組むとともに、虚弱高齢者および家族介護の支援について、より効率的・効果的な内容を検討してまいりたいと考えております。  次に、基本目標4では、感染症対策を講じながら事業を推進していくための検討や、高齢者を取り巻く安心・安全の確保に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。  最後に、基本目標5では、住み慣れた地域でいつまでも暮らし続けられるよう、引き続き地域包括ケアシステムの強化に取り組んでまいりたいと考えております。 441 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 442 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。  それでは、細項目5であります。協議会メンバーの意見は。  今3月ということで、まとめの時期に入っているかと思いますが、協議会メンバーの皆さん方のこの第7期計画に対するご意見にはどのようなものがありましたでしょうか。 443 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 444 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 令和2年8月26日に開催しました令和2年度第1回彦根市高齢者保健福祉協議会におきまして、令和元年度実績の評価についてご審議をいただき、特に未達成となった事業・取組に対しての意見がございました。  幾つか具体的な事業を申し上げますと、まず、「老人クラブ活動支援事業」では、彦根市老人クラブ連合会に係る課題について意見が出されました。また、「サービス基盤の確保」では事業所の稼働状況について、「認知症支援策の充実」では認知症カフェの利用状況について、さらに、「虐待防止に関する啓発」では虐待通報後の対応の必要性についての意見が出されました。  また、評価指標の設定について、計画で掲げている数値をもって適切に事業・取組の成果をはかることができるのかといったご意見もございました。 445 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 446 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。  細項目6であります。第7期計画全体の評価はということで、この3月で終わりますけれども、この第7期計画の全体的な評価はどのようにお考えでしょうか。 447 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 448 ◯福祉保健部長(田中一朗君) さきのご質問にもお答えいたしましたとおり、第7期計画の進捗状況につきましては、まだ目標を達成できていない事業・取組もございますことから、達成できていない要因を分析した上で、達成に向けた方策を検討しながら、今後も継続した取組を行っていく必要があると考えております。  一方、第8期計画策定に当たっての高齢者へのアンケート調査結果からは、3年前の第7期計画策定時の調査結果と比較して、高齢者の運動器機能や口腔機能、認知機能等のリスク該当者が減少していることから、介護予防の取組の推進について一定評価できるものと考えております。また、緊急通報システムや配食サービス等の保健福祉サービスの認知度が前回より上昇しておりますことから、取組の周知が進んできていることについても肯定的に捉えることができるものと考えております。 449 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 450 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  当然、この第7期計画の課題および全体の評価等、それらを踏まえて今度の第8期計画というものが計画されていると思いますけれども、中項目2であります。第8期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画について。  それでは、続きまして第8期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画についてお聞きをいたします。  まず、細項目1、協議会の構成メンバーは。  協議会の構成メンバーはどのような方々か、内容と人数をお教えください。 451 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 452 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 第8期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定についてご審議をお願いしております彦根市高齢者保健福祉協議会は、彦根市介護保険条例第27条の規定に基づき、20名の委員で構成しております。  その内訳といたしましては、市民の代表として公募委員が3名、保健・医療・福祉に関し学識または経験を有する者として市内3大学の教員および彦根医師会、彦根歯科医師会、彦根薬剤師会からの選出委員を合わせて6名、介護サービスに関する事業に従事する者として4名、その他市長が適当と認める者として彦根市社会福祉協議会、彦根市民生委員児童委員協議会連合会、彦根市老人クラブ連合会、彦根市健康推進員協議会、彦根市シルバー人材センター、彦根市権利擁護サポートセンター、彦根市介護家族のつどい「ほっこり」の代表の合わせて7名となっております。 453 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 454 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  それでは、細項目2であります。この協議会、第8期計画に向けて開催されているかと思いますが、細項目2、協議会の開催状況は。  この協議会の開催状況につきお聞かせください。 455 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 456 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 第8期計画の策定に係る協議会の開催状況につきまして、令和元年度は8月、12月、2月の計3回開催し、令和2年度は8月、11月、12月、2月の計4回開催いたしました。  なお、新型コロナウイルス感染症拡大のため、協議会の開催を見合わせました令和2年4月と7月には、書面による意見聴取も行ってきたところでございます。 457 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 458 ◯16番(小川吉則君) 再質問でございます。  コロナの影響で2回書面会議になったということですが、それで、この計画作成の会議について支障はなかったのでしょうか。 459 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 460 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 先ほど申し上げましたコロナウイルス感染症の関係で4月と7月、書面での意見聴取ということにさせていただきましたけれども、その他、その書面におきましても各委員の方からは様々なご意見もいただいておりましたので、それを計画の方にも反映していくということで、させていただいたところでございます。 461 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 462 ◯16番(小川吉則君) それでは、細項目3であります。計画策定の趣旨は。  第8期計画の策定の趣旨をお聞きいたします。 463 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 464 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画は、老人福祉法第20条の8の規定による市町村老人福祉計画と介護保険法第117条の規定による市町村介護保険事業計画を一体的に策定するもので、3年ごとに策定するものと定められております。  第8期計画の策定に当たりましては、これまでの取組を進めてまいりました地域包括ケアシステムの実現のための方向性を継承しつつ、高齢者数がピークとなる令和22年(2040年)を見据え、介護予防・健康づくり施策の推進や、共生、予防を両輪とした認知症施策の推進などに取り組むとともに、適宜適切なサービスが提供できるよう、本市が目指すべき高齢者保健福祉の基本的な方針を定め、具体的に取り組むべき方策を明らかにするものでございます。 465 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 466 ◯16番(小川吉則君) それでは、細項目4であります。第8期計画の基本目標は。  第8期計画の基本となります基本目標につきお教えください。 467 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 468 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 第8期計画の基本目標は、第7期計画と同数の五つに設定する予定をしております。  国が示されました基本指針および本市の現状と課題等を踏まえ、まず、基本目標1は「介護予防・健康づくりの推進」として、市民の健康寿命の延伸に向け、健康に対する意識を高めるとともに、通いの場の充実等により、効果的な介護予防・健康づくりを推進することとしております。  次に、基本目標2は「地域での主体的な活動の発掘と支援」として、地域共生社会の実現に向け、社会資源や多様な主体による活動の把握に努めるとともに、地域住民による主体的な活動を支援していくこととしております。  次に、基本目標3は「ニーズに対応できるサービス基盤の確保と提供」として、サービス基盤の確保や介護人材の確保・育成を図るとともに、介護給付の適正化に努めることとしております。  次に、基本目標4は「生きがいづくりと安心づくり」として、高齢者が自己の能力を発揮し、活躍できる環境づくりを目指すとともに、安心して暮らし続けていくための移動・外出支援の充実や自然災害・感染症に対する取組を進めることとしております。  最後に、基本目標5は「地域に寄り添う包括的な支援体制の整備」として、地域包括支援センターを中心に関係機関のネットワークによる包括的な相談支援体制づくりを進めるとともに、予防、共生を両輪とした認知症施策を推進することとしております。 469 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 470 ◯16番(小川吉則君) それでは、続きまして細項目5であります。第8期計画の重点課題は。  ただいま基本目標を五つお示しくださいましたが、その中でも第8期計画の重点課題につきお聞かせください。 471 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 472 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 第8期計画の重点課題につきまして、さきにお答えしました基本目標ごとにお答えさせていただきます。  まず、基本目標1「介護予防・健康づくりの推進」では、健康寿命の延伸に向けた高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施や、多様な担い手による介護予防・生活支援サービスの推進等としております。  次に、基本目標2「地域での主体的な活動の発掘と支援」では、地域での支え合いを推進するため、多様な主体による活動の発掘・支援や地域福祉活動の推進、住民主体による生活支援の仕組みづくり等としております。  次に、基本目標3「ニーズに対応できるサービス基盤の確保と提供」では、国や県、庁内関係部局と連携した介護と仕事の両立に向けた啓発や、住み慣れた地域で介護を受けられるよう、地域密着型サービスの整備等としております。  次に、基本目標4「生きがいづくりと安心づくり」では、移動・外出支援の充実、自然災害や感染症に強いサービス基盤づくり等としております。
     最後に、基本目標5「地域に寄り添う包括的な支援体制の整備」では、高齢者に対する介護・保健・福祉の総合相談体制の充実や成年後見制度の利用促進、認知症施策の推進等としております。 473 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 474 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  続きまして、細項目6であります。成年後見制度利用促進基本計画とは。  この素案の中には成年後見制度の利用ということがありましたが、この成年後見制度利用促進基本計画とはどのようなものでしょうか。 475 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 476 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 成年後見制度利用促進基本計画につきましては、成年後見制度の利用の促進に関する法律において、市町村が成年後見制度の利用促進に関する計画を策定し、この計画に基づき主体的に利用促進に向けた施策を実施することを努力義務として規定されたことから、本市として策定するものでございます。  成年後見制度は、認知症、知的障害、その他の精神上の障害があることにより、財産の管理または日常生活等に支障がある人を支える重要な手段であるにもかかわらず、十分に利用されていないことから、利用促進に向けた各種施策に取り組むことで、支援が必要な人を社会全体で支え合う体制を構築することを目的としております。  なお、本計画の策定につきましては、本市は県内の自治体の中でも早期に取り組んでおり、平成29年度に策定を完了されました高島市に次いで、今年度は本市と長浜市、多賀町が策定を完了する予定であると聞き及んでいるところでございます。 477 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 478 ◯16番(小川吉則君) 続きまして、この第8期計画の素案を見せていただきましたときに、権利擁護支援と成年後見制度のより一層の利用促進を図るため、権利擁護サポートセンターを中核機関に位置づけるとありました。  細項目7であります。彦根市権利擁護サポートセンターとは。  彦根市権利擁護サポートセンターとはどのような事業内容となっておりますでしょうか。 479 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 480 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 彦根市権利擁護サポートセンターは、認知症、知的障害その他の精神上の障害があることにより財産の管理または日常生活等に支障がある方が、成年後見制度の利用をはじめとした必要な支援を受けることで安心して暮らしていけるよう、権利擁護全般の相談を請け負う窓口として、平成27年10月から開設しております。  具体的な業務内容といたしましては、権利擁護に関する相談の受付をはじめ、虐待等の対応に係る会議に参加し助言を行うほか、成年後見制度の利用が必要かどうかを支援者と共に検討を行ったり、成年後見制度の普及啓発のために地域へ出向いて出前講座を実施しているところでございます。  なお、令和3年度からは湖東圏域の1市4町で運営することとしまして関連の予算案を上程しておりますが、名称も(仮称)彦愛犬権利擁護サポートセンターに改め、より広域での権利擁護支援を行ってまいりたいと考えております。 481 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 482 ◯16番(小川吉則君) 細項目8であります。権利擁護サポートセンターの実績はということで、今までの権利擁護サポートセンターの実績をお教えください。 483 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 484 ◯福祉保健部長(田中一朗君) まず、延べ相談件数につきましては、平成30年度が1,897件、令和元年度が1,954件、令和2年度が12月末時点において1,701件となっております。  次に、主な相談者についてでございますが、平成30年度から現在までの合計で、地域包括支援センター職員をはじめとする支援者からの相談が57.6%、次いで市民からの相談が25.8%となっております。  次に、主な相談内容についてでございますが、平成30年度から現在までの合計で成年後見制度に係る相談が最も多く36.7%、次いで金銭管理、財産管理に係る相談が19.1%、債務整理、浪費等に係る相談が8.4%となっております。  次に、虐待対応に係る会議や支援困難ケースの対応に係る会議等、各種会議へ出席し、専門的視点から助言を行っている件数に関しましては、平成30年度が373件、令和元年度が300件、令和2年度が12月末時点において168件となっております。  最後に、成年後見制度の普及啓発に係る出前講座等の実施回数についてでございますが、平成30年度が10件、令和元年度も10件、令和2年度は12月末時点において5件となっております。 485 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 486 ◯16番(小川吉則君) 続きまして、第8期計画の策定に係り、令和3年1月8日から2月8日までパブリック・コメントが実施されたとお聞きしました。市民の皆さんの意見を広くお聴きするのは大変重要なことだと思います。  細項目9であります。パブリック・コメントに寄せられた意見は。  パブリック・コメントにどのような意見が寄せられているのか、お聞かせください。 487 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 488 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 令和3年1月8日から2月8日まで実施いたしましたパブリック・コメントにつきましては、「広報ひこね」や市ホームページに加え、高齢者保健福祉に係る関係団体等に周知を図り、最終的に3名の方から計5件の意見が寄せられたところでございます。  その概要につきましては、高齢者の見守りに係る具体的な事業の提案が1件、成年後見制度利用促進に係る内容が4件でございました。この4件の内訳といたしましては、法人後見と市民後見について具体的に記載されたいとの意見が2件、年度ごとの工程表を示されたいとの意見が1件、成年後見制度報酬助成の記載に係る意見が1件でございました。 489 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 490 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。貴重なご意見だと思いますので、ぜひ反映をしていただきたいと思います。  細項目10であります。市民への広報は。  大変よい計画ができても、市民の皆さんが知らなければ絵に描いた餅であります。いかにその内容を広く知ってもらうかが重要と考えます。計画書は、素案を見せていただきましたが、大変立派なものであり、内容もよくできていると思います。しかし、専門家が見ても、その内容は大変難しく、まして一般の方々にはなかなか理解し難いものがあります。概要書等による広報が必要と思います。そして、その概要書は見やすいものでなければなりません。大変失礼ですが、第7期計画の概要版を見せていただいたんですが、私にはなかなか見やすいものとは思えませんでした。工夫が必要と感じます。市民等への広報はどのようにお考えでしょうか。 491 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 492 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 議員ご指摘のとおり、計画は策定することが目的ではなく、その内容を広く知っていただき、市民、関係団体、事業者、行政それぞれが連携しながら取組を推進していくことが重要であると考えております。  そのため、まずは関心を持ち、少しでも理解を深めていただけるよう、計画の概要版を作成する予定でございます。  令和2年8月26日および12月25日に開催いたしました彦根市高齢者保健福祉協議会におきましても、市民への周知、広報等に係るご意見をいただいており、概要版の作成に当たりましては、市民の目線に立った構成や内容となるよう検討しているところでございます。  また、令和3年2月15日には、事務局で作成した概要版の案についてご審議いただき、ポイントが一目で分かるような記載の工夫や相談窓口の案内、文字の大きさについてのご意見をいただいたほか、概要版作成後には十分生かしてほしいといったご要望も頂戴いたしました。  現在、計画策定の最終段階に入っておりますので、概要版の作成につきましても、引き続き修正を加え、より市民に理解していただけるものに仕上げてまいりたいと考えております。  また、作成後につきましても、市ホームページに掲出し、いつでも閲覧いただけるようにするとともに、あらゆる機会を捉えて概要版を活用し、周知に努めてまいりたいと考えております。 493 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 494 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。くれぐれも一般の方々に分かりやすい、そして高齢者の方に特に分かりやすい概要版というものを工夫していただきたいと思います。  細項目11であります。ケアマネジャーへの広報は。  利用者にどんなサービスがあり、その人に必要なサービスは何かを考え、ケアプランを作成するケアマネジャー、これは介護保険の要であります。ケアマネジャーに計画の内容を十分に理解していただくことが重要だと考えます。ケアマネジャーへの広報はどうなっているのでしょうか。 495 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 496 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 議員ご指摘のとおり、ケアマネジャーは要介護者等からの相談に応じ、心身の状況や置かれている環境、本人や家族の希望等を勘案して適切なサービスを利用できるよう居宅サービス計画を作成し、サービス事業者等との連絡調整を行うこととされております。  介護が必要な高齢者の状況把握や適切なサービス利用の調整を業務とするケアマネジャーは、介護保険事業の運営に重要な役割を担っているものと認識しており、これまでから計画策定後には機会を捉えて周知を図ってきております。また、第8期計画策定に当たっては、市内のケアマネジャーに対しアンケート調査も行ったところでございます。  計画の内容は、ケアマネジメントにも影響するとともに、計画の目標である地域包括ケアシステムを構築していくためには、市やケアマネジャー等が目指す方向を共通理解し、連携して取組を進めていくことが必要であると考えております。  こうしたことから、第8期計画策定後につきましても、彦根愛知犬上介護保険事業者協議会や彦根愛知犬上介護支援専門員連絡協議会を通じて各ケアマネジャーに周知を図るとともに、研修や説明会等の機会を捉え、適宜内容の伝達を行ってまいりたいと考えております。 497 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 498 ◯16番(小川吉則君) よろしくお願いをいたします。  細項目12であります。第8期計画の進行管理は。  つくって終わりではなく、部長もおっしゃいましたように、やっていただくことが大切だと思います。第8期計画の進捗状況の把握・評価はどのようにされるお考えでしょうか。 499 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 500 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 第8期計画の進行管理につきましては、第7期計画と同様に年度ごとにPDCAサイクルを回すことで進捗状況を把握し、計画の適切な評価に取り組んでまいりたいと考えております。  実際の流れといたしましては、毎年度、事業・取組について各所管課が内部評価を行った後、彦根市高齢者保健福祉協議会におきまして、計画全体の進捗状況について外部評価をしていただく予定をしております。 501 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 502 ◯16番(小川吉則君) 細項目13であります。関係各部署との連携は。  この計画を遂行するためには当然、保健・医療・福祉分野の総合的な支援に取り組むことが重要であると書かれております。関係部署との連携をどのように進めていくのでしょうか。 503 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 504 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 第8期計画の基本目標達成に向けた事業・取組には、計画の中心的部署である介護福祉課、医療福祉推進課のほかに庁内の14部署が所管課となっております。  各部署で着実に事業・取組を実施するとともに、推進に当たっては複数部署が協働して取り組んでいくものもございますので、連携を密にしながら進めてまいりたいと考えております。  また、年度ごとの進捗状況の確認および評価の際には、他部署との連携や調整の必要なものが再認識できる機会でもありますことから、こうした折にも庁内での連携意識を高めてまいりたいと考えております。 505 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 506 ◯16番(小川吉則君) よろしくお願いいたします。  それでは、続きまして大項目2番であります。福祉職員の待遇改善について。  福祉職員の待遇については以前より問題が指摘されておりまして、国も処遇改善に努めているところであります。2012年から処遇改善加算が運用され、加算額が賃金改善に役立ってきました。しかし、この加算は介護職員、現場職員が対象でありまして、その他の職種は対象外であります。  2019年10月からは、技能・経験のある介護職員の処遇改善を目的に特定処遇改善加算の運用が開始をされました。これは、介護職員へは処遇改善加算に上乗せされて賃金として支給をされますが、一定の条件の下で他の職種へも支給が可能となったとお聞きしています。事務等の直接介護には関わらない職員への支給も可能となったものであります。  ある福祉施設ですが、正規職員の介護士の賃金が、この処遇改善加算および特定処遇改善加算により処遇改善手当として支給をされまして、年額30万円から最高75万円まで支給されたとお聞きをしました。職員の待遇改善に大変役立っており、喜ばしいことであります。  中項目1であります。処遇改善加算等について。確認のためにお聞きします。  細項目1、処遇改善加算とは。  処遇改善加算とは、改めてどのようなものでしょうか。 507 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 508 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 議員ご質問の処遇改善加算とは、国の制度といたしまして、介護職員の安定的な処遇改善を図るための環境整備とともに、賃金改善に充てることを目的として平成21年10月に介護職員処遇改善交付金が創設されましたが、この交付金が平成24年度には介護サービスを提供した事業所に支払われる介護報酬に組み込まれたもので、その後、2回にわたり加算の上乗せが図られているものでございます。  この介護職員処遇改善加算を算定する場合には、介護職員の研修機会の確保や雇用管理の改善を行う介護事業者が、都道府県または市町村に所定の届出を提出する必要がございまして、確認を受けた後、処遇改善加算で得た算定額は介護報酬として受け入れて、介護職員の賃金改善に充てられるものでございます。 509 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 510 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  細項目2であります。特定処遇改善加算とは。  それでは、特定処遇改善加算とはどのようなものでしょうか。 511 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 512 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 特定処遇改善加算とは、技能・経験のあるベテランの介護職員を中心とした処遇改善を目的に、令和元年10月からの消費税引上げに伴います報酬改定において新たに設けられたものでございます。  これは、先ほどの処遇改善加算にさらに上乗せして支給する制度で、内閣府が平成29年12月に閣議決定した「新しい経済政策パッケージ」で提示した「勤続年数10年以上の介護福祉士について月額平均8万円相当の処遇改善を行う」という方針に基づき、制度設計が行われたものでございまして、技能・経験のある介護職員以外の介護職員や、介護職員以外の職員も加算の対象として柔軟な運用が認められております。  この加算の届出を行う事業者には、職員の資質向上や労働環境と処遇の改善、介護職員処遇改善加算に基づく取組について、ホームページへの掲載等を通じて広く公表を行っていることなどの一定の要件が課されております。  特定処遇改善加算で得た算定額は、対象となる職員の賃金改善に充てられるものでございます。 513 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 514 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。
     細項目3であります。市独自の処遇改善加算等の支給をする考えは。  国の方が処遇改善加算ですとか特定処遇改善加算ということで様々な手を打って職員の待遇改善に努めてくださっております。大変喜ばしいことではありますが、ただ、それでもまだまだ十分な状況ではないと私は考えます。市として、さらなる福祉施設職員の待遇改善のために、全職種を対象とした独自の処遇改善加算等の支援策を考えるおつもりはありませんでしょうか。 515 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 516 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今般の令和3年度の介護報酬の改定率につきましては、介護職員の人材確保や処遇改善にも配慮して、全体で0.7%のプラス改定となっておりまして、また、全てのサービスの基本報酬が引き上げられます。  一方、介護報酬の処遇改善に向けて導入されました特定処遇改善加算の取得率は6割程度にとどまっているとのことから、国においては、この取得拡大の方策を推進するとともに、今回の報酬改定による効果も活用するとのことでございます。  また、国においては、こういった取組による介護職員の処遇改善に与える影響について、実態が把握され、それを踏まえた処遇改善の在り方が検討されるとのことですので、現段階では、こういった国の動きを注視してまいりたいと考えております。 517 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 518 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  再質問であります。  今、特定処遇改善加算の取得率が6割だということですから、まずはそれを十分全ての事業所に取っていただく、それが全ての職員に行き渡るということも大切だと思います。ただ、それとともに、再度お尋ねをいたしますが、やはり市独自のというものを考えるおつもりはないのでしょうか。 519 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 520 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 市独自の制度をということでの質問をいただいております。  ちょっと参考に申し上げますと、市の指定事業所の加算の取得率なんですけれども、全体で129事業所ございまして、95事業所で加算を取得しております。率にいたしますと73.6%ということになっております。  こういうことから、国も今回の調査を受けて、その拡大の方策をまた様々な観点から検討していくということでございますので、先ほども答弁させていただきましたように、現時点ではこういった国の動向を見させていただきたいと考えております。 521 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 522 ◯16番(小川吉則君) それでは、もう一度再質問させていただきます。  ただいまのご答弁では、国の方の特定処遇改善加算もしくは処遇改善加算、これの取得率がまだ十分ではないということですので、そうしましたら、市の独自のというのは、なかなか難しそうですが、この国の制度の取得率を上げるために市として何かお考えのことはありませんでしょうか。 523 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 524 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 市としての取組ということですけれども、市としてできることは、市が指定している事業所がございますけれども、そういう事業所に対しまして、こういう加算があるということを当然さらに周知していく必要もございますし、もし相談があった場合については丁寧に相談を受け付けて、その加算の仕方を教えていくというか、周知していくという方法で今後進めてまいりたいと考えております。 525 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 526 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。漏れ聞いたところでは、小さいところですとか、やはり事務手続が少し煩雑なところがあるということで、事業所が申請をしない、したがらないというところもあるようにもお聞きしました。結局そうなりますと、受け取れないのは現場で働いている職員であります。そういうところへのきめ細かな指導等を希望いたします。  続きまして、大項目3に移らせていただきます。中学生の制服について。  GID(性同一性障害)学会理事長という方がいらっしゃいまして、中塚岡山大学教授です。中学・高校の制服がトランスジェンダー児童・生徒に与える影響等を鑑み、制服の選択制の早期実現をこの方は提言しております。  その一部を紹介いたします。中塚教授によりますと、岡山大学ジェンダークリニックを受診するGID(性同一性障害)当事者約1,000名のうち、半数強が物心ついた頃から、約9割が中学生までに性別違和感に直面しているそうであります。  「特に小学校に入学すると、持ち物、トイレ、各種の活動などが男女別になることが多くなる。トランスジェンダーの子どもにとって、希望しない性別での学校生活を強いられることも多く、つらい経験となります。実際に、ジェンダークリニックを受診する性同一性障害当事者の約3割が不登校を経験している。また、約6割が自殺願望(自殺念慮)、約3割が自傷・自殺未遂の経験を持っている」と言われています。  また、「不登校や自殺願望は小学生から見られるが、中学生の頃には高率となる。これには、自身の体が希望しない性の特徴を持ち始める二次性徴が起きることに加えて、自身の希望しない制服を着なければならないことが影響している」と言っております。中学生の頃の自殺願望の原因として「制服」を挙げたトランスジェンダー当事者は約25%にも及んでいるといいます。  「特に、トランスジェンダー男性は、スカートをはくことに大きな苦痛を感じるため、不登校の大きな原因となっている。このためトランスジェンダーの子どもが希望する制服を選択できるようにすることは不登校や自殺を防止することにつながる」としています。  中塚教授は「制服の選択制は、トランスジェンダーの子どもへの特別な対応ではなく、全児童・生徒が対象となるべきである」と。例えば「『寒いのがイヤ』『パンツスタイルが好き』『足を見せたくない』などの理由でスカートをはきたくない子どもも多いと考えられ、『誰かへの特別な配慮』ではなく、ユニバーサルデザインの概念で、全ての人にやさしい制服の採用、あるいは多様な組み合わせを認めることが求められている」と語っております。  また、性別に関係なく自由に制服を選べる公立中学校も増えております。埼玉県の新座市立第六中学校では、2019年1月にスラックスとスカートを自由に選択できる制度を導入しています。また、東京都中野区は2019年春から全区立中学校で女子生徒用のスラックスを用意しております。  中項目1であります。中学校の制服の選択制について。  彦根市内7中学校の現状についてお聞きをいたします。  細項目1、市内中学校の制服の規定は。  市内7中学校の制服は現在どのような規定となっておりますでしょうか。 527 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 528 ◯教育長(西嶋良年君) 市内7中学校の制服の規定についてお答えをします。  まず、冬服につきましては、男子が標準学生服、女子が指定のセーラー服を採用している学校が5校、男子が標準学生服、女子が指定のブレザーを採用している学校が1校、男女とも指定のブレザーを採用している学校が1校ございます。  次に、夏服につきましては、男女ともカッターシャツを採用している学校が3校、男女とも指定のポロシャツを採用している学校が2校、男子がカッターシャツ、女子が指定のセーラー服を採用している学校が1校、また、男子がカッターシャツ、女子が指定のセーラー服に加えまして、男女ともに指定のポロシャツも選択できるようにしている学校が1校ございます。 529 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 530 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  重複するかもしれませんが、細項目2であります。制服の選択制等の導入校は。  女子生徒がスラックス等を選択できるように配慮された中学校というのはありますでしょうか。 531 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 532 ◯教育長(西嶋良年君) 現在、女子生徒がスカートかスラックスかを選択できるようにしている学校は5校ございます。 533 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 534 ◯16番(小川吉則君) 細項目3であります。その選択制等の導入校の実績はということで、もし差し支えがなければ、制服の選択制を導入している中学校で実際に選択制を活用してスラックス等を選択した生徒は過去どれくらいいらっしゃったでしょうか。 535 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 536 ◯教育長(西嶋良年君) これまで、制服の選択制等を導入している中学校でスラックスを選択した女子生徒は、2校で5名おりました。 537 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 538 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。  2020年12月26日の中日新聞によりますと、東近江市の五個荘中学校では、2021年度の1年生から、ですから、この春からですかね、制服を新しくするということであります。これまでの男子が詰め襟、女子がセーラー服であったものを男女ともジャケットに統一され、スラックスとスカートは個人で選択できるそうであります。  細項目4であります。市内全中学校への制服の選択制の導入は。  また、2021年2月10日配信の高校生新聞というものがありますが、ここには、某公立女子高校に通う高校2年生の記事が載っておりました。その生徒は、冬にスカートは寒いからと規定にないスラックスで登校をしたそうであります。その生徒は、もともと寒いとすぐに体調を崩してしまう、お腹が痛くなってしまう体質だそうで、そして、それに対する学校の対応は、女子生徒が言うには意外に簡単な審査で、はく理由も特に問題なく、冬の間だけであれば問題ないだろうということで通ったそうであります。  中塚岡山大学教授の指摘のように、制服の選択制というものはユニバーサルデザインの概念で全ての生徒の問題と捉えた方がよいのではないでしょうか。  また、制服が高価となり、兄弟姉妹あるいは卒業生の制服をもらう方にも影響があったり、今の制服に愛着を持っている方等もいらっしゃることから、LGBTなどで悩んでいる方以外の意見も考えた中で、制服の選択制にすることが望ましいのではないでしょうか。  お聞きしたところでは、現在、中学校の制服は各学校の個別対応となっているとお聞きしました。前述の考え方から、市内全中学校での制服の選択制の導入を考えてみるというのもよいのではないでしょうか。教育委員会の見解をお聞きします。 539 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 540 ◯教育長(西嶋良年君) 議員ご指摘のとおり、学校の制服については、自認する、これは性別に関する自己意識でございますけれども、自認する性別にかかわらず、例えば冷えると体調が悪くなる、また、足にあざがあるから見せたくないなど、生徒の思いに応じて対応していく必要があると考えております。  制服選択制を導入するかどうかについては、最終的には校長の裁量ということでございますが、教育委員会としましては、性にかかわらず子どもたちの多様性を尊重するという教育の推進が必要であるという観点から、各校には、これからの制服の在り方や柔軟な制服の選択について検討を進めていくよう働きかけてまいりたいと考えております。 541 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 542 ◯16番(小川吉則君) 再質問であります。  今まで主にLGBT等の性の関係で質問をさせていただきましたけれども、先ほども言いましたように、体調を崩すとか、そういう関係で制服、特にスカートをはきたくないという女子生徒の方もいらっしゃるとお聞きをしております。そういう方々への対応というのは、もし分かればですが、各学校というのは柔軟に対応していただけているのでしょうか、お聞きをいたします。 543 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 544 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  これまで各学校におきましては、そういった体調の面であるとか、児童・生徒の健康を保持するためということも含めまして、服装については柔軟に、その都度、個別に対応を行っているところでございますので、どの学校におきましても、そういった児童・生徒の思いに寄り添った指導がなされていると考えております。 545 ◯副議長(野村博雄君) 小川さん。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 546 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。  それでは、LGBTの方々等だけではなく、全ての方、児童・生徒さんが制服によって嫌な思いといいますか、そういう思い、ましてや不登校ですとか、自殺等を考える、そういうことがないよう、しっかりと制服の問題について。ただ、いろいろな考え方の方もいらっしゃいます。先ほども言いましたように、今までの制服に愛着を持っていると、そういう卒業生の方々、地元の方々、そういうご意見もありますでしょう。ですけれども、一番はやはり当事者である生徒・児童さんのことを思って考えることが大切だと思いますので、それを主眼に今後、なかなか制服の問題は一朝一夕にはいかないかもしれませんが、対応をしていただきたいとお願いをしまして、以上2点、私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。 547 ◯副議長(野村博雄君) 暫時休憩します。            午後3時08分休憩            午後3時19分再開 548 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  5番堀口達也君。堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 549 ◯5番(堀口達也君) 会派令和会の堀口達也です。市民の方へ分かりやすく前向きなご答弁をよろしくお願いします。  まず最初に、2021年2月福島県沖を震源とする地震により被災されたご家族、関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。  さて、本市では、コロナ禍で災害が起こった際、すぐに対応できる防災対策の強化が必要不可欠です。また、現市政ではICTへの理解と取組が不十分であると考えます。そのため、コロナ禍での防災対策にICTの積極的な活用をする必要があるとの考えから質問いたします。  本年の2月13日午後11時7分頃、福島県沖を震源とする地震があり、福島県相馬市や宮城県蔵王町などで震度6強の揺れが観測されました。気象庁によると地震の規模はマグニチュード7.3と推定され、16日の時点で1,400件を超える多くの建物や公共施設などにも被害がありました。また、15市町村では断水が発生し、一部停電が発生した地域もあります。  地震を受けて福島県と36市町村では災害対策本部を設置し、最大64か所の避難所が開設され、45世帯203人が避難したそうです。このように彦根市でも震災などがいつ起こるか分からないため、コロナ禍でもすぐに対応できるよう防災体制の強化が必要であるとの考えから質問いたします。  市ホームページに掲載されている防災用備蓄品には、マスクや消毒液などの感染防御資材の掲載がありませんが、防災用備蓄品にふくまれないのでしょうか。 550 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 551 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 本市のホームページに掲載している災害用備蓄品の一覧につきましては、本市の地域防災計画を基に整備している備蓄品を掲載しております。一方、感染症対策用品は新型インフルエンザ等対策行動計画を基に備蓄しているもので、災害ではなく感染症への対応用として整理していることから、本市のホームページには掲載しておりませんでした。  しかしながら、現在のコロナ禍における避難場所等の対応につきましては、従来の災害対応と併せて感染症対策も同時に行う必要があることから、今後は、市民の皆さんにも分かりやすくするため、感染症対策用品の一覧も早急に本市ホームページに掲載したいと考えております。 552 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 553 ◯5番(堀口達也君) 前向きなご答弁ありがとうございます。  続きまして、震度6強を記録した福島県相馬市では、地震発生後23分で対策本部会議を設置し、43分後には市長自らが防災無線で災害状況を知らせ、約1時間以内で避難所が開設されたそうです。また、避難所の中にはテントも設置され、アルコール消毒や検温などの新型コロナウイルス対策もしっかり取られていたそうです。本市での避難場所での感染症対策の想定はどのようにされているのでしょうか。 554 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 555 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 本市では、震度5強以上の地震が休日や平日の勤務時間外に発生したときは、市役所や各小学校からおおむね1キロメートル圏内に居住している、あらかじめ任命した職員が、ただちに各自が決められた場所に参集し、避難場所開設等の災害対応に当たることとしており、迅速な対応が可能となるよう体制を構築しております。  議員ご質問の本市のコロナ禍における避難時の対応といたしましては、令和2年9月に作成しました避難所運営マニュアル(感染症対策編)に沿って対応することとしております。  具体的には、「感染症対策BOX」と明記した対策用品を配備するとともに、避難者の体温測定や健康状態を踏まえたゾーニング、パーテーションを使用した避難スペースの開設、感染防御衣の適切な取扱い、換気や定期的な消毒の実施等の感染症対策を実施する予定をしております。  また、避難場所等における3密回避のため、複数の避難場所等の早期開設や、安全が確保できる場合は在宅避難または親戚、友人宅等への避難の検討など、市が定める避難場所以外への避難についても呼びかけているところでございます。
    556 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 557 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、コロナ禍での避難所の許容収容率は何%あり、3密を避けられるだけの十分な数の避難所が確保できているのでしょうか。また、十分でない場合は、ホテルなどと協定を結び、緊急時の避難所の確保を行ってはどうでしょうか。 558 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 559 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 避難場所等で感染対策を実施する場合は、1人当たりの必要面積が2倍となることから、単純計算ではございますが、避難可能者数は従来のおよそ50%となります。  このため、避難場所等開設時における3密を避けつつも、可能な限り避難された方が入場できないことのないよう、複数の避難場所等を早期に開設することや施設内でより多くの部屋を開放することに加え、様々な媒体を用いて迅速に避難場所等の状況を周知するとともに、安全が確保できる場合は在宅避難や親戚、友人宅等への避難の検討など、市が定める避難場所以外への避難についても呼びかけているところでございます。  また、ホテル等との協定につきましては、令和2年10月5日に滋賀県が滋賀県旅館ホテル生活衛生同業組合と協定を締結されましたことから、本市におきましても、大規模災害時には避難所としてホテル等宿泊施設を利用することが可能となっているほか、令和3年2月15日には、パチンコ店であるキコーナ彦根店を経営するアンダーツリー株式会社と「災害時における駐車場の一時使用に関する協定」を締結し、大雨等で浸水のおそれがある場合に同店の立体駐車場の2階以上を自家用車の一時避難場所として使用できるような体制も整備したところでございます。 560 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 561 ◯5番(堀口達也君) ご答弁いただきまして、滋賀県と観光協会等が協定を結んでいるということとか、市内での市とキコーナとの協定を結びというところで、避難所の確保というものが十分できているという形で確認できました。  続きまして、先ほども避難所運営マニュアル(感染症対策編)というので改定されていますが、彦根市のホームページに掲載されている彦根市民防災マニュアルは感染症対策を含んだ内容に早急に更新を行う必要があるのではないでしょうか。 562 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 563 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 議員ご指摘のとおり、現在の彦根市民防災マニュアルには感染症対策に関する記載はございませんが、滋賀県により平成30年から令和2年にかけまして、市内の主要河川の浸水想定区域の見直し等が行われたことから、その更新結果を反映させる必要があると考えており、令和3年度において現マニュアルの全面改定を行う予定でございます。  その際に、感染症対策等も盛り込んだ内容にしてまいりたいと考えております。 564 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 565 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、現市政ではICTへの理解と取組が不十分であるとの考えから、コロナ禍での防災対策にICTの積極的な活用を目指して質問させていただきます。  緊急時の市民への情報伝達手段および利用者数について詳細をお聞かせください。  こちら、恐らく彦根市のメール配信サービスであったりとか、「ひこまち」等を活用されているかと思うんですけど、その辺も含めて、お聞かせください。 566 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 567 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 本市における緊急時の情報伝達手段としては、彦根市メール配信システム、アプリの「ひこまち」、Yahoo!防災速報、全国避難所ガイド、テレビのNHKデータ放送、エフエムひこねのラジオ放送、同報系屋外放送設備、携帯電話事業者による緊急速報メール、市ホームページおよびツイッターなどがございます。  利用者数につきましては、本市で把握できるものとして彦根市メール配信システムがございますが、その登録者数は2月末日現在で2万216人となっております。 568 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 569 ◯5番(堀口達也君) メール配信サービスの方がかなり登録者があるということで、情報伝達手段として、かなり有効かなという形で思いました。  続きまして、令和3年度より市公式のLINEの活用が開始される予定と伺いました。2019年にはLINEユーザーが8,400万人を超え、日本人口の約67%が利用されています。  例えば市公式LINEを活用して、先ほど質問させていただきました彦根市防災マニュアルのPDFファイル等を配布して、高齢者世帯にのみ紙の配布などを行うなどの工夫をすれば、コスト削減等にもつながるかと思います。市公式のLINEを積極的に活用し、緊急時の情報伝達手段にしてはどうでしょうか。 570 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 571 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 市公式LINEを活用した彦根市民防災マニュアルのPDFファイル配布については、データ容量等の面からの研究が必要と考えますが、利用者の多い媒体を利用した情報発信は、情報伝達手段としては有効でありますことから、LINEを用いた情報発信も新たな伝達方法の一つとして検討してまいりたいと考えております。 572 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 573 ◯5番(堀口達也君) ぜひ積極的な活用をよろしくお願いします。  続きまして、Lアラートとは、災害発生時に地方公共団体、ライフライン事業者等が放送局、アプリ事業者等の多様なメディアを通じて地域住民等に対して必要な情報を迅速かつ効率的に伝達する共通基盤です。  Lアラートは、平成23年6月の運用開始以降、着実にその情報発信者・情報伝達者や扱う情報を増やしています。平成31年4月には全国都道府県による運用が実現し、Lアラートは普及の段階を経て、緊急時の災害においては、速やかに避難勧告・指示、避難所情報等を配信するなど、災害情報インフラとして一定の役割を担っています。  例えばLアラートを活用した防災アプリの情報と市公式LINEなどを連携し、積極的な活用をしてはどうでしょうか。 574 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 575 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 現在、本市におきましては、情報発信の一つの手段として、防災アプリであるYahoo!防災速報と全国避難所ガイドやNHKのデータ放送において、Lアラートを活用した情報発信を行っております。  今後も市公式LINEの効果的な運用を含め、より迅速かつ適切な情報発信の在り方を検討してまいりたいと考えております。 576 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 577 ◯5番(堀口達也君) 最後の質問に移らせていただきます。  グーグルマップを活用すれば、費用もかけずに簡単に防災マップなどを作成することができます。庁内でも十分研究し、市民間での避難所や危険エリアの共有、そして防災マップ作成の出前講座など、積極的に活用を行ってはどうでしょうか。 578 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 579 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) グーグルマップは無料で利用できるサービスであり、同マップのマイマップ機能を利用すれば危険箇所などの位置情報を地図上に表示させることが可能となりますが、同マップを利用して、現在配布しております水害や土砂災害等に関わる本市ハザードマップの更新や配布は、「グーグルマップおよびグーグルアースの追加利用規約」中の禁止行為に当たると考えられることから、現時点では同マップの活用は検討しておりません。  また、本市の防災講習会のメニューの一つに防災マップを作成する災害図上訓練がございますが、現在、この訓練では、参加者が意見を出し合いながら白地図に危険箇所などを書き足すことにより避難行動等について考えていただく手法を採用しておりまして、この方が、より高い学習効果が得られると考えておりますことから、導入には至っておりません。  しかしながら、グーグルマップを含め、様々な媒体やソフトを活用した情報発信や普及啓発は、本市の防災・減災に関わる取組において非常に重要であると考えておりますことから、今後も調査・研究を進めてまいりたいと考えております。 580 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 581 ◯5番(堀口達也君) 今、コロナ禍で予算とかがなかなか思うように使えない状況が続いていると思います。また、デジタル庁などが国の方でもつくられて、彦根市としても、そういったところに力が入っていくということで、今後こういったことも、ICT活用に向けて、やっぱりICTを活用すれば費用を削減し、より効率的な効果が得られるかと思いますので、ぜひそういったことを研究していっていただきたいと思います。  続きまして、次の質問に移らせていただきます。  彦根市に住む若者が安心して暮らせる社会の実現を目指して、地域連携推進員の採用による保育環境の充実や、ICT活用によって、保育士の働き方改革や保育士不足といった問題を解消することが必要であるとの考えから質問します。  滋賀県は2020年12月7日、幼児虐待や貧困の問題に早期対応し、福祉制度などの支援につなげる地域連携推進員の県内保育所への配置を本年に拡充する方針を示しました。県子育て支援室によると、子どもを保育所に通わせる保護者の育児不安や、保護者による不適切な養育が疑われる事例には各保育所が対応していますが、経験の浅い保育士などが対応に迷うこともあるそうです。さらに、コロナ禍において、このような問題が加速するように思われます。  このため、福祉制度などに詳しい保育士や社会福祉士、保健師ら専門性のあるスタッフが地域連携推進員となり、より早く適切に関わることで事態の深刻化を防ぐ必要があると思います。また、前回の11月定例会の委員会でも質問させていただきましたが、本市における地域連携推進員による保育環境の充実が一層不可欠であるとの観点から質問いたします。  地域連携推進員の今後の採用計画についてお聞かせください。 582 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 583 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 地域連携推進員は、福祉制度などに詳しく、かつ要保護児童等の対応に当たっては、関係機関との連携や地域の専門機関や専門職との関係性を構築し、個別ケース会議に参加するなど、その専門性を生かした適切な助言・指導を保育所等に行います。  このことから、地域連携推進員を配置し、早く適切に関わることで事態の深刻化を防ぐことができると考えており、令和3年度当初から地域連携推進員を1名配置する計画をしております。 584 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 585 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  春から1名の採用を予定しているということですが、なかなか採用に対しての課題などがあるのかなと思うんですけれども、その点について教えてください。 586 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 587 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 課題といいますか、地域連携推進員になっていただく方には、今も言いましたように、それなりの専門性、経験等が必要になってくると思います。そういったことで、やっぱり採用に関しましては、なかなかそういった人が採れるかどうかといった心配をしておりますが、何とかその辺は、お認めいただければ早急に職業安定所の方に出していきたいと思っております。 588 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 589 ◯5番(堀口達也君) ぜひよろしくお願いします。  続きまして、家庭支援推進保育士との連携はどのように行っていく予定でしょうか。 590 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 591 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 家庭支援推進保育士は、日常生活における基本的な習慣や態度の涵養等について、家庭環境に対する配慮など、保育を行う上で特に配慮が必要とされる児童が多数入所している保育所に対し配置し、入所児童の処遇の向上を図っています。  具体的には、当該児童に対する指導計画を作成し、計画的に保育に当たるとともに、定期的に家庭訪問をするなど家庭に対する指導を行っています。  来年度予算案では、公立・民間合わせて12園に13人の家庭支援推進保育士の配置を予定しており、家庭支援推進保育士が行う家庭への指導に対し、福祉制度に詳しい地域連携推進員から適切な助言や指導を行うことで、より適切な関わりができ、事態の深刻化を防ぐことができると考えています。  また、家庭支援推進保育士が配置されていない園に対しても、地域連携推進員が保育所等に対し助言や指導を行い、家庭に対し適切な関わりができるよう行ってまいりたいと考えております。 592 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 593 ◯5番(堀口達也君) 家庭支援推進保育士が13名配置されるということで、そういったところと地域連携推進員が連携することで、かなり保育環境等も改善するのかなと思いました。  続きまして、コロナ禍により、育児相談や幼児虐待、貧困の問題など、地域連携推進員の果たすべき役割やニーズが今後高まってくるかと思います。地域連携推進員の積極的な採用を推進し、保育環境の充実を行っていく必要があるのではないでしょうか。 594 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 595 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 地域連携推進員の採用については、福祉制度などに詳しく、かつ関係機関との連携や関係性の構築にたけた者を配置し、保育環境の充実にもつなげていきたいと考えています。  また、令和3年度予算案では、地域連携推進員1名の配置を予定しているところですが、今後の事業の効果を検証しながら、保育環境の状況に応じて地域連携推進員の増加についても検討してまいりたいと考えております。 596 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 597 ◯5番(堀口達也君) 積極的に、よろしくお願いします。  続きまして、保育施設へのICT導入に対する補助金の対象は、これまで私立園のみでしたが、2019年度補正予算により公立園も対象として拡張され、私立園に続き公立園でもICT導入が進んでいます。  また、2021年1月時点で、保育園、幼稚園などで働く先生のためのICTシステムであるコドモンが全国101の自治体にて導入が決定しています。  彦根市においても、行政が主導権を握り、地域の保育ICT化を進めていくことは、保育士の働き方改革、保育士不足の解消など大変意義があるとの考えから質問します。  保育所等への入所審査に多くの時間を要しており、保護者の方が子どもが春から希望園に入園できるか直前まで心配しておられる現状です。今後、保育所の入所審査でのAI活用が検討されているとのことですが、導入スケジュールや検討しているシステムなど、詳しく教えてください。 598 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 599 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保育所等の利用審査は、例年10月に申込期間を設け、翌年の2月末頃の利用決定までに約4か月を要しています。  また、約1,000件の利用申込みに対し、5人の幼児課職員が利用調整基準表に基づく審査、各園との調整に当たっています。  なお、保育所等の利用を希望する世帯の状況は年々複雑かつ多様化しており、審査に要する時間も、それに比例して増加していると感じています。  導入を検討しているAI審査のシステムは、申込内容を、利用調整基準表に基づきデータ化した情報を自動で並び替え、判定し、現在、懸案事項となっている兄弟が同じ園を利用できるように整合性のある判定を行ったり、同点者をより詳細なデータ分析で優先利用を判定するなど、複雑な審査を迅速に自動化するものです。  導入に当たりましては、プロポーザル方式により6月頃に業者を決定し、開発期間を経て11月の審査から活用できるよう導入作業を進める予定をしています。 600 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 601 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  ちなみに、そのAI活用により、どれぐらいの時間削減の効果があるのでしょうか。 602 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 603 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) どれぐらいの時間削減というご質問でございますが、約1,000件の利用調整をさせていただいております。その中で、今までの経験から大体1件3分程度と考えまして、1,000件掛ける3分の3,000分、約50時間、これは実際AIがするところでありまして、実際には、ほかの業務とかをしておりますし、今も言いましたように、複雑な判定が必要なものもありますので一概に言えませんが、そういった時間が削減できると考えております。 604 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕
    605 ◯5番(堀口達也君) かなりの時間が削減できるということで、保護者の方が、やっぱり希望園に入園できるか直前まで心配されているというような現状がありますので、そういったものを活用して時間削減もして、効率化を図っていただきたいと思います。  続きまして、保育支援システムに期待する効果ということで、現在、公立保育所等では保育支援システムの実証実験中であり、春から導入される予定とのことですが、保育支援システムなどのICT活用を推進することで保育士の働き方改革にどの程度の効率化が図れ、将来的に保育士不足の解消にどのような効果が期待されるでしょうか。 606 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 607 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保育支援システムの導入に伴う保育士業務の効率化につきましては、これまで紙ベースで管理していました帳票等をデータベースで管理ができることで、登降園管理の集計作業、各指導案の作成、保育士間の情報共有、保護者へのお便り等の配布、保護者への緊急連絡等において作業時間の大幅な削減が図れるほか、ペーパーレス化にもつながると期待しています。また、一人でも多くの保護者に早く的確に情報を伝えるためにも、これまでの紙ベースよりも各保護者の携帯電話等に配信する方が有効であると考えております。  保育士不足の解消につきましては、保育士が働きたくない理由に、仕事量が多く、身体的な負担が大きいことを挙げる者も多く、保育支援システムの導入により保育業務の負担軽減が図れることから効果が期待できると考えております。 608 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 609 ◯5番(堀口達也君) ぜひ積極的な活用をしていただきたいと思います。  続きまして、コロナ禍に対応したICT活用を検討してはということで、国の2020年度第3次補正予算案では、幼稚園のICT環境整備支援として、事務処理等の園務の効率化をはじめ、オンラインによる教員研修や保育参観、保育動画の配信やアプリを利用した家庭との連絡など、「新たな日常」に対応するためのICT環境整備を支援することが決定しました。  彦根市でも、コロナ禍での新たな取組として、導入予定の保育支援システムやタブレットなどを活用し、オンラインによる教員研修や保育参観、保育動画の配信やアプリを利用した家庭との連絡などを積極的に研究し、活用を検討してはどうでしょうか。 610 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 611 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 令和3年度予算案では、公立保育所、認定こども園、幼稚園の12園において保育支援システムの導入を予定しております。  各保育所等でシステムを新たに導入し、十分活用するためには、保育士等が日々の保育の中でシステムの取扱いを習得する時間も必要であることから、まず、保育士等の業務負担の軽減と保護者の利便性の向上を目的に、国が示す「保育に関する計画・記録に関する機能」、「園児の登園および降園に関する機能」、「保護者との連絡に関する機能」を活用していきたいと考えております。  オンラインによる研修や保育参観、保育動画の配信などにつきましては、今後導入予定のシステムの活用状況や現場の保育士の意見を聞きながら、必要なものから積極的に取り入れていきたいと考えております。 612 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 613 ◯5番(堀口達也君) 今、コロナ禍等ですので、そういった新しい生活様式であったりとか、また、そういったコロナ禍での対応であったり、ICTを活用することで保育士の業務負担の軽減とか働き方改革等にもつながりますので、ぜひ積極的にICT活用をしていっていただきたいと思います。  続きまして、不妊治療に対する支援についてです。  国による不妊治療に対する支援の拡充に伴い、本市でも対象である夫婦に分かりやすい周知が必要であるとの考えから質問します。  菅総理は、2021年1月4日の記者会見で不妊治療の助成制度をめぐり、18日召集の通常国会で2020年度第3次補正予算案が成立後に「1月1日に遡って適用する」と述べました。また、所得制限を撤廃し、2022年4月から不妊治療の保険適用を始めるまでの暫定措置とし、不妊治療の助成制度を拡充するための第3次補正予算案に370億円を計上し、1月28日に可決し成立しました。  このことにより、体外受精や顕微授精など高度な治療を受けた場合の助成額が、2回目以降も現在の倍の上限30万円となり、首相は少子化対策へ「大きく歩みを進め、これからの世代が希望を持てる年にしたい」と述べられました。  以上のことから、彦根市においても不妊治療に対する支援が求められるため質問します。  不妊治療の申請件数についてお聞かせください。 614 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 615 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えします。  本市の不妊治療の申請状況といたしましては、平成29年度は90件、平成30年度は118件、令和元年度は132件でございました。また、今年度につきましては、令和3年1月末現在で68件となっております。 616 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 617 ◯5番(堀口達也君) かなりの件数があるなと思いました。  続きまして、その不妊治療費助成事業の要件緩和の変更内容について詳細をお聞かせください。 618 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 619 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えします。  本市では、滋賀県不妊に悩む方への特定治療支援事業を利用された方を対象に、さらなる負担軽減となるよう助成をしております。  今回の助成拡充につきましては、国の第3次補正予算により現行の助成措置が大幅に拡大されたことにより、県の支援事業が拡充されることとなったものでございます。  要件緩和といたしましては、特定不妊治療を実施した夫婦の所得を合計した額が730万円未満という所得制限が撤廃され、助成額につきましても、従来、初回治療が30万円で、それ以降は1回ごとに15万円とされておりましたが、これを拡充して2回目以降も30万円に引き上げられるというものでございます。  その他、助成回数につきましては、生涯で6回とされていた助成回数を子ども1人当たり6回に見直しをされております。また、法律上の婚姻をしている夫婦という要件につきましては、事実婚も対象とされることとなりました。 620 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 621 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  かなりの条件緩和ということで、今後ますます、不妊に悩む方が、相談であったり、そういったケア体制というものは市として十分整っているのでしょうか。 622 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 623 ◯福祉保健部長(田中一朗君) この不妊治療につきましては健康推進課が担当しておりまして、健康推進課の方にお電話なり、来庁していただいたときにご相談をいただきましたら、丁寧に説明をさせていただいているところでございます。 624 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 625 ◯5番(堀口達也君) 最後の質問に移らせていただきます。  不妊治療を行っている方に対して、市ホームページやSNS、今後運用が開始される市公式LINEなどを積極的に活用し、変更点を分かりやすく周知する必要があるかと思います。その点についてお聞かせください。 626 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 627 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現在、県議会に補正予算案が上程されており、議決がなされましたら、彦根市特定不妊治療費助成事業実施要綱を改正し、本市のホームページ、「広報ひこね」等のほか、今後新たに導入される啓発ツール等がございましたら、それを活用して周知してまいりたいと考えております。 628 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 629 ◯5番(堀口達也君) 不妊治療で困っておられる方がたくさんおられますので、ぜひ分かりやすい周知をよろしくお願いします。  以上で終わります。ありがとうございました。 630 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午後3時59分休憩            午後4時14分再開 631 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。  15番森田充君。森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 632 ◯15番(森田 充君) それでは、2月定例会に当たり、大きく三つの質問をさせていただきます。一つ目は令和3年度当初予算について、二つ目は新型コロナウイルスのワクチン接種について、三つ目は新庁舎の完成について、お尋ねいたします。市長をはじめ執行部の皆様、よろしくお願いいたします。  大項目1、令和3年度当初予算について。  昨年の9月定例会において、会派夢みらいを代表して質問をさせていただきました。その際には、新型コロナウイルス感染症禍の令和3年度予算編成について質問をさせていただきました。質問に対し、不透明な状況の中、現時点での予測も踏まえご答弁いただき、ありがとうございました。今回は9月定例会のご答弁を踏まえ、以下、質問してまいります。  中項目1、令和3年度当初予算について。  彦根市の令和3年度予算一般会計は前年比4.6%減の461億3,400万円となり、特別会計と企業会計を含めた総額は前年比2.3%減の934億8,912万円となりました。予算の詳細部分については、夢みらい会派の赤井議員からご質問をいただきますので、私からは要旨について質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  細項目1、実質公債費比率、将来負担比率の推移はということで、9月定例会のご答弁では、「実質公債費比率、将来負担比率は上昇していく見込みであり、今後の市債発行には今まで以上に注意していく必要がある」とございました。中期財政計画に基づいて今後の推移も踏まえ、状況をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 633 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 634 ◯総務部長(牧野 正君) 実質公債費比率につきましては、本庁舎耐震化整備事業や彦根市スポーツ・文化交流センター整備事業など、近年、市債発行を伴う大型の建設事業を実施しておりますことから、計画期間内で申し上げますと、その返済が増加する令和6年度および令和7年度には13.9%まで上昇する見込みでございます。  また、計画期間内における将来負担比率につきましては、分子の算定となる起債残高が、最大となります令和5年度まで一旦上昇し、その後は下降していく見込みでございます。 635 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 636 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目2に移らせていただきます。  市民サービス日本一に資する経費、新型コロナウイルス関連経費とはということで、こちらの方は資料にございましたけれども、確認という意味で再度お聞かせいただきます。  令和3年度の予算編成に向けて、令和3年度の重点事項として市民サービス日本一に資する経費、新型コロナウイルス関連経費を上げておりますとご答弁がございました。令和3年度の予算の中で、どの事業が二つの経費に当たるのか、確認を踏まえ具体的にお聞かせください。よろしくお願いいたします。 637 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 638 ◯総務部長(牧野 正君) 市民サービス日本一に資する経費とは、新庁舎での業務開始に伴い、快適で親切な窓口サービスの仕組みづくりに資する経費でございまして、新型コロナウイルス感染症対策も視野に入れた「新しい生活様式」を構築し、ウィズコロナ、ポストコロナ時代において市民が安心して生活ができる基盤の確立を図るためのものでございます。総合窓口関連事業における窓口業務支援委託料など総合窓口に関する経費が中心となっており、市全体では4事業で計1,563万3,000円を計上しております。このうち一般会計分が3事業で計1,273万1,000円、特別会計分が1事業で290万2,000円を計上しているところでございます。  また、新型コロナウイルス感染症対策経費とは、新型コロナウイルスの感染拡大の防止対策、および感染拡大の影響を受けている地域経済や市民生活の支援等に係る経費であり、ウィズコロナ、ポストコロナ時代の「新たな日常」や経済社会の実現を図るためのものでございます。対象となる経費には新型コロナウイルスワクチン接種事業などがあり、感染防止対策に関する経費が主なもので、市全体で92事業で計8億5,643万9,000円を計上しております。このうち一般会計分が80事業で計7億4,413万2,000円、特別会計分が8事業で計978万4,000円、企業会計分が4事業で計1億252万3,000円を計上しているところでございます。 639 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 640 ◯15番(森田 充君) 再質問をさせていただきます。  市民サービス日本一、大変すばらしいことだと思います。快適で親切な窓口サービスの仕組みをつくっていかれるということなんですけれども、今後これの、どういう効果が出ているかというところの確認とかはどのようにされていくおつもりでしょうか。よろしくお願いいたします。 641 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 642 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 令和3年度の予算の方で番号制度対応事業、総合窓口関連事業、国民健康保険の方の事業と、市民環境部関連のものが出ております。こちらの方につきましては、先ほどの矢吹議員の答弁でも出ておりました部会の方でその後の検証をしながら、また後々の事業の構築の方につなげていきたいと考えております。 643 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 644 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。しっかり効果の確認をしていただいて、またご報告の方を確認していきたいなと思っています。  もう1点再質問をさせていただきます。  新型コロナウイルス関連費用で感染予防策に多くの費用が割かれていると思うんですけれども、ウィズコロナ、アフターコロナというお話もございましたけれども、市民への平等な経済対策等が少し見られないかなと思ったんですけど、この辺はどういうふうにお考えか、お聞かせください。 645 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 646 ◯産業部長(中村武浩君) コロナに対します経済対策としましては、新たにリフォーム事業なりを行う部分もあるんですけれども、後ほどの議員の質問にもございますけれども、今、コロナウイルスの関係で国のGoTo事業が止まっておりまして、ただ、滋賀県におきましてはGoToEatの方を再開するということで、その動きがございますので、またGoTo関係の事業の動きを見ながら、今年度も実施しましたように、地域の経済を回す効果的な対策を取っていくということで、現時点で当初で上げておりませんけれども、その時期その時期によって効果的な対策を考えていきたいと考えております。 647 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 648 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。タイミングが非常に重要であると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  細項目3に移らせていただきます。  歳入・歳出の対前年比はということで、新型コロナウイルス感染症の影響により、市税や観光の面で大きな影響が出ており、歳入面で乖離が生じ、新型コロナウイルス感染症対策関連費という新たな歳出が生じているほか、不安定要素が強く、見通しが立てにくいとのご答弁がございましたが、確認を踏まえ、状況をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 649 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 650 ◯総務部長(牧野 正君) 令和3年度予算編成につきましては、コロナ禍で経済が冷え込んだ本市の現況を鑑み、歳出については、現状を維持する形で当然増加し得る経費をそのまま計上し、歳入の財源不足を基金の取崩しにより賄うことといたしました。その結果、一般会計では前年度比4.6%減少の予算となったところでございます。  まず、歳入につきまして主な増減を申し上げますと、根幹となる市税は、新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、雇用情勢や所得環境が悪化していることによる個人市民税の減、あるいは企業収益の減少による法人市民税の減などを見込み、市税全体としては前年度比5.5%の減少といたしました。また、使用料及び手数料につきましても、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う観光客の減少による城山観覧料の減などにより、前年度より7.7%の減少といたしました。一方、地方交付税と臨時財政対策債の総額は、地方財政計画に基づき前年度比2.5%の増加といたしましたが、不足分につきましては財政調整基金などからの繰入金により確保したもので、繰入金は前年度比421.7%の増加となったところでございます。  次に、歳出につきまして主な増減を申し上げますと、総務費は市役所本庁舎の耐震補強・増築・改修工事が終了したことなどにより前年度比27.5%の減少、衛生費は新型コロナウイルスワクチン接種事業の増とごみ焼却場整備事業の増などにより前年度比36.2%の増加、教育費は彦根市スポーツ・文化交流センター建設工事の事業費の減などにより前年度比32.5%の減少となったところでございます。
    651 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 652 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目4に移ります。  令和3年度の事業見直しの内容はということで、ご答弁の中に「令和2年度水準の歳入確保が難しく、令和3年度予算規模については、おのずと縮小せざるを得ない」とありました。厳しい財政状況の中、ある一定は理解しますが、市民生活への影響をできる限り少なくしていくためにも、市民目線のスクラップ・アンド・ビルドが重要だと考えます。令和3年度事業見直しの内容について具体的にお聞かせください。よろしくお願いいたします。 653 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 654 ◯総務部長(牧野 正君) 令和3年度におきまして事業見直しを行った事業数は9事業でございまして、合計をいたしますと3,232万1,000円の見直し額となったところでございます。  このうち、事業見直しの結果、廃止した事業は3事業でございます。それぞれ事業名を申し上げますと、はり・灸・マッサージ施術費給付事業、親子グループミーティング事業、まち・ひと・しごと「ひこねで暮らそう」リフォーム事業になりまして、見直し額は2,082万4,000円となります。  また、事業見直しの結果、縮小された事業は6事業でございます。それぞれの事業名を申し上げますと、広報活動推進事業、文書配布に要する経費、行政文書管理事業、ごみの散乱防止事業、自転車駐車場管理運営事業、学ぶ力向上推進事業になりまして、見直し額の総額は1,149万7,000円でございます。 655 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 656 ◯15番(森田 充君) 続いて、細項目5に移らせていただきます。  歳入確保の具体的な内容はということで、令和3年度以降の歳入確保の内容として、一つにネーミングライツ1,000万円、ふるさと納税・企業版ふるさと納税で5,000万円、三つ目に彦根城および彦根城博物館観覧料5,000万円の三つが上げられていますが、歳入を確保するために、これらの具体的な内容、方策をどのようにお考えか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 657 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 658 ◯総務部長(牧野 正君) 歳入確保の具体的な取組といたしまして、ネーミングライツにつきましては、これまでは新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、募集は行っておりませんが、今後は新型コロナウイルス感染症の影響を見極めながら、名称公募の実施に向けての準備を進めてまいりたいと考えております。また、このほかに、窓口封筒や窓口案内システムにおける企業からの広告収入の確保の推進を図るとともに、ひこにゃん商標の有償使用の拡大、寄附の募集、普通財産の売却などにも積極的に取り組んでまいります。  次に、ふるさと納税につきましては、ふるさと納税ポータルサイトを増設することにより、寄附申込みの間口を広げるとともに、コロナ禍における寄附者のニーズをしっかりと捉えながら、返礼品提供事業者との連携による新たな商品・サービスの開発に取り組んでまいります。また、PRにつきましても、コロナ禍による社会の急激なデジタル化に対応するため、新聞広告だけではなくネット広告に重点を置き、工夫を凝らしながら、より効果的なPR活動を展開してまいります。さらに、企業版ふるさと納税につきましても、新たに企業版ふるさと納税ポータルサイトを活用することにより、寄附の受入環境を整備するとともに、PR強化にも努めてまいります。  最後に、彦根城および彦根城博物館観覧料につきましては、民間への業務委託を契機に観覧料等の収入増加を見込みましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により大幅な減収となる見込みであることから、令和5年度に向けて、令和3年度の減収分を回復させ、令和6年度以降にさらなる増加ができるよう、民間ならではの工夫や活力を利用して収入増加を図ってまいりたいと考えております。 659 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 660 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。今の三つを足して1億1,000万円ぐらいになると思います。こちらの歳入確保の方は必須であると思います。やはり今コロナ禍でもございます。市長も大変ご多忙だとは思うんですけれども、しっかりとトップセールスをしていただいて、彦根市の魅力をしっかり企業の方にも伝えていただいて、この1億1,000万円というところがしっかり達成できるように、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目2に移らせていただきます。  新型コロナウイルスワクチン接種についてということで、2月21日、新型コロナウイルスワクチンを載せた飛行機の第2便が21日午前、成田空港に到着したとのニュースを見ました。国内で初めて承認されたファイザー社のワクチンでございます。およそ7万5,000バイアルあり、1バイアル当たり6回接種でき、最大45万回分との報道でございました。  このように、最近はワクチン接種についての報道を見ない日がございません。日々新たな情報が報道され、国民の注目も高まっております。今回、この定例会においても、多くの議員の方がご質問されると聞き及んでおります。  さて、彦根市においても、1月25日付で早期に新型コロナウイルスワクチン接種対策室を立ち上げられ、国・県からの情報を取りまとめ、準備・推進いただいていることに感謝申し上げます。  私は、安全かつ迅速な接種につなげるためにも、市民に安心いただき、ご協力をいただくことが重要かと考えます。そのためにも、さらなる市民と彦根市との信頼関係の構築なくしては達成できないミッションと考え、まだまだ流動的な部分も多いと思いますが、以下、質問させていただきます。  中項目1、彦根市においてのワクチン接種について。  先ほども述べたように、市民との信頼関係を構築していくには、事前告知と目まぐるしく変化する情報を早期に発信していくことが重要と考えます。今後、変更や追加等も必ずあると思いますが、彦根市としての現状をどのように考えておられるか、以下、質問してまいります。  細項目1、市長のお考えは。  新型コロナウイルスワクチン接種は最優先事項と認識しておられると聞き及んでおりますが、決意も含め、お考えをお聞かせください。よろしくお願いいたします。 661 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 662 ◯市長(大久保 貴君) 森田議員のワクチンのご質問にお答え申し上げます。  今ご紹介いただきましたとおりに、1月25日には担当部署を立ち上げまして、全庁を挙げて取り組んでいくということで心を一つにしております。新型コロナワクチン接種対策室を中心に医師会とも協議をしていただいて、順次準備を進めていただいております。いよいよ今月になって医療関係者へのワクチン接種も県内で始まるということでございますので、スムーズにしっかりワクチンを接種いただけますように、これからクーポン券のご案内なども届いていくかと思いますが、それに伴って、今、私どもが提供させていただける情報をしっかりお伝えして、これは義務ではありませんので、できるだけ接種していただけるように情報と体制と整備をしてまいりたい。全庁を挙げて取り組んでいきたいと思っております。 663 ◯議長(安澤 勝君) 先ほどの森田議員のご質問に対して、総務部長から訂正の申出がございますので、先にこれを許したいと思います。  総務部長。 664 ◯総務部長(牧野 正君) 大変失礼いたしました。  先ほどの、項目で申し上げますと大項目1、中項目1、細項目2の中で、新型コロナウイルス感染症対策経費についてご説明を申し上げました。その際に特別会計分が8事業で計278万4,000円とお答えさせていただきましたが、正しくは8事業で計978万4,000円、こちらが正しい数値でございます。合計金額に誤りがございましたので訂正しておわびを申し上げたいと思います。大変失礼をいたしました。 665 ◯議長(安澤 勝君) 森田議員、この点についてはよろしいですか。  では、質問を続けていただきたいと思います。  森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 666 ◯15番(森田 充君) ぜひ市長のリーダーシップを発揮していただいて、推進の方をよろしくお願いいたします。  細項目2に移らせていただきます。  医療従事者、高齢者、基礎疾患を有する者、高齢者施設等の従事者の定義はということで、こちらの方は、ご確認も踏まえ、定義をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 667 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 668 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 医療従事者とは、新型コロナウイルス感染症患者に直接医療を提供する施設の医療従事者や同患者の搬送に携わる救急隊員および患者と接する業務を行う保健所職員等が該当いたします。  次に、高齢者とは、令和3年度中に65歳に達する、昭和32年4月1日以前に生まれた方が該当いたします。  次に、基礎疾患を有する者とは、慢性の呼吸器や心臓病、腎臓病や肝臓病の方、また糖尿病や血液の病気、免疫の機能が低下する病気、免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患、染色体異常、重度心身障害、睡眠時無呼吸症候群の病気や状態の方などで、通院・入院している方のほか、BMI30以上の肥満の方が該当いたします。  最後に、高齢者施設等の従事者とは、高齢者が入所・居住する介護保険施設、居住系介護サービス、高齢者が入所する障害者施設などにおいて利用者に直接接する職員が該当いたします。 669 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 670 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。 671 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午後4時44分休憩            午後4時50分再開 672 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 673 ◯15番(森田 充君) 細項目3です。日程(スケジュール)はということで、県主導で医療従事者の方々から接種がスタートしていきますが、確認も踏まえ、接種の全体日程(スケジュール)の現時点での状況をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 674 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 675 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えします。  現在、国による医療従事者の先行接種が開始されておりまして、3月中旬から滋賀県が調整しております医療従事者の優先接種が開始される予定でございます。  住民に対する優先順位として最初に予定されている高齢者の接種につきましては、現時点では4月以降の開始を想定しており、高齢者に続いて基礎疾患を有する方や高齢者施設等の従事者が対象となります。順次ワクチン供給量等を踏まえ、接種対象者の範囲を広げていけるよう準備を進めているところでございます。  なお、今後ワクチンの供給状況によりましては、スケジュールにも影響が出ることが考えられるところでございます。 676 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 677 ◯15番(森田 充君) 再質問させていただきます。  先ほども医療従事者の方が県主導でスケジュールを立てられているということだったんですけど、市主導でスケジューリングされるのはどこの部分からなんでしょうか、お聞かせください。 678 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 679 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまのご質問でございます。  県が調整をしております医療従事者の優先接種が終わりまして、その次に高齢者の接種となってまいりますので、市が受け持つ分としましては高齢者からということになります。 680 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 681 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目4、対応される接種対象人数はということで、彦根市としての接種対象人数は。居住地ベースで接種できるという認識でよかったでしょうか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 682 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 683 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 接種対象人数につきましては、令和2年10月1日の人口を基に、高齢者インフルエンザ予防接種の12月末時点での接種率が約73%であったことと併せまして、他市の状況も踏まえながら接種率を80%と見込んで算定しております。  その内訳といたしましては、医療従事者は2,700人、高齢者は2万2,767人、基礎疾患を有する方等につきましては1万2,187人、その他の方は5万2,331人となりまして合計で8万9,985人を対象としております。  なお、今回のワクチン接種は原則、住民登録のある市町村で受けることとなっておりますので、対象人数といたしましても住民票のある方をベースに算定をしているところでございます。 684 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 685 ◯15番(森田 充君) 再質問させていただきます。  住民票ベースで接種できるということだったでしょうか。もう一度お願いします。 686 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 687 ◯福祉保健部長(田中一朗君) このワクチンの接種につきましては、その市町に住んでいる方に接種を受けていただくというのが原則になっております。 688 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 689 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。分かりました。  細項目5です。接種会場の考え方はということで、年度内の集団接種はくすのきセンター、次年度以降は文化プラザほかとなっており、3月中の個別接種は協力の申出のあった診療所となっておりますが、彦根市としては、現時点で接種会場はどのような形を目指しておられるんでしょうか、お聞かせください。 690 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 691 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 集団接種につきましては、くすのきセンターを中心として、十分な接種に対応できるよう現在、会場の調整を行っているところでございます。  また、高齢者にとりましては、日頃から診療いただいているかかりつけ医での接種が安心できると考えられることから、医療機関での個別接種につきましても医師会に協力依頼をお願いしているところでございます。  そのほか、高齢者施設等の入居者や寝たきり等で会場に行くことができない方につきましては、施設や訪問による接種についても検討をしているところでございます。 692 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 693 ◯15番(森田 充君) 再質問させていただきます。  資料の方にも「文化プラザほか」とございましたけれども、現時点で集団接種会場というのは、想定されているキャパというか、足りているんでしょうか、お聞かせください。よろしくお願いします。 694 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 695 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 集団接種会場につきましては、くすのきセンター以外にも現在、候補として挙がっているところが幾つかございます。いずれにいたしましても、ワクチンの供給量というのが決まってこないと、なかなか会場の設定というのも難しい面がございますので、現在、そのワクチン供給量と合わせて会場の調整をさせていただいているというところでございます。 696 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。
      〔15番(森田 充君)登壇〕 697 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目6です。接種会場での接種のリハーサル予定はということで、他市町においては、集団接種会場などにおいて接種のリハーサルを行い、全体の流れの中で不具合箇所などを洗い出しておられますが、彦根市のおいては予定されているのでしょうか、お聞かせください。 698 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 699 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えします。  2月6日には、集団接種会場として想定をしております、くすのきセンターにおきまして、会場を実際に設営し、医師会長をはじめ彦根医師会の先生方にも動線等を確認していただきました。また、スタッフの動きも含めた会場運営訓練につきましては、3月に実施を予定しているところでございます。 700 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 701 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。あらゆることをシミュレーションしておくことが迅速に安全に打っていくことに重要かなと思いますので、よろしくお願いいたします。  細項目7、高齢者の方々への接種方法はということで、高齢者の方々への接種は、接種会場までの交通手段や体調面なども配慮する必要があると考えますが、どのようにお考えでしょうか、課題も含め、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 702 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 703 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えします。  かかりつけ医のおられる方につきましては、日頃の状況をよく知っておられる医療機関による個別接種で接種いただければと考えております。また、集団接種の特別会場につきましては、公共交通機関のアクセスや駐車場の整った会場での実施を予定しております。  なお、寝たきり等で接種会場への移動が困難な方につきましては、医療機関からの訪問による接種を検討しているところでございます。 704 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 705 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  先ほどの答弁にも少しあったかもしれないんですけど、細項目8、各施設へ入居されている方々への接種方法はということで、各施設に入居されている方々は、新型コロナウイルス感染症禍の中、外出はリスクが高いと考えますが、接種方法はどのようにお考えか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 706 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 707 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 介護保険施設等の高齢者施設等へ入所されている方につきましては、嘱託医を中心として、施設内で接種いただけるよう検討しているところでございます。 708 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 709 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。しっかりと各施設、シミュレーションをしていただいて、安全に迅速にというところ、よろしくお願いいたします。  中項目2、安全かつ迅速な接種につなげるためにということで、細項目1、接種を無駄なく安全に進めるためにはということで、ワクチンは零下70度前後の保管が必要で、解凍後は5日以内、医療機関で希釈した後は6時間で使い切らなくてはいけないなどの条件があり、取扱いには多くの制限がございます。このような中、接種予定者の体調不良や諸事情などにより急なキャンセル発生が予測できます。接種予定者のキャンセルが発生した場合は現時点でどのような対応をお考えか、お聞かせください。 710 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 711 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市におきましては、個別接種、集団接種ともに予約時点でワクチンが無駄にならないような人数となるよう調整をするほか、市民への協力につきましても呼びかけていく予定をさせていただいております。 712 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 713 ◯15番(森田 充君) 再質問させていただきます。  急なキャンセルが出た場合なんですけれども、それで対応できるという認識でよろしいでしょうか。 714 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 715 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまのご質問でございますが、当日の急なキャンセルが生じた場合でございますけれども、個別の医療機関での接種につきましては、予約はしていないけれども、まだ受けていないという患者さんにつきましては、接種券をお持ちの方については接種を受けていただくことも可能であると考えておりますけれども、集団接種会場におきましては、ちょっとそこまでは想定はさせていただいていないというところでございます。 716 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 717 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。またリハーサルもされるということでございます。ぜひその辺も少し想定に入れていただけると、ありがたいかなと思います。  細項目2、接種進捗の管理方法はということで、ワクチンの厳重な管理はもちろんのこと、接種予定者の管理も重要と考えますが、どのように管理していかれるのか、お考えをお聞かせください。 718 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 719 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ワクチンを無駄にしないため、接種予定者の管理につきましては、各医療機関や接種会場におけるワクチン数量を適宜確認しながら、予約受付システム等で管理をしてまいりたいと考えております。 720 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 721 ◯15番(森田 充君) 再質問させていただきます。  迅速に進めるためには、空き状況が分かったりというようなシステムが必要かなと思うんですけど、その辺のお考えはどうでしょうか。よろしくお願いいたします。 722 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 723 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現在、国でもシステムの開発を進めておられますけれども、その中でも空き状況等が分かるようなシステムとなる予定でございます。 724 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 725 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目3、予約アプリの導入はということで、職員の皆さんの業務負担の軽減の観点からも導入は必須だと思いますが、お考えを具体的にお聞かせください。よろしくお願いいたします。 726 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 727 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本事業は接種を希望される市民が対象となりますことから、多くの方がより分かりやすい形で予約ができるよう、コールセンターでの電話による受付のほか、ウェブやLINEを活用した予約システムの導入を検討しているところでございます。 728 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 729 ◯15番(森田 充君) 再質問させていただきます。  LINEであったりという先ほどのご答弁がありましたけど、この予約アプリの周知は市民の方にどのようにされていくのでしょうか、お聞かせください。 730 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 731 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今後、「広報ひこね」やホームページ等を通じまして市民には十分に周知してまいりたいと考えております。 732 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 733 ◯15番(森田 充君) せっかくすばらしいシステムが導入されても周知ができていないと意味がないと思います。ぜひ周知の方をよろしくお願いします。  大項目3に移ります。  新庁舎の完成についてということで、本庁舎耐震整備事業は本年3月19日に工事が完了予定でございます。4月には新庁舎の落成式、5月には供用開始予定の運びとなっております。  市民の皆様には入札不調などで多大なるご心配をおかけいたしました。今後は、この庁舎ができてよかったという声を市民の方から多く聞けるようにしていかなければならないと考え、以下、質問してまいります。過去に多くの議員も質問され、重複する部分もあるかもしれませんが、完成を間近に控え、再度質問させていただきますので、よろしくお願いします。  中項目1、新庁舎の役割について。  調べてみますと、市役所の役割はということで、市民に直接応対して、医療・福祉・教育・子育てなどをはじめとした様々な分野で「地域住民の方が快適に日々の生活が送れるようにサポートすること」と書かれておりました。  新庁舎においては、ワンストップ窓口が設置され、さらなる市民サービス向上が図られ、市民の方々に必ず喜んでいただけると確信しております。  また、彦根市としては2024年彦根城世界遺産登録を目指しており、今後ますますの機運醸成を図っていく必要があると考えます。その中で、新庁舎はもう一つの役割として観光の玄関口としての機能を果たしていかなければならないと考え、以下、質問してまいります。先ほど杉原議員が質問されて、少し重複するところがあるかもしれませんけれども、よろしくお願いいたします。  細項目1、本庁舎は新たな彦根市をPRする場所と考えていいのでしょうか。  先ほども述べたように、様々な分野で「地域住民の方が快適に日々の生活が送れるようサポートすること」はもちろんですが、彦根市を市民はじめ観光客の方々にPRする場所でもあると考えますが、ご見解をお聞かせください。 734 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 735 ◯総務部長(牧野 正君) 新庁舎は、庁舎としての行政目的のために使用することが前提となりますが、約50年ぶりに生まれ変わった新庁舎は彦根の新しいランドマークとして、そしてまた、彦根駅から彦根城へ通じる好立地にあるとともに、日々、多くの方々が来庁される施設でございます。  こうした施設の特性を生かし、市の政策や事業に密接に関連している内容であり、かつ庁舎機能に影響が出ない範囲であれば、正面玄関上の壁面にある懸垂幕を使ってのPRやパンフレットスタンドへのチラシの掲出など、本市シティプロモーションの一助になるものと考えております。したがいまして、今後、庁内への周知を図り、効果的に使用されるよう努めてまいります。 736 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 737 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  細項目2、1階展示場の活用方法はということで、過去の答弁では地場産業などを紹介していただけるというふうにございました。4月の落成式にはどのような展示をされるのか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 738 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 739 ◯総務部長(牧野 正君) 本年4月3日に開催予定の新庁舎落成式開催時における新庁舎1階ロビーの展示コーナーへの展示物につきましては、3月末に工事完了検査を終えた後、5月6日の新庁舎での業務開始に向け、ただちに展示コーナーに付随する広告付庁舎案内板の施工・調整作業に着手する必要がございます。したがいまして、新庁舎落成式開催時における展示コーナーへの展示につきましては考えておりません。  今後、5月の新庁舎での業務開始に向け、関係部署と協議の上で展示コーナーへの展示品や活用方法について検討をしてまいりたいと考えております。 740 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 741 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。5月の供用開始のときには、他市町に視察へ行かせていただき、市役所を訪れますと、その市町が一目見て分かるという状況にもなっていますので、ぜひ5月には間に合うようにしっかり、よろしくお願いいたします。  細項目3、屋上施設へ市民、観光客を呼び込む方法はということで、新庁舎の屋上施設には屋上緑化と展望スペースが設置されました。すばらしい眺めであり、その中でも彦根城を今までにない位置から見ることができ、彦根城を眺め、入城するという新たな彦根城の楽しみ方になると考えます。ぜひとも市民をはじめ観光客の方々に屋上施設を知っていただきたいと考えますが、彦根市としてはどのように周知していくのか、見解をお聞かせください。 742 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 743 ◯総務部長(牧野 正君) 新庁舎屋上に設置の展望スペースにつきましては、本年5月の彦根駅西口仮庁舎から新庁舎への移転後も、7月に実施する市民会館および中央町仮庁舎から新庁舎への移転準備作業を平日の夜間および土曜日・日曜日・祝祭日の閉庁時に実施する予定をしておりまして、7月末までは屋上の展望スペースの開放は平日の執務時間内のみに限定した運用を計画しております。  こうしたことから、当面の間、屋上の展望スペースを特段周知する予定はございませんが、今後、8月からの新たな運用開始に向け、今までにない位置から彦根城が眺められる新たな観光スポットとして、市ホームページや「広報ひこね」等を通じて広く周知を図ってまいります。  また、今後予定されております彦根駅西口駅前広場の整備に合わせまして、彦根駅自由通路や駅前ロータリー、そして市庁舎玄関前等に看板などで展望スペースの案内とPRを図れるように、関係部署と協議をしてまいりたいと考えております。  そして、動画配信によるオンライン議会報告会におきまして、展望スペースをご紹介いただきました森田議員がおっしゃっていました、彦根市の新しい名所になればいいなと、私自身もそのように考えているところでございます。 744 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 745 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。ぜひ新しい名所にしていきたいなと思います。  中項目2に移らせていただきます。  働き方改革の観点からということで、2月3日付で働き方・業務改革の集中的な取組についてのお知らせがありました。興味深く読ませていただきました。実施目的には、以下抜粋ですけれども、「働き方改革プログラムの策定や業務見直しをはじめ、良好な職場環境の実現に向けた取組など、働き方・業務改革を推進してきました」とありました。状況確認も踏まえ、以下、質問させていただきます。  細項目1、職員の休憩スペースはということで、企画総務消防常任委員会で新庁舎のレイアウト案を見させていただきました。市民ファーストの観点からレイアウト案を立案していただいていると認識しておりますが、職員の方々の休憩スペースはどのようにお考えでしょうか。見解をお聞かせください。 746 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 747 ◯総務部長(牧野 正君) 職員の休憩スペースでございますが、市庁舎耐震補強・増築・改修工事前の本庁舎におきましては、本庁舎と連絡通路でつながっている本庁舎別館の3階に職員の食事兼談話室として設置しておりました。  市庁舎耐震補強・増築・改修工事の実施に伴い、平成29年8月より当該スペースを監査委員事務局の執務室として使用しておりますが、令和3年5月に予定しております彦根駅西口仮庁舎の所属および監査委員事務局が新庁舎に移動するタイミングに合わせまして、再び職員の食事兼談話室として使用する予定でございます。 748 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 749 ◯15番(森田 充君) 再質問させていただきたいです。  そこのスペースはどれぐらいの大きさがあるんでしょうか。お願いします。
    750 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 751 ◯総務部長(牧野 正君) すみません。正確な面積についてはお答えをすることができませんけれども、20人から30人程度でしょうか、それぞれの職員がくつろげるような、それぐらいのスペースになるかと思います。 752 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 753 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目2に移らせていただきます。  リラックス・リフレッシュできる休憩スペースが必要ではということで、職員の方々の満足度を高めるだけでなく、働きがい、生産性を高めるという効果があると考えますが、彦根市の見解をお聞かせください。 754 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 755 ◯総務部長(牧野 正君) 議員ご指摘のとおり、職員がリラックス・リフレッシュできる休憩スペースを整備することによって、職員の満足度や生産性の向上につながるものと考えております。  東京都東村山市役所におきましては、公民連携により休憩室、喫煙室等の職員の厚生室エリアを職員のリフレッシュ、コミュニケーションスペースに改修する工事に併せて、家具、音響設備、アロマ、植栽などを設置され、現在、その実証実験を実施されていると聞き及んでおります。  本市におきましても、東村山市やその他の自治体のよい事例を参考にしながら、職員がリラックス・リフレッシュできる休憩スペースの整備について研究を進めてまいりたいと考えております。 756 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 757 ◯15番(森田 充君) ありがとうございました。  先ほども冒頭に市民サービス日本一という話があったかと思います。市民に対してのサービスを向上させていくということも重要ですけれども、やはり職員の方々の働きがい、満足度を上げて生産性を高めるということが結果、市民サービスの向上にもつながっていくのかなと思います。  それとあと、リフレッシュルームに市長であったり、副市長がふらっと現れて、職員の方々といろいろ議論されるという雰囲気というのは非常にいいかなと思いますので、ぜひご検討の方をよろしくお願いいたします。  以上で終わります。 758 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午後5時21分休憩            午後5時27分再開 759 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  2番中川睦子さん。中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 760 ◯2番(中川睦子さん) 日本共産党の中川です。ちょっと多めな質問になっていますけれども、よろしくお願いします。  大項目1、市民の命と健康を守るためのコロナワクチン接種を。  新型コロナウイルス感染症が日本社会を大きく揺るがし、早1年が過ぎようとしています。科学的検証が深まり、ようやく待望のコロナウイルスワクチンが開発され、まだ国内でも製造できていないところ、輸入という方法で国内での接種が始まりました。しかし、感染拡大を防ぐためには、医療・高齢者施設などでの定期的検査など、戦略的な検査の拡充、感染者の追跡・保護が重要であるということは変わりありません。  今回のワクチンは重症化を防ぐ効果は確認されていますが、感染を防ぐ効果や人に感染させない効果は確認されていません。ワクチンが国民全体に行き渡るのは、まだまだ先の話です。免疫ができていない多くの人たちの中で感染を広げないようウイルスを封じ込めていく取組が大事です。  今回のワクチン接種事業に対して多くの国民の不安を解消するためにも、国はワクチンの安全性、有効性、そして副反応などのリスクについての国内外のデータを明らかにし、各自治体へ正確な情報を迅速に下ろすことを、自治体からも国に対して強く要請すべきです。自治体としては、市民の命と健康を守るため、安心できる情報と実践を進めることを求め、以下、質問いたします。  中項目1、昨年の季節性インフルエンザワクチン費用助成事業の結果についてです。  初めに、ワクチン接種に関連して昨年のインフルエンザワクチンの接種についてお尋ねしたいと思っています。風邪が大変はやるというこの時期で、コロナ禍での医療現場での疲弊を大きくしない取組として無料のインフルエンザワクチンの広範囲な接種が行われました。しかし、無料により希望者が殺到したため、ふだんの診療に支障を来した医療機関もありました。コロナ禍の中で、緊急とはいえ、市内医療機関と行政との丁寧な話合いが必要であった、それによって信頼が得られるのではなかったでしょうか。  細項目1、インフルエンザワクチンの接種状況と接種率です。  無料で行われたインフルエンザワクチン接種について、現在までの状況をお聞きしたいと思います。 761 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 762 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えします。  令和2年度に実施いたしました季節性インフルエンザ費用助成の結果につきましては、1月末現在で、中学生以下の方については、1万5,296人に対して接種者7,803人で接種率は51%、高校生は3,372人に対して接種者1,042人で30.9%、妊婦の方は866人に対して接種者317人で36.6%となっております。また、高齢者インフルエンザにつきましては、12月末現在でございますが、高齢者2万8,770人に対しまして接種者2万875人で接種率は72.6%となり、前年度の57.3%を大きく上回る結果となりました。 763 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 764 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2です。接種事業に当たって問題点はなかったのかということです。  市民や市内の医療機関からの問合せなどが大変多かったと聞いております。緊急時の医療機関等の対応に問題点はなかったでしょうか。 765 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 766 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 多くの方々が補助対象となりましたことから、医療機関の窓口に予約や問合せが多く寄せられたと伺っております。また、ワクチンの供給が追いつかず、どこの医療機関にワクチンがあるのかが把握できないため、市民の方には幾つもの医療機関に確認をしていただくこととなりました。  なお、問合せが増えたことに伴いまして緊急時の医療機関等への対応に影響があったとはお聞きしていないところでございます。 767 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 768 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3です。市民に丁寧な報告が必要ではなかったかということなんです。  ワクチン接種では、都合で期間中に接種が受けられなかったり、また、高齢者やお子さんで2回受けなければいけないところを1回しか受けられなかったとか、こういう面で、健康面で不安や疑問という声が聞こえています。ワクチン接種事業に当たって、後の質問とも関連するんですけれども、市民への特別な事業の取組については、市民の不安に応える観点から、おおまかでもいいですから報告をする必要がなかったかなということなんです。 769 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 770 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 各医療機関でのワクチンの在庫量を市が把握することは困難でございまして、市民からのお問合せに対して十分なお答えができておりませんでした。  また、季節性インフルエンザ費用助成に係る状況報告につきましては、今後、事務概要書や決算等で報告をさせていただきたいと考えております。なお、この取組は新型コロナウイルス対策として実施したものでございますので、次年度につきましては、現在のところ実施予定はございません。 771 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 772 ◯2番(中川睦子さん) 中項目2にいきます。中項目2、新型コロナウイルスワクチン接種事業の準備状況についてお伺いしたいと思います。  国の情報がとっても不安定だということの中で、地方自治体として市民の不安も本当に大変なことになっているのではないかなと思っています。ですので、市民の不安に寄り添うような形で丁寧な対応をぜひしていただかなければならないなと思っております。  細項目1です。現時点でのスケジュール、先ほどと同じことかなと思うんですけれども、またお願いします。 773 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 774 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えいたします。  先ほどの答弁とかぶるところがございますけれども、現在、国における医療従事者の先行接種が開始されております。3月中旬から滋賀県が調整をしております医療従事者の優先接種が、これから予定されているというところでもございます。  住民に対します優先順位として最初に予定されております高齢者の接種につきましては、現時点では4月以降の開始を想定しており、高齢者に続いて基礎疾患を有する方や高齢者施設等の従事者が対象となります。順次ワクチン供給量等を踏まえながら接種対象者の範囲を広げていけるよう準備を進めているところでございます。  なお、ワクチンの供給状況によりましては、スケジュールにも影響が出てくることが考えられるところでございます。 775 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 776 ◯2番(中川睦子さん) それでは、細項目2です。接種場所の確保はできているのかということなんです。  先ほどもちょっとお話を聞かせてもらっているんですけれども、今のところ何か所でどこを予定しているか、お願いします。 777 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 778 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 新型コロナウイルスワクチンの接種は、医療機関による個別接種と特設会場による集団接種により実施する予定でございます。  個別接種につきましては、日頃の健康状態を把握されているかかりつけ医の下で接種ができるため、より安心して接種いただけることが主な理由でございます。  集団接種の会場につきましては、市民のアクセス、収容人数、会場運営のしやすさを勘案しつつ、くすのきセンターを中心に現在、選定を検討しているところでございます。 779 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 780 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3です。コールセンターが予定されているというふうに予算の中でも伺えます。場所と体制についてお聞きしたいと思います。場所についてと、それから人数、何人ぐらいの体制でということもお聞きしたいと思います。 781 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 782 ◯福祉保健部長(田中一朗君) コールセンターにつきましては、くすのきセンターに設置を予定しております。また、オペレーターを最大8人配置いたしますとともに、ウェブとLINEによる予約も導入する予定でございます。 783 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 784 ◯2番(中川睦子さん) 細項目4です。市民への周知です。  市民への周知はどのように進めるのか、ぜひお聞かせください。 785 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 786 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 接種券の発送時に分かりやすい説明書を同封するほか、「広報ひこね」3月1日号、15日号をはじめ、次年度以降につきましても適宜掲載するとともに、ホームページを通じてワクチン接種の方法、ワクチンの効果やリスク等について周知をする予定をしております。 787 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 788 ◯2番(中川睦子さん) 再質問なんですけれども、先ほどももしかしてお話があったかもしれないんですけれども、独り暮らしの方とか、それから出歩けない方などについては、福祉協議会だとかの皆さんと、併せて地域にいらっしゃる民生委員さんとかも連携を取りながらやっていかないと、高齢の方はホームページを見たりとか、広報とかを見るというのは、とても難しい部分もあると思うので、地域で声をかけ合うという連携を強めていってほしいなと思っているんですけれども、いかがでしょうか。 789 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 790 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 議員ご指摘のように、地域での支え合いということが大切になってくるように思いますけれども、このワクチン接種で、独り暮らしの高齢者等につきましては、なかなか分かりにくい部分が多いということもございますので、そういった民生委員さんであるとか、地域を見守っているそういうボランティア活動をされている方等を通じましても、こういったワクチン接種の情報を提供できるようにしてまいりたいと考えております。 791 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 792 ◯2番(中川睦子さん) そうしましたら、細項目5です。市内の医療機関との連携、要望等に応えられる体制をつくることです。  インフルエンザワクチンのときの教訓から、市内医療機関との連携強化というのが強く求められると思うんです。また市の見解をお聞かせください。 793 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 794 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 市内医療機関との連携強化のために、彦根医師会新型コロナ対策チームの先生方や市立病院をはじめとした市内3病院と、予約受付方法から接種体制まで、協議を重ねながら準備をしているところでございます。 795 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 796 ◯2番(中川睦子さん) その辺については本当によろしくお願いしたいと思います。  中項目3にいきます。今年度予算から見た市の接種体制についてです。  先の見通しがはっきりしないワクチン接種事業ですから、国からの指針で接種体制はこのように進められております。全額国費というふうにはされています。いつこの事業が終わるかということも予測が立たないと思うんです。最後まで国費で賄うことが本当にできるのかということも疑問です。さらに、健康面や安全面でも不安がある中、より丁寧な対応が求められると思います。  細項目1です。接種対象者は何歳から何人を対象に予算化しているのか。  接種対象者は何人と見ているのかということもお聞きしたいと思います。 797 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 798 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 接種対象人数につきましては、令和2年10月1日の人口を基に、高齢者インフルエンザ予防接種の12月末時点での接種率が約73%であったことと併せまして、他市の状況も踏まえながら接種率を80%と見込んで算定をさせていただいております。  その内訳といたしましては、医療従事者2,700人、高齢者は2万2,767人、基礎疾患を有する方等につきましては1万2,187人、その他の方は5万2,331人となりまして合計で8万9,985人の方を対象としております。
    799 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 800 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2です。医療体制はどのように整えるのかということです。  市民が抱えている不安を解消するために、綿密な計画と十分な時間、人員等の医療体制が必要です。具体的に示してください。看護師さんやお医者さんなどスタッフの確保ということです。 801 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 802 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 医療体制、特に医療従事者の人員の確保につきましては、2月12日に市長が医師会長を訪問し、協力依頼を行いましたほか、同会員宛てに協力依頼文書を送付いたしております。また、彦根薬剤師会にも同様に協力依頼を行うとともに、彦根市立病院をはじめとした市内の3病院に対しましても協力のお願いをしてまいったところでございます。  さらに、2月25日には個別接種についての医療機関向け説明会を開催いたしまして、個別接種にご協力いただける医療機関の確保を図っているところでございます。  なお、看護師や事務員につきましては、市で雇用し確保する予定でございますため、現在、必要人員の確保に鋭意努めているところでございます。 803 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 804 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3です。市の接種目標なんですけれども、先ほど80%とおっしゃって、63%以上の接種率でないと集団免疫ができないということで、80%というのは確かに大変な数字ですけれども、インフルエンザワクチンの接種のときでも70%超えということなんですけれども、様子見やご敬遠される方とか、そういう方もいらっしゃるのではないかと思うんですけど、その中で、高齢者も含めて多くの方にワクチンを接種ということは大変だと思うんですけれども、この辺についてもぜひよろしくお願いしたいなと思っています。  市の接種目標が80%ということについては、目標ということで、このままでよろしいですね。  そうしましたら、中項目2にいきます。 805 ◯議長(安澤 勝君) 細項目4番。3番は、先ほどの答弁で80%ということで今、確認をされましたので、細項目の4番の質問をお願いします。市の独自予算が必要ではないかというところですね。  中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 806 ◯2番(中川睦子さん) 市の独自予算が必要ではないかということで、ごめんなさい。  感染が止まらない状況で、国からの予算のみでは十分に市民要望に応えられないのではないかということです。今後も市独自の予算が必要ではないかということなんですけれども。先ほどコールセンターでの予算も立てられていたと思うんですけれども、それについては166万7,000円の予算がついていたと思うんですけれども、それ以上にコールセンターでの、恐らく市民からの要望というのが、質問とか、いろいろたくさんあると思うので、この辺についても予算を市独自でも積まなければならないのではないかと思うんですけれども、その辺についてもご返答をお願いしたいと思います。 807 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 808 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業における令和2年度の予算額は1,934万円、令和3年度予算額は5億1,690万2,000円でございますが、国の補助金限度額で要求をしておりまして、現時点においては十分であると考えております。  国からの情報も日々変化するところもございまして、今後も情報収集に努めながら、本市における体制確保に遅滞が生じないよう努め、新型コロナウイルス感染症の拡大防止により市民の健康と命を守ってまいりたいと考えております。 809 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 810 ◯2番(中川睦子さん) 大項目2にいきます。第8期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画についてです。  介護保険は3年間の事業計画によって運営されて、2021年度からその事業計画が第8期に入りました。今回の見直しは国の要請ですけれども、市民の命と健康を守る自治体の役割として独自の支援も必要ではないかと思います。  中項目1、保健事業と介護予防の一体化についてお聞きしたいと思います。  細項目1、内容と目的、その効果をお願いします。 811 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 812 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えします。  保健事業と介護予防の一体化事業の目的といたしましては、複数の慢性疾患や加齢に伴う身体機能の低下、それらに起因するフレイルや認知機能の低下など、多くの課題を抱える75歳以上の高齢者に対しまして、生活習慣病の重症化の予防や介護予防に向けた取組を行うことで、自立した生活が望め、生活の質の維持・向上を図ることが可能となることでございます。  取組内容といたしましては、高齢者の個別支援を行うハイリスクアプローチと、通いの場等への積極的な関与を行うポピュレーションアプローチを併せて実施いたします。  ハイリスクアプローチでは、滋賀県後期高齢者医療広域連合が実施する健康診断を実施された方で、医療機関への受診が必要と判定されたにもかかわらず医療機関につながっていない方に対しまして受診勧奨や保健指導を行います。また、通いの場において実施する質問票を活用し、低栄養や口腔機能においてリスクのある方に専門職から個別相談を行います。さらに、健康診断および医療機関に受診されていない健康状態の不明な方に対しましても、個別支援を行います。  ポピュレーションアプローチでは、地域の老人クラブやサロン、金亀体操などの通いの場に保健師、管理栄養士、歯科衛生士の医療専門職が出向いて、健康教室や健康相談を行います。  効果につきましては、この一体化事業に取り組み、目標を達成することによりまして、増え続ける医療給付費や介護給付費などを抑えることで、安定的な社会保障制度の維持が図れるところにございます。 813 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 814 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2です。  国からの予算が1,141万円出ているということなんですけれども、これは事業運営費として出ていると思うんですけれども、さっきの説明の中であった保健師さんや管理栄養士さん、歯科衛生士さんなどの方々の予算がそれに入っていると思うんですけれども、資料の中では1人ずつとなっているんです。これだけの仕事をされるのに3人という体制で、この仕事が回るのかなと思っています。市の補てんがそれ以上に必要ではないのでしょうか。 815 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 816 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 高齢者の保健事業と介護予防の一体化事業を実施していくための事務的経費および医療専門職として保健師、管理栄養士、歯科衛生士を各1名、会計年度任用職員として雇用するための費用として1,141万円の予算を計上したものでございます。  また、この事業は滋賀県後期高齢者医療広域連合から委託を受けますが、その事業費の財源の内訳は、3分の2が国からの特別調整交付金であり、残り3分の1が後期高齢者医療保険料から支弁されることとなっております。  専門職3人の人件費の積算根拠といたしましては、先行して実施している他市町の状況や国保データベースシステムから算出したハイリスク者数を読みながら、必要な稼働時間を算出しているところでございます。  しかし、新たな取組として実施していく中で課題が生じたり、当初の見込みよりも個別支援が必要な方が増えることなどが予測されます。その場合は、予算の中で優先順位をつけて取り組んだり、時には事業内容を修正しながら課題を見極め、効果的な事業の実施に向けて取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  この事業を継続していく意義はあると思っておりますが、そのためには市の補てんが必要ではないかというご質問でございますが、この事業の実施結果を評価していく中で、今後の取組について検討してまいりたいと考えております。また、あわせまして、国の動向を注視しつつ、滋賀県後期高齢者医療広域連合と連携し、協議を重ねながら事業を進めてまいりたいと考えております。 817 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 818 ◯2番(中川睦子さん) 中項目2にいきます。介護保険料についてです。今回の見直しで保険料はどうなるのかということです。  3年に一度の見直しで保険料の見直しが不安視されています。保険料はどうなるのでしょうか。 819 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 820 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えします。  65歳以上の第1号被保険者の介護保険料につきましては、介護保険法第129条の規定により、3年を1期として、この間の介護サービス等に係る費用の見込額などに基づき市町村で定めるものでございます。  本市の保険料は彦根市介護保険条例に規定しておりまして、来年度から第8期を迎えるに当たり、保険料も見直すこととなりますので、今定例会に彦根市介護保険条例の一部を改正する条例案を上程させていただいたところでございます。  なお、第8期における介護サービス等に要する費用のうちの半分は国・県・市の公費で負担し、残りの半分は介護保険加入者が保険料として負担することとなっております。また、この保険料のうちの23%を第1号被保険者が、残りの27%を第2号被保険者が負担することとなっております。さらに、保険料は介護サービス等に要する費用などから算出した基準額を基に、所得段階に応じて決められております。  第8期におきましても、高齢化率や要介護等認定者数の増加が推計されておりまして、介護サービスの利用者数の増加も予想されておりますことから、介護給付費も増えるものと見込んでおります。こうしたことから、保険料の基準額の上昇が避けられないところではございますが、できる限り増額幅の縮小を図るために、介護給付費準備基金を一定額取り崩すことで調整を図りまして、第8期の基準額は現在の月額5,860円から140円の増加となる月額6,000円のご負担をお願いしたいと考えているところでございます。 821 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 822 ◯2番(中川睦子さん) 再質問です。  積立金というのがあると思うんですけれども、これが約1億4,800万円ということだと思うんですけれども、これを高齢者の人数で計算して割りますと、3年という期間もあるんですけれども、それを1年で割ると、全部を使ってしまうという計算になるんですけれども、1,721円の減額ということも可能だということなんです。全て使うというわけではないんですけれども、この140円という、今度プラスになると言われているんですけれども、これを少しでも、もうちょっと下げてもらうとかいうことも可能ではないかと思うんですけれども、どうでしょうか。 823 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 824 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまのご質問の中で基金残高のお話が出てきたと思いますけれども、基金残高につきましては、令和元年度末現在におきまして約4億8,700万円ございます。それをこの6,000円にするために、3年間の基金取崩し額につきましては約3億400万円を取り崩すということで考えておりまして、一定程度、保険料を抑えるということにさせていただきました。  もし基金の取崩しがなければ6,280円ということになりまして、現行の5,860円から420円の増加となるということでございますので、今回は基金の取崩しをさせていただいて6,000円ということで設定をさせていただいたということで、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 825 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 826 ◯2番(中川睦子さん) 少しでも安くという市民の気持ちだと思うんですけれども。  大項目3にいきます。市民の生活に寄り添う国民健康保険制度についてお聞きしたいと思います。高過ぎる国民健康保険料、引き下げることができるのではないかということなんです。  中項目1、高過ぎる国民健康保険料を引き下げることについて。  細項目1です。次年度の納付金は県からどう示されているのでしょうか。 827 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 828 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 令和3年2月19日付で滋賀県知事より令和3年度の滋賀県市町の標準保険料率が示されております。  本市の令和3年度の標準保険料率ですが、医療給付費分につきましては、所得割が6.09%、均等割が2万4,709円、平等割が1万7,544円となっております。後期高齢者支援金等分につきましては、所得割が2.37%、均等割が9,583円、平等割が6,804円となっております。介護納付金分につきましては、所得割が2.09%、均等割が1万1,050円、平等割が5,504円となっております。  続きまして、令和3年度の国民健康保険事業費納付金でございますが、医療給付費分が16億9,930万5,874円、後期高齢者支援金等分が6億1,951万8,946円、介護納付金分が2億1,829万536円となっております。 829 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 830 ◯2番(中川睦子さん) 再質問です。  県の平均標準保険料というのがあると思うんですけれども、彦根市が県の平均よりもちょっと低いということもあるんですけれども、この計算でいきますと年間1万円の減額となっているんですけれども、それでいいんでしょうか。 831 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 832 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) それでは、先ほど数字をだらだらと言いましたので、それぞれの分におきまして総合計でいきますと、三つの納付金分がございましたが、それの合計が、所得割、これは率でございますが、令和2年度が11.94%で令和3年度が10.55%で、これがマイナス1.39%、そして均等割が4万9,249円が4万5,342円、これがマイナス3,907円、そして平等割につきましては3万2,223円が2万9,852円と、これがマイナスの2,371円となっておりまして、1人当たりの保険料に換算いたしますと、令和2年度が14万710円、令和3年度が12万9,551円となりましてマイナスの1万1,159円という計算になります。  以上でございます。 833 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 834 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2です。  国保料を引き下げることは、これで可能だと思うんですけれども、県が示した額からいえば、国保料の加入世帯の2割が滞納せざるを得ない大変な状況の中で、引下げということはできるのではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 835 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 836 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 議員ご指摘のとおり、県が示しました令和3年度の本市の標準保険料率は、令和2年度と比較して軒並み減少しております。  しかしながら、令和3年度国民健康保険料の算定におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響がいまだ不透明であり、保険料率の決定に当たって不確定要素が多いことから、国民健康保険事業費納付金の支払いに必要な保険料が不足する可能性が出てまいります。  このことから、現時点で県の示す標準保険料率まで本市の保険料率を引き下げることにつきましては、判断することは難しいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 837 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 838 ◯2番(中川睦子さん) 分かりました。  そうしましたら、中項目2です。納付金算定方法の中止を県に働きかけることについてです。  細項目1、国保納付金算定方式についての市の考えをお聞かせください。 839 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 840 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 国民健康保険に係る納付金につきましては、国民健康保険制度改革により、平成30年度から都道府県が財政運営の責任主体となったことに伴い、保険給付に必要な資金が交付される一方、徴収した保険料を国民健康保険事業費納付金として県の方に納付するものでございます。  滋賀県におきましては、平成30年度の制度開始以降、令和6年度以降のできるだけ早い時期の県内市町の保険料水準の統一に向け、納付金の算定方法についても継続して議論を進めておられます。  本市といたしましても、県、他の市町と連携し、残された課題の解決に取り組んでまいりたいと考えております。 841 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 842 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2です。県がこのように示す納付金算定方式についての見解です。  令和3年度から県が示す納付金算定方式が変更になります。その一つが収納率の標準化と支え合いの拡大です。特に収納率の平準化は問題だと思っています。保険料を統一するための地ならしとして、収納率を同水準にするために、収納率が高い市町は収納金を少し上げて、逆に収納率が低い市町については納付金を少し引き下げるというものです。これは収納率を引き上げるために努力をしている担当課の人たちの努力を逆なでするものではないでしょうか。努力していることに報わなければならないと思います。  彦根市の場合は、逆に収納率がいいので約2,500万円の負担増になると試算されています。県下でも本当に多い金額です。県に対して、やめるよう働きかけるべきだと思うんですけれども、見解をお示しください。
    843 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 844 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 令和3年度の納付金算定におきまして、新たに標準的な収納率が反映されることとなりました。これは、保険料水準の統一を実現するに当たり、市町間の収納率の格差によって被保険者の負担が異なることがないようにするための措置でございますが、議員がご指摘のとおり、収納率が高い市町ほど支払うべき納付金が多くなる一方で、低い市町は少ない納付金となることから、いわゆるモラルハザードを生じさせることとなります。  この点については、懸案事項として、滋賀県市長会議等の場でも度々議論されてきたところですが、令和2年7月に開催されました滋賀県首長会議において一定合意がなされたことから、県議会、県国民健康保険運営協議会、県のパブリック・コメント等を経まして第2期滋賀県国民健康保険運営方針に反映されることとなりました。  本市における国民健康保険料の収納率は県下でも高い水準であることから、納付金の負担としては増加するものの、県においても納付金算定方法の変更に伴い負担が増加する市町に対する激変緩和措置を行うなどの対策を講じていることから、負担増については一定甘受すべきものと考えております。  令和6年度以降できるだけ早い時期の保険料水準の統一を実現するためには、標準的な収納率の反映が必要と考えており、県に対し撤回を求めることはございませんので、ご理解賜りますようお願いいたします。 845 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 846 ◯2番(中川睦子さん) 意見です。本当に頑張っている市の職員さん、大変だったと思います。コロナ禍の中で、今、市民の皆さんが税金をなかなか払い切れないという中で、この国保というのは、本当に1円でも安くしてほしいという中において、こういう形でまた増えるのではないかということは懸念されることだと思います。ぜひ県に対しても、やはりきちんとした意見を述べるべきだと思っています。  それでは、中項目3にいきます。子どもに関わる均等割額の半額免除についてです。  国は令和4年度から子どもに関わる均等割額の半額を免除する制度を創設するとしています。高過ぎる国保税の要因の一つとなっているのがこれです。この均等割を、就学前だけとはいえ、その一部を国が減額するための制度をつくったことは本当に評価されるものです。  細項目1、彦根市の国保加入者で就学前0歳から5歳までの子どもの世帯数と人数をお聞きしたいと思います。 847 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 848 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 令和3年1月31日現在の国民健康保険被保険者のデータを用いて計算した令和3年4月1日時点の就学前(0歳から5歳)の子どもの数は588人、世帯数は461世帯でございます。 849 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 850 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2です。国が検討している均等割額の割合です。  国の2分の1の免除、市の4分の1の負担となっていますけれども、彦根市の負担はどれだけになるのでしょうか。 851 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 852 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 国民健康保険料は、世帯の被保険者数に応じた均等割、1世帯当たりの平等割と所得に応じた所得割を合算して決定されます。その上で、低所得者世帯に対しては所得に応じて均等割と平等割の軽減措置(7割、5割、2割)が講じられています。  国においては、子育て世帯の経済的負担軽減の観点から、国民健康保険料の未就学児の均等割の軽減について令和4年度から導入することを検討されているところです。  未就学児の均等割の軽減につきましては、均等割額の2分の1を軽減する予定ですが、所得による7割、5割、2割の軽減措置が適用されている場合は、この軽減措置適用後の均等割の2分の1を軽減する予定となっています。この条件で計算しましたところ、彦根市の負担額は200万円程度と推計しているところでございます。 853 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 854 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3にいきます。実施は1年後ということですけれども、この制度を前倒しして導入するという考えはないでしょうか。 855 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 856 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 国民健康保険については、所得水準が低い一方で医療費水準が高いという構造的な問題により、被用者保険と比較して被保険者の保険料負担が重いという課題があることは十分に認識をしております。  しかしながら、未就学児の均等割額の軽減につきましては、子育て世帯の経済的負担軽減の観点から、また、医療保険制度間の公平性の観点からも、国が必要な財政支援を講じた上で制度化すべきものであると考えていることから、本市において前倒しして実施する予定はございません。  また、県においても同様に前倒しで導入する考えはないとのことですので、ご理解賜りますようお願いいたします。 857 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 858 ◯2番(中川睦子さん) 再質問です。  200万円という金額ですし、ぜひ彦根市として独自ででも、やはりこの分については、今こういう時期だからこそ減免という形のこの制度を少しでも早くしてあげたいなと思うんですけれども、改めてもう一度聞かせてください。 859 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 860 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどの答弁で200万円と申しましたが、ほかに国・県の負担がございます。そうしますと200万円で済みませんので、それ以上の、倍なり3倍なりになってくる可能性がございます。  それと、さきの答弁で申しましたように、やはり子育て世帯の負担軽減等の観点もございますので、国が責任を持って実施すべきものであると思いますので、その辺、ご理解を賜りたいと思います。 861 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 862 ◯2番(中川睦子さん) またいろいろ考えてください。お願いします。  それでは、大項目4にいきます。ごみ減量と市民の理解が得られるごみ焼却施設建設で地域環境を守るということで質問させてください。  現状の彦根市において、清掃センター、生活環境課を中心に、ごみ問題に関心のある少なくない市民を巻き込んで、今、再利用だとか生ごみの堆肥化など、減量運動が彦根でも行われております。その中においての今回の新しい焼却施設問題について、以下、質問させてください。  中項目1です。現状のごみ排出の動向についてです。  彦根市廃棄物減量等推進協議会では市民の様々な取組や評価が示されております。現状を知ることが、ごみ減量の切り口になるということだと思います。  細項目1、燃やすごみ、家庭系のごみの排出量の推移をお聞かせください。家庭系のごみ排出量の2016年から2019年までの推移です。 863 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 864 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 本市での燃やすごみおよび家庭系ごみの排出量の推移につきましては、平成28年から令和元年度までの実績でお答えいたします。  まず、燃やすごみの推移でございますが、平成28年度から令和元年度まで順に、2万8,790トン、2万8,256トン、2万8,021トン、2万8,320トンとなっております。  次に、家庭系ごみ排出量の推移ですが、平成28年から令和元年までで順にいきます。2万7,657トン、2万7,631トン、2万7,010トン、2万7,644トンとなっております。 865 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 866 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2です。1人1日当たりの家庭系ごみの排出量と目標数をお願いします。 867 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 868 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 直近年度であります令和元年度の1人1日当たりの家庭系ごみ等排出量は669グラムであり、目標数値は、現在運用中の彦根市一般廃棄物処理基本計画の最終年度である令和4年度の目標値で650グラムでございます。 869 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 870 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3です。市のごみ減量をさらに進めることへの見解です。  彦根市のごみ対策として分別が定着してきた一方で、市民全体への周知が深まっていないのではないでしょうか。課題を提示し、さらなる分別と減量を進めるべきです。ぜひ見解をお示しください。 871 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 872 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 本市におきましては、ごみの区分を燃やすごみ、埋立てごみ、粗大ごみおよび資源ごみ8種類の計11種類に分別して回収を行っております。市民の皆様には一定の分別が定着し、分別排出にご協力いただいているところでございますが、排出されるごみの中身を見てみますと、お菓子の紙パッケージなどリサイクル可能な紙ごみ、いわゆる雑紙が燃やすごみに捨てられているとか、調理くず、食べ残し等の食品ロスがあるなど、まだ分別と減量の余地があり、今後の課題であると考えております。  生活環境課では、ごみの分別に関する記事の広報やホームページへの掲載をはじめ、模擬ごみを使ったごみ分別出前講座、雑紙分別保管袋の配布などによる分別への呼びかけのほか、今年度は職員が簡易生ごみ処理普及啓発団体の方々と一緒に生ごみ堆肥のもととなるぼかしづくりを行うなどに取り組んでおります。さらなるごみ減量とリサイクルに向けて、これらの取組を継続し、拡充していかなければならないと考えております。 873 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 874 ◯2番(中川睦子さん) 今回できる新しいこの庁舎もそうなんですけれども、彦根市全体から市の職員も、私たちもそうなんですけれども、ごみ減量に向けての目に見えるメッセージをぜひ出していただきたいなと思っています。ごみ減量に対しての本気度を私たち自身が示さなければ、市民にはなかなか伝わらないなと思っております。  中項目2です。新たなごみ処理施設建設についてです。  西清崎に新たな施設の計画が浮上しております。近隣住民から不安や疑問の声が上がっています。しかし、生活に欠かせないごみ処理をしてくれる焼却場については、市民全体の問題として丁寧に説明していかなければならないと思っています。病院やスーパーと同じように暮らしに欠かせない大切な施設だと認識しておりますが、市全体に対しての情報提供というのが本当に大切だと思っております。  細項目1です。新たなごみ処理施設建設計画を市民にどういうふうに知らせたのかということです。 875 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 876 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 令和元年10月21日の彦根愛知犬上広域行政組合議会臨時会におきまして、本市清崎町西清崎地区を新ごみ処理施設建設候補地とした新ごみ処理施設整備基本計画が承認され、同日、記者会見が行われ、正式に候補地が西清崎地区に決定したことが公表されました。  これを受けて、本市では「広報ひこね」12月1日号に候補地の決定についての記事の掲載を行い、また、問合せ先である広域行政組合のホームページにも、当該記事と施設整備基本計画が掲載されました。  また、施設整備基本計画に係る住民説明会が開催される際には、候補地周辺地域においては、亀山学区、稲枝東学区、城陽学区、若葉学区の住民の方々に向けて広域行政組合からチラシが配布されており、これらの方法によって施設の建設計画が市民の皆様に周知されております。 877 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 878 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2です。現在の清掃センターを維持させていくため市民からの意見、協力は得てこられたのかということです。  新しい施設のことについてはそうなんですけれども、現状の清掃センターがどうなのかということについて、地域住民、そして市民からの意見というのは聴いておられたのでしょうか。 879 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 880 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 市民の皆様には、ごみの減量による環境保全と併せ、現施設は昭和52年に竣工後40年以上稼働し続けており、限界に近づいていることから、現施設の長寿命化を図るためにも、適正なごみ等の分別にご協力をいただくよう市ホームページや「広報ひこね」を通じ、お願いしているところでございます。  また、現有施設の稼働に協力をいただいている周辺の開出今町第三部、西今町松田、野瀬町内会、開出今町内会の各自治会の皆様には、清掃センター近隣4町連絡協議会において、ご意見、ご協力をいただいております。 881 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 882 ◯2番(中川睦子さん) 近隣4町の自治会長さんは、私もちょっとお話をさせていただいたんですけれども、今度あそこに新しくできることについてよりも、今あるところでも別に構わないというような意見の方もいらっしゃるということもあったりして、ごみ全体の施設の維持の仕方というか、そのことについての全体の意見というのが、もう一つ伝わっていなかったのではないかなと思っているんです。  各自治会の会長さんには2か月に1回、環境データをお届けさせてもらっていると聞いております。そのことについても、新しい会長さんは、これが何の意味か分からないというのがあったりしているみたいなんです。その辺についても、あそこの長い期間での歴史があると思うんですけれども、そういうことについても、きちんとした説明というのか、そういうことができていないのではないかと思っています。  細項目3にいきます。今の計画を進めていいのかということです。  市民の意見を聞く機会、今回、4町の皆さんとしゃべったときも、あまり詳しく聞いていないということもあったので、新しいところにできるということを知らない会長さんもいらっしゃいました。今のままで計画を進めるべきではないかという意見もありました。新しくできるところについても、市民全体に、この焼却施設についての市の方向性をきちんと、やはりもう一度知らせるべきだと私は思っています。もう一度立ち止まって考える機会を持つことについての見解をお示しください。 883 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 884 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 令和元年10月に新ごみ処理施設の建設候補地が西清崎地区に決定して以降、彦根愛知犬上広域行政組合では、市民の意見を聞く場として、地元自治会や近隣小学校区の住民の方を対象とする説明会を7回にわたって実施されるとともに、候補地周辺地域の住民の方々による県内先進地ごみ処理施設の見学会を3回実施されてきました。  また、令和2年度からは、建設候補地における環境影響評価に着手され、評価の第1段階である計画段階環境配慮書の公告・縦覧と審査会の開催および第2段階である環境影響評価方法書に係る住民説明会3回と広告・縦覧および審査会が開催されました。また、彦根愛知犬上地域新ごみ処理施設整備連絡協議会が設置され、協議会委員による協議や先進ごみ処理施設見学会が開催されており、市民への説明と意見の聴取を重ねながら、事業予定地の環境保全措置の検討や環境影響の評価などが慎重に実施されているところでございます。  今後、建設候補地の現地調査が行われ、騒音、交通などの生活環境や大気、水質動植物等の自然環境、荒神山一帯の景観や眺望、文化財などへの影響等を十分に調査されるとともに、この後に続く環境影響評価準備書や評価書の各段階において市民の皆様の意見をお聴きする機会を設けられながら、周辺環境に配慮した施設の建設を進めていかれることとなります。 885 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 886 ◯2番(中川睦子さん) 市民といっても、本当にごく一部ではないかなと思っているんですけれども。私たちは、ごみをとにかく減らす方向で、このごみ問題を考えていきたいなと思っております。今度できる施設が大きいということも一つ問題ですし、それから犬上郡も含めて、ごみ分別がされていない地域ということもあって、彦根がこれだけ頑張って分別を続けている中で、ぜひそれを続けながら、ごみを減らす方向で今回は考えていかなければいけないんですけれども、やはり大きい施設を造れば、それに見合った量のごみがどうしても出てくるということも考えられますし、私たちとしては、本当はごみ焼却場がなくてもやっていけるぐらいの、今、世界的にもこういう気候変動が問題になっている中で、日本の中で彦根市が率先して、ごみ対策に取り組んでCO2を出さないんだというような意思も示しながら、今度のごみ焼却施設については改めて、もう一度考えていかなければならないのではないかと思っています。  彦根市民といっても本当にごく一部の方だと私は、この間いろいろ話す中で思いました。本当に知らない方が多かったということです。  それから、ごみの分別についても、努力はされているんですけれども、やはり本当に分別の仕方が分かっていない方というのも、たくさんいます。そのために行政側も努力されているのは十分知っておりますけれども、まだまだその部分についても足りないなと思っていますし、それと併せて、ごみの減量化と、それから新しい施設については、ぜひもう一度考えていくべきではないかなと思っております。もう一度見解をお願いしたいと思います。 887 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 888 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ただいま議員がおっしゃったとおり、ごみの減量であるとか分別であるとか、そちらの方は、施設が現状の古い施設であろうとも、今度の新しい施設であろうとも、これはぜひとも必要なことであると思っております。そちらの方面につきましては、今後も引き続き市民の方に周知をしてまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。  なお、施設の規模をおっしゃっていますが、今度の施設につきましては、東日本大震災等がございまして、災害ごみが発生した場合の受入れであるとか、その処理の分の余分を上乗せして造っておりますので、その辺ちょっと現状の規模と比較して大きいなと思われるかもしれませんが、どうしても必要な分につきましては余裕を見て造っておりますので、ご理解を賜りたいと思います。  以上です。 889 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 890 ◯2番(中川睦子さん) そのことは何回も聞いているんですけれども、とにかく減らす方向で私たちが本気度を、ぜひ行政としても進めていってほしいということで、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 891 ◯議長(安澤 勝君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ございませんか。
      (「異議なし」と呼ぶ者あり) 892 ◯議長(安澤 勝君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会いたします。  ご苦労さまでございました。            午後6時33分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...