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  1. 彦根市議会 2020-11-01
    令和2年11月定例会(第23号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(安澤 勝君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安澤 勝君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、2番中川睦子さん、および3番角井英明君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第121号から議案第132号 までおよび議案第136号から議案第148号 まで(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(安澤 勝君) 日程第2、議案第121号から議案第132号までおよび議案第136号から議案第148号までを一括議題とし、各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  発言の通告書が21名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。  その順位は、15番森田充君、7番上杉正敏君、17番矢吹安子さん、4番獅山向洋君、1番辻真理子さん、20番黒澤茂樹君、6番北川元気君、14番林利幸君、3番角井英明君、2番中川睦子さん、8番中野正剛君、10番谷口典隆君、22番馬場和子さん、21番伊藤容子さん、18番赤井康彦君、19番小川隆史君、16番小川吉則君、9番杉原祥浩君、5番堀口達也君、23番長崎任男君、13番森野克彦君の順とし、順次ご登壇願います。  15番森田充君。森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 4 ◯15番(森田 充君) おはようございます。それでは、11月定例会に当たり、大きく四つの項目を質問させていただきます。  令和2年、本年は近年体験したことのない新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、11月末で62万7,000人、死者146万人と増え続けております。日本、そして彦根市も例外でなく、多大な影響を及ぼしています。  彦根市においても、1、感染から市民を守る取組、2、生活・雇用・事業を守る取組、3、地域経済を回復させる取組の三つの観点から様々な施策を打ち、対応いただきました。しかしながら、まだまだ予断を許さない状況であることは間違いありませんが、このような状況下でも彦根市として様々な施策を並行して推進していかなければならないと考え、以下、質問させていただきます。  一つ、国スポ、障スポの成功に向けて、二つ目、彦根市のヤングケアラーに対しての取組について、三つ目、少子化時代を迎えた彦根市の街づくりについて、四つ目、彦根市図書館(中央館)の用地選定についてお尋ねします。市長をはじめ執行部の皆さん、よろしくお願いいたします。  大項目1、国スポ、障スポの成功に向けて。
     令和2年10月8日に公益財団法人日本スポーツ協会の臨時理事会が開催され、滋賀県で開催される第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会の2025年開催が内定いたしました。先月に開催された加盟団体・協議団体会長会議においても、知事のご挨拶の中で「苦渋の決断をさせていただいたが、1年延期をチャンスと捉え成功に導いていきたい」と力強い言葉をいただきました。9月定例会においても、ほかの多くの議員の方々が質問をされておりましたが、改めて彦根市の現状を知りたく、以下の質問をさせていただきます。  中項目1、国スポ、障スポの2025年への延期について。  開閉会式を担う彦根市としては、1年延期を前向きに捉え、さらなる万全な準備、また新たな成功へ向けての仕掛けをしていく必要があると考え、以下、質問させていただきます。  細項目1、県の見解を踏まえて市長としての見解は。  10月8日の公益財団法人日本スポーツ協会の2025年への内定を受け、市長としての受け止めをお聞かせください。よろしくお願いします。 5 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 6 ◯市長(大久保 貴君) 森田議員のお尋ねにお答え申し上げます。  2025年(令和7年)への延期につきましては、新型コロナウイルス感染症による痛みを全国で分かち合うという趣旨でありますので、これは十分理解をしているところでございます。  本市としましても、滋賀県と同様に1年延期を前向きに捉えまして、その期間を有効に活用し、関係者または市民の皆様への周知に努め、両大会の開催準備に鋭意取り組んでまいりたいと考えております。 7 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 8 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目2、(仮称)県営金亀公園陸上競技場、(仮称)彦根市新市民体育センター建設などインフラの推進状況はということで、1年延期によりリハーサル大会の開催は2024年になると考えますが、(仮称)県営金亀公園陸上競技場や(仮称)彦根市新市民体育センターの建設や、そのほかの大会に向けて整備している事業に現時点では遅れがないと聞き及んでいるが、今後、遅れるなどの懸念事項はないか、見解をお聞かせください。よろしくお願いします。 9 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 10 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 主会場となる(仮称)県営金亀公園陸上競技場につきましては、先般行われた住民説明会において、滋賀県からは予定どおりに工事が進んでいる旨の説明が行われ、当初の予定どおり2022年(令和4年)12月末頃の完成を目指しているとの説明がございました。  本市におきましても、主会場周辺の道路改築や河川整備、市営金亀公園や主会場と結ぶ連絡橋の整備につきましても、滋賀県と時期を合わせた完成を目指しているところでございます。  また、競技会場となる(仮称)彦根市新市民体育センターにつきましては、外構工事を含めて2023年(令和5年)3月末、周辺の道路改築につきましても同時期の完成を目指しているところでございます。 11 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 12 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。どの設備が遅れても、非常に影響してくると思います。もしも遅延するようなことがあれば、バッドニュースファーストという言葉もあると思うんですけれども、しっかりと共有の方をよろしくお願いします。  細項目3、大会運営ボランティアなど運営体制構築への影響は。  成功の鍵を握るのは人と考えます。大会ボランティアなど、募集が必要なことや運営体制の構築については、1年延期になることによってどのようにお考えか、お聞かせください。よろしくお願いします。 13 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 14 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 大会運営ボランティアなど運営体制構築につきましては、先催市の例により、開催の3年前に当たる2022年(令和4年)から動き出すことを想定しておりますので、現時点における影響は特にございません。  今後の予定としまして、2021年(令和3年)開催の彦根市準備委員会常任委員会において、彦根市開催準備総合計画の1年延期に伴う改正を行うこととしており、2022年(令和4年)には、彦根市準備委員会から移行する彦根市実行委員会において、市民運動基本計画に係る承認を得た後、大会運営に必要となるボランティア募集ボランティアマニュアルの検討など運営体制の構築に取り組んでまいりたいと考えております。 15 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 16 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目4に移ります。  市民への機運醸成活動への影響はということで、彦根市においては、2024年に彦根城の世界遺産登録を目指し、関係部局を中心に現在推進されていることと思います。先ほども述べたように、2024年が各競技のリハーサル大会に充てられると考えるが、彦根城が世界遺産登録された暁には、「彦根城の世界遺産登録記念大会」などの冠をつけた大会を開催したり、世界遺産登録までにも各競技ともコラボしながら競技と世界遺産登録の機運醸成活動も可能と考えるが、現在進行形の取組と、今後、新たな取組として考えることがあればお聞かせください。よろしくお願いします。 17 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 18 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 開催の前年となる2024年(令和6年)に予定しておりますリハーサル大会につきまして、先催市から得ております情報によりますと、都道府県対抗大会勤労者選手権大会など、既存の大会を活用することが慣例となっておりますので、その大会に「彦根城の世界遺産登録記念」とした名をつけた大会を行うということは難しい状況にございます。  しかしながら、世界遺産登録を全国に発信する好機でございますので、全国から集まる大会関係者に向けて発信できるように、彦根城世界遺産登録推進室と連携を図りながら、PR等に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 19 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 20 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。ぜひ好機と捉えていただいて、前向きの推進をよろしくお願いします。  細項目5、国スポ・障スポ推進課の人員体制などへの影響はということで、国スポ・障スポ推進課は、彦根市で開催される開閉会式はもちろんのこと、陸上競技、ハンドボール、弓道、なぎなた、ボウリングの競技を県と連携を図り、選手育成や市民の機運醸成を図り、成功に導くための重要部局と考えますが、1年延期により、一見業務負担は軽減されると思われますが、コロナ禍の中、想定外の事態が発生する可能性がございます。そのような事態に対処するためにも、人員配置の変更はないと考えるが、ご見解をお聞かせください。よろしくお願いします。 21 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 22 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 国体の主会場となった先催市から得ている情報によりますと、国スポ・障スポの両大会開催が近づくにつれ、取り組むべき業務も多種多様化してくると聞き及んでおります。また、議員ご指摘のとおり、感染症など未曽有の事態への対応について先催市を参考に研究していく必要がございますことから、大会開催の準備に向けて庁内組織体制の充実は必要であると考えております。  なお、このたび1年延期が決定され、2025年(令和7年)に開催することが内定されましたが、今後の人員体制につきましては、本市が行う準備業務や計画等を見極めながら検討してまいりたいと考えているところでございます。 23 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 24 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。全体を通しても、現在、遅れはないということなんですけれども、先催地を参考にしていただくということも非常に重要なんですけれども、やはり彦根市独自というか、県と連携してのことになるとは思うんですけど、私も彦根市の一市民として、一議員として、この2025年の国スポ・障スポの成功を願っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。  大項目2に移らせていただきます。彦根市のヤングケアラーに対しての取組について。  中項目1、ヤングケアラーの現状について。  ある朝、下記内容の記事を目にしました。そこから自分自身、記事の内容が非常に気にかかり、各種新聞等を見てみますと、多くのマスコミも取り上げており、問題の重要性を認識いたしました。  ヤングケアラーとは、学校や仕事に通いながら、祖父母や親、幼い兄弟の介護や世話をしなければならない18歳未満の子どもたちをいいます。これには高齢化の進行や貧困、ひとり親家族の増加などが深く関係しているといいます。学業や進路への影響が懸念されていますが、その実態は明らかになっておりません。  実態の手がかりの一つが国が行っておられます就業構造基本調査です。2017年の調査で、家族の介護を担う15歳から29歳は21万100人。5年前の前回調査から3万2,500人増えていました。ただ、同調査では10代と20代が混在している上、15歳未満が含まれず、実態を把握するのは十分でないと言われております。そのため、国も実態調査が必要と考え、厚生労働省と文部科学省が調整を図り、各市町村の教育委員会に調査票を送り、早ければこの12月に全国初の実態調査に乗り出し、来年3月頃に調査結果をまとめるとありました。彦根市としても現状はどのようになっているのか、以下、質問してまいります。  中項目1、ヤングケアラーの現状について。  国としても本格調査はできておらず、全国の自治体に目を向けても、今年3月末に埼玉県で全国初のケアラー支援条例が施行されたようです。  それでは、以下、質問してまいります。  細項目1、彦根市としての認識は。  彦根市としては、ヤングケアラーについてどのような認識をお持ちでしょうか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 25 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 26 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) ヤングケアラーは、本来大人が担うべき家事や家族の世話を日常的に行うことで、学校に行くことや友達と遊ぶといった本来守られるべき子どもの権利が侵害されている可能性があります。  このような状況は児童虐待のネグレクトに含まれる行為でもあり、早期に発見し、支援する必要のある事例であると認識しております。 27 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 28 ◯15番(森田 充君) 細項目2に移ります。  教育長としての認識はということで、15歳未満の児童・生徒にも調査を広げていく必要があると考えますが、そのときは、やはり児童・生徒に一番近くで接しておられる教育委員会のお力添えが必要と考えます。教育という観点からも、この課題に対してどのように認識しておられるか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 29 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 30 ◯教育長(西嶋良年君) ヤングケアラーにつきましては、憲法で保障された教育を受ける権利の侵害に当たる可能性がある大きな問題であると認識しております。  本来大人が担うべき家族の介護や世話などを子どもが行うことは、子どもの安心・安全な生活や健やかな成長に大きな影響があるだけでなく、虐待に至っている場合も考えられますことから、教育部だけでなく福祉部局等とも連携し、対応を図っていく必要があると考えております。 31 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 32 ◯15番(森田 充君) 細項目3に移ります。市長としての認識はどうでしょうか。  市長としては、この課題に対してどのように認識しておられ、どのように対応していくべきとお考えでしょうか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 33 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 34 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  認識としましては、今、教育長がお話ししていましたとおりでございまして、本市においても事例を報告いただいています。いずれにしましても、早期に情報をキャッチして、関係機関が連携をし、適切に介入をして安定させていくということが重要だと思っております。  幸いに、報告されている事例も一定成果があったと聞いておりますので、今後も引き続きまして、関係機関が連携をし、適切に対応していまいりたいと考えております。 35 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 36 ◯15番(森田 充君) 細項目4に移ります。  アンケート調査の取組方法はということで、国からのアンケート調査は教育委員会が中心となって実施されると考えますが、どのように進めていこうとお考えか、現時点での見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 37 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 38 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  ご質問をいただきました国からのアンケート調査につきましては、現時点では教育委員会に依頼はございませんので、実施方法等の詳細は把握しておりません。  依頼があった場合には、国や県の方針を受け、適切に対応してまいりたいと考えております。 39 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 40 ◯15番(森田 充君) 再質問をさせていただきます。  依頼があった場合に調査をかけていただくと思うんですけれども、義務教育を終了される中学3年生に懸念される対象者がおられた場合は、どのように次のステージの方につなげていただけるのでしょうか、お聞かせください。 41 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 42 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  ヤングケアラーの義務教育終了後のつなぎといいますか、連携につきましては、対象となる子どもさんがおられた場合には、進路先など必要な情報を福祉部局等の関係部局と共有し、進路先と関係部局で引き続き子どもを見守っていくという対応をしまして、切れ目のない支援に努めていきたいと考えているところでございます。 43 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 44 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。先ほども言われましたように、切れ目のない支援ということで、特に義務教育が終了される中学3年生というところに少し懸念をしておりましたので、ぜひ切れ目のない手だての方をよろしくお願いいたします。  細項目5に移ります。  部局横断の仕組みづくりが重要と考えますが見解はということで、このアンケート、調査だけで終わってしまうと全く意味がないものと考えます。懸念する対象者がいれば、教育現場に近い教育委員会、介護現場に近い介護福祉課など、そのほかにも多くの部局の連携が必要と考えます。部局横断の仕組みづくりが最も重要と考えますが、ご見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 45 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 46 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) ヤングケアラーは、本来守られるべき子どもの権利が侵害されている問題です。このことから、ヤングケアラーの支援については、福祉、教育、医療等子どもに関わる関係機関で構成される子どもを守る地域ネットワークである要保護児童対策地域協議会が中心となり支援を行ってまいります。  部局や組織を超えた支援体制により、家庭の状況を把握し、ヤングケアラーが過度に担っている家事や家族の世話を適切な制度に結びつけることで、子どもが子どもらしく生きる権利を回復し、自身の能力が最大限発揮できるよう支援してまいりたいと考えております。 47 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 48 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。各部局、垣根のない支援をしていただいて、児童・生徒が取り残されることのないようによろしくお願いします。  全国の各都道府県の知事で構成されています全国知事会というのがございます。こちらの方で次世代育成支援対策プロジェクトチームというのがありまして、こちらのリーダーを務めておられるのが滋賀県知事の三日月知事でございます。三日月知事も今年11月11日ですかね、各省庁を訪ねられて、子どもたちへの支援ということで48項目の支援を要望されております。その中にもヤングケアラーの支援強化ということも盛り込まれておりました。一番身近な、このような滋賀県の知事がリーダーをされております。彦根市も全国に先駆けて、このヤングケアラーの問題について取組をいただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。  大項目3、少子化時代を迎えた彦根市の街づくりについて。  彦根市の人口推移を見てみますと、生産年齢人口が平成7年をピークに減少し、年少人口は昭和55年から減少、老年人口は一貫して増加し続けています。何の手だてもしなければ、2060年には総人口が今の人口から9万人を割る試算が出ています。彦根市も例外になく少子高齢化が進んでおり、高齢者の方々に生き生きと生活していただくためにも、学問を通して若者の活気が必要と考え、以下、質問させていただきます。
     中項目1、高等専門人材の育成について。  ものづくりの現場に身を置く者として、日本の製造業の競争力低下に危惧をしているところです。過去の議会においても、理工離れに関して彦根市の見解をお聞かせいただきましたが、新たな観点として彦根市のまちづくりの観点から、滋賀県の高等専門人材の育成についてお聞かせください。  細項目1、彦根市は学研都市と考えるが市長の見解は。  彦根市は国宝彦根城を抱え、多くの古きよき文化遺産があり、観光都市としての大きな一面があります。一方では、滋賀大学、滋賀県立大学、聖泉大学、ミシガン州立大学連合センターがあり、学研都市の一面もあり多くの若者が集う地でもあります。いま一度、市長の見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 49 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 50 ◯市長(大久保 貴君) 今お話しいただきましたとおりに、彦根市は観光都市とも標榜しておりますが、学研都市としての一面を持っていると認識しております。 51 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 52 ◯15番(森田 充君) 細項目2、滋賀大学データサイエンス学部、滋賀県立大学工学部、滋賀県立大学工学部の方には地域ひと・モノ・未来情報研究センターというのがございますが、こちらの方の連携内容はということで、彦根市としては上記大学と連携協定を締結し、様々な取組をされていると聞き及んでいますが、いま一度、どのような取組をされているのか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 53 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 54 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 本市は、滋賀大学および滋賀県立大学と様々な分野で連携・協力するための協定を締結しております。  滋賀大学との連携につきましては、大学が実施されている人材育成プログラムへの本市職員の参加や、市の研修講師としての大学教員の派遣、市の審議会委員等への大学教員の委嘱、専門的な調査・分析業務の委託等がございます。データサイエンス学部に限りますと、今年度、本市の課題解決のためのデータサイエンス活用課題解決事業を委託する予定でございましたけれども、新型コロナウイルス感染症の影響により大学が多忙になったため、来年度に延期して実施する予定をしております。  一方、滋賀県立大学との連携につきましては、市の研修講師としての大学教員の派遣、市の審議会委員等への大学教員の委嘱、学園祭を活用した市の啓発イベントの開催等がございます。工学部の地域ひと・モノ・未来情報研究センターに特化した連携はしておりませんが、今後、市の抱える課題解決に向けた連携方法について検討してまいりたいと考えております。 55 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 56 ◯15番(森田 充君) 細項目3に移ります。県で議論されている内容等は市としてどのように捉えられているのか。  先ほども述べたように、県では高等専門人材の育成について教育機関を設置し、目指そうと議論しておられますが、この内容についてどのように捉えられているか、見解をお聞かせください。よろしくお願いします。 57 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 58 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 県では、工業系の高等専門人材育成機関の設置に向けて検討を進められているところであり、昨年度には県庁の関係課で構成する庁内検討会を設置され、情報収集や課題整理を行っておられるところでございます。  今後、県では、来年度に外部の有識者による(仮称)滋賀県高等専門人材育成機関検討委員会を設置され、高度人材育成に向けた方策について検討される予定であると聞き及んでおりますことから、本市としましては、逐次、情報収集に努めながら、県での検討内容を注視しているところでございます。 59 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 60 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目4に移ります。  市として高等専門人材の育成についてのお考えはということで、彦根市として高等専門人材の育成については、まちづくりの観点から新たな付加価値が得られると考えます。そこで彦根市での必要性など、具体的にどのようにお考えか、お聞かせください。 61 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 62 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 今ほどお答えいたしました滋賀県の庁内検討会では、滋賀経済産業協会や滋賀県中小企業団体中央会との意見交換を実施されており、高等専門人材育成機関の設置について産業界からの要望があると聞き及んでおります。  ものづくりの盛んな本市といたしましては、競争力のある力強い産業の創出や持続的な発展のために、知識と技術を併せ持つ実践型高度専門人材の育成は大変重要であると認識いたしております。 63 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 64 ◯15番(森田 充君) それでは、細項目5に移ります。  彦根市としても高度専門人材育成機関の候補地として手を挙げるべきではないか、見解はということで、現在、滋賀県内の市町においても、近江八幡市、甲賀市、草津市、東近江市の四つの自治体が県立の高等専門人材育成機関の設置に向けて候補地として手を挙げておられると聞き及んでおります。財政面や県立高校の在り方など、影響を危惧されることは十分に理解いたしますが、彦根市への未来を考えるのであれば、まずは誘致に手を挙げ、スタート地点に立つことが重要と考えます。まちづくりの観点からも見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 65 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 66 ◯市長(大久保 貴君) 今も企画振興部長がお答え申し上げましたとおりに、現在、情報収集に努めているというところでございます。  高等専門学校が脚光を浴びてきておりまして、たまたま今朝の報道でも、卒業生に対する求人倍率が20倍という話もありましたが、非常にニーズが高まってきていると改めて感じております。私どもとしましては、議論の行方を注視しながら、おっしゃるように誘致も含めた適切な対応を取ってまいりたいと考えております。 67 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 68 ◯15番(森田 充君) 再質問をさせていただきます。  彦根地区労福協と連合滋賀の方で、毎年、政策・制度要求というのを彦根市の方に提出させていただいております。その議論にも私は加わらせていただきまして、今年の11月19日に要望を出させていただいています。大きく12項目、要望を出させていただいているんですけど、その中にも高等専門人材育成機関、高専の設置に向けて、滋賀大データサイエンス学部、滋賀県立大学工学部と連携を図り、誘致活動に努めることという要望も出させていただいています。各企業の皆さんの市への強い要望であることから、こちらの方を確認されました。市長も既に熟読されて、しっかりとした回答を期待するものでございますが、こちらの方、要望に対しての見解があれば少し述べていただければなと思います。 69 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 70 ◯市長(大久保 貴君) 回答期限をいただいていますので、それに向けて準備をさせていただいておりますので、ご理解のほどお願い申し上げます。 71 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 72 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。しっかりとした回答を期待しておりますので、よろしくお願いします。  大項目4に移ります。彦根市図書館(中央館)の用地選定について。  去る11月20日の第1回彦根市図書館用地選定委員会を傍聴させていただきました。この委員会は、JR河瀬駅周辺の学区を候補地に中央館の建設地を決める重要な委員会です。日頃、若葉学区で生活をし、お世話になっている住民として非常に完成を待ち遠しく思い、注目しています。  用地選定委員会は11月20日に第1回が開催され、令和3年1月に第2回が開催され、計4回の委員会で設置が決定されます。傍聴させていただいた印象は、計4回の委員会で委員の方々が用地選定をされるのは、期間も短く、難しい決定になるのではないかなと感じました。彦根市図書館整備計画に基づいて委員会を進めていかれるとのことでしたが、確認の意味も踏まえ、以下、質問してまいります。  中項目1、彦根市図書館整備基本計画についてということで、細項目1、湖東定住自立圏域内における中央館の位置づけはということで、1市4町で締結された定住自立圏形成協定の具体的取組に「圏域内図書館の多様なネットワークの構築」と「拠点図書館」とありますが、この2点については、今回の用地選定委員会においても重要項目には変わりはないのでしょうか、お聞かせください。 73 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 74 ◯教育部長(岸田道幸君) 中央館の位置づけにつきましては、平成29年3月に策定しました彦根市図書館整備基本計画によりますと、彦根市の図書館サービスの拠点であり、北部館、南部館および(仮称)新市民体育センター内に設置するサービスポイントを含めた全てを統括し、一体的なサービスの提供と管理運営の中心的な役割を果たすこととなっております。また、これら本市図書館等の中央館としての役割のほかに、湖東定住自立圏域内1市4町の拠点図書館としての役割を併せ持ち、圏域内図書館の多様なネットワークの構築に資するものであります。  また、彦根市の図書館整備に当たりましては、次のご質問にも関わりますが、各図書館等の規模や利用圏の範囲、市内の地理や地形、交通アクセスなどを勘案した適切な配置が必要であるという考えの下に、中央館の整備場所として、市の中央部にあって、JR沿線の駅に近く、道路網が整備されたところが望ましいとされています。その上で立地や用地取得の観点で判断して、河瀬学区、亀山学区が中央館整備の条件がそろった場所となるため望ましいとされたものでございます。  去る11月20日に開催しました第1回用地選定委員会においては、このような整備基本計画の概要をご説明し、その考え方に基づき、幅広い観点から検討をいただくようお願いしたところでございます。 75 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 76 ◯15番(森田 充君) 細項目2に移ります。  彦根市の図書館整備の考え方はということで、基本計画には、彦根市の図書館サービスの拠点となる中央館を市の中央部に整備し、それぞれの特性を生かした地域館を置き、現図書館を北部館、稲枝地域に南部館を整備し、南彦根駅西側に整備中の新市民体育センター内にサービスポイントを設置され、「広域利用と独自ネットワークを整備します」と記されておりました。  また、中央館は、1市4町が現在所有している現存の図書館の位置関係から見ても、整備場所として「市の中央部にあって、JR沿線の駅に近く、道路網が整備されたところが望ましい」とありますが、この場所が今回の建設予定地となっているJR河瀬駅周辺にある4学区の中の2学区、河瀬小学校区、亀山小学校区になるという認識で間違いないでしょうか。改めてお聞かせください。よろしくお願いいたします。 77 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 78 ◯教育部長(岸田道幸君) 図書館整備の考え方につきましては、先ほどの答弁の繰り返しになりますが、彦根市図書館整備基本計画におきまして、各図書館等の規模や利用圏の範囲、市内の地理や地形、交通アクセスなどを勘案した適切な配置が必要であるという考え方の下に、中央館の整備場所として、市の中央部にあって、JR沿線の駅に近く、道路網が整備されたところが望ましいとした上で、立地や用地取得の観点で判断して、河瀬学区、亀山学区が中央館整備の条件がそろった場所となるため望ましいとなっております。 79 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 80 ◯15番(森田 充君) 再質問をさせていただきます。  先ほども述べましたように、JR河瀬駅周辺には4小学校区というふうに質問をさせていただきました。市の中央部という考え方であれば、彦根市の北館と4町の5館の位置図というのが、この整備計画に載っていると思うんですけれども、城陽小学校区、若葉小学校区も、この中央部という考え方であれば候補地に上がってくるのかなと思ったんですけど、その辺の見解をお聞かせください。よろしくお願いします。 81 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 82 ◯教育部長(岸田道幸君) 彦根市内で3館体制を想定した場合、市域を大きく三つに分け、JR沿線ということで彦根市域のJR駅周辺を想定した場合、彦根駅周辺には現図書館である北部館、南彦根駅には図書学習ラウンジ内にサービスポイントを設置すると、中央館は河瀬駅周辺、そして南部館は稲枝駅周辺と想定されたものでございます。  議員のご質問は、なぜ中央館は河瀬学区、亀山学区だけが対象なのかというようなご質問であったかと思いますが、河瀬学区はJR河瀬駅の所在地域であること、そして亀山学区はJR河瀬駅からの近接地であることから望ましいとされたものでございます。 83 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 84 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目3、中央館のコンセプトはということで、第1回委員会の中でも、委員さんからは、非常に情報量が少なく用地選定のイメージがつけにくい等の意見がございました。先進地等の事例など情報量を増やすことはもちろん重要ですし、中央館のコンセプトから来る建物のイメージも用地選定には重要な項目の一つと考えますが、見解をお聞かせください。 85 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 86 ◯教育部長(岸田道幸君) 現時点でお示しできる中央館のコンセプトとしましては、整備基本計画にあります基本理念、基本方針のほか、「図書館整備に向けた考え方」において、役割や規模、整備場所、蔵書計画、駐車・駐輪場、閲覧席、学習室および休憩コーナーならびに図書館ゾーン図が示されています。  建物の外観イメージなどにつきましては、用地選定後に行います基本設計で明らかになるものですので、この段階で具体的にお示しすることはできません。  しかしながら、さきの第1回選定委員会において用地選定基準を検討する中で、土地の形状や接道状況、一団で確保できる土地の規模など、土地の有効性を判断する上で、敷地に対する建物配置やボリュームの案を示してもらった方が周辺景観との調和などのイメージがしやすいというご意見がございました。  そのため、先進地の事例とともに、例えば平屋建てと2階建てを想定した敷地の位置と建物配置に関する複数の案を第2回以降の選定委員会でお示ししたいと考えているところでございます。 87 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 88 ◯15番(森田 充君) 細項目4に移ります。  計4回の用地選定委員会で決定できない場合はどうなるのかということで、多くの市民が新しい彦根市図書館(中央館)の一日も早い完成を待ち望んでおられ、私もその1人でありますが、多くの期待があるからこそ慎重に議論する必要があると考えます。  本来であれば、中央館のコンセプトから来る建物をイメージできるようにして用地選定を進めるべきではないかと考えます。残り3回の委員会では、多くの選択指標になる項目を明確にし、委員の方々の選定の判断材料にされると思いますが、対象選定地の調査が間に合わない等の状況が発生した場合は、どのように対応をお考えでしょうか、お聞かせください。 89 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 90 ◯教育部長(岸田道幸君) 用地選定委員会の今後の開催スケジュールは、来年1月以降毎月開催し、3月に開催する第4回委員会をもって審議を終え、教育委員会に対して提言をいただく予定としております。  議員ご質問の用地選定に関わる調査等でございますが、選定基準案の策定、対象地に関わる1筆ごとの地目や面積、所有者等の基本情報、土地利用規制の状況に関する調査および分析、交通アクセスの検討、対象地の取得に必要な概算の用地費の試算などとなっております。  短期間での選定となりますが、これらの調査・分析を行い、それらの結果や評価に必要な試案をお示しするとともに、並行して選定委員会での審議を進めていただき、3月中に提言がいただけるようお願いしているところでございますので、ご理解くださいますようよろしくお願いいたします。 91 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 92 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。委員の方々が、この短い期間でしっかり決定できるように、判断材料の方をしっかり出していただければなと思っています。  最後になりますけれども、この基本計画に、実利用者数を学区別人口で割り、利用率を17小学校区で出しておられました。彦根市の利用率平均は13.3%となり、候補地である河瀬小学校区は11.8%、亀山小学校区は7.8%と下回っており、JR河瀬駅周辺の若葉小学校区も7.8%と下回っておりました。城陽小学校区のみが平均の13.3%より上回って17.1%となっておりました。現存の北館までの距離が非常に遠いということは十分に考慮すべきでありますが、中央館ができた際には、1市4町の方々に多く利用され、愛される図書館を今から考えるべきだと考えます。  用地選定までには本当に時間がありませんが、委員の方々がスムーズな選定ができるよう選定基準を明確にできる指標を、事務局としてはご提示の方をよろしくお願いいたします。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 93 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午前9時50分休憩            午前9時55分再開 94 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  7番上杉正敏君。上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 95 ◯7番(上杉正敏君) それでは、今定例会におきまして、私は2点について質問させていただきます。  1問目でございます。彦根市の交通安全対策についてでございます。  私は令和元年の9月定例会で彦根市の交通安全対策について質問しました。その内容は、自転車保険加入の促進、市民によるドライブレコーダー設置の促進、危険な通学路の見直しでありました。今回は、彦根署管内における交通安全対策と公用車の交通安全対策について質問させていただきます。
     中項目1、彦根署管内における交通安全対策について。  細項目1、近年における彦根署管内の交通事故状況は。  全国の交通事故状況を見ますと、1948年の統計が始まって以降、昨年の交通事故死者数が3,215人で、ここ3年連続減少しております。そこで、近年における彦根署管内の交通事故状況を教えてください。 96 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 97 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 近年の彦根署管内の交通事故発生状況につきましては、平成29年が542件、平成30年が483件、令和元年が382件となっておりまして、毎年減少している状況でございます。  また、今年の状況につきましては、11月29日現在の概数でございますが229件で、前年の同時期と比べまして111件の減少となっております。  しかしながら、死亡事故につきましては、今年は既に8件が発生しており、昨年の同時期に比べて5件増加している状況でございます。  以上でございます。 98 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 99 ◯7番(上杉正敏君) 皆さん今お聞きしましたように、平成29年からここ3年で、今年に至っては死者数が増えているということですけれども、年々、事故件数は減っているということで理解しました。  続いて、細項目2番でございます。彦根署管内における新たな事故防止対策は。  彦根署管内において、交通事故を減らす取組として近年新たにされていることがあればお聞かせください。もしなければ、特に力を入れている取組をお聞かせください。 100 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 101 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 近年新たに行っている対策といたしましては、今年になって交通死亡事故が多発していることから、「空・湖・陸」、これは空と琵琶湖と陸地ということですけれども、「空・湖・陸 交通死亡事故抑止作戦」と称しまして、パトカー、白バイ、警備艇、ヘリコプターが参加する啓発活動が10月13日に初めて実施されました。また、平成28年からは、「ひまなきキャラバン隊」と称しまして、彦根、米原、長浜、木之本の各警察署が協働し、交通事故が多発する幹線道路において啓発活動を実施されており、今年は11月2日に実施されております。  これらの活動のいずれにおきましても、本市も参加いたしまして、共に啓発に努めたところでございます。  そのほかにも、これまでから継続的に実施されております啓発活動や、交通パトロール・取締まり等の事故防止対策に取り組んでおられますが、特にパトロールや取締まりについては、死亡事故が多発している湖岸道路を中心に強化されているとのことでございます。  本市といたしましては、警察が実施される啓発活動などについては引き続き積極的に参加いたしまして、共に取り組んでまいりたいと考えております。  以上です。 102 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 103 ◯7番(上杉正敏君) 今、部長から答弁がありましたように、令和2年につきましては、先ほども1問目の答弁でありました交通死者数が多いということを踏まえて、僕も今初めて聞かせてもらったんですけれども、陸・湖・空の抑止作戦ということをされているということを聞きました。こういった、地上の交通事故だけではなく、湖とか空、そういった形での取組をされているということについて新たに理解したところでございますけれども、それに至っても、我々、運転するのは人でございますので、そういった意味でも、皆さん一人ひとりが、それらの作戦に乗っからないように心がけていただきたいなと申し添えたいと思います。  続いて、細項目3番でございます。通学路における交通安全対策の取組は。  通学路における交通安全対策は、ここ近年、毎年されていますが、今年度の取組状況をお聞かせください。 104 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 105 ◯教育部長(岸田道幸君) 通学路における交通安全対策につきましては、彦根市通学路交通安全プログラムに基づき実施しております。今年度の取組状況につきましては、小学校から報告のありました危険箇所46か所について、10月上旬に小学校と教育委員会事務局、都市建設部、彦根警察署、県湖東土木事務所の関係機関合同で現地にて点検を実施しました。また、10月中旬に道路の改良や歩道のグリーンベルト化、通学路の変更など、要対策箇所に対する具体的な対策を対策案作成会議にて検討し終えたところでございます。  検討いたしました対策につきましては、担当所属や関係機関において、過年度の要対策箇所を含め順次実施することとなっています。  今後、実施した対策の効果について令和3年2月に検証会議を開催し、対策の改善・充実を図ってまいります。 106 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 107 ◯7番(上杉正敏君) 再質問でございます。  今、教育部長が答弁された中で、交通安全対策の中にグリーンベルトの設置というのがありますが、私どもの地元の自治会でも一昨年、グリーンベルトを設置されまして、その後、地元を通る車両につきましては速度も減速されて通行しているように思います。そういった中で、今、各自治会から出されている、地元から要望されているグリーンベルトの設置はどれぐらい、例えば半分ぐらいできているのか、いやいや、まだまだなのか。その辺、もし分かれば教えていただきたいと思います。 108 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 109 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 対策箇所に、その対策の手法としてグリーンベルトを設置しておりますので、具体的に地元の方から、これだけの区間というような延長というのは把握していないんですけれども、平成26年度からこれまで、通学路の交通安全プログラムによりまして設置しましたグリーンベルトの延長といたしましては1万3,434メートルでございます。また、今後も引き続き、対策会議の中で必要な箇所についてはグリーンベルトの設置を進めていきたいと考えております。  以上です。 110 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 111 ◯7番(上杉正敏君) 平成26年から1万3,400メートル以上されているということで、確かに、先ほども私が述べましたように、グリーンベルトをされると本当にドライバーにとっても、ここは通学路であるなという認識もありますし、そして側線も併せて引かれているところがありますと、やはり道路が狭く感じるので、狭路である通学路であれば物すごく有効であるというのを実感しておりますので、これからもぜひ、地元からの要請があれば、できる限り予算を取っていただいて、児童の通学路の安全を守るための手段として効果が発揮できますので、どうかよろしくお願い申し上げます。  続きまして、中項目2番でございます。公用車の交通安全対策について。  以前より私は、公用車の交通安全対策について、いろいろな提言をしてまいりました。今回の議会においても公用車における事故報告がありました。本当に残念なことでございます。  先ほども発表がありましたように、全国における交通事故が年々減少傾向にある中、彦根市の公用車の事故報告は議会があるたびにされているように思えてなりません。そこで、今回は我々議員も含め、職員がいま一度、交通安全対策について真剣に考えていかなければならないという思いで次の質問をさせていただきます。  細項目1番、公用車の保有台数と1台当たりの月間走行距離は。  彦根市が所有する公用車の保有台数と1台当たりの月間走行距離をお聞かせください。 112 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 113 ◯総務部長(牧野 正君) 本年3月末現在におけます本市の公用車保有台数は264台でございます。  また、1台当たりの月間走行距離につきましては、集中管理車両の集計となりますが、令和元年度における1台当たりの月間走行距離は514キロメートルとなっております。 114 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 115 ◯7番(上杉正敏君) 今、保有台数が264台と、そして1台当たりの距離数が514キロとお聞きしましたが、この月間走行距離については多いと思っておられるのか、その辺をお聞かせください。 116 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 117 ◯総務部長(牧野 正君) 今ほども答弁をいたしましたとおり、令和元年度におけます公用車1台当たりの月間走行距離は514キロメートルということでございまして、これを月20日使用すると換算いたしますと、1日当たりの走行距離としましては25.7キロメートルとなります。これを年間にすれば6,168キロということになります。これを多いと見るか少ないと見るか判断が難しいと思いますけれども、総じて、それほど多い走行距離ではないのかなと考えております。 118 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 119 ◯7番(上杉正敏君) それでは、細項目2番でございます。公用車の事故発生件数と事故発生率は。  公用車の1年間における事故発生件数と事故発生率をお聞かせください。 120 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 121 ◯総務部長(牧野 正君) 公用車の加害による事故発生件数と事故発生率につきまして、過去3年間の状況をお答えいたします。  まず、平成29年度における事故発生件数は37件でございました。平成29年度末現在における公用車保有台数は269台でございまして、公用車保有台数に対する事故発生率は13.8%でございました。  次に、平成30年度における事故発生件数は24件でございました。平成30年度末現在における公用車保有台数は272台でございまして、公用車保有台数に対する事故発生率は8.8%でございました。  そして最後に、令和元年度における事故発生件数は、これも前年同様24件でございました。令和元年度末現在における公用車保有台数は264台でございまして、公用車保有台数に対する事故発生率は9.1%でございました。  以上でございます。 122 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 123 ◯7番(上杉正敏君) 私がこの細項目で公用車の事故発生件数と事故発生率をお聞きした根拠といいますのは、これが多いか少ないかというのをどのように見ようかなということで、実は京都市にありますある企業の実態を調べまして、そこの保有台数は彦根の、今回の調査をさせていただいたのは3分の1の事業所でございましたので、そこで119台あります。それで、ここ近年3年間の事故発生件数を聞きますと、平成29年は3件、そのうち公道で起こされたのは1件だけでした。2019年は2件、それも公道はなく、駐車場内。2020年、令和元年は3件です。公道が1件といった状況でございました。ここにも当然、緊急車両が十数台ありますので、彦根市が所有する消防自動車と、そんなに変わらないかなと思います。  事故発生率がわずか1.7%ということでございました。それをもって今、部長からお聞きしますと、平成29年は13.8%でございますので、かなり多いということが分かりました。近年、若干減っているようにも思えますが、まだそれでも10%に近づく。これは10%を超えると、かなり厳しいと、私は、ある交通を調査されているところで聞いておりますので、やっぱり彦根市の事故発生率というのは、かなり大きいんだなと聞きました。  そこで再質問でございますが、彦根市の状況でございますが、ちなみに近隣市で結構です、その状況が分かればお聞かせ願いたいと思います。 124 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 125 ◯総務部長(牧野 正君) 近隣の市町の事故発生件数あるいは事故発生率を把握する手段といたしましては、実は公益社団法人全国市有物件災害共済会、これは彦根市も加入してございますけれども、その共済会が公表をされている事故率というのがございます。これは、この共済会に事故報告があった件数を保険加入台数で割った数値でございまして、ちょっと条件がございます。損害額1万円以上の事故が対象になるということで、軽微な事故は対象外ということになるわけでございますが、その令和元年度の事故率で申し上げますと、県内加入、本市も含めて8市ございます。令和元年度の事故率、県内加入8市の平均が8.10%でございました。  これに対しまして、実は彦根市は2.90%という結果でございました。これは比較的軽微な事故が多かったということを物語っているのかなと思いますけれども。  また、1年戻りまして平成30年度につきましては、県内の加入の8市の平均が10.82%であったのに対しまして、本市は9.55%という結果でございまして、この数値だけを見ますと、県内のこの共済会に加入しておられる8市の中では比較的事故率が低いということが言えるのかなと思います。  以上でございます。 126 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 127 ◯7番(上杉正敏君) 今、総務部長から、他市に比べると公益社団法人全国市有物件災害共済会からの報告であれば、そんなに多くないという見解でありましたけれども、これは僕、公明党議員として、県内市町にそれぞれ議員がおりますけど、これをもっと大きく強く訴えていかないといけないのかなと。彦根市でもこんなのだと、他市はもっと多いのかなというのを今改めて、ある意味ちょっとショックを受けました。そういったことで、今、部長がおっしゃった共済会からの報告が少ないからといって、これは決して安心していただくものではないので、もうちょっと気を引き締めていただかなければならないなと思いました。  続いて、細項目3番でございます。ドライブレコーダー設置後の効果は。  私が公用車のドライブレコーダー設置を提言させていただいて、市当局は早い段階から、今、全ての公用車に設置されていると認識しております。設置された後の効果はいかがであったか、お聞かせください。 128 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 129 ◯総務部長(牧野 正君) 本市におきましては、平成25年度から公用車へのドライブレコーダー設置を順次進めてきたところでございまして、現在は全ての公用車に設置しております。  さて、ドライブレコーダー設置後の効果でございますが、設置を開始いたしました平成25年度の前年度である平成24年度の事故発生率は10.7%であったのに対しまして、令和元年度の事故発生率は9.1%と1.6%減少をしております。  また、事故発生割合の推移を比較する方法といたしましては、先ほどの再質問の際にもお答えをいたしましたように、公益社団法人全国市有物件災害共済会が公表をされている事故率がございます。これは同共済会に事故報告があった件数を保険加入台数で割った数値でございまして、先ほども申し上げましたように、損害額が1万円以上の事故が対象となりますけれども、ドライブレコーダーの設置を開始しました平成25年度の前年度である平成24年度の本市の事故率は13.85%であったのに対し、平成30年度の事故率は9.55%、令和元年度の事故率は2.90%と減少しておりますことから、ドライブレコーダーの設置は一定の効果があったものと考えております。 130 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 131 ◯7番(上杉正敏君) 再質問ですけれども、今、一部、総務部長からもお答えがあったと思いますけど、ドライブレコーダーを設置して、よかったと思っておられますか。 132 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 133 ◯総務部長(牧野 正君) 一般によく言われておりますのは、ドライブレコーダーの効果でございますけれども、自身の運転の状況を第三者に把握されていることから、運転者の交通安全意識がより高まる、そして無理な運転や危険な運転、あるいは超過速度等の抑止など、運転マナーの向上につながっているのではないかなと考えております。  事故率の減少、先ほどご答弁申し上げましたことからも、一定の効果があると認識しておりますし、これはそもそも上杉議員のご提案に基づいてドライブレコーダーの設置を進めてきたという経緯もございます。私自身は設置を進めてきてよかったなと思っております。 134 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 135 ◯7番(上杉正敏君) よかったということですけれども、後の質問にも続きますが、今後、少しでもこの状況を打破できるように頑張っていただきたいなと思います。  次の質問に移ります。細項目4番でございます。ドライブレコーダーの活用は。  公用車の事故が発生した場合、事故の検証やその後の事故防止に役立てていると思われますが、現状をお聞かせください。 136 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 137 ◯総務部長(牧野 正君) ドライブレコーダーの映像につきましては、公用車による交通事故が発生した際に、事故発生時の状況の確認と事故を起こした原因などの分析のために利用しております。  また、職員側に過失のある交通事故で、その状況がドライブレコーダーの映像で確認できる場合は、職員用の庁内ネットワークシステムの掲示板に、その事故の概要に加えてドライブレコーダーの映像データを掲載し、事故発生時の状況を周知し、注意を促しております。この取組につきましては、文章だけでなく映像を添えて啓発することにより事故当時の状況をより具体的に知ることができることから、職員一人ひとりの安全運転意識の向上に役立っていると考えております。 138 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 139 ◯7番(上杉正敏君) 今の答弁でドライブレコーダーの活用という形ではされていると認識しておりますけれども、実際、私が議員になる前に勤めていた会社では、そういったドライブレコーダーを用いて、全職員、全社員が見るのは当然ですけれども、それをもって、どのように原因対策、この事故はなぜ起こったのかと、そういうところを全員が共有することはされていないと思います。という意味で、今のままで、ただ全職員が見て、「これがこういう事故やったんやな」、それを実際、全職員が共有して、これを二度と起こさないようにするには、どうしたらいいのかというところを皆さんでディスカッションするような場を設けないと、ただ一方通行に「こんな事故がありました」では、今後、まだまだ彦根市の公用車の事故は減らないと思います。そこで、今の活用方法で満足されているのかというところを再度お聞かせください。 140 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 141 ◯総務部長(牧野 正君) 現在の活用といたしましては、先ほども答弁いたしましたように、庁内ネットワークの掲示板への掲示というのを基本にしております。ただ、議員おっしゃいましたように、その事故を共有化していくためには、例えばですけれども、安全運転研修の教材の一つとして必ず使用をすると。今、安全運転推進員というのが、各職場におりまして、その推進員を中心に職場研修を進めていただいておりますけれども、そういった研修の中でドライブレコーダーの画像の有効な活用方法について検討をしてまいりたいと考えております。 142 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。
      〔7番(上杉正敏君)登壇〕 143 ◯7番(上杉正敏君) 今、総務部長からもドライブレコーダーの活用を推進してまいりたいということですけれども、具体的に私から提案させていただきたいんですけど、先ほども言いましたように、ドライブレコーダーの画像を見て、「こうやったんやな」というだけでは、なかなか意識が高まらないと思います。では何をすればいいのかなというところで、皆さん、車を所有されている企業、多くの方がやられているのが、よく危険予知のシートを使って、今回、ドライブレコーダーであれば、ドライブレコーダーで事故があったその状況を踏まえて、ここにはどんな危険が潜んでいたのか、また、そういったドライバーのそのときの体の状況とか身体の状況がどうであったかというところまでやって解決していかないと、これはできないと、はっきり申し上げます。  それで、私は、民間企業だからやれるんだという考えがもしあれば、これは絶対おかしいなと思います。長時間をかけてするものでもなく、数分で結構です。実際、私も何十年もやってきまして、ほんの5分か10分までの間で、危険予知シートを使って、どこに危険が潜んでいるのか。例えばドライブレコーダーで見るのであれば、ここがどうだったんだというところを少人数の中で見る、一緒に共有して、そこで「今回はこうやな」、「これで気をつけよう」、「よし」というぐらいの成果を出さないと、なかなかこれは、はっきり言って減らないと思いますので、これは職場の環境にもよると思うんですけれども、わずか数分でできますので、これはぜひ実行していただきたいと思います。再度、その辺について、総務部長、見解を求めます。 144 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 145 ◯総務部長(牧野 正君) 大変貴重なご意見をいただきまして、ありがとうございます。先ほど来、事故率を申し上げておりますけれども、彦根市の職員が起こした交通事故というのは非常に多いと私も思っております。その事故を減少させるための一つとして、今おっしゃった研修の進め方を参考にさせていただいて、全庁的な取組にしてまいりたいと考えております。ありがとうございました。 146 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 147 ◯7番(上杉正敏君) 続いて、細項目5番でございます。各所属長によるドライブレコーダーの活用は。  交通事故が発生した場合、各所属長の皆様はドライブレコーダーをどのように活用されているのか、お聞かせください。 148 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 149 ◯総務部長(牧野 正君) ドライブレコーダーの映像の活用につきまして、まず事故を起こした職員の所属長は、当該職員による事故状況の説明とともに、事故状況がドライブレコーダーの映像で確認できる場合には、その映像を基に、事故当時の状況の確認と原因の分析を行っております。その上で、今後、同様の事故を起こさないための対策を検討し、公用車等事故報告書として取りまとめ、これを私、総務部長宛てに提出をいただいているところでございます。  また、事故を起こした職員の所属以外の所属長におきましても、職員用の庁内ネットワークシステムの掲示板に掲載された映像を参考にして、自らの所属で同様の事故を起こさないよう所属職員への注意喚起を行っているところでございます。  事故を起こした所属だけではなく、全ての職員が公用車による交通事故を自分のこととして捉えることが非常に重要であると考えておりまして、公用車による交通事故件数をこれ以上増やさないためにも、引き続きドライブレコーダーの活用を図ってまいりたいと考えております。 150 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 151 ◯7番(上杉正敏君) 今、総務部長からも、各所属長におかれましても、やられているということですけれども、このような事故が、先ほどからも、減っている年もありますけれども、毎年あるので、本当に各所属長が真剣に取り組んでおられるのか、本当に疑問視してなりません。そこで、安全運転管理委員会の委員長でもあられます副市長の見解を述べていただきたいと思います。 152 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。 153 ◯副市長(山田静男君) まずもって、職員の公用車事故、数が非常に多いということで、度々ご迷惑をかけています。ご心配をかけて申し訳ございません。おわび申し上げたいと思います。  公用車の事故、結構数が多いんですけれども、昨年度より非常にペースが速いということでございます。11月末現在で17件発生しておりまして、昨年度同時期の状況でございますと、令和元年度11月時点で18件ということで、あまり変わらないわけでございますが、17件のうち12件が相手方がいない自損事故ということで、うっかり、例えばバックして柱に当たるとか、そういう軽微な事故でございます。これはいずれにしましても不注意でございまして、周辺を十分確認すれば防げた事故でございます。日頃から運転者が呼称確認、いわゆる声を出して確認する、また、指さし確認を行うなどを徹底すれば防げる事故でございます。  そういうことから、日頃から部長会を通じまして、職員が運転する場合は運転命令簿の申請に所属長の確認をもらう必要がございます。その時点に、必ず職員に安全運転、気を引き締めていただいて運転していただくようお願いしているところでございます。  そういうことから、日頃から交通事故を少なくするということで真剣に取り組んでいるところではございますが、残念ながら、そういう軽微な運転事故、公用車の事故が発生しているというところでございます。  今後におきましても、公用車という意識ではなくて自分の車の感覚で、やっぱり大事に緊張感を持って運転していただくことが大事でございますので、まず初め、私は安全運転委員会の委員長でございますので、委員長である私が統率して安全運転を心がけたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。 154 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 155 ◯7番(上杉正敏君) 次の質問の中にも出てくることで、今、副市長、指さし・呼称確認というお話が出ました。確かに、次の質問でありますので、そのときまた質問させてもらいますけど、人間で、どうしても、うっかりとかいうのはあると思います。今お聞きしました中でも、物損がほとんどだということもございますけれども、そういったことを人間、ぼーっとしている中で、ついというのが、これは私でもありますし、皆さんあると思います。そういった中で今どうやっているかというと、皆さん、新車につきましては、当然サポカーですよね、近づいたら止まるとか、コーナーセンサーがついてピーピーと鳴る、警報が出るような車がございます。そういった中で今後、リースされていると思いますので、そういった形については、新しく、そういった装備のついている車を優先して、選定していただきたいと思いますが、その辺について、副市長、実行していただけるでしょうか。 156 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。 157 ◯副市長(山田静男君) 最近の車は安全運転、例えば急発進ができないような装置とか、前と後ろ、従来、バックのカメラがついている車が結構、今、主流になっています。そういうことから、当然、今、公用車はリースでやっておりますので、値段的にもそんなに変わらないと思いますので、そういう安全面を踏まえた形で選定していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。 158 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 159 ◯7番(上杉正敏君) ぜひ採用していただきたいなと思います。  続いて、細項目6番でございます。コメンタリー運転による安全確認を進めては。  私が勤めていました会社では、車の保有台数や月間走行距離もかなり多いことから、早くから、今から十数年前からドライブレコーダーも全車両に設置されました。その上でコメンタリー運転も実施してきました。それをすることにより事故も減りまして、当然、自分自身も運転中の眠気も防止することができましたし、そういったことで公用車を運転する際に、先ほど副市長からの答弁もありましたように、コメンタリー運転をこれからも推進してはどうかと思いますが、その辺について意見をお聞かせください。 160 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 161 ◯総務部長(牧野 正君) コメンタリー運転とは、刻々と移り変わる交通の状況について、声を出すことによって安全意識を高め、ぼんやりとした状態や考え事をした状態で漫然と運転することを防ぐための運転方法であると認識をしております。  議員ご指摘のとおり、コメンタリー運転では、声を出して積極的に周囲の状況確認を行うため、運転者はしっかりと危険予測をしながら運転することができるものと考えます。  本市におきましては、今年度の安全運転管理事業計画におきまして、事業の重点として呼称確認の励行を挙げているほか、公用車を運転する際に記入する公用車運転報告簿における確認項目として「呼称確認したか」という項目を設けております。公用車の交通事故の原因といたしましては、この呼称確認や周囲の安全確認をできていなかったことが要因の一つであると考えられますので、漫然とした運転を防ぐためにも、コメンタリー運転による安全確認の重要性を周知徹底してまいりたいと考えております。  実は今朝、庁内ネットワークシステムの掲示板に掲出をしまして、全職員に周知を図ったところでございます。 162 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 163 ◯7番(上杉正敏君) 何度も申し上げますが、コメンタリー運転と、先ほど言いましたサポカーとかセンサー等を搭載した車に切り替えることによって、これは間違いなく彦根市の公用車の事故は減ると思いますので、ぜひ実行していただきたいと思います。  続きまして、細項目7番、議会に対して事故報告が遅い理由は。  今回の交通事故報告も、4月に発生した案件であるにもかかわらず、今定例会での報告でありました。あまりにも遅いと言わざるを得ません。事故報告が遅くなった理由をお聞かせください。 164 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 165 ◯総務部長(牧野 正君) このたびの公用車事故に関する損害賠償額の決定に係る議案につきまして、市議会に上程させていただく時期が遅くなった理由でございますが、相手の方に賠償する額が決まるまでに半年以上の期間を要したことがその理由でございます。  具体的には、4月下旬の事故によって、けがを負われた相手の方は、9月末までの約5か月間、通院治療をされたと伺っております。このたび、けがが完治されたことを受けて、本市といたしましては、速やかに相手の方への賠償を進めたいと考えているところでございますが、けがの治療が完了しなければ賠償する額を決めることができないことから、今回の事故の内容をお伝えするタイミングがこの時期になってしまったものでございます。 166 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 167 ◯7番(上杉正敏君) 今の答弁で人身事故と賠償云々について、金額が決まらないから報告できなかったということでございますけれども、我々議会としましても、そういった事故があったにもかかわらず、このように半年以上も遅れて報告されるのは本当に議会軽視だなとも思えますし、別に金額が決まらなくても、こういう事態がありましたという速報だけでもいいから、それはぜひ報告していただきたい。今後、公用車による交通事故報告を速やかにすべきと考えますが、それについての見解を述べてください。 168 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 169 ◯総務部長(牧野 正君) 公用車事故の発生状況につきましては、原則として、毎月月初めに開催をされます部長会議において報告をして、全職員が共有をしているところでございます。この資料をそのまま議会事務局を通じて議員の皆様へ提供することは可能かなと思っております。今この場におきまして私の一存でそれを決定することはできませんけれども、前向きに検討をさせていただきたいと考えておりますので、どうかご理解を賜りますようお願いをいたします。 170 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 171 ◯7番(上杉正敏君) 次の質問にもありますので、報告につきましては一日も早く、金額云々は関係なしに、こういう事態が発生しましたというだけでもいいですから、速やかに報告していただきますように、よろしくお願いします。  続きまして、細項目8番でございます。今後の事故防止に向けた取組に対する市長の見解は。  今回の事故報告だけでなく、これまで幾度となく事故報告を我々議会は聞かされてきました。このような事故を二度と起こさないよう職員全員が気を引き締め、交通安全対策について真摯に取り組んでいただきたい。そのためには彦根市の安全総括を担う大久保市長が交通安全対策について強く取り組まなければならないと考えますが、市長の見解を聞かせてください。 172 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 173 ◯市長(大久保 貴君) 議員ご指摘いただきましたように、度々事故の報告を申し上げて、議案をご審議いただかなければならないということ、改めて私からも深くおわびを申し上げたいと思います。  今回、議員からは改めて具体的な事例でご示唆をいただきました。私どもとしましては、いただきましたご助言をしっかりと整理し、着実に実行できるように全庁を挙げて取り組ませていただきたいと考えております。 174 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 175 ◯7番(上杉正敏君) 再度確認させていただきます。公用車による事故をこれ以上増やさない努力を誓えますか。 176 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 177 ◯市長(大久保 貴君) しっかり頑張らせていただきます。 178 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 179 ◯7番(上杉正敏君) それでは、次回以降、少なくとも事故件数、また交通事故が減っていることを期待して、次の質問に移らせていただきます。  大項目2番、彦根市の農業政策について。  先般、私は11月12日に東びわこ農業協働組合で開催されました滋賀県農政連盟湖東連合支部農政懇話会に、市民産業建設常任委員会の委員長として参加させていただきました。懇話会の内容は、滋賀県農政連盟からの要望に対して、国や県、各市町の農業支援施策について意見を交わした会議でありました。今回はそのような懇話会の内容も踏まえ、以下、質問させていただきます。  中項目1、国の補助事業について。  懇話会の中でも話題になっていました、国による農業支援事業が幾つか紹介されました。そこで以下、質問します。  細項目1、国の補助事業メニューは。  農業支援による国の補助事業メニューについては、かなりの事業があると思われますが、どれぐらいあるのか、お聞かせください。 180 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 181 ◯産業部長(中村武浩君) 令和2年度の農林水産省当初予算額は約2兆3,000億円の規模であり、生産基盤の強化や経営所得安定対策の着実な実施、担い手への農地集積・集約化による構造改革の推進などを重点事項として掲げられ、非常に多くの農業支援に係る事業が設定されております。  また、それぞれの事業の中には、交付要件、交付対象者などが異なる様々な補助金・交付金がメニュー化されておりまして、農業振興等に係るソフト事業だけでも、近畿農政局を通じて交付決定がなされた補助金の種類は、令和元年度において約100種ございました。  以上です。 182 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 183 ◯7番(上杉正敏君) 細項目2番、国の補助事業メニューがどこまでできているのか。  今、部長から100ぐらいメニューがあるというように説明を受けましたが、今ほど説明していただいた補助事業の中で彦根市に関連する補助事業がどれだけあって、できているのか。その辺をお聞かせください。 184 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 185 ◯産業部長(中村武浩君) 農業振興に係る国の補助事業の中で本市が主に取り組んでおりますのは、担い手育成のための農業機械等の導入支援事業や、人・農地プランの実質化を踏まえた農地中間管理事業等による農地集積を図る事業、環境に配慮した営農活動を行う生産者を支援する事業であり、いずれも国庫補助金を主な財源とし、農業者へ補助金を交付することで施策を実施しており、令和元年度で約7,000万円の国庫補助金を受け取り、各農業者に交付いたしました。  また、彦根市やJA東びわこほか、農業関係団体・機関で構成する彦根市農業再生協議会では、経営所得安定対策に係る直接支払交付金等の交付事務を行っており、市の会計は通りませんが、令和元年度で約6億円の交付実績がございました。  土地利用型農業が主体の本市において、麦・大豆など戦略作物の本作化を進め、水田をフルに活用し、担い手農家の経営安定に資することができるよう、国の補助事業メニューを最大限に活用しているところでございます。  以上です。 186 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 187 ◯7番(上杉正敏君) 再質問でございます。  特に彦根市がその中で力を入れてきた補助事業はありますか。 188 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 189 ◯産業部長(中村武浩君) これまで注力してきましたのは、地域農業担い手に対する農業用機械・施設の補助事業や、彦根梨の出荷量拡大のために選果レーンを増設した特産品競争力強化促進事業などが挙げられます。いずれも農業投資に係る多額の費用負担を補助金により支援するものですが、このほかにも効率的で安定的な農業経営の育成や担い手への農地集積・集約化に資する補助事業は、本市農業の競争力を強化する上で、どれも重要であることから、これら市の施策に合致する国庫補助事業は押しなべて力を入れてまいりました。 190 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 191 ◯7番(上杉正敏君) 細項目3番、国の補助事業を今後どのように進めていくのか。  彦根市の農業支援を進めるに当たって、国の補助事業をどのように活用して進めていくのか、お聞かせください。 192 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 193 ◯産業部長(中村武浩君) 本市農業の特徴である米・麦・大豆の生産を主体とした土地利用型農業、またはその担い手を対象とした補助金・交付金について、国の補助事業を的確に理解し、農業者へ遅滞なく補助金を交付することが重要であると認識しております。  国の補助事業を活用しているもので主な事業を申し上げますと、地域農業の担い手と呼ばれる中心経営体が農業用機械や施設を導入される際に活用できる補助金があり、農業経営において多額の支出を必要とする設備投資に対して、国庫補助金を最大限に活用していただくことにより、担い手の育成・確保を図っているところでございます。  このほかにも、環境保全の効果の高い営農活動に取り組む農業者を支援する事業では、国庫補助金のほか、県補助金・市補助金も併せて交付し、施策を推進しているところでございます。  こうした補助事業を最大限に活用するため、国や県の農林水産関係予算の情報を早期かつ的確に把握した上で、農業者へ遅滞なく周知をし、補助金の適正な交付事務を行うことで本市農業の振興を図っているところでございます。
     以上です。 194 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 195 ◯7番(上杉正敏君) 再質問でございます。  今後、農業従事者に今言われた補助事業の活用をどのような方法で伝えていこうとされていますか。 196 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 197 ◯産業部長(中村武浩君) 今ほど答弁しました地域農業の担い手が対象となる農業用機械・施設の導入に係る補助事業につきましては、対象となる全ての農業者へ郵送で事業の案内を送付した上、併せて市のホームページ上にも補助金要綱や申請書類の様式を掲出し、事業を活用していただけるよう周知をしております。  また、国の補助事業に限らず、農業者の方々へ可及的速やかに事業周知をしなければならない場合、例えば近年では、平成30年の台風被害に対する支援事業においては、会場を借りての説明会開催や農業組合長様宛てに回覧文書で周知をお願いするなどの対応をしております。事業の内容に応じて、確実に、速やかに農業者の方々へ事業周知を行っているところでございます。  以上です。 198 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 199 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。ぜひ進めていただきたいと思います。  中項目2番、彦根市の独自事業について。  農業支援の中で、先ほどまでは国による補助事業についてお聞きしました。それでは、彦根市としての農業支援について、以下、質問します。  細項目1、彦根市の独自事業のメニューは。  彦根市が独自で行っている農業振興等に係るソフト事業を聞かせてください。 200 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 201 ◯産業部長(中村武浩君) 彦根市の単独補助事業として、令和2年度においては、地元産野菜を学校給食用食材として市内各小学校に配送されることを支援する学校給食契約栽培推進事業と、野菜や果樹などの園芸作物の出荷拡大を目指す農業者の農作業用機械等の導入支援を行う生産基盤整備推進事業の2事業を独自事業としてメニュー化しております。 202 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 203 ◯7番(上杉正敏君) 再質問ですけれども、国の補助事業に比べて彦根市の独自事業が少ないのは、これは財源が確保できないからでしょうか。 204 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 205 ◯産業部長(中村武浩君) 彦根市では、これまで様々な独自事業を実施してまいりました。一例を申し上げますと、彦根梨を使ったお土産品や飲食店でのメニュー開発、イベント開催に係る事業を実施した農林水産特産物開発促進事業や、近隣4町と共同負担にて機械の共同利用による園芸作物の作付面積を拡大することを目的とする生産基盤拡充振興対策事業などが過去にございました。いずれも一定の成果を得たということで事業の廃止を行ってきた結果、現在の独自事業という形になったものでございます。 206 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 207 ◯7番(上杉正敏君) 続いて、細項目2番、学校給食契約栽培推進事業は十分か。  現在、彦根市が農業振興の支援として、先ほども一部答弁されましたが、学校給食契約栽培推進事業がありますが、現在のままで十分と考えているのか、お聞かせください。 208 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 209 ◯産業部長(中村武浩君) 学校給食契約栽培推進事業を実施することは、当市におけるキャベツ、タマネギ、ニンジンなどの園芸作物の生産拡大のみならず、地産地消の推進や食育の推進にも寄与するものであると考えており、給食用食材の配送に係る経費の2分の1をJA東びわこへ手数料として支出し、側面的な支援を実施しております。  学校給食における彦根市産野菜の使用割合は、令和元年度では重量ベースで40%を超え、JA東びわこによる給食用食材の配送実績も年間約2,400回と順調に増えており、このことは本事業の効果が十分に発揮できているものであると考えております。 210 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 211 ◯7番(上杉正敏君) 再質問ですけど、この事業をまだまだ伸ばす方法があるのか、これ以上はもう伸びないのか、その辺をお聞かせください。 212 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 213 ◯産業部長(中村武浩君) 給食用の食材は安全・安心が第一に求められ、厳しい規格の下で納入されるべきものでありますので、農産物の品質を確保しつつ、地場産野菜の給食使用率を飛躍的に引き上げることは容易ではございませんが、JA東びわこや学校給食センターの努力によりまして、配送回数の実績は毎年400回ほど順調に伸びております。給食用食材に適した安全・安心、そして新鮮な彦根市産野菜を生産していただく農業者を支援することにより、さらに事業効果を伸ばせるものと考えております。  以上です。 214 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 215 ◯7番(上杉正敏君) 次の質問です。細項目3番、生産基盤整備推進事業は十分か。  彦根市の農業は土地利用型農業で米、麦、大豆が中心に作られています。そのような中で、野菜などの出荷拡大を図る農業者を支援している市単独事業があると、先ほどから説明がありましたように、聞き及んでいますが、現在のままで十分と考えているのか、お聞かせください。 216 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 217 ◯産業部長(中村武浩君) 本市は、高い圃場整備率を背景に、水田面積の約60%以上を担い手と呼ばれる規模の大きな農業者が耕作しており、水稲などを中心とした土地利用型農業が盛んであることから、今後は野菜や果樹などの生産振興を図り、出荷生産者を確保することが必要であると考えております。  経営規模の大きな「担い手」と呼ばれる農業者は、国の補助事業を活用し、農業用機械等を導入されていますが、本事業では国の補助事業の対象にならない比較的規模の小さな農業者も補助対象としており、毎年、市単独事業として実施しているものであるため、制度としては十分であると考えております。  以上です。 218 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 219 ◯7番(上杉正敏君) 大型農業をされているところは国の補助事業が対象としてされますが、今言ったような少ない耕作でされている農業従事者に対しては、この生産基盤整備推進事業が活用されていたというように今、説明がありましたけれども、再質問ですけれども、この事業には本年度どれぐらいの予算を見ておられましたか。 220 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 221 ◯産業部長(中村武浩君) 今年度の予算ですけれども、あくまで前年の交付実績を参考にしておりますので、実は前年のときは希望者がなかったので、今年度は1件分の50万円を予算計上しております。 222 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 223 ◯7番(上杉正敏君) 小規模農業の方も、今、いろんな機械を使ってやらなければならない事態になっておりますので、できるだけ、少しでも、例え1万円でも2万円でも、大変厳しい財政ですけれども、そういった農業に従事される方に力添えをしていただきたいなと思います。  続きまして、中項目3番、排水対策事業について。  彦根市の農業支援事業の中で、先ほど質問しましたソフト事業のほかにハード事業があります。この事業は災害予防対策に関連しての事業と認識しております。そこで以下、質問します。  細項目1、南三ツ谷地区の整備状況は。  南三ツ谷地区における整備事業についての目的と整備事業の内容をお聞かせください。 224 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 225 ◯産業部長(中村武浩君) 南三ツ谷地区では、昭和40年代に県営圃場整備により農地、用・排水路の整備がされた後、平成7年度に暗渠排水が整備されております。しかし、両施設の老朽化等により水利機能の低下や排水不良が生じており、また、琵琶湖に近い低地のため、洪水など、琵琶湖の水位が上昇した際は農地へ溢水するなどの被害を受けてきました。  このようなことから、排水路ならびに暗渠排水の再整備による農地の排水対策と汎用化を図り、また、昭和56年に整備したパイプラインの一部を自動給水栓にすることで水管理作業の省力化を図り、経営の安定化と充実、効率化を目的として事業を計画されているところでございます。  あわせまして、当地域の懸案でありました琵琶湖総合開発事業で整備された稲枝排水機場へ連絡する横引き水路の整備を行い、地域の湛水防止を図ることとして、令和3年度から事業に着手できるよう国の採択手続を進めているところでございます。 226 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 227 ◯7番(上杉正敏君) 確認ですけど、今、部長が述べられましたように、令和3年度からの事業ということですが、開始は大丈夫なんでしょうか。 228 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 229 ◯産業部長(中村武浩君) 現在、地元地域の役員さんと愛西土地改良区が中心となりまして、事業化に必要な関係者の同意徴集、法手続の準備を進めておられます。また、国とのヒアリングについても順調に進んでいると聞いておりますので、令和3年度の事業開始は可能であると考えております。 230 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 231 ◯7番(上杉正敏君) ぜひ計画どおり進めていただきますようよろしくお願いします。  細項目2番、野田沼地区の整備状況は。  現在進められています野田沼地区の整備事業の目的と整備事業の内容をお聞かせください。 232 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 233 ◯産業部長(中村武浩君) 野田沼地区は、現在、亀山地域で排水改良を目的として県営事業で実施しております犬上南部地区広域排水改良事業の関連事業として整備を進める一級河川安食川の分流施設である八坂放水路事業の地区名となります。  八坂放水路は、安食川を流れる排水の一部を本川から分離して琵琶湖へ流す水路として位置づけ整備された施設で、安食川の分流部から一級河川江面川に合流するまでの約900メートルの水路となりますが、昭和43年度に土地改良事業で完成し、50年以上が経過していることもあり、現在は護岸の老朽化や土砂の堆積を確認しております。  このような状況を踏まえまして、安食川改修と併せて本来の機能を回復するとともに、湛水による災害を未然に防止することを目的として、水路護岸の改修や水路内の土砂の撤去、堤防のかさ上げなどを行い、通水断面の確保を行いたいと考えています。  また、事業採択に必要な業務は受益者が行うこととされておりますことから、事業化の手続に必要な現地調査やボーリング調査、事業計画書の作成業務を本市において今年度実施しているところでございます。 234 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 235 ◯7番(上杉正敏君) 再質問です。  ちなみに、この事業におけます彦根市の負担はどれぐらいあるのでしょうか。 236 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 237 ◯産業部長(中村武浩君) この水路整備につきましては、国の補助事業を活用して整備を進める予定でございますけれども、現在、事業計画書の作成中であり、取りまとめた内容または結果で適用される事業も異なることから、現時点において本市の負担割合をお示しすることはできませんが、できる限り負担の少ない事業で整備ができるように国・県と協議してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いします。  なお、今年度、本市で執行の水路整備に係る計画業務等の費用につきましては、国の全額補助で実施しております。 238 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 239 ◯7番(上杉正敏君) 苦しい彦根市の財政を使わずに、国や県のこの事業をぜひ執行していただきたいなと思います。  最後に、細項目3番、江面川への影響も十分に考えているのか。  野田沼地区の整備事業は、安食川と甘呂町から流れています江面川が八坂放水路に当たるところまでと聞いていますが、江面川河口から八坂放水路までの整備事業は当然考えておられるのか、お聞かせください。 240 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 241 ◯産業部長(中村武浩君) 現在整備中の安食川改修計画では、宅地開発や犬上南部地区広域排水路改良事業で増えた排水量は安食川の本川の拡幅によって解消される計画となっており、八坂放水路への流入量は変わらないと聞いておりますので、江面川の断面につきましては問題ないと認識しております。  なお、河川改修の必要性につきましては、管理者である滋賀県が判断されるものと考えますが、適正な維持管理は必要であるということから、管理者に対しまして要請してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 242 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 243 ◯7番(上杉正敏君) なぜここで私がこのような質問をさせていただいたかといいますと、毎年、河川愛護の中で八坂町自治会として、この江面川のヨシ刈りとかをやっているんですけれども、毎年、だんだん土砂が堆積しまして、今はだんだん川幅も縮まっておりますので、こういった中で、今、新しいこういった野田沼地区の整備状況を聞かせていただきましたので、今、部長がおっしゃったように、ぜひとも県の方に力強く要望していただいて、放水路から河口までのしゅんせつもやっていただけますように強く要望させていただいて、私の質問を終わらせていただきます。  以上でございます。ありがとうございました。 244 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午前11時06分休憩            午前11時18分再開 245 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  17番矢吹安子さん。矢吹さん。
      〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 246 ◯17番(矢吹安子さん) 11月定例会に際しまして、大きく2点について質問させていただきます。市長をはじめ理事者の皆様の誠意あるご答弁をよろしくお願いします。  大項目1、悲願の彦根城世界遺産登録への取組は。  少し前のことですが、7月2日付日本経済新聞の朝刊に、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産登録に向けて、滋賀県と彦根市が準備を進めているという記事が掲載されました。それによりますと、「彦根城を見れば、江戸時代が分かる」と200年以上にわたる統治機構を体感できることをアピールし、2024年の登録を目指している。暫定リストに載った1992年から候補に甘んじていること30年近くになり、彦根市の悲願であるとあります。また、朝日新聞では、推薦書原案を初提出した彦根城の世界遺産登録への歩みは、まず第一歩がスタートと記事になっていました。彦根城世界遺産登録の記事がとうとう全国に発信されるところまで来たのかと感慨ひとしおです。  このように全国に情報発信していただけるということは登録準備作業が順調に進んでいるというあかしであると思われた矢先、6月29日に、文化庁は新型コロナウイルスの影響により、今年度の国内推薦の選定を見送ると発表しました。このような状況下において、県や市は世界遺産登録に向けてどのような取組をされているのか、以下、お尋ねします。  中項目1、国内における世界遺産登録の動きについて。  細項目1、令和元年度末までに推薦書原案を提出した自治体は。  まず、世界遺産登録に向けた国内の動きについて確認させていただきます。現在、世界遺産の暫定一覧表に記載されている日本の遺産は彦根城をはじめ七つありますが、文化庁から、令和2年度以降に世界遺産登録の推薦を希望する自治体は令和2年3月末までに推薦書原案を提出するよう求められたと聞き及んでいます。では、実際に推薦書原案を提出した本市以外の自治体は幾つあり、それぞれの準備状況はどうなっているのでしょうか。 247 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 248 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 令和元年度末までに推薦書原案を提出した案件は彦根城のほかに2件あり、関係する自治体数で申し上げますと6自治体となります。  1件目は、「佐渡島の金山」で、新潟県と佐渡市が関わっておられます。一昨年度までは戦国時代から明治時代までを対象とされていましたが、昨年度末に文化庁に提出されました推薦書原案では、対象時期を江戸時代までに限り、構成資産を相川・鶴子金銀山と西三川砂金山に絞り込まれました。保存管理計画の策定作業も進んでいると聞き及んでおります。  もう一つの案件は「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」で、奈良県、橿原市、桜井市、明日香村が関わっておられます。この案件は、彦根城と同様に令和4年度の国内推薦を目指して作業を進められていると聞き及んでいるところでございます。 249 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 250 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  自然遺産の奄美とか、それから北海道と東北の準備状況はどうなっているんでしょうか。 251 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 252 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 今ほどおっしゃいました縄文と奄美、自然遺産の方ですが、こちらにつきましては推薦が決まっておりますので、私どもが得ている情報といたしましては、来年の6、7月頃に開かれます世界遺産委員会の方で審査をされると聞き及んでいるところでございます。 253 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 254 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、次にまいります。中項目2、県市協働の世界遺産登録推進に向けた取組について。  細項目1、県と本市の彦根城世界遺産登録に向けた取組のロードマップは。  では、次に、本年2月19日、滋賀県と彦根市が彦根城の世界遺産登録推進に関する協定を締結し、5月20日に県市協働で彦根城世界遺産登録推進協議会が設立されました。同協議会では、令和4年度の国内推薦、令和6年度の世界遺産登録を目指されているとのことですが、今年度以降、そこに至るまでのロードマップをお示しください。 255 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 256 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 議員ご指摘のとおり、彦根城の世界遺産登録につきましては、令和4年度の国内推薦、令和6年度の世界遺産登録を目指しております。  このため、現在、包括的保存管理計画の策定を県と共に進めており、今年度末には練り直した推薦書原案に加え、包括的保存管理計画を文化庁に提出する予定でございます。  そして、令和3年度には、文化庁や学術会議の指導を受けながら推薦書原案の内容をさらに練り上げるとともに、包括的保存管理計画につきましても、有識者からの助言を受けてレベルアップを図りたいと考えております。  このような作業を進め、令和3年度末に文化庁に提出する最終的な推薦書原案と包括的保存管理計画で令和4年度の国内推薦を目指すこととなります。 257 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 258 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。スムーズに進みますことを。  それでは、細項目2、彦根城世界遺産登録学術会議の取組状況は。  7月と10月に彦根城世界遺産登録学術会議を開催されていますが、議論の結果はどうだったのでしょうか。 259 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 260 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 彦根城世界遺産登録学術会議につきましては、これまでに2回、7月8日と10月12日に開催をしております。  7月8日の学術会議におきましては、彦根城が日本の江戸時代の政治体制を最もよく示す資産であるというコンセプトで価値の証明を進めていくこと、彦根城の保存管理体制の整備を彦根の歴史まちづくりの一環として進めることをそれぞれお認めいただきました。  10月12日の学術会議におきましては、8月3日に開催されました文化庁の文化審議会世界文化遺産部会で、彦根城の世界遺産登録に対する文化庁のコメントが発表されましたことを受け、特別史跡彦根城跡やその周りで行われる整備・開発等の行為を彦根城の価値を損なわないようにするための仕組みづくりに着手すること、彦根城の価値を東アジアの枠組みの中で検討していくことなどを協議いただきました。 261 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 262 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  そうすると、8月3日に文化庁のコメントの中で、城下町の計画については何か話があったのでしょうか。 263 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 264 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 文化庁の方から頂いた課題の中で、以前は城下町の課題がございましたが、今回頂いた課題の中には文字として城下町ということはございませんが、いわゆる緩衝地帯については城下町が含まれておりますので、課題といたしましては、緩衝地帯およびその近傍における開発事業のコントロールについて適切な手法を導入することが必要という課題をいただいているところでございます。 265 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 266 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目3、その他の登録推進作業は。  では、学術会議以外の登録推進作業の進捗状況はどうなっているでしょうか。 267 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 268 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 県と本市におきましては、彦根城の世界遺産登録作業を計画的に進めるため、彦根城世界遺産登録推進協議会の幹事会を定期的に開催し、共同で登録作業の推進管理を行っております。  また、包括的保存管理計画を今年度末に文化庁に提出できるよう、県と市の関係職員が月1回のペースで集まり、包括的保存管理計画の原案について協議を重ねているところでございます。 269 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 270 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、次にいきます。中項目3、本市の世界遺産登録推進に向けた取組について。  細項目1、彦根城世界遺産登録推進のための普及啓発は。  この大項目の冒頭で述べましたとおり、登録推進の作業が順調に進み、全国的に情報発信されたにもかかわらず、彦根市民の関心度は高まってきていないように思われます。そこで、普及啓発についてお尋ねいたします。  今年度、市の普及啓発事業として小学生ポスターコンクール「彦根城を世界遺産に」が行われ、また、現在、開国記念館において彦根城の魅力を発揮するパネル展示および小学生ポスターコンクールの作品展が開催されていますが、これらの実績と効果および今後の課題について市の見解をお尋ねします。 271 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 272 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 彦根城の世界遺産登録に向けた機運を高めるための方策といたしましては、6月末から開国記念館におきまして彦根城の世界遺産登録の取組を紹介するパネル展示を開催しております。また、今年の夏休みの期間に募集した小学生ポスターコンクールの作品を11月1日から開国記念館で掲示しております。  この効果といたしましては、世界遺産登録の取組を紹介するパネル展示では、会場に設置した世界遺産応援メッセージボードに、彦根城にお越しいただいた方々から、心強く温かい応援のメッセージをたくさん書いていただきました。彦根市の範囲を超えた広い地域へのアピールができたと受け止めております。  また、小学生ポスターコンクールにつきましては、市内の小学生から106点にも及ぶ力作を応募していただき、多くの子どもたちに彦根城のすばらしさを再認識していただけたと感じております。  今後の課題といたしましては、開国記念館のパネル展示において、令和4年度の国内推薦、令和6年度の世界遺産登録に向けた機運の醸成につながるよう展示内容をより充実させる必要があると考えております。また、本市はもとより、関係団体等の協力をいただきながら、ホームページ等を通じた情報発信に努めるとともに、彦根城や城下を歩きながら彦根城の価値を再認識できるようなイベントを検討するなど、啓発活動を幅広く行いたいと考えております。 273 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 274 ◯17番(矢吹安子さん) 再質問させていただきます。  この展示に来場された人たちがいらしたと思うのですが、その応援メッセージなんかには市外の方にも喜んでいただけたならば、彦根市民はそのうちどれぐらいの割合で来場して、見て、何かの感想なんかがあったのでしょうか。 275 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 276 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 応援メッセージボードにつきましては、開国記念館に来られた方が書かれるということになりますので、市内の方の人数ということは把握はしていないんですが、先ほどの書かれたメッセージというのを少しご紹介させていただくと、全体的には、ひこにゃんのイラストが多くございましたが、例えば「奈良県より応援しています」、「2024年にまた来ます」、「浜松から応援をしています」などといったメッセージを頂いているところでございます。 277 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 278 ◯17番(矢吹安子さん) もう一度、再々質問をさせていただきます。  コロナ禍ではありましたが、せっかくの展示です。開国記念館だけでなくて、出張所や公民館等への展示の考えはないんでしょうか。 279 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 280 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) ポスターコンクールもそうなんですが、一応開国記念館には掲示の期間が、あらかじめスケジュールとして組み込まれておりますので、そのスケジュールが終わった後、おっしゃるように学校とか、いろんなところで展示できることがもし可能であれば、それは検討させていただきたいと思いますし、併せてメッセージボードも、させていただければいいかなと考えております。 281 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 282 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。  細項目2、個別の構成資産の保存管理計画は。  7月8日に開催された令和2年度第1回彦根城世界遺産登録推進学術会議において、保存管理計画について議論が行われました。以下、そのことについて質問します。  保存管理計画とは、史跡を適切に保存し、次世代へと確実に伝達していくための指針であり、全ての史跡において個別に策定するものだと認識しています。特別史跡彦根城跡については、保存管理計画、整備基本計画および指定建造物保存管理計画の策定が済んでいますが、国指定の名勝庭園については、保存管理計画および整備基本計画を現在策定中であると認識しています。そこで、想定されている彦根城世界遺産の個別の構成資産の保存管理計画の策定状況はどうなっているのか、お尋ねいたします。 283 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 284 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 世界遺産に登録しようと考えております資産の範囲、特別史跡のエリアに係る個別計画につきましては、平成28年に特別史跡彦根城跡保存活用計画を策定しており、現在、特別史跡彦根城跡整備基本計画の改定作業、併せて名勝玄宮楽々園保存活用計画の策定作業に取り組んでおります。  世界遺産登録には特別史跡彦根城跡整備基本計画が必須であるとされておりますので、昨年度から継続して取り組んでいる特別史跡彦根城跡整備基本計画と名勝玄宮楽々園保存活用計画について、今年度末にそれぞれの計画の内容が固まるよう作業を進めているところでございます。 285 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 286 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  そうすると、玄宮楽々園はどういうことを記載されようとしているのか。それから、彦根市民の中には、彦根西中学校とか県立彦根東高校とか裁判所はどうなるのかなとかいう言葉を聞くのですが、文化庁との話合いの内容を聞かせてください。 287 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 288 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) まず、1点目の玄宮園ですが、玄宮園につきましては、今、桜場の駐車場のところにも、いろんな梅林等があったということが分かっておりますので、まずは保存活用計画を策定し、その後、整備計画を策定し、本来あった玄宮園の姿に戻していければなと考えております。  二つ目のいわゆる施設の問題でございますが、おっしゃったとおり、城内の施設につきましては、文化庁から、すぐに移転させる必要はないものの国内推薦までに、それらの施設の取扱いについて一定の方針を固めていくことが望ましいというご意見をいただいております。したがいまして、登録までに移転する必要はございませんが、方針を定めることが必要となりますので、今ほど申し上げました特別史跡彦根城跡整備基本計画の中にも、その旨を記載して文化庁に提出したいと考えているところでございます。 289 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 290 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目3、包括的保存管理計画は。  世界遺産登録推薦のためには、推薦書に加えて包括的保存管理計画が必要であると聞いており、そういう意味では、個別の構成資産の管理計画の策定と並行して、多様な構成資産から成る推薦資産の価値を一体的に保存管理するための包括的保存管理計画の策定が喫緊の課題だと考えますが、そこで、その策定状況について、緩衝地帯を含む範囲、構成資産共通の保存管理の方針および方法等を踏まえてお示しください。 291 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 292 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 包括的保存管理計画は、世界遺産に登録する資産の範囲だけでなく、その周りの緩衝地帯などをどのように保存管理していくのかをまとめたものでございます。先ほどご答弁いたしましたように、現在、県と市の関係職員が原案を作成しているところで、その内容につきましては、まだ固まってはおりませんが、資産の範囲やその周りの緩衝地帯などにつきましては既に様々な個別計画がございます。資産の範囲につきましては文化財保護法に基づく、先ほど申し上げました特別史跡彦根城跡保存活用計画などの個別計画によって、緩衝地帯などの範囲につきましては都市計画法や景観法などに基づく都市計画や景観計画などの個別計画によって、それぞれ適切に保存管理していくという方針、方法を考えているところでございます。 293 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 294 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。
     それでは、中項目4、世界遺産にふさわしいまちづくりとは。  細項目1、世界遺産にふさわしいまちづくりとは。  パンフレット「彦根城を世界遺産に」によれば、彦根城を世界遺産に登録する意義は、「世界遺産登録によって歴史的な遺産を確実に継承し、滋賀の歴史的・文化的な魅力を世界に伝えるとともに、文化遺産を活かした地域の持続可能な発展」を目指すことであるとされています。  私は、彦根城の世界遺産登録は、ある意味において、現在および将来の彦根のまちづくりそのものではないかと考えています。つまり、彦根に暮らす人々が彦根城を誇りとして、それを守り、価値を高め、世界と交流し、そして、それを生かして経済的・社会的に持続的な発展につなげていくのだと思います。  中でも私が一番大切と考えているのは、世界中から価値ある彦根城を見ようと彦根にお越しくださる人々を安心に温かくお迎えする、おもてなしです。安心・安全に彦根城を見ていただくためのハード面の整備と併せて、市民一人ひとりが彦根城に愛着と誇りを持って、訪れる人たちと心温かな交流をしていただくソフト面の充実が必要ではないでしょうか。  そこで、市長にお尋ねします。市長は、今年度に行われた組織改編において歴史まちづくり部を創設されましたが、市長がそこに込められた世界遺産にふさわしいまちとは、どのようなものなのでしょうか。改めて今、問いたいと思います。よろしくお願いします。 295 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 296 ◯市長(大久保 貴君) 矢吹議員のご質問にお答え申し上げます。  彦根城の世界遺産登録につきましては、彦根城の価値を世界にアピールする絶好の機会であるとともに、世界遺産にふさわしい彦根のまちづくりを進める機会にもなります。  彦根城の世界遺産パンフレットには、「彦根城を見れば、江戸時代が分かる」というキャッチフレーズが書かれておりますとおり、彦根城は江戸時代の日本の政治の仕組みを最もよく伝える資産でございまして、ここ彦根は江戸時代の歴史や伝統を最もよく伝えるまちだと言えると思います。  日本は今後、急速な勢いで人口減少が進んでまいります。その中で持続可能なまちづくりが重要な課題となります。幸いなことに、彦根には江戸時代を通じて形成・維持されてきた資産がたくさん残ってございまして、これら歴史的資産をうまく保存・活用しながら、市民の皆様には、このまちに住んでよかった、そして訪れる方には、来てよかったと感じていただける心豊かなまちづくりを進めていくことが、世界遺産にふさわしい彦根のまちづくりの一つのポイントだと考えております。  彦根城の世界遺産登録と並行しながら交通対策や誘客などにも取り組んでまいります。市民の皆様に誇りを持っていただけるような世界遺産にふさわしいまちづくりを進めてまいりたいと考えております。 297 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 298 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  次の問題が長いものですから、これだけにしますが、本当は具体的で分かりやすい例を出していただきたいと。きれいな言葉では、それはそれなんですけど、では、市長は何をと思っていらっしゃるのかと聞きたかったんですが、次にいきます。  大項目2、生ごみ削減によるまちづくりを。  菅義偉首相は10月26日の所信表明において、グリーン社会の実現に最大限注力し、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言しました。  一方、彦根市では、平成20年7月7日に低炭素社会構築都市とすることを宣言しました。また、平成25年には、さらなるごみの減量・資源化に向けた取組を総合的に発展させることにより、資源が循環する持続可能な社会の構築を目指して彦根市一般廃棄物処理基本計画を策定し、平成30年3月に改定しました。この計画の令和元年度状況評価がこの11月に公表されましたので、以下、その内容を踏まえながら質問をします。  中項目1、一般廃棄物処理基本計画について。  一般廃棄物は、日常生活や事業活動を省資源、循環型へ転換することにより、廃棄物を出てからではなく出る前に減量することが重要であると考えます。  細項目1、3Rの取組は。  3Rとは、ごみを減らすためのRで始まる三つの行動、すなわち、ごみの発生を抑制するリデュース、捨てればごみになるものを再利用するリユース、そして使ったものを回収して再生利用するリサイクルのことです。3Rの取組はどうなっているのか、お尋ねします。 299 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 300 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 彦根市一般廃棄物処理基本計画では、基本方針として3Rの取組を掲げておりますが、議員ご指摘のとおり、ごみの減量には排出段階での抑制と適正な分別が欠かせないことから、3Rの中でもリデュース(発生抑制)、リユース(再使用)の2Rを優先的に促進することとしております。  取組といたしましては、「広報ひこね」、ホームページ、エフエムひこねコミュニティ放送などのメディアのほか、店頭やイベントの場を利用した食品ロス削減、マイバック持参等ごみ減量の呼びかけをはじめ、出前講座によるごみの正しい分別・排出の啓発、新聞や雑誌等資源の集団回収に対する奨励金の交付によるリサイクルの推進、清掃センターへのごみ搬入時における排出元確認や排出時の指導による不適正搬入の防止、事業者へのごみ分別冊子の配布による適正な分別・排出方法の説明や指導などに努めているところでございます。 301 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 302 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目2、再生利用率が目標に達しなかった理由は。  彦根市一般廃棄物処理基本計画における令和元年度状況評価によりますと、ごみ処理基本計画編における四つの減量・資源化目標は全て目標値を下回っています。中でも、再生利用率は目標値18.4%に対して実績値13.6%であり、前年度実績値の16.6%と比べても大きく落ち込んでいます。  その理由として、コスト削減を目的として直接リサイクル施設へ搬入するよう誘引したことが挙げられていますが、廃棄物減量等推進審議会からは、「従来の資源化がコスト削減でできなくなっている。搬入者が直接リサイクル施設へ搬入するのは難しく、結果的に焼却量の増加につながっている。コスト削減も理解できるが、焼却しても費用はかかるので、再度検討願いたい」との意見が付け加えられていますが、このことについて市の見解を伺います。 303 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 304 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 再生利用率は、ごみ等排出量に占める資源化量の割合であり、主な資源化品目は、缶・金属、瓶、ペットボトル、容器包装プラスチック、小型家電、集団回収を含む古紙・衣類などです。  再生利用率が下がった主な理由は、前年度まで850トン前後あった草木・剪定枝のリサイクルについて、清掃センターを経由することによる選別や運搬等のコスト削減を目的として実施を取りやめ、民間のリサイクル施設への直接搬入を促したことによるものでございます。  従前の清掃センター経由によるリサイクル方法に戻した場合、ごみ処理手数料の料金改定を行うか、あるいは市の歳入を処理の財源に充てる必要があり、それは市民への負担増加にもつながることから、慎重に検討すべきであると考えております。  なお、リサイクルについては、民間のリサイクル施設への搬入や古紙の店舗回収の普及など、行政が直接関知していないところでも行われるようになり、再生利用率が下がったことをもって必ずしも本市域におけるリサイクル率が低下したというわけではございませんので、ご理解をお願いいたします。 305 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 306 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、次にいきます。細項目3、5Rのうちリフューズの取組は。  3Rにリフューズとリペアを加えた、ごみを減らすための行動を5Rといい、リフューズとは、レジ袋など、ごみのもとになるものを買ったり、もらったりしないことです。その取組状況と評価について、今年7月からのレジ袋無料配布中止の効果を踏まえて、お答えください。 307 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 308 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) リフューズにつきましては、「過剰包装を断る」簡易包装や、「レジ袋を断る」マイバックの持参、「不要なものは買わない・もらわない」など、買い物ごみを減らす取組として呼びかけてまいりました。  本年7月から開始されました全国的なレジ袋の有料化は、あらゆる小売店が対象となり、これまで何げなくレジ袋をもらってきた人も、袋が必要な場合には意思表示が求められるなど、その必要性を意識することにつながっているものと考えております。また、プラスチックごみの削減のみならず、ポイ捨て等による海洋汚染に歯止めをかける意味でも実施されていることであり、より多くの人が環境問題やごみ問題に関心を持つことも期待されます。  なお、滋賀県におきましては、全国的な有料化以前からスーパーマーケットを中心にレジ袋の無料配布が中止されており、マイバックの持参率が90%近くになっていることからも、ごみの排出量において、レジ袋の有料化を起因とする数値の大きな変化は見えにくいのですが、ふだんの買い物の場面においても、マイバックを持参し、レジ袋を購入しない人が圧倒的に多く見受けられ、レジ袋のリフューズは着実に増えていると考えております。 309 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 310 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。袋を持って買い物に行く人は増えたと思います。私もしっかり持って歩いています。  細項目4、5Rのうちリペアの取組は。  リペアとは、物が壊れたときに修理して、できるだけ長く使うことをいいます。一般廃棄物処理基本計画では、地域行動計画編の重点行動のテーマ1「環境型社会をめざして」において、みんなで取り組む行動例として「修理店を利用する」が記載されている程度ですが、市や市民、市民団体、事業者ではどのような取組を行っているのでしょうか。 311 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 312 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 彦根市一般廃棄物処理基本計画におきましては、先ほどの答弁でも申し上げましたように、リデュース、リユースの2Rを優先的に、リサイクルを加えた3Rを基本としており、市民ができるごみの減量につながる行動例の一つとして、リペアにつながる修理店の利用を例示しているものでございます。  各主体のリペアに関する具体的な取組はまちまちであり、その内容までは分かりかねます。しかしながら、物に愛着を持って、壊れても修理して長く使っておられる市民もおられれば、買換えよりも修理した方が安く済み、使い慣れた物を長く使用できるという理由から修理される市民や事業者もおられます。市民一人ひとりや各主体が物を大切に使うことが物への愛着を高め、結果的に、簡単にごみにしてしまう可能性を少なくするものと考えられます。 313 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 314 ◯17番(矢吹安子さん) 次にいきます。細項目5、ごみ減量・資源化の広報・啓発の充実は。  地域行動計画編における行動目標のうち、市民1人1日当たりの家庭系ごみ等排出量661グラム以下の目標値に対して、実績値は669グラムと目標を達成することができませんでしたが、これには新型コロナウイルス感染症が影響しているようです。しかし、それ以上に、「広報ひこね」への記事掲載が毎月から2か月に1回に減ったことや、出前講座の開催数が7回、参加者数が153人と、ピーク時の平成28年度の26回、1,657人に比べ桁違いに減少していることが影響しているのではないでしょうか。  基本計画には、「一人ひとりのごみ減量・資源化に対する意識が地球環境を変える」と書かれており、広報や啓発が大変重要であると考えます。審議会の意見は、広報掲載は毎月に戻すよう、また、出前講座の開催数の減少に対して、リーフレットや広報、簡易生ごみ処理普及啓発団体との協働など、取組を工夫するよう求めています。広報や啓発の充実について市の見解をお尋ねします。 315 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 316 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 議員ご指摘のように、ごみの減量・資源化を推進するには一人ひとりの意識の改革が不可欠であり、そのためには広報や啓発が重要でございます。「広報ひこね」につきましては、働き方・業務改革に係る業務見直しにより、発行回数や掲載内容、ページ数の見直しが行われたことから、ごみの減量と資源化トピックスの掲載回数につきましても制限されることとなりましたが、掲載時期に応じた話題を取り上げて、ごみの減量につながる取組やごみの現状を紹介するなど、より関心を持って読んでもらえるような工夫を行い、掲載内容の質的向上に努めたいと考えております。また、ホームページやエフエムひこねコミュニティ放送、イベント等でのチラシ配布やブースの出展など、あらゆる手段を活用して啓発機会を増やし、一人ひとりがごみの減量と資源化を意識していただけるよう引き続き取り組んでまいりたいと考えております。  出前講座につきましては、新型コロナウイルス感染症防止対策により、多人数を対象に開催することは難しい状況でございますが、過去に実施した模擬ごみを使ったごみの分け方講座や、簡易生ごみ処理普及啓発団体の会員による生ごみ処理の実演講座など、自分で目にして、やってみて、よく分かったという声も聞かれ、直接見て、やってみて学ぶことが特に効果的であると考えておりますので、今後の感染の状況を見ながら、規模や内容など市民のニーズに応じた講座を開催し、啓発できればと考えております。 317 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 318 ◯17番(矢吹安子さん) 再質問いたします。  確かにコロナ禍ではありますが、イベントで少し出かけられたりされているのは今伺ったのですが、できることなら行政自ら出向くことを、もっともっと回数を増やしていただくことは考えられないでしょうか。 319 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 320 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) この後、生ごみの堆肥化の質問をいただいておりますが、それに関しまして、今、生活環境課の担当職員が直接、会員の皆さんと生ごみの処理を体験してみて、それでまた、そのような形の体験をもって次の市民への啓発につなげていくような活動を始めておりますので、今後、コロナの状況にもよってきますが、市民への啓発について、実際に体験したものを持っていくという、先ほどの答弁の中にもございましたが、自分でやってみて初めて分かるということがありますので、気づいたことをまた次の市民に伝えていくということにつながりますよう頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。 321 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 322 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  中項目2、生ごみ削減でまちづくりを。  本年6月市議会定例会において、小川隆史議員から生ごみの減量化についてのご質問がありました。その中で、市民環境部長が、ごみの減量化にとって、ごみの総排出量の37.6%を占める生ごみの減量化が非常に有効であると答弁がありました。  生ごみの減量化については、食品ロス削減の呼びかけやフードドライブの実施などにより、生ごみそのものの排出を減らすことが優先され、発生してしまった生ごみについては、堆肥化の取組などでさらに減らすことが基本であるとの答弁もありました。  そこで、1999年以降、私自身も取り組んできました、生ごみの堆肥化に必要な活性液・ぼかしやEMを用いた生ごみの資源化について、以下、質問いたします。  細項目1、堆肥化した肥料の利用先増加を図っては。  市の一般廃棄物処理基本計画における令和元年度状況評価によりますと、生ごみの資源化の取組について、審議会から幾つかの意見が加えられています。その中で、簡易生ごみ処理普及啓発団体や保有世帯数は横ばいで、堆肥化した肥料は各家庭で使用されたものと考えられますが、さらにその利用先の増加を図る必要があるという意見がありますが、その対応策などについて市の見解を伺います。 323 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 324 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 簡易生ごみ処理につきましては、現在、市内六つの団体に普及啓発を委託しております。  各団体におかれまして、生ごみ堆肥の種となるぼかしの作製・配布や生ごみの堆肥化、普及のための勉強会などを実施されています。  生ごみ堆肥は現在のところ、ほぼ全量を会員が個々の畑等で自己消費されていますが、今後、畑等を持たず、生ごみ堆肥を使用する場所のない市民にも取り組んでいただくには、その利用先を確保する必要があると考えています。生ごみ堆肥化に取り組む市民を増やしていくために、団体の活動の紹介や講習会などの開催に努めてまいりたいと考えております。 325 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 326 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目2、堆肥化した肥料の使用結果への対応の見解を伺う。  同じく審議会からですが、堆肥化したものを畑に戻したり肥料として扱ったりしているが、草や収穫後のものがごみとして出されているので工夫が必要という意見に対して、市の見解をお尋ねいたします。 327 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 328 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 市民の皆様が日頃燃やすごみとして出されているものの中には、リサイクルできるものがないかどうか見直していただくことは大切であり、草や収穫後のものに限らず、リサイクル可能なものの紹介や啓発などを広報紙やホームページ、出前講座などを通じて、引き続き伝えてまいりたいと考えております。 329 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 330 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目3、生ごみ資源化の普及啓発に工夫をしては。  市は、市内の6団体に対して簡易生ごみ処理の普及啓発事業を委託していますが、コロナ禍により勉強会の開催が困難であるため、ホームページなどで生ごみ処理の紹介、作成方法のCD貸出しなどによる普及啓発を行っていただきたいとする審議会意見に対する市の見解を伺います。 331 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 332 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 新型コロナウイルス感染症防止対策により、多人数で集まって勉強会を開催することが難しい状況でありますが、生ごみ処理の方法は直接やり方を見て教わることが効果的であると考えていますので、今後の感染の状況を見ながら、まずは講習会など勉強会を優先的に考え、実施していきたいと考えております。一方で、勉強会に参加できないが生ごみ堆肥化に関心を持たれている方にも配慮し、本市ホームページへの掲載や他のメディアを活用した紹介にも努めてまいりたいと考えております。 333 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 334 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目4、堆肥化した肥料を利用した野菜等の栽培をしては。  今年度から、生活環境課の職員が簡易生ごみ処理委託団体の皆さんと一緒にぼかしづくりをされています。また、私のほかにも市議会議員の方も参加されています。私は、農林水産課の職員をはじめ市の職員や市民にも広げていき、市民と一緒に堆肥化した生ごみを用いて環境に優しい野菜等の無農薬栽培や有機栽培を普及させてはどうかと考えていますが、このことについて市の見解を伺います。 335 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 336 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今年度から、生活環境課職員が定期的に簡易生ごみ処理普及啓発団体の会員の方々と一緒にぼかしづくりをしながら、今後、生ごみ堆肥化を市民に広く普及していくためには何が必要かなどについて意見交換を行っています。その中で、家庭に農園がなく、堆肥を使用する場所がないからという理由で簡易生ごみ処理に取り組まない人もいるのではないかという意見をいただいております。このことから、まずはそういった方にどのようにすれば取り組んでもらえるのか、意見や提案を出し合い、思案している段階でございます。  申し訳ございませんが、まだ無農薬栽培や有機栽培の普及までには至っておりません。生ごみ堆肥を使って野菜や果物を栽培している方々からは、おいしい作物ができるというは話を伺っており、生ごみ堆肥のみで栽培できれば無農薬で良質な作物ができることにつながることから、無農薬栽培や有機栽培の普及も目標の一つとして、団体の皆様を中心に普及啓発をできればと考えております。 337 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕
    338 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  再質問させていただきます。  さっき生活環境課の方から、今年、1人か2人、必ずぼかしづくりに参加されるようになったと伺いました。今まで私が過去に関わってきた中では、なかなかそこまでも行きませんでした。でも、今、行政の皆さんが、2人ですが入ってくださるということは、とてもうれしく、また、発酵液は水をとてもきれいにします。前にお堀に1回、元気玉というのを1,500個入れたんですが、数が少な過ぎるので何の効果もありませんでした。だから、市の皆さんもご存じだったとは思うのですが、今年から参加をしてくださるということは、とてもうれしくて、今申しましたように、発酵液は水をきれいにします。だから、道路河川課とか、それから、さっき言いました農林水産課の人も少しずつ入っていただいて、行政を挙げて、そして市民を挙げてやれる日が来たらいいなと思っているのですが、行政の動きとしてはいかがでしょうか。 339 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 340 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほど議員がおっしゃったように、今年度から、やっと生活環境課の職員が参加させていただいているということでございますので、その経験なり実績を勘案しまして、今後つなげてまいりたいと考えておりますので。今のところ、他部の職員が参加させていただけるかどうかまでは明言はできませんが、その辺の検討も課題だと考えております。 341 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 342 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。どうぞ検討していただいて、1人でも、まず。彦根というところは殿様文化とよく言われます。やっぱり行政がしっかり動いてくださると、市民もしっかり動いていけるのではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、最後の細項目5、生ごみの堆肥化から始まるまちづくりについての市長の見解を伺う。  堆肥化した肥料を用いた野菜等の無農薬栽培や有機栽培を事業化できれば、彦根の新たな地場産品とすることもできるのではないでしょうか。その野菜等を家庭のほか、保育園や認定こども園、小学校の給食で、あるいは市内のホテルや旅館、飲食店で用いるとともに、地場野菜の販売所をはじめ小売店等で販売することができれば、新たな産業が生み出され、彦根市を環境に優しく健康づくりに熱心で、しかも世界文化遺産を有する、環境と健康、文化、観光に優れたまちとすることができるのではないでしょうか。このような生ごみの堆肥化から始まるまちづくりについて、市長の見解を伺います。 343 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 344 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  矢吹議員のおっしゃるとおりだと思っておりますが、これまでもご答弁申し上げましたとおりに、今、この生ごみの堆肥化、普及啓発、これから取り組んでいかなければならない重要な課題でございまして、おっしゃるとおりに無農薬野菜や有機野菜の普及、そういったところまでには至らない状況でございますが、これらが実現していきますと、野菜等の作物を家庭や学校、旅館、飲食店などで提供することで地産地消も進んでいくということ、地場産業としても地域経済の活性化につながる可能性もあると思っております。  また、生ごみが資源として地域循環される環境に優しい都市としてアピールにつながっていくということもございますし、まちづくりの仕組みづくりになると私も期待をしているところでございます。 345 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 346 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。認識していただけているだけでも、とてもうれしく思いますが、これはとっても大変なことだとは思います。  たかが生ごみの堆肥化、されど生ごみの堆肥化であると私は思います。一見ささやかに見えるこの取組を、輪を広げていき発展させれば、新たなまちづくりの有効なツールになります。一気には無理でも、できるところから着手していただだくことをお願いして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 347 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午後0時15分休憩            午後1時19分再開 348 ◯副議長(野村博雄君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  4番獅山向洋さん。獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 349 ◯4番(獅山向洋君) 私は、明るい彦根市民の会という会派に属している獅山でございます。私がわざわざ会派名を申し上げたのは、私の古い支持者から、「ウェブの彦根市議会の議員名簿を見ると会派に所属しない議員と書いてあるが、あれは一体どういう意味だ」と言われまして、「いや、私はちゃんと会派結成届を出しているんだけれども、1人の会派は彦根市議会では会派と認めないらしいですよ」というお答えをしたわけでございます。それで、そういう注意を受けましたので、ちゃんと会派名を名のらないといけないなと思ったので申し上げたわけでございます。  それでは、まず大項目1、カタログチョイス事業と図書券配布事業の効果について質問いたします。  中項目1ですが、まず、カタログチョイス事業についてです。  私は、今年の9月定例会の企画総務消防常任委員会において、経済効果についていろいろと質問いたしました。その時点では、地域経済振興課の方からの答弁として、経済効果などの検証方法を現在精査しているという答弁でございました。ご承知のとおり、10月31日で締め切られておりますので、ある程度効果が明らかになっているだろうと思いますので質問するわけです。  細項目1、まず、経済効果の検証方法、どんなふうにされたかと、それから同時に、経済効果について詳しくご答弁をお願いしたいと思います。 350 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 351 ◯産業部長(中村武浩君) みんなで応援!ひこねカタログチョイス事業の最終発注数は9万6,940個で、1点2,000円相当であることから、単純計算では1億9,388万円が市内で消費されたことになります。  また、観光企画課が滋賀大学に委託して実施しております観光消費による経済波及効果の推計の算式に基づいて、原材料等波及全部効果と消費と所得の全部効果の令和元年度の乗数1.838で試算しますと約3億6,000万円になると推計しております。  加えて、参加店舗へのアンケートを実施しましたところ、本事業をきっかけに新規顧客の獲得につながったという声や、再来店につながったという声もあることから、数値的には試算できませんが、さらなる効果があったものと考えております。  以上でございます。 352 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 353 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  私は、この9月の企画総務消防常任委員会においても、ちょっと質問していたんですが、確かに総額としてはそういうことかもしれないけれども、かなり店によってばらつきがあったのではないかなという意見も申し上げておりました。その点については何らかの精査といいますか、効果をはかっておられるのかどうか、お尋ねしたいと思います。 354 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 355 ◯産業部長(中村武浩君) こちらについては、正式な統計ではないんですけれども、四番町に送られてきますデータに基づいて一応状況的には把握しております。174店舗あるんですけれども、平均が1店舗当たり557件の申込みがあったということで、平均以上のお店は40店舗、そして1,000件以上の申込みのあったお店は24店舗ということになります。  ただ、これにつきましては、業種ごとでも大きく差がございまして、例えばラーメン屋さんの数字でいきますと、一番多くご注文を受けたところは1,300件のご注文があったところもあれば、一番少ないところでは80件弱ということで、同じ業種の中でも差が出ているということを把握しております。 356 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 357 ◯4番(獅山向洋君) それでは、細項目2について質問します。  精査の過程で明らかになった本事業の長所や短所がありましたら明らかにしていただきたいと思います。 358 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 359 ◯産業部長(中村武浩君) 本事業の長所でございますが、まず、電話や窓口対応をいたしました市民からは、コロナ禍における彦根の事業者を応援することにもつながったことや、本事業をきっかけとして地元の店やその商品などを知ることができたと聞いております。  次に、参加事業者からは、アンケートの結果、売上げが増加したと回答された事業所が多かったことや、地元のお店を知っていただくことで新規の顧客開拓のきっかけにつながったという事業者が多かったことが挙げられます。  次に、一方で、本事業の短所ですが、市民からは、市内居住者の方を対象としており、転送不要で送付したことによる不着や、誤って廃棄してしまったとの問合せが多かったことや、商品によっては受取りまでの時間がかかったことなどが挙げられます。  次に、事業者からは、参加店舗の募集期間が短かったことや送料等の経費負担や配送手続などの事務負担が大きかったこと、また、日常の業務に加えて、申込者からの問合せ対応が生じたことなどが挙げられます。  ただ、全体としては、事業に参加してよかったとの回答をした事業者は全体の9割以上となっており、本事業の実施については一定の効果があったものと考えております。  以上です。 360 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 361 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  これは事業者についてアンケートをなさったんですか。いつ、どういう方法でおやりになったのか、お教えいただきたいと思います。 362 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 363 ◯産業部長(中村武浩君) この事業のアンケートにつきましては、おおむね申込期間が終了した時点、10月末ですね。ですから11月に入ってから、委託しております四番町スクエアの方で事業者に向けてアンケートをしていただいて、その結果をまとめていただいたものでございます。 364 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 365 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  そのアンケートにお答えになった事業者はどれぐらいの数があったんでしょうか。 366 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 367 ◯産業部長(中村武浩君) 参加店舗数は174店舗で、回答いただいたのは101店舗、回答率はおおむね58%でございます。 368 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 369 ◯4番(獅山向洋君) 再質問ですが、苦情というか、短所の中で、送られてくるのが遅かったというようなお話もあったんですが、全然送ってこなかったというような話はなかったんでしょうか。 370 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 371 ◯産業部長(中村武浩君) 確かに、注文が大変多くて対応できずに配達の部分で時間がかかったということで、私どもの方にもお問合せがあったんですけれども、その部分は、もう一度店舗の方にご確認いただくということでしておりますので、まだ全然届かなかったということは最終的には聞いておりませんので、その辺は把握をしておりません。 372 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 373 ◯4番(獅山向洋君) 細項目3、そのような精査の結果、今後も本事業を継続すべきかどうかについて何らかの見解がありましたら述べていただきたいと思います。 374 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 375 ◯産業部長(中村武浩君) 今ほどご答弁申し上げましたように、カタログチョイス事業の最終発注数は9万6,940個となっておりまして、対象人数が11万2,397人であったことから、全体の86.2%の市民にご利用いただきました。  また、参加店舗向けアンケートでは、参加事業者の9割以上から事業に参加してよかったとの回答をいただいており、同様の事業があれば次回も参加したいと回答されております。しかしながら、参加店舗にとっては、送料等の経費負担や配送手続等の事務負担が大きいとの意見もいただいております。  本事業は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、小売店については密を避けるために各店舗からお勧めされる商品の配送に特化させていただいたものでありますが、今後も新型コロナウイルスの感染状況等を注視しながら、カタログチョイス事業に限らず、状況に応じた地域経済活性化策を検討してまいりたいと考えております。 376 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 377 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  要するに国の方の補助があればやるということで、彦根市単独として、やる気があるかどうかと、その辺はいかがでしょうか。 378 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 379 ◯産業部長(中村武浩君) このカタログチョイス事業も、当初は市の単独事業の方で行うということでアイデアを出しながら実施していく中で、交付金の方が対応できるということで、させていただいておりますので、まず最初は、そういう状況下の中で彦根市として地域経済活性化のために何ができるかというのを検討いたしまして、その後、財源の方を調整していくということになろうかと考えております。 380 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 381 ◯4番(獅山向洋君) 中項目2、図書券配布事業について。  細項目1、本事業による彦根市内における経済効果はあったのかどうか、ご答弁願いたいと思います。 382 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 383 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  図書カード配布事業につきましては、子どもたちの家庭学習支援を第一の目的としておりまして、詳細な経済効果について把握はしておりません。一部学校で実施しました児童・生徒や保護者へのアンケート、また学校への聞き取りなどの結果によりますと、多くの児童・生徒が図書カードを使用して図書を購入したと聞き及んでおります。このことから、一定の消費喚起による経済効果があったものと推測をしております。 384 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 385 ◯4番(獅山向洋君) 要するに経済効果については、あまり当てにしていなかったということのようですね。  それでは、細項目2にいきます。  教育効果については、9月の企画総務消防常任委員会の段階では、所管課と相談の上考えるというようなご答弁だったんですが、結局、教育効果についてどんなふうにお考えになったのか、その内容を明らかにしていただきたいと思います。 386 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 387 ◯教育長(西嶋良年君) 先ほどの答弁でもお答えしましたが、図書カードを配布したことによる教育効果については、児童・生徒や保護者を対象としたアンケートなどを実施したり、学校への教育委員会からの聞き取りをするなどして、その効果について把握に努めたところでございます。 388 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 389 ◯4番(獅山向洋君) 細項目3です。
     今、アンケートとか聞き取りをおやりになったということなんですが、その結果、どのような教育効果が具体的に認められたのか、ご答弁願いたいと思います。 390 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 391 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  小学生からは「新しい図鑑を買ってもらい、調べ学習に活用している」、また、「大人向けの国語辞典を買ってもらった。小学校向けの国語辞典では掲載されていない難しい言葉についても意味を調べることができてうれしい」との声が、また、中学生からは「家庭学習用の参考書や問題集を買えた」や「学校での読書の時間に読む小説が購入できた」などの声を聞いております。  また、「兄弟合わせて1万円の図書カードと家の人からお金を出してもらって、欲しかった百科事典を買ってもらった」や「欲しい本があっても何冊も買うことができなかったので、好きな本をたくさん買えてうれしかった」などの声もあり、これまで手に入れられなかった高額な図書を購入できたことで、児童・生徒自らが主体的に学んだり、読書に親しむ時間が増えたりするなど、自らの能力や可能性を伸ばしていくことができたと考えており、一定の教育効果があったと考えております。 392 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 393 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  今おっしゃったような例は、いい例ばかりだったと思うんですよ。一体それで、そういう回答があったのは、簡単に言えば、何%ぐらいあったかというのが重要なので、そういう集計はしておられないんですか。 394 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 395 ◯教育長(西嶋良年君) いわゆる効果について肯定的な回答をしている児童・生徒の割合ということについては分析はしておりません。 396 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 397 ◯4番(獅山向洋君) 私は、こういう事業について当時もお話ししたんですが、全然、集計も何もできずに、いいとこ取りだけで言っているんだったら、こんなものは、言うならば教育効果がどれだけあったかということが明確でないのではないかと思うんですよ。その点について、どうでしょうかね。ただ、図書券を配って、そして、こういうものを買ったと言っている人がいるというだけで政策決定していくということについて、これでいいのかなとお考えにはなりませんか。いいと思っておられるんですか。 398 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 399 ◯教育長(西嶋良年君) 今回の事業につきましては、子どもたちの家庭学習支援ということで実施をしたところです。これまでから読書と学力の関係につきまして、国が行っております全国学力・学習状況調査では、読書が好きな児童・生徒の方が学力・学習状況調査における正答率が高いという傾向がございます。このことから、子どもたちが読書に触れる機会の提供をするということについては、政策として一定の意味があるものと考えております。 400 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 401 ◯4番(獅山向洋君) 私は読書の効果なんて聞いているのではないんですよ。問題は、この図書券がそういう本を買うためにどれぐらい使われたかということが、それがまさに読書の効果につながってくるわけであって、もし買われていなくて、失礼な言い方だけど、お父さんが週刊誌を買うのに使ったとか、あるいは子どもらが漫画……、漫画は決して教育効果がないとは言いませんよ。けれども、少なくとも本来の目的である教育のための本でなくて漫画を買ってしまったということであるならば問題だと思うのでね。  私が申し上げているのは、そういう意味でのアンケートというかな、どれだけの生徒が、どれだけの率で、どれだけどういう本を買ったかということについて、きちっとあらかじめ検証し、また、終わった後も検証すべきではないかと思うんですが、それについてはいかがお考えですか。 402 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 403 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  議員ご指摘のとおり、図書カードを使って漫画を買うこともできます。しかしながら、今回、学校で行っていただいたアンケート、聞き取り等を見ますと、中には、そういう漫画を購入したという子どもたちもおりますが、大部分の児童・生徒については、これまで買えなかった高額な図鑑であるとか百科事典を買った、また、自分が学校の読書活動の時間に読む小説を購入した等々、大部分の児童・生徒については読書に供する書籍を買うということができていたと考えております。  また、書店商業組合さんの方にも聞き取りをさせていただきましたけれども、この図書カードが配布されてから、本を買いに来る子どもたちについては、保護者と一緒に来る場合も、思った以上に多かったということを聞いておりまして、カードが配布されてから、その使い方について親子で話合いをした上で、図書券を使って書籍を購入したという子どもたちが多かったものと考えております。 404 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 405 ◯4番(獅山向洋君) 考えているとか、親子で相談して買った人が多かったと思っているとか、これ、アンケートをする場合、それをどの程度の率があったかというのを調べるのが本来のやり方であって、今おっしゃたようなことは、あくまでそう聞いているとか、そう考えている、あるいは、そう思っているというだけであって、決してこれは教育効果、実効が上がったという、いわゆる実証的なお答えにはなっていないということを指摘しておきたいと思います。  それでは、大項目2に移ります。新ごみ処理施設候補地に関する諸問題について。  これについては、皆さんもいきさつはご存じだと思いますが、新ごみ処理施設候補地の決定については、彦根市では西清崎、原、下西川の三つが候補地に挙がっていました。そして、もう一つが愛荘町の竹原でございます。この四つの候補地のうち、これは広域行政組合の議員としてはの話なんですが、とにかく説明としては、西清崎のトータルコストが最も低いと、安いということが理由でございました。そういうことで結局、管理者会が選定して広域行政組合議会が承認したという経過がございます。  ところが、その後、いろいろなニュースが入ってきまして、このトータルコストが最も安い、低廉であるという前提が崩れてしまう可能性が強くなってきております。そういう意味で、これは単に広域行政組合だけの問題ではなくて、どうも彦根市民として、あるいは彦根市議会として、やはり彦根市長、これは広域行政組合の管理者ですが、彦根市民のためという意味での彦根市長の見解を求める必要が出てまいりました。そこで以下の質問を行います。  まず、中項目1ですけれども、地質調査の結果による工法でございます。  今日まで、候補地におきましては、余盛・圧密沈下工法を採用するという説明を受けてまいりましたし、当然のことながら、トータルコストについても、そういう前提で計算されております。余盛・圧密沈下工法というと何か難しい話に聞こえますが、要するに土を盛って、それがだんだん沈下していって、そうして地盤を安定させるという極めてありきたりの工法でございます。  ところが、候補地の地質結果では、ボーリングした業者はサンドコンパクションパイル工法が有効であると思われると言っているわけです。このサンドコンパクションパイル工法というと何か難しい工法ですが、要するに、ただ土を盛るだけではなくて、砂を地下に強制的に圧力を加えて注入して、そうして地盤を締め固めるという工法です。そういう工法が有効であると思われると述べているわけです。  そこで、細項目1ですけれども、候補地において余盛・圧密沈下工法とサンドコンパクションパイル工法のいずれの工法を採用しようとしているのか。これについては、どうもかかる工事費がかなり違うようなので、最終的には彦根市民の負担にもなってくるわけなので、そういう観点から、この工法採用をどっちにするのかということについてお尋ねしたいと思います。 406 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 407 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 彦根愛知犬上広域行政組合からは、候補地における軟弱地盤対策として、余盛・圧密沈下工法を採用されると聞き及んでおります。  サンドコンパクションパイル工法は、圧密を促進させる必要がある場合に、バーチカルドレーン工法等といった他の工法との比較の上で検討の可能性がある地盤改良の工法のうちの一つであり、あくまで可能性の一つにすぎないとのことでございます。  以上です。 408 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 409 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  そうすると、従来の工法を採用するということなんですが、それでは、そういう工法にするという、これは改めて決定が必要だったのではないかと思うんですよ。業者が別の工法が有効と思われると言っているわけですから、そういう意味で、広域行政組合の管理者においては、いつそういうふうに決められたのか、お尋ねしておきたいと思います。 410 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 411 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今、獅山議員よりお尋ねのありました工法の決定でございますが、詳しく、どの工法に正式に決定するかというのは、まだ行政組合の方から聞き及んではおりません。  以上です。 412 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 413 ◯4番(獅山向洋君) それでは、細項目2に移ります。  それでは、どの工法にするかという決定は一体いつ行うと聞いておられるのか。何でしたら、そんな間接的な答弁でなくてもいいので、ここに現に彦根市長が管理者としておられるのでね。そういう意味では、管理者たる市長がお答えになってもいいのではないかと思いますのでね。どちらでも結構です。お答えいただきたいと思います。 414 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 415 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 地盤改良につきましては、今後、地質調査結果や現在検討中の造成等基本設計を基に、現況での地盤圧密による沈下等の解析が行われ、解析結果から対策工法を検討され、その結果を基に圧密完了までに必要な時間と、施設建設工事に入るまで、あるいは工事完了までに確保できる時間を勘案され、圧密を促進させる必要がある場合は、組合の判断として最適工法の決定が行われ、地質調査結果やその解析結果などとともに要求水準書に参考として示されるとのことですが、最終的に工法を決定するのは施設建設工事を請け負うこととなるプラントメーカーであり、プロポーザル方式で予定される入札執行の際には工法が決定されていることとなるため、現段階でのスケジュールでは令和6年9月頃になるものと聞き及んでおります。  以上です。 416 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 417 ◯4番(獅山向洋君) それでは、本当は再質問したいところだけれども、細項目3に移ります。  令和6年に決めるということになりますと、この全体的な工事費が分かるのも、結局は令和6年になってしまうんですよ。そんなときまで引き延ばしてもいいのかという問題があります。そこで念のために聞いておきたいんですが、両工法の全体的な工事費、これは本体工事と、もちろん周辺もいろいろいじらなければならないと思いますので、周辺工事も含めて、工事費全体としてどれぐらいかかる見込みか、この二つの工法について一つずつお答えいただきたいと思います。 418 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 419 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 造成工事にかかります概算費用につきましては、造成等の基本設計業務の完了後に、施設整備に係る概算費用については、施設整備の基本設計業務で作成される要求水準書を基に、各プラントメーカーへ見積設計図書の作成を依頼され明らかになっていくものと聞き及んでおります。現時点では、広域行政組合から両工事の概算費用は示されておりません。  以上でございます。 420 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 421 ◯4番(獅山向洋君) そうしますと、まだ工事をどちらの工法にするかも決まっていないわけですから、そういう意味では、まず工法が決まらなければ全体の工事費が決まらないわけなんですよ。そういうふうに考えますと、先ほどの話ですが、結局、令和6年頃になって初めて工法が決まるということは、逆に、その間は何もせずに、簡単に言うと、業者が決まって工法が決まるまで待っているということになるんですか。 422 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 423 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどの令和6年9月に工法の決定であるとかがされると聞いております。スケジュールとしましては、それまで何もしないというわけではなく、アセスメントであるとか、そういうものを進めていって、最終、令和11年の供用開始に向けて着々と準備をしていかなければ、現在、当初より2年予定が遅れているとお聞きしておりますので、その辺は何もしないということではないとお聞きしております。  以上です。 424 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 425 ◯4番(獅山向洋君) 再質問ですけれども、結局そうしますと、工法が決まらないまま令和6年まで待つと。その上で、その間に、いわゆる環境アセスメントとか、いろいろなことをやっていくということになるわけですが、もし令和6年に非常に工事費がかかる工法が選ばれたときには、これはいつものやり方ですけど、場所が決まっているから幾ら金がかかっても構わないということになっていくんでしょうかね。その辺が、工法の決定が先にあってから、やっぱり予算措置をして、地域住民の了解を得ていく、議会もそれを了解していくというのが非常に重要だと思うんですが、全く本末転倒ではないかと思うんですけどね。その点、担当の方にお答えいただくのは誠に申し訳ないけど、本当は管理者がちゃんと答えるべきだと思うんですよ。彦根市長が彦根市民のためにお答えになるべきだと思うんですが、この点はいかがでしょうか。本末転倒ではありませんか。 426 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 427 ◯市長(大久保 貴君) 先ほど来ご説明を申し上げておりますが、現在、候補地として決まりました西清崎地先での調査を進めております。  今、地盤のことだけをおっしゃっていますが、それだけではなくて、いわゆる4町でのごみ処理の方法が違いますので、そうしたものを統一させていく基本計画の策定など、それによりまして炉の……、基本的な処理方法としてはストーカ式で焼却をするということでございますが、様々検討していかなければならないことがございます。そうしたものを経て最終的にプロポーザルにかけていこうということでございますので、本末転倒というご指摘ではございますが、私はこれが正しい手順ではないかと考えております。 428 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 429 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  大久保市長のいろいろな事業は、一旦決めてしまったら、後、金が幾らかかろうと、それは議会さえ承認したら、それで終わりというようなことが何回も繰り返されているわけなんですよ。  今回は100億円だったのが200億円という大変な事業なんですよ。それに対して、さらに工事費が大きくなる場合、当然これは工法をきちっと決めて、工事費の総計を明確にした上で、やはりこれは広域行政組合の議会ですが、そこに諮るというのは当然のことではないかと思う。本末転倒ではないではなくて、本末転倒でしょう。  それでは、問題は一体どれぐらいお金がかかるかということが明確でなしに、どんどん事業を進めていくというやり方そのものが、市長として、あるいは管理者として、おかしいと思っておられないんでしょうかね。いかがでしょうか。 430 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 431 ◯市長(大久保 貴君) 公共事業全体が、今回、私どもも状況が大変厳しいということを改めて痛切に感じたわけですけれども、平成29年から様々、工事コストが増嵩しているということで、そうした大きな要因もありますが、我々としましては、今申しましたような様々な手続を踏みながら、できるだけコストを抑えて整備をしていきたいという思いは共有しておりますので、これは1市4町が、圏域住民が等しく負担していかなければならないことでございますので、負担をできるだけ過度にご負担いただかないように、全力を尽くして協議を進めてまいりたいと考えております。 432 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 433 ◯4番(獅山向洋君) いつものありきたりのご答弁で全然内容がないと私は思います。  それでは、細項目4にいきます。  サンドコンパクションパイル工法を採用して、余盛・圧密沈下工法より工事費が増大した場合、この場合は明らかに西清崎を選んだトータルコストが一番安いというものと外れてしまうわけなんですよね。そういう場合には、ほかの候補地に選定替えする可能性はあるんでしょうか。それとも絶対に変えないとおっしゃるんですか。その辺を明確にしておいてください。 434 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 435 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどの答弁で申しましたように、軟弱地盤の解析結果から、余盛・圧密沈下工法のみでは圧密完了までに必要な時間が確保できないと判断される場合は、組合として費用対効果も考慮した地盤改良の最適工法案を決定されますが、その工法案や概算費用も示されていない現段階では、他の候補地に選定替えをするということは考えておられないと伺っております。 436 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 437 ◯4番(獅山向洋君) ですから、現在、工事費が明らかでないから、今のところはそういうことは考えていないというなら、逆に言えば、工事費が明確になって、地域住民や彦根市民の負担が増大した場合には、それは可能性が出てくるのではありませんか。これは事務局の方からお聞きになっていると思いますけれども、きちっと管理者として、彦根市長として明確に答えておいてくださいよ。  市長は明らかに我々広域行政組合の議員に対して、西清崎が一番トータルコストが安いんだということをしきりにおっしゃって、一覧表まで示して、計算の方法まで示して、そして西清崎にお決めになったんでしょう。だったら、トータルコストが絶対的に増えてしまったら、これは選定替えする可能性が出てくるのではないんですか。お答えいただきたいと思います。 438 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 439 ◯市長(大久保 貴君) おっしゃるような条件で選定をやり直すということにはならないと聞いております。 440 ◯副議長(野村博雄君) 広域行政組合の議論とも関わってきますので、そこは慎重にご質問をお願いします。  獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 441 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  今、「聞いております」と、誰からお聞きになったんですか。 442 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 443 ◯市長(大久保 貴君) 広域行政組合で議論をしている内容でございます。 444 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。
      〔4番(獅山向洋君)登壇〕 445 ◯4番(獅山向洋君) しつこいようですが再質問です。  「聞いております」とおっしゃったから、誰からお聞きになったんですかと聞いているんですよ。広域行政組合の議論の中にそういう意見があったということなんですか。ちょっとはっきりしておいてください。これは非常に重要なことなんでね。 446 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 447 ◯市長(大久保 貴君) そういう議論があったということではなくて、そういう前提として、今、作業を進めているということでございます。おっしゃるように、お金がどれぐらいかかるから、ここにしようとか、ここをやめようとか、そういうことにはなってはいないと。いわゆる選定の過程で、これまでいろいろとご説明をさせていただいたと思っています。それぞれの候補地においてコストが変わってくる、それは、これまでも何回もご説明もさせていただきました。その前提条件というのがありますので、そこで様々な議論を経て、今、西清崎を候補地としてお認めいただいて、今、作業を進めさせていただいているということでございます。それは広域行政組合で十分ご議論いただいておりますので、議員もよくご承知のとおりだと思いますが、あえて、繰り返しになりますが申し上げさせていただきました。 448 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 449 ◯4番(獅山向洋君) 非常に内容がよく分からないご答弁なので、私も今ただちに理解できないんですよ。会議録でも出来上がって、しっかりと読ませていただいて、また質問を続けましょう。本日は実際、内容が全くないお答えだと私は思っております。  さて、次の細項目5に移ります。  とにかく工法が決まっていないということはおっしゃったわけですから、その間に、いろんな手続を進められると、特に環境影響評価なんかは、これは西清崎ということでやっておられるわけですからね。場合によっては工法で大変な金がかかって、議会の方も4町の皆さんも、こんなに金がかかるんだったら別のところでもいいのではないのと言い出したら、たちまちそれは無駄遣いになってしまうんですよ。そういう意味で、工法決定まで環境影響評価などの諸手続を控えて、経費の無駄遣いを避けるべきではないでしょうか。 450 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 451 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 現段階におきまして、環境影響評価などの諸手続を遅延させることは、新ごみ処理施設の供用開始の遅延に直結することとなり、現候補地での施設整備事業が当初計画からは2年遅れとなっていることからも、現有の、彦根市でいきますと清掃センターのことでございますが、現有施設の急速な老朽化を鑑みれば、これ以上事業を遅延させることは当該圏域住民の公益性を損なうことにつながるものと判断されており、現段階において最短で新ごみ処理施設の供用開始が見込める事業スケジュールに沿って、令和11年度内の供用開始に向けて取り組んでいかれるものと聞き及んでおります。  以上です。 452 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 453 ◯4番(獅山向洋君) 再質問ですけども、聞き及んでおられるということは、よく分かったんですけどね。ただ、工法が決まっていない段階で、どんどん手続を進めていけば、これは当然、もし工法が変わったら、それだけの損害が発生するわけですよ。ですから、管理者たる彦根市長にお尋ねしておきたいんですけどね。それでもあえて進めていくということになれば、当然また住民監査請求なり住民訴訟が起こると思うんですよ。そういうことを覚悟の上でおやりになるわけですね。それだけを確認しておきたいんです。 454 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 455 ◯市長(大久保 貴君) そのとおりかと思います。 456 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 457 ◯4番(獅山向洋君) それでは、中項目2に移ります。住民説明会についてです。  この住民説明会については、私たち広域行政組合の議員は一応説明は受けているわけですが、まず、細項目1です。住民説明会において、荒神山の一部を横切る市道を提案したということは事実でしょうか。  ちょっと言葉で説明が非常にしにくいんですけど、荒神山の一部を横切るとか、あるいは横断するとか、いろいろな表現があるかもしれませんが、要するに切り通しなり、トンネルが必要であるかのような市道を提案しているようなので、それは事実なんでしょうか。 458 ◯副議長(野村博雄君) 都市建設部長。 459 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 去る10月18日に行われました広域ごみ処理施設整備事業に係ります環境影響評価方法書素案の住民説明会におきまして、関係車両の主要走行ルートとして当該市道計画をお示しさせていただきました。  その内容といたしましては、一級河川犬上川を渡る開出今橋、いわゆる赤橋を南に進みまして、甘呂町、日夏町を経て、県道三津屋野口線までの市道大藪金田線と、荒神山の南側に位置し、金田町から稲里町を結ぶ稲村山農道との間を連絡するルートで、荒神山の山間部を通過する延長約2,600メートルの市道計画でございます。  以上です。 460 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 461 ◯4番(獅山向洋君) 細項目2です。  私どもも、このような計画を聞いて、びっくりしたんですけれども、こういう市道を提案するに至ったいきさつを説明しておいていただきたいと思います。 462 ◯副議長(野村博雄君) 都市建設部長。 463 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 当該市道計画につきましては、以前より円滑な道路網構築の観点から、幹線道路としての構想を持っておりました。  そうした中、当地が広域ごみ処理施設の候補地として決定し、広域行政組合による住民の皆様への説明や協議を行われる中で、本市の南北間幹線道路である県道2号線や市道芹橋彦富線の混雑や安全性、さらに、収集車両の増加による交通渋滞の懸念など多くのご意見をいただきました。  こうした地域の懸念に対応するため、新たに幹線道路を整備することで交通量の分散化による混雑緩和と安全性が確保でき、また、処理施設へのアクセス性においても最適なルートとなりますことから、このタイミングをもって具体的に着手することといたしました。  なお、当該市道は施設へのアクセス道路にもなりますので、一体的な事業としての位置づけが必要であると考えており、施設整備について皆様に説明をいたします今回の環境影響評価方法書素案の説明会におきまして、住民の皆様に対しお示しをさせていただいたところでございます。  以上です。 464 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 465 ◯4番(獅山向洋君) 細項目3です。  このような道路計画の具体的な路線とか工法とか、そういうものはいったいいつ明確になるんでしょうか。特に工法というのをお尋ねするのは、何か切り通しだとかトンネルだとかいうような、いろんな説が飛び交っていますのでね。そういう意味でお尋ねするわけです。 466 ◯副議長(野村博雄君) 都市建設部長。 467 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 計画します道路につきまして、住民説明会でお示しをさせていただいた資料では、計画線に幅があり、詳細なルートを決定したものではございません。  このことから、今後の調査や設計により詳細なルートを決定いたしますが、区間内には荒神山や宇曽川、安食川が存しますので、トンネルの検討や橋梁の架設が必要になるものと考えております。  なお、具体的な路線や工法につきましては、今後、速やかに地形測量や地盤の調査、詳細設計の前段階となります予備設計を行い決定することを考えておりますが、これらの作業には着手後2か年程度を要すると考えており、明確になる時期は着手から2か年後を想定しております。  以上です。 468 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 469 ◯4番(獅山向洋君) 細項目4です。  いずれにしても、トータルコストが4候補地で最も低廉だという選定の大前提が崩れるのではないかと思うんですよ。逆に言いますと、これにかかる費用は広域行政組合には全く費用負担を求めないということなんでしょうか。一度確認しておきたいんです。 470 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 471 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 建設候補地の決定につきましては、公募要項の規定に基づき各候補地から提出された土地所有者や権利関係者の同意書、各候補地周辺学区の住民を対象に開催した住民説明会および合同で実施した意見交換会、圏域で実施した住民アンケートで得られた圏域住民のご意見、建設候補地選定結果報告書で評価された各候補地のデータを集めて検証された上で、これまでの組合議会での議論はもとより、構成市町議会での議論や圏域住民が新ごみ処理施設整備に求めておられること、その要件を満たす候補地が実現可能性の最も高い候補地であり、今後、組合議会をはじめ圏域住民の理解と協力をお願いする上で不可欠な要件であると判断され、その判断の下で管理者会において議論が重ねられました。  また、圏域全体として収集運搬コスト、生活環境の保全、生活環境との区分や利便性、建設用地の購入可能性や災害リスクに対する技術的な対応の可能性等も検討された上で、長期的視野によるトータルコストが最も安価になる西清崎が最もこれらの要件を満たす候補地であるとの結論に至られたものであり、単にコストが安価となる理由のみによって現候補地に決定されたものではないとお聞きしております。 472 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 473 ◯4番(獅山向洋君) 再質問ですが、何だか決定の経過をご説明になったけれども、やっぱりトータルコストが安いということが一番力説されたことなんですよ。私が質問しているのは、まさにトータルコストとして、これ、大前提は……、それだったらやめておきましょう。少なくともトータルコストが一番高くなる可能性があるのではないんですか。 474 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 475 ◯市長(大久保 貴君) 先ほど来から地盤のことをご心配いただいているかと思うんですけど、それだけでは決まらないと思っています。答弁申し上げましたとおりに、これからプロポーザルをさせていただいて、どのように事業者の方が提案してくるかということもありますし、我々としては、できるだけコストを安く、ご負担いただくコストを下げていくということをこれからも努力していきたいと思っておりますので、この辺はまた広域行政組合議会でも十分にご議論いただきたいと思っておりますが、現時点では、あまりお出しできる数字がございませんので、そこはご理解のほどお願いしたいと思います。 476 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 477 ◯4番(獅山向洋君) それでは、細項目5です。  市道であるとすれば、全て彦根市の負担になるんですか。 478 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 479 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 新ごみ処理施設の建設を機とした市道整備ルートにつきましては、施設までのアクセス道路としても利用されることになるため、組合でも一部費用負担をする必要があり、その負担額については今後、本市と協議の上、組合議会でも理解を求めていかれるものと聞き及んでおります。 480 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 481 ◯4番(獅山向洋君) 時間がありませんので、大項目3、彦根市立病院における予防医療の体制についてです。  このたび、長浜の市立長浜病院がヘルスケア研究センターというものを開設されました。お隣のことがやっぱり気になるので、ちょっとお尋ねしておきたいんですが、まず、細項目1です。市立長浜病院のヘルスケア研究センターに対する率直な感想をお聞かせいただきたいと思います。 482 ◯副議長(野村博雄君) 病院事業管理者。 483 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 市立長浜病院のヘルスケア研究センターに対する感想につきましてお答えします。  予防医療の取組は、健康寿命の延伸のみならず、新型コロナウイルスへの感染や重症化を防ぐためにも大事なこととして、その必要性を十分に感じています。  そのような中で、市立長浜病院において新たに開設されたヘルスケア研究センターは、従来の生活習慣病予防に加齢への対応の視点が加えられ、令和3年4月からはオプション検査として、全身の筋肉量や体脂肪の精密な検査や分析が可能な体成分分析装置の検査と、骨や筋肉などの機能を正確に測る筋力測定検査の提供をされることから、先進的な取組をされていると感じています。 484 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 485 ◯4番(獅山向洋君) 細項目2です。  彦根市立病院と市立長浜病院の予防医学に対する理念、体制および医療機器などの諸設備について、優劣とか差異があればお答えいただきたいと思います。 486 ◯副議長(野村博雄君) 病院事業管理者。 487 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 本院と市立長浜病院との予防医学に対する理念、体制、医療機器などの優劣や差異につきましては、ほとんどないものと考えています。  しかしながら、設備面におきまして、胸部X線検査や胃透視検査、眼科検査や子宮頸がん検診の検査につきましては、市立長浜病院は、これらの検査を全てヘルスケア研究センター内で受けていただくことが可能であるのに対し、本院は院内のそれぞれの検査部門へ移動して受けていただく必要があるという点において一部違いがございます。 488 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 489 ◯4番(獅山向洋君) 細項目3です。  今後の予防医学の在り方について、彦根市立病院としてはどのように考えておられるのか。今後の施策とか展望についてお聞かせいただきたいと思います。 490 ◯副議長(野村博雄君) 病院事業管理者。 491 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 予防医学への取組は、市民の健康増進や健康寿命の延伸に寄与するものとして大変重要視しています。  本院健診センターにおきましても、脳血管疾患や心疾患を早期発見するための脳ドックや心臓ドックを実施しており、特に脳ドックにおいては認知症検査つきのコースも設定しているところでございます。  また、本院で実施している人間ドックおよび健康診断につきましては、必要に応じ医師による結果説明や健康増進や重症化を予防するための保健指導を実施しているほか、早期に医療受診が必要と判断された場合には速やかに本院の診療科医師の介入につなげるなど、診療科との連携を密にしながら生活習慣病の発症予防や重症化予防にも努めております。  しかしながら、近年は保健指導を行っても生活習慣の改善に取り組めず、むしろ年々検査データが悪化する方も見受けられていることから、現在は院内の専門職や市健康推進課と情報交換を行いながら、さらなる保健指導の強化に向けた取組方法を検討しているところであります。  今後は、このような現状や、本市としても生活習慣の改善や生活習慣病の発症予防と重症化予防に取り組んでいることを踏まえ、院内外の専門職との連携を強化しながら、より一層保健指導に努め、病気の発症を防ぐための取組を進めていきたいと考えています。 492 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 493 ◯4番(獅山向洋君) ありがとうございました。  大項目4です。いわゆるパートナーシップ制度の検討について、最近、導入・導入予定、検討中などの地方自治体が増加しております。彦根市においてはどのような段階にあるのか。まだ検討にも入っていないのか。その点についてご答弁願いたいと思います。 494 ◯副議長(野村博雄君) 企画振興部長。 495 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 現在も全国の動向等を注視しながら検討を続けているところでございます。  全国的に見ましても、導入済みや導入予定、検討中という自治体が増えてきておりますし、また、何よりも市民の皆様お一人おひとりの多様な思いや選択が尊重される地域社会の実現が重要でございますので、今後、本市といたしましても、本制度の導入に向けて前向きに検討を重ねてまいりたいと考えております。 496 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 497 ◯4番(獅山向洋君) 以上で終わります。 498 ◯副議長(野村博雄君) 暫時休憩します。
               午後2時24分休憩            午後2時29分再開 499 ◯副議長(野村博雄君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  1番辻真理子さん。辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 500 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、私は、今定例会におきましては項目が多いので、急ぎまいりたいと思います。  大項目1、彦根市立病院における新型コロナウイルス感染症の対応は。  中項目1、市立病院における新型コロナウイルス感染症の対応は。  新型コロナウイルス感染症の第3波が全国的に猛威を振るっております。感染が急激に拡大している都市部では医療現場が逼迫しています。第1波、第2波の後、休む間もなく、さらに拡大した第3波の対応に、医療従事者の方々は精神的にも肉体的にも疲労が蓄積し、医療崩壊寸前ということでございます。医療従事者の方々へ心より感謝を申し上げます。  さて、彦根市立病院では、県から新型コロナウイルス感染症の重点医療機関の指定を受け、軽症者、中等症者の治療に当たっていただいていますが、診療面、財政面はどのような現状なのか、以下、質問をしたいと思います。  細項目1、現在、新型コロナウイルス感染症対応の病床は何床でしょうか。 501 ◯副議長(野村博雄君) 病院事業管理者。 502 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 本院においては、総病床数58床の病棟全体を新型コロナウイルス感染症対応の専用病棟とし、感染の流行段階ならびに県の病床確保計画に基づく病床確保要請に応じて、適宜、病棟内のゾーニング等を見直し、受入可能な病床数を設定しています。  現在、新型コロナウイルス感染症患者の受入れが可能な病床数は35床としているところです。 503 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 504 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。  新型コロナウイルス感染症対応の病床利用率はどれくらいでしょうか。 505 ◯副議長(野村博雄君) 病院事業管理者。 506 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 新型コロナウイルス感染症患者の受入れが可能な病床の利用率につきまして、第1波の流行時期でありました本年4月の利用率は44.3%、第2波の流行時期でありました本年8月の利用率は37.9%でございました。  一方、流行の小康状態にありました他の月の利用率はおおむね10%未満で推移しており、本年4月から11月末までの平均病床利用率は12.7%でございます。  なお、現在、第3波の到来により、さきの第1波・第2波の流行時期同様に病床利用率の上昇傾向が見られているところでございます。 507 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 508 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。  現在の専属医療スタッフの体制はどのようになっていますか。 509 ◯副議長(野村博雄君) 病院事業管理者。 510 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れている専用病棟で対応を行う医師および看護師の人数についてお答えいたします。  まず、医師につきましては、本年12月1日現在、呼吸器内科の医師4人を中心に対応を行っております。  また、看護師につきましては、正規職員20人を配置し、対応を行っています。 511 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 512 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目4です。一般診療への影響は。  一般診療、つまり外来診療と入院治療に関しましては、どのような影響が出ておりますか。 513 ◯副議長(野村博雄君) 病院事業管理者。 514 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、感染リスクを恐れての受診控えなど患者さんへの心理的な影響もあり、本院では、とりわけ救急患者や新規患者の減少が顕著となりましたことから、入院・外来ともに患者数が昨年度と比べて大きく減少しています。  今年度と昨年度の4月から10月までの患者数を比較しますと、延べ外来患者数が13万7,012人から11万1,805人で約18.4%の減、延べ入院患者数が7万3,392人から6万4,376人で約12.3%の減となっています。 515 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 516 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問でございますが、総じて、まだ幾分の余裕があると考えてもよろしいんでしょうか。 517 ◯副議長(野村博雄君) 病院事業管理者。 518 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 現在、コロナの患者さん以外の受入れの病棟は、毎年この時期になりますと、それ以外の脳卒中あるいは心疾患も増えてきますことから、比較的満床に近い状態にはなってきていますが、まだまだ余裕はあるというのが現状でございます。 519 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 520 ◯1番(辻 真理子さん) ありがとうございます。  それでは、中項目2、新型コロナウイルス感染症による影響は。  さきの9月定例会での答弁によれば、令和2年度の決算見込みは約16億円の赤字が予想されるとのことでございました。重点医療機関の指定を受け、新型コロナウイルス感染症の患者さんの治療に当たっていただいているのに、赤字になるということには違和感を感じ、納得がいきませんが、財政への影響とその対策について、以下、質問をいたします。  細項目1、新型コロナウイルス感染症の対応のために臨時に必要となった経費は幾らぐらいでしょうか。 521 ◯副議長(野村博雄君) 病院事務局長。 522 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 新型コロナウイルス感染症対策にかかった費用としましては、人工呼吸器や超音波画像診断装置等の医療機器が約8,800万円、医療用のマスクやエプロン、フェイスシールド等の診療用材料が約2,100万円、病院正面玄関のトリアージポストでの検温・受付業務および環境消毒業務等の委託料が約2,000万円など、合計で約1億7,000万円でございます。 523 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 524 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目2にまいります。  新型コロナウイルス感染症発生以来の医業収益はどのような状況でしょうか。 525 ◯副議長(野村博雄君) 病院事務局長。 526 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 本市で最初に新型コロナウイルス感染症患者が発生しました4月以降は、受診控え等を理由とした患者数の大幅な減少により、第1波・第2波の流行期には大きな減少となりました。  本年4月から10月までの合計額を昨年度の同時期と比較しますと、入院収益の累計額は約40億1,000万円で、前年度に比べまして約4億5,700万円、10.2%の減収となりました。  また、外来収益の累計額は約20億5,800万円で、前年度に比べまして約9,000万円、4.2%の減収となりました。 527 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 528 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。重点医療機関指定に伴う国・県からの財政面での支援は。  重点医療機関は県から指定されたわけですが、国からの直接的な財政面での支援は全国で約3兆円の予算が確保されていると聞いておりますが、現在、その2割の5,200億円しか各病院には届いていないという報道もございます。国・県からの支援は現在どのような状況でしょうか。 529 ◯副議長(野村博雄君) 病院事務局長。 530 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 本院に対する国・県からの財政面での支援についてお答えをさせていただきます。  今年度は、重点医療機関として入院病床を確保するための病床確保料のほか、各種の感染症対策経費への国・県の補助金等が制度化されており、コロナ禍での著しい収益悪化に直面する病院経営にとっては、こうした国・県の補助金による補てんがまさに命綱になっております。  国・県の補助金については、現時点で、本院からは総額で約16億3,000万円の交付申請を行っているところですが、そのうち、概算払い等により既に支払われている額は約5億5,000万円で、収入率は約33.7%となっております。  残りの未交付分につきましては、今後、順次支払われる見込みでございますが、本院では厳しい資金繰りでございますことから、できる限り速やかな補助金交付を要望しているところでございます。  本院としましては、国・県からのさらなる支援ならびに一層の経営努力により、コロナ禍が及ぼす病院経営への影響を最小限に止められるよう力を尽くすとともに、引き続き国や県に対し、短期的かつ中長期的な財政支援等を強く要望してまいりたいと考えております。 531 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 532 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目4でございます。市立病院の収益の補てんにつきまして、彦根市の財政当局の対応は。  病院設置者である彦根市として、収益補てんについて、財政当局はどのように対応しておられますか。 533 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 534 ◯総務部長(牧野 正君) 先ほどの病院事務局長の答弁にありましたとおり、令和2年10月末時点における今年度の入院収益が前年度比10.2%の減収、外来収益が4.2%の減収となっており、新型コロナウイルス感染症の流行による受診控え等により、市立病院の経営状況に大きな影響が出ているものと認識しております。こうしたことから、今期定例会で入院収益と外来収益を合わせて約18億6,000万円の減額補正を計上されているところです。  また、今後の新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況によりましては、さらに収益が悪化することも懸念され、来年度につきましても令和元年度並みの収益が確保できるかは不透明な状況でございます。  このような状況下におきまして、地域医療を守っていくために、市立病院への支援を行っていく必要があると認識をしておりますが、コロナ禍の中で市の財政状況も大変厳しいものがございます。こうしたことから、まずは基準内繰出しを基本としながら、国・県補助金の確保や自治体病院への新たな支援策等についての要望を行い、必要な支援が行えるよう努めてまいりたいと考えております。 535 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 536 ◯1番(辻 真理子さん) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  それでは、大項目2にまいります。医師不足の解決策はでございます。  中項目1、医師確保への提案。  細項目1、医学部志望の地元高校生と市立病院が定期的な交流を持ってはどうか。  9月18日に彦根東高校新聞部が、コロナ禍の中でご尽力いただいている医療従事者への感謝のメッセージを市立病院に届けてくださいました。高校生たちからの熱いメッセージは医療従事者の方々を元気づけたと思います。今後はさらに、医学部を志望する地元の高校生と市立病院が定期的な交流を持つ仕組みをつくってはどうかと考えますが、いかがでしょうか。 537 ◯副議長(野村博雄君) 病院事業管理者。 538 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 本院職員は、新型コロナウイルス感染症の重点医療機関としての責任と役割を全うするため、強い使命感とモチベーションを保ちながら日々の業務に従事しているところでございます。  このような中、本年9月17日には、彦根東高校の生徒の皆さんから温かいメッセージ写真を頂きました。また、同年11月19日には、市立西中学校の生徒の皆さんからも励ましのメッセージと動画を頂きました。  これらは医療現場のスタッフにとって本当に大きな励みとなり、改めて皆様と共に、このコロナ禍を乗り越えていこうという思いを職員一同、一層強くしたところでございます。この場をお借りしまして改めて感謝申し上げます。  さて、議員ご提案の、医学部を志望される地元高校生との定期的な交流の仕組みづくりにつきましては、現在もコロナ禍が収束する見通しが立たない状況であること等から、定期的なものとして計画することは難しい状況でございます。  しかしながら、これをきっかけに地元高校生の皆さんが医療に従事する職業を目指していただけたら大変うれしく思いますので、今後も高校生の皆さんからの個別の相談や見学希望など、機会がございましたら可能な限り対応してまいりたいと考えています。 539 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 540 ◯1番(辻 真理子さん) ありがとうございます。コロナ禍が収まりましたら、また考えていただきたいと思います。  細項目2にまいります。彦根市が医学部の学生への奨学金制度を設けてはどうか。  医学部の学生は6年間の修学期間が必要でございます。国立大学法人や公立大学法人の医学部では6年間で約2,000万円から3,000万円、そして私立大学医学部では約4,000万円から6,000万円もの高額な学費が必要になると言われています。そこで、6年間、学費の一部を援助し、卒業後一定期間、彦根市立病院に勤務することを条件とした彦根市独自の奨学金制度を設けてはどうかと考えますが、見解を求めます。 541 ◯副議長(野村博雄君) 病院事業管理者。 542 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 医学部の学生への奨学金制度については、現在、県において医学生への修学資金貸与制度として設けられております。  医師については、キャリア形成をどの診療科に属して、どのように積み上げていくのかが非常に重要であることから、県では本制度に併せて滋賀県医師キャリア形成プログラムが作成されており、県内にある、本院も含めた基幹施設で臨床研修、専門研修、診療業務を積んでいくことができる仕組みとなっています。  医学生は、医師免許取得後に義務づけられている2年間の臨床研修の中で幅広く診療科を回って研修を重ね、将来、専門医となる診療科を決断することになりますが、基幹施設ごとに強みを持つ診療科が異なりますので、医学生の段階で一病院のみに就業先が限定されるよりも、様々な場所でキャリア形成を積んでいける方が医師にとってはより大切なことであると考えます。  本院では近年、臨床研修医を着実に確保できておりますし、その中には本市の出身、あるいは本市の高校を卒業された医師もおられます。
     また、奨学金制度の創設には多額の費用が必要となりますが、本院は近年、収支の改善が図られてはいるものの黒字化には至っておらず、依然として厳しい経営状況が続いております。  こうしたことを総合的に勘案し、現時点では一病院単独で奨学金制度を設けることは考えておりません。 543 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 544 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目3にまいります。医学生への奨学金と同じ趣旨の看護学生への奨学金制度の成果は。  看護師不足を解決するために、彦根市は看護学部の学生への奨学金制度を設置いたしましたが、その制度と成果についてお伺いいたします。 545 ◯副議長(野村博雄君) 病院事業管理者。 546 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 本院における看護師の奨学金制度は、看護師を養成する学校または養成所に在学する方で、卒業後ただちに看護師として本院に従事しようとする方に奨学金を貸与し、病院事業における看護師の充足に資することを目的とする制度で、養成施設の正規の修学期間を終了するまでの間、月額5万円を貸与するものでございます。  本制度は、看護師不足が深刻であった平成19年4月に創設し、昨年度までの13年間で合計251名の学生に貸与しております。  この奨学金制度をはじめ様々な看護師確保に向けた取組を行ってまいりましたところ、近年、看護師の採用試験においては募集人員を応募者が上回り、採用予定人数を確保できる状況が続いております。  また、本院における看護師の離職率は、公益社団法人日本看護協会が公表している全国平均と比べ低い状況が続いており、定着率も高まっていると考えられます。  こうした状況は、制度の創設をはじめとする様々な看護師確保に向けた取組の成果であると考えております。 547 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 548 ◯1番(辻 真理子さん) 看護師不足の解消に大いに成果があったということでございます。  医師の奨学金につきましても、やはり今の段階で無理とおっしゃいましたけれども、私どもが数年前に尾道市に行政視察に行きましたときに、医師確保のための施策についてお伺いしましたが、人口約13万人の尾道市でありましたが、医師不足の解消のために奨学金制度を既に設置しておられました。効果があったということをお聞きしましたので、今後は、また検討していただきたいと思います。  それでは、大項目3にまいります。救急隊員の感染症対策は。  中項目1、救急隊員のコロナ禍対策は。  細項目1、救急車出動時のコロナ禍対策は行われているのか。  救急隊員が救急患者を搬送する際に新型コロナウイルス感染症対策は行われているのでしょうか。 549 ◯副議長(野村博雄君) 消防長。 550 ◯消防長(岡田広幸君) 救急隊が救急出動する場合には、救急隊員は全て感染防止対策を行い出動することにしています。また、新型コロナウイルス感染症の陽性を確認された方、あるいは疑いのある方の搬送につきましては、さらに、車内にビニールシートを張り、車内を養生して搬送するなど感染防止対策を行っているところでございます。 551 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 552 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。救急車の除染・除菌は行われているのか。  救急車が消防署に戻ったとき、患者のストレッチャーをはじめ車内の除染・除菌作業はその都度行われているのでしょうか。 553 ◯副議長(野村博雄君) 消防長。 554 ◯消防長(岡田広幸君) 救急車につきましては、救急搬送のその都度に、使用した資機材をはじめ車内等を汚染状況に合わせて洗浄・消毒・滅菌を行い、感染防止に努めております。 555 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 556 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。救急隊員への感染症に関わる危険手当はどのようになっているのか。  コロナに罹患しているかどうかの判断がされない救急患者もあると思いますが、感染リスクの可能性のある救急隊員への危険手当はどのようになっているのでしょうか。 557 ◯副議長(野村博雄君) 消防長。 558 ◯消防長(岡田広幸君) 危険手当につきましては、彦根市職員の特殊勤務手当に関する条例第9条の防疫作業等手当に基づき、感染症患者もしくは感染症の疑いのある患者の救護を行ったときは1日につき300円を支給しています。 559 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 560 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたしますが、1日につき300円とおっしゃいましたか。あまりにも安いので、ちょっとびっくりいたしましたが、その程度なのでしょうか。 561 ◯副議長(野村博雄君) 消防長。 562 ◯消防長(岡田広幸君) 職員への給与については、地方公務員法第25条で、条例に基づき支給することとしています。本市では、新型コロナウイルス感染症の患者もしくはその疑いのある患者への救護業務が特殊勤務手当に関する条例の防疫作業等手当の支給に該当することから、同条例に基づいて支給しているものでございます。  しかしながら、これにつきましては、私も同様に懸念しておりますので、今後、こうした国の状況を見極めながら、本市の手当についても検討してまいりたいと考えております。 563 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 564 ◯1番(辻 真理子さん) ありがとうございます。コロナ禍によりましては、医療従事者への感謝と尊敬が改めて国民に認識されましたけれども、救急隊員もやはり日夜危険にさらされながら患者の搬送に従事していただいております。救急隊員への感謝と尊敬を国民の私たちも再認識し、安全を守るための防具や手当が充実しているように、また、今後も危険手当につきましては、条例に基づいているということですので、条例の改正に努力していただきたいと思います。ありがとうございました。  それでは、大項目4にまいります。報告第31号損害賠償の額の決定について。  これは何のことかなと思われると思いますが、議案の概要の表紙の3ページ目に「報告第31号損害賠償の額の決定について 令和2年9月1日、犬方町856番地の市有地において、職員が除草作業を行っていたところ、当該作業により跳ね上がった小石が、当該市有地付近の駐車場に駐車していた相手方の車両の窓ガラスに当たったことにより、これを損傷したことに伴う損害賠償の額の決定について報告するもの(道路河川課)」損害賠償額3万6,366円、これについて質問をいたします。  中項目1、除草作業に係る損害賠償について。  細項目1、近隣町では防護用のカバーを装着した草刈り機を使用しているのか。  近隣町では、飛び跳ね防止用のカバーを装着して草刈り機を使用していると聞きますが、どうなんでしょうか。 565 ◯副議長(野村博雄君) 都市建設部長。 566 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 一般的に草刈り機には標準装備としまして防護用カバーが装着されておりますことから、近隣町でも防護用カバーが装着された草刈り機を使用されていると認識をしております。本市の草刈り作業におきましても、飛散防止対策といたしまして草刈り機の刃の部分に防護用のカバーが装着されている機種を使用しております。  以上です。 567 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 568 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。適切な道具を提供して職員に作業を行わせる責任があるのではないか。  このような事故は過去にも何回か起こっておりますが、市には適切な道具を使用させる責任があると考えますが、見解を求めます。 569 ◯副議長(野村博雄君) 都市建設部長。 570 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今回発生の事故につきましては、防護用のカバーが装着された機種により除草作業を行っておりましたが、作業中に小石が飛散し、近隣に駐車されておりました車両の窓ガラスを損傷させてしまいました。  幹線道路など交通量が多い箇所の除草作業では、これらの対策といたしまして飛散防止用のネットを使用しておりますが、今回発生しました事故につきましては、集落内市有地での除草作業であり、交通量が限られていたことから飛散防止用のネットを使用せず、十分な防護ができていなかったことが原因であると考えております。  今後、このようなことが発生しないように、周辺の状況を確認しますとともに、飛散防止用ネットの使用を徹底していきたいと考えております。 571 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 572 ◯1番(辻 真理子さん) 私が聞きましたところとちょっと話が違うので、どちらの話が正しいか分かりませんが、臨時職員の方から、もっといい機械を買ってほしいと、事故が起こらないようなものを買ってほしいという、別に要望ではありませんでしたが、私がこの方たちのお話を聞いたときに、そう思いましたけれども、今の解釈がちょっと違うので、また後ほどお話しさせていただきたいと思います。  それでは、大項目5にまいります。文化財保護行政の在り方を問う。  中項目1、文化財保護行政の在り方を問う。  細項目1、県内他市の文化財保護担当はどの部に置かれているのか。  本年4月から教育委員会文化財部が歴史まちづくり部の中に文化財課を設置するという機構改革などが提案され、市政運営の経験者である獅山議員が一人反対され、全体では可決されました。今思うと、私は賛成したことを反省しています。  文化財保護は開発と多くの場面で相対立する可能性のある点であります。市民会館廃止に伴う敷地の旧武家屋敷群の課題、新ごみ処理施設における新市道計画のトンネル構想、また、新図書館建設にもおける候補地の遺跡問題など、都市開発と文化財保護が複雑に利害の対立をもたらす事案が続出しております。  今回の事務分掌条例改正案におきましても、文化財保護については歴史まちづくり部の所管に残したままであります。  そこで、伺いますが、県内の13市の中では、文化財保護を担う部署と都市開発の他の部署の関係について、自治体ごとにいろいろとあると思いますが、説明を求めます。 573 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 574 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 県内13市におきましては、文化財保護を担う部署が教育委員会内に置かれている市が大津市、草津市、守山市、栗東市、野洲市、甲賀市、湖南市、米原市、高島市の9市となります。市長部局に置かれている市が東近江市、近江八幡市、長浜市と本市の4市となっております。  なお、市長部局に置かれている市において、都市開発の担当部署と同じ部署となっておりますのは本市のみでございます。 575 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 576 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。市長は文化財保護と開発との調整をどのレベルの会議で検討するつもりか。  冒頭申し上げましたとおり、開発と文化財保護は利害が対立する場面があります。過去にこの両方の部長を経験された元職員のお話によりますと、内面的に本当に苦労したとの経験を拝聴いたしました。両方の部署が持つ方向性が全く違うからです。市長は、どのレベルの会議で相対立することの多い問題を議論しようとされているのでしょうか。市役所内部の議論形成過程を踏まえてご説明ください。 577 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 578 ◯市長(大久保 貴君) 辻議員のお尋ねにお答え申し上げます。  議員がおっしゃるとおり、文化財保護と開発では、それぞれ目的が相違することがあり、双方の条件を調整する必要が生ずる場合がございます。  開発計画が許可されるためには、都市計画法や文化財保護法といった各関連法令に基づきました条件をそれぞれ全て満たす必要がございます。例えば文化財保護の観点であれば、開発事業を実施する関係部局と文化財保護を所管する文化財課との間で、文化財保護のための条件を満たした計画となるよう調整や検討を行ってまいります。 579 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 580 ◯1番(辻 真理子さん) ありがとうございました。  それでは、大項目6にまいります。議案第130号について。  中項目1、新市民体育センターの収支計画は。  (仮称)新市民体育センターは、影はあるものの形すらない状況で条例案が提案されました。しかも、そこには利用料の詳細まで明記されています。しかし、具体的なセンターでの維持費をはじめとした歳出計画が示された記憶がありません。民間企業でありましたら、経費を積み上げて、需要計画を予測し、そこに利益を乗せた上で商品代価やサービス代価を決定いたします。公設の施設でありますので利益はおくとしても、過大な一般会計への影響を避けるべきであることは言うまでもありません。  そこで、細項目1です。利用料はどのような需要予測に基づいているのか。  新市民体育センターの需要予測については、どのようなイベントを年間どれくらい行い、その利用料が入ってくるのかという需要予測をされているのか。年間の収益合計を含めて詳細な説明を求めます。 581 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。 582 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 需要予測につきましては、旧市民体育センターおよびひこね燦ぱれすの使用率を参考に、スポーツ施設を70%、多目的ホールを60%、多目的ホールを除く文化施設を50%の需要予測としております。その需要予測に基づき算出しました約3,800万円を年間の収益として試算してございます。  なお、このうちイベント開催等に伴う収入につきましては、スポーツ教室や語学講座などのほか、講演、各競技大会やプロリーグの興行などがあり、利用率は利用全体の約5%とし、収益といたしましては約400万円程度を試算いたしております。  ただし、現段階での試算でございますので、減免の規定等さらなる収支の精査などの理由で今後変動する可能性がございます。 583 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 584 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。工事費の返済、器具・用具類、光熱費、民間でいうところの減価償却費、指定管理料を含めた年間の歳出額はどの程度と計画しているのか。  工事費の返済や器具・用具の費用、光熱費、減価償却費、指定管理料を含めた年間の歳出額をそれぞれどれほどと見込んでいて、毎年度の一般会計からの財政出動がどれだけあるのかをご説明ください。 585 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。 586 ◯スポーツ部長(西田康浩君) (仮称)彦根市新市民体育センター建設に係る年間の歳出額のうち、工事費の返済、いわゆる地方債の償還金の算定につきましては、あくまで現時点で想定できる起債発行額を基に、借入利率は令和元年度発行の起債の例を参考に0.2%と設定し、償還期間を20年といたしました。  また、地域活性化事業債および公共事業等債に係る元利償還金につきましては交付税措置の対象となりますことから、これらの措置額を控除して、一般財源で対応する年平均の元利償還金を計算いたしますと、約2億4,000万円となります。  このほか、器具・用具などの備品については現在検討中で、光熱費については指定管理料に計上する予定でございます。また、運営に係る指定管理料につきましては、こちらも現時点での粗い試算ではございますが、約9,000万円を見込んでいるところとなっており、地方債の償還額と合算いたしますと、年間の合計歳出額は約3億3,000万円の見込みとなります。
     なお、減価償却費につきましては、令和元年10月に改定した市全体の使用料見直しの考え方に合わせ、当該施設完成後10年間に必要となる施設の修繕費約1億6,000万円の単年度当たりの費用約1,600万円を年間コストに含めているというところでございます。 587 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 588 ◯1番(辻 真理子さん) ありがとうございました。大変な額だということを改めて感じます。  大項目7にまいります。「広報ひこね」12月1日号について。  中項目1、「収支の状況」の記事について。  「広報ひこね」12月1日号に収支決算報告書が掲載されました。市民に対しまして決算状況を知らせることはとても大切なことと思います。自治体決算の黒字は当然のことであって、殊さらにこれを書くことは疑問でありますが、書かれている文章が市民の誤解を招く表現ではないかという印象も受けましたので、以下、質問をいたします。  細項目1、「地方交付税や地方特例交付金の増収」というのは何を意味するか。  まず、4ページの「収支の状況」の表現について伺います。  決算書の上では約11億円の黒字であったことは事実です。しかし、その説明文では、「地方交付税や地方特例交付金が増収となったことに加えて、地方債の発行の大幅な増加により歳入を確保した」とあります。これらも事実であります。  では、「地方交付税や地方特例交付金の増収」が彦根市の財政状況に照らして何を意味するものか、詳しく説明を求めます。 589 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 590 ◯総務部長(牧野 正君) 「地方交付税や地方特例交付金の増収」とは、当該歳入の令和元年度決算額と平成30年度決算額を比較したものでございまして、地方交付税につきましては、対前年度比2億5,500万6,000円の増加、また、地方特例交付金につきましては、対前年度比2億3,116万4,000円の増加となったものです。  地方交付税は、地方公共団体間の財源の不均衡を調整し、一定の行政サービスが提供できるよう国が地方に代わって徴収する地方税であり、国から配分される性格のものでございます。また、地方特例交付金は、国の制度変更等により地方負担の増や地方の減収が生じた場合に特例的に交付される交付金であり、代表的なものとして個人住民税減収補填特例交付金、いわゆる住宅ローン減税や幼児教育の無償化に伴う子ども・子育て支援臨時交付金等がございます。  これらの歳入につきましては、いずれも依存財源でありますことから、令和元年度における歳入において、前年度と比較をして依存傾向が高くなったことを意味しているものと認識をしております。  以上でございます。 591 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 592 ◯1番(辻 真理子さん) よく理解いたしました。  それでは、細項目2にまいります。地方債の発行の「大幅な増加」とは何を意味するのか。  地方債の「大幅な増加」という「大幅」とは、どのような趣旨で「大幅」と書いたのでしょうか。 593 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 594 ◯総務部長(牧野 正君) 令和元年度における決算におきまして、地方債の「大幅な増加」と記載しましたのは、県事業である都市計画道路原松原線街路事業や本庁舎耐震化整備事業に伴う地方債および減収補填債等が大きく増加したことにより、前年度と比較しまして16億725万8,000円の増加となりましたことから、「大幅」という表現を用いたものでございます。  以上です。 595 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 596 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目3にまいります。「地方債の発行で赤字を解消した」と言い換えるべきではないか。  地方交付税などの増収と大幅な地方債の発行によって「歳入を確保した」と書かれてあります。これは、取りも直さず、「地方債を増額発行したから手元に黒字が確保できた」と明確に書き換えるべきではないでしょうか。 597 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 598 ◯総務部長(牧野 正君) 地方債の発行につきましては二つの機能がございます。一つ目は当該年度の財政負担を平準化することであり、二つ目は世代間の負担の公平性を図るものでございます。  地方自治体が市民サービスを提供するに当たり、道路などの建設事業等を実施していくことになりますが、当該建設事業に要する経費は多額となります。こうした費用が他の事業費を圧迫することにつながるため、地方債を発行することにより当該年度の財政負担を軽くすることが可能となります。また、当該建設物等は長期間にわたり使用できますことから、地方債の償還を通して将来世代に当該建設物等の使用と費用の負担をしていただくことになり、公平性を保つことができることとなります。このようなことから、地方自治体は地方債制度を活用しているところでございます。  また、決算が黒字となる仕組みといたしましては、予算編成過程において、歳入は確実に見込まれるものを計上し、歳出は支出の可能性のあるものを計上して、歳入歳出額を同額としておりますが、歳入は、できる限り予算に近い額を確保するようにしていること、さらに新たな歳入が発生し超過収入となる場合があり、また、その一方で、歳出につきましては、予算を超過して支出することはできず、入札や執行残等の発生により一定の不用額が生じることから黒字化しているものでございます。  令和元年度決算におきまして、地方債の大幅な増加があったことは事実でございますが、赤字を解消するために発行することはできず、さきに説明をいたしました目的をもって発行しているものでございます。また、黒字となりましたのは歳入・歳出のバランスを取りながらの結果でございますので、議員ご指摘のような表現に変えることが適当であるとは考えておりません。  以上でございます。 599 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 600 ◯1番(辻 真理子さん) ありがとうございました。  それでは、中項目2にまいります。基金の状況の記事についても伺います。  去る10月18日投開票の岡崎市長選で、1人5万円の給付ということでもめまして、当選されました新市長の公約に関連して、全国民が、基金といっても幾つもの種類があることを理解していただいたと思います。基金といっても、自由に使える基金とそうでない基金があることもお分かりいただいたと思います。  議会では、自由に使うことのできる財政調整基金に関する質問が集中していますが、この記事では普通会計の基金の合計を66.5億円として、これを約67億円と書いてあります。しかし、これらの中には、今も申しましたように、教育施設整備基金や一般廃棄物処理施設整備基金、職員退職手当基金などの既に使用の目的が決められていて、そこに入っていくことはできないという基金も含まれています。  それで、細項目1にまいります。財政調整基金の残高を示すべきではないか。  本来、市民に示すべきは、自由に使える財政調整基金の残高を示すべきではないでしょうか。67億円基金があるというのとは随分違うと思いますが、いかがでしょうか。 601 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 602 ◯総務部長(牧野 正君) 議員ご指摘のとおり、「広報ひこね」は市民の皆様へ情報をお知らせする有効な手段の一つであると考えております。  基金全体の総額を掲載しておりますのは、各種基金にはそれぞれの条例に基づき使途の制限が設けられており、その事業に充当するために積み立てておりますことから、それらを本市の資産と考え、基金総額を市民の皆様に公表しているもので、総額でお示しをすることも大事なことであると認識をしております。  このうち、議員からご指摘をいただきました財政調整基金につきましては、比較的、弾力的な運用が可能な基金でございまして、各種基金の中でも、その残高が度々議論となっておりますことから、市民の皆様にお知らせすべき情報の一つであると考えます。  したがいまして、令和2年度決算の「広報ひこね」掲載時におきましては、全体の基金残高に加え、財政調整基金の残高につきましても、議員ご指摘のとおり、お知らせをしてまいりたいと考えております。 603 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 604 ◯1番(辻 真理子さん) ありがとうございました。  それでは、最後の大項目8にまいります。令和3年度予算の基本的な考え方について。  先日、本市が毎年、県に3回提出しております財政事情調書の公文書公開請求をいたしまして公文書公開を受けました。この中身および令和元年度までの決算を基にして、以下、質問をいたします。  中項目1、令和2年度決算見込みを踏まえて令和3年度を考える。  この財政事情調書は、コロナが高止まりしつつも一旦安定していた時期に提出されておりますので、現在の第3波とされる状況がどのようになるのかは不明であるものの、令和2年度後半を見通したものであるとする考えに立って質問いたしますので、コロナ禍の今後の状態がどうなるのかが分からないというような言い訳はしていただかなくて、この調書提出段階の市長以下、財政担当者の共通認識を前提として誠実にお答えいただきたいと思います。  細項目1、財政事情調書は市長の決裁を得て提出したものか。  財政事情調書は、本市のその時点の財政状況と年度末の財政見込みを県に報告するものです。財政執行の最終責任者である市長の決裁を得て提出したものか、それとも財政担当局内部の決裁だけで提出されたものでしょうか。どちらでしょうか。 605 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 606 ◯総務部長(牧野 正君) 令和2年8月31日に滋賀県総務部市町振興課のヒアリングを受ける際に提出しました令和2年9月の財政事情調書につきましては、私、総務部長までの決裁としております。  この財政事情調書と申しますのは、議員のご質問のとおり、前年度決算額、それから令和2年度当初予算額、そして9月までの補正予算額、今後の補正予算見込み額を算定し、今年度の予算推移と決算見込みの状況について、県にのみ報告をする事務的な調書でございます。中長期的な政策であったり、事業の内容を含むものではございませんことから、市長までの決裁とはしておりません。  以上でございます。 607 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 608 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目2にまいります。令和3年度の市税収入はどの程度の額と見込んでいるのか。  財政事情調書によれば、令和2年度の市税収入は当初予算額比で2億6,169万2,000円の減、令和元年度決算額比で8億6,221万5,000円の減少で、173億3,110万8,000円と見込んでいます。令和3年度の市税収入がどの程度の額になると見込んでおられますでしょうか。 609 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 610 ◯総務部長(牧野 正君) 令和3年度の市税収入につきましては、予算編成段階ではございますが、令和2年度当初予算と比較して約10億円の減収になるものと見込んでおります。  この見込み額につきましては、当初予算案編成に向け、コロナ禍における収入所得の減少や固定資産税の軽減措置、さらには、3年に一度の評価替えの影響を加味して税目ごとに積算をしている数字を積み上げたものでございます。  しかしながら、現段階での試算ということになってございます。今後の経済情勢等によりましては、減少等も含めて大きく変動する可能性がございますので、ここのところはご理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 611 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 612 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。財政調整基金の残高は十分に確保できると言えるのか。  財政事情調書によれば、今年度、既に繰り入れた14億2,018万4,000円のほかに、今後、追加見込み額として1億3,671万5,000円を繰り入れる見込みとしております。つまり、令和元年度からの繰越金約11億円は全て令和2年度において取り崩した財政調整基金で消えてしまっているという計算が成り立ちます。つまり、繰越金と見込まれる額を先食いしているようなものです。このような状況では、本市の事業執行において非常に不安を感じますが、財政調整基金は十分に確保できるとお考えでしょうか。 613 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 614 ◯総務部長(牧野 正君) 議員ご指摘のとおり、財政調整基金の残高といたしましては、今期定例会における補正予算計上後の金額で申し上げますと、令和2年度積立額が11億554万5,000円、取崩額が15億230万3,000円となり、令和元年度末見込み額である27億8,679万1,000円から、令和2年度末には23億9,003万3,000円となる見込みでございます。  今後の新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況にもよりますが、令和3年度当初予算案の編成に当たりまして、一定の残高は確保できるものと考えております。 615 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 616 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、中項目2にまいります。財政状況と地方債に関する認識について。  細項目1、幾つもの大型事業の予算が膨張していると認識しているか。  皆様には資料として、このようなものをお配りしておりますので見ていただきたいと思います。  現在、本庁舎の工事は最終段階に入り、新市民体育センターにつきましても、令和3年度からは工事が本格化いたします。また、広域行政組合の新ごみ処理施設も議論が本格化します。  ここでは例として、これらの三つの工事だけを取り上げてみましたが、いずれも市議会や広域行政組合での議会の議決を受けて前に進んでいる事業とはいえ、当初計画の金額にどの段階の金額を持ってくるかで悩みましたが、議案書、新聞報道、議会答弁などを基にして計算をしてみました。これが資料1でございます。市長は、このグラフをご覧になって、予算が膨張していると認識されていますか。 617 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 618 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  議員がおっしゃいますとおりに、予算額としては事実、増加をしていると認識をしております。  これらの大型投資事業につきましては、将来に向けて有益な施設であると考えておりまして、本市の魅力的なまちづくり、また発展に寄与する不可欠なものでございます。大きな予算となりましたが、一方で、財源の確保も皆様のご協力をいただいて一定できていると思っておりますので、投資の時期は、どうしても額が膨らんでしまいますけれども、これはこれからしっかりと活用させていただいて、市の発展につなげていきたいと思っております。 619 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 620 ◯1番(辻 真理子さん) 私が心配するのは、将来、次の世代の方々が起債の返済に本当に負担を感じていくのではないかということを心配しております。  それでは、細項目2にまいります。令和2年度末の市債残高見込み額は。  財政事情調書や令和2年度予算書などから、私なりに今年度末の市債残高を試算してみました。すると、私の試算ではありますが、令和2年度末の市債残高は500億円程度になる計算となりました。この見込み額でよいのかどうか、あるいは違うとおっしゃるのであれば見込み額をお知らせください。 621 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 622 ◯総務部長(牧野 正君) 令和2年度末の市債残高見込み額につきましては、今期定例会に上程しております一般会計補正予算書(第10号)の42、43ページにございます「地方債の前前年度末における現在高ならびに前年度末および当該年度末における現在高の見込に関する調書」の中でお示しをしておりますように、合計では514億2,459万5,000円でございます。  以上です。 623 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 624 ◯1番(辻 真理子さん) ほぼ同じ額になるということだと思いますが、心配をしております。  それでは、細項目3にまいります。将来の彦根市の足かせになると考えないのか。  来年4月には市長選挙が執行されます。新しい市長が誰になるのかはまだ分かりませんが、公債費として一般会計予算から多額の支払いが必要になる状況は彦根市への足かせになると考えますが、市長、お考えをもう一度お伺いいたします。
    625 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 626 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  地方債につきましては、これまでから公共施設等の整備に活用をしてまいりました。病院であるとか、ひこね市文化プラザだとか、大規模事業をこなしてきたという過去がございます。  議員ご指摘のとおり、地方債の償還につきましては、償還期限まで毎年度必ず支出をする義務的経費となりますことから、本市の財政を圧迫する要因の一つとなるのは事実です。  したがって、今後の財政運営におきましては、地方債の新規発行を抑える、また厳選する、有利な起債を充当するなど工夫をし、また、繰上償還なども積極的に行いながら、公債費の計画的な償還に努めてまいりたいと考えております。 627 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 628 ◯1番(辻 真理子さん) 大変難しい課題に対して本当に丁寧にお答えいただきまして、総務部長、ありがとうございました。もう一度答弁を読み直しまして、しっかりと頭に入れていきたいと思います。今回の私の質問はこれで終わります。ありがとうございました。 629 ◯副議長(野村博雄君) 暫時休憩いたします。            午後3時34分休憩            午後3時45分再開 630 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  20番黒澤茂樹君。黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 631 ◯20番(黒澤茂樹君) 公政会の黒澤です。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、大項目1、教育について。  中項目1、学校図書館(室)の充実についてお伺いします。  彦根市では、今年度中に市の拠点図書館である中央館の候補地が選定されることとなっておりまして、今後、新たな図書館の一日も早い建設が望まれるところでございます。多くの市民の皆さんにご利用いただきたいと思います。  幼少期から本に親しむという習慣をつけることは、人間形成や情操を養う上でも大切なことでありまして、また、学校図書館は児童・生徒の学習活動において、知的活動を深め、増進する面からも、さらにGIGAスクール構想が進められる中においては、情報活用能力を育む上でも、その果たす役割は非常に大きいものではないでしょうか。  以前にも何回か、この件につきましては議会で質問がありましたが、今のような考え方から以下、学校図書館(室)の充実に向け、質問をいたします。  まず、細項目1ですが、文部省、現在は文部科学省ですが、平成5年に学校図書館図書標準を設定されていますが、市内の各小・中学校はこの標準に沿った図書が整備されているのか、お伺いをいたします。 632 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 633 ◯教育部長(岸田道幸君) 学校図書の充実は、児童・生徒の読書活動の推進のため重要なことであると認識をしております。小・中学校の図書整備に係る図書備品の予算につきましては、公立義務教育諸学校の学校図書館に整備すべき蔵書の標準として、平成5年3月に定められた学校図書館図書標準に沿って整備をしております。  令和2年11月末時点で、全ての小・中学校において学校図書館図書標準の基準を達成しております。 634 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 635 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。ありがとうございます。  それで、全学校でこの標準に沿った蔵書をしているということなんですが、図書の方は日本十進分類法、NDCというそうですが、これによって各分類ごとの蔵書構成というのが必要かなと思います。例えば01であると哲学、それとか歴史だったら02、社会ですと03、そういったものですけれども、そういった蔵書構成の多様性も大切だと思いますが、本市では小・中学校で、どのような蔵書構成となるように配慮されているのか、再質問をさせていただきます。 636 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 637 ◯教育部長(岸田道幸君) 学校図書館では、今ご指摘がございましたように、日本十進分類法に基づいて分類をしております。  現在の蔵書の構成としましては、小学校は全小学校の集計となりますが、文学が全体の4割を超えており、続いて自然科学、社会科学、歴史の順になっております。  次に、中学校の全体の集計とはなりますが、文学がほぼ4割を占めておりまして、続いて芸術・美術、歴史、社会科学の順になっております。  最も多いのがやっぱり文学ということで、児童書であるとか、そういったものを購入し、配備しているということでございます。あとは学校で調べもの学習ということを行いますので、自然科学であるとか社会科学、そういったものがパーセント的には上位の方を占めているということでございます。 638 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 639 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  それでは、次に、平成29年度から学校図書館図書整備等5か年計画がスタートしていますが、これには地方財政措置もされております。この計画には、学校図書館を充実させ、その機能を支える専門的な知識・技能を持った学校図書館司書(以下、学校司書)の配置拡充について記載がありますが、市内の各小・中学校における学校司書の人的整備の状況は現在どのようになっているのか、お伺いをいたします。 640 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 641 ◯教育長(西嶋良年君) 本市では、学校司書の役割を担う読書活動支援員を全ての小・中学校に配置し、学校図書館に関する業務に従事していただいています。  読書活動支援員6名が1名当たり4校を担当しており、1日の勤務時間は4時間としております。  1校当たりで見ますと、週1日または2日の配置となっております。 642 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 643 ◯20番(黒澤茂樹君) 6名ということですけれども、再質問いたしますが、平成27年3月の議会答弁で、当時の教育長から、2校に1人程度の配置となるよう取り組みたいと答弁がございましたけれども、そのときと変わっていないんですが、これはどういったことでしょうか。 644 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 645 ◯教育長(西嶋良年君) 読書活動支援員の配置につきましては、図書館の環境整備、また子どもたちが、そのことによって読書に親しむというところで非常に大切な役割を担っていただいていると考えておりまして、目標としましては2校に1名というところもあるわけですけれども、現在は6名の方に全校を担当していただくということとしております。今後、読書活動支援員の配置の充実には努めてまいりたいとは考えております。 646 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 647 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。何とか、取りあえず目標である2校に1人程度は配置していただくように進めていただきたいと思いますが。  もう一つ再質問なんですけど、読書活動支援員と学校司書の違いですね。資格が違うとか、活動の内容が違うとか、もし分かれば教えていただきたいと思います。 648 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 649 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  学校図書館法第6条には、専ら学校図書館の職務に従事する職員のことを学校司書というというふうにございます。学校司書の名称は地域によって様々でございますが、本市で配置しております読書活動支援員は、専ら学校図書館の職務に従事する職員に当たりますので、学校司書の役割を担っていると考えております。 650 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 651 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。読書活動支援員と学校司書は同じだと認識をさせていただきました。  それでは、細項目3ですが、司書教諭の配置状況はどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。 652 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 653 ◯教育長(西嶋良年君) 本年度、市内24小・中学校全ての学校において司書教諭の資格を有する教員を配置しているところです。 654 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 655 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  再質問なんですけど、司書教諭なんですが、司書教諭の方は学級担任なども兼ねると大変な業務になってくると思います。本来なら加配すべきと思いますけれども、財政上の課題もありますので、なかなか難しいということを思いますが、今申し上げました以外で、もし現状での司書教諭の課題があれば、何か教えていただきたいと思います。 656 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 657 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  議員ご指摘のように、司書教諭の多くは学級指導および教科指導等に当たっている教員でございますので、児童・生徒が学校にいる時間帯に学校図書館の業務に専念する時間を捻出するということが難しいという課題がございます。  司書教諭は各校で図書館担当教職員や国語科担当教員、情報教育担当教員などと連携をしながら、放課後や空き時間を活用して業務に当たっていただいている状況でございます。 658 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 659 ◯20番(黒澤茂樹君) 先生の働き方も改革していかなければいけないという中で非常に大変だと思いますので、ぜひとも教員でない読書活動支援員の方を、会計年度任用職員などの制度を用いて、積極的に採用していただければと思います。  細項目4ですが、私は学校司書や司書教諭の果たす役割は非常に大きいと思っているのですけれども、先ほどもご答弁がありましたが、読書環境整備であるとか非常に大切な役割を持っているというようなご答弁をいただきましたけれども、学校司書が常設されますと、学校や学校図書館にどのような変化や影響が出るとお考えなのか、お伺いしたいと思います。 660 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 661 ◯教育長(西嶋良年君) 学校司書は、学校図書館の環境整備や学校図書館を活用した教育活動の推進に、司書教諭や教員と共に取り組んでおります。  本市におきましては、読書活動支援員を各校に配置することにより、学校図書館の環境整備が進み、子どもの読書活動推進のための取組が充実すると考えております。また、学校図書館で行う授業や蔵書を活用した授業などを行う際に、準備等の支援に当たっていただくことも可能となります。  各校の学校図書館に学校司書を常設することにより、児童・生徒の学ぶ環境を整え、生きる力の育成に向けて効果が期待できるものと考えております。 662 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 663 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。しっかり常設していただきますと、悪いところは一つもないということで理解させていただきます。  次に、細項目5ですが、この計画にあります学校図書館への新聞配備はどのような状況になっているのか、お伺いしたいと思います。 664 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 665 ◯教育部長(岸田道幸君) 学校図書館図書整備等5か年計画では、小学校で1紙、中学校では2紙の設置を目安とされておりますが、本市の学校図書館への今年度の新聞の設置状況は、小学校で7校、中学校で2校となっており、計画の基準を下回っている状況でございます。  今後は全ての小・中学校の学校図書館へ新聞の配置に取り組んでまいります。 666 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 667 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。ぜひとも、しっかりと新聞を配備していただいて、また、子どもたちが自由に見られる状況にしていただきたいと思います。  NIE、Newspaper in Educationということで、新学習指導要領の総則に新聞の活用も明記されているようですので、ぜひともしっかりと新聞の配備をしていただきたいと思います。  次に、細項目6ですが、学校では時代とともに求められる本が変わってくる。これからも受け継がれていくべき本や今、必要とされている本の見極めに精通した人が必要というふうに思うのですけれども、本の更新、図書の選定や廃棄を担当されているのはどなたか、お伺いしたいと思います。 668 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 669 ◯教育長(西嶋良年君) 学校において図書の選定や廃棄を行っている者は司書教諭、それから図書館担当教職員が中心となります。管理職の指導の下、読書活動支援員がその業務を補助するということもございます。 670 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 671 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問いたします。  司書教諭と図書館担当教諭の方で選定ということなんですが、選定・廃棄の基準というのがあるのでしょうか。 672 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 673 ◯教育長(西嶋良年君) 市教育委員会として明文化された基準を設けているわけではございませんが、各校の判断において選定・廃棄を行っていただいています。  選定につきましては、発達段階に応じた読書を推進するために、ふさわしい図書や各教科等の調べ学習などで必要となる図書を選定しております。  廃棄につきましては、本の傷み具合であるとか、掲載情報の新鮮度を見ながら廃棄をするということとしています。  児童・生徒の学習や読書活動にふさわしい図書が学校図書館に整備されますよう選定・廃棄を行っているところです。 674 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。
      〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 675 ◯20番(黒澤茂樹君) もう1点だけ再質問ですが、廃棄された図書はどんなふうに処分されるのか、お伺いしたいと思います。 676 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 677 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  廃棄された図書につきましては、廃棄の処理をしまして、一部、学級文庫であるとか、学年文庫として再利用するということもございます。傷みのひどい図書につきましては、資源回収に出し廃棄をするということにしております。 678 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 679 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。ありがとうございます。  細項目7ですが、彦根市の令和2年度当初予算では、小学校への図書費として1,256万7,000円、中学校への図書費として861万4,000円が予算計上されていましたけれども、これはどのように各校に配分されているのか、お伺いをいたします。 680 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 681 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市では、文部科学省が定めた公立義務教育諸学校の学校図書館に整備すべき蔵書の基準である学校図書館図書標準に基づいて学校の図書の整備・充実に努めております。  図書備品購入費は、学級数と児童・生徒数に応じて各校に配分する形式を取っております。 682 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 683 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。ということは、公平に配分していると認識をしました。  それでは、次に、細項目8ですが、1校当たり、また児童・生徒1人当たりの図書資料費は県内の他市町と比較して、どのような順位になるのか、お伺いしたいと思います。 684 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 685 ◯教育部長(岸田道幸君) 今年度の児童・生徒の図書備品購入費および県内19市町の中の順位としまして、小学校は1校当たり73万9,235円で上から2番目、1人当たり1,987円で上から数えて4番目になります。  中学校は1校当たり123万571円、1人当たり2,834円で、どちらも上位から数えまして2番目の高い数値となっております。 686 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 687 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。ありがとうございます。ぜひともその順位を一つでも上げていただくようにお願いしたいと思います。  次に、文部科学省の資料を見ましたら、学校図書館の機能として、児童・生徒の読書活動や児童・生徒への読書指導の場である「読書センター」、児童・生徒の学習活動を支援したり、授業の内容を豊かにして、その理解を含めたりする「学習センター」、そして児童・生徒や教職員の情報ニーズに対応したり、児童・生徒の情報の収集・選択・活用能力を育成したりする「情報センター」といった機能が位置づけられていますけれども、細項目の9です。本市の各小・中学校の図書館は、どのようにしてこれらの機能を果たそうとされているのか、具体的な取組についてお伺いいたします。 688 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 689 ◯教育長(西嶋良年君) 学校図書館には、児童・生徒の学習を支える「学習センター」としての機能、読書指導の拠点となる「読書センター」としての機能、情報活用のスキルを育む「情報センター」としての機能がございます。  まず、「学習センター」としての取組としましては、各校において、各学年の指導計画に合わせて各教科・各領域の学習に必要な図書資料を検討の上配備し、児童・生徒の主体的な学習を支えることができるよう努めています。また、学習内容に関連した図書資料を収集して特設コーナーを設営するなどして、課題解決型の学習が効率よく進められるよう工夫をしています。  次に、「読書センター」としての取組としましては、児童・生徒が読書に対する興味・関心を高めることができるよう環境整備や読書指導を工夫しております。例えば、「おすすめの本」や「新しい本」の紹介などで館内外の掲示を定期的に更新したり、学校図書館や各教室で読み聞かせを行ったりして読書の楽しさを発信しております。  最後に、「情報センター」としての取組としましては、資料の中から必要な情報を取り出すことができるよう学校図書館の利用指導を行っています。小学校下学年から本の分け方や図書館の使い方を指導し、上学年からは図書以外の資料の活用方法や公共図書館など施設の活用についても対象を広げて学習していきます。児童・生徒が自らの課題に関連する資料を選び、目的に応じて必要な情報を取り出す情報の探し方・資料の使い方を身につけられるよう、系統的な指導の充実に努めているところです。 690 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 691 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。資料の探し方ということで、一番最初にも申し上げましたけれども、NDC、日本十進分類法というのをしっかり子どもたちにも指導していただいて、どこの図書館に行っても自分が読みたい本がすぐに見つけられるように、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  それでは、次ですが、新学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」、これは彦根市教育委員会でも示されていますアクティブラーニングの視点だと思いますけれども、が掲げられておりまして、これを実現するために学校図書館の活用が期待されております。加えて、学校図書館は教員のためにも図書館資料の収集、整理、保存、共用を行う施設としても位置づけれられております。学校図書館がこれらの機能を一層発揮するためには、学習資料の充実と司書教諭および学校司書の配置充実やその資質能力の向上の双方が重要とも示されております。  そこで、先ほど少し予算配分のこともお伺いしましたけれども、現状の予算の中で図書館資料の充実は十分にできているのか、お伺いしたいと思います。細項目10です。 692 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 693 ◯教育部長(岸田道幸君) 小・中学校の図書整備につきましては、令和2年11月末時点で、全ての小・中学校において学校図書館図書標準の基準を達成しており、現状の予算の中で蔵書数の充実はできていると認識をしております。  今後は、標準冊数の維持を目途としつつ、予算の範囲の中で効果的な蔵書の更新を行ってまいりたいと考えております。 694 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 695 ◯20番(黒澤茂樹君) ぜひよろしくお願いします。  そして、細項目11ですが、もう一つの方ですけれども、学校司書や司書教諭の配置充実やその資質能力向上にどう取り組んでいかれるのか、お伺いしたいと思います。 696 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 697 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  学校司書や司書教諭の配置につきましては、今後も各校に配置できるよう努めていきたいと考えております。  また、資質能力の向上につきましては、県教育委員会や本市教育委員会主催の研修を受講していただき、学校図書館の活用や児童・生徒の支援、授業支援などについて学び、それぞれの立場で学校図書館の機能を支える役割を果たしていただけるよう取り組んでいるところでございます。 698 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 699 ◯20番(黒澤茂樹君) ぜひとも積極的にお願いしたいと思います。  先ほど獅山議員の質問にも教育長はご答弁なさいましたけれども、読書活動と学力の状況を見ますと、平成28年度全国学力・学習状況調査によれば、読書が好きな児童・生徒の方が、この調査における正答率が高い傾向があって、小学校の国語・算数、中学校の国語・数学の結果において全て同じ傾向とのことです。  また、今の時代はテレビやインターネット、スマートフォンなど情報が向こうからやってくる時代でございます。ICT教育が進む中、現場では、どの情報が正しく、自分にとって必要な情報は何かを読み取る力を教えることが求められています。学校司書や司書教諭が常時、各校に配備されると、間違いなく学校は変わってくると思います。  学校図書館の機能の格差が教育環境の格差につながって、さらに児童や生徒の学力差につながるとおっしゃる評論家もおられるようです。ぜひ司書教諭、学校司書の積極的な配置充実を強くお願いするとともに、特に義務教育の中で、児童・生徒の教育に関わる予算が枠配分方式の採用によって年度によって差が生じてはならないと思います。いつも申し上げておりますけれども、児童・生徒は日本の将来の宝であります。義務教育には、しっかりと予算配分をしていただくこともお願いして、次の質問に移りたいと思います。  次に、中項目2、小・中学校のトイレ整備についてです。  市内では、幾つかの小・中学校で、その学校施設の老朽化が問題となっているところもありまして、耐震改修や雨漏り対策なども実施されていますが、これも今回以前の議会でも質問がありました、小・中学校のトイレ等の整備について質問します。  まず、細項目1、洋式化の進捗状況ですが、平成30年3月の予算常任委員会で、小学校は47.3%、中学校は57.2%との答弁がされています。現在の小・中学校それぞれのトイレ洋式化の進捗状況はどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。 700 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 701 ◯教育部長(岸田道幸君) 小・中学校のトイレ洋式化については、学校ごとに校舎内トイレの洋式化率を50%以上とすることを目標に取り組んでおります。  現状のトイレ洋式化率につきましては、小学校では平均50.8%、中学校では63.1%となっております。 702 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 703 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。少しずつ増えているというところでございますが。  学校は災害時の緊急避難所になる場合もありまして、老若男女いろんな方が利用されると思います。そこで、細項目2ですが、多目的トイレの設置状況はどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。 704 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 705 ◯教育部長(岸田道幸君) 多目的トイレの設置状況につきましては、学校の限られたスペースの中で設置していることから、全小・中学校に1か所以上設置している状況でございます。 706 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 707 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問ですが、今後の増設の予定はどうなのか、お伺いしたいと思います。 708 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 709 ◯教育部長(岸田道幸君) お答えをいたします。  限られた学校スペースの中で多目的トイレを設置してきた経緯もあることから、増設につきましては現段階では難しく、今後の学校施設の大規模改修に併せて工事を検討する必要があると考えております。 710 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 711 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  次に、細項目3ですが、各学校において、便座に触れることを望まない児童・生徒も当然いると思いますけれども、各校における和式、洋式の割合はどのようになっているのか、お伺いしたいと思います。 712 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 713 ◯教育部長(岸田道幸君) 各校における洋式化率の割合をお答えさせていただくことで答弁させていただきます。  まずは小学校についてお答えをいたします。  洋式化率20%台の学校は金城、30%台は城西、若葉、鳥居本、40%台は亀山、稲枝西、50%台は城東、城南、城北、佐和山、旭森、城陽、60%台は平田、稲枝東、稲枝北、70%台は河瀬、高宮の各小学校でございます。  続きまして、中学校についてお答えをいたします。  洋式化率50%台の学校は稲枝、彦根、60%台は東、西、南、鳥居本、70%台は中央の各中学校でございます。 714 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 715 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。まだまだ低い学校もありますけれども。  再質問ですが、私は、生活様式の変化によって、今後、トイレの全体の8割程度ぐらいまでは、今は最高70%ですけれども、洋式化しても構わないのではないかと思っていますけれども、市としましては、今後何%程度まで、洋式化をされる目標があればお伺いしたいと思います。 716 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 717 ◯教育部長(岸田道幸君) 彦根市内小・中学校の今後の目標といいますか、今申しましたように、50%を満たしていない学校がございますので、まずは50%にしていくということで取り組んでいきたいと考えております。  その後、これは校舎内トイレのパーセントでございますので、あと、体育館であるとか屋外のトイレ、そういったものについて取り組んでいくということで、まずは校舎内トイレ50%に取り組むと。それが達した段階で次の段階に取り組んでいくということで実施をしていきたいと考えております。 718 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 719 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  それでは、今ちょっとお話が出ましたけれども、細項目4ですが、体育館や武道場、また屋外の運動場にもトイレがある場合があると思いますけれども、それらのトイレの洋式化はどのような状況か、お伺いをいたします。 720 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 721 ◯教育部長(岸田道幸君) お答えをいたします。  小学校体育館の洋式化率は54%、中学校体育館については、武道場と共用で使用しているものと混在していることから体育館・武道場としてお答えしますと、洋式化率は34%です。  屋外運動場トイレにつきましては、プールトイレと共用で使用しているものがあることからプールトイレを含んだ全体でお答えしますと、小学校では20%、中学校では31%でございます。 722 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 723 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。まだまだ低い状況というのが分かりました。  それでは、細項目5ですけれども、手洗い場の改修についてですけれども、新型コロナウイルス感染症の関係で、できるだけ手を触れることを減らす意味から自動水栓への取組が進められていますけれども、小・中学校の手洗い場の改修についてはどのように考えているのか、お伺いいたします。 724 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 725 ◯教育部長(岸田道幸君) 小・中学校の各トイレ用の手洗い場につきましては、1か所以上自動水栓または半自動水栓を設置しております。  また、今年度につきましては、文部科学省の補助事業であります学校再開に伴う感染症対策・学習保障等に係る支援事業を活用し、校長の判断で水栓を交換している学校もあることから、一定の対策を講じていると考えております。
     今後は、直接手を触れることなく、肘で開け閉めのできる水栓レバーなどの代替措置も含め、学校現場の意見を聴きながら、新型コロナウイルス感染予防策を講じてまいります。 726 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 727 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  細項目6ですけれども、県では、この新型コロナウイルス感染症対応として、県内公共施設のトイレを蓋つきの洋式トイレにしようと補正予算20億円を計上されていますけれども、今後、改修を計画されている小・中学校のトイレは蓋つきの洋式トイレにする計画かどうか、お伺いしたいと思います。 728 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 729 ◯教育部長(岸田道幸君) 便所改修工事の際、洋便器につきましては、多目的トイレを除き、全て蓋つきの便器を設置しております。  今後も、改修工事の際は、洋便器につきましては、原則、蓋つきの便器を設置していまいります。 730 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 731 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。調査不足で申し訳ございませんでした。既に蓋つきということでございます。  それでは、細項目7ですが、全ての小・中学校の洋式トイレ化が終了する、設置パーセントの目標になるのは令和何年度になるのか、お伺いしたいと思います。 732 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 733 ◯教育部長(岸田道幸君) 児童・生徒の中には、洋式便座の使用を避ける子どももいることや、和便器よりも洋便器の方が個室の面積を広く取る必要があり、現状の校舎で洋式化すれば便器の数が減少することなどから、現時点では便器の全てを洋式化する計画はございません。  先ほどもご答弁いたしましたように、まずは学校ごとの校舎内トイレの洋式化率50%以上を目指してまいります。  なお、市内全ての小・中学校で、整備目標であるトイレの洋式化率が50%を超える時期については、令和元年度に作成しました彦根市学校施設等適正管理計画では令和8年度としているところでございます。 734 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 735 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。計画に遅れのないように対応をお願いしたいと思います。  次に、細項目8ですが、トイレの改修について、どんなトイレにしてほしいのか、それをふだんから利用する児童・生徒の意見を聴くことが必要だと思いますが、児童・生徒へのアンケートなどをされる考えはあるのか、お伺いします。 736 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 737 ◯教育部長(岸田道幸君) 現在のところ、児童・生徒へのアンケートを実施する考えはありませんが、トイレの改修工事を行う際には、日頃、児童・生徒に携わっている教員や学校の意向を十分に尊重して改修工事を行っております。  また、今後、校舎の全面的な改修工事を実施する場合には、学校を通じて児童・生徒の意見を聴くなどし、可能な範囲でその意見を反映させながら、児童・生徒にとって使い勝手のよい最適な校舎としてまいりたいと考えており、その中で、トイレについても児童・生徒の希望に可能な限り沿ったものとなるように努めてまいります。 738 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 739 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  自分たちが利用する学校施設等について、児童・生徒がその思いを伝える機会をつくるということは、長い目で見れば住民自治であったり、政治参加にもつながると考えますので、よろしくお願いしたいと思います。  財政的に非常に厳しい時期、先ほど総務部長様から来年度は10億円の減収との答弁もありましたけれども、それも十分承知はしておりますけれども、トイレの5K、「暗い、汚い、臭い、怖い、壊れている」が残っている学校はないでしょうか。家庭のトイレや公共施設のトイレがきれいになる中、学校トイレの整備が遅れてはなりません。現場の先生や学校事務職員の方々からも、学校施設の中で改善してほしい場所は飛び抜けてトイレという調査結果、これは73%あるそうですが、2位は外壁47%、3位は教室33%ということでございますけれども。ぜひとも学校環境改善交付金といった国庫補助も上手に活用していただきまして、一日でも早く市内の全ての小・中学校のトイレを美しいトイレにしていただきたい、安心して利用できるトイレにしていただきたいと思います。よろしくお願いします。  続きまして、中項目3、稲枝地区公民館にエレベーターを設置することについて質問をいたします。  生涯学習の拠点の一つである稲枝地区公民館の設備でございますけれども、稲枝地区公民館へのエレベーター設置についても、過去何度か本会議や予算常任委員会等で質問がございました。これに対して、「必要性は十分認識しているが、稲枝地区公民館、西地区公民館、旭森地区公民館、東地区公民館の4館併せて総合的な検討が必要である」とか、「特に稲枝地区公民館と西地区公民館については建設から年数がたっていることから、今後の建て替え等も検討していかなければならない」などの答弁がありました。  そこで、細項目1ですが、建て替えも含め、どのように総合的な検討がなされたのか、その内容と結果についてお伺いをいたします。 740 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 741 ◯教育部長(岸田道幸君) 各地区公民館の今後の施設の在り方については、彦根市公共施設等総合管理計画を策定する際に検討してまいりました。  具体的には、彦根市集会施設適正管理計画において、施設の安全性、老朽化、コスト、さらには施設の特性や主な周辺公共施設の状況などを検討し、その結果、稲枝地区公民館をはじめ、いずれの地区公民館についても、現存施設の長寿命化を図るとともに、エレベーターの設置などのバリアフリー対応も含め、安全・安心な施設管理を行う方針となったものでございます。 742 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 743 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  また、そのほかの答弁としましては、河瀬地区公民館については2階にトイレがなく、その都度上り下りをするのが大変でエレベーターを設置したとの答弁もありましたけど、普通に考えましたら、トイレ設置の方がエレベーター設置よりも経費が少ないと思いますけれども、私には全く理解ができない答弁でありました。しかしながら、それでも河瀬地区公民館にエレベーターが設置されたのは、当時の市長が政策的に判断された結果ではないかと思います。  また、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、通称バリアフリー法において、施設設置管理者等は、高齢者、障害者等が利用する施設について、「移動等の円滑化を促進するために必要な措置を講ずるよう努めなければならない」とされており、「エレベーター整備の必要性は認識している」との答弁もありました。  秋の稲枝地区文化祭には市長もお越しいただき、ご存じかと思いますけれども、公民館2階で様々な展示がされまして、多くの来客者でにぎわいます。1階入り口にはスロープが設置され、足の不自由な方なども入館はできますが、エレベーターがないことから2階まで上がれない高齢者の方や障害のある方もおられます。  また、稲枝地区公民館の自主講座は、他の地区公民館と比べて相当な回数となっていますが、同様に、エレベーターが設置されていないことから2階大会議室で開催される講座や研修会に参加できない方もおられます。さらに、指定管理者による新たな自主講座の開設の妨げになっているかもしれません。  そこで、細項目2ですが、これはさきの9月定例会決算特別委員会でも指摘しましたが、結果として市民の学習の機会を奪うことにつながるのではないかと考えますが、どのように認識されているのか、お伺いいたします。 744 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 745 ◯教育部長(岸田道幸君) ご指摘のとおり、稲枝地区公民館の最も大きな会議室である2階へ上がれない高齢者や障害のある方につきましては、大会議室で開催する講座や研修会等に参加しづらいという利用者の声もありますことから、一部学習機会を提供できない現状があることは認識しております。  現在は、講座の内容によっては1階の会議室で開催するなど、できるだけ多くの学習機会を提供できるよう指定管理者には工夫をいただいておりますが、エレベーター設置を望む声があること、また、バリアフリー法の観点から、その必要についても認識をしているところでございます。 746 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 747 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  稲枝地区公民館は生涯学習施設であると同時に、彦根市地域防災計画では災害時の緊急避難場所にも指定されておりまして、収容人員は490人となっています。本来の稲枝地区公民館の利用人数は285人ですので、2階の大会議室も含めての収容人員であることは間違いございません。様々な方が来られ、ほとんどの方が2階を利用されることになるかもしれません。また、災害のときには、多くの物資を2階へ運ぶ必要があるかもしれません。  先ほどご答弁ありました平成30年度に策定されました彦根市集会施設適正管理計画において、稲枝地区公民館は令和元年度に機械設備、これは恐らく昇降機、エレベーターの改修計画として3,020万5,000円が予定されていましたが、工事が行われませんでした。計画が実行されなかったことは本当に残念でなりません。どのような理由で延伸となったのか、お伺いをいたします。 748 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 749 ◯教育部長(岸田道幸君) 彦根市集会施設適正管理計画における改修計画については、今後の施設の長寿命化を図るための予防保全を目的としたものと、施設のバリアフリー化を図るためのものがございます。これらの改修については、毎年限られた予算の中で優先順位を考慮しながら実施しているところでございまして、施設の劣化度合いや危険度、緊急度などを総合的に判断し、建物の改修工事等を優先してきたことから、計画に上がっていた稲枝地区公民館のエレベーター設置が延伸となったものでございます。 750 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 751 ◯20番(黒澤茂樹君) 理由は分かりました。  それでは、最後ですが、市としまして、稲枝地区公民館へのエレベーター設置をいつまでに実現しようと考えておられるのか、お伺いいたします。 752 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 753 ◯教育部長(岸田道幸君) 稲枝地区公民館のエレベーターの設置につきましては、これまでから地域の利用者から設置を望む声が多くあることや、エレベーターの設置場所が比較的確保しやすい構造であることなどを踏まえ、早期実現に向けて取り組んでまいりますので、ご理解をお願いいたします。 754 ◯議長(安澤 勝君) 黒澤君。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 755 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  今ほど「早期実現」とご答弁いただきましたので非常に期待をしております。エレベーターの設置につきましては、稲枝地区連合自治会や稲枝まちづくり協議会からも、度々要望が出されております。多くの地区住民の心からの願いでございます。一日も早いエレベーターの設置をぜひとも進めていただきますよう強くお願いいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 756 ◯議長(安澤 勝君) 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。  暫時休憩します。            午後4時34分休憩            午後4時49分再開 757 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  6番北川元気君。北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 758 ◯6番(北川元気君) 令和会の北川元気でございます。新型コロナ感染症感染拡大が進む危険な中で、最前線で働いていただいている方々に心から感謝を申し上げ、質問に移りたいと思います。  コロナショックの影響についてです。  コロナショックの影響により、今年2020年は様々な経済指標が悪化しています。業種による差異はあるものの、未曽有の業績悪化に陥る企業は少なくなく、アベノミクス始動以降に過去最高レベルまで改善をした雇用指標(有効求人倍率など)も一気に悪化をしてしまいました。  9月定例会でも一般質問で取り上げましたコロナショックの影響について、以下、質問をいたします。現在の状況を分かる範囲でお聞かせください。  細項目の1番、彦根市の財政における影響と今後の見通しについてお尋ねいたします。 759 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 760 ◯総務部長(牧野 正君) 新型コロナウイルス感染症による本市財政への影響でございますが、これまでの議会におきまして、歳入の補正予算として観光駐車場の収入2,600万円の減額、博物館観覧料約1,500万円の減額、城山観覧料約1億5,500万円の減額のほか、法人市民税約5,300万円の減額、さらには法人市民税の還付金約1億4,500万円の歳出補正をお認めいただいた経緯がございます。  その後、感染状況が一時期落ち着きまして、国のGoToトラベルなど、各種施策による地域経済への波及効果を期待しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数が11月に入って急増しておりまして、さらに本市への影響が増すことも想定をされます。  このため、今回の補正予算案に計上させていただきましたとおり、繰越金を全て財政調整基金に積み立て、収入の減少や緊急の対応策への備えをしたところでございます。  株式会社日本総合研究所の日本経済展望によりますと、日本全体の状況は、インバウンド需要は限りなくゼロに近い状態であり、個人消費の低迷の長期化、企業収益の悪化、さらには、失業率が年末から来年初めにかけて上昇する見込みであると分析をされておりまして、日本全体が予断を許さない状態にあると認識をしております。  国におきましては、現在、第3次補正予算案の編成作業中でありますことから、今後も引き続き、国・県の動向に注視をし、新たに示された施策等につきましては、迅速に対応してまいりたいと考えております。  以上でございます。 761 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 762 ◯6番(北川元気君) 先ほど辻議員の質問で、市税収入の見込み、来年度はマイナス約10億円程度だという形でお話しされていましたけれども、歳入、いろいろ収入が減っているんですが、その総額は今どれぐらいになっているのか、再質問でお聞かせください。 763 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 764 ◯総務部長(牧野 正君) 今、来年度の予算編成に向けて、それぞれ各部局において予算書をご提出いただいて、財政課の方で査定をしているところでございます。先ほど来申し上げていますように、歳入については恐らく10億円程度の減収になると見込んでおりますが、その他も非常に、コロナ禍において見通しが十分には立たない状況にございますことから、現在、国あるいは県の動向を見ながら予算の編成作業をしているところでございます。今の段階で、「この額」ということは申し上げられませんので、ご理解を賜りたいと存じます。 765 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 766 ◯6番(北川元気君) 分かりました。ざっと10億円ぐらいのマイナスだということで理解をしておくとします。  細項目の2番、地域経済における影響と今後の見通しについてお尋ねします。 767 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 768 ◯産業部長(中村武浩君) 近畿財務局大津財務事務所が公表している令和2年10月判断の滋賀県内経済情勢報告によりますと、「県内経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きがみられる」と判断しておられます。また、先行きについては、「新型コロナウイルス感染症の影響が続くなかで、各種政策の効果もあって、持ち直しの動きが続くことが期待される。ただし、国内外の感染症の動向等を注視する必要がある」と報告されています。  本市においても、依然厳しい経済状況下にありますが、感染防止策を講じながら経済活動を行うことが重要であると考えており、新しい生活様式での経済活動に変わっていくものと考えております。  以上です。 769 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 770 ◯6番(北川元気君) 前回の9月定例会に質問した答弁と、今、全く一緒のお答えを述べられたんですが、9月の時点と今の時点で何か変わったこととかがあるのかなと普通に考えたら思うんですけど、全く同じ答弁をされたというのは何か意味があるんですか。 771 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 772 ◯産業部長(中村武浩君) こちらにつきましては、あくまで近畿財務局大津財務事務所が公表している部分をそのまま述べさせていただいております。
     ただ、いろいろな調査方法がありますけれども、情勢については一番的確に滋賀県のことを伝えているのではないかなということで、この答弁をさせていただいております。 773 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 774 ◯6番(北川元気君) 彦根市においても、いろんな地域経済はどうなっているのかということを彦根市として見解を述べていただきたかった。もう少し詳しい数字なんかもお聞かせいただきたかったし。それぐらいにしておきましょう。  次に、細項目の3番、自殺者数の推移についてですが、警察庁によりますと、10月に自殺した人は全国で合わせて2,153人で、去年の同じ時期よりも614人増えたことが分かりました。これは昨年同月比にすると39.9%増です。自殺者は、今年7月以降、4か月連続で増えていて、特に女性が大幅に増加して、深刻な状況が続いています。彦根市における自殺者数の推移をまずお聞かせください。 775 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 776 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市における自殺者数の推移についてお答えをいたします。  まず、平成30年1月から12月までにおきましては男女合わせて19人、平成31年1月から令和元年12月までにおきましては18人、令和2年1月から本年10月末時点におきましては10人となっております。  なお、10月末時点で前年と比較いたしますと、滋賀県においては女性が若干増加傾向にございますが、本市におきましては横ばいとなっております。 777 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 778 ◯6番(北川元気君) 滋賀県では今年204人でしたっけ、10月では29人ということで出ておりましたけれども。  続いて、厚生労働省は、「自殺する人が増えた詳しい原因は分からないが、重く受け止めている」とした上で、「新型コロナウイルスの影響で生活に不安を感じている人が多いと思うので、ひとりで悩みを抱え込まずに身近な人や支援機関、自治体の窓口に相談してほしい」と呼びかけておられます。彦根市における自殺を防ぐ対策、取組状況などをお聞かせください。 779 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 780 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市では、平成31年3月に彦根市いのち支える自殺対策計画を策定しており、「誰も自殺に追い込まれることのないまち 彦根」が実現できるよう施策を進めております。本市における自殺予防対策につきましては、大きく分けますと3点ございます。  まず、1点目は市民への自殺問題の啓発と支援情報の周知でございます。9月の自殺予防週間および3月の自殺対策強化月間に合わせての啓発活動やエフエムひこねにおける放送、図書館をはじめとした公共機関における啓発などを行っております。  2点目は自殺に関する相談窓口の設置および相談窓口担当者の育成に関わる対策でございます。相談窓口として担当課でございます障害福祉課をはじめ、「地域生活支援センターまな」に、こころの相談支援事業を委託し、自殺のリスクがある人やその家族の相談に応じております。また、地域での身近な相談者となり得る民生委員児童委員や市役所内における相談窓口担当課に対して、自殺問題に関する正しい知識の普及や自殺リスクの高い人への対応について研修を行っております。  3点目は自殺未遂者への対策でございます。湖東圏域における自殺未遂者支援事業により、自傷行為で病院に搬送された方について、同意が得られた場合は障害福祉課の保健師が相談に応じ、必要に応じて精神科の医療機関や適切な相談窓口につないでおります。また、自殺未遂者対策ネットワーク会議におきまして、自殺未遂者を支援するネットワークづくりや関係機関との連携を図っているところでございます。  以上でございます。 781 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 782 ◯6番(北川元気君) 特に女性の方が苦しまれている方が多くて、結果、自殺の数も相当に増えているということなんですけれども、彦根市は今のところ、そうではないんですが、相談の件数とかから女性の方が増えているなとか、そういうことはないんでしょうか。 783 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 784 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 相談の窓口といたしまして、先ほど申し上げました「地域支援センターまな」と障害福祉課の方で相談を受けておりますけれども、男女別という分け方での統計というか、資料は今持ち合わせておりませんので、それぞれ合計の数字で申し上げますと、「地域支援センターまな」におきましては、令和元年度で、実人数で14件となっておりまして、延べ36件の相談を受けております。令和2年度につきましては、11月末現在で6件の延べ20件という形での相談を受けております。  障害福祉課におきましては、令和元年度で38件の相談を受けまして、延べ相談としましては170件、令和2年11月末現在におきましては32件で延べ146件の相談を受けているというところでございます。 785 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 786 ◯6番(北川元気君) ありがとうございます。女性の方が困られている方が全体的な数字としては多いということですので、そういった女性の方にも、きめ細かな対応をしていただけるような配慮を何か考えていただきたいなと思って質問させていただきました。  また、精神科がすごく混んでいて、予約が何か月待ちとかいうことも以前に聞いたことがあります。精神科というと一人ひとりの患者さんと向き合う時間が長いので、なかなか次の予約が取れないということで、何か月も放ったらかしになっているような状況も、これも全国的にも問題になっていますし、そういったところ、何か考えていただいて、きめ細かな対応をお願いしたいなと思います。よろしくお願いします。  続いて、細項目5番にいきます。  コロナの前から7人に1人の割合の子どもが貧困家庭で暮らしていると言われていましたが、コロナショックで現在はさらに厳しい状況にあるのではないかと推測いたします。彦根市における子どもの貧困の状況と、それに対する対策についてお聞かせください。 787 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 788 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) コロナ禍における子どもの貧困の状況につきましては、正確な数値は分かりかねますが、一定の所得以下のひとり親世帯への児童扶養手当や最低生活費を保障する生活保護の受給状況から、子どものいる世帯の経済状況に少なからず影響を及ぼしているものと推測されます。  ひとり親世帯臨時特別給付金の受給状況では、6月分児童扶養手当受給世帯855世帯のうち、コロナでの減収を理由に追加の給付を受けた世帯は11月末現在、395世帯で約46%となります。また、生活保護の受給状況では、18歳以下の子どもの数は減少傾向にありますが、母子世帯の受給世帯数は微増傾向にあり、ひとり親世帯が今般の新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けていることが分かります。  本市では、子どもの貧困対策の計画を策定し、学べる場や子ども食堂など地域での子どもの居場所づくりや、ひとり親家庭の子どもに対する学びと食を支援する居場所の提供、保育所への家庭支援推進保育士、小・中学校へのスクールソーシャルワーカーの配置、関係機関や団体のネットワークの形成などに取り組んできています。今般の新型コロナウイルス感染症拡大の影響で経済的貧困をはじめ困難な状況になられた子どもやその世帯に対して、必要な施策や事業が利用・活用されるよう、引き続き丁寧な周知と相談活動に努めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 789 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 790 ◯6番(北川元気君) 大変厳しい状況下にあるんだということで、改めて理解をいたしました。  そこで、次の6番ですが、学校給食の無償化について、これまでも何度も求めてきておりましたが、子どもたちの食のセーフティネットとして、このコロナで大変な状況である今こそ、多くの市民の方々が待ち望んでいることだと思います。学校給食の無償化、いきなり完全無償化はできないと切り捨てるのではなく、段階的にでも、一部補助等でも検討をしていただけないでしょうか。お願いします。 791 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 792 ◯教育部長(岸田道幸君) お答えをいたします。  学校給食法第11条におきまして、学校給食における児童・生徒の保護者の負担すべき経費について定められており、この規定に基づき、学校給食に使用する食材費の実費負担を学校給食費として保護者の方々にご負担いただくこととしております。  また、新型コロナウイルス感染症の影響等により世帯の収入が減少し、家計が急変した世帯など、経済的理由により就学困難と認められる児童および生徒の保護者に対しましては、就学援助費等の援助制度がございまして、給付条件を満たす方が申請いただいた場合、給付対象経費として学校給食費も給付しているところです。  このため、生活困窮世帯へは就学援助費制度等で対応しているところであり、議員ご提案の無償化や一部補助につきましては、現在のところ考えておりませんので、ご理解をお願いいたします。 793 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 794 ◯6番(北川元気君) 僕の周りも子育て世帯が多くて、いろんなコロナの状況で大変であるお話を聞かせていただいて、やっぱり学校給食がただになると相当助かるということもお聞きをしております。条例があるからとか、給付の措置をやっていますからとか、そんなことではなくて、隣の長浜市さんも給食無料をやっておられますし、別に条例があるからといって、できないわけではないですし。今やられている給付が、それで十分かと言われれば、そうではないでしょう。やっぱり追加で支援をしてあげて、こんなものは別に、子どもたちの給食は食のセーフティネットですから、反対する方はいないと思うんですよね。そんなところに金を使うなと言う人がいるんですかね。僕はいないと思うんですよ。だから、ぜひ前向きに検討していただきたい。次の質問でも聞きますけど、今回の補正予算を見ても、目立った追加のコロナの対策支援はないではないですか。ぜひ検討を前向きにお願いしたいと思います。  次にいきます。今後のコロナ対策追加支援の考え方についてお尋ねいたします。 795 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。 796 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 新型コロナウイルス感染症対策につきましては、これまでから同感染症の感染拡大状況に応じて大きく三つの段階に分け、それぞれの段階で市民にとって何が優先されるべきなのかを念頭に、国や県等の支援の状況を確認しつつ、より効果的な支援ができるようタイミングを見定め、施策を形成してまいりました。  現在、新型コロナウイルス感染症につきましては、全国的にも感染が拡大しており、市内においても同感染症患者が増えている状況でございます。また、冬季は季節性のインフルエンザウイルスの流行時期でもございますので、引き続き同感染症の感染拡大状況や、市民生活および地域経済への影響を注視・分析しながら、追加支援など必要な施策を立案していくとともに、アフターコロナ、ウィズコロナを念頭に、新しい生活様式や社会制度づくりに向けた施策についても検討してまいりたいと考えております。 797 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 798 ◯6番(北川元気君) これも9月定例会の答弁とほぼ一緒ですね。では、具体的にどういうところに、どういう支援を、どういう影響を注視・分析しながら施策を立案していこうと考えておられるんですか。 799 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。 800 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 9月定例会の中でも、ある程度、一定、今、皆さんがお困りの支援策を打ち出させていただいたと考えております。その事業につきましても、今、継続中のものもございますし、その後、コロナの感染状況もますます広がりを見せておりますので、また、どういったことに本当にお困りなのかということに耳を傾けて施策を立案させていただきたいと考えておりますし、当然、事業をするに当たりましては、担当部局のいろんな事業との兼ね合いもございますので、そうしたところの意見集約も図りながら考えていきたい。ただ、今、具体的に、では、次の事業が何かというところまでは持ち合わせておりませんが、そうした日々変わる状況を見ながら、必要なものをできるだけ積極的に、可能な範囲で取り組んでまいりたいと考えております。 801 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 802 ◯6番(北川元気君) 前段で自殺者数という話も触れましたけれども、救える命をただちに救っていただけるような予算をしっかりつけていただいて、支援をよろしくお願いしたいと思います。  大項目の2、コロナ禍の学校教育について質問いたします。  コロナの影響により生じた学習の遅れへの対応で、夏休みを短くしたり、授業内容を工夫していただいたりと様々なご努力をいただいておりますが、今年度で全て学習の遅れを取り戻すことができるんでしょうか。彦根市における学習の遅れの状況について詳しくお聞かせください。 803 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 804 ◯教育長(西嶋良年君) 各校におきまして、学習の重点化や時間割編成の工夫などにより、新たに見直した6月以降の学習計画に基づいて取組を進めているところでございます。その進捗状況についてでございますが、現在、一部の学校において、教科により数時間程度の遅れが生じております。しかしながら、冬季休業期間の短縮により確保する学習時間を活用したり、計画を随時見直したりすることで、今年度中には学習内容の遅れが補てんされることを確認しております。  市教育委員会としましては、子どもの学習の定着状況を丁寧に見取り、分かりやすい授業の工夫に努めた上で、計画的に学習が進められるよう各校に指導しているところでございます。 805 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 806 ◯6番(北川元気君) 今のところ取り戻せていないが、今年度中には何とかということだと思います。  細項目の2、既に第3波と言われるコロナの感染拡大の状況でありますが、再び、また一斉休校とかになれば、子どもたちにも保護者にも大きな影響があります。コロナ禍における一斉休校あるいは学級閉鎖等の基準について、今どのようになっているのでしょうか、お聞かせください。 807 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 808 ◯教育長(西嶋良年君) 一斉休校、学級閉鎖等の判断は、文部科学省が令和2年12月3日に改訂をしました『学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~』に基づいて行うこととしております。  今年度実施しましたような市内一斉の休校については、滋賀県知事から臨時休業の協力要請があった場合に、また、学級閉鎖等につきましては、学校で感染者が発生した場合に、保健所の調査や学校医の助言等を踏まえて検討をし、判断するということとしております。 809 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 810 ◯6番(北川元気君) 過剰自粛で過剰に自粛、自粛とやってしまうと、自殺者が出たり、経済がぼろぼろになったり、大変なこと、いろんな指標も最悪になってきています。この一斉休校も、最初は政府からの要請で仕方がなかったものの、その後、これは意味があったのかということもいろいろと述べられております。なので、できるだけ休校とか、そういうことにはならないようにするべきなのではないかと私は考えているんです。  続いて、細項目の3番ですが、寒い時期を迎える中でありますが、学校での感染症対策の取組状況について伺います。 811 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 812 ◯教育長(西嶋良年君) 学校での感染症対策の取組につきましては、彦根市教育委員会が策定した学校における感染症対策ガイドラインに基づき実施をしております。  児童・生徒の健康管理については、家庭と連携した健康観察や発熱等の症状がある場合の自宅での休養を徹底しており、小まめな手洗いについても継続し、指導しております。  また、密を防ぐための対策として、授業中の机の配置や向きに配慮することや、給食時には全員が前を向き、大声での会話を控えるなど密接を避けるとともに、身体的距離が十分に取れない場合のマスク着用に取り組んでおります。また、教室の換気については、暖房器具使用時にも学校薬剤師の指導・助言を得ながら適切に実施をしていきたいと考えております。  日常の清掃・消毒につきましては、スクールサポートスタッフの配置により教職員の負担軽減を図りながら実施をしているところでございます。 813 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 814 ◯6番(北川元気君) これから寒い季節で換気等も大変だと思いますが、その時々に応じた感染症対策をよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、学習用タブレットの端末整備の進捗状況についてお尋ねします。  令和3年の1月末をめどに、小・中学生に1人1台のタブレット端末の整備を進めておられましたが、これの進捗状況をお聞かせください。 815 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 816 ◯教育部長(岸田道幸君) 国が進めるGIGAスクール構想に基づき、今年度、児童・生徒へ1人1台の学習者用端末の整備を進めており、さきの9月市議会定例会の開会日において、本事業の財産の取得に関する議案を議会でお認めいただき、学習者用端末の物品供給の契約を9月7日に締結いたしました。  本事業の端末の納入については令和3年1月末としておりましたが、本事業の契約業者から11月19日付で端末の納入時期の遅延の連絡がございました。  その理由としましては、新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な在宅勤務や在宅学習の増加などにより、パソコンおよびタブレット端末の需要が大幅に増加した影響で、今回整備する学習者用端末の11.6インチパネル等の部品の確保が困難になり、生産が一時的に停止していることによるものであることに加え、11月に初めて出荷される予定の新機種でもあったことから在庫も存在せず、供給が滞ったものでございます。  現在、本事業の契約業者の株式会社大塚商会と端末製造元メーカーであるレノボ・ジャパン合同会社との間で対応が検討され、令和3年2月末までに納入できる予定であると報告を受けております。 817 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 818 ◯6番(北川元気君) これ、契約する前から商品が品薄だとか、確保が難しいのではないかと分かっていた話ではないかと思うんですけど、その辺はどうなんでしょうか。 819 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 820 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほど私がご答弁させていただきましたとおり、9月7日で締結をしておりますが、そのときには、業者からは1月末納品でいける予定であるということを聞いておりましたので、1月末ということで我々も考え、そのように計画を取っていたところでございます。 821 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 822 ◯6番(北川元気君) では、その業者はできると言ったのにできなかったので、おとがめは何もなしなんですか。 823 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。
    824 ◯教育部長(岸田道幸君) 契約納期そのものは来年の3月31日ということになっておりますが、あくまでも希望納期ということで発注をしておりますので、その分についてはペナルティーというものはないということでございます。 825 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 826 ◯6番(北川元気君) 納入時期が令和3年の1月末から2月末に1か月程度遅れる予定と僕らは聞いているんですけれども、これはタブレットの端末の整備が1か月程度遅れるという認識でいいのでしょうか。 827 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 828 ◯教育部長(岸田道幸君) ご説明させていただいている分には納品が遅れるということですので、納品が遅れるということは生産も遅れていくということでございます。その結果が納品が遅れるということでございます。 829 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 830 ◯6番(北川元気君) だから、納入というのは、要するに受渡しが1か月遅れるんだから、整備も1か月遅れるということでしょう。違うんですか。 831 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 832 ◯教育部長(岸田道幸君) そのように理解していただいて結構でございます。 833 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 834 ◯6番(北川元気君) では、実際に使える、授業で開始できるのはいつなんですか。 835 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 836 ◯教育部長(岸田道幸君) 2月末に納入されると、その後、点検作業等もありますので、3月中旬頃から運用をしていきたいと考えております。 837 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 838 ◯6番(北川元気君) 彦根市としては、分割納入により入荷時期を早めるなど、一刻も早い納入に向け、現在、契約業者と調整中とのことでありますが、現時点で見込まれている分割納入とやらの詳細を教えてください。 839 ◯議長(安澤 勝君) 細項目6ですね。  教育部長。 840 ◯教育部長(岸田道幸君) 分割納入の詳細ということでございますけれども、納入につきましては、一括して納入する予定でおりましたが、全学校に一度に納入するのではなく、契約業者が調達できたものから随時、学校に納入してもらうことで、一刻でも早く、部分的にでも、児童・生徒の手元に端末が届けられないかを現在、契約業者と調整をしているところでございます。 841 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 842 ◯6番(北川元気君) その程度しか決まっていないんでしょうかね。  要するに1か月分納入が遅くなるんだから、当然、準備も遅れるし、実際に授業を始められるのは3月中旬ということで、なぜこんなにこだわって聞いているかというと、このコロナで、もしまた休業なんかということになったら、子どもたち、学習の機会を奪われてしまうわけでありますし、タブレットを一日でも早く届けて、自宅でも活用していただけることで学習の機会を確保しようということで、これまでも整備を進めてきましたし、だから、今回の遅延ということについて非常にショックを受けているわけであります。  次の7番にいきますが、その他に、遅れることによって考えられる影響、どんなふうに考えておられるでしょうか。 843 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 844 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  当初、1月末の納入予定であったため、納入日以降に新型コロナウイルス感染症に伴う一斉臨時休業となった際には、1人1台の児童・生徒用端末を持ち帰ってのオンライン学習など、ICTを活用した家庭学習も学びの保障のための一方策として想定をしていたところでございます。  しかしながら、今回の希望納期の遅延によりまして、整備前に一斉臨時休業をせざるを得ない状況となった場合には、分散登校等により工夫をしながら教育活動を進める必要があると考えております。 845 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 846 ◯6番(北川元気君) このGIGAスクール構想、小・中学生1人1台タブレット導入ということで、この件については問題点、課題なんかもいっぱい議論されています。特に、教員側、教える側のITリテラシーや活用のスキル、それから、ご自宅での保護者の方々のITリテラシーや活用のスキル、この辺が課題だと言われています。だから、1か月遅れたから、1か月仕方ないなではなくて、何かこういう課題を解決するような時間に先に活用する、タブレットはないけれども、できるところから、そういういうことをやっていただくとか、そういうことを検討していただけませんでしょうか。 847 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 848 ◯教育長(西嶋良年君) 議員ご指摘のとおり、希望納期が遅れたからといって、そのまま手をこまねいているわけにはいきませんので、まず進められるところからは、その代替策も講じながら、進めていくということとしております。  一例を申し上げますと、例えば教員が授業でタブレットを活用して指導する際の研修についてでございますけれども、業者の方から、その業者の手持ちのタブレットを持ち込んでいただいて、それを用いながら研修をしていくことでありますとか、また、子どもたちが実際に使いますタブレットについては遅れることになるわけですけれども、分割納入によって早期に入ったものを使いながら、教員がその使用法について学ぶというようなことですとか、できることからやっていくということで、タブレットが整備された際の学校での使用について円滑に進むように努力をしていきたいと考えております。 849 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 850 ◯6番(北川元気君) グーグルで、どの程度人が出歩いたかとか、そういうデータを基に、感染がこの後どれぐらい拡大するかというデータを見ますと、大体来年の2月ぐらいまでは感染がずっと拡大し続けるであろうということも言われています。なので、早く導入していただきたかったし、この際、遅れてしまったのは仕方がないとしても、できるところから、今おっしゃったようなところを進めていただいて感染拡大に備えていただきたいとお願い申し上げたいと思います。  あと、もう1点、電子書籍なんかも活用していただけるといいのかなと思います。学校図書の話がさっきありましたけれども、この休業の間、学校図書が全く活用できていなかったということが問題になりました。だったら、せっかくタブレットがあるので、電子書籍化なんかも今のうちから検討していただいて、様々な事例等を研究していただきたいと思います。併せてよろしくお願いします。  大項目の3点目、PayPayを活用した「長浜でお買いもん♪最大20%戻ってくるキャンペーン」についてです。  新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ消費を活性化して市内店舗を支援するとともに、新しい生活様式に対応した経済活動を進めるため、長浜市とPayPay株式会社は、長浜市内の対象店舗でキャッシュレス決済サービスPayPayを利用して飲食やお買い物をした場合に決済金額の最大20%のPayPayボーナスが戻ってくる、「長浜でお買いもん♪最大20%戻ってくるキャンペーン」というのを実施されています。彦根市は本事業をどのように評価されているでしょうか。 851 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 852 ◯産業部長(中村武浩君) 本事業につきましては、10月1日から11月30日にかけて長浜市で実施されており、実績についてはまだ公表されておりませんが、事業の内容としては、長浜市内の店舗の売上げ向上とキャッシュレス決済利用の促進を目指して、対象店舗において買い物や飲食をしてPayPay残高で支払うと、決済金額の最大20%のPayPayボーナスが付与されるというものです。予算は1億4,000万円を見込まれておりますので、最大20%と仮定して単純に計算をいたしますと、約7億円が長浜市内の店舗で使われることになりますので、経済効果としては大きいものであると考えております。 853 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 854 ◯6番(北川元気君) すごいですね。僕はこれを見たとき、いいなと思ったんですけど、本事業を彦根市で実施した場合の予算額と効果について、どう考えておられるのか、お願いします。 855 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 856 ◯産業部長(中村武浩君) 本市内でPayPayに加入されている正確な店舗数を把握しておりませんので、予算の積算については困難な部分もございますが、人口規模が本市と長浜市は同程度ということを考えますと、予算額につきましては、先ほどの答弁の中でも申し上げましたとおり、1億4,000万円は必要であると想定されます。また、その経済効果についても、先ほどの答弁と同様に7億円が想定されることと考えております。 857 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 858 ◯6番(北川元気君) PayPayは僕も使っています。申請したらすぐに店舗でも取り扱うことができますし、全然難しくない。QRコードで決済ができるようになりますので。  つまり何が言いたいかというと、長浜市はこれをやったことによってPayPayを導入する店舗が増えた、つまりキャッシュレス化が進んだと、そういう側面の効果もあるんだということです。それから、現金でやり取りするのではなくてキャッシュレスにすることによって、感染防止の新たな経済活動を進めるということにも効果があったのではないかと思います。  率直に私は、カタログチョイスよりは、こっちの方がはるかによかったのではないかなと思ったりするわけでありますが。この11月定例会、目玉となるというか、コロナ対策で彦根市、何かもっと突っ込んだことをやってほしいなと思っていたんですが、特にそれが見当たらなかったわけですが、長浜市の事例なんかを活用した、こういう事業を彦根市で実施されるお考えについて、いかがお考えでしょうか。 859 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 860 ◯産業部長(中村武浩君) 今もお話に出ましたけれども、本市では既に、みんなで応援!ひこねカタログチョイス事業をはじめ様々な市民向け、飲食店や小売業をはじめとした事業者向けの施策を行ってきたところであり、ご提案の事業について、現時点では実施する予定はございません。しかしながら、現在無料であるPayPayの決済システムの利用料が来年9月30日までとお聞きしておりますことから、その他のキャッシュレス決済サービスと同様に、普及に向けた啓発に取り組んでまいりたいと考えております。  今後も新型コロナウイルスの感染状況等を注視しながら、長浜市をはじめ他の自治体の同様の事業についても調査研究し、状況に応じた地域経済活性化策を検討してまいりたいと考えております。 861 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 862 ◯6番(北川元気君) 質問を終わります。ありがとうございました。 863 ◯議長(安澤 勝君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 864 ◯議長(安澤 勝君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会します。  ご苦労さまでございました。            午後5時34分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...