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  1. 彦根市議会 2020-09-01
    令和2年9月定例会(第18号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前9時00分開議 ◯議長(安澤 勝君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安澤 勝君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、15番森田充君、および16番小川吉則君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第97号から議案第106号 まで、議案第108号から議案第113号まで、 諮問第1号から諮問第4号までおよび請 願第1号(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(安澤 勝君) 日程第2、議案第97号から議案第106号まで、議案第108号から議案第113号まで、諮問第1号から諮問第4号までおよび請願第1号を一括議題とし、昨日に引き続き、個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  18番赤井康彦君。赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 4 ◯18番(赤井康彦君) 皆さん、おはようございます。私は、今定例会に際しまして、大きく2点の質問をさせていただきます。理事者の明快なるご答弁をお願い申し上げまして、早速、始めてまいりたいと思います。  まず初めに、ペットとの共生条例について質問いたします。  全国的にペットの需要が高まる中で、犬や猫などのペットの数は15歳未満の子どもより多くなり、考え方も、家族同然と捉えるようになってきている反面、依然として犬・猫の殺処分は年間3万8,400頭を上回り、動物虐待の摘発件数は年々増加する傾向にあります。  こうした事態の中、改正動物愛護法が6月に施行されましたので、ペットに関する様々な問題等を、以下、質問してまいります。  まず初めに、市内で把握しているのは犬の登録件数とのことですが、実際、市内で飼われている犬の件数を把握できないものでしょうか。 5 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長
    6 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 犬を飼育する場合、狂犬病予防法で、30日以内に所在地の市町村長に登録を申請しなければならないこととなっておりますが、申請をされていないケースもあり、実際、市内で飼育されている犬の件数を把握することはできないというのが現状でございます。 7 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 8 ◯18番(赤井康彦君) 続いて質問したいと思います。  また、狂犬病予防法の観点から、年1回の狂犬病予防注射が義務づけられていますが、実際、未登録の方や、注射を行っていない飼い主もいるのではないでしょうか。 9 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 10 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 令和元年度に市内で狂犬病予防注射を受けた件数は3,803件で、その年度末の犬の登録件数は3,803を上回っており、市外で狂犬病予防注射を受けた件数、予防注射を受けたものの予防注射済票の交付を受けていないケース等を差し引いても、一定数、予防注射を受けていない飼い主がおられるのは承知しております。  また、未登録の飼い主がおられるのも承知しております。 11 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 12 ◯18番(赤井康彦君) 再質問しますけれども、これは、未登録の方もおられる。さらには、例えば引っ越しをして未登録の方とかで、子犬が生まれてそれをもらったままだとか、死亡届は出さないといけないと思うんですね。それもしていないというところで、全く把握できていないのかなと思うんですけれども、法で狂犬病の予防注射というものを義務づけられているのであれば、徹底するべきではないかなと思うんですけれども、どういった対処をしていくおつもりなんでしょうか。 13 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 14 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほど申し上げた登録件数もございますし、死亡件数の方も、276件、届出は出ておりますが、それ以外でも亡くなられているペットは多いと思いますので、その辺は把握ができておりません。  今おっしゃった、注射を受けておられない方等への啓発なんですが、現状としては、「広報ひこね」、そしてホームページを通して飼い主の方に啓発を図っていくということしか行っておりません。それ以上のことは、ちょっとまだ強制的なことはできておりません。  今後も広報活動をもうちょっと重点的にやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 15 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 16 ◯18番(赤井康彦君) 問題は指摘しておきます。  次ですけれども、犬・猫などペットの近隣住民とのトラブルなどの苦情・相談件数はどれくらいになるんでしょうか。 17 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 18 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 令和元年度の苦情相談件数は8件でございます。  その内訳は、犬・猫の飼い方が5件、猫の保護が1件、猫の多頭飼育が1件、ふん害が1件となっております。 19 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 20 ◯18番(赤井康彦君) 再質問しますけれども、これ、ちなみに飼い方での苦情というものは、どういった飼い方での苦情があるんでしょうか。 21 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 22 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 飼い方の苦情としましては、犬・猫のふんといいますか、猫ですと放し飼いになっておりますので、それで近隣のおうちに入って、ふんをするとか、尿をするとか、犬でありますと、散歩に連れていって、そのままふんを回収しない、そういうような状況の苦情が多いと思います。 23 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 24 ◯18番(赤井康彦君) 今の話なら、ふん害の方に入るのかなと思いましたけれども、次に移りたいと思います。  次に、6月施行の改正動物愛護法には虐待の厳罰化などが盛り込まれ、施行2年後には子犬・子猫の販売は生後8週以下は禁止となり、施行3年後には繁殖業者にマイクロチップの装着登録を義務づけ、適正に飼うことができないのであれば、繁殖を防止するために不妊・去勢手術をすることが努力から義務化となっております。  こうした中で、市内において、能力を超えた多頭飼育の現状はあるのでしょうか。 25 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 26 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどお答えした令和元年度の苦情・相談件数のうち、1件が猫の多頭飼育に当たるものでございました。このケースにつきましては、市と滋賀県動物保護管理センターとで連携して対応し、解決に至っております。  それ以外に、能力を超えた多頭飼育の相談等は寄せられておりません。 27 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 28 ◯18番(赤井康彦君) 再質問しますけれども、多頭飼育の苦情があって、解決に至ったと。解決に至るというのは、多頭飼育がなくなったということか、それとも飼い主が理解したということか、どういう解決が行われたんですか。 29 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 30 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) この猫の多頭飼育の件でございますが、飼育していた者が自宅にいなくなったということで、放置されているという状況になりましたので、市と動物愛護管理センターが連携いたしまして、猫が21匹いたという報告を受けております。そちらの方につきましては、動物愛護センターの方で引き取っていただいて、解決したという形になっております。 31 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 32 ◯18番(赤井康彦君) それでは、次に、滋賀県では、地域住民の合意の下、飼い主のいない猫に不妊・去勢手術をし、地域で餌やトイレの管理をすることで生活環境を改善し、寿命を全うさせ、徐々に数を減らしていく地域猫活動を推進しております。  地域猫制度には5万円を上限に補助金を出されておりますが、市内で利用している自治体はあるのでしょうか。 33 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 34 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 制度の始まりました平成30年度に1か所の自治会が利用されておりますが、それ以降に利用された自治会はございません。 35 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 36 ◯18番(赤井康彦君) 今、1件の自治会が利用されたというのは、これは、例えば地域全体で餌をやったりとか、そういう世話をするということなのか、それとも不妊・去勢手術を行うというようなことなのか、もう少し詳しく教えていただけますか。 37 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 38 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) すみません、自治会名はお聞きしておりますが、その内容につきましては、ちょっと今、把握しておりませんので、申し訳ございません。 39 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 40 ◯18番(赤井康彦君) 何で把握していないのかなとすごく疑問に思うんですけれども、よろしいです。こういう質問をしていますので、本来ならば、きちんと把握していただくべきものかなと私は思いますよ。  次に、地域を歩いていると、今でもペットのふんに対し注意する看板などを見かけたりいたします。何年も前に議会でペットのふん害に対する質問をいたしましたが、依然として一部にマナーの悪い飼い主が存在しています。  彦根市では、毎年のように飼い主への呼びかけや啓発標語を募集したりと、ご努力いただいておりますが、一層の取組の強化をすべきと思います。いかがでしょうか。 41 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 42 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ペットのふん害防止についての取組としましては、「広報ひこね」令和2年3月1日号におきまして、「犬も、猫も、人も、みんなが住みよいまちに」というタイトルで、犬・猫の飼い方やマナーについて啓発を行っております。  また、「広報ひこね」令和2年9月1日号では、9月20日から9月26日の動物愛護週間にちなみ、お知らせ記事で動物の適正な飼い方などを掲載しております。  しかしながら、啓発は十分でないとの認識を持っておりますことから、取組を今まで以上に強化していきたいと考えております。 43 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 44 ◯18番(赤井康彦君) 具体的にどのような取組を強化していくおつもりですか。 45 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 46 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 具体的に申しますと、「広報ひこね」の広報回数を増やしていく、それとまた、ホームページでも適切な情報を流す、そういう形で取り組んでいきたいと考えております。 47 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 48 ◯18番(赤井康彦君) 取組の内容としては、回数を増やすということで、内容的には変わらないなと思うんです。ほかのこともやっぱり考えていただくべきかなと思うんです。  私も10年ほど前からこの質問を何度もさせていただいておりますし、その中で、いまだに町を歩けば、看板で、「ペットのふん、困る」とか、自宅の前に「罰金1万円」と書いてある看板を自宅につけている人もたくさんおられますよ。町と町の間のはざまとかには普通にペットのふんが落ちていたりすることもありますよね。  ペットを飼う方が多くなるにつれてではないんですけれども、マナーも向上している反面、いまだにそういったことができない方もたくさん増えていると。たくさんというか、一定数いるということを把握しておられるのであれば、広報だけではなくて、もう少し違う取組をしていただきたいと思いますので、またぜひご協議いただきたいと思います。よろしくお願いします。 49 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 50 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) つい最近の新聞に、草津市の取組で、黄色いチョークを配って、犬のふんがあるところに自治会の方にマーキングをしてもらって、意識づけをするというやり方が載っておりました。  そしてもう1件、これは京都の宇治市だと思うんですが、木酢液を配布して、それをまいていただくと、猫とかタヌキがその臭いが嫌いなので来ないということで、ふん尿の被害がそれで抑えられるというような記事も載っておりました。そのような他自治体の対応を勉強させていただいて、できるところから始めさせていただきたいと思っております。 51 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 52 ◯18番(赤井康彦君) チョークで描くとか、そういう取組も存じ上げております。  さらに、木酢液は、もう10年ほど前から、生活環境課か市民環境部か分かりませんけれども、そういったことも、苦情を言われた住民の方にも適切にアドバイスされている事例もございますので、そういったことも含めて取組を強化していただくことをお願いしたいと思います。  それでは、最後に、彦根市の条例として、彦根市ごみの散乱およびふん害のない美しいまちづくり条例がありますが、ふん害の定義はあくまでふんのみで、尿ではないことや、人々が起こすごみの散乱とペットのふん害を同じ条例の中でくくっていること、動物愛護の観点から、市内でも残虐な動物虐待の報道が続いたこと。  ペットを家族同然と考えるようになっている時代の変化等を考えたとき、彦根市ごみの散乱およびふん害のない美しいまちづくり条例から、ふん害の部分を分け、動物愛護の観点を盛り込んだ新たなペットとの共生条例を制定していくべきではないでしょうか。 53 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 54 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 動物愛護につきましては、適正飼育の観点から、動物の愛護および管理に関する法律の見直しがなされました。  本市では、ペットの飼育に伴うふん害については、彦根市ごみの散乱およびふん害のない美しいまちづくり条例を運用して対応しております。  ふん害以外の飼い主とご近所のトラブルにつきましては、動物の愛護および管理に関する法律で対応ができるものであり、本市は滋賀県動物保護管理センターと連絡・連携してペットにまつわる問題解決を図っておりますので、新たなペットとの共生条例の制定については、県内他市の動きを注視してまいりたいと考えております。 55 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 56 ◯18番(赤井康彦君) 議会では、避難所にペットを持ち込むかどうかという議論も出ているような状況でございます。  時代の変化の中で、家族同然と捉える方もたくさん増えている中で、共生、そういった条例も今後必要になってくるかなと思いますので、ぜひご検討いただきたいと思います。  それでは、次に移りたいと思います。(仮称)彦根市新市民体育センターについて質問いたします。  彦根市新市民体育センターの完成まで、あと1年9か月となりました。敷地外側には囲いが施され、造成工事が進んでいるのを見ると、ようやく前に進んできたと実感するものでございます。  順調に工事が進んでいる中で、設置に関する条例など、活用面での議論を本格的にしていくべき時期に来ているので、以下、質問してまいります。  まず、順調に進んでいるように見受けられる建設工事ですが、スケジュールどおり進んでいるのか、現況をお聞かせください。 57 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 58 ◯スポーツ部長(西田康浩君) (仮称)彦根市新市民体育センターは、この後の答弁でも出てまいりますので、「新市民体育センター」と申し上げます。  この建設工事につきましては、令和2年5月11日に着工いたしまして、準備工を経て、8月からスポーツ棟部分のくい工事に取りかかっております。現在、スケジュールどおりに進んでおり、今後も遅滞することのないよう鋭意取り組んでまいります。 59 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 60 ◯18番(赤井康彦君) また、あわせて、周辺の道路整備などの計画状況をお聞かせ願いたいと思います。 61 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 62 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 彦根市新市民体育センター周辺の道路整備といたしましては、まず、市道小泉庄堺線につきまして、南彦根駅西口から西側330メートルの区間のバリアフリー化に着手しており、令和2年度は約190メートルの区間の整備を進める予定でございます。  また、市道小泉城南小学校線は、くすのき通りから約70メートルの区間を拡幅するとともに、県道横断地下道の修繕を併せて実施するもので、令和2年度に交差点付近の工事に着手し、令和3年度に地下道の修繕工事を行う予定でございます。なお、これらの道路整備は、新市民体育センター建設の進捗に合わせ、令和4年度の完成を目指しております。
     その他の事業として福満公園の整備を実施しており、令和元年度に複合遊具の改修を行い、令和4年度の完成を目指し、芝生広場やエントランス広場の整備、トイレの改修や、あずまやの整備を行う予定でございます。  また、新市民体育センターの周辺道路に案内サインの整備を計画しており、令和3年度から令和4年度にかけて主要交差点に設置する予定でございます。 63 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 64 ◯18番(赤井康彦君) ありがとうございます。2月の当初予算のときに、ついたとか、つかなかったとか、そういうのを思うのではなくて、近隣住民の理解を深めるためにも、建設工事のスケジュールは配られておりますので、大体この年にこれができるという表などにしていただくことは可能でしょうか。 65 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 66 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 私どもの道路整備だけでなくて、新市民体育センターのスケジュール等と合わせた形で、できれば検討させていただきたいと考えております。 67 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 68 ◯18番(赤井康彦君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。  次に、工事が進む中で、大型トラックなどの車両が頻繁に出入りしています。進入路が大通りに面しており、警備員を配置いたしておりますが、中学生や県立大学生の通学路でもあり、見ていてとても危険に思います。  また、4月下旬頃には、近隣住民へ配布された工事に対する意見の調査を実施していただいておりますが、その中でも、工事車両の安全に対するご意見が何点か出されておりました。  また、現在は、くい打ち車などが何台も常駐しておりますが、台風や地震時に倒れてこないか心配であるとの声も、つい最近お聞きしたばかりであります。近隣住民や通勤・通学者のためにもさらなる安全策を講じるべきかと思いますが、いかがでしょうか。 69 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 70 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 現在、工事の施工に係る安全対策としまして、工事車両の生活道路への進入を禁止し、また、現場内への出入りについては、南側1か所とし、左折進入・左折退出を徹底しております。さらに、現場出入り口付近には交通誘導員を配置し、車両の出入りに際して適切に誘導するなど、近隣住民や通勤・通学者等の安全確保に努めているところでございます。  次に、現在、施工中のくい工事に使用しております2台のくい打ち機につきましては、転倒防止対策として、作業場所の地盤改良を行った上で敷鉄板により養生することで、作業に必要な強度を確保するとともに、1日の作業終了時には、くい打ち機のケーシングロッドと言われる、土を掘削するための装置を地中に埋め込み、固定することで、転倒防止を図っているところでございます。  ご質問のさらなる安全策につきましては、今後、工事が進むにつれて各工種の専門業者が増え、工事車両の出入りも増加することから、交通誘導員を増員することや、新規に入場する専門業者に対して、現場の状況やルール等について教育を徹底し、現場周辺の状況も注視しながら、より一層、安全確保に努めてまいりたいと考えております。 71 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 72 ◯18番(赤井康彦君) 再質問しますが、これからというか、先日もですけれども、台風シーズンに突入しております。そうしたことで近隣の住民の方は大変心配をされて、連絡等を頂いているんですけれども、今のおっしゃっていたことで、台風等、強風の折でも大丈夫だと認識してよろしいんですね。 73 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 74 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 台風が近づくことが見込まれる場合、先ほど申し上げましたように、重機には転倒防止対策を施しまして、現場を休工、休みといたしまして、状況により、現場待機もしくは周辺待機することといたしております。  また、台風だけでなくて、地震もございますので、地震が発生した場合は作業を停止し、現場の安全確認を実施することといたしております。  先ほどケーシングロッドと言いましたけれども、さらに、アウトリガーといいまして、張り出しで固定する、そういったことも地盤にやり、転倒を防ぐというようなことをしてまいりますので、十分、安全には注意していきたいと考えているところでございます。 75 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 76 ◯18番(赤井康彦君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。  次に、敷地外側には工事用仮囲いパネルが設置されており、国スポ・障スポの啓発や建設スケジュールなどを壁面に掲示していただいておりますが、まだまだ完成までには時間がありますので、壁面を使った景観の向上や様々なイベントのPRをすべきかと思いますが、いかがでございましょうか。 77 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 78 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 現在、市道小泉庄堺線沿いの工事現場の仮囲いには、国スポ・障スポのPR看板や、新市民体育センターの完成予想図、工事スケジュール等を掲載しており、住宅地沿いの仮囲いには、ワールドマスターズゲームズ、ホストタウン啓発のPR看板や、工事現場の移り変わりの航空写真を掲載しているところでございます。  また、近隣の保育園には園児に絵の作成をお願いいたしておりまして、準備が整い次第、掲示してまいりたいと考えております。  完成まで1年9か月の時間を要しますので、議員ご提案の内容も含めまして、今後、仮囲いの活用について検討してまいりたいと考えてございます。 79 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 80 ◯18番(赤井康彦君) ありがとうございます。新庁舎の方も仮囲いの方に子どもたちの絵をつけていただいておりますけれども、結構長いことつけておられるなというイメージがございまして、さらには、南彦根駅の地下道には、以前提案させていただきました、子どもたちの絵を美術館のようにしていただいております。  同じようなことも必要かなとは思っておりますけれども、それ以外にも、例えば中学生の美術部等に描いていただくとか、さらには、スポーツで成績の優秀な方の成績をその壁面に書いて、啓発していくというか、知ってもらうような取組も必要なのかなと思いますので、ぜひお考えいただければなと思います。  それでは、次に、8月3日から9月1日にかけて、新市民体育センターの設置および管理に関する条例に係るパブリックコメントを実施していただいております。まず、パブリックコメントの結果と対応をお聞かせください。 81 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 82 ◯スポーツ部長(西田康浩君) パブリックコメントの結果につきましては、1名の方から2件のご意見を頂戴いたしました。対応につきましては、頂いた2件のご意見とも、当該条例の修正が必要となる内容ではないと判断させていただきました。  なお、ご意見の内容およびご意見に対する市の考え方につきましては、近日中にホームページで公表させていただきたいと考えております。 83 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 84 ◯18番(赤井康彦君) それでは、ホームページを見るようにします。  次に、この条例の内容についてお聞きいたします。第3条の「業務」において、交流センターで取り扱う図書の管理および貸出しに関することが明記され、旧市民体育センターとひこね燦ぱれすの事業を踏襲しながら、図書・学習ラウンジにおける図書の管理および貸出しに関することを規定するとされておりますが、サービスポイントと言われる市立図書館との連携などが書かれておりません。  市立図書館との連携はどうしていくのでしょうか。 85 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 86 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 図書館との連携につきましては、図書館のサービスポイントを新市民体育センターの図書・学習ラウンジ内に設置する予定でありますことから、システム等設備の導入、人員体制、および図書館法等関係法令の整理など、その運営に必要な環境整備について、現在、図書館と協議を重ねているところでございます。 87 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 88 ◯18番(赤井康彦君) 今のご答弁では、連携はしていくということだと思いますので、その後、詳細を詰めていくという状況だと理解いたします。  加えて、オープン当初は図書1万冊を配備し、以後毎年1,000冊を加え、合計1万5,000冊にするとのことでありますが、6年後からは、図書の刷新等はどのような方法で行われるのでしょうか。 89 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 90 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 新市民体育センターの図書・学習ラウンジにおける蔵書数は、供用開始当初は1万冊を配備し、以降、毎年1,000冊を加えて、6年目で1万5,000冊とし、その後は適宜更新してまいりたいと考えております。  また、次の質問にも関わることでございますが、供用開始当初の1万冊の選書につきましては、アンケート調査を実施し、その結果を参考としながら、図書館の支援を得て選書してまいります。  その後の選書につきましては、指定管理者の業務として位置づける想定をしておりますが、市としましては、引き続き、図書館からの支援を得ながら、利用者のニーズを踏まえた選書となるよう関わってまいります。 91 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 92 ◯18番(赤井康彦君) 先ほどの質問から続いているわけですけれども、ここで、6年後に図書館との連携があるのかどうかというのが、やはりまだ明確ではないかなと思っているんです。  なぜかというと、6年後にまた1,000冊を新しくしてくれというような思いは、私はないんです。市立図書館の本を回していくべきではないかと思って、そういった連携がまだまだこういったところに書き込めていないので、どうなのかなと思うんです。そうしたことも含めて、図書館とはまた協議をするということでよろしいですか。 93 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 94 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 今ご指摘いただいたような事項も含めまして、図書館とは綿密に協議をしてまいりたいと考えております。 95 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 96 ◯18番(赤井康彦君) 分かりました。よろしくお願いします。  それでは、さらに図書・学習ラウンジの図書の選定は、地元の意見なども踏まえていただけるとのご答弁をいただいておりますが、図書の選定委員会などを立ち上げるのでしょうか。 97 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 98 ◯スポーツ部長(西田康浩君) さきのご質問でもご答弁させていただきましたが、供用開始当初に設置する1万冊の選書につきましては、地元住民、地元小学校の児童、地元保育園の保護者のほか、ひこね燦ぱれすの利用者の方を対象にアンケートを実施し、その結果を参考としながら、図書館の支援を得て行ってまいりたいと考えておりまして、図書選定委員会の立ち上げは予定はいたしておりません。 99 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 100 ◯18番(赤井康彦君) アンケートを取っていただけるということですけれども、その後の1,000冊ずつにはアンケート等は取らないという流れなんですか。どういった考え方で選んでいかれるんでしょうか。 101 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 102 ◯スポーツ部長(西田康浩君) これからアンケートをさせていただくんですけれども、まずは、そのアンケートの結果を見て検討してまいりたいと。必要でありましたらさらにアンケートを実施するなり、ちょっと状況を見ながら考えていきたいと思っております。 103 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 104 ◯18番(赤井康彦君) ごめんなさい、分からないのでもう一度ご説明いただきたいと思うんですけれども、これ、1万冊を配備していただく前に、地元の方々等にアンケートをしていくというような話だと思うんですよ。  その後、1年後、2年後、3年後は、1,000冊ずつ増やすときに、そのアンケートを基に増やしていくということなんですか。そうではないと思うんです。そのときのアンケートと、もう5年後には違うような、意見も変わってくると思うんですけれども、1,000冊ずつ増えていくときにはどのような選び方をされるのかをお聞きしたいんです。 105 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 106 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 失礼しました。  5年後につきましては、また日もたっておりますので、再度アンケートをするなり、何らかの対応を取らせていただきたいと考えてございます。 107 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 108 ◯18番(赤井康彦君) よろしくお願いいたします。  それでは、さらに、第4条において、交流センターの使用時間は午前9時から午後9時半までとなっておりますが、市立図書館は18時までであります。交流センターの図書・学習ラウンジでの貸出し時間は何時までとなるのでしょうか。 109 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 110 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 図書・学習ラウンジの運営時間は、スポーツ棟を含めた新市民体育センター全体の運営時間である午前9時から午後9時30分までを予定しておりますことから、図書・学習ラウンジで取り扱う図書についても、同時間中、閲覧、貸出し、および返却などができることを想定いたしております。  ただし、サービスポイントの業務のうち、図書館との連携が必要なものにつきましては、原則的には図書館の開館時間である午前10時から午後6時までとなりますが、図書・学習ラウンジの開館時間中にできるだけ多くのサービスを提供できるよう、現在、図書館と協議を重ねているところでございます。 111 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 112 ◯18番(赤井康彦君) 最初に聞いたようなサービスポイントとか、そこら辺のところをやっぱり詰めていかないといけないという趣旨の質問をさせていただいているということは、重々理解していただいていると思いますので、お願いをしたいと思います。9時半まで図書的な機能を持つこういうセンターが開いている、図書の貸出しも9時半までだというのであれば、当然、図書館のサービスポイントもそれに準ずるべきだなと私は思っておりますので、そういったことも考慮に入れていただきたいなと思います。  次に、体育館などの使用料等については明記されていませんでしたが、いつ、誰が決めることとなるのでしょうか。 113 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 114 ◯スポーツ部長(西田康浩君) パブリックコメントにおいて使用料を明記しなかった理由につきましては、彦根市意見公募手続要綱において、自己の金銭的負担は最小にすることを求める意見が殺到する恐れがあることから、金銭徴収に関する条項は意見公募手続の対象外とすることが規定されておりますため、記載いたしませんでした。  また、使用料等の決定につきましては、受益と負担の公平化の観点から、市民の皆様の理解と納得が得られる合理的な料金設定とし、今年度の12月定例会に提案させていただく彦根市スポーツ・文化交流センターの設置および管理に関する条例案において使用料をお示しさせていただきますので、ご審議の上、ご承認いただきたいと考えております。 115 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 116 ◯18番(赤井康彦君) いつ、誰が決めるんですかという質問ですけれども、これは誰になるんですかね。 117 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 118 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 今ほどもご答弁させていただきましたとおり、12月定例会に案を上げさせていただきますので、議会の方でご承認いただきたいと考えているところでございます。 119 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕
    120 ◯18番(赤井康彦君) 議会が承認をと。では、それまでに案を出して、その案を決めるのは誰かというのは、基本的にはもう課で使用料を決定していくということなんですか。それとも、例えば有識者とかを入れるのか、そういったことが聞きたいんですけれども、どうなんでしょうかね。 121 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 122 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 失礼しました。  使用料の原案につきましては、原課で案として決めさせていただいております。 123 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 124 ◯18番(赤井康彦君) 分かりました。  それでは、加えて、施設を利用できるスポーツやイベントなどの種類は、旧市民体育センターで利用されていた団体等を考慮されるとのことでしたが、新たに使用できるようになったスポーツや、使用不可となったスポーツやイベント等はあるのでしょうか。 125 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 126 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 新市民体育センターにつきましては、旧市民体育センターの利用状況に基づき施設の設計をしておりますことから、ご利用できなくなるスポーツやイベントはございません。  メインアリーナにおきましては床中央部が補強されておりますことから、今後は相撲やプロレスといった興行にも対応できることに加え、畳を整備することから柔道等の武道にもご利用いただくことが可能となります。 127 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 128 ◯18番(赤井康彦君) ありがとうございます。ぜひ可能なスポーツを増やしていただきたいなと思います。  例えば一時期、今でもよくやっておられますけれども、大きな筆で書道のパフォーマンス等をされるとか、それをスポーツセンターでできるのかどうかとか、またいろんなイベント等が出てくると思うんですけれども、そういったときは、その都度考える、協議されるということでよろしいんですか。 129 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 130 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 当然、お使いいただく場合には申請を上げていただくことになりますので、申請を上げていただいて、考えさせていただきますといいますか、許可を出させていただきたいと思っております。 131 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 132 ◯18番(赤井康彦君) ありがとうございます。eスポーツも含めてよろしくお願いしたいと思います。  また、この条例においては指定管理者制度導入をされるということですが、新市民体育センターは、体育施設ではありますが、燦ぱれすの機能および図書館的な機能を併せ持つこととなり、幅広い役割を担う指定管理者選定となるかと思いますが、彦根市の考えをお聞かせください。 133 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 134 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 新市民体育センターの指定管理者選定における市の考え方につきましては、複合施設を一元管理することにより、効率的かつ経済的な施設の運営を行うことでございます。  議員ご指摘のとおり、新市民体育センターにおきましては、アリーナ、ダンス室、トレーニング室などのスポーツ機能のほか、会議室、文化教養室、多目的ホール、図書・学習ラウンジの文化的機能を併せ持った施設となり、1事業者のみで全ての業務を担うことは難しいと考えられます。  しかしながら、それぞれ得意分野の異なる複数の事業者で組織する合同企業体としての提案や、専門分野以外については別の専門業者と再委託契約をされるなどの形態で提案されることが、他市事例や市の調査で把握いたしております。  指定管理者を決める選定委員会では、選定方法を工夫し、全ての分野において十分なサービス提供ができる事業者を選定してまいりたいと考えております。 135 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 136 ◯18番(赤井康彦君) 共同体で管理者されるのかどうかとか、例えばそのほか、今、図書館の話ばかりしていますけれども、例えばそのほか、図書館司書の免許等を持っておられる方がいないと駄目だとか、いろんなことが考えられると思いますので、今後、詰めていただければと思います。  最後に、彦根市新市民体育センター整備への寄附の状況であります。7月19日の中日新聞では、6月末時点で目標額の2%にも届いていないとの報道がありました。その後、弓道連盟から寄附を頂いたりしているようですが、現在の寄附金状況はどれぐらいになるのでしょうか。 137 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 138 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 現在の寄附金の状況につきましては、7月に彦根市弓道連盟様から100万円のご寄附を頂きました。その寄附金を含め、今年3月1日から開始した新市民体育センターの整備に係る寄附金の合計は、8月31日現在で、件数が62件、金額は345万9,522円でございます。 139 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 140 ◯18番(赤井康彦君) 目標額からすると程遠いと思います。当然、これには、この状況の中では、コロナ禍であったことが大変大きく影響しているのかもしれませんが、当然のごとく、これは市民とともにつくり上げていくことが一つ主題であろうかと思いますので、担当の方は大変だろうかと思いますが、ぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。  これは昨年の12月定例会で質問をさせていただきました。市長からご答弁もいただいておりますけれども、市長はこの状況をどう思っておられるんですか。 141 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 142 ◯市長(大久保 貴君) 寄附の状況につきましては、コロナ禍ということもあり、先行きが見えない中で、市民の皆様方の金銭的な動きというものは極めて限られてきているとは思っております。  ただ、お話をさせていただいて、特別定額給付金をそのまま寄附いただいた方もありますし、少しずつでもお話をさせていただいて、今後、開館までの期間、できるだけの努力はしていきたいと思っております。  加えて、企業版のふるさと納税やネーミングライツなどの財源確保というものも併せて、動きが取れる状況を見ながら、今後、取組を進めてまいりたいと考えております。 143 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 144 ◯18番(赤井康彦君) 通り一遍のご回答だと思っております。  私、12月に申し上げたのは、熱意がないと、リーダーシップを持ってやらなかったらこれは駄目だよというような話をしたと思います。これ、ご認識はありますか。 145 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 146 ◯市長(大久保 貴君) 認識はしております。 147 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 148 ◯18番(赤井康彦君) 12月の時点で申し上げたんです。コロナがあったとはいえ、やはり、言っていたこと、早くしないといけないというのは正しかったではないですか。結局、そのことがあって現在に至るのではないですか。  では、市長はどのような行動をされていたんですか、教えてください。 149 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 150 ◯市長(大久保 貴君) 昨年12月というのは、いわゆる財源の大まかな確保についてご審議をいただいていたと思います。  その後、企業版ふるさと納税やネーミングライツ、その辺りのところを詰めて、方針を決めて、進もうとした矢先にコロナが起こってしまったということで、誠にじくじたる思いがあります。  コロナ禍ではありますが、この感染症を克服して何とか皆様方のご支援を頂戴して、共につくり上げるという思いで、これまでも彦根市においては、先日来話題になっております市民会館や開国記念館等々、市民とともにつくり上げてきたという歴史がございます。  そうしたことも踏まえまして、幅広く市民の皆様方にご協賛いただけますように、今後、努力してまいりたいと考えております。 151 ◯議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 152 ◯18番(赤井康彦君) 何でもコロナと言えば許されるものではございませんし、例えばコロナの中でも、市長がリーダーシップを持って、例えば企業に電話するなり、お手紙を書くなり、そういったいろんなことはできたかなと思うんですよ。それが熱意だと思っています。全く見えていないからこんな状況になっているのではないかなとも、一部捉えられます。  ぜひこれから、寄附だけの話ではないです。先ほども申し上げたとおり、市民でつくり上げることが第一です。そういったところの先頭を切って頑張っていただくことをお願い申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 153 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午前9時51分休憩            午前9時57分再開 154 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  13番森野克彦君。森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 155 ◯13番(森野克彦君) 公政会の森野克彦でございます。発言通告書の内容に従い、質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  本定例会におきましては、大項目1、新型コロナウイルス関連について、四つの項目に分けて質問させていただきます。  まず、中項目1、保育園、幼稚園、児童養護施設、学童保育従事者に対する支援について。  新型コロナウイルスが蔓延する中、学校は感染拡大防止のため一斉休校となりましたが、保育園、幼稚園、児童養護施設や学童保育などの施設については、医療・福祉分野等で働く保護者の子どもの受皿となっていることなどの理由から、原則として開所の継続が要請されておりました。  国の第2次補正予算では福祉分野で働く方を対象に慰労金の支給が決定されましたが、子ども分野の施設で働く方については慰労金の対象外となりました。これを受けて、県や市の独自支援として、慰労金や給付金の支給を行っている自治体も増加しております。  そこで、細項目1、当該施設従事者の負担増についての市の見解をお伺いします。 156 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 157 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保育園、幼稚園につきましては、議員ご質問のとおり、原則として開所の継続は要請されていましたが、保護者等の協力が得られる場合には、感染拡大防止の観点から、可能な範囲で家庭での保育にご協力いただいたところです。  また、放課後児童クラブにつきましても、学校の休校中も対応可能な範囲で開室し、保育が必要な児童の受入れを行ってきました。  国の緊急事態制限が解除された5月14日までの状況で申し上げますと、保育所で約60%、幼稚園で約97%、学童保育で約70%の世帯が家庭での保育にご協力いただきました。  国の新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業の対象である医療機関と、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金の対象である介護サービスを提供する施設と比べますと、子どもたちは感染したときの重症化リスクが低く、クラスターの発生も少ないとは言われておりますが、保育所等につきましても、毎日の消毒作業や、不安を訴えられる保護者への対応、猛暑の中での継続してマスクをつけられない中での保育等、コロナ禍において大変難しい判断と感染症対策を取りながら、継続して保育を提供することが求められる業務であることから、職員の負担も増していると認識しております。  また、児童養護施設は県内全域から措置された児童が入所する施設で、現在、彦根市内にはありませんが、県内4か所に設置されています。  このことから、職員の負担増について滋賀県に確認したところ、感染防止対策をはじめ、学校の休校に伴い施設で過ごす時間が増えている子どもへの対応で、職員の負担は増していると聞いております。 158 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 159 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。  彦根市としても負担増の認識はしていただいているということで、先ほどご答弁の中にもありましたけれども、家庭での保育をしていただけるようにできる限り要請されたということで、実際、保育園・幼稚園等に来られる方、人数は減ったということなんですけれども、人数が減ったからといって、一概に負担が減少したということではなく、ご答弁いただいたとおり、消毒とか、ふだんやらないような業務が増えたりとか、いろんな負担が増加したという認識をお持ちということで、次の細項目2に移らせていただきます。  当該従事者に対する彦根市としての支援については、どのようにお考えでしょうか。 160 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 161 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 国は、医療機関を対象にした新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金交付事業、および介護サービスを提供する施設を対象とした新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金について、共に感染すると重症化するリスクが高い方との接触を伴い、施設でのクラスターが発生する可能性も高く、相当程度、心身に負担がかかる中で、強い使命感を持って業務に従事していることに対し、慰労金を交付することとしています。  一方で、子どもたちは感染しても重症化するリスクが低く、施設でのクラスターが発生する可能性も少ないことから、保育所の職員は交付金の対象外とされたところでございます。  保育所の職員につきましても、相当程度、心身に負担がかかる中で、強い使命感を持って業務に従事していただいておりますが、慰労を目的とした給付金につきましては、国の事業目的に合わせて支援を行ってまいりたいと考えております。  今後も引き続き国の動向を注視していくとともに、保育所等、現場からの相談や不安に寄り添い、適切な助言を行ってまいりたいと考えております。  なお、児童養護施設におきまして、県に確認したところ、現在のところ慰労金の支給は考えていないとのことでございます。 162 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 163 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。  再質問させていただきます。先ほどの1番の回答にもありましたとおり、相当程度、従事者の方々の負担増を認識しておられるのであれば、国とか県の動向を注視しながら検討していくのも一つの考え方なんでしょうけれども、今までのコロナ関連に対する彦根市の施策・対策の考え方としては、臨時支援金にしてもそうでした。県の対象から漏れた方を範囲を拡大して救っていくとか、国の特別定額給付金ですかね、1人当たり10万円。でも、結局、4月28日以降にお生まれの子どもさんにはそれが支給されないということで、妊婦さんの精神的不安を和らげるとか、そういった意味合いから、国とか県の支給の対象から外れた方々に対して、彦根市の市民の方に対してそういった支援をされてきたという状況の中、今回も同じようなケースだと思うんです。  国は福祉分野の方々への慰労金に対しては支給を決定されましたが、結局、子ども分野で働く方々に対しては一切そういう支給がなく、現段階ですけれども、ないという状況でいえば、要は、国の支給の対象から漏れた方々に対して、彦根市として独自の支援をしていただきたいという思いでこの質問をさせていただいております。  また、ふだんから、他市町の現状とかを確認しながらと言われますけれども、実際にそういった自治体単位で、保育士とか、幼稚園の教諭とか、学童保育で働いている指導員の方々に対する独自支援をされている現状があるわけです。要は、それに対して彦根市の支援はとお伺いしているんですけれども、それに対して再質問させていただいてよろしいですか。 164 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 165 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保育士等、福祉の従事者に関しましては、今ほどお答えしましたとおり、負担が大きくなっているものとは認識しております。  ただ、今ほども申し上げましたとおり、国の事業目的に合わせて今のところ支援していきたいと考えております。同じ答弁になりますけれども、保育所等へは、現場からの相談や不安に寄り添いながら適切な助言を行うなどして、少しでも負担の軽減を図ってまいりたいと考えております。  議員がおっしゃいましたように、他の自治体の状況につきましても新聞等で見ておりますが、現在のところ、県内の市町においては慰労金の支給を行っているとの情報はございません。他の自治体がしないからしないとか、そういう問題ではございませんが、今ほども申し上げましたように、今のところ国の動向を注視してまいりたいと考えております。
    166 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 167 ◯13番(森野克彦君) もう1点だけ再質問させていただきます。  国の考え方にのっとってというような形でご答弁いただいたんですけれども、妊婦支援金に関しましても、国は、4月27日までに生まれた方だけを対象にして給付されたわけですよね。そこから国は、4月28日以降に生まれた方を対象にしなかった。国の支援から漏れた方、国が支援をしなかった部分に対して彦根市として支援をされているということは、要は、国がやらなかったことを補てんして彦根市はやったという経緯があるわけではないですか。  今回も、福祉分野の方に対しては国は支給をします、でも子ども分野の方々に対しての支給はしませんということで、国はそういう考え方ですけれども、以前、彦根市が取られた考え方と、今言っておられることが若干違ってくるように感じるんです。それに対してどう思われますか。 168 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 169 ◯市長(大久保 貴君) おっしゃっていただくことはごもっともなところが多々あると思っています。  私どもも、これまで、今まで我々も経験したことのない状況にあって、どのような対応が必要なのかについて全庁を挙げて取り組むとともに、市民の皆様からもアンケートでお伺いをして、そうした声を集めて対策を練ってきたところでございます。  横出し、上乗せ、様々させていただいておりますが、おっしゃっていただくところに手の届くところ、可能性があるならばということは重々理解をするところですが、実は、コロナの社会経済への影響というのはこれからだと思います。雇用調整助成金が、年内あるいは年度内の延長ということが、今、図られようとはしておりますが、一方で、やはり派遣の方々、要するに非正規雇用の方々の離職が現実に数字としてどんどん表れてきている状況がございます。  我々としましては、Go Toキャンペーンなどの国の施策が今後どのような効果を上げていくかを注視しながらも、さらに課題が深刻化していく状況を注視しながら、限られた財源でございますので、今後、真に必要なというか、それが生きてくる、もちろん福祉の保育の方々に対しても、そうしたものを手当てさせていただきたい思いはやまやまですけれども、今後の推移を注視しながら対応していく必要があるという認識でいることをご理解いただきたいと思います。 170 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 171 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。市長がおっしゃるとおり、まだまだこれから重要な局面が来るとは思います。  今、保育園とか学童保育に従事されている方々の負担というのは、今、一旦、収まったかのように見えます。この状況でもその負担というのは変わらずに苦労されているという現状があります。  当然、妊婦さんの支援とか、いろんな市民の方々、そして事業者の方々の支援も必要だと思うんですけれども、結局、親が働けるのも、そんな状況でも子どもを預かって見ていただける、要は、こういった施設の従事者の方々がいて初めてということをやはり強く思います。今後、またさらにこういう状況が悪化していく中で、この施設従事者の方々の負担もこれまで以上に増加する可能性もあると思いますので、今後の動向を注視しながら、また必要な対策がありましたら、こういった子ども分野の方々に対する支援も考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  中項目2に移ります。経営力強化補助金についてお伺いします。  コロナウイルスの第2波が到来し、今後、年末年始に向けて、また第3波とも言われます。その到来も見越した上での対策が必要となってきております。  しかしながら、第1波のときのような、経済を完全にストップさせるような対策では、中小事業者の体力はもちません。コロナの感染防止対策と経済活動の両立が重要であり、彦根市の経営力強化補助金についても、感染リスクを下げ、安心して事業が継続できる環境を整え、事業の継続と再起を後押しする支援であると考えております。  そこで、以下、細項目1、申請見込み者に対しての申請件数はどのぐらいあったのか、教えていただけますでしょうか。 172 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 173 ◯産業部長(中村武浩君) 当初、300件を見込んでおりましたが、9月8日現在、1,603件の申請がございました。 174 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 175 ◯13番(森野克彦君) すみません、3,000件ですか、300件ですか。3,000件を見込んでいたけれども、1,600……。   (「300」と呼ぶ者あり) 176 ◯13番(森野克彦君) ああ、300件ですか。300件を見込んでいたけど1,603件であったということで、予想以上に多かった結果だと思うんですけれども、想定したよりも多かったということは、それだけ需要が高かったと考えております。  8月31日までの設置で、申請が9月15日に締切りとなっております。これだけの数の需要があったということは、要は、この補助金を活用したかったけれども、間に合わなかった事業者がいるのかなと考えるんですけれども、その辺はどのようにお考えでしょうか、再質問をお願いします。 177 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 178 ◯産業部長(中村武浩君) 後ほどの答弁にも関わることなんですけれども、確かに大変多くの事業者からの申込みがございまして、例えばお店同士で情報を共有するとか、あと、販売店の方が、こういう事業があるからということでお伝えするとかということで、我々の周知の手法以外にあったということで、増えております。  今後につきましては、実は、後ほども言うんですけれども、滋賀県の方で新たに8月20日から、新しい生活・産業様式確立支援事業ということで、私どもの今回の事業の品目以外の、もう少し幅広い形のもので補助制度を県の方でもつくられまして、そちらも同じ最大10万円の支援が受けられます。  本市の事業者にもそれは適用されますので、市の方については予定どおりの形でさせていただいて、ご相談があれば県の方の申請をしていただくことで対応したいと考えております。 179 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 180 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。  細項目2、全対象者に対する周知は十分できていたのでしょうか。 181 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 182 ◯産業部長(中村武浩君) 本制度の周知につきましては、市ホームページへの掲載、「広報ひこね」、6月1日号から8月1日・15日合併号までの合計5回の掲載、市民へのメール案内2回、彦根商工会議所や商店街連盟などの関係機関から会員への周知依頼など、できる限りの周知を図ってきたところでございます。  先ほども申しましたように、それに加えて、今の市民間・事業者間での周知といいますか、お知らせ、情報提供とかがございまして、私どもが想定していた以上に申請があったということでございます。 183 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 184 ◯13番(森野克彦君) 再質問です。  十分に周知をされているような答弁をいただいたんですけれども、申請期限を過ぎたのは昨日ですけれども、実際にその対象品を購入してというのは8月末までの設置ということでしたので、それ以降に初めてその情報を知っての相談や連絡とか問合せはありませんでしたか。 185 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 186 ◯産業部長(中村武浩君) この制度は、8月末までにそれを購入して支払いとかが済まなければいけませんので、申請は15日の消印まで有効ですけれども、この事業自体に取り組むのは8月中ということです。その時点でご相談も数件あったと聞いております。その数件につきましては、先ほど言いました県の制度の方をご案内させていただいて、そちらの方を有効利用していただくということで対応しております。 187 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 188 ◯13番(森野克彦君) もう1点だけ再質問させてください。  この補助金制度については、要は、市内の事業者さんに対して支援するという目的でされております。また、冒頭でも言いましたとおり、今後の感染防止に対して市として全体で取り組んでいく。  また、今日のニュースでも出ていましたけれども、インフルエンザに関しても、去年の同時期と比べて1,000分の1以下、3名しかインフルエンザに感染されていないというような情報も出ていますとおり、コロナの感染予防の対策というのが、コロナの予防だけではなくインフルエンザにも有効という形の情報も出てきております。  という中で、できる限り事業者さんに対して支援する、その支援と感染予防対策を同時に考えるのであれば、もう少し丁寧に周知していただいて、対象となり得る方に対して、直接、事業者さんに対してはがきを出すなりして周知をしていただきたかったなという思いはあるんです。  子育て世帯への臨時特別給付金とか、彦根市独自でされた子ども・子育て応援給付金に関しても、直接、該当者に郵送で書類が届いているではないですか。あれは、結局、何も申請しなくても口座に振り込まれるというような内容で、不必要な方は要りませんと申し出てくださいというふうな内容でした。  ではなくて、今回みたいなケースであれば、できる限り対策を事業者さんにしてもらって、要は、その制度を活用して事業再起をやっていただく、それが彦根市の経済の活性化につながっていくわけではないですか。であれば、あまりにも不親切といいますか、そういった方々にできる限り使ってもらうように、直接、郵送で周知したりということはできなかったんですか。最後、それだけお伺いします。 189 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 190 ◯産業部長(中村武浩君) 市内の事業者さんの情報というのは、実は地域経済振興課の方は持っておりません。ですから、どこにお店があって、どのお店……。分かったとしても、それは経営者が誰であるかとか、そういう情報は全く持っておりません。  先ほど申しましたように、商工会議所とか、観光協会とか、そういう団体に加盟しておられるところはそちらで情報を持っておられますので、お願いしますと。商店街とかも同じです。そういったところに加盟しておられない方については何も情報がありませんので、今、森野議員がおっしゃったように、直接アプローチする方法がないという中で、できる限りの周知をさせてもらっているということです。 191 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 192 ◯13番(森野克彦君) もう1点だけ再質問させていただきます。  事業者さんの情報がないということなんですけれども、個人の事業主さんの情報はないのかもしれないですが、法人の方々の情報は市として持っておられるのではないかなと思うんです。開業されるときに市の方に開業届出的なものを提出されるのであれば、個人事業主さんは恐らく市の方には事業の開始の届出というのは出されないので、ただ、法人の場合は手元にあるのかなと思います。  あと、すみません、手元に情報がないということで、償却資産の申告等で申告をされていない方とかに対して、法人ではなくて個人事業主さんであったとしても、償却資産の申告漏れでというはがきが届いたりしますよね。では、あれは情報がなかったらどうやって送られているんですか。 193 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 194 ◯産業部長(中村武浩君) 議員がおっしゃったのは、多分、税務関係で入手される情報だと思うんですけれども、個人情報保護の関係で、実は市役所の中でも違う部署の情報は使えないことになっておりますので、その部署では持っていても私どもは使えない。だから、分からないというご返答になるわけです。 195 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 196 ◯13番(森野克彦君) すみません、理解いたしました。ありがとうございます。  細項目3です。申請期限を延長すべきではないかなと考えますけれども、いかがでしょうか。 197 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 198 ◯産業部長(中村武浩君) 先ほどの答弁とも関わりますけれども、対象期間につきましては、これまでから8月31日までの取組を周知してまいりましたことから、市内事業者に混乱を招くおそれがあることに加えまして、滋賀県が8月20日から、新しい生活・産業様式確立支援事業として、県内事業者が感染対策をされた場合、最大10万円の支援を実施されており、本市の事業者にも適用されることから、延長することは考えておりません。 199 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 200 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。本来、その9月15日に申請期限が定められた段階で、今から2波・3波が予想される中、その延長を事前にもっとしっかりと内容を精査した上で、年末までとかと、期限延長の要求を事前にするべきだったなと反省はしております。ありがとうございます。  続きまして、中項目3、コロナ差別についてお伺いいたします。  感染者に対する差別や偏見、誹謗中傷等が全国で問題となっております。  コロナ感染症に関する差別や偏見の防止に向けて、文部科学大臣から、保護者や地域の皆様、学校関係者や児童・生徒などにメッセージが発表されております。  彦根市でも感染者が確認されており、今後も新たな感染者の発生も予想される中、この対策については非常に重要な問題であると考えております。  そこで、以下、質問いたします。  細項目1、差別防止に向けた市の取組について教えてください。 201 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 202 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 本市がこれまでに行ってきた啓発といたしましては、まず、「STOP!コロナ差別!」の啓発チラシを作成し、9月1日号の「広報ひこね」への掲載と併せて全戸配布いたしました。その後、啓発チラシ第2弾として、SNS利用に焦点を絞った「STOP!コロナ差別!(SNS編)」の啓発チラシを作成し、日常生活に潜む差別行動について注意喚起いたしました。  現在、両チラシについては、彦根市のホームページに掲載し、家庭や学校、事業所、地域の集会所等への張り出しによる注意喚起をお願いしているところです。  また、彦根市のホームページにおいて、9月11日に、新型コロナウイルス感染症に関連した人権への配慮についての市長動画メッセージを配信いたしました。さらに、はーとふるコラムのコーナーの中で、当該感染症に関連した人権についての啓発文書を掲載しているほか、エフエムひこねを通じてコロナ差別の防止を訴える啓発を行っているところです。  小・中学校の児童・生徒の保護者向けには、人権への配慮を呼びかける、ひこねっこだよりや、文部科学大臣のメッセージの配布を通して、一人一人の人権が守られ、児童・生徒が正しい行動を取ることができるよう、指導や見守りをお願いしているところです。  今後は、ひこにゃんが登場する啓発ポスターを作成するほか、こんきくらぶへの市長メッセージの掲載など、感染状況に合わせた啓発を行っていく予定です。  こうした取組を通じて、今後とも引き続き、差別や誹謗中傷などの人権侵害を防止するための啓発をしっかりと行ってまいりたいと考えております。 203 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 204 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。  1点、再質問させていただきます。取組の内容をいろいろと言っていただいたんですけれども、当初すごく懸念いたしましたのが、学校での子どもたちの、コロナに対しての、いじめではないですけれども、差別的なことが蔓延すると、すごく広まりも早いですし、それ自体がいじめというか、要は、そういういじめにつながりかねないという懸念を持っておりました。  実際、学校の方でどのような取組をされているのかなというのが気になっておりました。全ての市内の小・中学生の子どもたちをもちろん見たわけではないんですけれども、私が主に関わっております小学校では、登校で子どもたちと一緒に過ごす時間と、あと、スポーツ少年団とかで子どもたちと接する機会がありますけれども、子どもたちからコロナ差別的なことというのは、いいことなんですけれども、一切出てこないんです。  むしろ、何かそういったこともあるのかなと懸念しながら、そういった思いで見ていても、子どもたちはそういったことは一切なく、そこは、教育機関の方で何かそういう教育を徹底してやっておられるのかなと感じました。  実際にどういった取組をされているか、内容があれば教えていただきたいなということと、あと、現時点ではそういうふうに大丈夫であったとしても、大丈夫かどうかというのは、先ほど冒頭でも言いましたとおり、別に全ての市内の小・中学生を対象に見ているわけでもないですし、ずっと四六時中見ているわけでもないので、実際のところは分からないんですけれども、その辺、学校側がどのような把握をされてやっておられるのかということ。  それと、今は大丈夫でも、今後の継続というのがやっぱり大事なので、今されている対策でしっかりと子どもさんたちに対して指導等ができているのであれば継続していただきたいなという思いで、1点、再質問させていただきます。 205 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 206 ◯教育長(西嶋良年君) 学校での取組についてです。児童・生徒向けには、誰もが安心して過ごせる学級・学校づくりを目指すために、新型コロナウイルス感染症について正しく理解し、冷静に判断すること、また、相手の気持ちを考え、思いやりある行動を心がけることの大切さについて指導する資料を、小学校については発達段階に差もございますので、低学年、中学年、高学年別に作成をしまして、小・中共に、教職員と児童・生徒が一緒に考えるという活動を行っていただきました。  また、家庭で保護者が子どもたちに働きかけていただくことも大切になりますので、保護者へ向けて人権への配慮について呼びかける、ひこねっこだよりを発行いたしました。また、あわせて、彦根市ホームページにもこのひこねっこだよりを掲載して、偏見や差別、いじめなどの未然防止に努めるよう、児童・生徒への指導と見守りを保護者の方へお願いしたところでございます。  また、教職員の方への指導ということで、研修も実施しております。各学校では、新型コロナウイルスに関する新聞記事等を用いまして、社会の現状を知るとともに、教職員の人権意識の高揚に努めていただいたということでございます。  また、今後、これまでから、いじめをなくすということで様々な取組を行っておりまして、その中で、子どもたちが不安とか悩みを抱えたときに身近な大人に伝えられる取組として、例えば学校では、教育相談を行ったりとか、またアンケートを実施して、子どもの抱える問題に対して、適切に、迅速に対応できるように努めているところでございます。  今後とも、コロナウイルス感染症に関わる誹謗中傷も含めまして、子どもたちの人権が守られるような対応に努めてまいりたいと考えております。 207 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕
    208 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。教育長をはじめ、教育委員会の皆様や、校長先生をはじめ、学校の教職員の皆様のそういった一致団結した考え方によって、子どもたちがそういった倫理をきっちり守って今の現状が担保されていることに、非常にうれしく思いますし、今後、それが継続できるように、今言っていただいたように対応をお願いしたいなと思います。よろしくお願いいたします。  細項目2の、市内感染者に対する差別、偏見、誹謗中傷はなかったのかということで、市内でも何名かの感染者がおられたという情報です。実際、他市町ではありますけれども、感染者の自宅が特定されて貼り紙がされたりとか、そういった事例を聞いたりしますが、彦根市内で感染された方々がこういった状況に陥ることなく過ごされているのかどうか、心配になっております。実際、現状してはどうなのでしょうか、お伺いいたします。 209 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 210 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 本市におきましても新型コロナウイルス感染症患者が確認されておりまして、その関係者の方からのご相談が1件ございましたけれども、法務局が設置しておられます人権相談の窓口をご案内させていただいております。  現在のところ、本市が把握しております差別、偏見、誹謗中傷等につきましてはございません。 211 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 212 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。いろんな取組がされている中で、現段階はそういったことがないということで確認いたしましたが、また今後、どのような形で感染者数が増加するかも分かりませんので、しっかりと対策していただきたいなと思います。  細項目の3、市内感染者に対しての支援というのは何かありますでしょうか。 213 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 214 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 感染者等から当該差別に関する相談が寄せられた際には、1人で悩みを抱えることがないよう、このたび、滋賀県が公益財団法人滋賀県人権センターと協力して開設された新型コロナウイルス感染症人権侵害専門相談窓口「新型コロナ人権相談ほっとライン」などの相談窓口への案内をしてまいりたいと考えております。  また、当該感染症について、感染者およびその家族など、関連する方々への差別が発生しないよう、しっかりと継続した啓発を実施してまいりたいと考えております。 215 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 216 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。そういった差別等が行われないように、引き続き対策の方をよろしくお願いいたします。  中項目4に移ります。修学旅行の中止についてお伺いします。  全国的なコロナ第2波の到来で、イベントの中止や自粛傾向が相次ぐ中、学校行事についても、感染拡大防止のため、行事の縮小や中止を余儀なくされている状況であると思います。  そんな中、市内の全小・中学校の修学旅行の中止の決定が、先月、教育委員会より発表されました。全ての行事は子どもたちの成長過程において必要不可欠なものであると思いますが、この修学旅行については、特に人生において思い出に残る大きな行事であると考えております。  全国の自治体で、様々な対応や、それに対する意見もあると思いますが、彦根市の中止に至った経緯と考え方、そしてまた、今後の方針等についてお伺いいたします。  細項目1、中止決定に至るまでの経緯について、ご説明いただきたいと思います。 217 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 218 ◯教育長(西嶋良年君) 彦根市立小・中学校において、修学旅行は、当初、1学期に実施する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、各校とも2学期に延期としました。  市教育委員会としましても、7月に修学旅行を含めた学校行事の実施基準を策定して各校に周知し、実施に向けて取組を進めてまいりました。しかしながら、8月に入り、滋賀県をはじめ、全国各地で感染拡大傾向が見られるようになり、各校で、修学旅行について早急に実施の判断を迫られる事態となったところです。  修学旅行は学校行事であるため、各校ごとに判断することが基本となりますが、学校の活動の中でも特に印象に残る、価値ある教育的体験活動でありますことから、市内の学校により差異が生じることがないよう、彦根市立小・中学校校長会で協議されました。その後、同校長会と市教育委員会との協議におきまして、感染症対策を講じてもなお感染リスクが高い活動であること、そして、何より児童・生徒および家族の健康と命を守ることが最優先されることから、中止もやむを得ないという結論に至りまして、市教育委員会として中止とすることを判断したものでございます。 219 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 220 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。  1点、再質問させていただきます。当初、学校ごとに判断するということで、今、言っていただいたとおり、市内の小・中学生の公平性をということで、全体としての判断ということだったんですけれども、実際、協議の結果等も拝見いたしました。当初、学校ごとに判断するという話になっていたときに、小・中学校ごとに、賛成と反対と意見が様々であるとお聞きしておりました。  実際、協議の結果として、こういった理由で中止を決定したという、その決定理由については理解はできるんですけれども、実際、全員一致でその考えに至ったのか。文科省の方でも、まだできるだけ中止ではなく延期を検討していただきたいというような情報も出ております。  最終的にこの結果に至るまでの経緯の中で、そこにおられて協議されている方の中で、各校長先生ごとだと思うんですけれども、全員が、「もうこれ、今、まずい状況なのでやめておきましょうか」という意見だったのか、それとも、中には、「いや、それでももうちょっと状況を見て、まだ検討する余地があるので」という意見もあったのか、その辺をちょっとお聞かせいただけたらと思います。 221 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 222 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  校長会の方と協議は7月の段階から行っておりまして、市教委としても、先ほど答弁申し上げましたように、実施したい、行かせてあげたいという思いの下、どうすれば行ける状況がつくり出せるかということで、修学旅行も含めた学校行事の実施基準というものをつくりまして、それを基に、状況を見守りながら、実施について校長会と協議を重ねてまいりました。  8月に入りまして、校長会の方から市教委と協議をしたいという申出がございましたので、市教委の担当も参りまして、そこで協議内容についても確認させていただきましたが、最終、校長会の総意として修学旅行中止やむなしというご判断をいただいたと聞いております。 223 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 224 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。  もう1点、再質問をお願いしたいんですけれども、その協議の結果、結局、児童・生徒の命が最優先、それは当たり前のことなんですけれども、児童・生徒が密集して長時間活動することとか、あと、不特定多数の人々との接触の機会が増えるというようなことが決定理由として書いてあったんですけれども、児童・生徒が密集して長時間活動することに関しても、今、実際、学校でみんな集まっているわけではないですか。密集して、1日なので、結構な長時間、一緒に過ごしている中で、感染予防を徹底してされているわけではないですか。  その中で、できる限りの方法を模索して、もう少し時期を延長して検討していくという考えにはならなかったのかなという思いがありまして、実際、5年生ですか、フローティングスクール、船に乗りますよね。あれ、9月の頭に実際に行っておられるわけですよね。あれも結局、密集して、皆さん、船の中で過ごされますし、あれは、主催の方のユーチューブか何かを見せていただきましたけれども、感染予防、きっちり徹底した対策を講じておりますのでということで、ちゃんとした感染予防、防止策をして受け入れてということをされているわけではないですか。修学旅行に関しても、行き先とか場所によっては、そういった対策をきっちり講じた上で実施するという検討ができなかったのかなということが一つあります。  彦根市としては、修学旅行で彦根に来られる方の受入れをどう考えておられるのかなということも一つ気にはなりますし、他市町ではございますけれども、中学校の場合は、県外、遠方に行かれるケースが多いので、どうしてもリスクが高いということで中止されることはあったとしても、小学生に関しては、近場、もともと県内とか近隣の県に移動されて実施されているケースもあるわけです。  そういった事例等もある中で、中学校・小学校全体に、平等は分かるんですけれども、小学生全体と中学生全体というのを一くくりにする必要はないかなという考えもあります。中学生はどうしてもやむなしという結果でしたら、やむなしで。ただ、中学生は無理だったけれども、中学生は行けなくて小学生は何で行けるんだという議論にもなるかもしれませんけれども。先ほど言っていただいた公平性の観点から、中学生の中で、この学校は行ける・行けないというのはよくないとは思います。  ただ、それであれば小学生は行けるのではないかなということと、あと、感染防止の、要は、今、協議の結果に出てきたこの二つをクリアして実施できるやり方を模索して検討することはできなかったのかなということが一つあります。どうしても、やらない方がリスクもないですし、その決断を下す方が簡単なのかなという思いはありますけれども、やっぱり冒頭にもありましたとおり、最初に説明でも言いましたとおり、学校行事の中で一番重要な位置づけでの行事ではありますので、できたらやっぱり実施の方向で動いていただきたかったですし、できない理由を挙げるのは簡単だと思うんですけれども、できる方法があるのであれば、最後までそれをきっちりと検討して模索していただいた上で、できる方法があるのに、やらなかったのかとなるのは、やっぱりどうしても子どもたちに説明がつかない。  諦めずに最後までやり抜こうよと教育者として言う立場であるのであれば、できる方法があるのに何でやらなかったのかというような、要はその姿勢を見せてほしくなかったという思いがあって、今の再質問をさせていただいております。見解をいただければと。お願いします。 225 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 226 ◯教育長(西嶋良年君) 後ほどの答弁に関わってくることもございますけれども、今ほどの質問についてお答えさせていただきます。  まず、今回、何らかの対策を講じて実施できるような方策がなかったのかということですけれども、様々な対策を講じて、感染症対策、それから3密を避けることについて、修学旅行の様々な場面について検討を加えてきております。  昼の活動ですと、常にマスクをつけて見学・調査等を行うことによって、感染の防止を図れるとは思いますけれども、例えば食事のとき、入浴、それから就寝、こういったときは、どうしてもマスクは外して、また密接という状態を回避することは困難であるというようなことがございまして、様々に検討した結果として、今お伝えした活動につきましては対策を講じてもリスクが大きいという判断をして、中止とさせていただいたところでございます。 227 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 228 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。  細項目2に移ります。保護者、児童・生徒の反応というのはどうでしたか。 229 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 230 ◯教育長(西嶋良年君) 修学旅行の中止についての保護者や子どもの反応については、学校長からの話や、市教育委員会に寄せられた保護者からの問合せ等により、一定、把握しております。  その中には、旅行先の感染拡大の状況をはじめ、長時間バス等に乗ること、サービスエリアや訪問先などで不特定多数の人々と接触すること、宿泊や入浴に伴ってマスクを外すことがあることなど、修学旅行での感染リスクを心配する声がありました。  また、一方で、「一生に1度の思い出に残る行事であるから行きたい」「行かせたい」「今の感染状況では致し方ないが、中止は残念である」といった声が少なからずございました。 231 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 232 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。  細項目3の、実施の可能性について検討したのかということですけれども、先ほど教育長の方からいただいた答弁の方で理解できましたので、割愛させていただきます。  細項目4、代替案については検討しているのか。修学旅行としては、全体的にやむなしということで中止を決断されたわけですけれども、やっぱりどうしても、保護者や児童・生徒等の先ほど言っていただいた思いもあります。私自身の経験といたしましても、小学校修学旅行、中学校修学旅行、それぞれ心に残る思い出というのはやっぱりありますので、子どもたちに対して、「コロナで仕方なかったよね」ではなくて、何か修学旅行の代わりになるような代替案を考えていただきたいと思いますし、これは各自治体でもいろいろ考えながら検討されている段階だと思うんですけれども、その辺の彦根市の今後の方針についてお伺いいたします。 233 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 234 ◯教育長(西嶋良年君) 修学旅行は、子どもたちにとって、特に強く印象に残る価値ある教育体験活動であります。また、事前、事後も含めた学習活動を通して、集団での成就感を得たり、よりよい人間関係を築くなどの集団の在り方を学びながら見聞を広めたりするなど、子どもの成長を狙いとして実施するものであります。  このことを踏まえまして、修学旅行の中止に伴う代替案についてですが、各校において、校外学習を含め、学校行事の狙いを見直し、規模や内容、ならびに指導の工夫について検討しているところでございます。  感染症対策を講じた上で創意工夫した学校行事に取り組むことで、子どもたちにとって、集団でつくり上げる喜びや成就感につながるとともに、その行事の狙いが達成されるよう、市教育委員会としても支援してまいりたいと考えております。 235 ◯議長(安澤 勝君) 森野君。   〔13番(森野克彦君)登壇〕 236 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。  感染の状況を見ながらということなんですけれども、感染の状況がこのままずっと悪化していくとは限らないわけですし、まだ子どもたちが卒業するまで一定の時間がありますので、できる限り子どもたちにとっていい思い出となるような行事を最後の最後まで検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上で終わります。ありがとうございました。 237 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午前10時54分休憩            午前11時05分再開 238 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  5番堀口達也君。堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 239 ◯5番(堀口達也君) 会派令和会の堀口です。分かりやすく前向きな答弁をよろしくお願いいたします。  大項目1、クラウドファンディングについて質問します。  彦根市では、2020年9月1日より、株式会社CAMPFIREとCAMPFIREエリアパートナー契約を締結するとともに、FAAVOしがのエリアオーナーであるアインズ株式会社とFAAVO by CAMPFIREの運営に関する覚書を締結し、FAAVOしがのエリアパートナーとなりました。彦根市のクラウドファンディングの積極的な活用について、以下、質問します。  細項目1、彦根市のクラウドファンディング支援の概要についてお聞きします。  エリアオーナー、エリアパートナー、シティプロモーション戦略推進委員会、それぞれの役割を教えてください。  また、想定している事業費や報酬等のお金の流れについて詳しく教えてください。 240 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 241 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 本市のクラウドファンディング活用支援につきましては、議員ご紹介のとおり、株式会社CAMPFIREが運営するFAAVOというサービスを採用しております。  FAAVOは、クラウドファンディングを立ち上げる起案者に密接なサポートを行うため、エリアごとに運営者を置くエリアオーナー制度を取っており、滋賀県においては、彦根市以南をFAAVOしがのエリアとし、エリアオーナーであるアインズ株式会社が、起案者の募集のほか、企画に対するアドバイスや内容の磨き上げ、PR活動など、具体的なサポートを行います。  本市は、彦根市内のエリアパートナーとして市民からの相談を受け付け、企画内容を整理・確認し、エリアオーナーに引き継ぎますが、起案者の了解を得た上で、彦根市シティプロモーション戦略推進委員会と連携し、可能なサポートの在り方を検討するとともに、プロジェクト公開後のPR活動などを行います。また、市内でのクラウドファンディング活用を促進するための啓発活動については、戦略推進委員会が市と連携して実施する予定です。  なお、事業費と報酬につきましては起案される企画の規模によりますので、具体的な金額ではお示しできませんが、クラウドファンディングで集まった金額の80%を起案者が受け取り、残りの20%については、ウェブ掲載に係る諸経費やサポート報酬として、株式会社CAMPFIREに9%、エリアオーナーに8%、エリアパートナーに3%が支払われることになっておりまして、本市のエリアパートナー報酬につきましては戦略推進委員会が受け取り、市民のクラウドファンディング活用促進に資する事業等に充てることとしております。 242 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 243 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、クラウドファンディングでは年間何件のサポートを見込んでいるのでしょうか。 244 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 245 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 本市のクラウドファンディング活用支援の年間目標件数は設定しておりませんが、現在までに3件のお問合せをいただいております。  今後、一人でも多くの市民の皆様からご相談やお問合せをいただき、クラウドファンディングを活用したプロジェクトが創出されるよう、市とエリアオーナー、彦根市シティプロモーション戦略推進委員会が連携して取り組んでまいりたいと考えております。 246 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 247 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  先ほど、3件、サポートの相談があるということなんですけれども、分かる範囲で、どのような内容か教えてください。 248 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 249 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 大変申し訳ございません、これにつきましては、起案者の方が、今、相談をされている段階でございますので、詳細につきましては現段階ではお答えしかねるという状況でございます。 250 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。
      〔5番(堀口達也君)登壇〕 251 ◯5番(堀口達也君) 内容が分かったら、また何かしらの方法で案内等をしていただければなと思います。  続きまして、細項目3です。市民向けのクラウドファンディングの勉強会の開催予定はあるのでしょうか、また、市民への周知方法はどのように検討されているのでしょうか、教えてください。 252 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 253 ◯企画振興部長(長野繁樹君) クラウドファンディング活用に係る勉強会につきましては、本年2月に、市民オープン座談会Good Roots Meetingにおいて、「クラウドファンディングのすすめ」と題したワークショップ勉強会を開催したところ、約30名の参加があり、その後、参加された方が実際にクラウドファンディングを立ち上げられるなど、一定の効果がございました。  今年度におきましては、彦根市ホームページや10月1日号の「広報ひこね」で周知を行いますほか、彦根市シティプロモーション戦略推進委員会の取組として、Good Roots Meetingをオンラインで開催する中で、市民のクラウドファンディングについて学ぶ機会を創出するとともに、同委員会で運用するウェブサイトやSNSなどを活用し、実際にクラウドファンディングに挑戦する市民の声などを伝えることで、周知・広報を図ってまいりたいと考えております。 254 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 255 ◯5番(堀口達也君) オンラインミーティング等なんですけれども、今後どれぐらいの期間で開催されるか、予定等はありますでしょうか。 256 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 257 ◯企画振興部長(長野繁樹君) コロナ禍ということもございまして、ちょっと立ち上がり等が遅れているわけなんですけれども、できる限り何回か開催させていただきたいと思います。目標としては、月1回ぐらいの目標で何とか頑張っていきたいと思っております。 258 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 259 ◯5番(堀口達也君) 今、実際に始まっているプロジェクトとなりますので、具体的な計画等をしっかり考慮して進めていただきたいと思います。  続きまして、新型コロナウイルスの影響により新しい挑戦をしたくてもできない、市内の事業者、市民団体、大学生も多いかと思います。クラウドファンディングの活用をすることで、新しい挑戦への手助けをすることができるかと思います。市から積極的に働きかけ、サポートをしてはどうでしょうか。 260 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 261 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 新型コロナウイルスの影響を受けた事業者や市民が困難を克服するために、クラウドファンディングを活用したプロジェクトを立ち上げ、達成された事例は全国で多くありまして、むしろコロナ禍を契機として人々の共感が得られるような新しい挑戦をされる場合に、クラウドファンディングは非常に有効であると考えております。  本市におきましては、今年度の彦根市シティプロモーション戦略推進委員会の事業計画の中で、コロナ禍の克服など様々な社会課題に対して挑戦する市民のアイデアを実現可能なプロジェクトに磨き上げる、アイデアコンテストの実施を予定されておりまして、最終選考に残ったアイデアにつきましては、クラウドファンディングも活用しながら実現に向けたサポートをすることとしております。 262 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 263 ◯5番(堀口達也君) ぜひ積極的な支援をしていただきたいと思います。  続きまして、度重なる大型工事、枠配分方式による事業のスクラップ・アンド・ビルド、新型コロナウイルスの影響により、やむを得ずできなかった市の事業やイベントも多いのではないかと思います。そのような事業やイベントに対して、クラウドファンディングの活用を検討してみてはどうでしょうか。 264 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 265 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 今回、本市がFAAVOしがのエリアパートナーとなった目的は、彦根市シティプロモーション戦略に基づき、市民がまちの魅力発信や課題解決に対して積極的にトライすることを促し、それらの取組を市民が応援し合える仕組みを構築することでございます。  議員からご提案のありました、市の事業やイベントに対して市がクラウドファンディングを立ち上げて、市民からの寄附金を募ることにつきましては、現在のところ想定しておりませんけれども、他市の活用事例などを参考に、今後、研究してまいりたいと考えております。 266 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 267 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  彦根市の有志の方たちが、以前に、Hikone Food Batonプロジェクトであったりとか、今、秘密の花火大会などで、本来であれば市がやらないといけないような事業に対して、市民の有志の方がクラウドファンディングでお金を集めて、そういった事業をしていただいているような現状があります。  本来であれば、市がやるべきではないでしょうか。 268 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 269 ◯企画振興部長(長野繁樹君) コロナ禍ということもございましたので、事業を中止しているものは、多々あります。花火大会もその一つだったと思いますけれども、市が本来行うべき、あるいはどこかに委託して行うべきであった事業が、その代わりに市民の有志の皆様が行っていただいていることにつきましては、大変感謝申し上げる次第でございます。  私どもも、今、議員がおっしゃっていただいたクラウドファンディングを市の事業に対して適用していくという部分につきましても、研究させていただきたいなと考えております。 270 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 271 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、市の職員の中にも実現したいことや夢などがあるかと思います。そのようなアイデアに対して、積極的にアイデアを募ってクラウドファンディングに挑戦することで、事業運営の手法を学び、主体的な人材の育成にもつながるかと思います。そのような環境を市として取り組んではどうでしょうか。 272 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 273 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 今後、クラウドファンディングの活用事例につきましては積極的に庁内で共有することとしておりますので、まずは、今ほど申し上げましたように、他市の取組事例に触れ、市職員がクラウドファンディングによる事業運営の手法を学ぶことにより、その活用に向けた機運の醸成を図ってまいりたいと考えております。 274 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 275 ◯5番(堀口達也君) やはり市の方でも、いろんな事業がスクラップ・アンド・ビルドしているような状況の中で、本来やりたくてもできない事業等がやっぱりあるかと思います。そういったものに対しても、積極的に市の職員の方の意見を取り入れて、できることはしていただければなと思います。  続きまして、クラウドファンディングの活用で、今後期待する効果と目標についてお聞かせください。 276 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 277 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 平成30年度に策定した彦根市シティプロモーション戦略におきましては、市民がまちの魅力発信や課題解決に対して積極的にトライすることを促す環境づくりを目標として、各個人や団体のクラウドファンディング活用を市民と協働して推進することとしております。  その効果でございますけれども、第1に、市民や団体によるまちづくりのアイデアが多くの方々から応援され、持続可能な取組として推進されること、第2に、それらの取組が、市内だけでなく市外からも共感を得ることで関係人口の増加にもつながることを期待しているところでございます。 278 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 279 ◯5番(堀口達也君) 再質問なんですけれども、具体的にどれぐらいの数値目標等というのはあるのでしょうか。 280 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 281 ◯企画振興部長(長野繁樹君) すみません、具体的な数値目標までは持っておりませんけれども、今ほど申しましたように、できる限り多くの方々からアイデアを出していただいて、市民の皆さんで支え合うような仕組みづくりができればなと考えております。目標の数的にはちょっと掲げておりませんけれども、そのような大きな目標を持ってやっていきたいと考えております。 282 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 283 ◯5番(堀口達也君) クラウドファンディング等も、やっぱりこれから当たり前のように活用していかないといけないような社会になってくるかと思います。  そういった中で、せっかく他市にも負けないような新しい取組を彦根市でしていただいていますので、しっかりした数値目標の下、ぜひクラウドファンディングの活用を積極的に進めていただければなと思います。  続きまして、大項目2の、アフターコロナ、ウィズコロナの観光戦略について質問させていただきます。  観光庁は、令和2年版の観光白書を発表しました。これによると、2019年の訪日外国人旅行者数は前年比2.2%増の3,188万人で、訪日外国人の旅行消費額は前年比6.5%増の4兆8,135億円で、過去最高を更新しました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年2月から来日外国人旅行者数が激減し、4月には前年同月比で99.9%減の2,900人まで落ち込みました。また、1-3月期の訪日外国人旅行消費額も41.6%減となっています。  彦根市では、昨年、入場客の目標を90万人とし、彦根城とひこにゃんの運営を、2020年度から株式会社近畿日本ツーリスト関西に民間委託しました。  今後、インバウンドに頼った観光戦略ではなく、アフターコロナ、ウィズコロナを見据えた新たな観光戦略を考える必要があるため、以下、質問させていただきます。  彦根城および博物館について、詳しく質問させていただきます。  細項目1、彦根城および博物館の感染症対策の詳細をお聞かせください。 284 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 285 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 彦根城での感染症対策等としましては、まず、お客様にマスクの着用と咳エチケットの励行、天守等の入場制限の実施や体調不良時のご来場をお控えいただくことへのご理解、ソーシャルディスタンスの確保などについてご協力をお願いしております。  スタッフにつきましては、マスク着用はもちろん、熱等の体調不良を感じた場合や、自身が濃厚接触者となる疑いがある場合の報告、出勤の自粛などを求めております。  その他、天守等の入り口付近での検温、建造物内の換気、手すりの消毒、靴袋の再利用禁止、チケットや釣銭受渡し時のトレーの使用、キャッシュレス決済PayPayの導入などを実施しております。  また、彦根城博物館におきましては、公益財団法人日本博物館協会が作成した、博物館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに沿った対策として、マスク着用や、手洗い、消毒の徹底、検温の実施をはじめ、入場者の制限やソーシャルディスタンスの確保などを行い、安全・安心の確保に努めているところでございます。  また、博物館講座などのイベントにつきましては、参加者の人数制限や連絡先の把握などを含む感染拡大防止対策の徹底を図った上で、開催しているところでございます。 286 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 287 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  今後、彦根夜の陣等、様々なイベントが行われるかと思うんですけれども、それに対してどのような感染対策等を考えておられるのか、お聞かせください。 288 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 289 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 基本的には、まだコロナが終息したわけではございませんので、同じような対策でさせていただきたいと考えておりますし、入場制限も実施する予定を考えております。 290 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 291 ◯5番(堀口達也君) やっぱりどうしても、観光のイベント等をすることになれば、人が密になるような状況等も大いに考えられるかと思います。今後、すぐ9月の中頃からそういったイベント等が始まってくるということで、喫緊のイベント等にもなりますので、ぜひそういった対策等をしっかり講じていただければなと思います。  続きまして、彦根城および博物館の来城者数の前年度との比較を教えてください。また、その要因をどのように分析されているのでしょうか。 292 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 293 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 彦根城の8月末までの来城者数は7万7,938人で、前年度の37万6,355人と比較すると20.7%となっております。  その要因につきまして、彦根城におきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月7日から6月14日までの100日間にわたり、有料区域内における建造物内の内部公開を閉鎖し、さらに、そのうち4月12日から5月22日の41日間につきましては、有料区域全体を閉鎖するといった措置を講じてまいりました。  年間で最も来城者数の多い春の観光シーズンにおいて公開を制限せざるを得なかったことに加え、県境をまたいでの移動自粛があったこと等の影響であると考えております。  また、彦根城博物館の8月末までの来館者数は1万6,121人で、前年の6万5,301人と比較すると24.7%となっております。  この要因につきましては、4月8日から5月22日までの45日間を臨時休館とした影響が最も多く、再開後の7月下旬以降も全国的な新規感染者数の増加傾向により、観光客の出控え等の影響があったものと分析しているところでございます。 294 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 295 ◯5番(堀口達也君) 大幅な来城者数の減ということで、昨年度から比べて約5分の1から4分の1程度の来城者数となっているということで、次の質問に移らせていただきたいと思うんですけれども、来城者数に代わる新たな価値指標を設けるべきではないでしょうか。 296 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 297 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 来城者数は過去からの経年比較が可能であり、彦根市以外の施設でも多くが採用されておられます。他の施設の比較が容易であるなど有用性の高い指標であり、これに代わる指標は難しいと考えておりますが、アンケートや満足度調査等による補助的な指標を設けることは有効だと考えておりますので、今後、議員のおっしゃるような指標ができないか、検討してまいりたいと考えております。 298 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 299 ◯5番(堀口達也君) 次の質問なんですけれども、昨年、来城者数90万人の目標というのを掲げられたかと思います。この目標達成ができないことに対して、委託先へのインセンティブの影響はあるのでしょうか。また、観光不振による委託先の雇用には影響はないのでしょうか。そして、その影響がある場合、やっぱりその雇用を市が責任を持って保障する必要があるのではないでしょうか。 300 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 301 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) インセンティブにつきましては、来城者数が80万人とした場合の城山観覧料を基準として、80万人を超えた場合に、超えた人数に応じて算出した城山観覧料の20%を支払うものであり、成功報酬として設けているため、達成しなかった場合のペナルティーは設定しておりませんので、委託先への影響はございません。  また、彦根城で実施しております委託業務は、観光動向により大きな影響を受ける公開のための来城者の対応だけではなく、維持管理の業務もございますので、委託先である近畿日本ツーリスト関西からは、雇用への影響はない旨を伺っております。  また、彦根城博物館におきましても、観覧者数が減少しても委託業務の遂行に必要な従事者の人数は変わらないため、雇用へは影響を及ぼさないものと考えております。 302 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 303 ◯5番(堀口達也君) 今後、コロナの影響が長引けば、やっぱり観光関係の事業等にも様々な影響が出てくるかと思います。今後に対しても、しっかり対応のほど、よろしくお願いいたします。  続きまして、今後は、県外客やインバウンド頼りではなく、市内近郊の方向けに来城いただける企画や工夫が必要ではないでしょうか。  例えば、市民向けに彦根藩の歴史を知る連続講座を開催するなど、また、今後、3密を避けた市内客向けのイベントの実施を検討していく必要があるかと思いますが、市の見解をお尋ねいたします。 304 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。
    305 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 本市の地域経済活性化のためには、県外やインバウンドのお客様を呼び込んでくることは重要でございます。しかしながら、今回、コロナ禍により、インバウンドに頼っていた観光地では年明けから顕著な影響を受けておられますことから、国内近郊からの誘致とバランスを取りながら、観光戦略を立てる必要があると考えているところでございます。  また、文化財課では、市民向けに、要請に応じた出前講座を実施しております。現在はコロナ禍により開催が難しくなっておりますが、今後も、状況を見ながらにはなりますが、新型コロナウイルス感染の対策を講じた上で、出前講座を継続してまいりたいと考えております。  また、彦根城博物館におきましては、例えば、ネット配信など新たな方法を用いて彦根の歴史や博物館の魅力を発信することにより、市内近郊の方に加え、遠方の方にも来場を促す取組を検討しております。  加えて、市民の方限定ではございませんが、この9月19日からは、彦根観光協会が実施される観月の夕べや、彦根商工会議所、近江ツーリズムボードが実施されるイベントに合わせ、彦根城および彦根城博物館の夜間公開を行う予定をしております。  お越しいただける全ての方に対して新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を講じ、3密を避けながら、市民の皆さんにも新たな彦根城や博物館の魅力を感じ、親しんでいただけるような取組を関係団体と連携しながら進めたいと考えているところでございます。 306 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 307 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  出前講座とネット配信ということで、具体的にどのようなものに対してそういったことを考えられているのか、分かる範囲で教えてください。 308 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 309 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) まず、出前講座でございますが、文化財課の方で少し前から行っておりまして、「広報ひこね」とかに、どういったものを講座としてしてほしいかというような一覧表を載せて、それに応じて、こちらから出向いてお話をさせていただくという取組をさせていただいております。  先ほどご答弁申し上げましたように、現状は、例えば老人会の方とかですと、なかなかコロナ禍では開催が難しいので、一旦その分は止めております。今後、それを状況を見ながら開催させていただきたいと思いますし、そのメニューについても、どういったメニューがいいかということも検討しながら進めさせてもらいたいと考えております。 310 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 311 ◯教育部長(岸田道幸君) 今、ネット配信ということでご質問いただきましたので、私からは、彦根城博物館に係る内容についてお答えいたします。  現在も、コロナの関係で学校を臨時休業いたしましたときに、子どもの家庭での学習というか、知識を広めていただくために、博物館や歴史に関する内容を配信いたしております。そういった前例もありますので、今も博物館のホームページでいろんな情報を発信しておりますけれども、今後はさらに具体的に彦根城博物館の魅力をお伝えするページもつくっていって、博物館にまた来ていただけるような方策も考えていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。 312 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 313 ◯5番(堀口達也君) 今、やっぱりインバウンドに頼れないような状況になっていますので、市民の方向けにもしっかり博物館での情報発信等を積極的に進めていっていただきたいなと思います。  続きまして、彦根市の観光戦略について質問させていただきます。  新たな彦根市の観光戦略について、以下、お尋ねいたします。  新型コロナウイルスの影響により、イベントの中止が相次ぎました。現在のひこにゃんと、ひこねお城大使の活動状況についてお聞かせください。  また、最近、近江観光大使にクリス・グレン氏が就任することによる外国人向けの魅力発信の詳細と、また、その期待する効果をお尋ねいたします。 314 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 315 ◯産業部長(中村武浩君) ひこにゃんの現在の活動状況ですが、彦根城内に1日3回登場しており、登場場所は、1回目は天守前広場、2回目・3回目は彦根城博物館冠木門としております。  なお、イベント等への派遣につきましては、依頼元となるイベントの中止が相次いだことから、現時点において今年度の実績はございませんが、9月中旬以降、幾つかの相談を受けている状況でございます。  次に、ひこねお城大使につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響のため、ひこねお城大使運営委員会において今年度のひこねお城大使選定が見送られたため、不在となっております。  また、クリス・グレン氏につきましては、去る9月3日、国内外へ滋賀県湖東地域の魅力を紹介し、地域の誘客と観光振興を図るために近江ツーリズムボードが新たに創設した近江観光大使の第1号に任命されました。  クリス氏は日本の歴史や文化に造詣が深く、現在、近江ツーリズムボードが進める、彦根城を外国人にも楽しんで理解いただくため、多言語に対応した動画やアプリゲーム等を制作する彦根城多言語解説整備事業において動画のナビゲーターとして出演され、そこでは、単に施設の紹介を行うだけでなく、歴史や文化などの背景にあるストーリーを大事にして紹介されており、観光客の方の心に残る魅力的なコンテンツづくりにご支援いただいております。  本市としましては、近江ツーリズムボードとも連携し、クリス氏から近江観光大使として本市を含む湖東地域の観光情報を発信していただくことで、地元住民や県外の方々による地域の魅力の再発見を促すとともに、海外の方々が行ってみたいと思えるような地域として、知名度の向上が図れるものと考えております。 316 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 317 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  ひこにゃんの活動状況においても、イベント等が中止になってかなり少なくなっているということと、あと、お城大使の活動状況なんですけれども、選定の見送りにより不在ということで、他市町においてもコロナ禍でなかなか活動ができない状態ではあるんですけれども、様々な情報発信とか、この前は、びわ湖大津観光大使とかがeo光のチャンネルの番組に出演していたりとか、できることがあるのではないでしょうか。  また、もう一つ、クリス・グレン氏が就任することで、多言語を活用する、多言語で魅力発信をしていくということなんですけれども、この多言語とはどのような言語なんでしょうか、教えてください。 318 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午前11時44分休憩            午前11時45分再開 319 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  歴史まちづくり部長。 320 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 再質問のうち、ひこにゃんのことについて私の方からお答えさせていただきます。  ひこにゃんにつきましては、実は活動範囲を広げるべく検討していたんですが、途中から感染が少し広がった時期があって、計画していたのを断念しなければならないということもございました。その代わりではございませんが、より皆さんにひこにゃんを知っていただくように、動画をつくって、インターネットに載せて、例えば誕生日ですとか、今こういうふうになっていますということを配信しております。  今後も状況によって、どう変わっていくか分かりませんが、そういった形も含めて活動してまいりたいと考えております。 321 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 322 ◯産業部長(中村武浩君) 失礼しました。  二つ目のお城大使です。これは選考委員会を開催する予定で進めていたんですけれども、コロナウイルス感染拡大の状況の中、市としても、本年の行事、今の行事を開催しないという中で、お城大使が活動する場がなくなってしまうということと、また、派遣する人もそのリスクが高いということで、選考の方を取りやめたと。ただ、取りやめて、では後ほどするのかというのもちょっと中途半端ですので、もう今年度は採用しないということになっております。  それと、多言語につきましては、クリス氏は英語でしゃべっていただいて、テロップで中国語と日本語を流すということでございます。 323 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 324 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  お城大使なんですけれども、来年度以降の採用等は、市ではないかと思うんですが、どのように計画されているんでしょうか。 325 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 326 ◯産業部長(中村武浩君) 来年度につきましては、コロナの状況もあるんですけれども、今のところ選考委員会が募集はかけるとは聞いております。募集をかけて設置すると。 327 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 328 ◯5番(堀口達也君) 分かりました。ありがとうございます。  次の質問に移らせていただきます。  ひこにゃんは全国的にも人気なゆるキャラで、市外にも多くのコアなファンがいます。また、ひこねお城大使も、これに関しては、ちょっと今、選定見送りということではあるかと思いますが、びわ湖大津観光大使がeo光のチャンネル等にも出演して大きな反響を呼びました。また、さらに、クリス・グレン氏は、ラジオDJや歴史のイベントのスピーカーなど、多方面で活躍されています。  コロナ禍でその活動が制限されている中でも、例えばユーチューブであったり、SNSを活用することは可能かと思います。ひこにゃん、そして来年度以降のひこねお城大使、そしてまた、クリス・グレン氏等の情報発信番組などを作成して、彦根の魅力発信を検討してはどうでしょうか。 329 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 330 ◯産業部長(中村武浩君) ひこにゃんにつきましては、登場から14年を迎えた現在でも、多くの方に応援いただきまして、本市の魅力の発信に欠かせない存在として、現在でもSNSやユーチューブを通じて情報発信を行っているところでございます。  また、クリス・グレン氏につきましても、お城や戦国時代を中心に、日本の歴史や文化に精通されている外国人として有名であり、今度、週末ですけれども、9月の20日・21日に大津市のびわ湖ホールで開催される、出張!お城EXPO in 滋賀・びわ湖においても、「近江の城を語ろう!」と題して登壇されるなど、お城ファンの間でもその活動は注目されており、発信力のある方でございます。  クリス氏については、近江ツーリズムボードにより近江観光大使として任命されたところでございますので、議員ご提案の情報発信番組とまでは言いませんが、クリス氏やひこにゃんを活用した情報発信について、ご本人や関係機関等と意見交換をしてまいりたいと考えております。 331 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 332 ◯5番(堀口達也君) クリス・グレン氏は、やっぱりSNS等でもものすごい発信力のある方ですし、また、彦根夜の陣も、最近、タブレットの方でも情報をいただいたんですけれども、例えば、そういった情報発信番組ができないとしても、彦根夜の陣のトークショーなどがあるかと思うんです。密にならないような環境がやっぱり大切だと思うんですけれども、そういったところを例えばライブ配信なりして、市民の方にも楽しんでもらえるような情報発信の仕方などというのは、今からでも検討できるのではないでしょうか。 333 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 334 ◯産業部長(中村武浩君) 今、関係機関または関係課と調整をしている最中ですので、可能かどうかを含めて確認させていただきます。 335 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 336 ◯5番(堀口達也君) コロナ禍で、人が集まるようなイベントというのが制限されている中ですので、ぜひ、できることを市としてやっていただきたいなと思います。  続きまして、観光客向けに商売をされている飲食店やお土産店、宿泊施設、そして旅行業等の売上げや、お客様への影響などの現状についてお尋ねいたします。 337 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 338 ◯産業部長(中村武浩君) 観光庁が8月31日に発表した宿泊旅行統計調査の結果では、令和2年6月速報値として、延べ宿泊数は全国で前年同月比68.9%の減、滋賀県では66.6%の減となっております。  彦根市内の各事業者の状況について、詳細には把握しておりませんが、彦根城の入山者で見ますと、8月で前年の5割以下という状況になっております。また、観光案内所の売上げも8月で前年の3割程度となっていることから、市内事業者におかれましても引き続き大変厳しい状況にあるものと認識しております。 339 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 340 ◯5番(堀口達也君) 宿泊が昨年の68.9%減ということで、かなり深刻な状態になっているかと思います。  次の質問に移らせていただきます。  国のGo Toトラベルキャンペーンの効果と実績についてお聞かせください。  また、彦根市の方でも、宿泊促進キャンペーン事業、そして、おもてなしチケット発行事業を行われるかと思いますが、それの期待する効果についてお聞かせください。 341 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 342 ◯産業部長(中村武浩君) Go Toトラベルキャンペーンにつきましては、国の事業であり、利用実績については把握しておりませんが、公式ホームページによれば、9月9日現在で彦根市内の18の宿泊施設が登録されており、報道等によりますと、7月22日からの開始以降、日本全体で延べ780万人以上の利用があったとのことです。市内の宿泊事業者からお話をお伺いしますと、いずれもキャンペーンの効果を実感しているとのことで、特にオンラインの宿泊予約サイトからの予約が増えたと聞き及んでおります。  そして、本市が独自事業として実施します、宿泊促進キャンペーン事業、および、おもてなしチケット発行事業につきましては、10月1日から開始しますが、これらの事業は国のキャンペーンと併せて利用できるよう準備を進めており、相乗効果により、本市へのさらなる誘客、また、観光消費による地域経済の回復につなげていきたいと考えております。 343 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 344 ◯5番(堀口達也君) 今、宿泊業が、先ほどの答弁で68.9%減ということで、やっぱり市の施策というのをいち早くしていく必要があるのではないかと思うんですけれども、10月1日からスタートということで、少し遅過ぎるのではないでしょうか。  また、やっぱりこういうコロナの感染状況がまだ続いている中で、おもてなしチケット事業と宿泊促進キャンペーンについては、県内または市内の方向けの宿泊のキャンペーンになっているのか、逆に県外の方を対象にしたキャンペーンになっているのか、その辺を教えてください。 345 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 346 ◯産業部長(中村武浩君) まず1点目の、10月1日という日なんですけれども、ちょうどこの事業に取りかかった時期からシステムの構築をしていただくまでの間の期間がかかりますので、それで10月1日という日を設定させていただきました。また、これは偶然にもなるんですけれども、国の方のクーポン事業も10月1日から始まりますので、同時期に始まるということは、その時期からクーポンを使いたい方が来られるということで、ターゲットとしては狙えるのではないかなと感じております。  それと、宿泊の方ですけれども、これは、ネットサイトでホテルの方を申し込んでいただけますので、特に市内とか市外はないですけれども、通常でしたら、多分、県外の方が多くなると思います。あと、日帰りの方につきましては、観光エージェントの方を通しますので、どちらかというと、そちらの方も県外向きになるのかなと思います。  ただ、宿泊につきましても、例えば市内・県内の方を排除するということではございません。ただ、楽天なり、じゃらんのサイトから予約していただければ、別に市内の方であっても県外の方であっても誰で使えるシステムになっております。 347 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 348 ◯5番(堀口達也君) 例えば福井県であれば、8月4日から、ふくいdeお得キャンペーンというものをGo Toトラベルと併せてやっていまして、県内の近場で楽しむように呼びかけられた事例等もあります。また、彦根市が10月1日からということで、やっぱり、8月4日から既に2か月も早くやっている場所も中にはあります。やっぱり市としてもしっかりスピード感を持って対応に当たっていただきたいなと思います。  続きまして、彦根市においても、新たな観光戦略の取組として、例えば高齢者パワードウェアや電気自動車による実証実験が行われたとお聞きしています。その成果と評価についてお聞かせください。 349 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 350 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) パワードウェアの実証実験につきましては、彦根城の維持管理等委託先である近畿日本ツーリスト関西が7月31日に体験会として企画し、彦根市老人クラブ連合会と、彦根市身体障害者更生会の皆様にご参加をいただいて、実施いたしました。  近畿日本ツーリスト関西からは、「楽に登ることができるとの喜びをいただけたとともに、生の改善意見をいただける非常に貴重な機会になった」と伺っております。これから製品化までにはまだ課題があるということでございますが、本市としましても、特別史跡でありますことから、バリアフリー整備ができない彦根城を高齢者の方々にも楽しんでいただける有効な手段として期待をしております。  また、電気自動車につきましては、メーカーのご提案により、デモカーとしてお借りしております。近畿日本ツーリスト関西からは、「環境に優しくコンパクトなサイズで、様々な活用方法があるほか、他の自治体では観光地での活用事例もあることから、市内渋滞対策、グリーンスローモビリティと両立させた、彦根ならではの活用方法を検討していきたい」とお伺いしております。
     現在、彦根らしいラッピングを施す準備をしておりまして、完成しましたら、彦根城周辺を走行することで、例えば来城者の方々にSNSで拡散していただくことにより、PRにもつながるものと期待しているところでございます。 351 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 352 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。楽に登れる高齢者パワードウェアということで、市長も全国一の福祉モデル都市等も掲げておられますので、高齢者の方でも観光が楽しめることはすごく魅力かと思いますので、ぜひそういった新しい取組に対しても積極的に進めていっていただければなと思います。  続きまして、観光客向けの飲食店や、お土産店、宿泊施設、旅行業は、大変厳しい状況にあるかと思います。市としても、さらなる支援拡充が必要ではないでしょうか。  また、前述のクラウドファンディングでの積極的な支援であったり、また、市独自でできないのであれば、県・国への働きかけを行い、市内観光業を守る必要があるのではないでしょうか。 353 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 354 ◯産業部長(中村武浩君) 議員ご指摘のとおり、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大もあり、観光事業者を取り巻く環境は一層厳しい状況にございます。  本市としましても、このような厳しい状況にあることを鑑み、本議会に関連する補正予算を提案させていただいておりますが、おもてなしチケット発行事業につきまして、より観光客にとって魅力的なチケットとなるよう見直しを行い、観光消費の促進を通じて事業者への支援につなげていきたいと考えております。  今後につきましては、これから本格化する国のGo Toトラベル、Go To Eat、Go To商店街の各キャンペーンの効果も見極めながら、市内事業者への必要な支援について検討してまいりたいと考えております。  なお、クラウドファンディングにつきましては、実際、私どもの方はまだ十分理解はしておりませんので、また企画振興部と調整しながら研究してまいりたいと思います。 355 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 356 ◯5番(堀口達也君) やはり今回のコロナの影響で一番打撃を受けているのは、観光客向けの事業者の方が多いかと思います。そういった方の気持ちに寄り添って、ぜひ積極的に支援していただければと思います。  続きまして、新潟県の佐渡観光交流機構は、佐渡クリーン認証制度を策定し、2020年5月18日から認証を開始しました。公衆衛生について一定の基準を満たした島内の宿泊施設、飲食店、物販店、観光施設を認証することで、新型コロナウイルス収束後の観光需要の回復を加速させていく狙いがあるそうです。また、あわせて、観光客への安心・安全への啓蒙活動も実施し、国のGo Toトラベルキャンペーンへの環境整備も行っているそうです。  彦根市においても、観光客の安心・安全の一つの指標として、市内観光施設に独自のクリーン認証制度を設けてはどうでしょうか。 357 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 358 ◯産業部長(中村武浩君) 現在、彦根観光協会では、彦根市観光ガイドのホームページ内に、「コロナに負けるな!新型コロナウイルス感染拡大防止への取り組みおよび安心・安全なお店紹介ページ」と題して、市内の会員各店舗における新型コロナウイルス感染症の拡大防止に係る様々な取組や対策を紹介するページを作成中であり、今月中には公開される予定と伺っております。  万全の感染症対策が取られていることが、旅先を決めるに当たっての必須条件となると考えられますことから、本市としましても、市独自で新たな認証制度を設けることは考えておりませんが、こうした観光協会の取組とも連携しながら、安心・安全に観光をお楽しみいただけるよう、本市の情報発信、PRを行ってまいりたいと考えております。 359 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 360 ◯5番(堀口達也君) 先ほどのご答弁の中で、必須と考えているとご答弁いただきました。ぜひ今後、そういったことも考えていただければ、安心して県外の方も観光に来られるような環境を整備することができるのではないかと思います。そういったこともぜひ検討していただいて、前向きに進めていただければなと思います。  続きまして、彦根城を管理する近畿日本ツーリスト関西をはじめ、(公社)彦根観光協会のほか、本市を含めた観光団体が連携して、各施設の夜間特別公開をはじめとする取組を新たに実施することになりました。  各種イベントの感染症対策、そして、彦根夜の陣のターゲット、また、夜間に行う理由などについて、詳細なことを教えてください。  また、彦根夜の陣に期待する効果などを教えてください。 361 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 362 ◯産業部長(中村武浩君) 彦根夜の陣につきましては、例年実施されている彦根観光協会による観月の夕べや、彦根商工会議所・近江ツーリズムボードによるDramatic Legacy ひこね城あかりの開催に合わせ、今年度から、彦根城を管理する株式会社近畿日本ツーリスト関西をはじめ、彦根城博物館や観光企画課などの市の関係部局や観光関連団体が連携し、観光客に対する特別な夜のおもてなしとして新たに実施する取組でございます。  具体的には、観月の夕べや城あかりの開催のほか、彦根城の夜間特別公開や、彦根城博物館の能舞台の夜間特別公開、また、玄宮園を含めた各施設の周遊を促進するための夜のスタンプラリーなどを実施いたします。  取組をスタートとする9月19日から4連休の間には、出張!お城EXPO in 滋賀・びわ湖が県内で開催されることもあり、お城ファンや歴史ファンに向けて、夜の本物のお城が楽しめることを発信するのはもちろんのこと、彦根城から見える夕日や、ライトアップされた天守、能舞台、玄宮園など、写真映えする特別な景色をお楽しみいただけることから、若い世代の誘客も図ってまいりたいと考えております。  なお、各施設におきましては、来場者の検温の実施やマスクの着用、咳エチケットの励行、消毒液の設置、混雑状況による人数制限など、万全の感染症対策を講じますほか、彦根城の夜間特別公開におきましては、新たにオンライン申込みが可能となります。  これらの事業をコロナ禍における観光イベントの第一歩とするとともに、夜間の周遊観光を促進することで宿泊客の増加につながる効果があると考えております。 363 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 364 ◯5番(堀口達也君) 感染症対策を様々講じていただいているということで、人数制限というのは何人ぐらいを考えておられるのか。  また、夜間に行う理由としては、宿泊などに期待しているところも大きいのかと思います。その中で、例えば彦根の宿泊割引キャンペーンとかイイチケットキャンペーン等も併せてすることができれば、そういった方にも対象として来ていただけるのかなと思いますので、やっぱりそういった施策等の実施が遅いのではないでしょうか。 365 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 366 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) お尋ねの人数制限ですが、先ほどコロナ対策のところでも答弁させていただきましたが、実は天守につきましても、おおよそ40名を目標に人数制限を昼間でも行っておりますので、今回、天守に入っていただく数は40名と限定して入場制限させていただいています。 367 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 368 ◯産業部長(中村武浩君) 今回の夜の取組をこのようにまとまって行うのは、今年が実は初めてでございます。ですので、それに伴うひもづけというのはできていないんですけれども、今年の実績を見ながら、次年度以降、何かそういうものにつなげられないかという検討はしてまいりたいと思います。 369 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 370 ◯5番(堀口達也君) 彦根夜の陣等の新しいイベント等々も積極的にしていただけるということで、ただ、40名しか楽しむことができないということでは、やっぱりなかなか……。せっかくするので、来られない方も見られるような、先ほども言いましたように、ライブで配信するようなことであったりとか、また何かしらの工夫をしていただいて、多くの方に、密にならないような形で楽しんでいただけるように、ぜひしていただければなと思います。  最後に、アフターコロナ、ウィズコロナ時代を見据えた新たな観光戦略が必要かと思います。感染症対策はもちろんのこと、各種団体と協力し、知恵を出し、力強く進めていく必要があるかと思います。今後の市の方針についてお聞かせください。 371 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 372 ◯産業部長(中村武浩君) 議員ご指摘のとおり、アフターコロナ、ウィズコロナの時代におきましては、万全の感染症対策を講じることはもちろんのこと、このような厳しい状況下にあるからこそ、各観光関係団体が連携・協力して誘客の取組を進める必要があると考えておりますので、今回実施する彦根夜の陣の事業も含め、今後も各観光関係団体間の連携の強化を図りながら、彦根市観光振興計画に定める方針に基づき、魅力ある観光コンテンツの創出や、テーマ・ストーリー性のある広域観光連携の推進など、積極的に観光施策を講じてまいりたいと考えております。 373 ◯議長(安澤 勝君) 堀口君。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 374 ◯5番(堀口達也君) 今までと違った、コロナということで、やっぱりすぐにそういったコロナの状況が改善するような状況ではないかと思います。その中でも、コロナでもできるような観光戦略をやっぱりしっかり考えて今後やっていく必要があるかと思いますので、ぜひそういったことを踏まえて今後の戦略等を考えていただければなと思います。  以上で質問を終わります。 375 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午後0時14分休憩            午後1時15分再開 376 ◯副議長(野村博雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  20番黒澤茂樹さん。黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 377 ◯20番(黒澤茂樹君) 今回、2点質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  まず、大項目1、彦根市南デイサービスセンターについてです。  市内でも特に高齢化が進む稲枝地域において、彦根市南デイサービスセンター、以下、「南デイサービスセンター」と言いますが、では、彦根市デイサービスセンター等の設置および管理に関する条例の規定に基づき、様々な介護サービス等を提供していただいています。今後も継続して、地域のニーズに沿った良質な介護サービスを提供していただきたいとの思いから質問いたします。  中項目1、南デイサービスセンターの現状等について。  まず、南デイサービスセンターの昨年度の利用者等の状況についてお伺いいたします。 378 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 379 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 令和元年度の年間の延べ利用人数は、5,366人となっております。これを1日当たりの平均利用人数に換算しますと、約17.4人となります。  また、介護度別に利用者の割合を申し上げますと、要支援1が3%、要支援2が8%、要介護1が17%、要介護2が27%、要介護3が25%、要介護4が11%、要介護5が9%となっております。 380 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 381 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。  それでは、今年度の途中ですけれども、利用者等の状況についてお伺いいたします。 382 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 383 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今年度の延べ利用人数は、7月末時点で1,622人となっております。これを1日当たりの平均利用人数に換算しますと、約15.4人となります。また、介護度別に利用者の割合を申し上げますと、要支援1が4%、要支援2が7%、要介護1が23%、要介護2が24%、要介護3が20%、要介護4が13%、要介護5が9%となっております。 384 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 385 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。  それでは、答弁を基に、次年度以降の利用者等の状況はどのようになると推定されているのか、お伺いいたします。 386 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 387 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 次年度以降の利用者数の見込みにつきましては、指定管理者が採算等を考慮して積算されるものでございますが、本市といたしましては、彦根市デイサービスセンター等の設置および管理に関する条例第3条第1項に規定されております、利用定員19人以上の通所介護事業を実施していただくことを想定し、公募させていただいたところでございます。  なお、現在の南デイサービスセンターの登録者や利用者の方々には、個々のお体の状態に応じて引き続きご利用いただきたいと考えているところでございます。 388 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 389 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  19人以上ということなんですけれども、昨年度とか今年の状況を見ましても、なかなかそこまで行っていないので、大体1日平均ですと何人ぐらいと想定されていますか。再質問です。 390 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 391 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 1日平均の数字はちょっと持ち合わせていないんですけれども、この7月末時点での登録者数で申し上げますと、要支援1の方は6名、要支援2の方は4名となっております。 392 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 393 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。恐らく19人までは行かないのかなと私は思っています。  それでは、次に、施設の規模や定員から見て、細項目4ですが、南デイサービスセンターは、市が設置した他の四つのデイサービスセンターと比較し、附属設備も含め、どのような特徴があるのかお伺いいたします。 394 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 395 ◯福祉保健部長(田中一朗君) まず、南デイサービスセンターの施設の規模としましては、市が運営する他のデイサービスセンターと比較いたしますと、デイサービスセンター事業に供されるスペースが少ないため、利用定員も少なくなっております。  次に、南老人福祉センターとの複合施設でありますことから、利用者は、老人福祉センターの利用者の生け花や手芸作品等の展示を鑑賞することができ、また、施設の立地を生かして、隣接するみずほ文化センターで各活動団体の舞台発表を鑑賞する機会もございます。  次に、主な附属設備に関しましては、歩行練習用の平行棒や、車椅子のまま入浴ができる介助リフト等を設置しております。 396 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 397 ◯20番(黒澤茂樹君) デイサービスセンターそのものは場所が狭い、ただし近隣のみずほ文化センターとかを使うと、いろんなことができてよいということであると理解いたしました。  そして、現状も含めまして、今後、南デイサービスセンターは稲枝地域においてどんな役割が求められると認識されているのか、お伺いいたします。 398 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 399 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 議員ご指摘のとおり、彦根市デイサービスセンターの設置目的には、日常生活において介護を要する高齢者等の生活の助長や健康の保持等を図ること、また、その介護者の負担軽減を図ることでございます。  稲枝地域は、鳥居本地域に次いで市内で2番目に高齢化率が高い地域であり、また、今後、独居高齢者や高齢者のみの世帯も増えていくことが予想されることを考えますと、その設置目的を果たしていくことが、求められている役割であると考えております。 400 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕
    401 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問いたします。  いろんな設置目的が求められるということですけれども、場所が狭い中で、そういった目的が果たせる場所になっているか、そういう施設になっているか、再度伺いたいと思います。 402 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 403 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 場所が狭いというご指摘をいただいておりますけれども、稲枝地域におきまして、必要となる介護ニーズの受皿の一つになっていると考えております。  また、今ほどもお答えいたしました、施設の設置目的に沿って事業に取り組まれているということでございますので、求められている役割に沿った施設運営をさせていただいていると考えております。 404 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 405 ◯20番(黒澤茂樹君) 後ほども、この狭いということについてはちょっとお伺いしたいと思いますが、次にいかせてもらいます。  中項目2、指定管理者の募集についてです。  今年度中は、彦根市社会福祉協議会が指定管理者としてこの南デイサービスセンターを管理・運営されますけれども、来年度、彦根市社会福祉協議会は、北デイサービスセンターの指定管理には応募するけれども、南デイサービスセンターについては応募しないとのことです。  このことについて、細項目1、市はいつ頃から把握していたのかお伺いいたします。 406 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 407 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 彦根市社会福祉協議会から、今年の3月末に、今回の指定期間の終了をもって業務を終えるとの意向をお聞きしたものでございます。 408 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 409 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。3月末ということで。  それでは、細項目2で、応募しない理由についてお話があったと思うんですが、市としてどのようにお考えなのかお伺いしたいと思います。 410 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 411 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 指定管理者制度は、通常、市がお支払いする指定管理料をもって施設の管理運営をしていただくものですが、デイサービスセンターについては利用料金制を採用しており、市が指定管理料をお支払いする代わりに、指定管理者が介護保険制度の介護報酬や利用料金を自らの収入として受け取り、それを施設の管理運営に充てられております。  こうした制度でありますことから、介護事業者である彦根市社会福祉協議会におかれましては、人材の確保はもとより、採算性などの様々な事情を検討された結果、指定期間の終了をもって業務を終える判断をされたものと考えております。 412 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 413 ◯20番(黒澤茂樹君) 人材と採算性ということで、福祉の最後のとりでである社会福祉協議会が手を挙げないというのはどうなのかと思いますけれども。  それでは、細項目3ですが、この動きに対して市としてどのように対応されたのかお伺いいたします。 414 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 415 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 来年度からの指定管理者となる候補者の公募に当たりましては、ほかの介護事業者に応募していただけるように、これまでの公募のときよりも広く周知することが必要であると考え、従来の「広報ひこね」やホームページによる周知に加えて、市内の通所系サービス事業所52か所に対して公募の案内を行いました。また、当初は想定しておりませんでしたが、共同体での応募についてのお問合せがありましたことから、公募要項等を変更し、より多くの事業者の参加機会の確保を図る対応もしてまいったところでございます。 416 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 417 ◯20番(黒澤茂樹君) 52か所に通知されたということです。  それと、令和2年8月6日付けで、今ご答弁いただきました、南老人福祉センターおよび彦根市南デイサービスセンターの指定管理者の公募要項等の変更について、私ども議員の方にお知らせがありました。  変更するに至った理由も記載がありました。多くの民間事業者等の参入機会を確保するとの観点で、共同体での応募も認めるということでございましたけれども、実際、52か所に通知されまして、細項目4になりますけれども、現地説明会への参加者数、出た質問やそれに対する回答はどのような内容かお伺いいたします。 418 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 419 ◯福祉保健部長(田中一朗君) まず、現地説明会への参加者数は2名で、2名とも同一団体の方でございました。  次に、現地説明会での質問や、それに対する回答内容でございますが、まず、利用者数や設備の仕様などの基本的事項に関する質問については、現状の数値や仕様書に基づき回答しております。  また、老朽化している浴室の修繕に関する質問については、早急に対応する予定である旨を回答しております。 420 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 421 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問いたします。  52か所のうち2名、同じ事業所ということでしたけれども、これだけ参加者数が少なかったことにつきましてどのようにお考えか、お伺いしたいと思います。 422 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 423 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現地説明会には1団体のみの出席であったということでございますけれども、公募にご応募いただくに当たりましては、人材の確保はもとより、採算性などの様々な事情を検討して判断されているものと考えております。  こうしたことから、現地説明会の時点におきまして、そういった条件を検討された結果、1団体の参加になったと考えております。 424 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 425 ◯20番(黒澤茂樹君) 1団体ですので、本当に少ないなということがあります。この理由については、また後ほど私も述べたいと思います。  民間事業者等が、両方の施設を管理運営しよう、受託しようという際は、それを受けて事業として成り立つかどうかというのをまず判断されると思います。  市内における福祉の最後のとりで、先ほど申しましたけれども、彦根市の社会福祉協議会は応募されない、また、今回なかなか応募者が出てこなかった一番の原因は何か、いま一度お伺いしたいと思います。 426 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 427 ◯福祉保健部長(田中一朗君) まず、彦根市社会福祉協議会が応募されない理由でございますが、先ほどお答えいたしましたように、人材の確保はもとより、採算性などの様々な事情を検討された結果、指定期間の終了をもって業務を終える判断をされたものと考えております。  次に、今回なかなか応募が出てこなかった一番の原因でございますが、指定管理者の公募におきましては、従来から申請書類の受け付け期間の最終日に提出されていることが多く、なかなか応募者が出てこなかったということは認識しておりません。 428 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 429 ◯20番(黒澤茂樹君) 採算性が一番の原因かなと私も思います。  再質問ですが、例えば利用者定員を変更すれば、現在23名になっていますけれども、18名にすれば、最初にお伺いした利用者等の状況から、要支援1・2の方は利用ができなくなりますけれども、例えば地域密着型通所介護事業の運営も可能になると思うんです。この考え方は、今の南デイサービスセンターを設置するという市の方針と併せてどうなのかというか、地域密着型の通所介護サービスにするということと今のデイサービスセンターとの考え方の違いはどうなのかということについて、お伺いしたいと思います。 430 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 431 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 彦根市デイサービスセンター等の設置および管理に関する条例第3条第1項に規定されております通所介護事業につきましては、利用定員19名以上のデイサービスをいいますことから、現在の南デイサービスセンターの定員は23名と設定されております。  議員ご指摘の地域密着型サービスにおいては、デイサービスとしては2種類がございまして、利用定員18人以下の地域密着型通所介護と、利用定員12名以下の認知症対応型通所介護という二つのものがございます。  地域密着型サービスに変更することになりますと、議員もご指摘がありましたように、まず、利用定員が少なくなってしまいます。また、昨日の角井議員のご質問でもお答えさせていただきましたが、稲枝圏域の地域密着型サービスのデイサービスにつきましては、一定、充足していると考えておりますので、現在のところ、地域密着型サービスへの変更は考えていないところでございます。 432 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 433 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  受託された事業者から、もし18名以下のサービスにしたいというようなお求めがあったとしても、市としては今回はそれは認めないと認識させていただいてよろしいでしょうか。 434 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 435 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現段階においてはそのとおりでございます。 436 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 437 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  そして、私が思いますのは、なかなか応募者がなかったとかいう理由の原因の一つとして、南デイサービスセンターは建築年も古く、南老人福祉センターや地域包括支援センターいなえと同一建物内での複合施設となっていて、民間事業者等にはこの施設が事業運営する上で魅力的な施設と感じられないからだと思っています。  今回は幸いにして締切り間際で応募があったようですけれども、細項目6になりますが、今後もし応募がない場合、市は直営でこの施設を管理運営されるのかどうか、お伺いいたします。 438 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 439 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今後、仮に応募がなかった場合につきましては、応募に至らない原因を分析した上で、あらゆる手段を講じる必要があると考えております。その中で、例えば市が直接、管理運営に関与することも選択肢に入ってくるものと考えているところでございます。 440 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 441 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  続きまして、平成30年8月につくられた彦根市高齢福祉施設適正管理計画に示された、施設の管理運営に係る行政コスト計算書というのを、私、見させていただきました。これを見させていただきますと、南デイサービスセンターは、他のデイサービスセンターと比較して施設が古いにもかかわらず、維持補修費も減価償却費も少額で、経常費用としても極端に少ないという状況でございます。  また、利用者1人当たりの総行政コスト、面積当たりの総行政コストも、他施設と比較して相当に低いということを見ましたら、先ほどご答弁がありましたけれども、施設自体が狭小であるとか、市の施設管理・維持補修に問題があることは明らかではないかと思っています。  細項目7ですが、市としてこの施設に対し、機能強化や環境整備のための投資をほとんど何もしてこなかったと考えますけれども、いかがでしょうか、お伺いいたします。 442 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 443 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 議員ご指摘の、彦根市高齢福祉施設適正管理計画に記載しております行政コスト計算書は、平成29年度の1年間の収益状況を示したものでございます。このため、市立のデイサービスセンターの中で最も古い南デイサービスセンターにつきましては、減価償却費も低くなるものでございます。  また、維持補修費につきましては、現在に至るまで、順次、優先度の高いものから修繕を行っておりまして、近年の状況を申し上げますと、平成29年度には車椅子利用者の避難用スロープの改修として38万700円で行っております。また、令和元年度から令和3年度までの3年計画で空調機器の更新にも着手しておりまして、令和元年度は給湯設備も併せた改修費用として673万2,000円を支出し、令和2年度には487万800円の支出を予定しているところでございます。  今後も安定した管理運営に資するよう、計画的に改修等を行ってまいりたいと考えております。 444 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 445 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。計画以降、令和元年度から順次していただいていることは認識させていただきました。  そして、指定管理者として安心して施設運営をしてもらうためには、先ほど何名かのお話に出ていますが、入浴施設の大規模改修は、利用者の安心と安全のためにも必須でございます。加えて、手すり、洗面台、扉等の改修も必要となった場合、市として予算措置されるのかお伺いいたします。 446 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 447 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 議員ご指摘のとおり、施設の老朽化に伴い、入浴施設の老朽化も進んでおります。  このため、今後予定しております指定管理候補者の選定等が順調に進みましたら、同候補者の意向もお聞きしながら、利用者に最適な形で入浴していただけるように、大規模な改修も視野に検討を進めてまいりたいと考えております。 448 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 449 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  再質問です。改修費用についての費用分担についてですが、1件20万円までは指定管理者が負担して、20万円を超える場合は市が負担するという取決めがあるようでございます。  今の南老人福祉センターや南デイサービスセンターは、施設そのものが古くなってきていることを考慮すれば、細々とした改修でも積み重なればかなりの額になると思うんですけれども、指定を受けた事業者には、それは相当の負担になると思います。例えばその上限金額20万円を半額にする、そういった考えというか、見直しをしないのかお伺いしたいと思います。 450 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 451 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 20万円を下回る小修繕につきましては、その多くを行政が対応するとなった場合、予算の確保や行政上の事務手続に時間を要しますことから、指定管理者の裁量による対応よりもスピード感に欠ける場合がございます。  したがいまして、指定管理者に対応をお任せした方が迅速かつ柔軟に対応が可能であることから、現在の20万円という基準を見直す予定は現段階ではございません。 452 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 453 ◯20番(黒澤茂樹君) 20万円の見直しはないということは分かりました。  それでは、再質問ですが、例えばこのデイサービスセンターは利用料金制の指定管理でございますけれども、修繕費等の費用が重なって、利用料収入のみで運営コストが賄えない場合、不足分を公共である彦根市が補てんする場合もあると思いますけれども、仮にそのような状況に陥った場合はどうされるのか、お伺いしたいと思います。
    454 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 455 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 利用料金制で赤字になった場合の市の補てんというご質問であったかと思いますけれども、公募に応募いただくに当たりましては、採算性についても十分に検討された上で応募されているものと認識しております。  本市といたしましても、こういうことから、赤字になることは想定はしていないところでございます。 456 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 457 ◯20番(黒澤茂樹君) 非常に認識が甘いのかなと思いますけれども、では、もう一つ再質問です。  例えば入浴施設の工事期間中とか、施設は休業せざるを得ないと思いますけれども、その間の人件費とか管理費の負担は市がしていただけるのか、お伺いしたいと思います。 458 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 459 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 工事期間中の人件費や管理費を市の方でというようなお話であったかと思います。  協定内のリスク分担表におきまして、行政的な理由から施設の管理運営の継続に支障が生じた場合の経費の負担については、市と指定管理者と個別で協議することとなっておりますので、協議の上で補償の判断をすることになると考えております。 460 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 461 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。今回の指定管理で手を挙げられた方はNPOでございますので、その辺のことも十分考えて対応していただきたいと思います。  次に、中項目3、南デイサービスセンターの今後の方向性についてですが、彦根市高齢福祉施設適正管理計画では、デイサービスセンターについて今後の方向性が何点か示されており、私もそのとおりだと考えています。  方向性1として示された内容で、施設の利用者にとって、民間事業者等への移管が進めばどのようなメリットがあるのか、お伺いいたします。 462 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 463 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 指定管理者制度に基づく運営は5年ごとの更新でありますことから、指定管理者からしますと、安定した管理運営を継続する上では、まず、職員の雇用面で不安が残るものと考えられます。  また、施設の修繕等におきましても、市が関わることで、予算の確保や行政上の手続に時間を要することから、民間事業者の対応よりもスピード感に欠ける場合がございます。  また、利用者にとりましては、指定管理者の更新のたびに別の事業者が選定された場合は、サービス低下につながる懸念もございます。  こうしたことから、民間事業者への移管を進めることでこのような課題の解消が図られるとともに、民間事業者の経営資源やノウハウを最大限に活用できるようになることから、ひいては利用者へのサービス向上につながるものと考えております。 464 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 465 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。やっぱり民間の方へ移管するというのは大事だと思います。  それで、今の方向性1、民間移管を実現するには、この移管を受ける民間事業者があるかどうか、また、民間事業者が移管してほしいと思える施設であるかどうかがポイントになってくると思っています。  そこで、どうすれば民間事業者等が南デイサービスセンターを移管してほしいと感じられる魅力ある施設とすることができるのか、お考えをお伺いいたします。 466 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 467 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 民間事業者が移管を希望するような魅力ある施設にするためには、まずは、老朽化した施設の改修を実施し、将来の施設の管理運営に対する不安要素を払拭することが必要であると考えております。 468 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 469 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。是非ともしっかりと、根本的に設備・施設の改修をしていただきたいと思います。  それでは、今回、稲枝地域のために何とか協力したいとの熱い思いから、当該地域の民間事業者から指定管理者の応募をしていただきました。しかし、今のままでは、方向性1として示された民間事業者等への施設移管はとても無理だと思いますし、加えて、指定管理の期間が終了する5年後には、また応募者もなく、選定事業者が決まらないというリスクもあります。  このような課題を解決し、民間事業者等への施設の移管を実現するに当たりまして、繰り返しになりますけれども、何といっても、まず、民間事業者が移管を受けやすい施設、移管してほしいと思える施設にする必要があると思います。  そこで、まず、南デイサービスセンターは、彦根市南老人福祉センターと同一建物内にある複合施設ですが、民間事業者等への移管について、彦根市南老人福祉センターも併せ、施設全体を移管する計画かどうかお伺いいたします。 470 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 471 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 彦根市高齢福祉施設適正管理計画では、老人福祉センターの方向性につきましては、民間事業者に移管する計画とはなっておりませんが、南デイサービスセンターは、ほかのデイサービスセンターとは違い、老人福祉センターとの複合施設であるといった特性がございます。  こうしたことから、施設全体の方向性につきましては、今後、十分に検討してまいりたいと考えております。 472 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 473 ◯20番(黒澤茂樹君) 計画には、民間移管、民間の方へ移管と書いていましたので、もし稲枝がそこの部分だけ違うのでしたらね、そういうふうに書いてもらわないといけないと思いますし、しっかりと検討していただいて、民間の方に移管できるように進めていただきたいと思います。  それで、南老人福祉センターには彦根市地域包括支援センターいなえも設置されていますけれども、新たな指定管理者が決まればこの機関への対応はどうなるのか、お伺いいたします。 474 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 475 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 介護保険法第115条の46では、地域包括支援センターは、市民の健康の保持および生活の安定のために必要な援助を行うことにより、その保健医療の向上および福祉の増進を包括的に支援することを目的とした施設とされ、地域包括ケアシステムの構築を進めていくための中核機関として位置づけられております。  地域包括支援センターいなえは、南デイサービスセンター内に平成25年4月に設置されてから、高齢者の総合相談をはじめ、介護予防が必要な方の支援、権利を守ること、暮らしやすい地域づくりを主たる業務内容として、稲枝学区住民の生活に最も近い機関として中心的な役割を果たしてきました。  今回、彦根市社会福祉協議会が指定管理者の応募を辞退されたことに伴い、地域包括支援センターいなえの移転を検討されることを伺っております。  本市では、おおむね中学校圏域ごとに地域包括支援センターを設けることとしておりまして、稲枝中学校区に設置することは引き続き必要であると考えております。  今後は、委託先であります彦根市社会福祉協議会と協議をした上で、継続した運営が行えるよう支援してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようにお願いいたします。 476 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 477 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  それでは、再質問ですけれども、地域包括支援センターいなえが入っていた相談室とか事務所の改修というのはどうなるのでしょうか、お伺いします。 478 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 479 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 地域包括支援センターいなえにつきましては、市が彦根市社会福祉協議会にその業務を委託することとなった際に、社会福祉協議会からの申出によりまして、当該施設での開設を認めたものでございます。  地域包括支援センターの開設に当たりまして、当初、ロビー内に間仕切り等の設置をしたいということでしたので、指定管理者に対して施設の現状変更の許可をし、社会福祉協議会の費用負担で対応していただいております。  こうしたことから、現在の協定、第23条で施設等の引渡しという項がございますけれども、これに基づきまして、指定管理者の指定期間が満了し、引き続き指定管理者として指定されないときには、原則として原状復帰をしていただくという形になります。ただし、次の指定管理者が撤去を求めないということでしたら、この限りではございません。 480 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 481 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。原則としては、現指定管理者である彦根市社会福祉協議会が元どおりに戻すということです。  それでは、南デイサービスセンターをスムーズに民間事業者等に移管するための具体的な事業内容とか取組スケジュールをお示しください。 482 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 483 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 先ほどのご質問にもお答えしましたとおり、現時点ではまだ具体的な計画はしておりませんので、ご理解賜りますようお願いいたします。 484 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 485 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。新たな指定管理者が決まりましたけれども、5年というのはすぐですので、ぜひとも早急に対応していただきたいと思います。  中項目4、地域からの要望に対する市の対応について。  さて、今月2日に市長に時間を取っていただきまして、稲枝地区連合自治会長および稲枝地区まちづくり協議会長から、令和3年度予算編成について、多くの地域課題解決のための要望が提出されました。  その中にも、南老人福祉センターおよび南デイサービスセンターの存続について要望がありまして、管理運営の形態はどうであれ、稲枝地域の皆さんのこれからの施設存続へ熱い思いを述べられています。このことについて市長はどのように受け止め、どう対応していただけるのかお伺いいたします。 486 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 487 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  稲枝地域には複数のデイサービスセンターがございますが、高齢化率の高い稲枝地域において必要なサービス事業所数を確保する上で、この現南デイサービスセンターの運営を継続することは重要であると考えてございます。  こうした中、彦根市社会福祉協議会が、今回の指定期間の終了をもって業務を終えられる意向を示されたことから、そのことが地域の皆様に伝わり、大変驚かれたもので、心配をしていただいたと受け止めております。  こうしたことから、本市としましては、まず、次の期間の指定管理者となる候補者の公募において、ほかの介護事業者にも応募いただけますように、できる限り要項を見直すなりして対応いたしました結果、先ほど来述べていただいておりますように、1者から応募いただいたところです。  ご承知のとおり、指定管理者の指定につきましては議会の議決をお願いすることになりますので、その前提として、今後、応募があった事業者を指定管理者候補者として選定する手続を進めてまいります。  なお、施設の改修が必要な部分につきましては、優先順位をつけながら、必要な予算措置を図り、順次対応してまいりたいと考えておりますが、何よりも、指定される事業者様とよくご相談して対応していきたいと思っております。 488 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 489 ◯20番(黒澤茂樹君) 指定を受けられた事業者が安心して事業運営できるように、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  それでは、大項目2、学校教育の情報化の推進およびGIGAスクール構想についてお伺いいたします。  国においてSociety5.0の時代が間近に迫りまして、より一層の高度情報化通信ネットワーク社会の発展に伴い、これを利用し、学校教育が直面する様々な課題の解決および学校教育の充実を図る目的で、令和元年6月28日に学校教育の情報化の推進に関する法律が公布・施行されました。  そして、これを機に、文部科学省では、1人1台の学習用端末の配備は令和の学びのスタンダードであるとして、GIGAスクール構想を計画し、今のコロナ禍で3年前倒しで推進が図られています。  中項目1、構想のハード面での取組状況について。  まず、この構想のハード面、学校ネットワーク環境の整備、1人1台の端末整備、家庭学習のための通信機器整備、学校側が使用するカメラやマイクなどの装置等の整備スケジュールについて、それぞれの時期をお伺いいたします。 490 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 491 ◯教育部長(岸田道幸君) GIGAスクール構想のハード面での整備スケジュールについてお答えさせていただきます。  まず、学校ネットワーク環境の整備につきましては、完了期日は令和3年3月5日で、現在、校内LANの配線工事に着手しております。今後は、校内LANの配線工事が終了した学校から、順次、ネットワーク機器および充電保管庫の設置を進めていく予定です。  次に、1人1台の学習者用端末につきましては、本定例会の開会日において、財産の取得に関する関連議案をお認めいただきましたので、本契約を締結いたし、校舎改修工事と重なる一部の学校を除き、来年1月末の整備に向けて早急に取り組んでいく予定です。  次に、家庭学習のための通信機器の整備につきましては、ネットワーク環境のない家庭に対して貸出しを予定しているモバイルWi-Fiルーターの調達を進めており、学習者用端末の整備と同時期に納品となるよう取りかかっております。  また、遠隔学習用に使用するマイクにつきましても、学校の教職員と教育委員会事務局職員で構成する学習者用端末検討会からの意見を踏まえ、基準品を選定し、10月末には調達ができるように取りかかっております。  いずれも、不測の事態に備え、可能な限り早急に整備できるよう取り組んでおります。 492 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 493 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  一つだけ再質問ですが、ネットワーク環境の整備とか、1人1台の端末の整備が進みましたら、テストというか、試行をやっぱりしてもらわないと、なかなかすぐには使えないと思うんですが、それはいつ頃の予定をされているかお伺いしたいと思います。 494 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 495 ◯教育部長(岸田道幸君) 先ほどもお答えいたしましたように、校内LANの配線工事とか学習者用端末につきましても、一部の学校を除きまして、来年1月末の整備に向け、早急に取り組んでいく予定でございます。  議員ご指摘のとおり、試行というか、準備も大事でございますので、整った学校というか、配備ができた学校から順次、慣れていくということからスタートをしていかないといけませんので、入るところから、準備という意味も含めて、試行的にも早くから使っていきたいと考えております。 496 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 497 ◯20番(黒澤茂樹君) よろしくお願いします。なかなかそういうふうな、設備が整ったとしても、使い切れないということもありますので、ぜひとも何遍もテストしていただくといいかなと思いますので、よろしくお願いします。  それでは、次に、家庭学習のため、今回、貸出しされる通信機器ですけれども、各家庭でLTE通信料というのが出てくると思います。これにつきまして、市として給食費のように就学援助費として支給されるのか、お伺いしたいと思います。 498 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。
    499 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市におけるICTを活用した家庭学習に係る通信料の負担の在り方につきましては、就学援助費として支給するかどうかも含め、国の補助制度や他市町の状況等を踏まえて検討を進めてまいりたいと考えております。 500 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 501 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  それでは、次に、今、各小・中学校にコンピューター教室がありますけれども、今後どのように活用されるのかお伺いしたいと思います。 502 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 503 ◯教育部長(岸田道幸君) 今年度に全ての児童・生徒に学習者用端末を整備いたしますので、今後は1人1台の学習者用端末を用いた学習に移行してまいります。  現在のコンピューター教室におきましては、現在使用しているパソコンリース期間満了後は、グループ学習やプレゼンテーションなどの発表の場として活用するなど、多目的に使用していく予定でございます。 504 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 505 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  次に、中項目2ですが、構想のソフト面での取組ということで、この構想の取組によって、児童・生徒の学びのスタイルは多種多様になっていくと思います。  細項目1ですが、市教委としてどんな学びのスタイルを進めていくお考えか、お伺いいたします。 506 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 507 ◯教育長(西嶋良年君) 本市では、ICTの活用に関わり、一斉学習、個別学習、協働学習の三つの学習場面での効果的な学びについて検討しています。  まず、一斉学習では、挿絵や写真を拡大・縮小して提示したり、画面への書き込み機能などを活用したりして分かりやすく説明することにより、児童・生徒の学習への興味・関心を高めることが期待できます。  次に、個別学習ではドリルソフト。これは、AIが問題を出し、回答を自動で採点したり、つまずきを示したりするアプリケーションソフトのことでございますけれども、ドリルソフトの活用により、一人一人の学習状況に応じた学習教材に取り組むことで学力の定着をサポートできること、また、インターネットを用いて自らの疑問についてより深く調べられるなど、効果的な学びが期待できます。  次に、協働学習では、児童・生徒が端末に書いた解決方法や自分の考えを、瞬時に大型スクリーンや大型テレビに映し出し、子ども同士の意見交換を効率よく行うことができること、また、学習者用端末で作成した発表資料の全体交流により、お互いを高め合う学びにつながることなど、ICTならではの特徴や利点を生かした学びを通して、思考力、判断力、表現力を育成するための活動時間を増やすことが期待できます。  本市教育委員会といたしましては、各教科等の指導を行うに当たり、ICTを効果的・効率的に活用し、これからの時代を生きる力の基盤と言われております、情報活用能力、言語能力、問題発見・解決能力などの育成に努めてまいりたいと考えております。 508 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 509 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。ひとつよろしくお願いしたいと思います。  さて、この構想にあります、ICT環境を基盤とした先端技術や教育ビッグデータを活用することは、全ての児童・生徒の学びを保障し、また、支える仕組みでもあります。病気による入院で学校に通えない子どもとか、様々な理由で学校に通えない子どもにも、この先端技術を活用することにより、それぞれの場面で最適で良質な授業やコンテンツを活用できると思います。  細項目2、市教委として学びを保障するため、どのように取り組んでいかれるのかお示しください。 510 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 511 ◯教育長(西嶋良年君) ICTを活用することで、居場や時間の制約を受けず、一人一人が自分のペースで学ぶことが可能となることから、様々な理由で学校に通えない児童・生徒の状況に応じた学びの保障に活用できると考えております。  例えば、ドリルソフトなどのデジタル教材を用いた学習、インターネットを利用した学習動画の視聴、オンライン学習支援など、多様な活用が考えられます。  まずは、学校に通えない児童・生徒の状況や、保護者のニーズに合わせた学びを保障するための方策について検討し、実践研究に努めてまいりたいと考えております。 512 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 513 ◯20番(黒澤茂樹君) ぜひともこういった、先に取り組んでいる事例もたくさんあると思いますので、それをしっかり研究していただいて、誰もが平等に学習の機会を得られるように、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  さて、先端技術の機能に応じた効果的な活用として、今お話がありましたけれども、遠隔とかオンライン教育、またAIを活用したドリル、デジタル教科書・教材、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、最近はMR、これは複合現実というらしいんですけれども、この利用など、様々あるように思います。  市教委として、これら先端技術について、どのレベルまで取り組む予定かお伺いしたいと思います。 514 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 515 ◯教育長(西嶋良年君) 児童・生徒一人一人に合った学びを実現するため、ドリル学習として、一人一人の力に合わせて難易度の異なる問題をソフトが自動で誘導する学習ソフトを採用し、10月からのICT推進校での先行的な試験運用を予定しております。  また、学習者用端末配備後、デジタル教科書や教材については、端末のQRコード読み取りソフトを活用し、教科書の各ページ記載のQRコードを読み取り、例えば、理科におきましては実験動画を確認したり、音楽科では楽器の演奏方法を視聴し、練習したりすることで、児童・生徒の主体的な学びの実現に努めたいと考えております。  さらに、ICTのよさを授業で生かすための授業支援ソフトの導入によりまして、教員の端末操作だけで簡単に学習者用端末へ資料画面を送信・提示できること、また、瞬時に学習課題プリントを配信でき、学習後は学習者用端末から教員端末へ送信することにより、簡単に提出が完了できること、加えて、児童・生徒の学習履歴・学習過程をデータ保存することにより、成果物として確認することができ、評価や次の指導に生かすことができるなど、教員は、より効果的・効率的に授業を進めることが可能になると考えております。  また、遠隔によるオンライン授業の一例として、小規模校同士をオンラインで接続することで、より大きな集団を形成した形での学習が可能となるなどの活用が考えられます。  なお、AR(拡張現実)や、VR(仮想現実)などの導入につきましては、ICTのさらなる環境整備と今後の研究が必要と考えておりまして、国の動向も注視しながら、その活用については研究課題としてまいりたいと考えております。 516 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 517 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  新しい内閣ではデジタル庁というのができるそうですけれども、せめて彦根市教育委員会としても、日本の中で最先端の、一番トップを行く取組、ICT教育の日本一というのを、昨日、市長からサービスの日本一という話もありましたけれども、教育長として、ICT教育日本一を目指す、そのぐらいのお気持ちを持っていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか、もう一度お伺いしたいと思います。 518 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 519 ◯教育長(西嶋良年君) 教育には様々な課題が集約してきておりまして、非常に解決が困難なものもございます。この解決に向けて、ICTの活用が大きな力となるものと考えておりますので、ICT教育日本一を目指して、それぐらいの気構えを持って頑張っていきたいと思っております。 520 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 521 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございました。力強いお言葉をいただきましたので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。  さて、この構想を実現するために大きな役割を果たすのは、教師の皆さんではないかと考えています。しかしながら、今の教師の皆さんには、いろんな面から過度に負担がかかっております。小学校からの英語教育とかプログラミング教育の導入に加え、保護者の皆さんへの対応とか公務への対応など、業務が多過ぎると私は思っています。  これを少しでも減らすため、今回のICT環境の整備を機に民間企業の取組を導入するなど、何らかの対応をすべきと考えますが、どのように考えているかお伺いしたいと思います。 522 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 523 ◯教育長(西嶋良年君) 現在、教員は校務などに多くの時間を費やしていることから、ICT環境の整備に伴いまして、学校における様々な校務を効率よく処理するための校務支援ソフト、授業支援ソフト、ドリルソフトなど、教育に関わるソフトウェアを効果的に活用することが重要になってくると考えております。  また、委員ご指摘の民間企業の活用という面でございますけれども、これらソフトウェアを開発している民間企業の人材とか、蓄積されておりますノウハウを活用させていただくことで、教員の負担の軽減を図り、児童・生徒に向き合う時間を確保できるよう検討してまいりたいと考えております。 524 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 525 ◯20番(黒澤茂樹君) 何でもかんでも教師にという考えは、もうなくすべきと私は考えていまして、滋賀県内で草津市も、先進的な取組ということで、教育の専門のベネッセとかと先進的な取組をされているということでございますので、彦根市としてもぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。  さて、今後、この学校教育の情報化、GIGAスクール構想が進んでまいりますと、これからの学校教育の内容そのものが、想像をはるかに超え、大きく変わってくると思っています。教師の在り方や果たすべき役割、指導体制の在り方、ICT活用・指導能力の向上、先端技術の活用等を踏まえた年間授業時間数や、標準的な授業時間等の在り方、また、学年を超えた学び、デジタル教科書の在り方など、今後の検討課題との報告もございます。  彦根市の教育委員会のみでは対応できない課題もあると思いますけれども、市教育委員会として対応できる課題は何か、お伺いしたいと思います。 526 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 527 ◯教育長(西嶋良年君) 教育の情報化への変革を通しまして、子どもの学び方改革と教員の働き方改革の実現を目指していきたいと考えております。  そのため、本市教育委員会として対応しなければならない課題としては、まずは教員の意識改革を図ることが重要であると考えております。教員が長年培ってきた従来の教育のやり方から、ICTを活用した教育の有効性を理解し、ICTを日常の教育活動で当たり前に活用していくことの意識づけを図ることが必要であります。  また、教員のICT活用に向けた指導体制の構築、さらには、教員のICT活用能力の向上を図ることが不可欠であると考えております。 528 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 529 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。  それでは、教員の意識改革とか指導体制、その辺を今後どのように対応されるのか、お伺いしたいと思います。 530 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 531 ◯教育長(西嶋良年君) 市教育委員会としましては、教員の意識改革を行うことが最重要課題であると考えております。そのためには、各校におけるICT推進のためのリーダーの育成が重要であると考えますことから、ICT推進リーダーを対象とした研修を現在実施しているところでございます。  研修の前後に当該校の管理職から声かけをしていただいて、フォローやフィードバックをしていただくことをお願いして、GIGAスクール構想の中核教員として教員の意識の醸成を図っているところです。  また、各校においては、管理職をトップに、ICT推進リーダーを中心とする校内体制を構築し、研修やOJT、さらには教員相互の学び合い・支え合いにより、意識改革やICT活用能力の向上に努めているところでございます。  さらには、本市教育委員会内にGIGAスクール構想のプロジェクトチームを置きまして、構想の実現に向けた準備を円滑に進めることと併せて、事務局職員と現場の教員で組織する分科会を開催しまして、現場教員にICT機器やアプリケーションソフトのデモ体験をしてもらうなどして、現場教員の意見も取り入れながら、本構想の推進に取り組んでいるところでございます。 532 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 533 ◯20番(黒澤茂樹君) 1点だけ再質問します。  ICT推進リーダーというのはどういった教員の方がなられるのか、それだけお伺いしたいと思います。 534 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 535 ◯教育長(西嶋良年君) ICT推進リーダーにつきましては、各小・中学校から1名、校長の推薦により、市教委において決めております。  メンバーにつきましては、小学校については比較的若手教員を選出いただいておりますし、中学校は、専門教科である技術科の教員を中心として、比較的ベテラン、専門の教員を推薦いただいております。 536 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 537 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  いずれにしましても、ICTに明るい方と認識させていただいてよろしいでしょうか。 538 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 539 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  メンバーの先生方を見ておりますと、ICT教育を進める意欲があって、また、技術的にも優れたものをお持ちの方であると考えております。 540 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 541 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。よろしくお願いしたいと思います。  さて、日本の教員の1週間当たりの労働時間はOECD参加国中最長の約53.9時間らしいですし、平成25年の調査ですけれども、そのうち一般事務へは5.5時間を費やしているということでございます。  このICTの構想が進みましたら、教師の皆さんの役割とか、その働き方も大きく変わっていると思っています。単に業務が減るわけではないと思いますけれども、市教委として考える、教師の皆さんの役割とか今後の働き方がどんなふうに変わってくるのか、お伺いしたいと思います。 542 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 543 ◯教育長(西嶋良年君) GIGAスクール構想の実現によって授業形態が変わっていくことで、教員の役割も、子どもの持っている力を引き出す支援者としての役割がより求められるようになると考えております。  また、教員の働き方につきましても、ICTの活用により、業務内容や児童・生徒の様々な情報を今まで以上に迅速かつ確実に共有できることになるとともに、事務処理に要する時間が短縮されることなどが期待されまして、教員が子どもと向き合う時間が現在よりも増えるものと考えております。 544 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 545 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。ぜひとも教員の皆さんには、子どもたち、児童・生徒と向き合う時間をたくさんつくっていただくことが大事だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  さて、教師の皆さんの役割や働き方が変わることにより、学校自体も大分変わってくると思うんですが、学校自体はどんなふうに変わっていくのかお伺いしたいと思います。 546 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 547 ◯教育長(西嶋良年君) 学校教育の情報化およびGIGAスクール構想の進展によりまして、子どもにとっては、一人一人の学習状況に応じた効果的・効率的な学びの実現や学習機会の広がりなどにより、学習の質の高まりが期待されます。  また、教員にとっては、ICT活用により業務負担の軽減が図られ、本来教員が担う授業・集団づくり、生徒指導などに一層専念でき、子どもと向き合う時間も今以上に確保できるようになり、ひいては教育の質の向上を図ることにつながると考えております。
     ICT活用という手段によりまして、子どもの学びや教員の働き方は、大きく変わる、変えなければならないと考えているところでございます。しかしながら、集団での学び合いにより、これからの新しい時代を生きる子どもたちに求められている力を引き出し、伸ばしていくという学校の役割そのものは変わることはないものと考えております。 548 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 549 ◯20番(黒澤茂樹君) 分かりました。  それでは、最後に、中項目3として、彦根市として未来へ投資することについて。  新型コロナウイルス感染症対策で、彦根市の財政状況も非常に厳しいことは理解しておりますけれども、教育への投資は未来への投資と言われます。次代を担う児童・生徒の皆さんが、明るい希望を持ち、一層成長していけるよう、彦根市長として、学校教育の情報化の推進に対する取組について、財政措置も含め、積極的に進めていただけるのかお伺いしたいと思います。 550 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 551 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  今も、教育現場の働き方も変わってくる、学びも変わってくる、学校の役割も様々変化していくということでありますが、市内の子どもたちがひとしく、これからの社会をしっかり担っていただける、そして、それぞれの生活・人生を謳歌してもらえるように、時々に改革ももちろん必要でございますので、現場の皆様方との意見の交換もさせていただきながら、しっかり投資をしていきたいと思っております。  あわせて、この状態がこれから長く続いてまいりますので、昨年度も文部科学省に対して要望もさせていただきましたけれども、設備の維持・更新等を含めまして、国・県と力を合わせて前進してまいりますように努力していきたいと思います。 552 ◯副議長(野村博雄君) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 553 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。ぜひともしっかりと進めていただきたいと思います。教育の充実とか福祉の充実は、やはりこちらに人を呼び込むための一つの大きな手段だと思いますので、ぜひとも積極的に進めていただきたいと思います。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 554 ◯副議長(野村博雄君) 暫時休憩いたします。            午後2時24分休憩            午後2時30分再開 555 ◯副議長(野村博雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  4番獅山向洋さん。獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 556 ◯4番(獅山向洋君) まず、大項目1、議案第97号令和2年度一般会計補正予算(第7号)について質疑を行います。  中項目1、予防接種事業についてです。  この予防接種事業については、季節性インフルエンザの流行期を迎えることから、高齢者の重症化の予防を目的に、高齢者インフルエンザ予防接種の自己負担分について軽減するため、増額補正するものという説明がなされております。  これについては、その後の報道によって、県の方も補正予算をつけるようでございます。それはそれとして、まず、この事業の目的は、補正予算案の概要に書いてあるとおり、高齢者の重症化の予防だけなのかと。何が重症化するのかもよく分からないのですが、どうもコロナが重症化するのを予防と。それとこのインフルエンザがどういう関係があるのかよく分からないのですが、それはそれとして、この目的と対象者について、拡大するということは検討しなかったのでしょうか。 557 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 558 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 定期予防接種につきましては、A類疾病とB類疾病を対象としたものがあり、A類疾病の予防接種は、子どもが接種する麻疹や風疹などとなっておりまして、対象者に接種の努力義務が課せられております。  一方、高齢者インフルエンザ予防接種はB類疾病の予防接種として位置づけられておりまして、主に個人の予防目的のために行うもので、対象者は自らの意思と責任で接種を希望する場合に接種することとされております。  新型コロナウイルス感染症においても、高齢者は重症化するリスクが高いことから、少しでも高齢者の接種率を上げるため、当初予定しておりました自己負担金の見直しを行ったものでございます。  対象者の拡大につきましても検討を重ねておりましたけれども、医療機関におけるワクチンの確保ができなくなることが懸念されておりましたことから、他市町の状況も確認しながら見合わせておりました。  こうした中、急遽、県からこの9月定例会議に、高齢者をはじめ、妊婦、義務教育以下の子どもへの季節性インフルエンザの予防接種費用を助成するための補正予算案を提出したという情報が届きましたので、この機会を捉え、本市におきましても、さらなる自己負担の軽減と併せ、高齢者のみならず、妊婦、さらには乳幼児、小・中学生、高校生の年代まで対象を拡大するための補正予算案を追加で提出させていただく予定をしているところでございます。 559 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 560 ◯4番(獅山向洋君) 再質問ですが、何か今のご説明では、対象者を広げるとインフルエンザの予防接種ができなくなるというか、非常に混雑してしまって大変になるかのようなことをおっしゃったんです。それでしたら、県がこれだけ広げた場合、そういう心配はないと考えておられるんですか。何か、市と県の物の考え方が違うかのように思いますが、それはいかがでしょうか。 561 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 562 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまのご質問で、市と県の考え方が違うのではないかというようなことでした。  現在、県におきましては、国からの通知もございますけれども、県から、県の医師会、各地域医師会および県病院協会に対しまして、国の示された優先接種やワクチンの有効的な使用についての協力ということで依頼もされております。  また、県医薬品卸協会に対してもワクチンの安定供給ということで協力を求められているところで、こうした各依頼によりまして、ワクチンにつきましては不足しない状況になってくるものと考えております。 563 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 564 ◯4番(獅山向洋君) 再質問ですが、それで季節性インフルエンザの予防接種のワクチンは十分足りるということですか。 565 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 566 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまもご答弁申し上げましたように、それぞれに協力依頼もされておりますし、この冬に供給されるワクチンの見込み量ですけれども、約6,356万人分に相当する量が流通すると見込まれておりますので、大幅な不足は考えていないところでございます。 567 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 568 ◯4番(獅山向洋君) ちょっとご答弁でお願いしたいんですが、私、ここまで近づいているんですが、なかなか聞こえにくいんですよ。ですから、できるだけかがんで答弁していただくか、本当は座って答弁していただいた方が、もうちょっとしっかり聞こえるのではないかなと思います。  とにかく、細項目1については、最初は拡大を検討していなかったけれども、結局、県の方がそういう一つの施策を出されたので、それに従うということだとお聞きしました。  細項目2に移ります。そこで、予防接種委託料644万3,000円ですが、これはいずれ予算の更正になるのかと思いますけれども、念のために積算根拠を説明しておいていただきたいと思います。 569 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 570 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 高齢者インフルエンザ予防接種の自己負担金を1,800円から1,390円に軽減いたしますことから、その差額410円に接種予定人数の1万5,716人を乗じて、644万3,000円となったところでございます。 571 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 572 ◯4番(獅山向洋君) 再質問ですが、そうしますと、高齢者の予防接種率はどれぐらいと考えておられるのか、それをお答えいただきたいと思います。 573 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 574 ◯福祉保健部長(田中一朗君) これは県の方でも想定しておられますけれども、57.3%を予定されているところです。 575 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 576 ◯4番(獅山向洋君) それでは、細項目3に移ります。高齢者の自己負担金は幾らになるのか。  これは、県の方の制度と彦根市の制度とちょっとややこしいんですけれども、要するに、高齢者が幾らお金を払うのか、無料なのか、その辺を明確にしておいていただきたいと思いますので、質問します。 577 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 578 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 先ほどもお答えいたしましたとおり、当初予算において自己負担金を1,800円と予定しておりましたが、この額につきましては、近隣市町の自己負担を参考に、令和元年度の1,390円から増額させていただいたものでございます。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大防止および高齢者の季節性インフルエンザの重症化予防のため、令和元年度の自己負担金1,390円に据え置いたものでございます。  また、先ほどもお答えさせていただきましたように、県が今議会におきまして、季節性インフルエンザの予防接種費用に関して補助する補正予算案を提出されておりますことから、自己負担金につきまして、さらに減額する補正予算案を提出させていただく予定をしているところでございます。 579 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 580 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  要するに、彦根市の制度では1人当たりの負担金は幾らと明確に言ってほしいんですよ。幾ら引くとかそんなことではないんですよ。県の補助金を入れると、要するに、財源更正で減らさないのか、県が入ってきたらさらに減らすのか、その辺のことを明確にお答えいただきたいんですよ。  これ、高齢者の方々は聞いておられるので、幾ら払ったら予防接種を受けられるのか知りたいんですよ。そういう意味で、明確に答えていただきたいと思います。 581 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 582 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいま、この補正予算の方に上げさせていただいているところに関しましては、高齢者1人当たり1,390円負担をいただくということで考えておりましたけれども、県のそういう措置、1人当たり1,000円の補助をするとお聞きもしておりましたので、それで1,000円を引きますと390円になります。それにつきましても市の方で負担して、負担は無料という形でさせていただきたいと思います。 583 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 584 ◯4番(獅山向洋君) 最初からそう言ってくれたらいいんですよ。私も高齢者の1人なので、やっぱり知りたいんですよ。ありがとうございました。  そこで、細項目4ですが、高齢者への周知方法についてはどんなふうになさるのか。やっぱりただになるということをしっかり伝えていただきたいと思うので、その辺についてお尋ねしたいと思います。 585 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 586 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 8月26日に、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会と予防接種基本部会が合同開催されまして、今冬のインフルエンザの流行に備えた体制整備について協議がされました。  その中で、高齢者につきましては、接種を希望する場合に、接種の機会を逸することのないよう、10月前半から接種が開始できるよう優先的な接種を呼びかけること、それ以外の優先接種対象である妊婦、乳幼児から小学校低学年の方などにつきましては、10月後半まで接種を待っていただくよう呼びかけをすることとなりました。  本市におきましては、例年10月1日から接種を開始しておりまして、今年度も遅滞なく接種していただけるよう準備を整えているところでございます。周知につきましては、「広報ひこね」へ掲載するほか、指定医療機関でのポスター掲示を予定しているほか、情報がいち早く高齢者の方にも伝わりやすいように、折り込みチラシ等でも対応できるように検討してまいっているところでございます。 587 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 588 ◯4番(獅山向洋君) これは非常に重要なことなので、できる限り周知徹底していただきたいと思います。  それでは、大項目2に移ります。議案第106号工事請負契約の変更につき議決を求めることについて。  これは質疑ですが、この問題は、昨年9月に議決された例の栗見橋の件でございます。今回、何と、工事着工後に仮設足場を設置し、近接確認をしたら、ゲルバー桁を支持するヒンジ部分が損傷していて、今までの工法では駄目だということが分かったというんです。  ゲルバー桁なんて言いますので、非常に難しいように思えますので、私も説明のときにどう説明しようかと大分苦しんだんですが、簡単に言うと、2メートルぐらいの小川があると思ってください。向こう岸の人に物を手渡そうとしたときに、2メートルだと大事なものを川に落としてしまうおそれがあるわけです。そういうときに、野球のバットに大事なものをくくりつけて、そして相手の人に渡せば無事に渡るわけなんです。これが私が考え出した説明です。  そこで、今回、問題になっているのは、結局、その渡す手の部分を受け桁と言うんです。その上にバットを乗せるので、バットは吊り桁なんですよ。向こうの方は、またそのバットを手で受けるわけで、受け桁になるわけです。ところが、この手の部分、手のひらの部分が腐っているということなんですよ。それで、うかつにバットを載せたら落ちてしまうと。  そういうことで、この手の分だけ補修すればいいと思って今回の工事を設計し、入札させたんだけれども、この手の部分がもっと腐っていたと。だから、手の部分に下からもう一つ支えをしっかりつけなければいけないようになったと。それで、結局、3億4,000万円ぐらいの工事が4億2,000万円ぐらいに8,000万円も高くなってしまったんですよ。  これ、皆さん、不思議に思われるのではないでしょうかね。こんなこと、最初からどうして手が腐っていることが分からなかったのかということなんですよ。今だったらドローンだってあるんだし、古いやり方だったら橋の欄干から椅子でも吊り下げて、そこを十分調べれば分かったのに、何とここに書いてあるのは、仮設足場を設置して近接確認を行って初めて分かったと、こういうことを言っているわけですよ。  そこで、細項目1です。ここに説明として書いてあるのは、当初の工事の内容では長期にわたる支持に懸念があると、こういうふうに書いてあるわけです。何という漠然とした言葉でしょうか。こんなことで8,000万円も金額を上げようとしているわけですよ。  そこでお尋ねしますが、「懸念」という意味と、「長期」というのは一体どういう長期なのか、それについて具体的な期間も説明していただきたいと思うんです。 589 ◯副議長(野村博雄君) 先ほどの答弁について、福祉保健部長から発言訂正の申出がございますので、これを許します。  福祉保健部長。 590 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 失礼します。  先ほど獅山議員の方からご質問いただいておりました高齢者の接種率ですけれども、私、約72%とお答えをさせていただきましたけれども、正確には57.3%でございますので、訂正しておわび申し上げます。 591 ◯副議長(野村博雄君) 以降、正確な答弁をお願いいたします。  都市建設部長。 592 ◯都市建設部長(藤原 弘君) お答えいたします。  「当初の工事の内容では長期にわたる支持に懸念がある」の、この「懸念」の意味でございますが、工事発注後の仮設足場設置によりまして、詳細な確認を行い、平成28年度に行った点検時よりもゲルバー部の損傷が進行していることを確認しました。このため、当初、設計を請け負った設計業者により、構造物の確認および設計の再確認を行ったところ、既設ゲルバー部の支持機能を長期に期待することが困難であると設計業者から報告を受けまして、当初の設計では安全性の確保に懸念が生じたものでございます。  次に、「長期」の具体的な期間でございますけれども、橋りょうは100年の供用を目標に設計されており、架橋後、既に60年が経過している栗見橋につきましては、修繕により架橋時の性能へ回復することになりますので、「長期」の具体的な期間としては今後約40年間と考えております。 593 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 594 ◯4番(獅山向洋君) ですから、当初の計画と今回の計画によって長寿化の期間がどれだけ長くなるのかをきちっとここに書いておかないといけないと思うんですよ。しかも、当初の場合はそういうきちっと見ていなかったので、実はこれだけしかもたないということが分かった。ところが、今回こういうふうにすればこれだけもつんだという、そういう説得力ある期間を言っていただきたいんですよ。
    595 ◯副議長(野村博雄君) 再質問でよろしいですか。   (「ごめんなさい、再質問です」と    呼ぶ者あり) 596 ◯副議長(野村博雄君) 都市建設部長。 597 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 当初につきましても、平成28年度の点検の結果を基に設計をしておりまして、当初から、架橋時の機能、つまり、今後40年間に対応する橋りょうの修繕ということで設計しておりました。今回、発注後に再度確認した結果、さらに支承部まで進行しておりましたので、改めて確認して、今回、構造の変更に至ったもので、当初から架橋後の40年間を目標に設計していたものでございます。  ただ、今回、損傷が認められましたので、当初の設計では、40年間というよりも、具体的に何年もつというところについては明確にはお答えできませんけれども、例えば10年後ぐらいに今回と同様な大規模な修繕が必要になってくると考えたものでございます。 598 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 599 ◯4番(獅山向洋君) それでは、細項目2に移ります。  変更前の契約金額よりも率にして23.8%、4分の1ぐらいの増額は、あまりにも高率な増額だと思いますよ。私も、これだけの変更というのは、逆に言うと、設計あるいは工事そのものが全然変わってしまっているのではないか。本来ならもう1回入札するのが正しいのではないかと思うぐらいなんですよ。  そこで、事前に栗見橋の実態を十分に把握せずに安易な設計と入札を行った、この経過そのものにまさに過誤があったのではないかと思うんですが、どういうふうに考えておられますか。 600 ◯副議長(野村博雄君) 都市建設部長。 601 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおり、変更前の当初契約金額から高率な増額になっておりますが、このことにつきましては、平成28年度に実施した点検結果に基づき、橋りょうの実態を把握した上で工法検討などを行い、設計および入札を実施しておりますので、経過に過誤があったということは考えておりません。  その後、工事着手後に確認した、ゲルバーのヒンジ部の損傷が進行していることへの対策について熟慮いたしました結果、吊り桁支持部材の大型化と支承の盛り替えを行い、常時、活荷重を負担できる構造に変更したものでございます。  なお、この構造変更により高率な増額になりましたけれども、その理由といたしましては、吊り桁支持部材の部材厚が当初に比べると約2倍になるなど、主に材料費が高額になったものでございます。 602 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 603 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  何か、平成28年度の調査に基づいてやったとおっしゃるけれども、これだけの大きな工事で、言うならば、我々が議決した時点、去年まで少なくとも2年ぐらいはあったはずなんですよ。なぜきちっと現状を把握した上で、それに基づく設計なり工法の選択をしなかったんですか。そこにミスがあるのではないかと私は言っているんですよ。いかがですか。あまりにも安易ではないですか。2年も前のものを、まあ大丈夫だろうとそのままやってしまうこと自体、発注者として問題があるのではないですか。 604 ◯副議長(野村博雄君) 都市建設部長。 605 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご質問のとおり、今回の工事設計につきましては、平成28年度の点検に基づいて設計を行っております。その工事発注までの期間は確かにございますけれども、点検時に危険であると判明して、すぐに通行止め等の措置をいたしまして、橋りょうの上部、橋りょうに車両が通らない措置をしておりますので、点検時より進行することは考えていなかったということでございます。 606 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 607 ◯4番(獅山向洋君) 通行止めになっているんだから、幾らでも点検できたはずなんですよ。先ほども例として、私、ドローンを飛ばしたらいいではないかとか、あるいは、橋の上から下へ、簡単に言ったら、体をぶら下げて、その部分だけでも調べれば十分分かったはずなんですよ。なぜそれぐらいのことをやらなかったんですか。これは今後のこともあるので、やっぱり厳重に申し上げておかないといけないと思うんです。  それともう1点は、最初からこういう工法をやっていれば、8,000万円も増額しないでもっと安くできたかもしれないし、これは設計費用だってかかっているわけですから、それと同時に、そういうふうにしておけば材料だって安く済んだ可能性もあるわけですよ。その点についてどう思いますか。やっぱりこれは発注者としてずさんであったと私は思いますが、そう思いませんか。思わないとおっしゃるだろうと思いますけれども、これは皆さんが判断することなので。  いかがですか。本当に全然大丈夫だった、正しかったと思っていますか。 608 ◯副議長(野村博雄君) 都市建設部長。 609 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 先ほどもご答弁いたしましたように、平成28年度の調査結果を基に、工法でもいろんな工法がございます。今回の工法を含めていろいろと検討いたしまして、その中でも、現場は非常に狭い部分もございますので、施工性とか、もちろん経済性等々、いろいろと検討した結果、今回の工法に至ったものでございます。  今回、確かに吊り桁という形ですけれども、この工法選定自体は当初から同じ工法でございます。今回、吊り桁と落橋防止の部分を一体化してさらに強固にするというような内容の変更でございます。先ほども言いましたように、支持部材が大きくなったので、その分、高額になったということでありますけれども、工法検討以来、やり方としては問題なかったと考えております。 610 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 611 ◯4番(獅山向洋君) この問題は幾ら言っていてもしようがないのでこの程度にしておきますけれども、皆様もご認識いただきたいのは、本当に発注者が、能力というか、ミスをやったのか、あるいは、分かっていてこういうことになったのかということも大きな問題なんですよ。こういうことで、設計変更、工事変更をやって、業者が甘い汁を吸うこともままあることなので、そういう意味で、私はやっぱり厳しく申し上げておかなければいけないと思うんです。  それでは、次の大項目3に移ります。議案第108号工事に関する協定の締結につき議決を求めることについて。これは質疑です。  これについては、金亀公園に関する連絡橋整備工事です。  まず申し上げたいのは、工事に関する協定の締結について議決を求めるのならば……。ごめんなさい、これは中項目1についても大項目と同じです。その中項目1の説明として、これは金亀公園の連絡橋に関するものであると、こういうことです。  細項目1です。工事に関する協定の締結について議決を求めるのならば、協定案を市議会に提出すべきではないでしょうか。 612 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 613 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 今回の定例会で議決をお願いしておりますのは、地方自治法第96条第1項第5号の規定、および、議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例第2条の規定により、工事の請負契約に当たる者としての工事に関する協定の締結でございます。  このことから、これまで工事の請負契約では契約書案までご提出していないことと同様に、本件につきましても協定書案はご提出しておりませんので、ご理解賜りますようお願いいたします。 614 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 615 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  工事に関する協定の締結につき議決を求めると言っているのですから、まさに協定の締結について議決を求めるんだったら、その協定そのものが何かというのは、当然、明確にすべきではないですか。これ、工事について議決を求めるなんてどこにも書いていませんよ。もう1回ちゃんと読み直してください。正確に答えてください。 616 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 617 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 私どもとしましては、協定案の締結になりますが、これが工事の請負契約に当たるものとして判断させていただきましたので、そのような形でご提出しておりませんということでございます。 618 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 619 ◯4番(獅山向洋君) 時間ばかり取るので私も困っているんですが、改めて再質問です。  どこに工事について議決を求めるなんて書いてあるんですか。ただ単に「工事の名称」と書いてあるだけで、協定の相手方は滋賀県知事なんですよ。いいですか。どこにも、その工事がどこがやるとかそんなことは何も書いていませんよ。もう1回ちゃんと答えてください。 620 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 621 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) おっしゃるとおり、今回は協定の契約ということにはなりますが、先ほどから申し上げておりますとおり、彦根市としては契約書というものがございませんので、県が契約している契約に関しての協定書が、言わば請負契約の契約書案に替わるものとして認識している関係で、このようにさせていただいたということでございます。 622 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 623 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  そうすると、彦根市は工事に関する契約書も持っていないんですか。市長、これ、お答えくださいよ。担当者が何をおっしゃっているのかよく分からないですよ。これはあくまで滋賀県知事との協定の締結なんですよ。それなのにああいう答弁をされたら、私、本当に時間がもったいないので、ちょっと休憩でもしてもらってきちっとやっぱり答弁してくださいよ。   (「同じ答弁になります」と呼ぶ者    あり) 624 ◯4番(獅山向洋君) 同じ答弁でも、市長として責任を持って答弁しておいてください。 625 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 626 ◯市長(大久保 貴君) 歴史まちづくり部長がご説明申し上げたとおりで、工事契約書というのは県が事業者とするものとして、それに替わるものとして協定書を今回ご提出させていただいているものでございます。 627 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 628 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  私が聞いているのは、滋賀県知事と協定するとおっしゃっているから、なぜその滋賀県知事との協定書を出さないのかということを聞いているんですよ。ちゃんと答えてくださいよ。なぜ出さないんですか。 629 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 630 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどからお答え申し上げておりますとおり、今回、議決をお願いしておりますのは、地方自治法第96条第1項第5号の規定、および議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例第2条の規定によって、工事請負契約に当たる者としての工事に関する協定の締結ということで、このことから、工事の請負契約では契約書案までは提出していないことと同様に、本件につきましても協定書案は提出させていただいていないというところで、ご理解のほどお願いしたいと思います。 631 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 632 ◯4番(獅山向洋君) 再質問。  理解できないから聞いているので。これ、「滋賀県知事との協定」と書いてあるでしょう。だから、当然、滋賀県知事との協定書があるはずなんですよ。なぜそれを出さないのかということを聞いているのであって、何も工事請負の替わりになるとか、そんなことを聞いているのではないですよ。  滋賀県知事が工事請負人なんですか。そうではないでしょう。滋賀県知事と彦根市長が協定書を結んでいるはずだから、それを出すべきだということを聞いているんですよ。 633 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 634 ◯市長(大久保 貴君) これは、何度もお答え申し上げておりますように、これまでも工事契約書というのは提出させていただいておりませんので、同様に提出していないということでございます。ご覧いただきたいということでしたら、これはご覧いただくことはできますので、そのようにご理解いただきたいと思います。 635 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 636 ◯4番(獅山向洋君) 本日は質疑として聞いているわけであって、ご覧いただいたらとかそんな話ではないんですよ。やっぱり市議会なり市民にきちっと出すべきでしょう。これは後の質問にも関係するから聞いているんですよ。  それでは、細項目2に移ります。これは恐らく協定書の内容の一部だと思うんですけれども、ここに参考資料として平面図だけが出ているんです。これはやっぱり立面図なり全体図をきちっと出すべきではないんですか。 637 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 638 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 参考資料の平面図は、あくまでも本協定に伴う負担割合をご説明するために提出したものでございます。したがいまして、立面図につきましては、負担割合に関わるものではないことから、今回は提出してございません。 639 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 640 ◯4番(獅山向洋君) 再質問ですが、そうすると、負担割合だけは滋賀県知事の協定書にはちゃんと載っているということですね。 641 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 642 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 協定書でございますが、協定書は第1条から第8条までございまして、工事の施工箇所や範囲、施工、完成時期、費用等について協定が結ばれております。したがいまして、負担割合につきましては、協定書の中の別表資料において決められているところでございます。 643 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 644 ◯4番(獅山向洋君) 再質問。  図らずも、協定書というものの存在だけは明らかにしてもらえたわけですよ。  それでは、なぜそういう協定書を、ただこんな参考資料だけで出すんですか。市議会にも市民にも明確に出すべきではないんですか。この金額は大変な金額なんですよ。それをまるで密約であるかのようにおっしゃるのはおかしいと思う。もう1回、その点、聞いておきたいんです。 645 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 646 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 協定書案につきましては、特に非公開の部分があるわけではございませんので、資料として提供することは可能だと考えています。  前段で申し上げたのは、あくまで工事請負費の替わりになるものという認識をこちらが持っていたので提出はしていないという形になります。協定書を含めて資料がございますので、今後、何とか提出できるような方法がないか検討させていただきたいと思います。 647 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 648 ◯4番(獅山向洋君) 別にこれは再質問ではないんですけれども、今、担当の方がおっしゃったんですが、それでいいんですね。何で最初から出さないんですか。  細項目3です。参考資料には、「施設の機能復旧に基づき、負担区域を設定する。工事における負担率は、負担区域に基づく橋長比により算出する。」との記載があります。これは協議に基づくものですか、あるいは法律に基づくものですか、確認しておきたいのでお答えください。 649 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 650 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 彦根市では、本市の公園施設である三丸橋の機能復旧として、また、滋賀県では県道の横断歩道橋の機能復旧として、協議に基づき定めたものでございます。 651 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕
    652 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  そうすると、協議に基づいて、結局、負担割合は、県は1億3,595万9,000円、彦根市は3億4,960万9,000円と、こういう割合になっているわけです。なぜこんな割合になってしまったんですか。協議の内容について、ちょっと説明してもらいたいんです。 653 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 654 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 参考資料の方をできればご覧いただきたいと思うんですが、負担割合につきましては、橋の部分だけではなく、彦根市の金亀公園側に降りるスロープの部分も含まれております。  実は県側の方も、赤い点線の形になっておりますが、橋を降りたところにも県単独での工事を予定されています。もともと彦根市におきましても、いわゆる連絡橋から降りるスロープについては市独自で発注する予定ではございましたが、擁壁、スロープをするに当たって、軟弱地盤等の問題で、くい等をたくさん打たなければならないという事情がございました。それで、スロープも含めた連絡橋を県で一括発注することによって、より効率的に工事ができるというような判断の下、負担割合がこのように決められました。  したがいまして、市単独の部分と連絡橋の案分した部分が含まれておりますので、金額的には市の負担分が少し多くなっているというようなことでございます。 655 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 656 ◯4番(獅山向洋君) 細項目4に移ります。  市長は滋賀県の主張をうのみにして、彦根市の利益を守っていないのではないかと私は思っております。  それは、少し説明しておきますと、とにかく県は、県営球場側の部分と彦根市の金亀公園とを一体化しなければならない事情があったんですよ。それは、都市公園法で、運動施設の敷地面積の総計は当該都市公園の敷地面積の50%を超えてはならない。それから、建築面積率、建蔽率12%と書いてあるわけですよ。  だから、どうしても彦根市の金亀公園を、あたかも今度の新しい運動公園と一体になるようにしなければならなかったんですよ。だから、市長は幾らでも言えたはずですよ。うちはこういうことを協力するんだから、連絡橋ぐらいは、あんたの方でちゃんとつくってくださいと言えばいいんですよ。  いいですか。野洲市のラグビーの問題だって、草津市のスイミングセンターだって、精いっぱい市長として主張して、あれだけ譲歩を勝ち取っているんですよ。いかがですか。こんな大きな負担割合でやるということ自体、市長として私は怠慢だと思うんですよ。いかがですか。ちゃんと答えておいてください。 657 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 658 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 先ほど内容をご説明申し上げましたとおり、本協定は、各施設の機能復旧に基づいて負担区域を設定し、負担額を算出しておりますことから、安易に滋賀県の主張をうのみにしたものではなく、彦根市の利益を考慮し、適正なものとして判断したと考えているところでございます。 659 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 660 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  今のようなことは市長が答えるべきではないんですか。市長の責任において答えてくださいよ。おかしいと私は思いますよ。 661 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 662 ◯市長(大久保 貴君) 今、歴史まちづくり部長から、橋りょうに関する負担割合についてご説明申し上げました。  他市との比較もご披露いただきましたけれども、私どもとしましては、県におきましては100億円を超えるスタジアムの建設を行っていただくと。それに伴って各市の投資、都市公園の整備にかかっていただいているわけで、これが彦根市のこれからの発展につながっていくと信じております。大きな投資をしていただいて、私どももできる限りの協力をするというところで進んできております。  橋りょうのことに関しましても、県内の市長からは大変厳しいご意見もいただきました。そんな中で、県も応分の負担をいただくスキームで、今、こうやって現実に進んできておりますので、彦根市にとっては大変大きな、有益な投資になっていると確信しております。 663 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 664 ◯4番(獅山向洋君) 将来有益になるということと、今どれだけ市長が努力するかとは全く別問題なんです。何かというと、将来、将来とおっしゃるけど、今いかに彦根市のために頑張るかということが、市長に与えられたまさに職務なんですよ。それを忘れてもらったら困るんですよ。そんな空理空論ばかり言われては、市民としては本当にたまったものではないですよ。  それでは、大項目4にいきます。これについては、季節性インフルエンザ予防接種と新型コロナウイルス感染症対策についてでございます。  これについては、先ほどももうある程度お聞きしたんですが、とにかく、新型コロナウイルス感染症対策として、季節性インフルエンザの予防接種費用を市民全体に助成する自治体が増えてきております。  近隣自治体としては、長浜市が全市民に助成を拡大すると発表しております。季節性インフルエンザにより発熱したときに、新型コロナ感染症の発熱症状と見分けが困難でございます。そのために、病院、診療所が混乱するばかりでなく、市民の間においてもインフルエンザを新型コロナ感染症と勘違いする可能性が強くて、社会不安が増大するわけです。  そういう意味で、季節性インフルエンザの予防、特に予防接種は、新型コロナ感染症との関係でも非常に重要であると考えております。  細項目1につきましては既に最初の質問で答えていただきましたので、割愛させていただきます。  それから、細項目2でございます。県の助成が出てきたので事情が変わっておりますが、9月定例会会期中に、全市民を対象とした季節性インフルエンザ予防接種費用助成の補正予算を提案すべきではないか、お尋ねします。 665 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 666 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 先ほどお答えさせていただいた内容と重なるところが多くなると思いますけれども、対象者のさらなる拡大につきましては、検討を重ねてまいりましたが、医療機関におけるワクチンの確保ができなくなることが懸念されておりましたので、国および県が示した優先的な接種対象者を彦根市としては高校生にまで拡大して、補正予算案を追加で提出させていただく予定をしているところでございます。 667 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 668 ◯4番(獅山向洋君) それでは、大項目5、新型コロナウイルス感染症による市民生活への影響について。  中項目1、彦根市社会福祉協議会の対応について。  この問題については、もう6月定例会で林議員がお尋ねになったところですが、やはりその後の経過なり傾向も知りたいので質問いたします。  細項目1、緊急小口資金および総合支援資金について、本年4月以降の貸付件数および前年同月比の貸付件数増減率を明らかにしてください。 669 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 670 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 彦根市社会福祉協議会で実施されている生活福祉資金の貸付けにつきましては、令和2年3月25日から、新型コロナウイルスの影響により収入が減少し、生活が苦しい世帯を貸付け対象とするよう要件緩和がなされました。  このため、同要件における令和2年3月25日から同年8月末日までの件数についてお答えさせていただきます。  緊急小口資金の貸付件数につきましては717件となっておりまして、総合支援資金につきましては546件となっております。  また、前年同期間における実績といたしましては、緊急小口資金の貸付件数は1件で、総合支援資金の貸付けはございませんでした。 671 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 672 ◯4番(獅山向洋君) 時間がありませんので、次へいきます。  中項目2、彦根市における生活保護の現況について。これについても、6月議会で北川議員が質問されました。  細項目1、医療・生活・教育扶助について、本年4月以降における相談件数、申請件数、および前年同月比の各増減率を明らかにされたい。  これについては、ちょっと質問が細かいので、北川議員にご答弁になったような形で答弁していただければ結構でございます。 673 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 674 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 生活保護の相談につきましては、扶助の種類ごとに対応するものではないことから、議員ご質問の件数につきましては、生活保護全体の相談件数、申請件数としてお答えさせていただきます。  まず、相談件数につきましては、4月が21件で前年同月比約60%の増加、5月が26件で約30%の増加、6月が34件で約60%の増加、7月が35件で約50%の増加、8月が30件で約30%の増加となっておりまして、4月から8月までの合計として計165件で、約40%の増加となっております。  次に、申請件数につきましては、4月が20件で前年同月比100%の増加、5月が15件で約20%の増加、6月が9件で約30%の増加、7月が15件で増減なし、8月が14件で約10%の増加となっておりまして、4月から8月までの合計として計73件で、約30%の増加となっております。 675 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 676 ◯4番(獅山向洋君) それでは、大項目6に移ります。小・中学校におけるオンライン授業について。  中項目1、彦根市の小・中学校におけるオンライン授業が可能となる時期について。  報道によりますと、草津市においては、もう今年の2学期から、小・中学校が休校措置を取る場合、オンライン授業で対応するということでございます。  私、ここにその新聞を持っているわけですが、細項目1です。彦根市がこの草津市並みのオンライン授業の体制を整えられるのは一体いつ頃なのか。これについては、あらかじめ草津市の現状を研究して答弁していただきたいと申し上げておりますので、とにかく私としては、いつになったら彦根市がオンライン授業をできるのか知りたいので、それについてお答えいただきたいと思います。 677 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 678 ◯教育長(西嶋良年君) 報道された草津市のオンライン授業の現状につきましては、草津市の担当課に確認したところ、市内の教職員への研修を終え、一部の学校では児童・生徒の模擬体験を進めているとのことでございました。  また、ルーターの配備が10月末以降であり、インターネット環境のないご家庭もあることから、今、臨時休業となった場合は、分散登校とオンライン授業の併用で、子どもたちの学びが滞らないように進める予定であるとのことでございました。  本市の小・中学校において草津市並みのオンライン授業が可能となる時期につきましては、一部、校舎改築をしている学校を除きまして、児童・生徒用端末ならびにルーターが配備される1月中旬から下旬を予定しております。 679 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 680 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  新聞によりますと、草津市の教育委員会は、夏休みの期間中に、アプリにログインするための全児童・生徒分約1万2,000人のアカウント登録を行って、8月19日以降に各自に通知するというようなことが書いてあるんですが、こういうことも既にやったとおっしゃっていたんでしょうか。 681 ◯副議長(野村博雄君) 教育長。 682 ◯教育長(西嶋良年君) アカウントの配付につきましては、本市においてはまだこれからでございますが、中学校3年生と小学校6年生につきましては、この夏季、夏休み中を中心に、オンライン授業の試行は実施させていただきました。中3、小6の児童・生徒数のうち、約半数が体験したという状況でございます。 683 ◯副議長(野村博雄君) 獅山さん。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 684 ◯4番(獅山向洋君) 時間がなくなりましたが、ICT日本一とおっしゃりながら、5,000円の図書券を何に使われるか分からないのにばらまかれるような、これがICT日本一とは思えませんよ。草津市も、報道どおり行っていないにしても、着々とやっておられるわけですよ。これを彦根市の市長も教育長もしっかり見習っていただきたいと思います。  以上で私の質問を終わります。 685 ◯副議長(野村博雄君) 暫時休憩します。            午後3時31分休憩            午後3時44分再開 686 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  19番小川隆史君。小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 687 ◯19番(小川隆史君) 小川隆史でございます。支援者を代表して質問させていただきます。理事者については、分かりやすい具体的な答弁をいただきますよう、よろしくお願いいたします。  本庁舎の耐震工事が完成しますと、本庁舎への移転が来年5月から行われる予定でございますが、かねがね市長は、庁舎移転に合わせたワンストップサービスの実施を約束されておりました。  ワンストップサービスとは、自治体での各種手続の際、市民窓口を複数から一つに集約し、例外を除き、ワンストップで手続が完結する取組のことでございます。  ワンストップ窓口を導入することによって、市民の方が、転入や転出、出生・婚姻などの手続の際、各窓口を何回も回らずに手続ができるため、負担は大幅に軽減されます。市民にとって、ワンストップだけで手続が完結する分かりやすさに、より市民満足度向上につながるという意味がございます。また、同時に、ワンストップ窓口は、窓口業務の改善の取組として注目を集めております。  いずれにいたしましても、ワンストップサービスの導入については、庁舎耐震化工事の予定が当初よりも大幅に延伸したことにより、逆に、市にとっては十分な検討時間が確保されたということから、すばらしい内容となっていると思われます。  また、昨日は、市長が答弁の中で、本市、彦根市をサービス日本一のまちにすると明言されましたので、すばらしく前向きで建設的な答弁をいただけるものと期待しております。よろしくお願いします。  それでは、本市における庁舎移転後のワンストップサービスについて、以下、質問いたしますので、よろしくお願いいたします。  大項目1、ワンストップサービスについて。  中項目1、ワンストップサービスの実施について。  細項目1、庁舎移転に伴うワンストップサービスの実施概要についてお教えください。 688 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。 689 ◯副市長(山田静男君) 本庁舎移転に伴うワンストップサービスの実施概要につきましては、主に窓口に関係する所属等で構成された、働き方・業務改革推進本部市民サービス向上部会におきまして、総合窓口化に向けた基本方針案を作成しました。この基本方針案は、仮称となりますが、ライフサービス課を新設することや、コンシェルジュ機能の強化などが主なものとなっております。  また、9月1日に開催した働き方・業務改革推進本部におきましては、コンシェルジュ機能の役割案や新庁舎1階のフロアレイアウト案につきまして、共有を行ったところでございます。  なお、こうした総合窓口におけるワンストップの考え方は、窓口での対応とした際に、市民の方々に動いてもらうのではなく、基本的に担当課の職員が総合窓口に移動して対応することを基本方針としており、現在、庁内で共有しているところでございます。 690 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 691 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  ちょっと詳しく教えていただきたいと思います。再質問ですが、今ほどのライフサービス課というのは、今現在、市民課とか、たくさん窓口があると思うんですが、それとの関係はどういうふうになるんでしょうか。
    692 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 693 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ただいま副市長が答弁した中にあるライフサービス課でございますが、仮称ではございますが、現在の市民課の機能プラス総合窓口の案内機能を併せ持った形と考えていただければいいかと思います。 694 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 695 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  それでは、細項目2でございます。従前より利用者の利便が図れる内容についてでございます。  本市の行政窓口でワンストップサービスを実際に実施することによって、利用される市民がどのような利便性が向上するというのか、その具体的な内容をお教えください。 696 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。 697 ◯副市長(山田静男君) まず、本庁舎移転前に実施できることとしては、6月定例会でお認めいただいた補正予算によりまして、異動受付支援システムの導入を進めております。本システムの導入によりまして、窓口カウンターで転入・転居・転出の異動受付およびデータ入力等を職員が行い、併せて異動に伴うほかの申請書類を作成することが可能となります。  このことから、来庁者の方は、職員が作成した各種申請書の内容を確認後、電子署名のみとなりまして、今までの各申請ごとの書類で記入していた住所・氏名等を記入する必要がなくなることから、利用者の利便性が向上できるものと考えているところでございます。  現在、9月2日に契約締結、また9月8日に第1回目の打合せを行い、以降は毎月2から3回の打合せ、およびテスト等を重ねまして、令和3年2月中に本稼働を予定しているところでございますが、本庁舎移転時には、このシステム利用を含め、先ほどご答弁したワンストップサービスの充実に努めてまいりたいと考えているところでございます。 698 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 699 ◯19番(小川隆史君) それが実現するとかなり手間が省けるというので、非常にすばらしいのではないかなと思います。  再質問させてください。その中で、今、市民課とか、保険年金課とか、そういう窓口についてはワンストップサービスが進むと思われますが、例えば道路河川課とか農林水産課とか、それ以外の窓口のワンストップ化というのはどのようになるんでしょうか。 700 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。 701 ◯副市長(山田静男君) 現在、ワンストップサービス、総合窓口は、1階の業務とか、いわゆる市民の方々が直接来られていろんな申請をされるということで、市民の方には、待たせない、書かせない、移動させないという三つの目標がございます。  そういうことから、新庁舎へ行けば、移転になれば、そういうのでワンストップサービスができるということでやっていますが、今のご質問で、道路河川課とか、都市計画事業の申請ではございます。それにつきましては、各申請は、法律とか、いろいろ多岐にわたります。ただ、来て申請してもらうのではなくて、例えばオンラインとか電子申請とか、いろんな書類の申請とかがございますので、直接、事業者の方に来ていただかない方法とか、こういう電子的な部分も踏まえて検討してまいりたいと考えております。  したがいまして、ワンストップの中には、今、入っていないところでございます。 702 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 703 ◯19番(小川隆史君) 分かりました。私の後ほどの質問でも出てきますが、実際に窓口に来なくてもいうのも、大きな意味ではワンストップになると思いますので、それの協議・検討は鋭意進めていただきたいと思います。  細項目3ですが、本庁舎以外における業務とのワンストップサービスとはということで、例えば子どもを持つ世帯の方の住所異動とか、あと、各種手続、各種手帳を所持されている方の、例えば死亡等で、ほかの届出において本庁舎以外での手続が必要となる場合が多々あると思うんですが、そういう場合におけるワンストップサービスとはどのように対応されるのか、教えてください。 704 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。 705 ◯副市長(山田静男君) 本庁舎以外における業務のやり方でございますが、特に福祉センターとの連携が非常に課題であると考えているところでございます。このことから、本庁舎にご来場いただいた方で、福祉センター内の、担当業務に係る各種手続や相談があった際には、福祉センター1階にある証明書発行コーナーに設置しているテレビ電話などを活用して、本庁舎から福祉センターへの電話で、担当者が来庁者へテレビ電話にて対応するなどの方法を取りたいと考えているところでございます。  また、状況に応じまして、申請書類等を本庁でお預かりし、福祉センターへ送付することも併せて、市民の方々に寄り添った形でしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 706 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 707 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。私もその部分を心配しておりまして、例えば福祉が本庁舎にあると思っている方がおられて、「本庁舎に行って福祉手続したいんだけども」というお申出があったときに、「平田町にあるから向こうの方に行ってください」ということが今まで多々あったと聞いています。  そういうことをやっぱり解消していただきたいと思っていましたので、それについては、詰まることなく、すっと流れるようにしていただきたいと思っております。  それでは、細項目4でございます。先ほども言いました、庁舎に出向くことなく各種手続ができるサービスへの検討が必要だと思いますが、現代社会においては様々な時間帯で勤務をされておられる中、例えば、特に土曜日とか日曜日、夜間にしか出向けない方のために行政の閉庁時における自宅からの各種手続・方法等について、全国の行政では、いろんな工夫を凝らして市民満足度向上を図ることを積極的に取り組まれて、住みやすいまちづくりを推進されております。  そこで、本市における、現在、閉庁時での各種行政手続の受入れの実態と、喫緊の取組について検討されている内容を教えていただきたいと思います。 708 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。 709 ◯副市長(山田静男君) 庁舎に出向くことなく各種手続ができるサービスとしましては、コンビニ交付のように、マイナンバーカードを利用して、休日、時間外を問わず、全国のコンビニエンスストア等で各種証明書を受け取ることができるもの、また、本市のホームページで電子申請画面から直接申請できる仕組みがございます。  前者はコンビニでございますけれども、既に導入しておりまして、現在、マイナンバーカードの交付枚数が2万枚を超え、今後も増加していく見込みであることから、庁舎移転と併せ、マルチコピー機の設置が可能となれば、職員が利用手順を案内することによりまして、コンビニ交付の利用拡大や、繁忙期の窓口の混雑緩和にもつながると考えているところでございます。  また、後者はホームページでございますけれども、既に導入しております。時期により申請可能な手続数が異なりますが、9月8日現在、電子申請が可能な手続は12種類ございます。  なお、児童手当の現況届の提出につきましては、マイナポータル経由でマイナンバーカードを利用した電子申請も可能となっております。  今後につきましても、総合窓口の運用状況を見定めながら、他市等の事例も参考にしながら、関係課と協力して検討してまいりたいと考えているところでございます。 710 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 711 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。今、そのマイナポータルを利用するというのはすごく画期的なことなので、それを早く実施できるようにお願いしたい。  ただ、再質問させていただきますが、非常に重要なのは、まず必要なことは、今までの役所は、土曜日・日曜日・祝日以外の平日8時半から17時15分までが時間内、行政受け付けと思っておられるんですが、そうではなくて、むしろ土日祝日や8時半から17時15分以外の、早朝とか夜間における行政手続の受付とか処理をいかにすればできるのか、そこの部分を考える職員の意識改革を行った上で、工夫が生まれる土壌を醸成する必要があると思うんですが、その辺をどういうふうに進めていかれるのか教えてください。 712 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。 713 ◯副市長(山田静男君) 土日、勤務時間外で、市民の方がいつも申請というか、受付ができる状態というご質問と、職員の意識改革でございますけれども、まず初めに、コンビニでは土日で申請受付ができます。それについては、土日、全国どこでも、例えば住民票とか印鑑証明とか、それらはできるわけでございまして、通常のほかの業務につきましても、コンビニ以外の部分、電子申請とかは24時間動いておりますので、それらを踏まえて受け付け。  ただ、職員は次の日の朝しか確認できませんので、それらがちょっと課題と思いますけれども、ただ、時間的なスピードアップ。従来ですと、来て申請していただいて、それで交付するとか、一々来ていただく分の時間ロスがございますけれども、それらについてはスピードがものすごく速くなるということで、当日もし分からなければ職員の方から連絡させていただくということで、市民に寄り添った形のサービスを提供したいと考えています。  あと、職員の意識改革でございますけれども、これは働き方改革で、従来、彦根市が、今、コロナ禍で全国大変でございますけれども、新しい生活様式ということで世の中がものすごいスピードで変わるわけでございます。そういうことから、今は変革というかチャンスの時期でございますので、それらを踏まえて意識改革。当然これ、研修等も踏まえまして、いろんな職員の改革にしていただくように、研修等を踏まえて意識改革を行っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 714 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 715 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  まず、職員が、今、自分が抱えている仕事の中で、ワンストップを利用して業務の改善ができるのは何かあるかなというふうな気づきがすごく大事なので、そういう気づきができるような研修とかを併せてしていただけるといいなと、これは提案でございますので、実施していただきたいと思っております。  次の大項目でございますが、国が実施された消費者のキャッシュレス決済についてお伺いをしたいと思います。  キャッシュレス決済について期待することに関するアンケートを国が実施されました。その中では、「今後、キャッシュレス決済を利用する上で期待すること」や、「改善されればより利用するのは何か」という質疑に対して、多くの方が「行政の窓口」という回答を寄せられているとの発表がありました。  現在、我々の生活の中においても、あらゆる場面で各種カードによる支払いが当然のことのように行われています。また、家庭にいながらインターネットを活用して様々な生活必需品を購入しているような状況でございます。財布を持たずに買物を行い、公共交通機関で移動し、1日を終えることは、ごくごく普通のことになってきています。  そのような中にあり、行政窓口ではキャッシュレス対応が遅れていて、多くの市民の方がキャッシュレス対応を望まれているという現状がございます。  本年4月に、経済産業省では、自治体窓口および公共施設のキャッシュレス化に取り組むモニター自治体を募集されました。これは、国のキャッシュレス決済の導入手順書が、より多くの自治体にとって使いやすいものになるため、1年をかけて内容を精査するためのものでございます。  モニターに選定されれば、費用負担なく、キャッシュレス化の進捗状況について、ほかのモニター自治体との情報交換や、専門家から助言を受けられたり、個別に専門家支援を受けられることに加えて、選定自治体では、事業を行う観光地域づくり法人、いわゆるDMOでございますが、そこが、観光庁が実施する観光地の「まちあるき」の満足度向上整備支援事業に応募して、その公共施設等のキャッシュレス決済の対応を行おうとする場合には、他の自治体よりも優先的に採択されるという内容の事業でございました。  私は、市長、副市長に、本事業に応募するよう提案いたしました。結果、検討されたものの、応募には至れなかったと聞いています。また、今までの議会質問でも、いろんな導入について、推進について提案があったにもかかわらず、行政窓口におけるキャッシュレス対応が進んでいない状況について、以下、質問いたします。  大項目2、本市行政におけるキャッシュレスの取組について。  中項目1、本市行政窓口におけるキャッシュレスについて。  細項目1、現在の本市行政窓口におけるキャッシュレスの導入状況は。納税におけるコンビニ納付は代行業者による対応でございますが、本市窓口でキャッシュレス決済が導入されている現状についてお聞かせください。 716 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。 717 ◯副市長(山田静男君) 現在のキャッシュレス決済の導入状況につきましては、市税では、市・県民税の普通徴収分、また、固定資産税および都市計画税、軽自動車税の種別割分のお支払い、また、国民健康保険料の普通徴収分、後期高齢者医療保険料の普通徴収分、介護保険料の普通徴収分、上下水道のお支払いについては、平成30年10月より、スマートフォンから決済アプリPayBを使って納付が可能となっております。  それ以降につきましては、平成31年4月からは、LINE Pay請求書支払いサービス、また楽天銀行コンビニ支払いサービスが可能に、令和2年3月からは、PayPay請求書払いサービスが可能に、また、令和2年6月からはau Pay請求書払いサービスが利用可能で、市役所や金融機関の窓口、コンビニに出向くことなく納付できるサービスとなっているところでございます。  また、本市行政窓口におけるキャッシュレス決済につきましては、これまで導入実績はございませんが、現在、彦根城におきまして維持管理等を委託している近畿日本ツーリスト関西の方で、令和2年7月からPayPayを導入され、城山観覧料の支払いが可能となっているところでございます。 718 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 719 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  次、細項目2でございますが、そのキャッシュレス導入によって、市民の利便性はどのように向上するのか教えてください。 720 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。 721 ◯副市長(山田静男君) キャッシュレス導入によります市民の利便性向上につきましては、市民サービスの向上として、1点目は市民にとって支払いの選択肢が増えること、2点目は多額の現金を持たずに支払いが可能になること、3点目はお釣りの授受等がなくなりスピーディーに行政サービスを受けられることが挙げられます。  また、効率化、職員の働き方改革として、1点目は、お釣りの準備、受領した金銭の管理といった手間が減らせること、2点目は現金の紛失・盗難といったリスクを減らせること、3点目は現金の授受に割く時間が減り、ほかの住民サービスに集中できることが挙げられます。  その他にも、新型コロナウイルス感染症対策の取組として、現金の授受による接触機会が減少するキャッシュレス化を推進できることでございます。また、インバウンド推進方策についても、キャッシュレス化として取り組むことは必要であると考えているところでございます。 722 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 723 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  では、次、細項目3、今後の行政における、本市におけるキャッシュレスの取組は。コロナ禍において、感染症拡大防止の観点からも、行政におけるキャッシュレス化の推進については積極的に取り組んでいくべきと考えますが、本市におけるキャッシュレス化への取組について、スケジュールを含む流れや考え方を教えてください。 724 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。 725 ◯副市長(山田静男君) 今、小川議員のご指摘のとおり、新型コロナ感染症対策の観点からも、現在、市庁舎および支所・出張所等における所得証明書の諸税証明書、また、住民票の写し、戸籍謄本・抄本、印鑑登録証明書等の交付手数料、ならびに彦根城博物館の観覧料等の支払いに関しまして、PayPayによるキャッシュレス決済、これはQRコード決済でございますが、それらでPayPayが使用可能となるように、現在、準備を進めているところでございます。現在、調整中ではございますが、大体11月をめどに、できるだけ早期に開始できるようにしたいと考えているところでございます。  今後におきましても、市税等の収納に関しましては、これまでから取り組んでいる口座振替払いの推奨を行うとともに、行政全般におけるキャッシュレスの取組としては、多様なキャッシュレス決済手段や、決済事業者(公金の収納代行事業者)の拡大をはじめ、市の手数料、使用料等の取り扱う種類や施設・窓口の拡大も検討してまいりたいと考えているところでございます。  なお、検討に当たりましては、決済手段によって、取扱手数料の負担、また、専用端末機の導入経費、またシステム改修費等の附帯費用面で課題はございますが、全庁横断的に検討してまいりたいと考えているところでございます。  具体的には、10月には、窓口部門の所属長等で構成されている働き方・業務改革推進本部に係ります市民サービス向上部会で検討を予定しているところで、その内容を部長会議に諮った上で検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。  また、先に申し上げましたPayPay導入開始後におきましても、利用状況や窓口での対応状況等についても検証しながら、市民サービスの向上に努めるとともに、職員の働き方改革につながればいいなと考えているところでございます。 726 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 727 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。大分積極的に回答をいただいたので、少しうれしいです。  というのは、多分、市の回答は、キャッシュレス化について、「今後、早期に検討を加えてキャッシュレス化に向けて取り組んでいきたい」程度の話なのかなと思っていたんですが、今の話を聞くと、ちょっと私が言いたいと思っていたPayPay以外、PayPayは今はお金がかからないんですけれども、それ以外のクレジットカードとかデビットカード、電子マネーの扱いをどうするかとか、要するに、手数料、使用料を伴う所管課での拡大をどうするのかをちょっと聞こうと思っていたんですが、それとあと、時期、今年の10月に検討を始めるということをおっしゃっていただいたので、もうこれは再質問はいいです。  次は、中項目2、市内業者へのキャッシュレス導入推進への支援について。  細項目1、行政から市内業者へのキャッシュレス導入の普及支援ということで、国においても、キャッシュレス決済の比率を2025年に40%に高める目標を決められました。それで、カード支払いが多い外国人向けの対応とともに、急速に進んでいる国内のキャッシュレス化に対応しようというものでございます。  国においては、産官学の協議会を設置し、具体的な普及策を検討し、店舗が導入するカード決済機器への補助金や消費者への税の優遇策なども検討し、将来的には80%まで延ばす考えでいます。  市内業者の隅々にまでキャッシュレス化が浸透し、少ない経費で大きな効果を上げるための支援措置をいち早く導入することで、市内へのインバウンド効果を導き、市内経済の好循環を牽引することに積極的に取り組むべきと考えますが、その辺に対する考え方をお教えください。 728 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 729 ◯産業部長(中村武浩君) それでは、私の方からお答えさせていただきます。  キャッシュレス導入についての行政からの普及支援としては、国が消費税増税時に5%還元事業を展開して、中小企業者のキャッシュレス化を推進してきました。また、キャッシュレス化するための設備投資への支援も行ったことでキャッシュレス化の比率も上昇してきましたが、まだまだ目標値の40%には届いていない状況でございます。  本市におきましてもキャッシュレスの普及は重要な施策であると認識しており、今回の新型コロナウイルス感染症の影響で、感染防止策の観点からも有効な手段と考えておりますので、今後も国の新たな支援制度などを調査・研究し、対応できるよう検討してまいります。 730 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 731 ◯19番(小川隆史君) 再質問させてください。  滋賀県では、9月1日に、国のマイナポイント事業と連携して、県独自のポイントを上乗せする事業を開始したと発表があったところです。  これは、期間内に県内で2万円の買物をしたりチャージすると、マイナポイントに加えて最大1,000円の滋賀応援ポイントが付与されるもので、事業予算は1億円でございます。  この事業にはキャッシュレス決済事業者9者が登録しており、この事業者が県内の大型商業施設で開く周知イベントがあるんですが、それに県が参加するほか、大津市、草津市、守山市もこれに参加して、会場内にマイナンバーカードの仮設の申請窓口・受付窓口を設置されると聞き及んでおります。知事は、この取組の狙いは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で落ち込んだ県内消費を拡大することと加えて、キャッシュレス決済の推進にあると説明されているところです。
     ポイントは三つあって、一つは、感染拡大で落ち込んでいる消費拡大による事業者の支援、二つ目は、感染の収束後に向けた中小店舗に至るまでのキャッシュレス化の推進を図ること、インバウンドを含めた地域経済の活性化に遅れを取らない経済支援を行うこと、この三つがポイントだと思います。  彦根市においても、このようなまさに一石三鳥の施策を取り入れて実施するというお気持ちはあるのか、それについてお聞かせください。 732 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 733 ◯産業部長(中村武浩君) 滋賀県の方が独自に1,000ポイント等を付与するという制度につきましては、県内の他の市町の状況につきまして、県に問合せしましたところ、他の市町も含めて、独自に支援されるところは把握しておられないということでございました。  市についても現時点では独自に付与することは考えておりませんので、ご了解をお願いします。 734 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 735 ◯19番(小川隆史君) 再質問でございます。そういうふうに、ほかの市の状況、県の状況、県がこれほど積極的に取り組んでおられることを聞いて、本市においては検討しておりませんというのは非常に寂しいことです。  では、その検討していないというのを変えて一生懸命やってみようということに対して、新たに検討を始めるような気持ちはないのか、それについてお聞かせください。 736 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 737 ◯産業部長(中村武浩君) 現時点では考えていないということで、また状況が変わりましたら考えることはあると思いますけれども、現時点では追加の付与をすることは考えておりませんので、ご了解をお願いしたいと思います。 738 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 739 ◯19番(小川隆史君) 市内業者を助けるとか、市民の消費を促すとか、それは、市でいわゆる産業を担当する者が発案しないと駄目なので、そういう意識を持っていただきたいとお願いしておきます。  続きまして大項目3、本市におけるマイナンバーカードについて。  中項目1、本市におけるマイナンバーカードの利用について。  細項目1、現在の本市のマイナンバーカードの取得率を教えてください。 740 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 741 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 令和2年度につきましては、マイナポイントの事業の効果によりまして、カード取得数は令和2年3月末から3,928人増加し、令和2年8月末現在の取得者数は2万110人、取得率は17.88%となってございます。 742 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 743 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  細項目2でございます。マイナンバーカードが健康保険証として利用できるというお知らせがあって、それは来年3月から利用できる予定ということで、既にマイナポータルで事前登録が行われている状況でございます。マイナンバーカードに健康保険証としての機能が付与されると、利用に関してどのように利便性が向上するのか、概要を教えてください。 744 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 745 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 令和3年3月からの運用開始が予定されております、マイナンバーカードの健康保険証利用の概要でございます。  マイナンバーカードの健康保険証利用につきましては、マイナンバーカードを取得され、健康保険証の利用申込みを行っていただきますと、マイナンバーカードを、医療機関、薬局の受付に設置されている顔認証つきカードリーダーにかざすだけで、健康保険証として利用することが可能となるものでございます。  利便性の向上としては、健康保険の資格情報や医療費情報などの連携が可能になりますので、健康保険の切替えが必要になってもマイナンバーカードで受診することが可能となるほか、複数の医療機関や薬局にかかられても、高額療養費の負担額を超えて医療費請求をされなくなる利点があります。  また、E-taxというマイナンバーカードを利用した確定申告において、医療費情報がそのまま連携されますので、簡単に医療費控除の申告が可能になるなど、被保険者の皆様にとっても様々な利点がございます。 746 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 747 ◯19番(小川隆史君) 再質問させてください。  今年8月の国民健康保険証の交付時に、パンフレットが封入されていて、そのパンフレットには、医療機関や薬局の受付で、マイナンバーカードをカードリーダーにかざすと、今ほど説明があった、オンラインで確認ができますよと、そういうのが書かれていました。来年2021年3月から、市内の医療機関・薬局で、実際に利用できる状態になるのでしょうか。 748 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 749 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) こちらのカードの方は3月に切替えができることになっておりますが、各医療機関の設備の導入につきましては、それぞれ費用がかかる面もございますので、それを待って徐々に利用できる状況になっていくものと考えております。 750 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 751 ◯19番(小川隆史君) 加えて、後期高齢者の方に保険証を交付されるときには、それにもパンフレットが入っていて、2020年度から順次、必要な機器を導入して、来年3月に予定されている利用開始時には医療機関・薬局の6割程度で利用可能、それから、2023年3月には、おおむね全ての医療機関・薬局で導入を目指すと説明がされているんですが、実際にそれはなされるのでしょうか。 752 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 753 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 各医療機関・薬局におきましては、利用環境を整備していただく必要がございますが、実際の開始時期につきましては、こちらのパンフレットに明記していた時期よりずれてくるのではないかと考えております。  市内全ての医療機関・薬局の導入時期をこちらも把握しているわけではございませんので、その辺、ちょっとご了解いただきたいと思います。 754 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 755 ◯19番(小川隆史君) もう一度お聞かせください。  要するに、私が今言いたいのは、二つパンフレットがあるんですが、そのパンフレットに書かれているのになぜできないのかという詰問をしているのではなくて、市民の方が戸惑われることのないように、医療機関とか薬局等への導入状況の確認をする必要はあるのではないかなと思っています。  また、基本のマイナンバーカードの取得に対しても、役所の中でいうと、市民課だけに任せるというのではなくて、保険年金課など、関係すると思われる関係各課がお知らせ文書に記載したり、ワンストップの手続時にそういうふうなPRをするとか、あらゆる機会をとらまえて取得向上を目指していく取組をする必要があるのと違うのかなと、そういうところで質問をしている。それに対してお答えください。 756 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 757 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今、マイナンバーカードにつきましては、市民課の窓口で交付の方を一括でやっております。この3月の健康保険証、国民健康保険でございますが、保険証の切替え時におきましては、市民課と保険年金課で連携して対応してまいりたいと考えております。 758 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 759 ◯19番(小川隆史君) 市長、副市長に提案なんですけれども、今ほど私が言っているのは、市民環境部の窓口だけではなくて、それ以外の窓口においてもマイナンバーカードの取得を促すことができないかという意識を職員さんに持っていただきたいということですので、その点を覚えておいていただきたいと思います。これはお願いでございます。  次、最後になりますが、細項目3でございます。今後のマイナンバーカードの活用に対する検討内容は。  マイナンバーカードの活用については、市民の生活の利便性を向上させることはもちろん、コロナ禍において大きく変化した生活様式に対応する機能をも付加することが、各自治体の生き残りをかけた戦略として、全国でまさに知恵と工夫を絞った取組が、現在、展開されているところでございます。  そして、その中で、ユニークで斬新な取組に対しては、国等から多くの補助金が支援されているところでございます。多くの自治体が取り組んでいる事業は、当然、今後、補助率は低くなり、自治体の自主財源で取り組まなければならないことになります。財政調整基金等の財源が厳しく、かつ、次年度以降、税収の減少が予想される本市にあっては、積極的に、国庫補助金とか交付金等を財源充当しながら事業展開をしていく必要があると思います。  単にマイナンバーカードの取得を促すだけではなく、取得し、マイナポータルを活用することで、例えば、子育てや介護等の行政手続の検索とか、オンラインでの申請や、行政からの予防接種、乳幼児の健診、健康診査等のお知らせを受け取るなど、利便性が格段に向上するアピールをすることが重要であると考えられます。  マイナンバーカードの活用は最重要事項と考えられますが、市民サービスの日本一を目指す彦根市としてどのように今後展開されるのか、具体的にお示ししていただく形で市長の見解をお聞かせください。 760 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 761 ◯企画振興部長(長野繁樹君) マイナンバーカードの活用につきましては、マイナンバーカードのICチップを利用して、公的機関や民間でも活用できる共通情報基盤であるマイキープラットフォームを活用したものや、カードの空き領域を利用するものなどがございます。  昨今の新型コロナウイルス感染症への対応を考慮いたしますと、まずは、来庁いただかなくても24時間オンラインで各種手続が可能となることで、市民の方や行政側の負担が軽減され、利便性が非常に高い電子申請を充実させる必要があると考えております。  本市では既に電子申請が可能なシステムを導入しておりますが、現在、マイナンバーカードが利用できる手続は、残念ながら、児童手当の現況届の提出のみとなっております。  システムの基盤自体は既に存在いたしますので、保育施設等の利用申込みをはじめとしたマイナポータルで検索できる業務を中心に、関係課と連携しながら、電子申請を可能とする業務を増やしてまいりたいと考えております。  また、マイナンバーカードの空き領域を利用したサービスへの活用につきましても、職員に向けて他市の事例等を情報提供いたしまして、アイデアを積極的に募るなど、調整しながら進めてまいりたいと考えております。  なお、導入するに際しましては、新たなシステムや機器等が必要となってまいりますので、国の補助金等で活用できるものがないか、しっかりと情報収集に努めてまいります。  議員におかれましても、前回と同様に、もし活用できる補助金等がございましたら、ぜひともまたご紹介いただければと思います。 762 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 763 ◯19番(小川隆史君) 部長、どうもありがとうございました。ちょっと市長には難しかったかもしれません。  私も提案をしました。実現はできませんでしたが、自分なりに調べて議員としても提案をしていきたい。真摯に受け止めていただけると非常にありがたい。  最後に、再質問として、可能であれば市長にお聞きしたいんですが、各課の職員が今ほどの市の考え方を聞いて、来年3月の予算に向けて、例えばマイナンバーカードとかマイナポータル、または、AIかRPAを活用した取組を、一生懸命、新規事業として予算計上してきたら、積極的に認めて事業化していくよう、市民サービス日本一を目指されるというようなことを思っておられるのか、その辺についての見解をお聞かせいただきたいと思います。 764 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 765 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げますが、これまでも、各所属において、新たな提案等々、実現するべきものは積極的に取り入れて、やらせていただいてきたと考えております。これは枠配分方式のいいところでございますので、これは、次、3回目になっていきますが、この編成方針にのっとって、大いに職員の皆様方には新規提案をどんどんやっていただいて、それはもちろん、これまでやってきた事業を見直していくことが前提になります。  ぜひ全庁を挙げて、そうした創意工夫の風土・文化をさらに醸成していくために努力していきたいと思います。 766 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 767 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございました。卑屈にならず、一生懸命、前向きな、彦根をよくするという気持ちを持った職員が、どんどん提案できる雰囲気をつくっていただきたい、我々もそういうことを応援していきたいなと思います。  私の質問はこれで終了します。ありがとうございました。 768 ◯議長(安澤 勝君) 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。  暫時休憩いたします。            午後4時38分休憩            午後4時54分再開 769 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  2番中川睦子さん。中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 770 ◯2番(中川睦子さん) 中川です。質問させてもらいます。  私は今回、三つ質問させてもらいたいと思います。  コロナ禍の中で、子どもたちの安全と学びの保障ということを最初に聞きたいと思います。  今年の夏は、長い梅雨が明けると、8月に夏休みが始まると同時に、猛暑が続いていました。学校現場では、コロナ禍の中でこれまでとは違う生活が要求され、教員も児童・生徒も大きなストレスを抱えての日々であることは想像できます。  新型コロナウイルス感染症が大きく広がり、長期化する中で、徐々に、国も地方自治体も、その対応は日々の状況に合わせて精査・発展させてきていますが、医療・福祉・教育分野は、すぐには生産性を求めることができない弱い分野で、公的支援がどうしても必要です。  経済が順調でみんなが元気なときは、生産性が薄く、利益を生まないところは合理化し、切り捨てるなどで、公費を縮小していく新自由主義がもてはやされました。しかし、今回は、そのもたらした弊害があらわになりました。保健所や病院、そして学校も、新型コロナウイルス感染症拡大で、改めてこの分野への日頃からの手厚い支援がどれほど大切なのか、思い知らされました。  この観点から、以下、質問させていただきます。  中項目1、学校現場での衛生安全面について。これまでに予算化されていますが、現状をお聞きします。  細項目1、生徒・児童・職員の健康管理はどうしているのか。  コロナ対策でのマニュアルに沿えば、エアコンなどの使用では電力使用量が設定されていることから、今夏の高温と換気のための対応に追われ、学校での水分補給には、持参する分での量は足らない。特に中学校などがそうです。また、健康面を心配する声があります。現場の声を聞くなど適切な指導は今回できていたのでしょうか、質問します。 771 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 772 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  教室において換気をしながらエアコンの効果を確保するために、必要な窓やドアの開放状況について事前に検証を行い、学校薬剤師会からの指導を受けて、教室の適切な環境衛生管理について、各校へ指導しております。  夏場において、教室等については学校環境衛生基準に基づく28度以下であることが望ましいと周知しておりまして、日常的な消費電力の増加の抑制を図った上で、新型コロナウイルス感染症対策と熱中症対策を両立させるために、各校に設定している電力使用量を超えることはやむを得ないという教育委員会の考え方を各校に伝えております。  また、水分の補給につきましては、各校に無償配布いただいております飲料水を、熱中症対策として適宜活用いただくよう指導しております。  また、今年度は、現場の要望を踏まえて、例年は9月に配布いただいております分を8月末から配布いただくよう、依頼をさせていただいたところです。  このように、夏場に換気をしながらエアコンを使用する際の課題や、飲料水の確保と活用などについて、現場の声に耳を傾け、新型コロナウイルス感染症対策と熱中症対策を併せて行い、児童・生徒・教職員の健康管理を適切に行うよう、各校への指導に努めているところでございます。
    773 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 774 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  学校での聞き取りも全てはできなかったんですけれども、再質問になるんですが、電力消費のことは多少気にしておられましたけれども、学校によっては、設定されている機種によっては、量がオーバーした場合に切れてしまうことがあったのではないかと思うんです。そういうことはなかったでしょうか。 775 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 776 ◯教育長(西嶋良年君) 今、議員の方からご質問があったのに類似する事案としてこちらで確認しておりますのは、外気温が非常に高温であったときに、室外機が過熱して、それによってエアコンが止まってしまったという事象があったことは確認しておりますが、電力量の設定によるものということは聞いておりません。 777 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 778 ◯2番(中川睦子さん) 分かりました。  そうしましたら、細項目2にいきます。  衛生面での備品は十分整えられ、周知されているのかということです。  衛生管理マニュアルを基に、清掃用具の劣化や、衛生状態が悪いかどうか、その数とか、それから、消毒液、家庭用洗剤、手洗い用の備品など、これも十分にあったのか、不足の状況はなかったのか、お聞きしたいと思います。 779 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 780 ◯教育部長(岸田道幸君) 衛生面での備品は十分整えられて周知されているのかという質問については、私の方からお答えをさせていただきます。  清掃用具の購入については、各小・中学校に予算を配分し、必要数を適切に購入しているところでございます。また、文部科学省が策定した、学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~や、本市の学校における感染症対策ガイドラインに基づく、消毒や清掃を実施するための消毒液や家庭用洗剤についても、各校において必要量を購入し、確保できていると認識しております。  そして、手洗い用薬用石けんについては、6月に年間使用料を見越して教育委員会事務局で一括購入し、配布いたしております。  その他、関連の物品についても、現時点では不足はないものと認識いたしております。 781 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 782 ◯2番(中川睦子さん) もう一つ再質問なんですけれども、自動手洗い、ここのところにも一つずつついております。これも随分と広がっているなと思っているんですけれども、学校でも各階に1か所ぐらい、これがついているのでしょうかね。もうちょっと増やせるような計画はないのでしょうか。 783 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 784 ◯教育部長(岸田道幸君) 自動手洗い水洗でございますけれども、各手洗い場に一つ以上、設置しております。それが十分かと言われますと、そう言い切れない部分はありますが、今はその運用の中で適切に使っているところでございますので、今後、それをまた増やしていくとかということは、今のところは考えていないところでございます。 785 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 786 ◯2番(中川睦子さん) 分かりました。  中項目2にいきます。少人数学級、20人以下学級についてです。  国も今回の状況で、専門家や県知事会会長などが、少人数編制を可能とする教員の確保を口にしたことは、本当に大きな動きだったと思います。萩生田文部科学大臣も少人数学級の必要性を認めるというようなことになってきています。  このことから、以下、質問したいと思います。  細項目1、彦根市内の小・中学校で今年度20人以下の学級は幾つあるのか。  彦根市内、小・中学校の生徒数は何人で、クラス数は幾つなのか、うち今年度20人以下の学級は幾つあるのか、これは支援クラスは別にしてお願いしたいと思います。 787 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 788 ◯教育長(西嶋良年君) 令和2年5月1日現在の彦根市立小・中学校の児童・生徒数は9,365人で、通常学級の数は313学級となっております。そのうち20人以下の学級は30学級となっております。 789 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 790 ◯2番(中川睦子さん) 2にいきます。  35人以上の学級は幾つあるのか。全体のクラス数では35人以上学級は幾つあるのかということです。 791 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 792 ◯教育長(西嶋良年君) 35人以上の通常学級は20学級となっており、その内訳は、35人の学級が19、36人の学級が1となっております。 793 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 794 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3です。  学校における基本的な対策の中で重要とする、3密を避けることはできているのかということです。感染拡大リスクが高い三つの密を徹底的に避けるために、身体的距離の確保は必要と言われていますが、この間、そのクラス数の中で対応はできていたのかどうかということです。 795 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 796 ◯教育長(西嶋良年君) 文部科学省のマニュアルによりますと、学校では、地域の感染状況を踏まえ、学習内容や活動を工夫しながら、可能な限り授業などの教育活動を継続し、子どもの健やかな学びを保障していくことが必要と記されております。  学校では、机の間隔を空けたり、給食の際には全員が前を向いて食事を取ったりするなど、身体的距離を確保する工夫をしています。また、話合い活動や、例えば理科の実験など、身体的距離が十分取れない活動を行う場合は、換気を十分に行った上で、マスクを着用し、大声での会話を控えることや、活動の回数・時間を減らすなどして、可能な限り感染および拡大のリスクを低減するよう対応しているところです。  各校においては、3密を避けるよう最大限の工夫を行い、教育活動を実施していただいております。 797 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。 〔2番(中川睦子さん)登壇、資料掲示〕 798 ◯2番(中川睦子さん) 私が持ってきたこのパネルは、恐らくマニュアルの方で載っていたものだと思います。  滋賀県は35人学級ということなんですけれども、全国的には40人学級ということで、このくらいの教室であれば、きっちり座っていれば、1メートル離せばきちんと座れてはいるんですけれども、やはり半分にするとこういう形で非常に余裕があるということで、イメージ的にはこういう形がやっぱり理想ではないかということを、ちょっと今、パネルで示しました。彦根市内では、小さい学校もありますので、小学校では平均大体28人、中学校では平均でいきますと大体31人ぐらいです。  大規模校では、旭森小学校は30人以上、また、城南小学校とか佐和山小学校、金城小学校は、35人のクラスが1ないし複数あると見ています。国の基準に合わせればこのようなことはあり得るんですけれども、コロナ禍だからこそ、学習環境を安全・安心な環境にしなければならないと思うんです。  最善を尽くす努力が求められていると思うんですけれども、国の方はいろいろ言っておりますけれども、市独自の工夫で少しでもクラスにゆとりが生まれるような改善ができる、こういう努力はさらに進めていかなければならないと思いますし、また、国に対してもしっかりこの分については県も通して要求していかなければならないと思っています。ぜひ見解をお示しください。 799 ◯議長(安澤 勝君) 細項目4でよろしいですね。   (「はい」と呼ぶ者あり) 800 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 801 ◯教育長(西嶋良年君) 細項目4についてお答えさせていただきます。  少人数の20人以下学級につきましては、密を避けるための対策の一つになるという認識は持っております。しかしながら、教室等の施設面とか、また、指導に当たる教員の確保についての問題から、すぐに実施できるものではないと考えております。 802 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 803 ◯2番(中川睦子さん) もう一度、すみません。確かに基準がどうしても、国に合わせたりするとこういう形になるんですけれども。少しでも、教室にゆとりのあるところはいいんですけれども、先ほど言いましたように、大規模校での工夫というのか、今からすぐにということはならないと思います。でも、学童クラブなども結構厳しい状況で我慢してやっていると思うので、先生方の苦労を考えると、その辺もしっかりと話し合う中で、ぜひ少しでもということで、心を配っていただきたいなと思っています。これは私の意見でいいです。  そしたら、中項目3にいきます。教育現場への人事配置についてです。  コロナ禍で多くの支援が必要となり、国や県からの支援があるが、これを現場でうまく活用し、機能されているのかということです。  細項目1、国の支援スクールサポーター配置事業は適切に進められているのか。  各学校に配置予定のスクールサポーターは、7月の補正でこれまで8人が追加され、32人が予定されています。現在、大規模校では2名が予定されていますが、内定の早いところは既に役割を果たされています。しかし、全ての学校に予定どおりの配置がされていないと聞いていますが、学校現場では一人でも多くの支援が必要ということで、国が予算化し、サポーターの確保をしているということですので、ぜひ彦根市の方でも急ぐべきだと思いますが、現在の配置状況をお伺いしたいと思います。 804 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 805 ◯教育長(西嶋良年君) 年度当初から配置している8名に加えまして、7月臨時会にてスクールサポートスタッフ24名の追加配置をお認めいただき、現在、各校への配置に努めているところでございます。  これまでに、8月1日に10名、8月17日に6名、9月1日に3名を新たに配置し、現在、新たに19名が配置校での業務を開始しております。また、10月1日から1名の配置が決定しているところです。  残りの4名につきましては、現在、職業安定所を通じて募集を継続しており、学校なども通じて広く声をかけたり、市のホームページに募集を掲載するなどしておりますので、できる限り早く配置ができるよう、今後も努めてまいりたいと思います。 806 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 807 ◯2番(中川睦子さん) もう既に配置されているところでは、大変助かっていると聞いています。大きい南中学校などはまだ1人ということだったんですけれども、先生方に負担がかからないということではいろいろ工夫もされているようですけれども、ぜひ急いで、職業安定所に出しているということですけれども、ぜひ早く声かけしながら広げていってほしいなと思っています。  細項目2です。生徒・児童・職員の精神面でのフォローができているのか。  長期休暇やコロナ対策での環境の変化に緊張と疲れが続いている現場では、コミュニケーションを取る時間や環境がつくりにくく、見えない心の変化に気づきにくいと心配する管理職の声があります。  この時期、心の支えとなるスクールカウンセラーは十分に配置できているのか、お聞きします。 808 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 809 ◯教育長(西嶋良年君) コロナ禍での児童・生徒・教職員の精神面でのフォローにつきましては、きめ細かなフォローが必要であると考えております。  現在、スクールカウンセラー12名、スクールソーシャルワーカー2名を市内全小・中学校に派遣していることに加えまして、さざなみ学園から地域支援事業として臨床心理士3名にご協力いただき、また、教育研究所からも訪問教育相談員9名を派遣して、相談体制の充実を図っているところでございます。  また、全児童・生徒に定期的に実施しているストレスチェックや生活アンケートを基にカウンセリングを行ったり、児童・生徒・保護者に向けて教育相談通信などを発行して、ストレスの対処方法について啓発するなど、積極的な心のケアに努めているところでございます。 810 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 811 ◯2番(中川睦子さん) 現場からいろんな声が上がっているとは思うんですけれども、特徴的というか、これはスクールカウンセラーがやっぱり必要なんだという事例みたいなものはあるでしょうか。 812 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 813 ◯教育長(西嶋良年君) やはり、コロナ禍での指導ということで、児童・生徒にもストレスがかかっております。それを指導する教員につきましては、日々の忙しさに加え、感染対策に万全を期さなければならないということから、非常に緊張感を持って職務に従事していただいているというふうに、各校長の方から聞いているところでございます。  そういったことから、市としても、先ほど答弁させていただきましたが、スクールカウンセラーをはじめとした専門家の派遣をさせていただきまして、例年に増して相談体制の充実に努めているところでございます。 814 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 815 ◯2番(中川睦子さん) できれば、市独自ででも、やっぱり支援員を増やすことも考えてもいいかなとは思っています。  中項目4にいきます。地域や保護者との連携についてです。  コロナウイルス感染拡大で、学校現場での変化に不安を抱く保護者との連携は大切です。様々な行事や日程の変化、お願いや意見交換など、対応は十分できているのかということです。  その中で、細項目1、行事や時間割の変更について、保護者への連絡は適切にできているのか。連絡漏れがあり、混乱を来した学校があると聞いていますが、どんな形で対応していたのでしょうか。 816 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 817 ◯教育長(西嶋良年君) 行事や時間割の変更については、学校からの案内文書を児童・生徒に持ち帰らせるほか、学校ホームページやメール配信により保護者へ周知を図っております。しかしながら、コロナ禍におけるこれまでの対応の中で、学校が急な判断をせざるを得ない状況が生じることがありましたので、保護者へ急な対応をお願いすることもございました。  こういった中、学校で保護者に迅速にお知らせできるよう努めているところではございますが、学校側の発信と保護者の方の確認との間に時間的なずれが生じたこともございました。ご迷惑をおかけしたところでございますが、今後、こういったことがないように、複数の手段を用いて迅速に情報提供できるように努めてまいりたいと考えております。 818 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 819 ◯2番(中川睦子さん) 連絡の中で、特に修学旅行などの思い出づくりに関わる行事について、保護者への対応なんですけれども、一部、学校によってはアンケートを取られたと思うんです。聞いている学校では、保護者への修学旅行の件について、修学旅行をするかしないか、行くか行かないかというアンケートだったということで、どこにいつ行くかという内容もなしに、ただ修学旅行に行きますか、行かせませんかみたいなアンケートだったので、ちょっと戸惑ったというようなご意見がありました。  いろいろ保護者との間での連携なんですけれども、ちょっとやっぱり、心の通うというか、そういうところがちょっと欠けた部分があるのかなと思ったんです。たくさんのいろんな事例、今、状況ですので、大変複雑で、一人一人の保護者になかなかうまく伝わらないことは先ほどの教育長のお答えからも察するんですけれども、なかなかこの辺の配慮は大変だなとは思っていますが、特に修学旅行の件については、先ほども質問がありましたけれども、大変皆さん敏感に思っていることなので、やっぱり丁寧な対応が必要だったのではないかなと思います。  質問というよりも、ちょっとそういう意見があったということを報告します。  細項目2です。コロナ禍で、GIGAスクール構想の準備として、保護者に説明ができているのかということにいきます。  中学校3年生保護者には試験的運用がお知らせされているようですが、保護者への説明は、どういう計画で、どこまでできているのかということです。
    820 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。 821 ◯教育長(西嶋良年君) オンライン授業のための試験通信の実施に当たりましては、対象の小学校6年生と中学校3年生の保護者の方々へ、この試験通信が新型コロナウイルス感染拡大の第2波、第3波に備えた学びの保障のための取組であることを文書でお知らせし、ご理解、ご協力をお願いしたところでございます。  GIGAスクール構想に関わる情報につきましては、説明が必要であると考えており、今後、逐次、情報提供してまいりたいと考えているところです。 822 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 823 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3です。保護者の説明で納得を得られたのかということです。  Wi-Fi設備がない家庭は12%と聞きましたが、そこへの丁寧な説明が求められます。通信費等の使用料など、保護者への説明はできているのか、そして納得は得られているのかということです。 824 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 825 ◯教育部長(岸田道幸君) ネットワーク環境のない家庭においても家庭学習が可能となるように、現在、貸出し用モバイルWi-Fiルーターの調達に取りかかっております。通信費の負担につきましては、国の補助制度の状況や、他市町の状況を踏まえて検討中でございますが、通信費を各家庭に負担を求める場合、保護者へは丁寧な説明をしていきたいと考えております。 826 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 827 ◯2番(中川睦子さん) 再質問です。  保護者への説明というのはどの段階でされる予定でしょうか。 828 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 829 ◯教育部長(岸田道幸君) その辺のことにつきましては、まだ具体的には検討できておりませんが、モバイルWi-Fiルーターをまずは購入し、学校に配備しなければなりません。そういった中で、先ほども言いましたように、各市町の状況なども踏まえ、適切な時期に、できるだけ早く家庭の方には説明していきたいと考えております。 830 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 831 ◯2番(中川睦子さん) これはお金のかかることになっていますので、保護者の協力がなければ絶対に進められる問題ではないということなので、非常にここは丁寧にやっていただきたいし、非常に大変なことになるなと想像します。  細項目4です。コロナ禍で誰もがひとしく学習ができるICT教育環境をつくれるのかということです。  コロナ禍で、誰もがひとしく学習ができることが前提のICT教育が、経済格差によりさらに格差が広がるのではないかと危惧されます。そのような状況を生まないための市の考え方をお示しください。 832 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 833 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市におきましては、現在、GIGAスクール構想の推進のため、児童・生徒への1人1台の端末配備や、高速大容量の通信ネットワークの一体的な整備、災害や感染症等による家庭でのオンライン学習環境の構築等を行っており、各家庭で学習を実施する際は、ネットワーク環境のない家庭においても家庭学習が可能となるように、貸出し用モバイルWi-Fiルーターの調達に取りかかっております。  通信費の負担の在り方につきましては、現在、検討中ではございますが、本市としましても、経済格差により学習に差が生じることはあってはならないと考えており、誰ひとり取り残すことなく、等しい教育環境の整備に努めてまいりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。 834 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 835 ◯2番(中川睦子さん) コロナを理由に、今、憲法で保障された「全ての国民がひとしく教育を受ける権利を有する」がゆがめられた状況でもあります。さらに、新たな教育環境づくりのため、義務教育は無償とするということからいえば、さらに大きく逸脱することは絶対にないということ、それから、格差が広がる状況の中で、自治体で子どもたちを守っていく姿勢のない限り、保護者との信頼関係はつくれないと思います。  どちらにしろ、今回のこのことは、各家庭、保護者の協力がない限り、絶対に進めることはできないと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。  では、大項目2にいきます。市の指定管理や委託事業所で働く労働者の保障についてです。  彦根市は、国の施策に準じて、毎年のように、市の事業を指定管理・民間委託へ変えてきています。  そこで雇用される市民の労働条件は、期限や時間の制限などで不安定さを増しています。そこに追い打ちをかけた新型コロナウイルス感染症により、さらに経済的な不安が大きくなって、「せめて社会保険だけでも入れる条件にしてほしい」「経済的に少しでも長く働き、彦根市のために働きたい」と訴えています。市は市民の命と暮らしを守ることの責任は果たしているのか。  中項目1、コロナ禍による指定管理や委託事業所で働く労働者の保証はできているのか。  指定管理や委託事業所で働いている労働者について、細項目1、現在、市が指定管理を委託している主な事業所の詳細をお示しください。 836 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 837 ◯総務部長(牧野 正君) 本市において指定管理者制度を導入している施設といたしましては、彦根市男女共同参画センター、彦根駅前第1自転車駐車場等の駐車場、彦根市南老人福祉センターや彦根市南デイサービスセンター等の高齢者および介護関連の施設、金亀公園や荒神山公園等の公園、ひこね市文化プラザやみずほ文化センター等の文化施設など、合計で37施設でございます。  また、業務を委託している事業所およびその業務としては多岐にわたっておりますので、主なものを申し上げますと、彦根城の管理や彦根城博物館の受付等の業務、彦根市学校給食センターの調理業務、市内小・中学校の用務員業務、上下水道料金関連等の業務、放課後児童クラブの指導員業務等でございます。 838 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 839 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2です。そのうち、新年度から新型コロナウイルス感染症により休業または事業の縮小をせざるを得なかった事業所は分かりますでしょうか。 840 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 841 ◯総務部長(牧野 正君) 新型コロナウイルス感染症拡大により、やむを得ず休館等の影響を受けた施設で申し上げます。  まず、指定管理者制度を導入している施設としては、彦根市男女共同参画センター、彦根市南老人福祉センター、彦根市北老人福祉センター、彦根市中老人福祉センター、ひこね燦ぱれす、夢京橋あかり館、彦根市各観光駐車場、金亀公園・荒神山公園・庄堺公園の各駐車場、ひこね市文化プラザ、みずほ文化センター、彦根市中地区公民館、彦根市稲枝地区公民館、彦根市荒神山自然の家、子どもセンター、ふれあいの館でございます。  また、業務委託している主な施設につきましては、彦根城や彦根城博物館、彦根市学校給食センター、放課後児童クラブでございます。 842 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 843 ◯2番(中川睦子さん) 本当にたくさんでしたね。  細項目3です。これらの事業所の労働者への対応を市は把握しているのでしょうか。 844 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 845 ◯総務部長(牧野 正君) 新型コロナウイルス感染症により休業せざるを得なかった事業所の労働者への対応につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大という未曽有の状況下でありましたことから、必要に応じて事業所の相談を受け、協議も行っているところで、労働者の方にとってその影響が最小限となるよう、必要な助言を行うなど、事業者との適切な役割分担の下で対応をしているところでございます。 846 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 847 ◯2番(中川睦子さん) 細項目4です。事業所とは、今回のような場合での契約上の取決めというのはあったのでしょうか。 848 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 849 ◯総務部長(牧野 正君) 今回のように、新型コロナウイルス感染症拡大による休業などは想定しがたいもので、現状の契約書等において具体的な取決めはないものと認識しております。  したがいまして、個別の事案につきましては市と事業所の両者が協議を行い、解決を図っているところでございます。 850 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 851 ◯2番(中川睦子さん) よろしくお願いします。  中項目2です。学校給食委託事業によるコロナ禍の休業補償はできているのかということにいきます。  4月、5月、6月は、学校が休校のため、給食が提供できず、そこで働いている労働者は仕事を休むことになってしまいました。その間の補償はされていたのでしょうか。  細項目1、市は事業所の労働者に対してどのような対応を取ったのか、それを把握しているのかということです。  この間、契約している関係上、解雇はされていないとお聞きしていますが、どんな話をされたのでしょうか。 852 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 853 ◯教育部長(岸田道幸君) 給食調理等委託業者との協議においては、学校再開時に給食業務の円滑な再開が可能となる人員体制を確保することや、新型コロナウイルス感染症における従業員の方々への影響を最小限にすることを考慮し、在宅勤務などの多様な勤務体制の実施等の助言を行いました。  また、このような多様な勤務体制等であっても、業務委託料については契約規程どおりお支払いすることについて、ご説明を申し上げたところです。  各事業者に聞き取りを行ったところ、給食停止期間中の委託業者の従業員の対応については、雇用主である各事業者の判断により、在宅勤務など、多様な勤務体制の実施が行われております。  また、従業員の賃金の支給については、全期間において満額支給された場合のほか、勤務されない場合は休業手当を支給されたなどの報告を受けております。 854 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 855 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2です。契約は出来高払いなのか一括払いなのか、この契約内容はどういうふうになっているのでしょうか。 856 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 857 ◯教育部長(岸田道幸君) 学校給食調理等委託業務契約における業務委託料の支払い方法につきましては、委託期間の年度ごとの契約金額を月額に平準化した金額を毎月支払うこととしておりますことから、実績による出来高払いや年額による一括払いは行っておりません。  なお、本契約においては、台風の接近、食中毒の発生などの事由の場合は業務の履行を中止することができるとし、学校の臨時休業など市の責に帰すべき事由による場合は、業務を中止した期間の業務委託料については、市と委託業者が協議を行い、決めることとしております。 858 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 859 ◯2番(中川睦子さん) 分かりました。  細項目3です。契約どおりに事業所が労働者に賃金の支払いをしないときの市の対応をお示しください。  事業所とは請負行為で契約しているので、年間予算額は決められています。今回のような契約外の事態が起きた場合、先ほどちょっとそのことをお話しされていたかなと思うんですけれども、もう一度お願いしたいと思います。対応についてです。 860 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 861 ◯教育部長(岸田道幸君) 学校給食調理等委託業務の契約においては、今回の臨時休業に伴う給食の中止や変更のように、委託業務の履行の中止または変更が市の責に帰すべき事由による場合においては、中止等をした期間の業務委託料については市と委託業者双方で協議して決めることとしております。  このため、今後、具体的な協議を委託業者と行ってまいりますが、法的な判断も踏まえ、適切に対応を行ってまいりたいと考えております。 862 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 863 ◯2番(中川睦子さん) 細項目4です。市の民間委託が増えています。そのことについて市の考えをお聞かせください。  市は指定管理や民間委託が増えているという状況ですけれども、今回、コロナ危機で予定外のことが起こったり、現場は大変な混乱状況となりました。学童クラブや給食関係などに素早く対応するためには、やはり、事業所が間に入っていたりすることは時間と手間がかかって大変だったと思うんです。  ただでさえ保護者も入るなど複雑な状況の中で、さらに丁寧な対応が求められます。迅速な対応がより求められる教育現場には、事業委託というのは不適切だと思いますが、見解をお示しください。 864 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 865 ◯総務部長(牧野 正君) すみません、事前通告に基づきまして、一般的な民間委託の考え方についてお答えさせていただきます。  民間委託につきましては、第5次彦根市行政改革大綱の中で、「民間活力の導入が可能な分野において、その活用方法を積極的に検証し、民間のノウハウや技術等を活用することにより効率的かつ効果的に事業を実施できるものは、最適な手法を用いた導入を推進します。」と、このように掲げておりますことから、市民サービスの向上に資する手段の一つとして検証し、適切に対応してまいりたいと考えております。 866 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 867 ◯2番(中川睦子さん) そのことは何回もよくお聞きしているんですけれども、学校現場ということが、私はすごくネックになっているのではないかなと思うんです。  今回、現業のお仕事も、用務員さんですね、今回入られたということも、私たちも現場で聞くと、大変その対応に配慮をするというか、そういうエネルギーを結構学校の管理職の方もされているということなので、今回、こういうコロナの状況の中、急に何か起こったときの対応は非常にやりにくいということなので、また改めてそのことも考えていただきたいなと思います。  では、大項目3にいきます。子育てしやすい環境、保育園の充実をということです。  今年の4月時点での全国調査で、各自治体の待機児童数が明らかになりました。彦根市は56人に加え、隠れ待機児童を合わせれば、県内では大津に次いで2番目の多さです。これからの市の子育て環境を危惧することから、以下、質問します。  中項目1、待機児童解消に向けて市はどのように対応していくのか。  子育てをしながら働く女性が増えて、国の3歳以上の保育料無償化も始まっています。保育を担うニーズは増える一方ですけれども、彦根市では市内東山保育園が閉園するなど、定数が減る状況も生まれています。  預けたくても預けられない若い子育て世代をどう応援するのか、若い世代を定住させるための一つ、待機児童解消に向けて、市はどのように対応していくのでしょうか。  細項目1、今年度の市内認可保育園の募集人数は何人でしょうか。 868 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 869 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 4月1日から利用いただく認可保育所、認定こども園、地域型保育事業所の2号認定および3号認定の子どもの募集人員としては定めてはおりませんが、年度末に各園を卒業する予定の児童数を基に、来年度利用が可能と思われる児童数を毎年10月1日号の「広報ひこね」に掲載し、保護者の皆さんが申し込む際の参考にしていただいております。
     昨年10月1日号の「広報ひこね」に掲載した、令和2年4月1日から利用可能と思われる児童数は548人でございます。 870 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 871 ◯2番(中川睦子さん) 募集人数ですね。   (「はい」と呼ぶ者あり) 872 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2です。申請数はこの中では何人でしたでしょうか。 873 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 874 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 令和2年4月1日から、認可保育所、認定こども園、地域型保育事業所に利用を希望する2号認定および3号認定の子どもの新規申込み数は1,011人でした。 875 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 876 ◯2番(中川睦子さん) 今、保育園に在籍している人数は何人でしょうか。 877 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 878 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 令和2年4月1日時点での2号認定および3号認定の子どもの在籍数は、認可保育所2,499人、認定こども園128人、地域型保育事業所107人の合計2,734人でございます。 879 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 880 ◯2番(中川睦子さん) 細項目4です。市内で今年度待機している人数は何人でしょうか。 881 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 882 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保育所等利用待機児童数調査では国に報告しており、公表されております待機児童数は、令和2年4月1日時点で56人です。 883 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 884 ◯2番(中川睦子さん) もう一つ、隠れ待機児童ということをお聞きだと思うんですけれども、求職中の方とか、育休中とか、それから、自分の希望どおりに入れなかったのは100人ほどいると思うんですけれども、どうでしょうか。再質問です。 885 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 886 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) すみません、その内訳ということでよろしいですか。   (「はい、そうです」と呼ぶ者あり) 887 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 一応、待機児童数に数えられない、国の方で示されておりますのが、求職活動中のうち求職活動を停止しておられる方が21名、特定の保育園を希望しておられる、現在行っておられるんですけれども、どうしても行かせたい保育園がある方が64名、育児休業中に保育園を希望しておられる方が15名の、合計100名でございます。 888 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 889 ◯2番(中川睦子さん) 細項目5にいきます。  次年度募集予定は今年度と比べて変更はあるのかということです。定数の変更ですね。お願いします。 890 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 891 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 令和2年度末に各園を卒園する予定の2号認定および3号認定の児童数を基に算出しますと、令和3年度利用が可能と思われる児童数は585人となり、今年度利用が可能と思われた児童数548人と比較しますと37人多くなります。  また、今年度、民間施設2園が増築の整備を行い、令和3年度から2号認定および3号認定55人の定員拡大を図りますことから、合わせますと、令和3年度利用が可能と思われる児童は、今年度と比較しますと約92人多くなると考えられます。 892 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 893 ◯2番(中川睦子さん) 数字上の予定になるんですけれども、10月からまた新たな申請が始まることになるので、また状況は変わってくるかとは思います。  細項目6です。市として今後の対策はどう考えているのかということです。お願いします。 894 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 895 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 今年度に増築の整備を行い、令和3年4月から2号認定および3号認定の子どもの定数拡大を予定している施設が2園、同じく令和3年4月から認定こども園へ移行を検討されている認可外保育所施設が1園、令和3年度に施設整備を行い、令和4年4月からの開園に向けて協議をされている施設もございますことから、今後も、施設の整備を中心に、待機児童の解消を図ってまいりたいと考えております。  また、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で開催を見送りました、保育フェアや保育人材登録制度などにより、引き続き保育人材の確保にも力を入れ、一人でも多くのお子様が利用していただけるよう努めてまいりたいと考えております。 896 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 897 ◯2番(中川睦子さん) 保育フェアは毎年やっていただいているんですけれども、今年はできなかったということで、私たちとしては、この間、国も、保育士の待遇改善ということでは国を挙げて上乗せしてきています。大きな問題では、保育士の定着がやっぱりなかなかないということです。  大きな問題点として、保育士不足と職場の長時間の勤務、それから、預ける側も預かる側もその状況は同じで、丁寧な子育てというのが、今、本当に求められているんですけれども、今の社会環境の変化の中で、やっぱり昔のままの国の保育基準がいつまでも続いているという中で、保育士への責任、それから負担というのが昔以上に重くなってきていると思うんです。  それで、保育士の専門性を正当に評価するという立場、それから、保育基準の見直しということは、これは国に言わなければならないんですけれども、さらにあわせて、待遇の改善というのが、今、強く求められていることだと思っています。  もちろん市独自での予算編成というのも考えなければいけないなとは思っているんですけれども、まずは保育士の確保をちょっとお聞きしたいなと思っています。先ほど保育フェアということはおっしゃっていたんですけれども、保育士の確保ということで、再質問になるんですけれども、その点について、もう一度お伺いしたいと思います。 898 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 899 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保育士の確保についてでございます。  今ほどもお答えしましたように、今年は保育フェアができませんでしたけれども、そういった場を今後も引き続き開催して、要は、潜在されている保育士の掘り起こし等をしていきたいと思っております。また、当市では、例えば父親とか母親が保育施設に就労しておられる方につきましては加点をするなど、保育士確保に向けて一つ一つ取り組んでいるところでございます。 900 ◯議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 901 ◯2番(中川睦子さん) 私が聞いたのは、保育士とちょっとお話をさせてもらったんです。正規で働いている20代の女性の方です。大学時代のクラスは30人いました。現在、現役で保育現場で働いているのは、そのうちの10人です。もしかしたらもう5人になっているかもしれないとおっしゃっていました。  皆さん、子どもが好きで保育士を目指していたんですけれども、やはり、「仕事の内容の割に給料が低過ぎる」「定時に帰れない」「上司からいろいろ言われても仕事の持ち帰りで全然休めない」、本人も、「このまま続けるかどうか自信がない」とおっしゃっていました。さらに、この忙しい中、職場でのコミュニケーションは取りづらく、誰にも相談も聞いてもらえず、職場内での人間関係が非常に難しいんだと。  学校も同じですけれども、保育は人を育てる大切な仕事です。特に、人としての基礎を築く最も重要な任務を担う保育士を、市がどこまで理解し、大切にし、育成していくかが問われると思うんです。市内の保育士がこの彦根でずっと働いていただけるような、現職の保育士の物心両面への支援がとても大切だと思っています。  この答えてくださった保育士は、彦根市内の人ですけれども、長浜市で勤務されています。職場の中での関係で非常に心を痛めていたということで私にお話をしてくださったんですけれども、彦根市の現場としてぜひ保育士の定着ということを、どういう形で定着させていったらいいのかということ。本当にやりたい保育士さんはたくさんいるけれども、やっぱりそういう意味で、待遇の改善、そして働きやすい環境をどうつくっていくかというのも、市としてぜひ心を砕いていただきたいなと強く思います。  以上で私の発言とさせていただきます。ありがとうございました。 902 ◯議長(安澤 勝君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 903 ◯議長(安澤 勝君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会いたします。  お疲れさまでした。            午後5時54分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...