• 夜間中学(/)
ツイート シェア
  1. 彦根市議会 2020-09-01
    令和2年9月定例会(第17号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(安澤 勝君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安澤 勝君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、13番森野克彦君、および14番林利幸君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第97号から議案第106号 まで、議案第108号から議案第113号まで、 諮問第1号から諮問第4号までおよび請 願第1号(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(安澤 勝君) 日程第2、議案第97号から議案第106号まで、議案第108号から議案第113号まで、諮問第1号から諮問第4号までおよび請願第1号を一括議題とし、昨日に引き続き、個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  10番谷口典隆君。谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 4 ◯10番(谷口典隆君) 皆さん、おはようございます。谷口典隆でございます。  それでは、今期定例会に当たり、私、5点について質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  まず1点目、彦根市民会館の廃止についてでございます。  昭和39年に開設された彦根市民会館は、少なくとも昭和35年頃から文化センターの建設をという機運が盛り上がっていったことを、彦根青年会議所が1993年に発行した同会議所の40周年誌で読み取ることができます。そこには、建設当時の井伊市長に対し幾度となく彦根青年会議所の理事長らが建設の要望を行われ、企業からの寄附や貸館機能の充実を訴えておられた様子がつぶさに記録されております。  当時、同会議所は、その先鞭をつけるために、建築工事が始まった年に市民会館建設基金造成演芸会を開催し、その利益全額となる約21万円を本市に寄附されています。消費者物価指数により換算すると、この金額は現在の約100万円に相当し、多くの市民が待ち望んだ施設であったことの証左とも言えるものです。  また、開館時にはアップライトピアノ1台を寄贈され、青年会議所が真っ先に行動を起こせば他団体も追随してくれるだろうとの期待があったとされており、その心意気に深い感銘を受けるものでございます。
     このような市民の熱い思いが詰まった市民会館が廃止・解体される議案が上程されることは残念ではありますが、関係者のご尽力のおかげでその目的と役割を56年もの長きにわたり果たしてきたことを踏まえ、以下、質問をいたします。  まず、1点目でございます。市民会館用地の大部分は借地であると認識しておりますが、地権者は誰になるのかお示しください。 5 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 6 ◯教育部長(岸田道幸君) 市民会館用地としてお借りしている土地の地権者は、宗教法人滋賀縣護国神社でございます。 7 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 8 ◯10番(谷口典隆君) 続きまして、教育委員会等の本庁舎への移転後、解体を経て地権者に土地を返還するまでのスケジュールについてお示しください。 9 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 10 ◯教育部長(岸田道幸君) 庁舎機能の本庁舎への移転後のスケジュールですが、施設の廃止および庁舎機能の移転後は、建物を解体し、お借りしている土地を地権者にお返しすることとなっております。  具体的には、本定例会におきまして解体工事実施設計委託料地歴調査委託料に係る補正予算をお願いしているところでございます。関連の議案の議決をいただきましたなら、速やかに解体工事設計に入らせていただきたいと考えております。  その後は、あくまでも予定とはなりますが、解体工事設計に基づき、来年度予算として解体工事に係る予算案を上程させていただき、お認めいただけましたなら工事請負業者の入札を執行し、工事請負契約について市議会での議決をお願いしたいと考えております。  解体工事の時期につきましては、来年度の工事請負契約の議決後、年度末となる令和4年3月末までに市民会館の解体を完了したいと考えております。お借りしている土地につきましても、解体工事の完了後にお返しをする予定としております。 11 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 12 ◯10番(谷口典隆君) 次に、市民会館の解体に係る事業費の額や、国からの助成などはあるのでしょうか。 13 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 14 ◯教育部長(岸田道幸君) 市民会館の解体に係る費用につきましては、本定例会において解体工事実施設計に係る設計委託に伴う補正予算を計上させていただいており、解体工事費の積算額は当該設計によって定まってまいります。  解体工事設計時の現況調査の結果や積算単価の変動等により解体工事費は大きく前後いたしますので、現時点では正確な事業費をお答えできませんが、概算額としては数億円の規模になるものと想定をしております。  解体に当たりましては、補助金の交付はありませんが、平成29年度に創設されました公共施設等適正管理推進事業債におきまして建物の除却事業が起債の対象となりますので、これを活用させていただき事業を推進したいと考えております。 15 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 16 ◯10番(谷口典隆君) では、次にいきます。  彦根市民会館は、彦根出身の高橋貞太郎氏による設計であることは、以前に同僚の和田議員が一般質問で取り上げられ、市民が知るところとなりました。高橋氏が手がけられた建築物には、東京日本橋にある高島屋をはじめ、登録有形文化財や重要文化財に指定されているものも多く、同氏の功績はたたえられえるべきものであると考えております。  市民会館が同地にあったあかしや市民の思いを後世に伝える考えはないのでしょうか。 17 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 18 ◯教育部長(岸田道幸君) 彦根市民会館は、昭和39年に市民の文化芸術の振興や教養の向上を目的として開設されたもので、ホール以外に結婚式場やレストランなどもあり、多くの市民の方々に愛された施設であったと考えております。  こうした市民の皆様の思いを受け、例えば市民会館の廃止前の時期には、現行のギャラリーを利用し、往時の市民会館の姿を伝えるような資料や文物の展示会ができないかと今検討しているところでございます。  また、その後においても、期間は限定されますが、市有の文化施設や庁舎等において資料展示をする機会を設けられるよう、調整を図ってまいりたいと考えております。  いずれにしましても、市民会館の建設時には、市民の皆様、各種団体、企業様から多くのご寄附やご援助を頂戴し、50年以上の長い期間、彦根市民に愛されてきた施設でございますので、できる限り思い出を後世に残せるような方法を種々検討してまいりたいと考えております。 19 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 20 ◯10番(谷口典隆君) 再質問させていただきますが、市民会館の東側壁面にございますレリーフなんですけれども、これを例えばミニチュアにするとか再制作してという形ができないかということも少し提案をさせていただきました。大阪にありますフェスティバルホールが、そのような形で現建物にレリーフをそのまま移設をされておられます。  この市民会館のレリーフについては、制作に携わった方がまだ職員としていらっしゃいますので、何かそうした手だては考えることはできませんか。 21 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 22 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ご質問いただきました彦根市民会館東側正面の方ですが、壁面にタイルで貼ったレリーフがございます。これは、見ていただいたらお分かりのように、琵琶湖のさざ波と雲というのをイメージしたものでございます。  今も議員からもご指摘ございましたように、このデザインについては、当時の建築課の職員がデザインをしたということで私も聞いているところで、たしかちょっと私の記憶でございますけれども、昭和50年代後半、また60年代の前半に作られたということで記憶をしております。時期については資料をこの間から調べたんですけど、ちょっとなかったので、思いということでお答えさせていただきます。  それで、市民会館の東側壁面のレリーフを再調整して本庁舎に移設してはどうかという、そういったご提案かと考えておりますが、これらについては、関係部署とも既に協議もしておりますが、現状においては、費用面やスケジュール面を勘案すると、追加工事を実施することは困難であると考えております。  したがいまして、先ほど答弁いたしましたけれども、資料とか文物、そういったものを展示して、できる限り皆さんの思い出の詰まったこの市民会館を後世に残せるような方法を今後も検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 23 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 24 ◯10番(谷口典隆君) あらゆる可能性をご検討いただきたいと思います。  次の項目にいきます。  市民会館が位置する土地の用途や建築制限はあるのかどうかお聞かせください。 25 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 26 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 市民会館が位置します土地の本市都市計画における位置づけにつきましては、まず、用途地域としまして、第一種中高層住居専用地域、さらに、風致地区の指定がなされております。  また、本市景観計画におきましても、景観への配慮を求める地域であります城下町景観形成地域となっております。  用途地域の第一種中高層住居専用地域では、建築物の用途制限がございます。一定規模の商業施設などを規制しておりますので、喫茶店や物品販売店舗は可能でありますが、規模はともに2階以下で、床面積が500平方メートル以下となっております。  また、風致地区では、通常は建蔽率が60%のところ、40%となるほか、壁面後退も道路側からは2メートル以上、その他の境界からは1メートル以上との規定がございます。  さらに、景観計画では、建築物の高さの制限が12メートル以下であるほか、勾配屋根や色彩の規定などがございます。 27 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 28 ◯10番(谷口典隆君) 次の項目にいきます。  市民会館の除却後、跡地を彦根市が活用する考えはあるのでしょうか、お聞かせください。 29 ◯市長(大久保 貴君) 市民会館用地の大部分につきましては、地権者によりお借りをしている土地でございまして、賃貸借契約において市民会館用地として使用目的が限定されております。今後、市民会館は建物を解体する方針でございまして、使用目的がなくなりますことから、契約内容に基づいて借用地を返還させていただくことになります。  したがって、今後の市民会館跡地の活用につきましては、まずは地権者様のご意向を尊重してまいりたいと考えております。 30 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 31 ◯10番(谷口典隆君) 再質問をさせていただきます。  本市が策定しました文化施設適正化計画では、本庁舎の耐震化に合わせて、この市民会館については廃止とされております。また、都市交通マスタープランでは、市民会館跡地を観光バスの駐車場にする方針が記載をされておりますが、これらの計画、この駐車場計画も含めまして、推進についてはないものと、この都市交通マスタープランに掲載されております駐車場計画についてもないものという考えでよろしいでしょうか。 32 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 33 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 彦根市都市交通マスタープランは、本市の慢性化しております交通渋滞問題や公共交通の弱体化などの様々な交通課題を踏まえ、平成28年度に策定したものでございます。  この都市交通マスタープランでは、市民会館の跡地での観光バスの駐車場と観光拠点の機能強化をお示ししております。これは都市交通を考える上での方針ではございますが、当該土地の利用を妨げるようなものではございません。  したがいまして、これまでのご答弁どおり、まずは土地所有者様の今後の土地利用の意向を尊重してまいりたいと考えているところでございます。 34 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 35 ◯10番(谷口典隆君) では、最後の質問にいきます。  今、市長からもご答弁ございましたけれども、土地所有者である護国神社さんが今後何らかの利活用を図られることになろうかと思いますし、また、検討もされるんだと思います、今のご答弁を踏まえて。その際には、有効利用に向けて彦根市は協力すべきだと。今まで長年の間お借りをしていたということもございますし、そうした経緯も踏まえて、大いに彦根市として協力すべきだと考えますが、見解をお示しください。 36 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘をいただいておりますとおり、地権者様におかれましては、長期にわたり彦根市民会館の開設に多大なご協力を賜り、大変感謝をしております。  彦根市民会館の設置および管理に関する条例を廃止する条例案について今定例会で議決を頂戴しましたならば、市民会館の廃止と借用地の返還につきまして再度地権者様に丁寧にご説明申し上げるとともに、借用地を返還させていただくまで、詳細のスケジュールや原状回復の内容など、逐次ご協議をさせていただきたいと考えております。  また、お借りしております土地の返還後につきましても、地権者様のご意向を尊重しながら、有効活用が図られますように、でき得る限り本市としましても協力をしてまいりたいと考えております。 37 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 38 ◯10番(谷口典隆君) 市民会館廃止、解体、更地化やむなしかと考えております。しかしながら、跡地利用については、今、市長おっしゃっていただきましたように、議決が得られたならば速やかに今おっしゃっていただいたような行動を取っていただきまして、今後の利活用に向けまして一致団結してご協力いただきたいと思います。どうなるか分かりませんけれども、よろしくお願いしたいと思います。  次にいきます。  2点目、人工内耳装用者への支援についてでございます。  人工内耳装用者の支援のために、令和3年度予算における人工内耳の電池への補助を求めて、以下質問いたします。  人工内耳は、聴覚障害者の内耳の蝸牛に電極を接触させ聴覚を補助する器具で、装着と訓練により中途失聴者が一定程度音声を聞き取れるようになったり、聴覚障害のある乳幼児の言語発達を支援できる場合があるとされており、国内の装用者は約1万人とも言われております。  人工内耳の修理については医療保険適用されているところでございますけれども、人工内耳の電池の買い換えについては自己負担となっており、人工内耳装用者にとってメンテナンス費用が大きな負担となっているとお聞きしております。本市では、人工内耳の外部装置についての補助制度はありますが、電池への補助はありません。  そこでお尋ねいたします。本市の人工内耳外部装置の購入に係る補助実績についてお示しください。 39 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 40 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 令和2年9月までの補助実績といたしましては、対象者は4名で、この内訳は、平成24年度に1名で18万円、平成26年度に1名で18万円、平成30年度に2名で、それぞれ30万円と27万円となっており、総額で93万円を給付しております。 41 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 42 ◯10番(谷口典隆君) 次に、人工内耳外部装置で使用されている空気電池や充電池、充電器の価格、市場価格ですね。どの程度なのかお示しください。 43 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 44 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現在、外部装置の補助受給者の4名の方が使っておられる装置のメーカーの市場価格を確認いたしましたところ、空気電池は6粒入りで605円、充電池は1本1万7,600円、充電器は本体が2万6,400円で、本体に必要なケーブルが2,200円となっております。 45 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 46 ◯10番(谷口典隆君) 次に、県内他市における人工内耳外部装置や電池、充電器への補助制度の整備状況についてお示しください。 47 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 48 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 県内市町のうち、外部装置の補助制度が整備されておりますのは、本市をはじめ、甲賀市、草津市、米原市、長浜市、湖南市、守山市の7市となっております。  また、空気電池につきましては、甲賀市、長浜市、湖南市、東近江市、守山市、大津市、日野町の7市町で、充電池および充電器につきましては、長浜市、湖南市、守山市の3市でそれぞれ補助制度が整備されております。 49 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 50 ◯10番(谷口典隆君) 次に、本市が人工内耳の電池や充電器への補助に向け制度を拡充した場合、想定される予算額はどの程度なんでしょうか。 51 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 52 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現在、4名の方が外部装置の補助制度を利用いただいておりますので、対象者を4名として、先ほど申し上げました市場価格や他市の補助額を参考に電池と充電器の補助を実施するとして試算いたしますと、初年度はおおよそ25万円となります。 53 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 54 ◯10番(谷口典隆君) 次にいきます。
     令和3年度において、人工内耳の電池や充電器への補助について制度の拡充を図られることについて、見解をお示しください。 55 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 56 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 人工内耳に係る電池や充電器は高額でございまして、経済的な負担になっていることにつきましては把握しておりますことから、他市町の導入状況を参考にしながら、令和3年度予算に向けて検討してまいりたいと考えております。 57 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 58 ◯10番(谷口典隆君) 再質問を1点させてください。  先ほど初年度で25万円、今現状外部装置の補助をされている方4名を対象ということでございますけれども、ご検討いただきました。予算の積算もざっとしていただいたわけですけれども。  今この予算の質問を出させていただいて、当然検討はしていただいていると思うんですが、これ、前向きに検討していただけるのかどうか、その辺だけもう一度お願いできませんか。 59 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 60 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまご答弁申し上げましたとおりでございますけれども、人工内耳に係る電池や充電器は高額となっております。経済的な負担ということでもあるということで、十分にそのことは把握をしておりますので、こうしたことを踏まえまして、十分に検討してまいりたいと考えております。 61 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 62 ◯10番(谷口典隆君) 十分にということは、前向きにと勝手に解釈させていただきたいと思いますので、新年度予算、限られた予算ではございますけれども、大して大きな金額ではないと思います。その辺のご負担も考慮していただいて、ぜひとも予算化をお願いしたいと思います。  次、3点目にいきます。  ビズリーチ社との連携協定についてでございます。  1点目、ビズリーチ社と連携協定を締結した理由をお聞かせいただきたいと思います。 63 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 64 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 本市のGIGAスクール構想の推進に向けては、教育長をサポートする専門人材を確保し、ICT教育を推進していくことが効果的であるとの提案を丸山特別顧問からいただきました。また、その中で、ビズリーチ社が社会貢献活動の一環として、GIGAスクール構想の実現に向けた全国の地方自治体をサポートする人材募集事業を展開されているとの情報も併せていただきました。  このことを受けまして、本市では、他自治体のビズリーチ社の活用事例も参考にして検討いたしました結果、本市とビズリーチ社の思いが一致したことを踏まえまして、双方合意の上で連携協定の締結に至ったものでございます。  今回、連携する取組の第一弾として、ビズリーチ社にGIGAスクール構想の推進への助言をいただく専門人材を募集いただいておりますが、本協定は、連携する分野を限定せず、地方創生に資する専門的な知見を有する外部人材の登用について連携して取り組み、市の政策課題の解決や持続的な発展を図ることを目的とした包括的な協定内容となっております。 65 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 66 ◯10番(谷口典隆君) 次に、ビズリーチ社との連携協定による本市のメリットをお聞かせください。 67 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 68 ◯企画振興部長(長野繁樹君) ビズリーチ社は、幅広い業種・職種において専門スキルを持つ人材が多数登録をされている国内最大級の即戦力人材データベースを保有され、効率よく専門的な知見を有する人材と出会える仕組みを構築されております。  ビズリーチ社との連携協定の締結によりまして、本市のニーズに合った専門的な知見を有する人材を効率よく外部から登用することができ、まさに官民の連携により本市における政策課題の解決を図っていけることが大きなメリットであると考えております。 69 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 70 ◯10番(谷口典隆君) では、次に、本市との連携協定によるビズリーチ社のメリットは。 71 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 72 ◯企画振興部長(長野繁樹君) ビズリーチ社側のメリットといたしましては、まず、地域住民に身近な行政の場でCSRと呼ばれる企業の社会的責任を果たすことにより、有効な広報活動につながるという点が挙げられます。  また、自治体の経営戦略や学校教育のICT化における地方自治体での外部人材の登用事例が増えており、ビズリーチ社の登録会員におかれても、地域の課題解決に携わる仕事への興味・関心が高まっているとお聞きしておりますので、地域への貢献に寄与する本市の魅力的な仕事を紹介することにより、登録会員のニーズを満たすことができるという点も大きいのではないかと考えております。 73 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 74 ◯10番(谷口典隆君) 再質問させていただきますが、ビズリーチ社に対して費用というのは一切発生しないんでしょうか。 75 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 76 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 今回は、その包括連携協定の一環として、まず最初、GIGAスクール構想実現のための専門的人材の募集ということで行っていただいておりまして、それについては費用は発生いたしません。  ただ、その次に、2回目以降にビズリーチ社を活用させていただく場合の人材活用につきましては、費用が発生してくるとお聞きしております。 77 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 78 ◯10番(谷口典隆君) 幾らぐらい発生するんですか。 79 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 80 ◯企画振興部長(長野繁樹君) その点につきましては案件等によると思いますので、そこら辺のことはまだお知らせいただいてはおりません。 81 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 82 ◯10番(谷口典隆君) 連携協定されているので、おおよそは把握しておられると思います。来年度予算にも向けてでしょうし、今年度は、今後のGIGAスクールのサポーター、専門人材以外にも今年度やっていこうとされているのであれば、ある程度一定予算は把握しておられると思いますので、お聞かせください。 83 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 84 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 今ほど申し上げましたように、現在のところ、その金額というのは案件によって決まっていくということもお聞きしておりますし、その費用については、今のところ本当に把握しておりません。当面、GIGAスクール構想の募集ということでお願いをしているというところでございます。 85 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 86 ◯10番(谷口典隆君) 議会にも配信されましたけれども、今後も人材活用していくということがございました。いろんな職種で対応していきたいと。今回は第一弾だということでございましたけれども。  では、その費用が分からないということであるならば、今年度はこのビズリーチはGIGAスクール以外には使わないということでよろしいんですか。 87 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 88 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 包括協定の中で、本市がビズリーチ社以外の会社と同様の協定を結ぶことは妨げないという規定を設けておりますので、他社とも同様の申出があったら協定を結ばせていただくという思いをしております。  今年度につきましては、今のところGIGAスクール構想に特化してお願いしようかなと思っております。今後、中身を精査して、万が一必要な場合がありましたら、またビズリーチ社も有効には活用していきたいと考えております。 89 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 90 ◯10番(谷口典隆君) 次にいきます。  連携協定を締結するに当たって、プロポーザル方式等による選考が望ましいと考えるわけですけれども、今回の連携協定については、どのような手順でビズリーチ社を選考されたのかお聞かせください。 91 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 92 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 最初にお答えいたしましたとおり、GIGAスクール構想の推進に向けて専門人材を確保したいという本市の思いと、社会貢献活動の一環としてGIGAスクール構想の実現のため本市をサポートしたいというビズリーチ社の思いが一致したことにより、他自治体の事例を参考にしながら、双方の合意により、随意で連携協定の締結に至りました。  ビズリーチ社は、幅広い業種・職種において専門スキルを持つ人材が多数登録されている国内最大級の即戦力人材データベースを保有され、効率よく専門的な知見を有する人材と出会える仕組みを構築されておりますので、GIGAスクール構想の推進に限らず、今後とも幅広く本市の政策課題の解決のため、同社を活用できることを期待しているものでございます。  また、本市では、ほかに民間事業者とこうした包括的な官民連携協定を締結しておりまして、かつ、他自治体においてもビズリーチ社との間で同様の協定を締結されている事例もございましたので、同社との協定締結については問題ないと判断したものでございます。  今回の外部人材の登用等に関する連携協定につきましては、決してビズリーチ社に限定するものではございません。他社から同様の申出があった場合におきましても、本市の政策課題の解決や持続的な発展に資する内容であり、双方の合意があれば、協定を締結する予定でございます。 93 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 94 ◯10番(谷口典隆君) 再質問ですけれども、先ほどおっしゃったように2回目以降は料金が発生するということであるならば、今回も1回目は広く、何もビズリーチ社に限らず。こうした形で、本来、ほかの事業であるならば、あるAという企業がある課に提案をしましたと。それでは、ほかもあるかも分かりませんので、幅広く募集しましょうという形でプロポーザルなりという形式を取られるのではないですか。結果的にそれを提案されたそのA社からしか提案がなかったとしたら、そこと連携協定、包括協定を結ばれるということは今までよくままある話かと思うんですけれども、先ほどおっしゃったように2回目以降が料金が発生するなんていうことはどこにも書いてありませんでしたし、今お尋ねして初めて分かったんですけれども。  先ほどビズリーチがCSRの一環だとおっしゃいましたけど、CSRなんていうのは企業がお金を出すものであって、企業がお金をもらえるというのは、これ、完全なビジネスモデルになってしまうわけですから、ここの見解が、今おっしゃったこうした包括協定を結ばれるというのは、GIGAスクールだけに特化してであるならば料金がかからないということで分かると思うんですけれども、この辺は二回目以降も含めてということは問題はないんですか、本当に。 95 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 96 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 連携協定のパートナー選定に当たりましては、議員おっしゃるように、公平性とか透明性を確保していくということは非常に重要なことだと認識しております。  まず考えなければいけないのが、他社との競合性があるかどうかということだと思っております。競合性がもしあるのであれば、当然ご指摘のとおりプロポーザル方式とかコンペとかによる企画提案の手法によって選考していく必要があると考えておりますが、今回はGIGAスクールとはいえ、連携協定の中身としましては、今後も活用の見込みがあるだろうということで、地方創生と地域の持続的な発展に資する外部人材の登用という、そういう包括的な内容で今回ビズリーチ社と結ばせていただいておりますので、ご答弁いたしましたように、他社から同様の申出があった場合においても、双方の条件が合致しましたら協定を締結させていただくとしております。  今回は、単独のこの事業者に絞り込む必要はなくて、複数の事業者とも同様の取組ができるということから競合性がないと判断をいたしまして、他市等の先進事例も参考にして、ビズリーチ社と協定を締結させていただいたというものでございます。 97 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 98 ◯10番(谷口典隆君) 再質問ですけど、競合性がないというのは、1回目はそれは無料でやるのであれば競合性はないですよ。でも、ここに第一弾としてと書いているではないですか。今後幅広く募集をする、このビズリーチを使うとおっしゃるんでしょう。  この1回限りならビズリーチ社とこういう協定、締結を結ぶのは問題ないと思いますよ。でも、2回目以降、費用が発生するというのであれば競合性が出てくるわけですから、こんな形ではなくて、初めからこのGIGAスクールだけ、ビズリーチは1回きりにして、2回目以降は違う形ですればいいではないですか。あえてこの料金、費用が発生するというのを分かった上で、なぜこのような提携を結ばれたんですか。 99 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 100 ◯企画振興部長(長野繁樹君) このような形の包括的な協定を結びたいと、私どもはGIGAスクールということも考えておりましたが、包括的な協定という形で結びたいとおっしゃっていただいたのはビズリーチ社の方でございまして、同じような形で全国でも結んでおられるとお聞きしております。  先ほども申しましたけれども、双方の確認事項としまして、本市がビズリーチ社以外の民間企業と連携し協力することは妨げないという規定を設けておりますので、私どももほかのいろんなチャンネルを使いながらまた同様の協定を結ぶことも視野に入れておりますし、今回ビズリーチ社と結ばせていただいたというのは、あくまでそのチャンネルの一つと捉まえております。案件によりましては、入札も含めて、プロポーザル方式等も含めて考えていく必要があると考えております。幾つかのこの選定方法、選択方法の手法の一つだと考えておりますので、よろしくお願いします。 101 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 102 ◯10番(谷口典隆君) 丸山顧問からそういう提案があったということでお聞きしましたけれども、当初はこのビズリーチを使う予定はなかったではないですか、GIGAスクールに関して。そうでしょう。だから、教育委員会にとってみたら降って湧いた話で、これ、ビズリーチを使いなさいということで慌てていらっしゃるわけではないんですか。何かちょっと腑に落ちません。またこの後もありますので、続けていきます。  次、中項目2にいきます。  GIGAスクールサポーターの雇用主、これはどこになるのかお聞かせください。 103 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 104 ◯教育部長(岸田道幸君) GIGAスクールサポーターにつきましては、業務ごとに3分類ございまして、まず、GIGAスクール構想推進アドバイザー業務、二つ目がGIGAスクール構想システムアドバイザー業務、三つ目がGIGAスクール構想スクールサポートスタッフ業務でございます。  もう一度繰り返しますと、GIGAスクール構想の推進アドバイザー業務、システムアドバイザー業務、サポートスタッフ、この三つの業務を委託することとしておりまして、今回ビズリーチ社を通して募集しておりますのは、GIGAスクール構想推進アドバイザー業務でございます。  なお、いずれも業務委託を締結する予定でございまして、彦根市と雇用関係が生ずるものではございません。 105 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 106 ◯10番(谷口典隆君) では、次です。  GIGAスクールサポーターの勤務形態をお聞かせください。 107 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 108 ◯教育部長(岸田道幸君) 先ほどもご答弁申し上げましたとおり、今回募集しておりますGIGAスクール構想推進アドバイザーにつきましては、業務委託契約を考えておりますことから、彦根市との雇用関係は生じないものでございます。  次に、委託業務の内容につきましては、「彦根市のGIGAスクール構想での整備内容や現在取り組んでいる校務系ネットワークの整備内容など学校ICT環境全体を鑑みたうえで、効果的・効率的な活用方法についての提案」などをお願いすることとしており、その業務を遂行いただく中で、週1回程度、直接教育委員会事務局の職員に対しアドバイスをいただいたり効果的・効率的な活用方法についての提案をいただくこととしております。  また、月1回程度は彦根市にお越しいただき、ほかはリモートでの業務をお願いすることとしております。  なお、お越しいただく際は、公共交通機関のご利用を想定をしているところでございます。 109 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 110 ◯10番(谷口典隆君) 再質問させていただきます。
     ビズリーチのサイトを拝見しますと、その「副業×兼業」というのが市の方に書いております。この現在の勤務先が兼業や副業を認めるか否かというのはどのように確認されるのかお聞かせいただけますか。 111 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 112 ◯教育部長(岸田道幸君) 本人とも確認をさせていただかないといけませんが、最終は面接を予定しておりますので、当然、面接ではその人が適任かどうかと見ることもしますし、あと、条件面での確認、双方での確認ということをさせていただいて、必要なことについてはその場で確認をしてまいりたいと考えております。 113 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 114 ◯10番(谷口典隆君) 再質問です。  今、面接、面談というご答弁がございましたけれども、同じく先ほどから企画振興部長がおっしゃっています浜松市さんもGIGAスクールに関係してこのビズリーチさんを使って、今募集されているわけですけれども、浜松市さんのページには、1次面接がいつ、2次面接がいつという詳細日程が出ています。なぜ、これ、彦根市は掲載をしてないんですか。 115 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 116 ◯教育部長(岸田道幸君) そこの求人の方法については、各市町での判断ということになっておりますが、彦根市につきましては、この求人票のとおりということで、あと、第1次面接をやりますので、その後の方にはその工程については説明をさせていただきたいと考えております。 117 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 118 ◯10番(谷口典隆君) 再質問ですけれども、求人票のとおりということであるならば、ビズリーチを使わなくても職業安定所を使えばいい話、ハローワークを使えばいいわけでございますので、この辺、詳細な日程を上げられる予定はないんですか。  では、浜松市さんは、いつまでに応募があったときにはいつ面接ですよ、2次面接はいつですよという細かな日程があって、より応募してみようかなという気になるわけですよね。その辺、改められるお考えはありませんか。 119 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 120 ◯教育部長(岸田道幸君) 議員ご指摘のとおり、いろんな周知方法というのがあるのは存じております。彦根市については、求人票の記入の仕方につきまして、ビズリーチ社にもアドバイスをいただいてやっておりますので、今のところ、先ほど答弁したような形で進めさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 121 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 122 ◯10番(谷口典隆君) 再質問します。企画振興部長にお尋ねしますけど、ご答弁いただけるならば。  先ほどおっしゃったように、包括連携、包括協定を結んであるのであれば、今、教育部長のご答弁のように、ビズリーチ社からちゃんとよそと同じような適切な指導をしてくれと、案内をしてくれと言うべきではないんですか。なぜ浜松と彦根、こんな差があるんですか。  今、浜松市さんの教育委員会、担当の指導課さんにお尋ねしましたら、かなり応募が殺到していますと。1次面接、2次面接を控えて、賃金は一緒ですよ。報酬は一緒ですけれども、かなりの応募があるので、大変うれしい悲鳴ですというご回答もございました。  これ、今、教育部長のご答弁を借りれば、お言葉を借りれば、きっちりとビズリーチさんによそと同じように適切な指導をしてくれと言うべきではないんですか、包括協定した担当部署として。いかがですか。 123 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 124 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 今、議員ご指摘のとおり、やはり少しでも応募していただける人材が、優秀な人材が来ていただけるようにすることにつきましては、連携協定を結んだ当方の責任でもあると思いますので、そこは再度しっかりとビズリーチ社の方にその旨お伝えいたしまして、多くの人材が集まるような配慮をしていただくようにこちらから申し入れたいと思っております。 125 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 126 ◯10番(谷口典隆君) では、次にいきます。  GIGAスクールサポーターの給与等の待遇についてお聞かせください。 127 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 128 ◯教育部長(岸田道幸君) 先ほどご答弁させていただきましたとおり、本件は業務委託でありますことから、彦根市から委託料をお支払いすることとなります。  委託料は、1日上限2万1,200円でございます。なお、リモートではなく、本市にお越しいただいて業務に当たっていただきますときは、交通費相当額を委託料に加算する予定でございます。 129 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 130 ◯10番(谷口典隆君) 例えば保険とかそうしたものに関しては、こちら市としては見ないんですか。 131 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 132 ◯教育部長(岸田道幸君) 今までもご答弁をさせていただきましたように、業務委託、業務をお願いするという形でございますので、その個人に係る保険等は予定はしてないところでございます。 133 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 134 ◯10番(谷口典隆君) では、もしその方が勤務中であるとか通勤中に事故に遭われましたらどのような対応が想定されるんですか。 135 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 136 ◯教育部長(岸田道幸君) 今もご答弁申し上げましたとおり業務委託ということでございますので、交通費はこちらで持ちますが、その間の事故等については個人の責任という範疇の中で考えていただきたいと思っております。 137 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 138 ◯10番(谷口典隆君) 再質問させていただきますけれども、厚生労働省のガイドラインによりますと、通勤中であるとか勤務中に事故が起こった場合は、本業の勤務先の保険が適用されるという考えはもちろん駄目で、その副業・兼業に関わる現行制度についての中で、しっかりとそれぞれが保険等に加入しなければならないと。休業補償、傷害補償、遺族補償等、労災保険の給付について、そのように明示をされております。これ、問題ないんですか。 139 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 140 ◯教育部長(岸田道幸君) 詳細については、委託契約の中でまた定めていきたいと考えておりますし、あと、懸念することが、議員ご指摘のような内容、ほかにもまたあろうかと思いますけれども、そういった件は面接の中で双方で合意をするなり説明するなり、十分な市としての説明責任を果たしていきたいと考えております。 141 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 142 ◯10番(谷口典隆君) 再質問です。  さっきから面接の中で、面接の中でとおっしゃっていますけれども、ビズリーチ社のホームページの浜松市の掲載情報なんていうのは、教育部長、企画振興部長、ご覧になられたことございますか。どのような情報が入っているか。浜松市との契約でないとか詳細に書かれていますよ。その辺、いかがですか。 143 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 144 ◯教育部長(岸田道幸君) ホームページにおいて募集されているということは聞いておりますが、詳細な部分については確認はできておりません。 145 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 146 ◯10番(谷口典隆君) 教育委員会、教育部長に詰め寄るのは申し訳ない話ですけどね。丸山顧問から急に言われて、急に予算も取ってないのに降って湧いたような話で、では、やりましょうかということ、顧問の顔を立てるのかどうか分かりませんけれども、何かみんながやりたくてやっているものではないということがぷんぷん匂うわけでございますけど、いいです。では、次へいきます。まだありますので。  GIGAスクールサポーターの予算科目は委託料となっていますが、問題ないんですか。 147 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 148 ◯教育部長(岸田道幸君) ビズリーチ社を通して募集するGIGAスクール構想推進アドバイザーを含め、3種類のGIGAスクールサポーターにつきましては、いずれも業務委託を予定しておりますことから、予算科目との整合性は担保されていると認識しております。 149 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 150 ◯10番(谷口典隆君) では、再質問にいきます。  いっとき製造業の偽装請負というものが問題になったことがありましたよね。これは、実質的に雇用関係にあるにもかかわらず、企業が社会保険の負担や労働法令のルールを回避するために業務委託の形式で仕事をさせることをいうと書いております。  企業にとっては、雇用するよりも業務委託という形を取った方が、ルール面・コスト面で何かと都合がよいからですが、労働関係の法令や判例をひもときますと、たとえ契約書の表題が業務委託契約書であったとしても、その契約内容や業務の実態によっては偽装請負であると判断されて、処罰の対象になってしまう可能性があるとされています。  先ほど申し上げました厚労省のガイドラインにも、そうしたことをクリアするためにしっかりしなさいよということが書かれていると思うんですが。  この辺、問題があるのかないのか。委託料の中で回るから大丈夫だとおっしゃいますけれども、しっかりその辺、委託契約を結ぶとしても、ホームページの方にしっかりその辺の情報も書かれていない。誤認したまま応募してこられる可能性もある。これは誰が責任を持ってリーガルチェックなんかをしていくのかお聞かせいただきませんか。 151 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 152 ◯教育部長(岸田道幸君) 今回の委託につきましては、今、議員ご指摘いただきましたように、派遣という内容ではございませんで、あくまで業務をその方にお願いしていくということでございますので、派遣業務とは違うということで認識をしております。  あと、リーガルチェックということでご指摘をいただいておりますが、その部分については、担当課の方で事務を進める中で法令的なチェックというのもしていきたいと考えております。 153 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 154 ◯10番(谷口典隆君) 先ほどから言いますように、業務委託だから大丈夫だとおっしゃいますけれども、請負ではないにしても、では、仮にご本人さんが「副業×兼業」というビズリーチのホームページを見て応募してこられて、兼業・副業ですという形で確認を取って、どこまでそれを今の実際の本業の企業なり事業所なりに届け出られるかということも含めまして、その辺、本当にしっかり対応できるのかということが私は懸念をしているわけでございます。  ちなみに申し上げますと、浜松市さんは、業務委託では作業内容の指示に限界があるので、委託ではなく委嘱をするとおっしゃっていました。委嘱でいろんな形のこうした人材を確保しているんだというお考え、お取組だということをお聞きしましたけれども、本当にその辺、委託契約で大丈夫なんですか。 155 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 156 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市としては、先ほどもご答弁申し上げておりました委託ということで考えております。  なお、お勤めの事業所の承諾なりについても確認もしてまいりたいと思っておりますので、その確認方法については、もう少し詳細な検討を進めたいと考えております。  以上でございます。 157 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 158 ◯10番(谷口典隆君) 昔、市立病院もありましたよね、産婦人科の先生が辞める辞めないという話で、こちらに来られたこともございました。  しっかりその辺、本業とのすみ分け、兼業・副業というのはご認識いただきたいと思いますけれども、問題があってから遅いと思いますので、その辺はしっかりチェックしていただくなり対応していただく。もし今現状でこれがまずいということになれば、すぐさま対応を変えていただくということもお願いをしておきたいと思います。私、心配して申し上げておりますので。  次にいきます。最後の質問です。  ビズリーチ社との連携による今後の人材募集については、どのような職種を想定されているんでしょうか。 159 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 160 ◯企画振興部長(長野繁樹君) お答えいたしておりますように、ビズリーチ社との連携協定につきましては、取組の分野を限定せず、必要に応じて外部人材を登用し、本市の政策課題の解決や持続的な発展を図ることを目的とした連携協定となっております。  今回、まずその第一弾として、GIGAスクール構想推進への助言をいただく専門人材を募集したところでございますので、今後募集する職種につきましては、現時点においては決まっておりません。  今後につきましては、全庁的に専門的知見を有する人材の必要性というものを十分検討いたしますとともに、他市の事例も参考にしながら、時機を逸することなく、必要に応じて有効にビズリーチ社を活用してまいりたいと考えております。 161 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 162 ◯10番(谷口典隆君) 先ほどから、他市の事例を参考にしながらとおっしゃっていますけれども、他市の事例というのは、ビズリーチ社の取組でビズリーチ社と一緒にやっておられる他市の事例、幾つかご覧になられましたか、企画振興部長。 163 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 164 ◯企画振興部長(長野繁樹君) ビズリーチ社と自治体が公募でいろいろ募集されているという事例につきましては、例えば広島県の福山市が戦略推進マネージャーを募集されている、あるいは茨城県のつくば市がファンドレイジング推進監という職を募集されているといったこととか、あるいは長野県の長野市も同じく戦略マネージャーというのを募集されているということも承知しております。  例えば国の方でも、経済産業省なんかが「空飛ぶクルマ」プロジェクト、「週一官僚」の公募ですとか、スポーツ庁がスポーツ産業の成長促進事業などの募集をかけておられるということで、国、県あるいは市、町でもビズリーチ社を活用されているという事例というのは承知しております。 165 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 166 ◯10番(谷口典隆君) もう一度お聞きしますけれども、では、今後ビズリーチ社を通じて新たな人材を募集したい、しようということは、これ以降、GIGAスクールが落ち着いたら、広く庁内に誰か人材募集するところはないかということを広く各課に照会をされるわけですか。どのような形でされるんですか。 167 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 168 ◯企画振興部長(長野繁樹君) ビズリーチ社と連携協定を締結したということにつきましては、各部局も全て部長会議等を通じてもう既にご報告しておりますので、そのような案件があるならば、また、活用の希望があるならばということで、また照会なりをかけたいと思っております。  ただ、申しましたように、あくまで一つのチャンネルでございますので、ほかから同じような申出があった場合については同様の協定を結ばせていただくということもございますし、その他、入札、ほかのプロポーザルとか、もろもろの手段があるということで、その一つとして考えていきたいと思っております。 169 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 170 ◯10番(谷口典隆君) 再質問ですけれども、ビズリーチ社の1回目はCSRだ何だかんだと言って、入札にかけなかったわけですよね。よそがもしそういった申出があったら入札にするんですか。
    171 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 172 ◯企画振興部長(長野繁樹君) それはその案件によると思います。 173 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 174 ◯10番(谷口典隆君) では、1回目は、これ、無料のところなら、どこでも入札なしで連携協定、包括協定を結ぶということですか。 175 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 176 ◯企画振興部長(長野繁樹君) これもこちらのニーズと向こうの思いとが合致した場合だと思います。そういう条件面で合致すれば、来る者は拒まずという形でいきたいと思っております。 177 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 178 ◯10番(谷口典隆君) では、2回目からお金、費用が発生しますよということで、我々、この彦根市としてのニーズが何が合致したのか教えてください。 179 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 180 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 合致したというのは、こちらが例えば今回の場合ですと、GIGAスクール構想の推進に当たっての専門的な人材が欲しいということと、ビズリーチ社が今回CSRの一環でGIGAスクール構想の人材募集をされていると。こちらの思いと先方の今やっておられるCSRとの活動が条件面で一致したということでございます。 181 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 182 ◯10番(谷口典隆君) こちらのニーズというのは、丸山顧問から提案を受けて、丸山顧問に何らかの実績を残さないと駄目だぐらいの考えだったのではなかったんですか。その程度ではないんですか。だからそうやって詰めていかれるとどんどんちぐはぐになってしまっているのではないのですか。  では、もう一度お聞きますけれども、では、2回目は有料です、ビズリーチさんに費用が発生しますよ。幾らか分からない中で、どのような形で庁内に照会をかけられるんですか。 183 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 184 ◯企画振興部長(長野繁樹君) ビズリーチ社ということに限定せず、例えば外部人材、専門的な知見を有する外部人材が必要かどうかという調査はさせていただこうかなと思っております。 185 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 186 ◯10番(谷口典隆君) いや、私は今「ビズリーチ社との」、この質問に書いているでしょう、ビズリーチ社との連携による人材募集についてお尋ねしているんです。 187 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 188 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 言うてもビズリーチ社は大手の専門的人材のデータベースを保有されている業者でございますので、ビズリーチ社という名前を出して、当然協定を結んでおりますので出すべきだと思います。募集というか、どのような人材が各所属において必要とされているのかということにつきましては、ビズリーチ社という名前をしっかりと出した上で照会をかけたいと思っております。 189 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 190 ◯10番(谷口典隆君) 「言うても」と言われても、私もちょっと何を言うてもなのか分かりませんけどね。では、第一弾としてやりますって、ビズリーチ社という名前を出すのではなくて、実際に費用が発生するわけではないですか。では、取りあえずGIGAスクールだけ様子を見て、費用が発生するので、今後については同業他社に関しても声をかけていくよというお考えならまだ分かりますけれども、これに味をしめてなのか分かりませんけれども、これで民間活力を活用していこうというお考えなら分かりますけれども、ビズリーチ社ということで第一弾だと今回おっしゃっているので、第二弾、第三弾はどういう形でやられるんですかということをお尋ねしているわけですよ。  それなのに、次からの費用が分からないと。どれぐらいかかるか分からない。費用は発生しない、予算も取っていない。では、どうやってやるんですか。では、ある課が、総務課なり企画課がこういう人材を募集したいとおっしゃったら、いや、予算がないのでやめてくれとなるのかどうなのか。では、それなら、よそ、同業他社に声をかけて、同じような包括連携を結ばれるのかどうかということをもう一度お聞かせください。 191 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 192 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 今回ビズリーチ社とこういう形で包括協定を締結させていただきましたので、いずれにいたしましても、有効な活用方法をさせていただきたいと考えております。  第一弾はGIGAスクール構想ということでございましたけれども、確かに費用面、発生するということもございますが、一つのチャンネルとして、あらゆる方法で有能な人材を集められるように、民間のお力を借りながらやっていきたいと考えております。 193 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 194 ◯10番(谷口典隆君) 言うてもビズリーチさんは大手なので、それは大丈夫でしょう、安心していますよ。しかしながら、丸投げにしないで、連携したのであれば、協定を結んだのであれば、しっかりと最後まで面倒を見ていただきたいと思いますよ。  教育委員会も今大変だと思いますよ。だから、その教育委員会の内容についても、教育委員会に頼むよというだけではなくて、こういうことを他市はしているよ、こういう情報を掲載したらどうだということをアドバイスをやっぱり企画課として、協定を結んだ担当窓口であれば、そこまでしっかり面倒を見るべきだと思います。それが無理なら、丸山顧問を通じてでもそういったことをしっかり要望するべきだと思いますよ。  次にいきます。  4点目、滋賀銀行彦根支店の統廃合についてでございます。  8月上旬に滋賀銀行彦根支店と彦根駅前支店との統合が発表されました。それに先立つ7月中旬に、滋賀銀行彦根支店の譲渡と活用は彦根市に申し入れているが返事がないらしい、議会も協力してやってはどうかとのご意見が市民から寄せられました。  当然ながらそのような経緯を正式に議会が承った事実はなく、そのことを丁重にお伝えしたものの、統廃合が発表された後も彦根市に大きな動きはないようですので、事実関係を整理する意味から質問させていただきます。  1点目でございます。  滋賀銀行彦根支店の統廃合が本市に知らされた時期と対応についてお聞かせください。 195 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 196 ◯市長(大久保 貴君) 本年3月25日に滋賀銀行本部からご来庁いただきまして、彦根支店を彦根駅前支店に移転し、店舗設備を統合する予定である旨ご報告をいただいたものでございます。 197 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 198 ◯10番(谷口典隆君) 再質問ですけれども、この3月25日には統廃合だけの話でしたか。 199 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 200 ◯市長(大久保 貴君) 基本的にはそうだったと思っております。 201 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 202 ◯10番(谷口典隆君) では、次にいきます。  統廃合による同支店が位置する銀座商店街への影響をどのように考えていらっしゃいますか。 203 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 204 ◯産業部長(中村武浩君) 滋賀銀行彦根支店は、現在まで銀座商店街や近隣住民の方々が利用されており、同行が統合されることによりまして利便性が低下すると予想されます。 205 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 206 ◯10番(谷口典隆君) 次に、今年5月には、滋賀中央信用金庫の本部ならびに彦根営業部が中央町から小泉町に移転し、続いて今回発表された滋賀銀行彦根支店の統廃合と、旧市街地から金融機関が消えていく現状について、本市の経済への影響をどのように考察されていますでしょうか。 207 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 208 ◯産業部長(中村武浩君) 今回、滋賀銀行彦根支店の統廃合、滋賀中央信用金庫彦根営業部の移転により、旧市街地から2店舗の金融機関がなくなり、利便性が低下すると予想しております。  しかし、地域経済の影響を推測することは、困難だと考えております。 209 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 210 ◯10番(谷口典隆君) なぜ困難なんですか。 211 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 212 ◯産業部長(中村武浩君) 両行とも、その地域の状況、また、銀行の状況などを判断して、今回の行動といいますか、統廃合なり移転ということを決定されたように考えております。  実際に滋賀中央信用金庫が移転された後どのような影響があるかということについては、まだ市民の方から私どもの方にも連絡もありませんし、また、滋賀銀行が彦根支店が駅前支店と統合したときにどういう影響が出るのかということにつきましても未知数の部分がございますので、今言いましたように影響を推測することが難しいと判断しております。 213 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 214 ◯10番(谷口典隆君) いや、違いますよ。ある一つの事業所がなくなったら、そこで従業員さん、雇用されている方も何人かがそこに通勤、勤務されなくなるとなったら、お弁当一つ、お茶一つ、やっぱり買われなくなりますよね。そういう影響を私はお尋ねしているのであって、市民がどうこうって、地域経済振興課でしょう、これ。私、総務部長に何か尋ねているわけではないですよね。その地域経済と商店街への影響はありませんかと聞いているんですよ。もう一度、では、答えてくださいよ。 215 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 216 ◯産業部長(中村武浩君) 今、議員おっしゃいましたけど、その行員さんとかが消費される分、まさにその地域で消費される分は確実に減るというふうに思います。   (「おかしい。そんなのおかしくな    いですか、事前にこんな通告して    いるのに。あんな答弁協議されて    いたんですか、今の」と呼ぶ者あ    り) 217 ◯議長(安澤 勝君) やっぱり商店街に及ぼす影響という部分で、ご答弁をお願いいたします。  産業部長。 218 ◯産業部長(中村武浩君) すみません、申し訳ない。私ども、そのデータという部分では持ち合わせておりませんので、影響という形でのお答えをすることはちょっと困難でございます。   (「考えを聞いているんです、僕も。    影響、実際に影響なんて。どのよ    うに考えているのかということで    す」と呼ぶ者あり) 219 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 220 ◯10番(谷口典隆君) どのような影響が出ると思われますかということを質問しているんでしょう、これ。 221 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 222 ◯産業部長(中村武浩君) 地域経済への影響ということで、内部でもいろいろ検討したんですけれども、具体的に何が影響が出るかというところまでの推測はできませんでしたので、今ご答弁いたしましたとおりの答弁をしております。 223 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 224 ◯10番(谷口典隆君) あきれて物が言えませんね。これ、誰が書いているんですか。地域経済振興課ですか。 225 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 226 ◯産業部長(中村武浩君) この答弁については、地域経済振興課が書いております。 227 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 228 ◯10番(谷口典隆君) では、お尋ねしますけれども、滋賀銀行彦根支店さんは銀座商店街に加盟されていましたか。どうですか。それぐらい分かりますよね、当然ながら。 229 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 230 ◯産業部長(中村武浩君) すみません。私、その辺の細かいところまでは把握しておりません。申し訳ございません。   (「地域経済に与える影響を聞いて    いるんだから、それぐらいデータ    を持ってきてくださいよ」と呼ぶ
       者あり) 231 ◯議長(安澤 勝君) では、暫時休憩いたします。            午前10時06分休憩            午前10時15分再開 232 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  執行部の答弁お願いします。  産業部長。 233 ◯産業部長(中村武浩君) すみません。まず最初に、確認しまして、銀座商店街に滋賀銀行さんは加盟しておられます。  それで、あくまで一般論ということでお話しさせていただきますけれども、その店舗がなくなることによってそこの従業員さんがおられなくなるわけですから、その方々がその商店街で買物をされている部分とか、そういう部分について影響が出るとは一般的にはあると思いますけれども、具体的にどうなのかと言われると、私どもの考え方では、にぎわいの創出がなくなってしまうという影響はあるでしょうけれども、経済の影響という数値的なものも含めて具体的な部分についてはちょっと分かりかねるということでございます。 234 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 235 ◯10番(谷口典隆君) 議会として質問を正式に出しているんですから、ちゃんとこれ、答えてくださいよ。市長、副市長、お願いしますよ。こんなことで答弁協議されているんですか、本当に。リモートか何か知りませんけれども、何でも出てきたものを承認していたらいいというものではないと思いますよ。  今お答えがありましたけど、今のお答えなんて、私が先ほど言ったことのオウム返しなだけではないですか。  例えば草津市さんなんかは、立命館大学が大阪の方に出ていくという話で、どうしようということで、どれぐらいの損失だということをやっておられるわけですよね。  再質問させていただきますけれども、では、そうした試算であるとかということも全然一切されてない、影響はないと、分からないということで、何らそうした動きは地域経済振興課としては捉えてないということですね。 236 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 237 ◯産業部長(中村武浩君) 私どもが滋賀銀行の移転を知りましたのはつい最近のことですので、そこまでの調査といいますか、推計とかはしておりません。 238 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 239 ◯10番(谷口典隆君) 次へいきます。  滋賀銀行から本市に対し、彦根支店の土地・建物の無償譲渡の申入れがあると聞きますが、その詳細についてお示しいただきたい。 240 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 241 ◯市長(大久保 貴君) 本年3月25日に滋賀銀行の本部から、彦根支店を彦根駅前支店に移転し、店舗設備を統合する予定である旨を先ほどもご答弁申し上げたところでございます。その際に、移転後の建物の有効活用につきましては、譲渡も含め一緒に協議をさせていただきたいというご相談を受けたところでございます。 242 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 243 ◯10番(谷口典隆君) 再質問させていただきます。  では、それを受けて、市としては対応されたんですか。 244 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 245 ◯市長(大久保 貴君) そうしたご意向があるということを伺いまして、店舗の様子、建物としての様子なりを見せていただくなり、また、資料に当たるなり、そうした研究はさせていただいてまいりました。 246 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 247 ◯10番(谷口典隆君) 私、7月中旬にある方からこんな情報を寄せられたわけですけれども、では、その時点では、もう既に彦根市として庁内で協議なり対応をされていたということで間違いないですか。 248 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 249 ◯市長(大久保 貴君) 情報共有はさせていただいておりました。 250 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 251 ◯10番(谷口典隆君) 情報共有されていたのであれば、地域経済に与える影響、商店街に与える影響等を、ぜひとも先ほどの産業部長を通じて地域経済振興課にもお伝えいただきたかったと思います。  次にいきます。  滋賀銀行彦根支店の建造物としての価値はどのようなものでしょうか。 252 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 253 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 滋賀銀行彦根支店は、大正14年に鉄筋コンクリート造り3階建てとして建築され、今年で築95年になる建造物でございます。完成当時は、県下屈指の本格建築であったと伝えられています。  こうした特徴のある建造物は、未指定文化財としての調査を実施し、建造物の価値を判断する必要がございますが、現在まで銀行業務として使われており、彦根市が文化財調査を実施する機会を得ることができませんでした。  こうしたことから、ご質問のありました建造物の価値につきましては、調査する機会が得られれば、今後調査を実施した上で建造物の価値を判断してまいりますので、ご理解いただきたいと思います。 254 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 255 ◯10番(谷口典隆君) では、次に、同支店の建物の耐震強度に問題はありませんか。 256 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部参事。 257 ◯都市建設部参事(山本茂春君) 建物の耐震強度につきましては、今回、滋賀銀行さんに確認をさせていただきましたところ、第1次診断を実施されており、耐震性ありということをお聞きしております。 258 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 259 ◯10番(谷口典隆君) 再質問させていただきますが、一部、ATMと窓口業務ところは増築されているように思いますけど、それでも耐震性は問題ないんでしょうか。 260 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部参事。 261 ◯都市建設部参事(山本茂春君) ATMの増築部分は鉄骨造の平屋でございます。この旧本館とは分かれて増築されておりますので、両方とも耐震性ありと聞いております。 262 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 263 ◯10番(谷口典隆君) では、次にいきます。  譲渡に対する本市の回答についてお聞かせください。 264 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 265 ◯市長(大久保 貴君) 現時点で本市から滋賀銀行様に対して回答をしておりません。現在、慎重に検討している状況でございます。 266 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 267 ◯10番(谷口典隆君) 商店街の中にあるということで、廃止されるということも非常に地域経済に対する影響、また、地域のイベント等にも多大な影響があるとお聞きしております。市がそれを受け入れるということも一つの可能性としてあるのかも分かりませんけれども、今年1月には、俳遊館につきましては耐震性に問題があるということで閉鎖となっている状態でございます。  こうした古い建物を活用していけるのであるならばいいですけれども、そうでないならば、無用に増やすというのも私はどうかなということも考えているところでございますが、今後、総体的にご判断、総合的にご判断いただけるものと考えておりますので。  次にいきます。  最後、新型コロナウイルス感染症対策事業についてお尋ねします。  一般会計補正予算に計上されている感染症対策強化支援事業について取扱いを見直し、新たに補助対象とした団体についてお聞かせください。 268 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。 269 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 新たに補助対象の範囲に含めた団体は、まず、PTA、子ども会、スポーツ少年団、各学区社会福祉協議会、金亀体操実施団体、自主防災組織等でございます。  この経緯といたしましては、本補助金の申請受付を開始いたしました7月27日以降、当初想定していたより反響が大きく、多くの団体から問合せをいただくことになりましたので、検討の結果、対象団体の裾野を広げ、多くの活動団体の皆様に当補助金の活用をいただくことが有効であると判断し、対象範囲を広めることとしたものでございます。 270 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 271 ◯10番(谷口典隆君) 7月臨時会でもう取り残された団体はないかと質問させていただきましたら、今想定しているところはカバーしたつもりだとおっしゃっていましたけれども、結局漏れていたということですか。 272 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。 273 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) あくまで要綱等の範囲から今ありました団体が外れていたわけではございませんけれども、予算を積算する上においてちょっと想定できていなかったということでございます。  一定規模の団体の中でも全ての団体がご利用されるとは限らないんですが、この程度あれば何とか拾えるのではないかと思っていたところ、やはりこの数では難しいよねという状況になったと考えております。 274 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 275 ◯10番(谷口典隆君) 市内のスポーツ少年団は19団体だと認識しておりますけれども、なぜ40なんでしょうか。 276 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午前10時24分休憩            午前10時25分再開 277 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  市民生活・経済再生支援副統括監。 278 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 申し訳ございません。スポーツ少年団の中にも、競技というか、種目の中で分かれているグループがあるようでございますので、それをカバーしますと、大体試算すると40になるということでございます。 279 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 280 ◯10番(谷口典隆君) では、小学校に一つのスポーツ少年団の中に幾つか競技ごとに分かれている。その競技ごとに補助金を出すということですね。 281 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。 282 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) おっしゃるとおりでございます。 283 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 284 ◯10番(谷口典隆君) これでもう漏れは本当にないですか。 285 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。 286 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) いろんな課から関係する団体を挙げていただく中で、どこまでご利用されるのかという中で、今回それなりの数を上げさせていただきました。  今お尋ねのように、これで全てかと言われますと、私どもも把握できていないところが、確実にちょっと言い切れないところはございますが、ここまで数を見させていただければ何とか網羅できるのではないかなというのが今の気持ちでございます。 287 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 288 ◯10番(谷口典隆君) 次にいきます。
     新たな補助対象団体が補助金を申請できる時期は、補正予算の議決後ですよね。 289 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。 290 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 新たに補助対象の範囲に含めた団体からの申請につきましては、本来、今定例会議決後の申請であるべきではないかと考えますが、既に子ども会および各学区社会福祉協議会に当てはまる団体からの申請を受け付けている状況でございます。  このことにつきましては、新たに補助対象団体に含めた団体におきましても、当補助金の交付要綱に基づく公益性のある団体として補助対象に認知したことから、少しでも早く事業に取り組んでいただけるよう、現行予算の範囲内で対応させていただいたものでありますので、ご理解をお願いいたします。  なお、今回の補正予算は、新たに交付対象の範囲に含めた団体数を計上いたしましたところ、7月臨時会にてお認めいただいた予算額では不足することが予想されることから、上程させていただいたものでございます。 291 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 292 ◯10番(谷口典隆君) それであるならば、住宅リフォームのように申請が多かったので対象を増やしましたと。要綱はそちらの方で変更していただいてその補正予算額だけを今回認めれば今のようなお話でできるのに、このような形で新たに団体を追加されたのであれば、議決を待ってこの団体に補助しないとおかしいのではないんですか。 293 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。 294 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 制度、要綱には問題ない範囲で予算をお認めいただいておりますので、その範囲の中でやらせていただいて、その団体の広がりも、この要綱の中には準じてできるよねという団体でございますので、今既に認めいただいた予算の範囲内で現時点では対応できましたので、やらせていただいたということでございます。   (発言する者あり) 295 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午前10時30分休憩            午前10時31分再開 296 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  市民生活・経済再生支援副統括監。 297 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 予算の枠を決めさせていただいた中で、今、市民がお困りで、この趣旨に沿った活動をしていただくに当たって、どういう団体が使わせていただくかという範囲の中でやらせていただいたとご理解をお願いいたします。 298 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 299 ◯10番(谷口典隆君) それであるならば、予算の提案の仕方が、これ、間違っていたと、まずかったと、どなたかお認めになられることはないですか。 300 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。 301 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 多くの団体を支援させていただく中のことでございます。また、コロナ禍の中で緊急に制度設計をしながら皆さんに喜んでいただいて、それとまた、有効に使っていただいて活動していただきたいという思いの中でやってございますので、その範囲の中でちょっと団体の数が若干前後したとご理解をお願いしたいと思います。   (発言する者あり) 302 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 303 ◯10番(谷口典隆君) 予算の提案の仕方を言っているんですよ。私は何も市民に給付するのは駄目と言っていませんよ。提案の仕方について、誰か間違っていたという答弁ないですか。 304 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。 305 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 市内の団体のニーズを全て取得し切れていなかったことも事実でございますので、このことについては反省させていただいて、今後に生かしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 306 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 307 ◯10番(谷口典隆君) 次にいきます。  経営力強化補助金についてです。補正予算額8,400万円の積算根拠について教えてください。 308 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 309 ◯産業部長(中村武浩君) 補正額を積算いたしました7月28日の時点では、6月15日の申請受付開始から約1か月半が経過し、510事業者からの申請がありました。  申請期限の9月15日までの約1か月半の申請件数を約2割増しの630件とし、最終見込額を1億1,400万円と想定し、当初予算の3,000万円との差額8,400万円を計上しております。 310 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 311 ◯10番(谷口典隆君) 次にいきます。  同事業の申請者のうち、市税を滞納されていた事業者数と、その対応についてお聞かせください。 312 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 313 ◯産業部長(中村武浩君) 9月8日現在で、申請件数のうち市税を滞納されていた事業者は72件でございます。滞納されていた事業者の方に対しまして、8月末までは未納があることをお伝えし、納付していただくようご案内しておりました。  なお、9月以降は、併せて分納や徴収猶予の特例制度を活用していただくこともご案内しております。 314 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 315 ◯10番(谷口典隆君) 関連しますけど、次にいきます。  市税を滞納されていた事業者に対し、徴収猶予の特例制度の情報提供を行うことなく、今あったように滞納を理由に補助金の交付決定を遅らせていた事例の件数についてお聞かせください。 316 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 317 ◯産業部長(中村武浩君) まず、税の内訳ですけれども、市民税の特別徴収と普通徴収の1期分、そして、固定資産税の2期分を未納の方がおられまして、これらの方の合計が41件でございます。 318 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 319 ◯10番(谷口典隆君) それで、今はそういうことをしていないということで間違いないですか。 320 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 321 ◯産業部長(中村武浩君) 今は担当者も電話連絡をする際にも、この徴収猶予なり分納という制度の説明はさせていただいております。 322 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 323 ◯10番(谷口典隆君) 税金を払えないで困っていらっしゃるコロナ禍で大変な思いをされている方に寄り添って事業を進めているよというお気持ちはありますか。 324 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 325 ◯産業部長(中村武浩君) もちろんこの制度自体もそういう部分を含めたものもございます。  あくまでこのような方々につきましては、申請時には未納はないという形の申請をしていただいた方に対して実際に確認したところ未納があったので、その辺の電話をさせていただいている中でちょっと説明不足があったということでございますので、あくまでそれで駄目だという話は担当者の方もしておりませんので、それはできるだけ使っていただこうと。  また、こちらの方々については、ほとんどの方が納付忘れですね。納期が来たけど支払うのを忘れたという方がほとんどですので、本来ですと、税を納めるのが苦しければ当然分納という説明もさせていただくんですけれども、ほとんどの方がもう単に納付忘れということで、もう払いますということになって、具体的にはそこまでできてなかったということです。あくまで寄り添わないということではありませんので、そのようにご理解いただきたいと思います。 326 ◯議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 327 ◯10番(谷口典隆君) 補正予算も含めて、今後、真に寄り添った対応をお願いしたいと思います。  終わります。ありがとうございます。 328 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午前10時38分休憩            午前10時49分再開 329 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  17番矢吹安子さん。矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 330 ◯17番(矢吹安子さん) 私は、今期定例会に際しまして、大きく2点について質問させていただきます。市長はじめ理事者の皆様の分かりやすいご答弁をよろしくお願いいたします。  大項目1、玄宮楽々園整備と市民会館跡地の有効利用は。  今期定例会に上程されました市民会館の廃止に係る条例案および同会館の解体・撤去に係る補正予算案に関連して質問いたします。  市民会館は、昭和39年、東京オリンピック開催の年に竣工し、1997年の彦根市文化プラザ完成後も、さらに四半世紀にわたり、ギャラリーや舞台練習場として市民の文化活動に大きな役割を果たしてきました。設計は、本市出身で、登録有形文化財の学士会館や重要文化財の高島屋日本橋店を手がけた高橋貞太郎さんです。まさに文化都市彦根にふさわしい、誇るべき建物であったと思います。来年、2021年、くしくも二度目の東京オリンピックが開催される年に57年間の歴史に幕を引くことを思いますと、感慨もひとしおです。  市民会館は、JR彦根駅から彦根城に向かってほぼ真正面、彦根城の入り口に位置する一等地です。老朽化および耐震性の問題等により、市民会館の解体・撤去もやむを得ませんが、問題はその跡地がどのように利用されるのかということです。  私は、彦根城の世界遺産登録を見据え、彦根城の文化財価値をさらに高めるとともに、交通環境を充実させるために観光駐車場として活用すべきとの認識に基づいて、以下、市の見解をお尋ねいたします。  中項目1、名勝「玄宮楽々園」について。  細項目1、名勝とは。  玄宮楽々園は昭和26年に国の名勝に指定されており、旧大名庭園として彦根城でも人気の観光スポットになっていますが、まず、名勝とは何かお尋ねいたします。 331 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 332 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 名勝とは、文化財保護法第2条第4項におきまして、「庭園、橋梁、峡谷、海浜、山岳その他の名勝地で我が国にとって芸芸術上又は鑑賞上価値の高いもの」として定義されており、名勝そのものが既に持っている美的な価値が評価され、文化財に指定されているものでございます。 333 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 334 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。名勝は全部で361件あると伺いました。  細項目2、名勝「玄宮楽々園」の世界遺産登録における位置づけは。  本年3月、文化庁に対して彦根城世界遺産登録推薦書原案が提出されたところですが、世界遺産登録において、名勝「玄宮楽々園」もその構成資産に含まれていると思いますが、間違いないでしょうか。 335 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 336 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 本年3月に文化庁に提出いたしました推薦書原案につきましては、彦根城の中堀より内側に埋木舎を加えた範囲を世界遺産に登録する資産の候補として記載しております。名勝玄宮楽々園につきましては、議員ご指摘のとおり、世界遺産に登録しようと考えております構成要素に含まれております。 337 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 338 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目3、名勝指定範囲の追加指定の理由は。  平成26年に名勝の指定範囲が追加指定されましたが、その理由をお示しください。 339 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 340 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 昭和26年の名勝指定時には面積は約2.9ヘクタールでございましたが、平成20年度と平成21年度に実施をいたしました遺構範囲確認調査の成果や絵図および文献資料調査の結果によって、それまでの名勝の指定範囲外でありました東に隣接する桜場駐車場、北と西に隣接する旧松原内湖の埋め残し部分の公有水面および中堀の準用河川約2.8ヘクタールが平成26年10月6日付で名称として追加指定されております。  江戸時代後期のものとされます「玄宮園図」には、玄宮園の範囲が現在の桜場駐車場にまで及んでおり、そこには玄宮園の池である魚躍沼と連続する杜若沼、その周辺の築山、馬屋・門・茶室等の施設のほか、菊畑や梅林、盆栽棚等も設けられていた様子が描かれており、これらの施設と遺構が発掘調査によって地下に良好に残されていることが明らかとなりました。  さらに、玄宮園の外側の景観を描いた「玄宮園外図」によって、旧松原内湖の水面の一部と彦根城中堀の水面が玄宮楽々園周辺の風致景観の重要な要素であることを改めて証明することができました。  これらのことから、それまで名勝の指定範囲外でありました東に隣接する駐車場と北と西に隣接する旧松原内湖の埋め残し部分の公有水面および中堀の準用河川の範囲が、文化庁が設置する文化審議会において玄宮楽々園の持つ芸術上、鑑賞上の価値と緊密に関係していると評価され、追加指定を受けることとなったものでございます。 341 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。
      〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 342 ◯17番(矢吹安子さん) 確認させていただきます。  そうすると、梅林がありました桜場駐車場もその中にしっかり入っているということですね。 343 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 344 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 先ほどご答弁申し上げました「玄宮園図」というところには桜場駐車場の絵図が描かれておりまして、そこには築山ですとか馬屋ですとか門、茶室のほか、菊畑や梅林、盆栽棚等が設けられた様子が描かれているということでございます。 345 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 346 ◯17番(矢吹安子さん) 次に進みます。  細項目4、名勝玄宮楽々園整備基本計画の見直しなどは行われているのか。  名勝指定範囲の拡大により整備基本計画の見直しが必要であり、また、保存活用計画の策定も必要だと思いますが、それらは既に行われているのでしょうか。 347 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 348 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 名勝玄宮楽々園は、平成26年度の追加指定までは、特別史跡彦根城跡の指定範囲に全てが含まれ、全域が特別史跡と名勝の重複指定となっていたことから、名勝ではございますが、特別史跡彦根城跡の一部として、昭和58年に策定した「特別史跡彦根城跡保存管理計画書」を準用する形でその保存管理に取り組んでまいりました。  しかしながら、遺跡である特別史跡と庭園である名勝では、保存管理や整備、活用の方法が大きく異なりますことから、本来、名勝としての保存活用計画を策定する必要がございます。また、平成27年度に改めて策定した「特別史跡彦根城跡保存活用計画」の中では、名勝指定範囲の取扱いについては、別途、名勝の保存活用計画を策定すると定められておりますことから、昨年度から「名勝玄宮楽々園保存活用計画」の策定作業を進めております。  したがいまして、次のステップといたしましては、この「名勝玄宮楽々園保存活用計画」で定めた整備方針に基づき、既に策定をしております基本計画を見直し、改訂することとなります。 349 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 350 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目5、両計画における今後の整備方針は。  両計画では、今後、玄宮園をどのように整備し保存活用しようと考えておられるのかお伺いいたします。 351 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 352 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) さきにお答えいたしましたように、保存活用計画の策定作業を昨年度から進めており、この保存活用計画で定めた整備方針に基づき、平成8年度作成の「名勝玄宮楽々園整備基本計画」を見直し、改訂をすることとなります。  今回策定する保存活用計画の中で定める保存、整備、そして活用の基本方針といたしましては、基本的には今ほどの平成8年度策定の「名勝玄宮楽々園整備基本計画」と整合させることとなり、引き続き、玄宮楽々園の茶室等の歴史的建造物や庭園の整備をしていくこととなります。  ただし、平成8年度の時点とは状況が異なっており、旅館を廃業された八景亭の建物や追加指定となりましたかつての梅林や菊畑、茶室がありました桜場駐車場の範囲につきましては、有識者委員会の指導の下、適切な保存に加え、来園者により玄宮楽々園を親しんでもらえるような整備と活用の方針を定め、そのために必要な有効かつ具体的な整備につきまして、次のステップであります整備基本計画の中で計画することとしております。 353 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 354 ◯17番(矢吹安子さん) 次にいきます。  細項目6、玄宮園の復元整備は。  玄宮園を確認可能な元の姿に戻すべきと考えますが、市の見解を伺います。 355 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 356 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 玄宮園につきましては、「名勝玄宮楽々園整備基本計画」に基づき、根拠資料である絵図や文献が多く残る江戸時代後期の姿に限りなく近づけるための調査や研究を実施し、復元整備を実現することを目標として様々な事業を実施してまいりました。  今後は、八景亭や追加指定範囲である桜場駐車場も含め、改めて整備計画を作成する中で、根拠となる資料調査や発掘調査を実施し、その成果によって可能な復元整備の計画を立てていく予定でございます。 357 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 358 ◯17番(矢吹安子さん) 再質問させていただきます。  ということは、桜場駐車場は廃止されるのでしょうか。それはいつ頃になりそうでしょうか。 359 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 360 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 現段階では計画を策定している状況ですので、そこまでということは決めておりませんが、今回整備をする計画を定める中で、今までなかった部分も含めて計画を立てるということでございます。したがいまして、いつとかいう期限、スケジュールとかは特に定めておりません。 361 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 362 ◯17番(矢吹安子さん) 再々質問いたします。  ということは、桜場駐車場は廃止されることになるのでしょうか。そこだけ教えてください。 363 ◯議長(安澤 勝君) 歴史まちづくり部長。 364 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 場内の駐車場につきましては、特別史跡内であるということでございますので、できる限り駐車場というものはない方が史跡内としてはいいという形になりますが、それも状況に応じて変わりますので、今後はできるだけ廃止する方向では進めてまいりたいとは思っております。 365 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 366 ◯17番(矢吹安子さん) そうです。復元するということは廃止に限りなく近づくということかと思いましたので、再々質問までさせていただきました。  中項目2、彦根城内の駐車場について。  細項目1、彦根城内の駐車場の数と収容台数は。  現在彦根城内に常設の観光駐車場は何か所あり、その収容台数は何台でしょうか。 367 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 368 ◯産業部長(中村武浩君) 彦根城中堀より内側にある常設の観光駐車場は、二の丸駐車場、桜場駐車場、大手前駐車場の3か所であります。  収容台数につきましては、二の丸駐車場は普通自動車で60台、桜場駐車場は普通自動車で70台、大手前駐車場は普通自動車で25台であり、合計で155台となります。 369 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 370 ◯17番(矢吹安子さん) すみません、その中に桜場駐車場の台数は入っているんですか。 371 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 372 ◯産業部長(中村武浩君) 再度申します。桜場駐車場は普通自動車で70台あります。 373 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 374 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。ひょっとして70台がなくなる可能性があるということですね。  細項目2、彦根城内駐車場の安全確保は。  彦根城が世界遺産に登録されると国内外から多くの方々が見に来られると思いますが、その場合、観光客の交通安全は十分に確保されるのでしょうか。 375 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 376 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根城内の交通安全対策といたしましては、現在においては、彦根城桜まつりなど彦根城域で開催されるイベント時に、日中、彦根城一帯で車両交通規制を実施することによりまして、来場者の安全の確保を行っているところでございます。  将来的な安全確保策につきましては、彦根市都市交通マスタープランでは、彦根城内にある駐車場を段階的に特別史跡の外へ移設、再配置することや、彦根城内の通行を路線バスやタクシーなどの公共交通車両のみ可能としますいわゆるトランジットモール化によりまして、彦根寮内道路への車両の流入を抑制する方針となっております。  世界遺産登録によります観光客の増加に備えた交通安全対策といたしましては、この都市交通マスタープランの方針に基づきまして、彦根城内の自動車の通行を抑制する施策の検討を進めてまいりたいと考えております。 377 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 378 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。今の世は便利が大好きになってきまして、どうしても簡単に行ける方法を取るので、乗用車で来たらどうしても乗用車でという思いの強い方が多いように思います。その辺、しっかり計画を立てていただきたいと思います。  それでは、細項目3、彦根城周辺市街地の交通渋滞対策は。また、その場合、彦根城周辺市街地に交通渋滞が起こらないのでしょうか。  世界遺産に登録されれば、お城まつりのとき以上のにぎわいが1年中続くのではないかと想像しますが、交通渋滞が起こらないよう何かよい対策があるのでしょうか。 379 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 380 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根城周辺市街地の交通渋滞対策につきましては、現在、令和4年度末完了を目標に整備中でございます都市計画道路立花船町線や、県が整備を実施しております都市計画道路原松原線、いわゆる国道306号バイパスの供用開始によりまして、彦根城内や周辺の交通の分散が図られると考えております。  また、これに併せまして、先ほどご答弁いたしました彦根城内道路への車両流入の抑制を図る施策とともに、パーク・アンド・バスライドの本格実施、あるいは、グリーンスローモビリティやMaaSの導入などによる市内を快適に移動していただけるような公共交通機関の充実、また、多賀サービスエリアに新たに整備されるスマートインターチェンジへの誘導と近江鉄道多賀大社前駅の利用促進、観光客が1か所に集中しない誘客の仕組みづくりなどの対策について検討し、関係する部署が緊密に連携することで、しっかりと対応してまいりたいと考えております。 381 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 382 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。再質問いたします。  今、ご答弁のありましたパーク・アンド・バスライドのことなんですが、今までに秋が3回、春が1回の社会実験をされていますが、今、コロナの関係でされていないと思いますが、一応その実施予定は今の段階ではいつ頃になるのでしょうか。 383 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 384 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおり、コロナの関係で社会実験が中止、延期となっておりますけれども、これまでの社会実験の中では料金を頂かないような実験を繰り返しております。  今後は、この料金体制等もいろいろと検討させていただきながら、それらの課題が整理がついた段階で本格実施の方に移行してまいりたいと考えております。 385 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 386 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。それでは、次にいきます。  細項目4、彦根城内駐車場の廃止について。  彦根城内をできるだけ江戸時代末期の状態に戻すことで、玄宮園を含む彦根城の文化財価値と魅力を一層高めるとともに、場内の交通安全を確保するために場内駐車場を廃止してはどうかと思いますが、市の見解を伺います。 387 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 388 ◯産業部長(中村武浩君) 先ほどの都市建設部長の答弁にもございましたが、彦根市都市交通マスタープランでは、彦根城内の観光駐車場につきましては、周囲の駐車場の整備状況や利用状況を踏まえつつ、段階的に特別史跡の外に移設、再設置する方針でございますので、将来的には、先ほど申しました3観光駐車場につきましては廃止する方向で検討してまいります。 389 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 390 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  中項目3、彦根市民会館の解体・撤去等のスケジュールについては、先ほど谷口議員が尋ねてくださいましたので、割愛させていただきます。  中項目4、借地返上後の市民会館跡地の利用について。  細項目1、護国神社の考えは。  借地返上後、所有者である護国神社は市民会館跡地をどのように利用されるのか確認されたのでしょうか。その場合、どのような回答であったのかもお尋ねいたします。 391 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 392 ◯教育部長(岸田道幸君) 本庁舎耐震化整備事業が順調に進み、おおむね予定が定まったことを受けまして、今年度7月下旬に、廃止条例の提案を含めた今後の進行についての具体的なスケジュールにつきまして、地権者である滋賀縣護国神社様を直接訪問させていただき、ご説明をさせていただいているところでございます。  借用している土地につきましては、市民会館用地としてお借りをしたものでございますので、市民会館の解体に合わせてお返しをさせていただく旨をお伝えしております。  なお、返還後の土地の利用につきましては、地権者のご意向によるものと考えておりますが、スケジュール等についてお伝えしたのは直近のことでもございますので、今後の土地の活用方法は法人の運営に関わる事項でもありますことから、現状においては、活用方針をお伺いできる時期であると考えておりません。 393 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕
    394 ◯17番(矢吹安子さん) もう一度お伺いしますが、更地になってお返しになった後は、全く話合いをしようとはされないのでしょうか。こちらの意見を言うのではなくても、意向などは聞かれようとしているのですか。 395 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 396 ◯教育部長(岸田道幸君) 返還後の土地の利用につきましては、地権者のご意向によるものでございますので、地権者のご意向を尊重すべきであり、今のところ具体的な申出等はしておりません。 397 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 398 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございました。何か宮司さんは少し考えることがあるとはおっしゃっていました。  それでは、細項目2、市民会館の敷地面積および借地料は。  市民会館の敷地面積と借地料をお示しください。 399 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 400 ◯教育部長(岸田道幸君) 市民会館の敷地面積は6,064平方メートルで、滋賀縣護国神社様からの借地面積は5,092平方メートルでございます。  借地料として年間800万円を支払っております。 401 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 402 ◯17番(矢吹安子さん) もし更地になったとしたら、細項目3、駐車可能台数は何台になるのでしょうか。 403 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 404 ◯教育部長(岸田道幸君) 先ほどお答え申し上げましたとおり、市民会館用地はその大部分は滋賀縣護国神社様からの借地となります。当該地の用地は地権者の土地が含まれておりますこと、さらに、駐車可能台数につきましては、駐車枠の取り方や配置等で変動するものですので、具体的な駐車可能台数の算出は難しいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 405 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 406 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。それでは、次にいきます。  細項目4、市民会館跡地を観光駐車場にしては。  彦根城内の駐車場を廃止し、できれば車の乗り入れを禁止することによって、彦根城の文化財価値と魅力をさらに高めるとともに、観光客の安全を図り市街地の交通渋滞を招くことのないよう、市民会館跡地を引き続き借用し観光駐車場にすべきと考えますが、市の見解をお尋ねいたします。 407 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 408 ◯産業部長(中村武浩君) 市民会館用地の大部分につきましては地権者様よりお借りしている土地であり、賃貸借契約において、当該地は市民会館用地としての使用目的が限定されております。このため、今後、市民会館は建物を解体し除却する方針であり、使用目的がなくなりますことから、契約内容に基づき借用地を返還させていただくことになります。  したがいまして、今後の市民会館跡地の活用につきましては、まずは地権者のご意向を尊重してまいるものと考えておりますので、現時点では考えておりません。 409 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 410 ◯17番(矢吹安子さん) 確かに土地利用者さん、つまり護国神社さんの意向が尊重されるべきだと思いますが、それを伺いには更地になってから行かれるんでしょうか、それとも、それまでに少し動きをかけられるんでしょうか。 411 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 412 ◯教育部長(岸田道幸君) 答弁の繰り返しになって恐縮でございますが、今、市の方針としましては、護国神社さんの意向ということをまずは尊重していきたいと考えておりまして、また、その中で護国神社様の方からいろんなご相談もあるかも分かりません。そういった場合にはご相談に乗りながら、対応できるものがあれば対応していきたいと考えております。今は護国神社さんの意向というのを大事にしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 413 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 414 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。護国神社様のご意向を待ってと、向こうは向こうでこっちが待ってと、両方が待っていたのでは前に進まないと思うのですが、その辺はどう思っていらっしゃるんでしょうか。 415 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 416 ◯教育部長(岸田道幸君) 市の土地ではございませんので、やはり地権者さんの土地をどのように使われるかというのが第一ということでございますので、やはり地権者さんのご意向というのが大事でございますので、そこを尊重していきたいということでございますので、よろしくお願いいたします。 417 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 418 ◯17番(矢吹安子さん) つまり動かないということですか。こちらから打診をしたり声かけをしたりすることはないと解釈させていただいてよろしいんでしょうか。 419 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。 420 ◯教育部長(岸田道幸君) 今の考え方についてお答えをさせていただいて、また今後いろんな地権者の方からご協議等もあるかも分かりません。そういった中でまた、先ほど答弁しましたように、市として対応できるものがあれば考えていきたいということですので、そういったことで今は考えているところでございます。よろしくお願いいたします。 421 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 422 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、次にまいります。  大項目2、佐和山周辺の「しだれ桜」について。  井伊神社社殿の北側にあり、彦根市保存樹木に指定されている立派なしだれ桜ですが、この4月7日には、NHKテレビに滋賀県を代表するしだれ桜の古木として放送されました。この大切なしだれ桜を後世に残せるようにと、樹木医川崎氏が陳情書を馬場議員と共に市長や多賀大社に提出されています。  井伊神社のしだれ桜を後世に残していくことについて質問させていただきます。  中項目1、保存樹としての井伊神社の「しだれ桜」について。  令和元年12月定例会で赤井議員が保存樹の質問をされていますが、より詳しく説明を伺います。  細項目1、彦根市の保存樹の種類は。  保存樹は、彦根市の緑豊かな景観と彦根市民に心の安らぎを与える樹木と思いますが、彦根市の保存樹は11樹木、保存樹林は3か所ですが、どのような場所とどの種類の樹木なのか聞かせてください。 423 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 424 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 議員がおっしゃいましたとおり、本市におきましては、現在、11樹木および3樹林を保存樹木等に指定しておりますが、それらの場所は、彦根市全域に点在する神社やお寺にあるものとなっております。  樹木の種類としましては、サクラ、フジ、ウメ、タブ、スギ、マツ、ケヤキ、ダマノキ、イチョウ、シイ、アラカシ、クスノキ、クロガネモチと多岐にわたっております。 425 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 426 ◯17番(矢吹安子さん) 次にいきます。  細項目2、しだれ桜の樹高(木の高さ)、幹回り、樹齢、コケの様子等々を伺います。 427 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 428 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 井伊神社のしだれ桜は、平成7年6月に本市の保存樹木等に指定しておりますが、指定時の記録によりますと、樹高は6メートル、幹回りは167センチメートルとなっております。また、樹齢につきましては、推定200年とも300年とも言われております。現在、樹木は、日光の当たりやすい部分を中心に緑色のコケが樹皮を覆っている状況でございます。 429 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 430 ◯17番(矢吹安子さん) それは平成7年の記録なので、もっと大きくなっていると思います。  細項目3、保存樹指定を広げる考えは。  指定された保存樹木は神社とお寺に植えられていますが、保存樹の指定を広げる考えはありますか。 431 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 432 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今、議員おっしゃったとおり、保存樹木は、市民が生活する環境において、心に安らぎを与え美観を醸し出す存在として、より多く存在することが重要であると考えております。樹木等の所有者や地元の方々から保存樹木等への指定の要望がございましたら、調査の上、指定してまいりたいと考えております。 433 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 434 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、再質問させていただきます。  例えば、平田川の桜並木はとてもきれいだと思います。いつも私も1年に1回は見に行くのですが。それとか、ブリヂストンの並木道とか、ああいうところもあると思うのですが、そういうところを広げるという考えはあるんでしょうか。 435 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 436 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 彦根市の保存樹木等の指定に当たりましては、その基準といいますか、高さであるとか幹回りの木の太さ等がございますので、それに合致する樹木でございましたら指定の方を考えてまいりたいと思っております。 437 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 438 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。もし地元からそういう要望がありましたら、また考えてください。  それでは、細項目4、彦根市保存樹木等保全事業補助金交付要綱とは。  保存樹木・保存樹林を保護保全するために実施する事業には、彦根市保存樹木等保全事業補助金交付要綱による補助金が定められています。彦根市保存樹木等保全事業補助金交付要綱に記載されている補助制度の内容をお聞かせください。 439 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 440 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 彦根市保存樹木等保全事業補助金交付要綱では、保存樹木等を保護保全するために実施される事業、具体的には、剪定あるいは樹木医等による診断等を実施された場合に、予算の範囲内で補助金を交付するものでございます。  選定に当たっては、保存樹木の場合は補助率2分の1、保存樹林の場合は補助率3分の1で、いずれも限度額2万4,000円の補助を、また、樹木医等による診断等に当たっては、補助率2分の1で限度額1万6,000円の補助を実施しております。 441 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 442 ◯17番(矢吹安子さん) 次に進みます。  細項目5、補助金交付金額を平成29年度から現在まで教えてください。 443 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 444 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 彦根市保存樹木等保全事業補助金の交付金額でございますが、平成29年度は2万4,000円、平成30年度は4万8,000円、令和元年度は2万4,000円となっております。また、今年度につきましては、現時点で1件の交付申請を受けております。 445 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 446 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  細項目6、井伊神社の「しだれ桜」の補助金申請について多賀大社から問合せはされていますか。 447 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 448 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ここ最近で多賀大社から保存樹木等保全事業補助金に関するお問合せや申請を受けた記録はございません。 449 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 450 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。電話で多賀大社の方から連絡をされたのですが、支柱で申込みをされた関係でそれはできないと言われたと言われていますが、本当でしょうか。 451 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 452 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ただいまのご答弁させていただきましたように、記録という形でご相談を受けたというのは残っておりません。議員がおっしゃったように、お電話でやり取りをして、そのままになってしまって記録が残ってないという可能性がございますが、確認しましたところ、そのような記録がございませんので、お願いします。 453 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 454 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。そうすると、補助制度の内容を、例えば今、多賀大社さんは支柱をしてほしいというのでお電話をされて駄目だったのですが、もう少し範囲を、対象や限度額をこれでよいと考えていらっしゃるんでしょうか。 455 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。
    456 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今ご質問いただきましたのは支柱を立てるという行為でございますが、現状、補助対象となっておりますのが剪定と、あと、樹木医等の診断ということになっておりますので、もしそのとき電話で支柱を立てたいということを具体的におっしゃっておられたら、その要綱どおりでご返答させていただいているかと思いますので、ご了解をいただきたいと思います。 457 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 458 ◯17番(矢吹安子さん) 今後、その補助制度の内容を少し拡充されたり、対象限度を上げたりとかということは考えられないのでしょうか。再々質問です。 459 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 460 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 次の細項目にもご質問がございますように、現在、支柱を立てる行為であるとか、保存樹の保存に対することは必要であると考えておりますので、その辺のことは拡充を検討してまいりたいと考えております。 461 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 462 ◯17番(矢吹安子さん) すみません、7番と重なるんですね。  細項目7、補助金交付要綱の補助対象の拡充について市の見解は。  これから保存樹のフジ、ウメ、しだれ桜などが古木化していくと治療や保護が必要になりますが、補助金交付要綱の補助対象の拡充をされ、治療や保護に力を注がれるべきと思いますが、市の見解を伺います。 463 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 464 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 彦根市保存樹木等保全事業補助金交付要綱におきましては、補助の対象事業は、先ほどご答弁申し上げましたとおり、剪定と樹木医等による診断の二つでございますが、末永く保存していく上で樹木の治療や保護が必要であると考えており、今後、他市町の補助や助成の制度を参考にしながら、本補助金の対象事業の拡充を検討してまいりたいと考えております。 465 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 466 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、中項目2、佐和山周辺の観光資源に「しだれ桜」を加えることについて。  細項目1、井伊直弼公お手植えの「しだれ桜」について市の見解は。  たちばな会元幹事長、西村忠氏の「たちばなの回廊」に、井伊神社のしだれ桜は直弼公お手植えの名木と記されていますが、そのことについての市の見解を分かる範囲で聞かせてください。 467 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 468 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 井伊神社のしだれ桜が井伊直弼公によって植えられたことを示すような資料等は残っておりませんので、真相は分かりませんが、そのような伝承があることは認識をしております。 469 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 470 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。「新修彦根市史」の便覧・年表に1845年2月26日、「城下賑わいのため大洞あたりに植えられた桜見物について触が出る」という欄がありました。それ以上のことは何も載ってないので、でも、直弼公のその前の代、12代の直亮さんは桜が大好きだったと伺っています。きっとちょっとは何か井伊家に関わりがあるのかと思っています。それでお尋ねいたしました。  次、細項目2、「しだれ桜」はどのように守られたのか。  古木であり名木のしだれ桜は、平成3年に井伊家から多賀大社に井伊神社を移管された中に含まれていました。その頃から樹木医の川崎氏ら専門家が献身的に保存活動をされてきたと聞いていますが、その状況を聞かせてください。 471 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 472 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 樹木医でおられます川崎昭重氏が井伊神社のしだれ桜に関わり始められたのは平成8年からということでございます。当時、多賀大社の宮司様からの相談を受けて調査されたところ、幹の腐朽や枝の枯損により重症となっており、適切な処置をしなければ枯死する危険な状況にあったとのことでございます。  このことから、川崎氏をはじめとする多くの方々の献身によって、腐朽部分の治療や枯損部分の剪定、支柱の設置、樹木に障害となっている岩石や木々の除去、施肥等の処置を約20年かけて実施されましたところ、現在のような立派な樹木に回復するに至ったと伺っております。 473 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 474 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  ちょっと見てください。これが現在の井伊神社のしだれ桜です。でも、これの北側は2年前に枝が折れて、裏は少し木が減ってきているんです。それで支柱をという話になりました。  次にいきます。  細項目3、「しだれ桜」の治療や保護、保存に対しての本市の考えは。  古木であり名木と言われるしだれ桜を末永く保存するために、治療や適切な管理が重要だと思いますが、市のお考えはいかがでしょうか。見解を伺います。 475 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 476 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 井伊神社のしだれ桜は、川崎氏をはじめとする方々の献身によって樹勢を回復しましたが、末永く保存していく場合には、先ほども議員がおっしゃたように、適切に管理がなされる必要があるものと認識をしております。 477 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 478 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目4、多賀大社の意向は。  多賀大社さんから聞いたお話によりますと、名木しだれ桜は今後ますます古木化して価値が高まる一方で、治療や管理が必要になります。井伊家とゆかりもあり、また、彦根市の観光名所ともなっているしだれ桜を末永く守っていくためには、地元彦根市と話し合いたいという思いを持っておられますが、本市の見解を伺います。 479 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 480 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 井伊神社のしだれ桜は本市を代表する保存樹木の一つであることから、所有者である多賀大社様が末永く守っていく上で本市と話し合いたいという思いを持っておられるということでしたら、その思いやご要望をお聞かせいただきたいと考えております。 481 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 482 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。いずれお時間を取って話合いをされてほしいと願っています。  それでは、最後の細項目5、佐和山周辺の観光資源に「しだれ桜」を加えては。  千琳寺、清凉寺、龍潭寺、大洞弁財天、井伊神社、そしてしだれ桜などなど、佐和山周辺には魅力的な寺社や名所がそろっており、多くの観光客を引きつけています。地域の美観風致を維持するためだけでなく、井伊家ゆかりの歴史的な名木として、また、観光資源の一つとして旧井伊神社社殿と一体的に活用するため、しだれ桜を本市の名木として保護・管理されてはどうかと思いますが、市長の見解を伺います。 483 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 484 ◯産業部長(中村武浩君) 佐和山周辺は、佐和山城跡を含め寺社仏閣が点在し、多くの観光客が訪れる観光スポットとして認識しており、井伊神社のしだれ桜につきましても魅力ある観光資源として発信していきたいと考えておりますが、民地に生育している樹木であり、その保護、保存につきましても、既存の保存制度を活用していただきたいと考えております。  なお、補助制度につきましては、その対象事業の拡充も検討されていることから、ご理解いただきますようお願いいたします。 485 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 486 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。再質問いたします。  多賀大社では、平成3年に、その当時、井伊直愛氏が本当は井伊神社の宮司さんだったんです。それで、自分の方でもう見れなくなったので、御願書というのを多賀大社に出されました。その中には、本来、井伊直愛氏から多賀大社への要望は、あくまで祭事場、宗教法人のことをお願いしたいという趣旨だったと書いてあります。  その関係でやっぱり、また、井伊神社の前に表門というのがありました。いずれそれも建つ日が来るかもしれません。そういうこともあり、祭事場はしっかり守っていきたいと多賀大社はおっしゃっていますので、ぜひ考えていただきたいと思いますが、もう一度ご答弁、市長、よろしくお願いいたします。 487 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 488 ◯市長(大久保 貴君) 先ほど来お答えを申し上げてまいりましたように、基本的に民地に立っている樹木でございますので、補助制度を拡充して対応することが可能でございます。今、検討をお答えいたしましたけれども、そこの延長線上で何か考えるということで対応はできないかと考えます。  いずれにしましても、大変立派な古木であり、かつ、おっしゃっていただきますように名所でございますので、しっかり検討させていただいて、良好に維持できますように、また、これからの我々の資産になりますように、地域の観光名所として位置づけられていきますように努力をしてまいりたいと考えます。 489 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 490 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございました。ぜひ、多賀大社もあんな立派なものをずっと維持していくことにとても不安を感じていらっしゃるんだろうかとも思いますので、どうぞ話合いをして、井伊家ゆかりの大事な木であり、また、周辺であります。どうぞよろしくお願いいたします。  私の質問を終わります。ありがとうございました。 491 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午前11時46分休憩            午後0時59分再開 492 ◯副議長(野村博雄君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  7番上杉正敏さん。上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 493 ◯7番(上杉正敏君) それでは、今定例会におきまして、私は今回4点について質問させていただきます。  大項目1番でございます。自立相談支援機関等の強化について。  政府は、新型コロナウイルス感染症の影響により生活に困窮される方への支援の強化が課題となっている中で、令和2年度第2次補正予算案に自立相談支援機関等の強化事業や令和2年度当初予算に計上されているアウトリーチ等の充実に関する事業等を通じて、生活困窮者の自立支援体制を強化することを発表しました。  そこで、以下質問します。中項目1、自立相談支援機関等の強化について。  細項目1、国の令和2年度第2次補正予算の内容は。  先ほども冒頭で述べましたように、政府は第2次補正予算で約60億円の補助金を予算措置として計上しました。そこで、その中身をお聞かせください。 494 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 495 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 新型コロナウイルス感染症の影響により、生活に困窮される方への支援の強化を目的に国で計上されました令和2年度第2次補正予算の内容としましては、生活に関する相談、住居確保給付金の申請件数の増加が予想されることから、それぞれの相談手続などに従事する職員の人件費、コロナ下での相談がスムーズに行えるような電話、メール、SNSなどを活用した非対面方式かつアクセスしやすい環境整備に関する費用、また、外国人の相談も増えることが予想されることから、通訳の配置に当たる人件費や翻訳機器の購入費などが対象とされており、その補助率は4分の3を国が負担するものとされております。 496 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 497 ◯7番(上杉正敏君) ただいま、今回の補正予算の補助金が国は4分の3と答弁されましたけれども、実は地方負担分の、残りの4分の1は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が活用されると思いますけれども、その辺について確認したいと思います。 498 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 499 ◯総務部長(牧野 正君) 失礼いたします。  ただいま再質問のございました臨時交付金をどの事業に充てるのか、その取扱いにつきましては財政課の方で調整をしておりますので、私の方からご答弁申し上げます。  今もございましたが、新型コロナウイルスの感染症対応の地方創生臨時交付金のうち、国庫補助事業を実施する際の地方負担額分の配分につきましては、今後、第3次の配分額として国から交付される予定であると聞き及んでおります。配分額につきましては現時点では未定でございますが、もし配分がございましたら、どの事業に臨時交付金を充てるのか、これを検討していくことになります。  議員ご質問の事業を本市が実施するということになりましたら、この臨時交付金を本事業に活用することは、これは可能であると考えているところでございます。 500 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 501 ◯7番(上杉正敏君) 今、総務部長が答弁されましたように、この第2次補正予算で出ております補助金が4分の4を活用できるということでございますけれども、私も調べましたところ、八つほどいろんな事業があるように分かりました。  その中で既に彦根市、私、提案させていただきました市民課の受付で翻訳機、ああいった事業もほぼ100%出るようなことも書いておりましたので、それもまた第3次、これからまたコロナもこのまま終息するとは思われませんので、またそういった形で出れば、こういった活用をぜひしていただきたいと。限られた国の予算でございますので、いち早く手を挙げて、彦根市としてもこういった事業に沿ってやっていただきたいと思います。  それでは、細項目2番でございます。  彦根市における自立相談支援の現状は。  第2次補正予算の中で、先ほども申しましたように、自立相談支援員の加配による自立相談支援体制の強化がありました。彦根市における自立相談支援の現状をお聞かせください。 502 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 503 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市では、生活困窮者自立支援と生活保護支援を一体的に取り組んでいる経緯から、生活困窮世帯と生活保護世帯への支援体制として、専門の支援員の配置を行っております。  生活を含めた様々な困り事に対して相談対応を行い、必要な支援施策の案内を行う相談支援員が3名、主に仕事探しや就労後の定着支援を行う就労支援員が2名、就労の前段階で就労に向けての準備支援を行う就労準備支援員が2名、家計の適正管理について支援を行う家計相談支援員が1名、子どもの学習サポートを行う学力向上支援員が5名の合計10名の会計年度任用職員と正規職員の係長1名、主任1名が相談支援等に対応しているところでございます。 504 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 505 ◯7番(上杉正敏君) 細項目3番でございます。
     自立相談支援体制の強化をしてはということで、コロナの影響で職を失った人は多くおられると思います。そういった中で、彦根市としても自立相談支援体制の強化が必要と考えますが、意見を聞かせてください。 506 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 507 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 新型コロナウイルス感染症の影響による経済状況の悪化により、福祉事務所窓口での生活相談件数は、令和2年5月に前年比約3.5倍の月間延べ101件の相談があり、これをピークに6月は72件、7月は56件と件数は落ち着きを見せておりますが、今後の経済状況により、失業からの復職が困難な方の生活や就労の相談は増える可能性があると考えております。  このような中、先ほどもお答えしましたように、各支援員を含む生活困窮者担当職員に加えまして、生活保護のケースワーカーなども協力しながら、その状況に応じて相談や支援に支障が出ないように対応しているところでございます。 508 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 509 ◯7番(上杉正敏君) 先ほどの質問でも、体制については10名の協力体制ということで、それに加えてピーク時にはケースワーカーの協力がされているということなんですけれども、実際そのような体制で現状のところを本音で言ってもらえたらありがたいです。 510 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 511 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまのご質問でございますけれども、現在、生活相談の件数は減少傾向にございまして、今のところ現在の体制で支障なく相談支援業務に対応をさせていただいているところでございます。 512 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 513 ◯7番(上杉正敏君) 分かりました。  では、今のところピークの時点で101件ということで、だんだん今のところ減っているけれども、将来にわたってこれからどういう傾向になるか分からないけれども、そういったときに必要であれば強化をされるということでよろしいですか。 514 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 515 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現在は今の体制で支障なく行っておりますけれども、今後また増加した場合には、そのようなことも考えていきたいと考えております。 516 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 517 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。これ、体制も、大変困っている方がいっときにだっと来られたときに、その辺に応じて柔軟な対応でできるような体制を心がけていただきたいなと思います。  それでは、続きまして、細項目4番でございます。  生活困窮者自立支援「伊丹モデル」とは。  生活困窮者自立支援の先進モデルとして兵庫県の伊丹モデルがあると聞きましたが、どのようなものかお聞かせください。 518 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 519 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 伊丹市では生活困窮者支援における就労準備支援の一つとして、県に登録されている認定就労訓練事業所の福祉事業団やNPO法人と協力し、就労訓練を実施されております。  なかなか仕事に就けない、就職しても継続が難しいという理由により収入が不安定で生活困窮に陥っている方に対して、この認定就労訓練事業所では、施設清掃や樹木剪定、公園管理などの働く場を提供して収入に結びつける支援をしておられます。  また、この事業を実施される認定就労訓練事業所に対して、市が優先発注を行い、常にある程度の雇用型の業務量を確保することで、生活困窮者支援に結びつける取組のことを伊丹モデルと認識しております。 520 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 521 ◯7番(上杉正敏君) 今、福祉保健部長から伊丹モデルの方の説明していただきましたけれども、私もこの伊丹モデルというのはいろいろ研究させていただきましていろいろと勉強したんですけれども、今答弁されました福祉保健部長として、この伊丹モデルのどのところが優れていると思われていますか。 522 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 523 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 伊丹モデルでは、認定就労訓練事業所を実施している事業団およびNPO団体が市の優先発注分を含めまして一定量の仕事を常に持っているということで、即時の就労提供に結びつけておられます。  また、就労報酬を日払いで対応されているなど、手持ち金の少ない生活困窮者の即時の生活の支援に結びつけられることは、効果的な支援であると考えております。 524 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 525 ◯7番(上杉正敏君) 今、部長が答弁されましたように、私もこの伊丹モデルというのは大変すごいなと感じているんですけれども。  細項目5番でございます。生活困窮者自立支援の「伊丹モデル」の活用は。  今ほども述べましたように、このような先進モデルを彦根市でも活用できないかと思うんですけれども、その辺についてご意見をお聞かせください。 526 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 527 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市における生活困窮者支援のうち、就労支援、就労準備支援においては、無料職業紹介所の機能を有した彦根いきがいわくワークセンターを設置し、市内の企業やNPO団体、社会福祉法人などの事業者と協力関係を結び、失業者の即時就労の支援や長期間就労されていない方の就職に向けた支援、就労後の定着のフォローなどを就労支援員、就労準備支援員が中心となって行っております。  支援を行う際、この彦根市いきがいわくワークセンターの協力事業所とは利用者の生活状況を共有し、手持ち金の少ない人には報酬の日払い対応や、住居がない方には寮つきの仕事の提供などの支援もお願いしております。  一方で、新型コロナ感染症の影響から雇用状況の不安は継続しており、伊丹モデルのような認定職業訓練事業所も活用することを参考とし、生活困窮者支援につなげられるよう研究してまいりたいと考えております。 528 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 529 ◯7番(上杉正敏君) 今の最後の方で認定職業訓練事業所の活用ということで述べられましたけれども、そういった活用を彦根でも将来できないのか、その辺について再質問で。 530 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 531 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 認定職業訓練事業は、県が認定をされました事業所と協力関係を結び、就労訓練等の支援を行うものでございますが、現在、彦根市内の事業所の登録はございません。  今後、認定職業訓練事業所が認定された場合につきましては、連携した支援を考えてまいりたいと考えております。 532 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 533 ◯7番(上杉正敏君) 確かに彦根市としてこういった認定職業訓練事業者は設けられないということなんですけれども、仮に滋賀県としてこういった認定事業所が設置されれば、これは大いに活用していただきたいと思います。これは要望としてお願いします。  続きまして、大項目2番でございます。「終活おうえん窓口」について。  長寿大国日本では、人の寿命が年々と延命となりまして、人生100年と言われるまでになりました。そんな中で、「終活は何から始めればいいの」という相談が年々増加していると聞いています。  そこで、終活について、以下質問します。中項目1、「終活おうえん窓口」について。  細項目1、彦根市における終活相談の現状は。  彦根市においても終活に関する相談をされていると思いますが、最近の現状をお聞かせください。 534 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 535 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市の終活相談の現状につきましては、高齢者の方が人生の最期を迎えるに当たり、残された家族のために身の回りの整理をしておきたいことや、住み慣れた地域で自分らしい最期を送るために、本人とご家族の思いに寄り添った在宅医療・在宅看取りに対する相談を受けることがございます。  こうした相談の中で、遺産相続や財産分与などに関する相談につきましては、市や滋賀県司法書士会が開催する法律相談等を案内しております。  次に、在宅医療・在宅看取りに対する相談につきましては、既に在宅で看取りを経験された方を中心にしたボランティア団体である「花かたばみの会」に委託する出前講座や自主活動である定例会の中でも行われているほか、彦根市地域包括支援センターや彦根市社会福祉協議会でも終活について相談を受けることがございます。  相談件数といたしましては、全体としてそう多くないとお聞きしております。 536 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 537 ◯7番(上杉正敏君) すみません、今の答弁の中で花かたばみの会ということを紹介していただきましたけど、もう少しそのボランティアの花かたばみの会についてちょっと詳しく教えてください。 538 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 539 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまお答えさせていただきました花かたばみの会につきましては、身近な人に囲まれて自宅での最期を願う方やそれを支える介護者が不安や悩みを共に分かち合いたいと。また、相談できる場が欲しい、看取りを知ってもらうための情報発信がしたいなどとの思いから、平成24年に発足をした会でございます。  その主な活動といたしましては、会員同士の交流をはじめ、在宅看取りに関する情報発信や勉強会、講演会の開催、エンディングノートの紹介などを定例会の中で進められているということでございます。 540 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 541 ◯7番(上杉正敏君) 続きまして、細項目2番でございます。静岡県磐田市の「終活おうえん窓口」は。  静岡県磐田市では、今年の4月から終活おうえん窓口を市役所市民相談センターに設置されました。このような取組をどのように思われているのかお聞かせください。 542 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 543 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 静岡県磐田市では、今年の4月から「終活おうえん窓口」を設けられております。市役所1階にある市民相談センターに窓口を置き、磐田市の職員が相談を聞いて関係機関につなげるほか、地域団体から依頼を受けて出前講座を実施されています。また、エンディングノートを作成して、啓発もされています。  本市では、本庁舎に相談窓口を置いた活動は実施しておりませんが、磐田市が進められている、自らの最期をこれからどのように迎えるかを考えてもらうための取組を参考にしてまいりたいと考えております。 544 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 545 ◯7番(上杉正敏君) 再質問でございます。  この終活おうえん窓口の取組で特に優れていると思われたところはどこでしょうか。 546 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 547 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 静岡県磐田市で行われている特に優れていると思われているところにつきましては、磐田市の職員が地域からの依頼を受けて直接出向いて出前講座を実施され、その中で終活に向けた啓発やエンディングノートの説明をされているところだと思っております。 548 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 549 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。  それでは、細項目3番でございます。  エンディングノートの役割と効果は。  以前の本会議でも辻真理子議員がエンディングノートに関する質問ををされましたが、本来のエンディングノートの役割と効果を彦根市としてどのように理解されているのかお聞かせください。 550 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 551 ◯福祉保健部長(田中一朗君) エンディングノートは、自分らしく人生の最期を迎えるために、あらかじめ治療や介護について、希望や思いをはじめ財産や葬儀、お墓のこと、家族に伝えたいことを記録しておくノートのことです。  その役割は、自分の希望や思いを自らの中にとどめておかず、家族に伝えておくことと考えております。また、効果につきましては、治療や介護、葬儀などにおいて家族の判断を強いられたときに、その負担の軽減にもつながります。そのためには、記録したエンディングノートの内容を通して、家族や主治医など大切な人と話し合っておくことが非常に重要であると考えております。  なお、エンディングノートと遺言書とは大きな違いがありまして、遺言書におきましては財産分与などに関しまして法的な効力を持っておりますが、エンディングノートにおきましては法的な効力を持っていないというところでございます。 552 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 553 ◯7番(上杉正敏君) まさしくそのとおりでございまして、エンディングノートが遺言の代わりにはならないけれども、そういった思いが一番分かりやすくはっきりと示された手法だと理解しておりますので、その辺についてはこれからも広めていかれたらなと思います。  それで、次の項目でございます細項目4番、エンディングノートを配布しては。  磐田市では、磐田市版エンディングノート、また、「私と家族のあんしんノート」を作成されまして、この6月から配布されているそうです。その特徴は、自分の新たな目標や生きがいを見つけ、大切な人とのきずなをさらに深めるきっかけづくりの役割を持たせたことになっております。  そこで、彦根市でも既にエンディングノートは作られてされているんですけれども、このような取組をどのようにお考えかお聞かせください。 554 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 555 ◯福祉保健部長(田中一朗君) エンディングノートにつきましては、昨年度に在宅看取りを普及啓発しておられるボランティア団体「花かたばみの会」が「わたしのエンディングノート~かけがえのない数々の思い出、そして大切な人へのメッセージ~」と題して1,000冊分を作成され、その取組に対して市の方でも支援をさせていただきました。  花かたばみの会では、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のために実施を見合わせておられますが、在宅看取りの出前講座や定例会に参加された方へ配布する予定とお聞きしております。  また、介護保険サービスを利用されている方には、居宅介護支援事業所のケアマネジャーや地域包括支援センターを通して配布していただくようお願いしております。  さらに、市のホームページを通して、医療福祉推進課、彦根市地域包括支援センターおよび彦根市役所総合案内で配布できることについて周知をしているところでございます。 556 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。
      〔7番(上杉正敏君)登壇〕 557 ◯7番(上杉正敏君) 先ほども言いましたように、既に彦根でも「わたしのエンディングノート」、私も参考資料として持っているんですけれども、また、先ほど紹介させていただきました磐田市のエンディングノート、これもずっと読ませていただいて、確かに磐田市、私は先進事例として紹介させてもらいましたけれども、かなり彦根市でも内容としてはいいんですけど、まだまだ磐田市さんでいいところもあると思いますので、これからも、今後また花かたばみの会の皆さんも通じてされるのでしたら、こういった磐田市のいいところ取りをしていただいて、さらなるいいエンディングノートを作っていただきたいと、また、広めていただきたいと思います。  それで、細項目5番でございます。  新庁舎に「終活おうえん窓口」を設置しては。  一昨年の12月定例会で、私は新庁舎完成時に窓口業務の改善で、おくやみコーナーを設置してはどうかということを提案させていただきました。  今回の磐田市でも設けられました終活おうえん窓口と併せて設置してはと私は考えるんですけど、その辺について意見をお聞かせください。 558 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 559 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 新庁舎に終活おうえん窓口の設置をしてはどうかということでございますが、本市では高齢者の総合相談窓口としての彦根市地域包括支援センターや心配事相談の窓口としての彦根市社会福祉協議会などで終活に関する相談を受けており、今後も引き続き対応してまいりたいと考えておりますので、現在のところ設置は考えておりません。 560 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 561 ◯7番(上杉正敏君) 確かに相談については、一番身近な福祉センターとか相談所に行かれますので、私もこの質問を考えたときに、新庁舎は次におくやみコーナーをするんだったら、そういった類似した相談も併せてできればいいかなと思ったんですけれども、今、部長の方から現状の体制で十分という形でおっしゃっているので、それについては、おくやみコーナーはおくやみコーナーでまた機会を設けて質問させていただきたいなと思います。  それでは、続きまして、大項目3番でございます。市指定ごみ袋の包装用紙に有料広告をしては。  今回は、香川県高松市の公明党の大山高子議員が2017年3月定例会で市指定ごみ袋の包装用紙に有料広告をしてはと導入を提案しまして、今年2020年の6月から実施されたことに関連しまして、以下、質問をさせていただきます。  中項目1、市指定ごみ袋の包装用紙に有料広告をしては。  細項目1、彦根市指定ごみ袋の利用状況は。  彦根市においても、市内で出されている一般用家庭ごみ袋は彦根市指定の袋を使用しております。近年における彦根市指定ごみ袋の利用状況をお聞かせください。 562 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 563 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 彦根市指定の一般家庭用ごみ袋は、燃やすごみ指定専用袋4種類、容器包装プラスチック指定専用袋2種類および埋立ごみ指定専用袋1種類があり、その製造および販売につきましては、一般財団法人彦根市事業公社に委託をしております。  その利用状況でございますが、令和元年度の年間販売実績でお答えしますと、燃やすごみ指定専用袋が662万1,100枚、容器包装プラスチック指定専用袋が155万4,800枚、埋立ごみ指定専用袋が38万2,400枚の合計855万8,300枚となっております。 564 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 565 ◯7番(上杉正敏君) 彦根市については事業公社に任されているということなんですけれども、彦根市はこのごみ袋に関してどこまで関与しているのか、再質問、お聞かせください。 566 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 567 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 指定ごみ袋の販売価格や仕様、規格等については、市が事業公社との間で締結する覚書の中で定めておりますが、それ以外の事項は、事業公社にお任せ、決定いただいております。 568 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 569 ◯7番(上杉正敏君) 分かりました。  それでは、細項目2番でございます。香川県高松市の先進事例は。  先ほどの紹介でも述べましたように、香川県高松市では年間の半年分に相当する87万5,000部の包装袋に企業広告を掲載されまして6月から販売を開始し、広告収入が現時点で35万2,000円あったと聞きました。  このような取組を彦根市でも考えてはと思いますが、意見をお聞かせください。 570 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 571 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 本市と事業公社との覚書においては、ごみ袋の製造および販売の専売権の行使によって生じる収益は事業公社に帰属することとなっており、広告掲載によって得られる収入は本市の収入とはなりませんが、事業公社がそれを行うことによって歳入を確保されたいということであれば、本市としても協力してまいりたいと考えております。 572 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 573 ◯7番(上杉正敏君) 確かに事業公社がやられていますので、彦根市、直接収益は上がらないと思いますけれども、それでも100%出資しているところでございますので、そういった意味では、そういうことをされたらもうかるんだなとは理解しています。  続けて、細項目3番でございます。  今言いましたように、彦根市が仮に実施した場合の予想効果はということで、高松市と同じような取組を実施した場合、どれぐらいの効果があると予測されますか。ちょっとお聞かせください。 574 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 575 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 議員のお話にもありましたとおり、高松市におきましては、ごみ袋の半年分に相当する87万5,000枚の包装袋に企業広告を掲載され、広告収入が35万2,000円であるとのことです。  一方、本市の一般家庭用ごみ袋の販売枚数は、先ほどもご答弁申し上げましたとおり、令和元年度の実績によると年間855万8,300枚であり、ごみ袋は10枚が包装袋1枚に収められていることから、包装袋は年間85万5,830枚となり、高松市の半年分とほぼ同じ枚数になることから、高松市と同条件で有料広告掲載を行った場合、広告収入は年間35万円程度になると予測されます。 576 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 577 ◯7番(上杉正敏君) 高松市は人口も彦根市よりかなり多いということで、今、部長からお話ありましたように、仮に高松市と同じような取組をしても35万円ということですけれども。たかが35万円と思われますけれども、これは、ただ印刷して出すだけで、もしそういうことができれば入ってくるので、なかなか財源が厳しい中でこういった手法も現に高松市でもやられていますし、問題がなければやっていただきたいなと。  次に、関連しますので、細項目4番に移ります。  今言いましたように、このような実施する場合の問題点はということで、今回のような彦根市の指定ごみ袋に有料広告を実施するとしたら、もしするとしたらどのような問題があるか。もしその辺が分かればお聞かせください。 578 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 579 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 本市の指定ごみ袋に有料広告の掲載を実施するとした場合の問題点としましては、広告掲載企業を募集した場合に応募企業があるかどうかが挙げられます。他市の状況を伺ってみますと、募集をしたものの掲載を希望する企業が思うように見当たらず苦慮されている事例があるとも聞き及んでおります。 580 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 581 ◯7番(上杉正敏君) それはなぜ応募がないのかと思われますか。 582 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 583 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 個々の市の事情がどうであったかというのはちょっと確認が取れてないんですが、募集する際の例えばその条件をつけておられる市もございます。例えば直接ごみ収集関係の企業は除くであるとか、そのような条件をつけられた場合になかなかそこに広告価値を見出される企業が少ないのかと、そのようなことも思われますし、ごみ袋の包装紙に、あれ、なかなかPRといいますか、目につきにくいという、そのような観点もあるのかとは考えております。 584 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 585 ◯7番(上杉正敏君) もし公募して公告企業が見つかるようであれば、それはもう実施する方向では考えられますか。再質問です。 586 ◯副議長(野村博雄君) 市民環境部長。 587 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどもお答えさせていただきましたが、ごみ袋への広告掲載による収益は事業公社に帰属することになりますが、事業公社がそれを行うことによって歳入を確保されたいということであれば、本市としましても協力してまいりたいと考えてはおります。 588 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 589 ◯7番(上杉正敏君) 大変なかなか公募は簡単にはいかないように今理解しましたけれども、こうやって財源として、事業公社であれど100%彦根市が出資しておりますので、そういったことを考えますと、少しでも収益が上がる方向であれば公募を募って、あれば実施していただきたいなと要望しております。  続いて、大項目4番でございます。要支援者に無線受信機の貸出しを。  長野県千曲市は、現在、屋外スピーカーから流れる防災行政無線を屋内でも聞ける戸別受信機の無償貸与を進めています。指定避難所や地域防災計画に定められた要配慮者利用施設には既に対応しております。4月から避難行動要支援者に貸与されています戸別受信機は、音量の調整や録音、再生も可能で、ラジオも聞くことができます。  そこで、以下、質問します。中項目1、要支援者に無線受信機の貸出しを。  細項目1、彦根市における避難行動要支援者の実態は。  現在、彦根市において避難行動要支援者への対応はどうしておられるのかお聞かせください。 590 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 591 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 彦根市では、災害時等に「ご自身や家族の方の助けだけでは安全な場所に避難することができない方」が「地域の方の手助け」により安全な場所へと避難していただくために、災害時避難行動要支援者制度の運用を行っており、啓発・登録業務につきましては、彦根市社会福祉協議会に委託を行っております。  この制度を利用していただくには、対象の方に登録していただく必要があるため、「75歳以上の方のみの世帯」で新たに対象となられた方へは、委託先である彦根市社会福祉協議会より制度案内のリーフレットや登録申請書などを送付させていただいております。また、学区や自治会等への出前講座等の啓発活動の実施を通して、対象となる方への地域での働きかけや制度への理解、「つながり」や「共助」への意識向上につなげております。  なお、直近の登録者数につきましては、令和2年7月末時点で2,532名となっており、毎年度新規登録者数は一定数あるものの、転居や施設入所などの理由により登録から外れる方がおられるため、累計の登録者数は微増となっております。 592 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 593 ◯7番(上杉正敏君) 今、答弁の中で2,532名の避難行動要支援者がおられるということですけれども、ちなみに、実際75歳以上の方はどれぐらいおられますでしょうか。再質問です。 594 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。 595 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 令和2年7月末時点でございますけれども、75歳以上の登録者数は2,154名となっております。 596 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 597 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。  それでは、細項目2番でございます。防災行政無線の設置状況は。  彦根市で設置されています屋外スピーカーによる防災行政無線の設置状況をお聞かせください。 598 ◯副議長(野村博雄君) 市長直轄組織危機管理監。 599 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 現在本市に設置している同報系屋外放送設備は、小学校や地区公民館など市内36か所であり、今年度、さらに18か所に追加設置するよう作業を進めております。 600 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 601 ◯7番(上杉正敏君) 彦根市として最終どれぐらいの設置を考えておられるのか。再質問です。 602 ◯副議長(野村博雄君) 市長直轄組織危機管理監。 603 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 屋外放送設備の放送が聞こえる範囲は、風向きや雨などの気象条件、また、交通量、周囲の建物の状況等に左右されるものであるため、市内に何か所設置すればよいかの判断は難しいところでございますが、この間、関係者等の意見も踏まえ内部で検討しましたところ、市内全域を一定効果的にカバーするためには、来年度以降およそ40か所から50か所程度の追加設置があればと考えております。  しかしながら、設置箇所の工夫等によっても設置数は減少できるものと考えておりまして、最終的な設置数につきましては、財政状況等を勘案しつつ、今後の状況を見極めながら進めてまいりたいと考えております。 604 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 605 ◯7番(上杉正敏君) 災害はいつ起こるか分からないし、また、彦根市に住まれている方が大方皆さん聞こえるのに、もし設置されて届かないようなところがあったら不公平でもございますので、やっぱり人の命は皆一緒ですので、そういった形で、これから一気にとはなかなか難しいですけれども、予算の範囲で計画的に防災無線の方も続けていただきたいという旨、これは要望でございます。  続きまして、細項目3、長野県千曲市の先進事例は。  先ほども紹介しました長野県千曲市の先進事例をどのように彦根市として捉えておられるのかお聞かせください。 606 ◯副議長(野村博雄君) 市長直轄組織危機管理監。 607 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 長野県千曲市では、戸別受信機の無償貸与を進められており、要配慮者利用施設や設置を希望された災害時避難行動要支援者に無償貸与されていると伺っております。  近年、通信技術の向上によりまして、スマートフォンのプッシュ通知やエリアメール等により緊急情報の入手がしやすい環境となっておりますが、戸別受信機は、気象状況等により聞き取りが困難となり得る同報系屋外放送設備を補完できるものとして、その必要性は認識しております。千曲市の取組は、情報弱者等の緊急情報の入手手段の一つとしては有益であると考えております。 608 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 609 ◯7番(上杉正敏君) それでは、最後になります。  細項目4番、このような設備を彦根市においても実施できないかということで、彦根市においても避難行動要支援者に対して屋内でも聞こえる戸別受信機の無償貸与をできないか、その辺のご意見をお聞かせください。 610 ◯副議長(野村博雄君) 市長直轄組織危機管理監。
    611 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 災害時の緊急情報につきまして、災害時避難行動要支援者に情報が行き届くためには、情報伝達手段のさらなる多角化が必要と考えております。  いつ何どきでも不特定多数の方が自動的に受信可能となるツールといたしまして同報系屋外放送設備の設置を進めているところでございますが、議員ご指摘の戸別受信機につきましては、気象状況等により聞き取りが困難となり得る同報系屋外放送設備を補完できるものとして、その必要性を認識しているところです。  しかしながら、導入に当たっては、機器本体の購入費だけでなく、各世帯に配布する戸別受信機の保守対応、また、故障対応、転入出に伴う機器の回収および配布対応など維持管理面の負担など、多大な費用と労力を必要とすることとなります。  災害時避難行動要支援者の対象となる人は、令和2年7月末現在で1万912人と多いことからも、現在のところ導入については検討しておりませんが、今後も引き続き、配布対象世帯の検討を含め、様々な媒体を活用した情報伝達手段の在り方を研究してまいりたいと考えております。 612 ◯副議長(野村博雄君) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 613 ◯7番(上杉正敏君) 先ほどの長野県千曲市では、小規模介護施設のようなところに設置されているように聞きました。  また、危機管理監の今の答弁ですと、お金だけの問題ではなくて、メンテとかそういった形で大変いろんな問題もあるのは重々承知しておりますけれども。  こういった小規模介護施設もそうですけれども、もっとやっぱり独居老人でどうしても介護が必要で、そういった今のインターネットとか使えないような方については、こういった設置をしてあげてほしいなと思いますので、いろいろと今回コロナ禍でいろんな財源が必要な時勢でもございますけれども、人の命を守る大切な設備だと僕は理解しておりますので、一人でも多くこのような設置をしていただいて、彦根の市民の命を一人でも多く救っていただきたいなと、守っていただきたいなと要望しまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 614 ◯副議長(野村博雄君) 暫時休憩します。            午後1時48分休憩            午後1時52分再開 615 ◯副議長(野村博雄君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  1番辻真理子さん。辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 616 ◯1番(辻 真理子さん) 私は、今定例会におきまして、大きく三つの項目について質問をさせていただきます。  ちょっと余談ですが、昼食をいただいて1時間から2時間、一番眠いときに当たってしまいました。けれども、居眠りをしてはいけません。今日は市民の方が傍聴においでになって、しかと見ておられます。どうか、市長はじめ職員の方も議員の方もしっかりと目を開けて議論をしていただきたいと思います。  それでは、大項目1にまいります。「みんなで応援!ひこねカタログチョイス事業」の問題点は何か。  「みんなで応援!ひこねカタログチョイス事業」につきましては、さきの6月定例会の最終日に追加の補正予算案として上程されました。当日、何人かの議員が問題点を指摘しておりましたが、コロナ禍に対応するための急ぎの事業が多くありましたので、追加の補正予算は議決されました。  しかしながら、実際にカタログチョイス事業が執行されてみると、やはり危惧していたとおり、市内の事業者から不満の声が上がりました。  それでは、ここで、資料をご覧いただきたいと思います。SideBooksの9月定例会本会議2日目、配付資料1でございます。よろしくお願いいたします。  8月29日の滋賀彦根新聞にも、『「カタログ」無掲載の店不満の声、情報を知らず「不公平」』という記事が掲載され、市民の方々からも同感だという声が届いております。もちろん担当の職員の方もご覧になっているはずだと思います。  カタログチョイス事業の予算は2億5,475万円と高額です。そのうち、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金1億円が充当されておりますが、やはり高額でありまして、これらは全て税金で賄われているわけでありまして、市民に不公平感なく行き届くことが肝要だと考えます。改めて検証する必要があると考えますので、以下、質問をいたします。  中項目1、「みんなで応援!ひこねカタログチョイス事業」の問題点は何か。  細項目1、カタログチョイス事業の目的は何か。  再確認いたしますが、この事業の目的は何でしょうか。 617 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 618 ◯産業部長(中村武浩君) 本事業は、新型コロナウイルス感染症の影響で市民の購買意欲や市内業者の営業活動が低下していることから、彦根市民全員に1人当たり2,000円相当の商品または飲食券をお届けすることで市民生活を支援するとともに、市内経済の活性化を図ることを目的としております。 619 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 620 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたします。  この事業の予算事業名は中小小売商業対策事業でございますが、主に中小小売業を対象とした事業ではないでしょうか。もちろん市民の方々の購買力の喚起ということもありますが、もともとは中小小売業の方々を対象とした事業だと思いますが、いかがですか。 621 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 622 ◯産業部長(中村武浩君) 今、議員がおっしゃったように、中小小売商業者への支援でございます。  この事業につきましては、中小小売商業者が、コロナウイルスの関係で、市民がお店にて物を買う、商品を買うという行為が控えられている関係もありまして、市内事業者の特に小売業者では商品が売れない、飲食業者では店に行くのが怖いということでお客さんが来ないということで、そういう影響を受けておりましたので、そのための施策として、まずは、小売業者につきましてはお店の商品を動かしていくと、そして、飲食業者につきましては対策を講じながらお客様に来てもらうということで、それらの事業者の方々を支援するというもので、手法として市民にカタログチョイスという形で小売店等の商品を選んでもらったり飲食店の飲食券を選んでもらったりすることで、中小小売事業者の方を支援しようという制度でございます。 623 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 624 ◯1番(辻 真理子さん) 再々質問ですが、つまり、市民の方にはいろんな給付金があって、さらに2,000円も、これ、来たわけですし、いろんなのがありました。だけど、このコロナ禍で本当につらい思いをしたのは飲食業の人と、それから観光業の人と宿泊業、ここなんですよね。ここの方々に施策をするということが大事だと思うからこの発想があったと思います。  これはもう1回お答えいただいていいと思うんですが、そこに言っていることと矛盾があると思うんですが、いかがですか。 625 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 626 ◯産業部長(中村武浩君) まず、このカタログチョイスという方法を取りましたのは、商品券なり例えば現金ですと、それが消費される相手先が確定しない、分からないと。つまり、大型店なりで消費されたり市外のところでも使われたりする可能性もございます。そうすると、直接市内の事業者の方にお金が回っていかないということがありますので、今回カタログチョイスですと、それを使うお店がもう市内の中小小売店または飲食店に限られてきますので、まず第一義的に市内の業者の方に行くと、要するに資金が行くということになりますので有効ではないかと。  観光の方は今、今回補正予算はしておりますけれども、GoToトラベルに合わせた宿泊業者の支援というのは別と、こう考えております。 627 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 628 ◯1番(辻 真理子さん) 少し言い訳に聞こえますが、次にまいります。  細項目2、市内の飲食店・物販小売店は何店舗あるのか。  市内にカタログチョイス事業の対象となる飲食店・物販小売店は何店舗あるのでしょうか。 629 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 630 ◯産業部長(中村武浩君) 総務省統計局が公表している経済センサスによりますと、飲食業が483、小売業が844の合計1,327事業者です。 631 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 632 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。商工会議所・観光協会・商店街組合に加入していない事業者は何店舗か。  今お答えいただきました店舗数のうち、商工会議所・観光協会・商店街組合に加入していない店舗は何店舗あるのでしょうか。 633 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 634 ◯産業部長(中村武浩君) 各団体に重複して加入しておられる方もおられますことから、正確な店舗数の把握は困難でございますけれども、各団体に問い合わせた結果、対象の事業者で加入していない事業者はおよそ600件余りでございます。 635 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 636 ◯1番(辻 真理子さん) 約半数は参加していらっしゃらないということが分かりました。  再質問ですが、対象となる事業者数や組織に加入している事業者数を提案された時点で、今600店あるという加入してないというその事業者が全て応募できるような方法を検討されたんでしょうか。 637 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 638 ◯産業部長(中村武浩君) 後ほどの質問にもお答えさせていただきますけれども、商工会議所等の団体のみに事前にお知らせしているわけではなしに、例えばホームページでありますとか市の広報でありますとか、例えば報道機関への提供とか、そういう部分で広く市内事業者に情報が行くようにしておりますので、あくまでこの3団体につきましては、そういうことを重ねて周知するという意味でさせていただいていますので、基本的には市内の事業者皆さんに、いろいろとホームページであるとか広報であるとか報道発表ですね、そういう部分で事前通知をさせていただいておりますので、周知の方はできていると思っております。 639 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 640 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目4にまいります。300店舗を掲載するという答弁が6月定例会でございましたが、300店舗と設定した理由は何でしょうか。  6月の定例会におきまして追加予算案の答弁で、参加する業者は何者かという質問に300店舗と答弁されていますが、300店舗と設定した理由は何でしょうか。 641 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 642 ◯産業部長(中村武浩君) 市内の飲食店、小売店1,327事業者の中で、およそ4分の1程度の登録があると見込み、300店舗と設定したものでございます。 643 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 644 ◯1番(辻 真理子さん) もう一度そこのところをお聞かせいただきたいんですが、4分の1ぐらいは応募者があるとお考えになったということですか。 645 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 646 ◯産業部長(中村武浩君) そうです。おおむね4分の1の応募があるという想定で300店舗とさせていただきました。 647 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 648 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、カタログに174店舗しか掲載がされなかった原因はどう分析しているのか。  カタログに300店舗を掲載する予定との答弁でございましたが、実際には174店舗しか掲載されませんでした。その原因は何だと分析しておられますか。 649 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 650 ◯産業部長(中村武浩君) 本事業におきましては、彦根商店街連盟や彦根商工会議所など各関係機関へ会員事業所様への周知依頼を行うとともに、報道機関への情報提供、市ホームページへの周知、さらにはカタログチョイス事業実施予告を「広報ひこね」に掲載するなど、できる限りの周知を行い、6月定例会においてお認めいただけた後、早急に事業を実施したものでございます。  結果として想定より少なくなりましたけれども、できる限りの事前周知を行ったところでございます。 651 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 652 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目6にまいります。カタログチョイス事業への参加店応募期間が1週間で足りると考えたのか。  事業者の中には応募要項が議決翌日に届いていなかったケースも考えられます。さらには、パソコンや写真撮影に不得手な方もあると思います。1週間の申込期間で足りると考えたのでしょうか。 653 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 654 ◯産業部長(中村武浩君) 申込期間は1週間ではありますが、この短い募集期間を考慮しまして、事前に彦根商店街連盟や彦根商工会議所などの各関係機関への参加店募集の予告を行ったほか、市ホームページでの周知、さらに、カタログチョイス事業実施予告を「広報ひこね」に掲載するなどの周知を行い、議決後に正式に募集を開始したものです。  本事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響で市民の購買意欲や市内事業者の営業活動が低下している中で、市民生活を支援するとともに市内経済の活性化を図ることを喫緊の課題と考えており、また、参加店の募集終了後から全世帯に商品カタログ等を発送するまでに少なくとも3週間程度必要であったことから、スピードを重視し、限られた時間の中で可能な限りの周知を行ったものでございます。 655 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 656 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたします。  実際に何店舗か取材をいたしましたところ、ある店は、1人で頑張っていらっしゃる飲食店がありました。日々の仕込みの準備などで、案内は見たけど、とても準備をする時間的な余裕はなかったということもあります。また、カタログチョイスのカタログが送られてきてから初めて自分のところの業種、自分のところの店が該当しているんだということが分かった、そういうことが多々聞かれました。  中小小売商業対策事業であるわけですから、事業者の中にはこのような企画は初めての経験で、しかも、商品の企画や金額の設定、送料の設定に加えて、写真撮影やその画像データの送信など、1週間以内では到底対応できなかったケースはあるということはおのずと分かると思うんです。  本当に困っている小規模事業者の配慮に欠けた期間設定、条件設定であったと思うんですが、いかがですか。 657 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 658 ◯産業部長(中村武浩君) 今おっしゃっていただいたみたいに、写真撮影とかそのカタログに載せる記事等の作成が難しいということで応募されなかったという事例の方は私どもも聞いています。  ただ、この時期にはすぐに早くカタログを送って商品を回すということが一番の課題でしたので。  といいますのは、その時期におきましては、お店の方で在庫抱えて大変苦しい状態のお店が幾つもあると聞いておりました。そういう部分の中で、早く商品を回さなければならないと。では、募集期間を延ばせば延ばすほどカタログを送るタイミングが遅れるわけですので、それだけ対策ができないということですので、まず対策の開始を早くするという意味でこの期間を設定しましたので、この事業としてはこの1週間の応募でいったことについては問題ないと考えております。 659 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 660 ◯1番(辻 真理子さん) そこにこそ問題があったと私は思います。先ほど小売業者、物品販売者が1,327店市内にあるという中で、600件はそういう組合に入っていないとおっしゃいましたよね。そういう方たちに届いたという保証は何もないわけですね。むしろこういうことがスムーズにできるような方だけを相手にした、1週間でね。それで、前もって言うことができた相手、もう準備しなさいよと言うことができた相手は頑張れたけど、本当に困っていらっしゃる人はできなかったというのが結論的だと思うんですね。
     全面的に責めているわけではございません。ただ、産業部として市民の方にこういう施策をするときに、どこにもっと配慮をしなければいけなかったかというところが違っていたと思うんですね。  実際にたくさんの2,000円の応募があって喜んでいらっしゃるところもあるし、市民の方はおおむね喜んでいらっしゃいます。だけど、本当に救済しなきゃいけなかったところに施策が行かなかったという反省をしていただきたいので、それも2億5,400万円以上のお金がかかっているわけですね。ですから、今後はその外れた方に対してどのような対応ができるかということをお尋ねしたいと思います。  それでは、細項目7、今後の対策についてお聞かせください。  今回の中小小売商業対策事業で置き去りにされたかなり半数以上の方の中小小売店舗の今後の対策を考えておられますか。 661 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。 662 ◯産業部長(中村武浩君) 中小小売商業対策事業の中には、「彦根市新型コロナウイルス感染症対策経営力強化補助金」、「新型コロナウイルス感染症拡大防止臨時支援金」、「みんなで応援!ひこねカタログチョイス事業」があり、「みんなで応援!ひこねカタログチョイス事業」につきましては、飲食業と小売業を対象に実施したものでございます。ほかの二つの事業につきましては、飲食業と小売業以外の業種も対象として実施しており、多くの市内の中小事業者にご活用いただいているところでございます。  今後の中小小売店舗への支援につきましては、これからの新型コロナウイルス感染症の状況を見て判断していきたいと思っております。 663 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 664 ◯1番(辻 真理子さん) 一番対策が必要だった、給付が必要だった方に対して頑張っていただきたいと思います。それが誠意だと思います。  これは要望ですけれども、全国民を対象といたしました特別定額給付金事業におきましては、市民生活・経済再生支援室が給付申請をしていない対象者を訪問して、8月21日時点では99.79%、人口にして11万2,466人から申請されたと理解しております。これは本当に頑張っていただいたということで、誰もが敬意を表しております。  それに対してと言うのは失礼かもしれませんが、やはりこの中小事業者を対象としたカタログチョイスにおいては、アイデアはよかったと思いますが、アイデアが実際にこの事業として生かされるときに配慮が足りなかったと思うんですね。  わずか1週間未満で各事業者のもとに要項が届いたかどうかの確認もできないうちにホームページで告知したといっても、そういう困っていらっしゃる人はホームページを見る余裕がありません。その告知をするということも伝わってこなかったのであれば、あまりにも特別定額給付金との対応の違いを感じました。市民、事業者に寄り添った事業実施の方法であるとは言えなかったと思います。少なくとも、このコロナ下でチャンスは公平に与えられるべきだと思います。今後の対応策に期待しておりますので、よろしくお願いいたします。  以上で、これは要望として、次の質問に移りたいと思います。  大項目2、「彦根市職員等の内部通報に関する要綱」について。  平成30年7月17日に施行されました彦根市職員等の内部通報に関する要綱、以下、単に要綱と言います。について、解釈上および運用上の疑問があるように思いますので、以下、質問をいたします。  中項目1、要綱第5条第3項について。  細項目1、要綱第5条第3項の弁護士窓口はどこか。  要綱第5条第3項には、「第1項に規定するもののほか、弁護士が担当する窓口(以下「弁護士窓口」という。)を設置するものとする」と定めています。具体的にはどこの弁護士事務所でしょうか。 665 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 666 ◯総務部長(牧野 正君) 本市にあります森野法律事務所の森野弁護士でございます。 667 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 668 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。全職員に対して弁護士窓口をどのような方法で告知しているか。  全職員に対して、その弁護士窓口を明記しどのような方法で通報するのかということをどのような方法で告知しているのでしょうか。 669 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 670 ◯総務部長(牧野 正君) 内部通報における弁護士窓口の設置につきましては、平成31年4月1日付で「彦根市職員等の内部通報に関する要綱の一部を改正する告示」を行い、内部通報においても相談窓口の一つとして弁護士窓口の設置を加えるほか、通報手段を書面、ファクシミリ、電子メール等々とする旨の要綱改正を行ったところでございます。  ご質問の全職員に対する弁護士窓口を設置したことについての周知につきましては、改正した要綱を例規集に掲載し、職員が必要に応じて閲覧できる状態にはいたしましたが、その周知は十分にできておりませんでしたので、改めて先日9月10日付通知によりまして、職員に対して周知を行ったところでございます。 671 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 672 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目3にまいります。告知は継続的に行われているか。  その告知について、消費者庁は、民間事業者については、「経営幹部はじめ全ての従業員に対し、十分かつ継続的に周知をする必要があります」としており、行政機関についても、おおむね民間事業者と共通しています。継続的に告知しているのでしょうか。 673 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 674 ◯総務部長(牧野 正君) 先ほどお答えをいたしましたとおり、改定された内部通報制度に関する職員への告知が十分にできておりませんでしたので、改めて先日9月10日付通知により、職員に対して人事課から周知を行ったところでございます。  議員ご指摘のとおり、消費者庁の示すガイドラインにおきましても、適切な方法により、通報窓口や通報対応の仕組み等について、全ての職員に対して十分に周知するように記載されておりますことから、今後は、制度改正等の場合のほか、年度当初に制度周知を行うなどの定期的かつ継続的な職員周知に努めてまいりたいと考えております。 675 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 676 ◯1番(辻 真理子さん) 内部通報というのは、本当にしづらい、できないものだと思います。そこをできるようにしてあげないと、やはり張り切って仕事ができない、萎縮してしまうということがあると思いますので、今後も継続的にお願いしたいと思います。  それでは、細項目4にまいります。業務委託契約書は存在するのか。  その弁護士事務所との間で業務委託契約書は存在するのか。 677 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 678 ◯総務部長(牧野 正君) 業務委託契約書はございます。  彦根市職員等の内部通報に関する要綱に基づく相談および通報の窓口に係る業務について、業務委託契約を締結しております。 679 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 680 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目5にまいります。業務委託契約における固定的報酬は幾らか。  弁護士は、通常の顧問契約と同様に、常に通報に対応できるよう準備をするはずです。固定的経費は幾らでしょうか。 681 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 682 ◯総務部長(牧野 正君) 委託料は、弁護士窓口の利用があった場合にお支払いするもので、弁護士窓口で通報として受理した場合は1件につき2万円、相談のみの場合など通報として受理しなかった場合は1件につき5,000円でございます。  なお、弁護士窓口の利用がない場合は、委託料は発生いたしません。 683 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 684 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目6にまいります。費用はどの勘定科目から支出されているのか。  その費用はどの勘定科目から支出されているのでしょうか。 685 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 686 ◯総務部長(牧野 正君) 現時点におきまして支出の実績はございませんが、予算につきましては委託料に計上をしております。 687 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 688 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、中項目2にまいります。要綱第5条第4項について。  細項目1、要綱第5条第4項は、なぜ「および」なのか。  要綱第5条第4項には、「内部通報を受け付けた相談窓口の担当職員および弁護士窓口の弁護士は、当該内部通報の内容を当該内部通報者から聴取するとともに、これを内部通報報告票に記録するものとする」とされています。  つまり、人事担当課の職員と弁護士窓口の両方に通報するように定めてあります。これでは職員はかえって疑心暗鬼になるのではないでしょうか。通報にむしちゅうちょするのではないかと想像いたします。  まず、弁護士窓口に通報し、弁護士窓口から人事担当課の職員に通報すると改めるべきだと思いますが、お考えを伺います。 689 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 690 ◯総務部長(牧野 正君) 内部通報を受け付ける相談窓口につきましては、要綱第5条において規定しております。このうち、議員ご指摘の第5条第4項につきましては、内部通報を受けた人事担当課の担当職員や弁護士窓口の弁護士が内部通報者から通報の内容を聴取し、その内容を内部通報報告票に記録するという役割を規定したものでございます。  内部通報に関する具体的な相談窓口につきましては、要綱第5条第1項、第2項において庁内の窓口について、また、要綱第5条第3項において弁護士窓口についてそれぞれ規定をしておりますが、一方で、内部通報の方法につきましては、要綱第4条第1項において、庁内の窓口「または」弁護士窓口に通報を行うこととしております。  したがいまして、議員が懸念をしておられます内部通報者が庁内の窓口と弁護士窓口の両方に通報しなければならないといった制度ではなく、庁内の窓口と弁護士窓口のどちらかに通報すればよい制度となっておりますので、よろしくお願いをいたします。 691 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 692 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、中項目3にまいります。要綱第6条第11項について。  細項目1、要綱第6条第11項の「(弁護士となる資格を有する者を含む。)」とは何か。  要綱第6条第11項には、「委員会は、必要と認めるときは、弁護士(弁護士となる資格を有する者を含む。)その他専門的知識を有する者から意見を聴くことができる」とあります。  専門的知識という部分では、社会保険労務士も相当するとは思いますが、あくまでも国家資格を保持し、業務として責任を持って判断する立場にある人物でなければならないと考えます。  弁護士登録をせずに法曹資格を有するだけでは、弁護士法第72条に抵触するのみならず、公益通報者にとって法的判断を誤って判断されることが考えられることから、非常に不適切な条文であると考えますが、いかがでしょうか。 693 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 694 ◯総務部長(牧野 正君) 要綱第6条第11項の規定は、内部通報審査委員会が、その内部通報の内容について調査や審査をするために必要な場合は、専門的知識を有する者から意見を聴くことができるというものでございます。ここにおける「専門的知識を有する者から意見を聴くこと」とは、内部通報審査委員会が調査や審査を行うに当たって、内部通報審査委員会ではカバーし切れない専門的な分野に関する知識やそれに基づくアドバイスを必要とすることがある場合に、その分野において専門的な知識を持っておられる方から参考となる意見をお伺いするものでございます。  このため、内部通報審査委員会は、通報内容に対して、法的な部分も含めた専門的な分野においても適切な判断を行うことができるものと考えております。  また、この項における「意見を聴くこと」とは、弁護士法第72条において、弁護士や弁護士法人でない者が取り扱うことができないと規定されている法律事務には該当しないと考えておりまして、弁護士以外にも、例えば弁護士として働いておられた方や、議員のご質問にもございました社会保険労務士の方など、必要とする専門知識を持っておられる方から意見を伺うことができるものと考えております。 695 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 696 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたしますが、実際に弁護士さんとして業務をしていらっしゃる人と、資格は持っているけどいろんな事例に当たったことのない人では、判断がやっぱり違うと思いますので、そこのところにちょっと緩みを感じますので、その点についてもう一度お答えいただければと思います。 697 ◯副議長(野村博雄君) 総務部長。 698 ◯総務部長(牧野 正君) 議員がおっしゃることもよく理解をいたします。今回いろんなご意見をお伺いいたしますのは、弁護士に限らず、専門的な知識をお持ちの方にアドバイスをいただく、助言をいただくということでございます。  弁護士となる資格を有する者を含むと規定はしておりまして、これは弁護士としての働きをされていた方も含むという理解ではございますけれども、もう少し分かりやすく制度設計をするために、他市の内部通報の審査委員会の制度等を参考にさせていただいて、少し研究をさせていただこうと考えております。 699 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 700 ◯1番(辻 真理子さん) この項の最後の要望でございますが、この問題は、2018年3月定例会で最初に取り上げられた問題であります。その後、何度となく非常に不誠実な答弁があったことから、彦根市のコンプライアンス推進規程が制定され、同時に彦根市職員等の内部通報に関する要綱が制定されました。  しかし、その後も、2019年2月には2度にわたって、これは地元新聞でございました。庁舎の彦根市の一職員からという内部告発の投書が掲載されました。内部の不満は渦巻いていました。その記事においては、何人かの職員から同感や否定できないとの声が上がりました。事実に反しているという反論はありませんでしたと新聞にも書かれていました。  彦根市職員等の内部通報に関する要綱は、この要綱は作ったけれども、要綱が絵に描いた餅であって機能していないのではないかということが非常に残念に思いますし、当事者にとってはそれが本当に頼りだと思うので、今後、そういうことがありましたら、この要綱が生きるような整理をしていただきたいと思うんです。  職員が不平や不満を胸に閉じ込めたまま仕事をしているとすれば、本当につらいことだと思います。ですから、私どもは議員として条例を作ることは今できませんが、今、議員提案することもできませんが、早急に精査をいただき、今後、こういう問題が起きたときに、こういう要綱が作られたことがその方を救うようなものであってほしいと切に思いますので、よろしくお願いいたしたいと思います。  それでは、大項目3、市民会館の解体について。  中項目1、市民会館敷地の契約・市民会館の取壊しについて。  細項目1、護国神社との賃貸借契約はいつ締結されたのか。  滋賀縣護国神社との賃貸借契約はいつ締結されたのでしょうか。 701 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 702 ◯教育部長(岸田道幸君) 彦根市民会館用地としての土地の賃貸借契約は、最も当初には、昭和37年10月9日付で締結されています。  なお、その後、契約は逐次更新されており、最新の契約書につきましては、令和2年4月1日付で締結しております。 703 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 704 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたします。その契約は何年間の契約でしょうか。
    705 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 706 ◯教育部長(岸田道幸君) 現契約では1年間となっております。  以上です。 707 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 708 ◯1番(辻 真理子さん) 再々質問いたします。  地上に鉄筋コンクリートの建物が建っていて50年ぐらいたっているわけですが、不思議に思うのは、どうして1年ごとに契約を更新しているのか、なぜ何年かにわたっての契約ではなくて1年ごとにしているのかということがちょっと納得がいかないんですけど、何か理由があるんでしょうか。 709 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 710 ◯教育部長(岸田道幸君) 1年ごとというのは、まずは会計年度に合わせているということでございます。  それと、あとは、契約の解除というのもありますけれども、契約期間が満了する6カ月前まで甲乙いずれか契約の解除の申出をしない限り、この契約はさらに1年間更新するものとし、以後も同様とすると。この場合においても、甲および乙は新たに契約書を作成するということになっておりますので、よろしくお願いいたします。 711 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 712 ◯1番(辻 真理子さん) 会計年度に合わせているという答えで、一応納得いたしました。  それでは、細項目2にまいります。賃貸借の目的は何か。  この土地をどのような目的で借用しているのですか。 713 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 714 ◯教育部長(岸田道幸君) 現行の「彦根市民会館用地賃貸借契約書」では、第3条において、「甲は、賃貸借物件を彦根市民会館用地として使用するものとし、契約の目的以外に使用してはならない」と定められております。  なお、甲は、彦根市長、大久保貴でございます。 715 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 716 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。皆様は、掲載しております資料5をご覧ください。  「護国神社との話し合いはしていない」という報道は事実か。  9月2日付の地元紙に、「跡地利用について市は「護国神社との話し合いはしておらず、まだ決まっていない」」と報道されていますが、4年前の本庁舎工事段階から、上下水道部、教育委員会事務局は本庁舎に移転するとしてきたにもかかわらず、護国神社との話合いをしてないというのは事実なんでしょうか。 717 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 718 ◯教育部長(岸田道幸君) 地権者様には、これまで、平成29年10月に作成しました彦根市文化施設適正管理計画におきまして、「本庁舎の耐震化に伴う事務所機能の移転にあわせて市民会館は廃止する」との方針をお示ししておりますことを毎年の賃貸借契約更新の際等にご説明をし、また、本庁舎耐震化整備事業の進捗に合わせて、現在の状況や今後の時期の予定等について随時説明をしてまいりました。  その後、本庁舎耐震化整備事業が順調に進み、おおむね予定が定まったことを受け、市民会館の廃止条例の提案を含めた今後の進行についての具体的なスケジュールが固まった今年度の7月下旬に地権者宅を直接訪問させていただき、長期間にわたり市民会館の開設にご協力をいただいたことについて感謝申し上げるとともに、市民会館の廃止に係るスケジュール案や内容について説明をさせていただきました。今後、今定例会に提案しております関連議案の議決をいただきましたら、改めて詳細についてご説明をさせていただきたいと考えております。  なお、敷地の利用につきましては、当該土地の所有者である地権者様のご意向が優先されるべきものであると考えております。 719 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 720 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたします。  ほかの議員も質問なさって、市長は何もこの方針はまだない、決まっていないとお答えになりましたけど、今、教育部長の話では、更新するときにそういうことを随時言って向こうにお伝えしていたと、そうおっしゃいましたけど、では、その過程の中で護国神社からそれに対して反応というのはなかったわけでしょうか。 721 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 722 ◯教育部長(岸田道幸君) 先ほどご答弁申し上げましたとおり、あらゆる機会を通じて丁寧に説明に努めていたところでございます。その中で、護国神社さんの方からは具体的なご意向というか、そういったものはこちらの方には聞いておりません。 723 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 724 ◯1番(辻 真理子さん) 再々質問ですが、やはり取壊しの設計とかの取壊しの費用の予算をつけて、条例も通してから正式な話合いはできないということで、市長の方からは正式なお話合いはできてないんだとお答えになったと考えてよろしいですか。 725 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 726 ◯教育部長(岸田道幸君) もう一度改めて説明をさせていただきますと、市民会館廃止そのものについては、執行部の方で勝手に決めるわけでございませんので、議会の方にお諮りをさせていただくと。それが決まりましたら、改めて議決をいただきましたので、こういった形で進めさせていただくということを正式というか、議決いただいたので取り組んでいくということは言っていきます。  ただし、その前段で、いきなりそういったことを言うのではなくして、先ほど言いましたように、彦根市文化施設適正管理計画等ができましたときから、順次、市はこういう考え方を持っているということで説明をしてきたところでございますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。 727 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 728 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目4にまいります。取壊し工事の完了時期をいつと想定しているのか。  今回の予算によって行う調査はいつ完了し、取壊し工事はいつ完了させる予定か。 729 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 730 ◯教育部長(岸田道幸君) 今定例会におきまして、解体工事実施設計委託料地歴調査委託料に係る補正予算をお願いしております。関連議案の議決をいただけましたなら、速やかに解体工事設計および地歴調査に入らせていただきたいと考えております。解体工事設計および地歴調査につきましては、令和3年の2月頃に完了したいと今のところは考えております。  解体工事の完了の時期につきましては、既にご答弁申し上げていますとおり、令和4年3月までに完了する予定としております。 731 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 732 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、中項目2にまいります。市民会館用地の活用について。  細項目1、土地の返却を予定しているのか。  解体後、土地の返却を考えているのでしょうか。 733 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 734 ◯教育部長(岸田道幸君) 解体工事完了後、お借りしている土地につきましては、賃貸借契約の内容に基づき返還をさせていただく予定でございます。 735 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 736 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目2にまいります。どこで土地返却を検討したのか。  総合計画も1年先送りになりましたし、世界遺産登録ができた場合の全体的な構想もまだ明確でない中、どこで土地の返却を検討したのでしょうか。 737 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 738 ◯教育部長(岸田道幸君) 借用しております土地につきましては、さきにご答弁申し上げましたとおり、市民会館用地としてお借りしているものでございます。  市民会館は今後解体する方針でございまして、使用目的がなくなることから、契約に基づきますと、いずれにせよ借用地を返還させていただくこととなります。その後の土地の活用については、まずは地権者のご意向によるものと考えております。 739 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 740 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたしますが、私の質問では、どの委員会とかどの審議会とかどういうところで返却を検討したのかということを聞いております。もう一度お願いいたします。 741 ◯副議長(野村博雄君) 教育部長。 742 ◯教育部長(岸田道幸君) ここの返却につきましては、どこの審議会とか組織で決定するというわけではございませんで、彦根市民会館用地賃貸借契約第3条、「甲は」、これは彦根市長ですけれども、「賃貸借物件を彦根市民会館用地として使用するものとし、契約の目的以外に使用してはならない」となっていまして、市民会館解体後においては、その契約に定める目的がなくなりますので、この契約に基づいて返還をするということでございます。 743 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 744 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、少し視点を変えまして、細項目3ですが、皆様は資料2、3、4をご覧ください。特に4の資料をご覧いただきたいと思います。江戸時代、この土地に居住していたのはどのような人であったのか。  この土地には、皆さんも資料をご覧いただきますと分かりますが、5件ないし7件の武家の屋敷があったように記録されています。これは「御城下惣絵図」、先日、彦根城博物館にあったものをお借りしてまいりました。どのような位の武士が居住していたと思われますか。 745 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 746 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 江戸時代の天保7年(1836年)に作成されました「御城下惣絵図」によりますと、現在の市民会館のある辺りに屋敷を持っている武士を7家確認することができます。この7家について、天保7年当時の屋敷居住者を特定し、家禄を調べました結果、該当の場所に江戸時代に居住していたのは、井伊家家臣のうち家禄100石から230石の中級クラスの武士であると確認をしております。 747 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 748 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目4にまいります。彦根市の文化財で武家屋敷、つまり長屋門とか庭園のみを除く足軽組屋敷はそれぞれどれだけあるのか。  彦根城には、表御殿、楽々園は下屋敷、そして、家老以下の部下の屋敷、そして、足軽が住んでいた足軽組屋敷など、城下町にいろいろ建っていましたが、その中で文化財に指定された建物(長屋門・庭園のみは除く)は、武家と足軽でそれぞれ幾つずつあるんでしょうか。 749 ◯副議長(野村博雄君) 歴史まちづくり部長。 750 ◯歴史まちづくり部長(広瀬清隆君) 市内の文化財のうち、武家屋敷は1件、足軽組屋敷は13件あり、全て彦根市指定の文化財でございます。 751 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 752 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目5です。世界遺産登録に家臣の屋敷の存在は重要ではないか。  残念ながら、家臣と呼ばれる人たちの建物は現存していないことになっています。しかし、富岡製糸場が世界遺産登録された後に一気に入場者が増えていますが、翌年から入場者減少の一途をたどっています。人を引きつける施設がなければ入場者が減少していくことを如実に伝えています。  そのような意味から、城下町を形成する中で例えば重要な武家屋敷を再現できれば、世界遺産登録に花を添え、入場者も増えるのではないでしょうか。世界遺産登録を推進されている市長のお考えを伺います。 753 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 754 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  家臣の武家屋敷を整備することには、当時の資料に基づいて忠実に復元をする必要がございますけれども、江戸時代の彦根城下に建てられました武家屋敷につきましては、当時の絵図や図面など詳細な資料がほとんど残ってございませんので、残念ながら、失われてしまった武家屋敷の整備は困難であると考えております。  しかしながら、世界遺産登録の構成要素でございます旧西郷屋敷長屋門や埋木舎など、現存する武家屋敷の建物がございますので、それらの建物の価値を積極的にアピールしてまいりたいと考えております。 755 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 756 ◯1番(辻 真理子さん) これは質問でなく要望でございますが、市民会館の跡地利用のことについて、今、話をめぐらせているわけでございます。この市民会館の跡地は約1,500坪程度ございます。この区域内に少なくとも4件のお屋敷が丸々ごと、それから、あと2件の屋敷の一部が含まれていることになります。中でも八木原邸は、「新修彦根市史」第10巻に掲載されておりまして、間取りも復元されています。ほかの屋敷についても調査されていることと思います。  昨年10月9日付の朝日新聞記事によれば、彦根城の世界遺産に関してですが、統治を象徴するものとして全国200か所の城跡などを調べ、天守、重臣屋敷、庭園が現存し、御殿と藩校も残る彦根城は10点満点中8点の最高点で、姫路城を上回ったとあります。  本当の意味での城下町の価値を考えたとき、市民会館跡地は200石程度の家臣の屋敷跡が一団で残る場所とはっきりしております。その価値が非常に大きな意味を持つものだと考えます。  残念ながら、市内には足軽組屋敷は多く保存されておりまして、文化財としても登録していますが、武家の屋敷の敷地があったその場所を一団で確保できる場所は、今初めて私も自覚したわけですが、戦争を抑止する統治機構としての家臣団の屋敷群としての意味は非常に大きなものがあるのではないかと思います。  江戸期統治というこの趣旨を考えたとき、市長が世界遺産登録を本当に願っておられるのであれば、この場所を確保しないという考えはあり得ないと思うんです。引き続き、地権者との交渉を重ねていただきまして、よろしくお願い申し上げ、細項目6です。「土地返却」の方針は撤回すべきではないか。  事前に配付された資料の後から送付された資料に「土地返却」という文言を見つけました。約1,460坪という一団の土地の返却は、市長の目指す世界遺産の登録の方針と相反することになり、市民への相談もなく土地の返却をすることは、市長の公約を無にすることにつながると考えます。今後、市長の公約との整合性がある答弁を求めたいと思います。 757 ◯副議長(野村博雄君) 市長。 758 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  結論から申し上げて、契約どおりお返しをしなければならないということがございます。  そして、世界遺産の関係について少しお話をさせていただくとするならば、この彦根の城の遺産としての構成資産は、いわゆる旧中堀の中ですね。特別史跡彦根城跡が中心となります。そのほか、バッファゾーン等々、その価値の証明ということは学術的にこれから進めていくわけでございますけれども、ぜひ、彦根城の世界的価値というのは、この遺構がとどめる当時の様子ですね。いわゆる統治の機構、江戸時代のモデル的な都市ということで世界に発信をしていこうとしておりますが、そこは堀から外のいろんな歴史的価値というものを今求めているわけではありませんで、そこのところは構成資産という位置づけを明確にした上で、今後世界にアピールをしていくという段取りになりますので、そこは少し分けてお考えいただけたらと思います。 759 ◯副議長(野村博雄君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
    760 ◯1番(辻 真理子さん) ありがとうございました。以上で私の質問を終わります。 761 ◯副議長(野村博雄君) 暫時休憩します。            午後2時51分休憩            午後3時05分再開 762 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  3番角井英明君。角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 763 ◯3番(角井英明君) 日本共産党の角井英明です。  6月から導入された議事録作成支援システム、質問の後で読んでみたら、滑舌が悪いのか、何を言っているのか分からないところがありました。今回は、そういうことがないよう、ゆっくりはっきり質問をします。  大項目1、南デイサービスセンターの存続について。  南デイサービスセンターの存続について、6月定例会で、閉鎖が危惧される中、利用者への影響についての質問に対し、仮に閉鎖によりサービスが休止や廃止となった場合は、引き続き他の事業所のサービスを利用していただけるように、関係者が連携して引き継いでいくことになると考えているとの答弁でした。  この答弁で、南デイサービスセンターの指定管理を受ける事業所がなければ廃止の可能性もあるということが分かり、稲枝地域ではすぐに南デイサービスセンター存続を求める会が結成され、自治会、老人会の協力を得て約1か月の間に3,467筆の署名を集め、9月2日、市長に提出しています。利用者をはじめ、これから利用する可能性のある人たち、稲枝地域の福祉を支えている人たちなど、南デイサービスセンターの存続について期待のこもった3,467筆でした。  署名提出後の懇談で、「応募がなければ直営も視野に、市が責任を持って取り組む」と市長は言い切りました。地域福祉の充実に向けて一丸となって取り組んでいる稲枝地域の1人として、以下、質問をします。  中項目1、南デイサービスセンターの現在の状況。  細項目1、南デイサービスセンターの公募状況は。  9月7日まで公募をしたと聞いていますが、公募状況がどうなっているのか教えてください。 764 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 765 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 南デイサービスセンターおよび南老人福祉センターの一体型公募につきましては、申請書類の受付期間である9月7日月曜日までに1件の応募がございました。 766 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 767 ◯3番(角井英明君) 再質問です。  聞いているところでは、8月に1回目の公募の期間だと聞いていたんですけど、初めから9月7日ということでよろしいんでしょうか。 768 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 769 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 当初は8月中頃の締切りという形でさせていただいておりましたけれども、共同体での申請も可能ということでさせていただきましたので、その関係で9月7日まで延長させていただいたというものでございます。 770 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 771 ◯3番(角井英明君) 再々質問です。  9月2日の懇談のときに公募の条件を広げたという話だったと思うんですけど、その公募の条件を広げたということは、今、部長が言われた共同体という、そういうことの理解でよろしいんでしょうか。 772 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 773 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいま議員のおっしゃるとおりでございます。 774 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 775 ◯3番(角井英明君) 細項目の2、「応募がなければ直営も視野に入れ、市が責任を持って取り組む」と市長が発言した真意は。  南デイサービスセンター存続を求める会が、市長に存続を求める署名3,467筆を9月2日に提出しました。署名提出後の懇談で、「応募がなければ直営も視野に、市が責任を持って取り組む」と市長は発言しました。発言の真意を問います。 776 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 777 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  稲枝地域には現在複数のデイサービスセンターがございますが、高齢化率の高い稲枝地域におきまして必要なサービス事業所数を確保する上で、南デイサービスセンターの運営を継続することは重要であると考えております。  こうしたことから、本市としましても、施設の廃止や休止といったことがないように、あらゆる手段を講じる必要があると思いましたので、そのように述べさせていただいたところでございます。 778 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 779 ◯3番(角井英明君) 民間の事業所が手を挙げてくださって、南デイサービスセンターと南老人福祉センターですか、存続ができて大変よかったなと思います。利用者、そして事業者、それぞれがよかったと思えるように、市としても責任を持ってこれからも見守ってほしいと思います。  中項目の2へいかせてもらいます。南デイサービスセンターの施設管理について。  南デイサービスセンターは28年前にできた施設です。老朽化は進んでいます。そうした中、浴場の破損が放置されたままになっています。デイサービスセンターでの入浴を楽しみにしている利用者もおられるはずです。介護士の皆さんもけがのないように細心の注意を払わなければならず、サービスの質の低下にもつながりかねないと思います。  細項目の1、浴場の破損の報告への対応は。  いつ報告を受け、どういった対応をしてきたのでしょうか、教えてください。 780 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 781 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 浴槽にひびが入っている旨につきましては、平成30年7月の時点で指定管理者から報告を受けております。しかし、当時はひび割れが軽微でありましたので、そのほかに緊急性が高いと判断いたしました空調設備と給湯設備の更新を優先して実施いたしました。 782 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 783 ◯3番(角井英明君) 平成30年ですから、今から2年前ということになりますね。  細項目の2です。破損が放置されてきたのはどうしてか。  放置された原因はどこにあると考えているか、お聞きします。2年前に破損をしているということが分かったのに、どうして放置をされていたのでしょうか。 784 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 785 ◯福祉保健部長(田中一朗君) さきのご質問にもお答えしましたとおり、指定管理者からひびに関する報告を受けて以降、浴場の状態を確認する中で、利用者に即座に危険が及ぶものではないと判断をしたため、他の優先度が高い修繕を実施してきたところでございます。  しかしながら、ひびの広がりに伴い浴槽の一部に剥落が生じてきましたので、修繕が必要であるか判断し、早急に対応する予定で進めております。 786 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 787 ◯3番(角井英明君) 個人的なことになりますけど、僕が小さい頃、家のお風呂の中の手を洗うところ、何というんですか、破損していて、背中の後ろを切ったことがあります。入浴というのは高齢者の方が本当に楽しみにしておられるので、できるだけ早く修繕の方をしてほしいなと思います。  細項目の3、浴場の修復の計画は。  浴場の破損箇所について、市長は、「改修しなくてはならないようなところ、これについてもしっかりと手当てができるようにしていきたいと思います」と6月定例会で答弁をされています。いつどのような計画で改修を進めるのかお示しください。 788 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 789 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今ほどもお答えしましたとおり、浴槽のひびと剥落に関しましては、早急に対応する予定で進めているところでございます。  しかしながら、浴槽自体の老朽化も進んでおります。このため、今後予定しております指定管理者候補者の選定等が順調に進みましたら、同候補者の意向もお聞きしながら、利用者に最適な形で入浴していただけるように、大規模な改修も視野に検討を進めてまいりたいと考えております。 790 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 791 ◯3番(角井英明君) 指定管理に名乗りを上げてくださった事業所ともよく相談をして、早く直るようにお願いしたいと思います。  中項目の3です。「地域包括ケアシステム」との整合性について。  第7期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画は、地域の支え合いの中で、高齢者が生きがいを持って暮らせるまちづくりをうたっています。また、団塊の世代が75歳以上になる2025年(2025年問題)を見据え、国は、介護支援が必要になっても、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、地域包括ケアシステムの構築を打ち出しています。  住み慣れた地域で安心して暮らすことは、環境の変化に影響されることの大きい高齢者にとって重要なことで、それを保障するのが地域包括ケアシステムであり、それに基づいた介護施設や福祉施設です。  南デイサービスセンターの存続は、地域包括ケアシステムに関わる重要な問題だと思います。また、存続に関わっては、介護士の人材不足があります。大切な仕事にもかかわらず、低賃金でなり手がありません。2025年問題を考えれば、国の動きを見ているだけでなく、長期的な視野に立って市としての対策を練っていく必要があります。  地域包括ケアシステムは、おおむね30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域、中学校区を単位として考えられています。南デイサービスセンターの応募がなかったら、北デイサービスセンターへの通所もあるかもしれないと稲枝の4議員に彦根市社会福祉協議会の説明があったので、以下、質問します。  細項目1、中学校区でのサービスがいわれていますが、必要なサービスが提供されているのか。  国の制度の下、地域包括ケアシステムを大切にして介護事業を進めていくべきです。南デイサービスセンターの利用者が北デイサービスセンターへ通うのは言語道断です。介護事業所で働いている方が、「車椅子で送迎車に乗ったときの揺れは体験した者でないと分からない」、そう言っていました。今、彦根では日常生活圏域、中学校区を単位として必要なサービスが提供されているのでしょうか。 792 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 793 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 日常生活圏域ごとに必要な介護サービスにつきまして、要支援・要介護の認定を受けた方やケアマネジャーなどへの調査結果を踏まえ、3年ごとに彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画を策定しており、この計画の中で、地域密着型サービスの整備方針を設定し、計画的な整備に努めております。  地域密着型サービスは、住み慣れた地域でいつまでも生活できるように創設された介護サービスで、市町村により指定された事業者が、その地域の住民を対象にサービスを提供するものでございます。  市全体の地域密着型サービスの整備状況は、現在、認知症対応型通所介護について、西圏域、彦根圏域で事業者を公募しており、そのほかはこれまでから計画的に整備を進めてきたところでございます。  稲枝圏域の地域密着型サービスのうち、デイサービスにつきましては、利用定員が18人以下の地域密着型通所介護事業所が5か所、利用定員が12人以下の認知症対応型通所介護事業所が2か所ありますことから、一定充足しているものと考えておりまして、現在の第7期計画では、稲枝圏域での整備方針は立てておりません。  なお、今後につきましては、現在、令和3年度から令和5年度までを計画期間といたします第8期計画の策定に向けて取組を進めておりますので、その中で市内圏域ごとの地域密着型サービスの整備方針を設定する予定をしております。 794 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 795 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。日常生活圏域、中学校区でサービスが受けられる、このことが大事だと思います。  昨日、図書館の質問がありましたが、東京のある区では、中学校単位で図書館を整備しています。歩いていけるというのが基本です。福祉サービスでも同じだと考えます。こうしたことが日本一の福祉モデル都市だと考えます。見解をお示しください。再質問。 796 ◯議長(安澤 勝君) 再質問ですか。これ、通告にはございませんので、次の質問に移っていただければと思います。  角井君。 797 ◯3番(角井英明君) すみませんでした。  中項目の4、介護士の人材難について。  彦根市社会福祉協議会の話では、指定管理者を辞退せざるを得なかったのは介護士の高齢化と人材難です。民間の事業所も人材難を抱えています。その原因はどこにあると考えているのか教えてください。  細項目1、原因をどう考えているのか。  見解を伺います。 798 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 799 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 令和3年度から始まります第8期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定に当たり、現状等を把握するため、本年2月に市内事業所のケアマネージャー宛てにアンケート調査を実施し、その中で介護職員の人材確保についてもお尋ねしたところでございます。  この問いに対する回答としましては、人材不足により職員の負担が大きいという意見をはじめ、介護職の賃金が低い、離職率が高いといった意見や、職員が定着し介護の質が上がるような研修が必要である、介護の仕事への評価がもっとされるべきであるといった希望についての意見もございました。  この調査結果は、本市の介護事業所で勤務する介護職員の生の声であり、これらの意見が人材難の原因であると考えております。 800 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 801 ◯3番(角井英明君) 今の答弁と関係するのですけど、介護士の賃金は他の職種と比べて9万円から10万円も低いと聞いています。南デイサービスセンターで実際に起こっている人材難と高齢化は、この低い賃金が大きいと思います。  それで、細項目の2へいかせてもらいます。解消に向けての施策は。  「日本一の福祉モデル都市」が市長の公約です。介護従事者の不足解消に向けて独自の施策を打つべきではないのでしょうか。見解をお示しください。
    802 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 803 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  本市といたしましても、介護従事者の人材確保は極めて重要な課題だと認識をしてございまして、これまでも様々な取組を行ってまいりました。  まず、例年2回、福祉の職場説明会を開催しまして、この湖東圏域の介護・障害施設と福祉職場への就職希望される方のマッチング事業を行っております。  また、昨年度は、彦根公共職業安全安定所と連携いたしまして、学生と求職者を対象に介護施設見学ツアーを開催しまして、実際の施設の雰囲気や職場環境を肌で感じていただく場を創出するといった取組を行って、これは大変好評だったと聞いております。  さらに、介護職員の離職防止を目的といたしました定着促進研修を彦根愛知犬上介護保険事業者協議会に委託しまして実施をいたしております。  なお、今年度は、新型コロナウイルス感染症の感染予防の観点から、これらの多くの人が集まる事業を中止することとなりましたが、新たな取組としまして、市民や求職者の方に介護福祉職場の魅力を伝えて関心を持っていただけますように、パンフレット作成を予定しております。  加えて、介護職員のキャリアアップ支援としまして、介護福祉士の資格の取得に向けた研修の受講者に対する彦根市介護福祉士育成応援補助金や、介護職員として働く上で基本となります知識・技術を習得するための研修の受講者に対する彦根市介護職員初任者研修受講補助金による支援を行っております。  今後につきましても、彦根愛知犬上介護保険事業者協議会や彦根公共職業安定所等と連携をしまして各種の取組を進めてまいりますが、人材不足の解消に資するよう、新たな施策についても検討してまいりたいと考えております。 804 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 805 ◯3番(角井英明君) 長い答弁をありがとうございました。  ちょっとこれ、話がずれるかも分からないんですけど、市長の公約の「日本一の福祉モデル都市」というのは、2025年問題を見据えた長期的な視野に立ったものだと思うので、ぜひこの公約が実現するように今以上の努力をしてほしいなと思います。  それと、これは国の単位になると思うんですけど、新聞に、医療とか保健福祉、介護の分野にそれぞれ1兆円の公的資金を投入すると、その生産波及効果とか国内総生産(GDP)押し上げ効果とか雇用拡大効果が抜群に大きい、雇用面ではそれぞれ18万人から27万人の雇用増をもたらすということが分かっているという、そういう記事がありました。  彦根市でもこういう福祉にお金をかけてもらったら、今問題になっている地域経済の振興にも役に立つと思うので、そういうことも考えて公約の実現に向けて頑張ってほしいと思います。  中項目の5、南デイサービスセンターの指定管理者である彦根市社会福祉協議会について。  細項目の1、彦根市社会福祉協議会の位置づけは。  市と彦根市社会福祉協議会は、福祉施策を進めるときのパートナーと言われます。市は、彦根市社会福祉協議会をどのように位置づけているのでしょうか。 806 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 807 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 市町村社会福祉協議会は、社会福祉法第109条において「地域福祉の推進を図ることを目的とする団体」であると規定されております。また、同法第6条第2項において、「地方公共団体は、地域福祉の推進のために必要な各般の措置を講ずるよう努めなければならない」旨が規定されております。  こうしたことから、本市といたしましては、彦根市社会福祉福祉協議会の取組への支援や彦根市社会福祉協議会との連携を図りながら、地域福祉活動の推進に努めているところでございます。 808 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 809 ◯3番(角井英明君) 細項目の2、社会福祉協議会の役割と仕事内容は。  市の高齢者福祉を進める上での彦根市社会福祉協議会の役割と仕事内容をお示しください。 810 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 811 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 平成30年度から令和2年度までを計画期間とします第7期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画では、基本目標の一つである地域での自主的な活動の支援において、彦根市社会福祉協議会と共に地域福祉活動を推進することとしております。  この中で、彦根市社会福祉協議会には、地域における独居高齢者などの見守り合い活動への支援や、小地域福祉活動を通じて必要なところに情報を届ける取組や、地域、学校、事業所などへの福祉を学ぶ機会の提供、福祉に関するボランティア講座の開催を通じた人材発掘や育成などを期待しているところでございます。 812 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 813 ◯3番(角井英明君) 細項目の3、介護事業に関わる人の年齢構成は。  南デイサービスセンターで働く彦根市社会福祉協議会の介護士さんも高齢化していると聞いています。彦根市社会福祉協議会の介護事業に関わる人の年齢構成をお示しください。 814 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 815 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 彦根市社会福祉協議会で介護事業に関わる職員の年齢構成につきましては、令和2年9月1日現在で、20歳代が8%、30歳代が10%、40歳代が18%、50歳代が27%、60歳代以上が37%であると聞き及んでおります。 816 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 817 ◯3番(角井英明君) 中項目の6、市長公約の「日本一の福祉モデル都市」について。  細項目1、市長公約の「日本一の福祉モデル都市」は実現しているのか。  長期的な視野に立った公約どおりに市政が進められていれば、南デイサービスセンターはどうなっていたか。介護士の人材難や高齢化の問題、市長の公約が実現されていたら、南デイサービスセンター存続が問題になることはなかったと考えますが、見解をお示しください。 818 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 819 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  介護職員の人材確保につきましては、様々な施策を取り組んでおりまして、これからも努力をしていきたいと思っておりますが、福祉の職場を経験した者から申し上げるとするならば、おのずとこの業界というか、この仕事を担っていただける人材というのは限られていると私は思っています。そういう中で、福祉を充実して皆さんが幸せな生活をしていくためには、できるだけそうした福祉サービスを利用しない健康な生活を築くということがまず第一でございます。  このご質問にあります南デイサービスセンターの経営に関しては、これは社会福祉協議会がそのような事情によって判断をされたことでありますけれども、私が求めておりますのは、できるだけ限定された人材の中で地域社会が健全に運営されていくためには、一人ひとりが努力をして、健康で、福祉サービスを受ける側でなくてサービスを支える側に回るという社会が望ましいと思っておりまして、今後も、総合的な対策を取りながら健康長寿まちづくりに努めてまいりたいと考えております。 820 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 821 ◯3番(角井英明君) 今の答弁をお聞きして、彦根市には金亀体操とかあって、そういう自助で自分の健康を守るということはやられているのかと思います。  夏の間、大久保市長が湖周道路を走って帰っている姿を2回ほど見ましたし、自助で健康に気をつけられているんだなということはひしひしと感じて感動いたしました。  でも、自助だけで解決できない問題もありますので、そこは自治体としてやっていかなければならないことがあるので、そこを公約どおり進めてほしいと思います。  大項目の2へいきます。新型コロナウイルス感染症拡大を防止するために湖東保健医療圏域でもPCR検査を。  新型コロナウイルス感染症の拡大がとまりません。東京や大阪のような発生率ではありませんが、県下でも大津市や草津市を中心として感染が続いており、彦根市をはじめとする湖東保健医療圏域での感染拡大が憂慮されます。  新型コロナウイルスの感染が猛威を振るっている東京の世田谷区では、無症状で自覚がない段階の感染者をすくい上げ迅速に対応することで劇的に感染拡大を減少させたニューヨーク州を参考にして、「誰でもいつでも何度でも」PCR検査が受けられる体制づくりを進めています。世田谷区長は、PCR検査の拡大こそが最大の経済対策であると言っています。  滋賀県ではなかなかPCR検査が増えません。国は検査を増やせと言っています。県からの指示を待つのでなく、積極的に提言、実行する必要があると考え、以下、質問します。  中項目の1、湖東保健医療圏域におけるPCR検査の拡充を。  細項目1、湖東保健医療圏域でのPCR検査の体制整備が遅くなった原因は。  9月1日より、彦根医師会の登録医療機関を受診された方で、医師が新型コロナウイルス感染症を疑いPCR検査が必要と判断した軽症の方を対象に、1日5人程度のPCR検査の体制ができました。県下の七つの医療圏域の中で最も遅くなった原因がどこにあったのか、見解を求めます。 822 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 823 ◯福祉保健部長(田中一朗君) PCR検査の体制整備につきましては、滋賀県が県内を4ブロックに分け、5月に湖南・甲賀ブロック、6月には大津・湖西ブロックおよび湖東・湖北ブロック、最後に東近江ブロックにPCR検査センターが設置されました。各ブロックに1か所以上の設置ということもございまして、整備を進められる中で、湖東地域にも9月1日に整備がされたところでございます。  整備に当たっては、委託を受けていただく医療機関をはじめ彦根医師会との調整や契約が必要となり、これらの手続に時間を要したためと伺っております。 824 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 825 ◯3番(角井英明君) 今の答弁で、県は初め4ブロックで考えてあったのをだんだん増やしていって、最終的にこの七つの医療圏域になったという、そういう理解でよろしいでしょうか。 826 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 827 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 医療圏域としては7圏域ございますけれども、県でその7圏域を4ブロックに集約されて、PCR検査センターの体制を進めていかれたということでございます。 828 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 829 ◯3番(角井英明君) 結果的に七つの医療圏域でできるように今はなっているという、そういうことですよね、今は。ありがとうございます。  次、細項目の2です。医療・介護・教育等の従事者への優先的なPCR検査を考えているか。  医療・介護・教育等の従事者は、市民の暮らしを支える人たちです。安心して力を発揮してもらうには、定期的なPCR検査が必要です。  東京都千代田区では、区内の介護施設で働く職員全員を対象に、おおむね3か月ごとに定期的なPCR検査を実施すると決めています。  彦根市でも医療・介護・教育等の従事者の安全と健康を守るためには、PCR検査を充実させることが必要です。このことの見解を求めます。 830 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 831 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 行政検査として実施される検査以外に、主に陰性確認を目的とした任意の検査を多数行うことにつきましては、スムーズな行政検査の実施や、陽性になられた場合の医療受診、療養に関する影響が大きいと考えられます。  そのため、市独自でPCR検査を行うことについては、現時点では考えておりません。 832 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 833 ◯3番(角井英明君) 分かりました。でも、千代田区とかそういう先進的なPCR検査とかをやっているところの事例もぜひ勉強していただきたいと思います。  次にいきます。  細項目の3、湖東保健医療圏域でのPCR検査の拡充をすべきと考えるが見解は。  湖東保健医療圏域での検査が9月1日から開始されていますが、1日5件ほどで、十分とは言い難いです。医療・介護・教育等の従事者への定期的なPCR検査を含め、彦根市として拡充に動くべきだと考えますが、見解をお示しください。  と言いましたが、先ほどの答弁と重なるので、これは割愛します。  中項目の2、新型コロナウイルスの第2波、第3波に向けての市の考えは。  これから冬を迎え、新型コロナウイルスの拡大が懸念されます。そこにインフルエンザが猛威を振るうと、医療崩壊が起きてしまいます。そうならないために、湖東保健医療圏域で感染防止の対策を一刻も早く立てる必要があると考えます。  細項目1、第2波、第3波の拡大防止のポイントは。  第2波、第3波の拡大防止のポイントはどこにあると考えるのか、見解をお示しください。 834 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 835 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 新型コロナがウイルス感染症のみならず、季節性インフルエンザについても、一人ひとりの感染予防対策の徹底が感染拡大防止の一番のポイントであると考えております。  このため、手洗いやせきエチケットの励行、いわゆる3密を避けるなどの基本的な感染予防策について、引き続き周知・啓発を図ってまいりたいと考えております。  また、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの症状については見分けがつきづらく、適切な医療が受けられるのか危惧されております。このような中で、季節性インフルエンザにおいてはワクチン接種が可能なことから、インフルエンザワクチンを接種いただくことも、第3波への感染拡大防止のポイントにあると考えております。 836 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 837 ◯3番(角井英明君) 先ほど世田谷区や千代田区の例を出したんですけど、沖縄の離島の西表島でも、8月の上旬に観光客が来て島で感染が発生したそうですけど、早期の集団PCR検査を行って抑え込みに成功した、9月12日の新聞「赤旗」がそう報じています。  西表島は診療所が島に一つしがなくて、お医者さんも1人、看護師も1人、ベッドがないという診療所で、もし医師と看護師が感染したら島の医療崩壊につながると考えて、検査は診療所の中では行わないという共通理解で、医師、役場職員、救急救命士など10人体制で対象者79人の検査をして抑え込みに成功したとありました。  感染拡大はいつ起こるかもしれません。そうなればPCR検査をせざるを得ないというか、そうする前に関係者のPCR検査ができるように協議を進めるべきだと思うんですが、見解を伺います。 838 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 839 ◯福祉保健部長(田中一朗君) この新型コロナウイルス感染症が今後どのような推移をたどるのかによってまいると思いますけれども、それについては、感染が拡大してどうしようもならないという場合については、そういうことも検討していかなければならないとは考えております。 840 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 841 ◯3番(角井英明君) ぜひ協議の方を進めていってほしいと思います。  大項目の3です。コロナ禍で起こる自然災害(複合災害)への対応について。  自然災害は大型化し、頻度を増しています。いつどこで起こってもおかしくありません。
     ところで、日本の避難所に欠けているのは、温かい食事と質のよい睡眠を確保するベッドだと言われています。体育館にシートを敷いて毛布で眠る、こうした避難所生活では、せっかく助かった命が再び危機にさらされます。どんな事態が起こっても市民の命を最優先で守るのが自治体の役割です。  コロナ禍の中、簡易テントやパーティション、先ほど危機管理室長さんに聞いたら、簡易テントとパーティションは同じということですので、簡易テントの備蓄が始まりましたが、同じように大事なのが簡易ベッドや温かい食事が提供できる体制づくりだと考えます。計画を立て、一日も早い一歩を踏み出す必要があると考え、以下、質問します。  中項目1、複合災害発生時の対策について。  細項目1、コロナウイルス感染症対策を視野に入れた避難計画はできているのか。  コロナ感染症対策を視野に入れた避難計画はできているのでしょうか。 842 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 843 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) コロナ禍における避難時の対応として、「避難所運営マニュアル(感染症対策編)」の暫定版を令和2年、今年の7月に作成をしまして、その後、関係部局との調整等を行って内容を修正した上で、この9月に正式版を作成したところです。 844 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 845 ◯3番(角井英明君) 細項目の2です。  コロナ禍では避難場所の人数を減らす必要がありますが避難場所は確保できるのか。  昨日の代表質問の答弁にありましたが、密を避けるためには避難場所の確保が必要になってきますが、見解をお示しください。 846 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 847 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 本市では、地震や風水害等の災害に備え、指定緊急避難場所を市内63か所に指定しているほか、指定施設以外にも民間施設等の7か所に協力をお願いしております。  災害時には、避難所等における密を避けるため、これら複数の避難場所等を早期に開設することや、施設内でより多くの部屋を開放するなどの対応を予定しております。  また、ホームページおよび「広報ひこね」にて、災害時の避難場所等における新型コロナウイルス感染症対策として、安全が確保できる場合は、在宅避難や親戚、友人宅等への避難の検討など、市が定める避難場所以外への避難についても引き続き呼びかけてまいりたいと考えております。  なお、さきの台風10号により開設された九州の自治体における避難所では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐことを目的に受入定員を減らしたため、すぐに定員に達し、新たな受入れができなくなった避難所が相次いだとの報道もなされております。  このような状況を踏まえまして、本市におきましても、避難場所等の在り方について、今後も引き続き検討してまいりたいと考えております。 848 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 849 ◯3番(角井英明君) 大変ですけど、どうかよろしくお願いします。  細項目の3、簡易テントの今後の備蓄計画は。  6月定例会でコロナ禍での避難を見据え簡易テントの購入を始めたのは、他の自治体と比べて英断だと思います。しかし、まだまだ不足をしています。今後の備蓄計画を教えてください。 850 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 851 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 避難所における簡易テント、パーティションを購入する場合もありますので、今回はテントを買いましたけど、テントおよびパーティションの備蓄に当たりましては、本市で初めて特別警報が発表された平成25年台風第18号の避難者数を基に約700世帯分を想定しておりまして、現在保有しているパーティション等の資機材でおおむね450世帯に対応できるものと考えているところです。  また、本市では、平成29年に新江州株式会社およびセッツカートン株式会社と災害発生時における段ボール製品の調達に関する協定を締結しており、段ボール製間仕切りにつきましてもこの協定における救援物資の対象となっていることから、不足分を調達できる見込みです。  それでもなおパーティション等が不足する場合は、避難所にて開放する部屋数を増やしたり、ソーシャルディスタンスを保つため養生テープ等でスペースを確保するなどして対応をする予定です。  これらのことから、現時点において、今後継続的な購入は予定しておりませんが、状況を注視しつつ充実に努めてまいりたいと考えております。 852 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 853 ◯3番(角井英明君) 細項目の4、簡易テントの必要数、今もう既に購入した数を言っていただいたんですけど、必要数とそれに係る費用は。  必要数はどれだけと想定しているのか、また、それにかかる費用はどれだけか教えてください。 854 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 855 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 今ほどお答えしましたとおり、避難所における簡易テントおよびパーティションの備蓄に当たっては、初めて特別警報が発表された平成25年台風18号の避難者数を基に約700世帯分を想定しておりまして、現在保有している資機材でおおむね450世帯に対応可能と考えておりますことから、単純計算いたしますと、あと250世帯分は必要となります。  しかし、平成29年に新江州株式会社およびセッツカートン株式会社と締結した災害発生時における段ボール製品の調達に関する協定により不足分を調達できる見込みとなっており、また、必ずしもパーティションで対応せずとも、養生テープでの区切りや施設の備品を活用することにより、スペースを確保することは可能であると考えております。  なお、仮に250世帯分を購入するとしますと、費用は6月補正予算要求時のパーティションの単価により試算して544万5,000円となります。 856 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 857 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。  細項目5番です。簡易ベッドの必要性をどう考えているか。  避難所での生活では、良質な睡眠を確保することが大切です。そのためには簡易ベッドが必要だと考えます。見解を伺います。 858 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 859 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 簡易ベッドによる良質な睡眠の確保は、避難者の健康面からも有益であると考えております。 860 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 861 ◯3番(角井英明君) 細項目の6です。簡易ベッドの購入予定はあるか。  簡易ベッドの購入予定はあるのか教えてください。 862 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 863 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 簡易ベッドにつきましては、保管するために広い場所が必要となるほか、長期の保管によってカビや害虫が発生する可能性があり、また、先ほどお答えした平成29年に新江州株式会社およびセッツカートン株式会社との災害発生時における段ボール製品の調達に関する協定において、間仕切りのほか段ボール製簡易ベッドも救援物資の対象となっていることから、現在のところ購入の予定はありません。  しかしながら、近年、大規模災害が増加していることから、今後は、他市の事例等も参考にしつつ研究してまいりたいと考えております。 864 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 865 ◯3番(角井英明君) ぜひ前向きに検討してくださるようお願いします。  細項目の7、「複合災害」を想定した訓練の計画は。  コロナ禍での訓練はハードルが高いですが、高知県のある自治体では既に2回ほど実施したと聞いています。高知県ですから、いつ南海トラフとかが起こるかも分からない、そういう危機感もあるのかなと思うんですけど。そういった訓練は複合災害時のため必要だと思います。見解を示してください。  と質問する予定でしたが、昨日の代表質問で、コロナウイルス感染症を想定した訓練を東地区公民館で実施し、それをまとめる作業をやっていると答弁されていました。さすが彦根市の危機管理室だと思いました。  よければ、訓練で特徴的な点があったら教えてください。 866 ◯議長(安澤 勝君) 答弁をお願いします。  市長直轄組織危機管理監。 867 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 東地区公民館で行った開設訓練でございますが、まず、これはコロナの感染症が蔓延している中、自然災害が発生して避難場所等を開設した場合に集団感染の発生が懸念されますので、そうした中で開設・運営を実質することができるように、マニュアルに準じて感染予防対策と避難者対応を行って、このマニュアルの内容確認、また、避難場所の開設・運営上の課題等を抽出して、実際の避難所運営につなげていくことを目的としたものでございます。  参加者につきましては、私ども危機管理課職員、それと、健康推進課職員、それと、現場の東地区公民館の職員と、あと、彦根の保健所からも保健師の方に参加いただきました。それと、防災講習会の外部講師でございます笠原講師にも参加いただいて、訓練して知見をいただいたという状況で、受付の段階からやっぱり密等も出てきますので、それなりに課題なり意見等もございました。  やっぱり事前受付にどうしても人数が必要になってくる。避難者が多い場合は、整理する人や記載のスペースも必要になってくる。それと、健康観察票を簡素化しないとやっぱりそこでたまってくるとか、要は人が来られたときにちゃんと振り分けられるシステムも必要であったとか、それと、受付時のテントも必要であるとか、いろいろ意見等もございました。  居住スペースとして、やっぱり実際はテント型のパーティションも購入させていただきましたけど、段ボールベッドの手配というか、そういったものも考えていかなければならないという意見もございましたし、中にはマット、ちょっと厚めのマットのようなものを2メートル間隔ぐらいで敷くのでもいいのではないかとか、仕切りについては、その段階というよりは、いろんな作業を終えた後でもいいのではないかとか、様々な意見が出たところでございます。  全体を通して、避難所開設・運営をする職員が少ない中で、やっぱり教育が必要ではないか。それと、避難者が多くなった場合の周知方法についても、事前にちゃんと確認をしていく必要がある。それと、マニュアルが策定できた場合は、自治会長等にやっぱり事前に送付させていただくということも必要であろう。実際に学校等の訓練も必要であるというようなご意見が出ておりました。  講師のご意見でも、やっぱり手順の確認というのは必要であるということと、感染症対策ボックスというのを今新たに作らせていただいて配布させていただきましたけど、中身の量は十分かとか、そういうご意見もありましたし、問題点については改善、再度訓練をしていくこと、やっぱり繰り返していくことが必要であるというご意見もありましたし、また、講習会等で、避難所運営は住民全体でと周知・啓発しているんですけれども、なかなか、「市がやるものだ」というところもございますので、運営は住民主体でお願いしているというところもありますが、やっぱりその辺の意識の共有といいますか、そういったところも図っていく必要があるのではないか、そういう意見をいただいております。 868 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 869 ◯3番(角井英明君) 今の状況では訓練を増やしていったり広げていったりするのは難しいと思うんですけど、今の参加者からの意見も参考にして、できたら訓練を増やしていけるようにお願いしたいなと思います。  次、中項目の2です。複合災害時にどう行動したらよいかの市民への啓蒙について。  自然災害は大型化し、頻度を増しています。そこへのコロナ感染症です。複合災害への住民の不安は計り知れません。パニックを起こさないためにも、自粛警察のような行動を起こさないためにも、安心を生む避難体制の確立と、複合災害時での行動の指針を分かりやすく知らせることが必要だと考えます。  細項目の1、複合災害時にどう行動するのか啓蒙の予定はあるか。  複合災害時にどう行動するのか啓蒙していく必要があると考えます。今後の予定があるか見解を求めます。  と聞く予定だったんですけど、昨日の代表質問の答弁で企画振興部の方から、啓発チラシの配布や「広報ひこね」やホームページ等での啓発を行っているということでした。大切なことだと思います。  コロナ危機で自粛警察と言われる動きが全国的に起きています。どうしてこういうことが起こるのか。先の見えない不安が大きいと思います。コロナウイルス感染症にかかるかもしれない、経済的に大変だ、こういうときに自然災害が起こったらどうしよう、避難所に行くと感染するかもしれない、こうした大きな不安があると思います。  そうした不安を解消するためにも、複合災害時にどう行動するのか、科学や専門家を尊重し、事実を一つ一つ市民へ示していく積み上げが大切だと思います。  以上で質問を終わります。 870 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午後4時03分休憩            午後4時14分再開 871 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  なお、本日の会議時間は議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。  6番北川元気君。北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 872 ◯6番(北川元気君) 令和会の北川元気でございます。分かりやすいご答弁、よろしくお願いします。  早速、大項目の1点目、2024年の国スポ・障スポについて、以下、伺います。  中項目の1番、国スポ・障スポの1年延期についてですが、滋賀県で2024年に開催が予定されているというか、いた国スポ・障スポについて、一部報道では、三日月滋賀県知事は、日本スポーツ協会、スポーツ庁等からの1年延期の要請を受け入れる意向を固め、早ければ15日の開会、今日ですね、の県議会で表明するということでしたが、今日の速報を見ていますと、この表明をされたということでありました。  細項目の1番は、国スポ・障スポ1年延期となるのかという質問でございましたが、もう結果が分かっておりますので割愛をさせていただき、細項目の2番、国スポ・障スポ1年延期については様々な影響が考えられ、当然これまで県とも協議を重ねてこられたと思います。その経過をお尋ねいたします。 873 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 874 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 両大会の開催時期につきましては、大会の主催者である公益財団法人日本スポーツ協会、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会、スポーツ庁および開催都道府県において調整や検討を行われるものでありますことから、本市に対する直接の協議はございませんでした。  しかしながら、本年8月5日に鹿児島県知事から、「2023年(令和5年)に鹿児島国体・鹿児島大会を開催させていただきたい」との要請を受けた滋賀県開催準備委員会の会長である三日月知事から、県内市町および公益財団法人滋賀県スポーツ協会、滋賀県障害者スポーツ協会、各競技団体に対し、1年順延に対する意見の照会が行われたというものでございます。 875 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 876 ◯6番(北川元気君) ということは、滋賀県知事は、この1年延期をすることをどうしようかと悩んでおられたそうなんですが、主会場である彦根に何のお声かけや相談もなかったということですか。再質問です。 877 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 878 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 担当者レベルにおきましては、いろいろとどうなるんでしょうというとこら辺は県の国スポ・障スポ大会課と何度か話はさせていただいております。公式に本市に対しまして意見の照会があったのが、8月5日というところでございます。 879 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 880 ◯6番(北川元気君) 担当者レベルではあったんですね。  細項目の3番なんですけど、国スポ・障スポ1年延期に対して、彦根市としてはどのような考えで、これまでの協議でどのように意見をされてきたのかということなんですけど、担当者レベルの話合いはあったということなので、そこの場でも結構ですので、彦根市としてどう考えてどう意見をされてきたのかお尋ねします。
    881 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 882 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 本市といたしましては、新型コロナウイルス感染症による痛みを全国で分かち合うという趣旨に理解を示しつつも、滋賀県での開催は2024年(令和6年)であることが望ましいと考えておりました。しかしながら、本日、滋賀県議会9月定例会議の知事提案説明において、滋賀県での両大会の開催について1年順延を受け入れる旨を表明されましたことから、大会主催者である滋賀県知事の判断を尊重し、両大会の2025年開催もやむを得ないと考えております。  また、さきの意見照会の件でございますが、意見照会の機会においては、開催時期の調整に当たって一定の考え方による調整方法をルール化し、その内容を公益財団法人日本スポーツ協会が策定されている国民体育大会開催基準要綱に明確に位置づけることや、後催県に影響のない対応の検討や後催県に対する支援策の提示を求めた、三重国体以降に開催予定の滋賀県も含めた後催4県による要望書の内容に配慮されていないこと、将来的な展望を踏まえた公益財団法人日本スポーツ協会やスポーツ庁による主体的関与を望むことを回答させていただいたというところでございます。 883 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 884 ◯6番(北川元気君) ちょっと後段のところがあまりよく理解できなかったんですが、とにかく彦根市としては、2024年の予定どおりの開催が望ましかったけれども、知事のこの表明に賛同する、やむなくというか、それしかないというお考えだということは分かりました。  次に、細項目の4番ですが、この国スポ・障スポ1年延期について、彦根市として市民の皆さんに正式に発表されるのはいつで、どのような内容で考えておられるのかをお尋ねします。 885 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 886 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 両大会の開催時期につきましては、現在、大会主催者間における調整・検討が進められているところでございますので、正式に決定されましたら、その旨、報道機関への資料提供、本市ホームページや「広報ひこね」への掲載に加えて、各界各層から彦根市準備委員会に参画いただいております各団体等委員の皆様に通知をさせていただくといった手法を用いて、市民への周知に努めたいと考えているところでございます。 887 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 888 ◯6番(北川元気君) 正式に決定されるまでは、では、発表とか彦根市としてのそのコメントみたいなものは何も市長としては市民の皆さんにおっしゃらないのですか。正式に決定されるまでは何のコメントもされないということですか。  されないとうなずかれましたので、分かりました。  中項目の2で、この1年延期による影響について、以下、お尋ねをしていきたいと思います。  細項目の1番、国スポ・障スポ1年延期による選手への影響をどのように考えておられるのか、お尋ねをいたします。 889 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 890 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 2024年(令和6年)に開催されることを前提に、滋賀県競技力向上対策本部が、出場時期に少年種別の主力の年代の子どもたちであるおおむね中学3年生から高校3年生まで、現在でいいますと小学校の5年生から中学2年生までなんですけれども、この子どもたちをターゲットエイジとして強化選手に指定し、競技力向上に努められているところですが、1年順延されることにより、その中から少年種別に出場できない学年となる現在の中学2年生の選手が出てくることとなり、心が痛むと思っております。  しかしながら、本市にて開催される予定の4競技に対する競技力向上施策としては、大会開催時のみならず、将来的に各競技が本市に根づくことで、スポーツレガシーを創生するという観点から考えますと、開催の1年順延によりその意義が損なわれるものではないことから、本市としましては、引き続き、競技力向上のための施策を推進してまいりたいと考えているところでございます。 891 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 892 ◯6番(北川元気君) 選手への影響が一番心配されるところでありまして、ターゲットエイジですか、それが1年ずれることによって、選手、それぞれそのご家族とか、どんな感じで思われるんだろうということも懸念をいたします。だからこそ、市長としてやっぱり市民の皆さんに何らかのコメントとか市の考え方とか、そこに対する何か施策であるとかということを併せて公表された方がいいのではないかと私は思います。  細項目の2番、国スポ・障スポの1年延期による、今度は費用面での影響について、どのようにお考えになっておられるのか、お尋ねをいたします。 893 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 894 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 本市では、既に準備委員会を設立し、両大会開催に向けた各種計画等を策定するほか、各種啓発物品を作成し、PRに取り組んでいるところでございます。  仮に開催が1年順延することになった場合は、現在、各施設に配布し設置をしておりますのぼり旗、庁内各課窓口等に設置しております卓上のぼり旗などの啓発物品の再作成を行う必要が生じるほか、各種取組を継続する期間が延びることから、担当職員の人件費をはじめ、開催準備業務に要する費用の増加が懸念されます。  しかし、本市は、県下では先進的な取組を行っておりますものの、開催4年前であるため、その取組は序盤の段階でありますことから、対応可能なものと考えているところでございます。 895 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 896 ◯6番(北川元気君) 主に物品、それから、計画がもう1年延びるということで人件費ということの費用面での影響があるということですけれども、これ、結局、県の方で1年延期ということを決定されたので、では、費用についてどうするのかみたいな協議をもちろんされているんだと思っているんですけど、その件については今のところご答弁がありませんでした。結局この費用は誰が払うんですか。 897 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 898 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 1年延びたことによりまして、まずは、費用といたしましては彦根市が払うということになります。  しかしながら、スポーツ庁の次長が知事と面談をされた際には、国民体育大会に対する国庫補助の今年度分の活用や今後の概算要求での感染症対策に関する経費の増額要求など、できる限りの支援を検討しているというコメントをされていますので、何らかの支援はあるのかなと。まだ具体的なことは決まっておりませんが、何らかの支援があるのかなとは考えております。 899 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 900 ◯6番(北川元気君) この費用について、「何らかの支援がある」程度でしか決まっていないということで、ここをしっかり攻めていただかないと、1年延期によるその影響を彦根市民が負担するということになれば、「おいおい、ちょっと待てよ」ということにもなってきます。今日ここでこれ以上聞いてもそれ以上の答弁は出てこないと思いますので、要望という形にしておきますけれども、この件、しっかりと費用の負担について詰めていただきたいと。市長、よろしくお願いします。  続きまして、今は選手面、それから費用面での影響を伺ってきましたけれども、細項目の3番は、国スポ・障スポ1年延期で、その他に想定されている影響についてどのように考えておられるのでしょうか、お尋ねをいたします。 901 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 902 ◯スポーツ部長(西田康浩君) さきにご答弁いたしました選手への影響や費用面での影響以外の影響といたしましては、市民における機運醸成への影響を懸念いたしております。  両大会の開催が2025年(令和7年)に延期された場合は、東京オリンピック・パラリンピックやワールドマスターズゲームズ2021関西の開催から両大会開催までの間隔が空くことや、2024年(令和6年)に開催が予定されておりますパリのオリンピック・パラリンピックの直後というスポーツへの関心が高まる絶好のタイミングを逃すことになりますことから、市民における機運情勢に対し影響があるものと考えております。  この点につきましては、これまで主に取り組んでまいりました本市開催4競技の周知に加えまして、両大会開催が2025年に変更されることの周知にも精力的に取り組むことで、影響を最小限に食い止めたいと考えているところでございます。 903 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 904 ◯6番(北川元気君) 取りあえず2024年滋賀国体みたいな関連のグッズみたいなものは全部回収されるという理解でいいんですね。 905 ◯議長(安澤 勝君) スポーツ部長。 906 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 多分2025年に決定になると思いますので、今、2024とロゴ等が入っておりますので、そちらのグッズにつきましては回収をさせていただきたいと考えております。 907 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 908 ◯6番(北川元気君) こういったやっぱり重要な案件ですので、県ともしっかりと詰めるところは詰めて、そしてまた、市民の皆さん、関係団体の皆さん、選手に関係する方々にもしっかりとその影響だとか対策だとかこれからの方針だとかということを、やっぱり市長としてしっかりと市民にコメントをいち早くされるべきであると私は思います。  大項目1はこれぐらいで終わっておいて、次、大項目の2番、コロナショックの影響についての質問に移ります。  中項目の1番、戦後最悪の落ち込みとなった日本経済ですが、内閣府が発表した今年4月から6月のGDP(国内総生産)の速報値によりますと、物価変動の影響を除いた実質で前の3か月と比べてマイナス7.8%、さらにこのペースが1年間続くと仮定した年率換算ではマイナス27.8%と、記録的な落ち込みであります。  3四半期連続のマイナス成長でありまして、リーマンショック後の2009年1月から3月に記録した17.8%をはるかに超えて、最悪の状況にあります。  そこで、以下、質問してまいりますが、細項目の1番、今度は彦根市の財政におけるコロナショックの影響と今後の見通しについてお尋ねをいたします。 909 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 910 ◯総務部長(牧野 正君) 新型コロナウイルス感染症による本市財政への影響でございますが、これまでの議会において、歳入の補正予算として、観光駐車場の収入2,600万円の減額、博物館観覧料約1,500万円の減額、城山観覧料約1億5,500万円の減額のほか、法人市民税の減収約5,300万円の計上や、さらに、法人市民税の還付金につきましては、今期定例会で上程させていただいておりますものも合わせますと、約1億4,500万円が必要な状況でございます。  さらに、今後の同ウイルス感染症の拡大状況によりましてはさらなる影響も懸念され、まだ不確定要素が多いところではございますが、現時点におきましても、本市の歳入の柱となる市税や観光事業の面で大きな影響が出ている状況から判断をいたしますと、本市財政への影響は大きいと考えております。 911 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 912 ◯6番(北川元気君) 続きまして、細項目の2番、地域経済における影響と今後の見通しについてお尋ねをいたします。 913 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 914 ◯産業部長(中村武浩君) 近畿財務局大津財務事務所が公表している令和2年7月判断の滋賀県内経済情勢報告によりますと、「県内経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、極めて厳しい状況にあるものの、足下では下げ止まりの動きがみられる」と判断されています。また、先行きについては、「感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動のレベルを段階的に引き上げていくなかで、各種政策の効果もあって、極めて厳しい状況から持ち直しに向かうことが期待される。ただし、感染症が県内経済に与える影響に十分注意する必要がある」と報告されています。  本市においても依然厳しい経済状況下にありますが、感染防止策を講じながら経済活動を行うことが重要であると考えており、新たなスタイルでの経済活動に変わっていくものと考えております。 915 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 916 ◯6番(北川元気君) 具体的な数字が一つもありませんでしたが、次にいきたいと思います。  細項目の3番、市内の雇用における影響と今後の見通しについてお尋ねをいたします。 917 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 918 ◯産業部長(中村武浩君) 雇用についてでございますけれども、ハローワーク彦根管内での有効求人倍率は本年1月から毎月減少傾向にあり、7月においては1.02倍で、1月の1.86倍から0.84ポイント低下しております。今後も厳しい状況が続くものと考えております。 919 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 920 ◯6番(北川元気君) 全国的にも、5万人を超える解雇とか雇い止めとかということも影響としてニュースになっております。  次の細項目の4番、彦根市内で倒産とか廃業になってしまった数について、把握されているかどうかお尋ねいたします。 921 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。 922 ◯産業部長(中村武浩君) 市内の宿泊施設が廃業されるなどの情報には接しておりますが、新型コロナウイルス関連での倒産および廃業となった事業者の数については把握はしておりません。 923 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 924 ◯6番(北川元気君) こちらも全国では、9月8日、先週の時点でもう既に企業の倒産が500社を超えているというニュースにもなっています。  リーマンショックをはるかに超える戦後最悪の落ち込みとなっている日本経済ですので、相当な現状のこの認識を甘く見ているといけないなということも思いますので、しっかりとしたこの影響の把握であるとか、今後の見通しというものを立てながらいろんな施策につなげていかないと大変なことになると思うんですね。そういった意味で質問をさせていただいております。  次の細項目の5番ですが、大学生への影響もたくさん出ております。報道にもこれもたくさんなっています。大学生への影響を彦根市としてどう把握しておられるのか、今後の見通しと併せてお尋ねいたします。 925 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 926 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 市内大学生への影響につきましては、滋賀大学、滋賀県立大学、聖泉大学の学生支援担当課に直接確認させていただきました。  まず、授業への影響につきましては、前期の授業は対面での実施を極力控え、基本的にオンラインで実施されたとのことでございます。  また、アルバイト収入につきましては、アルバイト先の休業等により収入が減り、経済的に影響を受けた学生がおられたということでございます。そのような学生に対しては、国の学生支援緊急給付金等の制度を案内し、3大学ともそれぞれ1割程度の学生が活用されたとのことでございます。  次に、就職活動につきましては、現在のところ影響はないとしている大学もございますが、一方で、就職活動のスタート時期が遅れたことにより、例年に比べて内定率が悪化しているとお伺いした大学もございます。  今後の見通しとしましては、3大学とも後期の授業からは対面での実施を再開される予定ですが、オンライン授業についても併用していくことになるとのことでございます。  また、アルバイト先につきましては、現在は雇用が回復傾向にあるとのことですが、学生のご家族の失業等により学費の納入が困難になることについて懸念されているところでございます。  就職活動につきましては、大学によっては、次年度の就職活動は今年度以上に厳しくなると見込まれているところもあり、その対応策を検討されていると伺っております。 927 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 928 ◯6番(北川元気君) 大学の方に聞き取りをしていただいたということでありますが、報道等でもいろいろとこの大学生の問題は報じられておりますので、ご存じの方も多いと思いますけれども、学費の返還を求めるような運動に発展していったりとか、何で施設を使ってないのに施設料を払わないといけないんだとか、バイトで収入を得ようと思っていたバイトが首になったり入れなくなって、そもそも生活が成り立たないとか、本当に厳しい現状である大学生、その大学生がたくさんいるのがこのまち彦根ですよね。  ということは、やっぱり彦根市としても、大学生への支援というものをしっかりと考えていかないといけない。県がお米を配ったから、彦根市もちょろっとお米を大学を通じて配ります。この話を大学生にしたところ、「令和の時代にお米かよ」と、「ウケる」と笑われてしまいましたよ。本当にその辺、ちょっと親身なって大学生のお声聞いていただいて、これからの政策につなげていただきたいと思って、この質問させていただきました。  今、様々なコロナショックの影響について伺ってきましたけれども、細項目の6番は、今後のコロナ対策、追加の支援の考え方について、今まで質問してきたのを踏まえた上で、どう考えておられるのかお尋ねいたします。 929 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。 930 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 新型コロナウイルス感染症対策につきましては、これまでから、ウイルスの感染拡大状況に応じて大きく三つの段階に分けて、それぞれの段階で市民にとって何が優先されるべきなのかを念頭に、国や県等の支援の状況を確認しつつ、より効果的な支援ができるようタイミングを見定め施策を形成してまいりました。  今後におきましても、引き続きウイルスの感染拡大状況や市民生活および地域経済への影響を注視・分析しながら、追加支援など必要な施策を立案していくとともに、アフターコロナ、ウィズコロナを念頭に、新しい生活様式や社会制度づくりに向けた施策についても検討してまいりたいと考えております。 931 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 932 ◯6番(北川元気君) これも全国的なニュースになっていますけれども、この8月ですか、8月の自殺者がものすごく増えているということが報道に上がっています。また、生活保護もかなり増えているということです。  彦根市がこのコロナ対策で24億円ぐらいの予算をしっかりとつけてこられたということは、一定評価はします。県内他市と比べても、長浜市には及ばずとも、県内他市町の中ではしっかりとつけていただいている方だと思います。  しかしながら、冒頭申し上げましたとおり、これはリーマンショックなんかはるかに超えてしまうような経済危機でありまして、様々なコロナショックによる影響が、そもそも今日生きられるか明日生きられるかというところまで広がっきているし、これからより一層それが厳しくなるということだと思います。  一部の論文なんかを見ていますと、コロナ感染が9月にはましになるけれども、これから冬を迎えて2月までずっと右肩上がりで上っていくんだと。これが様々なところで危険だと言われています。
     だから今、ちょっと9月で収まっているからといって安心している場合ではなくて、ここでしっかりと現状認識をし、何ができるかということを本当に真剣にやっていただかないと、これ、人の命に関わる、市民の命に関わることだと思いますので、この追加支援、今の現状でよくやったというのではなくて、満足するのではなくて、本当に何ができるか真剣に考えていただきたいと強く申し上げて、次の大項目の3番の質問に移ります。  大項目3番、令和3年度の当初予算についてでございます。  中項目の1番、コロナショックで私たちの暮らしや経済状況は一変し、従来どおりの市民サービスを維持することが困難な状況になりつつあります。より一層厳しくなるであろう来年度の当初予算について、現時点でのお考えを質問いたします。  細項目の1番、歳入の見込みと予算規模の見通しについてお尋ねをいたします。 933 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 934 ◯総務部長(牧野 正君) 歳入の見込みと予算規模でございますが、今年度の歳入について、既に市税や使用料の減額、さらには法人市民税の還付等の補正をお願いさせていただいております状況や、今後の新型コロナウイルス感染症の状況によりましては、次年度の市税や使用料収入等にもさらなる影響が見込まれますことから、令和3年度の予算規模につきましては縮小をせざるを得ないものと、考えております。 935 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 936 ◯6番(北川元気君) 細項目の2番、予算編成方針について、現時点でのお考えを聞かせください。 937 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 938 ◯総務部長(牧野 正君) 令和3年度の予算編成方針でございますが、新型コロナウイルスの感染状況により、市税や使用料収入等にも影響が見込まれ、令和2年度と同水準の歳入確保は厳しいものであると認識をしております。  こうしたことから、不要不急の事業や優先順位の低い事業について見直しを行う一方、厳しい予算編成の中でも特に令和3年度では、国が示しております新たな日常の実現としての「市民サービス日本一に資する経費」および「新型コロナウイルス対策関連経費」を重点項目として取り組んでまいりたいと考えております。 939 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 940 ◯6番(北川元気君) コロナがなかった頃の予算編成と、ウィズコロナ、今現時点でのこのコロナがある状況での予算編成というのはもちろん全く違う優先順位になると思うんですよ。だからこそ、また現場に押しつけて現場で優先順位を決めてよではなくて、しっかりと市としての予算編成方針であったり何が優先なのかということをしっかりと立てて、予算を編成していかなければいけないと思うんです。その辺、市長、いかがでしょうか。 941 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 942 ◯市長(大久保 貴君) これまでもお答え申し上げておりまして繰り返しになってしまいますが、この感染症対策を優先せざるを得ない状況でありますので、この機に、これをチャンスとして、非接触、できるだけおいでいただいた市民の皆様をお待たせしないサービスの充実、こういうものを重点に、サービス日本一を目指すという意気込みで、それぞれの事業を組み立ててもらいたいということを申し上げているところでございます。  様々細かいところがございますけれども、幸いに来年は新庁舎が完成をして基盤もできてきますので、この機にそのサービスの充実を加速させていきたいと考えております。 943 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 944 ◯6番(北川元気君) サービス日本一を目指すと。全国一の福祉モデル都市いうのはよく聞くんですけど、サービス日本一を目指すと。ちょっとまだ具体的に何がサービス日本一なのかよく分かっていないんです。それ、説明できる何かありますか。 945 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 946 ◯市長(大久保 貴君) これ、覚えていただいてないかも分かりませんが、平成30年、総務省に対しまして私どもも補助金を頂きました。それは、窓口サービスを総合窓口化してサービス日本一を目指すということで補助金を頂いたという経緯がございます。それを実現しようということで、これまでも庁内でワーキングチームでも協議をしていただいてまいりました。ここへ来まして、いわゆる非接触の媒体を決裁も含めて加速化させようとしてきております。  今も、これ、マイナンバーカード、毎日、苦情をいただいております。今、これはそれこそ密になっていまして、待ち時間が長いということを苦情をいただいております。これ、保険証との利用乗り入れということもあり、今これからまだこのマイナンバーカードの申請がどんどん増えてまいります。継続していきます。  こういうことを機に、さらにこの改善を加速させまして、皆様方にマイナンバーカードを得ていただいたら、とにかく役所へ来なくてもサービスができるように、あるいは、身近な支所・出張所で受けていただけますように、そうしたものを具体的に改善していきたいということを考えているところでございます。 947 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 948 ◯6番(北川元気君) 市長のおっしゃるサービス日本一というのは、要するに、非接触であったり、マイナンバーカードがスムーズにそういうことができたり、窓口サービスが何かよくなったりということが日本一という意味だと理解。   (「待たせない」と呼ぶ者あり) 949 ◯6番(北川元気君) 待たせない。待たせないらしいです。   (「サービス満足度を上げる」と呼    ぶ者あり) 950 ◯6番(北川元気君) ただ、それをやったところで。やってほしいんですよ、僕はやってほしいから、ぜひそれを進めていただきたいんですけど、また日本一とかということを言い出すと、今、では、現時点での日本一はどこなんだとか、彦根は今何位なんだとか、いや、それは数値的なものではなくてとか、何かこれ、聞いた話なんですけれども、またその辺がまとまったら、ぜひともご教示いただきたいと思いますので、ご報告いただければと思います。  時間もないので次へいきますが、細項目の3番、事業見直しについて現時点でのお考えをお尋ねいたします。 951 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 952 ◯総務部長(牧野 正君) 令和3年度の予算編成につきましては、新型コロナウイルス感染症により、本年度の市税や観光面で大きな影響が出ておりますことから、次年度以降についても同様に大きな影響があるものと認識をしておりまして、一層財源の確保は厳しくなると見込んでおります。  こうした状況を踏まえ、今まで以上に厳しい財源の中での予算編成となりますことから、事業の見直しにつきましては、各部局長、所属長に向け、本年7月31日付市長通知「令和3年度予算編成に向けて」の中で、職員一人ひとりが知恵を出し合い、事業の総点検を行うこと、また、事業の関係各所に対し十分な説明と理解を求めながら、部局単位での活発な議論を通して徹底した事業の精査を実施することなどを通知しているところでございます。 953 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 954 ◯6番(北川元気君) 事業見直し、これまでもものすごく精査して、厳しい状況、厳しい状況で思い切り見直ししまくってきた上で、さらにこれ、見直しを各担当課にしていただくのはすごく大変なことだろうなと思います。本当に大変だと思います。思いますということだけ今申し上げております。  次、細項目の4番、大型事業の見直しについての現時点での考え、お願いします。 955 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 956 ◯総務部長(牧野 正君) 大型事業の見直しにつきましては、まず、新規の大型事業については、コロナ禍であることを踏まえ、真に必要な事業であるのか、また、事業自体の優先順位などを確認するとともに、国県支出金等の財源や交付税措置のある市債の活用を検討するなどの財源措置をしっかりと見据えた上で、実施の判断をしてまいりたいと考えております。  既存の大型事業につきましては、実施の必要性や優先度については既に検討済みでございまして、事業の進捗状況などを勘案しながら、着実に事業を進めてまいりたいと考えております。 957 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 958 ◯6番(北川元気君) コロナがないときの優先順位とコロナのときの優先順位は違うという話を申し上げましたけれども、この事業見直しについても、さんざんっぱらやってきた事業見直しですが、いよいよこの大型事業の見直しというものも本当にやらなくてはいけない可能性だってやっぱりあると思うんですよ。その辺について、市長の方でしっかりと早く現状認識をしていただきながらも、方向を決めていただいたりする必要があるのではないかと思います。  細項目の5番、自主事業は継続できるんでしょうか、お尋ねいたします。 959 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 960 ◯総務部長(牧野 正君) 自主事業は継続できるのかということにつきましては、先ほどお答えをいたしましたとおり、徹底した事業の精査を実施する中で、市民にとって必要であると判断される事業につきましては、これはしっかり継続をしてまいりたいと考えております。 961 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 962 ◯6番(北川元気君) 必要ない実施事業なんてもう残ってないでしょうよ。みんな必要だから、今、削って削って、それでも残っているものしかもうないではないですか。これも再度検討していただく必要はあるんでしょうけど、やっぱりこの辺の判断をしていただくためにも、前段申し上げたようなそれぞれの影響というものをしっかりと把握していただく必要があると思います。  そのためにも、やっぱりこの次の細項目の6番の中期財政計画について、この策定を早くしていただきながら、その情報をしっかりと共有して、市民にも発表してということをしていただきたいと思うんですよ。お願いします。 963 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。 964 ◯総務部長(牧野 正君) 中期財政計画の策定および公表時期でございますが、新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年度予算におきましては、市税や観光面で大きな影響が出ており、歳入面で乖離が生じているほか、新型コロナウイルス感染症対策経費という新たな支出が生じていること、また、同ウイルス感染症の蔓延・収束状況等について不確定要素が多くあり、影響の見通しが立っていない現状でございます。  国におきましても、概算要求期限を9月末まで1か月延ばされるなど、現時点での来年度の予見に限界があるとされておりまして、地方財政計画もいまだ作られておりません。  中期財政計画につきましては、将来5年間の本市の財政状況を見込み、次年度の予算編成に供するため作成をするものでございまして、こうした考え方から、計画の見直しは予算編成前に行うのが最適であると認識をしておりまして、来年度予算編成方針の発表前には、策定をし公表をしたいと考えております。  しかしながら、今年度予算の収支見込みが不明確な状況や中期の見通しについてもその予測が非常に困難な状況でございまして、策定後に内容の修正が必要になる場合もあると考えております。 965 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 966 ◯6番(北川元気君) 中期財政計画は、これまでのご答弁でも繰り返し繰り返しありましたけれども、予算編成をする上での大事な指標であるということでしたので、私も重要視してきました。  しかしながら、このコロナで今までの中期財政計画が全くこれ、吹き飛んだというか、これからの見通しについても明らかになってない部分が多いわけで、なかなか立てられないという緊急事態だと思うんですよ。だからこそ、では、何を指針にして予算編成したらいいのかということになるので、そこは知恵をひねっていただいて、従来の中期財政計画にとらわれずに、もうこれまで削りまくってきた事業をさらに削らないといけない、自主事業ももうどうなってしまうんだという状況にある今だからこそ、そこにやっぱり知恵を出してやっていただきたいと思うんです。  なので、早く策定していただくことも大事なんですけれども、中身のないもので修正、修正となっても、修正することでは別に悪いことではないんですけど、その辺、予算編成で一番都合のいいような、都合のいいと言ったら言い方が悪いですけど、一番生かせるような工夫をちょっとお願いしておきたいと思います。これは要望です。  大項目の4番に移ります。談合の疑いのある入札案件の中止についてという表題です。  中項目の1番、9月7日に我々全議員に配付、お知らせという形でありましたけれども、「談合の疑いのある入札案件の中止について」ということで案内がありました。  細項目の1番、本件の詳細についてお聞かせください。 967 ◯議長(安澤 勝君) 総務部参事。 968 ◯総務部参事(安居庄二君) 本件は、令和2年8月21日に公告しました条件付一般競争入札の事後審査型である市立病院屋上防水改修工事について、談合を疑わせる情報に接したものです。  まず、条件付一般競争入札とは、地方自治法施行令第167条の5の2の規定に基づき、入札参加資格を定めて行う一般競争入札で、事業者自身が公告に定められた入札参加資格に該当するかを確認した上で参加するというものです。  次に、事後審査型とは、応札者の入札参加資格を落札決定前に審査を行うもので、今回の入札参加資格は、令和2年度入札参加資格者名簿の防水工事に滋賀県内の本店で登録されており、建設業法に基づく防水工事業に係る建設業の許可を有していることなどを定めておりました。  本件の経過につきましては、9月4日朝に契約監理室宛て「応札額について調整されている」といった内容の電話があったため、彦根市談合情報対応マニュアルに従い、入札参加資格のある16者に対し聞き取り調査を9月4日および7日の両日に行いました。  結果、談合があったかどうかの確認は取れませんでしたが、彦根市契約規則第12条第1項に「不正な入札が行われるおそれがあると認めるときは、入札を延期し停止し、または中止することができる」と定められていることから、この規定に従い、9月7日に入札を中止したものです。  以上です。 969 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 970 ◯6番(北川元気君) ちょっとよく分からなかったんですけど、どんな情報だったんですか。 971 ◯議長(安澤 勝君) 総務部参事。 972 ◯総務部参事(安居庄二君) ただいまもご答弁申し上げましたように、応札額の調整をされた疑いがあると、このような内容でございます。 973 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 974 ◯6番(北川元気君) それは入札に関係される方からのリークというか、情報源はそういうところなんですか。 975 ◯議長(安澤 勝君) 総務部参事。 976 ◯総務部参事(安居庄二君) 本件につきましては、既に警察に通報もいたしておりまして、今後の捜査ということも関係しますので、ちょっと内容についてはお答えを差し控えさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。 977 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 978 ◯6番(北川元気君) では、警察の捜査の結果を待つ感じになるんですかね。  もう1点、結局入札中止となったんですけど、これからどうされるんでしょうか。 979 ◯議長(安澤 勝君) 総務部参事。 980 ◯総務部参事(安居庄二君) 本件につきましては、工事としましては非常に重要な工事ということでもございます。そうした意味も持ちまして、例えばでございますが、設計図書の内容の見直しとか、あるいは、入札に参加する業者をあらかじめ例えば誓約書を出してもらった上で、入札に必要な要件等を見直して、再度発注していく、このような形になるのかなと考えております。 981 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 982 ◯6番(北川元気君) その対応策について、「なるのかな」と今ご答弁されたということはまだ明確にその辺が決まってないということなんですかね。  あとまた、これ、どれぐらい遅れるのか分かりませんけど、それによる影響みたいなもの大丈夫なんでしょうか。 983 ◯議長(安澤 勝君) 総務部参事。 984 ◯総務部参事(安居庄二君) まず、1点目の明確になっていないのかということでございますが、本件につきましては、先ほども申しましたように中止をしたところでもございますので、現在、都市建設部において、当然次の入札に向けての設計図書の見直し等を現在作業中でございますので、それに併せて、誓約書の提出とかを求めていきたいと、このように契約監理室としては考えているところでございます。  次に、影響につきましてですけれども、今回の入札を中止したことによりまして、例えば病院の患者さんに対する影響はどうかとか、いろんなことが予想されているのかなとは思うんですが、本工事につきましては、病院の改修工事の計画に基づきまして今年度防水工事を行う予定をされていたもので、傷んでいるから直すというよりも、未然にそうした対策をしていくということでございますので、病院へ来られる方あるいは患者さんに影響があるということはないということでございます。  なお、今回入札の中止を行ったことで、工事が2か月程度遅れるということになりますが、年度内には完了できる流れで、次の入札を考えているということでございます。 985 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕
    986 ◯6番(北川元気君) 設計図書の見直しとか、誓約書を書いてもらうとか、そういう対処をしっかりとして正しく入札をやるんだということは、もう既に決定しているんですね。しているんだということだったではないですか、今の答弁。だったらば、しっかりそこはそういう明確におっしゃっる答弁をお願いしたいと思います。  また、工事も2か月程度遅れるかもしれないということは、これは年度内には一応できるという計算なんですよね。であれば、この工事については、そんなに大問題ということではないんだろうということは確認できましたので、分かりました。  ただ、今回の事件が、事件と言っていいんですかね。今捜査中で内容がよく分かりませんけれども、なぜ起こったのかとか、どういう関係にあったのかとか、どういう要因が関係しているのかみたいなことも、よくよくその辺も彦根市としては確認をしていただいて、今後同じことが二度とないようにしっかりと対応していただきたいとお願い申し上げて、私の質問を終わります。ありがとうございました。 987 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午後5時09分休憩            午後5時13分再開 988 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  21番伊藤容子さん。伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 989 ◯21番(伊藤容子さん) では、21番伊藤容子、本日もまた最後を務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。  大項目1、彦根市のSDGs推進について。  この夏は特に猛暑日が続き、コロナ感染だけでなく、熱中症にも日々注意をしながら過ごさなければいけませんでした。日本各地の気温も、観測史上一番高い気温と報道されております。一方で、近年、短時間での集中的な豪雨による大きな災害も各地で多発しています。  このような中、持続可能な社会の構築を目指して、SDGsが世界中で強力に推進されています。私たちの安全・安心な生活のために、SDGs推進は待ったなしで取り組むべき重要な課題となっています。  中項目1、彦根市のSDGs推進について。  SDGs推進は、環境政策の目標や指標にとどまらず、世界の経済活動に大きな影響を与えています。彦根市もSDGs推進を環境保全にとどめるだけでなく、市の経済発展のために、国や県の各種補助・助成制度を活用し、持続可能な社会を構築しながら環境保全、経済発展を同時に進め、彦根市の未来に向かって具体的に歩みを進めるべきと考えます。  細項目1、市のSDGs推進についての見解を伺います。 990 ◯議長(安澤 勝君) 市長。 991 ◯市長(大久保 貴君) 伊藤議員のご質問にお答え申し上げます。  SDGsは、2015年9月に開催されました国連の「持続可能な開発サミット」において採択されたもので、17の目標で構成され、それぞれの目標を2030年までに達成するとされております。  日本におきましても、国において「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」を設置されまして、アクションプラン等を定め、具体的な取組を実践されております。  また、滋賀県においては、滋賀県基本構想にSDGsを取り込み、SDGsの普及啓発やSDGsに基づく新たな施策の創出などに取り組まれているところでございます。  このSDGsは、社会、経済、環境の調和を図りながら持続可能な形で発展を目指していくというものでございまして、SDGsの視点は重要であると考えます。本市におきましても、このSDGsの基本をしっかりと踏まえて、施策の推進に努めてまいりたいと考えております。 992 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 993 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。市長のSDGsの推進への思い、しっかりと聞かせていただきました。心丈夫な思いです。  細項目2、今後のSDGs推進は。  尼崎市は、総合計画をSDGsに照らし合わせ検討、作成されています。今後、彦根市は、SDGsを市政の各種計画、方針、指標などに反映し、具体的な施策としてSDGsを推進するべきと考えますが、市の見解を伺います。 994 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 995 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 今ほど市長が答弁させていただきましたとおり、本市におきましても、今後、SDGsを推進してまいりたいと考えております。  既に令和2年3月に策定いたしました第2期彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、基本的な考え方としてSDGsの推進を明記しております。さらには、現在策定を進めております次期彦根市総合計画におきましても、彦根市総合計画審議会において、委員の皆様のご意見も頂戴しながらSDGsの視点を盛り込み、検討を進めてまいりたいと考えております。 996 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 997 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。ぜひ具体的に目標施策に織り込んでください。  中項目2、彦根市低炭素社会構築都市宣言について。  平成20年に彦根市低炭素社会構築都市宣言をしている彦根市ですが、宣言に先立ち、平成11年に環境基本条例が策定されております。また、現在、彦根市では、彦根市総合計画の基本計画の中で、低炭素社会の構築、資源循環型社会の構築が掲げられております。  今、全国の自治体では、2050年のCO2排出の実質ゼロを目指すゼロカーボンシティの宣言など、温暖化防止対策を前倒しして強化する動きが出ています。この滋賀県では、滋賀県、また、湖南市がゼロカーボンシティを宣言し、全国では152の自治体が宣言都市となり、日本の総人口に占める割合の56%がこのゼロカーボンシティの住民となっています。  このように、多くの自治体は低炭素をさらに一歩進め、脱炭素を具体的な目標に進んでおります。  細項目1、低炭素社会構築都市宣言の宣言後のCO2の削減の結果は。  宣言をして12年が経過しております。CO2削減効果のこれまでの市の取組状況を実績を踏まえてお答えください。 998 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 999 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 本市は、平成20年7月7日に彦根市低炭素社会構築都市宣言を行いました。これを受けて、平成23年度からの第2期彦根市環境基本計画および地域行動計画では、市域のCO2削減率を定め、平成23年度に排出目標値39万4,000トンに定めました。  その後の社会情勢の変化によって排出目標値を見直して、平成26年度から平成32年度までの排出目標値を89万5,000トンに変更しました。  排出量の実績値は、平成26年度は91万6,000トンでしたが、平成29年度は86万2,000トンまで削減され、89万5,000トンの排出目標値を達成しております。 1000 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1001 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。  細項目2、低炭素社会構築についての市の見解は。  現在、温暖化防止のために、世界的に国、企業、自治体、各種団体等が様々な取組を推進されています。  コロナ後は環境を基軸に経済が動くとも言われています。企業の事業活動では、温暖化防止の具体的取組の実施状況により、取引の契約の有無が決定されるようにもなってきています。企業だけでなく、各地方自治体も、温暖化の脅威より市民を守るために、低炭素・脱炭素社会の構築に向けての政策・計画の策定が求められています。  彦根市における低炭素社会構築・脱炭素社会構築についての見解をお聞かせください。 1002 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1003 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 彦根市では、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量が少ない持続可能な社会システムを構築するため、低炭素社会の実現が市民自らの責任であることを自覚して、温室効果ガスの排出削減のための行動を実践すると宣言しています。  また、彦根市総合計画および第2期彦根市環境基本計画および地域行動計画では、環境保全型社会の構築、低炭素社会の構築を目指して、市内の二酸化炭素排出量の目標管理をしています。  低炭素社会を構築し、持続可能な社会を実現するためには、市、市民、市民団体、事業者それぞれが主体となり行動することが重要であり、継続した取組が必要であると考えております。 1004 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1005 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございました。  細項目3、今後の施策について。  彦根市のこれまでの環境に関する計画は、総合計画、先ほどもおっしゃった環境基本計画および地域計画等の計画に織り込まれております。今後、これらの計画に対して低炭素・脱炭素社会の構築の施策の目標をどのように反映するのか、見解を伺います。 1006 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1007 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 第2期彦根市環境基本計画および地域行動計画が令和2年度末に終期となるため、現在、次期計画の策定準備を進めております。現行計画で取り組んでいる低炭素社会構築の取組を、第3期計画においても引き続き推進してまいります。 1008 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1009 ◯21番(伊藤容子さん) ぜひ強力な推進をお願いいたします。  中項目3、クリーンエネルギーについて。  細項目1、エネルギーのベストミックスが必要と思いますが、市の見解を教えてください。  エネルギーミックスとは、社会全体に供給する電気を様々な発電方法を組み合わせて賄うことを意味し、いわゆる電源構成を示します。ベストミックスをすることにより、安定的な電力供給が可能になるだけでなく、SDGsの推進、また、災害時の電力供給としても非常に有効であり、エネルギーのベストミックスはまさに今社会から求められています。  このようなエネルギーのベストミックスの観点から、これまで以上に再生可能エネルギーによるエネルギー調達が市に求められていると考えます。  日経新聞の記事によれば、吹田市、豊中市では、電源構成が再生可能エネルギー30%以上であることを条件として電力の調達を進めています。また、市だけでなく、温暖化ガスの排出源が上位を占める家庭部門にも働きかけ、再生可能エネルギーの比率が高い電力への切替えを家庭部門に促しています。この取組で市が市民の皆さんに対し電力の申込みを呼びかけ、多くの申込者を獲得することでスケールメリットを得、電力料金の低減をも同時に図っています。  彦根市のエネルギーミックスについての見解、今後の動きを踏まえて教えてください。 1010 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1011 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 発電時にほとんどCO2を排出しない再生可能エネルギーを活用することは、地球環境の保全の観点から必要であると考えます。また、災害時の電力供給としても有効であることから、再生可能エネルギーの調達について、コストメリットからもエネルギーのベストミックスは重要なことと考えられますので、先進事例の研究、情報収集等に当たってまいりたいと考えております。 1012 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1013 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。  この吹田市、豊中市の電力ですけれども、関西電力の法人大口契約よりも単価当たり2円安くなる契約をしているということです。環境だけでなく、経済的なメリットも大きいと思います。  このような電源、電力を使用することを彦根市は今後検討されないでしょうか。 1014 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1015 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 吹田市、豊中市が行っております市民に対する電気のこの切替えといいますものは……。吹田市が今行っておりましたこのキャンペーンですね。例に出していただきましたものは、市民に呼びかけて電力を切り替えるという、そういう方法だということを、ちょっと私も質問を受けまして勉強させていただいたんですが。  今おっしゃっておられます市の施設でございますね。例えば彦根市でいきますと、清掃センター、浄水場、そして市立病院という三つが大型といいますか、大口の電気を使用している施設でございます。そこで使用しております電力といいますのは高圧の特殊な電力でございまして、それに対する供給が100%行えるかどうかというのがまず問題になってくると思いますので、その辺の検討は各施設管理者の方でされていると思いますので、その辺の条件のクリアができれば可能かと思いますが、現状では、先ほどおっしゃいましたように関西電力の供給にお願いしているという状況でございますので、その辺、また市内部で研究しながらやっていくべきものと考えております。 1016 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1017 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。先ほどの北川議員の質問でも、非常にこの財政状況が今後ますます緊迫、緊張してくるということを実感して聞いておりましたが、削減できるものは削減する。電力料金なんかまさにそうかと思います。ぜひ研究、検討をお願いいたします。  では、次、細項目2、熱エネルギー活用についての市の見解を伺います。  エネルギーというと電力をイメージしますが、熱の活用も大変有効なエネルギー活用です。エネルギーの約6割が熱エネルギーとして、例えば冷暖房や給湯として利用されています。  ちょっと古い資料しかないんですけれども、2010年の資源エネルギー庁の統計によると、最終エネルギー消費のうち熱エネルギーの消費割合は、家庭部門では約65%、業務部門では約50%、産業部門では約56%と、いずれの部門でも熱エネルギーの消費は過半数以上と非常に大きな割合を占めています。  市の施設である廃棄物処理施設は大変大きな熱エネルギーを生み出します。熱エネルギーの活用について市はどのように考えているのか、見解を伺います。 1018 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1019 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 熱エネルギーにつきましては、それを回収することで、施設内の機器や暖房などに利用したり、発電機により施設内の電力を賄うことや、余剰電力の電力会社への売電、また、近隣施設の給湯や冷暖房などへの供給など、様々な活用が可能でございます。特に廃棄物処理施設であるごみ焼却場では多くの熱エネルギーを発生するため、様々な活用方法が考えられます。  本市の現有のごみ焼却場である清掃センターにつきましては、施設が古いこともあり、現在、熱エネルギーを活用できておりませんが、彦根愛知犬上1市4町で建設事業を進めております広域ごみ処理施設におきましては、熱回収施設の建設を計画されており、建設候補地である本市としましては、ごみの焼却によって発生する熱エネルギーを有効に活用してまいりたいと考えております。 1020 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1021 ◯21番(伊藤容子さん) ぜひ彦根市の方で、熱エネルギーの活用、積極的に、これは必要な施設で造る施設ですけれども、エネルギーというある意味お金を生む経済の発展の可能性を秘めた施設とも言えます。ぜひ活用をご検討ください。  次、細項目3、エネルギーの効率化が必要と思うが、市の見解を教えてください。 1022 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1023 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) エネルギーの効率化は、設備整備を伴うものであるとともに、設備管理や運用に関わるものです。  公共施設等の維持管理は、人口減少や少子高齢化により利用需要が変化する中で、必要な市民サービスを提供していくために施設の長寿命化を図り、便益が最適な状態で保てるようにすることが求められております。  コストの最適化に努め、安全・安心なマネジメントを行うためにも、エネルギーの効率化は必要不可欠なものであると考えております。 1024 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
      〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1025 ◯21番(伊藤容子さん) ぜひエネルギー効率化についても積極的に進めていただければと思います。  細項目4、市の既存施設のエネルギー活用について、現在の取組状況などを踏まえ、市の見解を教えてください。 1026 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1027 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 本市の既存施設のエネルギー活用につきましては、太陽光エネルギーを活用すべく、太陽光発電設備の設置を、市立病院をはじめ市内全小・中学校や学校給食センターなど、これまで合わせて35か所の施設に進めてまいりました。残りの既存施設につきましては、強度上の問題などもあることから新たな設置は考えておりませんが、今後も施設の更新時に合わせて設置を検討し、拡充を図っていく考えでございます。 1028 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1029 ◯21番(伊藤容子さん) ぜひ、防災の面からでも、特にコロナで密にならないような避難場所の確保、市の施設が活躍するかと思います。災害に負けない電力、いろいろな再生可能エネルギーをはじめ、ベストミックスを追求していただければと思います。  細項目5、新たな建設予定施設のエネルギー活用について、市の見解を伺います。  本年度中に候補地確定予定の新図書館施設、また、先ほどお話がありました新ごみ処理施設など、新たな施設の建設が予定されております。これらの新たな施設のエネルギー活用について、市の見解を伺います。 1030 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1031 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 新図書館施設につきましては、今年度中にその候補地の絞り込みを行うこととしているところであり、具体的な整備内容については未定とのことでございますが、彦根愛知犬上地域の新ごみ処理施設につきましては、先ほどもご答弁申し上げましたように、ごみの焼却によって発生する熱エネルギーを施設内外において有効に活用していく意向であり、活用施設や方法等を検討してまいりたいと考えております。 1032 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1033 ◯21番(伊藤容子さん) これは個人的な意見としてお願いといいますか、意見としてですけれども、新図書館施設、河瀬亀山地区のどこかというところで、また、このごみ処理施設は西清崎というところで、決して離れてない施設であります。これらの二つの新しい建物がエネルギーの活用でうまくつながると、そして、補助金が活用できるといいなと願っております。またそちらのご検討もお願いいたします。  次に移ります。大項目2、新型コロナウイルスの医療体制について。  中項目1、宿泊療養施設設置について。  細項目1、宿泊療養施設の近隣住民への説明などを通して、住民の方々の不安、心配を払拭するなどの配慮が必要かと思いますが、どのようにされているでしょうか。 1034 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1035 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 宿泊療養施設の開設に当たりましては、本年5月21日に県と市の担当者が地元自治会連合会長に説明を行い、開設が具体的になった段階で地元単位自治会に対して説明をすることといたしました。  また、8月26日には、県と市の担当者が地元自治会連合会長および副会長、自治会長の3名に説明を行い、翌日、同連合会長から地元自治会連合会の30自治会長に文書により通知をしていただいたところでございます。  通知の内容といたしましては、開設目的や経緯、開設日とともに、住民の方が安心していただけるようQ&Aを作成し、配布をしているところでございます。 1036 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1037 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。県が対応されていると、ちゃんと配慮をしていただいているということでありますが、今後の新型コロナ感染の動向は全く予想ができず、長期戦で臨む覚悟が必要となっています。近隣の住民の方々への配慮も長期的に取り組む必要があります。市として対応をどのように考えているか、見解を伺います。 1038 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1039 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今後の市の対応といたしましては、近隣住民をはじめ市民の方からご相談があった場合には、丁寧に対応し、必要に応じまして滋賀県にお伝えをして調整を図るなどの対応をしてまいりたいと考えております。 1040 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1041 ◯21番(伊藤容子さん) 県につなぐということでございましたけれども、「STOP! コロナ差別」、コロナ感染者に対する人権侵害で、今非常に行政の啓発、必要とされております。県もされておりますけれども、市もさらに積極的に啓発活動をする。それが感染防止にもなる、医療を守るということにもなると思いますので、ぜひ彦根市もご対応していただきますよう、よろしくお願いします。  細項目3、医療体制について教えてください。 1042 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1043 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 医師は24時間オンコール体制とし、必要に応じてオンライン診療を行うほか、週3日2時間程度、看護師等の指導や相談に当たることとなっております。  また、看護師は、日中に2名、夜間1名が常駐し、軽症患者の健康観察を行うこととなっております。 1044 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1045 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目4、医療従事者どのように決定されるのでしょうか。 1046 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1047 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 医師につきましては、県が県医師会に依頼をし、オンコール体制を構築しておられます。また、宿泊療養施設の感染のおそれがないグリーンゾーン、これは清潔ゾーンのことでございますが、におきまして看護師の指導に当たる医師につきましては、彦根医師会に協力依頼をされたところです。  看護師につきましては、県が県看護協会のナースセンターにおいて募集をし、雇用された看護師が派遣されるほか、近隣の医療機関にも協力を依頼されたと伺っております。 1048 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1049 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。  細項目5、彦根・湖東地域の通常医療への影響は。  宿泊医療施設は大津に60室、彦根は209室、当初は76室からの稼働だといううことでございますが、彦根が大津の3倍以上の受入れが可能になっています。彦根を含む湖東地域の住民への医療の影響はいかがでしょうか。 1050 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1051 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 宿泊療養施設におきましては、看護師が日頃の健康観察を行い、オンコールの医師が必要に応じてオンライン診療を行う体制があり、このオンコール体制については県医師会で対応することとなっております。  また、宿泊療養施設における看護師等の指導に当たる医師につきましては、週3日2時間程度、それぞれの医師の都合に合わせて交代で指導に当たることもできるなど、通常の診療もある中で過度の負担にならないように依頼をされておりまして、通常医療への影響は少ないと考えております。  宿泊療養施設が市内に開設されましたことで、市民にとりましては、身近な場所で療養することが可能な体制が整えられ、また、彦根市立病院をはじめとする新型コロナ病床を抱える病院においては、より重症な患者のための受入病床の確保を図ることができるようになったと考えております。  県においては、県全体の医療供給体制を考えておられますことから、本市におきましても県と十分に協力し、彦根・湖東地域の医療体制を守ってまいりたいと考えております。 1052 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1053 ◯21番(伊藤容子さん) ぜひ県と市と強く連携をして、県の医療、また、湖東地域の医療が崩壊しない、通常の医療がちゃんと担保できるように、住民に提供できるように連携を今後もお願いいたします。  中項目2、県内の医療資源偏在とコロナ医療体制について。  細項目1、県内の医療資源偏在とコロナ医療体制についての市の見解を伺います。  県内では医療資源の偏在があります。また、一方では、コロナ患者の受入病院のベッド数も地域により差があります。  現在、県は、オール滋賀として県全体でコロナの医療対応をする動きがあります。一方、8月29日の中日新聞には、長浜日赤病院の院長先生のご意見として、感染症は地域ごとに封じ込めた方がよいとのご意見が掲載されておりました。また、NHKの9月7日のニュースでは、大津市民病院のコロナ対応をされていたお医者さんの半年の医療現場の現状を伝えておりました。そのお医者さんは、感染症対応は一つの病院では難しく、医療体制の整備が必要であると。また、今後の感染拡大時の医療現場の状況を不安に感じておられました。  県全体で取り組むということは、彦根市は既に市立病院が重点拠点病院としての役割を担い、また、最近では宿泊療養施設の設置と、コロナ医療での貢献にすばらしい取組をされており、医療従事者の皆様、関係者の皆様には心より感謝申し上げます。  しかし、医療はどうしても受入許容量があります。医療は施設というハードの提供だけではできません。医療従事者というソフトの提供があって初めて治療が可能になります。県全体でのコロナの医療体制づくりは、ハードの提供だけでなく、医療従事者の提供というソフトの面もオール滋賀で取り組むことが大変重要であることは明らかです。  県は、今後の感染拡大に備え、今から関係医療機関が地域を超えて連携する仕組みづくり、また、県南部での病院のベッド数確保のために、強力なリーダーシップを持って取り組む必要があると思います。  今後のコロナ感染拡大時でも、彦根市民、湖東地域の人々が、また、県内各地に住む県民の方々が安心して地域で医療を受けられるために、県が強いリーダーシップを持ち、県全体で持続可能な医療体制を構築するように、彦根市は県に対して強く要求し続ける必要があると思います。市の見解を伺います。 1054 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1055 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 宿泊療養施設の運営に当たりましては、オンコール体制は県医師会で実施され、指導員については彦根医師会に協力依頼されており、議員ご指摘のとおり、圏域を超えての協力体制が構築されていると考えております。  しかし、医療資源につきましては、県南部地域と比べて、湖東・湖北地域は医師の高齢化が進むとともに、人数も充足しているとは言い難い状況であることは認識しております。  こうした医療資源が偏在する中で、地域医療を守り、市民が適切な医療を受けられるよう、県をはじめ彦根医師会等関係機関と協力し、医療体制の構築に努めてまいりたいと考えております。 1056 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1057 ◯21番(伊藤容子さん) 今、彦根医師会とありましたけれども、彦根医師会も限界があると思います。先ほどおっしゃったような医療従事者のそもそもの絶対数、また、高齢化、地域独自の事情があります。ソフト面、医療従事者も県全体で取り組む必要があると思いますが、もう一度市の見解を伺います。 1058 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1059 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 先ほどもご答弁申し上げましたけれども、オンコール体制については県の医師会ということで依頼をされておりまして、県下全域での医師が対応するということになっておりまして、広域での対応というのが実施されるということになっております。  議員ご指摘のように医師が偏在するということでございますので、県等にも、そういう状況は当然把握はされていると思いますけれども、コロナのこういう状況下に当たりまして、こういう湖東地域の医師の偏在ということも含めましてお話の方をさせていただきたいと考えております。 1060 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1061 ◯21番(伊藤容子さん) 先ほどの日赤の院長先生の話でお伝えしてないことがありました。院長先生は、県の強力なリーダーシップの下、進めてほしいと、関係づくりを構築してほしいとおっしゃっています。  彦根市もぜひ強い思いを持って、医療崩壊を防ぐ、この地域の医療崩壊を防ぐ、各地域の医療崩壊を防ぐためにも、彦根市が先頭切って県に要望をしていただきたいと思います。これは強くお願いします。  次にいきます。大項目3、高齢者の健康づくりについて。  少子高齢化が進む中でも、団塊世代ジュニアが高齢になる2040年は、2040年問題として特に注目をされております。今後、高齢者の増加が続く時代が続き、彦根市でも、高齢者が健康維持を図り、健やかに自分らしく生活できるための施策と実行が求められております。  彦根市に住む高齢者の皆さんが健やかに元気に暮らし続けるために、市は介護予防事業に早急にしっかりと取り組むべきと考えます。  中項目1、一般介護予防事業について。  細項目1、市の実施する介護予防事業の現状について教えてください。 1062 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1063 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 市が行う一般介護予防事業といたしましては、地域福祉団体やボランティア団体等が運営する宅老所に対する運営補助や、市内指定スポーツ施設が開設するスポーツ系の講座を受講したときの費用の一部助成、自治会や老人クラブ等に出向いて開催する介護予防教室などがございます。  また、彦根のご当地体操であります金亀体操の普及は、特に力を入れている事業となります。地域で自主的に実施するグループを増やすために、地域包括支援センターが出前講座の開催や実施団体の継続支援を行っております。さらに、地域で活動していただける指導者を増やすために、介護予防運動指導員養成講座を実施しております。 1064 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1065 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、医療・リハビリ専門職等の専門職の関与が必要では。  先ほどのご答弁のように、彦根市もいろいろな取組をされております。また、一般の方に講座を受講していただくことによって、そこの体操のリーダーになっていただく等、様々な事業を展開されておりますけれども、やはり医療専門職、理学療法士、作業療法士などの専門職の方の関与が効果的であり、必要と考えます。市の見解を伺います。 1066 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1067 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 理学療法士の関与といたしましては、一般介護予防事業として金亀体操の養成講座において、リハビリ専門職として安全で効果的な体操の方法の指導に携わっております。また、地域で立ち上がった体操グループへの啓発など、専門的な視点からアドバイス等が必要な場合は関与をしております。  また、作業療法士の関与といたしましては、認知症関連事業のほかに一般介護予防事業にも兼務して関わっております。  今後も引き続き、介護予防事業の中でリハビリ専門職による関わりは必要であると考えております。 1068 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1069 ◯21番(伊藤容子さん) ぜひ積極的にご活用をお願いします。  中項目2、コロナで外出自粛時における高齢者の健康状態について。  高齢者の外出自粛が続いています。各地のサロンも開催が難しい中、多くの高齢者にとってはこれまでの生活が一変して、家庭で過ごす時間が長くなりました。活動量が少なくなったため筋力が落ち、思うように歩けなくなったとの声も複数伺っております。また、これまでサロンに参加されていた方の介護保険を申請する動きも一方では出ています。  細項目1、高齢者の健康状態について教えてください。 1070 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1071 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 新型コロナウイルス感染症の拡大により、高齢者は感染すれば重篤化するリスクが高いと言われております。特に日頃から持病を持つ高齢者は、不要不急の外出を避け自宅に籠もり切りになることで、日常の活動量が低下し、筋力も衰え、疲れやすくなり、身体機能が低下するとともに、日常生活動作の低下も顕著になってきております。  市が把握する一部の宅老所や地域の金亀体操グループにおいては、「コロナで活動を自粛している間に足腰が弱くなっている」という声をはじめ、「今までできていた体操が以前のようにできなくなった」、「自粛により衰えた筋肉が取り戻せない」、「孤独になり、認知能力も低下するのでは」などの声をお聞きしているところでございます。
    1072 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1073 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、彦根市も認識されているように、この外出自粛が求められている期間も6か月を経過して、様々な症状が市も認識されているとおり出ております。高齢者の健康状態についての市の見解を今後の取組状況を含めお答えください。 1074 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1075 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 外出自粛等の状況が続けば、これまで健康を維持し自立していた高齢者が要介護状態になり、さらに重度化が進むことが懸念されますことから、新型コロナウイルス感染症の発生状況に注意しながら、フレイル予防に向けた対策も必要であると考えております。  春先には新型コロナウイルスの感染が拡大していく中であっても地域で活動をされているところもございましたが、国から緊急事態宣言が発令され、県内でもコロナ感染症の拡大が見られた時期におきましては、地域の活動について自粛要請を行ってまいりました。  その期間中、本市の取組といたしましては、高齢者が家庭でもできることを紹介することにより、フレイル予防に努めてまいったところでございます。  例えば自宅で意識的に運動していただけるように、金亀体操グループや相談を受けた市民の方に対して、金亀体操を動画で紹介したDVDを希望者に配付いたしました。また、気軽に金亀体操に取り組む方が増えるよう、抜粋版を作成し、ホームページにより紹介をいたしました。  そのほか、フレイル予防、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための啓発チラシを自治会向けに配布いたしました。  今後、地域の金亀体操グループを対象に、コロナ禍における自主活動に対する疑問や不安を解消し、感染予防と介護予防を両立していただけるよう、新型コロナウイルス対策相談会を計画しているところでございます。 1076 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1077 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目3、理学療法士・作業療法士の活用についてです。  茨城県鉾田市の社会福祉協議会では、サロンが開催されず外出をあまりできないサロン参加者に対して理学療法士が電話をし、また、相談を受け、そして、動きに関するアドバイスをしたりと、皆さんから大変専門家からの電話が喜ばれているそうです。  彦根市もこの専門家を活用して効果的な予防事業、電話でできると思いますが、実際の彦根市の活用状況を教えてください。 1078 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1079 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市におきましては、茨城県鉾田市のように、理学療法士や作業療法士が直接在宅に出向いて個別に相談に応じることは行っておりませんが、活動自粛時において高齢者が自宅でできる体操等の啓発紙を理学療法士が作成し、地域の金亀体操グループに配布をしたところでございます。 1080 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1081 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。  この鉾田市のポイントとしては、理学療法士、作業療法士が直接、電話でではありますけれども、参加者の方に1対1でお話ができるというところが大変ポイントかと思います。  彦根市のやり方は必ずそのリーダー、金亀体操のリーダーを通じて皆さんにということですけれども、もっとダイレクトに市民の皆さん一人ひとりと何らかの接触をできるような活用方法も重要かと思いますが、見解を教えてください。 1082 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1083 ◯福祉保健部長(田中一朗君) リハビリ職といたしまして、理学療法士を彦根市立病院からの派遣ということで1名雇用しております。理学療法士の方につきましては、介護予防事業を含めリハビリ専門職として、1人の理学療法士で1市4町が実施する業務に携わっていただいております。また、常勤1名の理学療法士で対応し切れない部分につきましては、在宅の作業療法士や湖東圏域POS連絡協議会に協力を求め、医療機関勤務の理学療法士に可能な範囲で執務いただくなど対応しておりますけれども、常勤で配置しているものではなく、本来の仕事をしながらの勤務となるため、多くの協力は難しい状況でございまして、現状では個別の訪問や電話による支援というのは難しいと考えているところでございます。 1084 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1085 ◯21番(伊藤容子さん) 次、中項目3、介護予防・日常生活支援総合事業について。  細項目1、市の実施する短期集中予防サービス事業の取組について教えてください。 1086 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1087 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 介護保険法による地域支援事業の規定に基づく短期集中型サービスは、介護予防・日常生活支援総合事業の通所型サービスCに、位置づけ実施している事業でございます。この事業は、生活機能が低下して要介護状態になるおそれが高い高齢者に対し、専門職が集中的に運動器の機能向上や栄養改善等のプログラムを行うことで、活動や参加を促進し、生活行為を改善することを目的としております。  本事業は、民間事業所に委託をいたしまして、要支援1および要支援2の認定者または基本チェックリストの該当者で要介護支援計画に基づき必要と認められた方を対象に実施しております。  事業内容は、トレーニングマシンを用いた筋力トレーニング、金亀体操、口腔体操、栄養指導など1回当たり90分のプログラムを1週間に2回、3か月間継続して実施いたします。また、教室前後にはリハビリ専門職等が利用者宅を訪問し、状態把握、目標の確認、アセスメント、個別のプログラムの作成、評価を行っております。  また、本事業をきっかけに高齢者がサロンや通いの場等の地域活動に参加できるようになることを目標としておりますことから、教室終了後も、指導した金亀体操や個別プログラム等の運動を自宅で継続して実践できるよう、教室ではセルフケア継続のためのアドバイスを行い、意識づけを行っているところでございます。 1088 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1089 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、事業の効果について教えてください。 1090 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1091 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 短期集中型サービスに参加された方からは、「日常生活動作が安定した」という声や、「家事がおっくうでなくなった」とか、「一足遠くまで出かけられるようになった」などの声をお聞きしております。  また、客観的な評価といたしまして、令和元年度に参加された方の体力測定の結果を見に見ますと、バランス能力で88%、筋力とバランス能力の複合的な能力で94%と、高い改善率が認められております。  さらに、利用者が教室の初めに掲げた目標の達成率は、達成が13%、一部達成が69%と、合わせまして8割以上の方が達成できているという結果でございまして、教室終了後の年度末評価の時点では、93%の方が運動習慣を継続できているという状況でございました。  このように本事業は参加者に効果が認められますことから、引き続き実施をしてまいりたいと考えております。 1092 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1093 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目3、先ほどの答弁のように高い効果があるこの事業、拡大実施する必要性について伺います。  私の知り合いの方でも、リハビリを行い通うことで洋服を自分で着られるようになって元気になられ、大変喜んでおられました。また、この本事業に参加された方も、大変よい事業であり、3か月ではなくもっと長く通いたいとの声も聞いております。  このように効果が高く評判のよい事業はさらに拡大する必要があると思います。市の見解を伺います。 1094 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1095 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本事業は平成29年度に開始した事業で、今年度4年目となり、委託事業所の選定はプロポーザル方式で実施をしております。  委託事業所の募集は、通所型サービスの指定事業所や通所リハビリテーションの指定事業所、市内3か所の総合病院を対象に行っておりますが、例年1事業者の応募にとどまっているのが実情でございます。  その要因といたしましては、訓練室などの実施環境や送迎、スタッフの確保など、実施条件の仕様に困難さがあると考えております。  こうしましたことから、今後、地域限定の可能性や少人数制によるスタッフ数の緩和も考慮しつつ、より多くの事業所に応募していただき、より効果的な実施ができる事業所の増加を目指してまいりたいと考えております。 1096 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1097 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。ぜひ拡大実施、要件緩和、たくさんの人が参加できるようにお願いします。  続いて、同じようなその多くの方の参加はということで、細項目4です。  本事業に参加したいという方々の声を多く耳にします。しかし、要支援1の認定がされず、また、参加要件の生活機能に関する基本チェックリストの要件にも当てはまらず、本事業に参加できない方が多くいらっしゃいます。  今後、多くの方が参加できるような新たな事業が求められております。市の見解を伺います。 1098 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1099 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 平成26年の介護保険法の改正により、介護予防・日常生活支援総合事業は、要支援1および2の方とチェックリストによる事業対象者を対象とする介護予防生活支援サービス事業と、65歳以上の全ての方を対象とする一般介護予防事業に分けられました。  本事業は、このうち、介護予防・生活支援サービス事業に位置づけて実施をしている事業でありますことから、チェックリストによる事業対象者、要支援1および2の方を対象としております。  要支援の認定がされず、チェックリストの要件にも該当されない高齢者は、65歳以上の全ての方を対象といたしました一般介護予防事業を利用していただくこととなります。  元気な高齢者には、一般介護予防事業として、事業所を活用した事業よりは、むしろ地域の体操教室やサロンなどの集まりの場を中心に参加していただけるような仕組みを作っていくことが重要であると考えておりますので、ご理解賜りますよう、よろしくお願いいたします。 1100 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1101 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。  要支援1、2は介護保険の中の事業所の事業に参加できますけれども、先ほどおっしゃっていた一般介護予防事業、多くの方が体操とかで参加されているところ、こういうところによりたくさんの方が参加されることが非常に効果的だと思うんですが、こういうところこそ専門家の関与、理学療法士さんなどの関与が必要かと思います。  再度、こういう一般予防介護の事業のところに専門家の関与は考えていないのか、もっと増やすつもりはないのか、ご見解を伺います。 1102 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1103 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまのご質問でございます。  理学療法士等の活用という部分だと思いますけれども、そういう専門職の方につきましては、必要に応じて地域の方に出向いていただいて様々な活動をしていただいておりますので、今後もそうした地域のニーズ、要望に応えながら、専門的な知識を地域の方々に指導していただきたいと考えております。 1104 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1105 ◯21番(伊藤容子さん) ぜひここの部分に専門家の方に財源を充てるということで、介護保険の金額を減らすため、財源のためにも、また、皆さんの健康維持のためにも一石二鳥でございますので、ぜひ専門家の関与のことを今後考えていただければと思います。  細項目5、今後新たな事業をしないのか。  長久手市では、送迎つきでのスーパーで買物、そして健康体操を組み合わせた事業や、深夜フィットネスを開設するなど、多様な事業を通じて高齢者が外出し体を動かす機会を提供しています。彦根市でも、介護事業者が取り組みやすい新たな事業を創出し、多くの方々が参加し、健康で暮らせる仕組みづくりが求められています。  しかし、予防事業を充実し健康寿命を延ばすためには、財源を手当てする必要があります。今後、新たな事業について市の見解を伺います。 1106 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1107 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 長久手市の「買い物リハビリ」は、平成30年1月から事業者に委託し、スーパーの一角を使って運動を行い、教室の後半で利用者が各自買物をするという、介護予防と買物支援を組み合わせた事業とお聞きしております。  このような事業は、単なる日常生活の支援だけではなく、体を動かすことや他者との交流につながる画期的な事業であると認識しております。  本市におきましても、今後ますます増え続ける高齢者が安心して生き生きとした生活を送っていただくようにするためには、一人ひとりが自らのことは自らで行う自立の意識を持ち、支援に頼らなくても心身の状態を維持していく介護予防の視点に立った取組と、支援が必要となった状態になったとしても、支援を受けながら現在の状態を維持、悪化を防止する取組の両者が必要であると考えております。  このため、現在実施している介護予防・日常生活支援総合事業の取組をより強化するため、国や県、他市町の動向を注視してまいりたいと考えております。 1108 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1109 ◯21番(伊藤容子さん) 市長の公約で福祉日本一とありますけれども、この予防事業について、市長の見解、どのように今後力を入れられるかどうか、他市町の状況を見ながらと言わず、市長がどう考えているか、見解を伺いたいと思います。 1110 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 1111 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまのご質問でございますけれども、現在本市におきましては、来年度の事業ということで現在検討を進めているところなんですけれども、多様な課題を抱える高齢者や閉じ籠もりがちな健康状態が不明な高齢者を把握して、アウトリーチ支援を通じて必要なサービスにつなげるということで、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施ということで現在検討をしております。  具体的には、通いの場や住民主体の支援の場に出向き、保健医療の視点からの支援を積極的に行っていく予定でございまして、このような場におきましてもチェックリストを実施いたしまして、必要な方には事業につなげていくことも検討してまいりたいと考えております。 1112 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1113 ◯21番(伊藤容子さん) 医療と介護の連携する、非常にこれからの姿だと思います。どんどんぜひ推進していただければと思います。  次に、移ります。大項目4、消防車両の寄贈について。  これまで消防車の処分についての廃棄、売却、寄贈の質問をしてまいりました。本年度に実施された昨年度不要になった消防車の寄贈先の公募について伺います。  中項目1、寄贈先の応募について。  細項目1、応募の状況を含め、公募の結果を教えてください。 1114 ◯議長(安澤 勝君) 消防長。 1115 ◯消防長(岡田広幸君) 令和元年度に車両更新し、不用となった普通消防ポンプ自動車1台については、6月定例会にて説明させていただきましたとおり、市ホームページにおいて、「不用となる公用車(消防ポンプ自動車)を条件付きで譲渡します」を表題にして、令和2年5月18日から6月30日まで公募を行いましたところ、3者から申込みがありました。  申込み期限終了後、申込みのあった3者に対し、会社・団体の概要、使用目的、活動内容などの審査資料の提出を求めたところ、1者から申込みの辞退届が提出され、もう1者からは資料の提出がありませんでした。  したがいまして、審査資料の提出があった1者について審査を行い、譲渡先として、彦根市川瀬馬場町800番地の日立化成株式会社彦根事業所に決定させていただきました。 1116 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
    1117 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、寄贈先の決定理由を教えてください。 1118 ◯議長(安澤 勝君) 消防長。 1119 ◯消防長(岡田広幸君) 普通消防ポンプ自動車1台の譲渡先の決定につきましては、消防本部にて作成しております「譲渡先決定チェック表」の各項目により、譲渡車両の使用目的、社会貢献度などを警防課にて審査し、譲渡の相手方を決定することとしていますので、提出いただいた資料を基に審査を行いました。  今回譲渡を決定しました日立化成株式会社彦根事業所につきましては、市内の事業所であり、「消防活動の支援に関する協定書」を消防本部と締結していることから、事業所のみに限らず、大規模災害時には、譲渡車両を使用して地域の消防活動にも協力いただけるものと考えております。また、同事業所は、消防団協力事業所として消防団活動にも協力いただいていることから、彦根市への社会貢献度は高いと判断し、譲渡を決定したものです。 1120 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1121 ◯21番(伊藤容子さん) ホームページ上に9月5日付でこれらの会社さんも掲載いただいています。本当にありがとうございます。こちらからお願いしないのにホームページ上に掲載していただきまして、ありがとうございました。質問冥利に尽きます。  今後も、このようにホームページ上に譲渡先を掲載していただけるんでしょうか。再質問でいいですか。 1122 ◯議長(安澤 勝君) 消防長。 1123 ◯消防長(岡田広幸君) 今、議員ご指摘がございますとおり、そのようにやっていく所存でございます。 1124 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 1125 ◯21番(伊藤容子さん) これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 1126 ◯議長(安澤 勝君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 1127 ◯議長(安澤 勝君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会いたします。  ご苦労さまでございました。            午後6時20分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...