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  1. 彦根市議会 2020-06-01
    令和2年6月定例会(第12号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前9時00分開議 ◯議長(安澤 勝君) 皆さん、おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安澤 勝君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、2番中川睦子さん、および3番角井英明君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第57号から議案第66号ま で(質疑ならびに一般質問、委員会付託) 3 ◯議長(安澤 勝君) 日程第2、議案第57号から議案第66号までの各議案を一括議題とし、昨日に引き続き、各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  21番伊藤容子さん。伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 4 ◯21番(伊藤容子さん) おはようございます。21番伊藤容子、今日のトップをさせていただきます。  今回の新型コロナ感染拡大防止には、医療者をはじめとする関係各位のご努力に敬意と感謝を申し上げます。新型コロナウイルスの感染影響から、現在、日常を模索しながらも少しずつ取り戻そうとしておりますけれども、今後の第2波・第3波にも備え、今からできることをしていかなくてはいけないと考えております。  また、新型コロナウイルスで大きな影響を受け、現在、大変な思いで生活されている市民の方々、また、これから長期的に経済的なダメージが出てくると思われる中、今何をしなければいけないのか、また、今後彦根市としてどのようにしていくのか、明確な方針、指針が必要と思います。このような思いを持ち、以下、質問に移ります。  大項目1、新型コロナウイルス支援策について。  中項目1、新型コロナウイルス支援策について。  細項目1、これまでの支援策の指針は。  現在、彦根市からは支援策について三つの施策方針と具体的施策が示されています。三つの施策としては、1.感染拡大から市民を守る取組、2.生活・雇用・事業を守る取組、3.地域経済を回復させる取組が掲げられ、それぞれの取組に対し具体的施策が示されています。
     また、今回の6月定例会の答弁の中で、これらの施策は職員の方々からの様々な提案の中から選んだとの説明がありました。これら施策を選択した理由を判断基準を踏まえて教えてください。 5 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。   〔副市長(山田静男君)登壇〕 6 ◯副市長(山田静男君) 皆さん、おはようございます。よろしくお願いします。  本市の施策方針といたしましては、感染防止対策や適切な情報提供などの感染拡大から市民を守る取組、また、子育て世代や事業者向け支援などの生活・雇用・事業を守る取組、また、地元経済の振興策や観光キャンペーン等の地域経済を回復させる取組の三つの取組を推進することで市民の皆様が安心して暮らせる日常を取り戻すこととしているものでございます。  今回の施策を選択した理由といたしましては、5月1日号「広報ひこね」にて実施しました新型コロナウイルス感染症拡大防止緊急アンケート等の結果によりまして、何が必要とされているのかについて市民の皆様の声を聞きながら、それらを実現するために何ができるのかについて、全職員に募集した提案事業などを参考にし、全庁一丸となり検討を重ねるとともに、国や県が行う支援とのバランス等を考慮いたしまして、必要な支援を行えるよう施策の選択を行ったものでございます。 7 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 8 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。  今、支援の対象者として子育て世代をはっきりと明確に述べられましたけれども、子育て世代の方々以外、例えば独り暮らしの非正規の方とか、あと、独り親で給付の対象からぎりぎり外れてしまっている方々とか、そういう方々は具体的に支援策等の対象者としてどのように考えておられるでしょうか。 9 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。   〔副市長(山田静男君)登壇〕 10 ◯副市長(山田静男君) いろんなご意見を賜りまして、事業者の方もおられましたし、当然、子育て世代が非常に多いと。大体7割、8割の方がそういうご希望といいますか、要望がございました。それらの支援というので、いわゆる精神的に落ち込んでいると、というのは、学校が休校になりまして、仕事の両立もございますし、当然、子育てする必要があるから家に閉じ籠もるということで、精神的な訴えといいますか、ご要望もございました。基本的にはそれらの補償をしてほしいというご希望が結構多くございまして、それらの支援を今回していくという方向で取りまとめたものでございます。  当然、弱者といいますか、それ以外にもたくさん困っておられる方がおられますので、真摯に皆様のご意見を拝聴しまして、そういう施策に反映する必要があると考えているところでございます。 11 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 12 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。今回の施策が子育て世代にすごく重点を置いてると思っていたので、その理由が分かって、たくさんの方のしんどい思いがアンケートに反映されたということが分かりました。  あと、それ以外にアンケートを提出されてない方々ですね。私たちは今本当に想像力を働かせて、この声なき声、待っている方がどこにいるか、どういうふうに困ってるかを想像力を働かせて今後の施策にまた取り組んでいただければと思います。これは要望です。  細項目2、今後の支援策の指針は。  今後の支援策の施策指針に基づいて、具体的な施策の決定に対しての判断基準を教えてください。 13 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。   〔副市長(山田静男君)登壇〕 14 ◯副市長(山田静男君) 今後の支援策につきましても、これまでの方針に基づきまして、ウイルスの感染拡大状況や国・県の動向などを総合的に勘案しながら、適切な時期に事業化し実施していく予定でございます。  具体的な施策決定の判断基準でございますが、先ほどに申し上げましたとおり、何が必要とされているのかについて市民の皆様の声をお聞きしながら、それを実現するために何ができるかを全庁一丸となり検討を重ねるとともに、国や県が行う支援とのバランス等を考慮しまして、支援が必要とされる方に必要な支援が行き届いているのかといった観点から、全庁横断的に検討を重ね、判断してまいりたいと存じます。 15 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 16 ◯21番(伊藤容子さん) 今の方針、必要な支援が必要なところに行き届いているか、全庁横断的に今後の取組も期待しております。よろしくお願いします。  中項目2、財政調整基金の活用について。  現在、彦根市が示されております新型コロナウイルス感染症対策として、彦根市は事業総額を、5月臨時会で約3.6億円、6月定例会で約20.6億円としております。  5月臨時会の補正予算の3.6億円の内訳を見ますと、国の子育て世帯臨時特別給付金事業で1億7,000万円と、総額の約半数弱を占めております。これは国の制度であります。  実際に彦根市として支援に充てた金額としては、商店街への会費補助約1,500万円、飲食店小売業に対して、コロナ感染拡大防止のための空気清浄機や衝立の購入、換気設備設置などの投資に対しての補助に対する3,000万円と、市民に対する市の支援策としては、この二つの合計の約4点4,500万円でありました。  あとの予算は、コロナ関連予算として、市立病院へ4,200万円、マスク・アルコール・防護服の備蓄のために5,600万円、それのほか、保育料・駐輪場の返還金として1,100万円、生活支援緊急相談窓口新設に伴う費用で800万円、給食の食材補てん費用として500万円、また、乳幼児健診の小児科医療機関への委託のための400万円、そして、文化プラザ・みずほ文化センターの自動水栓化に約400万円といった、新型コロナ関連で必要な行政費用または返還費用が計上されております。具体的な彦根の市民に対する支援としては4,500万円という5月臨時会の補正の内容でありました。  また、6月定例会にはこれから支援策の具体的な金額や内訳が提出されるとのことで、全容は現時点では不明でありますが、現在示されている6月補正予算4億5,500万円のうち、新型コロナ感染症対策としては、小・中学校の端末整備、GIGAスクールの予算1億7,700万円。これは、彦根市独自の負担としては8,200万円が現在示されております。  彦根市が示す感染症対策の図を見ると、事業総額として5月定例会の補正予算の総額が示されており、支援策の費用が具体的には分からないような図になっています。現在の図では一見、事業総額が支援策総額に見えてしまい、支援策を正確に把握できない図になっていると言わざるを得ません。  そこで、支援策の財源について、財政調整基金との関係を明確にすることで支援策を具体的に把握できるように、以下の質問をいたします。  細項目1、これまで支援策に活用した財政調整基金は。  支援策に活用した財政調整基金の内訳を教えてください。 17 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 18 ◯総務部長(牧野 正君) これまで新型コロナウイルス感染症に対する支援策に活用いたしました財政調整基金は、5月臨時会においてお認めをいただきました一般会計補正予算(第2号)のうち、感染防止対策事業に1億2,743万2,000円、生活支援対策事業に5,629万3,000円でございます。新型コロナウイルス感染症に対する支援事業全体といたしましては、合計で1億8,372万5,000円を財政調整基金から繰り入れております。 19 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 20 ◯21番(伊藤容子さん) 今、部長から施策方針ごとに内訳を教えていただきましたけれども、具体的な施策での内訳を教えていただけませんでしょうか。 21 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 22 ◯総務部長(牧野 正君) それぞれの個別事業についてということでございますので、先ほど議員がおっしゃった幾つかの事業がございましたけれども、その事業ごとの金額をお示しさせていただく形での答弁とさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。  まず、一般財源で使わせていただいている額でございますけれども、保育一般経費が814万円、中小小売商業対策事業が4,476万円、自転車駐車場管理運営事業が307万2,000円、危機管理体制整備事業が5,636万6,000円、庁舎維持管理事業が92万1,000円、福祉センター管理運営事業が29万8,000円、保健医療複合施設管理運営事業が42万2,000円、乳幼児健康診査事業が432万3,000円、消防庁舎の事務一般管理事業が201万9,000円、犬上分署の庁舎一般管理事業が38万8,000円、小学校管理運営事業が213万8,000円、中学校管理運営事業が102万9,000円、地区公民館管理運営事業が247万5,000円、市民会館管理運営事業が60万円、ひこね市文化プラザ管理運営事業が362万2,000円、みずほ文化センター管理運営事業が45万7,000円、博物館管理運営事業が82万5,000円、職員人事管理事業が821万3,000円、それから病院事業会計負担金が4,235万円、主なものはこういった事業でございます。 23 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 24 ◯21番(伊藤容子さん) 今の質問に対しての答弁から察すると、財政調整基金を具体的な個別の施策で幾ら使っているかという把握は市ではしていないということでしょうか。  それぞれの事業に幾ら財政調整基金を、一般会計の費用は分かりましたけれども、それの中の財政調整基金を幾ら使っているかという把握のされ方はしていないということですか。 25 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 26 ◯総務部長(牧野 正君) 先ほどもご答弁申し上げましたが、財政調整基金の繰入額については1億8,372万5,000円でございました。このうち一般財源のみの経費につきましては、少しややこしいんですけれども、給食費の返還金がございまして、それも合わせますと2億2,650万6,000円、これが一般財源の合計額でございます。 27 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 28 ◯21番(伊藤容子さん) 次に移ります。細項目2、財政調整基金の活用基準は。  財政調整基金の取崩しに対しての判断基準は何でしょうか。 29 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 30 ◯総務部長(牧野 正君) 財政調整基金の処分に関する事項につきましては、彦根市財政調整基金の設置、管理および処分に関する条例第6条に規定しております。  今回は、同条第1項第3号に定める「緊急に実施することが必要となった大規模な土木その他の建設事業の経費その他必要やむを得ない理由により生じた経費の財源に充てるとき。」に該当することから、基金を取り崩したものでございます。  新型コロナウイルス対策事業につきましては、当初予算編成時には全く予期できなかったものでございまして、また、緊急に実施をする必要がございますことから、財政調整基金からの繰入金によりまして財源確保を図ったものでございます。 31 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 32 ◯21番(伊藤容子さん) 財政調整基金を緊急な事態に活用するというのを基に実施されたと。2億6,000万円ぐらいを活用されている。5月の取崩しは2億2,600万円なんですけど、この金額、もともと27億8,700万円あるんですけれども、これを取り崩す、少ない貯金をどこまで取り崩すかという一つの目安、判断基準というのはあるんでしょうか。 33 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 34 ◯総務部長(牧野 正君) 財政調整基金の取崩しの基準という再質問だったかと思いますが、一般に言われておりますのは、標準財政規模の5%程度が必要であると言われておりまして、本市で申し上げますと、最低でも約12億円の積立額を確保していくことが望ましいとされております。したがいまして、一定の基準ということになれば、12億円ということになるわけでございます。 35 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 36 ◯21番(伊藤容子さん) ということは、今回、新型コロナウイルス、どのくらい長期になるか分からないわけなんですけれども、財政規模から示されている12億円を残すような中での配分で今後検討していくということ、言い換えるとそうなんでしょうか。 37 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 38 ◯総務部長(牧野 正君) これは後ほどのご質問にも出てまいりますけれども、この6月の追加補正の中で当然また財政調整基金を取り崩す必要がございます。おおよそ13億円がこの6月の追加補正の後に残る財政調整基金の額ということになるわけでございます。  ただ、財政調整基金というのは、本当に緊急な場合に充てる、言わば貯金でございますけれども、今、私どもが予想もしなかった新型コロナウイルスで市民の皆様が大変困窮をされているということでございます。私どもの使命は、まず、そういったお困りの市民の皆様を救済していく、支援していくということでございますので、一定、財政調整基金、先ほど申しました基準は意識しながら、市民の皆さんへの支援も並行しながら検討してまいりたいと考えております。 39 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 40 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございました。今後、予算計上されるので残高が13億円と聞いて、本当にぎりぎりまで使って今対策を考えていただいてるということがよく分かりました。  次に移ります。中項目3、今後の財政調整基金活用について。  細項目1、今後の財政調整基金についての活用。  先ほどにも重なってまいりますけれども、今こそ生活に困窮する市民に焦点を絞った支援の集中が何よりも必要と考えます。今こそ財政調整基金の積極的な活用が求められております。市の見解を教えてください。 41 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 42 ◯総務部長(牧野 正君) 本定例会で追加上程を予定しております補正予算は、新型コロナウイルス感染症に関連した経費について予算の補正が必要となったものでございまして、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました事業費を減額する一方で、新型コロナウイルス感染症対策事業を新たに提案しようとするものでございます。そういった中で、全体で8億4,523万4,000円を新たに財政調整基金から繰り入れる予定をしております。  今後につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染状況が先行き見通せない中で、本市への影響というのは非常に不透明でございますけれども、政府の専門家会議の中で、再度の感染拡大、専門会議ではこれを次なる波とおっしゃってますけれども、そういった次なる波が予想され、長丁場の対応が必要になると提言されておりますことから、さらなる歳入の減額も生じる可能性が高いと見込んでおります。  これらの状況に応じまして、新型コロナウイルス感染症対策をさらに講じる必要性が想定されますことから、新たに提案する際には既存事業の削減と併せて検討し、事業費の減額分では財源が確保できない分につきましては財政調整基金を活用してまいりたいと考えております。 43 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 44 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございました。  次に進みます。中項目4、新たな財源確保について。  現在、彦根市の平成30年の経済収支比率は96.2%と、滋賀県の市町で一番財政の硬直化が進んでいる市となっているのは12月定例会でも指摘させていただいたところです。  これからの支援策で活用できる部分も財政調整基金に大きく頼ることになっております。また、財政調整基金は、金額も既に8億4,000万円で新たに使っていただくということで、財政的にますます難しいかじ取りが必要になってまいります。  新たな財源確保が今こそ必要になっております。今後、どのようにこの資金不足を補い、財源確保に取り組もうと考えているのか、市の見解を教えてください。 45 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 46 ◯総務部長(牧野 正君) 今後につきましては、先ほどもご答弁申し上げましたとおり、長丁場の対応が必要になると想定されますことから、さらなる歳入の減額が生じる可能性が高いと見込まれます。既存事業の中止や延伸など事業見直しを行うことで財源の確保に努めてまいりたいと考えております。  また、国において創設されました新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金につきましては、国の第2次補正予算でさらに2兆円の増額をされるという情報が伝わっております。現在、国会で審議中ということで、今朝のニュースでも今週中に成立という見込みが報道されておりましたけれども、その交付金を活用していくほか、今後につきましても、このような国の交付金等の情報収集に努めるとともに、新型コロナウイルス感染症対策に係る追加の財政措置につきまして、国や県へ要望するなど財源の確保に努めてまいりたいと考えております。 47 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
    48 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。発言通告書の中には記載させていただいているんですけれども、市債の償還、例えば20年償還を30年に延ばすことで返済の負担の軽減を図るなど、そのような工夫はできないものなんでしょうか。 49 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 50 ◯総務部長(牧野 正君) これまでも私どもで、長期的な視点の下で長く借り入れられるものについてはできるだけ長く借入れをさせていただくような工夫はさせていただいております。ただ、一定の年数という、これもお借りする起債によって年限というのがございますので、その限りにおいてでございますけれども、そういった工夫もしてまいりたいと考えております。 51 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 52 ◯21番(伊藤容子さん) 今後、国の第2次臨時交付金など地方創生交付金、新型コロナ対策にまたまとまった金額が適宜下りてくるかと思いますので、常時、どこに支援をするか、本当に事業も選択と集中が必要なんですけれども、どこに支援をするかというのも、本当に必要なところに届くように、私たち議員を含めて、イメージを膨らませて想像力を豊かにして、これからどこにすべきかを考えていきたいと思います。ぜひよろしくお願いします。  細項目2、寄附金など財源確保の具体的な試みは。  今回の支援策の一つとして、彦根市新型コロナウイルス感染症対策支援基金の設置が上程され、市民の寄附金の受入先となるようです。現在、彦根市の寄附金としては、ふるさと納税のほか、(仮称)彦根市新市民体育センター整備に係る寄附金を募集中であります。  寄附金を受ける際には、様々な事務手続を簡略化し、迅速な寄附行為につながるような工夫が必要であります。この発言通告書には、ちょっと具体的に指摘させていただいていましたけれども、早々に担当課で対応していただいて迅速に事務の簡略化がなされておりました。この指摘したところだけではなく、事務の簡略化ですね、寄附金だけではなく、指摘される前に職員の皆様はどのように簡略化できるか日々考えていただければと思います。今回の指摘したところの改善はありがとうございました。  今後、寄附に際しては、すぐに寄附につながるよう、オンラインを活用した寄附の受入れの充実や、申請書の郵送によるやり取りをなくした千葉市の方法などを参考に手続の簡略化を図り、迅速な寄附につながる業務見直しが必要と思います。  また、寄附の募集受付の広報活動も多様であり、様々な接点から寄附につながる工夫も必要と考えます。例えば茅ヶ崎市のホームページを活用した使途を明示した寄附金の募集、また、調布市の「がんばろう 調布」など、既に多くの自治体が活用しているふるさとチョイスへの新型コロナウイルス対策支援策メニューの追加など、寄附金を募る機会をたくさん創出することによって寄附金の増額を図ることができると考えます。  寄附金など、財源増額に向けての具体的な市の取組についての考えを伺います。 53 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。   〔市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君)登壇〕 54 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 今後、新型コロナウイルス感染症対策などに必要な財源確保の一環として、新たに基金を設置し、市民等からの寄附金を募りたいと考えており、現在、その制度設計を進めているところですが、まずは一般的な寄附の手順として寄附申出書をご提出いただき、納付書等で納めていただく方法での募集開始を目指しており、準備が整い次第、詳細についてお知らせする予定でございます。  議員がご紹介いただいたような簡略な手続でご寄附いただける方法につきましても、効果的に寄附金を募る上で重要な視点であると認識しておりますことから、引き続き検討を進めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。 55 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 56 ◯21番(伊藤容子さん) いろいろな増収を図る、たくさんの自治体が似たようなことをやっております。ここでも自治体間競争がもう既に始まっております。ぜひ、ひこにゃんとか彦根が持てるもの全てを総動員して、魅力的な寄附金サイトを作っていただければと思います。期待しております。  次に移ります。大項目2、消防車両の寄贈について。  前回の2月定例会でも消防車両の海外寄贈についての提案をさせていただきました。今回も毎年約3台の不用な消防車両が出てくると伺っております。  中項目1、昨年度の消防車両等の処分について。  細項目1、処分状況は。  昨年度、2019年度の消防車両の処分状況を教えてください。 57 ◯議長(安澤 勝君) 消防長。   〔消防長(岡田広幸君)登壇〕 58 ◯消防長(岡田広幸君) 令和元年度に車両更新し、不用となった消防自動車は2台、救急自動車は1台になります。消防自動車につきましては、1台は普通消防ポンプ自動車、もう1台は可搬式ポンプを積載していた軽消防自動車となります。  普通消防ポンプ自動車については、市内の企業から譲渡の相談を受けていたことから、公平性を確保するため、現在、市ホームページにおいて「不用となる公用車(消防ポンプ自動車)を条件つきで譲渡します」を表題にして公募を行っています。申込み期間は5月18日から6月30日までの6週間としています。  可搬式ポンプを積載していた軽消防自動車につきましては、可搬式ポンプは大規模災害用に消防本部で管理することから、軽自動車のみの処分となりますが、17年前の軽自動車は部品としても需要がなく、海外寄贈団体にお聞きしたところ、車両のみの場合、寄贈は受けないとのことでありましたので、今後、解体処分を行う予定です。  救急自動車につきましては、オイル漏れやタイヤが片減りするなど、車両自体の老朽化が原因と思われる症状が出ていることから、安全性を考慮し、解体処分しています。 59 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 60 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。  細項目2、廃棄・寄贈の処分方法の選択基準は。  先ほども廃棄処分になった経緯を説明していただきましたけれども、不用になった車両の処分については、売却以外に廃棄・寄贈の二つの処分があります。そのどちらを選択するか、選択の基準を教えてください。 61 ◯議長(安澤 勝君) 消防長。   〔消防長(岡田広幸君)登壇〕 62 ◯消防長(岡田広幸君) 不用となりました消防車両等の処分につきましては、総務省消防庁から「消防車両等の適切な管理及び処分について」の通知により、彦根市消防車両の処分に関する要綱、内規になりますが、これを作成し、永久抹消登録を行うための解体処分を原則としております。  ただし、条件はございますが、地方公共団体、地元企業等、社会貢献団体への譲渡の規定がございますので、譲渡の要望があった際には、公平性を確保するためホームページにて公募させていただいた上で譲渡先を決定することとしております。  なお、不用となった車両の経過年数、整備状況や車体の機能、修理に要する部品の供給状況など、不用車両の性能等の維持に大きな障害となる要素がないと判断した車両に限り譲渡できるものとしております。 63 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。 〔21番(伊藤容子さん)登壇、資料提示〕 64 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。  中項目2、先ほども説明がありましたけれども、1台不用になった消防車両の寄贈の公募を行っております。現在、ホームページに掲載されています。これは消防団で使われていたものだそうですけれども、現在の応募状況について教えてください。 65 ◯議長(安澤 勝君) 消防長。   〔消防長(岡田広幸君)登壇〕 66 ◯消防長(岡田広幸君) 令和2年6月2日現在、2件の申込みがあります。 67 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 68 ◯21番(伊藤容子さん) それはどういうところでしょうか。 69 ◯議長(安澤 勝君) 消防長。   〔消防長(岡田広幸君)登壇〕 70 ◯消防長(岡田広幸君) 現在、2件の申込書を受領していますが、6月30日までの受付期間中でありますことから、今後、申込みを取り下げることなど想定されますので、具体的な申込みの提出先については公表を差し控えさせていただきますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。 71 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 72 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。先ほどの譲渡先の3要件に当てはまるところでしょうか。 73 ◯議長(安澤 勝君) 消防長。   〔消防長(岡田広幸君)登壇〕 74 ◯消防長(岡田広幸君) 今後、警防課におきまして、電話で内容等を聞き取り確認等を行い、合致してるとかいう審査が入ってまいりますので、それを踏まえた上での形になってこようかと考えております。 75 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 76 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。  細項目2、応募が複数の場合の寄贈先決定の基準は。  複数の団体、今回もそうですけれども、どのようにして寄贈先を決定するか、判断基準を踏まえて選定方法を教えてください。 77 ◯議長(安澤 勝君) 消防長。   〔消防長(岡田広幸君)登壇〕 78 ◯消防長(岡田広幸君) 譲渡の応募が多数の場合は、要綱に照らし合わせ、譲渡車両の使用目的、社会貢献度などを警防課にて総合的に審査し、譲渡の相手方を決定してまいります。 79 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 80 ◯21番(伊藤容子さん) その決定に際しては、議事録などの記録は残されるんでしょうか、過程の。 81 ◯議長(安澤 勝君) 消防長。   〔消防長(岡田広幸君)登壇〕 82 ◯消防長(岡田広幸君) 警防課で審査を行い、総合的に判断し決定してまいりますので、最終的にはどこでどうなったかというのも公表してまいります。 83 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 84 ◯21番(伊藤容子さん) 重要品目、大変高価な資産の譲り先になりますので、この判定、どこを選択するかというのは記録として残す必要があると思いますので、どうぞよろしくお願いします。  中項目3、彦根市消防車両の処分に関する要綱(内規)の公開について。  細項目1、彦根市消防車両の処分に関する要綱(内規)の今後の公開は。  これまでの経緯として、私は前回の2月定例会で、本要綱については、内規ではなく公開にする必要があるのではないかと申しました。その答弁では、消防に特化した限定的な内容であるから積極的には公開していないとの現状を説明された後、「物品の売払い等については、根拠となる例規に基づき、公正に見積り合わせや入札を実施してまいりたいと考えているので、透明性の確保を図る観点から、関係する内規についても公開するように努めてまいりたいと思う」とのご答弁をいただいております。  現在、担当課に聞きますところ、彦根市消防車両の処分に関する要綱(内規)については、今回の寄贈の公募期間中はホームページ上で公開するけれども、募集期間後の公開は予定しないとのことでした。  津市や川崎市は要綱も全てホームページ上に公開されております。彦根市でも彦根市情報公開条例が制定されており、条文の1条に「市の保有する情報の一層の公開を図り、もって市政に関し市民に説明する責務が全うされるようにし、市民の市政への参加を進め、民主的で公正かつ透明性の高い市政の推進に資することを目的とする」とあります。  改めて、前回の答弁を踏まえ、この彦根市消防車両の処分に関する要綱(内規)の公開について市の見解を伺います。 85 ◯議長(安澤 勝君) 消防長。   〔消防長(岡田広幸君)登壇〕 86 ◯消防長(岡田広幸君) 彦根市消防車両の処分に関する要綱の内規については、現在、市ホームページで公募している「不用となる公用車(消防ポンプ自動車)を条件つきで譲渡します。」に掲載し公開しています。  なお、公募期間終了後も、消防本部のページに引き続き掲載し、公開してまいりたいと考えております。 87 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 88 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。彦根市の情報公開に対する思いがよく伝わってまいります。どうぞこれからも、いろいろな課でもよろしくお願いいたします。  大項目3、彦根休日急病診療所について。  新型コロナウイルス感染防止拡大のために、医療者また関係各位のご尽力に対し、改めて敬意と感謝を表します。  中項目1、彦根休日急病診療所について。  細項目1、彦根休日急病診療所の体制は。  診察体制を教えてください。 89 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 90 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 彦根休日急病診療所は、彦根市、愛荘町、豊郷町、甲良町、多賀町の1市4町により、日曜・祝日・年末年始の一次救急を行っております。  当診療所では内科と小児科とし、診療業務は彦根医師会に、調剤業務は彦根薬剤師会に委託をするとともに、看護師および医療事務は、会計年度任用職員により業務を行っております。また診療時間は午前10時から午後6時までとしております。なお、現在は新型コロナ感染症対策の一環といたしまして、診療時間を1時間短縮しております。  基本的な診療は、内科医と小児科医の医師2名、薬剤師2名、看護師2名、医療事務員3名の体制となっておりますが、ゴールデンウイークをはじめ、年末年始やインフルエンザ流行期には、薬剤師1名、看護師1名、事務員2名から3名を増員し、対応しております。また、医療従事者の負担軽減といたしまして、令和元年度より9月と10月の日曜日は休診とさせていただいております。
    91 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 92 ◯21番(伊藤容子さん) すみません。最後の部分、コロナウイルス感染の対応のところ、一番最後の部分が聞き取れなかったので、もう一度お願いします。 93 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 94 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今、医療従事者の負担軽減ということで、令和元年度より9月と10月については休診とさせていただいているということでございます。 95 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 96 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。  細項目2、新型コロナウイルス感染時の状況は。  診察状況を含め、医療体制について教えてください。 97 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 98 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 令和2年1月に新型コロナウイルス感染症が国内でも発生し、それ以降の診療体制といたしましては、厚生労働省の通知に基づき、標準予防策を講じて診療を行ってまいりました。  さらに、熱症状がないなど無症状でも陽性反応となる方が発生したことを踏まえまして、彦根医師会理事や医療スタッフの意見を取り入れ、院内での感染拡大防止策を講じながら診療を行っております。  最近の診察の流れといたしましては、くすのきセンター正面玄関に設置しているインターホンで症状を伺い、受診者のお車で待機をしていただいた後、マスク、フェイスシールド、手袋の標準予防策をした医療事務員が問診票、保険証、お薬手帳を預かっております。  次に、医師が受診者の携帯電話を介して問診を行った後に、N95マスク、ゴーグル、ガウン、手袋を着用して受診者のお車で診察を行っております。この診察により、処方のある方につきましては、薬剤師が標準予防策を行い、お車で投薬および説明を行い、最後に医療事務員が会計を行っているというところでございます。  なお、腹痛などの風邪症状のない方を除き、原則、受診者のお車で診療を行っております。 99 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 100 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。診察状況を伺っても、コロナウイルス感染に対する診療が大変なことがよく分かります。  中項目2、収益状況について。  細項目1、収益状況について教えてください。  最近の3年間の収益状況を教えてください。 101 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 102 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 彦根休日急病診療所は、平成26年2月に福祉センターからくすのきセンター1階に場所を移して診療業務を行っております。彦根市立病院の敷地内に移ったことや、かかりつけ医の推奨、小児救急電話相談の市民周知により、一次救急診療と二次救急診療の役割分担が一定の成果を上げ、次年度への繰越しが生じております。  最近の収支状況につきましては、平成28年度の受診者数は4,278人で、前年度繰越金を含む歳入総額は8,221万9,555円に対し、歳出総額は3,981万4,658円で、その差額は4,240万4,897円、平成29年度は5,147人で、同じく繰越金を含む歳入総額は1億312万4,406円に対し、積立金3,343万7,000円を含む歳出総額は7,962万8,583円で、その差額は2,349万5,823円、平成30年度は4,660人で、同じく繰越金を含む歳入総額は7,769万7,986円に対し、積立額1,235万2,000円を含む歳出総額は5,897万8,975円で、その差額は1,871万9,011円となっております。 103 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 104 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。  細項目2、今後の収益状況の見通しを教えてください。 105 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 106 ◯福祉保健部長(田中一朗君) さきにお答えいたしましたとおり、これまでの彦根休日急病診療所は、歳入額が歳出額を上回り、次年度への繰越額が生じております。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の流行によりまして、休日急病診療所の受診者数は激減しております。  具体的に申し上げますと、昨年度の受診者と比較させていただきますと、1月の受診者数は1,414人に対し本年1月の受診者数は990人で、30%の減。2月は458人に対し375人で、18%減、3月は194人に対し108人で、44%減、4月は276人に対し38人で、86%の減、5月は544人に対し72人で、87%の減となり、本年4月は約210万円の歳出超過、5月は約180万円の歳出超過となっております。  今後もこのような状況が続きますと、令和2年度には引き続き歳出超過が見込まれるというところでございます。 107 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 108 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。休日診療所の収益についても、コロナを機会に大きく今までの積み立てていた益が一気に今なくなっていっているところ、なくなる見通しである。非常にどこの医療機関も厳しいと聞きますけれども、休日診療所も財政的に厳しいということがよく分かりました。  中項目3、積立金について。休日急病診療所の積立金について。  細項目1、積立金とは。  どのようなものに使っているか、具体的な例を示して教えてください。 109 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 110 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 彦根休日急病診療所が平成26年2月に現在のくすのきセンターに移転後、受診者数が年々増加し、次年度への繰越金が生じてまいりました。  この繰越金を将来的に休日急病診療所診療業務の財源が不足する場合を想定し、その不足額の財源に充てるため、「彦根休日急病診療所財政調整基金の設置、管理および処分に関する条例」を平成29年3月彦根市議会定例会において議決をいただき、基金を創設したところでございます。  この財政調整基金は、初年度である平成29年度に3,343万7,000円、平成30年度に1,235万2,000円、令和元年度に1,174万6,000円を積み立て、令和2年5月末日現在の基金残高は5,753万5,000円となっております。 111 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 112 ◯21番(伊藤容子さん) ということは、先ほど当該年度の収益を積み立てる積立金を教えていただきましたけれども、積立金として基金としては5,740万円があるということで、それは今後の状況によって不足部分をこの部分で補っていくということでよろしいでしょうか。再質問です。 113 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 114 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいま議員ご指摘がありましたように、この令和2年度はかなり厳しい状況となっておりますので、歳出超過となった場合につきましては、この基金を取り崩させていただいて対応を考えていかなければならない場合が出てくるとは思っております。 115 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 116 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、これは積立金についての新型コロナウイルス感染時での活用ということですけれども、新型コロナウイルス感染拡大時に想定するこの積立金、今のお話だと積立金に代わる基金の具体的活用を教えていただければと思います。 117 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 118 ◯福祉保健部長(田中一朗君) さきにお答えしましたとおり、令和2年度の彦根休日急病診療所事業としての収支は大変厳しい状況でございます。現状の受診状況では、本年度に積算をしておりました歳入が見込めない状況でございまして、財政調整基金を取り崩しての対応が見込まれるところでございます。 119 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 120 ◯21番(伊藤容子さん) 新型コロナウイルス感染防止拡大には、医療従事者の関係の方々が感染のリスクを冒しながら私たち市民の治療とか感染防止に尽力していただいて、各地で感謝や応援する動きが様々な形で示されております。  彦根市でも、医療関係者を感謝・応援するために彦根城もブルーライトアップされ、6月1日号の「広報ひこね」でもブルーライトアップされた彦根城が表紙を大きく飾っていました。  応援・感謝のブルーライトアップだけではなく、実際に今、短期的に見ると、コロナで収支は悪化しておりますけれども、今までに蓄えた、またこういうときこそ、財政調整基金を使って医療従事者の方へのねぎらいの方法を医療関係者全体、また休日診療所の方々への具体的な検討をされてはいかがでしょうか。  自らの感染リスクを顧みず私たちを診療していただく、それによって私たちが発熱しても安心して生活していられる、本当に支えてくださっている方々に今こそ財政調整基金を使う必要がある、ねぎらう具体的な行動も必要かと思います。これは要望です。  次に移ります。細項目3、今後の新型コロナウイルス感染拡大を想定し、発熱外来の設置が必要ではないでしょうか。  昨日、中野議員が新型コロナ感染拡大時に発熱した市民の方が受診できず困っておられた事例を挙げ、安心して診ていただける体制についての質問をされていました。その答弁の中で、地域の先生方の中で時間を決め、発熱患者さんの診察に当たっておられることを保健所、市も把握しているとの状況の説明があり、ほっとした次第でございます。  平日だけでなく、休日においても発熱した市民の方々が不安に思うことのないように、受診できる環境づくりが第2波・第3波に備えて必要と思います。発熱外来の設置について彦根市の見解を伺います。 121 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 122 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現在の新型コロナウイルス感染症の診療体制といたしましては、帰国者・接触者相談センターおよび帰国者・接触者外来が発熱外来の機能の一端を担うものと考えております。  さらには、帰国者・接触者外来に患者が集中することを避け、その対応能力向上策の一つといたしまして、PCR検査センターの設置や地域医師会との連携が検討されているところでございます。  また、それぞれの地域の実情等によりまして設置方法等の考え方は変わりますが、現在の湖東地域の状況といたしましては、県がPCR検査センターの設置に向けて調整をされておりまして、これが設置されますと、かかりつけ医は圏域のPCR検査センターに検査を依頼し、その結果を受けて診療に当たることができるということになり、これまで以上に円滑な診療につながるものと考えております。  そのため、今後は県および彦根医師会と協力して、発熱された方が安心して受診していただける一次医療の提供体制を整えてまいりたいと考えております。 123 ◯議長(安澤 勝君) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 124 ◯21番(伊藤容子さん) 医療に関しては日々、日進月歩しており、唾液での診察、感染リスクの検査が6月から開始になるとか、今後いろいろな変化があると思います。どんどん医療の体制もやり方も変わってくるかと思います。  ぜひ彦根市におかれましては、市民のみんなが感染拡大時でも安心して発熱して受診ができるような体制を皆さんとともにつくっていただきたいと思います。  これで質問を終わります。ありがとうございました。 125 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午前10時07分休憩            午前10時14分再開 126 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  6番北川元気君。北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 127 ◯6番(北川元気君) 令和会の北川元気でございます。分かりやすく、また大きな声でご答弁よろしくお願いします。  それでは、大項目の1点目は教育について。  彦根市の学校再開時における感染症対策ガイドラインについて、以下、質問してまいります。  会派令和会から教育委員会に対して、学校再開による感染症対策についての要望書というのを5月25日に提出させていただき、その2日後、5月27日には彦根市のホームページに「学校再開時における感染症対策ガイドラインについて」ということで、お知らせをしていただきました。早急な対応にまず感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。  まず、この彦根市の感染症対策ガイドラインの概要についてご説明をお願いします。 128 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 129 ◯教育長(西嶋良年君) 学校再開時における感染症対策ガイドラインは、文部科学省より「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~学校の新しい生活様式~」が示されたことを踏まえ、彦根市立小・中学校が6月から再開するに当たり、教育委員会において作成しました。  まず、三つの密を徹底的に避け、マスクの着用および手洗いなどの手指衛生など、基本的な感染対策を継続する新しい生活様式を学校へ導入することとし、その上で、児童・生徒への指導、健康観察、欠席の取扱い、体調不良を申し出た児童・生徒への対応、授業など、通学時、給食、学校行事、心の健康といった各教育活動場面や学校生活での新型コロナウイルス感染症に関わる対策について示しています。  また、感染者が確認された際、関係機関と連携し、迅速かつ的確に対応すること、感染者や濃厚接触者である児童・生徒やその家族が差別・いじめなどの対象とならないよう指導を行うことなど、感染およびその拡大リスクを可能な限り低減しつつ教育活動を継続し、子どもの健やかな学びが保障できるよう、学校運営上の工夫の在り方について基本的な考え方を示しております。 130 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 131 ◯6番(北川元気君) 細項目の2にいきます。
     このガイドラインの基本的な考え方の中にこうあります。「感染症対策を徹底しつつも、感染リスクをゼロにすることはできないという事実を前提として、今後の第2波・第3波に備え、教育委員会および学校は元より、保健所や学校医・学校薬剤師等の専門家と連携した保健管理体制を構築し、感染者が確認された場合には、迅速かつ的確にその対応に当たることとします」と示されております。  この保健管理体制というのは、もう学校は既に始まっていますけれども、既に構築をされているのか、具体的にどのような組織で何をするのか、この辺の詳細を教えてください。 132 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 133 ◯教育長(西嶋良年君) 彦根市立小・中学校の保健管理体制については、教育委員会事務局の中に、今回の新型コロナウイルス感染症の学校現場での拡大を防止するため、各課長級以上の職員で構成をする対策調整会議を立ち上げ、彦根市新型コロナウイルス感染症対策本部、保健所、学校医および学校薬剤師の各代表、小・中学校と相互に連絡調整を図り、対応方針を策定する体制を取っています。  保健所には、疫学的な評価や学校の臨時休業・消毒について、そして学校医・学校薬剤師代表には、専門的知見からの感染症予防等の健康管理や学校施設の衛生管理について指導助言を行う役割を担っていただいています。  これらの指導助言を基に、教育委員会事務局の対策調整会議で対応方針を策定し、市の総合的な対策を推進する彦根市新型コロナウイルス感染症対策本部会議の決定を受け、学校現場に必要な指示・指導を行うこととしております。 134 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 135 ◯6番(北川元気君) 次、いきます。感染症ガイドラインには、学級閉鎖とか学年閉鎖、臨時休業等の基準が示されておりませんでした。このコロナ禍で子どもたちを学校に送り出す保護者の方々、あるいは地域の方々からは、「またこれ再発したらどうなるんだ」という心配をされている方がたくさんおられるわけですけれども、こういうのは現時点で決まっていないのでしょうか。その辺の基本的な考え方をお示しください。 136 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 137 ◯教育長(西嶋良年君) 臨時休業等の基準は、さきに説明しました文部科学省のマニュアルに基づいております。児童・生徒などや教職員の感染が確認された場合、感染者の学校における活動の状況、接触者の多さ、地域における感染拡大の状況、感染経路が明確かどうかといった事項についての保健所の調査結果を踏まえ、学校内で感染が広がっている可能性が高いと判断された場合は、教育委員会は保健所と相談し、学級単位、学年単位または学校全体といった臨時休業を行う範囲やその期間について判断をすることとしております。 138 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 139 ◯6番(北川元気君) 今の点を気にしておられる方からも私のところにも問合せがありましたので、ぜひとも情報発信をしていただきたい。また、この保健管理体制というものが既にできているのであれば、あらかじめそういうものをしっかりと確認された上で、地域の方々、保護者の方々にも情報発信をしていただきたいという思いで質問させていただきました。  次にいきます。彦根市の感染症対策ガイドラインの(7)給食のところですが、それなりの対策が示されているものの、他市におきましては、感染リスクをできるだけ回避するために、おかずをパックに詰めたり、パンを袋に入れたりするなどした簡易給食を提供するなど踏み込んだ感染症防止対策が取られているところもあります。特に飛沫による感染というのが危険であると認識をしているわけですけれども、彦根市はこの給食の対策、十分であると考えておられますか。 140 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 141 ◯教育長(西嶋良年君) 学校給食につきましては、6月から提供を開始しましたが、提供に当たっては、ガイドラインで示す対策のほかに、特に人が密集・密接する配膳時の感染防止対策の一つとして、献立においても対策を講じることとしております。  小学校におきましては、給食開始から2週間は、適切な栄養摂取ができるよう配慮した上で、配膳の過程を省略できるよう、品数を1品を減らした献立としております。  加えて、小学校1年生は、配膳時を含めた給食指導も必要となりますことから、開始から最初の1週間は、主食をご飯とし、給食調理室におきましてパック詰めを行い提供することとしております。  次に、中学校については、開始からの1週間は、主食についてはパンや麺といった個包装されているものを提供することとし、感染リスクの回避を図っているところです。 142 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 143 ◯6番(北川元気君) ガイドラインだけではなくて、各学校でそれぞれの工夫された感染防止の取組をされているということで、学校それぞれのホームページでもそういうことの紹介をしていただいておりまして、ありがたいなと思ってるところなんですけれども、引き続き保健管理体制のところともしっかりと連携をしながら、どういった給食がベストなのかということをまた知恵を絞って考えていただきたいと思います。  次に、細項目の5番ですけれども、彦根市の感染症対策ガイドラインの(8)学校行事のところでは、感染の拡大状況に応じて実施の有無を慎重に検討するという旨記載されております。修学旅行は取りやめになってしまうんでしょうか。 144 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 145 ◯教育長(西嶋良年君) 現在のところ、各校において修学旅行の実施に向けて時期や内容について検討しているところです。  また、市教育委員会では、実施に際して、各校にて感染防止対策マニュアルを作成するなど、十分な感染防止対策を行うよう指示しております。しかしながら、今後の感染状況などにより、やむなく中止または延期となることも考えられると思っております。 146 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 147 ◯6番(北川元気君) たしか文部科学省の通知でしたかね、それにはQ&Aみたいなところに書いていたと思うんですけれども、できるだけ修学旅行中止という判断をするのではなくて、できれば延期という形で実施できるようにしていただきたいという旨のことが書いてあったことを確認させていただいたんですけれども、楽しみにされてる子どもたちもいっぱいいますし、修学旅行を例年どおりということにはいかないかもしれないんですけど、工夫もしていただいてお願いしたいと思います。  中項目の2にいきます。臨時休業による学習の遅れについて、以下、質問します。  長期間の学校の臨時休業により児童・生徒に学習の遅れが生じていますが、彦根市教育委員会はどのように学習の遅れについて把握あるいは分析をされていますか。 148 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 149 ◯教育長(西嶋良年君) 臨時休業により指導できていない学習内容につきましては、各校からの報告を基に把握をしております。また、今後、教務主任会議を定期的に開催することにより、継続して把握に努め、必要な指導をしていきたいと考えております。  また、臨時休業中は、教科書や課題プリントなどを用いた家庭学習、分散登校を実施するなどして、児童・生徒の学習を止めずに進めるということで取り組んでまいりました。児童・生徒の取組の様子については、課題の提出状況や取組状況にもばらつきが見られるということで、学習の到達度については差があると認識しております。 150 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 151 ◯6番(北川元気君) この学習の遅れについて、正確に把握・分析するのはなかなか難しいかもしれないんですけれども、確実に学習の遅れというのが生じているということだと思います。  次の質問にいきますけれども、学習の遅れに対する対応として文部科学省は、学校で補充のための授業や補習を行うなど学習の遅れを補うための可能な限りの措置を講じることや、特に学習内容の定着が不十分な子どもたちには別途個別に補習を実施する、追加の家庭学習を適切に課すなどの必要な措置を講じることを教育委員会や学校にお願いをされています。  子どもたちの学習の遅れに対する彦根市の具体的な対応についてお尋ねいたします。 152 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 153 ◯教育長(西嶋良年君) 学習の遅れについては、子どもたちの学習状況をしっかりと把握することがまずは大切であると考えております。そのために小テストや単元テストの実施、授業中の子どもの様子の観察、家庭学習の取組状況などから、児童・生徒の学習状況を評価することで把握しております。  また、児童・生徒の学習の定着状況に応じて、各教員が授業中における学習活動のきめ細かな支援に努めたり、各校に配置する学習指導員が、放課後、長期休業などを活用しまして補習等を行ったりすることで児童・生徒の学力の定着を図っていきたいと考えております。 154 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 155 ◯6番(北川元気君) 次にいきます。子どもたちの学習の遅れに対する彦根市の対応として、夏休み等の長期休業が短縮となるか。これは既に答弁もありましたけれども、よろしくお願いします。 156 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 157 ◯教育長(西嶋良年君) 授業時間数の確保に向けまして、市全体として長期休業を短縮いたします。  夏季休業につきましては、8月1日から8月20日まで、例年より17日少ない20日間としております。冬季休業につきましても、12月26日から1月5日までで、例年より3日少ない11日間の設定としているところです。 158 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 159 ◯6番(北川元気君) 子どもたちの学習の遅れに対する彦根市の対応として、土曜日授業を実施されるのかどうか。これも答弁ありましたけれども、よろしくお願いします。 160 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 161 ◯教育長(西嶋良年君) 先ほど答弁いたしましたように、市全体として長期休業を短縮いたしますが、子どもの学習が保障されるよう、長期休業中のさらなる登校日や土曜日の授業、朝の短時間学習などを設定し、学習指導を行うよう各校長に指示をしております。  したがいまして、各校の状況に応じて土曜日授業を実施する学校もあるものと考えております。 162 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 163 ◯6番(北川元気君) 現時点で未実施、実施できていないとなっている授業や学習は、令和2年度内に全て実施ができるものなのか。この点についてお願いします。 164 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 165 ◯教育長(西嶋良年君) これまで未実施の内容につきましては、小・中学校全ての学年において、行事の精選をはじめとした教育計画の見直し等による指導内容の重点化を図りながら、今年度内に実施できるよう計画しております。  今後の感染状況等によってさらに指導計画を変更していくことも考えられますが、市教育委員会としましては、各校が立てた指導計画の進捗状況の定期的な把握に努め、年度内の実施に向けて指導してまいりたいと考えております。 166 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 167 ◯6番(北川元気君) この点を心配されている保護者さんが非常に多いんです。臨時休業になって学習の遅れが生じて、できていない授業もあって、その授業が一体どうなるんだろうということですね。  夏休みが17日分、それから冬休みが3日分なので、20日分ですか、その休みを短縮して授業に充てたりされるということなんですけれども、実際に臨時休業でお休みとなってしまったのは32日分ぐらいあるので、これを土曜日の授業として実施されながら、また、そのコマ数を分けながらという話もこれまでありましたけれども、そういった形でやっていく計画を今されてるんだということを理解しました。  その点も心配されている保護者の方とかにも届くように、ぜひともその情報の発信をしていただきたいとお願いしておきたいと思います。  続いて中項目の3番、家庭学習オンライン授業についての質問に移ります。  小学校・中学校教育用コンピュータ整備事業の詳細についてですけれども、こちらは議案第57号彦根市一般会計補正予算でも、GIGAスクール構想に係る学習利用者用端末整備に要する経費というので、小学校の5年生と6年生、中学校1年生が対象として補正がされております。これについて詳細な説明をお願いいたします。 168 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。   〔教育部長(岸田道幸君)登壇〕 169 ◯教育部長(岸田道幸君) 令和元年12月に国から示されたGIGAスクール構想では、令和5年度までに全児童・生徒に対し1人1台の学習用端末を整備することが示され、これに基づき彦根市でも年次的に整備を行い、令和5年度までに事業を完了する予定としておりました。  しかしながら、本年2月頃から新型コロナウイルス感染症が拡大し、災害や感染症の発生等による学校の臨時休業等の緊急時に子どもたちの学びを保障できる環境を早期に実現する必要が生じ、国においてはGIGAスクール構想の実現を加速させることとされました。  こうしたことから、本市におきましても、平常時・非常時における一律の学習環境を確保するため、本定例会では小学校5年生・6年生および中学校1年生用の学習用端末の整備に係る費用を計上させていただいております。  残りの中学校2年生・3年生、小学校1年生から4年生までの全ての児童・生徒用の学習用端末を今年度中に整備することとしており、必要な予算につきましては、本定例会において追加議案としてお諮りさせていただきたいと考えているところでございます。  今回補正をお願いする内容につきましては、まず、備品購入費としまして、小学校5・6年生用として2,144台、中学校1年生用として1,026台、合計3,170台の学習用端末に係る費用でございます。また、端末設定委託料につきましては、端末の初期設定やネットワーク設定に要する経費でございます。合わせまして、小学校分として1億2,006万4,000円、中学校分として5,745万6,000円の補正予算をお願いするものでございます。 170 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 171 ◯6番(北川元気君) 次の質問です。小学校5年生・6年生と中学校1年生のみの対象と今回されたわけですけれども、その理由についてお願いします。 172 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。   〔教育部長(岸田道幸君)登壇〕 173 ◯教育部長(岸田道幸君) 文部科学省から示されたGIGAスクール構想の実現ロードマップでは、1人1台端末の整備について、令和5年度までに段階的に行うこととされており、小学校5年生・6年生および中学校1年生については、令和2年度までに整備することとされています。  今回補正予算をお願いしている分については、国のロードマップに合わせまして、令和2年度中に小学校5年生・6年生および中学1年生の端末を整備するべき必要な予算として、6月の当初の補正予算として計上させていただいたというところでございます。 174 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 175 ◯6番(北川元気君) 国のスケジュールの関係で、取りあえず一旦、小学校5年生・6年生、中学校1年生だけの補正予算になったけれども、追加議案で全ての学年に1人1台の端末の整備の予算が出てくるということを聞いておりますので、理解しました。  続きまして、彦根市の全ての児童・生徒に1人1台のタブレット端末を整備する具体的なスケジュールと課題についてお願いします。 176 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。   〔教育部長(岸田道幸君)登壇〕 177 ◯教育部長(岸田道幸君) まず、タブレット端末整備のスケジュールにつきましては、GIGAスクール構想では令和5年度までに全児童・生徒に対し1人1台の学習用端末を整備することが示され、これに基づき彦根市でも年次的に整備を行い、令和5年度までに事業を完了する予定をいたしておりました。  しかしながら、新型コロナウイルス感染症の拡大により、国においてはGIGAスクール構想の実現を加速されることとされ、本市におきましても、平常時・非常時における一律の学習環境を確保するため、全ての児童・生徒用の学習用端末を今年度中に整備することとしており、先ほどもご答弁申し上げましたとおりでございますけども、必要な予算につきましては、本定例会においてお諮りをさせていただきたいと考えております。  なお、1人1台端末の整備については、現在のところ、令和3年1月からの配備を目標に進めてまいりたいと考えております。
     次に、端末整備に係る課題ですが、全国規模での大量調達や新型コロナウイルス感染拡大に起因する世界規模での供給不安定の中、目標時期までに調達・整備をいかに進めるかが課題であると認識しております。少しでも早く確実に確保できるように、国や県からの情報収集をしつつ調達を進めてまいりたいと考えております。 178 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 179 ◯6番(北川元気君) 次へいきます。  彦根市の全ての児童・生徒が自宅でオンラインで学習ができるためのインターネットの環境整備の具体的なスケージュールと課題についてお願いします。 180 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。   〔教育部長(岸田道幸君)登壇〕 181 ◯教育部長(岸田道幸君) まず、インターネット環境整備のスケジュールについてお答えをいたします。  本定例会でお諮りしております小学校5年生・6年生、中学校1年生に加え、残りの中学校2年生・3年生、小学校1年生から4年生までの全ての児童・生徒用の学習用端末を今年度中に整備することとし、必要な予算につきましては、本定例会において追加議案としてお諮りをさせていただきたいと考えております。  現在のところ、令和3年1月からの配備を目標に進めたいと考えておりまして、それに合わせて、子どもの学びの保障と教育の機会均等の観点から、Wi-Fi環境を整えられない家庭に対しましては、モバイルWi-Fiルーター等の貸与により家庭学習が可能となるインターネット通信環境を提供していきたいと考えております。  次に課題についてお答えをいたします。  モバイルWi-Fiルーターの通信費用については、国の補助対象となっておらず、また継続的に費用が発生することから、その費用負担が課題となります。国が通信事業者に働きかけ、家庭学習向けの廉価なプランを構築する情報もあるため、他市の状況も含め引き続き情報を収集し検討を進めてまいります。 182 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 183 ◯6番(北川元気君) 今ほどモバイルWi-Fiルーターの貸与ということでご答弁がありましたけれども、その具体的なスケジュール、いつ頃から貸与を考えておられるのかとか、第2波・第3波となった時に自宅でオンライン学習がせめてこのときまでにはできるように準備をしておこうとか、そういう方針で考えておこうとかみたいなことはまだ全然何も決まってないんですかね。この点をちょっと再質問お願いします。 184 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。   〔教育部長(岸田道幸君)登壇〕 185 ◯教育部長(岸田道幸君) モバイルWi-Fiルーターでございますけれども、先ほどのパソコンと同じでございまして今もメーカーに確認をしておりますと、品不足で、すぐには入らない。昨日も実はメーカーに確認した中では、早くても秋頃からという情報を得ております。  ただ、その物を早く教育委員会としても取得する必要がまずはございますので、先ほども申しました今後の追加議案の中でモバイルルーターも必要数を計上させていただきたいと考えているところでございます。  あとは、子ども用の端末の配備計画についても、先ほど言いましたように1月を目標としてるんですけども、それらとも合わせながら早く入るようにしたいと教育委員会としては考えているところでございます。 186 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 187 ◯6番(北川元気君) 令和3年、来年の1月から子どもたちに1人1台の端末が整備されて、併せてWi-Fiのルーターもいけたらいいなとは思うんですけれども、その品薄の状況とか、またコロナの感染の状況とか、いろいろとそういうのにも関わってくると思いますので、また、これは追って質問させていただきたいと思います。  次、いきます。彦根市の子どもたちがオンラインで学習するとき、どのサイトを利用してどのように学習をすればいいのか、オンライン学習についての具体的な方法をお願いします。 188 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 189 ◯教育長(西嶋良年君) 学校の臨時休業に際し、教科書と併用できる教材、動画等を活用した学習を組み合わせていくことが重要であると考えています。  現在、本市では、各校や市のホームページから文部科学省や県教育委員会が提供しているサイトにアクセスすることで、そこに掲載されている教材や動画等を活用した学習ができるようにしております。  今後、1人1台のタブレット端末やWi-Fi環境の整備により、ICTを効果的に活用した授業や学習が可能になると考えています。  具体的に申しますと、1点目に、一斉授業の中では、デジタル教科書・教材を提示することにより、子どもたちの興味・関心を喚起するとともに、学習課題などを効果的に指導できると考えております。  2点目に、個別学習では、ドリルソフトなどのデジタル教材を用いた学習や、発音・運動・演奏などの活動の様子を記録・再生することで技術の向上を図れるようにできると考えております。  3点目に、協働学習では、学習課題に対する自分の考えを大型スクリーンに映し出し、分かりやすく提示して発表や話合いを行うことや、グループ内の複数の意見・考えを書き込んだワークシートや、書き込みをしたデジタル教科書・教材を映すことにより、お互いの考えを視覚的に共有することができると考えております。  さらに、家庭学習におきましては、タブレットの持ち帰りが可能となりましたら、そちらを活用しまして各自のペースで継続的に学習するということが可能になります。  また、学校からの非常時・緊急時のオンライン授業を行うことも可能になります。これらのことについて、今後さらに研究を進めてまいりたいと考えているところです。 190 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 191 ◯6番(北川元気君) 文部科学省のサイト、それから県のサイト、彦根市でもそういう学習支援サイトというものを持っておられますけれども、まだまだ改善の余地があるというか、全然中身がないようなものもありますので、ここをしっかりとやっぱりやっていかないと、端末の整備、ネット環境の整備をしただけでは、家へ持って帰ってもらって学習というところまでいけないので、ここをしっかりと詰めていただきたいと思うんです。  これ、彦根市で学習支援サイトって今やっていただいてますけど、彦根市でやるようなことじゃないと思うんですよ。それこそ広域でやったりとか、県で協力してやったり、民間で協力してやったりという形で効率的な学習ができるようなこともやっぱり検討していただく必要があると思いますので、ちょっとお考えいただきたいということを申し上げておきたいと思います。  また、昨日の質問のご答弁で「あれ?」と思ったのが、子どもたちが家に端末を持って帰ったらだめかのような、そういうルールにするなり、いや、でも持って帰っていくことを前提に整備をするということになっていたりと、ちょっとその辺の整理もしっかりとお願いしておきたいと思います。確実に持って帰っていただけるような導入をお願いしておきたいと思います。  次に、大項目の2にいきます。彦根市のコロナ対策予算、これは追加議案のものについての質問です。  彦根市の新型コロナウイルス感染症対策関連経費は、追加議案でまとめて上程される予定であるとされています。詳細なところについては、追加議案が正式に上程されてから質疑をさせていただくこととして、今回はその大枠の部分についてのお尋ねをいたしたいと思います。  「新型コロナウイルス感染症対策(2020年5月25日時点)」という資料が我々議員にも公開されておりますけれども、この概要についてまずご説明ください。 192 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。   〔副市長(山田静男君)登壇〕 193 ◯副市長(山田静男君) 彦根市新型コロナウイルス感染症対策につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いまして市民生活に甚大な影響が出ている中において、市民の皆様が安心して暮らせる日常を取り戻すために、今後の市としての取組をまとめたものでございます。  対策の内容といたしましては、感染防止対策や適切な情報提供など、感染拡大から市民を守る取組、また、子育て世代や事業者向けの支援などの生活・雇用・事業を守る取組、また、地元経済の復興策や観光キャンペーン等の地域経済を回復させる取組と、大きく三つの取組に分けまして、ウイルス感染を防ぎ、生活・雇用・事業を守るとともに、地域経済の回復に向けた取組を状況を見極めながら実施してまいりたいと考えているところでございます。 194 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 195 ◯6番(北川元気君) ありがとうございます。今ほど概要をご説明いただきましたけれども、この「彦根市新型コロナウイルス感染症対策(2020年5月25日時点)」というのは、もう既にホームページにもアップされておりますので、「彦根市のコロナ対策はどうなってるのか」とおっしゃる市民の方はぜひ1度インターネットで検索をしてご覧いただきたいと思います。  次いきます。「彦根市新型コロナウイルス感染症対策(2020年5月25日時点)」のこの資料の中の取組のうち、大久保市長が、彦根市としてこれは特に大事、重要だと考えておられる施策について、その理由と併せてお答えください。 196 ◯議長(安澤 勝君) 市長。   〔市長(大久保 貴君)登壇〕 197 ◯市長(大久保 貴君) 今回上程させていただきました施策につきましては、5月1日号「広報ひこね」において実施いたしました新型コロナウイルス感染症拡大防止緊急アンケート等の結果によって、市民の皆様の声をお伺いするとともに、保育所、また学校の休業に伴う影響や県の休業要請に伴う影響など、社会的な要因を考慮しつつ、市として何ができるのか、様々な検討を重ねてきたものでございまして、全ての施策が重要でございます。  なお、市民の皆様への支援を少しでも早くお届けしたいという思いから、施策の実施に当たりましては、スピード感を持って取り組んでおるというところでございます。 198 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 199 ◯6番(北川元気君) 全て大事だという答えでありました。  次にいきます。6月定例会で追加議案として予定されているこの新型コロナ対策の事業費総額ですが、約20.6億円です。20.6億円のうち、国・県の支出は幾らで、彦根市の支出は幾らになるんでしょうか。 200 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 201 ◯総務部長(牧野 正君) 今議会に上程を予定しております6月補正の追加分のうち、新型コロナウイルス感染症対策事業費としてお示しいたしました約20億6,000万円の内訳につきましては、一般会計の事業費補正が約15億5,000万円、また、国民健康保険事業特別会計および水道事業会計の補正予算が約5億1,000万円でございますが、これにつきましては、国民健康保険料および水道基本料金の免除の分でございまして、収入の減額となるものでございます。  したがいまして、一般会計につきましては、先ほど申し上げました事業費約15億5,000万円に対しまして、国庫支出金が、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、これは国から出ているものでございますけれども、これが2億8,837万6,000円ございます。この臨時交付金を含めました国庫支出金が約5億2,700万円、それから、県の支出金が約300万円となりまして、本市の負担額といたしましては約10億2,000万円となります。  また、先ほども申し上げました国民健康保険事業特別会計および水道事業会計につきましては、この収入の減額分、約5億1,000万円について本市が負担するということになりますので、全体では15億3,000万円が本市の負担ということになるわけでございます。 202 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 203 ◯6番(北川元気君) ありがとうございます。彦根市の持ち出し15億3,000万円ということで確認させていただきました。  続きまして、県内他市の新型コロナ対策における事業費総額と、今ほどもご答弁いただきましたけれども、国や県の支出額、市の支出額、この状況についてお願いいたします。 204 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 205 ◯総務部長(牧野 正君) 県内他市の新型コロナウイルス対策における予算額につきまして、6月2日時点で照会をさせていただき、情報提供をいただきました主に近隣の自治体を対象に、人口に応じて定額で給付されております特別定額給付金、これは人口によって変わってまいりますので、その分を除いた額でお答えを申し上げます。  まず、長浜市でございますけれども、5月および6月補正予算を合わせまして、事業費総額で約27億7,000万円。このうち、国・県支出金の総額が約4億4,000万円、市の負担額が約23億3,000万円と伺っております。  それから、近江八幡市でございますけれども、5月および6月補正予算を合わせまして、事業費総額で約9億5,000万円、このうち国・県支出金の総額が約3億3,000万円、市の負担額といたしましては約6億2,000万円と伺っております。  最後に、お隣の米原市でございますけれども、5月および6月補正予算を合わせまして、事業費総額で約6億円、このうち国・県支出金の総額が約1億5,000万円、市の負担額が約4億5,000万円と伺っております。  一方で、本市の5月および6月補正予算を合算いたしました新型コロナウイルス対策における補正予算額でございますけれども、一般会計で、これ5月、6月合わせますので、先ほど申し上げました額とは変わりますけれども、約19億1,000万円でございまして、これに国民健康保険事業特別会計および水道事業会計における収入の減額分であります、先ほども申し上げました約5億1,000万円を加えますと、全体で約24億2,000万円となります。これは、皆様に提供させていただきました資料の中で大きな文字で上げさせていただいている額でございます。このうち、国・県支出金の総額が約7億1,000万円、本市の負担額が約17億1,000万円となります。  なお、先ほど申し上げました他の自治体におきましては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金、国から交付されております臨時交付金につきましては、現時点では未計上とされておりますことから、その分を比較するために本市もその交付金を除いたとしますと、当然市の分が増えるわけでございます。そうしますと、国・県支出金の総額は約4億3,000万円となりまして、本市の負担額は19億9,000万円となるものでございます。 206 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 207 ◯6番(北川元気君) ありがとうございます。我々の会派令和会でもいろいろと県内他市の状況を確認させていただきましたけれども、ちょっとまだ分からない未確定なところもありまして、引き続き調べているところなんです。  今ほどおっしゃいました彦根市と、それから県内他市の状況を今度は比較をして、その見解についてお聞かせください。 208 ◯議長(安澤 勝君) 副市長。   〔副市長(山田静男君)登壇〕 209 ◯副市長(山田静男君) 県内他市の比較につきましては、人口規模も各団体等の隔たりもあることから単純な比較は困難でございますが、市民の皆様の声を反映しつつ、様々な検討を重ね作成してまいりました予算案でございますので、県内他市と比較しても、彦根市は、遜色のない支援が市民の皆様に行き届くものであると考えているところでございます。 210 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 211 ◯6番(北川元気君) 5月臨時会のときにはしょぼ過ぎるということで申し上げてしまいましたけれども、今回、6月の追加議案で上程される金額を見ると、まずまずのところかなと思います。遜色のない程度になったかなと思います。  今後、引き続き必要な支援というのは追加でどんどんやっていただきたいと思いますので、その点は期待を申し上げておいて、次の大項目にいきたいと思います。ありがとうございます。  続きまして、大項目の3、生活保護についての質問です。  新型コロナウイルス感染症に伴う政府の緊急事態宣言、外出自粛や休業などの影響によりまして、失業者や生活苦に陥る人が相次いでいるとの報道がなされています。そこで、彦根市における生活保護の相談件数、それから申請件数の推移についてお尋ねいたします。 212 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 213 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 緊急事態宣言が4月16日に発表されましたことから、令和2年4月以降におけます生活保護の相談件数および申請件数につきましてお答えをいたしますと、4月が相談件数が33件で申請件数が20件、5月が相談件数33件で申請件数が15件となっております。  なお、福祉事務所におきましては、生活保護に特化した相談のみを行っているのではなく、金銭的な困窮状態や住宅の有無など、相談を希望される方から生活全般の状況について幅広くお伺いする中で、その方の状況に応じた提案の一つとして生活保護制度のご案内をさせていただいております。  こうしたことから、今ほど申し上げました相談件数につきましては、生活相談全般に係る件数ということになっておりますので、ご理解をいただきますようお願いいたします。 214 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 215 ◯6番(北川元気君) では、続きまして、対前年同月比、生活保護の相談件数、申請件数についてお願いします。 216 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 217 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今ほどお答えしました条件の下で、昨年度4月および5月の相談件数と申請件数を申し上げますと、4月が相談件数21件、申請件数が10件となっております。また5月が相談件数26件で、申請件数が13件となっております。  以上のことから、対前年同月比につきましては、相談件数において、4月が約1.6倍、5月は1.3倍となっておりまして、申請件数におきましては、4月が2倍、5月が約1.2倍となっております。
    218 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 219 ◯6番(北川元気君) 報道によりますと、生活保護の相談あるいは申請の件数が相当増えている地域があるということですし、また、ある専門家の方の記事なんかを調べてみますと、生活保護のピークが今度また7月に来るんじゃないかということも言われていたりしています。なので、今回の質問は、生活保護の彦根市の状況を確認するとともに、そういった相談体制の確保、あるいはこの後の質問に出てきますけれども、厚生労働省からこういった事態を受けて様々な通知が出されていて、その取組がどうなのかということの確認をさせていただきたいと思って質問をしています。  まず、その相談体制の確保についてお願いいたします。 220 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 221 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 生活保護の相談を含む、主に経済的な困り事に対する相談体制として、社会福祉課では3名の相談支援員を配置しております。相談に来られた方にスムーズにご案内ができますように、事前に電話での予約をお願いしておりますが、予約がなくても相談には応じております。  このたびの新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの相談がございますが、3名の相談支援員以外にも、生活保護のケースワーカーや生活困窮者自立支援制度の担当者も初期相談に入るなどの対応をしております。  このほか、就労支援員、就労準備支援員、家計相談支援員や子どもの学力向上支援員など、生活にお困りの方に対しましていろいろな面からサポートをさせていただいているところでございます。 222 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 223 ◯6番(北川元気君) 十分な体制を確保されているということですね。  じゃあ、次、生活保護に関する厚生労働省からの通知の内容と、彦根市の取組状況についてお願いします。 224 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 225 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 新型コロナウイルス感染症の影響により、滋賀県を通じて厚生労働省から送付される生活保護に関する通知につきましては、緊急事態宣言を受けた福祉事務所の対応に関するものをはじめ、様々なものがございます。  その中でも、令和2年4月7日付、厚生労働省社会・援護局保護課より通知された「新型コロナウイルス感染防止等のための生活保護業務等における対応について」におきましては、まず、保護の申請権が侵害されないような対応を行うことをはじめ、速やかな保護決定を行うこと、就労の場を探すこと自体が困難である場合は、その期間に限り就労による収入確保を申請者に対して求めないことなどの取扱いが示されております。  本市といたしましては、新型コロナウイルスに関わる内容いかんにかかわらず、これまでから厚生労働省や滋賀県からの通知も踏まえて業務を行っておりまして、適正に対応をしているところでございます。 226 ◯議長(安澤 勝君) 北川君。   〔6番(北川元気君)登壇〕 227 ◯6番(北川元気君) ありがとうございます。例えば車を所持していたら生活保護が受けられないということについても、厚生労働省からの通知ではその辺を緩和して対応していただけるようにという通知の内容であったりとか、これ、厚労省から出ていても、お困りになってる当事者の方が知らないと、自分は生活保護を受けられないという判断を勝手にしてしまわれる方もいらっしゃるんですよね。  そういった問題であったりとか、あるいは、家庭に出向いて訪問して調査というんですかね、そういうことをされることについても、このコロナ禍の中においては、そういうものは行わないで対応するという通知の内容であったりとか、いろんなものが出ているわけで、その一つ一つに彦根市もしっかりと対応していただきたいという要望でございます。  また、困窮されているにもかかわらず、先ほど申し上げました、自主的に自分が勝手にできないんだと誤解されている方もいらっしゃいますので、併せて丁寧な説明をよろしくお願いしたいと思います。  私のところにも生活保護の相談がかなり増えてきていて、恐らくこれからもどんどん増えていくんじゃないかと思いますので、さらなる相談体制の確保についても併せてお願い申し上げて質問を終わります。ありがとうございました。 228 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午前11時14分休憩            午前11時25分再開 229 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  17番矢吹安子さん。矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 230 ◯17番(矢吹安子さん) 市長はじめ教職員の皆様、とりわけ医療従事者の皆様には、市民の生命と健康を守るため、長期にわたり新型コロナウイルス感染症対策に身命を賭してご尽力いただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。  さて、私は今回、大きく2点について質問させていただきます。一つは、保育施設における使用済み紙おむつの処理について、もう一つは、職員のメンタルヘルスについてであります。いずれの質問も、現在、市における喫緊の最重要課題であります新型コロナウイルス感染症対策とも関連づけながらお尋ねしたいと思います。  大項目1、保育施設における使用済み紙おむつの処理について。  かつて赤ちゃんのおむつと言えば、何度も繰り返し洗うことのできる布おむつが当たり前でした。もちろん、保育所においてもそうでした。おむつは自宅に持ち帰って洗濯するのが当たり前だったわけです。しかし、やがて時代が移り変わり、使い捨ての紙おむつが布おむつに取って代わりました。  もはや自宅に持ち帰って洗濯する必要はなくなったと思いますが、今でも保護者に対して紙おむつの持ち帰りを求める施設が多いようです。しかし、使用済み紙おむつを保育士から保護者へと複数の人の手を介して処理するのは、衛生上、また感染症対策としても問題なしとは言えないのではないでしょうか。  そのため、最近では、保育所やこども園などにおいて、使用済み紙おむつを施設内で処理するという動きが広がっていると聞き及んでいます。本市においても、このような取組を行うことについて、以下、質問をさせていただきます。  中項目1、使用済み紙おむつ処理の現状について。  まず、市内の保育所・こども園等における使用済み紙おむつの処理の現状についてお尋ねいたします。  細項目1、紙おむつを使用してる子どもの数は。  市内の保育所・こども園等において、紙おむつを使用してる子どもはどれぐらいいるのでしょうか。 231 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 232 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 紙おむつの使用につきましては、個人差がありますが、それぞれの園では、おおむね2歳児として保育する1年間で排せつにおける自立を目標に取り組んでおられます。  令和2年6月1日現在、市内認可保育所、認定こども園、小規模保育事業所、事業所内保育事業所に在籍する、0、1、2歳児は1,028名ですので、1,000人前後の子どもがおむつを使用していると思われます。 233 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 234 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目2、布おむつを使用している保育所・こども園等は。  市内の保育所・こども園等で現在も布おむつを使用しているところはあるのでしょうか。 235 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 236 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 現在、市内では、どんぐり保育園とどんぐりけんだいまえ保育園の2園が布おむつを使用しておられます。 237 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 238 ◯17番(矢吹安子さん) 次に進みます。細項目3、使用済み紙おむつの処理を行っている保育所・こども園等は。  市内の保育所・こども園等で使用済み紙おむつを処理しているところはあるのでしょうか。 239 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 240 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 現在、市内では、めぐみ保育園、るんびにー保育園、レイモンド大藪保育園、ほいくえんももの家だいち、ほほえみ園、パレット、つぼみ保育園、かるがも保育所の8園が使用済み紙おむつを園で処理されております。 241 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 242 ◯17番(矢吹安子さん) 再質問させていただきます。  紙おむつの8園は、紙おむつの廃棄は施設が直接行っているのか、それとも業者に委託されているのでしょうか。  処理に必要な経費は保護者が負担しているのでしょうか。再度伺います。 243 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 244 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 処理につきましては、園で処理している園もありますし、業者に回収をお願いしている園もございます。  保護者の負担につきましては、8園中7園が保護者負担なし、1園だけが実費として取られていると聞いております。 245 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 246 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目4、他の福祉施設等における使用済み紙おむつの処理は。  市内における通所系の障害福祉サービス事業所や通所介護事業所における紙おむつの処理は、持ち帰りまたは施設側の処理のいずれなんでしょうか。 247 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 248 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 児童発達支援および放課後等デイサービスなどの障害福祉サービス事業所における使用済み紙おむつの処理につきましては、直接事業所に確認しましたところ、ほとんどが事業所で処理をされております。  また、通所介護事業所につきましても、同様に施設側で処理をされております。 249 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 250 ◯17番(矢吹安子さん) 同じように再質問させていただきます。それは有料でしょうか。無料でしょうか。 251 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 252 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 介護事業所および障害福祉サービス事業所ともに、紙おむつの処理につきましては、処理費用を利用者からは徴収されておりません。 253 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 254 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目5、同じ福祉サービスでも、紙おむつの処理に違いがある理由は。  同じ福祉施設であっても、保育所・こども園等の通所系の障害福祉サービス事業所、通所介護事業所で紙おむつ処理の取扱いに違いがある理由は何でしょうか。 255 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 256 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 市内保育所・こども園等において使用済み紙おむつを持ち帰り、各家庭での処分をお願いしています理由としましては、保護者に子どもの健康状態と成長の把握をしていただくことが挙げられます。保護者の皆様には、家庭に持ち帰り、使用枚数の変化から子どもの成長を感じ取り、また、便の状態からその日の体調を把握していただきたいという目的がございます。  また、障害福祉サービス等事業所における紙おむつの処理につきましては、入所施設・居住系サービスの取扱いに準じて感染するリスクを考慮し、感染対策の点からも施設側で処理されております。  通所介護事業所における紙おむつの処理につきましては、介護サービスとしての排せつ介助の一環と捉えると同時に、感染管理を徹底するため、施設側で処理されております。 257 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 258 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目6、保育所・こども園等における使用済み紙おむつ処理の手順・方法は。  それでは、保育所・こども園等における使用済み紙おむつの処理はどのような手順、方法で行われているのでしょうか。持ち帰りの場合と保育施設で処理の場合、それぞれについてお答えください。 259 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 260 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保育所・こども園等における使用済み紙おむつの処理につきましては、保護者による持ち帰りの場合、多くの園では乳児用トイレに使用済みおむつを入れる容器を子どもの人数分用意し、使用済み紙おむつを入れていきます。保護者には、お迎えのときにトイレへ行き、その容器からビニール袋ごと取り出して持ち帰っていただいております。  また、保育所・こども園等で処理する場合は、園内にある容器に一括で保管します。たまった使用済み紙おむつは、業者に回収を委託している園と、地域の理解を得て地域の集積所に出している園とがございます。 261 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。
      〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 262 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目7、保護者における使用済み紙おむつの取扱いは。  保護者が保育所・こども園等から持ち帰る荷物は、汚れた服やタオル類のほか、週1回のシーツや布団などが多くあり、洗濯が大変です。まして、複数の子どもさんがいる家庭では大変な作業量であると思いますが、そのような中で使用済み紙おむつはどのように取り扱われているのでしょうか。 263 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 264 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保護者の皆様におかれましては、各家庭に持ち帰っていただいた使用済み紙おむつを確認していただいた後、一般廃棄物として出しておられるものと認識しております。 265 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 266 ◯17番(矢吹安子さん) 再質問させていただきます。紙おむつを開いて確認する保護者はほとんどいないのではないでしょうか。どれぐらいあるのでしょう。  また、子どもの便に異常がある場合は、連絡帳等で保育所・こども園から保護者に対して連絡されるのではないでしょうか。もう一度確認をさせてください。 267 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 268 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保護者が、紙おむつを広げて、ほとんど見ておられないのではということでございますが、私どもといたしましても、確認してくださいというお願いをしておりまして、そこまで見ておられるか、見ておられないのかというところまではちょっと確認できておりません。  また、連絡帳等での連絡でもいいかということでございますが、その辺はやはり先ほども言いましたように、みんなが皆でないですけど、保護者の自分の子どもの、そういう意見もあるということで、子どもの成長とか、今日は病気だったということを、連絡帳もあるんですけども、実際目で見ていただいてそういうのを感じ取っていただけるということも一つのことかなと考えております。 269 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 270 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目8、保護者の思いは。  使用済み紙おむつの持ち帰りについて、保護者はどのように思っておられるのでしょうか。保育所等で処理してもらいたいという願いや要望は寄せられていないのでしょうか。 271 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 272 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) これまで直接幼児課には保護者からの要望はございませんでした。また、市内の保育所・こども園等からも、保護者から要望されているといった報告は受けておりません。 273 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 274 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。私の方には、ぜひ園で処理してほしいという願いの要望を何件か伺っているものなので、今日は質問させていただきました。  中項目2、使用済み紙おむつの処理に必要な経費について。  次に、使用済み紙おむつの処理に必要な経費についてお尋ねいたします。  細項目1、使用済み紙おむつのごみの種類は。  保育施設が処理する使用済み紙おむつは、産業廃棄物、一般廃棄物のどちらでしょうか。 275 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 276 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保育施設が処理する使用済み紙おむつにつきましては、一般廃棄物となります。 277 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 278 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  一般廃棄物の中の家庭用と2通りあると思いますが、どちらに入っていくのでしょうか。 279 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 280 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 事業系一般廃棄物でございます。 281 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 282 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。家庭用だとお金は要らないけれど、一般廃棄物の方は確かにお金が必要だと思います。  それでは、細項目2、使用済み紙おむつの廃棄物処理費は。  保育所・こども園などが使用済み紙おむつを廃棄物として処理するための経費は幾らかかるのでしょうか。 283 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 284 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保育所・こども園等が使用済み紙おむつを処理する方法には、3種類ございます。  一つ目は、保育所・こども園等が清掃センターに直接搬入する方法で、20キロまでごとに440円となっております。  二つ目は、事業用燃やすごみ指定専用袋に入れ、地域の集積所に出す方法です。この場合は、10キロまでごとに1枚350円の特別収集証紙を指定専用袋に張りつけることが必要になります。  三つ目は、廃棄物収集運搬許可業者に委託して搬入してもらう方法ですが、これらにつきましては、園と廃棄物収集運搬許可業者が直接契約を結び、金額を決定するため、処理費用は委託業者ごとに異なります。現在、この方法により処分している園に確認しましたところ、使用済み紙おむつ以外の廃棄物も含めた処分費といたしまして、月額3万円程度の負担があると聞いております。 285 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 286 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。ちなみに、東京都豊島区では103か所で1,293万円、また上尾市では14か所で396万円と伺っています。彦根も少しそっちの方向に向かうといいなと思ったものですから。  では、次にいきます。細項目3、乳幼児1人1カ月当たりの紙おむつ処理費用は。  保育所・こども園等に通う乳幼児1人1カ月当たりの使用済み紙おむつの処理費用は、個人差があるでしょうが、おおむね幾らかかるのでしょうか。 287 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 288 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保育所・こども園等に通う乳幼児1人1カ月当たりの使用済み紙おむつの処理費用につきましては、園から出るその他の廃棄物と合わせて処理されています。  このことから、使用済み紙おむつに限定して積算することが難しいため、園から出る廃棄物の半分が使用済み紙おむつであると仮定いたしまして、先ほどお答えいたしました廃棄物収集運搬許可業者への委託による処分の方法で計算しますと、月額1万5,000円程度が使用済み紙おむつの処分の費用となります。  また、1園当たりの0、1、2歳児の園児数約40名で割りますと、乳幼児1人1カ月当たりの紙おむつの処理費用につきましては375円ということになります。 289 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 290 ◯17番(矢吹安子さん) 375円とおっしゃいましたか。  ありがとうございます。  それでは、中項目3、使用済み紙おむつ処理を保育所等で行う考えは。  最初に言いましたとおり、近年、使用済み紙おむつを保護者が持ち帰らず、保育施設内で処理するという取組が広がりつつあります。  例えば、東京都八王子市では、本年4月から、八王子市立保育園の在園児を対象に使用済み紙おむつの園内処理を有料で開始されました。保護者の費用負担は、収集運搬および廃棄処理に係る年間必要経費の50%とし、1人当たり月額150円とされています。  また、埼玉県上尾市では、同じく本年4月から、全ての公立保育園で使用済み紙おむつの持ち帰りをなくして園内処理を行うとともに、民間保育所等に対して、0歳児から2歳児までを対象に、処理経費のうち保護者負担分を子ども1人当たり月300円を限度に補助されています。  そこで、本市での実施について市の見解をお尋ねいたします。  細項目1、使用済み紙おむつを保育所・こども園等で処理するメリットは。  保護者、保育者および保育の実施主体にとって使用済み紙おむつを保育施設で処理することのメリットは何か、お尋ねいたします。 291 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 292 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 使用済み紙おむつを保育所・こども園等で処理するメリットにつきましては、保護者にとりましては、毎日持ち帰り用の袋を用意する負担と使用済み紙おむつを持ち帰り処分する負担の軽減に加え、保護者の手に渡ることがないことで感染対策の点からもメリットがあると考えております。  また、保育者および保育の実施主体にとりましては、保管場所を1カ所にすることで、子どもごとに用意している容器への入れ間違いをする心配がなくなり、保育者の心理的な負担軽減にもつながると考えております。 293 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 294 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。ある保育者に聞いたのですが、その紙おむつは、個々に持ってきて名前も書いてありますので、「違う人のところに入れることがままあって、とても神経を使うんです」というお話を聞きました。保育者の方の負担は、精神的にも大変な部分もあるのではないかと思います。  それでは、細項目2、使用済み紙おむつを保育所・こども園等で処理するデメリットは。  それでは逆に、保護者、保育者および保育の実施主体にとって使用済み紙おむつを保育所・こども園等で処理することのデメリットは何か、お尋ねいたします。 295 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 296 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 使用済み紙おむつを保育所・こども園で処理することのデメリットにつきましては、まず、保護者にとって、毎日のおむつの使用枚数が把握できなくなり、おむつの使用状況においてお子さんの成長を把握することが難しくなるのではと考えております。  次に、保育者および保育の実施主体にとりましては、感染対策の点から、衛生面に配慮した保管場所の確保や長期間保管できないといった問題と、保護者に処分費用を負担していただく場合には、徴収事務の負担が新たに発生することが考えられます。 297 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 298 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目3、公立保育園の3園で使用済み紙おむつを処理する考えは。  ただいまご答弁いただいた使用済み紙おむつを保育所・こども園の中で処理するメリットとデメリットを踏まえて、本市でも使用済み紙おむつの施設内処理をまず公立3園から実施することについての市の見解をお尋ねいたします。 299 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 300 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 使用済み紙おむつを保育所・こども園等で処理することにつきましては、東京都などの都市部では公共交通機関や徒歩で送迎されている方が多く、園からの帰宅途中に買物等をされる方が使用済み紙おむつを持ち歩くことになることから、園で処理することへのニーズが高いと聞き及んでおります。  一方で、地方では自動車で送迎される方が多く、都市部と比べ園で処理することへのニーズはそれほど高くないと考えております。  また、厚生労働省が定める保育所における感染症ガイドラインでは、おむつについて、交換方法や交換場所に係る留意事項や、使用済み紙おむつの保管方法と保管場所について定めておりますが、使用済み紙おむつの処分方法について方針は示されておりません。  今後につきましては、国が定めるガイドラインや方針を注視しつつ、園で処理することによる保護者および保育者、保育の実施主体双方のメリットとデメリットを検証するとともに、保護者、保育者双方の声も十分に聞き取り、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 301 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 302 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。確かにデメリットよりメリットの方が多いと思いますし、これから夏場になるととても臭いが入ってきて、そのまま買物に行くというのは、やっぱり生活の自由度を増すことができないということや、皆さんちょっと諦めの方もあるとは思いますが、やっぱりこうなさっていただくことが大切ではないかと。  それでは再質問をさせていただきます。  新型コロナウイルスは便に排出される可能性が指摘されています。また、ノロウイルスやサルモネラ菌等が排せつされているとも言われています。子どもたちの使用済み紙おむつを少しでも人の手をくぐらせない方法としても、一時的に収集日まで保管し、保育従事者の感染防止のため、また、3歳未満児は抵抗力が弱く感染症にかかりやすいと保育指針にも書かれています。また、大切な子どもたちを守るために保護者の皆さんが要望されている部分もありますので、再度、市としての考え、市長としての考えをお聞かせください。 303 ◯議長(安澤 勝君) 市長。   〔市長(大久保 貴君)登壇〕
    304 ◯市長(大久保 貴君) 感染症対策ということもあって、時期を得たご質問をいただきましてありがとうございます。  今、部長がお答え申し上げましたとおりに、関係者とよく協議をさせていただいて、検討していきたいと思います。 305 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 306 ◯17番(矢吹安子さん) ぜひ前向きに検討はしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、大項目2、職員のメンタルヘルスについて。  現代の日本はストレス社会と言われています。特に仕事によるストレスが原因でメンタル不調を訴える労働者は年々増加傾向にあり、大きな社会問題となっています。  そのため国においては、長時間労働や職場環境による労働者のメンタル不調を予防し、かつメンタルヘルスを保持・増進するため、平成26年に成立した労働安全衛生法の一部を改正する法律でストレスチェック制度を創設しました。制度の施行は平成27年12月1日からで、本市では平成28年から実施していると、同年9月定例会における私からの質問にお答えいただいています。  中項目1、職員のメンタルヘルスに係る市の状況について。  本市がストレスチェックに取り組まれて4年が経過しましたので、その間の実績や成果および課題を確認させていただきたいと思いますが、その前に、本市のメンタルヘルスを巡る状況等について、お尋ねしたいと思います。  細項目1、精神障害の労災補償請求件数は。  労働基準局において、毎年度、過労死等の労災補償状況が公表されていますが、その中で、我が国における精神障害の労災補償請求件数はどのように推移しているのか、平成28年度から平成30年度までの実績をお尋ねいたします。 307 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 308 ◯総務部長(牧野 正君) 国内における精神障害の労災補償請求件数につきまして、厚生労働省が公表しています過労死等の労災補償状況におきましては、平成28年度は1,586件、平成29年度は1,732件、平成30年度は1,820件となっております。 309 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 310 ◯17番(矢吹安子さん) 年々増加傾向にあると思います。  細項目2、市職員のメンタルヘルスの状況は。  それでは、本市において、メンタルの不調により病気休暇を取得した職員は何人いますか。平成28年度から令和元年度までの実績と傾向をお尋ねいたします。 311 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 312 ◯総務部長(牧野 正君) 本市において、メンタルヘルスの不調を理由に新たに病気休暇を取得した職員数につきましては、平成28年度は27人、平成29年度は19人、平成30年度は20人、令和元年度は16人となっておりまして、緩やかな減少傾向にあると認識しております。 313 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 314 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目3、メンタル不調を来している職員の把握方法は。  病気休暇を取得していなくてもメンタル不調で受診している、あるいは悩みや不調を抱えたまま働き続けている職員がいると思いますが、それをどのように把握していますか。 315 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 316 ◯総務部長(牧野 正君) メンタルヘルスに不調を来している職員の把握につきましては、毎年度策定しております超過勤務の縮減に関する指針におきまして、所属長は、超過勤務を行っている職員の業務内容や、労働安全衛生法の趣旨に基づく健康の維持・管理等に十分な注意を払うこととしておりまして、日常業務において所属長等が職員の状態に目を配り、メンタルヘルスを含めた職員の健康状態の把握に努めているところでございます。  また、メンタルヘルスのみを対象としたものではございませんが、労働安全衛生法では、脳・心臓疾患の発症予防やメンタルヘルス面に配慮をするため、長時間にわたる労働により疲労の蓄積した労働者に対し、医師による面接指導を実施することが義務づけられておりまして、本市におきましても、時間外勤務が一定の基準を超える職員については、産業医による面接指導を受けているところでございます。  また、職員のメンタルヘルス維持のため、専門のカウンセラーによるメンタルカウンセリングを実施しておりまして、希望する職員はカウンセリングを受けることが可能でございます。  これらの産業医による面接やメンタルカウンセリングの利用者につきましては一定の把握をしておりますが、個々の相談内容につきましては、職員個人のプライバシーに係る内容でございますため把握はしておりません。  また同様に、メンタルヘルス不調を理由とした専門医への受診の有無といった情報につきましても、本人からの申出がない限りは所属長や人事課などが把握することは困難であると考えております。 317 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 318 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、次にいきます。細項目4、メンタル不調を来している職員の数は。  今ほどの答弁でお答えいただいた方法によって把握されている職員はどれぐらいいますか。平成28年度から令和元年度までの実績と傾向をお尋ねいたします。 319 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 320 ◯総務部長(牧野 正君) 先ほどご答弁申し上げましたとおり、メンタルヘルスに不調を来している正確な職員数の把握は困難でございますが、平成28年度以降の各年度におけるメンタルカウンセリングの延べ利用者数は、平成28年度は18名、平成29年度は10名、平成30年度は21名、令和元年度は29名となっております。  また、長時間勤務に伴う産業医による面接指導実施者数でございますが、こちらは令和元年度は延べ70名となっております。なお産業医による面接の対象は、原則として、超過勤務が一月当たり100時間を超えた者、勤務時間が2カ月から6カ月平均で80時間を超えた者でございまして、メンタルヘルスを含めた健康状態の不調の有無とは関連はございません。 321 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 322 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目5、メンタル不調を来した原因・理由は。  職員がメンタル不調を来した原因や理由をどのように分析されていますか。 323 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 324 ◯総務部長(牧野 正君) メンタルヘルス不調となった原因や理由につきましては、本人から相談があった場合には心当たりを尋ねることはございますが、原因や理由を私どもが判断することは困難であると考えております。  なお、先ほどご答弁申し上げました本市が実施しておりますメンタルカウンセリングにおきましては、職場内の人間関係に関する相談や仕事の量に関する相談が多いとお聞きしております。 325 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 326 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目6、メンタル不調を来している職員への対応は。  メンタル不調を来している職員への対応としては、産業医による面接指導、電話相談窓口の設置、メンタルカウンセリングなどがあると思いますが、これらの実績と成果をお尋ねいたします。 327 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 328 ◯総務部長(牧野 正君) 本市におけるメンタルヘルス不調の職員に対する主な対応といたしましては、メンタルカウンセリングとリハビリ出勤が挙げられます。  メンタルカウンセリングの利用実績につきましては、先ほどご答弁申し上げましたとおりでございますが、本事業、同一の職員が継続して利用することが可能でございますので、休職中の職員への復職支援や復職後のフォローなど、継続的に関わることでスムーズな職場復帰や再発防止に寄与しているものと考えております。  また、メンタルカウンセリングの利用につきましては、専門医への受診に比べて職員の抵抗感が小さいという声もお聞きしておりますので、メンタルヘルス不調を未然に防ぐという観点からも効果があると考えております。  次に、リハビリ出勤についてご説明をいたします。リハビリ出勤とは、メンタルヘルス不調等の疾病により病気休暇もしくは病気休職中の職員が、主治医からリハビリ出勤が可能であるとの診断を受けた場合に行うことができる制度でございまして、職場復帰のためのリハビリテーション出勤のことでございます。  リハビリ出勤は、休暇あるいは休職期間中に治療行為の一環として行うため、正式な勤務ではございませんが、リハビリ出勤を行う職員と所属とが勤務時間や業務内容について相談をし、例えば初めは午前中のみの勤務からスタートし、段階的に勤務時間を延ばしていくといったことも可能でございますので、徐々に体を慣らしていくといったことから、スムーズに職場復帰につなげるという点においては大きな効果があると考えております。 329 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 330 ◯17番(矢吹安子さん) 再質問です。  リハビリ出勤の中で、戻ってらしたら元の職場から出発をするんですか。また、全然違う、要望されたら、よそからやっていけるんですか。その辺はどうなっているんでしょう。 331 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 332 ◯総務部長(牧野 正君) リハビリ出勤につきましては、主に心の病ということがございます。職場復帰する際には、他の所属に異動するということになりますと、当然その分の職員の負担が増加するということになります。したがいまして、原則としては、現在属しておられる所属の下でリハビリ出勤をしていただきますし、一定のリハビリ勤務を終えて復職をしていただく際には、元の所属の方で職場復帰をしていただくということが原則でございます。 333 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 334 ◯17番(矢吹安子さん) 中項目2、ストレスチェックについて。  次に、本市が平成28年度以降に取り組んでいるストレスチェックについてお尋ねいたします。  細項目1、ストレスチェックとは。  まず、ストレスチェックとはどのような制度であるのか、その概要をお尋ねいたします。 335 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 336 ◯総務部長(牧野 正君) ストレスチェックとは、労働安全衛生法に基づき実施する検査のことでございまして、ストレスに関する選択形式の質問票に労働者が記入し、それを集計・分析することで、自分のストレスがどのような状態にあるのかを調べる検査でございます。  このことにより、労働者のストレスの程度を把握し、労働者自身のストレスへの気づきを促すとともに、職場改善につなげ、働きやすい職場づくりを進めることによって、労働者がメンタルヘルス不調になることを未然に防止することが主な目的とされているものでございます。 337 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 338 ◯17番(矢吹安子さん) 次にいきます。細項目2、ストレスチェックのメリットは。  ストレスチェックを行うメリットは何か、職員および事業者としての市、それぞれについてお尋ねいたします。 339 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 340 ◯総務部長(牧野 正君) まず、職員のメリットといたしまして、ストレスチェックの結果を受けて自身のストレス状況について客観的に知ることができるため、鬱などのメンタルヘルス不調を未然に防止することにつなげることができるものでございます。  また、事業者のメリットといたしまして、検査結果を集団ごとに集計・分析し、職場におけるストレス要因を評価し、職場環境の改善につなげることでストレスの要因そのものを低減させる効果があると考えております。 341 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 342 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目3、ストレスチェックの対象者数は。  令和元年度における任命権者ごとのストレスチェック対象者数をお尋ねいたします。 343 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 344 ◯総務部長(牧野 正君) 令和元年度におけます受検対象者数は2,235名で、任命権者ごとの内訳につきましては、市長部局が1,109名、教育委員会が163名、消防が161名、病院が802名でございます。なお市長部局には、議会事務局、監査委員事務局、農業委員会事務局といった行政委員会も含めて計上しております。 345 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 346 ◯17番(矢吹安子さん) 再質問させていただきます。  それは彦根市職員の全員と言えるのでしょうか。会計年度任用職員やパート職員なども含まれているのでしょうか。 347 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。
      〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 348 ◯総務部長(牧野 正君) ストレスチェックの対象者につきましては、もちろん正規職員もそうでございますし、会計年度任用職員もパート等で勤務時間の短い職員を除いて対象になるということでございます。 349 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 350 ◯17番(矢吹安子さん) パートも入るということですね。そうですね。  それでは、細項目4、ストレスチェックの受検率は。  ストレスチェック受検率についてお尋ねします。任命権者ごとに平成28年度から令和元年度までの推移はどうだったのでしょうか。 351 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 352 ◯総務部長(牧野 正君) ストレスチェックにおける受検率の推移について、任命権者ごとに平成28年度から令和元年度の順にお答えをいたします。  まず、市長部局は、平成28年度が約90.6%、平成29年度が約92.7%、平成30年度が約89.0%、令和元年度が約91.5%でございます。  次に、教育委員会は、平成28年度が約83.4%、平成29年度が約86.3%、平成30年度が約85.9%、令和元年度が約92.0%でございました。  次に、消防は、平成28年度が約98.7%、平成29年度が約97.4%、平成30年度が約93.8%、令和元年度が約91.3%でございます。  最後に、病院でございますが、平成28年度が約83.3%、平成29年度が約83.3%、平成30年度が約83.3%、令和元年度が約85.4%で、それぞれ推移しているところでございます。 353 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 354 ◯17番(矢吹安子さん) 再質問させていただきます。  100%でないのはどのような理由だと分析され、任命権者ごとでいくと受検率に差が出ているのはどのような理由と思っていらっしゃるのか、受検率が伸びないのはどのような理由と分析されているのか、その辺を聞かせてください。 355 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 356 ◯総務部長(牧野 正君) ストレスチェックにつきましては、それぞれの職員にチェック表をお渡しさせていただいて、健康診断の受診日に持参いただく仕組みになってございます。  もちろん私どもとしては全職員に受検を促してはおります。もちろん100%を目指すべきでございますし、そのための周知・啓発も必要でございますが、いろんな指標を見ておりますと、当然ながらでございますが、なかなか100%というのは難しい。他の比較的大きな事業所との比較で申し上げますと、受検率についてはほかより高い状況にございます。  引き続いて、議員がおっしゃるように、100%受検していただけるように働きかけをしてまいりたいと考えております。 357 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 358 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  細項目5、高ストレスの職員は。  高ストレスの職員はどれぐらいおられるのでしょうか。任命権者ごとに平成28年度から令和元年度までの推移をお尋ねいたします。 359 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 360 ◯総務部長(牧野 正君) ストレスチェック受検者のうち高ストレス者に該当する職員の割合について、各任命権者ごとに平成28年度から令和元年度の順にお答えいたします。  まず、市長部局は、平成28年度が約11.1%、平成29年度が約11.5%、平成30年度が約11.7%、令和元年度が約12.9%となっております。  次に、教育委員会は、平成28年度が約3.4%、平成29年度が約7.3%、平成30年度が約7.7%、令和元年度が約10.7%となっております。  次に、消防は、平成28年度が約15.0%、平成29年度が約13.3%、平成30年度が約12.0%、令和元年度が約15.7%となっております。  最後に、病院でございますが、平成28年度が約11.9%、平成29年度が約15.3%、平成30年度が約14.4%、令和元年度が約15.9%となっております。 361 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 362 ◯17番(矢吹安子さん) 次に進みます。細項目6、職種別の高ストレス職員の割合は。  高ストレス職員の割合は、行政職、教育職、医療職などの職種別に多い少ないはあるのでしょうか。 363 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 364 ◯総務部長(牧野 正君) 高ストレス者の割合につきまして、職種別の集計は行っておりませんが、任命権者別の集計結果から申し上げますと、消防職員および病院職員については、他の部門に比べて高ストレス者の割合がやや高いという結果が出ております。 365 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 366 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、細項目7、産業医による面接指導を受けた高ストレス職員は。  高ストレス職員のうち、産業医による面接を受けた者はどれぐらいおられるのでしょうか。 367 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 368 ◯総務部長(牧野 正君) 産業医による面接指導は、高ストレス者と判定された職員のうち、面接指導を希望する職員に対して実施しております。  面接指導を受けた職員の人数は、平成28年度が2名、平成29年度が1名、平成30年度および令和元年度は0名でございました。  また、このほかに、産業医の面接指導ではなく、メンタルカウンセリングを希望し、メンタルカウンセリングを受けた者が数名おりました。 369 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 370 ◯17番(矢吹安子さん) 再質問いたします。  高ストレス職員の数に対して産業医の面接を受けた者の数が随分少ないと思いますが、その理由はどのように考えていらっしゃいますか。 371 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 372 ◯総務部長(牧野 正君) 面接指導を受けた者が少ない理由でございますけれども、このストレスチェック自体につきましては、あくまで職員が自分のストレス状況を把握することに主眼を置いておりまして、面接指導を受けることは義務化されていないということがございます。  高ストレス者への通知が行くわけでございますけれども、その通知の中には、「ストレスチェックの結果、産業医による面接指導を受けていただくことをお勧めします」という程度の表現になってございます。それを受けて面接指導を受ける職員も、僅かではございますが、おりますけれども、むしろ面接指導というよりは、先ほど申し上げましたようなメンタルカウンセリングを受けている職員の方が多いのかなと分析をしております。 373 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 374 ◯17番(矢吹安子さん) 中項目3、新型コロナウイルス感染症対策業務従事職員のメンタルヘルスについて。  現在、本市における喫緊の課題であります新型コロナウイルス感染症対策に全庁を挙げて取り組んでいただいておりますが、とりわけ医療、保健、消防、教育、保育、子育て支援、危機管理業務に従事されている職員の皆さんは、長期にわたり極度の緊張感の中、長時間労働されています。  このような高ストレスの状況にあっては、通常にも増して職員のメンタルヘルスが重要であるという観点から、以下、質問をさせていただきます。  細項目1、新型コロナウイルス感染症対策業務従事職員の超過勤務や休暇取得の状況は。  いろいろなものに従事されている職員の皆さんに係る本年2月以降の超過勤務や休暇取得の状況はどうなっているのでしょうか。 375 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 376 ◯総務部長(牧野 正君) 医療、保健、消防、教育、保育、子育て支援、危機管理業務の各部門における職員1人当たりの超過勤務時間数について、本年の2月から4月までの3カ月の実績と昨年の2月から4月までの3カ月間の実績を比較いたしましたところ、最大で4時間増加している部門もございましたけれども、一方で減少している部門もございまして、新型コロナウイルス感染症対策業務により超過勤務の時間数が大きく増加したということはございませんでした。  また、休暇の取得状況でございますけれども、こちらも、本年の2月から4月までの3カ月間と昨年の2月から4月までの3カ月間とで年次有給休暇の取得実績を比較いたしましたところ、どの部門におきましても、1人当たりの平均取得日数はおおむね同程度でございました。 377 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 378 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目2、メンタルヘルス保持のための対策は。  非常に厳しい労働環境で働いてる職員の皆さんのメンタルヘルスを保持するため、平常時とは異なる特別なメンタルヘルス対策を何か実施されているのでしょうか。 379 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 380 ◯総務部長(牧野 正君) 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う新たな本市独自のメンタルヘルス対策といたしまして、市立病院において新型コロナウイルスの感染症患者に対応する医療従事者に対しまして、認定看護師によるメンタルヘルスケアの相談窓口を開設しております。  また、滋賀県におきましては、新型コロナウイルス感染症対策に従事している医療従事者等を対象に心のケア専門電話が開設されております。  こうした様々な相談窓口の活用によりまして、職員に対するメンタルヘルスサポートに努めているところでございます。 381 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 382 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目3、ストレスチェックの早期実施等の考えは。  平常時のストレスに加えて、新型コロナウイルス感染症対策業務への従事のため、長期にわたり高ストレスの状況にある職員の皆さんに対して、ただちにストレスチェックを行うほか、上司など周囲から見てメンタルヘルスが低下していると思われる職員に対して休養や面接相談を促すなどの取組が必要ではないかと思いますが、市の考えをお尋ねいたします。 383 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 384 ◯総務部長(牧野 正君) 本市におけるストレスチェックにつきましては、多数の職員が対象となることから、外部業者に委託を行い実施しておりまして、実施に当たりましては各種事務手続や作業が必要となりますことから、早期に実施することは難しい状況ではございますが、定期健康診断の実施時期に合わせまして、来月でございますが7月から8月までの間で実施する予定でございます。  一方で、議員ご指摘のように、新型コロナウイルス感染症対策業務に従事する職員の中には、高いストレスを感じている職員も少なくないと考えております。こういった職員に対しましては、所属長が超過勤務を行っている職員の業務内容や健康の維持管理等に十分注意を払う中で、メンタルヘルスの不調に気づいた際には、休暇を取得したり、あるいはメンタルカウンセリングの利用を勧めるなど、重症化を防ぐ働きかけをそれぞれの職場でそれぞれの所属長が行ってまいりたいと考えております。 385 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 386 ◯17番(矢吹安子さん) 再度質問いたします。  全国的にも精神を患う方も増えてきている中で、今、本市の産業医の方は内科の方1人だと思うのですが、精神科とか心療内科の医師を入れていくというお考えはないのでしょうか。 387 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 388 ◯総務部長(牧野 正君) おっしゃるとおり、現在、産業医をお願いをさせていただいてる先生は内科系の先生、以前に市立病院においでになって、長く産業医をお務めいただいております。そういう長きにわたるご経験の中で面接指導を行っていただいておりまして、新たにご専門の先生をということは現在は考えてはおりません。  議員おっしゃるように、メンタルヘルスの不調職員は、私どもの彦根市役所に限らず、全国的には増加傾向にございます。したがいまして、その必要に応じて産業医の選任も研究させていただきたいと考えておりますが、当面考えてございません。 389 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 390 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございました。  新型コロナウイルスとは、有効な薬やワクチンが開発されるまで今後1年ないし2年は付き合っていかなければならないだろうと言われています。市民の命と健康を守るためには、それを守る職員の皆さんにまず健康でいてもらわなければなりません。  本市の産業医はお一人だけで、内科の先生だと聞いていますが、多くの職員のメンタルヘルスを保持・増進するためには、精神科または心療内科の先生を加えて2人制にすることも検討されるべきでしょう。
     非常時には特別なメンタルヘルスが必要だと思います。市長はどうかこれからも先頭に立って、職員の皆さんが安心して健康に働ける職場環境の確保に努めていただきますことをお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 391 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹議員、総務部長の方から、大項目2の中項目2、細項目3の再質問に対して答弁の発言の訂正の申出がございますので、これを許可したいと思います。  総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 392 ◯総務部長(牧野 正君) 大変失礼をいたしました。先ほど対象者の中で正規職員と会計年度職員を合わせて申し上げました。会計年度職員のうちで社会保険の適用者について、大半が社会保険の適用者でございますけれども、一部、パート等で勤務時間の短い会計年度任用職員については対象外ということになりますので、おわびして訂正をさせていただきます。大変申し訳ございませんでした。 393 ◯議長(安澤 勝君) 矢吹議員、それでよろしいですか。 394 ◯17番(矢吹安子さん) 分かりました。ありがとうございます。 395 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午後0時33分休憩            午後1時34分再開 396 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  3番角井英明君。角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 397 ◯3番(角井英明君) 共産党の角井です。コロナ危機のこの間、僕が出会った言葉で、大西連という人がこういうことを言っているので、それを紹介するところから質問を始めたいと思います。  「コロナ危機は、豊かな社会でぎりぎりの生活をしていた人がどれだけ多かったか、社会の安全網がいかに足りなかったかを明らかにしている。取り残されている人を起点にすれば、社会や経済を本当に持続可能なものに変えることができるはずだ。」  ぎりぎりの生活をしていた人が多いということは、本当に豊かな社会かなと思うんですけれど、取り残されている人を起点にしたら社会や経済を本当に持続可能なものに変えることができるという、この指摘は重いものがあると思います。  それでは、質問に入ります。大項目1、コロナ禍の下、安心・安全の地域医療体制を。  コロナ禍のこの間、県から重点医療機関の指定を受け、地域医療を守るために人員や病床の確保、感染防止対策の実行、市民への情報発信等に精いっぱいの努力をされている市立病院関係者の皆様に敬意を表します。  新型コロナウイルスが猛威を振るったこの間、多くの市民の心配は、万が一の場合しっかり診察してもらえるのか、安心・安全の医療体制が確立しているのかということだったと思います。  体の変調管理でも、37.5度以上の発熱が4日以上という判定基準、後にこれは取り消されましたが、この判定基準があって、唯一の相談先である帰国者・接触者相談センターへの連絡がつかない事態が起こっていました。感染拡大防止に有効なPCR検査を増やそうとしない国の責任もあります。国や県からの要請がないと自主的に動けないという今の体制は問題です。  緊急事態下に必要なのは、地域の実情に合わせて現場が迅速に動けることや余裕のある医療体制です。このことが今回のコロナ危機で明らかになったと考えます。  ところが、この間、政府が進めてきたのは保健所や職員の削減であり、今後も地域医療構想という名の下で公立病院と公的病院の再編統合や病床の削減を進めようとしています。地域住民の命と健康を守るために、この間行われてきた対策と課題を明らかにして、安心・安全の医療体制を実現するため、以下、質問します。  中項目1、コロナ禍のもとで市立病院が果たすべき役割は。  細項目1、地域医療の中核病院として果たすべき役割は。  何人かの議員が質問されたように、今回、市立病院は、重点医療機関の指定を受け、湖東圏域内での社会的責任を果たすことになっています。「感染するかもしれない。万が一感染したとき、しっかり治療してもらえるのか」、こういう地域住民の声に応えるために、市立病院が果たすべき役割は大変大きいものがあります。重点医療機関としての役割を具体的に教えてください。 398 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 399 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 本院は、従前から感染症指定医療機関として感染症患者の入院治療体制を整えてまいりましたが、今般の新型コロナ禍は通常の体制での対応が困難となったため、緊急・臨時的に県の重点医療機関の指定を受け、新型コロナウイルス感染症患者の入院治療体制の強化に力を入れてきました。  県の方針に従い、本院は重点医療機関として、感染症患者の大多数を占める軽症・中等症の患者を集中的に受け入れることで、地域における医療崩壊を防ぐための下支えをする役割を担っているものと考えております。  今後とも、感染症指定医療機関として、また地域の中核病院および救急告示病院として、それぞれ責務を果たしていけるよう力を尽くしてまいります。 400 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 401 ◯3番(角井英明君) 細項目の2です。コロナ感染症の拡大防止のために取った対策は。  重点医療機関としてコロナ感染症の拡大防止のためにどういった対策を行ってきたのでしょうか。 402 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 403 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 重点医療機関として、コロナ感染症の拡大防止のためにどのような対策を取ってきたかについてでありますが、新型コロナウイルス感染症患者の受入体制を強化するとともに、院内感染を防止するため、感染症患者と一般患者との動線や病棟を分離し、感染経路を遮断する対策を行いました。  さらに、感染症患者を受け入れるエリアにおきましては、重症度に応じて病室を区分し、重症者の病室には専用の人工呼吸器を備えて当該病棟内で対応できるようにいたしました。  また、県内で陽性患者が発生したことを受け、本年3月5日付で院内に対策本部を設置し、組織横断的にその対応に当たってまいりました。  さらに、意思決定や対策実施をより機動的に行っていくため、現場の責任者による推進本部を立ち上げ、院外連携部門、診療部門、資機材部門、看護部門などの責任者が緊密に連携し、毎日、朝と夜にミーティングを行うなど、情報の共有を行ってまいりました。  こうした取組を確実に行ってまいりましたことから、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れながらも、院内感染を一度も発生させることなく、本院の診療体制の維持を図ることができたものと考えています。 404 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 405 ◯3番(角井英明君) 本当にご苦労さんです。  県からの重点医療機関の指定を受けるときに、こちらから県へ何かこういうことをしてほしいとか、そういった県への要望というのはあったんですか。 406 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 407 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 重点医療機関の指定を受けるに当たりましては、当院から幾つか希望を出しております。  一つは患者を一気に増やさないでいただきたいということですね。少しずつ漸増するということをお願いしました。  それから、軽症・中等症を主に受け入れますので、これは県の方で重症患者は大学、救命センターで受け入れるというシステムはつくっていましたので、例えば重症の患者については、そのまま救命センターの方にお願いする、あるいは、中等症から重症になった患者は救命センターの方でお願いする、そこら辺の患者の移動というものについては積極的に前向きに考えていただきたいということでお願いいたしました。  それ以外にも細かいものを幾つか要望しております。 408 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 409 ◯3番(角井英明君) はい、分かりました。  細項目の3、この間届いた市民の声は。  「感染したか不安だ」「保健所になかなかつながらない」「病院を受診すると感染してしまうかもしれない」等、この間、市立病院に届いている市民の声を教えてください。 410 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 411 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 本院が重点医療機関として指定されたことから、入院患者さんや受診を検討している患者さんから、「院内感染防止対策はしっかりとできているのか」「手術を予約しているが、予定どおり実施していただけるのか」といった新型コロナウイルス感染症に対するご不安などについて、お問合せがありました。  そうしたお問合せに対しましては、院内感染を防止するため、感染症患者と一般患者との動線や病棟を分離し、感染経路を遮断する対策を行っていることにより、安全・安心な医療体制を取っていることを丁寧にご説明させていただき、本院の診療方針にご理解いただけたものと考えています。 412 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 413 ◯3番(角井英明君) 細項目の4です。医師・看護師へのプレッシャーに対する病院の手当ては。  今、全国的に医療従事者に対するバッシングが起こっています。自分の子どもが保育園で「お母さんは看護師なの?」と何度も尋ねられたと聞いています。治療や感染拡大防止に命がけの努力をされている医療従事者に対して、あってはならない発言です。  また、チームを組んで治療に当たっている医師の緊張度も並大抵ではないと思います。  医師・看護師が受けているバッシングなどのプレッシャーに対して、病院はどういった手当てをしてきたのか、しているのか、お示しください。 414 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 415 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 本院では、新型コロナウイルス感染症患者に対応する医療従事者に対し、認定看護師によるメンタルヘルスケアの相談窓口を開設しています。  また、院内においても、公益社団法人滋賀県看護協会では、くすのきセンターにある滋賀県ナースセンター彦根サテライトにおいて「こころの相談」を実施されております。  さらに滋賀県では、新型コロナウイルス感染症対策に従事している医療従事者を対象に「こころのケア専用電話」が開設されております。  こうした様々な相談窓口の活用により、医療従事者に対するメンタルサポートに努めているところです。 416 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 417 ◯3番(角井英明君) 再質問なんですけど、新聞で、医師たちは二つのチームを組んで、2週間ぐらいか、ちょっとそこの正確なことは忘れたんですけど、2週間やってまた次のチームが来ると、そういうふうにやらないととても大変だということを読んだんですけど、市立病院ではどんなふうになっているでしょうか。 418 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 419 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 新型コロナウイルス患者に対して、主に呼吸器内科のドクターを中心とした内科系のドクターだけではとても人手が不足しております。ですから、今回は外科系の先生方にも対応をお願いいたしました。  そういった先生方に、曜日をそれぞれのドクターに決めて、この日は何々科の外科の先生という形で組んで、それを1週間通して、また次の週は替えるという形で対応して、外科系の先生方に結構積極的に診療に参加していただいております。 420 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 421 ◯3番(角井英明君) ご苦労さまです。  中項目2、PCR検査について。  細項目1、市民へのPCR検査の体制は。  先ほど「お母さんは看護師なの?」という発言を取り上げましたが、PCR検査がしっかりと行われていることを知っていれば出てこない発言だと思います。感染抑止と経済・社会活動の再開を一体に進めるために、医療・介護従事者、そして市民へのPCR検査が必要です。必要な人に速やかに安全にPCR検査ができる体制は整っているのでしょうか。 422 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 423 ◯福祉保健部長(田中一朗君) PCR検査について、滋賀県では現在、行政検査として、大津市にございます衛生科学センターで1日75件、また5月27日からは滋賀医大で1日20件の計95件の検査が可能となっております。  そのほかPCR検査センターとしまして、県内を4ブロックに分け、湖南・甲賀ブロックでは、草津総合病院、県立総合病院に、また大津ブロックでは大津医師会に県が委託をされております。東近江ブロックと湖北・湖東ブロックにつきましては、現在整中でございますけれども、6月中には設置予定と伺っております。  また、2月5日から5月28日の検査総人数は1,804人でございまして、そのうち陽性者は100例となっております。  現状においては、帰国者・接触者外来において、その受診者や濃厚接触者に当たる方には検査がされておりますが、感染を心配する市民全員への検査は実施されておりません。  新型コロナウイルス感染症の検査は、PCR検査のほか抗原検査も認められており、これらの検査体制の充実により、検査実施機関でのキャパシティを増やし、必要な方に速やかに安全に検査が行われるよう、県が中心となって体制を整えられているところでございます。 424 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 425 ◯3番(角井英明君) 今言われた抗原検査について、ちょっと説明してもらえますでしょうか。 426 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 427 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 抗原検査につきましては、厚生労働省の資料によりますと、30分程度で結果が出るということ、特別な検査機器や試薬を必要としないということで、検体を搬送する必要がないということが大きなメリットとして挙げられております。  一方で、PCR検査と比較いたしまして、検出に一定以上のウイルス量が必要であるということも課題でございます。
     こうした検査の特性を踏まえまして、PCR検査と組み合わせて活用することが予定されているというところでございます。 428 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 429 ◯3番(角井英明君) 細項目の2です。PCR検査についての県・国との連携は。  今日の朝日新聞に、県の委託を受けPCR検査が市立長浜病院で可能になったとありましたが、医療崩壊を防ぐためには湖東・湖北圏域でも必要な人に速やかに安全にPCR検査ができるようにすべきだと考えます。県や国との連携はどうなっているのか、教えてください。 430 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 431 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今後の感染拡大の局面も見据えて、国と地方自治体の共同の下、さらなる検査体制の強化を図る観点から、新型コロナウイルス感染症に関するPCR等の検査体制の強化に向けた指針が6月2日に策定されております。  その中では、感染が改善状況にあるこの時期に、各都道府県において相談から受診、検体採取、検査までの一連のプロセスを通じた対応について重点的に点検を行うよう、点検項目や指標などを示されており、県から国に報告することが求められているほか、対策促進のため財政的な支援も実施する旨が記載されております。  先ほどもお答えいたしましたように、現在、県が検査体制の整備を進めており、本市におきましては、必要に応じて保健所等県の機関と情報交換をしているところでございます。 432 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 433 ◯3番(角井英明君) 再質問なんですけど、新聞報道で大津市も医師会と連携してPCR検査を実施すると理解したんですけど、彦根市では医師会の動きというのはどういうことになっているか、教えてもらえますか。 434 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 435 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 大津ブロックでは大津の医師会に委託されているということで進められておりますけれども、基本的にPCR検査の体制につきましては、県が主導で進めておられますので、県がどちらの機関の方に話をかけられているかという形にもなってこようかと思いますので、それはこちらの医師会になるのかどうかというのはちょっとまだ具体的なところまで分かっておりません。 436 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 437 ◯3番(角井英明君) 僕の理解が間違っていて、大津市と医師会じゃなくて、県が大津市と医師会に依頼したというか、委託したという、そういうこと。  分かりました。  小項目の3です。医療崩壊を防ぐため、PCR検査の要望を。  感染拡大を防止するためには医療体制の確立が必要です。医療従事者が安心して治療に当たるには医療従事者へのPCR検査が必要です。県の許可がないとPCR検査ができないというのでは、今後、第2波・第3波がやってきたときに対応できないと思います。  PCR検査を湖東・湖北県域で1日でも早く確立すべきです。長浜市でもできるようになりましたが。そのためには県や国に強く要望するべきです。見解をお示しください。 438 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 439 ◯福祉保健部長(田中一朗君) PCR検査には、県の帰国者・接触者相談センターの判断により帰国者・接触者外来において実施する行政検査と、かかりつけ医の紹介によりPCR検査センターが実施する検査とがございます。  行政検査につきましては、検査体制の充実が図られ、かかりつけ医が必要と判断された方については、当初と比較してスムーズに検査を受けていただくようになったと伺っております。  さらに、PCR検査センターでの検査につきましては、現在、湖東圏域において、同センターの設置等検査体制の充実に向けまして、県が中心となり調整をされているところでございますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。 440 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 441 ◯3番(角井英明君) 昨日、中野議員の質問で、なかなかかかりつけ医が診てくれないという議論がなされてたと思うんですけど、大津市とかは県から医師会にも依頼があって、だからそういう依頼があるから医師会として発熱した患者が来ても診る、断ったりはしないという、そういう理解でよろしいんでしょうか。 442 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 443 ◯福祉保健部長(田中一朗君) お答えします。彦根市での開業医さんの場合ですけれども、ご自身のクリニックで場所とか時間を分けて診療という形をされております。発熱のある方は昼からとかという形でやっておられるところがございますので、そういう部分で、ある意味、発熱がある方を中心に診ていただいてるということで、そういう役割は一定果たされているのではないかなと考えております。 444 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 445 ◯3番(角井英明君) 今の話を聞いて、やっぱりかかりつけ医さんも自分がコロナにかかったらという不安はあると思うので、今のは分かりました。  湖東定住自立圏というのがあるので、そういうところからも。湖北では市立長浜病院が委託を受けたんですけど、湖東定住自立圏で彦根でもできるように。市長は、昨日、やるべきことは全てやるということを言っておられたんですけど、PCR検査も湖東定住自立圏としてやってほしいというか、そういう県への要望をしてほしいなと思うんですけど、そこら辺の見解をお願いします。 446 ◯議長(安澤 勝君) 市長。   〔市長(大久保 貴君)登壇〕 447 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘いただいたPCR検査の拡大につきましては、首長会議でもお話をさせていただいて、できれば圏域ごとにやっていただきたいという申入れはさせていただきました。しかし、今、現実のところは湖東・湖北ブロックという形で整備されてきているというところでございます。  PCRと併せて軽症者の宿泊施設の整備についてもご要望申し上げて、それも今段取りをしていただいてる状況でございます。  いずれにしましても、PCRは、実際受けていただいてはいるけれども、なかなかハードルが高いという全国的な報道もあって、市民の皆さんがそのことについてご心配になってるということは事実でございますので、引き続き、これに関しましては、県と連携をしながら、安心していただけますような体制整備に努めてまいりたいと考えております。 448 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 449 ◯3番(角井英明君) 第2波とか第3波が来るということを言われてますので、ぜひ続けて要望の方をお願いしたいと思います。  中項目の3です。コロナ後の市立病院。  地域医療構想への見解は。  市立病院を用事でよく訪ねます。そこで目にするのは、感染防止に、医療崩壊を食い止めるために、地域医療を守るために、職員総出で頑張っておられる姿です。  全国的に感染者の数が減り、緊急事態宣言は解除されました。この間、私たちが目にしたのは、安心・安全の地域の医療体制がいかに大切であるかということです。  現在、感染の拡大は減少傾向にありますが、より進化したコロナウイルスが第2波・第3波としてやってくると言われています。そのときのために万全の対策が必要です。  しかし、政府は、地域医療構想という名で公立病院と公的病院の再編統合や病床の削減を進めています。また、この間、PCR検査を差配する保健所や人員の削減も推し進めてきました。  福祉病院教育常任委員会で地域医療構想を取り上げたことがあります。少子化が進む一方なので、病床の削減は進めていく必要がある、そういう答弁だったと記憶しています。しかし、今必要なのは、再編統合ではなく、地域住民の要求に応えられる、今回のような緊急事態にも対応できる安心・安全の医療体制だと思います。  もう一つ大事なことは、医療は利益や効率にはなじまないということです。地域住民の命と健康を守るものであって、利益や効率とは正反対なものです。収益を上げようではないかと呼びかけるポスターを市立病院で見た記憶があります。このように利益や効率を追求させようとする地域医療構想への見解を伺います。 450 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 451 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 近年の医療計画制度は、少子高齢化の人口動態に伴い、地域で医療や介護を支える地域包括ケアシステムを代表とする地域医療構想が中心でした。しかし、新型コロナウイルス感染症の発生により、国民の感染症に対する医療ニーズが高まる中、医療行政の強い役割の下、本院も感染症に対する医療体制を整え、職員一丸となって取り組んでまいりました。  新型コロナウイルス感染症の終息が確認できるまでは、国・県の指導の下、今後も引き続き必要な医療体制を提供してまいります。  なお、第7次医療計画の見通しについては、現在、新型コロナウイルス感染症対策で行政から招集される会議等は行われておりませんが、陽性患者が発生していない平時からどのような医療体制を取っていくか、また、新型コロナウイルスをはじめ感染症医療を含めた医療構想について今後議論されるものと考えます。  本院も必要な医療体制を整えていけるよう、積極的に検討してまいりたいと考えております。 452 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 453 ◯3番(角井英明君) 医労連の森田しのぶ執行委員長が次のように言ってます。「感染症・災害対応が含まれていないと厚労省自身も認めた地域医療構想を抜本的に改めるときだ。緊急事態に対応できる地域医療構想こそつくっていく必要がある」。とても重い指摘だと思うので、また検討をお願いしたいと思います。  大項目の2です。安心・安全の介護体制で高齢者を守る。  緊急事態宣言は解除されましたが、北九州市の特別養護老人ホームなどで集団感染が確認されています。感染防止に細心の注意を払っておられる介護施設での感染です。  市内にある、通所、短期入所、訪問の介護事業所では、幸いなことに感染は発生していません。事業者や従業員の皆さんの多大な努力のたまものだと思います。  『感染症の世界史』という本にこう書かれていました。小川吉則議員が触れられた20世紀前半に大流行したスペイン風邪は、学校や軍隊で集団発生したそうです。作者の石さんは「これからは高齢者施設がそれに取って代わることになるだろう」と言っておられます。心すべき言葉です。  通所や訪問が生活の一部になっている高齢者にとって、介護は生活を支える命綱です。こうした方の生活を守るためには、コロナ禍の下、介護事業所が健全に運営されることが何より大切になります。コロナ危機での実態を明らかにして高齢者福祉をより充実するため、以下、質問します。  中項目1、コロナ危機での実態。  細項目1、通所、短期入所、訪問、それぞれの数と利用者の数をお示しください。 454 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 455 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 市内にある通所系の介護事業所は50事業所、短期入所事業所が7事業所、訪問系の介護事業所が54事業所でございます。  また、令和2年3月の利用者数は、通所系の介護事業所が2,041人、短期入所事業所が311人、訪問系の事業所が1,617人となっております。 456 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 457 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。  細項目の2です。介護事業所への市の支援策は。  コロナの感染を心配して利用を控える利用者がおられる中、高齢者の生活を守ろうと感染防止の対策に全力で取り組んでおられる事業所があります。こうした介護事業所への市の支援策には、どういったものがありますか。 458 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 459 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市としましては、介護サービスの提供が高齢者やその家族の生活にとって欠かせないものであることから、事業所のサービス継続を念頭に置き、各種の支援を行っているところでございます。  具体的には、国・県からの情報の速やかな提供や、各事業所からの相談の対応、彦根愛知犬上介護保険事業者協議会との連携、衛生用品の配布等を行っているところでございます。 460 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 461 ◯3番(角井英明君) 細項目の3です。各事業所の感染防止対策の把握は。  各事業所が行っている感染防止の対策を把握されているでしょうか。 462 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 463 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 介護事業所の感染防止対策につきましては、国・県から発出される通知やマニュアルの周知を行っておりますが、各事業所における感染防止対策の実施状況について、特に報告等までは求めてはおりません。  通知の内容といたしましては、特別養護老人ホームなどの入所施設、デイサービスなどの通所系、ホームヘルプなどの訪問系といったサービス種別ごとに、施設での取組、職員の取組、ケア等実施時の取組、感染者が発生した場合の取組が示されております。  また、職員共通の取組といたしましては、マスクの着用、手洗い、アルコール消毒、出勤前の検温等を徹底すること。また、入所施設においては、緊急やむを得ない場合を除き利用者と家族等との面会を制限すること。通所系においては、送迎時に検温を行い、発熱が認められる場合には利用を断る等、具体的に示されております。  こうしたことから、各施設におきましては、これらの点に留意し対策を徹底していただいているものと考えております。 464 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 465 ◯3番(角井英明君) 細項目の4です。感染防止の備品整備に対する市の支援内容は。  感染防止に細心の注意を払っておられる医療従事者と同じように、介護事業所も感染防止に努力をされています。感染防止の備品整備に対する市の支援を教えてください。 466 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 467 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 市からの衛生用品の支援につきましては、これまでに、新型コロナウイルス感染症の流行により衛生用品の配給不足が続いておりました3月中旬と4月初旬に市内介護サービス事業所にマスク1万7,000枚を配布しております。
     また県からは、5月中旬にマスク1万5,100枚、プラスチック手袋1万2,700枚が配布されております。  さらに、国から都道府県に令和2年4月7日付で発出されました「新型コロナウイルス感染症に関連した感染症拡大防止のための衛生・防護用品の備蓄と社会施設等に対する供給について」の通知に従い、滋賀県では、県内高齢者施設等で新型コロナウイルス感染症が発生した場合に備えた衛生・防護用品の備蓄について一定量確保されており、今後さらに備蓄量を増やす予定であるとお聞きしております。  本市としましても、滋賀県や彦根愛知犬上介護保険事業者協議会と連携し、施設等が必要な衛生・防護用品を確保できるよう、支援に努めてまいりたいと考えております。 468 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 469 ◯3番(角井英明君) 実態を把握しての支援をよろしくお願いします。  細項目の5です。人材不足の現場の状況把握と問題点についての対策をお示しください。  賃金が低い、努力が報われない等の理由で現場は人材不足です。コロナ禍はそれに拍車をかけています。市内事業所の状況把握と問題点を教えてください。 470 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 471 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 介護現場における人材不足について、具体的な不足数を把握はしておりませんが、事業所からの個別の相談や、湖東圏域で取り組んでいる人材確保事業の連携会議におきまして、市内事業所で慢性的な人材不足が発生しているとお聞きしております。  人材不足の問題点の一つといたしましては、離職率の高さがございます。そのため、職場で働く方が介護の仕事に対して高いモチベーションを継続して持ち、働き続けていただけるよう、本市では毎年、福祉の職場で働く方を対象に、コミュニケーション能力の向上など職場で役立つ内容をテーマとした定着促進研修を彦根愛知犬上介護保険事業者協議会に委託し、実施しております。  また、彦根市介護福祉士育成応援補助金や彦根市介護職員初任者研修受講補助金の交付により、長く続けていただけるよう介護職としてのキャリアアップを支援しております。  また、介護職への応募が少ないことから、介護の仕事が社会にとって必要であることや、介護に携わる事業所の魅力を知っていただくために、「福祉の職場説明会」を毎年開催しているところでございます。 472 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 473 ◯3番(角井英明君) これも朝日新聞に載っていたんですけど、介護をやめる人が多い、それを改善するにはどうしたらいいかということで、そのためには、ケアとはどういうことか、ケアの本質を学ぶことで仕事への生きがいが生まれるということが書いてありました。ぜひそういう機会を持っていただいて、人材確保をお願いしたいと思います。  細項目の6、事業所の減収補償が必要では。  コロナ感染を心配して利用をやめる高齢者がおられます。利用者の介護報酬で運営されているのが事業所です。市内では運営をやめた事業所はないようですが、経営に困難を抱えている事業所があると思います。そういった事業所への支援はあるのでしょうか。  能登川では、介護事業所が閉鎖になり、利用者が分散されるという事態が起こっています。高齢者の生活を守る、閉鎖させない、そのためには事業所への減収補償が必要だと考えます。見解を求めます。 474 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 475 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 議員ご指摘のとおり、市内では緊急事態宣言が出された期間等に利用者が減少した事業所もあるとお聞きしておりますが、各事業所が人員体制等を工夫しながら、休業することなく運営を継続されております。  現在のところ、市独自の減収補償は考えておりませんが、引き続き国・県等からの支援金や経営資金融資等の情報提供を速やかに行うとともに、事業所からの相談等に対応してまいりたいと考えております。 476 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 477 ◯3番(角井英明君) ぜひよろしくお願いします。  細項目7です。介護従事者への特別手当が支給できるよう、市からの補助が必要では。  病院職員への特殊勤務手当が5月臨時会で成立しました。自分が感染源になるかもしれないという不安を抱え、感染すれば重症化する危険が高い高齢者を守るために、日夜奮闘されている介護従事者にも同じような特別手当が支給できるよう、市からの補助が必要だと考えます。見解をお示しください。 478 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 479 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 国において先頃発表されました令和2年度第2次補正予算案において、介護施設事業所に勤務する職員に対する慰労金の支給が盛り込まれました。  それによりますと、新型コロナウイルス感染症が発生、または濃厚接触者に対応した介護施設事業所に勤務し、利用者と接する職員に対して慰労金20万円を支給するものと、それ以外の介護施設・事業所に勤務し、利用者と接する職員に対して慰労金5万円を支給するものが予定されております。  このように、国から一定の支援が計画されておりますことから、本市としましては独自の手当の支給については考えておりませんけれども、市内施設で感染者が発生した場合に備えまして、引き続き、彦根愛知犬上介護保険事業者協議会や関係機関と連携を図りながら、衛生・防護用品の支援や当該施設への人的支援の仕組みづくりなどに対応してまいりたいと考えております。 480 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 481 ◯3番(角井英明君) 第2波・第3波を控えて介護崩壊を絶対起こしてはならないと思います。しっかり手当てをすることでより厚い介護体制をつくっていけると思います。  国や県への要望も必要です。湖東地域のリーダーとして、日本一の福祉モデル都市を標榜している大久保市長に、ぜひ、その先頭に立っていただくようお願いしたいと思います。  中項目の2、彦根市社会福祉協議会が彦根市南デイサービスセンターの指定管理を辞退することについて。  細項目の1、彦根市社会福祉協議会が彦根市南デイサービスセンターの指定管理者を辞退することによる影響は。  今まで南デイサービスセンターの指定管理を受けていた彦根市社会福祉協議会が、来年度は指定管理を辞退すると聞いています。介護士の人材難、高齢化によるもので、彦根市社会福祉協議会の話では、次に手を挙げるところはないだろうということでした。  現在利用されている人数と、指定管理を受けるところがなく、南デイサービスセンターが閉鎖された場合、利用者がどうなるか、お示しください。 482 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 483 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現在、彦根市南デイサービスセンターは、社会福祉法人彦根市社会福祉協議会を平成28年4月1日から令和3年3月31日までの5年間、指定管理者として指定し、管理運営を任せております。  今年度でこの指定期間が終了しますことから、追って次の期間の指定管理者となる候補者の公募や選定の手続に入る予定でございます。  なお、ご指摘のとおり、彦根市社会福祉協議会からは、今年の3月末に今回の指定期間の終了をもって業務を終えるとの意向をお聞きしたところでございます。  こうしたことから、まずは公募に関して、従来の「広報ひこね」やホームページによる周知だけではなく、他の介護事業者に呼びかけてまいりたいと考えております。 484 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 485 ◯3番(角井英明君) 細項目の2です。閉鎖されるときの利用者への影響は。  南デイサービスセンター閉鎖も懸念される中、もしも閉鎖されたとき、現在利用されている方にどのような影響が出るのか、お示しください。 486 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 487 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今ほどもお答えしましたように、今後、次の期間の指定管理者となる候補者の公募や選定の手続に入る予定でございますために、現時点で閉鎖を前提にお答えすることはできかねますが、仮に閉鎖によりサービスが休止や廃止となった場合は、引き続き他の事業所のサービスを利用していただけるように、関係者が連携して引き継いでいくこととなると考えております。 488 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 489 ◯3番(角井英明君) 細項目の3です。地域福祉に責任を持っている市の対応は。  彦根市社会福祉協議会は、地域福祉の推進を図る民間団体です。指定管理を2期10年にわたって受けてこられましたが、介護従事者がなかなか集まらない、介護報酬が低くで経営が大変だ、こういった状況の下、指定管理を辞退する決断を下したそうです。  しかし、今まで通っていた利用者、デイサービスに通うことで生活のリズムをつくっている人、入浴を楽しみにしている人、利用者同士のおしゃべりを楽しみにしている人、こうした人たちにとって南デイサービスセンターが廃止されることは大問題だと思います。  地域福祉に責任を持っている、市民の暮らしと福祉を守る責任がある市の対応をお聞きします。 490 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 491 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 当センターの開館以来、管理運営を担ってこられた彦根市社会福祉協議会が、現在の指定管理期間が終了する今年度をもって彦根市南デイサービスセンターの業務を終了するとの意向を示されたところです。  しかし、議員ご指摘のとおり、デイサービスセンターは、高齢者の生活機能の維持や向上、また孤立の解消や、家族の介護負担の軽減という点において非常に重要であると認識しておりますので、先ほどもお答えしましたように、今後、次の期間の指定管理者となる候補者の公募や選定の手続に入る際には、まずは他の介護事業者に応募していただけるように、できる限りの対応をしてまいりたいと考えております。 492 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 493 ◯3番(角井英明君) 僕も南デイサービスセンターを見学に行ったんですけど、お風呂のタイルは剥がれたまま、車椅子の方が使うリフトがありましたが、説明によると、古い型なので直立不動で座らなければならない、そんなリフトでした。  北デイサービスセンターには、堀口議員の写真にもあったように、リクライニングのできるリフトがあるようです。神は細部に宿ると言います。日本一の福祉モデル都市を標榜しておられる大久保市政として、誠に恥ずかしい限りだと思います。  南デイサービスセンターを存続させるために、やるべきことは全てやる、この姿勢を貫くべきだと思うのですが、見解を求めます。  再質問です。 494 ◯議長(安澤 勝君) 市長。   〔市長(大久保 貴君)登壇〕 495 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどお答え申し上げましたとおりに、次期の候補者の選定に向けて準備をしていくと同時に、ご指摘いただいた改修しなくてはならないようなところ、これについてもしっかりと手当てができるようにしていきたいと思います。 496 ◯議長(安澤 勝君) 角井君。   〔3番(角井英明君)登壇〕 497 ◯3番(角井英明君) 取り残される高齢者が1人も出ないように、よろしくお願いしたいと思います。これで質問を終わります。 498 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午後2時26分休憩            午後2時33分再開 499 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  15番森田充君。森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 500 ◯15番(森田 充君) まずもって、新型コロナウイルス感染症が広がる中、行政、医療、介護をはじめ全てのエッセンシャルワーカーの皆様に心より感謝申し上げます。その裏には、市民の皆様も大変な状況の中、ご理解・ご協力をいただいてるからこそ成り立っているということも忘れてはならないのかなと思います。  さて、緊急事態宣言が5月25日に全ての都道府県で解除されました。自粛・休業要請が長期化した中、市民生活や地域経済が疲弊しています。感染症の収束に向けた医療現場への支援とともに、さらなる迅速かつ的確な市民への緊急対策が必要であると考えます。  彦根市においても様々な施策を打っていただいておりますが、まだまだ市民に周知できている状況ではないかなと思っています。  今回は多くの議員の方々が新型コロナウイルス感染症関連についてご質問されましたが、通告書どおり質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。今回は、新型コロナウイルス感染症の拡大による市の影響、それと、今だからやっておくべきことということで、大きく二つ質問させていただきます。6月定例会の最後の発言者となります。市長はじめ執行部の皆様、よろしくお願いいたします。  大項目1、新型コロナウイルス感染症の影響について。  中項目1、市単独事業に関する財源確保について。  冒頭でも少し触れましたが、彦根市においても様々な市単独事業を打っていただいておりますが、どのような項目、メニューがあり、その財源はどうなっているのか、市民の皆様にも周知しておく必要があると思い、以下、質問させていただきます。  細項目1、市単独事業の項目メニュー、予算規模は。  彦根市の市単独事業の項目、メニュー、それぞれの予算額、6月追加補正を含む総額の予算規模をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 501 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 502 ◯総務部長(牧野 正君) 新型コロナウイルス関連の経費につきましては、今議会において追加提案を予定しております。したがいまして、ご質問の市単独事業に係る予算額は、まだ議員の皆様にお示しする段階には至っておりませんが、丁寧にお答えをさせていただきますので、ご理解をお願いいたします。  また、実施を予定しております市単独事業としては、15事業ございますことから、説明に少し時間をいただきますが、お許しをお願いしたいと思います。  まず、緊急雇用対策として、会計年度任用職員を雇用する職員人事管理(任用)業務として1,388万2,000円、新型コロナウイルス感染症に関する対策に必要な資金を積み立てる新型コロナウイルス感染症対策支援基金積立金として1億314万5,000円、避難所・避難場所内の感染症対策を図る新型インフルエンザ危機管理体制整備事業として817万8,000円、独り親家庭の児童扶養手当受給者に対し、子ども1人につき1万円を上乗せする児童扶養手当支給事業として1,409万円、本年6月30日時点で本市に住所を有する平成14年4月2日以降生まれの子どものいる世帯に対し1万円を支給するとともに、高校生世代1人につき5,000円を上乗せ支給する子ども・子育て応援給付金給付事業として2億1,696万4,000円、本年4月27日時点で妊娠をしていた方1人につき10万円を支給する妊婦特別支援金給付事業として4,781万8,000円、滋賀県が実施する新型コロナウイルス感染症拡大防止臨時支援金の拡充支援給付や市内飲食業者がデリバリーを行う際に係る経費を補助する中小小売商業対策事業として2億4,311万5,000円、市民生活支援と市内での消費量を増やすことを目的に、市民の希望商品を自宅配送するみんなで応援!ひこねカタログチョイス事業として2億5,475万円、彦根市商工会議所の減免した会費分を補助する商工会議所・商工会育成事業として578万8,000円、彦根観光協会の経営維持を図るため補助する観光推進事業として2,863万8,000円、観光客の上乗せを図り、地域経済の回復を図る誘客・宣伝事業として1億2,529万5,000円、休校期間が延長となった高校・大学等へ通学する自転車駐車場定期利用者に対し、5月分使用料の還付を行う自転車駐車場管理運営事業として113万8,000円、子どもたちの学習保障を行うため、小・中学生1人につき図書カード5,000円を配布する家庭学習支援事業として5,689万2,000円、手指消毒液を整備する図書館運営・施設管理事業として16万8,000円、学校体育施設および社会体育施設36施設分の手指消毒液等を整備する社会体育施設管理運営事業として144万2,000円。  以上、15事業で11億2,130万3,000円が今議会に追加提案を予定しております市単独事業の予算でございます。 503 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。
      〔15番(森田 充君)登壇〕 504 ◯15番(森田 充君) ご丁寧にご説明ありがとうございました。こちらの方の財源確保はどのようにされるのかということで、少し教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。 505 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 506 ◯総務部長(牧野 正君) 今ほどご答弁を申し上げました市単独事業に係る財源といたしましては、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の金額が2億8,837万6,000円でございますが、この交付金を活用する予定であるほか、寄附金50万円、それから事業チケット販売収入3,000万円等の歳入補正を予定しておりまして、このほかの財源といたしましては、財政調整基金約8億2,764万6,000円を取り崩す予定をしております。 507 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 508 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目3なんですけれども、第2波・第3波に対応するための財源確保ということで、今後、この第2波・第3波が発生した際は今回よりも迅速で的確な支援施策を打っていただく必要があると思いますが、その場合は財源確保をどのようにお考えか、お聞かせください。 509 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 510 ◯総務部長(牧野 正君) 第2波・第3波に対応するための財源といたしましては、本議会で追加上程を予定しております新型コロナウイルス感染症対策支援基金のほか、財政調整基金をはじめとする各種基金を活用してまいりたいと考えております。  また、新型コロナウイルスの感染拡大状況を鑑みながら、今年度における事業執行の取組を引き続き検討してまいりますが、事業の一部または全部中止等の見直しによりまして、新たな財源が生じる場合もあると考えております。  新型コロナウイルス感染症については、今後も国の動向を注視し、本市施策に活用できる財源を取り込んでいくことや、機会を捉えて国や県等に対して財源要望を行い、できる限り市民生活への影響を最小限にとどめることができるよう、財源確保に努めてまいりたいと考えております。 511 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 512 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。先ほどの答弁でも、副市長の方から、彦根市の市民の声に沿った内容というお話もありました。谷口議員の質問の中でも、スピード感というお話も出ていましたし、北川議員のお話の中でも、他市との比較ということ、非常に重要な要素であるかなと思っています。しかしながら、いろいろ新聞等を見ていますと、各自治体の施策の競争になってないかなというところも少し危惧するところがございます。  副市長言われましたように、彦根市の市民の声をしっかり酌み取っていただいて、施策の方を第2波・第3波、来ない方がいいんですけれども、そのときには迅速によろしくお願いいたします。  細項目4に移ります。中期財政計画の見直しの時期はということで、令和2年度当初予算のときに提出された中期財政計画、現況のコロナの影響から大きな変化があると考えますが、見直し時期はいつ頃が適切だとお考えでしょうか、お聞かせください。よろしくお願いします。 513 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 514 ◯総務部長(牧野 正君) 中期財政計画は、将来5年間の本市の財政状況を見込み、次年度の予算編成に供するため作成していくものでございまして、この考え方から、中期財政計画の見直しは予算編成前に行うものと認識しているところでございます。  今年度の見直し時期につきましても、予算編成前に行う方針に変わりはなく、その時点が見直しの適正な時期であると考えてはおりますが、新型コロナウイルス感染症の影響をどう見込むかが課題でございまして、感染力が強力なこと、それから感染拡大した場合の勢いが爆発的なこと、そして、一定の無症状者が存在すること等から、なかなか先の見通しが不明確な状況でもございます。  今後も日々変化していく現状を考えますと、作成します中期財政計画が、発表時期の状況とはそれぞれ時点によって異なっていく可能性もあり得るのではないかと懸念はしているところでございます。国等から発表されます推計等があれば、そういった資料も参考にしながら、予算編成時までに見直しを図ってまいりたい、このように考えております。 515 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 516 ◯15番(森田 充君) 次の細項目にも関係してきますけれども、令和3年度の予算編成ということで、早ければ夏過ぎぐらいからは始まるかなと思います。やはり早期に見直すということであれば、少し時間がないかなというところもありますので、状況によってというところも今回あるのかもしれないんですけど、できるだけ早い段階でよろしくお願いいたします。  細項目の5番です。令和3年度予算の予算編成の考え方はということで、歳入の大幅な減少が避けられないと思いますが、現時点では予算編成に対してどのような状況となり、どのようなお考えを持って取り組もうと考えておられるでしょうか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 517 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 518 ◯総務部長(牧野 正君) 議員ご指摘のとおり、令和3年度の本市の歳入減少は避けられないものであると認識しておりますが、先行き不透明な中、現時点でその影響額を算出できる状況にはございません。  参考までに、平成20年度リーマンショック後の平成21年度当初予算での影響額を申し上げますと、法人市民税が32.6%、前年度より減少し、市税全体では前年度より6.4%の減少となったところでございます。  新型コロナウイルス感染症の経済的な打撃はリーマンショックを超えるとの専門家の意見も多くございまして、歳入の減少をどの程度見積もるかが重要になってまいりますが、同程度かそれ以上、歳入の減少に比して歳出規模を抑えていく必要があると考えております。このため、例年以上に事業の見直しや事業の選択と集中を行っていかなければならないと考えております。  こういった厳しい予算編成にはなりますが、リーマンショック後の財政運営同様に、各種基金の繰入れ、国庫支出金や市債等を活用しまして財源確保を図りながら、先ほども申し上げましたように、市民生活へ影響が最小限になるように努めてまいりたいと考えております。 519 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 520 ◯15番(森田 充君) 要望でございます。本日の朝刊にもリーマンショックのことが書いてありました。今回新型コロナウイルス対応で地方の財政難が深刻になりそうだということです。財政不足が過去最大だった、先ほどもご答弁の中にもありましたように、リーマンショック後の18兆円を超えるおそれがあるということで、自治体の方も例外ではないと書かれておりました。  リーマンショックを経験されて、それ以上の被害があるかもしれないという想定はできると思いますので、しっかりと想定をしていただいて、メリハリをつけた予算編成、長期的な視点というところも、不透明な部分もあるんですけども、よろしくお願いいたします。  中項目2の方に移らせていただきます。小学校の再開についてということです。  最終5月31日まで臨時休校となり、約2か月間の児童・生徒が自宅待機の状況となりました。6月1日から再開して1週間過ぎましたが、先生方をはじめ児童・生徒も試行錯誤しながら学校生活を再スタートしたのではないでしょうか。学校ホームページなどを活用し、運営方法などを発信いただいていますが、再度、周知の意味も踏まえ、以下、質問させていただきます。  細項目1、こちらの方も、他の議員の方々が質問いただいて、答弁いただいてるんですけれども、もう一度よろしくお願いします。  5月31日までの時点で授業時間として何時間遅れ、どのように授業時間を確保されるのか、教育委員会のお考えをお聞かせください。よろしくお願いいたします。 521 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 522 ◯教育長(西嶋良年君) 4月10日から5月31日までの臨時休業により、授業日数は32日間少なくなりました。このことによる未実施の授業時間は、各学校・学年によって違いはありますが、小学校1年生は約145時間、小学校2年・3年は約165時間、小学校4年から中学校3年は約170時間となります。  このことを受け、本市では、夏季休業を17日間、冬季休業を3日間短縮し、授業時間数を確保するようにしております。また、長期休業中のさらなる登校日や土曜日授業、朝の短時間学習の設定などを行い、補充していくことも考えております。  さらに、各校において各行事の精選をはじめとした教育計画の見直しなど、指導における重点化を図りながら、子どもたちの学習が保障されるよう指導してまいります。 523 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 524 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目2の方に移らせていただきます。先ほど北川議員の質問の中でも、小・中学校のガイドラインということで作成をいただいたということで、ありがとうございます。再度お聞きしたいと思います。  国・県からも大きな方向性は示されていると認識しておりますが、児童・生徒のソーシャルディスタンスなど拡大防止策はどのようにお考えか、よろしくお願いいたします。 525 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 526 ◯教育長(西嶋良年君) 6月1日からの学校再開に当たり、文部科学省から示された「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~学校の新しい生活様式~」を踏まえ、作成しました彦根市における学校再開時における感染症対策ガイドラインに沿って、各小・中学校で感染防止対策をとりながら、学校運営に取り組んでおります。  議員ご質問のソーシャルディスタンスを保つことは、感染拡大防止のうち感染経路を断つために必要なことであると考えており、ガイドラインにおいても、マスクの常時着用や近距離での活動、向かい合っての発声、集団等下校時における密接、校門や玄関での密集が起こらないよう配慮することとしています。 527 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 528 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。様々な対策をしていただいているということなんですけど、対策というのは終わりはないかなと思います。また状況が変わってきたら対策の方法も変わるのかなと思いますので、よろしくお願いいたします。  細項目3に移らせていただきます。学習時の飛沫パーテーションの導入はということで、校内で感染防止対策の一環として、マスク着用は一定の効果があると思いますが、今後、夏場に向けて熱中症対策や、小学生の子どもさんにお話を聞くと、やはりマスク着用が非常にストレスに感じるという児童・生徒さんがおられます。  そこで、少しの時間でもマスクを外して授業を受けられないかなということで、ストレス軽減の一助につながるのではないかと考え、今回、質問をさせていただきます。  議員の方にはタブレットに資料が入っていると思います。飛沫パーテーションの活用が有効かと思いますが、見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 529 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 530 ◯教育長(西嶋良年君) 彦根市の学校再開時における感染症対策ガイドラインにおいて、飛沫感染防止の観点から、学習時には児童・生徒は全員咳エチケットを心がけ、基本的には常時マスクを着用することとし、気候の条件などにより熱中症等の健康被害が発生する可能性が高いと判断した場合は、換気や児童・生徒の間に十分な距離を保つなどの配慮をした上でマスクを外してもよいということとしています。  議員からお示しいただいた飛沫防止パーテーションにつきましては、飛沫感染防止はもちろん、マスク着用によるストレス軽減につながると考えますが、対策としまして、手洗いや換気など、他の感染症予防対策の実施をまずは徹底し、感染防止用品については、費用対効果や先行導入しておられます他市町での評価など、情報を収集し、今後研究してまいりたいと考えております。 531 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 532 ◯15番(森田 充君) 再質問をさせていただきます。国の方から各学校に100万円から上限300万円ですよね、そういう対策の施策に利用できるお金がということがございました。  各小・中学校に一斉導入するというのは難しいかと思うんですけれども、まず、1校モデルのような学校を作っていただいて、効果の方も確認していただくようなこととかもできないかなと。それで、効果の方がしっかり確認できれば、導入の方も考えていただければなと思うんですけども、1校モデル校をつくるとかそういうお考えはないでしょうか。 533 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 534 ◯教育長(西嶋良年君) 現在、滋賀県におけるレベルにつきましては、3段階で設定をしておりますけれども、感染リスクは一番低いレベル1ということでされております。これは滋賀県教育委員会のホームページの方で、毎週、「お子様がおられる皆様へ」というところで、感染レベルを周知しているものでございますけれども、この状況を考えますと、議員の方からご説明いただきました対策については、現時点では不要かなと考えております。  今後の感染状況を見ながら、効果的な方策として各学校において購入を希望する動きがございましたら、また考えていくことにさせていただきたいと思っております。 535 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 536 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。現時点ではリスクが低いということで、こちらの方、インフルエンザとか、そういう予防の対応にも効果があるということもございます。今回のコロナだけではなくて、収束したらまたインフルエンザ等もあるかもしれないので、そういう意味では検討の方も一度進めていただいた方がいいかなと思いますので、よろしくお願いいたします。  細項目4に移らせていただきます。児童・生徒への身体のケアはということで、小一ギャップ、小一プロブレムや、中1ギャップという言葉を、従来であれば4月の入学時期にはよく耳にします。これは、保育園・幼稚園から小学校へ、小学校から中学校へと大きく環境が変化し、先生方が1学期をめどに徐々に環境に順応できるように慣らしてくださっているようです。  今回はこの貴重な時間が休校により大幅に減少しています。今まで以上に児童・生徒のケアが必要と考えますが、見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 537 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 538 ◯教育長(西嶋良年君) 児童・生徒への2カ月間の休校による身体のケアにつきましては、全ての児童・生徒に対しきめ細やかなケアが必要であると考えておりまして、臨時休業期間中も対応に努めてきたところです。  各校により取組は違いますが、担任からの定期的な電話連絡や日記・生活ノートのやり取りなどに加え、特に配慮が必要な児童・生徒については家庭訪問をするなど、臨時休業期間中も個別に児童・生徒への支援を進めてきております。  各校におきましては、学校再開となる6月1日までに分散登校を実施し、児童・生徒の生活リズムの立て直しとともに、学校再開時にスムーズに学校生活に適応できるよう、計画的に指導を進めてまいりました。  特に新入生につきましては、分散登校日や教科書・課題の受渡し日などに、集団登校の仕方や自転車通学の指導のほか、新入生向けのオリエンテーションを体育館を利用して行ったりということで対応してきたところです。  学校再開後も、なるべく早い時期に学校生活に関するアンケートの実施や教育相談の時間を設けるなど、児童・生徒の状況を把握し、心のケアを進めていきたいと考えております。  通常4月、5月で指導しなければならなかった人間関係づくりが十分にできていないということを踏まえまして、このことを念頭に置きまして、見通しを持った計画的な教育相談活動等を通して、児童・生徒のきめ細かなケアに努めてまいりたいと考えております。 539 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 540 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。迅速なアンケート等を実施していただいて、早く声を聞いてあげてください。よろしくお願いいたします。  細項目5に移ります。業務多忙による先生のケアはということで、今まで以上に、児童・生徒の環境も変わっておりますけども、それに向き合われる先生方のケアも必要と考えますが、ご見解をお聞かせください。よろしくお願いします。 541 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 542 ◯教育長(西嶋良年君) 議員ご指摘のとおり、今まで以上に厳しい環境の中で指導に当たる教員のケアも大きな課題であると考えております。そこで、今年度から、教員が子どもたちに向き合える時間を確保し、効果的な教育活動を行うことができるよう、市内8校にスクール・サポート・スタッフを配置したところです。  スクール・サポート・スタッフの役割としましては、教員でなくてもできる校務について、教員の補助業務を担うということで、具体的には学習プリントの印刷や配布準備、また授業準備の補助などを行うことにより教員の業務軽減を図るということとしております。  また、近年、若手教員が増えておりますので、校内でのOJTを推進することによって、初任者をはじめ経験年数の少ない教員に対してベテラン・中堅教員が関わり、日々の授業展開の相談や教材研究に取り組むなど、教員の業務負担が軽減されるよう努めているところです。 543 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 544 ◯15番(森田 充君) 再質問させていただきます。スクール・サポートの方、市内に8校ですか、在籍されているということなんですけど、この人数でほかの学校の方にも回っていかれるのか、1校固定なのかというところをちょっと教えてください。 545 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。
      〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 546 ◯教育長(西嶋良年君) スクール・サポート・スタッフにつきましては、大規模校を中心としまして8校を選択して配置をしているところです。ほかの学校へは配置は現在しておりません。 547 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 548 ◯15番(森田 充君) 他の配置されてない学校から要望はないということですか。 549 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 550 ◯教育長(西嶋良年君) 教員の業務負担の軽減ということから、スクール・サポート・スタッフが配置されている実績がある学校の状況を見ますと、効果があるということを聞いておりますので、他校においても希望はされているところですけれども、予算の状況に応じまして、より必要性が認められるところに優先的に配置をしているという状況でございます。 551 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 552 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。要望があれば、先生方に身体のケアというのをしっかりしていただかないと学校の方が成り立たないと思いますので、よろしくお願いいたします。  細項目6です。児童・生徒に対する新型コロナウイルス感染症リテラシー教育はということで、学校再開により第2波・第3波の襲来のおそれは可能性としてあり、児童・生徒の中でも感染者が発生する確率はゼロではないと思います。あってはなりませんが、コロナに対する間違った知識によっていじめに発展することも考えられます。まずは新型コロナウイルス感染症のリテラシー教育が重要と考えますが見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 553 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 554 ◯教育長(西嶋良年君) 児童・生徒に対しましては、新型コロナウイルス感染症の感染予防について正しい理解と、一人ひとりの人権が守られ、安心して学校生活を送ることができるよう、資料を使いまして発達段階に応じた指導をしております。  また、教職員に対しては、間違った情報等による偏見やいじめを見抜き、適切に指導するための資料を提供し、各校での教職員研修を通して正しい理解と人権感覚の高揚に努めているところです。  さらに、各家庭におきましても、臨時休業期間中に子どもと保護者が一緒に考える機会となりますように、新型コロナウイルス感染症に関する人権への配慮をテーマとした「ひこねっこだより」を彦根市のホームページに掲載しまして、子どもへの指導・見守りをお願いしたところです。  学校と家庭で繰り返し児童・生徒とともに考えることで、新型コロナウイルス感染症に対する確かな知識を基に、感染防止とともに、いじめや差別に発展しない正しい判断力が身につくよう努めているところでございます。 555 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 556 ◯15番(森田 充君) 十分な教育をよろしくお願いいたします。先ほども答弁の中に人権教育という言葉がございました。新型コロナウイルス感染症、非常に大きな災いと捉えてしまえばそうなんですけれども、教育の一つとして生かすチャンスでもあるのかなと思いますので、ぜひ人権教育の方も、お時間もないとは思うんですけれども、その中でもしっかり児童・生徒の方によろしくお願いいたします。  細項目7、学校行事の方向性はということで、こちらの方も先ほど答弁をいただいておりましたけれども、もう一度よろしくお願いいたします。  全国的に修学旅行や体育祭など学校行事が中止となっていますが、市としての見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 557 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 558 ◯教育長(西嶋良年君) 学校行事につきましては、各行事の教育的意義を十分に検討しながら、感染拡大防止の観点を踏まえ、精選や重点化を図りつつ実施について適切に判断することとしております。  実施に際しては、行事における子どもたちの接触、密集、近距離での活動、向かい合っての発声などにつきまして、可能なものは避けるなどの感染症対策を行い、内容や方法について工夫をするということにしています。  現在、行事の規模の見直しや方法などを各学校において検討しながら、実施ができないか、できるものについては実施に向けての準備を進めているという状況でございます。しかしながら、今後の感染拡大状況によりましては、やむなく中止・延期となることも考えられると思います。 559 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 560 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。深い協議をいただいて、ぜひ可能性の方を探っていただきたいと思います。  大項目2の方に移らせていただきます。新型コロナウイルス感染症において今やっておくべきことということで、危機的な事態に直面したとき、どのような対応をするのかということで質問をさせていただきます。  過去の質問等でも、どの施策においても平常時の活動が重要であるという観点を持ち、質問させていただきました。今回も一例を挙げますと、ICT活用です。日本は世界を見渡しても大きく遅れています。反省することも重要ですが、今は後ろを向いている時間はありません。前を向いて可能性を広げることによって、選択肢を増やした中で選択と集中を実行することが重要と考えます。  中項目1、オンライン授業体制の早期構築についてということで、新型コロナウイルス感染症において共存した学校生活を送っていくには、オンライン授業体制の早期構築が必要不可欠と考え、以下、質問させていただきます。  細項目1、端末(タブレット)の貸与時期はということでお聞かせください。よろしくお願いいたします。 561 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。   〔教育部長(岸田道幸君)登壇〕 562 ◯教育部長(岸田道幸君) 市立小学校に通う全児童・生徒に対し1人1台の学習者用端末の配備時期につきましては、現在のところ、令和3年1月からの配備を目標に進めてまいりたいと考えております。 563 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 564 ◯15番(森田 充君) 1点、再質問させていただきます。  貸与の時期、令和3年1月からということなんですけれども、先ほどの答弁の中でも、タブレットの方が一括で注文が入って大変だとお聞きしていたんですけど、こちらの方、端末の機種というのは、全部一律でそろえようとされているんですかね。よろしくお願いします。 565 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。   〔教育部長(岸田道幸君)登壇〕 566 ◯教育部長(岸田道幸君) 学校に入れる端末は、全機種同じ仕様で入れていきたいと考えております。 567 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 568 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。令和3年1月からということで、随時貸与をされていくと思います。こちらの方も、一気にスタートさせるのはなかなか難しいと思うので、問題点というのをしっかりあぶり出していただいて、令和3年1月から一気にスタートがかけられるような状態にしていただきたいと思います。  細項目2の方に移らせていただきます。各小・中学校の校内LANの整備工事ということで、完了時期はいつ頃を目標にされているでしょうか、お聞かせください。よろしくお願いします。 569 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。   〔教育部長(岸田道幸君)登壇〕 570 ◯教育部長(岸田道幸君) 市内の小・中学校につきましては、国が進めるGIGAスクール構想に基づき、国の令和元年度補正予算を活用いたしまして、本年度、校内LANの整備を進めている状況でございます。  この工事につきましては、本定例会においてお諮りをしておりますGIGAスクール構想対応彦根市小・中学校校内LAN整備に係る工事請負契約の締結についてをお認めいただきましたなら、整備に着手し、令和3年3月5日までに完了する予定でございます。 571 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 572 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。端末の方が令和3年1月ということで、LAN整備の方が3月に行われるのかなと思います。生徒が一斉に使ったら、LAN整備をしっかりしておかないと、また混乱を招くのかなと思いますので、一日も早い工事の完成をよろしくお願いいたします。  細項目3に移ります。家庭でのWi-Fi環境の整備はということで、どのようにお考えか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 573 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。   〔教育部長(岸田道幸君)登壇〕 574 ◯教育部長(岸田道幸君) 新型コロナウイルスのような感染症や自然災害の発生等による学校の臨時休業等の緊急時においても、ICTの活用により、全ての子どもたちが家庭にいても学習を継続できる環境を整備しておく必要があると考えております。  子どもの学びの保障と教育の機会均等の観点から、Wi-Fi環境を整えられない家庭に対しても、モバイルWi-Fiルーター等の貸与により、家庭学習が可能となるインターネット通信環境を提供していきたいと考えております。 575 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 576 ◯15番(森田 充君) ぜひ全員がしっかりと使える環境の整備をよろしくお願いいたします。  中項目2の方に移らせていただきます。オンライン授業の活用についてということで、端末貸与、LAN整備工事の早期対応により校内での活用の幅が広がるのではないかと感じ、以下、質問させていただきます。  細項目1、感染防止の観点からオンライン授業の活用はということで、学校規模や空き教室などにもよりますが、校内ではクラスを半分に分けることができ、学校と家庭というようにクラスを半分に分けることにより、先生が教壇に1人立つことによって、感染防止のさらなる強化であったり、先生が1人で対応できるということで先生不足にも対応できるのかなと考えております。こちらの方、ご見解をお聞かせください。 577 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 578 ◯教育長(西嶋良年君) 議員ご指摘の多目的教室などを利用した学級の分割によるオンライン授業や家庭でのオンライン授業の実施につきましては、感染防止対策や必要な教員の配置に代わる手だてとして有効な方策であると考えております。  今後、双方向型も含めたオンライン授業の実現に向けて、全ての子どもの学びの保障の観点から、各家庭のWi-Fi環境を把握し、家庭学習が可能となるWi-Fi環境を整備してまいりたいと考えております。 579 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 580 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目2に移らせていただきます。学校行事の観点からオンライン授業の活用はということで、オンライン授業を活用して運動会であったり体育祭の風景などを動画撮影し、教室にて各学年の活動風景を視聴する、オンライン運動会などができないかなと思っています。遅れた授業時間の確保など課題はありますが、可能性として市の見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 581 ◯議長(安澤 勝君) 教育長。   〔教育長(西嶋良年君)登壇〕 582 ◯教育長(西嶋良年君) 議員ご提案のとおり、音楽会や運動会・体育祭などで学年ごとの学習の成果を撮影し、教室で視聴するという方法につきましては、新型コロナウイルス感染症が拡大する状況下において、行事を実施する一つの選択肢として検討できるものと考えております。 583 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 584 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。可能性を広げるということ、選択肢を広げるという意味でも、やはり一日も早く端末の貸与であったりLAN整備の工事の方をよろしくお願いします。ありがとうございました。  中項目3の方に移らせていただきます。新型コロナウイルス感染症での災害の発生時の対応についてということで、「広報ひこね」6月1日号においても、風水害から身を守ると題し、特集を組んでいただき、積極的に市民に周知をいただいております。ありがとうございます。確認の意味も踏まえ、以下、質問させていただきます。  細項目1、6月に入り、梅雨時期が近づき、大雨などの警戒も必要かと思います。新型コロナウイルス感染症禍において避難所の受入体制は市としてどのようにお考えでしょうか。お聞かせください。 585 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。   〔市長直轄組織危機管理監(橋本公志君)登壇〕 586 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 新型コロナウイルス感染症等が蔓延している状況において、災害が発生し、避難場所等を開設する場合には、3密空間の中での集団生活等により新型コロナウイルス感染症の感染リスクが高まる危険性が生じます。このため、こうした状況下において避難場所等を開設する場合には、感染症対策に万全を期すことが重要であると考えております。  具体的には、避難場所等が過密状態になることを防ぐため、各避難場所等における避難スペースの拡大や、現在、本市が指定している避難場所等の中から、状況に応じてできるだけ多くの施設を開設するとともに、避難場所等の衛生環境の確保等のため、感染防止用の備蓄品を配備するなどの対策を講じます。  また、安全が確保できる場合は、在宅避難や親戚・友人の家への避難についても呼びかけるとともに、避難場所等に避難する際は、感染防止や健康状態確認のため、マスク、消毒液、体温計など、避難生活において必要となるものは可能な限り持参していただき、避難所内では、手洗い、咳エチケット等の基本的な対策の徹底、十分な換気の実施等についても対策を講じてまいります。  なお、避難場所等へ来られる前には必ず体温測定をしていただくよう呼びかけを行い、避難所内で発熱者など体調不良者がおられる場合は、帰国者・接触者相談センターへの相談を行い、感染予防に努めてまいります。 587 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 588 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。広報等でも周知をしていただいています。今回コロナが発生して、避難の仕方というのも変わっていると思います。親戚等の家にも避難するとか、そういうところも増えてると思うんですけど、やっぱり各家庭でもシミュレーションすることが必要かなと思ってます。  お手間をかけるかもしれないんですけども、そういうひな形のようなものを危機管理課の方から各家庭に配布していただいて、そういうことを話をする機会をしっかりつくっていただくようなことも、よろしくお願いいたします。  細項目2の方に移らせていただきます。新型コロナウイルス感染症における必要な避難所備蓄品は、通常の備蓄品以外で何を設置されているのでしょうか。よろしくお願いいたします。 589 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。   〔市長直轄組織危機管理監(橋本公志君)登壇〕 590 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための備蓄品につきましては、現在のところ、自主避難施設8カ所および小・中学校24カ所に配備する予定でございます。  その内容は、液体石けん、アルコール消毒液、除菌シート、次亜塩素酸ナトリウム、体温計、ペーパータオル、啓発ポスター、使い捨て手袋、マスク、フェイスシールド、ビニールエプロン、ゴミ袋となっております。 591 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 592 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。今回のコロナ禍において追加された備蓄品等も、また周知の方、よろしくお願いいたします。
     細項目3に移らせていただきます。5月補正においてもサージカルマスク60万枚の購入の予算が承認されたと思います。そのほかに、現在、各種団体、企業、個人の方々から、新型コロナウイルス感染症禍において、多くの寄附を頂いていると思いますが、在庫の状況をお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 593 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。   〔市長直轄組織危機管理監(橋本公志君)登壇〕 594 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 危機管理課において寄附をお受けした物資は、6月1日現在で、高濃度エタノール製品240本、プレミアムハンドジェル100本、マスク機能補完スプレー用バイオアパタイト300袋、フェイスシールド500個、非接触式体温計110個、単3型電池20本、活性炭シート1,500枚、ウレタン製簡易マスク1万枚、布マスク1,700枚、N95マスク69枚、不織布マスク4万3,000枚でございます。  そのうち、最も多いマスクの在庫状況につきましては、ご寄附いただいた分と備蓄している分とを合わせまして、ウレタン製簡易マスクが1万枚、布マスクが1,500枚、N95が1万1,509枚、不織布マスクが7万9,230枚となっております。  なお、昨日、湘潭市から残りの不織布マスク8,000枚が届きましたので、その分を追加いたします。 595 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 596 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。在庫の数、分かりました。こちらの方、しっかりと見える化をしていただいて、多分在庫の方は見えると思うんですけども、どういうんですかね、医療機関であったり、そういうところに主に配られているのかなと思うんですけど、そこが充足していれば市民の皆さんにも少し安心感として伝えられるのかなと思いますので、枚数がどれだけ必要でというところも、分かるような指標にしていただければなと思います。よろしくお願いいたします。  次に、中項目4に移らせていただきます。地域経済の回復策についてということで、先ほども学校生活の中で共存という言葉を使いましたが、地域経済においても共存が今後キーワードになってくると考えます。  地域経済を回復していく必要があると思います。ネット予約サイトの宿泊クーポンの発行など、様々な地域経済の回復策を考えていただいていますが、さらに項目メニューを増やし、市民の方々の閉塞感を打破していく必要があると思い、以下、質問させていただきます。  細項目1、昔懐かしいドライブインシアター形式の場所を作り、市民の方々はもちろんのこと、観光客の方々にも来ていただき、車内から大型スクリーンに映し出す映画や、地域活動も今回いろいろな自粛があると思うんですけれども、そこでお披露目などできないかということで、そのような活用ができないかということで、市としての見解を聞かせください。よろしくお願いいたします。 597 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 598 ◯産業部長(中村武浩君) ドライブインシアターは、新型コロナウイルスの影響で復活され、現在、関東地方や北海道などで数回開催されているようです。密集を避けながら、気の合う人と映画を楽しむ手段として再度脚光を浴びて、企画運営する企業も出てきており、それらの企業や実行委員会組織では、ドライブインシアター2020として全国47都道府県で開催するよう呼びかけております。  本市としましても、このような企業や実行委員会組織が企画する場合は支援してまいりたいと考えますが、今のところ、近畿圏などでの開催の予定はなく、また、ドライブインシアターを実施する場合には、近隣住民への影響や、開催時期や天候などにより車のエンジンをかけ続けなければならないなど、幾つかの課題もございます。  映画の上映や地域活動のお披露目の場として、ドライブインシアターをはじめ、ほかの方法も含め、地域経済の活性化へつながるものが実施できればと思っております。 599 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 600 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。最初からできないということを探すのでなくて、しっかりと可能性を探っていただいて、また手を挙げていただけるところがあれば、しっかりと支援の方をよろしくお願いいたします。絶対に地域経済の活性化にもつながっていくかなと思いますので、よろしくお願いします。  細項目2です。最後になりますが、新型コロナウイルス感染症が大幅に減少した際には、彦根市においても、今様々な行事が中止されていることから、市主導の大きなイベントの開催をお考えいただけないでしょうか。様々なリスクの回避は必要ですけれども、市長の方、ご見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。 601 ◯議長(安澤 勝君) 市長。   〔市長(大久保 貴君)登壇〕 602 ◯市長(大久保 貴君) 本市では、今年の4月17日でございますが、彦根市主催イベント等の実施に関する市の方針を定め、新型コロナウイルス感染症の発生や感染拡大の防止を図るため、おおむね年内までをめどに、屋内外を問わず不特定多数の人が集まる市主催のイベント等の開催を原則中止とすることといたしました。  この方針に基づいて、ひこねの城まつりパレードなど観光イベントについても中止の判断をさせていただいたところでございます。  当時は最悪のシナリオを前提に検討を重ねてまいりましたが、そのシナリオでいきますと、8月頃をピークにして5カ月ぐらいかけて拡大し、5カ月ぐらいかけて収束していくと、一つの波というシミュレーションで検討させていただいてました。今、幸いにそのような形にはなっていないと。しかしながら、秋口にかけて、また第2波・第3波という可能性があるという状況にございます。  今後のイベントの実施につきまして、仮に感染リスクが大幅に減少したといたしましても、万全の感染症対策が取られるということが前提となってまいります。また、規模の大きなイベントになればなるほど、開催に向けました準備期間も十分必要となってまいりますことから、収束後ただちに実施するということはなかなか難しいと考えております。  しかしながら、大きく影響を受けてまいりました観光消費、これを取り戻して地域経済の回復を図っていくためには、イベントによる誘客も重要な要素だと思っております。  そうしたことから、今後、新型コロナウイルス感染症の収束状況や、またワクチンの開発など医療体制の確保、また、国・県の方針なども十分に踏まえながら、開催方法や規模・内容などを十分に検討してまいりたいと考えております。 603 ◯議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 604 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。タイミングとかリスクを全て排除するとか、なかなか難しいと思うんですけど、先日も少しお話を聞いたんですけど、よく大人は「夢を諦めるな」と子どもに口うるさく言うんですけれども、やはり大人が諦めてしまえば、もう終わってしまうのかなと思います。  彦根市一丸となって、しっかりとリスクを排除した中で、また、できる方策というのは、可能性を探ればもしかしたらあるかもしれませんので、ぜひ可能性としては残しておいていただきたいなと思います。本日はありがとうございました。 605 ◯議長(安澤 勝君) 以上で、通告による質疑ならびに一般質問は終わりました。  ほかに質疑はございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 606 ◯議長(安澤 勝君) 質疑なしと認めます。  これにて質疑ならびに一般質問を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております各議案のうち、議案第58号から議案第60号までについては、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 607 ◯議長(安澤 勝君) ご異議なしと認めます。よって、議案第58号から議案第60号までについては、委員会付託を省略することに決しました。  暫時休憩いたします。            午後3時41分休憩            午後3時54分再開 608 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これより、議案第58号から議案第60号までに対する討論に入ります。  ただいまのところ討論の通告はありません。討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 609 ◯議長(安澤 勝君) 討論なしと認めます。  これにて討論を終結いたします。  これより採決を行います。  最初に、議案第58号彦根市市税条例および彦根市都市計画税条例の一部を改正する条例案を採決いたします。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 610 ◯議長(安澤 勝君) ご着席ください。起立全員であります。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第59号彦根市手数料条例の一部を改正する条例案を採決いたします。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 611 ◯議長(安澤 勝君) ご着席願います。起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。  次に、議案第60号彦根市放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案を採決いたします。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 612 ◯議長(安澤 勝君) ご着席ください。起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。  ただいま議題となっております議案第57号および議案第61号から議案第66号までの各議案については、お手元に配付しております議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。  お諮りいたします。  明11日、12日および15日から19日までの7日間は、議事の都合により休会いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 613 ◯議長(安澤 勝君) ご異議なしと認めます。よって、明11日、12日および15日から19日までの7日間は、休会することに決しました。  なお、13日および14日は、市の休日のため休会であります。  来る22日は、定刻から本会議を開き、各常任委員長に委員会審査の結果報告を求め、質疑、討論ならびに採決を行います。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  お疲れさまでした。            午後3時58分散会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...