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  1. 彦根市議会 2020-06-01
    令和2年6月定例会(第10号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(安澤 勝君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安澤 勝君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、21番伊藤容子さん、および22番馬場和子さんを指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第57号から議案第66号ま で(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(安澤 勝君) 日程第2、議案第57号から議案第66号までの各議案を一括議題とし、各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  発言の通告書が19名の方々から提出されていますので、順次発言を許します。  その順位は、23番長崎任男君、19番小川隆史君、16番小川吉則君、9番杉原祥浩君、5番堀口達也君、22番馬場和子さん、7番上杉正敏君、2番中川睦子さん、8番中野正剛君、13番森野克彦君、10番谷口典隆君、1番辻真理子さん、14番林利幸君、18番赤井康彦君、21番伊藤容子さん、6番北川元気君、17番矢吹安子さん、3番角井英明君、15番森田充君の順とし、順次ご登壇願います。  23番長崎任男君。長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 4 ◯23番(長崎任男君) 皆さん、おはようございます。6月定例会のトップバッターを務めさせていただきます長崎任男です。1年ぶりの本会議での一般質問で緊張し、気分が高揚しておりますが、なるべく平常心で質問ができるよう努めますので、市長をはじめ執行部の皆様の誠意あるご答弁をお願いいたします。  質問に入ります前に、まず、新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになられた方々、ご遺族の皆様に謹んで哀悼の意を表するとともに、罹患されている方々に心よりお見舞い申し上げます。また、感染の拡大に伴い、最前線で治療に当たっておられる医師、看護師をはじめとする医療関係者の皆様、そして彦根市立病院で感染対策に従事していただいております皆様に心から感謝と敬意を表したいと思います。ありがとうございます。  彦根市立病院は県立総合病院と共に、滋賀県から4月7日付で重点医療機関の指定を受け、感染症対策に係る体制強化に取り組んでおられます。そこで、今定例会では、これまでの市立病院における新型コロナウイルス感染症への取組について質問させていただきます。  大項目1、彦根市立病院における新型コロナウイルス感染症の取組について。  中項目1、県の重点医療機関の指定に至る経緯について。  細項目1、県の重点医療機関の指定について、その経緯をお尋ねいたします。
     その中で、今回の指定は県から県内の感染症病棟を有する全ての病院に照会があって、手上げ方式で選定されたのでしょうか。あるいは、あらかじめ新型コロナウイルスの感染症に限らず、感染症が拡大した場合には受け入れるといった指定がされていたのでしょうか、お伺いいたします。 5 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 6 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 県の重点医療機関の指定につきましては、今般の新型コロナウイルスの感染拡大の過程において、県から個別に緊急的・臨時的な要請があり、本院としてこれに応じたものでございます。  経緯としましては、3月以降、県内で新型コロナウイルス陽性患者の発生が相次ぎ、医療政策上、その受入体制の構築に一刻の猶予も許されない状況にあって、県内の地域バランスや感染症患者受入体制の状況等の観点から、県立総合病院と本院に重点医療機関を引き受けてほしい旨、県健康医療福祉部から強い要請がありました。本院としては、緊急の院内協議を踏まえ、感染症指定医療機関としての役割を果たし、感染爆発等による地域の医療崩壊を防ぐためには、緊急的に当該重点医療機関を引き受ける必要があるものと判断したものでございます。 7 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 8 ◯23番(長崎任男君) ありがとうございます。  中項目2、新型コロナウイルス感染者の受入状況について。  細項目1、彦根市立病院の新型コロナウイルス感染症の受入ベッド数は何床なのか。  感染者のベッド数について、県立総合病院と合わせて100床ということですが、彦根市立病院は実際、何床なんでしょうか。 9 ◯議長(安澤 勝君) 病院事務局長。   〔病院事務局長(野崎孝志君)登壇〕 10 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 本院において新型コロナウイルス感染症患者の受入れが可能な病床数は、現在、58床でございます。 11 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 12 ◯23番(長崎任男君) 再質問です。  58床ということなんですけれども、そうすると、単純に救急の医療体制と通常のベッド数が減ったということになると思うんですけれども、市民の医療不足につながることにならないのでしょうか。また、その対策とかはあるんでしょうか。 13 ◯議長(安澤 勝君) 病院事務局長。   〔病院事務局長(野崎孝志君)登壇〕 14 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 今のご質問でございますが、58床につきましては、病棟全体が58床でございまして、その病棟におきましてゾーニングをしておりますので、その病棟以外の一般病棟につきましては支障はございません。特にICUとか、その辺につきましても支障がなく一般診療を続けているところでございます。 15 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 16 ◯23番(長崎任男君) 細項目の2に移ります。県下のその他の病院の受入可能病床数をお聞かせください。 17 ◯議長(安澤 勝君) 病院事務局長。   〔病院事務局長(野崎孝志君)登壇〕 18 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 県内における本院以外の新型コロナウイルス感染症患者受入可能病床数は、6月2日現在の県の発表によりますと、220床でございます。 19 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 20 ◯23番(長崎任男君) 細項目の3です。宿泊施設での受入可能人数についてもお聞かせください。 21 ◯議長(安澤 勝君) 病院事務局長。   〔病院事務局長(野崎孝志君)登壇〕 22 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 県においては、医療機関の負担軽減および重症者の受入病床の確保を図るため、無症状者または軽症者が療養を行う宿泊療養施設が本年4月22日に開設されております。その受入可能人数は、県の発表によりますと、62人でございます。 23 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 24 ◯23番(長崎任男君) 細項目の4です。市立病院でのこれまでの受入患者数、退院者数、現在の受入人数についてもお聞かせください。 25 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 26 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 本院での新型コロナウイルス感染症患者の受入状況につきまして、PCR検査で陽性確定者の入院が22人、それ以外の感染疑いの入院が24人でございました。退院患者数も同数でございます。  なお、県の発表によりますと、6月2日現在の県内入院患者数は11人でございますが、本院においては入院患者はおられません。 27 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 28 ◯23番(長崎任男君) 細項目の5番です。受入れまでの流れ、手続についてと、PCR検査で陽性者と分かってから受け入れておられるのかどうかについてお聞かせください。 29 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 30 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 本院における新型コロナウイルス感染症患者の受入れの経路については、PCR検査で陽性確定済みの患者について、滋賀県COVID-19災害コントロールセンターから入院治療の打診が入る場合と、同感染症の疑いがある患者について滋賀県帰国者・接触者相談センターから受診依頼の連絡が入る場合の、大きく2種類の流れがございます。  いずれの場合も、最終的に入退院のコントロールは県において一元的に行われることとなっており、本院独自で一般患者窓口を設けたり、入退院調整を行ったりすることはございません。  なお、患者の受入れに当たっては、PCR検査での陽性確定者と同検査の結果を待つ疑い患者とは、感染症病床エリアにおいてゾーニングをさらに区分して分離するなど、院内感染防止に万全を尽くしているところです。 31 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 32 ◯23番(長崎任男君) 細項目の6番です。彦根市立病院の位置づけについてお伺いします。  コロナウイルス感染症の症状には、軽症、中等症、重症といった区別がありますが、その中で市立病院の位置づけをお聞かせください。 33 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 34 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 滋賀県における新型コロナウイルス感染症対策の医療体制については、同感染症の流行段階に応じて4段階のフェーズに区分し、それぞれの段階ごとに必要な病床確保および受け入れる患者の重症度等が想定されています。  また、県の方針では、原則として重症患者の受入れは県内の救命救急センターおよび大学附属病院が担い、本院においては軽症および中等症の患者受入れに専念することとされています。  本院の位置づけとしては、重点医療機関として新型コロナウイルス感染症患者を受け入れる専用病棟を整備し、同感染症患者の大多数を占める軽症・中等症の患者を集中的に受け入れることで、県内での医療崩壊を防ぐための下支えをする役割を担っているものと考えています。 35 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 36 ◯23番(長崎任男君) 細項目の7番です。受け入れる場合の患者動線はどうなっているのでしょうか。一般の外来とは別となっているのかについてお聞かせください。 37 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 38 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 新型コロナウイルス感染症の患者の受入れに当たっては、感染経路を遮断する観点から徹底した院内全体のゾーニングに基づき、本院の入り口から感染症病室への動線を一般患者と交わることのないよう完全に分離するとともに、随時の環境消毒も徹底して実施しているところです。 39 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 40 ◯23番(長崎任男君) 細項目の8です。集中治療が可能なベッドは空いているのでしょうか。感染症病棟での集中治療は可能なのでしょうか。病院の2階にある集中治療室との関連についてもお聞かせください。 41 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 42 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 本院は、議員ご承知のとおり、新型コロナウイルス感染症対策の重点医療機関である一方、地域の中核病院であり、また、急性期・高度急性期を担う二次救急病院でもありますことから、この医療圏における適正な機能分担により、地域医療の維持に努める必要があります。  したがって、本院2階の集中治療室では、現行の診療機能を維持できるよう、新型コロナウイルス感染症患者の受入れをしない運用とし、感染症病棟エリアにおいては、重症度に応じて病室を区分し、重症者用の病室には専用の人工呼吸器を備えて当該病室内で集中治療の対応ができる体制としております。 43 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 44 ◯23番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の9です。全国では医療機関でのクラスターが多く発生しておりますが、市立病院における院内感染を防ぐ措置についてお聞かせください。 45 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 46 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 院内の感染防止対策につきましては、新型コロナウイルス感染症への対応以前から、感染対策を専門とする医師、認定看護師、臨床検査技師等で構成する専門チームを設置し、院内感染防止対策に日常的に努めてきたところです。  本年3月5日付で、県内で新型コロナウイルス感染症の陽性患者が発生したことを受け、院内に対策本部を設置し、組織横断的に対応してまいりました。  具体的な対策としましては、まず、院内全ての職員に対して、マスクの着用や手洗い、アルコール消毒等を徹底すること、また、各自出勤前に検温を行い、発熱や呼吸器症状が認められる場合は出勤を行わないよう周知徹底しました。さらに、集合研修やイベントの開催、職務外における行動等も、これまで以上に感染リスクの高い場所や行動を避けるよう、重ねて通知し周知を図りました。また、現場スタッフを対象に個人防護具の装着トレーニングを繰り返し行い、感染防御に係る職員研修の充実にも努めました。  また、外部からの感染経路の遮断を強化するため、来院者の入り口を正面玄関の1か所とし、トリアージポストを設け、検温、問診を実施しております。さらに、入院患者さんへの面会も原則禁止としているほか、関係取引業者に対しても、本院から要請しない場合の来院はお断りしております。  なお、通常の院内清掃作業に加え、外来診療を行う1階・2階部分については、手すりやソファ、カウンターなど、ウイルスが付着するおそれがある場所の消毒作業を強化して行っているほか、ご来院の皆様が外来等で間隔を空けてお座りいただけるよう、椅子の座席への表示を行い、院内でのソーシャル・ディスタンスの確保に努めるなど、様々な院内感染防止対策の徹底に取り組んでいるところでございます。 47 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 48 ◯23番(長崎任男君) ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。  中項目3、資機材の状況について。  細項目1、資機材の不足があったのかについてお聞きいたします。  全国的にマスクやフェイスシールド、防護服などが不足しているということですけれども、市立病院では受入れに伴い、これまで資機材の不足はなかったのか、お聞きいたします。 49 ◯議長(安澤 勝君) 病院事務局長。   〔病院事務局長(野崎孝志君)登壇〕 50 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 資機材の不足があったのではないかというご質問についてお答えさせていただきます。  全国的にコロナウイルスが流行し、滋賀県内でも患者が急増しておりました4月中旬の流行期におきましては、医療用マスク、フェイスシールド、防護服などの個人用防護具のほか、消毒用アルコール等につきまして、市場での流通が停滞し、入手が困難な状況でありましたことから、物品や資材が不足するおそれがありました。  そうした状況でありましたことから、個人用防護具の代替品として、例えば、防護服の代わりに、建設現場での使用を想定した作業着等を代替品として確保し、万が一、医療用物品が不足した場合においても対応できるよう、そうした代替品の確保にも努めてまいりました。  また、国からのマスク等の物資の配給や、彦根商工会議所を中心とした市内企業様から医療用マスク等の物品のご寄附を頂きましたことから、資機材については常時一定数を確保できており、不足は生じておりません。 51 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 52 ◯23番(長崎任男君) 細項目の2でございます。現在の状況はいかがでしょうか。 53 ◯議長(安澤 勝君) 病院事務局長。   〔病院事務局長(野崎孝志君)登壇〕 54 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 医療用マスクやフェイスシールド、防護服等の感染対策用の個人防護具や消毒用のアルコール等につきましては、今後、感染の第2波、第3波が来ることを想定し、備蓄を行っております。  なお、いずれの物品につきましても、現在、通常の供給ルートでの調達に支障はございませんが、引き続き全国的な感染の状況を注視し、必要な物品の確保に努めてまいりたいと考えております。
    55 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 56 ◯23番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の3、今後の対策についてお聞かせください。 57 ◯議長(安澤 勝君) 病院事務局長。   〔病院事務局長(野崎孝志君)登壇〕 58 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 先ほどご答弁させていただきましたように、必要な物資・物品につきましては、現時点では、一定程度以上の在庫を確保しており、当面の間は、資機材の確保については問題がないものと考えております。  しかしながら、今後、第2波、第3波が来るとの予測もありますことから、対応の長期化を想定し、引き続き気を緩めることなく、感染の情報の収集に努め、感染防護具や消毒用アルコールなど必要物品を切らすことがないよう、その確保に向けて努力を尽くしてまいりたいと考えております。 59 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 60 ◯23番(長崎任男君) ぜひよろしくお願いいたします。  中項目の4、病院経営への影響について。  細項目1、4月に市内での感染が報告された以降の、コロナ感染症患者を除く一般疾病による入院、外来患者数の推移をお聞かせください。 61 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 62 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 一般疾病による入院、外来患者の推移につきましては、延べ患者数についてお答えいたします。  まず、入院延べ患者数につきましては、本年4月が9,235人、5月が8,364人と推移しており、4月と5月を比較しますと、871人、9.4%減少しております。  次に、外来延べ患者数につきましては、本年4月が1万5,032人、5月が1万2,917人と推移しており、4月と5月を比較しますと、2,115人、14.1%の減少となり、どちらも大きく減少しています。 63 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 64 ◯23番(長崎任男君) 細項目の2です。今ご説明がありました4月以降の患者数を踏まえて、コロナ感染症患者を受け入れることに関しての経営への影響について、現時点でどのようにお考えなのか、お聞かせください。 65 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 66 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 病院経営への影響についてお答えします。  新型コロナウイルス感染症患者を受け入れることによりまして、入院に関しましては、新型コロナウイルス感染症患者の対応を優先するため、一般疾患による入院および手術の延期等を行ってきましたほか、外来に関しましては、受診を控える患者さんが増えている傾向が続いております。そのため、本年4月や5月の入院・外来患者数は共に、本年3月や前年同時期と比べて大きく減少し、4月における医業収益は前年同時期と比べ、大幅な減収となりました。さらに、感染拡大防止対策等に係る新たな費用も発生しております。こうした厳しい状況が今後も続きますと、病院経営に大きな影響が出るものと考えております。  しかしながら、今後も本院が新型コロナウイルス感染症患者を受け入れ、地域医療を継続していくためには、国や県などからの医療現場への支援が最優先の課題であると認識しております。現在、国や県において、新型コロナウイルス感染症対策に係る補正予算が成立し、医療機関への様々な支援策が示されております。  本院といたしましても、これらの支援策を有効に活用し、病院経営への影響が最小限にとどめられますよう努めてまいりたいと考えておりますほか、あわせて新型コロナウイルス感染症の事態の長期化・次なる流行の波に備えてまいりたいと考えております。 67 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 68 ◯23番(長崎任男君) 非常に厳しい状況にはなると思うんですけれども、今後ともよろしくお願いいたしたいと思います。  細項目の3です。このたびの新型コロナウイルス感染症は、国民、市民に不安と恐怖を与えました。その不安により、コロナウイルスに罹患された人や、現場で働く医師や看護師をはじめとする医療従事者、その他事務局職員、窓口や警備、ビル管理、清掃などの業務をされている業者の関係者、さらに病院関係者の家族に対して、病院がコロナウイルス感染症患者を受け入れることによる差別や偏見などを感じることがあったとお聞きしております。そういったことに対して、病院に寄せられた苦情など、事例があればお聞かせください。 69 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 70 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、感染への不安と恐怖から、医療従事者や医療関係者ならびにそのご家族に対し、差別や偏見の目が向けられているとの報道が見られます。  本院におきましても、一部の医療従事者に対して、ふだん利用している施設から、ご家族の施設利用を不安視するような声かけがあったと聞いていますが、人権侵害につながるような事態には至っていないと認識しています。  なお、病院に直接寄せられた苦情に関しては、現在のところ、差別や偏見の事案は確認しておりません。 71 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 72 ◯23番(長崎任男君) 大変な状況で受入れをしていただいているということに関しまして、改めて心より感謝いたします。  細項目の4、罹患した人や医療スタッフ、病院関係者の身体を含めたメンタルサポート、人権擁護の対策についてお聞かせください。 73 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 74 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 本院では、新型コロナウイルス感染症患者に対する医療従事者に対し、認定看護師によるメンタルヘルスケアの相談窓口を開設しています。  また、院外においても、公益社団法人滋賀県看護協会では、くすのきセンターにある滋賀県ナースセンター彦根サテライトにおいて、「こころの相談」を実施されております。  さらに、滋賀県では、新型コロナウイルス感染症対策に従事している医療従事者、感染された方やご家族を対象に「こころのケア専用電話」が設置されております。  こうした様々な相談窓口の活用により、医療従事者ならびに感染された方やご家族に対するメンタルサポートに努めているところです。  なお、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う、感染症患者や医療従事者、病院関係者に対する差別や偏見は決して容認されるものではなく、本院においても、職員に対しては、毎年開催する人権研修等を通じて、職員の人権意識の高揚に努めているところです。 75 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 76 ◯23番(長崎任男君) 細項目の5です。逆に、医療従事者や病院に対するよい評価や激励などは寄せられているのでしょうか。ありましたらお聞かせください。 77 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 78 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 医療従事者や事務職員をはじめ、医事業務や施設メンテナンスの委託事業者など、本院の運営に携わる全てのスタッフに対しまして、多くの皆様から直接、温かい励ましのお言葉をかけていただいておりますことや、フードバトンプロジェクトとして、市内飲食店の有志の方からお弁当の提供をいただくなど、様々な形で本院への支援や感謝をいただいており、医療従事者をはじめ病院スタッフの非常に大きな励みとなっております。  こうした温かいお気持ちを受けて、皆様と共に、この危機を乗り越えようという思いを職員一同、一層強くしているところでございます。 79 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 80 ◯23番(長崎任男君) ぜひよろしくお願いいたします。 81 ◯議長(安澤 勝君) 長崎議員、申し訳ございません。  暫時休憩をさせていただきます。            午前9時31分休憩            午前9時33分再開 82 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 83 ◯23番(長崎任男君) 大項目2、水道料金の減免について。  6月定例会の追加議案で様々な彦根市のコロナ対策が上程されることは、新聞や市のホームページ、エフエムひこねでの市長のコメント等で市民の皆様には既に周知のことと思います。  今回、私が着目した水道料金の2期4か月分の基本料金の減免措置は、コロナ禍で苦しむ市民の生活に寄り添ったすばらしい施策であると思います。  その施策自体は大いに歓迎するのですが、その決定に至る過程に対し疑問に感じる点がありますので、以下、質問させていただきます。  中項目1、水道料金減免の目的について。  細項目1、水道料金減免の目的についてお聞かせください。 84 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 85 ◯上下水道部長(廣田進彦君) 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う、事業者の営業活動の縮小による減収や、学校の休校などにより在宅時間が増加し、水道使用量が増えたことによる水道料金の負担感の増加が余儀なくされるなど、市民生活や経済活動に大きな影響が出ています。こうした状況を踏まえ、少しでも市民の皆様や事業者の方々の負担の軽減を図り、支援するため、水道基本料金を7月から10月検針分の4か月間免除するものでございます。 86 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 87 ◯23番(長崎任男君) 中項目の2に移ります。水道料金減免の財源について。  細項目1、水道料金減免の財源についてお聞かせください。 88 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 89 ◯上下水道部長(廣田進彦君) このたびの4か月間の水道基本料金の免除相当額は、消費税込みで2億1,000万円を想定しております。これは令和2年度当初予算で見込んでおります当期純利益とほぼ同額となり、財源として、この当期純利益相当を充当することとなります。 90 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 91 ◯23番(長崎任男君) 細項目2です。予算としてはどのような扱いになるのでしょうか。 92 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 93 ◯上下水道部長(廣田進彦君) 令和2年度彦根市水道事業会計予算第3条で定めています、収益的収入および支出の予定額のうち、第1款水道事業収益、第1項営業収益で見積もっておりました給水収益を2億1,000万円減額することについて、本定例会の追加補正予算案として上程することとなります。 94 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 95 ◯23番(長崎任男君) 再質問させていただきます。  ということは、本来、予定していた利益、出るはずの利益が出ないということの意味合いでよろしいんですか。 96 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 97 ◯上下水道部長(廣田進彦君) そのとおりでございます。 98 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 99 ◯23番(長崎任男君) 出るはずの利益が出ないということは、国の交付金の対象なのではないでしょうか。 100 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 101 ◯上下水道部長(廣田進彦君) 国の地方創生臨時交付金につきましては、当初は水道事業の減免等につけるものについては明確に詳細は示されておりませんでしたが、5月15日付の追加のQ&Aにおきまして、水道事業会計自体の免除については対象にはなりませんが、一般会計から繰り入れて行う場合は、その繰入金に対しては、一定の条件はあるかとは思いますが、対象になるということが示されました。
    102 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 103 ◯23番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の3です。一般会計からの繰入れは検討されたのかということですが、特定の歳入をもって特定の事業を行う特別会計で水道事業を行っているのですから、今回の減免分は一般会計で手当されないと、その分は将来、確実に水道事業に跳ね返ってくると思います。市長の政策判断として実施されるのであれば、減収分は一般会計で繰り出す必要があると考えますが、そのようなことは検討されたのでしょうか。 104 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 105 ◯上下水道部長(廣田進彦君) 水道事業会計は、水道の使用者から頂く水道料金で成り立っており、水道料金は、地方公営企業法や水道法において、能率的な経営の下における適正な原価を基礎とし、地方公営企業の健全な運営を確保することができる公正妥当なものでなければならないとされています。費用の性質上当該地方公営企業の経営に伴う収入をもって充てることが適当でない経費、当該地方公営企業の性質上能率的な経営を行ってもなお、その経営に伴う収入のみをもって充てることが客観的に困難であると認められる経費などは、一般会計などの他の会計が負担することとなっています。経費の負担区分を明確化した上で独立採算を求められていることから、財源を一般会計からの繰入れによる水道基本料金の減免も一つの案として協議を行いましたが、協議の時点では国の地方創生臨時交付金の対象とはならないとの判断もあったことから、水道事業会計の資金を財源とすることとなったものです。 106 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 107 ◯23番(長崎任男君) 再質問ですけど、ということは、担当課の意見として、市長に対し、一般会計から何とか繰入れを申請してほしいということは要請されたということでよろしいですか。 108 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 109 ◯上下水道部長(廣田進彦君) 財源としまして、一つに、一般会計からの繰入れで今回の減免を行うという案は協議はさせていただきました。 110 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 111 ◯23番(長崎任男君) 再質問です。  その席に財政課は同席していたんでしょうか。 112 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 113 ◯上下水道部長(廣田進彦君) 財政部局は同席しておりませんでした。 114 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 115 ◯23番(長崎任男君) 国からの補助金を算定に入れると、一般会計も懐が痛まず、誰もがウィン・ウィンの関係になれると思います。  このコロナの問題も何事も、全てトップダウンで決めるのではなく、その部署その部署に専門知識にたけた職員がいるわけですから、もっと現場の声に耳を傾け、職員を信頼されたらよいかと思います。これは意見です。  細項目4、地方公営企業法の観点から見て適切か。  公営企業に対し、独立採算を求めているということはどういうことなのでしょうか。本来、公営企業の経営に関する費用は、料金、代金の形で受益者たる利用者に負担してもらうものとされています。地方公営企業法17条の2の1項は、公営企業サイドから見て一般会計に負担を求めてもよい場合、逆に言えば、一般会計等のサイドから見れば負担を負わねばならない場合を定めております。すなわち今回の減免措置は、市長が政策的に救済措置を行うのですから、一般会計から繰り出すべきだと考えますが、見解をお伺いいたします。 116 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 117 ◯上下水道部長(廣田進彦君) 公営企業会計は、経費の負担区分を明確化した上で原則独立採算を求められていることから、地方公営企業法の観点から見れば、一般会計から繰入れを行うことがふさわしいと思われますが、先ほどお答えしましたとおり、協議の時点では国の地方創生臨時交付金の対象とはならないとの判断もあったことから、水道事業会計の資金を財源とすることとなったものでございます。 118 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 119 ◯23番(長崎任男君) 細項目5、水道事業会計は経営的に見ますと純利益が計上されていますが、補助金等の減価償却分を長期前受金戻入により処理されていることが大きく影響します。この長期前受金戻入は実際に現金が入ってくることがない収益です。これを除けば決して余裕があると言えないと思うのですが、見解をお聞かせください。 120 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 121 ◯上下水道部長(廣田進彦君) 地方公営企業の赤字・黒字は、収益的収支の差引額である当年度純利益を指しますことから、平成30年度決算におきましては2億9,320万円の黒字、令和元年度の決算見込みでは2億4,332万円の黒字となります。しかしながら、補助金や工事負担金、加入金等の建設改良のために既に受け入れた資金については、資産の減価償却に伴って収益化する現金収入を伴わない長期前受金戻入益を計上することとなることから、この収益がなければ赤字になるのではないかとのご指摘もございます。  しかし、これは平成26年度の地方公営企業法の改正時に、補助金等により取得した資産の償却制度の変更によるものであり、この制度改正が、より企業会計に即した考え方で、企業の財務状況の透明性を高める趣旨からなされたことを考えると、あえて当期純利益から長期前受金戻入分を差し引いた数字を取り上げる必要はなく、あくまでも当期純利益の数字をもって経営状況を判断することについて、特に問題はないと考えております。 122 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 123 ◯23番(長崎任男君) そういうことなんですね。  次、細項目6番、水道料金審議会に諮問されたのかということで、今回の減免措置について、市が徴収する水道料金やその他水道料金制度に関する事項について審議されております水道料金審議会に、彦根市水道事業管理者の権限を持つ市長から諮問されたのでしょうか、お尋ねいたします。 124 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 125 ◯上下水道部長(廣田進彦君) このたびの水道基本料金の免除につきましては、料金体系を変更するものではないことから、当審議会には諮問しておりません。 126 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 127 ◯23番(長崎任男君) 中項目の3番です。施設改良計画、中期経営計画について。  細項目1、冒頭に申し上げましたように、老朽管の更新や水道管の耐震化の推進に今回の措置がどういった影響を与えるのかについてお聞かせください。  まず、今回の措置により、施設改良計画、中期経営計画の見直しがされるのか、既にされたのか。その時期と共にお答えをお願いいたします。 128 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 129 ◯上下水道部長(廣田進彦君) 本市水道事業第3期中期経営計画(経営戦略)については、平成29年度から令和8年度までの10年間の計画であり、令和3年度に前期計画が終了することから、今年度より中間見直しに着手する予定をしておりましたので、この見直しの中で、このたびの対策に係る減収も含めた前期の実績を踏まえ、施設整備および収支計画を見直してまいりたいと考えております。 130 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 131 ◯23番(長崎任男君) よろしくお願いいたします。  細項目の2です。老朽管の更新、水道管の耐震化の推進への影響についてお聞かせください。 132 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 133 ◯上下水道部長(廣田進彦君) このたびの減収が、ただちに工事を取りやめなければならないなどの影響を及ぼすことはありません。しかし、毎年生じる利益は、民間企業の利益とは性質が異なり、いわゆるもうけではなく、老朽管更新や耐震化等の建設改良のための資金として、今後も安全な水道水を安定的に供給し続けるために確保していく必要がございますので、経営計画等の見直しの中で、施設整備および収支計画を見直してまいりたいと考えております。 134 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 135 ◯23番(長崎任男君) 今回の影響ということなんですけれども、9月の定例会のときに公政会の代表質問で言われた数字、また、今回による上下水道部長の答弁や、今回の予算で上げられている減額は40%弱に当たると思うんです。それだけ大きな金額にはなっていると思うんですけれども、それは、対それなりの影響というのは与えることにはならないんですか。かなりの金額なんですが、それだけの金額があっても大丈夫ということですか。 136 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 137 ◯上下水道部長(廣田進彦君) 水道事業会計といいますのは、一事業年度の企業の経営活動に伴う収益的収支というものと、事業活動を将来にわたって持続していくための建設改良に係る資本的収支との2本立てとなっております。料金収入は、収益的収支の収益となりまして、一方、老朽管更新などの工事は建設改良費として資本的収支の支出ということになっております。  資本的収支、いわゆる工事等を行う場合の収入としましては、企業債や工事負担金、加入金などであり、支出額に対して収入が不足する額につきましては、積立金等によって補てんしているため、今回の減収が直接工事に影響するということではないということになりますので、ご理解願います。 138 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 139 ◯23番(長崎任男君) ありがとうございます。  次、中項目4、水道事業会計について。  細項目1、今回の措置が将来的に水道料金の値上げやサービスの低下につながらないかということについてお聞かせください。  今回の措置が将来的に水道料金の値上げやサービスの低下につながることはないのでしょうか。お尋ねいたします。 140 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 141 ◯上下水道部長(廣田進彦君) 水道料金の値上げにつきましては、現在の水道事業第3期中期経営計画(経営戦略)におけます投資・財政計画では、令和8年度までの計画期間中の値上げは想定しておりませんが、人口減少や節水機器の普及による給水収益の減少が避けられない中、いずれは水道料金の値上げも検討せざるを得ない状況になることも想定されます。しかし、まずは、今年度から着手する計画の中間見直しにおきまして、今回の措置による減収の影響も含めて整備計画および収支計画を見直してまいりたいと考えております。  また、サービスの低下につきましては、ご心配いただくことがないように、安全で安心な水を安定的に供給するという大前提の下に、これまでに建設した施設を適切に管理し、限られた財源をより有効に活用する事業運営を継続することを目指してまいりたいと考えております。 142 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 143 ◯23番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の2番です。政策的判断を下された市長の見解についてお伺いいたします。  今回の減免措置に対し、政策的判断を下された市長の見解をお聞かせください。 144 ◯議長(安澤 勝君) 市長。   〔市長(大久保 貴君)登壇〕 145 ◯市長(大久保 貴君) 長崎議員のお尋ねにお答えを申し上げます。  地方公営企業として実施をしております水道事業につきましては、安全、強靭、持続の観点から彦根市水道事業ビジョンを策定しまして、第3期中期経営計画により実施をしてございます。水道事業は、水道を利用された市民の皆様がお支払いいただく水道料金によって成り立っております。しかし、その経営環境は今後ますます厳しくなってくるだろうと見込まれておりまして、人口減少や節水機器の普及などによる給水収益の減少が経営基盤を揺るがす状況でありますことから、広域化やコンセッションの導入なども検討できるように、平成30年には水道法が改正されたところでございます。  しかしながら、今般の新型コロナウイルス感染症による市民生活への経済的な影響は甚大なものがございますことから、4か月の基本料金の免除をさせていただくと判断したものでございます。  水道事業の財源は、あくまでも起債の償還や施設の更新の財源であるということは承知をしておりますが、一般会計で実施する他の新型コロナウイルス感染症対策事業や水道事業の経営の状況、国の地方創生臨時交付金など、これらを鑑みまして、総合的に判断をいたしたものでございますので、ご理解のほどお願い申し上げます。 146 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 147 ◯23番(長崎任男君) 今、総合的に判断をするという市長の見解をお伺いしたんですけれども、再質問です。  当初、これを決められたときは、交付金の対象ではなかったんですけれども、現在は一般会計から入れることは交付金対象として認められていることだと思います。今回上程される予定のものでは一般会計からは繰り入れないという考えだと思うんですけれども、今後そういった状況、また、新たな第二次等のそういう交付金の検討がありましたときは、現在は交付金での対応ができるわけですから、市長はそれを一般会計から繰り入れるということは考えていただけますか。 148 ◯議長(安澤 勝君) 市長。   〔市長(大久保 貴君)登壇〕 149 ◯市長(大久保 貴君) これは今後の判断になろうと思います。現在は企業会計の中で何とか対応させていただこうということでおりますが、これまでからも申し上げておりますとおりに、コロナの対策は始まったばかりでございまして、今後どのような対応をしていかなければならないのかというところ、まだ予断を許しません。したがいまして、どのような形で市民の皆様の生活を支えていけるのか、そして経済をV字回復させていけるのか、総合的に判断をしてまいりたいと考えております。 150 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 151 ◯23番(長崎任男君) ぜひ、政策的判断ということですので、よろしくお願いいたしたいと思います。  細項目の3です。使用量の増加につながることはないのかということで、減免の時期について7月から10月の4か月間ということなのですけれども、新型コロナウイルスの感染を防ぐため水による手洗いは必要であり、そのことで使用水量が増えることもあります。また、家庭で一番水を使われる時期と重なってもいます。基本料金だけとはいえ、減免によって、水を大切に使おうという気持ちが薄れるのではないでしょうか。適切な水道料金があってこそ、地域の水を大切に使い、自然への負荷を抑えることができると思うのですが、今回の措置が使用量の増加、ひいては水道料金の増加につながることはないのか、見解をお聞かせください。 152 ◯議長(安澤 勝君) 上下水道部長。   〔上下水道部長(廣田進彦君)登壇〕 153 ◯上下水道部長(廣田進彦君) 今回の水道料金の基本料金免除につきましては、新型コロナウイルス感染症対策のため事業者が営業の縮小を余儀なくされたり、各家庭においては在宅時間が長くなり、使用水量が増えることによる水道料金の増加に対する負担感を少しでも支援しようとするものです。また、あわせて感染予防のための手洗い、うがいの励行につながればと考えております。
     今回の水道料金の減免は、あくまでも基本料金の免除であり、使用水量に応じた従量料金の部分は免除の対象にならないこと、また、今回、手洗いやうがいに水が重要であることを改めて考える機会となったことからも、水を大切に思う気持ちが薄れることなく、これまでの使用状況に大きな影響を与えるものではないと考えております。 154 ◯議長(安澤 勝君) 長崎君。   〔23番(長崎任男君)登壇〕 155 ◯23番(長崎任男君) 今回の水道料金の減免につきまして、市民の方に対しての寄り添った措置だと思いますので、ぜひ今後ともよろしくお願いしたいと思います。  非常に厳しい財政状況だということは私自身感じております。また、今、市長の方にも、そういったことは強く要請させていただいたという気持ちでおりますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。  これで私の質問を終わります。以上です。ありがとうございました。 156 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午前10時02分休憩            午前10時08分再開 157 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  19番小川隆史君。小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 158 ◯19番(小川隆史君) 小川隆史でございます。支援者を代表いたしまして質問をさせていただきますので、聞いておられる支援者の方に分かりやすい表現で端的な回答をよろしくお願い申し上げます。  まず最初、空き家の質問でございますが、空き家における地域の不安の声は、管理不全による草木の繁茂等で地域の安全・安心が脅かされる心配の声でございます。棟が落ち、外から内部が見えてしまっていて、アライグマやハクビシンなどの出入りがあるなど、衛生面からの懸念がされるとともに、犯罪面からの心配も仄聞しているところでございます。現在、空き家条例に基づき、積極的に対応をしていただいていると思いますが、それにもかかわらず、地域から私のところにも多くの相談がある現状について、以下の質問をさせていただきます。  大項目の1、彦根市の空き家対策について。  中項目の1、空き家の現状について。  細項目の1、現在の彦根市が把握されております空き家の現状を問うということで、現在、地域から相談や要望が上がっております、彦根市が把握されている空き家の件数を教えてください。 159 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 160 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 令和2年5月末時点で、市民等から318件の管理不全な空き家や敷地内の樹木の繁茂等の情報提供がございまして、そのうち216件につきましては、所有者等への助言、指導等により是正をされております。また、居住中のため対象外であるものや所有者を調査中の物件などを除いた78件につきまして、条例や法律に基づいて助言、指導を行っております。 161 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 162 ◯19番(小川隆史君) では、細項目の2でございます。特定空家等に対する措置の流れを問うということで、野洲市において行政が代執行をしてマンションが解体されるという事例が報道されておりましたが、その中には、近隣住民の相談があってから、かなりの年月がたっての対応がされたことについて非常に疑問の声も上がっていたと。そこで、本市において、住民から管理不全の情報提供があってから行政が強制的に執行する最終的な段階までの措置の流れを教えてください。 163 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 164 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 市民からの情報提供を受けまして、彦根市空き家等の適正管理に関する条例に基づき、管理不全な空き家等と判定した場合は、所有者等の調査を行い、文書の送付や所有者宅への訪問によって助言を実施しておりますが、この助言に対応いただけない場合は、相当の猶予期限を設け、状況を見ながら、同条例に基づく指導、勧告といった措置を順次実施しております。  さらに、これらの条例に基づく措置をしている空き家の中で、空家等対策の推進に関する特別措置法、通称空き家特措法といいますが、これに規定する要件に合致するものにつきましては、特定空家等と認定いたしまして、相当の猶予期限を設け、状況を見ながら、同法に基づく助言、指導、勧告といった措置を順次実施いたします。  そして、これらの空き家特措法に基づく行政指導を順次実施後、それでも状態が改善されないと認められる場合は、手続を経て必要な措置を命令し、措置を履行しない場合等は、その措置を代執行いたします。  以上が所有者等がいる場合の措置の流れでございますが、一方で、相続放棄等により所有者が不明な空き家に関しましては、指導の相手方が不明でありますことから、管理不全な空き家等と判断した後の緊急安全措置や、特定空家等と判断した後の是正措置の略式代執行を必要に応じて行います。  なお、空き家特措法に基づく特定空家等の判断、措置を行うに当たりましては、彦根市空家等対策推進協議会と協議しながら行います。  そして、これらの措置を行うかや、次の段階に移行するかは、当該空き家の状況や周辺への影響も考慮しながら判断をするために、必要な時間につきましては個別の事例によって異なりますが、適切な時期に必要な措置を行ってまいりたいと考えております。 165 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 166 ◯19番(小川隆史君) 再質問でございますが、まず、地域から適正管理をしてほしいという訴えが上がっている声に対して、市役所からはどのような回答をしておられるのか教えてください。 167 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 168 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 地域の方からご要望があった際には、その現状の把握をまずさせていただきまして、その後、所有者等に対しまして、最初は条例に基づきまして、訪問させていただいて是正をしていただくようにお願いし、その後、条例に基づいた助言、指導等を行っていくということでございます。 169 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 170 ◯19番(小川隆史君) もう一度再質問ですが、市役所に、自分の地域の中で適正な管理がされていないという質問とかお願いがあった場合に、その方に対して、例えば所有者以外の方からそういう声が上がってきたら、そういうことについてはどういうふうに回答をされるのか教えてください。 171 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 172 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今ほどもご答弁させていただきましたけれども、所有者以外の方から、そういう通報等、ご要望があった場合は、その所有者の方に対しまして是正をいただくようなお願いをしてまいるということでございます。 173 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 174 ◯19番(小川隆史君) 再質問をもう一度お願いしたいんですが、ということは、所有者以外の方が、適正にできていないので何とかしてほしいという要望があった場合には、所有者の方には行政の方から連絡が行くんだけれども、その要望があった地域の方に対しては、どういう結果であったとか、今後どうされるのかであるとか、そういう情報は一切もたらされないということでしょうか。 175 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 176 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 基本的に、市域の方々からのご要望につきましては、ご要望として市の方に要望書を頂きまして、それに基づいて所有者の方にお願い、是正の依頼をさせていただくんですけれども、それにつきましては相当な期間がかかるということで、要望をいただいた方に文書で回答をさせていただくと。ご要望いただいた方、自治会長様の方からのご要望が多いんですけれども、自治会長様の方に文書でそういう回答をさせていただくということでございます。 177 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 178 ◯19番(小川隆史君) 行政が動いていただいているかどうかというのが分からない状態では、やっぱり市民さんも不安なので、その方に、自治会を通してでもいいので、そういう回答が行くようにしていただきたいと思います。いいです。  もう一つ再質問させてもらいたいんですが、例えば、行政の指導とか助言が実施されるのは分かったんですけれども、その所有者の方が「適正に管理します」とお答えをされただけで、なかなか適正な管理を実施されないというのが延々と繰り返されるというのがあるかと思うんですが、先ほどから聞いていますと、ある一定期間であるとか、猶予を設けてということは回答いただいたんですが、例えばある一定の期間を定めるというのに、基本的なルールであるとか、基準とか、そういうのを設けておられるんでしょうか、教えてください。 179 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 180 ◯都市建設部長(藤原 弘君) ある一定期間ということに対しましては、特別な基準というのはないんですけれども、一旦所有者の方に是正をお願いして、それから何日間かたった後に、経過とかいうのを確認させていただいて、その状況に応じて再度助言させていただくとか、指導させていただくとか、そういう流れで対応をしているところでございます。 181 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 182 ◯19番(小川隆史君) 今、質問をしているのは、助言、指導をしていただいているのはいいんですけれども、変化がなければ繰り返しそういうのを行うと。それが延々と繰り返されるのか、どこかの時点で、それに歯止めをかけるような基準なり、考えというのがあるのか。それをもう一度お聞かせください。 183 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 184 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 是正していただけないとなると、何回も繰り返して助言でありますけれども、おっしゃいますように、現場の状況が第三者に被害を与えるとか、そういう危険性が高まてきた段階というか、現場の状況に応じて、助言のところから次の指導または勧告というような流れになっていくと。何回か繰り返すんですけど、現場の状況に応じて次の段階に移行していくということでございます。 185 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 186 ◯19番(小川隆史君) 細項目の3でございます。現在、把握しておられる空き家に対する措置の流れ、件数、それをお教えください。 187 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 188 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 先ほどご答弁申し上げました各段階の措置のうち、令和2年5月末現在で、条例に基づく助言中のものが22件、指導中のものが50件、勧告中のものが1件ございます。  また、空き家特措法に基づく特定空家等と認定しているものは5件あり、そのうち3件は所有者がいるため助言中でございます。また、2件は相続放棄等によりまして所有者が不明なため、緊急安全措置等を行うなどしながら、必要に応じて是正措置の略式代執行を行うため、現状の把握に努めております。  なお、今申し上げた2件のうちの1件につきましては、状態が著しく悪化し、倒壊による被害等の危険が切迫しているため、除却工事の略式代執行に係る費用を令和2年度予算で計上しております。この物件の略式代執行につきましては、彦根市空家等対策推進協議会とも協議をいたしまして、順次必要な手続を行いながら、また、国費補助の対象事業でもございますので、その手続も行い、秋頃に着手し、年度内の完了を予定しているところでございます。 189 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 190 ◯19番(小川隆史君) 細項目の4でございますが、特定空家等の措置に対する彦根市の考え方を問うということで、多くの市町が代執行をした後の資金回収、その困難さや代執行制度を逆に利用する者が出てくるなど、積極的に取り組まないという話がある中、彦根市の特定空家の中で改善が見込めないものに対する今後の措置についての考え方を教えてください。 191 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 192 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 所有者がいる特定空家等については、所有者に是正措置をしていただくことが原則でございますので、相談に乗るなどしながら、先ほど申し上げた助言、指導を行い、是正を促してまいります。  所有者のいない特定空家等につきましては、空き家の状態や周辺環境への影響などを考慮しながら、必要に応じて緊急安全措置や、場合によっては略式代執行を行うため、まずは定期的な現状の把握に努めてまいります。  本市といたしましては、これらの空き家特措法に基づく措置を継続して進めていくことが、特定空家等の問題解決にとって重要であると考えております。 193 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 194 ◯19番(小川隆史君) それでは、中項目の2、管理不全でない空き家について。  細項目の1でございますが、家屋として健全性が確保されている空き家所有者からの相談への対応を問うということで、特定空家に認定されてからの措置は、長期間、所有者、職員をはじめ多くの関係の方に膨大な時間と費用を要することになると思われるために、相談は所有者からの相談と地域等の所有者以外の方から寄せられるものがあると思われますが、管理不全でない空き家に対する空き家処分等の相談があった際の対応について教えてください。 195 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 196 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘のようなご相談が本市に寄せられた場合は、まずは相談者のご意向を確認し、相談内容に応じて現地の確認や助言を行いますほか、必要に応じて、彦根市と協定を結んでおります滋賀県空き家管理等基盤強化推進協議会や、彦根市空き家バンクなど各種専門家が存在する機関を紹介するなどしております。 197 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 198 ◯19番(小川隆史君) 細項目の2でございますが、今ほど言われました県の推進協議会であるとか空き家バンク以外で空き家の活用の実態を教えてほしいということで、例えば道路に面しているものとか、ある程度の広さがあるものについては当然活用できるので、そういう物件については処理が早いというのは分かります。しかしながら、今、地域で問題となっているのは、例えば袋小路になっている場合であるとか、管理不全ではないんだけれども、奥まっていて車両が入れないとか、空き家バンク等での活用が図りにくい物件で、そのまま放置しておけば、近い将来、必ず特定空家に移行していく物件です。そこで、空き家バンク等以外で空き家が活用された事例等があれば教えてください。 199 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 200 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 空き家バンク以外では、本市の空き家対策事業として実施したものが1件ございます。  また、その他本市の空き家対策事業としては、直接関係はしていないため、件数は把握しておりませんけれども、彦根市空き家バンクの委託先であります彦根異業種交流研究会町屋活用委員会が行っておられる小江戸ひこね町屋情報バンク事業において、古民家や町屋をリノベーションし、オーディオ機器のショールーム兼事務所や工房としている事例、また、チョコレートの販売店兼カフェとしている事例、ゲストハウスとしている事例などを聞き及んでいるところでございます。 201 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 202 ◯19番(小川隆史君) 細項目の3でございます。空き家所有者から地域で活用同意の得られた空き家の活用に対する支援を問うということで、彦根市では、空き家の所有者から地域で活用をしてくださいということで寄附等を申し出られる空き家について、地域で居場所づくりの拠点として活用を図るなど考えられているところの支援を先進的に取り組もうとしているということですが、その内容を教えてください。 203 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 204 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご質問の事業につきましては、彦根市空き家対策総合支援事業補助金でございまして、この補助事業の目的は、市内にある空き家の改修等を行うことにより地域のために活用する団体に対して改修費を補助することで、地域の活性化および居住環境の改善を図ることにございます。  昨年度、自治会が中心となって立ち上げられたNPO法人が行っております芹橋まちや活性化プロジェクトという事業に対し、補助を行いました。このプロジェクトでは、当該自治会の範囲内にある空き家を、地域住民の交流の場となるようなコミュニティスペースおよび体験型教室などが開催可能な創作作家向け工房兼小型店舗など、まちづくりの拠点となる施設へと、令和元年度に改修を完了しており、令和2年度以降、利活用することによって地域の活性化を目指しておられるところでございます。
    205 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 206 ◯19番(小川隆史君) 再質問させてください。  今ほど説明をしていただいた、その総合支援の補助金の補助率と、それから改修費の上限を教えてください。 207 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 208 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今の空き家対策総合支援事業でございますけれども、国の方からの補助が3分の1、市から3分の1、残りが地元の方のご負担ということになります。  今回につきましては、事業費全体が1,200万円でございまして、そのうち、今申し上げましたように、国の方から400万円、市から400万円という状況でございます。 209 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 210 ◯19番(小川隆史君) なぜ私がこの質問を取り上げたのかというと、その総合支援事業補助金については、全国的に見ても非常に珍しい画期的な活用の補助金で、その補助金に対して先進的に彦根市が手を挙げたというのは非常にすばらしいことだと思うんです。これは市の方から呼びかけたのか、地域の方から声が上がったのか、それはどちらでしょうか。 211 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 212 ◯都市建設部長(藤原 弘君) これにつきましては、地域の方からいろいろとご相談がございまして、今回は芹橋の町屋の中からですけど、ほかにもご相談いただいている案件というのはございまして、今回事業が完了したということについて、市内でも初めての物件ということでございます。 213 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 214 ◯19番(小川隆史君) 今の芹橋2丁目の話ですが、全市的に見ても、地域でその活用が望まれる物件というのはたくさんあると思うんです。そういうものからの相談があったときは、今の話、地域から相談があったことに対して彦根市が支援をしていくんですけれども、相談がしやすいような状況になればいいと思っているんですが、成功事例だと私は思っているんですが、この成功事例を多くの方に知っていただくための周知をされるような考えはあるんでしょうか。 215 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 216 ◯都市建設部長(藤原 弘君) まず、この空き家の総合支援事業でございますけれども、これにつきましては、彦根市のホームページの方でも掲載をさせていただいているんですけれども、今回の芹橋まちや活性化プロジェクトにつきましては、今後「広報ひこね」の方で紹介をさせていただきまして、周知をしていきたいと考えております。 217 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 218 ◯19番(小川隆史君) では、よろしくお願いします。  細項目の4でございますが、今言ったような空き家の活用に積極的に取り組もうと思う市長の見解を問いたいと思います。  どの地域でも、管理不全な空き家に対する適正な助言、指導を求める声が多くある現状においては、措置の流れに沿った適切な対応を時期を逸せずに行うことが大切ですが、実はそれ以上に大切なことは、空き家が管理不全となって、その処理に膨大な費用と時間をかけるよりも、管理不全に陥る前に対処することであると思います。  管理不全でない空き家について、空き家バンク等の活用を図ることに加えて、今ほど説明をしていただきました空き家所有者からの地域での活用意思の申出があれば、地域が地域活性化に資する空き家活用を実施することについて、国なり県の施策を活用して、積極的な彦根方式の支援策を講じていくことに対しての市長の見解をお教えください。 219 ◯議長(安澤 勝君) 市長。   〔市長(大久保 貴君)登壇〕 220 ◯市長(大久保 貴君) 小川議員のご質問にお答え申し上げます。  ご指摘をいただきましたとおりに、管理不全に陥る前に空き家を流通させて利活用を図ることは、この空き家問題の解決のために根幹的な問題だと、大変重要な問題だと思っております。  地域活性化のために空き家の利活用を望む所有者や団体からのご希望があれば、彦根市空き家対策総合支援事業により得られます効果等も考慮いたしまして、可能な支援を今後もしてまいりたいと考えております。  特に、先ほどご答弁をさせていただいた事例によって得た知見を活用しまして、利活用を希望する所有者や団体には、補助金としての制度以外にも、これらを活用していくノウハウなどの提供を含めた幅広い支援を図ってまいりたいと考えております。 221 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 222 ◯19番(小川隆史君) 再質問をお願いしたいんですが、今ほど市長がお話をされた中で、この芹橋の地域の中での話ですけれども、今、成功した1件だけではなくて、2件、3件を引き続いて頑張ってしていきたいという強い気持ちをお持ちです。それとあわせて、ここの地域以外の方からも地域で活用したいというお申出があれば、それを市が、特に市長が強いリーダーシップを持って応援をしていく、支援をしていくということを約束していただけますでしょうか。 223 ◯議長(安澤 勝君) 市長。   〔市長(大久保 貴君)登壇〕 224 ◯市長(大久保 貴君) 先ほども申し上げましたとおりに、幅広い方策も含めて、できるだけの支援をさせていただきたいと考えております。 225 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 226 ◯19番(小川隆史君) 次の項目に移らせてもらいます。  平成28年の12月に公布、施行されました再犯の防止等の推進に関する法律、いわゆる再犯防止推進法でございますが、それと平成29年12月にこれが閣議決定をされた再犯防止推進計画において、地方公共団体が再犯防止施策の実施主体として位置づけをされました。  法務省発表の2019年の犯罪白書においては、警察が把握している刑法犯の認知数は前年度比で11%の減少、戦後最小を更新したとありますが、一方、検挙者のうち再犯した人の割合を示す再犯者率は0.1ポイント増え、48.8%となっており、これは過去最悪となったと発表をされております。再犯者は高齢者であるとか、障害者の占める割合が高く、今までは司法機関が担ってきた犯罪者の社会への立ち直りを、今後は社会全体、特に国や地方公共団体の責務とされたところであります。  さきの再犯防止推進法第8条の第1項においては、都道府県および市町村は、国の再犯防止推進計画を勘案して、地方再犯防止推進計画を定める努力義務を課しています。平成29年度に国の法律が施行され、彦根市においても、この再犯防止推進計画を策定するよう求められている状況について、以下、お尋ねをいたします。  大項目の2、彦根市の再犯防止推進計画の取組について。  中項目の1、再犯の防止等の推進に関する法律に基づく取組について。  細項目の1、滋賀県内における県および市町の再犯防止推進計画策定状況を教えてください。 227 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 228 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 滋賀県内における再犯防止推進計画の策定状況につきましては、滋賀県健康福祉政策課に確認をいたしましたところ、滋賀県が平成31年3月に滋賀県再犯防止推進計画を策定した以外は、現時点において、全市町とも未策定であると聞き及んでおります。 229 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 230 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  細項目の2でありますが、私が聞いているところによりますと、多くの市がこの計画を立てるために、現在、その作成計画を検討しておられるというのを聞いております。また、進んでいる市では、今年度、令和2年中に策定をしようと考えておられるところも多いように聞きます。  そこで、細項目の2でございますが、彦根市における地方再犯防止推進計画の策定のタイムスケジュールを教えてください。 231 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 232 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市における再犯防止推進計画につきましては、令和4年度から令和8年度までの計画期間とした第3次彦根市地域福祉計画に盛り込んでまいりたいと考えております。  タイムスケジュールとしましては、令和2年度におきましては、7月までに業者選定を行った後、10月までに第3次彦根市地域福祉計画の策定方針を決定し、11月から3月にかけてニーズ等を調査するためアンケートを実施し、結果の分析等を行ってまいります。  また、令和3年度におきましては、前年度の分析内容等を踏まえ、市民や福祉関係団体等のニーズや将来を見据えた地域福祉の在り方、再犯防止の取組などを盛り込んだ計画素案を10月までに作成し、パブリック・コメントを実施した上で作成してまいりたいと考えております。 233 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 234 ◯19番(小川隆史君) 分かりました。  細項目の3でございますが、関係機関の連携によるネットワークセンターの設置を問うというところで、国の地方再犯防止推進計画の策定の手引きによりますと、庁内横断的な体制での協議を踏まえて、計画策定委員会等を設置し、その構成員には民間の保護司会であるとか、更生保護女性会、それからBBS会、社会福祉協議会、民生委員児童委員協議会、大学の教授等を含めるべきとの説明もあります。策定後、多くの関係機関と連携し、計画を効果的、効率的に運用するためには、ネットワークセンターの設置を視野に入れた検討が必要だと思いますが、それに対する市の考え方を教えてください。 235 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 236 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 再犯防止推進計画の策定に当たりましては、保護司会など関係機関等と連携をしながら進めてまいりたいと考えております。  なお、計画策定後の運用につきましては、関係機関と連携をいたしまして、効率的、効果的な運用に努めてまいりたいと考えております。 237 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 238 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  今の国の手引きに示されていることは、例えば、本市においては地域福祉計画の中に位置づけて、そこの中にこれをうたっていきますよということなんですが、それを担当するのは恐らく社会福祉課になろうかと思うんですが、その社会福祉課だけで対応するものではなくて、国の手引きにもあるように、庁内にあっては、例えば住宅の確保という点から市営住宅の担当課であるとか、あと、教育委員会の担当課であるとか、あと、協力雇用主の関係で契約監理室であるとか、関係部署との密接な連携が必要だと思います。  また、市役所内部だけで対応するのではなく、先ほど言いました外部の方の参画を求めることについて、もう一度彦根市の考え方を教えていただきたいのと、また、個々のケースに関係する行政、NPO団体等の意思疎通を図って即実践できるような、市役所内に関係者が集うためのネットワークセンターの設置が本当に必要だと思うんですが、それに対する考え方を教えてください。 239 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 240 ◯福祉保健部長(田中一朗君) まず、策定委員会の委員の関係でございますけれども、今年度から事業に取りかかってまいることになっておりますので、策定委員については、これから議員のご指摘も踏まえながら、様々な角度から委員の選定をさせていただきたいと考えております。  それと、ネットワークセンターの関係でございますけれども、現在のところ、県内市町においては、こうしたセンターというのは設置がされていないと聞き及んでいるんですけれども、今後におきましては、国や県、県内の市町等の動向も踏まえながら研究してまいりたいと考えております。 241 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 242 ◯19番(小川隆史君) 再質問なんですけれども、実はこの取組について、滋賀県は非常に全国的にも発展的な考え方で、先進的な取組をされています。その中において、管区の中でも彦根市は先進的な考えをお持ちの方も非常に多い。その点からいうと、県内他市の状況であるとか、ほかと比べてというよりも、まず彦根市の中からでも、そういう対応をしていくんだという強い考え方というのが必要だと思うんですが、その意味からも、やっぱりネットワークセンターであるとか、行政だけではなくて、それ以外の多くの方と一緒に対応していくということが必要かと思うんですが、それに対する考え方をもう一度教えてください。 243 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 244 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今ご指摘いただきましたように、多くの団体の方に関わっていただくということが大変重要なことであると認識はしておりますので、今後どういうことができるのかということについて、この計画の策定の中でも検討というか、研究の方をさせていただきたいと考えております。 245 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 246 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。期待しておりますので、どうぞいいものができるように、よろしくお願いしたいと思います。  最後の項目に移らせていただきます。ごみの問題でございます。  現在、新ごみ処理施設の建設に向けての協議が進められておりますが、稼働時期は10年後との話が出ております。言い換えますと、少なくとも10年間は現在の施設をうまく使っていく努力をしなければならないということだと思います。  言うまでもなく、私たち彦根の大人は、私たちの彦根の子どもたちに、命を育むすばらしい環境を継承する義務を負っていることを自覚して、環境保全に積極的に取り組む必要があると思います。ごみ減量を目指す効果的な取組として、生ごみの減量化に積極的に取り組むことが必要と考え、次の質問をさせていただきます。  大項目の3でございます。彦根市のごみ減量対策について。  中項目の1、彦根市のごみ減量対策について。  細項目の1、彦根市のごみ収集に占める燃やせるごみの量、割合を教えてください。 247 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。   〔市民環境部長(鹿谷 勉君)登壇〕 248 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 平成29年度から令和元年度までの直近3年の年平均でお答えいたします。清掃センターで収集を行っている11品目および集団回収量を含めたごみの総排出量は3万6,234トンであり、これに占める燃やすごみの量は2万8,199トン、その割合は77.8%となっております。 249 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 250 ◯19番(小川隆史君) 細項目の2でございます。それでは、その燃やせるごみに占める生ごみの量、割合を教えてください。 251 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。   〔市民環境部長(鹿谷 勉君)登壇〕
    252 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 生ごみの量、割合につきましては、生ごみを分別収集していないため、清掃センターにおけるごみピット内のごみを対象とした燃やすごみの性状分析調査結果に基づき、燃やすごみ量から推計した数値でお答えをいたします。  こちらも平成29年度から令和元年度までの直近3年の年平均でお答えしますと、今ほど申し上げました燃やすごみ量2万8,199トンに占める生ごみの量は1万3,615トン、その割合は48.3%と推計されます。  なお、燃やすごみには、おむつやペットシーツなどの生ごみ以外にも水分を含んでおりますごみが含まれておりますが、推計に当たっては、便宜上、燃やすごみが含む水分の大半が生ごみ由来であると仮定して算定をしております。 253 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 254 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  細項目の3でございます。それでは、その生ごみに占める水分の量、割合を教えてください。 255 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。   〔市民環境部長(鹿谷 勉君)登壇〕 256 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ごみの中の生ごみだけを取り出すことはできませんので、生ごみに占める水分の量を量ることはできません。こちらも清掃センターにおける燃やすごみの性状分析調査結果を基に推計した数値でお答えをさせていただきます。  先ほどと同様、平成29年度から令和元年度までの直近3年の年平均でお答えいたします。生ごみに占める水分量は1万2,213トン、その割合は89.7%と推計されます。  なお、こちらについても、燃やすごみのうち、水分を含むごみの大半が生ごみであると仮定して算出をしております。 257 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 258 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  ということは、彦根市の収集ごみの中で燃やせるごみが約77%として一番多く、その燃やせるごみの中でも生ごみが約48%あるということは、その生ごみの減量化を図ることが彦根市のごみ減量化を推進する中で最も効果的な手立てだということでしょうか。 259 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。   〔市民環境部長(鹿谷 勉君)登壇〕 260 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほど、前の二つの質問でもお答えいたしましたが、生ごみといいますのは水分量がほとんど、大半でございます。ということは、ごみを燃やしているのではなしに、水分を燃やしているという状況があると思われます。  今、議員のご指摘のとおり、生ごみをそのまま燃やすと重量も多いですし、それを水分を少なくして燃やすと、その分の重量が減りますので、おっしゃったとおり、生ごみの水分さえなければ、ごみ量が端的に減っていくという考えはあります。  以上です。 261 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 262 ◯19番(小川隆史君) もう一度再質問なんですけれども、ということは、生ごみには多くの、97%の水分が含まれるということですが、水分を燃焼するためには多くの燃料を使用することに加えて、清掃センターの炉の損耗も生じると、損耗を招くということになるということでよろしいでしょうか。 263 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。   〔市民環境部長(鹿谷 勉君)登壇〕 264 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今、議員がおっしゃったとおり、ごみを燃やすのに燃料を使ってたいております。特に老朽化しております炉でございますので、高い温度を出せば出すほど、その炉の方が傷んでくるという結果にもなります。今おっしゃったとおり、水分が少ないごみを燃やすには、それだけ燃料がかからないということになりますので、おっしゃっているとおりだと思います。 265 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 266 ◯19番(小川隆史君) 細項目の4でございます。生ごみの資源化に取り組む団体が現在おられると思いますが、その団体の活動における課題を把握しておられましたら教えていただきたいと思います。 267 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。   〔市民環境部長(鹿谷 勉君)登壇〕 268 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 生ごみを資源に変える取組、もう少し具体的に述べますと、家庭から出た残菜などの生ごみを微生物の働きを利用して堆肥化する取組をしておられる団体につきましては、市の生活環境課では「簡易生ごみ処理普及啓発団体」として、現在、6団体に普及啓発事業を委託しております。  その団体の方々とお話をする中で問題としてお聞きしておりますのは、団体構成員が高齢化してきており後継者が思うように確保ができていない、子育て世代など若い世代の参加が少ない、生ごみ堆肥化に必要な発酵促進剤、通称「ぼかし」を作る場所、結構な大きな場所が要りますので、その場所の確保が難しい、できた堆肥の利用に苦慮されるというか、その堆肥を利用する場所があまりない、啓発をして新規に取り組んでくださる方が多ければいいんですが、なかなかそれが増えにくいという、そのような課題をお聞きしております。 269 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 270 ◯19番(小川隆史君) それでは、細項目の5でございますが、そのような課題を抱えておられます団体ないし彦根市の現状において、生ごみ減量化を効果的に推進する制度の検討が必要だと私は考えております。生ごみの資源化に取り組む人を増やして、ごみ減量化を推進するための制度であるとか、支援制度の検討が必要だと思いますが、彦根市の考え方を教えてください。 271 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。   〔市民環境部長(鹿谷 勉君)登壇〕 272 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今ほども申し上げましたが、「簡易生ごみ処理普及啓発団体」には、生ごみの堆肥化によるごみ減量とリサイクルの実践に加え、環境イベント等での取組紹介による普及啓発などを委託しており、団体の皆様の活動により、生ごみ資源化に取り組む人たちが増えることを期待しております。各団体は、それぞれ課題やご意見等をお持ちですが、今年度から、生活環境課の職員が団体の方々と一緒にぼかしを作りながら意見を交換する場を持っており、その場でお聴きしたご意見やご要望について、可能なものであれば取り入れ、実施していくことで推進・支援を図ってまいりたいと考えております。 273 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 274 ◯19番(小川隆史君) 再質問させていただきたいんですが、その取組をされている団体の方とも私、話をさせてもらったら、今、部長が答えられたように、やっぱり高齢化が進んでいるとか、それから、その場所がないであるとか、そういうお話を聞きます。例えば、一般家庭において生ごみ分別が、普通に取組ができる環境が整えば、生ごみの堆肥化やごみ減量化が推進されると思うんですけれども、そのためには子どもを含めたいろんな方が興味を持ってもらえる、そういうことが必要だと思うんですが、それを具体的に進める方法というのは彦根市、何か考えをお持ちでしょうか。 275 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。   〔市民環境部長(鹿谷 勉君)登壇〕 276 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今ほど議員おっしゃったように、子どもたちに対する啓発ということで、従来より小学校4年生の方々が毎年、清掃センターの方に見学に来られるというのが授業の中の一環として行われております。その中で、清掃センターの職員から、先ほど申しました、ごみの11種分別であるとか、どのような状況であるかというのを説明させていただいております。その中で、生ごみの占める割合が高いというのを毎年毎年、絵に描いたイラストレーションで説明させていただいております。  今後も、そのような中で子どもたちにごみの現状等を知っていただいて、その中で生ごみ、特にこれは生活環境課の方でもやっているんですが、フードロスという問題が今、世界的にも大問題になっておりますが、食べられるものをごみとして捨てているという状況を子どもたちに分かりやすく説明して、それをごみとして捨てないような形でやっていってくださいという説明を加えて、理解していただくという方向で取り組んでいきたいと考えております。 277 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 278 ◯19番(小川隆史君) もう一度再質問なんですが、子どもを巻き込むというのは非常にいい試みだと思っているので、若いときからそういう考え方を持ってもらえるような彦根っ子を育てていくような努力はしてほしいなと思いますが、現在、生ごみの堆肥化の取組をされている団体さんというのは、自分のおうちに、例えば畑があるであるとか、要するに分別をし、それを堆肥化して土に埋めるという全ての条件が整った方がされているのが多いパターンなんです。  ただ、彦根市に住んでおられる全ての方が、そういう畑であるとか、土地をお持ちの方ばかりではないので、今後はそのごみの減量化、特に生ごみの堆肥化に取り組んでいただける方を増やす、裾野を広げていくためには、そういう土地などを持っておられない方に対しても取組をしていただけるような、例えば家で分別だけはできますよと、それから先、埋める場所がないのであれば、それをどこかまで運んでいって堆肥にするような制度であるとか、支援であるとか、そういう新しい考え方を導入しないと広がっていかないと思うんです。  現在、生活環境課の職員も、そういう地域の方と一緒に取組をされている。私も、そのぼかしを作る作業もちょっと経験をさせていただいたことがあります。体験してみることが、身を持って自分の問題だと理解できると思うので、そういう職員と共に、新しい制度というのを頑張って考えていってほしいなと思いますが、そのことについて検討を加えていただくことは可能でしょうか。 279 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。   〔市民環境部長(鹿谷 勉君)登壇〕 280 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今ほど議員がおっしゃったとおり、今年度2回開いております話合いの中でも、確かにぼかしを作るとかなりの量が出てまいりますので、そちらの置き場所がないであると。これ、米ぬかだとかを使って、菌を入れて発酵させて、それによって、そのぼかしというのを作るんですが、発酵させるまでの場所が、なかなか見当たらないというのをお聞きしております。  そのようなところもお聞きしておりますので、また担当の生活環境課の方で、今後どうしていったらいいかというのを検討していく考えを持っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 281 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 282 ◯19番(小川隆史君) 要望です。今おっしゃった生活環境課の職員、非常に積極的です。いいアイデア、工夫も持っていると思いますので、そういう申出があれば有効的な手立てと考えて、それが実現化するように、部長以下、市長以下、どうぞ応援をしてあげてほしいなということを願っておきます。  最終の細項目6番でございますが、彦根市の生ごみ減量化への目標指数を問うということで、生ごみを資源に変える取組は大いに推進するべきで、そのことが良好な自然環境を後世に継承し、また、現有ごみ処理施設を長く安全に経費を少なく使用し、故障を最小限にとどめることにもなると考えます。そこで、今後の彦根市の生ごみ減量化に取り組む目標指数を教えてください。 283 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。   〔市民環境部長(鹿谷 勉君)登壇〕 284 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 現在運用しております本市の一般廃棄物処理基本計画の行動目標の一つとしまして、「2022年度の家庭系燃やすごみに含まれる生ごみの割合を30%以下にする」という目標指数を掲げております。ちなみに、平成29年度から令和元年度までの3か年で実施しております家庭系の燃やすごみ組成調査の結果によりますと、燃やすごみのうちの生ごみの割合は、年によってばらつきはございますが、約22%から38%となっており、3か年平均では約30%となっております。  当該計画につきましては、今年度、彦根愛知犬上の1市4町で統合計画を策定予定でございます。その中で新たな目標指数についても検討することとなります。本市のごみ減量対策としましては、まずは食品ロス削減の呼びかけやフードドライブの実施などにより生ごみそのものの排出を減らすことを優先として考え、それでも発生する生ごみにつきましては、堆肥化にご協力をいただくなどの取組により、さらに減らしていくことを基本として、新たな目標指数を定めていきたいと考えております。 285 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 286 ◯19番(小川隆史君) 再質問をお願いします。  県内で、彦根市および彦愛犬の管内での1人当たりのごみ排出量は以前に比べて減っているということをもって、彦根市のごみ減量化が進んでいると考えるのは間違いであると私は考えています。今でも多くのごみが毎日排出されている中で、家庭から出されるごみが今までの質問の中で最も多く、また、水分を含む生ごみを減らすことができれば、今まで以上にごみの減量化が図れることが分かったのであれば、そのことを彦根市の子どもたちを含む全ての市民に、具体的な資料を示しながら、ごみ減量を行うことが喫緊の課題であることを理解してもらうことが必要であり、そのためには生ごみ減量化等の具体的な目標数値を示した方が多くの方の理解を促進すると思われることから、そのような取組姿勢が必要だと思います。今後の計画の中でも、なるべくというか、できるだけ指数、数字で挑戦をしていくという姿勢を持っていただきたいと思いますが、最後にもう一度そのことについてお考えをお聞かせください。 287 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。   〔市民環境部長(鹿谷 勉君)登壇〕 288 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 生活環境課で担当しておりますが、毎年ごみの減量審議会というのを開いておりまして、この中で一般廃棄物の処理基本計画の、その年度その年度、どうであったかという検証をしております。  その中で、ごみ減量化がどうであったかという数値を検証しておりますので、また今年度、その審議会におきまして出ましたご意見等を市民の皆さんにご紹介させていただいて、減量化に取り組んでいただきたいと考えております。  また、先ほど申しましたように、管内1市4町での統合的な一般廃棄物処理基本計画の策定を行いますので、その中におきましても、この生ごみの問題等につきましては、具体的な数値を出して検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 289 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 290 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  先ほども言いましたみたいに、ごみの減量化については喫緊の問題だと思っておりますので、積極的に取り組んでいただきますようよろしくお願い申し上げます。  以上で私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 291 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午前11時10分休憩            午前11時25分再開 292 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  16番小川吉則君。小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 293 ◯16番(小川吉則君) 夢みらいの小川吉則でございます。よろしくお願いをいたします。  今回、私は大きく2点、高齢者福祉についてと新型コロナウイルス感染症に対してということでお伺いをいたします。よろしくお願いをいたします。  大項目1、高齢者福祉について。  中項目1、高齢者への虐待について。  高齢者虐待防止法が平成18年4月1日に施行され、14年が経過をいたしました。その第1章総則第1条(目的)では、「この法律は、高齢者に対する虐待が深刻な状況にあり、高齢者の尊厳の保持にとって高齢者に対する虐待を防止することが極めて重要であること等にかんがみ、高齢者虐待の防止等に関する国等の責務、高齢者虐待を受けた高齢者に対する保護のための措置、養護者の負担の軽減を図ること等の養護者に対する養護者による高齢者虐待の防止に資する支援のための措置等を定めることにより、高齢者虐待の防止、養護者に対する支援等に関する施策を促進し、もって高齢者の権利利益の擁護に資することを目的とする」となっております。  もちろん高齢者への虐待はあってはいけないことであり、素早い対応が求められるところであります。  しかし、厚生労働省が平成30年度に行った調査によりますと、要介護施設従事者等、いわゆる施設職員等による虐待については、相談・通報件数は2,187件、虐待判断件数は621件、そして養護者、いわゆる家族等による虐待については、相談・通報件数は3万2,231件、虐待判断件数は1万7,249件となっており、いずれも過去最多となっているということであります。  高齢者虐待の相談・通報窓口、事実確認、適切な措置等は自治体が担うこととなっており、厚生労働省からは平成27年2月6日付、同年11月13日付、平成28年2月19日付、平成29年3月23日付、平成30年3月28日付および平成31年4月1日付の各文書におきまして、法に基づく対応の強化等について依頼しているものの、高齢者虐待は依然として増加傾向となっているということであります。  高齢者虐待には様々な種類があります。ご存じと思いますが、主なものとしては、身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、経済的虐待、そして介護・世話の放棄・放任(いわゆるネグレクト)があります。  彦根市内には特別養護老人ホームが5施設、介護老人保健施設が1施設、通所施設が22事業所、訪問介護が35事業所等々あるとお聞きしております。また、在宅で介護されている方々も多くいらっしゃいます。  それでは、細項目1であります。虐待の通報・相談はどのようにされるのでしょうか、お聞きいたします。 294 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 295 ◯福祉保健部長(田中一朗君) まず、虐待の通報および相談者につきましては、主にケアマネジャーをはじめ、家族や親族、警察、虐待を受けた本人からとなっております。  また、通報および相談者の最初の連絡先といたしましては、地域包括支援センターまたは本市介護福祉課に入ることが多く、地域包括支援センターにおいて通報および相談を受けた場合は、一定の情報整理をした上で市に報告されることとなっております。
     なお、警察に関しては、110番通報を受けて現場に駆けつけた警察官から、後日、市に情報提供の書面が届く形となっております。 296 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 297 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  それでは、その通報・相談でありますが、細項目2であります。彦根市の過去3年間の高齢者虐待件数をお知らせください。 298 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 299 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 過去3年間における高齢者虐待の件数につきましては、高齢者の介護をしている家族等からの虐待と、施設職員からの虐待を合わせますと、平成29年度におきましては、通報を受けた件数が38件で、そのうち高齢者虐待として認定したケースが21件、平成30年度においては通報が59件で認定が21件、令和元年度においては通報が36件で認定が10件となっております。 300 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 301 ◯16番(小川吉則君) 細項目3であります。そのそれぞれ3年間の件数の虐待の種類別件数をお知らせください。 302 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 303 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 虐待の種類別件数といたしましては、令和元年度の数値を申し上げますと、虐待認定をした10件のうち、身体的虐待が7件、心理的虐待が2件、介護・世話の放棄・放任が1件、経済的虐待が1件となっております。なお、合計数が一致しておりませんのは、一つの案件に対して二つの虐待認定をしているケースがあるためでございます。 304 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 305 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  ある自治体の事例としまして、こういうものがありました。重い認知症の母親(83歳)を抱えて7年間介護を続けてきた息子さんが、ほかに誰も介護を支える人がいないため、介護ストレスを抱え、殴る、蹴るなど暴力を振るっていました。そして、徐々に日常の世話も不十分になり、脱水症状と栄養失調を引き起こし、緊急入院することとなりましたというものであります。  以上の事例のように、養護者、家族等の中には、日常の介護の中でストレスがたまり、虐待をしてしまう方々も大勢いらっしゃるかと思います。  細項目4であります。虐待をしてしまた家族、介護職員へのその後の対応はどのようになりますでしょうか、お聞かせください。 306 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 307 ◯福祉保健部長(田中一朗君) これまでの事例を見ますと、まず、虐待をしてしまった家族の多くは、過度な介護負担や地域からの孤立といった何らかの生きづらさを感じておられました。こういった世帯の支援に入るために、まずは本人や家族と面会を重ね、信頼関係を築くことから始め、そこから虐待の解消や生活の立て直しに向けて、市や地域包括支援センター、ケアマネジャー、介護サービス事業所等が連携して、本人の同意を得ながら支援を行っているところでございます。  また、虐待をしてしまった介護職員等につきましては、職場環境や利用者対応等においてストレスを抱えていたり、それを周囲に相談しづらい環境に置かれているケースが多くありました。そこで、施設での虐待事案に対しては、施設の管理者や職員、利用者からそれぞれ聞き取り調査を行った上で、正確な事実を把握し、どこに問題点があるのかを洗い出すところから始め、その後、施設への改善案を提示し、改善を求めることとなります。 308 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 309 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  施設といいますのは組織でやっておりますので、虐待の再発防止というのは比較的取り組みやすいのではないかと、周りから大勢、いろいろ見られております。それに対しまして、反面、家族介護というのは、どうしても密接といいますか、閉鎖的になって、なかなかうまくいかないのではないかなということも考えられます。  細項目5であります。再発防止のための取組はどのようになっておりますでしょうか。 310 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 311 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 全ての虐待のケースにおいて、虐待リスクが解消するまでは対応を継続することとなりますので、一定期間、関係機関と連携をしながら見守りを続けているケースがございます。  例えば、家族からの虐待の場合、介護負担を減らせるように介護保険サービスの調整を行ったり、世帯が孤立することがないように関係者で継続的に見守りをするといった対応をしております。  また、施設職員からの虐待の場合、施設や事業所での虐待防止に向けて、職員個人の責任にするのではなく、虐待が発生するリスクが放置されている職場環境に問題があることを施設や事業所が気づき、組織として職員のストレスケアや研修・啓発に注力するように改善を促しております。  また、虐待が解決したケースについても、虐待の再発リスクを解消することが重要と考えておりますので、解決後もケアマネジャーや介護サービス事業所などの関係者が継続的に関わる体制を構築し、再発防止に努めております。 312 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 313 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  先ほどの質問で虐待認定件数が過去3年間で五十数件あるとお聞きしました。当然、こちらの再発防止にも取り組んでいただいていると思いますけど、再質問です。このうち、ほとんど解決していると思いますが、まだ解決していない件数というのはございますでしょうか。 314 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 315 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 事案の全てを把握しているわけではございませんけれども、継続して観察というか、見守りをしているケースはまだあるとは聞いております。 316 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 317 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。時間はかかるかもしれませんけれども、解決まで粘り強く行っていただきたいと思います。  細項目6であります。そもそも虐待が起こらないことが大切であります。再発防止も大切でありますけれども、虐待が起こらない、ご家族さんの中には虐待というものを認識していない方もいらっしゃるのではないかと思います。  細項目6であります。虐待防止のための啓発事業につきましては、どのようになっておりますでしょうか。 318 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 319 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 虐待防止のための啓発としましては、まず、各地域包括支援センターの職員が介護施設へ赴いて出前講座を実施していることに加えまして、介護福祉課の職員が地元自治会の集まりに赴いて高齢者虐待防止に係る講義を実施しており、これらの講座等につきましては、令和元年度におきまして9回実施をしております。  また、昨年11月には高齢者虐待防止をテーマとした映画上映会を開催し、市民216名の参加がございました。  虐待対応においては、虐待の早期発見が最も重要であることから、高齢者にとって近い存在であり、通報者となり得る民生委員や施設職員、地域住民に向けて、今後も積極的に啓発活動を実施してまいりたいと考えております。 320 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 321 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  私も驚いた部分もあるんですけれども、そもそも介護保険をまだ知らない方が一部にはいらっしゃるという現状もございます。虐待以前の問題であります。ですので、こういう制度を含めた啓発、そういうのをますますきめ細かく継続的に行っていただきたいと思います。  続きまして、中項目2、介護従事者に対する暴言・暴力についてでございます。  介護職員は定期的に高齢者虐待防止に関する研修を施設で受けたり、勉強をしております。もし虐待されているおそれのある高齢者を発見しましたら、地域包括支援センターや役所に通報する義務も持っております。ニュースで高齢者への虐待が報じられることもあり、高齢者が誰かに危害を加えられることがあるということについては、割と世間の方々もご存じで問題視されているかと思います。  それでは、その逆はいかがでしょうか。高齢者が介護職員や家族に暴力を振るうケース、こちらはどれくらいあるか想像したことがありますでしょうか。  2019年の2月に実施されました全国1万件の施設・事業所を対象にした調査では、これは21.6%の2,155施設・事業所、1万112人の職員から回答を得られた結果としてですが、利用者からハラスメントを受けた職員の割合は、特別養護老人ホームが一番多く、71%にも上っています。その次に認知症デイサービスが64%、定期巡回型訪問介護が61%と続きます。  ハラスメントの具体的な内容は、身体的暴力や精神的暴力、セクハラなど様々であります。  また、別の調査でありますが、2016年に介護の人材紹介業者が全国の介護職員を対象に行ったアンケートというのがありますが、全体の98%が「暴力や暴言を受けたことがある」と回答をしております。声をかけた瞬間に殴られた、突然手をかまれた、胸やお尻を触られたといった内容です。中には容姿を罵られた女性もいたようであります。  認知症の場合、病気であり、本人を一概に責められない場合もあります。また、利用者さんを一方的に責める気持ちもありません。ただ、こうした実態があることを、介護従事者が日々、業務の中で身体的、精神的にダメージを受けていることを知っていただきたいのであります。そして、適切なケアが必要であると考えます。  こうしたストレスによって、ある職員は不本意ながら泣く泣く職場を辞めなければならない方もいるでしょう。また、ある職員は、このストレスが利用者への虐待につながるかもしれません。なかなか職場には言いにくいところでもあります。  細項目1であります。介護従事者からの相談に対する窓口はどの部署となっておりますでしょうか。 322 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 323 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 介護従事者や介護事業所からのハラスメントの相談につきましては、介護福祉課が窓口となっております。 324 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 325 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  介護福祉課だそうですが、細項目2であります。市内事業所職員からの相談件数はどれくらいありますでしょうか。 326 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 327 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 市内の介護サービス事業所職員からのハラスメントに係る相談は、平成30年度から令和元年度までの2年間で合計3件ございました。  そのうち2件は入所系の施設職員からの相談であり、残り1件については訪問系の事業所職員からの相談でございました。 328 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 329 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  率直な感想としまして、3件というのは非常に少ないと私は思います。本当に件数、少ないと思います。そういうことは職員の方々が言えない環境になるのか、もしくは、そういう言う場所があるということすら知らない場合もあるかと思います。  細項目3であります。そういう職員に対して、啓発活動はどのようになっておりますでしょうか。 330 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 331 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本来、利用者から職員へのハラスメントについては、職場の上司に相談・報告した上で組織として対応が図られるべきものでございまして、厚生労働省が公開しております「介護現場におけるハラスメント対策マニュアル」においても、そのようにうたわれております。  しかし、原因や程度が多様なハラスメントにおきましては、上司や周囲の職員に相談しづらい状況があるなど、様々なケースが想定されます。  こうしたことから、チームでリスク管理を行い、個人のストレス軽減に努めることや、上司への相談体制を確立し、組織で対応することは利用者からのハラスメントに対応する上でも大切な要素でありますことから、本市といたしましては、先ほどもお答えを申し上げましたように、各地域包括支援センターが実施しております高齢者虐待防止に係る出前講座の中におきまして、職員間の連携や情報共有の大切さに係る内容を盛り込んで啓発もしているところでございます。 332 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 333 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  私も職場経験といたしまして、従業者が虐待をしてはいけないというのは、毎年毎年、研修を受けて聞かされておりました。そして、地域包括支援センターですとか、そういう出前講座も虐待をしないように、虐待をしてしまった場合にはどうしたらいいのかということは主に話されております。ですけれども、虐待を受けた場合、虐待とは言いません、暴言・暴力を受けた場合どうしたらいいかというのは、言われるのは少ないように感じます。  職場の中でとおっしゃいますけれども、なかなか組織というのは一般論でありますけれども、自分に都合の悪いことは、隠そう、隠そうとするのが一般的であります。なかなか表には出にくい部分であります。職員が高齢者虐待をしましたと言いましたら、それは社会的責任として、すぐ言うべきことでしょうけれども、暴言・暴力を受けましたというのは、なかなか言いにくいものであります。そういう意味では、職場の中だけではなくて、やはり全く見も知らない第三者の方が言いやすい場合もありますので、行政としては公的な機関として、そういう相談を受ける窓口を充実していただきたい、これは要望であります。と思いますので、今後ともよろしくお願いをしたいと思います。  続きまして、大項目2であります。新型コロナウイルス感染症に対してであります。  新型コロナウイルスの脅威はまだまだ油断のならないものであります。アメリカのミネソタ大学のチームでは、世界規模で今後想定される三つの流行シナリオを想定しているとお聞きしました。  シナリオ1としては、流行の波が継続的に発生するもの。  シナリオ2としては、秋か冬に、より大きな波が来るもの。  シナリオ3としては、じわじわと流行が続くもの。  この中でシナリオの2、秋か冬に来る場合が最も警戒が必要なパターンだと言われております。専門家の間でも第2波、第3波が来るという見方が大勢であります。  人類は今まで幾度となく感染症の脅威にさらされてきました。1918年から1920年に世界各国で極めて多くの死者を出したインフルエンザによるパンデミックにスペイン風邪があります。1918年1月から1920年の12月までに世界中で5億人が感染したとされております。これは当時の世界人口の約4分の1に相当するそうであります。  流行の経緯の一説としましては、第1波が1918年3月にアメリカのデトロイトやサウスカロライナ州付近で最初の流行があって、5月から6月にヨーロッパで流行したもの。  第2波は1918年秋に、ほぼ世界で同時に起こり、このときは病原性がさらに強まり、重篤な合併症を起こし、死者が急増したと言われております。
     第3波は1919年春から秋にかけまして、第2波と同じく世界で流行しました。さらに、このときは最初に医師・看護師の感染者が多く、医療崩壊してしまったため、感染被害が拡大してしまったと言われております。  中項目1であります。福祉施設への感染対策についてお聞きします。  今は収まったかに見える新型コロナウイルス感染ですが、今後どうなるか、油断は禁物であります。彦根では、お聞きしている範囲では、幸い、現在までに福祉関係の施設や利用者への感染は確認されておりません。しかし、全国では多くの特別養護老人ホームや障害者施設での感染が報告されております。厚生労働省によりますと、令和2年5月15日時点では、全国の介護施設・事業所で新型コロナに感染した入所者や職員は少なくとも446名おり、うち39人が死亡しているとお聞きしています。この39人の死亡は、私の聞いている範囲では、入所者が全員であります。  市内の福祉施設等において新型コロナの感染者が万一発生した場合でありますが、細項目1であります。市内の福祉施設で感染者が発生した場合の対応はどのようになりますでしょうか。 334 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 335 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 滋賀県内の高齢者施設・事業所において新型コロナウイルス感染症が発生した場合の対応につきましては、滋賀県健康医療福祉部医療福祉推進課長から各事業所へ令和2年3月18日付で発出されました「高齢者施設・事業所の利用者・職員等に新型コロナウイルス感染症の疑いがある者が発生した時の対応について」において整理をされておりまして、この通知を基に、それぞれの事業所が判断をされ、対応をいただいているところでございます。  その内容につきましては、感染者等の把握や関係機関への連絡、消毒作業の実施、利用者および職員に対する対応、事業所の休業の判断、利用者へのサービス提供の検討について示されているところでございます。 336 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 337 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  多分、私も経験しました限りでは、インフルエンザ等の感染症の場合には、最前線は保健所であります。保健所に報告をして、その指示に従う。多分コロナの場合にも基本的には保健所の担当となり、施設も保健所の指導に従うことと思われます。  しかし、感染が一旦発生しますと、備蓄していますマスクやガウン、それからゴム手袋、そして消毒液等々の備品の不足というのが懸念されます。こういうものは保健所では多分対応していただけないのではないかと思います。  そこで、細項目2であります。彦根市として、発生した場合には、こういう備品の援助が考えられないでしょうか。 338 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 339 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 市からの衛生用品の援助につきましては、これまでに新型コロナウイルス感染症の流行により、衛生用品の配給不足が続いておりました3月中旬と4月初旬に市内介護サービス事業所にマスク1万7,000枚を配布しております。  また、滋賀県からは5月中旬にマスク1万5,100枚、プラスチック手袋1万2,700枚が配布されております。  議員ご指摘の施設等で感染者が発生すると、多くの衛生・防護用品が必要となると考えております。  国から都道府県に令和2年4月7日付で発出された「新型コロナウイルス感染症に関連した感染症拡大防止のための衛生・防護用品の備蓄と社会福祉施設等に対する供給について」の通知に従い、滋賀県では、県内高齢者施設等で新型コロナウイルス感染症が発生した場合に備えた衛生・防護用品の備蓄について一定量確保されており、今後さらに備蓄量を増やす予定であるとお聞きしております。  本市としましても、滋賀県や彦根愛知犬上介護保険事業者協議会と連携し、施設等が必要な衛生・防護用品を確保できるよう支援に努めてまいりたいと考えております。 340 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 341 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  県等もいろいろ考えていただけていると思いますけれども、一旦感染が発生しましたら、これは時間との勝負であります。やはり一番身近な、動けるのは市の行政だと思いますので、そのときにいち早く必要な備品を供給できるように、常日頃からよろしくお願いをしたいと思います。  施設の場合は、入所者や職員を合わせますと、小さな特別養護老人ホームでも50床、大きければ百何十床というところもあります。そうしますと、合わせますと何十人という感染者が発生することが考えられます。全ての感染者を入院させることは不可能であります。施設外への隔離もできません。施設内での介護・支援を続けながら感染対応しなければならないというふうになります。全国の感染した特別養護老人ホームなどでは、テレビ等で見ていますと、全くそのような対応になっております。  感染した職員は業務に就くことができません。当然、現在でも介護業界は人員不足、人材不足だと言われておりまして、ぎりぎりの人数でやっている上に、感染に対応しなければいけないプラスアルファの業務が増えるのに反比例して、人員は少なくなるということが考えられます。大きな人員不足というものが考えられると思います。  細項目3であります。市からの人員の応援は考えられないでしょうか。 342 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 343 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市からの人員応援については、対応は困難であると考えております。  なお、5月26日に彦根愛知犬上介護保険事業者協議会、1市4町担当課職員および彦根保健所の関係者で新型コロナウイルス感染症の対応に係る協議を行ったところです。その中で、事業者からは施設や事業所で感染が発生した場合の対応についてご心配されており、事業者間での連携の必要性についての意見も出されておりました。  また、施設や事業所で新型コロナウイルス感染症が発生した場合の対応については、滋賀県においても第2波に備えてサービスを継続していただくための支援の仕組みづくりについて検討されております。  今後は、こうした動向を見極めながら、本市としましても、第2波に備えてサービスを継続していただくための支援の仕組みづくりについて、引き続き彦根愛知犬上介護保険事業者協議会や関係機関と協議を行ってまいりたいと考えております。 344 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 345 ◯16番(小川吉則君) 十分な検討をお願いしたいと思います。  職員も家族があります。万が一感染が発生した場合、職員の中には、感染リスクを考え、家族にうつさないために家に帰ることができない人も出てくることではないでしょうか。一部の施設では自前の寮を持っているところもありますが、職員宿舎というものを持たないところがほとんどであります。  細項目4であります。介護職員用のこうした場合の宿泊所の支援というものは彦根市として考えられませんでしょうか。 346 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 347 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 議員ご指摘のとおり、施設や事業所で新型コロナウイルス感染症が発生した場合、職員が自宅に帰れない状況も想定されます。  先ほどもお答え申し上げましたが、施設や事業所で新型コロナウイルス感染症が発生した場合の必要な対応につきましては、滋賀県においても検討されております。  サービスを継続していただくためには、職員の負担軽減を図り、業務に専念していただける環境を整えることも必要でありますことから、宿泊についても、本市としてどのような支援ができるのか、引き続き彦根愛知犬上介護保険事業者協議会や関係機関と協議を行ってまいりたいと考えております。 348 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 349 ◯16番(小川吉則君) 続きましてですが、厚生労働省では、新型コロナウイルスの感染者が発生した特別養護老人ホームなどの職員に対して、危険手当に相当する支援を行うと。この後の新聞報道では、起こっていないところの施設職員にも危険手当として幾ばくか出す予定だとお聞きしました。これは施設職員にとりましては大変心強いものだと思っております。  細項目5であります。これに関しまして、市独自の、なった場合の手当の支給というものは考えられませんでしょうか。 350 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 351 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 議員ご指摘のとおり、国では、先頃発表されました令和2年度第二次補正予算案におきまして、介護施設・事業所に勤務する職員に対する慰労金の支出を盛り込まれました。それによりますと、新型コロナウイルス感染症が発生または濃厚接触者に対応した介護施設・事業所に勤務し、利用者と接する職員に対して慰労金20万円を支給するものと、それ以外の介護施設・事業所に勤務し、利用者と接する職員に対して慰労金5万円を支給するものが予定をされております。  このように、国からの一定の支援が計画されておりますことから、本市といたしましては、市独自の手当の支給については考えておりませんが、市内施設で感染者が発生した場合に備えて、引き続き彦根愛知犬上介護保険事業者協議会や関係機関と連携を図りながら、衛生・防護用品の支援や当該施設への人的支援の仕組みづくりなどに対応してまいりたいと考えております。 352 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 353 ◯16番(小川吉則君) 続きまして、感染症の対応となりますと、医療的な支援が必要となってきます。特に今回の新型コロナウイルス感染は、まだ感染について分からないことが多々あるとお聞きしております。施設の看護師も十分な対応ができるかどうかは不透明であります。彦根市立病院には感染管理認定看護師がいるとお聞きをしております。  細項目6であります。施設内感染が発生した場合、こうした感染管理認定看護師の支援というものは何らかの形で行えないでしょうか。 354 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 355 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 施設内感染が発生した場合の衛生管理、疫学調査等につきましては、保健所職員が現地に出向き、具体的に指示・指導されるものとお聞きしております。なお、市立病院の感染管理認定看護師からの施設内感染防止対策等への支援につきましては、必要に応じて市立病院と協議をしてまいりたいと考えております。 356 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 357 ◯16番(小川吉則君) ぜひともお願いをしたいと思います。  それとも若干関係をしますが、今までは発生したらというお話をしてきましたが、発生する前の事前準備というものが大変重要であると考えております。当然、病院および施設では、様々な事態に備えてマニュアルというものが整備されております。私の勤めておりました施設でもインフルエンザやそういうものに関してのマニュアルも作って対応しております。  そうしますと、この新型コロナウイルスにつきましても、まだまだ分からないことがありますから、現在分かっている時点で構いませんが、マニュアルを整備するということが重要になるのではないかと考えられますが、細項目7であります。新型コロナウイルス感染時の対応マニュアルを整備し、これを各施設に配布するというお考えはございませんでしょうか。 358 ◯議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 359 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 新型コロナウイルス感染時の対応マニュアルにつきましては、事業種別や事業所それぞれの実情を踏まえて作成されるものであると考えておりまして、国からは、作成の際の参考となりますように、「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」が示されております。しかし、先ほどもお答えしましたように、さきの関係者協議の中でも、事業者からは専門的な見地による助言等を望む声もお聞きしておりますところでございますので、引き続き彦根愛知犬上介護保険事業者協議会や彦根保健所との協議を行いながら対応マニュアルの整備に向けて支援をしてまいりたいと考えております。 360 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 361 ◯16番(小川吉則君) よろしくお願いをしたいと思います。  国・県の方でも考えていただけているんでしょうけれども、基本的なマニュアルになるかと思いますが、できれば彦根市は彦根市の実情に沿ったマニュアルの見本というものを、先ほど言われましたように、保健所が対応する、それから彦根市立病院には感染管理認定看護師がいらっしゃいます。そういうところへのアプローチとかも踏まえて、具体的に、実際に役立つようなマニュアルというものの整備をぜひとも考えていただきたいと思います。  新型コロナウイルス感染というものは、第2波、第3波が来ることが十分予想されております。福祉関係施設や利用者、従事者への感染も予想をされます。感染しないことがまず第一ではありますが、感染した場合に備えての事前の準備が非常に重要であると考えます。福祉・医療・行政が素早く連携して、福祉現場が著しい混乱を招かないように準備を願うものであります。  余談ではありますが、この原稿を出した後に、NHKのクローズアップ現代で「介護クライシス」という番組を放送されていました。見られた方、いらっしゃいますでしょうか。その中で、感染が発生したときに素早い対応ができて成功した事例というものが一つありました。そこで現場の方々が言っておられたのは、行政が要になって、イニシアチブを執って連携を進めていくことが重要であったというものであります。施設は施設、それぞれの単位での感染防止で手いっぱいであります。そのときに行政が連携の中心核になって進めることが大変重要であるとお聞きしました。できればそういう心持ちで事前の準備を十分にお願いしたいものであります。  続きまして、中項目2、彦根市立病院の感染に対する体制についてお伺いをいたします。  これは長崎議員の質問とも一部重複するところがございますが、そのまま質問をさせていただきます。  彦根市立病院の新型コロナウイルス感染に対する体制についてお伺いいたします。  彦根市立病院は滋賀県の新型コロナウイルス患者入院医療機関に指定をされております。細項目1であります。新型コロナウイルス患者用病床数は何床ございますでしょうか。 362 ◯議長(安澤 勝君) 病院事務局長。   〔病院事務局長(野崎孝志君)登壇〕 363 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 本院において新型コロナウイルス感染症患者の受入れが可能な病床数は、現在58床でございます。 364 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 365 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  細項目2であります。対応する医師、看護師の人数は何人になっておりますでしょうか。 366 ◯議長(安澤 勝君) 病院事務局長。   〔病院事務局長(野崎孝志君)登壇〕 367 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れている専用病棟で対応を行う医師および看護師の人数についてお答えをさせていただきます。  まず、医師につきましては、呼吸器内科の医師3人を中心に対応を行っております。  なお、比較的入院患者が多かった5月上旬までは、さらにほかの診療科の医師5人が曜日ごとの当番制をしいて、軽症の入院患者の対応を行ってまいりました。  また、看護師につきましては、専用病棟を設置しました4月20日時点では、他部署からの応援看護師を含め、正規職員と会計年度任用職員とを合わせて28人の看護師を配置し、対応を行ってまいりました。 368 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 369 ◯16番(小川吉則君) 感染対応になりますと、一般病棟との行き来ができなくなると思います。  細項目3であります。その従事者の方々の勤務体制というものはどのようになっておりますでしょうか。 370 ◯議長(安澤 勝君) 病院事務局長。   〔病院事務局長(野崎孝志君)登壇〕 371 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 先ほどお答えをいたしましたとおり、ほかの診療科や他部署からの応援体制をしいて対応してまいりましたことから、比較的入院患者が多かった時期におきましても、看護師の夜勤回数を含め、勤務体制に大きな影響はございませんでした。  今後も、新型コロナウイルス感染症の拡大状況に応じて医療スタッフを柔軟に配置し、職員の勤務体制に負担が生じないよう配慮してまいりたいと考えております。 372 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕
    373 ◯16番(小川吉則君) 福祉施設の感染の場合にもお聞きしましたが、家に帰れなくてという職員さんもいらっしゃるかもしれません。  細項目4であります。家に帰れず、ホテル等に宿泊している、またはしていた従事者の方々、医師、看護師の方々ですね、は何名いらっしゃいましたでしょうか。 374 ◯議長(安澤 勝君) 病院事務局長。   〔病院事務局長(野崎孝志君)登壇〕 375 ◯病院事務局長(野崎孝志君) 新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れるための専用病棟を設置しました4月20日以降、当院では新型コロナウイルス感染症の患者の救護等を行う職員の身体的・精神的負担軽減を図ることを目的に、当該職員が市内の宿泊施設を利用した場合の宿泊料金を助成する新たな制度を設けました。  本制度の利用実績としましては、4月が医師1人、看護師が6人の計7人、5月は看護師のみで7人となっております。 376 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 377 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  細項目5でございます。一部先ほどの答弁にかぶるかもしれませんが、このコロナ感染者対応従事者への支援というものはどのようになっておりますでしょうか。 378 ◯議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。   〔病院事業管理者(金子隆昭君)登壇〕 379 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 新型コロナウイルス感染症の患者もしくはその疑いのある患者の救護等に従事した職員に対しては、対象となる業務に従事した場合、防疫作業等手当を支給します。  特に新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れている専用病棟内での防護服着用による業務に対しては、国家公務員の同感染症への対応職員に対する特殊勤務手当の特例基準に準じ、本院においても、防疫作業等手当の特例として、医師については日額4,000円、医師以外の職員については日額3,000円を支給しています。  また、先ほど申し上げたとおり、市内の宿泊施設の利用等を助成する制度も設けています。  さらに、本院においては、認定看護師によるメンタルヘルスケアの相談窓口を開設しており、こうした取組により医療従事者を全面的に支援し、今後の新型コロナウイルス感染症の事態長期化、次なる流行の波に備えてまいりたいと考えております。 380 ◯議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 381 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  滋賀県の感染に対する医療体制は安定しているとお聞きしました。医療崩壊が発生しないように、また、医療従事者が適切な環境の中で適切に職務に就けるように切に希望いたしたいと思います。静まっているかに見える今だからこそ事前準備が大変重要だと思います。くれぐれもよろしくお願いをしたいと思います。  以上にて私の質問を終わります。ありがとうございました。 382 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午後0時12分休憩            午後1時14分再開 383 ◯副議長(野村博雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  9番杉原祥浩さん。杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 384 ◯9番(杉原祥浩君) それでは、私の方から、今回、大きく四つの項目に質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いをいたします。  まず、大項目の1番、2024年開催の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会について。  「湖国の感動 未来へつなぐ わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」2024年(令和6年)開催の第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会、以下国スポ・障スポと言いますが、それについて以下、質問をいたします。  中項目の1番、彦根市の準備委員会について。  先日、1月の27日に彦根ビューホテルにて、国スポ・障スポ彦根市準備委員会設立総会・第1回総会が開催をされましたが、その彦根市準備委員会について質問いたします。  細項目の1番、両大会までのPRはということで、彦根市準備委員会が設立をされ、いよいよ開催準備が本格化するものと思われますが、この取組を彦根市全市的なものとするために市民の機運醸成が重要となりますが、彦根市準備委員会として、両大会までの間、どのようなPRを行っていく方向なのか、お尋ねをいたします。 385 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 386 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 両大会開催までに取り組むPRにつきましては、令和2年1月27日に設立いたしました彦根市準備委員会や、令和3年度に移行することとなる彦根市実行委員会でご議論いただくこととなりますが、今年度には広報に係る基本計画を策定し、それに基づいて計画的に取り組んでまいりたいと考えております。  PRの内容といたしましては、さきに両大会を開催された自治体、以下先催市と申しますが、その先催市における実行委員会独自のホームページの作成やSNSの活用、市内小・中学生による歓迎のぼり旗の作成、車両へのPRラッピングの実施やPRチラシの作成、ポスター図案の募集、節目となる時期でのイベント開催などの取組を参考に効果的な手法を検討してまいりたいと考えております。 387 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 388 ◯9番(杉原祥浩君) 続けます。細項目の2番、両大会までの予算はというところで、先日の設立総会において、資料には予算書が添付をされていませんでした。これは本当に不思議に思ったのですが、令和2年度の主要事業を見ると、彦根市準備委員会負担金として324万4,000円を計上されています。そのうち啓発品購入に充てられるのは15万5,000円となっていましたが、先日、第1回常任委員会の中で初めて予算が示されました。その中で、今年度予算として広報・市民運動費(広報啓発費)として3万6,000円が計上されています。本市の財政状況や両大会まで4年あることを考慮しているものと思われますが、市民を盛り上げていくためにも、知恵を絞って、お金のかからないPR手法を含めて積極的に取り組んでいく必要があると考えます。そこで、予算における見解をお伺いいたします。 389 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 390 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 令和2年度の準備委員会予算につきましては、令和2年2月定例会において、令和2年度彦根市一般会計予算案をお認めいただきましたことから、本市から支出する負担金324万4,000円を財源として予算を編成したものとなっており、このうち広報・市民運動費として15万5,000円の予算で啓発品の購入や配布を行うことといたしております。  しかしながら、準備委員会予算の執行に当たっては、総会で本予算を議決していただく必要があり、令和2年度当初から必要となる予算については、会長専決処分を行いました暫定収支予算としており、そのうちの広報・市民運動費では、自治会長合同説明会で配布するためのPR入り種子の購入費用として3万6,000円を計上したものでございます。  また、議員からのご質問にあります、予算を伴わない取組につきましても、先催市の事例を参考に取り組むことになると考えております。現時点では、新型コロナウイルスの感染拡大の懸念もありますが、イベント等の開催が再開されましたら、既存のスポーツ関連イベント会場や観光イベント会場に出向いて、のぼり旗の掲出を行うなど、積極的な周知・啓発に努めてまいりたいと考えております。 391 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 392 ◯9番(杉原祥浩君) 続けます。細項目3番、両大会の会期や競技の会期の決定時期はということで、当市では、大会の総合開閉会式、また、正式な種目として、陸上、ハンドボール、弓道、なぎなたの開催が予定をされていますが、両大会の全ての会期日程や各競技の会期日程はいつ、どのような形で決定をされるのか、お尋ねをいたします。 393 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 394 ◯スポーツ部長(西田康浩君) まず、第79回国民スポーツ大会および第24回全国障害者スポーツ大会の大会全体の会期につきましては、令和2年5月26日に書面開催された滋賀県開催準備委員会第12回総務企画専門委員会の会議資料によりますと、滋賀県としての会期案を現在審議中の第8回常任委員会で決定し、公益財団法人日本スポーツ協会や公益財団法人日本障がい者スポーツ協会に提出された後、いずれも令和3年の7月頃に決定する見込みであるとのことです。  次に、両大会の競技会の日程につきましては、さきに大会を開催されました都道府県の例によりますと、国スポの各競技会は開催3年前の12月頃に決定されているところです。また、障スポの各競技会は、全国障害者スポーツ大会開催基準要綱において、開催2年前の年度末までに決定することとされております。  したがいまして、滋賀県での開催が予定されております国スポは、会期が令和3年7月頃、各競技会の日程が同年12月頃に決定され、また、障スポは会期が令和3年7月頃、各競技会の日程が令和5年3月末までに決定されるものと考えております。 395 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 396 ◯9番(杉原祥浩君) 続けます。細項目4番、彦根市準備委員会の今後の取組はということで、先日、設立総会とあわせて第1回の総会が開催され、現在、第1回の常任委員会が書面審査の形で行われていますが、彦根市準備委員会の今後の取組はどのように考えておられるのか。先日は書面審議ということで、このコロナ対策でそういうふうにされたんですけれども、これからの方針を詳しく教えてください。 397 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 398 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 現在行われております第1回常任委員会の書面審議が完了した後、同じく書面審議の形で第2回総会を開催したいと考えております。  第2回総会では、第1回常任委員会での審議結果を報告するとともに、総会議決事項となります令和2年度の事業計画や収支予算をご審議いただく予定といたしております。  その後、事業計画に掲載された彦根市開催準備総合計画や広報基本計画、競技運営基本計画、施設整備基本計画、宿泊基本計画、輸送・交通基本計画に基づき、両大会の開催準備を着実に進めていくことや、国スポリハーサル大会開催の検討や競技会日程案の作成、デモンストレーションスポーツの選定等に取り組みますほか、第1次仮配宿計画の作成を行うことといたしております。  さらに、令和3年度に準備委員会を実行委員会に移行していくことや、今後、設置することとなる専門委員会の準備などに取り組んでいく予定といたしております。 399 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 400 ◯9番(杉原祥浩君) 一つ再質問をいたします。  今ほどおっしゃいました第2回の総会を行う予定、これも書面審査でとおっしゃいましたが、これはいつ頃されようとしていますか、お尋ねいたします。 401 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 402 ◯スポーツ部長(西田康浩君) ただいま第1回の常任委員会の書面審議をさせていただいているところでございまして、その結果が、本来ですと6月5日に全ての委員さんから回答を頂戴いたすところではあるんですけれども、若干頂いていない方もいらっしゃいますので、皆さんに頂いてから集計をいたしまして、まとめさせていただいて、すぐに第2回総会という形で進めさせていただきたいと思っております。 403 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 404 ◯9番(杉原祥浩君) もう一つだけ再質問します。  今ほどちらっと出ましたデモンストレーションの競技がとおっしゃいましたが、何かこれは想定をされているものがあるんでしょうか。お尋ねをいたします。 405 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 406 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 国スポに当たりましては、正式競技、公開競技、デモンストレーションスポーツと三つのカテゴリーがございます。このデモンストレーションスポーツと申しますのは、国スポを盛り上げるために行うものでございまして、新たに何かスポーツをするというものではございませんで、既存のスポーツ、各自でされている、例えばスポレック大会ですとか、そういったことをいろんなところでされていると思うんですが、そういった既存の大会の冠に、例えば第79回国民スポーツ大会デモンストレーションスポーツ大会とか、そういった冠をつけるというような形で機運を盛り上げていきましょうということでされるといいますか、登録をさせてもらうものでございます。  今のところ、これから県の方からも、そういった候補を挙げてくれということで各市町に照会がかかるところでございますので、今この時点で何をというところは申し上げられませんので、ご理解いただきたいと思います。 407 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 408 ◯9番(杉原祥浩君) もう一度だけお尋ねしたい。  今聞くと、いろんな今までやられていることに冠をつけるという程度だとおっしゃいました。種目として、このデモンストレーションをするのに、彦根市はこういうことをやろうではないかという種目ではないということですか。もう1回だけ。 409 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 410 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 定まった種目といいますか、そういったことは今考えているものではございませんで、幾つかある中からチョイスをさせていただきたいと思っているところでございます。 411 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 412 ◯9番(杉原祥浩君) 再質問ではないんですけど、よその国体に行くと、デモンストレーションで、その会場で特設のボルダリングの会を作ったりとか、そういうことをされているところもあるので、そういうのかなと思ったんですけど、そうではないと認識をいたしました。これから県の方から、どういうあれがあって、どう変わるかも分からないということで認識いたしました。  続けます。細項目の5番、令和2年度開催予定の鹿児島国体は延期をされるのかということで、令和2年度開催予定の鹿児島大会、今年度ですね、鹿児島で予定をされていましたが、1年延期するようにネットニュースなどでは流れておりました。スポーツ庁長官の方から何かそういうことを言われたということも流れておりましたが、彦根市として、どのような構想をしておられるのか。彦根市の見解をお伺いいたします。 413 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 414 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 鹿児島県のホームページによりますと、本年10月の開催が予定されております「燃ゆる感動かごしま国体」および「燃ゆる感動かごしま大会」につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大を誘引するものとならないよう、その開催について鹿児島県、日本スポーツ協会、日本障がい者スポーツ協会、スポーツ庁が協議されているところでございます。また、その4者は6月中に判断することで合意をしておられまして、現時点において大会の延期等が決定をしたというものではございません。  このような状況でありますことから、本市といたしましては、情報収集に努めながら、令和6年に両大会が開催されることを前提に、引き続き開催準備に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 415 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 416 ◯9番(杉原祥浩君) お聞きしておりますと、6月中に何らかの答えが出るような感じかなと感じましたので、また決まりましたら、よろしくお願いします。  それでは、中項目の2に移りたいと思います。  中項目の2、ボウリング競技についてということで、最近になって各種報道で、彦根市で国スポ・障スポのボウリング競技が開催される予定であると報じられて驚きましたので、以下の質問をいたします。  細項目1番、彦根市で開催されようとしている理由はということで、彦根市には、前にも述べたように、既に大会の総合開閉会式にプラスして4種目の競技を予定もしています。その中でも特に、陸上競技については幾つもの種目があり、会期日程も長く、補助役員の確保も苦労すると思われます。そのような状況において受け入れる種目が増えていくことに大変心配をしております。なぜ彦根市で開催をされようとしているのか、理由を教えてください。 417 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。
      〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 418 ◯スポーツ部長(西田康浩君) ボウリング競技の会場地選定につきましては、現在、滋賀県開催準備委員会第8回常任委員会において、内定に向けた書面審議が行われているところでございます。  同開催準備委員会は、公益財団法人全日本ボウリング協会の公認レーンを有する大津市と本市にあります2施設のうち、大津市にある施設側が受入れに難色を示されたため、本市にある施設において国スポ・障スポ両大会のボウリング競技を開催したいと考え、本市に対して受入れの要請がございました。  これに対して、本市は既に陸上競技をはじめ4競技の開催を予定しており、人員体制が整わないことから、これ以上の受入れは困難であるとして辞退する一方、開催競技がいまだ内定されていない近隣の豊郷町、甲良町、多賀町の3町に依頼されることを滋賀県開催準備委員会に提案いたしました。  この提案を受けて、同委員会が3町に依頼され、3町と滋賀県が中心となって競技会の準備・運営を行われることとなりました。本市は競技会の運営そのものには関与せず、会場周辺の誘導やおもてなしなど、側面的な業務を行うことで同委員会と調整を行ったところでございます。  以上のことから、ボウリング競技会は本市にありますラピュタボウル彦根において開催される見込みであり、競技会の運営については、豊郷町、甲良町、多賀町および滋賀県が主体として行われることから、本市では側面的支援が円滑に行えるよう準備・調整を進めてまいります。 419 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 420 ◯9番(杉原祥浩君) 続けます。細項目の2番、1市3町にボウリング競技の団体はあるのかということで、普通、考えれば、国スポ・障スポの各種目の受入れは、それぞれの競技団体が受け入れた上で開催場所が決定されると私たちは理解をしておりました。報道では、1市3町が主体となってボウリング競技を開催するように県国スポ・障スポ大会課が調整をしているとなっておりますが、まずは受皿として1市3町にボウリング競技の団体はあるのですか。お尋ねをいたします。 421 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 422 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 滋賀県ボウリング連盟に確認いたしましたところ、本市および犬上郡3町に加盟競技団体はないとの回答を得ております。 423 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 424 ◯9番(杉原祥浩君) 彦根市でも、ボウリング場があっても競技団体がないんですね。これはスポーツ協会の方でも何とか競技として立ち上げようという動きはある中で、こういう話が出てきたのは事実なんです。まだ出来上がっていないんですね。これを機にそういう働きになっていけるといいのかなと前向きに思うんですけど、県民体育大会の種目として一つまた増えると、それもいいかなとは思いますので。  続けます。細項目の3番、施設整備等の予算はということで、彦根市においてボウリング競技を開催するのであれば、現存する施設があるのは民間の商業施設であります。その施設を整備させていただけるのか。観覧席を設ける、原状復帰をするなど、また、ボウリング競技は障害者競技も行われます。バリアフリー化工事も必要となります。予算についてはどこまで話が進んでいるのか、どのようにされているのか、お尋ねをいたします。 425 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 426 ◯スポーツ部長(西田康浩君) ボウリング競技会場の選定につきましては、滋賀県開催準備委員会により行われたものであり、具体的な使用方法等につきましては、施設所有者や競技団体と調整しながら今後検討していくとされていることから、施設整備等の予算につきまして、現時点ではお答えをいたしかねますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 427 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 428 ◯9番(杉原祥浩君) 前もって、いろんな心配をしているんですけれども、皆さんもここでご承知をいただきたいのは、このボウリング競技には、先ほども言いました、障害者競技がついてくるということで、陸上競技とかはあるんですけれども、ほかのハンドボール、弓道、なぎなたにはそれはありません。そこが違うところでございまして、その辺を認識していただきたいと思います。  細項目の4番、準備等のスケジュールはということで、国スポ・障スポのラグビー競技においては、県が希望が丘公園での開催を野洲市に打診したところ断られたため、県が主体となって行うこととなりました。先日の県議会でも、答弁で知事は、県が主体となってラグビー競技開催のための整備計画を述べておられました。ボウリング競技の開催に向けての準備等のスケジュールはどのように計画をされているのか、お伺いいたします。 429 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 430 ◯スポーツ部長(西田康浩君) さきのご質問でお答えいたしましたとおり、ボウリング競技開催につきましては、犬上郡3町と県が主体となり、本市はラピュタボウル彦根が立地する会場市として、最寄り駅から会場への誘導やおもてなしなどの準備運営の側面的支援を行う方向で滋賀県開催準備委員会と調整したところであり、現在、同開催準備委員会第8回常任委員会において、会場地選定が行われているところでありますことから、具体的な準備等のスケジュールにつきましては、現時点ではお答えをいたしかねますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 431 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 432 ◯9番(杉原祥浩君) 続けます。細項目の5番、1市3町の役割分担はということで、2024年開催の国スポ・障スポのボウリング競技、1市3町の受け持つ役割分担はどのようになるのか。先ほどからお話がありました、彦根市は側面的とかいうお話でしたけど、1市3町がどのように役割を持たれるのか、お尋ねをいたします。 433 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 434 ◯スポーツ部長(西田康浩君) ボウリング競技の実施については、障スポでは県が、また、国スポでは犬上郡3町と県が主体となり、本市はラピュタボウル彦根が立地する会場市として、最寄り駅から会場への誘導やおもてなしなどの準備運営の側面的支援を行う方向で、滋賀県開催準備委員会と調整を行いました。  今後、同開催準備委員会第8回常任委員会においてボウリング競技の開催が内定されましたら、5者で協議・調整を進め、同開催準備委員会の主導により、5者の役割分担が明確にされる予定でございます。 435 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 436 ◯9番(杉原祥浩君) 再質問です。  もう一度ここでお伺いを改めてします。側面的支援というのは、駅の誘導とか言われました。もう一度そこだけ、彦根市の側面的支援は現段階で「これです」というのをお願いします。 437 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 438 ◯スポーツ部長(西田康浩君) あくまでも先催市で実施されている事例を参考に申し上げさせていただくんですけれども、最寄り駅である南彦根駅の駅舎付近におきまして、総合案内所の設置、それから会場への順路表示やフラワーポットによる装飾、歓迎のぼり旗や競技をPRするのぼり旗の掲示などが考えられますが、いずれにいたしましても、準備委員会や実行委員会でご議論いただく、広報に係る基本計画の中で取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 439 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 440 ◯9番(杉原祥浩君) この辺の準備が、先ほどありました準備委員会の経費とかにも多少はかかってくるかなと、これから、来年、再来年の話ですけれども、なってくるかなと思います。  細項目の6番、開催までの取組と問題点はということで、彦根市としても2巡目の国スポ・障スポが成功裏に終わるためにも頑張らなければいけないと思いますが、ボウリング競技の今後、開催までの取組と問題点はどこにありますか。お尋ねをいたします。 441 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 442 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 今後、開催までの取組としまして、競技会の運営については、豊郷町、甲良町、多賀町および滋賀県が主体として行われることから、何度も申し上げておりますが、本市はラピュタボウル彦根が立地する会場市として、最寄り駅から会場への誘導やおもてなしなど、準備運営の側面的支援を円滑に行えるよう準備や計画を進めていくこととなりますが、その具体的な取組につきましては、5者で協議し、検討してまいります。  今後の検討課題といたしましては、滋賀県開催準備委員会の主導により、5者の役割が明確にされることが必要であると考えているところでございます。 443 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 444 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございました。  それでは、次の大項目に移ります。大項目の2、ワールドマスターズゲームズ2021関西について。  最近ではメディアでもよく目にするようになりました。最近は西口仮庁舎の4階の方にも設置をしていただきましたが、彦根市民会館にも横断幕が掲げられています、ワールドマスターズゲームズ2021関西、以下マスターズ大会と言いますが、について質問をいたします。  中項目1、マスターズ大会について。  細項目の1、当市で開催される種目はということで、先ほど申しました、彦根市民会館の横断幕にも記載がありませんので、お尋ねをいたします。彦根市で開催される種目について詳しく教えてください。 445 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 446 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 本市においては、ワールドマスターズゲームズ2021関西で実施される35競技59種目のうち、陸上競技の10キロメートルロードレースを実施いたします。  コースとしては、彦根ビューホテルからスタートして彦根城を巡るコースを設定いたしておりまして、城下町彦根の持つ美しい自然や文化との触れ合いの中で彦根を知っていただけるようなコースを予定いたしております。 447 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 448 ◯9番(杉原祥浩君) 細項目の2番、全会期日程と当市の会期日程はということで、関西を中心に行われますマスターズ大会の全会期日程と彦根市における種目の会期日程をお示しください。 449 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 450 ◯スポーツ部長(西田康浩君) ワールドマスターズゲームズ2021関西は、2021年5月14日から5月30日までの17日間開催され、本市における陸上競技の10キロメートルロードレースは5月23日の日曜日に実施される予定でございます。 451 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 452 ◯9番(杉原祥浩君) 17日間の大会で、彦根で行われるのは1日で何とかできるという10キロのロードレースということでございます。  続けます。細項目の3番、当市の予算はということで、マスターズ大会における彦根市の予算があったら教えてください。 453 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 454 ◯スポーツ部長(西田康浩君) ワールドマスターズゲームズ2021関西に係る本市の予算につきまして、令和元年度は、昨年2月に設立しました彦根市実行委員会に負担金として10万円を支出しており、ポスターやチラシの制作費用に充てました。また、令和2年度は負担金19万6,000円を予定いたしておりまして、同実行委員会の開催経費や広告宣伝に要する費用が主なものでございます。 455 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 456 ◯9番(杉原祥浩君) 続けます。細項目の4番、準備等のスケジュールはということで、マスターズ大会の準備等のスケジュールはどのようになっていますのか、お尋ねいたします。 457 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 458 ◯スポーツ部長(西田康浩君) 令和元年度においては、彦根10キロメートルロードコースの具体的な検討と選定について、彦根警察署などと協議を行いました。  令和2年度では、主なものとして、11月までに大会プログラムの検討、12月までに実施に当たっての通行規制や警備員配置などの交通対策に関する計画の確定ならびに選手等の輸送計画、団体・グループボランティアの募集などを行い、3月までに競技の実施に関する備品の調達や会場までのシャトルバスの手配、医療救護の対応や運営マニュアルの作成などについて関係機関と準備を進めていく予定としております。 459 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 460 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  続けます。細項目の5番、協力団体への依頼はということで、彦根市におきまして2024年開催の国スポ・障スポの準備委員会が立ち上がったところですが、このマスターズ大会は、国スポ・障スポのリハーサルのリハーサルという位置づけであるように思われます。それを踏まえた上で、どの団体への協力依頼を考えておられるのか、協力団体の依頼の方向性をお尋ねいたします。 461 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 462 ◯スポーツ部長(西田康浩君) ワールドマスターズゲームズ2021関西における本市での10キロメートルロードレースの開催に当たっては、一般財団法人滋賀陸上競技協会や彦根市陸上競技協会のほか、一般社団法人彦根市スポーツ協会をはじめとした市内のスポーツ推進関係団体や、彦根市身体障害者更生会などに協力をお願いし、彦根市実行委員会に参画いただいております。  また、全国ならびに全世界から関西一円に参加者が来訪されるこの機会を捉え、本市でのスポーツツーリズムを推進するため、公益社団法人彦根観光協会や彦根商工会議所、一般社団法人近江ツーリズムボードや彦根ボランティアガイド協会など、市内の観光・経済団体にも協力を依頼し、同実行委員会に参画いただいており、これらの関係機関の協力を得ながら、開催競技の運営や広報宣伝活動、本市への誘客やおもてなしに取り組んでまいりたいと考えております。 463 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 464 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  細項目の6番、開催までの取組はということで、いろいろお聞きしましたけれども、このマスターズ大会、来年度でございます。開催まで1年となっております。大会までの今後の取組について教えてください。 465 ◯副議長(野村博雄君) スポーツ部長。   〔スポーツ部長(西田康浩君)登壇〕 466 ◯スポーツ部長(西田康浩君) ワールドマスターズゲームズ2021関西・彦根市実行委員会では、具体的な準備作業を進めるため、競技開催・準備部会と広報宣伝・スポーツツーリズム部会の二つの部会を設置し、それぞれの部会で円滑な大会運営ができるよう検討を行っております。  大会開催までの取組といたしましては、競技開催・準備部会においては、引き続き彦根警察署等と詳細な協議を重ね、10キロメートルロードレースのコース選定を進めてまいります。さらに、滋賀実行委員会ならびに大会組織委員会と連携を密にし、エントリーの受付調整を引き続き行うとともに、競技役員の動員、団体・グループボランティアの募集などを進めてまいります。  また、広報宣伝・スポーツツーリズム部会では、近江ツーリズムボードが企画する観光プログラムを用意し、大会ホームページに掲載してスポーツツーリズムの推進を図っております。今後は、市内での機運醸成と市外へのPRならびに大会当日のおもてなしに係る調整を進め、参加者の満足度向上とスポーツツーリズムによる経済効果の創出を図ってまいりたいと考えているところでございます。 467 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 468 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございました。どうぞよろしくお願いをいたします。市民、私たちも一緒に盛り上げていきたいなと思います。  続けます。大項目の3番に移ります。災害時における罹災証明書についてということで、最近では、日本各地において様々な大きな災害で甚大な被害を受けておられる方がたくさんおられます。そのような中で、災害時における罹災証明書についてお伺いをいたします。
     中項目1、罹災証明書について。  細項目1、罹災証明書の定義はということで、災害時において行政が発行する罹災証明書というものの定義はどのようなものか教えてください。 469 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 470 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 罹災証明書につきましては、災害対策基本法に定められておりまして、当該市町村の地域に係る災害が発生した場合、当該災害の被災者から申請があったときは、遅滞なく、住家の被害状況を調査し、当該災害による被害の程度を証明する書面を交付することとなっております。 471 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 472 ◯9番(杉原祥浩君) 細項目の2番、彦根市における申請方法は。  彦根市における罹災証明書の申請方法を教えてください。 473 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 474 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市における罹災証明書の申請方法につきましては、福祉保健部社会福祉課の窓口において、書面にて申請いただくこととなります。  なお、申請書や申請方法につきましては、彦根市ホームページにも掲載をしているところでございます。 475 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 476 ◯9番(杉原祥浩君) 細項目の3番、交付する窓口はということで、罹災証明書を交付していただける窓口はどこにあるのか、もう一度お尋ねをいたします。 477 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 478 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 罹災証明書を交付する窓口につきましては、交付申請の窓口と同じで、福祉保健部社会福祉課となっております。 479 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 480 ◯9番(杉原祥浩君) 細項目の4番、近年の罹災証明書交付内訳と件数について。  彦根市でも近年、台風被害や強風被害、雪害の被害等が発生しております。近年の罹災証明書の交付の内訳とそれぞれの件数について教えてください。お願いします。 481 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 482 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 近年の罹災証明書交付内訳と件数につきましては、台風被害によるものが、平成29年度は13件、平成30年度は165件、令和元年度は5件、また、積雪被害によるものが、平成29年度は6件、平成30年度は2件、令和元年度は0件となっております。 483 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 484 ◯9番(杉原祥浩君) 平成30年度はやっぱり強風の被害が大きかったということで、165件というふうにお聞きしました。  それでは、細項目の5番、今後の課題。今後の課題があればお示しをください。 485 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 486 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今後の課題といたしましては、今日までの災害においては問題なく対応できているものと考えておりますが、大規模災害発生時においても、家屋被害認定調査や罹災証明書の申請受付および交付業務が迅速かつ的確に実施できるよう、平時から災害時を想定した人材の確保や体制の整備などについて、危機管理課、税務課、社会福祉課等の関係課が連携して取り組むことが重要であると考えております。 487 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 488 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございました。  続けて、大項目の4番の方に移ります。児童遊園についてということで、中項目の1番、児童遊園の除草剤散布について。  細項目の1番、児童遊園、児童公園とは。  児童遊園、児童公園の定義や決まりがあれば教えてください。 489 ◯副議長(野村博雄君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 490 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 児童遊園は、児童福祉法に規定する児童厚生施設の一つで、「児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的」とし、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」で広場、遊具および便所を設けることとなっております。  児童公園は、かつて都市公園法施行令で規定された名称で、現在は当該施行令が改正され、街区公園と位置づけられておりますが、公園の名称としてそのまま現在も使用されているところもございます。 491 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 492 ◯9番(杉原祥浩君) 細項目の2番、彦根市が管理する公園はということで、彦根市が管理する「公園」と名のつくものはどのようなものが挙げられますか、教えてください。 493 ◯副議長(野村博雄君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 494 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 本市が管理する公園につきましては、子ども未来部で管理しております市立の児童遊園のほかに、歴史まちづくり部で所管する金亀公園や荒神山公園などの都市公園、そのほかにも開発公園などがございます。 495 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 496 ◯9番(杉原祥浩君) また、「公園」と名のつくものがそれだけあるということでございます。  細項目の3番、市内の児童遊園はということで、市内の児童遊園の数を教えてください。 497 ◯副議長(野村博雄君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 498 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 本市が管理する市立の児童遊園は5園であります。河原3丁目のみはた児童遊園、八坂町の八坂児童遊園、高宮町の高宮児童遊園、広野町の広野第2児童遊園地、里根町の東山児童遊園になります。 499 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 500 ◯9番(杉原祥浩君) 細項目の4番に移ります。児童遊園に除草剤を散布した事例はということで、今までに、今おっしゃいました、五つあります彦根市内の児童遊園に除草剤を散布した事例はありますか。 501 ◯副議長(野村博雄君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 502 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 市立の児童遊園の除草作業は、地元の自治会やシルバー人材センター等へ委託をして実施しております。これまで市で直接除草剤を散布したことや、委託先に除草剤を使用するように依頼したことはございません。 503 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 504 ◯9番(杉原祥浩君) 細項目の5番、市の方針として、長年、除草剤散布を禁止してきた理由はということで、彦根市子ども・若者課、子ども未来部ですか、の方針として、長年にわたり児童遊園に除草剤の散布を禁止されてきた理由をお尋ねいたします。 505 ◯副議長(野村博雄君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 506 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 先ほどもお答えしましたが、児童遊園は児童福祉法の児童厚生施設であり、子どもがより安全に安心して利用できるよう配慮していたものでございます。 507 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 508 ◯9番(杉原祥浩君) 細項目の6番、今回、除草剤散布を許可した理由はということで、令和2年の3月に高宮町の児童遊園において除草剤散布の許可を出されました。その理由をお聞かせください。 509 ◯副議長(野村博雄君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 510 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 高宮児童遊園をふだんから利用し、除草作業もボランティアで実施していただいております地元の団体の方から、除草作業に際しての除草剤散布の相談を受けました。その団体は開発公園の管理もされており、その公園では除草剤散布をしているとのことでした。  市としましては、地元の方が自主的に取り組んでおられる活動であり、担い手が減少しつつある中で、こういった活動を尊重したいと考えました。  そこで、児童遊園利用者に散布していることを周知できるよう看板等の設置をすること、また、万が一、人やペット等が触れても害のない成分のものを使用することなどを条件として、除草剤散布について同意したものでございます。 511 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 512 ◯9番(杉原祥浩君) 細項目の7番、除草剤の成分等について確認をしたのかということで、今ほどのご答弁にもありました、除草剤は安全なものにしてくれと通告をしたということでしたけれども、散布を許可した際、除草剤の成分など、安全に対する考慮はどこまでされたのか、お尋ねをいたします。 513 ◯副議長(野村博雄君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 514 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 除草剤の成分につきましては、大別して、土壌にまいて根に作用する粒剤タイプのものと、直接葉や茎に散布して作用する液剤タイプのものがあります。粒剤タイプのものは土壌に長期間薬剤が残るため、使用しないようにお伝えしました。  液剤タイプの除草剤は、葉や茎に付着して成分が浸透するため、散布直後から浸透するまでの一定期間、利用者が直接肌に触れることがないよう、看板を出すなどして敷地内に入らないよう周知する対策をお願いしました。  今回使用された除草剤は液剤タイプのものであり、土壌中では作用せず分解されるものでございました。ただし、散布直後の草には薬剤が付着しておりますので、万が一、利用者が触れてしまうことがないよう、事前に近くにある幼稚園や保育所へ連絡し、児童遊園の入り口にロープを張って看板を設置していただきました。 515 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 516 ◯9番(杉原祥浩君) 細項目の8番、児童遊園の砂場についての管理方法はということで、児童遊園には砂場と呼ばれる砂遊びができる場所があります。それの管理方法についてお尋ねをいたします。 517 ◯副議長(野村博雄君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 518 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 市立の児童遊園内の砂場の管理につきましては、毎月、市から地元の方に委嘱している児童厚生員による遊具等の見回り点検と、子ども・若者課職員によるトイレなどで落書きがないかの見回りを実施しており、その際に砂場の状態に異常がないかを確認しております。  加えて、地元自治会等へ委託しております草刈り業務にあわせて、年に1回、砂場の掘り起こしと消毒液による殺菌を実施していただいております。 519 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 520 ◯9番(杉原祥浩君) 細項目の9番、今後の方針はということで、これまでの全ての答弁を踏まえた上で、彦根市子ども・若者課としての今後の方針をお尋ねいたします。 521 ◯副議長(野村博雄君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 522 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 高宮児童遊園における除草剤の散布につきましては、地元の方からの申出をいただき、周知と対策を実施していただくようお願いし、その使用を同意したものでございましたが、除草剤の散布後に複数の地元住民の方から、なぜ散布したのか、除草剤が不安で子どもが安心して児童遊園の利用ができないなどのご意見を頂戴いたしました。  このようなことから、実施前の十分な地元への周知と配慮が足りなかったと重く受け止めております。  児童遊園をより安心して安全に利用していただくため、今後は、除草作業の際には除草剤の使用はしないよう委託先を含め周知徹底してまいりたいと考えておりますので、ご理解お願いいたします。 523 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。
      〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 524 ◯9番(杉原祥浩君) 再質問です。  今回、この高宮の児童公園で除草剤をまかれたことについて、本当に幾つものご相談が私にありました。そのすぐ隣には保育園があるんですけれども、その保育園に通っているお子様、親子連れがいつも行き帰りに遊ばれているような公園で、そこに砂場もあります。やはり子どもさんを持っている方からいろんなことを言われて、私どもも今まで、それが除草剤をまけないから、みんなで苦労して草刈りをやってきたという思いがあります。  そんな思いを受けて、子ども・若者課、子ども未来部長として、今回の判断はやはりちょっと間違いであったと思われますか。再度お尋ねいたします。 525 ◯副議長(野村博雄君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 526 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 今回の判断につきましては、やはり地元の方の心配を招いたことにつきましては、深く反省しております。間違いと言われれば間違いというか、今回、議員の方からこういうご質問をいただきまして深く受け止めておりますので、今後はこのようなことがないよう、また、自治会なり委託業者の方と周知徹底に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 527 ◯副議長(野村博雄君) 杉原さん。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 528 ◯9番(杉原祥浩君) 最後に意見ですけれども、これから本当にそういうことがないようにしていただきたいなという切実な思いです。私の孫もその公園で遊んでいるんですけど、本当に安全な遊びを提供したいなと。そのためには、最後にこれは市長に対してお願いなんですけれども、除草する手間だとか経費がないから、こういうことになってしまっているんですね。できるだけ公園の除草を、しっかり経費をつけていただいてシルバーさんにお願いする等、いろいろと子ども未来部の方と検討していただきながら、子どもらの安心・安全のためにお力を頂きたいとお願いをして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 529 ◯副議長(野村博雄君) 暫時休憩いたします。            午後2時11分休憩            午後2時18分再開 530 ◯副議長(野村博雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  5番堀口達也さん。堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 531 ◯5番(堀口達也君) 会派令和会の堀口です。今回は介護業界の課題改善に向けてと地域経済の再生について質問させていただきたいと思います。よろしくお願いします。  大項目1番、日本の介護業界では待遇面や労働環境、深刻な高齢化に伴い、介護現場での働き手が足りず、施設に何年も入所待ちが出ていることや、サービスを続けることが難しいといった事業所も珍しくありません。先日、南デイサービスセンターと北デイサービスセンターに見学に行き、現場の声を聞いたところ、深刻な介護人材の不足、施設の老朽化などの諸問題がありました。上記施設以外にも、介護業界の課題改善は彦根市全体としても大変重要な課題であると考えられます。  中項目1番、政府は平成29年12月に「新しい経済政策パッケージ」において、介護業界の人材不足、職場定着のため、勤続年数10年以上の介護福祉士に月額平均8万円相当の処遇改善を行う閣議決定をいたしました。  市においても、介護業界の人材不足、職場定着のためにも対策を講じる必要があることから、以下、質問させていただきます。  細項目1番、介護施設数、利用者と入所待ちの方、介護人材と不足数についてそれぞれお答えください。 532 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 533 ◯福祉保健部長(田中一朗君) まず、介護施設は、主なものとして訪問介護をはじめ通所介護、介護老人福祉施設、地域密着型サービスなどがあり、市内介護サービス事業所は6月1日現在で268事業所ございます。  また、令和2年3月の介護サービス利用者は全体で4,822人となっております。  次に、入所待ちの方でございますが、平成31年4月1日現在で、市内12の特別養護老人ホームにおいて延べ993人となっております。なお、この人数につきましては、1人の方が複数の事業所に申込みをされている場合も含んでおります。  次に、介護人材は、主なものとして訪問介護員や生活相談員、看護職員、機能訓練指導員などでございます。介護人材の不足について具体的な不足数は把握しておりませんが、個々の事業所からの相談や、湖東圏域で取り組んでおります人材確保事業の連携会議において、慢性的に人材が不足していると聞き及んでおります。 534 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 535 ◯5番(堀口達也君) 細項目2番、EPA(経済連携協定)に基づき、インドネシア、フィリピン、ベトナムの3か国から受入れを実施していることや、外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律が平成29年11月から施行したことに伴い、介護業界においても外国人技能実習生が多く受け入れられることになりました。彦根市での外国人技能実習生の雇用実績についてお聞かせください。 536 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 537 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 滋賀県医療福祉推進課に確認をいたしましたところ、市内介護保険サービス事業所で雇用されております外国人技能実習生は、本年6月1日時点で31名とお聞きしております。 538 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 539 ◯5番(堀口達也君) 外国人技能実習生の受入れは、言葉や文化の違いにより日本社会になじめない場合があること、日本人の雇用を一定数奪うといったデメリットもあり、介護業界の根本的な解決につながりません。外国人技能実習生に頼るのではなく、彦根市として介護人材を増やすための施策が必要かと思います。  例えば、平塚市では介護業界で働きたい人と介護事業者のマッチングの取組として、介護施設を見学して実際に働く職員の話が聞けるバスツアーや、市内の介護事業所に6か月以上就労した方に研修授業料の一部補助、市外から職員を雇用し、市内の借上げ宿舎にその職員を移り住まわせてから引き続き6か月経過した事業者に対し、宿泊借上げに係る費用の一部の補助、また、市内の介護保険事業所で生き生きと働いている職員を「うちのピカイチ職員」として紹介するなど、様々な取組を行い、介護人材の確保に力を入れておられます。  彦根市ではどのような取組に力を入れているのか。また、介護人材確保に向けた今後の市の重点施策についてお聞かせください。 540 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 541 ◯福祉保健部長(田中一朗君) まず、介護人材を増やすための取組としましては、毎年2回、福祉の職場説明会を開催し、湖東圏域の介護・障害施設と福祉の職場への就職を希望している方のマッチング事業を行っております。会場では事業所のブースを設け、来場者に直接、事業所の職員との面談を行っていただくことで、介護職場における業務内容や事業所等の情報提供、個々の求職者のニーズに合った職場探しを支援しております。  また、令和元年度は、彦根公共職業安定所と市が連携をいたしまして、学生と求職者を対象に介護施設見学ツアーを開催し、実際の施設の雰囲気や職場環境を肌で感じていただく場を創出するといった就労支援を行ってまいりました。  さらに、介護福祉士の資格の取得に向けた研修を受講する方に対しまして彦根市介護福祉士育成応援補助金を、また、介護職員として働く上で基本となる知識・技術を習得するための研修の受講補助として彦根市介護職員初任者研修受講補助金を交付しております。  今後の重点施策といたしましては、引き続きまして、福祉の職場と求職者とのマッチング事業を位置づけているところでございます。 542 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 543 ◯5番(堀口達也君) 再質問です。様々な施策、取組を行っておられますが、このような施策で人材確保につながった事例等はありますか。教えてください。 544 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 545 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまのご質問でございますけれども、例えばということで申し上げますと、福祉の職場説明会というのを毎年2回行っているということは申し上げました。昨年度の実績でございますけれども、来場者は大体20名から30名という形で参加をいただいておりまして、そのときに採用をされた方というのは3名程度ということになっております。 546 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 547 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  介護士の人材不足というのは、介護業界全体の課題でもあります。また、彦根市でもそれは例外ではありません。また、本市においても高齢者が増えて介護ニーズが高まる中、入居待ちの方や人材不足のために運営を続けられない事業者というのも、今後やっぱり確実に出てくるかと思います。  介護士の処遇改善や生きがいを持って働いてもらえるような環境を整えていくことというのが重要だと思います。そして、市としても、国や県と協力しながら人材不足を解消するための未来を見据えた効果的な施策を強くお願いいたします。  続きまして、中項目2番に移らせていただきたいと思います。  配付資料の方で配らせていただいたんですけれども、南デイサービスセンターの介護用の入浴機器と北デイサービスセンターの介護用入浴機器の比較の写真等を一度見ていただければと思います。  南デイサービスセンターでは、お風呂の浴槽の一部が老朽化により破損しているところがあったり、また、お風呂に入れる専用の機器、機械が北デイサービスセンターなどに比べて旧式であることや、浴槽への階段に大きな段差があり、利用者の方への危険性があること、また、職員さんが浴槽の細い縁石、写真の1枚目なんですけれども、この細い縁石に乗って機械を操作されているなど、危険な箇所が幾つか見られました。同様に市内各施設においても改善が必要なところがないか、以下、質問させていただきたいと思います。  細項目1番です。市内各施設において、バリアフリー化が済んでいない箇所、老朽化し、改修や新しい機器への取替えが必要な箇所、危険な箇所等はないでしょうか。 548 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 549 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 介護サービスを提供している彦根市立の施設といたしましては、デイサービスセンターが5か所、グループホームが1か所ございます。  まず、バリアフリー化が済んでいない箇所につきましては、基本的に要介護状態の方が利用されることが前提の施設であるために、全ての施設においてバリアフリー化を行っているところでございます。  次に、老朽化により改修が必要な箇所や新しい機器への取替えが望ましい箇所につきましては、各指定管理者から複数の報告を受けておりますが、緊急性が高いものから順に予算措置を図り、年次的に修繕に取りかかっているところでございます。  次に、即座に利用者に危険が及ぶような箇所につきましては、火災報知器の故障や休養室の空調の故障などがございますが、これらにつきましては迅速に修繕を行っております。  なお、民間施設の老朽化等の状況につきましては、各設置主体が把握し、対応されるべきものでございますので、市としては把握することはしておりません。 550 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 551 ◯5番(堀口達也君) 利用者への安心・安全を守るためにも早急な改善をよろしくお願いいたします。  続きまして、今後の計画している施設改修や整備計画についてお聞かせください。 552 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 553 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市が設置しておりますデイサービスセンターとグループホームの改修等につきましては、平成30年度に策定いたしました彦根市高齢福祉施設適正管理計画に基づき行っているところでございます。当計画の計画期間は平成30年から令和9年までの10年間で、劣化診断調査において補修を要すると判断されたD判定の項目や、利用上の安全に関わるもの、躯体の長寿命化につながるものを優先的に修繕していく方針となっております。  来年度以降に計画している改修といたしましては、デイサービスセンターきららの入浴介助用リフトの更新等がございますが、必要な予算措置を図りながら対応してまいりたいと考えております。 554 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 555 ◯5番(堀口達也君) 利用者が安心して介護サービスが受けられるように、適切な施設の改修や整備計画をよろしくお願いします。  続きまして、中項目3番です。新型コロナウイルス感染拡大防止について、病院や学校や様々な施設において対策を講じておられるかと思います。市内の各介護施設ではどのような対策を行っているのか、質問させていただきます。  細項目1番です。各施設内で行っているコロナ対策について詳細をお聞かせください。また、各施設でのコロナ対策は十分と言えるのでしょうか。 556 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 557 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 介護サービス事業所における新型コロナウイルス感染症の防止対策につきましては、厚生労働省から通知が度々出されているところでございまして、その内容に基づき実施されております。  その内容としましては、特別養護老人ホームなどの入所施設、デイサービスなどの通所系、ホームヘルプなどの訪問系といったサービス種別ごとに、施設での取組、職員の取組、ケア等実施時の取組、感染者が発生した場合の取組が示されております。  まず、職員共通の取組といたしましては、マスクの着用、手洗い、アルコール消毒、出勤前の検温等を徹底すること。  また、入所施設におきましては、緊急やむを得ない場合を除き、利用者と家族等との面会を制限すること。  通所系においては、送迎時に検温を行い、発熱が認められる場合には利用を断るなど具体的に示されております。  こうしましたことから、各施設におきましては、これらの点に留意し、対策を徹底していただいているものと考えております。 558 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 559 ◯5番(堀口達也君) コロナウイルス感染拡大の影響によって、施設に行ってきたときも、通常時よりも利用者の方が減っているというお話を聞きました。やっぱり安心・安全に介護サービスを受けられるように、しっかりと対策をよろしくお願いします。  続きまして、細項目2番です。規模が小さい事業所などでは、マスクや手袋、フェイスシールドなど感染防御資材の在庫数量が少ないことや、確保が難しいといった現状があります。  首都圏の在宅医療・介護職の有志の方たちが「在宅医療・介護現場への感染防御資材等供給支援プロジェクト」を発足されたそうです。プロジェクトでは感染防御資材の供給と、小川議員も少し言われていたと思うんですけど、介護職向けに感染防御の知識・技術に関する資料の作成配布などを始められたそうです。  市内各施設では感染防御資材などは十分足りているのでしょうか。また、足りていない場合は市としても、しっかりとした支援が必要ではないでしょうか。 560 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 561 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 5月26日に開催しました彦根愛知犬上介護保険事業者協議会との協議において、現状では特に不足しているという意見はありませんでしたが、施設や事業所で感染者が発生した場合の感染防御資材の備蓄は不安に思っているという意見がございました。  滋賀県では、感染防御資材の備蓄を増やすとともに、配布についても検討をされておりますので、本市といたしましては、滋賀県の動向も踏まえ、彦根愛知犬上介護保険事業者協議会とも連携をしながら、事業者が必要な感染防御資材を確保できるよう支援してまいりたいと考えております。 562 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕
    563 ◯5番(堀口達也君) 最近、ニュースでも、北九州市の特別養護老人ホームでもクラスターが発生しています。彦根市でも同じことがないように十分な感染防御資材などの万全の支援をよろしくお願いいたします。  続いて、細項目3番です。新型コロナウイルスで亡くなられる方の多くは高齢者の方であり、施設を利用されている大半もまた高齢者の方です。利用者の安全と命を守るためにも、介護施設への適切なコロナ対策が必要不可欠であると思いますが、市の見解をお聞かせください。 564 ◯副議長(野村博雄君) 福祉保健部長。   〔福祉保健部長(田中一朗君)登壇〕 565 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 介護サービス事業所に対しましては、引き続き国や県等からの情報を速やかに提供し、適切な対策を実施していただくとともに、本市といたしましては、第2波に備えて、サービスを継続していただくための支援の仕組みづくりについて、引き続き彦根愛知犬上介護保険事業者協議会や関係機関と協議を行ってまいりたいと考えております。 566 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 567 ◯5番(堀口達也君) 利用者の安全と命を守るためにも、ぜひ万全の対策を強くお願いいたします。  続きまして、大項目2番です。地域経済の再生についてです。  新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、彦根市においても市民の暮らし、経済活動の自粛を要請された事業主の方など、甚大な影響が出ています。前回の5月臨時会において、全市を挙げて地域経済の再生に取り組む必要があると述べられていたことや、市ホームページでも示されている彦根市新型コロナウイルス感染症対策では、「市内での消費喚起施策を実施し、落ち込んだ地域経済を回復させ、将来の不安を解消します」とあることから、地域経済の再生は彦根市においても喫緊の課題であると思います。そのため、以下、質問させていただきたいと思います。  中項目1番、彦根市での経済政策や、市ホームページにある彦根市新型コロナウイルス感染症対策で示されている地域経済を回復させる取組について質問させていただきます。  細項目1番です。インフレとは、需要過剰で供給不足が続き、物価が持続的に上昇する現象をいいます。その反対に、デフレとは、需要不足で供給過剰が続き、物価が持続的に下落する現象のことをいいます。つまりデフレ下においては、需要を拡大し、供給を抑制することがデフレ対策につながります。  国で例えると、まず、需要対策として、政府は自ら需要を増やす必要がありますから、社会保障費や公共投資を拡大し、財政支出を拡大する必要があります。さらに、公務員など公共部門で働く人の数を増やす「大きな政府」にすることも有効です。また、政府が民間の消費や投資を増大させるために減税などが効果的となります。  次に、供給対策としては、デフレでは供給過剰の状態ですから、供給を抑制することもデフレ対策の一つです。そのためには企業間規制緩和や自由化は行わないようにして競争を抑制する必要があります。また、倒産しては国民が困るような公益的な企業や産業は国有化することや反グローバル化で国内市場を保護することも供給過剰を抑制するデフレ対策として有効です。  こうしてみると、平成の日本ではデフレ対策と真逆のインフレ対策を行っているように思います。市としては、デフレ下においてどのような経済対策をするべきとお考えでしょうか、お聞かせください。 568 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 569 ◯産業部長(中村武浩君) デフレ対策やインフレ対策といったものは、特定の地域だけで解決できる問題ではなく、国単位など広域的な対策でありますので、本市といたしましては、今後も国や県の施策の動向を踏まえつつ、地域経済を動かす施策を考えてまいります。 570 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 571 ◯5番(堀口達也君) 先ほどの質問は、市としても正しい経済認識の下、デフレ対策を行っていく必要があるかと思いましたので質問させていただきました。  彦根市においても、様々なコロナ経済対策を行っておりますので、以下、質問させていただきたいと思います。  細項目2番です。国の10万円の特別給付金事業は、市民全体の資産が増えますので、市内消費が増えれば地域経済の再生につながると言えます。国の10万円の特別給付金事業は、市や市民にとってどのような効果があるとお考えでしょうか。 572 ◯副議長(野村博雄君) 市民生活・経済再生支援副統括監。   〔市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君)登壇〕 573 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 今回の国の特別定額給付金は、緊急事態宣言が出され、人々が連帯して見えざる敵との戦いという国難を克服しなければならない状況の下、医療現場をはじめ、あらゆる現場で取り組んでおられる方々への敬意と感謝の気持ちを持って、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行うものです。  彦根市内においても、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、外出自粛や休業要請など、様々な面で影響を受けた市民生活を財政的に支援することができるとともに、議員ご指摘のとおり、この給付金が市内で消費されることで、休業要請や外出自粛等でダメージを受けた地域経済の再生にもつながるものと考えております。 574 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 575 ◯5番(堀口達也君) 個人消費を喚起し、内需を拡大することになりますので、地域経済の再生にも効果があるように私も思います。  続きまして、細項目3番です。5月臨時会において、彦根市では6月期末手当が、市長20%、副市長10%、教育長5%、さらに議員の10%減額となりました。また、他市町においても同様に期末手当や給与の減額が相次いでいます。市としても、全体の所得が減れば、市内消費がその分減ることにつながります。給与減額は地域経済の再生にマイナスになるのではないでしょうか。 576 ◯副議長(野村博雄君) 市長。   〔市長(大久保 貴君)登壇〕 577 ◯市長(大久保 貴君) ご質問にお答え申し上げます。  さきの議会におきまして、お認めをいただきました給与減額措置というのは特定の特別職をはじめとした分野の給与削減ということでございますが、その目的は経済再生に資する施策に充てていくということでございますので、これがマイナス、いわゆるデフレにつながるようなものではなくて、消費を喚起する対策となっていくと、そのために使うものでございますので、デフレになるということにはならないと思っております。 578 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 579 ◯5番(堀口達也君) 市内の個人事業主の方とか、また、中小企業の方では、政府の緊急事態宣言に伴う自粛要請などで消費が落ち込み、ただでさえ地域経済が冷え込んでいると思います。安易に給与削減等を行えば、さらに個人消費等が落ち込んでいくように思います。  また、だからこそ、景気動向に左右されない公務員等が率先して地域経済の消費に貢献する必要があるのではないかなと思います。それが巡り巡って、個人事業主や中小企業を助けることにつながるのかなと考えます。その点についてもう一度、市長、見解をお聞かせください。 580 ◯副議長(野村博雄君) 市長。   〔市長(大久保 貴君)登壇〕 581 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しお答えをさせていただいていると思うんですが、この特別職の給与削減というものが、もっと広く公務員全体にわたって削減をしていくというものではありませんので、先ほど申し上げましたように、この削減した分は、いわゆる経済対策をはじめとしたコロナ対策に使っていくということ、前向きなものと捉えていただきたいと思いますし、ご指摘のように、公務員をはじめとした安定した所得を得ている方々が消費の主体として大いに活動していただけることが経済再生につながっていきますので、そこはいろんな仕組みを使って刺激策を打っていきたいと思っております。 582 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 583 ◯5番(堀口達也君) 市民の方や事業者に寄り添った適切な経済対策等をよろしくお願いいたします。  続きまして、細項目4番に移ります。ひこねカタログチョイス事業、宿泊クーポン事業の国・県の交付金、市の一般財源はそれぞれ幾らで、市にもたらす経済効果はどの程度見込んでおられるのか、お聞かせください。 584 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 585 ◯産業部長(中村武浩君) まず、ひこねカタログチョイス事業につきましては、市民全員に1人当たり2,000円相当の商品や飲食サービスの購入券を配布しようとするものです。  本事業については、今定例会において追加提案を予定しておりまして、事業経費は2億5,475万円を見込んでおり、その財源は国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が1億円、そして市の一般財源が1億5,475万円となります。  この事業の実施による経済効果としましては、事業経費に相当する額に加え、飲食サービスを利用された場合には、追加の料理や飲物などの経済効果がプラスされることが考えられます。  次に、宿泊クーポン事業につきましては、インターネット上の宿泊予約サイトにおいて、市内の宿泊施設でのみ利用できる割引クーポンを発行しようとするものです。  同じく本事業についても、今定例会に追加提案を予定しておりまして、事業経費は5,399万2,000円を見込んでおり、その全額を市の一般財源により賄うこととしております。  今回、観光誘客のための経済対策事業としましては、この宿泊クーポン事業のほか、観光施設入場券つきの飲食・土産等用チケットの発行もあわせて実施することを予定しておりまして、事業の制度設計では宿泊客2万人、日帰り客1万人を想定しています。  この二つの観光事業の実施による経済効果としましては、昨年度実施しました「2019年観光に関する経済効果測定調査」の結果では、観光客1人当たりの観光消費額は、宿泊客が1万9,480円、日帰り客が4,203円となっていることから、この数値を用いて試算しますと、合計4億3,000万円程度の効果を本市にもたらすことになります。  ただし、新型コロナウイルス感染症の影響により、消費マインドも冷え込んでいることから、この金額がそのまま経済効果として当てはまることは考えにくいところですが、事業の実施により、事業費以上の経済効果をもたらすものと考えております。 586 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 587 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  宿泊クーポン事業なんですけれども、今、こういうコロナの状況ですので、いつ頃からそういったものをされる予定なのか、分かる範囲で教えてください。 588 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 589 ◯産業部長(中村武浩君) こちらにつきましては、今定例会でお認めいただければ、システム開発の方も要りますし、あと、業者選定等もございます。それとあと、国の方の、今ちょっと評判が悪いですけれども、その制度の実施とか、県の方も考えておられる部分がありますので、例えば国の上乗せでする場合もありますし、国のシステムに入らない場合には別個でやる。国のものの場合は率が高くなりますから目玉になりますけれども、逆に、ならないときでも期間を長く延ばせるということでやっております。  いずれにしましても、おおむね10月以降から半年ぐらいと考えております。 590 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 591 ◯5番(堀口達也君) 市内飲食店や観光業界など、本当に深刻な被害が出ております。ひこねカタログチョイス事業、そして宿泊クーポン事業など、積極的な支援を強くお願いいたします。  続きまして、おうち外食応援団事業のサービスの仕組み、参加店舗、そして市の1回当たりの利用料負担額や利用者見込みなどの詳細についてお聞かせください。また、市にもたらす経済効果はどの程度見込んでおられるのでしょうか。 592 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 593 ◯産業部長(中村武浩君) 「おうち外食応援団 お料理タク配便」は、近江ツーリズムボードが実施するタクシーを利用したデリバリーサービスです。まず、利用者が飲食店に料理の注文を行うと、飲食店がタクシー会社に配達を依頼します。次に、依頼を受けたタクシーは飲食店から料理を受け取り、料理代金を飲食店に立替え払いします。最後に、タクシーが利用者に料理を配達し、料理代金を利用者から受け取るという仕組みです。  参加店舗は、この事業が始まりました6月1日時点で11店舗でございましたけれども、今日確認しましたら18店舗が参加されます。  市の1回当たりの利用料負担額については、配達距離にもよりますが平均2,500円、配達料というか、タクシー代が大体2,500円、利用者は1日当たり20件を想定しております。  また、本事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により売上げが激減した飲食店の支援を目的とするもので、経済効果を計れるものではありませんが、本事業を実施することにより、飲食店における需要喚起に加え、利用者が激減したタクシー事業者への支援にもなると考えております。 594 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 595 ◯5番(堀口達也君) 再質問をさせていただきます。  市内飲食店を助けるための市内タクシー会社などの利用は、個人の宅配ニーズに応える大変すばらしいサービスだなと思います。ニーズがあれば、期間延長などの検討等はされているのでしょうか。 596 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 597 ◯産業部長(中村武浩君) こちらの事業につきましては、あくまで試験的なものと考えております。つまり、この時期だからタクシーのデリバリーというんですか、配達が求められているという時期で、もう少したったら、お店にまた行かれるという状態になってしまえば、この利用もございませんので、一応今考えております予算の範囲内で一旦打ち切るというふうには考えております。 598 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 599 ◯5番(堀口達也君) 最後の質問にいかせていただきたいと思います。  緊急事態宣言が解除されたとはいえ、今後もコロナ禍での自粛が長引けば、物が売れない状況が続くのですから、企業は赤字が続き、最悪の場合、倒産します。また、労働者は賃金が下がり、最悪の場合は失業します。  だからこそ、市として国にしっかり支援を求め、市民や事業者への早急かつ手厚い支援が必要かと思います。市の考えと今後の経済対策について方針をお聞かせください。 600 ◯副議長(野村博雄君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 601 ◯産業部長(中村武浩君) 彦根市新型コロナウイルス感染症対策として、市民の方々が安心して暮らせる日常を取り戻していただくため、生活・雇用・事業を守る取組を行っております。今後、滋賀県や県内18市町と共に、国に対して支援も求めていきたいと考えております。また、国の打ち出す経済対策につきましては、拡充も含め、市民や事業者の将来の不安を解消するため、地域経済回復の施策を積極的に展開してまいりたいと考えております。 602 ◯副議長(野村博雄君) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 603 ◯5番(堀口達也君) 市内でも飲食店をはじめ、観光業やイベント業、そして音楽関係者の方であったり、また、地場産業など様々な業種への甚大な影響で、大幅な収入減による廃業の危機、また、従業員の解雇をせざるを得ない状況等も出てきています。市民や事業者に寄り添った経済対策が必要不可欠だと思います。  また、地域経済再生のためにも、市として国への積極的な支援の要望であったり、また、市民や事業者への早急かつ手厚い支援等を強くお願いし、本日の質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 604 ◯副議長(野村博雄君) 暫時休憩いたします。            午後3時00分休憩            午後3時10分再開 605 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  22番馬場和子さん。馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕
    606 ◯22番(馬場和子さん) それでは、6月定例会に際しまして、個人質問をさせていただきたいと存じます。2年ぶりの個人質問ということでございますので、少々緊張をしておりますが、心を込めて質問をさせていただきますので、どうぞ心の、思いの籠もったご答弁の方をよろしくお願いいたしたいと存じます。  大項目1、新型コロナウイルス感染症対策の現状と今後の見通しについて。  彦根市で初めて感染者が発生いたしましたのは4月7日のことでございます。その日以降、感染拡大を防止するための取組のため、また、医療関係従事者の昼夜を問わずの対応、教育現場での対応など、最前線で従事いただいている皆様には本当に心から敬意を表し、厚く御礼を申し上げるところでございます。  また、感染拡大防止のために、ご理解とご協力をいただきました市民の皆様のおかげで感染者は6人にとどまり、大きな拡大とならなかったことに心より感謝を申し上げます。  緊急事態宣言は解除されましたものの、第2波、第3波の感染拡大が起こらないよう、気を緩めることなく対応が求められております。  コロナ禍は市民の生活やなりわいに多大なる影響を与えました。正しい情報を早く、分かりやすく発信することが影響を最小限に食い止めるためには必要なことでございます。「広報ひこね」での特集号を組んでの周知、特別定額給付金の申請に係る説明や主な施策一覧のチラシの折り込みのほか、ホームページを使っての周知や広報車での周知啓発などを実施していただき、スピード感を持った対応により、市民の安心を図ることにご苦労をいただいておりますことに心からの感謝を申し上げます。  それでは、中項目1でございます。提言・要望・申入れに対する施策や予算への反映と今後の見通しについてということで、コロナ対応でご苦労いただいている現場の皆さんへのご負担をおかけしないようにと、個々の議員へ市民から寄せられる声を会派内あるいはそれぞれで集約していただき、提案・要望という形で執行部に申入れをさせていただいたという経緯があります。  そのような意味から、提案・要望内容を踏まえた対応・対策の現状と、今後どのような見通しであるのか、総論的な観点から以下、お尋ねをいたします。  細項目1、彦根市立図書館での対応と今後の見通しはということで、市の公共施設の臨時休館が相次ぎましたが、その中でも臨時休校中の子どもたちや市民の皆さんからは、彦根市立図書館の再開に対するご意見を多数頂戴いたしました。  中には、書籍の宅配システムやドライブスルー方式での貸出し等の提案もあったところでございますが、臨時休校中の子どもたちへの対応として、学校図書館への配本を増やしていただくなど可能な範囲での対応を実施してくださいました。  規制緩和に伴い、感染予防対策を講じた上で5月20日に再開していただきました。これまでの対応や市民から寄せられた提案なども踏まえた上で、今後の彦根市立図書館の運営の見通しについて教えてください。 607 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。   〔教育部長(岸田道幸君)登壇〕 608 ◯教育部長(岸田道幸君) お答えをいたします。  図書館は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月5日から24日まで、および4月14日から5月19日までの二度にわたり臨時休館をさせていただき、市民の皆様には大変ご不便をおかけいたしました。この間、皆様から様々なご意見やご提案、ご要望を頂いたところでございます。  その中には、ご指摘のとおり、ドライブスルーをはじめ「小学生向けおすすめセット」、書籍の宅配および学校図書室への貸出し等に関するものがございました。  まず、ドライブスルーにつきましては、施設の構造上、車両の導入路が確保できないため、実施困難と判断をさせていただきました。次に、宅配につきましては、着払い郵送方式による実施を予定し、また、「おすすめセット」も実施を検討しておりましたが、5月20日に前倒して開館しましたことから、いずれも実施には至りませんでした。さらに、学校図書室への書籍の貸出しにつきましては、小・中学校だけではなく、放課後児童クラブに対しても冊数を増やして貸し出したところでございます。  再開後の対応につきましては、三つの密、すなわち密閉・密集・密接を避けるなど徹底した感染防止対策を図っております。具体的には、窓・引き戸を全開とし、空調機と扇風機により空気を循環させるほか、出口と入り口、本の返却窓口と貸出窓口等を分離するため、動線を設定しております。また、サービスカウンターにシールドを設置するとともに、利用者の方にマスクの着用、石けんによる手洗い、アルコールによる手指消毒、滞在時間30分以内をお願いしております。  今後の図書館運営につきましては、このような取組を緩めることなく継続しながら、感染状況等を勘案して、段階的に元の状態に戻してまいりたいと考えております。 609 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 610 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございます。  再質問でございます。  市民からご提案のあったドライブスルー方式だとか宅配方式について、真摯に検討していただいたということで、感謝を申し上げたいと思いますし、宅配方式に関しては、開館したのでということもあったので、また今後の課題としていただければなと思っております。  実は、今も感染を予防するためにということで、いろんな方法で対策をしていただいているんですけど、コロナの感染症拡大予防対策の一環として、東京にあります日本図書館協会が対応のガイドラインとして来館者名簿の作成ということを示したという記事に触れました。これは大変な波紋を広げているということなんですけれども、政府の対策の基本的方針として、公共図書館利用者の氏名および緊急連絡先を把握して、来館者名簿を作成するというものなんです。  彦根市立図書館でも、感染拡大防止というのと、それから、もし発生したときに経路を知るという意味で来館者の名簿の作成についてということの投げかけが今あるように思いますので、これについて感染症予防の対策という意味で、ご見解をお聞かせいただければなと思います。 611 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。   〔教育部長(岸田道幸君)登壇〕 612 ◯教育部長(岸田道幸君) お答えをさせていただきます。  今ほど言いましたように、図書館の再開に当たりましては、図書館の再開の準備ということで、図書館職員が中心となって感染リスクの回避をするためのいろんな対策を考え、現在それを実行しているところでございます。  それで、今おっしゃいました国といいますか、公益社団法人日本図書館協会から図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインというのが示されているところでございまして、このことについては私も承知をしております。  その中には、リスク評価として、新型コロナウイルスの主な感染経路である接触感染とか飛沫感染それぞれについて、図書館に従事している職員であるとか、来館される方等の動線や接触等を考慮してリスク評価を行い、そのリスクに応じた対策を講じることとされています。  それで、今ほど言いましたが、本市図書館の開館に当たりましては、いろんな対策を講じているわけでございまして、三つの密を避けるため徹底した対策をしているということですけれども、図書館の名簿を作るということは、個人情報のこともございますし、その辺は慎重に検討させていただいた上で、今の状況であれば、そこまでは必要ないということで名簿の作成は行わないということにしております。  それと、ガイドラインが出た後、通知みたいなものが図書館協会の方から出ているんですけれども、ガイドラインはあくまでも絶対的に守る条件的なものではないので、補足する道しるべ的なものであるので、その辺を参考に取り組まれたいということでございましたので、今のところ、本市図書館としては名簿の作成までは求めていないというところでございますので、ご理解をお願いいたします。 613 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 614 ◯22番(馬場和子さん) 個人情報の関係もありますので、理解をさせていただきました。ありがとうございます。  それでは、細項目の2に移らせていただきます。彦根市清掃センターでの対応と今後の見通しについて伺います。  外出を自粛することの要請を受け、ステイホームされる中、日頃は手をつけなかった家の内外の大掃除などをされた影響もあると思うのですが、粗大ごみの直接搬入が増加し、また、地域の集積所はあふれるばかりの多くのごみが出されていたことによる収集車の遅延なども発生したようでございます。  また、収集や分別などの作業に従事していただいている職員に感染の不安もあったことだと思います。  4月22日にセンターの状況を調査した折には、「受入れはさせていただくが、できるだけ不要不急の搬入は控えていただきたいとのアナウンスをしていく」とのセンターとしてのコンセプトをお聞かせいただきました。生活に不可欠なごみ処理に関して、センターとしての対応を踏まえて、今後の見通しについてお聞かせください。 615 ◯議長(安澤 勝君) 市民環境部長。   〔市民環境部長(鹿谷 勉君)登壇〕 616 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 清掃センターにおきましては、4月7日に国による特定地域への緊急事態宣言が出されて以降、感染拡大防止のため、急を要しないごみの清掃センターへの搬入自粛を彦根市ホームページ、スマートフォンアプリ「ひこまち」、エフエムひこねなどでお願いしてまいりました。また、「広報ひこね」5月1日号の新型コロナウイルス感染症対策特集にも掲載をさせていただきました。  しかしながら、滋賀県への緊急事態宣言発令前の4月13日の週の清掃センターへの搬入が、家庭系の可燃ごみが852台391トン、粗大ごみが714台33トンであったものが、ゴールデンウィーク直後の5月7日から5月13日までの5日間には、家庭系の可燃ごみが1,272台486トン、粗大ごみが1,545台63トンと、搬入台数で約1.8倍、同じく搬入量も約1.3倍まで増加しました。これにより、可燃ごみは貯留限界を超え、また、粗大ごみも別に貯留保管する事態となったことから、5月11日には、再度、搬入自粛のお願いをホームページやエフエムひこね等で行ってまいりました。直近の6月1日号の「広報ひこね」にも再度掲載をさせていただいております。  今後につきましては、ピットに貯留している可燃ごみや別に保管をしております粗大ごみの処理を徐々に行ってまいりますが、このような急激なごみの量の増加は、老朽化した処理施設への過度な負担となること、また、多くの方が直接搬入されることで密状態が発生し、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の危険性があることなどから、混雑を避ける方法について検討してまいりたいと考えております。ですので、今後のごみ処理につきましては、市民の皆様になお一層のご理解とご協力を賜りますようお願いしたいと考えております。 617 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 618 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございます。  数字で示していただきましたので、ごみの量が非常に、ゴールデンウィークから増えているということも実際の数として理解をさせていただくところです。どうしても出してしまったごみは、すぐ持っていきたいというのが心理ですけれども、その辺は、どうしても今ではなくてもいいものはということを引き続いて啓発していただく必要があるかと思いますし、おっしゃるように、小川議員の質問にもありましたように、過度の負担がかかると、炉自体の寿命を縮めるということにもなりますので、引き続いて、ご苦労をおかけしますけれども、啓発とあわせて作業の方もよろしくお願いしたいと思います。  では、次の質問に移らせていただきます。社会教育施設等での対応と今後の見通しについて伺います。  社会教育施設とは、家庭や学校の外で児童・青年・成人・高齢者まで全ての年齢の人が学習や研修、スポーツや趣味を楽しむ機会を提供できる生涯学習のための施設と定義されております。  臨時休館施設一覧の中にも多くの社会教育施設が列記されておりますが、その中でも影響の大きい施設として地区公民館がございます。予約の取消しや取り直し、利用者への周知や定期的なサークル活動をされている方への対応、再開後の対応などの課題が山積のようでございます。  臨時休館から再開に向けた対応と、それを踏まえた上で今後、側面的な支援を含めての見通しを教えてください。 619 ◯議長(安澤 勝君) 教育部長。   〔教育部長(岸田道幸君)登壇〕 620 ◯教育部長(岸田道幸君) 地区公民館につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月5日から24日まで、および4月10日から5月31日までの二度にわたり臨時休館とさせていただき、皆様にはご迷惑をおかけしたところでございます。  その間、公民館の利用予約をいただいていた方には、休館を決定次第すぐに電話で連絡をいたしました。また、ホームページによるお知らせや、館によっては広報紙にお知らせを掲載するなど広く周知してきたところでございます。  再開するに当たっては、職員で手すり、ドアノブ、スイッチなど共有部分の消毒を行う、窓を開けることで換気を行う、注意喚起のチラシを掲示し、啓発を行うなどの感染防止対策を講じております。また、利用者に対しましては、健康状態のチェック、マスク着用や手洗いの徹底等に加え、三つの密を避けるための対策を取っていただくようお願いをしております。  これらの対策につきましては、再開前に臨時の館長会議を開催いたしまして、全公民館において統一を図るなど、安全・安心に利用していただけるよう取り組んでいるところでございます。  あわせまして、臨時休館期間が長かったことから、これまで続けてきたサークル活動が途絶えることがないように、感染防止対策を取りながらの利用方法の相談に乗るなどのサポートをすることで、利用者の皆様が活動を継続していただけるよう支援してまいりたいと考えております。 621 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 622 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございます。  社会教育施設として、本当に公民館というのは年代を超えて地域の方に身近な施設ということでございますので、長らく休館していると、早く再開できないかなというご意見もたくさん聞いていますし、定期的にされている方なんかは、ぽっかり穴が開いたようで、この後どうやってリズムを取り戻すのかなというようなこともご苦労されているということも聞きますので、ぜひとも教育委員会としても、館長会議はしていただいたとは思いますけれども、サポートというか、側面からの支援を引き続いて、きめ細かくお願いしたいと、これは要望とさせていただきます。ありがとうございます。  では、続きまして、細項目の4に移らせていただきます。市民生活・経済再生支援室の現状と今後の見通しについて伺います。  彦根市障害者福祉センターに設置されております市民生活・経済再生支援室の運用状況と出務体制について、5月26日に現地を調査させていただきました。  政府の特別定額給付金の申請に関する事務が主な業務のように見受けましたが、庁内各部署職員の応援もいただき、電話や面談による相談業務、申請書類に係る相談等の業務、そして、郵送されてきた申請書類のチェック等を感染拡大予防措置を講じながら行っておられました。  市民生活・経済再生支援室での運用の現状、そして今後の見通しについてお尋ねいたします。 623 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。   〔市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君)登壇〕 624 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 市民生活・経済再生支援室内の生活支援緊急相談窓口につきましては、4月の21日から、専用の携帯電話3台を設置し、会計年度任用職員による相談員3名で対応を開始いたしました。  また、5月13日からは、通話料のかからないフリーダイヤルを開設し、委託事業者のスタッフ6名を追加配置して対応に当たっております。  運用状況といたしましては、特別定額給付金のオンライン申請を開始しました5月1日以降に問合せの件数が急増し、郵送申請書類を発送した5月18日以降は、多い日に一日に600件を超えるお問合せを頂きました。  また、特別定額給付金の申請は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、原則オンラインまたは郵送での受付とし、ご質問等につきましても、お電話でのお問合せをお願いしておりますが、申請書の提出や申請方法についてのお問合せに直接来庁される方も一定数おられることから、他の所属から応援職員を動員し、必要な感染防止対策を講じた上で、窓口での対応もさせていただいております。  このように、電話や窓口での市民からのお問合せを相談員や委託事業者、他の所属からの動員職員等で対応することで、申請書類の発送や提出された書類の内容確認、口座振込に関わる手続など、給付金の支給に関わる業務については、市民生活・経済再生支援室の職員を中心とした全庁的な体制で取り組むことができております。  なお、今後の見通しについては、お問合せの内容や件数を注視しつつ、必要な対応人数について検討してまいります。 625 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 626 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございます。  現地を見せていただいたときも、お部屋を幾つかに仕切っていただいていて受付をされて、直接に相談をされる方はこちらとか、そういうふうにすごく区分けをされていて、流れ的にスムーズにいっているなという印象を持ちましたし、たまたま障害者福祉センターの1階が空いていたということも幸いだったかなと思っておりますが、本当にピークというか、そういうのがありますので、それが過ぎるとまた減っていったりということで、今、多分ピークを越えていてという状況ですけど、全庁のそれぞれの所管からの職員がお手伝いいただいていてということで、ぜひともうまく運用していきますように、引き続いて、職員さんの感染予防ということも、しっかりと対応していただきたいなと思います。ありがとうございます。  それでは、次ですけれども、細項目の5に移らせていただきます。収束の時期をどの時点と想定しているのかについて伺いたいと存じます。  全国に緊急事態宣言が発令され、新規感染者数が増加傾向にありましたが、行動の自粛など心を一つにした努力のかいがございまして、緊急事態宣言が解除されました。今後も気持ちを緩めることなく、新しい日常の構築に向けての努力を怠ってはならないと思っています。  国外、国内、県内の状況にもよりますが、彦根市として収束の時期をどのような段階に達したときと想定されており、その想定時期が達成できるよう、市民へはどのような発信をされるのでしょうか。見解を伺います。 627 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。   〔市長直轄組織危機管理監(橋本公志君)登壇〕 628 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 新型コロナウイルス感染症の収束につきましては、市独自で判断できるものではなく、国や県が示されるガイドライン等に準ずることになると考えますが、現段階において、国や県による明確な基準が示されていないことから、現状での収束時期の想定は困難であると考えております。  なお、滋賀県では、「コロナとのつきあい方滋賀プラン」を策定し、客観的指標により「特別警戒ステージ」、「警戒ステージ」、「注意ステージ」の3段階に分け、それぞれのステージに応じて必要な対策を講じることとされており、このステージは、よくも悪くも移り変わっていくものとされています。  本市においても、それぞれのステージに応じた感染拡大防止対策を徹底することで収束に近づくものと捉えており、市民の皆様には、状況に応じた行動に努めていただくよう周知してまいりたいと考えております。 629 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 630 ◯22番(馬場和子さん) 再質問させてください。  この質問に対しては危機管理監としてのご答弁を頂戴いたしましたが、これ、今ほどもステージの話がございましたが、6月7日の午前0時に、滋賀県では経路不明の感染者が5月23日以降14日間出ていないということを受けまして、「警戒」から「注意」へとステージを移行するということを発表されました。  3週間ごとの推移を見ながら段階的に緩和するというふうに、その方針を示されたわけなんですけれども、今ほどの答弁にも重なるかも分かりませんけれども、滋賀県の方針に準じて今後も対応され、収束時期も滋賀県と同時期ということを私たちは考えてよろしいんでしょうか、お答えください。 631 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。   〔市長直轄組織危機管理監(橋本公志君)登壇〕 632 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 議員がおっしゃいましたとおり、滋賀県は「コロナとのつきあい方滋賀プラン」における「注意ステージ」の判断指標を満たしたことから、6月7日午前0時に「警戒ステージ」から「注意ステージ」に移行することを発表されました。  このため、本市におきましても、今後は同プランにおける「注意ステージ」として必要な対策を講じてまいります。  また、今後、第2波、第3波が到来し、小康期と感染期を繰り返していくことが予想されていることからも、現時点で収束時期の判断は困難でございますが、県では県内各市町における感染状況等を鑑み、同プランにおけるステージを判断されることから、新型コロナウイルス感染症の収束時期につきましては、おおむね県が考える時期と同時期になると認識しております。 633 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。
      〔22番(馬場和子さん)登壇〕 634 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございました。県や国の動向を見極めながらということを思っておりますが、本当に心から一日も早い収束を願うばかりでございます。ありがとうございます。  それでは、そういう思いを皆さんにお伝えしながら、中項目の2へ移らせていただきたいと存じます。  中項目の2でございます。職員の働き方改革への手法の検証ならびに今後の見通しについて伺います。  柔軟な働き方、変わる職場環境として、にわかに脚光を浴びた感のある在宅勤務、テレワークですが、そもそもテレワークとは「情報通信技術を利用して時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」と定義しています。  彦根市でも、感染拡大を防止するために職員の働き方、勤務の形態を変更する措置を講じてこられました。その内容や効果、そして今後の方向性について、以下、質問をいたします。  細項目1でございます。感染拡大予防のために取られた手法について、どのような手法を取られたのか、その理由も含めてお答えください。 635 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 636 ◯総務部長(牧野 正君) 職員の感染防止策につきましては、市の各施設において、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を呼びかける館内放送を行ってまいりましたほか、会議や協議について、会議や協議の開催そのものを見直したり、ウェブ会議での開催を推奨したり、開催する場合においても密閉・密集・密接といった、いわゆる3密となる会議とならないような工夫をしたりするなどの取組を行いました。  このほかに、時差出勤制度や分散勤務制度、在宅勤務制度の実施、さらには職員の積極的な年次有給休暇の取得の促進などを行ってきたところでございます。  これらの取組を行った目的でございますが、まず、時差出勤制度につきましては、従前から一部の所属で行っていた時差出勤制度につきまして、今回、職員の通勤途上における感染リスクを軽減させるために、対象となる職員の範囲を拡大し、勤務時間のパターンを増やしたものでございます。  次に、分散勤務につきましては、職員の執務スペースを分散化することにより、職員の密度を下げ、職場における感染を防止するために実施したものでございます。  次に、在宅勤務制度につきましては、新型インフルエンザ等対策特別措置法の規定に基づく緊急事態宣言の対象区域となった他府県から通勤する職員の感染リスクを軽減するために実施したものでございます。  最後に、年次有給休暇の取得の促進につきましては、全国の小・中学校などの臨時休業に伴い、行政や民間企業に対して、子どもを持つ保護者が休みを取りやすい環境を整えるよう配慮を要請されたことを受けまして、職員が年次有給休暇を取得しやすいように、積極的な休暇の促進を促したものでございます。 637 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 638 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございます。  いろんな手法を用いて、それぞれの特徴を生かしてという対応をしていただいたと思うんですけれども、それでは、細項目の2なんですけれども、感染拡大予防への効果ということで、取られた手法による感染拡大への予防効果はいかがだったでしょうか、お聞かせください。 639 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 640 ◯総務部長(牧野 正君) 本市の取組が、感染拡大予防において、実際にどの程度の予防効果があったのかを計ることは非常に難しいと考えております。しかし、これらの取組は、国が公表している新型コロナウイルス感染症対策の基本方針や、新型コロナウイルス感染症対策の見解においても推奨されておりますことから、感染拡大防止に一定の効果があったものと考えております。また、感染拡大予防に対する職員の意識を高めるという点におきましては、これは非常に大きな効果があったものと認識しているところでございます。 641 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 642 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございます。  確かに効果がどれだけといって、すぐには見えるものではないとは思いますけれども、おっしゃるように、職員の意識が変わってくるということが後々大きな効果になっていくのではないかなということは、期待を込めて見せていただきたいなと思っています。  では、3番ですけれども、手法の検証はされるのかということでお伺いをさせていただきます。  手法には、それぞれメリットとデメリットがあると思います。手法に関する検証は行われているのか、また、行われようとしているのか、お聞かせください。 643 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 644 ◯総務部長(牧野 正君) 本市の取組につきましては、限られた時間で制度を検討したこともあり、取組を始めた時点では不十分な点もございました。しかし、これらの点につきましても随時検証し、可能な範囲で改善に努めてきたところでございます。  例えば、分散勤務につきましては、開始当初は端末、これは貸与されているパソコンでございますが、この端末を持ち帰ることを認めておりませんでしたので、分散勤務を行う職員は一度それぞれの職場に出勤して端末を持ち出し、その日の勤務終了後に再び職場に端末を持ち帰るといったことになっておりましたけれども、分散勤務の効果をより高めるため、彦根市新型コロナウイルス感染症対策本部会議や関係所属などで議論をし、端末の持ち帰りができるように制度を改めたところでございます。  また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための時差出勤につきましても、開始当初は勤務の開始時間を、早出、遅出がございますが、早出勤務につきましては午前7時と午前7時30分、ただし、西口仮庁舎につきましては庁舎管理上の問題がございましたので、午前7時15分と午前7時30分ということでございました。それから遅出勤務を午前9時30分、午前10時、こういった四つのパターンを設定しておりましたが、利用する職員の意見を取り入れまして、遅出勤務について、勤務の開始時間を午前10時半とするパターンを新たに追加したところでございます。  今回の取組に対する検証につきましては、今後も引き続き行いまして、職員の働き方改革につなげてまいりたいと考えているところでございます。 645 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 646 ◯22番(馬場和子さん) 随時検証して改善していただくという、すごいスピード感を持って対応していただいたなということで、非常に評価すべき、そして走りながら、変えながら走っていくということを実践していただいた、できたということも大きな成果ではないかなと思います。  では、次、細項目の4に移らせていただきます。職員の働き方改革に寄与したのか。  今も少し答弁の中で触れていただきましたが、感染拡大予防という大前提の中での措置でございましたが、取られた手法は職員の働き方改革に寄与したのでしょうか、教えてください。 647 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 648 ◯総務部長(牧野 正君) 職員の働き方へ寄与したかどうかということでございますが、時差出勤につきましては、従来からの制度として既に一部の所属が利用しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、これを機に制度の拡充を行いました。また、分散勤務と在宅勤務につきましては、新たな環境での勤務であり、改めて仕事の段取りなどを考えて業務を行っている職員も多く見られたところでございます。  また、会議や協議の開催につきましても、先ほども申し上げましたが、密閉・密集・密接といった、いわゆる3密を避けるため、会議や協議の開催そのものを見直したり、ウェブ会議での開催を推奨するなど、より効率的で、より具体的な会議の在り方を考えるよい機会になったと考えております。  いずれにいたしましても、こうした取組につきましては、職員の働く意識に変化をもたらし、また、働き方改革に大きく寄与したのではないかと考えております。 649 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 650 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございます。意識を変えるということが非常に大きな収穫というか、成果であったかなと思います。  では、今の答弁も踏まえました上で、細項目の5でございますが、今後の方向性について伺います。  政府では、今回のコロナ対応として働く形、働き方について大きな変革をもたらしたと分析しているようでございます。彦根市では今回の手法の中の幾つかを継続して進めていかれるのでしょうか。それとも今回のコロナ対応にとどまるのでしょうか。見解を伺いたいと存じます。 651 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 652 ◯総務部長(牧野 正君) 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴い、政府は「新しい生活様式」の取組を推進しております。この取組では、テレワークや時差通勤、オンライン会議などの実施が挙げられておりまして、職員の多様な働き方を推進するものでもあると考えております。こうしたことから、今後の新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止とあわせて、これらの取組が定着し、さらに進むように、市長を本部長とした働き方・業務改革推進本部において議論をし、全庁的な意思決定を行いながら、働き方改革を進めてまいりたいと考えております。 653 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 654 ◯22番(馬場和子さん) 今の答弁に再質問させていただきたいと思います。  彦根市役所として働く人の立場に立って新たな日常、より豊かな人間関係を築くというためにも、庁内横断的な取組が求められています。今ほど答弁の中にもありましたように、働き方・業務改革推進本部会議の中でも取り上げていただくとのことでございますが、「鉄は熱いうちに打て」という格言もございますので、早急に会議を持たれて、そして進めていかれるということを求めますが、本部会議の開催時期やその取りまとめ、そして実践への見通しをお聞かせいただきたいと存じます。 655 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 656 ◯総務部長(牧野 正君) 働き方改革の推進につきましては、具体的な取組といたしましては、先ほど申し上げましたように、働き方・業務改革推進本部において決定をするわけですが、その下部の組織ということでワークスタイル部会というのがございます。ここでまず議論をし、その内容を推進本部の方へ上げまして意思決定をしているところでございますので、そういった手順を踏んでいきたいと考えております。  このワークスタイル部会につきましては、これは総務部長である私が部会長を務めさせていただいておりまして、その部会の構成員としましては、情報政策課長であったり、あるいは人事課長であったり、あるいは各部局の庶務担当課長であったりということで、13人の所属長がいるということでございます。このワークスタイル部会を、これは私自身の判断でできるわけでございますので、できるだけ早期に開催をいたしまして、議論を深めてまいりたいと考えております。  議員は先ほど「鉄は熱いうちに打て」とおっしゃいました。おっしゃるとおりで、できるだけ早急な対策が必要であると考えておりますし、これはよく市長がおっしゃることですけれども、このコロナのピンチをチャンスにしようと。コロナウイルスが感染拡大をして私たちは非常に苦しんでいるわけでございますけれども、そのおかげと言うと、ちょっと語弊がございますけれども、我々の働き方そのものを見直す機会になった。これまであまり考えてこなかったテレワークであったり、あるいは時差出勤であったり、あるいは会議の持ち方であったり、こういったことは、ひょっとしたらこういったコロナウイルスの感染がなければできなかったことかも分かりません。  そういったことで、できるだけこういったピンチをチャンスに変えられるような、働き方改革につなげられるような取組を進めてまいりたいと考えております。 657 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 658 ◯22番(馬場和子さん) 非常に前向きな力強いご答弁をいただきましたので、今ほど答弁の中にありましたけど、ワークスタイル部会というのは総務部長が招集していただけるということですので、ぜひとも早い目に開いていただいて、まだ記憶があるうちの方が、いろんな案が出てきて、いろんないい方向に行くのではないかなと思います。今おっしゃったように、ピンチをチャンスにということで、「あかんあかん」と言って下ばかり向いていても前へ進めませんので、公民館の館長がおっしゃっているみたいに、上を向いて歩かないといけないかなと思っておりますので。  もう一つ、これは今の細項目5についてですけれども、再質問させてください。  やればできないこともないと、しかし課題も見えてきたという状況だと思うんです。そんな中で、検証後にコロナ収束後も引き続いて取り入れていただくということでございますので、新しい生活様式や柔軟な働き方を進めるためにも、管理職の意識改革というのも非常にキーワードになってくるのではないかなと思っておりますが、この辺についてご見解を伺いたいと存じます。 659 ◯議長(安澤 勝君) 総務部長。   〔総務部長(牧野 正君)登壇〕 660 ◯総務部長(牧野 正君) 今、再質問いただきました新しい生活様式、あるいは柔軟な働き方を進めるに当たりましては、管理職の意識改革が必要であると。これは私も全く同感でございます。  これまで新型コロナウイルス感染症の感染防止対策ということで、いろんな、先ほど申しました時差出勤の制度であったり、あるいは分散勤務の制度であったり、在宅勤務の制度であったり、こういった制度を構築していく際に、各部局の中で、特に分散勤務なんかですと、実際どういう仕事ができるのか。主には閉館をしている公民館であったりとか、あるいはこの中央町の仮庁舎であったり、そういったところを利用して分散勤務をしたんですが、最初はなかなかできない部局が多かったんですけれども、これも工夫をしていただきながら、後半ですと1日100人ぐらいの職員が分散勤務をしていたという実績もございます。  そういった中でいろんな話合いを重ねる中で、管理職の意識も以前より随分変わってきたのではないかなと考えています。今後の働き方改革につきましては、先ほど申し上げましたように、働き方・業務改革推進本部会議、それからワークスタイル部会、これは先ほど言いましたように、13の所属長が集まりますけれども、こういった会議の中で今後の働き方を議論する中で、さらに意識を高めていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願いをいたします。 661 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 662 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございました。  本当に前向きなご答弁を頂戴いたしましたので、ぜひその思いを形にしていくということで、引き続いて、お世話をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。  それでは、中項目の3に移らせていただきます。  中項目の3でございます。自治会・各種団体の行事や事業への影響と今後の見通しについて伺います。  今回の新型コロナウイルス感染症は、市民生活にも大きな影響を及ぼしています。彦根市主催のイベント等の実施に対する市の方針が4月17日に発出され、「おおむね年内までをめどに、屋内外を問わず不特定多数の人が集まる市主催のイベント等の開催を原則中止とすることにします」というようなものです。  また、5月20日に発出された連合会自治会長・自治会長宛ての「彦自ま推第6号」の文書では、「新型コロナウイルス感染症拡大防止に係る自治会行事の自粛のお願い」として、公園・河川等の清掃活動やお祭り・集会等を例示されています。  実は、今年度、平田学区の町内会連合会長をお引き受けすることになりました関係から、学区での行事等の在り方について非常に苦慮しているところでございますが、学区民からも夏祭りや市民運動会、敬老会行事や年末特別警戒など、学区で取り組む行事や事業の実施の是非についての多くの意見を頂いていることから、以下、お尋ねをさせていただきます。  細項目1でございます。自治会行事への制限はどのようなものか。  自粛の要請と受け止めた場合、感染拡大予防対策を講じれば実施が可能なのかどうか。文書により例示されたもののほかに、自治会行事への制限等はあるのだろうか。大いに悩むことばかりでございます。これはどの自治会の会長さんも悩んでおられるのではないかなと思いますが、自治会行事への制限について教えてください。 663 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。   〔企画振興部長(長野繁樹君)登壇〕 664 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 自治会行事への制限につきましては、滋賀県が示されました新型コロナウイルス感染症拡大防止対策の「イベントの開催自粛の要請」に基づき、自治会行事の開催自粛をお願いしておりました。緊急事態宣言は5月14日に解除されましたが、県では、密閉・密集・密接の三つの密が回避できることや、近距離での会話を伴わないことなどを条件とした、参加者50人以下の比較的小規模なものを除くイベントの開催等については、5月31日まで自粛を要請されました。  本市も県の方針に基づき、5月20日付で各自治会長様・連合自治会長様宛て、自治会行事の開催自粛を5月31日までお願いしたもので、自粛の対象としましては、公園・河川等の清掃活動やお祭り等を挙げさせていただいたものでございます。  こうした中、県は6月1日から、県外への移動や接待を伴う飲食店への外出自粛を解除するとともに、イベントの開催自粛につきましても、段階的に緩和していくことを決められたことから、本市も県の方針に沿って、6月1日以降は自治会行事の自粛を緩和させていただくことを各自治会長様・連合自治会長様にお知らせさせていただきました。  現在、自治会行事の再開の際は、「滋賀県における新型コロナウイルス感染拡大防止対策」等を踏まえ、第2波、第3波に備えて三つの密を避けることや、せきエチケットの徹底、人と人との距離の確保などの基本的な感染防止対策を徹底していただくようお願いしているところでございます。 665 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 666 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございます。  再質問させていただきたいと存じます。  通告書を提出させていただいた後の6月2日の日なんですけれども、自宅に届いた「彦自ま推第7号」の「6月1日以降の自治会行事の対応について」という連合会長ならびに自治会長宛ての文書によりますと、県の方針に従った自粛を緩和する旨の内容でございました。  今後も国や県の方針に準じて、彦根での対応をしていかれるのかなと思いますが、自治会行事の開催の際には、「滋賀県における新型コロナウイルス感染拡大防止対策」等を参考にしていただきたい旨の内容も記載されていました。彦根独自の方針・対策は打ち出されないという理解でよろしいのでしょうか、伺います。 667 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。   〔企画振興部長(長野繁樹君)登壇〕 668 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 再質問にお答えいたします。  基本は、今後も国や県の示す方針を踏まえて対応していきたいと考えております。正式には、新型コロナ対策本部会議でいろいろ決定していく事項ではございますけれども、県の示されておりますこの新型コロナウイルス感染拡大防止対策ですけれども、詳細な数値を示しておられますし、段階的な対応というのも明確に示されておりますので、基本、これを踏まえた対応になると考えておりまして、本市独自の対策というのは、今のところは考えていないという状況でございます。  ただ、県も、8月1日以降は国の方針に基づいて改めて検討を行うとされておりますので、基本、またその検討された結果を踏まえて、市もそれに追随する形になっていくのかなと思っております。
     県も、先ほど危機管理監がお答えさせていただいた三つのステージがありますが、その判断指標のうちのどれか一つでも満たすものがあれば、より悪いステージにあると判断するということも言われておりますし、毎日の発生状況を見ながら状況判断をされていくのではないかなと思っておりますので、私どもも県の方針を踏まえまして、市としても適切に判断して、迅速に皆様にお知らせしたいと考えております。 669 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 670 ◯22番(馬場和子さん) 国や県の動向を見極めながら、特に県の動向を注視しながらということですので、キャッチしていただいて、より早く発信していただく、周知していただくということがとても大事になってくると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  では、細項目の2に移ります。各種団体の事業への制限はどのようなものか。  自治会連合会を構成する各種団体の事業に関してはどうなんだろう、人数を限定すれば実施は可能なのかな等々、各種団体では実施や開催についての悩みは尽きないようです。各種団体への制限について教えてください。 671 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。   〔企画振興部長(長野繁樹君)登壇〕 672 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 今ほど申し上げましたとおり、本市では、県の方針に沿って、6月1日から自治会行事の開催自粛を緩和させていただいており、「滋賀県における新型コロナウイルス感染拡大防止対策」等を踏まえ、せきエチケットの徹底や、人と人との距離の確保等の基本的な感染防止対策を徹底していただいた上での活動再開をお願いしているところでございます。各種団体におかれましても、これらを遵守していただいた上で再開していただきますよう、よろしくお願いをいたします。 673 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 674 ◯22番(馬場和子さん) 再質問させていただきます。  各種団体の行事ということがあるんですけど、特に学区民が多く参加してということで、市民運動会の開催ということについて、学区の体育振興会さんとの共催ということもありますので、早くから準備をしていかなければならないということと、会場が小学校であるということもあって、学校の行事等の兼ね合いもあることから、一定の方針を早くに示す必要があると思うんですけれども、これについて何かご見解があればお聞かせいただきたいと思います。 675 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。   〔企画振興部長(長野繁樹君)登壇〕 676 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 県が示されております、イベント開催自粛の段階的緩和の目安の地域行事の項目におきまして、開催時の人数制限ですとか、参加者の把握、手指消毒やマスク着用などの方針が明示をされております。  各種の地域行事につきましては、いろいろと行事の種類ですとか規模等に応じて、それぞれの地域固有の状況もあると思いますので、市がなかなか一律に、その基準を作成することとか、あるいは個々に応じた方針をお示しするというのは、今の段階では難しいのかなと思っております。  この県が示されている目安に基づいて、それぞれが地域に沿った形で感染症対策を徹底していただいた上で開催を決定していただければなと今考えているところでございます。  現時点におきましては、県の方針以上の方針というのは、お示しするのは難しいのかなと考えております。ただ、これも状況によって変わってきますので、また県の状況等を踏まえて、状況が変わってきましたら逐一皆様にお知らせしたいと考えております。 677 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 678 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございます。またご相談にも伺う場合もあると思いますので、ぜひ門戸を開いて、ご相談にも乗っていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  では、細項目の3ですが、影響についての見解を伺います。  感染拡大予防の観点からの自粛要請ということは理解をさせていただいているんですけれども、地域のコミュニティ形成に必要な事業というのもあります。今ほど個々の事業もあるという答弁もありましたけれども、自粛を要請したり、制限を加えたりとすることによる影響についてどのようなご見解をお持ちか、お聞かせいただきたいと思います。 679 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。   〔企画振興部長(長野繁樹君)登壇〕 680 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 自治会行事の自粛要請により、例年実施される自治会事業のうち、特に地域の生活環境の維持に欠かすことのできない清掃活動や地域の見守り活動、また、地域の伝統行事であるお祭り等を自粛いただくこととなり、地域のつながりの希薄化が懸念され、地域コミュニティの維持に少なからず影響が生じるものと認識しているところでございます。 681 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 682 ◯22番(馬場和子さん) やはり例年ずっと続けてきたことが、今年自粛して人数も増えてしまうからやめようねというふうに決断した場合、来年しようと思うときには倍以上の労力を要して、また構築していかないといけないのかなという部分もあったりするので、お尋ねをさせていただいたところです。  では、細項目の4ですけれども、行事や事業を実施する条件とはどのようなものがあるのかということで、例えば、示していただいた人数の限定、会場を屋外等に設定する、時間を短縮するなど、行事や事業を実施するために、どのようなことができれば実施できるのか、あれば教えていただきたいと思います。 683 ◯議長(安澤 勝君) 企画振興部長。   〔企画振興部長(長野繁樹君)登壇〕 684 ◯企画振興部長(長野繁樹君) 県が示されております6月1日以降のイベント開催の目安としましては、手指消毒やマスクの着用等の基本的な感染防止対策を行った上での条件となりますが、6月1日から6月18日までの期間は、屋内では参加者数が上限100人または収容率が施設定員の50%のどちらか小さい方であること、また、屋外では参加者数が上限200人で2メートル程度の十分な間隔が確保できること、さらに、屋内・屋外とも、特定された地域からの来場を見込み、人数を管理できることとなっております。  なお、6月19日以降におきましては、人数制限はなくなる予定でございますが、同じく屋内・屋外とも、特定された地域からの来場を見込み、人数を管理できること、また、基本的な感染防止対策を引き続き実施していただくことが条件となります。  本市におきましても、この県の方針に基づき対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解、ご協力をどうかよろしくお願いいたします。 685 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 686 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございます。  県の方針で3週間ごとの様子を見ながらステージを変えていくということなので、様子を見ながらというのは分かるんですけど、自治会とか連合会というのは次々と行事を消化していかないといけない。そのためには計画を立てていかないといけない、準備しないといけないというのがあるので、非常に見極めながらというのが難しい面もあったりというところはご理解をいただきたいなと思います。  それでは、最後の質問になりますけれども、公園・河川等の一斉清掃は実施の必要があるのではないかという質問をさせていただきます。  先ほども企画振興部長の影響についての見解の中で一番に挙げていただいた清掃活動という範疇なんですけれども、自粛要請の例にも挙げていただいた公園・河川等の清掃についてですが、例えば公園の清掃を実施しないと、背丈ほどにも雑草が生い茂り、子どもたちが安心して公園で遊べなくなってしまいます。  また、河川の清掃を実施しなければ、河床に土砂が堆積したまま、河川内の草も繁茂し、そのままの状態では、これからの梅雨や台風時期のゲリラ的に降る短期集中的な雨の時期を迎えた場合、河川の溢水により住宅への被害も心配されます。  そのようなことから、自治会行事の中でも公園・河川等の清掃は実施の必要があるのではないかと考えますが、見解を伺います。 687 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 688 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 公園や河川清掃の自治会活動につきましては、公園の安全な利用や河川の流下機能保全の観点から実施の必要性を認識しております。地域の皆様には、今後も引き続きお願いしたいと考えておりますが、今般の新型コロナウイルス感染拡大防止のため、滋賀県が示されております感染防止対策の期間中については、活動の自粛をお願いしてきたところでございます。  しかしながら、自粛によりまして活動していただけない期間において、雑草の繁茂や土砂の堆積等、公園や河川の機能に著しく影響を及ぼすことも予測されます。こうした場合、特に河川におきましては、防災面においての流下機能保全の観点から、日常のパトロールの強化や地域の皆様から要請があった場合は、現場状況を確認させていただきまして、市において対応すべき箇所もあるものと考えております。  なお、6月1日以降の公園・河川の清掃活動をはじめとする自治会行事につきましては、各自治会長様への文書ならびに市のホームページにて、自治会行事の自粛を段階的に緩和することについてお知らせをさせていただいておりまして、いわゆる3密を避けていただき、感染拡大防止に努めていただきながら対応をお願いしたいと考えております。 689 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 690 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございます。  「自粛」「緩和」というので、上手に使い分けておられるというか、したら駄目と言っているけど、だんだん緩くしていって、できるかもしれないよというような言い方をしておられるんですよ。そうかといって、さっきの滋賀県の方針によると、人数が制限されたり、場所が設定されたりということがあるので、なかなか思い切ってできないというところがあって、でも、しなかったら非常に影響が大きいという部分があるんです。  ですから、答弁の中では「市による対応もあります」みたいなことをおっしゃていますけど、なかなかそんな、市内の河川や公園を全部市が対応するなんていうことはできないだろうとは思いますし、一定様子を見ながらですけれども、「活動ができる状態になったら、してください。ごみの受入れなり回収なりは市に任せてください」というようなことを方針として打ち出していただかないと、なかなか事業をしていくという一歩が踏み出せないのではないかなと私たちは考えますが、その辺いかがでしょうか。 691 ◯議長(安澤 勝君) 都市建設部長。   〔都市建設部長(藤原 弘君)登壇〕 692 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 特に市の方で対応させていただくと先ほどご答弁申し上げましのは、あくまでも河川の流下機能の確保の観点からの対応ということでございまして、基本的には、公園をはじめとしまして自治会の方でお願いしたいということは考えておりますけれども、議員ご指摘のとおり、踏ん切りがつかないという部分もございまして、そういう部分はよく理解はできるんですけれども、管理者といたしましては、3密を避けていただきまして、できる限り自治会の方でお願いしたいと考えているところでございます。 693 ◯議長(安澤 勝君) 馬場さん。   〔22番(馬場和子さん)登壇〕 694 ◯22番(馬場和子さん) ありがとうございました。  今回はコロナ対策と、そして今後の見通しということを主にさせていただきましたけれども、それぞれ市としても、相談はいつでも受け付けるよ、あるいは困ったことは何でも言ってきてねというように門戸を広げていただきたいですし、職員さんそれぞれが夢を持って、人間関係を築きながら働ける、そういう職場づくりをしていただいて、みんなが彦根を盛り上げる。この間の「広報ひこね」でも「彦根が好き」というのが、すごい割合で高かったということを維持できる、そういうまちづくりをぜひしていただきたい。みんなでコロナを乗り越えて、そういうまちをつくっていきたいと願いつつ、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 695 ◯議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午後4時20分休憩            午後4時40分再開 696 ◯議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長します。  7番上杉正敏君。上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 697 ◯7番(上杉正敏君) 今回の定例会におきまして、私は大きく2点について質問させていただきます。  まず、1点目でございますけれども、彦根市の新型コロナウイルス感染症対策についてということで、皆様、いろいろと質問されております。まずもって医療従事者、そして市の職員の方々がコロナウイルス対策について日々努力されていることに対しまして敬意を表したいと思います。  5月臨時会で示されました彦根市新型コロナウイルス感染症対策に加えまして、6月定例会でも、大きく分けて三つの取組が示されました。今定例会では、その中から特に彦根市独自の取組と危機管理から見る取組について、以下、質問させていただきます。  中項目1、感染拡大から市民を守る取組について。  彦根市では感染拡大から市民を守る取組について、生活支援緊急相談窓口を独自の施策として示されました。  そこで、細項目1でございます。生活支援緊急相談窓口の利用状況は。  多くの市民の方が連日、生活支援緊急相談窓口に訪れていると聞いておりますが、相談窓口の利用状況はどのようなものか、お聞かせください。 698 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。   〔市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君)登壇〕 699 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 生活支援緊急相談窓口につきましては、4月の21日から、専用の携帯電話3台を設置し、会計年度任用職員による相談員3名で対応を開始いたしました。  また、5月13日からは、通話料のかからないフリーダイヤルを開設し、委託事業者のスタッフ6名を追加配置して対応に当たっております。  利用状況につきましては、窓口開設から5月末までに4,318件のお電話があり、多い日は一日に600件を超えるお問合せを頂きました。  なお、相談内容の9割以上は特別定額給付金の申請に関することでございます。 700 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 701 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。  それでは、細項目2番でございます。現在の生活支援緊急相談窓口体制は十分なのか。  限られた職員での対応と思いますが、現在の相談窓口の体制で十分なのか、お聞かせください。 702 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。   〔市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君)登壇〕 703 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 生活支援緊急相談窓口につきましては、先ほどのご質問でもお答えしましたとおり、現在は委託事業者スタッフ6名と相談員3名が常駐しており、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、原則、電話での対応とさせていただいております。  相談内容の9割以上を占める特別定額給付金の申請に関するお問合せにつきましては、委託事業者の6名で対応をしております。  また、新型コロナウイルス感染症の影響による生活不安や事業継続などに関するご相談があった場合は、相談員が相談者の事情等を詳しくお聞かせいただき、市が実施する各種施策のほか、国や滋賀県の施策を含めた支援策を紹介するなどの対応を取っております。  このように、お問合せの内容に応じた体制を取っていることから、お問合せの件数が比較的多い時期におきましても、おおむね順調に窓口運営ができたため、現時点におきましては問題ないものと考えております。 704 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 705 ◯7番(上杉正敏君) 国から給付されます特別定額給付金については約9割のお問合せがあるということですけれども、それ以外の1割の方は個人事業主とか、そういった形があると思うんですけれども、そういった方に対しての専門的な知識が必要だったと思われますけれども、先ほど3名の方とおっしゃいましたけれども、どのような方がなされているのですか、お聞かせください。 706 ◯議長(安澤 勝君) 市民生活・経済再生支援副統括監。   〔市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君)登壇〕 707 ◯市民生活・経済再生支援副統括監(橋本公志君) 3人とも市職員のOBの方でいらっしゃいます。どなたも経験豊富な方で、とりわけ福祉行政に精通をしておられます。また、人柄的にも温和な方で、根気強く丁寧に相談を受けておられるとともに、適切な対応をしていただいております。  また、さらには、これまでのご経験を生かし、本来、市民生活・経済再生支援室の現役職員が対応しなければいけない事案等に対しても、これら職員に余裕のない状況を察知し、主体的に対応していただけるなど、様々な点におきまして臨機応変にお手伝いをいただいております。
    708 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 709 ◯7番(上杉正敏君) 大変心強い採用だったと思いますけれども、かといって、先ほどの答弁でも、一日最大で600件もあったということで、そういった形で、今後どのようなコロナの波動が来るかも分からないですけれども、そのときにはやっぱり柔軟な対応で人を増やすなりということも検討していただきたいと思います。これは要望とさせていただきます。  続きまして、中項目2番でございます。生活・雇用・事業を守る取組について。  生活・雇用・事業を守る取組について多くの施策を示されましたが、その中で特に中小企業者・個人事業主への臨時支援金について質問させていただきます。  細項目1番、中小企業者・個人事業主への臨時支援金の受給者は。  今回の新型コロナウイルス感染症におけるダメージが多くの方々に影響を与えています。その中でも中小企業者・個人事業主への影響は深刻なものでございます。彦根市内の中小企業者・個人事業主への臨時支援金対象者がどれぐらいおられ、既にどれぐらいの方々が相談に来られているのか、お聞かせください。 710 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 711 ◯産業部長(中村武浩君) この彦根市新型コロナウイルス感染拡大防止臨時支援金は4月16日、国の緊急事態宣言の全国拡大により、滋賀県全域が緊急事態措置の実施区域となったことを踏まえ、滋賀県では感染拡大を防止するため、事業者の皆様に施設の使用制限や施設の営業時間の短縮への協力をお願いしたことを受け、本市も滋賀県の協力依頼に応じられた対象施設の事業主の方を対象に、県と同額を支援金として支給するものです。  臨時支援金の市内対象事業者数は、卸売業・小売業が1,251事業所、宿泊・飲食サービス業が639事業所、生活関連サービス・娯楽業が415事業所、教育・学習支援業が169事業所、その他サービス業が432事業所の合計2,906事業所となりますが、滋賀県の積算方法を参考に、その補正率を彦根市内の事業所に当てはめて算出しますと、約1,600事業所になると見込んでおります。  また、相談件数については、県の制度との関連や手続方法など、日に十数件の電話やメールでの問合せがございます。 712 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 713 ◯7番(上杉正敏君) 今、1,600社とお聞きしたんですけれども、一日に十数社が問合せがあるということですけれども、それで大体どれぐらいいっているのは分かりませんか。分かる範囲で結構ですけど。 714 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 715 ◯産業部長(中村武浩君) これにつきまして、新聞報道などで新たな制度として事業者の方が知られて、かかってきている数字でして、ただ、正確な人数の記録を残しておりませんので、おおむねということで聞いていただきたいと思います。 716 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 717 ◯7番(上杉正敏君) それでは、細項目2番でございます。臨時支援金の算定根拠はということで、今回の臨時支援金が中小企業者・個人事業主へ支払われますが、それぞれの支払額の算定根拠をお聞かせください。 718 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 719 ◯産業部長(中村武浩君) 本市では、中小企業等は20万円、個人事業主は10万円とし、滋賀県新型コロナウイルス感染拡大防止臨時支援金と同額としております。 720 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 721 ◯7番(上杉正敏君) 今の答弁では、県が中小企業が20万円、個人事業主が10万円であるので、それにされたということですけど、それをされた根拠というのがあれば。 722 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 723 ◯産業部長(中村武浩君) これにつきましては、県内でも長浜市さんと大津市さんが独自施策を打っておられます。それとあと、県内の他市町においてでも、県の制度に上積みという形をされております。その中で今の20万円、10万円ということをされている市町が県内で三つございます。あとの市町はそれよりも低い額になっておりますので、その辺を参考にさせていただいて同額とさせていただきました。 724 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 725 ◯7番(上杉正敏君) 細項目3番でございます。先ほどの答弁とかぶるかも分かりませんけれども、県内の他市町に比べ、臨時支援金が十分なのかということで、今回支払われます臨時支援金は県内の他市町に比べても十分なのかというところについてお聞かせください。 726 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 727 ◯産業部長(中村武浩君) 県内の他市町に比べて臨時支援金は十分なのかとのご質問ですが、他の市町では、今ほど申しましたように、滋賀県の新型コロナウイルス感染防止臨時支援金の支払い時に上乗せされるところもありますけれども、支援金の額は他の市町と比べても、本市の臨時支援金は遜色ないと考えております。 728 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 729 ◯7番(上杉正敏君) 分かりました。  それでは、中項目3でございます。地域経済を回復させる取組についてということで、地域経済を回復させる取組の中で、彦根市独自の施策として(仮称)ひこねプレミアム商品券の発行が検討されていますが、その施策の中身を聞かせていただきたいと思います。  その中で、細項目1番、(仮称)ひこねプレミアム商品券の発行はということで、私個人的にも、このひこねプレミアム商品券の発行は地域経済を回復させる施策として大変有効と考えています。そこで、お尋ねします。今回検討されていますプレミアム商品券の内容と発行時期をお聞かせください。 730 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 731 ◯産業部長(中村武浩君) (仮称)ひこねプレミアム商品券の発行につきましては、商品券の印刷や郵送料、取扱いおよび換金手数料等の事務的な経費が大きく、このため、国の施策に上乗せした形で行えば経費軽減ができることから、国の施策に合わせて行いたいと考えております。  また、現在、国において明確な内容や時期などが公表されていませんが、公表されましたら、速やかに発行に向け取り組んでまいりたいと考えております。 732 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 733 ◯7番(上杉正敏君) ということは、彦根市単独で今やれば、いろんな経費が余分にかかるので、国がそういった施策をすれば、それに便乗して、経費が一緒なので、やれるということで理解していいんでしょうか。 734 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 735 ◯産業部長(中村武浩君) まず、印刷経費などの事務経費の部分が国の方の補助金の中でいけますので、それの支出がないということと、例えば例ですけれども、国が15%します、では、市も15%します。別々にすれば15%しかありませんけれども、合わせれば30%になるということで、プレミアム商品券の価値というんですか、魅力が高まるということで、そういうふうに考えております。 736 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 737 ◯7番(上杉正敏君) 分かりました。  それでは、細項目2番でございます。(仮称)ひこねプレミアム商品券が利用できる市民の対象はということで、プレミアム商品券は、できる限り多くの方が利用できることが望ましいと考えています。彦根市としては、商品券が利用できる市民の対象をどこまで考えているのか、お聞かせください。 738 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 739 ◯産業部長(中村武浩君) (仮称)ひこねプレミアム商品券が利用できる市民の対象につきましては、今ほどお答えしましたとおり、まだ国では内容等が決まっておりませんので、分からないばかりですけれども、市としては、できる限り多くの方に利用していただけることが望ましいと考えております。ただ、内容的には国の制度と同じ制度になりますので、こちらの方で勝手に決めるわけにはいかないんですけれども、市としては、やはり市民に広く使ってもらえるような商品券となることを希望しているということです。 740 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 741 ◯7番(上杉正敏君) 再質問ですけれども、以前にもプレミアム商品券は発行されておりますが、ああいった形の商品券のイメージを考えておられるんでしょうか。それとも別の形で商品券を考えておられるんですか。もし今の時点でそういう構想があればお聞かせください。なければ結構ですけど。 742 ◯議長(安澤 勝君) 産業部長。   〔産業部長(中村武浩君)登壇〕 743 ◯産業部長(中村武浩君) 考えておりますのは、市民全ての方に配布できる形で、前回と同じように、国の分と上乗せ分という形の魅力のある商品券にしていきたいとは考えておりますけれども、あくまで国の制度によるということですので、その辺が可能かどうかということは分かりませんけど、あくまで希望としては広く市民の方にお配りしたいなと思っております。 744 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 745 ◯7番(上杉正敏君) 分かりました。  それでは、中項目4番でございます。危機管理から見る取組についてでございます。  コロナウイルス感染症がいつまで続くのか、現在のところ見当がつきませんが、そういった中で、今後、台風や地震等による避難命令が発令されたとき、避難所は大変困惑すると考えます。そこで、以下、質問します。  細項目1番、避難所内における新型コロナウイルス対策は。  今のような状態が続く中で、避難所に集まった人たちのコロナウイルス感染症対策をどのように考えているのか、お聞かせください。 746 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。   〔市長直轄組織危機管理監(橋本公志君)登壇〕 747 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 新型コロナウイルス感染症等が蔓延している状況において災害が発生し、避難場所等を開設する場合には、3密空間の中での集団生活等により、新型コロナウイルス感染症の感染リスクが高まる危険性が生じます。このため、こうした状況下において避難場所等を開設する場合には、感染症対策に万全を期すことが重要であると考えております。  具体的には、避難場所等が過密状態になることを防ぐため、各避難場所等における避難スペースの拡大や、現在、本市が指定している避難場所等の中から、状況に応じて、できるだけ多くの施設を開設するとともに、避難場所等の衛生環境の確保等のため、感染防止用の備蓄品を配備する等の対策を講じます。  また、安全が確保できる場合は、在宅避難や親戚、友人の家への避難についても呼びかけるとともに、避難場所等に避難する際には、感染防止や健康状態確認のため、マスク、消毒液、体温計など、避難生活において必要となるものは可能な限り持参していただき、避難所内では手洗い、せきエチケット等の基本的な対策の徹底、十分な換気の実施等についても対策を講じてまいります。  なお、避難場所等へ来られる前には必ず体温測定をしていただくよう呼びかけを行い、避難所内で発熱者等、体調不良者がおられる場合は、帰国者・接触者相談センターへの相談を行い、感染予防に努めてまいります。 748 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 749 ◯7番(上杉正敏君) 危機管理監、さっきから僕は避難所ということで聞いているんですけど、ずっと避難場所、避難場所と言われているんですけど、避難場所と避難所が当然一緒のところも考えられるんですけど、僕は「避難所」という想定でお伺いしているんですけど、その理解をされた上での避難場所とおっしゃっているんでしょうか。 750 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。   〔市長直轄組織危機管理監(橋本公志君)登壇〕 751 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 申し訳ございません。一般的に避難所という方が言いやすい中で、避難所といいますのは、彦根市の場合は各小学校を指定しております。要は長期、大災害が起きたときに過ごしていただく場所になるわけでございます。  ただ、幸いにして、彦根市の場合は避難場所として開けることがほとんどでございますし、最近ですと、雨や台風等のときには自主避難場所としてそうしたところを開設いたしますので、現実的な問題の中で避難場所、当然その中には避難所も含まれますので、そういう意味合いでお答えをさせていただきました。 752 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 753 ◯7番(上杉正敏君) 分かりました。  それでは、細項目2番でございます。避難所の受入れオーバー時の対応は。  万が一、避難所に来られた方々が定員オーバーの状態になった場合、どのような対策を検討されているのか、お聞かせください。 754 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。   〔市長直轄組織危機管理監(橋本公志君)登壇〕 755 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) まずは、避難場所等が3密にならないよう、安全が確保できる場合は、在宅避難や親戚、友人の家への避難について、市民の皆様に周知等を行っているところでございます。  また、避難場所等の開設時には、体育館やホール、集会室等だけではなく、それ以外の部屋についても使用するなど、避難スペースの確保に努めてまいります。それでも避難者が3密の状態になるようであれば、さらに近隣の避難場所等を追加して開設いたします。  避難場所等の受入れにつきましては、一定の基準を設け、収容人員について整理を行っておりますが、基準を超えるような避難者が発生した場合には、状況により本市が指定している避難場所以外の施設での受入れの依頼も検討する必要があると考えております。 756 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 757 ◯7番(上杉正敏君) 今の答弁の中で、現在の避難場所以外のところも検討されているということで答弁いただきましたけれども、そういうところを具体的に、分かる範囲で結構ですので、もしあればお聞かせください。 758 ◯議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。   〔市長直轄組織危機管理監(橋本公志君)登壇〕 759 ◯市長直轄組織危機管理監(橋本公志君) 地域防災計画に指定以外の避難場所というものも設けております。7か所ございまして、具体的には県立の盲学校、また、創価学会彦根文化会館、天理教高宮分教会、株式会社セレマの彦根愛昇殿、ダイフク新海浜レークハウス、琵琶湖コンファレンスセンター、それとジョイソンハウス、この七つを指定以外の避難場所として承諾を得まして、有事の際には開設させていただくように考えておりますし、その他のものといたしましても、地域の公民館であったり集会所、また民間施設もそうですし、あと、寺社、それと車中泊を想定した駐車場やグラウンド等、可能な限りお願いする部分があるのかなと考えております。
    760 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 761 ◯7番(上杉正敏君) 今、7か所のところを答弁いただきましたけれども、これは現実的な話になりますと、今このような状態で地震とか大災害が起きれば、当然そういったところも利用しなければならないと思います。当然、協定書なり覚書か何かをされていると思うんですけれども、その辺と友好関係をきっちり取っていただいて、速やかにそういった施設が利用できるように、市としてもご尽力いただきたいと思います。  それでは、続きまして、大項目の2番でございます。彦根市内保育所の働き方改革について。  昨年の12月定例会では、教職員による校務支援システム導入を提言させていただきまして、3月にいよいよ導入ということで喜んでいるところでございます。教諭・職員からも、いいシステムを導入していただいたということで、今からも大変期待されているところでございます。  今回は、保育所で働く保育士の働き方改革について提言させていただきたいと思います。  保育士の負担を軽減し、保育の質を向上させるため、茨城県取手市では、市内6か所ある市立保育所で帳票作成や登降園管理などの事務作業を電子化し、大幅な時間短縮を目指しております。今月は、市立井野なないろ保育所に子ども施設向けICTシステム「コドモン」を導入し、来年3月までに全保育所にICTシステムを取り入れる予定でございます。  こういったことで、彦根市内の、これは私立保育所でも一部導入されていると聞いておりますけれども、以下、質問させていただきます。  中項目1、彦根市内保育所の働き方改革を。  細項目1、彦根市内保育所の働き方改革の取組は。  近年、保育士の人材不足が言われている中で、市内保育所の働き方改革がどのようにされているのか、お聞かせください。 762 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 763 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保育所における働き方改革の取組といたしましては、民間保育所ではICT保育業務支援システムを導入されている園があるほか、公立保育所、こども園、幼稚園につきましては、事務に係る業務等を幼児課が協力し、執行するなどの工夫を図ることで保育士等の事務負担の軽減を図っているところです。また、各園の状況に合わせて、会議や研修の持ち方等の工夫等を行い、時間外業務の縮減に努めているところでございます。 764 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 765 ◯7番(上杉正敏君) 今の部長の答弁の中で、市の幼児課が協力しているというところがございましたけれども、その辺の取り組まれている内容はどのようなものでしょうか。 766 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 767 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 幼児課が協力している内容といたしましては、公立保育園でございますけれども、支出に係る事務や修繕、委託契約等の事務を幼児課の方で執行するなどの協力をさせていただいております。 768 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 769 ◯7番(上杉正敏君) 細項目2番でございます。ICTシステムを取り入れた保育所の現状は。  先ほども述べましたように、彦根市の保育所においてもICTシステムを取り入れていると聞き及んでおります。その取組の現状をお聞かせください。 770 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 771 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 保育所でのICTの取組につきましては、市内民間保育所24園中17園が、平成28年度に国の補助事業である業務効率化事業を活用し、保育士の業務負担軽減に資する機能を有した保育業務支援システムを導入されています。  このシステムは、園児の管理機能や指導計画、台帳と連動した保育日誌の作成機能等があり、これまで手書きで作成し、書面管理をしていたものをデータ化するなどし、業務の効率化を図るものとなっております。導入した園からは、手書きの書類作成の手間が省け、園児管理が分かりやすくなった、効率化につながったといった意見を頂いております。 772 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 773 ◯7番(上杉正敏君) 今の答弁の中で、いろいろ結構便利だということは分かったんですけれども、私もある園に行って、いろいろ聞かせていただいたんですけれども、なかなか機能がいろんなことがありまして、全ての機能を使いこなせてはいないのかなというのも感じたところがありますので、そういったところ、全ての機能をほぼ17園ですか、の園が使いこなせているのか、その辺が分かればお聞かせください。 774 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 775 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) それぞれの園の運用方法にもよりますが、フルに活用されている園もあれば、一部機能を活用されていない園もあるように聞いております。  例えば、園児の指導計画における月案、いわゆる月の保育計画書を作るんですけれども、そういったもので、従来からの使い慣れた形式のものを使用しているなど、システムの機能を一部活用しておられない園とかもあるように聞いております。 776 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 777 ◯7番(上杉正敏君) 続きまして、細項目3番でございます。ICTシステムを取り入れていない園、先ほどの24園中17園取り組んでおりますけど、7園、ICTシステムを取り入れていない園はどのようなところなのか、分かればお聞かせください。 778 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 779 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 現在、市内民間保育所では、平成28年度以降の補助事業実施後に開設された2園を含む7園がICT保育業務支援システムを導入されておりません。また、公立保育所においても、現在のところ導入しておりません。 780 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 781 ◯7番(上杉正敏君) 分かりました。ということは、平成28年以降に設立されている園が中心だというのは理解できました。  それでは、細項目4番でございます。ICTシステムを取り入れていない園の理由は。  このICTシステムを取り入れていない園の理由をお聞かせください。 782 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 783 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 現在、ICT保育業務支援システムを導入していない園では、書類作成をパソコンソフトの運用で工夫を図り作成していたり、個別アプリを用いてのお知らせ一斉配信を実施するなど、各園で工夫して対応されている園もあり、ICT保育業務支援システムの導入には至っていないと聞いております。  ほかにも、運用面で職員がシステムを活用することのスキルの習得や、職員体制、整備に当たってのコスト等の課題も取組をされない理由だと聞いております。  なお、公立園につきましては、国庫補助の対象とならなかったことから導入できておりません。 784 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 785 ◯7番(上杉正敏君) 素朴な質問ですけれども、再質問です。なぜ公立保育所が国庫補助の対象にならなかったのか教えてください。 786 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 787 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 平成16年からの国の三位一体改革の中で、公立保育所の運営費につきましては国庫補助負担金から地方交付税措置に移行しましたことから、公立保育所に対しての補助対象にならなかったと思われます。 788 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 789 ◯7番(上杉正敏君) 分かりました。  それでは、細項目5番でございます。茨城県取手市の取組をどう思うか。  先ほど冒頭でも紹介しました茨城県取手市の取組をどのように思われているのか、お聞かせください。 790 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 791 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 取手市の取組は、6か所ある公立保育所にICT保育業務支援システムを導入し、帳票作成や登降園管理などの事務を電子化し、業務の効率化を図るもので、導入によて保育士の負担軽減と働きやすい環境づくりが期待できる取組として、本市にも参考になると考えております。 792 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 793 ◯7番(上杉正敏君) 再質問でございます。  ちなみに滋賀県下で、公立保育所でこのような取組をされているところはあるのでしょうか。 794 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 795 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 滋賀県下では現在、13市中3市、甲賀市と米原市と草津市が導入されていると聞いております。 796 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 797 ◯7番(上杉正敏君) これも先ほど言いました校務支援システムと一緒で、彦根は校務支援システムを3月にやっていただくんですけれども、かなり遅れて導入していただいたということです。保育所でも、かなり働き方改革で、このような「コドモン」というんですか、というようなシステムが活躍されていますので、財政も大変苦しい中だということでありますけれども、こういったところをもっと注視していただいて、他市のを注視していただいて、反映していただきたいなと思います。  続いて、最後でございます。細項目6番、彦根市でもこのような取組を支援してはということで、彦根市でもこのシステム導入の取組をしてはと思いますが、意見をお聞かせください。 798 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 799 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 議員ご質問のとおり、保育士の人材不足の中、このような取組が参考になると考えておりますことから、先進事例の研究を行うとともに、現在システムを導入されていない園の意見も伺いながら、必要に応じて支援を検討してまいりたいと考えております。  また、公立保育所におきましても、同様にICTシステムの効果について研究してまいりたいと考えております。 800 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 801 ◯7番(上杉正敏君) 再質問です。  今も答弁していただきましたように、大変この効果があるということを述べておられます。このICTシステムの効果についての研究で、働き方改革がどれぐらい進むと考えておられるのでしょうか。 802 ◯議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。   〔子ども未来部長(田澤靖壮君)登壇〕 803 ◯子ども未来部長(田澤靖壮君) 働き方改革という視点では、ICTシステムの導入の取組と同時に、導入後は本機能を十分に活用できることが負担の軽減につながると考えております。本年度からは、さらに施設の管理業務などを幼児課で集約するなど、周辺の事務処理等を支援することで保育に専念できるような体制づくりを支援してまいりたいと考えておりますので、ご理解よろしくお願いします。 804 ◯議長(安澤 勝君) 上杉君。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 805 ◯7番(上杉正敏君) 先ほども言いましたように、このシステムは校務支援システムとはちょっと違うと思うんですけれども、校務支援システムの場合は、他市町の学校で既に多く広まっていて、これはすごいというのは分かっていただいておりますけれども、この保育所におけるICTシステムは、なかなか便利ですけれども、取り扱うのに大変専門知識が要るということも聞いております。今、子ども未来部長からのご提言で、そういった指導もやっていくということもおっしゃったので、お金も要りますけれども、働き方改革という観点から見ましても、これはできるだけ早く、早期に導入していただきたいなということを要望させていただきまして、私の質問をこれにて終わらせていただきます。本日はどうもありがとうございました。 806 ◯議長(安澤 勝君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 807 ◯議長(安澤 勝君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会いたします。  ご苦労さまでございました。            午後5時19分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...