彦根市議会 2019-12-01
令和元年12月定例会(第25号) 本文
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前8時59分開議
◯議長(馬場和子さん) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。
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日程第1
会議録署名議員の指名
2 ◯議長(馬場和子さん) 日程第1、本日の
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員に、13番森野克彦さん、および14番林利幸さんを指名いたします。
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日程第2 議案第101号から議案第116号
までおよび議案第118号から議案第127号
までならびに請願(質疑ならびに一般質
問)
3 ◯議長(馬場和子さん) 日程第2、議案第101号から議案第116号までおよび議案第118号から議案第127号までならびに請願を一括議題とし、各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。
発言の通告書が21名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。
その順位は、15番森田充さん、11番和田一繁さん、7番上杉正敏さん、2番中川睦子さん、6番北川元気さん、12番野村博雄さん、9番杉原祥浩さん、3番角井英明さん、14番林利幸さん、5番堀口達也さん、19番小川隆史さん、17番矢吹安子さん、16番小川吉則さん、20番黒澤茂樹さん、1番辻真理子さん、8番中野正剛さん、18番赤井康彦さん、4番獅山向洋さん、10番谷口典隆さん、13番森野克彦さん、21番伊藤容子さんの順とし、順次ご登壇願います。
15番森田充さん。森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
4 ◯15番(森田 充君) おはようございます。2019年も残りあと3週間余りになりました。世間では、よく今年の漢字ということで非常に注目されております。今年は12月12日に発表されるということで、さまざまな予測をされていますけれども、令和ということで「令」の字であったり、その次の「和」の字、ラグビーでワンチームということで「和」ということも予測をされているようです。
2018年は「災」という字が今年の漢字となったんですけれども、そのときは西日本豪雨であったり、大型台風の到来ということで「災」という字が選ばれたそうです。
今年も非常に自然災害が多くて、被災された方々には一日も早い復興・復旧をご祈念したいなと思っています。
それでは、12月定例会に当たり、大きく二つの項目を質問させていただきます。
一つ目は、先ほども少し述べましたけれども、自然災害が非常に今年は多かったということで、少し風水害についてご質問をさせていただきます。二つ目は、ホッケー競技の環境整備に関してお尋ねいたします。市長を初め執行部の皆さん、よろしくお願いいたします。
大項目1、風水害について。
まずもって、台風19号被災地支援に行かれました彦根市の30名の職員の方々、また、送り出し、職場を守られた職員の皆様、本当にありがとうございました。支援活動報告会の中でも、この経験を共有、伝えることが重要であると言っておられたことに私も非常に共感をいたしました。
また、連日のニュースの中で
ハザードマップの正確性が実証されたとの多くの報道がございました。やはり平常時にいかに備えをしっかりしておくかということが非常に重要であると私自身も再認識したところでございます。
彦根市においても、さまざまな災害対策に平常時から取り組んでいただいているとお聞きしております。改めて滋賀県、彦根市の現状を知りたく、以下の質問をさせていただきます。
中項目1、
ハザードマップから見た避難のあり方について。
先にも述べたとおり、
ハザードマップの正確性が実証される一方で、少し課題もあるかなという報道がありましたので以下の質問をさせていただきます。
細項目1、第1避難所は適切なのか。
現在、各地域において第1避難所として学区内の小学校が設定されています。
ハザードマップから見て第1避難所は適切なのか、見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
5 ◯議長(馬場和子さん)
市長直轄組織危機管理監。
6
◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 災害時に開設する
指定緊急避難場所は、切迫した災害の危険から逃れるための場所または施設であり、市民の身近な場所にバランスよく配置する方針としておりますことから、市内では63カ所を指定しています。
指定に当たっては、
アセスメント調査の結果や
ハザードマップをもとに、条件を満たし、市民にとって認知度の高い施設を選んでいますが、災害の種類によって使用できる場所や建物が異なります。
例えば、100年に一度の大雨が降った際、浸水するおそれがある学校では、校舎の2階以上を水害時の
指定緊急避難場所としております。
また、災害発生時に全ての
指定緊急避難場所を一斉に開設するのではなく、災害規模に応じて順次開設することとしておりますので、平成30年台風21号の際は、台風が接近する前から公民館など7施設を自主避難施設として開設し、暴風警報が発表される少し前に17小学校を開設いたしました。
指定緊急避難場所の選定には一定の基準を設けており、開設についても災害の規模や種類によって臨機応変に対応しているところですが、さきの災害により得られた教訓として、避難場所への道路の状況や避難場所での駐車場の状態も含めて、総合的に考慮した上で、できる限り
ハザードマップから見て適切な運用に努めてまいりたいと考えております。
7 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
8 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。
細項目2に移ります。
ハザードマップから見た新たな避難所を設定し、市民に周知する必要があると考えるんですけれども、当局の見解をお聞かせください。
9 ◯議長(馬場和子さん)
市長直轄組織危機管理監。
10
◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君)
指定緊急避難場所は市民の身近な場所にバランスよく配置する方針としているため、地域による偏りや過不足がないよう考慮した上で選定しており、現状は適切であると考えておりますが、適当な施設があれば、彦根市防災会議に諮り、彦根市地域防災計画に反映してまいりたいと考えております。
また、新たに
指定緊急避難場所を指定した場合には、市民に周知を図ってまいります。
11 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
12 ◯15番(森田 充君) 再質問を一つさせていただきます。
今回
ハザードマップの正確性ということで私も少し
ハザードマップを見させていただきました。私が今住んでいる近くにあります城陽小学校を
ハザードマップで見ますと、浸水深さが1.0から2.0メートル未満の区域に入っていたんですけれども、そういう場合は、そこの施設まで行ければ、2階に上がるなりして十分に活用できるかなと思うんですけど、避難する際が少し危険なのかなと思います。そういうところについて見解の方をお聞かせ願いたいんですけれども、よろしくお願いいたします。
13 ◯議長(馬場和子さん)
市長直轄組織危機管理監。
14
◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 先ほどもお答えしましたとおり、避難場所の開設に当たりましては、周囲の状況も勘案した上で開設することとしております。今ほどおっしゃいましたように、城陽小学校では浸水深さが1メートルから2メートルある場合に、道路なども冠水のおそれがあった場合はどうするかということですが、そういう状況も見極めて避難場所の開設をしていきたいと思っておりますし、皆さん、ちょっと勘違いされているところがあって、我々の方も周知を図っていかなければならないんですが、自分の住んでいる学区の、例えば小学校等しか避難できないと思っていらっしゃる向きもあるように見受けられますので、そのあたりは近くの、最寄りの安全な場所に避難していただくように、あわせて周知も図ってまいりたいと思っております。
15 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
16 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。ぜひしっかりと周知を図っていただいて、誤解があっては絶対にだめなことなので、周知の方をよろしくお願いいたします。
中項目2に移らせていただきます。
ダムの緊急放流についてということで、今回の台風では想定外の雨量によってダムの緊急放流というのがマスコミの方でもクローズアップされましたので、以下の質問をさせていただきます。
まず細項目1なんですけれども、ダムの役割についてということでお伺いします。よろしくお願いいたします。
17 ◯議長(馬場和子さん)
市長直轄組織危機管理監。
18
◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) ダムは目的によって大きく、治水ダム、利水ダム、多目的ダムの三つに分類されます。
まず、治水ダムは、洪水のときに水をためて下流の川へ水量を減らし、洪水による被害を軽減させる洪水調節を目的としたもの。
次に、利水ダムは、洪水調節機能はなく、上水道、工業用水、農業用水、発電など利水を目的としたもの。
最後に、多目的ダムは、洪水調節機能と利水の両方を目的としたものであります。
本市を流れる河川のダムでは、宇曽川ダムは治水ダム。芹川ダム、犬上ダム、永源寺ダムは利水ダムであります。
19 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
20 ◯15番(森田 充君) 細項目2に移らせていただきます。
ちょっと基本的なことをお伺いはするんですけれども、今回話題となりました緊急放流の定義を少しお伺いしたいんですけれども、よろしくお願いいたします。
21 ◯議長(馬場和子さん)
市長直轄組織危機管理監。
22
◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 緊急放流とは、今回メディア等では使用されていましたが、行政機関では、治水ダムにおける異常洪水時防災操作と言われているもので、大きな出水によりダムの洪水調整容量を使い切る可能性が生じた場合、放流量を徐々に増加させ、流入量と同じ流量を流下させる操作を指します。
なお、利水ダムは治水を目的としておらず、流入量をそのまま放流するため、「緊急放流」という言葉は使用されていないものと認識しております。
23 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
24 ◯15番(森田 充君) 細項目3に移らせていただきます。
近隣にあります犬上ダム、宇曽川ダムの貯水量というのを少し教えていただきたいんですけれども、よろしくお願いいたします。
25 ◯議長(馬場和子さん)
市長直轄組織危機管理監。
26
◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 犬上ダムの総貯水量は450万立方メートル。宇曽川ダムの総貯水量は290万立方メートルであると、管理主体である土地改良区および県から聞いております。
27 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
28 ◯15番(森田 充君) 細項目4に移らせていただきます。
それでは、緊急放流に至る貯水量というのはどうなっているのか、教えていただけますか。よろしくお願いいたします。
29 ◯議長(馬場和子さん)
市長直轄組織危機管理監。
30
◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 犬上ダムは利水ダムであるため、いわゆる緊急放流はありませんが、総貯水量450万立方メートルのうち、ダムにたまる土砂の容量を除いた実際にためることができる有効貯水量360万立方メートルを超える流入量がある場合、放流されることになります。
また、宇曽川ダムは総貯水量290万立方メートルですが、ダムにたまる土砂の容量を除いた実際にためることができる有効貯水量は260万立方メートルであり、その8割を超えた段階で、いわゆる緊急放流に向けての準備に入るとのことを県から聞いております。
31 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
32 ◯15番(森田 充君) 細項目5に移らせていただきます。
その場合の市民の避難時間はどの程度の時間が確保されているんでしょうか。お教えください。
33 ◯議長(馬場和子さん)
市長直轄組織危機管理監。
34
◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 本市では、各ダムの管理事務所とホットラインを築いており、放流される場合は事前に連絡をいただいております。
犬上ダムで放流される際には少なくとも1時間前に、また、宇曽川ダムにおいては約3時間前に連絡がありますので、その時点でホームページや
メール配信システム、防災アプリを初めとした
各種情報伝達手段を用いて市民の皆様に情報を発信しています。
なお、情報伝達の際には、放流によって河川の水位がどの程度になるのかの目安も記載し、避難行動をとるかどうかの参考としていただけるような、わかりやすい広報に努めております。
35 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
36 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。
1点再質問をさせていただきます。今ご答弁いただいたとおり、この緊急放流というのは、しっかりと市民の避難時間を確保して放流することというのが大前提ということでよろしいんでしょうか。よろしくお願いいたします。
37 ◯議長(馬場和子さん)
市長直轄組織危機管理監。
38
◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) いわゆる緊急放流につきましては、今ほどおっしゃいましたように、避難できる時間を十分に見て、されると聞き及んでおります。
39 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
40 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。
今回、神奈川県の方で城山ダムというところがあったと思います。流域住民に避難を促すために原則3時間前に周知をされるということでお聞きしております。こちらの方、管理事務所が発生の12日の午後1時過ぎに「午後5時から緊急放流」ということを周知されたんですけれども、雨量が予測より下回って、4時には「開始を遅らせる」となってございます。
また、その後、予想以上に雨が降ったということで「午後10時から開始をする」という発表があったんですけれども、30分早い放流になったということもお聞きしております。しっかりとその辺も、避難時間がしっかり確保できるように周知をよろしくお願いいたします。
それでは、次、中項目3に移らせていただきます。
災害廃棄物の処理についてということで、細項目1、彦根市はいち早く
災害廃棄物処理計画を作成していただいているとお聞きしておりますが、災害廃棄物の処理場所は何カ所あり、場所を教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
41 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。
42
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 平成30年9月に策定いたしました彦根市
災害廃棄物処理計画においては、大規模な地震や風水害で発生する災害廃棄物に対応するために必要となる収集運搬体制、処理方針などを定めています。
その中で、災害廃棄物を円滑・適正に処理するため、処理前の分別や保管を行う仮置き場を彦根市の市有地の中から9カ所、候補地として選定しております。
具体的には、日夏町の荒神山公園、開出今町の庄堺公園、鳥居本町の鳥居本公園、八坂町の多景公園、彦根市と米原市にまたがります旧湖城荘跡地、和風荘跡地、松原町の網代口用地、開出今町の開出今用地、西今町の福満公園を挙げております。
43 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
44 ◯15番(森田 充君) 細項目2に移らせていただきます。
こちらの方も災害状況によって使用できない場所等も発生すると想定できますけれども、代替地についてはどのようにお考えか、お聞かせください。
45 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。
46
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 仮置き場につきましては、いずれも公園や空き地などの市有地で一定の面積が確保できるものを候補として示しておりますが、避難場所や仮設住宅の利用も想定されることや、付近の住宅への配慮、住民の理解も必要となること、被災状況によっては必要面積に対して確保できる面積が不足することも考えられることから、他の公有地や民有地など市有地以外の土地も含めて候補地を引き続き選定していく必要があると考えております。
47 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
48 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。
災害廃棄物については、やはりまだ災害廃棄物の処理が、どこの地方自治体も終わっていないというニュースをよくお聞きします。場所の設定も非常に重要なんですけれども、やはり捨て方とか、そういうところも周知をしていただいて、有事の際には少しでも、一日でも早く復旧ができるような体制をつくっていただきたいなと思っています。
防災というところ、非常にさまざまな機関でご尽力いただいて事前の準備をしていただいていると思うんですけれども、市民の皆さんにしっかり伝えるということではなくて、伝わるということで、そこの認識を持って私自身も進めていきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、大項目2に移らせていただきます。ホッケー競技の環境整備等に関して。
先月、開催されましたホッケーの2019全日本中学生都道府県対抗11人制選手権大会で滋賀県代表の男子が7年ぶりの5回目の優勝、そして女子が3年ぶり6回目の優勝をされました。男女そろっての優勝は初めてであり、快挙をなし遂げていただいた両チームに心からの賛辞を贈りたいと思います。両選抜チームには地元の彦根南中学校の生徒も男子10人、女子7人が選出されて活躍をいただきました。
さて、平成26年9月定例会におきましては、「彦根市内にホッケー専用プレイフィールドの整備を求める請願書」が全会一致で採択されており、これまでの多くの議員の方々から請願に対する見解や整備に関しての質問がされました。今回、男女アベック優勝という結果を受けて、改めて以下の質問をさせていただきます。
中項目1、滋賀県の男女ペア優勝の快挙について。
先ほども申しましたとおり、滋賀県のホッケー選抜チームが男女ペア優勝をされました。この結果から当局の見解を伺います。
細項目1、まず市長に対して質問をさせていただきます。今回の男女ペア優勝の結果を受けての見解をお尋ねいたします。よろしくお願いいたします。
49 ◯議長(馬場和子さん) 市長。
50 ◯市長(大久保 貴君) 森田議員のお尋ねにお答え申し上げます。
今ご紹介をいただきましたとおりに、南中の生徒の皆さんが大いに活躍をしてくださって、男女アベック優勝ということで大変喜ばしいことだと思っております。
5年後、当地が国体の主会場をお受けすることになりますが、米原市がホッケーに関しては主会場となっていくわけですが、大いに活躍をしていただけると期待をしております。
51 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
52 ◯15番(森田 充君) 細項目2に移らせていただきます。
教育長にも同様の質問ですが、今回の男女ペア優勝の結果を受けての見解をよろしくお願いいたします。
53 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
54 ◯教育長(西嶋良年君) 南中学校の生徒たちも滋賀県代表チームのメンバーとして出場した全国大会におきまして、男女そろって日本一の栄冠をかち取られたことを大変誇りに思っております。
また、保護者を初め、今までホッケーの指導や普及に努めていただいた方々にとっても大きな喜びであったと受けとめているところでございます。
この快挙は、ほかの部活動の生徒たちにも大きな希望と活力を芽生えさせたものと確信しておりますし、南中学校のみならず、市内の小・中学生にとりましても大きな励みや目標となったのではないかと考えております。
55 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
56 ◯15番(森田 充君) 細項目3に移らせていただきます。
教育委員会の方々やホッケー協会の皆さんの大変なご尽力もありましたが、選手側のメンバーの都合がつかず、現時点では市長への表敬訪問がかなっていないとお聞きしております。今後、表敬訪問の調整は行っていただけるのでしょうか。よろしくお願いいたします。
57 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。
58 ◯教育部長(岸田道幸君) 優勝されました全日本中学生都道府県対抗11人制ホッケー選手権大会は、通常の中学校単位の出場する6人制大会とは異なりまして、参加資格は原則として各都道府県の男女1チームずつとされていることから、南中学校の単独チームではなく、米原市や長浜市の選手も含めた滋賀県の混成チームとして出場されたものでございます。
市長への表敬訪問については、担当課から提示いたしました日程で調整がつかなかったため、現時点では実現しておりません。
しかしながら、この全国大会の男女アベック優勝という結果は大変輝かしい成績であり、本市といたしましても、生徒や保護者の方等との調整が可能であれば、市長との面談の実現に向けてつなげていきたいと考えております。
59 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
60 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。教育委員会の担当課の方であったり、ホッケー協会の方々には日程調整等ご尽力いただくことになると思うんですけれども、中学生の選手のみんなも非常に市長にお会いすることを楽しみにしているとお聞きしていますので、ぜひ調整の方、大変ではございますが、よろしくお願いいたします。
細項目4に移ります。
ぜひ市長への表敬訪問を実現させていただきたいところではございますが、かなわない場合、仮庁舎への懸垂幕の設置であったり、功績をたたえていただきたいと考えておりますが、その辺の見解をよろしくお願いいたします。
61 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。
62 ◯教育部長(岸田道幸君) 今回の結果は大変輝かしい成績であり、本市といたしましても、既に報道機関への資料提供は行っておりますが、市ホームページや「広報ひこね」への掲載などメディア媒体を活用し、市民に広く周知していきたいと考えております。
63 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
64 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。周知の方をよろしくお願いいたします。
中項目2に移らせていただきます。
先ほどもございましたように、輝かしい成績を残してくれた男女ホッケー部の練習環境についてお尋ねいたします。
細項目1、選抜チームには南中のホッケー部から選手が選出されております。そこで、南中ホッケー部の主たる練習場は南中学校正門左横のスペースに人工芝が敷かれている程度でございます。最近では、平成31年2月定例会で野村議員の質問に対する答弁で、中学校正門左横と須越町民グラウンド、そして予算化されている聖泉大学のグラウンド、伊吹運動公園だとお聞きしております。現在の主たる練習場所というのはどこなのか、お聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
65 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。
66 ◯教育部長(岸田道幸君) 南中学校ホッケー部の主たる練習場所は、南中学校正門左横とハンドボールコートでございます。なお、ハンドボールコートは、土曜日・日曜日等の休日にほかの部活との調整を行い使用しております。また、伊吹運動場等の校外の施設も使用しているところでございます。
67 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
68 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。
細項目2に移らせていただきます。
中学校正門左横と須越町民グラウンド、それと聖泉大学のグラウンド、伊吹運動公園の使用状況について教えていただくようによろしくお願いいたします。
69 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。
70 ◯教育部長(岸田道幸君) 練習場所の使用状況につきましては、本年4月から11月末までの回数ですが、須越町民グラウンドは2回、聖泉大学のグラウンドは0回です。伊吹運動場は34回使用しております。校内の使用状況につきましては、ハンドボールコートは18回、正門横は平日は週4回程度使用しているという状況でございます。
71 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
72 ◯15番(森田 充君) 細項目3に移らせていただきます。
主たる練習場所と各練習場所の使用頻度というのは明らかになりましたけれども、この練習環境が最善だと今お考えでしょうか。お聞かせください。
73 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。
74 ◯教育部長(岸田道幸君) 南中学校のホッケー部に限らず、市内全ての中学校の部活動は、限られた敷地の中で、それぞれの部が譲り合い、工夫しながら活動をされています。
南中学校ホッケー部は、伊吹運動場人工芝ホッケー場などの外部施設の使用料を予算化し、支出していること、また、地元を初めとする関係各位のご尽力によりまして、平成29年7月から須越町民グラウンドを使用させていただいていることなど、今できる条件の中で活動されているものと考えております。
75 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
76 ◯15番(森田 充君) ありがとうございました。
中学校の部活動であったり、今は中学校の部活動には所属せず、クラブチームでさまざまなスポーツをやられている中学生の方がおられると思います。そのクラブチームと部活動というところ、定義の方も少し勉強させていただいて理解はできるんですけれども、先ほども練習の頻度ということで、やはり南中学校の人工芝のところが練習回数は一番多いのかなと思っています。
選手の方とかにもお聞きしますと、試合のときに使うグラウンドのコンディションとやはり少し環境が違って、ボールの転がり方も少し違うともお聞きしております。
また、昨日も少し南中のホッケーのグラウンドを見てきたんですけれども、やはり人工芝が継ぎはぎになっている状況になっておりますので、非常に難しいところではあるんですけれども、人工芝の見直しも今後はぜひ考えていただければなと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、中項目3に移らせていただきます。
平成26年9月定例会の請願書に対して、全会一致で採択された請願書の見解や取り組みについてお尋ねいたします。
皆さんのお手元に請願書の写しが配付されていると思いますので、お読み取りをよろしくお願いいたします。
細項目1です。平成26年9月定例会にて全会一致で採択された請願書に対する市長の見解は、過去多くの議員さんから質問されていますが、21期の議会で改めてお尋ねいたします。よろしくお願いいたします。
77 ◯議長(馬場和子さん) 市長。
78 ◯市長(大久保 貴君) 平成26年9月の定例会で採択されたホッケー専用フィールドについて、これまでご答弁を申し上げてまいりました繰り返しになってしまいますが、願意は十分理解をしておりますが、これが多額の費用を要するということもございますので、国体後の課題と捉えております。
現時点でホッケーの施設に対しまして、引き続き、実現可能な条件のもとで、近隣の既存施設の活用や外部施設の利用料負担等を通じまして、練習環境の整備に努めてまいりたいと考えております。
79 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
80 ◯15番(森田 充君) 細項目2に移らせていただきます。
同様の質問ではございますが、西嶋教育長としての答弁は初めてとなりますので、全会一致で採択した請願書に対する教育長の見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
81 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
82 ◯教育長(西嶋良年君) 市長がさきにお答えしましたとおり、私も本請願のホッケー専用プレイフィールドの整備につきましては、国体後の課題の一つと認識しております。
教育委員会としましては、まずは南中学校ホッケー部の練習場所についての対応が必要であると考えておりますので、人工芝での練習環境を確保するために、外部施設の使用料の予算化は継続してまいりたいと考えております。
また、ホッケー協会を初めとする関係各位のご尽力によりまして、須越町民グラウンドも使用をさせていただいている状況でございますので、今後も継続して使用できるようお願いをしていまいりたいと考えております。
以上でございます。
83 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
84 ◯15番(森田 充君) 細項目3に移ります。
平成31年の2月定例会の野村議員の質問に対し、「ホッケー専用フィールドの整備につきましては、庁内での検討を踏まえ、国体後の課題としておりまして、現在のところ、予算措置の予定はございませんが、南中学校ホッケー部の練習場所につきましては、引き続き対応していくとともに、庁内また他の自治体の状況などの情報収集は継続してまいります」と答弁されております。「国体後の課題」とはどのような意味なのでしょうか、お聞かせください。
例えば2024年の国スポ・障スポ開催後に速やかに検討されるのか、ただ単に課題をそこから挙げられるのか、具体的なお答えをよろしくお願いいたします。
85 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。
86 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市では、新市民体育センターを初めとした国体関連の大型事業等、早急に完了しなければならない事業について優先的に取り組んでいくということで、これまでからもお答えしているとおりでございます。その上で、ホッケー競技場のみならず、社会体育施設の整備につきましては、国体後の課題と位置づけているものでございます。
2024年の国スポ・障スポ開催後の検討予定につきましては、現時点では明言することはできませんが、国体関連の大型事業が一定収束に向かえば、市全体の施設整備の中で優先度合いについて改めて整理する必要があり、各競技の特性、競技者の競技環境の状況等、あらゆる角度から検討を踏まえて対応してまいりたいと考えております。
87 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
88 ◯15番(森田 充君) ありがとうございました。
本日は大きく二つの質問をさせていただきました。一つは風水害について、もう一つはホッケー場の環境整備についてということでご質問をさせていただきました。二つに共通するところが少しあるのかなと思っていまして、やはり平常時にしっかりと、防災であれば備えをする、2024年に国体がまいります。市長もさまざまなスポーツに力を入れて、彦根市での主会場の開催を成功させたいということも常々言っておられると思うんですけれども、また、直前の盛り上がりだけではなくて、今まだ2019年というところではありますが、今から少しずつ盛り上げていって、ぜひ2024年の国体が盛り上がるようにしていきたいなと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
89 ◯議長(馬場和子さん) 11番和田一繁さん。和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
90 ◯11番(和田一繁君) それでは、私から大きく3点ご質問をさせていただきます。執行部側の前向きな答弁をいただきますようよろしくお願いをいたします。
大項目1、琵琶湖保全再生施策に関する計画について。
滋賀県が主体として、国民的資産である琵琶湖を健全で恵み豊かな湖として保全・再生を図り、近畿圏における住民の健康な生活の環境の保持、健全な発展に寄与すること、あわせて湖沼がもたらす恵みを将来にわたって受け取ることができる自然と共生する社会の実現に資することを目的としている琵琶湖保全再生法の施行から4年が経過しております。
琵琶湖の保全および再生に関する基本方針を定め、琵琶湖の保全および再生に関して実施すべき施策に関する計画を策定し、その実施を推進する等の措置を講ずることを通じて、琵琶湖の環境の現況を踏まえつつ、重点事項に取り上げております琵琶湖保全再生施策に関する計画につきまして、約15キロ琵琶湖湖岸を有する当市として、どのように認識し、実践されているか、お伺いいたします。
中項目1、琵琶湖を守る取り組みについて。
琵琶湖保全再生施策に関する計画の中で、琵琶湖の保全・再生に向けた「守る」取り組みと琵琶湖を「活かす」取り組み、そして、それらに「支える」取り組みを加えて好循環をさせることによって琵琶湖と人とのよりよい共生の関係をつくっていくとされております。
具体的な守る取り組みとして、水源林整備保全や流木・土砂対策、ニホンジカ・カワウの鳥獣害対策、ヨシ群の保全・再生、外来動植物・水草対策などが取り組まれております。
細項目1、まず、琵琶湖保全再生施策の計画につきまして市の見解をお尋ねいたします。
91 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。
92 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 琵琶湖保全再生施策の計画につきましては、琵琶湖の保全および再生に関する方針の趣旨に示されている、国民的資産である琵琶湖を健全で恵み豊かな湖として保全・再生を図るため、滋賀県が計画を策定して、県とともに県内市町が、多様な主体の参加と協力を得て、下水道・農村下水・浄化槽の整備、農地の保全整備・維持管理、外来性動植物被害の防止、環境に配慮した農業の普及、琵琶湖を活かした観光振興など、琵琶湖を「守る」取り組みと「活かす」取り組みを県と市が総合的・効果的に推進するものであると考えております。
93 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
94 ◯11番(和田一繁君) 細項目2、施策後、市として実践した琵琶湖を守る取り組みについてお尋ねいたします。
95 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。
96
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 琵琶湖保全再生施策に関する計画策定後に市が実践した琵琶湖を守る取り組みとしては、県の計画策定以前から行っていることではありますが、外来動植物による被害防止のための、市民団体、市民、学生などのボランティアとともに実施しましたナガエツルノゲイトウの駆除作業や、7月1日の「びわ湖の日」を基準日として実施してきた「びわ湖の日環境美化活動」があります。
また、新たな取り組みといたしましては、琵琶湖の水上バイクや湖岸のバーベキューごみ放置対策として、松原水泳場を含む湖岸緑地一帯で、滋賀県の指導により、市が地元の方々とともに、レジャー客へのマナーアップキャンペーン活動を平成29年度から毎年夏期に実施しております。
97 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
98 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。
それでは、細項目3、湖岸へのごみ漂着について県と実践している取り組みはということで、台風19号を初め大雨による水害が近年多発しております。河川の氾濫、大量の流木や枯れたヨシやそのほかのごみなどが湖岸に漂着し、美しい景観を壊しております。漂着したごみなどは、地元ボランティアや市民団体、学生たちが協力して回収作業をされております。もちろん市だけではなく、県全体での問題として捉える必要があると思います。
保全再生施策にも、流木対策も守る取り組みとして重点事項で取り上げております。ごみ漂着の処理を含め、県と実践している取り組みをお聞かせください。
99 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。
100
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 琵琶湖岸に漂着する流木やヨシ、散在性ごみは、特に台風時の大雨などにより、大量に打ち上げられております。
県と実践しております取り組みとしましては、先ほども申し上げましたが、「びわ湖の日」に合わせた環境美化活動におきまして、県、市民、事業者、団体とともに湖岸の清掃活動を行っております。
101 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
102 ◯11番(和田一繁君) 再質問ですけれども、このようなごみの処理等の費用に関しましては、こちらの方は県とか市で減免になっているのでしょうか。
103 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。
104
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) このボランティア活動等で集めましたごみにつきましては、清掃センターの方で回収をさせていただいております。
105 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
106 ◯11番(和田一繁君) その場合の費用はかかる、かからない、その点をお願いいたします。
107 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。
108
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 通常でしたら、清掃センターにごみを運んでいただきますと手数料等がかかってまいりますが、ボランティア活動等湖岸清掃におきまして出てきたごみにつきましては、減免という形でさせていただいております。
109 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
110 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。
細項目4、次年度以降、市として独自の施策で琵琶湖を守る取り組みの考えについてお伺いいたします。
111 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。
112
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 本市といたしましては、新たな取り組みについては今のところ考えておりませんが、現在取り組んでおります「びわ湖の日環境美化活動」を引き続き滋賀県とともに、市民、事業者、団体などの協力を得ながら実施してまいりたいと考えております。それによって琵琶湖の美しい自然を守ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
113 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
114 ◯11番(和田一繁君) ぜひともよろしくお願いいたします。
中項目2、琵琶湖を活かす取り組みについて。
この琵琶湖保全再生施策に関する計画の重点事項、琵琶湖を活かす取り組みが幾つかございますけれども、その中で、今回は「体験・体感による琵琶湖とのふれあい推進」、エコツーリズムや琵琶湖と親しむスポーツ等の推進の重点事項ということを中心に質問をさせていただきます。
細項目1、まず、施策後、市として実践した琵琶湖を活かす取り組みについてお尋ねいたします。
115 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
116 ◯産業部長(辻 宏育君) お答えいたします。
平成29年3月の琵琶湖保全再生施策に関する計画の策定後に、観光施策として琵琶湖を活かす新たな取り組みは実施しておりませんが、これまでから、水泳場の開設のほか、花火大会の開催、鳥人間コンテストの開催支援を行っているところでございます。
117 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
118 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目2、今後、松原水泳場、新海浜水泳場を活かす考えはあるのかということで、昨年、松原水泳場には5,278人、新海浜には5,313人の利用者がありました。琵琶湖保全再生施策に関する計画において、先ほど言いましたように、琵琶湖を活かす取り組みの中で、体験・体感による琵琶湖とのふれあい推進、人と自然、琵琶湖、人と人とのつながりを通じて環境に関心を持つ人を育て、地域の魅力を再発見し、見直すことで地域を元気にするエコツーリズムや琵琶湖と親しむスポーツ等の推進も重点事項ということでうたわれております。
実際に大津市、守山市では、県に対して、琵琶湖湖畔、砂浜等を活かす事業としてカフェテラス等の設置の運用に関して既に申請書を提出されております。琵琶湖の保全及び再生に関する法律の施行により、琵琶湖湖畔、砂浜などを活かす活動の規制緩和がされ、縛りが大きく変わっていると思います。そこはやはり大津市、守山市、高島市さんなどは、琵琶湖を活かす取り組みを既に始めていらっしゃいます。今後、松原水泳場、新海浜水泳場を活かす考えはあるのか、お尋ねいたします。
119 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
120 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市では、夏の観光シーズンにおけるレクリエーションの場の提供を目的に、毎年7月中旬から8月中旬の約1カ月間、琵琶湖を管理する滋賀県に占用の許可を得て、松原水泳場および新海浜水泳場を開設しているところでございます。
いずれの水泳場におきましても、レジャーやニーズの多様化により、利用者数は減少の傾向にあり、二つの水泳場を合わせた利用者数が、ピーク時の昭和53年には45万人を超えておりましたが、本年度は約9,600人と1万人を切っている状況でございます。
また、いずれの水泳場においても、立地的に住宅やアパート、福祉施設等に近接している状況にあり、地元の自治会から違法駐車や水上バイク・プレジャーボートによる騒音、違法バーベキュー、ごみ放置等への対策を求められ、どちらかといえば周辺住民の生活環境維持の側面が強くなってきているのが現状でございます。
現時点においては、市として新たな取り組みの構想はございませんが、滋賀県が策定された琵琶湖保全再生施策に関する計画においては、琵琶湖の価値を守りつつ、琵琶湖と人とのよりよい共生関係を目指していて、観光振興に当たっても、ルールやマナーを守りながら楽しむことを前提とされていることから、水泳場を活かした新たな取り組みを実施する場合には、地元住民への影響や協力などにも配慮していく必要があると考えているところでございます。
121 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
122 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。
再質問ですけれども、先日、第11回の子ども議会でも、子ども議員から「みんなが楽しめる水泳場をつくりたい」、また「琵琶湖で遊べる施設を増やしてほしい」など、切実な思いのこもった質問がございました。市として、松原に関しましては、いろいろ都市公園とかがございますけれども、調整して水泳場を、今後、滋賀県としても琵琶湖を活用していこうよということで、活かす取り組みがなされております。
実際に他市では、いろんな活用をされています。この法律をうまく利用して活かしていく考え、再度当局としての、今後検討していただけるのか、そのあたりをお伺いさせていただきます。
123 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
124 ◯産業部長(辻 宏育君) 後ほどのご答弁にも関係するところがございますけれども、現在、市として、どのような形で活用していくかという具体的な案といいますか、考えは今のところございませんけれども、今後、本市の観光振興計画においても、中間年を迎えることもございますので、そういったところで、今後のあり方といいますか、どういった形で琵琶湖を活かした観光施策をつくっていくかということを、観光コンテンツづくりは必要だと考えているところでございます。
125 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
126 ◯11番(和田一繁君) ぜひとも、後ほどつなげていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、細項目3、ウォーターパークなど湖上に浮かぶ遊具で水泳場を活かす考えはということで、こちらは提案になりますけれども、高島市の白ひげ水泳場が期間限定のウォーターパークを設置され、その中に湖上に浮かぶ遊具など、水泳場の中に一つ有料ゾーンを設置して、利用者の増員と、もうける水泳場として活用されております。申請には3年ほど、やっぱりかかったそうなんですけれども、こういった有料ゾーンを設置して、遊具等の設置の考えがあるのかお尋ねいたします。
127 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
128 ◯産業部長(辻 宏育君) 議員ご質問の水泳場へのウォーターパークの設置についてでございますけれども、高島市の白ひげビーチにおきましては、水泳場に併設のキャンプ場を経営されている民間の事業者が、直接、琵琶湖の管理者である滋賀県から占用の許可を受け、営業をされていると聞き及んでいるところでございます。
本市におきましても、琵琶湖を活用した魅力ある観光コンテンツの創出につきましては、彦根市観光振興計画に掲げているところでございます。現在でもクルーズ船の運航など、民間事業者による取り組みが実施されていますが、さらなる観光コンテンツづくりの必要性は感じているところでございまして、平成29年度からは琵琶湖岸における民間事業者による営業活動についての規制が緩和されたことを受け、民間事業者の参入の可能性もあるものと考えているところでございます。
一方で、先ほどご答弁いたしましたとおり、水泳場を活かした新たな取り組みを実施するに当たりましては、琵琶湖の景観維持や地域住民への影響などにも配慮する必要があると考えておりますことから、管理者である滋賀県と連携しながら、民間事業者の参入の可能性も含めまして、今後、研究してまいりたいと考えているところでございます。
129 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
130 ◯11番(和田一繁君) 再質問ですけど、申請とかを踏まえた中ですれば、松原水泳場とかで、そういった遊具を使うことは可能である、できないわけではないということで理解してよろしいでしょうか。
131 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
132 ◯産業部長(辻 宏育君) 今ご質問いただきました件につきまして、実際に許可をされているのは滋賀県の方でございますので、私の方からできる、できないというご答弁は難しいところでございますけれども、現実として既に、先ほどご質問ございましたとおり、白ひげビーチであるとか、そういったところで実施されているという実績がございますので、それを見れば可能であるとは考えられます。
133 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
134 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。滋賀県の担当の方も、申請さえしていただければ、しっかりと協力はしていくということをおっしゃいましたので、そういった可能性をぜひとも探っていただければと思います。
細項目4、彦根市観光振興計画による湖岸を整備した多様な活用提案とは。
彦根市観光振興計画の観光振興に関する基本施策1)で、「21世紀型城下町ならではの魅力ある観光コンテンツの創出」による「湖岸整備による活用や創造的事業者の誘致・育成」とうたわれております。中長期的取り組みとして、「琵琶湖を活用した新たな観光地づくり」と目標を明記されております。この「多様な活用提案」とはどのようなものか、具体的にお答えください。
135 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
136 ◯産業部長(辻 宏育君) 彦根市観光振興計画におきましては、観光振興に関する基本施策の一つとして、「21世紀型城下町ならではの魅力ある観光コンテンツの創出」を掲げ、その中長期的な取り組みといたしまして、「琵琶湖岸を活用した新たな観光地づくり」、「湖岸を整備した多様な活用提案」を掲げておりまして、観光振興計画の策定時に、委員から、例えばでございますけれども、琵琶湖岸における遊歩道や公園、眺めのよいカフェの整備などが考えられるとの案をいただいたところでございます。
現在のところ、そういったことについての実現はできておりませんけれども、今後、滋賀県とも連携しながら、民間提案も含め、琵琶湖の活用について検討していく必要があると考えているところでございます。
137 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
138 ◯11番(和田一繁君) 観光振興計画にもしっかりと「琵琶湖を活用した新たな観光地づくり」という形も明記されておりますので、そのあたり、しっかりと今後の観光振興計画の進捗にもございますけれども、よろしくお願いいたします。
それでは、細項目5、次年度以降、琵琶湖岸・浜辺を活かす取り組みの考えはあるのか、お尋ねいたします。
139 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
140 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほどのご質問にもお答えしましたとおり、観光施策として、次年度以降に琵琶湖を活用する取り組みについての具体策はございませんけれども、琵琶湖の活用については、彦根市観光振興計画にも基本施策として掲げている取り組みでございます。鳥人間コンテストの支援や水泳場の開設など、従来の取り組みと合わせまして、琵琶湖を活かす観光のあり方などについては、滋賀県とも連携しながら、また、地元住民の皆様のご理解も得ながら、引き続き研究をしてまいりたいと考えているところでございます。
141 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
142 ◯11番(和田一繁君) そのあたりはしっかりと、大津市、守山市など、そのように琵琶湖を活かす取り組みの方も既に申請もされているということでしておりますので、ぜひとも、やはり日本一の琵琶湖、また、この琵琶湖を活用する、利用することによって、子どもたちが琵琶湖の自然の恵みであったりとか、環境を考えたりとか、今なかなか、そういったところに、琵琶湖に行かない子どもたちが結構多いと思いますので、そういった意味でも活かす取り組みを進めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、大項目2、令和における彦根市観光振興計画の進捗について。
彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中の施策の一つであります彦根市観光振興計画の進捗について、平成28年度から令和7年度まで、10年間のスパンで策定されております。彦根市観光振興計画では、まず、このときは平成32年ですから令和2年ですね、令和2年までに観光消費が及ぼす市内経済波及効果を平成25年度数値の1.5倍に引き上げると、当面の目標とされております。
そこで、中項目1、彦根市観光振興計画に関する基本施策について。
細項目1、令和3年度以降の観光振興計画の経済波及効果による数値目標をお尋ねいたします。
143 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
144 ◯産業部長(辻 宏育君) 平成28年3月に策定いたしました彦根市観光振興計画における経済波及効果の数値目標は、基準年と設定いたしました平成25年の266億円を、計画最終年度の令和7年度をめどに倍増させることとしているところでございます。
145 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
146 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目2、どのような形で数値目標を策定するのか、お尋ねいたします。
147 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
148 ◯産業部長(辻 宏育君) 彦根市観光振興計画は、平成28年度から令和7年度までの10年間の計画でございまして、来年度はあくまで中間年度の見直しと位置づけているところでございます。このことから庁内特別委員会の立ち上げ等は考えておりませんが、彦根観光協会や近江ツーリズムボードなど、関係団体のご意見等をいただきながら、これまでの取り組み実績や経済効果測定調査に基づく結果をもとに検証を行い、それを踏まえて、今後の目標や取り組み内容を策定してまいりたいと考えているところでございます。
149 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
150 ◯11番(和田一繁君) 再質問です。では、その前回のように有識者、多分特別顧問を中心として庁内に委員会を立ち上げられていたと思いますけれども、今回は基本的には委員会は立ち上げずに、民間とか、いろんな庁内とかで集めた形でされるということで理解してよろしいでしょうか。
151 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
152 ◯産業部長(辻 宏育君) そのように考えていただいて結構かと思います。
153 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
154 ◯11番(和田一繁君) そういった上で細項目3番にいきます。令和3年度以降の観光振興計画による新たな取り組みは。
令和3年以後の5年間には、2021年のワールドマスターズゲームズ2021関西、2024年には国民スポーツ大会と全国障害者スポーツ大会、それと彦根城世界遺産登録、2025年の大阪・関西万博などビッグプロジェクトが控えております。本市への誘客等、外国人観光客の誘客を含む新たな観光振興計画の取り組みについて、お考えをお尋ねいたします。
155 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
156 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市におきましては、外国人観光客の誘客促進のため、彦根観光協会や近江ツーリズムボードなど関係団体と連携し、観光パンフレットやウェブサイトの多言語化、無料Wi-Fiの設置、トイレの洋式化など、受け入れ体制の整備を進めてまいりました。また、飲食メニューの外国語併記を行うとともに、飲食ガイドブックの発行など、外国人観光客にニーズの高い食のPRも行ってまいりました。
今年度は、観光庁の地域観光資源の多言語解説整備支援事業によりまして、彦根城や彦根城博物館において、外国人旅行者にわかりやすい多言語解説文の作成支援を受けているところであり、作成された解説文につきましては、ウェブや解説シートなどへの展開を検討しているところでございます。
また、びわこビジターズビューローやびわ湖・近江路観光圏活性化協議会など、広域連携によります観光キャンペーンの参加や海外パワーブロガーの招聘による外国人観光客の誘致活動など、積極的なアプローチを展開しています。
さらに、近江ツーリズムボードにおきましては、観光庁の世界水準のDMO形成促進事業により、インバウンドによる地域全体の経済効果を高めるための投資戦略やビジネスモデルを確立するための専門人材を登用し、各専門家の視点による本市へのインバウンド誘客についての支援を受けているところでございます。
令和3年度以降の新たな取り組みにつきましては、現時点で申し上げられませんが、今後におきましても、引き続き受け入れ体制を強化するとともに、体験型コンテンツの造成や積極的な広報活動、また、専門人材による助言や支援も踏まえながら、国内はもとより外国人観光客の誘致に取り組んでまいりたいと考えております。
157 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
158 ◯11番(和田一繁君) 再質問ですけれども、今、令和3年度以降の計画は、まだお話ができないということで、先ほどの特別委員会とも絡んでくると思いますけど、時期的にはいつぐらいから計画の作成をされるのか、お答えください。
159 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
160 ◯産業部長(辻 宏育君) 計画策定につきましては、来年度が中間年に当たりますので、来年度に策定を行っていきたいと考えておりますし、現時点からも、そういったことは十分考えられますので、逐次進めてまいりたいとは考えております。
161 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
162 ◯11番(和田一繁君) 細項目4、10年スパンの中で来年度はちょうど5年を迎えます。前期5年終了時、基本施策の検証、見直しは行うのか、お答えください。
163 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
164 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほどご答弁申し上げましたけれども、来年度が計画の中間年度となりますことから、これまでの基本施策の検証を行いまして、必要な見直しを行ってまいりたいと考えているところでございます。
165 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
166 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。
それでは、細項目5、基本施策に琵琶湖を活かす具体的な取り組みを明記する考えは。
新たなこの先5年間の目標数値を策定した中、彦根市観光振興計画の基本施策の中期的取り組みとして、「琵琶湖を活用した観光づくり」と、先ほど言いましたように明記されておりますが、具体的に、このように琵琶湖を活かす取り組みを明記するお考えがあるのか、お尋ねいたします。
167 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
168 ◯産業部長(辻 宏育君) 琵琶湖を活かす具体的な取り組みにつきましては、現時点で明記するかどうかを申し上げることはできませんけれども、彦根市観光振興計画では、「琵琶湖」を「活用した魅力ある観光コンテンツの創出」を掲げております。このことから、さらなる観光コンテンツづくりにつきましても、来年度に実施する計画の検証や見直しの際に、同時に検討をしてまいりたいと考えているところでございます。
169 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
170 ◯11番(和田一繁君) そのあたりは、ぜひともお願いをいたします。
それでは、細項目6、新たな彦根城の維持管理等、業務委託者との施策における取り組みは。
次年度、新たに業務委託者がかわり、彦根城入城者数も約90万人を目標とする中、国内観光客、外国人観光客など、観光振興計画の中でどのように取り組んでいかれるのか、お尋ねをいたします。
171 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
172 ◯産業部長(辻 宏育君) 彦根城の維持管理業務委託に係る委託事業者につきましては、現在、選定中でございますことから、具体的な連携内容につきましては、事業者選定後に調整させていただくこととなります。
彦根城は本市の中心的な観光資源でございます。観光振興計画におきましても、彦根城や文化財などの「魅力ある観光コンテンツの創出」を掲げておりますことから、国内観光客、外国人観光客のさらなる誘致につなげるため、関係団体も含め、委託事業者と連携をとって進めてまいりたいと考えているところでございます。
173 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
174 ◯11番(和田一繁君) そのあたりは、しっかりとよろしくお願いをいたします。
それでは、大項目3、彦根市のPR活動について。
平成28年9月定例会、また平成30年2月定例会でも、世界遺産登録の推進として滋賀県とのかかわりについて質問をさせていただいております。令和元年のこの定例会で3回目の質問となります。ほぼほぼ私は同じ内容の質問をしているかと思います。なぜ3回も関連した質問をするのか、察していただければと思います。
中項目1、彦根城世界遺産登録における滋賀県との協力体制について。
細項目1、現在、滋賀県のホームページを確認、認識しているのか。
滋賀県のホームページが約1,500万円をかけてリニューアルされております。しかしながら、わかりづらく、県民からは不評であると聞き及んでおります。そこで県に世界遺産登録を推してもらっている、一緒に市と県と進んでいこうとしている市として、このホームページについて世界遺産に関しての確認、認識をされているのか、お尋ねいたします。
175 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
176 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 滋賀県の公式ホームページにおきましては、教育委員会の文化財保護課のホームページに世界遺産のコーナーがございますが、そこで彦根城の世界遺産登録の推進に関する情報が掲載されていることを確認、認識をしております。
177 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
178 ◯11番(和田一繁君) 再質問です。多分、実際見られたと思いますけれども、実際に見ていただいて、初めての方が滋賀県のホームページから世界遺産にたどり着くことができますでしょうか。1点お尋ねいたします。
179 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
180 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) ご指摘のとおり、かなり難しいと私も感じておりますが、探っていけば見られるということで、確かに見にくいところを私も探しましたところ、平成29年の11月26日でこの情報がとまっているということでございます。それにつきましては、県にお願いもするところでございます。
ただ、今年度、滋賀県と彦根市で共同で開催しております滋賀県の文化財講座の第3回目として、7月11日に世界遺産を目指す彦根城をテーマとした講座を開催しております。その情報については、文化財講座のコーナーに掲載されているところでございます。
181 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
182 ◯11番(和田一繁君) 非常に苦しいご答弁なんですけれども、そのまま細項目2にいきますね。滋賀県の公式のホームページからは協力体制が全く見えてきません。その理由についてお尋ねいたします。
過去の定例会におきましても、県のホームページで世界遺産のPRをお願いしてまいりました。当時、世界遺産登録推進担当の前副市長からも、彦根城とその関連資産の世界遺産登録を推進するためには情報発信を充実していただきたいと要望していると、彦根市ならびに滋賀県全体の機運を盛り上げる必要があると答弁をいただいております。
しかし、現在の県のホームページからは、滋賀県にある国宝・彦根城が世界遺産登録に向けて県として協力しているような発信が見えてきておりません。市としても、2024年登録に向けて、彦根城および関連資産の世界遺産登録について方針、方向性が決まっております。彦根城の推薦書原案を県に提出し、県から文化庁にも提出されたのに、推進状況さえ発信をされておりません。彦根市ホームページとのリンクもなく、先ほど言われましたように、平成29年11月26日から全く更新されておりません。
現在、彦根市の取り組みとして、世界遺産検定や1000人委員会の募集等、情報も全く載っていない状況でございます。世界遺産登録に向けて、県からのPRに関しての協力が、こちらの方から見えてきておりません。その理由をお尋ねいたします。
183 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
184 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 彦根城の世界遺産登録作業に関しましては、現在、県から市に専門職員を派遣していただいているほか、共同で学術会議を開催するなど、県と市が連携しながら作業を進めております。しかし、県には、本市のような世界遺産を主たる業務とする室等がなく、文化財保護課記念物係の職員が世界遺産登録業務を兼務されています。おっしゃるとおり、こうした組織のあり方が、県のホームページから協力体制が見えにくい要因の一つではないかと考えております。
185 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
186 ◯11番(和田一繁君) だから同じ質問を3回しているんですね。毎回、同じような回答を答弁でいただいております。
前副市長がいらっしゃったときから、全くやっぱり変わっていないということです。人的なことはまた別として、やはりホームページから全く発信されていない。仮に滋賀県のホームページが世界遺産を発信されていなくても、リンクさえ張ってもらえればそれをワンクリックすれば、彦根市の世界遺産登録のホームページを見ることができる。なぜ滋賀県では全くそれがされていないのか。それは滋賀県がサボっているのか、市の方から強く要請していないのか。そのあたり、どちらなんですか。そのあたり、しっかりとお答えください。
187 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
188 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 先ほども申し上げました、確かにホームページ等はとまったままでございます。それにつきましては、当然、本市の方からお願いはしております。ただ、来年度以降、こういったことのないよう県の方に強く要望してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
189 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
190 ◯11番(和田一繁君) 来年度以降でなくて、本当に今からでも、やはり世界遺産は彦根市だけではなくて、県からしっかりと推薦してもらわなければいけないということも、重々おっしゃっているんですから、そこはしっかりと滋賀県と連携をしながら情報発信ができるように。せっかく今、彦根市の方でも一生懸命、民間も含めて頑張っている中で、滋賀県がそういう発信を全くされていないとなると、やはりモチベーションに関しても下がりますし、そこは早急に対応で、4回目の質問がないようにしていただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。強く申し上げます。
それでは、細項目3、再度、県に対して今後の対応策について具体的にお答えください。
191 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
192 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 彦根城の世界遺産登録の実現に向けて、県と市の取り組みをより一層強化する必要があると認識しております。このことから、県に対しましては、彦根城の世界遺産登録を全県的な課題と捉え、来年度には、県においても彦根城の世界遺産登録を担当する部署を設置し、推薦書原案のさらなる練り直し作業を初め、県のホームページを通じて県内外に対する情報発信に努めていただくなど、より主体的な取り組みを行っていただくよう、県・市の経済団体の代表にもご賛同いただいて、官民あわせて要望しているところでございます。
193 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
194 ◯11番(和田一繁君) 再質問です。リンクだけでも、すぐにでも張っていただくことはできないでしょうか。
195 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
196 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) ただちに県の方と協議させていただいて、前向きに考えていただきますよう検討をしていきたいと思います。
197 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
198 ◯11番(和田一繁君) では、よろしくお願いをいたします。
それでは、中項目2、彦根駅から彦根城までの動線におけるPRについて。
細項目1、市庁舎前工事用パネルのデザインの変更の考えは。
ようやく本庁舎工事も前に進もうとしております。ただ、現在も市庁舎周囲は白い工事用のパネルで覆われております。前回の質問でパネルの活用について提案し、早速、当時の総務部長から市役所周辺の小・中学校に声をかけていただきまして、児童や生徒さんが描かれた絵をラミネート加工され、現在も展示をされております。歩道を歩く市民とか観光客にとりましては、工事がとまっていた、本当に醜い本庁舎を囲むパネルに張ってある児童や生徒さんの作品が少しでも和ませていただいたのは本当によかったと思っております。
会派視察におきまして武雄市や盛岡市の視察にお邪魔したときは、やはり駅前が工事をされており、彦根市庁舎前と同じように工事用のパネルが設置されておりました。ただ、両市は市の春夏秋冬がわかる美しい写真をシールにしてパネル一面に張られ、行事や祭りの風景、パネルを観光宣伝として、うまく活用されておりました。
市民向けのパネルも当然活用も必要ですが、駅から彦根城の動線上にあるパネルを彦根城の美しい写真や#lovehikoの投稿写真、市内の観光スポット、世界遺産登録の啓発、ホストタウン、スペイン女子ハンドボール代表、ひこにゃん、いいのすけなど、デザインを変更してパネルを有効に使い、彦根市をPRすべきと考えますが、見解を求めます。
199 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
200 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 市庁舎前の工事パネルにつきましては、彦根駅から彦根城に向かう観光客の動線上にあることから、宣伝効果の高い場所であると認識しております。
現在は、ご指摘のとおり、市内の小・中学生が描いた絵の掲示に加え、「彦根城を世界遺産に」と表示したパネルを設置し、世界遺産登録に向けた啓発を行っているところでございます。
今後につきましては、工事の進捗や庁内関係部署との調整を図りながら、PR効果の高い掲示物について検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
201 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
202 ◯11番(和田一繁君) そこは工事は1年以上は続くわけですから、シール作成に関しても、いろんな企業協賛であったりとか、あと、企業や個人の方々から協賛等も、名前を若干パネルに入れたりとか、いろんな手法があるかと思います。
やはり懸垂幕とか横断幕というのは、風の問題であったりとかで取り外しとかをしなければいけないんですけれども、シールであるならば、そういった影響もありません。今でもスペイン代表が活躍もしております。来年がホストタウン、オリンピックもございますから、そういったものを大きな写真でPRするのも一つ、市民また観光客にとっても、「彦根市は今こんな活動で、こんなことがあるんだ」ということがわかるように。
ですから、この間、視察に行きましても、四季の写真があると、これからまた春とか秋とか冬とか、この時期に1回行ってみたいというような、そういう写真の、シールのPRの張り方もされておりましたから、そういったところも参考にして、ぜひ有効に活用していただいて。この彦根駅から彦根城の動線となるところの部分で、なかなか観光パンフレット等は最終的には余ったりとかすることが多いと聞きますけれども、やはりこういった固定でシールであると取り外しもできて、いろんな形で情報が発信できるかと思いますので、あわせて、ぜひともこちらの方は進めていただければと思いますので、もう一度お考えだけ、お願いします。
203 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
204 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 今、議員よりご指摘いただきましたとおり、皆さんのご意見をお伺いしながら効果あるPRに努めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
205 ◯議長(馬場和子さん) 和田さん。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
206 ◯11番(和田一繁君) 前回は総務部長はすぐにやっていただいたので、ぜひとも期待しておりますので、よろしくお願いいたします。
これで私の質問を終わります。ありがとうございました。
207 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。
午前10時28分休憩
午前10時43分再開
208 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
7番上杉正敏さん。上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
209 ◯7番(上杉正敏君) それでは、この定例会におきまして、私は3問質問させていただきます。
まず1点目でございます。大項目1番でございます。教員の働き方改革について。
教員の働き方改革については、平成29年6月定例会でも質問させていただきました。教員の働き方改革を進めるに当たって、彦根市教育委員会でも今日までいろいろな取り組みをしてこられたと思います。改めて聞かせていただきます。
全国的にも教員の働き方改革を推進すべく対策がとられています。その中で今回は、愛媛県四国中央市が9月から試験運用開始しました先進地事例を踏まえて以下の質問をさせていただきます。
中項目1、校務支援システムの導入について。
ICTを活用した校務支援システムは、校内をネットワークで結ぶことで、連絡事項やスケジュールの情報共有のほか、児童・生徒の個人情報の一元化管理ができます。
これまで手書きで行っていた通知表や調査書などの事務作業がパソコン処理になるため、事務の効率化や作業時間を大幅に短縮することが可能になるシステムでございます。このシステムを導入することにより、教員が子どもたちと向き合う時間を増やせるものと私は信じております。
そこで、細項目1番でございます。近年における働き方改革の実態はということで、平成28年度におきまして、彦根市教育委員会では、従来、学校へ依頼していた文書報告や会議、研修の実施等25項目を削減したと述べられました。あれから3年がたちましたが、その後における働き方改革の実態をお聞かせください。
210 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
211 ◯教育長(西嶋良年君) 平成28年度において、文書、会議・研修等25項目を削減いたしました。平成29年度には、学校や教育委員会が同一歩調で取り組むことが重要だと考え、教育委員会、校長や一般教職員代表からなります彦根市立小中学校働き方改革推進チームを設置し、全教職員宛てに実施した「教職員の業務等に関する実態と意識調査」の結果を情報交換しまして、市全体を挙げて取り組む働き方改革の内容を決めました。
これを受けまして、家庭や地域の協力が重要であるとの考えのもと、平成30年度当初、教育長名の文書で教職員の勤務時間、夏季休業期間中および年末年始における学校閉庁期間の設定、中学校部活動の活動時間の設定の3点について保護者にお知らせをし、理解を求めました。
令和元年度につきましては、各小・中学校の教職員に超過勤務の縮減について周知徹底を図り、平成30年度の取り組みを継続することに加えまして、令和元年8月から自動音声対応電話の運用を開始いたしました。
また、私の重要施策の一つに教職員の働き方改革を挙げ、各校長を指導するとともに、市教育委員会として取り組みの方向性を適宜示し、さらに推進するよう努めているところでございます。
212 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
213 ◯7番(上杉正敏君) 今、教育長の答弁の中で、平成30年度におきまして3点、いろいろと保護者の方に理解を求められたとおっしゃいましたけど、保護者の反応はいかがでしたでしょうか。
214 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
215 ◯教育長(西嶋良年君) 当初、学校のこれまでの対応が、例えば勤務時間外でありましても、夜遅くでも学校に職員がいて対応するというご認識であったかと思いますけれども、そのことについて、保護者から何らかのご意見をいただくこともあるだろうと想定はしておりましたけれども、想定をしておりましたことに反しまして、保護者の方からは、そのことに対してご意見をいただくことは、ほとんどなかったということから、教員の勤務の状況について、保護者の方にも一定ご理解をいただけたのではないかなと受けとめております。
216 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
217 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。
そういったことで今、保護者の方からもご理解いただいているということを教育長から述べられましたので、今後、平成28年度から言われていました働き方改革の実施に向けて進めていっていただきたいと思います。
それでは、細項目2番でございます。校長会の働き方改革検討チーム等の取り組み内容はということで、これも平成29年度では、校長会において教職員の働き方改革を推進するため、先ほども言われたと思うんですけれども、働き方改革検討チームを立ち上げられ、学校現場での超過勤務縮減の推進に向けた取り組みを進められていると述べられました。その取り組み内容をお聞かせください。
218 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
219 ◯教育長(西嶋良年君) 彦根市小・中学校長会の働き方改革検討チームでは、時間外勤務を縮減し、教職員が働きやすい環境づくりを目指して取り組みを進めてきました。
まず、検討チームでは、各校に対し、働き方改革に係り学校内で取り組むことができる事項と、学校外に働きかけなければならない事項について調査を行い、その内容を整理しました。
整理した内容をもとに、学校内で取り組むべきことにつきましては、各校の実態に応じ、できることから教職員に周知をし、その実施に努めていただいています。また、学校外への働きかけが必要なことにつきましては、校長会として集約され、市教育委員会を初め関係機関に要望されたところでございます。
220 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
221 ◯7番(上杉正敏君) 今、教育長から、学校内と学校外からできることからやられるということですけれども、その成果について、もしわかれば、また、もしその課題があれば、お答えいただけますか。
222 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
223 ◯教育長(西嶋良年君) 成果につきましては、まず、これまで教職員の働き方改革にかかわって、教員自身の意識がなかなか高まらなかったところはあったかと思っておりましたが、教職員の中でも、自分たちが仕事の効率化であるとか、やらなくても大丈夫な業務等について精査をしながら取り組んでいこうという意識が高まってきたのではないかなと考えております。
課題につきましてですけれども、学校内でできること、例えば業務の削減等、取り組みを進めましても、なかなか校内のことだけでは教員の仕事の業務量というのは変わりません。例えば校外からの依頼の文書でありますとか、いろいろな民間の団体からの、例えば読書、絵画、作文等々、いろいろコンクールに対しての出品の依頼とかというようなことにつきましても、精査をしていく必要があるという考えはあるわけですけれども、何について教育活動として実践をすべきかということを考えながら取り組む必要がございますので、なかなか精選しにくい、選びにくいというところも現場の方では苦心していただいていると考えております。
ですから、学校外、保護者、地域の方も一緒になって教職員の働き方を見直していきましょうという価値観のもとで改革を進めていくというところが一番の課題だと捉えております。
224 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
225 ◯7番(上杉正敏君) 今も答弁でありましたように、課題では、かなりいろいろな複雑な要因が盛り込まれているかなと認識しました。
それでは、細項目3番でございます。愛媛県四国中央市が導入しました校務支援システムをどう思うか。
冒頭でも述べましたように、四国中央市では、市内25小・中学校に校務支援システムを導入しまして、9月から試験運用を開始されたとのことでございます。この件について彦根市教育委員会の見解をお聞かせください。
226 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
227 ◯教育長(西嶋良年君) 校務支援システムにつきましては、議員ご指摘のとおり、子どもの基本情報、出欠、各教科の成績、保健関係の情報などを安全に一元管理し、共有することができるとともに、必要なときに必要な情報を、高度な技能がなくても取り出すことができることから、教員の長時間勤務を解消し、教育の質の維持向上を図るための具体的な解決策の一つであると認識をいたしております。
四国中央市におかれましても、ただいま申し上げました点をメリットとして捉え、導入を進められているものと考えているところです。
228 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
229 ◯7番(上杉正敏君) ちなみに、県内におけるこの校務支援システムの導入についてはいかがでしょうか。
230 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
231 ◯教育長(西嶋良年君) 県内の状況でございますけれども、もう既に導入をされております市町が8市町ございます。また、今年度整備ということで聞いております市町が3市町、それから来年度に向けて整備を検討されているという市町が3市町ということで聞いているところでございます。
232 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
233 ◯7番(上杉正敏君) 今、教育長からのお話にありましたように、滋賀県内でも、かなりこの校務支援システムが進んでいるという認識をいたしました。
それでは、細項目4番でございます。校務支援システムを導入すれば、どれぐらいの効果があると考えるか。
このシステムを導入すれば、多くの教員の働き方改革に結びつくと考えますが、彦根市教育委員会として、どれぐらいの効果があると考えておられるのか、お聞かせください。
234 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
235 ◯教育長(西嶋良年君) 平成29年度に文部科学省が作成した「統合型校務支援システムの導入のための手引き」によりますと、効果測定の対象範囲に含まれる業務・機能によって違いはございますが、校務支援システムを導入して削減した業務時間は、先進市の札幌市におきましては、教育1人当たり年間103時間、愛媛県西条市では年間114.2時間であったと報告をされているところです。
導入当初は、システムや操作方法の理解、そして基礎データを入力する作業に、ある程度時間を要することが想定をされますが、その後は、年度に関係なく継続してこのシステムを活用することができますため、情報の一元化や共有化ができ、効率よく校務が進むことによって、時間外勤務の縮減に効果があるものと考えております。
236 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
237 ◯7番(上杉正敏君) 皆さんもご存じだと思うんですけれども、学校の先生方におきましては、残業手当というのがないということで、その分手当がついていると理解しているんですけれども、今、教育長からお話がありましたように、札幌市で103時間、西条市で114時間という大幅な時間外勤務が削減されたということでございます。
これ、一般の民間企業、また市の職員でもございますけれども、103時間とか114時間を金額にすると、かなりの勤務手当が削減されているというふうにもなりますので、こういったことも踏まえて、校務支援システムの必要性は大であると思われます。
それでは、細項目5番でございます。校務支援システムの導入の課題と対策はということで、このシステムを導入するに当たっては、当然、予算や時間等のいろいろな課題があると想定していますが、それらの課題や対策があれば、お聞かせください。
238 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。
239 ◯教育部長(岸田道幸君) 校務支援システムの導入課題といたしましては、多くの経費がかかるということがございます。
校務支援システムを市内24の小・中学校全てに導入した場合、標準的な仕様で5年間のリースを想定しますと、総額で約6,500万円となります。
対策としましては、パッケージ内容の精査や、教員が使用する校務用パソコンの更新の時期と合わせて整備することで多少の費用を抑えることも可能ですが、いずれにしても高額となるため、現在検討を行っているところでございます。
240 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
241 ◯7番(上杉正敏君) 先ほどから、この校務支援システムの質問をさせていただきまして、教育長、また教育部長からの答弁がございましたけれども、要するに市内で24学校全部に導入すると5年で6,500万円かかるということでございます。残念ながら、教育長には、予算提案権を持っているにしても、決裁権はございませんので、この決裁権を持っておられます市長としての見解をお答えください。
242 ◯議長(馬場和子さん) 市長。
243 ◯市長(大久保 貴君) 現在検討をさせていただいている状況でございます。
244 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
245 ◯7番(上杉正敏君) どの程度検討されているんですか。
246 ◯議長(馬場和子さん) 市長。
247 ◯市長(大久保 貴君) 先ほど教育部長がご答弁申し上げた内容でございます。
248 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
249 ◯7番(上杉正敏君) 確かに来年度の財政も見まして、大変厳しいところではございますけれども、5年間で6,500万円なんですけれども、これが教職員の皆さんにとって高いかということを考えていただければ、市民の皆さんもご理解できていただけると思いますし、そして、保護者の皆様にもご理解できることだと私は思っていますので、ぜひ進めていただきたいという要望を申し添えて、この質問を終わらせていただきます。
続きまして、大項目2番でございます。キッズ・ゾーンの創設についてでございます。
中項目2番、キッズ・ゾーンの創設について。
このテーマについては、今年5月8日に大津市大萱6丁目の交差点で起きました大事故を受けまして、このような事故が二度と起こらないようにと国が本格的に動き出したことに対して、いち早く滋賀県の大津市がキッズ・ゾーンの整備に乗り出そうとしているところでございます。彦根市においても、大津市と同様、キッズ・ゾーンの必要性を私自身が感じましたので以下、質問させていただきます。
細項目1番、内閣府・厚生労働省が出しましたキッズ・ゾーンの設定の依頼文の内容はということで、今年の11月12日付で、つい1カ月前なんですけれども、内閣府・厚生労働省が出しました「キッズ・ゾーン設定の推進について」という依頼文の内容をお聞かせください。
250 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。
251 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 令和元年11月12日、内閣府および厚生労働省発出の「キッズ・ゾーンの設定の推進について」の依頼文の内容ですが、今年5月の大津市の園児が交通事故によって亡くなるという大変痛ましい事故や、その後もたびたび子どもが被害者となる交通事故がたくさん発生しており、政府においては、6月18日に「未就学児等及び高齢者運転の交通安全対策」を決定し、その対策に基づく施策として、小学校などの通学路に設けられるスクールゾーンに準ずるキッズ・ソーンを創設するとともに、「平成31年度厚生労働省交通安全業務計画」の改訂を予定されております。
そうしましたことから、市町村に対して、キッズ・ゾーン創設の趣旨を踏まえ、地域の実情に合わせ、キッズ・ゾーンの設定および交通安全対策の実施について検討するよう依頼があったものです。
252 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
253 ◯7番(上杉正敏君) 今、部長から答弁の中で、「平成31年度厚生労働省交通安全業務計画」という文言を述べられましたが、それは一体どのようなものなんでしょうか。
254 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。
255 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 昭和45年に交付されました法律第110号、交通安全対策基本法第24条第1項の規定に基づき、毎年度、厚生労働省が定める計画です。交通の安全に関して講ずべき施策のほか、都道府県が講ずべき施策に関する計画の作成の基準となるべき事項等が定められております。
今年度作成されました計画の中に「キッズ・ゾーンの設定の推進について」ということが掲げられていなかったので、これを受けて、今年度中に内容を改訂するということで予定をされております。
256 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
257 ◯7番(上杉正敏君) それでは、細項目2番でございます。キッズ・ゾーンの設定の目的はということで、キッズ・ゾーンの設定の目的についてはどのように書かれているのか、お聞かせください。
258 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。
259 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) キッズ・ゾーンの設定は、保育所、認定こども園、地域型保育事業所、認可外保育施設などが行う散歩などの園外活動の安全を確保するため、保育所などの周辺で園児などに対して注意すべきという意識の啓発、関係機関の協力により、特に配慮する必要がある箇所に対しての安全対策の一層の推進、保育所などの周辺の道路におけるドライバーなどに対する注意喚起を行うことを目的とするものです。
260 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
261 ◯7番(上杉正敏君) わかりました。設定の目的は幼保の園児を守るということで、ドライバーに注意喚起をするのが目的ということでございますのは承知いたしました。
それでは、細項目3番でございます。それでは、キッズ・ゾーンの範囲の設定はということで、キッズ・ゾーンの範囲の設定についてはどのように決定するのか、お聞かせください。
262 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。
263 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) キッズ・ゾーンの範囲の設定は、各保育所の周囲半径500メートルを原則として対象の保育所などや道路管理者、警察と協議の上、設定することとなります。
ただ、キッズ・ゾーンの範囲につきましては、地域の実情に応じまして柔軟に設定すべきということであり、散歩コースの経路などに鑑み、範囲を変更することは可能とされております。
264 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
265 ◯7番(上杉正敏君) 半径500メートルの範囲ということで、それについては柔軟にされているということで理解させていただきます。
それで、再質問ですけれども、今後このキッズ・ゾーンの範囲等を調査しなければならないと思うんですけど、その辺についてはどういうふうにお考えでしょうか。
266 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。
267 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今後、調査をしていくんですけれども、既に、大津市の事故を受けまして危険箇所等の調査を各園でも済ませておりますので、それについて散歩コース等を考えながら、保育園、それから警察、道路管理者等と協議をして進めていきたいと思っております。
268 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
269 ◯7番(上杉正敏君) 今、答弁されましたように、大津市のあのような事故が二度と起こらないように、これからも調査していただいて進めていっていただきたいと思います。
それでは、続いて細項目4番でございます。キッズ・ゾーンにおける交通安全対策の実施は。
キッズ・ゾーンが設定された後、具体的に交通安全対策がどのように進められていくのか、お聞かせください。
270 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。
271 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) キッズ・ゾーンを設定した後、保育所などを管轄する幼児課が中心となりまして、道路管理者、警察などと協力しつつ、キッズ・ゾーンの範囲内で実施するエリア対策などといった具体的な交通安全対策を検討することとしております。この際、緊急安全点検で危険箇所とされました箇所を中心に、優先度が高いところから取り組みを進めることが重要とされております。
具体策としまして、保育支援者が保育所の敷地外での活動において見守り活動を行い、子どもが集団で移動する際の安全確保を図るキッズガードの配置など、ソフト面での対応のほか、ガードレールの設置などのハード面や交通規制面での対応について、関係機関と協議の上で検討することとしております。
272 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
273 ◯7番(上杉正敏君) 今、答弁していただいた中で、キッズガードの配置やガードレールの設置という答弁をいただきましたけれども、ガードレールの設置というのはわかるんですけれども、キッズガードの配置について、現在そのような人がおられるのでしょうか。
274 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。
275 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 園児の園外活動などの見守り活動を行いますキッズガードにつきましては、各保育所などで保育士の業務負担軽減を図るために、保育に係る周辺業務を行う保育支援者が園外活動などで安全の確保を図るもので、小学校での通学におけるスクールガードとは少し内容が変わってきます。
保育所におります保育支援者と業務内容等を確認しながら、できるだけ園外活動の方に行けるようにしていきたいと考えております。
276 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
277 ◯7番(上杉正敏君) 今、保育支援者が行っているということなんですけれども、私たちのイメージでは、小学生児童が通学されるときに、スクールガードの方が皆さん協力していただいているんですけど、そういうイメージでいたんですけれども、今お聞きしますと、保育支援者ということは園におられる方ということで理解していいんですね。それであれば、今、小学生の児童がスクールガードのような組織をもって、ボランティアですけれども、もしこれからそういった方を募っていけば、もっと、なお安全な園外活動なりができるのではないかと思うんですけれども、その辺についてはどういうふうにお考えなんでしょうか。
278 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。
279 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) キッズガードにつきまして、スクールガードのような地域の方とのかかわり方というのは、なかなか難しいかなとは思っています。スクールガードの場合ですと、登校、下校の決まった時間になりますが、保育所等の園外活動はその日の天候ぐあいとか、いろいろな事情があってコースを変更されたりとかということもあると思いますので、各園での、地域での実情に合わせたかかわり方をいろいろと考えながら検討していきたいなと思っております。
ただ、保育園児が園外活動で歩いているところをごらんになった、例えば畑とかで作業されている方が見られて、ちょっとここは立ってあげようかなということで立っていただけたりすることについては、大変ありがたいことだなと感じておりますので、皆さんにそういうふうに感じていただけるような保育園の活動がしていければいいなと考えております。
280 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
281 ◯7番(上杉正敏君) 私がこの質問をさせてもらったのは、実は私の地元でも、ある方が園児のそういった園外活動について、これは危ないなというところで、自分の家の前の交差点で立って誘導されたり、そういうことをされていましたし、また、大々的なことになれば、交番の巡査さんに来ていただいたりということもされていますので、そういった意味で今質問させていただきました。
これもボランティアでありますので、限られた時間の中で、園児の行程というのは、なかなか把握しづらいところもあると思いますけれども、今、子ども未来部長がおっしゃったような、どこかで気づければ、そういった手助けができるような仕組みをつくっていただきたいなと思いました。
それでは、細項目5番でございます。大津市が実施していますモデル事業を参考にしては。
既に大津市が市内の4園をモデル事業の対象に実施していることを参考にしてはと考えますが、意見をお聞かせください。
282 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。
283 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 大津市では保育施設4カ所をモデル園に設定し、事故を防ぐことを目的に、周辺の路面にキッズ・ゾーンの道路標示をされ、安全への配慮についてドライバーに注意喚起するもので、その効果は大きいと考えております。
今回、国からキッズ・ゾーン設定の推進に係る方向が示されましたので、地域における危険箇所の実情に応じまして、大津市での取り組みも参考に、関係機関と協議・検討してまいりたいと思っております。
284 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
285 ◯7番(上杉正敏君) それでは、細項目6番でございます。彦根市もキッズ・ゾーンの創設を早急に進めては。
彦根市内においても大津市と同様に、キッズ・ゾーンの創設は幼児を交通事故から守るという観点から、早急に進めてはと考えますが、意見をお聞かせください。
286 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。
287 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 本市では、5月に発生しました大津市での事故を受け、道路河川課では、市内の主要な交差点の安全点検を実施いたしました。また、幼児課では、市内保育所などに対して危険箇所の調査を実施した後、職員による緊急安全点検を行い、園から報告のあった全ての現場を確認いたしました。
その中から特に危険な場所として、県道3カ所、市道14カ所の合計17カ所を抽出し、9月5日に県と市の道路管理者、警察、幼児課などの職員によります合同点検を実施いたしました。その上で9月17日には対策会議を実施しております。
この会議で、一つ一つの危険箇所につきまして具体的な対策の検討を行った結果、区画線などの路面標示や縁石、防護柵を設置することとしております。なお、現時点におきましては、特に緊急を要する箇所の対策工事に着手したほか、必要額につきまして国の補正予算の要求を行っておりますので、配分に基づき、対策工事に着手することとしております。
加えまして、ソフト面での具体的な対策としまして、各保育所などの保育支援者が園外活動などでキッズガードとして見守り活動を実施するなど、子どもが集団で移動する際の安全確保を図りたいと考えております。
今回、国からキッズ・ゾーンの設定につきまして、事故後の緊急安全点検時に構築しました体制の枠組みを活用することが好ましいなど、具体的な方向性が示されましたので、この趣旨を踏まえ、引き続き関係機関と協議の上、キッズ・ゾーン等の設定とその安全対策について進めていきたいと考えております。
288 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
289 ◯7番(上杉正敏君) 今の答弁の中で「緊急を要する箇所の対策工事」ということをおっしゃいましたが、もし具体的な場所がわかれば教えてください。
290 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
291 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 具体的な場所ということでございまして、先ほど子ども未来部長から答弁がありましたように、緊急点検で確認されたのが17カ所で、そのうち市道に関するものについては14カ所ございます。この14カ所のうちの4カ所に対策をさせていただきまして、具体的には平田町の方で側溝ぶたの設置、これは補修的な対応になりますけれども、そこの側溝ぶたの設置と、あと、平田町と野田山町で区画線の設置、これは今、工事を発注したところでございます。それともう1カ所、平田町で河川への転落を防止する柵の設置、これも工事の発注をしたところでございます。
292 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
293 ◯7番(上杉正敏君) 今、4カ所と言われましたが、既にされているところは平田町の側溝のふたでよろしいんですか。これもまだできていないんですか。
294 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
295 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 平田町の側溝ぶたの設置はもう既に終わっております。
296 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
297 ◯7番(上杉正敏君) 残りの区画線や柵についても、できるだけ早くしていただきたいなと思います。
それでは、大項目3番でございます。文化財を災害から守ることについて。
中項目1、火災から文化財を守るには。
彦根市には、今さら言うまでもなく、世界遺産登録を目指しています国宝の彦根城があります。今年に入って沖縄では首里城が焼失し、岐阜県高山では合掌造りの建物の火災がありました。そういった中で、このような火災が彦根城にいつ起こるかもしれないという思いから以下の質問をさせていただきます。
細項目1、沖縄県の首里城火災をどう思うか。
今年10月31日の早朝、沖縄県民の象徴とも言える首里城が火災に遭い、大きな遺産をなくしたのは記憶に新しいところでございます。彦根城を管理する彦根市としても、今回の火災をどのように捉えているのか、お聞かせください。
298 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
299 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 10月31日未明に発生しました首里城の火災は、正殿、北殿、南殿を含む7棟に延焼し、正殿が全焼するという非常に残念な出来事でございました。
現在も出火原因を調査されているところでありますが、首里城は沖縄の歴史、文化を象徴するお城であり、沖縄の方々の心の支え、誇りでございます。
国宝・彦根城を有し、琉球国最後の国王尚泰氏のひ孫に当たります文子氏が井伊家に嫁がれてきたご縁もある本市にとって、決して他人事ではなく、今回の火災による人々の大きな喪失感を思うと、大変心が痛むところでございます。
本市としましては、現在、彦根城と彦根城博物館、市役所彦根駅西口仮庁舎に募金箱を設置し、市民の皆様や観光客の方々に応援募金をお願いしておりますように、首里城が少しでも早く復興できるための支援を行うとともに、首里城の火災を一つの教訓とし、彦根市民にとって貴重な財産、誇りであります彦根城を後世に引き継いでいけるよう、より一層の防火対策に努めてまいりたいと考えております。
300 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
301 ◯7番(上杉正敏君) 今、参事の方からもお話がありましたように、この沖縄首里城が火災に遭ったのは、ちょうど我々が視察に行った日のことでホテルで朝にテレビを見ましたら、真っ赤っかに燃えているので、これは映画かなと一瞬疑ったところでございまして、本当に驚きました。また、時間がたつにつれて、沖縄県民の皆さんの泣き崩れられる様子が伝わってきましたし、沖縄県民の皆さんにとっては本当に命の次に大事な首里城であったということも言われていました。
これ、もし彦根城がこのような火災にあって焼失することがあれば、彦根市民の方、また県民の皆さんがどのように思われるかなと考えますと、今も参事がおっしゃいましたように、できるだけこれは守っていかなければいけないという気持ちがさらに強くなったと思います。
そこで、細項目2番でございます。彦根城は本当に大丈夫か。
平成27年の6月定例会でも彦根城の防災設備に関する質問をさせていただきました。彦根城の防災設備は本当に大丈夫なんですか、お聞きします。
302 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
303 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 彦根城の火災に関する設備としましては、国宝の天守を初め、西の丸三重櫓、太鼓門櫓、天秤櫓、二の丸佐和口多聞櫓、馬屋など重要文化財建造物と玄宮楽々園の歴史的建造物に消火器、自動火災報知設備等を消防法に基づき設置しており、加えて天守、西の丸三重櫓、天秤櫓に屋内消火栓設備を、その他の建造物周辺には屋外消火栓設備を設置しております。
また、落雷による毀損や火災防止のため、天守、西の丸三重櫓、太鼓門櫓、天秤櫓、二の丸佐和口多聞櫓に避雷針も設置しております。
そのほか、放火等の防犯対策として、天守事務所付近や天秤櫓付近など城内11カ所に防犯カメラを設置するとともに、職員のいない夜間におきましては、警備員による建造物周辺や玄宮楽々園など城内の巡回を5回実施するなど、放火や盗難などの抑止に努めているところでございます。
しかしながら、彦根城内は広大な敷地の上に、多くの建造物は山上にございます。夜間に災害が起こった場合の対応に時間がかかることも想定されますことから、現在策定を進めております特別史跡彦根城跡整備基本計画の中で、今後設置が必要な防災設備についても検討してまいりたいと考えております。
304 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
305 ◯7番(上杉正敏君) 今、参事からの答弁で、防犯カメラも11カ所で、5回パトロールされているということなんですけれども、こういった当直みたいな方が近くにおられるんですか。
306 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
307 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 夜間は委託で警備をしていただいているということでございますので、よろしくお願いいたします。
308 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
309 ◯7番(上杉正敏君) その警備されているのは彦根城内の近くにおられるということですか。わかりました。
それでは、細項目3番でございます。火災に対する近年の取り組みは。
平成27年度以降、火災に対する取り組みとしてされていることがあれば、お聞かせください。
310 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
311 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 平成27年度以降の火災に対する取り組みとしましては、放火等の防犯対策として、今ほどお答えさせていただきました防犯カメラ11基を城内に設置しております。
また、職員および夜間警備員による毎月3回の消火訓練と、消防署本署・北分署の消防隊と消防団および彦根城・彦根城博物館の自衛消防隊による毎年1月の文化財防火デーに合わせた消火訓練を継続して実施しているところでございます。
312 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
313 ◯7番(上杉正敏君) 月3回の消火訓練をされているように聞いているんですけれども、それの内容というのはどのようなことをされているんでしょうか。
314 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
315 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 月3回の消火訓練につきましては、毎月7のつく日に実施をしておりまして、1回目の7日では、西の丸広場にございます屋外消火栓での放水訓練を実施しておりまして、2回目の17日につきましては、城内6カ所にございます屋外消火栓までの通水確認訓練と、3回目の27日でございますが、屋外消火栓および天守など10カ所ございます屋内消火栓の点検訓練をそれぞれ実施しているところでございます。
316 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
317 ◯7番(上杉正敏君) 今、7のつく日3回ということで、放水とか屋内の通水、屋外の10カ所の点検ということをされているんですが、実際何名ぐらいでされているんでしょうか。
318 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
319 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 基本的に、業務でされている職員が業務に支障のない範囲で多く参加するようにやっているところでございます。
320 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
321 ◯7番(上杉正敏君) それでは、細項目4番でございます。スプリンクラーの設置をしてはということで、平成27年の、これも6月定例会の中でもスプリンクラーの設置を提言しまして、そのときの答弁では「文化庁や県と協議を行いながら検討する」とありましたが、その後の進展をお聞かせください。
322 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
323 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 彦根城は特別史跡であるとともに、建造物は国宝または重要文化財でありますことから、消火設備の設置を行う場合、配管の設置による遺構の損傷や建造物への負担が生じないよう施行する必要がございますが、スプリンクラーの設置には、壁や床などに配水管などを通す穴やとめ金具での固定など、小規模ではございますが建造物の損傷や、配水管などの荷重によります建造物自体への負担も生じてまいります。
こうしたことから、現在のところ、彦根城においてスプリンクラーの設置には至っておりませんが、火災の初期消火や拡大防止といった観点で、スプリンクラーは非常に有効なものであると認識をしております。
また、今回の首里城の火災を受け、国におきましても世界遺産や国宝の建造物への防火設備の設置や改修の希望を調査されており、今後、重点的に取り組むことも想定されますので、こうした動向に注視しながら、スプリンクラー設備の設置に向けて、文化庁や県と協議を行ってまいりたいと考えております。
324 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
325 ◯7番(上杉正敏君) ちなみにですけれども、国宝・姫路城にはスプリンクラーが設置されると聞いておりますが、その件についてはいかがでしょうか。
326 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
327 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 姫路城では、平成9年から平成14年の6カ年計画で消防設備などを改修された際に、スプリンクラー設備を大天守と小天守全域と西の丸の化粧櫓に設置されたと聞いております。本市につきましても、このスプリンクラーの設置に向けては、姫路城の例を参考に検討してまいりたいと考えております。
328 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
329 ◯7番(上杉正敏君) この件につきまして、実は消防長にもお伺いしまして、いろんなことをお聞きしますと、やはりスプリンクラーの設置は効果大だということも聞いておりますので、参事も前向きのご意見は述べられていますけれども、ぜひ我々の彦根城、彦根市民が大事にしている彦根城が首里城のようにならないように検討を急いでいただきたいということを申しまして、この質問は終わります。
続きまして、中項目2番でございます。彦根城を地震、今回は風水害から守るには。
彦根城を火災以外の地震や風水害から守るために、どのような対策が講じられているのか、以下、質問させていただきます。
細項目1番、風水害による彦根城の危機管理は。
近年の大型台風に見る彦根城の危機管理はどのようにされているのか、お聞かせください。
330 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
331 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 風水害による彦根城の危機管理につきましては、台風の接近が想定される場合、気象庁などの気象情報をしっかり確認するとともに、城内の巡回パトロールを行い、工作物や看板などが強風で飛ばされないよう必要な措置を講じたり、構造物内に雨や風が入らないよう戸締まりの徹底などを行っております。
また、入山者の安全を第一に考え、警報が発表された場合や風雨の状況がひどい場合などは彦根城の公開を中止し、各入城門を閉鎖しております。
また、台風などが過ぎ去った後は、ただちに巡回パトロールにより、被害状況等を調査し、被害があった場合は、入山者への被害が出ないよう危険箇所の閉鎖や応急的な措置を行うとともに、速やかな復旧に向けた作業に努めているところでございます。
332 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
333 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。
それでは、細項目2番でございます。過去に見る彦根城の地震・風水害の被害は。
彦根城が築城されてから地震や風水害での被害があったのか。もしあったならば、わかる範囲で結構ですので、お聞かせください。
334 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
335 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 彦根城が築城されてから地震や風水害での被害につきましては、過去の資料を調べさせていただきましたところ、地震につきましては、寛文2年、1665年の5月と安政2年、1855年5月の地震によりまして、天秤櫓の石垣などが崩壊する被害が出ております。
また、風水害としましては、寛政3年、1791年8月の大風雨により、天守が損傷し、城山内の樹木8割が倒れる被害があり、天保5年の5月の大雨では、馬場一丁目側の石垣が崩落する被害があったとの記録が残っております。
なお、直近では平成29年10月の台風21号、平成30年9月の台風21号により、2年連続して彦根城天守のしっくい壁が崩落するなどの被害があったところでございます。
336 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
337 ◯7番(上杉正敏君) 過去にいろいろな地震の被害とかいうのは今初めてお聞きしたんですけれども、近年の大型台風による被害もかなり甚大だということでございますけれども、そもそも私は、こういった文化財の予防保全というのは、なかなか難しいと思うんですけれども、先ほどの細項目1番でも、いろいろな予防保全というか、されていますので、これから地震や風水害、いろいろとあるんですけれども、できる限りの形で予防保全の方もやっていただきたいなと思います。
最後でございます。細項目3番、地震による対策は大丈夫かということで、平成27年6月の質問でも、耐震診断、耐震補強の実施をしてまいりたいとの答弁でございました。現在どこまで進んでいるのか、お聞かせください。
338 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。
339 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 地震による対策につきましては、平成29年度から今年度までの3カ年計画で、彦根城天守、附櫓および多聞櫓の耐震診断を実施しているところでございまして、今年度は石垣内部の調査や安定性の検討を行っており、これまでに実施いたしました構造体調査、地盤調査や振動調査、構造診断とあわせた総合的な耐震診断の結果を今年度末をめどにまとめる予定でございます。
その耐震診断の結果、耐震補強が必要となった場合は、令和3年度以降、早い段階で実施設計に入ってまいりたいと考えております。
340 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。
〔7番(上杉正敏君)登壇〕
341 ◯7番(上杉正敏君) 現在、耐震診断を進められているということで、一つ平成27年の6月定例会で質問させていただいた結果、進んでいるのかなということを認識しました。
また、耐震の実施についても、令和3年以降、実施されるということなんですけれども、当然これも文化庁や県に相談されてやられると思うんですけれども、それについても、先ほどから言いましたように、彦根城は彦根市民の大切な宝であるということを今もって、これでさらなる心の安心をしていただきたいなということを申し添えまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
342 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。
午前11時41分休憩
午後0時59分再開
343 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
2番中川睦子さん。中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
344 ◯2番(中川睦子さん) 共産党の中川です。今回は子育て環境の充実をということで初めに質問させてもらいます。
大項目1、彦根市の子育て環境の充実を。
今年10月から幼児教育・保育の無償化が実施されました。国はそのための予算措置と子育て支援法の改正を行いました。
一方、昼食などの副食材料費4,500円は公的給付の対象から外されて、保育施設が実費徴収することになりました。また、保育料が無償となっても副食材料費が実費徴収されることによって負担増にならないように、これまで保育料が免除されていた生活保護世帯や3人目のお子さんに加え、年収360万円以下の世帯についても、副食材料費が新たに免除されることにもなりました。
ただ、負担増にならないのは国基準を前提に考えた場合で、多くの自治体で国基準に独自の財源を上乗せして、実際に保護者から徴収する保育料の徴収基準を低く抑えているので、自治体が何らかの手当をしなければ、低所得者世帯を中心に負担増になることが懸念されていました。しかし、0歳から2歳児は免除の範囲は拡大するものの保育料は基本据え置かれています。
複雑な制度改正の中、各保育施設や自治体の状況をお聞きし、保護者が安心して保育所に預けられ、保育所で働く職員の労働環境も過酷にならないよう支援が必要になっていることから以下質問いたします。
中項目1、待機児童問題について。
細項目1、今年度の市内の保育所、そして幼稚園の数と利用児童数をお聞きしたいと思います。トータルで結構ですので、お願いします。
345 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
346 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 10月1日現在の市内の保育所、幼稚園の数につきましては、保育所は27園、認定こども園は2園、地域型保育事業所が6園、幼稚園が9園の合計44園です。
また、利用児童数は合計3,745人です。
347 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
348 ◯2番(中川睦子さん) では、今年度の各園の募集人数は。こちらの方も、いろいろ複雑になっていると思うんですけれども、およその数で結構ですので、お願いします。
349 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
350 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 平成31年4月からの保育所、認定こども園の保育所機能部分、それから地域型保育事業所を利用します2号・3号認定の全体の募集人数は557人です。
また、公立幼稚園、認定こども園の教育機能部分を利用します1号認定の全体の募集人数は489人です。
351 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
352 ◯2番(中川睦子さん) 今年度の申し込み者は何人だったのでしょうか。その中で第1希望に入れなかったという方も数をお願いしたいと思います。
353 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
354 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 平成31年4月からの2号・3号認定の申し込み人数は905人で、その中で第1希望の園を利用できなかったのは198人です。
また、1号認定の申し込み人数は346人で、その中で申し込み多数となった園では調整会を行いました。その結果、第1希望の園を利用できなかったのは60人です。
355 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
356 ◯2番(中川睦子さん) そうしましたら、来年度の各保育園の募集人数、こちらもお願いしたいと思います。
357 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
358 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 令和2年4月からの2号・3号認定の全体の募集人数は548人です。
359 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
360 ◯2番(中川睦子さん) もう既に申し込みは済んでいると思うんですけれども、来年度の人数は何人になっているでしょうか。
361 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
362 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 令和2年4月からの2号・3号認定の申し込み人数は、10月31日時点で1,011人です。
363 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
364 ◯2番(中川睦子さん) この申し込み数と募集人数から勘案して、来年度の市全体の待機児童の予測数はどのように考えておられるでしょうか。
365 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
366 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 現在、令和2年4月からの入所審査を行っているところですので、具体的な人数は申し上げることができませんが、申し込み人数が平成31年度の905人から令和2年度は1,011人と106人増えていることから、待機児童が増えるということは懸念されます。
367 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
368 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。
今年度も待機児童が増えることが予測されるということですけれども、細項目7、大きな問題である保育士の不足ということも懸念されます。その解消する手だてというのは考えておられるでしょうか。
369 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
370 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 保育士の人材確保としましては、保育士フェアを開催し、潜在保育士や、これから保育士を志そうとする方に対し、彦根市内の保育所の様子や保育士の仕事、やりがいなどを伝えることで保育士への興味や関心を高めてもらうほか、高校生保育所保育体験を実施し、高校生が市内の保育所で保育士としての仕事を体験して、進路選択や将来への就労につなげる事業を実施しております。
さらに今年度からは、求人情報登録制度を開始し、保育士フェアに参加された方などに登録をいただき、市内保育所からの求人情報の提供も行っており、今後も引き続き保育士の確保に取り組んでまいりたいと考えております。
371 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
372 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。
これに引き続きまして、関連してですけれども、中項目2、東山保育園の廃園についてお伺いしたいと思います。
細項目1、今年に入り、東山保育園の廃園が発表されましたが、以前からこのことは周知していたのでしょうか。お願いします。
373 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
374 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 東山保育園を運営する社会福祉法人彦根福祉会が、園の廃園につきまして利用者や地域住民に周知されたのは今年の8月と聞いております。
375 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
376 ◯2番(中川睦子さん) 地域住民で本人も子どもも園でお世話になって、地域にこの保育園があって当たり前の日常が大きく変わること、それに大変驚きと不安を持って、そして経営者側への不信という声が大変寄せられていたということですけれども、8月に報告されたということですけれども、市としては、いつお知りになったのでしょうか。
377 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
378 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今年の4月に東山保育園を廃園したいという申し出はありましたが、それまでは聞いておりません。
379 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
380 ◯2番(中川睦子さん) 4月からは聞いておられたということですけれども、この状況で市は、この8月までの間、具体的にどのように対応されたのか、お聞きしたいです。
381 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
382 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今年4月に彦根福祉会から、先ほども申し上げましたように、東山保育園を廃園したいという旨の申し出をいただきました。
その理由は、園舎は土砂災害警戒区域にあり危険である上に、平成30年の9月の台風21号では、園舎に隣接します神社の神木が傾いた被害があり、幸い、このときには園舎側に傾くのではなく、園舎への被害はなかったものの、子どもたち、職員の人命にかかわることであり、早急な対策が必要であると判断されたということでした。
このため、市としましても、廃園ではなく移転ができないか、もう一度検討していただきたいということ、それから廃園にするにしても在園児への配慮が必要であるという旨をお伝えいたしましたが、法人内で検討されました結果、令和2年4月からの新たな園児の受け入れは見合わせ、令和2年度末をもって廃園する旨、再度8月にお聞きいたしたところです。
383 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
384 ◯2番(中川睦子さん) 彦根福祉会立ということで、市とは直接ではないとお聞きしていたんですけれども、市全体の子どもさんのことでもありますし、廃園後、市として、この話を聞いた後、どのように対応をしてこられたのでしょうか。
385 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
386 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 彦根福祉会が廃園を発表した後の市の対応ですけれども、9月21日土曜日に利用児童の保護者を対象に、令和2年度からの転園について説明会を開催し、転園に当たっては、継続利用の際と同様に優先して調整するということを説明させていただきました。
12月1日現在での在園状況ですけれども、0歳児が3人、1歳児が5人、2歳児が9人、3歳児が12人、4歳児が12人、5歳児が12人で、転園の対象となります0歳から4歳の在園児41人のうち、17人から転園の申し込みをいただき、現在調整作業を行っております。
また、今年度転園の申し込みのなかった24人のうち、12人につきましては新5歳児となり、令和2年度末で卒園することとなりますが、残られる12人の方につきましても、今年度と同様、優先して調整をしてまいると考えております。
387 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
388 ◯2番(中川睦子さん) 廃園に伴う募集、ここに在籍される数、大体50名というふうに募集人数があるんですけれども、こういう形で、もし廃園ということで話がいくようでしたらば、この後、ただでさえ子どもさんが今多い、待機児童も多いという中において、ほかの園にもこれを回すということになれば、またそこでも待機児童ということのさらなる懸念というのが出てくるのではないでしょうか。
ぜひこの辺についても、廃園という形で進んでいますけれども、新たにもう一度、彦根福祉会とも話す機会を持つとか、それから市としても、もう一度、この考えについても考え直すという形での方向性は持っておられるのでしょうか、お聞きします。
389 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
390 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今年度、東山保育園を卒園される児童が12人でありますから、従来であると、10人程度の新規で受け入れということで募集をさせていただくこととなります。現時点におきまして、令和2年4月に新たに開園や定員が増える保育所等はございませんので、既存の園での受け入れができるように、市としても、保育士の人材確保に取り組んでいきたいと思っております。
なお、令和2年度以降につきましても、保育士の人材確保に加えまして、民間事業者による保育所などの施設整備により利用定員の拡充を図っていきたいと考えております。
継続してもらえないか、または移転ということなんですけれども、4月以降、何回かお願いをしているんですが、理事会の方で決定をされておりますので、なかなかそこを撤回していただくということは難しいと考えております。
391 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
392 ◯2番(中川睦子さん) 努力をされていることはお聞きしています。でも、本当に地域の保育園ということで、私自身も花田保育園で子どもがお世話になったんですけれども、その中で、やっぱり地域の保育園として多くの方が支えているんだということを改めて思ったんですけれども、この東山保育園においても、この地域にあっては、なくてはならないものだと思っておられる方もたくさんいるということで保育園は聞いておられると思いますけれども、ぜひ地域の皆さんの声も配慮しながら、今後も保育園活動を広げていっていただきたいなと思っております。ありがとうございました。
細項目5です。今後の他園への入所希望者が多くなると予測されますがということで、先ほどちょっと同じような質問になってしまったので、申しわけないです。もう一度、同じようなことでよろしいでしょうか。
393 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
394 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 先ほどもお答えさせていただいたんですけれども、保育ニーズは今後も増えると考えておりますことから、引き続き保育士の人材確保に取り組んでいくとともに、民間保育所の整備により利用定員の拡充を図っていきたいと考えておりますので、ご理解いただきますようにお願いします。
395 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
396 ◯2番(中川睦子さん) そうしましたら、次、中項目3にいきます。無償化に伴って徴収される副材料費の助成についてです。
細項目1、今年度の保育園の利用児童で3歳以上の児童数をお聞きしたいと思います。
397 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
398 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 10月1日現在の保育所、認定こども園を利用されています3歳以上の2号認定の児童の数は1,720人です。
399 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
400 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2です。給食費について実費徴収する児童数をお聞きしたいと思います。
401 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
402 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 副食費の徴収対象となっています児童数は1,321人です。
403 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
404 ◯2番(中川睦子さん) 各園でのこれについての事務作業は園の中では誰が担当しているか、ご承知でしょうか。
405 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
406 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 各園での事務につきましては、主に主任や園長が担当していると聞いております。
407 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
408 ◯2番(中川睦子さん) 10月からの作業が本当に大変複雑になっているということは聞いております。本当に労働条件が厳しくなったのではないかと思うんですけれども、事務作業について各園から相談はございますでしょうか。具体的に、あったらお聞かせください。
409 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
410 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 保護者への無償化の制度についての周知や説明に関すること、それから無償化に伴い各園で徴収することとなった副食費の金額の設定や徴収方法などについての問い合わせやご相談をいただいておりました。
411 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
412 ◯2番(中川睦子さん) 相談を受けた場合ですけれども、それに対してどういう対応というか、返答をされたでしょうか。
413 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
414 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) まず、7月17日に、無償化の制度につきまして国からの資料を用いて各保育所へ情報提供と意見交換会を行いました。8月20日の保育協議会定例園長会で副食費の設定についてと保護者向けの制度周知方法について説明を行いました。
保育所を利用されています保護者向けの制度周知につきましては、幼児課で文書とチラシを作成し、8月末に保育所を通じて案内をしたほか、広報などでもお知らせを行いました。
そのほか、各園からのお問い合わせにつきましては、随時、電話、メールなどでも対応を行い、特に共通で理解すべき点につきましては、文書で全ての保育所にお知らせを行うなど、丁寧にさせていただきました。
415 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
416 ◯2番(中川睦子さん) この事務処理が大変だということで、一部委託業者に手数料をお支払いして、その事務処理を行っている園もあるとお聞きしています。一人ひとりに新たに請求書を出したりとか、これまでも遠足代などを実費徴収している保育所も多いんですけれども、一律に請求することはできないということで、副食材料費が免除された方には請求しないなど、これまでより複雑な対応が求められていると思います。
それによって主任の皆さんや園長さん、長時間過密労働に拍車がかかっているのではないかと思うんですけれども、この事務の負担ということについては、どのように市としてお考えでしょうか。
417 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
418 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 事務の負担なんですけれども、国の方の補助の中にも、事務負担について事務の方を募集していただくというところで、採用していただいた場合の給与の補助等もありますので、各園についても探してはいただいているんですけれども、なかなか募集されても、ないということで、結局のところ園長先生と、それから主任の保育士さんが事務をしていただいていると聞いております。
419 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
420 ◯2番(中川睦子さん) 先ほどちょっと言いましたように、事務の委託を手数料は1人100円とかいう形でされているというところがあるんですけれども、そういう情報は把握されているんでしょうか。
421 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
422 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 申しわけございませんが、私は把握しておりません。すみません。
423 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
424 ◯2番(中川睦子さん) 大変苦労されているということを知っていただきたいなと思っております。
それでは、細項目の6になります。副食材料費を自治体で負担する県内の状況を把握されているでしょうか。お聞きしたいと思います。
425 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
426 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 副食費を自治体で費用負担されていますのは、県内では2市ございます。高島市が保護者負担をゼロにされているのと、長浜市が所得制限、年齢制限を設けずに第2子を半額、第3子を無料とされております。
427 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
428 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。
この状況の中で、全国でもいろんな取り組みが今されているということなんですけれども、政府の方から自治体に対して、利用調整の実施者として携わることを求めていますが、保育の実施義務を負う立場から、子どもが困ることがないように、無償化によって不要となる自治体独自の保育料の軽減財源を活用して、ぜひ副食材料費の減免という、この充実をさせていただきたいなと思っております。
この副食費の滞納があったことによって、退所をさせられることはないとは思うんですけれども、そういうことも懸念されるという状況も聞いておりますので、ぜひ彦根市としても、長浜市、そして高島市でも行っている、この無償化についての材料費の補助という意味では、ぜひお願いしたいなということを訴えたいと思います。そのことについても、ぜひもう一度見解をお聞きします。
429 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
430 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 副食費につきましては、無償化となる以前から保護者が負担をされてきております。また、在宅で子育てをする場合でも生じる費用であり、それから、授業料が無償化されています義務教育の学校給食や、ほかの社会保障分野の食事にかかる費用についても自己負担されていることを踏まえまして、国における検討会でも引き続き保護者が負担すべき経費として位置づけられているところです。
また、年収360万円未満相当世帯の子どもや、所得階層にかかわらず第3子につきましては徴収免除となるよう一定の配慮はされていますので、市独自の助成としては今のところ考えておりません。
431 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
432 ◯2番(中川睦子さん) 改めて、親の経済状況などで子どもが、どうしようもない事情の責任を負わされるということにならないように、格差が本当に広がっている状況ですので、ぜひこの辺も配慮していただきたいなということを訴えて、次に移らせてもらいます。
大項目2です。知的障害者の医療助成の拡充をということでお伺いします。
療育手帳は、知的障害者が一貫した医療サービスが受けられるように福祉で発行されています。療育手帳の判断区分は知的障害の程度によって分けられて、最重度のA1と、それから重度のA2、中度のB1、軽度のB2というふうに四つに区分されています。
滋賀県では最重度のA1と重度のA2は4,703人、中度のB1と軽度B2が9,499人の人たちが、この療育手帳というのを持っております。
療育手帳を持っているA1、A2およびB1のうち、障害者手帳3級をあわせて持っておられる方は県の医療助成を受けておられます。しかし、非課税世帯の方を除いて、通院は1回500円、入院1日1,000円、1カ月1万4,000円上限で自己負担があります。
そして、問題は療育手帳B、軽い方々が福祉医療の対象になっていないということなんです。軽度といっても一般企業で働く人は少なくて、多くが作業所などに通い、低い賃金で非課税の方も大変多いです。そのような環境でも医療機関にかかれば、一般と同じように3割、1割の医療負担がかかっているというのが今の状況です。
このような状況に各自治体は福祉の力で支援する取り組みがなされています。この彦根においても、大変厚い配慮もされておりますが、福祉優先の市政を標榜する彦根市としても、さらにこの部分に対しての施策の充実を求めることで以下、質問いたします。
中項目1です。療育手帳B所持者にも助成制度をということで、細項目1、現在、療育手帳をお持ちの方を区分ごとの人数でお伺いしたいと思います。
433 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。
434 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 療育手帳をお持ちの方の人数につきましては、令和元年11月末現在で、18歳未満ではA1の方が47人、A2の方が55人、B1の方が75人、B2の方が235人でございます。また、18歳以上ではA1の方が140人、A2の方が150人、B1の方が247人、B2の方が336人でございます。合計で1,285人が所持されております。
435 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
436 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。
現在、市で取り組まれている福祉医療の扶助項目をお聞きしたいと思います。
437 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。
438
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 現在、本市では彦根市医療費の助成に関する条例および彦根市子どもに係る医療費の助成に関する条例に基づき、助成対象者の保健の向上と福祉の増進を図ることを目的に、乳幼児、子ども、重度心身障害者(児)、母子家庭の母等および児童、父子家庭の父等および児童、ひとり暮らし寡婦、ひとり暮らし高齢寡婦、身体障害老人、知的障害老人、低所得老人、重度心身障害老人、精神障害者(児)および精神障害老人に対して医療費の一部助成を行っております。
439 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
440 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3です。そのうち療育手帳保持者にかかわる扶助項目についてお聞きします。
441 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。
442
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 療育手帳をお持ちの方への医療費助成制度としましては、県制度として、療育手帳最重度A1をお持ちの方、重度A2をお持ちの方、そして中度B1をお持ちの方のうち身体障害者手帳3級をあわせて持つ方を対象とした重度心身障害者(児)福祉医療費助成制度および重度心身障害老人等福祉助成費助成制度がございます。
また、県制度に加えて、本市独自の助成制度として、次の三つの制度を実施し、助成を拡大しております。
一つ目に、県制度よりも所得制限を緩和し、助成対象者の拡大を図っております。
二つ目に、65歳から74歳までのいわゆる前期高齢者の方につきましては、身体障害者手帳3級をお持ちでなくても、療育手帳中度B1のみをお持ちであれば、医療保険の自己負担額を軽減しております。
そして、三つ目に、課税世帯の助成対象者のうち18歳未満の方につきましては、県制度では必要となる自己負担金を、平成29年8月以降、市制度として助成をしております。
443 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
444 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。
細項目4にいきます。その中で18歳以上でB1に該当しながら扶助項目から外れている方があると思うんですけれども、お聞きします。
445 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。
446
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 医療費助成の対象とならない方は、助成対象者やその扶養義務者の所得が所得制限限度額を超える方、生活保護受給者および65歳から74歳までを除いた、3級以上の身体障害者手帳をあわせ持っておられない方となります。
その人数は、令和元年11月末時点で215人となっております。
447 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
448 ◯2番(中川睦子さん) 細項目5にいきます。これですけれども、215人、全ての療育手帳を持っておられる方には、私は医療費助成をするべきではないかと思うんですけれども、本当に、先ほど言いましたように、作業所等で働いて低い賃金で暮らしておられる、そういう方々なんですけれども、一般と同じような医療費というのでは、余りにも公平ではないと思うんですけれども、見解をお聞かせください。
449 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。
450
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 重度心身障害者(児)に対する福祉医療費助成制度は、さまざまな面で負担が大きい重度の身体障害者や知的障害者を対象に、本人やそのご家族の経済負担を軽減することを目的とした制度であり、療育手帳の中度であるB1や、軽度であるB2のみ所持されている方については、現在のところ県制度では対象としておりません。
しかしながら、先ほどご答弁させていただきましたとおり、重度心身障害者の方に対する医療費助成につきましては、県制度を基本としつつ、市制度において助成拡大を行っているところであり、中度B1、軽度B2の知的障害者の方に対する今後の医療費助成のあり方につきましては、市民のニーズを注視しつつ、関係部門との協議や他市町の実施状況の調査を行うなど、研究を進めてまいりたいと考えております。
451 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
452 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございました。
それでは、大項目3にいきます。親が安心して預けられ、子どもも楽しみな放課後児童クラブの継続をということでお聞きします。
今年度から始まった民間委託事業の中での放課後児童クラブ、この運営はもう既に3分の1の期間を残す段階となってきました。多くの課題を抱えながら新たな事業に取り組んでこられたと思います。そして、次年度から2022年度までの事業が今度始まろうとしています。
さて、今年度のこれまでを振り返って、次年度からの事業にどのように新たに取り組む予定なのか。また、既に行われている委託事業者選定の公募要項の仕様書についても幾つかお聞きしたいこともあります。改めてクラブの状況を確認していきますので、新年度を迎え、新たな1年生のお子さんや保護者を迎える中で、保護者の皆さんも納得して安心してクラブに預けられて、子どもも本当に楽しみな放課後児童クラブを目指したいと思い、以下、質問いたします。
中項目1、市として今年度、残した課題ということでお聞きしたいと思います。
細項目1、委託を受けた事業所での指導員は今、十分に確保できているとお思いでしょうか、お伺いします。
453 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
454 ◯教育部長(岸田道幸君) 放課後児童クラブにおける指導員数は、毎月の事業完了届で確認し、全ての事業所で確保できております。
455 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
456 ◯2番(中川睦子さん) 今でも指導員の求人広告というのが出ているということで、随分指導員の確保には苦労されているということも感じられます。
細項目2です。委託を受けた事業者からの報告で出された課題というのは、この間、何かあったでしょうか。
457 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
458 ◯教育部長(岸田道幸君) 毎月実施しています関係者会議では、事業者からクラブの現状についての報告はございますが、クラブ運営に対する課題の報告はございません。
459 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
460 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3です。市として課題の対応、もしあった場合は、幾つかあったと思うんですけれども、どういうふうに対応されたのか、お伺いします。
461 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
462 ◯教育部長(岸田道幸君) 先ほどお答えいたしましたように、事業者から課題についての報告は特になかったことから、対応はいたしておりません。
463 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
464 ◯2番(中川睦子さん) 細項目4にいきます。保護者からの要望はあったかということですけれども、あればその内容もお聞かせください。
465 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
466 ◯教育部長(岸田道幸君) 長期休業期間の開室時間の延長についての要望があり、その内容は、仕事の始業時間に間に合わせたいため、朝の開室時間を早めてほしいというものでございました。
また、空調設備に関する要望もありました。
467 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
468 ◯2番(中川睦子さん) 細項目5です。これについての対応というのは、もう1回お聞かせください。
469 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
470 ◯教育部長(岸田道幸君) 次年度以降の長期休業期間と土曜日の開室時間を現在の8時から朝7時45分に早めることといたしました。
また、空調設備については修繕することといたしました。
471 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
472 ◯2番(中川睦子さん) 中項目2です。次年度の放課後児童クラブの運営についてお伺いします。
細項目1、次年度の事業者選定で大きく変えた内容をお示しください。
473 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
474 ◯教育部長(岸田道幸君) 次年度の事業者選定に係る仕様書において大きく変えた内容につきましては3点あり、委託期間を今年度の1年から3年にしたこと、募集区分を六つのグループ分けではなく、各小学校ごとの17区分としたこと、また、先ほど申し上げましたが、長期休業期間と土曜日の開設時間を午前8時から7時45分に早めたことです。
475 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
476 ◯2番(中川睦子さん) この中で区分分け、17区分に分けた理由についてお聞きします。
477 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
478 ◯教育部長(岸田道幸君) 後ほどの答弁にも関連しますけれども、17区分で募集した理由につきましては、より多くの事業者に応募いただきたいと考えて細分化をしたものでございます。
479 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
480 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2。先ほどご返答いただいた17区分についての理由をもう一度お願いします。
481 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
482 ◯教育部長(岸田道幸君) 委託期間を3年にした理由につきましては、事業者の継続的な運営が必要であるとともに、指導員を安定的に雇用する観点から3年としたものでございます。
次に、事業者を小学校ごとに17区分で募集した理由につきましては、より多くの事業者に応募いただきたいと考えて、クラブの規模に左右されることなく、小さな事業所にも応募いただけるよう募集区分を設定したものでございます。
開設時間を早めたことにつきましては、利用者のご要望にお応えしたものでございます。
483 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
484 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3にいきます。各クラブの募集に対しての応募人数、もう1回お聞きします。
485 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
486 ◯教育部長(岸田道幸君) 次年度の放課後児童クラブの申し込みにつきましては、期限最終日の11月1日時点で全17クラブの合計が1,597人となっています。
487 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
488 ◯2番(中川睦子さん) この人数で待機児童が出た場合は、どのように対処されるでしょうか。
489 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
490 ◯教育部長(岸田道幸君) 募集時の定員に比べ、申し込み児童数が増加しているクラブにつきましては、学校と協議の上、余裕教室等を借用するなどしてクラブ室を確保し、事業者とも年間利用児童数の推計から必要指導員数を協議することで待機児童を発生させないようにいたします。
491 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
492 ◯2番(中川睦子さん) それでは、細項目5にいきます。労働者も利用者も安心できる放課後児童クラブの運営のために、民間委託事業を見直すべきだと思うんですけれども、市としてクラブを安定して継続させるためには、指導者に長く働いていただいて、多くの経験を積んで技術と質の向上を高めるとともに、市民と信頼関係を築いていくことだと思うのですが、そのためにも、市外からの大手民間事業者に門戸を開くことは見直して、労働者や利用者の両面からも、期間も限定する不安定な委託事業は中止すべきだと思うんですけれども、もう一度、市の見解をお聞きします。
493 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
494 ◯教育部長(岸田道幸君) 放課後児童クラブの運営につきましては、直営とNPO法人では指導員の確保が難しく、17小学校全ての継続的な運営ができなくなるため、今年度からNPO法人を含めた民間事業者等による公募方式に変更し、選定し、事業をしていただいているものでございます。
事業者を市内や県内に限定することや民間企業を除くことにより、委託を希望する法人が限られ、結果としてクラブを開設できない可能性があることから、公募といたしております。
また、契約期間を限定することにつきましては、市の事業として実施するものであり、予算措置もありませんので、永久的に契約することはできません。
以上のことから、放課後児童クラブの民間委託を見直す予定はありませんので、ご理解をお願いいたします。
495 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。
〔2番(中川睦子さん)登壇〕
496 ◯2番(中川睦子さん) もう一度、私の方から意見を言います。
多くの児童を預かるクラブでは、市直営から携わってきたベテランの指導員の皆さんはとても貴重です。新しく指導員として来られた方々に、しっかりと仕事を引き継ぐための時間というものが保障されていません。新しい方々は厳しい労働条件のため、次々に短期でやめていくという状況です。ベテランの指導員さんは現在も有給休暇を、あっても使うことができない。風邪をひいても休めない。それでも懸命に児童の笑顔に支えられて頑張っているというのが状況です。
また、今回、どこの事業所かわからないが、かわるのは本当に困ると言っています。さまざまな手続に時間がとられるからなんです。とにかく余裕がない。確かに、今回は1年契約で、今度は3年ということですけれども、指導員確保は大手委託事業者においても本当に今、厳しいことは同じです。
また、3年で次はどうなるか保障がない。さらに腰を据えて保育に丁寧に取り組むための時間が保障されない。今後の彦根の学童保育の質の低下が懸念されます。懸命にこれまで学童にかかわってきた地域の指導員さんたちの働く意欲を奪わず、さらに高めるための市民参加型の子育てプロジェクトを提案し、そして要望して、私の質問を終わらせていただきます。
497 ◯副議長(安澤 勝君) 6番北川元気君。北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
498 ◯6番(北川元気君) 会派令和会の北川元気と申します。彦根市議会は開かれたわかりやすい議会を目指して、さまざまな取り組みを行っております。執行部の皆様におかれましては、傍聴にお越しの市民の皆様、そして中学生も傍聴にお越しいただいていますが、その方々、インターネット中継等でごらんになる方々にも、ぜひともわかりやすいご答弁をひとつよろしくお願い申し上げて、早速、大項目の1番の質問に入ってまいります。
議案の第102号一般会計補正予算についての質問で中項目の1番、新市民体育センターについてです。
(仮称)彦根市新市民体育センターの建設工事に係る補正予算では、入札不調の結果を受け、入札参加者へのヒアリング等を行い、調査・分析した結果、建物建設工事に係る予算を13.1億円増額することとされました。これにより全体の事業費については94.7億円と約95億円にもなります。
細項目の1番、この増額補正となった13.1億円について、その理由を説明してください。
499 ◯副議長(安澤 勝君) 教育委員会事務局参事。
500 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 予算増額13.1億円の理由についてお答えをいたします。
去る9月26日、(仮称)彦根市新市民体育センター建設工事、このうちの建築工事の入札を行いましたが、応札業者2者ともに予定価格を超過し、入札不調となりました。
これを受けて行いました入札参加者へのヒアリングや調査・分析の結果に基づき、全ての単価について市場の取引状況を確認いたしますとともに、仕様の見直しによる削減を図った上で、積算の見直しを行いました結果、13.1億円の増額補正が必要となったものでございます。
増額補正となりました理由につきましては、まず、背景となる市場の動向といたしまして、五輪開催に向けた公共工事や民間工事の高需要が継続する中、元請となる大手建設会社、下請となります専門工事会社ともに手持ち工事が多く、受注意欲の低い状況にありますことから、競争性が働かず、価格の高騰につながったものと考えられます。このことは工種ごとの鉄骨や屋根等におきましても同様でありまして、入札参加者が徴取する見積もり価格が割高になったと考えられます。
次に、仮囲いや足場などの仮設工事におきまして、入札参加者と市との間で、積算の基礎となります仮設計画に係る考え方の違いが増額の理由として挙げられます。本市では従来どおり標準的な仮設計画により積算しておりましたが、入札参加者の方では、大規模な建物であり、多くの業者が錯綜する現場の状況を踏まえまして、交通誘導員や敷鉄板など、必要な安全対策等を見込んだ仮設計画により積算されており、その違いが増額の要因になったものでございます。
501 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
502 ◯6番(北川元気君) 細項目の2番です。工種別内訳の見積もり単価の見直しの妥当性はということですけれども、我々議員に対しては、工種別の内訳、これの資料を提出していただいております。それぞれにいろいろと金額の変更が書かれてあるわけですけれども、そこに「見積もりの単価の見直し」ということが備考という形で示されています。この妥当性について説明をしておいてください。
503 ◯副議長(安澤 勝君) 教育委員会事務局参事。
504 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 工事価格の算出につきましては、「建設物価」や「建築コスト情報」などの刊行物による工事価格と、建築基準単価、そして専門業者・メーカーの見積もりをもとに、国土交通省が推奨いたしております積算システムを用いて、実勢価格を反映したものとなるよう積算しているところでございます。
しかし、今回は入札不調となったことを受けまして、先ほどお答えしましたように、ヒアリング、調査・分析を行いました結果、鉄骨工事などの一部工種において対応できる専門業者が限られており、高い需要が続く近年の状況により、余力のある業者が少なく、競争性が働きにくいことから見積もり価格が割高になったと考えられます。
この点を踏まえまして、今回の見積もり単価につきましては、再度、専門の工事業者から見積もりを徴取し、最新の実勢取引状況を十分に確認・精査の上、より慎重かつ丁寧に再積算を行いましたことから、妥当であると考えております。
505 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
506 ◯6番(北川元気君) それでは、細項目の3番です。この資料の中には、工事費抑制の内訳ということで、外装に係る仕様の見直しが1億1,100万円、内装に係る仕様の見直しが3,000万円、その他は5,900万円と、合わせて合計で2億円が抑制されると、つまりマイナス2億円という形で示されておりますが、それぞれ具体的に、どのようなものからどのように変更されるのか、詳細を説明しておいてください。
507 ◯副議長(安澤 勝君) 教育委員会事務局参事。
508 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 工事費抑制の内訳につきましては、3点に分けてお答えをいたします。
1点目に、外装に係る仕様の見直しの約1億1,000万円につきましては、外壁材の一部にガラス繊維補強セメント板を用いる計画としておりましたが、これを汎用性があり、経済性にすぐれた中空成形セメント板に見直しますとともに、外壁デザイン壁の設置箇所数を削減するものでございます。
2点目に、内装に係る仕様の見直しの約3,000万円につきましては、弓道場射場、弓を射る場所でございますが、の天井仕上げとして木製格子の設置を取りやめますとともに、ほとんど開閉のないメインアリーナ、サブアリーナ、多目的ホール、ダンス室の各床下におけます防じん塗装を取りやめるものでございます。
3点目に、その他の見直しの約5,900万円につきましては、洗面カウンターの天板を人工大理石から耐摩耗性の高いメラミン樹脂製のものへ、また、更衣棚の家具をつくりつけ製作品から既製品へ、それぞれ変更を行うものでございます。
その他、室内照明器具につきましては、各室に必要な基準照度を確保した上で、各照明器具の台数の削減や、床埋め込み照明器具などデザイン照明の取りやめを行うものでございます。
以上が合計約2億円の工事費抑制の内訳でございます。
509 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
510 ◯6番(北川元気君) 2億円分、今、工事費を抑制した中身をご説明いただいたんですけど、やっぱり口頭で幾つか言われただけでは、どの程度グレードが下がってしまうのかというのがわからないし、工事を取りやめたり、塗装を取りやめたりすることによって、どういう影響があるのかというのが、僕が聞いていても、わからないんですけれども、これ以上の説明はありませんか。
511 ◯副議長(安澤 勝君) 教育委員会事務局参事。
512 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 例えば照明でございますと、床埋め込み照明器具、雰囲気を醸し出すような、ムーディになるような感じの照明でございまして、部屋を明るくするという意味の基準照度については何も問題がないということでございますし、例えば防じん塗装、ちり、ほこりを防ぐということでございますが、床下に調整や点検のために人が入り込むわけでございまして、そこのところのちり、ほこりをつかないようにするものでございますが、電気コードなんかが入っている部分については防じん塗装いたしますけれども、それ以外の、先ほど言いましたメインアリーナ等につきましては、ほとんど人が入りませんので、そうした必要はないだろうということで事実上、影響はないと考えております。
それから、弓道場の射場の天井の仕上げでございますけれども、格天井にするというイメージでございますので、そういうちょっと上質な感じのするような天井から、ごく普通の天井にするということで、競技をする上では特段何も影響がないと、こういったものでございます。
513 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
514 ◯6番(北川元気君) 立派な天井にしていただける予定だったのが、普通の差し支えない天井に変わるということをお聞きして……それはそうですよね。2億円分も費用を抑制して、けど13億円高くなっているんですから、高い金を払わされて、安いものをつくられるという。市民の立場から言えば、そういうことになるんだろうと思いますし、13.1億円と言っていますけど、これは2億円分を引いて、この値段なので、実質は15億円近い差額が出ているという認識をしています。
その上で、次の細項目4番の外構工事費についてなんですけど、外構工事費の見直しによる削減というのでも、これでも約6,000万円とお聞きしています。その6,000万円の詳細について説明してください。
515 ◯副議長(安澤 勝君) 教育委員会事務局参事。
516 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 外構工事費の見直しによる削減につきましては、施設の配置や機能の変更を伴わないこととして、そういう前提で約6,000万円の削減を考えております。
その内訳につきましては、まず舗装でございますが、インターロッキングブロック舗装の一部をカラーアスファルト舗装に変更することで約2,100万円を削減いたします。これはインターロッキング舗装の約4,800平方メートルのうち、スポーツ棟と交流棟の正面に当たります部分はそのままとしまして、その他の部分の約2,500平方メートルをカラーアスファルト舗装に変更するものでございます。
次に、敷地境界のフェンスの仕様をデザイン性の高いフェンスから汎用性が高く経済的なものへ変更することによりまして約1,400万円を削減いたします。
また、植栽工につきましては、寄附による植樹を見込みました上で、約110本分の植樹を取りやめることにより、約1,800万円を削減いたします。
そのほか、必要性を考慮しまして6カ所の案内サインの取りやめで約300万円、また、樹木や擁壁を照らしますデザイン照明の約110カ所の取りやめで約400万円の削減を行うものでございます。
517 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
518 ◯6番(北川元気君) たくさん見直されて、取りやめられて大丈夫なのかなという心配があるんですけれども、次に、細項目の5番です。経費の抑制について、指定管理料などのランニングコストの抑制というものがありまして、「指定管理者選定における経済性の重視」という形で示されています。これには金額が載っていないので、金額を含めて、この詳細を説明しておいてくだい。
519 ◯副議長(安澤 勝君) 教育委員会事務局参事。
520 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) ランニングコストにつきましては、現在、人員配置など施設の効率的な維持管理方法等を検討しているところでありまして、その結果に基づき、維持管理経費を詳細に積算いたしまして、令和2年5月中をめどに算出する予定でございまして、現時点で具体的な数字をお示しすることはできません。
とはいえ、基本的な考え方を申しますと、ランニングコストの抑制につきましては、アリーナ、弓道場、会議室等がありますスポーツ棟と、多目的ホール、図書・学習ラウンジ、文化教養室等があります、まちなか交流棟をできる限り一元管理することで人件費や光熱水費、清掃費などの経費の圧縮が可能であると考えております。
一方、収入の面では、施設の稼働率を上げ、利用者数の増加を図ることで施設利用料や損料、また指定管理者が行います自主事業から得られる受講料等をできるだけ多く確保することができると考えております。
このようにして、経費を抑えると同時に多くの収入を得ることにより、指定管理料を抑制したいと考えております。そのため、指定管理者につきましては、高い稼働率や利用者数の増加が図れ、かつ効率的で経済的な管理運営を行うことが期待できる事業者をしっかり選定してまいりたいと考えております。
521 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
522 ◯6番(北川元気君) 金額の抑制について、ランニングコストを抑制しますと書いているのに、その金額が示せない。確実な金額ではなくてもいいですから、大体これぐらいは頑張りたいとか、これぐらいの金額でいきたいとか、これぐらいの金額を目標にしているとか、その程度もお答えいただけないんですか。
523 ◯副議長(安澤 勝君) 教育委員会事務局参事。
524 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 非常に粗い計算でございますけれども、今はありませんが、旧の市民体育センター、そして現ひこね燦ぱれす、そして弓道場、これらを全部合わせますと、おおよそ9,000万円ぐらいのコストがかかっているわけでございます。
それが新たに大きくしますと、面積の部分が大きくなりますので、単純に面積だけを考えますと、その倍ぐらいの1億5,000、6,000万円ぐらいの金額になるわけでございます。
ただし、市民体育センターですと直営しておりましたので、民間の方へ委託することによりまして、人件費だけを捉まえますと大体3割ぐらいは削減できるのではないかと。1億円ぐらいの人件費がかかっておりましたので、かかると考えますと、3,000万円程度の削減はできます。それは人の部分だけでありますので、さらに合築しまして複合化した施設を一元管理することによって、さらなるコストの削減は可能であると思います。
ただし、常ににぎわいのある施設づくりを目指しておりますので、そうしますと、自主事業の部分を膨らませるというようなコスト増の部分もありますし、これまでにありませんでした図書・学習ラウンジというのがありますので、それが増の要因としてはあるかと思います。
いずれにいたしましても、面積増に対しまして、人件費を初めとしまして数千万円の効率化によるカットは可能であると考えております。
525 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
526 ◯6番(北川元気君) そういった詳細についても、できたら資料を提出いただいている中で示していただかないと、わざわざこうやって質問しなければ、わからないことになりますし、また、市民の皆さんにとっては、さっきも言いましたけど、13億円高くなってしまって、その分グレードが下がってしまってということですから、「なんでやねん」となるわけですから、そこの説明を市民の皆さんにも理解いただけるように、資料を作成していただいたり、提出していただいたり、公開していただいたり、求めておきたいと思います。
続いて、細項目の6番です。全体事業費94.7億円に市民の理解が得られると考えているのか。
新市民体育センターの建設については、当初は64億円だったんですね。それでも「高過ぎるやないかい」という指摘する声が上がったにもかかわらず、旧体育センターは解体されてしまいました。その後、全体工事費約82億円に増額されて、今回さらに増額補正で94.7億円になりました。64億円が82億円になって、82億円が94.7億円と、約30億円ぐらい膨れ上がっているわけですね。
大久保市長は、「大変厳しい財政状況で」と言って市民サービスをがんがん削る一方で、これだけ高額な箱物に市民の税金を使ってしまうことに心が痛まないのでしょうか。私は痛みます。また、市民の理解がこのような説明で得られるとお考えなのでしょうか、お答えください。
527 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。
528 ◯市長(大久保 貴君) 北川議員のお尋ねにお答え申し上げます。
新たな新体育センターの整備につきましては、これまで議会の皆様、また市民の皆様、有識者の皆様初め、幅広い方々にご参加いただいて議論を重ねていただいて、また市民の皆様からもご意見を頂戴しながら進めてきた事業でございます。しかしながら、今ほど参事が説明を申し上げましたとおりのような、さまざまな事情で事業費が高騰してきているということは事実でございますが、引き続き、その中でも事業費の削減、また財源の確保に努めてきているところでございます。
現時点で総事業費が94.7億円となってございますが、この新市民体育センターは、スポーツと文化がつながる新しい市民の交流拠点であります。さらに、この地域の防災拠点として、本市のまちづくりを担っていく重要な施設でございまして、地域の振興を図る上で必ずや、この投資に見合うものになると確信をしております。そのため、市民の皆様に末永く愛していただけるような施設になりますように、皆様とともに進めていく事業として、いろいろと工夫をしてまいりたいと思っております。何よりも皆様方のご理解とご協力を得て、一日も早い完成を目指して推進をしていきたいと考えております。
施設整備後は、魅力的な各種の教室や講座・イベントの開催等に努めるなど、市内外の皆様にお使いをいただいて常ににぎわっている施設にしてまいりたいと考えております。今後とも市民の皆様方のご質問にも丁寧にお答え申し上げて、ご理解とご協力を頂戴しながら推進をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどお願い申し上げます。
529 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
530 ◯6番(北川元気君) ご理解できないから、お尋ねしているわけなんですけれども、95億円にもなってしまうと、これは後の質問にも出てくるんですが、さらに今までの予定よりも、はるかに市民サービスを削らなければいけないという事情が裏側にはあるんですよ。
通り一遍の「市民の皆様に長く愛されるような施設ですから」とか、「これまでの計画に幅広い市民の皆さんにかかわってきてもらって、この計画をつくりましたから」とか言っておられますけど、その当時は64億円の計画だったんですよ。それが市場が盛況で価格が高騰して、ここまで95億円にまでなっているんですよ。そうなったら、やっぱり改めて議論すべきだと私は思いますし、再三これまで訴えてきましたけれども、ひこね燦ぱれすを解体するのも、やっぱりちょっと考え直して、ひこね燦ぱれすを残す副案、あるいは、ひこね燦ぱれすを残したらどうなるかというシミュレーションぐらい、我々議会や市民に示して、それでもやっぱりこの95億円の巨大な箱物が必要なんだと、そういう説明をせめてされるべきだと思うんです。
今回、請願にも出ています。ひこね燦ぱれすを残してほしいという請願ですけれども、そういったことを私はこれまでも副案を示すべきだということで訴えてまいりましたが、一向に取り扱ってもらっていませんが、そのお考えに変わりはありませんか。
531 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。
532 ◯市長(大久保 貴君) きょうは市内の中学生の皆さんも傍聴に来ておられますし、いい機会でございますので、改めてご説明をさせていただければと思います。
今申しましたように、新たな体育センターを我々はこの2024年国民スポーツ大会・障害者スポーツ大会に向けて整備をしていこうとしております。もう既に解体されてありませんが、古い体育センターにつきましては、老朽化をして、とりあえずは耐震補強をしていただいたところではありましたけれども、空調施設がないなどのご要望が重ねて年々ございましたので、その対策も必要であった。
同時に、少子高齢化をして人口減少社会に向かう中で、いわゆる役所が運営をする施設を合築して、集合させて効率よく運営していくというのが地方自治体に課された課題でもありました。
このたび、国スポ・障害者スポーツ大会を契機に新たな体育センターを建設するということになりまして、古い体育センターの用地は国体の主会場のスタジアムに使うという県のご判断のもとに解体をされることになりました。
その新たな体育センターを建設するに当たっては、古いものを合築させて、国の支援もいただきながら、中長期的に彦根市の財政負担を軽減させるという意味も込めて、「まだ使えるじゃないか」というご意見も確かにあるけれども、ひこね燦ぱれすをそこに吸収するという判断をいたしました。
それは、新たな体育センターというのは、もともとは5,000人の観客を収容できて、バスケットボールコートを4面同時に開催できる大きな施設という市民の多くの皆さんのご希望がありましたが、彦根市の身の丈に合った実現可能な規模にしていく、そして複合化させて機能を上げていく、そういう思いから、弓道場をその体育センターに組み込んで、新たな姿で、この地域のスポーツの拠点として活躍してもらいたいという思いでございます。
同時に、今、ひこね燦ぱれすにございます交流機能を新たな市民交流センターとして新築し、そこには図書館の機能を持たせて図書のアクセスポイントを拡充していくということで、この地域全体の文化・スポーツの交流拠点にしていくということになったわけでございます。
そこに加えて、防災の拠点としての任務も担っていただきたいということを考えています。駅から徒歩3分の市の体育施設というのは県内にはありません。この滋賀県の中でも優位な施設になると考えております。彦根市中南部の人口の交流拠点として、今後大いに活躍をしていただく、そういう期待を持って進めてきたわけでありますが、建設業界の盛況によって建設コストが高くなってきていると。再々、ほかの事業でもそうでしたが、入札をしても不調になると。「なんでこんな高くなるのかな」と私自身は何ともやり切れない思いは一方でありますが、この投資がこれからの彦根市にとって必ずや実りあるものになるという信念を持って進めてきておりますので、そこは繰り返し、ご理解とご協力のほどをお願い申し上げたいと考えております。
533 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
534 ◯6番(北川元気君) 大久保市長のすばらしい演説をお聞かせいただきました。ただし、都合の悪いことを省いて今お話しになったので、中学生の皆さんにお越しいただいていますので、私からも、その都合の悪いところをしっかりと申し上げたいと思います。
彦根市は毎年毎年、20億円から30億円近いお金が足りません。なので、毎年毎年、市民サービスを削っていかなければいけないということを今年発表されて、この当初予算は否決にまでなったんですよ。その中には、今日お越しいただいている中学生、小・中学校の机や椅子の改修費も削ったではないですか。図書購入費だって削った。用務員さんの時間だって削った。そうやって市民サービスを一方で削減しておきながら、これだけ95億円ものお金を使って大きな箱物を建てようとしているんですよ。
それだけではありません。この庁舎、工事がとまっていますけれども、当時、獅山市長時代は30億円で、もうできていたんですよ。それをいろんな問題を引き起こして、今や52億円プラスアルファで、もう60億円になろうとしているんですよ。この市の失政を市民に押しつけておきながら、しかも、一番市場の価格が高騰している、一番物価が高くなっているときの今に、こんな大きな箱物を二つも建てようとしているんですよ。そして、そのツケを市民に払わせようとしているのはあなたではないですか。「あなた」と言っては申しわけないですね、大久保市長様ではないですか。
ということを申し上げて、次の質問に移りたいと思いますが、こういった事情で95億円もの高い箱物は私は要らない、見直すべきだと、せめて副案を、ひこね燦ぱれすを残す副案ぐらいはつくって説明すべきだということを強く申し上げて、次の質問に移りたいと思います。
中項目の2番、特別顧問の招聘について。
12月補正予算案のうち、重要施策の企画立案に係る調査研究事業として特別顧問招聘のために必要な経費77万3,000円を補正するとあります。
議案説明の場では、特別顧問に日本総研の丸山武志氏の名前が紹介されました。ネットで調べてみますと、研究・専門分野は経営戦略、事業戦略、事業再生、M&A・組織再編、地域活性化。注力テーマとしましては、日本版シティマネージャー制度第1期生として滋賀県米原市に派遣されていたことから、最近は地方創生に関する政策全般や産学官連携の企画を多く手がけているとありました。
そこでお尋ねいたしますが、この特別顧問の具体的な仕事内容と経費の内訳について説明をください。
535 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。
536 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 特別顧問の職務につきましては、彦根市特別顧問の設置等に関する規則第2条の規定に基づきまして、市の重要施策に関する政策的または専門的事項につきまして、指導や助言等をお願いしたいと考えております。議員のご質問にもありましたとおり、丸山氏は、地方創生に係る政策や産学官連携に精通しておられ、まちづくりなどにおきまして民間活力の導入を積極的に行うための指導や助言をいただきたいと考えております。
具体的に申し上げますと、稲枝駅西側の開発に民間活力を導入する手法について助言をいただき、まちづくりを進めていきたいと考えているほか、新市民体育センターの運営における民間活力の導入や、文化財等の活用などの重要施策におきましても助言をいただきますとともに、これら以外におきましても、特別顧問の知見やこれまで築かれたネットワークを生かし、地方創生につながる事業を進めてまいりたいと考えております。
経費の内訳についてでございますが、彦根市特別職の職員で非常勤のものの報酬および費用弁償に関する条例の第2条の規定に基づきまして、日額2万4,000円の報酬で週1回、実質、今年度1月、2月、3月でございますが、13日の勤務を予定しております。このほかに費用弁償といたしまして、ご自宅が東京にある方でございますので、東京のご自宅から本市までの交通費および本市滞在に係る宿泊費を積算させていただいているところでございます。
537 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
538 ◯6番(北川元気君) 今お聞きしていても、具体的な仕事の内容というのはよくわからないんです。
なので、次に、細項目の2番ですけれども、特別顧問、わざわざ東京からお越しになって、交通費まで払って、この特別顧問に来ていただく必要性とか、期待する効果、成果について詳しく説明してください。
539 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。
540 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今ほどお答えをさせていただきましたように、特別顧問の、これまでに築いてこられました知見やネットワーク、こういったものを生かした指導、それから助言によりまして、これまでにない視点でございますが、これを取り入れながら事業を進めさせていただきますとともに、事業が進捗した際でございますけれども、この際に得られる、当然この事業がうまくいったということで成功体験というものが出てくるかと思いますけれども、こういった体験を通じて、職員が特別顧問のノウハウを学びまして、仕事のスピード感を養うなど、職員の人材育成面という方面におきましても効果を期待しているところでございます。
541 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
542 ◯6番(北川元気君) 予算常任委員会でもこれは質問できますので、そこで詳しく聞いていきますけど、今の説明では具体的な成果というのが全くわかりません。なぜなら、これまでも特別顧問がいらっしゃいましたけれども、その特別顧問に来ていただいて、どんな成果があったかという、いろいろご答弁いただいて、それを聞いていても、「ほんまかいな」と思うようなことがいっぱいありましたから、しっかりと予算の段階で、こういう成果を期待しているんだとしっかりわかるように説明をしておいていただかないと話にならないと申し上げておきます。
続きまして、中項目の3番、AI、人工知能を活用した議事録作成支援システムについてです。12月補正予算案のうち、行政情報化事業では、業務に専念できる環境づくりや時間外勤務の削減に資するため、AIを活用した議事録作成支援システムの導入に必要な経費を補正するものとして44万円の補正があります。
細項目の1番ですけれども、導入を予定している、このAIを活用した議事録作成支援システムの詳細について説明しておいてください。
543 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。
544 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今回導入を予定しております議事録作成支援システムにつきましては、この庁内にサーバを設置する形態というものではございませんでして、業者がクラウドサービスとして提供するものを利用するもので、録音しておきました音声データをシステムに取り込むことによって、AIが音声データを分析して自動的に文字起こしをするものでございます。
職員の作業といたしましては、音声データをシステムに取り込んでおくと、あとは自動的にテキストデータに変換をされます。その後、変換結果を確認いたしまして、誤った変換などがあれば修正をするという流れになってまいります。
今年の7月から8月にかけまして試験的に使用をいたしましたが、1時間30分程度の会議の場合でございますが、従来は音声の聞き取り・文字起こしに、人手でやっていた場合でございますが、大体3時間程度要していたところでございますが、このシステムを試験的に使用いたしましたら、大体20分ぐらいで変換が完了しているところでございます。
今回補正予算をお願いしております44万円でございますが、この内訳といたしましては、初期設定費用に11万円かかりますのと、あと、月額の利用料が11万円ございまして、これが1月から3月の3カ月分見込ませていただきまして、合計11万円掛ける3カ月の33万円、先ほどの初期設定費用11万円を加えまして44万円が内訳となっております。
545 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
546 ◯6番(北川元気君) ありがとうございます。
AIを活用した議事録を導入してくださいと、これまでも私は申し上げておりまして、このたび検討いただいて、こういう採用にしていただいたことを、まずありがとうございますと感謝申し上げておきたいと思います。
しかし、導入したからには、やっぱりちゃんと使っていかないといけないんですけれども、具体的にどの部署で、どのような活用ができるんでしょうか。説明してください。
547 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。
548 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今回導入を予定しております議事録作成支援システムでございますけれども、これは音声データの文字起こしに幅広く使用ができるものでございますので、会議や各種審議会等の議事録作成など、これはどの部署という個別のことではなくて、全庁的に幅広く利用ができるものと考えております。
また、AIに単語を学習させればさせるほどに、音声から文字への変換精度が向上をしてまいりますので、幅広く活用いたしまして、議事録作成の事務負担軽減につなげ、文字起こしに費やしておりました時間を職員がほかの業務に専念できることで、市民サービスの向上とともに、働き方・業務改革の推進にもつながってまいるものと考えております。
549 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
550 ◯6番(北川元気君) どの部署に限らずということですので、この庁内だけではなくて、教育現場とか医療現場とか、いろんなところでもご活用いただけるという認識をしておきますし、せっかく使えるんだったら、どんどん活用してAIにも学習してもらって、また、AIを使う人間も学習しながら、どんどん効率化を進めていっていただければと思います。ありがとうございました。
続きまして、大項目の2番目、令和2年度の当初予算についてです。
今年度は当初予算が否決となり、本来であれば執行できたはずの事業や大幅な遅れによって市民に多大なご迷惑をおかけすることとなった事業がありました。私は当初予算を否決とした議会の判断は今でも正しかったものと思っていますが、大久保市長のこれまでのご実績を考えておりますと、また来年度、令和2年度の当初予算でも同じような事態が想定されるのではないか、再び市民に対してご心配やご迷惑をおかけすることになるのではないかと危惧するところであります。
そこで、中項目の1番も同じです。
細項目の1番、当初予算否決となった反省を令和2年度にどのように生かすのかですが、大久保市長は今年度の当初予算否決となった、その反省を来年度、令和2年度の当初予算にどのように生かしていくお考えなのか。議会や市民の理解を得るために具体的にどのような取り組みをされるのか、お尋ねします。
551 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。
552 ◯市長(大久保 貴君) 北川議員のお尋ねにお答え申し上げます。
平成31年度当初予算案は否決となりました。その要因は、議員の皆様、市民の皆様への説明が十分尽くすことができなかったと、ご理解をいただくことができなかったと認識をし、反省をしているところでございます。
今思い出しておりましたら、北川議員の反対討論の中に特別顧問の予算がないから気に入らんというのがありましたので、思い出しました。今回提案をさせていただいておりますが、趣旨はご理解をいただけたと思います。
(「違う人です。都筑顧問のことで
す」と呼ぶ者あり)
553 ◯市長(大久保 貴君) こうした反省を踏まえまして、令和2年度の予算編成を行うに当たりましては、できるだけ早期に各部局へ予算枠をお示しして、部局内での議論を十分していただけるように時間を確保するととももに、部長会議や予算編成説明会等を通じまして、予算枠配分方式に対する職員への共通理解を深めていただく努力をしてまいりました。
また、市民の皆様の生活等への影響が懸念される事業があれば、各部局において、事業の関係各所に対しまして十分な説明と理解を求めるよう指示をしたところでございます。
予算の詳細につきましては、予算編成後、市民の皆様や関係団体の皆様にご理解をいただけるよう可能な限り早期に丁寧に説明を申し上げて、ご理解をいただけるように努めてまいりたいと考えております。
いずれにしましても、厳しい財政状況の中でございます。事業の見直しは常に実施していかなければなりませんが、事業見直しを行うことで、これは我々の目的としましては、持続可能な財政運営をするとともに、市民生活、市民サービスを向上していくということにほかならないわけでございますので、そのことを繰り返し丁寧に説明してまいりたいと考えております。
554 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
555 ◯6番(北川元気君) お答えになっていませんね。私が聞いたのは、予算否決のあった反省を当初予算にどのように生かすんですか、議会や市民の理解を得るために具体的にどんなことをやるんですかと聞いたんですけれども、「早期に説明します」、何て抽象的なお答えなんでしょう。ということで来年の心配はとれないということがわかりました。
続きまして、令和2年度の予算編成方針についてお尋ねいたします。
556 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。
557 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。
本年10月7日付で各部局長に対しまして、所属長ならびに全職員に対して通知いたしました令和2年度の予算編成方針では、厳しい財政状況および急速に進展する少子高齢社会に対応してまいりますために、抜本的かつ早急な財政体質の改善が必要でありますことから、昨年度から採用いたしました予算枠配分方式、これを引き続き実施することといたしました。
令和2年度の重点項目につきましては、昨年の予算編成時に掲げました項目であります、公約に掲げる政策・施策ならびに国体関連事業のみに引き続き絞ってまいります。さらに、予算の基軸として、従来までの事業のうち、国の施策として実施しております福祉的な扶助費、義務教育を実施する上で不可欠な教育費、長寿命化を図るべき道路および橋りょう等の公共財の維持費を位置づけてございます。また、これ以外の事業につきましては、項目の別を問わず、市単独事業として実施する扶助費や補助金、投資的事業等についても、改めて大幅な事業の廃止、削減、延伸を検討する旨の方針をお示ししたところでございます。
なお、県内では、令和2年度の予算編成におきまして、本市を含め6市が予算枠配分方式を採用し、2市が予算枠配分方式と一件査定方式を併用して採用しているということでございます。
558 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
559 ◯6番(北川元気君) 枠配分方式を採用しているのは彦根だけではないと言っていますけど、当初予算が否決になったのは彦根ぐらいでしょう。ということで、予算編成方針を今お聞きしましたけれども、枠配分元年と言っておられましたから、当然そういうことは予想しているわけでございまして、だから、さっきの質問のときでも、13億円増し増しになったりすることは大変な問題なんだということを指摘しているわけでございます。
細項目の3番、彦根市の財政状況の認識について。
庁舎耐震化の大損害や新市民体育センターの大型事業の経費がさらに増額となって、彦根市の財政は悪化するばかりで、さらに市民サービスを削らなければいけない状況ではないかと心配していますが、現在の財政状況について、どのように認識されているのか、お尋ねいたします。
560 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
561 ◯総務部長(牧野 正君) 本市におきましては、本庁舎耐震化整備事業、新市民体育センター整備事業などの国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会関連事業を初め、大型の投資的事業に取り組んでいかなければなりません。加えまして、扶助費等の義務的経費や公共施設等の長寿命化のための修繕費などの経費も増加していくなど、本市の財政状況は非常に厳しいものになると認識をしております。
562 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
563 ◯6番(北川元気君) 約束していた中期財政計画というのは、早目に出してもらえるんですかね。先ほど市長は「当初予算の反省を生かして早目に説明します」ということだったので、できれば早目にいただきたいんですが、いかがでしょうか。
564 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
565 ◯総務部長(牧野 正君) 中期財政計画につきましては、来年度の当初予算のご案内とともに、お渡しをさせていただく予定でございますので、ご理解を賜りたいと存じます。
566 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
567 ◯6番(北川元気君) それだったら、例年と一緒ではないですか。何も早くなっていないではないですか。
しかも、これ、前回も当初予算と同時に出てきたから、これだけ問題になって否決になったので、結局それは何も生かされていないということなんですかね。中期財政計画についても一つ一つ細かく僕は指摘して、「こういうところを改善してください」と、「こういうことが書かれていないと中期財政計画が成り立ちませんよ」と指摘してきたんですけど、その辺再度お答えいただけますか。
568 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
569 ◯総務部長(牧野 正君) 前回の議会でも北川議員の方から、中期財政計画の内容について長浜市とか米原市はもっとわかりやすい計画になっているとのご指摘を賜りました。それで今、従来の中期財政計画よりも、市民の皆さんにも理解をしていただきやすい内容として改めさせていただいているところでございまして、今作業中ではございますけれども、できるだけ速やかに議員の皆様、市民の皆様に公表をさせていただこうと考えております。
570 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
571 ◯6番(北川元気君) 新市民体育センターだけでも13億円、これから補正予算を組もうとして、それだけ市民に払ってもらおうという話になるわけですから、しっかり中期財政計画とか、次の質問でもありますけど、それとあわせて説明しないと、補正予算を増額するときだけ説明なくて、それだと市民はよくわからないと思うんです。
次、これも大事なので、細項目の4番ですけれども、予算削減額、廃止または縮小される事業についてですけれども、令和2年度の予算を編成するに当たって、現時点で結構ですよ、現時点で見込まれている予算削減額はどの程度なのか。また、廃止、縮小される事業はどういうものがあるのか、お尋ねします。
572 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
573 ◯総務部長(牧野 正君) 先ほども市長がお答えをいたしましたとおり、令和2年度の予算編成は、昨年度に引き続きまして予算枠配分方式を採用しております。これは各部局に対して一般財源を配分し、その範囲内で予算を要求するものでございまして、現在、予算編成の作業中でございます。
したがいまして、予算削減額、あるいは具体的に廃止したり、あるいは縮小する事業につきましては、現時点ではお答えをすることができませんので、ご理解をお願いいたします。
574 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
575 ◯6番(北川元気君) それはおかしくないですか。予算削減額は、枠配分方式なんだから枠を配分しているんでしょう。その枠を配分する前に、これぐらいでいきましょうみたいなシーリングがかかっているわけでしょう。それを配分しているわけでしょう。では、前年度から比べて、どれだけ削減しているか、大体のおおよそはわかるのではないんですか。わからないんですか。
576 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
577 ◯総務部長(牧野 正君) 現在のところは、先ほど申し上げましたように、各部局からの予算要求の内容を財政課の方で精査させていただいているところでございますけれども、今ほどご質問のありました内容について、現時点で、ちょっとお答えをできる範囲でお答えをさせていただきたいと思います。
予算枠配分におきましては、令和元年度予算の一般財源ベースから予算枠配分の算出を行っておりますが、例えば庁舎耐震化整備工事の類いのような債務負担行為をとっている経費でありますとか、公共施設個別計画に基づきます修繕経費などにつきましては、これは年度間で比べますと、当然増減が生じるわけでございます。また、会計年度任用職員の経費につきましては、別途、現在、人事課の方で査定を行っていますことから、今申し上げましたような経費を除いた経費で、参考程度になろうかと思いますが、その数値で申し上げますと、部局全体で98.7%となりまして、一般財源ベースでは約2億4,000万円の削減を行っているというところでございます。
578 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
579 ◯6番(北川元気君) やっと具体的な数字が出てきたんですけど、これは前回の当初予算ベースでは11億7,000万円の削減がされましたけれども、それプラス新たにという考えなんですか。その辺わかりやすく説明しておいてください。
580 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
581 ◯総務部長(牧野 正君) 今申し上げました2億4,000万円の削減でございますけれども、これは一般財源ベースの削減額でございまして、また事業費ベースになりますと、当然それが膨らむわけでございますので、その数値を申し上げることはできませんが、一般財源ベースでの削減ということでご理解を賜りたいと存じます。
582 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
583 ◯6番(北川元気君) 僕も誤解したらいけないし、聞いておられる市民の方にも誤解を与えてはいけないので、はっきりさせておきたいんですけど、要するに今年度と同じぐらいの削減があるのか、それとも、それ以上の削減があるのか、いやいや、そんなに削減しませんよなのか、それぐらいは答えておいてください。今のではわかりません。
584 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
585 ◯総務部長(牧野 正君) 先ほど来申し上げておりますように、大変厳しい財政状況にございます。歳出もさることながらでございますけれども、できるだけ歳入の確保ができるようにということで、さまざまな取り組みをしているところでございますけれども、中期財政計画でお示しをさせていただいておりますとおり、令和2年度の当初予算につきましても、大変厳しいものになるということでご理解を賜りたいと存じます。
(「どっちなんですか」と呼ぶ者あ
り)
586 ◯総務部長(牧野 正君) 昨年度、令和元年度よりも、なお厳しい予算編成を余儀なくされると考えております。
587 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
588 ◯6番(北川元気君) では、一旦は否決となってしまった令和元年度で削減されたものよりも、それよりも厳しくなる、つまり市民サービスが削られてしまうということ、そういうことで私も理解をしておきましょう。
大変な問題なんですね、財政状況。なので、今回この質問をして、また再び市民にご迷惑がかからないように、当初予算が否決にならないように質問しているんですけど、「早目に説明します」と市長は言っておきながら、結局この質問で何も答えていないではないですか。中期財政計画も出なければ、金額すら答えられない。それはちょっとひどいと思いますよ。
一方で、体育センターは13億円増額ですか。13億円増額したら、どういうサービスが削られるのかで、これはセットで説明されて初めて我々は、では、それをやろうかとか、いや、ちょっと待ってという判断ができるわけではないんですか。そういうのをしっかりとちゃんと説明しないというのは、おかしいですよ。ずるい。
ということを申し上げて、次の大項目の3点目の質問にいきます。広報日本一の彦根を目指して。
11月7日、企画総務消防常任委員会の行政視察で埼玉県三芳町を訪問して、広報戦略・広報紙づくりについての調査研究を行いました。
2015年に全国広報コンクールで内閣総理大臣賞を受賞され、まさに自治体広報紙日本一となった三芳町では、紙面の企画から取材、編集、デザインなど、印刷以外の全てを三芳町の職員さんが、これは佐久間智之さんといわれる方がほぼ1人で制作をされていて驚きました。
自治体の広報紙だから、ダサくて当然、読みにくくて、ごみ箱に捨てられても仕方ない、こういった発想は一切ありませんで、この佐久間さんは「税金で給料をもらっているからには自治体職員もプロだ」とおっしゃっておられましたし、「日本一の広報紙をつくるから日本一努力した」とも言っておられました。大変感銘を受けました。
ぜひ彦根市でも広報日本一を目指して、三芳町にも負けずとも劣らない自治体広報ができるようにしていただきたいと思いますし、私もこれまで広報については、さんざんぱら質問してきましたので、さまざまなご提案を含めて質問させていただきます。
細項目の1番、「広報ひこね」の課題・問題点はですけれども、三芳町では、平成23年に「広報みよし」についての住民アンケートというのをやられて、課題や問題点をそこで抽出し、住民が主役の広報紙として住民に伝わるためにはどうするべきかということを考えて、費用をかけずに、さまざまな工夫がされています。
彦根市においては、現状の広報について、どのような課題や問題点があると認識をされていますか。
589 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。
590 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 本市におきましても、広報紙の内容の充実や改善を図るため、「広報ひこね」8月1日・15日号と彦根市ホームページにおいてアンケートを実施し、56通の回答をいただきました。
改善点等に係るアンケート結果について概要を申し上げますと、まず「工夫や改善が必要だと思うところがあれば教えてください」という質問に対しては、「ひこにゃんの情報を載せてもらいたい」、「他市町の広報の内容と比べると、まちの行事、人物の紹介記事がほとんどない」などのご意見をいただきました。
また、「掲載してほしい内容や特集として取り上げてほしいテーマがあれば教えてください」という質問に対しましては、「子育ての情報をもっと載せてほしい」、「市庁舎改築の進捗状況を知らせてほしい」などのご意見をいただきました。
このことから、本市としましては、市行政に関する必要な情報をできるだけ掲載するように努めているところでございますが、こういった市民の皆様のご意見を、限られた紙面の中で、どのように反映するかが課題であると認識しており、そのようなご意見にできるだけ対応していくことで、よりよい紙面になるよう取り組んでまいりたいと考えております。
591 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
592 ◯6番(北川元気君) では、細項目の2番になりますけれども、三芳町では、町長が先頭に立って、広報紙の全面リニューアルのために、専属で広報を担当する職員を庁内から公募されて、日本一の広報紙をつくるために、日本一のスーパー公務員編集者となるべく独学で一から勉強されて日本一になられました。また、そのノウハウを次の職員に現在継承しておられるんですね。
彦根市では、人事異動で広報を担当する職員が入れ替わってしまい、これでは専門的な技術やノウハウが育たない環境ではないかと思います。先ほど広報紙の問題や課題についてご答弁いただきましたけれども、そういったことを一つ一つ乗り越えていこうとする技術やノウハウというのが、現状では育たない状況だと私は思います。
そこで、この三芳町では町長がトップで決断をされてやったわけですけれども、そもそも彦根市長は広報日本一を目指そうという考えがあるのか、ないのか。なければ、こんな質問をしたって意味がないので、そこをお伺いしたいと思います。
593 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。
594 ◯市長(大久保 貴君) 質問の期待にお応えできないかもわかりませんが、私としましては、全国広報コンクールの上位を目指すというようなところに主眼を置くという考えではなくて、市からの情報発信のあり方として、まず、彦根市として、多様な市民、読者の方がおられることを踏まえまして、広報紙のみならず、ホームページ、アプリ、新聞、テレビ、ラジオ、これらさまざまな媒体を活用して、どの情報をどの媒体でお知らせすることが適しているかということが重要だと考えております。
特に、10万人を超える市民がおられますので、有事の際の対応など、日ごろから努めていかなければならないことが随分あります。
広報紙においては、市内に全戸配布されているという特性を持っておりますことから、広報紙でお伝えできる情報は何が適しているかということを常に広報課の職員は考えながら、市民の皆様にとって読みやすい、親しみやすい紙面をつくっていただいていると思っております。大変努力をしてもらっていると思っておりまして、いろんなご意見はありますが、立派な広報紙が発行できていると私自身は思っています。
今後とも、三芳町を初め、他の自治体の例を参考にしながら、紙面づくりやノウハウの継承等をこれからも検討して研究してまいりますとともに、適材適所の人員配置等を行うことで、内容が充実し、しっかり市の思いが市民に伝わるように努力をしてまいりたいと考えております。
595 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
596 ◯6番(北川元気君) ということで、彦根市長は広報日本一を目指す考えはないんだということが明らかになりました。
せっかく議会の方で視察に行かせてもらって、さまざまな取り組みを学んできましたけれども、市長にその気がないのであれば、こんな質問をしても仕方がないのかなと思いながらも、せっかく出しましたので、このままやらせていただきます。
細項目の3番でございますが、発行回数の検討ついて、三芳町では広報紙の発行を月1回にされたんですね。取材や編集なんかに時間をしっかりとかけて中身を充実させて、しっかりと読者に読んでいただける広報紙という工夫をしておられました。
彦根市では、現在月2回の発行ですが、担当する職員の皆様も手いっぱいになっているようにお聞きしておりますし、現状では改善が見込めないのではないかと思います。発行回数の検討はされているのでしょうか、お尋ねいたします。
597 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。
598 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 発行回数の検討につきましては、先ほどお答えしました「広報ひこね」8月1日・15日号と彦根市ホームページにおいて実施しましたアンケートで、「発行回数についてどう思われますか」という質問に対して、「月1回でもよい」の回答件数が多かったことや、働き方・業務改革の推進の取り組みによる業務見直しの結果を踏まえて、令和3年度から月1回の発行にすることを視野に入れ、現在スケジュール検討に入っているところでございます。
599 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
600 ◯6番(北川元気君) 令和3年度から月1回になるかもしれないと、そういう方向だということで、わかりました。
月2回発行しないといけない場合、どうしても早く伝えたい、伝えておかなければいけない場合は号外みたいな感じで出せばいいだけですし、必ずしも毎月2回という必要は僕もないと思いますので、であれば、その分、今、手いっぱいの職員さんに月1回で集中していただいて、しっかりとした中身の濃い紙面にしていただいた方がいいのではないかと思います。
続きまして、細項目の4番、パンチ穴をなくし、おしゃれなデザインに改善してはということですけれども、三芳町の広報紙では、以前あったパンチ穴をなくして、表紙の写真やデザインにこだわった工夫がされておりまして、若い世代にも手にとってもらいやすい、おしゃれなデザイン、おしゃれな雑誌のような、彦根で言うとKONKIclubみたいな、ああいう感じの紙面を使われていて、手にとりやすい広報紙になっています。
彦根市では、確かに以前よりはよくなっているとはいえ、パンチ穴があいていたり、そのせいでパンチ穴の枠がついていたりして、その色がどうしても表紙の写真とは合わなかったり、あと、紙の質も、リサイクル紙というんですか、ちょっと残念な紙を使っていて、写真もきれいに見えないし、非常に残念な感じになっています。よくある自治体広報紙レベルかなと感じております。この際、そういった点を改善されてはいかがでしょうか。
601 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。
602 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 議員ご指摘のとおり、パンチ穴をなくしますと、デザインの幅が広がることで、若年層を含む多くの方に関心を持っていただける機会が、より増えるものと期待されますことから、現在検討をしているところでございます。
また、紙の質につきましても、今は再生紙を使用しておりますが、紙の質によりましては写真をよりきれいに印刷できることが期待されますことから、現在、印刷業者から再生紙やほかの紙の単価、紙の市場、これはマーケットでございますが、その状況についての聞き取りや、他自治体の例などを参考に検討をしているところでございます。
603 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
604 ◯6番(北川元気君) 来年度から入札等をちょっと変えれば、すぐできることだと思いますので、お願いします。
細項目の5番、三芳町では、広報紙に限らず、さまざまな行政資料やパンフレット、看板や案内図などでもユニバーサルデザインというのが採用されています。色弱の方に配慮した色使いであったりとか、高齢者や障害者の方にも見やすい文字のユニバーサルデザインフォント、UDフォントというのがあるんですけれども、こういうものを採用されていたりとか、子どもや外国人でもわかりやすいようにマークで示したりとか、そういうものが積極的に使われております。彦根市でも、こうした工夫を積極的に取り入れるべきだと考えますが、見解を伺います。
605 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。
606 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 広報紙におきまして、ユニバーサルデザインによる文字のUDフォントや色使いなどにつきましては、市民の皆様が読みやすい、親しみやすい紙面を目指し、三芳町や他の自治体の広報紙等を参考にしながら検討してまいりたいと考えております。
その他、看板や案内図などにつきましては、現在、各所属において導入に努めているところでございます。
607 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
608 ◯6番(北川元気君) ぜひともお願いします。
続きまして、三芳町の広報紙やパンフレットなどでは、スマホやパソコンから、いつでもどこでも閲覧ができるようになっていまして、しかも、日本語を含む10言語で電子配信ができるサービスがあります。これはカタログポケットというものを導入しておられます。また、この記事が、どんな内容の部分がどの程度読まれているのか、市民の皆さんから、世界からアクセスされて、どの程度読まれているのかということが分析できるようになっているんですね。こういったことによって情報提供の質の向上というものに役立てておられるとお聞きしました。
彦根市では、広報紙やパンフレットなどでは外国語対応も不十分ですし、どこが読まれているのか、本当に読んでいただいているのかというチェックをする、そういうことができてすらおりません。このサービスの導入を検討されてはいかがでしょう。
609 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。
610 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 議員ご提案のカタログポケットは、スマートフォンやタブレットなどで、デジタル化した広報紙等を閲覧できるソフトであり、全国約140の自治体で導入されていると聞き及んでいます。
また、ご指摘のとおり、多言語翻訳機能や閲覧履歴の解析機能はもとより、音声読み上げ機能もございますことから、外国人や目が不自由な人にも情報を公平に届けられる媒体であるため、私どもも関心を持っているところでございますが、現段階では、さらなる調査・研究が必要であると考えております。
なお、近年の情報発信は、ますますデジタル化へと加速していることから、今後、時代に対応した情報発信のあり方を見直していく中で検討していきたいと考えております。
611 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
612 ◯6番(北川元気君) すぐに検討してほしいんですけどね。こういう認識というか、そこが市長のトップダウンがほしいところなんですよね。
続きまして、中項目の2番、ホームページのリニューアルに伴う不具合についてです。
彦根市のホームページリニューアルに伴って、アクセスできない不具合や、アプリと連動できなくなっている不具合がありました。この不具合は解消されたんでしょうか。
613 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。
614 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 去る8月30日にリニューアルしましたホームページにつきましては、アドレスを変更したため、リニューアル後の1カ月程度は、グーグルやヤフーなどの検索サイトから検索した場合、リニューアル前のページが表示され、お探しのページが見つからないという事象が発生し、大変ご不便をおかけしましたが、その後、こうした事象は解消しております。
また、「広報ひこね」を配信しておりますアプリ「マチイロ」につきましては、「マチイロ」の新着情報と本市のホームページの新着情報などが連動しておりますが、こちらもホームページのアドレスを変更したため、「マチイロ」に情報が掲載されないという事象が発生し、ご不便をおかけしましたが、その後、こうした事象は解消しておりますので、よろしくお願いいたします。
615 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
616 ◯6番(北川元気君) これ、前回の議会でさんざん指摘して、発言通告を書いた時点では解消されていなかったんですが、僕が発言通告を出したら、すぐに解消されたんですけど、どういうことですか。
617 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。
618 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) ホームページにつきましては、10月7日に早目に解消ができたんですが、「マチイロ」の不具合につきましては、大変申しわけございません、こちらの方が確認できておりませんでして、12月4日ということで、遅れるようになったものでございます。大変申しわけございませんでした。
619 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
620 ◯6番(北川元気君) 市民の税金を使ってホームページをリニューアルした結果、不具合で必要な情報を見ることができない、どこにあるかわからないといった状況では本末転倒です。
また、市民から「見にくくなった」とのご指摘もあります。市民への情報提供に対する意識こそ改める必要があると考えますが、見解を求めます。
621 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。
622 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 今回のホームページのリニューアルに関しましては、三つの「目指すホームページ像」を掲げて取り組んでまいりました。
一つ目は、誰もが容易に目的の情報にたどり着けること、二つ目は、彦根市のブランドイメージを適切に伝えられること、そして三つ目は、わかりやすく、質・量ともに満足のできることでございます。
今後におきましても、掲げました「目指すホームページ像」に向けて、市民の皆様のご意見をお伺いしながら、ホームページをより進化させていくことで、利用者の利便性や満足度の向上を図っていきたいと考えております。
623 ◯副議長(安澤 勝君) 北川君。
〔6番(北川元気君)登壇〕
624 ◯6番(北川元気君) せっかく議会で議論をしているのにもかかわらず、解消されなかったり、失念していましたでは意味がなくなってしまうので、そこをしっかり改めていただきたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうござしました。
625 ◯副議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。
午後3時07分休憩
午後3時20分再開
626 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
12番野村博雄さん。野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
627 ◯12番(野村博雄君) よろしくお願いいたします。
私たちの食を支え、そして、このふるさとの自然環境を支えていただいております農業の振興についてお伺いをいたします。
まず、現状の確認ということで、遊休農地の面積とその全農地に占める割合をお教えください。
628 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
629 ◯産業部長(辻 宏育君) 彦根市内の遊休農地につきましては、平成30年度で56.9ヘクタールで、全農地面積に占める遊休農地の割合は2.0%でございます。
630 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
631 ◯12番(野村博雄君) 続きまして、次の質問です。集積されている農地の面積と全農地に占める割合をお教えください。
632 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
633 ◯産業部長(辻 宏育君) 平成30年度におけます農地利用集積面積は約1,766ヘクタールで、全農地面積に占める集積率は63.1%となっております。
634 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
635 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、集積の様子はそんなに変わっていないんですが、遊休農地が、私の調べたところによりますと、平成29年が39ヘクタールが平成30年度が56.9ヘクタール、急増しておりますけれども、この辺は何か理由があるんでしょうか。
636 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
637 ◯産業部長(辻 宏育君) 平成29年度から平成30年度にかけて増加しております主な要因でございますけれども、曽根沼地区の非農用地の部分につきまして、事業推進のために一旦、非農用地の面積にカウントしたという経緯がございますので、その部分が急に増えた理由の主なものでございます。
638 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
639 ◯12番(野村博雄君) 次の質問に移ります。
それでは、そのような問題に対応するために「人・農地プラン」というのをおつくりいただいていると思いますけれども、策定状況をお伺いします。
640 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
641 ◯産業部長(辻 宏育君) 「人・農地プラン」は、農業従事者の高齢化や農業の担い手不足が心配される中、将来に向けて誰がどのように農地を使って農業を進めていくのかを、集落の話し合いに基づき作成するものでございます。農地の引き受け手である、地域の中心となる経営体へ農地の集積を図るための将来的な農地利用の設計図を描くものでございます。
彦根市内で農用地を有する市内の農業集落83集落のうち、本年12月3日時点ではございますが、63集落が「人・農地プラン」を策定しておりまして、その策定率は75.9%となっております。
642 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
643 ◯12番(野村博雄君) 76%余りが策定をいただいているというところなんですけれども、次の質問ですけれども、策定されたプランの推進・活用状況についてお伺いをいたします。
644 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
645 ◯産業部長(辻 宏育君) 「人・農地プラン」は集落の話し合いにより作成され、中心経営体と呼ばれます「地域の農地を善良に管理し、農村集落の環境保全に尽力する農業者」への農地の集積と農地の団地化・集約化等について、集落の取り組み方針が掲げられております。
既にプランが策定されている63集落のうち、集落での中心経営体への農地の集積率は約80%となっているところです。また、プランについての話し合いを重ねる中で、中心経営体同士の農地の持ち替えを行い、農地の団地化・集約化を数年の間に実現された集落もございます。
646 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
647 ◯12番(野村博雄君) 今ほど80%余りが活用されているということなんですが、そのうち、あと2割の方はどんな感じですかね。再質問です。
648 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
649 ◯産業部長(辻 宏育君) 耕作地の中には、やはり土地改良ができておらずに、非常に狭隘であったりとか、あるいは場所的に非常に急傾斜地であって耕作が難しいとか、そういった理由によりまして、なかなか全てが集約化できないという状況になっているのが現状でございます。
650 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
651 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですが、それでは、それに対して今後どのような対応をされますか。
652 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
653 ◯産業部長(辻 宏育君) 受け手側のそういった希望といいますか、やはりつくりやすい農地をつくりたいという希望もございますけれども、その中でも、一つは、話し合いによって幾つか集約化していただいて、あるいは、畦畔を取り除いて一つの大きな農地にしていただくという方法もございますし、土地改良というような形、これは地元の地権者等に負担がかかることになりますので一概には進めるわけにいきませんけれども、地域の方のご理解、ご協力が得られれば、そういった土地改良等の事業を行いながら集積を図っていくという考え方もあるかと考えております。
654 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
655 ◯12番(野村博雄君) 次の質問へ移ります。
未策定地域の今後の対策についてお伺いします。
656 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
657 ◯産業部長(辻 宏育君) 「人・農地プラン」が未策定の地域につきましては、本市が「人・農地プラン」のたたき台を作成いたしまして、農業組合長宛てに提案をすることで、地域での話し合いを促すきっかけとなるよう支援しているところでございます。
担い手となる中心経営体が存在しないなどの理由で地域内での話し合いの機運が生まれにくい集落もありますが、このような地域につきましても、今後も引き続き農業委員、農地利用最適化推進委員や農業協同組合と連携をいたしまして、当該地域の農地利用の現状を踏まえながら、「人・農地プラン」の策定に向けた話し合いが集落で活発化するよう促進をしてまいりたいと考えているところでございます。
658 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
659 ◯12番(野村博雄君) 次の質問です。
農業への新規参入につきまして、近年の新規参入状況をお伺いします。
660 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
661 ◯産業部長(辻 宏育君) 農業分野への新規参入につきましては、さまざまなケースがございます。そのうちの一つに、青年等就農計画制度を利用した新規就農がございます。これは、新たに農業を始めようとする50歳未満の方が作成する青年等就農計画を本市が認定いたしまして、その計画に沿って農業を営む方を認定新規就農者とするもので、近年では平成26年に3名の認定を行っております。
この認定新規就農者は、独立・自営就農であることが要件でございまして、また、年齢要件等があることから、平成26年以降は新たな認定新規就農者はいません。しかし、制度に合致せず認定には至らないものの、農業へ独立・自営として新規就農されたというケースもございます。ご質問の新規参入ということで申し上げますと、平成28年度に1名、平成29年度に1名、平成30年度にも1名の方が農業に新規参入されています。
また、新規参入にもカウントされませんが、既存の農業経営体に雇用をされ就農される方や、専業農家の後継者として就農されるケースもございます。平成28年度に4名、平成29年度にも4名の方が新たに農業に従事されているところでございます。
662 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
663 ◯12番(野村博雄君) 前回の定例会におきまして赤井議員もご質問されていた部分も、今お答えの中にございましたけれども、それでは、次の質問でございます。新規参入促進のための今後のさらなる取り組みについてお伺いします。
664 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
665 ◯産業部長(辻 宏育君) 認定新規就農者に対する取り組みとしましては、本市のほか、農林水産省や滋賀県などのホームページにおきまして、農業を継承される方や新たに始めようとされる方に向けて、青年等就農計画制度をご利用いただくよう周知するとともに、認定新規就農者となった際に活用いただける、農業を始めてから経営が安定するまで最長5年間、年間最大150万円が交付される農業次世代人材投資資金制度や手続方法についても周知しているところでございます。
また、認定新規就農者には、国の農業施策において他の業種と比べて比較的優位な資金調達制度があることから、こうした制度の情報提供を行うとともに、就農への助言を行うなどの支援を行っているところでございます。
666 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
667 ◯12番(野村博雄君) 次の質問へ移ります。
六次産業化推進へのさらなる取り組みについてお伺いします。
668 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
669 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市におけます六次産業化の取り組みは、六次産業化・地産地消法に基づく国の事業認定を、これまで三つの法人が受けられました。しかし、この事業は、農林漁業者がこれまでの原材料供給者としてだけでなく、自らが加工・流通や販売に取り組む経営の多角化を進めることで、地域の雇用創出や所得向上を目指すものとされていて、非常にハードルの高いものであり、現在も、この六次産業化事業を継続しているのは、農事組合法人つづらファームの「黒豆を活用した加工生産」の1事業のみとなっています。
新たな六次産業化事業への取り組みを行うためには、法人化された農業経営体が安定した経営基盤を確立した上で、経営の多角化に取り組むことが事業を推進・継続する上で重要な要件となってまいります。
このことから、農業経営体の法人化を推進し、盤石な経営基盤の上で経営の多角化が推進されますよう、関係機関と連携し、先進地の情報の収集や専門家派遣制度の活用を行いながら推進してまいりたいと考えているところでございます。
670 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
671 ◯12番(野村博雄君) なかなかいろいろと大変かなと思いますけれども、積極的に取り組んでいただいているところには、いろんなお力を、またお貸しいただいて進めていただいたらと思うところでございます。
次の質問に移ります。
学校給食における地元農産物の利用状況についてお伺いします。
672 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。
673 ◯教育部長(岸田道幸君) 学校給食における地元農産物の利用状況につきましては、今年度の学校給食地場産物使用状況調査における彦根市産および県内産の使用率につきましては、小学校給食で27.1%、中学校給食では28.1%となっております。
小学校給食におきましては、米は、学校での炊飯時は彦根市産の「秋の詩」を使用し、滋賀県学校給食会の委託炊飯時には県内産の「みずかがみ」を使用しております。また、生鮮野菜は、JA東びわこと連携し、彦根市産および近隣市町の食材を調達するとともに、彦根産のみそや県内産の湖魚も、琵琶湖の魚でございますけれども、を使用しております。
次に、中学校給食につきましては、米は、全量彦根市産「秋の詩」を使用しているほか、彦根総合地方卸売市場とも連携を図り、生鮮野菜の一部について彦根市産や県内産の食材を調達するとともに、彦根産のみそや県内産の湖魚も使用しております。
674 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
675 ◯12番(野村博雄君) 教育部長がお答えいただいたように、農業振興にとって大事であるとともに、子どもたちの食育であったりとか、ふるさとへの愛着を育む、その教育の一環にもなると思いますので、そうした中で次の質問ですけれども、今後のさらなる取り組みについてお伺いをしたいと思います。
676 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。
677 ◯教育部長(岸田道幸君) 今後のさらなる取り組みにつきましては、生鮮野菜を学校給食で使用するに当たっては、まずは安全・安心かつ持続可能な食材確保が前提となります。
しかしながら、本市を初めとして滋賀県は米作中心の農業であるため、生鮮野菜の安定的な供給体制の確立といった課題や、生産者ごとに食材規格が異なること、虫などの異物混入の防止などの課題があります。
これらの課題解決のため、市農林水産課やJA東びわこ、彦根総合地方卸売市場などの関係機関とも連携を図りながら、今後とも引き続き地元農産物の活用について推進してまいりたいと考えております。
678 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
679 ◯12番(野村博雄君) 次の質問でございます。
今ほど来ずっと質問してきましたけれども、私たちの食を支えていただき、そして同時に、ふるさとの自然環境を支えていただいている大事な農業でございますので、次の質問として、関係団体や機関との連携は十分に図れているのか、ご質問をいたします。
680 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
681 ◯産業部長(辻 宏育君) 農業施策に関します諸問題につきましては、近畿農政局、県農業農村振興事務所、農業協同組合を初めとした関係機関との協力関係が必要不可欠でございます。今までから検討会への参画、情報提供、それから相談対応などにおいて連携を図ってきたところでございます。
今後におきましても、この連携を維持して施策の推進を図ってまいりたいと考えているところでございます。
682 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
683 ◯12番(野村博雄君) ほかにもいろんな団体があると思いますので、そのあたりの団体とも、しっかり連携をしていただいて進めていただけたらと思います。
次の質問に移ります。
認知症への取り組みについてお伺いをいたします。
認知症予防への取り組みについて、出前講座の活用状況をお伺いします。
684 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
685 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 認知症という病気は、早期の段階で気づくことで医療機関につなぐことができ、早期に診断と治療を開始することによって病気の進行を遅らせることができるものです。そのために早期発見と予防を目的に「ほっとかない!認知症出前講座」を地域包括支援センターに委託し、地域へ出向いて自治会や老人会などに周知・啓発を実施しております。なお、平成30年度の出前講座の活用状況は、23回実施し、574人が受講されているところです。
686 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
687 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、23回ということは月2回ぐらいという感じかなと思いますけれども、このような状況についてどのようにお考えか、十分活用されているとお考えかどうか、確認させていただきます。
688 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
689 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今、月2回というご指摘でございましたけれども、それぞれ地域包括支援センターの方で実施をしておりまして、具体的に申し上げますと、地域包括支援センターすばるで2回、ハピネスで6回、ひらたで6回、ゆうじんで3回、きららで3回、いなえで3回という状況でございます。
690 ◯議長(馬場和子さん) 十分に活用されているか。
福祉保健部長。
691 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 十分に活用できているのかというご質問でございますけれども、地域からの要請等によりまして出向いて、させていただいているものでございますので、要請等ございましたら、また周知・啓発に出向いていきたいと考えております。
692 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
693 ◯12番(野村博雄君) では、次の質問でございます。
予防の取り組みにおいて、地域であったりとか、さまざまな団体との連携状況についてお伺いをいたします。
694 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
695 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 地域や団体と連携した取り組みとしましては、地域包括支援センターと認知症HOTサポートセンターに業務を委託し、認知症施策の推進について連携して取り組みを進めているところでございます。
そのうち認知症に関する出前講座の中で実施している脳の健康チェックの結果、認知症が疑われる方については、地域包括支援センターと認知症HOTサポートセンターが連携を行い、訪問を通じて本人や家族の支援を行うほか、地域、学校、企業などに出向いてサポーター養成講座を開催し、地域の理解者を増やしているところでございます。
そのほか、毎年9月のアルツハイマー月間に合わせて「認知症の人と家族の会」や彦根愛知犬上介護保険事業者協議会と連携し、量販店での街頭啓発や啓発イベントを実施しております。また、彦根城を認知症のシンボルカラーであるオレンジにライトアップするなどの取り組みも行っております。
696 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
697 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、予防の取り組みということでの、いろんな地域での取り組みもあると思いますので、その辺で老人クラブの果たしていただいている役割であったりとか、社会福祉協議会が果たしていただいている役割なんかもあると思うんですが、そのあたりはいかがでしょうか。
698 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
699 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 介護予防に関してで申し上げますと、各自治会であるとか、老人会の方で金亀体操ということで彦根市も取り組んでおりますので、そちらへの取り組みをされているというところもございますし、社会福祉協議会におきましても、地域の支援コーディネーターという方がいらっしゃいまして、その方々が高齢者の見守り合いなどにつきまして、地域での取り組みを進めているというところでございます。
700 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
701 ◯12番(野村博雄君) それでは、次の質問ですけれども、今ほどの出前講座の活用状況であったり、地域や団体との連携状況を踏まえまして、今後のさらなる予防の取り組みにつきまして、お伺いをいたします。
702 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
703 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現在、予防への取り組みとしましては、「広報ひこね」を初め、ホームページや本年3月末に全戸配布いたしました「彦根市もの忘れHOT安心ガイド」を用いて、認知症の早期発見、早期対応に向けた正しい知識の普及や啓発を、認知症施策の推進を委託している認知症HOTサポートセンターや地域包括支援センターとともに行っております。
今後は、サロンを初め、宅老所や金亀体操に参加している高齢者が、認知症という病気になっても安心して通うことができるようにするために、サロン等の支援者を対象に認知症サポーター養成講座やステップアップ講座の開催を検討しております。
また、サロン等の代表者が認知症について理解し、接し方を学んでいただくことで、物忘れがあっても、通い慣れた場に安心して通えることが意欲の低下や閉じこもりがちになることを予防し、ひいては認知症の進行予防になるものと考えております。
704 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
705 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですが、事前にいろいろとご準備いただいた答弁に加えまして、先ほど私がご質問いたしました出前講座の活用状況であったり、地域や団体との連携の状況を踏まえまして、さらにもう少し何かないかと思いますけれども、担当部長としていかがでしょうか。
706 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
707 ◯福祉保健部長(田中一朗君) さらなる取り組みはということでございますけれども、先ほどもお話をさせていただきましたように、今までサロン等の支援者に対して、そういうサポーターの養成講座であるとか、ステップアップ講座というものをさせていただいておりませんでしたので、今後はそちらの地元の方に出向きまして、こういうサロンの場でステップアップ講座をやっていくということを検討しているということが大きな考え方でございます。
708 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
709 ◯12番(野村博雄君) これから認知症の方が増えると予想される中で、国の方も予防に力を入れてこられると思いますので、いろいろと市の方も工夫をいただいて予防に力を入れて取り組んでいただけるとありがたいなと思うところでございます。
次の質問に移らさせていただきます。
早期発見・対応への取り組みということで、脳の健康チェックというのをされているようなんですけれども、脳の健康チェック利用者を増やす取り組みについてお伺いします。
710 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
711 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 認知症を予防するためには早期発見が大切になります。そのために、タッチパネルを利用して簡単にできる脳の健康チェックを認知症HOTサポートセンターに委託して実施しております。今年度は、くすのきセンターを初め、老人福祉センター、公民館等の施設で年間8日間、延べ16回実施を予定しております。
脳の健康チェックは、数多くの方に受けていただければよいものではなく、日常の生活の中で物忘れが目立つようになったと気づいたときなど、市民の皆さんが必要と思われたときに利用につなげていただくことが大切であると考えております。
そのためには、利用できる場所を周知していくことが重要であると考えており、引き続き「広報ひこね」や市ホームページで啓発を行ってまいりますとともに、チラシを作成して会場となる施設の窓口に設置するとともに、出前講座で配布するなど、利用を呼びかけているところでございます。
712 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
713 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、これは先ほどの出前講座の活用状況の質問ともずっと絡んでくるわけなんですが、例えば脳のこういう講座をされているということで、脳の健康チェックつき「ほっとかない!認知症出前講座」ということをされているんですけど、これが「5名以上のグループからお申し込みいただけます」と書いているんですけれども、これを5名と言わずに、2、3名でも要請があれば出向いたりしていただくと、さらに活用できるのかなと。出前講座と脳の健康チェックの利用者を増やす取り組みということで両方いけるのかなと思いますが、このようなことは考えられませんでしょうか。
714 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
715 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今ほどの脳の健康チェックのご質問でございますけれども、こちらの方は認知症のHOTサポートセンターの方で対応させていただいておりまして、こちらの職員が3名でこの脳の健康チェック等をさせていただいております。全員で対応しているということでございますので、ある一定の基準ということで5名以上の方が集まられた場合、させていただいているということでございますので、ご理解いただきますようにお願いいたします。
716 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
717 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですが、認知症HOTサポートセンターではなかなか人が回らないということですが、人員はどれぐらいいらっしゃるのか、確認します。
718 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
719 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 人員といたしましては、所長として顧問で医師の方、これは非常勤になります。それとあと、看護師の方と社会福祉士の方と、あと、事務員の方、3名ということでございます。
720 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
721 ◯12番(野村博雄君) 私も事前に一応承知はしながら質問しておりますので、そこだけで対応していただくのは非常に大変だと思いますので、今後、認知症の予防の取り組みをさらに進めるということであれば、それ以外のところにも一緒に担っていただくというのも一つかと思いますが、いかがでしょうか。
722 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
723 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今後ということでございますけれども、人員的にもう少し充実していけば十分な対応が可能かなということでは考えておりますけれども、現状におきましては、今のようなことでさせていただくのが現実的な方法かなと考えております。
724 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
725 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですが、人員が大変な中で、できるだけこういう取り組みを進めたいというのが理事者の考えだと思いますので、そうすると、現状はこうだからこうなんだでは、ここで質問して、こうやってやりとりしている意味がないので、もうちょっと何か踏み込んで言えませんかね。
726 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
727 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 人員の関係につきましては、今後こういう事業の重要性も鑑みまして、今後どうするのかにつきましては研究させていただきたいと考えております。
728 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
729 ◯12番(野村博雄君) 次の質問に移ります。
気軽に相談できる体制はできているか、お伺いします。
730 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
731 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 認知症に関する相談窓口としては、市内6カ所にございます地域包括支援センターと認知症HOTサポートセンターがございます。
地域包括支援センターでは、認知症の相談は介護保険の相談に次いで多く、平成30年度の相談件数は1,339件でございました。また、認知症HOTサポートセンターでは、地域包括支援センターを初め、ケアマネジャー、民生委員児童委員、家族などから180件の相談がございました。
ともに市民への認知度も高まってきておりまして、年々相談件数も増加しておりますことから、気軽に相談できる体制が整ってきているものと認識しております。
732 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
733 ◯12番(野村博雄君) 認知症ケアパスという立派なものもつくっていただいたり、周知をいただいておりますので、その辺の努力については評価をさせていただきたいと思います。
続きまして、次の質問ですけれども、早期発見・対応のため、関係機関との連携や情報共有は図れているか、お伺いします。
734 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
735 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現在、認知症に関する相談窓口である地域包括支援センター、認知症HOTサポートセンターおよび医療福祉推進課が2カ月に1回集まり、相談を受けた事例について情報の共有と支援の方向性を検討する場を設けております。
その中で医療機関や介護保険サービスにつながっておらず、処遇が困難な場合は、認知症初期集中支援チーム員会議を開催いたします。この会議は、医師、薬剤師、理学療法士、看護師、社会福祉士といった専門職から構成され、認知症が疑われる人や認知症の人およびその家族を訪問し、アセスメント、家族支援等の初期の支援をおおむね6カ月をめどに包括的・集中的に行い、自立生活に向けたサポートを行っております。
736 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
737 ◯12番(野村博雄君) ご努力いただいていることに感謝を申し上げまして、次の質問でございます。
認知症の方がよりよく生きられる環境整備につきまして、認知症への理解を深めるための普及・啓発は十分できているか、お伺いします。
738 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
739 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 認知症への理解を深める普及・啓発の取り組みとしましては、認知症サポーター養成講座がございます。
この講座は、認知症を正しく理解し、認知症という病気を持つ人や家族、介護者を見守る認知症サポーターを増やし、安心して暮らせるまちをみんなでつくっていこうという取り組みで、現在、認知症HOTサポートセンターに委託し、実施しております。
これまで地域、職域、学校等に出向いて実施しており、昨年度はサポーター養成講座を47回開催し、2,392人が受講され、平成30年度末現在では延べ1万8,813人の方が受講されております。
740 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
741 ◯12番(野村博雄君) 次の質問へ移ります。
第7期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画でも触れていただいておりますけれども、キャラバンメイトにつきまして、さらなる育成・活用はいかがかとお伺いいたします。
742 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
743 ◯福祉保健部長(田中一朗君) キャラバンメイトは、認知症キャラバンメイト養成講座を受講し、登録された方で、現在、本市では56名が登録されています。登録後は認知症サポーター養成講座の講師となっていただくとともに、認知症の普及・啓発に努めるなど活躍していただいております。
これらのキャラバンメイトが、より効果的に活動できるよう、認知症HOTサポートセンターが、おおむね1カ月に1回キャラバンメイト研修会を開催することによりスキルアップを図り、認知症に対する正しい理解と対応が行える人材を育成し、引き続き認知症の方やそのご家族に寄り添うとともに、市民の意識向上に向けてご活躍いただきたいと考えております。
744 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
745 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですが、1カ月に1回の研修というのは、これはキャラバンメイトになられた方の資質向上ということでよろしかったですか。
746 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
747 ◯福祉保健部長(田中一朗君) そのとおりでございます。
748 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
749 ◯12番(野村博雄君) では、さらにキャラバンメイトの方を増やしていくための研修とか、そういう取り組みはどうですか。再質問です。
750 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
751 ◯福祉保健部長(田中一朗君) さらに増やしていけばということでございますけれども、現在、先ほど答弁させていただきましたように、56名の方がキャラバンメイトに登録をしていただいております。この56人の方々が登録していただいているというだけではなく、今後、講師となって活躍をいただくということも目指しておりますので、認知症の普及・啓発に協力いただくということにも今後なりますので、専門的な知識を段階を踏まえて習得いただくということが必要になってまいりまして、1カ月に一度程度の研修会を開催し、約3年間をかけまして講師の育成という形で取り組んでいるところでございます。
752 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
753 ◯12番(野村博雄君) 再質問で、私の捉え方が間違っていたら、お教えをいただきたいんですが、1カ月に1回されるのは、既にキャラバンメイトになられた方の資質を向上するための研修かというのを確認したら、そうだということでしたので、それはそれとして、全国キャラバンメイト連絡協議会とかが養成研修の実施を各自治体と協力しながらされているということなんですけれども、そういうキャラバンメイトを養成する研修というのはどんなふうにされているのか、確認します。
754 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
755 ◯福祉保健部長(田中一朗君) キャラバンメイトを養成する研修というのは、先ほど申し上げましたように、認知症HOTサポートセンターが、おおむね1カ月に1回という形で研修会をさせていただいているところでございます。
キャラバンメイトを今後増やしていくようにすべきではないかというご質問でございますけれども、現在56名の方が登録されておりますので、その方々の、よりスキルアップを図っていくということで現在は取り組んでおります。
認知症HOTサポートセンターの方でこれを取り扱っておりますので、3年に一度ということで養成講座が開かれているということでございます。ちょっとわかりにくくて申しわけございません。
756 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
757 ◯12番(野村博雄君) 十分わかりかねますが、方向性として、結論として、これから認知症に取り組みが非常に、ますます大事になってきますので、キャラバンメイトは今後とも増員をしていく方向性なのか、これで十分なのかを、それだけを確認します。
758 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
759 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現在56名ということですので、それは年次的に増やしていくべきものであるというふうに、認知症の方も今後増えてまいりますので、増やしていく方向性ということでは認識をしております。
760 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
761 ◯12番(野村博雄君) 時間にも限りがありますので、次の質問に移らさせていただきます。
認知症の方の容態に応じた医療や介護が提供できる体制はできているか、お伺いします。
762 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
763 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 認知症になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けるためには、早期に発見・診断し、医療や介護、地域の支援活動等が有機的に連携した支援が重要であると考えております。
そのためには、さきにお答えしましたように、認知症初期集中支援チームの取り組みに加えまして、滋賀県湖東健康福祉事務所が開催しております湖東圏域認知症疾患医療連携協議会に本市も参画し、認知症の早期発見、早期支援マニュアルの見直しを行うなど、医療機関との連携の強化・充実について協議しているところでございます。
764 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
765 ◯12番(野村博雄君) その辺のことにつきましては、前回の定例会で上杉議員がご質問いただいていた部分もあるかと思います。
次の質問に移らさせていただきます。
それでは、認知症の方がよりよく生きられる環境整備のために関係機関や団体との連携は十分図られているのか、お伺いします。
766 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
767 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 関係機関や団体との連携につきましては、在宅医療福祉推進事業の取り組みであります「ことう地域チームケア研究会」を2カ月に1回開催しております。これは、湖東地域に暮らす誰もが自分らしく安心して暮らせる仕組みをつくるために、関係機関の専門職が職種の違いを超えて一堂に会し、意見交換を通じて幅広い知識の習得とお互いの顔が見える関係を築くことで医療と福祉のネットワークを構築するものです。この研究会では、認知症を含めた在宅療養をする方やその家族への支援策について検討しましたことを、実際の支援に反映させていただいているところでございます。
768 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
769 ◯12番(野村博雄君) 再質問になりますけれども、次の質問にもちょっと絡んでくるかもしれないので、次の質問にお答えということでしたら、その旨、お断りいただきたいんですが、認知症の方がその地域でよりよく生きられるためにということで、いろんな地域の団体との連携も大事になってくるかと思うんですが、その辺の連携はいかがでしょうか。
770 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
771 ◯福祉保健部長(田中一朗君) それでは、次の質問にも関連するかと思いますので、次の質問にお答えするという形でさせていただきます。
(「議長、次にいきます」と呼ぶ者
あり)
772 ◯議長(馬場和子さん) 今、再質問されたんですね。
(「次にいきます」と呼ぶ者あり)
773 ◯議長(馬場和子さん) 次にいきますか。
では、野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
774 ◯12番(野村博雄君) 次のご答弁にも絡んでくるということですので、次の答弁を聞いてからの再質問とさせていただいて、次の質問でございます。生きがいづくりを支援する取り組みは十分か、お伺いをいたします。
775 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
776 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 認知症の方の生きがいづくりといたしましては、デイサービスなど介護保険サービスを利用される中で、他者との交流や活動を通じて楽しいと思える体験を積み重ねることも一つの生きがいづくりになっていると考えられます。
そのほか、本市では、認知症の人とその家族の方や地域の方が安心して時間を過ごすことができ、笑顔でいられる集いの場として認知症HOTカフェんDE事業を実施しております。この事業では、気軽に立ち寄れる場所として誰もが利用できるまちなかの喫茶店で開設し、お茶を飲みながら話をしたり、情報交換するなど、交流を深める拠点となっており、現在市内に4カ所設置しているところでございます。
777 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
778 ◯12番(野村博雄君) それでは、今のご答弁を踏まえての再質問ですけれども、そういう、いろんな市として取り組みもしていただいておりますけれども、やはり地域でその方が生まれ育たれたということで、地域の皆さんの支えも非常に大事になってくるかと思いますけれども、その辺の地域や自治会との連携はどんな感じなのか、再質問でお伺いします。
779 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
780 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 地域での取り組みということでございますけれども、自治会等におきまして、サロンや宅老所等も設けておられまして、こういう高齢の方の見守り等も含めまして活動をされておりまして、こういうところに高齢者の方が参加いただくということで、閉じこもりの予防とか重症化の防止につながって、ひいては健康の増進が図れるということで考えておりまして、これまでも身近な集いの場を広げていく取り組みを進めてきたところでございます。
781 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
782 ◯12番(野村博雄君) 次の質問に移らさせていただきます。
成年後見制度の周知・活用は十分か、お伺いします。
783 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
784 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 成年後見制度の周知・活用に関しましては、主に本市が委託しております彦根市権利擁護サポートセンターにおいて取り組みを行っております。本市権利擁護サポートセンターは、認知症高齢者や障害のある方が安心して暮らしていけるよう、成年後見制度の活用を初めとした権利擁護全般の相談を請け負う窓口でございますが、関係機関の職員や広く一般市民に向け、継続的に説明会を開催し、制度の周知に努めているところです。また、判断力の低下が見られる高齢者について情報提供があった際には、制度利用の必要性について相談に応じ、申し立てに対する支援を行っております。
785 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
786 ◯12番(野村博雄君) では、次の質問でございます。
介護をしていただいている家族の方も非常に大変な思いをしていただいていると思いますけれども、介護家族の方への支援につきまして、十分な支援が行われているか、お伺いをします。
787 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
788 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 認知症の方を介護する家族の支援は、主にケアマネジャーや地域包括支援センターが中心となって行っております。介護保険を利用される場合は、サービス担当者会議でその方にかかわるサービス事業所が集まって情報を共有し、ご本人だけでなく、ご家族の介護負担や思い等を酌み、支援を行っているところでございます。
そのほか、認知症の方を介護する家族が日々の介護の疲れから少しでも解放されて思いを話し合え、介護していく上での情報交換等が行える寄り添いの場所として「介護家族のつどい ほっこり」や男性介護家族のつどい「彦根こんき会」などの団体に対しまして支援を行っているところでございます。
789 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
790 ◯12番(野村博雄君) 再質問になりますけれども、いろんな支援をするのに、認知症カフェとか「ほっこり」、「ほっこり・らぶ」、「彦根こんき会」をしてご支援をいただいているようなんですけれども、ちなみに認知症カフェは今四つあって、今後幾つぐらいにされるご予定か、確認します。
791 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
792 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現在4カ所計画をしておりまして、これは高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の中でも触れられているとは思うんですけど、今、具体的な資料を持ち合わせておりませんので、後ほど回答させていただきます。
793 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
794 ◯12番(野村博雄君) 私が、わかりながら聞きましたのは、今ほどおっしゃった第7期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画で「キャラバンメイトを増やします」と書いていますので、先ほどの議論で増やす必要があるのか、どうなのかというような含みも持たせながらのご答弁でしたので、キャラバンメイトも今後増やしますということですし、認知症カフェは一応市内に6カ所を平成32年度を目標に整備されるということですので、部長のご答弁が、この辺を踏まえて、頭に入れてご答弁いただいているのかどうなのか、ちょっと不安になりましたもので、ご質問させていただきましたけれども、今後、認知症への取り組みは非常に大事になってくると思いますので、よろしくお取り組みをお願いいたしたいと思います。
続いて、次の質問へ移らさせていただきます。
行方不明等への対応につきまして、事前登録制度のさらなる促進への方策につきましてお伺いをします。
795 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
796 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市では、認知症等で行方不明になられた高齢者の早期発見・早期保護のために、彦根市総合情報配信システムを活用して情報の提供を行い、捜索の協力を呼びかけております。
メール配信に伴う事前登録制度は、行方不明になる可能性のある高齢者の情報を事前に登録しておくことで、スムーズに情報配信を行うことができるものです。
この事前登録制度を利用していただくためホームページで家族の制度理解を深めるほか、地域包括支援センター、ケアマネジャーや地域の民生委員児童委員の方々が集まる機会に情報を提供し、心配されるご家族がありましたら、事前に登録をしていただくように勧めていただいているところでございます。
今後さらに必要な方が登録に結びつくよう、市民や高齢者を支援する関係者に周知を行ってまいりたいと考えております。
797 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
798 ◯12番(野村博雄君) それでは、次の質問でございます。
警察との連携は十分か、お伺いします。
799 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
800 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 事前登録をされた行方不明になる可能性のある高齢者の情報は、ご家族の了解を得て彦根警察署に提供しております。このことで、警察に行方不明の届け出があった際には、捜索の助けとなって早期発見・早期保護につなげられることになります。
もし、事前登録がされていない方が、認知症による行方不明者として警察に届け出がされた場合でも、警察からご家族などに、本市にメール配信を依頼するよう促してもらうなど相互の連携を進めております。
また、昨年度は、彦根警察署の方に認知症サポーター養成講座を受講していただいており、その中で行方不明高齢者
メール配信システムや事前登録制度についても理解を深めていただいているところでございます。
801 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
802 ◯12番(野村博雄君) ちょっと意地悪なことも言いましたけれども、やはり積極的に進めるという気持ちを持って進めていただきたい。実際、彦根市の計画もそちらの方向に向いていますので、積極的な気持ちで取り組みをさらに進めていただけたらということでございますので、何とぞよろしくお願いいたしまして、次の質問に移らさせていただきます。
河瀬公園の整備につきまして、これまでの議会答弁を受けて進捗状況をお伺いします。
803 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
804 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬公園整備事業の進捗状況につきましては、まず用地買収でございますが、令和元年9月定例会におきまして、ご答弁いたしました契約者数と変わらず、総地権者34名のうち32名の用地買収が完了しておりまして、進捗率といたしましては同じく94%でございます。
また、今年度では、予定どおり造成工事ならびに水路工事を発注いたしまして、現在、同工事に着手したところでございます。
805 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
806 ◯12番(野村博雄君) 次の質問でございます。
今後の整備推進につきまして、用地確保への対応をお伺いします。
807 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
808 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今年度におきましても、残りの地権者と交渉を重ねておりまして、先ほどご答弁申し上げましたが、現在、総地権者34名のうち32名の用地買収が完了しております。残りの地権者におきましても、公園の必要性を十分に説明いたしまして、ご理解いただけるよう交渉を続けてまいりたいと考えております。
809 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
810 ◯12番(野村博雄君) 再質問でございますが、前回の定例会でもご答弁いただいていますので、もう少し踏み込んでご答弁いただきたいんですが、用地確保の見通しについてお伺いします。
811 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
812 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 用地確保の見通しでございますけれども、1名の方につきましては、この8月に境界の立ち会いをさせていただきまして、それに基づいて現在、確定協議書の方の製作等を進めております。それが境界の確定がしましたら、ご契約に向けて必要な手続を進めてまいりたいと考えております。
また、もう1名の方につきましては、現在、交渉を続けておりますけれども、いろいろと課題等ございますので、今後も粘り強く交渉は続けてまいりたいとは考えております。
813 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
814 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、1名の方については見通しが大体ついていると。もう1名の方について今、粘り強い交渉ということですが、その粘り強い交渉の1名の方の見通しはどんな感じですか。
815 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
816 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 相手さんのあることでございまして、いつまでにということは今、明確にはお答えできませんけれども、できるだけ早い段階でご協力いただけるように、引き続いて交渉を続けてまいりたいと考えております。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
817 ◯12番(野村博雄君) それでは、次の質問でございます。
これまでの議会答弁を十分踏まえた整備の推進についてお伺いします。
818 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
819 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬公園整備事業は、平成27年3月定例会以降、平成27年度に基本計画の見直し、平成28年度、平成29年度にかけまして公園の実施設計を行い、あわせて用地取得に取り組み、先ほどのご答弁でも申し上げましたが、今年度は造成工事ならびに水路工事に着手しているところでございます。
今後も引き続き、未買収地の地権者との交渉を行いますとともに、用地取得ができた区域から工事を進める予定でございまして、一刻も早い完成を目指して推進してまいりたいと考えております。
820 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
821 ◯12番(野村博雄君) これから以降は全部再質問になるわけですけれども、念のための確認ですけれども、これまでの議会の答弁で、官民境界の立ち会いがこれからということで、それを早期にしていくということですが、その辺の状況の確認をお願いします。
822 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
823 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 官民境界の確認につきましては、先ほどもご答弁させていただきましたけれども、この8月に境界の立ち会いをさせていただきまして、その後、測量に基づいて地権者の方に確認をさせていただきましたところ、ご了承いただきましたので、今後、官民境界の確定協議書へのご印鑑等、確定に向けた手続を進めていきたいと考えております。
824 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
825 ◯12番(野村博雄君) 今、令和の御代になりましたけれども、これの河瀬公園が都市計画決定をされたのは、いつで何年ぐらいたっていますかね。
826 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
827 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬公園が都市計画決定させていただきましたのは昭和48年の12月28日でございます。
(「何年ぐらいたちますか」と呼ぶ
者あり)
828 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
829 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 昭和48年ですので、45年程度たっております。
830 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
831 ◯12番(野村博雄君) 本当に、都市計画決定をしていただいて、今、河瀬駅を中心に、子どもたちも増えて河瀬小学校も増築していただいておりますので、早く公園ができて、そこで遊びたい。この間も話しましたけれども、子どもが大きくなってしまって、「せっかく遊びに行こうと思ったのに、遊びに行けへんやんか」ということをね。この間も笑っている場合ではないと言いましたけれども、本当に真剣にね。笑っている場合と違うんですよ。
何十年も、土地をお持ちの方はずっと、その彦根市の大事な事業のために待っていただいているし、周りの方もそういう状況でお待ちをいただいている状況で、確かに土地を頂戴するのは大変なことなので、ご苦労いただいていると思うんですが、その辺は、この間も申し上げましたように、熱意を持って、これまでも市長も「1年でも早く完成するように最大限の努力をする」とおっしゃっています。その辺の熱意、もう一度お伺いします。
832 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
833 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおり、昭和48年から相当年数がたっておりますけれども、本事業、平成27年から基本計画等を進めておりまして、以降、順次、整備完了に向けて熱意を持って進めさせていただいておりますので、今後につきましても、一刻も早い完成を目指して努力してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いをいたします。
834 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
835 ◯12番(野村博雄君) 大事な都市計画決定していただいた事業ですので、1年でも早くできるように全力を尽くす、この思いで間違いないか、もう一度聞いておきます。
836 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
837 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 1年でも早く完了できますように努力してまいりたいと考えております。
838 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。
〔12番(野村博雄君)登壇〕
839 ◯12番(野村博雄君) ひとつよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。
840 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。
午後4時24分休憩
午後4時39分再開
841 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。
9番杉原祥浩君。杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
842 ◯9番(杉原祥浩君) それでは、私は今回、大きく二つの大項目で質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いをいたします。
大項目の1番、令和6年度開催の国スポ・障スポについてということで、2024年、令和6年開催の予定の第79回国民スポーツ大会・第24回の全国障害者スポーツ大会について以下、質問をいたします。
中項目の1番、国スポ・障スポ大会、プレ大会のサポーターについてということで、今ほど申しました2024年、令和6年に開催予定の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会、またプレ大会、リハーサル大会等、お手伝いをいただけるサポーターについて幾つかの質問をいたします。
細項目の1番、昭和56年の国体のサポーターには、どのような方々にお願いをしていたのかということで、前回の滋賀県で行われました国民体育大会、昭和56年の開催でしたけれども、この「びわこ国体」の折には、どのような団体や個人のご協力があったのか、わかる限り教えていただけますか。
843 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。
844 ◯企画振興部参事(西山 武君) 当時の本市実行委員会が作成いたしました大会報告書によりますと、昭和56年に開催されました「びわこ国体」では、協力団体といたしまして体育協会や体育振興会、体育指導員などのスポーツ団体だけでなく、婦人会、日赤奉仕団、商工会議所、青年会議所、観光協会といったさまざまな団体にサポートをいただいておりました。
また、個人といたしましては、お一人の方のご協力があった旨の記録が残されておりました。
845 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
846 ◯9番(杉原祥浩君) 各種の方々のお手伝いをいただいて、この大会が成り立ったのかなと思うんですけれども。最後に一つ、お一人の個人のご協力というのは、ちょっとそれが気になるので、どういう方なんですか。教えていただけますか。再質問です。
847 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。
848 ◯企画振興部参事(西山 武君) 私も気になりましたので確認をしてみたんですが、その報告書を見る限りは、どのような方であったのか、どのような経緯でご協力いただいたのかというのは記録に残されておりませんでした。
849 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
850 ◯9番(杉原祥浩君) 個人の方が一人というのは、どういう方なのか、気になるんですけれども、いろんな団体に属されている方にお願いをする中で、そういう個人の方もご協力をいただいているということだったと思います。
再質問です。現在、この団体で、今回またお願いしようかなと、後で質問するんですけれども、今この団体は確実になくなっているという団体はあるんですかね。今言われた中で、現在もあるような団体ばかりですか。
851 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。
852 ◯企画振興部参事(西山 武君) 今も存続していただいていると思っておりますので、引き続き次回の大会にもお願いしたいと考えております。
853 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
854 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほど参事からありましたが、私の方からもご答弁を申し上げます。
体育指導員というご答弁をさせていただきましたが、今は法改正等もございまして、スポーツ推進委員さんがその役割を担っていただいているということでございますので、体育指導員は今は存在しないということでございます。よろしくお願いします。
855 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
856 ◯9番(杉原祥浩君) それを言うと、体育協会というのも今、スポーツ協会かな、になっていますね。私も属しているんですけれども。ありがとうござします。次に移ります。
細項目の2番、今回の大会でサポーターとしてお願いをする団体や個人はということで、今教えていただきましたところで、前回と同じようなことで考えておられると思うんですけれども、この国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会、プレ大会にサポーターとしてお願いができる団体や、お願いをしようとしている団体や個人は、どのような方がおられますか、教えていただけますか。
857 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。
858 ◯企画振興部参事(西山 武君) 国スポ・障スポ両大会運営のサポーターにつきましては、これまでに国民体育大会および全国障害者スポーツ大会を開催されました自治体、いわゆる先催市におきましても、受付、会場案内、会場美化、誘導、「ふるまい」など「おもてなしの心」をあらわす活動や競技会の実施において多くの団体や個人の協力を得ておられます。
先催市においてのサポーターは、「おもてなしの心」をあらわす活動では、大会運営ボランティアや自治会、婦人会、学校、JA、商工団体、企業などが協賛されております。また、競技会の実施では、高校生や中学生が競技役員や競技係員の補助員として協力されております。
本市で行われます開・閉会式や競技会におきましても、できるだけ多くのサポーターのご協力を得て、両大会の運営を支えていただくとともに、市民の参加意識の高揚を図り、市民総参加で盛り上げていくことが大切であると考えております。
また、スポーツで活発なまちづくりを進めることを目的といたしまして、平成29年3月に策定いたしました彦根市スポーツ推進計画におきまして、スポーツを「ささえる」ことで交流を深め、つながりを創出していくとともに、年齢、性別、健康状態や障害の有無等にかかわらず、全ての市民がさまざまな形でスポーツに積極的に参画していくことを掲げております。
このようなことから、本市では両大会を開催するに当たりまして、先催市の例を参考に、市民や自治会、スポーツ推進委員などのスポーツ関係団体、学校、地元企業等に幅広くご協力をお願いすることを想定しております。
859 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
860 ◯9番(杉原祥浩君) これから国スポ・障スポに向けて、今、(仮称)新市民体育センターもまだ行き先が決まっておりませんけれども、何とかそれに間に合うように今ご努力をしていただいているんですけれども、このサポーターという方が本当に大事な役割だと思うんです。
ただ、前回の大会が昭和56年でしたので、そのときの役員さんだとか、そのときにされているお方は今、多分もう引退されているか、おられても顧問か参与というような形でおられるかなと思うので、そのような団体に早く声をかけていただきたい。前回もそういうふうに協力していただいたんですよということを周知徹底をしていただきたいなと思います。
続きます。細項目の3番、彦根シティマラソンの運営役員のメンバーはということで、先日も11月10日に開催をされました彦根シティマラソンの運営をされている役員、また協力していただいている団体や個人はどのような方がおられるか、教えていただけますか。
861 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
862 ◯教育部長(岸田道幸君) 彦根シティマラソンは、各関係団体から構成される彦根シティマラソン実行委員会で運営しております。そのメンバーとしましては、公益社団法人彦根青年会議所、彦根市学区体育振興会連絡協議会、中日新聞社、一般社団法人彦根市スポーツ協会、彦根市スポーツ推進委員協議会、彦根市陸上競技協会、彦根商工会議所、公益社団法人彦根観光協会、彦根亀の子ランナーズクラブ、彦根市内郵便局、彦根市立西中学校および彦根市教育委員会となっており、運営役員として準備や当日の運営に携わってもらっております。
そのほか、大会当日には、連合滋賀第2区地域協議会彦愛犬ブロック、滋賀大学陸上競技部の皆さんや、ボランティアとして応募された「スポーツのまちづくりをすすめる会」のメンバーにも運営に携わっていただいております。
863 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
864 ◯9番(杉原祥浩君) シティマラソン一つにしても、これほどの方にご協力をいただいているということで、その中でも知っている名前もありますし、そういう団体もあるのかなと思うんですけれども、次の細項目に移ります。
今の中にも出てきましたように、彦根市スポーツ推進委員協議会とはどのような団体ですかということで、余り私たちも聞き慣れないんですけれども、彦根シティマラソンにご協力をいただいている彦根市スポーツ推進委員協議会、先ほど名前も変わったとおっしゃったかなと思うんですけれども、どのような団体なんですか。詳しく教えていただけますか。
865 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
866 ◯教育部長(岸田道幸君) スポーツ推進委員は、スポーツ基本法第32条に基づき、スポーツの推進のための事業の実施に係る連絡調整ならびに住民に対するスポーツの実技の指導や助言を行うことを職務とし、社会的信望があり、スポーツに関する深い関心と理解を有し、職務を行うのに必要な熱意と能力を有する者の中から、教育委員会が非常勤の特別職として委嘱しているものでございます。
本市のスポーツ推進委員は定員45名、任期は2年で、各学区体育振興会から2名ないし3名の推薦委員および公募委員となっており、それらの委員を構成員として彦根市スポーツ推進委員協議会が設置されております。
この協議会が主催する行事といたしましては、グラウンド・ゴルフ交流会、ひこねスーパーカロム大会、ファミバド交流会が主なもので、そのほか市が主催する学区スポーツ大会や彦根シティマラソン等に出務いただくなど、市内で開催されるスポーツイベントの事業推進に中心的な役割を担っていただいており、生涯スポーツの振興において欠くことができない存在であると認識いたしております。
867 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
868 ◯9番(杉原祥浩君) 私も少し認識不足だったんですけど、今のお話でありますと、彦根市に45名の方がおられて、また、各学区の体育推進委員さんから推薦をされて出てきているような認識かなと思うんですけれども、それで間違いないですか。
869 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
870 ◯教育部長(岸田道幸君) スポーツ推進委員は、今ほども言いましたように、定員45名でございますが、実質、委嘱しているのが44名ということで、1名欠員ということになっております。
それとあとは、今ほどもお答え申し上げましたが、各学区体育振興会からご推薦をいただいた推薦の委員、それと公募委員ということでございます。
公募委員として今ご就任いただいておりますのが4名でございます。
以上でございます。
871 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
872 ◯9番(杉原祥浩君) ごめんなさい。各学区の体育振興会からということですね。よくわかりました。
この45名の方、今も聞いておりますと、熱意と能力のある方をという言葉がありましたけれども、それほど体育のことに協力をしていただいているという大事な団体かなと思うんですけれども。
再質問です。今はありませんけれども、10月に、いつも体育の日に元気フェスタでしたっけ、そういう催し物をされていたと思うんですけれども、これにも当然のようにご協力をいただいている団体だったんですか。
873 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
874 ◯教育部長(岸田道幸君) 元気フェスタは今年度は開催はしておりませんが、過去に開催していたときも中心的に、いろんな役割を担っていただいて事業推進をしていたということでございます。
875 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
876 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。
続きます。細項目の5番、国スポ・障スポの彦根市準備委員会とはどのような団体ですかということで、先日、11月の28日に設立の発起人会が行われました、第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会の彦根市準備委員会とはどのような団体ですか、詳しく教えてください。
877 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。
878 ◯企画振興部参事(西山 武君) 令和2年1月27日に設立予定でございます準備委員会は、国民スポーツ大会の円滑な運営のために、設置が義務づけられております実行委員会の事前組織として任意に設置するものでございます。全市的な取り組みといたしますため、市および市議会のほか、学校関係、スポーツ関係、輸送・交通関係、医療・福祉関係の団体を初め、市内の各界各層からの参画をお願いする団体になるものと考えております。
879 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
880 ◯9番(杉原祥浩君) もう少し聞きたいんですけれども、これも今ほどおっしゃった実行委員会の事前組織だということで、大会をするために実行委員会の事前の組織として立ち上げられるのかなと思うんですけれども、先日、皆さんにも、これの案内が来たのかなと思うんですけれども、この役職というのは、会長がおられて、副会長がおられてという感じで、常任委員さんとか、私ども議員もその中のメンバーに入るんですけれども、どういうポジションでそれが入るのか。できたら会長、副会長ぐらいまで名前を教えていただけることはできるでしょうか。再質問です。
881 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。
882 ◯企画振興部参事(西山 武君) 会長をどなたにするとかといいますのは、1月27日に準備委員会を開催いたしまして、その場でもって決定されますので、今「この方です」と申し上げるのはできないということでご了解いただきたいと思います。
883 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
884 ◯9番(杉原祥浩君) 前回の国体のときを見ていると、会長は市長になるのかなとは思うんですけれども、それは決定ではないとおっしゃいましたけど、それ以外はないかなと勝手に想像しているんですけれども。私たちもその委員になるんですけれども、今日おられる皆さんも、部長さんも当然どこかの常任委員クラスには入られるということですか。もう1回お聞きします。
885 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。
886 ◯企画振興部参事(西山 武君) はい。私ども部局長につきましても、この準備委員会のメンバーとして常任委員会の方に参画するということでございます。
887 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
888 ◯9番(杉原祥浩君) 想定の範囲なんですけれども、やっぱり市長が頭で、副市長だとか教育長、教育部長あたりが、そこらへんの副会長かなと想像するんですけれども、また機会があったら進捗状況等を聞きたいと思います。
次、細項目の6番、本市から国体・障スポへの出場の実績やその成果はということで、国体や障害者スポーツ大会に出場された彦根市民の出場の実績やその成果があれば教えていただけますか。
889 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
890 ◯教育部長(岸田道幸君) 今年、茨城県で開催されました第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」におきましては、本市からは選手として10競技21名が出場されました。
その結果は、競泳成年女子200メートル個人メドレーと100メートルバタフライで大橋悠依選手が、また、ボート少年女子シングルスカルで彦根東高校の落合陽乃花選手がそれぞれ優勝されたほか、ホッケー成年男子の3位入賞などが主な成績であります。このような地元出身者や市内在学中の選手たちの活躍は、市内の小・中学生にとって、より身近な目標となり、選手の育成や発掘に成果があるものと考えております。
また、障スポは本年度、台風19号の影響により全日程が中止となりましたので、昨年度の「福井しあわせ元気大会2018」においては、本市出身選手が5競技3名出場されました。
結果は、ジャベリングスローで岸田清次選手、また、100メートル走とソフトボール投げで福村義晃選手両名とも2位でした。これらの実績は、障害のある人自身が生きがいを持って生活をしていく意欲向上につながり、また、市民が障害者スポーツへの関心を高め、バリアフリーへの意識向上につながるなどの成果があるものと考えております。
891 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
892 ◯9番(杉原祥浩君) 今年の茨城国体には21名もの方がこの彦根から参加をされているとお聞きをして、たくさんおられるんだなと思いました。
また、障害者スポーツ大会には3名の方が出られていると。彦根市にもそのような方がおられるんだなという、この後の質問にも移るんですけれども、3名もおられると。
ちょっと今聞き逃してあれなんですけれども、再質問です。岸田さんという方がジャベリングスローとおっしゃいましたが、これは何の競技ですか。もう一度詳しく教えていただけますか。
893 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。
894 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまのジャベリングスローという競技につきましては、平成20年度から全スポで導入されるようになりました競技でございまして、ターボジャブという用具を使用しまして、やり投げの規則に準じまして距離を争う競技ということで、やり投げよりはかなり軽量で小さなものを投げて距離を争う競技ということでございます。
895 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
896 ◯9番(杉原祥浩君) よくわかりました。やり投げに近いようなものということですね。その方が岸田さんとおっしゃるということでよかったですか。ありがとうございます。岸田さんという方はなかなか立派な方が多い。
続きます。細項目の7番、障スポの成果に係る福祉施策への反映状況はということで、彦根市から全国障害者スポーツ大会に出場された方が今おられたとお聞をしましたけど、この方々の成果をどのように評価して、今後の福祉施策にどのように生かすのかをお尋ねしたいと思います。
897 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。
898 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 全国障害者スポーツ大会出場者につきましては、選手の日々の努力をたたえ、激励会を開催しております。また、大会終了後には競技結果の報告会を開催し、その様子を「広報ひこね」に掲載し、報道機関への周知を行っております。障害のある人が競技を通じ、スポーツの楽しさを体験するとともに、社会参加を推進し、また、障害のある人がスポーツで活躍されることで、市民が障害者スポーツに関心を持ち、バリアフリーへの関心が高まり、さらには障害者理解への啓発につながると考えております。
899 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
900 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。障害者の方にスポットを当てますと、本当に福祉のことも大事になってくるかなと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
細項目の8番にいきます。第24回障スポ大会に向けた選手育成への取り組みはということで、滋賀県で障害者スポーツ大会が開催される予定でもあります。彦根市としても、この大会に多くの方々が出場をしていただきたいと考えますが、選手育成にはどのように取り組んでいかれるのか、また、取り組んでいただいているのか、教えてください。
901 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。
902 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 選手育成への取り組みといたしましては、滋賀県では、滋賀県障害者スポーツ大会で上位の成績をおさめられた方の中から、育成選手、強化選手を指定され、強化練習会や全国大会に出場するなどして選手の育成を図っておられます。
本市といたしましては、全国障害者スポーツ大会の出場をかけて開催される滋賀県障害者スポーツ大会に一人でも多くの方が出場いただけるよう、「広報ひこね」で大会の周知を行うとともに、過去の出場者には窓口や電話で大会への出場を勧奨しているところでございます。
903 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
904 ◯9番(杉原祥浩君) ここで一つ再質問なんですけれども、皆さんもご存じのとおり、彦根市で国スポで受け持つのが陸上競技、弓道、なぎなた、ハンドボールと決定をしていただきました。それに向けて着々と準備が進んでいるんですけれども、この障害者スポーツ大会に彦根市では開催を予定している種目はあるんですか。ちょっと教えていただけますか。
905 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。
906 ◯企画振興部参事(西山 武君) 国スポの方で陸上競技を行いますので、障スポの方でも陸上競技は彦根市で開催いたします。
907 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
908 ◯9番(杉原祥浩君) これは皆さんご承知をいただきたいと思うんです。ほかの種目は障害者スポーツの種目にないというのもあるんですけれども、たしか弓道、なぎなた、ハンドボールはないんですよね。陸上は、先ほどの岸田さんなんかも陸上だと思うのでね。それは障害者スポーツでもあるということで、そこら辺の認識もまたいただきたいと思います。
細項目の9番にまいります。第24回全国障害者スポーツ大会に向けた道路や施設等の整備はということで、全国障害者スポーツ大会開催時には、障害者の方々が彦根にも多く訪れていただくことになりますが、お土産を買っていただいたり、観光していただくためにも、道路や公共施設のバリアフリー化などの計画はあるのですか、お伺いをいたします。
909 ◯副議長(安澤 勝君) 副市長。
910 ◯副市長(山田静男君) 障害のある方々が、彦根城などに観光していただくための道路や公共施設のバリアフリー化につきましては、全国障害者スポーツ大会の観覧者等に限定するものではございませんが、各所管部局において進めております。
まず、道路でございますが、良好な交通空間を確保することを目的として、彦根市交通バリアフリー基本構想を策定しまして、順次、主要な道路や鉄道駅のバリアフリー化を進めているところでございます。
議員ご質問のとおり、全国障害者スポーツ大会の観覧者等が競技施設だけでなく、彦根城等の観光施設へ安心して来ていただけるよう対策を講ずべきと考えており、主会場となる(仮称)彦根総合運動公園へのアクセス道路である、都市計画道路松原町大黒前鴨ノ巣線の整備に当たりましては、安全対策やバリアフリーを十分考慮した整備を行います。
また、目的地に至る経路や彦根城内の道路につきましては、県道につきましては滋賀県におきまして歩道幅員の確保や段差の解消等のバリアフリーに配慮された道路整備を終えられており、市道につきましても同様に整備を行い、快適な歩行空間の確保に努めているところでございます。
次に、彦根城につきましては、ご承知のとおり、天守が国宝に、また天秤櫓、西の丸三重櫓などが重要文化財に指定されているとともに、中堀より内側の敷地は遺構をできるだけ現状のままの状態で保存していかなければならない特別史跡でございますことから、バリアフリー化を図る場合も、建造物や遺構に影響のない範囲での整備に限られているところでございます。
そういうことから、エレベーターやスロープの設置といった城山に上がるためのバリアフリー化は行っておりません。また、車椅子を利用される方には、ホームページ等でその旨、車椅子では登城できないということのお知らせをするとともに、車椅子で来られた方につきましては、バリアフリー化といいますか、車椅子で見学していただけます彦根城博物館や玄宮園など平地にある施設の観覧をご案内させていただいているところでございます。今後におきましても、どのような取り組みが行えるか、十分研究してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いします。
911 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
912 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。
彦根城はやはり無理があるかなと思うんです。場所によっては、四国の金刀比羅宮なんかは、かごかきがおられて、かごで上へ上げるとかいうこともされているんですけれども、バリアフリーは別にして、そういうことも何か考えておられますか。再質問です。
913 ◯副議長(安澤 勝君) 副市長。
914 ◯副市長(山田静男君) 議員おっしゃるのは金刀比羅宮と思うんですけれども、私も金刀比羅に行ったことがございますけれども、業者の方がやっておられると話を聞いております。金刀比羅におきましては、本宮に向かう中間地点といいますか、大門という形で門がございますけれども、365段の往復で費用が6,800円ということでございまして、二人で多分上がっておられると思うんです。
例えばそれを彦根城で、かごで上がる場合、彦根城は、ご承知のとおり、敵から攻めにくい城でございまして、階段の幅が狭いところとか広いところとか、一気に上がれない階段の幅員というか、奥行きになっています。そういうことから、かごで上がる場合は非常に足元が不安定な状態になると。そういうことから、例えばかごで上へ上がっていただくにしろ、非常に不安定な状態で上がっていただくということで、現状から考えると、危険性が伴うのではないかということで、ちょっと難しいかなということでございます。
また、もう一つ考えられますのは、車椅子で天守前広場、天守は当然、木造ですので階段が急でございまして、車椅子等では上がれないんですけれども、上まで担いで上がることは可能なんですけれども、ただ、4人とか5人とかいう人数で上がらないといけないということで、階段も、先ほど言いました、奥行きというか、幅が非常に不規則でございますので、なかなか気持ちよく上がっていただけないのかなと思います。
そういうことから、今のところは非常に困難かなということでございますので、他の方法も踏まえまして、検討していきたいということなので、ご了承お願いしたいと思います。
915 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
916 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。
彦根市は今、世界遺産に登録をしたいなと思っているところで、下手な装備だとかはつけない方がいいかなとも思いますし。ただ、障害者の全国大会に来られるということで、また観光もしてくださいよというときに、やっぱり彦根城だというのは一番に言えると思うので。ただ、彦根城は上がれませんということをはっきり、先ほども言われましたけど、ホームページ等でお知らせをいただきながら、行けませんけれども、立派な博物館、立派な玄宮園がありますので、そちらの方を見ていただいたら、下から彦根城が間近で見えますというのをしっかりお伝えをしていただいたら、それでいいかなと思います。
また、これが国スポだとか障害者大会でバリアフリーができると、高齢者の方もこれから観光に来ていただいても、それ以外の施設も使いやすい施設に、この際になるので、そこら辺は、これからの彦根市の観光のためにも、そういうことをしていただけるといいかなと思います。
次に移ります。細項目の10番、第24回全国障スポ大会に向けた準備や取り組みはということで、全国障害者スポーツ大会は滋賀県が中心となって準備が進められていると思うのですが、彦根市としては大会準備に向けて、どのような取り組みをされていますか、お尋ねをいたします。
917 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。
918 ◯企画振興部参事(西山 武君) 議員ご指摘のとおり、全国障害者スポーツ大会に係る各種計画の策定や競技会運営につきましては、先催県の例によりますと、開催都道府県が中心となって取り組まれておりますことから、第24回大会におきましても、滋賀県が中心となって取り組まれるものと考えております。
滋賀県開催準備委員会が策定されております「県および会場地市町の業務分担・経費負担基本方針」によりますと、本市は競技会実施本部の運営、競技会場の管理、競技会の運営、大会PR、競技会場におけるボランティアへの指示、救護所や駐車場の管理等を担当することになっておりますことから、大会の開催に向けて先催市の視察や資料収集を行うとともに、国民スポーツ大会と全国障害者スポーツ大会の広報を一体的に行うことで、全国障害者スポーツ大会のPRに努めてまいりたいと考えております。
919 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
920 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。
これから、先ほども出ていましたけれども、準備委員会の中でも、そういうことをしっかりされていくのかなと、しっかり検討していただいて、私たちもそれに協力をしたいなと思いますので、よろしくお願いします。それでは、終わります。
次の項目にまいります。大項目の2番、ご当地ナンバーについてということで、彦根市の走る広告塔として市のPRおよびイメージアップ効果に期待できるとともに、郷土への愛着を持つことに寄与するため、新たな取り組みとして始められました、ご当地ナンバーについて、いろいろとお伺いしたいと思います。
中項目の1番、彦根市原付ご当地ナンバーについて。
彦根市原動機付自転車ご当地ナンバーについて、細項目の1番、申し込み方法はということで、ご当地ナンバーを取得する際の手続の方法を教えていただけますか。
921 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
922 ◯総務部長(牧野 正君) 彦根市原動機付自転車等のご当地ナンバーの申し込み手続方法につきまして、お答えをいたします。
ご当地ナンバープレートの交付対象車両は4種類ございまして、50cc以下、50cc超90cc以下、90cc超125cc以下、それから原付ミニカーとなっておりまして、市内に主たる定置場、これは運行しないときの主たる駐車場でございますけれども、その主たる定置場がある原動機付自転車等を新規登録される方、もしくは従来の彦根市ナンバープレートから交換を希望される方が対象となっております。なお、交換の場合は1回のみ無料で交付しております。
具体的な手続といたしましては、市役所税務課または稲枝支所に必要書類を持参の上、申請をしていただきます。その際に、従来ナンバー、オリジナルナンバー、ひこにゃんナンバーのいずれかを選択いただき、登録証とナンバープレートを交付しているところでございます。
923 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
924 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。
私も長いことオートバイが好きで乗っていたりするんですけれども、この原動機付自転車等のご当地ナンバーなんですけれども、この四つの種類は全て原動機付自転車になるという意識でよろしいんですか。
925 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
926 ◯総務部長(牧野 正君) おっしゃるとおりでございます。原動機付自転車でございます。
927 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
928 ◯9番(杉原祥浩君) 私は50ccだけが原付だと思っていたので、今回これを見させてもらって、そうなんだなと認識をしたところでございます。原付と言ったら50ccが限定だなと思っていた。そうではないということでございます。皆さんも覚えておいていただきたいなと思います。
続けます。細項目の2番、今4種類ございました、それぞれの手続数はということで、対象各種のそれぞれの手続された数量を教えてください。
929 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
930 ◯総務部長(牧野 正君) ご当地ナンバープレートの手続数、これは交付枚数につきましては、交付を開始いたしました平成30年10月から令和元年11月末までの集計でお答えをいたします。
まず、50cc以下の車両では、ひこにゃんナンバーが558台、オリジナルナンバーが53台、50cc超90cc以下の車両では、ひこにゃんナンバーが73台、オリジナルナンバーが14台、それから90cc超125cc以下の車両では、ひこにゃんナンバーが251台、オリジナルナンバーが26台、最後に原付ミニカーの車両では、ひこにゃんナンバーのみで11台となっておりまして、これらの合計では、ひこにゃんナンバーが893台、それからオリジナルナンバーが93台となっております。
931 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
932 ◯9番(杉原祥浩君) 割とたくさん出ていて、びっくりするんですけれども、合わせると1,000枚近い枚数が出ているような感じで。ちょっと再質問で、これは通告外と言われるかもわかりませんけど、全体的な登録から今回交換されたのは、どのぐらいのパーセント程度あるのか。いやいや、1割程度だったとか、簡単で、わかる範囲で結構ですので、どのぐらいの方が交換をしたり、今、新車でつけておられるのか、わかる範囲で教えていただけますか。
933 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
934 ◯総務部長(牧野 正君) 今ほど申し上げましたように、3種類のナンバープレートがございまして、ひこにゃんナンバープレートですと全体の76%、オリジナルのナンバープレートが8%、それから従来型のナンバープレートが16%でございます。
935 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
936 ◯9番(杉原祥浩君) 今お聞きすると、76%と8%で、80%ぐらい交換をされているという認識でいいのかなとも。8割ぐらいの方が、それほど皆さん、関心を持っていただいて、この事業は大成功ではないかなと思うんですけれども。
細項目の3番に移ります。ご当地ナンバーに対してかかった経費はということで、今年度、ご当地ナンバーにかかった経費はお幾らでしたか、お聞かせください。
937 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
938 ◯総務部長(牧野 正君) ご当地ナンバープレートに対してかかった経費につきましては、導入をいたしました平成30年度が、ご当地ナンバー用の標識、それからPRチラシ、そして制作委託料を含めまして112万8,522円となっておりまして、今年度の経費といたしましては、標識代として16万5,000円でございます。
939 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
940 ◯9番(杉原祥浩君) これも昨年度から準備をされてきて、合わせると130万円ぐらいの経費でできた。これはなかなかお安くできたように思うんです。もっと高くついているかなと思うんですけれども。
次、進みます。細項目の4番、申し込み手続に来られたのに交付ができなかった件数は。
窓口に交付手続に来られたにもかかわらず、書類等に不備があり交付できなかった方はおられたのか。もしおられたら、その件数を教えてください。
941 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
942 ◯総務部長(牧野 正君) 交付できなかった実件数は把握しておりませんが、ご当地ナンバープレート交付申請の際に、登録する原動機付自転車等を識別するための車体番号が記載された販売証明書の添付書類がなかった場合など、書類に不備があった場合は受け付けをすることができません。その後、不備等が改善された後に再度申請をいただくことでナンバープレートを交付しております。
なお、過去のお問い合わせなどで交付をお断りしている事例といたしましては、市内に定置場がないなど、本来交付対象ではない方がナンバープレートのみを希望される場合がございます。これはナンバープレートが原動機付自転車等の所有者に対して軽自動車税種別割を課税するための標識となっておりますことから、交付対象とならないため、お断りをしているところでございます。
943 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
944 ◯9番(杉原祥浩君) 再質問です。ちょっと今、言葉が難しかったので、わかりにくいんだけど、交付できなかった方は彦根市以外の方が申し込みに来られたという意味合いでしたか。お願いします。
945 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
946 ◯総務部長(牧野 正君) 一つは、定置場が彦根市内にあるということが交付要件でございまして、それは住民登録が要件ではございませんので、必ずしも彦根市内にお住まいの方であるともないとも申し上げられません。そういう方がおいでになるということでございます。
それからあと、ナンバープレートのみを欲しいとおっしゃる方についても、これは市内の方、あるいは市外の方も両方おいでになるかと思います。
947 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
948 ◯9番(杉原祥浩君) ナンバープレートだけを欲しいというのは、それはちょっと違いますよね。それほど人気だったということだと思います。ありがとうございます。
細項目の5番、今後の彦根市のPRおよびイメージアップ効果に期待ができる施策はあるのか。
ご当地ナンバーよりもさらに彦根市のPRおよびイメージアップ効果に期待ができるような今後の施策はありますか。教えてください。
949 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。
950 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 現在、本市の原動機付自転車等のご当地ナンバーにおきましては、申請される方の8割近くが、ひこにゃんがデザインされたナンバーを希望されており、大変好評をいただいております。
このように、本市キャラクターのひこにゃんにつきましては、その親しみやすいキャラクターと愛くるしいフォルムから、観光施策にとどまらず、さまざまな施策で活用できる有効なPRツールであると認識しております。今後も施策を限定せず、積極的に活用することで本市のPRおよびイメージアップを図ってまいります。
また、昨年策定いたしました彦根市シティプロモーション戦略において、本市のシティプロモーションを、市民がまちに誇りと魅力を感じ、その思いが形になって動き出すための仕組みづくりと捉え、市民主体の持続可能な魅力発信を推進していくところでございます。
さらに、東京オリンピック・パラリンピックを契機としたホストタウン関連事業や、彦根城の世界遺産登録推進に係る事業などにおきましても、本市の特色を生かしたPRに取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
951 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
952 ◯9番(杉原祥浩君) 続けます。細項目の6番、軽自動車にひこにゃんナンバープレート装着を検討されてはということで、ひこにゃんを滋賀県のキャラクターとして認めていただいて、軽自動車にひこにゃんナンバープレート装着を検討してはどうかという、とある野田山の某主婦から、そんな話がありまして、「ならんやろうか」ということで「一遍聞いてみてくれへんか」、「それ、ええかもわからんな」ということで私はこの質問に至ったんですけれども、これはできることなのか、できないことなのか、ちょっと教えていただけますか。
953 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
954 ◯総務部長(牧野 正君) 軽自動車へのひこにゃんナンバープレートの装着の検討に関しまして、図柄入りナンバーやご当地ナンバーは国土交通省が始められた制度でございますが、これまでの募集を受け、滋賀県では昨年10月から琵琶湖の図柄入りナンバープレートの交付も始まっております。図柄入りナンバープレートは現在、全国で41地域において交付されておりまして、また、地域の要望に応じて追加的に新たな地域名を定める、いわゆるご当地ナンバーにつきましても、令和2年からは新たに17地域での交付が予定されております。
これらのご当地ナンバープレートを導入するための要件といたしましては、幾つかの基準が設けられております。例えば、登録自動車数が10万台を超えていること、または、複数の市町村にまたがる地域を対象とする場合は登録台数が5万台を超えており、当該地域を呼称する名称が相当程度の知名度を有していることなどの要件がございます。彦根市単独での登録台数は10万台を下回っておりますことから、複数の市町にまたがる地域において同一の地域名、それから図柄を導入することとなり、その対象地域内の住民の方の合意形成が必要とされております。
現在、ご当地ナンバー導入に係る募集はされておりませんので、今後どういった基準が示されるかは未定でございまして、ただ、これまでの基準では、本市単独での導入はできないところでございます。今後、新たな基準等が示されました際には、情報収集に努めてまいりたいと考えております。
955 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。
〔9番(杉原祥浩君)登壇〕
956 ◯9番(杉原祥浩君) 今後の、そういうナンバープレート等の法律が変わったりすると、またできる可能性もあるというふうに。最近、軽でも白いナンバーにするとかいうのがはやっていますので、いろいろな図柄のものもあるんですけれども、乗用車までとは言わないです。軽自動車ぐらいならというところで、登録台数が増えるとと今おっしゃったので、彦根市が近隣の市町を巻き込んででも、そんなことができるのなら、あれですけれども。
そのぐらいにして、ひこにゃんは、私たちがよそに行っても、「滋賀県です」と言うと「滋賀県?」、「ひこにゃんです」と言うと「ああ、ひこにゃん、琵琶湖の」と言われるぐらい、やっぱりひこにゃんの知名度がものすごく出てきましたので、そのような夢のような話をしていますけれども、彦根市をPRするためにも、またこういう努力をしていきたいなと思います。ありがとうございました。
以上、私の質問、これで終わります。ありがとうございます。
957 ◯副議長(安澤 勝君) 3番角井英明君。角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
958 ◯3番(角井英明君) 日本共産党の角井英明です。
大項目の1、学力と学力テストについてです。
全国学力テストの実施が当たり前になって、いつの間にかテストではかれる力を学力とする現実があります。全国には点数を上げるために過去問をしたり、成績の芳しくない子どもたちを欠席させる学校もあると聞きます。テストの結果を指導に生かすというのが本来の狙いであるのに、テスト結果を重視したり、他の都道府県との競争に走っているところがないとは言えません。
福祉病院教育常任委員会で秋田県の横手市の話を聞きました。こういったことを述べられていたと思います。学力の向上には教師の力量が大切。そのためには校内研究の充実が必要。学校をかわると通用しないような校内研究ではだめで、そうならないためには、横手市では市全体で研究テーマを決めて、学校をかわってもすぐに同じ土俵で授業について語り合える、そういった校内研究に取り組んでいるということでした。校内研究を重視するのは彦根市も同じだと思います。
学力テストのことを言われるのかと思ったんですけど、余り学力テストの成績が上がったことについては触れられなくて、でも、文部科学省も言っているように、学力テストではかれる力はほんの一部だと思います。
それで、朝日新聞に最近、21歳の女子大生がこんな投書をしておられて、ちょっと学力と関係あるので紹介させてもらいます。
「高校までは何に対しても正解がありました。教科書の問題は解答ページに、とるべき行動は校則に。細かいことは全て先生が答えをくれました。勉強して、よい大学へ行って、すてきなパートナーを見つけることが私にとって正しいことだと思っていました。しかし、大学や社会に出ると、突然、正解のない問題ばかりが降りかかってきます。何が正しいか、何が幸せか、自分で見極めろと言われます。私なりの正しさって何だろう。幸せって何だろう。幸せになることが人生の目標だとすれば、目標が何なのかわからない今、どこに向かって歩けばいいのですか。私は人生における正解が欲しいです」。
こういうふうに言っておられるんですけど、多分この人は小・中・高と優等生だったかもしれません。ここから考えたら、本当に学力というのは、その人がどう生きるのか、どのような社会をつくっていくのか、そういうところにつながっていくものだと思います。
6月定例会で学力についての質問がありましたが、大事なのは学力をつけて、どういう人間を育てるのかだと思います。以下、質問させてもらいます。
中項目の1、市が考える学力とは。
細項目1、学力の定義を示してください。
959 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
960 ◯教育長(西嶋良年君) 新学習指導要領に、教育活動全体を通して育成を目指す資質能力として示されております三つの柱、「知識・技能」、未知の課題にも対応できる「思考力・判断力・表現力など」、そして意欲・関心などの「学びに向かう力・人間性等」を学力と捉えております。
社会が急激に変化していく中で、諦めずに粘り強くやり抜く力、協力して解決に向かう協働性、また、自分の感情をコントロールできる力など、生きていく上で欠かせないスキルであります、いわゆる非認知能力と言われるものですけれども、こちらも見えにくい学力として重視をしております。
961 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
962 ◯3番(角井英明君) 細項目の2です。今の学力の定義から見た彦根の子どもたちの学力、評価するのは難しいかもしれませんが、教育委員会の示された学力が彦根の子どもたちの中に育っているのでしょうか。
963 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
964 ◯教育長(西嶋良年君) 全国学力・学習状況調査を一つの指標として子どもたちの状況を見ますと、国語や算数・数学といった教科に関する調査においては、全国平均に近づいており、改善傾向にあると捉えております。
また、児童・生徒質問紙による調査におきまして、中学校では、生活習慣、学習習慣、自己有用感、規範意識が全国平均よりも高い状況にあり、生徒の成長がうかがえます。しかしながら、小・中学校ともに教科への関心が全国平均より低いという傾向がございまして、このことを課題であると考えております。
各校における教育活動を通して、課題の克服や、さらに長所を伸ばすことに今後努めてまいりたいと思います。
965 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
966 ◯3番(角井英明君) 細項目の3です。学力をつけるための手だてをどのように考えているのか。
学力向上のための手だてをお聞かせください。
967 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
968 ◯教育長(西嶋良年君) これからの急激に変化する社会を生きる子どもたちには、学びを通して得た知識を自分の中で再構築し、それを生活の中で使える力が必要であると考えております。このような力をつけるために、子どもたちが課題意識を持って、課題を友だちと協力しながら解決をしていくという探求的な学びであります、子どもの主体的・対話的で深い学びの実現に向けまして、各学校におきまして授業改善に努めているところでございます。
969 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
970 ◯3番(角井英明君) 細項目の4です。毎日の授業と学力テストの関係についてお聞きします。
毎日の授業でわかったと思えることが大切で、このことの積み重ねで、よりわかりたいという気持ちを生んだり、学力向上につながっていくと思います。毎日の授業が大切な理由です。小6と中3がやる国の学力テストは毎日の授業と少し離れているように思うのですが、見解をお願いします。
971 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
972 ◯教育長(西嶋良年君) 子どもたちが成人して社会で活躍するころには、グローバル化や技術革新などによりまして、社会構造や雇用環境が大きく変化し、予測困難な時代になると言われております。今回改訂されました学習指導要領では、これからの変化の激しい未来社会を生き抜く力をつけるために、どうすべきかということが示されております。この学習指導要領に基づく学力を評価するための手だての一つが全国学力・学習状況調査であると考えております。現在、各校で進めています主体的・対話的で深い学びの実現を目指した授業を評価する一つの指標と考えております。
973 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
974 ◯3番(角井英明君) 中項目の2です。教師の働き方改革について。
細項目の1、教師の教育力アップの手だては。
学力向上のためには教師の教育力が大切です。これは教育委員会もおっしゃっていると思います。どの子にも伸びる力があるのと同じように、どの教師にも教育力をアップする力があると思います。どういう手だてを実施して教師の教育力を引き出されているのか、教えてください。
975 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
976 ◯教育長(西嶋良年君) 滋賀県総合教育センターで教職経験に応じて実施されておりますステージ研修や、県教育委員会・市教育委員会が主催をしております研修により、指導力の向上に努めているところでございます。
また、教員は日々の子どもとの授業実践を通して成長が一番図れると考えておりますので、校内研究での学びを教員一人ひとりの授業実践に生かす校内研究の日常化、そして、先輩教員など同僚からの学びを実践に取り入れるOJTの活性化、この二つに特に力を入れることで、教員一人ひとりの教育力の向上に取り組んでいるところでございます。
977 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
978 ◯3番(角井英明君) 細項目の2です。教育委員会は、今も言われましたように、校内研究の充実を打ち出しておられますが、それが毎日の授業に生かせているのでしょうか。よくわかる授業をするための校内研究だと思います。毎日の授業に生かせる校内研究になっているのでしょうか、見解をお示しください。
979 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
980 ◯教育長(西嶋良年君) 議員ご指摘のとおり、校内研究は毎日の授業に生かすために行うものであると考えております。そのため、校長に対するヒアリングの際に、校内研究での学びから、教員一人ひとりに目標を持たせて日々の授業に取り組ませるよう指導するとともに、学ぶ力向上学校訪問の際に、校内研究の成果が一人ひとりの教員に生かされているかということを確認しております。
例えば、一人ひとりの教員が1週間の指導計画を立てる計画表の中に、校内研究での学びを受けまして、その週の自己目標を記載させ、実践を通して教員がそれを評価して、個人の振り返りと管理職の評価をあわせて行っているという学校がございます。各校で校内研修での学びを日々の授業実践に生かすよう努めていただいていると考えております。
981 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
982 ◯3番(角井英明君) 細項目の3です。教師の勤務状況、時間外労働の実態はというところです。
学校現場では、夜遅くまで学校にいたり、持ち帰りをしないと仕事がこなせないなど時間外労働が当たり前になっています。早期退職した女性は、「私は自分の子どもに背中しか見せていなかった。正面を向いてしゃべりたかった」と言っておられます。このような実態を把握されているのでしょうか。午前中の答弁で実態調査や意識調査をやっているとのことでしたが、彦根の教職員の置かれている状況を教えてください。
983 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
984 ◯教育長(西嶋良年君) 教育委員会としまして、本市教職員の中には長時間にわたる勤務をしたり、家庭に仕事を持ち帰ったりしているという実態があるということは把握をしております。教職員による時間外勤務の縮減を喫緊の課題と捉えておりまして、より一層、働き方改革の推進に努めていきたいと考えております。
985 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
986 ◯3番(角井英明君) 細項目の4です。教師の働き方改革とは。
子どもたちの学力向上につながるのが教師の働き方改革だと思います。教師が余裕を持って子どもたちと向き合うことで、より子どもの理解が進んで、子どもたちと教師のいい関係が生まれます。今、国が進めようとしている1年単位の変形労働時間制では、子どもの学力につながる働き方改革にはならないと思います。どういった改革が教師の働き方改革になるのか、お考えをお示しください。
987 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
988 ◯教育長(西嶋良年君) 1年単位の変形労働時間制につきましては、報道等で一部内容は確認はしておりますが、国から具体的な制度設計が示されておらず、詳細については承知しておりません。
学級や学校事務の負担軽減、市教育委員会宛て報告文書や市教育委員会主催の会議や研修の精選、支援員を初め効果的な人的配置などを進めることで、教職員が教育業務に専念できる環境を整えるということが教職員の働き方改革につながるものと考えております。
989 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
990 ◯3番(角井英明君) 細項目の5です。教育委員会の役割とは。
教師が働きやすい環境をつくること、子どもたちが学びたいと思える環境をつくることが教育委員会の役割だと思います。そうした中でこそ、子どもたちの学力が向上すると思います。教育委員会の役割はどういったものか、お聞きしたいと思います。
991 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
992 ◯教育長(西嶋良年君) 教職員の働き方改革は、教員が子どもと向き合う時間の確保のためであり、また、教職員がワーク・ライフ・バランスの実現により、心身ともに充実して教育活動に専念できる環境をつくることだと考えております。
そのために、教職員への指導・支援、家庭や地域に対して教職員の働き方改革の必要性を周知・徹底すること、さらには事業の見直しや削減、学校支援体制の整備など、これらの取り組みを推進していくことが教育委員会の役割と考えております。
993 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
994 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
NHKの番組で盲学校の授業を放送されていたんですけど、多分子どもたちは中等部、高等部ぐらいの子どもたちだったと思うんですけど、1クラス6、7人ぐらいで、生物で樹木の勉強、木の勉強をしておられて、それは1回きりではなくて年間を通した授業で、盲学校ですから先生がちょっとさわらせて、盲学校だからということはないんですけど、教師が「この木は何や」とか、名前を言って特徴を教えるという、そんな授業ではなくて、子どもたちが樹木にさわったり、葉っぱをさわったり、葉っぱの香りをかいだりとかしながら、友達とも話をしながら、自分たちで、その特徴から木の名前を自分でつけるという授業だったんですけど、授業の中でだんだん、その子どもたちが自信を深めるというか、積極的になったりとか、全ての子がそうではないんですけど、友達と話し合う中で友達の今まで見えなかったところが見えてきたりとか、そういった授業で、すごい授業、これが学習だなと思ったんです。
教育長も物との出会いとか、人との出会いとか、6月の時点で言っておられましたし、今、対話的で探求的な学びが大切だと、そのとおりだと思うんです。
僕が思ったのは、生物の先生は女の人だったんですけど、だから、そういう1年間の計画を立てて、毎日の授業というか、毎日ではないかもわからないですけど、ゆったり学習の計画を立てたり、教材研究ができるという、それが保障されていてできる授業だなと思ったので、教育委員会はそういう役割を本来すべきだと思うので、なかなか大変だと思うんですけど、ぜひ、教師の教育力もそうですけど、子どもたちが生き生き学べる学校になるように、よろしくお願いしたいと思います。
次、大項目の2へいきます。新ごみ処理施設建設についてです。
西清崎町を建設候補地とする彦根愛知犬上地域新ごみ処理施設整備基本計画が広域組合議会で可決成立しました。その基本計画の中の「ごみの分別区分および収集方法」(4)資源ごみの項にこう書かれています。
「これまで彦根市で分別収集を行っていた「容器包装プラスチック」(愛荘町・豊郷町・甲良町・多賀町で分別収集を行っていた「白色トレイ」を含む。)および「廃食用油」は、新施設においては焼却時の余熱を高効率で回収することが可能となるとともに、排ガス処理設備での高効率な有害物質除去が可能となることから、分別統一案1)・案2)では可燃ごみとして処理することとする。(ただし、分別統一案3)では資源ごみに含むこととする。)」
ちょっとややこしいんですけど、というふうにあります。何度読んでも、この書きぶりから、新ごみ処理施設では、容器包装プラスチックを燃やしてしまう案1)、案2)でやると言っているように読めます。各市町にある一般廃棄物処理基本計画が2020年に改定されることになっていて、そのときに1市4町で統一すると聞いています。
地球温暖化やプラスチック汚染が国際的な問題になっている今、広域化を口実にして何でも燃やしてしまう案1)、案2)で統一されるのなら、国際的な流れに逆行することになります。プラスチックごみの分別・再利用を行政と市民が一緒になって進めてきている彦根市として、今後どうしていくのか、今の現状をこれからどう発展させていくのか、以下、質問します。
中項目1、プラスチックごみの分別・再利用について。
細項目1、地球温暖化に対する市の見解は。
日本を含め、世界中で起こっている地球温暖化による災害や被害、原因はどこにあるとお考えですか。
995 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。
996
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 近年、日本国内でも多くの被害をもたらしている台風や豪雨による災害の発生は、海水温の上昇により巨大な台風が発生しやすくなっていることが原因であると言われており、海水温の上昇は、とりもなおさず地球温暖化によるものと考えられています。地球温暖化をもたらす温室効果ガスのうち、最も影響が大きい二酸化炭素は、重油やガソリン等化石燃料の使用により発生したものであると認識しております。
997 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
998 ◯3番(角井英明君) 細項目の2です。プラスチックごみのリサイクル率はどれだけか。
市はプラスチックの分別・再利用を行っていますが、リサイクル率はどれだけでしょうか。分別収集を始めた時期からの比較をお示しください。
999 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。
1000
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 容器包装プラスチックのリサイクルは、平成15年10月から開始いたしました。リサイクル率は排出量におけるリサイクル量の割合で算出されますが、翌平成16年1年間の実績を申し上げますと、排出量2,672トンに対してリサイクル量が1,344トンでリサイクル率は50.3%でした。平成21年度からは、汚れた容器包装プラスチックはリサイクルができないため、燃やすごみとして分別に協力いただいているところです。平成30年度では、分別いただいた排出量が930トンに対しましてリサイクル量が683トンと、いずれも減少しておりますが、リサイクル率は73.4%となっております。
1001 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1002 ◯3番(角井英明君) 細項目の3です。低炭素社会についての考えは。
これを目指さない限り、地球温暖化による被害がますます大きくなってくるのではないのでしょうか。そうだとするなら、プラスチックごみの分別・再利用はやらなければならないし、焼却施設は大型化ではなく、小型化が必要です。そして、それはとりもなおさず各自治体が自分たちの出したごみは自分たちで処理をするという方向でしかできないと思います。お考えをお示しください。
1003 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。
1004
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 本市のプラスチックごみにつきましては、容器包装プラスチックに分類されるものは分別収集して資源化、つまりマテリアルリサイクルされておりますが、彦根愛知犬上地域新ごみ処理施設整備基本計画においては、新ごみ処理施設でのプラスチックごみの処理方法として、このマテリアルリサイクル以外にも、焼却することで発生した熱を回収して利用するサーマルリサイクルも検討案として挙げられております。
一般社団法人プラスチック循環利用協会が実施しました環境影響評価の報告書によりますと、プラスチックごみの資源としての分別・再利用、いわゆるマテリアルリサイクルが必ずしも二酸化炭素削減率の効果が最も高いとは言えない結果であることが示されており、プラスチックごみの排出状態と素材構成からリサイクル手法を選択することが必要であることを述べています。
また、ごみの焼却に関してですが、1市4町で発生したごみをそれぞれが処理する場合と広域で処理する場合とでは、いずれも圏域内で処理されるごみの総量は同じであり、ごみに含まれる炭素が燃焼することで発生する二酸化炭素の量は同じということになります。
さらに、焼却施設においては、焼却炉の立ち上げ時や焼却温度保持の際に、ダイオキシン類対策として必要な温度に速やかに昇温する必要があり、化石燃料による助燃が必要となりますが、圏域内に複数の焼却施設が存在すると、助燃燃料がそれぞれの施設で必要となるため、かえって二酸化炭素排出量が増えることにもなります。
これらのことから、圏域のごみを集約して一定量のごみを確保することで安定的な焼却や熱回収が可能となり、結果として化石燃料消費量の低減により二酸化炭素排出量削減につながり、地球温暖化防止にも寄与するものと考えております。
1005 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1006 ◯3番(角井英明君) 今たくさん答弁してもらったので、僕には余り、全部は理解できなかったんですけど、一つだけなんですけど、またこれからも議論させてもらいたいと思うんですけど、マテリアルリサイクル、今、容器包装プラスチックを再利用しているのと、サーマルリサイクル、燃やしてしまうのとでは、そんなに低炭素社会の貢献度においては変わらないということを言われたと思うんですけど、それでよろしいでしょうか。
1007 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。
1008
◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ただいまのご答弁させていただきました一般社団法人プラスチック循環利用協会が実施いたしました環境影響評価でございますね。その中で、今おっしゃった、分別収集をしてマテリアルリサイクルを行う際にも、どこかの段階で二酸化炭素が発生しているということで、これを比較しますと、サーマルリサイクル、つまり燃やして熱回収をする方法と、どちらが多い少ないというのは、その状態によって変わってくるという報告だと認識をしております。
1009 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1010 ◯3番(角井英明君) わかりました。また僕の方でも、もうちょっと調べさせてもらって、また次の議会でも質問させてもらいます。ありがとうございます。
次、中項目の2、
災害廃棄物処理計画についてです。
このことについては、午前中の1番の森田議員の質問にあったので、もう計画はあるということがわかったので。
でも、僕が聞いた話では、国の方から自治体にこの計画を早くつくれよと要請があったらしいですけど、まだなかなかつくれていない自治体があると聞いています。そんな中で彦根市が早速つくってもらっているのは、そういう危機意識があって、すばらしいなと思いました。
最後の大項目の3にいかせてもらいます。市民体育センター建設とひこね燦ぱれすについてです。
入札が不調になり、建設費が高騰、64億円が82億円になり、今回95億円にもなりました。82億円に膨れ上がった時点で暮らしと福祉が脅かされるとして予算案が否決されました。95億円への増額で、また来年度も同じことが繰り返されることを危惧します。この機会に彦根市の身の丈に合った市民体育センター建設を考えるべきであり、ひこね燦ぱれすは当然存続すべきです。この立場で質問します。
中項目1、建設費が95億円になったことについて。
細項目1、建設費が95億円になったことによる来年度の財政見通しを教えてください。
1011 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
1012 ◯総務部長(牧野 正君) 来年度の財政見通しにつきましては、彦根市中期財政計画でお示ししておりますとおり、非常に厳しい財政状況にございます。
今回の新市民体育センター建設費の増額によりまして、さらに多額の事業費となりますが、本事業は国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会までに完成させなければならない事業でございまして、本市の最優先課題の事業であると認識をしております。
なお、新市民体育センターの整備に当たりましては、寄附金の募集や国・県補助金、あるいは市債の活用などで、一般財源の負担を可能な限り軽減できるように努めてまいりたいと考えているところでございます。
1013 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1014 ◯3番(角井英明君) 細項目の2です。今回さらに13億1,000万円も引き上がり、建設費が95億円になったことで市民生活へどのような影響が出るのでしょう。
当初64億円の計画だった市民体育センターの建設費用、それが82億円になった時点で「市民の生活にできるだけ影響が出ないようにする」と議会答弁がされていますが、実際には今年度当初予算で多くの市民サービスが削減されています。今回の13億1,000万円もの引き上げで市民サービスに大きな影響が出ることが懸念されます。見解をお示しください。
1015 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
1016 ◯総務部長(牧野 正君) 新市民体育センターの建設費の増額につきましては、一時的に多額の費用を要しますが、本市の将来にとりましては非常に有益な施設になるものと確信しております。令和2年度の予算編成方針におきましては、従来までの事業のうち、国の施策として実施しております福祉的な扶助費、義務教育を実施する上で不可欠な教育費、長寿命化を図るべき道路および橋りょう等の公共財の維持費を予算の基軸として位置づけておりますが、本市の将来の姿を見据えまして、持続可能な財政運営を目指して取り組んでまいりたいと考えております。
1017 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1018 ◯3番(角井英明君) 細項目の3です。全国知事会緊急決議(2002年)への見解は。
この全国知事会緊急決議については3回目の質問になります。とても大事な決議だと僕は思っています。今回の入札不調による増額で県や国に補助金の増額を願うと言っていますが、こうしたことが起こらないように全国知事会緊急決議が上げられたのではないでしょうか。見解をお示しください。
1019 ◯副議長(安澤 勝君) 教育委員会事務局参事。
1020 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 全国知事会の決議は、国体開催に係る開催都道府県の施設整備や大会運営にかかわる人的・財政的負担の高まりを受けて、国等に対して大会運営の簡素化や効率化、共催者としての応分の負担を初め、開催都道府県の自主的・弾力的な運営を促進する見直しを求めているものであり、本市といたしましても、基本的には同様の認識を持っているものでございます。
一方、今回増額補正をお願いする事態となりましたのは、公共工事や民間工事の高需要が継続する中、工事業者の手持ち工事が多いため受注意欲が低く、競争性が働かないという背景のもと、工種ごとの鉄骨、屋根等におきましても、同様の理由により入札参加者が徴取する見積もり価格が割高となっていることに起因するものであると考えております。
現在の建設業界における特別な状況の把握が難しく、市の設計価格が実勢価格を十分に反映できなかったことにより、予算の増額をせざるを得ないと判断したものでございますので、ご理解くださるようお願いいたします。
1021 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1022 ◯3番(角井英明君) この緊急決議のできた背景というのは、大阪府や神奈川県が国体に2,000億円もの巨費を投じたということがあって、2002年に高知県の橋本大二郎知事が、これでは大変なことになるということで緊急決議が上げられたそうです。彦根市のように、滋賀県もそうですが、市民に負担が出たら、この決議に立ち返らないとだめだと思うんですけど、もう一度見解をお願いします。
1023 ◯副議長(安澤 勝君) 教育委員会事務局参事。
1024 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 緊急決議のご趣旨は、今ほど議員がおっしゃったとおりだと思いますが、新市民体育センターにつきましては、これまでからさまざまな方のご意見、特別委員会でありますとか、専門家による検討を加えまして決まったものでございまして、将来の彦根市の発展にとって必要欠くべからざる施設であるということで建設を進めているものでございます。
一方、今回の増額に関しましては、先ほども申し述べましたように、建設業界における特別な状況に立ち至ったということでございます。しかしながら、金額は増額するとはいいながら、先ほど申し述べましたような目的を達成するためには、どうしても基本的なコンセプト、機能については維持しながら、できるだけコストカットできるところはコストカットして対応していきたいと考えておりますので、よろしくご理解のほどお願い申し上げます。
1025 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1026 ◯3番(角井英明君) 細項目の4です。95億円に膨れ上がったのですが、そもそも最初の計画に無理があったのでは。
「彦根市新市民体育センター建設工事に係る補正予算について 資料5」では、外構工事費、建設工事費、備品購入費、指定管理委託料などランニングコストの抑制をすると言っていますが、最初の計画に市の身の丈に合わない無理があったのではないでしょうか。
1027 ◯副議長(安澤 勝君) 教育委員会事務局参事。
1028 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 新市民体育センターの整備につきましては、国民スポーツ大会を契機としまして、本市のまちづくりを担う施設となりますよう、各種競技団体や地元自治会などからご意見をいただくとともに、新市民体育センター整備調査特別委員会や(仮称)彦根市新市民体育センター建築設計検討委員会でのさまざまな観点からのご議論を経て、基本設計を取りまとめたところでございます。
さらに、実施設計を行うに当たっては、建物の機能やコンセプトを損なうことなく、配置計画の見直しによる床面積の縮小、構造の合理化、内外装の見直しを行い、コスト縮減に努めてきたものでございます。
しかしながら、五輪開催に向けました公共工事や民間工事の高需要が継続するという背景のもと、最近の建設業界における特別な状況の把握が難しく、今回、市の設計価格が現在の実勢価格を十分に反映できなかったという分析結果を踏まえまして、予算の増額をせざるを得ないという判断に至ったものでありますことから、そもそも当初の計画に無理があったという認識はございません。
1029 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1030 ◯3番(角井英明君) 細項目の5です。市民体育センターのランニングコストを明らかにすべきでは。
今日の北川議員の質問でランニングコストの概略は出されましたが、95億円にも膨れ上がるこの建設に、ランニングコストが詳しく出されないのは大きな問題だと思います。見解をお示しください。
1031 ◯副議長(安澤 勝君) 教育委員会事務局参事。
1032 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 北川議員のご質問に対してもお答えいたしましたが、ランニングコストにつきましては、現在、人員配置など施設の効率的な維持管理方法等を検討しているところでございまして、その結果に基づき詳細に積み上げ、積算いたしまして、令和2年5月中をめどに算出する予定でございます。
1033 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1034 ◯3番(角井英明君) 中項目の2です。建設費が95億円になったことについて市長は説明責任を果たすべき。
細項目の1です。説明責任を果たすべきでは。
市長は建設を進めることで責任をとると言ってきました。責任には行為責任と説明責任があります。庁舎問題、体育センターの解体など、これらを再び繰り返さないためにも、市民にしっかりと説明責任を果たす必要があると考えます。見解を求めます。
1035 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。
1036 ◯市長(大久保 貴君) 角井議員のお尋ねにお答え申し上げます。
新市民体育センターの整備事業につきましては、これまでから市民の皆様への情報提供に努めてまいったと考えております。
まず、整備基本計画の策定に当たって、意見公募手続を踏まえまして計画を策定いたしました。その内容を市議会の皆様および報道機関へも情報提供させていただくとともに、市ホームページにおいて内容を公開してございます。
また、基本設計の策定に当たりましては、新市民体育センター整備調査特別委員会や(仮称)彦根市新市民体育センター建築設計検討委員会におきまして、さまざまな観点からご議論をいただいて、その議事録概要や策定いたしました基本設計につきましても、これも市のホームページにおいて公開をさせていただいております。
また、これらの検討委員会は公開のもとに行われておりますので、議員の皆様方にも傍聴いただいたと考えております。
また、実施設計の策定に当たりましては、その内容につきまして、市議会および報道機関にも情報提供させていただくとともに、市のホームページで情報提供をさせていただいてまいりました。
さらに、このたび入札が不調になりましたことから、当該入札の分析結果と今後の市の対応方針につきまして、12月補正予算の議案説明に合わせて、市議会の皆様および報道機関への情報提供をさせていただいて、ご説明をさせていただいたものでございます。
また、本年8月、市内11カ所で開催いたしました市政報告会におきまして、これは巡回市長室の形を変えたものでございますが、私から直接、同事業の内容についてご報告をさせていただくとともに、「広報ひこね」11月15日号におきましても、事業の進捗に係る現状報告をさせていただいたところでございます。
このように事業の進捗に合わせまして、市民の皆様に随時ご説明をさせていただいておりますことから、一定の説明責任は果たしていると私どもは考えてございますが、今日もいろいろとご質問いただいております。こういう機会を捉えまして、さらに詳しくご説明をさせていただくことによって説明責任を果たしてまいりたいと考えております。
1037 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1038 ◯3番(角井英明君) 細項目の2です。説明責任について野洲市の事例を学ぶべきでは。
野洲市は、県からのラグビーフットボール会場の要請を職員の人員不足を理由に断っています。野洲市長はその間の経過、県とのやりとり、市の考え、結果を広報で公表しています。これが説明責任を果たすということだと思います。その広報、本来、配付物として皆さんにお配りしたらよかったんですけど、こちらの不備でできませんでした。少し紹介させていただきます。
初めからの経過をちゃんと書いておられて、野洲市は総合体育館という立派な体育館があるので、1種目以上分担しようということで、自分から卓球の全種目、バスケットボール女子に名乗りを上げて、それが決まっていたのに、最近になってラグビーフットボール会場を貸してくださいという県からの要請があって、それはちょっと違うのではないかということをちゃんと広報に書いて、経過とか市の考えとかをちゃんと書いておられて、これを見ていると、毎月、市長のメッセージという欄があって続けておられるというふうに、連載されているように思います。ちょっと不確かで申しわけないんですけど。
先ほど北川元気議員が日本一の広報と言っておられたんですけど、市長が、市長だけではないんですけど、真実を載せる広報、それだったら、その時点で日本一の広報だと思います。ぜひそういう説明責任を果たしてもらいたいなと思います。
1039 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。
1040 ◯市長(大久保 貴君) 今ほどご説明申し上げましたとおりに、私どもは一定説明をさせていただいていると理解をしております。ちなみに、4年前まで私もコラムを持っていまして、毎回書かせていただいていましたが、それは紙面をほかにいろいろ使わなければいけないということもあって、今、途絶えていますが、そのかわりに今の巡回市長室を拡充するなりして説明させていただいてまいりました。
広報において、限られた紙面でございますので、事細かにお伝えできることに限りはありますが、今お話しいただきましたように、私どもは真実をお伝えしているというところは間違いございませんので、いろいろと受けとめ方、それぞれあるのも現実ではありますが、これまでの経緯につきましては、包み隠さずご説明させていただいているつもりでございます。
1041 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1042 ◯3番(角井英明君) 細項目の3です。野洲市では、ラグビーフットボール会場を受け入れるか否かについて、市長のリーダーシップのもと、方針を持って対応していて、部長会議でも議論をして会議の要録も公表しています。こういったことが説明責任であり、行政の公開性だと思います。彦根市としての見解を求めます。
1043 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。
1044 ◯市長(大久保 貴君) 野洲市の市長とは私もよくいろんなお話もさせていただいて、部長会議も原則公開ということで長くその方針を貫いておられるということも理解をしております。
情報の伝え方、いろいろとあると思いますが、私どもは、できる限りの情報公開、お伝えをするという、説明責任を果たすという意味では取り組みをさせていただいておりますし、今こうやって議論をさせていただいているのも、その一つだと思っております。いろいろとお尋ねをいただくということも、そういう場をおかりして、ご説明させていただいていることになるかもわかりませんが、できるだけご理解を得られますように、今後も努力をしてまいりたいと考えております。
1045 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1046 ◯3番(角井英明君) 彦根市では、体育センターの解体は県からの依頼があったのか、市からやると言ったのか、不明のままで事が進んでいます。野洲市のように公開の原則を守っていれば起こらなかったことだと思います。市庁舎の裏合意も起こらなかったと思います。市民に徹底的に寄り添う姿勢と行政を公開する姿勢とは比例しているように思います。もう一度見解を求めます。
1047 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。
1048 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しの答弁になりますが、できる限りの情報公開ももちろんさせていただきますし、説明をさせていただいてまいりましたし、今後もその方針には変わりはございません。
市が自ら市民体育センターを解体するということを申し出たような理解をされる方も多いんですが、決してそうではありませんで、そこは情報公開もさせていただいたし、これまでも答弁をさせていただいてきたことでございます。県で、要するに国際大会ができるような、公認記録がとれるような第1種の陸上競技場というのはありません。そうしたものを整備していくためには、国スポを開催するためには、そういう高い基準の施設が必要だという大きな目的のために、私どもは協力をさせていただいているわけでございますが、そのチャンスに、さらに施設の複合化等、今後の中長期的な視点に立って、新たに整備をしていくという方向で動き出したものでございます。
残念ながら、時勢が、建設コストが高騰している状況に当たりましたけれども、これが決して無駄にならないように活用をし、交流人口をきちっと増やしていくと、そのことによって市政を推進していくということの目的を達成することができる施設だと思っておりますので、改めてご理解とご協力のほどをお願い申し上げたいと思っております。
1049 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1050 ◯3番(角井英明君) 細項目の4です。ひこね燦ぱれすは存続し、新市民体育センターは最小限の規模にとどめるべきでは。
市民や職員のことを優先して考えれば、ひこね燦ぱれすは解体ではなく存続を、新市民体育センターも必要最小限の規模にとどめるべきだと考えます。見解をお示しください。
1051 ◯副議長(安澤 勝君) 教育委員会事務局参事。
1052 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 平成3年に竣工いたしましたひこね燦ぱれすは、公共施設等総合管理計画に基づきまして、更新費用を試算いたしますと、令和4年には約5億6,000万円となる大規模改修を迎えることもありまして、立地適正化計画に基づき、合築・複合化することで施設の集約化により敷地の確保や運営面の効率化が図れるとともに、国の補助が受けられるなど、財政面からも効果的な施設整備を図ることができるものでございます。
また、最新の耐震構造としての防災機能が向上すること、まちのにぎわいの創出が図れることなどから判断し、新市民体育センター整備基本計画および金亀公園再整備基本計画検討委員会におきまして、合築・複合化により整備を行うことが決定されたところでございます。
新市民体育センターの規模や機能につきましては、整備基本計画に基づき、設計を行うに当たり、新市民体育センター整備調査特別委員会や(仮称)彦根市新市民体育センター建築設計検討委員会におきまして、さまざまな観点からご議論をいただき、整備を進めてきているものでございますので、ご理解をお願いいたします。
1053 ◯副議長(安澤 勝君) 角井君。
〔3番(角井英明君)登壇〕
1054 ◯3番(角井英明君) 彦根市として、市民に寄り添って、市民や子どもたちに寄り添って、やらなければならないことがいっぱいあると思います。公開の原則を守って市民に寄り添う市政に進んでいただけることをお願いして、質問を終わります。
1055 ◯副議長(安澤 勝君) お諮りいたします。
本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
1056 ◯副議長(安澤 勝君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。
明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。
本日はこれをもって延会いたします。
ご苦労さまでございました。
午後6時27分延会
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