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  1. 彦根市議会 2019-12-01
    令和元年12月定例会(第26号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(馬場和子さん) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(馬場和子さん) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、15番森田充さんおよび16番小川吉則さんを指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第101号から議案第116号 までおよび議案第118号から議案第127号 までならびに請願(質疑ならびに一般質 問) 3 ◯議長(馬場和子さん) 日程第2、議案第101号から議案第116号までおよび議案第118号から議案第127号までならびに請願を一括議題とし、昨日に引き続き、個人からの各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  14番林利幸さん。林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 4 ◯14番(林 利幸君) 改めましておはようございます。本日のトップバッターを務めさせていただきます林でございます。今定例会におきまして、発言通告書に従い、3点質問させていただきます。ご答弁の方、よろしくお願いいたします。  まず、大項目1、教育行政について。  10月17日に滋賀県教育委員会が2018年度の公立学校におけるいじめや不登校などの実態をまとめた調査結果を公表いたしましたが、その結果によりますと、いじめの認知件数は、6,847件と現行調査となった2013年度以降最多の件数となり、また不登校の人数においては、2017年度より132人多い2,608人とのことでありました。小学校でのいじめの認知件数は2017年度より840件、中学校では417件も増加しております。  また、学校内での暴力行為も830件発生したとのことで、小学校においては2017年度よりも78件も増加し、451件発生しました。  また、年間30日以上欠席するいわゆる不登校児童・生徒の数は、小学校で617人、中学校では1,316人とのことでありました。  中項目1、学校教育におけるいじめ等の課題について質問させていただきます。
     滋賀県教育委員会が公表しました結果に関連して、以下、質問します。  細項目の1、彦根市におけるいじめの認知件数は。  2018年度の小学校と中学校それぞれにおけるいじめの認知件数を教えてください。 5 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 6 ◯教育長(西嶋良年君) 2018年度のいじめの認知件数は、小学校で113件、中学校で30件となっております。 7 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 8 ◯14番(林 利幸君) 再質問させていただきます。  今、数字の方で示していただきましたけれども、傾向としては増加傾向にあるのでしょうか。 9 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 10 ◯教育長(西嶋良年君) 過去3年間のいじめの認知件数は、2016年度が58件、2017年度が48件、2018年度が113件となっておりまして、小学校は増加傾向にあります。中学校につきましては、2016年度が39件、2017年度が38件、2018年度が30件となっておりまして、やや減少傾向にあります。 11 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 12 ◯14番(林 利幸君) 細項目2、不登校の人数は。  こちらも2018年度の小学校と中学校における不登校の人数を教えてください。 13 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 14 ◯教育長(西嶋良年君) 不登校とは、児童・生徒が病気や経済的理由を除いて年間30日以上欠席したことをいいますが、2018年度の不登校児童・生徒数は、小学校で54人、中学校で102人となっております。 15 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 16 ◯14番(林 利幸君) こちらも再質問させていただきます。  傾向としてはどのような傾向にございますでしょうか。 17 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 18 ◯教育長(西嶋良年君) 小・中学校ともに増加傾向にございます。 19 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 20 ◯14番(林 利幸君) 続きまして、細項目の3、学校内での暴力行為発生件数は。  こちらも小学校、中学校それぞれにおける2018年度の発生件数をお示しください。 21 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 22 ◯教育長(西嶋良年君) 2018年度の暴力行為発生件数は、小学校で25件、中学校で4件となっております。 23 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 24 ◯14番(林 利幸君) 再質問させていただきます。  この暴力行為の発生件数ですけれども、傾向としてはどういう傾向がございますでしょうか。 25 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 26 ◯教育長(西嶋良年君) 発生件数につきましては、小学校は増加傾向にございます。中学校につきましては減少傾向にございます。  以上でございます。 27 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 28 ◯14番(林 利幸君) 細項目の4に移ります。  いじめを認知したときの対応というのはどのようにされていますか。  先ほど、小学校で113件、中学校で30件も認知した事案があったとのことでしたが、教育委員会としてどのように対応されているのでしょうか。例えば対応マニュアルがあるのでしょうか。 29 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 30 ◯教育長(西嶋良年君) 各校におきましては、いじめ防止対策推進法に基づき、いじめ防止基本方針を作成しております。全教職員の共通理解を図り、いじめの問題へ迅速かつ丁寧に対応できるように努めているところでございます。  学校でいじめやいじめの疑いのあるケースを認知した場合には、校内のいじめ対策会議において協議をし、学校として組織的な対応を行っております。  具体的には、被害者と加害者、関係者への聞き取りを行い、いじめの事実関係等を把握して、被害者の立場に立った指導方針を協議します。  被害者につきましては、保護者に事実と指導方針を報告するとともに、今後の対応について本人・保護者の要望を考慮の上決定し、関係教員が組織的に対応して本人の不安の払拭に努めております。要望があれば、スクールカウンセラー等による本人の心のケアも行います。  次に、加害者につきましては、本人への説諭等とともに、自己の問題点に気づき反省に至るよう粘り強く指導をします。また、保護者に事実と指導経過を報告し、家庭においても指導いただくよう協力を求めております。  さらに、事後指導後も継続して見守り、子どもが安心して学校生活を送ることができるように努めているところでございます。 31 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 32 ◯14番(林 利幸君) 再質問させていただきます。  今いろいろと対応の仕方等をご説明いただきましたけれども、学校によってその対応の仕方というか、対応のレベルというのは差はないように、しっかりと学校で連携をとれているのでしょうか。 33 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 34 ◯教育長(西嶋良年君) 先ほど答弁をさせていただきましたが、各学校がいじめ防止基本方針を作成して、いじめまたはいじめが疑われる事案が認知されたときには対応を行っておりますので、各学校においてばらつき、差がないようにするように、関係者の会議等で指導をしているところでございます。 35 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 36 ◯14番(林 利幸君) 続きまして、細項目の5、不登校児童・生徒への対応はどのようにされていますか。  先ほどのご答弁で、不登校児童・生徒も小学校で54人、中学校において102人もいるということで、増加傾向にあるとのことでしたが、どのように対応されているのでしょうか。 37 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 38 ◯教育長(西嶋良年君) 不登校児童・生徒に対して、担任を中心とする家庭訪問とともに、その状況を定期的な会議で共有しまして、組織的に対応をしております。  また、学校へ登校するハードルを下げるために、放課後登校など時間をずらした登校や、保健室や別室で対応するなど、柔軟な対応もしております。  本人・保護者の要望により、スクールカウンセラー訪問教育相談員を活用しまして心のケアに努めることもございます。 39 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 40 ◯14番(林 利幸君) 再質問させていただきます。  こちらは、実際お子さんが小学校に通われている親御さんからちょっとお問い合わせがあったことで再質問させていただきたいんですけれども、例えばその不登校ということによって出席日数が少ないということで、学力の問題、そしてまた、中学生においては進学の問題も出てくるかと思いますが、その辺はどのように対応されているのでしょうか。 41 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 42 ◯教育長(西嶋良年君) 当該の児童・生徒の状況を見ながら、学習が可能な場合には、別室等におきまして教員が指導を行うという形で対応をしております。 43 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 44 ◯14番(林 利幸君) では、続きまして、細項目の6に移ります。  暴力行為が発生した場合の対応はどのようにされていますか。  暴力行為も小学校で25件、中学校で4件発生したということでございましたけれども、どのように対応されていますか。被害者の心のケアが大事だと思うんですけれども、心のケアの方はどのようにされているのでしょうか。 45 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 46 ◯教育長(西嶋良年君) 暴力行為につきましては、いかなる理由があっても絶対に許されないという毅然とした姿勢で対応しております。事後対応では、被害者、加害者ならびに周囲にいた児童・生徒への聞き取りから行為のあった状況の把握に努めた後、加害者への説諭や厳しい指導とともに、被害者の心のケアに努めております。保護者にも事実と事後の対応について説明を行いまして、加害者には暴力行為を繰り返さないよう家庭でも指導いただくよう協力を求め、被害者には学校の指導について理解を求めております。 47 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 48 ◯14番(林 利幸君) 再質問させていただきます。  私自身、先ほどご答弁いただいた中で小学校で25件も発生しているということに少し驚いたところなんですけれども。  例えばその暴力行為によって重大なけがをされて、例えば骨折だとか、そのような大きなけがをされたという事案はこの小学校の25件、中学校の4件の中には含まれていないのでしょうか。ありましたでしょうか、そういった事案は。 49 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 50 ◯教育長(西嶋良年君) 今、議員がおっしゃいました骨折等の大きなけがということについては、最近の事案では報告は受けておりません。 51 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 52 ◯14番(林 利幸君) では、続きまして、細項目の7、先ほど少し言葉が出てきましたけれども、スクールカウンセラーさんについてお伺いしたいと思います。  彦根市には現在2名のスクールカウンセラーがおられますが、具体的にどのような業務を行っておられるのでしょうか、お教えください。 53 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 54 ◯教育長(西嶋良年君) いじめや不登校等の課題への対応につきましては、学校におけるカウンセリング機能の充実を図ることが極めて重要でありますことから、専門的な知識や経験を有するスクールカウンセラー小・中学校に派遣して、いじめや不登校等の課題解決、職員研修等による教員の資質向上に支援をいただいております。  具体的な業務といたしましては、児童・生徒やその保護者に対してのカウンセリングとなります。その結果を受け、管理職および関係職員にいじめや不登校等の課題の解決に向けた助言をいただいております。また、児童・生徒が自分を見つめたり友達との関係をよくするソーシャルスキルトレーニングに関する授業を担任とともにしていただくということもございます。 55 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 56 ◯14番(林 利幸君) 細項目の8です。  先ほど来いじめ等のいろんな件数をお示しいただきましたけれども、今おっしゃっていただいたスクールカウンセラーさんの業務、かなり大変な業務をされているんだなということもわかりました。  2名のスクールカウンセラーさんで対応し切れている状況なのでしょうか。市内全ての公立学校を今おっしゃっていただきました2名の方で対応し切れている状況なのでしょうか。私は負担が大きくなっているのではないだろうかということを心配しておりますが、その点は大丈夫でしょうか。 57 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 58 ◯教育長(西嶋良年君) スクールカウンセラーにつきましては、市からの派遣が2名ということでございます。さらに充実させるため、県から派遣されている10名、それから、今年度につきましては、さざなみ学園から地域家庭支援事業のスクールサポート事業を活用させていただきまして、この事業で3名にご協力をいただき、市内全域に対応をしているところでございます。 59 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 60 ◯14番(林 利幸君) では、再質問です。  今、県からも10名の方、来ていただいてということで、さざなみ学園の方からも3名ということでご答弁いただきましたけれども、そのたくさんの人数、今、県も含めていただいているということなんですけれども、十分対応し切れているという状況と思ってよろしいでしょうか。
    61 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 62 ◯教育長(西嶋良年君) 今配置をさせていただいている人数、市内全域の課題に対して対応に努めていただいていると認識をしております。報告をいただいている状況から考えますと、カウンセラーの機能を生かして課題解決を図るということで、各学校とも努力をしていただいていると捉えております。 63 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 64 ◯14番(林 利幸君) 細項目の9です。  神戸市の小学校において教師間のいじめがあり、テレビやマスコミで大きく取り上げられておりましたので記憶に新しいところではございますが、彦根市においてはそのような事案は発生していないのでしょうか。 65 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 66 ◯教育長(西嶋良年君) 教師間のいじめにつきましては、10月に実施をした各校長へのヒアリング時に、いじめと疑われる事案がないか確認をするとともに、そのような事案が把握されれば、速やかに教育委員会に報告するよう指導をしております。現在のところ、教師間のいじめの報告はございません。 67 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 68 ◯14番(林 利幸君) 学校とは、児童・生徒が安心して学ぶことができる場でなければならないと思います。生命・身体の安全を確保することが、学校や教育委員会に課せられた責務であると思います。  細項目の10です。  教育長は彦根市の2018年度の現状をどのように分析され、どのような思いを持たれているのか、また、その結果を踏まえ今後どのように生かしていかれるのか、お考えをお示しいただきたいと思います。 69 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 70 ◯教育長(西嶋良年君) いじめの認知件数につきましては、トラブルやからかいなども積極的にいじめとして捉える学校や教職員が増えてきたため、増加をしていると分析しております。  不登校については、原因はさまざまでございますが、小・中学校ともに増加傾向にあり、学校不適応を起こす児童・生徒の課題が不登校という形で表面化していると分析をしております。  暴力行為につきましては、軽微なものも暴力行為として捉え、指導しておりますが、小学校での発生件数に増加傾向が見られ、憂慮すべき状況にあると分析しております。  こちらは、特に自分の感情をコントロールできないということを原因とするものが増えておりますことから、この点についての指導というところが課題であると捉えております。  また、これらの課題につきましては、社会の急激な変化に伴います学校への影響というもの、子どもたちへの影響というものもあるのではないかと考えております。  いずれの課題につきましても、一人ひとりの児童・生徒をしっかりと見守り、課題意識を持って早期に対応を図り、必要に応じ関係機関や専門家を活用するなど、多面的な視点から課題解決に取り組みますよう、学校に指導してまいりたいと考えております。 71 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 72 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。私にとりまして、小学校、中学校、そして高校も含めてになりますけれども、つらかったこともありましたけれども、やはり楽しかったことの方が圧倒的に多いんです。小学校、中学校での9年間は、大人になる上で非常に重要な期間だと思います。  今回、私は、お子さんが小学校に通われている親御さんたちから、いじめや不登校、暴力行為に関する実情を聞かせていただきました。いろいろお話を聞かせていただいて、私たちのときに比べると本当に陰湿ないじめであったりだとか重大な暴力行為、暴力行為ってあんまり私たちのときはなかったんですけれども、発生しているんだなということをお聞かせいただいて、正直びっくりしたところでございます。  いじめや不登校、暴力行為の件数が減るように、また、子どもたちが楽しい学校生活を送れるように、教育委員会と学校が一体となって今以上の取り組みをお願いしたいと思います。  加えて、いじめ防止対策推進法第10条、財政上の措置等というところにおいて、「国及び地方公共団体は、いじめの防止等のための対策を推進するために必要な財政上の措置その他の必要な措置を講ずるよう努めるものとする」とありますので、財政上必要な措置も、大変財政上厳しい部分もあると思うんですけれども、子どもたちの未来のためにしっかりと講じていただきますようにお願いしたいと思います。  次に移ります。  大項目の2、ビワイチと観光行政についてお伺いします。  中項目の1、ナショナルサイクルルートの指定を受けたことに関して。  先月、11月7日に国土交通省が日本を代表するサイクリングロード、ナショナルサイクルルートの第一弾を発表しました。茨城県のつくば霞ヶ浦りんりんロード、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶしまなみ海道サイクリングロードとともに、琵琶湖を反時計回りに1周する約200キロのサイクリングロード、ビワイチがその指定を受けました。  ナショナルサイクルルートとは、サイクリングと観光を組み合わせたサイクルツーリズムで地域の活性化を目指す取り組みであります。  守山市長はいち早く食・観光資源を充実させ、サイクリストにおもてなしを提供したいとおっしゃっていますが、県内各市町によってかなりの温度差があるように感じられます。彦根市の考え方はどのなのかということも含めて、以下、質問させていただきます。  細項目の1、ビワイチに対する彦根市の考え方は。  ビワイチがナショナルサイクルルートの指定を受けましたが、そのことに対して彦根市はどのように捉えておられますでしょうか。お考えをお示しください。 73 ◯議長(馬場和子さん) 副市長。 74 ◯副市長(山田静男君) おはようございます。  ナショナルサイクルルートにつきましては、自転車を通じましてすぐれた観光資源を有機的につなぐサイクルツーリズムの推進によりまして、日本におけます新たな観光価値を創造し、地域の創生を図るため、国の自転車活用推進本部におきまして、ことし9月に創設された制度で、このたび、琵琶湖周遊ルートでありますビワイチは、路面整備や案内板設置など安全で快適な走行環境が整備されていること、また、サポートステーションやレンタサイクル拠点などが整備されまして、サイクリストから家族連れ、海外旅行者などの多様な方が安全に周遊できることが評価されまして、ナショナルサイクルルート第1号に選ばれたものでございます。  このように、日本を代表するサイクリングルートにつきましては、国内外にPRされることで、今後、外国人を含む観光客がビワイチを楽しまれることを考えますと、彦根城などの観光情報を積極的に発信することによりまして、本市への誘客や、周辺市町とも連携した情報発信によります周遊観光促進にも期待ができるものと考えているものでございます。 75 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 76 ◯14番(林 利幸君) 今、観光の面で考えていただいているというご答弁をいただきましたので、次、細項目の2に移ります。  サイクリストの受け入れ体制はどうなっていますかということです。  これからビワイチをされるサイクリストが今まで以上に増加することが考えられます。彦根市を訪れる方、彦根市を通過される方になるかもしれないんですけれども、そういった方が増加することが考えられます。  現在、彦根市においてサイクリストを観光客として取り込む体制はできていますでしょうか。 77 ◯議長(馬場和子さん) 副市長。 78 ◯副市長(山田静男君) 本市では、定住自立圏協定を結んでおります4町、愛荘町、豊郷町、甲良町、多賀町と連携しまして、現在、レンタサイクル事業「めぐりんこ」を実施しておりまして、平成30年度には京橋口駐車場内に新たに彦根城京橋口サイクルステーションを設置しまして、自転車によります観光客の周遊促進にも力を入れているところでございます。  また、この彦根城京橋口サイクルステーションにつきましては、ビワイチをされるサイクリストをサポートするために、空気入れの貸し出しやトイレなどおもてなしをする拠点としまして、ビワイチサイクルサポートステーションに登録しておりまして、彦根城および周辺城下町への誘導を図っているところでございます。 79 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 80 ◯14番(林 利幸君) 細項目の3です。  サイクルラックの整備状況は。  ビワイチをされている多くの方の自転車には、いわゆるスタンドというものが装備されておりません。そのために、休憩で駐輪をされる際には、サイクルラック、サドルの部分をひっかけるようなものだと思うんですけれども、そちらが必要になってきます。  一部コンビニエンスストアに整備されているところもございますが、観光地を初め市内においてサイクルラックの整備状況、整備できている状況なのでしょうか。 81 ◯議長(馬場和子さん) 副市長。 82 ◯副市長(山田静男君) サイクルラックにつきましては、現在、本市の観光施設におきましては、二の丸駐車場、桜場駐車場、京橋口駐車場、東山観光駐車場、また、中山道沿いでございますけれども鳥居本宿交流館など、5カ所に設置しているものでございます。  なお、民間におけます整備状況でございますけれども、市内のコンビニエンスストアなど小売店舗でサイクルラックの設置が進んでいる状況は、現在数については承知しておりませんが、詳細な状況については今後掌握しまして、いわゆる皆さんの交流を図っていきたいと考えております。 83 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 84 ◯14番(林 利幸君) 細項目の4です。  休憩施設等設置の考えはということですけれども、先ほどご答弁の中に、空気入れ、トイレ等、設置していると、サポートステーションとして登録されているということでしたけれども、ビワイチのルートにおきまして彦根市内を走る距離ですね。新海町から松原町に至る約16キロとなっております。途中にコンビニエンスストアがありますが、その直線の距離においてサイクリストが休憩する施設がございません。  先ほども申しましたけれども、トイレであるとか、シャワーの施設であるとか、自転車のトラブルに対処してくれるような施設等はサイクリストにとって喜んでいただける施設だと思います。  サポートステーションの方にきっちりと誘導できるという状況でしたらそれでもいいのかと思いますけれども、例えば湖周道路沿いに彦根市としてサイクリストが休憩をできる施設、先ほど申しましたサイクルステーション等を設置する考えはございますでしょうか。 85 ◯議長(馬場和子さん) 副市長。 86 ◯副市長(山田静男君) 本市では、京橋口駐車場内にレンタサイクル「めぐりんこ」の貸し出し拠点としまして彦根城京橋口サイクルステーションを設置して、そこをビワイチサイクルサポートステーションと位置づけしまして登録している状況でございます。  ビワイチサイクルサポートステーションにつきましては、旅行者向けにスポーツバイクに対応しました空気入れや自転車工具の貸し出し、トイレの提供などを登録の要件にしまして、サイクリストのサポートと交流の拠点として滋賀県が整備しているところでございます。  現在、彦根市内では、コンビニエンスストアや宿泊施設、自転車店など民間の34施設に彦根城京橋口サイクルステーションを加えた35の施設が登録されておりまして、県内他市の中でも登録数が多い状況でございます。  本市としましては、サイクルステーションの登録の要件を鑑みまして、現時点では市が新たに休憩施設を設置することは考えておりませんが、今後、サイクリストのニーズや民間施設の登録状況に応じまして、登録に向けた検討をしてまいりたいと考えております。 87 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 88 ◯14番(林 利幸君) そうしましたら、再質問になりますけれども、例えば民間の企業がサイクルステーションを設置したい、しようと検討されて、土地の問題とかいろいろあると思うので市に相談に来られるかと思うんですけれども、例えばその整備費等に対して補助を出すであるとか、そういったお考えはありますでしょうか。 89 ◯議長(馬場和子さん) 副市長。 90 ◯副市長(山田静男君) 民間の施設におきましては、現在自主的にやられているということを聞いておりますので、現在のところ、それに対しての補助等については考えておりませんが、今後、ご要望とか、いろいろ彦根市の誘客も踏まえて検討する必要があるかという形で考えております。 91 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 92 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。前向きなご返答いただいて、本当にうれしく思います。  細項目の5です。  サイクルマップを作成する考えはございますか。  滋賀県のホームページのトップページ、ごらんになられた方はおられるかなとは思いますけれども、そのトップページにはビワイチをPRする動画のリンクが張られてあります。そこをクリックしますと約1分10秒の動画が流れます。わずか1分10秒の動画ですけれども、彦根市内の柳川町にあります低速コースと上級コースの分岐するところ、そして、インスタ映えで一躍有名になりましたあのベンチ、そして、湖周道路、長曽根町あたりから見た琵琶湖の夕焼け空、そして、彦根城、また、観光客が城下町を人力車でめぐっておられる様子が紹介されます。  サイクリストに彦根を観光してもらうという観点から、彦根の魅力を紹介するサイクルマップを作成してみてはどうかと思いますが、そういった考えはございますでしょうか。 93 ◯議長(馬場和子さん) 副市長。 94 ◯副市長(山田静男君) 先ほどもご答弁させていただきましたが、本市では、湖東定住自立圏の1市4町と連携しましてレンタサイクル事業「めぐりんこ」を実施しているほか、同じ枠組みでのびわこ湖東路観光協議会におきまして、自転車を使って湖東エリアの周遊促進にも取り組んでおります。同協議会や定住自立圏推進協議会の事業としましては、これまで「ことうサイクリングマップ」を作成しているところでございます。  また、サイクルツアーを実施しながら新たなサイクルルートの開拓も進め、「めぐりんこ」のホームページへの掲載を予定しているところでございます。  現在のサイクリングマップにつきましては、「ビワイチブ」ルートとしてビワイチの一部に挑戦するルートや中山道の三つの宿場町を通るルート、また、彦根城から琵琶湖、荒神山を楽しむルートなど、各テーマ性やコースの長さなどにも工夫を凝らし、本市や周辺市町の魅力を発信する内容となっています。  さらに、現在、滋賀県では、ビワイチから内陸部を周遊するための「ビワイチ・プラス」を紹介するリーフレットを作成中でございまして、その中に彦根を初めとする湖東エリアも掲載されており、作成後は各市町にも配布していただきますことから、現状としては新たなサイクルマップを作成するよりも、既存のサイクルマップやホームページなどウェブ媒体を活用しまして、自転車によります観光の魅力発信に引き続き取り組んでいきたいと考えております。 95 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 96 ◯14番(林 利幸君) 再質問です。  現在の状況ですと、あまりおっしゃっていただいたものが、サイクリスト、滋賀県を訪れられる滋賀県以外の方、サイクリストにとって充実しているものではないように思いますので、その辺はこれから十分検討して充実させていっていただけるということでよろしいでしょうか。 97 ◯議長(馬場和子さん) 副市長。 98 ◯副市長(山田静男君) 現在、各マップがあるわけです。例えば「ビワイチ・プラス」ということで今作成しており、これは今月中ということで、20日前後にでき上がるということでございます。その中での湖東地域の紹介もされているということでございますけれども、湖東圏域の中で1市4町で各マップ、例えば宇曽川とか、「めぐりんこ」の中で湖東三山を回るルートとか、いろんなルートがございます。  ツーリスト、来ていただいたお客さんに各配布したらいいんですけれども、なかなか難しい部分がございますので、それらを統一した中でモデル的なコースも踏まえて今後PRをする必要があると思いますので、それらを踏まえて来訪者に対してサービスを提供していきたいと思います。 99 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 100 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。  細項目の6です。  今後の取り組みについてお伺いしたいと思います。  私は、ビワイチがナショナルサイクルルートに指定されたことというのは、観光の面で考えると非常に大きなチャンスだと考えます。全国各地から、もしかしたら世界の各地からビワイチをするためにサイクリストたちが滋賀県に来られるかもしれません。そして、彦根市にも来られるかもしれません。  今後、さまざまな課題も出てくるかもしれませんが、彦根市においても約16キロのルートが走っておりますので、訪れたサイクリストに、「彦根はよかった」、「彦根に立ち寄ってよかった」と思っていただけるような仕掛けは必要だと思います。  ビワイチと観光という面で彦根市としてどのように考えているのかお考えを示していただきたい、そして、今後どのようにしていきたいか、お話しいただければと思います。よろしくお願いします。 101 ◯議長(馬場和子さん) 副市長。
    102 ◯副市長(山田静男君) ビワイチルートがナショナルサイクルルートとして指定を受けたことで、滋賀県や琵琶湖の知名度、特に彦根も当然通過しておりますので、そういう形でビワイチをきっかけとして、そのルート上にある本市への国内外からの来訪者、お客様が新たに増えることを大変期待しているものでございまして、また、県や周辺市町と今後連携しながら、サイクリストの動向も確認しながら、引き続き、自転車を使っていただいて周遊促進、観光行政、観光していただくように取り組んでまいりたいと考えております。 103 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 104 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。  では、次に移ります。  大項目3、曽根沼地区非農用地について。  6月の定例会におきまして、私は、地元曽根沼地区非農用地の有効な利活用に向けた取り組みについてさまざま質問させていただきました。その際、農山漁村再生可能エネルギー法に基づいた太陽光発電事業の実施に向けて、非農用地管理組合の方から彦根市による協議会の立ち上げについて要請を受けたとのご答弁をいただきました。  中項目1、有効な利活用に向けた取り組みについて。  細項目1、6月以降現在に至るまでの間にどのような進捗があったのか、現在の状況を教えてください。 105 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 106 ◯産業部長(辻 宏育君) おはようございます。お答えさせていただきます。  曽根沼地区非農用地の一部におきまして、地元が太陽光発電事業による利活用を計画されたことを受けまして、その実現に向けまして、農林漁業の健全な発展と調和のとれた再生可能エネルギー電気の発電の促進に関する法律、いわゆる農山漁村再生可能エネルギー法に基づきまして、去る10月28日に彦根市農山漁村再生可能エネルギー協議会を開催いたしました。  この協議会を設置し、事業を推進するということにつきましては、地域住民や発電事業者などの関係者、市町の担当者が一堂に会しまして、再生可能エネルギーを活用して地域の活性化を図るという目的を共有することで、設備の整備や運転に対する地域の協力と理解を醸成することにありまして、加えて、国・県の再生可能エネルギー担当者の参画によりまして、各種施策の検討や関係法令に基づきます手続をスムーズに進めることができることなどのメリットがあるとされているところではございます。  この協議会におきましては、本市が地域の健全な発展と調和のとれた再生可能エネルギーの電気の発電の促進を基本方針といたしました基本計画を作成いたしまして、協議会で承認をいただいた後、その内容に沿って発電事業者が設備整備計画を作成し、関係機関の同意後、本市が認定をすることとなっているところでございます。  現在の状況といたしましては、協議会におきまして基本計画の承認をいただきましたので、現在、発電事業者におきまして設備整備計画を作成されているところでございます。 107 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 108 ◯14番(林 利幸君) 細項目の2です。  今ほどのご答弁で少しお話もいただいたところなんですけれども、協議会において事業に対するさまざまな意見も出たと思うんですけれども、例えばどのような意見が出てどのように決まったのか、もしお示しいただけるのであれば教えていただきたいと思います。 109 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 110 ◯産業部長(辻 宏育君) 10月28日に開催いたしました、先ほど申し上げました彦根市農山漁村再生可能エネルギー協議会におきまして、彦根市農山漁村再生可能エネルギー基本計画(案)の説明を本市から行い、協議会構成委員の学識経験者、農業関係団体や地域住民の代表、発電設備事業者、それから、行政機関の9名の委員と国・県のオブザーバーから意見、助言をいただいた後、全会一致で基本計画を承認いただきました。  意見といたしましては、発電事業者に関するものとしまして、地域への売電収入の還元の考え方や周辺地域との調和への配慮を求めるものでございまして、今後、発電事業者が作成いたします設備整備計画におきまして考慮いただくこととなったところでございます。  また、住民への周知の徹底や地権者、関係団体との合意形成を図ってほしいという意見もございまして、出席された地元関係者にご配慮いただくようお願いさせていただいたところでございます。 111 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 112 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。  再質問ですけれども、特にこの事業に対しての否定的な意見、反対意見等は出なかったということでよろしいでしょうか。 113 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 114 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほどご答弁いたしましたとおり、全会一致でご承諾いただいたということでございます。その中では、今おっしゃったように否定的な意見とか反対するような意見は全くございませんでしたので、申し添えておきます。 115 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 116 ◯14番(林 利幸君) 細項目3、今後の流れを教えていただきたいと思います。  地元では、今まで曽根沼地区非農用地の有効な利活用に向けて協議するものの、その実現がかなわなかったという実情がある中で、今回の案はやっと前進できるものと確信しておられます。太陽光発電事業の実施に向けた今後の流れを示していただきたいと思います。 117 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 118 ◯産業部長(辻 宏育君) 今後につきましては、発電事業者から設備整備計画の申請を本市が受け付けまして、内容を審査した後、滋賀県へ計画を提出いたしまして、意見聴取、同意を得て、本市が設備整備計画を認定することとなっております。その後、発電事業者が太陽光発電設備の整備に着手されるところとなるところでございます。  本市といたしましては、太陽光発電事業が円滑かつ確実に実施されるよう、発電事業者と設備整備計画の内容についてあらかじめ調整等を行っているところでございまして、関係機関の同意が速やかに得られるよう進めてまいりたいと考えているところでございます。 119 ◯議長(馬場和子さん) 林さん。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 120 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございました。  太陽光発電事業の実施は本当に第一歩だと思いますので、非農用地12ヘクタール全体が一日でも早く有効な利活用ができるように、市として本当に働きかけの方、今後も引き続きお願いしたいと思います。  以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 121 ◯議長(馬場和子さん) 5番堀口達也さん。堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 122 ◯5番(堀口達也君) 会派令和会の堀口達也です。彦根市の皆さんの声をしっかり市政に届けていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。  さて、今回特に重要だと感じた以下の3点について、12月定例会では質問させていただきたいと思います。  1、彦根市の教育改革について、2、ごみ処理施設について、3、スマート農業と担い手についてです。市民の皆さんが誇れる彦根市にできるよう、前向きでわかりやすいご答弁をしていただければと思います。  それでは、よろしくお願いします。  大項目1番、彦根市の教育改革についてです。  彦根市教育大綱で、将来を担う子どもを育むために、「豊かな人間性」、「確かな学力」、「健康・体力」からなる「生きる力」を育む学校教育を推進されていることや、「ふるさと彦根に愛着と誇りを持ち、次代を担う心豊かでたくましい人を育みます」を基本方針として掲げられています。  しかし、学力向上において全国平均を下回る状況が続いています。教育とはすぐに結果が出るものではなく、10年後を見据えて方針を決め、信じて根気よく愚直にやり続けることが重要だと感じています。  以上のことを踏まえて質問をいたします。  中項目1番、横手市の学力向上の取り組みについて。  11月に福祉病院教育常任委員会にて、秋田県横手市に学力向上の取り組みについて行政視察に行ってきました。横手市では、言葉の力と郷土愛を育む教育に力を入れておられました。その中でも伊藤教育長は、この言葉の力があれば、自然と子どもたちの学力は向上していくと力強くおっしゃっていたのが印象的でした。  昭和39年に行われた学力調査では、秋田県は教科全てにおいて全国平均を下回る40位前後に位置しておりましたが、教育改革に取り組まれ、今では2007年からトップクラスの成績を維持されております。このような横手市の事例から気づいたことを彦根市の教育に置きかえて、以下の質問をいたします。  細項目1番、新聞教育(NIE)の実績と効果は。  横手市ではNIEという新聞を教材として活用する教育を行っており、市内全ての小・中学校に新聞閲覧台が設置され、全国紙や地方紙など3種類以上の新聞を見ることができます。また、市内全ての小・中学校に年8回新聞の日を初め、各学校では、毎月または毎週15分ほどのNIEタイムを設け、新聞に親しむ文章を読む時間が設けられています。  彦根市においても新聞教育を実施しているとお聞きしましたが、その実績と効果をお聞かせください。 123 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 124 ◯教育長(西嶋良年君) 本市の小・中学校におきまして、NIE、新聞を教材として活用の取り組みを工夫して学習に取り入れている小・中学校がございます。例えば、小学校では、社会の出来事に興味・関心が持てるように、新聞記事を紹介して掲示をしたり、国語科の学習において新聞記事のスクラップを活用して記事の構成や表現の工夫を学んだりしております。また、中学校におきましては、新聞の社説を要約したり、内容に対する自分の考えをまとめたりする学習を国語科を中心に行っております。  このような実践から、発達段階に応じて子どもたちが社会への興味・関心を高めることや、自分の考えをわかりやすく表現する力の育成につながっているものを考えているところです。 125 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 126 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、細項目2番です。  横手市では学校図書にも力を入れており、年に100冊以上読む子どもがたくさんいることや、中学生が中学生のために選んだ「おすすめの本100選」などの取り組みを行い、読書推進にも力を入れておられます。  彦根市においても、ひこにゃん読書ノートなどを活用されているとお聞きしましたが、学校図書とひこにゃん読書ノートの活用実績と効果をお聞かせください。 127 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 128 ◯教育長(西嶋良年君) まず、学校図書館の活用実績につきましては、社会科や総合的な学習の時間におきまして図書室の資料を活用したり、委員会活動で読み聞かせをしたりするなど、子どもたちが学校図書に触れる機会が多くなるよう各校において工夫をしていただいております。  次に、ひこにゃん読書ノートの活用実績についてでございますが、今年度、ひこにゃん読書ノートの図書紹介ページ、これは小学校では100冊、中学校では28冊の紹介をしているわけでございますけれども、これを拡大したものを全小・中学校に配付しまして、推薦図書として紹介するなど、読書活動の啓発に努めているところでございます。  また、図書室に「ひこにゃんおすすめ100冊コーナー」を設置する小学校もあるなど、それぞれの学校において工夫をして取り組んでおり、子どもたちの本に対する興味が高まることにつながっているのではないかと考えております。 129 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 130 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、細項目3番に移らせていただきます。  家庭学習の取り組み状況はということで、秋田県では親御さんの時代にも家庭学習が当たり前に習慣として行われていたとお聞きしました。  彦根市におきましても自学優秀者を表彰するマイスター制度などがあり、力を入れているとお聞きしました。家庭学習の取り組み状況についてお聞かせください。 131 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 132 ◯教育長(西嶋良年君) 家庭学習、これは自学の取り組み状況でございますが、市教育委員会では、マイスター事業ですぐれた自主学習ノートを市のホームページに掲載して、それを参考として普及するように努めているところでございます。  また、各校におきましては、工夫した自主学習の取り組みを実施しております。例えば、目標を達成した子どもを校長が表彰する取り組みでございますとか、自主学習ノートのコンテストを行うなどして、積極的に自学を進めた子どもを認め励ます取り組みを行っている学校がございます。  また、中学校の定期テストに合わせまして小学校がともに家庭学習を積極的に進める例えば家庭学習定着週間などを設定しまして実施している中学校ブロックもございます。各学校が子どもの学習意欲を喚起し、家庭での学習習慣が身につくよう、工夫して取り組んでいるところでございます。 133 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 134 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  自学ということで、どのような自学をしておられるのでしょうか、お聞かせください。 135 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 136 ◯教育長(西嶋良年君) 小学校6年間ですと、発達段階もかなり差がございますので、低学年におきましては、とにかく時間を決めて家庭で学習をするその習慣をつけるということを目標に、教員の方で用意をした課題について取り組みを進めています。  それから、3年生以上につきましては、少しずつ自分で考えて、自分が興味があることについて、また、疑問を持った事柄、テーマなどにつきまして自分で学習をしていく取り組みを進めています。  それから、中学校、特に小学校高学年から中学校にかけてですけれども、今、力を入れたいと思っておりますことは、特に授業と家庭学習とのかかわりということで、授業で学んだことを子どもの状況に応じて家庭で繰り返し学習をするなどの取り組みに力を入れるように各学校に指導をしているところでございます。 137 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 138 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、細項目4番に移らせていただきます。  彦根かるた、直弼かるたの活用状況は。  横手市では、横手を学ぶ郷土学として、「よこてだいすき」というテキストを小学校1年生から中学3年生までの9年間活用し、秋田、横手の歴史・文化を学び、郷土愛を育む教育に力を入れておられます。  彦根市では彦根かるた、直弼かるたを使用しているそうですが、その活用状況をお聞かせください。 139 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 140 ◯教育長(西嶋良年君) 小学校の中には、1、2年生の生活科「ふゆをたのしもう」の単元の学習におきまして、彦根かるたや直弼かるたを活用している学校がございます。また、小学校3年生の社会科における地域学習や4年生から6年生までのクラブ活動、PTAの親子活動で活用している学校もございます。  中学校においては、1年生の総合的な学習の時間を中心に、彦根の歴史を学び、親しむことを目的として活用している学校があります。 141 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 142 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、細項目5番、郷土に愛着と誇りを持った人づくりの取り組みは。
     彦根藩や井伊家の歴史を知る教材や授業などについてです。その他、彦根藩や井伊家の歴史をする教材や授業などは小・中学校で行われているのでしょうか、お聞かせください。 143 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 144 ◯教育長(西嶋良年君) 彦根藩や井伊家など、彦根を題材として行う学習は、多くの小学校で総合的な学習の時間において実施し、現地まで出かけてフィールドワークを行ったり、地域の人から話を聞いたりするなどしています。彦根の先人の生き方に触れたり地域の歴史を学んだりすることを通して、ふるさと彦根に愛着と誇りを持つことができるよう学習を進めております。 145 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 146 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  そのフィールドワークというのは、活動された後に何か発表会などされているんでしょうか。 147 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 148 ◯教育長(西嶋良年君) 例えば城山のウォークラリー等を行いまして、そこでの学びを総合的な学習の時間の中でまとめて、各グループが発表を行うという取り組みをしております。 149 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 150 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  先ほどのフィールドワーク等で、生きる力というのもやっぱりグループワークを通してついていくのかなと思います。  続きまして、郷土愛を育む市独自の漫画や教材が必要では。  海外に住んでいたとき、若者と話すと、自分の国に誇りを持っていて、「ここが好きなんだ。君の国はどうなんだい?」と聞かれることがよくあります。そのときに堂々と自分の生まれ育った彦根のことを話したら、尊敬されたことがあります。これこそ真のグローバル社会で生きる教育につながると思うのですが、まだまだ郷土のことを知る独自の漫画や教材が少ないように感じます。  彦根市として、これから先何十年も使うことができる独自の漫画や教材をつくってみてはどうでしょうか。 151 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 152 ◯教育長(西嶋良年君) 議員がおっしゃるように、郷土を愛し尊重できる人となるということが、日本や世界へ視野を広げて活躍できる土台となるものと考えております。  本市におきましては、今年度、彦根城博物館が作成をした「江戸時代の彦根を知ろう」を教材としまして、各小・中学校に配付をしたところでございます。  この本は、小学生にとっても親しみやすいように、イラストや写真を多く取り入れたり、どこからでも興味を持ったところから読み進められるように、見開きで一つのテーマにまとめたりした彦根市独自の教材と考えております。  今後も、ふるさと彦根に愛着と誇りを持つようにするため、こうした教材の活用に努めてまいりたいと考えております。 153 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 154 ◯5番(堀口達也君) 積極的に活用していただければと思います。  続きまして、細項目の7番なんですけれども、教育長が最も力を入れるべき教育とは。  全国トップクラスの横手市が最も力を入れていることは、言葉の力と郷土愛を育む教育です。そのような事例を参考に、彦根市独自の教育方針、特に西嶋教育長が最も力を入れていきたい教育とは何でしょうか、お聞かせください。 155 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 156 ◯教育長(西嶋良年君) 社会の変化は加速度を増して、複雑で予測困難となってきております。今後、社会において求められる資質・能力として、主体的に学びに向かい、初めて出会う未知の課題や答えのない課題にも、多様な人々と協力をして最も適切な解決方法を導く力が必要と言われています。  そこで、今、私が最も力を入れていかなければならないと考えておりますことは、読解力と、人として生きていく上で必要な、見えにくい学力と言われます非認知能力を育む教育でございます。  ここでの読解力とは、文章だけでなくて図やグラフ、また、友達とのやりとりなどからさまざまな情報を読み解いて理解をし、その理解したことをもとに自分の考えを持つ力のことです。  また、非認知能力とは、粘り強くやり抜く力、他人と協力するための力、自分の感情をコントロールできる力などでございます。  子どもたちにこれらの資質・能力を育成し、先行き不透明な未来社会をたくましく生きる力を育む教育の推進に努めてまいりたいと考えております。 157 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 158 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  先ほど教育長がおっしゃった読解力と非認知能力についてなんですけれども、この能力を高めるために、具体的にどういった授業をされたらこの能力が伸びるとお考えでしょうか。お聞かせください。 159 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 160 ◯教育長(西嶋良年君) まず、読解力につきましてですけれども、子どもたちが主体的に課題を解決していくような探究型の学びということが大事であると考えています。そのために、各学校において子どもたちが課題を持って、それについて自分なりの考えを持って、友達と話し合いながら解決をしていくという探究型の学習スタイルということが大事になると考えておりまして、各学校において今その授業改善に取り組んでいただいております。  次に、非認知能力ですけれども、例えば粘り強くやり抜くということにつきましては、日々の家庭での教育、さらには幼児教育、それから、その後続く小・中学校の教育において、自分がやり始めたことを最後までやり抜く経験を積む。そのことについて周りの大人または子どもたちからしっかりと認められる、称賛されることによって自信となって、そのことがまたやってみようという意欲につながっていくと考えておりますことから、決めた課題について最後までやり抜くとか、幼児期であれば、遊びを通してでの学びでございますので、しっかりと遊び切るとか、そういう取り組みを大事にすること、それについて周りからしっかりと認めてあげる、称賛してあげるという繰り返しを大事にしていきたいと考えております。 161 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。 〔5番(堀口達也君)登壇、資料掲示〕 162 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  彦根市も本当にさまざまな取り組みをされていることがわかりました。10年先に誇れる彦根の教育を目指して、教育長を中心に読解力、非認知能力をさらに高めていただいて、結果が出るまで信じて根気よく取り組んでいただければと思います。  続きまして、若手教員の働き方改革について。  本市においても20代、30代の若手教員の数が増えており、若手教員の指導力向上が課題であると9月定例会において伊藤議員へのご答弁でも教育長がおっしゃっていたかと思います。  若手教員の指導力向上は、市の学力向上の面においても大変重要な課題かと思いますが、その一方で、若手教員への仕事の負荷が大変大きいものになっていると予測できます。  日本労働組合総連合会が2018年10月に実施した教員の勤務時間に関するアンケートによると、公立学校教員の1週間の学校内労働時間は、勤務日は平均52.5時間、こちらですね。週休日は平均3.2時間あり、勤務日と週休日を合わせて1週間に60時間以上働いている教員が5割強あります。20代の若手教員は59.2%が60時間以上、そして、30代が64.3%、60時間以上働いている方がおられます。  つまり、労働基準法が定める勤務時間の上限は週40時間ですので、教員の半数以上が週20時間、月間80時間以上の残業を行っている計算になります。この残業時間は、厚生労働省が過労死ラインと定める数値に匹敵します。  以上の点を踏まえてご質問させていただきます。  細項目1番、若手教員の人数と休職者数は。  全体における若手教員の人数と休職者数を教えてください。 163 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 164 ◯教育長(西嶋良年君) 市内全体における教員の人数は585人で、うち、20代の教員は144人、30代の教員は206人です。20代および30代における休職者はおりません。 165 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 166 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、細項目2番です。  先ほど休職者が今はおられないということなんですけれども、現在その若手職員の業務量は適切でしょうか。お答えください。 167 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 168 ◯教育長(西嶋良年君) 本市教員全体における若手教員の割合は高くなってきております。このことから、学校規模においては、業務量が増える重要な分掌を若手が担うという場合もありますが、こういった場合には複数の教員で分担をして、1人の教員が過重負担とならないように配慮をしているところでございます。  なお、このことについては、管理職に対しても市教委として指導をしております。 169 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 170 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  働き方改革は喫緊の課題であると教育長もおっしゃっていますが、現在行われている具体的なその業務量を減らす取り組みなどを教えていただればと思います。 171 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 172 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  まず、校内でできること、それから校外に働きかけることという整理を各学校で行っております。  校内でできることについては、これまで当たり前にやってきました例えば学校行事でありますとか教育活動について見直しをしまして、効果的な教育活動に転換をしていくという取り組みを教育については進めております。  また、特に負担感の多いと言われております学校事務については、ITの活用でございますとか自動音声対応の電話の活用によりまして、少しでも負担が軽減できるようにしております。  次に、校外に働きかけることにつきましては、これは市の教育委員会、また、家庭、地域の方で進めていくべきことがありますので、教育委員会としましては、家庭、地域については、教員の働き方改革について周知して理解を求めること、それから、教育委員会で行っております研修とか会議の精選、文書の精選などを行って、教員の負担軽減につながるようにしておるところでございます。 173 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 174 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、細項目3番なんですけれども、若手教員の業務量を少しでも改善するために、宿題の添削、テストの採点の業務分担や改善は必要かと思うのですが、お考えをお聞かせください。 175 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 176 ◯教育長(西嶋良年君) 宿題の添削や小テストの採点を担うスタッフを配置している市町もありますことから、本市においても配置をできないかという検討をしているところでございます。  一方で、宿題の確認やテストの採点をするということは、子どもたちの学習定着状況を把握して、改善のために指導に生かすという機会になりますことから、全てを専門スタッフに任せることは課題もあるかなと考えております。  いずれにいたしましても、業務量が1人の教員に偏らないように、特定の教員に偏らないように平準化をしていくということについて指導をしているところでございます。 177 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 178 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、細項目4番です。  教員の長時間労働是正に向けて、テストの解答をスキャナーで読み込み一括採点するソフトを導入する学校が全国で広がっているそうです。メリットとして、採点時間が大幅に短縮される上、成績の把握がスムーズになり、授業の内容改善などに生かせるとの声もあります。  神戸市垂水区の市立桃山台中学校では、昨春から自動採点のソフトを導入されたそうです。模範解答と生徒の解答を読み取るスキャナーに通すとパソコンが正誤を判断、1文字の片仮名やアルファベット、数値を認識し、自動で採点・記録を行います。数学の教諭は6時間を要した作業が3時間、英語では同様に2時間になったそうで、教職員の働き方に大きく効果が期待されます。  そのため、彦根市においても、今後、デジタル採点やAI採点の導入に向けて検討してみてはどうでしょうか。 179 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 180 ◯教育長(西嶋良年君) 貴重なご提案だと思いますので、今後、取り組み状況等の情報を収集してまいりたいと考えております。 181 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 182 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  20代、30代の若手教員がこれだけ増えて、若手の指導力向上が彦根市においても大変重要だと思います。しかし、長い目で見たときに、10年先の確かな学力のためにも、教育長がおっしゃいますよう働きやすい環境を整えていくことが重要だと思います。ぜひ前向きに検討していただければと思います。  続きまして、大項目2番、ごみ処理施設についてです。  彦根愛知犬上広域行政組合で10月21日に開かれた臨時会にて、建設候補地が西清崎に決まったと新聞やニュースで話題となりました。新ごみ処理施設整備基本計画におきましても、施設の建設・運転に当たっては、1市4町の住民の安全を確保するため、積極的な情報公開を行うとあります。この場をおかりして、組合選任議員以外の議員や市民の皆さんにも納得がいくよう情報公開共有をしていただきたく思い、以下の質問をさせていただきます。  中項目1番、建設候補地の選定についてです。  決定した西清崎のほかに、彦根市の原町、下西川町、愛荘町竹原がありましたが、建設候補地の選定基準などについてお伺いしたく思います。  細項目1番、西清崎に決めた経緯は。  30年間のランニングコストを含むトータルコストがほかの地域より安いのが決め手となったと聞き及んでおりますが、最終的に西清崎に決めた経緯について具体的にお聞かせください。 183 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 184 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 建設候補地の再選定につきましては、これまで彦根愛知犬上広域行政組合議会でなされた議論を初め、構成市町議会での議論や意見書で提出された意見、各候補地周辺学区の住民を対象に開催された住民説明会や意見交換会、圏域全体で実施された住民アンケートで提出されました意見を検証されました。その結果、収集運搬コスト、生活環境の保全、生活環境との区分、利便性といった点を重視する声が圏域全体として多数あったとお聞きしております。また、あわせて、建設用地の購入可能性や災害リスクに対する技術的な対応の可能性等を検討されたとのことです。  西清崎は、用地取得費、造成費、道路整備費などの初期整備費総額は少し高くなるものの、1市4町の収集運搬コストが最も安価と見込まれ、今日のゴミ処理施設が資源・エネルギーの保全、地球温暖化対策の観点から、適正な管理のもと、少なくとも30年以上利用することが求められていることから、長期的視野に立ったトータルコストが最も安価になると判断され、管理者会の総意として、本市清崎町西清崎が最も適しているという結論に至ったものとお聞きしております。 185 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。
      〔5番(堀口達也君)登壇〕 186 ◯5番(堀口達也君) 細項目2番、建設事業費約200億円と聞き及んでおりますが、彦根市が負担する費用と割合は幾らかお聞かせください。 187 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 188 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 広域行政組合構成市町である1市4町の費用負担割合につきましては、平成27年度国勢調査人口に基づき、均等割20%、人口割り80%とされており、それによりますと彦根市の負担割合は62.19%となります。施設建設事業費を仮に200億円としますと、彦根市の負担額は124億4,000万円と算出されますが、この費用につきましては、循環型社会形成推進交付金を活用することで費用の3分の1あるいは2分の1が交付金対象となること、また、一般廃棄物処理事業債を活用することで費用負担を分散させられることに加え、後年度に交付税措置を受けられる部分もありますことから、その全額を彦根市が負担するものではございません。  また、200億円という施設建設事業費につきましては、建設候補地が愛荘町竹原区であった際に算出された概算費用であり、西清崎と比較すると竹原区での用地取得費が約3億円安くなっているほか、西清崎町の場合は軟弱地盤であることから、基礎地盤が深くなる場合に建物を支持するくいの長さが長くなる可能性もあり、建設費が若干異なることとなるため、今後、精査された上で事業費が提示されることとなります。 189 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 190 ◯5番(堀口達也君) 細項目3番です。  西清崎に建設した場合、宇曽川を通る橋や周辺道路の整備を行う必要があると思いますが、建設費、整備費等は幾らで、どこが受け持つのか教えてください。 191 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 192 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 彦根愛知犬上広域行政組合の候補地選定委員会におきましては、当初の五つの応募地を比較検討する際に、道路としては専用道路の整備費を比較されたと聞いております。ただし、専用道路は施設までの道路であることから、周辺住民からは搬入出ルートの整備について要望が寄せられることを想定しておられます。  現在、協議を始められたばかりであるため、道路建設費や担当所管につきましては、今のところ未定でございます。 193 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 194 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  いつごろわかるのでしょうか。 195 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 196 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 現在、広域行政組合との話し合いが始まったばかりですので、ちょっと今のところ時期が決まっておりませんので、ご了承いただきたいと思います。 197 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 198 ◯5番(堀口達也君) 細項目4番、国や県の補助負担はどれくらいを見込んでおられるか教えてください。 199 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 200 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 彦根愛知犬上広域行政組合によりますと、国の循環型社会形成推進交付金は、事業費の3分の1が交付対象となりますが、熱回収施設においては、高効率発電に係る整備費の一部につきましては2分の1が対象となるとのことでございます。 201 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 202 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  国や県の補助を加味すると、彦根市の一般財源は最終的に幾らぐらいになるでしょうか。 203 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 204 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどの質問でもお答えいたしましたが、現在、彦根市の負担割合が62.19%ということで、現在、仮に200億円と出ておりますが、その中で、先ほど申し上げました国庫交付金が3分の1の部分と2分の1の部分がございます。それとあと、それ以外の起債部分につきましても交付税措置がございますので、これは今の段階で幾らになるかというのがまだちょっと概算も出ておりませんので、また出ましたら報告させていただきたいと思います。 205 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 206 ◯5番(堀口達也君) 現在、大型事業等が相次いでいて、今回のごみ処理施設においても124億円とものすごい金額が使われる形になりまして、市の財源等は今後大丈夫なのか、市長、お聞かせください。 207 ◯議長(馬場和子さん) 通告されてないので、市長は用意できてないですね。ごめんなさい。次へいってください。   (発言する者あり) 208 ◯議長(馬場和子さん) 具体的な数字もまだ出てないので。   (発言する者あり) 209 ◯議長(馬場和子さん) 答弁者を指定はできませんけれども、今投げかけていただいた質問に対して答えられる方がありましたら答えていただけますか。どなたもないですか。  市長。 210 ◯市長(大久保 貴君) 現在、全体事業費がまだ確定をしていないということ、これから環境アセス等を進めていって、手順を踏んで積算も進めてまいります。処理方法、どういうふうな処理にするかということも来年、令和2年中に処理計画をつくっていくということになります。  10年後開設をして操業していくという目標を持っておりますが、全体像が明らかになって建設事業費等々の算出をし、その段階で中期財政計画に反映をしていくという手順になりますので、ご理解のほど、お願いしたいと思います。 211 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 212 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  市民の方からも財政について大変心配の声をいろいろお聞きしますので、その辺もぜひいろいろ考えて、これからの方針を決めていただければと思います。  続きまして、中項目2番です。  環境と周辺地域への対応について質問いたします。  細項目1番、西清崎周辺は、荒神山や山崎山、宇曽川などの景観が美しい山川に囲まれている集落です。このような場所の景観や環境への配慮はどのようにお考えでしょうか。 213 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 214 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 景観につきましては、施設整備基本計画の理念にも掲げられておりますとおり、周辺環境との調和を図り、建物のデザインや色彩は景観に十分配慮したものとされるほか、排ガス中の有害物質をできるだけ少なくし、周辺地域へ騒音、振動、悪臭などの公害を生じさせない、環境への負荷の少ない施設とされるとのことでございます。  また、環境への具体的な配慮につきましては、今後、環境影響評価で調査を進められ、その報告結果に対して対策を講じていかれるものと聞いております。 215 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 216 ◯5番(堀口達也君) 細項目2番、ダウンドラフト現象とは、風が強いと煙突から出た煙はあまり上昇せず、周囲の建物などの影響を受け、地上をはうように降下する現象が起こります。これにより煙源付近の地上濃度が最も高くなるとのことですが、荒神山によるダウンドラフト現象の影響は問題ないのでしょうか。 217 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 218 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ダウンドラフト現象は、今もおっしゃられましたが、垂直な壁に風が当たることによって、垂直な反対の壁側で風が地面に降下する現象でございます。  彦根愛知犬上広域行政組合が彦根地方気象台に確認された見解によりますと、一般的に荒神山のような斜面を駆け上がる風は上空へ舞い上がると考えられるとのことであり、気象台としても候補地周辺でダウンドラフト現象が起きている事例を把握されていないとのことでございます。  今後、先ほども申しましたが、環境影響評価を実施しますので、その調査におきまして、また近々専門家に確認される予定であるとお聞きしております。 219 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 220 ◯5番(堀口達也君) 環境調査をされるということで、北は石寺の梨園であったり、西側は米づくりや野菜づくりが盛んな場所でもあります。その点も加味していろいろ検討していただければと思います。  続きまして、安全なゴミ搬入出ルートの選定基準は。  基本整備計画には、建設候補地付近までは県道2号を通り、進入口は東側か南側かを検討されているとありますが、宇曽川付近は晴れた日は散歩されている方が多くいますし、周辺には西清崎、山崎にも住む住民がよく使用しておられます。このような方の安全を確保するためにも、ごみ搬入出ルートの選定基準を具体的にお聞かせください。 221 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 222 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 彦根愛知犬上広域行政組合の候補地選定委員会におきまして搬入出ルートを検討された際には、原則としまして、応募自治会以外の土地を通過しない進入路が優先されましたが、西清崎の場合は、西清崎以外の土地を通過する専用道路の整備しか方法がないため、稲里町を通過する南側ルートよりも、同じ清崎町となる東清崎を通過する東側ルートが優先されたとのことであります。このルートが、県道2号線から候補地に至るまでに宇曽川と安食川に架橋するルートとなっております。  こちらにつきましても、現在、協議を始められたばかりであり、今後何を優先して決定していくかということはちょっとまだわかっておりませんので、これから協議されて決定されていくと聞き及んでおります。 223 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 224 ◯5番(堀口達也君) ぜひ住民の方の安全を確保して検討していただければと思います。  続きまして、細項目4番です。  水無月祭りへの対応は。  毎年6月末に神社で2日間、水無月祭が盛大に催されます。その際に、出店や、お祭りに参加する子どもたちやご家族などで数日間は周辺道路が使用できないことがあるが、水無月祭への対応はどのようにお考えでしょうか。 225 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 226 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今後、彦根愛知犬上広域行政組合が関係者や関係自治会などと協議され、祭りに影響が出ないよう対策を検討されるものとお聞きしております。 227 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 228 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、中項目3番です。  ごみ焼却の熱エネルギー活用についてです。  市民が安全・安心で暮らせる豊かなまちづくりには、経済、環境、社会の三つの要素が非常に重要であり、人間が持続可能な経済活動や社会活動を営む前提として、地球環境が健全であることが不可欠です。  今後、新設予定のごみ処理施設から発生する余熱や排熱を各施設、官公庁であったり学校、病院、農業施設などに運搬することにより、地域再生、地域活性の宝物として利活用することができる可能性があります。  以上のことを踏まえて質問をいたします。  細項目1番、熱エネルギーの活用は検討はしているのか。  整備基本計画によると施設内の暖房給湯や広域熱供給を行うとあるが、その他熱エネルギーの活用は検討しているのかお聞かせください。 229 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 230 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 施設整備基本計画では、熱エネルギー利用について試算は行われておりますが、特に用途は定められておりません。よって、今後、彦根愛知犬上広域行政組合が関係自治会や本市関係各課などと協議しながら有効利用を検討していかれるものと聞いております。 231 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 232 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、細項目2番です。  熱のオフライン輸送の市の認識は。  熱は運べること、オフライン輸送により広域運搬、約20キロ利用可能であることはご存じでしょうか。トランスヒートコンテナは、ごみ処理施設などから出た排熱を備蓄タンクに充填した潜熱蓄熱材に熱を貯蔵して、各施設に運搬することが可能だそうです。青森県八戸市にある奥羽クリーンテクノロジー株式会社は、産業廃棄物を熱焼却処理し、その熱を地域に供給されているそうです。  このような点を踏まえて、熱のオフライン輸送の市の認識をお聞かせください。 233 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 234 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 新ごみ処理施設では、熱回収施設を建設し、発生した熱を有効に活用する計画で事業を進められております。回収された熱は、施設内設備での消費のほか、熱を利用して電力を発電し、施設内で利用することはもちろんのこと、電力会社への売電も行われます。  また、熱や余剰電力を利用する場合には、例えば給湯や冷暖房、温水プール、浴場や足湯、動植物温室、農業や園芸ハウスなどといった活用が可能であり、地域振興策の範囲で地元自治会が整備される施設等に供給することが可能であるほか、先ほどもおっしゃられましたトランスヒートコンテナシステムを利用すれば、さらに広範囲の地域の施設へも熱エネルギーを供給し、利用することが可能であるとのことです。  しかしながら、現時点では、熱をどこでどのように利用するかにつきましてはまだ決まっておらず、また、圏域内の施設への熱エネルギー供給を考えた場合には、供給先の施設改良なども必要となることから、今後、行政組合が建設候補地となった地元自治会や構成市町と協議の上、決めていかれるものでございます。 235 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 236 ◯5番(堀口達也君) これから先何年も使う施設ではありますので、ぜひ前向きな検討をしていただければと思います。  続きまして、細項目3番です。  環境に配慮したごみ処理施設に向けた市の方針は。  ごみ焼却の熱エネルギー活用のように、環境に配慮したごみ処理施設に向けた市の方針をお聞かせください。
    237 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 238 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ごみ処理施設は、限りある資源を有効に利用し続けるという重要な役割を担う施設の一つであります。近年開発の進む省エネルギーや高効率発電等の地球温暖化防止に貢献する技術を取り入れることで、ごみ処理施設の資源循環、エネルギー回収に資する役割はさらに大きくなるものと認識しております。  これらのことから、広域行政組合主導のもと、新ごみ処理施設においては、ごみからの資源回収(マテリアルリサイクル)や熱エネルギーの回収(サーマルリサイクル)を積極的に行うとともに、当該施設が圏域住民一人ひとりのごみ減量や地球温暖化防止など環境に関する意識を高められるような啓発拠点となるよう、情報提供や環境教育の充実を図り、循環型社会構築に貢献できる施設になるよう、本市も構成市町の一つとして努めてまいりたいと考えております。 239 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 240 ◯5番(堀口達也君) 環境影響評価を2023年まで実施すると聞き及んでおりますが、今からですと4年ほどあります。ごみ処理施設が地域の宝になるよう、積極的な提案、検討をして、前向きに進めていただければと思います。  続きまして、大項目3番です。  スマート農業と担い手について。  スマート農業を学ぶ研修会が11月20日、彦根市甘呂町の南地区公民館と周辺の水田にて行われたと新聞やニュースで話題となりました。  農林水産省は、今年度、スマート農業技術の開発実証プロジェクトを全国各地で展開し、滋賀県では県とフクハラファーム、立命館大学、ヤンマーアグリジャパン、積水化学工業などが共同事業体を立ち上げ、水稲、麦、キャベツ栽培の実証研究を行い、県内の農業関係者が約230人も参加されました。  このように、国では今後AIやロボットを活用した農業を進めていく方針です。  以上の点を踏まえて質問させていただきます。  中項目1番、彦根市の農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想の中では、農業従事者数が減少している中、新規就農者数は少しであるが増加しているとあります。彦根市の農業の担い手について詳しくお尋ねいたします。  細項目1番、農業の担い手について、市の現状と課題についてお聞かせください。 241 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 242 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市の担い手の状況につきましては、集落単位で差異はございますけれども、犬上川以北、それから、河瀬地区、亀山地区につきましては、担い手不足の傾向にあると感じております。稲枝地区につきましては、担い手がほぼ充足されているという状況にございます。  担い手が不足している地域におきましては、担い手の高齢化や後継者の不在も問題となっているところでございます。 243 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 244 ◯5番(堀口達也君) 細項目2番です。  過去3年間の就農者数の推移を教えてください。 245 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 246 ◯産業部長(辻 宏育君) 農業分野への新規就農につきましてはさまざまなケースがあり、そのうちの一つに青年等就農計画制度を利用した新規就農がございます。これは、新たに農業を始めようとする50歳未満の方が作成する青年等就農計画を本市が認定し、その計画に沿って農業を営む方を認定新規就農者とするもので、近年では平成26年に3名の認定を行っております。  認定新規就農者は、独立・自営就農であることが要件であり、また、年齢要件等があることから、平成26年以降は新たな認定新規就農者はございません。しかし、制度に合致せず認定には至らないものの、新規就農されるというケースもございます。  ここ3年の新規就農の推移を申し上げますと、独立・自営農業のほか、既存の農業経営体に雇用され就農される方や、専業農家の後継者として就農される方も合わせまして、平成28年度に5名、平成29年度に5名、平成30年度に1名の方が新規就農されているところでございます。 247 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 248 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  先ほどのその11名の方なんですけれども、どのような農業を営まれているんでしょうか。わかる範囲でお聞かせください。 249 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 250 ◯産業部長(辻 宏育君) 現在、特に彦根市の農業の形態というのが水稲、麦、大豆といった、いわば土地利用型の農業が主体でございますので、全部ではございませんけれども、主にはそういった農業を営まれる方がほとんどではないかと考えております。 251 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 252 ◯5番(堀口達也君) 細項目3番です。  農業の担い手不足を解消するためにどのような取り組みを行っているのかお聞かせください。 253 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 254 ◯産業部長(辻 宏育君) 担い手不足の解消としての認定新規就農者に対する取り組みとしましては、本市のほか、農林水産省や滋賀県などのホームページにおいて、農業を継承される方や新たに始められようとされる方に向けて、青年等就農計画制度をご利用いただくよう周知するとともに、認定新規就農者となった際に活用いただける、農業を始めてから経営が安定するまで最長5年間、年間最大150万円が交付される農業次世代人材投資資金の制度や手続につきましても周知しているところでございます。  また、認定新規就農者には、国の農業施策において他の業種と比べまして比較的優位な資金調達制度がございますので、こうした制度の情報提供を行うなど、新たに農業に参入しようとする方を引き続き支援していきたいと考えているところでございます。 255 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 256 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  年間150万円の制度があるということで、大変魅力的な制度があるかと思いますが、それがあまり認知されてないような印象を受けるのですが、何かそれに対しての取り組みなどを今後考えておられましたらお聞かせください。 257 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 258 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほどご答弁させていただきましたけれども、この青年等就農計画制度につきましては、やはり助成を受ける以上、かなりハードルが高い状況になっております。先ほどありましたように、自営であるとか、要は必ず就農を継続していただくということが必要になってまいりますし、50歳という年齢の要件がございます。以前は45歳ということでございましたが、若干緩和をされていますけれども、やはりなかなか農業自体が結構高齢化しているというところにあって、50歳というところでもなかなか新規であらわれる方が少ないのではないかと、そういった要件に合致する人がなかなか少ないというのがございます。  そこにやはり先ほど申し上げた毎年毎年経営を安定して、目標としては250万円の農業所得を得ていただくように目標を持って計画を立てて、毎年そういった形で営農をしていただくということになりますので、かなりやはりこういった制度を利用して就農される方にとっては非常にハードルが高いといいますか、結構ご苦労いただかなければならないところがあるので、なかなかちょっとその制度を使っての認定新規就農者による就農というのがなかなか伸びていかないというところがあるのかなとは感じているところでございます。 259 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 260 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、中項目2番です。  スマート農業とは、ロボット技術やICT、AI、IoT等の先端技術を活用し、超省力化や生産物の品質向上を可能にする新しい農業のことをいいます。  日本の農業は、農業従事者の高齢化、後継者不足に伴う労働力不足を初め、耕作放棄地の増加や食料自給率の低下など、さまざまな問題を抱えています。スマート農業は、日本の農業が抱える課題を解決、成長産業化する試みであり、推進が急務とされているそうです。  その点を踏まえて、以下の質問をします。  スマート農業に対しての市の認識をお聞かせください。 261 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 262 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市農業の特徴といたしましては、高い圃場整備率を背景としまして土地利用型農業が主体であることから、今後に予想される米の需要低迷に備えて、水田作に適した水稲、麦、キャベツなどの複合経営を推進し、農業者の収益力を向上させることが求められているところでございます。  スマート農業の技術につきましては、このような複合経営による規模拡大において、収穫や運搬などの労働集約的作業を効率化することが可能とされていて、農作業の自動化・無人化の実現や、最適な収穫時期を判断することなどが可能となり、農業者の収益力の向上が期待できるものと考えているところでございます。 263 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 264 ◯5番(堀口達也君) 細項目2番、農林水産省の方では実証実験がスタートしましたが、市では支援体制や補助などは整っているのでしょうか、お聞かせください。 265 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 266 ◯産業部長(辻 宏育君) 今年度から全国的に実施されております農林水産省のスマート農業技術の開発・実証プロジェクトにつきましては、本県では彦根市において、高収益な技術体系の確立を目指しまして、コンソーシアム方式にて水稲、麦、キャベツの2年3作体系にて実証実験に取り組まれているところでございます。  この事業では、さまざまな実証データを収集した上で課題等を洗い出すことを目的とされ、スマート農業を本格的に普及させる前段階の実証事業であると聞き及んでいるところでございます。  このような状況から、現在のところ、スマート農業に関する本市の支援体制や補助金などはございませんけれども、今後どのような支援が適切であるか、積極的に研修会などに参加し支援体制のあり方を検討するとともに、国や県のスマート農業に係る補助金などの情報を積極的に収集しまして、周知してまいりたいと考えているところでございます。  なお、スマート農業に係る農業機械は高額であることから、経営規模に応じた導入を求めることとしまして、過剰投資とならぬよう、あわせて周知してまいりたいとも考えているところでございます。 267 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 268 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  最後の細項目3番です。  日本の農業従事者の高齢化や担い手不足といった問題は深刻だが、米や野菜の需要はいつの時代もあると思います。スマート農業は、そのような問題を解決する一つの有効な手法だと思うのですが、市の今後の方針をお聞かせください。 269 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 270 ◯産業部長(辻 宏育君) スマート農業による自動化・ロボット化にて期待できる主な効果といたしましては、農業者の労力削減や疲労軽減、それから、AIによるベテラン農業者の技術学習・継承、そして、リモートセンシング技術を用いての収量・品質の向上などがありますが、現在の自動化・ロボット化の技術では、現在のところ人にかわるような動きができるハードウェア開発には至っていないというところでございます。そのこともございまして、依然として農業機械も非常に高額である状況もあると考えているところでございます。  現在のところ、スマート農業が農業従事者の高齢化や担い手不足といった深刻な問題を解決するには、さらなる技術革新が必要であり、かつ、農業者が機械の操作技術を習得する必要もございます。  しかし、スマート農業は第4次産業革命とも言われ、今後、世界的な環境変化や制度変化によって技術革新が着実に進むと考えておりまして、自動化・ロボット化のコストが大きく下がることが予想されます。また、ロボット技術やAI、ICTなどの先端技術に精通した若者の就農も増えるのではないかと期待するところでもございます。  いずれにいたしましても、今後、機械コストが下がり、スマート農業の導入が農業経営体にとって過剰投資とならず、収益力向上に資するものになると判断されるようになれば、推進していけるものと考えているところでございます。 271 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 272 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。前向きなご答弁、ありがとうございます。  スマート農業は農業の担い手不足の解消にもつながりますし、また、彦根市における農業振興にもつながると思います。積極的な国や県の動向を追って勉強していっていただきたいと思います。  彦根市の皆さんが住みやすい誇れる彦根市にできるように、議会と行政が力を合わせて同じ方向に向かって頑張っていけたらと思います。  以上、全ての質問が終了となります。ありがとうございました。 273 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午前10時57分休憩            午前11時13分再開 274 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  19番小川隆史さん。小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 275 ◯19番(小川隆史君) 小川隆史でございます。  それでは、支援者を代表しまして、彦根市長を初め理事者の方に質問をさせていただきますので、質問の趣旨をご理解いただいて、全て情報としてお答えいただきますよう、よろしくお願いをいたします。  まず、新市民体育センターの入札不調を受けて、近隣の福満地域、城南学区を初め、彦根市民の方が今後の動向を心配しておられるところでございます。心配事とは、理事者側が示した国体のプレ大会であります令和5年6月に間に合うのかどうかということであるとか、工事期間中の安全対策や整備後の新市民体育センターが彦根市のお荷物にならずに地域活性化に効果を示してくれるかどうかということについて、質問をしていきたいと思います。  大項目1、新市民体育センター等の整備について。  中項目の1、新市民体育センターの整備スケジュールについて。  細項目の1、入札不調を受けて今後の整備スケジュールを問うということで、再入札に係る不調の我々の心配を払拭していただいて、再入札から供用開始まで全ての整備工事について各工事等を時系列で説明していただきたい。  なお、そのスケジュールの中では現在のひこね燦ぱれすが使用できない期間があるのかなど、各施設の使用についてもあわせて説明をしてください。 276 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 277 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 今後の整備スケジュールにつきましては、12月補正予算をお認めいただけましたら、建物の建設工事に係ります入札公告を12月下旬に行いまして、開札および仮契約を令和2年2月下旬から3月上旬に実施する予定でございます。  令和2年2月市議会に工事契約議案を上程させていただき、議決をいただけましたら本契約を締結し、建設工事には令和2年4月ごろから着手し、竣工は令和4年6月、施設の開設準備期間を経まして、供用開始は令和4年12月になるものと見込んでおります。  また、外構工事につきましては、建設工事と並行し、可能な部分から取り組むこととなりますが、具体的には令和3年度から取りかかることを予定しており、外構工事も含めますと、事業全体の完成予定は令和5年3月になるものと考えております。  なお、ひこね燦ぱれすの解体につきましては、解体から造成工事、外構工事の完成に1年間を要しますことから、令和5年6月に開催いたします国民スポーツ大会のリハーサル大会に間に合わせるためには、令和4年4月には解体に着手せざるを得ないものと考えております。したがいまして、新市民体育センターは令和4年12月の供用開始を予定しておりますことから、8カ月間はひこね燦ぱれす機能を有した施設が存在しないこととなります。 278 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
      〔19番(小川隆史君)登壇〕 279 ◯19番(小川隆史君) 再確認をさせてください。  当初計画では、新施設が完成をしてから現在のひこね燦ぱれすを解体することと聞いていたんですけれども、全く使えない時期が8カ月あるということで、そのことでよかったんですかね。 280 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 281 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) そのとおりでございます。 282 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 283 ◯19番(小川隆史君) では、利用しておられる方は、その8カ月間使えるところがないということなのか。それで、それに対してはどういう対策を考えておられるのか教えてもらいたい。 284 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 285 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) スケジュールの遅れによりまして、ひこね燦ぱれすの解体を新施設の供用前に行う必要を生じてしまいましたので、ご利用の皆様には大変ご迷惑をおかけすることになり、申しわけないことだと思っております。  本市としましては、できる限り速やかに新施設をご利用いただけるように工事を進めてまいりますが、あわせまして、少しでもご利用者の方にご不便をおかけしないように、対応策、例えば代替施設における講座・教室の継続でありますとか、そういうことにつきまして関係部局と協議し、検討してまいりたいと考えております。 286 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 287 ◯19番(小川隆史君) 現在使っておられることも、もう少し時間がありますので、早目にそういう周知をお願いしたと思います。  続きまして、細項目の2でございます。  今後の整備工事に係る通学および施設周辺の住民さんへの影響と対策を問うということで、今後整備が進むにつれて、例えば工事車両であるとか重機等が使われ、騒音を初め安全・安心への不安が生じてくると思われることから、周辺住民に対するその影響と対策を教えてください。 288 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 289 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 新市民体育センター建設工事が着工されますと、議員ご指摘のとおり、工事車両の往来や重機等の使用が長期間続くことによりまして、騒音を初め粉じんや交通安全上の問題が生じる可能性がございます。  工事車両の増加に伴う交通安全上の問題につきましては、通行者の安全、とりわけ工事現場のすぐ近くに通学路もありますことから、子どもたちの安全には十分に配慮することといたしまして、工事車両が頻繁に往来する時期や子どもたちの登下校時などには交通誘導員を配置いたします。  また、騒音や粉じん等の影響を極力少なくするため、建築工事中は事業用地の周囲に仮囲いを設置いたします。  そのほか、工事による下流域への濁水流出の影響につきましては、土砂の直接流出を防ぐため、工事区域内に沈殿池を設けるなどの対策を講じているところでございます。 290 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 291 ◯19番(小川隆史君) 結構工事が始まると警備の方がおられるんですけれども、周辺の方がそういう方に対して例えば工事の質問とかされるときがあると思うんです。答えられなかったとしても、そういうものを貴重な周囲からのお願いということで聞いていただいて、その情報がちゃんと事務局の方に伝わって、それに対応できるとか対策が練れるとか、そういうことをしていただけるとありがたいんですが、それについてはどうでしょうか。 292 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 293 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 業者が決まってまいりましたら、業者の方とそのあたりにつきましてもしっかりお話しさせていただきまして、地域住民の方からのご意見がしっかりと我々に伝わるように、また、誘導員の方であってもある程度のことはきちんと答えられるように、そのように対応したいと考えております。 294 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 295 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。よろしくお願いします。  続いての質問に移りますが、中項目の2、新市民体育センターの整備後の運営についてということで、細項目の1、整備後において歳入となるものにつきましては、さきの議員さんの方の質問で答えられましたので、この質問は割愛をいたします。  続いて、細項目の2でございます。  整備後の高い稼働率維持に向けての考え方を問いたいと思いますが、今回の建設の工事の増額13億1,000万円を含め、全事業費94億7,000万円の整備となりますが、重要なことは、可能な限り整備費の削減を図っていただいて整備することは言うまでもなく、それと同じぐらい大切なことは、整備後の新市民体育センターが大いに活用されて、それから地域の触れ合いの場となったり、いかに整備費が回収されるかということであると思います。そのために高い稼働率を維持するための考え方を教えてください。 296 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 297 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 施設の整備後の高い稼働率を維持していくためには、何よりも地域の皆様にご利用いただくことが重要でありまして、競技力向上の場や健康づくり・体力づくりの場として、教養や文化を育む場として、また、交流の場として利用を促進していいきたいと考えております。  そのためには、まず、利用者の興味や関心を的確に捉えた魅力的な各種の教室や講座を開催してまいりたいと考えております。  また、国民スポーツ大会での使用を契機に、旧の体育センターに比べアリーナの規模を拡充し空調設備を整備するなど施設の機能強化を図りますことから、より多くのスポーツイベント等を招致・開催することも重要な活用であると考えております。  例えば、プロバスケットボールのBリーグやプロバレーボールのVリーグなどの興行、あるいは近畿大会や全国大会規模の各種スポーツ大会の開催を各競技団体等とも連携・協力しながら、積極的に働きかけてまいりたいと考えております。  さらに、スポーツや文化に限らず、地元の皆さんや団体・企業等にもご参画いただいて、あるいは、これらの方々が自主的に行われるさまざまなイベント等で大いに施設をご利用いただきたいと考えております。  このような取り組みを通じまして、この施設が常ににぎわっている状況をつくり出していくことが高い稼働率の維持につながると考えております。 298 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 299 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  県内トップクラスの、例えば弓道でいえば10人立ちができるすばらしい施設でもありますし、ハンドボールが2面とれたり、その他、バレーボール、バスケ、バドミントンなど、ありとあらゆる種目ができるすばらしい機能を有しているアリーナができ上がります。  それに加えて、大会の参加者同士の交流やスポーツの種目のファンを獲得でき、PRできる場として利用できるまちなか交流館がある建物もあります。  このようなセールスポイントが非常に多い新市民体育センターですから、ぜひとも各種の大会に使ってほしいわけですけれども、大きな大会でいえば、2、3年前から開催を準備されるのが常だと思います。前回私が質問をさせていただいたときに、市長がトップセールスを行って大きな大会の誘致などを取り組みますよということをおっしゃっていただきましたが、言うだけではなくて、早い段階から取り組むという点では今日までどのようなトップセールスができたのか、具体的にお答えをいただきたい。 300 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 301 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 新しい体育館で大きなイベントを開催することにつきましては、例えば弓道連盟の方からは、県内に他にない弓道場であると。屋内施設があって観覧席もあって、きちんと更衣室も整備されているということで、これまで県立の武道場で開催されていたような県の大会、近畿大会あるいは全国的な大会、これについても招致が十分可能であると伺っておりますので、引き続き、こうした競技団体とまずは相談させていただいて、本市の施設のすばらしさを知っていただいて誘致していきたいと考えております。  まだ現在のところでは市長自らそちらにというよりは、競技団体を通じて働きかけていくということでございますので、今の段階では事務方のレベルでそうした競技団体とお話をさせていただいているというところでございますが、もう少し契約もできまして進んでまいりましたら、市長自らも働きかけていただくという場面も出てくるかと思います。  あるいは、そうした大きな大会あるいはプロスポーツイベントをしっかりと引っ張ってくることのできる優秀な指定管理者を選定することが大切であると考えております。 302 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 303 ◯19番(小川隆史君) 一生懸命、言葉だけではなくて、スピード感を持って対応をしていただきたいと思います。  続いての質問でございますが、細項目の3、施設内部はもとより施設外の箇所の活用について問うということで、新市民体育センターは地域の触れ合いの場、にぎわいの場、安全・安心の場となることから、多くの方が集まることとなるため、敷地内の施設外箇所の有効活用についてお教えください。 304 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 305 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 議員ご指摘のとおり、新市民体育センターは、地域の触れ合い・交流の場として、スポーツを通じた健康推進の場として、また、災害時には防災の拠点・安心安全の場として、市内外から多くの方が集まり、常ににぎわっている状況を生み出していくことが大切でございます。そのためには、建物の内部だけではなく、外部を含めた敷地全体を有効活用することが大切であると考えております。  センターの敷地内には、スポーツ棟南側にステージを備えましたお祭り広場のほか、まちの回遊性を創出し近隣住民の日常動線となるよう、敷地中央を南北に通り抜けできます遊歩道として交流ストリートを整備いたします。  お祭り広場と交流ストリートは十分なスペースがありますこと、また、JR南彦根駅の至近でアクセスにすぐれており、近隣の福満公園とも徒歩で行き来できるという好立地でありますことから、スポーツや文化に限らず、さまざまな用途での利用が考えられます。例えば、フリーマーケットや産直マルシェ、各種啓発行事や企業イベントでの活用などが考えられますことから、幅広くご利用いただけますよう、周知・啓発、誘致活動に努めてまいりたいと考えております。 306 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 307 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。それら今おっしゃっていただいたこと全てが収益につながるものになりますよう、よろしくお願いいたします。  続きまして、細項目の4でございますが、整備後の施設利用および管理の考え方を問うということで、高額の整備費となりますが、その後の活用により高額の整備金額でなかったと思えるよう、効果的な施設運営をしていくということが課題となることから、整備後の施設運営の考え方をお教えください。 308 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 309 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 新市民体育センター整備後の管理運営につきましては、指定管理者に委ねることを想定しております。その場合重要となりますのは、効率的で経済的なマネジメントによるコストの圧縮、そして、高い稼働率の維持によるにぎわいの創出と、それに伴う収入の確保であると考えております。  まず、効率的・経済的な管理運営につきましては、できる限り一元的なものにしたいと考えております。  次に、にぎわいの創出とそれに伴う収入の確保につきましては、スポーツ力の向上や健康の増進につながる魅力的な教室や講座の開設、各種競技団体との連携・協力によります近畿大会や全国大会など大きな大会の誘致、バスケットボールのBリーグなどレベルの高いプロスポーツの招致、また、地元の方を初め市民や団体によるイベントの実施など幅広くご利用いただくことにより実現したいと考えております。  このような施設利用と管理の考え方のもとに、新市民体育センター本来の目的でありますスポーツと文化がつながる新しい市民の交流拠点として、できるだけ多くの皆様に幅広くご利用いただける施設として、ご満足いただき、末永く愛される施設にしてまいりたいと考えております。 310 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 311 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  市民は、新市民体育センターへ多額の整備費を出すということで市民生活に支障を来すことを心配しておられることを十分理解していただきたいと思います。しかし、これを違う面から見ますと、整備後の活用により、その高額の整備ではなかったと思えるような効果的な施設運営をしていくことで整備後お金が入ってくるようになれば、その心配はなくなっていくのではないかなとは思います。  先ほど言われた指定管理者制度の運用については、以前のように単にランニングコストの抑制だけを考えるのではなく、例えば指定管理者のインセンティブを高め自主的な運営努力を促して行くとか、自主的な経営努力によって利用者の増加と施設の管理運営維持費の削減に努めてもらったり、指定管理者の独自財源の確保とか柔軟な発想をノウハウに活用していただいてサービスの質を向上させるような考えのもとで、利用料金制度の採用を視野に入れて、施設の魅力を武器にスポーツと文化の発信基地となって、多くの人が集まるこの施設を民間企業も使用したいと思えるような仕掛け、そういうものを展開する施設使用を検討する必要があると思うんですけれども、ご意見をお聞かせください。 312 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 313 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 議員今ご指摘いただきましたような常ににぎわっているような施設、多額のイニシャルコストをかけても、その後、建ててよかったなと市民に思っていただけるような施設にいたしますために、指定管理者をどの業者にお願いするかというのは非常に大切な要素になってくるかと思います。議員がおっしゃいましたように、もちろんインセンティブが働きますように利用料金制度の活用を前提としているところでございます。  また、業者選定に当たりましては、コスト縮減の観点はもちろんでございますけれども、積極的な自主事業の展開によって収益を高め、常ににぎわいを創出するような、そういう提案をしていただける業者を選定してまいりたいと思いますので、評価の得点もそういうところを重視したような評点としまして、しっかりとすぐれた業者を選定していきたい、そのことによって、議員がおっしゃったような市民にとってすばらしい施設になると、多額のお金をかけても損はなかったと、そう思っていただける施設にしたいと考えております。 314 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 315 ◯19番(小川隆史君) 期待しておりますので、よろしくお願いいたします。  次の質問でございますが、大項目の1の最後の質問です。細項目の5ですね。  整備後の施設の近隣住民への影響を問うということで、新市民体育センターが供用されることで、多くの方が市外から彦根に来られ、また、たくさん来てもらわないと困るのですけれども、施設周辺への生活道路への車両の流入が想定されますことから、地域の安全・安心を担当する市長として、どのように周辺住民の生活を守ってストレスなく施設を利用してもらうのかについて、考え方を教えてください。 316 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 317 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 新市民体育センターの供用開始後は、日常の来館者でにぎわい、とりわけイベント実施の際には、議員ご指摘のとおり、施設周辺生活道路を通行する車両の増加などが予想されます。  このような事態に対しまして、地域の安全と安心を守るため、市道小泉城南小学校線を拡幅し、歩道を道路両側に整備いたしますとともに、自転車通行帯を新たに設置することとしております。また、小学生が安全に通学できますよう、センター内に通学路を確保いたしますとともに、街路灯の設置により安全の確保に努めてまいります。さらに、市道小泉庄堺線につきましても、歩道のバリアフリー化や自転車通行帯の新設によりまして、歩行者や自転車通行者の安全の確保に努めてまいります。  以上のような施設整備のほか、イベント開催時には計画的に交通誘導員を配置するなど、生活道路への侵入の抑制、安全確保に十分留意してまります。そのほか、子どもの安全確保や違法駐車、騒音、ごみ等の問題につきましても、近隣住民の皆さんが安心・安全に生活していただけますよう、地域の皆さんのご意見を十分に聞かせていただきながら、注意喚起等の対策を適切に講じてまいりたいと考えております。 318 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 319 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  高い稼働率が維持される新市民体育センターでありますから、常に多くの車というものが施設内、その地域に流れ込むことになります。施設周辺の幹線道路の交通量には注意を向けることはもちろんでありますけれども、周辺の生活道路への流入についても注視する必要があります。  当然のことのように新市民体育センターの周りは福満公園であるとか大型の商業施設、公共施設が混在する地域ですから、彦根市全体を見渡した都市計画道路の整備を大きな目で検討する必要があると思うんですけれども、その点についてお考えがありましたらよろしくお願いします。 320 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 321 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 施設の整備に伴いまして交通量が増大するということが見込まれますので、特に大きな大会やイベント時に予想されます社量増加に対する対策ですね。生活道路への流入等の対策を検討する必要がございますので、その基礎資料といたしまして、交通量調査の方をまずは実施させていただきたいと思っておりまして、それを踏まえまして道路の整備等が必要であるということでありましたら、関係部局と調整をいたしまして、適切に対応してまいりたいと考えております。 322 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 323 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  次の質問に移ります。  市長は、次年度予算においても枠配分方式を採用して、事業の選択と集中によって、厳しい財政事情にあっても事業を推し進めていくという旨の説明をされています。  そこで、AI、RPA等の技術導入は、事務改善に効果的手法であるだけでなく、職員の働き方改革にも資するものでありますことから、本年6月と9月の議会において私の方が積極的な活用を求めてきたところでもございますが、これに対して理事者側からスピード感を持って対応するとの回答をしていただきました。  そこで、彦根市におけるAI、RPA等の技術を活用した事務改善の取り組みの検討をお聞きしたいと思います。  大項目の2番、彦根市のAI、RPA等の早期活用につて。  中項目の1、彦根市のAI、RPA等を事務改善に活用する取り組みについて。  細項目の1、議事録作成にAIを導入することでの削減効果を問うという質問でございましたが、これについてはさきの議員さんへの回答によりわかりましたので、この質問は割愛をさせていただきます。
     続きまして、細項目の2でございますが、AI、RPA等の技術を活用した業務改善への調査結果の内容を問うということで、以前に実施されました彦根市業務の中でのAI、RPA等の技術の導入可能性の調査結果について、その検討の内容を教えてください。 324 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 325 ◯企画振興部長(犬井義夫君) AI、RPAを活用した業務改善につきましては、平成30年度の政策課題におけるIT活用分科会におきまして調査を実施しております。  まず、RPAにつきましては、主に窓口部門でのデータ入力の省力化や税部門等での大量のデータ入力の自動化を想定して調査を行っております。本市でデモを実施した際やほかの市の事例におきましても、その時点ではまだ発展途上でございまして、全体業務への一括の適用ではなく、適用する業務を精査した上で、実証実験という形で試験導入を行うのがよいのではないかという結論になっております。  次に、AIでございますけれども、こちらにつきましては、どの職場からも要望が多かった議事録作成支援システムについて調査を行っております。平成30年度に実施したデモでは、費用面や文字の変換精度の問題で、まだ当時は導入に踏み切れる内容ではなかったため継続調査となっておりましたが、こちらにつきましては、今年度に入りまして滋賀県や大津市で導入しておりますAIを活用した会議録作成のシステムを試験的に使用しましたところ、音声の認識精度が8割程度に向上をしており、作成に要する時間も削減でき、導入経費も安価であるということから、今回補正予算をお願いさせていただきまして、お認めいただければ導入を進めてまいりたいと考えておるところでございます。  限られた職員数や予算の中で業務改善や経費削減を行ってまいりますためには、先ほど議員からもご指摘がございましたようにAI、RPAの導入は不可欠でございまして、他の市町での事例も参考にしながら、一つ、また二つ業務を選定しながら実証実験するなど、さきの議会でもご答弁させていただいておりますように、スピード感を持って取り組んでまいりたいと考えております。 326 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 327 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  実はその議事録の作成のシステムも次年度ぐらいかなと思っていました。その話を検討いただいて、今年度において実施をしていただくというのは非常にありがたいことです。  ただ、これに終わらず、この結果が実証を繰り返しながら次年度以降早い段階でのほかの業務においても適用ができないかというのを考えておられますでしょうか。 328 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 329 ◯企画振興部長(犬井義夫君) これ、本当に報道でも連日のようにいろんな自治体でこのAI、RPAを導入されたというニュースも出ておるところでございまして、これは本当に時期ですね。できるだけそういったものが取り入れられるという、これは効果があるということが確証が得られましたら、そこは進めてまいりたいと考えております。 330 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 331 ◯19番(小川隆史君) 歩みをとめることなく続けていただきますよう、よろしくお願いします。  それでは、次の質問に移ります。  細項目の3、AI、RPA等の導入における担当職員の意識改革の必要性を問うということで、技術導入において最も大切なことは、その業務を担当している職員がその導入によって業務が改善されたということを実感するということだと思いますが、企画担当と業務担当との意識改革を進める考え方についてもお教えください。 332 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 333 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 本市のAIやRPAの導入の検討につきましては、政策課題におけるIT活用分科会という組織で検討してまいるなど、これはこれまで一部の職員にとどまっておった状況でございましたが、今年度の動きといたしましては、1市4町で実施しています政策形成能力養成研修というものがございますが、ここでも一つのグループがRPAの活用について研究を進めていただいたなど、徐々にではございますが広がりを見せておりますことから、職員のRPAあるいはAIの活用に関する意識が向上をしつつあるものと考えているところでございます。  RPAの活用につきましては、単にシステムを導入すればよいというものではなく、各業務の担当者がこのRPAを導入することによりまして事務改善や市民サービスの拡充を考えるという強い意識を持って取り組まなければならないと考えております。  そのためには、議員おっしゃいますとおり、職員が実感をすることが重要であるということを認識しておりまして、まず、引き続き、この一つ、二つ業務を選定しながら実証実験を進めていく必要があると考えておりまして、そういったものを通じて職員が実感していくということが大切であると思っております。  この職員の意識を改革するためには、情報政策課を中心としたこの企画を行います部門と、それと各業務担当部門が連携をして進めていくということが重要でございまして、考え方ということでご質問いただいておりますけれども、部長会議の場などでもこのAIやRPAの有効性について情報共有をしてまいりまして、各部局においてもトップダウンで進めていく必要があると考えておるところでございます。 334 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 335 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  もう一度質問なんですけれども、現場の職員が新しい技術を導入することによって楽になるなという、そういう意識を持たないと進んでいかないというのが先進地の事例からわかることです。上から言うだけではなくて、実際にその現場の方と話をする。例えばワーキンググループで会議をするであるとか、そういうことをしておられるということですけれども、それをもう少し頻度を上げてしていただくとか、また、それについての結果をお教えいただきたいと思うんですが、その辺、もう一度お願いします。 336 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 337 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今おっしゃいましたように、やっぱり現場の職員がこういったものを導入して自分たちの仕事が軽減されたということを実感してもらうということが大事であると思っております。  やはりこの導入をするときに、例えば入力作業であるとか、ちょっと手間がかかるという部分もあったりする、あるいは費用がかかったりするという部分があったりして、どうしても最初にハードルめいたものがあるというものがあろうかと思いますけれども、やはりここを払拭できるようなほかの事例もあろうかと思いますし、あるいは、実証実験的に入れて実感をしてもらうということで、本当に職員の方々にこれを入れて自分の仕事が楽になる、あるいはほかのもっと市民サービスをしなきゃならないという部分に向けられるという部分を実感していただくということは大事かと思っております。  もちろんそこにつきましては、先ほどトップダウンで進めていくということを申し上げましたけれども、これは方針というか、それをしっかり定めていくということでございまして、当然それぞれワーキングチームであるなり、そういったところを進める装置としながら進めてまいりたいなと思っておりますし、そういった状況につきましても、ご報告できる機会があればさせていただきたいと思っております。 338 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 339 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  次の質問に移ります。  細項目の4でございますが、調査結果等、今までのことを踏まえて、今後の彦根市での実施検討の状況を問うということで、技術導入の可能性が指摘されても、なかなかその業務担当部門での積極的な検討がなければだめだと思います。  その中で、例えば市民環境部であるとか福祉保健部、子ども未来部など、窓口が多かったり単純な作業が多いと思われるような部門での検討の内容を可能な限り教えてください。 340 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 341 ◯企画振興部長(犬井義夫君) ご質問いただきました部局の検討状況についてでございますが、まず、市民環境部では、国民健康保険被保険者に対する特定健診の受診勧奨の委託業務を行っておりますが、この委託業務におきましてAIを活用しており、勧奨対象者の状況に合わせてより効果的な通知の文面や通知方法を選択した受診勧奨を行っておりまして、これを導入した平成30年度の特定健診の受診率は前年比で3.1ポイント上昇をしておりまして、過去10年間で最高の上昇率となっていると聞いているところでございます。  そのほかの業務におきましても、定型的な入力作業を省略するために、基幹系システムのカスタマズや担当者による簡易データ抽出機能等を活用することで事務処理の効率化を図っておられますが、他の自治体の成功事例や最新技術を研究し、事務処理のさらなる効率化と窓口サービスの向上を目指したいと考えておられるところでございます。  次に、福祉保健部でございますが、AI活用については、AIに学習させて機械的な判断を求めることに適した業務がただちに該当するものはないと聞いておるところでございますが、RPAにつきましては、多くの申請を受理する定型業務において、職員がシステムに入力等を要する業務には適する場合もあると考えておられるところでございます。  最後に、子ども未来部でございますが、AI、RPA活用として、保育所等の利用調整が考えられます。県内での取り組みとして、今年度、大津市、草津市で導入をされており、利用調整を終えられた時点でその成果について教えていただいて、本市での導入を研究したいと考えておられるところでございます。  このように業務担当部門により検討状況はさまざまでございますが、AI、RPAの導入を推進するためには、情報政策課を中心とした企画部門と各業務担当部門が連携をしてまいることが重要であるということを考えておりまして、繰り返しになりますが、部長会議の場などでAIやRPAの有効性について情報共有をしながら、各部局においてトップダウンで進めていく必要があると考えているところでございます。 342 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 343 ◯19番(小川隆史君) 各部局でこの質問があったから回答したということだけではなくて、本当にそれを使うと自分の業務が楽になって、本来その空いた時間で市民と直接接していろんなきめ細かい対応ができるということになるんだということを実感していただいて、では、取り組んでみようかなと思っていただけるように取り組んでいただきたいと思います。  では、次の教育の質問に移りたいと思います。  コミュニティ・スクールとは、学校運営協議会制度のことで、平成29年4月に施行されました地方教育行政の組織及び運営に関する法律の第47条の6に基づいて、教育委員会が学校に設置するよう努力義務をされている公的な機関でありますが、その概要や実施内容等についてお尋ねをしたいと思います。  大項目の3、彦根市におけるコミュニティ・スクールについて。  中項目の1、彦根市でのコミュニティ・スクールの状況について。  細項目の1、彦根市におけるコミュニティ・スクールの設置状況についてお聞かせください。 344 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 345 ◯教育長(西嶋良年君) 本市におきましては、平成28年度に若葉小学校、平成30年度に稲枝西小学校が学校運営協議会を設置しており、現在この2校がコミュニティ・スクールとなっております。 346 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 347 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  次の質問です。  細項目の2でございますが、学校、それから、学校運営協議会、地域学校協働本部の役割分担を問うということですが、コミュニティ・スクールが学校と地域住民が力を合わせて学校の運営に取り組む地域とともにある学校への転換を図る仕組みとされていることから、学校運営協議会、地域学校協働本部またはその推進員は、学校から支援を依頼される団体なのか、学校と一緒に子どもを育てる位置づけなのか、また、それぞれの役割、活動内容をお教えください。 348 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 349 ◯教育長(西嶋良年君) 学校、学校運営協議会、地域学校協働本部、それぞれの役割と活動内容についてお答えします。  まず、学校とは、学校教育法を初めとする関係法令に基づき設置された教育機関で、学校段階における事柄の最終的な判断は校長が行います。一方で、地域とともにある学校の側面もございまして、学校と地域が協働して子どもを育てていく仕組みが学校運営協議会と地域学校協働本部であります。  学校運営協議会は、当該学校の運営および当該運営への必要な支援に関して協議する機関で、学校運営の基本方針に添った活動計画や取り組みの成果と課題などについて協議をしております。  地域学校協働本部は、地域と学校がともに活動する実践的な本部という役割を担っておりまして、地域の方による登下校の見守り活動、本の読み聞かせ、家庭科のミシン学習の支援、子どもによる地域の環境美化活動等の支援をしております。  地域学校協働活動推進員につきましては、地域学校協働本部における地域と学校をつなぐ役割を担う方になりますが、本市におきましては、以前から同様の役割を担う地域コーディネーターを配置していることから、この推進員は設置をしておりません。  さきに述べましたとおり、地域とともにある学校づくりを支援する仕組みが学校運営協議会と地域学校協働本部でございますので、両者は学校とともに地域の子どもを育てる位置づけになると考えております。 350 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 351 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  地域とともにある学校とは、地域と学校が対等な立場で互いに子どもを育て守っていくということで、その中にある地域には、その地域住民と、それから保護者というのが入っているということでいいんでしょうか。 352 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 353 ◯教育長(西嶋良年君) 議員がおっしゃったとおり、学校、保護者および地域住民ということになると考えております。 354 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 355 ◯19番(小川隆史君) 続いての質問でございます。  細項目の3、関係者における情報共有の実態を問うということで、地域とともにある学校を目指して、先ほどの学校運営協議会、それから、地域学校協働本部、地域学校協働活動推進員が学校内に立ち入って授業風景を見守るということもあるとのことですので、学校内にあるいじめであるとか暴力、不登校といった課題にも、学校内での問題は家庭や地域での問題との認識で取り組めば、まさに子どもを学校、家庭、地域で育てるということになり、問題解決に役立つと思われますが、そのためには学校での現状に関する情報が関係者間で共有される必要があると思うんですけれども、それについてのお考えをお教えください。 356 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 357 ◯教育長(西嶋良年君) 学校の運営方針は校長が作成をし、彦根市立学校における学校運営協議会の設置等に関する規則第9条に基づき、学校運営協議会に諮って承認された後、その方針に従って学校運営を行うということになります。  しかしながら、年度途中に当初の方針に課題が生じる場合も考えられますので、そういった場合には協議会会長と校長が調整をし、学校運営協議会の中で課題解決のための新たな方向性について、必要に応じて情報共有していくことも想定をされます。 358 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 359 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  コミュニティ・スクールの考え方は、学校だけが子どもを育てるという構造から、地域、家庭が入った学校運営協議会と学校が対等な立場で議論をして、ともに子どもを育てるという仕組みをつくることにあると思うんですけれども、それでよろしいでしょうかね。 360 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 361 ◯教育長(西嶋良年君) 学校運営協議会の目的としまして、教育委員会および校長の権限および責任のもとということが前提となりますので、地域とともにある学校づくりということのために、協議会で協議していただいて、いろいろと受けた意見を取り入れながら学校運営を行い、地域住民、それから保護者、学校がともに子どもたちの育成に努めていくということが大事であると考えております。 362 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 363 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせていただきたいんですが、学校の中で起こったことも地域の方に入っていただいて一緒に検討していくというのが、それも学校長の権限の範囲があるであるとかいうところもあるんですけれども、要するに学校だけが判断するのではなくて、地域の人も協力してもらって一緒に解決を図っていくよということなのかなと思います。  例えば学校内で子どもに対する事件が起これば、当然個人情報に十分注意した上で、どのように対応するのが最善かということを教育委員会や学校長だけが取り組むのではなくて、保護者や地域学校協働活動推進員さんなども入っておられる学校運営協議会においても情報の共有を図って協議することで、まさに地域とともにある学校になるのではないかなと思うんですけれども。あまり学校長だけで判断するのではなくて、そういうことを活用するということについて、もう一度ご意見をお聞かせください。 364 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 365 ◯教育長(西嶋良年君) 繰り返しになりますけれども、年度当初に校長が立てました運営方針について、委員の方からご意見をいただきながら、そのプランを承認いただいた上で校長は学校運営を行っていきます。  今、議員がおっしゃいました、個別事案について学校運営協議会が直接対応するということは想定をしておりません。あくまで学校の権限と責任のもとで、例えば生徒指導事案でしたら、その事案に対応していくということが学校運営を円滑に行うためには必要であると考えておりまして、法律または規則にともにその事案に直接対応するということは規定されていないという考えでございます。 366 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 367 ◯19番(小川隆史君) もう一度再質問なんですけれども、コミュニティ・スクールの関係者の方から話された悩みというものがあってですね。自分たちは地域が子どもを育てるという意識を持ってボランティア支援で学校に立ち入って支援をしているんだけれども、時には子どもさんに対する教員の対応について保護者の方との見方とは異なるときもあって、そういったときこそ学校運営協議会等で地域の問題としての協議の中から改善策を見つけていきたいと話されていたんですが、このことに対してのお考えを聞かせてください。 368 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 369 ◯教育長(西嶋良年君) 地域の方が学校の教育活動にご支援をいただくと。そのために何かできることをというお考えについては、大変にありがたいと考えております。  ただ、学校運営協議会の仕組みとしまして、校長の運営方針について承認をするという立場にあるわけでございまして、もし学校運営協議会として何らかの対応をというお考えがある場合には、会長が学校運営協議会を開いて、その場で学校の対応方針について説明を受け、意見を述べるということが適切であるかなと考えております。 370 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 371 ◯19番(小川隆史君) これ、意見なんですけれども、学校がそういうかたくなな態度というよりも、一緒に運営をしていくんだ、一緒に子どもを育てていくんだということで、相対する方向ではなくて、子どもを育てていこうという方向は一緒なんだという、相手を認めるというか、そういう対応で教育、子どもを育てていくというのがすごく大事なので、そういう心を持って対応していってもらいたいなとは思います。ありがとうございます。
     次、細項目の4でございますが、今後の彦根市でのコミュニティ・スクールの展開を問うということで、今後のコミュニティ・スクールの配置についての考え方をお教えください。 372 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 373 ◯教育長(西嶋良年君) コミュニティ・スクールの導入により、学校の現状や運営方針について理解が深まり、地域住民等が学校の応援団となるメリットや、保護者や地域住民等にとりましても学校が生きがいや社会的なつながりを得られる場となり、地域のよりどころとなるメリットが考えられます。  このことから、私はコミュニティ・スクールを増やしていきたいと考えておりますが、前提としまして、受け皿となる地域の人材確保やネットワークが不可欠で、学校の規模や地域の実情もありますことから、地域学校協働活動を進める中で環境が整ったところからコミュニティ・スクールを導入していければと考えております。 374 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 375 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  今、全国的にもこのコミュニティ・スクール、活用が広がっている。何で広がっているのかというのは、学校だけでやらずにという、関係者みんなで自分の問題として一緒に解決していきましょうという、そういう考え方にあるので広がっていっているということをご理解いただいて、先ほど言われた環境が整ったところから早く展開をしていっていただきたいと思います。それ、お願いしておきます。  次の質問にいきます。  2000年にWHO、世界保健機構が健康寿命を提唱し、以来、単に寿命を延ばすだけでなく、いかに健康に生活できる期間を延ばすかに関心が高まって、今では健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間であるとされ、この期間を延ばすことへの取り組みが自治体が取り組むべき課題となっていることに関し、健康診査の観点からと、生きがいづくりの観点からの二つから次の質問をさせてもらいます。  大項目の4、彦根市での健康寿命を伸ばす取組みについて。  中項目の1、健康診査からの健康寿命を伸ばす取組みについて。  細項目の1、市民の健康診査の過去3年間の受診率の状況を問うということで、健康診査を受けて病気の早期発見・早期治療を行うことで、重篤になる前での治療が受けられることで健康寿命の延伸が期待できることから、彦根市における過去3年間の健康診査の受診率をお教えください。 376 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 377 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市で実施しております健康診査は、本市国保が実施する特定健康診査と後期高齢者健康診査に加え、各医療保険者や職場で健診を受けられない方を対象に実施しております。  このうち、40歳以上の国民健康保険被保険者を対象に実施しております特定健診の過去3カ年の受診率は、平成28年度が32.9%、平成29年度が35.9%、平成30年度が39.0%と上昇傾向にあります。  次に、後期高齢者健康診査につきましては、滋賀県後期高齢者医療広域連合から受託し本市で実施しております過去3カ年の受診率は、平成28年度が31.5%、平成29年度が29.8%、平成30年度が30.2%となっております。  そのほかの健康診査につきましては、正確な対象者が把握できず、受診率を算出することができませんので、ご理解いただきますようお願いいたします。 378 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 379 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。受診率の状況はよくわかりました。  次の細項目2でございますが、その受診をされたら、必ず未受診という方もおられるので、その未受診となる理由の分析と対策を問うということで、未受診者の減少対策に取り組めば、受診率が向上して健康寿命を延ばすことにつながると思われることから、受診の勧奨であるとか予約等の効果的な手法の工夫についてお教えください。 380 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 381 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ご質問につきまして、主な対象でございます国民健康保険における特定健康診査未受診者に対する分析と対策についてお答えいたします。  本市の国民健康保険加入者の特定健診受診率は、以前は極めて低い水準を推移しておりました。例えば平成26年度の受診率で申し上げますと、29.3%と県内で最も低い受診率であり、本市国保における特定健診受診率の向上は喫緊の課題となっておりましたことから、受診率向上に向けた各種対策を開始いたしました。  具体的に申し上げますと、平成28年度には、ビバシティ彦根での集団健診を開始したほか、彦根駅の東口にございますKKCウェルネスひこね健診クリニックにて、特定健診とがん検診をパックで受診できるKKCパック健診を開始いたしました。  次に、平成29年度には、特定健診の自己負担金の完全無償化を実施したほか、貧血検査や骨密度等の無料付加測定の特典を付した協会けんぽとの合同健診を開始いたしました。さらに、24時間の受け付けを可能とすべく、一部健診とがん検診についてインターネット予約サービスを開始いたしました。  また、平成30年度には、健診未受診者に対する受診勧奨業務について、委託業者をプロポーザル方式により選定し、過去の特定健診受診歴や医療機関への受療履歴をもとに多角的に未受診理由の分析を行った上で、AIを活用したより効果的な受診勧奨を実施いたしました。  これらの取り組みの結果、平成30年度実績で39.0%と5年間で9.7ポイント受診率を向上させたところでございます。  今後も健康増進のため、さらなる特定健診の受診率向上を目指してまいりたいと考えております。 382 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 383 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。鋭意頑張っておられるというのはよくわかるんですけれども、これでいいということではないので、さらにほかの状況も検討しながら工夫を続けていただきたいと思います。  続いての質問、細項目の3でございますが、再検査等の未受診理由分析による受診意識の向上で健康寿命の延伸につながると考えますが、見解をお聞かせください。 384 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 385 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 健診の結果、医療機関で精密検査が必要であると判断された方のうち、ハイリスク基準に該当する方で未受診の方には、手紙で受診の意向を尋ね回答を依頼するほか、医療機関への受診勧奨を実施しております。その後、この手紙の返信の有無にかかわらず、保健師、管理栄養士が電話で受診勧奨を行っております。  未受診となった理由といたしましては、「以前受診した際に医師から大丈夫と言われている」、「自覚症状がない」、また、「健診では検査値が高かったが、家では安定している」などでございました。  健診の結果が正しく理解され、自分の健康に関心を持ち、異常の早期発見や早期治療につながることが健康寿命の延伸に寄与すると考えており、今後も未受診者に対して受診勧奨を行ってまいりたいと考えております。 386 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 387 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。地域の方がそういうところにも入っていって、受けた方がいいよであるとか、そういうことにつながるといいなとも思ってます。またそれは次の質問の内容に入ってきますので、ただ、今の状況も、電話であるとか手紙もいいんですけれども、直接働きかけられるようなことも工夫していただけるとありがたいと思います。  次の質問に移ります。  中項目の2、生きがいづくりの観点から健康寿命を伸ばす取組みについて。  細項目の1、健康寿命の延伸を目的とした活動団体、地域への支援を問うということで、生きがいを見つけ、心と体を動かすことで健康維持が図られ、心身ともに健康維持ができるような取り組み支援について、現在彦根市が取り組んでいることをお教えください。 388 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 389 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 高齢者の生きがいづくりの観点からの健康寿命を延ばす取り組みといたしましては、まず、介護予防として、本市のご当地体操である金亀体操に各地域で取り組んでいただくため、介護予防運動指導員の養成講座の開催や、地域包括支援センターによる出前講座を実施しております。また、地域支え合い推進員が地域でのサロン活動の立ち上げ支援を実施しております。  さらに、健康推進員が各小学校区において、地域での市民の健康づくりの推進のための活動を実施しております。  そのほか、市内3カ所にある老人福祉センターで自主事業の開催や活動グループへの支援等も実施しているところでございます。 390 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 391 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。  次の質問に移ります。  細項目の2、今後、地域等での健康寿命延伸に資する取り組みに対する支援へのお考えはどうかということで、健康寿命を延伸させることは、結果、副産物として医療費であるとか介護費の抑制が図られることとなりますことから、費用対効果の観点からも積極的に市が推進する必要があると思います。  そこで、積極的に生きがいづくりを行っておられる団体であるとか地域、個人に対する支援を実施する検討であるとか研究等についてのお考えをお聞かせください。 392 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 393 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 地域における介護予防の取り組みといたしましては、引き続き、金亀体操に取り組む介護予防運動指導員の養成や、地域包括支援センターの出前講座の充実に取り組んでまいります。また、地域で高齢者が支える側に回ってサロンや見守り活動に取り組むことで地域での役割を担い、生きがいや介護予防につながるように、地域支え合い推進員が地域の互助の仕組みづくりを検討してまいります。  ご指摘のように、介護予防の取り組みは、結果として医療や介護に係る費用増大の抑制にもつながることから、本市における有効な介護予防の取り組みについて研究してまいりたいと考えております。 394 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 395 ◯19番(小川隆史君) この活動を支援するということは、今まで健康で生き生きと楽しく活動するということについては、個人に資することだということで支援がなかなかできなかった部分を、サロンというところにみんな集まることで元気になって、元気になった結果としてあまりお医者さんにかからないという健康な体を保つことができる、結果として医療費が抑制できるという、そういうことになるので、それを頭に置いて、しっかりとそういうところに手をつけていくのが、今厳しい財源であえいでいる彦根市については特に重要な対策、表面的には見えませんけれども、非常に大事な対応であると思うんですけれども、そういうふうに今後積極的に取り組んでいこうという、そういうお考えについてもう一度お聞かせをください。 396 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 397 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今ほども申し上げましたように、各地域で取り組んでいただいております金亀体操グループが現在103カ所で実施をされておりますし、サロンや見守り活動の取り組みにつきましても、先ほども申し上げましたように、高齢者が支える側に回って多くの方々が役割を担っていただいております。  支え合い推進員からの報告では、こうした見守り合いの活動は、本年10月末現在では116カ所で取り組まれているというところでございますので、今後におきましても、こうした生きがいづくり等の観点から、さまざまな施策を検討してまいりたいと考えております。 398 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 399 ◯19番(小川隆史君) 最後にちょっとお願いなんですけれども、福祉保健部だけで考えるのではなくて、ほかの関係する部署ともやっぱり連携、協議をしていただいて、そういう健康寿命を延ばすための施策というものを何ができるのかというのを考えていただきたい。  国の方では、健康寿命の延伸プランというものを2020年をめどにつくっていこうとしています。その内容は、一つの部門だけではもう対応できないので、ほかの省庁にも係ること、ほかのところとも連携をしてやっていく、それに対して財源確保を伴いながら事業をしていってもらうところに支援をしていきましょうという、そういうプランが立てられると聞いておりますので、彦根市もその辺を研究していただいて、手を挙げていっていただく、健康寿命の延伸を図っていくとしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  これで私の質問を終わります。 400 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午後0時25分休憩            午後1時29分再開 401 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  17番矢吹安子さん。矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 402 ◯17番(矢吹安子さん) 12月定例会に際しまして、大きく2点について質問させていただきます。市長を初め、理事者の皆様の誠意あるご答弁をよろしくお願いいたします。  大項目1、彦根市で開催するロードレースは。  市政50周年を迎えた1987年、昭和62年に第1回大会を開催した彦根シティマラソンは、ことしで33回を重ね、すっかり晩秋の彦根を彩る風物詩となりました。それに加えて、2021年5月には、ワールドマスターズゲームズ2021関西の陸上競技、10キロメートルロードレースが彦根で開催されることになっています。  シティマラソンの開催で培ってきたノウハウを生かして、国際的なロードを開催するとともに、それをきっかけとしてシティマラソンのさらなる充実と発展が期待されるところです。  そこで、これら二つのロードレースの実施について、以下、質問いたします。  中項目1、第33回彦根シティマラソンから。  細項目1、参加者数は。  参加者数は、第1回大会が369人、そして、過去最多は2011年の4,315人が、2019年(令和元年)、ことし11月10日に開催された第33回大会は何人だったのでしょうか。種目別に定数と参加者数を教えてください。 403 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 404 ◯教育部長(岸田道幸君) 種目別の定数および当日の参加者数につきましては、距離別に、3キロメートル部門が定数600人に対して712人、5キロメートル部門が定数400人に対して471人、10キロメートル部門が定数1,200人に対して1,043人となっております。 405 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 406 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  そこで、「10キロメートル以上はないのですか」と尋ねる人はありませんでしたか。私、何年か前に質問をさせていただいたとき、ハーフマラソンはどうかということを少し聞いたことがあるものですから、その10キロ以上のことで尋ねる人はありませんでしたか。 407 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 408 ◯教育部長(岸田道幸君) 私も大会に参加しておりましたが、そういったお声は直接は聞いていないというところでございます。 409 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 410 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目2、男女別・地域別の参加者数は。  男女別・地域別の参加者数は何人でしたか。 411 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 412 ◯教育部長(岸田道幸君) 男女別・地域別の人数は、申し込み時の状況のみ集計しておりますので、申し込み者数に対してお答えいたしますと、申し込み者数2,378人のうち、男性が1,603人、女性が775人となっております。  また、市内が1,065人、市外が1,313人のうち、県外が512人となっております。 413 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。
      〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 414 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  細項目3、参加者数に対する評価は。  今大会の参加者数について、どのように評価していますか。 415 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 416 ◯教育部長(岸田道幸君) 今大会の当日の参加者数については、募集人数2,200人に対して2,226人となっており、当初想定していたとおりの規模となりました。  現在の会場・コースで安全に大会を運営するためには、適正な規模であると考えております。  また、地域別の参加者数を見てみましても、県外からの参加者数および参加率にここ数年大きな変化はないことから、市内・県内はもちろん、県外の方にも本大会は一定浸透してきているものと考えております。 417 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 418 ◯17番(矢吹安子さん) 遠方から見えている方は宿泊されていると思うのですが、その辺のことはもう少し詳しくわかるでしょうか。教えていただきたいと思います。 419 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 420 ◯教育部長(岸田道幸君) 大会の事務局としましては、出場される選手が宿泊をされているかどうかまでは把握をいたしておりませんが、ただ、県外ですと、京都府、大阪府、愛知県が参加者が多いところでございまして、そのほか遠くは、例えば北海道から1人、鹿児島県から1人ということで、遠地からも出場いただいているというところでございます。 421 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 422 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目4にいきます。  大会の収支状況を伺う。  大会の収支に係る予算と決算状況はどうなっていますか。 423 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 424 ◯教育部長(岸田道幸君) 彦根シティマラソン実行委員会会計の予算は、総額776万5,000円となっております。  なお、現時点では全ての経費執行を終えていないため、決算として確定しておりませんが、予算の範囲内にて執行できる見込みでございます。 425 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 426 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。それだとよかったです。  それでは、細項目5、参加者・関係者等からの大会運営に係る意見をどのように把握していますか。 427 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 428 ◯教育部長(岸田道幸君) 参加者・関係者等からの大会運営に係る意見をどのように把握しているのかということでございますが、参加者からは、アンケートやインターネットの専用口コミサイト、また、大会関係者から意見を頂戴いたしまして、今後の大会運営に係る参考資料として把握しております。  具体的には、参加賞であるひこにゃんのTシャツのデザインがよかった、市内の中学校や高校の吹奏楽部による応援演奏が心に残ったといった称賛の意見や、給水所等の配慮が不十分であるといった改善を求める意見等、貴重な意見を多く頂戴しており、これらの意見は実行委員会にて共有の上、次回以降の大会に反映させてまいりたいと考えております。 429 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 430 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  私が伺いましたのは、昨年は何もなかったからとても寂しかった。今年は豚汁がコーンスープになって、あれは平等性があってよかったとか、トイレが前はずらっと男の人は並んでいたけど、今回は本当にスムーズにいって、東京やよそでやっているよりもよかったとか、そして、ラジオ体操をしたのは、今までインストラクターがされていたけど、あのラジオ体操でよかったのではないかとか、それから、余呉湖なんかは小学生とか中学生の子どもたちが前に出てラジオ体操をして、自分たちもそれを見てやった。あれもよかったとか、いろんな話を聞きました。参考にしていただけるとうれしいと思います。  それでは、次にいかせていただきます。  県営陸上競技場の解体に伴い、第32回大会よりコースが変更されているほか、今大会から記録方法がグロスタイムからネットタイムに変更されるなど、幾つかの変更点がありましたが、これらの変更点についてお伺いいたします。  細項目6、コースの変更の効果は。  コースの変更が行われたことについて、参加者、大会関係者等の意見を踏まえ、どのような効果がありましたか。 431 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 432 ◯教育部長(岸田道幸君) 本大会は、走ることを通じて城下町彦根の持つ美しい自然や文化との触れ合いの中で彦根を知っていただき、心身の健全な育成と参加者相互の親睦を図ることを目的として開催をいたしております。  変更後のコースにおいても、彦根の美しい景観を楽しみつつ気持ちよく完走することができたという意見も多く頂戴いたしており、本大会の目的を引き続き達成できているものと考えております。 433 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 434 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  私にも、変更されたことによって、行政や関係者の皆さんが走る者の意見をよく聞いてくださって、本当に今年はよかったという声の方をたくさん伺いました。関係者の皆さん、本当にありがとうございました。私もボランティアで参加していたものですから、とてもよかったと思っています。  それでは、細項目7に移ります。  記録方法の変更による評価は。  記録方法がグロスタイムからネットタイムに変更されたことについて、参加者、大会関係者等の意見を踏まえ、どのように評価されていますか。 435 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 436 ◯教育部長(岸田道幸君) マラソン大会における記録の計測につきましては、グロスタイムとネットタイムがあります。  グロスタイムは、スタートの号砲が鳴ってからフィニッシュラインを通過するまでの時間です。ネットタイムは、スタートライン通過からフィニッシュライン通過までに要した時間です。  現在のコースはスタート地点の道路幅が狭く、一斉に計測をスタートさせると危険であることから、昨年度からネットタイムの計測を採用しております。  参加者や大会関係者等の意見からは、スタート地点に到達するまで落ちついて移動することができると聞いており、適切な計測方法であると考えております。 437 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 438 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  ずっと前からネットタイムにしてほしいという声を何人かの人から聞いていたものですから。ただ、人数が少ないからそんなに差があるわけではないけれどもとはおっしゃいましたが、ネットタイムになって本当によかったと、皆関係者は喜んでいました。  それでは、細項目8、その他の変更は。  今大会において、他にどのような変更をし、そのことについて参加者、大会関係者等の意見を踏まえ、どのように評価されていますか。 439 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 440 ◯教育部長(岸田道幸君) 昨年の大会から変更した点は、昨年度の反省を踏まえて改善したもので、参加者に対するコーンスープの提供、仮設トイレの増設、貴重品預かり所、ドリンクコーナー等の会場内のレイアウトの変更、西中学校や彦根東高校の吹奏楽部の皆さんによる応援演奏の実施がございました。  これらの変更点につきましては、参加者アンケートから、一定評価をいただいたものと認識いたしております。 441 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 442 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございました。  もしこれにつけ加えるとしたら、馬屋のところにお手洗いがあります。私、その辺にいたものですから、走っている人で、この辺にお手洗いがあったけどどこなんやと言う方が、2、3人いました。去年も言った気がするんですが、ぜひ来年は表示をしていただきたいのと、ボランティアの説明文の紙が大きいのでポケットに入らないから、ポケットに入るぐらいの、そして、必要なところだけでいいのではないかというお話もありました。  もう一つだけ。申し込みすると受付票だけが返ってくるけれども、コースの地図とか、それから、彦根シティマラソンはフラットな道のりで、お城の周辺が走れていいですよというコマーシャルのチラシも入れてくださるといいのになという声も伺いました。  そこで、来年に向けてそういう取り組みを前向きに考えていただけるでしょうか。再度伺います。 443 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 444 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほどは貴重なご意見をどうもありがとうございました。そのほかにも、今お答えした以外にもいろんな改善点というのは当然ございますので、実行委員会の中で細部を再度検証といいますか、来年度に向けて検討して、参加者の皆さんが気持ちよく走っていただける、来てよかったなと言えるシティマラソンになるように、実行委員会の中で取り組んでまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 445 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 446 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございました。  細項目9、全体的な評価と今後の課題について。  今大会運営に係る全体的な評価と今後の課題への対応方法について教えてください。 447 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 448 ◯教育部長(岸田道幸君) 今年度の大会も大きな事故もなく安全に開催できたことは、多くの運営スタッフ等、大会を支えていただいた皆様のおかげであると感謝しているところでございます。  また、先ほどお答えしましたとおり、昨年からの変更点による一定の改善は図れたものと考えておりますが、給水所の適正な配置運営およびコース内の混雑解消の方法等、今年度参加者から出された意見は、今後実行委員会で協議・検討の上、次回以後の大会に反映させてまいりたいと考えております。 449 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 450 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございました。  それでは、続いていきます。  現在のシティマラソンの大会運営は、(仮称)彦根総合運動公園が完成するまでの暫定的なものであると考えられます。そこで、その後の実施方法等に係る展望についてお尋ねいたします。  細項目10、今後の展望は。  (仮称)彦根総合運動公園が完成するまでは、募集定員が2,200人で実施される予定だとは思いますが、彦根総合運動公園完成後は規模を拡大されるのでしょうか。参加者の宿泊や観光機会も増えると思いますが、今後の展望を伺います。 451 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 452 ◯教育部長(岸田道幸君) (仮称)彦根総合運動公園が完成した後は、その施設をお借りし、運動公園施設の機能や周辺施設の状況等を十分に勘案した上で、募集定員の増加も含めて大会の規模を設定し、施設を最大限活用して、県外から参加される方にも楽しんでもらえるすばらしい大会となるよう、実行委員会にて議論いただきたいと考えております。 453 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 454 ◯17番(矢吹安子さん) 少し再質問になるかと思いますが、そうしますと、現在5キロのコースは、いろんなところで実施されている中で5キロをされるところは少なく、彦根だけなところが多いんだよと教えていただきました。  ますます高齢化が進む中、健康増進に楽しんで参加してほしいという募集も、今度は定員が多くなったときにはなされたらいかがかと思いますし、そして、現在2,200人だったせいでしょうか、ことし見ている人が少なかったように思うんです。そうすると、走る方はちょっと寂しい。吹奏楽はとてもよかった、けど寂しかったというお声も聞くものですから、観客がたくさん来てくださるように、定員募集も多く、また、喜んで参加できるという、競争だけでない参加の募集もぜひ考えていただきたいのですが、その辺はいかがでしょうか。 455 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 456 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほどお答えをしましたとおり、(仮称)彦根総合運動公園が完成した後は、その施設をお借りして大会運営をしていきたいと思っておりますが、その中でどういった工夫ができるのかということで、今も議員もご指摘をいただいたところですが、当然参加者が増えてくるということ、それとまた、ご家族なんかで応援している方もそれに伴って増えてくると思いますので、市民の盛り上がる大会となるように、いろんな面で工夫をしていきたいと考えておりますし、先ほどの繰り返しなりますが、そういったことについても実行委員会でいろんなアイデアを出していただいて、ご議論をいただきたいと考えております。 457 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 458 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、次に進みます。  中項目2、ワールドマスターズゲームズ2021関西から。  ワールドマスターズゲームズは、スポーツ愛好者であれば、おおむね30歳以上で誰でも参加できる国際的スポーツの祭典です。1985年のトロント大会を皮切りに、4年ごとに世界各地で開催され、第10回大会が2021年5月14日から17日間、日本の関西各地域で開催されます。  彦根では、陸上競技の10キロメートルロードレース、マラソンが実施されることから、以下、質問いたします。  細項目1、参加者(国内、国外)の目標は。  大会全体の目標参加者数は、国内3万人、国外2万人の計5万人とされていますが、10キロロードレースの目標の設定はされているのでしょうか。
    459 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 460 ◯教育部長(岸田道幸君) 募集枠としましては900人といたしており、その内訳は、おおむね国内からは540人、国外からは360人の参加を見込んでおります。 461 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 462 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。そうしますと、国内外から参加者が900人見えますが、参加者の関係者や観戦に来る人への対応は考えておられるのでしょうか。 463 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 464 ◯教育部長(岸田道幸君) 観戦に来られた方の対応ということでございますが、その辺は、市の実行委員会でありますとか県の実行委員会とも協議をして決めていくものでありますが、今のところ、具体的にその対策というか、その取り組みはまだ確定はしていないところでございますので、よろしくお願いいたします。 465 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 466 ◯17番(矢吹安子さん) 海外からも本人だけが来るわけでなく、関係者やお友達とか、いろんな人が海外からも割に見えるのではないかと思いますので、しっかり考えていただきたいと思います。  それでは、細項目2、競技へのエントリーは2020年2月受け付け開始ですが、その準備状況は。  競技へのエントリーは2020年2月が受け付け開始です。あと2カ月ほどしかありませんが、そのコースも含め、準備状況を聞かせてください。 467 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 468 ◯教育部長(岸田道幸君) 現在の準備状況については、まず、ワールドマスターズゲームズ2021関西組織委員会のホームページにおいて、既に募集概要が掲載されており、令和2年2月1日から令和3年2月28日までの間で一般のエントリーが行われる予定でございます。  また、本市においては、コースの設定について道路規制を伴うことから、滋賀県警察との最終協議を行っているところでございます。  さらに、競技に関する競技用品の調達計画や選手たちの宿泊計画、さらに、会場までの交通計画や医療救護計画などを策定しているところでございます。 469 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 470 ◯17番(矢吹安子さん) オリンピックのマラソンも北海道に移るので、関係者はコースがわからなくて、体調を整えるのに大変と伺っています。ぜひコースは早く決められるといいなと思ったものですから、ぜひ関係者としっかり話し合って、市だけの問題ではないでしょうから、これから考えてしっかりやっていただきたいと思います。  ワールドマスターズゲームズ2021関西の彦根市実行委員会について、以下、質問いたします。  細項目3、庁内の連携体制・職員体制の考えは。  実行委員会を取りまとめる担当部局として、庁内の連携体制はどうなっているのでしょうか。職員体制の充実は図られているのでしょうか。お聞かせください。 471 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 472 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 本市におきましては、本年2月にワールドマスターズゲームズ2021関西彦根市実行委員会を設立し、公益財団法人ワールドマスターズゲームズ2021関西組織委員会ならびに滋賀実行委員会と連携して、必要な準備を進めております。  また、彦根市実行委員会には、保健体育課が事務局を担います開催協議準備・運営部会と、シティプロモーション推進課が事務局を担います広報宣伝・スポーツツーリズム推進部会を置きまして、それぞれ競技団体および市内の関係団体との調整を図るとともに、庁内観光企画課や地域経済振興課、国体準備室など庁内関係部署とも連携して取り組みを進めておりますので、ご理解をお願いいたします。 473 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 474 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。1カ所だけでなさるのではなくて全庁的に取り組んでくださると伺って、とてもうれしく思います。とても大事なチャンスなので、全庁挙げていただきたいと思います。  それでは、細項目4、宿泊者のための準備状況は。  おもてなしに関して、国外の人も多く参加されると聞いておりますが、国内および国外の参加者の宿泊への準備状況を伺います。 475 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 476 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) ワールドマスターズゲームズ2021関西参加者の宿泊施設につきましては、同組織委員会において、各競技会場からのアクセスやおもてなしサービスなどで一定の条件をクリアした施設をパートナーホテルまたは推奨ホテルとして選定し、大会参加者向けの宿泊予約サイトに掲載されることになっております。本市におきましても、彦根観光協会宿泊部会を通じて市内宿泊施設の意向を調査し、希望のあった九つの施設を推薦しているところでございます。  今後、組織委員会および滋賀実行委員会において、候補施設との調整を経てパートナーホテルおよび推奨ホテルが選定され、来年2月の参加エントリー受け付けに合わせまして宿泊施設の予約受け付けも開始される予定となっております。  また、パートナーホテルや推奨ホテル以外の宿泊施設につきましても、既存の宿泊施設比較サイトを活用するなどして、地域別に宿泊施設情報を検索し予約できる仕組みが構築される予定であることから、市内および隣接する市町において、必要十分な宿泊施設が確保できるものと考えております。 477 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 478 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。宿泊の方は着々と進んでいると思いました。  再度質問させていただきます。  そしたら、輸送計画や駐車場などに対しての考えを伺わせてください。 479 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 480 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 輸送計画等につきましては、まだちょっと準備段階でございまして、まだ実行委員会との協議はできておりません。今後、そういったところを詰めていきたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 481 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 482 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。輸送計画はとても大事ですし、駐車場問題も大切だと思いますので、できるだけ早くよろしくお願いいたします。  それでは、細項目5、広報活動への取り組みは。  来年の2月に競技へのエントリーが開始されますし、2021年度に大会が行われます。彦根での10キロロードレース実施についての広報活動を始められてはいかがでしょうか。まだあまり聞こえてまいりません。広報活動はどのようなことをされ、今後どのように取り組みをされるのでしょうか、お伺いいたします。 483 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 484 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) ワールドマスターズゲームズ2021関西の本市での広報活動につきましては、これまで、ワールドマスターズゲームズがおおむね30歳以上であれば誰もが参加できる国際的スポーツの祭典であることや、2021年5月に関西エリアにおいて開催されることを中心に、JR彦根駅前での街頭啓発やポスターの掲示、パンフレットの配布などを滋賀実行委員会と連携して展開してまいりました。  今後は、市民を初め県内外に向けて、本市で開催される10キロメートルロードレースへのエントリーについて具体的な広報をする必要があると考えておりますことから、彦根市実行委員会において今後、協議検討して取り組む予定でございます。 485 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 486 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  でも、日にちがもう1年半後には始まっているという、そして、エントリーがもう2カ月しかないというところなので、それぐらいしかありません。それで、ポスターの用意とか、いつごろポスターとか張られるとか、行動をいつごろから開始されようとしているのでしょうか、再度伺います。 487 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 488 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 今ほども申し上げましたとおり、今後、早急にその辺の協議・検討をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 489 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 490 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、細項目6、主催者と県と市との連携状況は。  5月14日から5月30日の計17日間の開催です。主催者と県、市とがどのように連携されるのかお伺いいたします。 491 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 492 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) ワールドマスターズゲームズ2021関西におきましては、主催者である組織委員会が基本方針や開催までのロードマップを定め、滋賀実行委員会では、開催に向けた実務的な実施計画を作成するとともに、各開催市と連携しながら観光プログラムの作成や交通・宿泊についての調整、大会の認知度向上と開催機運の醸成、ボランティアの確保や安全対策、危機管理、医療救護についての県全体の計画策定を行います。  また、各開催市実行委員会におきましては、県実行委員会と連携して各開催競技の実施プログラム案を策定するとともに、スタッフの配置や競技用具の調達、地域医療救護体制、地域観光情報の発信、おもてなしプログラムなどを盛り込んだ会場・競技運営計画案を策定することとしております。  このように三者が連携・協力しながら準備を進めておりますが、10キロメートルロードレースの運営など開催期間中の具体的な事業につきましては、彦根市実行委員会が主体となって取り組んでいくものと考えております。 493 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 494 ◯17番(矢吹安子さん) そうしますと、彦根市の中で産業とか観光との連携は。そして、終わってからその後どう生かそうとされているのでしょうか。 495 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 496 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 先ほどもお答えしましたように、観光等、また、地域振興等々、庁内で連携をしながら、この大会後におきましても当然彦根市をPRするなどして、彦根市をこの開催を機に盛り上げていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 497 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 498 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  大久保市長は世界的な視野を見据えておられると思いますが、ワールドマスターズゲームズ開催をチャンスにどう生かしていこうとお考えでしょうか。もし答弁いただけたらうれしいと思います。 499 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 500 ◯市長(大久保 貴君) もう既にスペインのハンドボール女子チームが本市を訪れまして、事前キャンプをされました。来年も東京オリンピック・パラリンピックに向けて準備を進めております。その後のワールドマスターズゲームズということで、またそこから先が国スポ、障スポと、その後の大阪万博という流れになってまいります。こういう機会を捉えまして海外とのつながりをしっかりと確立し、また、おもてなしができるように基盤整備を進めていきたいと思っております。  観光振興計画では、海外からの観光客を一定程度目標を持って受け入れしようとしておりますので、そうした一助になればと思っておりまして、まずは、庁内がフレキシブルに受け入れができますように、十分連携が密に図られますように、日々コミュニケーションを密にしながら取り組みを進めてまいりたいと考えております。 501 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 502 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。せっかくの大きなチャンスですので、それをぜひ今後生かしていただきたいと思います。  それでは、大項目2、エシカル消費という言葉を耳にすることありませんか。  中項目1、エシカル消費とは。  最近、エシカル消費という言葉を耳にすることはありませんか。エシカルとは「倫理的な」と訳される言葉で、最近、日本で注目され始めています。そこで、エシカル消費について質問いたします。言葉は何かわけがわからないと思いますが、中身はとても易しいことです。  細項目1、エシカル消費に係る市の担当部署は。  エシカル消費に係る市の担当部署はどこでしょうか。 503 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 504 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) エシカル消費は倫理的消費と訳されますが、地域の活性化や雇用などを含む、人や社会、環境に配慮した消費行動のことを指しており、環境への配慮としてリサイクル製品などのエコ商品を選ぶことや、社会への配慮として適正価格で取引されたフェアトレード商品や寄附つきの商品を選ぶこと、生物多様性への配慮として自然保護等に関する認証マークが付された商品を選ぶこと、地域への配慮として地元産品を買うことで地域活性化・輸送エネルギー削減につなげることなどがあります。  こういった面から、消費生活および環境行政を所掌する生活環境課が主な担当部署になると考えております。 505 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 506 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  再質問です。何人体制ですか。 507 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 508 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 現況の生活環境課の体制で行う予定でございます。まだちょっと具体的にこのエシカル消費についての件はこれから検討していくという段階でございますので、現況の生活環境課がやるということでしたいと思います。 509 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 510 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。今後かもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。  細項目2、現在、市ではエシカル消費について、どのような取り組みをしていますか。 511 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 512 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) エシカル消費につきましては、本市はこれに特化した取り組みは実施しておりませんが、本年度は従来から実施しておりましたグリーン購入の取り組みとあわせて、滋賀県および滋賀グリーン活動ネットワークと連携してエシカル消費に関する啓発を行っております。  具体的には、11月17日にビバシティ彦根で「グリーン購入+エシカルキャンペーン」を県と市内環境団体、滋賀グリーン活動ネットワークと共同して開催いたしました。イベント会場では、近くでとれたもの、つくられたものを選ぶことがエシカルな消費となることなどわかりやすく呼びかけ、啓発を行いました。 513 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。
      〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 514 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目3、エシカルに関する認証ラベルやマークの周知・啓発の取り組みは。  エシカルに関する認証ラベルやマークはさまざまな種類がありますが、認知度が低いものもあります。認知度を上げることは、エシカル消費の機運を高め、消費を促し、ひいては2015年に国連の持続可能な開発サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)の一つである「持続可能な生産消費形態を確保する」ことの推進につながると思います。  本市でのエシカルに関する認証ラベルやマークの認知向上のための周知・啓発に対して、どのように取り組みをされているのかお聞かせください。 515 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 516 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) エシカルに関する認証ラベルやマークには、環境保全に役立つと認定された商品についているエコマーク、古紙を40%以上使っているノートなどについているグリーンマーク、適切に管理された森林資源を利用している商品についているFSCマーク、国際フェアトレード基準を守り公平な貿易が行われている商品についている国際フェアトレード認証ラベルなどがあります。  そのうち、エコマークやグリーンマークについては、先ほど申し上げました「グリ-ン購入+エシカルキャンペーン」のイベントの中で、クイズ形式で知っていただく催しを実施しております。 517 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 518 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。マークでエコマークとかは確かに有名ですが、あと、いっぱいマークがあるんですが、私もわかりませんでした。  皆さんが一生懸命つくっていらっしゃる人のことを考えたり、例えば環境に配慮したグリーン購入とか自然エネルギーリサイクルとか、そういうのもこのエシカル消費という言葉の中に入り、社会への貢献と配慮として、フェアトレード製品、それから寄附つき製品とか地域への配慮で地産地消、地元商店での買い物などをすることがそのエシカル消費に入ってくると言われています。皆さんがされていることでもあります。  それでは、細項目4、エシカル商品やエシカル消費にかかる学びの取り組みは。  私たちがふだん食べたり飲んだり着たり使っている製品は、全て誰かがどこかでつくっています。エシカル商品、エシカル消費は、よりよい社会に向けた、人や社会、環境に配慮した消費行動のことです。それについての学びが必要と思いますが、見解を伺います。 519 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 520 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 日常の買い物時に、どこでつくられたのか、誰がつくったのか、どのようにつくられたのかというエシカルな目線、エシカルな考え方を学び身につけていただくことが必要であると考えておりますので、先ほどご答弁いたしましたイベントでの啓発などの学びの取り組みを継続してまいりたいと考えております。 521 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 522 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。きっと小学校や中学校でもされていると思うのですが、小・中学校ではどのような取り組みをされているでしょうか。 523 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 524 ◯教育長(西嶋良年君) 各小・中学校では、消費者教育に関する内容としまして、関連する教科、社会科、家庭科等において学習をしております。ただ、エシカル消費という語句が出ているかどうかについては確認はしておりません。  考え方については学んでおりまして、例えば小学校の家庭科では、物や金銭の使い方と買い物についての消費者の役割について、それから、中学校の社会科の公民的分野におきましては、個人の経済活動における役割と責任、技術家庭科、家庭分野におきましては、自立した消費者として責任ある消費行動を考え工夫することについて学んでおります。 525 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 526 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。小学校や中学校でも入っていると思います。また、地産地消の取り組みとして、これもエシカル消費に入ってくるのですが、地場の野菜を使ったりされているのも入ると思います。そして、それを食べ残したり過剰に除去して捨てたりすることはもったいない。自然を大切に、つくったものを最後まで使い切ることをするということもエシカルというのに入ると言われています。  それでは、次にいきます。  細項目5、フェアトレードを応援する取り組みは。  フェアトレードとは、直訳すると公平公正な貿易、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組みをいいます。  地域全体、住民、事業者、行政、議会がまちぐるみでフェアトレードを応援するフェアトレードタウンは、世界中に2,000カ所以上あります。日本国内では4カ所、2018年5月現在ですが、認定されています。  国際化を目指す本市においても、フェアトレードを応援する取り組みを具体化させていくべきと考えます。見解をお聞かせください。 527 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 528 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) フェアトレードとは、今、矢吹議員もおっしゃたように、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に取引することにより、開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組みであります。  国内では、今おっしゃった国内4カ所、熊本市、名古屋市、逗子市、浜松市、そして、今年度に入りまして、札幌市といなべ市が認定を受けておりまして、6都市がフェアトレードタウンの認定を受けておられます。  それぞれの都市では、フェアトレード商品がどこで取り扱われているかがわかるリストやマップを作成して、購入先を紹介する取り組みを実施されているとお聞きしています。  フェアトレード商品には、コーヒー、紅茶、カカオなどがあり、現在、彦根市でも取り扱われているようですが、どこの店舗で購入できるか詳しく把握しておりませんので、今後に向け情報収集等を行ってまいりたいと考えております。 529 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 530 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  そういう言葉を聞かれるのも珍しいかもしれませんが、つくられたものの背景に気を配り、その生産にかかわる人々、自然に配慮し、ありがとうの気持ちを持つこと、それがこれからの彦根のまち、観光のまち、そして、世界の人が来たときにおもてなし、心温かい優しいおもてなしのできるまちづくりのためにも絶対必要かなと思いまして質問しました。  フェアトレードタウンというのがあるということを、ぜひ研究していただいて、前向きに取り組んでいただけたらと思いますが、再度伺います。 531 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 532 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどもご答弁させていただきましたように、この彦根市内でどこのお店で何の商品が扱われているか、これを皆さんに知っていただいて、それで購入していただける、そのような方向に行きましたら、フェアトレードタウンまでは宣言はできませんが、それに向けて行けるのではないかと考えております。それに向けまして、情報収集等、頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。 533 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 534 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございました。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 535 ◯副議長(安澤 勝君) 16番小川吉則君。小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 536 ◯16番(小川吉則君) 小川吉則でございます。よろしくお願いをいたします。  今回私は、大きく2点につきまして質問をさせていただきます。  大項目1、乳がんにつきましてです。  現在、日本人の方々は、生涯でがんに罹患する確率が男性で55.7%、女性で41.3%と言われております。すなわち、日本人の2人に1人が生涯でがんになるわけです。そして、日本人の3人に1人はがんで亡くなっております。  統計によりますと、2016年ですけれども、新たに診断されたがんは99万5,131例であり、そのうち、男性が56万6,574例、女性は42万8,499例であります。2017年にがんで死亡した方は37万3,334人であり、そのうち、男性が22万398人、女性が15万2,936人であります。  女性の場合で見ますと、少し古くて2014年の罹患数ですけれども、多い部位の順には、1位が乳房、2位が大腸、3位が胃、4位が肺、5位が子宮となっております。すなわち、女性では乳がんがトップなのであります。  近年、がん患者の5年生存率というものがありますが、こちらは大きく改善をしておると聞いております。何よりも早期発見・早期治療が有効であると言われております。それは乳がんも同じことであります。  このことを踏まえまして、以下の質問をさせていただきます。  中項目1、乳がん検診につきまして。  細項目1、乳がんの相談に関する窓口は、彦根ではどこが行っているでしょうか。よろしくお願いいたします。 537 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 538 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 「乳がん検診を受けたいがどこに行けばよいかわからない」というご相談につきましては、本市健康推進課でお受けしております。また、乳がんの治療に関する相談につきましては、乳がん専門の医療機関や市立病院のがん相談支援センターをご紹介しております。 539 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 540 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  細項目2であります。  彦根市の乳がん検診はどのように行われているでしょうか。お願いいたします。 541 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 542 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 市町が実施する乳がん検診は、国・県が定めた「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」および「がん検診実施のための指針」に基づきまして実施しております。  乳がん検診の対象は40歳以上の女性で、2年に一度、問診および乳房エックス線検査を実施し、2名の医師による読影により総合判定を行っております。また、検査は、集団検診もしくは県内の医療機関で受けることができるようになっております。 543 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 544 ◯16番(小川吉則君) 再質問でございます。  40歳以上の方が対象ということでしたが、40歳以下の方が対象でないのはどういう理由でしょうか。お願いいたします。 545 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 546 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ちょっと詳しい資料を持ち合わせておりませんので正確かどうかがあれですけれども、40歳以上になりますと、よりがんの発症する確率が高くなるということで、40歳以上と定められているものと認識しております。 547 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 548 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  それでは、細項目3に移らせていただきます。  そのように乳がん検診を行われているわけですが、細項目3、彦根市の受診率はどのようになっているでしょうか。お願いいたします。 549 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 550 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市における乳がん検診の受診率は、平成30年度は13.8%、29年度は15.0%、28年度は15.6%となっております。 551 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 552 ◯16番(小川吉則君) 大変低いと思いますが、受診率の目標といいますのは、関係機関にお聞きしましたところ、職域での検査を含めた場合ですけれども、国では60%、彦根市さんの場合でも50%と聞いております。それに比べまして、一概に単純に比べられないのかもしれませんが、13.8%というのは大変低いように思います。  細項目4、目標達成のための取り組みはどうなっているのでしょうか。 553 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 554 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市における受診率向上に向けた取り組みといたしましては、一つ目に個別通知、二つ目に広報等による市民への啓発、三つ目に受診しやすい体制づくりに取り組んでおります。  個別通知につきましては、40歳の女性に対する無料クーポン券の配付および未受診者への再勧奨、乳がん検診の対象年齢に達する女性、2年前に乳がん検診を受診した方に通知をしております。また、通知の効果を高められるよう、通知物の内容については、国立がんセンターが勧めるナッジ理論の考えを用いて改善を図っているところでございます。  市民への啓発といたしましては、「広報ひこね」やホームページの掲載に加え、乳がん検診の受診を勧める勧奨チラシおよび自己触診の方法を記載したポケットティッシュを作成し、10月に実施する大型商業施設での検診時に配布しておりますほか、生命保健会社との連携による勧奨チラシの配布や、関係機関の窓口に置く等の啓発をしております。  受診しやすい体制づくりといたしましては、土曜日の集団検診や託児つき検診の実施、県内の指定医療機関での検診を実施しているところでございます。  今後、さらなる受診率の向上に向け、検診体制の整備および他機関との連携による啓発活動の充実に努めてまいりたいと考えております。 555 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 556 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。乳がんの早期発見・早期治療といいますものにつきましては、受診率の向上がぜひとも必要であると思いますので、よろしくお願いをしたいと思いますが、そのためには、先ほども言われましたように継続的な啓発活動というのが重要になってくると思います。  中項目2、ピンクリボン運動について。  乳がんの啓発運動にピンクリボン運動というものがございます。乳がんについての正しい知識を多くの人に知っていただき、その結果、乳がんから引き起こされる悲しみから1人でも多くの人を守る活動であります。1980年代のアメリカで始まり、乳がん患者の多い欧米で1990年代より急速な広がりを見せ始めました。  日本でも2003年から朝日新聞社が中心となって運営委員会を設立し、ピンクリボンフェスティバルが誕生しております。  彦根市におきましても、ピンクリボンひこね実行委員会の主催にて、毎年10月のピンクリボン月間においてビバシティでの催し物や彦根城ピンクライトアップが実施されております。ことしも10月4日に行われているとお聞きしています。  細項目1、彦根市の乳がんに関する啓発活動はどのようになっているでしょうか。 557 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。
    558 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市における乳がんに関する啓発の取り組みといたしましては、先ほどもご答弁させていただきましたように、「広報ひこね」やホームページの掲載に加えて、乳がん検診の受診を勧める勧奨チラシおよび自己触診の方法を記載したポケットティッシュを作成し、配布しております。また、乳がん検診の対象年齢である40歳に達する方に対して受診勧奨はがきを送付しております。  さらに、大型商業施設での啓発活動を初め、生命保険会社と連携し、勧奨チラシの配布や関係機関での窓口の設置等を行っております。 559 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 560 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  彦根市で乳がんの啓発運動にかかわっている団体に、ご存じでしょうが、ピンクリボンひこね実行委員会というものがあります。さきにも述べましたように、10月のピンクリボン月間の催し物等を行っております。7、8名の委員で月1回活動しているとお聞きしました。  細項目2であります。  市の啓発活動との協力関係はどのようになっているのでしょうか。お願いいたします。 561 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 562 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ピンクリボンひこね実行委員会との協力関係につきましては、平成30年度にピンクリボンひこね実行委員会が実施された講演会への協力を初め、同年10月からは、ピンクリボン月間に合わせて本市が実施する乳がん検診の啓発活動や彦根城のライトアプ、さらには、今年度は小・中学校でのがん教育の実施に向けた検討等、ともに協力して啓発に取り組んでいるところでございます。 563 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 564 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  このピンクリボンひこね実行委員会というものは実績がありまして、2018年には、皆様も覚えておられると思いますが、10月6日にビバシティにて清水健さんという方、元アナウンサーの方で、子どもさんが生まれて3カ月でしたかね、で奥さんを亡くされた方がいらっしゃいます。この方をお呼びしてトークライブを行いました。多くの方々が参加をして話を聞かれたそうです。  しかし、このピンクリボンひこね実行委員会、財政的な問題から、なかなか思うようなそういう大きな活動というのが行えないのが実情だそうです。現在、財政的な問題としましては、県の補助金があるそうで、県の補助金にてその活動費を捻出しているということでありました。  先ほどピンクリボンひこね実行委員会とは協力体制で啓発活動を行っている都おっしゃいましたが、細項目3です。ピンクリボンひこね実行委員会への彦根市の支援体制はどのようになっているのでしょうか。お願いいたします。 565 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 566 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 10月のピンクリボン月間に行う彦根城ライトアップの際の行政的な手続の支援や、本市のがん検診会場で行う啓発活動などについて支援を行っておるところでございます。 567 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 568 ◯16番(小川吉則君) このピンクリボンひこね実行委員会の財政的なものは、この県の補助金、年間数十万円とお聞きしました。あと、寄附で賄われているということであります。  彦根市とも連携をしてなかなか活発に啓発活動を行ってると思うのですが、再質問であります。市から財政的な支援をするお考え、もしくはそういう補助制度というものをお考えではないでしょうか。よろしくお願いいたします。 569 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 570 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまのご質問でございますけれども、本市といたしましては、現段階では県から補助等も出ておるということでございますので、現段階におきましては、彦根市として補助というのは考えておらないというところでございます。 571 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 572 ◯16番(小川吉則君) 半分重ねてお願いなんですが、活動を聞いておりますと、昨年はこのように外部から講師の方をお招きして大々的にしましたと。ただ、ことしは財政の問題でそれができず、持続的なことをしていると。確かに大きなイベントをやりますと、いっときに関心は集まります。ただ、それだけではだめで、継続的なものも必要だということですけれども、こういう活動が自由にできるように、ぜひとも彦根市さんの方でも何らかの援助を考えていただけるとありがたいと思います。  次にまいります。  NPO法人で乳房健康研究会というものが神奈川県にあります。社会に対しまして乳がんの啓発運動に関する事業を行い、乳がん死亡率低下に寄与することを目的に設立された団体であります。  その活動のために、乳がん検診・治療についての正しい知識を持ち、周りの方々に乳がん検診受診を勧め働きかけるピンクリボンアドバイザー制度というのを2013年度にスタートさせております。年1回試験を行い、合格すると、ピンクリボンアドバイザーとして活動を行っております。  失礼しました。その前に、一つ飛ばしておるかと思います。  先ほど触診ということが出ましたが、触診、セルフチェックですね、こちらの方の啓発活動は彦根市さんではどのようになっておりますでしょうか。よろしくお願いいたします。 573 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 574 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 議員ご指摘の乳がんは自己触診の重要性が言われており、「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」におきましては、乳がん検診を定期的に受診することだけではなく、乳がんの自己触診の方法やしこりに触れた場合の速やかな医療機関への受診等について普及啓発の務めるよう明記されております。  本市におきましても、これに基づき、がん検診の受診者へは自己触診のチラシを配付しております。また、自己触診の方法を記載したポケットティッシュを作成し、啓発活動や窓口、幼児健診等で配布しております。 575 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 576 ◯16番(小川吉則君) 患者の方が乳がんを発見したのはどのようなことかとお聞きしましたらば、このセルフチェックですね。触診で乳がんであることを発見した方が、実に全体の7割から8割の方々が自分で見つけたとお聞きしました。この検診も大切でありますが、同時にセルフチェックも大変重要になってくるというところであります。  そこで、先ほどのお話ですけれども、このピンクリボンアドバイザーというものであります。この神奈川の乳房健康研究会というものがピンクリボンアドバイザーというものを制定しておりますが、年1回試験があるそうです。これに合格をしますと、ピンクリボンアドバイザーとしていろいろな啓発活動を行うと聞いております。  このピンクリボンアドバイザーが2019年11月現在で滋賀県内には61名、そのうち、彦根市内には4名の方がいるとお聞きをいたしました。  先ほど40歳以上の方が検診の対象者だとお聞きしましたが、40代後半から50代の女性が一番患者が多いともお聞きをいたしました。そういう方々は育児、家事、そういうことに追われまして、そして、家族の健康を最優先にしまして、自分の健康といいますか、自分の検診というのはなかなか行きにくいと言うのです。ですから、「検診があります。来てください」と言いましても、なかなか自分のためにとは行きにくいのが実情だそうです。  そこで、あるお母さんがおっしゃっていたんですけれども、例えば少し対象年齢は若いんですが、乳幼児健診がございます。これは必ずお子さんがいるお母さんであれば健診に行かれます。そのついでにこのセルフチェックの方法を習っていただくということをすれば、わざわざではなくついでにということで、こういうものが広まるのではないかと言う方もいらっしゃいます。  まだ乳幼児健診の場合には20代、30代で、直接関係ないかもしれませんが、セルフチェックの感覚を覚えておいて、そして、常に毎月自分でチェックをすると、そういうものが大変大切だとお聞きしました。  細項目5であります。  ピンクリボンアドバイザーを活用したこういう触診(セルフチェック)の啓発というものは考えられないのでしょうか。 577 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 578 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ピンクリボンアドバイザーは、認定NPO法人乳房健康研究所が実施する認定試験に合格した方で、乳がんを正しく理解し、一人ひとりに寄り添う優しい社会に向けて活動することや、周りに乳がん検診を勧めて受診のきっかけをつくり、乳がんが見つかった場合は、その人の治療からその後の生活までトータルにサポートすることを目的としております。  乳房健康研究会では、ピンクリボンアドバイザーを講師に学校でのがん教育を広げる活動をされており、がん教育分野での活躍が期待されますが、乳がん検診や乳幼児健診の場での啓発につきましては、場所や時間の関係などから、ピンクリボンアドバイザーの活動が十分に行える場を提供することは難しいと考えております。  なお、乳がん検診時には乳房触診モデルとチラシを置いて啓発しておりますが、今後も効果的な啓発の方法について検討してまいりたいと考えております。 579 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 580 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。今私の申し上げたのは一つの方法であります。いろいろな方法を駆使して、とにかく受診率を上げる、もしくは自分で早く発見していただくというものが必要だと思いますので、いろいろなご検討をよろしくお願いしたいと思います。  また、もう一つには、やはりこういうお母さん方、自分からはなかなか行くきっかけがないのかもしれませんけれども、家族、身内の方から言われたらどうかと。例えば子どもさんから、「お母さん、今日学校でこんな勉強してきたよ。お母さんはどう?」と言われたら、「あ、そうか」と言って行く気になるかもしれないというお母さんもいました。  そこでお伺いします。細項目6番であります。  小学校・中学校での啓発活動はどのようになっているでしょうか。お願いいたします。 581 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 582 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 平成30年度につきましては、9月にピンクリボンひこね実行委員会から啓発活動のチラシ・ポスターの配布依頼を受け、7中学校に配布し、生徒を通じて保護者への周知に協力してまいりました。  また、今年度につきましては、5月に同実行委員会から依頼された「ピンクリボンひこねキャラバン~がん教育を広める活動~」のチラシを7中学校に配布いたしました。  さらに、12月に中央中学校で実施されるがん教育講演会の中で、ピンクリボンひこねの活動を広めるためのクリアファイルの贈呈を受け、7中学校全てのがん教育実施学年に配付を予定しております。 583 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 584 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。よろしくお願いをしたいと思います。  中項目3、がんサバイバーへの支援について。  このがんサバイバーというのは、がんにかかった患者さん、そして、広くはその家族をも含めて指すものだとお聞きをしました。他のがん患者同様、乳がん患者の場合も、病気の治療、また、その後の生活は大変なものがあると思っております。  細項目1番、乳がん患者への支援はどのようになっているでしょうか。お願いいたします。 585 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 586 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 彦根市立病院は地域がん診療連携拠点病院であり、がんの種類を問わず、院内外のがん患者さんやそのご家族の不安や悩み、疑問などに適切に対応するため、がん相談支援センターを設けています。  ここでは、緩和ケア認定看護師を初めがん専門のソーシャルワーカーなどが相談に応じています。  また、毎月がん患者さんやそのご家族同士が疑問や悩みを語りあうがん患者サロン「りらく彦根」を開催したり、治療と仕事の両立を支援する両立支援促進委員による就労相談会を行っています。  乳がん告知後は、乳がん看護認定看護師がかかわり、心理的不安や治療スケジュールの相談を受け、生活と治療が両立できるよう支援しています。  また、治療に伴う脱毛や乳房の喪失など、外見の変化による生活の質の低下に対応するアピアランスケア研修を受けた看護師が情報提供を行っています。  さらに、乳房切除後の患者さんには、形成外科と連携し、二次乳房再建術を、また、若年性乳がんの患者さんに対しては、滋賀がん・生殖医療ネットワークを利用して、妊娠・出産の希望を残せるような妊孕性温存に努めています。 587 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 588 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。乳がん患者の方の99%は女性であり、男性は1%と割合を聞いております。そして、先ほども言いましたが、40代後半から50代に患者が多いと聞きました。そうした女性患者は、家庭の中で家事や育児等、大変重要な役割を担っております。また、そうした患者本人だけではなく、家族全体への支援も必要かと思いますけれども、細項目2であります。  患者家族への支援はどのようになっているでしょうか。お願いいたします。 589 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 590 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) がん相談支援センターには、当院の患者さんだけではなく、家族の方も来院されます。相談の内容は、治療に関することや、これからの生活に関する不安、精神的苦痛が多くあります。そこで、がん専門相談員が傾聴し、不安を軽減するように努め、必要な情報提供を行い、支援しています。  外来患者家族への支援については、特にがん告知時に医師や看護師からの依頼により同席することで、話を聞き、告知直後の不安の軽減を図り、情報提供をしています。以降も治療経過を見て支援しています。  入院患者に対しては、がんに対する身体的・精神的苦痛を評価するシステムがあり、患者だけでなく家族の精神状況も評価しています。支援が必要と判断されたときには、話を聞くことで不安の軽減を図っています。 591 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 592 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  続きまして、細項目3であります。  治療終了後、その後再発防止に向けた取り組み、それはどのようになっておりますでしょうか。よろしくお願いいたします。 593 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 594 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 乳がん治療では、乳がんの性質と再発のリスクを予測する因子や患者さんの全身状態から、再発予防の薬物治療を行っています。  治療終了後の経過観察においては、胃がんなどの場合、通常は、術後5年経過観察しますが、乳がんの場合はゆっくり増殖する性質があり、術後5年たってから再発する場合が10%ほどあります。術後10年では再発リスクが低下することから、日本乳癌学会では、10年は経過観察するよう言われています。  さらに、10年経過後は、乳がん既往のない人と同様に、セルフチェック方法や検診受診を勧めています。  また、家族歴がある場合には、遺伝子検査もできることや家族への検診も促し、乳がんだけが疾患ではなく、生活習慣病や他のがん検診を勧め、何かあった場合の相談窓口があることを伝えています。 595 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 596 ◯16番(小川吉則君) 治療終了後5年というのはよく聞きましたが、乳がんの場合10年という長きにわたってということを初めてお聞きしました。ありがとうございました。  細項目4であります。  ただ、患者さんが不幸にして亡くなられた場合、残された遺族、先ほど言いました99%が女性であります。ということは、残される多くの方は男性、その家族ということになります。男性の場合、生活ですとかそういう支援もいろいろ必要になってくるかと思いますが、細項目4であります。残された遺族への支援はどのようになっているでしょうか。お願いいたします。 597 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 598 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 彦根市立病院においては、病院という性格上、ご存命中の支援が主な役割となります。病気の進行に伴い、在宅療養や入院中から家族での役割の変化が生じてきます。安心して治療に専念できるように、本人や家族の不安を聞きながら必要な社会資源を情報提供することが亡くられた後の支援につながっています。  例えば、親の介護に関すること、育児に関すること、障害を抱えた家族のことなど、それぞれの家庭の状況を確認しながら社会資源を活用し支援を行っています。  また、当院の緩和ケア病棟では、前年度に退院された遺族に対して遺族会を年1回開催しており、大切な人をがんで亡くした悲しいつらい気持ちを聞き、遺族が悲しみから立ち直るように支援しています。 599 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。
      〔16番(小川吉則君)登壇〕 600 ◯16番(小川吉則君) 再質問させていただきます。  特に男性ですね。配偶者を亡くされた男性、こちらの方への特別な支援というものは何かありますでしょうか。お願いいたします。 601 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 602 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 乳がんにより亡くなられた方のご遺族に限らず、ひとり親家庭に対する経済的な支援としまして、所得制限や適用要件、利用料の条件はあるんですけれども、児童扶養手当の支給や福祉医療費助成、それから、保育料や放課後児童クラブ利用料の軽減のほか、就学援助制度やお子さんの進学に必要な就学資金の貸し付け制度がございます。  男性の方が残られることが多いということですので、あまりこの部分には関係してこないんですけれども、本市では家庭児童相談室というものを設置しておりますので、そちらの方では、育児に関することを初め、家庭の持つさまざまな悩みや心配事につきまして相談を受け付け、必要に応じまして適切な制度につなげるなどしておりますので、残されたご遺族が安心して暮らせるように支援を行っていけるよう、努力しているところです。 603 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 604 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。再質問をさせていただきます。  男性の場合は仕事がありますので、比較的どちらかといいましたら経済的な問題はと。中には看護のために仕事をやめたという方もいらっしゃるかとお聞きしましたが、男性の場合はどちらかというと精神的なケアの方が大切ではないかと思います。女性よりも男性は精神的に弱く、配偶者を亡くすとその後がくっとくる方がいるともよくお聞きします。  再度お聞きします。男性に対する精神的なケアというものは何かお考えはありますでしょうか。お願いいたします。 605 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 606 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 精神的なとおっしゃっていただいたんですけれども、先ほど申し上げました家庭児童相談室の方で専門の相談員がおりますので、そちらの方で相談をしていただいて、お悩みになっていることをお話ししていただいて、少し気分を楽にしていただく。例えば子どもさんの送迎等に誰か人手が要る、助けていただきたいとかいうことですとファミリーサポートセンターにつなぐなどして、お話を聞いた上で、どういうところにつないでいくとその方が楽に日常を過ごしていただけるかということを考えながら支援していきたいということをしておりますので、もしそういう方がいらっしゃいましたら、相談に行くところがないではなくて、市の家庭児童相談室の方にちょっと行ってみたらどうだろうということでおっしゃっていただけるとありがたいです。 607 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 608 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。特に男性の場合は精神的なケアが大変大切だと私も思っておりますので、そういう方々がいらっしゃるということを気にとめておいていただきたいと思います。  次に移らせていただきます。  大項目2、外国人児童生徒の就学支援につきまして。  中項目1、日本語初期指導教室につきまして。  外国人技能実習制度等の拡充によりまして、多くの外国人の方々が来日しております。その中で家族を帯同する外国人も増え、外国人児童・生徒も増えてきていると聞いております。2019年9月末現在の彦根市での外国人人口は2,767人とお聞きしました。  細項目1です。  外国人児童・生徒数は何人いますでしょうか。 609 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 610 ◯教育長(西嶋良年君) 令和元年10月1日現在、彦根市立小・中学校に在籍する外国人児童・生徒数は、小学校79名、中学校30名です。 611 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 612 ◯16番(小川吉則君) 79名、30名ということで、109名の児童・生徒さんがいらっしゃるということですが、中には日本語をうまく話せない、または全く話せないという子どもさんもおられると思います。  細項目2であります。  日本語に対する援助が必要な外国人児童・生徒数は何人いらっしゃいますでしょうか。 613 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 614 ◯教育長(西嶋良年君) 令和元年10月1日現在、彦根市立小・中学校に在籍する児童・生徒のうち、日本語指導が必要な外国人児童・生徒数は、小学校66名、中学校18名で、合計84名となります。 615 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 616 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。109名中84名ということで、多いのか少ないのか、ただ単純に多いなと私は感じておりますが。  また、この外国籍の児童・生徒の方々というのは日本の義務教育の対象にならないとお聞きしています。何らかの事情で学校に行けてない外国人児童・生徒もいるということで、全国的に問題になっているとお聞きしております。  細項目3です。  彦根市での不就学児童・生徒数は何人いらっしゃいますでしょうか。 617 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 618 ◯教育長(西嶋良年君) 令和元年10月1日現在、本市に住民登録のある外国人児童・生徒のうち、いずれの学校にも在籍していない、いわゆる不就学の児童・生徒はおりません。 619 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 620 ◯16番(小川吉則君) 再質問であります。  今はいらっしゃらないということでありますが、今、住民票でということで、万が一住民票に漏れている方もしくは今後こういう不就学の児童・生徒さんが出てきた場合にはどのような対応をされますでしょうか。 621 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 622 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  そのような情報が学校または教育委員会の方にあった場合につきましては、教育委員会の方から職員が訪問をさせていただきまして状況について確認をさせていただき、就学をさせていただくようお話をするということで対応したいと思っております。 623 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 624 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。  細項目4にまいります。  細項目2で日本語の援助が必要な外国人児童・生徒の方々が84名いらっしゃるということでしたが、この児童・生徒に対する支援は現在どのようなことになっていますでしょうか。お願いいたします。 625 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 626 ◯教育長(西嶋良年君) 日本語指導が必要な児童・生徒に対しまして、県事業の活用と市単独事業により支援を行っております。  まず、県事業の活用としましては、三つの事業を実施しております。  一つ目が、外国人児童生徒等日本語指導対応加配事業でございますが、これは、外国人児童・生徒が多数在籍しています学校に日本語指導を行う教員が県から配置をされ、日本語指導に当たるという事業でございます。  次に、日本語指導に係る非常勤講師の派遣事業でございますが、これは日本語指導が必要な児童・生徒が2名以上在籍する学校において非常勤講師が派遣をされまして、一人ひとりの状況に応じた日本語指導を行うというものでございます。  さらに、いきいきサポート支援事業でございますが、こちらは、中国語、スペイン語の県の支援員が学校に派遣をされまして、学習支援や保護者宛て文書の翻訳支援など、母語による支援を行うものでございます。  今申しました三つの県事業とあわせまして、市の事業を二つ実施しております。  まず一つ目が、日本語指導支援員派遣事業でございまして、こちらは県事業の活用では対応できない学校に支援員を派遣しまして、一人ひとり子どもたちの状況に応じた日本語指導を行っております。  二つ目が、外国人児童生徒支援員派遣事業でございまして、こちらは、タガログ語、ポルトガル語に対応できる支援員を支援の必要な学校に派遣しまして、学校での生活や学習に関する相談や教職員と保護者との意思疎通を図るための支援を行っているものでございます。 627 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 628 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  ただいま個別に学校に指導員を派遣してということでお聞きしましたが、日本語の学校生活を送ることが難しい外国人児童・生徒に対しまして、3カ月間集中的に初期の日本語教育や小・中学校への適応指導を行い、児童・生徒の小・中学校での学校生活を円滑に進め、早期の適応を図ることを目的に設置をします日本語初期指導教室というものが全国で設置されているとお聞きしています。  滋賀県下でも、湖南市のさくら教室、東近江市のいろは、甲賀市のかわせみ教室が、それぞれ日本語初期指導教室というものがあります。いずれも見てみますと、市内の小学校の1カ所に教室を設けて開設して指導に当たっているというところであります。さくら教室は定員30名、いろはは定員10名、かわせみ教室が定員10名とお聞きしております。  集中的に実施することで、よりスムーズに学校生活に溶け込んでいくことができるのではないかと考えられますが、細項目5であります。彦根市で日本語初期指導教室を実施してない理由はいかがでしょうか。よろしくお願いいたします。 629 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 630 ◯教育長(西嶋良年君) 本市全体の日本語指導が必要な児童・生徒数は増加傾向にはありますが、日本語初期指導教室が開設をされております県内3市と比べますと、まだまだ少ない状態だと認識しております。  また、本市の各校における外国人児童・生徒は、市内各校に分散をして在籍している傾向が見られます。日本語初期指導教室を開設し、児童・生徒が教室へ通級するには、登下校における保護者の送迎の負担が大きくなると考えております。  以上の理由から、本市では日本語初期指導教室を開設はしていないということでございます。 631 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 632 ◯16番(小川吉則君) 再度になるような気もしますが、細項目6であります。  それでは、彦根市さんでは日本語初期指導教室の導入の今後の予定はございませんでしょうか。 633 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 634 ◯教育長(西嶋良年君) 本市での日本語初期指導教室の導入につきましては、今後、日本語指導が必要な児童・生徒数の推移と各校における日本語初期指導の必要な児童・生徒の状況等を総合的に判断して検討してまいりたいと考えております。 635 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 636 ◯16番(小川吉則君) 再質問になります。  それでは、今後も外国人労働者の数はますます増えていくと思われます。それに伴って、外国人児童・生徒の数も増えていくことでしょう。確かに教育長おっしゃられますように、湖南市、東近江市、甲賀市、県のデータによりますと、いずれも日本語の指導の必要な児童・生徒が100名以上と。彦根市はたしか50名以上になっておりました。ちょうど84名ということで。  この対象の方が多い市が3市入っているということですが、それでは、今後、彦根市でも対象児童・生徒が増加した場合、こういう日本語初期指導教室というものを開設する可能性はあると考えてよろしいのでしょうか。 637 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 638 ◯教育長(西嶋良年君) 議員がおっしゃいましたように、県内で初期指導教室が開設をされている市の日本語指導が必要な児童・生徒数を見ますと、200名を超えているという状況でございます。これに対しまして、本市では現在84名ということでございます。  また、初来日をして彦根に住まわれるという保護者の方の子どもさんがおられる場合は、日本語の学習の方が非常に苦労されるという状況も想定されますので、初来日をされる子弟が増えてくるような状況がございましたら、日本語初期指導教室の設置について考えていかなくてはいけないと考えております。 639 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 640 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。  日本国籍であれ、外国籍であれ、全ての児童・生徒が就学の機会が正しく与えられて学校生活を楽しく有意義に過ごせるように支援していくことが大変大切だと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。  それでは、以上をもちまして私の質問を終わります。ありがとうございました。 641 ◯副議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午後3時09分休憩            午後3時24分再開 642 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  20番黒澤茂樹さん。黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 643 ◯20番(黒澤茂樹君) 今回、大きく2点質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  大項目1、障害のある児童・生徒等への対応について。  中項目も同じです。  彦根市教育行政方針の中では、児童・生徒個々に応じたきめ細やかな教育・啓発活動および特別支援教育を積極的に展開していくとともに云々とされております。
     また、文部科学省の障害者活躍推進プラン2『発達障害等のある子供達の学びを支える~共生に向けた「学び」の質の向上プラン~』では、教育分野においては、1人も置き去りにしない教育の実現が求められているとされています。  このことに関して、本市における障害、特に発達障害等のある児童・生徒等への対応についてお伺いいたします。  細項目1、全児童・生徒に対する本市の直近の障害のある児童・生徒の割合は何%かお示しください。 644 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 645 ◯教育長(西嶋良年君) 障害のある児童・生徒は、各校の特別支援学級に在籍する場合と通常の学級に在籍する場合がございます。それらを合わせた割合は、令和元年9月1日現在、小学校では12.3%、中学校では10.2%でございます。 646 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 647 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  次に、少子化により、本市においても義務教育段階の児童・生徒数は年々減少すると思われますが、細項目2、5年後および10年後の本市の児童・生徒数は現在より何%減ると予想されているか、お伺いいたします。 648 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 649 ◯教育長(西嶋良年君) 日本の地域別将来推計人口によりますと、2020年度に比較し、2025年度は、小学校では3.1%、中学校では4.2%減少するという予想でございます。同様に、2030年度は、小学校で7.5%、中学校では7.1%減少するという予想でございます。 650 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 651 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。  それでは、次に、文部科学省の資料を見ますと、今後、通級指導を受ける児童・生徒数、特別支援学級に在籍する児童・生徒数は増加する見込みといった内容が記載されていますが、細項目3、本市では、特別支援教育や通級指導を受ける児童・生徒数はどのように変化する見込みと考えておられるか、お伺いをいたします。 652 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 653 ◯教育長(西嶋良年君) 最初に答弁させていただきました障害のある児童・生徒数の割合についてでございますが、この10年で、小学校では9.3%から12.3%へと増加をし、中学校では7.1%から10.2%へと増加をしております。  また、通級指導を受ける児童・生徒数は、平成26年度は82名でしたが、令和元年度は148名となっております。この5年間で約1.8倍に増えております。  この10年は、保護者や教員の特別支援教育に対する認識が高まり、障害のある児童・生徒数、通級指導を受ける児童・生徒数ともに急増した時期であります。  これらのことから、さきに示した数値をもって、5年後、10年後の見込みを予測しお示しすることは困難でありますが、緩やかには増加するものと考えております。 654 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 655 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  数が増えてくるということで、今後、今の見込みに関しまして、出てくると想定される課題およびその解決策をお伺いいたします。 656 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 657 ◯教育長(西嶋良年君) 特別支援教育は、障害のある子どもと障害のない子どもがともに学ぶインクルーシブ教育への過渡期にございまして、医療的ケアが必要な児童が地元の学校に在籍するなど、小・中学校の特別支援学級に在籍する児童・生徒の障害の状態が、重度・重複化、多様化しております。  そのため、適切な指導・支援が行われるよう、特別支援学校や福祉部局との連携などの体制整備や、直接指導に当たる教員の専門性の向上などが課題となっております。  また、通常の学級に在籍しております障害の程度が比較的軽い児童・生徒に対して、主として各教科等の指導を通常の学級で行いながら、当該児童・生徒の障害の状況等に応じた特別の指導を特別の場で行います通級指導教室を、今年度、小学校4校、中学校2校の計6校に設置しております。しかしながら、本市の通級指導教室利用児童・生徒数は年々増加しておりまして、1人当たりの指導時間数が限られ、また、効果的な指導が難しい場合が出てきているということが課題となっております。  これらの課題解決に向けて、医療や福祉、特別支援学校などの関係機関と密接に連携をし、障害のある児童・生徒のニーズに応じた適切な指導および支援を行っていくこと、および、県や市主催の研修や各校における校内研修、大学への研修派遣、特別支援学校教諭免許状取得の奨励などで、教員の特別支援教育に対する専門性の向上を進めているところでございます。  通級指導教室については、必要な支援が受けられるよう、今後も、必要な児童・生徒数の推移を把握しながら、通級指導教室を増設していくよう県に要望してまいりたいと考えております。 658 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 659 ◯20番(黒澤茂樹君) ただいま数が増えてくるということで、細項目5ですが、特別支援教育に関する専門的な知見を有していない教師が担当せざるを得ない状況は発生しないのかお伺いいたします。 660 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 661 ◯教育長(西嶋良年君) 現行の制度では、小学校や中学校の教員免許状を保有していれば、特別支援学級担任や通級指導教室担当となることが可能となっております。  新しく特別支援学級や通級指導教室を担当することになる教員には、県が主催します特別支援学級新担任研修や通級指導教室新担当研修を受講したり、校内で経験豊かな教員から専門的な知識・技能等を受け継いだりすることで、教員の特別支援教育に対する専門的な知見を深め、効果的な指導・支援となるように進めているところでございます。 662 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 663 ◯20番(黒澤茂樹君) ただいま答えもいただいたようなんですが、現在そのような状況は発生していないのか。もし既に生じているとしたら、どのような体制のもとで対応されているのかお伺いをいたします。 664 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 665 ◯教育長(西嶋良年君) 特別支援教育に関する知識を持った教員を配置しているところではございますが、さらに力量を高めるために、経験豊富な教員から専門的な知識・技能を受け継いだり、校内研究や学年会などの機会を捉えまして、児童・生徒の状況や指導方法などについて交流をしたりしています。また、必要に応じて特別支援教育の専門家の派遣を受けて助言を得たり、校内委員会を開いて協議をするなどして、組織として指導方針を定めて対応をしているところでございます。 666 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 667 ◯20番(黒澤茂樹君) 一つ再質問をさせていただきます。  経験豊富な教師、専門家の派遣というお話がありましたが、やはり各学校に核となる専門的な知見を持った教師が必要だと思うんですけれども、今後そういった人材はしっかり確保できるのかお伺いしたいと思います。 668 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 669 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  各校において、次年度の見通しのもとで校内体制をどう組んでいくかということを各校長において計画しているところでございます。  そのヒアリングを受けて、学校の特別支援教育を担当する教員の配置が必要と判断しましたら、年度末の人事異動において適切な教員の配置に努めるということで対応をしているところでございます。 670 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 671 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。どうぞしっかりと対応をお願いしたいと思います。  次、細項目7ですが、これもちょっと既にお答えいただいたような感じもするんですが、教師の指導の質を高めることが必要であると思いますが、その方策はどのように考えておられるのかお伺いをいたします。 672 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 673 ◯教育長(西嶋良年君) これまでの答弁と重なるところもございますが、県や市主催の研修や各校における校内研修、校内で経験豊かな教員から専門的な知識・技能を受け継いだりすることなどを通しまして、教員の特別支援教育に対する知見を広め、教育の質の向上を進めているところでございます。  また、大学への研修派遣や特別支援学校教諭の免許状の取得促進、民間主催の研修会や自主的な研究会への参加、国家資格の公認心理師や民間資格の特別支援教育士の資格取得の奨励など、専門性が高められるように取り組んでいるところでございます。 674 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 675 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございました。  それでは、続きまして、障害のある児童・生徒等への対応については、平成30年5月24日付の文部科学省初等中等教育局長と厚生労働省社会・援護局障害保険福祉部長の連名で出されました「教育と福祉の一層の連携等の推進について(通知)」の中にもありますように、教育だけでなく、福祉との連携が重要であります。  この通知の中には、相互理解の促進や保護者も含めた情報共有の必要性について記載があり、平成28年の発達障害者支援法の一部を改正する法律には、「個々の発達障害者の性別、年齢、障害の状態及び生活の実態に応じて、かつ、医療、保健、福祉、教育、労働等に関する業務を行う関係機関及び民間団体相互の緊密な連携の下に、その意思決定の支援に配慮しつつ、切れ目なく行わなければならない」とされています。  それでは、細項目8、本市におけます教育委員会と福祉部局は、通知や法律に基づきどのように連携されているのかお伺いをお願いします。 676 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 677 ◯教育長(西嶋良年君) 「教育と福祉の一層の連携等の推進について」の通知では、教育委員会と福祉部局の双方の垣根を排除し、就学前から学齢期、社会参加まで切れ目なく支援していく体制を整備することが重要であるとされております。  福祉部局との連携は不可欠であると認識しておりまして、また、改正発達障害者支援法の趣旨に沿った対応の具現化に努めています。  具体的には、子ども未来部の担当者と連携をして、特別な支援が必要な幼児・児童・生徒の情報を把握したり、特別支援学級・特別支援学校への就学に関する相談やケース会議に参加をしていただいたりしています。また、医療機関と連携することで、服薬治療や訓練、子どもの見立てに基づいた効果的な指導・支援につなげるよう努めています。 678 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 679 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問いたします。  今回、子ども未来部ということでございまして、発達支援センターとの連携も必要であると思いますけれども、発達支援センターの方ではどんなふうになっているでしょうか。 680 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 681 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 発達支援センターにおきましても、年々相談の件数は増えております。就学前から相談に乗っているケースにつきましては、就学のときにしっかりと連携をする、また、中学校や小学校の方から連絡を受けたときにも、担任の先生等を交えて一緒にどう対応していくかということを考えておりますので、しっかりと連携をさせていただいております。 682 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 683 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  次に、細項目9ですが、日々忙しい状況にあります学校の教職員等へ障害のある子どもに係る福祉制度の周知は十分にできているのかお伺いをいたします。 684 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 685 ◯教育長(西嶋良年君) 各学校には相談窓口となる特別支援教育コーディネーターを配置しており、福祉部局を初めとする関係機関との連絡調整等の役割を担っております。毎年4月に実施する特別支援教育コーディネーター研修会においては、相談等が受けられる福祉部局の機関などの情報をお知らせするようにしています。  また、個別のケース会議では、必要に応じて受けられる福祉制度などについて福祉部局の担当者から説明があります。今後も、機会を捉えて福祉制度の周知に努めてまいります。 686 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 687 ◯20番(黒澤茂樹君) 細項目10につきましては、今お答えいただきましたので、割愛をさせていただきます。  次に、保護者支援を推進するための方策についてですが、障害のある児童・生徒を持つ保護者にとっては、日々子どもを指導していただいている教師に対し引け目も感じておられる方もあり、もっとこうしてほしいとか、そこは少し先生の考え方はどうなのといったことが言いにくい状況もあるようです。  このような場合、細項目11、保護者支援のための相談の窓口もしっかりと整備する必要があると思いますが、本市ではどのような対応となっているかお伺いをいたします。 688 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 689 ◯教育長(西嶋良年君) 学校では、特別支援教育コーディネーターを配置し、担任や特別支援教育コーディネーターが保護者の相談を受け、場合によっては校内委員会に諮って対応を協議しております。また、教育委員会では、保護者や学校からの申し出に応じて巡回相談員を派遣し、特別支援にかかわる相談に対し助言やアドバイスを行っております。平成30年度から開設されました市の発達支援センターでは、発達についての本人や保護者からの相談を受け付けております。 690 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 691 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。  それでは、次に、さきの通知では、周囲に子育てに関する悩み等を話す人がおらず、障害のある子どもの保護者が孤立感・疎外感を感じてしまい、家に引きこもってしまう場合があるとの記載もありました。  細項目12、本市ではこのようなことはあるのでしょうか。もしあるとすれば、どのように対応されているのかお伺いいたします。 692 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 693 ◯教育長(西嶋良年君) 議員ご指摘の状況に類似したケースはございます。  保護者が子育てに悩みを抱えておられ、家に引きこもってしまうような状況にまでなりますと、学校でも子どもに不登校傾向など、学校不適応の状況となることがございます。そのような場合には、ケース会議を開くなどして、子どもの支援とともに保護者の支援についても関係部局で協議し、役割を分担しながら対応しているところでございます。  また、こうした保護者の悩みにつきましては、学校の教員が聞くこともございますが、場合によっては、市の発達支援センターが実施する相談や県の保健所が実施しているひきこもり相談、また、心療内科等に相談するよう勧めているところでございます。 694 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 695 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  それでは、細項目13、保護者同士の交流の促進や、場を設けることが必要であるとされていますけれども、本市の対応についてお伺いをいたします。 696 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
    697 ◯教育長(西嶋良年君) 学校では、特別支援学級や通級指導教室の保護者会を開いて、保護者同士が交流できる場を設けるようにしています。  また、発達支援センターでは、療育教室を卒園した子どもの保護者が参加して交流する場を設けています。同じような経験や悩みを持つ保護者がそれぞれの考えを話し合ったり、大学生・専門学校生の保護者に子育ての体験を話していただき、アドバイスをもらうということもあります。  学校、発達支援センターともに、障害のある子どもを持つ保護者が悩みを打ち明けたり共感をして、子育てに前向きに取り組む機会となっているのではないかと考えております。 698 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 699 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  今回は児童・生徒数の将来見込みを初め、障害のある児童・生徒等への対応について、その概要のみをお伺いいたしましたけれども、今後、進級、学年が上がったときとか、小学校から中学校への進学、また、中学校から高校への進学時の対応、また、教室内での課題、保護者の持つ悩みなど、より具体的な内容についてまた今後質問させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。  続きまして、大項目2、市政運営についてです。  中項目1、市長公約についてです。  市長は、「全国一の福祉モデル都市へ」を旗印に、強い彦根をつくるため10の約束を掲げて当選され、既に約6年が経過いたしました。この間さまざまな取り組みはされていましたが、目に見える形で約束を実現に向けた結果が出ていないように思います。  そこで、細項目1、市長は現在の彦根市の都市としての活躍をどのように認識しておられるのかお伺いをいたします。 700 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 701 ◯市長(大久保 貴君) 黒澤議員のお尋ねにお答え申し上げます。  本市は、彦根城を初め佐和山、荒神山、稲部遺跡など多くの歴史・文化資産があり、全国各地からも多くの観光客にお越しいただいている状況でございます。  また、知の拠点であります滋賀大学、滋賀県立大学、聖泉大学、さらには、ミシガン州立大学連合日本センターが立地しており、多くの学生が集うまちでもあります。  さらに、大手企業が多数立地しているほか、地場産業、農林水産業、観光産業など多くの地域資源をバランスよく活用できるまちでありますことが、本市の都市としての活力であると認識をしております。 702 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 703 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  それでは、再質問させていただきます。  今ほど多くの活力を出していただきましたけれども、それを具体的にどんなふうに彦根市の活性化のためにご利用されているのか、お伺いをいたします。 704 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 705 ◯市長(大久保 貴君) ちょっと長く演説になってしまうかわかりませんが、現在、私どもは、まず、産業振興の分野でございますと、今申しました多くの大手企業が立地をしている、工場が立地している状況も踏まえまして、議員もよくご存じのように、企業に対するインセンティブを数多く提供させていただいて、過去5年間で350億円程度の追加の設備投資をいただいたという状況がございます。  また、地場産業につきましても、3地場産業、仏壇、バルブ、ファンデーション、これらに特化しまして特に支援に力を入れてきたというところでございます。  観光分野におきましては、今定例会でもいろいろとご議論いただいておりますが、観光振興計画をつくりまして、新たにこれまでいろいろとイベントツーリズムを通じて城山入山者を増加させるべく努力をしてまいりました。  それに加えまして、さらに外国人誘客をそこに上乗せするという形で90万人の目標を掲げ、今取り組みを進めているところでございます。その一環としまして、ホストタウンや世界遺産登録、あるいはワールドマスターズゲームズ、各種の施策に取り組んでいるというところでございます。  さらに、大学に関しましては、おかげさまで滋賀大学のデータサイエンス学部が開学をし、これから大学院が設置をされて、いよいよこの知の拠点としてスタートアップ企業の育成に進んでまいります。  こうしたことから、とにかくこの日本の地理的中心であるということも生かしながら、この地方創生の時代、人口減少に歯止めをかけて交流人口を拡大していくということについて、大変いい素材が並んでいると考えておりまして、それらを生かして強い彦根をつくってまいりたいと考えております。 706 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 707 ◯20番(黒澤茂樹君) それでは、続きまして、市長はいろんな場で強い彦根のまちをつくるとおっしゃいますが、そもそも市長の考える「強い彦根」とは何かお伺いをいたします。 708 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 709 ◯市長(大久保 貴君) 私が公約に掲げました「強い彦根」とは、堅実でしなやかなまちでありまして、子どもから高齢者まで全ての市民が安心安全に生活できる豊かで魅力あるまちと考えております。それが全国一の福祉モデル都市を目指している源泉であると思っております。  強い彦根をつくるためには、「子どもたちの未来を創る」、「女性が輝くまちを創る」、「シニア世代の活躍の場を創る」などの10の約束を実現すべく、施策や事業を勧めているというところでございます。 710 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 711 ◯20番(黒澤茂樹君) 先ほどいろんな活力の源もお話しいただきまして、今、「強い彦根」の内容もお話しいただきましたけれども、それがあまり活用できてないと私は個人的には思います。もっとよい源があれば、それをもっと有効に活用すべきであると。そうしないとなかなか強い彦根はできないなと思うんですが。  今おっしゃいましたけれども、他市と比べてどこがどのように強いのか、どう違うのか、少し具体的に教えてもらえますでしょうか。 712 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 713 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどの繰り返しの答弁になってしまうので簡潔に述べさせていただくとすると、この地域において、いろんな産業であり観光資源であり知の拠点であり、そうしたものがバランスよくコンパクトにまとまってきているというところであります。  滋賀県もいよいよ人口減少時期に差しかかっておりますが、おかげさまで彦根地域は人口が維持され、少しずつ増えている状況にあります。この内容もいろいろ分析をしなければならないとは思いますが、そうしたものが生かされていると私自身は思っておりますし、これをさらに、どうしても人口減少社会になってまいりますので、交流人口の拡大ということについてこれから目を向けて進んでいかなきゃならないと考えております。  彦根以北は人口減少が顕在化してきてございまして、大変厳しい状況にある中で、彦根が何とか踏みとどまって、この圏域での活力を維持してまいりたい、また、それを伸ばしていきたいと思っております。 714 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 715 ◯20番(黒澤茂樹君) もう一度だけお聞きしますけれども、彦根のいろんな資源をどう活用するのか、それだけお伺いできますでしょうか。 716 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 717 ◯市長(大久保 貴君) たくさんございますので、観光に特化して仮に申し上げるとするならば、彦根城の世界遺産登録をなし得ること、あるいは荒神山に新たなスポットを当てていくこと、そして、稲部遺跡も発見されまして、これは整備にちょっと時間がかかりますが、そうした地域地域の特性をより具体的に発信していくことによって、観光誘客を増加させていきたい、交流人口を拡大していきたいということを考えているところでございます。 718 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 719 ◯20番(黒澤茂樹君) いろいろお答えいただきましたが、あまりわかりませんけど、次のこともありますので、ちょっと次の質問に入らせていただきます。  その認識のもとに課題とか問題が山積する中、市長の旗印であります全国一の福祉モデル都市の早期実現に向け、具体的に何がどう進んでいるのかお伺いしたいと思います。 720 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 721 ◯市長(大久保 貴君) 全国一の福祉モデル都市の早期実現に向けてということで、福祉分野における四つの公約を掲げ取り組んでまいりました。  一つ目は、「子どもたちの未来を創る」ということでありまして、子ども・若者総合相談窓口の設置、また、子どもの居場所づくり等への支援、保育所の待機児童解消を図るため民間保育所の施設整備等を実施してまいりました。また、今年度、病児・病後児保育に係る専用棟を増築したところでございます。  二つ目の「シニア世代の活躍の場を創る」におきましては、シニアサポーターズクラブの創設を初め、老人福祉センターにおける楽しみながら学び交流ができる生涯学習講座等への支援を広げるとともに、老人クラブ等への活動助成を行っております。  三つ目の「安心して暮らせる福祉のまちを創る」におきましては、糖尿病等の生活習慣病予防とのかかわりが深い歯科口腔ケアを推進するために、歯科健診の受診料助成を行っているところでございます。  四つ目の「人と人とが支え合う絆のまちを創る」におきましては、住民同士が互いに支え合い助け合う互助を中心に地域力を醸成していくことが重要でありますために、地域におけるサロン活動や高齢者等への見守り合い活動の支援などにつきまして、社会福祉協議会等と連携をしながら進めてまいっております。  今後とも、本市の人口構成や地域福祉を取り巻く状況を踏まえまして、状況に応じて効果的な事業を実施しながら、福祉モデル都市の実現に向けて福祉施策の充実に取り組んでまいりたいと考えております。 722 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 723 ◯20番(黒澤茂樹君) いろいろお話しいただきましたけれども、「シニア世代の活躍の場を創る」という話もありましたが、老人クラブへの補助も減りますし、おっしゃっていることと逆と違うかなと思います。  そういうことで、世界経済は非常に縮小傾向、ご存じだと思いますけれども、日本企業もそのあおりを受けまして収益が減少する中、市税で大きな割合を占めます法人市民税も減収することは目に見えています。(仮称)新市民体育センターの建設であるとか庁舎耐震化工事、新ごみ処理施設整備など、今後、多額の予算が必要となる中、平成30年度の経常収支比率が90%をはるかに超えて、財政の硬直化は顕著となっています。市長の公約も全てが達成できるとは到底思えません。  そこで、細項目4、市長が達成できていない、達成できそうにない、断念すると考えている公約は何かお伺いをいたします。 724 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 725 ◯市長(大久保 貴君) 任期はまだ終わっていませんので、まだ頑張っていこうと思っておりますが、現在のところ、公約である10の約束には61項目をお示しして、毎年進捗状況を管理いたしておりますが、そのうち実現がなかなか難しいのではないかと思われるような項目は、私自身まだこれから何とか可能性を見出していきたいとは思っておりますが、バーベキュー場、これはなかなか難しいなと。グラウンドゴルフ場の整備につきましては、福満公園の整備事業の中で実現が可能ではないかなと思っております。  また、図書館整備基本計画に基づいて図書館整備に関して歩みを進めていきたいと考えておりますが、これも何とかめどを立てることはできないかなと頑張っていきたいと思っております。  いろいろございますが、他の施策との関係もありまして、困難な部分がないわけではありませんが、まだ1年余ございますので、何とか目に見える形ができるように最善の努力してまいりたいと考えております。 726 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 727 ◯20番(黒澤茂樹君) 「全国一の福祉モデル都市」、「強い彦根を創るための10の約束」とありますけど、今おっしゃったことが、バーベキューとかあんまり大した話ではないかなと思いますけれども。本来は、もっとこちらの書いた内容をしっかりするのが本来の仕事かなと思うんですが。どう考えても、あと任期の間でやっぱりこれはできない、断念しないといけないというものがあると思うんですよ。今の予算でも廃止であったり延伸とかされているんですから、そういったことを含めてもう一度、これは無理かなと思われるのがあれば教えていただきたいと思います。 728 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 729 ◯市長(大久保 貴君) まだ任期が途中でございますので、早々に断念するということは今申し上げる時期ではないと思っております。 730 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 731 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。それでは、公約未達成の場合、そのときはどんな責任のとり方をされるのか、またお伺いをしたいと思います。  それでは、私はこのままでは強い彦根どころか、彦根はどんどん弱くなっていくのではないかと危惧しています。市長は残りの任期で何を行い、そのための来年度予算はどのように編成するのかお伺いをいたします。 732 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 733 ◯市長(大久保 貴君) 令和2年度以降に取り組みます具体的な事業につきましては、現在予算編成中でございますので、現時点でお答えすることはできませんが、本市の財政状況の見通しは、社会保障関係費の増加や急速に進展しております少子高齢化社会に対応するため、昨年度に引き続き早急な財政体質の改善が必要であると考えております。こうしたことから、次年度の予算編成におきましても、引き続き、予算枠配分方式を採用しまして予算編成に取り組んでいるところでございます。  現在、財政課による各課の事業内容のヒアリング中ではございますが、限られた財源の中で市政全体で最適化、効率化が図られますように取り組んでまいりたいと考えております。 734 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 735 ◯20番(黒澤茂樹君) 何遍も申し上げますけど、財政が非常に厳しいということはわかっておりますので、そのために市長自身が取捨選択をしなければいけないのかなと私は思います。  次へいきます。  市長は、国スポや(仮称)新市民体育センター整備は将来に向けた投資であるとおっしゃいますし、交流人口を増やすともおっしゃいます。しかしながら、日本の総人口が確実に減っていく中で、本市だけがその流れに抵抗するのは不可能でございます。少子高齢化は確実に進みます。  これらの事実を受け入れて、細項目6ですが、今のこの投資は、将来の彦根市民の生活の質の維持・向上にどのように資するための投資であるのか、お伺いをいたします。 736 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 737 ◯市長(大久保 貴君) 自治体の責務としまして、住民の福祉の向上を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を担うと認識をしております。  大変厳しい財政状況ではありますが、公約に掲げております取り組みや本市が実施をいたします大型の投資的事業を含む各事業は、市民の安心・安全を守り、市民サービスの向上に資する有益なものであると確信をしております。また、これらの事業は、本市の将来のまちづくりに寄与し、市民の福祉の増進につながるものであると。  現在の投資は、交流人口を増加させ、市民の経済の進展を促していくというものでありますので、その軸をぜひご理解いただいて、市民の皆さんに中長期的にご安心いただけるような地域経済の発展を図っていきたいと思っております。 738 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 739 ◯20番(黒澤茂樹君) 再度質問させていただきます。  交流人口の増加という話ですけれども、どう考えても人は減ってくるのに、交流人口はそんな簡単に増えるものではないと思いますし、地域の振興のためというお話ですが、具体的にどうなれば地域が振興したと言えるのか、何をもって常ににぎわうと言えるのか、その内容をもう少しお伺いしたいと思います。 740 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 741 ◯市長(大久保 貴君) 議員はよくご存じの上でお答えをあえてさせていただきますが、交流人口、観光客の皆さんが例えば80人おいでになったら市民1人の経済効果があると、そんな試算がございます。宿泊をいただいたならば10人に1人と、そんな試算があるわけでありますので、国内の自治体こぞって観光振興策、地方創生策を今取り組んでいるところでございます。  ご指摘のように、日本の総人口は徐々に減っていくという見通しにあるわけでありますが、他方で世界の人口は今爆発的に伸びていっているわけであります。しかも、お隣の中国では富裕層の皆さんが日本の総人口よりも多いと言われております。あるいは、インドネシアやその他の国々もそうした富裕層の人口も増えている。現在ベトナムの方々が随分日本の、このあたりにもお住まいでございますが、タイの観光客の方も増えているという認識であります。台湾にも伺って観光キャンペーンもさせていただいてきておりますが、そうした大きなマーケットというのがすぐそばにあるわけでありますので、そうしたところにしっかり目を向けて、世界遺産登録というのもその一環の一つでございます。  商工会議所の一部の試算でありますと、世界遺産登録がなし得た場合には、彦根城の入山者が200万人を超えるという試算もあります。これは大きな経済効果になります。そうしたこと、目的に向かって一歩一歩、関係各位のご協力を得ながら進んでまいりたいと考えております。 742 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 743 ◯20番(黒澤茂樹君) 確かにたくさんの、国内の人口は減りますけれども、競争に勝たないといけないと思います、私も。競争に勝つためには、彦根には非常にたくさんの有効な施設がありますが、全く使われてないものもたくさんあります。もし何でしたら、例えば木俣屋敷であるとかお浜御殿であるとか、もったいないと思いますね。ああいうのをしっかり使って、もっと海外の方を呼び寄せれば、1泊10万円でも100万円でも泊まられる方はいらっしゃると思いますので、その辺のことをしっかり市長がリーダーシップを持って関係部署に指示するべきだと私は思います。
     それでは、まだ次もたくさんありますので、次へ入らせていただきます。  中項目2、市政の運営の手法についてお伺いをいたします。  補正予算で新たな特別顧問の招聘について予算計上されております。昨日、北川議員の質問もありましたが、少し視点も違うので、通告どおり質問いたします。  まず、細項目1、特別顧問とは何かお伺いをいたします。 744 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 745 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 特別顧問につきましては、地方公務員法第3条第3項第3号に規定の非常勤の特別職に位置づけられまして、彦根市特別顧問の設置等に関する規則第1条の規定に基づき、本市の重要施策を迅速かつ適正に推進し、市政の円滑な運営を図るために設置をするものでございます。  また、特別顧問の職務は、同規則第2条の規定に基づきまして、市長または市長の指示を受けた職員からの求めに応じ、市の重要施策に関する政策的または専門的事項について相談者への指導、助言等を行うものでございます。 746 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 747 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  次に、今回の招聘は、市の重要政策への助言のためとのことです。市には多くの重要施策がありますが、何もかもに対応できるとは到底思えません。施策推進に当たり、一般職員ではなぜだめなのか、信用できないのか。職員を信じて職員を育てる組織でなければ市としての将来はないのではないかと思います。  細項目2ですが、なぜこの時期に特別顧問が必要なのかお伺いをいたします。 748 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 749 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 特別顧問の招聘についてでございますけれども、今回、特別顧問には、稲枝駅西側の開発や新市民体育センターなどさまざまな懸案事項に対しましてアドバイスをいただくということを考えておるわけでございますけれども、これらの懸案事項を少しでも早く解決をするために、年度途中ではございますが、来年1月からの招聘に係る予算を今回お願いしているものでございます。 750 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 751 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  稲枝駅西側の開発ということで、非常に私どもありがたいと思っていますけれども、とりあえず3カ月早くしたらそれなりの成果が早く出ると考えてよろしいのでしょうか、再質問いたします。 752 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 753 ◯企画振興部長(犬井義夫君) これらの懸案事項を少しでも解決するためにということで、少しでも早く、1月から来ていただくということでお願いをしているものでございまして、当然その分早く着手ができると思っております。 754 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 755 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。期待をしております。  それでは、次に、ちょっと変わりますけど、細項目3ですが、今回このような特別顧問を招聘されるということは、市長や副市長の行政能力や責任感の欠如のあらわれではないかと思いますが、どのようにお考えかお伺いをいたします。 756 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 757 ◯市長(大久保 貴君) 特別顧問の招聘につきましては、これまで3名の方に特別顧問としてご活躍をいただいてまいりました。その3名ともすばらしい成果を上げていただいたと考えております。  今回につきましても、期待どおりの成果を上げていただけるものと期待をしております。 758 ◯議長(馬場和子さん) ちょっと質問と答えが違っていたと思いますけど。行政能力・責任感の欠如のあらわれではないかとお問いかけなので。期待しているとかではなくて。  市長。 759 ◯市長(大久保 貴君) 期待をして成果を上げるということが私の責任でございますので、よろしくお願いしたいと思います。 760 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 761 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問させていただきますが、本来、市政の運営につきましては、市長自身が、先ほど申しましたけど、イニシアチブをとって、副市長や教育長、各部局長とともに意思決定をすべきではないのかと思いますけれども、再度お伺いをいたします。 762 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 763 ◯市長(大久保 貴君) 今申し上げましたとおりに、これまでも私のイニシアチブによって専門のベテランの方を外部から招聘して、さまざま政策提言をいただきました。それは実績が上がったと思っております。  行政組織は、議員もよくご存じのとおりに、一定ある方向性が示されたならば、それを堅実にやっていく集団としては大変大きな力を持っております。ただ、一方で、新しいことに取り組む、新しい民間の視点を生かしていくということには、少し工夫が必要だと私も思っております。  その意味で、これまで実績を上げてまいりました特別顧問の招聘につきましては、今、企画振興部長がご説明をさせていただいたさまざまな新たな政策課題につきまして、民間の視点を生かして政策推進に当たっていただけると思っておりますので、成果を期待していきたいと思います。それをトータルマネジメントするのが私の立場でありますので、ご理解のほど、お願い申し上げたいと思います。 764 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 765 ◯20番(黒澤茂樹君) それでは、再質問ですが、副市長におかれましても、失礼ですが、元副市長の川嶋氏と比較いたしまして、行政のプロとして市長のサポートがあまりできてないと思っております。  得意分野や不得手の分野もあると思うんですけれども、副市長になったからには全てに満遍なく目を向ける必要があると思うのですが、これはできているのでしょうか。特別顧問とか各部局長など他人に責任を転嫁していないのか、質問させていただきたいと思います。 766 ◯議長(馬場和子さん) 通告に市長、副市長のとうたっていますので、副市長も可能な限り答弁をお願いします。  副市長。 767 ◯副市長(山田静男君) 副市長としてでございますけれども、議員もご承知のとおり、行政のOBという視点で現在やらせていただいていますけれども、いろんな考えがあろうと思います。  ただ、懸案事項がたくさんございまして、例えば耐震とか、今回の体育センターもございましたけれども、いろんな懸案事項の中で、適切な判断といいますか、助言について、私なりに市長に対しても助言をしているつもりでございます。また、職員に対しても、これまでの経験等も踏まえて、職員の意見を聞きながら、彦根市としての全体の考えで統一する形でふだんの職務に専念しているつもりでございます。  いろんな考えはあろうかと思いますけど、私なりに一生懸命やっているつもりでございますので、その点、ご理解いただきたいと思います。 768 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 769 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。一生懸命やっていただくのはよくわかっております。満遍なく、例えば副市長ですから、福祉の部分とか多分苦手な分野もあると思うんですが、その辺もできるだけ目を向けていただきたいなと思います。   (発言する者あり) 770 ◯議長(馬場和子さん) 次の質問ですね。いってください。  黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 771 ◯20番(黒澤茂樹君) それでは、次に、これも少し昨日答えをお伺いしたんですが、市長はこの特別顧問に何を期待し、具体的にどの施策について助言や提言を受けて、どう施策に反映しようと考えておられるのかお伺いをいたします。 772 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 773 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 特別顧問には、稲枝駅西側の開発に民間活力を導入する手法について助言をいただき、まちづくりを進めていきたいと考えておりますほか、新市民体育センターの運営における民間活力の導入や文化財等の活用などの重要施策においても助言をいただくとともに、これら以外におきましても、特別顧問の知見やネットワークをいかし、地方創生につながる事業を進めてまいりたいと考えております。  また、特別顧問からの指導・助言により、これまでにない視点を取り入れながら事業を進めるとともに、事業が進捗した際に得られた成功体験を通して、職員が特別顧問のノウハウを学び、仕事のスピード感を養うなど、人材育成面においても効果を期待しているところでございます。 774 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 775 ◯20番(黒澤茂樹君) 先ほども申し上げましたけれども、稲枝駅西側地区の開発促進にも民間活力を導入してご尽力いただけるようでありまして、稲枝地区の皆さんは大変喜んでいると思うんですが、財政状況が厳しい中、この事業に対する特別顧問の助言や提言がそれなりの予算措置が必要な場合、市長はしっかりと予算措置を行うつもりかお伺いしたいと思います。 776 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 777 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 予算の状況、もちろんその時々、財政状況とも鑑みながらということになろうかとは思っております。特別顧問に助言をいただく際には、市の財政の状況ということも踏まえながら助言をいただきたいと思ってるところでございます。 778 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 779 ◯20番(黒澤茂樹君) 基本的には予算をしないことには話にならんなと思いますけど、もう次へいきます、時間がないので。  次に、細項目5、新たな特別顧問は、その期待に応えられるだけの実力や実績があるのかお伺いをいたします。 780 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 781 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 特別顧問を予定しております丸山氏につきましては、これまでに大手シンクタンクにおいて事業再編・再編分野のコンサルティング業務や地域産業プロデュース、中央官庁の政策立案支援業務などでご活躍をしておられるところでございます。また、お隣の米原市では、内閣府・地方創生人材支援制度により市長特命マネージャーを務められ、市長の補佐役として地方創生全般の戦略立案と施策の企画・推進で成果を上げられたとお聞きをしているところでございます。  さらに、昨年度は本市のシティプロモーション戦略策定委員会アドバイザーを務めていただいたところでございます。  現在も、米原市シティマネージャーとして非常勤ではございますがアドバイスをされているほか、大学でも教鞭をとられており、実力と実績は申し分のない方であると考えております。 782 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 783 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。ありがとうございます。  それでは、細項目6ですが、週1回程度とのことですが、これで特別顧問としての役割が十分発揮できるのかお伺いをいたします。 784 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 785 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 特別顧問につきましては、重要施策に関する政策的または専門的事項につきまして、市長や相談者への指導や助言等をいただくことが中心となりますことから、直接業務自体を担当していただくということはございません。また、メールや電話などで適宜ご助言をいただけることから、週1回の勤務でも事業の推進には十分に効果が見込めるものと考えております。 786 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 787 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  それでは、細項目7ですが、特別顧問の任期は設定されるのかお伺いをいたします。 788 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 789 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 彦根市特別顧問の設置等に関する規則では、任期は、「1年を超えない範囲において、市長が定める。ただし、再任を妨げない」と定められておりますことから、今後、多くの事業において成果を上げるためには、今年度に続きまして、令和2年度も引き続きお願いをしていきたいと考えているところでございますが、現在のところ終期は決めておりません。  つきましては、今回上程をさせていただいております補正予算は今年度3月末までの経費でございますが、令和2年度の予算につきましても、今後の議会に上程をし、ご審議をいただきたいと考えております。 790 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 791 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  それでは、細項目8ですが、特別顧問が十分な成果を残すことができなかった場合、その責任を市長にあると考えてよいのかお伺いをいたします。 792 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 793 ◯市長(大久保 貴君) それは私の責任になりますし、特別顧問には成果を上げていただけるように、私自身、精いっぱいサポートをしていきたいと思っております。 794 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 795 ◯20番(黒澤茂樹君) 一つ再質問ですが、どういう責任のとり方をされるのかお伺いをしたいと思います。 796 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 797 ◯市長(大久保 貴君) 実現ができるように、政策実現のために来ていただくわけですから、それをしっかり実現するように努力をするということでございます。お互い選良でございますので、その結果責任というのにつきましては、選挙で審判を仰ぐわけでございますので、それによってはっきりするということになると思います。 798 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 799 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  次へいきますが、市長は政治家ではありますけれども、行政運営につきましては、言ったら悪いですけど素人だったと思います。あまり上手ではなかったと思っています。  行政のプロであります市職員、特に部局長の意見を真摯に聞き、それを取り入れていれば、本庁舎耐震改修初め大きな判断ミスをもっと減らせたのではないかと思っています。  私は、部長会議は民間企業でいうところの役員会議、すなわち組織の最高意思決定機関であると認識していますが、細項目9、市長は市政運営を進める中で部長会議をどのように位置づけされているのかお伺いをいたします。
    800 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 801 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 部長会議につきましては、彦根市部長会議規程第1条の規定に基づきまして、市政の推進と行政の円滑な運営を図ることを目的に設置をしておりまして、市政全般にわたる基本方針に関する事項や重要な事業施策の審議に関する事項、市政運営上連絡調整を必要とする事項について、市長、副市長、教育長と各部局長が協議する場として位置づけをしているところでございます。 802 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 803 ◯20番(黒澤茂樹君) 今、企画振興部長からお答えいただきましたけれども、市長は自分の施策を進める上でどんな位置づけにされているのかお伺いしたいと思います。 804 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 805 ◯市長(大久保 貴君) 先ほど黒澤議員は、部長会議というのは意思決定の最高機関であるとおっしゃっていただきました。私が就任させていただいて最初の部長会議で述べた言葉でございますので、そのように理解をしていただいているということは大変うれしい思いでございます。  重要な施策の意思決定をする上で、しっかりと部長会議で議論をし、そして、決定していくという必要がございます。  ただ、議員もよくご存じのとおりに、大きな組織でございますので、それぞれの部局の意見も聴取をして、何度も練り合わなきゃならないというプロセスがありますが、今後も、そうした場面を重要なそれぞれの部長様方の知見を生かして、大いに活発に議論をしていく中で意思決定をしていきたいと考えております。 806 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 807 ◯20番(黒澤茂樹君) ぜひとも部長の意見を聞いていただきたいと思います。  細項目10ですが、部長会議は自由闊達な議論が交わされているのか、そういった状況になっているのかお伺いをいたします。 808 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 809 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 部長会議では、市政全般にわたる基本方針に関する事項や重要な事業施策の審議に関する事項、市政運営上連絡調整を必要とする事項について協議を行っており、市長を中心に自由闊達な議論を交わしているところでございます。 810 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 811 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問いたします。  聞くところによりますと、最近は電子会議というか、テレビ電話を利用しての部長会議もあるようなんですけど、東京や大阪とか北海道ならいざ知らず、彦根市内であるのに、果たしてこれで集まらずに活発な議論ができているのか。人と人がそれぞれ目を見て対話するのが本来あるべきコミュニケーションのとり方であると思いますけれども、その辺はどのようにお考えなのか、再度質問いたします。 812 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 813 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今ほど議員からお話がありましたとおり、部長会議では仮庁舎以外の庁舎におられる方はテレビ会議でご参加をいただいておりまして、私ども仮庁舎にいる者は会議室の方に集まるということで開催をさせていただいておりますが、仮庁舎以外の庁舎の部長級の方になりますと、移動時間の関係もございますので、このような、迅速にまた業務に戻っていただくということで対応させていただいているところでございます。  なお、テレビ会議を通じまして、議論の方をさせていただいておりまして、テレビ会議を通じて闊達な議論を交わしているところでございます。 814 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 815 ◯20番(黒澤茂樹君) なかなかテレビ会議ではとても活発な議論はできないと思いますし、仮庁舎の中にいるにもかかわらずテレビ会議を利用されている方もいるとお聞きしたんですが、そういったことはございませんでしたでしょうか。 816 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 817 ◯市長(大久保 貴君) テレビ会議では議論ができないなどということはないと私は思っています。それで、我々は10万都市の中で最も先進的なインターネットシステムを導入して、もう頻繁に何かあれば直接話ができる、テレビ会議もできるというシステムを構築しています。  それが残念ながら有効に本当に使われているかということについて、反省しなきゃならないという部分もあって、そういうものを使っているわけでありますが、もちろん個々の懸案事項につきまして、もちろん遠近問わず集まって協議をしていることには違いありません。  しかしながら、ルーチンのものにつきましては、そうしたものも有効に活用していくということが働き方・業務改革につながっていくとも思っておりますし、一般の職員はもう既にいろんな庁内システムをうまく活用してさまざまやりとりをしている状況に比して、上層部の活用が少し弱いのではないかということもあって、その活用促進という意味からも積極的にこれを使っているということでございますので、ご理解のほど、お願いしたいと思います。 818 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 819 ◯20番(黒澤茂樹君) あまり理解できないんですけど、時間がないので次へいかせてもらいます。  細項目の11ですが、各部局から出てきましたさまざまな施策推進のプランについて、市長はどのような判断基準でもって判断をされているのかお伺いをいたします。 820 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 821 ◯市長(大久保 貴君) 限られた経営資源の中で全ての施策を同時に実施するということは不可能でございますが、優先順位を決めて施策の推進を図っていくということが重要だと思っております。  その場合、現状の市民ニーズや、先ほど来ご議論いただいておりますが、私が公約にしたもの、あるいは総合計画を初めとする各種計画に挙げている推進目標、法的義務の有無を基準に費用対効果を含めて総合的に勘案し、判断をしているというものでございます。  これまでも何度もご説明をさせていただいておりますが、去年から公約の重点事項、そして国体関連というものに重きを置いて選択と集中を進めているということでございますが、いろいろとご意見はあると思います。  しかしながら、国体、国スポというものを開催することよって、国・県の集中的な支援がこの時期に得られるということでありますので、このチャンスを逃すことなく、多くの交流人口を増やしていくというためにはどうしてもインフラ整備が必要でございます。道路を初めとしたそうしたインフラ整備を進めていくためには、国・県の支援が必要になってくる、大きな支援が必要だということでございますので、ここに集中をしていかざるを得ないところはあります。そこはぜひご理解をいただいて、ご協力のほど、お願い申し上げたいと思います。 822 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 823 ◯20番(黒澤茂樹君) 国・県の支援ということでしたら、体育館の関係でも、もっと県からたくさん予算を分捕ってくるぐらいのことでないとだめなのかなと思います。  次、細項目12、市長は職員の提案や意見と異なる決定を行われる場合、真摯に議論してその判断の根拠を明確に伝え、納得させているのかお伺いをいたします。 824 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 825 ◯市長(大久保 貴君) 市長として決定を行うに当たっては、職員の提案や意見と異なる決断をしなければならない場面というものが事実ありますが、議員とあんまり意見が違わなかったと思いますけれども、最終的には私と職員が同じ方向を持って取り組まなければ、政策の効果は十分得られないと考えます。  そのために、結果的に職員の提案や県と異なる決定を行わなければならない場合にあっては、私がその決定理由をしっかりと説明して納得していただくよう、十分に議論をしていかなければならないと思っておりますし、そのように努めているつもりでございます。 826 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 827 ◯20番(黒澤茂樹君) よくわかりました。  さて、予算査定もいよいよ佳境に入っていく時期とは存じますけれども、市長からの指示を受けた財政当局による厳しい枠配分によりまして、予算が立てられない部局が出てきているのではないでしょうか。特に事業系の部局であります都市建設部であるとか上下水道部、産業部、福祉保健部などは、通常の業務さえできかねる状況も出てきているのではないかと心配していますが。  細項目13ですが、市長は枠配分方式による予算見積もりを提出させるにおいて、各部局に対しどのような指示を行ったのか、お伺いをいたします。 828 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 829 ◯市長(大久保 貴君) もうさきにご答弁をさせていただいておりまして、重複するところで恐縮でありますが、本年10月7日付で各部局長、所属長ならびに全職員に対して通知をいたしました令和2年度の予算編成方針では、大変厳しい財政状況および急速に進展する少子高齢社会に対応していくために、抜本的かつ早急な財政体質改善が必要でございますことから、昨年度から採用しました予算枠配分方式を引き続き実施すると伝えております。  令和2年度の重点項目については、昨年度の予算編成時に掲げた項目である、今も繰り返しご答弁申し上げておりますが、公約に掲げている政策・施策や国体関連事業のみに引き続き絞ってまいります。  さらに、予算の基軸であります従来までの事業のうち、国の施策として実施している福祉的な扶助費、義務教育を実施する上で不可欠な教育費、長寿命化を図るべき道路および橋梁等の公共財の維持費を位置づけております。  また、これ以外の事業につきましては、費目の別を問わず、市単独事業として実施する扶助費や補助金、投資的事業等につきましても、改めて大幅な事業の廃止、削減、延伸などを見直しを検討する旨、通知をしたところでございます。  なお、県内では同様に枠配分方式をもとに予算編成をしております市が6市ございますのと、さらに、2市が予算枠配分方式と一件査定方式を併用し採用しているということでございますが、いずれの自治体も、人口減少社会にあって財政構造改革、見直しというものは避けて通れない状況でございます。  その中で何を優先し、何を実施し、将来の発展を期していくのかということは、それぞれの自治体によって違うとは思いますが、我々の置かれている立場というのは、今まで申し上げているような国スポというのが大きな事業として控えております。そこを基軸にやらざるを得ないところがございますので、ここは職員も同様にいろんな意見があるのは承知しております。しかしながら、何とかここを一致結束して乗り切っていくということが必要だと思っておりますので、議員各位のご理解、ご協力のほどもお願い申し上げたいと思います。 830 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 831 ◯20番(黒澤茂樹君) 枠配分ということで、一律に指示するというのもそれは必要なのかもしれませんけど、市長の自分がこういう公約を立ててこういうことをしたいというためには、ここの部局はこれだけ、ここの部局はこれだけ、ここの部局はすまないけどこれだけ減らしてくれと、本来そういった形で枠配分するべきだと私は思うんですけれども、一律にやってしまうといかがなものかなと思いますので、再度お伺いしたいと思います。 832 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 833 ◯市長(大久保 貴君) それをさせていただいていると思っておりまして、去年は別枠というのがありましたけど、それも各部局に割り振って今やらせていただいておりますので、その中で大変苦しい予算編成だとは思いますけれども、ぜひここは踏ん張って、何とか編成をこれからしていきたいと思っております。  同時に、先ほどもおっしゃったように、財源の確保も他方で頑張らなきゃならないところはございますので、同時並行に作業を進めておりますので、何とか次はお認めいただける予算を編成し、上程させていただきたいと思っております。 834 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 835 ◯20番(黒澤茂樹君) 再度質問しますが、指示が守れなかった場合、その部局へ何らかのペナルティーになるのか、また、逆に指示が守れた場合は、その部局に褒美というか、モチベーションを上げるための何かインセンティブがあるのかお伺いしたいと思います。 836 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 837 ◯市長(大久保 貴君) 現段階ではちょっといろいろと申し上げることができないんですが、今、頑張ってそれぞれの部署で編成作業をしていただいています。今後、財源の確保も含めていろんな調整をしていくことがあろうかと思いますが、そういう中で全庁いろいろ調整をしていくという場面がつくられたならば、よく話を聞いて編成をしていきたいと思っております。 838 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 839 ◯20番(黒澤茂樹君) ということは、結果としてどうしても守れない部局も出てくるということもオーケーと理解してよろしいでしょうか。 840 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 841 ◯市長(大久保 貴君) 今、編成中でございますので、それが守れなかったらというのは、現在聞かせていただいている間では、その枠の中でみんな努力していただいていると聞いておりますので、またこれから編成作業が進む上でよくお話を聞かせていただきたいと思っております。 842 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 843 ◯20番(黒澤茂樹君) それでは、続きまして、細項目の14ですが、市長はこの予算見積もりに際しまして、先ほど申し上げましたような事業系部局の苦しい状況を認識しているのか、多分認識されていると思いますけど、お伺いしたいと思います。 844 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 845 ◯市長(大久保 貴君) 大変厳しいということは個別にも伺っております。ただ、やはり発想を変えて取り組まなければならない部分も随分あると思っておりますので、その辺は一緒になって知恵を絞って、職員の方が豊富な知恵をお持ちでございますので、遠慮せず出していただいて、何とか編成をしていきたいと思っております。  いつも決算時に執行残が多いとお叱りをいただいている状況もありますので、その辺はしっかり説明責任が果たせますように、編成作業の方にそうした声も生かしていくべきだと思いますし、これからよく相談させていただきたいと思っております。 846 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 847 ◯20番(黒澤茂樹君) 一つだけ再質問します。  今ほど発想を変えというお話がありましたけど、どんなふうに発想を変えられるのかお伺いしたいと思います。 848 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 849 ◯市長(大久保 貴君) 今までも、現実的には12カ月の通年予算ということばかりではありません。政府も現在いろんな補正予算もご検討いただいている。今までも、前倒し執行なり編成なりということもさせていただいてまいりました。そうしたことも柔軟に対応し、年度をまたいで計画をしていくということもあるでしょうし、いろんなやり方があると思います。議員もよくご存じだと思いますので。そうしたものを率直にいろいろとご相談させていただきながら予算編成に生かしていければなと思っております。  とにかく今までやってきた事業の成果がそれをそのままやることによって同じ成果を得るということでは説明がつかないので、より成果を上げていくためにはどういう工夫をして取り組むかという発想の転換も必要でございます。そうしたことを今も職員の皆さんにもお願いをしておりますし、引き続き、予算編成の中でご相談させていただきたいと考えております。 850 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 851 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。柔軟に対応できるという話も出ましたので、各部局長さんにおかれましても、場合によっては柔軟に対応していただければいいのかなとは思います。  さて、会派での視察や常任委員会での視察に行くたびに、視察先の市町ではやる気にあふれて生き生きと頑張る職員と出会い、本当にうらやましく思います。彦根市にもこのようなやる気にあふれた元気のある職員はたくさんいるはずなんですが、現状を見ていますと、なかなかその姿を見つけることができません。大変寂しく感じるところでございます。  そこで、これも言いにくいことでございますけど、市長が市政を担われてからの一番のこの失敗というか、ミスは、職員のやる気や活力、モチベーションをそいでしまったことではないかと思っていますけれども、細項目15で、市長にはそのような認識はあるのかどうか、お伺いをいたします。 852 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 853 ◯市長(大久保 貴君) 特に今、財政が厳しい折からでございますので、モチベーションが下がるという声を聞かないわけではありません。しかしながら、たとえそうであったとしましても、つらいながらやっぱり改革はしていかなければならない。さまざまな課題をみんなが力を合わせて乗り越えていくということを実現していかなければならないと思っております。  私たちが今直面をしております問題は、今までやってきたからできるという問題ではなくて、少子高齢社会、財政構造を変革していかなければならないために、いろんな困難を乗り越えて改革をし、市政を進めていかなければならないと。ただ、そのためには、その先に何があるのかということを今、何度も私はお伝えしようとして努力しているわけでありますが、何よりも職員の就労満足度を上げて、そして、そのことによって、働き方・業務改革をなし遂げて、市民サービスの向上につなげていくということであります。  したがって、改革にはいろんな問題はありますが、予算が減ったということに、そのことに抵抗を感ずる人も多いとは思いますが、しかし、その先に我々は選択と集中をして何をしなければならないのかということ、それがたまたまこれは大型投資ということになってしまうわけでございますけれども、この投資が将来に生きてくるように、しっかりと皆様方のご理解を得てなし遂げるということが重要でございますので、意気消沈している職員がおられたら、何とか私もお願いをして、一緒に頑張っていこうと声をかけていきたいと思っております。 854 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 855 ◯20番(黒澤茂樹君) 人財は市政運営において一番の宝でございます。  細項目16、今ほど市長、少しお答えもありましたけれども、市長は職員のやる気やモチベーションを高めるためには何が大切だと考えているのかお伺いをいたします。 856 ◯議長(馬場和子さん) 市長。
    857 ◯市長(大久保 貴君) 大変……いろいろと考えさせられるご指摘をいただきました。とにかく私どもが取り組んでおりますことは、大きな改革は職場全体で取り組んでいかなければなりませんが、それぞれの職員一人ひとりが改善できる点、それを積み上げて、働き方・業務改革をなし得ていく。効率よく自らのこの資源を生かして市民の期待に応えていくということが重要でございますので、昔からこうやっていたという古い慣習というものを尊重しながらも、改善できるところは大胆に勇気を持って改善をし、前に進んでいくということが重要でございますので、引き続き、いろんな媒体を使いながらも職員に対しても直接お話もさせていただいて、何とかこの困難な状況を乗り越えていくために頑張っていきたいと思っております。 858 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 859 ◯20番(黒澤茂樹君) 今お話しになられたことを、実際にしっかりと行動に移していただきまして、職員の方にもお話しをいただいて、市民のためにしていただく必要があるかと思います。  最後に、職員のやる気やモチベーションをこれ上失わせないためにも、今までの行政運営手法、いろいろなことをお話しになりましたけれども、これ、やっぱり改める必要があると思うんですが、どうかお伺いをいたします。 860 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 861 ◯市長(大久保 貴君) もちろん改めるべきは改めてまいるつもりでございますし、今までも職員の声にしっかり耳を傾けてきたつもりではございます。それが足らないというご指摘があるのならば、さらに丁寧にお聞きをして、市政運営に反映させていく努力をしていきたいと思っておりますので、今後とも引き続きまして、ご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。 862 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 863 ◯20番(黒澤茂樹君) それでは、最後に、今、いろいろお話ししましたけど、市長の判断基準が非常にわかりづらく困っているという職員も多いと思っていますし、市民の皆さんはどうしても他市と比較されて話されていることが多く、長浜市は市役所も新しくなるし、曳山祭はユネスコの世界無形文化遺産に登録されるし、大津市は交通システムを初めとしていろんな社会実験も進んでいるのに、彦根市はいつまでたっても庁舎はできないし、入札不調ばかりで、破産するのではないかと本当に心配されている方はたくさんおられます。  そこで、再質問ですが、市民の代表である議員や行政のプロである職員の意見をしっかりと聞き、市長のおっしゃる強い彦根をつくるためにも、庁舎耐震化工事にも一定のめどもついたことですので、厳しい言い方ではありますけれども、これまでの数ある失政の責任をとり、この際身を引くことも選択肢の一つであると私は思います。それでも遅きに失した感は否めませんが、失地を回復する最後のとりでとなる職員のやる気やモチベーションをこれ以上下げないためにも、その決断を促したいと思いますが、いかがお考えでしょうか、お伺いいたします。 864 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 865 ◯市長(大久保 貴君) 大変ご心配をいただいてまいりました庁舎耐震化事業も、ようやく入札がなし得ました。これを何とかなし遂げるということが一つの課題だと私も思っております。  さらに、体育センターの入札も、これはもう待ったなしでございまして、国スポに間に合わせていかなきゃならないということでございます。大変に難しい状況で、議員ご指摘のようなご批判も当然あるわけでありますけれども、そうしたものも真摯に受けとめながら一つ一つ乗り越えていくと、そのことが私に課せられた責任だと、全身全霊で取り組んでいきたいと思っております。 866 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 867 ◯20番(黒澤茂樹君) いろいろ厳しいことを申し上げましたけれども、何としても本当に市長がおっしゃる強い彦根をつくっていくために、いろいろ厳しいこと、きついことを言いました。ぜひとも残りの任期でできることをしっかりと頑張っていただいて、責任を果たしていただく必要があると思います。  これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 868 ◯議長(馬場和子さん) 本日の会議は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。  暫時休憩いたします。            午後4時54分休憩            午後5時08分再開 869 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  1番辻真理子さん。辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 870 ◯1番(辻 真理子さん) 皆様お疲れのことと思いますが、よろしくお願いいたします。  インターネットをごらんの皆様も、志は高く政治を諦めない辻真理子でございます。議員として、常に市民の皆様の方を向いて仕事をさせていただきたいと思っております。  今回は、大きく三つの項目について質問をさせていただきます。  まず、大項目1でございますが、離婚後の養育費の不払いに対する彦根市の対策は。  私は、平成29年の2月定例会におきまして、養育費の不払いに関して質問をしております。しかし、そのときには、養育費は私人の取り扱い、つまり、個人同士の取り決めに基づくものであるという答弁がございまして、養育費の取り立てについて行政が関与するということは念頭になかったと思います。  ところが、2019年、ことし10月、兵庫県明石市は、離婚後の養育費の不払いを続ける悪質なケースには、反則金に当たる行政罰を科すという方針を発表されました。養育費を受け取れずにいるひとり親家庭へ養育支援金の形で養育費と同額を給付し、債権譲渡という形で市が実質的に取り立てを担うという形を採用されるようでございます。  また、時を同じくいたしまして、ことしの10月、滋賀県の湖南市でも、離婚相手から受け取れるはずの養育費を受け取っていないひとり親家庭を支援するため、養育費の受け取りを保証する、これは民間の保証会社を使うとのことでございますが、支援制度を創設したと発表されております。  ひとり親家庭の9割は母子家庭ということでございます。その母子家庭の約5割は貧困家庭と言われております。とはいえ、残りの5割は女性の方も自立し、周りのサポートもあり、しっかりと生きておられる方もございますが、先ほども申しましたように、母子家庭の5割はやはり貧困家庭と言わざるを得ません。  ここにしばらく前の新聞がございますが、「働いても働いても貧困 母子家庭」というのが載っております。全世帯の平均年収は約545万円ある。しかしながら、母子家庭でご苦労なさっている方は220万円ぐらいしかない。つまり、半額以下であるということがあらわれております。  そのような中で、私は明石市や湖南市のような事例が出てきたということは、今後、行政としても養育費の不払いに真剣に向き合うべきだという認識が広まってきたのではないかと思います。  以下、質問をいたします。  中項目1、養育費の取り決めについて。  細項目1、離婚にはどのような種類があるのかお聞きしたいと思います。 871 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 872 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 離婚成立の手続は6種類でございます。具体的には、夫婦間による協議離婚、家庭裁判所へ申し立てることによる調停および審判離婚、訴訟による認諾、和解および判決離婚がございます。 873 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 874 ◯1番(辻 真理子さん) 私が調べました形では大きく三つと思いましたのですが。  協議離婚の場合、公正証書による養育費支払いの合意、また、調停離婚と裁判による離婚に当たりましても、調停離婚では和解調書、裁判離婚におきましては判決証本、それぞれに今後のなりわいにつきましてしっかり、また、養育費につきまして取り決めをするということが望ましいと言われております。  それでは、細項目2にまいります。  協議離婚におけます養育費の取り決めには公正証書の果たす役割が大きいと思いますが、養育費の取り決めに公正証書はどのような役割を果たすものでしょうか。 875 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 876 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 強制執行が可能となります強制執行認諾のつきました公正証書を作成しておくことで、万一養育費が不払いになった場合、裁判手続を行うことなく支払い義務者の財産を差し押さえる強制執行が可能となりますので、協議離婚における支払いの安全性を高められることとなります。 877 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 878 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。  彦根市における児童扶養手当受給資格者の養育費の受け取りについてお尋ねをいたします。  本市における児童扶養手当受給資格者の養育費の受け取り状況はどのようでございましょうか。 879 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 880 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 児童扶養手当受給資格者におけます養育費の受け取り申告状況につきましては、令和元年10月末現在、受給資格者1,059人中241人の方が養育費を受け取っておられます。受給資格者全体の約22.8%となっております。 881 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 882 ◯1番(辻 真理子さん) お答えいただきましたように、約2割の人しか受け取っていないということがわかります。  再質問ですが、児童扶養手当受給資格者、こう難しく言いますが、離婚なさった方全般について平成29年度に私が質問しておりますときに、それでは答えられないので、児童扶養手当受給資格者においてはこのような割合ですとお答えいただきましたが、一般的に児童扶養手当受給資格者というのはどういうものかということについてお答えいただきたいと思います。 883 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 884 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 所得等の制限はあるんですけれども、ひとり親家庭におけます生活、経済状態を少しでも豊かにするということで、人数制限等ありますが、その中で児童扶養手当というものを受けていただいて、少しでも経済的に楽をしていただくというものです。 885 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 886 ◯1番(辻 真理子さん) 一昨年答えていただきました中にこのようにも書かれております。「児童扶養手当は、離婚などによりひとり親となった家庭の親、または親に代わってその児童を養育している方、あるいは父また母が身体などに重度の障害がある児童のもう一方の親に対して支給される手当でございます」となっております。  続けて言いますと、児童扶養手当というのは、1人に同じ額が渡されるのではなくて、このときのデータですと、1人の場合、一番最初のお子さんのときに、月額満額で4万2,330円、そして、2番目のお子様は満額ではないんですね。いきなり9,990円になります。また、第三子の場合でしたら、さらに低くなって6,000円ということになります。  そのときも、私、納得がいかないと言ったんですが、1人ずつに支給されるものではなく、家族に対して支給するという考えであるために、こうなっていると答弁がございまして、離婚された方がそれぞれに児童扶養手当をいただけるのであれば、お一人が満額4万円とすれば、3人で12万円という計算が成り立つんですが、そうはいっていない。しかし、児童扶養手当というのはそういう意味合いのものだということでございます。  それでは、次にまいります。  細項目4ですが、債務名義とはどのようなものでしょうか、お答えください。 887 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 888 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 債務名義とは、債権債務があることを証明する公文書で、強制執行認諾のつきました公正証書もこれに含まれることとなります。 889 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 890 ◯1番(辻 真理子さん) 債務名義ということはなかなか私たちのふだんの生活にはあまり出てこない言葉なんですけれども、債務名義というのは、強制執行してお金を取り立てたいときに、その請求権があるということを公の文書で証明しておかないといけないということなんです。その請求権が存在する範囲というのは何年にわたって、それから、債権者は誰、債務者は誰というのをはっきり明示した公の文書、これを債務名義の文書といいます。  これがなかったら債権の取り立てはできない。つまり、養育費の取り立てもできないということでございますので、まず入り口としては、債務名義というのをはっきりさせておかなくてはいけないということがございます。  それでは、細項目5にまいります。  債務名義についての啓蒙を。  養育費を法的に取り立てるためには債務名義が必要なのです。債務名義なく離婚するケースが多いことに、養育費のない、あるいは養育費を取り立てることができないという原因の一つになっております。  3組に1組が離婚する現在、離婚をもちろん推奨するわけではございませんが、離婚後の養育費受け取りについての基本的な知識を啓蒙する必要があると考えます。そのような観点から、市民への啓蒙について本市として取り組む必要があると考えますが、どのようにお考えでしょうか。 891 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 892 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 養育費不払いに対します強制執行を行うためには、養育費取得のための公正証書などによる債務名義が必要となってきます。  当市におきましては、平成29年度に養育費と面会交流に関する冊子を作成し、離婚前やひとり親家庭の相談に来られるときにその冊子を配付しまして、対面により養育費の確保のための公正証書の作成と将来の生活設計の重要性について助言をしております。  今後も、債務名義の必要性につきましてさらなる周知を図ってまいりたいと考えております。 893 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 894 ◯1番(辻 真理子さん) その冊子がありましても、心の中でもういろいろなことがあって離婚に向かって進んでいる人があっても、なかなか口に出せないし、それをどういうふうにどこに聞きに行ったらいいかというのはわからないと思うんですね。口に出すこともすごく恥ずかしいとか、そして、現在も苦しんでいらっしゃると思うので。  ですから、結婚したら離婚もありますよともう開き直ってしまうと言うと変ですが、もちろん最後まで添い遂げることが理想でありますが、なかなかうまくいかない場合はあるんだよということをみんなも理解して、そういう窓口を広げておくということが大事かと思うんですね。  そういう意味で、今のありますよではなくて、離婚の、例えば離婚届を持ってこられた時点ではもう遅いわけですね。ですから、広く大きく、もしも離婚ということに遭遇したら、こういうことが必要ですよということを積極的にやるという必要があると私も最近思うんですね。見解がありましたらお願いします。 895 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 896 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) おっしゃっていただきますとおり、なかなかその窓口がわからないというところもあると思います。先ほどさらなる周知をと申し上げたんですけれども、例えば離婚届の用紙を配付しております窓口に離婚届の用紙をとりに来られたときには、そういう冊子を一緒に渡して考えていただく。それとか、ホームページなんですけれども、担当している部署のところにはなりますけれども、離婚のときにはこういうことを注意した方がいいですよということも載せながら、啓発に取り組んでいきたいなとは考えております。 897 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 898 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、中項目2にいきます。具体的な取り組みについて。  細項目1、最高裁判所司法研修所の新基準の公表が広報で告知する最適なタイミングではないか。  難しいことを言っておりますが、最高裁の司法研修所というところが養育費についての新しい基準を今年度12月23日に公表すると言っておりまして、新しい基準はおおむね増額される方向にあると言われております。皆さんは、「養育費っていうのは1人について幾らぐらい取れるの?」と、全然情報がないと思うので、このタイミングを捉えて養育費について、こういうふうに変化しましたという広報をすることが一番いいタイミングなんではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 899 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 900 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 窓口におきまして、離婚前の相談や児童扶養手当の申請手続など、機会ごとに養育費や子どもの面会交流などについて助言をしているところですので、そういう場におきまして、もちろん養育費の新しい基準についても周知をしてまいります。  また、今おっしゃっていただきましたように、養育費につきまして広報での周知については、今のところ行っていませんので、前向きに検討してまいりたいと考えております。 901 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
    902 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。  法律相談におきまして、離婚専門の相談日をつくっていただきたいということでございますが。  公正証書による協議離婚合意書や家事調停による離婚などの活用という法律的な助言なく離婚するケースを防止することが養育費確保の基本だと思っております。  そこで、滋賀弁護士会との協議の上、定例の法律相談に離婚専門の相談日を設けることを検討する必要があると思いますが、いかがでしょうか。 903 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 904 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 離婚につきまして、話し合いだけではなかなか解決できない場合や養育費の支払い、受け取りにまつわりますトラブルなどについては、専門的な解決が必要となりますので、主に国が委託しております養育費相談支援センターや日本司法支援センター、通称法テラスと言われているところですが、それらを案内しております。  ご提案の法律相談に離婚専門の相談日を設けることにつきましては、現在行っています法律相談におきましても離婚に関する相談をすることができますので、今のところは考えておりませんので、ご理解いただきますようお願いいたします。 905 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 906 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。  養育費の受け取りを保証する支援制度の条例制定を。  養育費不払いの解決に取り組む明石市では、養育費を受け取れずにいるひとり親家庭へ養育支援金の形で同額を給付し、明石市が実際的には取り立てを担うことになり、条例化を目指しておられます。  湖南市は、養育費の受け取りを保証するため、民間の保証会社と契約し、不払いに対し保証会社が養育費を契約者に払い、相手方への債権回収を行うと発表し、関連経費を補正予算に計上されるとのことです。谷畑湖南市長は、養育費の支払いは親の義務であり、子どもの貧困対策でもあると言っておられます。  両市の英断はやがて国の法律を変えることにつながると思っておりますが、大久保市長にお尋ねします。福祉モデル日本一を掲げる市長として、明石市や湖南市に続き条例制定の英断をお願いしたいと思いますが、見解を求めます。 907 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 908 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 本市としましても、養育費支援制度につきましては、子どもの貧困の防止を初め、ひとり親世帯にとりまして有益な制度であることは十分感じているところです。  ですが、明石市が今検討されております条例につきましては、実施に向けた課題がたくさんあります。それからまた、彦根市では、ひとり親家庭の自立促進に向けました資格取得への支援や正規雇用を目指しました就労支援を行っていくことに力を入れておりまして、ひとり親家庭をその部分で支援していきたいと考えていることなどから、現在のところ条例制定については考えていない状態です。  まずは、離婚相談があった場合に公正証書を作成して、公正証書が大きな役割を持つんだということ、必要性をしっかりと助言してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 909 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 910 ◯1番(辻 真理子さん) 理解できません。同性としてちょっと悲しい気持ちですけれども。  これは通告しておりまして、大久保市長に英断をお願いしますと通告をしておりますので、大久保市長に伺います。  やはり福祉日本一を掲げていらっしゃるわけですから、現在もやはり養育費が取り立てができなくて本当に生活が大変だという方がたくさんいらっしゃると思います。その方たちに後押しになるように、条例化をしていただければいいんですね。  今、明石市と、それから湖南市だけですが、後ほど調べてみましたら、大阪市はもう条例としてでき上がっておりまして、施行もされているんです。ですから、彦根市から職員をそれぞれの市に派遣していただいて、その条例をつくっていただければいいんです。その条例をつくることに対しましては、私たち議員からも議員提案ということはできるんですが、わずかながらやはり予算が伴いますので、市長の方からそれぞれに提案なさるんだと思います。そういうふうに聞いてないで、しっかり聞いていただきたいと思うんですけど。  本当に福祉日本一というのが心にありましたら、そういう境遇にいらっしゃる人、たまたまそういう境遇になってしまう人、誰でもそういう可能性はあるわけです。ですから、その方たちを救ってあげる、後押ししてあげるということで。もちろん離婚するということは、経済的なことだけではなくて、離婚に至るまでどれだけ悩んで苦しんでこの結論を出されるかわからないと思うんですね。そして、残念ながら9割はお母さんが子どもを引き取られます。  ですから、そういうところにいらっしゃるお母様を救ってあげるということがもし大久保市長の一言でできるのであれば、福祉日本一を認めます、私も。ですから、これをせめておやめになるまでに……。   (発言する者あり) 911 ◯1番(辻 真理子さん) すみません。やめられるかどうか知りませんが、一つでも、「ああ、何とやってくれたね」と、そういうときに思い出せるように、こういう条例にすればいいだけのことですので、頑張っていただきたいと思いますが、見解を求めます。 912 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 913 ◯市長(大久保 貴君) 今るる子ども未来部長がお答え申し上げたとおりでございまして、課題の整理等々も必要があると。同時に、就労支援に力を入れておりますので、さらにその部分について力を入れていきたいと考えております。 914 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 915 ◯1番(辻 真理子さん) 残念なお答えでございますが、私、議員である限りは、ライフラークとしてこれが達成できるまで頑張りたいと思っております。  それでは、大項目2にまいります。  (仮称)新市民体育センター予算案について。  今期定例会に(仮称)新市民体育センター建設に係る債務負担行為増額が提案されております。この新市民体育センターについては、莫大な予算を投じて建設されます。新市民体育センターが建設されることを知らない市民がたくさんらいらっしゃるのをご存じでしょうか。  知らないんですね。この間夕方のニュースで13億円の増額ということが放映されましたときには、市役所にさらにそれだけお金が投じられると受け取っておられた方も多いぐらいで、特に高齢者の方は「死ぬまでにいかんやろう。使うこともないやろう。それよりも、紙おむつのお金、補助金をもとに戻してほしいなと言うといて、市長に」と言っておられました。  それから、また別の人は、維持費に着いての説明が全くされていないという批判もございますし、市債返済だけではなく、固定的に支出され続けることになる維持費について心配している市民の方々もいらっしゃいます。センターを建てることだけがもう目的になってしまっているという批判も市民の中に広まっています。  そこで、以下、新市民体育センター関連の補正予算案について質疑をいたします。  中項目1、予算規模の増額の責任は。  細項目1、基本設計の際の建設工事費は誰が積算したのかお答えください。 916 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 917 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 基本設計の際の建設工事費の積算につきましては、(仮称)彦根市新市民体育センター建設工事設計委託業務を受託しておりました株式会社石本建築事務所が概算費用として見積もったものでございます。 918 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 919 ◯1番(辻 真理子さん) そこで申し上げたいんですが、私どもは、新市民体育センターにつきまして設計会社のプロポーザルを行うということを、当時の副市長は川嶋さんでございましたが、設計会社をプロポーザルするということで、その設計会社が決まった後には議員の方々のご意見を取り入れて、この議論をしっかりしていただいて先に進んでいくと何回もおっしゃいましたので、それならばということでプロポーザル方式を認めたわけでございますが、そのプロポーザルで選ばれてきた石本建築事務所という会社が、もう既に私たちの目の前に示されたときはほぼ完成形の見積もりが出ておりまして、完成予定図もありまして、ほぼ中身が決まっておりました。  ただ、私たちがさわれたのは、席数が5,000だったのを、それは多すぎるというので2,600まで少なくしたというぐらいで、あとは、もう専門家の描いた設計図でございましたので、ほとんど抵抗することができませんでした。そこにやっぱり市役所がちゃんと入っていなければいけなかったと私は思うんですね。  それでは、次の細項目の、実施設計段階の建設工事費は誰が積算したんでしょうか。 920 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 921 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 実施設計段階の建設工事費の積算につきましては、株式会社石本建築事務所が実施設計図面等をもとに作成いたしました積算内訳書をベースとしまして、市の方で積算したものでございます。 922 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 923 ◯1番(辻 真理子さん) 結局ほとんど石本建築事務所が基本設計も実施設計も描いて、その費用も積算したということになります。  そもそも私、おかしいと思うんですが、普通私たちが家を建てたいと考えたとしますと、いろんなメーカーを見て歩いて、どのメーカーがいいかなと。気に入ったところがありましたら、それから今度はどんな家を建てたいのかということを家族で相談します。そして、その次に大事なのが、予算はこれくらい。例えばうちの家計はこれぐらいしか出せない、そうしましたら、自分たちが考えたメーカーに対して、こういう家が建てたいけれども、こういう予算でやってくれと言うのが普通だと思うんですね。  でも、今のやり方を聞いていると、設計会社がもう勝手に描いてきて、そのままの勢いでだーっと行ってしまって、自分のところはそれほどの、例えば彦根市は財政が厳しいわけですから、そうではなくて、彦根市はここまでしか出せない、ここの中で考えてくれと何で一言言わなかったのかということについてお聞きしたんですが、もう一度答弁をお願いいたします。 924 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 925 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 石本建築事務所にお願いしましたのは、プロポーザル方式ということでございまして、市の基本方針を示して、その中で最もすぐれた業者を委託候補者に選定したわけでございまして、その後に実際設計するに当たりましては、有識者あるいは地元自治会、利用者代表等で構成されます新市民体育センター建築設計検討委員会を設置しまして、そこでの意見を踏まえながら設計事務所とやりとりをしながらつくり上げてきたものであると。その結果、基本設計の段階で一定これぐらいのお金ですよというのは示されたかと思います。  そこで基本的な新市民体育センターのコンセプトでありますとか機能というのが一応固まったというわけでございまして、そこから先の部分につきましては、議員もご承知のことかと思いますが、消費税がアップしたりでありますとか、あるいはさまざまな建築資材の高騰でありますとか、そうしたことによって積み上がったものであるということでございますので、新たな要素が何かつけ加わって実施設計段階でそこまで膨らんだというわけではございませんので、その辺りの判断は市の方でさせていただいた、そして、議会の方でお認めいただいてきたという経緯でございますので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。 926 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。 〔1番(辻 真理子さん)登壇、資料掲示〕 927 ◯1番(辻 真理子さん) すみません、まだそのころは西山さんはそこにいらっしゃらなくて、全然責任ないんですね。申しわけありません。  それでは、細項目3にまいります。  これは皆様にグラフをお渡ししておりますので、見ていただきたいと思います。  2年3カ月で39.6%もの増額が行われた原因についてお尋ねいたします。  左の方を見ていただきたいんですが、資料もありますのでごらんいただきたいと思います。  左は、2年3カ月前の基本設計のときの見込み額でございます。中ほどにありますのは、ことし2月の実施設計のときの見込み額でございます。そして、右端は今回の提案の額です。そして、赤の点線で示したのは基本設計のときの建設工事費、そして、緑色の点線は総事業費についてのそれそれの比較のために引いたものです。  それぞれの四角い枠内には、金額23.3億円と31億円という枠。その枠内の金額の差と基本設計のときの金額を基準として一体何%増額したのか。それが39.6%も増額してしまった。ほぼ40%ですね。この短い間に建設業界は今降って湧いたような好景気なんですけれども、建設業界の人材不足と材料費の高騰、それは認められます。しかし、2年3カ月で40%もの増額というのはやはり納得がいかない。  そして、さらに、実施設計時、ことし7月との比較でも17.3%の増額でございます。滋賀県の国スポ主要会場の整備費につきましても、一時不調による見直しがされましたが、金額は多いものの、それでも10%の増でございます。23億3,000万円の増加について、具体的な説明を求めます。 928 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 929 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 建設工事費が39.6%の増額となりました要因についてお答えをいたします。  建物建設工事費につきましては、基本設計時の58億9,000万円が実施設計時には69億1,000万円となり、今回の増額補正時では82億2,000万円となりまして、23億3,000万円の増額となったものでございます。  まず、基本設計時から実施設計時への変更におきましては、配置計画や仕様の見直し等により3億5,000万円を減額しましたものの、労務単価や資材費の上昇、見積もり単価の見直しによる増加、そして、消費税率の8%から10%への増加等により増額しました結果、10億2,000万円の増加となったものでございます。  次に、実施設計時から今回の補正予算時への変更におきましては、内装や外装の仕様見直し、照明器具の仕様や設置箇所数の見直し等により2億円を減額しました。その一方で、9月26日の入札不調後に行いました入札業者からのヒアリングや調査・分析の結果を踏まえまして、最新の実勢取引状況を十分に確認・精査の上、必要な単価の見直しを行うとともに、仮設計画を標準的なものから現在の情勢に合わせたものへ見直したこと等により増額しました結果、13億1,000万円の増加となったものでございます。  以上により、基本設計時と今回補正予算時の事業費を比較いたしますと23億3,000万円の増、率にしますと約39.6%の増となったものでございます。 930 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 931 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目4にまいります。  なぜ入札からわずかな時間しか経過していないのに債務負担行為を増額するのか。  本年9月26日の入札からわずか2カ月しか経過していないのに、なぜ債務負担行為の増額を決めたのか、その理由を明確にお答えください。 932 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 933 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 入札不調から短期間で事業費の増額を決定しました理由は、大きく2点ございます。  1点目は、スケジュール上の問題でございます。  現在、体育センターがなく、市民の皆様に大変ご不便をおかけしている状況を1日でも早く解消する必要がございます。また、新市民体育センターでは、国民スポーツ大会を円滑に実施するため、令和5年6月に弓道競技に係るリハーサル大会の開催を予定しているところでございますので、この時期に間に合うよう早急に判断する必要があったものでございます。  2点目は、実勢価格との大きな開きが埋めがたいと判断されたためでございます。  入札結果を調査・分析した結果、背景となる市場の動向としての五輪開催に向けた公共工事や民間工事の高需要が継続する中、元請となります大手建設会社、下請となります専門工事会社とも手持ち工事が多く、受注意欲の低い状況にあり、競争性が働かず価格の高騰につながっているものと考えられ、工種ごとの鉄骨、屋根等におきましても、同様の理由により、入札参加者が徴取する見積価格が割高となっている状況でございます。市の設計価格はこのような現在の特殊な実勢価格を十分に反映できていなかったことから、予算を増額せざるを得ないという判断をしたものでございます。  議員ご指摘のとおり、滋賀県が実施いたします国体主会場整備工事を初め、他の建設工事でも入札が不調となっている事例が複数見受けられることを考えますと、何度も入札を繰り返していく余裕はなく、また、抜本的な見直しを行い再度設計を行う期間もありませんことから、このタイミングで補正をお願いするものでございます。 934 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 935 ◯1番(辻 真理子さん) おっしゃることは納得はいかないけど納得しなければならないという状況だと思いますが。  振り返ってみましたら、本庁舎の一番最初の入札のときですよね。不調になりましたときに、百条委員会のまだ前ですね。裏合意が行われる前です。そのときにすぐに債務負担行為を増額していれば、裏合意も起こらなかった、百条委員会もしなくてよかったということがあるんです。そのときに俊敏に債務負担行為を増額していれば、もう今ごろ建っていたと、私はそう思うので、つけ足しておきます。  その次、中項目2にいきます。わからなかったら結構です。  中項目2です。維持費の見込みについて。  細項目1、体育館が完成した後の維持費見込みはいつ提出されるのか。  大規模な建築物であればあるだけ維持費の支出は大きくなると思います。このことについて奥野前議員が何度も何度も質問されていましたが、結局詳しい説明もなく今日に至りました。ここまで予算規模が増大するのであれば、市債返済額もさらに増加するわけで、維持費見込みが同時に提出されなければ議案を承認することはできません。維持費についての見込みはいつ提出されるのでしょうか。 936 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 937 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 維持管理費の見込みにつきましては、現在、人員配置など施設の効率的な維持管理方法等を検討しているところでございまして、その結果に基づき詳細に積み上げ積算いたしまして、令和2年5月中をめどに算出する予定でございます。 938 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 939 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、中項目3にまいります。命名権と寄附金についてです。  細項目1、命名権募集の対象は。
     命名権募集の対象企業の範囲はどのように考えておられますか。 940 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 941 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) ネーミングライツの募集につきましては、市民に親しまれ、施設の設置目的にふさわしい愛称を募集するものでございまして、応募資格につきましては、本市の入札参加停止措置を受けている法人等に対して一定の制限を設ける予定ではありますものの、できるだけ広く募集を行ってまいりたいと考えております。  また、事業者の選定に当たりましては、愛称が施設等との親和性や地域への定着度、呼びやすさ等に配慮されたものであって、法令違反、公序良俗違反および人権侵害などのおそれがないことなどを審査基準として設けまして、事業者の選定を行ってまいりたいと考えております。 942 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 943 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。  命名権売却のめどは。  命名権取得企業のめどはあるんでしょうか。 944 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 945 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) ネーミングライツにつきましては、まだ募集を行っておりませんことから、命名権を付与する企業のめどは当然立っておらないわけでございますが、まずは建物の供用開始に間に合いますよう、令和4年12月を予定しております。募集要項や審査基準を定めました上で、応募していただけますよう、さまざまな情報媒体を用いるなどして、できるだけ広く積極的に周知・依頼してまいりたいと考えております。 946 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 947 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目3です。  市民寄附募集に後ろめたさを感じないのでしょうか。  一般会計の事業縮小を市民、企業にお願いし続けなければならない財政状況の中、市民、企業には市政に対する不満が鬱積しています。その上、さらに市民に寄附金を募ること、これに対して市長は後ろめたさを感じないのでしょうか。市長にお答えいただきたいと思います。 948 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 949 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 寄附の募集につきましては、市内外を問わず、個人および法人等に対して広く寄附をお願いするものでございます。その趣旨は、当施設が市のまちづくりを担う施設として末永く皆様に愛されご利用いただけるものでありますことから、市民を初め皆様とともにつくり上げていきたいということでございます。寄附募集の趣旨をご理解いただき、整備事業にご賛同いただける方からのご寄附をお願いするものでございますので、ご理解くださいますようお願いいたします。 950 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 951 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、大項目3にまいります。  養護老人ホームについて。  特養、つまり特別養護老人ホームが老人ホームの主流になって久しくなりました。しかし、老人介護施設とは全く別物で、名称の似通っている養護老人ホームについて伺います。  中項目1、養護老人ホームについて。  細項目1、養護老人ホームとは。  養護老人ホームというのは、特養、いわゆる特別養護老人ホームと似た名称ですが、法律上の根拠は全く異なります。以下の質問の前に、養護老人ホームについての説明を求めます。 952 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 953 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 養護老人ホームとは、老人福祉法に規定される施設で、65歳以上の高齢者が環境上の理由および経済的理由により自宅で生活することが困難である場合に、市の措置決定に基づいて入所させ、自立した日常生活を送り、社会復帰ができるようにするための施設でございます。 954 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 955 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。  身体的虐待と経済的虐待を受けている要保護高齢者はどの程度おられるのでしょうか。  高齢者が介護サービスまでは必要ないが、家族や親族という養護者から身体的虐待、経済的虐待を受けている人数は市内でどの程度おられるのか、身体的虐待と経済的虐待の区分も含めてお答えください。 956 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 957 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 高齢者虐待の疑いのある案件につきましては、介護福祉課、地域包括支援センターおよび権利擁護サポートセンターの職員が集まって行うコアメンバー会議において、高齢者虐待に該当するかどうかの判断を行っております。  平成30年度に高齢者虐待と認定されたもののうち、身体的虐待が14件、経済的虐待が1件となっております。  また、保護が必要であると判断し、措置入所となった件数につきましては、養護老人ホームが5件、特別養護老人ホームが1件の計6件となっております。 958 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 959 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目3にまいります。  老人福祉法第5条の4第2項第1号の業務は行われているのか。  老人福祉法第5条の4第2項第1号の「老人の福祉に関し、必要な実情の把握に努めること」という義務規定がありますが、彦根では実情の把握が十分にできているでしょうか。 960 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 961 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 虐待通報を受けた際には、全ての案件において必要な聞き取りや事実確認調査を行っております。その際には、地域包括支援センターを初めとする関係機関と連携をとり、必要な情報を把握できるように努めております。  また、地域からの情報提供も重要でありますことから、民生委員児童委員や市民向けに虐待防止の啓発を行い、虐待とおぼしき行為を発見した際の早期通報を呼びかけるなど、虐待を見逃さない地域づくりに向けて取り組んでいるところでございます。 962 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 963 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目4にまいります。  彦根市内の養護老人ホームの定員は何人でしょうか。 964 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 965 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現在、市内の養護老人ホームは1施設で、定員は50名となっております。 966 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 967 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目5にまいります。  具体的な通報や依頼はどの程度出てきているのでしょうか。親族や地域包括支援センターなどからの通報や調査依頼は年間どの程度出てきているのでしょうか。 968 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 969 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 高齢者虐待に関する通報件数は、年度によってばらつきはございますが、近年は、おおむね年間で30件から50件の間で推移をしております。  なお、平成30年度の通報件数は52件で、今年度につきましては、11月末現在で19件となっております。 970 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 971 ◯1番(辻 真理子さん) それなりにやっぱり件数としてはあるんだなということがわかります。  それでは、中項目2、財政面からの老人保護措置事業について伺います。  細項目1、老人保護措置事業の財源はどうなっているのでしょうか。 972 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 973 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 老人保護措置事業の財源につきましては、市税等の一般財源と、入所されたご本人様や扶養義務者の方にご負担いただく負担金のみとなっております。 974 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 975 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。  彦根市の老人措置事業において措置した人数と延べ保護月数は。  平成30年度決算書では、老人保護措置事業の法内扶助費は当初予算では約1億500万円でしたが、年度途中で約1,500万円の減額補正をし、さらに決算書では約200万円の不用額がありました。彦根市の老人保護措置事業において措置した人数と延べ保護月数を伺います。 976 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 977 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 平成30年度に老人保護措置事業において措置した実人数は、養護老人ホームが51人、特別養護老人ホームが2人の計53人となっており、延べ保護月数につきましては、養護老人ホームが489月、特別養護老人ホームが18月の計507月となっております。 978 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 979 ◯1番(辻 真理子さん) 私が市民から訴えがありましたので調べさせていただいたことなんですが、定員50名の中で彦根市に住所を持っている方は半数ぐらいしかおられなかったんですが、今の数と合わないと思うんですが、どういうことでしょうか。 980 ◯議長(馬場和子さん) 通告の中では措置した人数と延べ日数ということなので、その答弁をいただいたんですが。  暫時休憩いたします。            午後5時57分休憩            午後6時01分再開 981 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  福祉保健部長。 982 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまの再質問の関係でございますけれども、この養護老人ホームにつきましては、措置という形で行っておりますので、彦根市の方であっても彦根市以外のところに措置されている方もいらっしゃいますし、彦根市以外の方が彦根市の方に措置されている場合もございます。  また、入所されている高齢者の中でも、死亡等によりましてその人が入れかわっているということもございますので、そういう差が生じてきているということでございます。 983 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 984 ◯1番(辻 真理子さん) その答えではちょっと納得がいかないと思います。今ここで明らかに全てできるわけではありませんが、次の質問にいきます。  細項目3です。彦根市において要保護高齢者の措置決定に問題はないかということでございます。  行政は、親族や民生委員、地域包括支援センター等から依頼があった場合、必要な実情の把握に努め、地域の人々の目に触れにくい家庭の問題をはらんだ方を入所に導くことが必要でございます。保護措置決定に問題があるのではないでしょうか。 985 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 986 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 高齢者の措置決定につきまして、虐待による措置を検討する場合は、本市の介護福祉課だけではなく、担当地域の地域包括支援センターの職員と権利擁護サポートセンターの職員が参加するコアメンバー会議において議論をした上で、措置の可否を決定しております。  また、虐待以外の理由で措置を検討する場合は、医師や養護老人ホームの職員といった外部有識者も参加する入所判定委員会において議論をした上で措置決定をしております。  このようにさまざまな角度から措置の必要性を検討し決定しておりますことから、現在の保護措置決定に問題はないものと考えております。 987 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 988 ◯1番(辻 真理子さん) 訴えがありましたのは、もうこの方は養護老人ホームでないと保護できない人も却下されるということが何件もあったと言っておられましたので、今後、この問題については引き続き質問させていただきたいと思いますが、今回はこのぐらいで終わりにさせていただきます。  ありがとうございました。 989 ◯議長(馬場和子さん) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと存じますが、これにご異議はございませんか。
      (「異議なし」と呼ぶ者あり) 990 ◯議長(馬場和子さん) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれにて延会をいたします。  お疲れさまでございました。            午後6時05分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...