• デジタル教科書(/)
ツイート シェア
  1. 彦根市議会 2019-09-01
    令和元年9月定例会(第19号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前9時00分開議 ◯議長(馬場和子さん) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(馬場和子さん) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、1番辻真理子さん、2番中川睦子さんを指名します。  昨日の夢みらいの代表質問に対する答弁につきまして、総務部長から発言の訂正の申し出がございますので、これを許します。  総務部長。 3 ◯総務部長(牧野 正君) 失礼いたします。  昨日の夢みらいの代表質問の中で非常勤特別職の報酬について再質問をいただきました際に、私の方からスポーツ推進委員非常勤特別職ではない旨の答弁をいたしましたが、正しくは地方公務員法第3条第3項第2号に規定します非常勤特別職でございました。おわびして訂正をさせていただきます。まことに申しわけございませんでした。 ────────────────── 日程第2 議案第78号から議案第97号ま で、諮問第1号および諮問第2号(質疑 ならびに一般質問) 4 ◯議長(馬場和子さん) 日程第2、議案第78号から議案第97号まで、諮問第1号および諮問第2号を一括議題とし、個人からの各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  発言の通告書が19名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。その順位は、3番角井英明さん、19番小川隆史さん、21番伊藤容子さん、15番森田充さん、2番中川睦子さん、12番野村博雄さん、7番上杉正敏さん、10番谷口典隆さん、13番森野克彦さん、4番獅山向洋さん、1番辻真理子さん、18番赤井康彦さん、6番北川元気さん、20番黒澤茂樹さん、8番中野正剛さん、5番堀口達也さん、11番和田一繁さん、14番林利幸さん、16番小川吉則さんの順とし、順次ご登壇願います。  3番角井英明さん。角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 5 ◯3番(角井英明君) 3番、日本共産党の角井英明です。  大項目の1です。市民の暮らしに負担を強いるような新市民体育センターの建設は見直すべき。
     6月定例会で取り上げましたが、2002年の全国知事会決議は、市民の生活に影響が出るような国体開催は慎むべきだと言っているのだと理解します。住民の暮らしにさまざまな影響が出たから生まれたものだと思います。  この決議を受け、最近の開催各県は独自の工夫をして、身の丈に合った国体開催を進めています。ところが、滋賀県や彦根市はどうでしょう。国体への大型予算のために当初予算が否決されたり、多くの市民から「暮らしや福祉を削っていいのか」という声が出ています。今だからこそ、多くの失敗事例の反省から生まれた全国知事会決議に立ち返って、新市民体育センターの建設は見直すべきです。全国知事会決議はそのことを後押しする大変に重い決議だと思います。  新市民体育センターを建設するための予算82億円が市民の暮らしと福祉を圧迫して、今年度は87事業、約12億円もの削減がなされました。中期財政計画によれば、このまま建設を進めていくと、今後もこうした予算の削減が続いていきます。果たしてこれでいいのでしょうか。市民の暮らしと福祉を充実させるのが本来の自治体の役割です。その観点に立って、以下質問します。  中項目1、決議に従って工夫や努力をしている開催県を見習うべきでは。  細項目1、2021年開催の三重県の開催方針についての市の認識を伺います。  三重県の開催方針は、協議施設は可能な限り既存施設を活用することとし、施設の整備や改修を行う場合は、真に必要な改修範囲にとどめ、会場市町等の負担をできる限り控えるというものです。市の認識を伺います。 6 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部参事。 7 ◯企画振興部参事(西山 武君) 議員ご指摘のとおり、三重県準備委員会が決定されました第76回国民体育大会開催基本構想におきまして、競技会の会場はできる限り既存施設を活用し、会場地市町等の負担を抑える旨がうたわれております。  また、滋賀県開催準備委員会では、開催基本方針における実施目標としまして「滋賀の未来に負担を残さない大会」を掲げ、既存施設の有効活用や大会運営の簡素化・効率化を徹底することとされております。  これらは平成14年12月に行われました全国知事会の緊急決議を踏まえたものであると認識しておりまして、これまでからお答えしておりますとおり、本市といたしましても、国民スポーツ大会および全国障害者スポーツ大会の競技会を開催するに当たって、基本的には同様の認識を持っているものでございます。 8 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 9 ◯3番(角井英明君) 三重県の方針で大事だと思うのは、国体を主催する県と会場を担当する市町が丁寧に話し合いをやっていることです。過去のことになりますが、県から市民体育センターを移動してくれという要請があったとき、市はそのときの市の事情を詳しく県に話す必要があったと思います。市としてできること、できないことを説明する必要があったと思うのですが、そこの認識をお願いします。 10 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 11 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) その際の経緯につきましては、これまでからご答弁差し上げていると思いますが、市の事情ももちろん十分説明をさせていただいた上で、主会場整備にはどうしてもあの土地が必要であったということで、最終的にはそのような判断をしたということでございます。 12 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 13 ◯3番(角井英明君) 細項目の2へいきます。  新市民体育センター建設の計画が進んでいますが、これらの経費が市の財政を圧迫しているのではないのでしょうか。中期財政計画を見ると、見直しを行わない場合、2020年度は4億円、2021年度は21億円の赤字が出ます。6月定例会で市は「それらの影響を少しでも抑えられるよう、全庁的に取り組んでいきたい」と答弁されていますが、市民の暮らしと福祉への影響は既にはっきりと出ているのではないでしょうか。見解をお願いします。 14 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 15 ◯総務部長(牧野 正君) 新市民体育センター建設に係る事業につきましては、令和4年度の供用開始までに完成させなければならない事業でございまして、本市の将来にとって有益な施設になると確信しておりますことから、本市の最優先課題として位置づけております。  しかし、新市民体育センターの建設など、国スポ・障スポ関連事業につきましては、市財政に一定の影響がございますため、従来までの事業のうち、国の施策として実施しております福祉的な扶助費、義務教育を実施する上で不可欠な教育費、長寿命化を図るべき道路および橋梁等の公共財の維持費を基軸として捉えているところでございます。  新市民体育センターなどの国スポ・障スポ関連事業につきましては、国庫補助金等の財源確保に努めますとともに、交付税措置が受けられる市債を活用するなど、一般財源の負担を可能な限り軽減し、市民サービスへの影響を少しでも抑えられるよう取り組んでまいりたいと考えております。 16 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 17 ◯3番(角井英明君) 彦根市は、市庁舎の耐震工事、ごみ焼却場建設、図書館建設など大きな投資的事業を抱えていると思います。身の丈に合った国体にして、これらの事業にも手をつけていかなければならないと考えますが、見解を伺います。 18 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 19 ◯総務部長(牧野 正君) 議員おっしゃいますように、彦根市がこれから取り組んでいかなければならない課題はたくさんございますけれども、今はこの新市民体育センターの建設、これは事業を完了する時期が定まっております。そして、本市の将来にとっても大変有益な施設でございます。まず、こちらを最優先課題とさせていただいているところでございますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 20 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 21 ◯3番(角井英明君) 細項目の3です。  市民の暮らしと福祉に影響を及ぼす新市民体育センターの建設は、市長の公約である「全国一の福祉モデル都市」と整合性がとれていないのではないでしょうか。  6月定例会で請願があった子ども医療費の無料化などの暮らしと福祉への取り組みが置き去りになっていると思います。暮らしと福祉を削ることになる総事業費が82億円にもなる新市民体育センターの建設は進めるべきではないと考えます。見解を伺います。 22 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 23 ◯総務部長(牧野 正君) 新市民体育センターは、国民スポーツ大会全国障害者スポーツ大会の閉会後におきましても、スポーツと文化がつながる市民交流の拠点として、また防災の拠点施設としても市民の皆様に長く活用していただける大変有益な施設であると考えております。  また、競技力の向上はもちろんでございますけれども、市民の健康の増進、それから文化教養の高揚など、住民福祉の向上につながっていく施設でもございますことから、市長の公約である「全国一の福祉モデル都市」と整合性がとれているものと認識しているところでございます。 24 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 25 ◯3番(角井英明君) 細項目の4です。  市民の暮らしと福祉が安定してこその国体開催だと思います。新市民体育センターの建設は見直すべきではないでしょうか。 26 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 27 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 新市民体育センターの整備につきましては、国民スポーツ大会を契機といたしまして、本市のまちづくりを担う施設となりますよう、各種競技団体や地元自治会などからご意見をいただきますとともに、新市民体育センター整備調査特別委員会や(仮称)彦根市新市民体育センター建築設計検討委員会でのさまざまな観点からのご議論を経まして基本設計を取りまとめたところでございます。  さらに、実施設計を行うに当たりましては、建物の機能やコンセプトを損なうことなく、配置計画の見直しによる床面積の縮小、構造の合理化、内外装の見直しを行い、コスト縮減に努めてまいりました。  旧の市民体育センターの閉館後、市民の皆様にはご不便をおかけしておりますことから、一日も早い施設の完成に向け、去る7月26日付で建物建設工事の入札の公告を行ったところでありますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 28 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 29 ◯3番(角井英明君) 計画は動き出していますが、市民の暮らしと福祉の充実を第一に考えるなら、新市民体育センターの建設は見直すべきだと思います。  県の陸上競技場も、東京オリンピックに絡んだ建設需要の高まりによる工事費用の高騰などで入札が不調になっています。新市民体育センターもそうなる可能性があるのではないでしょうか。見解をお示しください。 30 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん、今、見直すべきという細項目の中でしたので、ちょっと範囲を超えているのではないかと思いますので、次へ進んでください。  角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 31 ◯3番(角井英明君) 中項目の2、市民の暮らしと福祉を削る国体のための予算と枠配分方式について。  国体のための大型予算と予算の枠配分方式が関係していると思うのですが、枠配分方式について教えてください。  細項目1、枠配分方式とはどういったもので、どういうときに用いられるものなのでしょうか。 32 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 33 ◯総務部長(牧野 正君) 予算枠配分方式とは、限られた財源を最も必要で最も優先すべき事業に充当できるよう、市民ニーズを的確に把握できる各担当部局に一定額の一般財源を配分し、事業の再検討や精査を通して効率的な財政運営と財政の立て直しを行う予算編成方式でございます。  もう一つの予算編成の手法として、一事業ずつ査定する一件査定という手法もございますが、財政状況が非常に厳しく、この予算編成方式が限界に来ていることから枠配分という手法を導入したものでございます。 34 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 35 ◯3番(角井英明君) 細項目の2です。枠配分方式が職員に与える影響は。  住民の福祉の向上が自治体の使命なのに、削減ありきの予算編成をやらざるを得ないのは、職員のやる気をそぐことになるのではないでしょうか。見解をお願いします。 36 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 37 ◯総務部長(牧野 正君) 予算枠配分方式の導入により、各部局の職員には優先順位の洗い出しや検討のほか、市民生活への影響ができるだけ出ないよう考えていただくなど、従来以上の業務を担っていただき、苦労も多かったと感じておりますが、予算枠配分方式は、限られた財源の中で予算編成を行いますため、部局内での活発な議論を行うことで新たな市民サービスへの対応が可能となりますほか、職員の政策形成能力の向上につながるものでございまして、職務に対する意欲の醸成が図れるものであると考えております。 38 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 39 ◯3番(角井英明君) 枠配分方式をとらざるを得ないのは、新市民体育センターの建設などの国体のための予算が彦根市の身の丈に合っていないからだと思います。新市民体育センターの完成時の動画を見ましたが、一体どれだけの市民が完成を喜ぶのだろうかと思いました。一将功成りて万骨枯るになってしまうのではないでしょうか。  ということで、大項目の2へいきます。  「彦根市図書館整備基本計画」(2016年)に基づいた図書館の早期建設をすべき。  新しい彦根市立図書館ができるのを大きな期待を持って見守っている市民がいます。湖東圏域で考えた場合、彦根市には三つの図書館が必要であるという方針が「湖東圏域内における望ましい公共図書館整備のあり方について」(2013)で示されています。  現図書館の場所が当たり前だと思っていましたが、中央館、南部館を新設して現図書館を北部館にするという3館構想に納得しました。実際のところ、稲枝からでは現図書館は遠くて行きづらいです。周りの4町の図書館をつなぐ拠点図書館として新しい中央館が待ち望まれていると思います。市長の公約でもあり、既に完成していてもよかったのだと思います。市民の声を聞き、協力を得ながら早く進めるべきだと思います。  貸し出しをするだけの図書館というイメージが今大きく変わってきています。心が温かくなる場所、それが図書館。一人ひとりのための生きるための図書館です。図書館建設が最優先課題だと考え、以下、質問します。  中項目1、彦根市立図書館の現状をどう考えるのか。  細項目1、報告書「湖東圏域内における望ましい公共図書館整備のあり方について」をどう実現していくのか、見解をお聞きします。 40 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 41 ◯教育部長(岸田道幸君) 報告書「湖東圏域内における望ましい公共図書館整備のあり方について」につきましては、平成29年3月に作成しました「彦根市図書館整備基本計画」の素案書の性格を帯びたものとして、平成25年3月に湖東圏域内図書館整備等検討委員会がまとめられたものでございます。  この報告書をもとにして、平成27年7月に設置しました彦根市図書館協議会において各委員からご意見をいただき、平成29年3月に図書館整備基本計画を市教育委員会として策定したものでございます。  このような経過を踏まえ、その実現につきましては、本市図書館整備基本計画をもとに今後の図書館整備に取り組んでいかなければならないと考えております。 42 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 43 ◯3番(角井英明君) 細項目の2、それを受けた「彦根市図書館整備基本計画」をどう捉えているのか、見解をお聞かせください。 44 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 45 ◯教育部長(岸田道幸君) 「彦根市図書館整備基本計画」につきましては、今後の図書館整備を図っていくための指針となる計画と考えております。 46 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 47 ◯3番(角井英明君) 細項目の3、彦根市には3館の図書館が必要であるとした提言があるのに、建設が進んでいないのはどうしてでしょうか。 48 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 49 ◯教育部長(岸田道幸君) 現状といたしまして、本市財政が非常に厳しいこと、財源等の研究を行ってまいりましたが、国等の活用できる制度・補助金がないことから、具体的な取り組みに至っていないところでございます。 50 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 51 ◯3番(角井英明君) きのうの代表質問で公政会の杉原議員から民間委託をやっている佐賀県武雄市の話がありましたが、最近出た「生きるための図書館」という本に全国の先進的な図書館が紹介されています。人口が23万人のある市では、11校ある中学校区に一つの図書館をつくるという計画で進めておられ、中央図書館と分館が10館あります。基本方針は「誰でも自宅から歩いて10分以内」、つまり半径800メートルに一つの図書館をということで進められています。  彦根市で3館ができたとしても、この歩いて10分足らずは無理ですが、最低限と言ってもいい3館を早く実現する必要があると思います。二つの提言を踏まえ、全国の新しい図書館建設を参考にして建設を進めるべきだと思います。  細項目の4、図書館建設についてどういった計画を持っているのか。  市は国体準備室を設けて着々と新市民体育センターの建設を進めていますが、市長の公約でもあり、整備計画もできている図書館建設の見通しをお示しください。 52 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 53 ◯教育部長(岸田道幸君) 今後の図書館整備につきましては、先ほどもご答弁申し上げましたが、本市財政が非常に厳しい状況にあり、整備の時期が見通せない状況にございます。引き続き、財源確保のための国等の制度改正の動きを注視しながら、「彦根市図書館整備基本計画」に基づき、図書館整備に向けて取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 54 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 55 ◯3番(角井英明君) 細項目の5です。彦根市図書館整備基本計画ができているのに、9月1日付の「広報ひこね」には「ネットワーク構築・図書館整備に向けた取り組みの検討を進めます」というのが載っていました。後退しているのではないでしょうか。 56 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 57 ◯教育部長(岸田道幸君) さきのご質問にもお答えしましたとおり、本市財政事情が非常に厳しいこと、また、財源等の研究を行ってまいりましたが、国等の活用できる制度・補助金等がないという状況から、「彦根市図書館整備基本計画」を策定後、具体的な整備の時期は見通せない状況にあるということでございます。
     しかしながら、湖東定住自立圏共生ビジョンをもとに、圏域内図書館における相互利用や(仮称)新市民体育センターに図書の貸し出し・返却のほか、図書の検索ができるサービスポイントの設置などについての協議を行っているところでございます。 58 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 59 ◯3番(角井英明君) 「広報ひこね」を読むと、市民の声が吸い取られて、近々図書館ができると僕も受け取ったんですけど、そういうことではないんですね。 60 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 61 ◯教育部長(岸田道幸君) 「広報ひこね」の記事には議員おっしゃったような記載となっておりますけれども、今、私が答弁しましたように、今できる内容について協議等も進めているという状況でございますので、ご理解をお願いいたします。 62 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 63 ◯3番(角井英明君) 中項目の2へいきます。  市民一人ひとりが豊かに生きるための図書館という位置づけからすると、早期の図書館建設を進めるべきです。  細項目の1、今年度、図書購入費を削減した市長の考えを教えてください。 64 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 65 ◯教育部長(岸田道幸君) 今年度、図書購入費を削減した考えは、本市の財政状況の影響もありますが、今年度秋口、本格的には11月から図書館の耐震補強工事を実施するため、その間3カ月程度休館しなくてはならないこと、また、当初40万冊収容の図書館として整備されましたが、昨年度末で76万5,000冊の蔵書となり、1階開架室はもとより、2階、3階の書庫の状況はその限界を超えている状況にございます。この休館中に整理をしていく必要があることが図書費削減の主な理由でございます。 66 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 67 ◯3番(角井英明君) 学校図書館の図書購入費は戻りましたが、最初は削られていました。彦根市がいかに文化や学びを大事にしていないか、よくわかるのではないでしょうか。  先ほど紹介した本にこうあります。「本人が興味を持てないままに教え込まれた知識は、その記憶がいずれ剥がれ落ちる。自分の意思で学ぶことが大切なのだ。それによって人は成熟し成長する。そうやって自分を築き上げた人たちは、国や自治体にとって人という富になる。その人たちの現在のために図書館を建て、学ぶ意欲を育てることで、将来、国や自治体に現在図書館に投じる経費の10倍もの富が戻ってくる。そういう長い時間に対する考えが必要である」と書かれています。とするなら、きのうの総務部長の話につなげれば、図書館建設は投資的事業としてなかなかのものではないのでしょうか。こういう理解でいいのでしょうか。 68 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 69 ◯教育部長(岸田道幸君) 図書館は市民になくてはならない施設であるということは十分承知をしておりまして、その考えのもと、図書館整備基本計画等も策定しているわけでございますが、先ほど申しましたように、財源等が確保できる状況になれば進めていきたいということでございます。図書館建設というのは重要なものと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 70 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん、図書館の購入費で細項目を立てておられるので、あまり広げないようにお願いします。  角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 71 ◯3番(角井英明君) 細項目の2、国体のための新市民体育センターの建設より、市民の豊かな暮らしへの貢献度では市立図書館の建設の方が優先順位は高いと考えますが、見解を求めます。 72 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 73 ◯教育部長(岸田道幸君) (仮称)新市民体育センターは、健康・体力づくりやスポーツの振興および文化教養の向上を目的とする新しい市民の交流拠点でもあるとともに防災拠点でもあり、市民全体が長く利用していける施設として整備するものでございます。一方、市立図書館は、身の回りの生活で生じた問題を解決し、生活を豊かにするために知識や情報を広く提供する施設でございます。  したがいまして、設置目的や効果は異なりますものの、いずれの施設も市民と市民の豊かな暮らしにとって必要で欠くことのできないものであり、いずれの貢献度がより高いということを一概に言うことはできないと考えております。 74 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 75 ◯3番(角井英明君) おっしゃるとおりだと思います。どっちが高いとか、そういう問題ではないと思います。  図書館建設の基本構想があり、市長の公約でもあった図書館建設、全国一の福祉モデル都市を根底で支える図書館、そういうことがイメージできます。誰でも自宅から歩いて10分以内にある図書館、こうしたところにこそ市民の豊かな暮らしがあり、そして、こうした市民の豊かな暮らしがあってこその市民体育センターだと思います。早期の図書館建設を要望して、大項目2の質問を終わります。  大項目3、市のおむつ等購入費助成事業は見直しではなく継続を。  大久保市長の公約は全国一の福祉モデル都市であったはずです。まだまだ使えた市民体育センターを国体のために壊し、優先順位の高くないと思われる新市民体育センターの建設を進めていますが、そのことによって市民の暮らしと福祉はどうなっているのでしょうか。  図書館建設の質問でも触れましたが、市民の暮らしや福祉の安定の上にスポーツがあると思います。国の交付金要綱の改正で介護用おむつの助成を削らざるを得なかったようですが、ここで踏みとどまり、市独自で事業を継続するのが全国一の福祉モデル都市を目指す彦根市ではないのでしょうか。  そこで、以下、質問します。  中項目1、今までのおむつ助成費の仕組み。  細項目1、助成には国からの交付金以外にどのようなものを充てていたのでしょうか。国からの助成金が減らされるからサービスを縮小すると言いますが、今まで国の交付金以外にどのようなものを充てておられたのでしょうか。 76 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 77 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 彦根市おむつ等購入費助成事業につきましては、国の地域支援事業交付金のほか、県の地域支援事業交付金、市の一般会計からの繰入金および介護保険料により事業を実施してまいりました。なお、今年度当初予算からは国の保険者機能強化推進交付金も財源として充当しているところでございます。 78 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 79 ◯3番(角井英明君) 細項目2、国の交付金要綱改正とはどのようなものなのでしょうか。  消費税10%増税が10月から実施されます。国は増税分は社会保障の充実に使うと言ってきましたが、これでは反対です。改正の具体例をお示しください。 80 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 81 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 夢みらいの代表質問でもお答えいたしましたとおり、本事業につきましては、国の地域支援事業交付金を活用し、地域支援事業の任意事業として実施しておりますが、平成27年度に任意事業の事業範囲の明確化が行われ、介護用品の支給は任意事業の対象外とされました。しかし、多くの市町村で実施されていたことから、平成26年度に実施していた市町村については、激減緩和措置として平成27年度以降も実施可能とされました。  その後、平成30年度に地域支援事業実施要綱が改正されまして、事業実施の要件の一つとして「低所得世帯への影響も考慮しつつ、任意事業としての介護用品の支給に係る事業の廃止・縮小に向けた具体的な方策を検討していること」とされましたことから、今回の見直しに至ったものでございます。 82 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 83 ◯3番(角井英明君) 細項目の3、国からの交付金はどれくらいの割合だったのでしょう。 84 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 85 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 国の地域支援事業交付金につきましては、事業費の38.5%となっております。なお、その他の財源につきましては、県の地域支援事業交付金と市の一般会計からの繰入金がそれぞれ19.25%、介護保険料が23.0%の割合となっております。 86 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 87 ◯3番(角井英明君) 細項目の4、認知症や障害のある高齢者の日常生活自立度に応じて要介護3未満でも助成するとありますが、申請者はどれだけか、また、どれくらいの申請者を見込んでいるのでしょうか。 88 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 89 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 平成30年度の申請者数は1,890名でございましたが、本年8月以降は、要件の見直しにより全体で1,200名程度になると見込んでおります。  このうち要介護3未満で「障害高齢者の日常生活自立度」や「認知症高齢者の日常生活自立度」の要件に該当する方につきましては、100名から150名程度になると考えております。 90 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 91 ◯3番(角井英明君) 細項目の5です。助成費の見直しで市からの支出はどれくらい削減されるのでしょう。 92 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 93 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 平成30年度と平成31年度の当初予算におけるおむつ等購入費助成の額の比較で申し上げますと、平成30年度が5,460万6,000円、平成31年度が3,744万4,000円でございまして、1,716万2,000円の減額となっております。 94 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 95 ◯3番(角井英明君) 細項目の6、新聞報道によれば、市の要綱の見直しは具体的な議論がなされないまま決まったとありますが、これは事実なのでしょうか。 96 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 97 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 彦根市高齢者保健福祉協議会におきましては、以前からおむつ等購入費助成事業につきましては、他市町より手厚いという委員からの意見があり、見直しにつきましてはたびたび議論として上がっておりましたが、具体的な内容にまでは至っておりませんでした。  昨年8月に開催いたしました高齢者保健福祉協議会におきましては、国の方向性や市としての今後の見直しの意向があることをご説明し、出席委員からは見直しの方向性について反対のご意見はございませんでしたが、さらに詳細な調査・分析を求めるなどの意見が出されました。  その後、平成29年度の実績から、申請者、交付金額の要介護度ごとの割合や1人当たりの平均助成額などの分析を行い、平成28年度の実績などのこれまでの結果と大きな違いがなかったため、見直しを進めることといたしました。  前回の会議で、見直しの方向については反対のご意見もなく、一定のご理解をいただいたものとして見直しを行ったものでございます。 98 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 99 ◯3番(角井英明君) 細項目の7、「彦根市おむつ等購入費助成事業実施要綱の見直しについて反対します」という署名の5,496人の声は大きいと思いますが、この声をどう受けとめ、今後どうしていくのでしょう。 100 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 101 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今回の署名提出を受け、介護の職場で働いておられる方を初め、介護の現場において多くの方がおむつの必要性を実感しておられる結果と考えております。  彦根愛知犬上介護支援専門員連絡協議会からは、今回の件に限らず意見交換を行っていきたいとのご要望をいただいておりますので、今後はさらに密に話し合いの機会を設けてまいりたいと考えております。  また、今年度と来年度の2カ年をかけまして、第8期の高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定を予定しておりまして、高齢者保健福祉協議会につきましても、例年よりも回数を増やして開催する予定をしておりますので、こうした場を通じてさまざまなご意見を頂戴してまいりたいと考えております。 102 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 103 ◯3番(角井英明君) 細項目の8、全国一の福祉モデル都市というからには、従来どおりの補助に戻すべきではないのでしょうか。今回の事業の見直しにより、今までの利用者の3分の1の方が対象から外れます。全国一の福祉モデル都市を掲げている彦根市は従来どおりの補助を継続すべきではないのでしょうか。 104 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 105 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市におきましても、今後さらに高齢化が進むと予想される中で、介護保険制度を初めとして制度の持続可能性を確保し、サービスを必要とする方に必要なサービスを提供する制度を構築していくことが必要であると考えております。  そうした中で、本事業につきましても8月から制度の見直しを行ったところでございまして、現時点において影響も含め事業の評価を行える状況でないことから、今後の国の交付金の動向を含め、高齢者保健福祉協議会等において議論してまいりたいと考えております。 106 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 107 ◯3番(角井英明君) 今回対象から外れた市民の方が、市政への意見・提言でこう訴えられています。「実母は要介護2です。何とか自分でトイレに行けるぎりぎりの生活をしています。おむつを利用したりして毎日を過ごしています。それなのに、いきなり制度の支給要件の変更が広報7月1日号に掲載されました。排泄は誰でも自分で行きたいというのが最後の希望ではないでしょうか。私は、新しい市民体育センターが何億も使って建てられても、母がそこで運動をすることはないと思っています。せめて要介護の区分者には今までどおりに支給してください。消費税が10%になるのは介護や子育てのためではないのですか。体育センターなんかどうでもいいです。毎日の暮らしこそが大切だと思います。支給要件の見直しをお願いします。本当に必要なものを必要としている人から奪うのではなく、無駄を除いてください。母のおむつやパッドはぜいたく品ではありません。あすは我が身です。再考してください」というものです。  この意見・提言については、担当課から回答があったようですが、全国一の福祉モデル都市を公約に掲げている市長の見解を求めます。 108 ◯議長(馬場和子さん) 補助に戻すべきという細項目でいただいたので、福祉保健部長からは答弁いただきましたので、見解まではと思いますが。   (発言する者あり) 109 ◯議長(馬場和子さん) 市長、答弁よろしいですか。  市長。 110 ◯市長(大久保 貴君) この件に関しましては、今、福祉保健部長がお答え申し上げましたとおりに、さまざまな経緯があって見直しに至っているということでございます。  一つの事柄をとって、それぞれ重要なことでございまして、おっしゃっていることも、投書の内容も私も目を通させていただいて、お気持ちはよくわかります。しかしながら、この制度の中で多くの方々に行き届いたサービスを提供していかなきゃならないという大前提がございますので、そうしたものの中で検討を進めているものでございます。  一旦こういう形で変更してきたわけでございますが、国の制度変更も含めまして、より広く皆様方に安心していただける制度になりますように、国へもご意見を申し上げながら、制度設計が持続可能なものになるようにこれからも努めてまいりたいと考えております。 111 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。   〔3番(角井英明君)登壇〕 112 ◯3番(角井英明君) 国体のための大型予算がこうした事態を引き起こしていると思います。今ならまだ新市民体育センターの建設の見直しは可能です。市長の権限で新市民体育センターの建設の見直しをするよう強く要求して、質問を終わります。 113 ◯議長(馬場和子さん) 19番小川隆史さん。小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 114 ◯19番(小川隆史君) 小川隆史でございます。それでは、支援者を代表しまして、彦根市長を初め理事者の方に質問をさせていただきます。以前にも申しましたが、総合的な判断等の抽象的な答弁ではなくて、簡潔で適切な答弁をよろしくお願いいたします。  まず、滋賀県警察本部発表の平成30年度の刑法犯の発生状況を見ますと、全国では81万7,338件発生しており、そのうち滋賀県では7,967件の刑法犯の認知件数があるとしています。
     他市と比較しやすいように、これを人口1万人当たりの犯罪率で滋賀県内を見ますと、最も発生件数が高いのは草津市の85.5で、次いで私たちの彦根市が67.0、これは県内ではワースト2位となっております。県平均の56.1を大きく上回っており、その意味では刑法犯が多く発生している治安が悪い市であることが言えると思います。  しかも、この数字は認知されたものだけの結果であって、例えば反撃が怖くて申告できないものであるとか、泣き寝入りをする等の件数を含めると、実際はもっと多くの刑法犯が発生していることが予想されるのではないかと思います。  そこで、彦根市が魅力ある、住みたい、住み続けたいと思ってもらえるよう、安心・安全なまちとなりますよう、犯罪発生の未然防止、それから犯罪を許さない社会の構築において有効策と言われております防犯カメラの設置について、彦根市の考え方について質問をさせていただきたいと思います。  大項目の1、彦根市における防犯カメラの設置について。  中項目の1、彦根市での防犯カメラの設置状況について。  細項目の1、彦根市からの不審者情報の提供状況について質問いたしますが、先ほど話をさせていただいたように、刑法犯の認知件数が滋賀県ワースト2位の彦根市において、メール発信等による市民への登下校時の子どもに対する不審者情報の提供の状況を教えてください。 115 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 116 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 不審者情報の提供についてでございますが、彦根市総合情報配信システムを活用いたしまして、不審者目撃情報メールを関係機関や登録をいただいております市民の方に配信をしておるところでございます。  彦根警察署と締結しております「彦根 安全・安心ネットワークに関する協定書」に基づきまして、彦根警察署から依頼を受け、メールを配信させていただく場合や、小・中学校を通じて寄せられた情報につきましてもメール配信をさせていただいております。  実績についてでございますが、平成30年度は計30件、それから今年度、令和元年度でございますが、8月末の時点で計12件となっているところでございます。  また、内容についてでございますが、手招きをされたでありますとか、ランドセルをつかまれた、つきまとわれた、スマートフォンで写真を撮られた、不審者がいたなどとなっております。 117 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 118 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  発生してから不審者情報を出すまでの大まかなタイムスケジュールがわかれば教えていただけますでしょうか。 119 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 120 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 大まかなタイムスケジュール、これはケースによる場合はあろうかと思いますけれども、彦根警察署がそういった情報を受けられて、私どもの方にファックスで連絡があるわけでございますけれども、そのファックスをいただいた場合、基本的に間を置かずに配信をさせていただいているという状況でございます。 121 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 122 ◯19番(小川隆史君) もう一つ、再質問なんですが、では、例えば土曜日の夕刻に発生したという情報が入ってくれば翌週になったり、あと、夜間・夕方に連絡が入ってくれば次の日という、少しタイムラグが出てくるということなんでしょうか。 123 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 124 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 警察署の方もそういった配信、私どもの業務時間というか、そういったことも一定考慮されるということもあるようでございますけれども、もちろん事案によりましては連絡、ファックスいただいて、それで私どもの方、土日も日直の職員がおりますので、そちらの方から担当の職員に連絡が入りまして、それで対応させていただくというケースもございます。 125 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 126 ◯19番(小川隆史君) 次に、細項目の2でございますが、彦根市での市の管理施設における防犯カメラの設置状況についてです。  現在、彦根市内の多くの地域ではボランティア等による子どもに対する登下校時の見守り活動等をしていただいております。その中でも防犯カメラを活用している例といたしましては、城南学区の地域において、ヘルメットに全方位カメラを取りつけて、自転車による下校時の巡回パトロールを実施して子どもの見守りをされています。  一方、市においては、自治会の支援事業として、自治会が防犯カメラを設置する際の補助を実施されています。彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、安全・安心な暮らしの確保において、自助・共助・公助の連携により防犯対策を進めることとされております。これは、防犯対策は行政だけではなく自治会等地域にも協力を求めるものですが、このことは、前提として市管理施設においては行政が積極的に防犯対策を講じることを示しているものとも考えられると思います。  以前、城南学区から設置要望が出された南彦根駅西口の駐輪場での設置状況等を含め、現在、市内の市管理施設および公用車等における防犯カメラの設置状況をお教えいただけますでしょうか。 127 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 128 ◯総務部長(牧野 正君) 市の管理施設における防犯カメラの設置状況でございますが、本年8月31日現在で市の管理施設114施設のうち30施設において防犯カメラを設置しております。  また、本市が管理する全ての公用自動車にはドライブレコーダーを設置しておりまして、走行中に限定されますが、防犯カメラの役割も一定担っているものと考えております。  なお、地元自治会からご相談のありました南彦根駅西口自転車駐車場への防犯カメラの設置につきましては、同駐車場事業者にご要望をお伝えしたところでございます。現在は、南彦根駅前第1自転車駐車場に6台、第4自転車駐車場に6台の防犯カメラを設置しておられます。 129 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 130 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  近年の状況として、市の管理施設に防犯カメラを設置する数は増えているのでしょうか。 131 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 132 ◯総務部長(牧野 正君) 防犯カメラにつきましては、犯罪の抑止効果があり、災害の発生時には容疑者の特定にも役立つということから、安全で安心して暮らせるまちづくりを進めていく上で非常に大きな役割を果たしていると考えています。  そういう意味で、施設への防犯カメラの設置につきましても増加しているものと考えております。 133 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 134 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  先ほどの南彦根駅西口南側の市の自転車駐輪場において、その担当の業者さんなりに要望したという回答をいただいたんですが、要望の結果どうだったんでしょうか。 135 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 136 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 私の方から回答させていただきます。  議員ご質問のとおり、南彦根駅の駐輪場につきましては、自転車駐車場整備センターが管理運営をしておりまして、その事業者の方に地元のご要望をお伝えいたしました。  今整備されました第4自転車駐車場につきましては、6台の防犯カメラが設置されておりまして、1階に3基、2階に3基という状況でございます。  その防犯カメラの状況ですね、中身、どういう形で設置されたかということも確認したんですけれども、基本的には駐輪場の中の部分を網羅するのでいっぱいで、地元のご意向としては外側ですね、歩道側も何とか映らないかというご要望もいただいて、その旨も伝えているんですけれども、現状といたしましては、駐輪場の中だけが主に映っているという状況でございます。 137 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 138 ◯19番(小川隆史君) では、細項目の3でございますが、今後新設される新市民体育センターおよび整備されます福満公園等への防犯カメラの設置について質問をさせていただきます。  施設内部への不審者侵入確認のための防犯カメラの設置に加え、犯罪を許さない社会を目指す意思表示であるとか、施設周辺の犯罪抑止力のために施設外をも範囲に入れた防犯カメラの設置を積極的に推進する必要から、今後新たに整備される新市民体育センターおよび福満公園等に防犯カメラを設置することについてお教えください。 139 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 140 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 議員ご指摘のとおり、防犯カメラはその存在によりまして犯罪の抑止効果が期待され、利用者の安全・安心の確保につながるものでございます。  また、南彦根駅周辺の都市再生整備計画における目標の一つといたしまして、「駅を中心とした安心居住のまちづくり」を掲げているところでございます。  これらを踏まえまして、都市再生整備計画に位置づけられております新市民体育センターおよび福満公園への防犯カメラ設置を検討する必要があると考えております。  まず、新市民体育センターにつきましては、建物の建設工事におきまして、施設内部や各出入り口に防犯カメラを設置することとしておりますが、施設の外部につきましても適宜設置し、防犯対策に資するよう検討してまいります。  次に、福満公園につきましては、これまで公園には、整備や維持管理に係るコストの観点から防犯カメラ設置の事例はございませんが、都市再生整備計画に位置づけられておりますことから、再整備において設置を検討してまいります。 141 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 142 ◯19番(小川隆史君) 今ほど、新市民体育センターは実施計画もできておりますし、その中でもそういうことをしっかりと検討していただけるということなので、よろしくお願いします。  福満公園についても、計画の中に含めていって検討していくとおっしゃっていただいたので、よろしくお願いしたいと思います。  今ある市の管理施設についての質問なんですけれども、もう1回質問なんですが、ただちに全ての防犯カメラを設置するということは難しいことだと思うんですけれども、今後、新たに建設したり修繕する施設において外向けの防犯カメラの設置を検討していただくことについて、理事者のお考えを教えていただけますでしょうか。 143 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん、今、3へいかれて、もう1回、2へ戻られているようなところがあるので、今は新市民体育センターと福満公園への細項目の中での再質問には当たらないと思います。  小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 144 ◯19番(小川隆史君) それでは、続きまして、中項目の2、防犯カメラへの検知器機能の付加についてということで、細項目の1でございます。子どもの下校時の安全確認、認知症の対策として検知器機能を付加する考えについて質問させていただきます。  防犯カメラの設置先進地では、その区域内の通学路、学校周辺、それから主要道路の交差点、駅、公園などに行政が防犯カメラを設置されていることに加え、防犯カメラにビーコンタグ検知器をつけることで、下校時の子どもや認知症で行方不明となるおそれのある人の位置情報履歴を保護者や家族等の限定された人にのみお知らせをする取り組みが実施されており、実際に効果を上げていると聞き及んでおります。  彦根市に住む子どもの安全を求める方や認知症の方の対応に苦慮されている方等のために、防犯カメラに検知器機能を付加することについての市の考えをお聞かせください。 145 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 146 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 本市では、児童・生徒の安全対策といたしまして、安全教育およびスクールガード等による見守り活動の推進に取り組んでいるところでございます。  また、認知症対策といたしましては、認知症などにより行方がわからなくなった方の早期発見・早期保護のために、ご家族等の申し出により本人の特徴などを登録していただき、彦根市総合情報配信システムを利用いたしまして、捜索に協力していただくことに同意をしていただいている市民や事業所に対しまして、携帯電話やパソコンに捜索者情報を配信し、広く情報提供を求めております。  さらには、事前登録者には行方不明高齢者早期発見ステッカーを配布いたしまして、行方不明になられた場合、発見されたときの身元確認を行っているところでございます。  議員ご提案のとおり、ビーコンタグ検知器の付加でございますけれども、下校時の子どもの安全対策や認知症で行方不明になられた方の対策の一つとして効果があるのではないかと考えるところでございますが、利用者側の発信機の利用が有料となることや、広範囲に設置しないと効果が得られないことなど、導入に当たりましての課題も多いと考えているところでございます。  このため、検知器機能の付加につきましては、関係部署も幾つかにまたがりますので、関係部署とともに研究・検討をしてまいりたいと考えているところでございます。 147 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 148 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  人の手でやることにはやっぱり限度がある話で、防犯カメラの設置は犯罪発生の未然防止になるとともに、犯罪を許さない社会の構築について必要なものだと思うんです。防犯カメラを有効活用することで、子どもや保護者に対して安全確保の手段ともなりますし、認知症の方等、関係者の方に対する不安解消と近隣関係者の負担軽減にもなるのかなと思っています。  ただ、課題としては、設置に対する効果の費用換算ができにくい点というのがあるのかなとは思います。しかしながら、例えば子どもの塾の帰り等の安全確認を保護者ができることとか、認知症の行方不明者の捜索に、例えば数日間、警察を初め地元自治会や消防団、民生委員さん等の関係者が夜を徹して付近の河川敷とか山林等を捜索される場合などの費用が換算しにくいということもあります。  しかし、人の生命・財産を守るということを考えるならば、ぜひにも取り組んでいかなければならない事項であると私は考えます。これは行政だけで考えるのではなくて、我々議員も積極的に職員とともに考えて研究し提案していくことがすごく大事なのではないかなと思うんですが、そのことについてのお考えをもう一度お聞かせいただけますでしょうか。 149 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 150 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今おっしゃっていただいたこと、大変ごもっともなご意見だと思っておりまして、もちろん、場合によりましては、これは人の生命ということにもかかわってくる問題でございますので、そういったことからしますと、費用的な面でありますとか、そういったことを言っていられないということも、当然ご意見としてはあるわけでございます。  現在、ほかの地域で本格的に導入しておられるというところもございまして、これも今回ご質問をいただいたということで、私どもも勉強させていただいております。金額的に、1,500台ほど市内に導入された自治体では、この1,500台の導入に約5億円ほどの導入費用をかけられたということもお聞きしておるところでございます。  費用と効果の問題、何を優先していくのかということは非常に議論のあるところだと思っているところでございますので、おっしゃっていただいたように、これは市役所内はもちろんでございますし、また市民の方とも議論しながら進めていく、あるいは検討していく問題だなと思っているところでございます。 151 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 152 ◯19番(小川隆史君) 費用のことはまた後ほどお話をさせていただきます。関係部署との研究・検討が必要ということなんですけれども、やっぱり建設で建物をつくるところ、それから安全・安心を守る部署、そういうところは縦割りではなくて横割りをこれからしていかなければいけないと思いますので、今部長おっしゃっていただいたようなことを一緒に研究させてもらえればなと思っています。  それでは、次の質問にまいります。  細項目の2、市の安全を守る市長としての防犯カメラの設置への考えはということで、今まで財政難にある彦根市であることを理由に事業実施については消極的な対応をされている市長でございますが、財政難であるからこそ、国等の事業補助金等を活用して市費負担の少ない事業を実施して安全・安心のまちづくりの実現を行うべきだと思いますが、市長の考えをお聞かせください。 153 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 154 ◯市長(大久保 貴君) 小川議員のご質問にお答え申し上げます。  防犯カメラの設置につきましては、私の認識は議員と同じでございまして、大変重要で、また有用だと思っております。基本的には、これまで答弁申し上げましたとおりに、市の施設については適切に設置も進めていくということに変わりはございません。  それと、今もそうでございますが、滋賀県警とは都度ご相談をさせていただいて、県警としてもそれぞれ設置の方針を持っておられますので、そうしたものも活用しながら、適切な設置場所が見つかりましたら設置いただくという方向で取り組んでいきたいと思っております。  また、それぞれの自治会におきましても設置の意向がおありの場合は、設置補助も制度として設けさせていただいておりますので、それぞれの適切な場所に設置いただけるように仕組みは整えているということでございます。  ただ、一気に進むわけではありませんし、今もおっしゃっていただきましたが、検知器機能の問題なども、バージョンアップをしてきておりますので、そうしたものと追いかけっこにはなりますが、それまではやはり地域での自助・公助・共助それぞれがうまく連携をしながら安心・安全を築いていける社会づくりというのも一方で進めていかなきゃならないと思っております。基本的には議員がおっしゃていただいていることはよくよく理解しておりますので、適切に進めてまいりたいと考えております。 155 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 156 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  先ほど国の補助金等の活用をお尋ねしたんですが、それに対するお答えがなかったんですが、先日、市の防犯カメラの担当所属の方とお話をさせていただいたときに、先進地が兵庫県加古川市であるということはご存じだったので、既に加古川市の事業内容は市長も理解されていると思います。
     加古川市については、平成28年、29年の2カ年で1,475台を設置されて、先ほどの企画振興部長の話とは違う、担当者から聞いた話では事業費総額4億3,000万円と聞いていたんですが、それに国の地方創生推進交付金を活用されて、2分の1の支出で事業を実施されたと聞いています。また、市の2分の1の地方負担には地方財政措置もあると聞いております。  彦根市での設置というと、そんな大きなお金は出せないということになるのかなと思うんですけれども、検討してほしいのは、現在、市の管理施設に設置している防犯カメラの更新であるとか新設・修繕のものに対して国補助の対象になっているのであればいいんですけれども、市費の負担を減らす意味で防犯カメラの設置にこういう交付金が活用できるのであれば活用していくというのを検討・研究することが必要なのかなと思うので、そういうことを一緒に考えあわせてお願いしたいと思うんです。  もう一度、市長、先ほど私が質問したのが、国等の事業費補助を活用してそういうことを検討するというのはどうでしょうかということに対して、もう一度お答えください。 157 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 158 ◯市長(大久保 貴君) 活用できるメニューがございましたら、ぜひとも活用はさせていただきたいと考えます。 159 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 160 ◯19番(小川隆史君) 続きまして、それでは、大項目の2、彦根市のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の活用についてでございます。  中項目の1、彦根市のRPAの活用について。  細項目の1、彦根市におけるRPAの検討状況について質問をさせていただきたいと思います。  言うまでもなく、彦根市職員が行っている業務において、従来、職員がパソコン操作で行っている業務を自動化することがRPAの手法であり、例えば申込書の読み取りであるとか、データの入力等の大量の作業、反復作業がRPAに向く作業であります。そのためにRPAを積極的に取り入れることが、ひいては業務の見直しとなり、働き方改革の推進に結びつくこととなると思います。  そこで、彦根市における現在のRPA導入に対する検討状況についてお教えください。 161 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 162 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 本市のRPAの検討につきましては、平成30年度の政策課題におけるIT活用分科会におきまして、窓口部門でのRPA活用を中心とした業者のデモを実施いたしまして、効果や実用性を調査してまいりました。  今年度につきましては、引き続き政策課題におけるIT活用分科会におきまして検討しているところでございますが、新たに建設ICT分科会におきまして、文書管理や財務会計といった内部情報系システムへのRPAの適用につきまして検証を行っているところでございます。  RPAの導入につきましては、単にシステムを導入するだけで終わるものではなく、どの業務のどの処理に取り入れるのが最適であるかという検証をしっかりと行わないと効果が見込めないと思っております。  先ほど申し上げましたように、現在、検証を行っている段階でございますが、引き続き、国の情報でありますとか、あるいは他市の先進事例を調査・研究いたしまして、またシステム業者と連携して実証実験を行うなど、RPAの導入につきましては積極的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 163 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 164 ◯19番(小川隆史君) 検討もいいんですけれども、前も言いましたように、スピード感を持って早期の実現に向けてご検討をお願いします。  続いて、細項目の2でございます。  職員におけるRPA活用に関する意識についてということで、業務の見直し手法となるRPAの導入でございますが、既に実施されている市町では、日々の業務に忙殺される職員にあっては、RPA導入を検討する時間的余裕がないとの意見もあり、彦根市職員におけるRPA活用に関する意識についてお教えください。 165 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 166 ◯企画振興部長(犬井義夫君) RPAの導入につきましては、今ほども申し上げました政策課題におけるIT活用分科会で検討をこれまでしておったところでございますが、これは一部の職員にとどまっておったところでございます。  先ほど申し上げましたとおり、今年度は内部情報系システムへの検証を行っていったり、あるいは、政策形成能力養成研修というもの、これは1市4町で実施しております研修でございますけれども、こちら、グループに分かれましてさまざまな分野の政策形成能力の研究を行っていくわけでございます。この研修のグループの中にもRPAの活用について研究を進めておられるグループがございまして、徐々にではございますけれども広がりを見せていると思っているところでございます。職員のRPA活用に関する意識が、徐々にではございますが、向上しつつあるものと考えているところでございます。 167 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 168 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  RPA等の導入に向けて職員の意識で課題となるのは、既に実施されている先進実施市町からの報告なりご意見を聞いていますと、「現在の人員で何とかやっているので導入は不要」であるとか、「新しいことに挑戦することで万が一の失敗を恐れる幹部職員の抵抗」であるとか、「窓口の現場と企画の部門との認識の相違」が報告されています。  彦根市のRPAの技術導入に対する職員の意識についての課題はあるんでしょうか。 169 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 170 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今も先進自治体の課題の例というのをおっしゃっていただいたところでございますけれども、私も今感じているところでは、同様のことがあるのではないかなと思っております。  やはり、RPAというものに関しましては実際に、これは本当に小さなところでもいいのかもしれませんけれども、導入をいたしまして、その効果というものを職員が肌で感じるといいますか、そういったことで組織の中でも普及していくのではないかなと思っております。  新しいことに取り組むということは、多かれ少なかれ勇気が要るということになってこようかと思いますし、先ほど先進自治体の例で管理職が失敗を恐れるということをおっしゃっていただいたわけでございますけれども、もちろん、そういう意識があれば変わらないわけでございますので、しっかり研究をして、失敗を恐れずに取り組んでいく、それで実際その効果を実感して、やっぱりこういったことは効果を実感して取り組まなくてはもったいないというような意識になってこなければだめだなと思っているところでございます。  担当課とも話をしておるんでございますけども、小さなことでも何か導入できるようなネタがないかなと探しているところでございますので、また今後、そういったところ、事例をつくって広めてまいりたいなと思っておるところでございます。 171 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 172 ◯19番(小川隆史君) 再質問ですけれども、職員が肌で感じる、ああ楽になるなというのがいいことだと僕は思います。それを進めるということなので、期待をしておりますので、頑張っていただきたい。  RPAであるとかAI等の導入に向けて、我々議員等とともに一緒に事業の研究をして提案に取り組むことに対するお考えがあれば、教えていただけますか。 173 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 174 ◯企画振興部長(犬井義夫君) もちろん、議員の皆様も先進地に視察に行かれるということもあろうかと思います。そういったところで見てこられたこと、先進的な事例の知見をお持ちだと思いますので、そういったことも、ちょっとやり方はどうするかは別にして、そういったご意見も頂戴できればなと思うところでございます。 175 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 176 ◯19番(小川隆史君) 次に、細項目の3でございます。  RPA等を活用して業務見直しを行い、働き方改革を実行することについて市長の考えについてでございます。  RPAは通常の職員の業務を自動化することであり、自動化に伴い生ずる短縮時間は、本来、職員が実施すべき市民のニーズへの対応であるとか、あと超過勤務の削減となり、働き方改革になると考えられますが、そのことを積極的に推進することに対する市長の考えをお聞かせください。 177 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 178 ◯市長(大久保 貴君) まさに議員おっしゃっていただいたとおりだと思っております。今も、企画振興部長もお答え申しましたとおりに、具体的な検証をそれぞれの職員にやっていただいております。  遅かれ早かれ、どんどんこういう形になっていくんだろうと思います。ただ、私どもとしましては、今、働き方業務改革を実際に進めておりますが、これは今おっしゃっていただいたAIとかロボティック・プロセス・オートメーションも同じようなことだと思っているんですけど、とにかくそうした改革を進めていくにおいて、具体的な検証を今していただいていて、いわゆる業務量、ロットとコストとアウトプットがきちっと見合うところがまだ定かでないのだろうと私自身は思っております。  他の市町の事例も見て検証してくれていますが、なかなか彦根市の規模では十分ではないというところもあるでしょうし、それに移行するコストに見合う労力と合わないという検証も実際にあるようです。  いずれにしても、研究してくれていますので、できるところからできる方法で取り組んでいくべきだと私は思っております。今後もよくコミュニケーションをとりながら、具体的に前進するように努力をしていきたいと思っております。 179 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 180 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。  今ほどアウトプットという言葉が出ましたが、働き方改革とは、現行の事業を民間企業に丸投げをして人件費のみを低く抑えるということではなくて、その委託の前にRPAであるとかAI等の技術導入を行って事業の見直しをした後にアウトソーシングしていくということが必要だと思いますが、市長の考えをお聞かせください。 181 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 182 ◯市長(大久保 貴君) 私は同時にやっていくものだと思っています。いろいろな分野の業務を民間にお願いできることはお願いする。自らがやらなければならないことはしっかりと充実させる。さらに事業のスクラップ・アンド・ビルド、今の時代、これからのこの地域社会に必要な仕事に新たに取り組んでいく。市民ニーズに応えていくためには、今までやってきたことを漫然と続けるのではなくて見直していく、そうした作業を同時に進めていくということだと思います。  時代は動いております。人々の生活は生きています。したがって、そうした新しいテクノロジーもしっかりと入れていかなければなりませんが、費用対効果もしっかり検証しながら、失敗は許されませんので、それを怖れる云々ということではなくて、いわゆる税金を無駄にしてはいけないという責任感のもとに、そこはしっかり押さえていかなければならないと思います。  したがって、同時にいろんなことをやっていかなければならないということではありますが、この技術の導入ということについては積極的に進めていくという考え方でございます。 183 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 184 ◯19番(小川隆史君) 市長に対しての意見なんですけれども、しっかりと検証してからと、検証も大事だということなんですが、実施しないと検証というのはできないと思うんですよ。だから、実施をまずする。小さくてもいいので、スピーディーに実施をまずする。それから改めるべきところは改めて、行くべきところはどんどん行くと、それが早かれ遅かれではなくて、早いことやる方がいいと私は思いますので、よろしくお願いします。  最後の項目となります。細項目の4であります。  RPA等の導入に伴って国等の補助金を活用することが財政難の中にある彦根市のとるべき姿であると思いますが、市長の考え方をお聞かせいただきたいということで、RPAで得られた大量データをAI等の活用により職員業務の自動化を図り業務全体の見直しを進めることで、市民に寄り添ったきめ細かい対応を行うことができ、働き方改革を推進することになりますが、その導入には予算が必要となります。  現在の彦根市の財政状況は非常に厳しく、市費単独での導入は困難な状況にあることから、RPAおよびAI等の導入に対して国等の補助金を活用することとし、全国や各県内の市町での先進事例を参考に事業実施を目指す必要があると思いますが、市長の見解をお願いします。 185 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 186 ◯市長(大久保 貴君) おっしゃっていただいていることはよく理解しております。今もどのような分野でどのような活用がいいのかということを研究していただいていますが、もちろんコストがかかります。国の支援等も得ながらではありますが、その部分はやはりしっかり踏まえていかなければならないと思います。  先ほども申しましたが、いろんなことを同時並行でやっていく中で、まず、どの分野、どの業務ということを絞っていくことが重要だと思います。恐らくほかの自治体も同様であろうと思いますので、汎用性の高いシステムを使うということになりますとコストが下がってくると思いますので、そのあたりの見極めをしっかりしながら、情報をまずしっかり得て取り組んでいくことが必要だと思っております。 187 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 188 ◯19番(小川隆史君) 市長に再質問をさせていただいて終わりたいと思いますが、このRPA、AI等の技術を活用して業務見直しを推し進めていくためには、現場の職員とのコミュニケーションが非常に必要であって、市長自らが進捗状況を聞くことが非常に大切であると思います。それが市長の役割であると思いますが、それを実践していただくことができるか、お教えいただけますでしょうか。 189 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 190 ◯市長(大久保 貴君) 実際に幾つかの事例でも伺ってはおります。実務担当者から見て、他市で導入されたこのロボティック・プロセス・オートメーションの事例も聞いておりますが、本市にはちょっとロット、数が少ないという見解もありました。  そうした事例、いろんな分野で具体的に進めていく中でいろんな情報が上がってくると思いますので、それに期待したいと思いますし、いろいろと勉強させていただきたいと思っています。  いずれにしても、見極めて政府のメニュー等々も探しながら、取り組めるものから取り組んでいくというところで進んでいきたいと思っております。 191 ◯議長(馬場和子さん) 市長、現場とのコミュニケーションを図るお気持ちはあるかということを聞いておられる。   (発言する者あり) 192 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。   〔19番(小川隆史君)登壇〕 193 ◯19番(小川隆史君) 市長、又聞きではなくて、直接、現場の職員といろんな話をして、困っていることの実現に取り組んでいただきたいということを切に切にお願いして質問を終わります。ありがとうございました。 194 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午前10時37分休憩            午前10時50分再開 195 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  21番伊藤容子さん。伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 196 ◯21番(伊藤容子さん) では、質問させていただきます。大項目1、ごみ処理施設について。  中項目1、現清掃センターの新ごみ処理施設稼働後の活用について。  細項目1、解体後の跡地の面積、土地形状などの特徴は。  現在の清掃センターの跡地の面積、土地形状など、土地活用の視点から見た跡地の特徴を教えてください。 197 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 198 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 現在の清掃センターのごみ処理施設の敷地面積につきましては、約1.3ヘクタールあります。土地の形状につきましては、犬上川右岸に接しており、高低差はありますが、ほぼ長方形に近い形状となっておりますことから、比較的幅広い用途での活用が見込まれるものと考えております。 199 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 200 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、解体後の跡地活用について、どのような活用が考えられるか。新ごみ処理施設稼働後の現在の清掃センターの活用について伺います。  跡地は、市の中心地からも近く、庄堺公園、文化プラザとも道を隔てた場所であり、彦根の福祉ゾーン、文化ゾーンという立地で、さまざまな活用が考えられます。跡地の活用について、彦根市の見解を伺います。具体的な活用法をお示しください。 201 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 202 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどもお答えいたしましたとおり、清掃センターの跡地は比較的幅広い用途での活用が見込まれることから、今後、新たなごみ処理施設の設置場所が決定された後に具体的な活用方法について検討していくことになると考えております。 203 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。
      〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 204 ◯21番(伊藤容子さん) 候補地によれば清掃センターの現在の跡地の活用が限定されるのではないでしょうか。 205 ◯議長(馬場和子さん) 再質問ですね。伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 206 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。新ごみ処理場の選定場所によっては、この跡地の活用が限られてしまうのではないでしょうか。その場合、具体的に教えてください。 207 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 208 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 新ごみ処理施設に関しましては、今、広域行政組合の方で場所の設定を行っております。そちらの方でも資料が出ていると思うんですけど、決定してから施設ができて稼働するまでが大体10年ということで、皆さんも資料をもらっておられると思うんですが、その間は現施設をずっと稼働していかなければならないという現状がございますので、終わってからどうするかというのは現在ではまだ具体的な検討はしておりません。 209 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 210 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。  現在、この候補地に竹原がなっていますけれども、竹原になった場合は今の現清掃センターは中間施設として活用が決まっていると考えたらいいんでしょうか。 211 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 212 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 具体的にはまだそのような決定はしておりません。 213 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 214 ◯21番(伊藤容子さん) 次に移ります。  中項目2、現清掃センターの解体について。  細項目1、解体に要する費用と期間は。  現センターの解体の費用と工事期間についても教えてください。国・県の補助金や助成金が考えられる場合は、具体的にまた教えてください。 215 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 216 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 一般的にかかります費用で計算いたしますと、今の施設の規模でいきますと約16億円ほどかかることになります。それと、期間につきましては、2年ほどの工期が見込まれるとのことでございます。  なお、解体の費用の国や県からの補助につきましては、現在のところございません。なお、その利用方法によりましては活用できる補助金があるかもしれませんので、そちらの方の有無につきましては、また調査させていただきたいと思います。  以上です。 217 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 218 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございました。  次、大項目2、学力向上について。  現在、学校では社会のさまざまな問題が子どもを通して顕在化し、学校は多様な問題や課題に対応するため、教職員の方々は本来業務である授業に専念できない状況にあります。日ごろから学校現場で頑張っていただいている先生方には感謝しかありません。  教育を考えるに当たって、この多忙な先生の日常の実態が背景にあることを確認し、以下、一連の質問をさせていただきます。  中項目1、教職員の状況。  細項目1、教職員の年齢構成について。  ベテラン教師の大量定年が始まると新聞等で取り上げられて久しいですが、彦根市の教職員の年齢構成の現状と今後の状況について教えてください。 219 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 220 ◯教育長(西嶋良年君) 本市における今年度の教職員の年齢構成は、20代が29%、30代が33%、40代が14%、50代以上が24%でございます。  今後につきましては、他市町との異動もございますので、正確にはわかりませんが、若い教職員の比率の高い状態が続くと考えております。 221 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 222 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、正規教職員、臨時職員の割合は。  教職員の正規職員、臨時職員の人数と割合を教えてください。 223 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 224 ◯教育長(西嶋良年君) 本市における全教職員数は658名です。そのうち正規教職員数は610名で、割合は全教職員の約93%、臨時教職員数は48名で、割合は約7%でございます。ただし、正規教職員のうち、現在66名の方が産休や育休等を取得されておりますので、勤務されております教職員は、正規教職員が約10%減りまして約83%、臨時教職員が約10%増えまして約17%となっております。 225 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 226 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目3、教員の構成から見た今後の課題と対策は。  先ほどお答えしていただきましたように、教員の年齢構成、正規教職員と臨時講師の割合から考慮して、今後の課題と対策について教えてください。 227 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 228 ◯教育長(西嶋良年君) 先ほどもお答えさせていただきましたが、今後も比較的若い教職員の比率が高い状態が続くと考えられておりますため、指導力の向上が課題となると考えております。  こうした状況から、各学校における校内研修やOJTの取り組みの充実により、教職員一人ひとりの指導力や学校全体の教育力の向上を図り、教育の質の向上を目指していきたいと考えております。 229 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 230 ◯21番(伊藤容子さん) 次、中項目2、全国学力テストについて。  全国学力テストでは、全国平均と比較すると滋賀県や彦根市の結果が芳しくありません。これまで以上に大きく変化する社会の中で、子どもたちの生きる力であるしっかりとした学力をつけることは、私たち大人の責任とも言えます。  細項目1、確かな学力と学校の役割について見解を。  本来、学校は、子どもたちや社会の明るい未来をつくるために生徒一人ひとりが確かな学力をつける場所です。また、学校には全ての子どもの学力を保証する姿勢が期待されています。確かな学力をつけることに対して市の見解を学校と家庭教育の考察を含めてお答えください。 231 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 232 ◯教育長(西嶋良年君) 議員ご指摘のとおり、学校は子どもたちに確かな学力をつける場所であります。そのため、全国学力・学習状況調査の結果などから取り組みの検証と改善を図り、子どもたちの状況に応じた学力向上を進め、全ての子どもに対して学力を保証するという姿勢で日々取り組んでおります。  また、子どもたちに確かな学力を育むためには、家庭での学習習慣づくりや自分の力を試す場としての地域の協力が必要と考えております。学校、家庭、地域が一体となって子どもたちを見守り、認め、励まし、支えることにより確かな学力が定着するものと考えております。 233 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 234 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、平成31年度全国学力テストの結果の推移と見解は。  学力の達成度の一つの目安として全国学力テストがありますが、彦根の平成31年度の結果と見解を近年の3カ年の結果の推移を踏まえてお答えください。 235 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 236 ◯教育長(西嶋良年君) 全国学力・学習状況調査の教科に関する調査は、本年度は、小学校で国語・算数の2教科、中学校で国語・数学・英語の3教科が実施され、出題形式は、昨年度まで知識・技能を問うA問題と活用力を問うB問題に分けていたものが、本年度は知識・技能と活用力を合わせて問う一体型のものとなりました。  近年3カ年の結果の推移は、平成29年度の小学校では、国語Bは全国平均を若干超えましたが、国語A、算数ABは全国平均に及ばず、その差が2%以内、中学校では、国語AB、数学ABのそれぞれで全国平均に及ばず、その差が4%程度でした。  また、平成30年度は、小・中学校の国語AB、算数・数学ABのそれぞれの科目で全国に及ばず、その差が3%以内でした。  今年度の結果を見てみますと、本市は全ての教科で全国平均には及ばない結果となりましたが、全国平均との差が縮小し、小学校では国語・算数ともに1%以内、中学校では国語・数学・英語の全てで2%以内となっております。  本市の子どもたちの学力が改善されている傾向にありますことから、これまでの取り組みの成果が徐々にあらわれてきていると考えているところでございます。 237 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 238 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目3、平成31年度学習調査の結果に対する見解と今後の対応は。  学習状況調査の結果について、概要と見解を教えてください。県の結果によりますと、質問のうち、小・中学生とも「質問6、先生がよいところを認めてくれている」、「質問7、先生がわかるまで教えてくれている」の評価が全国平均を下回っています。この二つの質問への回答を含む本調査結果への見解と今後の対応を伺います。 239 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 240 ◯教育長(西嶋良年君) 平成31年度全国学力・学習状況調査の児童生徒質問紙の回答状況については、本市におきましては「ひこねっこ 学びの6か条」の視点で子どもの学びの様子を分析し、市のホームページに公開しております。子どもたちの学習状況から課題となる点を見極め、今後の指導に生かしてまいりたいと考えております。  なお、議員ご指摘の「先生はあなたのよいところを認めてくれていると思いますか」、また、「先生は、授業やテストで間違えたところや、理解していないところについて、わかるまで教えてくれていると思いますか」の質問項目について、肯定的な回答は、小学校では全国をやや下回り、中学校ではやや上回るという結果でございました。  これらの質問は、子どもの自尊感情にかかわるものや、教員として大切にしなければならない態度にかかわるものでございます。児童・生徒が否定的な回答をしているという状況を真摯に受けとめまして、全ての子どもたちが成長を実感できるよう改善を図ってまいりたいと考えております。 241 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 242 ◯21番(伊藤容子さん) 全国の平均との差が縮まってはいるものの、まだまだ彦根の子どもたち、しっかり伸びる余地がありますので、ぜひ先生方、子どもたちをよろしくお願いいたします。  中項目3、授業力の向上について。  細項目1、視察研修などの知見の共有化や授業への活用とその評価は。  県外研修で得た知見をどのようにほかの教職員と共有し、また、その知見を全ての教職員が実際の授業でどのように活用し、定着を図っているのか、学校の評価を含め、お答えください。 243 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 244 ◯教育長(西嶋良年君) 県外視察研修に参加します教員は、学校の代表として課題や視察の視点を明確に持って参加をしてまいります。視察が本市の学力向上につながるように、研修前には参加者同士が課題を交流する場を設定しまして、授業改善を中心とした共通の視点を確認しております。  また、研修終了後には教育委員会に受講報告書を提出いただくこととしておりまして、校内におきましては、そのまとめていただいた報告書をもとに研修での学びを他の教職員にも広め、共有化を図っていただいております。  全ての学校において授業改善に取り組んでおりますので、視察研修の成果を校内研修にも取り入れ、日々の授業の進め方や学習環境の整備など、具体的な取り組みとして活用し、学校全体で共通実践を繰り返すことによって研修での学びの定着を図るよう努めているところです。  なお、各校での実施状況の評価につきましては、2学期に予定しております学力向上訪問で把握して、必要に応じて指導をしてまいりたいと考えております。 245 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 246 ◯21番(伊藤容子さん) 先ほどの視察の知見の共有化にも関係しますが、細項目2、教職員間の連携についての取り組みの状況は。  西嶋教育長は6月定例会で「学力向上のためには教職員の資質・能力の向上が必要」と答弁されていますが、具体的にはどのような取り組みを進められているのでしょうか。  教える力を上げるには教職員の連携が鍵だと思います。教職員の連携についての見解と取り組み状況、今後のスケジュールを教えてください。 247 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 248 ◯教育長(西嶋良年君) 教員の資質・能力の向上のためには、教員がお互いに協力し、助け合いながら課題の解決を図っていく同僚性を高め、学校全体で共通実践に取り組むことが重要であると考えております。とりわけ校内研修の充実により、その成果が教員一人ひとりの日々の実践に生かされて、共通実践と振り返りを通して指導力は高まっていくということから、校内研修の日常化およびOJTの活性化を推進しているところでございます。  今後のスケジュールとしましては、昨年度、学力向上推進委員会において第II期彦根市学力向上推進プランを策定しておりますので、各学期に学力向上担当者会を開催しまして、市としての方向性や取り組み、課題について確認をする計画でございます。  また、1学期の学校訪問で各校の取り組み計画を確認しておりますので、2学期にはその実施状況を把握し、指導を行っていくこととしております。 249 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 250 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。  この校内研修の日常化、校内研修のあり方、どういうメンバーが参加してどのような内容を研修するのかがとても大切かと思います。何か西嶋教育長のアイデアという特徴があるのでしたらば教えてください。 251 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
    252 ◯教育長(西嶋良年君) 答弁の中で若い教員の比率が高くなっているということをお伝えしましたけれども、彦根市だけではなくて県においてもそうですけれども、教育の課題としまして、これらの若い教員が力をつけていくことがこれからの教育を考える上で大事だと思っています。  そんな中で、全教職員が対象となります学校内での研修というもののあり方については、全員が計画された校内研修をこなすだけではなくて、その校内研修で学んだことをそれぞれの担任、また教科担任、学級担任が指導する際に、その成果を生かしていくことが大事だと考えています。その成果を生かしつつ、それについて定期的に振り返りをするということで真に教員の指導力の向上につながっていくと考えております。  校内研修の日常化と申しましたのは、その全員で集まって研さんをすることが日々の指導に生かされていく、また振り返りをすることによって、そのことが教員の力になっていくということを大切にしていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 253 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。 〔21番(伊藤容子さん)登壇、資料掲示〕 254 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。  先ほどの教育長のお話にもありましたが、学校には教科担任、学級担任、また教務の担任、いろいろな役割の先生がいらっしゃいます。このいろいろな役割の方の連携、日常的な連携こそが学校の力を上げていくと思いますので、これからもどうぞ西嶋教育長、どんどん進めて、皆様の連携で学校の底上げを図ってください。よろしくお願いします。  次、中項目4、学校の業務改革、働き方改革について。  教育長は6月定例会で、働き方改革推進の取り組むべき課題として、教職員の意識改革、教育活動の見直し、事務負担の軽減と答弁されています。  以下、事務負担の軽減に有効な具体策と考えられる校務支援システムとスクールサポートスタッフについて質問いたします。  細項目1、校務支援システムについての見解は。  全国都道府県教育長協議会の研究報告書によると、日本の学校は教職員の全業務のうち、授業以外の業務の割合が約6割を占めています。また、教職員総数に占める教員以外の専門スタッフの割合については、日本は17%です。これを欧米と比較すると、授業以外の業務の割合が、イギリスでは約3割、教職員総数に占める教員以外の専門スタッフについては、アメリカが44%、イギリスは49%と、約半数を占めます。ひるがえって日本は17%です。  このように、日本の先生は、他国に比べ授業以外の業務が多く、また、先生自らが直接、業務対応に追われているという実態がわかります。先生の長時間勤務は常態化しており、社会問題化しています。先生の働き方改革は喫緊の課題であり、先生の事務負担軽減については早急に取り組む必要があると私は考えます。  現在、全国の教育の現場では、事務合理化として校務支援システム、統合型支援システムの導入が始まっており、その結果、先生の業務負担が軽減されたという報告が多数あります。この校務支援がどのように滋賀県の中に入っているか、この表を見てください。  この表は、文部科学省の平成30年度学校における教育の情報化の実態に関する調査であり、滋賀県内19市町のデータが示されています。  この表の校務支援システム整備率、このピンクのところですけれども、これを見ますと、19市町のうち整備率0%は4市町しかありません。何と彦根はこのうちの1%、青い帯のここです。四つのうちの一つ、彦根が0%です。滋賀県が平均83.4%であり、彦根の0%は際立っています。彦根の校務支援システムの導入が滋賀県下の市町村の中でも大きく遅れていることがわかります。  校務支援システムについて、市はどのように考えているか、見解と今後の導入意向をお聞かせください。 255 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 256 ◯教育長(西嶋良年君) 校務支援システムにつきましては、子どもの基本情報、出欠、各教科の成績、保健関係の情報などを安全に一元管理し、職員が共有できるようにするとともに、必要なときに必要な情報を簡単に取り出すことができるというシステムでございますことから、教員の事務の効率化が格段に図れると考えております。  教職員は事務作業に負担感が強いという調査結果もございますことから、導入について今後検討してまいります。 257 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 258 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、校務支援システムの導入費用は。  本システム導入費用と国・県の補助や助成金についても教えてください。 259 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 260 ◯教育長(西嶋良年君) 校務支援システムの導入費用につきましては、標準的な仕様の場合、5年間のリースを想定しますと、まず1校に導入した場合、学校規模にかかわらずイニシャルコストは約820万円、1年当たりのランニングコストは約46万円で、5年間総額では約1,050万円となります。  また、彦根市内24校の小・中学校全てに導入した場合は、イニシャルコストが約2,600万円、1年当たりのランニングコストが約770万円で、5年間の総額では約6,500万円となります。  次に、国・県の補助や助成金についてでございますが、現在のところ、国および県、いずれも補助金や助成金の制度はございません。 261 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 262 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。  学校としては校務支援システムを入れることは大変有効だというお話と、かかる費用、1校に入れると5年間で1,050万円、彦根市の全部の小・中学校に入れると5年間で6,500万円。これは、人件費を含めて、それこそ業務改革で人件費のコストを考えると、全ての先生を助ける費用としては安いものではないでしょうか。  次に進みます。  中項目5、スクールサポートスタッフについて。  細項目1、スクールサポートスタッフとはどのようなものか教えてください。 263 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 264 ◯教育長(西嶋良年君) スクールサポートスタッフとは、学校業務のうち、配布物の印刷、提出物の確認、教材の準備や運搬、掲示物の張り替えの補助など、主として教員の業務支援を図り、教員が児童・生徒への指導や教材研究等に一層注力できる体制を整備することを目的として小・中学校に配置する人材のことであります。 265 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 266 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、配属する効果について教えてください。 267 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 268 ◯教育長(西嶋良年君) 今年度、県の補助事業を受けてスクールサポートスタッフを配置している他市町では、「集配物の点検などで時間をとられることが少なくなった」、「教材研究や授業準備の時間が確保できるようになった」、「児童・生徒の指導に充てる時間が増えた」、さらに「超過勤務時間が減少傾向である」などの効果があったと聞き及んでおります。 269 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 270 ◯21番(伊藤容子さん) 教職員の希望者も少なくなっている今、今いる先生を本当に大切にして授業に専念していただくために、このスクールサポートスタッフは大変有効だと今のお話でわかりました。  それでは、細項目3、市内の全小・中学校に配属した場合の費用は幾らでしょうか。教えてください。 271 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 272 ◯教育長(西嶋良年君) 今年度、県のスクールサポートスタッフ配置支援事業を活用してスクールサポートスタッフを配置している他市町の例を見ますと、時給1,000円、1日4時間、年間150日配置をした場合、1人当たりの経費は60万円となります。  この場合の市町負担は、3分の1の20万円ということでございます。したがいまして、本事業の活用によりまして市内の全小・中学校に配置できたと仮定しますと、費用は480万円となります。 273 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 274 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。  彦根市にはこのスクールサポートスタッフ、配属は何人されてますでしょうか。 275 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 276 ◯教育長(西嶋良年君) 現在のところ配置はいたしておりません。 277 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 278 ◯21番(伊藤容子さん) 先生にとっても授業に集中ができ、高い効果があるこのスクールサポートスタッフを配属していない理由は何でしょうか。 279 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 280 ◯教育長(西嶋良年君) 今年度の予算編成において、働き方改革ということで市の施策として優先度を考えたときに、スクールサポートスタッフについては、その優先度についてはまだ低かったということから、配置を現在していないという状況にあると考えております。 281 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。 〔21番(伊藤容子さん)登壇、資料掲示〕 282 ◯21番(伊藤容子さん) 480万円あると全ての学校にスクールサポートスタッフが配属でき、格段に学校の教える力、また先生の業務負担が減る、これが予算がないためにできない実態がわかりました。ぜひ市長には考えていただきたいところでございます。  中項目6、ICT教育について。  オックスフォード大学のオズボーン氏によると、今後10年から20年の間に、現在アメリカにある職業の47%がコンピューターにとってかわられ、デューク大学のキャシー・デビットソン氏によると、2011年に小学生になった子どもの65%は将来、現在存在していない職業につくそうです。つまり、これからの社会は急激な変化が起こると予想されているのです。  こうした変化に対処していくため、現在、国はICT教育を推進しています。ICTとは情報通信技術のことであり、ICT教育はパソコンやインターネットを活用した教育を指します。ICT教育により、これまでとは異なる新しい授業ができると期待されています。  新たな学習指導要領では、主体的対話的で深い学びが求められていますが、限られた授業の時間の中でこれを実現するにはいかに教員の力量があっても困難であり、ICTの活用が不可欠になっています。  この表を見てください。ICT教育の効果について文部科学省が作成した「教育の情報化の動向と今後の展望」によると、タブレット端末を利用した場合の方が学力テストの結果において児童の成績が高い。このピンク色のところです。点が高いことが示されています。  また一方、ICTの授業は、児童・生徒から、「授業に集中して取り組むことができた」、「自分の考えや意見を友達にわかりやすく説明することができた」との高い評価が報告されております。  このように、ICT教育に効果があることは、現在、教育界の中では広く知られております。  細項目1、ICT教育についての見解は。  現在はICT教育を推進している地域と実施していない地域の教育格差が生じています。この地域格差を解消するため、国は「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画」を策定しました。各自治体のICT導入を促進するため、2018年から2022年度まで単年度当たり1,805億円の地方財政措置を現在講じています。  彦根市もこの財政措置を活用し、ICT教育推進の中長期的計画を策定した上で、順次ICT教育を推進すべきと考えます。ICT教育についての市の見解を教えてください。 283 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 284 ◯教育長(西嶋良年君) 近年の急速な社会の変化を受け、知識・情報・技術をめぐる変化の速さも加速度的となり、情報化やグローバル化といった社会的変化が人間の予測を超えて進展するようになってきています。  また、文部科学省からは、2025年度を目途に、児童・生徒が1人1台パソコンやタブレットを利用できる環境整備を進めていく「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策」の実現に向けた工程表を示したところでございます。  ICT教育の推進につきましては、これからの時代を生きる子どもにとって重要であると考えておりまして、国の方針を踏まえ、スムーズに市内の小・中学校でICT機器を用いた学習が進められるよう研究・研修に努めてまいりたいと考えております。 285 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。 〔21番(伊藤容子さん)登壇、資料掲示〕 286 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、小学校のICT導入状況について。  これが最後の表です。現在の彦根市のコンピューターの設置状況については、先ほどと同じく文部科学省の平成30年度の学校における教育の情報化の実態に関する調査が参考になります。  これによると、教育用パソコン1台当たりの児童数、こちらですけれども、これは滋賀県平均は5.2人。彦根市はこの青い帯のここ、5.6人。そして全国トップクラスの草津市は2.3人と、彦根の半数以下の人数です。  また、学習者用パソコン1台当たりの児童・生徒数、こちらの赤い帯です。これは、滋賀県平均が6.3人に対して彦根市は8人。滋賀県平均に比べて彦根市では1台のパソコンをより多くの生徒で共有していることがわかります。1台に8人の共有ではグループ学習もできません。一方、草津市は2.4人と、彦根市の3分の1の人数で共有し、草津市の環境なら日々の授業でパソコンも活発に活用できます。  また、パソコン以外、大型掲示装置、LAN、インターネットの整備率に関しては、彦根も100%に近い数字を示しており、滋賀県平均を大きく上回っています。彦根も整備が進んでいる領域があることがわかります。  彦根市のICT導入の状況を教えてください。 287 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 288 ◯教育部長(岸田道幸君) 小・中学校のICT導入の状況については、私の方からお答えをさせていただきます。  まず、小学校におきましては、普通教室に教師用のタブレットパソコンおよび大型テレビを各クラスに1台ずつ整備しています。また、コンピューター室につきましては、今年度更新予定の佐和山小学校および亀山小学校を含め全ての小学校のコンピューター室に児童用タブレットパソコン40台と教師用パソコン、大型スクリーン、プロジェクターなどを1台ずつ整備できることとなります。  次に、中学校におきましては、鳥居本中学校を除く6校につきまして、普通教室にデスクトップパソコン、スクリーン、プロジェクターをクラスごとに1台ずつ整備しております。また、コンピューター室に生徒用デスクトップパソコン40台と教師用パソコン、大型スクリーン、プロジェクターなどを1台ずつ整備しています。さらに、生徒の学習用として、各教室で使用するタブレットパソコンを学校の規模に応じて、1校当たり10台から27台整備しております。  なお、鳥居本中学校におきましては、ICT整備のモデル校として、今申し上げました内容に加え、平成27年度に生徒用および教師用タブレットパソコンを1人1台として78台のほか、電子黒板を各教室に1台ずつ整備しております。また、無線LAN環境につきましては、各教室に加え、体育館、運動場でも使用できるように整備しております。 289 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 290 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目3、ICTの活用状況について教えてください。 291 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 292 ◯教育長(西嶋良年君) 教室のICT環境につきましては、現在、小学校においては教室に大画面のテレビとタブレットパソコン、中学校においてはプロジェクターとパソコン、スクリーンが設置されており、学習に効果的な画像や動画を提示したり、ノートに書かれた子どもの考えを映し出したりすることで、子どもの視覚的な支援として活用しております。  また、デジタル教科書を活用した授業を展開し、音声教材や動画を用いて理解を促している教科もあります。  次に、パソコン教室のICT環境についてでございますが、小学校では平成28年度からタブレットパソコンを導入し、子どもたちが写真を撮ったり、教室に持ち運び、グループ学習に生かしたりできる環境となっております。  中学校では各校40台のパソコンをそろえ、技術科や総合的な学習の時間を中心に、プログラミング学習を進めたり、パワーポイントを用いて学習の内容をまとめたり、発信したりするなど、子どものICT活用能力を高める学習を進めているところでございます。 293 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。
      〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 294 ◯21番(伊藤容子さん) これからのICT教育、今、教育長に活用を言っていただきましたけれども、それが全クラスでいつもできるような環境整備が必要という現状に、今、日本の教育界はなっております。  細項目4、小・中学校の今後のICT教育推進についての見解は。 295 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 296 ◯教育長(西嶋良年君) 小・中学校の今後のICT教育推進につきましては、教員のICT活用能力を高めることと、ICT機器を用いた効果的な学びのスタイルを研究すること、これらが喫緊の課題と考えております。  現在、教室に備えつけられているタブレットパソコンやプロジェクター、そしてデジタル教科書等を組み合わせ、子どもたちの学習が充実するよう研修・研究を進めてまいります。 297 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 298 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目5、小・中学校でICT教育実施のための環境整備費は。  ICT機器の整備は、地域により遅れや格差が既に生じており、それによって子どもたちが受けられる教育の質にも地域差が生じ、今後さらなる地域格差の拡大が懸念されています。  草津市はICT教育において全国のトップランナーと自認しており、同じ滋賀県内でも各市町の教育政策により、ICT教育の導入状況は大きく異なっています。  未来を担う彦根の子どもたちがこれから求められる資質・能力を伸ばしていくために、一刻も早くICT教育の環境を進め、ICT教育の実施に取り組んでいかなくてはいけません。これからの彦根のICT教育のための環境整備の導入、また、そのスケジュールを教えてください。 299 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 300 ◯教育部長(岸田道幸君) まず、来年度の教育のICT環境に関する事業についてですが、来年度は教員が使用する校務用コンピューターの更新を予定しております。更新する内容については、現在検討中でございますので、費用の積算には至っておりません。その他教育のICT化に関する事業に関しても、今後検討してまいります。  なお、現在、リース費用など2億3,000万円は来年度においても必要な経費と考えております。  次に、今後の教育のICT環境に関する事業についてお答えいたします。  教育用ICT環境については年次的に整備を進めておりまして、今年度実施しております佐和山小学校および亀山小学校コンピューター教室のコンピューターの更新事業完了をもって教育情報化分科会において協議した目標に達しましたので、当面の間、現有の環境を維持してまいりたいと考えております。  しかしながら、文部科学省からは2025年度を目途とした新たなICT環境の整備計画が示されており、財政支援措置など、今後の国の動向を注視してまいりたいと考えております。  なお、今後必要となる事業につきましては、現段階では試算は難しいと考えております。 301 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 302 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。  中項目7、教育と財政。  細項目1、学校教育と枠配分方式についての見解は。  本年から、財政状況が厳しいため、枠配分方式で予算配分をされています。私は教育に対して強い希望があります。教育は、子どもたちの未来を明るくし、まちの未来を輝かしいものにすると信じます。まさに教育は全ての人にとって未来であり、希望であり、社会の礎です。  このように将来世代に希望を与える教育には、他施策とは異なった予算措置が必要と考えます。すなわち、財政が厳しい状況下にあっても教育には重点的な予算配分をするべきです。  今回の一般質問で私は、校務支援システムの導入、スクールサポートスタッフの配属、ICT教育推進について一連の質問をいたしました。いずれも教育政策にとって重要であり、欠かせない課題だからであります。しかし、これらを現実化するには予算が必要であります。現在の枠配分方式の予算の中では予算化は難しいと思います。枠配分の中では、新しい事業を実現しようとすると、教育現場で欠かせない他の事業の削減が必要になるからです。  教育は彦根市の未来に直結するきわめて大切な分野であり、将来を見据えた取り組みが必要です。枠配分方式を続ける限り、これからの未来志向の教育からは今後大きく取り残されてしまうと大変懸念いたします。善住前教育長も、本年の5月臨時議会の答弁で教育予算の削減に大変懸念している旨を明らかにされています。  大久保市長の公約の一番目には「子どもたちの未来をつくる」を挙げられています。まさに市長が学校教育を重視している姿勢のあらわれではないでしょうか。今、大久保市長は真に教育を守る覚悟があるのか問われていると思います。教育に枠配分方式はなじまないことを再度申し上げまして、質問に移ります。  市の教育と枠配分方式についての見解をお聞かせください。 303 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 304 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市の財政状況の見通しは、彦根市中期財政計画でお示しいたしておりますとおり、厳しい財政状況および急速に進展する少子高齢社会に対応するため、昨年度に引き続き、早急な財政体質の改善が必要であると考えております。  次年度の予算編成におきましても、財政調整基金に過度に依存しない編成を考えておりますことから、予算規模のスリム化を図らなければならないと考えているところでございまして、令和2年度の予算編成におきましても、引き続き予算枠配分方式を採用していく予定をしております。  予算枠配分方式導入の最大の狙いは、漫然と同じ事業を継続していくのではなく、職員一人ひとりのコスト意識を高め、限られた財源の中で将来を見据えた教育ニーズに適合した事業の見直しを絶えず行っていくことでございまして、予算枠配分方式が教育行政にそぐわないものということは考えておりません。  しかしながら、議員ご指摘のとおり、教育は子どもの未来をつくる土台でございまして、長い時間をかけてその成果を見守っていかなければならないものと考えております。今年度の予算編成におきましても、義務教育を実施する上で不可欠な教育費につきましては、予算編成の基軸として捉えていたところでございます。  令和2年度の予算編成につきましては、現段階では検討中ではございますが、限られた財源の中で各部局の財政需要を勘案し、市政全体での最適化・効率化が図れますよう取り組んでいきたいと考えているところでございます。 305 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 306 ◯21番(伊藤容子さん) 私は、一連の質問の中で、枠配分で他分野と調整ではなく、かけるべきものにはかけなくてはいけない、教育にはお金を投資しなくてはいけない、それは彦根の未来をつくる。親御さんは教育のよいまちに住みたいと思います。今、本当に分岐点になっております。今の大久保市長の判断が今後、大きな彦根のマイナスにならないよう、学校教育をしっかりやっていくように、これから現実的にどのように進めていくか、いま一度考えていただきたいと思います。  次に移ります。  大項目3、公共交通と生活支援としての交通手段について。  中項目1、公共交通の市の現状。  細項目1、公共交通の役割から見た市の現状と見解は。  前回の6月定例会で山田副市長が公共交通の役割として四つ挙げられましたが、そのうちの一つである移動のしやすさについて、彦根市の公共交通の現状と見解を教えてください。 307 ◯議長(馬場和子さん) 副市長。 308 ◯副市長(山田静男君) 本年6月定例会におきまして、本市の公共交通の目指すものについてのご質問に対しまして、移動のしやすさによる定住の促進を公共交通の果たす役割としてお答えしたところでございます。  本市の公共交通の現状につきましては、本年4月1日に路線バス、愛のりタクシーの路線の再編を行い、一部のバス路線の廃止と愛のりタクシーの路線の延伸、また旧市街地を運行しますバス路線での便数の増加などを実施させていただきました。  再編後3カ月の路線バスの利用状況でございますが、路線の廃止等によりまして全体の利用人数は減少しております。運行しております路線につきましては、前年度とほぼ変わらない利用者数となっているところでございます。  また、愛のりタクシーの再編後2カ月の状況につきましては、利用者数が前年度と比べまして約25%の増加となっておりまして、本市の公共交通の移動のしやすさの観点から見ましても、路線バス、愛のりタクシーは生活に欠かせない移動手段としてお使いいただいていると考えているところでございます。  今後もさらに利便性を図りまして、多くの方々に利用されるよう取り組んでまいりたいと考えております。 309 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 310 ◯21番(伊藤容子さん) 中項目2、バス路線の利便性について。  細項目1、運転手不足への対策は。  6月定例会では、バス路線の廃止の原因として運転手不足を挙げられていました。今後、彦根ではどのように対策をされるのか、見解を教えてください。 311 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 312 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 路線バスの運転手につきましては、大型二種免許の保有者数減少の影響もございまして、全国的に不足している状況でございます。本市におきましても、運転手の不足によりバス路線の廃止・一部廃止をしたところでございますが、廃止前の状態を維持するためには運転手6人が不足している状況でございました。  現在は、路線の廃止等により運転手の不足はなくなったと考えておりますが、高齢者の運転手も多く、今の路線の運行を維持することが課題であると考えております。  運転手不足への対策といたしましては、路線バスの運行事業者からは、運転手の年間休日数の増加が必要との認識が伝えられております。また、路線バスの運転手は地域に必要とされる職業であることをより広くお知らせいたしまして、多くの人に興味を持ってもらうような取り組みも必要と考えており、今後は滋賀県、また滋賀県バス協会とも連携をいたしまして検討してまいりたいと考えております。 313 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 314 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、バス車両台数の増加のための費用は。  バス路線充実のためにバス車両台数の増加が必要かと思います。詳しく教えてください。 315 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 316 ◯都市建設部長(藤原 弘君) バス路線の充実のために必要となる台数についてでございます。目標となる数値はございませんが、運行できる車両が1台でも増加すれば、1台分の便数を増やすことができ、利便性を向上させることが可能となります。  そのため、今後、車両を増加させる見通しとなった場合には、どのように活用するか検討する必要があると考えております。  また、バス車両1台の導入に係る費用はおおよそ1,800万円と聞いており、維持に係る経費といたしましては、人件費や燃料費、車両の修繕費等がありますが、路線や運行の状況等により金額が変わりますので、一概に申し上げることは困難でございます。ただ、一例といたしまして、バス車両1台で運行している南彦根ベルロード線の昨年度の市の補助金はおよそ1,400万円となっておりまして、おおむねこの程度の金額が必要になるかと考えております。 317 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 318 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目3、運転手・車両増加で想定される具体的な利便性の向上内容から今後の対応は。教えてください。 319 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 320 ◯都市建設部長(藤原 弘君) バス車両・運転手の増加により考えられる効果といたしましては、まず、路線バスの運行便数が増加することによりまして、利用者がバスの時間に合わせて移動するのではなく、移動時間に合わせてバスの便を選びやすくなります。また、最終便の発着時間を遅らせることによりまして、通勤への利用がしやすくなること、さらに、他の公共交通機関の時間に合わせて発着するバスを増やして、より乗り継ぎのしやすいダイヤを設定することも可能になると考えております。  いずれにいたしましても、車両を増加させるためには、まず、運転手を確保することが必要でございますので、今後も引き続きまして運転手の採用を進める事業者を支援する取り組みについては検討してまいりたいと考えております。 321 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 322 ◯21番(伊藤容子さん) ぜひ頑張っていただきたいと思います。  中項目3、高齢者の買い物等の生活移動支援について。  細項目1、買い物等、地域での移動支援についての見解を伺います。  現在、いろいろな移動方法がありますが、どのような移動支援があるのか、現状と見解を教えてください。 323 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 324 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 地域で歩いていける範囲に買い物をする店舗がない場合等で自家用車の運転免許を持たない高齢者のうち、家族の支援が受けられない方などに対しての移動手段につきましては、バスやタクシー等の交通手段があるほか、要支援・要介護認定を受けた方にはNPO法人が運行しております福祉有償運送事業や介護タクシーが利用できます。  また、こうした移動手段とは別に、彦根市社会福祉協議会では、買い物や通院等の送迎車両として「おたがいさんさん号」の貸し出しをされており、これを利用して自治会やご近所の助け合いとして買い物の支援をされているところもございます。  そのほか、買い物に関しましては、店舗からの商品の配達や訪問サービスがあり、民間においてもさまざまな取り組みがされております。 325 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 326 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、今後の具体的な取り組みや展開への課題についての見解は。教えてください。 327 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 328 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 現在、高齢者の移動・外出支援に関して地域でのニーズは高く、生活圏域で困り事の解決策の一つといたしまして、助け合いの仕組みづくりに取り組んでおられる地域もございます。  本市では、こうした地域の取り組みについて、彦根市社会福祉協議会に委託をいたしまして地域支え合い推進員を配置し、地域活動の支援をしております。  また、例えば施設や事業所が保有する車両の空き時間での利用協力等は全国的に事例もございます。  本市における移動・外出支援の取り組みにつきましては、介護保険の生活支援体制整備事業の中で、市関係課および彦根市社会福祉協議会が課題について協議をしてまいりました。  その結果、課題といたしましては、公共交通の利用促進のための周知、宅配サービスの利用、地域での組織づくりと支援者の養成、事故等のリスク管理、歩行困難者の送迎、利用料の助成などが挙げられました。また、市内においては地域ごとに特性がございまして、生活の利便性や住民活動の温度差もありますことから、全市的な取り組みとするための調整についても課題になってくると考えております。  今後につきましては、市だけではなく、移動・外出支援の関係者が課題を共有し、取り組みについて検討していくことが必要であると考えております。 329 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 330 ◯21番(伊藤容子さん) ぜひ市を中心にオール彦根で、皆さんの協力を得ながら仕組みをつくっていただきたいと思います。  細項目3、市役所の関係部局での連携状況と今後の展開とスケジュールは。  市民の方だけではなく、庁内でも複数の連携が必要かと思います。ご見解を伺います。 331 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 332 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 関係部局との連携につきましては、これまで市関係課と彦根市社会福祉協議会が公共交通と移動・外出支援の課題や対策について協議をしてきたところでございますが、今年度におきましては、タクシー等サービスの提供者や福祉有償運送事業所、地域の活動団体、介護保険サービス事業所等にもご参加いただき、高齢者の移動手段の現状や課題、今後の支援策について協議を実施する予定でございます。
     また、地域の取り組みといたしましては、移動支援の立ち上げ準備を進めておられるところもございまして、先進的な取り組み事例として他の地域にも広がるような協議を進めてまいりたいと考えております。  次に、協議のスケジュールといたしましては、10月に第1回目の会議を開催する予定でございまして、その会議における意見を踏まえて、今後、支援対策を検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 333 ◯議長(馬場和子さん) 伊藤さん。   〔21番(伊藤容子さん)登壇〕 334 ◯21番(伊藤容子さん) ぜひ地域での買い物などの移動支援、新しい仕組みの構築をお願いいたします。  これで質問を終わります。ありがとうございました。 335 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午前11時59分休憩            午後1時00分再開 336 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  15番森田充君。森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 337 ◯15番(森田 充君) それでは、昼一番の個人質問をさせていただきます。  9月定例会に当たり、大きく二つの項目を質問させていただきます。一つ目は、前回も少しお聞きしましたが、国民スポーツ大会全国障害者スポーツ大会に関して、少し違う視点から質問をさせていただきます。二つ目は、私の三つの柱であります子育て環境の充実ということでお尋ねいたします。市長初め執行部の皆さん、よろしくお願いいたします。  大項目1、国民スポーツ大会全国障害者スポーツ大会に関して、以下、質問を行います。  昨日の代表質問において杉原議員が質問された内容と重なる部分もございますが、再確認のためにご回答の方、よろしくお願いします。  さて、滋賀県の基本方針を見てみますと、「2024年に開催する第79回国民スポーツ大会および第24回全国障害者スポーツ大会は、次世代を担う人を育て、活力に満ちた真心通い合う郷土づくり、全国から滋賀を訪れる多くの人との交流の絶好の機会として、年齢・性別・障害のあるなしを問わず、県民の皆さん総参加により、夢や感動、連帯感を共有できる大会とすることを目指します」とございます。開閉会式を行う彦根市には成功を左右する大きな役割があると考えます。  中項目1、主会場開催に向けてということでお尋ねいたします。  主会場運営を担うに当たり、県や他市町、関係団体、学校、企業と連携しながら、彦根市はリーダーシップを発揮する必要があると考えます。大会運営ボランティアはもとより、手話・要約筆記などを行う情報支援ボランティア、選手団とともに行動する選手団サポートボランティアなど、両大会における多様なボランティアの確保が必要と考えます。  競技誘致だけではない彦根市はより綿密な準備が必要と考え、以下、質問いたします。  細項目1、滋賀県の基本方針を受け、彦根独自の方針はあるのか、お聞かせください。 338 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。 339 ◯企画振興部参事(西山 武君) 基本方針につきましては、これまでに国民体育大会および全国障害者スポーツ大会を開催されました自治体、いわゆる先催市においても策定されておりまして、また滋賀県開催準備委員会におきましても、議員ご指摘のとおり、基本方針を策定されているところでございます。  こうしたことを踏まえまして、本市におきましても滋賀県の開催基本方針を踏まえました本市独自の基本方針の策定が必要であると考えておりますことから、今年度中の開催に向けて準備を進めております本市準備委員会の第1回総会においてご議論いただく予定としております。 340 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 341 ◯15番(森田 充君) 細項目2に移ります。  基本方針により彦根市の開催までのスケジュールをお聞かせください。 342 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。 343 ◯企画振興部参事(西山 武君) 本市が担います両大会開催に係る主な業務内容のスケジュールにつきましては、滋賀県開催準備委員会が策定されております「第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会開催準備総合計画」を初めといたします各種方針や計画に基づき決定していくこととなります。  具体的なスケジュールとしましては、今年度後半のできる限り早い時期に本市準備委員会を設立し、令和2年度に開催準備に係る総合計画を策定いたしますとともに、引き続き開催に係る周知を図ってまいりたいと考えております。  先催市の例を本市に当てはめますと、開催3年前の令和3年度に準備委員会から移行させます実行委員会におきまして、広報や競技運営、宿泊、市民啓発といった各業務の計画を順次策定し、令和4年度にはそれらの計画に基づきリハーサル大会の準備を行うこととなります。そして、令和5年度にリハーサル大会を開催し、令和6年度に本大会を迎えることとなります。 344 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 345 ◯15番(森田 充君) 細項目3に移ります。  先ほども述べたとおり、競技誘致だけではない彦根市は綿密な準備が必要と考えます。いつからスタートされるのかということを再度お聞かせください。よろしくお願いいたします。 346 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。 347 ◯企画振興部参事(西山 武君) 本市準備委員会は、設立発起人会においてご議論いただいた会則等を設立総会において議決していただくことで設立されます。  設立総会の開催時期、すなわち準備委員会の設立時期につきましては、今年度後半のできる限り早い時期にしたいと考えております。 348 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 349 ◯15番(森田 充君) 細項目4の方に移らせていただきます。  先ほども多様な方々に携わっていただく必要があるとこちらの方からも言いましたけれども、メンバー構成と選出方法をお聞かせいただければなと思います。よろしくお願いします。 350 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。 351 ◯企画振興部参事(西山 武君) 本市準備委員会の構成メンバーにつきましては、今後、設立発起人会でご議論いただく名簿をもって、設立総会において議決をいただき決定されますが、行政、市議会、学校関係、スポーツ関係、輸送交通関係、医療福祉関係等の各種団体を初め、本市の各界各層からご参画いただきたいと考えております。  次に、委員の選出方法につきましては、滋賀県が作成されました「会場地市町準備委員会設置の手引き」のほか、滋賀県開催準備委員会や、昭和56年に開催されましたびわこ国体における本市実行委員会の構成を参考に選出しております。 352 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 353 ◯15番(森田 充君) 細項目5の方に移らせていただきます。  現在はシティプロモーション、教育委員会などに関係部署があると認識しておりますが、今後発足する準備委員会の位置づけをお聞かせください。よろしくお願いいたします。 354 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。 355 ◯企画振興部参事(西山 武君) 本市準備委員会の位置づけにつきましては、滋賀県が作成されました「会場地市町準備委員会設置の手引き」によりますと、会場地市町においては、施設整備を初め、中央競技団体による正規視察への対応、県競技団体との連絡調整、庁内関係組織の強化、市町の住民に対する広報・啓発など、早急に取り組まなければならない課題もあり、実行委員会の事前組織として市町準備委員会を設立するものとされております。  また、準備委員会は、設立発起人会の発議を受け、本市の各界各層の参画のもとつくられる組織であり、本市もその一員として参画するものでございます。 356 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 357 ◯15番(森田 充君) 再質問の方、1点させていただきます。  国民スポーツ大会全国障害者スポーツ大会というのは大きなイベントであると思います。あらゆる場面でアクシデントであったり、そういうことも想定していかないといけないかなと思うんです。今後、しっかりと準備委員会を立ち上げられて位置づけが明確にはなると思うんですけど、市役所全体としても一丸となって横串の組織というのが必要かと思うんです。その辺はどうお考えでしょうか。 358 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。 359 ◯企画振興部参事(西山 武君) ただいまご説明しました準備委員会のメンバーの中には、もちろん特別職を初め一般行政職の者も入ります。そして、今議員ご提案の横串の組織でございますけれども、当然にこれは市が中心となって積極的に進めていく以上必要なことだと考えておりますので、今後検討してまいりたいと考えております。 360 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 361 ◯15番(森田 充君) ぜひ行政の主導でよろしくお願いいたします。  細項目6に移ります。  先ほど彦根市のスケジュールはお聞きしましたが、8月27日の新聞に、8月20日、主会場として彦根に整備する(仮称)金亀公園第1種陸上競技場の工事入札が不調に終わったとありました。再入札に向けては公告期間を3カ月設けなければならないとも書いてありましたが、リハーサル大会の開催は予定どおり実施できるのでしょうか。よろしくお願いいたします。 362 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。 363 ◯企画振興部参事(西山 武君) 滋賀県が整備されます(仮称)金亀公園第1種陸上競技場の建設工事につきましては、議員ご指摘のとおり、入札が落札に至らなかったこととなりましたが、滋賀県からはリハーサル大会に間に合うよう整備を進めると聞き及んでいるところでございます。  本市といたしましても、リハーサル大会は、本大会開催に向けた円滑な競技会運営や市民の両大会に対する参加意識の高揚、および機運の醸成に資するものと考えておりますことから、今後、滋賀県開催準備委員会が作成されますリハーサル大会開催基準要項に基づき、競技団体であります滋賀陸上競技協会や滋賀県と競技の上、円滑にリハーサル大会を開催できるよう努めてまいりたいと考えております。 364 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 365 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  リハーサル大会の位置づけということで、機運醸成であったり、そのようなところも非常に重要ではあると思うんですけど、本番のリハーサルということで、その運営力であったり、その辺を見極める重要な大会にもなっていると思います。  通告の方では書いてはありませんけれども、彦根市独自で事業を進められている新市民体育センターの入札等も、今、社会情勢を見ますと、少し厳しいところもあるかなと思うんですけれども、やはり全体で運営をして、リハーサル大会でしっかり悪いところを洗い出すというところが重要になってくると思いますので、ぜひリハーサル大会を今の予定どおり進められるようによろしくお願いいたします。  中項目2に移ります。  中項目2は、次世代につながる大会にするためについてお尋ねいたします。県の実施目標の中の一つに「すべての人がともに支え合う滋賀を目指す大会」とございました。「障害のある人が主体的に大会に参加することや、障害の程度にかかわらず日常的にスポーツに親しむ環境を整えることで自己実現の機会を広げるとともに、障害のある人もない人もみんなでスポーツを楽しむことを通じて、人と人とのきずなを育み、障害への理解を深め、ともに支え合う社会を築きます。」  こうした実施目標を実現し、全国から多くの人々が両大会を成功させることによって、滋賀・彦根市の新たな時代の創造につながるさまざまなレガシーを創出し、これらを次世代に継承していくことが大切だと考えます。  そこで、以下の質問を行います。  細項目1としまして、滋賀県のボランティアの考え方、滋賀・彦根市の新たな時代の創造につながるさまざまなレガシーを創出し、これを次世代に継承していくことが大切と先ほど述べましたが、彦根市独自の大会運営ボランティアについての考え方をお持ちなのか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 366 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。 367 ◯企画振興部参事(西山 武君) 大会運営ボランティアにつきましては、先催市においても多くの市民や自治会等の団体の方が受付、会場案内、会場美化、誘導などの活動をおもてなしの心を持って行われておりますことから、両大会の運営を支えていただくとともに、大会への参加意識の高揚を図り、市民総参加で開催できる大会とするためには大切であると考えております。  本市におきましても、スポーツ推進計画において、スポーツを支えることで交流を深め、つながりをつくり出していくとともに、年齢・性別・健康状態や障害の有無等にかかわらず全ての市民がさまざまな形でスポーツに積極的に参加していくことを目指すとしておりますことから、両大会を開催するに当たり、市民や自治会等の団体に大会運営ボランティアとして積極的にかかわっていただきますよう、募集や育成に努めていく必要があると考えておりますので、独自の計画についても検討していくことになります。 368 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 369 ◯15番(森田 充君) 考え方の方、よくわかりました。  ボランティアの方なんですけど、現時点で人数がどれぐらい必要なのかとか、その辺、もしもつかんでおられましたら。規模的なところです。よろしくお願いします。 370 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。 371 ◯企画振興部参事(西山 武君) 現時点でわかりますのは、先催市においてどれぐらいボランティアの方が従事されたかというような数字でございます。それぞれの自治体の規模等によりまして、また競技によっていろいろでございます。  例えば昨年実施されました福井県での実績でございますけれども、陸上競技につきましては、1日当たり平均13人であったと。それに会期を掛けて計算されるわけですが、ハンドボールにつきましては、1日当たり平均16人、弓道に関しては1日23人、なぎなたに関しては1日43人と、それぞれの競技団体の運営能力等によりますので、ボランティアの方々にどれだけ補っていただかなければならないかというのは違ってまいりますが、一つの目安とはなるかなと考えております。 372 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 373 ◯15番(森田 充君) 細項目2の方に移らせていただきます。  近隣の米原市では令和元年7月1日より米原市スポーツボランティア制度“マイボラ”をスタートされています。彦根市の現状をお聞かせいただきたいです。よろしくお願いいたします。 374 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。 375 ◯企画振興部参事(西山 武君) 両大会の運営等に携わっていただきますボランティアの募集や登録につきましては、現在のところは行っておりませんが、今後、実行委員会においてボランティア募集要項を策定し、募集等を行う予定でございます。  なお、先催市の例によりますと、リハーサル大会の前年、すなわち本大会の2年前から本大会開催時まで募集等を実施されております。  本市といたしましても、先催市の取り組みを参考にしながら、ボランティアの募集要項や募集人数、活動していただく期間や内容等につきまして、実行委員会でご議論いただきたいと考えております。 376 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 377 ◯15番(森田 充君) それでは、よろしくお願いします。  細項目3の方に移らせていただきます。
     ボランティア活動への参加はもちろんのこと、前回のびわこ国体開催時は、私、小学生ぐらいだったんですけれども、学校から授業の一環として地元で開催される競技の応援に行かせてもらった記憶がございます。一流のプレーを観戦し、大会独特の雰囲気をじかに感じることができて非常に感動したことを覚えております。  ボランティアの参画ということで、子どもたちもということを先ほど述べられたと思うんですけれども、子どもたちの大会への参画についての考え方というところをお聞かせ願えればなと思います。 378 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。 379 ◯企画振興部参事(西山 武君) 本市における子どもたちの大会参画の計画や具体的な手法につきましては、開催3年前に設立予定の本市実行委員会においてご議論いただくこととなります。  先催市の例によりますと、滋賀県が作成されますイメージソングによるダンス、節目におけるカウントダウンイベントへの参加、市内小・中学生による歓迎のぼり旗の作成、小・中学生を中心とした学校単位での大会観戦、競技会に出場されている他府県選手の応援などといった取り組みがされておりますことから、本市としましても、さまざまな機会を捉えまして同様に取り組んでまいりたいと考えております。 380 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 381 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  百聞は一見にしかずということで、非常に雰囲気とか、すごく私、記憶に残っていまして、この国民スポーツ大会・障害者スポーツ大会、競技を競う大会でもあるんですけれども、各都道府県の方々と交流を深める重要な場でもあると思いますので、ぜひ計画の方、よろしくお願いいたします。  大項目2に移ります。  私は、活気に満ちた彦根を目指すためにということで、三つの柱を立て活動しています。今回はその一つの柱、子育て環境の充実についてお尋ねいたします。  中項目1としまして、文部科学省の調べでも明らかなように、不登校の子どもたちは年々増え続け、過去最高レベルになっています。各メディアでも夏休み期間中に9月1日問題として取り上げられていたことが記憶に新しいかなと思います。彦根市においても8月下旬より2学期がスタートし、1週間以上が経過いたしました。以下、お尋ねいたします。  細項目1としまして、不登校児・生徒への夏休み期間中の対応はということで、家族との寄り添いというのは不可欠であると思うんですけれども、彦根市として不登校児・生徒に夏休み期間中にどのような対応をされているのか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 382 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 383 ◯教育長(西嶋良年君) 夏休み期間中の対応としましては、学級担任を中心に家庭訪問や電話連絡を行い、児童・生徒の状況を確認しています。可能であれば、本人または保護者と面談をしたり、個別に学習をしたりするなど、2学期の登校へ向けてのハードルを低くするよう努めております。  さらに、学校におきましてはケース会議を開き、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどの専門家の助言もいただきながら取り組みの見直しを図り、ケースによっては子育て支援課、児童相談所などの関係機関と連携して対応しているところでございます。 384 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 385 ◯15番(森田 充君) 細項目2の方に移らせていただきます。  2学期より登校できた児童・生徒、また2学期より不登校になってしまった児童・生徒というのは、彦根市として現在把握されているのでしょうか。よろしくお願いいたします。 386 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 387 ◯教育長(西嶋良年君) 市教育委員会では、毎月、不登校ならびに不登校傾向の児童・生徒とその状況について、市内全小・中学校から報告を受けて把握しています。  とりわけ夏休み明けは新たな不登校が心配される時期でもございますので、学校は、始業式から3日間とも欠席した児童・生徒の状況把握のため、家庭訪問を行っております。このうち学校が直接本人に会えなかった場合には市教育委員会への報告を求めているところでございます。 388 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 389 ◯15番(森田 充君) 再質問させていただきます。  教育委員会としては、学校から上がってくる情報を今待たれているという状況でしょうか。よろしくお願いします。 390 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 391 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  待っているということではなかなかタイムリーな対応ができませんので、夏休みに入ります前に校園長先生方を集めた会議の場で担当課長の方から、夏休み中の子どもの安全確認と、それから休み明けの状況把握について努めていただくように指導しておりまして、課題がある場合にはただちに報告するように指導しておるところでございます。 392 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 393 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  もしも連絡が遅れたりとか、そういうことになっては大変なことになります。教育委員会としても、委員会の方から情報をとりに行くようなこともよろしくお願いいたします。  次、中項目2の方に移ります。地元の若葉小学校区についてお聞きします。  細項目1としまして、現在の彦根市は例外ではなく少子高齢化が進み、また人口分布も変化しています。現在は17小学校区となっていますが、大規模校、中規模校、小規模校の状況も20年前と比較して変化していると考えます。彦根市の現状と将来を踏まえ、小学校区編成の今後の考え方についてお聞かせください。よろしくお願いいたします。 394 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 395 ◯教育部長(岸田道幸君) まず、彦根市内各小学校の現状についてお答えいたしますと、令和元年度の彦根市内17小学校の児童数は6,400人でございまして、学校教育法施行規則第41条に規定されている学校規模の標準である12学級以上18学級以下の学校は3校、標準よりも少ない学校は8校、標準よりも多い学校は6校となっています。  次に、今後の小学校区の編成の考え方についてでございますが、ただいま申し上げましたとおり、標準より学級数が多い学校、少ない学校などさまざまであり、学校規模に差が生じているところではございますが、小学校区につきましては、地域社会がつくられてきた長い歴史的経緯や住民感情等、それぞれの地域の実態を総合的に考慮して決められております。また、各学区は地域生活の基盤であり、かつ基礎的な単位でもございまして、さらに行政サービスも学区をもとにした連合自治会や単位自治会を通して行われるものも多くございます。  このように、学区編成は児童・生徒を抱える家庭のみならず地域全体に影響を及ぼすものでありますことから、地縁やこれまでの地域の歴史・愛着を考えますと、小学校区につきましては、現在のところ現状のままで維持していく考えでございます。 396 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 397 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  学校編成、地域もかかわってくるということで、非常に難しい問題であるということはわかりました。  一つだけ、再質問をさせていただきたいと思います。  鳥居本学区の方で、今、小中一貫教育ということで、中学校については彦根市の全学区の生徒が転入できるシステムになっていると伺っております。このようなモデルケースはほかのところではもう考えられないということでよろしいんでしょうか。 398 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 399 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  議員ご質問の鳥居本小・中学校につきましては、これまで児童数、生徒数の減少ということもございましたが、小学校から中学校までの9年間を通して一貫した特色ある教育を行うということで小中連携の鳥居本学園として設置したところでございます。  そのほかの学校についてということでございますが、現在、その置かれている状況を見ますと、距離が離れていることとか、また、児童・生徒数が一定在籍しているという状況からしまして、ただちに小中一貫というところで鳥居本学園のような編成をするということは考えておりません。 400 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 401 ◯15番(森田 充君) それでは、細項目2の方に移らせていただきます。  私が今住み、お世話になっています若葉小学校は、城陽小学校の児童増加に伴い、分離新設校として1996年に開設され、24年が経過いたしました。学校設立のコンセプトがどのようなものだったのか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。 402 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 403 ◯教育部長(岸田道幸君) 若葉小学校につきましては、日夏地域の宅地開発に伴う城陽小学校の児童数の増加に対応するため、彦根市通学区域審議会の答申に基づき、分離新設校として平成8年に開校いたしました。  当時の建設構想といたしましては、量から質の時代になり、地域の関係においても共生の関係を育てていくという機運の中で、一つ目、教育内容と方向の多様化、二つ目、情報化に対応できる施設、三つ目、ゆとりと潤いのある学校環境、四つ目、地域との共生の関係が育つ施設、そして最後に、まちの顔としてきわめて高い文化性・シンボル性を有している施設、そのほか国の小学校施設整備指針に基づいた施設と、こうしたコンセプトを設定し、当該学校を整備したものでございます。 404 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 405 ◯15番(森田 充君) 再質問を1点させていただきます。  地域の方々とお話をしますと、よく言われることがございます。若葉小学校、今、少し児童の人数が減ってきているんですけれども、「いずれは老人ホームとか、そういう施設になるんじゃないの」という質問を受けるときがあるんです。私の認識の中ではまだはっきりそこを答えられずに、その辺どういう思いがあるのかというところを教えていただければなと思います。よろしくお願いいたします。 406 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 407 ◯教育部長(岸田道幸君) 先ほども申しましたように、こうしたコンセプトの中で設置されたものでございますが、今ご質問ございましたように、老人福祉施設関係の転用が考えられたのかということでございますが、当時はそうした転用計画はなかったということでございます。 408 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 409 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。よくわかりました。  続きまして、細項目3の方に移らせていただきます。  若葉小学校の方なんですけど、2011年には児童数が281人と300人を割り込み、年々児童数が減少し、2018年には児童数195人ということで、200人を割り込みました。今後の児童数の予想推移というのがわかれば教えてください。よろしくお願いいたします。 410 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 411 ◯教育長(西嶋良年君) 令和元年9月1日現在における若葉小学校区在住の小学校就学予定者数を参考に算出いたしましたところ、今後6年間の若葉小学校区の児童数は、令和2年度が189名、令和3年度が184名、令和4年度が169名、令和5年度が156名、令和6年度が149名、令和7年度が138名となっております。 412 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 413 ◯15番(森田 充君) 1点、再質問させていただきます。  このように児童数が年々減っていくということは十分に理解できました。現在でも空き教室がかなりあるのかなと、学校の方をのぞくと思うんですけれども、そちらの方の利用方法とかは今どうされているのかというのがわかれば、ちょっと教えていただきたいんですけど。 414 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 415 ◯教育部長(岸田道幸君) 現在、若葉小学校の空き教室の利用ということで、まずは放課後児童クラブのクラブ室として使っておりますし、また生涯学習課が行う事業の教室としても使っているところでございます。そのほかにも、学校開放ということで、地域の皆さんにお使いいただくということもあるということでございます。  以上でございます。 416 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 417 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。  細項目4の方に移ります。  現在、若葉小学校、各学年が1クラスずつとお聞きしています。今後、児童数がさらに、先ほども減っていくということで、どのような学校運営になるのか、彦根市のお考えをお聞かせください。よろしくお願いいたします。 418 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 419 ◯教育長(西嶋良年君) 公立小・中学校の学級編制につきましては、公立義務教育諸学校の学級編制および教職員定数の標準に関する法律ならびに滋賀県学級編制基準によります。  二つの学年の児童数の合計が、1年生を含む学級の場合は8人以下、また、1年生を含まない学級の場合にあっては16人以下になりますと、二つの学年を合わせて組織します、いわゆる複式学級編制となります。  先ほど答弁いたしましたとおり、児童数の推移が予想できます今後6年間におきましては、若葉小学校の児童数は減少傾向にはございますが、この複式学級編制の条件には当てはまらないということになりますので、今と同じように各学年での学級編制ということで学校運営が行われると考えております。 420 ◯副議長(安澤 勝君) 森田君。   〔15番(森田 充君)登壇〕 421 ◯15番(森田 充君) ありがとうございました。  先ほどのコンセプトの方もわかりましたし、その中に地域共生というキーワードを言われていたと思います。空き教室がこれからどんどん増えていく中で、学校というところは子どもたちの学びやであることは間違いないと思うんですけれども、地域のコミュニティ拠点であるということも間違いないと思います。大人の方とともに学ぶ拠点に若葉小学校区の方も進めていきたいなと、私はそういう思いがございますので、また今後ともよろしくお願いいたします。  以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 422 ◯副議長(安澤 勝君) 2番中川睦子さん。中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 423 ◯2番(中川睦子さん) 共産党の中川です。よろしくお願いします。  6月定例会で取り上げましたが、市内17校の放課後児童クラブは、ことし3月の春休みを経て4月より委託業務となり、2企業と2NPOが運営を任されて、初めての夏休みを送ることができました。  日本共産党市会議員団は、今回、市内全部の放課後児童クラブを訪問させていただきました。彦根市は、働く親御さんの全面支援をということで、待機児童ゼロを目指して、希望者全ての受け入れ、さらに春・夏休みは平日よりも多くの児童を受け入れていました。そのため、どのクラブも指導員の確保には苦労されていました。  また、私たちは、規模の大小にかかわらず、どのクラブからもたくさんの要望をお聞きすることができました。その中でも、国の基準に沿った条件を満たしていないこと、また、施設の設備に疑問が持たれるものや医薬品の不足も。また、クラブによっては書籍や遊具の少なさ、冷蔵庫、蛍光灯、上敷き、ロッカーなど備品の古さや使い勝手の悪さが目立って、特にトイレや水回りの衛生管理は人権問題だとも感じました。  子どもたちが楽しく安全に過ごせているのか、また、現場で働く指導員さんたちも気持ちよく仕事ができるのか、大幅な教育予算の削減の中で運営体制を変えてから半年の声を紹介し、放課後児童クラブの質の向上とあわせ、よりよい教育環境を実現するための要望をして質問とさせていただきます。  中項目1、放課後児童クラブの利用の現状についてです。  細項目1、児童クラブの定員はどのように決めているのでしょうか。また、その理由もお聞かせください。
    424 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 425 ◯教育部長(岸田道幸君) 放課後児童クラブの定員数は、児童1人につきおおむね面積1.65平方メートル、単位ごとにおおむね40人以下という国の設置基準に基づき、各クラブの使用教室や専用棟の面積に応じて決めております。 426 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 427 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  定員数内に今おさまっているクラブがあると思うんですけれども、それはどこで、また、それを超えているところもあると思います。そのクラブの名前も教えてください。 428 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 429 ◯教育部長(岸田道幸君) 今年度の定員数と9月1日現在の児童数を比較し、17全てのクラブにおいて児童数は定員内におさまっております。  募集時の定員から児童数が増加しているクラブについては、学校と協議をし、余裕教室等を借用するなどしてクラブ室を確保し、国の設置基準を超えないように定員数を増やし、受け入れを行っているところでございます。 430 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 431 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  もしオーバーしているクラブがあるのであれば、指導員の確保はできているのかということも聞きたかったんですけれども、確保はできているということでよろしいでしょうか。 432 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 433 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほどお答えいたしましたが、定員を超えて受け入れを行っているクラブはありません。なお、いずれのクラブにおいても指導員は確保できており、児童が増えた場合も適正に配置しております。 434 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 435 ◯2番(中川睦子さん) 細項目4にいきます。支援の必要な子どもたちを預かっているクラブ数と、それぞれの人数です。  支援の必要な子どもたちがいらっしゃると思うんですけれども、それを預かっているクラブがあると思います。それの人数もお聞きしたいと思います。 436 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 437 ◯教育部長(岸田道幸君) 支援の必要な子どもは、16クラブで100人おられます。それぞれの人数につきましては、児童への配慮もございまして、お答えは控えさせていただきます。 438 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 439 ◯2番(中川睦子さん) すみません。もう一度お願いします。16クラブで100人と言いました。何人て言いましたかしら。   (「100」と呼ぶ者あり) 440 ◯2番(中川睦子さん) わかりました。ありがとうございます。  細項目5にいきます。  その分の指導員は、これも確保されているのかということですけれども、それもお願いします。 441 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 442 ◯教育部長(岸田道幸君) 支援を必要とする児童に対する加配指導員を市の配置基準により確保しております。 443 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 444 ◯2番(中川睦子さん) 申しわけありません。このことについてもう一つなんですけれども、夏休みとか春休み以外であれば恐らく確保されていたのかなと思うんですけれども、夏休みはちょっと回った中で指導員さんの方から大変だという話は聞いていたんですけれども、夏休みについても確保されていたということでよろしいのでしょうか。 445 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 446 ◯教育部長(岸田道幸君) 夏休みにつきましても、市の配置基準により確保しているところでございます。 447 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 448 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  それでは、中項目2にいきます。今度は、指導員の働く環境についてということです。  細項目1です。仕事をする上で最低必要な備品と環境が確保されているのかということです。  どのクラブにも指導員の仕事に必要な机、パソコン、それから事務用品はそろっているのでしょうか。お聞きします。 449 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 450 ◯教育部長(岸田道幸君) 各クラブにも机、パソコン、事務用品等は、今言いましたように備えております。 451 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 452 ◯2番(中川睦子さん) 再質問になります。  机の方は、私、見て回ったところ、あったとは思うんですけれども、鳥居本小学校のところは、指導員さんの方からそのスペースがないとお聞きしました。それは確認されたのでしょうか。 453 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 454 ◯教育部長(岸田道幸君) 私どもの方から確認している範囲では、全小学校の各クラブに備えているというところでございますが、また再度確認もさせていただきたいと思っております。 455 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 456 ◯2番(中川睦子さん) よろしくお願いします。  細項目2にいきます。指導員のための別室を。  市の責任として確保する必要があるのかどうかということなんですけれども、一部屋のみのクラブ、鳥居本、若葉、亀山、稲枝西、稲枝北なんですけれども、指導員のための別室は市の責任として確保する必要があるのではないかと思います。現状と今後の市の方針についての見解をお聞きしたいと思います。 457 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 458 ◯教育部長(岸田道幸君) 平日の勤務時間につきましては、放課後児童クラブの開設時間が13時から18時30分までの5時間30分でございまして、労働基準法に定める休憩時間を与えなければならない6時間を超えておりません。そのため、指導員が休憩をとるための別室の確保は、平日は必要ないと考えております。  しかしながら、長期休業期間につきましては、8時から18時30分まで開設いたしておりまして、指導員が昼食・休憩をとるための別室の確保が必要であると考えております。  今年度につきましては、夏休み前に各事業者、委託業者でございますけれども、事業者に対し別室の確保を希望されているクラブをヒアリングし、学校と調整の上、別室を確保しております。事業者というのは委託業者でございまして、NPOさんも含まれているということでございます。 459 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 460 ◯2番(中川睦子さん) 確かに、忙しくて指導員さんが休む時間というのはないように見えました。夏休みは確かに別室があるというところも聞いておりましたし、実際見せてもいただいております。  新しい建物で児童クラブをされているところは、事務室としてそういうスペースも確保できているんですけれども、先ほど言いましたように、鳥居本、若葉、亀山、西東と稲枝の方ですけれども、指導員さんが休むと言うとサボっているようになってしまうかもしれないんですけれども、ある程度ゆとりのあるスペースをつくってもいいなと思うんです。その辺について、もう一度お聞きしたいと思います。 461 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 462 ◯教育部長(岸田道幸君) 指導員の休憩場所でございますが、今ほど申しましたように、中には近くから勤務されている方があるので、実情としては休憩時間は家でちょっと休みたいという方もおられますので、現実的には必要ないということもありますし、また、どうしても状況によって必要となる場合は、担当課がクラブと調整をして学校等の施設などもお借りできればと考えております。 463 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 464 ◯2番(中川睦子さん) よろしくお願いします。  細項目3です。指導員の勤務の実態ということでお聞きします。  指導員の勤務時間は午後1時から6時半、約5時間半が基本ですが、この時間内で準備や片づけなどが十分できず、事務作業やおやつの準備、行事にかかわる物品の整理・準備などは持ち帰って各指導員が行っているとお聞きしました。  業務委託で指導員の労働条件が向上するとおっしゃっていましたけれども、実態は指導員の涙ぐましい貢献でサービス労働が成り立っていると思います。市は発注者として各委託事業者に指導員の働く権利を保障せよと主張しなければならないのではないかと考えますが、この点についても見解をお聞きしたいと思います。 465 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 466 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほどのご質問でございますが、市および事業者が行う研修を通して知識や技術を身につけていただき、働く意欲につなげていただいております。研修には、市が主催する研修と事業者による指導員の専門性の向上を目的とした研修があり、彦根市主催の研修では。 467 ◯副議長(安澤 勝君) それ、4の回答をしています。 468 ◯教育部長(岸田道幸君) 失礼しました。 469 ◯副議長(安澤 勝君) 細項目3の答弁をお願いします。 470 ◯教育部長(岸田道幸君) すみません。失礼いたしました。  再度お答えを申し上げます。  本年度契約しております放課後児童クラブ指導員業務仕様書の中で、放課後児童クラブの開設時間については、平日は午後1時から午後6時30分までとしておりますが、指導員の勤務時間については記載しておりません。  指導員の勤務時間は、各事業者の裁量によることになりますが、労働基準法の基準は遵守するよう仕様書に記載しておりますので、議員ご指摘のような事態が実際にあれば事業者に指導してまいりたいと考えております。 471 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 472 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  詳しいことはいろいろ指導員さんからお聞きしたんですけれども、クラブの開設時間が1時から6時半ということで、絶対時間厳守と言われているので、少しでも早目に来て準備をしたいなと思っているんだけれども、そこのところの融通がきかないかということをおっしゃっておりました。終わる時間は6時半で、お迎えに来て児童がお帰りになる時間まではいてくださるので、6時半きっちりということではないんですけれども、始まるまでの時間、施設の開設時間というのをもう少し融通されたらいいなとおっしゃっていたんですけれども、この辺についてお聞きしてよろしいでしょうか。 473 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 474 ◯教育部長(岸田道幸君) 平日は、今も議員からご指摘ございましたように、午後1時から午後6時半までというようにクラブを開設しております。子どもたちが実際に来られるのは3時前後ということを聞いております。1時からすぐに子どもさんがお越しになるということではございませんので、その部分は余裕があるかなということを考えておりますので、その間で準備作業をお願いしたいと思います。  また、6時半までということでございますが、全員の子どもさんがおられるわけではございませんので、お帰りになられましたら、順次あいている方で後始末などをしていただいているという実態だと考えておりますので、今、この平日の時間を変える予定はございません。 475 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 476 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  また、詳しいことについては、指導員さんからも事業者を通してでもお聞きいただいて、変えていけることがあればいいなと思っています。  それでは、細項目4にいきます。  指導員の意欲や技術の向上とそれの継承。  指導員が長く仕事に携わり、意欲や技術の向上と、それを継承していける環境をどう高めるのか、研修時間や会場はどのようにしているのか、市は把握しているのでしょうか。お伺いしたいと思います。 477 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 478 ◯教育部長(岸田道幸君) 市および事業者が行う研修を通して知識や技術を身につけていただき、働く意欲につなげていただいております。  研修には市が主催する研修と事業者による指導員の専門性の向上を目的とした研修があり、彦根市主催の研修では、主任指導員会議を兼ねて年12回、全員研修や希望者研修を年6回実施し、危機管理や児童理解、人権に関する内容を行っております。  これまでに事業者が取り組まれた研修は、3月14日と15日に接遇研修、3月15日にコンプライアンス研修、4月23日に感情育成プログラム、6月21日に嘔吐物処理研修があります。研修時間はクラブ開室以外の時間で、市民会館の会議室や文化プラザ等で実施されています。  事業者の研修内容については、月に1度実施している関係者会議において確認し、把握に努めております。 479 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕
    480 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  そうしましたら、細項目5にいきます。  指導員の研修・会議の会場確保ということなんですけれども、指導員の研修や会議など、彦根市の各地区公民館で開くことができないと、会場の確保に困っているんだというお話を聞きました。放課後児童クラブも各地区公民館も同じ教育委員会の管轄ですので、柔軟に対応すべきではないかと思うんですけれども、こちらもお聞きしたいと思います。 481 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 482 ◯教育部長(岸田道幸君) 公民館は社会教育法に基づく社会教育施設であり、同法第20条に規定されている目的は、「市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即する教育、学術、文化に関する各種の事業を行い、もって住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与すること」です。  また、同法第23条には、政治的・営利的・宗教的な事業について、公民館自らが行い、または特定のものを援助することを禁じる規定がございます。  本市では、設置目的に準じた形で内規を定めておりまして、それに基づき判断すると、放課後児童クラブ運営委託事業につきましては、受託者がNPO法人以外に株式会社の場合もあるため、今回のケースについては営利的な事業への貸し出しと判断しております。あくまで公民館は市民の皆さんのための社会教育施設であり、市民の社会教育活動での利用を優先した運営方針であることをご理解願います。 483 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 484 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  確かに、結局、NPO以外のこういう事業所を市が選んだということになってしまうわけなんですけれども、でも、営利と言われたら営利になるんですけれども、それを見越しての指名ということになったと思うんです。ですけれども、そこで預かっているのは彦根の子どもたちであると考えれば、教育に関する一環としてこの辺も柔軟にできるのではないかと思うんです。再質問になりますけれども、ちょっと、もう1回お願いしたいと思います。 485 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 486 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほど申しましたように、公民館にはそれぞれ関係法令であるとか、また目的がございますので、その法令等に照らし合わせて、今回のケースはお貸しはできないという判断でございます。あくまでも法令や市の持っている内規に基づいて判断しているということでございますので、ご理解をお願いいたします。 487 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 488 ◯2番(中川睦子さん) わかりました。  それでは、細項目6にいきます。  各事業所は仕様書どおりに運営されているのかということです。  今年度から委託料が一括払いで、事業者に任せることも多くなったと思うんですけれども、各事業所への仕様書に保険等の加入、また個人情報保護の観点からもデータの管理が適切に運用されているかということを確認されているのでしょうか。よろしくお願いします。 489 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 490 ◯教育部長(岸田道幸君) 賠償責任保険の加入や個人情報データの管理は、事業者との契約書に定めており、各事業者とも遵守されています。  これらの内容を含めた各事業者の運営状況につきましては、毎月の関係者会議の中で彦根市放課後児童クラブ指導員業務仕様書に基づき適切に運営していることを確認いたしております。 491 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 492 ◯2番(中川睦子さん) 再質問になります。  個人情報のことなんですけれども、先ほど言いましたように、仕事が事務所の中でできないということで、家に持ち帰っておられるというところもあります。家に持って帰るということは、個人情報を家の方まで持って帰ってしまっているということで、パソコンの使用でそういう形で実際行われているということはご存じでしょうか。 493 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 494 ◯教育部長(岸田道幸君) 私どもの方は、各事業者とも適切にデータを管理されていると思っておりますので、今言ったようなことがあるということは承知はしておりません。  やはり仕様書に基づいて適切に事業を運営していっていただくのが本来でございますので、再度、また会議等でも事業者の方に確認などもしていきたいと思っております。 495 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 496 ◯2番(中川睦子さん) こちらのことも、もう一度お願いしたいと思います。事業所の方との確認をお願いしたいと思います。  細項目7にいきます。  指導員の労働条件はよくなったかということです。指導員の時間給は実質上がりました。長年指導員として技術を上げてきた方々は、昨年度解雇、新たに再雇用したため、それまでの有給休暇の蓄積も全て解消されてしまいました。有給休暇が半年とれなくなったという話も聞きます。労働条件は、この点から本当に悪くなったのではないでしょうか。  今後同じ雇用環境を繰り返すことは、指導員と子どもたちとの信頼をつなげられないことと、また指導員自身の働く意欲も失うことになるのではないかと危惧します。市はこの点で委託事業者に休暇の取得日数の継承をどのように働きかけたのかをお伺いしたいと思います。 497 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 498 ◯教育部長(岸田道幸君) 指導員の有給休暇を含めた労働条件につきましては、労働基準法等関係法令に基づく雇用でございますので、法律の範囲内で適正に対応されているものと考えております。 499 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 500 ◯2番(中川睦子さん) 恐らく来年度新たな事業所がこれからまた始まるかと思うんですけれども、今まで働いてこられた方が、またここで事業者が変わるということになれば、雇用がまた切れてしまうということになってしまいますよね。そういうことを働く側としてはすごく心配しているということだったんです。この点についても、またぜひ考えていただきたい問題だと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは中項目3です。  子どもたちが過ごすクラブの環境整備についてです。  細項目1、各17クラブそれぞれ、1人当たりの予算は幾らになっているでしょうか。  それぞれのクラブに割り振られている消耗品や医薬品代は、昨年より児童数が増えているにもかかわらず減っているということです。1人当たりの予算はどう見ているのでしょうか、お聞きしたいと思います。 501 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 502 ◯教育部長(岸田道幸君) 令和元年度予算の放課後児童クラブ運営事業のうち、お尋ねの消耗品費および医薬材料費の合計額は274万9,000円で、児童1人当たりの予算額は1,836円となります。  なお、光熱水費や燃料費、印刷製本費、修繕料、通信運搬費、保険料を含めますと、1人当たりの予算額は7,402円となり、事業全体でいいますと、1人当たりの予算額は24万5,409円なります。 503 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 504 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  この予算は1人当たりということで、それは何を基準に決めているのかということです。これは割り振りをしてしまったということになるのか、市の責任として、これらの予算はこれで十分だとお考えでしょうか。 505 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 506 ◯教育部長(岸田道幸君) 予算計上に当たりましては、今までの実績であるとか、状況を踏まえて計上しているということでございますので、今年度の運営に当たる経費として適正に見積もったということでございます。 507 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 508 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3です。各クラブの要望にどう応えているのか。  その他指導員の要望で、消耗品・医薬品の予算が前年の3分の1に削減され、トイレットペーパーやばんそうこうなど、日々生活に必要とされるものの予算を増やしてほしいというのは全てのクラブからの声です。かばんなどの荷物入れが小さくて、荷物が入り切らない。これは城南小学校です。備品等を入れるロッカーがないとか、トイレが30人に対して一つしかないとか、倉庫の鍵が壊れたままになっているというのが稲枝東、冷蔵庫が小さくて古いというのは亀山です。畳や上敷きがすり減ってガムテープで補修しているのは亀山と稲枝北です。  これらの要望に市はどのように回答されますか。見解をお聞きします。 509 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 510 ◯教育部長(岸田道幸君) 各クラブからの要望につきましては、予算に限りがあることから、優先順位をつけて対応しております。一度に全ての要望に応えることは難しいですが、ご質問のうち亀山小学校放課後児童クラブの冷蔵庫につきましては、先月故障したため、クラブ運営に支障を来すことから購入手続を行っているところでございます。  そのほかの城南小のロッカー、稲枝東小の倉庫の鍵、稲枝北小と亀山小の上敷きにつきましては、現時点では対応はできておりませんが、今後の予算の執行状況を見ながら検討してまいりたいと考えております。 511 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 512 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目4にいきます。  保護者のお迎え時の駐車場の確保ができているかということです。  各クラブのお迎えのための駐車場は確保できているでしょうか。特に城東小学校は、東側の道路に面した教育委員会の管理の武道館があるんですけれども、そこに停車できないかという要望がありました。ぜひこの点についてもご見解をお願いしたいと思います。 513 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 514 ◯教育部長(岸田道幸君) 放課後児童クラブへの迎え時の駐車場につきましては、基本、各学校の駐車場を利用しておられます。城東小学校放課後児童クラブにつきましては、学校正面の駐車場が狭いことから、体育館前ロータリーを利用していただくように保護者の方にはお願いしております。  なお、武道場の駐車場につきましては、これまで武道場の利用者の方が駐車する際に放課後児童クラブの迎えの車がとまっていたため利用できなかったこともあり、クラブのお迎え時は駐車いただかないように保護者の方にご協力をお願いしているところでございます。 515 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 516 ◯2番(中川睦子さん) すみません。再質問ですけれども、武道館のすぐ横なんですよね、道を挟んでお向かいということになっているので、駐車ではなくて停車という形でもだめなのかなということなんですけれども、どうでしょうか。 517 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 518 ◯教育部長(岸田道幸君) お迎えの時間と武道場の利用の時間というのは重なるというか、例えば5時前後、その辺から武道場への利用があったりとか、お迎えが重なりますと、今言いましたように、本来は武道場の駐車場ですので、武道場の利用者に使っていただくということです。やはりそこを優先しなければならないということを考えております。ただ停車と言われても、お迎えの時間、わずかな時間でも時間がかかりますので、そこで武道場への方の利用ができないということであれば、これも施設利用として支障が出ますので、今申しましたように、少し遠くはなりますけれども、小学校敷地内でお迎えの車を駐車いただくというようにお願いをして、ご理解を求めているところでございます。 519 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 520 ◯2番(中川睦子さん) こちらもクラブの方とまたお話ししていただきたいと思っています。  それでは、細項目5です。  体調の悪い児童の待機スペースの確保です。  体調の悪い児童の待機スペースが必要だと思います。今後は市としてどのように整備していくのか、クラブごとに具体的に方針をお聞かせ願えたらと思います。 521 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 522 ◯教育部長(岸田道幸君) 体調の悪い児童の待機するスペースにつきましては、現在はクラブ室の一画を利用いたしております。  放課後児童クラブは集団生活であり、静養スペースは別の部屋に確保できることが望ましいとは考えますが、別室対応になりますと、指導員の人数が増えることとなるため、子どもの様子を指導員が適切に把握し、体調が悪そうな子どもを早期に発見し、発熱の場合等は速やかに保護者に連絡して迎えに来ていただくという形が現時点ではベターではないかと考えております。  つきましては、静養スペースの整備をしていく予定は、現在のところは持っておりません。 523 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 524 ◯2番(中川睦子さん) わかりました。それを備えているというか、偶然にもそれができている学校もあるんですけれども、ぜひこの辺も、考えていないとおっしゃるんですけれども、やっぱり考えていただきたいなという点です。  次、いきます。細項目6です。  1人当たりのスペースは国の基準に合致しているかということです。  活動の活発な1年から6年まで過ごすスペースに机やロッカー、荷物などを置かなければならない。部屋の実質活動スペースというのは、これによって1.65平方メートルから小さくなってしまうのではないかと思うんですけれども、1人当たりのスペース、国の基準の1.65平方メートルに少しでも近づけるということでは見解をお願いしたいと思います。 525 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 526 ◯教育部長(岸田道幸君) 先ほどのご質問でもご答弁させていただきましたが、国の基準である1人当たりの面積1.65平方メートルは確保して児童の受け入れを行っているということでございます。 527 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 528 ◯2番(中川睦子さん) この基準というのは恐らくきっちりとはできないと思うんです。全体のスペースで割っているのかということもありますし、見た感じ大変狭いところであるなと見えるところもたくさんありました。この辺もぜひ検討していただきたい問題だと思っていますので、またよろしくお願いしたいと思います。  中項目4です。  今後利用が増える放課後児童クラブをよりよいものにということで、学童保育を必要とする家庭が今後ますます増加していく中で、子どもたちが放課後や学校休業日に安全に安心して過ごせる場を求める声はさらに高まり、学童保育の整備は大きな課題です。量的な拡大と質的な充実が着実に図られることが求められています。それには市の施設のさらなる拡充、十分な財政措置を図ることが必要です。  今年度から全てを民間委託にして、市の各部署が財政難で困っているというときに、17校の指導員の人件費は年間1億円も増加させました。ことしの事業者は今年度限りで契約が終了します。余りにも駆け込みで、昨年度は市民や利用者、指導員、事業者、議会に十分な理解と納得のもとに事業者募集がされなかったことは明らかです。来年度から新たな事業者を選定するなら、今定例会で本来なら方向性が示されていなければならないはずです。そこで、市の今後の方針についてお伺いします。  細項目1です。来年度の市の事業者選定。
     来年度以降、市の事業者選定についての具体的なスケジュールをお聞きしたいと思います。 529 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 530 ◯教育部長(岸田道幸君) 現在の契約は令和元年度のみであり、令和2年度以降の事業者を今年度中に選定しておく必要があるため、本議会に債務負担行為補正予算案を上程しております。  議決をいただきましたら、速やかに事業者の募集や選定を行い、年内には事業者を決定したいと考えております。  前年度の補正予算は12月定例会に上程したため、スケジュールが過密となりましたが、本年度は余裕を持ったスケジュールで実施できると考えております。 531 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 532 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。よろしくお願いします。  細項目2、本来なら市内NPOと直営で責任を持つことこそが必要ではないかと思います。市の見解をお聞きしたいと思います。 533 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 534 ◯教育部長(岸田道幸君) 放課後児童クラブの運営につきましては、直営とNPO法人では指導員の確保が難しく、17小学校全ての継続的な運営ができなくなるため、NPO法人を含めた民間事業者等による公募方式により変更したものであり、従来の方式に戻すことは考えておりません。  なお、委託業務は指導員業務のみを委託しているもので、リスク分担により市も応分の責任を持っておりますので、ご理解をお願いいたします。 535 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 536 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございました。  それでは、大項目2にいきます。  安全と命を守る市民環境を維持するため、危険な除草剤使用は見直しを。  7月に市民から金亀公園の除草剤散布について問い合わせがありました。近年、さまざまな研究結果からその危険性を知らせる情報が広がっています。市民の安全や命そのものにも影響を与える除草剤ラウンドアップの使用を見直すことを求めて質問いたします。  中項目1、市内の大型公園や自治会管理の公園除草について。  細項目1、指定管理で任されている公園は具体的にどこで、業者はどこかお聞きします。 537 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 538 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 指定管理者制度により管理・運営を行っております公園は、金亀公園、荒神山公園と庄堺公園のバラ園、ハナショウブ園およびハーブ園でございます。  指定管理者は、いずれも高木・技研特別共同体でございます。 539 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 540 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2にいきます。  業務委託の契約で、除草についての内容です。  これは、委託契約の中に記載されているのでしょうか。また、それらの報告はどのように受けているのか、お伺いしたいと思います。 541 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 542 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 指定管理者募集要項におけます仕様書では、植物管理業務として、芝生、花壇、草地等の除草を適切な時期に適切な方法を選択し実施すること、年間の管理計画を作成し、計画に沿って作業を行うことを規定しております。  この規定により指定管理者は、指定管理者指定申請書におきまして年間管理計画を策定し、市に提示するとともに、これに基づき現場での管理を行っております。  また、報告につきましては、毎月、業務報告書の提出を義務づけており、この中で作業の進捗確認を行っております。 543 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 544 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3にいきます。  ラウンドアップの情報を市は把握されているのかということです。  最近の情報で、アメリカ・モンサント社のラウンドアップという除草剤がきわめて危険という情報があります。市はこの点について把握されているのかをお伺いしたいと思います。 545 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 546 ◯都市建設部長(藤原 弘君) そういう情報がインターネットで発信されていることは把握しております。 547 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 548 ◯2番(中川睦子さん) 再質問です。  ラウンドアップの成分はグリホサートです。WHOの下部組織であるIARC(国際がん研究機構)が毒性や発がん性の懸念があると発表しているグリホサートについては、既に海外のさまざまな国で使用禁止や規制強化がされています。しかし、日本では2017年12月に規制緩和されている状況です。  子どもたちが食べる給食のパンや小麦に残留されているグリホサートの調査を進めるプロジェクトが日本でも立ち上がっています。検査結果をもとに収穫前の散布、公園・学校・道路などの公共の場での散布の禁止、一般販売の規制など、グリホサートの削減を目指す活動が今、日本でも広がりつつあるということをつけ加えさせていただいて、ぜひこの情報を的確にお知らせ願いたいと思っています。  細項目4にいきます。  ラウンドアップ除草剤が彦根市内の公園で使用されるとの事実を把握しているのでしょうか。  7月29日、ラウンドアップ除草剤を彦根市内の公園で使用するので、8月2日まで使用禁止の看板が立てられていました。市はこの事実を把握していたのか、お伺いしたいと思います。 549 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 550 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 指定管理者より金亀公園においてラウンドアップによる薬剤散布作業を7月29日から8月2日までのうち2日間予定している旨の報告がございました。  本市としましては、公園周辺住民や利用者へ周知が必要であると判断いたしまして、作業予告を表示するよう指定管理者へ指示し、看板は指定管理者が7月22日に公園内の作業予定箇所周辺に掲示したものでございます。 551 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 552 ◯2番(中川睦子さん) 細項目5にいきます。  除草剤散布の中止の経緯と今後の対応です。  金亀公園での使用を市民からの指摘で中止したという経緯があります。その後の対応はどのようにされたのかということをお伺いしたいと思います。 553 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 554 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 薬剤散布作業を中止した経緯といたしましては、金亀公園における作業予告の看板の写真がインターネット上に掲示されるとともに、市へ作業の中止を訴えるよう情報の拡散を希望する旨の書き込みがあり、それを閲覧された市外や県外の方々から市都市計画課や公園管理事務所に電話等により多数ご意見が寄せられました。そのため、これらのご意見に配慮し、一旦作業を中止したものでございます。  今後の対応につきましては、公園内の雑草の繁茂が著しいことから、成分の異なる薬剤に変更いたしまして薬剤散布を行うことで指定管理者と協議を進めておりまして、この9月9日から20日までのうち3日間程度で作業を実施する旨を9月2日に作業予定箇所周辺に掲示したところでございます。 555 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 556 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  細項目6にいきます。市内各自治会の対応です。  各自治会でも除草作業を市から委託されております。除草作業についてどのように説明はされているのでしょうか。自治会の方のです。 557 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 558 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 各自治会内の公園維持管理は、良好な公園環境の維持保全を図ることを目的としまして、市と自治会が公園の維持管理に関する覚書を交わしまして、自治会において日常の清掃や除草作業などを行っていただいております。  この中でお願いしている除草作業につきましては、地域によって公園の状況が異なりますことから、機械を使った除草や除草剤の散布など、作業方法を各自治会でご判断いただいているところでございます。  なお、事前に除草剤に関する説明は行っておりませんが、自治会からお問い合わせがあった際には、散布時に立入禁止措置をとることなどの注意事項をお伝えしております。 559 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 560 ◯2番(中川睦子さん) ということは、もし除草剤を使いたいということに対してはオーケーということで認めているということになるんですよね。わかりました。  そしたら、細項目7にいきます。  市内県の施設とも共通認識で環境に配慮をお願いしたいということです。  県の管轄内にある彦根東高校は、市の所有の敷地に面して、除草にラウンドアップを使用しています。彦根の史跡として、また国宝として管理を任されている以上、高校側との管理運営の共有というのはないんでしょうか。お伺いします。 561 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 562 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 彦根東高校は特別史跡彦根城跡に位置しており、地面の掘削等を伴うような行為を行う際は現状変更申請を提出いただく必要がございますが、除草を含め、それ以外の敷地内での維持管理行為等につきましては、原則、市の方では関与しておりません。  しかしながら、生徒や市民の方へ危険を及ぼすおそれのあるものにつきましては、それぞれの事項ごとで担当部署と彦根東高校とが情報共有する必要があると考えております。 563 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 564 ◯2番(中川睦子さん) お願いします。  それでは、細項目8にいきます。  除草活動に丁寧な説明と指導マニュアルが必要ではないかということです。  市民の命と財産を守る観点から、全ての公共施設や自治会管理の施設の除草は、丁寧な説明と、指導マニュアルをつくって、危険な除草剤は使用禁止にして使わないよう、市の責任で徹底させることが求められると思います。今後の対応について市の見解をお聞きしたいと思います。  農薬は薬ではなく、何らかの生物を殺す殺傷成分です。基準値内なら安全性が確保されているということは必ずしも言えないと思いますので、よろしくお願いします。 565 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 566 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本市といたしましては、各施設の除草作業で除草剤を使用する際には、各施設の管理者において農薬取締法の登録を受けた農薬を用量や用法等の使用基準を守ることで安全に使用することとしており、ラウンドアップはこの登録を受けたものでございます。  また、作業に当たっては、環境省から示されております「公園・街路樹等病害虫・雑草管理マニュアル」や農林水産省が取りまとめております農薬飛散対策技術マニュアルを参照いたしまして、事前に利用者等に対して農薬散布日時や目的、使用農薬などの作業内容を周知することや、風のない日や時間帯を選んで飛散防止に努めるなど、施設の適切な除草管理とあわせて市民の安心・安全を図ってまいりたいと考えております。  さらに、市民の農薬の使用に関しましても、使用基準を守って使用していただくことで安全が確保されるよう、広報やホームページなどを通じて周知・啓発を図ってまいりたいと考えております。 567 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 568 ◯2番(中川睦子さん) よろしくお願いをいたします。私の自治会もいろいろ苦情が出ているということをちょっとつけ加えさせていただきたいと思います。  それでは、大項目3です。  弱者にやさしい移動手段の確保ということで質問したいと思います。  彦根市内で暮らす生活環境は、年々変化が余儀なくされていますけれども、新しい住宅に住んで、彦根に初めて暮らす人も増えてきています。新たに住居を構える皆さんは、子育てに手厚い、医療施設がそろっている、買い物が便利、公共施設が充実しているなど、条件を鑑みて住み続ける決断をするんだと思います。  さらに決め手となるのが交通手段です。彦根で住むには車が必要と、こちらで免許を取られる方は多いと思います。しかし、高齢化や体が不自由になり、車を運転できなくなったときには、安心して利用できる公共交通がどうしても必要となります。  市民が必要とする命にかかわる交通手段の確保は、今後、彦根に住みたいと思うまちづくりに欠かせないものだということで質問いたします。  中項目1、公共交通としての愛のりタクシーの充実です。  1、愛のりタクシーの料金・制度はどのように変えましたでしょうか。 569 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 570 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 平成23年以降の愛のりタクシーの料金につきましては、現在までに2度改定を行っております。  平成26年4月1日付の改定では、大人運賃400円と800円の2段階料金を450円、900円に変更いたしましたが、本年4月1日には路線バスと愛のりタクシーの路線の再編の中で、大人運賃400円・800円に改訂したところでございます。
     また、4月1日から始めました新たな制度といたしまして、バス路線の廃止・一部廃止に伴う愛のりタクシーへの移行を促進するため、路線バス・愛のりタクシー間の乗り継ぎ割引制度を導入しております。  さらに、複数人の利用をまとめて予約していただいた際には、料金が半額になる割引制度として「ふく割」を開始しているところでございます。 571 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 572 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  2にいきます。  制度の変更に対する市民の反応はどうであったかということです。  制度の変更で市民の反応、また、市の改善すべき問題点はありましたでしょうか。 573 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 574 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 乗り継ぎ割引の導入や平成31年4月における運賃改定は、路線バスの廃止・一部廃止と愛のりタクシーへの移行が背景にございます。これまで路線バスを利用されていた沿線では不便さを感じておられる方もいらっしゃるかと思います。  今後もより一層の周知に努めることで、愛のりタクシーのご利用への円滑な移行を進めてまいりたいと考えております。  平成31年4月再編後の利用者のご意見につきましては、今後、アンケート調査の実施を予定しておりまして、利用者からの声を分析し、さらなる利便性の向上を目指してまいりたいと考えております。 575 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 576 ◯2番(中川睦子さん) 3にいきます。  今後、愛のりタクシーをどのように進めていくのか。  利用者数は開設以来増えてきていますが、市の持ち出し分もその分増えました。市は今後も愛のりタクシーを多くの市民に広げることを進めていけるでしょうか。 577 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 578 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 愛のりタクシーは、バス路線のない地域における公共交通としてなくてはならない存在であると考えております。  高齢者の運転免許証自主返納への関心も高まっている現在、免許証返納後の移動手段として愛のりタクシーの必要性はより高まると予想されます。そのため、今後も引き続き愛のりタクシーの利用促進に努めるとともに、より一層の利便性の向上を図ってまいりたいと考えております。  利用者が増加すれば、その分、行政負担額も増額いたしますが、複数人予約割引制度「ふく割」を周知することで、乗り合ってご利用いただくよう働きかけ、負担額の軽減につなげていきたいと考えております。 579 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 580 ◯2番(中川睦子さん) 4にいきます。  利用方法がなかなか周知できないということですけれども、周知する方法と取り組み状況をお示しください。 581 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 582 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 愛のりタクシーの利用方法につきましては、パンフレットの沿線地域への配布、年2回発行の湖東圏域公共交通ニューズレターの全戸配布等で周知をしております。  こうした印刷物に関しましては、これまでも見やすさ、わかりやすさを考慮し、工夫を重ねてきましたが、今後も利用者目線に立った情報提供を行っていきたいと考えております。  また、自治会や老人会などのご依頼により、地域に出向いて愛のりタクシーの制度、ご利用方法についてご説明する出前講座を開催するほか、高齢者を対象とする交通安全教室におきましても、運転免許証自主返納支援制度のご案内にあわせまして愛のりタクシーの紹介を行っております。  愛のりタクシーをご利用いただけない理由として挙がることが多い「制度や利用方法がわかりづらい」というご意見に対しては、パンフレットがより見やすくなるよう工夫しますとともに、出前講座による周知もより広く行っていきたいと考えております。 583 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 584 ◯2番(中川睦子さん) よろしくお願いします。  それでは、中項目2にいきます。  細項目1、70歳以上は福祉との連携で巡回コミュニティバスをということを願っています。70歳以上は無料などの巡回コミュニティバスを運行できるのではないかと希望したいんですけれども、これについても、ぜひ見解をお聞きしたいと思います。 585 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 586 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 公共交通は、多くの方が同じ目的地に行かれるときに効率的に移動手段を確保しようとするもので、バス車両での定期的な運行は、できるだけ多くの人が乗車されたときに効果的な運行ができるものと考えております。  そうした中で比較的少ない需要に対しましてできるだけ効率を高めるための工夫として、巡回バスといった方法ではなく愛のりタクシーの制度を活用しております。  愛のりタクシーの現状におきましては、比較的多くの方に利用される総合病院や大型の商業施設などを目的地の停留所とすることで、公共交通機関としての効率性を高めますとともに、単純でわかりやすい路線設定と時刻表になるよう努めているところでございます。  地域の診療所や商店等に停留所を設けた場合、現状の路線よりもさらに利用が少ないことが予想され、路線バスや愛のりタクシーなどの公共交通機関として何らかの移動手段を準備することは大変難しいと考えております。  高齢者の方の移動・外出支援につきましては、現在、市関係課および彦根市社会福祉協議会が話し合いの場を持っております。今年度は移動サービス提供者や地域の活動団体、介護保険サービス事業所等にも参加をいただきまして、今後の支援策について協議を進めてまいりたいと考えております。 587 ◯副議長(安澤 勝君) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 588 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。地域のそれぞれの事情があります。地域の意見をたくさん入れながら、ぜひ進めていっていただきたいと思います。  どうもありがとうございました。 589 ◯副議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午後2時46分休憩            午後2時59分再開 590 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  12番野村博雄さん。野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 591 ◯12番(野村博雄君) では、よろしくお願いいたします。  まず、市民の皆様を特殊詐欺被害、振り込め詐欺などですけれども、特殊詐欺被害から守るために積極的な取り組みをお願いしたいということで、彦根市の消費生活センターについてお伺いいたします。  平成28年に条例を制定して当センターを立ち上げられまして、ことしの4月には消費生活施策に関する市長表明を出されまして、市民の皆様を詐欺被害から守るために非常に力を入れておられると思っておるところでございます。  直近5年間のセンターへの相談件数は、平成26年度から大体400件台から500件台の推移だったんですけれども、平成30年度には715件となっております。  現在、センターの人員は、消費者安全法に定められた有資格者1名を含めまして2名という体制かと存じますけれども、その体制で十分なのか、お伺いいたします。 592 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 593 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 議員ご指摘のとおり、相談件数は、平成26年度は574件、平成27年度は543件、平成28年度は416件、平成29年度は579件と、年間400件から500件台で推移していたものの、平成30年度につきましては、715件と大きく増加しております。これは、平成30年度に不特定多数の方に送付された架空請求はがきによる相談が多数寄せられたことが主な原因の一つでございます。  令和元年8月末時点では相談件数が206件でございます。現状の相談件数から推測すると、今年度は500件台になると考えられることから、有資格者1名を含む相談員2名の体制で十分に対応できているものと考えております。 594 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 595 ◯12番(野村博雄君) 次にいきます。  相談受け付け時間は9時から12時、ならびに13時から16時15分かと思いますけれども、現在、働きに出ていらっしゃる方も多くなっている中で、昼休み、一般的に昼休みと言われる時間での相談受け付けはできないのか。県内他市町を見てみますと、昼休み時間帯でも対応されているところがあるようですけれども、その辺どうか、お伺いします。 596 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 597 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 現在、彦根市消費生活センターでは、彦根市消費生活センター条例および同条例の施行規則にありますとおり、窓口開設時間は午前9時から12時と、午後1時から4時15分となっておりますが、働いておられる方に利用しやすいように、所定の時間帯に限らず、相談者の状況に応じて相談員が個別で対応しているケースもございます。  現状の2人体制では、研修や出張等でうち1名が不在になった場合、昼休みの時間帯に相談窓口を開設することで通常の相談時間帯に相談員が休憩のため不在になる時間が生じてしまい、かえって相談者に迷惑をかけることになるため、昼休み時間帯の窓口開設については難しいと考えております。 598 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 599 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、いわゆる普通の方がお昼休みをとられているときに相談をしたいときはどうなりますか。 600 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 601 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 昼休み時間帯に訪れて相談をされる場合、1時までお待ちいただいていると思います。ただ、昼休み時間帯前、12時前ぐらいに来られてまたいでいる場合は、先ほども答弁させてもらいましたが、対応させていただいております。その辺は相談者のそのときの状況によって変わってくると思います。原則はちょっとお断りをしているという状況でございます。 602 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 603 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、電話の場合どうなりますか。 604 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 605 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 留守番電話で対応させてもらっています。 606 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 607 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、ほかに消費者ホットラインの188であったりとか、国民生活センターのちょうどお昼の時間だけされている相談とかあると思いますが、そういうご案内はされないんですか。 608 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 609 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 相談の内容にもよりますので、そちらの方に適した相談であれば、そちらの方をご紹介していると思います。 610 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 611 ◯12番(野村博雄君) 国民生活センターの場合は東京03につながりますので、通話料がちょっとかかったりしますので、その辺もあるんでしょうけど、最初の答弁にもありましたように、できるだけ相談者の立場に立ってしていただけますように。  今も申しましたように、これから働かれる方がますます増えてくると思いますので、お昼の時間帯でも対応できるような、人員も含めてのいろんな検討をしていただけたらと思いますが、再質問でいかがでしょうか。 612 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 613 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ただいまの再質問でございますが、人員体制、今の2名で十分やれていると思いますので、その辺の態勢がうまくとれるかどうかは一度検討はさせていただきますが、なかなか即答で「させていただきます」というわけに現在お答えできません。申しわけございませんが、よろしくお願いします。 614 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 615 ◯12番(野村博雄君) 2名だから、休憩もしなくてはいけないのでお昼ができないということですので、その辺、実際現場で働いていらっしゃる方も、対応していただいている方も大変かと思いますので、今後いろんな推移や市民の皆さんのご意見を聞きながらご検討いただけたらと思います。  次の質問へいきます。  本市のホームページで消費相談をクリックしますと、次のページへ進んでいくわけですけれども、そこのページには消費生活相談のページとして、先ほど申しました市長の表明であったりとか、ネットトラブルという項目が並んでいるだけで、全く相談窓口があるということがわかりません。  これでは非常に不便でありますし、せっぱ詰まってお困りの相談者の立場に立てば、どこに相談の電話をしたらいいのか、非常にわかりづらくなっております。この辺の改善はできないでしょうか。 616 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 617 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 相談者の中にはご自身が抱えておられる悩みが当センターで相談できることをご存じないケースもありますことから、消費生活相談のページは、利用者の方がトラブル事例のワードから検索していただきやすいように、記事の一番最後に連絡先、問い合わせ先を現在掲載させていただいております。  しかしながら、議員ご指摘のとおり、お困りの相談者の立場を考え、今までワードの一番最後についていた連絡先等をトップに持ってきて、一番最初に連絡先があるように画面の構成を変えさせていただきたいと思います。 618 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 619 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、ホームページからどこに相談したらいいのかというので、クリックして次の画面に行くと消費生活相談のページになるんですけど、そこの市長表明とかネットトラブルと書いている項目の中に相談窓口はこんなのがありますよというのを出す方が親切だし、困っていらっしゃる方の助けになると僕は思いますけど、どうですか。
    620 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 621 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 議員が今おっしゃった消費生活相談のワードをクリックしていただくと、今言いました項目が八つぐらい出てくると思うんですが、そこのトップのところに相談窓口、どこというのを見やすいように掲載させていただくように変更させていただきます。 622 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 623 ◯12番(野村博雄君) どうも、前向きなご検討をありがとうございます。  次の質問へいきます。  出前講座について十分な活用が図られているか、お伺いします。 624 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 625 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 当センターでは、自立した消費者を育成し、消費者被害を未然に防止することを目的として、老人会や自治会等に対して消費生活講座を開催しております。  平成30年度は7団体から申し込みがあり、延べ223名が受講されました。受講者の方々からは、改めて知る特殊詐欺被害の状況や未然防止方法などの内容にご好評をいただいております。  このことから、当センターの出前講座については、一定の活用が図られているものと考えております。 626 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 627 ◯12番(野村博雄君) 次の質問にいきます。  新手の詐欺がどんどん出てくる中で、それらに合わせた内容の見直しは適切に行われているか、確認をいたします。 628 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 629 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 議員ご指摘のとおり、特殊詐欺の内容は日々複雑化し、その手法も多様化してきております。  相談員が新手の詐欺被害の相談にも対応できるように、相談機関の交流会等に出向き、県内市町の相談機関等との情報共有を行っております。また、さまざまなスキルアップ研修にも参加しており、そこで得られた知識や最新の情報を生かしながら、随時、ご依頼の要旨に合わせた出前講座を実施しております。 630 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 631 ◯12番(野村博雄君) 次の質問へいきます。  出前講座の市民の皆様への周知は十分か、お伺いします。 632 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 633 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 出前講座の案内は、年度初めに行われます自治会長会議にて資料提供させていただいており、それをもとに老人会を初め自治会などから講座の依頼がございます。  当センターからの案内は年に一度でありますが、受講していただいた団体からの紹介や口コミなどによりまして、他の団体からも依頼があるなど、その裾野は徐々に広がりつつあります。  議員ご指摘のとおり、出前講座を多くの方に知っていただき受講していただくことは、特殊詐欺被害防止として大変有効であると考えておりますが、出前講座を開催することは、センター内での相談業務が一時中断されることとなり、相談業務に支障を来すことから、今のところ市民への周知は自治会長会議での周知のみを考えております。 634 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 635 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、非常に限られた人員の中でやりくりを苦労してしていただいていると思うんです。それこそ、さっき言ったように、出前講座は出前講座で、また別の方にでもしてもらうなり、やっぱり出前講座もできるだけ活用してもらうように考えていくのが筋かと思いますが、どうですか。 636 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 637 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどの昼休みの件でもお答えしましたが、なかなか人員を増やすということが難しい状況です。といいますのも、一番最初の質問で有資格者1名ということを申し上げましたが、この資格を持った方を確保するのが現状難しい状況になっております。そんな状況もありまして、現状の2名を何とか維持していきたいと。その中で出前講座についても、1名が行かれると1名だけしか残らないという状況になります。通常業務の方が滞る可能性がございますので、出前講座につきましても、周知の方を年に1回だけということに限らせていただいている次第でございます。 638 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 639 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですが、あまり出前講座は意味があるものと思っていらっしゃらないのかどうか、確認します。 640 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 641 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどもお答えいたしましたが、特殊詐欺の被害につきましては、実際、出前講座で聞いていただくと、なるほどと皆さんわかっていただけているところがございますので、出前講座としてはすごく意味のあるものであると考えております。 642 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 643 ◯12番(野村博雄君) とすれば、相談を受けていただく方とはまた別の方が出前講座をされるとかいうことは考えられませんか。 644 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 645 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 消費生活に対する専門家で皆さんの前で講座をしゃべっていただける方、これの確保が難しいというのは先ほども申し上げましたが、そんなこともありまして、なかなか回数をこなしていくというのが難しいのが現状でございます。その辺をご理解いただけたらと思うんですが、よろしくお願いいたします。 646 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 647 ◯12番(野村博雄君) 大事なことですので、また積極的なご活用の方策のご検討をお願いさせていただいて、次の質問へいきます。  迷惑電話防止の機器につきまして。  電話をかけてきた相手の声を自動録音したりとか、警告の音声を発するなどの迷惑電話防止機器が詐欺被害から守るために有効であると言われておりますけれども、理事者のお考えをお伺いします。 648 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 649 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 迷惑電話防止機器に関しましては、議員のご質問にもありましたように、通話内容を録音できる機能や特殊詐欺の防止に役立つ音声が流れるものもございます。それらの機器に関しては、特殊詐欺の防止に一定の効果があるものと認識しております。 650 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 651 ◯12番(野村博雄君) 次へまいります。  例えば警察庁のホームページを見てみますと、「機器の無償貸与(購入補助)をしている自治体や警察も一部ありますので、お近くの自治体等にお問い合わせください」ということも書いたりしているんですけれども、本市において迷惑電話防止機器の貸与や購入補助の取り組みについてお伺いします。 652 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 653 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 現在のところ、本市では迷惑電話防止機器の貸与や購入補助をする予定はございませんが、彦根警察署生活安全課では特殊詐欺電話撃退装置の貸し出しを行っておりますので、そちらの方もご紹介させていただきます。 654 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 655 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、これだけ特殊詐欺被害が増えて困っていらっしゃる方が増えていますので、貸与であったり、一部でも購入補助をするとかいうことは考えられませんでしょうか。 656 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 657 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今のところ、まだそちらの購入補助まで検討に入っておりませんので、よろしくお願いいたします。 658 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 659 ◯12番(野村博雄君) 再質問です。  ということは、貸与については多少検討の余地があるということでよろしいですか。 660 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 661 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどの答弁の中にもありましたが、現状、彦根警察署の方でそちらの貸与をされておりますので、そちらの方のご利用を勧めたいと考えております。 662 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 663 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、そういうことであれば、貸与、それは何台ぐらい用意されているんですかね。 664 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 665 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) これは彦根警察署の方で確認させてもらったんですが、現在17台保有されているということで、うち15台貸し出し中で2台あきがあるということをお聞きしております。 666 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 667 ◯12番(野村博雄君) よく調べていただいてありがとうございます。  それで充足しているんだったらあれなんですけど、それがまだまだ借りたいという方があるけれども十分対応できていないということであれば、また本市としても考えていただきたいなと思います。  次の質問へまいります。  子どもたちの通園・通学の安全についてでございます。  近年、待機児童をなくすという大人の都合で園の設置基準が緩和されまして、十分な園庭を有しない園もできてきておりまして、近隣の公園を利用される頻度が増えました。子どもたちや教職員の方々が事故や事件に巻き込まれるリスクが高まっているとも言われたりします。  本年5月には大津で非常に痛ましい事件が発生いたしました。その事件を受けまして、6月定例会ではほかの議員の方のご質問の答弁にありましたように、本市におきましても主要市道の交差点の緊急点検を実施されましたようですけれども、その後、その点検結果を踏まえまして十分な対応がなされたか、お伺いいたします。 668 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 669 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本年5月の大津市での事故を受けまして、1級および2級市道を初めとする主要市道71路線のうち、歩道が整備され、かつ横断歩道のある交差点240カ所の緊急点検を5月20日から31日にかけて実施し、その結果では、点検項目を満たしていない箇所も確認をしております。  その後の対策につきましては、点検しました交差点の中で特に優先度の高い通学路や園児の移動経路等の対策を進める必要がございますので、本年は、7月に実施いたしました通学路の合同点検や、現在実施しております未就学児が日常的に集団で移動する経路等の緊急安全点検によりまして、その対応を検討し、対策を講じてまいりたいと考えております。 670 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 671 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、これは人の命にかかわることですので、いつごろできますか。 672 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 673 ◯都市建設部長(藤原 弘君) もちろん大津市の事故もございまして、人の命にかかわるということは十分承知しております。今、そのために緊急点検を行っておりますし、現在、園児の移動する経路についても点検を行っているところでございます。その中でどこをまず優先的に整備・対応していくかというところをこれから検討して対応していきたいと考えております。 674 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 675 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですが、5月から今何カ月たちましたか。 676 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 677 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 点検を行いましたのは5月でございます。その後、7月に、先ほどもご答弁申し上げましたけれども、通学路の安全点検を実施しております。なおかつ、現在9月ですけれども、園児が集団で移動する経路を現在点検しているところでございまして、それらの中で通学路とか園児の移動の区域と交差点の点検している箇所の交わったところ、そこを優先的に整備していくところとしていきたいと考えております。 678 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 679 ◯12番(野村博雄君) ありがとうございます。  再質問です。  してきたのはわかりました。いつされますか。 680 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 681 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今年度、この点検結果をまとめまして、ただ、園児の移動に関する経路につきましては、国の方でも進めていることでございます。今後、財源の確保のこともございますので、来年度そういう補助制度ができる可能性もあるかと思っております。今年度点検した結果につきましては、来年度実施していく形で考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 682 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕
    683 ◯12番(野村博雄君) 早急な対応をお願いしまして、次へまいります。  車の運転の操作による事故が多発しておりまして、誤操作によりカーブをオーバーして車が子どもたちが通学・通園している歩道に突っ込むのではないかという事態を心配されている保護者の声を多く聞きます。  通学路上の急カーブ、特に急なカーブでのガードレール整備等の安全対策は十分なされているか、お聞きします。 684 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 685 ◯都市建設部長(藤原 弘君) ガードレールにつきましては、運転者の安全運転義務の遂行を基本としまして、車両が道路外へ逸脱することを防ぎますとともに、乗員や車両への影響を最小限にとどめることを目的として、カーブ区間や一定の落差のある箇所などに整備を行っております。  このことによりまして、必要な箇所につきましては設置を進めておりますが、子どもたちの安全の確保の観点からも、通学路の合同点検や、先ほども言いました未就学児が日常的に集団で移動する経路等の緊急安全点検の結果に基づきまして、さらに対策を進めてまいりたいと考えております。 686 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 687 ◯12番(野村博雄君) 実際に保護者の方のご心配の声もお聞きしますので、また十分な対応をお願いさせていただいて、次へまいります。  文部科学省総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課長通知ということで、令和元年6月27日付、元教参学第12号なども発出されているところでございます。幼稚園児・保育園児の活動範囲の安全確保につきまして、スクールゾーンや新たに検討されているキッズゾーンの整備への考えをお伺いします。 688 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 689 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) スクールゾーンにつきましては、地域の警察および道路管理者などの協力を得て、小学校および幼稚園を中心に周囲500メートルを範囲とする地域に設定できることとなっています。  本市におきましては、車両の通行禁止や一方通行などの交通規制を伴わない道路標識および路面標示がされているスクールゾーンが1カ所、高宮小学校区にございますが、交通規制を伴いますスクールゾーンはございません。  未就学児の安全確保に向けましては、大津市での事故後、市内全園に散歩コースの危険箇所について報告をお願いし、報告のございました危険箇所について幼児課職員が点検をいたしました。その後、国からの通知を受けて、未就学児が日常的に集団で移動する経路の安全確保の徹底について、幼児課、道路管理者、それから地元警察と合同での点検作業を現在行っているところです。  幼稚園児、保育園児の活動範囲の安全確保に向けましたキッズゾーン等の整備につきましては、現時点で国から通知はまだございませんが、大津市のキッズゾーンの場合、付近に保育所などの施設がある場所で未就学児の野外活動の安全の確保に向けてドライバーに交通事故防止の注意喚起をし、子どもの見守り意識を高めるものですので、本市におきましても関係機関と協議をしてまいりたいと思っております。 690 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 691 ◯12番(野村博雄君) それでは、今ほどの答弁を踏まえまして、次の質問ですけれども、子どもたちの通園・通学の安全確保のため、今後さらに積極的な取り組みをどうされるのか、お伺いします。 692 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 693 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今後の取り組みといたしましては、引き続き、通学路の合同点検や未就学児が日常的に集団で移動する経路等の緊急安全点検における危険箇所の対策を実施しますとともに、スクールゾーンやキッズゾーンの設置につきましても検討を行い、子どもたちの通園・通学の安全対策を充実してまいりたいと考えております。 694 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん、次の項目へいかれますか。再質問。  すみません、野村議員の大項目1の中項目1の細項目2の中の再質問の中で、発言に訂正をさせていただきたいという申し出が市民環境部長からございましたので、これを許したいと存じます。  市民環境部長。 695 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほど野村議員からの消費生活センターの質問の中で、大項目1の中項目1、細項目2の昼休みの時間帯の取り扱いについての再質問の中で、昼休みに電話がかかってくれば係員がとっていると申し上げましたが、私の勘違いでございまして、昼休みの消費生活センターにつきましては留守番電話で対応させてもらっているということで、訂正をさせていただきます。  それともう一つ、中項目3の細項目2で、彦根署の電話の貸し出しですが、15台と申し上げましたが、15台、現在貸し出し中で2台あきがあるというのがどうも正解でございます。こちらもおわびして訂正させていただきます。 696 ◯議長(馬場和子さん) 野村議員、今の訂正で何かありましたら。よろしいですか。  野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 697 ◯12番(野村博雄君) せっかく訂正をいただきましたので、昼休みにアナウンスが流れるということで、どんなアナウンスが流れるのか確認します。 698 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 699 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今、手元にそのアナウンス内容を持っておりませんので、明確な回答ができません。また後ほど調べて報告させていただきます。   (発言する者あり) 700 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午後3時31分休憩            午後3時37分再開 701 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市民環境部長。 702 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) まことに申しわけございませんでした。ただいま確認してまいりました。  昼休みに流れるメッセージは、「こちらは彦根市消費生活センターです。窓口の開設時間は、平日午前9時から12時、午後1時から4時15分です。恐れ入りますが、改めておかけ直しください」というものが流れております。 703 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 704 ◯12番(野村博雄君) 私がわざわざさっき、ほかの188があるとか、国民生活センターがあるとかいう話を出したんですけど、相談される立場に立つと、どきどきしながら電話していると思うんですよ。電話でこんな相談していいものだろうか、どうだろうかと思いながら、どきどきしながらされて、お昼休み、やっと勇気を振り絞って電話をしたら、昼休みが終わってから電話してくれと言われたらどうですか。 705 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 706 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 確かに、議員おっしゃるとおり、せっかく電話したのに、留守番電話で「おかけ直しください」と言われたら、ちょっと秘めていたものというか、思いを込めて電話をしたのにという、そんな立場に相手方はなられると思います。 707 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 708 ◯12番(野村博雄君) もうちょっと続けていただけるかと思いましたが、終わりたいようですので。  そういうことで、ほんまにここで逃してしまって、結局、相談できずにずるずるはまっていって、もっとひどいことになることもあると思うんですよ。そういう意味で、最初の人員はどうかという話もしたし、それが無理なら、どこかほかのところの、ただいまどうしても対応できないので、ほかのところをご案内するとか、その辺、対応を考えられませんかね。 709 ◯議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 710 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 留守番電話の内容等を検討するということはできると思いますので、そこで例えばほかの機関をご紹介するようなメッセージを入れるとか、そういうことが可能かどうかというのは検討させてもらいたいと思います。 711 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 712 ◯12番(野村博雄君) 答弁を訂正されましたけれども、そのようなことがないように真剣に答えていただきたい。こちらも真剣にやっていますので、お願いしたいと思います。  次へいきます。  食物アレルギーについてご質問いたします。  学校給食での食物アレルギーへの対応について。  食物アレルギーは、成長しますと症状が出なくなり、原因物質を食べられるようになるアウトグローが期待できると言われておりまして、ある統計によりますと、乳児で10人に1人ぐらいなのが、小学生になると30人に1人ぐらいになるとも言われておりまして、低年齢児ほど、年齢が低いほど非常にリスクが高く、十分な配慮が必要となってまいります。  そこで質問ですけれども、アレルギー疾患を有する子どもが増えまして、いろいろなアレルギーに対応しなくてはならない。本当に現場の方はご苦労いただいていると思います。そうした中、一斉に実施される学校給食におきまして、誤摂取防止のための対策は十分か、ただします。 713 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 714 ◯教育長(西嶋良年君) 学校給食における食物アレルギーにつきましては、市が作成しました「学校における食物アレルギー対応マニュアル」により対応しております。  給食提供における対応につきましては、本人の症状に応じて、アレルギー原因食品を取り除く除去食や他の食品で代替する代替食の提供のほか、給食での対応が困難な場合は弁当の持参としているところでございます。  アレルギー物質誤摂取防止への対策につきましては、年度当初にアレルギー対応食の必要な児童・生徒の保護者と学校の管理職、養護教諭、栄養教諭など複数の教職員とで面談を行いまして、食物アレルギーについての主治医の診断結果に基づき、アレルギーの原因食品、対応の内容などを確認しています。さらに、毎月、保護者へ翌月の献立に使用するアレルギー原因食品を示しまして、保護者と協議しながら除去食や代替食などの対応を決定しております。  また、除去食および代替食を提供する際には、調理担当者を定めまして、除去および代替する食品の確認などを行いまして、調理室内の専用スペースでの調理を行っています。  さらに、配食におきましては、専用食器の使用や配膳室において本人または学級担任へ直接手渡し、対象児童・生徒の学年・学級・氏名・献立名・対応内容などが表示されております食物アレルギー対応カードによる受け渡しの確認をしまして、誤配・誤食の防止への対応を行っています。  今後ともアレルギー物質の誤摂取が起きないよう、保護者とも連携を図りながら適切に対応を図ってまいりたいと考えております。 715 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 716 ◯12番(野村博雄君) 本当に現場の方は苦労されていると思いますので、頭が下がる思いでございます。  そこで、次の質問ですけれども、万が一、誤摂取事故が発生した場合の子どもの命を守るための対応は十分か、ただします。 717 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 718 ◯教育長(西嶋良年君) 万が一、誤摂取事故が発生した場合につきましては、学校における食物アレルギー対応マニュアルに定めますフローチャートに基づき対応することとしております。  その対応方法につきましては、事故発生の報告後、該当児童・生徒の緊急時の対応等が記載されました緊急対応ファイルを持って管理職、養護教諭等が現場へ駆けつけます。その後、児童・生徒の症状およびアレルギー原因食品の摂取状況の確認を行うとともに、保護者への連絡を行います。  その後、緊急対応ファイルの情報をもとに、児童・生徒の症状に応じて内服薬の服用や医療機関への受診を行います。この際、きわめて短い時間のうちに全身にわたってアレルギー症状が出るアナフィラキシーがあらわれたときには、症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐため、アナフィラキシー補助治療剤、いわゆるエピペンを注射するとともに、医療機関へ救急搬送を行います。  また、事故の状況や症状、処置等によっては、時系列で記録を行いまして、正確に管理職への報告を行うとともに、学校より市教育委員会へ報告することとしております。  対応に当たりましては、児童・生徒の安全確保と命を守ることを最優先としまして、教職員が事故の発生に対し適切で迅速な行動ができますよう、アレルギー対応が必要な児童・生徒の情報を共有するほか、マニュアルの周知徹底、さらにはエピペンの取り扱いなどに係る研修を行い、事に備えることにしております。 719 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 720 ◯12番(野村博雄君) 本当にご苦労されているんだなと思います。年齢が低いお子様ほど危険が伴いますので、今後とも保護者とも連携をしながら十分対応していただきたいと思います。  次の質問へまいります。  市道の維持管理についてでございます。  事故が発生した交差点への事故防止対策について。  これまでも私も何度か取り上げておりますけれども、警察などと連携をし、市内での交通事故発生状況について十分な把握をされているのか、再度確認します。 721 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 722 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 市内の交通事故発生状況につきましては、自治会などから危険があると指摘のあった箇所につきまして、彦根警察署と協議を行う中で情報提供をいただくほか、死亡事故など重大事故につきましては、詳しい情報提供をいただくとともに、必要に応じまして現地で立ち会いをして安全対策を検討することとしております。  なお、平成31年2月定例会におきまして、議員からご指摘いただいた点、また私がご答弁させていただいた内容も踏まえまして、必要な協議を継続して行い、交通安全の確保に取り組んでいるところでございます。 723 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 724 ◯12番(野村博雄君) 次へいきます。  市民の皆様の生命と財産を守る観点からも、事故発生を抑止するため、事故が発生した交差点への事故防止対策。  そのようないろんな情報をもとに事故防止対策を十分とられているか、確認します。 725 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 726 ◯都市建設部長(藤原 弘君) まず、死亡事故など重大な事故が発生した場合には立ち会いをして対策を協議し、交通安全の向上につながる対策があれば迅速に対応しており、できる限りのことは実施していると考えております。  また、本市において特に事故が多く発生する道路は、国道8号や県道彦根環状線などの道路であると警察の方から聞いておりますことから、こうした道路につきましては、警察とともに事故防止の啓発に努めてまいりたいと考えております。 727 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 728 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、重大事故ではない、生活道路で頻繁に事故が発生している場合はどうですか。 729 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 730 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 生活道路の中での事故というのも確かにございます。ただ、警察との協議の中では、警察としてはやはり死亡事故、人身事故を中心に考えているというか、そこの対策についての協議をさせていただいているという部分がございます。  生活道路の中での、例えば規制とかに関しても、警察の方としては、生活道路の中ではそもそも道路交通法に係る安全運転義務というのがあるという前提で、生活道路の中での規制とか、そういう対応というのはなかなかしていただけないというのが現状でございます。したがいまして、対応としては、例えば交差点マークでありますとか路面標示を道路管理者として実施していくという対応をとっているところでございます。
     警察とは随時、協議とか要望に対しての情報共有はさせていただいておりますけれども、警察の方として対応ができる範囲と市の方でできること、それぞれ役割分担といいますか、できる対応を実施していっているという状況でございます。 731 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 732 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、死亡事故であったり人身事故に至らなくても、そういう重大な事故でないものが重なってくる中での重大事故につながるということがあると思います。今おっしゃった重大事故でない部分での事故が重なっている部分の交差点の安全対策も十分していただいているかどうか、確認します。 733 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 734 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根署の方で把握している事故が多発しているというのは、先ほどもご答弁させていただきました国道8号でありますとか、くすのき通りで毎日ほど発生しているという状況もございまして、警察としてはそういうところを交通事故のレッドゾーンとして位置づけております。  確かに生活道路の中でも同じところで事故が起こるというのはございますけれども、警察の方に確認しますと、例えば年1回発生していると、地元の皆様の感覚からすれば、5年間で2、3回あったところは頻繁に起こっているというご認識もあるかと、そういう警察の方との認識の違いといいますか、考え方、思いの違いというのもございます。生活道路の中での対応というのは、道路管理者といたしまして路面標示等という対策になってこようかと思います。そういう対策をまた今後も進めてまいりたいとは考えております。 735 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 736 ◯12番(野村博雄君) 市民の方が実際不安に思っていらっしゃる部分が強いということですので、その思いに寄り添いながら、また対応していただきたいと思って、次の質問へまいります。  側溝の維持管理について。  市道の端に排水のため設けられている側溝の維持管理の責任は誰にあるのか、確認します。 737 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 738 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 市道内に設置してあります側溝につきましては、市道を所管する市が管理しており、維持管理の責任については市にございます。 739 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 740 ◯12番(野村博雄君) それでは、実際に側溝の掃除をされているのはどなたになりますか。 741 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 742 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本市が管理する市道は広範囲に及んでおりまして、全てを十分に維持管理することは現実的に困難であると考えております。  このことから、側溝清掃の日常的な維持管理につきましては、地域の皆様にお願いしておりまして、実際に各自治会の皆様に清掃活動を実施いただいているところでございます。  しかしながら、暗渠区間など、地域の皆様にお願いすることが困難な場所の清掃につきましては、市の方で実施しているところでございます。 743 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 744 ◯12番(野村博雄君) 市民の方にお願いして掃除をしていただいているという部分が多いと思いますけれども、その際、側溝のふたとかがコンクリート製とか、グレーチングでも重たいのもたくさんありますので、そういう非常に重い側溝ぶたに苦慮されている事態をよく仄聞いたします。そのようなことに対する対応策をお伺いします。 745 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 746 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 側溝に設置されておりますふたは、コンクリート製のものが大半を占めておりまして、重量もありますことから作業には危険が伴います。  こうしたことから、市では側溝ぶたを比較的容易に持ち上げる器具を所有しておりますので、申請に基づきまして自治会への貸し出しを行っております。 747 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 748 ◯12番(野村博雄君) ありがとうございます。  再質問ですけれども、そのような対応をとっていただいているということなんですけど、それを実際どれぐらいの皆さんが利用されているかわかりますか。   (発言する者あり) 749 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 750 ◯都市建設部長(藤原 弘君) ふた上げ器の貸し出しの実績につきましては、平成30年度では六つの自治会に貸し出しをさせていただいておりますし、また、幼稚園にも貸し出しをさせていただいておるというところでございます。 751 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 752 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、そういうのをされているというのは周知されていないというか、あまりわかっていない。わずか自治会が六つだけという、自治会というのはたくさんありますよね、そのうちの6ということですので。  皆さん、地域の方が掃除をしていただいているということで、対応策として持ち上げるのを貸し出ししておりますということですけど、そういうのがあるというのはちゃんと周知できているんですかね。再質問です。 753 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 754 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 清掃に係るご要望に対しましては、ふた上げ器の貸し出しをさせていただいておりますという形で回答させていただいております。それが十分かということになるかとも思いますけれども、今後、その辺の周知は図ってまいりたいとは考えております。 755 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 756 ◯12番(野村博雄君) 次の質問にもかかわってくるかもしれませんので、次へまいらせていただきます。  少子高齢化が進みまして、ご年配の方だけの家庭というのがますます増加しております。そうした中で、本来、市が維持管理するべきところを市民の方にしていただいているわけですけれども、非常にこれから苦慮される方が増えるのではないかと思うわけです。  そうした中で、今後、人による援助だったりとか、今おっしゃっていただいたような器具の貸し出し、あるいは器具購入への補助ですね、そういう器具を購入したいという場合の補助、あるいは、個人が掃除をしやすいように自発的に改修したいと言われた場合の補助、このようなことが今後必要になるかと思いますけれども、いかがでしょうか。 757 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 758 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおり、少子高齢化に伴いまして自治会による清掃等の作業が困難になっているとのお声をいただいております。  本市の対応といたしましては、比較的大きな水路の清掃などは、ご要望に基づきまして重機の手配を行い、清掃活動時における支援を行っております。  なお、ご質問の人手による援助や個人の自発的な改修、器具購入への補助につきましては、現時点では考えておりません。市が保有するふた上げ器などの器材の貸し出しや重機手配などの支援を継続していくことを考えておりますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。 759 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 760 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、部長がご理解をいただきたいと言われても、いただけませんということが多いので、申しわけないんですけれども。  今申しましたように、これまでは若い方がたくさんいらっしゃる自治会の中での清掃奉仕というのはできたと思うんですけど、先ほど申し上げましたように、前提として少子高齢化が進んで、これから厳しくなってくると思うんですよね。それに対してどう対応されるかということを聞いていますので、今これだけのことをしていますので、それでご理解してくださいと言われてもできないということになります。  これからの少子高齢化を見据えて彦根市はどういう対応をされるのか、改めて聞きます。 761 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 762 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおり、各自治会からもそういうお声をたくさん頂戴しておりますし、今後、近い将来、さらに高齢化が進んでくるということは十分承知しております。  先ほどご答弁させていただきましたとおり、今の貸し出しとかの制度は継続して進めさせていただいておりますけれども、今後どのような支援ができるかということは、また模索していきたいとは考えております。 763 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 764 ◯12番(野村博雄君) 財政が厳しい中でなかなか難しいとは思うんですけど、実際問題、掃除しないと水があふれます。最近、雨量がいっときに集中してあふれているというニュースがよく出ているんですけど、やはり掃除はしなくてはいけないわけですよね。彦根市が全部することはできないわけですよね。そうした中で、市民の方にしていただくのに、少子高齢化が進む中でどのようなことが彦根市としてできるのか、もっと積極的なことを今後お考えいただけるようにお願いさせていただいて、次へまいりたいと思います。  幼児教育無償化への対応についてお伺いいたします。  庁内の体制は十分かということで、消費税10%導入が確実になるまで慎重にそれを見極めてこられたということもありまして、幼児教育無償化に関する情報の収集と体制の構築が遅れている懸念も見られるところでございます。  情報収集と集めた情報をもとにした庁内の対応、また、情報の共有は十分できているのか、お尋ねいたします。 765 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 766 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) まず、情報収集についてですが、6月20日に滋賀県と京都府の合同で開催されました市町の担当者への説明会に出席いたしましたほか、7月24日には滋賀県の市町意見交換会に出席しております。この両日とも内閣府と厚生労働省の担当者が来られ、制度の概要から市町の実務の詳細にわたるまで説明いただき、質疑にも対応いただきました。  また、内閣府のホームページには自治体向けの説明会資料が掲載されていますので、事務の実務フローや様式例、よくある質問などを参考に幼児課内でも情報共有を行いながら対応しており、また、システムの改修等につきましても、関係各課などと連携し、業務を進めております。  説明会以外におきましても、疑義が生じましたときには、随時、滋賀県子ども・青少年局に問い合わせるほか、県内他市町の担当者とも情報交換を行うなど、10月からの制度開始に向け準備を進めております。 767 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 768 ◯12番(野村博雄君) ご担当の方も非常にご苦労いただいているのではないかと思うところですけれども、次の質問でございます。  これまで以上に事務処理などが増えると考えられますけれども、人員配置等、十分な対応が図られているか、ただします。 769 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 770 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 正規職員といたしましては、これまでと同じ人数での体制となりますが、7月から臨時職員を1名増員いたしまして、事業をしていただいている方々への説明資料の作成や保護者向けの周知、認定業務等の無償化に向けました業務を行っているところです。 771 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 772 ◯12番(野村博雄君) 働き方改革などが言われる中で、いろいろとご苦労をいただいているかと思いますが、よろしくお願いさせていただいて、次の質問です。  園関係者への対応についてということで、関係する園の皆様には、大きな変化に伴いまして心配や不安を抱かれている関係者も多いと思いますけれども、情報提供は迅速・確実に十分なされて、そして、心配や不安に寄り添った対応ができているのか、ただします。 773 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 774 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 民間の保育所に対しましては、7月17日に意見交換会を、8月20日には保育協議会の園長会議にて説明を行いましたほか、民間の認定こども園に対しましては、訪問して説明を行っております。  また、今回の幼児教育・保育の無償化は、子ども・子育て支援新制度に移行されていない幼稚園や認可外保育園施設も対象となりますことから、6月の末には幼稚園を訪問して説明を行いましたほか、認可外保育施設につきましては、7月19日の県主催の説明会にあわせまして、彦根市からも担当者が出席し、届け出事項等の説明を行っております。  公立施設に対しましては、園長会を開催し、情報の提供を行うなど、それぞれの施設に関係する資料をその都度提供し、園からの問い合わせにも対応しているところです。 775 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 776 ◯12番(野村博雄君) 次へいきます。  待機児童対策ということで、保育施設等が急激に増やされるなどして、ただでさえ幼児教育・保育現場は慢性的で非常に逼迫した苦しい人手不足に陥っているところでございます。現場は非常に苦労されているところでございます。  そうした中で、今回のことによりましてかなりの事務的負担の増大も伴いまして、現場の皆さんには子どもの方を向いた保育・教育を今後もしっかり行っていただくために、無償化による負担増大への何らかの対応策が必要かと思われますけれども、いかがでしょうか。 777 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 778 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今回の無償化に伴いまして、新制度にまだ移行されておりません幼稚園におきまして、施設など利用費について、一旦、保護者の方にお支払いいただき、後日返還するという償還払いを基本としております。園関係者の事務の負担を軽減する方法としまして、無償化の給付を市と園との間で代理受領ができるような制度もございますので、この制度を活用していきたいと考えております。  なお、保育所におきましては新たに食材料費の徴収事務が発生するほか、幼稚園におきましても預かり保育事業の取りまとめなどの事務が発生してまいりますが、無償化に伴う事務負担の増大に関しましては、国による制度設計によるものですので、市独自での対応策はございません。無償化実施後、必要に応じまして国・県に対して園のご意見を伝えていきたいと考えております。 779 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 780 ◯12番(野村博雄君) これからの次代を担う子どもたちの教育・保育をしっかりしていこうということで無償化になるわけですけれども、現場の関係者の方には非常にご苦労いただいていると思いますので、具体的にこういうことをするということが今すぐ言えないにしても、そのようなところにも十分寄り添って。  というのは、ここに手をとられるというか、それだけ分、仕事量というのは決まっている。ましてや働き方改革がどうこう言われますからね。決まっている中で、これだけの事務的な処理とかが増えるということは、それだけ子どもに向かう時間が減るということですのでね。その辺も十分踏まえていただいて、子どもたちのための今回の無償化ですので、子どもたちにプラスになるように、いろいろと現場に寄り添ってご対応を考えていただけたらなと思います。よろしくお願いいたします。  次へまいりまして、関係する保護者への対応について。  情報提供は十分、迅速・確実になされているか、お伺いします。 781 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 782 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 県の無償化説明会が6月20日に開催されましたことを受けまして、新たに認定申請が必要になります保護者がおられます幼稚園・認定こども園に対しましては、夏休み前に開かれます各園での保護者会において時間を頂戴し、幼児課職員が直接説明を行いました。  認可外保育施設につきましては、施設管理者に説明を行い、施設を利用されています保護者の方への制度周知と申請の取りまとめをお願いし、実施していただきました。  また、保育所・認定こども園を利用している保護者に対しましては、保護者向けの制度周知文書を8月末に園を通じて配布したところです。  そのほか、9月1日号の「広報ひこね」に制度の概要を掲載しましたほか、ホームページでもお知らせをしているところです。
    783 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 784 ◯12番(野村博雄君) 次へまいります。  保護者の方からすると、新たな申請書類の作成があったりとか、保護者も戸惑っていらっしゃる部分が多いと思います。そういった保護者の心配や不安に寄り添った対応は十分なされているのか、ただします。 785 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 786 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 保護者への心配や不安に寄り添った対応としましては、保護者説明会でのチラシや保護者の方への周知文書におきまして問い合わせ先を幼児課としておりますことから、日々数件の問い合わせをいただいております。  お問い合わせの内容は、申請書の記入の仕方や、無償化の対象となる要件の確認などですが、引き続き、保護者の方のご質問、不安につきましては丁寧に対応をしていきたいと考えております。 787 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 788 ◯12番(野村博雄君) 国に聞いたらいいのか、県に聞いたらいいのか、市に聞いたらいいのかという保護者もいらっしゃいます。一番の対応をしていただくのは市になるかと思いますので、その辺、市の方にご相談いただいたらいいですよというのをさらにわかるように、いろんなところでご周知をいただいたらありがたいなと思って、次の質問へまいります。  河瀬公園の整備につきまして、これまでの議会答弁を受けまして、進捗状況をお伺いします。 789 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 790 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬公園整備事業の進捗状況につきましては、まず用地買収ですが、令和元年6月定例会におきまして答弁させていただきました契約者数から1名増えまして、総地権者34名のうち32名の用地買収が完了しており、進捗率といたしましては94%でございます。  引き続き用地取得を進めますとともに、これまで答弁してきましたとおり、今年度は造成工事ならびに水路工事に着手する予定でございます。 791 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 792 ◯12番(野村博雄君) 次の質問へまいります。  今後の整備推進についてということで、用地確保への対応についてお伺いします。 793 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 794 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今年度におきましても、残りの地権者と交渉を重ねておりまして、先ほどの答弁でも申し上げましたが、1名の地権者からご協力を得られたところで、34名のうち32名の用地買収が完了しております。  残りの地権者におきましても、公園の必要性を十分説明させていただきまして、ご理解いただけますよう交渉を続けてまいりたいと考えております。 795 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 796 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、都市計画決定をされて数十年もたっていますので、皆さんも非常に困っていらっしゃる。こちらの交渉されている方もご苦労いただいているかと思いますけど、相手のいろんな方も困っていらっしゃるところもあります。用地の買収の見通しはどんな感じですかね。 797 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 798 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 見通しでございますけれども、1名の方、1件につきましては、関連する官民境界の立ち会いをこの8月の終わりにさせていただきまして、今後、分筆に向けた境界の整備ですね、確定協議書の整備を進めていくとともに、いろいろと事務手続等もございますので、それを速やかに進めてまいりたいと考えております。  もう1名の方につきましては、また粘り強く交渉を重ねていきたいと考えておりまして、いつまでにというところまではまだお返事はできませんけれども、精いっぱい交渉は進めてまいりたいと考えております。 799 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 800 ◯12番(野村博雄君) 都市計画決定された大事な事業ですので、お進めをいただけるようにお願いさせていただいて、次の質問へまいります。  これまでの議会答弁をしっかり踏まえた整備の推進ということで、いろいろとご心配をいただいております、いろんなご苦労をおかけしております市民や地域の皆様のためにも、これまでの議会答弁を踏まえ、早急な工事の着手、速やかな完成を。いかがですか。 801 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 802 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬公園整備事業は、平成27年3月定例会以後、平成27年度に基本計画の見直し、平成28年度、平成29年度にかけまして公園の実施設計を行い、あわせて用地取得に取り組み、先ほど答弁でも申し上げましたが、今年度に入り1名の地権者の方にご協力をいただいたところでございます。  今後も引き続き残りの地権者との交渉を行うとともに、今年度におきましては、用地取得済みの区域において造成工事ならびに水路工事に着手する予定でございまして、これまでの定例会でお答えしておりましたとおり、令和2年度の完成を目指して進めてまいりたいと考えております。 803 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 804 ◯12番(野村博雄君) 再質問というか念押しですけれども、令和2年の完成ということでよろしいですか。 805 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 806 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 令和2年度を目指してもちろん取り組んでおるところでございますけれども、用地買収もまだ2名の方が残っていらっしゃいますし、国からの補助の確定というのも内示の率とかもございますので、しっかりと国庫補助の予算も確保していきたいとは考えておりますけれども、いろいろ未確定なところもございます。  ただ、先ほども答弁申し上げましたように、令和2年の完成を目指して一生懸命取り組んでまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 807 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 808 ◯12番(野村博雄君) これまで市長も一日も、1年も早くということで、今年度ぐらいにできるかなと思っていましたけれども、2年ということになりまして。2年でよろしいですね。再度確認です。 809 ◯議長(馬場和子さん) 令和2年の完成ですかと確認されたんですね。再質問ですか。   (「はい」と呼ぶ者あり) 810 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 811 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 令和2年の完成を目指して努力してまいります。 812 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 813 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですが、目指して努力しますというのではなくて、できるように努力をしていただく。市長自身が1年でも早くとおっしゃっているわけですから、熱意をしっかり持って。図書館整備に熱意がありますとおっしゃってましたから、河瀬公園にもしっかり熱意を示してほしいと思って聞いているんですが、熱意はあるんですか、ないんですか。 814 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 815 ◯市長(大久保 貴君) 熱意はございます。この計画、実際、平成27年にご答弁申し上げて動き出して、最短で6年というお話をさせていただいてまいりましたが、その線で来ていると思っております。私としましても、全力を挙げて予算の確保、そして地権者の理解と協力を求めて進んでまいりたいと思っております。 816 ◯議長(馬場和子さん) 野村さん。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 817 ◯12番(野村博雄君) これまで最短で5年から6年ということで1年でも早くということですので、今年度かと思っておりましたが、来年度ということで、これは笑っている場合と違って、ほんまに地元、地域関係者の方、地域の方、「いつできるんやろう。全然動いてへんやんか」と非常に心配しておられます。小さいお子さんを持った保護者の方も「何か、この辺、公園できると聞いたんですけど、いつできるんですか。子どもと一緒に遊びに行こうと思うてましたけど、子どもが大きいなってしまいますわ」っておっしゃています。  1年でも早くできるように。これは笑っている場合と違って、真剣に熱意を持って、ご苦労もかけるかと思いますが、よろしくお願いして、終わらせていただきます。ありがとうございます。 818 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午後4時23分休憩            午後4時38分再開 819 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。  7番上杉正敏さん。上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 820 ◯7番(上杉正敏君) 私は、この9月定例会におきまして、大きく2点について質問させていただきます。  まず、1問目でございます。  交通安全対策について。  今定例会におきまして、私は6月定例会に引き続き交通安全に関する質問をいたします。交通安全対策といっても、さまざまな取り組みがありますが、今回は、三つの視点から見る交通安全対策についていろいろと意見を伺います。  まず初めは、自転車保険加入の促進であります。自転車がかかわる事故は、総数こそ減少しているものの、自転車対歩行者に限ると、年間2,500件で横ばいが続いています。近年は、歩行中の女性をはねて重症を負わせた小学生の親に裁判所が約9,500万円の支払いを命じるなど、高額賠償の判決が相次いでいます。  そこで、以下の質問をいたします。  中項目1、自転車保険加入の促進について。  細項目1、彦根市内における自転車事故の現状はということで、ここ2、3年における彦根市内の自転車事故の現状がどのようなものか、お聞かせください。 821 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 822 ◯都市建設部長(藤原 弘君) ここ3年間の彦根市内での自転車事故につきましては、件数で申し上げますと、平成28年は106件、平成29年は86件、平成30年は91件で、おおむね100件前後で推移しているところでございます。 823 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 824 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。  平成28年から平成30年まで100件前後ぐらいがということで理解しました。  それでは、細項目2番でございます。  自転車事故対策とその周知はということで、これらの自転車事故に対しての対策やその周知はどのようにされているのか、お聞かせください。 825 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 826 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 自転車事故に対しての対策といたしましては、自転車に正しく安全に乗っていただくことが大切でございまして、彦根警察署および彦根交通安全協会など関係者と連携し、市内量販店などにおきまして、自転車の交通ルール遵守や運転マナー向上を図るため、チラシを配布するなど、周知啓発を行っております。  また、街頭におきましては、彦根交通安全協会などと一緒に行っております交通マナーアップ運動の中で、自転車に対し交通安全を呼びかけるのぼりなどにより周知啓発を行っているところでございます。 827 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 828 ◯7番(上杉正敏君) 今、部長の方からいろんなマナーとか、そういう対策をされているということですけれども、年間を通してどれぐらいの頻度でやられているんでしょうか。 829 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 830 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 交通安全の教室とかでございますと、幼稚園とかで安全教室を実施しておるんですけれども、ことしの4月から現在まででいくと36回、いろんな幼稚園とか老人会とかに対しまして交通安全教室などを開催しているという状況でございます。 831 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 832 ◯7番(上杉正敏君) 私が想像した以上にやられているということで、これからも自転車に関する事故を防ぐために活動を続けていっていただきたいなと思っております。  それでは、細項目3番でございます。  安全教育についての取り組みはということで、今もお話しありましたように、自転車事故を軽減する取り組みとしての安全教育は実施されているのか、具体的にお聞かせください。 833 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 834 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 自転車事故を軽減する取り組みとしましての安全教育は、自転車に乗り始める小学生を対象とした交通安全教室や、通学で多くの学生が利用する高校・大学へ出向いての出前講座などを行っております。  なお、滋賀大学と滋賀県立大学につきましては、毎年3月に新入学生を対象としたチラシを作成いたしまして、大学を通じて配布していただき、自転車事故への注意を呼びかけております。  また、高齢者に対しましても、交通安全活動の中で自転車の安全利用や事故防止に関する啓発を行っているところでございます。 835 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 836 ◯7番(上杉正敏君) それでは、細項目4番、市民の自転車保険の加入状況とその周知はということで、彦根市民の自転車保険の加入状況と、その周知をされているのであればお聞かせください。
    837 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 838 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 市民の自転車保険の加入状況につきましては、民間それぞれの自転車保険、また自動車保険や火災保険、傷害保険の特約で付帯した保険に加入されている場合がございます。  それらにつきましては把握はできておりませんけれども、滋賀県交通安全協会が県民向けに加入を進めております「滋賀のけんみん自転車保険制度」による彦根市の自転車保険の加入状況につきましては、ことしの9月1日現在で1,034件でございます。  また、市民への自転車保険の周知につきましては、交通対策課窓口でのパンフレットの設置や交通安全啓発時にチラシの配布などを行っております。今後は「広報ひこね」に掲載するなど、さらに周知を図ってまいりたいと考えております。 839 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 840 ◯7番(上杉正敏君) 今の部長からの答弁で、滋賀県が関連しております保険のデータによりますと、9月1日で1,034件ということなんですけれども、恐らく私が想像するには、中学生の自転車通学している生徒から見るだけでも1,034件というのはかなり少ない。今部長からも、市のホームページとか、いろんなところでPRされるということでございます。事故が起こってからでは大変な状況になりますので、今の取り組みをなお一層広めていっていただきたいなと思っております。  それでは、細項目5番でございます。  自転車保険加入を促進している自治体をどう思うかということで、自転車保険の加入の義務化や促進を求める条例を制定した自治体は全国でも広がりを見せていますが、これらの自治体を彦根市としてどのように認識しているのか、お聞かせください。参考に、滋賀県の方では条例を何年か前につくられたと思うんですが、それも含めてお考えをお聞かせください。 841 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 842 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 自転車保険の加入の義務化や促進に関する条例を制定する自治体の広がりは、近年の自転車事故による高額な賠償事例が全国的に増えていることが挙げられます。  平成27年に兵庫県で条例が制定され義務化されて以降、滋賀県も平成28年2月に義務化の条例が制定され、本年4月1日現在では加入を義務づけているのは全国で6府県4市、加入を努力義務としているのは全国で10都道県と1市でございます。  彦根市としましては、これら自治体の条例制定の趣旨も踏まえまして、滋賀県の条例に基づいて、県とともに連携協力を図り、自転車の安全で適正な利用の促進に協働して努めてまいりたいと考えております。 843 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 844 ◯7番(上杉正敏君) 私も、平成27年でしたか、この条例を制定したらどうかというところで質問させていただいた後に、たしか滋賀県でも条例ができたと思うんです。部長おっしゃったように、県が条例化されているので、それに基づいてやられているのもいいんですけれども、彦根市独自の条例もまた考えていただければなと思います。  続いて細項目6番でございます。  自転車保険加入促進の取り組みをしてはということで、今まで述べましたように、彦根市でも自転車保険加入促進の取り組みを今まで以上にすべきと考えますが、ご意見をお聞かせください。 845 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 846 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本市としましても、県の条例に基づきまして自転車の交通ルール遵守、責任ある運転の啓発などの取り組みを行うとともに、自転車保険の加入が義務となっていることの広報を進めるとともに、市民の皆さんから、例えばどの保険に入ったらいいかわからないというような問い合わせに対しましては、滋賀県が滋賀県交通安全協会とともに年間掛金1,000円に対して1億円の補償の保険を準備しておりまして、こうした保険を紹介するなどして加入の促進に努めてまいりたいと考えております。 847 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 848 ◯7番(上杉正敏君) わかりました。  それでは、中項目2番でございます。  ドライブレコーダー設置の促進について。  最近、あおり運転に関するニュースをよく見かけます。このとき必ずと言っていいほどドライブレコーダーによる映像が映し出されています。このように、現在では、あおり運転や交通事故による事実確認でもドライブレコーダーが役に立っています。また、犯罪の証拠映像にも役立っていることがあります。  ドライブレコーダーは、自分の運転に対する注意喚起にもなり、また、他人に対しての抑止力にもなっています。そこで、以下の質問をいたします。  細項目1番、彦根市が管理する公用車のドライブレコーダー設置状況は。  以前、私は公用車にドライブレコーダーを搭載することを提案し、その後、彦根市でも公用車に順次取りつけられていると思っております。現在、どれぐらい設置されているのか、お聞かせください。 849 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 850 ◯総務部長(牧野 正君) 現在、本市が管理しております公用自動車の車両台数は266台ございますが、全ての公用自動車にドライブレコーダーを設置しておりまして、設置率といたしましては100%となっております。 851 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 852 ◯7番(上杉正敏君) ちなみに、消防団の車があるんですけれども、あれは当然、彦根市の所有だと認識しておりますが、消防団の車にもドライブレコーダーはついているんでしょうか。 853 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 854 ◯総務部長(牧野 正君) 私は以前に消防総務課に勤務しておりましたので、上杉議員は、たしか20年間、地元の消防団、第2分団だったと思いますが、そちらの方で地域防災の一翼を担っていただいておりまして、その勇姿を私もよく記憶しているところでございます。  そういうお立場からご心配をいただいているんだと思いますが、消防団の車両につきましても、現在は全車両でドライブレコーダーを設置しているところでございますので、どうぞご安心をいただきますようによろしくお願いいたします。 855 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 856 ◯7番(上杉正敏君) 現職の議員で消防団員の方がおられましたので、お聞きしますと「どうやったかな」ということがあったので、念のために聞かせていだきました。  細項目2番でございます。  彦根市内に登録されている自動車のドライブレコーダー設置状況は。  彦根市内に登録されている自動車のドライブレコーダー設置状況がわかればお聞かせください。 857 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 858 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根市内に登録されている自動車のドライブレコーダーの設置状況につきまして、滋賀県や彦根警察署の方に問い合わせを行いましたけれども、公的な機関により調査された経緯はございませんで、現在のところ、どれくらい利用されているかというのは把握できておりません。 859 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 860 ◯7番(上杉正敏君) 彦根市として把握されていないのですけれども、やはりこれだけ事故が多いと、当然ドライブレコーダーをつけて役に立っているのは皆さん百も承知でございますので、後の質問にも続きますけれども、そういった意味でも、今後、行政としても把握、どれぐらい使っているのかなというぐらいのデータは入手してほしいなと思います。  それでは、細項目3番でございます。  彦根警察署との連携促進は。  彦根市と彦根警察署とが連携をとれば、ドライブレコーダー設置に関しても効果があると考えますが、意見をお聞かせください。 861 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 862 ◯都市建設部長(藤原 弘君) ドライブレコーダーの普及促進については、彦根警察署とも協議を行いました。彦根署の方では、安全運転への意識の向上や犯罪防止の観点から一定の効果があると認識されておりました。しかしながら、ドライバーに設置していただくためには費用負担などが生じますことから、普及促進の取り組みについては、現時点では考えていないということでございました。  今後はドライブレコーダーに関する他市町の取り組みなどの情報収集に努めますとともに、彦根警察署とも情報の共有をしてまいりたいと考えております。 863 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 864 ◯7番(上杉正敏君) 今の部長の答弁では、彦根警察署はそのような促進は考えていないようなことを言われましたけれども、実際、皆さんテレビで、この間あおり運転で捕まったという事例を見ますと、やっぱりドライブレコーダーがあるがためにそういった事件が速やかに解決している方向も多々ございます。今、彦根警察署でそういうことをおっしゃったというのは、ちょっと僕は腑に落ちないところがあるんですけれども、そういったところも踏まえて、彦根市行政としてもこういったことも大いに役立っているんだというところをもっと示していってほしいなと。  警察は警察で、我々の方もまた声を高らかにしていくんですけれども、行政としても警察との連携をとって、少しでも多くの車にドライブレコーダーが設置されることを進めていっていただきたいなと思っております。  続いて、関連ですけれども、細項目4番でございます。  車のディーラーや中古車販売店等への働きかけは。  車を販売されているディーラーや中古車販売店等に働きかけてはと考えますが、ご意見をお聞かせください。 865 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 866 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 自動車販売店等では、営業行為の中で顧客に対しまして既にドライブレコーダーの設置の推奨を行っていると思われます。そうした行為の促進を市としてどのような立場で行うのか、実施に当たっては慎重な検討が必要であると考えております。 867 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 868 ◯7番(上杉正敏君) 確かに市があっせんしてというのはあると思うんですけれども、先ほどから何回も言いますように、生命に重大な貢献といいますか、防止にもなっているような器具でございます。そういったことで、市としても、行政としても、こういったドライブレコーダーが本当に役立っているんだというところを、車屋さんなんかは当然、商談のときにつけるお話をされると思うんですけれども、安全対策という観点からも行政としてもそういったところに働きかける。何もセールスするというんじゃないですけれども、そういったPRをすることぐらいはできるのではないかということで質問させていただきました。  それでは、細項目5番でございます。  彦根市から市民や企業に対してのPRをしてはということで、これも同じく、一般市民や企業に対しても交通事故防止やあおり運転防止の観点からドライブレコーダー設置のPRをしてはと考えますが、ご意見をお聞かせください。 869 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 870 ◯都市建設部長(藤原 弘君) ドライブレコーダーは、ドライバーの交通安全の意識を高め、事故を防止する効果があると考えられ、設置されている自動車の割合が増えることが交通事故の減少に役立つものと考えております。  しかしながら、ドライブレコーダーの設置は、交通事故など自動車に係るトラブルの際に当事者間の責任の所在を明らかにすることなどを目的に自動車の所有者が自発的に行うものであると考えており、交通安全への貢献は、設置による二次的な効果によるものと思われます。  ドライブレコーダーの普及は望ましいものと考えておりますので、そのために市がどのような取り組みができるかということは研究をしてまいります。 871 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 872 ◯7番(上杉正敏君) 冒頭でも平成28年でしたか、につけられたということで、その後、私自身は数値は聞いていないと思うんですけれども、以前に比べて公用車の事故も、議会のたびに報告されているんですけれども、以前に比べたら若干少なくなっているのではないかな。また、そういった職員の皆さんの心の持ち方が、ドライブレコーダーがついていることによって、やっぱり抑止されているんだな、見られてるんだなという気持ちはされていると思うので、そういった意味からも、今部長おっしゃったようなことを彦根市でできる範囲で、その他企業や一般の市民の方に広報とか、そういった形で促していけばということを思いますので、彦根市として行政としてできる範囲でやっていただければなと思います。  それでは、次、中項目3番、通学路の見直しについて。  6月定例会でも通学路に関する質問をさせていただきました。今回は、地元自治会や子どもの安全を守っておられる団体からの要望について質問いたします。  細項目1番、城陽学区における通学路の現状をどう見るか。  現在、城陽小学校に通う児童の中で、蔵の町団地からの児童は、団地から開出今町に入るまで歩道を通って通学しております。しかし、開出今町内に入る手前から、道路が2車線から1車線に狭くなり、歩道がなくなっていきます。また、町内に入っても、道路の両側が水路で、電柱が道路の両サイドに立っております。この間は南中学に通う生徒も自転車で通っております。  このような通学路を市当局としてどのように思っておられるのか、以下お聞かせください。 873 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 874 ◯教育部長(岸田道幸君) 通学路につきましては、通学区域の交通事情を的確に把握し、交通安全、生活安全、災害安全の観点を考慮し、適切な道路を校長が指定しています。その際、校長は、保護者を初め、警察やスクールガードなどの学校安全ボランティアから事前に情報を受け、協議することとしております。  通学路の安全確保に当たっては、定期的な通学路の安全点検はもちろん、彦根市通学路交通安全プログラムをもとに、関係機関と連携し、点検結果に基づく対策の実施、改善・充実を図っております。  議員ご質問の県道八坂高宮線・開出今町交差点から開出今西交差点の通学路につきましては、通学路交通安全プログラムの要対策箇所として挙がり、滋賀県による路肩のグリーンベルト化や横断歩道のグリーン化などのハード面の対策とともに、子どもへの安全指導等をこれまでも行ってきており、可能な限りの安全確保を進めていると考えております。 875 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 876 ◯7番(上杉正敏君) 教育委員会の認識としては、そういった危険であるところは認識されているかなとは思いますが、実際、町内に入りますと、グリーンベルトは3年ほど前に設置していただきました。しかしながら、グリーンベルトが途中の電柱にぶち当たって、そういったところで、当然、また車道側に出なければならないというのが現状であります。そういったところについても、教育委員会としても市当局と一緒に共通認識を持っていただきたいなと思っております。  細項目2番でございます。  通学路変更に関する要望書の回答は。  ことしに入って地元自治会を初め関係者から通学路の変更に関する要望書が出されましたが、それに対しての回答はどのようなものだったのか、お聞かせください。 877 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 878 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 地元からいただいております要望書の内容といたしましては、通学路の安全対策を目的として、農地内にある里道の整備を要望されているものでございます。  当該里道につきましては、水路を含めて幅員が1.2メートルでございますが、この水路は田んぼの用排水機能を持っておりますので、単純に暗渠化することはできません。このことから市では対応可能な整備方法を自治会に対し提案する形で回答させていただきました。  具体的な提案といたしましては、一つ目として、用排水の維持管理が容易にできるよう、水路にグレーチングによるふたがけを行いまして、里道部分を舗装し、1.2メートルの幅員を確保する案、二つ目としましては、用地を無償でご提供いただくことを前提といたしまして、道路の幅員を2メートルに拡幅する案でございます。  今後につきましては、この提案をもとに自治会と協議を行ってまいりたいと考えております。 879 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 880 ◯7番(上杉正敏君) 私も要望書の一部を拝見させていただきましたが、地元としては、地権者多数複数おられるんですけれども、かなり協力的におっしゃっています。こういった地元自治会が子どもの安全を願って出されている要望書でございますので、行政としてもぜひとも前向きに検討していただきたいと思いますが、その点についてはどうでしょうか。 881 ◯議長(馬場和子さん) 再質問ですね。  都市建設部長。
    882 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 2案を提案させていただいておりますけれども、この後でもご質問いただきますけれども、いろいろと課題がございます。それにつきましては、また自治会の方と十分話し合いをさせていただいて、できる方向で何とか考えていきたいなとは考えております。自治会の方にもいろいろとご協力いただく点はございますので、その辺はお願いしていきたいとは考えております。 883 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 884 ◯7番(上杉正敏君) 今部長がおっしゃったように、簡単にこのような通学路変更ができるとは私自身も思っておりませんけれども、地元住民の地域の皆様の熱意というのはかなりのものと私自身も理解しております。  そういった意味で、細項目の3番でございますが、今後の課題と対策はということで、今回出されました要望書を実現するため、今後の課題と対策をお聞かせください。 885 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 886 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本市が提案しております整備についての課題や対策につきましては、先ほどご答弁いたしました一つ目の案である、水路にグレーチングを設置し、里道部分の舗装をする場合は、隣接する民地との官民境界確定を行い、区域を明確にしなければなりませんので、境界確定に関するご理解が必要であると考えております。  また、二つ目の案でございますが、用地を無償でご提供いただくことを前提とする道路拡幅の場合は、民地との官民境界の確定や拡幅に伴う分筆登記の必要があるとともに、用地のご協力を得なくてはなりません。  このことから、実現に向けてはこれらの種々の課題がございまして、関係皆様のご理解・ご協力が必要となりますので、自治会のご希望に沿いながら協議を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 887 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 888 ◯7番(上杉正敏君) 今日、私の質問に対する中継をごらんになっている関係者の皆さんがおられると思います。今、市当局の部長が答弁されましたように、前向きに考えていただいておりますので、地元自治会の皆さん、地権者の皆さんも一日も早くこれが実現できるように頑張っていただきたいなと思っております。  それでは、大項目2番でございます。  子どもの発達障害について。  自閉症や注意欠陥・多動性障害(ADHD)といった発達障害の疑いがある子どもたちが病院の初診までに数カ月から半年以上待たされているケースが相次いでいると聞きました。少ない専門医療機関に受診の希望者が集中するためで、国は今年度、解消に向けた事業に着手しました。  そこで、以下の質問をいたします。  中項目1、子どもの発達障害について。  細項目1番、彦根市における子どもの発達障害の現状は。  全国的にも発達障害に関する相談や受診される子どもが増えていると聞いておりますが、彦根市においてはどのようなものなのか、お聞かせください。 889 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 890 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 彦根市内に専門の医療機関がないことから、発達障害に関する受診者数につきましては把握できておりませんが、相談につきましては、発達支援センターで対応しておりますので、相談者数をお答えさせていただきます。  発達障害に関する相談者数としまして、平成28年度は255人、平成29年度は321人、平成30年度は366人と、年々増加しております。中でも特に増えておりますのは小学校の児童の相談で、平成28年度は64人、平成29年度は86人、平成30年度は126人と、3年で約2倍となっております。 891 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 892 ◯7番(上杉正敏君) 今、子ども未来部長からの答弁で、平成28年、29年、30年と、これ、徐々に増えているのがわかったんですけれども、今、世の中は少子化で、子どもさんの数が減っているにもかかわらず、発達支援センターに来られるお子様が増えているのは何か原因があるのでしょうか。 893 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 894 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 発達障害という障害が広く皆さんに知られるようになったということから、小学校に初めて入学されて、授業を子どもが受けたときに、1時間座っていられないとか、グループに入って話ができないとか、そういう子どもの様子を見て、担任の先生やお母さん方が心配に思われて相談に来られるからではないかなと考えております。 895 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 896 ◯7番(上杉正敏君) 要するに、多分、昔、我々の子ども世代であったら、「やんちゃやな」とか「落ちつきのない子やな」と思われていた子どもさんが今来られているのかなと思うんですが、それでよろしいでしょうか。 897 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 898 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 皆さんそうでもないと思うんですけれども、親御さんにしてみれば、こっちの子どもさんはずっと座っていらっしゃるのに、私の子どもは、どうしてあっちへ歩いたり、こっちへ歩いたりするんだろうということで心配をされて検査を受けるという形になるので、心配からということだと思います。 899 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 900 ◯7番(上杉正敏君) はい、わかりました。  それでは、細項目2番でございます。  初めて受診されるまでの現状はということで、先ほども述べましたように、全国レベルにおける発達障害の子どもさんは、病院に初診されるのにかなりの時間がかかっていると聞いております。彦根市ではどのようになっているのか、お聞かせください。 901 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 902 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 彦根市には発達障害に係る専門医療機関はございません。そのため、発達障害の子どものご家族、またはその疑いのある子どものご家族が発達障害の専門医療機関に受診される場合は、彦根市外の専門医療機関に予約をされ、その後初診を受け、医療的ケアが始まるという流れとなります。  県内の主な公的専門医療機関の4カ所に問い合わせましたところ、それぞれ予約の方法や予約ができる期間等が異なりますので、一律に比較することはできませんが、いずれの医療機関においても1カ月先、長いところで5カ月先まで予約がいっぱいという状況です。  発達障害に係る相談者数が増加しているにもかかわらず、特に乳幼児期の専門医療機関は少ないことから、初診までの期間が長くなっているのが現状と認識しております。 903 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 904 ◯7番(上杉正敏君) 実際、彦根の発達支援センターに来られる方からも、冒頭でも述べましたように、初診を受けるのに時間がかかったといったような声は聞こえてきているんでしょうか。 905 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 906 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 皆さんからお聞きしているわけではないんですけれども、「予約するのに数カ月かかった」、「やっと数カ月先で予約がとれた」という話は聞いております。 907 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 908 ◯7番(上杉正敏君) 今部長からのお話あった、やっぱりスムーズにというか、私も、子どもの発達障害の初診を受けるのに長いところで1年もかかるって、何でそんなにかかるのかなというのを思っていたんですが、やはり彦根の発達支援センターに来られる方でもそういった方がおられるのが事実だというのを認識しました。  それでは、細項目3番、彦根市独自の取り組みはということで、彦根市としての独自の取り組みをしているのであれば、お聞かせください。 909 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 910 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 彦根市では、かねてから専門医による診断を重視しておりましたことから、小児神経科医による医療相談を実施しております。医療的な支援が必要と思われる発達障害の子どもや、発達障害の疑われる子ども、ならびにその保護者を含めた支援者の方に医療相談を実施することによって、その方が抱える医療的課題が解決し、よりよい支援が受けられることを目的としています。  専門医療機関におきまして予約から初診までの間が長期間になる場合が多いため、少しでも早い段階で専門医による診断を受けることで早期支援につなぐことができますことからも有効と考えており、年に5回実施しているものです。  ただし、当センターは医療機関ではございませんので、投薬・処方はできません。そのため、この医療相談を受けられた後のフォローとしまして、薬物治療や医学的検査が必要な場合は専門医療機関に受診していただくこととなっております。 911 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 912 ◯7番(上杉正敏君) 今部長の答弁で、現在、年5回ですか、実施されている相談回数があるということなんですけど、それで十分なんでしょうか。 913 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 914 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 年5回で十分かということなんですけれども、わかりやすいという観点からいくと、2カ月に1回で年6回できるといいなとは考えているんですが、なかなか専門医の方が少なく、医師や取り巻く条件等いろいろ考えてみますと、6回に増やすよりも、今の5回を長く継続できるようにしていきたいなと考えております。 915 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 916 ◯7番(上杉正敏君) わかりました。  それでは、最後でございます。  細項目4番、現状の課題と今後の取り組みはということで、一部答弁されていることもありますけれども、今後、現状に対して問題があるのであれば、彦根市としての課題と今後の取り組みをお聞かせください。 917 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 918 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 現在の課題としましては、やはり彦根市内に専門医療機関がないこと、県内でも専門医療機関が少ないということです。このことは、滋賀県内全域の課題でありますことから、県や国に対し、その動向や展開される事業を注視しながら、機会を捉え、課題解消へ向けた対策や仕組みづくりについて要望してまいりたいと考えております。  また、彦根市の取り組みのところで述べましたが、専門医によります医療相談に関しまして、この事業を実施・継続していくための小児神経科や児童精神科といった専門医の確保が深刻な課題と考えております。  子どもから成人まで幅広い世代の方々を発達障害を中心として医学的な見地から診断していただくことのできる専門医の確保は非常に難しいですが、今後も専門医療機関との連携や情報収集に努めながら、医療相談の医師の確保に努めてまいりたいと考えております。 919 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 920 ◯7番(上杉正敏君) 確かに、専門医の確保は大変だというんですけれども、最後の方で「医療相談の医師の確保に努めてまいりたい」と今答弁されました。その相談される医師の確保は具体的にどのようにお考えになっているのでしょうか。 921 ◯議長(馬場和子さん) 子ども未来部長。 922 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今までですと、専門医、個人の方と直接と契約をしてさせていただいていたんですけれども、そうすると、やはり数が少なくて、なかなかその方が急用ができたりとかいうことになると難しくなってくるので、今はその専門医がいらっしゃる医療機関と契約を結んで継続していこうというふうに取り組みを変えております。個人ではなくて機関と契約をしていくというふうに考えております。 923 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 924 ◯7番(上杉正敏君) いろいろと子どもの発達障害についての初診についての質問をさせていただきました。いずれにしましても、これ、彦根市独自で取り組めるような問題ではないというのは認識しました。  我々公明党としましても、このような問題は国政レベルで考えていかなければならないということで、改めて、今日、彦根市、地方都市においてもこのような問題があったということで、これからも党の政策として国に要望していきたいと思います。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 925 ◯議長(馬場和子さん) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと存じます。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 926 ◯議長(馬場和子さん) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもちまして延会といたします。  お疲れさまでございました。            午後5時23分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...