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  1. 彦根市議会 2019-09-01
    令和元年9月定例会(第21号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(馬場和子さん) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(馬場和子さん) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、5番堀口達也さん、および6番北川元気さんを指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第78号から議案第97号ま で、諮問第1号および諮問第2号(質疑 ならびに一般質問、委員会付託) 3 ◯議長(馬場和子さん) 日程第2、議案第78号から議案第97号まで、諮問第1号および諮問第2号を一括議題とし、昨日に引き続き、個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  20番黒澤茂樹さん。20番黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 4 ◯20番(黒澤茂樹君) 皆さん、おはようございます。私は、今期定例会で大きく2点の質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、大項目1、暫定予算の影響およびそれへの対応等についてお伺いをいたします。  中項目1、市民生活や市政執行等への影響についてということで、令和元年度当初予算が十分とは言えない中、何とか6月議会で可決をされましたが、4月の新年度開始からそれまでの間は暫定予算でありました。この間、市民生活や市政執行等においてさまざまな問題も出ていたのではないかと思います。つきましては、この間の影響および問題に対し令和元年度予算でどのように対応しているのか質問いたします。  細項目1、暫定予算により市民サービスや市の事業実施で支障が出たものは何でしょうか。 5 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 6 ◯総務部長(牧野 正君) 暫定予算により市民サービスや市が行う事業で支障があったものといたしましては、中学生の北米派遣事業や彦根城博物館の企画展・特別展の中止、暫定予算期間中における各種団体への補助金の削減のほか、ひこにゃん運営経費や子ども・若者総合相談センター事業若者サロン運営事業などに対する委託が暫定期間中の4月から6月までの間、実施できませんでした。  そのほかにも、例年ですと4月から受け付けを開始いたします各種補助金事業の申請ができなくなったものや、公民館での各種自主講座が開催できないなどの影響があったものと認識しております。
    7 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 8 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。いろんな事業で支障が出ていたということがわかりました。  それでは、細項目2で、支障が出た市民サービスや事業実施に対し、予算確定後どのように対応しているのかお伺いいたします。 9 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 10 ◯総務部長(牧野 正君) 平成31年3月28日に暫定予算が成立いたしました後、市民生活に影響が大きいと見込まれる事業等につきましては、速やかに各担当課から市民の皆様や関係団体等へ丁寧に説明を行い、一定の理解はいただいているものと認識しております。  したがいまして、暫定予算の影響で支障が出た市民サービスや事業実施に対しまして、令和元年度予算確定後、改めての対応はいたしておりません。 11 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 12 ◯20番(黒澤茂樹君) ちょっと再質問いたします。  本来、いろんなその支障が出たということであれば、何か対応を考えるべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 13 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 14 ◯総務部長(牧野 正君) 市としての対応、おわびにつきましては、ホームページ等で掲載をさせていただきました。それから、最も影響を受けられました各種団体等につきましては、暫定予算が成立をいたしました折に、それぞれの担当課の方からできるだけ丁寧に、ご理解をいただけるように説明をさせていただいたところでございます。  したがいまして、新たに令和元年度の当初予算をできるだけ早く議会の方にもお認めいただきまして、一日も早く各種団体の事業が実施をしていただけるように、本会議の途中で採決をいただくなど議会のご協力をいただきながら、市として対応をさせていただいたところでございます。 15 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 16 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問ですが、恐らく各部局長さんの方では、いろんな意見を市民の皆さんからお伺いされて、対応したいという意見がたくさんあったのかと思いますが、最終的にはそれは市長の判断でおわびだけにしとけと、そんなふうになったのか、ちょっとお伺いしたいと思います。 17 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 18 ◯市長(大久保 貴君) 黒澤議員のお尋ねにお答え申し上げますが、暫定予算を成立させるという状況になると、その間の活動費等、遡及して本予算で支給するということはできないということは、内部においても議会の皆様においてもご説明申し上げてきたところでございます。  したがって、手続上やむを得ないというところでありますので。ものによっては対応ができると解釈できるものもあったと思いますが、基本的には3カ月間を遡及することはできないという前提で取り組んでおりましたので、そこは平成31年度予算成立に向けても内部においても協議もさせていただいてきたというところでございますので。おっしゃっていただくことはよく理解をいたしますし、私自身も何らかの対応ができればいいなと思ってはおりましたが、やむを得ずそのような形になったということで、ご理解のほど、お願いしたいと思います。 19 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 20 ◯20番(黒澤茂樹君) 十分わからないんですが、次の質問とも関係しますので、細項目3に移ります。  老人クラブなどの補助金については、何とか4月にさかのぼって対応してほしいというご意見を伺っております。補助金は予算確定前の事業実施は対象とならないということは十分認識はしておりますけれども、今年度につきましては予算が否決、暫定予算というかつてない異常事態でありまして、議会で承認が得られないような予算を出されたということは市政執行上の不手際ではないかと思いますので、そういったことを考慮しながら、補助要綱の見直しなどで例年どおりの対応とするような措置を検討はできないものでしょうか。 21 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 22 ◯総務部長(牧野 正君) 老人クラブなどの各種団体に対する補助金につきましては、団体からの交付申請をもってその交付が適正かどうかの判断を行い、交付決定を行うものでございまして、暫定予算期間中の4月から6月までの期間は過去の期間でありますこと、また、補助金は予算措置が大前提となりますことから予算化されず、既に終了した期間にまでさかのぼって補助金を支出することはできないものと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。 23 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 24 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問いたします。  ただいま老人クラブを例に挙げましたけれども、ほかの各種団体等への補助金につきましても、おおよそ4月から5月にかけての総会を経ていろんな各種事業が実施されていくのが普通だと思いますけれども、補助要綱の付則を改正することによって、例えばこの補助金は4月にさかのぼり適用すると、そういったことも十分考えられると思うんですが、そういったことは全く考えられなかったのでしょうか。 25 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 26 ◯総務部長(牧野 正君) 今ほどお尋ねをいただきました補助金の交付要綱の見直し等につきましては、各所管課の方でいろいろとご検討をいただいたところでございますが、基本的な考え方といたしまして、これは補助金に限ったわけではございませんけれども、全ての事業につきまして、予算の担保があることによって事業が執行できるものでございます。  各種補助金の交付要綱につきましては、公平公正な補助金交付事務を行いますために、目的であったり、あるいは交付要件であったり、手続等が細かに規定をされております。その当該補助金交付要綱に基づきまして、申請の内容が適正なのかどうか、これを事前に判断を行っているところでございます。予算化されたことをもってさかのぼって補助するということについては、この事前確認という補助制度の根幹を覆すことになりますことから、補助金の交付要綱の見直しは、当然先ほども申しましたように各課ではご検討をいただいたんですが、なかなか難しいところがございました。  私どもも非常に心苦しい思いをいたしたところでございますが、補助金の性質をご理解いただきたいと思います。 27 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 28 ◯20番(黒澤茂樹君) 総務部長さん、大変苦しいご答弁だというのはよくわかります。事業を執行する上で、私も現役時代、県の方、国の方から補助金が来て、この補助金がこの4月にさかのぼってとか、この年度にさかのぼってという対応はしたものも多分産業部の方でもあったと思います。そういったことを考えると、本当に市民の皆さんのことを思えば、その辺をもう一遍しっかり考えていただくべきでないかと思っております。  それでは、次、細項目4に移ります。  暫定予算により、令和元年度当初予算では、教育や福祉の部門でも事業実施期間の短縮や補助対象月数の減により事業費が削減されたものも多く見られますけれども、市長の公約であります福祉日本一を目指すために今後どのように取り組んでいかれるのかお伺いしたいと思います。 29 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 30 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 福祉部門におきましても、事業実施期間の短縮や補助対象月数の減による事業費の削減はございますが、民間保育所や介護福祉施設等の施設整備への支援、さらには、公約時に想定されておりませんでした病児・病後児保育の整備等への事業を今年度予算化させていただきましたように、今後も状況に応じて効果的な事業を行いながら、福祉施策の充実に取り組んでまいりたいと考えております。  また、本市の人口構成や地域福祉を取り巻く状況を踏まえ、地域福祉の向上には、いかに地域力を醸成していくのかが重要でございますので、今後も引き続いて、彦根市社会福祉協議会等と連携しながら、総合的な相談体制づくりや誰もが安心して暮らせる地域づくりなどの取り組みを支援してまいりたいと考えております。 31 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 32 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  歳入の額はほぼ決まっているものでございますので、簡単に言えばパイは決まっているということですから、このパイを大きくするような手段を考えないとすれば、予算におきまして市長の最大の任務というのは、それを自分の公約の実現に向けてどう切り分けるかだと私は思っています。  いろいろこの優先課題、体育館のこともありますし、新市民体育センターのこともありますし、新庁舎のこともありますけれども、この枠配分方式によって職員に自ら事業を見直させ、政策形成能力の向上を図るということですけれども、外から見ていると、市長の市政に対する熱い思い、きのうも何か熱い思いというお話がありましたけれども、そういうものがなかなか見えてまいりません。特に見られるのは、セゴビアとムツヘタへの国際交流だけかなと私は思いますけれども。  増やすところはしっかり増やしていただいて、また、減らすところは腹をくくって減らす。そのかわり、今回のような予算否決といったようなことがあればですね、しっかりと責任をとるつもりで、そのぐらいの覚悟で予算を立てていただきたいと思います。これは私の意見でございます。  次に、中項目の2、市の体制等についてお伺いいたします。  次に、当初予算確定後の市の体制についてお伺いいたします。  本来、市の組織体制や人事については市長の専権事項かとは存じますけれども、各職員がそれぞれの個性や資質を十分に生かし活躍していただくことは、結果として市民サービスが大いに向上し、市民の皆さんの満足度が上がることにつながると思います。適材適所の配置ということは、私も在職中、人事も担当させていただき、大変難しい至難のことだということは十分認識しておりますけれども、少々合点のいかないこともありますので、あえて質問をさせていただきます。  細項目1、本年4月の人事異動は、2月定例会で提案された平成31年度当初予算案に基づき、平成31年4月からの市の各部局の事務事業の量を見込み実施されたものであると考えるが、いかがでしょうか。 33 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 34 ◯総務部長(牧野 正君) 本年4月1日付の人事異動につきましては、平成31年2月市議会定例会で上程をいたしました平成31年度当初予算案に基づく各部局の事業量を見込んだ上で実施したものでございます。 35 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 36 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  それでは、細項目2ですが、令和元年度予算案が可決となり、事務事業がもとどおり復活し、また、新たに事務事業が増えた部局もあると思いますけれども、4月にこの人員が削減された部局の人員配置がそのままになってはいないか、ちょっとお伺いしたいと思います。 37 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 38 ◯総務部長(牧野 正君) 議員がご指摘をいただきましたように、令和元年度6月市議会定例会におきましてご承認をいただきました令和元年度当初予算におきましては、平成31年2月市議会定例会で上程をいたしました平成31年度当初予算案から事業が増加した部局もございますけれども、現時点において、そのことを理由とした人事異動は行っておりません。 39 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 40 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  それでは、細項目3ですが、それでは、現在の人員配置で十分に市民サービスや事業実施に支障は出ていないのかお伺いしたいと思います。 41 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 42 ◯総務部長(牧野 正君) 現在の体制につきまして、各部局の職員から「市民サービスや事業実施に大きな支障が出ている」といった報告につきましては、今のところ人事課においてはお聞きしておりません。  同様に、「職員が少なくて十分に対応してもらえない」といった市民からの意見やクレームなどにつきましても、人事課の方では直接は伺っておりません。 43 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 44 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  本来ですと、各部局長さんの方はいろいろ思いもあると思うんですが、それが人事課に伝わってないだけかなと私は感じています。  それでは、細項目4に移りますけれども。  特に事務が増えたことで、事業実施部門の部局で職員に過重の業務量となっていないでしょうか、お伺いいたします。 45 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 46 ◯総務部長(牧野 正君) 令和元年度当初予算におきまして廃止予定でございました事業が復活した部局におきましては、1人当たりの職員の負担が増加した部局もあると考えておりますが、今年度と昨年度の4月から7月におけます1人当たりの時間外勤務量を比べて大幅に増加した部局はございません。そうしたことから、現時点におきまして、昨年度と比べて著しく負担が増加した部局はないと考えているところでございます。 47 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 48 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問をいたします。  ないということですが、中には精神的というか、メンタル的にも、また、身体的にも問題が出てきているといった職員が本当にいないのか、再質問でお伺いしたいと思います。 49 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 50 ◯総務部長(牧野 正君) もともと体調不良によりまして病気休暇を取得している職員につきましては、これは全庁的におります。ただし、今回の予算編成の影響によって新たに体調を壊して病気休暇を取得している職員につきましては、私の知る限りと申しますか、私が把握している限りにおいてはいないと思います。 51 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 52 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  なかなか職員の皆さんも、非常にメンタル的に身体的にもタフな職員が増えてきているのかなということですが。ひょっとしたら気づいてないだけかもしれませんので、よろしくお願いしたいと思います。  細項目5ですが、4月の異動では、事業実施部門から財政、人事等への管理部門への人員配置が強化されたように思いますけれども、その理由はなぜでしょうか、お伺いいたします。 53 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 54 ◯総務部長(牧野 正君) 議員のご指摘のとおり、本年4月1日付の人事異動では、管理部門である総務部の財政課に2名、人事課に1名の増員を行っておりますが、これはいずれも両課の業務量の増加に対応するためでございます。 55 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 56 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問でございます。  今後もこのままの人員配置で進めていこうと考えておられるのかお伺いしたいと思います。 57 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 58 ◯総務部長(牧野 正君) 先ほど申し上げました財政課につきましては、1人当たりの前年度の時間外勤務が92.2時間、非常に多かったこともございます。また、人事課の方では、令和2年度から新たに会計年度任用職員制度がスタートをするといったことから増員を図ったものでございます。したがいまして、こういった事業が、あるいは時間外勤務が一定落ちつきましたら、人事異動ということも考えられるわけでございます。  それからあと、昨日からのご答弁でも申し上げておりますように、現在、事業見直しを行っております。そして、夏場には人事ヒアリングも実施をしたところでございますので、そういった内容を十分考慮させていただきながら、業務量に見合った職員配置に努めていきたいと考えているところでございます。 59 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 60 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  予算要求時に各部局は管理部門、今お話ありました財政とか人事から事業や人員の見直しや予算枠を指示され、何とかそれを達成するように努力されているところでございますが、結果として仕事量はそのままで人員は削減、また、逆に財政、人事などの管理部門で人員が増えるという結果になると、例えば都市建設部であったり産業部であったり教育部など、そういったいろんな事業が主体となる部局では納得できるものではないと私は思います。  管理部門での業務も増大しているということは十分認識をしていますけれども、管理部門こそ徹底的に仕事の内容とか手法を根本的に見直す必要があると思います。財政の方も時間外が増えたということですが、枠配分ですから、従来の1件査定方式と比べて、ちょっと手間が減ったのではないかなということも考えているところでございます。
     今、仕事の内容、手法と申しましたけれども、例えば例を挙げますと、市のつくりますさまざまな計画がございますが、これが最たるものではないかと思っています。市には多くのさまざまな計画がございますけれども、内容の似通った計画もありまして、計画をつくること自体が目的のようになってしまって、本来の目的である、その計画を着実に実施する、そして、市民サービスの向上を図るということがおろそかになっているのではないかと思っています。  図書館の計画なども、つくっただけで、市長は熱い思いがあるようですが、いつ実現に向けて動き出すかわかったものではございません。  そういったことで、細項目の6でございますが、労務管理等の専門コンサル等を利用して各部局各課の業務内容および業務量をしっかり精査し、適正な人員配置を進めるべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 61 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 62 ◯総務部長(牧野 正君) 業務内容や業務量、また、職員体制などの所属ごとの状況につきましては、平成29年度および平成30年度には業務分析を外部のコンサルタント会社に委託し、業務の棚卸しや業務量の数値化といった、いわゆる「業務の可視化」を行ったところでございます。また、毎年1回、人事課長による各所属長のヒアリングを行うほか、必要に応じて協議等を行いまして、その把握に努めているところでございます。  このため、ご提案をいただきました職員の労務管理等について外部の専門コンサルタントを利用することにつきましては、これは現在の段階でございますが、予定はございません。 63 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 64 ◯20番(黒澤茂樹君) 私は新たに専門コンサルを頼めと言っているわけではないんです。今おっしゃったような現在使われている棚卸しとか、そういったものをしっかり状況把握して、それに沿ってわかりやすいというか、仕事がしやすい職員体制にしていただくことが大事かなということで質問をさせていただきました。  それでは、細項目7に入ります。  今お話がございましたように、いろんなコンサルが入っていただきまして、棚卸し等もされておりますし、人事ヒアリングをされているということでございますが、こういったことを含めまして、この彦根市の組織につきましても、現在の厳しい市政を乗り切るため、市長直轄組織を皮切りに大胆に見直しを行って、より機能重視でスマートな組織にすべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。 65 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 66 ◯総務部長(牧野 正君) 市の組織や機構につきましては、施策や事業がさらに機能的に展開できるように、適切な人員配置の実施とあわせまして、これからも必要に応じて見直してまいりたいと考えております。 67 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 68 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  ただ、どう考えてみても、市長直轄組織というところはいろんな組織が入ってしまっているようでございますので、見た目に何をどれだけしているのかというのが非常にわかりにくいと思いますし、市長直轄組織の参事さんも仕事が大変多うございますし、その辺は十分見直していただく必要があるかなと思います。  それでは、細項目の8で、これらの取り組みにつきましては、市長ではなく、行政経験の豊かな副市長が率先して、市長と市職員の調整役としても適切に対応する必要があると思いますが、いかがでしょうか。 69 ◯議長(馬場和子さん) 副市長。 70 ◯副市長(山田静男君) それでは、ご答弁させていただきます。  適切な人員配置、また、組織や機構の見直しなどに関することにつきましては、これまでから、私と市長、また、職員とで協議を進めてきたところでございます。  議員のご指摘のとおり、私は副市長になるまでは市の職員でございましたので、職員の気持ちもわかるわけでございます。それらの経験を生かしまして、市長と職員の間の調整役として適切に対応してまいりたいと考えております。 71 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 72 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  副市長さんも私も何度かお仕事、少しだけですが一緒にさせてもらったこともございましたので、よくわかります。  市職員出身の副市長として、今おっしゃったように職員の思いや考え方も十分にご理解のことだと思いますので、いろんな面で職員をフォローしていただくように、厳しく指導するだけでなく、職員の立場になっていろんな、防波堤にもなっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 73 ◯議長(馬場和子さん) 副市長。 74 ◯副市長(山田静男君) ありがとうございます。  議員も職員ということで、職員の気持ちはわかると思うんですけれども、立場上いろいろございますけれども、行政を運営することでいろいろ調整役ですね。職員の思いとか、いろんな相談があるわけでございます。その都度、これは市長に言うべきことは言うということで、職員の気持ちも伝えながら調整をしているところでございます。  今後につきましても、職員間の調整と職員の気持ちですね。職員に寄り添った形で市政の運営をしていきたいと考えているところでございますので、よろしくお願いします。 75 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 76 ◯20番(黒澤茂樹君) 今後、職員が気軽に副市長さんにご相談に行けるような形で、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  それでは、大項目2に入らせていただきます。  安心に暮らせる地域づくりに向けてということで、人生100年時代と言われまして、少子高齢化も今後ますます進み、日本の人口そのものが減少してきております。彦根市においても同様で、特に市南部地域である稲枝西学区や稲枝北学区においてその状況は顕著で、空き家も年々増えているように感じています。  若い子育て世代は都市部に家を建て、子どもが巣立った後の夫婦だけ、また、独居の世帯がそのまま地域に残っている状況でございます。中心市街地である城東学区や城西学区も、さらに、かつて新しく新興住宅地として開発された地域でも同様の状況が見られる学区もございます。  このような中、誰もが安心して暮らせる地域づくりに向け質問をいたします。  中項目1、まず、彦根市の高齢化についてですが。  細項目1、彦根市における高齢化率は、第2次彦根市地域福祉計画、以下、福祉計画と表現いたしますが、によりますと、23.7%(平成28年10月1日現在)となっておりますが、これは全国、滋賀県の他市と比べてどのような状況でしょうか。 77 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 78 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 平成31年1月1日現在の高齢化率の比較になりますが、まず、彦根市が24.7%、全国が28.5%、滋賀県が25.7%となっております。また、滋賀県内の人口10万人以上の他都市につきましては、大津市では26.3%、草津市が21.3%、東近江市が26.5%、長浜市が28.3%となっております。 79 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 80 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。  案外彦根市は少ないということを理解させていただきました。  それでは、細項目2ですが、今後どのような状況になると予想をされているでしょうか、お伺いいたします。 81 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 82 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 高齢化率の今後の予想につきましては、まず、令和元年7月末現在で高齢化率が24.8%であり、今後の推計値につきましては、第7期彦根市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画における高齢者等人口の推計におきましては、令和2年には25.3%、さらに、令和7年には26.6%に達する見込みでございます。 83 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 84 ◯20番(黒澤茂樹君) 一つ再質問いたします。  増えていくというのは誰でもわかるんですが、それについてどんなふうに認識を持っているかということをお伺いしたいと思います。 85 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 86 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 今後、高齢化が進行していくということでございますので、そのための高齢者施策ということで、認知症の予防であるとか、そういう介護の関係の事業も今後増大していくのではないかなとは考えております。 87 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 88 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  今後ますます福祉の部門でいろんな仕事が増えてくると認識をいたしました。  次に、福祉計画では五つの基本目標を柱として掲げておられます。  一つ目の基本目標であります「支えあい、地域で安心して暮らせるまち」についてですが、福祉の基本は自助、互助、共助、公助をうまく連携して進めることであります。しかしながら、現状では、本人と家族だけの自助、また、社会的コストが急騰する国・県・市の公助には限界があり、これから最も重視すべきは地域で知恵を出し合う互助だと私は考えております。「向こう三軒両隣」という言葉もありますけれども、ご近所がつながることが地域の福祉力を向上させていく鍵だと思っています。  細項目1、「互助」について、福祉計画では「共助」ということでございますが、私は「互助」ということで、もう一つ間に入れておりますけれども、これについての本市での取り組みをお示しください。 89 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 90 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市では、第2次地域福祉計画の基本理念である「支えあい、信頼しあい、つながりあえるまち彦根」に基づき、地域での支え合いの取り組みを進めております。  まず、「互助」とは、住民同士が互いに支え合い助け合う活動でございまして、ご近所での生活のちょっとした助け合い、自治会など地縁組織の活動、ボランティアグループやNPO団体による支援活動など、幅広くさまざまな形態があると認識しております。  この互助による取り組みにつきましては、地域とのつながりが強く、さまざまな地域資源の活用にたけております彦根市社会福祉協議会に事業委託を行い、公的サービスだけでは担い切れない地域づくりへの柔軟な活動の展開を進めております。  その取り組みといたしましては、例えばご近所や自治会など近隣での助け合いの活動におきましては、地域でのサロンや高齢者宅への見守り訪問、地域での活動を共有する見守り会議の開催など「地域見守り合い活動」の取り組みを、また、市内の各事業所におきましては、高齢者の見守り訪問活動等にご協力をいただいております。  さらに、彦根市社会福祉協議会では、ボランティアの活動支援等も行っており、住民のニーズを把握し、必要な支援が行き届くよう調整を行うなど、多くの相談にお応えいただいております。  ご紹介いたしましたものは一部ではございますが、このような取り組みを通じまして、互助による地域づくりを進めているところでございます。 91 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 92 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。  いろんな取り組みがあることはわかりました。それのまた鍵になるのが社会福祉協議会の活動であるということも理解させていただきました。  それでは、その取り組みの中で課題や改善点がもし出てきていたとすれば、それへの対応策についてお示しください。細項目2でございます。 93 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 94 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 高齢化や人口減少といった背景のほか、各地域の特色等による住民の生活状況の違いや住民ニーズの多用化等により、地域づくりの取り組みにもさまざまなものがございます。  こうした中で互助による地域づくりを推進し継続していくためには、地域の中での担い手の発掘や人材育成、住民が地域づくりに目を向けるきっかけづくりが課題であると考えております。  このような課題に対して、本市では、住民が自ら地域課題を把握して解決を試みる体制づくりを目指し、厚生労働省のモデル事業でございます「わが事・丸ごと」の地域づくり推進事業に取り組んでおります。  この事業では、暮らしの手助けや送迎支援など生活の助け合いに関するボランティア養成講座や、地域における見守り合い活動の取り組みを推進するための講座を行い、人材の発掘や育成を進めております。  また、市内で開催されるサロンの見学会や、自治会、学校や事業所などに福祉講座や福祉教育をテーマとした講習会を行うなど、さまざまな面で地域における人材発掘や育成、住民が地域づくりに目を向けるきっかけづくりを彦根市社会福祉協議会とともに進めております。 95 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 96 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問をいたします。  いろんな取り組みをしていただいていることはわかったんですが、今のところ特に改善点とか課題は見られてないと認識してよろしいでしょうか。 97 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 98 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 課題としては、やはり地域での担い手になられる方がなかなか少ないという部分がございますので、そういう方々を発掘して、そういう方々が地域で活躍いただけるような人材育成というのが課題になっているというふうには認識をしております。 99 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 100 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  なかなか人材をどう発見するということは難しいと思いますが、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  それでは、細項目3ですが、先ほどいろんなお取り組みをお示しいただきましたけれども、模範的な取り組みを市全体に広げるべきだと思うんですけれども、その手法はどういったものがあるでしょうか、お伺いいたします。 101 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 102 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 地域における支え合いの取り組みは、先ほどお答えいたしましたご近所や自治会での地域見守り合い活動のほか、鳥居本学区において、日常のちょっとした困り事を地域の住民同士で支え合う仕組みづくりが進められているなど、地域の実情に応じた取り組みが広がっております。  こうした取り組みを市全体に広げていくためには、先進的な取り組みの周知や具体的な地域づくりの活動支援が必要であると考えております。  その具体例といたしまして、学区社協の会合や見守り合いフォーラム等において、先進的に取り組んでおられる地域活動の周知を行うとともに、地域づくりの活動の場に参画して相談支援を行う地域づくりコーディネーターや生活支援コーディネーターを彦根市社会福祉協議会に配置し、模範的な取り組みを市全体に広げるよう、取り組みを進めているところでございます。 103 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 104 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。  それでは、細項目4に入ります。  今後、地域において、子育て支援とか独居高齢者支援など世代別のニーズに応じた支援策が必要だと考えておりますけれども、市としての現在の具体的な取り組みをお示しください。
    105 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 106 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 地域における互助による子育て支援の取り組みといたしましては、育児の援助を受けたい人とその援助を行いたい人がともに会員となり、有償で助け合う制度である彦根市ファミリー・サポート・センターがあり、市では会員の登録や依頼があった場合のマッチングなどをNPOに委託して実施しております。  また、地域子育て支援センターや幼稚園の預かり保育などの地域の子育て支援の場で主に就学前の子どもや保護者の方とかかわったり、スタッフのお手伝いをするボランティアである彦根市子育てサポーターにつきましては、養成講座を開設し、登録と活動の場の紹介を行うなど、地域での互助の子育て支援を推進する取り組みを実施しております。  そのほか、民生委員、児童委員を初め、地域で開設されている子育てひろばや子育てサークルなどの情報を集約し、市ホームページや彦根市子育てガイドブックなどにおいて、子育て支援に係る情報を発信しております。  次に、独居高齢者支援の取り組みといたしましては、彦根市社会福祉協議会に委託し、地域支え合い推進員を7名配置して、自治会等において見守り合い活動やサロン等の取り組みを進めていただけるよう、活動を支援しております。これにより、住民の皆さんが自らの活動として声かけや通いの場を立ち上げ、孤立しないように見守り合っていく地域づくりが進められております。  この支援により、平成30年度では22カ所で新たにサロンや見守り合いの活動が立ち上がっており、現在、市全体では112カ所の自治会等の団体が月1回以上の見守り合いやサロン活動を行っておられます。 107 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 108 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。  いろいろ取り組みがあるようでございますが、今後もますます取り組みが進むように、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、細項目5ですが、意欲のある高齢者が年齢の近い高齢者を支えるようなシステムをつくっていくこと、新聞を読んでいますと、高齢者サポーターという言葉も出ていましたけれども、これも大切だと考えますけれども、市としてはどのような取り組みがあるのでしょうか、お伺いをいたします。 109 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 110 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 高齢者が高齢者を支えるような取り組みにつきましては、各単位老人クラブが独居高齢者や寝たきりの方を訪問する友愛訪問や、閉じこもりがちな高齢者を対象とした孤立防止活動である地域支え合い活動等を継続して続けておられ、これらの活動経費に対して支援しております。  また、先ほどの答弁でも申し上げました自治会主体の地域見守り合い活動におきましても、地域の高齢の方が多く参加されており、地域でのサロンや高齢者宅への見守り訪問を実施されているところでございます。 111 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 112 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございました。  ぜひとも、これから人生100年時代となりますので、それぞれの高齢者がサポートができるようなシステムをつくっていただきたいというように思います。  細項目6でございますが、この計画の中では、先ほどもお話が出ましたけれども、地域福祉活動の担い手となる仕組みづくりが求められているとされておりますけれども、これに取り組む組織とか団体への具体的な市の支援策についてお示しいただきたいと思います。 113 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 114 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 地域の福祉力向上のため地域福祉活動の担い手を育成するなど、地域福祉計画等に基づき、住民、関係諸団体、ボランティアなどが行うさまざまな活動を市として継続的に支援していくことは、大変重要であると認識しております。  具体的な支援といたしましては、本市の地域福祉推進の中核を担う彦根市社会福祉協議会を通じて、各地域の学区社協による福祉講座等の開催や、ボランティア団体、福祉団体等が行う活動など、地域福祉の増進を図ることを目的に実施されるさまざまな事業に対する助成を行っております。  厳しい財政状況ではございますが、地域の多様な主体との連携を図るとともに、地域福祉の増進を図るさまざまな活動への支援について、今後とも継続的に取り組んでまいりたいと考えております。 115 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 116 ◯20番(黒澤茂樹君) 一つだけ再質問ですが、地域福祉活動の担い手というのは、いろんな団体もあると思いますし、個人の方もあると思うんですが、団体は今ほどいろいろお話しいただきましたけれども、個人の方ですね。個人の方というのは大体どういった年代層を、全ての年代層なのか、例えばある程度の年代層なのか、もし考えておられましたらお伺いしたいと思います。 117 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 118 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 年代層へのご質問でございますけれども、高齢者といっても年齢によってさまざまでございますので、一概に申し上げるということはなかなか難しいかなとは思いますけれども、今般かなり高齢の方でもいろいろな技能等を持っておられる方もおられますし、そういう方も含めまして、今後、人材の発掘という観点で進めていきたいというふうに考えております。 119 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 120 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。よろしくお願いいたします。  それでは、中項目3、次に、支所・出張所での福祉面での対応充実についてということで質問をいたします。  いろんな生活課題を抱えた方、高齢者や障害のある方にとって、福祉センターや障害者福祉センターはさまざまな面で重要な施設となっております。  一方、私が地域でいろんな方からお伺いすることの一つに、福祉センターや障害者福祉センターまでが遠い。これは単に物理的な距離のことですけれども。特に私の住む稲枝地域から各センターまでの公共交通も整備が不十分で、いざとなると自ら車を運転して行くか、家族、知人に乗せていってもらうか、あるいはタクシーを利用するしかないということになります。最近、高齢ドライバーの事故のニュースも多く聞く中、運転には危険がつきもので、心配をいたします。  そこで、複雑で時間もかかり、また、個人情報にかかわるような相談とか申請は別としまして、細項目1ですが、福祉センターあるいは障害者福祉センターまで行って必ず本人が対面する必要のある申請や相談はどれぐらいあるのでしょうか、お伺いをいたします。 121 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 122 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 福祉センターあるいは障害者福祉センターにおいて、必ず本人やその家族等と対面する必要がある申請や相談につきましては、生活保護、特別児童扶養手当、児童扶養手当に係る申請や、認可保育所等の入所手続など、個人情報や個別の相談を必要とするものが主でございまして、これらにつきましては、各担当課において生活状況の聞き取りや制度に関する説明を行っているところでございます。 123 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 124 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問をいたします。  おおよそで結構ですので、福祉の関係で申請しなければならないうち、今おっしゃいました面談が必要なものは何割程度あるのかお教えいただきたいと思います。 125 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 126 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまの対面での件数がどれぐらいあるかということで。   (「全体の何割ぐらいか」と呼ぶ者    あり) 127 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 全体でですね。福祉センター全体におきまして、平成30年度の実績という形になりますけれども、2,129件ということになっております。 128 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 129 ◯20番(黒澤茂樹君) お伺いしたいのは、いろんな申請の種類があると思うんですけれども、その種類のうちに対面してやらないといけないのは、例えば2割であるとか3割であるとか7割であるとか、そういったことをお伺いしたいと思います。 130 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 131 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 先ほどご答弁させていただきましたように、生活保護であるとか、特別児童扶養手当または児童扶養手当、また、認可保育所等の入所の手続につきましては、直接来ていただいているということになります。  全体がちょっと把握し切れていない分もございますので、そのうちそれぞれどれぐらいの比率になるのかというのは、なかなかちょっとこちらの方では把握はしておりません。件数だけは把握していたんですけど。 132 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 133 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  前もって言っていませんので申しわけないと思いますけど、全部が全部面談でしなくてもいいというふうに認識をしております。  それで、彦根市では庁内ネットワークもここ数年で相当充実されまして、各職員間でテレビ電話を行える機能も備わっているようでございます。申請書の受け付けや相談等も、可能なものは支所・出張所でもできないかということでございます。今のシステムを利用しましたら、支所・出張所の人員を増やすことなく、福祉センターや障害者福祉センターの専門職員がテレビ電話形式で行うような方法をとれば、十分に対応可能というふうに考えられます。  細項目2で、支所や出張所においてテレビ電話形式での申請書の受け付けとか相談を可能とすることができないでしょうか、お伺いをいたします。 134 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 135 ◯総務部長(牧野 正君) 現在、福祉事業に係る手続におきまして、支所・出張所に来られた市民の方につきましては、支所・出張所の職員が担当部署の職員に電話を取り次いだり、一部の申請書類などにつきましては、支所・出張所で受け取りまして、それを担当部署へ送付するなど、可能な範囲でサービスを提供しているところでございます。  テレビ電話につきましては、既に支所・出張所に設置をしておりまして、人権政策課の通訳の支援に利用したような事例もございます。支所・出張所に来られた市民の方がテレビ電話を利用して、福祉センターの担当課の職員から書類の書き方をその画面を見ながら説明をしてもらうなどの対応につきましては、技術的には可能となっております。また、こうして記載された書類を支所・出張所が受け取りまして、担当部署へ送付することもできる仕組みとなっているところでございます。  しかしながら、支所・出張所の窓口には、相談室であったり、あるいはパーテーション、ローカウンター等の設備がなく、プライバシーに配慮した対応ができない状況でございまして、現状では、広く市民の皆様に福祉事業に係るさまざまな手続あるいは相談などにおいてテレビ電話を利用していただくことは難しいところがあるというふうに考えております。  今後につきましては、引き続き、市民サービスの向上のため、テレビ電話を活用できる設備環境の整備も含めまして、窓口のあり方について検討をしてまいりたいと考えております。 136 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 137 ◯20番(黒澤茂樹君) テレビ電話につきましては、そんなに難しいことではないと私は思います。ローカウンターとかパーテーションなんかは必要かもしれませんけれども、実際、将来的にはインターネットを使って申請されることになると思うんですが、まだまだ今のそれなりのお年を召した方については、やっぱり人と会うということが一番申請もしやすいことだと思いますので、それは十分考えていただけることかなと思います。  最近、部長会議とかその他いろんな場面でテレビ会議も利用されているようでございますが、本当にこれを市民に少し広げるだけのことかと思っています。今ある物を使うだけで、新たな投資も本当に必要ないと考えておりますし、市民サービスの向上にもつながります。  そういったことをぜひとも進めていただきたいと思っていまして、これは福祉日本一とおっしゃる市長の一言ですぐにでもできる問題だと私は思っています。  ひとつ市長、その辺はいかがでしょうか、お伺いいたします。 138 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 139 ◯市長(大久保 貴君) おっしゃるとおりでございますが、私も、もうこの基幹システムを変更する前に既にテレビ電話システムを導入しておりまして、一部福祉事務所にも設置をしましたが、なかなか業務の中に入っていかないというところがありますので、今、総務部長がお話し申し上げたような環境というものもやっぱり配慮しなきゃならないところもありますので、難しいところがありますが、まずはやはりやっていくという意思だと思いますので、引き続きそこはしっかり指示をしていきたいと思っております。 140 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 141 ◯20番(黒澤茂樹君) 今後進める方向で指示をしていくと認識させていただいてよろしいでしょうか。 142 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 143 ◯市長(大久保 貴君) そのとおりでございます。 144 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 145 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。  それでは、一日も早くそういったシステムが各支所・出張所に入るようにお願いをいたします。  これで私の質問を終わります。どうもありがとうございました。 146 ◯議長(馬場和子さん) 8番中野正剛さん。8番中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 147 ◯8番(中野正剛君) それでは、今回、私、大きく3点について質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  大項目1、視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律について。  ことし6月に国会で視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律、以下、読書バリアフリー法と言わせてもらいます、が成立し、施行されました。  読書バリアフリー法は、視覚障害者や発達障害、肢体不自由なども含め、障害によって本を読むことが困難な人を対象にしており、第1条に、「障害の有無にかかわらず全ての国民が等しく読書を通じて文字・活字文化の恵沢を享受することができる社会の実現に寄与する」ことが目標に掲げられています。そして、点字図書や音声読み上げに対応した電子書籍の普及を急ぐため、政府は年度内を視野に基本計画の策定を目指しています。  国からの基本計画が示されるのはまだこれからですが、この法律をきっかけに多くの障害者が図書館を利用するようになるのではないかと思います。  また、テレビや新聞を見ていても、来年のパラリンピックに向けたニュースや記事が頻繁に見受けられるようになり、障害者が活躍する時代が来るなと感じますし、彦根市には県立盲学校や県立視覚障害者センターもありますので、ぜひとも読書のバリアフリーについて県内でもトップの図書館になっていただきたく、以下、質問させてもらいます。  中項目1、読書バリアフリー法第3条について。  読書バリアフリー法は18条から成り、その第3条に基本理念として、利用しやすい、デイジー図書や音声読み上げ対応の電子書籍、オーディオブックなどの電子書籍や点字図書、拡大図書が提供されることなどとあります。これらについて、まず質問させていただきます。  細項目1、点字図書、拡大図書、朗読CDの現在の利用状況は。  まず、現在の彦根市市立図書館には、点字図書や拡大図書、朗読CDが整備されていますが、これらの書籍に対してどれくらいの利用があるのでしょうか、教えてください。 148 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 149 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市図書館での点字図書や拡大図書、朗読CDの利用状況につきましては、本市図書館システムでは、その管理上、貸し出し人数の統計は把握しておりませんので、平成30年度の貸し出し冊数でお答えをいたします。  まず、点字図書として年間49冊、拡大図書は年間927冊です。  なお、朗読CDにつきましては、音楽CDと図書館システムの統計上区分しておりませんので、把握ができていない状況でございます。 150 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 151 ◯8番(中野正剛君) ちょっと再質問させていただきます。
     この数というのは多いでしょうか、少ないでしょうか。 152 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 153 ◯教育部長(岸田道幸君) 県内の状況ということでございますけれども、規模は違いますが、県立図書館でいいますと、点字資料が77点、点字絵本は178点、朗読CDは884点、拡大図書は3,202冊ということになっております。  他市もあるわけでございますけれども、それぞれの状況によってこの収蔵の資料が違いますので、一概に多い少ないというのを今この場でご説明するのがちょっとできないということでございます。 154 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 155 ◯8番(中野正剛君) すみません、再々質問で申しわけないですけど、例えば点字図書、今の49冊ということで、視覚障害者の方が今の市立図書館に行っても意味がないと言うのは言い方が悪いですけれども、行く必要がないと思われているのではないかなと思って聞かせてもらいました。その点、いかがでしょうか。 156 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 157 ◯教育部長(岸田道幸君) 今、議員ご指摘のように49冊で少ない、行っても仕方がないというお声は直接は聞いてないんですが、状況としますと、先ほど議員のご説明でもありましたように、県の視覚障害者センターがございまして、彦根市は近くに県立のそういう施設がございます。そこにお借りになっていただいているというようなお声も聞いておりますので、限られた冊数でございますけれども、市としてはご利用いただきたいと思っておりますし、状況としてはそういう県立の施設をご利用になっているというところでございます。 158 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 159 ◯8番(中野正剛君) しつこくてすみません。この法律ができることによって、やっぱり市立図書館で視覚障害者の方がこういう図書を利用するということは増えると思いますでしょうか。ちょっと見解をお聞かせください。 160 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 161 ◯教育部長(岸田道幸君) この法律は、通称読書バリアフリー法ということでございますので、誰もが障害の有無にかかわらず読書に親しんでいくという趣旨でございますので、今後この法律の趣旨に基づいて、市立図書館の方もあらゆる検討をしていかなければならないと思っておりますし、また、こういう借りたいというニーズ、そういうのも増えてくるようには考えております。 162 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 163 ◯8番(中野正剛君) ありがとうございます。よろしくお願いします。  それでは、細項目2番に移らせていただきます。  細項目2、点字図書の数は。  この法律には、「点字図書が提供されること」とあります。今、彦根市立図書館にはどれくらいの数の点字図書があるのでしょうか、教えてください。 164 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 165 ◯教育部長(岸田道幸君) 点字図書の数でございますけれども、本市図書館での点字図書は175冊となっております。 166 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 167 ◯8番(中野正剛君) 再質問です。  175冊というのは、これは県内では多い方なんでしょうか。どうなんでしょうか。 168 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 169 ◯教育部長(岸田道幸君) 先ほどのご質問でも少し触れさせていただきましたけれども、県立図書館では点字資料が77点、点字絵本が178点ということでございます。他館の事例で少し紹介させていただきますと、県内他市でございますけれども、栗東市が142冊、大津市立が59冊ということになっておりますので、そういう状況ということでございます。 170 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 171 ◯8番(中野正剛君) 他館と比べても結構いい方の数かなと思います。  それでは、細項目3番に移らせてもらいます。  点字図書の内容はということで、この点字図書の内容は子どもから大人まで利用できる内容の点字図書が備えられているのでしょうか、お聞かせください。 172 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 173 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市図書館での点字図書の内容についてでございますが、一般書が23冊で、残り児童用が152冊となっております。 174 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 175 ◯8番(中野正剛君) また申しわけないです。再質問で、大人用が少ないというのは、何か理由があるんでしょうか。 176 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 177 ◯教育部長(岸田道幸君) 特に理由としてはないわけでございますが、そういう点字図書でできるだけ子どもさんにもお借りをいただきたいということで、学習の絵本ですとか、そういう親しんでいただけるような絵本類を置いているということで、数的には確かに差がございますけれども、一般図書だけを少なくしているというような状況ではございませんので、ご理解をいただきたいと思います。 178 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 179 ◯8番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目4番、拡大図書の数はということで、拡大図書の提供も読書バリアフリー法では求めていますが、彦根市立図書館にはどれくらいの数の拡大図書があるのでしょうか、教えてください。 180 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 181 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市図書館での拡大図書の数は、902冊でございます。 182 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 183 ◯8番(中野正剛君) ありがとうございます。  これも同じような質問で申しわけないですけれども、この902冊というのは、県内でもやっぱり先ほどのように備えられている方でしょうか。 184 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 185 ◯教育部長(岸田道幸君) また県立図書館の場合でございますが、先ほど言いました、ちょっと規模が違いますので、参考にならない部分もありますが、紹介をさせていただきます。県立図書館は3,202冊ということでございまして、栗東の図書館が2,016冊ということでなっております。  以上でございます。 186 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 187 ◯8番(中野正剛君) 再質問ですけれども、これ、ほかのところは2,000とか3,000とかいう数で、彦根は902冊ということで少ないんですけど、これは何か理由があるんでしょうか。 188 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 189 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほど言いましたように、県立図書館の場合は図書館の規模が違いますので、三千何冊ということでございます。栗東図書館は今言いました2,000冊ということでございますが、彦根市の図書館としましても、あと、点字図書の関係であるとか朗読CDの関係等の購入もございますので、そういったものと含めて検討しながら買っておりますので、その数が今のところ902冊ということで、これにつきましても、決してそこだけを少なくしているとか、そういったものではございませんので、よろしくお願いいたします。 190 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 191 ◯8番(中野正剛君) ぜひとも増やしていただきたいと思います。  細項目5に移らせてもらいます。  拡大図書の内容ですけれども、これも先ほどと同じように、大人から子どもまで利用してもらえる内容の拡大図書が備えられているのでしょうか、教えてください。 192 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 193 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市図書館での拡大図書の内容についてでございますが、一般書が848冊、児童書が54冊となっております。 194 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 195 ◯8番(中野正剛君) 再質問、申しわけない。  この拡大図書の方は、逆に一般書の方が多いということでしょう。これ、何か理由があるんでしょうか。 196 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 197 ◯教育部長(岸田道幸君) 一般書の場合は、内容でございますけれども、文学であるとか社会学であるとか技術の関係、歴史本ということがあります。児童の場合は文学、自然科学、絵本というのがございまして、どちらかというと、販売されている図書の関係もございまして、文学であるとかそういったものが多いということもありまして、拡大図書については一般書の方が多いということでございます。 198 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 199 ◯8番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目6、朗読CDの数はということで、今回の法律でインターネットを利用したサービス体制の強化が図られるようですが、今、彦根市立図書館にある電子書籍としては朗読CDがあります。どれぐらいの数の朗読CDがあるのでしょうか、教えてください。 200 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 201 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市図書館の朗読CDの数につきましては、433枚でございます。 202 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 203 ◯8番(中野正剛君) それでは、細項目7です。  朗読CDの内容はということで、先ほどと同じように朗読CDの内容は、子どもから大人まで利用してもらえる内容の朗読CDが備えられているのでしょうか、お聞かせください。 204 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 205 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市図書館での朗読CDの内容についてでございますが、全て一般向けの小説となっております。 206 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 207 ◯8番(中野正剛君) 再質問ですけれども、子どもの設定がないというのは何か理由があるんでしょうか。 208 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 209 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほど議員からご指摘いただきましたように、子ども向けがないということですけれども、確かにないということでございますので、今後、県立図書館や他の図書館のことも参考にして、範囲を広げて購入を検討していきたいと考えております。 210 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 211 ◯8番(中野正剛君) この点は、ぜひとも今後のためにお願いいたします。  それでは、細項目8番です。  他の図書館から点字図書、拡大図書、朗読CDの貸し出しはできないかということで、今、国立国会図書館が所有する本は約1,100万タイトルあるのに比べて、国内の点字図書や録音図書は約30万タイトルしかないそうです。これも法律制定から今後解消されていくと思いますが、現在、自分の欲しい点字図書や拡大図書を借りようとしても、彦根市立図書館にない場合が多いのではないかと想像します。  求めている点字図書や拡大図書がない場合は、通常の書籍のように他の図書館から借りることができるのでしょうか、お聞かせください。 212 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 213 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市図書館にない点字図書や拡大図書につきましては、県立図書館から借りることができるようになっております。また、各市町図書館につきましては、過去にお借りしたという実例がありません。そういったことから、今後も他館との調整を図っていきたいと考えております。 214 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 215 ◯8番(中野正剛君) ぜひとも借りられる環境をつくっていただきたいと思います。  それでは、細項目9に移らせていただきます。
     県立盲学校や県立視覚障害者センターとの連携はできないかということで、彦根市には県立盲学校や県立視覚障害者センターがあります。視覚障害者の求める点字図書や拡大図書、朗読CDなどについては、県立盲学校や県立視覚障害者センターと連携をとれば内容の充実が図れるのではないかと思いますが、見解をお聞かせください。 216 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 217 ◯教育部長(岸田道幸君) まず、県立盲学校では学校図書館を設置されていますが、一般には図書の貸し出しはされていないとお聞きしております。  今後、市立図書館としては、視覚障害のある方などへのサービスの向上に向けて、県立盲学校とその連携のあり方についても情報交換を行っていくなどの取り組みが必要であると考えております。  また、本市に所在されております県立視覚障害者センターは、県内では本市のみに設置されているということでございますが、市内の視覚障害者のほとんどが図書館よりも当センターを利用されている状況でございます。  当センターは、ご存じのとおり、身体障害者福祉法に基づきまして、視覚障害者に点字刊行物等を利用してもらうことや社会参加を支援する施設でございまして、図書の貸し出しのほかにもさまざまな事業を展開されているところでございます。特に当センターの施設内の点字図書には、小説、エッセイから専門書まで、幅広いジャンルの図書を点字やCDにして貸し出しをされております。  本市図書館としては、当センターに比べ一般図書はたくさんありますが、点字図書や朗読CDなど限られたものしか所蔵していない状況から、当センターが所蔵されている図書資料などをお借りしたり、また、所蔵されている資料を把握した上で、視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律の施行を受けて、そのサービスの向上が図れるような連携を図っていくことが必要であると考えております。 218 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 219 ◯8番(中野正剛君) 再質問させてもらいます。  盲学校の方は、学校なので、ちょっと貸し出しができないということですけど、この視覚障害者センターの方は、かなり協力的と今のお言葉から受けとめていいんでしょうか。 220 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 221 ◯教育部長(岸田道幸君) 現在、担当レベルでの調整ということでございますが、先ほども言いましたように、サービスの向上を図れるために連携をとっていただけないかということでご相談もさせていただいたところ、今後相談をしていきましょうという前向きなニュアンスでのご返答をいただいておりますので、具体的な連携については、今後詰めていきたいと考えております。 222 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 223 ◯8番(中野正剛君) わかりました。ぜひともよろしくお願いします。  それでは、細項目10番、デイジー図書や音声読み上げ対応の電子書籍などについての見解は。  現在、彦根市立図書館にある朗読CDよりさらに進んだデイジー図書や音声読み上げ対応の電子書籍なども普及が図られるようです。  この読書バリアフリー法の施行に伴い具体的な計画が出てきたときには、彦根市立図書館でもこのような電子書籍の充実を図ることになると思いますが、見解をお聞かせください。 224 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 225 ◯教育部長(岸田道幸君) さきに施行されました視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律の趣旨や今後示されます国の基本計画等を踏まえまして、本市図書館におきましても、電子書籍の購入など、視覚障害者等のニーズに対応するサービスに努める必要があると考えております。 226 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 227 ◯8番(中野正剛君) わかりました。ぜひとも具体的な話が出てきましたら、よろしくお願いいたします。  この読書バリアフリー法の基本計画は年内に策定されるということで、まだはっきりとは出ておりませんので、出ましたら再度質問させていただきたいと思います。  それでは、また次の項目に移らせてもらいます。  中項目2、その他の設備・対応について。  読書バリアフリー法には、「障害の有無にかかわらず全ての国民が等しく読書を通じて文字・活字文化の恵沢を享受することができる社会の実現に寄与する」ことが目標に掲げられています。そして、この法律の第2条で、「「視覚障害者等」とは、視覚障害、発達障害、肢体不自由その他の障害により、書籍について、視覚による表現の認識が困難な者をいう」と定義されています。  この観点から、今までに他の図書館で導入されているもので、まだ彦根市立図書館で導入されていないが、これから彦根市立図書館で導入する必要があるのではないかと思う点について見解を伺いたく、質問させていただきます。  細項目1、読書記録通帳の設置についての見解は。  読書記録通帳は、銀行の通帳と同じサイズで、本を借りた後、館内に設置してある読書記録通帳機に通すと、借りた日付やタイトル、作者名などが記入されるもので、導入している図書館では貸し出し冊数が伸びており、特に子どもには人気があるようです。  この法律の施行により、今まで本に触れる機会がなかった人が本に触れるようになれば、読書記録通帳は本を読む人の喜びになるのではないかと思います。彦根市では導入しないのでしょうか、見解をお聞かせください。 228 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 229 ◯教育部長(岸田道幸君) 読書記録通帳の県内の設置状況についてでございますが、守山市立図書館のみで導入されております。読書記録通帳機の設置を通じて、子どもたちが読書に興味を持つきっかけになったり読書の楽しみにつながったりするということも考えられますが、一方、経費として、この読書通帳機の導入でありましたりとか維持管理に伴う経費が必要ともなります。  守山市立図書館からは、導入の効果は現状では正確に評価はできないものの、子どもたちの来館の増につながっているというお話も聞いております。  こうした他館の状況も踏まえながら、読書記録通帳機を導入することにつきましては、本を読む人の喜びや来館者の増につながるかどうか、費用対効果も含めまして研究してまいりたいと考えております。  なお、本市図書館では、読書週間のおはなし会の中で、自分で書き込めるタイプの読書ノートづくりを行っているところでございます。 230 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 231 ◯8番(中野正剛君) 再質問ですけど、ちょっと県は忘れましたけど、他県では、子どもは通帳はただやけど、大人は1冊200円取るというようなところもあるみたいですが、そういうことで費用を賄うということはできないんでしょうか。 232 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 233 ◯教育部長(岸田道幸君) すみません、そこまで具体的な積算ができておりませんので申しわけないんですが、照会させていただきますと、他館では1冊320円で個人負担で購入できるということも聞いておりますし、その具体的なことについては、入れる段階でその積算というか、収支も含めましてよく検討してまいりたいと思いますので、今のところちょっと具体的なことはお答えできないということで、よろしくお願いいたします。 234 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 235 ◯8番(中野正剛君) ちょっとお金がかかるかもしれませんけど、ぜひとも検討をお願いいたします。  それでは、細項目2です。  書籍消毒機の設置についての見解は。  書籍消毒機も設置している図書館が増えています。清潔に保てると賛成の声もあれば、過剰ではないかとの否定の声もあります。小麦などのアレルギーのある子どもを持つ親からは、安心して借りられるので必要だとの意見もあります。  誰もが読書を楽しめる図書館にするなら、彦根市立図書館でも書籍消毒機を導入してもいいのではないかと思いますが、見解をお聞かせください。 236 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 237 ◯教育部長(岸田道幸君) 書籍消毒機につきましては、議員ご指摘のとおり、その設置につきましては意見もいろいろあるところでございますが、全国的には書籍消毒機を設置する図書館が少しずつではありますが増加しているように聞き及んでおりますが、県内では、現在、草津市のみが設置をしておられます。  その設置に当たっては、利用者からの要望に対応したということや、また、利用者の不安を解消し、安心して利用できることを設置目的としておられ、その利用状況としては、児童書の消毒に使われている方が主であると確認をしております。  そのため、書籍消毒機の導入については、他館の今後の導入状況であるとかニーズ把握に努めるなど、その導入について研究してまいりたいと考えております。 238 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 239 ◯8番(中野正剛君) これも再質問ですけど、費用的にはそんなにかかるものではないですよね。 240 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 241 ◯教育部長(岸田道幸君) 費用ということで、導入する機器の購入がありますが、いろんなメーカーもあると思いますが、いろんなほかの薬剤等も要りますので、1台100万円ぐらいが必要というふうには聞いております。 242 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 243 ◯8番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目3に移らせていただきます。  視覚障害者等が使用する個室を準備できるのかということで、誰もが読書を楽しめるようにとの観点からすると、知的障害者や視覚障害者が同行者と図書館を訪問して、同行者が読み聞かせや代読をするということは当然あると思います。このことを想定すると、必然的に個室が必要になってくると思います。このような場合に彦根市立図書館は対応できるのでしょうか、お聞かせください。 244 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 245 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市図書館において、知的障害者の方や視覚障害者の方の同行者による読み聞かせや代読をするための個室につきましては、専用の部屋はございません。  しかし、個室ではございませんが、主に図書館にかかわる団体が利用する集会室が2部屋ございまして、利用されている時間帯もございますが、可能な限りこの部屋を利用いただくように努めたいと考えております。 246 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 247 ◯8番(中野正剛君) ぜひともよろしくお願いします。  それでは、細項目4です。  ひよこタイムの設定についての見解はということで、東京都日野市の多摩平図書館では、子どもや乳幼児を連れた保護者が気軽に入館できるひよこタイムの期間が好評だったのか、今までの月1回から週4日に拡大されました。  ひよこタイムというのは、午前10時から正午の間に行われ、利用者に対して館内全域で子どもの泣き声や走り回る音、それらを注意する保護者の声などへの理解を求める時間帯のことです。  多摩平図書館のお知らせには、ひよこタイムは子どもたちが幼いころから図書館や本に親しめるよう、乳幼児連れの保護者の方が気兼ねなく来館できる時間ですとあります。  彦根市立図書館の利用者のアンケートを見ると、70代の利用者が30%と最も多く、40代、60代が続きます。年齢の高い利用者が多い図書館ですので、このひよこタイムのような時間帯を設けることに対しては理解を得やすいのではないかと思いますし、乳幼児連れの保護者が気軽に訪れて、子どもが気軽に本をさわれる機会を増やして、本に興味を持ってもらうことは子どもの将来にとっても大切なことだと思います。  おはなし会は頻繁に行っているようですが、彦根市立図書館でもこのような取り組みをするべきだと思います。見解をお聞かせください。 248 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 249 ◯教育部長(岸田道幸君) 多摩平図書館はワンフロアで、児童図書のコーナーも同じフロアにあるという点で、本市図書館の状況と共通する部分がございます。  本市図書館では、月に2回、館内児童図書コーナーでおはなし会を実施しておりますが、特に問題が生じているわけではございません。このことから、議員ご提案のひよこタイムのような取り組みも、当館でも試行的に行うことを検討してまいりたいと考えております。 250 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 251 ◯8番(中野正剛君) いい答弁、ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いします。  これからの図書館というのが大きく変わってくると思いますので、彦根市立図書館、ぜひとも、視覚障害センターもあることですので、県内でトップの図書館になっていただきたいと思います。  それでは、大項目2に移らせていただきます。  ふるさと納税について。  次に、ふるさと納税について質問させていただきます。  中項目1、関係人口を増やすふるさと納税に。  ことし6月に政府は地方創生の新たな基本方針、東京一極集中の是正に向けた対策の柱として、平成30年6月に獅山議員が定例議会で質問した関係人口の拡大が閣議で決定されました。  2019年度は関係人口の創出に向けた総務省のモデル事業の一つとして、隣の長浜市が提案した「首都圏在住で市にゆかりのある人を対象に、体験ツアーや情報発信をする」という事業が採択されています。  従来の地域おこしでは定住人口や観光人口が指標とされてきましたが、定住人口を増やすことは、人口減少の中、地方では困難であり、また、観光人口が増えても、直接的な地域の担い手にはなりにくいことから、関係人口という概念が注目されるようになったようです。  ちょっと図を。  この図は、その地域に無関心な人が最終的に移住するステップを図にしたものと思って見てください。2000年代半ばから活発化した移住・定住の動向を見ると、段階を踏んで地域との関係が深まり、最終的に移住に至っていることがわかりました。  彦根市で例えると、彦根市に無関心な人が彦根市の特産品を購入することに始まり、次に彦根市にふるさと納税をする、さらに彦根市に頻繁に訪れる、そして最終的に移住に至るという段階を踏むそうです。  この関係人口を増やすことが将来の移住につながるという点で、この基本方針では、ふるさと納税は移住に至る大事なステップに挙げられていますので、ふるさと納税について質問させていただきます。  細項目1、関係人口の増加とふるさと納税の関係は。  地方創生の新たな基本方針にあるように、ふるさと納税は、彦根市を知ってもらい、彦根市との関係を密にする、関係人口を増やす重要な手段になると思いますが、彦根市の見解をお聞かせください。 252 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 253 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 全国的に人口減少が進み、地域社会の担い手不足が大きな課題とされている中、本市といたしましても、移住や定住対策等の施策の一つとして関係人口を増やすことにつきましては、これは重要な手段でございまして、議員ご指摘のとおり、ふるさと納税は有効なきっかけになるものと認識をしているところでございます。  そのため、本市のふるさと納税の取り組みといたしまして、彦根市に関心を持っていただけるよう、彦根市の特産品を返礼品として提供することや、返礼品に係るポータルサイトの内容の充実を図るとともに、より多くの寄附者をどのように募るのか、継続して寄附していただくにはどうすればよいのか等、一人でも多くの方がふるさと納税を通して本市との関係を継続していただくことについて、今後も研究をしてまいりたいと考えております。 254 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕
    255 ◯8番(中野正剛君) それでは、細項目2に移らせてもらいます。  細項目2、今後のふるさと納税の増加の見込みは。  今回の彦根市の補正予算で、寄附額の増加により、ふるさと納税関連事務委託料が346万円計上されました。全国で見ると、豪華な返礼品を提供する一部自治体が多額の寄付を集めたこともありますが、ふるさと納税は6年連続で過去最多を更新しています。ふるさと納税の認知度も上がってきたようです。  彦根市では今年度のふるさと納税の目標を2億円としていますが、実現は可能でしょうか、お聞かせください。 256 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 257 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今年度のふるさと納税寄附額は、8月末現在でございますが、約2,580万円でございまして、今年度目標額、今、議員おっしゃっていただいた2億円でございますが、この2億円の1割ほどでございますが、前年の同月、8月末現在は約630万円でございまして、これに比べますと、同時期で約4倍で推移をしておりますことや、ふるさと納税の申し込み状況といたしましては、毎年年末の12月が申し込みのピークでございまして、本市では昨年度、寄附の件数の約6割、それから、金額にしますと約7割が12月と1月に集中をしておりますことから、これから年末に向けての取り組みの強化を図っているところでございます。  取り組みの内容といたしましては、東京、それから京阪神を中心とした新聞広告等によるPRの実施や、インターネットによる寄附の申し込み窓口を1社から3社に拡大をし、寄附をしていただきやすい環境の整備を進めているところでございます。  また、7月に東京で開催をされました滋賀大学経済学部と、それから彦根東高校の同窓会の総会がございまして、こちらの方にも出席をさせていただきまして、両校ゆかりのある本市のふるさと納税のPRを行ったところでございます。  また、ことし6月にはふるさと納税の制度改正が行われまして、返礼品の還元割合を寄附額の3割以下にするなど、新たなルールのもと運用が開始をされたことによりまして、返礼品の還元割合が3割を超える自治体がなくなるなど、ふるさと納税の対象基準となる自治体の条件が均一化をされてきたことや、ふるさと納税の認知度も、これは議員ご指摘のとおりでございますけれども、上がってきておりますことから、目標額2億円の達成に向けまして、さらなる取り組みに努めているところでございます。 258 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 259 ◯8番(中野正剛君) ちょっと再質問で、12月に集中するということはすごいなと思ったんですけど、これ、去年の実績、12月でどれぐらい入ったんですか。 260 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 261 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 昨年度でございますけれども、まず、件数で申し上げますと、昨年度は年度を通じて3,916件、件数があったわけでございますけれども、このうち12月の1カ月間が1,237件となってございます。ですので、3分の1ぐらいが12月ということになってまいります。  それと、金額でございますけれども、金額が昨年度1億2,500万円ほどあったわけでございますけれども、約5,400万円が12月の入金ということになっているところでございます。これ、昨年度の実績ということで今申し上げさせていただいたところでございます。 262 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 263 ◯8番(中野正剛君) わかりました。ぜひとも12月、頑張っていただきたいと思います。  それでは、細項目3、ふるさと納税の効果ということで、ふるさと納税によって彦根市の収入が増えることは当然ありがたいことですが、それに加えて、この関係人口に言われているような、彦根市にふるさと納税することによって彦根市に愛着を持ってもらえたような例はあるのでしょうか。当然ひこにゃんはあると思いますが、それ以外にありましたらお聞かせください。 264 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 265 ◯企画振興部長(犬井義夫君) ふるさと納税をされたことによりまして本市に愛着を持っていただけた例としましては、ひこにゃん以外には彦根城や歴史文化遺産があるかと考えているところでございます。  ふるさと納税の申し込み者が寄附を申請される際に、本市へ応援メッセージを記載していただいておりますが、この内容を見ておりますと、これ、ひこにゃんの応援が一番多いわけでございますけれども、次に、「彦根城と古い町並みが大好きです」といったメッセージでありますとか、「彦根城の桜と梅を楽しみにしています」、また、「彦根城や歴史文化遺産をこれからも守ってください」などのメッセージが見られまして、本市と何らかのゆかりのある方が彦根城や歴史文化遺産に愛着を持たれ、ふるさと納税を通じて応援をしていただいているものと考えているところでございます。  また、寄附者の中には、お礼としてお贈りした彦根の特産品が気に入っていただきまして、ふるさと納税をきっかけに彦根の事業者から商品を取り寄せていただいているような例でありますとか、以前に旅行をされたことのある彦根をもう一度訪れてみたいということで、この返礼品の中で宿泊サービスがございますので、これを申し込む方などもおられるところでございます。  今後も、彦根に愛着を持っていただくきっかけづくりとしての彦根市ふるさと納税制度の充実に努めてまいりたいと考えております。 266 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 267 ◯8番(中野正剛君) わかりました。いろいろ教えていただいて、ありがとうございます。  それでは、細項目4、返礼品にあるお墓の掃除への注文はということで、彦根市の返礼品の中に墓地の清掃と墓石の拭き掃除があります。ユニークな返礼品だと思いますが、彦根市を忘れない方が返礼品として選ぶのではないかと思います。この返礼品には年間どれくらいの注文があるのでしょうか、お聞かせください。 268 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 269 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 墓地の清掃と、それから墓石の拭き掃除でございますけれども、平成29年度から民間の業者が、また、墓地の清掃のみを平成30年度、昨年度から彦根市シルバー人材センターによりましてやっていただくということで、ふるさと納税の返礼品として提供をさせていただいているところでございますけれども、申し込み件数につきましては、現在まで1件となっているところです。1件でございます。 270 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 271 ◯8番(中野正剛君) 1件ですか。それは残念です。  細項目5に移らせていただきます。  心に残る地元返礼品の種類を増やしてはということで、彦根市との関係人口の増加という視点から彦根市の返礼品を見ると、まだ彦根市の一部しか紹介できてないのではないかと感じます。納税額を増加させるという点からは、全国的にも人気のある商品を並べることも必要だと思いますが、裏返すと、返礼品の魅力だけを見て、本来の目的である彦根市を見てもらってないのではないかと思います。  ふるさと納税をしてくれる方に返礼品のリストを見てもらって彦根市の魅力を知ってもらい、彦根市に好感を持ってもらう、お墓の掃除のような、彦根市に思いをはせてもらうような心に残る視点に立った返礼品をもっと入れる必要があるのではないかと思いますが、見解をお聞かせください。 272 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 273 ◯企画振興部長(犬井義夫君) ふるさと納税に対する返礼品でございますけれども、例えば近江牛のようなものを送る、牛肉でございますね、返礼品と、それから、体験型の返礼サービスがございます。  本市ふるさと納税の返礼サービスにつきましては、ホテルや旅館への宿泊のサービス、それから、彦根港から出発をいたします遊覧船の利用サービス、それから、彦根城のお堀の遊覧船のサービス、それから、空き家の草取りサービスや、先ほどご質問いただいたお墓の清掃サービスなどをご用意しているところでございます。  議員ご指摘のとおり、彦根市の魅力を感じていただけるような返礼品・返礼サービスの提供は、彦根市における関係人口の増加には非常に有効と考えております。元来、彦根にご縁のない方でありましても、ふるさと納税という制度を通じまして彦根を知っていただき、彦根に興味を持っていただくことが大切と考えておりまして、現在は宿泊サービスなど体験型の返礼サービスの充実に力を注いでいるところでございます。  また、返礼品でも、彦根の産業技術を活用した商品といたしまして、人体と環境に優しい合金、ビワライトを用いたカイツブリの文鎮などを間もなく返礼品として追加する予定でございますほか、彦根の伝統産業であります仏壇技術を活用しました返礼品についても、今後追加をしてまいりたいと考えているところでございます。  今後も、寄附者のニーズを研究するとともに、ふるさと納税を通じまして彦根市を感じていただけるよう、また、心に残る彦根らしい返礼品の開発に努めてまいりたいと考えております。 274 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 275 ◯8番(中野正剛君) よろしくお願いします。  それでは、細項目6です。  彦根市を応援しようと思うようなふるさと納税の創出についての見解はということで、三重県いなべ市では、ふるさと納税を活用して、使われていない楽器の寄附を募る事業を始めました。いなべ市では、中学校吹奏楽部用のフルートやクラリネットが不足していたので、ふるさと納税で募集しています。寄附の申し込みのあった楽器は、委託先の中古買い取り会社が査定して、査定額が寄附額とみなされて、楽器を寄附した人は税金の控除が受けられます。返礼品はありません。そのかわり、寄附してもらった楽器を使った演奏会に寄附者を招くことも検討しているようです。  このいなべ市のように、彦根市でも、ふるさと納税を通して彦根を応援しようと思ってもらえるようなものをひこにゃん以外にも創出してもらいたいと思います。彦根市の小・中学校などでもそのようなニーズがあるのではないかと思いますが、見解をお聞かせください。 276 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 277 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 議員ご指摘のとおり、彦根のことを思っていただくことにより、関係人口の増加につながるふるさと納税の取り組みにつきましては、いなべ市でありますとか先進地の事例を参考にしながら、今後、研究・検討してまいりたいと考えているところでございます。  今ほどご紹介ございました、このいなべ市が活用されている楽器寄附ふるさと納税につきましても、また、この市内の中学校の状況を確認するなどいたしまして、活用について研究・検討してまいりたいと考えております。 278 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 279 ◯8番(中野正剛君) ぜひともよろしくお願いします。ふるさと納税を通して、ぜひとも彦根市をアピールしていただきたいと思います。  それでは、大項目3に移らせてもらいます。  大項目3、話せるいいのすけの活用をということで、中項目1、話せるいいのすけの活用を。  図にあるように、いいのすけのホームページを見ると、2018年9月3日から1年間、「現在のところ、まったく予定はないでござるよ」と、いいのすけの予定が全く入っていません。もっといいのすけの実力を発揮してもらいたく、いいのすけについて質問させていただきます。  細項目1、現在のいいのすけの活用は。  私の知る限りでは、現在いいのすけは自動販売機の絵になっているか、ツイッターでひこにゃんの日常を紹介しているか、彦根市子育てガイドブックや「広報ひこね」にひこにゃんとセットで出ている程度しか目につきません。  「広報ひこね」にも少しだけ顔を出しているようですが、現在どのように活用されているのでしょうか、お聞かせください。 280 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 281 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 申しわけございません。本市のキャラクターいいのすけにつきましては、いいのすけ公式ホームページ、ツイッター、LINEスタンプなどの情報発信ツールや、観光誘客および市内の周遊促進を目的としたアプリ「彦根ほんもの歴史なぞとき」に加え、市のホームページに新たに追加いたしましたチャットボット機能「おしえて!いいのすけ」でも活用をしております。これは、市の各種手続やごみに関する情報など、市民の皆様からよくある質問に対し会話形式で回答するものですが、多くの方に気軽に使っていただけるよう、話せるキャラクターとしていいのすけを採用したところでございます。  また、そのほかにも、「広報ひこね」や市の共通封筒、議員ご紹介の各種印刷物でも積極的に活用を行っているところでございます。 282 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 283 ◯8番(中野正剛君) ぜひともそうしていただきたいと思います。  細項目2、道案内にいいのすけを活用することはできないのか。  先日、佐和山城に登ってきました。結構大変でしたが、登れば気持ちのいいものです。ほかにも登られている方がいました。  佐和山城を登って一番感じたのは、案内が味気ないな、暗いなということです。いいのすけはひこにゃんと違い、吹き出しで言葉が話せるのですから、佐和山城に登る入り口にいいのすけがいて、「さあ、拙者と佐和山城に登ろう」とか、途中でいいのすけがいて、「あと1キロでござる、がんばろう!」とか、吹き出しのついたいいのすけの案内看板があれば、もっと観光地らしくなるのになと感じました。  佐和山城に限りませんが、話せるいいのすけを道案内の看板に活用することはできないのでしょうか、お聞かせください。 284 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 285 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 佐和山の案内看板につきましては、この佐和山城跡が石田三成の居城として広く認知されていることから、今のところ、キャラクターとしてのいいのすけを積極的に活用する予定はございません。  しかしながら、既に一部の観光駐車場の看板や彦根観光協会が主催するイベントの看板にデザインされるなど、観光客の目に触れる場所においても徐々にいいのすけの活用事例が出てきております。  市といたしましては、引き続き、さまざまな場面においていいのすけの活用を検討するとともに、他の団体等におきましても、積極的に活用いただきますよう、イラスト使用に係る手続などについて情報提供をしてまいりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 286 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 287 ◯8番(中野正剛君) わかりました。ぜひともよろしくお願いします。  それでは、細項目3、いいのすけをスポーツキャラクターにしては。  最近、スポーツクライミングが東京オリンピックに種目として採用され、日本人の活躍が期待されています。このスポーツクライミングは、フランスがボルダリングのメッカであることもあり、東京オリンピックの次、2024年に開催されるフランス・パリのオリンピックでもボルダリングが追加種目として採用される可能性が大です。  また、最近できた尼崎城にも石垣ボルダリングが出現しました。今ではどうか知りませんが、昔は大阪城内の石垣でボルダリングのトラバースの練習を学生や昼休みのサラリーマンがしていました。懐かしいなと感じます。  2024年には滋賀国体にも重なりますし、滋賀国体でスポーツクライミングは近くの竜王町で行われます。  別にスポーツクライミングにとらわれているわけではありませんが、この夏、ビワイチの効果で自転車で湖岸を走っている姿を多く見かけるようになり、彦根市にもスポーツキャラクターがいてもいいのではないかと思います。  いいのすけは忍者ですので、運動神経は抜群のはずです。このスポーツ熱が高まる4年間のチャンスを利用して、土遁の術ばかり使って隠れていないで、運動神経抜群のいいのすけをアピールして、スポーツキャラクターとして活用してもらいたいと思います。  いいのすけは「いいのすけデザインマニュアル」を見ても、かなり応用がきくようですので、お金をかけなくても、あらゆるスポーツの紹介やアピールに活躍してくれると思います。彦根市のスポーツキャラクターにしてはどうでしょうか、見解をお聞かせください。 288 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 289 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 彦根市のキャラクターでありますいいのすけにつきましては、ご指摘のとおり忍者の末裔でございますので、かなり身軽でスポーツもできると思いますが、こういったことから、特定の分野に限定せず、観光客や国際交流、世界遺産登録推進の取り組みを初めまして、さまざまな分野で積極的に活用しているところでございます。  国民スポーツ大会の主会場となる本市におきましては、今後、スポーツの分野においても、情報発信を含め多くの場面で活用の機会がございますことから、ひこにゃんとともにいいのすけも積極的に活用してまいりたいと考えております。 290 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 291 ◯8番(中野正剛君) よろしくお願いします。ぜひともお願いします。  それでは、次、細項目4、障害者スポーツの説明役にいいのすけを活用してはということで、先ほどの質問とも重なりますが、2024年障害者スポーツ大会で彦根市では陸上競技が開催されます。障害者スポーツについては、ルールなど知られていないことがまだまだあると思います。これらの説明に吹き出しで言葉の話せるいいのすけを活用して、障害者スポーツを市民に紹介や解説をして、彦根市に障害者スポーツを広めてもらいたいと思います。見解をお聞かせください。 292 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 293 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 障害のある人が参加されるスポーツは、その取り組み方もいろいろあり、アスリートとして全国障害者スポーツ大会等への出場を目指される方や、日ごろの活動としてレクリエーションや交流目的でスポーツを楽しまれる方もおられます。  障害のある人とスポーツのかかわり方はさまざまでありますが、いいのすけのような親しみやすいキャラクターを活用して周知していくことは効果的であり、また、市民に対して広く障害者理解および障害のある人との交流啓発を深める有効な手段であると考えております。このことから、必要な場面でのいいのすけの活用について、十分検討してまいりたいと考えております。 294 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 295 ◯8番(中野正剛君) ありがとうございました。ぜひともひこにゃんといいのすけ、二大キャラクターになるように、よろしくお願いします。  これで質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 296 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん、ちょっと待ってください。もう1回戻ってください。すみません。  中野さんの質問中に企画振興部長から答弁の訂正の申し出がありましたので、それを許しますので、しばしお待ちください。
     企画振興部長。 297 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 298 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 大変申しわけございませんでした。  先ほど中野議員からご質問いただきました大項目2、ふるさと納税についての中項目1、関係人口を増やすふるさと納税のうち、細項目の2番目でございまして、今後のふるさと納税の増加の見込みはということでご質問いただいた中で、私から答弁させていただいた内容のうち、毎年この12月が申し込みのピークで、昨年度寄附件数の約6割、それから、金額にしまして約7割が12月に集中しているということでご答弁を申し上げたところでございますけれども、誤りがございまして、この寄附件数の6割、寄附金額の7割が集中しておりますのは12月と1月、この2カ月分で件数の6割、金額の7割が集中しているということでございました。  訂正しておわびをさせていただきます。申しわけございませんでした。 299 ◯議長(馬場和子さん) よろしいですか。では、もう1回最後に言ってください。終わりの挨拶。中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 300 ◯8番(中野正剛君) わかりました。  以上で質問を終わらせてもらいます。ありがとうございました。 301 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午前11時00分休憩            午前11時10分再開 302 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  5番堀口達也さん。5番堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 303 ◯5番(堀口達也君) 会派令和会新人議員の堀口達也です。1年生議員でまだまだ未熟ではございますが、彦根市の皆さんの声をしっかり市政に届けていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いします。  さて、5月から政治家となり、市民の皆さんから本当に多くの声をお聞かせいただきました。の中でも特に重要だと感じた以下の3点について、9月議会では質問させていただきたいと思います。  1、金亀公園ラウンドアップ除草剤について、2、TM西川貴教氏との対談と彦根の花火大会について、3、稲枝地区都市公園開発と未来の地方交通MaaSについてです。  市民の皆さんが誇れる彦根市にできるよう、前向きでわかりやすいご答弁をしていただきますよう、よろしくお願いいたします。  それでは、どうぞよろしくお願いします。  大項目1番、金亀公園ラウンドアップ除草剤について。  先日、中川議員からもご質問されていた内容ですが、再度詳しくお聞かせいただきたいと思います。  彦根市では、2019年7月29日より金亀公園の雑草対策にラウンドアップを使用することが決まり、ツイッターやフェイスブックを中心に多くの反対意見や運動がございました。その点を踏まえて、金亀公園ラウンドアップ除草剤についてお伺いいたします。  中項目1番、ラウンドアップについて。  ラウンドアップとは、1970年にアメリカ企業のモンサント社が開発した除草剤であり、有効成分は発がん性があるとされるグリホサートを使用しています。非選択性除草剤であり、農作物も雑草も無差別に枯らす性質を持っております。さらには、遺伝子操作によりラウンドアップに耐性を有する遺伝子組み換え作物の種子をつくっていることや、ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤の製造メーカーであるとされています。このような点を踏まえて、以下の質問をさせていただきます。  細項目1番、市の認識は。  デンマークやオランダなどEU各国やスリランカやブラジル等でもグリホサートを含む農薬の使用が禁止されている現状があります。そのような世界各国の反応を踏まえて、ラウンドアップに対する市の認識についてお聞かせください。 304 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 305 ◯都市建設部長(藤原 弘君) ラウンドアップにつきましては、国内では農林水産省の登録を受け、安全基準をクリアした薬剤となっております。市内の量販店でも販売をされており、圃場等での散布実績もありますことから、特段の危険性を有するものとは考えてはおりません。 306 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 307 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  さまざまな研究結果でラウンドアップについてすごく危険という声が上がってきておりまして、その点についても市としては何かご検討されたことはないのでしょうか。 308 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 309 ◯都市建設部長(藤原 弘君) インターネット上でもいろいろと発信されておりますので、そういう情報をいろいろと見てはおりますけれども、市といたしましては、国が認めている薬剤でございますので、特段の危険性を感じているものではございません。 310 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 311 ◯5番(堀口達也君) 続いて、2番に移らせていただきます。  ラウンドアップ使用に至る経緯をお聞かせください。 312 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 313 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 金亀公園は指定管理者制度により指定管理者が維持管理を行っておりますが、公園内の除草剤の散布は、広大な公園区域において雑草等の繁茂が著しく、公園管理職員による草刈り作業だけでは公園を快適にご利用いただくことが困難でございますことから、人力除草と併用して行うこととしております。 314 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 315 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、細項目3番、ラウンドアップの使用を決めたのはどこでしょうか。また、その決定理由をお聞かせください。 316 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 317 ◯都市建設部長(藤原 弘君) ラウンドアップの使用を決定いたしましたのは、指定管理者でございます。  決定理由は、散布後の効果が他の製品より認められると聞いております。 318 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 319 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、細項目4番、苦情や反対の声は何件あり、どのような対応をされたのでしょうか、お聞かせください。 320 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 321 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 指定管理者が受けているものもあり、正確な総数までは把握できておりませんけれども、市が受け付けましたものは、電話では50件以上寄せられており、メールでは33件が寄せられております。  寄せられたご意見への対応につきましては、ただちに作業の中止を決定した上で、電話で受けたものにつきましては、中止したこと、使用薬剤の変更を検討することをお伝えさせていただきました。  また、市政への意見、提言としてメールでお寄せいただいたご意見につきましては、同様の内容で返信させていただきました。 322 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 323 ◯5番(堀口達也君) 細項目5番、使用をやめた場合、判断の根拠となった理由をお聞かせください。 324 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 325 ◯都市建設部長(藤原 弘君) ラウンドアップの使用に対し、都市計画課や公園管理事務所に電話等により多数のご意見が寄せられたため、これらのご意見に配慮し、作業を中止して使用を見合わせたものでございます。 326 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 327 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  市において、50件電話でお問い合せ、メールで33件反対の声があったと先ほどお聞きしましたが、それでもなお、市としては、ラウンドアップ、グリホサートを含む農薬について危険とは認識してないのでしょうか。 328 ◯議長(馬場和子さん) 今、細項目5ですね。5に行かれたんですね。使用をやめた場合、判断の理由ということで、今答弁をいただいて、今の再質問は戻っているのではないかと思いますが。  答えますか。都市建設部長。 329 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今回中止しましたのは、先ほどもご答弁させていただきましたように、これらのご意見に配慮させていただいたのと、こういう情報を閲覧された市民の方のご不安もあるかと思いますので、そういうことに対して配慮して中止したものではございますけれども、ラウンドアップそのものにつきましては、先ほどもご答弁させていただいておりますので、法律に基づき登録されている薬剤でございますので、市としては危険であるということは考えておりません。 330 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 331 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、細項目6番に移らせていただきます。  ラウンドアップ以外にほかの除草剤の使用やほかの方法を検討されたのでしょうか、お聞かせください。 332 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 333 ◯都市建設部長(藤原 弘君) さきのご質問でもお答えさせていただきましたとおり、指定管理者からは、散布後の効果を考慮して使用薬剤を選定したと報告を受けており、一般に流通しているものでもございますので、他の除草剤の使用についての検討は行っておりません。  作業を中止して以降につきましては、やはり薬剤散布と除草作業の併用が最良でございますので、成分の異なる薬剤を使用することで指定管理者と協議を行っておりまして、9月9日から20日までのうち3日間程度で作業を実施する旨を9月2日に作業予定箇所周辺に掲示いたしました。 334 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 335 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、中項目2番に移らせていただきます。  危険な薬剤の使用による影響と今後の方針についてです。  ラウンドアップに使用されるグリホサートは、発がん性はもちろん、植物を枯れ死させてしまうが、同様に土壌細菌や腸内細菌も損ないます。腸内環境を破壊することでアレルギーなど自己免疫疾患などの原因になったり、神経毒として自閉症や認知症を誘発する可能性が指摘されています。  また、生殖に与える影響も懸念されており、精子の数の激減、胎児の発育に影響を与える可能性だけでなく、世代を超えて影響する危険を指摘する研究結果も発表されています。  また、ネオニコチノイド系の殺虫剤や農薬だけでなく、ラウンドアップ使用による大量のミツバチが突然消える蜂群崩壊症候群の原因や発生メカニズムについても、モンサントの除草剤ラウンドアップがその一つの原因となっているという新たな研究結果も発表されました。ミツバチがいなくなることで、生態系にも環境にも大きな影響を与えることになります。  以上のことから、危険な薬剤の使用について以下の質問をさせていただきます。  細項目1番、危険な薬剤使用による市民や子どもたちへの影響は本当に大丈夫なのでしょうか、お聞かせください。 336 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 337 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 先ほどもご答弁申し上げましたとおり、ラウンドアップを含め、市販されている除草剤で農薬の登録を受けたものにつきましては、農林水産省において、食品安全上健康に悪影響を及ぼさないかどうかや、環境中において水産動物へ悪影響を及ぼさないかどうかを科学的データに基づいて検討され、人、家畜等への安全性や土壌・水環境への影響等の審査や品質検査などを経て、使用量や用法等の使用基準に従って使用すれば安全であると判断できる薬剤のみ、農薬取締法に基づき登録が行われたものでございます。  したがって、使用基準を守って適正に使用すれば、人への影響は問題ないものと認識をしております。 338 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 339 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、細項目2番、環境への影響は。  危険な薬剤使用による環境への影響は本当に大丈夫なのでしょうか。 340 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 341 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今もお答えしましたとおり、ラウンドアップを初めとします市販農薬につきましては、農林水産省におきまして、環境中で水産動物へ悪影響を及ぼさないかどうかに関する科学的データに基づいた検討を初め、土壌・水環境への影響等の審査や品質検査などを経て、使用基準に従って使用すれば安全であると判断できるものとして登録されているものでございますので、使用基準を守って適正に使用すれば、環境への影響は問題ないものと認識をしております。 342 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 343 ◯5番(堀口達也君) 市民や子どもたち、また、環境への影響ということで、いろいろな研究結果で危険という声が上がっておりまして、それでも市としては危険な薬物として認識されてないということで、ご答弁の中でわかりました。  細項目の3番に移らせていただきます。  人体や環境、生態系に大きな影響を与える可能性のある危険な薬剤の使用について、市は今後どのような考えでおられるのかお聞かせください。 344 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
    345 ◯都市建設部長(藤原 弘君) ラウンドアップを含め国内で市販されている農薬につきましては、さきにもご答弁申し上げましたとおり、農林水産省の登録を受け、安全基準をクリアした薬剤であることから、特段危険性を有するものではないものと認識をしております。  しかしながら、除草作業で農薬を使用するに当たりましては、農薬取締法の登録を受けた農薬を使用基準を守ることで安全に使用するとともに、作業に当たりましては、環境省から示されております「公園・街路樹等病害虫・雑草管理マニュアル」や農林水産省が取りまとめております「農薬飛散対策技術マニュアル」を参照しまして、事前に周辺住民に対して農薬散布日時や目的、使用農薬などの作業内容を周知することや、風のない日や時間帯を選んで飛散防止に努めるなど、市民の安心安全を図っていくべきであると考えております。 346 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 347 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  さまざまな電話であったりメールであったり多くの批判の声をお聞きして、使用についてのその判断基準を明確にする必要があるかと思うんですけれども、市として明確にするお考えはあるのでしょうか。 348 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 349 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 判断基準といいますか、繰り返しのご答弁になりますけれども、農林水産省の農薬取締法に登録されているものであれば、使用基準を守れば安全であるということでございますので、農薬取締法に登録されたものを使用していくということでございます。 350 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 351 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  農薬取締法は、彦根市としてもしっかり判断基準があるのでしょうか。 352 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 353 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 国の法律で決まったものでございますので、それに基づいて判断するということでございますので、ご理解をお願いいたします。 354 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 355 ◯5番(堀口達也君) わかりました。市民の皆さんや子どもたち、また、環境にも安心安全で暮らしやすい彦根市にできるように、今後ともどうぞよろしくお願いします。  続きまして、大項目2番、TM西川貴教氏との対談と彦根の花火大会について。  歌手の西川貴教氏が3月16日、ツイッターで、彦根市が財政難を理由に彦根の花火大会を取りやめる方針を示したことに対して、「この状況イナズマに預けてもらえないですかね? これまでもイナズマの派生イベント開催のお願いを彦根市や商工会議所に何度も突き返されてきました。話だけでも聞いて下さい。県民の皆さんが最優先です」と提案したことに対して、7月に市長との対談が実現し、その様子がネットニュースや新聞で話題となり、遅れること2カ月後の9月1日号の「広報ひこね」にも掲載されました。その点を踏まえて、以下の質問をさせていただきます。  中項目1番、西川貴教氏との対談について。  西川貴教氏との対談内容について詳しくお伺いいたします。  細項目1番、西川貴教氏と市長の対談について、どのようなお話をしたのか具体的にお聞かせください。 356 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 357 ◯市長(大久保 貴君) 堀口議員のご質問にお答え申し上げます。  今月の市広報紙にも掲載させていただきましたが、対談では、西川さんの「ふるさと滋賀」、「ふるさと彦根」へのご自身の熱い思いをお聞かせいただいたものでございます。特に、1年を通じた琵琶湖の美しい景色や琵琶湖を囲むように人々が暮らしている滋賀の魅力をいろんな角度から見てもらいたいという思いをお話しいただきました。私からは、本市が現在取り組んでおります彦根城の世界遺産登録や国民スポーツ大会へのお話もさせていただいたものでございます。  また、イベントのあり方などにつきましても意見交換をさせていただきました。イベント開催の難しさ、西川さんご自身も感じておられるところでございまして、これまで地域に支えられてきた祭りや花火大会など、こうした大きなイベントが少子高齢化もありましてさまざまな形で協力を得にくくなっていることや、全国的な状況として花火大会開催には安全対策や交通警備に莫大な経費が費やされていることなど、本当に使うべきところに使えなくなっているという現状はお互いに共通理解をしております。その上で、なぜできないのかと言うのではなくて、一緒に考えていかなければならないという趣旨でお話をいただいたところでございます。  対談の最後では、彦根での幼少期のお話もお伺いをして、そのころの写真が残っているということをお話しされていまして、おじいさんとのエピソードなどもお聞かせをいただいたところでございます。 358 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 359 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、細項目の2番に移らせていただきます。  その中で西川貴教氏の提案といったものは何かあったのでしょうか、お聞かせください。 360 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 361 ◯市長(大久保 貴君) 今回、対談の中では、具体的なイベント内容についてのご提案というところまでは至っておりません。西川さんは、滋賀県全体の活性化、発展につながることを考えていきたいということでございまして、現在毎年開催しておられますイナズマロックフェスにつきましても、開催地は草津となっていますが、県と一緒に行っているイベントでありまして、少しでも県全体への観光に寄与したい、県民の皆さんに喜んでもらいたいということをお話しいただきました。 362 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 363 ◯5番(堀口達也君) ご答弁の内容で、提案があった場合、細項目3番をさせていただこうと思っていたんですが、ちょっとこちらは飛ばさせていただきます。  続きまして、細項目4番、市長からは、西川貴教氏に何かご提案されたのでしょうか。 364 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 365 ◯市長(大久保 貴君) 私からも具体的な提案を申し上げたところではありませんが、今回の対談をきっかけに、本市や滋賀県のためにお互いに力を合わせて観光振興などに取り組んでいければということをお話しさせていただきました。 366 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 367 ◯5番(堀口達也君) その点を踏まえまして、中項目2番に移らせていただきます。  彦根の花火大会についてです。  3月定例会において、市本庁舎の耐震工事、新市民体育センター等の大型公共事業による財政の圧迫により、ひこにゃんの活動費や彦根の花火大会、総踊りなど87事業、約12億円が削減された当初予算案が否決になったことにより、市民の皆様の大切な伝統行事である彦根の花火大会が中止となりました。  その後、春の統一地方選挙を終え、新たに市民の負託を受けた第21期の新議員による6月定例会において、彦根の花火大会を含む令和元年度予算案が賛成多数で可決されたことにより、遅れること8月26日に彦根の花火大会が開催されることになりました。そのような経緯を踏まえて、以下の質問をさせていただきます。  細項目1番、今年度の来場者数は。  8月26日に開催されました彦根の花火大会の来場者数について教えてください。 368 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 369 ◯産業部長(辻 宏育君) お答えいたします。  8月26日に開催いたしました彦根・北びわ湖大花火大会の来場者数は、主催者でございます北びわ湖大花火大会実行委員会の発表数値では、10万人でございます。 370 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 371 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  昨年からは増えたのでしょうか、減ったのでしょうか。 372 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 373 ◯産業部長(辻 宏育君) お答えします。  昨年度は12万人でございますので、本年度は2万人減ったというところでございます。 374 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 375 ◯5番(堀口達也君) 再質問です。  減った要因はどう分析されていますでしょうか。 376 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 377 ◯産業部長(辻 宏育君) 恐れ入ります。やはり暫定予算から本予算という形で再度開催をするという形になりまして、通常ですと4月から開催します8月までの間、7月までにそういった広報する期間も長かったというところがございますけれども、今回は非常に短い期間で開催をするという羽目になりましたので、やはりそういった周知等が十分でなかったのではないかということは感じているところでございます。 378 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 379 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、細項目2番に移らせていただきます。  来年度以降の開催は実現可能かということで、本年度の花火大会の開催を多くの市民の方から心から喜ぶ僕も声を聞きました。本当に愛されている彦根の大切な伝統行事だと改めて実感しました。  それと同時に、来年度以降の開催が実現できるのか懸念される声も多くいただきました。そのため、来年度以降も彦根の花火大会の開催は実現可能なのか、お聞かせください。 380 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 381 ◯産業部長(辻 宏育君) お答えいたします。  6月市議会定例会における赤井議員のご質問にもお答えさせていただきましたが、来年はオリンピック・パラリンピックの開催によりまして警備員の確保が一層困難となること、それから、陸上競技場工事によりまして、送迎バスの転回場所として旧体育センターの駐車場跡地が使用できないこと、加えて、来年度は市が県の補助対象の年でないことから、本年度以上にクリアしなければならない課題が多いというふうに認識をしているところでございます。  このような状況の中、本市におきまして、本年度の花火大会の実施に並行いたしまして、花火大会の実行委員会の構成団体を初めとする関係団体や地元自治会、警察、消防などの関係者にお集まりいただきまして、来年度以降の花火大会の開催について、6月、7月、8月と3回にわたりまして検討会議の場を持たせていただきました。  この検討会議の場では、取りまとめますと、課題を踏まえて、「今の状況では来年度の開催見送りはやむを得ない、逆にじっくりと時間をかけて今後どういう花火ができるかの検討をしてはどうか」という意見や、課題を認識しつつも、「何とか開催してほしい」という意見、それと、「そもそも花火大会にこだわらず、別の事業を検討すべき」という意見など、それぞれの立場からさまざまなご意見を頂戴しているところでございます。  現時点におきまして、来年度以降の花火大会の開催の可否については現在お答えすることはできませんけれども、検討会議におきまして頂戴をいたしましたご意見も踏まえながら、また、必要に応じ、関係する皆様から引き続きご意見を頂戴しながら、今後、予算も含めまして市として適切に判断してまいりたいというふうに考えているところでございます。 382 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 383 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  いろいろその検討をしていただいているという中で、多くの市民の方が彦根の花火大会について、やっぱり毎年行かれている方とかも多くて、すごいうれしい、喜ぶ声というのをよく聞くんですよね。  続きまして、その中で、細項目3番に移らせていただきます。  開催が可能な場合と現時点で開催が困難である場合も同様に、来年度の彦根の花火大会は西川貴教氏と協力をする予定はあるのか。実現が困難である場合においても、実現に向けて西川貴教氏の協力を得る必要があるのではないでしょうか。お聞かせください。 384 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 385 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほどご質問にお答えしましたとり、来年度の花火大会の開催の可否につきましては、実行委員会構成団体の皆さんを中心とした関係者のご意見をお伺いしながら検討を進めているところではございます。  また、西川さんの事務所や関係者の方とも、対談以降、連絡をとり合っているところでございますが、今後の具体的な協力につきましては、西川様の側のお考えもあることでございますので、課題の共有と合わせまして、引き続き意見交換をしていきたいというふうに考えているところでございます。 386 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 387 ◯5番(堀口達也君) 引き続き意見交換、ぜひよろしくお願いいたします。  続きまして、細項目4番なんですけれども、その他のイベントでの共催は検討しているのかということで、「災い転じて福となす」ということわざがあるように、彦根の花火大会の1件があり、西川貴教氏との対談を通してつながりができるといった千載一遇のチャンスを得ることができました。このつながりをご縁に、彦根市として今後西川貴教氏とのその他のイベントでの共催は検討しているのか、お聞かせください。 388 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 389 ◯産業部長(辻 宏育君) お答えいたします。  西川さんとの対談におきましては、花火大会に限らず、彦根や滋賀県全体の活性化、発展につながるような何かを協力していければというお話をさせていただいているところでございます。  特にイベントの形態にこだわっておられることはなく、地域の皆さんと一緒に取り組みをすることで地域の人が喜ぶこと、それが相乗効果をもたらすことがあれば一緒にやりませんかというお話でございまして、まずはお互いに日ごろの関係性を築きまして、どのようなイベントであれば地域の皆様と一緒に行えるのかということを考えていきたいというお気持ちを伺っているところでございます。 390 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 391 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  来年度以降のさまざまなイベントに関しても、やはりせっかくのチャンスですので、ぜひ観光戦略等に生かしていただければと思います。  続きまして、細項目5番に移らせていただきます。  市長の積極的かつスピーディーな情報公開への今後の見解はということで、新聞やネットニュース、「広報ひこね」以外に、市民の皆さんが市長の活動を知る機会が少なく感じます。市長によるSNSを使った積極的かつスピーディーな情報公開や、例えば津市による市長記者会見や対談の様子等を動画で公開されている事例などを踏まえて、市民の皆さんに対して積極的な情報公開を行う必要があるのではないでしょうか。今後の見解をお聞かせください。 392 ◯議長(馬場和子さん) 市長。
    393 ◯市長(大久保 貴君) 私の活動につきましては、機会を捉えて市民の皆様にご紹介をさせていただいているものではございますが、今ご指摘をいただきましたように、SNSを積極的に活用している事例として、岡山県の総社市長や千葉市長のツイッターを活用した情報発信などがよく知られているところだと思いますが。また、議員ご紹介いただきましたように、三重県の津市長の市長定例記者会見や対談の様子等について、ユーチューブを活用して発信されております。それらは各自治体の市長の意向により、情報発信に適した媒体としてSNSを活用されていると考えられます。  かつては、高知県の知事や長野県の知事は、ライブ知事室ということで24時間勤務中は知事室の様子を公開されていたということも記憶しております。  市民の皆様に対する積極的な情報公開につきましては、私も重視をしておりますが、また、市民の皆様とともに市政を推進する上で必要不可欠だと認識をおります。  しかしながら、私の活動につきましては、現在のところSNSを通してではなくて、彦根市のホームページ内の「ようこそ市長室へ」に掲載することや、巡回市長室において直接市民とお話をさせていただくなどのアナログな活動内容の紹介にとどまっているというところでございますが、今後、こうしたSNSの活用についてはさらに何か工夫をしていく必要があるというふうに思っておりますが、これは割と手間のかかることでございますので、職員の負担というものをよく考慮しながら、できる工夫はしていきたいと考えております。 394 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 395 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  市民の方たちがわかりやすい市長の活動等をやはり知りたいという声がありますので、具体的にどういったことをしていただくのか、ぜひ見解をお聞かせいただきたいです。 396 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 397 ◯市長(大久保 貴君) それこそツイッターであるとかフェイスブックなどがあろうと思いますが、その辺も含めてよく整理をして、いろんなご意見を私も聞かせていただいていますが、その労力も含めてよく検証をし、何らかの取り組みを進めていきたいとは考えております。 398 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 399 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  市長にはぜひSNSや動画を活用した積極的な発信を今後期待しております。よろしくお願いします。  続きまして、大項目3番、稲枝地区都市公園開発と未来の地方交通MaaSについてです。  JR稲枝駅が新しくなり、西口ができたことによる西側エリアの開発ならびに約4.0ヘクタールもの大きさの都市計画公園や、約4.2ヘクタールもの稲部遺跡を活用した歴史公園の開発が今後予定されております。  6月議会に林議員や黒澤議員が質問した内容で、その内容でも少し疑問に感じたことや、令和の時代に確実に来るであろう未来の地方交通MaaSについて話を交えながら、新しいまちづくりについて以下の質問をさせていただきます。  中項目1番、開発に当たって。  稲枝駅西側地区の開発に当たって、都市計画法に基づく市街化調整区域であるとともに、農業振興地域に指定されていることもあり、現状のままでは開発を行うことができないといった問題がございます。その内容を踏まえて、以下の質問をさせていただきます。  細項目1番、開発のスケジュールは。  稲枝駅西側エリアの全体の開発スケジュールについて詳しくお聞かせください。 400 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 401 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 稲枝駅西側エリア全体の開発スケジュールにつきましては、まず、都市計画道路稲部彦富線および稲枝西口停車場線の都市計画決定を今年度に行いまして、県道大津能登川長浜線の金田町交差点からJR稲枝駅西口までの道路、東西の道路になりますけれども、これを令和5年度末の供用開始を目標に整備を進めていく予定でございます。  また、都市計画公園につきましては、令和3年度の都市計画決定を目標に進めておりますが、今年度に官民連携事業としての実現可能性調査を行い、その可能性調査を見極めた上で範囲や整備時期を明確にさせていただくことになります。  このほか、農業振興地域内の農用地区域でない農地、いわゆる白地の地区計画につきましては、民間事業計画によるものでございまして、スケジュールを明確にお示しすることはできませんが、地域の特性に合ったまちづくり計画を事業者と協力して計画し、進めてまいりたいと考えております。  なお、歴史公園につきましては、現在、稲部遺跡の国史跡指定を目指して、文化庁や滋賀県教育委員会と協議しながら保全すべき遺跡範囲を確定する作業を行っておりまして、現段階では整備時期を明確にすることはできませんので、ご理解をお願いいたします。 402 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 403 ◯5番(堀口達也君) 具体的なスケジュール等、ありがとうございます。  続きまして、細項目2番、稲枝地区の人口と人口推移について、詳しくお教えください。 404 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 405 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 稲枝地区の人口と人口推移でございますが、外国人住民を含めた住民登録者数でお答えをさせていただきます。  稲枝地区の平成25年3月末の人口が1万3,149人、直近の平成31年3月末の人口が1万2,391人でございます。平成25年3月末時点を基準にいたしますと、人口推移率は平成31年3月末で5.8ポイント減の94.2%となり、毎年100人から150人程度、1%程度の人口が減少している状況でございます。 406 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 407 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、細項目3番にいかせていただきます。  先ほどのご答弁の中で、毎年約100人ずつ減っていて、今1万2,391人ということで、その人口が減少する中において開発行為は本当に理にかなっているのか、市の見解をお聞かせください。 408 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 409 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 稲枝駅西側エリア開発につきましては、地域の強い要望もございまして、民間により開発を目指していたものでございます。  議員のご指摘につきましては、都市計画マスタープラン策定時に議論した上で一定の整理をしておりまして、これは人口減少や高齢化が著しい稲枝地区であるからこそ、当該地域の位置的な優位性を生かしながら多数存在する農村集落の利便性を高め、地域に住み続けていただくことを目的にしているものでございまして、その目的は理にかなっているものと考えております。 410 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 411 ◯5番(堀口達也君) 先ほどの答弁を踏まえまして、次の質問に移らせていただきます。  細項目4番、人口減少する中において、開発可能な市街化区域に編入することが大変困難なため、市街化調整区域での地区計画制度を利用すると6月議会において都市建設部長より答弁されていましたが、具体的にどのような方法なのかお聞かせください。 412 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 413 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 市街化調整区域における地区計画につきましては、地域の特性に応じて良好な環境の整備と保全を目的に、地域住民等が協働して計画を定め、まちづくりを実現していくものであり、本市都市計画に定めるものでございます。  当該地域は市街化調整区域でありますことから、一部を除き民間開発は許可できませんけれども、この地区計画を市街化調整区域の都市計画として定めることによって、その地区計画に整合した民間開発は許可できることとなり、地域の悲願でありますまちづくりが実現することになるものでございます。  ただし、この地区計画を定めることは、本市の都市計画マスタープランに位置づける必要があることや、農業振興地域整備計画に係る農用地区域、いわゆる青字では定めることができませんので、全体的な開発ができないのが現状でございます。道路や都市計画公園、この一部白地での地区計画が先行しているという状況でございます。 414 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 415 ◯5番(堀口達也君) 詳しくご説明いただき、ありがとうございます。  続きまして、細項目5番に移らせていただきます。  農用地区域の解除は可能かということで、稲枝地区は彦根市街とは違い、昔から米づくりや野菜づくりが盛んな農業地域でもあります。そのため、開発に当たって、農用地区域の解除について、市独自の判断で解除が難しく、滋賀県や農林水産省との個別具体の計画を持って一部の解除を進める必要があると6月議会において都市建設部長より答弁されていましたが、具体的にどのようなステップを踏めば実現可能なのかお聞かせください。 416 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。 417 ◯産業部長(辻 宏育君) お答えいたします。  議員ご指摘のとおり、当該地区は集団的に存在する優良農地で、将来にわたり農業上の利用を確保すべき土地として農用地区域に設定されているところでございます。  このことからも、6月市議会定例会におきまして、ご質問にございますとおり都市建設部長がご答弁しましたとおり、地区全体を一度に農用地から除外することは困難でございまして、個別具体の計画を持って滋賀県や農林水産省と協議を進めるほかないものと考えておりますが、いずれにしてもハードルが高いものと認識しているところでございます。  つきましては、地元や民間事業者からの個別具体の計画をお示しいただいた際には、県や国とも慎重に農用地区域の解除が可能か協議を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 418 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 419 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。  続きまして、中項目2番に移らせていただきます。  都市公園の観光戦略と官民連携について。  稲枝駅西側地区の都市公園の観光戦略と官民連携について、以下の質問をさせていただきます。  細項目1番、稲部遺跡の歴史的文化財としての観光戦略は。  稲部遺跡は邪馬台国と同じ時代に稲枝地区に存在した大規模な集落の跡で、住居や倉庫、儀礼を行う祭殿等の重要な遺構が発見されており、国の史跡指定を受け、今後、遺跡公園として活用することをお聞きしております。今後の稲部遺跡の具体的な観光戦略をお聞かせください。 420 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 421 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 稲部遺跡につきましては、現在、文化庁や滋賀県教育委員会、稲部遺跡群調査検討委員会の指導のもと範囲確認調査を実施しており、稲部遺跡群調査検討委員会において学術的な価値に基づき保存すべき遺構の範囲が確定されるまで発掘等の調査を継続していくとともに、過去の調査成果も踏まえた総合調査報告書の作成や、その内容に基づいた意見具申書の文化庁への提出など、史跡指定までのプロセスを確実に進めていく必要がございます。  このことから、現時点で、どのような施設整備を行い観光面でどのように活用していくのか、具体的な戦略をお示しすることはできませんが、今後、都市公園と歩調を合わせ整備の内容について考えてまいりますので、よろしくお願いいたします。 422 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 423 ◯5番(堀口達也君) 続きまして、細項目2番に移らせていただきます。  都市公園の官民連携の可能性調査とは。  官民連携制度は、民間の優良な投資を誘導し、公園管理者の財政負担を軽減しつつ、都市公園の質の向上、利用者の利便性を図る手法で、彦根市は令和3年度までの都市計画決定を目標とするとあります。  例えば、千葉市ではイオンモールを誘致した豊砂公園パークマネジメント事業や、豊島区の南池袋公園がリニューアルしましたラシーヌファームトゥーパークには、さまざまな銘柄のクラフトビールを初め酒類メニューがたくさんあり、芝生に面したテラス席でビールやワインを楽しむといったことができる官民連携の好事例がありますが、彦根市としてはどのように検討されていますでしょうか。 424 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 425 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 稲枝地区の都市公園整備については、国の補助事業でございます先導的官民連携支援事業の採択を受けまして、今年度において民間活力を活用した公園整備の実現可能性を調査したいと考えております。  この調査では、民間事業者に対し公園整備事業への参画意欲を聞き取り、資金面や運営面での条件を整理するとともに、最適な事業手法の検討を行います。  民間事業者への聞き取りにつきましては、現時点では運動施設業や飲食業など特定の業種に絞らず、多様な観点から聞き取りを行いまして、より実現性が高い事業形態を探り、今後進むべき方向性を整理してまいりたいと考えておりますので、現時点で具体的な官民連携の内容までは明確にはなっておりません。 426 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 427 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  現時点で地元の彦根市内の企業さん等と何か官民連携についてのその可能性調査としてお話等はされているのでしょうか。 428 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 429 ◯都市建設部長(藤原 弘君) これは今回ちょっと補正で委託をお願いしておりまして、その委託先が決まりましたら、その委託業者とともに進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほど、お願いいたします。 430 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 431 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。  続きまして、中項目の3番に移らせていただきます。  未来の地方交通になり得るMaaSについてです。  MaaSとは、Mobility as a Serviceといいまして、運営主体を問わず、情報通信技術を活用することにより、自家用車以外の全ての交通手段による移動を一つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ新たな移動の概念です。  タブレットの方でMaaSの写真があるんですけれども、こういったアプリ、こういったタブレット等で、車であったり公共交通機関であったり自転車等であったり、さまざまなものをつなぐことができます。 432 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん、事前に表示していただく資料等々は許可が必要なんですけど、議長としては許可のお願いも受けていませんし、許可もさせていただいてないので、ちょっと掲示を控えてください。堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 433 ◯5番(堀口達也君) かしこまりました。  失礼いたしました。  海外では、MaaSサービスプロバイダーとしてパイオニア的な存在であるWhimは、現在ヘルシンキ、アントワープ、ウィーン、バーミンガムの4都市で稼働中で、ユーザーはWhimアプリを通じ、公共交通機関、タクシー、カーシェアリング、自転車シェアリングを組み合わせた移動の予約支払いが可能となっているそうです。  また、日本でも国土交通省はMaaS等新たなモビリティーサービスの推進を支援する新モビリティーサービス推進事業について、有識者委員会の審議を経て、公募51事業から、事業の熟度が高く、全国の牽引役となる先駆的な取り組みを行う先行モデル事業を19事業選定しました。  さらに、タイのバンコクでは、Grabタクシーという配車サービスが当たり前になっている事例等を踏まえると、都市計画公園が完成する近い未来には、日本でも確実にMaaSが当たり前の時代がやってくると思います。それを踏まえて、以下の質問をさせていただきます。
     細項目1番、MaaSの認識は。  彦根市としてのMaaSの認識をお聞かせください。 434 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 435 ◯都市建設部長(藤原 弘君) MaaSは、電車、バス、タクシーなど複数の移動手段を利用者が特に意識することなく横断的に利用できる環境や仕組みを指す概念で、具体的なあり方について、さまざまな主体が現在検討をされております。  先行する事例を見ますと、主に大都市で電車、地下鉄、路線バスなど複数の交通手段が既に存在し、利用者がそれらを選択できる環境において、より便利に移動できるよう、活用されていると思われます。  国土交通省がMaaSの先行事業として指定しました19の事業を見ますと、大都市型だけではなく、地方都市型、過疎地型、観光地型など、さまざまな事業が指定されており、将来的には多くの可能性があると考えております。  滋賀県では、大津市が実施します大津駅と琵琶湖岸の間を自動運転バスが運行する社会実験が先行モデル事業として指定されておりまして、そうした事例を参考にしながら、本市において活用方法がないか研究する必要があると考えております。 436 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 437 ◯5番(堀口達也君) 先ほどのご答弁を踏まえまして、細項目2番に移らせていただきます。  主要アクセス道路にMaaSを検討してみては。  駅と都市計画公園を結ぶ主要アクセス道路に全国に先駆けてMaaSの実証実験等を検討してみてはどうでしょうか。例えば自転車シェアリングや市内のバス、駐車場、愛のりタクシー等をアプリケーションで一元管理するなどの方法が考えられます。お聞かせください。 438 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 439 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本市の公共交通の現状においてMaaSの活用方法を具体化することは困難であると考えておりますが、MaaSの考え方による新しい取り組みにより、より魅力的な移動手段を提供できる可能性があるとも考えております。  どのような取り組みに可能性があるか研究を進め、具体的な検討課題が明らかになってきたときには、市内での社会実験なども検討してまいりたいと考えております。 440 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 441 ◯5番(堀口達也君) 滋賀県の方でも大津市で先ほど大津駅から琵琶湖までのバス、自動運転の検証実験も行われているということで、そういった先進的な取り組みもぜひ彦根市としてもチャレンジしていっていただきたいなと思います。  最後に、細項目3番に移らせていただきいたいと思います。  以上の質問を踏まえて、コンパクトでにぎわいのあるまちづくりを目指して、彦根市として今後の方針をお聞かせください。 442 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 443 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本市が進めておりますコンパクトシティは、少子高齢化が進む中でJRの四つの鉄道駅を核として居住を誘導し、都市機能の維持を図り、コンパクトで利便性の高い都市を維持形成するものでございまして、また、それらのまちの核と市街化調整区域を含めた周辺地域を公共交通ネットワークで結ぶことで、持続可能なまちづくりを進めるものでございます。  このようなことから、稲枝地域におきましても、市南部地域の発展のため、コンパクトシティを基本としたまちづくりを進めてまいりたいと考えております。 444 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 445 ◯5番(堀口達也君) 再質問させていただきます。  彦根市全体としてはどのような方針を考えられていますでしょうか。 446 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 447 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今ほどもご答弁させていただきましたけれども、基本的に四つの鉄道駅を核といたしまして、都市機能の誘導でありますとか居住誘導区域を定めまして、そこに集約できるような形で誘導していくというもので、それとあと、公共交通のネットワーク化を図っていく。これは彦根市全体でこのような形で進めてまいりたいというふうに考えております。 448 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 449 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。積極的にそういったことを、新しいことにチャレンジして、住みやすい彦根市にしていただければと思います。  彦根市民の皆さんが住みやすい誇れる彦根市にできるよう、議会と行政が力を合わせて同じ方向に向かって頑張っていけたらと思います。  以上、全ての質問が終了となります。ありがとうございました。 450 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午後0時12分休憩            午後1時13分再開 451 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  11番和田一繁君。和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 452 ◯11番(和田一繁君) それでは、今期定例会におきましては、大きく2点、質問をさせていただきます。  彦根城の維持管理等業務委託に関しましては、昨日から数名の議員の皆さんが質問をされております。非常に市民の皆様が関心のある事案だというふうに捉えております。  質問等、かぶるところもございますけれども、発言通告書どおり質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。  大項目1、彦根城跡維持管理等委託業務について。  彦根城は、昭和19年以降、彦根市が管理しております。昭和27年に天守が国宝に指定され、昭和38年にはNHK大河ドラマの1作目、井伊直弼公の生涯をドラマにした「花の生涯」が放映され、翌年、彦根城には約120万人の方が押し寄せたと聞いております。  その彦根城も平成の大改修時には50万人前後まで落ち込みましたが、平成19年に開催いたしました国宝・彦根城築城400年祭のときには約84万人、400年祭終了後も70万人台で推移をしております。SNSなどない時代に約120万人の記録は、いまだに抜かれておりません。  そうした中、今回補正予算におきまして、彦根城入山の増加を含んだ彦根城跡維持管理等外部委託が3年間の債務負担行為で計上されております。  今回、三つの視点から質問をさせていただきます。  中項目1、彦根城維持管理等委託業務について。  細項目1、来春から導入されます会計年度任用職員制度は、臨時職員の人件費の削減とか、ひこにゃんも一元的な管理運営委託して、彦根城入山者数の増加の期待などが言われております。再度、外部委託の必要性、目的を明確にお答えください。 453 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 454 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 働き方・業務改革の取り組みとしてのアウトソーシング導入方針や来年度から開始されます会計年度任用職員制度の影響を踏まえて、彦根城の管理運営手法について検討を行った結果、雇用に係る業務量の削減と長期的な観点での人件費等のコストの削減、彦根城とひこにゃんの一元的な管理運営による入山者および観覧料収入の増加という総合的な効果を得ることを目的としまして、今回、彦根城跡の維持管理業務を直営から外部委託に移行するものでございます。 455 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 456 ◯11番(和田一繁君) 再質問させていただきます。  今回は、今ほど言われましたように彦根城跡や博物館などの維持管理等の委託でございますが、昨日、谷口議員の質問に対して、現在911名の臨時職員、非常勤の方が働いている中、今後、図書館であったりとか現在直営の施設に対しましても今回のこの会計年度任用職員制度による民間委託の方向とかを考えていらっしゃるんでしょうか、お答えください。 457 ◯副議長(安澤 勝君) ちょっとそれは通告にはないので。 458 ◯11番(和田一繁君) すみません、申しわけございません。  次へいきます。  それでは、2、現在働いていらっしゃいます臨時職員は、3カ月ごとの契約更新であると聞いております。行き先不安の中、業務に当たっておられます。昨日のアンケートをとられた結果において、彦根が好きで、国宝の彦根城で働いていることを生きがいに、また誇りに、セカンドライフとして日々業務をされている職員がたくさんおられます。  彦根城の現場の顔ですから、職員の皆さんの対応しかりでは観光客の印象も大きく変わるぐらい大事なポジションでございます。  昨年の8月ごろから検討されていたということでしたが、現在、雇用についてはどのような説明をされているのかお答えください。 459 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 460 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 現在、彦根城の管理運営に携わっていただいている臨時職員の方には、これまでから彦根城管理事務所において定期的に行っております主任会議を中心に情報提供をさせていただいております。  加えて、彦根城管理事務所では、全ての方を対象に、来年度より開始されます会計年度任用職員制度による影響や業務の外部委託化を検討することを踏まえた上での今後のご意向を伺うアンケートを実施しております。  今後も主任会議等を通じ情報提供していくとともに、必要であれば、個別に面談等で説明も行ってまいりたいと考えております。  また、委託先の民間事業者での雇用を市として確約することはできませんが、これまで彦根城の維持管理や運営に携わってこられた方々の経験やノウハウは、業務を受託する事業者にとっても業務上有効なものであると考えており、委託先の民間事業者の選定の際には、人員体制や雇用に対する方針をお聞きするとともに、委託先での雇用を希望される方につきましては、できるだけ雇用いただけるようお願いしてまいりたいと考えております。 461 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 462 ◯11番(和田一繁君) それでは、再質問ですけれども、再雇用の面接等はいつぐらいを予定されていらっしゃいますでしょうか。 463 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 464 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 反問権ということでよろしいでですか。  ごめんなさい、再雇用とおっしゃるのは。 465 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 466 ◯11番(和田一繁君) すみません、面接の時期はいつぐらいになるかという。 467 ◯副議長(安澤 勝君) 副市長。 468 ◯副市長(山田静男君) 私もこの間までいましたので。一応臨時職員につきましては半年に1回更新ということで、半年ごとに個人ごとに面接を行いまして、本人さんのご意向を確認しております。半年ごとの更新に係って職員に意向を確認するということでございます。 469 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 470 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目3、10月中に公募され、年内に決定されると聞いております。このプロポーザル方式ですが、外部委託先を審査される構成員の人数と、どのような方法で設定する予定なのか、詳細をお答えください。 471 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 472 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 彦根城跡につきましては、国宝や重要文化財の建造物、名勝庭園を有する特別史跡でありますとともに、本市観光の中心施設でございます。  また、特別史跡内には彦根城博物館もありますことから、彦根市の歴史を物語るシンボル的存在であり、このことから、市長直轄組織、産業部、教育委員会などの関係部局に加え、文化財等に関係する外部の学識経験者なども含めたメンバーで委員を構成したいと考えております。 473 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 474 ◯11番(和田一繁君) 再質問ですが、10月中に説明の中では公募されるということをお聞きしたんですけど、まだ人数とかメンバーは決まってないということでよろしかったでしょうか。 475 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 476 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 今の予定では10月に公募予定をしておりますので、それ以降、11月までには決めて、12月に選考というスケジュールになるのかなと考えております。 477 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 478 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目4、この外部委託に関しましては、彦根城の誘客増加、今目標80万人、最終90万人と言われておりますけれども、増加の目的の一つでありますが、現在その同じ国宝を持つ姫路城も既に近畿日本ツーリストの関西が管理業務委託をされており、独自の集客ノウハウを駆使して活動されております。きのうの答弁でも姫路城にも委託に関しましては相談されているということのご答弁をいただいておりますけれども、以前、彦根市文化プラザの指定管理の募集時にありましたように、その職員が東京とかに出向き、応募要項を依頼したとか、パンフレットを渡しただけというのを議事録を拝見しますと残っております。  プロポーザル方式でよりたくさんの応募が望まれますが、文化財担当者を含め、市側から応募想定者に対して声かけや何らかのアクションを行うか、そのあたりをお答えください。 479 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 480 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 現段階で具体的な応募想定者があるわけではございませんが、今、議員おっしゃいましたように、姫路城でも管理業務を委託されている旅行関係の事業者を初め、幅広い分野からご応募いただけるよう、ホームページのでの情報掲載や報道機関への情報提供といった方法を広く活用していきたいと考えておりまして、応募想定者への声かけは考えておりません。 481 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 482 ◯11番(和田一繁君) 再質問ですが、では、報道されてから現在お問い合せ件数は何件ぐらいあるのかお答えください。 483 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。
    484 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 報道されてから私が聞いておりますのは2件、今ちょっと応募者の名前までは出ておりませんけれども、一応2件の問い合わせがございました。 485 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 486 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目5番にいきます。  プロポーザル方式の公募ですが、複数団体によるグループを構成して管理運営コンソーシアムを設立しての応募などは可能なのかお答えください。 487 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 488 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 今回の業務委託につきましては、公募型プロポーザル方式で応募者を募る予定でございます。幾つか条件はあるものの、基本的には法人またはその他の団体を想定しており、地元の企業やこれまで実績のある団体、コンソーシアムや共同事業体も応募可能と考えております。 489 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 490 ◯11番(和田一繁君) それでは、再質問ですけれども、そもそもこの外部委託に関しましては、昨日、昨年の8月から検討されていたということですけれども、これは地元の観光協会であったり近江ツーリズムボード、いわゆる地元の観光団体に対してこの業務委託に関しての説明とか、そういったことはされていたんでしょうか、お答えください。 491 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 492 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 地元の関係団体等とは、こういう方針でいくがという話はさせてもらっております。 493 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 494 ◯11番(和田一繁君) 再質問です。  現時点でのその団体からの反応とかはあるんでしょうか。 495 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 496 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) その後あまり詳しい話は聞いていませんけれども、まだ、申しわけございません、ちょっと動きの方はつかめておりません。 497 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 498 ◯11番(和田一繁君) 後の質問にもかぶってまいりますので、次へいかせていただきます。  中項目2、誘客対策としての自主事業について。  細項目1、新聞報道では、彦根城の入城者数は近年低迷傾向であり、既に民間に委託している市のマスコットキャラクターひこにゃんとの相乗効果で入城者数のアップを目指すということですが、現在の彦根市観光振興計画どおりでは入城者数の増加が見込めないから外部に委託するとしか見えておりません。  そもそもこの入山者数の伸び悩んでいる原因は、観光振興計画に問題があるからではないでしょうか。計画が失敗だったと理解してよいのでしょうか、お答えください。 499 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 500 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 平成28年度に策定しました彦根市観光振興計画では、経済波及効果を引き上げるための一つの目標数値として彦根城の入山者数を90万人と掲げ、外国人観光客のニーズを捉えた環境整備、戦略的な情報発信とプロモーション活動など、目標を達成するための基本施策を定めております。  しかしながら、過去10年間の入山者数は、国宝・彦根城築城410年祭を開催しました平成29年度や井伊直弼公生誕200年祭を開催しました平成27年度などは80万人を超えておりますが、こういった大きな記念事業を開催していない年度は72万人から77万人程度の間で推移している状況でございます。  こうした状況を踏まえ、今回、彦根城跡維持管理等委託業務を通じて、民間で培われたノウハウを活用しながら目標達成を目指そうとするものであり、この進行計画につきましては、計画に基づいた施策を推進しているものと考えておりますので、決して計画が失敗であったとは考えておりません。 501 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 502 ◯11番(和田一繁君) 再質問ですけど、それでは、今回の外部委託業者に対しても、今のこのいわゆる平成28年度から令和7年、10年間ですね。彦根市の観光振興計画も含めて、基づいて遂行されると理解してよろしいでしょうか。 503 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 504 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 彦根市の観光につきましては、あくまでもこの観光振興計画に基づいた施策を進めていくと。今回、彦根城におきまして、外部委託することによって彦根城の入山者数を増やしていくという考えでございますので、よろしくお願いいたします。 505 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 506 ◯11番(和田一繁君) 再質問ですけれども、この観光振興計画の所管は、これは観光企画課でいいのか、この文化財、いわゆるシティプロモーション直轄でいいのか、そのあたり、どちらかなのかお答えください。 507 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 508 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) あくまでも観光振興計画におきましては観光企画でお願いしているということでございます。 509 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 510 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目2に移らせていただきます。  入山者数の目標に対してお城周辺のインフラ整備の対策はということで、今、目標入山者数が80万人、90万人を想定しているということで、しかしながら、それに耐え得るいわゆる今でいうインターからの外町であったりとか、京町等の交差点、お城周辺の道路渋滞、駐車場の確保、まずはこのインフラ整備等をどのような対策を持って計画をされているのか、こちらのお答えください。 511 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 512 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 本市では、今年度より特別史跡彦根城跡整備基本計画の策定に着手し、彦根城跡が本来持っていた歴史的な価値を理解し体感できるような整備や保存のため、本丸跡や米蔵跡、大手周辺といったゾーンごとに遺構の保存に関する計画や、建造物、石垣、庭園の修復に関する計画、見学者等の動線に関する計画、修景および植栽に関する計画、案内表示・説明板に関する計画などを基本計画の中で定めてまいります。  また、道路や駐車場等、彦根城周辺のインフラ整備につきましては、彦根城の世界遺産登録も視野に入れた形で将来的にどうするのか、関係部局と協議してまいりたいと考えております。 513 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 514 ◯11番(和田一繁君) 再質問ですけれども、今でも春とかそうですけれども、非常にたくさんの観光客の方が彦根城周辺に集まり、大変な渋滞を起こしております。今、京都でも観光被害ということで、逆に本当に京都市民の方々が、もう観光客、来るなというぐらいの形で非常にそういう公害が起こっております。  当然、80万人、90万人と想定しているのならば、それなりにやっぱりインフラ、今バイパスとかもおっしゃっていますけれども、6月の定例会におきましても、今の立花通りでさえ令和4年完成と言われております。この外部委託が終わるころまでまだあそこは工事されているということです。その中で中心街にやっぱり車が集まる。そうした中ではやはり全体で、都市計画であったりとか文化財課、また、観光企画、各部署でそういったことをしっかりと議論した中でこういう数字の設定をするべきでないでしょうか。見解を求めます。 515 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 516 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 議員ご指摘のとおり、インフラの整備の後にこういった入城者数の設定等はするべきだとは思いますが、議員もご承知のとおり、今、立花船町線でもそういった状況でございますし、あと、駐車場の関係もまだはっきり先が見えてございません。  その中で、とりあえず彦根城の入山者のお客さんを増やしていきたいということで、今回この委託をするものでございますので、ご理解をお願いいたします。 517 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 518 ◯11番(和田一繁君) 再質問です。  受け入れるのは皆さん受け入れたいんです。でも、それに今お答えありましたように、80万人、90万人のお客様が来るインフラ整備はまだ彦根市内はされてないんですよね。本当にそれは逆だと思います。そのあたりでは、立花通りは、あそこが開通しなければ本当に城内に車が入りまして、本当にあの周辺の道路状況を踏まえて、駐車場の台数も足らないわけですから、そのあたりはしっかりと計画をつくった中でやっていってもらわなければ、本当に一番困るのはいらっしゃる観光客、彦根に訪れた方々がものすごくストレスをためて帰っていかなければいけないということになり得ますから、そのあたりをしっかりと各部署連携しまして対策を早めていただきますようにお願いいたします。もう一度見解を求めます。 519 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 520 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 今、議員からご指導いただきましたとおり、各関係部署と十分協議を進めながら整備と、あと、この外部委託の方につきましても進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 521 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 522 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目3番、目標の入山者数を達成した場合の成功報酬は幾らなのか。  そのほかの委託関連経費として、外部委託のうまみとして目標数値を達成するとインセンティブ、成功報酬が予算化されております。再度改めて幾らなのかお答えください。 523 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 524 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 入山者数が90万人に増加した想定での成功報酬は年度ごとに判定しますが、3年間とも90万人の入山者で算定した観覧料収入を達成できれば、各年度で約1,295万円、3年間で約3,887万円の積算としております。 525 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 526 ◯11番(和田一繁君) 3年間で3,887万円ということを今お聞きいたしました。  それでは、細項目4、彦根城の観光誘客を展開されている他事業・他団体との報酬の整合性は。  外部委託業者が全て80万人なり90万人を集めているわけではないんです。彦根観光協会であったり、近江ツーリズムボード、彦根青年会議所、彦根商工会議所、また、稲枝商工会、さまざまな事業所や団体、組合がさまざまな企画や宣伝によって彦根城の入山者増加に寄与されていらっしゃるんです。各団体には同じように成功報酬も何も当たらないんでしょうか。 527 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 528 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) ご指摘の観光誘客を展開しておられます関連団体には、観光協会等が該当するものと考えますが、これら団体に対しましては、インセンティブという形での支払いはございませんが、これまでから協力体制の中で取り組み事業への補助や人材派遣といったそれぞれの必要に応じた形での支援を行っているところでございますので、ご理解をお願いいたします。 529 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 530 ◯11番(和田一繁君) それであるならば、観光協会なりその辺の関連の方々に成功報酬をつけた方が、90万人、80万人にしてくれるのではないんですか。だったら全て外部委託業者に任せればいいではないですか。その80万人、90万人にしてくれるんでしたら、観光協会もそういう観光に携わっている方、何もせずに成功報酬で頑張ってその業務委託しているところが80、90万人達成すればいいだけではないんでしょうか。もう一度見解を求めます。整合性です、その団体さんの。 531 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 532 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 繰り返しの答弁になりますが、議員の言う成功報酬という手もあるかと思いますが、今、彦根市でやっております各取り組み事業への補助と人材派遣といったそれぞれの必要に応じた形で支援しておりますので、ご理解をお願いいたします。 533 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 534 ◯11番(和田一繁君) 再質問ですけど、理解はできませんけれども、現在、イベントですね。いろんな事業をイベントをしなくても、彦根城の単体だけでもやはり60万人から70万人ぐらいは来ているんですね。だったら、逆にその80、90万人の目標をするよりも、今の市内の観光団体、いろんな形では60、70万人達成しているんですから、最大の120万人とかね。今までの最高120万人ですよ。120万人を達成すれば成功報酬とか、そういうことも考えるべきではないんですか。80、90ではなくて、120という目標数値を変えればどうですか。お答えください。 535 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 536 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 議員おっしゃいます目標につきましては、当然この業務を進める中で、この業務だけでは90万人の誘客は難しいと私どもも考えております。関係団体と連携しながら最大の90万人の目標として今やろうとしております。また、その中で、120万人、100万人を超えるような誘客が出るようでしたら、この委託業務の中でもまた考えていく必要があるのかなと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 537 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 538 ◯11番(和田一繁君) 多分、観光に携わっている方がこの話を聞くと非常にモチベーションが下がるような非常に感じを受けます。そのあたりでもう少ししっかりと、今いる観光団体とも連携をとりながら、この目標数値に対して達成していく手だてをしっかりと検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、細項目5、自主事業による城内および施設活用に対しての見解は。  雇用問題は別として、外部委託に関しましては、外部側への管理運営の裁量を可能な限り拡大し、外部事業者のノウハウを最大限に活用した新たな提案を引き出すことができるというふうに思っております。より魅力な彦根城のエリアの創出より、まさに目的である来城者の増加につなげ、地域経済活性化につなげていくとできると思っております。  しかしながら、今のひこにゃんだけでは、やはり80万人は私は無理だと思っております。多分、外部委託業者、事業者、今の観光行政の中でもそうですけれども、文化財の施設の活用の縛りがある中で、これから城内の自主事業による施設活用に対しての見解をお伺いいたします。 539 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 540 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 管理運営を委託する範囲が特別史跡内でありますので、自主事業による城内および施設の活用に関しましては、平成28年3月に策定しました特別史跡彦根城跡保存活用計画で定めた活用方針と現状変更の取り扱い基準に基づき内容を検討することになりますが、施設を活用した誘客につながる事業を実施していただきたいと考えております。 541 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 542 ◯11番(和田一繁君) 再質問ですけれども、今の観光団体も今の文化財の中の活用の縛りがあるからなかなか誘客につなげられないんですね。ひこにゃんが幾ら活動しても限界があります。やはり今でも楽々園で全国のお茶会をしたいとか、玄宮園でフランス料理を提供して東京とかそういったところからも呼びたいとか、いろんな意見とか発案はあるんですけれども、結局その文化財の縛り、彦根城の中には彦根城天守閣ではなく、天守閣もありますけれども、楽々園、玄宮園、木俣屋敷、開国記念館、さまざまな文化施設があるにもかかわらず、その使えない縛りによって、観光客が今の70万人から超えられないんです。ひこにゃんだけではやっぱり70万人が限界です。やっぱりそういった文化財の活用、今、市長も文化財の利活用ということでお話もされております。  前までは文化財部長があれはだめだ、これはだめだと、いろんな提案をさせてもらいましたけれども、やはりいろんな縛りがあります。当然文化財の保存は大事です。保存、修景は大事です。今回は、今80万人、90万人、市長直轄組織参事がやはり誘客を進めたい、増やしたいと言っていらっしゃいます。今回は担当が参事です。参事の判断でいろんな活用方法ができるのではないですか。見解を求めます。 543 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 544 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 文化庁が現在のところ活用方針を大分緩めてきているという感じを受けております。その中で、彦根市だけで判断できない部分もございますが、文化庁と相談をしながら、今までこれはだめよ、あれはだめよと言われていた部分、確かに私も聞いております。その辺をちょっと文化庁とも当然話を進めながら、せっかくいい彦根城、いい文化財がございますので、その辺は私の判断では何もできませんけれども、彦根市として文化庁にお願いして、活用範囲を広げられればなというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 545 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 546 ◯11番(和田一繁君) 再質問ですけれども、これ、多分外部委託の方に頼んでも、そこの部分が縛りがあるようであれば、どれだけ外部の業者さんが努力しても、絶対に人は増えません。まずは、やはりそこの活用をしっかりと参事が。  今、国宝の二条城でさえ。今、京都は非常に観光客が多い。二条城もいつも朝からたくさんの方がいらっしゃいます。でも、二条城で今朝食のサービスをしているんですね。朝でしたらまだ比較的すいている。それで、うまく朝食をつけて、そういうプランを二条城の方々がやっていらっしゃいます。自分たちの施設でお金をもうけて、それを自分たちの修景に変えていくという、そういうこともやっていらっしゃる。国宝ですよ。国宝の二条城ができて、なぜこの彦根城ができない。楽々園もすばらしい修景もあれだけしているのに、そこも何も使えないであったりとか、そういういろんな案件がある中で、その縛りをどうにかやはりしっかりと外していただきたい。  開国記念館も、あそこは文化財ではありません。コンクリートです。いつも言うように、あそこでも非常に外国の方であったりとか一般の方々が休憩できるような、そういう場所の設定をしっかり。彦根城には休憩する場所がないんです。そこもしっかりと観光企画も含めて、民間も含めてしっかりと一つになって、やはり80万人、90万人にするためにはどうするんだという。
     本当にこれ、外部委託さんにお願いしても、まずそこが縛りがある限りは、僕は達成できないと思います。やはりそこをしっかりと文化庁にしていただいて、今度は参事の判断でできることも必ずあると思うんですから、ぜひそのあたりは強く要望いたします。もう一度見解を求めます。 547 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 548 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 今、議員ご指摘どおり、私ども、二条城の話は聞いてございます。そういった中で、楽々園につきましても、やはりフードカーを入れたりとか、そういった提供、そういった事業はできるのではないかなと考えておりますので、私の判断では何もできませんけれども、彦根市全体で今いう観光企画とも連携を深めながら、そういった事業ができますように、文化庁と協議等を進めていきたいというふうに考えております。 549 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 550 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。判断できるポジションだと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、細項目6、きのう獅山議員の方からもございましたけれども、彦根城世界遺産登録に影響はないかということで、これはきのう獅山議員の方からありましたように、滋賀県のどこの課に今依頼をしているのか、あと、文化庁でもどこの課に依頼をしているのか、そのあたり、もう一度お答えください。 551 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 552 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 彦根城の管理運営業務を外部委託した場合も、施設を使用する際の現状変更の許可権限が文化庁および本市にあることや、管理権限につきましても引き続き彦根市が有し、施設の使用許可を行いますので、影響はないものと考えております。  また、既に世界遺産に登録されている姫路城での管理運営業務を委託されておりますので、このことからも影響はないものと考えております。  なお、滋賀県の文化財課でございますが、まずお聞きしましたのは、文化財課の記念物係と建造物係でございます。あと、文化庁につきましては、きのう申し上げましたけれども、文化庁に出向しております彦根市の職員に確認しているところでございます。 553 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 554 ◯11番(和田一繁君) それでは、ユネスコとか昨年までいらっしゃった世界遺産に一生懸命ご尽力いただいた山根前顧問の方とかには相談されているんでしょうか。 555 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 556 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 相談しておりません。 557 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 558 ◯11番(和田一繁君) それでは、次へまいります。  中項目3、ひこにゃんの管理運営について。  ひこにゃんの管理運営をあわせて一括で外部委託した理由は。  外部委託事業者のうまみとしてひこにゃんをつけたとしか私は思っておりません。一括での委託する理由をお答えください。 559 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 560 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) ひこにゃんにつきましては、彦根城や四番町スクエアでの登場をベースに、彦根市のPRを行うため、市内で行われるイベントや市外での観光キャンペーンなどに登場をしております。  今回の彦根城の管理運営を業務委託するに当たっては、誘客対策としての自主事業の実施や旅行エージェントへの働きかけに必要な経費も積算しており、こういったことにもひこにゃんを活用しながら、ひこにゃんのおうちとなっている彦根城との相乗効果によって、これまで以上に彦根城への入山者数の増加を図るため、ひこにゃんの管理運営も業務委託に含めるものでございます。 561 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 562 ◯11番(和田一繁君) 細項目2、ひこにゃんの活動範囲はどこまで広げるのかお答えください。 563 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 564 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) ひこにゃんの活動範囲につきましては、彦根城や四番町スクエアでの登場に軸足を置きまして、市内でのイベントや市外での観光キャンペーンに登場するという現在の形態から大きく変わることはないと考えております。  なお、派遣や登場等の活動につきましては、これまでから大切にしてきましたひこにゃんのイメージを守っていくため、現在と同じく市で派遣の可否等を判断していきますので、委託業者が独占的にひこにゃんを使えるようになるというわけではございませんので、ご理解をお願いいたします。 565 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 566 ◯11番(和田一繁君) 連動しますけれども、3番、現在の仕様書からは、では、大きく内容は変わることはないのか、見解をお願いいたします。 567 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 568 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 基本的には、現在シティプロモーション推進課で所管し、委託をしております仕様書と同様のものと考えており、大きく内容が変わることはございません。 569 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 570 ◯11番(和田一繁君) 細項目4番、現在まで市直営から外部委託になり、実績を踏まえて各関係団体との連携からも、その独自のノウハウを最大に生かし、発信力をこれまで以上に発揮されており、行政との協働、役割分担や連携による運営をされていたと思います。  また、ご当地キャラクターの立ち上げ、運営を初め、数多くのイベントに参加され、ひこにゃんの執務を通じて各自治体との交流も増え、彦根のPR活動に寄与されております。  さらに、暫定予算のときには、クラウドファンディングによる活動により、途切れることなくひこにゃんの活動を支えた団体をゼロベースで見直すことに対しての今の委託団体では継続はできないでしょうか、見解を求めます。 571 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 572 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) ひこにゃんの管理運営につきましては、新たな発想や提案を取り入れ充実していくためには、ある程度の期間ごとに業者選定を行う事が望ましいと考えております。  現在の委託団体には、平成30年8月から本格的にひこにゃんの管理運営をお願いしておりますが、現在の契約期間が今年度末で終了いたしますことから、彦根城との一元的な管理運営とすることによる入山者数および観覧料収入の増加を目指し、ひこにゃんの管理運営も含めた形で事業者を募集するものでございます。  なお、現在の委託団体も、単独の団体として、またはコンソーシアムや共同事業体の構成団体として彦根城跡維持管理委託業務にご応募いただくことは可能だと思いますし、また、現在の委託団体におきましては、議員ご指摘のとおり的確に業務をこなされ、また、この4月からの対応につきましては大変感謝をしております。このことから、現在の委託団体さんにはご応募いただければというふうに考えております。 573 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 574 ◯11番(和田一繁君) 本当に全く何も問題ない、これだけ本当に暫定のときに3カ月、4カ月、一生懸命ひこにゃんを彦根城に、彦根の中に出そうということで動いていただいた団体さん、その団体さんがいいとか悪いではなくて、やはりそういったところもしっかりと、市ができないことをしっかりと大きなクレームもなくされていらっしゃったんでしたから、そのあたりをしっかりと、フォローすると言うとまたおかしいですけど、お願いしたいと思います。  再質問ですけれども、現在はひこにゃんに関しましてはシティプロモーションが担当しておりますけれども、今度文化財が窓口になると思いますけど、これ、ひこにゃんファンクラブとか、そのあたりの担当も文化財課の方々がされるんでしょうか。 575 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 576 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) ご指摘のファンクラブ等、商標管理もまたございますので、その辺は今後内部で検討する必要があるのかなと考えております。 577 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 578 ◯11番(和田一繁君) そのあたりはしっかりと、ひこにゃん以上にひこにゃんファンクラブの方々は本当にひこにゃん愛というのをすごく持っていらっしゃいます。400年祭からもう十数年ずっと追いかけていらっしゃる方もいらっしゃいます。海外まで行かれている方もいらっしゃいます。そのあたり、しっかりとひこにゃんファンクラブとのこの連携も、このあたりをしっかりとしていただきますようにお願いいたします。  それでは、細項目5、今回、会計年度任用制度に伴う目的であれば、そこを外部委託して、ひこにゃんの管理運営は分けるべきではないでしょうか。ひこにゃんが無形文化財でしたら別ですけれども、そのあたり、僕は逆に文化財の担当業務ではないと思っておりますけれども、そのあたり、分けるお考えとかはありますでしょうか。 579 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 580 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 先ほどもご答弁させていただきましたように、今回の委託業務の中でひこにゃんを誘客対策としての自主事業の実施や旅行エージェントへの働きかけに活用することで、ひこにゃんのおうちとなっている彦根城との相乗効果によって彦根城への入山者数をこれまで以上に増加することができると総合的に判断し、ひこにゃんの管理運営も業務委託に含めることとしたものでございますので、ご理解をお願いいたします。 581 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 582 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。私はもうひこにゃんは別として、あとは文化財の活用が入山者数増加につながると思っておりますので、お願いいたします。  細項目6、市長の見解を問う。  今いろいろと、市庁舎であったりとか新市民体育センター、ごみ処理施設、世界遺産ホストタウン、国際交流と多くの課題、問題を彦根市は抱えております。さらに、今回このような会計年度任用職員制度で外部委託とかありますけれども、これ、結局、今、何も終わってないんですよね。ずっと継続のものばかりで、何も一つも片づいていない中で、市長、この辺で見解ですね。どう思われているのか、そのあたり、見解を問います。お願いいたします。 583 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 584 ◯市長(大久保 貴君) いろいろと課題が現在進行形で、ご心配をいただいておりまして恐縮でございますが、一つ一つ解決をすべく努力をし、また、皆様方の理解と協力をお願いしていきたいと思っております。  このたびの外部委託に関しましては、いわゆる彦根城の管理の基本的なところは彦根市が負うということに変わりはございませんが、日常業務のチケット販売であるとかご案内等々の業務について、今働いていただいている方々のよりよい職場環境になっていくということを願いながら、委託をお願いするというこでございます。今の状況でございますと、会計年度職員に移行を仮にしたといたしましても、その立場は今とあまり変わりません。ちょっと報酬が上がるということはありますが、その雇用を保障されるわけではありませんので、お互いにとってもそこは前進する、改善されると思っております。  さらに、観光全体でもご心配をいただいていますけれども、彦根市のお城を中心とした観光事業というのは、お城の中の維持管理というだけでは決してありません。いろんなイベントもありますし、ご指摘いただいたようないろんな団体にもご協力をいただいて、市全体で盛り上げていくものだと思っています。  観光振興計画につきましても、ベースとしてはこれまでの実績を踏まえて、国内の誘客の部分と、それに加えて海外戦略というものについて加味して90万人という数字を出させていただいています。ご指摘をまさにいただきましたとおりに、いたずらに目標を国内の誘客数を上げていきましても、インフラが整っておりませんので混乱するだけですので、私どもとしては、現在の観光振興計画では海外の方々の誘客というのを10万人プラスしていこうということにしております。  そうしたことも彦根城の管理運営委託先だけでやるわけでは決してありません。そうしたトータルの中の一つの部分としてお願いをしていきたいということでありますし、ひこにゃんに関しましても、常日ごろからひこにゃんの城内での活躍について、さまざまな調整を要してきたということでありますので、一括でお願いすることによってその委託団体の中でスムーズに調整をしていただいて、ひこにゃんの潜在力をもっと発揮することができるんだろうと期待をしております。  そうしたことから今回提案をさせていただいておりますので、私どもの期待というものもご理解をいただいて、ぜひご協力いただければと思っております。 585 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 586 ◯11番(和田一繁君) 今、市長もおっしゃっていますように、当然今回債務負担は3年間。3年間で80万人、90万人という目標数値を設定されているわけですから、今言われたインフラですよね。やっぱりインフラがあって初めてやはり受け入れ体制ができるわけですから、そこはもう一度しっかりと部局内で調整してください。  先ほど言われましたように、大久保市長も文化財は活用すると日ごろから言われております。文化庁からもそう言われていると。今回は参事も80万人、90万人、そのためにこれを委託しているわけですから、そこはしっかりと、文化財、先ほど言いましたように保存は大事です。修景も大事です。次は、使える、活用できる手法をしっかりと、この3年間ですね。80万人、90万人、3年間ですから、この3年間でしっかりと組んでいただきますようにお願いをいたします。  それでは、大項目2、彦根市地域防災計画について。  中項目1、彦根城における危機管理について。  細項目1、災害発生時の観光旅行者に対する避難マニュアルは定めているのか。  年間、外国人を含む彦根城の入込数は約70万人です。近年、気象の変化により災害が各地で起こっております。昨年9月の大型台風により、彦根市内各地で建物の被害があり、彦根城内でも天守を初め、大木が数十本倒れ、大きな被害を受けたことは記憶に新しいところです。  日本各地で地震や豪雨災害が発生しており、彦根城に訪れる外国人旅行者を含めた観光客に対しても、災害時の安全対策が求められていることは言うまでもありません。彦根市地域防災計画に観光旅行者に対する避難場所や避難経路などの計画が定められているのかお伺いいたします。 587 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 588 ◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 議員ご指摘のとおり、旅行者に対する災害対策が必要であることから、彦根市地域防災計画には、旅行者を含む帰宅困難者や外国人等の対策について記載しております。  旅行者専用の避難マニュアルは策定しておりませんが、JR彦根駅、JR南彦根駅には帰宅困難者向けに市民防災マニュアルの簡易版の日本語版および外国語版を設置しております。  避難場所につきましては、各指定緊急避難場所は避難対象者を指定していないことから、開設している避難場所であるならばどこに避難していただいてもよいと考えております。  避難経路につきましても、特に明確な経路は定めておりませんが、避難場所の近くには避難誘導看板などを設置しておりますので、避難場所への道順の参考になると考えております。  また、昨年度ファーストメディア株式会社と防災情報等の提供に関する協定を締結し、避難場所検索ができる多言語対応のアプリ「全国避難所ガイド」に避難場所の情報を掲載しましたので、そのようなツールもご活用いただきたいと考えております。 589 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 590 ◯11番(和田一繁君) 現時点ではマニュアルは策定されてないということなんですけれども、現時点で彦根城内でそういう災害、地震があった場合は、今彦根城にいらっしゃる方々はどこに避難すればよろしいんでしょうか。もうそれは各自の判断に任せられるんでしょうか。 591 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 592 ◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 現在のところ、彦根城で被災されてどこに行けばいいかという明確な決まりはございませんけれども、想定しておりますのは、観光センターのありますいろは松観光駐車場や京橋口駐車場、あるいは彦根駅西口の駅前広場等への誘導をしていったらどうかというふうに担当部局の方としては考えております。  これにつきましては、今年度、大変インバウンドが多くて観光客の多い京都市さんの危機管理監のお話を伺う機会を得まして、京都市では緊急避難広場というような名称で標識なども立てて誘導するようなことをやっておられます。また、そういう訓練も実際に実施されているということを聞き及んでおりますので、本市に当てはめると、さしずめ彦根城に近いそういったところが最も避難していただける場所になるのではないかなと考えておりますので、そのあたりの避難誘導の方法を研究していきたいと考えているところです。 593 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 594 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。先ほどから言いますように、80万人、90万人を目標にされているということです。その受け入れの中で避難経路であったりとかマニュアルがないというのも、それはおかしなものでございますから、しっかりとやはり観光客の皆様の安心安全、当然市民もそうですけれども、守れるそのマニュアルの対応ですね、早急にしていただきますように、よろしくお願いをいたします。  それでは、細項目2、災害発生時の外国人旅行者への情報伝達マニュアルは定めているのかお尋ねいたします。 595 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 596 ◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 現在のところ、情報伝達マニュアルは定めておりませんが、先ほどご答弁いたしましたとおり、防災マニュアルの簡易版に英語、中国語、韓国語、ポルトガル語に対応した外国語版を作成し、彦根駅と南彦根駅に設置しており、防災情報の入手先の一覧やQRコードも掲載しております。  また、多言語対応アプリ「全国避難所ガイド」では、避難場所への経路表示やコンパス機能も含まれており、これらを有効にご活用いただけるものと考えております。  さらに、避難所看板や避難誘導看板は、修繕時にピクトサインへの変更を順次進めております。 597 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕
    598 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。いろは松とか駅前ではなくて、彦根城の中にそういった、お客様は彦根城の中にいらっしゃった場合の被災ですから、しっかりと今言われましたピクトサインとか、そういったもので、景観とかがありますけれども、それを配慮しながら、ぜひとも早急に対応していただきたいと思います。  国土交通省、観光庁の災害時に訪日外国人旅行者への情報提供に役立つツールなど、彦根市のホームページからでも閲覧できるようにすればいいと思いますけれども。  また、政府観光局やNHKなど、災害時における気象情報等を確認できるそのホームページの紹介、緊急地震速報、気象特別警報等の災害情報および避難場所を確認できるアプリなどをQRコードで入手できるようになっているそうです。  さらに、日本語での表示のほか、英語、中国語、韓国語の選択が可能で、31言語に対応したその翻訳システム、また、訪日外国人が対応可能な医療機関を検索できるアプリも紹介されております。  しっかりそのあたりをうまく市のホームページと連動してされるべきだと思いますけれども、再度ですね、ご見解をお求めいたします。 599 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織危機管理監。 600 ◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 先ほどもお答えしましたけれども、ファーストメディア株式会社と防災情報等の提供に関する協定を締結したということを申し上げましたけれども、本市はそれ以外にもヤフーとも防災協定も締結しておりまして、そういったアプリによって情報提供していこうという姿勢は持っておりまして、ホームページの方にも既に載せている状況でございます。  それから、それ以外にもでき得る方法、いずれかのところから情報を拾っていただければいいわけですので、幅広にそういった情報を掲載していく努力はしておりまして、彦根市のアプリにもそういった情報が載るようになっております。  今後もそういうふうにきめ細かな情報提供ができるように工夫をしていきたいと思っております。 601 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。   〔11番(和田一繁君)登壇〕 602 ◯11番(和田一繁君) 来年度にはオリンピックもありますし、今、国もインバンド施策ということで、今、OTBに関しましても、今後外国人誘客に関してはすごく力を入れていらっしゃいます。やはり外国人誘客を進めていく中で、彦根城が外国人にも優しい観光施設、安心安全も含めた中ですね、になっていただけるように、今回業務委託も含めてそうですけれども、しっかりと庁内の方で議論をしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 603 ◯副議長(安澤 勝君) 14番林利幸君。林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 604 ◯14番(林 利幸君) 私は、今定例会におきまして4点質問させていただきます。市民の皆様に知っていただくためにも、わかりやすいご答弁をよろしくお願いいたします。  まず、大項目の1、選挙の投票率についてでございます。  さきの6月定例会におきまして、何人かの方が選挙に関する質問をされ、投票率の問題も取り上げておられました。先般行われました参議院議員通常選挙における投票率についても、しっかりと検証する必要があると考えます。  中項目の1、第25回参議院議員通常選挙における投票率について。  7月21日に執行されました第25回参議院議員通常選挙におきましては、全国的にも投票率が低い中、滋賀県内を見てみますと、彦根市が今回もまたワーストワンという恥ずかしい結果でございました。そこで、以下、質問させていただきます。  細項目1、彦根市の投票率についての見解をお聞かせください。  今回、彦根市におきましては、有権者数9万2,084人のうち投票者数は4万3,993人ということで、47.77%という低い投票率でしたが、この投票率についてはどのように考えておられますでしょうか。 605 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長。 606 ◯選挙管理委員会委員長(小川良紘君) お答えをいたします。  この7月に執行されました参議院議員通常選挙におきましては、本市の投票率は47.77%と、前回の参議院議員選挙の投票率と比べ5.37ポイント下回った結果となりました。  その要因でございますが、選挙の種類や争点、また、政治状況などさまざまな要因が総合的に影響し、一概に要因を定めることは困難だと考えております。しかしながら、投票率につきましては、滋賀県全体では4.56ポイント、全国では5.90ポイント低下しておりますことから、政治への関心が全国的に薄らいでいるのではないかと思われます。  選挙管理委員会といたしましては、今回の結果を真摯に受けとめ、今後も投票率の向上に向けてさらなる選挙啓発の取り組みに努めていかなければならないと考えておりますので、ご理解のほどをよろしくお願いいたします。 607 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 608 ◯14番(林 利幸君) では、細項目の2に移ります。  若年層の投票率について見解をお聞かせいただきたいと思います。  19歳以下、18歳、19歳、そして、20代の投票率をお示しください。また、その投票率についてはどのようにお考えでしょうか。 609 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長。 610 ◯選挙管理委員会委員長(小川良紘君) 今回の参議院選挙における本市の18歳の投票率は30.95%、19歳の投票率は26.90%、また、20代の投票率は27.63%でございました。  若年層の投票率の低下は全国的なものでもあり、前回、平成28年7月の参議院議員選挙では、投票権取得年齢の18歳への引き下げが導入されて初めての国政選挙ということもあり、若年層の選挙への関心が高くありましたが、徐々に政治への関心が薄らいできたことも影響しているのではないかと考えております。  他の年代に比べますとかなり低い投票率となりますことから、選挙管理委員会といたしましては、若年層の投票率をいかにして向上させるかは重要な課題であると認識しており、市内の小・中・高等学校への出前講座の実施、市内3大学と連携した啓発活動を継続して行い、引き続き主権者教育に力を入れたいと考えております。 611 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 612 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。  総務省が7月23日に公表しましたデータによりますと、全国47都道府県からそれぞれ4投票区を抽出して18歳、19歳の有権者1万1,914人の投票状況を調べたところ、統計ですけれども、18歳では34.68%、19歳では28.05%ということでした。  今ご答弁いただきましたように、彦根市においては18歳では30.95%、19歳では26.90%ということで、さらにやはり全国平均で比べましても低いという状況だということがよくわかりました。  若い世代は、いわゆるおじさん世代と比べますとしがらみが少ない、むしろしがらみを嫌う傾向にあると思います。組織や地域にとらわれている若者が少ないため、それが投票率としてあらわれているのかもしれないと私は思います。  続きまして、細項目の3番に移ります。  年代別投票率についての見解はということで、またこれも前回の6月定例会にも質問された方もおられましたけれども、年代別の30代、40代、50代、60代、70歳以上のそれぞれの投票率をお示しください。また、その見解をお聞かせください。 613 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長。 614 ◯選挙管理委員会委員長(小川良紘君) 今回の参議院議員選挙における各年代の投票率は、30代が35.43%、40代が42.98%、50代が54.63%、60代が65.72%、70代以上が56.55%でございました。  年代別の投票率としましては、年代が上がるに伴い投票率は上昇し、70代をピークに減少しており、全国と同様の傾向にあります。 615 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 616 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。  続きまして、細項目の4番です。  投票率60%以上の投票所が今回ございましたけれども、まず、何カ所ありましたか。そして、どの投票所で、その結果をどのように分析しておられますでしょうか。 617 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長。 618 ◯選挙管理委員会委員長(小川良紘君) 当日投票者数および期日前投票者数を合わせた投票率が60%以上である投票所は、投票所番号順に申し上げますと、第28投票所の楡町公民館、第30投票所の肥田町公民館、第33投票所の稲里会館、第35投票所の稲枝北小学校体育館の4カ所でございます。  これらの投票所の投票区につきましては、彦根市全体で投票率が高い年代の有権者が比較的多く住んでおられ、また、各世代の投票率も全体的に高い傾向でございます。 619 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 620 ◯14番(林 利幸君) では、続きまして、細項目の5番です。  投票率45%以下の投票所について。  今回45%以下の投票所は、残念ながらたくさんあったと思います。どの投票所で、その結果をどのように分析しておられますでしょうか。 621 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長。 622 ◯選挙管理委員会委員長(小川良紘君) 当日投票者数および期日前投票者数を合わせた投票率が45%以下である投票所は、投票所番号順に申し上げますと、第8投票所の中老人福祉センター、第13投票所の旭森小学校体育館、第14投票所の旭森地区公民館、第16投票所の平田こども園、第24投票所の人権・福祉交流会館、第25投票所の河瀬小学校体育館、第26投票所のしあわせ保育園、第29投票所の高宮地域文化センター、第32投票所の野良田公会堂の計9カ所でございます。  これらの投票所の投票区につきましては、彦根市全体で投票率の低い年代の有権者が多く住んでおられ、各世代の投票率も全体的に低い傾向でございます。 623 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 624 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。  続きまして、細項目の6です。  近年、常に投票率が低い投票所があります。その投票所についてはどのように分析しておられますでしょうか。過去のデータからですと、近年では13投票区の旭森小学校体育館、29投票区の高宮地域文化センター、32投票区の野良田公会堂の3カ所が常に低い投票率となっております。このことについてはどのように分析しておられますでしょうか。 625 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長。 626 ◯選挙管理委員会委員長(小川良紘君) 第13投票所の旭森小学校体育館、第29投票所の高宮地域文化センター、第32投票所の野良田公会堂につきましては、繰り返しの答弁になりますが、これらの投票所の投票区につきましては、彦根市全体で投票率の低い年代の有権者が多く住んでおられ、各世代の投票率も全体的に低い傾向にございますが、投票率はさまざまな要因が総合的に影響すると言われており、一概に要因を定めることは困難だと考えております。 627 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 628 ◯14番(林 利幸君) 続きまして、細項目の7番に入ります。  投票所の再編などについてのお考えはあるか。  今申しました3カ所の投票率の低い投票所、第13投票区、第29投票区、第32投票区の投票所のエリアを、私、自分の足で回ってみました。  投票所から選挙人住所までの道程が3キロメーター以内という距離についての考慮の上、投票所は編成されているとのことですが、実際私が回ってみて感じたことなんですけれども、ほかの投票所、特に投票率60%以上の投票所エリアに比べて広く感じました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  さまざまな制約があるかとは思いますが、今後、投票所を再編するお考えや移動投票所を設けるなど、そういった考えはございますでしょうか。  また、過去の定例会におきまして、近江八幡市や東近江市の事例を挙げ、「本市においてもバスやタクシーにおける選挙人の送迎を検証する」とご答弁されていますが、このことについて検証されたのでしょうか。 629 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長。 630 ◯選挙管理委員会委員長(小川良紘君) 投票所の設置につきましては、昭和44年5月15日に旧自治省、現在の総務省から出された通知により、投票所から選挙人の住所までの道程3キロメートル以上ある投票区においては、投票区の分割再編成による解消に努めることとされております。現在の投票区は、投票所までの距離についても考慮の上、編成されていること、また、全市的な見地から、地理的な状況、有権者数、投票所としての施設の状況、類似都市の投票所総数等も考え合わせ、多角的に検討した結果で編成されております。  各投票区において有権者数の著しい変動が生じた場合には、個々に見直しを検討すべきと考えておりますが、現時点で投票所の増設は考えておりませんので、ご理解いただきますようお願いいたします。  また、投票率向上に向け、移動投票所や移動支援につきましては、選挙管理委員会で再三にわたり検討をしてまいりました。移動投票所につきましては、選挙権の確認や二重投票の防止のためにオンラインシステムとの接続が必要となり、現時点では実施が困難であります。また、移動支援につきましては、費用対効果や公平性の観点などの検証を含め、課題の解決には至っておりません。  引き続き、他市の取り組み状況などを参考として、投票率の向上に努めていかなければならないと考えておりますので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。 631 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 632 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。  続きまして、細項目の8に移ります。  選挙啓発の取り組みですけれども、先ほど来、さらなる選挙啓発の取り組みに努めたいということでご答弁をいただいておりますが、6月の定例会におきましても、「投票率の向上に向けて、さらなる選挙啓発の取り組みに努めていかなければならないと考えている」とのご答弁がございましたけれども、今回の参議院議員選挙におきまして、何か新しいこと、新しい取り組みを行ったのでしょうか。 633 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長。 634 ◯選挙管理委員会委員長(小川良紘君) 選挙啓発の取り組みにつきまして、この7月の参議院議員選挙では、投票を呼びかけるアナウンスをすることができる公用車の巡回台数を3台から4台に増やし、市内の各地域を巡回し、音での呼びかけを強化いたしました。  また、障害のある方も投票しやすい環境づくりとしまして、入場券を送付する封筒に点字で「せんきょ」と印字し、投票箱には点字プレートを張りつけました。さらに、彦根市社会福祉協議会のご協力をいただき、全投票所に車椅子を配置するなどの取り組みを引き続き行っております。  4月の統一地方選挙からは、継続して投票率が低い地域にある商業施設での街頭啓発活動を行い、他市町で一定の効果があった取り組みを参考にして、本市指定のごみ袋を啓発グッズに加えて投票率の向上を図りました。  若年層に向けては、滋賀県立大学の学内ポータルサイトに期日前投票に関する情報を掲載し、学生へ投票を呼びかけるなど、各世代に向けた啓発活動を行っております。  今後も、投票率の向上に向けて、さらなる選挙啓発の取り組みに努めていかなければならないと考えておりますので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。 635 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 636 ◯14番(林 利幸君) 投票率につきましては、選挙管理委員会だけではなく、我々もやはり真剣に考えなければなりませんし、恐らく次の選挙といいますと市長選挙ということになろうかと思いますけれども、投票率が少しでも上がるように、我々もやはり動いていきたいと思います。  続きまして、次も選挙に関してなんですけれども、大項目の2番です。選挙の開票作業について。  中項目1、第25回参議院議員通常選挙における開票作業について。  今般の選挙におきまして、私は開票立会人として開票作業に参加させていただき、大変貴重な体験をさせていただきました。開票作業については、知らない方もたくさんおられると思いますので、以下、質問させていただきます。
     細項目1、開票作業の流れは。  どのような流れで開票作業が進められるのかお示しください。 637 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 638 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 開票作業の流れでございますが、まず、開票の前段階といたしまして、開票管理者および開票立会人に投票箱の施錠状況の確認をしていただきます。その後、開票所の開会宣言を行い、開票台の上で投票箱をあけ、投票用紙を混同します。まぜるわけでございます。開いた投票箱は、中に投票用紙が残っていないことを開票管理者および開票立会人に確認をしていただきます。  投票用紙は、表裏と天地、表裏と上と下でございますけれども、それをそろえた後、読み取り分類機で分類を行います。分類の結果、誰が見ても有効である票は、職員による点検後、計数機による計数を行い、100票に束ねます。そして、選挙区選出分は2束、比例代表選出分につきましては、政党名は2束、個人名のものは1束に結束の上、開票立会人、それから開票管理者の順に回付をし、投票用紙の点検を行っていただきます。最後に、開票管理者が点検を終えた票を集計いたします。  一方、明確に判断しがたい票につきましては、法令、判例、通知を参考に有効票・無効票・疑問票に分類をいたします。疑問票は、開票立会人の意見を聞いた上で開票管理者が有効・無効を決定し、有効票・無効票について、それぞれ開票立会人および開票管理者に回付をして確認していただいた後、票の集計を行います。  集計を終えましたら、滋賀県選挙管理委員会への報告の後に得票数を発表し、開票録を調製するといった流れでございます。 639 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 640 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。  細項目の2番です。開票作業に要した時間は。  開票作業が終わり、私が帰路についた際には、空が明るくなり始めておりました。何時に始まり、全ての作業が何時に終わったのでしょうか。 641 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 642 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) まず、午後8時45分に開票管理者および開票立会人に投票箱の施錠状況を確認していただきまして、午後9時から開票作業を開始いたしました。  その後、選挙区選出分につきましては午後11時45分に開票所を閉鎖し、比例代表選出分につきましては、翌日の午前4時50分に開票所を閉鎖したところでございます。 643 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 644 ◯14番(林 利幸君) 次へいきます。  従事された職員の方はということで、たくさんの職員の方が開票作業に携わっておられたと思いますが、その人選方法と、一体何人の職員の方が開票作業に従事しておられたのかお答えください。 645 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 646 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 開票作業に従事する職員の人選方法につきましては、疑問票の解読など習熟が必要な係には、経験者を中心に配置し、投票用紙をそろえるといった定型的作業が中心となる係には、日中の投票所での事務に従事していない職員を中心に配置をいたしました。  また、開票作業に従事した職員の数は、全部で126人でございます。 647 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 648 ◯14番(林 利幸君) 再質問させていただきます。  今、人選方法につきましては、日中に従事しておられない職員の方を配置されたということでしたけれども、どのように日中に行かれる方、そして夜に行かれる方という選び方ですね。上から「あなた、行ってくださいね」とおっしゃったのか、「私が行きます」という形で自分からおっしゃったのか、どのような選出方法だったんでしょうか。 649 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 650 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 投票事務あるいは開票事務に従事していただく職員の選出方法でございますけれども、これまで何度となく選挙がございます。その都度それぞれ投票所、それから開票所のある一定の係の役割を担っていただいているわけでございまして、それをベースに従事をしていただいているということでございまして、まずは、選挙管理委員会の事務局の方で人選をし、先ほど申し上げましたように、開票作業に従事する場合については、解読係、つまりその票が有効であるか無効であるか、これを判断するにはある程度習熟をした職員を配置したり、それから、票を開けるのが主な役割になるような係については、比較的まあ若い、それほど習熟度合いの必要がない職員を配置するなどで対応しています。  それから、もし万一、当日他の公務あるいは私用でどうしても投票事務、開票事務に従事できない職員がありましたら、その職員の方とまた選挙管理委員会事務局の方で調整をさせていただいて、最終決定すると、こんな流れでございます。 651 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 652 ◯14番(林 利幸君) 続きまして、細項目の4番です。開票立会人の事務とはということで、この開票立会人をさせていただくに当たり、事前説明会がありまして、私も参加させていただきました。それで、当日立会人を務めさせていただいたわけでございますが、開票立会人のやるべきことは何なのか、わかりやすくお示しください。  人によって確認の丁寧さが違い、そのことで時間がかかっていたようにも感じましたので、そのあたりは説明会のときにもう少ししっかりと説明するべきだと思いましたが、いかがでしょうか。 653 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 654 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) まず、開票立会人の主な事務といたしましては、これから申し上げます6点がございます。  一つ目は、投票箱とその鍵について、異常の有無を点検すること。  二つ目は、投票箱に投票用紙が残っていないことおよび投票用紙が混同されることを確認すること。  三つ目は、仮投票や投票管理者のところで不受理または拒否となった不在者投票について、受理・不受理の決定をするときに意見を述べること。  四つ目は、投票の効力を点検して、決定票せんの所定の欄に印を押していただきまして、必要があるときは意見を述べること。  五つ目は、点検済みの投票を開票管理者とともに封印すること。  最後に、六つ目は、開票録に署名すること。  以上が開票立会人の主な仕事でございます。この内容につきましては、事前の説明会の際にご説明を申し上げているところでございます。 655 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 656 ◯14番(林 利幸君) 再質問です。  事前にお伝えいただいたことなんですけれども、私も実際その場に立ち会わせていただいたので本当に感じたんですけれども、先ほども申しましたけれども、立会人の方によって確認の丁寧さが違う。束がたまっていたというような状況もございましたので、その点についてはもう少し説明するか、実際その場でいたら思ったのが、職員の方がどうしたらいいのかわからないという状況でおられたのも見受けられましたので、その辺の状況について丁寧さが遅いというようなことは感じておられませんでしょうか。 657 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 658 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) ここはなかなか難しいところがございまして、開票立会人の方の仕事の内容につきましては、今ほど申し上げましたとおりでございまして、その票が有効であるのか、あるいは無効であるのかを確認いただく大変重要な役割を担っているわけでございます。  一方で、相当数の投票用紙がございますので、それこそ1枚ずつチェックをしていればいつになっても終わらないということがございます。そのあたりにつきましては、開票立会人の皆さんがそのチェックをしていただいている様子を私の方が拝見させていただいて、少し束がたまっているようでございましたら、もう少しスピードアップしてご確認をいただくようにというふうなお声がけをさせていただいているところでございます。 659 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 660 ◯14番(林 利幸君) また今後選挙はあると思いますので、改善していただければと思います。  細項目の5番です。働き方改革という観点で質問させていただきます。  職員の方の徹夜明けの連勤についてどのように考えられますでしょうか。開票作業ももうすぐ終わるという時間帯にある職員の方とお話をさせていただきましたら、「もちろん次の日仕事ですよね」というお話から始まりましてしゃべっていましたら、職員の方は、「家に帰って寝てしまうと起きられないかもしれないから、寝ないで、シャワーをして、ご飯を食べて、出勤になりますね」というようなお話をしておられました。  私も次の日仕事でしたので、朝帰ってから寝ずに次の日仕事をしたわけでございますけれども、徹夜明けの連勤は健康にもよくないと思いますし、何よりも仕事、業務にも影響が出るかと思います。この辺は上司としてどのように考えておられるのかお聞かせください。 661 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 662 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 参議院議員選挙の開票は、即日開票とされておりますので、投票時間終了後に引き続き開票を行いました。開票作業の進行に応じ、作業が終了した職員を段階的に帰宅させておりましたので、開票所の閉鎖時には55人の職員が後片づけに残っておりました。議員ご指摘のとおり、徹夜明けに連続して勤務をすることになる職員もおりまして、それぞれの職員の所属の状況に応じまして、例えば翌日に年次有給休暇を取得するように促進をしたり、あるいは、それが無理でも、交代で半日ずつの勤務をするといった、そういった対応をしているところでございます。 663 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 664 ◯14番(林 利幸君) 今おっしゃったように、最終は55人の方が徹夜明けの連勤という形で今回はあったということですけれども、例えば交通事故ということを考えてみましても、居眠り運転が起こるかもしれない。そういった面でやはりもう少し何か考えられることがあれば、改善していただければと思います。  細項目の6番です。いろいろと今質問させていただきましたけれども、私は今回開票作業に立ち会わせていただいて、開票作業の業務や時間がかかり過ぎた点、開票立会人の事務、市職員の方の徹夜明けの連勤など、今後さまざま改善すべき点があると感じましたが、その点、同じようなご答弁になるかと思いますけれども、どのようにお考えでしょうか。 665 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 666 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) どの選挙におきましても開票作業ではミスが許されず、特に複数の選挙を同時に行い、比例代表選出分の政党と名簿登載者の数がかなり多い今回のような参議院議員選挙では、開票作業に一定の時間を要します。  開票立会人を含めまして、開票作業に携わる方々にはミスのないように慎重に事務を進めていただいておりますが、少しでも迅速に開票作業を行えるよう、開票作業の効率化に向け、実務を担った職員と振り返りを行うほか、他市への情報収集により業務の改善を続けていきたいと考えています。  特に私ども彦根市の開票事務というのは、全国区の選挙ですと他市のその作業内容を見ることはできません。したがいまして、私どものやっている作業が当たり前のように感じておりますけれども、そうではなくて、他市の開票作業の状況等を一度見させていただいて、研究を重ねてまいりたい、このように考えております。 667 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 668 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございました。  ぜひ、いろんな面で働き方改革、考えておられるということですので、今のこのことに関しては小さなことかもしれませんけれども、やはりその辺も考えていただいて、今後改善をしていただければと思います。 669 ◯副議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午後2時48分休憩            午後3時34分再開 670 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  この際お諮りいたします。林議員から発言の取り消しの申し出がありました。この際、発言取り消しの申し出について、発言を許します。  14番林利幸君。林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 671 ◯14番(林 利幸君) ただいま議長のお許しをいただきましたので、発言させていただきます。  私の先ほどの質問の大項目1、中項目1、細項目7の発言の中に人権に配慮の足りない不適切な発言がございましたので、取り消しをお願いいたします。誠に申しわけございませんでした。 672 ◯副議長(安澤 勝君) お諮りいたします。  ただいま、14番林利幸君からの発言取り消しの申し出について、会議規則第65条の規定により、許可することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 673 ◯副議長(安澤 勝君) ご異議なしと認めます。  よって、14番林利幸君からの発言取り消しの申し出を許可することに決しました。  14番林利幸君。林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 674 ◯14番(林 利幸君) 続きまして、大項目3に移ります。国際交流、国際親善事業について。  公政会の代表質問にもございましたが、東京オリンピック・パラリンピックのホストタウン事業としてスペインのセゴビア市との交流や、世界遺産都市として交流ということでジョージア国ムツヘタ市との交流を今後進めていく中で、既に姉妹都市提携、友好都市提携を結んでいる都市が本市にはございます。  姉妹都市、友好都市について、国際交流、国際親善の現状と今後について、以下、質問いたします。  中項目1、姉妹都市、アメリカ合衆国ミシガン州アナーバー市について。  1968年に滋賀県とミシガン州との間で姉妹県州提携が結ばれ、翌年の1969年に彦根市とアナーバー市が姉妹都市提携を結ばれております。  先日8月18日に彦根市アナーバー市姉妹都市提携50周年記念式典がアナーバー市のテーラー・クリストファー市長を初め約120名が参加し、盛大に開催されました。私も中学生のときに使節団としてアナーバー市へ行かせていただきましたので、この50周年という記念式典を迎え、非常に感慨深いものがございました。  細項目の1、中学生派遣団の現状は。  中学生相互派遣事業は、1978年に彦根市からアナーバー市への派遣で始まったと聞いております。今年度は派遣を中止されました。中止とした理由と来年度以降の計画をお示しください。 675 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 676 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 姉妹都市アナーバー市への中学生派遣につきましては、1978年から始まり、2001年に同時多発テロの影響を受けて中止とした年を除き毎年実施し、昨年度には40周年を迎えました。今年度につきましても、例年どおりのスケジュールで派遣する予定をしておりましたが、今年度の予算確保が6月後半となりましたことから、スケジュールを大きく見直すことも視野に入れて、事業実施の方向で彦根市教育委員会や彦根市国際協会と調整を重ねてまいりました。  しかしながら、安全かつ効果的に事業を実施するために必要な準備期間を確保できないことから、今年度の実施につきましては見送っております。  なお、今回の経緯につきましては、彦根市長から派遣先のアナーバー市教育長に親書で伝え、アナーバー市教育長からは今後に向けた前向きなコメントをいただいております。  現在は次年度の事業について調整を進めているところでございます。 677 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
      〔14番(林 利幸君)登壇〕 678 ◯14番(林 利幸君) 今年度は中止ということになったということで、理由も今お示しいただいたんですけれども、各中学校の方にも多分説明されたと思うんですけれども、その中学校、特に行きたいなと思っていた中学生もいるかと思いますけれども、どのような反応がございましたでしょうか。 679 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 680 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 各中学校につきましては、当然教育委員会の方から各学校に通知をしていただきまして、内容をお伝えしたところでございます。やはり中には残念がっておられる中学生の方もいるということはお聞きしておりました。 681 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 682 ◯14番(林 利幸君) 私の話で申しわけないんですけれども、使節団に参加させていただいたことで世界が広がり、人生において最高の経験をさせていただいたと思っております。中学に入学したときに派遣団のことを知り、3年生になったら絶対行くんだという目標を持っておりました。今の生徒たちの中にもそういった目標を持っている子どもたちがいるかもしれませんので、どうか来年度以降は実施の方向で、必ず実施の方向で考えていただけますように強くお願い申し上げます。  細項目の2です。今後の事業展開のお考えは。  姉妹都市提携50周年を迎え、事業としては成熟した感があるかと思われます。今後の展開としてどのようなお取り組みを考えておられますでしょうか。 683 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 684 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) ミシガン州アナーバー市と本市は、これまで国際協力、相互発展、そして世界平和という目的を共有し、深く豊かな姉妹都市関係を育んできました。そして、その取り組みは今年で50周年を迎え、去る8月18日に姉妹都市提携50周年記念式典および記念交流会を本市において開催したところでございます。  今後につきましては、これまでの事業内容および効果を検証しながら、引き続き、初期の志を忘れず、若い世代に異文化コミュニケーションや異文化理解の機会を提供し、国際的な素養を育成する事業として展開してまいりたいと考えております。 685 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 686 ◯14番(林 利幸君) 細項目の3です。市民の認知度についての見解は。  姉妹都市提携50周年を迎えましたが、まだまだアナーバー市のことを知らない市民の方もたくさんおられると思います。認知度を高めるために何か行っておられますでしょうか。 687 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 688 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 本市とアナーバー市との姉妹都市提携に対する市民の認知度について、具体的には把握しておりませんが、彦根市立の7中学校におきましては、アナーバー市へ派遣した中学生による報告会を学校単位で行っていただいているほか、2年に一度、アナーバー市から受け入れた中高生が各学校に登校させていただいている経緯から、この年齢層における認知度は高いと考えております。  しかしながら、市民全体の認知度向上につきましては、継続した広報が必要であると考えておりますことから、今年度のような周年事業の機会を捉え、「広報ひこね」9月1日号での特集記事や、彦根市のホームページ、シティプロモーション推進課が運用しておりますフェイスブック、インスタグラム、ユーチューブなどを活用して、多方面への情報発信に努めているところでございます。 689 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 690 ◯14番(林 利幸君) では、続きまして、中項目の2に移ります。友好都市、中国湖南省湘潭市について。  中国湖南省湘潭市とは、1991年に友好都市提携を結んでおられます。こちらも知らない方が多いと思います。私自身もどのような経緯で提携され、友好都市として今までどのようなことをされてきたのか、恥ずかしながらほとんど知りませんので、以下、質問させていただきます。  細項目1、交流事業の現状は。  近年どのような交流事業を行ってこられたか教えてください。 691 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 692 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 友好都市であります中国湖南省湘潭市と本市との交流事業につきましては、現在は、2016年11月15日に彦根市長と湘潭市長との間で交わしました「日本国彦根市及び中華人民共和国湘潭市の友好関係拡大に係わる覚書」に基づき、市使節団派遣および中学生派遣を隔年で実施しているところでございます。  近年の実績では、本市から2017年12月に中学生を、2018年11月に市使節団を派遣しておりますが、本来その翌年に実施されます湘潭市からの本市への派遣事業について、湘潭市から組織改編などを理由に実施見送りの連絡をいただいているところでございます。  しかしながら、覚書に基づく事業とは別に、2018年8月には、湘潭市の副市長以下5名が滋賀県と湖南省の35周年を祝うために滋賀県を訪れた際、1泊2日で彦根市を訪問していただいております。こういうことから関係者との交流を深めていただくなど、交流推進に努めているところでございます。 693 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 694 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。  今、交流事業の現状はということで、次、細項目2でお尋ねしようと思っていました派遣団の交流のこともお答えいただきましたので、細項目の3に移らせていただきます。  今後の事業展開についてどのようにお考えか。  友好都市提携、例えば周年記念事業とか、そのようなことを行う計画はあるのでしょうか。 695 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 696 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 中国は、近年発展が著しく、世界の中で存在感を増しております。また、2018年12月末現在における彦根市内在住の外国人人口が上位の国でもあることから、草の根的な市民交流を通して中国を理解する機会を提供することは、本市にとって重要であると考えております。  したがいまして、今後の事業展開につきましては湘潭市と意見を交わしながら進めてまいりたいと考えておりまして、2021年には友好都市提携30周年を迎えますことから、記念事業についてもあわせて検討してまいりたいと考えております。 697 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 698 ◯14番(林 利幸君) せっかく友好都市提携を結んでおりますので、そういった事業も積極的に考えていただきたいと思います。  細項目の4です。市民の認知度についての見解は。  湘潭市と友好都市提携を結んでいるということ、認知度を高めるために、具体的に何か行っておられるのでしょうか。 699 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。 700 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 湘潭市につきましては、2010年以降、交流事業が断続的な実施となっておりますことから、市民への情報提供の機会が少なく、認知度は高くないと考えております。  昨年、水戸市と親善都市提携50周年を迎え、「広報ひこね」11月1日号で特集記事を掲載した際に、交流都市の一つとして湘潭市を紹介しておりますが、今後につきましても、国際交流事業を紹介する中で、随時湘潭市を紹介してまいりたいと考えております。特に先ほども申し上げましたが、2021年には友好都市提携30周年を迎えますことから、この機会を捉え、アナーバー市と同様に情報発信に力を入れてまいりたいと考えております。 701 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 702 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。国際交流、国際親善については、一部の人だけが知っている、一部の地域だけが盛り上がっているようではだめだと思います。今後、先ほど申しましたように、スペインのセゴビア市との交流やジョージア国ムツヘタ市との交流を進めていくという計画がある中で、やはりまちを挙げてオール彦根で取り組む必要があると思いますので、ぜひ検討いただければと思います。  最後の項目に移ります。  大項目4、ヒューマンアクター制度について。  中項目1、ヒューマンアクター制度について。  私を支援してくださっている方とお話をさせていただいている中で、そのときに私自身も初めて知ったことなのですが、彦根市には独自の制度としてヒューマンアクター制度がございます。市のホームページで確認させていただきましたら、非常勤の4名のヒューマンアクターがいてくださり、活動してくださっているとのことでしたが、ホームページを見ただけでは具体的に何をされているのかよくわかりませんでしたので、以下、質問させていただきます。  細項目1、制度の概要について。  このヒューマンアクター制度とはどのような制度なんでしょうか。わかりやすくお教えください。 703 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 704 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 彦根市ヒューマンアクターは、人権のまちづくり懇談会、市民学習会の開催支援や講師等の情報提供を行い、地域の状況に応じたきめ細やかな対応を図ることを目的に、平成元年に創設された彦根市独自の制度でございます。  各学区の意向に応じまして配置を決定しており、現在4人のヒューマンアクターが金城、旭森、平田、亀山を除く13学区を分担して活動をしております。 705 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 706 ◯14番(林 利幸君) では、細項目の2番です。  具体的にどのようなことをされているのかお教えください。 707 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 708 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 人権のまちづくり懇談会、市民学習会などの企画や実施に当たって各自治会担当者の相談に応じるなど、学習活動への支援が活動の中心でございます。  具体的には、各自治会への開催の働きかけや学習内容の相談、自治会・講師との連絡調整、物品の手配など、多岐にわたった業務をしております。さらに、学区人権教育推進協議会と協力して、「人推協だより」という各学区で全戸配布している人権冊子の作成も行っております。  また、各学区の活動に関する情報交換や自主研修材料の紹介のため定例会議を週1回開催しているほか、スキルアップのために彦根市が主催する人権連続講座、先進地視察研修や滋賀県が主催する県民のつどいへの参加や彦根市主催のまちづくり講演会での運営補助などの業務を行っております。 709 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 710 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。  細項目の3です。  4名のヒューマンアクターの方が市内の地域を分担しておられるということで先ほどご答弁いただきましたが、近年のその地域ごとの活動実績について教えてください。 711 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 712 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 各自治会へのまちづくり懇談会や市民学習会開催に係る支援につきましては、その回数を個別にカウントしておりませんが、昨年度201の自治会を担当し、その中には今まで実施されていなかった自治会へのまちづくり懇談会の開催の呼びかけにより開催につながったケースもございます。  そのほかの活動としましては、各学区による「人推協だより」の年1回発行に係る支援、定例会議は46回を開催しております。各種研修会には延べ64回出席しております。また、まちづくりフェスタにも運営補助として参加していただきました。 713 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 714 ◯14番(林 利幸君) では、次ですけれども、活動していただいて地域ごとでどのような成果を上げられているのか教えてください。 715 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 716 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 市民学習会およびまちづくり懇談会への支援を活動の中心としておりますことから、ヒューマンアクターの活動の成果を数字ではかることは困難であると考えております。  直近3年のまちづくり懇談会の実施回数と参加人数は、平成28年度は216回で5,687人、平成29年度は208回で5,533人、平成30年度は210回で5,605人参加と、回数と参加者数に多少の増減はございますが、ほぼ維持できております。これは、ヒューマンアクターが担当自治会へ住民参加の呼びかけを行っていることによるものではないかと考えております。 717 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 718 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。  今後の取り組みについてのお考えを問いたいと思います。  地域によってはヒューマンアクターがおられず、独自で活動しておられる現状も先ほどあるということで教えていただきましたが、この制度自体の見直しとか改善とか、そういうことは考えておられますでしょうか。 719 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 720 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ヒューマンアクターには、各学区人権教育推進協議会と連携した「人推協だより」の発行支援や市民学習会の開催支援により、地域における人権意識の高揚に努めていただいているところでございます。  議員ご指摘のとおり、ヒューマンアクターのサポートを受けず、独自で活動しておられる学区もあります。しかし、各自治会主催のまちづくり懇談会の開催や「人推協だより」の発行に際し、サポートを必要とする自治会が数多くあります。  そのため、ヒューマンアクターは必要不可欠な存在であり、今後も人権啓発活動が市内全域に広がるよう、現行制度を継続してまいりたいと考えております。 721 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。   〔14番(林 利幸君)登壇〕 722 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。  今回、私は市民の目線でふだん疑問に思っていることを中心に質問をさせていただきました。本当にわかりやすいご答弁をいただき、ありがとうございました。  以上で質問を終わらせていただきます。 723 ◯副議長(安澤 勝君) 16番小川吉則君。小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 724 ◯16番(小川吉則君) 夢みらいの小川吉則でございます。最後となりました。お疲れでしょうけれども、しばらくおつき合いのほど、よろしくお願いいたします。  私は、今回、大きく2点につきましてご質問をさせていただきます。  まず、大項目1、多様性の社会の実現に向けて。  多様性という言葉を最近よく耳にいたします。生物の多様性、文化の多様性、価値観の多様性、そして、社会の多様性というものがあります。この社会の多様性とは、さまざまな個性がまざり合い、いろいろな考え方や文化、精神、価値観を受け入れ受容し合うこと、つまり、自分とは異なる他者を受け入れ、より別種の思考を取り入れていくことであります。
     人間、人の社会というものは、さまざまな人々で成り立っております。男性、女性、大人、子ども、高齢者、乳幼児、障害児者、健常者、外国人等々であります。  日本の人口は、平成31年3月1日現在で1億2,624万8,000人であります。このうち15歳未満人口が1,533万4,000人、12.1%、65歳以上人口が3,571万6,000人、28%であります。また、平成30年版の障害者白書によりますと、身体障害児者は436万人、知的障害児者は108万2,000人、精神障害者は392万4,000人であります。総数936万6,000人で、国民のおよそ7.4%に当たります。  また、日本に暮らす外国人の方々も年々増えてまいります。平成30年6月末の在留外国人の数は263万7,251人であります。この年の6月1日の日本の人口が1億2,652万人でありますので、在留外国人は約2.1%となります。  また、考え方や嗜好も人によりさまざまであります。民主主義とは、全ての人の権利を守り、さまざまな人たちの意見を尊重することだと考えます。ともすると、単なる多数の人たちの意見のみで事が進みがちですが、少数の方々にも十分な配慮が必要だと考える観点から、以下、質問をさせていただきます。  中項目1、LGBTについて。  近年LGBTという言葉をよく耳にするようになりました。このLGBTのLはレズビアン。自身を女性と自認しており、性的指向が女性に向くセクシュアリティー。Gのゲイ。自身を男性と自認しており、性的指向が男性に向くセクシュアリティー。Bはバイセクシュアル。男性、女性のどちらも恋愛感情、性愛の対象となるセクシュアリティーであります。また、Tはトランスジェンダー。身体的性と自認する性が一致しないセクシュアリティーの各頭文字をとったものであります。いわゆる性的マイノリティーと言われる方々のことであります。  最近では、より広義のSOGI(ソジ)といった言葉も使われます。性的指向と性自認、それぞれの英訳のアルファベットの頭文字をとった人の属性をあらわす略称であります。異性愛の人なども含めて全ての人が持っている属性のことをいっております。  このLGBTですが、ある調査、2015年の電通ダイバーシティ・ラボの調査によりますと、日本の7.6%がLGBT層に該当するということがわかっております。日本で一番多い名字のそのトップ4というのが佐藤さん、鈴木さん、高橋さん、田中さんと言われておりますが、これらの割合を全て合わせても5.21%であります。LGBTの方々はこの方よりも多いのであります。  この電通ダイバーシティ・ラボの調査方法にはいろいろな意見もありますが、一つの参考にはなります。一般的に日本のLGBTの数というのは7から8%と言われております。人によっては10%以上と言う方もいらっしゃいます。  細項目1、彦根市においてのLGBTの人数調査をしたことはありますでしょうか。あるとしましたら、その人数はいかがでしょうか、お伺いします。 725 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 726 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 当市では、これまで、性自認、性的指向、性表現など性の多様性に関する意識調査や人数調査等をした実績はございません。 727 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 728 ◯16番(小川吉則君) 彦根市の人口が2019年8月末で11万2,885人であります。これの約7%から8%ということになりますと、8,000人から9,000人という方々がいると類推もできると思います。  追加質問です。一度この調査をするご意向はありませんでしょうか。 729 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 730 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) LGBTに関しましては、本人の持っている内的な面もございますので、それを調査によってするというのはどうかというのが一つ考えられますので、今のところは市としてその調査をする計画はございません。 731 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 732 ◯16番(小川吉則君) 細項目2番に入ります。  先ほども言いましたように、推計ですが、彦根市でも8,000人から9,000人の方々がいると考えられます。こうした方々はいろいろなことで悩みをお持ちだと思います。また、いろいろな制度で困難なこともあるかと思います。このLGBTの方々が相談をする場合、どの部署で相談となりますでしょうか。担当の方はどちらになりますでしょうか。お願いいたします。 733 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 734 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) LGBTを初めとする性的指向や性自認など多様な性のあり方についての相談と一言で申し上げても、多岐にわたるものであるため、どこに相談したらよいかわからないという場合は、まず、人権政策課が窓口となり対応させていただきます。  相談がありましたら、その内容により、例えば自分の性について悩んでいるという心の相談については、男女共同参画センターウィズでされているウィズ相談室の総合相談や、専門相談として臨床心理士によるこころの悩み相談を、性の多様性によることでいじめを受けたという相談には、いじめ相談ホットラインを、また、LGBTに関することで人権が侵害されたという相談については、人権擁護委員や法務局を紹介するなど、各課・各機関と協力・連携して対応してまいりたいと考えております。 735 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 736 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  私が考えますに、このLGBTの方々に対応するには、やはり対応する方が専門的な知識、それから、それなりの心構えというものが要るかと思いますので、細項目3番です。その相談を受ける専門の部署というものを設けるお考えはありませんでしょうか。 737 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 738 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) LGBTを初めとする多様な性のあり方等にかかわる相談は多岐にわたるものであることから、当面は専門部署を設けず、関係部局の連携強化により対応を図ってまいりたいと考えております。今ほど申し上げましたとおり、どこに相談をしたらよいかわからないという場合は、まずは人権政策課が窓口となり相談をお受けいたしますので、よろしくお願いいたします。 739 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 740 ◯16番(小川吉則君) まだまだこのLGBTといいますものは、国の政策もいまだ不十分だと思いますが、細項目4、彦根市におきましては、このLGBTに対する施策といいますものは現在どのようになっておりますでしょうか、お伺いいたします。 741 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 742 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 本市では、一人ひとりの人権が尊重されるまちの実現を目指し、人権のまちづくり懇談会や企業内での人権研修等のさまざまな機会を通じ、地域、企業、学校、家庭等における人権の教育および啓発を進め、さまざまな人権課題への正しい理解を深めながら、互いの違いや多様性を認め合い、豊かにつながり合うことのできるまちづくりに取り組んでいるところでございます。  こうした中で、性の多様性に対する理解については、性的指向や性自認、性表現等は、人によって異なる、多様なものであるということに気づき、相手への思いやりと配慮を持って行動しようとする意識を高めていくことが必要であるとの認識のもと、研修や啓発に取り組んでおります。  人権問題は、それぞれが独自性を持ちながらも関連し合っておりますことから、性の多様性に対する理解につきましても特化した施策はございませんが、現行の政策の中で対応してまいりたいと考えております。 743 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 744 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  再質問をさせていただきます。  このLGBTに特化しましたといいますか、その啓発を今されているとお聞きしたと思うんですけれども、特に講演会ですとか具体的なそういうものを過去にしたという実績はございますでしょうか。 745 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 746 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 申しわけございませんでした。  昨年の人権フェスタでそれを取り上げてさせていただいたと記憶してございます。 747 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 748 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。さらなる啓発に努めていただきたいと思います。  続きまして、さらに、このLGBTがもとになりまして差別や偏見というものが起こる場合もあるかと思います。この差別や偏見をなくすためには、教育の中でも取り組むことが課題であろう、重要であろうと思いますが。  細項目5番です。  若い方々、特に小学生や中学生に対する取り組みといいますものは具体的にどのようになっておりますでしょうか。 749 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 750 ◯教育長(西嶋良年君) 各学校におきましては、学習指導要領を踏まえまして、互いの人権が尊重され、多様性が認められる人間関係づくりを目指し、道徳科や特別活動を初め、全ての教育活動を通して人権教育を推進しております。LGBT等の性的マイノリティーに係る人権課題につきましても、子どもの発達段階に応じた学習を展開しているところでございます。  特に小学校では、男らしさ、女らしさという固定観念にとらわれず、その子らしさ、多様性を認め合える人間関係づくりを重視しております。また、小・中学校ともに定期的な教育相談を実施しまして、いじめ問題や性に関する違和感など、毎日の生活を送る上で生じた悩みや不安を相談できる体制を整備するとともに、学校生活場面におきましては、多目的トイレの利用、それから、保健室での着がえ等、児童・生徒のニーズに応じて柔軟な対応をしております。このことで、子どもたちが安心して学校生活を送ることができるよう努めているところでございます。 751 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 752 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  この小学生や中学生、小さい方々の中には、LGBTという概念をしっかりわからずに、自分はどうしたんだろうと思ってもやもやしている方々もいらっしゃるのではないかと思います。そうしたときに、やはり学校ですと一番身近なのは先生だと思います。ただ、学校の先生もいろいろお忙しいんでしょうけれども。  細項目6にいきます。  こういう子どもたちの相談とかそういうものに対応する学校の先生方、その先生方も正しい知識とかを持っていなければいけないと思いますが、その先生方に対する指導はどのようになっておりますでしょうか、お伺いいたします。 753 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 754 ◯教育長(西嶋良年君) 子どもの指導に携わります教職員には、高い人権意識や実践力が求められており、市教育委員会では計画的に人権研修の機会を設けております。LGBTなど性的マイノリティーに関する個別課題におきましても、まずは正しい理解が必要であると考えており、各学校では、県教育委員会が作成をし、全教職員に配付をしました研修用リーフレットを活用しまして、人権教育推進主任を中心に校内研修を実施したところでございます。  市教育委員会からも訪問時に研修リーフレットの活用を促しまして、性的マイノリティーや子どものニーズに応じた支援体制づくりについて理解を深めるとともに、多様性を認め合える学級づくりについての指導を徹底いたしました。  さらに、毎月各学校で実施をしております人権の日の取り組みなどを活用するなど、カリキュラムの中に性の多様性について学ぶ機会を積極的に取り入れるよう指導をしているところでございます。 755 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 756 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  この小学生や中学生の方々がこういうもやもやした感覚、自分はどうしたんだろうというLGBTに関するような悩み、そういうものをもし抱かれたような場合には、速やかに先生たちがそれを酌み取って指導していってあげるように、よろしくお願いをしたいと思います。  続きまして、中項目2、同性パートナーシップ制度についてお伺いをいたします。  同性パートナーシップ制度というものがあります。日本ではまだ同性婚というのが認められておりません。そこで、同性カップルを結婚に相当する関係と認め、お互いをパートナーとする証明書を発行することなどを定めた条例のことが同性パートナーシップ制度であります。  2015年の4月に東京都渋谷区で初めて施行され、その後、徐々に増えていきました。2019年この4月には9自治体が一斉に導入いたしまして、2019年5月時点ではパートナーシップ制を認めている自治体は20自治体となりました。2019年度中に施行を目指している自治体も複数あると聞いております。  パートナーシップ制度のメリットといたしましては、東京都のこれは場合ですが、区営住宅での同居が保障される。また、親族として病院での面会が許される。そして、民間企業がこれは認めた場合に限りますが、住宅ローンや保険金の受け取りが可能となる。そして、携帯会社で家族割引等のサービスが受けられるが、あると言われております。  逆に言えば、この同性パートナーシップ制度のない自治体の同性カップルの方々は、こうしたサービスが受けられない不利益をこうむっているとも言えるのであります。  ここで細項目1、このような同性パートナーシップ制度に関する問題で相談を受けたことは彦根市ではございますでしょうか、お伺いいたします。 757 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 758 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 2015年に東京都渋谷区を最初として、全国で同性パートナーシップ制度を導入する自治体が徐々に増えつつあることについては、当市でも認識をしているところでございます。  今のところ、市民の方からの照会や問い合わせ等は、全てを掌握することはちょっと難しいんですが、少なくとも現在のところでは、この制度についての相談はいただいておりません。 759 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 760 ◯16番(小川吉則君) もしこういう問題に困った方、どうしたらいいんだろうということを相談したい方がいた場合、細項目2です。  そういう方々が相談したい場合には、担当部署というのはどちらの方になるのでしょうか。 761 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 762 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 当市では現在のところ、同性パートナーシップ制度に関する専用の相談窓口や担当部署は設けておりません。したがいまして、個々の事情や状況に応じて相談者の相談しやすい窓口にご相談いただくこととなります。  相談がありました際は、関係各課と連携の上、対応していきたいと考えております。 763 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 764 ◯16番(小川吉則君) 今は専門の部署もなく、こういう具体的な相談も受けたことがないということですが。  細項目3でお伺いいたします。  彦根市では、このような同性パートナーシップ制度に対して現在どのような取り組みをされているかお聞かせください。 765 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 766 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 当市では現在のところ、同性パートナーシップ制度の導入に関しては取り組んでおりません。 767 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 768 ◯16番(小川吉則君) 彦根市は日本一の福祉のまちを目指しているとお聞きしております。この少数の方々にもきちんと対応していく、そういう意味も含めまして、4番、今後本市では同性パートナーシップ制度を導入するおつもりはありませんでしょうか、お伺いいたします。 769 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 770 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 同性パートナーシップ制度を導入する自治体が徐々に増えるにつれ、さまざまな議論が成されてきているところでございます。  現在のところ、当市における本制度の導入は想定しておりませんが、国や県、県内市町の動向を注視しながら、慎重に庁内で協議してまいりたいと考えております。 771 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕
    772 ◯16番(小川吉則君) 私としましては、少数意見も十分に酌み取るようなこういう制度、誰もが住みやすい福祉先進地を目指して、ぜひとも検討をしていただき、そして、導入に向けて動き出していただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。  続きまして、大項目2、旭森学区、中山道になりますが、通学路の安全対策についてお聞きいたします。  中項目1、小学生の通学路について。  現在、通学路での登下校時の交通事故が大変大きな問題となっております。登下校時ではありませんが、2019年5月の大津の交差点での痛ましい事故もありました。これを踏まえ、彦根市でも交差点等の緊急点検をされたとお聞きしております。  また、通学路につきましては、合同点検を毎年実施していらっしゃるとお聞きしておりますが、細項目1、通学路の合同点検を今年度はいつ実施されましたでしょうか。 773 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 774 ◯教育部長(岸田道幸君) 彦根市通学路交通安全プログラムに基づく今年度の通学路の合同点検につきましては、令和元年6月21日、25日、27日の3日間で全小学校区を実施いたしました。 775 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 776 ◯16番(小川吉則君) また、それを受けまして、通学路合同点検に係る対策案作成会議が毎年開かれているとお聞きしております。  細項目2です。  通学路合同点検に係る対策案作成会議を今年度はいつ開催されましたでしょうか。 777 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 778 ◯教育部長(岸田道幸君) 通学路合同点検に係る対策案作成会議につきましては、各小学校区での安全点検をもとに、令和元年7月5日、9日の2日間で実施をいたいました。 779 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 780 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  それでは、細項目3です。  その今年度の通学路の合同点検の結果をお教えください。 781 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 782 ◯教育部長(岸田道幸君) 今年度、各小学校から報告のあった通学路における危険箇所は、合計61カ所であり、小学校と教育委員会事務局、都市建設部、彦根警察署、県湖東土木事務所の関係機関合同で点検を行いました。  合同点検では、実際に現地において確認することで、その後の対策案作成会議に向けて、それぞれの専門的な見地から危険箇所の詳細な状況を把握したものでございます。 783 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 784 ◯16番(小川吉則君) それでは、細項目の4であります。  それを受けました今年度の通学路合同点検に係る対策案作成会議、そちらの方の結果をお教えください。 785 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 786 ◯教育部長(岸田道幸君) 合同点検と同じメンバーが出席した対策案作成会議におきましては、道路の改良や歩道のグリーンベルト化、通学路の変更など、要対策箇所に対する具体的な対策を検討いたしました。検討した対策については、担当所属や関係機関において、順次実施することとなっております。  今後、実施した対策の効果については、検証会議を来年になりますが2月に開催し、対策の改善・充実を図ってまいります。 787 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 788 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  少し離れますが、2018年6月、昨年の6月の大阪府北部地震によりまして、ブロック塀倒壊により小学生の女児が死亡するという痛ましい事故が起こりました。その後には全国で急遽ブロック塀の点検が行われたとお聞きしておりますが。  細項目5です。  彦根市のこれを受けてのブロック塀の点検結果をお教えください。 789 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 790 ◯教育部長(岸田道幸君) 昨年6月の大阪府北部を震源とする地震にかかわり、文部科学省から学校敷地内に設置されている組積造または補強コンクリートブロック造の塀の安全点検および安全対策の実施ならびに通学路の確認について通知がございました。  まず、小中学校のブロック塀等の点検結果につきましては、対象となる学校敷地内のブロック塀等が24校中20校で39カ所ございましたが、担当職員による点検において、ひび割れや傾き、ぐらつきなどは確認いたしておりません。そのほか、ブロック塀には含まれないブロックづくりの構造物であるプールのシャワー部、目洗い部等において、建築基準法で定められている基準に適合していない箇所が小学校で3校で4カ所もありましたが、全てフェンスに取りかえ済みでございます。  次に、通学路につきましては、小中学校の教職員が目視により行った確認作業において、ブロック塀やフェンス等の倒壊が特に心配されると報告された箇所は、全部で117カ所ありました。うち、点検が必要と思われるブロック塀の所有者に対し、教育長名で点検をお願いする文書を作成し、学校を通じて配付をしているところでございます。 791 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 792 ◯16番(小川吉則君) 再質問であります。  その点検を依頼しました結果はどうなりましたでしょうか。 793 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 794 ◯教育部長(岸田道幸君) 文書でお願いをしまして、それぞれの所有者でいろんな対応や点検をしていただいていると思いますので、今後、その対応がどうであったかということについて、また現地などを確認したいと思っておりまして、今のところはそれを取りまとめてはおりません。 795 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 796 ◯16番(小川吉則君) すみません、もう一度お聞きかせいただきます。  その通知を送りましたのはいつのことでありましょうか。 797 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 798 ◯教育部長(岸田道幸君) 本年の5月14日でございます。14日付で文書で配付をいたしております。 799 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 800 ◯16番(小川吉則君) 4カ月が経つわけでありますが、返事がないということでそのままにしておくのではなく、やはり大切なものですので、一度確認をしていただきたいと思います。  次に移らせていただきます。  私の地元、旭森学区の通学路でも、何カ所か危険な場所がございます。その中の一つに、中山道の通学路がございます。特に朝の登校時間は集団登校で固まって登校しておりますが、会社の車の通勤帯にもなっておりまして、会社員の方々がこの通勤時間と重なり、大変危険な状態となっております。  細項目6です。  旭森学区の中山道の通学路での子どもたちの交通事故はありませんでしたでしょうか。 801 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 802 ◯教育部長(岸田道幸君) 中山道を通る旭森小学校区の通学路における交通事故について、市教育委員会に報告された件数は、平成29年度から現在まで3件ありました。うち、学校管理下である下校中の小学生の事故が平成30年度に1件でございました。  ほか2件は、管理下外での自転車乗車中の事故で、平成29年度に中学生が1件、今年度には小学生が1件でございました。 803 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 804 ◯16番(小川吉則君) 再質問であります。  その事故の内容、けがの状態等はいっかでしたでしょうか。 805 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 806 ◯教育部長(岸田道幸君) お答えをいたします。  場所は大堀橋の交差点ということでございまして、信号待ちを児童がしておりましたが、歩行者用信号が青になったっため横断を始めたところ、東側から直進してきた自動車にはねられたという状況でございました。  児童の右腹部に接触した、外傷はなし。念のため救急搬送をしましたが、エコー検査などを受けましたけれども、異常はなかったということでございました。 807 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 808 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。重大なことにならずによかったと思います。  それから、中山道から少し離れますが、通学路の一部に大堀橋の近くの旭森公園から小学校までの通学路、大堀山の崖のところに沿ったところになりますが、こちらにも時々小さな石等が落ちていることが見かけられることがあります。  細項目7番です。  大堀山の崖崩れ対策はどのようになっておりますでしょうか、お聞きいたします。 809 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 810 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘の大堀山の崖崩れ対策につきましては、旭森公園から旭森小学校までの通学路の区間を、平成21年度におきまして市道旭橋大堀線道路改良工事により、道路改良や歩道の拡幅とあわせまして、落石防護網の設置など法面保護を施工しておりまして、落石や崩壊に対する対策を行っております。  その後、約10年が経過しており、現時点までに被害等の確認はされておりませんけれども、議員のご指摘のとおり小石などが落ちていることもございますので、パトロールの強化等により状況を注視し、対策を検討してまいりたいと考えております。 811 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 812 ◯16番(小川吉則君) 再質問でございます。  平成21年に対策を施されたということですが、その後も見ていらっしゃるということですが、目視等々の確認だと思いますが、確認されたのは直近ではいつされましたでしょうか。 813 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 814 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 具体的にちょっと日はあれなんですけれども、パトロールをしておりますので、おっしゃいますように法面の一番下の方に小石が落ちているという状況は確認しておりますし、植生のマットを網の中に入れているんですけれども、それが一部剥がれているところもあるというところは確認をしております。 815 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 816 ◯16番(小川吉則君) それでは、定期的に点検をしていただいて、安全確保に努めていただいているというふうに認識してよろしいわけですね。よろしくお願いいたします。  それでは、地元、旭森学区の連合自治会からこの中山道の通学路、こちらの方の安全対策の要望が出されていると思いますが。  細項目8番です。  旭森学区中山道の通学路の安全対策はどのようになっておりますでしょうか、お伺いいたします。 817 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 818 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご質問の旭森学区中山道の通学路につきましては、県道彦根環状線として滋賀県において管理されている道路でありますことから、ご要望については滋賀県にお願いをしております。  滋賀県湖東土木事務所に確認しましたところ、地元からの要望を受けて、今後は地元自治会との協議を行い、対策について検討するとのことでございました。  なお、本市といたしましても、通学路の安全確保に向け、早期に改善されるよう引き続き県の方には要望して参りますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。 819 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 820 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  県の方から接触がといいますか、対応があるということでしたが、一応地元連合自治会は彦根市さんの方へ要望書を提出させていただいておりますので、またもし相談等ありましたら、丁寧に対応していただきますように、よろしくお願いをしたいと思います。  以上をもちまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 821 ◯副議長(安澤 勝君) 以上で、通告による質疑ならびに一般質問は終わりました。
     ほかに質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 822 ◯副議長(安澤 勝君) 質疑なしと認めます。  これにて質疑ならびに一般質問を終結します。  暫時休憩します。            午後4時37分休憩            午後4時39分再開 823 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  この際申し上げます。昨日の本会議での谷口議員の再質問に対する答弁につきまして、総務部長から発言の取り消しの申し出がございました。この申し出につきまして、発言を許します。総務部長。 824 ◯総務部長(牧野 正君) たびたび申しわけございません。  昨日の個人質問で谷口議員からご質問をいただきました大項目2、中項目4、細項目2の採用試験における市内在住枠の導入についての再質問に対する私の答弁におきまして、本制度について私的な見解を申し上げ、誤解を生む発言をしてしまいました。ここにこの発言の取り消しをお願いしたいと思います。  私の不適切な発言によりまして、本制度を導入されております守山市様および谷口議員、そして各議員の皆様にご迷惑をおかけいたしましたことをおわび申し上げます。大変申しわけございませんでした。 825 ◯議長(馬場和子さん) お諮りいたします。  ただいま総務部長から発言の取り消しの申し出につきまして、会議規則第65条の規定を準用し、許可することにご異議はございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 826 ◯議長(馬場和子さん) ご異議なしと認めます。よって、総務部長からの発言取り消しの申し出について、会議規則第65条の規定を準用し、許可することに決しました。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております各議案のうち、議案第95号から議案第97号まで、諮問第1号および諮問第2号の各議案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議はございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 827 ◯議長(馬場和子さん) ご異議なしと認めます。よって、議案第95号から議案第97号まで、諮問第1号および諮問第2号の各議案については、委員会付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。  ただいまのところ、討論の通告はございません。討論はございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 828 ◯議長(馬場和子さん) 討論なしと認めます。  これにて討論を終結いたします。  これより採決を行います。  まず、議案第95号彦根市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについてを採決いたします。  お諮りいたします。  原案のとおり同意を与えることに賛成の方々の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 829 ◯議長(馬場和子さん) ご着席願います。  起立全員であります。よって、議案第95号は、原案のとおり同意を与えることに決しました。  次に、議案第96号彦根市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについてを採決いたします。  お諮りいたします。  原案のとおり同意を与えることに賛成の方々の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 830 ◯議長(馬場和子さん) ご着席ください。  起立全員であります。よって、議案第96号は、原案のとおり同意を与えることに決しました。  次に、議案第97号彦根市固定資産評価審査委員会委員の選任につき同意を求めることについてを採決いたします。  お諮りいたします。  原案のとおり同意を与えることに賛成の方々の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 831 ◯議長(馬場和子さん) ご着席ください。  起立全員であります。よって、議案第97号は、原案のとおり同意を与えることに決しました。  次に、諮問第1号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを採決いたします。  お諮りいたします。  原案のとおり適当と認めることに賛成の方々の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 832 ◯議長(馬場和子さん) ご着席ください。  起立全員であります。よって、諮問第1号は、原案のとおり適当と認めることに決しました。  次に、諮問第2号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを採決いたします。  お諮りいたします。  原案のとおり適当と認めることに賛成の方々の起立を求めます。      〔賛成者起立〕 833 ◯議長(馬場和子さん) ご着席ください。  起立全員であります。よって、諮問第2号は、原案のとおり適当と認めることに決しました。  ただいま議題となっております議案のうち、議案第93号および議案第94号については、会議規則第37条第1項の規定に基づき、決算特別委員会に付託の上、審査することにいたしたいと存じますが、これにご異議はございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 834 ◯議長(馬場和子さん) ご異議なしと認めます。よって、議案第93号および議案第94号については、決算特別委員会に付託の上、審査することに決しました。  なお、議案第78号から議案第92号までの各議案については、お手元に配付してございます議案付託表のとおり、所管の各常任委員会に付託をいたします。  次に、今期定例会において、本日までに受理いたしました請願につきましては、お手元に配付してございます請願文書表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。 ────────────────── 835 ◯議長(馬場和子さん) お諮りいたします。  明13日、17日から20日まで、および24日の6日間は、議事の都合により休会したいと思います。これにご異議はございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 836 ◯議長(馬場和子さん) ご異議なしと認めます。よって、明13日、17日から20日まで、および24日の6日間は、休会することに決しました。  なお、14日から16日まで、および21日から23日までは、市の休日のため休会であります。  来たる25日は、定刻から本会議を開き、各委員長に委員会審査の結果報告を求め、質疑、討論ならびに採決を行います。  以上で、本日の日程は全て終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。  お疲れさまでございました。            午後4時47分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...