彦根市議会 2019-06-01
令和元年6月定例会(第12号) 本文
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前8時59分開議
◯議長(馬場和子さん) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。
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日程第1 会議録署名議員の指名
2 ◯議長(馬場和子さん) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員に、9番杉原祥浩さん、および10番谷口典隆さんを指名いたします。
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日程第2 議案第71号から議案第75号ま
で(質疑ならびに一般質問)
3 ◯議長(馬場和子さん) 日程第2、議案第71号から議案第75号までの各議案を一括議題とし、各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。
発言の通告書が21名の方々から提出されていますので、順次発言を許します。
その順位は、15番森田充さん、19番小川隆史さん、3番角井英明さん、1番辻真理子さん、13番森野克彦さん、11番和田一繁さん、14番林利幸さん、21番伊藤容子さん、17番矢吹安子さん、12番野村博雄さん、4番獅山向洋さん、16番小川吉則さん、18番赤井康彦さん、10番谷口典隆さん、9番杉原祥浩さん、6番北川元気さん、5番堀口達也さん、2番中川睦子さん、8番中野正剛さん、7番上杉正敏さん、20番黒澤茂樹さんの順とし、順次ご登壇願います。
15番森田充さん。森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
4 ◯15番(森田 充君) 改めまして、おはようございます。私は4月の
彦根市議会議員選挙で初当選をさせていただきました森田充でございます。よろしくお願いいたします。初めての一般質問でトップバッターを務めさせていただきますので、緊張もしておりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
私は前任の安藤さんより基本政策を引き継ぎながら、「活気に充ちた彦根を目指す」ため、「子育て環境の充実」、「活躍の場の充実」、「社会環境の充実」の三つを柱に議員活動を進めていきたいと考えております。
では、6月定例会に当たり、大きく三つの項目を質問させていただきます。議員活動の骨子の部分でもありますので、市長を初め執行部の皆さん、よろしくお願いいたします。
大項目1点目は「活気に充ちた彦根を目指す」ために以下の質問を行います。
彦根市も例外ではなく、人口減少は大きな課題と考えております。このまま対策をせずに人口減少が続いていくと、2060年には9万人を割り込むまで減少し、高齢化率は36.2%となると想定されています。
そうなると税収が減少し、市民サービスの低下につながり、さらに若者が減少し、地域文化の衰退につながります。この状況を打破するためにも着実に各ライフステージに切れ目のない施策を進めていく必要があると考えます。
中項目1は、人口減少に歯止めをかける政策をということで、市長の公約からお尋ねをいたします。
市長は強い彦根をつくるための10の約束として、一つ目「子どもたちの未来を創る」、二つ目「女性が輝くまちを創る」、三つ目「シニア世代の活躍の場を創る」、四つ目「安心して暮らせる福祉のまちを創る」、五つ目「豊かな経済でまちのにぎわいを創る」、六つ目「安全で魅力あるまちを創る」、七つ目「魅力ある文化とスポーツのまちを創る」、八つ目「歴史と伝統を生かした世界に誇るまちを創る」、九つ目「水と緑の潤いのあるまちを創る」、最後に、「人と人が支えあう絆のまちを創る」が約束であります。この10の約束を実現することで、私が危惧しております人口減少対策につながると考えますので、以下を質問いたします。
細項目1としまして、彦根市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略の人口ビジョンでは、2060年人口10万人の維持、出生数1,000人の維持、転入超過年間100人とされていますが、この目標に対する市長の中長期の人口減少に対する政策の見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
5 ◯議長(馬場和子さん) 市長。
6 ◯市長(大久保 貴君) おはようございます。森田議員のお尋ねにお答えを申し上げます。
中長期の人口減少対策につきましては、平成27年度に第1期の彦根市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略を策定いたしまして取り組みを進めているところでございます。
第1期総合戦略策定後の人口を見てまいりますと、平成27年度は11万2,660人でありましたものが平成30年度では11万3,073人となってございまして、平成27年度に比べ413人の増加となったところでございます。また、年間出生数および
年間転入超過人数につきましては、目標達成できた年度とできなかった年度とがございました。
全国的な人口減少傾向が続く中ではございますが、本市が人口増加を達成できましたのも、第1期総合戦略に基づき取り組みを進めた成果も寄与しているのではないかと考えております。今後、第2期総合戦略の策定に当たりましては、第1期総合戦略の評価を踏まえまして、引き続き中長期的な人口減少対策を進めてまいりたいと考えております。
7 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
8 ◯15番(森田 充君) ありがとうございました。
細項目2としまして、どの約束も市長の肝いりだと聞き及んでいます。10の約束は他市町の政策や施策と差別化されているのか、お考えの方をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
9 ◯議長(馬場和子さん) 市長。
10 ◯市長(大久保 貴君) 私が2期目の市長就任に際しまして公約に掲げました、強い彦根を創るための10の約束は、それぞれの項目にさらに具体的な61の施策や事業を盛り込んでおりまして、その全てが彦根市が抱える課題の解決のためのものであると考えておりまして、その中には彦根城の世界遺産登録や稲枝地域の活性化等も入ってございます。こうしたことから、他市町の政策や施策とは差別化ができているものと考えております。
11 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
12 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。
細項目3に移ります。2月議会で否決された新年度予算は、議員の指摘や懸案事項を加味して議会に提出されました。大型事業への予算も必要だとは感じますが、人口ビジョンに掲げられた目標を具現化するために10の約束を今回の新年度予算に盛り込まれているのか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。
13 ◯議長(馬場和子さん) 市長。
14 ◯市長(大久保 貴君) ご提案させていただいております本予算には、61項目の事業や施策のうち達成できたものの7項目、取り組みを進めておりますもの44項目の合わせて51項目、全体の8割強を盛り込ませていただいているものでございます。
15 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
16 ◯15番(森田 充君) 細項目4の方に移らせていただきます。盛り込んでおられると今お聞きしたんですけれども、具体的なその事業の内容というのを少しお聞かせいただければと思います。
17 ◯議長(馬場和子さん) 市長。
18 ◯市長(大久保 貴君) 予算に盛り込ませていただいた主なものをご紹介申し上げます。
10の約束のうち、まず1番目の「子どもたちの未来を創る」におきましては、地域での学習支援教室や子ども食堂などへの支援として、生きづらさを抱える子どもたちへの居場所づくりへの補助を拡充いたします。
2番目でございますが、「女性が輝くまちを創る」におきましては、利用児童が増加しております
放課後児童クラブのさらなる充実のために、新たに
佐和山小学校放課後児童クラブ専用棟を建設いたします。
3番目の「シニア世代の活躍の場を創る」におきましては、引き続きまして
老人福祉センターにおける、楽しみながら学び交流できる生涯学習講座等の支援を広げるとともに、老人クラブ等への活動助成を行ってまいります。
4番目の「安心して暮らせる福祉のまちを創る」におきましては、平成30年度から通院、入院ともに完全無料化いたしました小学3年生までの医療費助成を継続して実施いたします。
5番目の「豊かな経済でまちのにぎわいを創る」におきましては、南彦根駅周辺地区における市民スポーツと文化振興を推進する新
市民体育センター整備を契機とした、にぎわいのあるまちづくりを進めてまいります。
6番目の「安全で魅力あるまちを創る」におきましては、緊急時通報体制の整備としましてFM波を利用いたしました屋外同
報系放送設備設置事業に取り組みまして、災害対応の強化を進めてまいります。
7番目の「魅力ある文化とスポーツのまちを創る」におきましては、先ほども申し上げましたが、新
市民体育センターの整備を初め、2024年に開催されます
国民スポーツ大会・
全国障害者スポーツ大会の成功に向けました主会場周辺整備といたしまして、松原町大黒前鴨ノ巣線等の整備や主会場と金亀公園の連絡橋整備に取り組んでまいります。
8番目の「歴史と伝統を生かした世界に誇るまちを創る」におきましては、
彦根城世界遺産登録に向けて推薦書原案の作成や、地域の文化財の保護活用を図るため、彦根市
歴史的風致維持向上計画に基づきまして、旧魚屋町長屋の公有地化を図る取り組みなどを進めてまいります。
9番目の「水と緑の潤いのあるまちを創る」におきましては、下水道や合併浄化槽の整備をさらに進めまして、水質保全と生活環境の向上に努めてまいります。
最後に、10番目の「人と人が支えあう絆のまちを創る」におきましては、ボランティアや市民活動を応援しまして、市民主体のまちづくりを進める「我が事・丸ごと」
地域づくり推進事業に取り組みますほか、
滋賀大学データサイエンス学部との連携による調査委託事業につきましても検討をしてまいります。
課題等がございまして、今年度盛り込むことができなかったものにつきましては、例えば
医療福祉人材センターの設置や稲枝駅西側地区の開発着手、
バーベキュー場等の整備、国土強靭化計画の策定、伝統ゲームでございます「カロム」の普及拡大、
図書館整備基本計画に基づきます図書館の整備、
文化振興基本方針の策定や佐和山周辺や中山道の整備、また、バイオマスエネルギーの普及促進などがございます。
取り組みを進められていない理由といたしましては、法的な問題や人材確保などのさまざまな要因によるものでございますが、実現に向けまして鋭意、関係機関等との調整を図っているところでございます。
今後も引き続きまして、公約の実現に向けて、各事業を精査しながら取り組みを進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどお願い申し上げます。
19 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
20 ◯15番(森田 充君) 1点、再質問の方をさせていただきます。10の約束ということで、現在できていること、今後の課題というものがありましたけれども、今後さらに加速をしていかないといけないと思います。行政と事業所、市民の皆さんが三位一体になって今後進めていくというのが重要かと思っています。
先日、私は機会がありまして神戸市の方に少し行かせていただきまして、都市計画の話を少し聞かせていただいたんですけれども、やはり三位一体で市民の声をしっかり聞いていくということが改革の近道にもなるのかと思います。
今、彦根市の方でどのような市民との接点というのを持たれているのかというところ、あればお聞きさせてください。よろしくお願いいたします。
21 ◯議長(馬場和子さん) 市長。
22 ◯市長(大久保 貴君) 日ごろから市民の皆様との意見交換というのは重要な要素だと思っておりまして、引き続きまして巡回市長室を開催しながら、皆様方のご意見もお伺いをさせていただいていきたいと思っております。さきの自治会長会議でも、さらに地域に出向きまして、皆様方とのご理解を得るためにも対話を深めていくということが重要だということも申し上げました。具体的な検討を今、始めているところでございます。
さらに、経済の分野におきましては、特に現在稼働していただいている、立地されている企業の皆様との交流もさらに深めてまいりたいと考えておりますし、今年は
シティプロモーション戦略に基づいて、それぞれ市民の皆さんの活躍を期待するための仕組みをつくり、それを動かしていこうという段取りになってございます。
いずれにしましても、森田議員おっしゃったように、市民協働のもとに一丸となって、まちづくりを進めていくということが何よりこの彦根市の潜在力を発揮していく原動力になると考えておりますので、そういう意味におきましても、議員皆様方におかれましても、それぞれのお立場からご指導、ご鞭撻を引き続きお願い申し上げたいと考えております。
23 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
24 ◯15番(森田 充君) ありがとうございました。
市民の皆様の声を聞くということで、一部の市民のお声を聞いても、なかなか偏るかと思います。議員としても多くの皆様に興味を持っていただけるように、今後勉強を深めて、多くの方に参画いただいて進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、大項目2の方に移らせていただきます。
市庁舎耐震化整備事業は遅々として進んでおらず、市議会議員選挙でも多くの皆さんから「早く完成できるように市長に言ってください」、または「議員となって進まない要因をただしてください」とか、「彦根の玄関口である彦根駅から彦根城の間に幽霊ビルがあるとやゆする声を聞く」などと訴えておられました。そこで、以下の質問を行います。
中項目1としまして、彦根市と業者との間で
地方自治法施行令違反が発覚したことを受け、合意解約となり、改めて入札を実施されましたが不調となっております。この件については前任者からレクチャーを受けましたが、詳細なところまでは理解できておりません。素朴に
市庁舎耐震化整備事業は推進できるのか、いつ完成するのかについてお尋ねいたします。
細項目1としまして、2回目の入札は4月18日、19日入札、4月22日に開札され、前回よりも長く入札期間を設定されていました。また、入札額の設定では
サードオピニオンまでされ、万全を期して挑まれたと聞いております。しかし、結果は伊藤組・
奥田工務店特定建築工事共同事業体が税抜きで27億円の入札額でしたが、予定価格超過で入札不調となりました。超過額は約2億円と聞き及んでいます。この入札不調の要因や原因について当局の見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
25 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。
26 ◯総務部参事(長野繁樹君) お答えいたします。
2回目の入札は平成31年2月28日付で市庁舎耐震補強・増築・改修工事(建築工事)に係る
条件付一般競争入札の公告を行いました。
特定建設工事共同企業体、いわゆるJVによる入札参加方式といたしまして4月22日に開札いたしましたが、JV1者が辞退、もう1者が予定価格超過により、残念ながら不調となりました。
そのため、JV2者のそれぞれの代表企業と、設計図書、仕様書等が入ったCDのみをとりに来られました1者の企業に対し意見照会を行いましたところ、全体的に市場が盛況である中、労働力不足や納期の問題から工期設定が難しく、明確な作業計画や作業工程の立案が難しいなどといったご意見をいただきました。
総合いたしますと、やはり労働力不足による工期設定の難しさがあったのではないかと分析しているところでございます。
27 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
28 ◯15番(森田 充君) ありがとうございました。
細項目2の方に移らせていただきます。5月31日付で議員に対し再入札結果の連絡がありました。結果は指名した15者全てが辞退するという極めて厳しいものであると認識しております。結果を受けて、この入札不調の要因や原因について当局の見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
29 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。
30 ◯総務部参事(長野繁樹君) 今回の入札に係る指名業者からの辞退届によりますと、大半の業者において、技術者の確保が困難であるとの理由が挙げられておりました。
その詳細につきまして、全15者に聞き取りを行いましたところ、建築業界の市場が好調であり、関東方面では2020年の
東京オリンピックとその関連工事、関西方面では大阪
万博等に備えた民間によるホテル等の
インバウンド関連工事等の受注が多く、人手不足のため職員のあきがないことから、技術者の配置や積算・施工体制の対応ができないということ、また、これらの工事は早い段階で声がかかるため、先の工事まである程度予定が決まっており、急な対応ができないとのことでございました。
さらに、県内各市の契約担当課に建築工事の入札状況について電話で確認を行いましたが、金額の大小にかかわらず、建築工事の応札が少ないといったお話もお聞きいたしました。
こうした調査結果を踏まえますとともに、本件工事に係る問題点等をもっと詳細にお聞きし、確実に本件工事の入札に対応できる業者を見極める必要があるとの結論に達したところでございます。
31 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
32 ◯15番(森田 充君) 細項目3の方に移らせていただきます。3回目の入札不調の結果を今お聞きしました。4回目の方は入札方法であったり、予定価格を変更する考えはあるのでしょうか。変更するのであれば、その根拠についてお聞かせください。よろしくお願いいたします。
33 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。
34 ◯総務部参事(長野繁樹君) 早急に次の対応を検討すべく、市長、副市長、総務部、企画振興部、都市建設部による協議を重ねました結果、こうした厳しい状況の中でも確実に本件工事の入札に対応できる業者を見極めるため、本市の入札参加資格者名簿に建築一式工事で登録している格付区分がAの業者、88者いらっしゃいますけれども、そのうち今回の15者を除く73者を対象に書面で現地見学会および次回入札への参加意向を確認するとともに、本件工事に係るアンケート調査を行うことといたしまして、5月31日付でその文書を当該73者に発送したところでございます。
現地見学会を希望された業者には、お越しになられた際、積算可能な期間等についてお伺いいたしまして、再度、十分な積算期間を確保した上で、現地見学会参加者と次回入札への参加意向を示された業者による指名競争入札を実施したいと考えておりまして、今後、契約審査委員会における審議を経まして、早急に詳細を決定してまいりたいと考えております。
なお、工事の設計内容の変更はございませんが、工期短縮を図るため、債務負担行為限度額の範囲内で、建築工事と外構工事を合わせて発注したいと考えておりますので、そのことによりまして予定価格に変更が生じる見込みでございます。
35 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
36 ◯15番(森田 充君) 1点だけ質問をさせていただきます。今回、これは入札条件を変更するという認識でよろしいでしょうか。それと、予定変更額というのは、しっかりと上げて、今回4回目というのは、しっかり入札の方が成功する方向に持っていくという認識でよろしいでしょうか。よろしくお願いします。
37 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。
38 ◯総務部参事(長野繁樹君) 入札条件といいますか、指名競争入札は変えません。入札条件ということで、今ほど申し上げましたが、工事の設計内容そのものは変えるつもりはしておりません。建築工事と外構工事、それぞれ別々に発注を考えていたわけなんですが、それを1本に合わせるということで、一つの建築工事として、それを再発注させていただくという予定でございます。
今回につきましては、各業者の皆様にアンケート調査をとるなどしまして意向を確認して、確実な業者さんを指名してまいりたいと考えておりますので、何とか今回は落札に至りたいという必死の思いでそのような答えをさせていただいたところでございます。よろしくお願いします。
39 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
40 ◯15番(森田 充君) 再質問をさせていただきます。何とか入札に結びつけるということを今言っておられたんですけれども、やはりしっかり根拠がないと、今、市民の皆さんも非常に「いつになるんや」ということも注目されていると思います。もう少し詳しく根拠の方をお聞かせいただければと思います。よろしくお願いします。
41 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。
42 ◯総務部参事(長野繁樹君) 根拠と申しまして、法的な根拠でばしっとこれをやるというわけではないんですが、今まで私どもは、例えばJVならば地元の企業の皆様にも入っていただいて大丈夫だろうという思いもありましたし、それがだめなら大手の15者ならば何とかしてもらえるだろうという思いもありました。しかし、それは私どもの一方的な思いでございまして、全然、相手様には伝わっていなかったというのが正直なところでございます。
したがいまして、今回は残りの73者全ての業者の皆様に一度現地を見ていただいて、不安面がいろいろあると思います。例えば鉄骨なんかも今回支給させていただくわけですが、実際、見ていただかないと、疑問点とか不安点がなかなか払拭できないのではないかと思いますので、そこら辺を見ていただいた上で、そういう疑問点などを払拭していただいた上で、しっかりと応札していただきたいという思いで、そういう根拠で私ども、今回させていただくという思いでございます。
43 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
44 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。ぜひ不安材料というところをしっかり全部出して、しっかり入札に結びつけていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
細項目4の方に移らせていただきます。先ほども申し上げましたが、市民からは、「いつ庁舎は完成するのか」と行政に不信感を募らせておられます。4回目の入札日程から庁舎の完成時期と仮庁舎の返却時期を明確に少しお答えいただければと思います。よろしくお願いいたします。
45 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
46 ◯総務部長(牧野 正君) 本庁舎耐震化整備事業につきましては、現在のところ、令和2年10月末に工事を完了し、令和2年度末の事業完了を目標としておりますが、今ほど総務部参事が答弁申し上げましたように、市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る再入札が不調となったことを受けまして、現在、不調となった理由の究明・分析を進めながら、次の入札の方法や日程ならびに本庁舎の完成時期や彦根駅西口仮庁舎、市民会館、中央町仮庁舎からの移転時期も含めまして、次の対応を検討中でございます。
詳細が決まりましたら、速やかに市民の皆様、議員の皆様にお知らせをさせていただきますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。
47 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
48 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。明確になりましたら、速やかに報告の方をよろしくお願いします。
この期日の方も、遅らせるというのは非常に重い決断ではあると思うんですけれども、やはりしっかりと、行政の職員の方もすぐに向こうに移って仕事がすんなりスタートできるように、そのことはしっかり明確にしてもらって、もしも遅れるのであれば、遅れるということで市民にもしっかり説明をしていかないといけないかと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、大項目の3に移らせていただきます。2024年の
国民スポーツ大会が滋賀県で開催されます。彦根市は主会場として開閉会式が開かれます。彦根市民として市外、県外からお越しいただく多くの皆さんをおもてなしの心でお迎えしなければなりません。そのためには市民の盛り上がりが必要不可欠であります。
国民スポーツ大会に関連した事業で課題も多くありますが、今回は大会に向けた市民の関心を向上させる施策についてお尋ねいたします。
中項目1としまして、彦根市が主会場となる
国民スポーツ大会ですが、市民の皆さんが関心を示しておられると感じることが現状では少ないです。そこで、市民の関心を向上させる施策について当局の見解をお聞きします。
細項目1としまして、2024年に間違いなく開催される
国民スポーツ大会ですが、「広報ひこね」や彦根市ホームページに
国民スポーツ大会に関連した記事を目にいたしておりますが、市民からのボトムアップで盛り上がるためにも、計画的な市民への周知や啓発に関した活動についてお聞かせください。よろしくお願いいたします。
49 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部参事。
50 ◯企画振興部参事(西山 武君) 第79回
国民スポーツ大会の市民への周知につきましては、これまでから「ひこにゃん国体仕様」をあしらいましたのぼり旗の設置や、本市での開催が予定されております陸上競技、ハンドボール、弓道、なぎなたの4競技に係りますステッカーの作成といった取り組みを行ってまいりました。
また、滋賀県が本年3月26日に発表されました大会の愛称「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」および大会のスローガン「湖国の感動 未来へつなぐ」を「広報ひこね」に掲載するなど、大会のPRに努めてきたところでございます。
今年度につきましては、これらの内容を継続いたしますとともに、競技会を共催することとなる競技団体と連携した取り組みを検討いたしますほか、今年度の一般会計予算をお認めいただけましたなら、本市の各界各層にご参画いただきます本市準備委員会の設立に向けました諸準備を進めてまいります。
今後の本市におけます広報の計画や具体的な手法につきましては、開催3年前の令和3年(2021年)に設立いたします予定の本市実行委員会においてご議論いただくこととなりますが、先催市の例によりますと、開催決定時(3年前でございますが)や、その後の節目におけますカウントダウンイベントの開催、市内小・中学生による歓迎のぼり旗の作成、車両へのPRラッピングやPRチラシ、ポスター図案の募集などといった取り組みがありますことから、今後ともさまざまな機会を捉え、また、いろいろな媒体を用いて情報発信や啓発活動に取り組んでまいりたいと考えております。
51 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
52 ◯15番(森田 充君) 細項目2の方に移らせていただきます。彦根市として、先ほども言われていました、陸上、ハンドボール、弓道、なぎなたの4競技を招致していますが、4競技に対する市民の認知度は温度差があると考えます。陸上競技は彦根市出身の桐生祥秀選手の活躍で関心も高まっています。また、ハンドボールは2020年
東京オリンピックのホストタウンでハンドボール連盟を中心に盛り上げていただいております。弓道は現弓道場において体験イベント等に取り組んでいただいております。なぎなたの方は彦根翔西館高校になぎなた部が発足されました。しかしながら、陸上、ハンドボール、弓道に比べて、なぎなたは競技人口も少なく、知名度が低いのが現状です。彦根市として4競技の団体とどのような連携をされ、競技人口の増員や普及活動による知名度向上を検討されているのか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。
53 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部参事。
54 ◯企画振興部参事(西山 武君) 本市において開催を予定しております四つの競技の競技団体とは、全国を統括する競技団体による競技会場等の現地視察、いわゆる中央競技団体による正規視察への対応準備の過程におきまして、連絡調整を行ってまいりました。また、競技団体が参加や主催されるイベント等におきまして、のぼり旗の設置を行いますとともに、本市で開催が予定されております四つの競技のPRステッカーを配布するなど、競技団体と連携した普及啓発活動を実施してきたところでございます。
加えまして、保健体育課におきましては、四つの競技団体に対してジュニア期を対象としたスポーツ教室の開催を委託されておりまして、競技団体と連携した競技力向上にも取り組んできたところでございます。
今後の本市における取り組みは、本市実行委員会においてご議論いただくこととなりますが、先催市の例によりますと、カウントダウンイベントにおける体験教室などを開催し、また、ホームページやSNSなどの媒体を用いて競技内容を周知できるよう、各競技団体と連携した効果的な普及啓発活動を検討してまいりたいと考えております。
55 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
56 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。
スポーツということで、行政であったり、政治というところは市民の皆さんも非常に難しい部分でもあって、なかなか興味を持ちたくても持てない部分ではあるかと思うんですけど、やはりスポーツというのは、しっかり皆さんが参加しやすいイベントであるかと思っています。市民の皆さんにしっかり参加いただいて、ぜひこの
国民スポーツ大会を盛り上げていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
細項目3に移らせていただきます。なぎなた競技について質問させていただきます。3競技に比べて連盟の規模も小さく、活動力も弱く、しかしながら、なぎなた競技に対する思いは強いものを皆さん、持っておられます。彦根市が招致された3競技と等しくご支援をお願いしたいと考えますが、その内容、詳細についてお聞かせください。よろしくお願いいたします。
57 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。
58 ◯教育部長(岸田道幸君) お答えをさせていただきます。
本市開催競技の普及活動につきましては、いろいろな機会を捉えて支援していきたいと考えております。
議員ご指摘のとおり、なぎなた競技については連盟の規模も小さく、より密に連携を図り、普及に努めていくことが必要であると考えております。
多くの市民になぎなた競技を知ってもらうための広報活動や、実際に競技に親しんでもらうための体験教室の開催、また、なぎなた競技の大会を観戦する機会の創出等、彦根市スポーツ協会や彦根市なぎなた連盟と連携し、さらには
国民スポーツ大会の会場となっておりますパナソニック株式会社アプライアンス社彦根工場等の協力も得ながら、取り組みを進めてまいりたいと考えております。よろしくお願いします。
59 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
60 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。
なぎなた競技はパナソニックの彦根工場が会場ということで、私も組織内議員として出身ではありますので、ぜひ協力をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
細項目4の方に移らせていただきます。彦根市で唯一存在する、先ほどもご紹介させていただきました、彦根翔西館高校のなぎなた部が発足して活動されています。現在、部員は6名とお聞きしております。その中で3年生が5名、2年生が1名、今回1年生は入部がなかったとお聞きしています。
国民スポーツ大会のターゲットエージ、今の中学1年生を考えると、彦根市として翔西館高校に部員の増員の働きかけを含めた支援について当局の見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
61 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。
62 ◯教育部長(岸田道幸君) 市内の高校でなぎなた部が発足し、活動されていることは本市のなぎなた競技の普及に寄与するものでございます。また、今後の発展にも期待しているところでございます。
本市では、
国民スポーツ大会に向けての競技力向上の点からも、なぎなた競技人口の裾野を広げることが必要であると考え、平成28年度から彦根市スポーツ協会に小学生を対象としたジュニア期スポーツ教室開催事業を委託しており、今年度で4年目となります。
また、中央中学校では、今年度2年生の全クラスにおいて、保健体育科の授業の中でなぎなた競技の体験が計画されており、競技を実践するよい機会になるものと考えております。
こういった取り組みを重ね、子どもののころから、なぎなた競技に関心を持ってもらうことで、高校や大学等において選手として活躍してもらいたいと考えております。
63 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
64 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。
やはり小学生、中学生からの強化が必要だと思います。先ほど中央中学校で体験をしていただけるということなんですけれども、また一校でも増やして、一人でも人口が増えるように、よろしくお願いいたします。
中項目2としまして、
国民スポーツ大会を契機にした生涯スポーツのあり方について、以下、質問いたします。
細項目1としまして、
国民スポーツ大会を一過性のものにしないためにも、今計画をされております新
市民体育センターや、今回大幅な見直しをされる金亀公園の整備事業によりできる多目的グラウンドの、
国民スポーツ大会が終わった後、そちらの方の運営施策というのが決まっておれば、お聞かせください。よろしくお願いいたします。
65 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。
66 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君)
国民スポーツ大会閉会後の施設の運用でございますが、まず、新
市民体育センターにつきましては、この施設が地域活性化の拠点となりますよう活用していくことが重要な視点であると認識しております。
施設の活用につきましては、まずは競技力向上の場や健康づくり・体力づくりの場として、教養や文化を育む場として、また交流の場として、市民を初め多くの皆様にご利用いただき、常ににぎわっている状況を創出していきたいと考えております。
さらに、
国民スポーツ大会での使用を契機といたしまして、旧の体育センターに比べアリーナの規模を拡充し、空調設備を整備するなど施設の機能強化を図りますことから、より多くのスポーツイベント等を招致・開催することも重要な活用であると考えております。例えばプロバスケットボールのBリーグやプロバレーボールのVリーグなどの興行、あるいは近畿大会や全国大会規模の各種スポーツ大会の開催を積極的に働きかけていきたいと考えております。
次に、金亀公園再整備におきまして、現在の野球場の跡地に整備いたします多目的グラウンドにつきましては、市民の皆様にさまざまな用途で気軽にご利用いただけますよう、現在の多目的競技場と同様の運用を考えております。
67 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
68 ◯15番(森田 充君) ありがとうございました。
以前、少し話をさせていただいた方がおられたんですけど、その中で、この先々、運用をどうしていくかというところを考えるときに、スマート・プランニングという手法がありますということをお聞きしました。こちらは、人の動きをシミュレーションしたり、施策実施の効果を予測するということで、何となくにぎわっているイメージというのは、そうでなければならないとは思うんですけれども、しっかり根拠のある形で、新
市民体育センターであったり、多目的グラウンドの活用方法もイメージしていくと、少し近いものになっていくのかと思いますので、私の方もしっかり勉強してやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、細項目2に移らせていただきます。冒頭の方でも申し上げたように、人口減少に私は危機感を抱いております。市民の健康寿命を延伸させることも、私は一つの解決策かと思っております。
国民スポーツ大会が開催されることを契機に市民の関心をさらに高めていく施策が必要と考えます。当局として市民の健康寿命の伸長に向けた施策に対する見解をお聞かせください。よろしくお願いいたします。
69 ◯議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。
70 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 市民のスポーツに対する関心を高め、楽しむことは健康寿命の伸長につながるものと考えております。
本市における市民の健康寿命の伸長に向けた施策につきましては、平成31年3月に策定しました健康増進計画の第3次ひこね元気計画21に基づき、取り組みを進めているところでございます。
この計画は、住み慣れた地域で、いつまでも健やかで心豊かに暮らせるまち「ひこね」を目指し、健康な生活習慣の定着を図るものでございまして、減塩や野菜摂取の促進、ウォーキングの実施等の生活習慣の改善を進めていくものです。
また、健康診査や保健指導、がん検診の受診勧奨等の主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底、コツコツ続ける金亀体操の普及等、社会生活を営むために必要な機能の維持向上、さらには、健康を支援する住民活動の推進に今後も取り組んでまいりたいと考えております。
71 ◯議長(馬場和子さん) 森田さん。
〔15番(森田 充君)登壇〕
72 ◯15番(森田 充君) ありがとうございます。
私も政策の方に、市民全般の方の健康寿命を延ばしていくというところと、特にお年寄りの方の健康寿命を今後延ばしていけないかというところをしっかりと勉強していきたいと思っています。
こちらの方、生産年齢人口と言われる15歳から65歳というところがあるんですけれども、年寄りの活躍の場ということで幾ら提案をしても、働く体をつくっておられなければ、少し意味がないのかと思います。活躍の場をつくるというのは、こちらの仕事でもあるかと思うんですけど、しっかりとそれに対応できる体をつくっていただくというところの施策も今後しっかり進めていきたいと思っております。
以上で質問の方を終わらせていただきます。今回、初めて1番バッターということで質問の方をさせていただきました。不手際もあったかと思いますけれども、今後、私の方は、先ほども言いましたように、「活気に満ちた彦根を目指す」ということで二つ信念を持ってやっていきたいと思っています。「真摯に学ぶ」というところです。それは行政の方々、後ろにおられる諸先輩の方々と、会派の皆さんはもちろんなんですけれども、会派を超えて、しっかりと皆さんの教えを学びながら取り組んでいきたいと思っています。
それと、もう1点、「変化に恐れない」ということです。非常に時代の流れも速くなってきて、日々日々変化しております。市民の皆様の方には、なかなかお伝えしにくいことがあるかもしれないんですけど、そういうときこそ市民の皆様にしっかりとその中身を知っていただくということが大事かと思っています。私一人ではできません。しっかりと行政の方々と議員と、ときには牽制をしながら、ときにはタッグを組みながらというところで、彦根市をより一層いいまちにしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。本日はありがとうございます。
73 ◯議長(馬場和子さん) 19番小川隆史さん。小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
74 ◯19番(小川隆史君) 小川隆史でございます。初めての議会の質問になりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
それでは、支援者を代表しまして、彦根市長初め理事者の方々に質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。なお、回答につきましては、総合的な判断等の抽象的な答弁であるとか、同じことの繰り返しの答弁ではなくて、適切で簡潔な答弁をしていただくよう、どうぞよろしくお願いをいたします。
それでは、大項目1、総務省の業務改革モデルプロジェクトについて。
中項目1、総務省の業務改革モデルプロジェクトにかかる提案事業について。
細項目1、彦根市の提案事業の進捗状況についてでございますが、まず、総務省が、人口減少など社会構造が変化して地方公共団体における人的・財政的な経済資源の制限が強まる中、質の高い公共サービスを提供するため、業務改革へ取り組む必要性を唱えて、平成27年12月に取りまとめられました経済財政再生計画の改革行程表においては、2016年度から2018年度の各年度において、モデルとなる改革を実施してもらう業務改革モデルプロジェクトを6団体程度募集され、その中で彦根市は平成29年度に「総合窓口導入とアウトソーシングの一体的促進」に取り組むとして、それに応募され、見事選定を受けられたと聞いております。これはとても評価できることだと私は思っておりますが、そこで、この選定された後の事業の進捗状況についてお教えいただきたいと思います。
75 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
76 ◯総務部長(牧野 正君) 業務改革モデルプロジェクトは、住民サービスに直結する窓口業務などを対象に、民間企業の協力のもと、ICT化やアウトソーシングなどの業務改革にモデル的に取り組む地方自治体を支援する総務省の公募事業でございまして、本市は平成29年度に窓口業務改革として、「総合窓口導入とアウトソーシングの一体的促進」のテーマで採択をされ、コンサルタント会社へ業務分析を委託いたしました。
この委託事業による窓口業務の分析につきましては、平成29年度に完了しておりますが、この分析結果を参考とした窓口業務改革につきましては、市長を本部長とした働き方・業務改革推進本部の下部組織である市民サービス向上部会におきまして、平成29年度から継続して協議をしているところでございます。
市民サービス向上部会では、市民環境部長を部会長といたしまして、総合窓口検討の主な対象となります税務課、市民課、保険年金課を中心に、窓口業務にかかわる12の所属が参加して、業務のアウトソーシング化や、わかりやすい窓口案内、そして、迅速な窓口業務などをともに目指すこととして議論を進めておりまして、現時点では、各関係所属の係長級以上の職員12名で構成をしておりますワーキングメンバーにより総合窓口の具体案の作成を進めているところでございます。
77 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
78 ◯19番(小川隆史君) では、次に細項目の2でございますが、単なるアウトソーシングだけではなく、各事業の一連の業務プロセス全体を見直して再構築をするという、業務委託の前に、まず各業務の改革が必要であると考えておりますが、改革のために各所管の業務の具体的な分析はどのような手法で実施されているのか、それを教えてください。
79 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
80 ◯総務部長(牧野 正君) ご質問の事業の業務分析の具体的な手法につきましては、BPR、略さずに申し上げますと、ビジネスプロセス・リエンジニアリングでございますが、このBPRという手法を活用しております。
BPRとは、一般的には「現在の組織内の業務内容や業務フロー、組織の構造などを根本的に見直し、再設計すること」と定義されておりまして、今回、本市では業務分析を外部のコンサルタント会社に委託して実施をいたしました。
業務分析の工程について、もう少し詳しく申し上げます。業務分析を行うに当たり、まず、職員1人の年間の総労働時間を1といたしまして、それぞれの事業の実施にかかった職員の延べ従事業務量を把握する作業を行いました。さらに、窓口業務のサービス処理手続のフローをフロント、ミドル、バックの3種類に仕分けいたしました。その後、これらの作業で整理し切れない個別の事情などにつきまして、コンサルタント会社が業務担当課の職員へヒアリング調査を行い、現行業務の棚卸しや業務量の数値化といった、いわゆる業務の可視化を行いました。
最後に、この結果をもとにコンサルタント会社によって業務の定型性や専門性を確認し、総合窓口で扱うことが可能な業務、それからアウトソーシングが可能な事業につきまして分析と設計を行ったところでございます。
81 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
82 ◯19番(小川隆史君) 再質問させてください。部長、それで、今、計画を持たれたことを次に実施されていくということの方向性、時期であるとか、そういうのを教えてもらえますか。
83 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
84 ◯総務部長(牧野 正君) もともとこの事業につきましては、庁舎が移転した後のスペース、少し手狭なスペースでございますので、その引っ越し後の整備を進めるということで進めておりました。現在、工事が若干、当初の計画からは遅れてございますけれども、その整備に向けてワーキンググループを中心に議論を深めているところでございます。
85 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
86 ◯19番(小川隆史君) もう一度お願いしたいんですが、庁舎の引っ越しが完了しないと実施をしないのか、それまで待っているのか、もう少し具体的に、今の時間を有効に使うために、どのようにお考えなのかというのを教えていただけますでしょうか。
87 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
88 ◯総務部長(牧野 正君) 現在でも、できるだけ受付窓口がスムーズにできるように、総合受付、それから総合窓口で来庁者の皆さんを適切に案内、あるいは誘導できるような体制をとっております。
特に一番市民の方が用を足される市民課でありますとか、あるいは税務課、保険年金課、こちらの方では、いわゆるコンシェルジュがそれぞれの皆さんの用途を確認させていただいて、適切に市民の方を誘導させていただいて、できるだけ業務がスムーズに進行できるような体制をとっているところでございます。
89 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
90 ◯19番(小川隆史君) すばらしい計画ができたわけなので、その時期を待たずに、やれるところからやっていくというお気持ちを聞かせていただいたので、ぜひとも頑張っていってください。
次に、細項目の3でございますが、提案事業の中に、基本的な窓口サービスに加えて各種サービスの総合機能を統合した「何でも相談所」を設置するとありますが、その設置の状況を教えてください。
91 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
92 ◯総務部長(牧野 正君) ご質問いただきました「何でも相談所」とは、総務省の業務改革モデルプロジェクトに応募しました際に用いました窓口サービスの呼称でございまして、その機能といたしましては、基本的な窓口サービスに加え、移住や観光などの各種サービスの相談機能を統合したものを想定しております。
現在、市民サービス向上部会におきまして、彦根駅西口仮庁舎から本庁舎へ移転する時期に合わせまして、税務課、市民課、保険年金課の基本的な業務をベースといたしました総合窓口と、それから来庁目的の把握や適切な窓口への案内、あるいは簡易な相談への対応などを行いますコンシェルジュ機能の導入を検討しているところでございます。
93 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
94 ◯19番(小川隆史君) 次に、細項目4についてでございますが、各業務の根本的な見直しを行う業務改革を行った上でのアウトソーシングになるためには、プロジェクトを担当している所管課の職員と実際に業務を担っている現場の職員との連携が必要と思われますが、それは具体的にどのように進められているのか、それを教えてください。
95 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
96 ◯総務部長(牧野 正君) 提案事業の所管課は、平成29年度は企画課でございましたが、平成30年度からは人事課となっております。また、業務担当職員につきましては、市民サービス向上部会の部会長であります市民環境部長を初め、各窓口部門の関係所属長計12人を部会員として指名しているほか、関係所属の係長級以上の職から1名ずつを同部会のワーキンググループメンバーに選出しております。
提案事業担当課と業務担当課との連携状況についてでございますが、働き方・業務改革推進本部の事務局である人事課が全体調整を行いながら、ワーキンググループメンバーによって総合窓口の具体案の作成を進めておりまして、これらの協議において、提案事業担当課と業務担当課とが密に連携を図っているところでございます。
97 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
98 ◯19番(小川隆史君) 再質問させてください。汎用性の高い業務をアウトソーシングするということで、それまでその業務に携わってきた時間が短縮されると、そのことで職員に時間的な余裕が発生して、その時間を使って、より専門性の高い業務を職員が住民に提供できるという本来の目的を実践することができるということで、それが結果として働き方改革になるのかと思いますが、それについてはいかがでしょうか。
99 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
100 ◯総務部長(牧野 正君) まさに議員がおっしゃるとおりでございまして、今回のこのモデルプロジェクトに提案をさせていただいたところの本来の理由もそのあたりにございます。
現在、窓口業務の中でアウトソーシングできるもの、それから、もう少し職員が対応しなければならないもの、そういった事業を選別しながら、結果として職員の働き方改革につながる事業になればと考えているところでございます。
101 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
102 ◯19番(小川隆史君) 市長に再質問をさせてください。単なる業務のアウトソーシングだけではなく、業務改善を伴った改革を行うことによって、結果として職員の働き方改革になるという考え方でいいんでしょうか。
103 ◯議長(馬場和子さん) 答弁者の指名はできませんので、どなたが答えていただく……。
市長。
104 ◯市長(大久保 貴君) おっしゃるとおりでございます。
105 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
106 ◯19番(小川隆史君) 失礼しました。
それでは、再質問でございますが、単なる業務のアウトソーシングだけではなくて、業務改善を行った改革を推し進めていくためには、現場の職員とコミュニケーションをとっていって、市長自らがその進捗状況をしっかりと聞いていくということが大切であり、それが市長の役割ではないのかと思っていますが、それを実践していただけるかどうか、聞かせてください。
107 ◯議長(馬場和子さん) 市長。
108 ◯市長(大久保 貴君) おっしゃるように、業務改善を行って、とにかく改革をしていくということは市民サービスを向上させるということが目的でございまして、まず、こういう対人サービスで重要なことは職員一人ひとりの気づきでございます。その気づきを発揮するためには、日ごろの精進努力はもとよりでございますが、やはり業務のルーチンワークというものを見直して、ゆとりを持つということが重要でございます。これは一人でできるものではございませんので、全庁を挙げて、こうしたプラットフォームをつくり、一人ひとりが意識を持って改善していく、そのことが何より重要でございます。それは何よりも市民サービスを向上させて、市民の皆さんに笑顔を届けるということが目的でございますので、今、一生懸命、皆さんと意識を共有しようとしているところでございますが、せっかく国からの補助もいただいて、私どもは市民サービス日本一を目指すんだということを国に対してもアピールしてまいりましたので、その方に向けまして努力をしてまいりたいと考えております。
109 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
110 ◯19番(小川隆史君) 実現をしていただくということで、よろしくお願いをいたします。
次に、中項目2、彦根市におけるAIの導入についてお尋ねをいたします。
細項目1でございますが、彦根市でのAIの活用についてお尋ねをいたします。総務省の業務改革モデルプロジェクトに選定をされた多くの市町は、アウトソーシングの検討と同時に、業務改革を行う手法の一つとしてAIを活用している事例が多くございますが、彦根市においても積極的にAIを導入していこうと思っておられるか。それを図るべきと思うんですけれども、それについての考え方をお教えください。
111 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。
112 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 本市のAI、人工知能の導入につきましては、これまでから情報戦略化推進本部のIT分科会におきまして、その効果や実用性を調査してまいりました。
現在のところ導入には至っておりませんが、AIを導入することにつきましては、職員の働き方改革に資するだけでなく、市民ニーズや行政課題に的確に対応し、市民サービスの向上につながるものと認識をしておりますので、今後も国の情報や他市の先進事例を調査研究いたしまして、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
113 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
114 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。
再質問をさせてください。他市の状況を研究して行っていくというのは非常に結構なことだと思いますので、ただ、それのスピード感なんですよね。もっともっと早いスピード感でもって実施をしていかなければならない。
一つ、RPA、これはロボティック・プロセス・オートメーションというんですけれども、これはロボットによる業務プロセスの自動化を意味する言葉なんですけれども、このRPAを活用した取り組みやAIの導入というのが、全国はもとより、聞き及んでいるところによると、滋賀県内においても、例えば滋賀県であるとか、それから大津市さんについては本年度から実施をする予定をされていると。草津市さんにおいても本年度実証実験を行って、来年度から本格導入をするよということが既に決まっているという段階において、彦根市の今の部長さんの話によると、今後他市の状況を研究して検討してまいりたいということでは少しスピード感が違うのではないかと思うんですが、もう一度それについてお考えをお聞かせください。
115 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。
116 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今、議員ご指摘のとおり、最近、いろんな新聞の記事もそうでございますし、あるいは官庁速報という、自治体の中のいろんな情報が載っているものもございますが、そんなものを見ますと、このAIという言葉、あるいは、今もおっしゃいましたRPAという言葉が連日のように載っております。
県内でも導入されている自治体があるということで、私どももそういった情報に接しておりまして、議事録の作成を自動化して行うでありますとか、あるいは、チャットボットといいまして、住民からの問い合わせに自動で対応することをやっていらっしゃるという自治体もございまして。それによりまして、先ほどもございました職員がルーチン的な仕事から解放されて、より企画的な部分、専門的な部分に回せるということもございますので、ご指摘のとおり、本当にスピード感を持って、これは対応していくべき問題だと思っておりますので、そのように心得て進めさせていただきたいと思っております。
117 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
118 ◯19番(小川隆史君) もう少し再質問をさせてください。
平成31年、今年3月1日に総務省から革新的ビッグデータ処理技術導入推進事業というのがあって、それに係る提案の公募が出されているんですけれども、彦根市の応募状況について教えてください。
119 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。
120 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今ほどの募集でございますけれども、現在のところ、今の募集に対する応募というものについては具体的に検討している段階にはない状況でございます。
121 ◯議長(馬場和子さん) 小川議員、通告に従って、その中でよろしくお願いします。
小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
122 ◯19番(小川隆史君) 今の質問は、RPA補助と同時にAIの実践ということが副題として載っておりますので、AIの関連事項ということで質問をさせていただいています。
その提案事業は、上限が800万円で補助率が3分の1と聞いているんですね。非常に厳しい財政状況にある今の彦根市では、そういう国庫補助を取り入れた業務改善というのが必要で、ぜひともそういうものを積極的に取り入れていくべきだと。財政が厳しい状況だからこそ、国庫補助をうまく活用するということに対してのお考えをもう一度教えていただけますか。
123 ◯議長(馬場和子さん) 小川議員、通告で、関連が広がり過ぎていると思いますので……。もう一度、ちょっと、再質問されるんでしたら、関連が拡大し過ぎているように思います。
小川さん。
124 ◯19番(小川隆史君) そうしましたら、今のAIの中身、活用の方法には幾つかの方法があると思うんですけれども、そういう活用についてのお考えを教えていただけますか。
125 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。
126 ◯企画振興部長(犬井義夫君) AIの活用ということで、本市で、これから検討ということになりますので、具体的にどういった分野ということについては、これから検討してまいりますが、先ほど申しましたような議事録作成でありますとか、そういった分野、これは今後有力に検討すべき分野であると思っております。
それと、こういった導入に当たりまして、全国の団体を見ていましても、そういった国の補助でありますとか、あるいは、今、この業界の方も実績というか、実証実験的に導入に対して非常に試験的にというか、そういうことで金額的にもかなり、企業も研究という分野で取り組んでいらっしゃるということもお聞きしますので、金額的にも安い金額で取り組んでいただける場合もあるということもお聞きしているところでございますので、そういったことも活用しながら、このAIの研究を進めてまいりたいと思っております。
127 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
128 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。スピード感を持って対応していただきたいと思います。
それでは、次に、大項目の2、
市民体育センター等の整備について。
中項目の1、
市民体育センターの整備について。
それから、細項目1でございますが、
市民体育センターの整備費について、外構工事等を含む全工程の概算の整備費における基本設計時点と実施設計時点での違いというものを教えてください。
129 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。
130 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 基本設計時点では建設工事費は約58億9,000万円で、これに設計費および敷地造成工事費等を加えまして約63億7,000万円と見込んでおりました。なお、この中には外構工事費は含まれておりません。
一方、実施設計時点の整備費は、建設工事費が約69億1,000万円で、これに設計費および敷地造成工事費を加えまして約74億9,000万円と見込んでおり、約11億2,000万円の増額となりました。なお、外構工事費等の約7億3,000万円を合わせまして、総事業費を約82億2,000万円と見込んでおります。
131 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
132 ◯19番(小川隆史君) 細項目の2です。現在、
市民体育センターは取り壊されておりますが、
市民体育センターの建設は必要であり、現在進められている建設については、住民もその必要性を認識されているところです。
彦根市の現在の厳しい財政状況の中におきまして、市民生活に直結する制度への支障を最小限にとどめる努力を図ってほしいとの願いが強く、今後の整備の中において、整備手法等の見直しを常に考えて、最大の整備費の圧縮に取り組んでいただきたいと思いますが、彦根市の考え方を教えてください。
133 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。
134 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 整備費につきましては、今ほどご答弁いたしました実施設計時点の整備費を見込むに当たりまして、建物の機能やコンセプトを損なうことなく、配置計画の見直しによる床面積の縮小、構造の合理化、内外装の見直しを行うことで、その縮減に努めてきたところであります。
今後の取り組みといたしましては、できる限りのさらなる整備費縮減を目指しまして、建物建設工事や外構工事に係ります仕様等のさらなる精査を現在行っているところでございます。
135 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
136 ◯19番(小川隆史君) 細項目の3です。国スポや
全国障害者スポーツ大会は開催期限も限られていて、彦根市において重要なことは、その大会後の
市民体育センターの活用と思われますが、彦根市の考え方を教えてください。
137 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。
138 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 新
市民体育センターの整備におきましては、議員ご指摘のとおり、この施設が地域活性化の拠点となりますよう活用していくことが重要な視点であると認識しております。
施設の活用につきましては、先ほどの森田議員からのご質問でもお答えしましたが、まずは競技力向上の場や健康づくり・体力づくりの場として、教養や文化を育む場として、また交流の場として、市民を初め多くの皆様にご利用いただき、常ににぎわっている状況を創出していきたいと考えております。
さらに、
国民スポーツ大会での使用を契機に、旧の体育センターに比べアリーナの規模を拡充し、空調設備を整備するなど施設の機能強化を図りますことから、より多くのスポーツイベント等を招致・開催することも重要な活用方法であると考えております。例えばプロバスケットボールのBリーグやプロバレーボールのVリーグなどの興行、あるいは近畿大会や全国大会規模の各種スポーツ大会の開催を積極的に働きかけてまいりたいと考えております。
なお、議員ご提案の弓道での活用につきましては、既に競技団体と意見交換をしながら、高校総体や近畿弓道大会などの大規模な大会や審査会を本施設で実施できますよう調整しているところでございます。
139 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
140 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。
今ほどの再質問でございますが、弓道については、近的で10人立ちというのができるというのは、県内にはそんな施設はなく、まさに彦根市の魅力であると思います。
そのようなことを多くの種目について、先ほど言われた全国大会等を誘致していくというのはすごくいいことだと思いますが、その際に、施設のすばらしさをPRすると同時に、積極的に大会誘致を頑張りますよという話なんですけれども、職員がいろんなところに電話するであるとか、赴いて「うちの施設はこんなにすばらしいんですよ」ということを伝えて、相手にその真意、真心が伝わって初めてOKになるのかと思うんですが、その辺についてどう動いていきたいと思っておられるのか、教えてもらえますか。
141 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。
142 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 議員ご指摘のとおり、積極的に自ら赴いて周知啓発に努めていくということが大切であろうと考えております。それは必ずしも私ども、体育センターの整備推進室の職員だけではなくて、彦根市の職員に広く、この体育館のすばらしさ、アピールポイント等を伝えまして、いろんな場で「
市民体育センターはすばらしいですよ」ということをアピールしていきたいと考えておりますし、また今後、積極的にそのように努めてまいりたいと考えております。
143 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
144 ◯19番(小川隆史君) 再質問です。職員だけでなくて、私たち議員もいろんなところの視察を受けたり、そういうときでも、そういう場を活用して、そういう話をしていくと思いますし、また、市のトップとしても、例えばいろんなところに行かれると思うんです。その行った先でも常にそういうことを頭に置いて、PR、セールスをするということをお願いした方がいいのかと思うんですが、もう一度それに対してのお考えを。
145 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。
146 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) ありがとうございます。議員の皆様自らもセールスをしていただけるということで、大変力強いお言葉を頂戴したかと思います。そのためにも皆様にできるだけ詳しく情報をお伝えしまして、新しく整備しようとしております施設のすばらしさをお伝えしたいと思います。
また、市長自らトップセールスで当然、いろいろな場で啓発をしていただきたいと考えているところでございます。
147 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
148 ◯19番(小川隆史君) 頑張っていきたいと思います。
次、細項目の4でございます。
市民体育センターの完成後でございますが、その運営体制と、それから近隣の自治会活用と期待すべき役割について教えてください。
149 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。
150 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 新
市民体育センター完成後の運営でございますが、これにつきましては、スポーツや文化に係る専門性やイベントの企画・招致にかかわるノウハウが必要であること等を考慮して、指定管理者による管理運営を予定しているところでございます。
議員ご質問の近隣自治会の活用と期待する役割についてでございますが、近隣自治会の皆様にとりましては、最も身近な施設として、まずは大いにご利用いただき、楽しさやにぎやかさを創出していただきたい。そして、繰り返しご利用いただく中で、この施設に愛着を感じていただき、近隣自治会様を初め利用者の皆様がサポーターとして運営にご協力いただければ大変ありがたいことでございます。
近隣自治会様や利用者の皆様が2024年開催予定の
国民スポーツ大会におきまして、例えば会場における受け付けや案内、歓迎用のフラワーポットに植える花の管理などでボランティアとしてご協力いただき、大会終了後も引き続きご協力いただけることを期待しております。
151 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
152 ◯19番(小川隆史君) 中項目の2でございますが、福満公園の整備について。
細項目の1、公園整備費と整備に伴う各種の補助金の利用状況を教えてください。
153 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
154 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 福満公園の再整備は、新
市民体育センターの整備を中心に南彦根駅周辺のにぎわいの創出を目的とした都市再生整備計画事業の一環として昨年度より取り組んでおり、複合遊具等の施設の改築、公園入り口や広場の拡張等を計画しているところでございます。
再整備に要する総事業費といたしましては約1億5,000万円を見込んでおりますが、その財源としまして、国の社会資本整備総合交付金により50%の支援を受けますほか、地方債を活用することにより、本市の一般財源として要する額は全体事業費の5%に相当します約750万円と試算しているところでございます。
155 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
156 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。交付金について、不確定な要素もあると思うんですけれども、事業費全体のどのぐらいを市費投入で実施できるか、わかれば教えてください。
157 ◯議長(馬場和子さん) 今ほど答弁があったと思います。
小川さん。
158 ◯19番(小川隆史君) もう一度言います。今、各種の補助金を活用して実施をしていくということなんですけれども、先ほどの補助率、地方債、そういうものを使って、その補助率以外で実際的に地方債で対応するんですね。
ごめんなさい。最初の質問に対して、もう一度教えていただけますか。
159 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
160 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 総事業費が1億5,000万円でございまして、先ほど言いました国の補助金が50%になりますので7,500万円になりますし、その残りの分についての地方債が90%を、いろいろ、ものというか、事業によって異なるかと思うんですけれども、90%を見込んでおります。その残りというのが一般財源になりますので、それが全体の5%に当たる750万円と考えております。
161 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
162 ◯19番(小川隆史君) ありがとうございます。ちょっと言い方がうまくなかったので、すみません。
それであっても、市費というものを投入することには違いないので、今後整備を進める上で、何とか創意工夫をしていただいて、少しでも圧縮できるように取り組んでいただきたいと思うんですけれども、それについてのお考えをお教えください。
163 ◯議長(馬場和子さん) 今、細項目1ですね。2に入っていませんか。2では同じ内容になっているかと思いますが。もう一度やり直してください。
小川さん。
164 ◯19番(小川隆史君) ごめんなさい。そうでございます。
細項目の2に入らせてください。その公園整備の実施に伴って、先ほども言いました、彦根市の厳しい財政状況に鑑みて、市民生活への支障を最小限にとどめるために、整備費の縮減に対して、どのような取り組みをされようと思っているのか、教えてください。
165 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
166 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 福満公園は学校や住宅地に近い、比較的大きな公園でありますから、高齢者から幼児まで幅広い世代にご利用いただいている公園でございます。しかしながら、平成15年の供用開始から16年が経過しておりまして、遊具やあずまやなど木製の公園施設や噴水の機械器具等を中心に老朽化が進み、近年、損傷や部材交換等の修繕を行う頻度が増加している状況でございます。
こうしたことから、老朽化への対策と新
市民体育センターに隣接する公園として、相互利用により利便性や防災機能の向上のため再整備を行うものでございます。
議員ご指摘の整備費縮減の取り組みにつきましては、施設整備を必要最低限にとどめることや、施設の選定につきましても、今後、維持管理費が縮減できるものとするなど、施設整備に加え維持管理費も含めて事業費の縮減に取り組んでまいりたいと考えております。
167 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
168 ◯19番(小川隆史君) よろしく取り組んでいただきたいと思います。
細項目の3でございます。福満公園に隣接して建設をされる予定の
市民体育センターの施設と同様の機能を持つ施設の建設については疑問があって、それの差別化というものが必要なのかと思うんですけれども、それについての考え方を教えてください。
169 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
170 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 福満公園は市街地における憩いの場でありますことから、緑地や広場が豊かでございます。これは新
市民体育センターにはないことから、この緑地や広場をさらに機能向上させるよう再整備をしたいと考えております。
その一つとしましては、グラウンドゴルフができる広場の拡張でございます。これは現状の公園中央の広場については、高齢者の方々のグラウンドゴルフや小学生のボール遊びなど利用者が混在している現状に鑑みまして、一部の区域を芝の広場として拡張することにより、複数の利用者がそれぞれの目的で互いに安全に安心して利用できる施設としての再整備を行ってまいりたいと考えております。
次に、広場における大型遊具の改築でございます。これは主に遊具メーカーを対象としたプロポーザルにより選定し、福満公園にしかない独自性を持った施設整備を行いたいと考えております。
さらに、新
市民体育センターの防災機能の補完でございます。災害時には防災拠点となります新
市民体育センターに隣接する公園としまして、資材の搬入や救護車両の乗り入れができるよう入り口を拡張しますとともに、避難された方々のために福満公園にマンホールトイレを設置することなどでございます。
このように新
市民体育センターと差別化を図るとともに、さまざまな機能の補完ができる公園となりますよう再整備に取り組んでまいりたいと考えております。
171 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
172 ◯19番(小川隆史君) 再質問をさせてください。地域性であるとか、独自性を主張することによって、市内どこの公園も同じような公園ではなくて、例えば福満ならではの公園として、ほかの公園とは違う、こういう遊びがしたかったら、ここの公園、福満に行きたい、こういうものがしたかったら、ここの公園に行きたいという整備を進めていただくことがありがたいと思うんですけれども、それについての考え方を教えてもらえますでしょうか。
173 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
174 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員のご意見のとおりとも思いますし、福満公園独自の部分はあると思いますけれども、グラウンドゴルフでありますとか、そういう広場につきましては、どこの公園でもその機能を持たせて、多くの方々に体験していただくということも必要であると思いますので、先ほどご答弁申しましたように、例えば大型遊具では、できるだけプロポーザルの選定にも、いろいろと中身を検討しまして、独自性を持った整備と考えているところでございます。
175 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
176 ◯19番(小川隆史君) 再質問させてください。そのプロポーザルの実施について、例えば近隣の方の意見を取り入れていただくということはできるんでしょうか。
177 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
178 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今、そこまでできるというお答えは申し上げられませんけれども、今後、今年度行っていく中で検討はしてまいりたいと思っております。
179 ◯議長(馬場和子さん) 小川さん。
〔19番(小川隆史君)登壇〕
180 ◯19番(小川隆史君) 意見なんですけれども、今までもそういう公園整備を進める中で、例えばお母さんの意見を聞くであるとか、そういうことを実施されているところもありますので、そういう本当に必要な整備というものに、より近づく努力はしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
これで私の質問を終わらせてもらいます。ありがとうございました。
181 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。
午前10時41分休憩
午前10時54分再開
182 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。
3番角井英明さん。角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
183 ◯3番(角井英明君) 日本共産党彦根市会議員団の角井英明です。
大項目の1です。市民に寄りそった予算の再編成になっているのかです。
2019年度の当初予算案が否決をされました。市政始まって以来の市長不信任案が提出されたのは、市民生活を犠牲にせざるを得ないほどに膨れ上がった国体のための大型予算が原因でした。7月までの暫定予算で急場をしのいでいますが、こうした混乱を招いた国体のための大型予算を見直さない限り、根本的な解決にはなりません。
当初予算案は総額が443億円で、市民生活に直結する87事業、約11億7,000万円が削減されていました。今回の予算案は総額が445億円です。彦根花火大会への補助金や小・中学校の机の購入費などが復活したので戻ったかのように見えていますが、本来なら市民生活に直結する11億7,000万円を戻さなければならないのに、実際は1億9,000万円しか戻っていません。
国民スポーツ大会のための周辺整備やアクセス道路などの予算がついていて、やはり
国民スポーツ大会優先の予算になっていると断ぜざるを得ません。
昨年の12月議会で「
国民スポーツ大会優先の予算では市民生活に影響が出るのでは」という質問に対して、市は「できるだけ出ないようにする」と答弁していましたが、結果は既に出ています。さきに述べたように、今回の当初予算案には復活された項目もありますが、大もとである
国民スポーツ大会のための予算には手がつけられていません。
教育や市民の生活に直結するものには本来手をつけてはいけないのです。「新体育センターの建設は未来への投資だ」という市長の発言がありましたが、少額とはいえ、学校図書費の削減に見られるように、子どもたちの今を大切にしなければ未来はありません。現在進められている新
市民体育センターなどの計画は立ちどまり、規模の見直し、コストの削減に関して徹底的に再考することを求め、以下、質問します。
中項目1、市民生活のための予算を削らざるを得なかった原因はどこにあるのか。
細項目1、平成31年度の当初予算案は、87事業、約11億7,000万円が削減された予算案が否決されたことを受け、今回新たな予算案が提出されました。本来なら市民生活に直結する事業が復活されるべきですが、実際は1億9,000万円しか戻っていません。
国民スポーツ大会のための周辺整備やアクセス道路などの予算がついていて、やはり
国民スポーツ大会優先の予算になっていると言わざるを得ません。このことの見解をただします。
184 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
185 ◯総務部長(牧野 正君) 平成31年度当初予算の編成時には、重点項目として公約に掲げております政策・施策や国体関連事業のみに絞り、従来までの事業のうち国の施策として実施している福祉的な扶助費、義務教育を実施する上で不可欠な教育費、長寿命化を図るべき道路および橋りょう等の公共財の維持費を予算の基軸と捉え、これ以外の周辺事業の見直しを抜本的に図る方針としており、国体関連予算は最優先課題としておりました。
しかしながら、さきの2月市議会定例会におきまして、議員の皆様にご議論いただきました内容を踏まえ、今回改めて全ての事業を聖域なく見直しを行ったものでございます。
令和元年度予算案に係る経費には直接影響はございませんが、今般、金亀公園の整備計画の見直しを発表させていただきましたように、できる範囲での国体関連予算の事業見直しにも取り組んでいるところでございます。
186 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
187 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の2です。市民生活にできるだけ影響を与えないと答弁されたのに、実際は出ていると思います。このことについての見解をお示しください。
188 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
189 ◯総務部長(牧野 正君) 本市財政状況が非常に厳しい中、限られた財源を最も必要で最も優先すべき事業に充当できるよう、事業の再検討や精査を通して効率的な財政運営と財政の立て直しを行っているところでございますが、一部事業の廃止・縮小等により、市民の皆様にはご心配をおかけしていることと思っております。本市といたしましても、今後も引き続き、それらの影響を少しでも抑えられるよう、また、市民の皆様のご理解を得られるよう、全庁的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
190 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
191 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の3です。平成31年度の当初予算案をベースに各部局で事業の必要性や優先順位等を再度検討し、必要な事業を見直したと言っていますが、何を中心に戻したのでしょう。見解をお示しください。
192 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
193 ◯総務部長(牧野 正君) 令和元年度一般会計当初予算案につきましては、否決となりました平成31年度当初予算案をベースとし、先般の2月市議会定例会でご議論いただいた内容を踏まえた上で編成をいたしました。
主な見直しといたしましては、安全で安心できる生活環境の確保として、道路や公園等のインフラ施設の維持管理経費や、活力ある地域産業の振興施策を見直しましたほか、次世代育成支援対策の推進として主に教育政策の充実などに視点を置き、廃止・縮小した事業の課題整理や財源確保の方法等の調整を行い、編成をしたものでございます。
194 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
195 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
中項目2に移らせてもらいます。中項目の2、
国民スポーツ大会開催に伴う全国知事会の決議をどう受けとめるのか。
細項目の1です。全国知事会の決議内容とその目的をお示しください。
196 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部参事。
197 ◯企画振興部参事(西山 武君) 平成14年に全国知事会が行いました決議は、国および日本スポーツ協会に対して大会運営の一層の簡素化や効率化を図り、共催者としての応分の負担を行うとともに、開催都道府県の自主的・弾力的な運営を促進する見直しを求める内容となっております。
これによりまして、国体開催に係る開催都道府県の施設整備や大会運営にかかわる人的・財政的負担を軽減するとともに、自らの創意工夫により魅力ある大会を開催することを目的とされております。
198 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
199 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の2です。全国知事会の決議を出さざるを得なかった先人というか、いろんな県の知事さんとか、そういう人たちですけど、その思いをどう受けとめているのか、見解をお示しください。
200 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部参事。
201 ◯企画振興部参事(西山 武君) この決議に関しましては、平成29年6月滋賀県議会定例会議におきまして、杉本議員から「全国知事会の2002年の決議をどのように受けとめているのか」との質問に対しまして、知事からは「参加人数総数の削減や施設基準の弾力的運用、近接県の競技会場の活用、大会運営の簡素化や効率化等を目指す改革が行われ、一定の成果が上がっており、この決議は意義があったものと認識しています」との趣旨の答弁がなされているところでございます。
この決議は、国体を主催いたします都道府県を念頭に置いたものではございますが、本市といたしましても、基本的には同様の認識を持っているところでございます。
202 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
203 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の3です。2002年の全国知事会の緊急決議は、大会運営にかかわる人的・財政的負担が大きくなってきているので、国体開催に当たって過剰な準備や運営を厳に慎むとなっているのに、彦根市はこの決議に逆行しているのではないでしょうか。見解をお示しください。
204 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。
205 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 新
市民体育センターの整備につきましては、
国民スポーツ大会を契機といたしまして、本市のまちづくりを担う施設となりますよう、各種協議団体や地元自治会などからご意見をいただくとともに、新
市民体育センター整備調査特別委員会や(仮称)彦根市新
市民体育センター建築設計検討委員会でのさまざまな観点からのご議論を経て、基本設計を取りまとめたところでございます。
さらに、実施設計を行うに当たりましては、建物の機能やコンセプトを損なうことなく、配置計画の見直しによる床面積の縮小、構造の合理化、内外装の見直しを行いましてコスト縮減に努めてまいりました。
また、現在も建物建設工事や外構工事にかかわります仕様等のさらなる精査を行っているところでございます。このようなことから、
国民スポーツ大会開催に当たっての本市の施設整備計画は全国知事会の決議に逆行するものではないと考えております。
206 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
207 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
中項目の3に移ります。中項目3、自治体の役割とは。
細項目1、地方自治体の役割は住民福祉を守ることが第一です。そのことをどのように認識されているのでしょうか。見解をお示しください。
208 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
209 ◯総務部長(牧野 正君) 地方自治法第1条の2第1項におきまして、「地方自治体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする」と定められており、地方自治体の責務として認識しているところでございます。
210 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
211 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の2です。地方自治体の役割は市民の暮らしと福祉を充実させることが最大の役割です。しかし、現在の彦根市は
国民スポーツ大会の開催に伴う予算は増大する一方で、市民生活に直結する予算が削られています。市民の暮らしや福祉が安定してこその
国民スポーツ大会の開催、体育施設の建設ではないのでしょうか。市民に十分な理解を得られないまま計画が進められている新
市民体育センターの建設は一旦立ちどまって、規模の見直し、コスト削減に関して徹底的に見直すべきです。そのことの見解を求めます。
212 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。
213 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 新
市民体育センターはスポーツと文化がつながる新しい市民の交流拠点として市民を初め多くの皆様にご利用いただき、競技力の向上や健康の増進、また文化教養の高揚など、住民福祉の向上を図ることを目的とした施設でございます。
先ほどお答えしましたとおり、この施設整備計画は全国知事会の決議に逆行するものではないと考えております。また、旧の
市民体育センターの閉館後、市民の皆様にはご不便をおかけしておりますことから、一日も早い施設の完成に向けて取り組んでまいりたいと存じます。
214 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
215 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
本来なら市民の暮らしと福祉を優先する予算を組んで、
国民スポーツ大会などの大きな事業をするなら、市民の合意を得た上で市の貯金を積み立てて事業に備えていくのが筋の通ったやり方ではないでしょうか。国からの補助金があるから何とかなるという今の彦根市政は変えていく必要があると考えます。
また、多くの他県の県民の声を聞いてできた先人の思いのこもった全国知事会の緊急決議をしっかりと受けとめなければならないと思います。行政を進めるに当たって、彦根市民憲章を大切にしておられて、大変頼もしいと感じました。同じように全国知事会の緊急決議も自治体が心しなければならないものだと考えます。これは彦根市だけの問題ではないと思うからです。地方自治法にあるように、自治体の役割は住民福祉の増進です。住民の福祉を削る新
市民体育センターの建設は一旦立ちどまって、徹底的に見直すべきだということを強く求めて、この項の質問を終わります。
大項目の2です。まち・ひと・しごと「ひこねで暮らそう」リフォーム事業の全面復活をするべきです。
リフォーム補助事業は平成14年度(2002年度)から地元の建設業者組合の皆さんや日本共産党の議会での要求などもあり、彦根市の単独事業として実施されてきており、日本共産党議員団は制度が中止されたときにも議会で取り上げ、復活を求め、また制度の拡充を求め、受け付け回数を年2回に拡大させてきました。
また、この制度は経済効果が事業費の20倍とも言われており、利用者も業者にも喜ばれています。
しかし、
国民スポーツ大会のための大型予算と10月からの消費税増税の影響で駆け込み需要が想定されることから、平成31年度当初予算案では見送られました。今回の当初予算案で復活していますが、四つの条件、移住、新婚、子育て、3世代同居がついたものになっています。これでは地域経済の発展のための制度が中途半端にならざるを得ません。復活を求める多くの市民の声が寄せられています。彦根市の単独事業だからこそ継続すべき事業であるといった思いから以下、質問をします。
中項目1、従来のリフォーム補助事業は全面復活されたのか。
細項目1、まち・ひと・しごと「ひこねで暮らそう」リフォーム事業の目的をお示しください。
216 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
217 ◯産業部長(辻 宏育君) お答えいたします。
まち・ひと・しごと「ひこねで暮らそう」リフォーム事業は、移住、新婚および子育てならびに3世代同居の世帯の居住環境を整えることにより、定住人口の増加を図ることを主な目的とするもので、このことによる市内産業および雇用の活性化ならびに地域経済の活性化の促進にも資するものとなっているものでございます。
218 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
219 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の2です。昨年度のこの事業の実績、件数、交付金額、総工事費用をお示しください。
220 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
221 ◯産業部長(辻 宏育君) 昨年度のリフォーム補助事業の総件数は733件で、総交付金額は6,593万4,000円でございます。なお、総工事費用は11億5,148万2,321円でございます。
222 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
223 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の3です。平成30年度の予算額と今回の新たな予算額をお示しください。
224 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
225 ◯産業部長(辻 宏育君) 平成30年度の予算額は当初予算で6,022万7,000円で、補正予算としまして889万円であり、合計6,911万7,000円でございました。今年度の予算額は1,973万5,000円でございます。
226 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
227 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の4、リフォーム制度は復活しましたが、15%だけの事業になっています。従来は助成率が10%の事業があったのに、なぜ今回対象になっていないのか、見解をお示しください。
228 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
229 ◯産業部長(辻 宏育君) 人口減少、少子高齢化が急速に進む現在、地方での地域力の維持、強化を図っていくためには地域の担い手の確保が大きな課題となっており、このことは彦根市においても例外ではございません。
また、本市の住宅リフォーム事業につきましては、国の交付金を利用して平成20年度から、地域の事業者を利用してリフォームをされることにより、需要の喚起、地域経済の刺激につなげるために緊急経済対策として始まったものでありますが、平成23年度からは市の単独事業として継続し、平成26年度から2年間は経済活性化対策として、平成28年度から3年間は経済活性化および定住人口の増加を目的とした「住もうよ!ひこね」リフォーム事業と変遷し、制度を拡充してきたところでございます。
このように当初、リフォームの補助金は経済対策の一環として始まったものでございますけれども、本市の財政状況や限られた人員の中で、より効果的な政策を展開することを考えた上で、市が課題としております定住人口の増加を図ることに焦点を当てまして、消費税増税への影響にも配慮した新制度として見直しを行ったものでございます。
230 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
231 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の5です。今の回答にも出ていたと思うんですけど、リフォームの補助事業は業者にも市民にも喜ばれている制度です。定住人口の増加も必要ですが、なぜ従来と同じ条件での復活をしなかったのか、見解をお示しください。
232 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
233 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほどのご答弁の繰り返しになるところもございますけれども、今後、本市の財政状況や限られた人員の中で、より効果的な政策を展開することを考えた上で、市が課題としております定住人口の増加を図ることに焦点を当てさせていただいたところでございます。また、消費税の増税への影響も配慮いたしまして、新制度として見直しを行ったものでございますので、どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。
234 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
235 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の6です。市民生活が苦しい状況のもとで住民福祉を守るためにも、この制度の意義があります。期待が大きく経済効果もある事業です。予算も制度も全面復活すべきです。見解をお示しください。
236 ◯議長(馬場和子さん) 産業部長。
237 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほど来ご答弁いたしておりますが、本市の住宅リフォーム事業につきましては、経済対策の一環で始まったものでございまして、その都度、社会情勢の変化に応じて変化してきたところでございます。その中でも今回は市が課題としております定住人口の増加を図ることに焦点を当てた新制度として見直しをさせていただいたところでございますので、どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。
238 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
239 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
四つの条件をつけてしまうと、昨年の台風のときのビニールハウス被害の補償のようになりかねないと思います。県や国の制度の方が有利だということで利用者がありませんでした。制限を取り払って希望者全ての要望に応えるのが本来の自治体の役割だということを述べさせていただいて大項目2の質問を終わります。
続いて、大項目の3です。すべての子どもたちが安心して学べる権利の保障をすべき。
近年、学力の低下、不登校・登校拒否や暴力事件の増大、学級崩壊、いじめ問題など、子どもと教育をめぐる深刻な事態が進行し、多くの国民が心を痛めています。こういった中、どの子にも行き届いた環境で教育を受ける権利が守られなければなりません。
今年2月に出された予算案は本来手をつけてはいけない教育予算に大なたが振るわれた内容であり、市民や教育現場から不安の声が大きく聞こえてきた中での今回新たな予算の提出でした。いじめ等問題行動の対策や不登校対策に係る予算が減額しています。子どもたちの困難に寄り添う施策が強く求められる中でのこの削減はどういった理由によるものなのでしょうか。
文科省による対策、県や市の一致した取り組みにもかかわらず、いじめによる問題や不登校が後を絶ちません。子どもたちを追い詰めている原因の特定はできませんが、子どもたちが安心して学校生活を送るためには、ありのままの自分が認められ、思い思いのペースでいられる場所が必要です。自分の思いに共感し、支えてくれる人も必要です。
支援を必要としている子どもたちを一番に大切にすることが教育の大きな役割です。彦根市民憲章の最後にも「若い力を育て、夢と活気のみなぎるまちをつくります」とあります。どのような子どもでも、夢と活気を持って学校や地域で学び、生活できるようにするのが市の仕事だと思います。困難を抱えた子どもたちを支援する予算の削減は許されません。6月から着任された西嶋教育長の教育指針の確認も含め、以下、質問します。
中項目の1、子どもたちの教育環境は守られているのか。
細項目の1、いじめ等問題行動対策総合事業の平成30年度と今回提案の予算内容をお示しください。
240 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
241 ◯教育長(西嶋良年君) いじめ等問題行動対策総合事業の平成30年度の予算額は3,234万1,000円で、今回提案の予算は1,304万円となっております。
242 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
243 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の2です。いじめ等問題行動対策総合事業の平成30年度の事業内容と新しい予算の事業内容をお示しください。
244 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
245 ◯教育長(西嶋良年君) 平成30年度の事業内容につきまして、いじめ、暴力行為等命・人権にかかわる問題に適切に対応するために、学校支援・いじめ対策室を設置し、室長1名、専門員2名、事務員1名を配置しておりました。また、いじめ等の重大事案が発生した際の緊急対応や課題のある児童・生徒のケース会議のために臨床心理士等の外部専門家を派遣しておりました。さらに、いじめ等生徒指導上の諸課題の未然防止および解決に向け、小学校にふれあい相談員7名、中学校にハートフルサポート指導員7名を配置しておりました。
新しい予算の事業内容につきましては、学校支援・いじめ対策室を設置しまして、室長1名、中学校にハートフルサポート指導員5名を配置しているところでございます。また、引き続き臨床心理士等の外部専門家を派遣いたしますが、訪問回数について見直しをさせていただいたところです。
246 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
247 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の3です。人員配置や相談体制が削減されていますが、一人ひとりの自己指導力や豊かな人間関係づくりをするのが目的なのに、こういった削減をして目的が達成できるのでしょうか。見解をお示しください。
248 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
249 ◯教育長(西嶋良年君) 人員配置および相談体制を見直し、学校支援・いじめ対策室の専門員2名と事務員1名を削減いたしました。しかしながら、本市の近年の生徒指導上の課題に適切に対応するため、専門的な知見から課題に対処できる指導主事を学校支援・いじめ対策室に配置したところでございます。
また、今年度からさざなみ学園地域家庭支援事業のスクールサポート事業を活用させていただきまして、新たに3名の臨床心理士の方に支援をいただくということで計画をしております。このことから昨年と同様の対応ができるものと考えているところです。
これまで以上に学校との連携を密にしまして相談業務を充実することにより、いじめ等問題行動の適切な実態把握と早期解決に努めてまいりたいと考えております。
250 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
251 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の4です。ともづなカウンセリング事業の変更内容をお示しください。
252 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
253 ◯教育長(西嶋良年君) ともづなカウンセリング事業につきましては、訪問教育相談員1人当たりの学校・園への訪問回数を年間180回から112回に変更しております。
また、相談活動として、保護者や教員からの相談に応じます個人面談と、悩みを抱える保護者が集まって課題の解決につなげます親の会につきましては、今年度は個人面談に集約をさせていただきました。
以上でございます。
254 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
255 ◯3番(角井英明君) ありがとうございました。
細項目の5です。適応指導教室オアシス事業の変更内容をお示しください。
256 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
257 ◯教育長(西嶋良年君) 適応指導教室オアシス運営事業につきましては、オアシスの開室日を週5日から月曜閉室の週4日に変更をさせていただきました。また、指導員を3名から2名としたところです。
オアシス、親の会、教師の会につきましては、それぞれ8回から4回とさせていただきました。
258 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
259 ◯3番(角井英明君) 適応指導教室オアシスが週5回から週4回に少なくなったという答弁なんですけど、その理由は何なのか、お示しください。
260 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
261 ◯教育長(西嶋良年君) 開室日を週5日から4日に変更させていただいたということについてでございますが、子どもたちの学校復帰を目指してオアシスの適応指導教室の運営事業を行っているところです。これまで以上に子どもたちが学校とのつながりを深める機会として、その閉室となった1日を活用してもらうことも必要かというところで4日に変更させていただいたということでございます。
262 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
263 ◯3番(角井英明君) ありがとうございます。
細項目の6です。いじめ等問題行動の対策や不登校対策に係る予算が減額しています。これまで必要だから進められてきた事業であり、従来どおりの予算に戻すべきです。教育者として子どもたちに寄り添うことが一番に求められるこの事業の削減をどのように受けとめられているのでしょうか。教育長としての見解と解決策をお示しください。
264 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。
265 ◯教育長(西嶋良年君) いじめ等問題行動対策総合事業におきましては、先ほどもご答弁させていただきましたが、臨床心理士等の訪問回数を見直しておりますが、今年度から、さざなみ学園地域家庭支援事業のスクールサポート事業によりまして、新たに3名の臨床心理士に支援をいただくことができるようになりました。このことから昨年と同様の対応ができるものと考えているところでございます。
なお、ともづなカウンセリング事業および適応指導教室オアシス事業ともに縮小をさせていただいたところでございますけれども、訪問教育相談員の助言を学校の教員が参考としまして、学校が主体となって保護者の対応をする学校体制にさらに充実をさせていきたいと考えているところです。そのためには学校の担任や教育相談の担当者等が保護者とつながっていけるよう、市教育委員会から学校へ指導をしてまいりたいと考えております。
また、オアシス運営事業につきましても、週に1日の閉室日を設けることで、子どもたちの学校とのつながりを深める機会としたいとも考えております。
私の方針の一つに、いじめを許さない学校づくり、子どもたちが安心して通える学校づくりを挙げております。学校支援・いじめ対策室や臨床心理士等の外部専門家の活用、関係機関との連携・協働をさらに強化して、より実効性のある取り組みに努めてまいりたいと考えているところです。
266 ◯議長(馬場和子さん) 角井さん。
〔3番(角井英明君)登壇〕
267 ◯3番(角井英明君) ありがとうございました。
教育予算の減額や住宅リフォーム事業の縮小、これらはどれも
国民スポーツ大会のための大型予算から来ています。新
市民体育センターの建設を未来のためだと市長は言っています。未来のことを考えずに、今がよければそれでいい、そういうのも問題ですが、未来を理由にして今を大事にしない彦根市政にも大きな問題があると思います。地方自治体の役割は住民の暮らしと福祉の増進を図ることにあります。教育でも同じです。どの子にもしっかり寄り添った教育環境を充実させることが必要です。
大変厳しい財政の中、西嶋教育長には、その役割をしっかり果たしていただくことを強く求めて、質問を終わります。
268 ◯議長(馬場和子さん) 1番辻真理子さん。辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
269 ◯1番(辻 真理子さん) 私はこのたびの令和元年6月定例会におきまして、大きく三つの項目について質問をさせていただきます。
大項目1、中期財政計画について。
中項目1、彦根市自治会長合同説明会での市長発言について。
細項目1、彦根市自治会長合同説明会での市長の発言について。
5月11日に開催されました彦根市自治会長合同説明会におきまして、市長から「働き方改革の一環として、令和2年度から非正規雇用の職員についても、同一労働同一賃金として、今後、年間約5億円が必要になる」という発言があったと、彦根市約300の自治会長が参加されました、その中の数名の方から自治会長として私の方に報告や疑問が届けられました。地方紙にもこのことは書かれました。その発言はあったのか。あったのであれば、「今後年間約5億円がさらに必要」という内容でよいのかどうかを伺います。
270 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
271 ◯総務部長(牧野 正君) 自治会長合同説明会におきまして、市長から「臨時職員の処遇改善のために5億円程度を見込んでいる」との発言がございましたが、これにつきましては、令和2年度から新たに導入される会計年度任用職員について、現在の臨時職員等と同じ規模で雇用した場合には、現在よりも毎年5億円程度多くの予算が必要になることが見込まれるという趣旨でございます。
地方公務員法が改正されることによりまして、令和2年度から、臨時・非常勤の職として、新たに会計年度任用職員制度が導入されることになりました。制度が導入される趣旨といたしましては、現在、地方公共団体によって異なっている臨時・非常勤の職について統一的な取り扱いを定め、今後の制度的な基盤を構築することにより、臨時・非常勤の職に関する制度の適切な運用を確保しようとするものでございまして、その中にはこれらの職に従事する職員の処遇改善も含まれております。
会計年度任用職員制度を導入するに当たりまして、平成30年度における臨時職員の雇用に要する賃金の予算額をもとに、平成32年度の所要額を試算いたしましたところ、平成30年度と比べて1.3倍から1.5倍程度の所要額が見込まれました。平成30年度における市全体の賃金の予算額は約12億円でございましたので、これをもとにいたしますと、およそ3.6億円から6億円程度が増加する見込みとなります。自治会長合同説明会における市長の発言はこの試算に沿ったものでございます。
272 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
273 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目2にまいります。非正規雇用の職員の給与などは、中期財政計画にはどこに含まれているのでしょうか。
274 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
275 ◯総務部長(牧野 正君) 非正規雇用職員に当たります臨時的任用職員の給与等につきましては、予算科目が賃金と社会保険料となりますことから、それらを総括した物件費に分類をされまして、中期財政計画での区分は「その他」欄に含まれております。
276 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
277 ◯1番(辻 真理子さん) 今お聞きいたしましたことをもう一度確認したいんですが、非正規職員の給与などは人件費ではなく物件費に入っているということでございますか。もう一度確認いたします。
278 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
279 ◯総務部長(牧野 正君) 現在は物件費に分類をされております。議員ご指摘のとおりでございます。
280 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
281 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたしますが、私も、そして多分ほかの議員も常々思っていらっしゃることだと思いますが、非正規職員雇用の職員の給与は人件費ではなく物件費に入っているとおっしゃいましたが、それでは、同じように同一労働同一賃金という国の方からの、そして現在も同じように労働と賃金を認めるという方針の中で、非正規雇用の方は人件費ではなく物件費ということは、物として扱われていると私は思うんですが、そのことに対して矛盾はないんでしょうか。
282 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
283 ◯総務部長(牧野 正君) 予算科目の分類上では物件費ということになってございます。
284 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
285 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問についてはふさわしくないのかもしれませんが、これは重要なポイントですので、今後、私が今の議会でなく、次の議会とか、あるいは予算常任委員会などで、このことは議論させていただきたいと思います。
それでは、細項目3にまいります。人件費に分類されているとすれば、「今後、毎年5億円が必要」という市長の発言の金額と整合性がとれているのか。
これは令和元年度の彦根市中期財政計画という資料に基づいてお尋ねしておりますが、非正規雇用の職員の給与が人件費に含まれているとすれば、今そういうお答えを聞くまでの私の質問でございますので、人件費に含まれているとすれば、令和元年度1億7,000万円が増額されるという見込みの中期財政計画と市長の発言は合致しませんが、そこの説明を求めます。
286 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
287 ◯総務部長(牧野 正君) 先ほどの答弁とも少し重なりますが、中期財政計画では非正規雇用職員の給与等は予算科目を賃金、社会保険料で整理しておりますことから、物件費として分類をしておりまして、現在は人件費には含めておりません。
本計画策定の時点では、会計年度任用職員の正確な費用が算出できませんでしたことから、物件費に分類をしておりますけれども、今後、正確な金額が算出できましたら、人件費に分類をし直しまして、整理をしていきたいと考えているところでございます。
288 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇、資料掲示〕
289 ◯1番(辻 真理子さん) 今後は改善されるということでございますので、また期待をしたいと思います。
それでは、中項目2にまいります。ここでパネルをごらんいただきたいと思います。皆様方には資料を配付しておりますので、その資料をごらんいただきたいと思います。
細項目1でございます。平成30年度に市債発行が中期財政計画から減少したのはなぜかという質問でございますが、このグラフの右の方に説明文がございますが、市債発行、令和元年の5月現在、2番目が公債費、令和元年の5月現在、その次が財政調整基金残高、その次が市債発行、平成30年度、その下が公債費、平成30年5月、そして、その下が財政調整基金残高、平成30年5月現在と説明の文字が書かれております。
今、問題にしておりますのは、一番上の市債発行、令和元年と、それから4番目の市債発行、平成30年、この二つを比較した場合ということで質問をさせていただいております。
4番目の市債発行はオレンジ色の点線でブルーの丸、これが平成30年度の市債発行のグラフでございます。そして、一番上はオレンジ色の実線で三角の赤、これが令和元年の5月の市債発行のグラフとなります。この二つを比較しながら質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
細項目1、もう一度申し上げます。昨年度、平成30年度当初の段階で策定されました中期財政計画の市債発行額は計画よりも10.25億円減少したのはなぜでしょうか。平成30年度に計画されました市債発行はなだらかな曲線でありましたが、令和元年は一旦落ちて、急激な金額として上がっておりますが、この一旦下がった金額が10.25億円でございました。この理由についてお尋ねをいたします。
290 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
291 ◯総務部長(牧野 正君) 令和元年5月に作成をいたしました中期財政計画の地方債の平成29年度と平成30年度を比較いたしますと、約10億2,500万円の減額となっておりますが、これは投資的経費の事業費がそれぞれの年度で異なりますため、発行する市債に差が生じたものでございます。
292 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
293 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目の2にまいります。令和元年での中期財政計画との違いについて問う。
市債発行について、昨年の5月と今回の二つの中期財政計画をグラフ化したときに、わずか1年で全く違う折れ線グラフを示すようになっておりますが、これは計画であると言えるでしょうか。私は単に「こうなってしまいました」という結果を示したように思います。やっぱり中期財政計画というのは、数年にわたって、市政に影響がないように計画していくものだと思いますので、このような極端なグラフになったことに対しての説明を求めたいと思います。
294 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
295 ◯総務部長(牧野 正君) 計画がわずか1年で大きく変わったというご指摘についてでございますが、平成30年5月に作成しました中期財政計画と今回作成しました中期財政計画では、本庁舎耐震化整備事業の延伸や、新
市民体育センター整備事業費の増額の影響によりまして、投資的経費や地方債が大きく変わりましたため、これを反映したというものでございます。
296 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
297 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたします。平成30年度の庁舎が、市債分が先に送られたとしても、令和2年度までの3年間の累計市債発行額が平成30年度の計画よりも32億円も多いことが判明いたしますが、これについて説明を求めます。
298 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。
午前11時51分休憩
午前11時54分再開
299 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。
総務部長。
300 ◯総務部長(牧野 正君) 大変失礼をいたしました。
投資的経費が変更になった理由でございますけれども、一つは、新
市民体育センターの建設事業費が増額となりましたことから、その分の事業費を反映したものでございます。
あと、大きなところにつきましては、本庁舎耐震化整備事業につきまして、当初の計画では平成29年度、それから平成30年度で経費を見込んでおりましたが、整備事業が遅れましたことから、令和元年度、令和2年度にこの投資的経費を積ませていただいたということから、先ほどおっしゃった額の開きが出ているものでございます。
301 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
302 ◯1番(辻 真理子さん) その答弁は最初の答弁でもお聞きしたと思うんですけれども、一旦下がりまして上がった、40億円から80億円以上になっているわけですので、その差額が40億円ということでございますが、私が計算しました中期財政計画の数字からですと、その金額とはどうしても合わないと思うんですけれども、どうでしょうか。
303 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
304 ◯総務部長(牧野 正君) 地方債との比較で申し上げますと、まず新
市民体育センターの建設事業につきましては、当初の計画では43億710万円を事業費として見込んでおりました。これが再試算をいたしました令和元年の5月の計画では50億2,180万円となっております。
それから、本庁舎耐震化整備事業につきましては、当初の計画の中では上がってはおりませんでしたが、再試算をいたしました令和元年の5月の新たな計画の中で35億8,510万円を見込んでございます。
したがいまして、全体を比較いたしますと、平成30年5月の当初計画と、それから令和元年5月の再試算をした後の地方債の合計額といたしましては42億9,980万円が増となっているものでございます。
305 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
306 ◯1番(辻 真理子さん) 庁舎の増額の部分が数字として私の方では預かっておりませんので、今お答えいただいたことに対して反論ができませんので、ここまでにしておきたいと思います。
それでは、細項目3にまいります。一般会計の2割近くを2年間、市債発行で賄うことについて。
令和元年度および令和2年度に83億円、73億円と、一般会計予算額の2割近くを市債発行で賄うことをどのように考えているのかについてお尋ねいたします。
307 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
308 ◯総務部長(牧野 正君) 令和元年度および令和2年度では、本庁舎耐震化整備事業や新
市民体育センター整備事業に係る市債を発行いたしますため、一時的に、この2年間は市債額が大きくなります。
しかし、大型投資事業を実施する上では、市債も必要な財源でありますことから、一時的に市債が増えることはやむを得ないものと考えております。
なお、市債の機能といたしましては、建設費用に対する財政負担の年度間調整や世代間負担の公平性といった側面もございますので、市債残高の推移を注視しながら市債発行を調整してまいりたいと考えております。
309 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
310 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたします。長期の市債ということになりますと、財政が硬直化するということになります。大久保市長の任期はあと2年でございますが、その後は市債発行を、一般会計予算額の1割程度に戻すという計画はこれから読み取れますが、財政硬直化の影響というのは、今後の彦根市の財政に、返済のときに大きな制約をかけることになりはしませんか。
311 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
312 ◯総務部長(牧野 正君) おっしゃるように、市債が増えますと、その後の後年度負担が大きくなってまいります。したがいまして、先ほど申し上げましたように、この市債残高ができるだけ大きくならない形で、その推移を見ながら調整をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
313 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
314 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目4にまいります。新規市債の契約年数と返済方法についてお伺いいたします。
令和元年度と令和2年度に新規発行を見込んでいる市債の契約年数と返済方法を伺います。
315 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
316 ◯総務部長(牧野 正君) 令和元年度および令和2年度に新規発行を見込んでおります市債の償還期間は、市債の種類により異なりますが、元金支払いの据置期間を含めて、おおむね15年から20年の期間で借り入れを行う予定でございます。
市債の返済方法につきましては、償還時期が9月と3月の年2回払いとなっておりまして、例えば20年間の借入期間で3年の元金支払い据置期間を設定した場合でございますと、借り入れの翌年度から3年間は元金の支払いが据え置きのため、利息のみを支払うこととなりまして、その後の17年間で元金と利息を支払うこととなってまいります。
317 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
318 ◯1番(辻 真理子さん) 大体、最初の3年間は利息だけを支払いして、その3年が終わりましたら元本と利息と両方を返済していくということになりますと、幾つもにまたがった場合に返済の時期が重なって、そのときから苦労が始まる。それまでに終わるものがあればいいですけど、それに上乗せになってきますと、そういうことの危険性というものに対しては認識はしておられるんでしょうか。
319 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
320 ◯総務部長(牧野 正君) 議員ご指摘のとおりでございますので、先ほども答弁しておりますように、できるだけ地方債が突出して高くなってしまわないように、現在の市債の状況、それから将来の市債の状況等も勘案をしながら調整をしていきたいと考えております。
321 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
322 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問で、新規発行の市債の引き受け側についてですけれども、そういうところが実際にはあるのか。既に市中の金融機関との交渉には入っていて、その計画はできているのかどうかについてお伺いいたします。
323 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
324 ◯総務部長(牧野 正君) 今、議員おっしゃいました、金融機関に対しましては、それぞれ返済額、それから返済期間をご提示申し上げまして、金融機関の方からそれぞれご報告をいただきまして、できるだけ低い金利のところでお借りをさせていただいているということでございます。金融機関の方からは比較的低利でご回答をいただいているところでございます。
325 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
326 ◯1番(辻 真理子さん) 今の答弁ですと、まだ交渉に入っていないというニュアンスでございますが、交渉に入るとしたら、その金融機関はどことお考えになっていますでしょうか。
327 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
328 ◯総務部長(牧野 正君) 金融機関につきましては、市内の指定金融機関および指定代理金融機関を考えているところでございます。
329 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
330 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問でございますが、平成29年度に起債した各機関ごとの合計というものを資料として私自身がつくってみました。その中で、実際に名前は出せないと思いますが、S銀行、S信用金庫というのが滋賀県のメインだと思うんですが、実際、そこはほとんど貸してくれていない。結果として他府県のK銀行に突出した債権を引き受けていただいているという、この状況に対して私は非常に心配するわけですが、どうしてこういう状況になっているのかということをお尋ねしたいと思います。
331 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
332 ◯総務部長(牧野 正君) 金融機関の選定に当たりましては、見積もり合わせを実施させていただいております。低い金利をご提案いただいた金融機関と契約を結ぶということになってまいりますので、議員おっしゃったような特定の金融機関がどうとかということは、私どもでは、あえて関知するものではないと考えております。
333 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
334 ◯1番(辻 真理子さん) もう質問ではございませんが、つまり、滋賀県の主要銀行は「彦根にはもう貸さん」と言っているということが読み取れるんですね。やはり彦根市の財政が危ういということは皆、承知の上だと思いますので、滋賀県の主要銀行および信用金庫がほとんど、やはり私どもの彦根市にお金を貸していただいていないということが私の資料から読み取れますので、これは非常に危機的なことですので、今の答弁もいろいろ聞きましたが、不安定な答弁でございますので、それだけ危機的な状況であるということを、このたび、この議会の場所でみんなが確認しなければいけないと思っております。
それでは、次の細項目5にまいります。現在の市債の返済期限を問う。
現在返済中の市債で、令和元年度から令和5年度にかけて既に返済期間が到来する市債は、それぞれ元本が幾らで、毎年の返済額は幾らでしょうか。
335 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
336 ◯総務部長(牧野 正君) 現在返済中の市債における令和元年度の償還予定額は、元金、利息を合わせた総額で34億9,594万9,000円、うち元金が32億2,552万円でございます。
令和2年度の償還予定額は35億3,684万6,000円で、うち元金が33億4,049万3,000円でございます。
令和3年度の償還予定額は36億1,790万3,000円で、うち元金が34億4,615万7,000円でございます。
それから、令和4年度の償還予定額は34億1,958万2,000円で、うち元金が32億7,048万7,000円でございます。
最後に、令和5年度の償還予定額は30億5,106万3,000円でございまして、うち元金が29億2,217万4,000円でございます。
337 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
338 ◯1番(辻 真理子さん) 今お聞きいたしておりますと、終わっていく市債が余りないと感じられます。非常に危険な状況だと思います。
それでは、次、細項目6にまいります。返済方法と公債費との間に整合性がとれているのかどうか、お聞きいたします。
339 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
340 ◯総務部長(牧野 正君) 市債の償還期間につきましては、市債の種類により異なりますが、先ほども申し上げましたように、元金支払いの据置期間を含めて、おおむね15年から20年となります。据置期間につきましては利息のみを支払い、残りの期間で元金と利息を均等に支払ってまいります。
今回の中期財政計画では、令和元年度および令和2年度に地方債の金額が大きく増えておりますが、償還金に当たります公債費は、これらの条件を踏まえた上で返済をしておりまして、返済方法と公債費との間の整合性という観点から見れば、とれていると考えております。
341 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
342 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、大項目2にまいります。本庁舎耐震化整備事業の今後はについてお伺いいたします。
6月1日の新聞報道によりますと、本庁舎耐震化整備事業について指名競争入札を行ったが、7月3日の開札を待たずに、指名された大手ゼネコン15社全部が辞退したということでございます。予想はしていたものの、残念としか言いようがございません。
市議会議員選挙の最中も、市民からは厳しいご意見ばかり頂戴いたしました。「市役所はまるで廃墟のようだ」、「一体いつになったら建つんだ」、「一度壊してしまって新築したらどうか」など、市民のお怒りはもっともでございますし、何とか建設に向けて最善の努力はしなければなりません。今回の指名競争入札におきましては、市長はどのように分析し、今後の対策を考えておられるのかを伺います。
なお、最近の市長の耐震化問題についての情報提供方法については、一言苦言を呈しておきたいと思います。15社辞退にしましても、一部報道が先行しておりまして、また、再入札に向けましては現地説明会を行うことなど、議会への連絡がなく、報道関係への告知だけが行われていると思います。議員に対する情報提供がないままに、このように進んでいくことに対しまして、議会との信頼関係を軽く考えていらっしゃるのではないかとしか思えません。抗議をいたしまして質問に入ります。
中項目1、本庁舎耐震化整備事業の今後は。
細項目1、大手ゼネコン15社に対して指名競争入札を行うことを決定したのは大久保市長ですか。
343 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。
344 ◯総務部参事(長野繁樹君) お答えいたします。
前回のJVによる入札の不調を受けまして、まず市長、副市長、総務部、企画振興部、都市建設部による協議を重ねまして、本市の入札参加資格者名簿に建築一式工事で登録しております格付区分がAの業者の中で、審査事項評点数の高い上位15者による指名競争入札を行っていこうという方針を決定いたしました。
その後、副市長が委員長であります契約審査委員会におきまして、正式に入札方法や指名する業者等の審議を行いまして、最終、市長までの決裁を受け、指名競争入札の決定をいたしました。
345 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
346 ◯1番(辻 真理子さん) 市長は決定権者だと常におっしゃっていますが、最終的に決定したのは大久保市長ですかということをもう一度お聞きしたいと思います。
347 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。
348 ◯総務部参事(長野繁樹君) 協議においても市長が入っておられましたし、最終の決裁においても、市長まで決裁を仰いでおりますので、最終の決定は市長がされたと認識をいたしております。
349 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
350 ◯1番(辻 真理子さん) 大久保市長に責任があるということを確認して、次の細項目2にまいります。
大手ゼネコンが応札してくる見込みがあると考えていたのでしょうか。
351 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。
352 ◯総務部参事(長野繁樹君) 前回のJV2者のそれぞれの代表企業と、設計図書、仕様書等が入ったCDのみをとりに来られた1者の企業に対しまして意見照会を行いましたところ、全体的に市場が盛況である中、労働力不足や納期の問題から工期設定が難しく、明確な作業計画や作業工程の立案が難しいなどといったご意見をいただきました。
これからの工期の問題を考慮いたしますと、本件工事につきましては、高い技術力はもとより、技術者や職人の確保・調整を迅速かつ的確にしていただけることが必須となってまいりますので、確かな技術力と十分な資金力・信用性を具備し、かつ広域的な調整能力が高い業者ならば応札が可能ではないかと判断したものでございます。
こうしたことから、これらの条件を兼ね備えた大手の15者ならば応札の見込みがあると考え、今回の指名競争入札を実施したものでございます。
353 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
354 ◯1番(辻 真理子さん) 次にまいります。細項目3でございます。今後の対応策はどのように考えているのか。
既に辞退が明らかになって1週間以上が経過しておりますので、今後の方針の柱は、記者会見でも発表されています。設計の変更は行わず、指名業者を変更すると発表されていますが、今後どのように進めるのか、明確にお答えください。
355 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。
356 ◯総務部参事(長野繁樹君) 今回辞退をされました全15者に対しまして、電話等による聞き取り調査を行いました結果、建築業界の市場が好調であり、関東方面では2020年の
東京オリンピックとその関連工事、関西方面では大阪
万博等に備えた民間によるホテル等の
インバウンド関連工事等の受注が多く、人手不足のため職員のあきがないことから、技術者の配置や積算・施工体制の対応ができないというご意見が大半でございました。
早急に次の対応を検討すべく、市長、副市長、総務部、企画振興部、都市建設部による協議を重ねました結果、こうした厳しい状況の中でも確実に本件工事の入札に対応できる業者を見極めるため、本市の入札参加資格者名簿に建築一式工事で登録している格付区分がAの業者、88者いらっしゃいますけれども、そのうち今回の15者を除く73者を対象にいたしまして、書面で現地見学会および次回入札への参加意向を確認いたしますとともに、本件工事に係るアンケート調査を行うことといたしまして、5月31日付でその文書を当該73者に発送したところでございます。
現地見学会を希望されました業者様には、お越しになられた際、積算可能な期間等についてお伺いし、再度、十分な積算期間を確保した上で、現地見学会参加者と次回入札への参加意向を示された業者による指名競争入札を実施したいと考えておりまして、今後、契約審査委員会における審議を経まして、早急に詳細を決定してまいりたいと考えております。
なお、工事の設計内容の変更は行いませんが、工期短縮を図るという観点から、債務負担行為限度額の範囲内で、建築工事と外構工事を合わせて発注したいと考えておりますので、そのことにより予定価格に変更が生じる見込みでございます。
357 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
358 ◯1番(辻 真理子さん) 債務負担行為は増額とお考えになっていらっしゃいますか。
359 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。
360 ◯総務部参事(長野繁樹君) 現時点では、その債務負担行為の限度額の範囲内で行っていきたいと考えているところでございます。
361 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
362 ◯1番(辻 真理子さん) 市内の建設会社および設計会社の方々から、たくさんのご意見を伺っておりますが、「大手ゼネコンの15者が応札してくるとは誰も考えていない」とおっしゃっておりました。私も素人でございますが、来ないだろうとは思っていました。もしかしたら来るかもしれないと期待はありましたが、そういう次元で市の職員の方々は、なぜこういうことをやったのかということを、こういうことをやって次に何か秘策があるから、大手ゼネコン15者に入札をかけたのかと思いますが、そこには次につなげるために何か秘策としてお考えがあったのかどうか、お伺いしたいと思います。
363 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。
364 ◯総務部参事(長野繁樹君) これは結果論になりますけれども、全者辞退という想定は私どももしておりませんでした。建築業界がある程度好調であるという思いは持っておりましたけれども、正直なところ、本件工事に全く入り込む余地がないというところまでの認識はございませんでした。大手ならば、繁忙であっても、ある程度の余力があって、技術者も多く抱えておられるということで柔軟に対応していただけるのではないかということで、その組織力・調整力に期待をいたしていたというところでございます。
そのような状況でございましたので、今回は確実に参加いただけるご意向をお聞きした上で、その業者に対して指名をしていこうという方針に決定したわけでございます。
365 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
366 ◯1番(辻 真理子さん) 民間の建設業者は利益あってでございます。利益が見込めないところには応札はしてこないと思いますので、今のお考えだと甘いとしか言いようがないかと思いますので、今後の検討を期待いたします。
それでは、細項目4にまいります。仮庁舎の費用の増大をどの程度と想定しているか。
この5月末までの仮庁舎の賃料などで最低2億6,000万円を支払っているはずでございますが、今後これを含めて、アル・プラザ明け渡しまでに賃料、修復費用などで総額がどの程度になると想定されているのでしょうか。ちなみに、獅山元市長の当時の仮庁舎の費用との比較を含めてご答弁ください。
367 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
368 ◯総務部長(牧野 正君) 本庁舎耐震化整備事業につきましては、現時点で令和2年度末の事業完了を目標に取り組んでおりますので、当初の計画で令和元年5月までとしておりました賃借期間を令和元年6月から令和3年3月までの22カ月間延長する必要がございます。
彦根駅西口仮庁舎につきましては、平成29年6月から賃借しておりまして、令和元年5月までの24カ月間で支払った賃借料と移設経費の総額は、先ほど議員からもございましたように、2億5,897万3,200円でございますが、賃借期間の延長に伴い発生する賃借料は、令和元年10月に消費税が10%に引き上げされたという場合、1億5,687万450円となりまして、賃借料等の総額は46カ月間で4億1,584万3,650円となる見込みでございます。
なお、獅山元市長当時の計画では、市役所本庁舎前面の駐車場に仮設庁舎を建設し、業務を行う予定をしており、仮設庁舎に係る費用は建設および撤去期間を含めて約25カ月で約2億1,000万円を見込んでおりました。ただし、土壌汚染対策を実施する必要があったことを考えますと、その対策に要する期間として12カ月分のリース料約9,000万円が加算をされますので、37カ月で約3億円を要したものと思われます。
また、本庁舎前面の駐車場に仮設庁舎を建設する場合、事前に土壌汚染対策を実施する必要がございますが、昨年度実施をいたしました増築棟建設部分と同様に掘削除去による対策を実施した場合、約8,000万円が必要となりますので、リース料と土壌汚染対策費用を合わせますと、約3億8,000万円を要したものと思われます。
369 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
370 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目5にまいります。本庁舎耐震化整備事業が5年以上遅れ、費用が増大した責任を市長はどのようにとられるおつもりでしょうか。
本庁舎耐震化整備事業の計画は獅山元市長の任期中に完成し、当時は32億円の事業予算も議会で承認され、平成27年度中に本庁舎の建設工事は完成の予定でございました。
しかし、大久保市長が当選されて間もなく、平成25年9月の定例会で「本庁舎耐震化整備事業の30億円は大変に大きな額だから、一旦立ちどまる」と大久保市長が発言され、工事の計画はとまってしまいました。その後、紆余曲折があり、裏合意問題、百条委員会、調停、入札不調の連続、その間に消費税は5%から10%となり、その差額は約2億円と考えます。工事は遅れるばかりか、その間、仮庁舎の賃料は1カ月800万円、年間約1億円を払い続けております。全て市民の税金で賄っております。市民は怒り心頭に発しています。
「30億円が大変大きな額だ」と市長がおっしゃったのに、今や「52億円」と平然と言われております。一連の経費を含めれば52億円では済まないかもしれません。市長は今までに何回も「完成させることが私の責任のとり方だ」と言い続けてこられましたが、一歩も前に進まないのは、あなたが市長でいるからだと認識はできないのでしょうか。怒り心頭に発しているという市民の心の状況を踏まえて、市民に対して市長はこの一連の庁舎の問題をどのように責任をとるのか、これは必ず市長、明確にご自身がお答えください。
371 ◯議長(馬場和子さん) 市長。
372 ◯市長(大久保 貴君) お答えをさせていただきます。
私が市長に就任をさせていただきまして、本庁舎耐震化工事計画の見直しを実施するといたしましたのは、本市の将来を考えまして、当時の実施設計による執務スペースの減少を抑えていくために工法の見直しを進めて、よりよい庁舎を後世に残すということを目的としたものでございます。本庁舎配置計画など、庁内での検討および本庁舎耐震化整備検討特別委員会におきまして、委員の皆様方からご意見をいただき、ご検討を頂戴してまいりました、その結果を踏まえて作成させていただいた基本計画に基づき、実施計画を行い、事業を進めることができたと考えております。
その後、現在に至りますまでに、工事請負契約における問題や汚染土壌対策など、さまざまな課題に直面をいたしましたが、議員の皆様のご意見や専門家の方々のご指導を頂戴しながら、現時点において最善の方法を選択してきたものと私自身は考えてございます。ただ、現状こうして工事がとまっているという状況に陥っておりますことをまことに申しわけないと思っております。
なお、市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る再入札が不調となったことにつきまして、現在、今も繰り返しご答弁申し上げておりますが、その理由の究明・分析を進めながら、本庁舎の完成時期や彦根駅西口仮庁舎、市民会館、中央町仮庁舎からの移転時期も含めまして、次の対応を検討しているところでございます。
今後、本件工事をできる限り早く再開してまいりまして、一日も早く事業を完成させることが私に課せられた責任であると認識してございまして、引き続き全庁を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。
373 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
374 ◯1番(辻 真理子さん) 市民はそうは思っておられません。今まで費やした費用の責任は、やはりトップであります決裁権者の大久保市長がとるべきものだと思います。これは全て税金で賄っている事業でございますので、やはり一旦立ちどまるという発言をしたために、今日の結果がこういうように出てきているわけでございますので、これはインターネットで市民の方が約1,000人ぐらいはごらんになっていると思いますが、今、市民の皆様もお聞きになったと思いますけれども、私たちも市長に責任をとるべきだということを迫っておりますが、市民の皆様はいかがお考えでございましょうか。
それでは、続きまして、大項目3にまいります。彦根市のふるさと納税についてでございます。
中項目1、彦根市のふるさと納税については、市民の疑問に答えていただきたい。
このたびの市議会議員の選挙におきまして、市民からは市政いろいろにつきまして多くの抗議や質問を受けました。その一つに「彦根市のふるさと納税はどういう状況なのか」というものがございました。
まず、報道で現在も取り上げられております大阪府泉佐野市のふるさと納税でございますが、2018年度の寄附額が何と500億円近くとなりまして、それは泉佐野市の年間の一般会計にも相当するとのことでございます。
これを受けまして、総務省では令和元年6月1日から泉佐野市など、そのほかの1市3町と、ふるさと納税には不参加を表明している東京都を除きまして、ふるさと納税制度に合致するかどうかの審査をする許認可方式を推し進めるということを発表いたしました。
このような状況を踏まえまして、彦根市のふるさと納税の現状について、以下、質問をいたします。
細項目1、平成29年度の彦根市のふるさと納税による事業目的ごとの寄附額についてお答えください。
375 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。
376 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 本市のふるさと納税につきましては、ふるさと彦根応援寄附条例に基づき運用をしておりまして、今年度からは、「その他市長が認める事業」の一つの事業を追加いたしまして、現在七つの事業を実施しているところでございます。
ご質問をいただきました平成29年の1月から12月までの寄附の総額についてでございますが、当時は六つの事業で実施をしておりますが、寄附総額は6,807万5,571円でございまして、事業ごとの内訳といたしましては、まず一つ目に、ふるさとの誇り保存整備事業が1,494万2,175円、二つ目に、ふるさとの学び舎整備事業が1,070万6,784円、三つ目に、ふるさと彦根への思いやり福祉事業が830万3,000円、四つ目に、ふるさと彦根国際交流事業が169万5,000円、五つ目に、みんなのひこにゃん応援事業が1,311万3,609円、それから六つ目でございますが、ふるさと彦根まちづくり事業が1,931万5,003円となっております。
以上でございます。
377 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
378 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。平成29年の彦根市のふるさと納税受け入れのために支出した金額と内訳をお尋ねいたします。
379 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。
380 ◯企画振興部長(犬井義夫君) ふるさと彦根応援寄附事業に係る支出額につきましては、平成29年の実績をお尋ねいただいたところでございますが、年区切りでの算出が困難でございまして、会計年度で支出の決算をさせていただいております関係上、会計年度の平成29年度実績でお答えをさせていただきます。
ふるさと彦根応援寄附事業では、1万円以上の寄附をいただいた方に対しまして、寄附額の3割以下で地場産品の返礼品や返礼サービスをお贈りしているところでございます。また、平成29年9月からは返礼品発送業務を外部委託しているところでございます。
平成29年度のふるさと納税受け入れに係る支出額につきましては、3,386万2,420円でございまして、内訳といたしましては、9月以降、業務委託した以降でございますが、9月以降の返礼品発送業務委託に係る委託料といたしまして、返礼品代が1,859万700円、返礼品の送料でございますが、これが216万8,389円、それから手数料が612万2,020円の合計2,688万1,109円、これが委託料の合計でございますが、2,688万1,109円でございまして、このほか、ポータルサイトへの手数料が4万8,600円、それから、この事務を行います臨時職員の賃金など、そのほかの経費が693万2,711円となっているところでございます。
381 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
382 ◯1番(辻 真理子さん) どの自治体も自らがふるさと納税の事務を全部行っているわけでなく、外部委託をしている、つまりポータルサイト、入り口で別の業者が入っているということでございますが、これについては市民の方は余りご存じございません。みんな市がやっていると思っていますが、実際は1割から2割はそういう支出があると聞いております。彦根市の場合は、その割合はどれぐらいでしょうか。
383 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。
384 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今ほどお答えいたしました総額の経費でございますが、3,386万2,420円のうち、委託料の合計が2,688万1,109円となっているところでございますので、割合で計算いたしますと約8割ほどの金額になろうかと思いますが、委託料の支出の割合となっているところでございます。
385 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
386 ◯1番(辻 真理子さん) 今のお答えですと、3,386万円経費がかかった中で8割が業務委託だとお答えになったと思うんですが、そうしますと、差し引きしますと、その残りが返礼品と考えてよろしいですか。
387 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。
388 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 委託料の中に、返礼品の費用も入ってございます。平成29年度は、先ほども少し触れさせていただきましたが、9月から返礼品の発送業務を外部委託にさせていただいておりまして、9月以降の返礼品でございますが、この費用はこの委託料の中で返礼品費用も含んでいるという状況になってございまして、先ほど2,600万円ほど委託料があるということを申し上げましたけれども、そのうち返礼品代というものが1,859万円ほどございまして、この委託費用の中に含まれているものでございます。
389 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
390 ◯1番(辻 真理子さん) 私は改めて変だと思うんですが、返礼品が1,859万円で、委託料が2,680万円と。これは実際、ふるさと納税というものが価値があるものかどうかというところに私は疑問を感じるわけですけれども、ふるさと納税はお金が行ったり来たりしていますけど、もうかっているのは、そういう委託業者だということが裏にあるということは、いろんな書物の中から私もわかるんですが、それがふるさと納税というものだということを改めて市民の方も、納得はされないと思いますが、そういうものだということが判明いたしました。
それでは、細項目3にまいります。平成29年に他市町へふるさと納税をされた彦根市民が平成30年度に住民税の控除を受けられた総額はお幾らでしょうか。
391 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
392 ◯総務部長(牧野 正君) 平成29年に他市町へ彦根市民がふるさと納税をされた市民税の平成30年度の寄附金税額控除額でございますが、彦根市民が彦根市へ寄附される場合がございまして、他市町を区分けした寄附金税額控除額を出すことができません。したがいまして、彦根市民がふるさと納税をされた市民税の平成30年度寄附金税額控除額をお答えさせていただきます。
寄附金税額控除額につきましては、お一人の方がふるさと納税以外にも寄附をされた場合、控除額が合算されてしまいますので、ふるさと納税のみに係る寄附金税額控除額を正確に出すことができませんが、総務省におきまして「市町村税課税状況等の調」の調査票をもとに、平成30年6月1日時点で、ふるさと納税に係る寄附金税額控除の推計値を公表されております。その数値によります彦根市のふるさと納税に係る寄附金税額控除額といたしましては1億624万5,756円でございます。
393 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
394 ◯1番(辻 真理子さん) ちょっとびっくりいたしますが、細項目1でお聞かせいただきました、ふるさと納税で彦根市に納められた寄附金が6,800万円、それに対しまして、彦根市の税金が、本来納められるものがほかに出ていったのが1億624万円と、ざっとこういうのが結果でございまして、では、彦根市はふるさと納税をしたらマイナスになってしまうのではないか、やめた方がいいのではないかと思われる方もあると思いますが、実はそれがまた別の方法がございまして、細項目4にまいりますが、平成29年に他市町へ流出した市民税の減少に対して、国から彦根市に補てんされる仕組みがあるということでございますが、その仕組みとその金額についてお伺いいたします。
395 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。
396 ◯総務部長(牧野 正君) ふるさと納税をされたことにより控除した市民税につきましては、翌年度の地方交付税により減収分の75%が国より補てんされる仕組みとなっております。
このため、平成29年中に行われた、ふるさと納税による平成30年度の市民税の減収につきましては、令和元年度の地方交付税で補てんされることになり、その金額につきましては、彦根市民が彦根市へふるさと納税をした控除額が含まれた金額ではございますが、先ほど申し上げました金額である1億624万5,756円の75%に当たります7,968万4,317円になります。
397 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
398 ◯1番(辻 真理子さん) 市民の方は、こういうからくりをご存じないと思いますが、最後にどうしても出ていった金額の方が多かったところに対しては75%、国から補てんがあるという、これも結局税金でございますので、喜んでいいのかどうかわかりませんが、このふるさと納税というものに対する、何がふるさと納税の効果、よい点は何かというと、よくわからない。それぞれがお金が行ったり来たり、税金があっちへ行ったり、こっちへ行ったりしていて、ポータルサイトの委託業者がもうけていて、そして、入ってくる寄附額より出ていった税金の控除額が多かったところには補てんしてあげるよと。複雑で、これは実際いいのかどうか、私もよくわかりませんが、こういうことになっているということが私自身にも判明いたしました。
細項目5にまいります。平成29年度のふるさと納税の実質の収支は幾らになりましたでしょうか。
399 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。
400 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今ほどもございました、地方交付税も含めた収支でございますが、概算ではございますが、平成29年の寄附額が、お答えしていますように約6,807万円ございまして、これが入ってきた金額でございます。彦根市に寄附をいただいた金額。そこから、今ほどもございました、市税の減収分でございますが、これが1億624万円が控除をされたということでございましたが、この75%が交付税で補てんをされているということになりますので、逆を申し上げますと、残り25%が市として減収ということになりまして、この25%に相当する金額が2,656万円となります。そこに返礼品等の、これも先ほどご質問ございました、事務的な経費が約3,386万円かかっております。委託料とかとおっしゃっていただいた金額でございまして、返礼品等でございます。この返礼品は地場産品でございますので、地元の業者さんから購入をさせていただいているというものでございますけれども、これら事務的経費の3,386万円を差し引きますと、765万円が彦根市にとってプラスという、寄附いただいた6,807万円から市税の実質的な減収分、これが2,656万円ございまして、さらにそこに事務的経費が3,386万円かかっておりますので、これを差し引きしてまいりますと、残った金額が765万円のプラスということになりまして、実質的に765万円の増収、プラスとなっているところでございます。
401 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
402 ◯1番(辻 真理子さん) 納得いきませんが、わかりました。
それでは、最後の細項目6にまいります。彦根市へふるさと納税をしてくださった方に対しまして、どのような報告をされているか。
彦根市のことをいろいろ考えていただきまして、彦根市にいろいろ寄附をしてくださった皆様の温かいお気持ちに対して彦根市はどのような報告をしているのかということだけ、お聞かせいただきたいと思います。
403 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。
404 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 本市では、寄附をしていただいた方に対しまして寄附金の活用内容をご報告するため、昨年度実施分と今年度実施予定の事業内容、それから事業額を掲載しました「ふるさと彦根だより」というものを作成いたしまして、これを過去2年間にふるさと納税をしていただいた、寄附をしていただいた皆様へ郵送させていただいているところでございます。
それから、そのポータルサイトの彦根市のページにおきましても、寄附金の使い道等について報告・公表をさせていただいているところでございます。
このように、寄附をしていただいた方々に対しまして寄附金の活用内容を報告させていただくことで、彦根市により関心を持っていただきまして、さらには彦根市とのつながりをより深めていただきたいと考えているところでございます。
405 ◯議長(馬場和子さん) 辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
406 ◯1番(辻 真理子さん) ありがとうございました。私に質問してくださいました市民の方には、この全容をお伝えして、それぞれご判断いただきたいと思います。
以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
407 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。
午後0時50分休憩
午後1時54分再開
408 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
13番森野克彦君。森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
409 ◯13番(森野克彦君) 森野克彦でございます。今回の一般質問では大きく三つのことについてお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
まず一つ目に大項目1、市税の納付状況について。
国民は税金を支払う義務があります。納税の対価として行政サービスを受け取るというものではありませんが、我々の支払った税金も行政サービスを行う原資の一部を構成していることは事実です。
現在の彦根市で問題となっている税金の使われ方も当然市民の関心の高い事象だと考えますが、その納税自体が適正にされていない現状があるのであれば、その是正に取り組んでいくこともまた重要であると考えます。
もちろんさまざまな理由で生活にお困りの方々については、個別に親身になって相談に乗り、個々の支払い能力に応じた親切な対応やサポートをしていく必要がありますし、そうでない場合には、それぞれの状況に応じた適切な対応による業務の遂行により、その改善に取り組む必要があると考えます。
今回はその実態と取り組み内容、そして、その成果と今後の方向性について確認させていただきたく、以下、ご質問させていただきます。
中項目1、市税の滞納と対策について。
細項目1、滞納の現状とその原因、近年の推移について教えてください。
410 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
411 ◯総務部長(牧野 正君) 滞納の現状と原因につきましては、単に納付を忘れてしまっていた方、失業や多重債務等により収入と支出のバランスが崩れて生活困窮している方、また、担税力があるにもかかわらず納付しない方など、人によって、その状況はさまざまでございます。
このような状況の中、現年課税分と滞納繰越分を合わせました近年の収納率は、平成25年度は96.0%、平成26年度は96.5%、平成27年度は96.9%、平成28年度は97.5%、平成29年度は97.8%と推移しておりまして、毎年度向上しております。
また、収入未済額につきましても、平成25年度は6億6,600万円でございましたが、平成29年度には3億5,900万円となりまして、46%減少しているところでございます。
412 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
413 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
細項目2番、県下の他市町と比較して彦根市の現状はどのようなものでしょうか、お答えください。
414 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
415 ◯総務部長(牧野 正君) 滋賀県内の他市と収納率を比較いたしますと、平成29年度におきまして、本市の収納率は現年課税分では99.7%と最も高く、また、滞納繰越分と合わせましても、県内他市の中で東近江市の97.9%に次ぐ2番目に高い97.8%となっております。
416 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
417 ◯13番(森野克彦君) 細項目3番の、滞納者に対する対応については適切に行われていますでしょうか、お答えをお願いします。
418 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
419 ◯総務部長(牧野 正君) まず、生活困窮者への対応といたしましては、分割納付の相談に応じるとともに、生活の立て直しが必要と思われる方につきましては福祉部署につなぐなど、関係機関と連携した支援が図れるようにしております。
それ以外の担税力がある方につきましては、催告書の発送、電話や訪問による催告、財産調査、差し押さえ予告書の発送等を行い、それでも納付されない場合は、関係法令に基づき差し押さえ等の滞納処分を実施しているところでございます。
420 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
421 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。それぞれの皆様の状況に応じた適切な対応がされているということで、引き続きそのような適切な対応をお願いしたいと思います。
続きまして、細項目4番、回収不能となる場合の処理とその妥当性についてお答えください。
422 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
423 ◯総務部長(牧野 正君) 督促、催告、財産調査や差し押さえ等、さまざまな手段により滞納整理を進めておりますが、滞納者に滞納処分をすることができる財産がないとき、もしくは滞納処分をすることによって、その生活を著しく窮迫させるおそれがあるとき、もしくはその所在および滞納処分をすることができる財産がともに不明であるとき、こうした事実が認められる方につきまして、徴税吏員が徴収不能と判断した場合は、地方税法第15条の7の規定に基づきまして、滞納処分の執行停止を行っております。執行停止をしてからも継続して財産調査を実施いたしますが、執行停止事由に該当する状況が3年間継続した場合には不納欠損処理をしております。
424 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
425 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、細項目5番、滞納率の減少と回収率の増加に向けての今後の対策について教えてください。
426 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
427 ◯総務部長(牧野 正君) 市税の収納率向上のための取り組みといたしまして、文書による催告だけでなく、電話や訪問による早期の接触対応に努めてまいります。
また、生活困窮されている方に対しましては、引き続き関係部署と連携をし、滞納者の生活の立て直しにつなげていくとともに、それ以外の方につきましては、適時の催告、財産調査を実施し、納付されない場合は差し押さえをするといった法令に基づく適切な対応をしてまいります。
こうした適時適切な対応により、収納率を上げ、公平な税負担の実現と納税意識の高揚を図り、市税の安定的な確保に引き続き努めてまいりたいと考えております。
428 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
429 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、中項目2の償却資産の申告についてですが、土地建物、ナンバープレートのついた自動車等の資産については登記・登録されることによって適正な課税が行われていると考えますが、償却資産については申告漏れや現状との相違などの問題が生じる可能性があると考えております。税務署に申告した決算書の資産情報と市町村に申告した償却資産の申告の資産情報とは基本的には一致すると考えますが、それぞれの情報の共有がないのであれば、その内容が正しく一致しているかどうかを確認することは困難であると感じます。
実際に償却資産の申告漏れがあるという話を聞くこともあり、その状況と対応について確認させていただきたく、以下の質問をさせていただきます。
細項目1番、償却資産の申告の状況について教えてください。
430 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
431 ◯総務部長(牧野 正君) 固定資産税を構成します三つの資産のうち、償却資産につきましては、土地および家屋と異なり登記制度がなく、納税義務者や課税対象の把握が容易ではないため、地方税法におきまして償却資産の所有者に申告義務が課されており、必要な事項を毎年1月31日までに申告しなければならないとされております。
今年度課税分におきましては、約4,300件の申告がございまして、その8割近くの方には期限内での申告をいただいているところでございます。
432 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
433 ◯13番(森野克彦君) 細項目2番、この8割という現状は県下の他市町と比較してどのような現状でありますでしょうか。
434 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
435 ◯総務部長(牧野 正君) 償却資産の申告の状況につきまして、県内の他市町に確認をいたしましたところ、申告があった方のうち約8割は期限内、残りの約2割は期限後になされておりまして、本市の状況と大差はないものと考えております。
436 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
437 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、細項目3の、申告がされない場合の対応と、その対応をされた後の改善率についてはどのようになっておりますか。
438 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
439 ◯総務部長(牧野 正君) 償却資産の申告を、その期限である1月31日までにされない場合には、全ての申告いただいていない方に対して、必ず申告をいただくよう記載した督促を行っておりまして、督促を受け取った約7割の方からは申告をいただいております。
一方で、督促を行っても申告書を提出されない場合には、前年以前に償却資産の申告をされている方につきましては、資産内容に増減がないものとして課税を行っておりますほか、申告書の記入方法がよくわからないといった方につきましては、必要書類をご持参いただいた上で、申告の仕方の説明を行うなど、個別での対応を行っているところでございます。
440 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
441 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、細項目4の、申告内容と現状についての実地調査についてですが、彦根市のホームページでも、「彦根市では申告書の受付後、申告の内容について確認をするため、地方税法第408条に基づいて実地調査を行うことがあります。調査対象の方および関係する税理士、経理士の方等のご協力をお願いします」とあります。
このような調査を行うことが適正な申告と適正な納税につながっていくと考えますが、彦根市でのこの実地調査の現状について教えてください。
442 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
443 ◯総務部長(牧野 正君) 実地調査につきましては、税務職員が対象となる事業所などにおいて質問や検査をする方法で行う調査であるとされておりまして、象徴的な例で申し上げますと、1件に数日を費やして申告内容の適否を全般的に調査するものがございます。
本市におきましては、概況での実態確認を主としておりまして、事業所や賃貸集合住宅に対して行う家屋調査時などにおきまして、可能な範囲で償却資産の状況をあわせて確認しております。その結果、例えばアスファルト舗装につきまして、土地の評価の一部であるという認識をされていましたが、正しくは事業用のものは償却資産の対象であるといった相違が判明したケースがありましたほか、家屋の評価の一部とする電気設備につきまして、償却資産であるという認識をされていたものを相違として事前に把握したことで二重課税を未然に防ぐことができたケースもございました。
また、他市町の実地調査の状況といたしましては、その実施方法を確認しましたところ、組織形態に違いはございますけれども、さまざまな取り組みをされておりまして、今後の調査に生かしてまいりたいと考えております。
444 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
445 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、細項目5番の、申告漏れ防止と適正な申告に向けて、どのように今後取り組んでいかれるか、見解の方をお示しください。
446 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
447 ◯総務部長(牧野 正君) 申告漏れにつきましては、課税の公平性の確保や、正しく申告いただいている納税者の方からの課税へのご理解に影響が出ることから、適正な申告につなげるため、本市の税務課で把握した事業所に係る情報だけではなく、税務署や保健所から情報を得て活用しておりますほか、近年急増する太陽光発電装置に対しましては、経済産業省からの太陽光設備認定情報を得て活用するなど、申告の対象者の把握に努めているところでございます。
今後もこのような取り組みを継続するとともに、税務署から、より詳細な情報を得ることで、必要に応じて行う実地調査に活用するなど、申告対象となる償却資産の捕捉に努めてまいりたいと考えております。
さらに、償却資産の申告に係る周知や広報により、納税者の方からのご理解やご協力をいただき、自発的で正しい知識に基づく申告につなげてまいりたいと考えております。
448 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
449 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございました。
続きまして、中項目3の地方税のクレジット決済についてですが、電子化が進む現代において、さまざまなものについてクレジット決済が可能な世の中となってきており、消費者の利便性も向上していると考えております。
先月の県の自動車税の納付に関しましても、「今年度から自動車税の納付方法が増えました」と書類が入っていたので、実際にやってみると、やはり便利でした。今後もキャッシュレス化へと移行していく現代において、利用者の利便性向上のための環境整備が必要であると考えます。
しかしながら、電子化が進む一方で、対応が困難な方々に対するサポート体制もしっかりと強化しながらの普及活動を行っていく必要があると考え、以下、ご質問させていただきます。
細項目1番、彦根市の市税のクレジット決済の現状について教えてください。
450 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
451 ◯総務部長(牧野 正君) 市税のクレジット決済による支払いにつきましては、納付環境の多様化という観点から、本市におきましても検討はしてきたところでございます。
クレジット決済は、納付される方の利便性が向上するといったメリットが考えられる一方で、口座振替による金融機関等の納付と比べますと、取り扱い手数料がかなり高額になりますことや、クレジットによる納付手続をされても、公金として確定するまでに時間を要するため、納税証明書の発行に時間がかかるなど、デメリットとなるところもございますことから、現状では導入をしておりません。
452 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
453 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
このクレジット決済についての導入に伴い、滞納率の減少につながるのではないかと考えたりもするんですけれども、その辺、既に導入されている自治体のそういった効果等の検証を踏まえての必要性というのをどのように考えておられるか、お答えいただきたいと思います。
454 ◯副議長(安澤 勝君) 細項目2番ですね。
総務部長。
455 ◯総務部長(牧野 正君) 県内で既にクレジット決済を導入している自治体、これは草津市と東近江市でございますが、それぞれ照会をいたしましたところ、現在において利用者は少なく、導入による収納率への影響はほとんど見られないようでございます。これまで納期内に納付されている方にとりましては、納付方法の選択肢が増え、サービスの向上につながりますものの、クレジット決済を導入することによって必ずしも収納率が向上するわけではないと考えております。
456 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
457 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、細項目3の今後の予定と計画について教えてください。
458 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
459 ◯総務部長(牧野 正君) 現在、多種多様な電子決済サービスが誕生しておりますが、既存公金システムを活用し、導入経費が不要であったことなどから、本市におきましても昨年の10月からPayBを、また、今年度からはLINE Pay請求書支払いサービスおよび楽天銀行コンビニ支払サービスを導入し、納付機会の拡充に努めているところでございます。
今後につきましても、あらゆる場面でキャッシュレス化は進んでいくことが想定されますけれども、クレジット決済を導入するに当たりましては、市税以外の公金を所管する関係課など、協議の上、進めていくことになると考えております。システム改修にかかる費用や、先に答弁申し上げました利用手数料の負担などの課題もございますことから、導入された他市の利用状況や電子決済サービスの流れを注視しつつ、基幹系システムの更新時期におきまして検討をしてまいりたいと考えております。
460 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
461 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、細項目4の、ふるさと納税の返礼品に地場産業の関連品はというところで、彦根市の三つの地場産業であります仏壇、バルブ、縫製に関連する返礼品はあるのかどうか。また、ふるさと納税の本来の趣旨からすると、その必要性を感じますが、各団体との連携も含めた現状や進捗、今後の方向性について教えてください。
462 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。
463 ◯企画振興部長(犬井義夫君) ふるさと納税でございますが、自分の出身地や応援したい自治体に寄附ができる制度でございまして、各自治体ならではの地場産品を返礼品として受け取ることや、寄附金の使い道を指定することができることから、魅力的な制度として広く周知をされているところでございます。
本市では現在163種類の返礼品がございますが、彦根市の3大地場産業では縫製のファンデーション製品を提供しておりまして、高品質な商品に好評を得ているところでございます。
あと、仏壇産業につきましては、仏壇が高額かつ資産性が高いことから、平成28年以降の総務大臣通知に従いまして、返礼品として提供することができないということになっておりますが、仏壇技術を活用した食器などの商品や、仏壇技術の金箔押し体験を返礼品として提供することについて、現在事業者と調整をしているところでございます。
また、バルブ製品につきましても、鉛フリー銅合金「ビワライト」を用いた文鎮などを返礼品として提供できるかどうか、こちらも現在事業者と調整をさせていただいているところでございます。
ふるさと納税の返礼品の提供に当たりましては、市内各事業者や各団体との連携が重要でございまして、ふるさと納税の返礼品提供を一つのステップとして、産業の発展、事業の拡大につなげていっていただくことも、ふるさと納税制度の目的の一つでございます。今後につきましても、市内事業者とのさらなる連携を図りまして、彦根らしい返礼品の充実に努めてまいりたいと考えております。
464 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
465 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございました。
続きまして、大項目2番の子どもの安全対策についてですが、昨年、13歳未満の子どもが道路上で事件に巻き込まれた件数が全国で573件、そのうちの多くが登下校時に集中している現状にあります。
先月も大津の県道交差点で乗用車が園児らの列に突っ込み、園児ら16名が死傷するという事件が起きました。また、千葉県市原市では、園児らが遊んでいた公園に車が突っ込むという事件も起こっております。そしてまた、神奈川県川崎市では、わずか十数秒の間に刃物を持った男が成人、小学生らを無差別に切りつけて殺傷するという事件が起こっております。
このように、高齢者ドライバーによる運転操作のミス等による自動車事故、また子どもの誘拐事件、不審者による殺傷事件など、社会的弱者である子どもが巻き込まれ、被害を受ける事件が全国で多発している現状に鑑み、彦根市でもこのような事件がいつ起きてもおかしくない時代であり、危機管理意識の向上と未然防止に向けた取り組みの強化が必要であると考えております。
このような背景を受け、以下、子どもの安全対策についての彦根市の取り組みの状況と今後の対策についてご質問させていただきます。
中項目1、子どもの安全対策について(不審者)ということで、細項目1番、授業中の学校敷地内や建物への不審者の侵入リスクについてお伺いします。
466 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
467 ◯教育長(西嶋良年君) 学校に不審者が侵入することを防止する対策としましては、学校内に不審者を侵入させない環境づくりが大切であると考えております。
侵入させない環境づくりとしまして、文部科学省において作成されました学校への不審者侵入時の危機管理マニュアルに基づき、出入り口を限定し、登下校時以外は門扉を閉める。入り口に受付を設置し、名前の記入や名札の着用を義務づける。校舎内外の巡視を行う。日ごろから地域の関係機関や団体と連携し、不審者情報を共有する体制を整えるなど、学校の実情に合わせた対策を行い、不審者の侵入防止に努めているところでございます。
468 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
469 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、細項目2番の、休み時間や学童の時間帯などにグラウンドで遊ぶ子どもたちの安全性について、どのようにお考えですか、お聞かせください。
470 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
471 ◯教育長(西嶋良年君) 昼休み等の休み時間には多くの子どもたちがグラウンドで遊ぶ姿が見られます。不審者侵入だけではなく、熱中症やけがなどを含め、子どもの安全管理のため、できるだけ多くの教員で見守りや巡回を行うようにしております。
また、
放課後児童クラブの外遊びの時間中の安全確保につきましては、指導員が児童のそばにつき、遊びを見守りながら不審者の侵入に対応できるようにしております。
また、各学校の出入り口やグラウンドなどの状況が異なるため、不審者の侵入が考えられる場所を各クラブの指導員が確認し、外遊びのときの立ち位置についても配慮をしているところでございます。
472 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
473 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、細項目3番、不審者侵入時の対応マニュアルや訓練についてということですけれども、不審者が侵入した場合の職員の対応や子どもの安全確保に対するマニュアル等は存在するのか。また、そのための訓練や撃退品などの対策は十分に行われていますでしょうか、お聞かせください。
474 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
475 ◯教育長(西嶋良年君) 各校におきましては、子どもの生命・安全の確保を第一とする観点から、非常変災、不審者侵入など、学校安全にかかわる危機管理マニュアルを備えております。毎年、子どもたちや教職員組織も変わりますことから、危機管理マニュアルの点検・改善を行い、教職員や子どもの判断力・行動力を向上させるため、緊急時を想定した訓練も定期的に実施しております。
さらに、全ての小・中学校におきまして、不審者等の侵入が直ちに職員室に知らされますよう、普通教室等校内に警報装置を整備しているほか、撃退品としては各校に刺股を配布しておりまして、緊急時に対する環境整備も進めております。
476 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
477 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、細項目4の、子どもに教えている対応の正当性についてというところですけれども、5月31日19時10分に彦根市保健体育課より「不審者の目撃情報について」というメールの方が配信されてまいりました。最近の事件の傾向等を踏まえると、このメールの内容の一部について若干の不安を感じましたので、そのメールの内容とともにご質問させていただきたいと思います。
「本日午後4時10分ごろ、彦根市大堀町の路上で不審者が目撃されました。小学生女児が歩いて帰宅途中、後ろに気配を感じたので振り返ると、自転車に乗った男が手招きしながら「おいで、おいで」と言ってきたとのことです。男はその後、女児の横を追い抜いて通り過ぎる際、「こんにちは」と声をかけて立ち去った」とのことでした。
この後の「子どもには、このような場合には大声を出す、すぐ逃げる、近くの家などに助けを求めることと、防犯ブザーを使うことを教えてあげてください。また、不審者を見つけたら、迷うことなく警察に110番通報してください」というものでした。
この大声を出すとか、防犯ブザーを使うという点なんですけれども、今までこういった対応に対して疑問を感じることはなかったんですけれども、最近の事件の傾向等を考えると、もしこの不審者が精神的に不安定な状態にある方であった場合には、逆にこういったことをすると、相手を逆上させてしまい、そんなつもりはなかったが、相手が騒いだので、慌てて抑えようと口を塞いだり、首を絞めたりして、被害拡大につながるおそれはないのかと若干感じてしまいました。
事件や犯人の複雑化を受けて、こういった対応についても形式的で単純な当たり前の指導ではなく、ケース・バイ・ケースの指導が必要なのではと感じました。また、専門家等による適切な指導のもとの適切な対応が必要であると考え、先ほどの細項目4番の質問にお答えいただきたいと思います。お願いします。
478 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。
479 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 初めに、お断りでございますが、5月31日の不審者目撃情報メールについてでございますが、今ほど議員からご指摘ございましたように、保健体育課の配信となっていたところでございますが、こちらはまちづくり推進室から配信をさせていただいたものでございまして、システムの誤りによりまして発信元が保健体育課名となったものでございます。
このため、本件につきましては、まちづくり推進室は企画振興部にございますので、私からお答えをさせていただきますので、ご了承お願いいたします。
今回の不審者目撃情報メールにつきましては、彦根警察署と締結をしております彦根安全・安心ネットワークに関する協定書に基づきまして、彦根警察署からメール配信の依頼がありましたもので、メールの内容につきましては、彦根警察署からいただいた原稿を配信させていただいたものでございます。
また、子どもへの指導内容についてでございますが、彦根警察署に確認をさせていただきましたところ、子どもは不審者に対して、どういうタイプの不審者なのかということを瞬時に判断することが不可能であると、なかなか難しいということでございまして、一般的な不審者に対して効果がある方法をまずは教えることが重要であるため、防犯ブザーの使用や大声を出すということを指導しているということでございました。
本市といたしましては、最近の事件は複雑化の傾向にありますことから、議員からご指摘のように、ケース・バイ・ケースの指導等につきましても、その必要性を認識しておりまして、警察には、このことについて検討いただくように依頼をしてまいりたいと考えているところでございます。
480 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
481 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
続きまして、細項目5番、神奈川県川崎市での事件を受けて検討された対策はということで、これまでも子どもを取り巻くさまざまな事件が起こるたびに、さまざまな対応と対策に取り組んできていただいたことだと思いますが、今回の事件を受け、これまで以上に踏み込んだ対策の必要性が叫ばれておりますが、彦根市として新たにどのようなことを議論され、取り組んでおられるのか、具体的な対策について、全国の自治体のさまざまな対応例や対策例などを参考に、どのように検討されておりますか、見解の方をよろしくお願いいたします。
482 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
483 ◯教育長(西嶋良年君) 教育委員会におきましては、本事件を受けて、当日中に各小・中学校に対して、地域や関係機関、団体等との連携を図り、学校の安全管理と児童・生徒等の登下校中の安全指導の徹底について文書で注意喚起を行ったところでございます。
また、校園長会議におきまして、幼児、児童・生徒の安全確保と危機管理マニュアルの徹底について、担当課長より指導をいたしました。
現段階において新たな具体策は行っておりませんが、この6月28日には滋賀県子どもの安全確保に関する連絡協議会が開催され、文部科学省行政担当者連絡協議会で説明をされました学校安全に関する内容が各市町の担当者にも伝達される予定と聞いております。また、本事件に関する対応・対策について、各市町意見交流も行われる予定でございますので、これらの内容や国・県の動向を踏まえまして、適切に対応してまいりたいと考えております。
484 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
485 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、細項目6番、保護者や地域の方々、関係機関との連携による対策は万全でしょうか。全国で行われている対策や取り組みについて十分研究され、検討されていることと思いますが、予算がないとできないこと、また、予算がなくても地域の方々との協力体制について検討し、協力を求めること、また、活動に対する意識を変えることで対応可能なこともあると思いますが、現在の取り組み内容とその方向性について教えてください。
486 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。
487 ◯教育長(西嶋良年君) 児童・生徒等の安全を確保するためには、安全な通学路の設定や定期的な通学路の点検などの安全管理とあわせて、安全な登下校の実施のための計画的な安全教育が重要であると考えているところでございます。
昨年5月に起きました新潟市での事件を機に、国でまとめられた登下校防犯プランに基づきまして、各学校・関係各機関合同で「防犯の観点による通学路の緊急合同点検」を実施し、そこで把握した危険箇所の情報を関係者間で共有しております。
児童・生徒には、子ども110番の家などの緊急避難場所を周知するとともに、防犯教室や不審者侵入に備えた避難訓練を通しまして、緊急時の対処法を指導しているところでございます。
また、不審者情報については、市民向けメールなどを活用しまして、情報の共有と迅速な対応を図っております。
さらに、子どもの安全のためには見守り活動が効果的であると考えておりまして、「広報ひこね」でスクールガードの登録募集や、市民の方に花の水やりや散歩をしながらなど、日々の生活の中での「ながら見守り」を呼びかけております。
今後、なお一層、関係機関、団体、市民と連携しまして、地域全体での防犯への取り組みを進めてまいりたいと考えております。
488 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
489 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
続きまして、中項目の2、子どもの安全対策について(事故)ですが、これまでも危険箇所の把握や対策などはしっかりとされてきたと思いますが、千葉県市原市のような事件があり、柵がある公園に車が突っ込んできて園児らを巻き込む、あのような光景を目にしますと、これまで危険と思っていなかった場所が本当に危険でないかどうかをもう一度再確認し、必要な対策を行い、そして、子どもの安全を守ることが必要であると考え、以下、ご質問させていただきます。
細項目1番、近年の登下校時の事故の現状と再発防止の取り組みについて教えてください。
490 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
491 ◯教育部長(岸田道幸君) 市立小・中学校から教育委員会へ報告される事故は、児童・生徒の不注意による転倒など生活上の事故もありますが、ここでは交通事故による件数をお答えさせていただきます。
登下校中における交通事故件数は、小学生が、平成28年度3件、平成29年度5件、平成30年度が6件でございます。中学生は、平成28年度19件、平成29年度9件、平成30年度14件となっております。
交通事故の発生状況を調べますと、小学生では低学年の下校時が半数近くであり、中学生では自転車での登校中が8割以上となっています。
このことから、小学校においては、低学年の下校時の安全指導の徹底、地域やスクールガード等の協力を得ながら見守り活動の充実を図っているところでございます。また、中学校においては、自転車の乗り方や道路交通法等の関連法規の遵守はもちろんのこと、時間に余裕を持って登校するよう指導しているところでございます。
492 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
493 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。年々、事故の件数が減少していくようにしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
続きまして、細項目2番、千葉県市原市の事件を受けて、公園などの施設などの安全性の再検討についてはどのようにされていますでしょうか、お答えください。
494 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
495 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本市における多くの公園は、開発行為に伴い帰属された団地内の公園であり、その大半は出入り口部に車止めを設置し、公園の外周をフェンスで囲んだ形状となっております。
フェンスにつきましては、公園を利用する子どもたちが道路へ飛び出すなどの危険を回避するために設置しているものでございますが、外部からの車の進入に対しても一定の抑止力があると考えております。
今回の市原市の事故を受け、毎年2回、夏季と冬季に実施しております公園の安全点検につきまして、夏場の安全点検を前倒ししまして、現在実施しているところでございます。今回の事故の視点も考慮し、フェンスや車止めの点検を十分に行い、異常が発見された場合は早急に対応を行いたいと考えております。
496 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
497 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
続きまして、細項目3番の危険箇所についての改善要求に対する対応について教えてください。
498 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
499 ◯教育部長(岸田道幸君) 通学路における危険箇所については、各小学校から報告のあった箇所について、彦根市通学路交通安全プログラムに基づき、学校と教育委員会事務局、都市建設部、彦根警察署、県湖東土木事務所が合同点検を行っております。その後、同じメンバーで対策会議を開き、道路の改良・歩道のカラー化・注意喚起看板の設置・道路標識等のハード対策や、通学路変更・交通安全教室・見守り支援のようなソフト対策など、各箇所に対策を図っていくことになります。
また、対策実施後の効果把握・検証を行い、これらをPDCAサイクルとして繰り返し実施することで継続した取り組みを行っているところでございます。
500 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
501 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
細項目4の年間の要求件数と対応件数および改善件数について教えてください。
502 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
503 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 平成26年度から実施しております彦根市通学路交通安全プログラムに基づく、学校、警察および各道路管理者による合同点検により抽出された危険箇所は、平成26年度が90カ所、平成27年度が82カ所、平成28年度が75カ所、平成29年度が64カ所、平成30年度が66カ所であり、昨年度までに合計377カ所を確認しております。
このうち286カ所の対策を終えておりますが、残す未対策91カ所につきましては、今年度以降、順次対策を行ってまいりたいと考えております。
なお、本市管理の道路に関する平成30年度の実績といたしましては、区画線の設置2,278メートル、ガードレール等の防護柵の設置90メートル、グリーンベルトの設置1,955メートルなどを整備したところでございます。
504 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
505 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
細項目5番、危険性の判断の妥当性と優先順位の正当性についてというところで、誰がどのような基準で危険かどうかの判断をしているのか、また、専門家の判断なのかどうか。その優先順位に関しましても、一定の基準のもと、正当な方法で恣意性を排除した公平な判断がされているのかどうか、また、マニュアル等は存在するのかについてお伺いします。
506 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
507 ◯教育部長(岸田道幸君) 通学路における危険箇所等の判断については、文部科学省が示す「通学路の点検の実施および危険箇所の把握・抽出に当たっての観点」という文書が出されておりますので、その中に「道路が狭い、見通しが悪い、大型車が頻繁に通る」等の交通安全に係る共通認識を持って、各校が危険性や優先順位を考慮し、教育委員会に報告することとなっております。
その際、学校は保護者、地域住民、自治会や専門的な知見を持つ通学路交通アドバイザーから意見や要望を聞き取っております。
508 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
509 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございました。
続きまして、中項目の3番の高齢者ドライバーについてですが、高齢者の自動車事故が後を絶たない現状です。彦根市でも高齢者が運転する軽トラックが彦根市清掃センターで転落するという事件が起きました。また、全国でも高齢者が運転する自動車が子どもや市民を巻き込んで死傷させる事件が後を絶たない現状が続く中、未然の防止策に努めていかなくてはなりません。
しかし、比較的車がないと生活がしにくい地域が多いのも彦根市の現状であり、ただ単に高齢者の方々から免許証を取り上げるようなことはもちろんできません。
高齢者の方々の生活の利便性を考慮しながらの対策を講じ、今後このような事故が起き、子どもや市民が巻き込まれることがない、犠牲になることがないような対策が必要であると考え、以下、ご質問させていただきます。
細項目1番、彦根市の高齢者ドライバーの現状と近年の高齢者の事故の件数の推移について教えてください。
510 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
511 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本市の65歳以上の高齢者ドライバーの人数につきましては把握できておりませんが、65歳以上の運転免許証の保有者数は、平成29年12月末時点において1万6,210人で、5年前の平成24年12月末時点と比べますと3,804人増えております。
なお、近年、免許証を自主返納される方が増えておりますが、それ以上に65歳以上の免許証保有者数が増えている現状でございます。
一方、高齢者ドライバーの事故件数につきましては、ここ3年で申し上げますと、平成28年が104件、平成29年が79件、平成30年が70件と減少傾向にございまして、65歳以上の免許証保有者数とは関係なく、逆に減っている状況でございます。
512 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
513 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、細項目2番の、運転免許証の自主返納の状況と返納後の課題や問題点についてどのようにお考えですか、教えてください。
514 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
515 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本市の65歳以上の高齢者の免許証自主返納の状況につきましては、平成30年の1年間の自主返納者数は352人で、増加に幅はございますが、毎年増えている状況でございます。
議員のご意見のとおり、免許証を自主返納された後の高齢者の生活の利便性、買い物や病院などへ移動される交通手段の確保が必要であると考えております。
現在、湖東圏域公共交通活性化協議会では、運転免許証自主返納支援制度により、路線バスまたは愛のりタクシーの回数券9,000円分の無料交付を実施しておりまして、公共交通機関を利用することで移動手段を確保していただき、高齢者の事故防止および自動車を運転しなくても暮らせる環境づくりにつなげてまいりたいと考えております。
516 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
517 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
細項目3の、課題や問題点を解決するための具体的な取り組み内容についてということですけれども、返納後の高齢者の愛のりタクシーや路線バスなどの利用状況の分析や実際の利用者の方々からの意見を調査するなど、その方々の立場になって現状の確認や対策について考える必要があると思います。
私も現在40歳ではありますが、皆さんに選挙で訴えてきましたのが、今の40歳という自分の年齢で物事を考えるのではなく、いつか必ず訪れる高齢者の立場で物事を考え、高齢者の方々にとって住みやすい彦根市のまちづくりに取り組んでいきたいと。
先日、自分が80歳になり、運転免許証を自主返納したことを想定して、現在、彦根市で行われているサービスがどのようなものかを検証するために、愛のりタクシーと路線バスを使って野田山町から彦根市立病院、そしてビバシティで買い物をして帰るというシミュレーションを行ってみました。
実際にこういったものがあるという説明を受けているだけではわからなかった、実際に利用しないと感じることができなかった気づきや課題改善点等が見えてきましたし、実際に愛のりタクシーで相乗りさせていただいた同乗者の方々や運転手さんからもさまざまな生の意見を聞くことができました。
こういった実地調査等を踏まえて対策等に取り組んでおられると思いますが、課題や問題点を解決するための具体的な取り組み内容について教えてください。
518 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
519 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 現在、運行している路線バス、愛のりタクシーともに利用者が年々増えており、一定の評価をいただいていると考えております。
免許証の自主返納者を対象にしたアンケート調査などは現在は行っておりませんけれども、今後、何らかの調査が必要であると考えておりまして、その中で課題が見つかれば、積極的に対応してまいりたいと考えております。
公共交通機関としての路線バスおよび愛のりタクシーが自主返納者を含めた高齢者の移動の手段として継続して利用していただけますように、わかりやすい路線やダイヤ、また運賃設定とし、利便性の確保に努めてきておりますが、さらに検討を加えながら充実を図ってまいりたいと考えております。
520 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
521 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
私も実際利用して感じましたし、実際利用されている方々も、すごく便利でいいシステムだということなんですけれども、やはり一度使って知って、それを利用すると、ものすごくその利便性からリピートして利用するということでしたが、その周知がされていない、皆さん、こういった便利なものがあるのに、なかなか皆さんは知らないし、使い方がわからないといった意見を聞きましたので、そういったことを踏まえて、今後生かしていただけたらと思います。ありがとうございます。
続きまして、大項目3番の、彦根市旭森学区の公共下水道整備の状況についてですが、公共下水道の整備が昭和57年に始まって37年が経過しますが、いまだ未整備地域が存在し、費用負担の面からも、また利便性の面からも、「いつになったらこの地域にも公共下水道が」という声が聞こえます。このような現状を背景に、以下、彦根市の公共下水道事業の現状と今後の予定についてご質問させていただきます。
中項目1、野田山町下水道整備の予定と進捗について。
細項目1番、彦根市の下水道事業の進捗と今後の計画について教えてください。
522 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。
523 ◯上下水道部長(安居庄二君) 本市の公共下水道事業は、昭和57年2月に流域関連公共下水道として事業に着手し、その後、平成3年度に東北部浄化センターの運転開始に合わせて供用を開始いたしました。
その後、供用開始区域を順次拡大しており、平成31年3月末現在の人口普及率は83.7%となりました。平成29年度末数値での比較にはなりますが、全国平均は上回っているものの、滋賀県平均と比較いたしますと7ポイント程度低い状況でございます。
今後の計画につきましては、令和7年度には一般的な整備を完了させ、令和12年度には農業集落排水施設の接続を完了し、本市の下水道整備を終了したいと考えております。
524 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
525 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、細項目2番、これまでの計画予定とその実績とのずれとその原因について教えてください。
526 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。
527 ◯上下水道部長(安居庄二君) 下水道事業の計画としましては、計画期間を平成28年度から令和2年度までの5カ年とした彦根市公共下水道事業第5期経営計画を策定しており、この計画の中で、平成30年度末の人口普及率の目標値を84.6%としております。
平成30年度末の実績は83.7%となりますことから、0.9ポイント下回る結果となり、若干の遅れが生じております。
この原因といたしましては、予定しておりました下水道工事が一部繰り越し事業となり、年度末の供用開始に間に合わなかったことが主なものと考えております。
なお、この第5期経営計画に基づき策定いたしました社会資本総合整備計画には、令和2年度までに整備を計画する区域を示しておりますが、現在のところ、その進捗に大きな遅れはございません。
528 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
529 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
細項目3番、今後の計画が予定どおり進まない可能性とその根拠があれば教えてください。
530 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。
531 ◯上下水道部長(安居庄二君) 現計画の彦根市公共下水道事業第5期経営計画の計画期間は令和2年度末で終了となりますので、新たに令和3年度から令和7年度の5カ年を計画期間とする第6期経営計画の策定が必要となります。
この計画には、財政計画を示すこととなりますが、現在の本市の厳しい財政状況の中で一般会計からの繰入金が確保できるかどうか、あわせて、下水道整備に係る予算の多くを国の社会資本整備総合交付金に依存をしていますが、毎年この交付要件の見直しがされておりますので、財源をどのように確保できるかが今後の下水道整備を左右する大きな要因になると考えております。
また、近年の人件費や建設資材費の高騰による下水道整備に係る建設コストのさらなる上昇や、建設業界の人材不足が進むものと考えられますが、引き続き下水道整備の進捗が図れるよう努力してまいりたいと考えております。
532 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
533 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
続きまして、細項目4番、老朽化対策と未整備地域の整備についてですが、設備自体の耐用年数がどれぐらいかわかりませんが、昭和57年の当初整備地域がそろそろ40年を迎えることになります。老朽化対策が仮に必要であるとした場合、限られた予算の中で老朽化対策と未整備地域の整備とどちらが優先されるのでしょうか、お聞かせください。
534 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。
535 ◯上下水道部長(安居庄二君) 下水道整備につきましては、昭和56年度に着手して以来、本市の下水道管総延長は564.8キロメートルとなりました。
ご心配されます下水道管の耐用年数につきましては、国土交通省では50年と定められております。この数字から計算いたしますと、本市が老朽化対策を必要とする時期は、早くても令和12年ごろとなりますので、まだしばらく時間があると考えてはおります。
しかしながら、下水道施設の中には硫化水素による腐食の可能性が高い下水道管や、耐用年数が早く到来する施設もあるため、昨年度に策定をいたしました彦根市下水道ストックマネジメント計画に基づき、計画的に調査を行い、老朽化状況の把握と施設の長寿命化対策を図っております。
したがいまして、老朽化対策に充てる予算も確保はいたしますが、未整備地域の解消に向けた予算確保を優先してまいりますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。
536 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
537 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございました。
続きまして、細項目5番の整備地域での普及率についてというところで、今後整備がされる地域では、排水設備工事に係る費用負担等を懸念する声も聞こえますが、整備された地域での普及率と負担軽減策等について教えてください。
538 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。
539 ◯上下水道部長(安居庄二君) 議員ご質問の公共下水道が整備された地域での普及率は、一般に水洗化率と呼んでおりまして、本市では平成31年3月末現在で89.9%でございます。水洗化率の向上は琵琶湖や公共水域の水質改善、また居住区域の環境保全、事業の推進や施設の運営のために必要な歳入に直結していることから、大変重要な課題でございます。
しかしながら、水洗化に伴う排水設備工事には受益者個人に多額の費用負担が伴います。このことから、本市では融資あっせん制度や市民税所得割の非課税世帯や生活扶助者を対象とした排水設備新設補助金制度を設けて水洗化に係る負担の軽減対策を講じているところでございます。
540 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
541 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございます。
最後に、細項目6番、整備された地域と未整備地域での費用負担はということで、利便性の面から、もちろん公共下水道がまさっているとは思いますが、未整備地域の管理料やかかる費用の全てを年換算した場合の負担はどのような差があるでしょうか。
余りにもその負担の差があるようであれば、整備されている地域と、未整備地域とでの不公平を感じますが、これに対する対応、また是正策について、あれば教えてください。
542 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。
543 ◯上下水道部長(安居庄二君) 現在、公共下水道が整備されている地域の皆様には、下水道整備によってその地域の環境が改善され、利便性・快適性が向上しますが、その結果、限られた地域の人だけが特別の利益を受けることとなり、利益を受けられない地域の人との間に不公平が生じます。
そこで、この利益を受ける人に建設費の一部を負担していただくために、下水道整備が完了しますと、受益者負担金または受益者分担金のご負担をお願いしております。その後、公共下水道をご利用いただくに当たり、下水道使用料を徴収することとなります。
下水道が整備されていない地域の皆様には、下水道にかかる負担は生じませんが、いずれ下水道整備がされた時点で同様のご負担をお願いすることとなります。
なお、下水道の未整備地域では、各家庭から排出されます汚水は個別浄化や団地内の集中浄化といった合併浄化槽での処理となりますので、これらの設置にかかる費用や維持管理にかかる費用は各自ご負担いただくこととなりますが、使用水量等もまちまちでございまして、公共下水道使用料金との比較は一概には申し上げられませんので、ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。
544 ◯副議長(安澤 勝君) 森野君。
〔13番(森野克彦君)登壇〕
545 ◯13番(森野克彦君) ありがとうございました。
費用負担での比較はできないということですが、利便性の面からも、できるだけ早く整備された地域になった方がいいということですので、計画どおり進めていただきますよう、よろしくお願いいたします。
以上で私の質問の方を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
546 ◯副議長(安澤 勝君) 11番和田一繁君。和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
547 ◯11番(和田一繁君) それでは、今定例会、3点につきまして質問をさせていただきます。理事者側の前向きな答弁をよろしくお願いをいたします。
まず、大項目1、登下校時の安全対策について。
先月、大津の県道交差点で散歩していた保育園児の列に車が突っ込み、2人が死亡する痛ましい事故が起きました。歩行者が車に巻き込まれる事故など、東京や神戸でも起きております。また、車の事故ではなく、無差別な殺傷事件まで起こり、尊い命が奪われております。お悔みとご冥福をお祈りいたします。
今、社会的に子どもたちを守れという声が高まっております。滋賀県でも県知事が危険箇所や安全対策に関して緊急に国への要望書を提出しておられます。いつ、どのような想定外の災害が降りかかるかもしれません。いま一度、地域全体で子どもたちが安全・安心して登下校できるように大人たちが見守り、また、行政としてどのように支援・指導していくのか、いま一度考えなくてはならないときでもあります。
そこで、いつも登下校時に子どもたちを見守ってくださっておりますスクールガードについて以下のお尋ねをいたします。
中項目1、スクールガードについて。
細項目1、本市におけるスクールガードの基本的な活動を含めた考えをお聞かせください。
548 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
549 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市におけるスクールガードの基本的な活動といたしましては、通学路において登下校の時間帯に見守り活動や付き添い活動を行っていただいております。
また、地域における不審者情報や危険箇所についての学校への情報提供や各校で開催している交通安全教室にもご協力をいただいております。
このような善意による活動により、子どもたちを交通事故や不審者から守る取り組みの一翼を担っていただいていると考えております。
550 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
551 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目2、スクールガードの登録者数減少の要因は。
平成26年から今に至るまで登録者数の推移を確認してみますと、平成26年が1,197名、平成27年が1,159人、平成28年が1,195人、平成29年が1,148人、平成30年度が1,190人、平成31年5月現在で1,078人ということになっております。10年前は約1,600人の登録があったそうです。時代背景等もありますし、増えている年もございますが、ただ、今、減少傾向でございます。減少の要因をどのように分析されているか、お尋ねいたします。
552 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
553 ◯教育部長(岸田道幸君) 平成26年度から昨年度までの登録者数の推移については、議員ご指摘のとおり、わずかに減少傾向ではありますが、各校や地域の方々の取り組みにより、市内全体で1,100人程度の登録を維持しているところでございます。
減少傾向にある要因といたしまして、これまでスクールガードとして登録されていた地域の方々の高齢化により、担い手が減少していることや、共働き家庭の増加に伴い、登下校時間における保護者の見守り活動が困難であることが考えられます。
これらの背景には、登下校の時間に通学路に立ち続けたり、子どもたちに付き添ったりする体力的な不安や時間的な制約、子どもの命を守ることについての責任の重さについて負担感があるのではないかと推察されます。
554 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
555 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目3、増員を図るために、どのような取り組みをされているか、お示しください。
556 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
557 ◯教育部長(岸田道幸君) 各校のPTA、青少年育成協議会、地域の自治会、地区別懇談会等のさまざまな会合において、子どもの安全、命を守るためにスクールガードが果たす役割の大切さを取り上げ、保護者・地域の方へ学校長が直接登録を呼びかけております。
また、昨年から市のホームページや「広報ひこね」にスクールガードを募集する記事を掲載させていただきまして、広く市民へ登録を呼びかける取り組みも行っているところでございます。
558 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
559 ◯11番(和田一繁君) では、細項目4、どのような成果があらわれているか、お示しください。
560 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
561 ◯教育部長(岸田道幸君) 現在、登録者数が大きく増えているわけではございませんが、市のホームページや「広報ひこね」によるスクールガードへの登録を呼びかけて以降、大学生24名に新たに登録をしていただきました。さまざまな媒体を活用した広報活動により、これまでスクールガード活動を知らなかった市民にも知っていただくことができ、新たな登録につながっていくものと感じております。
562 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
563 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目5で、増員されている学校の活動事例。多分、各学校からそれぞれ報告されているということなんですけれども、増員されたところの事例というのはどのようなものか、お答えください。
564 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
565 ◯教育部長(岸田道幸君) さきのご質問にもお答えしましたとおり、学生の登録や地域の方による見守り隊の結成により、登録者数の増加した学校もありました。
また、スクールガードの方を招いた集会を行ったり、子どもたちが手紙を送ったりするなど、スクールガードと子どもたちが交流する機会を設け、感謝の気持ちを伝えることにより、登録を継続してくださる方がいると聞いております。
566 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
567 ◯11番(和田一繁君) この17学区で増員された、一番成果がある学校というのはわかりますでしょうか。
568 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
569 ◯教育部長(岸田道幸君) 増員をされたところで、城南学区の方で小泉町自治会の方が見守り隊を結成されたということで人数が増えておりますし、城西学区の方では地元の大学生の方が登録をされたということもありますので、そういった部分でいろんな活動をしていただいているというところでございます。
570 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
571 ◯11番(和田一繁君) 学生の登録は城西学区ということで理解してよろしいでしょうか。
572 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
573 ◯教育部長(岸田道幸君) そのとおりでございます。
574 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
575 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目6、スクールガードの高齢化対策は。
年齢はまとめていないということでしたが、以前から高齢化の対策につきましては、議会でもたびたび議論をされております。先ほどありましたように、孫のためであったりとか、共働きの世帯が多い中、高齢者の方に頼らなければいけない部分が多くなっております。高齢者の対策に関しまして具体的な対策は何か、お答えください。
576 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
577 ◯教育部長(岸田道幸君) スクールガード減少の要因の一つとして高齢化が考えられる中、体力的な不安や時間的な制約、責任の重さについての負担感を取り除くことによって、高齢者の方にも、より気軽にかかわっていただけるのではないかと考えております。
そこで、見守り担い手の裾野を広げるため、ウォーキング、ジョギング、買い物、犬の散歩、花の水やりなどの日常生活を行っている際に、防犯の観点を持って登下校中の子どもたちの見守りをしていただく「ながら見守り」を呼びかけていきたいと考えております。昨年の「広報ひこね」においても、「ながら見守り」について広報し、お願いをしているところでございます。
578 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
579 ◯11番(和田一繁君) 再質問をすみません。今、大体スクールガードが1,100人ぐらいの中で、高齢者の割合というのは大体どれぐらいかわかりますでしょうか。まとめていないということでしたけど、全体で。
580 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
581 ◯教育部長(岸田道幸君) 手持ちに具体的な数値がないのでございますけれども、高齢化の方が著しくなっているということで状況を把握しているところでございます。申しわけございません。
582 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
583 ◯11番(和田一繁君) 「広報ひこね」とかの募集には、年齢、また住所、氏名という形で記載はされておりますけれども、そちらの方でそういうデータとかはとっていらっしゃらないんでしょうか。
584 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
585 ◯教育部長(岸田道幸君) ボランティア保険を登録するということで、教育委員会の保健体育課の方で所管をしておりますので、そこで具体的に把握はしていると思いますが、今のところ具体的な把握は持ち合わせておりませんので、先ほど言いましたように、高齢化が著しくなっているということでございますので、よろしくお願いいたします。
586 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
587 ◯11番(和田一繁君) 対策の一つとしても、そういう年齢的なデータも含めた中で対策等が必要になってくるかと思いますので、そのあたりはしっかりとデータを、各学校からまとめているということですけれども、しっかりとそのあたりは把握していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、細項目7番、スクールガードの責任について。
登下校時、児童が交通事故や痛ましい事故に巻き込まれ、命に危険が及ぶ場合、現場に居合わせた場合の責任はどのようなものか、教えてください。
588 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
589 ◯教育部長(岸田道幸君) スクールガードの活動はボランティア活動でございまして、基本的には活動中に生じた事故や事件についての責任は問われることはないと考えております。
590 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
591 ◯11番(和田一繁君) ありがとうございます。
細項目8番、増員を図る広報活動の取り組みは。
先ほどから言われましたように、各校PTA、青少年育成協議会、地域の自治会、地区別懇談会など、さまざまな取り組みがされているということでした。広報活動の取り組みとして、どのような広報媒体、「広報ひこね」もございますけれども、インターネットも含めて、そのほか、どのような媒体で募集されているのか、お示しください。
592 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
593 ◯教育部長(岸田道幸君) さきのお答えと重なりますが、さまざまな機会を捉えて、スクールガードが果たす役割の大切さを取り上げ、保護者、地域の方の登録の呼びかけを継続したいと考えております。
また、市のホームページや「広報ひこね」を活用するなどで広く市民への登録を呼びかけ、スクールガードの新たな担い手の掘り起こしを図るとともに、個人の負担が少ない形での見守りも行っていただく、先ほど申しました「ながら見守り」についても推進してまいりたいと考えております。
さらに、子どもたちの見守り活動は「美しいひこね創造活動」の対象活動にもなっておりますので、こういったこともあわせて周知してまいりたいと考えております。
594 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
595 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目9番、予算削減に伴う影響はないのか。
学校安全対策事業、子ども見守り活動推進事業が前年より約35%の減額となっていますが、この減額によって見守り活動に昨年と比べ、直接影響することはないのか、お答えください。
596 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
597 ◯教育部長(岸田道幸君) 子ども見守り活動推進事業の約35%の減額については、安全パトロール員として臨時職員の雇用を取りやめたものでございまして、スクールガードの活動には直接影響はございません。
598 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
599 ◯11番(和田一繁君) わかりました。
それでは、続きまして、大項目2、社会資本整備総合交付金について。
中項目1、都市計画道路立花船町線街路事業につきましてご質問いたします。
細項目1、電線や道路改良区間を含め、現在の事業の進捗状況をお答えください。
600 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
601 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 都市計画道路立花船町線は、平成13年度の事業着手以来、年数は経過しておりますが、関係地権者のご理解、ご協力のもと、順次用地取得を進めてまいり、現時点で総地権者数77件のうち74件、取得面積でいいますと96%の取得を終えているところでございます。
また、工事につきましては、昨年度までに一定区間の電線類地中化工事および歩道舗装工事を終えており、歩道整備および電線類地中化につきましては、全区間460メートルの両側歩道としますと合計920メートル、このうち460メートルの整備を終え、整備率といたしましては50%という状況でございます。
602 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
603 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目2、物件移転の見込みは。
今回、予算に関しまして、物件移転補償費が約2,600万円が主な予算でございますけれども、その移転の見込みについてお答えください。
604 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
605 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 都市計画道路立花船町線の事業において、今年度予定しております物件移転補償につきましては、未買収地の物件補償でございます。
当該地権者とは継続的に交渉を行っておりますが、さまざまな課題があり、時間を要しているところでございます。
しかしながら、予定しております事業完了時期に遅れが生じないよう、引き続き交渉を進め、ご理解を得たいと考えております。
606 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
607 ◯11番(和田一繁君) この移転物件というのは、先ほど77件中74件が終えているという、この3件ということで理解してよろしいでしょうか。
608 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
609 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 77件のうちの3件でございますが、今年度予算をお願いしておりますのは、そのうちの1件を考えております。
610 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
611 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目3番、3件のうち、今、立花線のところの現場を確認いたしますと、1軒の建物が屋根の瓦が剥がれ、中の土が見えている状態でございます。特に屋根が南側に傾き、隣接している建物で支えている状態のようにも見えます。昨年みたいな台風や地震が発生した場合、倒壊の危険があると、素人目からですけれども、そう感じます。今、把握している建物の現状をお示しください。
612 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
613 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 都市計画道路立花船町線事業予定地内にある建物の現状につきましては、議員ご指摘のとおり、建物の一部が隣接する建物に接触をしており、全体的に損耗している状況を確認しております。
614 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
615 ◯11番(和田一繁君) 再質問です。それは彦根市空家等対策計画に基づくと、危険度評価ではA、B、C、Dのどのあたりの評価になるんでしょうか。
616 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
617 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今でいいますとBないしCぐらいとは考えております。
618 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
619 ◯11番(和田一繁君) これはCとDでは、Cが高い、Dが最高なんですけれども、どちらなんでしょうか。
620 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
621 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 外観から見ますと、土の部分が結構見えておりますのでC、高い方とは考えておりますけれども、早くご契約いただくことが解決に当たると考えておりますので、引き続き交渉を進めてまいりたいとは考えております。
622 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
623 ◯11番(和田一繁君) これは所有者の把握はされていらっしゃるんでしょうか。
624 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
625 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 所有者の方には状況は伝えておりますので、把握はされていると考えております。
626 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
627 ◯11番(和田一繁君) この建物は特定空き家なのか、そのあたりを教えてください。
628 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
629 ◯都市建設部長(藤原 弘君) この建物につきましては特定空き家ではございません。
630 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
631 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目の4番、現在、所有者がいらっしゃるということで、その所有者に対して、どのような交渉を始め、指導をされているか、お尋ねいたします。
632 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
633 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 所有者に対しての交渉内容につきましては、個別の案件になりますことから具体的にお答えすることはできませんが、所有者には建物の状況を報告し、その対策をお願いするとともに、事業への協力もあわせてお願いしているところでございます。
634 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
635 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目の5、隣接する建物の所有者に対しての対応はということで、こちら、彦根市空家等対策計画の課題の一つにも、老朽空家等を現状のまま放置すれば、地域の居住環境に深刻な影響を及ぼすことが懸念されます。そのため、災害時などに倒壊の恐れがあるなど、特に危険度の高い空家等については、危険箇所の改修・除去等を含む対策を講じることで、周辺の安全確保を図る必要がありますと課題として挙げておられます。両住民に対しての適切な対応をされているか、お尋ねいたします。
636 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
637 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 隣接する建物の所有者の方からは、道路河川課の方に対しましてご指摘をいただいており、担当職員が隣接の方と現状を確認するとともに、当該建物所有者へは通行者や近隣建物への影響も危惧されるため、改善を図られるようにお願いをしているところでございます。
638 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
639 ◯11番(和田一繁君) それでは、地元自治会に対しての対応は。
640 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
641 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 地元自治会につきましては、工事する際には必ずご案内させていただいておりますので、その都度、状況の方を報告させていただくように努めているところでございます。
642 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
643 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目6、全体を通じて立花船町線の整備事業完了はいつと考えていらっしゃるんでしょうか。
644 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
645 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 都市計画道路立花船町線の事業につきましては、令和4年度末の完了を予定しております。
646 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
647 ◯11番(和田一繁君) それでは、7番、法的措置の考えはということで、所有者が今、存在するということで、空家等対策の推進に関する特別措置法に関しまして、いわゆる所有者に対する助言または指導、勧告、危険や周囲へ及ぼす悪影響の程度を確認し、それぞれ相当の収用期間を設けた上で段階的に実施するとなっております。令和4年に完成ということで今お答えいただきましたけれども、もし交渉が不調に終わった場合、法的な手段も視野に入れているか、そのあたりをお教えください。
648 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
649 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 用地の取得につきましては、原則として任意交渉による合意の上、取得することと考えておりますけれども、先ほども言いました令和4年という完了目標を掲げておりまして、完了予定時期までの期間を見極めまして、土地収用法に基づく法的措置も視野に入れているところでございます。
650 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
651 ◯11番(和田一繁君) その場合は、彦根市空家等対策推進協議会の見解とはどういうものなんでしょうか。
652 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
653 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 空家等対策推進協議会につきましては、今、協議会の中では特定空き家にするかどうかという部分でも協議しておりますけれども、本物件につきましては、今のところ特定空き家にするというところまでの老朽化は確認しておりませんので、特定空き家の計画に基づく対応ではなくて、あくまでも道路の土地収用法に基づく法的措置ということになります。
654 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
655 ◯11番(和田一繁君) 令和4年ということで、今お答えいただきまして、立花線の方も2024年に向かいまして、あそこは非常に今、道路の拡張も含めて、一番目立つところに1軒がぽつんと建っている。それが3、4年ぐらい、ずっとそのまま放置の状態になっている。先ほど言いましたように、建物が傾いており、また、土が中から見えているということで、あそこも観光客の方が通ったりとか、非常に通行の多い場所でございます。そのあたりはしっかりと対策をしていただきますように、こちらの方よろしくお願いをいたします。
それでは、大項目3、彦根市観光振興計画の取り組みにつきまして、彦根市観光振興計画基本施策の5、戦略的な情報発信とプロモーション活動の短期的取り組みというのがございます。
中項目1、フィルムコミッション事業について。
細項目1、平成25年10月に立ち上げましたフィルムコミッション室ですが、その役割について再度お伺いをいたします。
656 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。
657 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市フィルムコミッション室につきましては、映像制作者からの事前の問い合わせに対しまして、撮影に適したロケーション情報の提供や、撮影に当たっての彦根城や寺社、民間企業との調整など、本市で映画やドラマ等の撮影が行われるためのワンストップサービスを提供しております。
また、滋賀ロケーションオフィスや市民団体の「彦根を映画で盛り上げる会」とも連携を図りながら、撮影時における炊き出し、エキストラ募集などのサポートを行い、撮影しやすい環境づくりの整備などの支援も行っているところでございます。
さらに、映画やドラマ等の公開の際には、ポスターの掲出やフィルムコミッションのホームページで支援作品として紹介するなど、映像を通じた本市のPR活動も行っているところでございます。
658 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
659 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目2です。平成28年度以降に支援された映画、ドラマ、テレビ関連等の件数をお答えください。
660 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。
661 ◯産業部長(辻 宏育君) 平成28年度の支援件数は、映画、ドラマ、CMなどを含めまして69件、平成29年度は75件、平成30年度は45件、今年度は5月末現在で12件となっているところでございます。
662 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
663 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目3、支援作品を通じて、どのような効果を生んでいるかをお答えください。
664 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。
665 ◯産業部長(辻 宏育君) 市内でロケ撮影が行われることにより生じる宿泊、あるいは飲食などの直接的な経済効果に加えまして、映画などの撮影地として紹介されることや、旅番組などで本市の歴史や文化などが取り上げられることによりまして、本市の知名度が向上し、魅力あるまちづくりとして国内外へ発信できる宣伝効果が得られていると考えているところでございます。
666 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
667 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目4、平成25年から5年以上支援してこられて、見えてきました課題とその対策をお答えください。
668 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。
669 ◯産業部長(辻 宏育君) 撮影などの支援に当たりましては、撮影場所の許認可の関係から、紹介いたしますロケーションが本市の関連施設に偏るという課題がございます。そのため、市民団体や民間企業と連携しまして、フィルムコミッションホームページで民間施設など撮影可能な場所を幅広く募集するなど、市内のロケ地の掘り起こしが必要であると考えているところでございます。
670 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
671 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目5番、フィルムコミッション室のホームページの活用について。
市のホームページなど、トップページに積極的にリンクを張るべきではないのかということで、こちらの方、この質問を通告するときには全くホームページ等には載っていないんですけれども、その活用についてお答えください。
672 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。
673 ◯産業部長(辻 宏育君) 彦根市フィルムコミッションにつきましては、専用のホームページを作成し、情報提供を行っているところでございますが、議員ご指摘のとおり、本市のホームページにリンクがございませんでした。このことから、ご質問いただいたことも相まって私も気づきまして、取り急ぎトップページにバナーを作成いたしました。今後も周知に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
674 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
675 ◯11番(和田一繁君) 今お答えありましたように、年間、大体100万円ぐらいの予算の中で7割ぐらいをホームページの予算として上げていらっしゃいます。今、議員というか、我々が指摘する前に、何年もフィルムコミッション室のホームページはあるわけですから、指摘されるから上げるのではなくて、それぞれの担当課の方々が意識づけをしっかりと、自分は今どの仕事をしているのだ、やはりその課でいる以上は、どういう発信の仕方をしなければいけないということを認識していくべきだと思います。我々がこうだからといって、すぐに、2日、3日で上げるのではなく、職員の意識づけというか、責任を持って自分の仕事に当たっていただきたい。もう一度、部長の見解をお伺いいたします。
676 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。
677 ◯産業部長(辻 宏育君) 議員ご指摘のとおりでございまして、ふだんから、どういった形で本市をPRするかというのは、いろんな方法がございます。その中でも、やはり最近、SNSとかインスタ映えする画像、映像とかをしっかりと露出しながら、本市の知名度といいますか、魅力を発信する必要があると考えておりますので、おっしゃるとおり、私たちもそういった思いで、しっかりと前を向いて、いろいろと検討してまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
678 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
679 ◯11番(和田一繁君) ただ撮影するだけではなくて、その撮影を二次、三次でどのようにつなげていくかというのが非常に大事なことだと思いますので、しっかりとそのあたりは全体の意識として行っていただければと思いますので、お願いいたします。
それでは、細項目6、支援作品を通じた市の魅力発信の取り組みはということで、支援作品を通じて市の魅力をウェブ以外、どのような形で取り組んでいらっしゃるのか、お示しください。
680 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。
681 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市で支援いたしました作品につきましては、本市フィルムコミッションのホームページや彦根市観光ガイドフェイスブック等のSNSで紹介しているところでございます。また、映画やドラマにつきましては、作品のウェブサイトやポスターなどに彦根でのロケ地を掲出していただいているほか、本市関係施設におきましても、チラシやポスターを配布し、ロケ地を紹介しているところでございます。
なお、支援した作品そのものが大きな魅力発信媒体でありますことから、本市での撮影が行われ、より多くの作品が放映されるようロケ支援に努めているところでございます。
682 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
683 ◯11番(和田一繁君) フェイスブック等も、これは多分昨年の3月ですか、議会の方でも、そういう活動をしてくださいということで、今、フェイスブック等での発信をされているのは私ども、いつも確認をさせていただいております。
あとはそういう紙媒体とか、なかなかウェブに触れられない方々にも、そういった情報発信というのは必要だと思いますので、広報の特集を組んだりとか、そういう形でいろんな方法を考えていただきますようにお願いをいたします。
それでは、細項目7番、オープンセットについての市の考えは。
民間企業が鳥居本に完成させたオープンセットについて市の見解をお尋ねいたします。
684 ◯副議長(安澤 勝君) 副市長。
685 ◯副市長(山田静男君) 現在、本市で撮影されております映画やドラマの多くにつきましては、彦根城や玄宮園で行われておりますが、このたび、市内鳥居本地区におきまして、江戸期のまちなみを再現し、時代劇の撮影等で利用できるオープンセットが民間企業によりつくられたことは、本市へのさらなる映画、ドラマ撮影の誘致につながる新たな拠点になるのではないかと期待しているところでございます。
686 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
687 ◯11番(和田一繁君) 細項目8も若干かぶるかもしれませんけれども、市としてどのような効果を期待しているのか、もう一度お願いいたします。
688 ◯副議長(安澤 勝君) 副市長。
689 ◯副市長(山田静男君) 映画やドラマ撮影におきまして、このオープンセットが活用されることにより、本市での撮影の機会が増え、オープンセットにおける撮影だけにとどまらず、彦根城や玄宮園を初めとする本市ロケーションでの撮影につなげることも可能ではないかと考えているところでございます。
また、これまで本市におけます撮影が彦根城や玄宮園だけにとどまっていたものが、このオープンセットが活用されることによりまして、本市での撮影の長期化が図れまして、宿泊や飲食などの地域経済効果につながると期待しているところでございます。
690 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
691 ◯11番(和田一繁君) それでは、細項目9番、市としてどのような支援策が考えられるか、お教えください。
692 ◯副議長(安澤 勝君) 副市長。
693 ◯副市長(山田静男君) 本市といたしましては、当オープンセットを所有する民間企業との協議が必要ではございますが、映画制作者に対しましてロケーション情報を提供する際に、従来の撮影スポットに加えまして、新たな撮影場所として、このオープンセットについても活用していただくよう情報提供等をしていきたいということで協力してまいりたいと考えております。
694 ◯副議長(安澤 勝君) 和田君。
〔11番(和田一繁君)登壇〕
695 ◯11番(和田一繁君) 鳥居本地区ということで、大きなオープンセットができているということで、その近隣の住民の方々だったりとか、あと、鳥居本学園周辺の子どもたちとか、非常にそのように、うまく自分たちの地区にそういった大きな核となるものが、当然、民間企業さんがしていらっしゃいますので、そのあたりは行政がどこまで入れるかというのは、なかなかわからないところがございますけれども、そういう情報提供と、子どもたちがそういったところでいろんな、また違った学びができたりとか、あとは映像コンテンツの中で企業の誘致の協力であったりとか、それが一つ核となって、いろんな発想が生まれていくかと思いますので、そのあたり、ロケセットを含めた中で、市として、うまくそれが連携しながら発信できるようにと期待しておりますので、ぜひ広報活動も含めてよろしくお願いをいたします。
今定例会に関しましては質問は以上でございます。ありがとうございました。
696 ◯副議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。
午後3時38分休憩
午後3時58分再開
697 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長します。
14番林利幸君。林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
698 ◯14番(林 利幸君) 私にとりましては初めての質問になります。誰もがわかりやすいご答弁をよろしくお願いいたします。
それでは、大項目1、JR稲枝駅周辺整備事業について。
中項目1、東口、西口の現在の工事進捗状況について。
平成28年にJR稲枝駅新駅舎が完成し、12月より供用が開始されました。供用開始されたときには、私は稲枝商工会の一員としまして、関係諸団体の方々にご協力いただき、稲枝駅新駅舎オープンイベントを開催させていただきました。稲枝の方はもちろん、稲枝以外の地域からもたくさんの方々にご来場いただき、新駅舎のオープンを喜んだものです。
それから月日がたちまして、今日の現状を見てみますと、駅前のロータリーも整備され、かなり駅らしくなったように思います。
しかし、まだまだ立入禁止柵で囲われたところもあり、最近では工事の業者も出入りされていないように思われます。そこで、質問させていただきます。
細項目1番、東口の進捗状況について。計画に対し現在の進捗率はどれぐらいなのでしょうか、教えてください。
699 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
700 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 稲枝駅東口においては、駅前ロータリーと駐車場の整備を計画しております。
整備状況につきましては、平成31年1月に東口駅前ロータリーが完成し、利用を開始しております。
また、来年度の完成を目指して東口駐車場の整備を進めているところでございます。
なお、東口の進捗率は、東口の整備に係る全体事業費4億5,700万円に対し、平成30年度末で3億1,600万円の事業を実施しており、事業費ベースで申しますと、進捗率は69%でございます。
701 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
702 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。
続きまして、細項目の2番、西口の進捗状況についてお伺いします。計画に対し現在の進捗率はどれくらいなのでしょうか。また、当初の計画どおり進んでいるのでしょうか、お答えください。
703 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
704 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 稲枝駅西口におきましては、駅前ロータリー、駐車場およびアクセス道路として稲枝駅西口から85メートルの区間を第1工区とし、そこから芹橋彦富線までの区間の第2工区の整備を計画しております。
整備状況につきましては、平成31年3月に西口駅前ロータリーが完成し、利用を開始しており、今年度は稲枝駅西口から85メートル、第1工区のアクセス道路の完成を目指しております。
また、西口駐車場につきましては、来年度に整備を予定しております。
なお、西口の進捗率でございますが、西口の整備に係る全体事業費6億3,000万円に対し、平成30年度末で3億8,600万円の事業を実施しており、こちらも事業費ベースで申しますと、進捗率は61%でございます。
計画といたしましては、稲枝駅東西連絡自由通路および駅舎の整備工事が軟弱地盤対策などにより日数を要したため、東口、西口の整備に2年ほど遅れて着工しましたが、着工後は工事は順調に進んでいるという状況でございます。
また、芹橋彦富線の法線変更に伴い、アクセス道路の第2工区の変更手続の作業を進めているというところでございます。
705 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
706 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。
続きまして、細項目の3番、西口の臨時駐輪場の利用状況について。
西口に臨時駐輪場を設けていただくまでは、駅周辺のあちこちに自転車が放置され問題になっておりましたが、最近、平日に何度か見させていただきましたら、駐輪スペースにとめられていることを確認することができました。臨時駐輪場の利用状況は把握しておられますでしょうか。
707 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
708 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 西口臨時駐輪場におきましては、80台程度の利用があるものと確認をしております。
709 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
710 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。
細項目の4番で質問しようと思っていたんですけれども、駐輪可能台数についてということですけれども、今おっしゃった80台ということでよろしいでしょうか。
711 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
712 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今の置かれている状況は80台程度でございますけれども、実際、臨時駐車場として整備したものにつきましては50台程度という状況でございます。
713 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
714 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。
今おっしゃったように、容量をオーバーしているという状況だと思うんですけれども、細項目の5番、今後の拡張予定について。
今申しましたように、現状では、私も現状を見させていただきましたので、満杯のように思います。今後、臨時駐輪場としての拡張予定はございますでしょうか。
715 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
716 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 現在は、想定した駐輪台数よりも利用されている方が増加している状況にございますので、今後、臨時駐輪スペースの方は広げるように対応していきたいと考えております。
717 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
718 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。
続きまして、細項目の6番、屋根つきの駐輪場について。
たしか3月でしたでしょうか、屋根つき駐輪施設を西口の方に設置していただいたと思います。その屋根つき駐輪施設の方ですけれども、当初の整備事業計画に含まれていたものなのでしょうか、お答えください。
719 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
720 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 現在設置しております屋根つきの駐輪場の整備につきましては、当初からの計画にはございませんでしたが、稲枝駅西口の利用者の方からの強いご要望もございまして、西口駅前広場の利用開始に合わせまして、臨時用として整備を行ったものでございます。
なお、計画では、稲枝駅西口駐輪場につきましては、100台程度が駐輪できる屋根つきの駐輪場を整備する予定でございます。
721 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
722 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。早急に整備を進めていただくように要望させていただきたいと思います。
続きまして、大項目の2番、稲枝駅西側地区の開発についてでございます。
稲枝の駅はきれいになった。でも、その周りは今までと何ら変わらない状況です。稲枝駅西側地区の開発につきましては、今までから地元の方からさまざまな要望や意見が出されているかと思いますが、そのことを踏まえ、以下、質問させていただきます。
中項目1、進捗状況について。
細項目1、現在の進捗状況について。
先ほども申しましたけれども、何も前進していないように思われますが、現在の進捗状況について教えてください。
723 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
724 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 稲枝駅西側地区につきましては、都市計画法に基づく市街化調整区域であるとともに、農業振興地域の整備に関する法律に基づく農用地区域に指定されており、現状のままでは開発行為を行うことができないため、その指定解除に向けて、滋賀県や農林水産省と引き続き協議を進めております。また、稲部遺跡を保存するために法線変更が必要になりました市道芹橋彦富線につきましては、新たな法線の案がおおむねまとまったことから、今後、都市計画の変更手続を進めてまいりたいと考えております。
725 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
726 ◯14番(林 利幸君) さまざまな問題があるということですけれども、細項目の2番の方に移ります。今まで対応してこられた状況や成果について、わかりやすく教えていただきたいと思います。また、過去にも質問しておられると思いますが、何が問題で、その問題解決のために全力で動いていただいているのか、教えてください。
727 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
728 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今ほどもご答弁させていただきましたように、当地区の開発につきましては、都市計画法に基づく市街化調整区域であることと、農業振興地域の整備に関する法律に基づく農用地に指定されていることが大きな課題となっております。
まず、市街化調整区域に関しましては、人口が減少する中において、開発行為が可能な市街化区域へ編入することは大変困難でございます。市街化調整区域での地区計画制度を利用して進めることとし、彦根市都市計画マスタープランに位置づけ、平成30年3月には市街化調整区域における地区計画制度の運用基準を策定いたしました。
次に、農用地区域の解除につきましては、本市の独自の判断で解除できるものではございませんで、滋賀県や農林水産省との協議調整が必要となります。また、地区全体を一度に農用地から解除することは困難でございますので、現時点では個別具体の計画をもって協議を進める方法しかないと考えているところでございます。
いずれにいたしましても、地域の皆様と相談しながら、民間事業者の開発も含め、共通の認識のもとに進めてまいりたいと考えております。
729 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
730 ◯14番(林 利幸君) では、細項目の3番、都市計画公園について。
先ほども申しましたけれども、私は稲枝商工会の一員としまして、今までからも、この稲枝西側地区の開発につきましては、さまざまな会合に参加させていただき、お話を聞かせていただいておりました。4ヘクタール以上の都市計画公園として検討していただくとのことでしたが、その後、一向に進展が見られないように感じております。現時点でその計画はどうなっているのでしょうか。進んでいるのでしょうか、お答えください。
731 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
732 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 現在、稲枝地区には都市計画公園が整備されていないことから、市域における都市公園の配置バランスを考慮し、庄堺公園と同規模の4ヘクタール以上の公園整備に向けた検討を進めているところでございます。
しかしながら、現下の厳しい財政状況を踏まえ、より効率的に公園整備が進められるよう、今年度において官民連携の可能性調査に着手する予定でございます。
この官民連携制度は、都市公園に民間の優良な投資を誘導し、公園管理者の財政負担を軽減しつつ、都市公園の質の向上、公園利用者の利便性の向上を図る新たな整備・管理手法になります。この調査では、公園施設の規模や種別を特定せず、自由度を高めた条件のもと、さまざまな業種の民間事業者に対し、公園事業への参画意向の聞き取りを行い、その結果により方向性を整理したいと考えております。
今後につきましては、その方向性により具体的な整備計画を取りまとめ、令和3年度の都市計画決定を目標に作業を進めてまいりたいと考えております。
733 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
734 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。
続きまして、細項目の4番に移ります。稲部遺跡の保存について。
遺跡が発掘されました当初は、県内はもとより、県外からも多くの歴史ファンが見学に来ておられました。しかし、現在の状況を見てみますと、雑草が生い茂り、とてもその場所から重要な遺跡が発掘されたとは思えない非常に残念な状況です。保存についてはどのように考えておられるのでしょうか、お答えください。
735 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。
736 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 稲部遺跡につきましては、邪馬台国と同じ時代にこの地域に存在した大規模な集落の跡で、住居や倉庫、工房に加え、儀礼を行う祭殿や首長の住居など重要な遺構が確認されていることから、国の史跡指定を受け、史跡指定を受けた範囲と、その周辺を合わせまして約4ヘクタールを遺跡公園として保存していく予定でございます。地域の活性化に向けた活用について、今後検討してまいりたいと考えております。
737 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
738 ◯14番(林 利幸君) 再質問になりますけれども、今もおっしゃったように、重要な遺構だということで認識されていると思うんですけれども、先ほども申しましたように、雑草が生い茂っている状況、本当にここから遺跡が発掘されたのだろうかと思うような状況だと思うんですけれども、年に数回か、草刈りとか、その辺の作業とかはしていただいているのでしょうか。
739 ◯副議長(安澤 勝君) 市長直轄組織参事。
740 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 草刈りにおきましては、地元の地権者さんと自治会長と相談をいたしまして、彦根市の方で除草を年2回させていただいているところでございます。
741 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
742 ◯14番(林 利幸君) 今、通ると、本当にここにあったのかという状況だと思いますので、できるだけ早くこの事業、遺跡公園として進めていただくようにお願いしたいと思います。
続きまして、細項目の5番になります。市長の決意についてお伺いします。
これも過去にただされていると思いますが、改めてお伺いしたいと思います。大久保市長は稲枝駅西側地区の開発の早期実現を選挙のときに公約に掲げられていたと思いますが、その公約実現に向けた決意をお聞かせください。お願いします。
743 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。
744 ◯市長(大久保 貴君) 林議員のお尋ねにお答え申し上げます。
この稲枝駅西側地区の開発につきましては、地域の皆様の悲願でもありまして、私の公約でもございます。強い思いを持って取り組んでいくことに変わりはございません。
しかしながら、おっしゃるように、現状として進んできていないのではないかというご心配をいただいているということは私自身も残念に思っておりますが、計画変更することになりました市道芹橋彦富線の道路整備を初め、都市計画公園につきましても、責任を持って、年次も明示をさせていただいて取り組んでいきたいと思っております。
また、地区計画を計画される場合には、これも地元の皆様方と協力をしながら、具体策につきまして、しっかりと検討し、関係機関に働きかけていきたいと思っております。
745 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
746 ◯14番(林 利幸君) 一般企業にしてもそうだと思うんですけれども、やはりトップの思い、決意というものに対して周りの者はついていくと思いますので、強い決意を、意思を持って進めていただきたいと思います。
稲枝駅西側の開発は稲枝の悲願なんです。市独自で解決ができないなら、先ほどもおっしゃったように、国や県とも連携をしっかりして、本気で取り組んでいただきたいと思います。
続きまして、大項目の3番に移ります。曽根沼地区非農用地について。
私の地元、曽根沼地区には12ヘクタールもの広大な非農用地が有効な利活用もされないまま、長きにわたり放置され、雑草が生い茂り、荒地として放置されているのが現状であります。
中項目1、利活用に向けた取り組みの進捗状況について。
細項目1、現在の状況について。
先ほども申しましたが、12ヘクタールもの広大な非農用地が有効な利活用をされないまま、現在に至るまで彦根市としてどのように対応されてきたか、お示しください。
747 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。
748 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 曽根沼地区の非農用地につきましては、土地改良事業において非農用地設定をされた土地でございまして、本来であれば、土地改良事業完了後、速やかに利活用されるべき土地ではございましたが、現時点では利活用には至っていない状況でございます。
この非農用地の利活用につきましては、これまでから地元石寺町が主体となって、非農用地の利活用をご検討いただき、地元から具体的な利活用計画やご意見が出された場合につきましては、庁内の関係部署を集めた協議の場を設定させていただき、技術的な助言をさせていただき対応をしてきたところでございます。
749 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
750 ◯14番(林 利幸君) では、細項目の2番です。有効な利活用がされていない理由は。
今まで対応していただいた結果ですけれども、結局、有効な利活用がされていない状況だと思います。その理由をお示しください。
751 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。
752 ◯産業部長(辻 宏育君) 曽根沼地区非農用地の土地利用につきましては、今日まで地元において、さまざまな利活用の計画をご検討いただきまして、策定された利活用計画につきましては、庁内の関係部署との協議の場において、法的な整理であるとか、手続等の観点から、その実現性につきまして技術的助言や相談に応じてまいりました。
これまで大型公共施設の建設候補地の計画のほかにも、試験農場、市民農園、それから畜産施設などの利活用計画が策定され、その都度、地元と庁内関係課を交えて課題の整理を行ってまいりましたが、いずれも地盤の問題や基本的なライフラインが整備されていないなどの課題を解消することに至らず、今日まで有効な利活用ができておりませんでした。
753 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
754 ◯14番(林 利幸君) それでは、細項目の3番ですけれども、非農用地の今後について。
利活用に向けて彦根市として今後どのように対応していただくのか、お示しください。お願いします。
755 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。
756 ◯産業部長(辻 宏育君) お答えいたします。
曽根沼地区非農用地につきましては、今般、地元におきまして利活用計画の方向性が定まりまして、計画の一部でございます農林漁業の健全な発展と調和のとれた再生可能エネルギー電気の発電の促進に関する法律、いわゆる通称の農山漁村再生可能エネルギー法に基づきまして、太陽光発電事業の実施に向け、去る5月7日付で地元の非農用地管理組合から、周辺の自治会や農業関係者から事業実施の同意を取りつけることを前提といたしまして、市による協議会の立ち上げについて要請を受けたところでございます。
今後におきましては、本市、地域住民、設備整備者、それからその他関係者等による協議会を立ち上げまして、設備整備者からの提案に基づき、市が国の基本方針に基づく基本計画を作成・公表の上、設備整備者から申請される再生可能エネルギー発電設備整備計画について審査し、認定する予定でございます。
再生可能エネルギーの基本計画を作成するに当たりましては、周辺環境との調和と農林漁業の健全な発展に資する取り組みについて明記することが必要不可欠でございますので、協議会において庁内および国・県等の関係機関と十分に協議をして進めてまいりたいと考えているところでございます。
757 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
758 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。具体的なプランということで、前に一日でも早く進むように、有効な利活用ができるように対応をお願いしたいと思います。
地権者も今は元気でおられますけれども、今後やはり世代交代とかで、我々の世代になってくると、本当にここが私の土地なんだろうかということも起こってくるかと思いますので、一日も早く有効な利活用ができますように対応をお願いしたいと思います。
では、最後になりますけれども、大項目の4番、石寺稲里線道路改良事業について。
中項目1、ラウンドアバウト交差点について。
石寺稲里線の石寺町交差点は、通勤時間帯は非常に交通量も多く、また事故も多いため、早急な対応が求められております。私も当該上石寺に住んでおりますので、その交差点はよく通るんですけれども、一旦停止せずに交差点を通過する車両もよく見かけます。実際にひやりとしたことも何度かあります。
細項目1、現在の進捗状況について。
石寺町地先に計画をしておられますラウンドアバウト交差点について、現在の進捗状況を教えてください。
759 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
760 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 石寺町地先で計画しておりますラウンドアバウト交差点につきましては、信号機に頼らない安全な交差点改良として計画し、平成30年度に上石寺町、下石寺町および上西川町の各自治会への事業説明を行い、おおむねの詳細設計を終えております。
なお、現時点におきましては、事業用地を取得するための境界確定や取得面積を算出するための用地測量業務を実施しているところでございます。
761 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
762 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。
細項目の2番ですけれども、今後の予定についてです。
一般的に用地の取得・買収からの実施設計、そして施工業者の選定、工事の着手、工事完了、供用開始という流れになろうかと思われますが、それぞれいつごろの予定で計画しておられますでしょうか、お答えください。
763 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
764 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今後の予定につきましては、今年度中に対象土地の境界確定協議を調え、用地の取得面積を確定したいと考えております。
来年度につきましては、関係者皆様のご理解、ご協力のもと、用地取得を行ってまいりたいと考えており、その用地買収が完了した後には工事を進めていって、現時点での予定といたしましては、令和4年度の完成に向けて進めているところでございます。
765 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
766 ◯14番(林 利幸君) ありがとうございます。
では、細項目の3番に移ります。事故の対策についてお伺いします。
先ほども申しましたけれども、当該交差点は事故も多く、大変危険な交差点だと地元では認識しております。ラウンドアバウト交差点として供用開始されるまでの間、事故が起きなくなるように対策も必要だと考えます。通学路でもありますので、例えば全方向一旦停止にして、減速帯を設けるなどの措置も必要だと考えます。大津のように痛ましい事故が起こってからでは遅いと思いますので、彦根市として、その辺の対策として何か考えておられますでしょうか。
767 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
768 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 当該交差点付近におきましては、現在までに通学路の合同点検結果に基づくグリーンベルトの設置などを行い、安全対策を図ってきたところでございます。
なお、議員ご指摘のラウンドアバウト交差点供用開始までの安全対策というご質問でございますが、既に交差点改良事業として事業化をし、事業着手しておりますので、早期の整備が事故対策につながると考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
769 ◯副議長(安澤 勝君) 林君。
〔14番(林 利幸君)登壇〕
770 ◯14番(林 利幸君) 今おっしゃったように、早期の供用開始ということが事故対策ということですが、本当に早く進めていただけるように地元としてお願いしたいと思います。
以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
771 ◯副議長(安澤 勝君) 21番伊藤容子さん。伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
772 ◯21番(伊藤容子さん) どうぞよろしくお願いいたします。
大項目1、財政について。中期財政計画よりお伺いいたします。
市民の生活を守り、また、彦根の輝く未来をつくっていくために、限りある資金を効率的・効果的に、また戦略を持って活用しなくてはいけません。そのためには長期的に安定した財政運営の基盤が必要となります。
現在の彦根市の財政は厳しい状況であるとの認識が広がっており、また、市民の方々からは「厳しい財政の状況がこれからの市民生活にどのような影響を及ぼすのか」と心配する声も、この選挙でも多く聞かれました。彦根の今後を望ましい財政体質にするためには、今、そして今後何をするべきかを市、議会、市民の皆様とともに考えることが大変大切だと思います。そのためには、まず現在の財政状況の正確な共通認識が必要と考え、今回、一連の質問をさせていただきます。
中項目1、財政についての見解。
大型の投資が続き、公債費が今後大きく増加してまいります。市長が国体関連や庁舎耐震化整備事業の大型投資を決定した背景には、どのような財政的な根拠があったのか、見解を伺います。また、今後の彦根の財政がどのようになるのか、これらの大型投資が将来の財政に与える影響をどのように考えておられるか、市長の見解を伺います。
細項目1、これまでと今後の財政運営について市長の見解をお聞かせください。
773 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。
774 ◯市長(大久保 貴君) 伊藤議員のお尋ねにお答え申し上げます。
まず、大型の投資事業を決定した財政的な根拠につきましては、新
市民体育センターを初めとしました国体関連事業や本庁舎耐震化整備事業等では、地方債の借り入れによりまして、その財政的な負担を平準化することができるとともに、公共事業につきましては、国の交付金を得ることができるものでございます。また、公共事業、また防災事業に係る地方債の償還金に対しましては、後年度、国から交付税措置がされるという利点もございます。
以上のことから、国体関連事業や本庁舎耐震化整備事業等によります一時的な歳出は増加するわけでありますが、市が負担をいたします一般財源は必ずしも多くはないと判断をし、決定をいたしたところでございます。
次に、大型投資事業が財政的にどのような影響を与えて、完成後、財政に与える影響につきましては、議員ご指摘をいただきましたとおり、新
市民体育センター整備事業および本庁舎耐震化整備事業につきましては、当初予定よりも事業費が膨らむこととなり、結果としまして本市の財政にも影響を与えることになります。
しかしながら、国体関連事業を初めとした投資的経費につきましては、本市の将来の魅力あるまちの発展に寄与するものと考えてございます。
また、中期財政計画でお示しをいたしておりますとおり、大型の投資的事業につきましては、令和3年度以降、縮小していく見通しでございますし、平成31年度予算からは予算枠配分方式を採用いたしまして、これは財政調整基金に過度に依存しない財政運営を行うために取り組んでいるものでございますが、現在も市職員全員の意識改革を含めて、しっかり改革を前へ進めていくということを指示しております。
引き続き、全職員が、いわゆる財政、税金の投資に対する成果をどのように図っていくとかという視点をしっかり持って、常に財政を意識した効率的な執行ができますように、常に意識を持って取り組んでいきたいと考えております。
775 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
776 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。
それでは、中項目2、財政の硬直化について伺います。
彦根では大型投資案件の投資が続きますが、この資金はほぼ地方債で賄われます。今後市債が増大することで元利償還が増え、財政の硬直化が進み、市民の望みに合う行政サービスを提供できるだけの自由に使える資金がなくなるのではとの多くの市民の懸念があります。
そこで、近年の財政の硬直化の状況と、硬直化による市民生活への影響をお示しください。数字は中期財政計画の中での数字でご説明ください。
細項目1、過去5年間の経常収支比率をお伺いします。
777 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
778 ◯総務部長(牧野 正君) 過去5年間の経常収支比率につきましては、平成26年度が89.8%、平成27年度が91.9%、平成28年度が95.1%、平成29年度が94.9%、平成30年度が94.4%でございます。
なお、この平成30年度につきましては、決算見込み額で算出したものでございます。
779 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
780 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。
細項目2、この数値の意味することは何でしょうか。
781 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
782 ◯総務部長(牧野 正君) 経常収支比率につきましては、財政構造の弾力性を示す値でございまして、低いほど財政運営に弾力性があり、政策的に使えるお金が多くなります。
先ほどの答弁で申し上げました本市の過去5カ年の経常収支比率を見ますと、毎年度約90%から95%と高い水準で推移しておりまして、厳しい財政状況にあると言うことができると思います。
783 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
784 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。この数字からも非常に財政が硬直化している、つまり自由に政策的に使えるお金が少なくなっているということがよくわかりました。
細項目3、今後5年間の経常収入と経常支出について教えてください。それぞれの金額を教えてください。
785 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
786 ◯総務部長(牧野 正君) 令和元年度から令和5年度にかけましての経常収入と経常支出に関するご質問でございますが、本来、これらの経常経費を算出するに当たりましては、予算編成後に各事業の各経費を一つ一つ分析した上で積み上げて計上してまいりますことから、将来の数値については算出できるものではございません。
あくまで参考ということで申し上げますと、今回の中期財政計画でお示しをしております歳入歳出の各科目に、それぞれ過去の実績値から算出した経常経費割合を乗じて積算をいたしましたところ、令和元年度では経常収入が246億5,322万8,000円であるのに対し、経常支出は236億355万3,000円となる見込みでございます。
また、令和2年度におきましては、経常収入が252億6,581万円であるのに対し、経常支出は229億2,388万7,000円となる見込みでございます。
令和3年度では経常収入が252億8,297万6,000円であるのに対しまして、経常支出は234億201万9,000円となる見込みでございます。
令和4年度では経常収入が252億8,297万6,000円であるのに対しまして、経常支出は234億826万9,000円となる見込みでございます。
最後に、令和5年度では経常収入が252億8,297万5,000円であるのに対しまして、経常支出は236億8,106万9,000円となる見込みでございます。
787 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
788 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。出すのが難しいと言われていた数字を出していただきまして、参考とはいえ、ありがとうございます。
再質問でございます。これが出るということは経常収支比率が出るという、参考で、割ればいいということだと思うんですが、経常収支比率のお答えを参考でいただけますでしょうか。
789 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
790 ◯総務部長(牧野 正君) 経常収支比率を仮に算出いたしますと、令和元年度が95.7%、それから令和2年度が90.7%、令和3年度が92.6%、令和4年度が92.6%、令和5年度が93.7%となる見込みでございます。
791 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
792 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。
細項目4、この数値の意味することは何でしょうか。
793 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
794 ◯総務部長(牧野 正君) 経常収支比率につきましては、今ほど答弁申し上げましたとおりでございまして、依然として高い水準で厳しい財政状況となります。
しかしながら、今回の中期財政計画でお示しをしておりますとおり、継続的に実施している事業等、経常的な経費の見直しを図っていくことによりまして、「その他」の経費、いわゆる物件費等の削減につながり、経常収支比率を低く抑え、弾力的な財政運営を進めていくことができるものと考えているところでございます。
市民サービスを向上させていくための政策的な事業を展開するため、来年度以降も引き続き予算枠配分方式による予算編成を実施し、経常収支比率の改善に取り組んでまいりたいと考えております。
795 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
796 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。
次に進みます。中項目3、地方債が今後、財政へ及ぼす影響について。
新
市民体育センター、庁舎耐震化整備事業の2件の大型投資の借り入れが今年度から複数年にわたり実施される予定になっています。今後の財政的な影響を実質公債費比率を用いてお示しください。
細項目1、過去5年間と今後5年間の実質公債費比率を教えてください。
797 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
798 ◯総務部長(牧野 正君) 過去5年間の実質公債費比率につきましては、単年度で申し上げますと、平成26年度が7.5%、平成27年度が7.8%、平成28年度が8.6%、平成29年度が9.4%、そして平成30年度は決算見込み額で算出をしておりますが8.2%となっております。
今後5年間の実質公債費比率につきまして、令和元年度は予算ベースではございますが9.2%、令和2年度が9.8%、令和3年度が11.1%、令和4年度が11.8%、そして令和5年度が12.8%といった見通しとなっております。
なお、実質公債費比率が3カ年平均で18%以上となる自治体につきましては、地方債発行について総務大臣等の許可が必要となりますので、この基準をしっかりと意識をしながら行財政運営に努めてまいりたいと考えているところでございます。
799 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
800 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。
この二つの大型投資の借り入れの大半は本年、来年で実施される予定になっております。この借り入れは3年据え置きの20年償還で実施されるため、例えば今年、令和元年の借り入れについては3年据え置きなので、令和2年、令和3年、令和4年に据え置いた後、令和5年から元本の償還も始まってまいります。こう考えますと、来年度の借り入れによる影響は令和6年以降の数値の把握が必要になってまいります。
細項目2、この実質公債費比率が意味することを教えてください。そしてまた、令和6年度以降の見通しについても教えてください。
801 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
802 ◯総務部長(牧野 正君) 実質公債費比率は、公債費による財政負担の程度を客観的に示す指標として、実質的な公債費に費やした一般財源の額が標準財政規模に占める割合をあらわすものでございまして、この割合が増加することは財政を硬直化させる要因にもなりますことから、引き続き指標の数値には留意をしていく必要があると考えております。
また、中期財政計画に記載をしております令和5年度までの推移が続くと仮定をいたしますと、令和6年度以降につきましても、実質公債費比率は増加傾向になることが想定されます。
しかしながら、地方債の機能として投資的経費等の建設費用に対する財政負担の年度間調整や世代間負担の公平性といった側面もございまして、地方債の許可基準を超えないよう、しっかりと実質公債費比率の把握に努めてまいりたいと考えております。
803 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
804 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。ということは、今、令和5年で12.8%まで実質公債費比率が上がる計算ができているんですけれども、さらにこれが上がっていって、18%にはならないように気をつけるけれども、当分この危険水域のところがしばらくの間続くと。大体どのくらい続くと見込まれているんでしょうか。
805 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
806 ◯総務部長(牧野 正君) 令和6年度以降についても、このままの状況が続けばという仮定で申し上げましたけれども、それがどれぐらいの率になるかというのは、今この段階で申し上げることはできません。ただし、先ほど申し上げました基準がございますので、そういった数値にならないように、しっかりと実質公債費比率の把握に努めてまいりたいと考えております。
807 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
808 ◯21番(伊藤容子さん) 期間がどのくらい続きそうかという、もちろん将来のことなので、大きく税収が上がるとか、そういうことだと、あっという間に解消できると思うんですが、どのくらいの期間、この12.8%を超えるような数字、いわゆる硬直化もするし、あと、実質公債費比率、結局、収入に対しての借金の支払う割合が高いところの水準に今、だんだんこれから来ることが読めているという意味だと思うんですが、それが続くか。10年単位で続くという見通しでしょうか、もっと続くという見通しでしょうか。わかる範囲でお答えください。
809 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
810 ◯総務部長(牧野 正君) ご質問の実質公債費比率の割合でございますけれども、今この段階で、どの程度の率になっていくかということは、数値として申し上げることはできません。ただ、先ほど申しましたように、3カ年平均で18%以上となる自治体については、一定その地方債発行について総務大臣等の許可が必要になるとか、いろんなそういう制度がございますので、こういった数値にならないように努めてまいりたい、しっかりとその把握に努めてまいりたいと考えております。
811 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
812 ◯21番(伊藤容子さん) わかりました。
私は期間のこと、どのくらい続きそうかという質問だったんですけれども、それもなかなかお答えが難しそうなので、次に進ませていただきます。
中項目4、繰出金について。
厳しい財政状況のときは歳出を減らすことが重要であります。繰出金は増加の一途でございます。
細項目1、繰出金とは何でしょうか。
813 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
814 ◯総務部長(牧野 正君) 繰出金とは、一般会計から特別会計などの一般会計以外の会計に支出するための経費のことでございます。
各予算の相互充用のために支出される経費のことでございまして、特別会計における歳入不足を補てんするほか、一般会計が一定負担すべき基準が定められているものもございます。
815 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
816 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。
細項目2、この繰出金の削減はできないものなのでしょうか。
817 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
818 ◯総務部長(牧野 正君) 各特別会計におきましても、事業の見直しや事業費の削減を行っているところではございますが、一方で市民サービスの低下も懸念しなければならず、大幅な歳出削減は見込めない状況となってございます。
また、一般会計から各特別会計への繰り出しにつきましては、国からの通知等により、繰り出し基準が定められているものもございまして、一般会計が一定負担すべきものでありますことから、各特別会計への繰出金の削減は難しいものと考えております。
819 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
820 ◯21番(伊藤容子さん) では、今、財政計画に載っている繰出金は削減が難しいという認識でよろしいでしょうか。
821 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
822 ◯総務部長(牧野 正君) 議員おっしゃるとおりでございます。
823 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
824 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。
次に進みます。中項目5、今後5年間の使途自由な資金について。
市民は市民の生活を支える行政サービスの低下を望んでいません。行政サービスの実施を可能にするためには、先ほどから言っている弾力性のある資金、自由に使える資金が必要であり、今後の財政計画でその自由裁量が可能な資金の増減を伺いたく質問をいたします。
今回、それに当たりまして、義務的経費以外の歳出の項目「その他」に着目をし、その中でも物件費が自由裁量の可能な項目と考えました。
細項目1、歳出の「その他」とは何でしょうか。
825 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
826 ◯総務部長(牧野 正君) 中期財政計画における歳出「その他」につきましては、歳出の総額から人件費、扶助費、公債費、繰出金、投資的経費を除いたものでございまして、例えば賃金、旅費、消耗品費などの需用費、通信運搬費などの役務費、市の所管施設等の維持管理に係る委託料、関係団体への運営補助金・負担金などが該当いたします。
827 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
828 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、「その他」の中に物件費という項目があると思うんですけれども、それは何でしょうか。また、この物件費の今後5年間の金額の推移を教えてください。
829 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
830 ◯総務部長(牧野 正君) 物件費は性質別歳出の一分類でございまして、地方公共団体が支出する消費的性質の経費の総称ということになります。具体的には、職員の旅費や備品購入費、委託料など幅広く該当するものでございます。
先ほどの答弁で申し上げましたとおり、中期財政計画上の「その他」の欄には物件費以外の経費も計上しておりますため、物件費のみを抽出してお示しをすることはできませんが、本計画では財政調整基金に過度に依存しない財政運営を進めるため、各年度20億円から30億円を「その他」の経費で削減していくこととしております。
831 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
832 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。ということは、この物件費というのは、消耗品で弾力性がある金額であり、私たち市民の生活を支える費用ではないということでしょうか。
833 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
834 ◯総務部長(牧野 正君) そういうことではございませんけれども、先ほど申し上げましたように、歳出の区分として設けている、その区分の一つでございまして、「その他」の欄の中に物件費を含めて計上しているということでございまして、計画上は、この物件費を、毎年度20億円から30億円を削減するといった計画になっているものでございます。
835 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
836 ◯21番(伊藤容子さん) 物件費は把握ができる数字かと思っているんですけれども、細項目2では物件費の金額をお尋ねしてあるので、物件費の金額もお答えをいただきたいと思います。
837 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
838 ◯総務部長(牧野 正君) 繰り返しの答弁になって恐縮でございますけれども、物件費には地方公共団体が支出する消費的性質の経費が幅広く該当しておりまして、お示しをしております「その他」の欄の数値は過年度の決算値等の推移から算出をいたしました見込み額でございます。そのため、個別の項目まで推移をお示しすることができないということでございまして、ご理解を賜りますようお願いをいたします。
839 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
840 ◯21番(伊藤容子さん) ということは、この財政計画の「その他」の項目の金額というのは、いわゆる義務的経費と言われる人件費、扶助費、公債費、繰出金、投資的経費、これは決まりますね。それ以外で残った金額を全部ここに突っ込んでいるという……。私的には、物件費とか、「その他」にいろんな項目がございますが、それを加算して、ここにまとめて足したものを積み上げたものがここの数字であると思っていたんですけれども、この義務的経費、人件費とかですね。それを全部、見込みの歳出の金額、この決まってお金が出る義務的経費を引いて残った金額を全部この「その他」、物件費から全て……。本来はいろいろな項目が積み上がって、ここの金額を形成するわけですけれども、そうではなく、この計画は「その他」というところで全部義務的経費を引いたものを入れているという計画だということでよろしいでしょうか。
841 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
842 ◯総務部長(牧野 正君) なかなか明快な答弁ができなくて大変恐縮でございますけれども、この計画では、毎年度20億円から30億円の削減を図る必要がございまして、その中の削減を図る上の項目といたしまして「その他」の欄を設けているところでございます。その中に物件費があるということでございまして、これを積み上げて計上しているわけではございませんので、物件費が幾らになるかということを具体的な数値で申し上げることができないということでございます。
843 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
844 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございました。
ちょっと意外といいますか、その計画……。そういう意味では、細項目3に移ります。物件費が今後、減少一方でありますが、市民生活への影響はと書いてあるんですけれども、今の、物件費が自由に裁量ができる金額ではありますが、決してそれが市民生活を担保する、安定的に市民サービスを、行政サービスをするということには全くつながっていないということでありますでしょうし、また、この「その他」自体が、残った金額をここで調整するというところなので、余り意味がないという理解でよろしいでしょうか。
845 ◯副議長(安澤 勝君) 細項目の3番でよろしいですか。
伊藤さん。
846 ◯21番(伊藤容子さん) はい。
847 ◯副議長(安澤 勝君) 細項目3番でご答弁をお願いします。
総務部長。
848 ◯総務部長(牧野 正君) 今回の計画におきましては、令和2年度以降、毎年度20億円から30億円を「その他」の経費において削減に努めていくこととしておりますが、見直しに当たりましては、行政サービスをより効率的に行いまして、市民生活が充実できますように検討していく必要があると認識をしております。
また、「その他」の経費だけではなくて、例えば人件費でございますと、時間外勤務手当の削減を図る、あるいは扶助費でございましたら、市単独事業の見直しを行う、また投資的事業でございましたら、緊急性の低い事業の精査を行うなど、引き続きあらゆる視点から歳出予算の抑制を図ってまいりたいと考えております。
849 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
850 ◯21番(伊藤容子さん) 私はこの「その他」物件費を過去の中期財政計画と見比べをいたしました。先ほど辻議員が平成30年と令和元年の比較の表を出されておりましたけれども、私はもう一つ前の平成29年と平成30年、そして今年の3カ年の各項目の増減を見ました。そこで気づいたことが幾つかあります。
「その他」でございますけれども、まず、「その他」は平成29年度から平成30年に向かうときに大幅に減額をされております。しかし、昨年から今年にかけての表を見比べますと、それがまず復活をしております。例えばこれは将来の中期財政計画なので将来のことを示しているわけですけれども、「その他」の項目でいいますと、平成31年から平成33年の「その他」の、平成29年から平成30年度の累積で54億円の減少という表になっておりました。しかし、去年から今年への財政計画では55億円の増加となっております。同じ「その他」でございます。
そういう意味では先ほどの彦根市の答弁から考えますと、特にこの「その他」が根拠があるわけではなく、目指すところの数字を持っていて、義務的経費を引いた残りがここにやってくるんだと、そういう説明を受けて今、妙に納得をしたところなわけでございます。
それと同じように扶助費についても比較をしましたところ、平成29年と平成30年の間で、平成31年から平成33年の3年間の増加が49億円を増加すると。平成30年のいわゆる枠配分方式を決めたときの中期財政計画では、この扶助費がこの3年間で49億円増加とした表を平成30年につくられております。
しかし、今年それがどうなっているかというと、同じ期間で46億円の減少になっているわけです。
この「その他」と扶助費で全く別の動きをしているわけですね。扶助費は一昨年から去年にかけて49億円増加して、そして、去年から今年が46億円減少しております。「その他」は2年前、一昨年から去年にかけて54億円減少しておりましたけれども、去年から今年にかけて55億円増加をしております。
こんなに1年で、まして扶助費というと義務的経費、人口の数で大体見込めるもの、結構正確に算出できる数字だと私は思っているのでありますけれども、こんなに扶助費だけでも1年の間で49億円増加したり、46億円減少したり、どういうことなんだろうと思っております。
私は多くの方々から、この選挙期間も「彦根の財政状況は厳しくなる」、「私たち市民の生活はどうなるんだ、守ってもらえるのか」、「我慢ばかりしなくてはいけないのか」と大変気にされております。しかし、私たちは、この中期財政計画というのは中長期的視点で捉えた、見つめたもので、彦根のこれからのあるべき姿を示しているものであるのにかかわらず、この1年で、この二つの項目を見るだけでも、46億円とか55億円とか、ものすごく増減がある、こういう財政計画は、安定的に私たちがこれからこの彦根で安心して暮らすために、なかなかこんなに大きくぶれる財政計画のもとでは信用ができないわけでございます。どうしてこんなことになっているかと私は見ました。
そうしたら、この算出方法の前提条件の、算出の根拠の数字が各年度で変わっているのであります。
851 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤議員、すみません。質問をしてください。
伊藤議員。
852 ◯21番(伊藤容子さん) すみません。
質問に戻ります。「その他」のことですね。それが物件費に含まれて、私たちの生活が成り立つためには、この自由に裁量できるところをより私たちの市民の生活に支出をしてくれないと、私たちがここの彦根で満足した、より豊かな生活が望めません。そのためにも計画的な「その他」の私たちの生活を守るための支出、これがどういう項目であるのか。このように、今申し上げましたように大きくぶれまくる財政計画では、私たちの安定的な生活が守れない。私たち市民は、財政的にも今後の私たちの生活がどのように安定を担保されているのか。答えられないとかではなく、これからますます市民の方々に我慢をしてもらわなければならない場面になってまいります。そのときにも、どのようにこれから変わっていくのか、丁寧に説明をする義務があると思うんですが、そして、そのような姿勢が必要だと思うんですが、彦根の皆さんの見解をお伺いします。
853 ◯副議長(安澤 勝君) これは、すみません、細項目の3番ですよね、その再質問を今されているんですよね。
(「そうです。中項目の5番……」
と呼ぶ者あり)
854 ◯副議長(安澤 勝君) それは大分、その、いわゆる市民生活への影響という部分で、どういうことで。
伊藤議員。
855 ◯21番(伊藤容子さん) 結局、その「その他」というところが、このようにどうなるかわからないとなっているのであるのなら、市民生活に対して影響する項目を、これから財政計画の中で丁寧に示して、そして、私たちの生活がどのようになっていくのかというのを財政的にこれから説明をしなくてはいけないのではないか。その見解を伺います。
856 ◯副議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。
午後5時14分休憩
午後5時15分再開
857 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
858 ◯21番(伊藤容子さん) 失礼いたしました。
次に進みます。中項目6番、今後の財政方針について。
先ほども申し上げましたが、この現在の中期財政計画は大きく振れておりまして一貫性がございません。私たちの生活がどのように安全に、これからこの彦根で生活ができるか、財政的にもそれがわかるように、市民の方々、素人の方にもわかるような説明と財政計画の作成をお願いしたいと思います。そして、それを今後の財政方針にも加えていただきたいと思います。
細項目1、今後の財政方針について伺います。
859 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
860 ◯総務部長(牧野 正君) 本市では、今後も本庁舎耐震化整備事業や国体関連事業等の大型投資的経費が必要となってまいりますが、市民ニーズを的確に把握し、限られた財源を最も必要で最も優先すべき事業に充当するためには、漫然と同じ事業を継続していくのではなく、職員一人ひとりのコスト意識を醸成し、部局内での優先順位を検討していく必要がございます。
今後の財政方針といたしましては、平成31年度予算の編成に当たり採用いたしました予算枠配分方式を継続し、事務用品の見直しから事業の縮小、削減や廃止など、一定の事業見直しまで、課内あるいは部局内での活発な議論や調整等を続けまして、新たな市民ニーズに応じた事業見直しを絶えず実施することによりまして、財政調整基金に過度な依存をしない予算編成を目指してまいります。
また、徹底した事業の精査を実施することによりまして、職員のワークライフバランスの推進とあわせて人員を生み出すことができ、新たな事業に取り組む体制を整え、常に新しい需要に応じていくことで、市民の皆様のご理解が得られるよう努めてまいりたいと考えております。
861 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
862 ◯21番(伊藤容子さん) 今後は財政方針に市民の生活がどのようになっていくかわかるような財政計画を立てるようにも加えていただきたいと思います。
では、時間もないので次に進みます。大項目2、公共施設等総合管理計画について。
中項目1、公共施設等総合管理計画とは。
細項目1、公共施設等総合管理計画について教えてください。
863 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。
864 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 公共施設等総合管理計画についてでございますが、彦根市は大変多くの公共施設があるわけでございますが、必要な市民サービスを提供していくために、公共施設全体を把握いたしまして、計画的な更新、統廃合、長寿命化を検討するとともに、財源の確保や効率的・効果的な施設運営等によって、コストと便益が最適な状態で保たれた上で、安全・安心な公共施設マネジメントを確立するための骨子となる計画でございまして、本市では平成28年の3月に策定をしているところでございます。
865 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
866 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、今後、計画どおりに保全を実施するのか、今後の予定について教えてください。
867 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。
868 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今ほどお答えをさせていただきました公共施設等総合管理計画の目的であります、施設のコストと便益を最適な状態で保ち、施設における必要な市民サービスを継続して提供をしていけるよう、計画どおりに進めさせていただく予定でございます。
869 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
870 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。それは財政計画に入っているんでしょうか。
871 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。
872 ◯総務部長(牧野 正君) 中期財政計画におきましては、各施設の長寿命化に係る改修コストは見込んでおりません。現在、施設の個別計画策定が進められているところでございまして、今後、各施設担当課からヒアリングを行った上で、事業費が確認できましたら、投資的経費へ含めてまいりたいと考えております。
873 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
874 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目3、今後の公共施設の保全、または新設についての見解を教えてください。
875 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。
876 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 本市では、所有する公共施設のうち、建物の4割以上が建築後30年以上経過をしておりまして、これら施設の更新費用は今後大きな財政負担となることが予想されるところでございます。
本計画におきまして、これまでの事後保全型管理から予防保全型管理への転換を推進いたしまして、計画的な維持管理に努めまして、施設の長寿命化を図るとともに、新たな施設サービスが生じた場合にも、規模に応じて、ほかの施設との複合化も検討しつつ、可能な限り新規整備の抑制に努めてまいりたいと考えているところでございます。
877 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
878 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございました。
次、大項目3、清掃センターの転落事故について。
中項目1、転落事故について。
細項目1、転落事故の状況について教えてください。
879 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。
880 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 事故の状況でございますが、去る5月10日金曜日午前9時25分ごろでございます。清掃センターの可燃ごみピット、可燃ごみを投入するピットでございますが、そちらのごみ貯留槽の方に市内在住の男性が運転されていた軽トラックがそのまま転落されたというものでございます。
881 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
882 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目2、事故の原因、結果に対する見解を教えてください。
883 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。
884 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 現在、滋賀県の彦根警察署の判断がまだ示されておりませんことから、今の段階におきましては、こちらの答弁の方を差し控えさせていただきたいと考えております。
885 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
886 ◯21番(伊藤容子さん) 今回のこの事故は、利用者の車のアクセルとブレーキの踏み間違いで転落をしたと説明を受けております。そして、それをマニュアルの対応によって扉を閉めるということで今後対応すると伺っておりますが、それでアクセル、ブレーキの踏み間違い、いわゆるアクセルを強く踏んだときの転落も防げるとお考えでしょうか。
887 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。
888 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今回の事故に関しましては、マニュアルどおり扉を閉めていたとしても、転落の可能性がありました。事故の防止策としましては、扉を閉めておくだけでは十分ではないことから、今後もマニュアルの見直しも含め改善に取り組んでまいりたいと考えております。
889 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
890 ◯21番(伊藤容子さん) 今お答えいただいたようなところもありますが、では、今後、新たな工夫による転落防止対策が必要だと思いますが、ご見解は。
891 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。
892 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今回の事故を受けまして、繁忙時には別の場所でごみをおろしていただくなどの対応を行っております。加えまして、「広報ひこね」などを通じまして、搬入時間について分散をしていただけるようにお願いをする予定でございます。
今回の事故にかかわらず、ごみを搬入される市民および職員の安全確保は重要な課題と認識しております。施設面の制約がございますが、継続して対策を進めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。
893 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
894 ◯21番(伊藤容子さん) 多くの市民の方々が利用する施設で、また、皆様のおかげで健康で衛生的な生活を送れていることを感謝しております。今後とも起こり得る事故だと思います。ぜひ誠意をもって、これからまた新たな工夫で対策とかをしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
では、次に移ります。大項目4、公共交通について。
中項目1、公共交通網について。
少子高齢化社会になり、高齢者のドライバーによる事故が後を絶ちません。しかし、車の代替手段がなく、免許を手放したくても手放せず、運転を続けている高齢者も多いと聞きます。十分な公共交通網の提供は高齢者だけではなく、全世代の市民の生活の質を高め、健康寿命を延ばすことにもつながります。
また、公共交通網の充実は市民だけでなく、観光客の市内各地への周遊性を高め、観光振興にも貢献することが期待されます。このように市民が利用しやすい公共交通網の確立と提供は今後ますます重要性が高まってくると考えております。
細項目1、彦根市の公共交通網が目指すものを教えてください。
895 ◯副議長(安澤 勝君) 副市長。
896 ◯副市長(山田静男君) 全体の公共交通のご質問でございますので、私の方から答弁させていただきます。
本市の公共交通施策につきましては、湖東圏域公共交通活性化協議会におきまして策定した湖東圏域公共交通網形成計画に基づき推進することとしており、その計画の中で公共交通が湖東圏域において果たすべき役割として、「通勤・通学しやすいまちの実現」、「移動のしやすさによる定住の促進」、「公共交通空白地域の解消」、また「高齢者などの外出機会の増大」を挙げておりまして、こうした役割を彦根市の公共交通が果たせるよう施策に取り組んでいるところでございます。
897 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
898 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。
細項目2、路線決定で重視をしていることは何でしょうか。
899 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
900 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 4月から運行している路線バス、愛のりタクシーの路線は、湖東圏域公共交通再編実施計画を策定する中で検討したものでございますが、検討の中で重視した要因といたしましては、路線バスと愛のりタクシーを合わせて湖東圏域全体で公共交通空白地域をできるだけなくすこと、利用の見込みが比較的少なく、バス車両での運行が効率的でないと考えられる地域では愛のりタクシーを活用すること、これまで路線バスを利用されてきた方の移動を確保するとともに、再編後もスムーズな運行管理を実現するために、できる限り従来の路線を維持することなどでございます。
901 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
902 ◯21番(伊藤容子さん) 中項目2、バス路線廃止について伺います。
細項目1、バス路線で近年廃止された路線はどこの区間を運行していましたか、教えてください。
903 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
904 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 近年廃止されたバス路線は旭森線で、また、河瀬線につきましては路線の一部を廃止しております。
旭森線は彦根駅から中山道を通り、旭森小学校や高宮町の県道彦根環状線を経由し、南彦根駅に至る路線でございましたが、この平成31年3月末をもって路線を廃止したものでございます。
また、路線バス河瀬線につきましては、彦根駅から平田町の雨壺山付近や日夏ニュータウンを経由し、河瀬駅までの区間を運行していましたが、同じく3月末をもって犬上川から河瀬駅までの区間について廃止したものでございます。
905 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
906 ◯21番(伊藤容子さん) なぜその路線を廃止したのか、また、利用乗客数を教えてください。
907 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
908 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 廃止の主な理由でございますが、路線バスを運行する公共交通事業者の運転手不足でございます。路線バスの安全で安定した運行維持のためには路線廃止を含めた再編が必要な状況でございました。
今回廃止対象となった路線の利用乗客数につきましては、旭森線につきましては、平成28年度が年間で8,840人、平成29年度が9,254人、平成30年度が1万1,131人となっております。
また、河瀬線については、全線を通じて、平成28年度が3万4,149人、平成29年度が3万6,508人、平成30年度が3万7,535人となっております。
これらの路線では、バス1台当たりの平均の乗車人数が1人程度と少ない状況が続いておりました。そのため、バス車両ではなく、タクシー車両で運行する愛のりタクシーへの移行が可能であるとの判断により、対象路線の廃止を行ったところでございます。
909 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
910 ◯21番(伊藤容子さん) 先ほどの答弁の中にもありましたが、細項目3、バス路線廃止後の代替対応と利用状況を教えてください。
911 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
912 ◯都市建設部長(藤原 弘君) バス路線廃止後の停留所には、愛のりタクシーの路線を延伸しまして愛のりタクシーの停留所を設置いたしました。また、バス路線と愛のりタクシーを乗り継ぐ際、料金が割引される乗り継ぎ割引制度を設け、時刻表やチラシ上で案内をしているところです。
廃止されたバス路線における愛のりタクシーの利用状況につきましては、今年4月の利用者数を見てみますと、旭森線の代替となる路線につきましては601人で、対前年比13%の増、河瀬線の代替となる路線は367人で73%の増となっています。
また、河瀬線の一部を廃止して4月から運行している路線バス平田線につきましては、前年比で利用人数は10%程度増加しており、路線バスとしては大きな利便性の低下につながらなかったと考えております。
913 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
914 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目4、バスの廃止により不便になった地域を具体的に教えてください。
915 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
916 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 路線バスを廃止した地域につきましては、愛のりタクシーをご利用いただけるよう、停留所の設置などの対策を行いました。愛のりタクシーは総合病院など主要な目的地に乗り換えなしで行けるよう路線の設定をしていること、1時間に1便の便数があることから一定の利便性を確保できたと考えております。
しかし、路線バス河瀬線につきましては、一部路線廃止に伴い、河瀬駅方面から銀座など彦根駅方面の停留所を利用される際、これまでは乗り換え不要だったところ、4月以降は南彦根駅で路線バスと愛のりタクシーを乗り継いでいただく必要が生じました。このため、こうした停留所を利用される方にはご不便をおかけしていると考えております。
対応策といたしましては、路線バスと愛のりタクシーを乗り換える際に料金が割引になる制度の新設や、乗り継ぎしやすい時刻表の設定などを行っているところでございます。
917 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
918 ◯21番(伊藤容子さん) 細項目5、バス路線が廃止になって不便になった場所に新たに愛のりタクシーの新設ができるでしょうか。また、愛のりタクシーの路線新設には何を基準に判断をしているでしょうか。
919 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
920 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 城北地区に限りますと、県立視覚障害者センターがございまして、県内各地より多数の方が利用され、路線バスが重要な移動手段となっております。そのため、この地域の路線バスにつきましては愛のりタクシーへの移管が難しく、今後もバス路線を存続させる必要があると考えております。
地域からのご要望につきましては、路線見直しのときの検討材料とさせていただいておりますが、愛のりタクシーは路線バスで運行することが効率的でないと考えられる地域で運行することとしておりますので、現時点でバス路線の存在する地区に愛のりタクシーの新路線を設けることは難しいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。
921 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
922 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。
中項目3、バスの城北・大藪線について。
先ほどの答弁にも関連いたしますが、城北地区から市立病院に行く場合、バスが午前中、彦根市立病院に到着の時間が10時15分の1便しかなく、午前の早い時間の病院の予約には間に合いません。また、帰る場合も市立病院発10時15分、11時50分、13時37分と1時間半以上の間隔があり、バスが大変利用しづらい状況にあります。
細項目1、城北・大藪線の城北地区から市立病院行きの増便の実施は可能でしょうか。先ほどもありましたけれども、ぜひ前向きにご検討いただきたいと思います。ご答弁をもう一度お願いします。
923 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
924 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 城北・大藪線は、路線バスを再編するに当たりまして、三津屋線、彦根市立病院線、彦根県立大学線、南彦根ベルロード線の運行をより効果的で効率的な運行ができるよう検討し、この4月から新たに運行を開始したもので、主に従前の彦根市立病院線北回りの路線の機能を受け持つものでございます。
現在、城北・大藪線は1日に3系統10便を運行しておりますが、城北地区を経由するのは、そのうち1系統の4.5便となっており、比較的便数が少ないという状況でございます。
全国的に路線バスの乗務員が不足する中で、湖東圏域においても十分な乗務員を確保できない状況となっており、すぐに増便をすることは困難ではございますが、今後、乗務員の確保を進めていく中で、利便性の向上について検討してまいりたいと考えております。
925 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
926 ◯21番(伊藤容子さん) ありがとうございます。大津市も今、試験的にやっているみたいですが、ぜひバスの自動運転とかもいろいろと考えていただければと思います。よろしくお願いします。
中項目4、図書館も回るバス路線について伺います。
現在、図書館に行くには彦根駅か、または旭町で降りるしかありません。ご高齢の多くの方々が、その彦根駅からの図書館の距離も大変遠く、歩くのが困難であり、図書館に行けないと嘆いておられます。図書館もとまるバス路線の新設はできないでしょうか、ご見解をお伺いします。
927 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
928 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 路線バスで市立図書館にアクセスできることが望ましいことは十分承知をしておりますが、先ほどもお答えしましたとおり、現在、湖東圏域ではバス路線を新設することは大変困難な状況でありますことから、今後、路線バスの機能の向上を図る中で、市立図書館を利用しやすい路線となるよう検討してまいりたいと考えております。
929 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
930 ◯21番(伊藤容子さん) ぜひよろしくお願いいたします。
次は中項目5、愛のりタクシーについて伺います。
バスのない地域で愛のりタクシーが代替手段として提供されています。使用されるのは高齢者の方が多いと聞いております。利用方法について教えてください。
細項目1、愛のりタクシーの利用方法は。
931 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
932 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 愛のりタクシーは通常のタクシーとは異なり、路線バスと同じように運行時間・運行経路が決められている公共交通で、乗り降りは路線上に設けられた停留所で行っていただくものです。各路線の停留所や運行時間につきましては、路線ごとに作成しているパンフレットを運行地域に全戸配布してお知らせしております。各路線は生活を支える公共交通としてご利用いただけるよう、主要な駅や病院、商業施設等を経由するように設定をしております。
ご利用の際には予約が必要となり、ご乗車いただく1時間前までに愛のりタクシー予約用番号にお電話をいただき、乗車される停留所と目的地の停留所、乗車される時間をお伝えいただきます。料金は400円と800円の2段階となっております。なお、複数人での利用をご予約いただくと、利用運賃が半額となる「ふく割」という割引制度を本年4月から開始しているところです。
予約が必要であることから、初めてご乗車いただく方には利用方法がわかりづらいというご意見をいただくこともございますので、ご要望に応じて、自治会等での愛のりタクシーご利用方法について、ご説明する出前講座も実施し、利用方法の周知を図っているところでございます。
933 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
934 ◯21番(伊藤容子さん) 私の周りには、結構愛のりタクシーを利用される方が多くいらっしゃいまして、その方々がいつもおっしゃることが、「1時間前に電話での予約が大変煩わしく、時間が合わないと、例えばJRで駅に着いた、そして、それから電話をかけて最低1時間は待たなくてはいけない。そのような時間がかかる愛のりタクシーはとても不便だ」というお声をよく聞きます。
また、夏に炎天下のもと、道路の日よけがない停留所で長時間待っていた高齢者がいたという話も聞いたことがあります。このような状況を解消するためにも、2時間ごとなど、一定の間隔で定期運行を実施し、電話をしなくても利用できる環境を整え、利便性の向上を図る必要があると思います。愛のりタクシーの一定間隔での定時運行はできないでしょうか、ご見解をお伺いします。
935 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
936 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 愛のりタクシーは予約いただいた便のみ運行することで、乗客のいない車両を走行させるコストの削減を図っております。定時運行を実施しますと、利用者の方にとっては予約が不要になる利便性がある反面、利用のない便を運行させるコストが発生することにつながり、愛のりタクシーの利点である効率的な運行が実現できなくなりますことから、定時運行を実施することは難しいと考えております。
ご予約は1週間前から1時間前まで受け付けておりますので、お出かけの際にはお帰りの便もあわせてご予約いただくなどの方法でご活用いただければと考えております。また、高齢者の方のご利用が多い病院に設置された停留所につきましては、診療待ち等でお帰りの時間の判断が難しいという点を考慮しまして、湖東圏域内の総合病院からご利用の際には30分前まで予約可能としているところでございます。
937 ◯副議長(安澤 勝君) 伊藤さん。
〔21番(伊藤容子さん)登壇〕
938 ◯21番(伊藤容子さん) 再質問です。あらかじめ電話を、若い人は簡単にできるんですが、高齢者ではなかなかあらかじめ電話をすることが難しい方がいらっしゃいます。ぜひ3時間ごとでも定期運行を考えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
939 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
940 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今ほどもお答えしましたとおり、乗客のいない車両を動かせるということは、走行コストがやはりかかってまいりますので、定時便を運行するということは困難であると考えております。
941 ◯副議長(安澤 勝君) 質問を終了します。
お諮りいたします。
本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
942 ◯副議長(安澤 勝君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。
明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。
本日はこれをもって延会します。
ご苦労さまでした。
午後5時47分延会
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