次に、議題3、
視察対応プロジェクトチームにつきましては、平成28年10月に前期の正副
議長経験者が幹事となり設置され、平成30年度からは
議会改革特別委員会の委員が
プロジェクトチームメンバーとして、
司会進行、
機械操作を行うなど、これまでの経緯を踏まえた上で、今期、委員がかわったことに伴い、今後の対応について協議を行いました。
視察対応につきましては、これまでと同様に、
委員会内に
視察対応プロジェクトチームを立ち上げ、
議会改革特別委員会の委員が担当いたします。ただ、今期は経験が浅い初めて対応する議員が多いため、
プロジェクトチームメンバーと前
プロジェクトメンバーや経験豊富な議員も同席し、対応することを確認いたしました。
今後は、これらの優先的に取り組んでいく項目を中心に議論を進めてまいります。
議員各位のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
以上で、
議会改革特別委員会委員長の
中間報告とさせていただきます。
──────────────────
日程第3 議案第71号(
委員長報告・質
疑・討論・採決)
5
◯議長(
馬場和子さん) 日程第3、
委員会報告書が提出されましたので、議案第71号を議題とし、
予算常任委員長の報告を求めます。
予算常任委員長、
上杉正敏さん。7番上杉さん。
〔
予算常任委員長(
上杉正敏君)登壇〕
6
◯予算常任委員長(
上杉正敏君) それでは、
予算常任委員会委員長報告を行います。
今期定例会において本
委員会に付託されました
議案審査のため、6月14日、6月17日、6月18日に本
委員会を開き、慎重に審査しましたその経過ならびに結果について報告します。
本
委員会に付託されました議案は、議案第71
号令和元年度(2019年度)彦根市
一般会計予算の1件であり、6月14日には
企画総務消防常任委員会の
所管事項に相当する
予算について、6月17日には
市民産業建設常任委員会の
所管事項に相当する
予算について、6月18日には
福祉病院教育常任委員会の
所管事項に相当する
予算について、慎重に審査しましたその経過ならびに結果について報告します。
まず、
予算審査の概要について報告します。
議案第71号のうち、まず、
予算全体について、平成31年度当初
予算が否決されたことの見解、
歳出抑制策の観点からの時間
外手当の
取り扱い、
物件費その他
一般行政経費の詳細、事業の
見直しが各計画に与える影響、
ICT関連事業予算資料の構成についてただされました。
次に、
企画総務消防常任委員会の
所管事項に相当する
予算についてですが、
歳入面では、
自動車交付税交付金が大きく減額となった理由、
ふるさと納税による
寄付金が大きく増額する理由、ひこにゃん
商標貸付収入の
見込み等についてただされました。
歳出面では、本
庁舎耐震化整備事業における
議会関連経費の
取り扱い、同じく本
庁舎耐震化整備事業における本
庁舎自体の
維持管理、
彦根ほんもの歴史なぞときアプリの
利用状況、ひこにゃん
ブランド推進事業におけるクラウドファンディングで募った経費と今回の
予算との
関係等についてただされました。
次に、
市民産業建設常任委員会の
所管事項に相当する
予算についてですが、
歳入面では、
土木手数料が減額となった理由、
物品売払収入の
積算根拠についてただされました。
歳出面では、
コンビニ交付の見通し、まち・ひと・しごと「ひこねで暮らそう」
リフォーム事業において昨年の事業から形を変えたことへの見解、
土地改良事業が減額になった原因と
事業内容、
銀座街まちづくり協議会支援業務委託に係る今後の
方向性、
外国人住民モニター会議の実績と
運営方法、
工場等設置奨励事業が減額になった要因と
対象企業、
公園緑地維持管理事業における
稲枝地区公園官民連携調査の内容、
プレミアム付商品券発行事業の運営と
周知方法、
空き家等対策事業の目的と今年度の
目標等について質疑がありました。
また、
歳入歳出の両面から、
夢京橋あかり館に係る
観覧料と
展示替えの関係についてただされました。
次に、
福祉病院教育常任委員会の
所管事項に相当する
予算についてですが、
歳出面で、(仮称)彦根市
新市民体育センター整備事業に係る
予算執行のスケジュールおよび
事業費縮小内容、
民生委員に関する
補助金の状況、
子ども・
若者支援事業の内容、
病院事業会計負担金の内容、小一
すこやか支援事業が短縮された理由、平成30年度・31年度と比較した
教育委員会の
予算、
小・中学校管理運営事業における用務員の
フルタイム化および机・椅子の購入、
競技選手育成強化委託料の
対象種目が絞られた理由、
スポーツ協会事務局補助金の
積算根拠、
学力向上推進事業における
学生チューターの位置づけ、スクールソーシャルワーカースーパーバイザーの役割、
図書館管理運営費における
図書購入費の
見解等について質疑がありました。
以上が、
予算常任委員会に付託されました議案に対する
質疑等の概要です。
続いて、討論の内容について報告いたします。
議案第71号について、反対の立場から、平成31年度の当初
予算と今回の
予算案は余り変わりがない。修正された部分について、花火など目立った部分は復活した。教育の
予算も戻したように見えたが、実際は平成30年度に比べ6割減となっている。大きな事業はそのままで
骨格部分は変わっていないため反対する。
同じく、議案第71号について、反対の立場から、市長は、平成31年度当初
予算が否決された原因は議員に対しての
説明不足という認識であり、否決になった原因を理解していない。
枠配分方式はその
プロセスに問題があり、
市民ニーズを的確に把握できていなかったが、今回の
予算案も平成31年度当初
予算をベースにしており、
枠配分方式と同じであるため反対する。
同じく、議案第71号について、反対の立場から、
図書館の
図書購入費が3分の1となり、
学校図書の
予算も減額されている。
国スポ重視の姿勢が市民のための予算を削っていることから反対する。
また、議案第71号について、賛成の立場から、平成31年度当初
予算は失政を棚上げにしたまま提案され、その
予算の否決は多くの市民に迷惑をかけた。今回の
予算案は
教育費などが戻される形となった。まだ十分とは言えないが、市民のために早急に
予算を成立させることが必要である。失政の責任の所在を明らかにするよう求めた上で、本議案に対しては賛成するなどの討論がありました。
採決の結果、議案第71号については賛成多数で、原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上をもって、
予算常任委員会委員長報告を終わります。
7
◯議長(
馬場和子さん) 以上で
予算常任委員長の報告は終わりました。
暫時休憩いたします。
午前9時10分休憩
午前9時39分再開
8
◯議長(
馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これより
予算常任委員長の報告に対する質疑に入ります。
ただいまのところ
委員長の報告に対する質疑の通告はございません。
質疑はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
9
◯議長(
馬場和子さん) 質疑なしと認めます。これにて
委員長報告に対する質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
討論の
通告書が5名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。
その順位は、6番北川元気さん、9番
杉原祥浩さん、3番
角井英明さん、1番
辻真理子さん、4番
獅山向洋さんの順とし、順次ご登壇願います。
6番北川さん。
〔6番(北川元気君)登壇〕
10 ◯6番(北川元気君) 北川元気でございます。
議案第71
号令和元年度(2019年度)彦根市
一般会計予算に反対の立場から、
会派令和会を代表して討論をさせていただきます。
まず、今回、この
予算の前に、平成31年度の当初
予算が否決となった背景があります。
この否決になった理由を、
一般質問のところで
大久保市長にお尋ねいたしました。この否決となったことは、何が理由で、具体的にその原因が何であったのかとお伺いしますと、
大久保市長は、何とこういうふうに理解されているようです。「議員の皆様に対する説明が尽くせず、十分にご理解いただくことができなかったことが当初
予算の否決につながったことと考えております」と。つまり、
予算自体には大した問題はなかったんだけれども、説明が不十分で、私たちの理解が不十分で当初
予算が否決になったという理解をされているようで、本当に頭に来ました。
そして、当初
予算が否決になったことでさまざまな影響が出ているということで、本来であれば執行できたいろんな事業や団体への補助がとまってしまったわけです。市民に大きな不安やご心配をおかけする結果となったということだったんです。では、その責任をどうとるんだということをお伺いしたところ、
大久保市長は、これについても、責任を議会に転嫁するような発言をしておられましたし、「
事業一つ一つをこれから丁寧にやり遂げ、市長としての
政治責任を果たしていきたい」と。つまり、やめるつもりは全くないし、責任をとるつもりも全くないと、そういうふうに私は受け取りました。
このような認識のもとで、そもそも何のために議会は平成31年度当初
予算否決という決断をしたのか。そんな簡単にしたわけではないんです。市民に直結する87事業、額にすると約11億7,000万円もの
市民サービスを削られたわけですよ。その背景には市の失政があったわけですよ。
大久保市長が責任をとらずにずっとこれまで責任を転嫁してこられた。そういった背景があるにもかかわらず、
市民サービスに直結する事業を削られた。だから否決をしたのに、こういった認識を持っておられるということで、非常に残念でありました。
その上で、今回出された令和元年度の当初
予算なんですけれども、一見、
花火大会が復活だとか、ひこにゃんの
予算がついたとかいう報道がありますので、市民の
皆さんはご存じないかもしれませんけれども、額にすると1.1億円ほどしか復活していません。まだまだ削られた事業が多くありまして、そういった
予算であります。
さらに、今回、
枠配分方式というものを採用された
予算編成だったわけです。この
枠配分方式の
予算が否決されて、再度、その否決されたときの議論をもとに、
優先順位だ何だということを再度検討されて、今回、令和元年度の当初
予算が編成されたわけですけれども、再度編成されたにもかかわらず、またこれも
枠配分方式だと認識されているようです。
何が言いたいかといいますと、
枠配分方式で組まれた強引な
予算だから否決をしたのに、再度それを編成して出してこられたものも
枠配分方式だとされると、
大久保市長は今年度が
枠配分元年だと言っておられるんですね。つまり、今後、来年、再来年、これからずっと
枠配分方式を採用されていくわけですよ。つまり、今回、議会がこの
枠配分方式だという認識さえも認めてしまったら、これからその手法までがずっとこれからやられていくということで、再度、来年、再来年、
予算が否決されるおそれがあるということでございます。
それから、
先ほども申し上げましたけれども、
予算編成の
プロセスは間違っていなかったという認識で、あくまでも、説明が尽くせず、議員が理解しなかったから否決になったということでしたので、否決となった原因さえ全く理解しておられず、根本的な
問題解決になっていません。
中身を申し上げますと、まず、根拠となる
中期財政計画ですね。新たに今年度、令和元年度の
予算の
反映版ということで、これから5年間の
中期財政計画というものがまたまた発表されたわけですけれども、この中身が
突っ込みどころ満載なわけで、これは、
予算審議において賛成か反対かということを決める重要な資料なんですよ。重要な資料なんですけれども、この中身が本当にでたらめで、簡単に言ったら、これから毎年毎年、20億円から30億円のお金が足りませんということが書かれているんですけれども、では、その20億円から30億円お金が足りないのをどうするのかという具体的な中身が全然示されていないんですよ。
また、
大久保市長は、同一賃金の関係で、非
正規雇用の方に同一賃金の支払いをすると毎年5億円ぐらいかかると市長ご自身が言っておられるのに、その5億円がこの
中期財政計画で見込まれてないんですよ。これが計画かと私は思いましたし、さらには、この項目の中で、他市と比較しても本当におかしいことがいっぱいあります。まず、「その他」という項目があるんですけれども、その「その他」という項目の中身が、今回、本会議でも明確な答弁がされませんでした。
隣の長浜市や米原市の
財政計画を見てみますと、過去の傾向とか、これからどういうふうに
一つ一つの項目がどれぐらい変化していくのかということが詳細に書かれているんですけれども、彦根市は、どうやら都合が悪いのかどうかわかりませんけれども、そういうのを示さないんです。これをもとに、この
予算が賛成か反対かを我々は決めないといけないんですよ。こういった誤った情報に基づいて、誤った結論を導き出すということを、
執行部側が公文書として提出しているわけですね。本当にあり得ないと思います。
先ほども申し上げましたけれども、当初
予算が否決になった理由というのは、説明が尽くせなかったと言っておられるんですよ。この計画では、説明する気がないではないですか。全く意味がわかりません。
それから、具体的な事業についても触れていきたいと思います。まず、庁舎の
耐震化です。本当に市民の
皆さんはあきれ返っています。
お化け屋敷なんて言われていますけれども、吹きさらしの
蜂の巣状態で、ずさんな管理がされていまして、いまだ工事も中断しています。この庁舎を覆い隠すとか、そういった管理されるような
予算すら計上されていませんし、入札が相次ぐ不調となって工事がストップしています。
今回の本会議での
個人質問でもこの質問をしましたけれども、この先、工事の
施工業者を確実に見極めるというふうなご答弁がありましたけれども、僕からしたら、
大久保市長のもとでこの工事を受けていただけるような業者が見つかるとは思えない、期待ができないということを申し上げておきたいと思います。
それから、
新市民体育センター整備の
予算というものも、今回の令和元年度の
予算で組まれています。額にすると、今年度では約29億2,000万円、
債務負担行為で約42億円になっていますけれども、この
新市民体育センター約82億円。
新市民体育センターについてはこれまでの議会でもさんざん反対してきたので、その理由はあえて述べませんが、今年度、この
予算を我々が認めてしまうと、もう工事が着工となってしまうわけで、つまり、引き返せないわけであります。
ということは、今年度、この
予算に賛成するということは、この約82億円もの巨大な
新市民体育センターを建設することに合意する、それから、今後、数年にわたって
市民サービスを20億円から30億円削ることにも合意する、それと同じことなんですね。この
新市民体育センターについては、ひこね燦ぱれすだけは残して費用を大幅に削減するような副案、せめてその案だけでも検討していただけないか、選択肢だけでも市民や我々議会に示していただけないかと再三申し上げてきたわけであります。しかし、それさえもやっていただけずに、このような強引な
やり方で、議会が1回
予算を否決しているから、今回、この
予算を否決できるものならやってみろと、そう言わんばかりの強引な
やり方で、こういうふうに出されてきたということであります。
以上、反対の理由をいろいろと申し上げましたけれども、そもそも当初
予算を否決した議会は、そんな簡単な理由で否決したわけではないんです。市民の
皆さんにご不便をおかけすることを重々わかりながらも、やっぱり市の失政を市民に押しつけることはだめだと、よくよく考えて我々も決断したわけですよ。なのに、今回、これを認めてしまったら、あれは何のためだったんですかと市民に笑われてしまいますよ。
ということを申し上げて、多くの議員の
皆さんの賛同を求めて反対の討論といたします。ありがとうございます。
11
◯議長(
馬場和子さん) 9番
杉原祥浩さん。9番杉原さん。
〔9番(
杉原祥浩君)登壇〕
12 ◯9番(
杉原祥浩君) それでは、私、
公政会を代表いたしまして、賛成の討論をいたします。
市議会2月
定例会におきまして、彦根市議会始まって以来の年度当初
予算案の否決となりました。これは、市長から示された87事業11億7,000万円が大幅に削減・縮小されたことによります。
その中でも、
彦根花火大会、
彦根ばやし総おどりなどのイベントのほか、各所管の
人件費などが、中止・縮減されました。市民の皆様の生活に密着した事業では、
小・中学校の
教育費、
住宅リフォームの
補助金、
清掃活動への補助に対する削減などがあります。
彦根市の財政は、今後、
大型事業が
めじろ押しで予想されております。
彦根市役所本庁舎耐震補強工事、
ごみ処理場の
移設工事、
新市民体育センターの
移設工事、2024年
国民スポーツ大会主会場となります
県立陸上競技場の
新築工事、
金亀公園整備事業などが計画されています。これは皆様もよく心得ておられることだと思います。そのような中、私
たち議員にも、また職員にすら十分な説明もなく、平成31年度当初
予算が示されました。
私
たち公政会としては、大規模な
予算削減をその時点で認めるわけにはいきませんでした。その決断をした私たちも、今回、同じ思い、同じ志を持った同志も、過半数を占めるまでになりました。その思いをわかっていただける議員がそれほどになったということでございます。
私たちは、今後も議論を十分に行い、是々非々で、是は是、非は非、いいものはいい、だめなものはだめと言えるような
公政会でありたいと思います。
市長におかれましては、彦根市議会始まって以来、当初
予算を否決されたという前代未聞の事実を深く受けとめていただき、これからの市政をコントロールしていただきたい。お願いいたします。
これからの彦根市は、2024年の
国民スポーツ大会開催に向けて、一日でも早く市政を前に進めることが重要であります。
私
たち公政会は、当初
予算に反対するだけではございません。事業を進めなければなりません。市民のためにも、これから未来ある
子どもたちのためにも、市政を滞らせることなく前に進めていきたいという思いであります。
議案第71号において、今回、少量ですが、
予算を戻してもいただきました。
このような事柄から、以上を踏まえた上で、議案第71
号令和元年度(2019年度)彦根市
一般会計予算に賛成いたします。
以上、終わります。
13
◯議長(
馬場和子さん) 3番
角井英明さん。3番角井さん。
〔3番(
角井英明君)登壇〕
14 ◯3番(
角井英明君)
日本共産党彦根市
会議員団を代表して、
反対討論を行います。
まず、私たちの暮らしを大きく左右している国の政治についてです。
老後の資金は年金だけでは足りず、夫婦で2,000万円が必要だとする、後出しじゃんけんみたいな
金融庁金融審議会の
報告書が出ました。
安倍政権は受け取りを拒否し、なかったものにしようとしています。
報告書を受け取らない
安倍政権の姿勢には、豊かとは決して言えない今の年金制度をよくしていこうという気持ちがありません。どれだけの高齢者がこれからの生活に不安を感じたことでしょう。
でも、これは高齢者だけの問題ではありません。このままマクロ経済スライドを続ければ、現在40歳以下の現役世代でも老後の資金不足は深刻で、夫婦で3,600万円が必要になるという試算が出ています。その上、10月には消費税の増税が予定されています。
こういった国の政治のもとだからこそ、市の
予算は市民の暮らしの防波堤になるよう強く求められています。
枠配分方式で
予算組みをやらざるを得ない厳しい財政状況のもと、担当職員や関係者の
皆さんの努力により、わずかではありますが、愛のりタクシーの料金の引き下げや、ごみ出しが困難な高齢者等への戸別収集の実施、人間ドックや脳ドックの受診助成の2万円から3万円への増額、福祉センターの2階にあった相談窓口が1階に降りたことなど、前進した施策があります。
しかし、2019年の当初
予算案が否決され、市制始まって以来の市長不信任案が提出されたのは、市民生活を犠牲にせざるを得ないまでに膨れ上がった国体のための大型
予算が原因でした。こうした混乱を招いた国体のための大型
予算を見直さない限り、根本的な解決にはなりません。
当初
予算案は総額が443億円で、市民生活に直結する87事業約11億7,000万円が削減されていました。
彦根花火大会への助成金や
小・中学校の机・椅子の購入費などが復活したので、戻ったかのように見えていますが、本来なら市民生活に直結する11億7,000万円を戻さなければならないはずですが、実際は1億9,000万円しか戻っていません。国スポのための周辺整備やアクセス道路などの
予算がついていて、やはり国体優先の
予算になっています。
6月
定例会の
新年度
予算の説明で、市長は、市民に心配と不安を与えたことをわびながら、2月
定例会に提出した当初
予算案をベースに、各部局で事業の必要性や
優先順位を再検討し、今回の
予算を提案したと説明されました。
しかし、問題は、その中身が、地方自治体本来の役割である、国の施策の防波堤として住民福祉を守る内容であるのかどうかです。
以下、問題点を指摘します。
まず、1点目です。
地方自治体の役割は、市民の暮らしと福祉を充実させることが最大の責任です。
しかし、今の彦根市は、
国民スポーツ大会開催に伴う
予算が増大しています。
新市民体育センター建設にかかわる
予算が29億円も計上されています。この
予算こそが財政を逼迫させている大きな原因です。市民に十分な理解を得られないままに進められている
新市民体育センターの建設は一旦立ちどまって、その規模やコストを徹底的に見直すべきです。
2点目は、
住宅リフォーム補助事業の
予算がカットされたことです。
経済効果も高く、市民にも業者にも喜ばれてきたものです。
日本共産党彦根市
会議員団は、制度拡充を求め、受付回数を年2回にしていただくなど力を尽くしてきました。この制度は経済効果が事業費の20倍とも言われており、利用者にも業者にも喜ばれています。
しかし、国体のための大型
予算のためと、10月からの消費税増税の影響で駆け込み需要が想定されるとして、当初
予算案では見送られました。今回の
予算案で復活していますが、四つの条件、移住、新婚および子育てならびに3世代同居がついたものになっています。これでは、地域経済の発展のためになるこの制度が中途半端で終わりかねません。
市民の暮らし応援と市内業者への応援になっているこの施策に対し、従来の3分の1の予算しか計上しなかったことは、市当局がどちらを向いているのかをあらわしていると思います。制限を取り払い、希望者全ての要望に応えるのが本来の自治体の役割であることを指摘しておきたいと思います。
三つ目です。
厳しい財政といいながら、同和や人権の冠のついた事業に多額の予算が計上されています。
既に特別措置法は廃止されています。市民にひとしく使われる
予算に切りかえるべきです。厳しい財政状況であるならば、こういった事業こそやめるべきではないでしょうか。
4点目は、教育
予算にかかわってです。
子どもたちの机や椅子の購入費が戻り、230万円が計上されました。用務員さんの就業時間が4時間から8時間に見直されました。
学校図書員も
見直しをされました。
しかし、全国的にも大きな問題となっているいじめに関する
予算が削減されています。西嶋教育長は、就任の際、「教育者として、どの子にもしっかり寄り添った教育環境を充実させることが必要であり、その役割を果たしていかなければならない」と発言されましたが、この削減は発言に反しています。
どの
子どもたちにも光が当たる教育を実現することが、地域住民の福祉を守る地方自治体の役割です。しっかり
予算をつけるべきです。
五つ目は、小一すこやか支援員の配置期間が、これまで何度も共産党議員団が議会等で取り上げ、期間延長を求め、やっと2学期終了まで配置されていたものを、今回また、9月末までに縮小されました。
どの事業も、現場の声を聞き、必要だということで実施されてきているものです。市の
予算の都合で手をつけてはいけないのが教育だと思います。彦根市の未来にかかわるからです。現場に影響を及ぼすような縮小や廃止は認められません。
6点目は、市立
図書館の
図書購入費が3分の1に減らされていることです。
予算常任委員会でも議論になりました。
図書館建設を公約にしていた市長が
図書購入費を3分の1に削減するなど、到底信じられません。湖東地域で一緒になって
図書館を充実していこうという他町との約束をどうするのでしょうか。
図書館を訪ねれば、その市や町が、今を、そして未来を、いや、過去もですが、どれだけ大切にしているかがわかります。身の丈に合わない国スポに巨費を投じるのではなく、市民に必要な、市民に喜ばれる、市民のためになるところへしっかりと
予算をつけるべきだと指摘しておきたいと思います。
市長は、
予算について、市民の
皆さんに不安や心配をかけたと言われましたが、市民の暮らしや教育にしわ寄せをもたらす今回の
予算内容もまた、市民の皆様に不安や心配をかけるものであり、住民福祉を守るという自治体の役割を果たしていないということを述べて、
反対討論とします。
15
◯議長(
馬場和子さん) 1番
辻真理子さん。1番辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)登壇〕
16 ◯1番(辻 真理子さん) 私は、議案第71号につきまして反対の討論を行います。
まず、この
予算の中で、
新市民体育センターに関する
債務負担行為について申し上げます。
市長は、2月
定例会において当初
予算が否決されたときにも、「丁寧な説明をしたが、議会の理解が得られなかった」という発言をされました。しかし、市長から丁寧な説明があったでしょうか。今回の議会におきましても同様であります。
新市民体育センターの
債務負担行為約42億円について、本当に市民の負担がどのようになるのかについてのかみ砕いた説明はなかったと言わざるを得ません。特に
債務負担行為は、主として建築関係の費用についての問題でありますが、その規模の設備を設けることによって今後永続的に発生する
維持管理費についての説明がなければ、その規模の建築物で財政的な影響が今後どの程度になるのかの説明が必要とされるわけであります。
中期財政計画については、多くの議員から質問が出ました。まさにこの点についての議論を一にするわけでございます。
そういった点から、なぜ市長は自ら説明責任を果たさないのでしょうか。
次に、事業
見直しに関する説明の問題であります。
昨日の
予算常任委員会で取り上げましたが、
図書館費の全体の
予算は増額になっています。しかし、私が詳細に分析いたしましたところ、増額になっている原因は、
図書館の耐震工事6,000万円がそこに入っているという結果でございました。
その裏では職員が1名減員になっておりますし、さらに、
図書購入費に当たりましては、毎年2,000万円以上の経費が
予算計上されておりましたのに、令和元年度
予算では800万円、つまり3分の1に激減しているのであります。学校の用務員の勤務時間を減らすことについては事業
見直し一覧には載っておりましたが、この
図書購入費を事業
見直し一覧から省くことは大いなる問題でございます。
市長の公約云々以前の問題として、議員に対する説明資料は虚偽ではないでしょうか。
暫定
予算につきましては、300ページを超す
予算書を逐一見比べる余裕がないことを見越してなのでありましょうか。
このような資料で、議員に誤解を与えることがあってはならないと思います。
市長からは、昨年の6月
定例会において、虚偽答弁はしないというお約束をいただいておりますが、このような資料提供に対しましても虚偽があってはならないと思います。
次に、杉原議員が取り上げられました
住宅リフォーム補助についてであります。
事業の廃止から復活はいたしましたが、基本的に移住者向けの事業に性格を大きく変えております。この補助事業によってどれだけの経済効果があったのかは、既に議会答弁の中で8億8,000万円以上とありました。
移住などとして窓口を狭めることによって、想定した件数自体が130件と大幅に縮小しておりますし、さらに、杉原議員の発言によれば、移住してくる人がいきなりリフォームをすることはないであろう、制度だけをつくったものであると言わざるを得ないというふうにおっしゃっております。まさに市民に背を向けた事業であって、本当に誰を向いて政治をしようとしているのか、理解に苦しみます。
最後に、市長が繰り返し答弁をされました暫定予算における政策的経費と義務的経費の区分けが明確でない中、ひこにゃんの運営委託料を初め、幾つかの年間を通しての予算というものへの考え方に不備があったと考えます。
4カ月分については暫定予算であるから、暫定予算に組み入れられなかった政策的経費についてはもう出さない、残る8カ月分で運営せよとでもいうのが、例を挙げますと、ひこにゃんの予算であります。
幸いにも、全国の温かい皆様方からのクラウドファンディングによりまして、不足分は何とか日本ご当地キャラクター協会に調達していただきましたが、本来ならば、年間予算の多くを一定の時期に集中させて事業を行うなど、それぞれの委託事業によって性格が異なりますし、暫定予算を通じて当初予算に組み入れることに当たって、単純に3分の2しか今後出せないと当事者に印象づけることは、許されるものでございません。市長は、イベントなどの本質を理解していないのではないでしょうか。
そもそもは、市民の声、議会の声を理解しようとせず、枠配分という市長からのシーリングが示され、それに対する担当部局の職員の涙ぐましい努力の中で、泣いて馬謖を切らざるを得なかった事業もあったはずであります。
これが、50億円もあった財政調整基金を先を見通しもせず使ってきた結果であると思います。
幾つかの例を示しましたが、今回改めて提案されました令和元年度の当初
予算ではありますが、市民の方を向いていない
予算であることは否定できないものであり、私は決して賛成することはできません。
したがいまして、私は、議案第71号につき、反対せざるを得ないのであります。
幾つもの疑問をお持ちの
議員各位が賛同賜りますことを願い、私の
反対討論といたします。
17
◯議長(
馬場和子さん) 4番
獅山向洋さん。4番獅山さん。
〔4番(
獅山向洋君)登壇〕
18 ◯4番(
獅山向洋君) 私は、議案第71号彦根市
一般会計予算に対して
反対討論を行います。
この
予算案に対しては、
先ほどから出ております従来の
リフォーム事業、これは廃止されたも同然でございますが、こういう個々の事業について反対するべき部分がたくさんあるわけですが、時間が限られておりますので、反対する主要な事業について、まず申し上げておきたいと思います。
予算書におきましては、
予算書19ページの第2表、
債務負担行為中、金亀公園連絡橋整備負担金2億円、および(仮称)彦根市
新市民体育センター関係3件、合計42億488万円でございます。
また、
予算説明書におきましては、259ページの
金亀公園整備事業2億円および
市民体育センター整備事業の29億2,243万円でございます。
私は、これについては、修正動議でも出そうかと思っていたんですが、どうも今議会におきましては、本来、議会が予定していた
定例会の日程が1週間繰り上がって、しかもまた、この
予算については、その中でも閉会日を待たずに1週間繰り上がった。まるで、とにかく令和元年度の当初
予算案を早く通したいというようなものが執行部にも議会にもありありと見えておりますので、修正動議まで出してもしようがないなと、こういうことでやめたわけでございます。
さて、本題に入りましょう。大久保市政におきましては、本当に異常事態ばかり続いております。
平成29年5月の本
庁舎耐震化整備事業の入札における地方自治法施行令違反と、それに伴う百条
委員会が開催されました。前代未聞ということです。
しかも、選挙のときに、
大久保市長は「彦根市の財政は健全である」と盛んに明言しておられたんですが、1年後、これは平成30年5月ですが、「何ら取り組みを行わなかったときには、5年後には152億円の累積赤字を抱える」という
中期財政計画が出たわけです。これにはびっくりしましたね。そうしましたら、ことしの2月には、取り組みを行わなかったときに5年後には90億円の累積赤字、また、この5月には、10億円ほど減って約80億円ということです。
中期財政計画でこのように5年後に累積赤字がこれだけになりますというような計画を出したことは、恐らく彦根市始まって以来ではないでしょうか。
それから、もう一つは、やっぱり、ことし2月の
定例会での当初
予算案否決とか市長に対する不信任決議案の提案ということで、これは彦根の歴史で本当に
大久保市長は名を残されるだろうと私は思っております。いい意味で残されるならいいんですけれども、悪いことばかりなんですよね。
現在の彦根市ではこういうふうに異常事態が続いておりまして、何だか我々議員も、何か異常事態が当たり前みたいな感じになってきていて、ちょっと頭が混乱してきております。私も、彦根市政のことを考えるとちょっと鬱病状態にありまして、本当に困ったものだと思っているんですよ。
そこで、
皆さん、これは私の個人的な意見として聞いていただきたいんですが、このような彦根市の現状は、社会学的な意味ではどう判断すべきか。簡単に言えば、お医者さんになった場合にこの彦根市の病状を何と判断すべきかいうことです。
私はいろいろと考えましたけれども、決して精神的な意味で言っているのではないんですよ、あくまで彦根市政のあり方という社会学的な意味では、これはまさに統合失調症の状態にあると言わざるを得ないと思います。
皆さんは、精神病としての統合失調症はご存じかもしれませんけれども、統合失調症というのは、これまでは、計画的に物事を考えて行動したり、気持ちの整理をつけることができたにもかかわらず、計画的に物事を考えられなくなったり、気持ちの整理がつけられなくなってしまう精神疾患を統合失調症と呼び、原因は脳機能にありますと、こういうことです。
まさに彦根市は、県下でもかなりきっちりと計画的に物事を考えて行動してきたわけですよ。ところが、残念ながら、最近は本当に計画的に物事を考えられなくなってしまったんですよ。これは、脳機能にあるというのは、結局、やっぱり
大久保市長のトップとしての機能が働いていないということではないかと私は思っております。
さて、そこで、なぜ統合失調の状態にあるか、この令和元年度の当初
予算に絡めて少し説明しておきたいと思います。
今までたびたびお話がございました、令和元年度当初
予算案反映版の彦根市
中期財政計画によりますと、財源不足への取り組みを実施しなかった場合の収支見通しとして、令和5年度には79億1,613万円の累積赤字になると、公文書できっちりと書いてあるわけですね。
しかも、ここにわざわざ
新市民体育センター建設事業と本
庁舎耐震化整備事業について書いてあって、これはたまたまなんですが、
新市民体育センター建設事業は79億1,900万円ぐらいで、これ、たまたま令和5年度の赤字と一致しているわけです。
これについては
大久保市長も理解はしているんですよ。理解しているけれども、これから毎年のように、令和2年度から令和5年度まで、毎年、20億円から30億円、歳出を制限していかないといけないということを明確に言っておられるのに、全然それに対して計画が立っていないわけですね。
言うならば、
先ほど申し上げました統合失調症の一つの重要なもので、計画的に物事を考えて行動することができなくなっているわけなんですよ。ですから、このまま放っておいたら令和5年度には80億円ぐらいの累積赤字を抱えることは公文書で認めていながら、それに対する対応策を全く計画的に考えられない。これが彦根市の現状なんです。それに対して、
大久保市長がトップとしてマネジメントしないといけないのに、そのトップマネジメントができないわけですね。彦根市が統合失調症であることは明らかではないでしょうか。
しかも、今回の
予算は、そういう実情がわかりながら、
先ほど申し上げたように、金亀公園の連絡橋は別にして、
新市民体育センターが、やっぱり
大型事業で累積赤字の原因になるということを市長は認めながら、あえて
予算案として提案しているわけですね。ですから、計画性がないどころか、認識しながらあえてそれを出すということも、社会学的な意味での統合失調症の明白な症状だと私は思っております。
普通なら、平成31年度当初
予算案が否決されたならば、市長特別枠というのが「あった」ではなくて「ある」んですけれども、それは53億円ぐらいの事業費で、市の方の一般財源は11億1,600万円使うと、こういうふうになっているんですよ。
ですから、本来ならば、これだけのものを削ってしまえば、何も今回、否決されるような
予算にならなかったわけなのに、あえてこれを出した。しかも、今回の令和元年度の
予算においてもこれは全く削っていないんですね。
先ほどから話が出ていますように、87事業で11億7,000万円削った。今回の令和元年度の当初
予算でもやっぱり87事業の
見直しをやっていて、結局、平成30年度に比べれば10億6,000万円削っているわけですよ。
だから、言うならば、
先ほどから話が出ていますように、1億1,000万円ぐらいしかもとへ戻していない。こういうことをしっかりとやっぱり我々は認識しておくべきだと。また、傍聴に来ておられる方々も、市民の
皆さんも、その点はしっかりと認識していただきたいと思っております。
さて、いろいろと申し上げましたけれども、
公政会の賛成討論では「是々非々でやっていく」とおっしゃいましたけれども、今回の
予算について、なぜ是とされるのかが私にはわからないんです。
そこで、ちょっと例を挙げてお話ししておきたいと思うんですが、中国のことわざで、朝三暮四という言葉がございます。私はこれを過去にも引用したことがあるので、また引用せざるを得ないのを残念に思うんですが、中国の宋の狙公という王様が飼っている猿にトチの実を与えるのに、「朝に三つ、暮れに四つやる」と言ったら、猿が「少ない」と言って怒ったと。そこで「朝に四つ、暮れに三つやる」と言うと大層喜んだと。
ここで、説明として、目先の違いに気をとられて、実際は同じであるのに気がつかないこと、また、うまい言葉や方法で人をだますこと、こういうことが書いてますね。
今回の令和元年度当初
予算は、
先ほど申し上げましたように、わずか1億1,000万円ほど増やしただけなんですよ。そういう意味では、何だかトチの実が増えたかのように思っていますけれども、全然増えていない。しかも、これは8月26日ですかね、
花火大会をやりますと。我々議員や市民は、これにだまされてはいけないよということを私は言いたいんですよ。言うならば、「花火がなくなった」と言って大騒ぎをしたら「花火を上げますよ」と。また、「
予算をえらい削ったではないか」「いや、それじゃ、ある程度もとへ戻しましょう」と言いながら、戻したのは1億1,000万円だけなんですよ。
これは、まさに市議会も市民も、まるで猿のように思われているのではないかなと、私は非常に憤慨しております。こんなことでだまそうとしているのかと。我々は、こういう統合失調症的なことについて、やっぱり憤慨して怒らなければいけないのですよ。
さて、あと5分になりましたので、そろそろもとへ戻りますけれども、こういうようなことが現在の彦根市で行われていることについて、やっぱり市民の
皆さんも非常に腹を立てておられます。私も選挙期間中に、結構有力な方々から、「何とかならないのか」ということを、わざわざ呼びとめられて言われたことも結構あるんですよ。それに対して市長は、相変わらず「国民スポーツ大会については職員一丸となって」とか「市民こぞって」とおっしゃっているわけですが、
皆さん、
先ほども出てきましたね。令和5年度には、彦根市は、今回の
中期財政計画でも、70億円でしたか、の赤字を抱えているんですよ。そんな状況で、国民スポーツ大会、地元彦根市をメイン会場とする国体をうまくやっていけるかということなんですよ。
わずか11億円そこそこ削られただけでも、今回、
予算案は否決されたわけですね。ですから、今後、これから令和2年度から5年度まで、20億円、30億円削っていかなければいけないわけですよ。そんな状態を我々市会議員が毎年繰り返していかなければならないわけなんですよ。そういうことで、削られ削られて、その上で、令和6年に国民スポーツ大会が迎えられますか。これは、ただ単に箱物をつくるだけではないんですよ。市民がこぞって歓迎して、ボランティア活動をやって、初めて成功できるんですよ。その主会場である彦根がこんな状態で国体が成功すると
大久保市長が考えていること自体が、これまた、言うならば統合失調症の最たる症状だと私は思いますよ。そんなことは全然わからないんでしょうか。
まさに彦根市は、疲弊こんぱいした上でこの国民スポーツ大会を迎えざるを得なくなる。そういうことを、我々市議会議員としてもしっかり認識しておかないといけないし、それに対する対応をしっかりやっていかなければいかないわけですよ。
そういう観点からいいますと、この令和元年度の当初
予算は、言うならば、
先ほどもお話が出ていましたように、
新市民体育センターに、まさに1歩、足を踏み出してしまったら、これはもう引き返すことができなくなる。だから、こんな状態で本当に令和元年を迎えてもいいのかという議論が出て当たり前だと思うんです。
私は、明るい彦根市民の会という会派のたった1人の議員なので、力はございませんが、大会派の皆様もこれはしっかり考えていただかないといけないと思います。
結局、このまま通していけば、
大久保市長は「議会の皆様のご賛同をいただきましたので」ということでまた責任転嫁するんですよ。こんな責任転嫁をされていいんですか。私は、こんな責任転嫁をされたらとんでもないことだと思っているんですが、どうもそう思っておられない方も結構おられるようなので、だから非常に心配しているんです。
ということで、時間になりました。いろいろ申し上げましたけれども、やっぱり彦根市の5年後のこともきちっと考えて対応してくださいますように、よろしくお願い申し上げます。
19
◯議長(
馬場和子さん) 以上で通告による討論は終わりました。
ほかに討論はございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
20
◯議長(
馬場和子さん) 討論なしと認めます。これにて討論を終結いたします。
これより採決を行います。
議案第71
号令和元年度(2019年度)彦根市
一般会計予算を採決いたします。
本案に対する
委員長報告は、可決であります。
お諮りいたします。
本案を原案のとおり決することにご異議がございますので、起立により採決いたします。
本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
21
◯議長(
馬場和子さん) ご着席ください。
起立多数でございます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。
お諮りいたします。
明20日、21日、24日および25日の4日間は、議事の都合により休会いたしたいと思います。これにご異議はございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
22
◯議長(
馬場和子さん) ご異議なしと認めます。よって、明20日、21日、24日および25日の4日間は、休会することに決しました。
なお、22日、23日は、市の休日のため休会であります。
来る26日は、定刻から本会議を開き、各
委員長に
委員会審査の結果報告を求め、質疑、討論ならびに採決を行います。
以上で本日の日程は全て終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
お疲れさまでした。
午前10時34分散会
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