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  1. 彦根市議会 2019-06-01
    令和元年6月定例会(第14号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(馬場和子さん) 皆さん、おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(馬場和子さん) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、13番森野克彦さん、および14番林利幸さんを指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第71号から議案第75号ま で(質疑ならびに一般質問、委員会付託) 3 ◯議長(馬場和子さん) 日程第2、議案第71号から議案第75号までの各議案を一括議題とし、昨日に引き続き、各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  6番北川元気さん。北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 4 ◯6番(北川元気君) 皆さん、おはようございます。このたび、新たに二人ぼっち会派、令和会を結成いたしました北川元気でございます。  彦根市議会は、開かれたわかりやすい議会を目指してさまざまな取り組みを行っております。執行部の皆様におかれましては、今日も来られています傍聴、あるいはインターネット中継でごらんになる市民の方もいらっしゃいますので、わかりやすいご答弁をよろしくお願い申し上げて、私は今回、大項目で3点の質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  それでは、まず大項目の1点目、彦根市の財政について質問をいたします。  中項目の1は、平成31年度当初予算案についてでございます。  細項目の1番、2月市議会定例会において平成31年度の当初予算案が否決となってしまいましたが、大久保市長、このことをどのように受けとめて、具体的に何が理由で、その原因は何であったとお考えになっておられるのか、見解を伺います。 5 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 6 ◯市長(大久保 貴君) おはようございます。
     北川議員のお尋ねにお答え申し上げます。  平成31年度当初予算案は、各事業の必要性を見直しまして、事業の廃止あるいは縮小など、抜本的な見直しにより財政調整基金にできる限り頼らない健全な財政運営を維持できますように、予算枠配分方式を採用した予算編成を行ってまいりましたが、さきの2月市議会定例会では、議員の皆様方に対する説明が尽くせず、十分にご理解いただくことができなかったということが当初予算の否決につながったと考えております。 7 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 8 ◯6番(北川元気君) 今のお答えですと、枠配分方式は間違いなかったと。予算編成のプロセスは間違いなかったんですけれども、説明が不十分で我々議員が理解しなかったので否決になったと、そういうお考えですか。 9 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 10 ◯市長(大久保 貴君) 精いっぱい説明をさせていただいたつもりではございましたけれども、その説明が十分届かなかったということで、力不足を感じているところでございます。 11 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 12 ◯6番(北川元気君) そうは思っていない議員もたくさんいるわけでございまして、大久保市長のお考えからいいますと、理解ができない議員がたくさんいたことを残念に思われているのかなと、そういうふうにちょっと皮肉っておきたいと思います。  次の質問に移ります。  細項目の2番、平成31年度当初予算が否決となり、必要最低限度の暫定予算となってしまったことにより、さまざまな影響が出ているとお聞きをしております。具体的にその影響についてご説明願います。 13 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 14 ◯総務部長(牧野 正君) 暫定予算の影響があったものといたしましては、中学生の北米派遣事業彦根城博物館の企画展、特別展が中止になり、暫定予算期間中における各種団体への補助金が削減となりましたほか、ひこにゃん運営経費や子ども・若者総合相談センター事業若者サロン運営事業などに対する委託業務が、暫定期間中の4月から6月までの間、実施できませんでした。そのほかにも、例年なら4月から受け付けを開始する各種補助金事業の申請ができなくなったものや、公民館での各種自主講座が開催できないなどの影響があったものと認識をしております。 15 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 16 ◯6番(北川元気君) 細項目の3番、大久保市長は、平成31年度当初予算が否決となり、今お答えいただきましたとおり、さまざまな影響が出ていることをどのように受けとめて、その責任をいかがお考えなのか、お尋ねします。 17 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 18 ◯市長(大久保 貴君) 本市の財政状況が大変厳しいものとなっておりますことを認識していると同時に、市長としての責任も感じておりますし、さきにも申し上げましたとおりに、十分にご説明をさせていただいたつもりではありましたけれども、それがご理解をいただくところまでいかなかった力不足を感じているところでございます。  現在の財政状況となってしまったことに鑑みまして、事業の大幅な見直しに着手すべく、予算編成を予算枠配分方式に変更し、市民ニーズを身近に捉えている各部局に事業の優先順位を検討いただいて予算編成に臨んだものでございますが、残念ながらご理解をいただくことができず、残念に思っております。しかしながら、引き続き、本市の財政体質を変えるための改革は行っていかなければならないと考えているところでございまして、私といたしましては、これまで以上に市政運営に全力で取り組むことが市民の皆様からの信頼を取り戻していくことにつながると考えてございますことから、各種事業を一つ一つ丁寧にやり遂げて、私の責任を果たしてまいりたいと考えております。 19 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 20 ◯6番(北川元気君) 念のために伺っておきますけれども、大久保市長は、さまざまな市の失政が続きまして、それで市民の信頼はもうがた落ちです。そうした中、市の失政を市民に押しつけるような予算が組まれて、それに議会は反対したと私は認識しております。その責任ですね。予算が否決になってさまざまな影響もさらに出てしまったということで、市長、これは一旦やめて、すみませんでした、もう1回やらせてくださいということで、選挙をやり直す、市民に信を問うというお考えはありませんか。 21 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 22 ◯市長(大久保 貴君) これまでもお答え申し上げておりますとおり、そういう考えはございません。 23 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 24 ◯6番(北川元気君) 中項目の2番にいきます。令和元年度一般会計当初予算案についてです。  令和元年度一般会計当初予算案について、一つ一つの事業については予算常任委員会の方で質疑をさせていただくこととして、ここでは全体の部分について質問をさせていただきます。  まず、前回の枠配分方式を採用された当初予算が否決されまして、再度検討されたことによって新たに令和元年度一般会計当初予算が計上されましたが、この令和元年度一般会計当初予算も枠配分方式であるという認識なのでしょうか。 25 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 26 ◯総務部長(牧野 正君) 令和元年度一般会計当初予算案は、再度、事業の見直しを行いましたことから、予算が増額となり、その結果、各部局へ当初に配分した金額を超えることとなりましたが、平成31年度一般会計当初予算案の見直しに係る増額分につきましては、新たな枠を配分したものでございまして、これらの増額分につきましても枠配分方式であると認識しております。 27 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 28 ◯6番(北川元気君) 何かそこがしっくりこないところなんですよね。枠配分方式でやりました、それで否決されました、その上でもう1回予算を組み直したんですよね。なのに、それも枠配分方式だとおっしゃるので、非常に僕としてはその辺がしっくりこないし、市民の方も多分そういうご意見はあると思うんです。  その具体的な中身について、次の細項目の2で伺っていきたいと思いますが、令和元年度一般会計当初予算案を編成するに当たっては、2月市議会定例会に提案していた一般会計当初予算案をベースに、同定例会で議論した事業を中心に、各部局で事業の必要性や優先順位等を再度検討され、非常に厳しい財政状況ではあるが、必要な事業を計上し直したとご説明をいただいておりますが、では、その事業と議論の中身を具体的にお示しください。 29 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 30 ◯総務部長(牧野 正君) 令和元年度一般会計当初予算案を編成するに当たりましては、平成31年2月の市議会定例会において審議をいただきました事業を中心に本予算への計上の考え方等につきまして、事前に部長会議で議論を行った後に、平成31年4月17日付で各部局長ならびに所属長に対し、当初予算の再編成に向けた通知を行い、各部局からの予算の要求をもとに、廃止・縮小した事業の課題整理や財源確保の方法等も踏まえまして、市長と各部局長が協議を行いました。その結果、安全で安心できる生活環境の確保として、道路や公園等のインフラ施設維持管理経費や、活力ある地域産業の振興施策を見直しましたほか、次世代育成支援対策の推進として主に教育政策の充実などに視点を置きまして、廃止・縮小した事業の課題整理や財源確保の方法等の調整を行いまして編成をしたものでございます。 31 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 32 ◯6番(北川元気君) 失礼しました。僕の質問の仕方がちょっとややこしかったかもしれませんが、僕が聞いているのは、2月定例会でどういう議論がありましたよと。その議論をベースに再度検討されたんですよね。だから、その2月定例会の議論が何であったのか。この議論が再編につながったんだと、今、そのプロセスのところはおっしゃいましたけれども、2月定例会の議論の部分が抜けていたと思いますので、その事業と議論の中身を教えてください。 33 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 34 ◯総務部長(牧野 正君) 2月市議会定例会でご提案をさせていただきました当初予算案の中で、主に議員の皆様からご議論をいただきましたのは、教育部に関する経費、それから産業部に係る経費、それから都市建設部に係る経費、こういったものが議員の皆様方になかなかご理解をいただけなかった経費であったと認識をしております。4月に入りまして、今申し上げました分野を中心に、2月定例会で議員の皆様からいただきましたご意見を改めてそれぞれの部局で検討いたしまして、事業を新たに見直しさせていただいた、それについては各部局内で十分ご議論をいただいたということで理解をしております。 35 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 36 ◯6番(北川元気君) 本当は一つ一つ具体的に聞きたかったんですけれども、もう結構です。でも、今の答弁を聞いていますと、やっぱり当初予算については何も間違いがなかったけれども、理解できなかった議員側の責任が相当あるように執行部側は考えておられるんだなと、その気持ちはすごく伝わってきました。非常に気分が悪いです。  続きまして、細項目の3番、議員への議案説明の場において、金亀公園の再整備については計画の見直しが行われたという説明がありました。それ以外で国体関連で事業の見直しというのは行われているのでしょうか。また、行われていないのであれば、その理由をお尋ねします。 37 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 38 ◯総務部長(牧野 正君) 金亀公園再整備以外の国体関連事業といたしまして、新市民体育センター事業につきましては、実施設計時点の整備費を見込むに当たりまして、建物の機能やコンセプトを損なうことなく、配置計画の見直しによる床面積の縮小、構造の合理化、内外装の見直しを行うことで、これまでその縮減に努めてきたところでございます。  今後の取り組みといたしましては、整備費縮減を目指し、建物建設工事や外構工事に係る仕様等のさらなる精査を引き続き実施していくものでございます。  このほか、国体主会場の周辺整備といたしまして、アクセス道路であります都市計画道路松原町大黒前鴨ノ巣線と普通河川大黒川および大洞川の整備を計画しておりますが、これらの事業につきましても、聖域なく事業見直しの検討を実施してまいりました。  しかしながら、道路、河川とも、構造基準や排水機能等に適合する必要最低限の構造として整備を行うものでありますことから、削減の余地がないと判断をいたしまして、令和元年度当初予算におきましては、当初計画どおりの事業費を計上したものでございます。 39 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 40 ◯6番(北川元気君) 前回の個人質問のときに、僕が国民スポーツ大会関連経費の総額について質問したところ、このときの答弁では、再試算の結果、約108億円になるという答弁であったと思うんですけれども、それについて変更はあったのでしょうか。数字もわかればお示しください。 41 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 42 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 前回のときに100億円余りというご答弁を差し上げていると思いますが、そのときに比べまして、新市民体育センターは六十数億円であったものが82億円と増えております。一方で、金亀公園の整備は24億円であったものが9億円ということでございますので、そのあたりは、それぞれ増減はございますが、総額でいいますとそれほど変わらない数字であると認識しております。 43 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 44 ◯6番(北川元気君) 大型事業が相次いでこれから予定されていますよと、お金がいっぱいかかりますよと、そういった中で、お金がないから枠配分方式でキャップをはめましょうよということで、今回、87事業、11億7,000万円もの金額の事業が削られた。それが市民の生活に直結するようなものであったので議会は反対をしましたという経緯なんですけれども、先ほどから聞いていますと、枠配分方式はそのまま残っていますよと。次に中期財政計画の話をしますけれども、中期財政計画でも、これから毎年毎年枠配分方式でお金を削減していきますよと計画されているわけですよね。ということは、また来年も再来年も20億円から30億円程度、枠配分方式で予算を削られるということでありますから、市民の方、我々議員も相当覚悟しておかないといけないどころか、また否決になってしまうのではないかと考えてしまうわけです。その点をどういった形で考えておられるのかということが聞きたかったわけですけれども、ご理解がいただけなかったという認識だということで、本当に残念には思っております。  次の中期財政計画のところにも絡んできますので、中項目の3番に移りたいと思います。  今回、新たに中期財政計画(令和元年度当初予算案反映版)が発表されましたので、以下、お尋ねをいたします。  細項目の1番。中期財政計画は、議会での議論や要請があって公表されることとなり、これまで2度ほど見直しされていると思っています。まず、これまでの中期財政計画の経緯を整理してご説明願います。 45 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 46 ◯総務部長(牧野 正君) 中期財政計画につきましては、これまで財政運営の内部資料として作成をしておりましたが、初めて公表いたしましたのが平成29年1月でございます。その後、平成30年5月に見直しを行い、さらには平成31年2月に否決となりました平成31年度当初予算案を反映させました中期財政計画を作成いたしました。そして、本年5月に令和元年度当初予算案を反映させました中期財政計画を作成したものでございます。 47 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 48 ◯6番(北川元気君) 今おっしゃったような経緯で中期財政計画が出てきましたよということなんですけれども、これは、期がかわりまして新人の議員の皆さんとか、今回の予算だけを見られた市民の方は、この令和元年度当初予算反映版の中期財政計画しかそこにないので、これまでの経緯はわからないわけですよね。これだけ見たとて、経緯がわからないとよくわかりませんよね。なので、どうせ見直すのなら、一番最初に平成29年の1月の部分からどういうふうに見直したのかとか、何で平成29年の1月に書かれてあったものがここに書かれていないのかとか、そういったことの説明であったり比較であったりとかをしっかりと載せないと、この中期財政計画自体が予算を審議するに値するような情報にならないと僕は思うんです。いかがでしょう。 49 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 50 ◯総務部長(牧野 正君) 今回、皆様の方にご提供させていただきましたのは、今回の令和元年度の当初予算案に基づく中期財政計画でございます。議員ご指摘のとおり、これまで平成29年の1月から作成をしてまいりまして、形としては今回が4回目の計画ということになります。そういった計画の推移も皆さんの方にきちっとご説明をする必要があると思いますので、今ご提案をいただきました内容につきましては、私どもの方で少し検討をさせていただきたいと思います。 51 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 52 ◯6番(北川元気君) では、すぐに出していただきたいと思います。これは説明するのも大変だったんですよ。  次の細項目の2番にいきますけれども、新たに発表された中期財政計画(令和元年度当初予算案反映版)について、これの概要をお聞きいただいている市民の皆様にもわかりやすいようにご説明願いたいと思います。 53 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 54 ◯総務部長(牧野 正君) 今回作成をいたしました中期財政計画は、平成30年度予算額を決算見込み額に置きかえましたほか、平成30年度事業の繰越予定額を令和元年度当初予算額に加え、さらに新市民体育センター建設事業や本庁舎耐震化整備事業、また、金亀公園再整備につきましても最新の事業費を反映して作成しております。  また、本計画には、財源不足への取り組みを実施しなかった場合の収支見通しを掲載し、このような状況にならないよう、引き続き予算枠配分方式の予算編成や働き方・業務改革の取り組みを継続することにより、事業のスクラップや延伸を行い、財政調整基金にできる限り依存しない健全な財政運営に努めていく計画としているところでございます。 55 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 56 ◯6番(北川元気君) お聞きいただいている市民の皆様には、今ので伝わったのかなという不安がありますので、僕の方でも僕の認識を含めてちょっと解説をしたいと思います。  令和5年度までの計画がここに記されておりまして、お金がこれぐらいかかりますよとか、お金がこれぐらい入ってきますよという収支がここに書かれているんですけれども、毎年毎年20億円、30億円ぐらいお金が足りませんよということで、では、それをどうやって改善するんですかという部分ですけれども、それがこの5ページに書いてありまして、財源不足への対応ということで、枠配分方式の導入や働き方改革の取り組みなどにより、全般にわたり事業のスクラップや延伸を行う、これで毎年20億円から30億円ほど足りないものを穴埋めしていきますよと、簡単に言うとそういう計画が発表されたということであると僕は認識しているんですね。でも、こんな抽象的なというか、中身のない、解決策もちゃんと書かれていない、しかも、枠配分方式は予算が否決になった原因ですよ。それでこれから20億円、30億円、毎年毎年穴埋めしようという計画がまた出されたということですよ。この僕の認識はおかしいでしょうか。 57 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 58 ◯総務部長(牧野 正君) 今回、直近の令和元年度の当初予算と、それから令和2年度の当初予算を比較いたしますと、22億円の削減と計画上はなってございます。こういった削減を、今ご説明のあった、枠配分方式の導入や働き方改革の取り組みなどにより、全般にわたり事業のスクラップや延伸を行うというだけで果たせるのかどうかといった趣旨のご質問であったと思います。  直近で申し上げますと、令和元年度につきましては、新市民体育センターや本庁舎耐震化整備事業などの大型投資的経費が必要となってまいりますほか、医療福祉費の増加でございましたり、あるいは市税の減少など、さまざまな課題がございます。そういった新たな需要に応じていくと同時に、事業の見直しを引き続き実施していく必要があるということで、このような計画を立てさせていただいております。  次年度の予算編成につきましても、健全な財政運営を進めていくに当たりまして、予算枠配分方式を実施いたしまして、それぞれの施策に最も近い各部局におきまして、事業の優先順位をしっかりと整理していただいた上で適正な予算規模に削減していく、そのために全庁挙げて取り組んでいくということでご理解を賜りたいと思います。 59 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 60 ◯6番(北川元気君) この中期財政計画は、予算を審議するに当たって大切な根拠となってくるわけですよね。そういう答弁を今までもされていますよね。だから、経緯もちゃんと書いてほしいし、解決策だってちゃんと示してほしいわけですよ。こんな中期財政計画で我々議員が審議して、正しい情報かどうかもわからないし、中途半端な解決策しか書かれていないのに、これで我々は賛成か反対か審議しなければいけないわけでしょう。市民の方に「何であんた賛成したんや」、「何であんた反対したんや」と聞かれたときに、この中期財政計画ではちょっとひどいと私は思うんですね。だから、しっかり中身のあるものにしていただきたい。これは前から言っていることなので、今回初めて言ったわけではないので、しっかりと対応していただきたいと申し上げて次の細項目3番にいきたいと思います。  新たに公表された中期財政計画(令和元年度当初予算案反映版)を受けて、今後の財政の見通しについて、彦根市としてはどのような見解をお持ちなのでしょうか。 61 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 62 ◯総務部長(牧野 正君) 今後の財政の見通しにつきましては、歳入のうち市税は、景気の緩やかな回復を反映して堅調に推移しているところでございますが、令和2年度以降は、消費税の増税による景気の冷え込みを考慮し、微減するものと試算をしております。また、市債につきましては、令和3年度以降の投資的事業とともに減少してまいります。一方、歳出につきましては、社会保障関係費(扶助費)、こういった経費が引き続き増加傾向にございます。また、公債費も増加していくものと試算をしておりますが、引き続き、その他の経費の抑制を図っていく予定でございます。  今後の財政方針といたしましては、平成31年度予算の編成に当たり採用いたしました予算枠配分方式を継続し、事務用品の見直しから、事業の縮小、削減や廃止等、一定の事業見直しまで、課内あるいは部局内での活発な議論や調整等を続けまして、新たな市民ニーズに応じた事業見直しを絶えず実施することによりまして、財政調整基金に過度な依存をしない予算編成を目指してまいります。  また、事業の精査によって、職員のワーク・ライフ・バランスの推進とあわせて、人員を生み出すことにより、新たな事業に取り組む体制を整え、常に新しい需要に応じていくことで、市民の皆様のご理解が得られるように努めてまいりたいと考えております。 63 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 64 ◯6番(北川元気君) 見通しについてということなんですけれども、辻議員も質問されまして、非正規の方々の人件費が物件費になっていますよと。3.6億円から6億円ぐらい、ならしたら5億円ぐらいかなという答弁をおっしゃったと思うんですけれども、それはここのその他のところに入っていないんですよね。まず見通せませんよね、突っ込みどころはありますよねと。伊藤議員も質問されましたが、その他の項目の中身についても的確な答弁はございませんでしたよね。  これね、彦根市の中期財政計画ですけれども、例えば長浜市さんとか米原市さんの財政計画を見ますと、その他なんて項目はありませんよ。ちゃんと中身を書いていますよ。それで、その項目一つ一つが今後どうなっていくかというのをグラフで示されていますよ。そこまで具体的な中身で財政計画というものをつくられて、そして議員や市民に公表されて見通しというのを立てておられるんです。その辺はどうでしょう、認識されていますか。それでも彦根市がこの状態で見通しをちゃんと立てられるとおっしゃいますか。 65 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 66 ◯総務部長(牧野 正君) 現在お示しをさせていただいております中期財政計画を見ていただいて、すぐにご理解をいただくということはなかなか難しいかもわかりません。私も他市の財政計画もちょっと参考に見させていただいたことがございますけれども、おっしゃっていただいたように、そういった可視化、グラフ化をした計画をおつくりの市町もございますので、できるだけ議員の皆様、そして市民の皆様にご理解をいただけるような中期財政計画になるように、少し研究をさせていただきたいと考えております。 67 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。
      〔6番(北川元気君)登壇〕 68 ◯6番(北川元気君) どうせ言ってもこいつらには理解できないだろうみたいな、そんな感じに聞こえなくもないんですよ。いや、まじで。この中期財政計画で、5年で152億円足りなかったんですよ。それを、枠配分方式で、しかも前代未聞の予算否決にまでなって、それで令和元年度で出てきた中期財政計画がこれかよと。はっきり言って、議員をばかにしているのかよと僕は思いましたよ。きっちりその辺を改善していただかないと、こんな中期財政計画では賛成したくてもできないんですよ。突っ込みどころだって満載ではないですか。非正規の雇用のお金だって見込まれていないんでしょう。しかも、それが毎年5億円かかってくるんでしょう。市長が合同説明会で同一賃金にしたら年間5億円かかるとおっしゃったんでしょう。違うんですか。それをちゃんと書いてくださいよ。でないと見通しなんてできないではないですか。見通しが立てられないこの中期財政計画が今回の予算の審議の根拠になるんですから、この根拠をでたらめにされたら、我々だって間違った情報に基づいて間違った答えを導いてしまいますよ。  ということを申し上げて、次、細項目の4番に移りたいと思います。  現代貨幣理論(MMT)に対する見解についてでございますが、国会での議論やエコノミストの間でも、現代貨幣理論(MMT)、モダン・マネタリー・セオリーという話が話題になっております。これは僕の理解なので、間違っていたら訂正してください。一言で簡単に言うと、自国通貨建ての国債が破綻することはなく、日銀もしくは政府が通貨を発行すれば借金は返済できるので、政府は借金してもそれほど問題ではないという趣旨だと理解をしております。びっくりするような理論なんですけれども、このモダン・マネタリー・セオリー、現代貨幣理論(MMT)を彦根市はどのように認識されているでしょうか。 69 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 70 ◯総務部長(牧野 正君) 議員ご指摘のとおり、現代貨幣理論につきましては、国が自国通貨建て債務である国債を多額に発行したとしても、中央銀行である日本銀行が通貨を発行すれば、借金は返済することができるので、結局、財政赤字を膨らませても問題ないという理論であると認識をしております。 71 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 72 ◯6番(北川元気君) 国の借金1,000兆円超えました、国民1人当たり800万円とか900万円とかいって、プロパガンダのように財務省がマスコミを使って国民を欺いていますけれども、全くのうそでして、借金しているのは国ではなく政府でありますし、借り手がいるということは貸し手がいるので、借りているのは国民ではなくて、自国通貨、つまり円で借金をしていると。円で借金をしていて、円を刷る権利も日本は持っているんだから、そんなのデフォルトするなんてあり得ないでしょうと、簡単に言ったらそういう話ですね。まさに天動説が地動説に変わったとか言われるぐらい驚きの理論で、財務省は増税したいから必死にこれを火消しして批判しまくっていますけれども、僕もいろいろ勉強してみたら、ああ、なるほどなということを思いました。  そこで今回、この質問をさせていただいたわけでございますが、彦根市に置きかえて次の質問にいきたいと思います。  彦根市は常々厳しい財政状況であると説明をされております。この現代貨幣理論(MMT)を彦根市で当てはめた場合、財政状況について、もしかして認識が変わる可能性があるのかなと思い、質問いたします。 73 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 74 ◯総務部長(牧野 正君) 現代貨幣理論につきましては、通貨発行権がある政府を前提とした理論であると考えております。地方公共団体であります彦根市には当てはめることができない、困難であると考えております。 75 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 76 ◯6番(北川元気君) なぜ当てはめることができない、困難なんですか。通貨発行権がないからとか、何かそういう具体的な理由を参考にお願いします。 77 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 78 ◯総務部長(牧野 正君) 通貨発行権がないということから地方自治体には当てはまらないと考えております。 79 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 80 ◯6番(北川元気君) こういった理論が今話題を呼んでいますので、これからも引き続き彦根市の見解については質問していきたいと思います。  それでは、大項目の2、次の本庁舎耐震化整備事業について質問いたします。  中項目1、入札不調について。  市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る入札が再び不調になったとお聞きをしました。4月22日にあった一般競争入札が予定価格を超えたため、落札が出ず、指名競争入札に切りかえて7月3日に予定していたにもかかわらず、指名した全15業者が全て辞退されたという内容であります。  細項目の1番、まず、本事業の現在までの経緯を整理して答えてください。 81 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。 82 ◯総務部参事(長野繁樹君) お答えいたします。  平成31年2月市議会定例会の初日に、本庁舎耐震化整備事業(2期工事)に係ります債務負担行為補正の議決をいただきました後、平成31年2月28日付で、市庁舎耐震補強・増築・改修工事(建築工事)に係る条件付一般競争入札の公告を行いました。特定建設工事共同企業体、いわゆるJVによる入札参加方式とし、開札日を4月22日といたしましたが、開札の結果、JVによる参加を表明されていた2のうち、1が辞退、もう1が予定価格超過により、残念ながら不調となりました。  一方、同工事の電気設備工事および機械設備工事につきましては、3月8日付で条件付一般競争入札の公告を行い、これらの開札日を4月23日といたしましたが、建築工事の不調を受け、同日、電気設備工事および機械設備工事についても中止といたしました。  その後、内部で協議を重ねまして、工事完成期限を令和2年9月30日から令和2年10月31日へと変更することとした上で、建築工事に係る入札を指名競争入札に切りかえました。令和元年5月8日付で、本市の入札参加資格名簿に建築一式工事で登録されている業者のうち、本市が定める格付区分がAの業者の中で、審査事項評点数の上位15を指名いたしまして、開札日を7月3日といたしました。  一方、電気設備工事および機械設備工事につきましては、5月10日付で条件付一般競争入札の公告を行い、開札日を7月5日といたしました。  その後、建築工事の指名業者から辞退届が相次いで提出されまして、5月31日に15全ての辞退届が出そろいましたため、同日に建築工事を不調としたものでございます。 83 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 84 ◯6番(北川元気君) では、次、一般競争入札に続き指名競争入札でも不調となった、その原因をどのように分析しておられるのか、お尋ねします。 85 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。 86 ◯総務部参事(長野繁樹君) 不調となりました理由の究明や分析につきましては、辞退理由等の聞き取りや、周辺自治体への同種工事の入札状況の確認等によりまして、既に実施をいたしております。  まず、今回の入札に係る指名業者からの辞退届によりますと、大半の業者において、技術の確保が困難であるとの理由が挙げられておりました。  その詳細につきまして、全15に聞き取りを行いましたところ、建築業界の市場が好調であり、関東方面では2020年の東京オリンピックとその関連工事、関西方面では大阪万博等に備えた民間によるホテル等のインバウンド関連工事等の受注が多く、人手不足のため職員の空きがないことから、技術の配置や積算・施工体制の対応ができないということ、また、これらの工事は早い段階で声がかかるため、先の工事まである程度予定が決まっており、急な対応ができないとのことでございました。  さらに、県内各市の契約担当課に、建築工事の入札状況について電話で確認を行いましたが、金額の大小にかかわらず、建築工事の応札が少ないといったお話もお聞きいたしました。  こうした調査結果を踏まえますとともに、本件工事に係る問題点等をもっと詳細にお聞きし、確実に本件工事の入札に対応できる業者を見極める必要があるとの結論に達したところでございます。 87 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 88 ◯6番(北川元気君) では、細項目の3番です。これまでの経緯と相次ぐ入札不調という結果から市民に不安が広がっています。これを受けて、今後どのように対応され、また、改善されようとしているのか、お尋ねをいたします。 89 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。 90 ◯総務部参事(長野繁樹君) 早急に次の対応を検討すべく、市長、副市長、総務部、企画振興部、都市建設部による協議を重ねました結果、こうした厳しい状況の中でも、確実に本件工事の入札に対応できる業者を見極めるため、本市の入札参加資格名簿に建築一式工事で登録している格付区分がAの業者は88いらっしゃいますが、そのうち今回の15を除きます73を対象にいたしまして、書面で現地見学会および次回入札への参加意向を確認いたしますとともに、本件工事に係るアンケート調査を行うことといたしまして、5月31日付でその文書を当該73に発送したところでございます。  現地見学会を希望されました業者には、お越しになられた際、積算可能な期間等についてお伺いし、再度、十分な積算期間を確保した上で、現地見学会参加と次回入札への参加意向を示された業者による指名競争入札を実施したいと考えておりまして、今後、契約審査委員会における審議を経まして、早急に詳細を決定してまいりたいと考えております。 91 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 92 ◯6番(北川元気君) 僕は、あえてこれは再三出ている答弁をもう一度確認のためにしてもらいました。何を思うかといいますと、不調になった原因の答弁と、それを改善しますという対応する答弁が、何かどうもかみ合っていないような気がするんです。例えば、労働力や技術が不足していますよという問題でも、これは上位15だけの問題ではないではないですか。市場が好調で、東京五輪や大阪万博、インバウンドなどの整備で忙しいんだということについても、これは上位15だけではないわけで、ランクAの業者さんは、皆さん同じ市場でお仕事をされているわけですから、そういった意味で、今、その対応とか改善策の部分で、ご答弁いただいた内容で本当に確実にどの業者ができるという見極めができるのか、そこがすごく疑わしく思うんです。なので、僕のこの疑問について、何かお答えをお持ちでしたらお願いします。 93 ◯議長(馬場和子さん) 総務部参事。 94 ◯総務部参事(長野繁樹君) 確かに、市場の状況ですとか技術不足というのは、この15に限らず、ひょっとしたら共通の状況であるかもしれませんが、建築工事一式が全部そのような状況であるならば、結局、それを言ってしまったら全部が応札できないことになってしまいますので、私どもとしては、とりあえず現場を見ていただきたいと。中には、JVのときの聞き取りも行っておりますけれども、やはり現場がどうなっているかというのが非常にわかりにくくて不安だったというご意見もありますし、支給します鉄骨部材とかがどうなっているんだとかいうご意見もございましたので、やはり百聞は一見にしかずで、一度見に来ていただくと。見に来ていただいた上で、自らのご意思で参加していただける方、この方のみを指名させていただいて、指名競争入札を実施したいと今考えておりますので、その参加したいという意向を示された方に望みを託したいと考えているところでございます。 95 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 96 ◯6番(北川元気君) 何か今の答弁をお聞きしていますと、すごくこれからの可能性も低いような気がしてならないわけですね。これは工事がとまってもう大分たつではないですか。そしたら、それまでにいろんな準備ができたのではないんですかね。すごい今さら感を感じるんです。  次の質問にいきますけれども、大久保市長は、記者の取材に対して、設計変更など考えていないとコメントされているようですけれども、それが事実なのかどうかはちょっとわかりませんが、事実であれば理由をお尋ねします。 97 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 98 ◯総務部長(牧野 正君) 工事の設計価格につきましては、積算額を検証するために実施いたしました2の設計事務所による再積算業務の結果からも適正な価格であると判断しているところでございます。そのため、現時点におきましては、今回の入札不調を受けて、庁舎本体の面積や規模を縮小するなどの設計変更は必要ないものと考えております。 99 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 100 ◯6番(北川元気君) 価格が適正であろうかなかろうが、工事をしてもらえなかったら意味がないではないですか。違いますか。 101 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 102 ◯総務部長(牧野 正君) 価格は適正であると認識をしておりまして、その価格の中で私どもがし得る、つまり、今回の入札にしっかり対応していただける方法の検討をこれまで積み重ねてきたものでございまして、先ほど総務部参事が申し上げました方法が、現在の本市として取り得るべき最善の策であると考えたところでございます。 103 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 104 ◯6番(北川元気君) 市長にお答えいただきたいんですけれども、これは、ここまで来て、この先もちょっと見通しは余りよくないなと。   (発言するあり) 105 ◯6番(北川元気君) わからないと言っているではないですか。わからなかったら余計ですよ。設計変更すら考えないんですか。その腹案すら用意もしないんですか。市長、ちゃんと答えてください。 106 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 107 ◯市長(大久保 貴君) 多分、おっしゃっている意図は、何らか業者さんが対応しやすいようにというか、その価格におさまるように調整をするということも一つの選択ではないかということだと思うんですけれども、現状は、価格について聞き取りをさせていただきましたけれども、それは見積もってみないとわからないということが前提です。これを見積もっていただけるように、今、説明を尽くして、指名に参加していただくという環境をつくろうとしているところです。  増築棟の部分において、私どもは、既に鉄骨はもう納品をされていますので、その部分について設計変更するということは必要ないと思います。とにかく、設計変更というのは、要するに床面積を減らすとか、大きなものをしない限り価格が大きく変わってこないわけでございますので、私どもが聞き取りをさせていただいてきた範囲の中では、皆さん、とにかく市場が盛況で、なかなか人手が回らないということでありますが、そういう中でも現地を見ていただいた業者の方々が何者かあり、そうした方々がやりくりをしていただいて着手をしていただける可能性はまだあると思っておりますので、その調整を今させていただいているということでございます。 108 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 109 ◯6番(北川元気君) 可能性はまだあると今おっしゃいましたけれども、僕には限りなく低いように聞こえてしまいます。  時間もないので次にいきますけれども、細項目の5番目、入札が不調になったことにより、今後の全体スケジュールが変わってきていると思います。その見通しについてどうなっているのか、お尋ねします。 110 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 111 ◯総務部長(牧野 正君) 本庁舎耐震化整備事業につきましては、令和2年度末の事業完了を目標としておりますが、市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る再入札が不調となりましたことを受けて、現在、不調となりました理由の究明・分析を進めながら、本庁舎の完成時期や彦根駅西口仮庁舎、市民会館、中央町仮庁舎からの移転時期も含めまして、次の対応を検討しているところでございます。詳細が決まりましたら、速やかに市民の皆様、そして議員の皆様にお知らせをさせていただきたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 112 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 113 ◯6番(北川元気君) 積算する期間を十分に確保するということを再三答弁していただいております。でも、限度があると思うんですよ。市民の皆さんもずっと待っているんですから。これだけずっとお化け屋敷だと言われて市民からばかにされているんですから。だから、市長として、いつまでは期間を見ようとか、これぐらいまでは許容範囲だとか、そういう考えについてぐらいはちょっと答弁しておいていただきたいんです。 114 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 115 ◯市長(大久保 貴君) 先ほども申しましたように、業者とのマッチング、それぞれの業者の方々のご都合があって、着手可能かどうかというのを今調整しているところでございますので、その皆さんからのご意見をお伺いして、我々は資料を提示させていただいて、どれぐらいの見積もり期間が必要なのかということも具体的に伺っております。そうしたものをきちっと整理しまして、私どもとしては、とにかくできる限り早く工事を再開したいという思いは変わってございませんので、そのあたりの調整をしながら決めていきたいと思っております。  通常、指名競争入札に付した今回の入札における見積もり期間というのは50日程度ということで、それが参考になってくると思っておりますが、今の既存棟と新築の特殊な工事であるということも鑑みまして、そのあたりの設定をしていきたいと思っています。 116 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 117 ◯6番(北川元気君) 何かはぐらかされているような気がするんですよ。遅くてもいつまでにはというばしっとしたご答弁をいただきたかったところなんですが、残念です。  次、細項目の6番、入札が不調となったことにより、追加の予算や総事業費の変更等の影響があるのかどうか、お尋ねします。 118 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 119 ◯総務部長(牧野 正君) 今ほどお答えをいたしましたとおり、本庁舎耐震化整備事業につきましては、令和2年度末の事業完了を目標としておりますが、市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る再入札が不調となりましたことを受け、現在、不調となった理由の究明・分析を進めております。追加の予算や総事業費に影響が出ないように次の対応を検討しているところでございます。 120 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 121 ◯6番(北川元気君) いや、出るんでしょう。仮庁舎だけでも1億5,000万円ぐらい出ると答弁しているではないですか。もっと具体的に答えてください。 122 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 123 ◯総務部長(牧野 正君) アル・プラザの賃借料につきましては、現在、令和2年度中に事業を完了するという目標のもとで事業を進めている段階でございますので、現段階で新たな経費が必要になるという認識はしておりません。 124 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 125 ◯6番(北川元気君) では、100%確定ではないけれども、見通しで結構ですので、どれぐらい影響があると見通されるのか、お答えください。 126 ◯議長(馬場和子さん) 総務部長。 127 ◯総務部長(牧野 正君) 今後のスケジュールの中で、申し上げましたように、現在、令和2年度末の事業完了を目標として本庁舎耐震化整備事業を進めております。その事業の完了時期につきましては、当初お示しをさせていただいておりましたスケジュールとは変わりがございませんので、そういう意味におきまして、新たな賃借料等の費用が発生するとは考えておりません。 128 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。
      〔6番(北川元気君)登壇〕 129 ◯6番(北川元気君) そんな意地悪な答弁をしないでくださいよ。発言通告までちゃんと事前に出して、僕らは毎日こうやって自由に質問できるわけではなく、市民を代表してここに立って質問しているわけですから、そんな意地悪な答弁しないで、しっかりとその影響が可能性としてあるのかぐらいは答えておいていただきたいと思うんです。  そこで、これだけの影響があります。予算の否決のときにも市長の責任を伺いましたけれども、今回の耐震工事がまた再延長となって、費用もかかるとなったら、市長、これはすごい責任がかかってくると僕は思いますよ。市長、責任をどうお考えでしょうか。 130 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 131 ◯市長(大久保 貴君) 再々申し上げておりますとおりに、しっかりやり切ることが私の責任だと思って頑張ってやらせていただきます。 132 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 133 ◯6番(北川元気君) 大久保市長である限り、なかなかこの工事が進まないというのは、もう結果として出ているので、早く新しい市長になってこの工事を進めた方が結果的に早いのではないかななんて声もありますし、僕もそう思います。  続きまして、大項目の三つ目、教育行政について質問いたします。  西嶋新教育長の方針についてお伺いをいたします。  細項目の1番、彦根市の教育における問題・課題について、西嶋新教育長はどのようにご認識いただいているのでしょうか。期待を込めてお尋ねしたいと思います。 134 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 135 ◯教育長(西嶋良年君) 本市の教育における問題・課題の認識についてでございますが、まず、問題としましては、事件、事故等からの子どもの安全の確保、いじめ、不登校、特別な教育支援が必要な子どもの増加、外国にルーツを持つ子どもの増加、教職員の長時間勤務など、問題は多岐にわたると考えております。  また、社会の急激な変化によりまして、学校教育にさまざまな問題が集約されてきておりまして、問題の複雑化、多様化が進んでいると認識をしているところでございます。  次に、課題といたしましては、子どもたちに先行き不透明な未来社会を生き抜く力を育むための学校づくり、教育を担う教職員が誇りと自信を持って子どもと向き合うための教職員の働き方改革、さらに、教職員一人ひとりの資質・能力の向上が喫緊の課題であると考えているところでございます。 136 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 137 ◯6番(北川元気君) 細項目の2番、彦根市の教育で特に力を入れて取り組みたいと考えておられる事業を具体的にお聞かせください。 138 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 139 ◯教育長(西嶋良年君) 本市の教育大綱の基本方針であります「ふるさと彦根に愛着と誇りを持ち、次代を担う心豊かでたくましい人を育みます」に基づき、取り組みを進めてまいりたいと考えておりまして、今日までの彦根市の教育の歩みをしっかり踏まえ、継承しつつ、確かな学力、豊かな心、健やかな体から成る生きる力を育む教育を推進し、将来の彦根や日本を担い、グローバルな社会で活躍できる人づくりを目指してまいりたいと考えております。  中でも、未来を託す子どもたちを育む学校教育の充実が大切であると考えておりまして、児童・生徒に生きる力としての総合的な学力向上を図るため、学力向上推進事業等の関連事業を推進してまいります。  次に、いじめを許さない学校づくり、そして子どもたちが安心して安全に通える学校づくりを進めるため、いじめ等問題行動対策に関する事業にも取り組んでまいります。  最後に、教職員の長時間に及ぶ時間外労働の改善は喫緊の課題であると考えておりまして、教職員が健康で誇りと情熱を持ちながら子どもと向き合うことができるよう、教職員の働き方改革に力を注いでまいります。  ほかにも多くの事業がございますが、まずは、これら三つの事業について注力してまいりたいと考えているところでございます。 140 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 141 ◯6番(北川元気君) 学力向上といじめ等問題行動の対策と働き方改革、特にこれに力を入れていきたいんだということがわかりました。それから、獅山議員とはどうやら教育大綱の考え方が大分違うんだということもわかりました。  細項目の3番、今、これまでを踏襲してという文言がありましたけれども、前任の善住教育長がこれまで頑張って取り組まれてきたことと、これから西嶋新教育長として新たに力を入れて取り組まれようとしていることで、異なる方針であったり違いなどあればお聞かせください。 142 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 143 ◯教育長(西嶋良年君) 先ほどのご答弁の中でも触れましたが、私は、教育大綱に掲げられている「ふるさと彦根に愛着と誇りを持ち、次代を担う心豊かでたくましい人を育みます」という基本方針のもとで進められてきた今日までの彦根市の教育の歩みをしっかりと踏まえ、継承しつつ、私独自の取り組みも加えていきたいと考えております。  善住前教育長は学力向上を第一に掲げて取り組みを進めてこられ、私もこの学力向上は重要課題であると考えているところでございますが、学力向上のためには、これまでから行われてきた児童・生徒に対する取り組みに加えまして、それを担う教職員の資質・能力の向上を図る必要があると考えております。  そこで、各校で行われております校内研修の成果を教職員一人ひとりが日々の実践に生かすことが重要であると思います。さらに、これらの学校の取り組みを教育委員会が把握し、評価して指導・助言していき、学校の取り組みがさらに高まるように取り組みを進めることによって、学校全体の組織力、教育力と教職員一人ひとりの指導力向上を図らなくてはならないと考えておりまして、善住前教育長が取り組んでこられましたこれまでの取り組みに教職員の資質・能力の向上を図る取り組みを加え、学力向上を推進してまいりたいと考えております。 144 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 145 ◯6番(北川元気君) 善住教育長も教育力、指導力の強化ということは再三訴えておられましたし、学校の先生がいろんなところに視察に行って、授業力の向上とかいろいろやっておられたわけですよね。それを私は違いますよという感じでおっしゃると、何かぴんとこない感じがちょっとあるので、もう少し具体的に、例えばこういうことをやるんだとか、お聞きいただいている保護の皆さんにもわかりやすい形で、何かもうちょっと目立ったものはありませんか。 146 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 147 ◯教育長(西嶋良年君) 学力向上については、本市の課題と認識しておりまして、その学力向上の取り組みを推進していくに当たりまして、教職員の資質・能力の向上ということは、確かにこれまでからも大事にされて進めてきたというところは議員ご指摘のとおりだと思います。  私の方で言葉足らずでございましたので少し補足させていただきますと、教員の資質・能力の向上のためには、教員が学校外に出かけての研修、それから、教員が校内の実務を通して行う、いわゆるOJTですね。さらに、教員が自分自身で勤務時間外を使いまして行う自主研修、これら三つが教員の資質・能力を高めていくものということで言われておりますけれども、これまでは、どちらかというと外での集合研修が中心ということで、県外での先進校視察等を行われてきたと考えております。  それに加えまして、教員が力を伸ばすというこれまでの研究から考えたときに、やはり同僚と一緒に行う日々の実践を通して、それを振り返りながら改善を加えて、さらに取り組みを進めるという自身の取り組みをPDCAのマネジメントサイクルでうまく回しながら日々実践していくということが一番教員の資質・能力を高めると言われております。  これらのことから、各学校での実務を通してのPDCAサイクルを回すことで教員一人ひとりが力を高めていくという取り組みに特に力を入れて進めていきたいというところが、善住前教育長の取り組みに加えた私独自の取り組みであると考えております。 148 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 149 ◯6番(北川元気君) いい形で結果となっていくことを期待しますけれども、逆に、教育長が指導力の向上、学校の先生の授業力のスキルのアップだとあんまり言い過ぎると、学校の先生は今いっぱいいっぱいで、それをプレッシャーに感じてしまわれる方もいらっしゃることも考えられますので、そういったところのケアなんかも考えていただければと思います。  続きまして、細項目の4、否決となった当初予算ですが、今回再検討された令和元年度当初予算案の教育関連の予算について、新教育長としてどのように認識し、また、評価しておられるのか、お聞かせください。 150 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 151 ◯教育長(西嶋良年君) 平成31年度当初予算につきましては、私も学校長のときに説明を受けまして、大変厳しい内容になっているなということを感じました。しかしながら、彦根市が置かれました厳しい財政状況の中、市全体として優先すべき事業を精査されまして、総合的に判断されたものと考えております。  今回ご審議いただきます令和元年度予算案につきましては、私も教育政策監として、この4月から5月にかけて編成作業にかかわらせていただきました。教育委員会内の協議の中で意見を申し上げ、特に、採点集計に教員の負担がなく、詳細な分析ができ、その結果の活用に重点を置くことができ、さらに、指導改善の充実を図ることができる彦根市学力テストの実施費用や用務員のフルタイム化など教員の働き方改革に関する予算、そして、指導力向上専門指導員の配置に係る費用や学校図書館の図書購入費の増額など学力向上に関する予算を中心に再度予算計上させていただいたところでございまして、教育委員会の意見が尊重された予算案となっていると考えております。 152 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 153 ◯6番(北川元気君) 中項目の2番、教育現場の諸課題について。  おおむね先ほどの課題や問題のところの質問でお答えになられたことが私も同じ諸課題だと認識しているので、これから以下質問していくわけでございますが、細項目の1番、西嶋新教育長を先頭に、教職員の働き方改革をどのように進めていかれるのか、具体的なお考えをお聞きします。 154 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 155 ◯教育長(西嶋良年君) 教職員の働き方改革を推進するために、まず取り組むべき課題は、教職員の意識改革、教育活動の見直し、そして事務負担の軽減と考えております。教職員一人ひとりが自身の働き方を知り、働き方を見直すことで計画的・効率的に仕事を進め、超過勤務時間を減らすよう意識を変えていく必要があると考えております。  次に、教育活動の見直しでございますが、学校での行事の見直しや校務の整理等で校長がマネジメント力を発揮して、自校の教育活動を整理する必要があると考えております。  さらに、教職員が負担であると感じております、特に負担感が大きい事務負担の軽減に努める必要があると考えております。市教育委員会としまして、報告を簡素化したり、削減をしたり、会議を減らすなど、業務の見直し・精選に努めてまいりたいと考えているところです。  加えて、働き方改革を実効性あるものにするためには、家庭や地域のご理解やご協力が不可欠であると考えておりますので、機会を捉えて発信に努めてまいります。 156 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 157 ◯6番(北川元気君) では、不祥事の改善策についてお尋ねします。 158 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 159 ◯教育長(西嶋良年君) 昨年度、本市におきましては、教職員等による不祥事が相次いで発生しまして、児童・生徒や保護の皆様はもちろん、市民の皆様の信頼を大きく裏切ることとなりました。  今年度は、年度当初に彦根市立小・中学校・園の教職員が一堂に会し、教職員として高い倫理意識を保持し、綱紀粛正に努めるように自覚を促す機会を持ちました。  また、不祥事防止には知識より意識とよく言われますので、各校で計画的に行っている不祥事防止研修では、市教育委員会作成の不祥事防止チェックシートを用いながらワークショップ型の研修を取り入れるなどして、今まで以上に教職員一人ひとりが不祥事を自分事として捉え、倫理意識の向上につながるよう努めていきたいと考えております。  加えて、教職員の資質・能力の向上を喫緊の課題として捉え、校内でのOJTをより活性化することで、教員が互いに相談し合える同僚性を機能させることで、職場の風通しをよくしていく、そして、互いに高め合う組織をつくっていくということを目指しまして、さらなる倫理意識の向上に努めていきたいと思います。 160 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 161 ◯6番(北川元気君) それでは、続きまして、いじめや自殺への対策を具体的にどのように進めていかれるのか、お考えをお尋ねします。 162 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 163 ◯教育長(西嶋良年君) いじめを許さない学校づくり、子どもたちが安心して通える学校づくりに向け、まずは、各校のいじめ防止基本方針を適宜見直し、各校の実情に即した取り組みを全職員の共通理解のもと進めてまいります。このいじめ防止基本方針を学校ホームページにアップし、保護や地域の方の協力のもと、いじめ防止に努めていきたいと考えております。  また、学校では、日常的な子どもの観察や定期的なアンケート、面談によりまして、いじめの未然防止・早期発見と、悩みや不安の解消を図り心の安定に努める組織的な指導体制を確立していきます。学校支援・いじめ対策室やスクールカウンセラーなどの専門家、関係機関との連携・協働により、実効性ある取り組みを行ってまいりたいと考えております。  さらに、自殺予防に向けても、いじめ対策の取り組みを重視するとともに、道徳の時間を中心にしながら、自然や社会、人と豊かにかかわる体験活動を通して、命の大切さを実感したり、自尊感情を高めたりする教育に取り組んでまいります。  また、彦根市いのち支える自殺対策計画に基づきまして、学校や社会でぶつかるさまざまな問題への対処方法や、支援先に関する情報を早い時期から身につけます「児童生徒のSOSの出し方に関する教育」を推進してまいります。 164 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 165 ◯6番(北川元気君) それでは、続きまして、学力向上の取り組みをどのように進めていかれるのか、具体的なお考えをお尋ねいたします。 166 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 167 ◯教育長(西嶋良年君) 学力向上の取り組みにつきましては、今年度から3年間を取り組み期間とする第II期彦根市学力向上推進プランを策定していますので、それに基づき取り組んでまいりたいと考えております。各校において、本プランの、校内研究の充実による「授業力の向上」、互いを認め合う集団を育成する「学びの環境づくり」、家庭学習の習慣化と質的向上をめざす「家庭学習の充実」を視点としまして、それぞれについて具体的な方策に取り組んでまいります。  また、市教育委員会から指導主事を学校へ派遣し、取り組みの進捗状況の確認や改善についての指導を通しまして、取り組みが実効性のあるものとなるよう努めてまいります。  さらに、国が実施する全国学力・学習状況調査や彦根市学力テストの結果を指標としつつ、学びに向かう意欲や粘り強さ、協調性などのいわゆる非認知能力、これはテストでははかれない、点数化できない能力のことでございますが、非認知能力を含めた生きる力としての総合的な学力の向上を推進してまいります。 168 ◯議長(馬場和子さん) 北川さん。   〔6番(北川元気君)登壇〕 169 ◯6番(北川元気君) 一連の質問をさせていただきました。予算が否決になってしまい、僕は、そのときにも、金がないからって子育てや教育のお金を削る、そんなもの、まともな大人のやることではないでしょうということを申し上げました。今回、一部ですが、令和元年度の当初予算では教育関係の予算で復活しているものもありますけれども、今おっしゃったような問題や課題意識とか、これから進めていかれようとしているところにも、しっかりとやっぱり予算をつけてやっていかないといけないと思いますし、そういったことを市長にもしっかりとご認識いただきたいと申し上げまして私の質問を終わります。ありがとうございました。 170 ◯議長(馬場和子さん) 5番堀口達也さん。堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 171 ◯5番(堀口達也君) 会派令和会、新人議員の堀口達也です。今回、初めての質疑、個人質問ということで、未熟ではございますが、皆様から学ばせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。  平成31年度の彦根市一般会計予算が否決となっており、本庁舎の耐震工事、新市民体育センターの建設および金亀公園の再整備事業といった大型事業が相次ぎ予定されているため、今後、大変厳しい財政状況が続きます。そのため、向こう4年間、彦根市は本当に重要な岐路に面していると考えています。  さて、令和元年度の彦根市一般会計予算ならびに大型事業に関しましては、今回、多くの先輩議員から的確な質疑・質問をされていました。そのため、私は、今回の選挙戦ならびに政治家になり疑問に思ったことについて、若者の視点に立ち、大きく三つの点について質問させていただきたいと思います。1、統一地方選挙について、2、彦根市のICT活用について、3、まち・ひと・しごと創生総合戦略についてです。それでは、どうぞよろしくお願いします。  大項目1番、統一地方選挙について。  2019年4月に執行されました彦根市の統一地方選挙において、18歳からの選挙が解禁されてから初の統一地方選挙にもかかわらず、選挙の投票率が約50%から約43%に大幅に低下しました。また、実際に私も当事者となり、選挙に初めて挑戦して、選挙関連資料の膨大さが選挙に立候補する一つの障壁となっているのではないかと感じました。そこで、私が今回気になった2点について質問させていただきます。  中項目1番、若者の投票率向上に向けて。  細項目1番、各世代の投票人数と投票率について。  各世代の投票人数と投票率はどうなのか、年代別に具体的にお聞かせください。(10代、20代、30代)。 172 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会事務局長。 173 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) まず、4月の滋賀県議会議員一般選挙におけます各世代の投票人数と投票率は、10代が528人で22.34%、20代が2,169人で19.93%、30代が3,380人で26.40%、40代が5,187人で31.34%、50代が5,974人で43.46%、60代が7,571人で55.29%、70代が6,996人で59.07%、80代以上が3,224人で37.55%でございまして、全体では3万5,029人に投票をいただき、投票率は38.72%でございました。  次に、彦根市議会議員一般選挙におけます各世代の投票人数と投票率は、10代が566人で23.85%、20代が2,279人で21.04%、30代が3,771人で29.50%、40代が6,159人で37.22%、50代が6,625人で48.32%、60代が8,351人で61.00%、70代が7,785人で65.60%、80代以上が3,694人で42.92%でございまして、全体では3万9,230人に投票をいただき、投票率は43.39%でございました。 174 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 175 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  細項目2番、投票率の低下についてです。  18歳から選挙が解禁されてから初の統一地方選挙にもかかわらず、選挙の投票率が約50%から約43%に低下したことについて、選挙管理委員会委員長はどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。
    176 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会委員長職務代理。 177 ◯選挙管理委員会委員長職務代理(谷沢典子さん) 今回の統一地方選挙における投票率の低下、とりわけ市議会議員一般選挙の投票率が過去最低の投票率という結果につきましては、選挙管理委員会といたしましても真摯に受けとめております。  その要因でございますが、選挙の種類や争点、また政治状況などさまざまな要因が総合的に影響し、一概に要因を定めることは困難だと考えております。しかしながら、地方選挙の投票率につきましては、本市に限らず、低下傾向が続いておりますことから、政治への関心が薄らいでいることも影響しているのではないかと考えております。  選挙管理委員会といたしましては、投票率の向上に向けて、さらなる選挙啓発の取り組みに努めていかなければならないと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 178 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 179 ◯5番(堀口達也君) 再質問。具体的な選挙啓発といったら、どういったものを予定されていますか。 180 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会委員長職務代理。 181 ◯選挙管理委員会委員長職務代理(谷沢典子さん) ことしは、商業施設で啓発活動をしたり、彦根のごみ袋を啓発グッズに使ったりとか、いろいろ検討はしております。 182 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 183 ◯5番(堀口達也君) 再質問。ごみ袋等は効果はありましたか。 184 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会委員長職務代理。 185 ◯選挙管理委員会委員長職務代理(谷沢典子さん) 私も啓発に立ち会ったのですが、喜んでいただけたので、効果はあったと認識はしております。 186 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 187 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、細項目3番に移らせていただきます。  滋賀県立大学での期日前投票の結果についてです。  滋賀県立大学での期日前投票の投票数と投票率についてお聞かせください。 188 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会事務局長。 189 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 4月の統一地方選挙におけます滋賀県立大学での期日前投票の数および投票率は、滋賀県議会議員一般選挙では有権者の0.53%で480人、それから、彦根市議会議員一般選挙では有権者の0.63%で569人でございました。全ての投票数における割合といたしましては、滋賀県議会議員一般選挙では1.37%、彦根市議会議員一般選挙では1.45%でございました。 190 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 191 ◯5番(堀口達也君) 再質問お願いします。  このうち、大学生の投票数と投票率はどうなっていますか。 192 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会事務局長。 193 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 投票された方が大学生であるか否か、これを判断する方法がございませんので、正確な数字を申し上げることはできませんが、仮に大学生の年齢を18歳から22歳までといたしまして、その年齢層の方が全員大学生である、こういうことはございませんけれども、仮に18歳から22歳までの方が全員大学生であったと仮定をした場合に、滋賀県議会議員一般選挙では480人中の28人、投票率で申し上げますと5.83%になります。また、彦根市議会議員の一般選挙では569人中29人でございまして、率で申し上げますと5.1%ということでございます。仮の数字でございますけれども、よろしくお願いをいたします。 194 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 195 ◯5番(堀口達也君) 再質問お願いします。  先ほど聞かせていただきました投票数と投票率について、すごく少ない480人と569人、1.37%と1.45%ということで、大変低い数値だと思うんですけれども、大学生の投票数と投票率が少ない原因はどのように分析されていますでしょうか、教えてください。 196 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会事務局長。 197 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 大学生の方はやはり政治に対する関心というものがやや低いように実感をしております。そういう意味で、若い学生の方に投票に行っていただくような各取り組みを選挙管理委員会として実施しているところでございます。議員ご指摘のように、非常に低い数字でございますので、少しでも若者層の投票率が上がるような取り組みを選挙管理委員会としても注力してまいりたいと、このように考えております。 198 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 199 ◯5番(堀口達也君) 先ほどの回答を踏まえまして、次の質問に移らせていただきたいと思います。  滋賀県立大学と協力して行った取り組みは(天理市の事例を踏まえて)。  例えば天理市では、天理大学生による「カウントダウン18フォト」という、写真を市ホームページで掲載したり、大学生が多く通う美容院等で啓発ポスター等の掲示を行い、若者の投票率向上を行ったが、彦根市は滋賀県立大学と協力して今回どのような取り組みを行ったのか、お聞かせください。 200 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会委員長職務代理。 201 ◯選挙管理委員会委員長職務代理(谷沢典子さん) 今回の統一地方選挙に向けて、平成30年10月に、滋賀県立大学の丸山教授による地域社会論の講義に、ゲスト講師として選挙管理委員会事務局職員が参加し、若い世代の投票率の低さがもたらす影響や、投票率向上のための具体的な方策について、グループで話し合い、大学生への啓発と投票率向上への施策の検討を行いました。その授業に参加していた大学生から、滋賀県立大学の学内ポータルサイトに期日前投票に関する情報を掲載してはどうかという提案があり、大学の担当部署にお願いしましたところ、実現することができました。  また、稲枝北小学校や鳥居本養護学校での出前講座に、丸山教授やそのゼミの大学生に参加していただき、将来的な投票率向上を視野に入れた児童・生徒への主権教育に協力していただきました。  そのほか、4月の滋賀県議会議員一般選挙におきましては、滋賀県立大学の期日前投票所の投票立会人を大学生にお願いしましたところ、新聞報道もございましたので、学外への啓発効果もあったと考えております。 202 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 203 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。さまざまな取り組みを行っていただいたようですが、なかなか若者の投票率向上につながらないといった現状があるかと思います。私の方も、今回の選挙戦で、新しい取り組みといたしまして、YouTube等を活用して、それでもなかなか若者の投票率向上にはつながらなかったと考えております。  その点を踏まえた上で、細項目5番、若者が投票したくなる方策は。  彦根市として、若者が政治に興味を持って投票したくなるような具体的な方策はありますか、お聞かせください。 204 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会委員長職務代理。 205 ◯選挙管理委員会委員長職務代理(谷沢典子さん) 新たに18歳になった若者に、ひこにゃんを記載したバースデーカードを送付しており、継続して実施してまいりたいと考えております。  また、今回の統一地方選挙に向けて、彦根東高校の新聞部に協力をいただき、白ばら通信に選挙管理委員会委員長へのインタビュー記事や同校が実施された生徒への選挙に関するアンケート結果を寄稿していただくことにより、新18歳に向けた選挙啓発を行いました。  そのほか、大学の講義への参加や座談会の実施により、若年層が投票したくなる方策についてアイデアを募り、選挙管理委員会や彦根市明るい選挙推進協議会にフィードバックしております。  さらに、選挙管理委員会では、これまでから希望があった学校を対象に選挙の出前講座を実施し、模擬投票を通して選挙を身近に感じてもらう機会をつくるよう努めております。将来を担う子どもたちに主権としての自覚や知識を養っていただくことは大変重要でございますので、校園長が集まる会議や各校の教頭が集まる場において、選挙啓発の出前講座等の実施を働きかけてまいりたいと考えております。  教育委員会、彦根市明るい選挙推進協議会や滋賀県選挙管理委員会とも協力し、家庭でも選挙のことが話題になり、今の子どもたちが有権者になったら、家族そろって投票に行ってもらえるよう、選挙啓発の授業に取り組んでいただける学校が少しでも多くなるよう努めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 206 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 207 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  次の夏に参議院選があるかと思うんですけれども、そこで、今回の選挙戦を踏まえて、具体的にどのような啓発活動等をされる予定でしょうか、お聞かせください。 208 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会委員長職務代理。 209 ◯選挙管理委員会委員長職務代理(谷沢典子さん) 今後、実際にどういうことをしていったらなお効果があるかを委員会として検討してまいりたいと思っております。 210 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 211 ◯5番(堀口達也君) 積極的な啓発活動等を期待しております。ありがとうございました。  続きまして、中項目2番、選挙事務の簡素化についてです。  細項目1番、選挙関連資料について。  選挙関連資料は、立候補の一つの障壁となっているのではないでしょうか、見解をお聞かせください。 212 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会事務局長。 213 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 立候補の届け出資料は、公職選挙法第86条の4とその関係法令で定められております。必要な書類の種類が多いことから、立候補の届け出を円滑に行っていただくため、選挙管理委員会におきまして、事務局の職員が予備的に審査を行っているところでございます。 214 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 215 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、細項目の2番、職員の業務量、労働時間は適切か。  選挙準備期間ならびに選挙期間中の職員1人当たりの業務量と労働時間は適切でしょうか。適切ではない場合、改善が必要なのではないでしょうか。 216 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会事務局長。 217 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 選挙執行に係る業務は、多様で、大変量が多い上に、当然のことではございますが、選挙執行の公平性、正確性を確保しなければなりません。こうした業務が短期間に集中しますことから、選挙準備期間および選挙期間中の職員の労働時間は、選挙執行に係る業務がない時期に比べますと、かなり増加してまいります。  今後、参議院議員通常選挙の執行が予定をされておりますけれども、選挙を主に担当する職員だけではなくて、選挙管理委員会事務局の併任職員全員が選挙執行事務に携わる体制を整えまして、事務の平準化に取り組むことにより、職員の超過勤務時間の短縮に努めてまいりたいと考えているところでございます。 218 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 219 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。選挙事務の時間の短縮化というご答弁をいただきました。  続きまして、細項目3番です。マニュアルの改正と選挙関連資料の簡素化を。  候補や職員の働き方改革のためにも、マニュアルの改正と選挙関連資料の簡素化を行うべきではないでしょうか。 220 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会事務局長。 221 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 選挙執行事務のマニュアルにつきましては、分担された事務の担当が、よりスムーズに事務を行うことができるようなマニュアルに改善をしていきたいと考えております。  また、選挙関連資料につきましては、法令で定められている内容を彦根市の選挙管理委員会が簡素化を検討するということはできませんが、法令に定めのない内容につきましては、簡素化も含め改善を検討してまいりたいと考えております。 222 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 223 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  先ほどの答弁を踏まえまして、細項目4番に移らせていただきたいと思います。  エクセルシートの活用について。  例えば、統一記載事項、氏名や住所等に関しては、今回、私も選挙戦を初めてやらせていただいたときに、何枚も同じように氏名や住所等を書く欄がありまして、そういったところを、エクセルなどを活用して、一度入力すれば全ての選挙関連資料に反映できるようにするなどの方法が考えられます。検討していただけないでしょうか。 224 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会事務局長。 225 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 議員ご提案のエクセルシートの活用につきましては、事務の改善の方法を検討する中で、しっかりと研究をしてまいりたいと考えております。 226 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 227 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。具体的にいつごろのスケジュールでそのような計画を検討していただけるのでしょうか。 228 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会事務局長。 229 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 恐らく、先ほど議員がおっしゃいましたように、エクセルシートの活用については、例えばでございますけれども、一番左のシートの方に、氏名であったり、あるいは通称名を記載する表を設けて、その入力の内容を以降のシートに転記する、そういうイメージかと思います。これについては、そう時間を必要とするものではないと思いますので、できるだけ早い時期に活用ができるように検討してまいりたいと考えております。 230 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 231 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。ぜひ実行していただきたいと思います。
     続きまして、細項目5番、簡素化のためのシステムの導入について。  もしくは、ウェブ上で手順どおりに入力すれば資料が完成するようなシステム等が考えられますが、こちらも検討していただけないでしょうか。 232 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会事務局長。 233 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 候補によりましてパソコンに関する環境が異なりますことや、費用対効果の観点から、市でシステムを導入することは現在のところ考えておりませんが、今後、選挙事務の改善につながるような情報の収集に努めてまいりたいと考えております。 234 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 235 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。今回のシステムの導入については、少し時間とお金等の関係でなかなか難しいかと思いますが、エクセル等の検討はぜひしていただきたいと思います。若者の投票率向上、選挙事務の簡素化のためにも、前向きな改善をぜひよろしくお願いします。  続きまして、大項目2番に移らせていただきたいと思います。  彦根市のICT活用について。  総務省が2014年に実施した全国消費実態調査によると、滋賀県はスマホ普及率1位で66.2%もあることや、彦根市におきましても、タブレットPCの導入や、今後来る5G時代に向けて、超高速だけでなく、多数接続、超低遅延といった新しい特徴を持つ次世代の移動通信システムであり、本格的なIoT時代のICT基盤として早期実現が期待されています。そのため、インターネットおよび動画の需要が今後急速に伸びてくるかと思います。  それを踏まえた上で、以下の質問をさせていただきます。  中項目1番、職員のタブレットPC活用についてです。  細項目1番、タブレットPCの運用状況と効果について。  現在の職員のタブレットPCの運用状況と効果をお聞かせください。 236 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 237 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 職員が業務で使用しておりますパソコンは約1,100台ございます。このうち、職員向けに配布しておりますタブレットPCでございますが、これは880台ございまして、平成29年に西口仮庁舎へ移転をした際、この時期に合わせて導入したものでございます。なお、残りのパソコンにつきましては、利用しておりますソフトウェア等の関係でノートパソコンを使用しているところでございまして、まだ更新時期も来ていないものでございますが、次回の更新時期以降にタブレットに入れかえる予定をしているところでございます。  今のところ、部長会議を初めといたしまして、この議会でご答弁させていただくに当たりましての答弁協議でありますとか内部での打ち合わせ等にタブレットを持参いたしまして、紙による資料を順次廃止していくことにより、ペーパーレス化や事前の資料準備にかかる作業時間の短縮などの業務効率化を実現しておりまして、一定の効果があったと考えているところでございます。 238 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 239 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  先ほどの答弁を踏まえまして、細項目2番、ペーパーレス化の実績についてです。  例えば、タブレットPCが導入される前と後で、どれくらいの紙の使用量が削減されたのか、ペーパーレス化の実績をお聞かせください。 240 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 241 ◯企画振興部長(犬井義夫君) タブレットPCを導入した際でございますけれども、ほぼ同時期に電子決済のシステムも導入をしておりまして、タブレットPCの導入だけで紙の使用量がどれだけ削減されたのかということを具体的な数値であらわすことは難しいところでございますので、紙の使用量でお答えをさせていただきます。  本市では、省エネルギー・省資源への意識の保持を図りますため、生活環境課が推進する彦根市環境マネジメントシステムにおきまして、毎年、各所属が事務用紙の使用量を報告しておりますが、その中で、平成30年度の数値がちょっとまだ出そろっておりませんので、出そろっているところで申し上げさせていただきますが、例えば、市民環境部でいいますと、平成28年度が約142万6,000枚の紙の使用でございまして、それが平成29年度は145万1,000枚となっています。これがタブレットを通年で導入した後の平成30年度になりますと、約124万9,000枚となっておりまして、平成28年度と平成30年度を比較いたしますと、約17万7,000枚の削減となっているところでございまして、市役所の中の一部局の例でございますけれども、挙げさせていただくところでございます。 242 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 243 ◯5番(堀口達也君) 先ほどのご答弁のように、かなりの紙の量が削減できたかと思います。さらにタブレットの活用を進めていくと、さらに紙の削減等もできるのではないかなと感じました。  それを踏まえまして、続きまして細項目3番に移らせていただきたいと思います。  省スペース化の実現について。  例えば、タブレットPC活用による省スペース化は実現可能でしょうか。その見解をお聞かせください。 244 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 245 ◯企画振興部長(犬井義夫君) タブレットPCにつきましては、従来のノートパソコンと比較をいたしまして小型化しておりますことから、自席では、現在、タブレット本体とあわせまして、デスクトップ用のモニターを併用しております。それとマウスとキーボードを接続して使用しているという状況でございまして、スペース的に申しますと、従来のノートパソコンと同等のスペースではございますけれども、画面で申し上げますと、タブレット自体の画面と、それとモニターの大型の画面の2画面を使用して業務ができるようになっておりますので、同じスペースを利用して業務が効率化できるようになっていると考えているところでございます。  また、ネットワークの無線LANを使用して接続しておりますので、例えば窓口に配置しておりましたデスクトップパソコンを廃止いたしまして、職員のタブレットを窓口に直接持っていって説明することができたり、あるいは、庁内での会議に自身が持っているタブレットを持参するなど、窓口や会議のスペース等につきまして、一定の省スペース化が実現できているものと考えております。 246 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 247 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。省スペース化が実現できているということで、再質問をさせていただきたいんですけれども、新庁舎に移行するときにもそういった省スペース化をお考えでしょうか。 248 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 249 ◯企画振興部長(犬井義夫君) もちろん、この耐震工事が終わりまして本庁舎の方に戻ってまいる際にも同様の考えをしておりまして、今回は西口仮庁舎で実施をしておりますけれども、これはあくまで、移転をした際に合わせて、もともと仮庁舎のスペースが限られているということもございましたので、こういった時期を捉えて行ったものでございまして、これは、またこちらに戻ってきても当然引き続き実施をしてまいるものでございます。 250 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 251 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。先ほどの北川議員の質問でもありましたけれども、新庁舎の設計変更は必要ないのでしょうかということで、大久保市長の方から床面積を減らすのであれば価格が減るという答弁が先ほどあったかと思うんですけれども、そのような形で、省スペース化が実現可能であれば、設計変更等を見直すこともできますし、価格等も大幅に下げられるのではないでしょうか。 252 ◯議長(馬場和子さん) ちょっと拡大し過ぎているように思います。再質問があるようでしたら、もう1回言い直してください。それとも次へ進んでいただくか。  堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 253 ◯5番(堀口達也君) すみません、ちょっと質問とずれましたので、次に移らせていただきたいと思います。  細項目4番、職員の働き方改革について。  タブレットPC活用による職員の働き方改革の効果をお聞かせください。 254 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 255 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 先ほども少し触れさせていただきましたが、タブレットを持ち寄りましてペーパーレスで会議を行うほか、同時に導入をしておりますが、LINEのようなメッセンジャー機能というものでありますとか、あるいはグループチャットなどを活用することによりまして、それぞれメンバーが時間を合わせることなくコミュニケーションが図れるなど、職員の働き方改革につながっていると考えているところでございます。  また、彦根市情報化戦略本部に位置づける政策課題へのIT活用分科会において、各部局からの若手の職員の方々により、所属を横断したタブレットやシステムの活用方法につきまして継続して検討を行っておりまして、テレビ会議システムを活用した遠距離間での打ち合わせや、自分の席での会議への参加等、タブレットの有効活用に引き続き取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 256 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 257 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、細項目5番に移らせていただきたいと思います。  タブレットPC活用と今後の成果について。  タブレットPCを活用することで、今後、どのような成果を期待されているのでしょうか、お聞かせください。 258 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 259 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 先ほど来ご答弁を申し上げさせていただいておりますように、タブレットの活用につきましては、これまでは、ペーパーレス会議の開催でありますなど、主に職員の利便性、あるいはこの市役所内での業務効率の向上に主眼が置かれておりました。今後につきましては、例えば、建設部署の職員がタブレットを現場に持っていって、システムの図面を確認しながら作業したり、あるいは、職員がそれぞれ出向いた現場で聞き取りをしながらシステムにその場で入力したりするなど、タブレットを外部でも活用しまして、住民の皆様の利便性の向上や、さらなる職員の働き方改革につながっていくような取り組みを進めていくことで新たな成果が出てくると考えているところでございます。 260 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 261 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。ぜひ、利便性の向上、職員の働き方改革のためにも、今後、有効な活用をよろしくお願いします。  続きまして、中項目2番、5G時代によるインターネットおよびYouTube活用について。  細項目1番、インターネット活用および情報発信について。  彦根市は、今までどのようなインターネット活用および情報発信をしてきたのか、その成果と実績をお聞かせください。 262 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 263 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 本市のインターネットを活用した情報発信の主なものには、ホームページ、アプリ、SNS、メール配信がございます。  まず、ホームページは、インターネット上に設けた彦根市役所の窓口であり、各種の行政サービスの情報を掲載しております。平成30年度のアクセス件数は約382万件であり、利用上の課題のご指摘はございますが、利用の利便性の向上が図れているものと考えております。  次に、アプリのうち、まず彦根市公式アプリ「ひこまち」は、スマートフォン等でイベントやごみ収集日、子育て・防災関連情報をより手軽に入手することができるように、平成29年12月から配信しており、平成30年度末現在のダウンロード数は2,708件で、近年のデジタル化の流れに対応し、利用の利便性の向上が図れているものと考えております。  次に、観光客向けのアプリとしまして、まず「彦根市オフィシャル観光アプリ・ナビ彦」ですが、観光地の案内や表示、オススメ観光ルートを掲載しており、平成25年10月から配信しております。平成30年度末現在のダウンロード数は1万4,750件となっており、また、アプリ「彦根ほんもの歴史なぞとき」は、楽しみながら彦根の歴史を学ぶことができるもので、平成29年8月から配信しておりまして、平成30年度末現在のダウンロード数は5,696件となっております。いずれのアプリも多言語に対応しており、利用には楽しみながら彦根の魅力を堪能していただけているものと考えております。  次に、SNSは、ひこにゃん公式フェイスブックページや、いいのすけのツイッターアカウントを運用しまして、キャラクターを活用した情報発信に努めております。また、昨年度からは、彦根市シティプロモーションのフェイスブックページとインスタグラムのアカウントを開設しまして、市民による地域の魅力発信を推進しております。6月5日現在の彦根市シティプロモーションのフェイスブックのフォロワー数は658人、投稿数は418件で、同じくインスタグラムのフォロワー数は1,605人、投稿数は934件でありまして、彦根のまちや人の魅力を再発見していただいているものと考えております。  最後に、メール配信は、災害、防犯、火災等の情報を携帯電話やパソコン等にメールで配信するもので、平成19年5月から配信しており、平成30年度末現在の登録数は1万7,059人で、平成30年度の総配信数は633件であります。いずれにしましても、地域の安全・安心対策の推進が図れているものと考えております。 264 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 265 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。SNS、アプリ等でさまざまな啓発活動をしていただけているかと思います。  それを踏まえまして、続きまして、細項目2番、5G時代到来に向けて、彦根市の認識について。  総務省では、2020年の5Gの実用化に向けた研究開発や国際連携の強化、5G用周波数確保に向けた技術基準の策定などの取り組みを推進しています。彦根市としては、5Gについてどのような認識をお持ちでしょうか。 266 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 267 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 移動通信システムは、4Gまでが基本的に人と人とのコミュニケーションを行うためのツールとして発展してきたのに対しまして、5Gはあらゆる物・人などがつながるIoT時代の新たなコミュニケーションツールとして期待をされておりまして、議員ご指摘のとおり、総務省では2015年ごろから検討を始められ、2020年の実現に向け推進をされているところでございます。特に、自動車やVR(バーチャルリアリティ)等によるデジタルコンテンツ配信などの分野での活用が検討されており、通信提供業者により実証実験が実施をされております。  しかしながら、5Gを利用するためには、まず通信提供業者により基地局と接続するための無線アンテナの整備がされていなければなりません。また、5Gの利活用につきましても、現在、イメージでありますとか考え方が示されている状況でございまして、具体的に自治体でどのような場面で利用し、どれだけの効果があらわれるのかがはっきりとは示されていない状況でございます。  5Gにつきましては、国や業者などから情報を入手しつつ、他市の状況等も見ながら検討してまいりたいと考えております。 268 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 269 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  細項目3番に移らせていただきます。  5G時代のインターネット活用・情報発信の今後の方針は。  5G時代も近いうちに来るかと思います。5G時代の到来に向け、ICTの特別顧問がいない中、今後、彦根市としてのインターネット活用・情報発信の今後の方針をお聞かせください。 270 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 271 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今ほども申し上げましたとおり、5Gの利活用につきましては、現在、イメージや考え方が示されている段階でございまして、具体的に自治体でどのような場面で利用し、どれだけの効果があらわれるのかということがはっきりと示されていない状況でございます。  本市では、ホームページやYouTube等を活用いたしまして、さまざまな情報提供をしておりますが、今後は、市から市民、市民から市への一方向の情報発信だけではなく、5Gなど新しいIoT技術を利用した双方向性の情報共有がより重要になってくると考えております。これまでのホームページやYouTube等を活用した情報発信を充実させつつ、5Gにつきましても、国や業者などから情報を入手しながら検討してまいりたいと考えております。 272 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 273 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。ぜひ積極的に、ほかの市にもスピード感でも負けないように、5Gが今後出てきたらすぐにでも活用していただければと考えております。  続きまして、細項目4番に移らせていただきたいと思います。  彦根市のYouTubeチャンネルの活用について。  YouTubeで彦根市と検索すると、「(仮称)彦根市新市民体育センターイメージ映像」という動画が辛うじて一つ出てきますが、そのほかの動画はなく、うまく活用されているとは言えない状況です。  彦根市のYouTubeチャンネルの今後の活用について、一つ目が市外の皆さんに向けてと、二つ目が市民の皆さんに向けての2点について、今後、どのような情報発信をお考えでしょうか。 274 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 275 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 本市における動画の活用につきましては、これまでフェイスブックやインスタグラムに直接投稿する方式で発信する事例が多く、彦根市YouTubeチャンネルにつきましては、ドローンで撮影した彦根市内の景色などを中心に動画を掲載しておりますが、視聴数は伸び悩んでいるのが現状でございます。  行政が運用するYouTubeチャンネルは、今回の「(仮称)彦根市新市民体育センターイメージ映像」のように、文字や音声に比べて視覚的にわかりやすいという利点がございますので、市民の皆様に向けましては、市政の情報などについて、よりわかりやすい情報発信の手段として研究をしてまいります。
     また、市外に向けましては、引き続き、ドローン映像など本市の魅力を効果的に表現した動画を、ひこにゃんのフェイスブックページなどフォロワー数の多いSNSと連動させながら配信するとともに、彦根市シティプロモーション戦略に沿って、市民が発信するまちの魅力等につきましても積極的に配信するなど、より共感を持って拡散していただける発信に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 276 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 277 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  先ほどの答弁を踏まえまして、細項目5番に移らせていただきます。  湖南市のVtuber戦略について。  例えば、湖南市では、Vtuberを活用することで、市外の皆さんにはニュースに取り上げられるといった話題性や、市民の皆様にはキャラクターの親しみやすさといった、余りお金をかけずに市の魅力発信に成功している事例があります。彦根市も柔軟な発想を取り入れるべきではないでしょうか。ひこにゃんの活用やその他のキャラクターの導入を検討してみてはどうでしょうか。 278 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 279 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 湖南市のVtuber活用につきましては、湖南市公式YouTubeチャンネルにおいて本年3月1日から開始され、これまでに3本の動画を配信しておられます。議員ご指摘のとおり、CGで作成された親しみやすいキャラクターが、市政情報や観光情報をわかりやすく発信されており、同市の公式YouTubeチャンネル登録数が1,000名を超えるなど、大きな反響があったと聞き及んでおります。  一方で、開発経費などの事業費は約80万円程度と比較的低額であったとのことですが、番組の企画から動画配信に至るまで、全て市職員が担当されており、特に動画編集に係る作業に多くの時間を費やすことから、通常業務との調整や頻繁に動画を配信することが難しいなどの課題もあるとのことでございました。  本市といたしましても、情報の発信力を高めるために、親しみやすいキャラクターの活用は有効な手段であると考えております。しかしながら、本市におきましては、既に全国的に知名度の高いひこにゃんを各種SNSや市の公式YouTubeチャンネルなどと連動させることが情報発信力を高めていく上で有効であると考えておりますことから、現在のところ、Vtuberの活用については検討しておりませんので、ご理解をお願いいたします。 280 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 281 ◯5番(堀口達也君) わかりました。ありがとうございます。  先ほどの答弁を踏まえまして、細項目6番、専属の職員と、積極的な動画活用について。  また、動画を活用する専属の職員は現在いるのでしょうか。5G時代の到来に向けて、今後、積極的な動画活用に市としても取り組むべきではないでしょうか。 282 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 283 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 本市ではドローンを活用した空撮動画を本市のYouTubeチャンネルに投稿するなどして魅力発信を行っているところでございますが、ドローンを操作する職員は、あらかじめ10時間以上の飛行経験を経て、国土交通省航空局へ届け出る必要があるため、現在、市長直轄組織シティプロモーション推進課の課員6名を届け出ております。なお、撮影した動画の編集につきましては、同課のSNS発信担当職員1名が簡易な編集ソフトを使って行っているところでございます。  先ほども申し上げましたが、YouTubeチャンネルによるわかりやすい市政情報の発信、それから、ドローン映像など本市の魅力を効果的に表現した動画を、ひこにゃんのフェイスブックページなどフォロワー数の多いSNSと連動させながら配信するなど、より共感を持って拡散をしていただける発信に努めてまいりたいと考えているところでございます。  今後は、市から市民、市民から市への一方向の情報発信だけではなく、双方向性の情報共有がより重要になってくると考えておりまして、5Gなど新しいIoT技術についての情報を収集しながら、動画等を活用した取り組みを進めてまいりたいと考えております。 284 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 285 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  再質問させていただきます。  SNS発信の職員が簡易的につくられているということで、例えばなんですけれども、地域おこし協力隊で、任期が10月までとお聞きしていますが、動画作成を行ったことがあるYouTuberの方であったり動画クリエーターを積極的に採用してはどうでしょうか。話題性や彦根市の魅力発信にはとても効果的だと思います。いかがでしょうか。 286 ◯議長(馬場和子さん) 地域おこし協力隊まで話が広がっていますが、人材の適材適所ということの思いを持っておられると思うんですが、再質問されるのであれば、今おっしゃった専属の職員という中のくくりでもう一度言い直してくださるとありがたいです。  堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 287 ◯5番(堀口達也君) すみません、次の質問に移らせていただきたいと思います。  大項目3番、まち・ひと・しごと創生総合戦略についてです。  これまでの人口動向分析、将来展望を踏まえて、彦根市は総人口10万人、年間出生数1,000人、年間100人の転入超過の維持を目指しますと計画にあります。私が住んでいる稲枝地区においても、子どもたちの出生率、若者の人口流出といった問題から、地域のお祭りも維持・運営することが難しくなってきております。  その内容を踏まえて、以下の質問をさせていただきたいと思います。  中項目1番、彦根市におけるまち・ひと・しごと創生総合戦略について。  細項目1番、彦根市の人口推移と出生率について(過去5年間)。  平成27年度(2015年度)から平成31年度(2019年度)までの過去5年間で、彦根市の人口推移と出生率がどのように変化したのか、実績をお聞かせください。 288 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 289 ◯企画振興部長(犬井義夫君) まち・ひと・しごと創生総合戦略における人口の数値目標につきましては、毎年10月1日時点で評価をしていますことから、各年度10月1日時点の人口の推移を申し上げさせていただきます。平成27年度は11万2,660人でございまして、平成28年度は11万2,843人、平成29年度は11万2,688人、平成30年度は11万3,073人となっているところでございます。また、平成31年度、令和元年度でございますが、5月時点では11万3,102人となっておりまして、平成27年度と比較をいたしますと442人と増加となっているところでございます。  また、市町村の合計特殊出生率につきましては、厚生労働省の人口動態調査では平成24年までしか公開をされておりませんので、参考までに人口動態調査で公開されております滋賀県の合計特殊出生率を申し上げますと、平成27年度が1.61、それから、平成28年度が1.56、平成29年度が1.54となっておりまして、わずかではございますが下降しているというところでございます。 290 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 291 ◯5番(堀口達也君) 少しずつ人口が増えているということで、ありがとうございます。  続きまして、細項目2番、2060年の人口推移について。  彦根市の現在の人口約11万3,000人が、計画書によると、2060年の予想では8万7,226人対し、目標が10万794人となっているが、過去の実績を踏まえた上で、本当に総人口10万人の維持は可能なのでしょうか。 292 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 293 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 平成27年度に策定をいたしました彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略人口ビジョンでは、国から提供を受けた人口推計用のワークシートを用いて分析を行いまして、このまま人口減少対策を行わなければ2060年には人口が8万7,226人になるという予想を示しているところでございます。  一方、平成27年度に滋賀県が策定をされました「人口減少・超高齢化社会に対応するための課題と政策のあり方についての調査・分析委託業務報告書」では、民間事業所立地は10万人を境に大きく状況が異なることから、現状の民間事業の立地を維持するためには10万人の人口維持を目安とする必要があるとの報告がされているところでございます。  こうしたことから、目標人口を10万人に設定いたしまして、彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、目標人口の達成に向けまして、引き続き各種の施策に取り組んでいきたいと考えているところでございます。 294 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 295 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、2060年の出生率について。  2060年の出生率の予想が1.48に対し、目標値は2.13と右肩上がりだが、過去の実績を踏まえて実現は可能なのでしょうか。 296 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 297 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 2060年の合計特殊出生率1.48につきましても、このまま人口減少対策を行わない場合の予想を示しているものでございます。  一方で、人口を維持できる水準として示されております合計特殊出生率が2.07であることと、平成27年度に滋賀県が策定をされました人口減少を見据えた豊かな滋賀づくり総合戦略の目標数値が2.13であることを考えますと、本市といたしましても目標数値を同じレベルに設定いたしまして、彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、高い目標数値ではございますが、目標数値の達成に向けまして、引き続き各種の施策に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 298 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 299 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。  続きまして、細項目4番に移らせていただきたいと思います。  定住人口と交流人口について。  定住人口の減少に歯止めをかけ、交流人口を増加させると計画に示されていますが、今までに一番効果があった取り組みについてお聞かせください。 300 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 301 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 人口減少対策につきましては、まち・ひと・しごとに係るさまざまな施策や取り組みの組み合わせと連携により進めていくことで効果が出てくるものと考えております。こうしたことから、最も効果的な取り組みを一つ挙げるということは難しいのですが、効果があったと思われる取り組みを幾つか挙げさせていただきたいと思います。  まず、定住人口の維持・増加に効果があったと思われる取り組みにつきましては、平成29年4月に彦根市企業立地促進条例を施行いたしまして、企業立地に対する支援を拡充したところでございます。また、平成30年4月の診療分から、子どもの通院医療費助成の対象年齢を小学校就学前から小学校3年生に拡大いたしました。さらに、平成28年度には、社会生活を営む上での困難を有する子ども・若者を総合的にサポートし、支援をコーディネートしていくための彦根市子ども・若者総合相談センターを設置しているところでございます。  次に、交流人口の増加に効果があったと思われる取り組みにつきましては、平成29年に開催をいたしました国宝・彦根城築城410年祭におきまして、開催期間中のさまざまなイベントを通じて、多くの観光客の皆様をお迎えすることができました。  以上でございます。 302 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 303 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。さまざまな事業をしていただいて、効果があったということです。  続きまして、細項目5番、若者をターゲットとする取り組みとその効果について。  19歳から39歳までの年齢層である若者をターゲットの中心とすると計画に示されていますが、今まで一番効果があった取り組みは何でしょうか、お聞かせください。 304 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 305 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 19歳から39歳までの若者をターゲットにした取り組みにつきましては、今も触れさせていただきましたが、企業立地に対する支援の拡充、子どもの通院医療費助成の対象年齢の拡大でありますとか、彦根市子ども・若者総合相談センターを設置いたしまして、それぞれ若者の就労でありますとか、若い世帯の経済支援、生活支援で効果があったと考えているところでございます。  また、平成28年度から地域おこし協力隊を移住コンシェルジュとして任命しておりまして、ウェブサイトやSNS等を用いて本市の魅力発信を行ってきましたほか、東京や大阪で開催されます移住フェアへの出展や移住相談等を積極的に行い、移住施策として効果があったと考えているところでございます。  なお、実際に移住された方や相談の多くが、本市の自然環境や歴史、風情のあるまちなみに興味を持たれていることがわかっておりますので、今後も本市の魅力発信をさらに進めるとともに、興味を持って相談を来られた方に対し、一人ひとりに合ったオーダーメイドの提案に努め、移住施策の推進を図ってまいりたいと考えているところでございます。 306 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 307 ◯5番(堀口達也君) 再質問させてください。  先ほどの移住コンシェルジュで相談された件数と、移住が実際にかなった件数をお聞かせください。 308 ◯議長(馬場和子さん) 産業部所管ですが、今すぐはお答え出ませんか。暫時休憩しますか。   (発言するあり) 309 ◯議長(馬場和子さん) 答弁の中で移住コンシェルジュが出てきましたので。  暫時休憩いたします。            午前11時32分休憩            午前11時34分再開 310 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  では、答弁をお願いいたします。  企画振興部長。 311 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 大変失礼いたしました。  今、再質問いただきました、まず相談の件数でございますけれども、平成28年度は47件のご相談をいただいております。それから、平成29年度は80件ご相談をいただいております。それから、平成30年度でございますが、すみません、これは集計が平成31年1月末日までの数字でございますが、53件のご相談をいただいております。それから、移住をされた方の件数でございますが、この移住ということ自体、当然、引っ越しをされている方ということになりますが、家賃補助でありますとか、そういった補助金の制度、施策を活用しながら移住をしていただいた方ということでお答えさせていただきますと、平成28年度は8件ございました。それから、平成29年度は43件でございます。それから、平成30年度、これも1月末現在の数字ではございますが、55件という数字でございます。  以上でございます。 312 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 313 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございます。年々増加傾向にあるということで、効果が出ているのではないかなと思いました。  最後に、細項目6番、5年間で見えた課題と、今後の計画策定について。  5年間で見えてきた課題はありますか。彦根市として、今後の計画策定にどのように役立てていく方針か、お聞かせください。 314 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 315 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今ほど、効果のあった取り組みということについてはお答えをさせていただきましたが、議員ご指摘のとおり、課題というものについても見えてきているところでございます。  一例で申し上げますと、平成29年度の起業数でありますとか、平成28年度、それから平成29年度の認定新規就農数、それから、平成27年度から平成29年度までの6次産業化に取り組む事業の数が目標に届いておりませんでして、これらは定住人口の維持・増加に影響しているものでございます。
     また、平成29年度の外国人観光客数と外国人観光客市内宿泊数も目標に届いておりませんでして、これらは交流人口の増加に影響する数値でございます。  今後の計画の策定におきましては、市民の皆様はもちろんのことではございますが、移住された方々、あるいは観光客の方々など、各取り組みに関係してくる当事者の方々の声を施策に生かすとともに、こうした当事者の生のお声を発信していきたいと考えているところでございます。また、若者をターゲットにした情報発信の方法につきましてもさらに検討いたしまして、国内、それから国外の多くの方々に彦根の魅力を知っていただけるよう努力してまいりたいと考えているところでございます。 316 ◯議長(馬場和子さん) 堀口さん。   〔5番(堀口達也君)登壇〕 317 ◯5番(堀口達也君) ありがとうございました。住みやすい彦根に行政の皆様と力を合わせて今後取り組んでいけたらうれしいと思います。  以上、質問は全て終了となります。ありがとうございました。 318 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午前11時39分休憩            午後0時59分再開 319 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  2番中川睦子さん。中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 320 ◯2番(中川睦子さん) 共産党の中川です。質問させていただきますので、よろしくお願いします。  大項目1です。市内17校の「放課後児童クラブ」の充実をということです。  子どもにとって放課後は、学校で学んだことや家庭で身につけたことを生かしながら、自主的・主体的な遊びや生活体験を通じて、人として生きていくための知恵や社会性を育むことができる大切な時間と空間だと思います。  しかし、近年、子どもたちの放課後生活をめぐっては、子どもの数や兄弟の数の減少、そして共稼ぎ家庭の増大や就労形態の多様化、ひとり親家庭の増加や子どもの貧困の社会問題化、また、自由に遊べる場所や時間の縮小、多くの子どもが習い事や学習塾に通うなどのさまざまな社会状況の変化が見られます。  さらに、女性の就業率の上昇に伴い、放課後児童クラブは今後もその規模は大きくなっていきます。保育所の待機児童解消の受け皿を整備している状況がある中で、小学生の放課後の受け皿も充実させていく必要があります。  同時に、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準および放課後児童クラブ運営指針のもとで、放課後児童クラブの質を確保・向上させていくことが求められています。このことを踏まえて質問いたします。  中項目1、彦根市の放課後児童クラブの現状について。  細項目1、国の基準は、指導員の数、そして単位ごとの児童数、児童1人の活動面積について、どのように定められているのか、お伺いします。 321 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 322 ◯教育部長(岸田道幸君) 放課後児童クラブの設置基準につきましてお答えをいたします。  基準は、平成26年4月に厚生労働省令第63号で放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準が定められており、その中で、指導員の数は支援の単位ごとに2人以上とされています。  次に、支援の単位ごとの児童数につきましては、おおむね40人以下とすると規定されています。  また、専用区画の面積は、児童1人につき、おおむね1.65平方メートル以上でなければならないとされています。 323 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 324 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  細項目2、各クラブの定員はどれだけでしょうか。 325 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 326 ◯教育部長(岸田道幸君) 平成31年度放課後児童クラブ入会募集時の各クラブの定員につきましては、城東小80人、城西小60人、城南小150人、平田小40人、城北小80人、佐和山小105人、旭森小100人、城陽小30人、若葉小50人、金城小100人、鳥居本小40人、河瀬小120人、亀山小40人、高宮小120人、稲枝東小60人、稲枝西小40人、稲枝北小40人でございます。 327 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 328 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3、入所希望が定員を超えた場合の対処はどのようにしているか、お伺いします。 329 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 330 ◯教育部長(岸田道幸君) 入会を希望される方が定員を超えた場合につきましては、学校と協議し、学校の余裕教室等を利用するなどして、国の基準である児童1人当たりの面積1.65平方メートルを確保して、待機児童を発生させないように受け入れを行っております。 331 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 332 ◯2番(中川睦子さん) それでは、中項目2にいきます。今年度より、全てのクラブで民間に委託したその理由です。  細項目1、今年度より全てのクラブで民間委託した理由は。今年度より、近年の社会状況により多くの児童受け入れが広がっています。この中での理由をお聞かせください。お願いします。 333 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 334 ◯教育部長(岸田道幸君) 放課後児童クラブの指導員業務を民間に委託した理由につきましては、放課後児童クラブへの入所希望児童が年々増加傾向にあることがあります。  4月時点での利用児童数の推移を申し上げますと、平成28年度は1,214人、平成29年度は1,355人、平成30年度は1,393人で、平成31年度につきましては1,498人の児童を受け入れております。  そのため、これまでから指導員の確保が課題となっており、昨年度5校あった直営の放課後児童クラブにおいては、必要指導員数の約65%しか確保できておらず、不足分の指導員を公益社団法人シルバー人材センターからの派遣により補っている状況であり、平成31年度は利用児童数の予想からさらに指導員が必要になると考えられ、開室できない放課後児童クラブや待機児童が発生することが想定されました。  また、直営を除く12校につきましては、地域のNPO法人シルバー人材センターに指導員業務を委託しておりましたが、それ以上にクラブを受託していただくことも難しく、さらに、直営クラブと同様に、指導員の確保は困難な状況にあると考えておりました。  そのような状況にありましたので、継続的・安定的に放課後児童クラブを運営するため、平成31年度は、指導員業務を担っていただける事業を、民間を含め幅広く公募させていただいた次第でございます。 335 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 336 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  そうしましたら、中項目3にいきます。指導員の働く環境はこれによって向上したのかということです。  細項目1、前年度の指導員の委託料はお幾らですか。 337 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 338 ◯教育部長(岸田道幸君) 前年度の決算見込み額は、12クラブで1億7,723万5,000円でございます。 339 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 340 ◯2番(中川睦子さん) 3月の予算委員会で5,799万6,000円の減額の補正が出ていたと思うんですけれども、委託した金額と補正予算とを引きましたらば、それが実質の人件費ということになるのではないかと思うんですけれども、詳しい予算のことをもう一度お尋ねしたいと思います。 341 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 342 ◯教育部長(岸田道幸君) お答えをいたします。  今ほどは私は決算ベースでお答えをさせていただいたということで、さきの2月議会で補正予算で減額ということで出ておりますので、それを引いた額で、12クラブで1億7,723万5,000円が実績額ということですので、ご理解をお願いいたします。 343 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 344 ◯2番(中川睦子さん) 今年度の指導員の委託料はお幾らでしょうか。 345 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 346 ◯教育部長(岸田道幸君) 今議会に上程しております令和元年度当初予算案における放課後児童クラブ指導員業務委託料は、17クラブで3億5,122万1,000円でございます。 347 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 348 ◯2番(中川睦子さん) 昨年の実質額が約1億7,000万円、今年度が3億円ということなんですけれども、この3億5,000万円の中には設備費なども含まれているということでよろしいでしょうか。 349 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 350 ◯教育部長(岸田道幸君) 今議会に上程しております先ほど申しました委託料は、設備費は含まれておりませんで、指導員業務の委託料となっております。 351 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 352 ◯2番(中川睦子さん) 今年度ですけれども、非常に財政難という中において、結構高い予算がつけられていると思うんですけれども、子育て支援でその他の予算が削減されている中で、非常に高い委託料がつけられているということだと思うんです。これが指導員にしっかりと回っているのかということでちょっと疑問があるので、今回はこういう形で質問させてもらっています。  細項目3にいきます。昨年度と今年度の指導員の委託料の支払い方についてお伺いしたいと思います。 353 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 354 ◯教育部長(岸田道幸君) 放課後児童クラブ指導員業務委託料の支払い方法につきまして、昨年度までは実績に応じて支払う契約内容でしたが、今年度は事業から提案のあった金額で契約し、児童数の増減等にかかわらず、契約額を支払う内容となっております。  事業からは、広告媒体を使って幅広く求人を行い、指導員を確保することや保護や児童に安心して利用していただくため、指導員の保育の質を向上するための計画的な研修、利用サービス向上のための保護アンケートの実施などを提案されているところであります。  計画的・安定的に法人運営を行うために、実績払いではなく、今年度の契約方法としておりますので、ご理解をお願いいたします。 355 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。 〔2番(中川睦子さん)登壇、資料掲示〕 356 ◯2番(中川睦子さん) 大変大きなお金を今回民間業者の方に委託という形で支払われるということなんですけれども、一律分配の条件として、放課後児童クラブの指導員業務を委託するために仕様書を出されていたと思うんですけれども、その指導員の配置基準がそこに明記されていて、各クラブの人員は確保されていることが条件ということだと思うんです。  今日ちょっと用意したのが、これが5月に毎週のように募集されているチラシです。4月から運営が始まって以来、このように求人募集がされているんですけれども、事業所が指導員を現在確保されていないということがこういう形でわかると思うんです。これは、もしかして契約違反ということにはならないんでしょうか。  また、このパネルは共立メンテナンスさんのチラシなんですけれども、同時に、シダックスさんも同じようなチラシを出されているんです。主任指導員の月給がここに書かれていると思うんですけれども、ここでは、共立メンテナンスさんが15万7,950円となっていますが、今ここにはないんですけれども、シダックスさんの方は17万4,400円という金額でチラシが出されています。  ということで……。 357 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん、今、これは再質問をされているんですか。   (「そうですね。ごめんなさい」と    呼ぶあり)  中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 358 ◯議長(馬場和子さん) 何の再質問か、もう一度、明確におっしゃってください。  中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 359 ◯2番(中川睦子さん) すみません。支払いの方法だったんですけれども、このように昨年度は実質金額ということで経費を算出したので、予算よりも返金を、市の方に戻しているという形になったと思うんですけれども、今年度はこの民間委託にするに当たっては、一律分配でぽっとお金を払ってしまうという形でしたよね。  そういう形で契約をしてしまったならば、これは再質問になると思うんですけれども、こういう形でチラシが出されているということであれば、契約内容と違うのではないかということです。きちんと契約に沿ってやっているのであればこのようなチラシは出ないと思うんですけれども、これは実質指導員が集まっていないという証拠だと思うんです。そのことについてもお聞きしたいと思います。 360 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 361 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほどもご質問いただいた件でございますけれども、指導員の数につきましては、現在、仕様書に基づいて配置をされていると思っております。  ただ、そのように広告で募集をされているというのは、今の時期ですと、これから夏休みを迎えるため、夏休み期間限定の放課後児童クラブの利用児童が増えるということも想定されます。そういった意味から、必要となる指導員数が増え、夏休みの直前での募集は確保が難しいということから、随時募集、早くから募集をされているということは聞いております。 362 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 363 ◯2番(中川睦子さん) ということですけれども、各事業所の方と、そして学童クラブの方には、このことについてはきちっと、こういうことであるということも把握しているということでよろしいんでしょうか。
    364 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 365 ◯教育部長(岸田道幸君) 失礼いたします。事業の方とは随時情報交換等も行っておりますので、そういった実態についても、その情報交換の中で把握しているということでございます。 366 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 367 ◯2番(中川睦子さん) 本当に財政が厳しい中なんですけれども、このように適切に税金がこういう形で使われているということではいいことだとは思うんですけれども、余りにも予算が大きいと思っているので質問させてもらいました。  細項目4にいきます。指導員の労働条件は向上したのかということでお伺いしたいと思います。 368 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 369 ◯教育部長(岸田道幸君) 指導員の労働条件は、当該事業と雇用契約を締結されているため、市ではその労働条件について把握はしておりません。  しかしながら、事業に雇用されることにより、本人の雇用形態の希望に応じた働き方ができるようにするとの提案を事業からいただいております。  また、事業に雇用されることにより労働条件が悪化することがないよう、仕様書の中で労働基準法等の法令の遵守を記載しております。  なお、新体制に対する労働状況の向上について受託事業にお聞きしましたところ、労働賃金が上がったことやシフト体制が工夫できるようになったこと、また、指導員の仕事内容や役割がより明確になったとの説明を受けております。 370 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 371 ◯2番(中川睦子さん) これは直接聞いた指導員の声なんですけれども、実質、時給は確かに上がりました。1,180円から1,200円、補助員の方は867円から1,000円ということなんです。しかし、この指導員不足というのは今の段階では解消されていないということです。本当に皆さんお忙しいと言っておられました。  また、先ほど言いましたように、中で使われるトイレットペーパーだとか石けんだとか書籍の消耗品ですね、医薬品も含めて、子どもたちの生活に当たり前として必要なものが十分満たされていないという要望がありました。これも今回の事業委託の変更によって予算が減らされた、この部分に関しての予算が減らされたというように思っています。  さらに、今回の事業委託の変更によって、長く携わっていたベテランの指導員さんは、直営時代にあった有給休暇が今度の再契約によってなくなってしまったと。半年間は有給休暇がなくて、休めば欠勤扱いになってしまうと言っていました。  また、1年契約で、引き続いて雇用されるのかがすごく心配で、さらに雇用事業所が、共立メンテナンスも含めて、シダックスも、来年も引き続きやってもらえるのかと。このような人が集まらない状況が続けば契約を打ち切られるのではないかとか、賃金を引き下げられるのではないかとか、そのこともすごく心配されています。不安な状態が続いているということを話されていました。このような環境で働いているということを、声は聞いておられるのでしょうか。 372 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 373 ◯教育部長(岸田道幸君) 業者との情報交換の中ではそのようなことは直接は私の方は承っておりませんが、ただ、そこで働いておられる方がまた不安等を持っておられるということであれば、この事業は労働面では労働基準法等を遵守することになっていますので、事業から丁寧な説明をしていただくように、私どもの方から業者の方にはお願いしてまいりたいと思っております。 374 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 375 ◯2番(中川睦子さん) それでは、中項目4にいきます。学童保育の職員基準を緩和する児童福祉法改正についてお伺いします。  細項目1、学童保育の職員基準を緩和する児童福祉法改正が5月31日に参議院で成立しました。内容についてお伺いしたいと思います。 376 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 377 ◯教育部長(岸田道幸君) 学童保育の職員基準を緩和する児童福祉法の改正内容についてお答えをいたします。  改正内容につきましては、放課後児童健全育成事業に従事するおよびその員数の基準について、「従うべき基準」が「参酌すべき基準」に緩和され、地域の実情に応じ、市町村が条例で定めることが可能となりました。  具体的に申しますと、職員の配置について1教室につき2人以上配置し、そのうち一人は保育士や社会福祉士等の資格を有する、かつ都道府県知事が行う研修を修了した支援員とすることを義務づける現行基準に対しまして、市町村が条例で定めることにより、職員の配置基準を緩和できるという内容となったものでございます。 378 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 379 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2、国の法律改正によって、市の今後の対応に変化は出てくるのでしょうか、お伺いします。 380 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 381 ◯教育部長(岸田道幸君) 法改正に伴う放課後児童クラブの職員基準の緩和について、本市の今後の対応についてお答えを申し上げます。  今回の職員基準の緩和は、現状の基準では指導員の確保ができず、児童クラブを開設できない地域もあることから、その改善のために改正されたものであると考えております。  現時点においては、本市では、指導員の確保については、事業方法の見直しなどを行い、指導員数の確保に努め、クラブを開設できない状況ではないことから、基準緩和をする予定はございません。 382 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 383 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  子どもたちにとっての最善の利益を守るという児童福祉法の理念でいえば、学童保育の役割である子どもの命と安全、安心できる生活の場を保障していくための指導員の役割というのは本当に重要です。専門的な知識と技能を身につけた専任の指導員が常時複数配置されることと、指導員が安定的に働き続ける条件づくりが、子どもたちを守ることになると思います。  今日、子どもの育ちや子育てが難しくなっている現状で、貧困の問題など困難を抱える家庭が増えている中で、子どもたちに安全で安心して過ごせる放課後の生活を保障すること、そのことを通して働きながらの子育てを支えていくという学童保育の役割は、ますます重要になっています。彦根市においても、このことは引き続きよい環境で子育てをするためにも必要で、続けていかなければならない事業だと思っています。  それと、先日、ある小学校のクラブなんですけど、その前でベテランの指導員さんと中学生が対話をしているのを聞きました。高宮小学校の学童クラブに1年から6年まで通っていた女の子でしたけれども、指導員さんと話をしている中で、すごく学童クラブが楽しかったと、このように言って、また会おうねというようにしゃべっていました。つまり、1年から6年まで長いスパンでクラブで子どもを見ていくという、そういう環境が本当に子どもたちを育てる環境の中においては大切だなと思っていますので、ぜひクラブの運営をしっかりと指導員も含めて支援していきたいと。また、市の方もお願いしたいと思います。  大項目2にいきます。彦根市の公共交通の充実についてです。  私が住んでいる日夏の若葉学区は、団地ができて40年近くになります。当時、子育て世代として入居した住民は60代から70代となっています。各家では車の収納スペースは1台の設計でしたけれども、徐々に車の台数が2台、3台と増えて、庭は全て駐車場となっています。  しかし、現在、駐車場はあっても車のない家庭も増え、交通手段は自転車か徒歩、そして公共交通へと移行し始めています。そんな中での3月31日、突然のバス路線の廃止でした。  2008年から始まった愛のりタクシーは定着しているようですけれども、やはり気軽に使える交通手段として、路線バスは欠かせないものと考えます。このことについて、以下の質問をお願いしたいと思います。  中項目1、湖東圏域公共交通の活性化についてです。  細項目1、運行見直しによって住民負担が生じていることは認識しておられるでしょうか。4月よりの河瀬線の運行見直しがされたことにより、住民に不安が生じています。そのことをどのように認識しておられるでしょうか。 384 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 385 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 4月から、これまで河瀬線として運行しておりましたバス路線の一部を廃止し、平田線として運行を開始しているところでございます。  これにあわせ、以前に河瀬線の停留所としていたところに愛のりタクシーの停留所を増設するなど、路線バスに代わり、愛のりタクシーをご利用いただくよう対応をしております。  しかしながら、以前は路線バスで彦根駅方面へ乗り換えなしで行くことができておりましたが、現在は南彦根駅で路線バスと愛のりタクシーを乗り換えていただくことが必要となっており、この点につきましては、ご不便をおかけしていると考えております。  このことにつきましては、路線バスと愛のりタクシーが南彦根駅で乗り換えられるよう時刻表を調整するとともに、乗り換えた際の割引制度を新設しまして、できるだけご不便を少なくするよう対応させていただいておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 386 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 387 ◯2番(中川睦子さん) 細項目2、湖東圏域内での愛のりタクシー、あわせて、交通手段の取り組みをこのほかの地域でもしています。豊郷では65歳以上は無料の「すまいるたうんばす」とか、また多賀では青春フリー定期券、ジャンボタクシーなどの運行など、大変努力と工夫をされています。このことはご存じでしょうかということをお伺いしたいと思います。 388 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 389 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本市は湖東圏域公共交通活性化協議会の事務局を担当しておりまして、湖東圏域の公共交通につきましては把握をしております。  豊郷町の「すまいるたうんばす」は、高齢と障害に利用を限定して無料で運行しているもので、公共交通機関ではございませんが、豊郷町内を1日に4路線の各5便を運行していると聞いております。  多賀町の青春フリー定期とジャンボタクシーは、多賀町内の路線バスの廃止に伴う高校生の通学手段の確保のために、愛のりタクシーを活用するように取り組まれているものでございまして、湖東圏域公共交通再編実施計画を策定する中で、本市とともに協議し、この4月から開始をしているものでございます。 390 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 391 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3です。彦根市で交通弱者に寄り添った独自対策も必要だと思います。そのためには、バス路線の充実も含めた移動手段の充実を図るために、今後、愛のりタクシーも含めて、どのような計画を進めていこうとしているのかを、またお伺いしたいと思います。 392 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 393 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本市の公共交通施策は、湖東圏域公共交通活性化協議会におきまして策定した湖東圏域公共交通網形成計画に基づき推進することとしておりますが、その計画の中で、公共交通が湖東圏域において果たすべき役割として、高齢などの交通弱の外出機会を増加させることを規定しております。  今後も、湖東圏域の公共交通が交通弱の方にとっても便利で利用しやすいものとなるよう、取り組んでまいりたいと考えております。  本市の公共交通の取り組みは湖東圏域公共交通活性化協議会の中で実施することとしておりまして、基本的には湖東圏域の1市4町の共通の取り組みとして実施されることになります。  活性化協議会としましては、多賀町の高校生通学対策のほか、愛のりタクシーの公共交通空白地域への延伸、複数人が同時に乗車する予約をしたときの割引制度の導入、利用料金の値下げなど取り組みを行っておりまして、今後も改善を図ってまいりたいと考えております。 394 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 395 ◯2番(中川睦子さん) ありがとうございます。  それでは、大項目3にいきます。国民の権利である市民の選挙投票の権利は守られているのかということです。  選挙権を含む参政権は、国民が主権として、直接もしくは代表を通じて間接に国の政治に参加する権利です。選挙は議会制民主主義を実現するために不可欠の手段であり、選挙権はそのための国民の最も重要な基本的権利です。  参政権とは、国民が主権として、直接または代表を通じて間接的に国の政治に参加する権利。しかし、近年、彦根市の投票率は県下でも非常に低く、身近である4月に行われた市会議員選挙でも43%と、有権者の半数以下です。  このような市民不在の市政で、民意が反映されず、市民生活は衰退の一途です。この状態が続くようならば、国政、そして県政も含め、正常な政治運営がされず、私たちの暮らしはますます疲弊するばかりです。  そのためにも、市民の投票の権利を保障する自治体の役割はとても重要と認識し、その努力を強め、市民の選挙投票の権利を行使する環境づくりをと思っています。それについて質問をしたいと思います。  中項目1、投票所や掲示板設置について。  細項目1、投票率が下がり続けていることについて、市はどのように認識しているのか、お伺いしたいと思います。 396 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会委員長職務代理。 397 ◯選挙管理委員会委員長職務代理(谷沢典子さん) この4月に執行されました市議会議員一般選挙では、議員ご指摘のとおり、投票率が43.39%と、4年前の市議会議員一般選挙の投票率と比べ6.66ポイント下がり、過去最低の投票率という結果になり、このことにつきましては、選挙管理委員会といたしましても真摯に受け止めております。  その要因でございますが、選挙の種類や争点、また政治状況などさまざまな要因が総合的に影響し、一概に要因を定めることは困難だと考えております。  しかしながら、地方選挙の投票率につきましては、本市に限らず、低下傾向が続いておりますことから、政治への関心が薄らいでいることも影響しているのではないかと考えております。  選挙管理委員会といたしましては、投票率の向上に向けて、さらなる選挙啓発の取り組みに努めていかなければならないと考えております。 398 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 399 ◯2番(中川睦子さん) 何回も同じことをごめんなさいね。細項目2です。投票率が低下していることへの彦根市の打開策、どのように講じているのかということです。申しわけありません。 400 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会委員長職務代理。 401 ◯選挙管理委員会委員長職務代理(谷沢典子さん) 4月の統一地方選挙に向けて、全ての投票所に車椅子を配置したり、不在投票の指定施設となる要件を満たす可能性がある老人ホーム等に対し、不在投票に関する説明を行うとともに、不在投票の指定施設となっていただくようお願いするといった取り組みを行ってまいりました。  また、市民への啓発活動といたしましては、4月の統一地方選挙では、他市町で一定の効果があった取り組みを参考にして、本市指定のごみ袋を啓発グッズに加えて投票率の向上を図りました。  今後も、啓発グッズにつきましても、効果的な啓発となるように検討していきたいと考えております。  さらに、白ばら通信の全戸配布の継続のほか、市内の小・中・高等学校への出前講座の実施、市内3大学と連携した啓発活動を行い、主権教育にも力を入れたいと考えております。  投票率の向上については重要な課題であると認識しており、他市の事例も注視しながら効果的な施策を検討し、実現が可能な施策については、その実現に向けて尽力したいと考えております。  今後も、選挙管理委員会で継続的に議論を行ってまいりたいと考えております。 402 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 403 ◯2番(中川睦子さん) 細項目3にいきます。投票率の低い地域と高い地域の要因について、どのように分析しているのか、お伺いします。 404 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会委員長職務代理。 405 ◯選挙管理委員会委員長職務代理(谷沢典子さん) 投票率につきましては、選挙の種類や争点、また政治状況などさまざまな要因が総合的に影響し、一概に要因を定めることは困難だと考えております。 406 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 407 ◯2番(中川睦子さん) さきの杉原議員の質問に対する答弁で、投票率ワースト8をお聞きしました。私自身の分析では、自身の活動で市内をいろいろ回っていますと、8年前と大きく彦根のまちの状況が変わっていると感じています。特に、彦根東中学区、河瀬学区、高宮学区、城南学区の住宅地での住宅の造成がすごく大きくなっていると、そして市内の空洞化。ワースト8は、この造成地域を中心とした投票所であるということが私は明らかだと思っています。  それで、細項目4にいきます。公営掲示板と投票所の場所の設置はどのように決めているのか、その理由をお伺いしたいと思います。
    408 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会委員長職務代理。 409 ◯選挙管理委員会委員長職務代理(谷沢典子さん) 選挙ポスターの掲示板の設置場所、設置基準等につきましては、公職選挙法第144条の2および公職選挙法施行令第111条におきまして、投票区ごとに選挙人名簿登録数および面積に応じて設置数が定められており、本市では263カ所に設置しているところでございます。  ポスター掲示板の設置場所といたしましては、市道や県道沿い、自治会の管理地、民間の所有地などでございますが、とりわけ、市街地では掲示に制限のあるところもありますことから、掲示場所に適さないといったご指摘があれば、その都度、掲示場所を変更するなど、改善しております。  また、投票所の設置につきましては、昭和44年5月15日に、旧自治省、現在の総務省から出された通知により、投票所から選挙人の住所までの道程3キロメートル以上ある投票区においては、投票区の分割・再編成による解消に努めることとされております。  現在の投票区は、投票までの距離についても考慮の上編成されていること、また、全市的な見地から、地理的な状況、有権者数、投票所としての施設の状況、類似都市の投票所数も考え合わせ、多角的に検討した結果で編成されております。 410 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 411 ◯2番(中川睦子さん) 再質問になるのかな。投票率ワースト1は、第13投票所の旭森小学校になります。これは有権者は3年前と今回比較してどれだけ増えているかということですけど、ご存じでしょうか。 412 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午後1時44分休憩            午後1時47分再開 413 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  今ほどの再質問に関してなんですけれども、通告の中にも固有の名前は出てこなかったということと、答弁の中にも出ておりませんでしたので、通告外というくくりをさせていただきますので、中川議員におかれましては、次の質問に移っていただくか、あるいは再質問の内容を変えていただいて、ご登壇いただきたいと思います。  中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 414 ◯2番(中川睦子さん) 比較しての数のことがだめだということですか。 415 ◯議長(馬場和子さん) 通告に出ていたこと、あるいは答弁の中から出てきたことの中からの再質問であればということです。  中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 416 ◯2番(中川睦子さん) 私は数を調べてあるので、私が数を言った方がよかったんですかね。 417 ◯議長(馬場和子さん) 通告された内容の中で質問をしていただきたい。調べられたことは、質問としては盛り込まないでいただきたいということです。  次の質問へ移られますか。  中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 418 ◯2番(中川睦子さん) もう1回、再質問でよろしいですか。  これまでの投票所と掲示板の場所を検討し、変更したのはいつですかという質問。どうですか。 419 ◯議長(馬場和子さん) 細項目の4の再質問ですか。  中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 420 ◯2番(中川睦子さん) 4の中の再質問です。 421 ◯議長(馬場和子さん) 設置はどのように決めているかという通告でしたので、その時期とかには通告書は及んでいませんので、お答えはできないということでお願いしたいと思います。  中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 422 ◯2番(中川睦子さん) わかりました。  そうしましたら、彦根市の住宅地がこのように大変大きく変動して、人口が流動的になっているにもかかわらず、見直しがされないで放置したままというのではだめなのではないかということです。  公営掲示板も同じく、必要な場所とかいうことでも、ぜひ場所の設置については考えていただきたいと思いますし、設置の仕方が彦根の場合はパネル形式でやっておりますよね。それ以外でも掲示板の設置の仕方というのは工夫をすればできると思うので、それもぜひ検討していただきたく、住宅地の大きな変動によっての投票所の場所、それから掲示板の設置というのは、今後も工夫をしていただきたいということです。 423 ◯議長(馬場和子さん) では、次、いってください。   (「それについてのお答えはいいで    すか」と呼ぶあり) 424 ◯議長(馬場和子さん) 通告にないので、次、いってください。どのように決めているか、その理由をお伺いしますという通告でしたので、先ほど答弁をいただきました。今、再質問されたことは通告の中に言葉としても入っていませんので、次の細項目5へ進んでいただければと思います。  中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 425 ◯2番(中川睦子さん) 細項目5、湖東圏域の各有権者数の投票所の数を比較して、彦根の投票所数をどういうように認識しておられるでしょうか。 426 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会委員長職務代理。 427 ◯選挙管理委員会委員長職務代理(谷沢典子さん) 4月の滋賀県議会議員一般選挙を例に挙げますと、湖東圏域の1市4町の有権者数と投票数につきましては、彦根市は有権者数9万470人、投票所38カ所、愛荘町は有権者数1万6,067人、投票所19カ所、豊郷町は有権者数5,775人、投票所10カ所、甲良町は有権者数5,836人、投票所13カ所、多賀町は有権者数6,244人、投票所13カ所となっております。  彦根市の場合、単純に計算しますと、1投票所当たりの有権者数が約2,380人となっておりますが、さきに答弁申し上げましたように、現在の投票所につきましては、旧自治省、現在の総務省から出された通知書に基づき、多角的に検討した結果で編成されたものでございますので、妥当な数であると認識しております。 428 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 429 ◯2番(中川睦子さん) 細項目6です。有権者の投票権を保障することこそが地方自治体の役割です。彦根市の投票所を自治会数に匹敵する数に増設すべきと考えますが、市の見解をお願いします。 430 ◯議長(馬場和子さん) 選挙管理委員会委員長職務代理。 431 ◯選挙管理委員会委員長職務代理(谷沢典子さん) 繰り返しの答弁になりますが、現在の投票所の設置につきましては、旧自治省、現在の総務省から出された通知に基づき、多角的に検討した結果で編成されたものでございます。  各投票区において有権者数の著しい変動が生じた場合には、個々に見直しを検討すべきだと考えておりますが、現時点で投票所の増設は考えておりません。 432 ◯議長(馬場和子さん) 中川さん。   〔2番(中川睦子さん)登壇〕 433 ◯2番(中川睦子さん) 2013年に彦根で54カ所あった投票所が現在38カ所に削減され、統合されました。稲枝地域では16カ所が8カ所に半減です。投票率は70%から80%あったものが、稲枝は今60から70%です。第32投票所、野良田公会堂はワースト3、稲枝駅より東1キロの旧の住宅地内にあります。この投票所には、稲枝駅前のマンションや周辺の新興住宅が増えています。さらに離れた字や服部町も含まれています。新しい層が広がり、また高齢で投票所まで遠いなど、投票所への足が向かない状況ではないかと思います。  このように、市の人口分布は以前と大きく変わっています。市民の立場に立って、いま一度、誰もが投票でき、主権としての権利を行使できる環境をつくるための増設や、また見直しを早急にすることを強く訴えまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。 434 ◯議長(馬場和子さん) 8番中野正剛さん。中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 435 ◯8番(中野正剛君) それでは、今回、大きく3点について質問させていただきます。よろしくお願いします。  大項目1、文化財の防災について。  ことしの4月15日に世界遺産であるフランスのパリのノートルダム大聖堂が大規模な火災に見舞われ、世界中に衝撃を与えました。これを受けて、4月17日には文化庁長官から「国宝・重要文化財の防火対策等について」が発表され、4月22日に文化庁から「文化財の防火対策等について」という通知が出され、国宝・重要文化財の管理状況等の現状を改めて把握し、関係の皆様に確認・点検していただくための緊急状況調査等を実施する依頼が出されました。  彦根市でも早速4月の17日に、市内4カ所14棟の調査対象について、防火対策・消防用設備等の維持管理の徹底と、建造物周辺の可燃物の除去および火気管理の徹底を指導し、4月の23日には、彦根城で予定される工事中の防火管理・火気管理の徹底を指導しています。  文化財は、火災等でなくなれば、再び回復することが不可能な財産です。彦根市には残していかなければならない文化財が多くあります。彦根市地域防災計画にも文化財対策が記載されていますので、文化財の防災について質問させていただきます。  中項目1、ノートルダム大聖堂の火災発生を踏まえた文化財建造物における防火安全指導の実施結果について。  細項目1、彦根市調査対象施設の防火対策・消防用設備等の維持管理について。  今回、彦根市では、千代神社本殿、彦根城、長寿院弁財天堂、有川家住宅の4カ所14棟を対象に、防火対策・消防用設備等の維持管理の徹底を指導していますが、結果はどうだったのでしょうか、お聞かせください。 436 ◯議長(馬場和子さん) 消防長。 437 ◯消防長(岡田広幸君) お答えいたします。  日本時間の4月16日の未明、世界文化遺産に登録されているノートルダム大聖堂で発生した大規模火災を受け、4月17日水曜日および19日金曜日の両日に、彦根市内の国宝および重要文化財の彦根城、千代神社、長寿院弁財天堂、有川家住宅の該当4施設14棟に対して、防火安全指導を実施いたしました。  指導内容につきましては、自動火災報知設備等の消防用設備等が正常に作動するかなど必要な消防用設備等の維持管理や、火災発生時の通報、初期消火等の初期対応の確実な実施体制、近隣住民などの協力体制の再確認を行ったものです。  当該施設につきましては、毎年1月の文化財防火デーを中心とした期間に立入検査を実施している施設でありますが、今回の指導においては自動火災報知設備に関する不備事項がありましたので、該当する2施設の関係に対し、改めて本市文化財課と協議・調整をお願いしたところでございます。  また、初期消火等の初期対応訓練が過去1年以内に実施できていない施設が2施設ございましたので、早急に実施するよう指導いたしました。  そのほかには不備事項等はなく、防火対策・消防用設備等の維持管理を適正に実施いただいております。  なお、彦根城天守の改修工事期間中における安全対策については、所管課と合同で4月23日火曜日に特別査察を実施し、万全の対策を図るよう指導しております。 438 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 439 ◯8番(中野正剛君) ありがとうございます。1年以内にできていないところが2カ所ほどあったということですけれども、きっちり指導していただいております。ありがとうございます。  それでは、細項目2、建造物周辺の可燃物の除去および火気管理の徹底について。  同じく、建造物周辺の可燃物の除去および火気管理の徹底も指導していますが、この結果はどうだったのでしょうか、お聞かせください。 440 ◯議長(馬場和子さん) 消防長。 441 ◯消防長(岡田広幸君) お答えいたします。  建造物周辺の可燃物については、周囲に木材等の可燃物類の存置はなく、落ち葉等の清掃などの管理が適正に行われている状況でした。  また、火気管理については、本市火災予防条例で、文化財建造物の内部およびその周辺においては、日常的に用いられている火を使用する設備および器具ならびに宗教的行事等で用いられているものを除き、喫煙、裸火の使用および火災予防上危険な物品の持ち込みを禁止し、施設の見やすい箇所に、「禁煙」、「火気厳禁」、「危険物持ち込み禁止」と表示した標識を掲げなければならないとする規定を設けております。  なお、対象施設におきましては、喫煙場所や火気管理について、同条例の規定に基づき適正に管理されていることを確認し、引き続き、火気管理等を徹底していただくよう指導しております。 442 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 443 ◯8番(中野正剛君) ありがとうございます。  それでは、細項目3にいかせていただきます。文化財の耐震化について。  彦根市地域防災計画に文化財対策の項目があり、方針として、「文化財は貴重な国民的財産であり、この文化財の保護・保全には十分な配慮が必要である」と書かれており、「文化財の所有または管理は、南海トラフ地震、鈴鹿西縁断層帯地震等の活断層地震からこれらの文化財を保護するため、被害軽減対策を強化する」とあります。所有が彦根市の彦根城に対しては対策が実施されているのは当然として、他の3カ所8棟に対しては、どのような対策がとられているのかをお聞かせください。 444 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 445 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 彦根城につきましては、平成29年度から3カ年をかけ、天守、附櫓および多聞櫓の耐震診断を実施しているところでございます。今年度末には、建物や石垣の安定性など耐震診断の結果が出ますので、その結果に基づき、耐震補強が必要な場合は、耐震補強の方法など、先進地の事例を参考にしながら検討してまいりたいと考えております。  また、重要文化財建造物であります千代神社本殿、長寿院弁財天堂、有川家住宅につきましては、個人所有ということもありますことから、なかなか耐震化が進んでいないのが現状でございます。このことから、今後も耐震診断や耐震改修に対する国や県、本市の補助制度などについて、周知を図ってまいりたいと考えております。 446 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 447 ◯8番(中野正剛君) ぜひともお願いいたします。彦根城は当然としまして、ほかのところもやはり彦根にとっては大切な財産ですので、なくなってしまうとすごく残念ですので、よろしくお願いします。  それでは、細項目4、風水害に対する対策について。  彦根市地域防災計画の文化財対策の中には水害に対する項目がないのですが、最近、台風が彦根市を直撃することも多いと感じますし、大雨になるケースが全国的に多発しています。この文化財対策の中に風水害に対する項目はありませんが、風水害に対する対策を設ける必要はないのでしょうか。見解をお聞かせください。 448 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 449 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 議員ご指摘のとおり、近年は、記録的な豪雨や台風により全国的に大きな被害が発生しております。本市におきましても、平成29年、平成30年と2年連続して、台風により、彦根城天守、附櫓および多聞櫓のしっくい壁が剥落するなどの被害が出たところでございます。
     文化財は後世に引き継ぐべき貴重な財産であり、火災や地震とともに、風水害に対する対策も重要であると認識しており、旧井伊神社社殿やお浜御殿の土蔵など、風水にさらされることにより、倒壊あるいは破損するおそれがあるものについては、覆い屋根等を設置するなどの対策を講じております。  こうしたことは、彦根市地域防災計画に記載されている文化財対策のうち、3の倒壊・破損の防止の中に含まれておるものと考えておりますが、風水害に対する対策を表記するかどうか、今後、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 450 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 451 ◯8番(中野正剛君) どうかよろしくお願いします。  それでは、中項目2の方に移らせていただきます。彦根城博物館について。  昨年、京都国立博物館へ特別展「京のかたな」を見にいってきました。その展示品の中に「太刀国則」という刀が展示されており、その説明に、「国則は古い時代の刀剣書に記載がなく、文献資料からわかることが少ない。しかしながら、本太刀は近江の国彦根藩井伊家に伝わったもので、その伝来の確かさもあって、研究上も非常に貴重である」とありました。  彦根城博物館の案内には、井伊家に伝わる美術工芸品や古文書が4万5,000点あると書かれています。彦根城博物館に保管されている品々には、この「太刀国則」のように、国宝や重要文化財でなくても、次の時代に残さなければならない本物が数多くあると思います。  彦根市地域防災計画の文化財対策は建物を対象にした対策が記載されていますが、4月22日に文化庁から出された通知は、国宝・重要文化財建造物や博物館の関係に対して出されていますので、彦根城博物館で展示されている品々の防災について質問させていただきます。  細項目1、博物館の防災は。当然、貴重な品々のおさめられている博物館ですので、現状に保管されていると思いますが、彦根城博物館の防火はどのようにされているのか、お聞かせください。 452 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 453 ◯教育部長(岸田道幸君) 彦根城博物館の防火につきましては、建物の構造および設備は、文化財保護法第53条の規定に基づく防火のための基準を満たしております。  また、消防法第8条の規定により、防火管理が市消防長に届けております消防計画に基づき、消火・通報・避難誘導等の訓練、防火対象物・消防用設備等の点検・整備、自衛消防隊の編成などを適切に実施しております。  消防用設備につきましては、自動火災報知器を初め、消火器や消火栓、防火扉・防火戸など、多数の設備を配置しております。初期消火がかなわなかった場合でも収蔵品への被害を抑えるため、収蔵庫と展示室にハロゲン化物消火設備を配置しております。  このように、博物館では、まず火災の発生を防ぎ、万一火災が発生しても被害を最小限に抑えることに重点を置いて、来館等の安全確保および収蔵品の保護に努めているところでございます。 454 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 455 ◯8番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目2です。博物館内にある収蔵品・展示品の防火は。  彦根城博物館には、武具ばかりでなく、徳川時代の美術工芸品など、次の時代に残さなければならない貴重な品々が多数あると思いますが、このような収蔵品の防火はどのようにされているのでしょうか、お聞かせください。 456 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 457 ◯教育部長(岸田道幸君) 博物館の収蔵品は、通常は収蔵庫で保管し、展示の際には展示室内の展示ケースに入れて、来館の方々にごらんいただいております。  収蔵品を展示・保存管理する建物は耐火耐震構造となっており、また、収蔵庫、展示室のいずれも、照明器具などの電気設備以外は、火災発生の原因となるような設備は設置しておりません。特に、通常無人となります収蔵庫内には、漏電を引き起こす可能性のあるコンセントもございません。  また、万一、出火した場合にも、初期消火および消火に対応できる設備を整えております。 458 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 459 ◯8番(中野正剛君) 厳重にやられているようです。  それでは、細項目3です。災害発生時における文化財の搬出について。  ノートルダム大聖堂の火災では、建物自体が甚大な被害を受けた一方、大聖堂内の貴重な文化財の多くが消防隊員らによって運び出されました。世界遺産を目指す彦根城に関する貴重な博物館の収蔵品です。文化庁は今回の緊急防火点検にあわせて、火災発生時に文化財を外に運び出す訓練を実施するかどうかも確認するとあります。万一、彦根城博物館で火災が発生した場合には、文化財を運び出すような体制はあるのでしょうか、お聞かせください。 460 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 461 ◯教育部長(岸田道幸君) 博物館の消防計画では、災害発生時に収蔵品等を持ち出す搬送警戒係の編成を定めておりますが、井伊家伝来資料4万5,000点を含み、合計約9万件に及ぶ収蔵品を搬出するのは現実的には難しいと考えております。  先ほど申し上げましたように、博物館では火災に備えてさまざまな対策を講じておりますことから、収蔵庫や展示室が火元となる可能性は低いと考えられます。また、他の場所からの延焼が迫った場合でも、防火扉により火から遮断できることから、収蔵品を搬出しない方が収蔵品の損傷を防げることも考えられます。  また、災害時には人命救助が最優先となり、まずは来館避難誘導、初期消火に当たる必要がございまして、交代勤務制をとっている博物館では、少ないときには8人の体制の勤務となり、収蔵品を搬出するのは人員的にも困難な状況にございます。  しかしながら、このたびのノートルダム大聖堂の火災を受けた文化庁による緊急状況調査において、文化財救出訓練の実施の有無の確認項目もありますことから、今後、国や県の指導や助言を仰ぎながら、災害時の体制のあり方を検討していきたいと考えております。 462 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 463 ◯8番(中野正剛君) ありがとうございます。今までの話を聞かせていただきまして、漏電が一番怖いかと思いますけれども、万全の対策をよろしくお願いいたします。  そしたら、細項目4です。博物館収蔵品の地震対策はということで、博物館に収蔵されている品々の地震対策はとられていると思いますが、どのように貴重な品々を地震から守る対策をしているのか、お聞かせください。 464 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 465 ◯教育部長(岸田道幸君) まず、収蔵庫内の対策でございますが、通常、収蔵品は木製の保存箱に収納し、その中に緩衝材を詰めております。阪神・淡路大震災の際、収納棚から収蔵品が落下したときにも、保存箱に入っているものは被害が少なかったと聞いております。また、壊れやすいものなどは、収納棚の前面に収納箱の落下を防ぐための帯を取りつけております。  次に、展示室内の対策でございますが、割れやすいもの、設置上不安定なものについては、テグスというナイロン製の糸を引っ張って展示台に固定しております。また、掛け軸などの落下しやすいものは、つり金具に落下防止を施して固定するなどの対策をしております。 466 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 467 ◯8番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目5です。博物館収蔵品の風水害に対する被害の可能性はということで。  博物館という建物に守られていますので、博物館収蔵品が風水害で被害を受けることはないと思いますが、確認させてください。風水害による被害は、可能性はあるのかをお聞かせください。 468 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 469 ◯教育部長(岸田道幸君) 博物館で収蔵品を展示・保存管理する建物の構造は鉄筋コンクリート造であり、風水害による被害の可能性は低いものと考えておりますが、警備員や職員による日常点検も行っております。  しかし、建築後30年以上が経過しており、施設・設備の経年劣化に伴う雨漏り等の心配もありますことから、今年度中に作成する施設適正管理計画において長寿命化実施計画を作成し、次年度以降、この計画に沿って、必要な修繕・改修や予防保全等を実施してまいりたいと考えております。 470 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 471 ◯8番(中野正剛君) ありがとうございました。文化財というのは、時がたてがたつほど貴重なものになってくると思いますので、大切な彦根の財産を失うことなく守っていけるよう、また万全な対策をお願いいたします。  それでは、大項目2に移らせていただきます。彦根市立図書館についてということで、次に、彦根市立図書館について質問させていただきます。  中項目1、彦根市立図書館に無料Wi-Fiの設置を。  最近、各地の図書館で、図書館サービスの向上への要望を受けて、図書資料とあわせて調べ物に利用してもらうために、無料Wi-Fiを設置する図書館が増えてきています。滋賀県では、滋賀県立図書館や守山市立図書館には既に無料Wi-Fiが設置されています。彦根市立図書館でも、これから無料Wi-Fiを設置することを検討する時期に来ているのではないかと思い、以下、質問させていただきます。  細項目1、外国人で彦根市立図書館を利用している方の数は。  無料Wi-Fiを図書資料とあわせて調べ物に利用することを想定すれば、彦根市民だけでなく、外国から来られている留学生などにとっても便利ではないかと思います。特に、彦根市は3つの大学があり、図書館に無料Wi-Fiを求める声が多いのではないかと思うのですが、現在、外国人で彦根市立図書館を利用している方はどれぐらいいるのでしょうか、お聞かせください。 472 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 473 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市図書館の利用における資料の館外貸し出し利用の要件について、彦根市立図書館の設置および管理に関する条例施行規則第7条において、「市内に居住し、または通勤し、もしくは通学する」と規定し、図書貸出券の発行により資料の貸し出しを行っております。  館内資料の閲覧のみの利用については、特にこのような要件がなく自由に入館していただけますことと、このような要件でありますことから特に国籍を確認する必要がないため、外国人で本市図書館を利用している方はおられますが、その人数については把握はいたしておりません。 474 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 475 ◯8番(中野正剛君) 数は把握していないということですけど、どういう理由でこの図書館を利用されているということが、もしわかれば教えてください。 476 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 477 ◯教育部長(岸田道幸君) 確かに聞いたわけではないので、図書館の利用上推察されるというところでお答えをさせていただきたいと思いますが、外国人の方が来られていた場合、日本語の勉強をするのに、そういった目的で来られているというのもお話としては聞いたことがございます。 478 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 479 ◯8番(中野正剛君) わかりました。日本語の勉強をするために図書館を利用されているということであれば、私がもし外国に行っていれば、日本語のパソコンとかタブレットとかスマホで操作して、その国の言葉と照らし合わせながら調べるということになると思いますので、多分、外国の方なんかは望まれていると思います。  それでは、細項目2に移らせていただきます。彦根市に在住している外国人からの要望はないのか。  外国人留学生など、今、彦根市立図書館を利用している外国人の方から、無料Wi-Fiを要望する声はないのか、お聞かせください。 480 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 481 ◯教育部長(岸田道幸君) 図書館職員に確認しましたところ、外国人の利用からは無料Wi-Fiの設置要望はありませんでした。  ただし、本年1月末から2月初旬にかけて図書館利用アンケートを実施しました中で、331人の方からご回答をいただき、国籍はわかりませんが、Wi-Fi環境の整備を要望された方が1人おられました。 482 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 483 ◯8番(中野正剛君) 再質問させてください。外国の方で、国籍はわからないけども331人の中から1人、Wi-Fiを要望されているという。これ微妙な数なんですけど、これは要望されているととっていいんでしょうか。それとも、されていないととっていいんでしょうか。ちょっと教えてください。 484 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 485 ◯教育部長(岸田道幸君) アンケートということでございますが、要望ということになりますと、もう少したくさんの方の中で図書館に対する要望と捉えますが、今のところはお一人ということですので、貴重なご意見であると受け止めております。 486 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 487 ◯8番(中野正剛君) わかりました。  細項目3、図書館利用減少の原因はということで、平成28年、平成29年度の図書館資料利用状況を見ると、入館数は、平成28年は19万2,778人で前年度比96%、平成29年は18万9,826人で前年度比98%と毎年下がっています。資料利用数を見ても、入館数と比例して下がっています。この原因はどこにあると分析しているのでしょうか、お聞かせください。 488 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 489 ◯教育部長(岸田道幸君) 図書館利用の減少の原因につきましては、インターネットやスマートフォンなどのIT機器の普及によることが主な原因ではないかと考えております。 490 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 491 ◯8番(中野正剛君) 再質問をまたさせていただきます。そういう理由を分析していまして、それに対する対策というのは何か立てておられますか。 492 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 493 ◯教育部長(岸田道幸君) 具体的な対策としてはないわけでございますけれども、まず、図書館のITとしましてはパソコンを2台置いている。いろんなところで検索等にもご利用いただくということでございますけれども、ただ、全国的な傾向でございまして、この普及による図書館利用の減少を食い止めるという具体策というのは、なかなか難しいかと考えております。 494 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 495 ◯8番(中野正剛君) もう一度、質問させていただきたいんですけど、わかったらで結構です。全国的にやはり図書館の利用というのは減っているんでしょうか。 496 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 497 ◯教育部長(岸田道幸君) 今、データをきちっと持っているわけではございませんけれども、公益法人日本図書館協会などに情報ということで聞いておりますと、やはり図書館利用が少し減っているということは聞いておりますし、その原因の中で、やはりITの普及の関係で活字離れとか、最近では電子書籍の普及ということもありますので、そういったものが原因となっているのではないかということでございます。 498 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 499 ◯8番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目4、図書館利用の増加をということで、今のに関連しますけれども、皆さんがスマートフォンやタブレット型やノート型のパソコンを持つようになっている現在、手元にあるタブレット型やノートパソコンを無料Wi-Fiにつなげて、図書資料とあわせて調べ物ができれば、図書館内にあるインターネットにつながっている2台あるパソコンのところに行くよりもずっと便利になり、もっと図書館の利用が増えると思うのですが、見解をお聞かせください。 500 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 501 ◯教育部長(岸田道幸君) 現在、図書館内にはインターネットが利用できるパソコンが2台ございます。申請いただきましたら、どなたでも一定時間ご利用いただけるということになっております。
     ご提案の無料Wi-Fiにつなげての調べ物につきましては、その利便性については理解をさせていただくものでございますが、議員ご指摘の図書資料とあわせて調べ物をされる図書館利用がどの程度増えるかにつきましては、現時点では把握ができておりません。  そのため、まずは、本年4月から設置された県立図書館や、昨年11月に改築を終えられ設置された守山市立図書館などにも、入館数等の変化の状況を確認していきたいと考えております。 502 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 503 ◯8番(中野正剛君) よろしくお願いします。  それでは、細項目5番です。図書館に無料Wi-Fiを設置するデメリットはあるのかということで。  無料Wi-Fiを設置している図書館の禁止事項を見ると、著作権の侵害やゲームに使われるなどを懸念しているようですが、彦根市立図書館で無料Wi-Fiを設置する場合、どのようなデメリットが想定されるのか、見解をお聞かせください。 504 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 505 ◯教育部長(岸田道幸君) 本市図書館において無料Wi-Fiを設置する場合の当館としてのデメリットにつきましては、館内の閲覧席数が少ないことや研究席も限られたスペースしかない中で、例えばゲームなどの本来の利用目的と異なる利用があった場合に、長時間にわたり閲覧席を占有されることも考えられますことから、多くの利用の方に資料の閲覧や調べ物などのご利用をいただくことが難しくなることを想定いたしております。 506 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 507 ◯8番(中野正剛君) わかりました。  それでは再質問ですけれども、もし彦根市立図書館で無料Wi-Fiを設置するとしたら、ほかの図書館ではそういう注意事項を書いている掲示だけで終わらせていると思うんですけれども、そういうことだけで済ませてから設置することはできないんでしょうか。 508 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 509 ◯教育部長(岸田道幸君) お答えをいたします。  もし入れた場合は、そういったルールというのは一定決める必要がございますが、先ほども答弁しましたように、既にWi-Fiを入れている県立図書館でありますとか守山市立図書館などの状況も確認をしまして、Wi-Fi導入のメリット・デメリットとか、また、入館の数の変化など、状況なども研究をしてまいりたいと考えております。 510 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 511 ◯8番(中野正剛君) わかりました。よろしくお願いします。  それでは、細項目6番です。彦根市新市民体育センター完成時の図書・学習ラウンジの対応はということで。  彦根市新市民体育センターが完成したときには、まちなか交流棟に図書・学習ラウンジが設けられますが、この彦根市新市民体育センターは、新しい市民の交流拠点になりますし、地域防災拠点の役割もあります。このような場所では、当然、無料Wi-Fiを設置する必要があると思いますが、彦根市新市民体育センターが完成し、まちなか交流棟に図書・学習ラウンジが設置された場合には、どういう対応をされるのか、見解をお聞かせください。 512 ◯議長(馬場和子さん) 教育委員会事務局参事。 513 ◯教育委員会事務局参事(西山 武君) 本市施設におけます無料Wi-Fi環境の整備につきましては、施設をご利用される市民や観光客の皆様の利便性の向上、また大規模災害時における複数の通信手段の確保を目的といたしまして、西口仮庁舎や支所・出張所、公民館など、21施設で既に行われているところであります。  新市民体育センターにおきましても、スポーツ、文化の交流施設として、外国人を含みますさまざまな方にご利用いただく施設であり、また防災の拠点施設でもありますことから、議員ご質問のまちなか交流棟の図書・学習ラウンジを含めた数カ所におきまして、無料Wi-Fi環境の環境整備を行いたいと考えております。 514 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 515 ◯8番(中野正剛君) 再質問ですけど、ということは、図書館でも無料Wi-Fiは設置しなければならないということではないんでしょうか。 516 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 517 ◯教育部長(岸田道幸君) 今、設置するかどうかというのは、先ほども答弁をさせていただきましたように、図書館としてのメリット・デメリットもやはり整理をしていく必要がありますし、現の図書館としてのメリット・デメリットという部分で研究をしたいということでございますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 518 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 519 ◯8番(中野正剛君) わかりました。ぜひとも研究をお願いいたします。  それでは、中項目2に移らせていただきます。館内図書館資料の整備・充実事業について。  令和元年度の一般会計当初予算案主要事業に、館内図書資料の整備・充実事業に814万9,000円が計上されていますので、これについて質問させていただきます。  細項目1、市民のニーズに即した図書資料とは。  事業内容に「高度化・多様化する市民ニーズに即した図書資料の整備を図る」とありますが、今、どのような図書資料を市民から求められているのでしょうか、お聞かせください。 520 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 521 ◯教育部長(岸田道幸君) 利用から求められる図書館資料は、乳幼児から高齢までの各年齢や世代によっても多種多様でございます。図書館資料のリクエストや貸し出しの傾向などから、乳幼児であれば保護と一緒に読む絵本の利用が多く、小・中学生になると読み物や伝記、調べ物に使う図鑑などの利用が多くあります。  また、高校生、大学生や社会人、高齢においては、各分野の専門的な図書資料や話題の小説、実用書など、ライフスタイルに合わせた幅広い分野のご要望がございます。 522 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 523 ◯8番(中野正剛君) それでは、細項目2です。新刊書の割合はどれくらいになるのか。  平成29年3月に出された彦根市図書館整備基本計画の中の「彦根市立図書館の抱える課題」の図書・資料の項目に、「現在、約77万冊を所蔵していますが、新刊書の割合が低く、不足しがちです。市民1人当たりの年間貸出冊数は、年間購入冊数と強い相関関係にあるとされ、新刊書を増やすことで1人当たりの貸出冊数の増加を図りたい」とあります。  今回の館内図書資料の整備・充実事業は、この課題を解決していくための予算だと思いますが、この予算でどれくらい新刊書の割合が増えるのでしょうか、お聞かせください。 524 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 525 ◯教育部長(岸田道幸君) 今回の館内図書資料の整備・充実事業において新刊書を購入した場合、貸し出し対象の蔵書冊数に対する新刊書の割合は0.38%程度となると考えております。 526 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 527 ◯8番(中野正剛君) 余りにも低過ぎたのでちょっとびっくりしたので、再質問させていただきます。最初質問した814万9,000円、過去の数年間の図書購入の予算の金額はわかるでしょうか。 528 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 529 ◯教育部長(岸田道幸君) 予算額ベースで申しますと、3年間ということでご理解をお願いしたいと思いますが、端数を切らせていただいて、平成30年度が2,390万円、平成29年度が2,420万円、平成28年度が2,420万円でございます。 530 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 531 ◯8番(中野正剛君) 思い切り減らされたという感じですね。この0.38%で、そういう市民のニーズに応えられると思いますか。 532 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 533 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほど、ニーズということもございましたが、今年度、図書館では図書館耐震補強工事を行うために、工事期間中は閉館しなければならないことや、本館書庫の収蔵スペースが限界に達しているという状況もございまして、今年度、館内資料の整備・充実事業においては、予算にお示ししているような数字となっているということでございます。 534 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 535 ◯8番(中野正剛君) 再質問です。このお金はことし限りということですか。 536 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 537 ◯教育部長(岸田道幸君) 来年度のことについては確定的なことが申せませんが、図書館としては充実を図っていきたいというのが念頭にありますけれども、限られた財源の中で創意工夫をしながら、必要な冊数を購入できるように努めてまいりたいと考えております。 538 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 539 ◯8番(中野正剛君) 今、財政厳しいですけど、ぜひとも増やす方向に持っていっていただきたい。これはやはり将来の彦根を潰す原因になると思います。ぜひとも、こんな900万円ではなくて、2,400万円ぐらいは必ず確保してもらいたいと思います。  それでは、細項目3、今後の出版点数に対する購入冊数の目標は。  この彦根市図書館整備基本計画の中に、平成7年度から出版点数に対する購入冊数は10%台前半を推移してきたが、平成27年度の年間購入冊数は1万3,189冊で、出版点数の17%まで持ち直したとあります。昭和56年には出版点数の44%を占めていたとありますので、もっと比率を上げていってもらいたいと思いますが、今後、どのような目標を持っておられるのか、お聞かせください。 540 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 541 ◯教育部長(岸田道幸君) 出版点数に対する購入冊数の今後の目標につきましては、ご指摘の本市図書館整備基本計画の中の彦根市立図書館の抱える課題の中で、蔵書冊数に対する新刊書の割合が低く、新刊書を増やすことで1人当たりの貸し出し冊数の増加を図りたいとしております。  同計画では、昭和56年度の出版点数に対する購入冊数の割合は44%、平成7年度ごろから10%台で推移をし、平成27年度では17%、その後も平成28年度から平成29年度まで10%台で推移をしておりますので、毎年とは限りませんけれども、中長期的にはこのような割合で維持ができればと考えております。 542 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 543 ◯8番(中野正剛君) すみません、ちょっと聞き逃しました。出版点数の割合は17%ぐらいを維持していきたいということですか。 544 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 545 ◯教育部長(岸田道幸君) 今までの推移が今ほど言いましたように10%台ということで、具体的に言いますと、平成28年度16%、平成29年度が16.3%とかになっておりますが、今までのそういう数値とか実績も踏まえながら、毎年とは行かないところもあるかもわかりませんけれども、中長期的にはこの程度の割合が維持できればということで考えております。 546 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 547 ◯8番(中野正剛君) 先ほどの0.38%が頭に残って、すみません。必ずこのぐらいの数字を新刊としてそろえてもらいたいと思いますので、よろしくお願いします。  大項目3、乳児用液体ミルクについて。  中項目1、乳児用液体ミルクについて。  令和元年度の一般会計当初予算案主要事業の防災体制整備事業の中に、非常用備品食料品の備蓄に1,691万4,000円が計上されており、水が1万7,712本、食料(クラッカー、アルファ米など)が1万3,300食、粉ミルク200箱の備蓄が計画されています。  昨年9月の定例会で乳児用液体ミルクの備蓄について質問させていただきましたので、乳児用液体ミルクについて再度質問させていただきます。  細項目1、乳児用液体ミルクの備蓄について。  9月議会の質問に対し、乳児用液体ミルクは賞味期限が短いなどのデメリットはあるものの、容易に使用することができ、また衛生的であるなどのメリットがあることから、今後、備蓄について調査・研究していきたいとの回答でした。今回の予算を見ると液体ミルクは導入されていないようですが、これについての見解をお聞かせください。 548 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織危機管理監。 549 ◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 乳児用液体ミルクにつきましては、予算見積もり時にはまだ販売されておらず、販売開始時期も未定でありました。ことしになり、2つのメーカーから缶入りと紙パックのものが製造・販売されていますが、発売されて間もないことから、詳しい状況分析はできておりません。  現在のところ、液体ミルクは粉ミルクに比べ備蓄のためにより広いスペースが必要なこと、賞味期間が短いこと、費用面ではおよそ3倍あるいはそれ以上になることなどが判明しました。  また、ご家庭での使用や備蓄品として採用している自治体もまだ少なく、備蓄品として使い勝手等のノウハウの蓄積もない状況ですので、引き続き、他市の動向も注視しつつ、情報収集に努め、調査・研究してまいりたいと考えております。 550 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 551 ◯8番(中野正剛君) わかりました。  細項目2です。彦根市でローリングストックを活用することはできるのかということで。  大阪府箕面市では乳児用液体ミルクを備蓄することを決めました。市は今年度、国産の液体ミルク約600本を市役所や公立保育園4園に分配して備蓄し、食品ロスを防ぐために、賞味期限が近づいたミルクは保育園での日常の保育などで使い、使った分を補充していくローリングストックと言われる手法を活用するようですが、彦根市ではこのような手法を乳児用液体ミルク備蓄に活用できるのでしょうか、お聞かせください。 552 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織危機管理監。 553 ◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 先ほどご答弁いたしましたように、本市では液体ミルクをまだ備蓄しておりませんが、食品のロスを防ぐための取り組みといたしましては、本年5月に賞味期限が切れる粉ミルク200箱を、その2カ月前から市関係機関等に配布し、全てを有効活用させていただきました。  内訳としましては、幼児課へ55箱、子育て支援課へ10箱、子ども若者課へ35箱、フードバンクに100箱を配布しており、箕面市の取り組みと同様の手法で既に実施しております。  議員ご指摘の保育施設を活用したローリングストックにつきましては、乳児用液体ミルクの備蓄とあわせて、今後、調査・研究してまいりたいと考えております。 554 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 555 ◯8番(中野正剛君) それでは、細項目3です。乳児用液体ミルクの家庭備蓄の啓発を。  兵庫県三田市でも乳児用液体ミルクの備蓄を始めています。今後、乳児健診や市民参加型のイベントなどで液体ミルクを紹介したり試飲してもらう計画で、市民に液体ミルクのことを知ってもらい、乳児のいる各家庭でも、いざというときに備えて備蓄してもらえるようにしたいと語っています。
     彦根市でも早速、「広報ひこね」で液体ミルクを紹介して家庭内備蓄を勧めていますが、乳児健診などで液体ミルクを紹介して、災害時に備えて家庭備蓄を啓発してはどうでしょうか。見解をお聞かせください。 556 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織危機管理監。 557 ◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 乳児用液体ミルクの家庭での備蓄につきましては、本市としましては、乳児のいる家庭では粉ミルクの備蓄とともにぜひ取り組んでいただきたいと考えており、6月1日号の「広報ひこね」の防災特集記事の中で紹介させていただいたところでございます。  今後は、ホームページや講習会等で紹介しますとともに、乳児健診を実施している健康推進課にも協力願い、乳児健診の会場にポスターを掲示するなど、粉ミルクとあわせて、家庭での備蓄の啓発に努めてまいりたいと考えております。 558 ◯議長(馬場和子さん) 中野さん。   〔8番(中野正剛君)登壇〕 559 ◯8番(中野正剛君) ありがとうございます。ぜひともよろしくお願いします。  以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 560 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午後2時47分休憩            午後2時59分再開 561 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  7番上杉正敏さん。上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 562 ◯7番(上杉正敏君) 私は、今定例会におきまして、2点について質問させていただきます。  1点目でございます。大項目1、異常高温対策について。  昨年は気象庁が全国的にも各地で災害レベルと発表するほどの猛暑であったため、それぞれの地域では異常高温対策をとられたところでございました。彦根市内の小・中学校においては、保護の皆様の願いがやっとかない、全教室に空調設備が設置されたところでございます。  しかしながら、学校生活では野外での授業やクラブ活動も行われています。そういった中で本当に異常高温対策がされているのか、心配であります。  そこで、以下、各学校における異常高温対策について質問します。  中項目1、彦根市内小・中学校における異常高温対策について。  細項目1、彦根市内小・中学校における異常高温対策の現状は。  ことしも、気象庁の発表によりますと、昨年と同様に異常高温対策が必要とされていますが、彦根市内の小・中学校では、どのような異常高温対策を考えているのか、お聞かせください。 563 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 564 ◯教育長(西嶋良年君) 既に各小・中学校には各教室にエアコンが整備されておりまして、校舎内における熱中症のリスクは一定軽減されているものと考えております。  しかし、学校管理下における熱中症事故は、体育・スポーツ活動にとどまらず、屋内での授業等においても発生している状況でございます。  市教育委員会では、今年度、5月24日に各小・中学校に対して、熱中症事故の未然防止対策と適切な指導および発生時の適切な対応について、文書で注意喚起を行いました。  また、国・県の通知を受けまして、通知文を発出するとともに、校園長会議において、熱中症予防対策について継続した取り組みができるよう指導したところでございます。  各校におきましては、教員が児童・生徒の健康状態の把握を毎日行うとともに、児童・生徒には、日ごろから十分な栄養と休養をとり、小まめな水分補給を行うよう促し、体調がすぐれない場合は自ら申し出るよう指導をしております。  あわせまして、保護にも、これらのことについて子どもさんに指導をしていただくことと、協力を依頼しているところです。  また、屋外での授業や活動につきましては、熱中症のリスクが高まりますため、気温や暑さ指数を活用しながら、危険レベルのときには外での活動時間の短縮や中止をするなどの対策をとっているところでございます。 565 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 566 ◯7番(上杉正敏君) 今、教育長からは、校外での授業、特に猛暑での授業についてのマニュアル等のような説明もございましたが、実際、空調設備が全校につきまして、教室の温度設定というのはどのようにされているのか、ちょっとお聞かせください。 567 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 568 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  各学校におきましては、学校環境衛生基準マニュアルによりまして、教室の温度は17度以上28度以下であることが望ましいというように規定をされております。これに基づきまして、教室内にあります温度計を各担当が確認をしまして、あわせて、児童・生徒の様子であるとか、また学習内容によって望ましい環境づくりに取り組んでおります。  先ほど申しました、夏場ですと28度以下というところでの室内環境が保たれるように、エアコンを使用しながら環境の確保に努めているというところでございます。 569 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 570 ◯7番(上杉正敏君) 夏場は17度から28度で設定されるのが望ましいということを今答弁されましたけれども、温度計があるところが例えば28度であっても、実際、窓際の児童がおられるところは多分28度以上あるのではないかと思うんですけれども、そういったところは臨機応変にやられているんでしょうか。 571 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 572 ◯教育長(西嶋良年君) 先ほど教室の温度が17度以上と申しましたのは、こちらにつきましては、冬場について17度以上ということでございます。  それから、今ほどご質問いただきましたことにつきましては、確かに教室内におきましても、南向きの状況にある教室ですとか、また窓際の状況につきましては、同じ教室内でも環境が違いますので、そのあたりにつきましては、各担任が子どもの様子も見ながら、また部屋の温度も考えながら、調整をしているということで対応しております。  あわせまして、今、扇風機が教室についておりますので、そちらも併用することによって、部屋の温度が均一になるように配慮しているというところでございます。 573 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 574 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。この議場内でも、午前中は暑くて上着を脱がれている方が多かったんですけれども、午後、また温度を下げられて、上着を着るような状態になっています。私は何が言いたいかといいますと、臨機応変にそういったところもやってくださいということでございます。  細項目2番でございます。近年の異常高温による小・中学校生徒への影響は。  近年、全国的にも異常高温が続いていますが、ここ2、3年による市内小・中学校での影響がどれほどあったのかをお聞かせください。 575 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 576 ◯教育長(西嶋良年君) 本市におきまして、例年7月から9月までの期間において、熱中症発生状況および熱中症の疑いのある保健室来室状況調査を伺っております。  その結果によりますと、熱中症による救急搬送を行ったものは、平成28年度は小・中学校とも0件、平成29年度は小学校1件、中学校1件、平成30年度は中学校7件となっております。  また、熱中症の疑いのある保健室来室でございますが、平成28年度において小学校283人、中学校152人で、平成29年度においては小学校210人、中学校31人で、平成30年度においては小学校203人、中学校80人となっております。 577 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 578 ◯7番(上杉正敏君) 今お聞きしますと、救急搬送された方が少なかったので、大変よかったと思います。裏を返せば、それだけ学校の先生方が目を光らせてやっておられた結果ではないかともとれると思います。  ただ、といいながらも、保健室の方に来室される方が毎年200人以上おられるということで、これについても、先ほど1問目の教育長のお答えにあったように、担任の先生が常に目を光らせて、児童の異常を一刻も早く知っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  それでは、細項目3番でございます。水分補給の現状は。  現在、小・中学校では、熱中症対策として何らかの形で水分補給を勧めていると思われますが、現状をお聞かせください。 579 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 580 ◯教育長(西嶋良年君) 子どもたちには、気候・活動内容に合わせまして、自宅から水分補給用のお茶を十分に持参するように指導しております。適宜、水分補給の声かけもしながら、体調の管理に努めておるというところでございます。  また、お茶だけではなくて、特に暑さが増す時期とか、運動会シーズン等で野外に出ることが多く運動する機会の増すときには、スポーツ飲料を持参するということも許可をしている学校もございます。このようにしながら、子どもたちが水分補給ができるようにしているところでございます。  なお、持参した水分がなくなった場合もございますので、この場合には、各学校に設置をしておりますウォーターサーバーの水を補給させるなどの対応をしておるところです。 581 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 582 ◯7番(上杉正敏君) 各ご家庭で水筒なりスポーツドリンクなりを携帯させておられるということなんですけれども、今、教育長の方から、各学校で、もしそういった水筒なり持参されている飲み物がなくなったらウォーターサーバーを使われるということなんですけど、それは十分なほどの容量を持っておられるんでしょうか。 583 ◯議長(馬場和子さん) 細項目4ではなくて、3の再質問でいいですか。  上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 584 ◯7番(上杉正敏君) 今ほど、水筒持参、スポーツ飲料等を持ってこられているんですけれども、それがなくなった場合の補給について、それが十分なのかということをお聞きしています。 585 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 586 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  通常、ウォーターサーバーは、各学校においては職員室とか保健室など、教職員が管理できる状態のもとにあります。それで、子どもたちが持参したお茶等がなくなりましたときには、職員の方に声をかけるように指導しておりますので、これまでサーバーの水が不足したというようなことは現状では聞いておりません。 587 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 588 ◯7番(上杉正敏君) わかりました。  それでは、細項目4番でございます。彦根市内小・中学校のウォータークーラーの設置の状況は。  全国のある小・中学校は、異常高温による熱中症対策として、ウォータークーラーの設置をされている学校があると聞いています。彦根市内の小・中学校にもウォータークーラーが設置されているのか、お聞かせください。 589 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 590 ◯教育部長(岸田道幸君) 現在のウォータークーラーの設置状況は、まず、小学校におきましては17小学校全て、設置はございません。  次に、中学校におきましては、7中学校のうち3校の設置がございます。内訳としましては、彦根東中学校に3台、彦根西中学校に1台、稲枝中学校に2台であり、いずれもPTAや同窓会からの寄贈によるものでございます。 591 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 592 ◯7番(上杉正敏君) 今、教育部長から小学校にはないという答弁でございましたけれども、中学校には3校、東中学が3個、西中が1個、稲枝中が2個ということでございます。あくまでも寄贈ということでございますけれども、私が推測するには、中学校になりますと、クラブなんかで特に夏場、異常高温で熱中症対策として、保護の方があればいいという思いで設置されていると思うんですけれども、その辺について、設置されている状況について、3校ありますけれども、教育委員会としてはどのように捉えておられますか。 593 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 594 ◯教育部長(岸田道幸君) お答えをいたします。  3中学校で寄贈ということでございますが、教育委員会としましては、暑さ対策、熱中症対策につきましては、エアコンや、また扇風機を通じて、そういうような部分で熱中症対策をやっているということで、それを取り組みとしているところでございます。  確かに、冷たい水が飲めるという手軽さはありますけれども、それを全ての各中学校に設置していくということは、今のところは考えていないところでございます。 595 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 596 ◯7番(上杉正敏君) 細項目5番でございます。彦根市内小・中学校にウォータークーラーの設置推進をということで、先ほども述べていますように、ウォータークーラーが設置されている大阪府の泉南市の小学校10校では、暑さ対策の一つとして非常に役立っていると。また、学校の現場や教育委員会、保護からも好評であると聞いています。  環境省の熱中症環境保健マニュアルには、飲料は5度から15度で吸収がよく、冷却効果も大きくなると記載されています。このように、全国の市町でも子どもの安全を第一に考える手段の一つに、ウォータークーラーの設置をされています。  そこで、彦根市内の小・中学校においても、今述べましたような意見を踏まえて、ウォータークーラーの設置推進をと考えますが、ご意見をお聞かせください。 597 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 598 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほどの私の答弁と少し重なりますが、ご理解をいただきたいと思います。  先ほども、現時点ではウォータークーラーの設置は考えておらないということでご答弁を申し上げたところでございますが、彦根市といたしましては、近年の異常高温により懸念される熱中症対策として、平成29年度までに、特別教室の1室を除き、市内全ての小・中学校においてエアコンの整備を終えたこと、また、先ほどの熱中症対策のご質問でお答えしたとおり、全ての小・中学校にウォーターサーバーが設置されておりますことから、近年の異常高温については一定の対策が図れているものと考えておりますので、ご理解いただきますよう、よろしくお願いをいたします。 599 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 600 ◯7番(上杉正敏君) 繰り返しになりますけれども、先ほどの答弁の中で、彦根市内の中学校にも3校、寄贈という形ではございますけれども、設置されているという状況を見ますと、やはり熱中症対策には私自身は効果があるというようにも思いますし、また、これについても、そんな何百万円もするようなものでもございませんので、まずは中学校7校のうち設置されていない残り4校に、テストケースとしてでも設置していただきたいと思いますが、その辺についての教育委員会の考えをお聞かせください。
    601 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 602 ◯教育部長(岸田道幸君) 答弁が繰り返しになって恐縮でございますが、児童・生徒につきましては、必要な水分補給の部分については家庭から持ってくるということを基本としていること、また、その補完する部分としてウォーターサーバーを利用すること。また、環境としてはエアコン設置、扇風機の利用ということでございますので、今ほど申しましたように、このウォータークーラーを設置していくという考えは持っていないというところでございます。  しかしながら、今ほども上杉議員から今回の質問で熱中症対策にかかわるご提案をいただいておりますので、教育委員会としても、またいろんな対策があると思いますし、また研究していく必要もあると思いますので、引き続き情報収集等に努めていきたいと考えております。ご理解をお願いいたします。 603 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 604 ◯7番(上杉正敏君) 確かに教育部長がおっしゃるように、室内での授業における熱中症対策については、今、空調設備が設置されましたので問題ないんですけれども、といいながら、やはりクラブとか野外での体育授業等におきましては、暑さ対策は外で起きて、なかなか……。だからといって授業が終わって教室に帰って、涼しいから、それですぐ治るものではないと思います。  ということで、先ほども述べましたように、やはり暑いときにすぐ対応できるようなウォータークーラーがあれば、それは少しでも役に立つと考えます。全ての学校に何十台も置いてくださいとは言いません。とりあえず、予算も必要となることですので、設置されていない中学校から、テストケースとして、1台ずつでも結構ですので置いていただきたいということを要望として申し上げたいと思います。  続きまして、中項目2番でございます。避難所における異常高温対策について。  近年では、異常気象による集中豪雨が全国各地で発生しています。当然、夏場の暑い時期に発生するので、避難する場所での異常高温対策が必要とされるわけでございます。そこで、彦根市内でも幾つかの避難場所が指定されていますので、以下の質問をします。  細項目1、彦根市内の避難所での異常高温対策は。  彦根市内にある避難所では、避難した際に異常高温になった場合、どのような対策を考えているのか、お聞かせください。 605 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織危機管理監。 606 ◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 本市では市内63の施設を指定緊急避難場所に指定しており、豪雨や台風といった風水害、地震等の発生時に開設することとしております。  特に本市では、災害情報の収集に努め、災害の危険性が高まりつつある状況でいち早く自主避難施設を開設することとしていますが、この自主避難施設は、地区公民館、福祉センター、出張所等の市の施設を指定しており、いずれも空調設備が設置されている施設でございます。  昨年度はとりわけ災害の多い年でしたが、台風21号等の大型台風が本市に接近してきた際に、市内の小学校も指定緊急避難場所として開設いたしました。空調設備が設置されている教室等も活用して、避難者の受け入れを行ったところでございます。  このように、異常高温となった場合には空調設備のある部屋、特別教室等でございますけれども、そういったところを有効に活用するなどして対応してまいりたいと考えております。 607 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 608 ◯7番(上杉正敏君) 確かに、今、危機管理監がおっしゃったように、大勢の方が長期にわたって避難する場合は別としまして、短期に来られる場合は特別教室等がいいんですけれども、昨年のような広島とか、ああいったところで長期にわたって避難されるところの体育館とか、そういうところに空調設備がないと、避難された方も大変な状況にあるというのは承知だと思います。  続きまして、細項目2番でございます。学校の特別教室や体育館での空調設備の現状は。  市内にある小・中学校の特別教室や体育館での空調設備の現状をお聞かせください。 609 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 610 ◯教育部長(岸田道幸君) 市立の小・中学校の特別教室につきましては、全保有教室数337教室のうち、336教室にエアコンを設置しております。未設置の河瀬小学校の家庭科室は、来年度に実施予定の既設校舎改修工事において整備する計画といたしております。  体育館の空調設備につきましては、各小学校の体育館と中学校の体育館および武道場の全てにおいて、エアコンは設置しておりません。 611 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 612 ◯7番(上杉正敏君) それでは、細項目3番でございます。避難所となる全施設への空調設備設置の検討はということで。  避難所に指定されている建物の中には、先ほど危機管理監がおっしゃったように、既に空調設備が設置されているところもありますが、今後、未設置の建物についてはどのようにされようと考えているのか、お聞かせください。 613 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織危機管理監。 614 ◯市長直轄組織危機管理監(谷澤幸治君) 本市が指定緊急避難場所として指定している施設のうち、小学校から大学までの体育館や武道場を除き、空調設備が未設置の建物につきましては、施設管理に空調設備の設置をできる限り働きかけてまいりたいと考えております。 615 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 616 ◯7番(上杉正敏君) 今、公共の施設の中でも既に体育館等で空調設備が設置されているところは問題ないんですけれども、先ほどからも質問しておりますように、小学校、中学校等体育館に空調設備がないのは皆さんご存じだと思うんです。  それでは、そういった避難所の体育館に空調設備をもし設置しようとすれば、おおよそで結構ですので、大体どれぐらいの費用がかかるのか。彦根市内の小・中学校。わかればでいいです。お答え願えますか。 617 ◯議長(馬場和子さん) 通告の中に費用のことが盛り込まれていないので、答弁は用意できていないと思います。  上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 618 ◯7番(上杉正敏君) 空調設備が設置されていないところもありますが、今後、未設置の建物についてはどのようにされようと考えているのかお聞かせくださいということで、関連質問だと思うんですけど。 619 ◯議長(馬場和子さん) 設置の方向性については答弁いただいたと思うんですが、費用についてまでは、ここでは……。いけるそうですので、答弁いただきます。  教育部長。 620 ◯教育部長(岸田道幸君) 体育館の大型エアコンの設置費用というご質問でございましたので、お答えをいたします。  面積によって変わるということと、概算ということでご理解をいただきたいと思います。  その方法としては、電気式とかガス式がありますけれども、平均的な小学校の体育館でいいますと、機器が3,500万円程度かかるのではないかということと、取りつけ費も必要となってまいりますので、1,400万円程度が必要かと思っております。あくまでも概算ということでございますので、ご理解いただきたいと思います。 621 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 622 ◯7番(上杉正敏君) わかりました。かなり高額な費用が発生するというのはまあまあ予想されるんですけれども、そういった場合に、今なされていないのが現状なんですけど、もし、国の施策として、例えば今回のように小学校の各教室に空調設備を設置するような、国からの補助金が見込まれるようなことがあれば、彦根市としては積極的に取り組んでいただけるんでしょうか。 623 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 624 ◯教育部長(岸田道幸君) 財源の確保というのは重要なことでございますし、また、通常の体育館の利用の状況、学校での利用状況を再度確認もしなければなりませんし、また、有事の際の利用状況ということも考えなければなりませんので、そういったことも総合的にとか、また他市の状況とかも研究していく必要がございますので、今直ちにそれを要望するかということは答えられないわけでございますけれども、またそういう財源確保というのがありましたら、研究はしていきたいと考えております。 625 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 626 ◯7番(上杉正敏君) この問題は彦根市だけの問題でもなく、これは全国的にいつ起こるかわからない災害における準備として、国を挙げてやらなければならない事業だと思うんですけれども、そういった事業の補助が国から積極的に出ることがあれば、また彦根市としましても他市に遅れることなく、財源の確保というのも必要でございますけれども、皆様の命を守る、そういった防災・減災の方についても積極的に取り組んでいただきたいということを申し添えたいと思います。  続きまして、大項目2番でございます。交通事故対策について。  近年の交通事故件数を見ますと、昨年の全国における交通事故死数が3,532人と、1948年に統計をとり始めて以降、最低の記録でございました。しかしながら、5月8日、大津市大萱の県道交差点で、幼児を含む多くの死傷が出る交通事故が発生しました。  また、高齢による事故も毎週のように伝わってきます。全国的にも高齢による運転事故は、このままでは今後も増え続けると予測されます。そこで、彦根市としても、このような交通事故が起こらないように、どのような取り組みをしなければならないのか、以下、質問をします。  中項目1、高齢による交通事故対策について。  細項目1、彦根市内の高齢免許保有数は。  彦根市内に在住されている高齢の方が運転免許を保有されている人数はどれぐらいおられるのか、お聞かせください。 627 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 628 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 滋賀県警察本部が発表しているデータによりますと、平成29年12月末の彦根市の65歳以上の運転免許証の保有数は1万6,210人で、5年前となる平成24年12月末時点の数字と比べますと、3,804人の増加となっております。  なお、免許保有数全体で見ますと、平成29年12月末では7万6,447人、平成24年12月末は7万4,991人で、1,456人の増加となっております。 629 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 630 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。  それでは、細項目2番でございます。近年における彦根市内高齢運転免許返納数は。  ここ2、3年における彦根市内高齢運転免許返納はどれぐらいおられるのか、お聞かせください。 631 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 632 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 運転免許証を自主返納された65歳以上の高齢の人数につきましては、彦根警察署に問い合わせましたところ、平成28年が284人、平成29年が342人、平成30年は352人となっており、自主的な免許返納のうち、約97%が高齢とのことでございます。 633 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 634 ◯7番(上杉正敏君) そういった自主的に返納される方に対しての何かプレゼントといいますか、こちらから返納された方に何かされるようなことはあるんでしょうか。 635 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 636 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 湖東圏域公共交通活性化協議会の中で運転免許証の自主返納支援事業というのがございまして、自主返納された方につきましては、路線バスまたは愛のりタクシーの回数券9,000円分を、1回限りでございますが、無料の交付をしております。  また、滋賀県警の方では運転免許証自主返納高齢支援事業というのがございまして、警察が発行します運転経歴証明証の交付を受けられた方の特典といたしまして、タクシーの10%割引でありますとか、特定のお店での割引などの特典が受けられるということでございます。 637 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 638 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。県警もいろいろな苦労をされていると思います。  次、細項目3番でございます。彦根市内高齢運転による事故件数は。  全国的にも高齢運転による事故が増えています。毎日のように、今、よくニュースで見かけるんですけれども、そういった高齢の事故ですけれども、彦根市内の高齢による事故件数がどれぐらいあるのか、お聞かせください。 639 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 640 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 近年の彦根市内における高齢運転手による事故件数は、平成28年に104件、平成29年に79件、平成30年は70件となっており、減少する傾向にございます。  しかし、交通事故全体の件数が減少する中で、高齢の事故の占める割合は年々高くなっておりますことから、引き続き、高齢事故対策が重要であると認識しております。 641 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 642 ◯7番(上杉正敏君) たまたま今お聞きしますと、彦根の方では平成28年、平成29年、平成30年と数的には減っているんですけれども、といいながらも、これもまだまだ高齢の方が逆に増えますので、恐らく増える傾向にあるのではないかというように僕も推測します。  それでは、細項目4番でございます。高齢運転による事故対策は。  このような高齢運転による事故対策について、彦根市においても、彦根警察署と連携をとり何らかの対策をされているとは思いますが、ご意見をお聞かせください。 643 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 644 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 高齢運転による事故への対策といたしましては、彦根警察署と連携して高齢向けの交通安全教室を実施しており、その中で、自らの運転の危険度チェックをしていただくチェックリストを配布するなどして、効果的な事故防止につながるよう工夫して取り組んでおります。  また、高齢の事故防止のためには、高齢が自動車を運転しなくても暮らせるような環境づくりが重要であると考えており、そのために、路線バス、愛のりタクシーなどの公共交通機関を充実させるとともに、湖東圏域公共交通活性化協議会として実施しております免許返納支援制度の活用を広く広報しまして、高齢の事故防止につなげてまいりたいと考えております。 645 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 646 ◯7番(上杉正敏君) 高齢の返納の状態ですけれども、テレビなんかで見ますと、確かに都市部に住んでおられる高齢については交通機関が十分利用できますのでそれはいいんですけれども、一方、田舎の方に行きますと、交通機関がないところにつきましては、返納したくてもなかなかできないというのが現状だと思います。  そういいながらも、ある番組で、郊外の方の中で、そういったお年寄りが返納された代わりに、ボランティアでいろんな買物のお手伝いとかもされているんです。そういった形の彦根市としての今後、今すぐにはできないと思うんですけれども、これから例えばお年寄りお二人が住まれて、お父さんが運転免許を返されたら、バス路線も廃止される方向になっていて、買い物も行けず病院も行けないような状態の中で、何か彦根市でも本当に真剣に考えていかなければならないと思うんですけれども、その辺については当局はどういうようにお考えなんでしょうか。 647 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 648 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおり、高齢の方が出られる場合に、地域の中でお互いに支援していただいて、病院なり商業施設の方に運行していただくということも私も聞き及んでおりますし、そういった無料でしていただく、地域の方の支援でしていただくということになりますと公共交通とはまた変わってきますけれども、例えば福祉関係と交通対策課の方で、いろいろと協議、情報を共有しながら検討してまいりたいと考えております。 649 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 650 ◯7番(上杉正敏君) 確かにこれは幾ら我々が言っても、そういった協力する方がおられないとできない施策でもございます。しかしながらも、そういった方が無理に、運転の能力が落ちているにもかかわらず、このまま5年、10年続けられると、これは当然、事故の原因にもなるのは間違いないのは確かでございます。  そういった中で、返納の方をもっともっと増員する施策というか方法、PR、そういったことをもっともっと積極的にやっていただきたいんです。先ほども、警察との連携でいろいろとされているんですけれども、それ以上に、もっともっと返納を促進するような施策というのは考えておられないんでしょうか。 651 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
    652 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 確かに返納を促進していきたいと考えておりますし、それには、やはり公共交通をより一層充実していく、利用しやすい公共交通を維持していくということが重要であると考えておりますので、今後も、湖東圏域公共交通活性化協議会等の中でいろいろと議論しながら、検討してまいりたいと考えております。 653 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 654 ◯7番(上杉正敏君) ぜひそういった取り組みを積極的に行っていただき、また、彦根市内でそういった事故がテレビ報道で映らないことを祈りたいと思います。  続きまして、中項目2番でございます。小・中学生における交通事故対策について。  小・中学生における交通事故対策については、学校を初め、地域の方々による児童・生徒の安全を確保する取り組みをされていると思いますが、そこで以下の質問をします。  細項目1、近年、彦根市内における小・中学生の交通事故は。  最近の小・中学生における交通事故の現状をお聞かせください。 655 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 656 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 教育委員会が市立小・中学校から報告を受けた交通事故件数は、小学生が、平成28年度22件、平成29年度20件、平成30年度24件となっています。そのうち、登下校中における事故件数は、平成28年度3件、平成29年度5件、平成30年度6件でございます。  なお、小学生においては、帰宅後の管理下外における自転車乗車中の事故が全体の50から60%を占めております。  中学生の交通事故件数でございますが、平成28年度が30件、平成29年度が22件、平成30年度19件となっております。うち、登下校中における事故件数は、平成28年度19件、平成29年度9件、平成30年度14件であり、中学生においては、登下校中の事故が全体の60%以上を占めているという状況でございます。 657 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 658 ◯7番(上杉正敏君) これは平成28年、平成29年、平成30年と、今、部長の方からお話を聞いたんですけれども、小学校においては20人余り毎年そういった事故があるということなんですけれども、中学校の方で20件近くあるのは自転車通学によるものなんでしょうか。 659 ◯議長(馬場和子さん) 暫時休憩します。            午後3時44分休憩            午後3時51分再開 660 ◯議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  では、先ほどの再質問の答弁をお願いいたします。  都市建設部長。 661 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 失礼いたしました。中学生の事故でございますが、平成28年度19件と申し上げまして、そのうちの自転車の事故が18件でございます。同じく平成29年度の9件のうちの自転車事故は、全部自転車、9件ということでございまして、平成30年度の14件のうち、自転車による事故が12件ということでございます。 662 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 663 ◯7番(上杉正敏君) 結構です。ということは、自転車事故がほとんどだということがわかりました。  では、細項目2番でございます。グリーンベルトの設置状況は。  ここ何年か前から、市内の至るところでグリーンベルトの表示をよく見かけますが、設置状況をお聞かせください。 664 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 665 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 平成24年に京都府亀岡市で発生しました通学路での事故を受けて行った通学路の緊急合同点検、また、平成26年度から毎年行っております彦根市通学路交通安全プログラムによる学校、警察および道路管理の3での通学路の合同点検の結果に基づき、安全対策の一つとして、グリーンベルトの設置を順次行っているところでございます。  設置状況といたしましては、令和元年5月末現在、市内の通学路48路線、17.4キロの設置を終えているところでございます。 666 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 667 ◯7番(上杉正敏君) その設置区間の決定はどのようにされているのでしょうか。 668 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 669 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 設置区間の決定につきましては、今ほど申し上げました彦根市通学路交通安全プログラムによりまして、警察や教育委員会や道路管理の協議の場で、現地を確認しながら、どこまでを設置するかと。学校からのご要望にも基づきまして現地を確認して、どの区間を整備するかということを協議して決定しておるということでございます。 670 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 671 ◯7番(上杉正敏君) 実は私の町内におきましても、通学路でスクールガードの皆様からのご要望でグリーンベルトの設置をしていただいているところでございますが、今後もこのように、自治会、また学校、そういったスクールガードの皆さんからのご要望があれば、市当局としましては積極的にやっていただけるんでしょうか。 672 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 673 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今後におきましても継続して合同点検を実施してまいりますので、その中から、学校側からのご要望に対しまして、関係で協議を行って、設置の方はしてまいりたいと考えております。 674 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 675 ◯7番(上杉正敏君) ぜひよろしくお願いします。  それでは、細項目3番でございます。速度制限表示の実態は。  グリーンベルトの表示とあわせて、30キロの表示をしているところを見かけますが、その実態をお聞かせください。 676 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 677 ◯都市建設部長(藤原 弘君) ご質問の制限速度30キロの表示につきましては、ゾーン30として、生活道路における歩行の安全な通行を確保することを目的に、警察庁が推進しているものでございまして、市内におきましては、平成24年に彦根城周辺の金亀町、尾末町地区、平成25年に印刷局南側の小泉町、東沼波町地区、平成27年にエクセレントヒルズを中心とした長曽根町地区、平成28年に、彦根警察署より北側周辺の古沢町および松原町地区の4地区のエリアの指定がされておるところでございます。 678 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 679 ◯7番(上杉正敏君) こういったそれぞれのゾーンでありますけれども、これは、例えば自治会単位でこの辺のこのゾーンについてお願いしたいという申請をすれば、それは前の方に進むんでしょうか。 680 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 681 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 個々に申請すればよいかというご質問ではございますが、ゾーン30につきましては、幹線道路や河川などで囲まれた面的なエリアを指定するということになりますので、市街地や住宅地などの生活道路で、交通量等の状況を基に、地元自治会や市など、十分検討した上で対応すべきか判断するということを警察の方から聞いておりまして、まずは自治会等の方でご要望がありましたら、市の交通対策課の方に一度ご相談いただければと思っております。 682 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 683 ◯7番(上杉正敏君) わかりました。  それでは、中項目3番でございます。幼・保園児の交通事故対策について。  細項目1、大津市の園児事故を受けての対応は。  大津市大萱で発生した痛ましい事故を受けて、彦根市ではどのような対応をされているのか、お聞かせください。 684 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 685 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 先般の大津市の事故を受けまして、本市としましては、都市建設部、子ども未来部、教育委員会で対応を行っております。  都市建設部では、5月末日までに、一級および二級市道を初めとする主要市道71路線で、歩道が整備され横断歩道のある交差点240カ所の緊急点検を実施しており、現在、点検結果の取りまとめを行っております。  なお、点検内容としましては、歩行が通行・待機する上において安全であるかという観点で、歩車道境界ブロックの有無やブロックの高さ、防護柵設置の有無等の確認を行ったものでございます。  子ども未来部におきましては、事故の翌日に注意喚起の文書を発出したほか、5月17日には市内全園に散歩コースの危険箇所調査をお願いし、報告を受けております。  現在、報告を受けた危険箇所について職員が確認を行っており、また、園外活動におけるチェックポイントを作成し、全園で情報共有し、安全意識の向上を図る方針として進めておるところでございます。  また、教育委員会におきましては、事故の翌日、各小・中学校に登下校ならびに校外学習等における児童・生徒等の安全確保について注意喚起を行うとともに、5月の校園長会議で、児童・生徒の安全確保と危機管理マニュアルの見直しについての指示を行いました。  また、校外学習に係る留意事項として、事前の安全点検、校外学習当日の安全に努めるよう、再度指導を行いました。  さらに、放課後児童クラブ主任指導員会議におきましては、校外活動時の注意事項について指示をしているところでございます。 686 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 687 ◯7番(上杉正敏君) ありがとうございます。  それでは、細項目2番でございます。市内における危険箇所はどれぐらいあるのか。  主に幼・保園児が利用する道路における危険箇所がどれぐらいあると把握されているのか、お聞かせください。 688 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 689 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今ほど申しましたとおり、市内市道の交差点点検は、現在、点検結果の整理を行っておりますことから、現時点では対策の必要な箇所の把握にまでは至っておりませんが、平成26年度から実施しております彦根市通学路交通安全プログラムに基づく合同点検により抽出された危険箇所は、昨年度までに合計377カ所を確認しております。  なお、このうち286カ所の対策を終えておりますが、残す未対策の91カ所につきましては、今年度以降、順次対策をしてまいります。  また、子ども未来部では、事故後、市内保育施設、幼稚園58園を対象に、園外活動での危険箇所について調査を実施しましたところ、108カ所の報告がありました。 690 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 691 ◯7番(上杉正敏君) それでは、最後でございます。今までの述べられたことでございますが、今後の対応はどのように考えているのかということで。  今後、このような事故を防ぐための対応をお聞かせください。 692 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 693 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 既に実施しました交差点点検につきましては、結果を取りまとめ、現状を把握することとしておりますが、対策工事費の補助や支援等、国・県の動向も注視しながら、対策が必要となった箇所の整備については早期に検討してまいりたいと考えております。  また、現在、市内保育施設および幼稚園から報告を受けた危険箇所の現場確認を行っており、今後は必要に応じて、散歩ルートの見直しや引率の仕方などを検討してまいりたいと考えております。 694 ◯議長(馬場和子さん) 上杉さん。   〔7番(上杉正敏君)登壇〕 695 ◯7番(上杉正敏君) 危険箇所が何百カ所もあるということがわかりましたので、それについての対応を遅延することなく進めていただきたいことを申し添えまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 696 ◯議長(馬場和子さん) 本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。  20番黒澤茂樹さん。黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 697 ◯20番(黒澤茂樹君) 新人議員の黒澤でございます。今回、質問をさせていただく立場となりましたけれども、この彦根市をより一層よくしたいという思いからでございます。前向きで、また市民の皆さんが希望が持てるご答弁をよろしくお願いいたします。  最後ということで、ほかの議員の方々と重複するような内容もございますけれども、発言通告書に沿って、大きく3点、質問をいたします。  大項目1、新教育長の就任に当たり。  人口減少社会におきまして、これからの日本を担う子どもたちに確かな学習環境を整えることは喫緊の大切な課題となっております。今回、新たに西嶋教育長が就任され、彦根市教育大綱に基づき取り組むという決意を述べられたところであります。このことについて何点かお伺いいたします。  中項目1、新教育長の教育に対する思いについて。  細項目1、まず、教育長に就任され、一番に取り組まれる教育施策、あるいはより進めようと考えておられる施策は何でしょうか。 698 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 699 ◯教育長(西嶋良年君) 本市の教育大綱の基本方針であります「ふるさと彦根に愛着と誇りを持ち、次代を担う心豊かでたくましい人を育みます」に基づき取り組みを進めてまいりたいと考えておりまして、今日までの彦根市の教育の歩みをしっかり踏まえ、継承しつつ、「確かな学力」、「豊かな心」、「健やかな体」からなります「生きる力」を育む教育を推進し、将来の彦根や日本を担い、グローバルな社会で活躍できる人づくりを目指したいと考えております。  中でも、未来を託す子どもたちを育む学校教育の充実が大切であると考えておりまして、まずは児童・生徒に、生きる力としての総合的な学力の向上を推進してまいりたいと考えております。  教育委員会と学校、それぞれがPDCAのマネジメントサイクルを回しながら、国が実施する学力・学習状況調査や彦根市学力テストの結果を指標としつつ、取り組みの検証・改善を図りながら、目標の実現を目指してまいりたいと考えております。
    700 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 701 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。  それでは、細項目2ということで、今ご答弁の中にも、また所信の中でも、「確かな学力」、「豊かな心」、「健やかな体」からなる「生きる力」をつけると述べられたところでございますが、「確かな学力」、「豊かな心」、「健やかな体」とは、この彦根市教育大綱にも示されていますが、具体的に何を意味し、また、これから構成される「生きる力」とは何か、わかりやすく示していただきたいと思います。 702 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 703 ◯教育長(西嶋良年君) 「確かな学力」、「豊かな心」、「健やかな体」についてでございます。  まず、「確かな学力」とは、基礎的な知識・技能を習得し、それらを活用して自ら考え、判断し、表現することにより、さまざまな問題に積極的に対応し、解決する力のことでございます。  次に、「豊かな心」につきましては、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心のことでございます。  また、「健やかな体」につきましては、たくましく生きるための健康や体力のことでございます。  これら3つから構成されます「生きる力」とは、端的に申しますと、先行き不透明なこれからの未来社会を生き抜くための力と捉えております。 704 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 705 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。  それでは、細項目3で、さらに、これらの力は彦根市ではどのような状況であると認識されているのか、お伺いをいたします。 706 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 707 ◯教育長(西嶋良年君) 現状についてでございますが、まず、「確かな学力」につきましては、平成30年度の全国学力・学習状況調査の結果から、本市の子どもたちは、基礎的・基本的な知識・技能に関しましては全国とほぼ同程度の学力を身につけていると考えております。  しかしながら、活用する力、例えば習得している知識や示された情報を基に、それらを関連づけて課題を解決したり、また多面的・総合的に捉えたりして説明をしていくということに課題が見られると考えております。  次に、「豊かな心」につきましては、同学力・学習状況調査の質問紙におきまして、「人の役に立つ人間になりたいと思いますか」という質問に対しまして、小・中学校とも、70%以上の子どもたちが「当てはまる」と答えております。これは全国の値を大きく上回っておりますことから、本市の多くの子どもたちが、生活の中で自分にできることをしようとする態度を身につけていると考えております。  一方で、いじめの認知件数を見ますと、年々増加傾向にあるということで、子どもたちの人間関係づくりに課題が見受けられると考えております。  最後に、「健やかな体」につきましてですけれども、全国体力・運動能力・運動習慣等調査におきまして、本市の結果は上昇傾向にございます。昨年度の運動種目の得点の合計につきましては、全国平均を上回っているという結果になっております。  しかしながら、その中身を見ますと、同調査におきまして、これまでから小・中学校ともに、投げる力、投能力に課題があるということがうかがえます。  以上でございます。 708 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 709 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。細かく分析していただきました。  それでは、細項目4ということで、今ほど分析されまして、この現状と教育長が目標とされますレベルには当然差があると思いますけれども、教育長が理想とされる教育を進めるためには、どのようにして質の高い効果的な施策を実施されようとしているのか、お伺いをいたします。 710 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 711 ◯教育長(西嶋良年君) 私は、生きる力を育むためには、まずは教員の資質・能力の向上が不可欠と考えております。近年、教員の大量退職と、それに伴います大量採用などによりまして、教員の若返りが進んでおります。  また、学校現場の多忙化によりまして、これまで教員一人ひとりの専門性と学校の教育力を支えてきました同僚性、これは職員が互いに学び合って高め合っていくようなものでございますけれども、そういった同僚性の薄れが見られまして、教員の資質・能力の向上が喫緊の課題となっております。  教員の資質・能力の向上のためには、各学校でそれぞれの状況に応じた実践的な内容で行われます校内研修が有効であると考えておりまして、研修の成果が教員一人ひとりの日々の指導に生かされ、それを検証しながら改善して、さらに取り組みの質を高めていくという繰り返しによって、教員の一人ひとりの力量が高まっていくと考えております。  これらとあわせて、学校全体の取り組みとともに、PDCAのマネジメントサイクルで、個人、それから学校組織の取り組みの検証、改善を行って、資質・能力の向上を図ってまいりたいと思っております。  さらに、これら学校の取り組みを教育委員会としましても把握・評価しまして、指導・助言を進め、学校の取り組みの質がさらに高まるように努めることによりまして、最終的に児童・生徒の生きる力を育むという目標の達成に取り組んでまいりたいと考えております。 712 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 713 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。先生方、非常に多忙でございますけれども、しっかりと教育長の方針に従って前に進めていただきたいと思います。  続きまして、中項目2、学校教育充実のための投資についてでございます。  細項目1、教育の目的は、他者と共存する中で個々の児童や生徒が自ら考え、自ら行動し、これらに対して自ら責任をとれるような人間として成長させるためのものであると私は考えております。  そのため、さまざまな面で学校教育を一層充実させる必要があると思います。例えば少人数学級の編制であるとか最新の教育機器の整備など、学習環境の充実も必要でございます。教育長として、どの部分に重点を置いて学習環境の充実を図ろうと考えておられるのでしょうか、お伺いをいたします。 714 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 715 ◯教育長(西嶋良年君) 本市の学習環境の充実を図るためには、議員ご指摘のとおり、最新の教育機器の整備を行っていく必要があると考えております。  本市におきましても、文部科学省において策定されました教育のICT化に向けた環境整備5か年計画に掲げられております基準を目標に、整備を継続して進めていくとともに、小学校において令和2年度から必修化となりますプログラミング教育に対応するための教材を整備するなど、教育の情報化に対応した環境の整備に重点を置いてまいりたいと考えております。  また、人的支援にも重点を置かなければならないと思います。例えば、本市独自で中学校に臨時講師を任用し、きめ細かな指導に努めたり、特別な支援を必要とします児童・生徒への支援を目的とした特別支援教育支援員、さらには、小学校1年生の児童の支援を行う小1すこやか支援員などの支援員の配置が大切になると思います。これらの人材の活用を図りながら、本市教育の充実に努めてまいりたいと思っております。 716 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 717 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。一つだけ再質問をさせていただきます。  最近の最新の教育機器ですね。ICT化に向けた教育機器というのは、例えばどういったものがあるか。もしわかればお示しいただきたいと思います。 718 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 719 ◯教育長(西嶋良年君) 一例を申し上げますと、現在、各学校でパソコンの方の整備を行っておりますけれども、子どもたちが各教室で話し合いをするときに、タブレットパソコンを使ったりしながらグループで活動をするということで、互いの意見を話し合いながら学びを深めていくというようなときに、タブレットパソコンというのは非常に有効になってまいります。そういうタブレットパソコンの整備ということで進めていくことが必要と考えております。 720 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 721 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。  それでは、細項目2でございます。日本語を母国語としない児童・生徒の増加、さまざまな障害のある子どもたちへの適切な対応、さらには、多様で、場合によっては過大とも思われるような要求をされる保護への対応など、教師の皆さんには、より一層個々の力量を高めていただくことが求められていると思います。そのためには、一人でも多くの今以上にすぐれた教師を育成するための積極的な投資が必要でございます。  今回、財政状況が厳しいということで、どの部局においても厳しい予算となっていますが、このような中での優秀な教師育成に向けての投資についてお伺いをいたします。 722 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 723 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  本市の財政状況を考えますと、学校現場においても選択と集中を行い、取り組みのさらなる効率化を図ると、そうして効果を上げるということが必要であると考えております。効率化、それから効果を上げるということで、教員の指導力を向上させていきたいと考えております。  具体的に申し上げますと、平成28年度から学力向上学校視察としまして、他府県の先進的な取り組みをされている学校、また県内の学校にも市内の各小・中学校から教員を派遣しまして、授業力の向上や学力向上の研修を行っておりますが、こちらを派遣された教員だけではなくて、それぞれの在籍校で成果を普及していく、実践に生かすということですとか、また、各校において、教員の共通実践と取り組みの振り返りを通して指導力を高めていく校内研修の日常化を推進して、OJTの活性化を図っていくということが大切になると考えております。  あわせまして、働き方改革によって業務改善を進める中で、生み出した時間を校内での研修に充てるということで、教員の資質・能力を高めていきたいと考えておるところです。 724 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 725 ◯20番(黒澤茂樹君) いろいろお示しいただきまして、ありがとうございます。できれば、例えばいろんな優秀な先生をどこか大学院にでも派遣するぐらいの予算でもあれば、よりよい教師の皆さんがたくさん出てくるかと思います。なかなか県教委の関係もありますので難しいと思いますが、ぜひとも検討いただきたいと思います。  それでは、中項目3、いじめを許さない、安心・安全の学校づくりについてお伺いいたします。  細項目1、次に、いじめを許さない、安全・安心の学校づくりを進めるということも述べられました。安全・安心につきましては、校外において本当に痛ましい事件や事故が立て続けに起こりましたけれども、今回、私は学校内での安全・安心について、少し質問と提案をさせていただきます。  さまざまな個性や特性、また考えを持った児童・生徒がいる中で、問題や事故が起きないように、教師の皆さんには日々ご尽力をいただいているところでございます。しかしながら、子どもたちへの指導以外にも、今ほど教育長がお話しになりましたように多くの業務がありまして、児童・生徒一人ひとりの細かい面まで十分に目が行き届かないのが現実ではないでしょうか。  つきましては、これは私からの提案でございますけれども、児童・生徒たちとのワンオンワンミーティングの手法を取り入れてみてはいかがでしょうか。  これは、最近、企業で取り組みが進んできている手法で、上司と部下が1人10分程度、定期的にミーティングを行って、部下の業務に関して、うまくいったこと、失敗したこと、また、仕事上の悩みに関し情報を共有し、上司が対話を通じ部下をサポートする手法で部下の成長やパフォーマンスの向上など、さまざまな成果が出てきているとのことでございます。  先生方も本当に忙しいこととは思いますけれども、例えば1日3人ぐらいで、1人、5分から10分程度どこかの時間をつくっていただいて、子どもたちが勉強のこと、友達のこと、学校や家庭のことなどを気軽に担任の先生と話せる場を持ってみてはいかがでしょうか。  これを定期的に継続して繰り返して行う中で、日々の学習についての悩みはもちろん、先生方が気づかない学校内外での危険箇所の発見や、いじめの未然防止につながる話も出てくるかもしれません。  万一、何らかの問題が起こってからでは、多大な時間と労力を使うことになります。未然に防ぐ、予防するという視点からも、まず、例えば少人数の学校であるとか、そういったクラスで試験的に取り組んで、いろんな面で効果測定をしてはいかがでしょうか。ご見解をお伺いいたします。 726 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 727 ◯教育長(西嶋良年君) いじめを許さない、安心・安全の学校づくりにつきましては、いじめの未然防止、早期発見・早期対応の取り組みが大切でございまして、各校において実情に即した取り組みを進めているところでございます。  議員ご指摘のとおり、児童・生徒一人ひとりとじっくりかかわって話をすることは、児童・生徒の状況を把握し、課題に対して迅速で適切な対応をするために、大変に重要であると考えているところでございます。  現在、各校では担任が子ども一人ひとりと面談をするという取り組みを行っておりまして、議員の質問にございましたワンオンワンミーティングという形とは若干異なるところもあるかもしれませんけれども、担任または子どもが指名をした教員が1人の子どもと面談をするということを実施しております。  その面談の中で、学習や友人関係などの学校生活に関することや、家庭に関する不安や悩みを丁寧に聞いていきますので、いじめの発見につながることもございます。  この取り組みがよりよいものとなりますように、実施回数であるとか、また、児童・生徒のアンケート等でその成果について検証しながら、安全で安心な学校づくりにつながるような取り組みとなるようにしてまいりたいと考えております。 728 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 729 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。それぞれやっているというのはわかっているんですけれども、やはり一遍にたくさんの子どもではなくて、1日3人程度を繰り返し繰り返して短い時間やっていただくという方がいいかと思っています。  といいますのは、例えば小学生ですと、最初の子は先生と5分しゃべった、次の子は1分だった、次の子は10分だった、何々ちゃん長いではないかと、そういうようなこともあるので、例えば1人に3人なら3人ずつ、それぞれ10分なら10分ずつお話しいただく方がいいかと思いますので、一度、検討してみていただきたいと思います。  今後、児童・生徒の不登校も増加すると思われますし、新たな不登校の方を生まないためにも、何とかいろいろな手法で子どもと対話をしていただきたいと思います。  事前に予防することによって、スクールカウンセラーであるとかスクールソーシャルワーカー、そういった訪問教育相談員の負担も減ってくるのではないかと思っています。  続きまして、中項目4、教員の働き方改革についてお伺いをいたします。  今ほど、一つ提案をさせていただきまして、逆に仕事を増やすようで申しわけございませんでしたけれども、2020年度からはプログラミング教育や小学校高学年で英語教育が必修科目となります。このような状況の中で、教師の皆さんはいろいろ対応する事案が増える中、教育長はどのような手法で、教育の質を落とさず、教員の皆さんの働き方改革を進めようとされているのか、お伺いをいたします。 730 ◯議長(馬場和子さん) 教育長。 731 ◯教育長(西嶋良年君) 教職員の働き方改革を推進するために、まず取り組むべき課題は、教職員の意識改革、教育活動の見直し、そして事務負担の軽減であると考えております。  教職員一人ひとりが自身の働き方を知り働き方を見直すことで、これまで以上に計画的・効率的に仕事を進め、超過勤務を減らすように意識を変えていく必要があると思っております。  次に、教育活動の見直しについてでございますが、学校行事の見直しや校務の整理などで各学校の校長がマネジメント力を発揮して、自校の教育活動を整理する必要があると考えております。  さらに、教員の負担感が大きい事務負担の軽減に努める必要があると思います。教育委員会としましても、報告を簡略化したり会議を減らすなど、業務の見直し、精選に努めてまいりたいと思います。  加えて、働き方改革を実効性あるものにするためには、家庭や地域の皆様の理解や協力がなくてはなりませんので、機会を捉えて発信をしてまいりたいと思います。  働き方改革を通して生み出した時間を、教員の資質・能力の向上に充て、間もなく始まる新学習指導要領の対応に当たっていきたいと考えております。 732 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 733 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。いろいろお話を聞かせていただきますと、やはり先生方は事務負担が非常に多いということをよく耳にします。何とかいろいろ考えていただきまして減らしていただきまして、教師の皆さんが教育に集中できるような環境をつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、中項目5、図書館についてお伺いをいたします。  さきの2月議会におきまして図書館に関し質問がありまして、今回もありましたけれども、彦根市の1人当たりの年間貸し出し冊数は、ここ5年ほど、ほぼ5冊余りで、県内における順位も17位から18位ということでございました。  これがよいか悪いかは別にして、私は図書館というものは知の宝庫であるというふうに思っております。本を読んだり見たりすることで、多くのことを学べたり感じたり、また夢や希望も持つことができます。ぜひ多くの市民の皆さんに図書館に足を運んでいただきたいと思います。  そこで、彦根市民の皆さんが1人当たり年間5冊余りしか借りないということですけれども、これは立地の問題や1館しかないということ、また、資料費、これも先ほどお聞きしてびっくりしたんですけれども、かなり今年度少額であるということも大きな原因であるに違いありません。  各学校では、毎朝、読書の時間を設けておられる学校もあるようですけれども、これが習慣として定着していない。つまり、幼少期から読書の習慣があったかどうかということも大きな原因の一つではないかと思います。  そこで、これも提案でございますけれども、彦根市立図書館を指定管理や民間委託に変更し、現在の図書館司書を各中学校なり小学校に配置替えをいたしまして、学校図書室の充実を図ってはいかがでしょうか。司書の皆さんに知恵を絞っていただき、児童・生徒の年齢や興味に合った図書を推選するなど、子どもたちにとって魅力的な図書館運営をしていただきたいと思います。そして、子どもたちに読書の楽しさを知っていただきたいと思います。  学力向上のポイントには、いかに国語力を向上させるかということもあるようでございます。図書室担当の先生の業務削減にもなり、学力向上にもつながり、さらに司書の皆さんのモチベーションアップにもつながると思いますが、当局のご見解をお伺いいたします。
    734 ◯議長(馬場和子さん) 教育部長。 735 ◯教育部長(岸田道幸君) 中項目5、細項目1について、私の方からご答弁を申し上げます。  指定管理制度等の導入についてですが、図書館司書等の専門的人材の確保や育成、他施設等との協力関係が困難であること、利用ニーズに対応した公正な図書の選定が行われていないケースなどが問題となっていることもあり、現在のところ、図書館の指定管理制度等の導入は考えていないところでございます。  しかしながら、平成29年3月には彦根市立図書館整備計画を策定し3館体制の運営としていくことや、働き方・業務改革といった行政を取り巻く課題も生じてきていることから、図書館運営のあり方については引き続き検討すべき課題と受け止めております。  このようなことから、議員ご提案の図書館の専任司書3人を各小学校へ配置替えすることについては、現在のところ困難と考えております。  なお、学校におきましては、司書教諭や図書担当教員を中心に図書室の運営を行っており、限られた時間ではありますが、6名の読書活動支援員が市内24小・中学校に赴き、魅力的な図書室となるよう、教職員と連携し取り組みを進めております。  また、図書館としては、学校からの依頼に応じ、児童・生徒が学習に使用する図書資料の団体貸し出しを行うことや、今年度は県教育委員会の学校図書館活用支援員派遣事業により、市内3校に対しまして県立図書館や当館の司書が訪問し、学校図書館に係る作業・業務を支援しております。  今後におきましても、子どもの読書習慣の定着につながる支援を行い、学校との連携を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 736 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 737 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。職員定数が上限まで達している中、いろんな市民の皆さんからのニーズも増えております。指定管理も含めて、早急にまたいろいろご検討いただきたいと思います。  それでは、中項目6ということで、教育予算の充実についてお伺いをいたします。  細項目1、教育環境の質問の最後に、教育長におかれては、理想とする教育を積極的に進めるため、必要な予算についてはしっかりと市長に対し要求していただきたいと思います。  そして、今ほど教育長に種々お伺いをいたしましたが、市長として、教育の目的や意味についてはどのような認識をお持ちか、お伺いをいたします。 738 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 739 ◯市長(大久保 貴君) 黒澤議員のお尋ねにお答え申し上げます。  私の教育に関する考え方をお示しするものといたしまして、平成30年3月に彦根市教育大綱を定めております。この教育大綱は、総合教育会議において教育委員会との協議を経て定めたものでございまして、基本方針として、「ふるさと彦根に愛着と誇りを持ち、次代を担う心豊かでたくましい人を育てます」と掲げたものでございます。  中でも、学校教育は基礎的な知識や技能を習得し、これらを活用して自ら考え、判断し、表現することによって、さまざまな問題に積極的に対応し解決する力や、自らを律しつつ、人とともに協調し、思いやる心や感動する心などを養い、また、たくましく生きるための健康や体力等を身につけるなどの目的を持つ、大変重要なものであると考えております。  また、グローバル社会に対応した世界の舞台で活躍できる人づくりや、先人のたゆまぬ努力によって受け継がれてきた美しい自然と歴史遺産に恵まれたふるさとに愛着と誇りを持った人づくりが必要でございまして、また、それに加えまして、国民スポーツ大会や全国障害スポーツ大会を見据えた生涯スポーツの広がりにも取り組まなければならないと考えております。  将来の彦根を、そして将来の日本を担う、そしてさらに世界で活躍する子どもたちをしっかりと育むことは大変重要であり、彦根市の市政においての最重要課題だと思っておりまして、引き続き、教育委員会と連携をしながら、しっかりこの彦根の子どもたちを育ててまいりたいと考えております。 740 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 741 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。今ほど最重要の課題と言っていただきましたので、大変ほっといたしました。  続きまして、細項目2ということで。  私は、教育に予算を投入すること、つまり教育投資は、将来の彦根市だけでなく、日本社会全体への投資であると考えております。予算提案権のある市長におかれましても、今ほどの認識を聞かせていただきましたので、ぜひとも教育に対して積極的な予算措置をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 742 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 743 ◯市長(大久保 貴君) 議員ご指摘をいただきましたとおり、教育投資というのは、将来の彦根市のみならず、日本社会全体への投資であるとともに、人類への投資であると考えております。  厳しい財政状況ではございますが、財政状況によって世代間で教育環境に格差が生ずることはあってはならないと考えております。  教育委員会におきましても、事業の見直しや必要な改革は進めていかなければなりませんが、彦根市教育大綱に掲げます基本方針を実現するために、私と教育委員会がより連携をしながら、彦根市の教育を進めてまいりたいと考えております。  子どもたちが安心して教育を受けられますように、必要な予算に関しましては教育委員会とともにしっかり考えて、選択と集中を図っていくということを協議していきたいと思っております。 744 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 745 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。協議ということでございましたけれども、教育というのは、例えば、今ほどおっしゃったように、教育の面におきましては、市長と教育長がしっかりとタッグを組んでいただきまして、まずは滋賀県ナンバーワン、次に日本ナンバーワンを目指していただくのが大切かと思っています。  というのは、教育に関しましては、やはり子育て世代の方は、いかにその市が教育に熱心かということで、そこに本当に住みたいという方もたくさんいらっしゃるというようにお聞きします。つまり、これは移住へのアピール、彦根市の将来の発展へのアピールにもなると思います。そういった意味で、しっかりと教育に対して投資をしていただきたいと思います。  続きまして、大項目2に移らせていただきます。滋賀大学データサイエンス学部との連携について。  中項目1、滋賀大学データサイエンス学部との連携について。  細項目1です。滋賀大学データサイエンス学部との連携についてお伺いをいたします。  同学部は、2017年4月に日本初のデータサイエンス学部として誕生いたしました。現在、同学部は、滋賀県や大津市など行政機関を含め、金融系の企業、製造系の企業、サービス系の企業など、多くの企業や団体と連携協定を結んでいます。一番の地元である彦根市は、滋賀大学とは結んでいらっしゃると思いますけれども、同学部と連携協定を結び、何らかの業務についてデータを提供し、分析を依頼しているのでしょうか、お伺いをいたします。 746 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 747 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 滋賀大学データサイエンス学部との連携につきましては、これまでから、さまざまな連携の方策を模索をしてまいりましたが、現在のところ、彦根市が保有しておりますデータを運用し、分析することで行政課題の解決を図るところまでの連携は、予算やスケジュールの調整がつかず、実現していない状況でございます。  しかしながら、係長級昇任を対象とした政策形成能力養成研修において、滋賀大学データサイエンス学部の准教授を講師にお迎えいたしまして、国が整備している地域経済分析システム(RESAS)の活用方法を学ぶ講習会を実施しているほか、今年度10月からでございますが、滋賀大学データサイエンス学部のカリキュラムを本市職員1名が受講できるよう、大学と現在協議を進めているところでございます。 748 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 749 ◯20番(黒澤茂樹君) それでは、細項目2でございます。今ほどお答えいただきましたけれども、改めて、ないとすればなぜかということでお伺いをいたします。 750 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 751 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今ほども申し上げましたとおり、滋賀大学データサイエンス学部との連携につきましては、現在のところは予算やスケジュールの調整がつかず、実現をしていない状況でございます。  具体的な内容を申し上げますと、平成31年4月から、男女共同参画計画策定事業におきまして、滋賀大学データサイエンス学部との連携を予定していたところでございました。しかしながら、ご承知のように、さきの市議会定例会におきまして平成31年度当初予算が否決ということになりまして、その後組まれた暫定予算におきましても、内容が政策的な内容となっており、連携を予定しておりました計画策定費用の計上ができなかったことから、大学側とのスケジュール調整がつかず、今回の連携事業の実施につきましては困難となったところでございます。  このような状況ではございましたが、今後は、市で策定しています各種計画に係る市民意識調査等に必要なデータの運用・分析などの連携につきましても、これは地元市として積極的にこの連携につきまして模索・推進をしてまいりたいと考えております。 752 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 753 ◯20番(黒澤茂樹君) 何せ地元でございますので、ぜひ今後活用を検討していただきたいと思います。  それでは、細項目3でございます。  これからの時代、ビッグデータを活用し、さらに人工知能を利用して、いろんな場面でより高精度な予測をすることが可能になると思っています。  米国や英国では既にビッグデータを使い、さまざまな統計結果を政策に反映させる取り組みが始まっているようでございます。また、国内においても、天気予報や農業の分野で一部導入も進んでいるようでございます。私は、これを市長が政策決定や判断される場合の重要な指標として取り入れていただきたいと考えております。  新ごみ施設の建設、芹橋彦富線の法線変更、ムツヘタとの交流、その他いろんな判断をされる場面で利用していただきたいと思っています。  市には、さまざまな分野で多くの統計資料やデータがございます。市長が実施しようとされている施策につきまして、滋賀大学データサイエンス学部にデータを提供し、その施策の将来性や可能性を正確に予測してもらうことで、誤りのない正しい判断ができると思います。  また、市民の皆さんや議会からの質問についても、客観的に答えやすくなるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。  必ずしもビッグデータから導かれた指標や予測が正しいとは限りませんけれども、市長が誤った判断をされることを未然に防いでくれるものとして、ぜひ効果的な連携をしていただきたいと思います。ビッグデータから導かれた指標・予測を市長の政策判断の重要な指標とする考えはあるか、ご見解をお伺いしたいと思います。 754 ◯議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 755 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 近年、政策形成および政策判断におけるデータ活用の重要性が認識されてきておりまして、データを利活用した政策形成の手法は、通称EBPM(エビデンス・ベースド・ポリシー・メーキング)、日本語に訳しますと「証拠に基づく政策立案」と言われており、日本政府全体においても推進をされているところでございます。  政策の企画をその場限りのエピソードに頼るということではなく、政策目的を明確化した上で、その政策効果の測定に重要な関連を持つ情報や統計等のデータを活用し、合理的根拠に基づき判断をすることは、政策の有効性を高め、市民の行政への信頼確保に資するものと考えておりますことから、議員からも今ほどご指摘があったとおりでございますが、本市におきましても、国や先進自治体の取り組みを参考にするとともに、滋賀大学データサイエンス学部と連携しながら進めてまいりたいと考えております。 756 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 757 ◯20番(黒澤茂樹君) ぜひともしっかりと進めていただきたいと思いますのと、あと、優秀な部局長さんがいらっしゃいますので、ぜひともその皆様方のご意見を聞いていただきまして、しっかりと政策判断していただきたいというように思います。  続きまして、大項目3でございますが、稲枝駅西側開発に関連して。  中項目1、稲部遺跡の発掘調査について。  細項目1、稲部遺跡について現場を見たところ、排水処理はされているものの、ほとんど手つかずの状況で水がたまり、また、周辺は草が生い茂っている状況でございます。日本の国の成り立ちを考える上で相当に重要な遺跡であるとのことですので、早急に調査範囲を確定し、調査を終了し、次のステップに進んでいただきたいと思います。  発掘調査の状況についてお示しください。 758 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 759 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 稲部遺跡につきましては、平成29年度から保存措置を行う予定の約4ヘクタールの範囲を対象としまして、文化庁、滋賀県教育委員会、稲部遺跡群調査検討委員会の指導のもと、国史跡指定のための範囲確認調査を継続的に行っており、今年度におきましては、この7月から発掘調査を行う予定でございます。 760 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 761 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問ですが、4月からとおっしゃいましたでしょうか。 762 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 763 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) この7月から発掘調査でございます。失礼いたしました。 764 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 765 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。  細項目2でございますけれども、調査範囲の特定や文化庁への種々の申請もこれから必要とのことでございますけれども、いつごろ発掘調査が終了して、次のステップである遺跡公園の整備が始められるのか、お示しをいただきたいと思います。  遺跡も大切なものであるということは理解をしておりますけれども、今の時代に生きる人々の生活を一番に考えていただいて、早急に調査を終了していただきたいと思いますが、いつごろ調査が終了し、次のステップに移るのか、予定をお示しください。 766 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 767 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 稲部遺跡につきましては国の史跡指定を目指しており、そのためには、文化庁、滋賀県教育委員会と協議をしながら遺跡の範囲や状態の確認を行い、稲部遺跡群調査検討委員会において学術的な価値に基づき保存すべき遺跡の範囲が確定されるまで、発掘等の調査を行う必要があります。これは相当な期間を要することでございます。  また、現地での範囲確認調査とあわせまして、遺跡の価値を示す総括的な調査報告書を作成し、その後、文化庁との協議や専門調査官による現地調査、史跡指定の意見具申書の作成などを経て、史跡にすべきかどうか、国の文化審議会で審議されることになります。  このようなプロセスで進めなければなりませんので、いつ発掘調査が終了し、いつ遺跡公園の整備に取りかかれるか、申しわけありませんが、明確にお示しすることはできません。  しかし、少しでも早く遺跡公園として整備できるよう努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますよう、よろしくお願いいたします。 768 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 769 ◯20番(黒澤茂樹君) 再質問いたします。相当な年数というのは、10年単位とか20年単位の状況でしょうか。 770 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 771 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 現在実施しております範囲確認調査は、おおむね5年の予定をしております。その中で文化庁等との協議をしながら、再度、詳細調査等も出てくるかと思われますので、それ相当の日数がかかるかと思っております。  しかし、今もお答えしましたように、少しでも早く着手できるように進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 772 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 773 ◯20番(黒澤茂樹君) なかなか時間がかかるのはわかりますけれども、市長の公約の中にも稲枝西側地区の開発ということがありましたが、こんなに年数がかかるということですと、なかなか開発が進まないということをつくづくと思っておりますが、市長として、その辺はどうでしょうか。 774 ◯議長(馬場和子さん) 市長。 775 ◯市長(大久保 貴君) 今、歴史公園の部分についてご説明を申し上げたわけですが、私どもは都市公園の部分について今作業もさせていただいておりまして、平成33年に都市計画決定を打ちにいくということを明示的に申し上げてきたわけでございます。  議員もよくご承知のとおりに、今、芹橋彦富線の整備にかかっていこうというところでございまして、あわせて稲枝駅西口停車場線の用地買収等々もございますので、それぞれ用地の買収等々もございますし、都市計画を初め、パークPFIがどの程度進んでいくのかということも、これから具体的に調査をしていくというところでございます。  ただ、できるところから着実に進めていこうということで表明をさせていただいておりますので、ぜひご理解をいただくとともに、また、具体的な土地活用につきましても地元と協議を進めていきたいと考えておりますので、今後ともご理解とご協力のほど、お願い申し上げたいと存じます。 776 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕
    777 ◯20番(黒澤茂樹君) なかなか理解はできませんけれども、市長が積極的に文化庁とかへ行っていただきまして、早く進むように具申していただきたいと思います。  それでは、細項目3です。現状では、その周辺で耕作をされている農業に、除草であるとか水管理といった面からご迷惑をおかけしている状況にあると思います。また、近隣の住民の皆さんに、雑草が生い茂っているというのは景観上よろしくないと思いますけれども、このことは文化財部門としてどう認識しておられるのでしょうか。 778 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 779 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 遺跡の範囲確認調査を行っている周辺の土地の中には、市道芹橋彦富線の旧法線により取得しました土地によって分断されたことで、耕作に支障を来されている農地も一部ございます。このような農地に雑草が生えていることは市としても確認しており、景観上よくないものと認識をしております。 780 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 781 ◯20番(黒澤茂樹君) 迷惑をかけているという認識があるということでございますが、それでは、これについてどう対応されるのか、お示しをいただきたいと思います。 782 ◯議長(馬場和子さん) 市長直轄組織参事。 783 ◯市長直轄組織参事(山本茂春君) 市道芹橋彦富線の旧法線として取得済みの土地のうち、重要な遺構が確認されました文録川より南の範囲は、文化財課で草刈りを行っております。また、これらの土地により分断され耕作に支障を来されている農地につきましては、将来的に公有化を進めていく範囲でありますことから、所有の方や地元自治会長とは、市の方で草刈り等を行う方向で協議をさせていただいております。 784 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 785 ◯20番(黒澤茂樹君) ぜひ現地を見にいっていただきまして、また耕作の話も聞いていただきまして、しっかりと対応していただきたいと思います。  次、中項目2、稲枝駅西口へのアクセス道路について、お伺いをいたします。  細項目1、従前の芹橋彦富線と稲部本庄線につきましては、平成22年に詳細設計や用地測量が終了し、用地買収交渉も済み、工事が始まるのを待つばかりとのことでした。しかしながら、遺跡が出てきたことで、市長は芹橋彦富線の道路法線変更を決められ、道路担当職員にも新たに大きな負担をかける結果となっています。  また、今回の予算では従前の道路建設に対する国からの社会資本整備補助金を返還するための予算が措置されていないように思いますが、新たな道路建設はこういった補助金の返還なしで進められるのか、お伺いをいたします。 786 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 787 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 稲枝駅西口へのアクセス道路となります芹橋彦富線彦富工区と稲部本庄線稲部工区の道路整備につきましては、平成22年度から国の社会資本整備総合交付金を活用し事業を進めてまいりましたが、重要遺構である稲部遺跡の確認により、平成29年2月に道路法線変更の方針を示させていただき、昨年度、新法線の詳細設計をおおむね取りまとめたところでございます。  議員ご質問の従前法線に関する交付金の返還につきましては、国・県との協議を進めておりますが、道路整備を目的として交付金を受けたものでございますため、既に取得した用地のうち法線変更に伴い道路区域から外れる部分は、その取得に要した交付金を国へ返還することとなり、原則、従前法線に要した交付金の返還後、新たな法線での道路整備へ交付金が投入できるということになります。  しかしながら、今回のケースの場合は、新たに必要となる用地の境界確定等を目的とする用地測量を実施することにより返還の対象となる範囲が確定しますので、例外的に先行して用地測量を実施する方向で調整をしているため、本年度におきましては、用地測量と影響のある家屋の調査に要する予算について上程をしているところでございます。  なお、返還金に関する予算措置につきましては、現在、返還に関する協議を行っておりまして、協議は詰めの段階には入っております。このことから、返還額確定後に予算措置を講じてまいりたいと考えております。 788 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 789 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。ぜひともスピード感を持ってやっていただかないと、どんどんどんどん遅れるばかりですので、よろしくお願いをいたします。  細項目2です。稲枝駅西口は順次整備が進められており、西口を利用される市民の皆さんも大変感謝をされています。  しかしながら、便利になった反面、西口の利用が増えているにもかかわらず、幹線となるアクセス道路整備が遅れています。ここを通学路として利用する児童・生徒や通勤と、また車を利用して駅まで来られる方との交通事故発生が大きな心配となっています。  ご承知のとおり、この地域は公共交通網も十分ではなく、車なしではなかなか移動が難しい地域でございます。交通安全の面からも、アクセス道路の早期整備はもちろんですが、現在の道路についても安全点検と安全確保をお願いしたいと思います。事故が起こってからでは遅いのです。しっかりと事前に十分な対応が必要と思いますが、どのような対応を考えられておりますでしょうか、お伺いいたします。 790 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 791 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 既存道路につきましては、通学路指定されています路線については、彦根市通学路交通安全プログラムに基づきまして、学校、警察および道路管理の3による合同点検を引き続き実施し、対策必要箇所の整備を進めており、昨年度、平成30年度におきましては、地元自治会からもご要望をいただきました南稲部団地内におきまして、通学路の安全対策を目的として、河川にかかる道路の狭隘部に歩道橋の設置を行ったところでございます。  また、通学路以外の路線につきましては、住宅街を通行する車両の速度の抑制や注意喚起のため、公安委員会との協議のもと、減速マークや交差点表示等の設置を検討し、より安全なものとしてまいりたいと考えております。 792 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 793 ◯20番(黒澤茂樹君) わかりました。なかなかマークや表示だけでは危ないと思いますし、グリーンベルトという話もいろいろありましたけど、そういうものも全くない状況でございますので、また一遍そこも現地を見ていただきまして、安全な対応をお願いしたいと思います。  最後に、稲枝駅西口へのアクセス道路の整備につきましてご質問いたしましたけれども、地域の皆さんの思いとしましては、一日も早い道路整備を願っておられます。アクセス道路建設に向け、今後の具体的な取り組みスケジュールをお示しください。 794 ◯議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 795 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 稲枝駅西口へのアクセス道路となる芹橋彦富線、稲部本庄線および稲枝駅西口停車場線の今後における道路整備の具体的取り組みスケジュールにつきましてお答えをいたします。  いずれの道路整備につきましても早期完了を目指して進めてまいりますが、このうち、駅へのアクセスとして特に優先度の高い主要地方道大津能登川長浜線の金田町交差点から稲部本庄線、芹橋彦富線を経由し、稲枝駅西口停車場線を通り稲枝駅西口までの区間につきましては、先行して令和5年度の供用開始を目指しているところでございます。  なお、稲部本庄線につきましては、既に全ての用地取得を終えておりまして、芹橋彦富線につきましては、本年度、新たな法線での用地測量を実施し、次年度以降は用地取得にも着手する予定をしております。  また、稲枝駅西口停車場線は、西口駅前広場から85メートルの区間を第1工区とし、その先の芹橋彦富線までの区間を第2工区と位置づけておりまして、第1工区の85メートルにつきましては今年度の完成を目指しており、第2工区につきましては芹橋彦富線の進捗に合わせて進めたいと考えておりますので、ご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 796 ◯議長(馬場和子さん) 黒澤さん。   〔20番(黒澤茂樹君)登壇〕 797 ◯20番(黒澤茂樹君) ありがとうございます。令和5年が一応のめどというようにお伺いをいたしました。  厳しい予算、また、人口が減って歳入が減るということで、非常に厳しいということでございますけれども、歳入が減るということは、逆に考えてみたら、歳入を増やすことを考えてもらったらいいかと思っています。そのためには彦根市としてのパイをふやすこと。手法はいろいろだと思います。それだけのポテンシャルを彦根市は持っていると思っております。  今ほどの稲枝駅西側の開発についてもその一つであり、その一歩が今のアクセス道路の整備でございます。市長が先頭に立って、一日でも早い完成を目指していただきたいと思います。  これをもって私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 798 ◯議長(馬場和子さん) 以上で通告による質疑ならびに一般質問は終わりました。  ほかに質疑はございませんか。   (「なし」と呼ぶあり) 799 ◯議長(馬場和子さん) 質疑なしと認めます。  これにて質疑ならびに一般質問を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております各議案のうち、議案第75号については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議はございませんか。   (「異議なし」と呼ぶあり) 800 ◯議長(馬場和子さん) ご異議なしと認めます。よって、議案第75号については、委員会付託を省略することに決しました。  これより討論に入ります。  ただいまのところ討論の通告はありません。討論はございませんか。   (「なし」と呼ぶあり) 801 ◯議長(馬場和子さん) 討論なしと認めます。  これにて討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第75号彦根市公平委員会委員の専任につき同意を求めることについてを採決いたします。  お諮りいたします。  原案のとおり同意を与えることに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成起立〕 802 ◯議長(馬場和子さん) ご着席願います。起立全員であります。よって、議案第75号は、原案のとおり同意を与えることに決しました。  ただいま議題となっております議案第71号から議案第74号までの各議案については、お手元に配付しております議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。  次に、今期定例会において、本日までに受理いたしました請願については、お手元に配付しております請願文書表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。 ────────────────── 803 ◯議長(馬場和子さん) お諮りいたします。  明13日、14日、17日および18日の4日間は、議事の都合により休会いたしたいと思います。これにご異議はございませんか。   (「異議なし」と呼ぶあり) 804 ◯議長(馬場和子さん) ご異議なしと認めます。よって、明13日、14日、17日および18日の4日間は、休会することに決しました。  なお、15日および16日は、市の休日のため休会であります。  来る19日は、定刻から本会議を開き、予算常任委員長に委員会審査の結果報告を求め、質疑、討論ならびに採決を行います。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  お疲れさまでございました。            午後5時11分散会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...