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  1. 彦根市議会 2019-06-01
    令和元年6月定例会(第13号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯副議長(安澤 勝君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯副議長(安澤 勝君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、11番和田一繁君、および12番野村博雄君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第71号から議案第75号ま で(質疑ならびに一般質問) 3 ◯副議長(安澤 勝君) 日程第2、議案第71号から議案第75号までの各議案を一括議題とし、昨日に引き続き、各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  17番矢吹安子さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 4 ◯17番(矢吹安子さん) 皆様、おはようございます。6月定例会に際しまして、大きく3点について質問させていただきます。市長を初め理事者の皆様の誠意あるご答弁をよろしくお願いいたします。  大項目1、水道法の一部を改正する法律について。  2019年(令和元年)10月1日に改正水道法が施行されます。その水道法は、人口減少に伴う水の需要の減少、水道施設の老朽化、深刻化する人材不足等、水道の直面する課題に対応し、水道の基盤の強化を図るため、水道法の一部を改正する法律です。  そのことから、水道事業についてお尋ねいたします。  中項目1、本市の水道事業は健全に運営されていますか。  水道とは導管およびその他の工作物により、水を人の飲用(飲み水)に適する水として供給する施設です。その水道事業は健全に運営されているのでしょうか。  細項目1、水道事業の現状をお聞かせください。 5 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長
    6 ◯上下水道部長(安居庄二君) 本市水道事業は、昭和35年の給水開始以来、都市基盤の整備や人口増に伴う水需要増加への対応と未給水地区の解消を図るため、これまで5次に及ぶ拡張事業を推進してまいりました。その結果、現在では全市への給水が可能となっております。  給水水量は、市民の皆様の節水意識の浸透や節水機器の普及などにより、近年、減少傾向にありますが、一方で、給水人口は横ばいの状態でございます。今後は、給水人口も徐々に減少し、これに伴い、給水水量はさらに減少していく見込みでございます。また、施設や管路の更新は多額の費用を要し、一気に進めることは困難でありますことから、彦根市水道事業ビジョン第3期中期経営計画を策定し、これに基づき、順次、進めているところでございます。  さらに、南海トラフ地震鈴鹿西縁断層帯地震など大規模地震に対する対策も早急に進めなければならないことなどの課題がございます。 7 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 8 ◯17番(矢吹安子さん) 詳しくお話ししてくださってありがとうございます。  それでは、細項目2、管路経年化率と管路更新率の現状を伺います。 9 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。 10 ◯上下水道部長(安居庄二君) 管路経年化率は、法定耐用年数40年を超えた管路延長を全管路延長で除した値のことであり、この率が小さいほど管路の状態が健全であると言えます。  本市の管路経年化率は、平成30年度の数値が11.1%となっております。全国平均と比較しますと、データが報告されています平成28年度では全国平均は14.8%、彦根市は10.6%となっており、彦根市の状況は健全であると言えます。  管路更新率は、更新した管路延長を全管路延長で除した値のことであり、この率が大きいほど管路の更新が進んでいると言えます。本市の管路更新率は、平成30年度の数値が約0.88%となっており、全国平均と比較しますと、平成28年度では全国平均は0.75%、彦根市は0.69%となっており、わずかでございますが、全国平均を下回っております。これは、当該年度に工事費がかかる大口径管路の更新を実施したため、更新延長が伸びなかったことが原因の一つであると考えております。  今後は、耐用年数を超過する管路の中で特に重要であると考えられる基幹管路の更新を優先的に実施する予定でございます。 11 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 12 ◯17番(矢吹安子さん) すみません、ちょっとわからなかったのですが、今、0.88%とおっしゃったのは、滋賀県だったんでしょうか。 13 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。 14 ◯上下水道部長(安居庄二君) ただいまご答弁申し上げました0.88%につきましては、本市の管路更新率の平成30年度の数値でございます。 15 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 16 ◯17番(矢吹安子さん) そうしたら、両方とも、滋賀県の中ではどの程度の位置を占めているんでしょうか。 17 ◯副議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午前9時06分休憩            午前9時09分再開 18 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  執行部の答弁。上下水道部長。 19 ◯上下水道部長(安居庄二君) 失礼いたしました。  県内での管路更新率の彦根市の順位ということでございますが、平成31年3月に出されています滋賀県の水道ビジョン、これに基づいて申し上げますと、県内の各市町の順位というのはこの水道ビジョンの中にはございません。そうしたことから、県の管路更新率といいますのは平成28年度で0.4%となっておりまして、先ほども申し上げましたけれども、全国が0.75、本市が0.69ということで、滋賀県平均は上回っているものの、国の率を若干下回っている、このような状況でございますので、よろしくお願いいたします。 20 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 21 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目3、水道施設の耐震化の状況はいかがでしょうか。 22 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。 23 ◯上下水道部長(安居庄二君) 水道施設は浄水施設、配水池および管路に大別されますが、本市の平成30年度末現在の耐震化率は、浄水施設が76.5%、配水池が91.1%、管路が13.8%、そのうち基幹管路は25.6%となっております。  平成28年度末の全国平均と比較しますと、浄水施設、配水池につきましては彦根市の耐震化が進み、基幹管路については遅れております。  今年度に基幹管路である送水管の更新設計に着手をし、その後、更新工事を実施する予定でございまして、基幹管路の耐震化の促進に努めてまいります。 24 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 25 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございました。  それでは、細項目4、水道事業は健全に運営されていますか。 26 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。 27 ◯上下水道部長(安居庄二君) 本市水道事業の経営は、現時点におきまして健全な状況にあると考えております。  収支の状況につきましては、給水収益等によって経常的な費用を賄えているかどうかを示す経常収支比率は100%を超えております。また、有収水量1立方メートル当たりの給水収益を示す供給単価は約140円で横ばい、有収水量1立方メートル当たりの経常経費の割合を示す給水原価は約123円となっております。したがいまして、給水に係る費用が料金収入で賄えているかどうかを示す料金回収率は113%となっており、健全性は維持されております。  今後も引き続き、彦根市水道事業ビジョンや第3期中期経営計画に基づき、長期的な視点に立って健全な運営に努めてまいります。 28 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 29 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございました。  原価とか供給単価とか回収率というのは、今は100%以上で黒字の経営をされていると思うのですが、これからは耐震化とか、老朽化がどんどん進んでいって、今後も、それも含めたもので健全に運営されていくのでしょうか。そういうのをひっくるめると、赤字というのはいつごろからと思っていらっしゃるのでしょうか。 30 ◯副議長(安澤 勝君) 再質問ですね。上下水道部長。 31 ◯上下水道部長(安居庄二君) いつごろ赤字にということでございますが、現在のところ、先ほど経常収支比率につきましては100%を超えていると申しましたが、数字で言いますと115%ぐらいになっておりますので、当面、この黒字は維持できると、このように考えております。 32 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 33 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、次に行かせていただきます。  中項目2、コンセッション方式とは。  改正水道法には第24条の4から第24条の13に、最低限の生活を保障するための水道の経営について市町村が経営するという原則は変わらないが、一方で、水道の基盤の強化のために官民連携を行うことは有効であり、多様な官民連携の選択肢をさらに広げると記されています。  そこで、細項目1、コンセッション方式とは。  コンセッション方式とはどのような形態でしょうか。 34 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。 35 ◯上下水道部長(安居庄二君) 今回の水道法の一部改正におきましては、官民連携の一つの方策として、水道事業にコンセッション方式を導入することを可能とする規定とされたところでございます。  コンセッション方式とは、高速道路、空港、上下水道などの料金徴収を伴う公共施設などについて、その所有権を公的機関に残したまま、運営については特別目的会社として設立される民間事業者に公共施設等運営権を、一定の期間、設定し、特別目的会社が料金収入等によって施設の運営を行う方式のことをいいます。したがいまして、このコンセッション方式の導入がすなわち民営化ということではございません。 36 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 37 ◯17番(矢吹安子さん) そうしたら、民営化に近いということですか。 38 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。 39 ◯上下水道部長(安居庄二君) 先ほども申し上げましたけれども、一定の期間、その公共施設の運営権を特別目的会社に渡すと、そうしたものでございますので、丸投げとよく言われますけれども、そうした民営化ということではなくて、いわゆる運営権と、そもそもの大切な部分についてはその事業体に残しておくと、このような形でございますので、先ほども言いましたように、完全な民営化ということではない。民間のノウハウとかそうしたものを活用させていただくというものでございます。 40 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 41 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、細項目2に移ります。  コンセッション方式のメリット、デメリットを教えてください。 42 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。 43 ◯上下水道部長(安居庄二君) コンセッション方式のメリットは、民間の資金やノウハウを利用することができる点が挙げられます。  まず、公的機関側のメリットとして、民間事業者に公共施設の運営事業を任せることで、財政負担なく整備、維持運営ができること、また、既存施設に導入する場合、運営権に対する対価を得ることで既存の債務を圧縮できること、さらに、民間のノウハウを導入することにより経営の効率化や行政組織のスリム化などが期待できるとされております。  一方、民間事業者側からしますと、公的機関の運営事業という新たな市場ができ、民間事業者の創意工夫をもって公共施設の運営を行うことや、運営権を担保とした資金調達が可能となることがございます。  また、利用者からしますと、民間事業者の持つ技術やノウハウによって市民サービスが今まで以上に向上することによるメリットが挙げられます。  デメリットにつきましては、懸念される点としまして、水道水の安全性、水道料金の高騰、災害時への対応などが言われてまいりましたが、これらの懸念への対応を考えた法改正となっております。  具体的には、コンセッション方式の導入や料金の範囲については事前に条例で定めるため、議会の議決を要するほか、運営権設定やコンセッション事業者の監督、災害時の役割分担などについて、厚生労働省の認可を要することとなっております。  また、これまでと同様に水道事業の認可は市町村にございますので、引き続き、給水に対する最終責任は市町村が担うこととなります。  なお、現在、厚生労働省におきましては各種ガイドラインを検討されておりまして、ここ数カ月のうちには策定、発表されると聞き及んでおります。 44 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 45 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。よくわかりますが、大手企業がしっかり入ってきているというのを聞くものですから、少し尋ねました。  それでは、細項目3、官民連携の全国的な動きを教えてください。 46 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。 47 ◯上下水道部長(安居庄二君) 現在まで、水道事業のコンセッション方式の導入について前向きに検討されている例につきましては宮城県、また、静岡県の浜松市などがございます。  宮城県におきましては、改正水道法に定める水道施設運営権を活用し、水道事業、工業水道事業流域下水道事業に係る運営権を一体で設定し、20年間の施設運営を委託する「みやぎ型管理運営方式」の導入検討を進めておられまして、令和3年度からの事業開始を目指しておられます。  浜松市につきましては、水道事業に先駆けて、静岡県から移管された下水道事業の一次処理区についての施設運営にコンセッション方式を昨年4月から導入しており、水道事業においても導入の可否を検討されていたところでございますが、市民の方々の十分な理解を得ることができないとして、検討も含め、導入の当面延期を本年1月末に発表されたところでございます。 48 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 49 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、中項目3、本市の民営化に対する考えを問う。  細項目1、本市の民営化に対する考えを問う。  水道は市民の命と生活に欠かせない大切な事業であり、また、経済活動を支える重要なライフラインであり、安全、低廉で安定的に水を使用し、衛生的な生活を営む権利です。この法改正について、特に民営化に対する見解を伺います。 50 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。 51 ◯上下水道部長(安居庄二君) 本市の水道事業におきましては、現在のところ、健全な経営を維持しておりますので、ただちにコンセッション方式の導入に向けた検討は予定はいたしておりません。  しかしながら、今回の水道法改正の趣旨は、人口減少に伴う水需要の減少、水道施設の老朽化、深刻化する人材不足等の直面する課題に対応し、市民生活に欠かすことのできない水道事業を将来にわたって継続していくための基盤強化を目指すものであり、官民連携のみならず、広域連携などを含め、事業継続のための検討を余儀なくされている背景は、本市においても基本的に全国的な傾向と変わらないと考えております。  水道事業の基盤強化に係る取り組みについては、今後も引き続き、国や滋賀県、他市町の状況を注視し、事業の安定的な継続を目指してまいります。 52 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 53 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。確かに昨年度に辻議員と山内議員が委員会で質問されています。そのときにも、現時点では民営化は考えていないとおっしゃっていました。  そして、今おっしゃいましたように、人口減少による使用水量の減少、料金収入の減少、耐震化、老朽化対策などが遅れるのが目に見えてまいりました。そうなってくると、民営化ではないですが、広域連携へと進むのではないかということもあり、水道事業が黒字と言われる間に公共投資に積極的に対策を考えておかないといけないと思いますが、その辺の対策はどう考えていらっしゃるのでしょうか。お伺いいたします。再質問です。
    54 ◯副議長(安澤 勝君) 上下水道部長。 55 ◯上下水道部長(安居庄二君) まさに今、議員がおっしゃったとおり、そうしたことをきちっと備えておかなければならないと、このように考えておりまして、先ほども申し上げましたように、彦根市の水道事業ビジョン、また、第5期の経営計画、こうした中できちっとそうしたことへの対応、対策を定めておりまして、現在、管路等々の改修につきましても、ビジョンや経営計画におきましては年間1%ということで示してはいるものの、若干それを下回るような状況での管路更新等にはなっておりますが、今おっしゃっていただきましたように、こうした状況の中で公共投資といいますか、管路更新、あわせて耐震化も含めて実施しているところでございますので、ご理解をお願いいたしたいと思います。 56 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 57 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。どうぞ、黒字の間に少しずつ、前を向いて、一日も民営化だとかコンセッションになることなく、彦根市独自でやっていけますよう、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目2、不登校生への取り組みについて。  中項目1、不登校生の現状から。  文部科学省によると、何らかの心理的・経済的・身体的あるいは社会的要因の背景により登校しない、あるいは行きたくても行けない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち病気や経済的な理由によるものを除いた者と定義されています。平成13年ごろにも、小・中学生の不登校児童・生徒数は13万9,000人と過去最高を更新するなど、社会問題になっていました。  ところが、平成29年、小・中学校の不登校児童・生徒数は14万4,031人、統計開始以降、過去最多を更新し、小学生184人に1人、中学生は30人に1人が不登校になっています。社会の認知が高まったこともあると思いますが、少子化が進む中、どう解決されようとしているのか、お尋ねいたします。今日の新聞にも不登校のこと、最近、不登校、ひきこもり、いじめとかという記事がたくさん載ってくるようになりました。  そこで、細項目1、十数年前と比べて、保護者の思いはどう変わってきたのでしょうか。 58 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 59 ◯教育長(西嶋良年君) 十数年前は不登校児童・生徒の保護者の中には、みんなと同じように登校させたい、教室で一緒に勉強させたいとの思いから、多少無理をしてでも登校させようとされる例もあったと聞き及んでおります。  しかし、現在は不登校に対する社会全体の理解が進んでおり、不登校に対する保護者の思いも変わってきております。  不登校であることを受けとめ、学校以外の関係機関に相談される保護者や、本市教育研究所の適応指導教室やフリースクールなど多様な学習活動の場を求める保護者も増えております。 60 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 61 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目2、ここ数年の不登校児童・生徒の人数を聞かせください。 62 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 63 ◯教育長(西嶋良年君) 本市における小・中学校の不登校児童・生徒数は、平成27年度96人、平成28年度128人、平成29年度139人でございます。 64 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 65 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  年々増加傾向にあると思いますが、まだこれからも増えていくとお考えなんでしょうか。 66 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 67 ◯教育長(西嶋良年君) これまでの経年変化を見ておりますと、増えているという状況にございます。  また、あわせまして、不登校の原因とされるものに虐待であるとかいじめということが言われておりまして、多様化をしているという状況にございます。  このことから、今後も増えていくのではないかと考えております。 68 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 69 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。確かに今日の新聞に、どんどん増えていく不登校生の中で、いじめは横ばいで、不登校という名が4割以上入ってきたということを書いてありました。これからすごく大事なことに入ってくるのではないかと思います。よろしくお願いします。  細項目3、不登校生に対しての対策はどうされているのか、伺います。 70 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 71 ◯教育長(西嶋良年君) 不登校児童・生徒に対して、まず、学校は担任を中心とします家庭訪問とともに、その状況を定期的な会議で学校全体で共有して、組織的な対応に努めております。  また、学校へ登校するハードルを下げるために、放課後登校など時間をずらした登校や保健室や別室で対応するなど、柔軟な対応もしております。  次に、彦根市教育委員会では、ケースに応じましてスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを当該校に派遣しまして、学校の取り組みへの助言、不登校児童・生徒や保護者へのカウンセリング、未然防止や改善に向けた教員の資質能力の向上のための研修を実施しまして、不登校の問題解決に向けてさまざまな取り組みを進めているところでございます。 72 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 73 ◯17番(矢吹安子さん) 適応指導教室オアシスで、一生懸命、先生も子どもたちも頑張っていると思うのですが、学校に行きづらいとか集団に入れない子が中学の女子に多いと言われていますが、その辺の対策はどうされているのでしょうか。 74 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 75 ◯教育長(西嶋良年君) 小学校の段階で既に不登校とか不登校傾向にある児童が中学校へ進学した際にそのまま不登校の状況が継続されるということとあわせまして、新たに環境が変わることで不登校になるという状況がございます。  そういったことから、議員がご指摘の女子に多いということについては、この場ではちょっと私もわかりませんので申しわけございませんが、中学校に進んで不登校を生まないというために小・中学校の連携をさらに進めるであるとか、新たな不登校を生まないための対策について、学校、教育委員会が連携して取り組んでいくということで対応しているところです。 76 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 77 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、細項目4、保護者への対応を聞かせてください。 78 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 79 ◯教育長(西嶋良年君) 不登校の課題解決に向けて、不登校児童・生徒と同様に保護者との関係づくりも大切にして対応を進めております。  学校では、保護者の協力を得て、子どもの思いを丁寧に聞き取ったり、子どもの学校復帰に向けた環境づくりを保護者と相談する機会を設けております。  校内のケース会議を家族応援会議とし、当該児童・生徒の保護者にも参加を求めております学校もございまして、保護者とともに課題解決に向かうように努めているところです。  また、ケースによってですが、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活用を図りながら、学校での相談だけではなくて、時には家庭訪問による保護者の相談やカウンセリングも行っておりまして、保護者の戸惑いや困り感を受けとめる役割を担っていただいております。  さらに、市内には9名の訪問教育相談員も配置をしておりまして、養育相談や子育て相談を定期的に実施しております。  また、教育研究所では、不登校を初めとするさまざまな学校不適応などにつきまして、「ともづなカウンセリング事業」を実施し、保護者や家族の方々、また、子ども自身からの相談に当たっているところでございます。 80 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 81 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目5、近年の非社会的な不登校の現状は。  近年、反社会的な問題に起因する不登校生とニートやひきこもりに向かうかもしれない非社会的な不登校生が増加してきたと言われますが、現状はいかがでしょうか。 82 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 83 ◯教育長(西嶋良年君) 不登校の背景にはさまざまな要因がありますことから、反社会的か非社会的かで分類をしますことは困難であると考えております。  しかしながら、近年、本市中学校におきまして不登校生徒数が増加傾向にある反面、生徒指導上の問題行動における暴力行為等の件数は減少傾向にございます。  こうしたことから、これまでは暴力行為や授業妨害、エスケープといった反社会的な行動として表出していた問題が徐々に減少し、非社会的な行動としての不登校が増加している傾向にあると分析をしております。 84 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 85 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。伺ったら、いじめの方は90%以上は解決していっているというのを聞くんですが、それ以外の非社会的な不登校の問題がこれからますます大事になってくるのではないかと思いますので、心して対応していただきたいと思います。  中項目2、不登校生の進学について。  増え続ける不登校生の進路について伺います。  細項目1、滋賀県内のサポート校の現状をお聞かせください。 86 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 87 ◯教育長(西嶋良年君) 不登校傾向の生徒が卒業後の進路を考える際に、全日制高校以外の選択肢としましては、定時制高校や、進級制度がなく自分のペースで学べる単位制高校、通信制の高校などが考えられます。これらの高校では、不登校であった生徒もできる限り学業が続けられるような配慮がなされております。  まず、定時制高校ですが、彦根市近辺では、平成26年度に新たに能登川高校の定時制昼間部が開設されました。この定時制昼間部では、少人数クラス編制で午前10時55分から授業が始まります。他の高校生とは通学時間帯が異なるため、不登校であった生徒が同年代の生徒の目を気にせずに登校できる、少人数クラスのため落ちついて授業を受けることができるなどの配慮がなされております。  次に、通信制の高校ですが、自宅でのレポート学習と週1回程度のスクーリングで必要な単位の取得を目指しますので、毎日の通学が困難な場合は有効な選択肢となります。近年は、母体となる学校は他府県にあり、サポート校が滋賀県内にある広域通信制高校も増えておりまして、平成29年度には彦根駅前にも開校されたところでございます。 88 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 89 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  中学から高校または他の進路のつなぎはどうされて、例えば中学卒業で少し余裕を持って、中学の先生というか、不登校の授業をされていたオアシスとかそういうところも入ると思うんですが、中学卒業で終わるんでしょうか。それとも、もうちょっと余裕を持って、連携して、そのつなぎをきちっとされているのでしょうか。 90 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 91 ◯教育長(西嶋良年君) 教育部だけでその後を支援していくということはなかなか難しいかと考えております。ですから、卒業後につきましては、市の関係部局が連携しまして、例えば福祉の方でそういう困難な状況を抱えた生徒がどういう状況であるかということを把握していただいて、できる対応をしていただくという取り組みも行われているところでございます。 92 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 93 ◯17番(矢吹安子さん) そうしますと、中学の先生も、福祉の方たちとともに少しは、つなぎのところはきちっとされていると解釈してよろしいのでしょうか。 94 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 95 ◯教育長(西嶋良年君) 福祉部局の方から担当の方が学校訪問をされまして、学校でそういう困難な状況にある生徒の情報を把握されます。その後、進学先等を訪問されるとか家庭訪問されるのではないかと考えておりますが、そのような対応で、できる支援を検討し、行っていくという形で進められていると思います。 96 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 97 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、次にまいります。  細項目3、湖東・湖北に反社会的、非社会的支援の。 98 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹議員。細項目2番が飛んでおりますので細項目2番をお願いします。  矢吹さん。 99 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目2番、本市の不登校の進路状況はって聞きませんでしたか。  細項目2、本市の不登校生の進路状況はいかがでしょうか。 100 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 101 ◯教育長(西嶋良年君) 平成30年度に年間30日以上欠席した中学3年生47名のうち41名が進学、2名が就職し、4名が、現在、進路選択中でございます。  進学先としましては、全日制高校に17名、定時制高校に5名、昼間定時制高校に2名、単位制高校に5名、通信制高校に5名、広域通信制高校に6名、特別支援学校に1名となっております。 102 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 103 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございました。さっきの再質問はここで言おうと思っていたんです。すみません。  それでは、次にまいります。細項目3、湖東・湖北に反社会的・非社会的支援の総合相談窓口業務のクロスセンターの設立を。  過去には不登校等の問題行動には反社会的な性質が見られましたが、近年は反社会的ではなくて、非社会的行動をとる子どもたちが増加してきました。将来を見据えて、8050問題、生活保護問題等々の解決のためにも不登校生への取り組みが大切だと思います。  今から未然防止のため、教育委員会、福祉、民間の横の連携として本市に湖東・湖北の反社会的・非社会的支援の総合相談窓口業務のクロスセンターの設立をと思いますが、見解を伺います。 104 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。
    105 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 不登校の問題につきましては、専門家によります対応が必要であり、学校生活への復帰を支援するため、カウンセリング、教科指導、集団生活への適応指導などを教育委員会にあります彦根市立教育研究所適応指導教室オアシスで実施しているほか、保護者からの相談につきましては、福祉部門にあります発達支援センターにおいても受けており、臨床心理士などが対応するなど、協力、連携しているところです。  また、現在、予算の関係から昨年度と同様の対応はできていませんが、福祉センターにあります彦根市子ども・若者総合相談センターでも不登校やニート、ひきこもりなどの生きづらさのある子ども・若者の総合相談窓口として、相談者に寄り添い、支援をしているほか、本年度から子ども未来部の所管となりました少年センターおよび「あすくる彦根」におきましても、非行や不就学、無職の少年への立ち直り支援や相談を行っております。  いずれの相談におきましても、学校・園、発達支援センターなど福祉部門と連携した取り組みを実施しておりまして、一定の対策はとれているものと考えております。  まずは、相談支援機関がよりうまく連携することで、未然防止を含めました支援の拡大が行えないか研究してまいりたいと考えております。 106 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 107 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。いろんなところでいろんな相談ができる、それはわかるのですが、もっと一本化した方が、それをまとめて一本化され、また、湖東・湖北でそういうクロスセンターを設立するという考えはどうなんでしょうか。再度、質問させていただきます。 108 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 109 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今ほどもお答えさせていただきましたとおり、今はまだ、うまく連携をして何とかつないでいこうという状態ですので、今以上に連携を強めて、その後で順番に考えていきたいなと思っておりますので、まずは研究をしていきたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いします。 110 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 111 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。横のつながりをしっかり連携されていくというのはよくわかるんですが、これからますます子どもたちのいろんな問題が出てまいります。もっと真剣に、幼いときにしっかりその芽を育ててあげるということが大切だと思うのですが、市長、そういうのはどう思ってらっしゃるのか。聞いていることではないので市長は答えられないかもしれません。ぜひ、もう少し真剣に、横のつながりを強くしていただきたいと思います。  それでは、次の問題にまいります。  大項目3、ひきこもりについて。  平成28年、内閣府の調査によりますと、ひきこもりの傾向が見られる15歳以上39歳未満の予備軍は約155万人で、ふだんは家にいるが、6カ月以上、家事や育児もやらない、自分の趣味に関する用事のときだけは外出できる準ひきこもりは約36万5,000人います。近所のコンビニなどには出かけるが、実質、自分の部屋からは出られるけれども家からは出られない、また、部屋からはほとんど出ないといった狭義のひきこもりは約17万5,000人で、この調査での未回収・調査不能数が35.7%あり、実態は推計以上に深刻とのことです。  中項目1、ひきこもりの実態について。  細項目1、ひきこもりの実態は。  ふだん家にいて、6カ月以上、家事や育児もやらなくて、自分の趣味に関する用事のときだけ外出できるひきこもり予備軍や準ひきこもりの実態調査をされていますか。 112 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 113 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 本市におきましては、ひきこもり予備軍や準ひきこもりの実態調査は実施しておりません。 114 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 115 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、細項目2、市はどんな施策をこれから考えているのか、ひきこもりの予備軍や準ひきこもりに対して、市は何らかの施策を考えておられますか。 116 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 117 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 本市では、子ども・若者プランにおきまして、相談窓口や居場所の開設、地域との連携などの施策を掲げておりまして、平成28年10月に、福祉センターに彦根市子ども・若者総合相談センターを特定非営利活動法人に業務委託をして開設し、ニートやひきこもりなど生きづらさのある、おおむね39歳までの子ども・若者の相談に対応しております。  また、平成29年には、若者サロンとしまして逓信サロンを特定非営利活動法人に業務委託して開設し、生きづらさのある若者が一歩を踏み出し、気軽に集うことができる居場所としております。  そのほか、子育て世帯へのさまざまな相談支援に応じています家庭児童相談室の開設や、生活困窮者の家計や就労などの相談支援をしています自立相談支援事業も実施しております。  さらに、市内の各エリアを担当します地域包括支援センターにおいても、相談にひきこもりに関することがありますことから、さまざまな機関が連携し、世帯丸ごとの課題を解決します仕組みづくりにつきまして、彦根市社会福祉協議会とともに、我が事・丸ごとの地域づくりの取り組みとして進めているところです。 118 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 119 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。いろんな機関でいろんなことをされながら連携されているのですが、さっきも言いましたように、一つにまとまっていかなかったら、皆さん、困るのではないかと思っております。  それでは、次にまいります。細項目3、本市のひきこもりの人数を教えてください。 120 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 121 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 本市のひきこもりの人数につきましては、先ほどもお答えさせていただきましたとおり実態調査を実施しておりませんので、国が実施しました調査からの推計値としてお答えさせていただきます。  内閣府が平成27年12月に実施いたしました若者の生活に関する調査に基づき、本市の平成28年4月1日の住民基本台帳人口から推計いたしますと、部屋や家からほとんど出ない人という狭義のひきこもりが167人、自分の趣味に関する用事のみ外出するという準ひきこもりの方が348人となります。 122 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 123 ◯17番(矢吹安子さん) それはおおよその数だと思うのですが、そういう方が彦根の中にもいらっしゃるという実態をしっかり把握していただきたいと思います。  細項目4、不登校児童・生徒のときの対策は。  ひきこもりは学齢期から既に起こっていると言われています。不登校のときに未然防止するのが予防対策だと思います。不登校児童・生徒に対しての対策を伺います。 124 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 125 ◯教育長(西嶋良年君) 不登校児童・生徒に対しての対策としまして、学校や社会との接点がなくならないような取り組みを行っております。  学校の教員による家庭訪問を繰り返し行い、本人と話をして関係を築き、徐々に放課後登校や別室登校など、目的を持って行動できるよう支援しております。  また、市教育委員会としまして、学齢期の子どもたちに対して学校と子育て支援課などの関係機関が連携して支援できるよう、共同して取り組みを進めております。  さらに、学校へ登校しづらい児童・生徒が通う適応指導教室オアシスでは、オアシススタッフや通室生と一緒に活動し、好ましい人間関係を築くことで自分の存在が認められることを実感したり、集団生活への適応力や自信を持ったりできるように努め、学校復帰を目指しているところです。 126 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 127 ◯17番(矢吹安子さん) 細項目5、子ども・若者総合相談センターや逓信サロンの現状について伺います。  子ども・若者総合相談センターは、ニートやひきこもりなど社会生活を営むことが困難な子ども・若者やそのご家族の方にご相談していただける相談窓口です。逓信サロンは、「誰にも会いたくないけれど、その気持ち、分かち合いませんか」とNPO法人が運営しています。その子ども・若者総合相談センターや逓信サロンの現状を伺います。 128 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 129 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 彦根市子ども・若者総合相談センターは平成28年10月に、また、逓信サロンは平成29年4月にそれぞれ特定非営利活動法人へ業務委託をして開設しております。周知や認知も少しずつ広まり、平成30年度の実績は、彦根市子ども・若者総合相談センターは週5日の総合相談、週1日の臨床心理士によるカウンセリング、週2日のサロン活動で延べ995件の相談支援件数でした。週2日開催の逓信サロンにおきましては延べ369人の参加者があり、ともに前年度よりも50%以上、利用実績が増えております。  現在は、予算の関係から昨年度と同様の対応はできておりませんが、本会議で予算をお認めいただきましたら、それぞれ業務委託を再開し、安定した運営をしていただき、生きづらさのある子ども・若者への支援を市の施策として実施してまいりたいと考えております。 130 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 131 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  子ども・若者総合相談センターでは、相談内容はどのような内容で、どれぐらいの人数の方が相談に見えているのでしょうか。 132 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 133 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 子ども・若者総合相談センターの、先ほどお答えいたしました995件の内訳ですけれども、相談業務といたしましては445件で、その中からカウンセリングをということでカウンセリングを受けていただいたというのが145件、そこから一歩出て、サロンにも参加していいよとおっしゃっていただいてサロンに参加してくれる人たちが405人です。カウンセリングにつきましては、何回かの相談を受けた後で臨床心理士によるカウンセリングが必要と判断した場合に行っているものです。  また、相談業務の主なものといたしましては、就職や就労のことが30%、ニート・ひきこもりについてのことが24%、人間関係のことが16%で、大きいもの、これら三つが70%を占めております。 134 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 135 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目6、子ども・若者総合相談センターや逓信サロンの今後の取り組みを聞かせてください。 136 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 137 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 委託業務再開後の彦根市子ども・若者総合相談センターや逓信サロンにつきましては、より効率的な業務運営とするため、開所時間をそれぞれ1時間短縮することといたしますが、開所時間内で工夫した運営をしていただくこととしております。  子ども・若者総合相談センターでは、サロン活動の充実に取り組んでいただくため、サロン活動実施日につきましては職員配置を手厚くできるよう、フレックスなシフトといたします。  また、逓信サロンにつきましても、これまでの居場所機能を維持しながら、地域や社会に開かれたサロンとなりますよう、活動内容にも工夫して取り組んでいただくこととしております。  そのほかに、彦根市子ども・若者支援地域協議会を活用いたしまして、福祉を初めさまざまな機関とうまく連携して取り組んでいくことと思っております。 138 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 139 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、最後の細項目7、訪問支援の充実強化への取り組みは。  反社会的な不登校の時代から非社会的な不登校の時代へ変化してきました。今、必要なことは、不登校やニート、ひきこもりの子ども・若者たちに寄り添うことが納税者としての大人へ導くことになります。訪問支援の充実強化への取り組みの見解を伺います。 140 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 141 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 現在の彦根市子ども・若者総合相談センターでは、来所での相談や支援を中心に行っております。  ひきこもりに対します訪問支援の充実強化につきましては、スキルと人の確保が必要とされますことから、現時点では対応が困難な状態にございます。  さきに訪問支援も実施されています県のひきこもり支援センターや、他市での実施事例がないかなどの確認もしながら研究してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきますようお願いいたします。 142 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 143 ◯17番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  再質問です。今、8050問題、80代の親と50代の子どもが同居をしている世帯の生活が立ち行かなくなってしまうという問題で、福祉関係者の間で、近年、警鐘が鳴らされ続けている問題です。親が年金受給者となり、貯金を切り崩して生活を維持することができなくなってきたため、問題が深刻化してきています。  先日の川崎市多摩区、スクールバスを待っていた児童ら20人が殺傷された事件。容疑者は長期間、働いておらず、ひきこもりがち。家族とコミュニケーションがとれないと報道されていました。  このことから、ひきこもりの対策を考えることは将来的なリスク軽減であり、生活保護問題として自治体の財政に影響してこないためにも、社会投資として今から未然防止し、ひきこもり本人や家族を含めて総合的に支援し、横の連携と民間が協力して取り組んでいくためにも、訪問支援はもっともっと手厚くやっていかないといけないと思いますが、再度、その思いを聞かせてください。 144 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 145 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 先ほどもお答えさせていただきました。繰り返しとなりますけれども、訪問支援の充実強化につきましてはスキルと人の確保が必要とされますので、現時点では対応は困難と考えております。  ただ、将来、ひきこもりにならないために、子育て支援、小さいときからお母さんと触れ合う、子どもに自己肯定感ができるように、「あなたはとても大切な人なんですよ。いろんな人がちゃんと見てくれていますよ。自分は誰からも無視されて存在を消されているという、そういう存在ではないんですよ」ということを今、子ども未来部の方でも取り組んでおりますが、子育ての時代からのずっと継続した取り組みが必要だと思っておりますので、そこの部分にも力を入れて取り組んでいきたいと思っておりますので、ご理解ください。 146 ◯副議長(安澤 勝君) 矢吹さん。   〔17番(矢吹安子さん)登壇〕 147 ◯17番(矢吹安子さん) それでは、これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 148 ◯副議長(安澤 勝君) 12番野村博雄君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 149 ◯12番(野村博雄君) 子どもたちにかかわる問題であったり高齢者の方にかかわる問題、安全にかかわる問題、公共交通にかかわる問題などたくさん質問したいことがあるんですけれども、適切な議会運営のために、会派の中で調整をさせていただきまして、別の観点から質問をさせていただきます。  なお、再質問の場合は再質問と申し上げてから質問いたしますので、よろしくお願いいたします。  まず、市の財政的負担軽減のためのごみ処理のあり方についてお伺いいたします。  資源ごみとして市がしっかり回収できるように、市民への周知や取り組みが十分なされているのか、まず、資源ごみの問題についてお伺いいたします。 150 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 151 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 資源ごみの回収につきましては、市民への情報としまして「広報ひこね」、あるいは彦根市のホームページに継続的に関連記事を掲載させてもらうとともに、各自治会などで開催されますごみの出し方講座に本市職員を講師として派遣するなど、資源ごみ回収についての周知を図っており、資源ごみの分別に一定のご協力をいただいているものと認識しております。 152 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 153 ◯12番(野村博雄君) それでは、次へいきます。
     資源ごみ回収が市の財政にとっても、また、持続可能な発展という観点からも非常に有益であることをさらに周知する必要があると考えますけれども、理事者の見解をお伺いします。 154 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 155 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 資源ごみは売り払いによる収入が見込める一方、資源の市況によりまして価格が左右されることから、財政的負担を軽減できるものとは一概に言えませんが、限られた資源の有効活用、資源の枯渇、地球環境を考え、循環型社会を進める上では大変重要であると考えております。  今後も引き続き、資源ごみの回収の意義を市民に周知するとともに、ご協力を得て取り組んでいきたいと考えております。 156 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 157 ◯12番(野村博雄君) それでは、今のご答弁を受けて、次の質問ですけれども、自治会の集積場等からの資源ごみの持ち去りの防止策は十分とられているか、確認をいたします。 158 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 159 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 資源ごみも含めまして、市の排出基準に従って適正に排出されました廃棄物につきましては、所有権は市に帰属する旨を彦根市廃棄物の処理および清掃に関する条例で規定をしており、ごみの持ち去りを禁止しております。  ごみ集積場の管理につきましては、利用されている市民にお願いしているところであり、適正に管理いただいているところですが、持ち去りがあったり懸念される場合は、持ち去り禁止を啓発する看板の設置や監視カメラの設置などの対策を行っているところでございます。  加えて、地域の了解のもと、警察との連携も図り、原因者を特定するなど再発防止策も講じております。 160 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 161 ◯12番(野村博雄君) まだまだ持ち去りがあるようにお聞きしておりますので、それも含めまして、次の質問でございますけれども、今後のさらなる取り組みについてお伺いいたします。 162 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 163 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほども申し上げましたが、市民への周知の取り組みは一定の成果が上がっているものと考えておりますが、議員ご指摘のとおり、資源ごみの回収は非常に有益であり、排出段階で異物が混入していますと分別作業に余分なコストが必要となりますので、引き続き、機会を捉え、市民への正しい分別と再資源化意識の啓発などに取り組んでまいりたいと考えております。 164 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 165 ◯12番(野村博雄君) ありがとうございます。  再質問ですけれども、資源ごみの持ち去りの防止策、さらに何かとっていただく必要があるかと思うんですけれども、その辺について再質問をいたします。 166 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 167 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどお答えさせてもらいましたように、持ち去り禁止の看板設置、それと、防犯カメラの設置もございますが、あと、集積場の監視、現在も不法投棄であるとか、そういうもので監視に回っております。そのような感じで、もしごみの持ち去りが疑われるような通報がありますと、その集積場あたりを監視させてもらう、そういう取り組みをさせていただきたいと考えております。 168 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 169 ◯12番(野村博雄君) 集積場のあり方も含めて、また今後いろんな、現状を踏まえての対応をしていただけるとありがたいかなと思います。  次へ移らせていただきます。  ごみ処理におけるトンネルコンポスト方式について。  理事者はトンネルコンポスト方式をどの程度把握されているか、お教えください。 170 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 171 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ただいまご質問いただきましたトンネルコンポスト方式でございますが、燃やせるごみを再資源化できる方式としてヨーロッパでは実績のあるごみ処理方法であると聞いております。  燃やせるごみを固形燃料化している自治体等は国内にも多数ございますが、香川県の三豊市におきまして、平成29年の4月から日本で初めてこのトンネルコンポスト方式による処理施設を本格稼働されているとお聞きしております。  その方式は、燃やすごみをバイオトンネルと呼ばれる槽に投入すると、微生物の働きで発酵、乾燥され、ごみが固形燃料の原料へと資源化されるものと聞き及んでおります。 172 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 173 ◯12番(野村博雄君) それでは、同方式のメリットをお教えください。 174 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 175 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) トンネルコンポスト方式のメリットといたしましては、まず、燃やすごみが原料となり、それが加工されて固形燃料となることで資源としてリサイクルされること、また、ごみを燃やさないため化石燃料の使用を抑制でき、二酸化炭素の排出量を削減することができること、そのほか、当方式は複雑な設備を要しないためイニシャルコストが安価であり、運転人員も少ないことからランニングコストも抑えることができるなどがございます。  なお、三豊市におきましては、当該施設が民設民営方式によりまして運営されていることもメリットであると考えられます。 176 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 177 ◯12番(野村博雄君) 再質問、念のための確認なんですが、資源化されたものについては、それを売却して収入を得ることもできるのでしょうか。 178 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 179 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 現在行われております香川県三豊市の例でいきますと、先ほども申し上げましたように、施設の運営管理が民設民営になっております。この施設をつくるに当たりまして、固形燃料の利用先というのが決定しているということで、そこでの利用を前提としてつくられていると聞いております。  現在、固形燃料を売却しておられるかどうかというのがちょっと不明確ですが、使用先は、一応、その民間の企業が使用されるということを聞き及んでおります。  以上です。 180 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 181 ◯12番(野村博雄君) 私が調べた範囲では売却も可能、それで収入を得ることも可能だとは聞き及んでおります。  続きまして、次の質問で、同方式のデメリットについてお伺いいたします。 182 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 183 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 日本の国内におきまして、トンネルコンポスト方式の実績例がまだ少ないため、デメリットの評価は一概にできませんが、導入に当たっての懸案事項としましては、現在、1市4町で建設を進めている広域ごみ処理施設で想定されるごみ受け入れ量、今、日量約150トンを予定しておりますが、それを継続して処理していけるかということがデメリットではないかと考えております。  また、当方式で生産されます固形燃料、先ほども売却できるかどうかというご質問がございましたが、これの需要が将来にわたって安定的に確保していけるかどうか、つまり燃料はつくれますが、それの売却先であるとか利用先、そちらの方の確保ができるかどうかというのがちょっと不明確であるというのがデメリットではないかと考えられます。 184 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 185 ◯12番(野村博雄君) 今の話を聞いておりますと、どちらかというとメリットの方が大きいような気もいたしまして、デメリットもあるけれども、いろいろと検討を進めていくのもいいかなと思いますけれども、次の質問といたしまして、本市への導入の検討はいかがでしょうか。 186 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 187 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどもちょっと触れさせていただきましたが、現在、本市におきましては1市4町におきまして広域ごみ処理施設の検討をさせていただいております。このことから、本市におきましては、この方式を取り入れるというのは現在のところ考えておりません。 188 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 189 ◯12番(野村博雄君) 表現が不適切だったかもしれないんですけれども、再質問ですけれども、1市4町として、今、ごみ処理の問題がいろいろと言われていますので、その一つとして、今後、検討していかれるようなことがあるのかどうか、その辺、ちょっとお伺いしたいと思います。 190 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 191 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 先ほどデメリットの中で一つ申し上げましたが、処理量が三豊市におきましては日量40トンと聞いております。先ほど150トンと申し上げましたので、約4倍の処理ができるかどうかという面もございますし、こちらの処理方式につきましては広域組合の方で検討されますので、その辺のことは広域組合の方にお任せするという形になります。  詳しく申し上げますと、40トンを処理するのに、トンネルというか、建屋をいろいろつくっていかないといけないのですが、それでも相当な大きさの建屋が必要ということを聞き及んでおります。これが150トンの処理をするのにどれだけ要るかというのは、こちらの方も、私もちょっと専門外でございますので何とも申し上げられませんが、その辺がちょっとひっかかってくることかなと思いますが、決定されますのは広域行政組合の方ですので、答弁の方はこの辺にさせていただきたいと思います。 192 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 193 ◯12番(野村博雄君) 広域行政にかかわってくることですので、これ以上申しませんけれども、これからの時代の温暖化防止、あるいは循環型社会の形成という面で非常に有益な方式ではないかと思いますので、この際、触れさせていただきましたので、よろしくお願いいたします。  次の質問へまいらせていただきます。  河瀬駅の荒神山ならびに荒神山古墳への玄関口としての整備についてお伺いをさせていただきます。  これまでの議会答弁を踏まえまして、その後の対応および実施の状況につきましてご確認をいたします。 194 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 195 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬駅の荒神山および荒神山古墳の玄関口としての整備につきましては、昨年の2月定例会におきまして、地域公共交通再編実施計画の内容に合わせて案内看板の内容を決定し、当該計画を実施に移す中で設置していくことをご答弁いたしました。その後、再編実施計画につきましては本年2月に近畿運輸局長の認可を得まして、4月より計画に基づいた路線バス、相乗りタクシーの運行を開始しております。  案内看板につきましては、河瀬駅の交通結節点機能を強化するよう、再編内容を反映した路線バス、相乗りタクシーの路線図を掲載するとともに、荒神山古墳を案内する内容で、現在、作成をしておりまして、この6月中に設置をする予定でございます。 196 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 197 ◯12番(野村博雄君) ご答弁を踏まえまして、お進めいただいていることにつきまして感謝申し上げます。  それを受けまして、今後の取り組みにつきましてお伺いいたします。 198 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 199 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬駅は荒神山古墳への玄関口であるのと同時に、都市交通マスタープランで位置づけられた地域核であり、交通結節点としての機能はますます重要になると考えておりますことから、今後はそうした機能を充実させていくとともに、今回設置する看板等を利用しながら荒神山古墳へのアクセスを広報してまいりたいと考えております。 200 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 201 ◯12番(野村博雄君) 今後ともさらなる取り組みをお願いさせていただいて、次の質問へまいります。  これまでの議会答弁におきまして、このような質問を過去にもさせていただいておりますけれども、路線バスはなかなか需要が見込めないので難しいので、相乗りタクシー等を利用していただくと。あるいは、「めぐりんこ」のステーションが設けられておりますので、その「めぐりんこ」を活用していきたいというご答弁をいただいておりますので、次に、「めぐりんこ」についてお伺いをいたします。  平成30年度の利用実績を調べさせていただきましたところ、彦根駅前サイクルステーションが2,168台、彦根城京橋口サイクルステーションが271台、これに対しまして、河瀬駅前サイクルステーションが129台と、駅前でありながら極端に少ない利用実績となっておりますけれども、これにつきまして、原因をどのように分析されているのか、お伺いいたします。 202 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 203 ◯産業部長(辻 宏育君) レンタサイクル「めぐりんこ」につきましては、観光客への手軽な交通手段の提供により、観光客の周遊の促進および滞在時間の延長を目的に、湖東定住自立圏の取り組みといたしまして、周辺4町と連携して実施している事業でございます。  「めぐりんこ」の市内の貸し出し拠点の一つであります河瀬駅前サイクルステーションにつきましては、本市中南部地域、さらには湖東地域への観光客のアクセスの向上を図るため、平成28年度から設置しております。  ご質問の河瀬駅前サイクルステーションの利用実績が彦根駅前サイクルステーションや彦根城京橋口サイクルステーションの利用実績と比較して少ない原因につきましては、確たる数字を持ち合わせているわけではございませんけれども、彦根駅周辺地域の観光を目的とした彦根駅や京橋口駐車場などの利用者数と、荒神山を中心とする中南部地域の観光を目的とした河瀬駅の利用者数の違いが主な原因であると考えているところでございます。 204 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 205 ◯12番(野村博雄君) 次の質問へまいります。  これまでの議会答弁でも、河瀬駅西口に定住自立圏構想の中で取り組んでいるレンタサイクル「めぐりんこ」のステーションが設けられており、河瀬駅から荒神山へのアクセス手段として利用できるものと考える、このようなご答弁もいただいておりますし、また、河瀬駅前の貸し出し場所へのレンタサイクルの設置台数を増やすなど、観光客の受け入れ体制の整備を進めるというような答弁もいただいております。  非常に力を入れて取り組みを進めていただいているはずではございますけれども、河瀬駅前サイクルステーションの利用状況をここ3年ほど見させていただきますと、平成28年度が127台、平成29年度が94台、平成30年度が129台と、利用者が増加していない状況でございます。その原因について、いかが分析されているのか、お伺いいたします。 206 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 207 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほどの答弁にも関連いたしますけれども、彦根駅と比較いたしまして、本市中南部地域への観光を目的とした河瀬駅の利用者数が少ないことが挙げられます。また、河瀬駅前サイクルステーションにつきましては、平成30年度から設置台数を3台増やしたところで、利用者数が微増いたしましたが、自転車を利用した観光の魅力やレンタサイクル「めぐりんこ」自体について観光客の方への周知やPRがまだ十分でないと考えているところでございます。 208 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 209 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、PRと同時に、中南部地域への誘客といいますか、たくさん来ていただきますような取り組みが足りないのではないかと思いますけれども、その辺、どうでしょうか。 210 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 211 ◯産業部長(辻 宏育君) 次の質問にも絡むかもしれませんけれども、現在、先ほど申し上げましたように、1市4町で構成いたしますびわこ湖東路観光協議会の方で「めぐりんこ」というのに取り組んでやっているところでございまして、「ことうサイクリングマップ」であるとか、あるいは周遊するモデルコースをつくって、そういったサイクリングツアーの開催を実施しているところでございますけれども、そういった点では、外部といいますか、市外の方々にそういった観光資源のPRであるとか魅力のPRがまだまだ行き届いていないものと考えているところでございます。 212 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。
      〔12番(野村博雄君)登壇〕 213 ◯12番(野村博雄君) では、次の質問に移らせていただきます。  河瀬駅前サイクルステーションでは、駅前の道路などを通っていましても、ここに「めぐりんこ」のサイクルステーションが設置されているんだということが全くわからない状況でございます。  また、ネットでの「めぐりんこ」についての情報発信も見させていただきますと、非常にさまざまな発信がありまして、古い情報がそのまま載せられているものもあります。周知やPRの方法につきまして、さらに充実をしていく必要があると考えますが、理事者の見解をお伺いします。 214 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 215 ◯産業部長(辻 宏育君) 議員のご指摘のとおり、河瀬駅前サイクルステーションにつきましては、「めぐりんこ」についての表示が建物内部にしかございません。このため、周知が十分に図れていない状態でございますので、今後、案内看板や表示物の設置について検討してまいりたいと考えているところでございます。  また、本市といたしましても、観光客への周知、PRの必要性は認識しておりまして、湖東地域の1市4町で構成いたしますびわこ湖東路観光協議会で制作いたしました「ことうサイクリングマップ」では、河瀬駅前サイクルステーションを起点に荒神山をめぐるモデルコースを複数掲載しているほか、本市の総合観光情報誌においても、旅のプランとして、河瀬駅から「めぐりんこ」を利用して周遊するコースを掲載するなど、情報発信に努めているところであり、本年3月には1市4町を総括する「めぐりんこ」のホームページを立ち上げたところでございます。  今後、4町とも協議しながら、より効果的に周知、PRができるよう、内容の充実を図ってまいりたいと考えているところでございます。 216 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 217 ◯12番(野村博雄君) 次の質問へまいります。  今後、「めぐりんこ」の利用者を増やしていく方策を考える上でも、どのような人がどこをめぐっているのかなどの実態把握が必要と考えますけれども、理事者の見解を伺います。 218 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 219 ◯産業部長(辻 宏育君) 利用者の実態把握につきましては本市としましても重要であると考えておりますが、特に河瀬駅前サイクルステーションの貸し出し業務につきましては、河瀬駅前西口自転車駐輪場の指定管理者に委託しておりますことから、関係課とも協議しながら、その手法等も含め、検討してまいりたいと考えているところでございます。 220 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 221 ◯12番(野村博雄君) 次の質問へまいりまして、それでは、これまでの答弁を受けましての今後のさらなる取り組みについてお伺いいたします。 222 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 223 ◯産業部長(辻 宏育君) レンタサイクル「めぐりんこ」につきましては、観光客の周遊の促進および滞在時間の延長につながる有効な交通手段であることはもちろんですが、昨今の健康志向や体験・アクティビティの人気の高まりもありまして、インバウンドを含めた本市における今後の観光振興にとって重要なコンテンツであると考えております。  河瀬駅前サイクルステーションにつきましては、サイクリングスポットとしても人気のある荒神山を初めとする本市中南部地域の観光資源の活用という観点からも重要な拠点となりますことから、観光客への積極的な情報発信、PRに努めてまいりたいと考えております。  また、湖東地域を初めとします周辺地域とも連携したサイクリングツアーの開催など、観光コンテンツの造成についても引き続き取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 224 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 225 ◯12番(野村博雄君) どうぞ、さらなるしっかりした取り組み、充実した取り組みをお願いさせていただいて、次に移らせていただきます。  彦根市立病院についてお伺いいたします。  関係者の皆様が、日々、大変なご苦労とご努力をいただいておりますことには敬意を払い、また、感謝を申し上げます。  より市民の思いに寄り添った市立病院であってほしい、こういう観点から質問いたしますので、よろしくお願いいたします。  まず、救急で運び込まれた場合の受け入れ体制についてでございます。  救急で運び込まれる患者の方に対しまして、いわゆるたらい回しにすることなく、迅速に対応できているか、ご確認をいたします。 226 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 227 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 当院は、湖東医療圏における二次救急医療機関として、24時間365日、救急医療を提供しています。  各消防からの救急搬送要請に対しましては、救急車は断らないという方針のもと、救急の受け入れ体制を整えているところです。  彦根市消防本部、湖北地域消防本部、東近江行政組合消防本部の救急車受け入れ率の報告におきましても、平成28年度は99.7%、平成29年度は99.3%、平成30年度は99.6%といずれも高い水準の受け入れ率を維持しております。  また、救急センターでの受け入れ後は、速やかな院内トリアージの実施により患者さんの重症度と緊急度を判断し、円滑な救急処置や緊急手術等を行える体制をとっており、内科系当直医や外科系当直医、さらには循環器内科の院内待機医やICU当直医等が臨機応変に連携して救急患者さんへの迅速な対応を行っているところです。 228 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 229 ◯12番(野村博雄君) 現場の皆さんのご苦労、ご努力に感謝を申し上げまして、次の質問でございます。  思いもかけぬ事故やアクシデントで救急で運び込まれます患者の方、あるいはそのご家族の方にとりましては大変不安な気持ちで来られるわけでございます。そのような気持ちに十分寄り添って、不安を解消しながら、しっかりした十分な治療が実施できているのか、お聞きいたします。 230 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 231 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 急病の折には誰もが気持ちの動揺や不安を抱えていらっしゃいます。患者さんやご家族のそうした気持ちに寄り添いながら、また、つらい思いに耳を傾けながら治療を行うことは大切なことであると考えています。また、そうした場合には、特にわかりやすい言葉で丁寧な説明に心がけているところでもあります。  さまざまな救急場面がありますが、救急医療に携わる全てのスタッフにとりましては、救命や治療を優先しつつ、患者さんやご家族の不安な気持ちやつらい思いに寄り添った対応に努めることは大変重要なことであると考えており、今後も引き続き、この基本的な姿勢を院内全体で共有、認識してまいります。 232 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 233 ◯12番(野村博雄君) 次の質問でございます。  救急で運び込まれまして、そのまま入院することになった場合、最初に救急で運び込まれたときに診察をしていただきました医師の方から、入院後、さらに専門性が近い医師の方が主治医となって診察をしていただけるような体制はできているのか、お伺いいたします。 234 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 235 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 診療時間外の救急医療は内科系と外科系それぞれの当直医師が対応に当たっていますが、専門医の診察が必要と判断される場合には、各診療科の待機医師に連絡できる体制をとっています。  特に循環器内科では、常に院内待機をしているほか、他の診療科でもオンコール体制、すなわち電話連絡ですぐに駆けつける体制でありますが、その体制を整えるなど、二次救急医療機関としての医療提供体制の維持、充実に努めています。  なお、入院が必要と判断されますと、専門の医師を初め、多職種のチーム医療によって、病棟でのより専門的な医療を受けていただける体制を整えているところです。 236 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 237 ◯12番(野村博雄君) ちょっとその辺について不安の声を市民の方から聞きましたもので、質問をさせていただきました。  次の質問へまいらせていただきます。  続きまして、入院中の対応につきまして。  患者の皆様の不安を解消し、迅速かつ適切な治療が実施できますように、院内での診療科をまたいだ十分な連携体制をもちまして患者の皆さんの治療に当たっていただけているかどうか、お尋ねをいたします。 238 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 239 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 入院中は、原則、主治医1人が担当しますが、診療科や医師の経験によっては上級者が補佐する診療科もあります。また、入院中に主治医の専門外の症状があった場合は、その入院患者さんに関する院内連携が昼夜を問わず行われ、科をまたいだ複数の医師により診療が行われることになります。  また、入院すると、さまざまな医療チームが患者さんの症状によってサポートすることになっています。具体的には、栄養サポートチーム、認知症ケアチーム、褥瘡対策チームなどがあり、それぞれのチームには専門の医師が加わっています。  このように、入院中の患者さんには、院内での診療科をまたいで多方面から医師および専門職チームが連携する体制を整えているところです。 240 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 241 ◯12番(野村博雄君) では、次の質問へまいります。  患者の皆様や家族の皆様の思いに寄り添い、不安を解消できるよう、十分な相談体制をとっていただけているかどうか、お尋ねいたします。 242 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 243 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 通院中および入院中の患者さんはさまざまな不安や悩みを感じておられます。病気に対しては医師や看護師が対応しますが、退院や療養上の不安などの相談については患者家族支援室にある患者サポート窓口が対応しています。この窓口は、病院1階ロビー中央にあり、専門の相談員として医療メディエーターの資格を持った経験豊かな看護師が常駐しています。ここでは、患者さんやご家族のさまざまな悩みや不安に対して、安心して療養生活が送れるよう、医師等と連携して相談に応じています。  平成29年度の相談件数は952件、平成30年度は1,412件で、多くの相談に応じているところです。 244 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 245 ◯12番(野村博雄君) 再質問でございますけれども、今の1階のところにあるということで、1カ所ということなのかどうかということと、そこの人員の内容につきまして、お教え賜れたらと存じます。 246 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 247 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 場所は1階受付のちょうど中央1カ所でございまして、そこは、先ほど申しました医療メディエーターの資格を持ったナース、これは1名なんですね、その1名が中心になって対応しまして、それを補佐する形でソーシャルワーカーを配置しているという状況でございます。 248 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 249 ◯12番(野村博雄君) 先ほどの相談件数を聞いておりましても、1名の方では大変なので、ソーシャルワーカーがご一緒にされるということかと思いますけれども、再質問ですけれども、ソーシャルワーカーの方は大体何人ぐらいの体制でサポートしていただけるのか、確認をいたします。 250 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 251 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) ソーシャルワーカーは7名です。 252 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 253 ◯12番(野村博雄君) それでは、その確認をさせていただきまして、次の質問にもかかわってくるかと思いますので、次の質問に移らせていただきます。  退院時の対応につきましてお伺いいたします。  必要十分な治療をしていただいて、患者や家族の不安に寄り添って、それを解消しながら、適切な退院の手続や手順は踏まれているのかどうか、確認をさせていただきます。 254 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 255 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 外来で入院が決定した時点から、入退院支援室がサポートしており、入院生活全般の説明や入院に伴う不安や退院後の不安などをお聞きし、入院前から問題解決に取り組んでいるところです。  入院中は、病棟看護師のほか、退院調整部門として、患者家族支援室の看護師、もしくはソーシャルワーカーが1人1病棟の割合で担当し、入院早期から病棟でのカンファレンスや患者面談を実施し、退院へ向けての支援を行っています。  それぞれが抱える問題については、医師や理学療法士、管理栄養士、薬剤師など、院内の関係スタッフが情報共有し、専門性を生かして支援を行っています。  介護が必要な方に対しては、平成28年度から、「湖東圏域における病院とケアマネージャーの入退院支援のための手引き」を作成し、入院初期の段階から退院支援を患者さんのご家族と協働で行っています。  転院時には、他の医療機関や介護施設と事前に情報共有を行い、安心して転院できるよう取り組んでいます。 256 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 257 ◯12番(野村博雄君) 次の質問でございます。  退院することに対する患者の皆様や家族の不安ですね。病院に入院するということも大変なことなんですけれども、その後、おうちに帰られた後で十分な治癒がなっていないときに、おうちの方でどうしたらいいかということで、やっぱり退院ということについても非常な不安をお持ちかと。ご本人さんもそうですし、ご家族の皆さんもそうかと思うんですけれども、そういう不安に寄り添った相談サポート体制が十分できているかどうか、お伺いいたします。 258 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 259 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 患者さんのさまざまな相談については、地域連携センターの患者家族支援室において、看護師2名、ソーシャルワーカー7名を1人1病棟の割合で配置し、その対応に当たっています。診療報酬上、1人2病棟が上限とされていますが、当院では基準を上回る配置を行っているところです。  また、1階中央ロビーには患者サポート窓口を設置し、相談窓口が目につきやすい環境にしています。  このように、病棟スタッフはもちろんのこと、地域連携センターの患者家族支援室、患者サポート窓口と、幅広く相談できる体制をとっています。  相談を受けた内容につきましても、医師、看護師、理学療法士、管理栄養士、薬剤師など各専門スタッフが情報共有し、不安の解消に努めているところです。 260 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 261 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、そのような十分な相談体制を頑張ってとっていただいているというのはわかりました。  そのように相談できるところがあるというのが十分に周知できているかどうか。皆さんに「こういう相談ができるような体制がとられているので何でも心置きなく相談してくださいよ」と、そのような状況が形成されているかどうか、ご確認いたします。
    262 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 263 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) こういったサポートにつきましては、入院時に患者様と患者様のご家族の方に説明させていただいています。 264 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 265 ◯12番(野村博雄君) ありがとうございます。  さらに再質問で悪いんですけれども、そういうのがありますよというのをご説明していただいて、説明で何となくわかっていても、なかなか相談しにくいというか、敷居が高い場合もありますので、何でも気軽に相談してくださいよという、そういうことが醸成されているか、そういう雰囲気がつくられているかどうか、ちょっと確認をさせていただきたいと思います。 266 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 267 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 患者さんをサポートする体制につきましては、患者さんが入院後、早期から活動を開始します。その中で、現場で看護師が直接いろいろ患者さんの方からご意見を賜るという体制もとっております。 268 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 269 ◯12番(野村博雄君) それでは、次の質問に移らせていただきます。  退院後のサポート体制についてでございます。  関係機関と連携していただき、患者の皆様や家族の皆様が困られることがないような、十分なサポート体制は構築されているかどうか、お伺いいたします。 270 ◯副議長(安澤 勝君) 病院事業管理者。 271 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 医療圏内の関係各機関と連携し、患者さんの状態やニーズに合った退院後の支援を行っています。そのためには、関係各機関と連携を密にすることが重要であり、関係各機関と定期的に会議を開催するとともに、圏域内の地域包括ケアセンターを訪問し、連携する上で生じる問題点や改善点などを話し合い、連携を図っているところです。  また、転院や施設へ入所される患者さんに対しては、療養先として適切な施設に移れるよう、情報提供を行っています。これらの情報を提供することで、退院調整を行う際、さまざまな事例に対し院外からも支援を受けることができ、地域で暮らす患者さんにとって適切なサポートを行うことができます。 272 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 273 ◯12番(野村博雄君) ありがとうございます。大変いろんな体制をとっていただいているのだということで感謝を申し上げます。  先ほどちょうど病院事業管理者から、こういう制度があるということを説明しておりますというご答弁をいただきましたけれども、そういう体制を十分とっていただきながら、それに心がこもる、それが利用しやすいものになるというためには、やっぱり心を込めたりとか思いを込めたりとか、寄り添っていくということが大事だと思いますので、今後とも、看護師の方もそうですし、医師の皆さんもそれぞれ非常に大変な中でお仕事していただいていると思いますけれども、さらに、思いを込めた、患者の皆さんに寄り添った体制をとっていただけるようにお願いさせていただいて、次の質問に移らせていただきたいと思います。  街灯のLED化についてでございます。  今定例会の提案説明でも触れられております。また、これまでの議会答弁でも大いに触れて述べられておりますけれども、街灯のLED化、これは、より十分な照度の確保によりまして防犯効果や事故の抑止効果が得られます。また、省エネであったり長寿命化等の観点からも、今後もさらにしっかり推進する必要があると考えますけれども、理事者のお考えをお伺いいたします。 274 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 275 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 本市では、彦根市総合計画で地域安全対策を推進しておりまして、犯罪が発生しにくい地域社会の実現に向けた取り組みの一つとして、防犯灯の整備に行政と地域が一体となり、取り組んでまいりました。  こうした中、防犯灯のLED化につきましては、消費電力量および電気料金の節減効果が図れ、長寿命のため、取り替えの頻度も減少し、経費の削減につながり、視認性も高まることから、自治会等に対して防犯灯のLEDへの切り替えやLED灯設置に対する補助を積極的に実施してきましたところ、多くの自治会等に補助制度をご活用いただきまして、防犯対策や電気料金の節減に大きな効果があったと聞き及んでいるところでございます。  また、本市も「道あかり事業」を実施する中で、街灯のLED化につきましては防犯や省エネ等で効果があったところでございます。  本市といたしましては、このような実績等を踏まえまして、今後も自治会等と協力し、安全で安心して暮らせる地域社会の実現に向けた取り組みを進めるため、街灯のLED化を推進してまいりたいと考えております。 276 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 277 ◯12番(野村博雄君) それでは、今、ご答弁で確認させていただきましたので、そのご答弁を受けて、今後の取り組みについてご確認をさせていただきます。 278 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 279 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 現在の取り組みとしまして、地域防犯活動の一環として自治会等が設置されるLED防犯灯につきましては、彦根市防犯灯設置事業補助金の対象として、その設置および既存の防犯灯をLED灯へ切り替えされる際の経費を補助しております。  また、防犯灯の維持管理とあわせて、自主的に防犯パトロールなどの地域安全活動を実施される場合は、防犯灯に係る電気料金相当分につきまして、彦根市まちづくり推進事業総合補助金の対象として補助をしているところでございます。  そのほかに、自治会等の区域外の道路におきましては、駅と集落あるいは集落と集落の間の生活道路で夜間の通行が比較的多いところや、小・中学校等の通学路で必要と判断されるところにつきましては、「道あかり事業」としまして、市がLED防犯灯を設置しているところでございます。  本市としましては、このように地域と一体となり、街灯のLED化を推進していくことで、犯罪のない、安全で安心して暮らせる地域社会の実現に向けた取り組みを推進してまいりたいと考えておりまして、今後も自治会等への補助や「道あかり事業」につきましては、引き続き取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 280 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 281 ◯12番(野村博雄君) 今ほど理事者のお考えを確認させていただきましたので、今後とも積極的にお取り組みいただけますようにお願いさせていただいて、次の質問に移らせていただきます。  児童の増加に伴う河瀬小学校の増改築についてお伺いいたします。  河瀬小学校増改築工事の概要をお教えください。 282 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 283 ◯教育部長(岸田道幸君) 河瀬小学区内の児童数の増加に対応するため、普通教室棟の校舎の増築を今年度に、既存校舎の改修を来年度に施工するものでございます。  まず、増築校舎の概要としましては、既存校舎南側のグラウンド内に軽量鉄骨造2階建て、延べ床面積1,188平方メートルの校舎を増築するもので、普通教室10教室と給食配膳室およびトイレを設置いたします。  次に、既存校舎の改修内容につきましては、給食数の増加に伴う給食室の移設増床と教職員の増員に伴う職員室の増床を主なものとした改修を実施するものでございます。 284 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 285 ◯12番(野村博雄君) 今の概要、計画で、今後の児童の増加に十分対応できるのか、確認をさせていただきます。 286 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 287 ◯教育部長(岸田道幸君) 本年度5月の児童数推計によりますと、令和6年度に河瀬小学校の児童数は現在より70名増加し、620名でクラス数は24クラスと見込んでおり、現段階で予想できる今後の最大値として推測をしております。  増築後の普通教室数は27室でございまして、児童数の増加に対応できるものと考えております。 288 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 289 ◯12番(野村博雄君) 最初のご答弁の方で増築棟の工法等についても多少触れていただきましたけれども、今回つくっていただく計画をしていただいております増築棟につきまして、そのような増築棟のつくりということで、そこで学んでいる児童の学習環境、あるいは学校での生活が十分保障されるのかどうか、確認をいたします。 290 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 291 ◯教育部長(岸田道幸君) 増築する普通教室棟につきましては、校舎の南側に教室を配置し、採光、換気を考慮したものとするとともに、空調設備やICT機器など、既存教室と同等のものを整備する予定です。  また、増築する校舎から既存校舎への児童の移動距離を最小限となるよう計画するとともに、既存校舎への影響も最小限となるよう計画しており、既存校舎、増築校舎ともに安全で安心して学習できる学校生活を送っていただけるものと考えております。 292 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 293 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、構造的にも十分に子どもたちの学習環境、学校生活が保障されるものとなっているのかどうか、再度、確認をさせていただきます。 294 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 295 ◯教育部長(岸田道幸君) 今回の構造は軽量鉄骨造ということで今も再質問いただきましたが、軽量鉄骨造の校舎につきましては、平成29年度より供用を開始しております城北小学校の音楽教室棟がございます。また、県外ではございますけれども、常滑市の東小学校の普通教室24教室や、これも愛知県でございますが、阿久比町の東部小学校での12教室、また、千葉県では木更津市の八幡台小学校の7教室等の多数の実績がございまして、教育委員会からも各学校へ問い合わせをいたしましたが、問題なく使用されていますので、児童の学習環境や生活に支障を来すものではないと考えております。 296 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 297 ◯12番(野村博雄君) 子どもからしますと、こちらの教室がこんなつくりで、こっちの教室がこんなつくりだということで、そこをちょっと違うのかなと思ったりすることもあるかもしれませんけれども、いろんな状況もございますので、子どもたちの学習環境や学校での生活が十分保障されるようにお願いさせていただいて、次の質問でございます。  小学校の運動会などの体育的行事でグラウンドを使われますし、また、近年では学校開放で多くの団体がグラウンドを利用されております。そのような状況に支障なく対応できるように、増改築をしていただいた後もグラウンドの確保が十分なされているのかどうか、確認をいたします。 298 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 299 ◯教育部長(岸田道幸君) 河瀬小学校のグラウンドは、現在、9,301平方メートルの面積を有しております。文部科学省の定める小学校設置基準によりますと、令和元年5月1日現在の児童数550名でグラウンド面積の基準は5,500平方メートル以上となります。令和6年度の児童数は620名であり、面積は6,200平方メートル以上となっております。  設計段階ではありますが、増築校舎と児童通学路の整備により1,600平方メートルが減ることとなる予定でございますが、工事完了後の面積は約7,700平方メートルでございまして、設置基準の面積は確保できる予定でございます。 300 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 301 ◯12番(野村博雄君) 再質問でございますけれども、設置基準としてはクリアをしているということなんですけれども、現在、そのグラウンドを利用されている方々からしますと、狭くなって使いづらくなったとか、これまでこんなふうに利用できていたのにできなくなったというような、現在の実情を踏まえて、その後がどうかということを考えますと、そういうご意見も出てくるのかなと思いますけれども、そのようなご意見も十分踏まえた増改築後のグラウンドの確保についてご検討いただいているのかどうか、確認をいたします。 302 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 303 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほど申しましたように、校舎を増築する部分については必要面積でございますので、そこについては今のグラウンドが削減される、減るということになります。そうした現況の中でどのように使うかということでございますが、まず、学校としても限られた面積の中で使用していく。それとまた、学校開放としてお使いもいただいておりますので、使用者の方にも十分説明をしながら、有効な利用をしていただきたいとお願い申し上げたいと思います。 304 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 305 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、説明をするというだけではなくて、やはりその方々のご意見も聞きながらというところは大事かなと思いますけれども、その辺はいかがでしょうか。 306 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 307 ◯教育部長(岸田道幸君) 今、設計をしている段階でございますので、また、学校側とも十分調整もさせていただきたいと思っておりますし、学校は現場に近いところにありますので。  それと、設計に当たっては、できるだけ既存校舎との距離というんですか、採光や環境というのでそれも必要でございますので、そういったものを含めて検討させていただきたいということでございます。よろしくお願いいたします。 308 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 309 ◯12番(野村博雄君) では、次の質問に移らせていただきます。  現在でも学校開放で野球なんかをグラウンドでされますと、体育館や校舎まで打球が届きまして、ガラスの損壊等の危険性が指摘されております。増築でグラウンドに校舎がさらに張り出してくるわけでございますけれども、今以上の十分な防球対策が必要と考えますけれども、いかがでしょうか。 310 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 311 ◯教育部長(岸田道幸君) 防球対策としましては、工事設計中ではございますが、校舎の増築後、南側全面に防球ネットを新設し、防球対策を図る予定でございます。 312 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 313 ◯12番(野村博雄君) いろいろと、今後、増築された後の実情をまた見ていただきながら、十分な対応を、先ほども申しましたけれども、実際に利用されている方々、そこで生活している児童であったり教師の方であったり、あるいは学校開放等で利用されている方々等の意見を十分聴取されながらお進めいただけるとありがたいと思います。よろしくお願いいたします。  次の質問に移らせていただきます。  増改築工事中の対応についてお伺いいたします。  工事中、児童への安全確保が十分図られるかどうか、確認をいたします。 314 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 315 ◯教育部長(岸田道幸君) 工事中の児童への安全対策につきましては、安全鋼板による仮囲いや安全柵の設置、工事車両の導入路には誘導員を配置して接触事故等の未然防止を図るなど、児童への安全対策を講じます。また、学校と連絡を密にして、授業や学校行事による工事工程の調整などを行ってまいります。  保護者やスクールガードの方などの学校関係者の皆様につきましても、工事内容や工程等を周知し、注意喚起を行うとともに、案内板の設置などにより安全確保を図ってまいりたいと考えております。 316 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 317 ◯12番(野村博雄君) 十分な安全確保をお願いいたしたいと思います。  次の質問でございます。  工事中に学校開放として利用される方への安全確保が十分図られるかどうか、確認をいたします。 318 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。
    319 ◯教育部長(岸田道幸君) 先ほどの答弁と重なりますが、学校開放利用者や来校者、地域の関係者の方々への安全確保につきましても、学校、施工業者との連絡や調整を行い、工事の周知や安全策を講じるとともに、最新の注意を払い、工事を進めてまいりたいと考えております。  また、体育振興会などの学校開放利用者などの皆様に向けて、工事内容や工程等の周知をし、注意喚起を行うとともに、案内板の設置などにより安全確保を図ってまいりたいと考えております。  工事関係者がいない夜間や休日などは、資材の飛散防止や工事区画内への侵入防止などを施工業者に求めてまいりたいと考えております。 320 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 321 ◯12番(野村博雄君) 次の質問でございます。  工事中に工事関係者の皆さんや教職員の方、あるいは学校開放利用者、学校の行事があった場合に保護者や行事への参加者、地域での行事もありますので、地域での行事の参加者等への駐車場の確保が十分図られるかどうか、確認をいたします。 322 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 323 ◯教育部長(岸田道幸君) 使用されています駐車場につきましては工事による影響がない計画としておりますが、駐車場から学校への通路につきましては、一部、迂回などをお願いすることも想定されますので、ご理解をお願いいたします。 324 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 325 ◯12番(野村博雄君) 再質問で念のための確認ですけれども、工事関係者でたくさん車も来ると思うんですが、そういう方の駐車場はどうされるご予定か、確認をいたします。 326 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 327 ◯教育部長(岸田道幸君) これも最終、詰めていったり、また、契約業者と詳細な打ち合わせをすることになりますけれども、今考えておりますのは、現場は先ほど言いました仮囲い等をいたしますので、そうした中へ駐車していただくようにお願いしたいと考えております。 328 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 329 ◯12番(野村博雄君) では、次の質問へ移らせていただきます。  小学校での運動会等の体育的行事や地域の行事、また、学校開放で多くの団体が利用している状況に支障なく十分対応できるように、工事中、工事をしている間も、でき得る限りグラウンドの確保が必要かと思いますけれども、そのような配慮や対応は十分なされるか、お尋ねいたします。 330 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 331 ◯教育部長(岸田道幸君) 工事中のグラウンドにつきましては、工事ヤードや工事車両の通行等により、グラウンドを使用されている児童や学校開放利用者の皆様にはご迷惑、ご不便をおかけすることとなりますが、グラウンドへの工事影響が少しでも少なくなるよう、施工業者と調整してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 332 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 333 ◯12番(野村博雄君) それでは、お世話になりますが、地域の皆さん、子どもたち、皆さん、楽しみにしておられますので、よろしくお願いいたします。  次の質問へまいります。  河瀬公園の整備についてでございます。  これまでの議会答弁を受けましての進捗状況を確認させていただきます。 334 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 335 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬公園整備事業の進捗状況につきましては、まず、用地買収でございますが、平成31年2月定例会において答弁いたしました契約者数と変わらず、総地権者34名のうち31名の用地買収が完了しており、進捗率といたしましては91%でございます。また、昨年度末には用地取得済みの区域の一部ではございますが、事業進捗のため、竹等の伐採を行っております。  今年度におきましては、用地取得を進めるとともに、用地取得済みの区域において造成工事ならびに水路工事に着手する予定でございます。 336 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 337 ◯12番(野村博雄君) 念のための確認の再質問ですけれども、境界確認の立ち会いを行う予定ということでご答弁をいただいておりますので、そこについての確認を念のためさせていただきます。 338 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 339 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 分筆が必要な土地でございますので、境界の確認等も行ってまいります。 340 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 341 ◯12番(野村博雄君) 再質問ですけれども、前回のご答弁では、年度内に立ち会いを行うということですので、昨年度で境界の立ち会いは終わっているかと思いますけれども、この辺の確認をいたします。 342 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 343 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 境界の確定自体がまだできておりませんので、今後、確定を進めていきたいと考えております。 344 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 345 ◯12番(野村博雄君) 土地の買収等も、相手があることで、なかなか大変ですのでご苦労いただいていることかと思いますけれども、また、ぜひともしっかりお願いさせていただいて、次の質問へまいらせていただきます。  今後の整備推進につきまして、これまでの議会答弁を踏まえた整備の推進が図られているかどうか、確認をいたします。 346 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 347 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬公園整備事業は、平成27年3月定例会以後、平成27年度に基本計画の見直し、平成28年度、平成29年度にかけまして公園の実施設計を行い、あわせて用地取得に取り組み、昨年度においては用地取得済みの区域の一部におきまして竹等の伐採および不要な水路の埋め立てを行ったところでございます。  今後も引き続き、残りの地権者との交渉を行うとともに、今年度におきましては、先ほどもご答弁いたしましたが、用地取得済みの区域におきまして造成工事ならびに水路工事に着手する予定でございまして、これまでの定例会でお答えしておりますとおり、令和2年度での完成を目指してまいりたいと考えております。 348 ◯副議長(安澤 勝君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 349 ◯12番(野村博雄君) 今ほど、非常に心を込めた強いご答弁をいただいたかと思います。皆さん、大変ご苦労いただいているかと思いますけれども、これは昭和48年ですよね。今は、ご譲位あそばされましたので、平成から令和にかわっております。昭和48年から、平成から、さらに令和まで来てしまいました。市長、これまでご答弁されましたね。1年でも早く完成するようにということでご答弁もいただいておりますので、ぜひとも、本当に皆さんのご苦労に応えられるように、1年でも早くできるようにお願いさせていただいて、終わります。ありがとうございました。 350 ◯副議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午前11時16分休憩            午前11時29分再開 351 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  4番獅山向洋君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 352 ◯4番(獅山向洋君) まず、大項目1、令和元年度の当初予算案反映版という彦根市中期財政計画について質問します。  中項目1、今回の「彦根市中期財政計画」から「彦根市中期財政再建計画」と名前を変更して、計画の目的をもっと明確にすべきであると考えております。  今回の計画におきましても、財源不足を前提にした上で、財源不足への取り組みを実施しなかった場合の収支見通しを述べております。このような財政計画の実態は、中期財政計画ではなくて中期財政再建計画であります。だから、その名前を変更して、より具体的な財政再建計画を策定すべきであると考えます。  細項目1です。今申し上げましたように、中期財政計画を中期財政再建計画に改めるべきであると考えますが、市長の見解を問います。 353 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 354 ◯市長(大久保 貴君) 獅山議員のお尋ねにお答え申し上げます。  中期財政計画を策定する意義としましては、近年、増大する財政需要に対しまして、安定的な財政運営に資するため、歳入歳出の総額を推計しまして収支の均衡を保つための指標とするものでございます。  中期的な財政見通しを立てることによりまして財政調整基金等の残高や実質公債費比率の推移を把握しまして、これらの具体的な財政指標等の目標を定めるとともに、事業の見直しを促進し、財政状況の悪化を未然に防止していくことが必要であると考えてございます。  また、この中期財政計画に基づく予算総額の推移も勘案しながら、各年度の予算編成の輪郭を把握していき、平成31年度の予算編成から採用いたしました予算枠配分に係る枠配分の参考として、実際の予算編成につなげていくべきものと考えております。  財源不足への取り組みを実施しなかった場合の収支見通しを掲載する理由としましては、増大してまいります本市の財政需要の姿を明らかにするためでございまして、財政需要に対し、事業の見直しや取捨選択による歳出削減とともに、新たな財源確保を図っていくという目的をしっかり示すために掲載しているものでございまして、このように収支改善の前後を掲載することによって事業の企画・立案に当たりましても常に財政的な視点を持って業務に当たることができるようになると考えているところでございまして、再建という言葉が本計画の趣旨と合致するとは考えてございませんので、計画の名称を変更するということはございません。 355 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 356 ◯4番(獅山向洋君) 予想されたお答えですけれども、しかし、財源不足を前提にして令和5年度まで計画を立てるとうこと自体が異常ではないでしょうかね。普通ならば、そういうふうにならないように縮小して中期財政計画を立てるのが当然ではないでしょうか。財源不足を前提にしながら再建計画を立てないというようなことは明らかな矛盾ではないかと思いますが、市長、これね、ただ単に読み上げられるだけではなくて、市長として、矛盾しているとは思いませんか。 357 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 358 ◯市長(大久保 貴君) 今お答え申し上げたとおりでございまして、矛盾しているとは考えてございません。 359 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 360 ◯4番(獅山向洋君) こういう答弁を市民の皆さんはしっかりと認識しておいていただきたいと思います。  さて、財源不足の対応として、目標増収額・削減額を令和2年度から令和5年度まで毎年20億円ないし30億円として、事業のスクラップや延伸を行うと、こう述べております。  それでは、スクラップまたは延伸する事業を具体的に挙げるべきなのに、それを挙げておりません。  細項目2、財政計画である以上、スクラップまたは延伸する事業を年度ごとに具体的に列挙すべきであると考えます。市長として、どういうふうにこれを考えておられるのか、しっかりとご答弁願いたいと思います。 361 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 362 ◯市長(大久保 貴君) 今ほども申し上げましたが、中期財政計画では、各年度の歳入歳出の総額を推計いたしまして、収支の均衡が保てるよう年度ごとに指標を示したものでございまして、この計画に基づき、各年度の予算額を検討していくものでございます。  したがいまして、各年度における事業廃止や延伸は、計画策定時に具体的に列挙するものではございません。また、本市が採用しております予算枠配分方式におきましては、配分された枠の中で各部局が事業の優先順位等から事業の廃止、縮小、延伸等を検討していくものでございますことからも、中期財政計画から各事業の具体的な事業廃止等をあらかじめ設定するということはございませんので、ご理解のほどをお願いいたします。 363 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 364 ◯4番(獅山向洋君) 令和5年までの間にどんどん累積赤字が増えていくわけですよ。だったら今から、まさに中期財政計画ですから、今からこういうふうに延伸なりスクラップしていきますということを明確に出すのが計画ではないですか。むしろその年その年になったら考えますというのでは、再び今回のような、当初予算案を否決しなければならないようなことが毎年起こるんですよ。なぜそんな作文を読み上げるだけで済むと思っておられるんですか。何を延伸し、スクラップする、本当にそれは必要ではないんですか。必要性を認めておられないんですか。 365 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 366 ◯市長(大久保 貴君) 総額としてお示しさせていただいて、常にスクラップ・アンド・ビルド、ビルド・アンド・スクラップ、事業の取捨選択をしていかなきゃならないということを職員一同が共有しまして、それぞれの部局において選択をしていくということでございますので、あらかじめ、この事業をこの時期に廃止あるいは延伸ということを中期財政計画の中でお示しするということにはならないということでございますので、ご理解のほどをお願いします。 367 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 368 ◯4番(獅山向洋君) 何でも職員の方におっしゃるわけですけれども、市長として、どうすべきかというお考えは全くないんですか。職員が例の枠配分で上げてきたら、それを認めると。その程度のリーダーシップしかないのでしょうか。その点をもう一回確認しておきたい。市長としてどう考えているかということを聞いているんですよ。いかがですか。 369 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 370 ◯市長(大久保 貴君) 私としましては、そうした歳出の抑制なりの状況というものをしっかりと示していく上で、皆さんの理解と協力を求めていくということでございます。また、今回もお示しさせていただきましたように、金亀公園の計画変更なども私が指示をして取り組みもさせていただいておりますが、大きなものにつきましてはそういうこともさせていただきますが、とにかくこうした財政の運営というのは職員一人ひとりの理解と協力、そして、もちろん議員の皆様方のご理解とご協力が必要でございますので、そうした総合的な指揮をとっていかなきゃならないと考えております。 371 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 372 ◯4番(獅山向洋君) 相変わらず職員なり議会頼みばかりで、このままいったら彦根市は大変なことになるという認識がないことについて私は心配しております。  さて、地方公共団体の財政の健全化に関する法律は、実質赤字比率についても早期健全化基準および財政再生基準を規定しております。  彦根市が財源不足への対応に取り組まなかった場合、令和5年度末の累積赤字は79億円に達するということです。昨年は152億円になると言っていましたが、だんだん減ってきていますね。  さて、細項目3ですが、彦根市が実質赤字比率について早期健全化基準および財政再生基準を超える年度はいつなんでしょうか。 373 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 374 ◯総務部長(牧野 正君) 実際の予算編成におきましては、収支の均衡を図った予算となるため、赤字が出ることはございませんが、財源不足への対応に取り組まなかった場合を前提にお答えを申し上げます。  地方公共団体の財政の健全化に関する法律に規定されております実質赤字比率は、当該年度の実質赤字額を標準財政規模で除することで算出するものでございます。  中期財政計画上の各年度に発生いたします実質赤字額を現在確定しております平成29年度決算の数値に当てはめて試算をいたしますと、令和5年度には実質赤字比率が11.59%まで上昇しますものの、今回お示しいたしました中期財政計画の期間中におきましては、早期健全化基準の12.16%、財政再生基準の20.00%の両基準を超えることはございません。
    375 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 376 ◯4番(獅山向洋君) 152億円から79億円までお減らしになったという実態が浮き上がってきましたね。  そこで、どっちにしても令和5年度、何もやらなければ79億円の赤字になってしまうわけです。市長はこのような財政状態になってしまった原因はどこにあると考えていますか。 377 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 378 ◯市長(大久保 貴君) 原因としましては、増加する財政需要に対しまして、事業の見直しを行って、徹底したスクラップができてこなかったと考えております。  加えまして、大型の投資的経費、具体的に申し上げますと、本庁舎の耐震化整備事業や新市民体育センター整備事業を初めとする国体関連事業等が今後も必要となってきてございますので、中期財政計画でお示ししておりますとおり、投資的経費を抑制、抑えたとしても、現状では大幅な事業費の削減等は避けられない状況になっていると認識をしております。 379 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 380 ◯4番(獅山向洋君) それでは、細項目5にいきますけれども、市長はこのような財政状態にしてしまった責任は自分にあると自覚しておられるんでしょうか。 381 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 382 ◯市長(大久保 貴君) 私、市長としても責任を感じているところでございます。  一旦、開始をした事業や長期継続している事業等の見直しは大変難しいものがあると痛切に感じてございます。現在の財政状況となってしまったことに鑑みて、近い将来、少子高齢化へ移行していく中で、さらに医療福祉費の増加、あるいは働き手の減少に伴う市税の減少等、さまざまな課題に直面していかなければならず、常に新しい需要に応じていくと同時に、事業の見直しを行っていくことが必要でありますことから、事業の大幅な見直しに着手すべく、予算編成を予算枠配分方式に変更いたしまして、市民ニーズを身近に捉えていただいている各部局に事業の優先順位を検討いただいて予算編成に臨んだものでございます。  残念ながら、平成31年度当初予算案をご理解いただくことはできませんでしたが、市長として責務を全うするために、時代の変化に合わせた新たな市民ニーズに対応し、市民サービスを向上すべく、本市の財政体質を変えるための改革を力強く行っていかなきゃならないと考えております。 383 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 384 ◯4番(獅山向洋君) 相変わらず同じような答弁ばかりですけれども、力強くやっていくというのなら2、3年前からやっていないといけなかったのではないのですか。今ごろ何をおっしゃっているんですか。これね、5年後、何もしなかったら70、80億円ぐらいの累積赤字を抱えるんですよ。そのときに大久保市長が市長をやっているなら、それはあなたが責任をとるでしょうけれども、市長がかわっていたら、その市長が苦労しないといけないわけです。市長だけの問題ではないんですよ。彦根市の問題として市民が苦労することなんですよ。一体いつになったらその自覚が出てくるのか、私は不思議に思っております。  大項目2、令和元年度一般会計予算について。  中項目1、令和元年度当初予算と平成31年度当初予算との比較について。  大久保市長は、平成31年度当初予算について、財政悪化などを理由として平成30年度当初予算の各事業について87事業11億7,000万円余の見直しを行いました。この予算は市議会において否決されましたので、大久保市長が令和元年度当初予算において、平成31年度予算において見直した各種事業を復活・増額させたのは当然のことでございましょう。その具体的な内容の検討は予算常任委員会に譲りますけれども、ここでは全体としてどの程度の復活・増額を行ったのか、質問しておきたいと思います。  細項目1、令和元年度予算において平成31年度予算から復活・増額させた事業数および予算額を明らかにされたい。 385 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 386 ◯総務部長(牧野 正君) 予算発表資料の資料13、事業見直し一覧に掲載しておりました事業のうち、追加した事業で申しますと18事業1億1,216万円でございます。  そのほか、新たに追加した事業や市長による指示があった事業は30事業1億5,216万1,000円でございます。 387 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 388 ◯4番(獅山向洋君) 私があえて質問しましたのは、やっぱり市民の皆さんに知っていただきたいんですよ。11億7,000万円余りの見直しをやって、今回、復活されたのは1億1,000万円ぐらいしか復活されてないんですよ。新たにというのは、これは新たにつけ加えただけの話であって、それを合わせても2億円余りしか増やされていないということを十分ご認識いただきたいと思います。  さて、細項目2に移りますが、令和元年度予算と平成30年度予算を対比して、結果的に見直した事業数および予算額を明らかにしていただきたいと思います。これは細項目1から大体予測はできるんですが、理解を深めるために質問しておきます。 389 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 390 ◯総務部長(牧野 正君) 結果的に見直しました事業数、予算額を申し上げますと、既に議決をいただいております介護保険事業特別会計の1事業も含めまして、全体で87事業10億6,305万6,000円でございます。 391 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 392 ◯4番(獅山向洋君) ぜひともご認識いただきたいのは、結局、今回の令和元年度当初予算につきましても、そんなに平成31年度の当初予算とは変わりがないということなんですよ。目立ったものについて、あるいは議員が集中的に非難したことについては復活させたけれども、大筋は何も変わっていないということだけは十分認識していただきたいと思います。  さて、大項目3に移ります。  金亀公園再整備について。  中項目1、金亀公園再整備基本計画の見直し案について。  大久保市長は令和元年5月23日の市議会全員協議会において、市議会議員に対して金亀公園再整備基本計画の見直し案を説明しました。この見直し案は、現時点では議員だけが知っているわけで、市民には公表されていないので質問しておきたいと思います。  細項目1、当初計画と見直し案の相違点、特に概算事業費、あるいは国民スポーツ大会までの整備区域、整備スケジュールなどについて説明していただきたいと思います。 393 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 394 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 金亀公園再整備において、当初計画では特別史跡と図書館を除く7.3ヘクタールの区域において各施設を順次移設することにより、公園西側に運動施設、中央部に緑地や遊具、東に駐車場を集約する計画でございましたが、今回の見直し計画では、国民スポーツ大会の開催までに整備する施設を最低限とし、主会場との連絡橋の整備、現在の野球場跡に多目的グラウンドの整備、および現在の多目的競技場における人工芝の整備、ならびにこれら周辺の園路整備にとどめたものでございます。これにより、概算事業費でございますが、当初計画の24億3,000万円から、見直し計画では9億3,000万円に変更しております。  次に、整備のスケジュールでございますが、昨年度より主会場との連絡橋の整備に関する設計業務に着手しておりますことから、2018年度から国民スポーツ大会の前年度となる2023年度までの5年強の期間としております。 395 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 396 ◯4番(獅山向洋君) 当初計画では7.3ヘクタールと答弁されましたが、今回の見直し案では何ヘクタールなんでしょうか。 397 ◯副議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午前11時53分休憩            午前11時55分再開 398 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  都市建設部長。 399 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 失礼いたしました。  見直しで1.4ヘクタールでございます。 400 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 401 ◯4番(獅山向洋君) 細項目2に移ります。  見直し案において、滋賀県と彦根市が前から言っている、主会場との連絡橋という名前がついているんですが、一体この連絡とは何を連絡するための橋なのか。先ほど7.3から1.4ヘクタールでしたか、えらく少なくなってしまったわけですけれども、そういう意味で、連絡橋という意味がなくなってきつつあるのではないかということでお尋ねしたいと思います。 402 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 403 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 国民スポーツ大会の主会場となります県営の公園と彦根城を含む市営の公園は連絡橋で結んだ一体の金亀公園として都市計画決定をされております。双方の公園を連絡橋で結ぶことにより、相互の利便性を向上させるとともに、この連絡橋によって、彦根駅や彦根城からの歩行者が旧港湾や県道を越えて、直接、第1種陸上競技場へアプローチできることになりますので、歩行者にとって最も重要なアクセス経路になり、主会場と彦根城を含む金亀公園全体の人々の往来を連絡することになると考えております。 404 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 405 ◯4番(獅山向洋君) 一体、わずか半月ぐらいの国民スポーツ大会の連絡に、わざわざ彦根城から主会場へ行ったり、主会場からこちらへ来るというような人があるんでしょうか。現に今、ちゃんと連絡橋があるんですよ。あるのに、なぜ砕いて、わずか2週間のために金を使ってやるのか。  細項目3に移りますが、この連絡橋の必要性は大幅に低下しているのではないでしょうか。 406 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 407 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 連絡橋の必要性につきましては、先ほどお答えしましたように、主会場と彦根城を含む金亀公園を一体としてつなぐ施設でございます。このことから、今回の見直しによって国民スポーツ大会までに整備する施設としましては縮小しておりますが、彦根城や金亀公園内の既存の施設は引き続きご利用いただくことになりますので、連絡橋の必要性については変わりがなく、低下したものではございません。 408 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 409 ◯4番(獅山向洋君) ないからつくるというならわかるんですよ。あるのになぜ砕いて新しいものをつくるのかと。そこなんですよ。しかもこれだけ一体として使うと言いながら、もうほとんど関係なくなってしまっているんですよ、一体性が。もう一回ちょっと答えておいてください。 410 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 411 ◯都市建設部長(藤原 弘君) もともと今の三の丸橋につきましては老朽化も進んでおりますし、幅員も狭うございますので、いずれにしてもこれの改築というのは必要であると考えております。  国民体育大会の主会場を機に、県の横断歩道橋とあわせまして、双方を連絡できる一体的な整備ということで、今回、実施していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 412 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 413 ◯4番(獅山向洋君) 財政危機、財政危機と言いながら、何で2、3年待てないんですか。2、3年というのは、簡単に言ったら国体が終わるまで待ったらいいんですよ、幾らでも渡れるんですから。何という無駄遣いなんでしょうか。  そこで、細項目4に移ります。  令和元年度予算中の金亀公園連絡橋負担金2億円、これの明細について説明していただきたいと思います。 414 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 415 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 市の金亀公園と主会場を結ぶ金亀公園連絡橋は、滋賀県と共同で整備することとしており、全体の整備費に対しまして、本市は旧港湾の上部に当たる区間を、県が県道の上部に当たる区間をそれぞれの延長に応じて費用を負担することとしております。  令和元年度予算の市の負担金の内訳でございますが、詳細設計が4,000万円、橋脚などの工事費が1億6,000万円となっており、その合計が2億円でございます。  なお、設計や工事の発注は滋賀県が行うことになりますので、本市は負担金として滋賀県に支払うことになります。 416 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 417 ◯4番(獅山向洋君) そしたら、総工費は一体幾らなんですか。 418 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 419 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 概算の総工費でございますが、県の部分と市の部分を合わせまして6億3,000万円程度と試算をしております。 420 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 421 ◯4番(獅山向洋君) 細項目5に移ります。  彦根市が2億円を負担すると。この法的根拠を示していただきたい。 422 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 423 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 法的根拠といたしましては、地方財政法第27条第1項の、当該市に対する経費の一部を負担させることができる規定や、都市計画法第75条第1項の受益者負担の規定が挙げられます。  いずれにいたしましても、本市に利益がある場合において負担することになりますが、今回、整備する連絡橋は老朽化の進む三の丸橋の代替施設となるものでございまして、施設の相互利用やバリアフリーの向上など、市民にとっても有効なものでありますので、必要な経費であると考えているところでございます。 424 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 425 ◯4番(獅山向洋君) 法的根拠は当然あるんだけれども、これは県と市との話し合いで決めたのではないんですか。 426 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 427 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 法的なことはあるんですけれども、本市と滋賀県の方で協議しながら整備を進めているということでございます。 428 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 429 ◯4番(獅山向洋君) だから、私が聞いているのは、これだけの2億円ものお金を出すその根拠、簡単に言ったら、滋賀県と彦根市でこういう約束をしましたという文書があるんですか。 430 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
    431 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 整備の費用負担につきましては県と市で協定を結ぶということで進めておりますが、今の段階では詳細設計分のみの協定を県と市で結ばせてもらっておりまして、工事につきましては今後また県と市との協定を結んでいくということになります。 432 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 433 ◯4番(獅山向洋君) そうすると、そんな状態のもとで2億円も本年度予算で出してしまうと、こういうことなんですか。 434 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 435 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今後、協定を結ばせていただいて、県の方が工事に着手してまいりますので、本市としては負担金としてお支払いしていくということでございます。 436 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 437 ◯4番(獅山向洋君) まだ協定がないということを聞いて安心したんですけれども、大体こんなところに連絡橋をかけて、どれだけの人が通るのかということなんですよ。私はあんな連絡橋、めったに通ったことありませんよ。全く通っていないとは言いませんが、めったに通りません。  例えば県営球場側にたくさんの住宅街があって、また、こちらの金亀町側にもたくさんの住宅街があって、絶えず人が行き来するなら必要でしょう。けれども、こんなところに、現に連絡橋があるのに、またもう一つつくって、また砕くと。これはまるで市民体育センターと同じやり方なんですよ。全く無駄だと思いますよ。  その点について市長はどう考えておられますか。こんなものが必要だと思っているんですか。一応、必要なら必要だと思っていると答えてください。 438 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 439 ◯市長(大久保 貴君) 必要でございます。それはもう重々ご承知おきいただいていると思いますが、改めて、いろいろとネットでごらんになっている方もおいででございますでしょうから申し上げさせていただきますと、スタジアム、第1種陸上競技場の規模は1万5,000人の規模でございます。例えば国体の開閉会式でもこのスタジアムはいっぱいになります。あふれ返るばかりでございます。そこに加えて、ボランティアスタッフ等々の人が往来をいたします。この連絡橋は、この国スポだけにおいても重要な連絡橋、スタジアムに対するアクセス道路になりますので、重要なものでございます。  国体以降も、彦根城の堀の中の交通規制という方向に進んでまいりますので、彦根城を初めとした市営の金亀公園へのアクセス道路になっていくと。県営金亀公園の方に駐車をいただいて、いろんな方々がお見えいただくということを想定しているわけでございます。  したがって、私どもも一昨年、彦根城の上空をブルーインパルスに展示飛行をしていただきましたが、そのときも大変な人で、今の三の丸橋の上でごらんになっていただいた方、あふれんばかりでございました。そうしたことも含めて、今後の彦根市の観光政策を考える上でも、あるいはその交通体系を考える上でも極めて重要な橋になると私は考えてございますので、ぜひご理解とご協力のほどをお願い申し上げたいと思います。 440 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 441 ◯4番(獅山向洋君) 今おっしゃったことはおかしいと思うんですよ。大体ね、前の国体のときにわざわざ会場の方へ通ずる地下道まで掘っているんですよ。だから、駅から来た人は当然そっちを通るんですよ。わざわざ城内を通って、そして、この連絡橋を通って会場に入るというような人はおりませんよ。だから、何だかこじつけの論理ばかり言っていて、無駄遣いばかりやっていると私は思いますよ。  さて、次に大項目4に移ります。  市庁舎耐震補強・増築・改修工事の再入札不調について。  中項目1、指名競争入札指名者全員から辞退届が提出されたことについて。  これについては既に他の議員からも質問が出ておりますけれども、まず、細項目1です。不調となった理由の究明や分析はどのようにして行うのか。 442 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部参事。 443 ◯総務部参事(長野繁樹君) お答えいたします。  不調となりました理由の究明や分析につきましては、辞退理由等の聞き取りや周辺自治体への同種工事の入札状況の確認等により既に実施いたしております。  まず、今回の入札に係る指名業者からの辞退届によりますと、大半の業者において、技術者の確保が困難であるとの理由が挙げられておりました。その詳細につきまして、全15者に聞き取りを行いましたところ、建築業界の市場が好調であり、関東方面では2020年の東京オリンピックとその関連工事、関西方面では大阪万博等に備えた民間によるホテル等のインバウンド関連工事等の受注が多く、人手不足のため、職員のあきがないことから、技術者の配置や積算・施工体制の対応ができないということ、また、これらの工事は早い段階で声がかかりますので、先の工事まで、ある程度、予定が決まっており、急な対応ができないとのことでございました。  さらに、県内各市の契約担当課に建築工事の入札状況について電話で確認を行いましたが、金額の大小にかかわらず、建築工事の応札が少ないといったお話もお聞きいたしました。  こうした調査結果を踏まえますとともに、本件工事に係る問題点等をもっと詳細にお聞きし、確実に本件工事の入札に対応できる業者を見極める必要があるとの結論に達したところでございます。 444 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 445 ◯4番(獅山向洋君) 細項目2。そこで、それだけ究明とか分析しておられるわけですが、早期対応に向けて協議・検討していると、こういうふうにおっしゃっているわけですが、具体的にどんな検討をしておられるのか、それを説明していただきたいと思います。 446 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部参事。 447 ◯総務部参事(長野繁樹君) 早急に次の対応を検討すべく、市長、副市長、総務部、企画振興部、都市建設部による協議を重ねました結果、こうした厳しい状況の中でも確実に本件工事の入札に対応できる業者を見極めるため、本市の入札参加資格者名簿に建築一式工事で登録している格付区分がAの業者、88者おられますけれども、そのうち今回の15者を除きます73者を対象にいたしまして、書面で現地見学会および次回入札への参加意向を確認いたしますとともに、本件工事に係るアンケート調査を行うことといたしまして、5月31日付でその文書を当該73者に発送したところでございます。  現地見学会を希望された業者には、お越しになられた際、積算可能な期間等についてお伺いし、再度、十分な積算期間を確保した上で、現地見学会参加者と次回入札への参加意向を示された業者による指名競争入札を実施したいと考えておりまして、今後、契約審査委員会における審議を経て、早急に詳細を決定してまいりたいと考えております。 448 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 449 ◯4番(獅山向洋君) そういうことをやるというのはいいんですけれども、そうしますと、既に辞退した15者、これからの73者。73者の方が、どちらかというといろいろな仕事を余り持っていないだろうとか、引き受けてくれるだろうとか、そんな希望的観測を持っておられるんですか。 450 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部参事。 451 ◯総務部参事(長野繁樹君) 大手15者につきましては、聞き取り調査を行いますと、やはり先ほど申しました技術者の配置ができないということで、見積もりの段階にまでなかなか至っておらず、入り口部分で辞退させていただきたいと、非常に繁忙で技術者の確保ができないということが主な理由でございましたので、そういった意味では、次の73者、市場の状況は余り変わらないかもわかりませんが、今回、直接、現場を見ていただいて、疑問点等を払拭していただいた上で、確実に参加いただけるという方のみを対象にして指名競争入札をさせていただきたいと思っておりますので、希望的観測と言えばそこもあるかもしれませんけれども、確実な参加者を吟味した上で指名競争入札をしたいと考えているところでございます。 452 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 453 ◯4番(獅山向洋君) 大手15者と、あとの73者、何か格付されたようなことで、僕はあとの73者がえらくプライドを傷つけられたように思われるのではないかなと思いますよ。  それと、現地をちゃんと見てとか説明してと。うかつに来たら何となくやらないといけないようになるのではないかと思って、逆にまた来られる人が少なくなるのではないかと私は心配しております。  それでは、細項目3に移ります。  協議・検討の内容を前提とした上で、工事完成時期および本庁舎への引っ越しの時期はいつになるのか。  今おっしゃったように、やっぱり延びる可能性として、十分な検討期間も置くとか現地説明もやるとか、いろいろおっしゃいました。とにかく、ある程度ちゃんと期間を置くとおっしゃったんですけれども、そうしますと、その期間だけでも、やっぱり延びることは間違いないんですが、どの程度の期間なんですか。 454 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 455 ◯総務部長(牧野 正君) 本庁舎耐震化整備事業につきましては、現在のところ、令和2年10月末に工事を完了し、令和2年度末の事業完了を目標としておりますが、市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る再入札が不調となったことを受けまして、現在、不調となった理由の究明、分析を進めながら、次の入札の方法や日程ならびに本庁舎の完成時期や彦根駅西口仮庁舎、市民会館、中央町仮庁舎からの移転時期も含めまして、次の対応を検討中でございます。  詳細が決まりましたら、速やかに市民の皆様、そして議員の皆様にお知らせをさせていただきますので、ご理解をお願いいたします。 456 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 457 ◯4番(獅山向洋君) 今までの答弁と全く同じですね。  私がお尋ねしているのは、73者についてはこれから慎重にやるとおっしゃいました。そういう意味で、その期間はどれぐらいなのかという質問。その上で、どれだけ延びるかというのを判断したいと思いますので、その点では、先ほどのご答弁を前提にして、簡単に言ったら、再入札までこれぐらいの時間がかかりますよというのはわかるのではないんですか。 458 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 459 ◯総務部長(牧野 正君) 先ほども総務部参事の方がお答えをいたしましたように、現在、見積もりの期間をどの程度設けるか、そのスケジュールについて詳細に検討をさせていただいているところでございます。  現地見学をされた業者の皆さんの声も参考にさせていただきながら、積算可能な期間とさせていただく。そのために十分な期間を設けたいと考えておりますが、その期間をどのように設定するかということにつきましては現段階では決定しておりませんので、詳細が決まり次第、皆様の方へお伝えさせていただくということでご理解を賜りたいと思います。 460 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 461 ◯4番(獅山向洋君) とにかく賃料だけでも毎月800万円を払っていかなきゃならないわけですから、ちょっと真剣に考えていただきたい。  市長も、これはリーダーシップをとって早く結論を出すように頑張ってもらいたいと思うんですよ。  それでは、大項目5に移ります。  大久保市長の人事について。  中項目1、市庁舎耐震化整備事業に関する戒告処分について。  大久保市長は、昨年11月21日、市庁舎耐震補強・増築・改修工事に関し、市の部長級職員が地方自治法施行令第167条の2に反する随意契約の締結にかかわったとして戒告処分を行いました。  この翌22日付の近江同盟新聞は、「担当部長を戒告処分」との見出しのもとに、今回、彦根市が地方公務員法第29条の規定に基づく懲戒処分の対象とした職員は昨年の施工業者との工事請負契約を締結する事務を担当した当時の都市建設部長で、現在は市長直轄組織に属する部長級の50代男性職員と報道しました。  地方自治法施行令違反の随意契約とは、いわゆる裏合意の契約であり、この違法行為により彦根市は莫大な損害をこうむり、さらに損害が拡大しているにもかかわらず、懲戒処分の中でも最も軽い戒告であったことに多くの市民は驚きました。  ところが、平成31年4月1日の人事異動を見て再び驚かされることになりました。大久保市長は、この市長直轄組織参事をさらに市長直轄組織の総括参事に引き上げたのでございます。  このたびの市議会議員選挙中にも市民から、どうも大久保市長のもとでは懲戒処分を受けた方が出世できるようだ、裏合意を行ったことに対する論功行賞ではないか、本当は裏合意を指示した大久保市長の秘密を守るための口どめ策ではないかなど、さまざまなご意見を私は聞きました。大久保市長はこのような市民の疑惑に答えるべきであると考えます。  細項目1、大久保市長自らが懲戒処分にした職員を市長直轄組織の総括参事にした理由を説明していただきたいと思います。 462 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 463 ◯市長(大久保 貴君) 昨年度、直轄組織の参事級が2人おられまして、1人が総括を務めておりましたが、この総括参事が退職いたしましたので、業務をスムーズに引き継ぐためにも、総括という名前はつきましたが、参事が、その後、任に当たっているということでございます。 464 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 465 ◯4番(獅山向洋君) 市民は全然そうは受けとめておりませんね。普通はね、市長部局の一種の総務部的なところに一旦置いておいて、後で、処分が出てからどこかへ移すというのが通常のやり方なんですよ。ところが、総括参事というのは、1人がやめたから総括参事に引き上げたと、こんなばかな話はないと思いますが。そういうことしかお答えにならないと、私も聞いておきますし、市民の皆さんも聞いておいてください。  そこで、細項目2に移りますが、当該総括参事はこの人事を何ら異議なく引き受けたんでしょうか。 466 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 467 ◯市長(大久保 貴君) 異議はなかったと思っております。 468 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 469 ◯4番(獅山向洋君) 何ら異議はなかったと思いますということは、どういうことなんでしょうか。これはあくまで市長の推測なんですか。 470 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 471 ◯市長(大久保 貴君) 異議を聞いておりませんという意味でございます。 472 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 473 ◯4番(獅山向洋君) 戒告という処分を受けて、4カ月そこそこたったときにこういうことを言われたら、普通なら、「いや、ちょっと今、まずいのではないですか」という話が出そうなんですがね。  さて、そこで細項目3に移ります。  この人事に副市長や部長らから反対意見は出なかったんでしょうか。 474 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 475 ◯市長(大久保 貴君) 反対の意見は聞いておりません。 476 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 477 ◯4番(獅山向洋君) 反対意見は聞いていない。聞いていないというのは耳で聞いたことはないということですな。そういう意味では、今の副市長も部長も、こういうことについて「それはまずいのではないですか」と言う人が現在の市長部局にはいないということを私は非常に残念に思います。  市民の方々もこれを聞いて、やっぱり彦根市政をよく知っている方ですが、本当に腹を立てておられますよ、どうなっているんだと。  それでは、大項目6に移ります。  新しい教育長についてお尋ねしたいと思います。  中項目1、就任のいきさつにつきまして。  本年5月25日の滋賀彦根新聞によりますと、大久保市長から就任要請があったのは昨年9月下旬だったとのことでございます。ちょっと市長から聞いた説明とも違うような感じも受けているんですが。  細項目1、昨年9月下旬に大久保市長が現教育長に就任を要請した理由を明らかにしていただきたいと思います。 478 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 479 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。
     私が善住前教育長から辞職の意向を最初にお伺いしましたのは平成30年6月ごろでございましたが、そのときも慰留をさせていただいたのでございますけれども、その後、引き続き2期目をお願いしたものでございます。  しかし一方で、善住前教育長の退職のお申し出の理由が体調不良ということでございましたので、万が一、体調が悪化された際には辞職の意思を尊重しなければならないと考えておりまして、その際には、教育行政に停滞を起こすことがないよう、速やかに後任の教育長をお願いする必要があると判断いたしまして、昨年9月下旬ごろ、西嶋現教育長に後任の教育長就任を打診させていただいたというところでございます。 480 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 481 ◯4番(獅山向洋君) 細項目2、そのとき就任要請に応じなかったのはなぜなんでしょうか。 482 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 483 ◯教育長(西嶋良年君) 今ほど市長から答弁がありましたとおり、万が一、善住教育長が辞職された際には後任の教育長をお願いしたいとの打診があったものでございまして、就任に応じなかったというものではございません。 484 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 485 ◯4番(獅山向洋君) 細項目3、就任が今日に至った理由はどこにあるのでしょうか。 486 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 487 ◯教育長(西嶋良年君) 私が受けた打診の内容は、「善住教育長が辞職された際にはその後任の教育長に」ということでございましたので、この時期になったと考えております。 488 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 489 ◯4番(獅山向洋君) 中項目2、新教育長の教育方針についてお尋ねします。  彦根市の教育大綱においては、「ふるさと彦根に愛着と誇りを持ち、次代を担う心豊かでたくましい人を育みます」との基本方針を掲げておりますが、ふるさと彦根に愛着と誇りを持つような視野の狭い小・中学生を育てることを方針としていたのでは、普遍的でグローバルな人材育成ができないと考えます。  細項目1、教育の基本方針として、ふるさと彦根を強調する妥当性があると考えておりますか。 490 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 491 ◯教育長(西嶋良年君) 近年、さまざまな分野でボーダーレス化が進む中、広い視野を持つことは重要であると考えております。  一方で、今後の彦根市を考えた際、明日の彦根を担う人々を育てる上では、市民一人ひとりの彦根に対する思いを育む必要があると考えているところでございます。  まずは、彦根の子どもたちが自分たちにとって最も身近であるふるさと彦根と自分自身との関係性をしっかりと認識し、つながりを尊重できる人となることが日本や世界へ視野を広げて活躍できる土台になるものと考えております。  基本方針の中で「ふるさと彦根に愛着と誇りを持ち」としておりますのは、特にこの点を強調しているものでありまして、先人のたゆまない努力によって築かれた彦根を自分自身のふるさととし、そこで生活したり学んだりすることへの誇りを持ち、ふるさとの一員として育ってほしいという願いを意味したものでありますので、ご理解のほど、お願い申し上げます。 492 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 493 ◯4番(獅山向洋君) 別にノーベル賞がすばらしいとは言いませんけれども、ノーベル賞をもらわれた方が小・中学生のころに「ふるさと、ふるさと」なんて考えていたはずがないんですよ。教育というのは普遍的なものであって、こんなことを基本方針にするようなまちの教育は私は間違っていると思っています。  さて、細項目2です。  これは滋賀彦根新聞にも載っておりましたが、学力向上の課題解決型授業を具体的に説明していただきたいと思います。 494 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 495 ◯教育長(西嶋良年君) 学力向上のために課題解決型授業を進めるとしているところですが、課題解決型授業とは、課題の発見と解決に向けて、子どもたちが主体的・協働的に学ぶ授業でございます。  何を学ぶかという知識の習得に加え、どのように学ぶか、何ができるようになるかという学びの質や深まりを重視した授業になります。  具体的には、1)課題を見つける、2)課題解決への見通しを持つ、3)自分で考える、4)友達とともに考え、学び合う、5)学習をまとめる、6)学習を振り返るでございます。  こうしたプロセスを授業に効果的に組み込むことによりまして、児童・生徒自らが課題意識と見通しを持って授業に臨む姿、自分との対話、他者との対話、学習材との対話を通して考えを広げ、深める姿、授業を通して自分の学びを振り返り、新たな課題に向かおうとする姿が実現し、学力向上へつながるものと考えております。 496 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 497 ◯4番(獅山向洋君) 校長先生としてはそれでいいと思うんですが、教育長として、いかに彦根市の教育にそれを深めていくのか、その具体的方法はどうでしょうか。 498 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 499 ◯教育長(西嶋良年君) お答えします。  今申し上げました課題解決型授業を日々の授業の中で先生方が実践していただくということが大切であると考えておりまして、これらの指導力を向上するために、各学校で行われております研修会を通してその学びを広げることで、先生方お一人お一人がご自身の授業の中で取り入れて授業の改善を図るということを行っていただけるように、市教委として指導していきたいと考えております。 500 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 501 ◯4番(獅山向洋君) 細項目3、教職員の働き方改革について、まず取り組む課題を具体的に述べていただきたいと思います。 502 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 503 ◯教育長(西嶋良年君) 教職員の働き方改革を推進するために、まず取り組むべき課題は、教職員の意識改革、教育活動の見直し、そして事務負担の軽減と考えております。  教職員一人ひとりが自身の働き方を知り、働き方を見直すことで計画的、効率的に仕事を進め、超過勤務時間を減らすように意識を変えていく必要があると考えております。  次に、教育活動の見直しでございますが、行事の見直しや校務の整理等で各校長がマネジメント力を発揮し、自校の教育活動を整理する必要があると思います。  さらに、教職員が負担と感じております事務の軽減に努める必要がございます。市教育委員会としまして、報告を簡略化したり会議を減らすなど、業務の見直し、精選に努めていきたいと考えているところでございます。  加えて、働き方改革を実効性あるものにするためには家庭や地域のご理解、ご協力が必要でございますので、機会を捉え、発信に努めてまいりたいと思います。 504 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 505 ◯4番(獅山向洋君) 大項目7、ふるさと納税について。  中項目1、ふるさと納税の返礼品について。  6月1日からふるさと納税のルールが変わり、返礼品は地場産品で寄附額の3割以下となりました。このようにルールが明確になりましたので、返礼品の選択にも幅が出てきたと考えられます。  従来の彦根市の返礼品を見ますと、観光、ひこにゃん、食品、酒類、下着など繊維製品や小間物が多く、金額も少額です。彦根市には地場産業である彦根仏壇があり、多くの企業が進出しております。  細項目1ですが、日立市、浜松市、燕市のような返礼品を検討したことはないのでしょうか。 506 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 507 ◯企画振興部長(犬井義夫君) ふるさと納税は、ふるさとなどの地域活性化を目的に創設された制度でございますが、自治体間の競争が激化しておりまして、過度な返礼品を提供する自治体が増加しましたことから、換金性の高い商品や資産性の高い商品、また、電化製品や返礼率の高い商品等を返礼品としないよう、平成28年の4月1日付で総務大臣の通知がございまして、本市もこの通知に従って返礼品の選定を行ってきたところでございます。また、ただいま議員がおっしゃっていただきました、今年6月の制度改正後も、この大臣通知に従い、返礼品を選定することとなっております。  本市としましても、返礼品を選定するに当たり、今ほどおっしゃっていただいた3市のような地場産品を検討する中で、例えば地元の大手電機メーカーの家電製品等についても検討いたしましたが、先ほど申し上げました総務大臣通知によりまして、返礼品として提供することを断念した経緯がございます。  議員がご指摘の彦根仏壇につきましては、仏壇そのものや仏壇技術を使った甲冑などの商品が高額かつ資産性が高いことから、返礼品として提供することは困難でございますが、仏壇技術を活用した食器などの商品や仏壇技術の金箔押し体験を返礼品として提供することにつきまして、現在、事業者と調整をしているところでございます。  また、ふるさと納税制度は地域の活性化が主たる目的でありますことから、地元の事業者にも積極的に働きかけを行いまして、新たな地場産品の発掘に努めているところでございます。  今後もふるさと納税制度を活用することで地域産業の活性化につなげるとともに、本市の魅力を積極的にPRいたしまして、さらなる寄附の増加に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 508 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 509 ◯4番(獅山向洋君) 再質問です。  それでは、日立市、浜松市、燕市がやっていることは間違いだと、こういうことですね。 510 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 511 ◯企画振興部長(犬井義夫君) それぞれ市で判断をしてやっていらっしゃると思いますので、ちょっと私の方からそれが間違いということを申し上げることではございませんが、それぞれ3市、私も拝見させていただきまして、地場産品等について、返礼品として選定をしていらっしゃいますので、それぞれの市において工夫をされて、返礼品を選定していらっしゃるものと思っているところでございます。 512 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 513 ◯4番(獅山向洋君) では、なぜ彦根市としてきちっと考えてやらないんですか。障害があるんですか。これは細項目2ですが。 514 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 515 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 今ほどもご答弁をさせていただきましたが、電化製品でありますとか資産性が高い高額な商品につきましては、総務省の通知で示されております返礼品に反することから返礼品提供を断念してきた経緯がございます。ふるさと納税の新しいルールのもと、今後も彦根仏壇の技術を活用した商品を初めとする地場産品の発掘に努めてまいりたいと考えております。 516 ◯副議長(安澤 勝君) 獅山君。   〔4番(獅山向洋君)登壇〕 517 ◯4番(獅山向洋君) 資産性がなければいいのではないんですか。 518 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部長。 519 ◯企画振興部長(犬井義夫君) 資産性があるものはいけないということで通知がございますので、資産性のないものの中で工夫して考えてまいりたいと思っております。 520 ◯副議長(安澤 勝君) 暫時休憩します。            午後0時39分休憩            午後1時39分再開 521 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  16番小川吉則君。小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 522 ◯16番(小川吉則君) 小川吉則でございます。何分にも初めてのことですので緊張しておりますので、よろしくお願いいたします。  少し余談になりますが、私は32年前に彦根市にやってまいりました。転職のためであります。それ以後、市内の福祉施設で32年間働いてまいりまして、今、市議にならせていただきましたので非常勤になりまして、それでも同じ法人がしております障害者施設におきまして働いております。そうした観点から、福祉について質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。  それでは、大項目1、福祉職員の処遇改善についてお伺いいたします。  中項目1、現状の対策。  細項目1、彦根市の現在の対策。  介護職員は、人材不足が今や全国的な問題となっています。特別養護老人ホームでは、待機者が大勢いますのに職員がいない。職員不足で受け入れができないところがあるほどであります。  人材不足の一因に福祉職員の待遇の問題がございます。労働がきつく責任も重いわりには十分な待遇ではないと言われております。平均所得に比べまして賃金の低さも指摘されております。  そうした中におきまして、何か彦根市でそういうことに対しまして対策をしておられますでしょうか。お伺いいたします。 523 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 524 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 介護職員の処遇改善につきましては、国の制度といたしまして、介護サービスを提供した際に事業所に支払われる介護報酬において、各事業所の体制に応じて一定額を加算して算定することができる介護職員処遇改善加算という制度がございます。  平成21年度に介護職員処遇改善交付金が創設されて以降、報酬改定に合わせて加算の拡充が行われており、実績として月額平均5万7,000円の改善効果があったとされています。  この介護職員処遇改善加算を算定する場合には所定の届出書を提出する必要がありますことから、本市が指定等を行います地域密着型サービスおよび介護予防・日常生活支援総合事業の事業所につきましては、提出された書類の確認や事前の相談への対応を行っているところでございます。  なお、滋賀県では昨年度、介護職員処遇改善加算の取得促進支援事業として、より上位の区分の処遇改善加算の取得や新規取得をしようとする事業所を対象に、セミナーの開催や社会保険労務士等の専門家による個別のアドバイス等を実施されたところです。 525 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 526 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  ただいまお答えいただきましたように、中項目の2の手当についてでございますが、国の待遇改善の策として処遇改善手当というのがございます。今ご説明がありましたように、事業所を通じて賃金の一部を補って見直しの一助となっているところでございますが、それではまだ十分ではないと私は考えておりまして、細項目1、彦根市独自の処遇改善手当等の支給についてお考えはございませんでしょうか。お聞かせください。
    527 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 528 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 国においては、本年10月の消費税率の引き上げに伴う報酬改定により、経験・技能のある職員に重点化を図りながら、介護職員のさらなる処遇改善を進めることとされています。  なお、新たな処遇改善加算の算定根拠としましては、経験・技能のある職員を対象とするものの、この処遇改善の収入をその他の介護職員やその他の職種の処遇改善に充てることができるよう柔軟な運用を認めるとされておりますことから、それぞれの事業所の取り組みや効果を注視してまいりたいと考えております。  また、福祉職員の確保、定着につきましては、手当等の処遇改善と併せ、魅力ある職場づくりの取り組みも重要であると考えております。こうした取り組みの具体化に向け、彦根愛知犬上介護保険事業者協議会等と協議してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 529 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 530 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  今お答えいただきましたように、国の処遇改善手当といいますのは、現在はケアワーカーのみでございます。それがこの10月から他職種にもということでございますが、言わずもがなのことではありますが、福祉、介護の仕事というのは、ケアワーカーだけで成り立っているわけではございません。特に私の勤めている福祉施設といいますものは、看護師や栄養士、事務員等、さまざまな職員がサポート体制をとって行っているものであります。  この10月の改定を見てみますと、従来ケアワーカーだけでしたものが、十分経験のあるベテランケアワーカーを100といたしますと、年数の浅いケアワーカーにはその半分までの50ということで、さらに、その他の職種はそのまた半分の25までを支給できるということでございますが、まだまだ格差がついております。  私は、極端に言えば、みんな一律に手当を出してあげたいと思うのであります。特に看護師というものは、ケアワーカーのように直接処遇をしているものではございませんが、ケアワーカーと一体的にやっておりまして、連携が十分でございます。なのに、その他の職種になってしまうということでございますので、再度質問をさせていただきます。  彦根市独自といたしまして、そういう方々への対応、対策というものをお考えではございませんでしょうか。お願いいたします。 531 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 532 ◯福祉保健部長(田中一朗君) ただいまご答弁いたしましたとおり、本年10月の消費税の引き上げに伴います介護報酬の改定によりまして、処遇改善加算の算定根拠といたしまして、その他職種への処遇改善ということで充てることが可能となる予定でございますので、現段階では、今後各事業所の取り組みや効果というものを注視してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 533 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 534 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。  国の制度にのっとってされるのは当然でございますが、やはり彦根は福祉のまちを自認しているわけですので、ぜひとも彦根市独自の手厚い、そして、それによりまして離職率が高いケアワーカーの離職を防ぎ、そして、やりがいのある仕事だということで大勢の人が来ていただけるようにしていただきたいと思います。  大項目2の子育て支援についてに移らせていただきます。  中項目1、保育所待機児童の解消についてですが、今、女性の社会進出が進んで、共働きは常識となりました。また、人口減少の中で、労働力の確保には女性の就労はますます重要となってきております。そのためには、保育所の充実が重要となっているわけであります。しかし、保育所不足が全国的な問題となっておりまして、待機児童の問題が、この解消が早急な課題となっているところでございます。  待機児童の解消につきまして、細項目1、0歳児から2歳児の待機児童解消について対策はということで、彦根市の待機児童、平成31年4月1日現在で25名いらっしゃるとお聞きをいたしました。これは全て0歳児から2歳児ということで、3歳児以上の方々は充足しているとお聞きをいたしましたので、この0歳児から2歳児の待機児童の解消についての対策をお聞きいたします。 535 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 536 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 本市の平成31年4月1日現在の待機児童数は、今おっしゃっていただきましたとおり25人です。内訳は、1歳児が9人、2歳児が16人となっています。  待機児童の解消に向けての対策としまして、施設の面では、ことし4月に小規模保育事業所が1園、認可外保育施設から移行されました。そのほか、5月には小規模保育事業所が1園新設されました。  また、保育士不足の解消に向けましては、保育の魅力を知ってもらい就労につなげるための保育士フェアを5月25日に開催したほか、夏休み期間には、将来保育士を目指す若者が1人でも多くなるように、高校生保育所保育体験を行います。さらに、新たな取り組みとしまして、潜在保育士などに直接市内保育所等の求人情報を届けます求人情報登録制度を始めたところです。  なお、今後も保育所を利用したいといったニーズは増加すると見込んでいますが、具体的な確保方策つきましては、今年度、次期子ども・若者プランを策定する過程におきまして検討してまいりたいと考えております。 537 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 538 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  保育所には、当然認可保育所が今対象となっているかと思いますが、あと、認可外保育所ですとか事業所内保育所というのがございます。私の勤めている施設の法人にも事業所内保育所がございます。もう10年ほどになります。  今、この0歳児から2歳児の25名という待機児童、この解消に向けまして、その認可外保育所の活用ということについてご見解をお願いいたします。 539 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 540 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 本市では、待機児童解消の方策として、保育所、認定こども園、地域型保育事業のほか、幼稚園におけます預かり保育を実施することで解消を図ることとしております。認可外保育施設の活用につきましては、これまでから市民からの利用の問い合わせがあれば紹介をするとしているところです。  また、5月末現在におきまして、市内に企業主導型保育事業施設が3園開設されておりますが、一部の園では地域枠が設けられていますことから、こちらにつきましても同様に、幼児課窓口におきまして利用の問い合わせがあれば紹介を行っているところです。 541 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 542 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  そうしました認可外保育所、こちらの方も活用を促すために、再度ですが、細項目3になりますが、この認可外保育所へ彦根市独自として何らかの補助金を出し、解消を進めていくというお考えはございませんでしょうか。見解をお願いいたします。 543 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 544 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 本市では、保育ニーズに対しまして、保育所、認定こども園、地域型保育事業等での保育を実施することで対応することとしておりますので、現在、認可外保育施設に対しましての彦根市独自の助成は行っておりません。  しかしながら、認可外保育施設が地域型保育事業等の子ども・子育て支援新制度に移行されました場合は地域型保育給付を受けることができますので、認可基準を満たす施設に対しましては新制度への移行を提案してまいりたいと考えております。 545 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 546 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  私の所属している法人にも認可外保育所がございますと言いましたが、事実上赤字でございます。当然これはもうかるものではございません。福利厚生の一環でございます。  ただ、そうやって自前で、やはり産休を取り、育休を取り、そして復帰するのにそこに預けてという職員も大勢います。そうやって努力しているところもございますので、現状はお答えいただきましたが、ぜひとも前向きにそういうところへの助成も考えていただきたいと、よろしくお願いしたいと思います。  ありがとうございました。  続きまして、中項目の2番に移らせていただきます。児童虐待防止について。  昨今、大変痛ましい児童虐待の報道が続いております。私も1人の親としまして、また、福祉に携わる一員として、大変心を痛めているところでございます。二度とこのような事案が起こらないと願っているところではございますが、なかなか厳しい現状はございます。  細項目1、彦根市の現状の虐待対応件数についてお伺いいたします。 547 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 548 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 平成30年度の本市におけます児童虐待受理件数は59件122人ですが、児童虐待を受けた児童等の支援を協議する彦根市要保護児童対策地域協議会におきまして継続して対応しているケースも合わせますと、平成31年4月1日現在498人となります。家庭訪問や相談、または見守りなどの支援を行っているところです。 549 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 550 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  この仕事も大変厳しい、責任の重い仕事だと思います。ただ、事件が起きたニュースを聞いておりますと、なかなか事前に察知をしていても踏み込めない、そして、当然これは1カ所だけ、例えば彦根市だけ、1部署だけで防げる問題ではざいません。いろいろな関係部署との連携が必要になってくるかと思います。  そこで、細項目2、児童相談所との連携についてはどうなっているかお聞かせください。 551 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 552 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 児童相談所は、子育て支援課とともに児童虐待通告受理機関であり、より専門的な知識および技術を必要とする相談への対応や、子どもまたはその保護者を児童福祉司等が指導するほか、必要に応じて子どもを家庭から離して一時保護する機能、子どもを児童福祉施設等に入所させる機能を持っております。  彦根市が対応する児童虐待ケースにおきましても、緊急性が高いケースや専門的な対応が必要なケースにつきましては、児童相談所に送致し主体的に対応していただくなど、連携して対応しているところです。  また、月に一度開催いたします継続して対応するケースの支援について話を行う彦根市要保護児童対策地域協議会実務者会議や随時開催をしております個別ケース会議に出席していただくほか、受理した児童虐待の対応について情報交換する場を設けることにより、市と児童相談所の役割分担を行いつつ、連携して子どものための支援を行っていく体制をとっております。 553 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 554 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  事件のニュースを聞いておりますと、なかなかひどい内容がございます。そうしますと、市でも児童相談所でもということが出てくるケースもあろうかと思います。なかなかこの二つでは強制力がございません。やはりそうなりますと、最終的にはといいますか、警察との連携も大変重要になってくるかと思います。  細項目3、警察との連携についてお伺いいたします。 555 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 556 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 彦根警察署には彦根市要保護児童対策地域協議会の構成員に入っていただいておりまして、先ほども申し上げましたが、月1回開催しております実務者会議にも出席していただくことで、彦根市で起こっています児童虐待についての情報を共有しております。  また、本市にも警察官OBであります総務調整官が在籍しており、必要に応じて相談をし、助言をいただくほか、児童相談所にも滋賀県警察本部より警察官が出向されていますことから、警察との連携はよりスムーズなものとなっております。  そのほか、個別ケース会議への出席や相互の連絡を通じまして、連携した児童虐待対応がとれる体制をとっているところです。 557 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 558 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。  十分にやっていただいているようにお見受けいたしました。これは本当に子どもの命を守るということで、大変重い使命になっているかと思います。彦根市、児童相談所、警察と垣根を超えて、幼い子どもの命を守るという意味でしっかりやっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  それでは、大項目3に移らせていただきます。高齢者福祉の充実についてお伺いをいたします。  中項目1、現状の対策。  高齢者問題は、今日大変重要な日本の課題となっております。要介護高齢者への施策は大変重要なものとなっておりまして、介護保険等々で行われているところでございます。  一方、健康な方々も大勢いらっしゃるわけで、健康寿命という言葉がございます。心身ともに自立をし、健康的に生活できる期間のことでございます。健康で長生きしていただくことが、当然本人のためでもあることはもちろん、家族のためにもよいことであります。そして、健康で長生きしていただくことによりまして、介護保険の負担軽減や医療費の抑制といったことにもつながりまして、行政にとっても大変よいことであるかと思います。健康な高齢者にはいつまでも健康でいていただきたいというものであります。  国の健康日本21(第二次)の基本的な方向性の中に、健康寿命の延伸と健康格差の縮小というものがございます。この健康寿命というものがございますが、平均寿命との差ですね。日本の男性で平均寿命と健康寿命の差は約9年、女性は約12年あるとされています。この間は何らかの介護が必要になるということでございます。健康寿命を延ばしてこの差を縮めることが大切になってきます。  細項目1、いろいろな助成があるかと思いますが、その一つに単位老人クラブへの助成があるとお聞きしております。その補助内容をお聞きいたします。 559 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 560 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 単位老人クラブへの補助金につきましては、地域での支え合いの担い手である老人クラブが行う生きがいづくりや健康づくりの活動に対して補助を行っているものでございまして、近隣の寝たきりの高齢者を訪問する友愛活動や環境美化活動等に必要な経費を補助対象としております。  なお、会員数が30人以上の単位老人クラブに対しては一月当たり3,050円、会員数が30人未満の単位老人クラブに対しては一月当たり1,800円の補助を活動月数に応じて交付しているところでございます。 561 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 562 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  この単位老人クラブが集まった老人クラブ連合会というものがございますが、細項目2番、老人クラブ連合会への補助内容をお聞かせください。 563 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 564 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 老人クラブ連合会に対しましては、例年、創造推進員の設置費用に対する補助や事務局員の賃金補助といった組織の運営に対する補助金と、活動促進事業、加盟促進事業、活動リーダー養成事業、健康づくり事業といった事業の実施に対する補助金を交付しております。  また、平成29年度から30年度にかけて、老人クラブ連合会の魅力づくりに資する事業に対し、特別補助として補助金を交付してきたところです。  このような補助金を活用し、老人クラブ連合会においては、グラウンドゴルフ大会や体操教室、介護予防に係る講座の実施、リーダー研修会への参加といった各種事業を実施され、多くの会員の参加があったところでございます。 565 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 566 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。  中項目2に移りまして、健康寿命の延伸の項ですが、ロコモティブシンドロームという言葉がございます。運動器症候群といいますもので、運動器の障害のために自立度が低下し、介護が必要となる危険性の高い状態を指すものだそうでございます。  国は、この認知度を上げ、健康で長生きしていただこうということで、2022年度に向けましてその認知度を80%にすることを目標としているとお聞きしました。  細項目1です。ロコモティブシンドロームの彦根市の認知度は何%になっておりますでしょうか、お聞きいたします。 567 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 568 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 本市のロコモティブシンドロームの認知度でございますが、第3次ひこね元気計画21の策定に当たり平成30年度に実施しましたアンケート結果において25.1%となっております。 569 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕
    570 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございます。  それでは、細項目2の、政府目標では80%というものが掲げられているわけですので、この政府目標に向けての対策、それが可能かどうか、お聞かせいただきたいと思います。 571 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 572 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 高齢者ができる限り制限なく日常生活を続けられるよう、骨や筋肉、関節などの運動器の機能維持は極めて重要であると認識しており、本市におきましても、ロコモティブシンドロームを認知している市民の割合の目標値を政府目標と同じく80%としております。  本市ではこれまで、コツコツ続ける金亀体操の出前講座や健康教室等でロコモティブシンドロームについての啓発を行ってまいりましたほか、ロコモティブシンドロームの予防の観点から、国が推奨しておりますプラス・テンを取り入れ、もうあと10分ふだんより身体を動かすための情報を集めた「ひこねアクティブガイド」を作成し、ホームページに掲載するなど、体を動かすことから始める大切さについても周知をしてまいりました。  しかしながら、認知度が伸び悩んでいるのが現状でございまして、今後につきましては、引き続き、出前講座や健康教室を初め、広報等において啓発を図るとともに、自主的な健康づくりを行う団体等とも連携をし、介護予防対策に努めてまいりたいと考えております。 573 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 574 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。  最後になりますけれども、細項目3、高齢者のロコモ対策の具体策についてお教えください。 575 ◯副議長(安澤 勝君) 福祉保健部長。 576 ◯福祉保健部長(田中一朗君) 高齢者のロコモ対策といたしましては、ご当地体操であるコツコツ続ける金亀体操の推進を初め、自治会や老人クラブを対象に運動機能の向上、低栄養予防、口腔機能の向上などの啓発を目的とする介護予防教室、市内のスポーツ施設が開設するスポーツ講座を受講したときの費用の助成などを実施しております。  この中でも、金亀体操の取り組みを重点的に行っており、金亀体操を指導する介護予防運動指導員の養成のほか、初めて体験するグループに対しての出前講座、継続して実施を希望するグループへ具体的な指導を行う体操講座、継続して実施するグループに定期的なフォローを行うフォローアップ講座を行ってまいりました。その結果、平成31年3月末現在で実施していただいている団体数は103団体にまで広がっております。  これらの取り組みがロコモ対策、ひいては介護予防につながっていくものと認識をしており、今後もこれらの事業を引き続き実施してまいりたいと考えております。 577 ◯副議長(安澤 勝君) 小川君。   〔16番(小川吉則君)登壇〕 578 ◯16番(小川吉則君) ありがとうございました。  今の市長さんも彦根市を日本一の福祉のまちにということでいらっしゃいます。私も願いは同じであります。  福祉の件につきまして何点か質問をさせていただきましたが、制度も大切でしょう、助成金も大切でしょう、環境も大切だと思います。ですが、福祉はやはり人です。福祉は人なりと昔から言われて、人材がどうしても必要であります。  人材不足、これはもう避けて通れない問題でございますので、ここでは質問ではございませんが、最後に、彦根市を福祉のまちに、立派なまちにするために、この人材対策に向けまして皆様方に一生懸命考えていただいて、彦根市独自の方策、方法と言うものをお願いして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 579 ◯副議長(安澤 勝君) 18番赤井康彦君。赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 580 ◯18番(赤井康彦君) 私は、今定例会に際しまして、大きく3点の質問をさせていただきたいと思います。  お昼でご飯を食べて大変眠たいところでしょうけれども、ぜひ目の覚めるようなご答弁をよろしくお願い申し上げまして、早速始めてまいりたいと思います。  それでは、当初予算案について質問をいたします。  この質問は2月定例会での夢みらい代表質問でも行っておりますが、当初予算が否決された後、今回大きく変更されたものもあり、前回の答弁と整合性がとれているかなどを含め、以下、質問してまいります。  まず、当初予算を否決したことによって市民に与えた影響はとても大きく、市議会議員選挙においても、予算を否決したことに憤慨している市民が多くいたことを感じたところであります。  否決をしたことによって、市民に与えた影響はどのようなものであったか、ご説明ください。 581 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 582 ◯総務部長(牧野 正君) 暫定予算により市民の皆様や各種団体などに影響があったものといたしましては、中学生の北米派遣事業や彦根城博物館の企画展、特別展が中止になり、また、暫定予算期間中におけます各種団体への補助金が削減となりましたほか、ひこにゃん運営経費や子ども・若者総合相談センター事業、若者サロン運営事業などに対する委託が暫定予算期間中の4月から6月までの間、実施できませんでした。  そのほか、例年でございますと4月から受け付けを開始いたします各種補助金事業の申請ができなくなったものや、公民館での各種自主講座が開催できないなどの影響があったものと認識をしております。 583 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 584 ◯18番(赤井康彦君) ありがとうございます。  そうですよね。金額や事業だけでなくて、時間とか期間にも影響を与えたということかなと理解をいたしております。  加えて、影響があった事業等への対応はどのようにしたのでしょうか。 585 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 586 ◯総務部長(牧野 正君) 暫定予算に計上していないこと等によりまして市民生活に影響が大きいと見込まれる事業等につきましては、各所属から市民の皆様や関係団体に対しまして丁寧に説明をし、ご理解をいただくよう対応してまいりました。こうした中、自主運営により事業を実施していただいたり、各種団体が実施される事業を延伸していただくようなケースもございました。 587 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 588 ◯18番(赤井康彦君) それでは、このさらに影響のあった事業の次年度の予算はどのように考えていくのでしょうか。 589 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 590 ◯総務部長(牧野 正君) 次年度の予算編成につきましては、本庁舎耐震化整備事業や国体関連事業等の大型投資的経費が継続してまいりますほか、少子高齢社会へ移行していく中で医療福祉費の増加や働き手の減少に伴う市税の減少など、さまざまな課題に直面していかなければならず、限られた財源を最も必要で最も優先すべき事業に充当できますように、予算枠配分方式を継続して採用していかなければならないものと考えております。  議員ご質問の影響のございました事業の次年度の予算につきましては、前年度の配分額の考え方と同様に、予算枠の算定に含めていくものと考えているところでございます。 591 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 592 ◯18番(赤井康彦君) ぜひお願いしたいと思います。不可抗力で事業が行えなかったというところもあったかなと思いますので、お願いを申し上げたいと思います。  それでは、次に、今回の予算の中で事業見直しにおいて予算計上されている事業についてお伺いをいたします。  まず、大きな議論を巻き起こした花火大会開催事業についてでありますが、今回600万円の予算計上がされております。2月定例会においては、警備の問題や駐車場の問題により予算計上されていなかったわけでありますが、今回計上した理由をお聞かせ願いたいと思います。 593 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 594 ◯産業部長(辻 宏育君) お答えいたします。  花火大会につきましては、本年2月市議会に提案させていただいた平成31年度当初予算案におきましては、国民スポーツ大会開催に伴う競技場整備工事のため、観覧者の駐車場や送迎バスの転回場所が確保できないなど受け入れ体制の確保や、経費費用の高騰等により警備員の確保が困難なため警備体制が確立できず、防災・安全面の確保など運営面に課題があることから、補助金の予算計上を見送らせていただいておりました。  しかしながら、これらの課題のうち、まず、観覧者の駐車場につきましては、平成30年度の彦根大花火大会の際と同様に、確保は難しいものの、送迎バスの運行に必要な転回場所が確保できる見込みとなりました。  具体的には、昨年度の段階におきましては、送迎バスの転回場所として使用していた旧市民体育センターの駐車場跡地につきまして、来年度は陸上競技場建築工事が始まるため使用できないと聞いておりましたが、本年度4月に入って、競技場整備における全体工事の中で当該駐車場跡地が使用される造成工事の具体的な工程が明確になり、県と調整いたしまして、本年10月ごろまで使用してもよいという回答を得たことから、この駐車場跡地を使用できる見込みとなったものでございます。  次に、警備体制の確立を含む防災・安全面の課題につきましても、警備会社等にヒアリングを実施いたしましたところ、例年どおりの8月1日に花火大会を開催しようとしますと、夏のイベントのハイシーズンということもございまして、警備員の確保が難しい状況でございましたが、開催時期によっては一定確保がしやすくなり、また、警備単価にも影響はいたしますが、これまでの近隣地域での手配でなく、ある程度範囲を広げて警備員を手配することで、一定程度警備員の確保ができる可能性が出てきたこと、さらには、実行委員会の構成団体やそれ以外の団体にも人的協力を募ることにより、防災・安全面の課題解決への方向性が見えてまいりました。  このような状況の変化や課題解決への方向性の検討を進める中、本年4月に前回平成29年度の彦根・北びわ湖大花火大会実行委員会の構成員であった団体のほか、警察や地元自治会を含めた関係団体との協議を行いましたところ、今年度、花火大会を開催する方向で、花火大会の実行委員会を立ち上げ前向きに協議していくことで意見がまとまりましたことから、新たに予算を計上したものでございます。 595 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 596 ◯18番(赤井康彦君) ありがとうございました。  それでは、さらに、この花火大会は日時や場所等はもう既に決まったんでしょうか。 597 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 598 ◯産業部長(辻 宏育君) お答えいたします。  日時や場所等につきましては、花火大会の実行委員会で決定されるため、現在のところ決まってはおりません。  なお、現在進めております花火大会の関係団体との協議の中では、これまでどおり松原での開催を前提に、課題等への対応や実施方法について検討しているところでございますが、準備期間等を鑑みますと、例年の8月1日での開催は物理的に困難であるとの意見で一致しているところでございます。 599 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 600 ◯18番(赤井康彦君) 聞くところによると、今日の夜に開催されるというような話もありますけれども、それはまたその後の話かなと思っております。  加えて、この事業は今回多くの市民を巻き込んで影響を与えた事案でもあります。市民の関心もとても高いことから、予算計上したなら必ず成功させなければならない事業であろうかと思いますが、実施主体はどの団体になるんでしょうか。 601 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 602 ◯産業部長(辻 宏育君) 花火大会の実施主体といたしましては、今年度におきましては滋賀県からの補助金の対象となる年度でございますので、北びわ湖大花火大会実行委員会となる予定でございます。 603 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 604 ◯18番(赤井康彦君) 実行委員会形式はよくわかるんですよ。その中で主体的に動くのはどこかということを言わないと、「共同責任は無責任」という言葉があるように、どこかわからなくなっちゃうんですね。  この前も予算をつけない、つけるという話のときにも、実施主体がわからないから混乱をしたというところもありますので、明確に答えていたただきたいので、お願いします。 605 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 606 ◯産業部長(辻 宏育君) 今回、北びわ湖大花火大会実行委員会ということになりますので、その構成団体といたしましては、まず、彦根商工会議所、彦根商店街連盟、稲枝商工会議所、それから、彦根観光協会、それから、西日本旅客鉄道株式会社、近江鉄道株式会社、それから、近江同盟新聞社、滋賀中央信用金庫、それから、本市の消防本部と彦根市、それから、中日新聞社となります。その中で、事務局を担っていただきますのが彦根観光協会ということで実施をさせていただくという形になります。 607 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 608 ◯18番(赤井康彦君) 大事なところらしいので、ちょっと再質問しますけれども、近江同盟はまだ実行委員会の団体の中に入っているんですか。 609 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 610 ◯産業部長(辻 宏育君) 今お聞きしていますと、新聞事業はちょっとおやめになられたということでございますけれども、今回同じように聞き取り等もさせていただいておりまして、今回の花火大会についても協力させてほしいということでございますので、今のところは入れさせていただいてという形になってございます。 611 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 612 ◯18番(赤井康彦君) それでは、次に、「ひこねで暮らそう」リフォーム事業が1,973万5,000円予算計上されております。助成対象者を移住、新婚、子育て、三世代同居の世帯のみとされておりますが、今回の計上理由を。 613 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井議員、細項目4番が飛んでおります。  赤井君。 614 ◯18番(赤井康彦君) ごめんなさい。すみません。  また次年度も花火大会開催事業の予算私計上される予定でしょうか。 615 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 616 ◯産業部長(辻 宏育君) 次年度の花火大会の予算措置について現時点でお答えすることはできませんけれども、来年はオリンピック・パラリンピックの開催により一層警備員の確保が困難となること、陸上競技場工事により送迎バスの転回場所として旧体育センター駐車場跡地が使用できないことに加え、来年度は県の補助金対象の措置ではないことなどから、本年度以上にクリアしなければならない課題が多いものと認識しております。  今後、花火大会の実行委員会を初め、関係団体や警察のご意見なども伺った上で判断してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきますよう、よろしくお願いいたします。 617 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 618 ◯18番(赤井康彦君) 今日の新聞だったかと思いますけれども、大津のびわ湖大花火大会ですか、来年は秋に開催という形でございました。この時点でもう決めているというか、そういった話し合いをしているということでございますので、ぜひ早目に決断というか、下していただきたいと思います。  それでは、次に、「ひこねで暮らそう」リフォーム事業が1,973万5,000円予算計上されております。助成対象者を移住、新婚、子育て、三世代同居の世帯のみとされておりますが、今回の計上理由をお聞かせ願いたいと思います。 619 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 620 ◯産業部長(辻 宏育君) 人口減少、少子高齢化が急速に進む現在、地方での地域力の維持・強化を図っていくためには、地域の担い手の確保が大きな課題となっており、このことは彦根市においても例外ではございません。  また、本市の住宅リフォーム事業につきましては、国の交付金を利用して平成20年度から、地域の事業者を利用してリフォームされることにより、需要の喚起、地域経済の刺激につながるために緊急経済対策として始まったものでありますが、平成23年度からは市の単独事業として継続し、平成26年度から2年間は経済活性化対策として、平成28年度から3年間は経済活性化および定住人口の増加を目的とした「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業と変遷し、制度を拡充してきたところでございます。  このように、当初リフォームの補助金は経済対策の一環として始まったものでございますが、本市の財政状況や限られた人員の中でより効果的な政策を展開することを考えた上で、市が課題としております定住人口の増加を図ることに焦点を当て、消費税増税への影響にも配慮した新制度として事業の計上をしたところでございます。 621 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。
      〔18番(赤井康彦君)登壇〕 622 ◯18番(赤井康彦君) それでは、加えて、2月定例会において、「消費税増税に伴い、その反動で景気の落ち込みが十分に予想されるので、その時期での対応という形で検討していく」との答弁がございましたが、今年度中に補正予算を組むことを考えているのでしょうか。 623 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 624 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほどご答弁させていただきましたとおり、今回制度の見直しを行ったものでございますので、ご理解をお願いしたいと考えております。  なお、今後につきましては、本制度の募集状況等を見て判断してまいりたいと考えているところでございます。 625 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 626 ◯18番(赤井康彦君) 募集状況とこの経済の増税の影響というのは少し違うなと思いますが、いかがですか。 627 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 628 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほどご答弁させていただいた、言葉足らずでございますけれども、従前の経済対策の一環として行ってきた制度と違いまして、今回は定住人口の増加を図ることを主眼として制度を見直してきたところでございますので、要は経済の落ち込み云々ということではなしに、実施をさせていただくということでの制度見直しを行ったというところでございますので、ご理解のほど、よろしくお願いしたいと思っております。 629 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 630 ◯18番(赤井康彦君) 2月の定例会で質問して答弁をされたのでこういった質問をさせていただいてるんです。それならば、全然違うことになっているということなんですよね。そういうことだと思いますけれども、それではやはり信頼されないなと思います。やっぱり答弁をきちっとですね。2月の定例会、否決されたといえども、していただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。  もう一度ご答弁できますか。 631 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 632 ◯産業部長(辻 宏育君) 今回の制度につきましては、先ほどもちょっとご答弁させてもらいましたけれども、定住人口の増加の方に軸足を踏み入れたという形で制度を改正させていただいたところでございますけれども、その中では、従前のとおり地域の事業者を利用してリフォームされるということを条件とした中で実施をさせていただくということを考えております。  もう1点は、消費増税にも絡む部分としましては、今回10月1日に消費増税があるわけでございますけれども、そういった影響を鑑みた中で、本年、来年ということでの事業実施を考えていきたいというところで新制度として実施をしたいという考えでございます。 633 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 634 ◯18番(赤井康彦君) 今後また質問させていただきます。  次に、今回会計年度任用職員制度の導入に係る例規整備委託料が計上されておりますが、令和2年度から始まる新しい任用制度のためのものでもあります。  現在、臨時的任用職員や嘱託員等の非常勤職員が雇われていますが、令和2年4月1日以降は会計年度任用職員という身分になるということであります。賃金等の予算が今までの1.3から1.5倍になるとのことであります。賃金等が増えた分、仕事内容も増えていくかとも考えられますが、新卒者等新規採用職員の採用への影響はないのでしょうか。 635 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 636 ◯総務部長(牧野 正君) 地方公務員法が改正されたことによりまして、令和2年度から臨時・非常勤の職として、新たに会計年度任用職員制度が導入されることになりました。制度が導入される趣旨といたしましては、現在、地方公共団体によって異なっている臨時・非常勤の職について統一的な取り扱いを定め、今後の制度的な基盤を構築することにより、臨時・非常勤の職に関する制度の適切な運用を確保しようとするものでございます。  このように、会計年度任用職員は臨時・非常勤の職でございまして、今回の制度導入は、臨時・非常勤の職に関する制度の適切な運用の確保を目的としたものでございますことから、制度の導入が任期に定めのない正規職員の新規採用にただちに影響を及ぼすとは考えておりません。 637 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 638 ◯18番(赤井康彦君) それでは、次年度はそうした影響から3億円から5億円とも賃金等の予算が増加するとの見通しでありますが、市民に負担を強いることとなった今回の予算、当初予算のように、次年度はさらに厳しい予算となることが予想されます。  市民に負担をお願いするだけでなく、私たち市議会や行政職員の給与削減をすることによって、この財政難という難局をみんなで乗り切る気構えを持つことと姿勢を見せることが必要であろうかと思います。職員の給与削減をする考えはないのでしょうか。 639 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 640 ◯総務部長(牧野 正君) 会計年度任用職員制度の導入におきましては、まずは制度導入の趣旨を踏まえまして、会計年度任用職員制度の適切な運用の確保に努めなければならないと考えております。  また、今年度も引き続き取り組む業務見直しに合わせまして、現在の臨時・非常勤の職一つ一つにつきましてその必要性を精査し、事業規模に応じた職員数を雇用してまいりたいと考えております。  議員のご質問にございました市職員の給与削減につきましては、現時点では考えておりません。 641 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 642 ◯18番(赤井康彦君) アプローチが会計年度任用職員からの話だったのでそう答えられたのかなと思いたいんですけれども。本当に財政難の状況の中で、当然これ、市議会も考えなければならないことだと思っています。これは当然正副議長なり考えていただけると思いますが、まずは行政もやはり市民と一緒になって痛みを分かち合うということが必要なのではないんですか。そのあたり、もう少し答えていただきたいと思います。 643 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 644 ◯総務部長(牧野 正君) 議員がおっしゃいますことは私もよく理解をいたします。これからさらに次年度の予算を編成していく上におきまして、厳しい予算編成になるわけでございますので、先ほど現時点では考えておりませんと申し上げましたが、総合的にまたその職員の給与削減につきましても検討は当然ながらしていかなければならないと考えているところでございます。 645 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 646 ◯18番(赤井康彦君) リーダーである市長はどのように考えておられるんですか。 647 ◯副議長(安澤 勝君) 市長。 648 ◯市長(大久保 貴君) 平成29年度から我々市役所で行っております事業の見直し作業にかかっておりまして、外部の専門家にも知見をかしていただいて、事業の可視化等を進めてきたわけでございます。平成31年度予算に当たりまして、事業の優先順位をきちっと定めて見直しをするべく努力をしてきたということでございます。  全体の財政が厳しい中で、まず、我々がやらなければならないことは、仕事の見直しを行って、無理、無駄、むらを廃し、効率を上げてサービスを向上させていくということであります。人員の体制の見直しということを会計年度職員の処遇改善ということも相まって取り組まなければならない課題として、平成31年、そして令和2年というタイムスケジュールで進んできているわけでございます。  我々が今やらなければならないことは、全体の財政の中で優先順位を定めて施策の選択と集中を図っていくこと、そして、その中で職員のまず働き方改革を進め、いわゆる手当の縮減、これは時間外手当というところでございますが、そこをきちっと整理していく、そして、財政的ないわゆる健全な姿というものを保持していく、そして、引き続き将来への投資を図っていくと、そういう要素でございます。  たちまち職員の手当、時間外手当の縮減ということに取りかかっているわけでありますが、基本的に我々の住民サービスを提供する法的にも義務を負う組織体にありまして、優先すべきは、まず働き方改革をし、職員の処遇を改善し、そしてサービスをよくしていく。その好循環をつくっていくということが重要でありますので、いわゆる生活給等々の手当をまず削減するというのは、それはもう究極のことでありますので、まずやらなければならない課題を解決していくということが優先だと思っております。 649 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 650 ◯18番(赤井康彦君) いつまで選択と集中をされているのかというスピード感のないご答弁だなと思っております。とても残念であります。  次にいきたいと思います。  選挙の投票率と違反行為について質問をいたします。  今回、第21期の市議会議員選挙が行われ、今議場にいる議員が当選したわけであります。選挙では公職選挙法にのっとり後援会活動や選挙運動等を行うわけでありますが、長期間にわたり選挙の準備を進めてきた者、急遽決意し出馬した者など、人それぞれでありますが、ルールを守って選挙を行うのは当然のことであります。  選挙期間中、また、準備期間中、多くの市民から、こんな活動はしてもよいのかとか、あなたも同じようにしたらよいのではないかといった意見やアドバイスをいただきました。公職選挙法は何度読んでも捉え方が人によって違ったりすることもあり、違反かどうかはっきりしないときは、選挙を手伝う者にとって選挙運動などにブレーキをかけてしまうこともあろうかと思い、以下、質問してまいります。  まず、県警は5月27日に統一地方選挙の摘発・警告状況を発表し、県議選で法定外文書頒布の疑いで2人、事前運動違反の疑い4人を書類送検し、文書頒布・文書掲示違反など、県議選で72件、市議選で17件に警告を出したとの報道がありました。  まず、県警と市の選挙管理委員会の警告の意味合いに違いはあるのでしょうか。 651 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 652 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 一例といたしまして違反文書図画を例に申し上げますと、公職選挙法第244条では違反文書図画に関する刑罰が定められておりますので、警察による警告は、犯罪の取り締まりの一環として行われるものであると認識しております。  一方で、市の選挙管理委員会は、公職選挙法第147条に基づき違反文書図画を撤去させることができる場合がございまして、こうした行政処分の手続の中で警告を行うことが考えられます。こういった点が警察による警告とは異なるものであると認識をしております。 653 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 654 ◯18番(赤井康彦君) それでは、次に、選挙管理委員会が候補者に実際に注意など、先ほど警告という言葉もおっしゃいましたけれども、注意など連絡を行った件数はどれくらいあるんでしょうか。 655 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 656 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 選挙運動期間中だけではなくて、その準備期間中も含めまして、選挙管理委員会に取り締まりの権限がない事項につきましても多くの情報が寄せられております。選挙の公平性を確保するため、公職選挙法に違反している可能性のある案件につきましては、11件、候補者への注意喚起を行っております。  選挙管理委員会といたしましても、引き続き注意喚起や制度の周知に努め、彦根警察署とも密接に連携を図りながら適切に対応してまいりたいと考えております。 657 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 658 ◯18番(赤井康彦君) 11件の注意喚起があったと。これは明文化されていると思いますので深追いはしませんが、次に移りたいと思います。  選挙準備期間中に後援会のリーフレットをポスティングしているとの報告を再三さまざまな地域の方々からお聞きいたしましたが、後援会のリーフレットはポスティングしてもよいのでしょうか。 659 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 660 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 一般論といたしましては、後援会への加入を呼びかける文書の頒布につきましては、選挙運動に該当しない限りにおいて、選挙の行われていない時期に純然たる政治活動として行う限り、公職選挙法では特段の制限はございません。  しかしながら、これらの行為が立候補届け出前の選挙運動として行われる場合には、いわゆる事前運動として禁止されております。  なお、選挙運動とは、判例によりますと、特定の選挙について、特定の候補者の当選を目的として、投票を得、または得させるために必要かつ有効な行為とされておりまして、具体的にある行為が選挙運動であるかどうかにつきましては、その行為のなされる時期、あるいは場所、あるいは方法、あるいは対象などを総合的に勘案して判断するものとされているものでございます。 661 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 662 ◯18番(赤井康彦君) 判断が大変難しいなと思います。候補者本人がするだけでなくて、例えば後援会の方が知らずにするということもあるのかなと思いますが、やはりだめなものはだめと毅然とした態度をこれからもとっていただければと思います。  次に、今回新たにできるようになった政策ビラでありますが、この政策ビラの活用基準はどのようなものでしょうか。 663 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 664 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 公職選挙法の改正によりまして、都道府県または市の議会の議員の選挙におきまして、選挙運動のために使用するビラを頒布することができるようになったところでございますが、その頒布方法は、選挙事務所内、個人演説会場内、街頭演説の場所における頒布と、それから、新聞折り込みによる頒布に限られております。 665 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 666 ◯18番(赤井康彦君) この政策ビラをポスティングしている候補者が県会議員選挙にいましたが、ポスティングという、証紙を張った政策ビラですよね。そちらのこうした活動は違反ではないんでしょうか。 667 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 668 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 今ほどもご答弁を申し上げましたとおり、公職選挙法にビラの頒布方法が定められておりますので、それ以外の方法で頒布することはできません。従いまして、違反ということになろうかと思います。 669 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 670 ◯18番(赤井康彦君) それでは、次に、自転車に乗って選挙運動をしている方もたくさんおられたなと思います。自転車で歩道を走行することは、道路交通法違反ではないのでしょうか。 671 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 672 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 道路交通法におきましては、自転車は車道の左側走行が原則とされ、歩道の走行は例外とされております。  歩道を走行できるのは、道路標識等で通行することができるとされている場合、あるいは自転車の運転手が高齢者や児童、幼児等の場合、あるいは車道または交通の状況から見てやむを得ないと認められる場合とされておりまして、道路状況でありますとか運転手の年齢などを総合的に判断する必要がございます。 673 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 674 ◯18番(赤井康彦君) 今回のこの質問、聞けば聞くほど選挙をしにくくなると思うんですけれども、年齢って決まっていますよね、候補者と大体応援する方って。それならば、きちっと答えられるのと違うかなと思うんですけれども。また違う機会に言っていただればればと思います。  次に、バイクにのぼり旗をつけて走行している候補者もいましたが、違反にならないんでしょうか。 675 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 676 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 公職選挙法におきましては、自動車以外の自転車、原動機付自転車等の使用につて制限はございませんが、のぼり旗のように立て札、看板の類に該当するものの使用方法は限定をされておりまして、自転車やバイクに取りつけて使用することはできません。したがいまして、違法ということになろうかと思います。 677 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 678 ◯18番(赤井康彦君) それでは、次に、聞きなれた曲が流れていた選挙車がありましたが、著作権法など違反にはならないんでしょうか。 679 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。
    680 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 本件も大変難しい所がございまして、選挙管理委員会といたしましては、こういった個別具体の事例につきましては著作権法に関する違法性を判断することはできませんので、ご理解をいただきますようお願いいたします。 681 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 682 ◯18番(赤井康彦君) ならば、やっていいということでよろしいんですか。 683 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 684 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) これも一般論ということになりますけれども、通常、選挙運動をする際に曲を流す場合については、一般論としては著作権法の違反に該当するものと認識をしております。 685 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 686 ◯18番(赤井康彦君) それでは、次に、今回の選挙の投票率は43.39%で、過去の市議会議員選挙において市制施行以降で過去最低であった前々回の45.65%も下回り、過去最低の投票率となりました。今回の投票率について、選挙管理委員会の見解をお聞かせ願いたいと思います。 687 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。 688 ◯選挙管理委員会委員長職務代理者(谷沢典子さん) この4月に執行されました市議会議員一般選挙では、議員ご指摘のとおり、投票率が43.39%と、4年前の市議会議員の一般選挙の投票率と比べ6.66ポイント下がり、過去最低の投票率という結果になり、このことにつきましては、選挙管理委員会といたしましても真摯に受けとめております。  その要因でございますが、選挙の種類や争点、また、政治状況など、さまざまな要因が総合的に影響し、一概に要因を定めることは困難だと考えております。しかしながら、地方選挙の投票率につきましては、本市に限らず低下傾向が続いておりますことから、政治への関心が薄らいでいることも影響しているのではないかと考えております。  選挙管理委員会といたしましては、投票率の向上に向けて、さらなる選挙啓発の取り組みに努めていかなければならないと考えておりますので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。 689 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 690 ◯18番(赤井康彦君) それでは、これまで期日前投票などの投票所の設置などをしていただきましたが、結果的に選挙にいつも行くようにしている人々が期日前投票に行っただけにしか見えず、これまでも選挙にほとんど行かない方々を投票行動に移す工夫が必要でありますが、今回の結果を受けて、新たな試みをする考えはないのでしょうか。 691 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。 692 ◯選挙管理委員会委員長職務代理者(谷沢典子さん) 議員のご指摘のとおり、選挙にほとんど行かない方々が投票行動に移すための工夫は大変重要なことであると認識しております。  4月の統一地方選挙では、他市町で一定の効果があった取り組みを参考にして、本市指定のごみ袋を啓発グッズに加えて投票率の向上を図りました。今後も啓発グッズにつきましても、効果的な啓発となるように検討していきたいと考えております。  また、若者の投票率の向上を図るため、市内3大学と連携した啓発活動を行う中で、今年度は滋賀大学の「メディアと情報」という講義にゲスト講師として選挙管理委員会事務局職員が参加し、大学と連携した取り組みを行っております。学生が投票率の向上にための企画を考えておられますので、実現が可能なものであれば、選挙管理委員会といたしましても、その実現に向けて尽力したいと考えております。  その他、他市の事例を注視し、効果的な施策を検討してまいりたいと考えております。 693 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 694 ◯18番(赤井康彦君) それでは、次に、選挙当日に投票の啓発をアナウンスする街宣車が出ていたかと思っておりますが、どの地域をどれくらいの時間、啓発アナウンスをしていたのでしょうか。 695 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。 696 ◯選挙管理委員会委員長職務代理者(谷沢典子さん) 選挙の当日の啓発につきましては、市内を南部、中部、北部の地域に分け、午前9時から12時まで、午後1時から5時までの2回、公用車を3台巡回し、投票を呼びかけるアナウンスを行いました。 697 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 698 ◯18番(赤井康彦君) ありがとうございます。  3台が多い、少ないという議論はしたくないんですけれども、やはり聞いていないという方もたくさんおられたという中で、こういう質問をさせていただきました。仕方がないところもありますけれども、例えば選挙期間中に回る。それも選挙車が回っていますので、ちょっと難しいかと思いますけれども、何かまた違った方法で啓発をしていただくということもお願い申し上げたいと思います。  それでは、最後に、何度も申し上げてはおりますけれども、子どもたちへの選挙への関心を持たせ、将来にわたって投票率の向上を目指すことも必要であろうかと思いますが、継続して市内全小学校で選挙啓発の授業をすべきかと思いますが、いかがでしょうか。 699 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。 700 ◯選挙管理委員会委員長職務代理者(谷沢典子さん) 選挙管理委員会では、これまでから希望があった学校を対象に選挙の出前講座を実施し、模擬投票を通して選挙を身近に感じてもらう機会をつくるよう努めております。将来を担う子どもたちに主権者としての自覚や知識を養っていただくことは大変重要でありますので、校園長が集まる会議や各校の教頭が集まる場において、選挙啓発の出前講座等の実施を働きかけてまいりたいと考えております。  教育委員会、彦根市明るい選挙推進協議会や滋賀県選挙管理委員会とも協力し、選挙啓発の授業に取り組んでいただける学校が少しでも多くなるよう努めてまいりたいと思いますので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。 701 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 702 ◯18番(赤井康彦君) 何度も申し上げている質問なんです。よく似たご答弁だなと思っております。ただ、これは選挙管理委員会だけの話ではなくて、学校、そしてまた市全体でも、我々市議会もそうだと思います。選挙をしている者でこの投票率が低いということは、やはりこれはいけないことだという認識を持たなければならないと思いますので、ぜひ教育委員会としても、またこれは真摯に考えていただければなと思います。  続いて、幼児教育・保育の無償化について質問をいたします。  幼児教育・保育無償化とは、昨年12月に閣議決定された新しい経済政策パッケージにて取り上げられた施策の一つであり、人生100年時代を見据え、人づくりこそが時代を切り開く原動力として政府が掲げた人づくり革命の主となる内容が幼児教育・保育の無償化と言われております。  ことしの5月10日に子ども・子育て支援法の一部を改正する法律が成立し、今年の10月にも幼児教育・保育の無償化をスタートする予定であり、基本的に、幼稚園や保育所に通う3歳から5歳の全ての子どもと保育所に通う0歳から2歳の住民税非課税世帯の子どもについて利用料を無料とするものであります。  我が市においても多くの方が望まれる施策、政策であり、素早い対応と今後を見据えることも必要かと思い、以下、質問してまいります。  まず初めに、彦根市ホームページには、市内には27の保育所と二つの認定こども園、五つの小規模保育事業所、一つの事業所内保育事業所の合計35の施設がありますが、保育所は認可保育所と認可外保育所に分けられております。市内には認可外保育所はどれくらいあるのでしょうか。 703 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 704 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 市内の認可外保育施設は、本年5月末時点で17の施設がございます。 705 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 706 ◯18番(赤井康彦君) 認可外の保育所が17ということでございます。これ、私が見たとき、先ほど言いましたけれども、ホームページにはこの認可の保育園の一覧が載っていたかなと思うんですけれども。これ、今回の無償化において、上限あれども、国が無償化の方の対象にされているということで、この認可外の保育所のものもやはりこれ、ホームページに一緒に載せてもいいのではないかなと思うんですけれども、そういったお考えはあるんですかね。 707 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 708 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 先ほどの小川議員からの質問にもございましたように、保育所の入所希望の方の案内につきまして、認可外保育所を率先して案内しているわけではございませんので、認可の保育所に行けないのでどうしても認可外でということであれば申し上げるということですので、今ホームページには載せていない状況です。  ただ、今後10月以降に無償化の対象になってきたときに、どこまでという部分が出てくると思いますので、またその時点で考えていきたいと思っております。 709 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 710 ◯18番(赤井康彦君) わかりました。  認可外の保育所は、これから5年間の猶予期間の中で基準を設けて守ってもらうという流れがあったかなと思いますので、そういったことも含めながらご検討いただければと思います。  それでは、加えて、基準が緩和されている認可外保育所は、今回の無償化において国の指導監督基準を満たす必要があり、自治体は基準を定める条例を定める必要があろうかと思いますが、いかがでしょうか。 711 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 712 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 子ども・子育て支援法の一部を改正する法律および子ども・子育て支援法施行規則の一部を改正する内閣府令では、無償化の対象となる認可外保育施設は、原則、認可外保育施設の指導監督基準を満たす必要がありますが、現状として待機児童となりやむを得ず利用されている方がおられることから、基準を満たさない施設が基準を満たすために5年間の経過措置の期間が設けられました。  また、待機児童の状況などは地域によって大きく異なることから、市町村が地域の実情に応じて、条例によりこの経過措置の期間においても対象施設の範囲を定めることができるものとされたものです。  本市におきましては、本年4月1日現在で25人の待機児童の方がおられることや、現在も既に認可外保育施設を利用されている方がいらっしゃいますことから、条例を制定し対象施設の範囲を定める予定はございませんが、引き続き、指導監督基準を満たさない認可外保育施設に対しましては、基準を満たすよう指導してまいりたいと思っております。 713 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 714 ◯18番(赤井康彦君) それでは、次に、この無償化において、延長保育や休日保育においても無償化となっていくんでしょうか。 715 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 716 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) まず、延長保育についてですが、保育標準時間認定、または保育短時間認定のどちらの場合につきましても、延長保育を利用した際の利用料は無償化の対象とはなりません。延長保育料は、公立園については市が、民間園につきましては各施設が決定しておりまして、無償化した後も同様に保護者の方にご負担いただくこととなります。  次に、休日保育につきましては、保護者の多様な勤務形態に対応するため、特定の平日にかえて利用していただくものでありますことから、これまでから休日保育に係る保育料を別に徴収しておりませんので、ご理解ください。 717 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 718 ◯18番(赤井康彦君) 加えて、市内でも活動していただいているファミリー・サポート・センターは、働く人の仕事と家庭生活の両立支援を目的に、地域において育児の援助を受けたい人、依頼会員と書いていますけれども、行いたい人、提供会員が有償で助け合う会員組織でありますが、このファミリー・サポート・センターも無償化の対象となり得るとされていますが、どのような条件での無償化となるんでしょうか。 719 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 720 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) ファミリー・サポート・センター事業の利用につきましては、保育所等の利用と同等の保育の必要性があるにもかかわらず待機などにより施設を利用できない場合に、保育所等の利用者との公平性の観点から、保育所等の利用と同様の認定を受けることにより、給付限度額を上限として無償とすることとなります。 721 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 722 ◯18番(赤井康彦君) ごめんなさい、再質問しますが、聞き落としたのかもわかりませんので、もう一度お聞かせ願いたいんですけれども。  このファミリー・サポート・センターで例えば保育園児とか幼稚園児の送迎のサービスもあったかなと思うんですけれども、そうしたものも対象の中に入るということでよろしいんですか。 723 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 724 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 議員が今おっしゃいました送迎につきましては、送迎だけでは無償化の範囲となりません。ただし、送迎とその間にそのファミリー・サポート会員の方が預かるという時間がある場合につきましては、無償化の対象となります。ただ、違う施設への送迎だけにつきましては、無償化の対象とはなりません。 725 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 726 ◯18番(赤井康彦君) ありがとうございます。  次に、給食費においては保護者負担とのことでありますが、従来保育料に含まれていたものが保護者負担となることで、無償化といえども逆に負担が多くなるケースはあるのでしょうか。 727 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 728 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 食材料費につきましては、在宅で子育てをする場合でも生じる費用でありますことから、保育所を利用する保護者が費用を負担することが原則であるとの考え方から、無償化後も引き続き保護者にご負担いただくことになります。  現在、3歳以上の子どもの給食費につきましては、おかずなどの副食費は保育料の一部として徴収しておりますが、無償化後は食材料費として保育所等で徴収することとなります。ただし、生活保護世帯やひとり親世帯につきましては、副食費の免除を継続するとともに、免除対象者の範囲を年収360万円未満相当の世帯まで拡充することとなります。  また、食材料費の設定は、それぞれの施設が実際に給食の提供に要した材料の費用を勘案して定めることになりますが、国におきましては月額4,500円を目安としておりますので、無償化により費用負担が大きくなるということはないと考えております。  なお、保育所などを利用する0歳から2歳までの子どもにつきましては、無償化は住民税非課税世帯に限られますことから、これまでの取り扱いと変わらず、保育料の一部としてご負担いただくこととなります。 729 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 730 ◯18番(赤井康彦君) ありがとうございます。  保育所での徴収というのがまた今後問題になってくるかなと思いますので、これはまた今後質問させていただこうと思います。  次に、こうした変わっていく内容等を保護者や住民への説明はどうしていくのでしょうか。 731 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 732 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 保護者や住民の方への説明についてですが、保護者の方へは、現在利用されております保育所や認可外保育施設などの施設を通じて周知を行えるよう、園長など施設管理者向けの説明会を行う予定をしております。  また、住民の方へは、市ホームページ、「広報ひこね」等で周知するとともに、窓口で配布できますよう、チラシの作成を予定しております。  なお、県内市町担当者向けの説明会が今月20日に開催される予定でありますことから、順次準備を進めてまいりたいと考えております。 733 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 734 ◯18番(赤井康彦君) それでは、次に、10月からの無償化で発生する保育料は、平成31年度に限り国が地方負担分を全額国費で補てんするとありますが、国から補てんされる額はどれぐらいになるのでしょうか。 735 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 736 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 初年度であります令和元年度に交付されます臨時交付金は、本年10月分の基礎数値に基づき算出した各地方自治体の負担相当額により、交付総額2,349億円を按分した額が交付されることとなっておりますが、算出方法の詳細につきましては、国において現在検討中です。  仮に全額国庫で負担いただけるとして、令和元年度当初予算案を基礎として民間園分について計算いたしますと、約1億5,000万円が補てんされることとなります。一方で、公立園分につきましては、約1億4,000万円が補てんされる対象額とはなりますが、本年10月時点の基礎数値により各自治体に按分される予定ですので、現時点で本市に配分される額については未定となります。
    737 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 738 ◯18番(赤井康彦君) 再質問しますが、この補てんされる額が決定した折に、この補てんされる金額をどのように使うかというものを検討はされるんですか。 739 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 740 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今までのそれぞれの補助となっている分についてはそのままという形になりますが、余剰というか、市が負担していたところの分で補てんされてきますので、国がおっしゃっているとおり、子育てのところに補てんしていっていただけるよう要求はしていこうと思っております。 741 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 742 ◯18番(赤井康彦君) そうですよね。浮いた分というか、それは子育て関連で使うのが筋かなと思います。どんどん要求してください。  それでは、加えて、今後、幼児教育・保育の無償化によって財政的な増減はどうなると見ているのでしょうか。 743 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 744 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今回の無償化では、国が定める保育料を基準として、国2分の1、県4分の1、市4分の1で費用負担することとなります。  本市ではこれまでも子育て支援の観点から、国が定める保育料に対して、ほとんどの階層で4分の1を上回る費用を市が負担する保育料とし、保護者負担の軽減を行っておりますことから、今般の幼児教育の無償化に伴い、市の負担が4分の1となることで、市の負担は軽減されることとなります。  このため、次年度以降も本市においては、公立園に係る費用を含めても、財政的な負担は軽減されるものと考えております。 745 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 746 ◯18番(赤井康彦君) それでは、最後に、今後、公立の幼稚園や保育園の負担割合は100%自治体負担となることから、公立保育園・幼稚園の民間への移行が進むとも考えられますが、彦根市の見解はいかがでしょうか。 747 ◯副議長(安澤 勝君) 子ども未来部長。 748 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 議員ご質問のとおり、今回の無償化では、地方自治体における負担割合は民間園よりも公立園の方が大きく、このことにより、公立保育所等の民間への移行が進むことも考えられますが、本市におきましては、現時点におきましては公立園の民営化は検討しておりません。 749 ◯副議長(安澤 勝君) 赤井君。   〔18番(赤井康彦君)登壇〕 750 ◯18番(赤井康彦君) ありがとうございました。  こうした無償化という変化の中で、スピード感を持って、また、臨機応変に対応していただければと思います。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 751 ◯副議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午後3時12分休憩            午後3時24分再開 752 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  10番谷口典隆君。谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 753 ◯10番(谷口典隆君) それでは、私から大きく4点に分けまして質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  まず初めに、議案第71号の質疑を行います。  まず1点目に、予算編成に当たってでございます。  平成31年度当初予算案が否決されたことを受けまして、今回どのような視点で見直しが行われたのか、当初予算の予算編成についてお聞かせください。 754 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 755 ◯総務部長(牧野 正君) 令和元年度一般会計当初予算案につきましては、否決となりました平成31年度当初予算案をベースとし、先般の2月市議会定例会でご議論をいただきました内容を踏まえた上で編成をいたしました。  主な見直しといたしましては、安全で安心できる生活環境の確保として、道路や公園等のインフラ施設の維持管理経費や活力ある地域産業の振興施策を見直しましたほか、次世代育成支援対策の推進といたしまして、主に教育政策の充実などに視点を置きまして、廃止・縮小した事業の課題整理や財源確保の方法等の調整を行いまして編成をしたものでございます。 756 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 757 ◯10番(谷口典隆君) 次へいきます。  今おっしゃいましたその方針や認識というのは、各課ならびに各職員において共通のものとして理解されているのか、お聞かせください。 758 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 759 ◯総務部長(牧野 正君) 各部局への見直し方針の周知につきましては、平成31年2月の市議会定例会におきまして審議をいただきました事業を中心に、本予算への計上の考え方等につきまして、事前に部長会議を開催し議論を行いました後、平成31年4月17日付で各部局長ならびに所属長に対し、当初予算の再編成に向けた通知をいたしました。職員に対しましては、共通理解を得ているものと考えております。 760 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 761 ◯10番(谷口典隆君) 再質問です。  聞き及ぶところによりますと、今ご説明ありましたように部長会でというお話もございましたけれども、2月定例会でその審議がされた、集中してその質疑があったものについて中心に幹部の方で予算編成されたのではないかと、これについては改めてもう一度見直そうということで箇所づけされたのではないかということもお聞きもします。各課においては、自分から改めて創造するような事業、予算措置というものがなかなかできなかった、できにくかったということもお聞きしますけれども、そうではなかったんですか。 762 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 763 ◯総務部長(牧野 正君) 部長会議の内容でございますけれども、4月16日に開催をいたしまして、あらかじめ総務部の原案といたしまして当初予算案の発表資料におけるいわゆる資料13の見直し事業のうち、議会での議論を踏まえて各部局において本予算に計上する必要があると判断する事業、あるいは市長から個別に計上の指示があった事業を今回予算に盛り込もうということでご提案をさせていただきました。  部長会議の中ではさまざまなご議論をいただきましたけれども、その中で今回その予算の編成のスケジュールも勘案をしながら、部長の皆様からのご意見をいただきながらの編成方針ということでございますので、そういう意味におきまして各職員のご理解が得られているものと認識しているところでございます。 764 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 765 ◯10番(谷口典隆君) もう一度聞きますけれども、総務部原案というものがその部長会で提出されたということですか。そうすると、その中で各課の意見が反映されるボトムアップではなくて、総務部原案に基づいて予算が編成されたということで間違いないですか。  ということは、これも枠配分方式というのはもうなし崩しになっているということでよろしいんですかね、この時点で。 766 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 767 ◯総務部長(牧野 正君) 各部局の方から今回どうしても本予算に計上すべき事業については、直接市長と協議をしていただいた上で予算が確保できた事業もございまして、そういう意味におきましては、各部局の本予算に対する思いも含めた予算であると認識をしております。 768 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 769 ◯10番(谷口典隆君) では、次、それぞれの事業についてお聞きしていきたいと思います。  続きまして、花火大会の開催事業について予算措置が今回された理由をお聞かせください。 770 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 771 ◯産業部長(辻 宏育君) お答えいたします。  赤井議員の質問にもお答えさせていただきましたが、花火大会につきましては、本年2月市議会に提案させていただいた平成31年度当初予算案におきましては、国民スポーツ大会開催に伴う競技場整備工事のため、観覧者の駐車場や送迎バスの転回場所が確保できないなど受け入れ体制の確保や、警備費用の高騰等による警備員の確保が困難なため警備体制が確立できず、防災・安全面の確保など運営面に課題があることから、補助金の予算の計上を見送らせていただいておりました。  しかしながら、これらの課題のうち、まず、観覧者の駐車場につきましては、平成30年度の彦根大花火大会の際と同様に確保は難しいものの、送迎バスの運行に必要な転回場所が確保できる見込みとなりました。  具体的には、昨年度の段階におきましては、送迎バスの転回場所として使用していた旧市民体育センターの駐車場跡地について、「来年度は陸上競技場建設工事が始まるため使用できない」と聞いておりましたが、本年度4月に入って、競技場整備における全体工事の中で当該駐車場跡地が使用される造成工事の具体的な工程が明確になり、県と調整をいたしまして、本年10月ごろまでは使用してもよいとの回答を得ましたことから、この駐車場跡地を使用できる見込みとなったものでございます。  次に、警備体制の確立を含む防災・安全面の課題につきましても、警備会社等にヒアリングを実施いたしましたところ、例年どおりの8月1日に花火大会を開催しようとしますと、夏のイベントのハイシーズンということもございまして、警備員の確保が難しい状況でございましたが、開催時期によっては一定の確保がしやすくなり、また、警備単価にも影響はいたしますが、これまでの近隣地域での手配だけでなく、ある程度範囲を広げて警備員を手配することで一定程度警備員の確保ができる可能性が出てきたこと、さらには、実行委員会の構成団体やそれ以外の団体にも人的協力を募ることによりまして、防災・安全面の課題解決への方向性が見えてまいりました。  このような状況の変化や課題解決への方向性の検討を進める中、本年4月に前回平成29年度の彦根・北びわ湖大花火大会実行委員会の構成員であった団体のほか警察や地元自治会を含めた関係団体との協議を行いましたところ、今年度花火大会を開催する方向で花火大会の実行委員会を立ち上げ、前向きに協議していくことで意見がまとまりましたことから、新たに予算を計上したものでございます。  なお、現在進めております花火大会の関係団体との協議の中では、これまでどおり松原での開催を前提に、課題等への対応や実施方法について検討しているところでございます。 772 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 773 ◯10番(谷口典隆君) これ、再質問させていただきたいと思いますけれども。  警備費は開催時期をずらすことで確保できそうだということなんですけれども、それ以外のことについては、これ、十分に考えていろんな案を出し合えば解決できた問題ではなかったんですかね。これ、改めて予算が否決されたからこういって考えられた、対応できたというものではないと思うんです。この警備費以外は。  その点について、平成31年度当初予算を編成されるに当たって、十分にその辺も考えて考えた上にこのような予算を出されていたんですかね、平成31年度。もう一度お答えください。 774 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 775 ◯産業部長(辻 宏育君) 平成31年度当初の予算案ということですね。  実際にその時点で一番物理的に困難と考えておりましたシャトルバスの転回場所とか駐車場の確保という部分での問題が大きな分がございまして、そのことによります警備体制が確立できないという判断で計上していなかったところでございますけれども、今回は、再度いろいろとお聞きをする中でそういった課題がある程度解決できるという見込みが見えてきたというところでございまして、そういったことを踏まえて関係団体と協議した中で前向きにやっていこうという結論に達したというところでございます。 776 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 777 ◯10番(谷口典隆君) 先ほどの赤井議員と私は立場は逆でございますので、予算案を否決した方でございますけれども、これ、結果的にいろんな市民の皆さんにもご迷惑をおかけしましたけれども、結果的にこうした時期を変えることによって、また予算が否決されたことによって花火大会が開催できるという方向になるということは、予算は否決されてよかったと産業部長はお思いですか。 778 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 779 ◯産業部長(辻 宏育君) そのようにはちょっと感じてはおらないんですけれども、当初判断した中では物理的な問題があるということで予算計上しなかったというところでございますし、そういった考えでございましたので、ご理解いただきたいと思っております。 780 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 781 ◯10番(谷口典隆君) 私、逆に選挙中、例えば予算が否決されてお叱りもいただきましたけれども、確かに、でも、花火大会が開催できないということで非常に残念な思いをされているというお声の方が多かったという実情がございます。  そうしたことを思えば、予算を否決して結果的にこうした形で今回、令和元年度の予算で花火大会事業を予算措置していただいたということ、また、それが前向きに動き出したということは、結果的には私は予算が否決されてよかったのではないかなと。雨降って地固まるではないかなと私は思っております。恐らく産業部長もそんな思いだとは認識させていただきますけれども。  次へいきます。  続きまして、小・中学校図書整備事業について、この予算が増額された理由をお聞かせください。 782 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 783 ◯教育部長(岸田道幸君) 小・中学校図書整備事業につきましては、学校図書の整備を進めていく事業ですが、本市の小・中学校においては、文部科学省の定める「学校図書館図書標準」の達成率はほぼ満たしていることから、事業見直しを行ったところでございます。  しかしながら、滋賀県が平成31年3月に策定された「滋賀の教育大綱」および「第II期学ぶ力向上滋賀プラン」において、社会で生きていくために必要な読み解く力の育成に特に力を入れて取り組むこととされました。  その目標達成のためには、「子どもが読書を通じて豊かな語彙を獲得し、多くの知識に触れ、情緒豊かな想像力を育むことで「読み解く力」の基礎となる言語能力を身につけられるように、就学前からの読書習慣の定着を支援し、子どもの読書活動の充実を図る」とされ、県教育委員会と市教育委員会が連携して取り組むこととなりました。  こうした経緯を踏まえ、教育委員会として検討を行い、本市においても学校図書の充実を図ることが必要と考え、再度、図書の増額について予算計上をお願いしたものでございます。 784 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 785 ◯10番(谷口典隆君) 再質問ですけれども、「滋賀の教育大綱」というのは3月28日に策定といいますか、発表されているんですけれども、この平成31年度当初予算を編成されている段階ではこういった情報には全く触れておられなかったんですかね。 786 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 787 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほど申しました「滋賀の教育大綱」については、1月30日に開催された市町教育担当者会議で未公表として内容が案として示されましたが、本市といたしましては、まだ案の段階であること、この時点では予算要求ができる時期は過ぎており、反映することはできていなかったものということございます。 788 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 789 ◯10番(谷口典隆君) これも予算が否決されなければ、彦根の子どもたちだけが「滋賀の教育大綱」に基づいて読み解く力というものに予算をしっかり反映されないような事業になりました。これも逆に私から言えば、予算が否決されたおかげでこうした形で「滋賀の教育大綱」に盛り込まれているような読み解く力に基づいた予算措置がされたと考えております。あえて教育部長には答弁は求めませんので。
     次へいかせていただきます。  続きまして、小・中学校学習教材充実事業について、この予算、増額された理由をお聞かせください。 790 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 791 ◯教育部長(岸田道幸君) 小・中学校学習教材充実事業につきましては、授業などで使用する消耗品の購入経費について、平成30年度対比で2割の削減をいたしておりました。削減においては、パソコンや大型テレビなどのICTを活用したペーパーレス化や、学校だより・学年だよりをホームページに掲載したり、全戸配布から自治会回覧に変更するなどして、用紙類の使用を削減できるのではないかと見込んでおりました。  しかしながら、紙類については、教材として児童・生徒に配付するものが想定以上に多くあったため削減に限度があり、また、消耗品の削減による学習への影響が懸念されたため、校長会からも消耗品費予算の増額について強い要望があり、市教育委員会としても再検討の結果、増額の予算をお願いさせていただくということになったものでございます。 792 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 793 ◯10番(谷口典隆君) これも効率的な活用というものが平成31年度は見直しの理由として挙げられていたんですけれども、これ、学校だけの努力、それで、学校の教職員の皆さん方の努力だけではいかんともしがたいというやっぱり認識に基づいて、今回予算をつけられた。その議会でやいのやいの言われたからということではなくて、やっぱり学校の現場の声をしっかりと反映して予算がもう一度つけられたということでよろしいですかね。 794 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 795 ◯教育部長(岸田道幸君) 議員ご指摘のとおり、やっぱり学校現場からの意見というのも我々も尊重してまいりたいと考えておりますし、実情を踏まえた形での今回要望でございましたので、要望内容を十分に検討した結果ということでございます。 796 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 797 ◯10番(谷口典隆君) 学校のことをつらつらお願いといいますか、お話をさせていただいておりますけれども、私が申し上げたいのは、あえてもう一度理由をお聞かせいただいたというのは、これ、来年度以降もただ単に予算がないからということで削っていただいては困るわけでございます。  教育長にこんなことを言うのは、釈迦に説法だと思いますけれども、しっかりとやっぱり学校現場の声を聞いていただくならば、これらの予算というのはもう削減なんてあり得ない話だと思うんです。これを来年度以降もしっかりと続けていただくためには、今回私はそういう思いで、この令和元年度だけの予算ではないということで、しっかりとやっぱり継続して予算措置をしていただかなければならないと。そのためにあえて今回理由をお聞かせいただいておりますので、その旨、十分にご理解をいただきたいと思います。  次、いきます。  地区公民館の運営事業について、この予算を増額された理由、こちらもお聞かせください。 798 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 799 ◯教育部長(岸田道幸君) 2月市議会定例会の議論も踏まえ、自主講座を3講座追加したことおよび公民館長が地域との連携を深め公民館事業を充実させるため、公民館主事の賃金を増額しております。  公民館単独館の4館につきましては、公民館主事の勤務時間を6時間からフルタイムの7時間45分に、出張所併設館の2館については、出張所臨時職員との併任から、専任の公民館主事を再配置するための予算をお願いしたものでございます。 800 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 801 ◯10番(谷口典隆君) 再質問します。  これ、人件費でございますけれども、人件費というのは臨時職員の予算ですけれども、今からこれ、増額されて、どのように影響といいますか、公民館では今働いていらっしゃる方を時間延長されるるのか、新たに雇用が確保というのはできるのか、その辺の対応はどのようにお考えですか。 802 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 803 ◯教育部長(岸田道幸君) 単独館につきましては、本予算がお認めいただけましたなら、再度最終確認をする必要はございますが、現職員が継続して勤務いただけるものと考えております。また、出張所併設館につきましては、職員が今はおりませんので、新たな雇用となりますことから、求人募集をして選考したいと考えております。 804 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 805 ◯10番(谷口典隆君) ちょっともう一度お聞かせいただきたいと思いますが、公民館、平成31年度の予算編成のときには、出張所が併設されているところについては、出張所の所管である総務部となかなか連絡調整がいかないまま教育委員会の方で人件費をばっさり切られたという話もお聞きもしておりますけれども、今度は増額ではございますけれども、その辺は総務部との、また出張所との連携、連絡調整というのはもう既に済んでおりますか。 806 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 807 ◯教育部長(岸田道幸君) 予算要求する段階で教育委員会と総務部とも調整をさせていただいておりますし、また、5月8日にですけれども、臨時の館長会議もありまして、そこでは報告という形ではございましたが、当然予算要求の段階でも公民館長から増員という強い要望もございましたので、そういったものを踏まえて総務部とも調整し、予算要求をお願いしたというところでございます。 808 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 809 ◯10番(谷口典隆君) 続きまして、地区公民館の活動事業について、この予算を増額された理由をお聞かせください。 810 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 811 ◯教育部長(岸田道幸君) 指定管理者制度を利用している中地区、稲枝地区公民館と直営館の自主講座の回数に開きがあるため、2月市議会定例会の議論も踏まえまして、少しでも事業を充実させられるよう、自主講座を3講座分追加したものでございます。 812 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 813 ◯10番(谷口典隆君) 再質問です。  この直営館と指定管理者館とのその自主講座の回数に差がありというのは、どのように回数があって、その地域間での平等性が損なわれているということなんですけど、どのように損なわれているとお感じなのか、お聞かせください。 814 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 815 ◯教育部長(岸田道幸君) 具体的に申しますと、指定管理者の講座はおおむね30回から40回ということになっておりますし、市教育委員会が運営する各地区公民館は、平成30年度の部分ですが、少ないところで16回、あとは、多いところで26回ということになっておりまして、地区公民館、エリアがございますが、それぞれ回数が違うと講座を受ける機会というのが少なくなるということでございますので、そういった部分でちょっと開きがあるということを認識しているところでございます。 816 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 817 ◯10番(谷口典隆君) 予算をつけられたことにけちをつけるわけではないですけれども、予算をつければ、では、自主講座、全て開催をしっかりしていただけるのか、また、回数を増やせばいいというものでもございません。指定管理者制度での公民館は公民館なりの営業努力、さまざまな自助努力というのをしておられますけれども、そうしたことについても評価はしていただいていいるんですかね。指定管理者館の評価についてもちょっとお聞かせいただきたい。 818 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 819 ◯教育部長(岸田道幸君) 指定管理者としては、民間のノウハウを生かして、そしてまた、地域とも密接に連携をされて多くの講座をされているということで、一定評価をしているというところでございます。 820 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 821 ◯10番(谷口典隆君) では、次へいきます。  今年度の予算編成に当たり枠配分方式を採用したことにより、従来の編成作業とは異なる手法や手順などで職員の労力は相当なものであったと聞き及びます。  その上、予算は否決され、続いて暫定予算を組まなければならない事態を招く結果となった事実を省みて、それでも今年度に採用した枠配分方式は正しかったとの認識であるのか、一般論ではなく、本市が今年度の予算編成に当たり採用した枠配分方式の評価をお聞かせください。 822 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 823 ◯総務部長(牧野 正君) これまでは、各部局からの予算要求に対しまして、財政課による1件査定方式により予算編成を行ってまいりましたが、近年の予算規模の増加および基金の減少、市債の抑制も視野に入れた財政運営を進めていかなければならない中で、漫然と同じ事業を継続していくのではなく、全ての職員一人ひとりのコスト意識を醸成いたしまして、状況に応じた事業見直しを絶えず実施していく必要があると考え、各部局内で事業精査を行うため、予算枠配分方式を導入したところでございます。  しかしながら、予算枠配分方式の採用元年ということもございまして、各部局の職員には、優先事業の洗い出しや検討のほか、市民生活への影響ができる限り出ないように考えていただくなど、従来以上の業務を担っていただき、苦労も多かったのではないかと感じております。  今回の予算枠配分方式の効果といたしましては、限られた財源の中で編成を行うため、各部局での優先順位を検討いただいて、事業の縮小、削減や廃止等、一定の事業見直しがなされたところでございまして、このプロセスとして課内あるいは部局内での活発な議論や調整等が行われ、新たな市民ニーズに対応していけるものと考えております。  また、事業の精査によって、職員のワーク・ライフ・バランスの推進とあわせまして人員を生み出すこともでき、新たな事業に取り組む体制を整えるそんな一歩を踏み出せたと考えておりまして、結果として財政調整基金に過度な依存をしない予算を編成することができた点につきましては評価しているところでございます。  しかしながら、予算枠配分方式の導入につきましては、平成30年4月から周知を行い、職員の共通理解はしていたものの、もう少し各部局内での議論の時間がとれた方がよかったのではないかと思っているところでございます。 824 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 825 ◯10番(谷口典隆君) 職員の共通理解がされていたもののといいますか、理解といいますか、この枠配分方式を採用するということだけが理解されていただけで、その本質、中身については全然理解されていなかったのではないかと思いますが、先ほどおっしゃいました一定の事業見直しがされたということで評価をしているということでございました。正しかったと、このやり方は平成31年度の当初予算を編成するに当たって予算枠配分方式は採用して正しかったと今もお考えですか。 826 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 827 ◯総務部長(牧野 正君) そのように理解をしております。 828 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 829 ◯10番(谷口典隆君) では、なぜこれだけ令和元年度の予算、事業見直しされたものをもう一度事業を復活されたんですか。 830 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 831 ◯総務部長(牧野 正君) 予算枠配分方式をもともと採用いたしました経緯は、これまでの1件査定方式による予算編成ではとても予算編成ができない。それだけ厳しい財政状況にあるということでございました。  各部局において事業の優先順位を決めていただいて、そして、できるだけ市民ニーズに応じた政策、施策を展開していただくこと、これは従来の1件査定方式ではできなかった、枠配分方式で各部局の裁量で事業を見直していただいたという成果であったと思っています。  そうした中で、これは私どもの説明不足もあったかと存じますが、2月定例市議会で否決という結果になりまして、とりあえず暫定の予算を組んだところでございますけれども、その議論の中でいただきました皆様方のご意見等を、もう一度各部局において事業の精査をさせていただいた上で、新たに今定例会で本予算として上程をさせていただいたところでございまして、枠配分方式そのものが問題であったという認識はしておりません。 832 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 833 ◯10番(谷口典隆君) 先ほどから申し上げていますように、一般論ではないですよ。予算枠配分方式が悪いとは言ってないです。今、市民ニーズに応じた予算が配分できたとおっしゃいましたけれども、それが否決されて、今回また事業を改めていろいろ上げておられるではないですか。それでも平成31年度の当初予算、予算枠配分方式は市民ニーズに応じた予算が組めたとおっしゃるんですか。 834 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 835 ◯総務部長(牧野 正君) 確かに各部局において事業選別をしていただきましたので、その限りにおきましては各部局の思いが反映された予算編成であったと思います。  ただ、繰り返しになりますけれども、私どもの説明不足もございまして、議員の皆様方にはご理解をいただくことができなかったということでございます。そのご理解をいただけなかったことを今度は真摯に私どもでもう一度事業見直しの再度の見直しをさせていただいて、皆様にご理解をいただけるような予算編成とさせていただいたところでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。 836 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 837 ◯10番(谷口典隆君) では、聞き方を変えますけれども、平成31年度の当初予算とこの令和元年度の予算合わせて予算枠配分方式での予算編成ということなんですか。 838 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 839 ◯総務部長(牧野 正君) 議員おっしゃるとおりでございます。 840 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 841 ◯10番(谷口典隆君) では、平成31年度の予算で枠配分方式で漏れた事業で、今回例えば、今、例えで申しわけないですけど、産業部の方で花火大会をつけられたということも、予算枠配分方式の中でのこれは予算措置ということなんですか。 842 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 843 ◯総務部長(牧野 正君) そのように理解をしております。 844 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 845 ◯10番(谷口典隆君) では、平成31年度と令和元年度合わせての予算、これで予算枠配分方式だと。この2カ年度を合わせての予算枠配分方式だという我々は認識で、これから議論、また、予算要求等々もしてまいりたいと思います。  続きまして、2点目でございます。  来年度の予算編成に当たり、再度枠配分方式を採用されるんでしょうか。 846 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 847 ◯総務部長(牧野 正君) 本市では、今後も本庁舎耐震化整備事業や国体関連事業等の大型投資的経費が必要となってまいります。また、全国的な課題でもございますが、少子高齢社会へ移行していく中で、医療福祉費の増加や働き手の減少に伴う市税の減少等、さまざまな課題に直面していかなければならず、各部局におきましては、常に新しい需要に応じていくと同時に、事業の見直しを行っていく必要がございます。  したがいまして、次年度につきましても、限られた財源を最も必要で最も優先すべき事業に充当できますよう、市民ニーズを的確に把握いたしまして、引き続き、各部局に一般財源を配分いたします予算枠配分方式を採用していかなければならないと考えているところでございます。 848 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 849 ◯10番(谷口典隆君) 枠配分方式は採用されるのはいいですけれども、その予算、市民ニーズを的確に把握してというその把握の仕方が全然違うと思うので、その辺、気をつけられた方がいいのではないかなと思います。  次へいきます。  来年度の予算編成に当たって、どのような手順で職員への説明、理解促進を図っていかれるのでしょうか。 850 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 851 ◯総務部長(牧野 正君) 平成31年度の予算編成時におきましては、枠配分方式の導入に当たり、平成30年4月から課長補佐級以上の全管理職向けの説明会を行い、導入の経緯や国体関連事業等の大型事業による財源不足等の説明を行いました上で、同年7月中旬には予算編成方針を示し、職員へ周知を図ったところでございます。
     令和2年度の予算編成に当たりましては、現時点で予算編成方針の発表時期は未定でございますけれども、できるだけ早期に予算編成の指針を示し、説明会を開催するなどして、予算枠配分方式の予算編成に対する職員への共通理解を図ってまいりたいと考えております。 852 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 853 ◯10番(谷口典隆君) 十分な説明、理解促進に努めていただきたいと思います。  次の項目へいきます。  国スポ主会場整備に伴う松原町周辺道路の安全確保についてお尋ねしたいと思います。  まず、都市計画道路松原町大黒前鴨ノ巣線の整備事業について、国スポ会場整備に伴い整備される同事業が松原町周辺地域に果たす役割、意義についてお聞かせください。 854 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 855 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 都市計画道路松原町大黒前鴨ノ巣線整備事業でございますが、国民スポーツ大会主会場への直接的なアクセス道路として整備するものでございますが、同時に沿線にございます幼稚園、小学校および高等学校への通学路でもあるため、安全に通行できる歩道の整備もこの事業の果たす役割の一つであると考えております。 856 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 857 ◯10番(谷口典隆君) 安全な通学路の整備ということもその果たす役割ということでお答えをいただきました。しっかりお願いしたいと思いますが。  続きまして、同事業の進捗状況についてお聞かせいただけますか。 858 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 859 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 現時点の進捗状況といたしましては、おおむねの詳細設計と境界確定等の用地測量を終え、昨年度から用地取得に着手をしております。現時点での用地取得状況としましては、約5,400平方メートル、41筆のうち約5,200平方メートル、39筆の取得を終えており、用地の取得率につきましては96%でございます。また、そのほかとして、土地改良区名義の土地が260平方メートル、3筆ございますが、平成31年、この3月に取得を終えたところでございます。  なお、今年度は残す用地取得を完了し、現道の通行に支障が少ない近江高校北側拡幅部分の約460メートル区間と現在の総合運動場敷地内である西側の県道取り付け部分付近の約230メートル区間の工事に着手をする予定でございます。 860 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 861 ◯10番(谷口典隆君) 再質問させていただきますが、同事業の完了時期、予定はお聞かせいただけませんか。 862 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 863 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 当事業の完了につきましては、令和4年度末を考えております。 864 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 865 ◯10番(谷口典隆君) ありがとうございます。  続きまして、通園・通学路である同路線、先ほどもおっしゃっていただきましたけれども、歩道整備を初めとする安全確保のための取り組み、どのようなことが予定されておりますでしょうか。 866 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 867 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 都市計画道路松原町大黒前鴨ノ巣線は、車道のほかに幅員3メートルの歩道と幅員2メートルの自転車通行帯を両側に備えた構造で計画をしております。  これは、学校等への通学路の安全対策として幅員の広い歩道を整備しますとともに、昨今の自転車利用の増加や、このことによる事故が懸案となっていることから、国の指針に基づき、歩行者と自転車の通行を区分するものでございます。  そのほか必要な安全対策につきましては、引き続き、公安委員会とも十分に協議を行い、検討してまいりたいと考えております。 868 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 869 ◯10番(谷口典隆君) では、続きまして、大津市での事故など、幼児や歩行者など交通弱者が巻き込まれる昨今の交通事故を受けて、さらなる対策が必要と考えますが、対応は何かご検討いただいていますか。 870 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 871 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 先般の大津市の事故を受けまして、本市におきましては、5月末までに一級および二級市道を初めとする主要市道71路線で歩道が整備され横断歩道のある交差点240カ所の緊急点検を実施しており、現在、点検結果の取りまとめを行っております。  なお、点検の内容といたしましては、歩行者が通行、待機する上において安全であるかという観点で、歩車道境界ブロックの有無やブロックの高さ、防護柵設置の有無等の確認を行ったものでございます。  今後におきましては、点検により現状を把握した上で、対策必要箇所の整備について検討してまいりたいと考えております。  また、都市計画道路松原町大黒前鴨ノ巣線につきましても、国や県の動向にも注視しながら、歩行者が安全に安心して利用いただけるよう、今回の点検結果による対策内容も反映し、整備してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほど、お願いします。 872 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 873 ◯10番(谷口典隆君) しっかりと点検結果というものを反映していただくようにお願いしたいと思います。  続きまして、当初計画されていた同路線の延長による湖岸道路への接続は、さまざまな事情からその計画は凍結されましたけれども、安全な通学路の確保や交通渋滞の緩和のためには湖岸道路に接続する道路整備は必須であると考えます。  将来にわたってもこの計画は凍結されたままなのか、それとも、状況が変われば整備に向けて計画が動き出すこともあるのか、ご見解をお示しいただきたいと思います。 874 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 875 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 都市計画道路松原町大黒前鴨ノ巣線につきましては、平成26年度の事業計画案では、城北小学校前の道路をそのまま西へ進み湖岸道路に接続する内容で地域の皆様に提示させていただき、その中でさまざなまご意見をいただきました。  本市といたしましても、通過交通の増加や通学児童を初めとする歩行者への安全対策等の検討を行い、その結果、歩行者への安全性を確保しつつ、通過交通によるリスクを低減させる計画で道路整備を進めるとの結論に至りまして、湖岸道路への接続は取りやめたものでございます。  このことから、今回の事業では湖岸道路への接続の計画はないものの、今後、地域の皆様のご意見や都市計画道路の利用状況等を十分に見極め、接続が安全でかつ効果的と判断できれば、新たに計画を策定することは可能であると考えております。 876 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 877 ◯10番(谷口典隆君) 今、湖岸道路への接続につきましてもさまざまな事情と申し上げましたけれども、いろんな事情があったということは推察されるわけでございますけれども、やっぱりまだ、いまだに地元では、特に小さいお子さんをお持ちの親御さん、また、学校関係者なんかは、湖岸道路に接続されることが一番安全が確保できるのではないかと。  というのは、そこが通学路になれば、湖岸道路を横断される子どもさんもたくさんいらっしゃいますので、そのためにはやっぱり湖岸道路への接続というのが一番できるとよかったのにねというお声もございますので、その点も含めまして、今、完全に事業が廃止されたわけではないということでございますので、また状況が変わればこの湖岸道路への接続につきましても協議していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  続きまして、6点目でございます。  彦根キャッスルハイツ前交差点への信号機設置についてでございます。  同交差点は、湖岸道路の渋滞を回避するための抜け道となっている近接の農道からの延長線上に位置し、速度を落とさずに通過する車が多く、大変危険であります。通学路の要衝でもあり、同交差点への信号機設置についての見解と、これまでの取り組みをお示しください。 878 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 879 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘の交差点につきましては、通学路の緊急合同点検でも抽出された危険箇所であり、安全対策が必要であることを認識しております。  ご指摘の信号機の設置につきましては、滋賀県公安委員会と協議を行うものの、現状では設置困難との回答を得ておりまして、その代案として、本市といたしましては、平成25年度に横断歩道のカラー化および交差点マークの設置、27年度には注意喚起の路面標示を設置しており、対策を講じているところでございます。  なお、今般の都市計画道路の整備では、道路が拡幅されまして、交差点としての形状も変わりますことから、新たな対策について公安委員会と継続して協議をすることとしております。 880 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 881 ◯10番(谷口典隆君) 現状のままではなくて、同路線が交差点も含めて、今ご答弁ございましたように形状は変更するということに、我々、地域の皆さん方も一縷の望みをつないでおられるわけでございます。  ここ、本当に学校・園の一番近い交差点でもございますし、ここ3年、後ほどお話しさせていただきますけれども、通学路の交通安全プログラムの中に、平成29、30年度と、それから今年度と3年続けて要望箇所に挙がっている箇所でもあるんです。  しっかりと対応はしていただいているのは目に見えてわかるんですけれども、それでもまだ今なお危ない、危険だということで、地域としてはご要望いただいているということも踏まえて、今後の交差点改良に引き続きご要望いただきたいと思いますので、お願いします。  次、7点目でございます。  県道彦根港彦根停車場線との交差点への信号機設置についてでございます。  同路線の整備により、県道彦根港彦根停車場線との交差点も改良されるものと伺っておりますけれども、交通量の増加に伴い、同交差点への信号機設置は当然必要と考えます。見解と取り組み、お聞かせください。 882 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 883 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 都市計画道路松原町大黒前鴨ノ巣線と県道彦根港彦根停車場線との交差点につきましては、より安全を確保するために、直角に接続するよう滋賀県公安委員会から指導を受けており、従前の角度のついた交差点を東側の総合運動場敷地内に移し、県道と直角に接続する計画としております。  議員ご質問の信号機の設置につきましては、地元住民の方々からもご要望いただいておりまして、本市といたしましても安全確保の観点から設置について公安委員会と協議を行いましたが、現状の交通量と予測交通量、また、形態が三叉路であることから、現時点では信号制御の必要はないとの回答をいただいております。  しかしながら、公安委員会からは、将来の交通量の変化を鑑み、信号制御の必要性については状況に応じて判断するということも聞いておりますので、今後も継続して信号機の設置について協議を行ってまいりたいと考えております。 884 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 885 ◯10番(谷口典隆君) 十分に彦根市としては対応していただいていると思うんですけれども、これ、大津の事故でもそうなんですけれども、私、いつも思うんですが、事故が起こってから、大津の事故なんかでも、あの交差点だけ改良すれば、その対症療法をしたって何ら根本的な解決策にはならないと思うんです。  だから、この事故が起こってからあんな対応をしたって、子どもの命は帰ってこないわけですから、やっぱり未然に防ぐためにどうすべきか、どうすれば公安委員会の理解が得られるのかということも含めまして対応していただきたいと思います。  それから、加えて言うならば、国スポの主会場の整備につきまして、随分とこのご町内、地権者の皆さんがご協力をいただいているわけですよね。そのご家族の方、その関係者の方々の交通安全、安全・安心をしっかり確保するという観点からいえば、信号機の一つや二つ、私は安いものだと思っております。  今後もその協議の場というのは引き続き公安委員会とはあるんでしょうけれども、どういったスパンでやっていただけるのか、お聞かせいただけませんか。 886 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 887 ◯都市建設部長(藤原 弘君) もちろん工事が始まりましたら、交差点改良であっても現地の確認等ございますし、それでなくてもこの交差点の信号機の要望という形での協議もできると思っておりますので、機会あるごとには警察の方とは協議をしてまいりたいと考えております。 888 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 889 ◯10番(谷口典隆君) 機会を捉まえていただきまして、できるだけ地域の要望に応えていただけるように、ご努力を引き続きお願いしたいと思います。  続きまして、中項目2番にいきます。  1点目、この国スポ主会場整備に伴いまして交通量の増加が予想される道路につきましては、この周辺の道路でどこがあるのかお聞かせください。 890 ◯副議長(安澤 勝君) 企画振興部参事。 891 ◯企画振興部参事(西山 武君) 滋賀県が整備を進めております(仮称)彦根総合運動公園近辺におきまして交通量の増加が予想される道路につきましては、当該施設に直接アクセスする周辺道路、具体的には、本市が整備に取り組んでおります市道松原町大黒前鴨ノ巣線や既存道路であります県道彦根港彦根停車場線、県道彦根米原線および主要地方道大津能登川長浜線が該当すると考えられます。 892 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 893 ◯10番(谷口典隆君) では、続きまして、今おっしゃっていただきました道路のうち、通学路に指定されている道路はどこなんでしょうか。 894 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 895 ◯教育部長(岸田道幸君) 国民スポーツ大会主会場周辺は城北小学校および西中学校区になっており、市道松原町大黒前鴨ノ巣線、県道彦根米原線および主要地方道大津能登川長浜線の3路線が通学路に指定されております。 896 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 897 ◯10番(谷口典隆君) では、続きまして、今おっしゃっていただきました道路を初め、周辺道路の安全確保のための対策、とられていますでしょうか。 898 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 899 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 市内の通学路につきましては、彦根市通学路交通安全プログラムに基づき、平成26年度より年1回の頻度で学校、警察および道路管理者による合同点検を実施しております。今後も継続して対策必要箇所の整備を進めてまいりたいと考えております。  また、議員ご質問の国民スポーツ大会主会場の周辺道路の安全対策につきましても、市内の通学路と同様に、合同点検結果に基づく対策や、関係機関とも情報を共有し、国および県の動向にも注視しながら、歩行者が安全に安心して利用いただける対策を検討してまいりたいと考えております。 900 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 901 ◯10番(谷口典隆君) では、続きまして、4点目にいきます。  周辺道路のうち、今もおっしゃっいましたけれども、県道大津能登川長浜線の松原橋交差点、現在でも多くの車両が通行しております。他所の交差点と比較した多寡も含めまして、同交差点の交通量、どの程度かお示しいただけますでしょうか。 902 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。
    903 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 平成28年5月に滋賀県県民生活部スポーツ課で実施されました主会場周辺の交差点交通量調査によりますと、議員ご質問の松原橋交差点の平日12時間交通量につきましては、最も台数が多い北進方向が1万6,475台であり、近傍の主要交差点であります県道船町交差点1万6,159台、県道京町交差点1万1,348台と比較しましても、いずれの交差点よりも交通量は多くなっており、この周辺では最も交通量の多い交差点でございます。 904 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。 〔10番(谷口典隆君)登壇、資料掲示〕 905 ◯10番(谷口典隆君) こちらは松原橋の交差点の写真なんですけれども、交通量、確かに今おっしゃっていただきまして、私、びっくりしました。1万6,000台強が平日12時間でということでございました。  これ、私、多分国の関係の資料だと思うんですけれども、平成22年のセンサスで外町の交差点で1日が2万2,000台強という数字がございますし、西沼波でも2万2,000台強ということでございます。これ、市内でも一番多いぐらいの交差点ではないのかなと思うんですけれども。  この松原橋交差点の形状ですね。変則的なんです。ご承知いただいているかもわかりませんけれども、北進方向が少しいびつな形状、いびつといいますか、真っすぐな直線ではございませんで、非常に歩道もまた狭隘でございます。これ、子どもさんとたまたま大きなトラックが近くを通っているんですけれども、1メートルぐらいしか余裕がございませんで、ここ、通学路でございます。  先ほどおっしゃったように、ここで待機されるということはないんですけれども、この接続しております市道には歩道がほぼなくて、狭隘な歩道でございますので、通学路でもあるということから、これ、安全対策が必要であると私は考えておりますが、見解と対応策、お聞かせいただけますでしょうか。お願いします。 906 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 907 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご質問の松原橋交差点につきましては、県道彦根港彦根停車場線と主要地方道大津能登川長浜線が交差しており、滋賀県において管理されている道路でございます。  滋賀県湖東土木事務所に確認しましたところ、県においては、先般の大津市の事故を受けて、当該交差点を含めた主要交差点の点検を実施され、現在、取りまとめを行っているとのことでございまして、今後、対策の必要な箇所についての検討を行うということでございました。  本市といたしましては、今後も実施いたします彦根市通学路交通安全プログラムで関係機関が一堂に会する機会を活用するなどして、滋賀県と協議、検討してまいりたいと考えております。 908 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 909 ◯10番(谷口典隆君) これ、この地域の方から情報を寄せていただきまして、非常に危ないんだと。大津の事故を受けまして、こんな危ないところを子どもたちが通っているんですけれども、何とかならないかというお話でございました。  今ご指摘いただきましたように、これ、県道でございますので、県の方の今緊急点検中ということでございますけれども、先ほど申し上げておりますように、交通安全プログラムの要対策箇所には挙がってはいないんです。この城北学区エリアというのはほかにも危険な箇所がありますので、ここですら挙げることができないと。まだまだもっともっとたくさん危険な箇所はあるんだというお話なんですよ。  こういうことを踏まえていただいて、これ、交通安全プログラムに挙がってなくとも、県の方にも危険な箇所として認識をしておられるのであれば、市としてしっかり要望していただくことはできませんか。 910 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 911 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 危険箇所ということで、今、県の方も点検しているんですけれども、その対応策等も聞きながら、今回、当交差点については県の方にも要望してまいりたいと考えております。 912 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 913 ◯10番(谷口典隆君) しっかりとご要望いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  続きまして、彦根市通学路交通安全プログラム要対策箇所について、その所管、また、対応協議等の手順についてお聞かせください。 914 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 915 ◯教育部長(岸田道幸君) 彦根市通学路交通安全プログラムにつきましては、小学校と教育委員会事務局、都市建設部、彦根警察署、県湖東土木事務所が連携し、取り組みを進めております。  このプログラムが円滑に進むよう、教育委員会事務局が関係機関等との連絡・調整や取りまとめを行っておりますが、具体的な対策につきましては、それぞれの担当所属が所管となります。  対応手順についてでございますが、毎年5月下旬に各小学校から教育委員会へ報告される通学路上の危険箇所をもとに、先ほど述べました関係部局、関係機関とともに合同点検を実施し、危険箇所の状況を共有いたします。その後、対策案作成会議を開き、道路の改良や歩道のグリーンベルト化、通学路の変更など、危険箇所に対する具体的な対策を検討し、それぞれの担当所属で実施いたします。そして、実施した対策の効果については検証会議を2月に開催し、対策の改善・充実を図っています。  これらをPDCAサイクルとして繰り返し実施することで、継続した取り組みを行っているところでございます。 916 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 917 ◯10番(谷口典隆君) 先ほども申し上げましたけれども、これ、平成29年度、30年度、今年度にわたりまして、過年度にわたりまして、例えば先ほど申し上げましたキャッスルハイツ前の交差点なんていうのは安全確保を求められているわけなんですけれども、これなんか各年度で対応は済みになっているんです。これは学校での安全指導ということで対応済みになっているのに、翌年度また学校から要望が来ていると。また学校での安全指導でこれも済みになっているということで、これで十分な対応と言えるんですかね。どうですか。 918 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 919 ◯教育部長(岸田道幸君) 今ほどご指摘いただきましたように、学校からは継続して挙がってきているというところがございます。そういった部分につきましては、学校が対策会議の中で一定の対策を講じるわけではございますけれども、やはり現場である学校なり地域が見てまだ不十分だということで、再度危険箇所として挙げてこられるということですので、再度そのことも踏まえまして、関係者の寄る会議や対策会議の中で検討を続けていきたいと考えております。 920 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 921 ◯10番(谷口典隆君) 基本的には、では、学校で対応できたりスクールガードさんで対応していただけるなら、こういうところに挙がってこないですよね。そうですよね。挙がってきているということは対応を求めておられるということではないですか。 922 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 923 ◯教育部長(岸田道幸君) 学校としては、確かに対応を求めてこられるということでございますので、学校独自でその取り組みが無理なところにつきましては、再度その対策案作成会議等の中でその危険性について十分に点検をしながら対策につなげていきたいと考えております。 924 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 925 ◯10番(谷口典隆君) 西嶋教育長もこの3カ月前まで学校現場で校長をされていまして、城南小学校も同じような状況ですよね。これ、しっかり対応をやっぱりしなければならないとお考えではないですかね。これ、学校がこの毎年度挙げてくるということは、対応が十分ではないということですよね。だから、助けを求めておられるということではないですか。 926 ◯副議長(安澤 勝君) 教育長。 927 ◯教育長(西嶋良年君) 協議をされて対策をお願いされたときには、一定の改善が図られたということだと推察いたしますけれども、その後、子どもたちが登校する状況をごらんになった地域の方々、また学校の職員等がまださらに対策が必要であるという見地から、さらなる改善をということで挙げてきたものと思いますので、そういう現場の意見を踏まえて、子どもたちの安全・安心につながることになるような対策を講じていく必要があるとは考えております。 928 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 929 ◯10番(谷口典隆君) 部長のご答弁の中でPDCAサイクルとありましたが、最後のアクションが子どもたちが事故に遭うというアクションでは最悪の事態でございますので、その辺、しっかりと、教育長、現場をご存じなんですから、対応していただきたいと思います。  次にいきます。  彦根市通学路交通安全プログラム要対策箇所への早急な対応が必要と考えます。中でも国スポ主会場周辺の道路を通学路とする城北小学校への対応には特段の配慮が必要ではないかと考えますが、見解をお聞かせください。 930 ◯副議長(安澤 勝君) 教育部長。 931 ◯教育部長(岸田道幸君) 議員ご指摘のように、国民スポーツ大会主会場周辺の道路整備に伴い、今後、城北小学校の通学路の環境も変化してくることから、本プログラムで関係機関が一堂に会する機会を活用し、整備状況や通学路の安全対策について情報共有を密にし、その場で出された課題について、関係機関で対応を検討してまいりたいと考えております。 932 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 933 ◯10番(谷口典隆君) どうぞよろしくお願いします。  次、3点目、金亀公園の事業延伸につきましてお尋ねします。  計画見直しの方針、いつ誰がどのような協議を経て決定されたんでしょうか。 934 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 935 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 金亀公園再整備計画につきましては、平成29年5月の基本計画策定以降、新市民体育センターや主会場周辺整備などの大型事業が重なることから、本市の財政状況を考慮しまして、平成31年2月には事業期間を当初の2027年度末までから2030年度末まで延伸することにより、投資事業の平準化を図っておりました。  しかしながら、令和元年度予算編成に伴い、都市建設部内で金亀公園再整備事業のさらなるスリム化が必要であると判断しましたことから、国民スポーツ大会までに必要な最低限の事業を整理した上で、令和元年5月に事業の再度の見直しを行い、市長に報告し、決定したものでございます。 936 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 937 ◯10番(谷口典隆君) 最終的なご判断というのは大久保市長がされたという認識でよろしいですか。 938 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 939 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 整理の方は都市建設部でさせていただいて、最終的には市長にご報告して判断をしていただいたということでございます。 940 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 941 ◯10番(谷口典隆君) 次へいきます。  この方針決定に至るまでに、近隣住民である尾末町自治会とこれまで重ねてきた意見交換の経緯や結果、約束事については協議されましたか。 942 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 943 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 金亀公園に隣接する尾末町自治会とは、再整備基本計画を策定する以前からこれまで複数回協議や意見交換を重ねておりまして、今回の見直しにつきましてもご報告させていただいております。  この報告の際には、ご要望事項をお伺いしておりますので、部内で協議し、本市といたしましても確実に実施させていただく予定でございます。 944 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 945 ◯10番(谷口典隆君) 再質問です。  でも、国スポ以降の事業が白紙になっているということは、それ以降の約束事については、部内では協議しようがないですよね。 946 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 947 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員おっしゃいますように、公園整備についての国スポ以降の約束事については、今の段階では約束はできないとは考えております。 948 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 949 ◯10番(谷口典隆君) では、具体的にどういったことを部内で今協議されているんですか。 950 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 951 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 地元の自治会の方からは、特に尾末町2号線の道路整備でありますとか、そこにあります横断水路等々の改修のご要望等いただいておりますので、そういう整備につきましては、公園の見直しに関係なく進めてまいりたいと部内で協議を図っているところでございます。 952 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 953 ◯10番(谷口典隆君) では、例えば公園管理事務所を駐車場の方に持ってくるとか、いろんな要望がございました。約束事がございました。これについてはもう今履行できないという状況で間違いないですか。 954 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 955 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 公園の再整備に係って、国体以降のことにつきましては現時点でお約束することはできませんけれども、将来再度整備にかかれる時期になりましたら、そのときにはまた検討してまいりたいと考えております。 956 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 957 ◯10番(谷口典隆君) 次へいきます。  金亀公園の再整備に合わせて、隣接する道路である市道尾末町2号線については、都市計画課の事業として整備することを言明されておりましたが、県道彦根港彦根停車場線との交差点改良も含めた同路線の整備計画に変更はありませんか。 958 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 959 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 市道尾末町2号線は、県道彦根港彦根停車場線から金亀公園への導入路となる道路でございますが、再整備における工事関係車両の通行ルートになることに加えまして、国民スポーツ大会や全国障害者スポーツ大会の開催に当たり、多くの来場者をお迎えする金亀公園の玄関口となりますことから、歩行者と車両の通行帯を分離するなど、安全性を確保した一定の整備が必要であると考えております。  このことから、市道尾末町2号線の整備につきましては、今回の金亀公園の計画見直しにかかわりなく整備する予定でございます。 960 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 961 ◯10番(谷口典隆君) これ、予算措置というのはいつの段階でされるものなんでしょうか。 962 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 963 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今年度につきましては予算措置はしておりませんけれども、国体開催までには、複数年はかかると思うんですけれども、予算措置をお願いしてまいりたいと考えております。 964 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 965 ◯10番(谷口典隆君) では、次へいきます。
     彦根城内のトランジットモール化の時期、いつごろ想定しておられますか。 966 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 967 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根城内のトランジットモール化は、彦根城内において歩行者の安全を確保し、快適に観光していただけるよう、休日に自家用自動車の通行を制限し、バスやタクシーなどの公共交通のみが彦根城内の道路を通行できるもので、彦根市都市交通マスタープランに示している取り組みでございます。  しかしながら、この実現のためには、都市計画道路立花船町線の完成、彦根城内の通過交通の規制ならびに桜場駐車場を初めとする観光駐車場の移設など、これら取り組みの結果として実現できるものでございます。  この彦根城内の観光駐車場の移設は、(仮称)彦根総合運動公園内に整備されます大規模駐車場によって大きく前進することになりますが、全ての取り組みが実現できるためには、もう少し時間が必要であると考えております。  したがいまして、現時点では明確な時期をお示しすることはできませんが、近い将来に実現したいと考えております。 968 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 969 ◯10番(谷口典隆君) お尋ねしたいのは、過日の説明会の中では、先ほど獅山議員のご質問ございましたけれども、連絡橋の整備の必要性を説かれる中で、この場内のトランジットモール化もあると。だから連絡橋が必要なんだとおっしゃったので、早急にこれを取り組みされるのかなと。だから連絡橋が必要なんだと聞こえたんですけれども。これ、大体いつごろなのかお示しいただけませんか、トランジットモール化。 970 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 971 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今の段階ではちょっと時期はお示しはできませんけれども、少なくとも国体の主会場が完成して、大型の駐車場ができて以降になってくるかとは思いますし、県道立花船町線の完成、それは令和4年までには完成する予定でございますけれども、先ほども言いましたように、国体以降になってくると考えております。 972 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 973 ◯10番(谷口典隆君) では、国スポ以降にトランジットモール化、早くてもそれだということですね。わかりました。  では、次へいきます。  旧港湾側の園路は歩行者も多く、安全性の確保が困難でございます。人と車が混在する状態では車を通せないとの見解を以前市は示されていましたが、計画見直しによる園路の利用者への利用への影響をお示しください。 974 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 975 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 旧港湾側の園路は、現在ジョギングやウォーキングなど多くの方々にご利用いただいておりますが、今回の計画見直しにおきましては、主会場との連絡橋周辺を除き、園路の整備は行わない方針でございます。  また、現在の多目的競技場南側の駐車場につきましても、市立図書館東側の駐車場へ集約する整備は見合わせております。日常の利用におきましては、旧港湾沿いの園路は、現在と変わらず一般車両の通行禁止を継続することになりますので、利用者への影響はないものと考えております。 976 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 977 ◯10番(谷口典隆君) 以前は、この国スポのときには報道機関、関係者の駐車場ということで、この車両が園路も利用するということもお話をしておられましたけれども、この駐車場の利用への影響等はないんでしょうか。次の項目です。 978 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 979 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 国民スポーツ大会や全国障害者スポーツ大会の開催時における金亀公園の利用につきましては、滋賀県と協議を行っている段階であり、どのような利用となるかは現時点においては定まっておりません。  今後、国民スポーツ大会など開催時の利用について具体化していくことになりますが、今回の計画見直しによる施設において、可能な範囲での利用を滋賀県とともに検討しますことから、駐車場利用への大きな影響はないと考えております。 980 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 981 ◯10番(谷口典隆君) 確認ですけれども、園路も通さない、では、場内、当然トランジットモール化もまだできない中で、今回この再整備、とりあえず国スポまでに再整備しようとする多目的広場ともう1つのグラウンドと、それから、これを駐車場には利用されないということでいいんですか、国スポのときには。 982 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 983 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 国スポのときにどういう形で利用していくかということは、今後、県の方と協議していくことになりますので、現段階で利用しない、するということはちょっと申し上げられないので、ご理解のほど、お願いいたします。 984 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 985 ◯10番(谷口典隆君) でも、最低限、先ほどおっしゃいましたように港湾側の園路については今以上の利用はないということですよね。車は通さないとさっきおっしゃいましたけど、それで間違いないですよね。 986 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 987 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今の金亀公園の見直しに対しては影響がないということでございまして、国スポの利用状況によってどういう利用の形態になるかというのは今後決めていくことになりますので、国体開催時においては何らかの規制なり利用方法があるとは考えております。 988 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 989 ◯10番(谷口典隆君) では、国スポのときだけはその園路を通しますと、歩行者と車が混在しますけれども、安全確保出来るんですか。今、交通安全、非常に啓発している中で。 990 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 991 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 失礼しました。園路の方につきましては、従来東側に駐車場を集約するという計画でございましたけれども、今回、先ほども言いましたように、多目的競技場のお城側の駐車場も残りますので、その駐車場等を活用しながら県の方とも協議をさせていただきまして、園路の方は通さないような形で検討、協議をしてまいりたいと考えております。 992 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 993 ◯10番(谷口典隆君) もう一度確認しますよ。国スポのときに園路は通さない、車は通さないということでいいんですね。  では、今あるテニスコート側の駐車場と図書館の駐車場しか使わないということで間違いないですか。 994 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 995 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今後県とも協議していく中で、そういう形で協議を進めてまいりたいと考えております。 996 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 997 ◯10番(谷口典隆君) 公園利用者の安全にかかわることですので、その辺、しっかり今のご答弁、間違いないようにお願いします。  次へいきます。  国スポ開催時には公園の利用が一部制限されることも予想されますが、計画見直しによる公園利用者への影響をお示しください。 998 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 999 ◯都市建設部長(藤原 弘君) さきのご質問にお答えしましたとおり、現時点で国民スポーツ大会開催時の具体的な利用形態は定まっておりませんことから、計画見直しにかかわらず、公園利用者への影響は想定することができない状況でございます。  したがいまして、今回の計画見直しにおける公園利用者への影響はなく、今後具体的になる国民スポーツ大会開催時の利用形態において、一部制限を踏まえ、検討を進めることになりますので、ご理解をお願いいたします。 1000 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1001 ◯10番(谷口典隆君) では、最後の項目にいきます。  国スポ開催年である2024年度以降に整備を再開しようとするならば、それは誰がどのような協議を経て決定できるのか教えてください。 1002 ◯副議長(安澤 勝君) 都市建設部長。 1003 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 2024年度以降におきましては、金亀公園再整備事業を再開するに当たりまして、本市の財政状況を考慮した上で、まず部内において方針を固めまして、市長の判断を仰ぎ、事業に係る予算を計上していくことになると考えます。  この予算案を議会に上程した上で、ご審議いただくことにより、事業の再開を決定できるものと考えております。 1004 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1005 ◯10番(谷口典隆君) しっかりと地元の要望に応えていただくように、約束事を守っていただくようにお願いしたいと思います。  最後の項目にいきます。  庁舎耐震補強・増築・改修工事についてでございます。  一部重複しております部分は割愛させていただきまして、細項目の2番からいかせていただきます。  再入札の結果を受けて、今後の対応について、改めての入札に向けての対応方針をお聞かせいただけますか。 1006 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部参事。 1007 ◯総務部参事(長野繁樹君) 失礼いたします。  早急に次の対応を検討すべく、市長、副市長、総務部、企画振興部、都市建設部による協議を重ねました結果、こうした厳しい状況の中でも確実に本件工事の入札に対応できる業者を見極めるため、本市の入札参加資格者名簿に建築一式工事で登録している格付区分がAの業者、88者いらっしゃいますが、そのうち今回の15者を除く73者を対象といたしまして、書面で現地見学会および次回入札への参加意向を確認いたしますとともに、本件工事に係るアンケート調査を行うことといたしまして、5月31日付でその文書を当該73者に発送したところでございます。  現地見学会を希望された業者には、お越しになられた際、積算可能な期間等についてお伺いし、再度十分な積算期間を確保した上で現地見学会参加者と次回入札への参加意向を示された業者によります指名競争入札を実施したいと考えておりまして、今後、契約審査委員会における審議を経て、早急に詳細を決定してまいりたいと考えております。 1008 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1009 ◯10番(谷口典隆君) この73者のうち現地見学会、既にもう開催をされているともお聞きしているんですけれども、来られている企業さんの数、教えていただけませんか。 1010 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部参事。 1011 ◯総務部参事(長野繁樹君) 6月5日から6月10日までの間でございますが、現在6者お見えになっております。 1012 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1013 ◯10番(谷口典隆君) その6者のうち、見込みがありそうなのは何者だと考えておられますか。 1014 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部参事。 1015 ◯総務部参事(長野繁樹君) 現地確認をされているということですので、見込みがあるかどうかというのは、ちょっと私どもは把握はいたしておりません。契約監理が対応しているわけではございませんので申し上げられませんけれども、とりあえず皆さん興味を示してお越しいただいているということでご理解をいただきたいと思います。 1016 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1017 ◯10番(谷口典隆君) もう1点再質問させていただきますが、昨日のご答弁の中で、外構工事はもう建築の方に含むというお話がございましたけれども、これの仕様を変更することによりまして、当初上位の15者を除いて指名入札するということは、これ、問題はないんですか。 1018 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部参事。 1019 ◯総務部参事(長野繁樹君) 上位15者は、理由をお聞きしますと、本当に繁忙で技術者が確保できないという理由が大半でございまして、積算とか見積もりに至るまでに入り口の段階でもう対応できないというお答えでございましたので、今回は外構工事を合わせることにいたしましたけれども、15者につきましては、今後アプローチしてもなかなか落札していただくことは難しいという判断に至りまして、15者を除くという形にさせていただきました。 1020 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1021 ◯10番(谷口典隆君) それは地方公務員法施行令には抵触しないですか。 1022 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部参事。 1023 ◯総務部参事(長野繁樹君) 地方公務員法ではないんですけれども、私どもも今回の方針決定に先立ちまして、顧問弁護士の方にいろいろとご相談をさせていただいております。まず、全73者に対してこの案内を行うことに対して、これにつきましては入札談合等の関与行為には該当しない、同法に違反することにならないというお答えをいただいておりますし、それとあと、アンケート調査の中で入札参加の意向を尋ねて意向表明者を指名するということにつきましても、恣意的な運用とならない限りは長の裁量権の範囲内と考えられるというご意見をいただいております。  それで、今回、本件工事が2回入札を経ていずれも不調に終わっているということ、また、早期に契約締結を目指すべき背景事情があるということを照らせば、今回のような73者という方法をとっても裁量権を逸脱した恣意的な運用とまでは評価されないだろうというご回答をいただいておりますので、これにのっとらさせていただきました。  ただ、今回、このような方法でいく場合には、有資格者間の公平性とか透明性を担保するために、まず、案内文の中に、この現地見学会の参加者とアンケートでの入札参加意向表明者を指名業者として行うということをあらかじめわかるように明記しておく必要があるということでご指導いただきましたので、それに基づいて今回このような対応をとらせていただいたというところでございます。 1024 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1025 ◯10番(谷口典隆君) これ、我々2回も3回もだまされるわけにはいかないので確認したいんですけれども、以前の裏合意、裏契約と言われたときにももう弁護士相談はかけられていたんでしたっけ。今回、今、弁護士相談をかけられてそういったご答弁なんですけれども、それでもあのようなことが起こったのか、ちょっとそこだけ確認させてください。 1026 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部参事。 1027 ◯総務部参事(長野繁樹君) 今回の種々対応に至りますまでには、例えばJVで行う場合にしても何を行うにしても、その局面局面で私ども行き詰まりましたら顧問弁護士の方に相談させていただいて、それで適切な対応をとらせていただいてきております。ただ、なかなか結果が成就しないというところで歯がゆさはあるんですけれども、手続的な面においては、裏合意以来、適切な対応をとらせていただいていると。  それと、横の連携を密にするという意味で、答弁を何回か申し上げておりますけれども、市長、副市長を初めとして総務部と企画振興部と都市建設部それぞれが全て協議の段階で一堂に会しまして、それぞれ情報を共有して透明化を図るように、共通認識を図るようにしているところでございます。
    1028 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1029 ◯10番(谷口典隆君) では、次へいきます。  最優先すべきは何か。庁舎耐震補強・増築・改修工事および市民会館に入る部局の移転や仮庁舎からの移転等々、最優先で取り組む必要があると考えるものは何でしょうか。教えてください。 1030 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 1031 ◯総務部長(牧野 正君) 市役所本庁舎は、地震等の大規模災害発生時には災害応急対策業務や災害からの復旧・復興業務の拠点であり、重要な役割を担う施設として、また、彦根駅西口仮庁舎、市民会館、中央町仮庁舎に分散している各部署を集約し、市民の皆様にとってより利用しやすく親しまれる庁舎として一日も早く完成をさせることが必要であると考えております。  そのためには、市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る工事請負業者の決定、そして早期に工事を再開することが現時点での最優先課題であると認識をしております。 1032 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1033 ◯10番(谷口典隆君) 再質問ですけれども、再質問に入る前に、細項目の6、7、8は重複しておりますので割愛させていただきます。  再質問いたします。この際優先すべき、今、部長がご答弁になられた早期に工事業者を決定する。工事を始めるということは、これ、できてないからあえてここでお聞きしているんですよ。私はこの際、これ、不調が続いたら、何か優先順位を決めて取り組まなければならないと思うんですが、いかがですか。 1034 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 1035 ◯総務部長(牧野 正君) 優先順位ということでございますけれども、今は工事の再開に向けて工事請負業者の決定をするがために、契約、先ほど申し上げました市長、副市長、それから、総務部、そして、企画振興部、都市建設部のそれぞれの関係職員が連日のように協議を重ねまして、工事再開に向けて取り組んでいるところでございまして、今、議員おっしゃったような優先順位というのは、先ほどもご答弁申し上げましたとおり、工事請負業者の決定であり、工事の早期再開であるということでご理解をいただきたいと思います。 1036 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1037 ◯10番(谷口典隆君) 最優先の言葉の意味をご理解いただいていますか。最優先ができてないから最優先すべきではないですかということではないですか。だから、それで1年も2年も遅れているんでしょう、それだけで。工事、決まらなくて。であるならば、例えばですけれども、耐震補強だけ先やっちゃって、この仮庁舎は仮庁舎で置いといてという選択肢はお考えになられたことは一度もないですか。 1038 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 1039 ◯総務部長(牧野 正君) 選択肢の中にはそういう議論もございます。ただ、現在は請負業者の決定に向けて早期工事が再開できるような対応を進めているところでございます。 1040 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1041 ◯10番(谷口典隆君) これ、どのような相場観を持っておられるのかわかりませんけれども、なかなかこれ、厳しいと思うんですよ。入札が次不調に終わってしまったら、たとえ私はランクをAランクからB、Cに下げてでも補強だけしてしまうということも考えるべきではないかと思うんですが、そういった協議の場というのはないですか。 1042 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部長。 1043 ◯総務部長(牧野 正君) あらゆる可能性を考えながら協議を重ねているところでございまして、先ほど議員おっしゃいましたご提案の内容もその議論の中には出ております。ただ、その優先順位をどうするかということについては、今はとりあえず工事の再開に向けて工事請負業者の決定をするがために、連日にわたりまして協議を重ねているところでございますので、ご理解を賜りたいと存じます。 1044 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1045 ◯10番(谷口典隆君) いつぞやはゴールデンウィークが引っ越しだと。そのうち夏休みに引っ越しだというふうに言われて、また時がめぐって次の年のゴールデンウィークと言って、いよいよこの夏を諦めてって、サザンオールスターズの歌詞ではありませんけれども、夏を諦めてという状態ではないですか。私は優先順位もっと、最優先の課題、見出すべきだと思います。  次へいきます。  電機設備工事および機械設備工事に係る入札を継続する理由をお聞かせください。 1046 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部参事。 1047 ◯総務部参事(長野繁樹君) 現在、電機設備工事、機械設備工事のそれぞれにおいて設計図書、仕様書等の入ったCDを借りに来られる業者もかなりおられ、前回と同様に関心の高さをうかがい知ることができます。  このように、建築工事と比べまして、電機設備工事、機械設備工事は落札の可能性も期待できますことから、次回の建築工事の入札スケジュールを見据えた上で、現行の両設備工事の入札執行が可能となる方法を検討しているところでございます。 1048 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1049 ◯10番(谷口典隆君) 再質問でございます。  7月3日の開札日までわからないんですかね。 1050 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部参事。 1051 ◯総務部参事(長野繁樹君) 開札は7月5日に、電機設備工事の方ですけれども、設定をいたしておりますけれども、まだ今入札継続中でございますので、入札日というのも決まっておりますので、今の段階では入札継続中ということで、続けているという状況でございます。 1052 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1053 ◯10番(谷口典隆君) では、次の項目にいきます。  今の電気・機械設備工事分離発注がこの建築工事の応札がない理由の一つとも考えますが、取りやめるということは考えるべきではないでしょうか。 1054 ◯副議長(安澤 勝君) 総務部参事。 1055 ◯総務部参事(長野繁樹君) 分離発注の意義は、地元企業の受注機会の確保にあると認識しておりまして、昨年11月30日に定めました彦根市地元企業優先発注等に係る実施方針に基づきまして、本市では分離・分割発注の推進に努めております。  本件工事につきましては、辞退届の記載内容と聞き取り結果をもとに申し上げますと、辞退の理由として分離発注であることを挙げられた業者はおられませんでした。また、今ほど申し上げましたとおり、現在、電機設備工事、機械設備工事のそれぞれにおきまして、設計図書、仕様書等の入ったCDを借りに来られる業者もかなりおられますので、今、分離発注を取りやめることは考えておりません。  また、昨年度設置いたしました入札監視委員会におきましても、受注機会を確保するため、分離発注が可能な工事につきましては分離して発注するようにとのご意見もいただいておりますので、現時点においては分離発注を継続したいと考えております。 1056 ◯副議長(安澤 勝君) 谷口君。   〔10番(谷口典隆君)登壇〕 1057 ◯10番(谷口典隆君) もう時間がないので終わります。ありがとうございました。 1058 ◯副議長(安澤 勝君) 本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。  暫時休憩いたします。            午後4時57分休憩            午後5時12分再開 1059 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  9番杉原祥浩君。杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1060 ◯9番(杉原祥浩君) それでは、皆さん、本日最終ということで、もう少しおつき合いをいただきます。よろしくお願いをいたします。  私は、大きく三つの項目で質問させていただきます。ごめんなさい。二つでした。1日疲れてしまいまして、すみません。  いきます。大項目の1番、市民生活に大きな影響を与えた予算削減事業についてということで、平成31年2月定例会に予算を削減された事業のうちで、市民生活に大きな影響を与えたと思われる二つの事業について、以下、質問いたします。  中項目1、まち・ひと・しごと「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業について。  私は前々回、前回定例会において、幾度となくこのリフォーム補助事業について個人質問をしてきました。その折には、年に1回の事業を2回にしていただいたり、また、補正予算を組んでいただき、その折には抽せんで落選された方々を復活していただいた市民になりかわり、この場でお礼を申し上げたこともございました。また、前回の定例会でも私の質問を受けて、途中二度もの暫休まで挟んでいただいて、熱いご答弁をいただいております。あえてまた今回、再度お伺いをいたします。  細項目の1番、「ひこねで暮らそう」リフォーム事業とはということで、今回の定例会に新規事業として示されました「ひこねで暮らそう」リフォーム事業の内容を詳しく教えてください。 1061 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 1062 ◯産業部長(辻 宏育君) 「ひこねで暮らそう」リフォーム事業は、移住世帯、新婚世帯および子育てならびに三世代同居の世帯の居住環境を整えることにより定住人口の増加を図ることを主な目的で、あわせて、市内産業および雇用の活性化ならびに地域経済の活性化の促進を図ることを目的といたしましてしているところでございます。  市民の方が市内に本社がある法人または市内に住所がある個人の施工業者を利用して20万円以上の住宅改修などを行った場合に、15万円を上限に助成するものでございます。 1063 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1064 ◯9番(杉原祥浩君) ここで皆さんにもお伝えしたいんですけれども、今回新規事業として出されましたこのリフォームの補助金です。私が今まで再三再四お願いをしてきました「住もうよ!ひこね」、この事業が名前すらなくなりまして、本当に市民に密着した制度だと思っていたのが、今回この移住を中心とした、あと、子育て世代は残っておりますけれども、定住を目的としたリフォームの事業となりました。このことについて、私は憤慨をいたしております。それに続けて、2番目に進みます。  「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業を廃止した理由は。  まち・ひと・しごと「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業を廃止した理由を詳しく、納得がいくように説明をしてください。 1065 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 1066 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市の住宅リフォーム事業につきましては、国の交付金を利用して平成20年度から地域の事業者を利用してリフォームをされることにより、需要の喚起、地域経済の刺激につなげるために緊急経済対策として始まったものでありますが、平成23年度からは市の単独事業として継続し、平成26年度から2年間は経済活性化対策として、平成28年度から3年間は経済活性化および定住人口の増加を目的とした「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業と変遷し、制度を拡充してきたところでございます。  今回、「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業を見直し、新たに「ひこねで暮らそう」リフォーム事業にした理由としましては、本市の財政状況や限られた人員の中でより効果的な政策を展開することを考えた上で、市が課題としている定住人口の増加を図ることに焦点を当て、消費税増税への影響も配慮した新制度として見直しを行ったものでございます。 1067 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1068 ◯9番(杉原祥浩君) 続けます。  細項目3番、平成31年2月定例会での答弁との整合性はということで、前回2月定例会に私の質問、再質問の答弁の中で、産業部長様は幾つかの答弁を撤回されました。撤回をされていないご答弁の中で秋口からの申し込みを受け入れるという考え方で検討をしていきたいとご答弁をされています。この事業を廃止されたこのことが、この2月の定例会での答弁に整合性がないように思われますが、お答えをお聞きしたいと思います。 1069 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 1070 ◯産業部長(辻 宏育君) 平成31年2月定例会におきまして、議員の方々にさまざまなご意見をいただいた中で、従来の制度を見直し、どういったものを実施すべきか検討いたしました結果、先ほども申し上げましたとおり、定住人口の増加を図ることに焦点を当てた新制度として今回提案させていただいたところでございます。 1071 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1072 ◯9番(杉原祥浩君) 続けます。  細項目の4番、これほど市民に定着をしている事業をなくす理由はということで、昨年度のこの事業の経済効果は、ご答弁で8億8,563万円あったと言われています。再三申し上げていますが、これほど市民に定着をしている事業はほかにないかと思われます。このような事業を廃止される理由がどこにあるのか、もう一度お尋ねをします。 1073 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 1074 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほど来ご答弁させていただいておりますところではございますが、本市の財政状況や限られた人員の中でより効果的な政策を展開することを考えた上で、市が課題としております定住人口の増加を図ることに焦点を当て、消費税増税への影響も配慮した新制度に変更することとしたものであり、ご理解を賜りたいと考えているところでございます。 1075 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1076 ◯9番(杉原祥浩君) これが理解ができないから私は申し上げているんですけれども。  細項目の5番、移住の方々のリフォーム事業申し込み数の目標はということで、この新規事業、今回初めて出されました「ひこねで暮らそう」リフォーム補助金の内容で、移住の方々が新たに対象となっていますが、申し込み数の目標はどのぐらいに想定をされていますか。 1077 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 1078 ◯産業部長(辻 宏育君) 今回ご提案させていただきました予算の積算でございますけれども、移住世帯が10件、新婚世帯が3件、子育て世帯が66件、三世代同居世帯が51件と想定しているところでございます。 1079 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1080 ◯9番(杉原祥浩君) 再質問します。  昨年、リフォームのこの補助金「住もうよ!ひこね」で移住に関してはありませんでした。三世代、子育てはありましたけれども。それの数があまり伸びてないのは事実でございます。部局の方が想像をされているそこまでは伸びてないような気がいたしました。  今回、定住人口を考えて、移住と考えておられますけれども、目標にされたこの移住というものがどれほど移住を、今言われた数に見込まれているんですけれども、実際に皆さんよく考えてください。移住をされた方がリフォームはしないですよ、基本的に。だから、よそから移住をされる方は、家を建てて新築で来られるとか、移住をされる方がリフォームはしない。やはり長いこと彦根に住まれて、先祖の代から何代もいるような方がリフォームをされるんですよ。それで定着をしてきた。  まちの中でも私たち、ちょっと郊外の方でも、田舎の方でもリフォームして古い家で住まれるんです。これほどの制度をなくされるというのが、消費税が10%になるのを予測して景気が落ち込むからリフォームを先送りしましたという前回の答弁でしたけれども、落ち込むから今そういう方にこの10%、15%の補助金を出してリフォームをしてください、もっと長く彦根に住んでくださいと言うのが本当のことではないんですか。それをしないで数少ない人にターゲットを当てましたって、こんなばかな事業はないんですよ。  だから、去年、おととしも本当に予算をオーバーして、補正予算までつけて拾っているんです。それを何で今回予算、当初予算を削減されて、今回、新聞記事も見ていますと、「リフォーム復活」という言葉が躍っていますけれども、復活してないんですよ。リフォームの中身が全然違う。新規事業なんです。そこを私は声を大にして言いたい。  理事者の方がどれほど考えておられるのか、私には理解ができません。私だけではないんです。きのうも今日もですけれども、何人かの議員がこの質問をしております。今回本年度の当初予算が否決になったその理由にも、このリフォームの補助金を削減された、これが大きな引き金になっているというのは皆さんが感じておられないような気がします。  それほど大きな市民に対して、この後、私、もう一つ直結した事業を言いますけれども、この市民に直結したとこを削っていただくと、私たちも市民から託された議員です。そこでその市民の思いを伝える役目なんですから、そこを一生懸命になって言うんです。そこをわかっていただきたい、そう思います。
     この申し込みの目標は先ほど言われましたけれども、この目標、最初から数が少ない定住人口にターゲットを絞った目標ではないですか。もう一度お尋ねをいたします。 1081 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 1082 ◯産業部長(辻 宏育君) 今回定住の方に軸足を置いてという形で考えておりますけれども、本年度の部分につきましては、期間的なこともございますので、年1回の受け付けという形を想定しておりまして、そういうことから考えますと、今積算をいたしました部分につきましては、昨年度の実績等、あるいは3年間の予算等々を考えまして想定をしているところでございますので、ご理解いただければと考えているところでございます。 1083 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1084 ◯9番(杉原祥浩君) 続けます。  細項目の6番、今後の方向性はということで、今ほども申しましたとおり、前の「住もうよ!ひこね」というこのリフォームの補助金ですけれども、これは長年彦根に住まわれて長く税金を納めていただき、そのような方、また、ひとり暮らしの高齢者の方、最近では下水道の整備をされて、高齢者の方が下水道の整備をするのにやっぱり高額になっています。そこのところで何とか助けようではないか、彦根にもっと住んでください、彦根に住んでよかった、「住もうよ!ひこね」、これでやってきたんです。これを長年住まれて老朽化した自宅のリフォーム工事をしてまで彦根に住もうとしていただいているような方にこの補助事業を廃止しなければならないのか、この彦根が考えておられるこのリフォームの方向性をお聞かせくだだい。 1085 ◯副議長(安澤 勝君) 産業部長。 1086 ◯産業部長(辻 宏育君) 繰り返しのご答弁になると思いますけれども、本制度につきましては、市が課題としている定住人口の増加を図ることに焦点を当て、消費税増税への影響にも配慮した新制度として見直しを行ったものでございます。このこともございまして、制度を運用しながら、今後よりよい制度となるよう、庁内関係部局と調整しながら検討してまいりたいと考えているところでございます。 1087 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1088 ◯9番(杉原祥浩君) 私は、言葉が悪いですけれども、先ほども細項目の3番でも申しましたとおり、2月の定例会での答弁の整合性が私はないように思っております。その中で産業部長がおっしゃいました秋口からの申し込みを受けられるということで、私は私の周りの方に、「リフォームの補助金、なくなったの」、「いやいや、秋口からあるんです」。結局、私、うそつきなんです。うそつきとされているわけです。「杉原さん言うてくれたの、うそやったな」、「できへんやん、私らリフォームが」、「結局だまされた」。ちょっと言葉が悪いです、すみません。本当に残念でなりません。  今さらそれを言うつもりはもうございませんけれども、いつも市長がスクラップ・アンド・ビルドとおっしゃいますね。今回スクラップなんですよ。それ以上のものをビルドしてないんです。だから、移住なんです。移住の方がリフォームはしない。それを声を大にして言いたい。だから、この目標を立てておられますけれども、それだけの申し込みはないです。  本当に移住をされた方がリフォームをするなんてほぼないんですよ。なぜそれをわざわざその予算をつけて。この予算をつけてもらうのなら、「住もうよ!ひこね」でよかった。少ないけれども、そういうふうに残してくれたら、本当にそれで私たちもある程度納得できた。皆さんもちょっと抽選で外れるのが多いかもわからないけれども、毎年の3分の1しか予算がないのでと言えた。結局私たちはうそつき呼ばわりをされているわけなんです。そこを私は言いたい。  ここからはお願いになりますけれども、次年度の予算に、そこら辺のことを考えていただいて、またなくしたものを戻すには難しいでしょうけど、これが本当に大きな事業だということをわかっていただきたい。よろしくお願いをします。  やっぱりこの事業はどこがやっているか。地域経済振興課なんです。地域を振興するための事業なんですよ。それが。経済の活性化を目標に始めた国の事業ですけれども、やはり地域振興を考えた事業なので、今年度はプレミアム商品券がありますので、その部署もお忙しいとは思うんですけれども、次年度についてはもうそれはありませんので、そこのところをお願いして、大型投資的な経費がいろいろ要る中でお願いをいたしておきます、この場において。よろしくお願いします。  続きます。中項目の2番にいきます。  令和元年度における自治会清掃活動について、当初予算の中で大きく削減された事業のうちで市民生活に大きな影響を与えた削減事業であると私は思います。自治会清掃活動についてお尋ねをいたします。  細項目の1番、平成30年度と令和元年度の違いはということで、昨年度と今年度では、当日回収から後日回収になるなど、事業が大きく変わりましたが、詳細をお聞かせください。 1089 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1090 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 平成30年度は、第1、第3日曜日の午前中に清掃を実施していただき、市が配車した委託業者のダンプトラックに、ヘドロなどの揚土は飛散防止の観点から土のう袋に入れて、草は堆肥化するため、そのまま自治会の方に積み込みまでをしていただいておりました。  令和元年度につきましては、第1、第3日曜日に限定せず清掃を実施していただけるよう変更し、ヘドロなどの揚土は昨年度と同様に土のう袋に入れ、草についても飛散防止と回収の効率化を図るため、市が配付する70リットルポリ袋に入れた上で集積していただければ、清掃日の翌月曜日以降の平日に委託業者または直営で回収をしております。 1091 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1092 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  細項目の2番、本年度変更した理由はということで、長年地域で築き上げられてきましたこの清掃活動というのは、地域が守るというもとで地元の方が長年このシステムを築き上げられ、行政も一緒になって清掃活動をしてきたと思われます。事前の予告等、十分な説明もないままに回収方法をこれほどまでに大きく変更された当局の考えをお示しください。 1093 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1094 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 本年度、自治会による積み込み作業の廃止と平日の回収に変更した主な理由は3点ございます。  一つ目は、一部自治会から、高齢化などにより積み込み作業の負担軽減や草の回収に袋を使いたいなどの要望を賜ったことであります。  二つ目は、平成30年度の自治会清掃で、積み込みの際、市民の方がけがをされる事故がありました。このようなことから、積み込み作業をなくし、市民の安全を最優先したことでございます。  三つ目は、国が推進する働き方改革の中で、中小企業へ休日の労働を伴うような発注をしないよう通知があったことから、平日の委託に切りかえることとしたものでございます。 1095 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1096 ◯9番(杉原祥浩君) 最後には働き方というのも出ましたけれども、またこれは後で質問もいたしますので、よろしくお願いをします。  細項目の3番目、事業変更の見通しが立ったのはいつかということで、事業変更を行うに当たって、新たな受託者の確保や事業の仕組みの見直しなど、ある程度の時間を要するものと考えられます。これは理解ができるんですけれども、事業の見通しが立ったのはいつのことですか。教えてください。 1097 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1098 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 事業の見直しにつきましては、以前から検討しておりましたが、本年度は、議員ご指摘のとおり、回収方法等が大きく変わることから、昨年度と同様の事業者での実施が困難であったため、受託事業者の選定や交渉を1月末から行い、事業実施の見通しが立ちましたのは平成31年2月末でございます。 1099 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1100 ◯9番(杉原祥浩君) 続けます。  細項目の4番、現在、自治会清掃に取り組まれている自治会数はということで、事業の見通しを立てる上では清掃活動に取り組まれている自治会数にも当然左右されると思います。現時点での今年度実施をされる自治会数は幾つあるのですか、お尋ねをいたします。 1101 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1102 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 令和元年5月末現在でございますが、一斉清掃の回収等をお申し込みいただいております自治会数は196団体で、延べ361回の清掃活動に取り組まれることとなっております。 1103 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1104 ◯9番(杉原祥浩君) それほどの方が、ほぼほぼ皆さん地域のことにボランティアという形でしていただいている。それに今回先ほども部長の方から三つの理由を示されましたけれども、一番大きな原因は予算がないからなんです。それだけではないとおっしゃいますけれども、今回はその予算が決まらなかったので、その結果がなかなか出てこなかった。それで自治会の方もいつになったらどういうふうにできるのかというのが事前に細かな説明もされなくて、結局は後の積み込みとなったとなっております。  次へいきます。  細項目の5番、現時点での自主回収割合はということで、今回の変更を受けて、自治会自らが清掃センターへ搬入される自治会はどれぐらいあるのか教えてください。 1105 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1106 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 自治会自ら清掃センターへ搬入されるところは、令和元年6月2日までの実績でございますが、105自治会中5自治会でございます。  なお、平日に清掃センターへ直接搬入される自治会もあると思われますが、その件数はちょっと把握はしておりません。 1107 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1108 ◯9番(杉原祥浩君) もう1回ちょっとそこをお聞かせください。再質問です。  105のうちの5団体と今おっしゃいましたけど、今、6月2日現在でということなんですけれども、それ以降、ことし今計画をされておりますね。ことし6月、7月に。それを含めるとどのぐらいになりますか。 1109 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1110 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) ただいまの時点で伺っておりますのは、3月末までで361団体がされるんですが、そのうち12回自主搬入ということでお聞きをしております。率に直しますと3.3%ということになります。 1111 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1112 ◯9番(杉原祥浩君) それほど皆さん自主回収というのに協力をしていただいているんですけれども、それでも3.3%しかないと。なかなか自主回収が今できる方が少ない、その地域地域ではね。それほど皆さん苦労されている。もっと早くから聞いていたらもうちょっと準備ができたのにという方もおられました。今回、当初予算が否決をされてというのもあるんですけれども、それには全く関係のない時点で多分私は予算が削減をされていたと思うんです。それによってこのような事態が起こってしまった。  本当に私が今回思いますに、市民の生活に一番密着した、一番影響を与えた、これ、削減だと思うんですね。だから、今までどおりやってやっぱりきていただいても、これが本当に皆さんがやっておられることを彦根市が全部それをやろうかなと思ったら莫大な費用になるところを地域の方々でやっておられて、これを行政がお手伝いしているという形だと思うんですけれどもね。  ここを削減されたのは、所管であるところで削減をされたかと思うんですけれども、枠配分で大きな金額で、そこのところでやむなくこういうことになったかと思うんですけれども、それがどうしても対応が後手後手になっているのと、春、この6月に清掃活動があるというので、どうしても時期的に無理ができてしまったと私は感じております。  細項目6番にいきます。  昨年度からの予算推移はということで、枠配分方式による予算削減が大きく影響していると考えますが、昨年度に比べての予算の違いを教えてください。 1113 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1114 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 平成30年度の事業に係る当初予算は、土のう袋の購入や車両配車委託料等として1,279万3,000円でございました。令和元年度の予算案では、回収委託料と土のう袋、新たに草回収袋の購入を加え、720万円を計上しております。 1115 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1116 ◯9番(杉原祥浩君) 単純に言って1,200万円が720万円になったというところですね。1,200何がしかが。違いましたっけ。もう一度、すみません、お願いします。 1117 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1118 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 申しわけございません。今720万円と申し上げました。702万円でございます。1,279万3,000円が702万円でございます。申しわけございません。 1119 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1120 ◯9番(杉原祥浩君) それでも市長は予算は削ってないとおっしゃるのかなと思うんですけれども。思いがあるとは思います。また後でお伺いします。すみません。  続けます。細項目の7番、地域住民からの苦情や相談はということで、数多くの自治会が今回の変更に少なからず影響を受けていたと思いますが、私の地域でも、後日回収と言われても保管場所がない、草を袋に詰め込むのは困難である、また、保管することによる悪臭の懸念などお聞きをしました。清掃センターに寄せられている苦情や相談内容、意見等がありましたら教えてください。 1121 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1122 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 本事業の実施前には、議員ご指摘のとおり、「自治会内に揚土と草を置いておくところがない」、「水草は袋に入れることが難しい」、「揚土は異臭を放つおそれがある」といった意見のほか、「袋に入れても草が飛散するおそれがある」、「回収場所に集積する手間が負担である」といったご心配の声をいただいておりました。  しかし、実施された自治会からは、「処分先を往復するトラックの待ち時間がなくなり、自治会清掃が早く終わった」、「積み込みをしなくていい分、楽になった」、「草を袋に入れる方が運搬や集積しやすかった」というご感想をいただいているところでございます。 1123 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1124 ◯9番(杉原祥浩君) 今お聞きしているといいところもあったと、自主回収とかされている中で。ただ、先ほど自主回収が3.3%しかないというところで、そこのご意見だったと思うんですけれども、3.3%のよいご意見かなと思います。  続けます。8番、働き方改革の対応はということで、自治会清掃においては、住民の皆様の協力のもとで行われています。どうしても休日での活動となります。これが市の職員様が、どうしても働き方改革の中で職員の対応をしていただかねばなりません。ここのところの対応はどのように市として考えておられますか、教えてください。 1125 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1126 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 昨年度までは、毎月の第1、第3日曜日に草は清掃センターで、揚土は中山投棄場で受け入れとしておりましたことから、それぞれに職員が出勤して対応をしておりました。  本年度は、平日回収としたことから、自主搬入での受け入れる特定の休日を除きまして、職員の休日出勤対応は少なくなると考えております。今後もより効率的な事業の実施に努めてまいりたいと考えております。 1127 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1128 ◯9番(杉原祥浩君) 今お聞きしておりますと、今までから職員の負担は軽くなったと言われるんですけれども、それでも日曜日に出ていただかないといけない方はあるかなと思いますので、その辺はやりくりをしていただきたいと思います。  ちょっと再質問します。  第1の日曜日に受け入れをしていると、去年までは。あと、泥の方は中山の方に持っていっていると。今年度はそれが中山投棄場には行かないようになったんですか。もう一度そこだけ。 1129 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1130 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 昨年までは、さっき申しましたように、第1、第3の日曜日、月2回、センターと中山の投棄場の方でそれぞれ受け入れをしていたんですが、今年度、自主回収をされる自治会につきましては、その揚土につきましては清掃センターの方で回収を行っております。後日清掃センターからまた運び出すという、そういう形をとっております。 1131 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1132 ◯9番(杉原祥浩君) 先日もそれを聞かれて、まだもうちょっと浸透してないところがあって、中山投棄場に行こうとされていたんですよ。そこら辺、もうちょっと、システムが大分変わりましたので、もし行かれるようなことがありましたらそれは大変な話なので。全く方向が違います、特に私たちのところから見るとですね。そこらを徹底していただきますように、またよろしくお願いします。  細項目の9番にいきます。  今後の自治会清掃のあり方や対策はということで、今回の大きな変更では、持続可能な地域社会の形成は大変難しいものと考えられます。これからの自治会清掃のあり方、今後の対策を次年度の予算等も踏まえてお聞きしたいと思います。 1133 ◯副議長(安澤 勝君) 市民環境部長。 1134 ◯市民環境部長(鹿谷 勉君) 今回、事業変更について受託者の確保や仕組みの見直し等に時間を要したことで、自治会に対して事前周知や十分な説明ができないまま事業実施に至ったことについて、ご心配とご迷惑をおかけいたしました。  今後の進め方についてですが、今回の変更に伴い、自治会を対象に、感想や意見、要望等を聞き取るアンケートを実施いたします。加えて、平成30年度までの受託業者等を対象に、今年度変更した収集事業の受託意思等を聞き取るアンケートを実施いたします。
     これらのアンケート結果を踏まえ、来年度の自治会清掃の実施方法に反映させるとともに、市民の安全が確保される方法で実施してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 1135 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1136 ◯9番(杉原祥浩君) そのアンケートで地元の本当に意見を吸い上げていただきまして、次年度にそれを生かしていただきたいと思います。  ここまで私、二つの事業を本当に大事な事業をということで質問してまいりました。一つはリフォームの補助金、一つはこの清掃活動について。このことが本当に市民に直結した今回の大きな予算削減だったと私は思うんですけれども。  市長、私が先ほどから申し上げていますように、どこが違いますか。もし、いや、ここが違うと、僕が言っていることが、ありましたら、市長でも副市長でも結構です。ちょっとご答弁をお願いしたい。   (発言する者あり) 1137 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原議員。 1138 ◯9番(杉原祥浩君) 僕が質問しているときには一生懸命になって言っておられたから、申しわけないです。もうご意見はないということで。私の思いで正しかったということで理解をしておきます。  私が言っているのは、要は次年度です。次年度しっかり市民に密着した予算を削らないでいただきたいというお願いでございます。  それでは、続けます。  大項目の2番、選挙における投票率低下について。  先日の市議会議員選挙において、投票率の低下が大きな問題であると考えますので、以下の質問をいたします。  中項目も同じでございます。  先ほど来、この質問も出ておりますけれども、あえてまたさせていただきます。  細項目の1番、最近の投票率について詳しく教えてください。 1139 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 1140 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 4月7日執行の滋賀県議会議員一般選挙の投票率は38.72%でございまして、前回平成27年の同一の選挙の投票率44.30%と比較し、5.58ポイント低下しております。  また、4月21日執行の彦根市議会議員一般選挙の投票率は43.39%でございまして、前回平成27年の同一の選挙の投票率50.05%と比較し、6.66ポイント低下しております。 1141 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1142 ◯9番(杉原祥浩君) 細項目の2番にいきます。  投票率の低い投票所はどこですか。教えてください。 1143 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 1144 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 投票率の低い投票所はということのご質問に対するご答弁でございますが、今回の滋賀県議会議員一般選挙と市議会議員一般選挙のいずれも当日の投票率が低かった投票所を投票区順に四つ挙げますと、第10投票区の市民交流センター、それから、第11投票区の東中学校柔剣道場、それから、第13投票区の旭森小学校体育館、それから、第17投票区のひこね燦ぱれすでございます。 1145 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1146 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  今、ワースト4ですね、いうなれば。それ、ワースト10まで教えてもらえませんか。 1147 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会事務局長。 1148 ◯選挙管理委員会事務局長(牧野 正君) 今ほどのご答弁で4カ所申し上げましたのは、滋賀県議会議員の一般選挙のワースト5と、それから、彦根市議会議員一般選挙の投票率の低かったワースト5、いずれも入っているその投票所が4カ所あったということで、あえて4カ所を申し上げたところでございます。  それで、それぞれ、4月7日の県議員選挙と、それから4月21日執行の市議会議員選挙、ちょっと別々に申し上げさせていただきます。  4月7日執行の県議会議員選挙の最も投票率の悪かったところが、旭森小学校の体育館でございます。それから、ワースト順に申し上げますと、第29投票区の高宮地域文化センター、それから、第17投票区のひこね燦ぱれす、第10投票区の市民交流センター、第11投票区の東中学校柔剣道場、それから、第12投票区の千鳥ヶ丘会館、それから、第32投票区の野良田公会堂、それから、第14投票区の旭森地区公民館。ちょっと手元の資料ではワースト8、8カ所しかございませんので、大変申しわけございませんが、お許しをいただきたいと思います。  それから、4月21日執行の市議選の、これも当日のみの投票率のワースト8ということになりますが、最も低かった投票所が第13投票区の旭森小学校体育館、それから、第10投票区の市民交流センター、それから、第32投票区の野良田公会堂、それから、第17投票区のひこね燦ぱれす、それから、第11投票区の東中学校柔剣道場、それから、第1投票区の彦根駅西口仮庁舎、それから、第29投票区の高宮地域文化センター、それから、第12投票区の千鳥ヶ丘会館、以上でございます。 1149 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1150 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  高宮が出てきてほっとしました。これを言ってもらわないと、僕が前に進めないんですよ。これ、今回は何で言っているかというと、地元の投票率が悪いのでね。やはり心配しているというのがあるんです。そこを何とかしたいなと。特によく出てきたのは、もう一つ、旭森かなと思うんですけれども。そこのところを真剣にやっぱり考えていきたいなと思っております。  質問を続けます。  細項目の3番、期日前投票の成果は出ているのか、教えていただきたいと思います。 1151 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。 1152 ◯選挙管理委員会委員長職務代理者(谷沢典子さん) 統一地方選挙を例に挙げますと、期日前投票制度が始まって以来初めてとなる平成19年の統一地方選挙では、本庁舎および稲枝支所の2カ所の期日前投票所におきまして、滋賀県議会議員一般選挙では有権者の3.3%に当たる2,783人、彦根市市議会議員一般選挙では有権者の3.73%に当たる3,154人の方が期日前投票を行っておられます。  また、この4月の統一地方選挙では、彦根駅西口仮庁舎、稲枝支所、ビバシティ彦根、滋賀県立大学の4カ所の期日前投票所におきまして、滋賀県議会議員一般選挙では有権者の10.55%に当たる9,541人、市議会議員一般選挙では有権者の12.23%に当たる1万1,061人の方が期日前投票を行っておられます。  全ての投票者のうち期日前投票を利用しておられる方の割合は、平成19年の滋賀県議会議員一般選挙および市議会議員一般選挙では7.1%、平成31年の滋賀県議会議員一般選挙では27.2%、彦根市議会議員一般選挙では28.2%となっております。  このように期日前投票者の人数と割合は、投票率が低下する傾向の中で選挙が執行されるたびに増加しており、期日前投票は有権者の利便性の向上に効果があると認識しております。 1153 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1154 ◯9番(杉原祥浩君) すみません、再質問なんですけど、ちょっと申しわけないです。もしわかったらで結構です。先日の4月21日の市議会議員選挙の折の期日前投票の投票率ってわかりますか。   (「すみません、市議会議員ですか」    と呼ぶ者あり) 1155 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。 1156 ◯選挙管理委員会委員長職務代理者(谷沢典子さん) すみません、失礼しました。  12.23%です。よろしいですか。 1157 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1158 ◯9番(杉原祥浩君) そんなに低かったんですかと、僕、単純な疑問なんですけど。先ほど聞いている中でも27%とか28%というのもあって、今回のこの選挙が12.って、本当に間違いないですか、それ。もう一度お願いします。 1159 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。 1160 ◯選挙管理委員会委員長職務代理者(谷沢典子さん) 全体の数の中の、有権者数の中での数ですので、投票率自体が低いのでということだと思います。 1161 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1162 ◯9番(杉原祥浩君) ちょっと僕の質問のあれがわからなかったのであれなんですけど、その期日前投票が上がっているのかどうかを知りたいんです。最近もう落ちてきているとか、期日前投票の数で結構です。だから、前回よりも伸びていますとか、伸びていませんとか、平行ですとか、そこだけちょっとお願いできますか。 1163 ◯副議長(安澤 勝君) 暫時休憩いたします。            午後6時02分休憩            午後6時06分再開 1164 ◯副議長(安澤 勝君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  選挙管理委員会委員長職務代理者。 1165 ◯選挙管理委員会委員長職務代理者(谷沢典子さん) すみません、失礼いたしました。  先ほど申しましたように、平成19年は3,154人、それと、平成27年は9,950人、ついこの間のときは1万1,061人と増えております。それでよろしいですか。 1166 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1167 ◯9番(杉原祥浩君) すみません、申しわけございません。ありがとうございます。  ただ、今、伸び率がどうなっているのかと聞いたのは、3,000人から9,000人、9,000人から1万1,000人と今言われたと思うんですけど、ちょっと伸び率が悪かったのかなという感じを私は受けていましたので、そこら辺のところでこれからの質問になるかなと思うので、よろしくお願いします。すみません。  細項目の4番、まずはこの投票率の低い投票所への改善策と問題点はということで、投票率の低い投票所について改善はされているのか、また、問題点があるのであれば、お示しをいただきたいと思います。 1168 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。 1169 ◯選挙管理委員会委員長職務代理者(谷沢典子さん) 投票率の低下の要因としましては、選挙の種類や争点、また、政治状況など、さまざまな要因が影響し、一概に要因を定めることは困難だと考えております。  しかしながら、本市の投票率を勘案し、投票率が低い区域に所在するビバシティ彦根に期日前投票所を設置し、買い物に来られた方々や若者にも投票していただきやすい環境を整えているほか、この4月の統一地方選挙におきましては、投票率の低い区域にある商業施設での街頭啓発活動を行っております。  選挙管理委員会といたしましては、投票率の向上に向けて、さらなる選挙啓発の取り組みに努めていかなければならないと考えておりますので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。 1170 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1171 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  続けます。  細項目の5番、期日前投票の向上策はということで、期日前投票における投票率を向上させる改善策はお持ちですか。お尋ねをいたします。 1172 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。 1173 ◯選挙管理委員会委員長職務代理者(谷沢典子さん) 期日前投票における投票率をさらに向上させるため、投票者数の少ない期日前投票所も含め、できる限り長い期間、投票所を開設するようにしました。また、期日前投票の場所等を有権者の方々にわかりやすくするなど、地道な改善に取り組んでいくことが重要であると考えています。  また、4月の統一地方選挙では、他市町で一定の効果があった取り組みを参考にして、本市指定のごみ袋を啓発グッズに加えて投票率の向上を図りました。今後も啓発グッズにつきましても、効果的な啓発となるように検討していきたいと考えております。  期日前投票に限らず、若者を初めとして幅広い世代に投票に行ってもらえるよう選挙啓発に取り組み、投票率の向上といった具体的な成果が上げられるよう努めてまいりたいと考えております。 1174 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1175 ◯9番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  最後の質問になります。細項目の6番、期日前投票所を投票所に加えることは可能か。  投票率の低い地域にある期日前投票所を新たに投票日の投票所と加えることは可能であるのかお教えいただきたい。 1176 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。 1177 ◯選挙管理委員会委員長職務代理者(谷沢典子さん) 投票所の設置につきましては、昭和44年5月15日に旧自治省、現在の総務省から出された通知により、投票所から選挙人の住所までの道程3キロメートル以上ある投票区においては、投票区の分割・再編成による解消に努めることとされております。現在の投票区は、投票所までの距離についても考慮の上編成されていること、また、全市的な見地から、地理的な状況、有権者数、投票所としての施設の状況、類似都市の投票所数等も考え合わせ、多角的に検討した結果で編成されております。  現在、投票所としていない期日前投票所といたしましては、ビバシティ彦根と滋賀県立大学の2カ所でございますが、これらの施設を他の投票所と同様に投票所として利用することが可能でありましても、各投票区において有権者数の著しい変動が生じて個々に見直しを検討する必要がない限り、現時点で投票所を加えることは考えておりませんので、ご理解いただきますようお願いいたします。 1178 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1179 ◯9番(杉原祥浩君) ここで再質問をさせていただきます。すみません。申しわけないです。   (発言する者あり) 1180 ◯9番(杉原祥浩君) 要は私ども、具体的に言うとビバシティなんですね。高宮も投票率が悪いし、ひこね燦ぱれすも投票率が悪い。ビバシティで期日前には行ってくれる、それも伸び悩んでいる中で、日曜日にそれがあいていたら投票するのになという声は多いんです。ひこね燦ぱれすと近いとは思う。ですけれども、そこら辺も考えていただきながら、私たち市議会議員もやっぱり努力はしないといけないとは思うんです。思うんですけれども、3キロとかそういう枠を外していただいて、線路があったりするので、そこら辺も考慮をしていただきたいと思うんですけれども、どうですか。
    1181 ◯副議長(安澤 勝君) 選挙管理委員会委員長職務代理者。 1182 ◯選挙管理委員会委員長職務代理者(谷沢典子さん) 当日の投票所は午前6時半から午後8時過ぎまで使用することになりますので、ビバシティ彦根に確認しましたところ、開店していない時間帯について警備体制を整えれば対応が可能であるとのことでした。滋賀県立大学につきましては、原則午前8時から午後10時までの貸し出しとなっていますが、相談いただければ対応できる可能性があるとのことでした。 1183 ◯副議長(安澤 勝君) 杉原君。   〔9番(杉原祥浩君)登壇〕 1184 ◯9番(杉原祥浩君) 可能性あるね。今のご答弁いただくと、可能性があるように。ご無理は申しません。私たち議員の努力もやっぱり必要かなと思いますので、これからも双方努力をしながら投票率が上がるように頑張っていきたいと思いますので、どうぞまたこれからもお力をお貸しいただきますように、よろしくお願いします。  ありがとうございました。終わります。 1185 ◯副議長(安澤 勝君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 1186 ◯副議長(安澤 勝君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会します。  ご苦労さまでした。            午後6時14分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...