ただいま
予算常任委員長から
委員会報告書が提出されましたので、この際、
議案第76号および
議案第77号を
日程に追加し、
議題といたしたいと思います。これにご
異議はございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
25
◯議長(
馬場和子さん) ご
異議なしと認めます。よって、
議案第76号および
議案第77号を
日程に追加し、
議題とすることに決しました。
──────────────────
追加日程 議案第76号および
議案第77号
(
委員長報告・
質疑・
討論・
採決)
26
◯議長(
馬場和子さん)
議案第76号および
議案第77号を
一括議題とし、
予算常任委員長の
報告を求めます。
予算常任委員長、
上杉正敏さん。上杉さん。
〔
予算常任委員長(
上杉正敏君)
登壇〕
27
◯予算常任委員長(
上杉正敏君) それでは、
予算常任委員会委員長報告を行います。
今期定例会において本
委員会に付託されました
議案審査のため、本日、本
会議休憩中に本
委員会を開き、慎重に
審査いたしましたその経過ならびに結果について
報告いたします。
本
委員会に付託されました
議案は、
議案第76
号令和元
年度(2019
年度)
彦根市
一般会計補正予算(第2号)、
議案77
号令和元
年度(2019
年度)
彦根市
介護保険事業特別会計補正予算(第1号)の2件でありましたが、いずれも
異議なく、
原案のとおり
可決すべきものと決しました。
以上をもって、
予算常任委員会委員長報告を終わります。
28
◯議長(
馬場和子さん) 以上で
予算常任委員長の
報告は終わりました。
暫時
休憩いたします。
午前10時35分
休憩
午前10時48分
再開
29
◯議長(
馬場和子さん)
休憩前に引き続き
会議を開きます。
これより
予算常任委員長の
報告に対する
質疑に入ります。
ただいまのところ
質疑の
通告はございません。
質疑はございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
30
◯議長(
馬場和子さん)
質疑なしと認めます。これにて
質疑を終結いたします。
これより
討論に入ります。
ただいまのところ
討論の
通告はございません。
討論はございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
31
◯議長(
馬場和子さん)
討論なしと認めます。これにて
討論を終結いたします。
これより
採決を行います。
まず、
議案第76
号令和元
年度(2019
年度)
彦根市
一般会計補正予算(第2号)を
採決いたします。
本案に対する
委員長報告は、
可決であります。
お諮りいたします。
本案を
原案のとおり決することにご
異議はございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
32
◯議長(
馬場和子さん) ご
異議なしと認めます。よって、
本案は、
原案のとおり
可決されました。
次に、
議案第77
号令和元
年度(2019
年度)
彦根市
介護保険事業特別会計補正予算(第1号)を
採決いたします。
本案に対する
委員長報告は、
可決であります。
お諮りいたします。
本案を
原案のとおり決することにご
異議はございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
33
◯議長(
馬場和子さん) ご
異議なしと認めます。よって、
本案は、
原案のとおり
可決されました。
(「議長、動議」と呼ぶ者あり)
34
◯議長(
馬場和子さん) 北川議員、議長席へお越しいただき、動議の内容をお伝えください。
ただいま北川元気さんから動議の発言がありましたから、これを許可いたします。
6番北川元気さん。
〔6番(北川元気君)
登壇〕
35 ◯6番(北川元気君) 北川元気でございます。
大久保貴
彦根市長に対する辞職勧告決
議案を提出したいと思います。よろしくお願いいたします。
36
◯議長(
馬場和子さん) この際確認いたします。ただいまの北川元気さんからの動議の成立については、
会議規則第16条の規定により2名以上の
賛成者が必要となります。
お諮りいたします。
本動議に
賛成の方々の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
37
◯議長(
馬場和子さん) ご着席ください。
賛成者が2名以上のため、本動議は成立いたしました。
暫時
休憩いたします。
午前10時52分
休憩
午前11時14分
再開
38
◯議長(
馬場和子さん)
休憩前に引き続き
会議を開きます。
お諮りいたします。
北川元気さん提出の決
議案を
日程に追加し、
議題とすることに
賛成の方々の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
39
◯議長(
馬場和子さん) ご着席ください。
起立多数であります。よって、北川元気さん提出の決
議案を
日程に追加し、
議題とすることに決しました。
──────────────────
追加日程 決
議案第2号上程
40
◯議長(
馬場和子さん) 決
議案第2号
大久保貴
彦根市長に対する辞職勧告決
議案を
議題といたします。
──────────────────
41
◯議長(
馬場和子さん) 提出者の
説明を求めます。
6番北川元気さん。北川さん。
〔6番(北川元気君)
登壇〕
42 ◯6番(北川元気君) 決
議案第2号
大久保貴
彦根市長に対する辞職勧告決
議案を提出させていただきます。
彦根市議会は、平成31年2月
定例会において「
大久保貴
彦根市長の不信任を求める決
議案」を僅差で否決いたしました。
不信任決
議案の趣旨は、「
大久保彦根市長は、6年間
彦根市長の決裁権者として、
彦根市の
行政を進めてきた。この間、市庁舎耐震補強・増築・改修工事における、地方自治法施行令違反である裏契約問題、川嶋前副
市長の辞任騒動、百条
委員会による真相究明等による工期の遅れが現在も続いている。また、選定過程が不透明な新ごみ処理場建設候補地の白紙撤回、さらに平成31
年度一般会計における大幅な
予算の削減は、
市民生活に大きな影響を与えることは確実であり、教育、福祉、道路、観光
予算等の削減・見直しを認めることはできない。少子高齢化のなかで、住みよい希望が持てる生活を願う
市民のためにも
市長の即時辞職を求め、
市長の不信任決
議案を上程する」(ひこね市議会だより第145号より引用)という内容でありました。
不信任決
議案で特に強調されていた内容は、以下の2点であります。
1)庁舎耐震化の裏合意問題。
「百条
委員会では、裏合意に対する明確な結論は出せなかったものの、決裁権者である
大久保市長のコンプライアンス(法令遵守)の認識不足が露呈されたとともに、部下への指示・指導の欠如、ガバナンス能力の不足が明確であると言わざるを得ません」。
2)新ごみ処理施設建設候補地の白紙撤回問題。
「愛荘町竹原地区を候補地に決定した管理者
会議の
経緯において、選定
委員会の選定結果
報告書にある建設候補地としての
優先順位1位を外し、なぜ2位の愛荘町竹原地区を建設候補地としたのか、謎に包まれた発表であり、さらに、管理者
会議6回の開催の中では、
彦根市の候補地が
彦根市長の選挙公約であり、一部町長の談話としてあたかもその候補地に決定づけられていたにもかかわらず第7回管理者
会議で突然愛荘町竹原地区を候補地として発表されたのか、驚きを感じているとのことでありました。このように、決定
経緯が不透明な状況のなか、愛荘町竹原地区を建設候補地とする事業を推し進めようとした結果、候補地である竹原地区周辺住民の
反対は強まり、広域
行政組合議員の不信感が強まり、甲良町議会、
彦根市議会では候補地の見直しを求める意見書が
可決されたところであります。また、新ごみ処理施設に関する
予算においても平成31
年度予算が否決されたことにより、事業は暗礁に乗り上げている現状であります。このような現状を鑑み、広域
行政組合の全議員は、新ごみ処理施設建設候補地である愛荘町竹原地区の白紙撤回をする決議を去る2月22日の
定例会で議決したところであります。(中略)このような結果をもたらしたのは一体誰であったのでしょうか。1市4町の
市民・町民の思いを無下にした管理者の責任は到底許すことはできないものであります。私たちは、この悪しき教訓を胸に、一日も早い新ごみ処理施設建設候補地の選定に議員の立場であらゆる方策を模索してゆかなければなりません」。
この不信任決
議案に係る審議の結果は、
賛成17人、
反対6人、退席1人。不信任決
議案の成立には、全議員の3分の2が出席し、出席議員の4分の3以上の
賛成が必要となり、前回は、全議員の3分の2以上が出席したが、
賛成者が出席議員の4分の3以上(前回の場合は18人)に満たなかったため、否決となりました。
つまり、
大久保彦根市長の不信任を求める決
議案には、17人もの議員が
賛成していたにもかかわらず、わずか1票差で否決となり、現在の
大久保市政が継続されています。
このような状況の中、第20期の
彦根市議会は任期満了に伴い改選をし、新たな議員10名を迎えた現在の第21期
彦根市議会へと移行しています。
大久保彦根市長に対し、市政のかじ取り役として継続を望むのか、それとも辞職を望むのか、選挙を経て新たに
市民の負託を受けた者には、その重要な決断こそ今求められていると考えます。
加えて、平成31
年度一般会計当初
予算が
反対多数で否決となり、本
予算成立までの間の
行政運営の中断を防ぐことを目的としたいわゆる「つなぎ
予算」として、平成31年4月1日から令和元年7月31日までの4カ月間、必要とされる最低限度の経費としての暫定
予算が3月臨時会で成立をしました。
この暫定
予算の影響で、本来であれば執行できたはずの事業までもがストップをし、市政はさらに混乱し、
市民に多大な迷惑をかけることとなりました。さらには、花火大会の中断やひこにゃんの活動費の問題では、市外や県外の方々からもご批判やご心配をいただく事態にまで発展しました。また、長期間にわたって工事が中断し、
市民に不安を与え続けている本
庁舎耐震化整備事業においても、相次いで
入札不調という結果になっており、今後の全体スケジュールや費用についても詳細に
市民にお知らせすることさえできない状況となっています。
これらの責任について
大久保市長は「やり遂げることが
市長としての政治責任を果たすこと」と繰り返し述べておられますが、
市民の不安を解消し、
市民の信頼を得られる
彦根市政を取り戻すことは、
大久保市長のこれまでの実績から期待はできません。
よって、
大久保市長が即時退陣されることが
市民の最良の選択であると申し上げ、辞職勧告決議といたします。
よろしくお願いいたします。
43
◯議長(
馬場和子さん) 暫時
休憩いたします。
午前11時23分
休憩
午前11時44分
再開
44
◯議長(
馬場和子さん)
休憩前に引き続き
会議を開きます。
これより決
議案に対する
質疑に入ります。
ただいまのところ
質疑の
通告はありません。
質疑はありませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
45
◯議長(
馬場和子さん)
質疑なしと認めます。これにて決
議案に対する
質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま
議題となっております決
議案第2号については、
会議規則第37条第3項の規定に基づき、
委員会付託を省略したいと思います。これにご
異議はございませんか。
(「
異議なし」と呼ぶ者あり)
46
◯議長(
馬場和子さん) ご
異議なしと認めます。よって、決
議案第2号については、
委員会付託を省略することに決しました。
討論の
通告書が5名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。
その
順位は、10番
谷口典隆さん、1番辻真理子さん、5番堀口達也さん、4番
獅山向洋さん、3番角井英明さんの順とし、順次ご
登壇願います。
10番
谷口典隆さん。谷口さん。
〔10番(
谷口典隆君)
登壇〕
47 ◯10番(
谷口典隆君) 私は公政会を代表しまして、ただいま
議題となっております
大久保貴
彦根市長に対する辞職勧告決
議案に
反対の立場で
討論をさせていただきます。
本年2月
定例会で、
彦根市議会は平成31
年度当初
予算案を否決いたしました。これは、
大久保市長の判断の誤りによる失政のツケを教育費などの削減により
子どもたちを初めとする
市民に払わそうとすることに対しての有権者の声を代弁したものであることは言うまでもありません。
また、
可決こそされませんでしたが、同じ日に
大久保市長への不信任決
議案が提出されるなど、まさに市政の混迷をきわめる状況となったことは、提出者のおっしゃるとおりでもございます。
その後、当初
予算案の否決は
市民の皆様に多大なる影響とご迷惑をおかけし、私どももご批判を頂戴いたしました。それでも前期の議員の多くが21期の議員として議席をお与えいただいたことは、多くの有権者の皆様が私どもの政治判断をご支持いただいたことの証左でもございます。
しかしながら、市職員の皆さんには、暫定
予算や令和元
年度予算案の編成に多大なるご尽力、ご努力をいただきまして、我々からしましては十分とは言えないまでも、我々の、そして、ひいては
市民の皆様方の思いを
予算や事業に反映されたことも事実でございます。
公政会は、本決
議案の提出を受けて、さまざまな角度・観点から議論し、加えて、本年2月
定例会で我々公政会から提出されました
大久保市長に対する不信任決
議案の重み・意義を振り返るとともに、今は令和元
年度の
予算および事業の進捗をしばし見届けようとの議論を踏まえ、本決
議案には
反対することを決定いたしました。
ただ、しかし、本市は、というよりも
大久保市政は、今後、本庁舎耐震化整備に係る
再々入札の結果や新ごみ処理施設建設候補地の決定など、議員はもとより
市民の皆様方への
説明責任を果たさなければならない局面を近々に迎えることになるものと考えます。
私ども公政会12名の議員は、今後こうした局面を見据える中で、改めて
大久保市長にその出処進退を問う覚悟を持っており、その際には我々公政会が先兵を務める自負をも備えておりますことを申し添えまして、私からの
反対討論とさせていただきます。
議員皆様のご賛同をよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございます。
48
◯議長(
馬場和子さん) 1番辻真理子さん。辻さん。
〔1番(辻 真理子さん)
登壇〕
49 ◯1番(辻 真理子さん) 私は、
大久保市長に対する辞職勧告決
議案に
賛成の立場から
討論をいたします。
大久保市長に対する不信任決
議案は、平成31年2月
定例会で公政会から提出されたものの、必要な票数に1票足りないという僅差での否決であったわけでございますが、それに続く平成31
年度一般会計予算につきましては、
市長不信任での
可決要件でありました18票、しかも、この
議案には投票できない
市長不信任案では
賛成した議長を加えれば19人ということにもなるわけですが、そのような圧倒的な多数で否決されたことを忘れてはならないと思います。
さて、このたび、令和会、北川議員から提出されました
市長の辞職勧告決
議案では、ひこにゃんの運営費などと関連して、
市民、県民、そして全国の皆様にもご迷惑をおかけしたことから、「やり遂げることが
市長としての政治責任を果たすことだ」との
市長の言葉を引用して、
大久保市長のままでは、
市民の不安を解消し政治への
市民の信頼が取り戻されるのかという最大の疑問点を取り上げておられます。まさにこの2点が第21期の議員の方々に課せられた課題でもあります。
さらに申し上げれば、2年前の
市長選挙におきまして、
大久保市長は、
彦根市の財政は安定している、そして、つい先日ある政党の集会におきまして、
彦根市政は順調であるとおっしゃったと聞き及んでおります。本当にそうお考えなのでしょうか。
もしもそうであるとするならば、
今期定例会に提出されました中期財政計画、令和元
年度当初
予算案反映版に示されておりました今後5年間の財政収支はどのように読んでおられるのでしょうか。財源不足の
取り組みを実施しなかった場合、令和元
年度末には累計では81億円もの歳入欠損を見越しているのです。そのどこが財政が安定しているということを示しているでしょうか。どこが順調に政治が動いていると言えるのでしょうか。これから毎年25億円から27億円もの歳入欠損に陥ると示しているどこにそのような妄言の根拠があるのかと思われてなりません。
中期財政計画は、
市長が議会に、そして
市民に示しました本市の財政見込みを予測していたものでございます。財政当局が勝手に出してきたものではありません。決裁権者である
大久保市長も納得の上、出しておられるはずでございます。2月
定例会で削減するといたしました11億7,000万円だけではとても賄うことができないと財政当局が示しているのではありませんか。しかも、令和2
年度からは非正規雇用者の職員の人件費の必要額が3億円とも5億円とも言われております。この中期財政計画を分析してみますと、この増加費用が含まれているとは到底思えません。
そうすると、今
年度削減額の約2倍ぐらいの事業削減がなければ、収支均衡すらできないのではないでしょうか。そうなれば、さらに
市民生活に多大な支障が出ることは必然であります。
福祉モデル都市日本一などという
市長の公約は夢でしかありません。
市民への責任のとり方は、
大久保市長がおやめになり新しい
市長のもとで再出発することが、
彦根市の財政を泥沼から救うことになると思うばかりです。
政治を志す者が責任をとるときには、財政を立て直した上で次の
市長にバトンタッチをすることもあります。しかし、そういうことができないのであれば、自身が身を引くこと以外に方法はないと思います。
大久保市長のままで今後いいのでしょうか。
市民からの負託を受けた私たちもしっかりと考えなければなりません。
新人議員の方々の何人かは、
彦根市の財政問題解決に選挙のときは公約を掲げて選挙戦を戦われた方がありました。そのことを有権者に訴えてこられたのであるならば、どうか新人議員の皆様も有権者の期待を裏切ることがないようなことを願い、この辞職勧告決
議案に
賛成されますように訴えまして、私の
賛成討論といたします。よろしくお願いいたします。
50
◯議長(
馬場和子さん) 5番堀口達也さん。堀口さん。
〔5番(堀口達也君)
登壇〕
51 ◯5番(堀口達也君) 会派令和会新人議員の堀口達也です。本日、本
会議に提出されました
大久保貴
彦根市長に対する辞職勧告決
議案に対して
賛成の立場で
討論させていただきます。
まず、
彦根市議会では、平成31
年度2月
定例会において提出された
大久保貴
彦根市長の不信任を決める決
議案を
賛成17人、
反対6人、退席1人で、わずか1票差にて
賛成者が出席議員の4分の3以上に満たなかったため否決となり、ニュースや新聞でも大きな話題となりました。
その大きな理由には、
彦根市本庁舎の耐震補強・増築・改修工事における地方自治法施行令違反である裏契約問題、川嶋前副
市長の辞任騒動、また、選定過程が不透明な新ごみ処理施設建設候補地の白紙撤回となったことなどが挙げられます。
さらには、平成31
年度一般会計予算が否決となり、教育に関する関連
予算の削減、
市民の皆さんが大切にしてきた伝統行事である
彦根の総おどりや
彦根の花火大会の中止、私たちが大好きなひこにゃんの活動費が捻出できないといった問題が起こりました。
そして、今後続く新
市民体育センターの建設工事や先ほど述べた市役所本庁舎の耐震工事などの大型事業が相次ぎ、
彦根市の財政が大変厳しく、向こう5年間で約90億円以上もの財源不足が見込まれるといった状況でした。
果たしてこのような状況で
大久保市長が
彦根市の健全な市の運営、さらには、
彦根市のリーダーとしてかじ取りが行えるのでしょうか。このままでは、
彦根市に住んでいる若者がこれから結婚して自分たちの
子どもが生まれたときに、この
彦根に生まれてよかったと心から言えない状態だと思います。
だからこそ、自分自身も未来の
子どもたちにこの
彦根で生まれて本当によかったと誇りに思えるまちにしていきたいと思います。そう思い、春の統一地方選挙に出馬し、
彦根市議会議員になることができました。
そこで政治家となり初めて臨みました
彦根市議会の6月
定例会において各
委員会や本
会議に参加させていただき、
市長のご答弁やご対応を拝見させていただきました。
6月
定例会にて中期財政計画が他市に比べて不透明なことや、枠配分方式を採用し、そのプロセスに問題があること、図書書籍購入に関する
予算が大幅に削減されていたり、まち・ひと・しごと創生総合戦略で新設された「ひこねで暮らそう」リフォーム事業で、リフォームであるにもかかわらず対象が移住者であること、新
市民体育センターの約82億円もの
市民の皆さんの大切な税金を使った大型事業も、副案や規模縮小や実施設計の見直しは今後検討しないといった答弁もありました。
さらに、ひこにゃんの活動費のクラウドファンディングに対しての支援者の皆さんや支援していただいた民間の方に対してのお礼をどうお考えかとの質問に対しても、リーダーとしてのはっきりとした答弁がなされていませんでした。
そのほか、文化財、民生、福祉、教育等に関する事業費が大幅に削られている今の現状では、とても健全な
財政状況とは言えない状況ですし、
大久保市長のもとにおいて今後健全な市の運営ができるとは言えない状況と思います。
市長のさまざまな答弁において、
行政や議会に責任転嫁をする発言をするのではなく、今までの市政混迷の責任は全て
市長にあると認め、責任をとるべきではないでしょうか。
このような状況や若者の代弁者となった立場として、5月、6月の議会での
市長の発言から判断し、
大久保市長の続投は、
市民の皆さん、若者、未来の
子どもたちにとって大変不幸であり、
彦根の将来に対してプラスの結果にはならないのではないかと思います。
松尾芭蕉の言葉に「不易流行」といったった言葉があります。意味は、いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも新しく変化を重ねているものを取り入れていくことです。
彦根市に置きかえたら、今まで大切にしてきた
彦根の伝統・歴史を大切にしながら、時代の流れや先進地のいいところを学び、新しいものを柔軟に取り入れていくことだと思います。「不易流行」の言葉のように、古きを大切にし、時代の変化を恐れず、
彦根市をもっと住みやすい誇れるまちにしていきましょう。
そして、政治家、特に
市長として最も大切な資質は、未来を見通す先見性や大局観ではないでしょうか。今後、新
市民体育センターや本庁舎の耐震工事といったさまざまな大型事業や来
年度以降の
予算案ならびに各種事業の全体を把握し、先を見通したリーダーとしての的確かつスピーディーな判断が求められます。
皆様には選挙に出られたときの思いをしっかり胸に当て、一政治家として一人ひとり正しい判断を皆様にはお願いしたく思います。全ては若者、未来の
子どもたちがこの
彦根に生まれて本当によかったと誇りに思えるように、そして、
彦根市の皆さんが安心して暮らせる未来を目指して、今後、
大久保市長が
彦根市民11万3,000人のリーダーとして
彦根市の運営、さらには
彦根のかじ取りを行うことはできないと思います。
以上のことより、
大久保貴
彦根市長に対する辞職勧告決
議案に
賛成の立場で
討論させていただき、私の発言を終わらせていただきます。
52
◯議長(
馬場和子さん) 4番
獅山向洋さん。獅山さん。
〔4番(
獅山向洋君)
登壇〕
53 ◯4番(
獅山向洋君) 私は、
大久保貴
彦根市長に対する辞職勧告決
議案に
賛成の立場で
討論をいたします。
先ほど公政会を代表して谷口議員から
反対の意見をなさいましたけれども、今後の状況によっては辞職勧告なり不信任の先兵になるとおっしゃいましたので、大いに安心したところでございます。
そこで、特に大きな会派、公政会の皆さんや夢みらいの皆さんにぜひとも考えていただきたいということがございますので、この点について申し上げたいと思います。
まず一つは、百条
委員会でいろいろな意見が出たわけですが、最終的なまとめとしては、
提案者がおっしゃいましたように決裁権者である
大久保市長のコンプライアンス、つまり法令遵守の認識不足が露呈されたと。また、部下への指示・指導の欠如、ガバナンス能力の不足が明確であると言わざるを得ないと。これほど明確に
大久保市長に対する批判がなされているわけでございまして、我々はこれについては十分に再認識しなければいけないと、こう思います。
それともう1つは、ごみ処理問題につきましても1市4町の
市民・町民の思いをむげにした管理者の責任は到底許すことはできない、こういう判断をされているわけでございまして、これについても我々議会としてはしっかりと認識しておく必要があるのではないかと思います。
さて、その上でさらに重要なことは、
市長はこういう批判を受けながら、やり遂げることが
市長としての政治責任を果たすことであると。これを何回も答弁上言っておられるわけですよ。そこで、今回この機会に、何をやり遂げようとしているのかということについて少し
説明をしておきたいと思います。
さて、現在、
彦根市に関する中期財政計画は幾つも出ております。既に平成29年の1月にも出ていました。それから、去年、平成30年の5月にも出たわけです。さらに、平成31
年度当初
予算案についての改定版というのが出ているわけですね。そして、今回、令和元
年度当初
予算案についての改定版が出ていると。こういう四つも出ているわけなんですよ。
私も平成31
年度なり令和元
年度についての改定版が公表されているのかなと思って、インターネットで一生懸命調べたんですが、出ておりません。ですから、現在、
彦根市民なり傍聴の方々としてわかるのは、これは平成29年1月に出されたものと平成30年5月に出されたものだけでございます。
なぜこの新しいものについてお出しにならないのか。よっぽどぐあいの悪いことが書いてあるのではないかなと私は思って一生懸命読んでいるわけでございますが。一応
市民に公表されている平成30年5月の中期財政計画について改めて検討してみたいと思います。
ここには、「はじめに」というところで、「平成30
年度末の財政調整基金や、その他主要な基金も大きく減少するなか、平成31
年度以降」、つまり令和元年以降、「毎年、20億円から35億円を超える財源不足が見込まれるなど、本市の
財政状況は非常に厳しい状況にあります。こうしたことから、平成26
年度以降増加を続けている歳出規模を大幅に縮減することを基本とした
予算フレームのもとで」、ここが大切なんですよ、「財政再建に向けた取組みを進めます」、こうはっきり言っているわけですね。
今回の
定例会において私は財政計画を財政再建に加えるべきではないかと言ったら、
市長は否定しました。けれども、既に平成30年5月の中期財政計画で、財政再建に向けた
取り組みを進めます、はっきりと明言しているわけです。
しかも、もう1回これ、ご記憶は新たにしておいてほしいんですが、中期財政収支見通しの概要というところで、「現時点で計画している事業を計画通りに進めた場合の収支見通しは、単
年度で、24.3億円~35.4億円の財源不足が生じ、平成35
年度まで」、つまり令和5
年度までの「5年間の累計は、151.7億円に達する見込みです」、こう言っているわけです。これが
市民に公表されている中期財政計画なんですね。
その後、2回にわたって出てまいりました。しかし、それは、要は151億円が90億円になり、また80億円まで減らされただけでしてね。財政が破綻しつつあるということは否定は全くできないわけなんです。
さて、こういう背景のもとに平成31
年度の当初
予算が提出され否決され、そして、令和元年の当初
予算になったわけなんですけれども、確かに花火とかそういうことが象徴的に取り上げられましたけれども、今回の議会でも明らかになりましたように、要するに平成30
年度に比べて11億7,000万円削られたその
予算、これが平成31
年度当初
予算です。それが令和元
年度予算では10億6,000万円、結局平成30
年度に比べて削られたわけです。だから、回復されたのは1億1,000万円ぐらいなんですよ。こういうことは結局
市民生活にどれだけ今
年度も影響を及ぼすかということは忘れてはならないと思います。
しかも、先ほど申し上げましたように、この平成30年5月の中期財政計画、それから、その後の二つの財政計画においても、毎年20億円ないし30億円財政を縮減しなければならないということを明確に書かれているわけですね。これはただ単にことしだけ
予算案で大騒ぎするだけではないんですよ。来年も再来年もこれから5年間絶えず大騒ぎしていかなければならないということを我々はしっかりと認識しておく必要があると考えます。
そこで、私がもとの話に戻りたいんですが、
市長は一体何をやり通すのが、やり通すではないですね。やり遂げることが
市長としての政治責任を果たすことと繰り返し述べていますけれどもね。結局何もしなければ令和5
年度まで毎年大騒ぎをしなければならないと。
市長の現在のやっていることをやり遂げられたら大変なことになるんですよ、5年間。
しかも、私はこの中期財政計画が出るたびに、一体毎年20億円、30億円、どうして削減するんだと何回も何回も聞いているわけですよ。今
年度の令和元
年度予算についてもまた聞きました。ところが、その年になってみないとわからないみたいないいかげんな話なんですよ。5年後の累積赤字がわかっているのに、それをどうするかというそういう計画も
なしにやり遂げると、こう言っているわけですからね。これは5年後に大変なことになることはわかり切ったことです。
しかも、本
会議でも申し上げましたけれども、この令和5年というのは国民スポーツ大会、それから障害者スポーツ大会が
彦根市をメイン会場として行われる年なんですよ。そんな年に
彦根市民、また
彦根市政がこんな貧困というか、財政破綻状況でいいのかということなんですよ。
ですから、皆さんもぜひ考えていただきたいんですよ。
大久保市長が今やり遂げようとしていることは、5年後の、5年後ではないですよ。もう来年も再来年もそうですけれども、5年後には累積赤字がですね。何もやるということを言わないわけですから、だから、大変なことになると、それを今、
大久保市長がやろうとしているんですよ。ですから、我々は
彦根市民の負託を受けているわけですよ。
確かに3割維持とか言われていますけど、やっぱり
彦根市民はこの
彦根市の歳入の40%、市税としてちゃんと納めているんですよ。そのお金を本当に無駄使いしているわけなんですよ。我々家庭ではつつましい生活を送っているわけです。皆さんだって小遣い帳をつけた記憶もあると思いますし、やっぱり家計簿をおつけになった方もおられるでしょう。
ところが、この
彦根市では、5年後の財政がわかっていながら何も計画
なしでやろうとしているわけなんですよ。こんな方を、まるでやり遂げることが
市長としての政治責任とか言いますけど、政治責任どころではないですよ。破綻財政を招くということをまさにやろうとしているということを我々は認識しなければいけないと思います。
私は明るい
彦根市民の会という会派で1人会派でございますけれども、大会派の皆様もこんなことを今迎えようとしているということをしっかりと認識していただく必要があるのではないかと思います。
それと、もう1点ちょっと申し上げておきたいのは、私も驚いたんですけど、何回もここでも申し上げているので、またあの話かと。昨年6月の
企画総務消防常任委員会で、私は
大久保市長に対してこの中期財政計画、つまり昨年5月に発表された中期財政計画について、わざわざその6月の常任
委員会において決裁したんでしょうなと、内容がわかって決裁したんでしょうなと、こういうことを聞いたんですよ。そしたら、驚いたことに
休憩をとってしまったんですね。それで、わずか1分ぐらいの
休憩ですけれどもね。そのまたご答弁として、驚いたことに決裁文書があるという答弁で、自分が決裁したとははっきり言わなかったんですね。
これは皆さんも一遍ぜひとも、これは
会議録に残っておりますので、読んでおいていただきたいんですよ。それで、私は念のために、今、
市長が決裁したという確認をとりましたということをちゃんと議事録に残しておきました。
私がこのとき本当にがっくりしたんですよ。何と
予算編成の重要な指針である中期財政計画について決裁したことさえ覚えてないということは、逆に言えば内容も読んでないということなんですよ。今になってしきりにいろいろと新しい中期財政計画を出して、我々も粉飾ということがありますが、粉飾を見せられているわけでございますけれども。このような状態で本当に
市長としての政治責任を果たすことができるのか。逆に言えば、何の無為無策でこれから5年間進んでいけば、この
彦根は完全にだめになってしまうということなんです。
ですから、皆さんにおかれましても、ただ単にああだこうだという問題ではなくて、今、
大久保市長が何をやり遂げようとしているのかと、これだけはしっかりと考えていただきたいと思います。
以上、いろいろと申し上げましたけれども、
彦根市の将来にとって非常に重要な問題である。
彦根市民の税金が本当に大変なことに使われようとしているということだけはよく認識していただきたい。その上で、
大久保市長が
市長を続ける限り絶対によくならない、それだけは間違いないということを断言しておきたいと思います。
どうもご清聴ありがとうございました。
54
◯議長(
馬場和子さん) 3番角井英明さん。角井さん。
〔3番(角井英明君)
登壇〕
55 ◯3番(角井英明君) 日本共産党
彦根市
会議員団の角井英明です。
大久保貴
彦根市長に対する辞職勧告決
議案に
賛成する立場で
討論します。
辞職を求める第一の理由は、
市長としての公約が全国一の
福祉モデル都市であるにもかかわらず、これをまるでなかったかのように国スポ重視の大型
予算を組み、議会の
反対があったにもかかわらず、それはとりもなおさず
市民の多くが
反対しているということですが、そういった声を聞かずに強引に計画を進めている点です。
市民の暮らしをよくするために無駄な出費は抑え、公約である全国一の
福祉モデル都市をつくるためにリーダーシップを発揮するのが
市長の仕事のはずです。もしそれに反したら、
市長にはっきりと意見するのが議会の責任です。議員の役割です。
6月22日の滋賀
彦根新聞は、今回の混乱を招いた原因は
市長の先見性のなさだとしています。そうだと思います。しかし、国スポに飛びつくのが先見性ではないはずです。自分の公約を投げ捨ててしまうところからは、先見性など生まれるはずがありません。公約と
反対のことをやっている
市長には辞職を勧告するしかありません。
二つ目の理由です。これも6月22日の滋賀
彦根新聞ですが、
予算成立後のある市議の声が紹介されています。
大久保市長を評価することは到底できないが、これ以上の
市民への影響を考えると承認せざるを得なかった。苦汁の決断だったことがわかります。
予算は成立しました。しかし、
大久保市政がこのまま続けば、これから毎年のように20億円から30億円の
予算の削減が待っているのです。
市民への影響を本当に考えるならば、
市長への辞職勧告をせざるを得ないと考えます。
市民からもそういった声がたくさん上がっています。
3点目です。この間の議論に出てきている枠配分方式、大型の事業に
予算が取られるので、残った
予算で仕方なくやるものだと理解しました。このやり方では職員の自発性ややる気は生まれないのではないでしょうか。働き方改革という言葉もよく耳にしますが、枠配分方式は職員の自発性ややる気をなくすもので、働き方改革に反します。市の職員の本当の働き方改革を進めるためにも、枠配分方式を押しつける
市長の辞職勧告は当然だと思います。
4点目です。これもこの間の議論でよく聞く言葉です。「
定住人口の維持と交流人口の増加を図る」。これを実現するためには、住宅リフォーム制度の拡充や
子ども医療費の中学卒業までの
無料化など、
市民に寄り添った施策こそ必要なのではないでしょうか。
そういう意味では、全国一の
福祉モデル都市という
市長の公約には先見性があったのです。あったのですと言いました。なぜなら、
市長が公約を投げ捨てているからです。
市民にとって必要な施策をやろうとしないからです。
予算がないから
子ども医療費の中学卒業までの
無料化はできないとの発言が議員の中でもありました。あってはならないことだと思います。
公約が信頼されて
市長に選ばれたのですから、自らの公約に反する施策を進めようとしている時点で辞職を考えるのが当然です。自ら辞職をされない以上、辞職勧告決議に
賛成するしかありません。
以上、
大久保市長の辞職勧告決
議案への
賛成討論とします。
56
◯議長(
馬場和子さん) 以上で
通告による
討論は終わりました。
ほかに
討論はございませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
57
◯議長(
馬場和子さん)
討論なしと認めます。これにて
討論を終結いたします。
これより
採決を行います。
決
議案第2号
大久保貴
彦根市長に対する辞職勧告決
議案を
採決いたします。
お諮りいたします。
本案を
原案のとおり決することに
賛成の方々の起立を求めます。
〔
賛成者起立〕
58
◯議長(
馬場和子さん) ご着席ください。
起立少数であります。よって、決
議案第2号は否決されました。