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平成31年 予算常任委員会 本文 開催日: 2019-03-12

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  1. 彦根市議会 2019-03-12
    平成31年 予算常任委員会 本文 開催日: 2019-03-12


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                                 午前9時30分開議 ◯委員長(上杉正敏君)   皆さん、おはようございます。ただいまから予算常任委員会を開きます。  本日は、8日にお諮りいたしましたように、議案第3号平成31年度(2019年度)彦根市一般会計予算のうち福祉病院教育常任委員会の所管事項に相当する予算、議案第6号平成31年度(2019年度)彦根市休日急病診療所事業特別会計予算、議案第8号平成31年度(2019年度)彦根市介護保険事業特別会計予算、議案第10号平成31年度(2019年度)彦根市病院事業会計予算についての審査の後、本委員会に付託された全議案に対する討論、採決をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。  審査に入ります前に、本日の審査の方法についてお諮りします。  本日の審査は、説明員が多数になるため、福祉病院教育常任委員会に係る部局のうち、福祉保健部、子ども未来部教育委員会事務局の所管分と、市立病院の所管分に分けて審査を行いたいと思います。  よって、審査の方法については、最初に、議案第3号平成31年度(2019年度)彦根市一般会計予算のうち福祉病院教育常任委員会の所管事項に相当する予算について説明を受けた後、それに対する質疑を行っていただき、次に、議案第6号および議案第8号の平成31年度各特別会計当初予算について説明を受けた後、それに対する質疑を行っていただき、次に、議案第10号の平成31年度事業会計当初予算について説明を受けた後、それに対する質疑を行っていただくこととし、以上の3回に分けて審査願いたいと思いますが、これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) 2 ◯委員長(上杉正敏君)   ご異議なしと認め、そのような方法で審査することに決しました。  委員各位におかれましては、3月8日、11日に続き、会議規則第108条の「発言は全て簡明にするものとして、議題外にわたりまたはその範囲を超えてはならない」という規定を遵守していただきますようお願いしたいと思います。  また、執行部の方々も質疑の内容をしっかり把握した上で、簡潔明瞭かつ的確な答弁に努められますようお願いします。  なお、必要に応じて彦根市議会基本条例第10条第2項に規定する反問権を行使され、論点整理をしていただきますようお願いいたします。  それでは、最初に、議案第3号平成31年度(2019年度)彦根市一般会計予算のうち福祉病院教育常任委員会の所管事項に相当する予算について審査します。  提案者の説明を求めます。  財政課長。 3 ◯財政課長(杉本弘之君)〔議案第3号の福祉病院教育常任委員会の所管事項に相当する予算について提案説明〕 4 ◯委員長(上杉正敏君)   福祉保健部次長。 5 ◯福祉保健部次長(田澤靖壮君)〔議案第3号の福祉病院教育常任委員会の所管事項に相当する予算について提案説明〕 6 ◯委員長(上杉正敏君)   子ども未来部次長。 7 ◯子ども未来部次長(多湖敏晴君)〔議案第3号の福祉病院教育常任委員会の所管事項に相当する予算について提案説明〕 8 ◯委員長(上杉正敏君)   教育部次長
    9 ◯教育部次長(坂井博之君)〔議案第3号の福祉病院教育常任委員会の所管事項に相当する予算について提案説明〕 10 ◯委員長(上杉正敏君)   文化財部次長。 11 ◯文化財部次長(広瀬清隆君)〔議案第3号の福祉病院教育常任委員会の所管事項に相当する予算について提案説明〕 12 ◯委員長(上杉正敏君)   暫時休憩します。                                 午前11時06分休憩                                 午前11時20分再開 13 ◯委員長(上杉正敏君)   休憩前に引き続き会議を開きます。  教育部次長より訂正の申し出がありますので発言を許します。  教育部次長。 14 ◯教育部次長(坂井博之君)   先ほど私の方から、債務負担行為の部分についてご説明をさせていただきました際に、いずれの債務負担行為の限度額につきましても、現行の消費税率で設定した金額で、今後、消費税率が改正された場合は引き上げ分を加算するとご説明させていただきましたが、既に19ページの表につきましては、消費税率改正後の金額で表記をしておりますので、訂正させていただきます。申しわけございませんでした。 15 ◯委員長(上杉正敏君)   これより、議案第3号平成31年度(2019年度)彦根市一般会計予算のうち福祉病院教育常任委員会の所管事項に相当する予算に対する質疑を行います。  質疑はありませんか。  安澤委員。 16 ◯委員(安澤 勝君)   では、とりあえず二つほどお願いしたいと思います。  まず、学力向上について、279ページの10万1,000円がございます。中には、報償費とか、普通旅費とか、詳細は書いていただいているのですが、この内容についてもう少し詳しく教えていただきたいのと、先進地視察に行かれるのかどうかわかりませんが、その部分も含めてお教えいただきたいと思います。今までずっと学力向上に取り組んできていただいているのですが、一定成果があらわれたから、これだけのことにしているのか。一旦中休みということで、これだけに抑えられたのか。その辺についても、今後の展望も含めて、ご説明をいただければと思います。  あと、いじめの問題で、同じ279ページで、いじめ等問題行動対策総合事業ということで1,304万円。これの内容についてももう少し詳しく教えていただきたいと思います。  とりあえず、この2点、お願いしたいと思います。 17 ◯委員長(上杉正敏君)   学校教育課長。 18 ◯学校教育課長(清水貴博君)   お尋ねの件についてお答えをさせていただきます。  まず、学力向上推進事業でございますけれども、小学校の方に少人数の指導をということで、講師を3名配置してまいりました。これにつきましては、次年度、県の方で少人数の新たな加配教員を配置いただけるというめどが立っていることもございまして、今回のもろもろの事業を精査する中で、ここを減じさせていただいているところでございます。  また、教員OBの教員への指導ということで、2人配置をしておりましたけれども、こちらも減じさせていただきました。これにつきましても、県の教育委員会の方が、本市が行ってきたのと同じような内容のプログラムで次年度から支援を各市町、本市も含めてですけれども、やっていただけるというような中で、減じさせていただいたところでございます。  その人件費が全体の主なものでございますけれども、県外研修につきましては、これまでに福井県あるいは石川県、岐阜県と、大変得るところが多くございましたので、次年度におきましては、大阪の茨木市の方が非常に先進的な取り組みを教育課題がある中でやっていらっしゃるということもございまして、そちらの方へ出向かせていただき、さらなる学びを高めていきたいと思っています。  学力向上そのものにつきましては、大きな課題として認識しておりまして、市におきましては、彦根市の学力向上推進プランを改めて見直して、次年度より県とタイアップもしながら進めていこうと思っているところでございます。その上で、こういった新たな事業というのが必要になる場合には、策定しながら、お諮りもさせていただきたいと考えているところでございます。  いじめ等問題行動対策総合事業につきましては、こちらも本市に設置していただいております学校支援・いじめ対策室の嘱託の職員を2名減じることになりました。こちらにつきましては、本市の指導主事を幅広く、例えば小学校、中学校、特別支援と、それぞれの分野から指導主事を対策室の方に配置することで、学校現場のさまざまな問題に対応してまいりたいと思っているところでございます。  一方で、ふれあい相談員という小学校を主に支援をしていただいている方でございますけれども、この7人を廃止しております。この方々は平成21年度から国の緊急雇用によりずっとお入りいただいていて、特に教員免許証を持たなくても学校を支援していただけるというような方々でして、昨今の状況などを見ると、特別支援教育の支援員の方がやってくださっている内容と同じような内容でご支援いただいていることもございまして、特別支援教育の支援員、指導員などで、学校を引き続き支援できると考えたものでございますが、何分にも課題は、小学校は特に多くございますので、そういった方面の人が今後の中でさらに増やすことができないかと考えているところでございます。ご理解賜ればと思います。 19 ◯委員長(上杉正敏君)   安澤委員。 20 ◯委員(安澤 勝君)   大阪の茨木市へ行かれるということですが、何名ぐらいで行かれて、先進地で学んでこられたことをどういう形で各学校の方に伝達されていくのか、これからのプランも教えていただきたい。  いじめ問題については、先だっても大きな問題になって、北川議員の方から質問がございました。そういういろんな問題を抱えている中で、減員、人を減らして対応が十分にできるのかどうかということは、やはり各議員あるいは市民の方も「ほんまにどうもないのか」というようなご不安を持っておられるとは思うので、再度、減員しても問題はないのか、お伺いしたいと思います。 21 ◯委員長(上杉正敏君)   学校教育課長。 22 ◯学校教育課長(清水貴博君)   ありがとうございます。  最初の学力向上推進についてですが、まず小学校を夏前ぐらいの6月あたりと考えております。各小学校の方からおよそ二十数名。そして、秋口には中学校の方に求めまして、おおよそ十数名というような形で出向きまして、そこで得ましたことを本市の指導主事等を交えた中で、復命といいますか、確認をいたし、本市として新たに取り組める内容というのを、本市が取り組む学力向上推進プランの中に落とし込んで、取り組みを深めていきたいと考えているところでございます。  いじめ問題等のことですけれども、もちろん本市もそうですし、県や国の方も、いじめ問題というのは右肩上がりのような認知件数になっております。私どももその辺は非常に深刻に取り扱っているところでございますけれども、最近は支援員というような方々の中で解決していただける問題が少なくて、そこにはスクールカウンセラーであったり、家庭にまで入り込んでいただけるスクールソーシャルワーカーの方であったりと、そういった方の協力が必須でございます。本市におきましては、不登校対策事業の中で、あるいはスクールソーシャルワーカー活用事業の中で、これまでと同様に、そちらの方面ではかかわりを持ってもらえるというようなことで、そこに我々事務局の者が、そして学校の生徒指導等々を担当している者等を交えながら、虐待等の問題もございますので、関連する機関にも助けをいただきながら取り組んでまいりたいと思っているところでございます。 23 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかにありませんか。  北川委員。 24 ◯委員(北川元気君)   今の関連で、学力向上について1点目、お聞かせください。要するに、県の学力向上対策を効果的に活用するということですけれども、県の中身を教えてください。  それから、学力向上については、福祉病院教育常任委員会の方でも継続でテーマにしていまして、我々も視察に行ったりしてきました。そういった中で、彦根市内の小・中学校の学力テストの結果を見ても改善傾向にあるということでしたけれども、まだまだ全国的に見ても課題が多くて、低い状態であるということは間違いない事実だと思います。そういった中で、県の制度に合わせていくから、彦根市がこういったことを削減する、見直しをするということは、これまで進めてこられた方向から逆に進んでいると、どうしても我々は見てしまいますので、そこについての見解をぜひお願いしたい。また、これを一番先頭で進めてこられたのは教育長だと思います。学力向上が一丁目一番地の教育の根幹であるとおっしゃっていましたので、教育長からもきっちりとご答弁いただきたいと思います。  それから、いじめ問題で、先日も質問させていただきましたけれども、要するに、今のご答弁ですと、ソーシャルカウンセラー、ソーシャルワーカーの出番を増やすということなのですか。効果的に活用という言葉が載っていますけれども、その方たちの出番を増やしていくことで解決できるということなのでしょうか。 25 ◯委員長(上杉正敏君)   学校教育課長。 26 ◯学校教育課長(清水貴博君)   今ほど幾つかご質疑をいただきました。  まず、県の方ですけれども、小学校の方で、少人数という限定でこれまで実施をしてまいったのですが、次年度、県の方で学力向上の滋賀プランの一つとして、まさに少人数の加配を新たに配置して、より子どもたちが基礎力をアップできるようにというような教員の配置を既に決定しておられまして、今後、次年度に向けて本市にも配置をしていただけるというようなことで、これまで本市が独自でやってきたようなものを、さらに県費の加配を使いながら、より向上に努めてまいりたいと考えているわけでございます。  二つ目につきましては、県の方に委ねるというような申し上げ方をさせていただきましたけれども、例えば本市が独自で彦根市の学力テストを実施してまいったところですが、一方で、県の方も同じ時期に問題を作成して、学校の方に配布をしてくる。当然、本市としては、より精度の高いもので学力テストを実施して、独自にデータを分析して、次につなげようというのが、これまでであったわけですけれども、一方で、県のものと市のものと、同じ時期に二つを学校が取り組むというような中で、そこのところは市の方で立ちどまりつつ、県の方が取り組むことを一緒になって進めて、その上で、本市の中での特に県と比較してのウィークポイントというものがあるならば、またそれを解消できるようにということでございます。いろんな方々にお支えいただいて、本市の学校の学力向上対策というのは進められているというのは十分承知しておりまして、決して今の状況で満足しているわけではございませんし、次年度からの彦根市学力向上推進プランにおいても、当面の目標は、やはり全てで全国の平均点を上回る。これは目標をおろすことなく努めてまいりたいと思ってございます。  それから、いじめのことについていただきましたので、私の方から。今のスクールカウンセラー、とりわけスクールソーシャルワーカースクールカウンセラーは、学校に配置いただいて、そこで子どもやご家庭の保護者の方々とカウンセリングをするというスタンスのものでございますが、スクールソーシャルワーカーの方におかれましては、社会福祉士の免許もお持ちというようなことで、ケースによっては家庭まで入り込んでいただいております。基本、学校の教員が保護者とつながって、子どもが学校で過ごしやすくするというのが大前提でございますけれども、言葉の行き違いが講じますと、なかなか解消が難しくなってまいることがございまして、そういったときにはスクールソーシャルワーカーの方にもお入りいただきながらご助言をいただき、最終、取り組むのは学校でございますので、その辺は、私たちは間違ってはならないと思っておりまして、常々の中で学校の方にも指導させていただいているところでございます。 27 ◯委員長(上杉正敏君)   教育長。 28 ◯教育長(善住喜太郎君)   今、課長の方からも答えたとおりでございます。ただ、私の方の受けとめとして、若干、私の感触だけを申し上げたいと思います。学力向上のこれまでの取り組みによって、私は一定の改善の傾向は、確かに手応えはあったと、現在考えております。  一つは、前も答弁させていただきましたが、全国との差の縮小という数字の部分もございますけれども、それだけではなくて、私が学校現場でさまざまな教員と話をした、あるいは校長やら教頭と毎年のようにこのことで話をしておりますけれども、明らかに学校の方で学力向上についてもっと取り組むべきだと、いろんな工夫をすべきだ、こういうこともできるという意識の変化があるという、その手応えを感じているからでもございます。  それから、もう一つ、県との関係でございますけれども、正直申し上げて、県の施策が、私が就任した当時は全く十分だというような言い方はできませんでした。けれども、現在、私も教育長協議会等で話もさせてもらいましたし、県の担当者と話もしておりますし、来年度から採用する県のテストの内容、あるいはそのテストに付属する補充の準備されたプリント等を見ておりましても、県の方も彦根市がというか、私が求めてきた形のものに徐々に近づくような形になってきているところがあるというようにも感じてございまして、今回のこのような方向性になったところがございますので、そのように考えているところでございます。 29 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 30 ◯委員(北川元気君)   県の学力向上対策がどういったものかというのは、今のご説明の中では具体的にはわからなかった。市がこのように人数を減らすなり、学力テストをやめるなり、指導員をやめるなり、見直すなりしますよと。では県は具体的に何をしてくれるのですか。何人つけてくれるのですか。加配であったら加配で、指導員だったら指導員で、県の具体的な数字をおっしゃっていただきたいと思います。  それから、これは意見ですけれども、教育長から、各学校で学力向上に向けての姿勢が整ったという解釈をされているようなご答弁をいただきました。教育長の解釈は自由ですけれども、やはり結果を見て、結果が出てから、そういうことをおっしゃるべきでないかと私は思います。それで済むのなら、何でもできてしまうわけで、言い方次第で、何とでも言えてしまうわけで、お聞きしていて、中途半端だという印象を受けました。  いじめ問題対策の方では、実際に学校の先生の負担というのは、こういうことをやってしまうと、さらに増えてしまうのではないのですか。いかがでしょうか。 31 ◯委員長(上杉正敏君)   学校教育課長。 32 ◯学校教育課長(清水貴博君)   最初の県の学力向上等に対する加配教員の数ですけれども、申しわけございませんが、県の方が3月の末になって内示をするというようなことで、先駆けで、今現在の中で申し上げることは控えさせていただきたいと思っているところです。基本、国の方が配置して、それが県の方に割り振りされ、県の方から各市町の方にというようなことで、少人数の指導、あるいは小学校の英語の指導の充実に対する加配、生徒指導上の対応に必要な加配、特別支援教育、さらには外国人児童・生徒に係る日本語指導の加配といったようなものが新たに配置されてくるという見通しでいるところでございます。  いじめ問題のことにつきましては、確かに議員の方がご心配していただくように、教職員の働き方改革ということは言われていますけれども、子ども、そしてご家庭を取り巻く環境というのは多様化している中で、やはり時間をかけて対応することをそっちのけにしては、子どもたちが安心して学校へ来ることができません。もちろん、1年中、そういったことの連続ではないとは思いますけれども、そこで専門的なスキルをお持ちのスクールカウンセラースクールソーシャルワーカーの方々の助言もいただきながら、できるだけ円滑に学校と子ども、そして保護者の方とがうまくかかわっていけるように努めてまいりたいところでございますし、教育委員会といたしましても、教職員がその対応のために毎日遅くまで時間をとられるというようなことがないような仕組みづくりをしていかねばならないと考えているところでございます。 33 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 34 ◯委員(北川元気君)   県の学力向上対策の中身が、今のところは見通ししか立っていないというか、不透明だということであるならば、こんな見直ししてしまっていいのですか。そこの確認がとれないのに、彦根市側だけ勝手に削減を決めましたというのはいかがなものかと思います。  いじめ等問題行動対策総合事業の方でも、いじめは増えているのに、人数は減っている。明らかに、学校の先生の負担になるのはわかり切っているではないですか。これだけの人員を減らしても大丈夫、やっていけるという、その何か根拠があって、このように見直しをされたのならまだ理解はできるのですけれども、そこをちゃんと市民にも、我々議員にも納得できるような説明をお願いします。 35 ◯委員長(上杉正敏君)   学校教育課長。 36 ◯学校教育課長(清水貴博君)   最初の方の学力向上につきましては、この時期ですので、市としては一定、次年度の見通しというのは、県教委との中で確認はとれておりますけれども、申し上げましたように、内示がされていない中で申し上げることは、控えさせていただきたいというようなことでございます。  いじめの問題につきましては、いじめのきっかけになるような内容というのは本当に多岐に及んでおります。例えば国際理解教育にかかわる事業ですけれども、外国人児童・生徒のお子さんに係るところ、さらには特別支援教育、発達課題等をお持ちの子どもさんにかかわる内容の部分というところがございますので、そういったあたりは、学校で直接支援もしていただかねばならないことから、今回の中ではそこのところを削減するという形はとらずに、私ども市の教育委員会の中で、例えば指導主事等が回っていくことでカバーできるのであれば、これまで、あるいはこれまで以上に対応ができていくだろうということで、このような形にさせていただいているというところでございます。 37 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 38 ◯委員(北川元気君)   学力向上についても、内示がされていないので言えませんけれども、こうやって大幅に人員を削減して見直しをされるということは、市民の代表である我々としては、「それは納得できません」と言うしかありません。  それから、いじめ等問題行動対策総合事業の方でも、やはりいじめも多様化してきていますし、先日取り上げた事件もありましたし、教育委員会の不祥事も続いていますし、ここの削減というのは、僕は一番納得いかないんです。学校の先生の負担も増えますし、今のご答弁では納得できない。これは意見ですけれども、申し上げておきたいと思います。 39 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに質疑はありませんか。  小川委員。 40 ◯委員(小川喜三郎君)   3点、お願いいたします。  まず、1点目は主要事業の35ページでございます。先般、私どもが視察に寄せていただきまして、高齢者の働く場といいますか、生きがいということで、勉強させていただきました。シルバー人材センター運営事業ということで、シニアサポーターズクラブ運営委託経費ということで、次年度は20万円の予算が上がっております。私の記憶では、今年度は50万円だったと思うんですけれども、十分に登録があったのかどうか、あるいは活動は十分していただいているのかどうかについてお教えいただきたいと思います。それから、予算が減っていますので、十分に登録されていると思うのですが、具体的な内容につきましてもお教えいただきたいと思います。  次に、地元でございますので、お教えいただきたいのですが、主要事業の83ページです。放課後児童クラブの建設工事に着手していただきます。これの概要をお教えいただきたいと思います。  それから、もう一つは佐和山小学校の関係で、次の84ページでございます。児童数が増えてくるということで、校舎が足りないということにもなっておりまして、増設というか、増築の設計委託を出されます。以前、学校のグラウンドにつきましては拡張していただいておりますけれども、運動場が小さくなるのかということも心配でございますので、その辺のことも含めてお教えいただきたいと思います。 41 ◯委員長(上杉正敏君)   介護福祉課長。 42 ◯介護福祉課長(細野晃史君)   まず、1点目にご質疑いただきましたシニアサポーターズクラブにつきましてお答えさせていただきます。  まず、現在の登録なり活動の状況でございますけれども、今現在、登録者は13名という状況でございます。また、活動の状況につきましては、マッチングの方が成立したものが今年度は今のところございません。登録いただきました内容等を見ながら、例えばデイサービスセンターとかにお声がけはさせていただいておりますけれども、実際にマッチングに至ったものは現時点ではございません。  また、来年度の予算額が減額になっている部分でございますけれども、平成30年度の予算につきましては、当初スタートをするということで、シルバー人材センターでマッチングにかかわる職員の人件費と広報のためのホームページの作成の委託料を上げさせていただいておりました。ホームページの作成につきましては初年度で作成をいただきましたことから、平成31年度につきましては、人件費の部分とチラシを作成する経費ということで20万円を計上させていただいております。 43 ◯委員長(上杉正敏君)   生涯学習課長。 44 ◯生涯学習課長(都築養子さん)   佐和山小学校に放課後児童クラブ専用棟の建設をさせていただく件についてお答えいたします。  既に昨年度、設計業務は終えておりますので、来年度は工事に取りかかるということでございますが、概要といたしましては、軽量鉄骨プレハブの2階建てでございます。河瀬小学校であったり、高宮小学校に建設しているものと同様の専用棟を予定しております。 45 ◯委員長(上杉正敏君)   教育部次長。 46 ◯教育部次長(坂井博之君)   佐和山小学校につきましては、まず校舎の増築、それから改修ということで今後進めていくわけなのですけれども、計画といたしましては、現在、校舎の3階の相談室、更衣室、少人数教育の部分を普通教室と少人数教室に改修させていただきます。それが平成31年度の工事という形になってまいります。そして、実施設計の委託料ということで、計画では現在のコンピュータ室の東側、運動場側に図工室を移転・増築させていただきまして、現在の図工室を普通教室に改修させていただくということ。それから、家庭科室の東側の現在は放課後児童クラブ用の教室になっておりますが、そちらも普通教室に改修させていただこうと考えております。佐和山小学校は、平成30年度現在で22教室ございますが、今のような形で6教室増やして、28教室にするという計画で進めていきたいと考えております。グラウンドにつきましては、直接、グラウンドにかかってくるということはございません。ちょうど校舎の東側の昇降口に入る通路の中で図工室をつくるという計画でおります。 47 ◯委員長(上杉正敏君)   小川委員。 48 ◯委員(小川喜三郎君)   1点目のシニアサポーターズクラブですけれども、非常に少ない人数での登録ですし、成立していないということで、どなたも業務についておられないということです。この辺は、経緯は別として、どのように考えておられるのか。委託だから、シルバー人材センターにお任せということにはならないと思うんですけれども、その辺の考え方をお聞かせいただかないと、登録していただいたのはわずかな人数です。視察に行ったところでは居場所づくりということで、家に閉じこもっておられる方に外へ出ていただくために制度をつくったという説明でしたけれども、彦根市の目的がよくわからないので、どのように増やしていくのかも含めて、お考えをお聞かせいただきたいと思います。  それから、小学校の方につきましては、概要はわかりましたけれども、児童数がどんどん増えるという予測で、教室も増やしていただくことになりますと、当然、放課後児童クラブの子どもも増えます。プレハブの2階建てとのことですけれども、概要をもう少しお話いただけませんでしょうか。 49 ◯委員長(上杉正敏君)   介護福祉課長。 50 ◯介護福祉課長(細野晃史君)   シニアサポーターズクラブは、委員がおっしゃっていただきましたように、今のところは非常に登録が少ないという結果になっておりますし、マッチングについても成立していないというところです。シルバー人材センターだけにお任せするのではなく、市といたしましても広報等には努めていかなければならないと考えております。今年度、登録をされる方に、こういう事業を始めましたので、ぜひ登録をしてくださいということで、お声がけをさせていただいたのですけれども、どういったことが求められているのか、自分のどういったものが生かせるのかという部分で、少し説明が不十分であったのではないかと考えております。今後につきましては、マッチングの依頼をされる側、どういったものを望んでおられるのかといった部分についても確認した上で、広報に努めていきたいと考えております。 51 ◯委員長(上杉正敏君)   生涯学習課長。 52 ◯生涯学習課長(都築養子さん)   今、放課後児童クラブで学校内の部屋を利用させていただいていますが、児童数が増えるということで、そちらの方は普通教室に変わるということです。今、放課後児童クラブでお預かりしている方の居場所がなくなりますので、専用棟の建設をさせていただくということでございます。形状としては、先ほど申しましたように、河瀬、高宮等々で入っております専用棟の2階建てでございまして、大きさも同じでございます。今後、児童数が増えることで、専用棟を建てても不足するような事態が起きるのかもしれませんけれども、今回建設させていただくところで様子を見て、これまでからほかの小学校も同様にさせていただいているのですが、夏休みであったり、長期のお休みのときは、学校内の音楽室など、貸していただける部屋の方を一時的にクラブとして利用させていただいていて、できる限り待機児童を出すことなく対応してまいりたいと考えております。 53 ◯委員長(上杉正敏君)   小川委員。 54 ◯委員(小川喜三郎君)   1点目につきましては、マッチングがなかなかできないとのことですけれども、老人クラブやいろんなところへお願いに行っていただくなり、届け出を待っているだけではいけないと思います。そういう方はたくさんおられると思うのです。登録していただけるかどうかまではわかりませんけれども、そういうような手を打っていただきたいとは思います。  それから、放課後児童クラブですけれども、現状と同じ形で整備するということで、増えた場合には、また特別教室など、学校側の部屋をお借りするとのことでした。そうすると、現状のままではいけますけれども、それ以上増えた場合、あるいは休暇中の利用者がおられますので、その分についてはそこには入り切れないという予測で設計されて、建築されるということでしょうか。それだけ、確認させてください。 55 ◯委員長(上杉正敏君)   生涯学習課長。 56 ◯生涯学習課長(都築養子さん)   最初から入れないという想定でいるわけではないのですが、通年利用されている方と、夏休みだけご利用という方で、どこの小学校もそうなのですけれども、夏休みだけのご利用で一時すごく増える。一時増える方の対応のために専用棟を建設するということは難しいということもございまして、とりあえず学校内でお借りしている人数プラスアルファの部分を専用棟でお預かりさせていただきたい。今後の児童数の推移とクラブを利用される児童数の推移を見ながら、その都度、対応させていただきたいと考えているところでございます。 57 ◯委員長(上杉正敏君)   小川委員。 58 ◯委員(小川喜三郎君)   一応理解させていただきました。ありがとうございました。 59 ◯委員長(上杉正敏君)   暫時休憩します。                                 午後0時02分休憩                                 午後1時04分再開 60 ◯委員長(上杉正敏君)   休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑はありませんか。  山内委員。 61 ◯委員(山内善男君)   教育委員会の関係でお聞きしたいと思います。
     教育委員会の関係で、非常に大きく人件費が削減されているのですが、一つは主要事業の86ページ、87ページ。86ページのところで、午前中にも北川委員の方から質疑がありましたけれども、いじめ等問題行動対策総合事業の1,304万円。来年度予算はそうなのですが、今年度は3,234万1,000円ついていまして、約3分の1に減らされております。主にいじめ問題に対応する人件費が削減されていると思います。それから、主要事業の87ページで、やはり小一すこやか支援事業。この中では約598万円になっていますが、今年度の予算は1,150万9,000円でしたので、来年度は約半減させることになります。特に小一すこやか支援事業は、私たちも何回も議会質問などでさせていただいて、9月で終わりだったものが、ようやく2学期いっぱいまで。本来ならば1年生が終わるまでつけていただきたいという話もさせていただいたり、ある学校では、途中で子どもたちから離れるのがしのびがたいということで、ボランティアで1年生が終わるまで来ておられた先生もいらっしゃったということで、もし事故があったら教育委員会としてはどう対応されるのかという話も、議会の中でさせてもらった経験があります。それでようやく12月まで延ばしてもらったのに、今度はまた9月で終わらせてしまう。予算的にも3分の1になったり、半減したりということになっています。教師の多忙化ということで、特に働き方改革が言われている中で、なぜこんなことになっているのか。  そういった人件費削減に加えて、削減されたリストの事業見直し一覧の15ページの教育部の人件費の削減の中で、ナンバー1とナンバー2のところで、それぞれの学校に張りついていらっしゃった用務員の勤務時間の削減も出ております。用務員の人件費を削減するということは、残っている教師にその分が跳ね返ってくるということで、結局は教師の多忙化に拍車がかかってしまうことになりかねないと思うのです。なぜこんなことになってしまったのか。  そのあたり、ご説明いただきたいと思います。 62 ◯委員長(上杉正敏君)   学校教育課長。 63 ◯学校教育課長(清水貴博君)   今ほど委員の方からご指摘いただきました。おっしゃるとおりで、学校教育課の事業のかなりの部分は学校を支援する人件費が占めております。もちろん小学校1年生への複数支援というのを決して軽んじているわけではないわけですけれども、そんな中でどういうような継続的な支援ができるのかということを考える中で、額としては大幅な減なのですが、ご承知のように、学級が30人を超えるところに小一すこやか支援員を配置しておりまして、その対象の学校の児童が少なくなってくる中、対象校がどんどん減じてきております。来年度は6校で16人。児童数が非常に微妙な学校も相変わらずございまして、今後の中でもさらに対象となる学校は減じていく可能性がございます。一方で、他の機関などとも連携しながら、保・幼・小・中の連携事業といったものも推し進める中で、今回、小一すこやか支援員について、確かに今年度は12月までお認めいただいたところではございますけれども、9月末日まで、前期の終業時までというような決断をさせていただいたわけでございます。今後、各小学校の今後の新たな児童数なども推計で注視していきながら、このあたり、新たな対応がとれていかないかということについては慎重に検討してまいりたいと考えているところでございます。 64 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 65 ◯教育総務課長(坂井博之君)   二つ目のご質疑の用務員の関係でございます。  平成30年度と平成31年度の臨時的任用職員の用務員の部分で、賃金といたしまして1,300万円ほど減額させていただいております。用務員の仕事の関係ですけれども、環境整備に関するお仕事であるとか、学校運営に関するお仕事であるとか、多彩なお仕事をしていただいているわけなのですが、今回、こうした形で、フルタイムであった勤務時間を1日4時間の勤務に縮小させていただくという形で、その内容について精査させていただいて、組み換えとか、割り振り等について行ってまいりたいと考えております。学校教職員の負担については最小限にしてまいりたいと考えております。  具体的な方法としましては、例えば補修の関係でありますとか、草刈りならびに葉刈りといったものについては、事務局職員等についても協力をさせていただくというような形で考えております。あと、もろもろのお仕事については、その辺の内容を精査して、勤務時間の関係もございますが、その中でやれる範囲でやっていただくような形でお願いしてまいるということで考えております。用務員の仕事の状況であるとか、学校現場の方にその辺あたりも聞き取りにいきました中で、そうした変更を行いまして、効率的に業務を見直して、行っていく、時間の短縮を図れると考えたものでございます。今後、こうした形で進めさせていただきまして、もし支障が出るというか、そういうようなことになってきましたら、正直、今はどういった形になっていくかわからない部分もあるのですけれども、そのあたりについては学校現場の方とも協議をさせていただきながら進めていきたいと考えております。 66 ◯委員長(上杉正敏君)   山内委員。 67 ◯委員(山内善男君)   1点目なのですが、特に小一すこやか支援員の金額が約1,100万円から約598万円ということで、約半減しているのです。対象校が少なくなっているとのことですが、これほどまでに少なくなっているのか。どれほど少なくなっているのか、委員の方に理解できるように、もう少し具体的に言っていただきたいと思います。  いじめ問題で、北川委員の方からも指摘がありましたけれども、約3,000万円から約1,300万円ということで、3分の1近く減らしている。これほどまでに減らして、子どもたちの中で起こっている問題に対して実際に対処できるのかどうか。もう少し具体的にお知らせいただきたいと思います。  それから、用務員の皆さんの時間短縮の削減ですけれども、小学校と中学校の用務員の削減額を合わせると、1,300万円とおっしゃいましたが3,000万円。事業見直しのところでは、小学校の用務員の削減と中学校の用務員の削減。その中に、若干違うものも入っていますか。用務員だけを入れると1,300万円ということですか。わかりました。約1,300万円ということなのですが、カットした部分をどなたが肩代わりされることになるのですか。実際に肩代わりできるのかどうかというところも含めて、もう一度お答えいただきたいと思います。  15ページの8番のところでも、中学校の臨時講師の削減も350万円ほどあります。子どもたちは、人とのかかわりが教育の中で一番大事だと思うのです。一番大事なところを切ってしまっていいのかどうか。もう一度、お答えいただければありがたいです。 68 ◯委員長(上杉正敏君)   学校教育課長。 69 ◯学校教育課長(清水貴博君)   小一すこやか支援員の減額の内訳といいますか、対象校が減っているということも申し上げましたが、もちろん今年度は12月末日まで配置していたものを9月までというようなことですので、それによる減額は大変大きくございます。18人の対象であったところが、来年度は6校で16人と現在は試算しているところです。今後さらに減少する可能性を残しておりますけれども、委員おっしゃいますように、学校に人を1人でも多く配置するということは、学校の教職員にとっては何よりの支援ということも言えるかとは思います。  ほかのお尋ねの件についても申し上げますけれども、中学校の市費の臨時講師につきましては、教員が配置されればということだけでなく、この教科の教員が欲しいというようなところが学校からのオーダー、要望でございます。ところが、現状、昨今の教員の状況などから、学校が求めるような教員を配置することができずに時期を過ぎていってしまうということも現状の課題として大きくございます。それとともに、先ほどほかの委員のときにも申し上げましたけれども、県の方が新たな配置、これまで学校には配置のなかった部分を新たに加配教員として配置をしてくれるというようなことも、こちらとしては見通しの中に入ってございまして、そういったあたりで、次年度に向けて削減できるところは削減させていただいた。その分、他の事業のところを、どうしても必要な部分という認識で残させていただいているというようなことでございます。  いじめ問題のことにつきましては、教育委員会の学校問題・いじめ対策室の中の組織を少し組み替えることで、そこの人員を少し削減させていただき、対応を次年度からすることにしたものでございまして、ふれあい相談員という小学校に配置させていただいていた方につきましては別の特別支援教育の支援員と、まだまだ数は足りませんけれども、そういった形で今後の中で増員させていくことで対応できていけないのかと考えているところでございます。 70 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 71 ◯教育総務課長(坂井博之君)   学校の用務員の件でございますけれども、業務の内容につきましては、先ほど申し上げました中で一部お話をさせていただきました。事務局職員の方で対応できる、例えば学校の小修繕であるとか、そういった業務につきましては、こちらの方でお手伝いできるものについてはさせていただくというように考えております。ただ、学校用務員のお仕事というのは、多少、学校の規模といいますか、学校現場によって違うところも出てくるかもわかりませんけれども、大体同様のお仕事をしていただいておりまして、ルーチンワーク的な部分もあるかと思います。例えば清掃の部分、草刈り、葉刈り、水やりとか、毎日やっていただいていた部分を1日おきにしていただくとか、そういった形で業務を見直していただくなどして、回っていただくような形で進めさせていただきたいと考えております。 72 ◯委員長(上杉正敏君)   山内委員。 73 ◯委員(山内善男君)   今、学校教育課の方では、人が何よりの支援だというようにお答えいただきました。用務員の金額の削減の中で、大体で事務局職員が代わりにやるというようなお話もしていただきましたが、時間外手当の10%削減ということも一方では言われている中で、こういったことが教育現場で公然とされるということについては、私自身は信じがたい状況にあると思います。根本的な原因が、枠配分で、教育現場に押しつけられたというところが一番大きな原因だと思うのです。そのあたり、市長、こんな教育現場のお金のつけ方になってしまったということについては、とても「いい予算ができた」などと言えるような予算ではないと思うのです。これだけ学校現場で、子どもとかかわる人たちが少なくされているという状況を、一体どのようにごらんになっているのでしょうか。市長の見解を伺って、私の質疑を終わりたいと思います。 74 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。 75 ◯市長(大久保 貴君)   これまでもさまざまな議論を通じて、いろんな対応をさせていただいてきたという過去の経緯はございます。ただ、今、これまでも答弁がございましたように、県の方針であるとか、さまざまな環境変化もございますので、教育委員会内で一定の整理をしていただいたということでございます。私どもとしましては、この対応によってどのような変化、影響が、恐らく出ないようにという配慮をしていただいていると思っておりますが、そうしたものは注視をしながら、今後また対応が必要なものについてはさまざまな角度から検討してまいりたいと考えております。 76 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかにありませんか。  獅山委員。 77 ◯委員(獅山向洋君)   関連質問です。  今、山内委員が詳しくお尋ねになったのですが、用務員について、今まではフルタイムだったのを1日4時間にしてしまったという話です。そこで、具体的な話として聞いておきたいんですけれども、事務局の職員がお手伝いをするみたいなことをおっしゃったんですけどね。これから温かくなっていくからいいんですけれども、来年度として考えてもらうと、石油ストーブの教室はたくさんあると思うんです。用務員がそれに灯油を入れて、きちんと対応しておられたと思うんです。ところが、4時間しかやらないということになると、午前中はおられても、午後はおられないということになりまして、午後は結局、教室にいる先生が対応しなければならないようになるのではないですか。その辺、まずお答えいただきたいのです。 78 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 79 ◯教育総務課長(坂井博之君)   ただいまご指摘いただきましたとおり、用務員がこれまで各教室のストーブの灯油の配布という形でお手伝いいただいていたというところなんですけれども、勤務時間が4時間になることで、例えば、今までは、学校が終わって、放課後にストーブの灯油の給油をしていただいていたというところではございますけれども、午後の部分についてはその辺のお仕事ができないというような状況になってしまいますので、そのあたりについては学校現場の教職員の方にご協力をお願いする。もしくは、午前中の仕事の中で準備できるものは準備をしていただくという形で考えていければとは思っています。  それから、戸締りの関係でございますけれども、これまでも児童・生徒が帰った後で、用務員が戸締りの関係についてもご協力をいただいていたところもあるのですが、早く帰られるという形になってしまいますので、そうしたところについても、学校の教職員の方々にご協力をお願いするという形になってまいります。 80 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 81 ◯委員(獅山向洋君)   そこで、重ねてお尋ねしたいのですが、結局、事務局の人が手伝うとおっしゃっていたけれども、実際は教室の先生がやらないといけないようになるんですよ。灯油だって、1日入っているわけではないんですから、途中でつぎ足さないといけないとか、そういう状況もあるわけです。簡単に言えば、先生の労働強化になるという認識は持っておられるのですか。働き方改革とか、しきりにおっしゃっているのですけれども、先生としては、授業だけではなくて、教室の暖房とか、そんなことまで考えないといけないようになってくるわけで、そういう意味で、労働強化ではないんですか。 82 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 83 ◯教育総務課長(坂井博之君)   確かにおっしゃるとおり、学校現場の先生方のご負担が増える形にはなってまいると思います。事務局職員の方で対応できる部分について、先ほど申しました修繕の関係でありますとか、草刈り、葉刈りの関係、そういったところについては我々も協力させていただくことはできるのですけれども、毎日、毎日の、今ほどのストーブの灯油の関係でありますとか、戸締りという部分については、やはり学校現場の先生方にご協力をお願いするという形になってきてしまいます。確かにそのあたり、ご負担をかけることにはなるんですけれども、今回こういった形になりまして、ご協力をお願いしているということでございます。 84 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 85 ◯委員(獅山向洋君)   非常に答えにくい質疑かもしれませんけれども、このように減らされて、先生方が大変お困りになるということで、当然、予算要求のときに、そういう説明をしっかりされたと思うんですけれども、それはされたのですか。 86 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 87 ◯教育総務課長(坂井博之君)   年度予算の説明ということで、各校長先生に対しまして一定説明をさせていただいております。予算案につきまして、こういった形で提案をさせていただきますというところで、説明をさせていただいてはおります。 88 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 89 ◯委員(獅山向洋君)   この点は重要なことなので。当然、校長先生からは反発があったと思うのですが、そういう反発があった上で、説明したけれども、これでは各学校の先生方に大変な負担を与えるということで、逆に、失礼ながら、教育総務課長として、「これはちょっとまずいですよ」ということを、例えば教育長やら、そういう方におっしゃらなかったんですか。 90 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 91 ◯教育総務課長(坂井博之君)   校長先生方への説明の結果等につきましても、教育長、部長等にもご報告はさせていただいております。説明会の中でも、各校長先生の方から、一定、ご批判等いただいております。用務員のお仕事という部分については、非常に大事な部分があるということで、そこの部分を削減するのはいかがなものかというようなご意見は多数いただいております。ただ、今回、こういった形で何とか乗り越えていかなければならないというようなところから、ご協力をいただくというようなことで、お願いに周知しているわけでございます。 92 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 93 ◯委員(獅山向洋君)   私は、学力向上だって、教育長はしきりにおっしゃっていたし、市長も公約だったのではないかと思っているんですよ。それを何とか乗り越えていかなければならないというような話として、どうも理解できないんですけどね。用務員の方は、お仕事としては教育に直接関係ないようですけれども、やはり教師のサポーターであることは間違いないわけでして、そういう観点から、逆に教育長にもお尋ねしたいんですけれども、教育長、こういうような実情は当然ご存じだったと思いますがいかがでしょうか。 94 ◯委員長(上杉正敏君)   教育長。 95 ◯教育長(善住喜太郎君)   次長が申しましたとおり、校長先生方が非常に困られる状況というご意見を聞いてまいりましたという話は私も聞いております。ただ、こちらもそのように校長先生がおっしゃるということは事前に予想できたことでもありますので、その中で、やはり学校の教員の負担が増えるケースがあるかもしれないということも含めて、学校の中でどういう形でこれを進めていったらいいのかということを、さまざま考えて、工夫していただかないといけないだろうと。そういう面で、協力をお願いしていかなければならないということだと考えております。 96 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 97 ◯委員(獅山向洋君)   何か言うと、「工夫」とおっしゃるんですけれども、今までフルタイムで来ておられた方が4時間になるということは、どういう工夫をするかということを教育長は考えられたことはあるんですか。 98 ◯委員長(上杉正敏君)   教育長。 99 ◯教育長(善住喜太郎君)   一つ一つの業務を具体的にどうするかというところまで私が協議に入って話をしているわけではないので、その点を申し上げることはできませんけれども、そこでどういう具体的な業務があるかというところは学校の現場で考えていただきたいと、校長先生にお願いするというのが、やはり基本的な私の姿勢であったということでございます。 100 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 101 ◯委員(獅山向洋君)   これは非常に重要なもので、今の彦根の市政でこういう論理がまかり通っているから困るのです。「大変だ」ということは、恐らくどこの学校の校長だっておっしゃったと思うのです。それに対して「工夫してくれ」というようなことを言えば済むというような、そんな教育委員会なんですか。逆に言うと、これでは大変だと、校長先生方の意を体して、恐らくこれは上から押しつけてきたのではないかと思いますので、そういう意味で、教育長が市長に対して「こんなことでは困ります」とおっしゃったのですか。それを明確にしておいてほしいのです。 102 ◯委員長(上杉正敏君)   教育長。 103 ◯教育長(善住喜太郎君)   用務員の勤務のことについて、直接、市長に申し上げたことはございません。 104 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 105 ◯委員(獅山向洋君)   そうしますと、予算のことについては申し上げたんですか。というのは、めちゃくちゃ切られているわけですよ。これについて、教育長として市長に対して何も言わないというんだったら、教育長として何のためにおられるのか、よくわからないんでね。それでは、この細かいことは言ってないけれども、全般的なことはちゃんとおっしゃったんですか。 106 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。    (「私は教育長に聞いているんですよ」と呼ぶ者あり) 107 ◯市長(大久保 貴君)   伺いましたので、私から総括させていただきます。  予算編成前に、12月の総合教育会議、予算に関する教育総合会議というのがございます。その場で、教育長も含め、教育委員の先生方から、そうしたご意見も私に頂戴しております。ただ、この平成31年度予算を編成するに当たっては、全庁挙げて、一定の枠の中で、それぞれが公平に努力をし、編成をしていこうという方針でございますので、さまざまなご意見があることは私も伺って、ある意味、非常に重く受けとめてはございますが、この予算編成の方針ということにつきましては、改めてご理解をお願いしたというところでございます。 108 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 109 ◯委員(獅山向洋君)   私は、市長にそんな抽象的な話を聞いているんではないんですよ。これはまさに学校、小学校も、中学校も、用務員が今まで1日来ていたのが4時間しか来ないと。これは雑用がたまってしまうわけです。それを見過ごすわけにはいかないから、やはり先生方も手伝わないといけないようになるんです。事務の方も手伝わないといけない。そんな話さえ、市長には全然上がってないんですか。それを確認しておきたいんです。そんな現状の認識さえしておられないような方が、ただ「全庁挙げて一丸となって、予算については枠配分でやってください」というようなことをおっしゃっているということ自体がおかしいと思うから聞いているんです。いかがですか。 110 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。 111 ◯市長(大久保 貴君)   繰り返しの答弁になりますが、教育委員会だけが苦労されていたわけでは決してありませんで、全庁の各所属みんなが同じように努力をしてくれた結果でございますので、おっしゃっていただいたような、時間が減ったらどうするのかというような話は私も直接伺っております。しかしながら、こうした方針の中でご理解を願ってきたと、こういうことでございます。 112 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 113 ◯委員(獅山向洋君)   何か、全庁挙げて苦労しているとおっしゃっていますけれども、私が聞いているのは、現場の用務員の方々のお仕事、それと教職員のお仕事。その結果、教育を受ける子どもたちの立場で考えているかということを聞いているんですよ。何も全庁挙げて節約したらいいというような、そんな問題ではないんです。教育なんて百年の計であって、今こんな状態で教育を受ける子どもたちがかわいそうだと全然思わないんですか。 114 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。 115 ◯市長(大久保 貴君)   子どもたちに対する影響というものが極力出ないようにという総意工夫のもとに編成をされてきたということでございます。学力向上に関しましても、新たな取り組みというものも始めながら、これまで3年間取り組んできた成果というものを出していけるというように私は思っております。子どもたちのことを第一に考えて、常に私も市政を運営させていただいてきたと思っておりますが、今回の予算編成に関しては、全庁にご協力を願って、等しくご協力を賜ったということでございますので、ご理解のほどお願いいたします。 116 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 117 ◯委員(獅山向洋君)   関連質問のつもりだったのですが、ちょっと深入りし過ぎたようなんですけれども、市長に聞いておきます。「今回の予算に限っては」とおっしゃいましたけれども、しきりに「枠配分の元年だ」とおっしゃっています。元年ということは、少なくとも5年ぐらいは続くのではないかと、私は思っているんですよ。今年だけなんですか。それを聞いておきたいんです。 118 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。 119 ◯市長(大久保 貴君)   これは本会議でもお答えを申し上げましたとおりに、今後もこの取り組みを進めていかなければならないと思っております。常にそれぞれの現場で、市民にとって、そして子どもたちにとって、身近な現場で創意工夫を積み重ねていただくというお願いを今後もさせていただくということでございます。 120 ◯委員長(上杉正敏君)   教育部長。 121 ◯教育部長(安居庄二君)   先ほど獅山委員の方から、ストーブの灯油のお話がありましたけれども、私もいろいろ考えておりまして、幸いにして、各小・中学校につきましてはエアコンを全て整えていただくことができたということもございまして、冬の期間、ストーブ、プラス、エアコンということも、一つ方法として、暖房を確保するという意味ではあるのではないかと考えていまして、そういうことも考え合わせながら、いろいろ用務員の業務を見直させていただいてやっていきたい。こういうことも一つはございますので、ご理解をお願いしたいと思います。 122 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 123 ◯委員(獅山向洋君)   そういうお話が出るだろうと、私は思っていたのですがね、どうですか。それでは、冷暖房できるようなエアコンがついている学校は何校あるんですか。 124 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 125 ◯教育総務課長(坂井博之君)   小学校、中学校とも、全校、エアコンは設置させていただいております。 126 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 127 ◯委員(獅山向洋君)   そうしますと、今年は、せっかく暖房がついているのに全然使わなかったという意味なんですな。 128 ◯委員(安澤 勝君)   教育総務課長。 129 ◯教育総務課長(坂井博之君)   現状では、夏場の冷房運転だけをエアコンでは対応させていただいておりまして、冬場の暖房についてはFF式の石油ストーブでありますとか、そういった形のものを使っておりまして、エアコンは使っていない状況です。 130 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 131 ◯委員(獅山向洋君)   この話は、余り深入りすると、話がそれていきますけれども、それでは逆に、電気代がどれぐらいかかるかという、そういう維持管理の問題もきちんと答えてくださいよ。そうしないと、逆に言うと、用務員のフルタイムを4時間にしても、その費用なんて、電気代で吹っ飛んでしまうかもしれないんですよ。そういうこともきちっと考えておいてください。  それと、もう1点。これは市長にもう1回聞いておきたいんですが、しきりに「創意工夫」ばかりおっしゃるけれども、フルタイムの方が4時間になった場合に、創意工夫なんて可能性はありますか。自分がやっているお仕事を考えて言ってください。フルタイムでやっているのに、4時間でやめてしまうんだったら、創意工夫で、4時間でできるんですか。 132 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。 133 ◯市長(大久保 貴君)   具体的な内容について、その用務員の方だけではなくて、全体で創意工夫をしていくと。改革・改善というのはそれぞれの職場で、私どももそうでしたけれども、常に創意工夫をしていかなければならないというところがございますので、改革・改善に努めていただくということで、ご理解をお願いしたいと思います。 134 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 135 ◯委員(獅山向洋君)   この問題はこの程度で打ち切りますけれども、創意工夫という名のもとに、まさに過重な労働が行われてきたわけですよ。それと何とかして働き方改革で是正しようとしているときに、また「創意工夫で」と言って、先生方に、本来は教師としての仕事に専念したいのに、灯油のことなんかを考えないといけないようになってくるわけです。だから、これは、市長の考えがはっきり誤っているということを、皆さんに認識していただきたいと思うのです。  とりあえず、ここで切ります。 136 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかにありませんか。  北川委員。 137 ◯委員(北川元気君)   僕も、ずっと、教育費の全体の見直しについての質疑をしようと思っていたんですけど、今の話ですと、教育委員とか、教育長からも、市長の方にお話があったと。その前段では、各学校から教育部次長あるいは教育委員会の方に、「これでは厳しい」という声があったということを、今お聞かせいただきました。僕が聞きたいのは、各学校からどういった声が具体的にあったのか。各学校が、この予算では厳しい、こういう問題が起きるという、具体的な中身を聞いておきたいと思います。 138 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 139 ◯教育総務課長(坂井博之君)   各校長先生を前にして説明会を設けたわけなのですけれども、まず教育総務課の所管の部分につきましてご報告させていただきます。  今ほどの用務員のお話でありますとか、学校の教材備品の関係、本会議のご質問でも出ておりました図書の関係、学校事務の消耗品的な話でありますとか、そういった部分について一定削減をさせていただいていることから、そうしたものに対しましてご意見をいただいておる状況です。細かい話ですけれども、用紙類の関係とか、足りなくなってきてしまうのではないかというようなお話とかも出ておりました。一定、そのあたりにつきましても説明をさせていただきました中で、ご意見としては、お話をお聞きしたような状況でございます。 140 ◯委員(安澤 勝君)   北川委員。 141 ◯委員(北川元気君)   すみません、全然聞こえなくて、今、用務員と図書と事務と消耗品しか聞こえなかったんです。今、名称だけでお答えになったけれども、消耗品がこう削られて、こういう問題が起きるとか、そういった具体的な話までしっかりと答弁しておいてもらえませんか。これは後々、絶対問題になると思うので、こういった声があったにもかかわらず、こんな予算編成をしたと。我々議員も、こういうものを認めるわけにいかないんですよ。だから、具体的な学校側からのご意見というのはしっかりと聞いておきたいので、具体的にお願いします。 142 ◯委員(安澤 勝君)   教育総務課長。
    143 ◯教育総務課長(坂井博之君)   小・中学校の管理の部分につきまして、消耗品の関係でございますけれども、今ほど申しましたような用紙類の関係、コピー用紙とか、紙の関係ですね。あと、燃料費、暖房用の灯油の部分でありますとか、今ほど申しました備品購入費の関係、机、椅子、図書の関係です。そういったところについて、一定説明をさせていただいております。具体的に、例えば図書ですと9割削減というような形になっておりますし、光熱水費の関係につきましては5%の削減をしているというようなところで、そういったお話はさせていただいております。教材の関係等につきましては、先生方にいろいろとご協力をお願いすることになるんですけれども、創意工夫をしていただきまして、従来ある教材備品を活用いただくとか、そういった形での対応をお願いしたというような状況でございます。 144 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 145 ◯委員(北川元気君)   お願いした話を聞いているのではなくて、具体的にどういう問題が起きるという指摘があったのかを聞いているのです。 146 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 147 ◯教育総務課長(坂井博之君)   特に校長先生方からはそういったことに対しまして、全体的に厳しいというようなお話しの中でのご意見はいただいているのですが、個別の案件に対しての意見としてはそう出てはおりませんでした。 148 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 149 ◯委員(北川元気君)   先ほど答弁で、学校の先生に負担がかかるのは間違いないと認めておられますけれども、確認ですが、こういう予算を組むと、確実に学校側に負担がかかることは間違いないということで認めていただけますか。 150 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 151 ◯教育総務課長(坂井博之君)   学校現場の先生方のお仕事が増えるということは、これはそのとおりでございます。それをかからないようにしていくということで、我々事務局職員も協力していくというようなところで考えているところでございます。 152 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 153 ◯委員(北川元気君)   しきりに事務局職員が手伝いに行きます、迷惑がかからないように行きますと言うけれども、具体的に、誰が、何人体制で、何時間、どういう業務をしに、応援に行かれるんですか。そんな抽象的な、事務局職員が応援に行きます、迷惑かからないようにします、頑張りますと、そんなことでは……。これは子どもたちの学校現場ですよ。そこを具体的に答えられなかったら、事務局職員が応援しに行きますだけで、認める理由にはできないですよ。どうですか。 154 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 155 ◯教育総務課長(坂井博之君)   事務局職員が協力できる部分については、先ほど申しましたような修繕の関係でありますとか、そういった部分に限られてくると思います。個別具体的な内容は特定できない状況でございます。ただ、草刈りや葉刈りについては、一定の時間、教育総務課の職員が現場の方に赴いて、あるいは学校の用務員に協力させていただきながら作業に当たらせていただくというようなところで、具体的に個別に何時間であるとか、そういうようなところまでは具体的に考えていない状況です。 156 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 157 ◯委員(北川元気君)   これだけの予算が削られていて、明らかに学校側も動揺していますし、子どもを預けておられる保護者さんも、この話を聞いたら、本当に不安に思われると思います。こうした予算を、教育長を初め市長も、全体で削減しているのだからという理由で、教育現場にこれを持っていくというのは大人のやることではないと思います。これは意見です。 158 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかにありませんか。  安澤委員。 159 ◯委員(安澤 勝君)   若干関連するんですけれども、主要事業でいいますと83ページの一番下にある小学校学習教材充実事業というやつで、昨年は4,380万9,000円だったのですが、今年は2,229万3,000円。大方半分です。次のページにいきまして、84ページ、同じく中学校学習教材充実事業ということで、昨年度は2,794万9,000円、今年度は1,755万2,000円ということで、これは約1,000万円減なんです。両方で3,000万円ぐらい減になっているんですけれども、中学校における、小学校における教材用品を購入する費用として、各校に分配するということになっているのですが、その分配方法ですね、基本の基本をまず聞きたいんですが、どういう形で分配されるのか。例えば子ども1人当たりで、この金額を割ってするのか、どういう方法で分配されるのか、まずそこを教えていただきたいと思います。  それから、もう1点。予算書の309ページ、特別史跡保存整備事業の公有財産購入費として9,462万円。その下に、補償、補填及び賠償金2,699万円。これの内容を教えてください。 160 ◯委員長(上杉正敏君)   文化財課長。 161 ◯文化財課長(松宮智之君)   2点目の特別史跡内の公有地化の件についてお答えいたします。  まず、公有財産の購入費につきましては、金亀町24番地、これは保存用地、旧の近江高の跡地の西側にあります田んぼと道路に面した宅地の部分でございます。この部分の公有地化を図っていくというようなものでございます。面積につきましては、田んぼが約3,400平方メートル、宅地が260平方メートルでございます。公有財産購入費につきましては、土地の購入費でございます。  そして、補償、補填及び賠償金につきましては、田んぼについては水路がございますし、宅地の部分については家屋がございますので、この部分の補償といいますか、賠償金の部分でございます。 162 ◯委員長(上杉正敏君)   安澤委員。 163 ◯委員(安澤 勝君)   田んぼと家屋、土地つきの部分ということで、土地を購入して、これをどのように活用されていくお考えなのか。いわゆる近江高の跡地のところですよね。買ってから後、塩づけになって、お金のむだ遣いとならないように、今後どのように活用されていくのか。それはまたどういう時期。例えば来年度から、買ってすぐに何かされるのか、しばらく放ったらかしになるのか。その辺も含めて、今後の展望を教えていただきたいと思います。 164 ◯委員長(上杉正敏君)   文化財課長。 165 ◯文化財課長(松宮智之君)   この土地を購入した後につきましては、まず保存と活用について、例えば保存活用計画であったり、整備基本計画の中で定めていくことになろうかと思いますが、購入してすぐに何かを建てたりとかいうことではなくて、とりあえずは更地のままで、一旦は発掘調査も必要かと思いますので、その後、活用していく方法を検討してまいりたいと考えております。 166 ◯委員長(上杉正敏君)   安澤委員。 167 ◯委員(安澤 勝君)   発掘調査等は理解しますが、どのように活用するという目的を持って購入すべきものだと思うんですよ。その目的もなしに、ただ単に近江高の跡地の隣接した土地だから買っておこうかというようにも聞こえなくはないんですが、我々でもそうですけれども、家を建てるということで、何々町のこの土地を買って、家を建てようかという、一つの目標を持って、家を買うなり、土地を買うなりするんです。何にするかという目的もなく、ただ単に買っておこうかというのはちょっとどうかと思うので、その辺、はっきりしていただければと思います。 168 ◯委員長(上杉正敏君)   文化財課長。 169 ◯文化財課長(松宮智之君)   特別史跡内の土地につきましては、基本的に現状に戻す、江戸時代の形に戻すような活用を考えております。まずは発掘調査によって、どんなものがあったのかをはっきりさせていかなければなりませんし、特別史跡ですので、新たに地面を掘削して建物を建てるとか、そういったものはしづらい土地ですので、その点はご了解いただきたいと思います。 170 ◯委員長(上杉正敏君)   安澤委員。 171 ◯委員(安澤 勝君)   そういうことであれば、江戸時代にあった元の形に戻していこうというように理解をさせていただきますが、僕のそういう理解でよろしいですか。ご答弁だけお願いします。 172 ◯委員長(上杉正敏君)   文化財課長。 173 ◯文化財課長(松宮智之君)   今、委員がご説明いただいたとおりでございます。 174 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 175 ◯教育総務課長(坂井博之君)   お金の各学校への割り振りの関係ですけれども、まず学校割の金額と、教職員数割、クラス数、児童数・生徒数、そういったものの割り振りの中で、部分、部分で加算・減算をするなどして、学校規模に応じて配分しておるというような状況です。それぞれ組み合わせの数式みたいな形の一定のものがあるのですが、そこを調整しながらやっているというのが現状でございます。 176 ◯委員長(上杉正敏君)   安澤委員。 177 ◯委員(安澤 勝君)   例えば、東中学校のように人数の多い学校。当然、生徒の頭数で掛けたら、仮に100円で800人いたらだし、鳥居本中学校のように、70人ぐらいしかいないのに、同じ100円だったらということで、学校によってはスケールメリットという部分で、買いたいものを買える部分はあるのですが、少人数のところだと、その配分でいくと全く買えないということになるのですが、例えば、東中学校と鳥居本中学校を比べればどれぐらいの格差があるのですか。人数と金額の差を教えてください。 178 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 179 ◯教育総務課長(坂井博之君)   申しわけございません。具体的な数字は把握できておりません。 180 ◯委員長(上杉正敏君)   安澤委員。 181 ◯委員(安澤 勝君)   具体的な数字は把握できていないということなんですけれども、ある一定の数式があれば、はめてもらえばわかると思うんです。今の北川委員や獅山委員の発言にもあったように、学校現場は困っているのです。思ったようにお金が使えない。特に小規模校なんかはそうです。買いたいものも買えないというのが、校長先生の言葉です。そこをやっぱり酌んでもらって、図書のことは谷口議員が本会議で随分詳しく質疑されましたけれども、そういう本当に細かい積み重ねですが、学校現場は困っておられるということを再度認識しておいていただかないと、こういった予算は子どもたちへのしわ寄せ、学校現場へのしわ寄せ。全庁挙げてと言いますけれども、やはり削ったらいけないところを削ると、そういう問題が起こってくると思います。数字を入れた答弁、後でもいいので、教えてください。 182 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 183 ◯教育総務課長(坂井博之君)   先ほど、各校の割り振りの関係で、一定の数式といいますか、出し方で求めているというように私が申し上げましたけれども、当然、各学校のご意見をいただいて、ある程度はそこで配分調整はさせていただいております。ですから単に数式だけではじいているというようなものではなくて、ある程度それはベースにはなっているものの、各学校間の調整というのは一定やらせてはいただいております。ただ、スケールメリットの話になりますけれども、そのあたりはどうしても影響というのは出てくる部分はございますので、委員のおっしゃったような影響が出ないような形で考慮はさせていただきたいと考えております。 184 ◯委員長(上杉正敏君)   安澤委員。 185 ◯委員(安澤 勝君)   そうすると、格差が出ているのですよ。教育に対して、金額面での格差。それは同じ義務教育として、同じようにするのが、これは当たり前だと思うのです。人数が多いからという部分と、人数が少ないからそれは仕方がないという、そこで格差を持つというのはどうかと思います。 186 ◯委員長(上杉正敏君)   安澤委員、それでよろしいですか。    (「はい」と呼ぶ者あり) 187 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかにありませんか。  矢吹委員。 188 ◯委員(矢吹安子さん)   予算書の146ページ、147ページの老人保護措置事業の中の高齢者緊急保護委託料のことでお尋ねいたします。主要事業の中で、高齢者虐待事業等で緊急保護を要する場合に、短期に入所できると書いてあり、高齢者緊急保護委託料の金額は7万3,000円と少ないのですが、その内容を聞かせてください。  次は178、179ページの子ども療育推進事業のことですが、発達支援センターで、本館、別館、新館と3棟ができ上がってまいりました。この中で賃金が昨年よりも210万1,000円減少しています。3館もできて、とても立派な療育センターができたと見ておりますが、少なくなっている内容を聞かせてください。  もう一つは、310、311ページ、先日、個人質問のときに赤井議員が伺いました旧井伊神社のことをお尋ねいたします。さっき、赤井議員から「タブレットを見て。旧井伊神社の公開が1日が2日になった」とおっしゃっていました。即、2日に延ばしていただきまして、ありがとうございます。質疑なのですが、旧井伊神社は、どれぐらいの人数がいらして、164万9,000円の中身を聞かせてください。 189 ◯委員長(上杉正敏君)   介護福祉課長。 190 ◯介護福祉課長(細野晃史君)   まず、1点目の高齢者緊急保護委託料についてお答えいたします。  この委託業務につきましては、高齢者虐待の案件が発生いたしました際に、本人様の身体ですとか、命に非常に高い危険のおそれがある場合に、すぐに分離、要は養護者の方と分けることが必要になる場合がございます。そういった場合に、分離をして、老人ホーム等に入所をしていただくための経費でございます。来年度の予算につきましては、老人ホームへの委託料、日額の単価といたしましては3,430円、最長7日間という規定が一応ございますので、7日間の3人分ということで、予算の方の積算をさせていただいており、予算書に上がっております7万3,000円という委託料の金額になっております。 191 ◯委員長(上杉正敏君)   発達支援センター所長。 192 ◯発達支援センター所長(安居敏子さん)   ご質疑いただきました子ども療育推進事業の賃金の減額についてですが、これは主に発達支援センターがやっております療育の方の関係の賃金となります。そこの中で減っておりますのは、ことばの教室が教育委員会の方から移管されまして、移管に当たって、この1年間、ご利用者の方の状況等を見ました結果、現在、言語聴覚士2名の正規職員がおりまして、月額1名を雇っていたのですけれども、月額の方が週2回でもこなせていける量のご利用者だということで、減額をさせていただきました。 193 ◯委員長(上杉正敏君)   文化財課長。 194 ◯文化財課長(松宮智之君)   ご質疑いただきました井伊神社の調査費につきましては、旧井伊神社社殿の価値を明らかにして、正しい価値評価をした後、後世に引き継いでいくために詳細調査行うものでございます。詳細な内容につきましては、まず社殿の実測を行います。配置や平面、断面等でございます。そして、図誌、石造物、彩色、塗装、門古材の調査を行った後、井伊家関連資料の解読、関連遺構調査。これは佐和山山麓の社寺も含めて、関連する遺構調査を行って、図面化を行ってまいります。 195 ◯委員長(上杉正敏君)   矢吹委員。 196 ◯委員(矢吹安子さん)   それでは、最初の高齢者緊急保護委託料のところなのですが、7日掛ける3人とおっしゃいました。7日で解決できなかったとしたら、何日までが最長なのでしょうか。今までに何人、例えば去年だけでもいいのですが、何人いらして、最長何日までいらして、その後は出してしまわれるのか。その辺ももう少し具体的に教えてください。  子ども療育推進事業はわかりました。臨時で働いていらっしゃる方で、10年も、15年もいらっしゃる方が何人もいる。「子どもが大好きだから、私はやっているのよ」というお話を聞いたことがあるものですから、賃金を削減されるというか、人を解雇されるのはいかがかと思ってお尋ねしました。でも、それだけなので、ほっといたしました。ありがとうございました。それは結構です。  次に、旧井伊神社なのですが、何日ぐらいで、何人がかかわられるのか。その辺がわかったら教えていただきたいのと、調査をされる方はどんな方ですか。よろしくお願いいたします。 197 ◯委員長(上杉正敏君)   介護福祉課長。 198 ◯介護福祉課長(細野晃史君)   緊急保護事業につきまして、7日とお答えさせていただきましたけれども、最長ということですと、1回、延長ができることにさせていただいておりますので、最長で14日ということになります。  また、対象となった方の人数ですけれども、平成29年度、昨年度につきましては4名の方で、トータルの日数としましては52日でございます。今年度、平成30年度の2月末時点の実績でございますけれども、人数が3名で、延べ日数といたしましては26日でございます。  また、14日で対応できるのか、その後はどうするのかという部分でございますけれども、その14日の間に、行政ですとか、関係機関がその解消に向けて動くという部分はございますが、もしどうしてもおうちに帰っていただくことが難しいということになりますと、老人ホームへの入所措置の方に切り替えるということで、そういった手続をするまでの一時的な対応ということで、こちらの事業は実施をしているものでございます。 199 ◯委員長(上杉正敏君)   文化財課長。 200 ◯文化財課長(松宮智之君)   現段階で、井伊神社の調査について、何人かというのはお答えしづらいところでございますが、予算の積算としまして、大体、調査にかかる人数は60人/日で想定をしております。どんな方にということでございますが、これについては建築史等に詳しい大学等の機関に委託したいと考えております。 201 ◯委員長(上杉正敏君)   矢吹委員。 202 ◯委員(矢吹安子さん)   ありがとうございます。  そうしたら、一つだけ。旧井伊神社のことなのですが、今年度、下調べをされたと思うのですが、下調べをしてくださった方は旧井伊神社を見て、どのような印象を受けられたのでしょうか。 203 ◯委員長(上杉正敏君)   今の質疑ですけれども、行かれた方の感想なんかはわからないと思うし、予算に直接関係ないと思いますので。  矢吹委員。 204 ◯委員(矢吹安子さん)   でも、いいと思われたから、前に進んだんだろうと思うものですから、調査をされた方はどう思われたのかと思って、伺いました。 205 ◯委員長(上杉正敏君)   もし答えられるのでしたら。  文化財課長。 206 ◯文化財課長(松宮智之君)   現段階で、調査いただいた方の評価は聞いておりませんが、引き続き、平成31年度に詳しい調査が必要だということで、ご協力いただいております。 207 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかにありませんか。  和田委員。 208 ◯委員(和田一繁君)   主要事業の99ページの彦根城維持管理事業で、今回、新規事業といたしまして、設計等委託料というのが827万3,000円上がっています。この詳しい内容を教えてください。  それと、引き続き世界遺産の推薦書原案の作成を県・市連携で行うための費用ということで上がっておりますけれども、推薦書原案というのは、以前は、今年の3月までには政府に提出するというお話を聞いておりましたが、本会議では、原案骨子という初めての名前が出てきたんですけれども、実際に今、原案というのはできてあるのか。そのあたり、詳しくお答えください。 209 ◯委員長(上杉正敏君)   文化財課長。 210 ◯文化財課長(松宮智之君)   1点目の彦根城維持管理事業の設計等委託料でございますが、これにつきましては、平成28年度に集中豪雨で崩れました表門の法面がございます。こちらについては既に土砂が落ち切って、今、テント地のカバーをしている状態でございます。一応は安全な状態には保ってはおりますけれども、表門にございまして、観光客の方が最初にまず通られる場所でございますので、こちらを直すための詳細設計の委託を考えております。そして、あわせまして、表門付近の地質調査についても行う予定でございます。 211 ◯委員長(上杉正敏君)   彦根城世界遺産登録推進課長。 212 ◯彦根城世界遺産登録推進課長(広瀬清隆君)   推薦書原案のお話ですけれども、本会議でも少し答弁させていただきましたが、推薦書原案といいますのは、ユネスコの世界遺産センターが取りまとめた作業指針にのっとって、その書式どおりに書くというのが推薦書原案という形になります。それに基づいて、今年度末に向けて作業を進めてきまして、実際、実は県の方に提出しておりますので、ご質疑の原案ができているかどうかというお話になると、もうできております。これも本会議で答弁をさせていただきましたが、約250ページのボリュームという形になっております。  あと、もう1点。原案と骨子案がどう違うのかというお話もございましたが、正式に原案というのがどういうものかという定義は、実は文化庁の方もないのですが、先ほど申しましたように、推薦書の形に沿った内容が原案となります。質問もいただきましたが、それ以外の素案とかいうのは、ただ一定の方向性を示しているものになりますので、原案はどういうものかというと、繰り返しになりますけれども、様式にのっとった形で1番目からずっと書かれているのが原案となります。これも少し答弁をさせていただきましたが、本年度は文化庁が正式に募集されないということになりましたので、いわゆる原案として出しますと少し混同する可能性がございますので、文化庁と話をさせていただいて、名前としては推薦書原案骨子と言う名前になっておりますが、物自体は推薦書原案とほぼ同じものを出させていただいたというところでございます。 213 ◯委員長(上杉正敏君)   和田委員。 214 ◯委員(和田一繁君)   まず、設計に関しましては理解いたしました。ありがとうございます。  あと、推薦書原案に関して、文化庁が今回は原案を募集していないというのは、いつの段階でそれがわかったのか。今まで本会議でも、世界遺産担当の山根前副市長が平成31年の3月に原案を提出いたしますと何回も答弁されております。その中で、推薦書原案を今年は募集していないという形で、今回は見送られたということですけれども、文化庁から推薦書原案は募集しないのがわかった時期というのはいつなのか。  あわせて、これから県といろんな形で協力していかれるということで、県の具体的な世界遺産に対しての支援というのはどういったものか。こちらの方もお答えください。 215 ◯委員長(上杉正敏君)   彦根城世界遺産登録推進課長。 216 ◯彦根城世界遺産登録推進課長(広瀬清隆君)   一つ目の文化庁の時期ですけれども、報道発表は平成31年の1月23日時点で、基本的な考え方として「募集をしない」と。少し経緯をお話させていただきますと、自然遺産と文化遺産の二つがございましたが、平成32年度からは各国1件という形になりましたので、最終的に、奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島の方になりましたので、文化遺産としては、もう、一度募集して北海道・北東北の縄文遺跡群を一旦、文化遺産として決定しましたので、それを尊重して、平成31年度はそちらを推薦するということを決められたという形になろうかと思います。  二つ目の県の具体的な支援になりますが、これも少し予算で説明させていただいたかもわかりませんが、来年度、県・市合同で検討委員会を開催する予定をしておりますので、予算として一部、その検討委員会の費用を県の方でもお持ちいただいております。委員の選定等、県と協力しながら、一旦出した推薦書原案がまた課題として返ってまいりますので、その課題について練り直しをさせていただきたいと考えております。 217 ◯委員長(上杉正敏君)   和田委員。 218 ◯委員(和田一繁君)   原案の募集に関しましては理解いたしました。  見直し案の中でも、事業の見直しということで、新たな事業を立ち上げるということなのですけれども、事業の見直しは、何を見直されて、今後新しい事業を立ち上げるのか。これだけを見ると、内容自体がコロッと変わるのか、一歩下がったのではないかというようなイメージを持ってしまうのですけれども、そのあたりを詳しくお答えください。 219 ◯委員長(上杉正敏君)   彦根城世界遺産登録推進課長。
    220 ◯彦根城世界遺産登録推進課長(広瀬清隆君)   事業見直し一覧の方にも、一部、今後の対応策として書かせていただいておりますが、一旦、世界遺産準備事業と国際会議開催事業を廃止いたしまして、推薦書原案を練り直すための事業に特化したという形で考えております。 221 ◯委員長(上杉正敏君)   和田委員。 222 ◯委員(和田一繁君)   わかりました。  顧問の山根さんが、今回、ラインから外れたということで、対外的、国際的とか、そういった形のつなぎ役というか、パイプ役というのは、県と市の中でちゃんとそういった方はいらっしゃるのか、今後、また誰かをお願いするのか。そのあたりだけ、もう一度お答えください。 223 ◯委員長(上杉正敏君)   彦根城世界遺産登録推進課長。 224 ◯彦根城世界遺産登録推進課長(広瀬清隆君)   おっしゃるとおり、海外の有識者に関しましては、山根顧問の力に負うところが非常に大きかったと感じております。今般、推薦書原案を出して、その後、課題を練り直すのですが、いずれ国際会議というものを開くのが、これまでの世界遺産登録の流れにはございます。ただ、その場合は、一定、文化庁が主導となりまして、どうなるかははっきり申し上げられませんが、通訳なり、翻訳費を文化庁が一定補助して行う国際会議というのがございますので、海外の目から見ていただく作業というのは、県、文化庁と話し合いながら、どういった形で国際会議を開いていくかというような方向で考えていきたいと考えているところです。 225 ◯委員長(上杉正敏君)   和田委員。 226 ◯委員(和田一繁君)   それでは、当初からの平成36年登録という目標設定は変わらないということでよろしいでしょうか。 227 ◯委員長(上杉正敏君)   彦根城世界遺産登録推進課長。 228 ◯彦根城世界遺産登録推進課長(広瀬清隆君)   平成33年度中に国の推薦をいただいて、平成36年までに登録を実現するという目標で、今後進めていきたいと考えております。 229 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 230 ◯委員(獅山向洋君)   私も、今、和田委員がお聞きになったことについてお尋ねしようと思っていたんですが、特に、事業見直しで、前年度1,370万9,000円あったのが0円になっているので、どういうことなのかと思っていたんです。  一つお尋ねしたいのは、県・市で連携しながら進めていくとのことなんですが、それでは県の方はどれだけの予算を来年度予算につけているのか。もちろん皆さんもご存じかもしれませんが、念のために、言葉として言っておいていただきたいと思います。  それから、もう1点。これは質疑ではなくて、昨年の12月定例会までは、原案とおっしゃっていたんです。ところが、今定例会になったら、突然、骨子案みたいな話になってきたので、「あれ」と思っていたんですが、それならそれで、少なくともそれぐらいの説明をされるべきではないでしょうか。こんな重要な問題について、尋ねられないと答えないというのもどうかと私は思います。その点で、今後、きちっと、名前まで変わってしまったならば説明ぐらいしてもらいたい。これは私の意見です。当面、最初の一つの質問だけお答えください。 231 ◯委員長(上杉正敏君)   彦根城世界遺産登録推進課長。 232 ◯彦根城世界遺産登録推進課長(広瀬清隆君)   お尋ねの滋賀県予算ですが、文化財保護課が、文化財活用促進費としまして、彦根城世界遺産登録推進事業で67万円つけていただいています。 233 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 234 ◯委員(獅山向洋君)   その67万円の内容を説明してください。 235 ◯委員長(上杉正敏君)   彦根城世界遺産登録推進課長。 236 ◯彦根城世界遺産登録推進課長(広瀬清隆君)   内容としましては、名称はまだはっきり決まっておりませんが、いわゆる学術的な検討委員会を開くための人件費等になります。 237 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 238 ◯委員(獅山向洋君)   それで、彦根市としては、今まである程度きちっと予算を組んでやってきたのに、突然、県の67万円だけに彦根市は乗っかっていくという考えなのでしょうか。 239 ◯委員長(上杉正敏君)   彦根城世界遺産登録推進課長。 240 ◯彦根城世界遺産登録推進課長(広瀬清隆君)   彦根市の方も、推薦書原案登録推進事業の中でその費用を見ておりますので、折半ではないのですが、大部分を彦根市が持って、そのうちの何分の1かを県がご負担いただくというような形でございます。 241 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 242 ◯委員(獅山向洋君)   私は、滋賀県に世界遺産があるかどうかは、県としてももっと関心を持つべきだと思うんですよ。そういう意味で、彦根市として県に対して「もっと予算をつけてくれ」という要求はしておられないのでしょうか。たった67万円で、相変わらず彦根市の方にお金を出させているということの方が、こんなに財政逼迫の状態で、それでいいと市長は考えておられるのですか。 243 ◯委員長(上杉正敏君)   彦根市世界遺産登録推進課長。 244 ◯彦根城世界遺産登録推進課長(広瀬清隆君)   おっしゃるとおりで、我々といたしましても、もう少し県の方に積極的に取り組んでいただくように、事あるごとに要望には上げさせていただいておりますし、今回も、県と市が協同で作業を進めていく中で、来年度はもう少し協力の幅を広げていただくようにお願いをしているところでございます。 245 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 246 ◯委員(北川元気君)   主要事業の95ページの、学校給食経費関係でお伺いしたいんですけど、今回の事業見直しとか、いろんな縮減で、給食費にまで手をかけてないのかどうかというのをまず確認させていただきたい。  それから、これまでも学校給食の公金化をやってくださいということで求めていまして、債務負担行為でついていますけれども、2024年まででシステムの導入を行うとここに書かれているのですが、そんなに難しい、時間がかかるものなんでしたか。その辺、疑問に思っていたので、ご回答ください。  それから、もう一つは、事業見直しの一覧の17ページの文化振興事業です。今回、文化振興事業が300万円ばかり見直しをされて、美術展覧会の内容を見直し、音楽との共演や中高生展を取りやめ、直弼杯囲碁・将棋大会見直し、文化団体等への委託や補助のあり方を見直したということで、さまざまな文化振興関係の予算が廃止または中止、縮小されているのです。きのうの市民産業建設常任委員会の所管に係る予算の審議のときでもありましたけれども、こういう予算を一方的に彦根市側が切ってしまって、関係している団体とか、実行委員会とか、そういった方々に相談もなくやっているのは問題ではないかということが問題になりました。改めて、そういった関係団体と協議をした上で決めると。つまり、きのうの時点では、勝手に予算を切ったのは誤りであったと、そのプロセスについては誤りを認めました。文化振興事業だけではないのですけれども、ほかにもスポーツ事業とかもばっさり切られているのですが、質問は三つまでと決まっていますので、今回は文化振興事業に対して、そういった勝手に予算を切って、こういった大会を廃止したりしていますけれども、ちゃんと協議ができているのかどうなのか、そのプロセスに問題がなかったのかどうなのかということをお尋ねします。 247 ◯委員長(上杉正敏君)   学校給食センター所長。 248 ◯学校給食センター所長(小島久喜君)   学校給食にかかります事業見直しにつきましては、給食センターの清掃の部分で、調理室内は当然定期清掃をするんですけれども、外側の窓とか、そういった清掃の部分で見直しをしております。また、親子料理教室を夏休み期間中に1回していたんですけれども、同様の料理教室等が市内でも開催されておりますので、これを廃止しまして、学校から配られる献立表とか食育通信の中で食育を啓発していくというようなことを考えているところでございます。  あと、システムにつきましては、給食費の管理システムと食材の発注支払いを一括して給食センターで行うこととしておりますので、2本のシステムを構築するんですけれども、給食費の管理システムにつきましては、現在ある基幹システムの中で新たに小学校の給食費の部分を改修していくというのと、発注支払いの部分につきましては平成31年度中に組み立てをしまして、平成32年度からはリースで運用していくというように考えているところでございます。 249 ◯委員長(上杉正敏君)   文化振興室長。 250 ◯文化振興室長(久保田雄介君)   ご質疑いただきました文化振興事業の事業見直し、削減についてお答えします。  まず、美術展覧会につきましては、美術展覧会自体は今後も継続して実施してまいりますが、これまで会期中に行ってまいりました音楽コンサートでありますとか、特別展として開催しておりました中学生、高校生の特別展を廃止するものです。美術展覧会自体も審査員の方に来ていただく回数を減らすとか、そういった一定の見直しはしているところでございます。美術展覧会の削減の内容について、関係団体と協議をしたかということでございますが、予算のことにつきましては、タイミングとしまして、予算の内示がありました後に、彦根市美術展覧会の委員会というのがございますので、委員の皆様にご説明をさせていただいております。  そのほか、囲碁・将棋大会についても、予算としては廃止ということで削減しております。直弼杯囲碁・将棋大会については、平成20年度と平成21年度に井伊直弼開国150年祭の事業として実行委員会で行われてきましたが、その後、平成22年度から文化振興室が引き継ぎまして、合わせましてこれまで11回開催してまいりました。この事業につきましては、囲碁、将棋の普及と同時に、大会を通して彦根市をPRするという観光振興の面もありますが、近年は参加者の固定が見られるなど、広く彦根をPRするという当初の目的は一定果たしたと考えられることから、行政が主催で行う必要性・妥当性等を検討した結果、見直しを行ったものでございます。このことにつきましても、予算の内示がございましてから、彦根市の将棋連盟や囲碁連盟の関係者の方には説明をさせていただいております。なお、囲碁・将棋大会につきましては、行政で主催する必要性ということで見直させていただきましたが、民間で何とかできないかということで検討いたしまして、現在のひこね市文化プラザの指定管理者であるケイミックスパブリックビジネスの指定管理者の自主事業として実施していただけるように依頼をし、おおむね内諾をいただいているところでございます。  そのほか、文化連盟ですとか、各文化団体への補助金の削減につきましても、文化連盟、音楽連盟等に説明はさせていただきました。また、カロムにつきましても、主催者である社団法人彦根青年会議所の方とも、来年度の上限額について予算の内示を説明させていただいたところです。 251 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 252 ◯委員(北川元気君)   給食についてですけれども、給食の単価とか、子どもたちが口にする給食のものについて何か見直したというのはないんですね。要するに、掃除やら、そういうところだけという話ですね。わかりました。では、結構です。  あと、給食費の公金化についてですけれども、仕入れしたりとか、そういうシステムの話はよくわからないんですけれども、そうではなくて、もともと僕が何で公金化を求めていたかというと、学校の先生が保護者の家庭まで給食費の徴収に、取り立てのような行為で行って、そこで何度も、何度もトラブルになっているということがあったので、学校の先生の負担軽減のためにも、早く公金化してくださいという趣旨だったのです。だから、行政側の入りと出のシステムみたいな改修に時間がかかるというのが今のご答弁だったと思うんですけれども、学校の先生の負担軽減という観点で、そこだけでも先に公金化するとか、そういうことはできないわけですか。それだけ、ご答弁ください。  あと、文化振興の各種団体とのやりとりで、予算が削られた、あるいは見直されたということを説明した、説明したとおっしゃるのですけれども、説明したと、協議をしたというのは、かなり違うと思うのです。「お金を切りましたよ」という説明だけされても、それは協議でも何でもなくて、「次年度に向けて、こういうことを廃止するような方向で、ご意見を聞かせてください」と協議をして、「では民間でやっていきましょう」とか、「復活に向けてこういう取り組みをやっていきましょう」とか、協議をした上で予算を外していく、見直していくというのはわかるのですけれども、今の答弁ですと説明とおっしゃっているので、要するに、「お金はつけません」、「やめます」という説明しかされてないように聞こえるのですけれども、それでいいのでしょうか。 253 ◯委員長(上杉正敏君)   学校給食センター所長。 254 ◯学校給食センター所長(小島久喜君)   公金化につきましては、平成32年度から行うということで、その準備期間として平成31年度の1年間ございますが、今現在も、学校において徴収をしていただいているのが現状でございます。一定、学校で徴収努力をしていただきまして、徴収が難しくなったものについては、まずは学校長と彦根市長の連名で督促の通知を出しているところです。それ以降の部分について、支払い督促の手続については教育委員会の方で行っておるところでございますので、平成31年度中は先生方にはご負担をかけるんですけれども、このシステムで引き続き行いたいと考えております。 255 ◯委員長(上杉正敏君)   文化振興室長。 256 ◯文化振興室長(久保田雄介君)   今回削減いたしました美術展覧会の音楽コンサートでありますとか、中高生展、あるいは直弼杯囲碁・将棋大会、各文化団体への補助金の件につきましては、今年に限らず、これまでから予算見積もりをする段階におきまして、内容の見直しについてはいろいろと検討いただき、関係団体からも意見をいただいていたところです。ただ、今年度に関しましては、先ほども申しましたように、事前に関係団体にこういったものを削減していいかとか、協議をしたということはございません。予算の内示があってから、説明をさせていただいたということでございます。 257 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 258 ◯委員(北川元気君)   これだけ教育現場に負担がかかっている、学校の先生に負担がかかっているということを、先ほども質疑しておりますので、深いところまで話はしませんけれども、給食費を学校の先生が徴収しにいかないといけないという、そこを何とか早く改善してほしいと思います。来年度中は無理であっても、早い段階でそういうサポートができないかとか、いろいろ検討いただきたいと思います。これは要望としておきます。  それから、文化振興事業については、今、各種団体と予算については協議ではなくて一方的な説明であって、これからの事業の継続であったり、そういったことの協議はなされていなかったということを確認させていただきましたので、しっかりとこれにも反対していこうと思います。 259 ◯委員長(上杉正敏君)   暫時休憩します。                                 午後2時43分休憩                                 午後2時59分再開 260 ◯委員長(上杉正敏君)   休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑はありませんか。  杉原委員。 261 ◯委員(杉原祥浩君)   それでは、私の方から3点。  まず、一つ目、予算書45ページの城山観覧料のところで、4億円何がしか出ています。今回、観覧料を値上げされた中で、入山者の予測と積算の根拠を教えていただきたいのが一つ。  それから、316ページ、317ページの公民館費のところで、減額での予算計上の理由と市民への影響をどのように考えておられるのかお聞きしたいのです。これは個人質問にもありましたけれども、特に私がいる地域なのですが、高宮地域文化センター。本当に業務が大変な中で、よその公民館と同じような削減をされると、業務が回らないと思います。その辺のところをどのように精査されて……。公民館ではない。文化センターですけれども、そこのところを、もう一度、お聞きしたい。  三つ目は、私の個人質問にもありましたけれども、見直し一覧の保健体育課のところの生涯スポーツ管理運営事業で、金額だけでいうとほぼ半減なのですが、この中でも臨時職員の雇用を取りやめたり、ひこねスポーツ賞の経費を廃止されたり、ほかにも国体や高校総体の参加補助金の廃止をされたり、今回たくさんの廃止をされた。私たちは、市民体育センター、やはり1日も早くつくってほしいという思いで頑張っているんですけれども、そのハードの部分にたくさんの費用が要って、予算を削減されるという意味はわかります。ただ、各競技によっては、これから何年か後の国民スポーツ大会に子どもらが高校3年生になるのにターゲットを絞ってまで、一生懸命になってやっているのです。これは彦根で開催される4種目以外も、全てがそうなんですね。やはりソフトとハードが一つにならないと、成功なんてないわけです。その中で、これほどの削減をされるというのは、大きな削減の中で、所管の中で削減をされたと思うのですけれども、今日は担当の部署の方にそこをお尋ねしたい。なぜこのようなソフト面を大幅に廃止されたり、半減されるのか。  以上、三つ、お願いします。 262 ◯委員長(上杉正敏君)   文化財課長。 263 ◯文化財課長(松宮智之君)   まず、1点目の城山観覧料について、入山者予測とその根拠でございます。  これにつきましては、平成27年度と平成28年度の入山者の実績と今年度、平成30年度の見込み入山者数から平均を出しております。その平均値にそれぞれの入山料、大人ですと800円、小・中ですと200円というような単価を掛けまして、積算いたしております。積算の根拠になりました有料の入山者数につきましては、先ほどの計算式をもとにしまして69万6,800人、無料を6万8,900人、合計76万5,700人で積算をしております。 264 ◯委員長(上杉正敏君)   文化振興室長。 265 ◯文化振興室長(久保田雄介君)   私からは、高宮地域文化センターの管理運営事業の削減の中身について説明をさせていただきます。  まず、削減しておりますのが、高宮地域文化センターで雇用しております臨時職員を1名減としております。職員体制としましては、高宮地域文化センターは出張所との複合施設ですので、出張所との併任の職員2名と今現在は出張所の臨時職員1名、文化センターの臨時職員1名の計4名でやっておりますが、事務を精査いたしまして、臨時職員を2名から1名とする3名体制で回っていただくということでございます。  維持管理費の方につきましても少し精査をしておりまして、その中身につきましては、建物清掃業務のうち、個人と契約をいたしまして週に1、2回程度、1回3時間程度なのですが、来ていただいている委託業務を廃止しております。また、定期清掃業務として、ビルメンテナス会社に委託をしておりました年2回の建物床面清掃、ガラス清掃、じゅうたん清掃および敷地内の葉刈り、落ち葉清掃のうちから、敷地内の葉刈り、落ち葉清掃に年2回来ていただいているのですけれども、その委託をやめたということでございます。これら廃止をしました作業については、先ほども申しましたが、建物清掃についてはお一人の方が週に1、2回程度、1回3時間程度来ていただいている作業ですし、年2回の敷地内の草刈り、落ち葉清掃についても、職員で、直営作業で可能な範囲であると考えますので、他の施設のバランス等も考慮して廃止をしたものでございます。 266 ◯委員長(上杉正敏君)   保健体育課主幹。 267 ◯保健体育課主幹(小山圭映君)   先ほどの生涯スポーツ事業の削減についてお答えします。  まず、主なものとしましては、臨時職員の廃止ということで、これにつきましては、今年度、働き方業務改革によりまして、業務の整理を行った上で、業務量の削減を行った結果、人員の削減に努めたものでございます。例えば、イベントの縮小等によりまして、事務がその分軽減されたということになります。  あと、激励金の廃止につきましては、本会議でもお答えしていますように、スポーツ活動の形態が広がっている中で、さまざまな場面で選手の激励のあり方を見直したというようなことが主な理由でございます。  次に、選手育成強化費についてですが、強化につきましては県が中心になって取り組まれていますが、本市としましては、彦根市で開催される4種目、ハンドボール、弓道、なぎなた、陸上競技に焦点を当てて、これから強化を図っていきたいという理由で削減したものでございます。  あと、スポーツ推進委員の委託料につきましては、それもスポーツイベントなどの縮減に伴いまして、活動回数が減る中で、交通費などの活動費の見直しを行ったことにより、経費の削減に努めたものでございます。 268 ◯委員長(上杉正敏君)   杉原委員。 269 ◯委員(杉原祥浩君)   まず、城山観覧料ですけれども、76万人何がしという推測をされたということなので、この推測どおり、しっかりやっていただきたいと思います。  次に、文化センターのところですけれども、今の話を聞いていても、職員を減らして、掃除をされている仕事は職員にさせる。仕事を増やしているようにしか、僕らには聞こえない。働き方改革で、残った方のウェートが半端ではないんです。バランスをとったと言われますけれども、どこら辺まで精査されたのか。特に彦根の市役所での受付はなかなか時間がかかるということで、現実、高宮に来られる方が多いんです。本当に広いエリアの方まで来られているというのを私も見ています。受付されている数もそれなりにあるんですけれども、その辺、どこら辺まで精査されて、バランスをとったのか。本当にバランスがとれたと思っておられるのか。とれたと思っておられるのなら、現状を知らずに「バランスがとれた」とおっしゃっているようにしか思えないんですけれども、その辺、どこまで精査をされたのか、もう一度、お願いしたいです。  それから、保健体育課の生涯スポーツのところですけれども、先ほども言いましたが、所管の中で、部署の中で精査されて、ここを削られたのですが、本当に国民スポーツ大会に向けて、ソフト面で各種目が一生懸命やっている。ここにもありますけれども、トップアスリートの称賛については考えるとかおっしゃっていますが、今、彦根で、ひこにゃんの次に彦根の名前を背負ってやってくれるのは、桐生君だとか、水泳の大橋悠衣さんとか、そういう方なんですよ。その辺の称賛を考えると言われるけれども、今以上に称賛してほしいと思っているぐらいなのに、そこらをなくしたり、これからその種目で国体や高校総体、国際大会に行かれる子どもたち、それを削減する、廃止するなんて、考えられないんですよ。今回の予算というのは、ちょっとした削減ではないんですね。選手が頑張っても、何も、誰もほめてもくれないという彦根市の体制なんですよ。市民体育センターができて、4種目でと言われますけれども、4種目だけではないんですよ。ほかの種目も、これからやってもらわないといけないのです。市民体育センターに関しても、ハンドボールだけがするのではないのです。バレーボールも、バドミントンも、いろんな競技が使うわけです。みんな、その種目でやっているのですから、それの取り締まりをしているようなスポーツ協会、事務局の補助金を廃止するとか、あってはならないことを今回しているので、ここまで僕らも声を荒らげないといけないんです。ある程度の削減なら、「みんなで頑張りましょう」と言えるんですけれども、本当に言えない。ここのところ、本当に真剣に考えていただいたのか。どこまで精査をしていただいたのか。もう一度、よろしくお願いします。 270 ◯委員長(上杉正敏君)   文化振興室長。 271 ◯文化振興室長(久保田雄介君)   高宮地域文化センターの削減についてですが、委員おっしゃいますとおり、出張所業務の方で忙しくなる時間帯があるということを聞いております。ただ、窓口業務につきましても、センター業務につきましても、時間的なばらつきがあるということもございますので、現在でも窓口に支障がある場合は他の出張所の応援をいただくなどで対応しているということがございます。先ほど申しました委託業務の一部削減、直営化ということでございますが、これは今年度に限らず、今までから真に必要な、どうしても専門業者に委託をしなければならない業務であるかということは、これまでも検討、精査を重ねてきておりまして、今回、もろもろの見直しを行う中で、先ほど申しました週に1、2回の3時間程度の日常清掃、それと年2回の敷地内の草刈りと落ち葉清掃については、直営でも十分できるということで、削減をさせていただいたところです。 272 ◯委員長(上杉正敏君)   保健体育課主幹。 273 ◯保健体育課主幹(小山圭映君)   今ほどのアスリートの称賛についてですが、激励金だけではなくて、壮行会などの開催、そういうイベントなどでも広く称賛できるものということで、その辺は検討してまいりたいと考えております。  あと、先ほど言われましたスポーツ協会の補助金につきましては、今年度委託していました事業を市の方で行うということで、その分の委託料を含めて、人件費の1人分を削減させていただいたものでございます。 274 ◯委員長(上杉正敏君)   杉原委員。 275 ◯委員(杉原祥浩君)   高宮地域文化センターの話ですけれども、今も落ち葉を拾うとか、直営でできるとおっしゃるんですが、きのうの花火大会と一緒で、これほど大きな削減や人を減らしたりするようなことを、現場とどれだけのすり合わせと打ち合わせをされたのか。本当に現場も納得されているのか。されていないから、私のところに言ってこられるんですよ。結局は、そこなんです。保健体育課の生涯スポーツのところでもそうです。スポーツ協会の方、これから国体に向けて一生懸命になっておられる方と、打ち合わせをして、すり合わせをして、「これほどの削減なんですけれどもいいですか」ということをされていないから、僕らに言われるんです。1割、2割のカットなら、ここまで言わないですよ。市民体育センター、大きなハードをするのはわかります。削減もわかります。わかりますけれども、みんなが納得して、前に進まないと、結局、自分らだけが置いていかれたというような印象をものすごくお持ちなんですよ。口だけで、「体育センターをつくる」と言っているけれども、結局、中身のことは考えてくれていない。そのように、「杉原さん、助けてえな」と言われるわけですよ。何でここまでになるまでに、しっかり打ち合わせをしていただけなかったのか。その辺が腹立たしくて仕方ないんです。今の二つのところ、1回でも打ち合わせをされましたか。もう一度、お聞きします。 276 ◯委員長(上杉正敏君)   文化振興室長。 277 ◯文化振興室長(久保田雄介君)   今回、予算は枠配分ということで、早くからその方向は示されていましたので、予算の中身について、何度も現場の所長と協議をし、いろんな意見もいただきまして、「納得されたか」と言われると、そうではないとは思いますが、協議は何度もさせていただいて、見直しをしたということでございます。 278 ◯委員長(上杉正敏君)   保健体育課主幹。 279 ◯保健体育課主幹(小山圭映君)   スポーツ協会等との協議につきましては、内示後に、協会の方と協議をさせていただいたということになります。ただし、以前から、今年度はかなり厳しい財政であるということは、スポーツ協会とは意見交換はさせていただいていたということでございます。 280 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに質疑はありませんか。  獅山委員。 281 ◯委員(獅山向洋君)   見直しの一覧表が一番わかりやすいので、この見直しの一覧表の15ページをごらんいただきたい。先ほどとほぼ同じ趣旨なのですが、例えば中学校各所整備改修事業で2,400万円と書いてあるわけです。恐らく、これは年次的に、計画的にやっておられたと思うのですが、それが突然2,400万円皆減というんですか、全部なくなってしまったわけです。しかも「平成31年度の中学校の改修を延伸した」、「平成31年度に策定する個別施設計画の修繕計画を見据える」と書いてあるけれども、見直しでしょうね。このように書いてあるわけです。普通なら、必要なところから必ずやるということで、年次的にみんな予算をつけているのに、この年だけつけないと、当然、修繕すべきところを修繕してなかったわけですから、傷みがより激しくなるわけなんですね。だから、後年度になれば2,400万円では済まないようになってしまうということなんです。そういう意味で、なぜこんな大幅な、2,400万円も削ってしまったのか。これはきっちりと説明しておいていただきたいと思います。  それから、次の学力向上推進事業なんですが、これもひどいもので、10万1,000円にまで減ってしまったわけですが、こんなのでは学力向上推進というような名前を使うこと自体がおかしいのではないかと思うのです。それで、一つの質問ですが、「学生チューター謝礼を廃止した」と書いてあるわけです。学生チューターというのは80人ぐらいおられるらしいのですが、一体それでは本年度の謝礼はどれだけだったのか。それを廃止したというので、金額が知りたいので、それについてお尋ねしたいと思います。  それから、もう一つは、次の下の欄なのですが、ESDによる特色ある学校・園づくり推進事業。これは、どちらかと言うと、世界的にも、全国的にも、随分、これは言いはやされている事業なんですけれども、これも598万5,000円、全てが廃止されているというか、なくなってしまっているわけです。しかも、「ESD教育については、これまでの教育資源等を生かし、また各校が創意工夫して独自に取り組むべきものである」と書いてあるんです。こんなことで各学校が本当に創意工夫して独自に取り組めるのかどうか。これは、ただ単に見直し理由も机上の見直し理由ではないかと思うんです。そういう意味で、創意工夫なり、独自の取り組みについて、ここで具体的に説明していただきたいと思います。  とりあえず、以上の3点についてお尋ねします。 282 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 283 ◯教育総務課長(坂井博之君)   中学校各所整備改修事業の関係でございますが、小学校も含めてなんですけれども、小・中学校の建物、設備、敷地の維持管理につきまして、不良箇所の補修を行う事業になってまいります。各学校の施設、校舎とか、体育館とか、もろもろの施設につきましては、どこも老朽化が進んでおりまして、損傷や不具合の方が多く発生してきました。その件数も増加傾向であることは事実でございます。今回、小学校につきましては、稲枝北小学校、平田小学校の2カ所につきまして工事をさせていただくんですが、中学校につきましては、今回見送りをさせていただいております。各修繕については必要不可欠ということではございますけれども、優先順位を考えさせていただいた中で、今回は小学校の方を優先させていただいて、中学校の方は皆減をさせていただいたというような状況でございます。 284 ◯委員長(上杉正敏君)   学校教育課長
    285 ◯学校教育課長(清水貴博君)   今ほどご質疑いただきました2点のことについてお答えをさせていただきます。  学生チューター、大学3回生、4回生などの学生を中心に、個々の学校の支援をいただいているわけですけれども、本年度におきましては14万4,000円の謝礼の方をさせていただいております。ごめんなさい、平成29年度でございます。本年度はまだ終わっておりませんので、失礼いたしました。年度当初より、大学生の方々は、将来、教職を目指すとか、子どもとのかかわりをサークル活動の中に位置づけていらっしゃるとか、そういう学生の方々に、距離が合うような学校で、ご希望に合わせてご協力をいただいているというような事業でございます。したがいまして、募集させていただく当初から、「1回これだけで」とかいうようなことは申し上げておりませんが、年度末を迎えるに当たり、熱心に協力をしてくれている学生がほとんどでございますので、1回当たり500円、年によってそのあたりが図書券の額としては違ってくるんですけれども、算定しまして、謝金として出させていただいているというようなものでございます。今後、こういった思い、志のある学生に多く協力をいただきたいというのが、私たちの強い思いではございますけれども、今申し上げましたように、事業の冒頭から謝金等をうたっているわけではございませんので、今回の中で他の事業等々を精査する中、ここのところを協力いただく学生の保険料というようなあたりで算定をさせていただいているものでございます。  もう1点、ESDの推進事業につきまして、こちらの方もずっと継続してくる中で、本市の教育の中の大きな柱として取り組んでまいっているものでございます。とりわけ共同学習でありますとか、環境学習、歴史上の偉人に学ぶといったようなあたりを大きな三つの柱にしながら、今日まで地域のボランティアの方々あるいは専門の方々にお越しいただいて、それに伴う事業、活動の中での消耗品などを入れて取り組んでいただいているものでございます。もちろん今後において、こうしたESDについては12月定例会でもご質問をいただきましたので、全市的に取り組めるような、本市の中での組織づくりというのがまず一番ではございますけれども、そういったまちの様子をお聞かせいただくと、ESDの活動に係る予算というのは原則ゼロとしながらも、別の形で学校を支援されているというようなこともお教えいただいておりまして、今後はSDGsの視点の活用といったようなものも、やがて県等々から市の方へというようなことも考えられる中で、そのあたり、どういった形で学校を支援できるかというようなことは引き続き考えてまいりたいというようなことでございます。 286 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 287 ◯委員(獅山向洋君)   小学校、中学校と分けてしまって、来年度は中学校はやめましたというのも妙な話でして、やはり彦根市の全部の学校、小・中学校問わずに、見た上で、優先順位をつけるべきではないか。それなのに、そういうことをしないということは、要するに、枠配分で、とにかく急ぐから、こうしてしまえというような、乱暴な考え方があったのではないと思うんですが、その辺、いかがでしょうか。簡単に言えば、学校ごとに優先順位をつけるべきだったのではないかと、私は思います。その点、お答えいただきたいんです。  それから、もう1点は、学生チューターの問題です。私は何もお金を払ってやれと言っているわけではないんですよ。あくまで謝礼なので、「ありがとうございました」というお礼というものを、気は心ということで、形であらわしていたのが、今までのやり方だったと思うんです。ところが、今回、こういうような形で、予算でズバッと切られてしまった。わずか14万4,000円かもしれませんけれども、このように切られてしまったということ自体が、やはり学生チューターの皆さんの彦根市を見る目が変わってくるのではないかということが一つ。これはいかがでしょうか。それと、もう1点は、学生チューターが一所懸命いろいろと勉強を見ていただいていることで、学校の先生方もサポートしていただいているということで、喜んでおられると思うんです。それなのに、こういうサポーターについて、心配りさえなくしてしまうということについて、担当者の方はどのようにお考えになったか、聞いておきたいと思います。  それから、ESDの問題は、かねがね教育委員会として取り組んでおられたのに、いきなり前年の約600万円がゼロになってしまうというのも驚くべきことでして、これだけの予算を削るなら、事前にESD教育については、いろいろと先に創意工夫して、独自の取り組みをきちっと出させてから、「こういうことならばゼロにしてもいいだろう」と言うべきだと思うんです。ところが、削ってしまってから、「あとは創意工夫で、独自の取り組みをやってください」では、順序が逆ではないかと思うんです。この辺、担当の方としてはどう考えておられるか、お答えいただきたいと思うんです。 288 ◯委員長(上杉正敏君)   教育総務課長。 289 ◯教育総務課長(坂井博之君)   中学校の各所補修整備の関係でございます。小学校、中学校と区分してということではないのですが、中学校は比較的築年数が小学校と比べて新しいということもあって、今回、稲枝北小学校については古いもので、昭和55年に建築されていて、屋上からの雨漏り等がひどいということがありますのと、稲枝東小学校については、外壁の劣化が激しくて、剥離したりして、児童にもしそれが落ちて当たったりとかすると大変なことになるので、早急に手当てをしないといけないということもあって、そちらの方を優先させていただいたというような状況でございます。 290 ◯委員長(上杉正敏君)   学校教育課長。 291 ◯学校教育課長(清水貴博君)   今ほど委員の方から、2点、お尋ねをいただきました。確かに、学生チューター、学生の本市の教育を見る目、ただでさえ、最近、教員のいろんな働き方問題というのがクローズアップされている中で、こうした形で本市の教育が少しマイナス方向で見られるというようなことであれば、それはあってはならないことというようなことで、まずは近隣の市内にある学校から、何人もの方がご協力をいただいておりますので、そういったあたりには、うちの教育委員会、学校教育課の課員ですけれども、そういったところは丁寧に学生の方に、あるいはその関係学校の方に、ご説明をさせていただきたい。その上で、将来を担う、次代を担う、子ども、学生たちということで、ぜひご協力を求めたいと思う次第でございます。  ESDのことにつきましては、ほかの事業についても、先ほどからいろんな委員の方からおっしゃっていただいておりますけれども、学校教育課としては、人件費とこうした事業費がその全貌でございますので、その中で、優先順位をつけながら、できる限り学校の方に支障がないようにするためにはどうするのがいいのか。まず、私ども学校教育課といいますか、教育委員会の方も、汗をかいて、知恵を出して、そしてまた可能な中で学校をサポートし、他の機関とも連携をいただきながら子どもを見守り、安心して子どもたちが育つような、そういうまちにしていきたい。その思いは何ら変わってはおりませんので、このESDの事業につきましては、ゼロにして、これで終わりという思いは全く持ってもおりません。先ほども申し上げましたが、今後のSDGsの視点を生かしてというような、新たな動きが出てくる中では、適切に対応していかねばならないと思っているわけでございます。 292 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 293 ◯委員(獅山向洋君)   中学校の改修の問題ですが、本来修繕すべきときに修繕していなくて、瓦が落ちたり、壁が倒れたりして、子どもさんがけがをしたら、2,400万円では済まないんですよ。やはり、教育委員会としては、一生懸命になって、予算獲得に努力しなければいけないのではないかと思うんです。ただ「切りました」というような話では、これはとんでもない話だと私は思います。  学生チューターについては、今お答えになりましたので、そのとおりだと思うのです。やはり学生チューターだって、自分のためにやっておられるかもしれないけれども、喜んでもらっているということがあって初めて、物事が進むわけでというか、一生懸命になるわけです。「去年も、一昨年も、お礼をわずかだけどしてくれはった。ところが、今年は何もない。よく聞いてみたら、予算を削られたらしいで。とんでもない市やね」と、こういうことになるわけです。やはり先生方も、そういうチューターの方々の気持ちを反映して、「このごろ、チューターさん、余りにこにこしてはらんな」ということになると、本当に彦根市の教育が、この辺からでも崩れていく可能性がある。これは意見です。  それと、もう1点。ESD教育については、私が申し上げたのは、ここまで削るのならば、やはり事前に創意工夫なり、取り組みをやってくれと、あらかじめ言っておくべきだと思うんです。はっきりと言ってくださいよ。「今回はズバッと予算を削られたから、そんな暇がありませんでした」と。既にさっきの職員の方はそういう答弁をしておられるので、教育委員会としてもそういう答弁をすべきではないですか。いかがですか。 294 ◯委員長(上杉正敏君)   学校教育課長。 295 ◯学校教育課長(清水貴博君)   ESDにつきましては、先ほどは少し踏み込んだ発言はいたしませんでしたが、学校教育課の中において、人件費も削減せざるを得ない状況ではございますけれども、可能な限り、学校を直接支援できる、そういう事業を少しでも残したいというような中で、ESD推進事業を軽視しているわけでは決してございませんけれども、優先として、ここのところに手をつけなければならなかったということで、ご理解をいただきたいと思います。 296 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 297 ◯委員(獅山向洋君)   そこで、教育長にお尋ねしたいのですが、既に用務員の問題とか、いじめの問題、さらに今お聞きしたような内容で、バッサリと予算を削られてしまっているわけです。削ったのは教育長なのですか。 298 ◯委員長(上杉正敏君)   教育長。 299 ◯教育長(善住喜太郎君)   予算編成自体を私が全てしたというように聞かれると、それはそうではないとしかお答えできないと思うのですが、ただ教育委員会の中で、今回の全庁的な方針をお聞きした中でどのように対応すべきかを幾つか議論した中で、今、課長が申し上げましたように、まず子どもたちに現場でふれあっているような人員をある程度残しながら、人件費が多いですので、削らないといけない部分が出てくるかもしれないけれども、子どもたちと現場でふれあっている部分をできるだけ残していく形をとるためには、何を優先的に考えて予算配分をしていくべきかを議論した中で、今回のこのような予算になったと考えているところでございます。 300 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 301 ◯委員(獅山向洋君)   市長はしきりに枠配分方式とおっしゃって、さっきも教育委員会もその例から外れていないという意味のことをおっしゃっているわけです。それなら、教育長、こんな重要な予算を削る場合に、まず市長に対して「これは絶対に認めてもらわなければ困る」という交渉はなさったんですか、なさってないんですか。これは大変重要なことなんでね。というのは、教職員の皆さんはみんな困っておられるわけでして、教育長がどれだけ防波堤になってくれたのか、どれだけ交渉してくれたのかということは、非常に重要なことなんですよ。この点についてはきちっと答えておいていただきたいんです。 302 ◯委員長(上杉正敏君)   教育長。 303 ◯教育長(善住喜太郎君)   先ほど市長が答弁した中にあったと思うんですけれども、教育委員のご意見も聞きながら、市長に「教育委員会の予算、今回については、このあたりについてお願いしたい」という話はさせていただいたところでございます。 304 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 305 ◯委員(獅山向洋君)   結局、市長はそれを聞かなかったということですね。もうはっきり言っておいてくださいよ。    (発言する者あり) 306 ◯委員(獅山向洋君)   私は教育長に質問しているんですよ。何でよそから一々口を出すんですか。 307 ◯委員長(上杉正敏君)   教育長。 308 ◯教育長(善住喜太郎君)   お話はしましたけれども、その結果がこの予算になったということでございます。 309 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 310 ◯委員(獅山向洋君)   私は、教育長の議案については反対討論をした人間でして、教育長の教育方針についても賛成はしかねるわけですけれども、今回のこのような大なたを振るった教育予算を見ますと、私が教育長なら、当然、市長に辞表をたたきつけるだろうと思っているのです。そういういう観点で、このたび、いろいろとうわさが出て、教育長が退任されるような話もあります。いろんな事情があると思いますよ、不祥事の問題やら、いろんなことがあるかもしれない。今回のこういう教育予算の削られ方が原因ではないかというように推測はしておる。これだけ申し上げておきたいと思います。  以上です。 311 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに質疑はありませんか。  山内委員。 312 ◯委員(山内善男君)   教育委員会ばかり続いて申しわけないんですが、主要事業の93ページ、94ページ、教育研究所の予算削減についてお聞きいたします。事業見直しの資料13でいうと、18ページになります。特に主要事業のところで、教育研究所に関する予算もバッサリ削られて、ともづなカウンセリング事業が927万円から来年度は約578万円に削減。それから、その下の教職員の研修事業が今年度は約25万円あったんですが1万8,000円と、ほとんどつかないという状況になっています。各学校に対する調査研究事業、今年度は約40万円近くあったのですが、今年は約9万円。それから、94ページで、適応指導教室「オアシス」運営事業が、今年度は約630万円あったのがほぼ半減の約348万円となっています。これだけ多くの予算削減が教育研究所でされて、特に教育研究所の方は不登校の子どもに対する対応を主にやっていただいていたと思うのです。教育の分野でも目に見えない分野だと思うのですけれども、これだけ削減した根拠についてお伺いしたいと思います。  2点目なのですが、主要事業の94ページのその下のところで、少年センターの部分です。少年センターの予算も、一般管理経費で来年度は約570万円となっているのですが、今年度は約823万円ありました。かなり削られております。それから、青少年支援センター設置事業で、来年度は約372万円となっていますが、今年度は456万円ほどありましたので、かなりの予算削減になっております。本当にこれだけ削って問題ないのか。少年センターとのやりとりはきっちりできているのかどうかをお伺いしたいと思います。  それと、言い忘れましたけれども、教育研究所の方では、主要事業の方には載っておりませんが、削られたので載っていないんですが、悩みの相談活動事業は、来年度は予算がないということで、項目そのものも削られているんです。悩みの相談活動事業そのものを削ってしまったんですが、今までの実績はどうだったのかということもあわせてお答えいただきたいと思います。  主要事業の95ページのところで、真ん中あたりの図書館の問題なのですけれども、耐震補強工事を来年度に行うということで、湖東圏域の図書館関係者が集まった報告書の中で、中央図書館の建設と同時に北部館については耐震補強工事を行うと。中央館ができたときに、北部館にある本などをそちらの方に移して、北部館を身軽にして、耐震補強工事をやるような報告書になっていたと思うんですが、そのあたり、今年度、工事を行うに当たって、その詳細について説明いただければと思います。  以上、3点、よろしくお願いします。 313 ◯委員長(上杉正敏君)   教育研究所次長。 314 ◯教育研究所次長(麓 裕史君)   ご質疑いただきました事業につきまして、順にお答えをさせていただきます。  まず、研究所のともづなカウンセリング事業につきましては、特に人件費の方を削減させていただいております。カウンセリングと申しますのは、訪問相談員が学校を訪問して、それぞれ子どもなり、保護者の方なりとさまざまに相談をするということですが、これを約4割減というようにしております。それから、主任相談員というものがおりますけれども、その主任相談員が週5日、月曜日から金曜日で出務しておりましたものを4日ということで、そこを減しております。  訪問相談員の職務につきましては、先ほど申し上げましたとおり、さまざまな子育ての相談に乗るわけですけれども、これまでさまざまに経験を重ねてきたスキルの高い相談員が8名おります。この8名の者がそれぞれ学校へ出向いて、教員へもアドバイスをしながら、まずは学校が中心となって保護者に対応していくといった体制を求めていきたい。訪問相談員が丸抱えにするわけではなく、やはり学校の担任なり、教育相談の担当なりが保護者とつながっていく。そういったことで、回数は減りながらも、学校とはしっかりとつながれるようにアドバイスをしていく。こういったことを考えて、4割の減とさせていただいております。  また、主任相談員の出務日数が減となっておりますのは、先ほどおっしゃられました適応指導教室「オアシス」運営事業ともかかわるのですが、そのオアシスの運営事業の中でも人件費を削減しておりまして、指導員あるいは主任指導員と2名のものがいるのですが、この出務日数を5日から4日に減じているということでございます。オアシスは月曜日から金曜日まで開室しているのですが、この日を1日減らしまして、4日間、火曜日から金曜日と限定しまして、月曜日にまずは学校へ行けるようにというようなことで、開室日を限定することで、学校復帰のきっかけをつくっていくというようなことも考えておりまして、そういったことから人件費を削りながら、またオアシスで復帰の指導をしながら、月曜日の登校を促していきたい。そんなことで回数を減らし、人件費を削っているところでございます。  それから、研修についてもご指摘をいただきましたけれども、研修費は減じていますが、県の総合教育センターからサテライト研修ということで、市へ出向いて、こちらの要望に従った講師を派遣し、研修を開催するというような事業があるとのことですので、内容としましては、市の現状に応じた課題解決に向けた研修を開催できるというようなことですので、そちらで対応していきたい。また、市には教育研究会というような組織もございますので、その教育研究会とタイアップしながら、教員に必要な講義・研修といったものを開催していけたらと考えております。  最後に、悩みの相談事業についてですけれども、これは電話相談でして、実績数としましては、平成30年度、無言電話を含む相談となりますと114件、平成29年度ですと無言電話を含めますと115件というような数値でございます。悩みの相談電話といいますのは、月曜日、水曜日、14時から17時と大変限定的ではございましたが、開催しておりまして、全てがその時間帯、その曜日に悩みを相談されてくるというようなことではなく、若干の混乱を市民の方に与えていたというようなこともございました。また、子育て電話と申しますのは、他課あるいは他の相談センター、別途、民間のホットラインのような相談と、いろいろと相談電話がございます。こちらではおよそ12カ所と想定しているのですが、ほかにも相談ができる窓口があるというようなことですので、今回、廃止とさせていただいたようなことでございます。 315 ◯委員長(上杉正敏君)   少年センター次長。 316 ◯少年センター次長(森 貞以子さん)   先ほどご質疑がありました少年センターの予算についてお答えさせていただきます。  少年センターのやりとりについてですけれども、少年センター自体に枠配分されました予算がありまして、与えられた予算の中で、どのようにしていけば少しでもよい形で平成31年度が進められるかということで苦慮しました結果、このような予算になっています。  少年センターの一般管理経費の中で主に削減した部分をご説明申し上げますと、青少年指導員の街頭補導の費用弁償について、1回1,500を費用弁償としていましたものを、費用弁償であるということで、申しわけないんですけれども1回1,000円に削らせていただいて、1年間でお一人8回ぐらい、従来は毎日街頭補導に行っていただいていたんですけれども、昨今、子どもたちが外でいろいろなことをするというよりは、ネットなど、見えない部分が増えていまして、街頭補導の中で子どもたちに会う回数が減っているということもございました。そのように落ち着いたことそのものは、指導員の今までのご苦労のおかげではあるんですけれども、集中的に、部活動のない曜日とか、そういう曜日に限って動いていただこうということで、年8回から、半分の4回から5回という形で削らせていただいています。  さらに、今までは青少年指導員と一緒に街頭指導に行っていただくときに、学校の先生方にも行っていただいていたんですけれども、目の前に子どもたちがいる時間帯に子どもたちを置いて街頭指導しなければならないということもありましたので、学校の先生方についてはそれぞれ学校で子どもたちの指導に集中していただくという形で、学校の先生方の分も減らすということで、延べ数にしまして、従来は1,500円掛ける950人であったものを、1,000円掛ける470人という形で減額しているものが一番大きいところでございます。  また、広報紙「きぼう」を発行していましたものを、お金をかけずに「広報ひこね」などを通じて広報していこうということで、18万4,000円の広報紙「きぼう」の発行費用を皆減しております。  また、青少年支援センター設置事業につきましては、これは本当に悩ましいところで、いろいろと考えたんですけれども、臨床心理担当職員を今までは2名来ていただいているのを1名減らさせていただいて、時間数、月12時間来ていただいていたものを10時間に縮小して、そこの部分を減額させていただいています。  あと、地域の方、学生の方に、支援サポーターとして来ていただいている1時間1,000円の部分を、870円という形で減額させていただいて、その分も少し削減したような形で、ここにあるような予算となっております。  このように減っている部分は、子どもたちが少年センター、あすくる彦根の方に通う枠は対応できるようにということで進めている次第です。 317 ◯委員長(上杉正敏君)   図書館長。 318 ◯図書館長(北村 清君)   それでは、私の方から、図書館の耐震補強工事は中央館を建ててからではなかったかというご質疑に対してお答えさせていただきます。  まず、山内委員の本会議のご質問でもお答えさせていただきましたように、平成25年3月に湖東圏域内図書館整備等検討委員会の方から、湖東定住自立圏推進協議会会長宛てに示されました「湖東圏域内における望ましい公共図書館整備のあり方」の中で、これは平成25年に策定されていますので、現図書館があと5年ぐらいで限界だと書かれておりました。また、この報告書におきましては、彦根市の図書館整備の基本構想の立案を補完するとか、草案的な性格を帯びたものであって、「委員会の総意としてはおおむね5年以内に建設の運びとなることを切に願っている」と「はじめに」というところにも書かれております。そのことを受けまして、流れとしましては、平成27年度から図書館協議会が設置されまして、1年半をかけて、平成29年3月に彦根市図書館整備基本計画が策定されたところでございます。この新しい計画の中では、特に建設時期というものが明確には示されていないというところがございます。  なぜ先に耐震工事となったかと申し上げますと、平成29年3月に基本計画ができました段階で、現図書館の位置づけといいますか存在というのは、長寿命化といいますか、北部館として存続させるということが決定され、それを受けまして、翌平成29年度に耐震診断を行いまして、一定の補強が必要だという数値が出ました。それを受けまして、今年度に耐震補強の実施設計を行い、その流れの中で、来年度に一刻も早くということで、耐震工事を行うという流れがございます。確かに平成25年の「公共図書館整備のあり方について」という報告書の中では、そのように読み取れるようにも書かれておりますけれども、現状の流れとしては、今申し上げたとおりでございます。 319 ◯委員長(上杉正敏君)   山内委員。 320 ◯委員(山内善男君)   ありがとうございます。  教育研究所については、いろいろご説明いただきました。教育研究所の活動内容が、3カ月に1回、定期的に発行されて、保健体育課長やら、人権政策課長やらも含めて、寄稿していただいているのを私も読んでいました。かなり具体的に活動内容が書かれていて、本当に子どもたちのいろいろな悩みに寄り添っていただいているということを、読んで、実感しているところです。  特にこの削減の中で、オアシス、学校に行けない子どもたちに対して教育研究所の方で対応してもらっていますが、金額が減らされたので、月曜日から金曜日まで対応していたんだけれども、1日減らさざるを得なかったということです。現場の方の話を聞きますと、どの曜日を削ろうかとなったときに、カレンダーを見たら、月曜日が一番祭日が多いということで、それでは月曜日をオアシスの休みにしようと。あとの日は開設して、できるだけ子どもたちとかかわろうということで、言ってみれば、涙ぐましい努力をされて、こんなことになってしまっているとお聞きいたしました。子どもたちの余り目に見えないところに1番寄り添っていただいているところが、これだけ予算を削減されているということで、非常に心が痛みました。そこのところでお聞きしたいのは、不登校の子どもたちのここ数年の推移はどのようになっているのか。それだけお聞きしておきたいと思います。  それから、悩みの相談事業も結局やめることになっているのですが、平成29年度、平成30年度の電話件数もお聞きしましたけれども、非常に細い線を頼って、電話の悩み相談をしている部分があって、それを切ってしまわなければならないような事態になってしまったことについて、私自身も非常に残念に思っているところです。  少年センターについても、非常にいろんな苦悩の中で、このような予算削減が行われたということをお聞きいたしました。こんなことにしてしまった全体の枠配分方式でのやり方、教育に押しつけるやり方については、私自身も非常に腹立たしく思っているところです。  図書館については、いろいろおっしゃっていただきましたけれども、報告書の中では、できるだけ合理的なやり方で耐震補強工事の提案もされていたかと思います。中央館の建設のめどが立たない中で耐震補強工事を行うことについては、前向きな方向として捉えたいと思っています。  教育研究所の方で質疑させていただいたことについて、お答えをよろしくお願いします。 321 ◯委員長(上杉正敏君)   教育研究所次長。 322 ◯教育研究所次長(麓 裕史君)   まず、不登校の児童数あるいは生徒数ということですけれども、平成29年度までの数値でいいますと微増でございます。中学校においても微増でございまして、県と比べまして、小学校は若干多いというようなことですけれども、中学校においては少し少ないというような数値でございます。 323 ◯委員長(上杉正敏君)   山内委員。 324 ◯委員(山内善男君)   大体、数的にはどれぐらいなのですか。  もう一つ、オアシスで、今も言いましたけれども、本来的には月曜日から金曜日まで、不登校の子どもたちに対応してもらっていたのを、人件費の削減で、1日休まざるを得ないということで、これも現場の方で非常に苦悩していただいている状況を伺いました。ここまで手をつけなければならないのかと私自身は非常に驚きましたけれども、現場の実態を聞くとそういうことだったのですが、最初の説明は僕が受けた説明と乖離があったので、そのあたりもう一度お答えいただければと思います。 325 ◯委員長(上杉正敏君)   教育研究所次長。 326 ◯教育研究所次長(麓 裕史君)   数字でございますけれども、平成29年度につきましては、小学校では47名でございます。市内中学校においては92名でございます。  それから、開設する日についてですけれども、先ほど委員がお話いただいたとおり、月曜日の祭日といったようなことも要因としてはございました。削らざるを得ないというようにもおっしゃっていただいたんですけれども、一方では、やはり学校へ復帰をするというところがオアシスというところですので、全開室するというところで、オアシスへの通室ということが子どもの常になってまいりますと、学校復帰ということについてのきっかけがなかなか難しいので、そのあたりは学校とも密に連携しながら、個々、それぞれ事情は異なりますので、しっかりとお互いの状況を共有しながら、週の初めにまずは学校へ出向いていこうかといったような機会をつくれればということで、設定させていただいたというようなことでございます。 327 ◯委員長(上杉正敏君)   山内委員。 328 ◯委員(山内善男君)   現場の方では、月曜日から金曜日まで対応したいけれども、仕方なく、月曜日は休日が一番多かったので、月曜日を休むことにしたというお話を聞きました。市長に言いたいんですけれども、子どもたちの非常に弱い部分でこれだけの予算が削減されて、月曜日から金曜日まで、本当に寄り添って対応していただいていたのが、月曜日は対応してもらえないということで、非常に冷たい状況になっているということなんです。ぜひこういう現実を知っていただきたいと思います。  以上です。 329 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに質疑はありませんか。  北川委員。 330 ◯委員(北川元気君)   話は変わるんですけれども、福祉保健部マターの主要事業書の33ページの生活保護費等給付事業についてお聞かせいただきたいと思います。今、11万3,000人ぐらい彦根市民がいる中で、外国人が3,000人ぐらいいらっしゃると認識しているのですけれども、生活保護を受給される見込みのある方で外国人の方はいらっしゃるのかどうかをお聞かせください。 331 ◯委員長(上杉正敏君)   社会福祉課長。 332 ◯社会福祉課長(桂田 浩君)   ただいま生活保護支給事業で、外国人の方が何人ぐらいおられるのかという部分ですけれども、外国人の人数については手元にデータがございませんが、外国人の方については生活保護とは別の事業という形で、同じような内容の事業を執行しております。    (「何ですか、それ」と呼ぶ者あり) 333 ◯社会福祉課長(桂田 浩君)   生活保護支給事業自体につきましては、日本国民が対象になってまいりますので、日本国民以外の方については、別途同じような内容の事業で、同じようなサービスの方を提供させていただいているということです。 334 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 335 ◯委員(北川元気君)   何ていう事業ですか。 336 ◯委員長(上杉正敏君)   社会福祉課長。 337 ◯社会福祉課長(桂田 浩君)   生活保護に準ずる事業という名でやっております。 338 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 339 ◯委員(北川元気君)   それは予算書で何ページのどこなのか、教えてください。 340 ◯委員長(上杉正敏君)   社会福祉課長。 341 ◯社会福祉課長(桂田 浩君)   費用につきましては、この中で執行しております。 342 ◯委員長(上杉正敏君)   具体的に、どの事業の中に入っているのですか。  社会福祉課長。 343 ◯社会福祉課長(桂田 浩君)   ここの中に、九つの扶助費……。 344 ◯委員長(上杉正敏君)   何ページですか。
     社会福祉課長。 345 ◯社会福祉課長(桂田 浩君)   主要事業の33ページです。この中に九つの扶助費を上げさせていただいているのですけれども、全てに外国人の方も対象として出させていただいています。 346 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 347 ◯委員(北川元気君)   遅くなりたくないので、できるだけこのラリーをやりたくないんです。だから、簡潔にわかりやすく。中途半端な答弁をされると、何回もやりとりしなくてはいけなくて、みんなが遅くなるので、ちゃんと答えてほしいんですけど、僕は、主要事業の33ページの生活保護費等給付事業で、外国人の方は何人いらっしゃいますかと聞きました。そうしたら、「これは日本国民が適用なので、外国人はそれに準ずることで、別の事業です」とおっしゃいました。だから、「それはどこにありますか。予算書の何ページですか」と言ったら、同じ主要事業の33ページの「生活保護費等給付事業」とおっしゃるのはおかしいではないですか。ちゃんと説明してください。 348 ◯委員長(上杉正敏君)   福祉事務所長。 349 ◯福祉事務所長(田澤靖壮君)   今のを説明させていただきますと、生活保護法がありまして、生活保護法は日本国民が生活保護を受けると。外国人の場合は、生活保護に準じて保護をかけるというように整理されております。外国人の方もこの生活保護法の中で執行しているんですけれども、法律上、生活保護というのは日本人。外国人の場合は、生活保護法に準じて事業を実施しているということでございます。    (「僕が聞いているのは予算の話なのです。何人いるのですかという話を最初に聞     いているのです」と呼ぶ者あり) 350 ◯福祉事務所長(田澤靖壮君)   外国人の人数につきましては、今、手持ちを持っていませんので、調べさせます。 351 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 352 ◯委員(北川元気君)   人数は後で確認させてもらったらいいんですが、生活保護法で言われている生活保護については日本国民という形で整理されていて、最高裁の判決でも、日本国民だということが出ています。国民の中で、外国人に支給することに対するいろんな意見もあります。そういった中で、彦根市としてはどのように考えておられるのか、見解を聞いておきたいと思います。 353 ◯委員長(上杉正敏君)   社会福祉課長。 354 ◯社会福祉課長(桂田 浩君)   外国人の場合であったとしても、国の法律に基づきまして、当然、最低限度の生活が賄い切れないものについては、その部分についてサービスを提供するべきものと考えて、実行しております。    (「法律に基づいたら外国人はダメではないですか。日本国民だけ」と呼ぶ者あ     り) 355 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員、挙手。  北川委員。 356 ◯委員(北川元気君)   法律に基づいてだったら、日本国民に限定されるので、あえて「準ずる」ということをやっているわけでしょう。だから、そこをどういう根拠でしておられるのか、ちゃんと整理して、お願いします。 357 ◯委員長(上杉正敏君)   社会福祉課長。 358 ◯社会福祉課長(桂田 浩君)   厚生労働省からの通達に基づいてやらせていただいております。 359 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 360 ◯委員(北川元気君)   では、外国人の生活保護の支給を見込まれている人数については後でまたお答えいただくとして、次の質疑にいきたいと思います。  主要事業の50ページの児童虐待防止対策事業について質疑させていただきたいと思います。学校とか、ご家庭とか、警察とか、児童相談所とかの連携というものが一番課題であるということがよく言われています。悲しいニュースもありましたし、多くの議会でもこのことについて質問されています。彦根市としてどうお考えなのかということをお聞かせください。 361 ◯委員長(上杉正敏君)   子育て支援課長。 362 ◯子育て支援課長(前川昌敏君)   虐待対応につきましては、まず通告が入ってからの対応としまして、子育て支援課において緊急受理会議を開催させていただきまして、子どもの保護などの緊急性と、できるだけ多くの子どもと親の情報収集を行っております。緊急を要する場合には、子ども家庭相談センター、いわゆる児童相談所と連携しまして子どもを保護するための行動に移りますが、多くのケースにつきましては、支援者、誰かの目でまず子どもの安全確認を48時間以内に行うというルールのもとで動いております。また、集められた情報をもとに、受理会議を正式に開催しまして、虐待の事象の解消に向けた支援方針を立て、支援に入っております。在宅による支援では、親子への養育支援により虐待リスクの軽減を図っておりますが、関係機関による個別のケース会議を適宜開催し、支援方針や支援内容、役割分担の決定、見直しを行い、対応しているんですけれども、委員おっしゃいました連携という部分では、彦根市要保護児童対策地域協議会というものを持ちまして、代表者会議、実務者会議、今申しました個別のケース会議ということで、3層構造でやっております。そこの連携がうまくいかなかった場合については、代表者会議、実務者会議等で連携の見直しを行っておりますので、今報道されているような連携不足による事件ですね、本来ですと、ちょっと個人的な見解になるかもしれないのですけれども、児童福祉法、虐待防止法で定められている連携に基づいて、各機関がしっかりと対応をとっていれば、こういった事件が起こらないと考えております。 363 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 364 ◯委員(北川元気君)   丁寧なご答弁ありがとうございます。でも、僕の周りの世代でも、そういう子どもたちもいっぱいいますので、心配されている方もいらっしゃいます。実際に、現状、彦根市で見えている課題というのはあるんでしょうか。金額ベースで見ると、ほかの事業と比べると少ないと思ってしまうので、そういった課題等、この予算で対応していただけるのかどうか、お聞かせください。 365 ◯委員長(上杉正敏君)   子育て支援課長。 366 ◯子育て支援課長(前川昌敏君)   本市における虐待の特徴を申し上げますと、子どもの精神にかかわったり、子どもが重傷を負うような身体的虐待については、幸い、本市では起こっておりませんけれども、例えば夫婦ともに育児や家事がうまくできない、常に誰かの支援を必要としている、支援が入ることで何とか自立した生活が送れるという世帯は増えております。原因としては、親に知的であったり発達といった障害が見受けられることであったり、親自身が同じ環境で幼少期を過ごしていたということが考えられます。なお、全ての支援がスムーズに入れられるというわけにはいきませんので、支援を拒否されたり、困り事に対しての発信が遅れる場合もございます。そういった場合、日常生活に支障を来すことになり、支援が難しいということも、現実としては起こっております。それから、子どもの発達特性への理解を親が十分にできないというようなケースも増えております。そこから親の困り感とか、イライラが増大して、子どもへの虐待に向いてしまうというケースが増えているようにも感じております。こういったケースは、子どもの成長に合わせ、親と子ども両方に対して適正な支援が入ることで虐待は十分に防げると考えておりますので、困っている親をいかに早く発見して、早期にそういう特性を理解した子育てというものができるように、支援というものを今行っているところです。 367 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 368 ◯委員(北川元気君)   子どもの命にかかわるような事件も増えてきています。僕が一番問題だと思っているのは、人事異動で、その場で長い経験を積めないということであったり、行政の縦割りの関係で、なかなかうまく情報共有ができていなかったり、そういったところがきっかけで、最後、悲しい事件につながっているということもありますので、要望ということで、その辺はしっかりと対応していただけるようにお願いしたいと思います。  それから、三つ目へいきます。 369 ◯委員長(上杉正敏君)   社会福祉課長。 370 ◯社会福祉課長(桂田 浩君)   遅くなって申しわけございません。  2月末での外国人の生活保護に準ずる世帯ですけれども、10世帯で21名となっております。 371 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 372 ◯委員(北川元気君)   それでは、主要事業の51ページ、保育所職員人材確保事業202万5,000円についてお聞かせください。10月から保育の無償化、幼児教育の無償化。僕は無償化という言葉が余りしっくりこないので、税金化と思っているんです。保護者の方からすれば無償化ということになるのですけれども、無償化になると、保育需要が一気に増えると思われます。そういった答弁ももらっています。現在でも待機児童が問題になっているのに、受け入れ体制はどうなのかというところが問題で、一番は人材確保だということで、ずっと人材を確保するために、彦根市も予算をつけて取り組んでいただいているのですが、今回、約202万円ということになっています。どれぐらいの人材確保を見込まれているというか、目標とされていて、どういったことで確保をしていこうとされているのか。この10月からの幼児教育の無償化が迫る中で、今、何人足りなくてといった、この事業に対する考えをお聞かせください。 373 ◯委員長(上杉正敏君)   幼児課長。 374 ◯幼児課長(北村慎弥君)   今のご質疑ですが、今現在、具体的に各園で何人が足りないかということまでの積み上げの数字は持っておりませんので、具体的に今年の10月までに何人確保しなければならないというのは、申しわけございませんが、目標値としては持っておりません。  ただ、今回やります事業についての説明をさせていただきますと、まずここに上げております保育所職員人材確保事業につきましては、従来からやっております保育士フェア、高校生保育体験の実施に伴う経費というのを上げさせていただきました。従前よりも減額になっているというところにつきましては、従前でしたら、ここに保育士確保支援補助金ということで、民間保育所に対しまして臨時職員の保育士への補助金を実施しておりましたが、平成31年度予算につきましては施設型給付費等支給事業ということで、今回の主要事業書でいきますと53ページの一番上の方になるのですが、人材確保の補助金をこの施設型給付費等支給事業の方に組み替えを行ったものでございます。人材確保の補助金につきましては、平成29年度から彦根市独自の処遇改善策としまして、私立保育所の臨時保育士のみに実施しておりました。職員確保としましては一定の効果があったと考えておりますが、対象者が臨時の職員に限定していることや、保育士の離職理由ということで、各民間保育園に聞いておりますと、処遇改善だけではなく、休みがとれないといったことや、保育環境がよい職場で働きたいといった声がありまして、園によって事情が異なるということが見えてきました。こういったさまざまな声に応えるために、処遇改善につきましては、来年度も国において改善が図られてきていることから、彦根市単独事業としては、各園においてそれぞれの課題に対応できるよう柔軟な形での支援が必要であると考えまして、今回、この施設型給付費の運営費に加算をするという形で予算の組み替えをさせていただきました。具体的には、公定価格というのがございまして、施設型給付費を払う場合の公定価格の基本部分に対しまして1.4%という形での加算を各保育園にさせていただいて、各園のニーズに合った形で執行していただくというように考えております。当然、その中には処遇改善といったことも、各園で考えていただいた中で総合的に展開してほしいということで予算の組み替えを行ったものでございます。 375 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 376 ◯委員(北川元気君)   保育士の先生が何人足りないという積算の積み上げがされていないということでしたけれども、それはなぜなんですか。一番必要だと思うんですけど。 377 ◯委員長(上杉正敏君)   幼児課長。 378 ◯幼児課長(北村慎弥君)   現在、保育園の入所調整というか、来年度の利用に向けてやっておりますが、それにつきましてはまず定員というのがございます。この定員につきまして、当然、各園と相談しながら、来年度の受け入れ人数を調整していくわけなんですが、4月1日までには必要な保育士は確保されているという前提で民間園の方は利用調整をしており、民間園での保育士確保はあくまで民間園でされているということがございます。今現在、何人足りませんかと随時照会をかけているわけではありませんので、把握はしておりません。ただ、こちらから子どもさんをお願いする、利用をお願いするに当たりましては、当然、保育士が確保できなければ利用できないというか、基準がございますので、基準に満たなければ保育所の受け入れはできません。保育士が一定数確保できているという前提で、こちらの方は利用案内をさせてもらっているというのがございますので、そういった意味では、今何人足りないかというところは把握していません。 379 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 380 ◯委員(北川元気君)   把握する必要があると思うんですね。民間であろうが、公立であろうが、そこは彦根市側が状況をお聞きして、何人いけるのかとか、保育需要がどれだけあるのかとか、そこを彦根市がやらないと、待機児童がまた増えてしまいますよね。無償化になれば、「何でタダなのに、入れへんねん」という怒りの声が絶対殺到しますよ。そういった意味で、官だから、民だからとかではなくて、ちゃんと彦根市としての保育需要を把握して、どの程度足りないかという人数を把握して、そのために人材確保として、こういうことをやりますとか、施設に対してこういう支給をしますとか、補助をしますとかいう形を組まれないといけないとは思いませんか。 381 ◯委員長(上杉正敏君)   幼児課長。 382 ◯幼児課長(北村慎弥君)   保育所へのニーズにつきましては、委員ご指摘のとおり、無償化ということで増えてくるのではないかと考えております。そういったことも含めまして、子ども・若者プランというものを来年度に策定していく中で、具体的に彦根市の今後目指すべき保育ニーズ量を把握していきますので、そういったものをもとに、実際、保育士が何人ぐらい必要なのかというのも考えていくことは検討したいと思っております。保育士確保につきましては、今お勤めの方もおやめにならないようにという離職防止にもかなり力を入れていかないと厳しい状況にもなっておりますので、その辺、両方をさせていただきたいと思っております。 383 ◯委員長(上杉正敏君)   北川委員。 384 ◯委員(北川元気君)   今年の10月から始まってしまうわけですから、来年度に、その計画をつくっていこうというのは遅いです。今年の10月から始まるのは国がやると言い出したことなのでとおっしゃるかもしれませんけれども、市民の皆さんにとったら関係ないわけです。やはり、待機児童になったら問題になるし、保育園や幼稚園の現場の先生から直接声を聞くと、めちゃくちゃブラックだと聞くんです。僕は数人にしか聞いていないですけれども、本当にやめたいとおっしゃっている方がたくさんいるらしいです。「現場もむちゃくちゃです。何とかしてください」とおっしゃっています。そういった現状は恐らく知っておられると思うのです。今回は予算の審議なので、明日の福祉病院教育常任委員会の方でもお聞きしようとは思いますけれども、この予算ぐらいで何とかなるものなのかというのが僕はすごく不思議だったので、お聞かせいただきました。これは意見として言わせていただきます。 385 ◯委員長(上杉正敏君)   暫時休憩します。                                 午後4時30分休憩                                 午後4時40分再開 386 ◯委員長(上杉正敏君)   休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑はありませんか。  獅山委員。 387 ◯委員(獅山向洋君)   それでは、主要事業の34ページ、老人クラブ活動助成事業で482万円という金額が出ているんですが、これもある程度枠配分で削られたのかどうか、よくわからないのでお尋ねしたい。前年に比べてどの程度増減があったのかだけでも教えていただきたいと思います。まず、単位老人クラブ活動補助と市老人クラブ連合会活動補助はどのような増減があったかだけ、教えてください。  それから、もう一つ、同じく主要事業の47ページ。一番上に書いてある子ども未来部のことなのですが、ここに次期子ども・若者プラン策定に係る業務委託等に係る経費ということで450万円、その他事務経費と書いてあります。私も年をとったからかもしれないが、つい最近、こういう委託をおやりになったように思っているので、次期計画策定ならば、一体いつからいつまでの次期計画策定なのかということだけ教えてほしいと思います。  それから、もう一つ、事業見直しの7ページ。福祉保健部の関係で、健康推進課ですが、番号4です。いろいろと見直しの理由を書いておられるんですが、何だかよくわからない理由が多いので、ここだけ説明してほしいのです。「60歳以上の受診者が6割以上を占め、骨量の低下が認められる年齢層であること、さらに前述の理由から医療にもつながりにくいため」、事業見直しで皆減というか、ゼロになっているわけです。こんな理由でおやめになるのが理解できないので、もう少し説明してほしいと思います。 388 ◯委員長(上杉正敏君)   介護福祉課長。 389 ◯介護福祉課長(細野晃史君)   まず、1点目の老人クラブに対する補助金の関係でございます。平成30年度と比較しての増減ということでございますので、まず単位老人クラブの補助につきましては、金額にいたしまして15万3,000円の減でございます。減額の理由といたしましては、申請されるクラブ数の減少ということでございまして、平成30年度は100クラブとして予算を計上しておりましたところを、平成31年度は95クラブになるということでの減でございます。  続きまして、老人クラブ連合会に対する補助につきましては、減額の金額といたしましては139万3,000円でございます。老人クラブ連合会への加入がなかなか進まないということで、平成30年度に限定した補助事業ということで、クラブ活動の参加促進事業なり外部指導者の招聘促進事業というもの、また平成30年度の単年度の事業といたしまして、加入負担軽減補助というものを、年度を切った中で実施させていただいておりました。こちらの方が当初設定した年度が来たということで、平成31年度の予算には計上していないということでの減額となっております。 390 ◯委員長(上杉正敏君)   子ども・若者課長。 391 ◯子ども・若者課長(多湖敏晴君)   2点目の次期子ども・若者プランにつきましては、平成32年度から平成36年度までの5年間の計画となってございます。 392 ◯委員長(上杉正敏君)   健康推進課長。 393 ◯健康推進課長(棚瀬惠理子さん)   3点目の骨粗しょう症予防事業の廃止の理由についてお答えします。  骨粗しょう症の早期発見・早期予防を目的に、40歳から70歳までの5歳刻みの節目年齢にある女性を対象に実施しておりますが、60歳以上の受診者が6割、平成29年は60.6%、平成30年は58.9%占めております。この年齢層は骨量の低下が認められる年齢層であることから、平成30年度では60歳以上の方が99人受診されておりますが、そのうち54人の54.6%、半数以上の方が要医療となっております。ただし、この方たちは受診をされて、薬を出されますけれども、継続的に薬を飲み続けるということがなかなか難しいと伺っています。骨粗しょう症は生活習慣の見直しによる予防が重要であり、このままではスクリーニングにより早期発見・早期予防につなげるという健診の目的達成が難しいことから、見直しをするものです。今後の対応策といたしましては、若い世代につきましては運動やバランスのとれた食事に関する普及啓発が、高齢者につきましては介護予防教室のフレイル予防など介護予防とあわせた取り組みが有効であると考えており、これらの事業と連携しながら実施をしていきたいと考えております。 394 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 395 ◯委員(獅山向洋君)   どうも今の老人クラブ連合会について聞き取りにくかったので、139万3,000円減額した理由をもう1回、もう少し大きい声で言っていただけないでしょうか。  次に、先ほど子ども・若者プランについてお話があったわけですが、既に前期の5年間をおやりになったと思うんですけれども、その5年間のプランはある程度達成できたと考えておられるのかどうか。それだけお尋ねしておきたいと思います。  それから、骨粗しょう症のことなんですが、ちょっとおかしいと思うのは、60歳以上だから当然骨粗しょう症になる年齢だという話なんですけれども、前提として、まずスクリーニングというんですか、骨粗しょう症であるかどうかをきちっと検査されるべきではないかと思うんです。特に女性の方はある程度年齢をいかれると非常になりやすいというのは、私どももテレビを見ていると、そのことばかりやっておられるような感じも受けますので、それならばまずスクリーニングをやった上で、生活習慣とか、そういうものを指導するというのが本来のあり方ではないかと思うのです。まさにゼロになっていますので、どういうことなのかと思っているんですよ。その点、もう1回、お尋ねしておきたいと思います。 396 ◯委員長(上杉正敏君)   介護福祉課長。 397 ◯介護福祉課長(細野晃史君)   申しわけございませんでした。もう一度、ご説明をさせていただきます。  老人クラブ連合会の補助につきましては、平成29年度と平成30年度におきましては、老人クラブ連合会への加入がなかなか進まないということで、魅力ある活動をやっていただきたいという目的で、特別補助というものを創設させていただいております。外部指導者の招聘促進事業ですとか、クラブ活動参加促進事業。また、平成30年度に限ってでございますけれども、県老人クラブ連合会への負担金を補助します加入負担軽減補助という三つの事業を、平成29年度、平成30年度で実施しておりました。こちらの事業につきましては、それぞれ平成30年度を限りとした補助金ということで設定させていただいておりましたことから、その事業年度が来たということで、平成31年度の予算には計上していないというような状況でございます。 398 ◯委員長(上杉正敏君)   子ども・若者課長。 399 ◯子ども・若者課長(多湖敏晴君)   現在の子ども・若者プランの進捗状況でございますけれども、計画目標として定めている項目が29項目ございます。平成29年度末での平均の達成率は89%という数字が出ておりますので、一定の成果が出ているものと考えております。 400 ◯委員長(上杉正敏君)   健康推進課長。 401 ◯健康推進課長(棚瀬惠理子さん)   委員のおっしゃられるとおり、スクリーニングをして、それから生活指導をするというのが本来ではあると思いますが、ただ半数以上の方が要医療となってしまっている現状を考えますと、スクリーニングとしては非常に効率が悪いという形になります。もう少し若いころからの生活習慣病の取り組みというのが重要であり、効果的な指導という点を考えて、今回見直しをさせていただいたものですので、ご理解いただきますようお願いいたします。 402 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 403 ◯委員(獅山向洋君)   老人クラブ連合会のことなのですが、1年限りということはわかったんですけれども、結局、1年限りの予算であっても、効果があったのか、なかったのかだけは教えていただきたいと思います。  それから、骨粗しょう症のことなんですけれども、逆に40歳以上の方を中心にスクリーニングをきちんとやって指導するということが非常に大切なのではないでしょうか。その点、80万4,000円あったものをあっさりとゼロにしておられるというのがどうも解せないので、もう1回、お答えいただきたいと思います。 404 ◯委員長(上杉正敏君)   介護福祉課長。 405 ◯介護福祉課長(細野晃史君)   老人クラブ連合会に対します補助金の効果でございますけれども、老人クラブ連合会への加入クラブ数なり、会員数でご報告をさせていただきますと、平成29年度から平成30年度にかけましては、クラブ数で8クラブ、会員数で240人の増加がありましたことから、平成29年度の事業については一定の効果があったものと考えております。しかしながら、平成30年度中の会員増というものについては実績として上がってきていないというようなことをお聞きしておりますので、同じような内容の事業を続けていてはこれ以上の増加は見込めないというような印象を持っております。 406 ◯委員長(上杉正敏君)   健康推進課長。 407 ◯健康推進課長(棚瀬惠理子さん)   骨粗しょう症検診は40歳から70歳までの5歳刻みの節目年齢の女性の方を対象に実施しておりますが、年齢別の受診者数を見ますと、40歳の方は18人、10.7%、45歳が17人、10.1%、50歳は17人、10.1%、55歳が17人、10.1%と、ほとんどの方が60歳以上という状況にあります。啓発をして、なるべく若い人たちに受けていただきたいということで、もともとは40歳から60歳の方を対象に実施してまいりましたが、なかなか受診者が増えないということで、対象者を70歳までに広げたという経緯があります。ただ、広げたけれども、ふたを開けると、やはり60歳以上の方がほとんどでということで、検診を見直すものです。よろしくお願いします。 408 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 409 ◯委員(獅山向洋君)   意見だけ申し上げておきます。  老人クラブ連合会については、効果がないからやめたということなのですが、老人の数は彦根市でも何万人といるわけです。そういう中で、どうも効果がないからやめるというのもおかしい。老人クラブ連合会のためではないけれども、老人層のために介護福祉課でしっかり考えていただきたいという要望をしておきたいと思います。  それから、今おっしゃったのは何か変な理屈だなと。やはり40歳から、早くから骨粗しょう症について生活習慣を改めていかなければいけないのなら、ゼロにしてしまうのではなく、しっかりとスクリーニングなり、スクリーニングが必要だということを説くための対策をやるべきではないかと思っております。  これは意見ですので、以上です。 410 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに質疑はありませんか。    (「なければ続けて、もう二つだけです」と呼ぶ者あり) 411 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 412 ◯委員(獅山向洋君)   一つは、事業見直しの17ページです。シティマラソンのことが出ているんですけれども、私も年寄りですが、毎年、5キロメートルだけは完走を目的に走っているわけです。そのときに思ったんですが、このごろ、特に去年は西中学校になってしまってひどいものだったんですよ。そういう意味で、シティマラソンも金額がえらく減っているので、元気フェスタと彦根シティマラソンに係る委託料補助と書いてあるんですが、元気フェスタが幾らで、シティマラソンが幾らか、それについて内訳を教えてください。 413 ◯委員長(上杉正敏君)   保健体育課主幹。 414 ◯保健体育課主幹(小山圭映君)   元気フェスタの委託料につきましては40万5,000円でございます。彦根シティマラソンにつきましては100万円でございます。 415 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 416 ◯委員(獅山向洋君)   これだけ金額が減ってもやれると考えておられるのでしょうか。 417 ◯委員長(上杉正敏君)   保健体育館主幹。
    418 ◯保健体育課主幹(小山圭映君)   元気フェスタにつきましては、来年度は廃止ということで、事業は行わない予定をしております。  シティマラソンにつきましては、補助金のほかに参加費、協賛金を財源として開催しているもので、来年度につきましては、協賛金を例年以上にお願いすることや、大会会場付近での出店、今年はやらなかったんですけれども、来年度以降は出店を企画しておりまして、その出店料等を見込んで大会の財源としていきたいと考えております。 419 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 420 ◯委員(獅山向洋君)   貧すれば鈍すという言葉がありますけれども、今回の西中学校でのシティマラソンでも、準備体操もなしに、いきなり走り出したんですよ。あんなことをやっていると、誰かが突然、心臓でもおかしくなって倒れたら、大問題になるんではないかと思うんですよ。そういう意味で、安上がりにするのは、枠配分か何かで、どうしようもないかもしれないけれども、やはりきちっとやるべきことはやった上で安くしてもらわないと、大変なことになるということだけは申し上げておきたいと思います。  すみません、もう1点だけあるのですが、これで最後ですので。  それでは、事業見直し18ページの29番です。舟橋聖一文学賞のことなんですが、この理由がおかしいと思っているんです。特に「小・中・高校生対象の文学奨励賞は、特に高校生の応募数の低迷や小中学校での学校ごとの応募の偏りなどを検証し、廃止とした」と書いてあるんです。偏りが廃止の理由になるんでしょうか。こんな変な理由があるのかと思ってびっくりしたのです。しかも、「各文学賞事業を2年実施後廃止する」と書いてあるのです。そうしますと、結局、舟橋聖一文学賞全部がなくなってしまうということなんでしょうか。この点、お答えいただきたいと思います。 421 ◯委員長(上杉正敏君)   図書館長。 422 ◯図書館長(北村 清君)   舟橋聖一文学賞の関係で、まず1点目の廃止の理由についてお答えをさせていただきます。  過去からの応募状況を、各文学賞ができましたときからそれぞれ30回、33回、13回とございまして、特に小学校、中学校、高校につきまして、市内だけではなく、市外からも応募がたくさんございました。直近の状況で申し上げますと、ここに記載しておりますとおり、高校生につきましては、この4年間で応募が一桁台に入っておりまして、平成29年度は0件であったと。平成30年度は、それではいけないということで、市内の高等学校を直接回らせていただいたりしまして、応募していただけるような働きかけもしたんですが、2件という結果でございます。また、市内の小・中学校につきましても、年々応募数が減少しております。今ほどご指摘いただきましたように、応募してくださる偏りと言ったら確かに語弊があるかもわかりませんけれども、文学賞で顕彰という本来の目的が、子どもたちとか、作品を応募してくださる方々に、「文学賞なのだけれども作文だから、学校の夏休みとかに書いて出してね」という感じになってしまっているのかということを考えながら、舟橋聖一さんという方の業績が本当に顕彰されているのかということを考えさせていただいたというところが全体にございます。そういった関係で、今回大きく見直しをさせていただくという考え方に至りました。  それから、2年後につきましては、夢みらいの矢吹議員の代表質問でもお答えさせていただきましたけれども、基金の設置条例の目的に沿いまして、舟橋聖一さんの功績の顕彰というやり方を変えていく。つまり文学賞だけが顕彰ではないということで、顕彰のやり方を2年かけて見直していきたい。それに当たっては、もちろん舟橋家のご意向もお聞きしながら、舟橋聖一記念文庫というのが私どもの図書館の中にもございますし、舟橋聖一さんはいろんな活動もされておられたと思いますので、そういうところに舵を切っていきたいという意味で、2年間ということで期間を設けた次第でございます。 423 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 424 ◯委員(獅山向洋君)   まず、偏在の問題なのですけれども、偏在という言葉はおかしいでしょう。熱心な学校があるのを、偏在しているからというような理由で中止してしまうこと自体、おかしいと思いませんかという質疑をしておきたいんです。  それと、もう一つは、審査員の先生は非常に熱心に、数が多いとか、少ないとか、関係なしに、熱心に審査してこられて、講評なんかを聞いていると、非常にほめておられて、入賞した子どもさん方は大変喜んでおられる。高校生を子どもさんと言うのは失礼だけれども、高校生、中学生、小学生が非常に喜んでおられて、ほめられたということで文学の世界に入られる方もあるかもしれないわけですよ。そのときにはちゃんと舟橋聖一の賞をもらいましたということが経歴に出るわけでして、そこまで考えて廃止されたのかどうか。特に、審査員のご意見をお聞きになったのですかということだけはまず聞いておきたい。  それと、もう1点。まるで基金がなくなっていったらやめるかのような論理なんですよね。舟橋聖一文庫というのは、この彦根市の図書館では非常にすばらしい文庫であって、いろいろな学者が現にいろいろと閲覧にきたり、研究に使ったりしておられることは、図書館の方もよくご存じのはずなんですよ。それなのに、何だか、基金がなくなってきたからやめますというのは、彦根市として舟橋家に対して大変失礼な言葉だと私は思います。担当の方がお答えになるより、やはり市長として、あるいは教育長として、こういう考えをお持ちなのかということを聞いておきたいんです。私も舟橋家とは多少交流があるので、「実は市長がこういう考えなのです」とはっきり言ってあげないと、舟橋さんだって彦根市が悪いと思うんです。市長が悪いなら別に構いませんけれども、彦根市が悪いなんて思われたら困るので、そういう意味で、きちっとお答えいただきたいと思います。 425 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。 426 ◯市長(大久保 貴君)   舟橋聖一顕彰文学賞を初めとしたこの一連の事業につきまして、従前から、要するに基金の減り方の部分もあって、いろいろと見直しをしていかなければならないということはご相談もさせていただいていたところではございます。ただ、ここへ来まして、舟橋聖一先生のお嬢様、美香子さんがご高齢になっておられるということもあり、私どもも何度かお会いもさせていただいて、意見交換をさせていただく中で、この事業の将来の展望について、いろいろと意見交換もさせていただきました。我々としましては、舟橋聖一先生から寄贈いただいた舟橋文庫のしっかりとした活用というものがまず一義的に重要だということで一致をしてございます。私どもが彦根市立図書館で管理をしておりますこれらの図書、デスクもそうですが、残念ながら、これをしっかりと内容の精査等、活用させていただく状況に至っていないというところも、舟橋家とも共有しているところでございまして、我々としまして、きちっとした保存・活用の方向に進んでいこうということを共有する中で、今回、まず事業の見直しをさせていただいて、耐震をし、文庫の整理をしていこうと、そういう方向になったということでご理解のほどお願いしたいと思います。 427 ◯委員長(上杉正敏君)   図書館長。 428 ◯図書館長(北村 清君)   昨年12月の上旬に上京いたしまして、今ほど市長がおっしゃいました舟橋聖一様の娘様でいらっしゃる美香子様、以前に文学奨励賞の審査員をされておられました。また、その方のお孫様でいらっしゃる結子様。その方は舟橋聖一様からいうとひ孫さんに当たられます。現在、文学奨励賞の委員もされております。お二方のご意見も、訪問させていただきましたときにお伺いしました。確かに、審査をしておられたときの感想として、特に美香子様につきましては、「作文のテーマが特にない中で、子どもたちに書いてもらうのは難しい」というようなお話もしていただきまして、できる範囲で残してほしいといいますか、文学賞とは限りませんけれども、顕彰するための事業をやっていってほしいというご意見をいただいたところでございます。 429 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 430 ◯委員(獅山向洋君)   私も、舟橋聖一さんの遺族が、舟橋さんが持っておられた文庫全部を彦根市に寄贈してくださったと、それを知らないんですよ。ただ、その後いろいろ聞きましたら、寄贈することについてはいろんな条件をつけておられまして、その中に文学賞もあったわけなんです。そういうことを忘れておられるのかと思っているんです。青年文学賞の方は私のときにつくったのですが、それも舟橋家の方からちょっとそういうようなお言葉もあって、それをつくったら非常に喜んでいただいたわけです。ところが、今回、このような話を聞くと、まだ明確にお答えになっていないんですけれども、各文学賞事業を2年実施後に廃止すると書いてあるので、青年文学賞もおやめになるということになるんではないかと思うので、それもきちっとお答えいただきたいと思うんです。今、市長は、何だか、舟橋家も承知しておられるかのように聞こえたんですけれども、そんなことないでしょう。実際に2年後に廃止するとか、市長、そんなことをおっしゃったんですか。そんなこと、舟橋家に問い合わせたら、すぐにわかることなので、きちっと答えていただきたいと思うんですよ。非常に重要なことなんでね。例えば文学賞を持っている都市ということになると、必ず彦根市も入ってくるわけです。そういう意味で、彦根市のいわゆるシティプロモーションにとっても重要なことなので、いかがですか。どのお方でもいいから、ちゃんと答えていただきたいんです。 431 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。 432 ◯市長(大久保 貴君)   先ほどもお答え申し上げましたとおりに、この事業全体について見直していくことについて協議をしているということ、将来的に文庫の保護・活用について私どもにお任せするというお話でございます。 433 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 434 ◯委員(獅山向洋君)   2年後に廃止することについてはどうなのですか。 435 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。 436 ◯市長(大久保 貴君)   私どもの意向を尊重するとおっしゃっていただいています。 437 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 438 ◯委員(獅山向洋君)   それでは、舟橋家に、2年後に廃止するということをきちっとお伝えしてあるということなんですか。私だって、美香子さんについてはお年寄りだからよくわからないかもしれないけれども、娘さんもおられるし、娘さんの旦那さんもおられるわけでして、私らは、どちらかというと、その方々と協議しているわけなので、そういう意味で、間違いないんでしょうか。 439 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。 440 ◯市長(大久保 貴君)   私の記憶ではまちがいございません。 441 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 442 ◯委員(獅山向洋君)   それでは、念のためにお尋ねしておきますが、そういうことをいつ、誰にお伝えになったのか。きちっと私どもにも公表しておいていただきたいのです。 443 ◯委員長(上杉正敏君)   図書館長。 444 ◯図書館長(北村 清君)   舟橋家の方を訪問させていただきましたのは、昨年の12月3日、15時15分から約1時間程度、これは舟橋結子様のお宅へ訪問させていただきまして、その場で、舟橋美香子様、結子様と、市長、私ども職員が同席させていただきまして、お話に寄せていただいたということでございます。 445 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 446 ◯委員(獅山向洋君)   それで、2年後に各文学賞は廃止するとお伝えになったんですね。 447 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。 448 ◯市長(大久保 貴君)   先ほども申し上げましたように、私の記憶では、「その方向に持っていきます」ということはお伝えをいたしました。    (「メモがあるかどうか」と呼ぶ者あり)    (「明確に言っていただきたい」と呼ぶ者あり) 449 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。 450 ◯市長(大久保 貴君)   そのようにお伝えしたと思っております。    (「もう1回言ってください」と呼ぶ者あり) 451 ◯市長(大久保 貴君)   文学賞に関しては見直してまいります。耐震後に、文庫の保護・活用に移行していくと、それをメインに顕彰していくということをお話申し上げて、ご理解をいただいたと思っております。 452 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 453 ◯委員(獅山向洋君)   「文学賞については見直してまいります」ということならば、廃止するという意味でおっしゃったのですか。私が「文学賞について見直してまいります」と言ったら、必ず舟橋さんはいい方におとりなるんですよ。いい方に持っていってくれるんだと。「見直してまいります」というのは、どういう意味でおっしゃったのですか。 454 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。 455 ◯市長(大久保 貴君)   廃止の方向ということは申し上げております。 456 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 457 ◯委員(獅山向洋君)   廃止の方向ということを、言葉としてどうおっしゃったのかだけ。これは重要なことなので。 458 ◯委員長(上杉正敏君)   市長。 459 ◯市長(大久保 貴君)   お話の中では、できるだけ顕彰を続けていきたいということをお伝えしているわけですが、授賞式はしないということを申し上げました。これから文庫の活用をしっかりさせていただきたいということをお伝えさせていただいて、式典を行わないということについてはお伝えしております。要するに、顕彰していく方法について、舟橋聖一記念文庫について活用していくということを申し上げたわけでございますが、できるだけ文学の、いわゆる……。名前を残してほしいということは美香子さんもおっしゃっていただいておりましたけれども、なかなか舟橋家としてかかわることが難しいので、その辺のところをよく考慮して、我々としては文庫としての活用を念頭に顕彰していきたいということはお伝えをさせていただきました。 460 ◯委員長(上杉正敏君)   市長、2年後にやめることを伝えられたんですかというのを明確に、どうだったのかというのを。  市長。 461 ◯市長(大久保 貴君)   申しわけございません。2年ということの明言があったかどうかというのはメモにはありませんが、私の記憶では、文学賞という行事をやめて、文庫の保存・活用に移行していきたいということは、先方にお伝えをさせていただいたということでございます。ただ、私どもの現在の方針として、基金も枯渇していきますので、2年後で基金がなくなることをもって、式典自体、式典は来年やりませんので、文学賞自体を廃止していくという方向で今おるということでございます。 462 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 463 ◯委員(獅山向洋君)   今ごらんになったメモは公文書なんですか。公開請求すれば、きちっと公開してもらえるんでしょうか。私の方も、舟橋家がどのように受けとめられたかということを確認する必要があるので、彦根市長はどうもこういうようにメモしておられるけれどもいかがですかということだけでも、やはり確認する必要があると思うのです。その点はいかがでしょうか。 464 ◯委員長(上杉正敏君)   図書館長。 465 ◯図書館長(北村 清君)   出張しました折の復命を残しておりますので、ございます。 466 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 467 ◯委員(獅山向洋君)   いろいろとお尋ねしましたけれども、基金がなくなっていくから、もうそれで終わりという、彦根市の考え方そのものがとんでもないことだと思うんですよ。やはり基金を何とかして増やしていこうと考えるのが当然でして、私が市長のときも、大阪の方が寄附してくださいましたので、そのときに「ぜひともこれは舟橋聖一さんの文庫の方に入れさせてください」とお願いして、「はい、わかりました。どうぞ」ということになったわけです。何だか、なくなっていったら、それで終わりというようなことだったら、彦根市の信用がなくなってしまうのではないかと思っているのです。舟橋聖一さんだって、草葉の陰から、逆に怒っているのではないかと僕は思います。  以上、いろいろとお尋ねしましたけれども、今定例会、井伊直弼公の奉告祭がなくなったり、直弼杯の囲碁・将棋もなくなったり、今度は「花の生涯」の舟橋聖一さんまで基金がなくなったら終わりみたいなことを言われたわけで、とんでもない予算の議論だったとつくづくと思っているんです。こんな感想を申し上げて申しわけありませんけれども、以上で私の質疑を終わります。 468 ◯委員長(上杉正敏君)   最後に、執行部から、発言の訂正がありますので、これを許します。  保健体育課主幹。 469 ◯保健体育課主幹(小山圭映君)   先ほど獅山委員の質疑の中で、元気フェスタの補助金の減額額ですけれども、80万円とお答えしましたが、40万5,000円の誤りでしたので、訂正させていただきます。申しわけございませんでした。 470 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員、よろしいですか。    (「はい」と呼ぶ者あり) 471 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) 472 ◯委員長(上杉正敏君)   なければ、議案第3号平成31年度(2019年度)彦根市一般会計予算のうち福祉病院教育常任委員会の所管事項に相当する予算に対する質疑は、これにて終了します。  次に、議案第6号平成31年度(2019年度)彦根市休日急病診療所事業特別会計予算、議案第8号平成31年度(2019年度)彦根市介護保険事業特別会計予算について審査します。  提案者の説明を求めます。 473 ◯福祉保健部次長(田澤靖壮君)〔議案第6号、議案第8号について提案説明〕 474 ◯委員長(上杉正敏君)   それでは、議案第6号および議案第8号に対する質疑を行います。  質疑はありませんか。  赤井委員。 475 ◯委員(赤井康彦君)   それでは、介護保険事業特別会計、予算書の147ページのおむつ等購入費助成金3,744万4,000円のことでお尋ねしたいと思います。今年度は、多分5,400万円ほどの予算が計上されていたかと思いますが、今回、3,740万円程度ということで、そもそも何で減額したのか、縮小したのかということを教えていただきたいのが1点。あと、縮小、変更した内容をまずお聞かせ願いたいと思います。 476 ◯委員長(上杉正敏君)   介護福祉課長。 477 ◯介護福祉課長(細野晃史君)   おむつ等購入費助成事業の減額の理由でございますけれども、本事業につきましては、国の地域支援事業交付金というものを活用いたしまして実施をしてまいりました。この地域支援事業交付金の交付に当たりまして、国の方で見直しの議論がされておりまして、さかのぼりますと、平成26年度に、最初に厚生労働省の方から通知がございまして、介護用品の支給については、本来、保険給付として実施するものであって、地域支援事業として実施するのは適当ではないということで示されておりますけれども、この通知が出ました時点で既に事業を実施している自治体については、しばらくの間、継続しても差し支えないということでまいっておりました。それが、昨年度ごろから、いつまでも継続しているのは好ましくないということで、何らかの見直しをしないことには補助金の対象から外れることもあるということで通知がまいっておりまして、国の補助対象から外れることになりますと、この事業も継続していくことが難しくなるということで、今回、見直しをさせていただいたものでございます。  見直しの内容といたしましては、大きく3点ございます。まず、1点目につきましては、助成対象者の要件としまして、所得制限を新たに設けるものでございます。利用者負担割合が1割の方を対象とするということで、今、利用者負担につきましては1割、2割、3割の方がおられますけれども、その中で1割の方を対象とするという内容がまず1点目でございます。  2点目といたしましては、助成対象者の要介護状態区分につきまして、現行、要支援2から要介護5の方を対象としておりますところを、要介護3から要介護5の方と変更をさせていただきます。ただ、要介護度だけで区分をするというのも少し乱暴なところがありますので、障害高齢者の日常生活自立度、認知症高齢者の日常生活自立度というものがございまして、障害高齢者の日常生活自立度についてはランクBおよびCの方、また認知症高齢者の日常生活自立度がIII、IV、Mに区分される方につきましては、要介護の状態区分に関係なく対象とするというものでございます。  3点目につきましては、助成金の額の見直しでございまして、現行、支給限度基準額を7,000円といたしまして、その9割の6,300円を助成金の上限額としておりましたが、支給限度基準額を5,000円に引き下げまして、これに伴いまして助成金の上限額を同じく9割の4,500円とするものでございます。 478 ◯委員長(上杉正敏君)   赤井委員。 479 ◯委員(赤井康彦君)   対象者等が変わってくるということでございますけれども、要支援2とか、要介護1、2の方でも、先ほど特別な制度もあるとおっしゃいましたけれども、それだけではなくて、おむつが必要な方がおられるのではないか。当然、今年度はそれを活用していたわけですから、おられると思うんですけれども、しっかりと調査をして、決定されたことなのかをお聞かせ願いたいと思います。 480 ◯委員長(上杉正敏君)   介護福祉課長。 481 ◯介護福祉課長(細野晃史君)   まず、現在ご利用いただいている方としましては、少し古いですけれども、平成29年度の人数で申し上げますと、全体で1,827名おられます。その中で、要支援2の方につきましては約5%ということで、かなり率としては少ないです。また、要介護1、要介護2の方を足しますと、大体3割程度というような人数でございます。委員おっしゃられますように、要介護3未満の方でも、これまでから申請をされていたということですと、おむつを利用されているということですけれども、今ほど申し上げました要介護の区分以外に設けます日常生活自立度によりまして、介助が必要な方という要件が今ほど申し上げました区分になりますので、その中でご利用いただけるのではないか。おっしゃっていただいていますように、全ての方が同じように使えるというものではございませんけれども、今利用されている中で、より利用の必要な方に少し対象を絞らせていただくというようなことで考えております。 482 ◯委員長(上杉正敏君)   赤井委員。 483 ◯委員(赤井康彦君)   最後まで理解できませんでしたけれども、結局、利用できない方が出てくるというのは間違いないことですよね。今回の介護保険料というのは平成30年度から3年間であって、今年度に利用している方もおられて、次年度は利用できない方というのは、介護保険料も当然払っていて、払っていない方々は納得いかないと思うのですけれども、整合性はとれるのですか。 484 ◯委員長(上杉正敏君)   介護福祉課長。 485 ◯介護福祉課長(細野晃史君)   おっしゃられましたように、介護保険料をお支払いされていてサービスが利用できないという方も当然出てくるということにはなります。介護保険の制度そのものが、自分の利用した分だけ保険料を払いますというものではなく、必要な方、65歳以上の方、第2号ですと45歳以上の方が、それぞれ保険料を負担した中で、みんなで支えていきましょうという制度でございますので、そういったあたりについては十分ご説明をさせていただいて、ご理解をいただきたいと考えております。 486 ◯委員長(上杉正敏君)   赤井委員。 487 ◯委員(赤井康彦君)   最後に、例えばの話ですけれども、今回の対象に漏れている要介護の1、2とかを3,000円、要介護3を5,000円とか、要介護4、5を7,000円とか、段階的な値段という形で考えたことはないのですか。そういったことこそ、いたわりとか、介護の観点かと思うのですけれどもどうですか。 488 ◯委員長(上杉正敏君)   介護福祉課長。 489 ◯介護福祉課長(細野晃史君)   今、委員がおっしゃられましたような内容については、今回検討しておりません。要介護度によりまして、利用されているおむつの金額に大きな差があるかといいますと、余りそういった差が見受けられない状況でしたので、要介護度に応じまして異なる単価の設定をするということについては、今回検討はいたしておりません。 490 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに質疑はありませんか。  山内委員。 491 ◯委員(山内善男君)   介護保険事業で、質疑をいたします。147ページなのですが、はり・灸・マッサージ施術費給付事業です。これはかつて議会でも、この事業の復活をということで、請願が全員一致で可決されたところです。当初、介護保険事業の中で、予算200万円が見積もられたこともあるんですが、これが現実的に可能なのかという話もさせていただいた経過もあったかと思います。今、24万7,000円の予算が上がっているんですが、この事業の簡単な事業内容について説明していただいて、利用は何件と見込まれているのか、お伺いいたします。 492 ◯委員長(上杉正敏君)   介護福祉課長。 493 ◯介護福祉課長(細野晃史君)   まず、はり・灸・マッサージ施術費給付事業の内容ですけれども、体に硬縮のある高齢者の方が、はり・灸・マッサージというものを継続して受けられまして、その硬縮の緩和につなげていこうというものでして、1週間おきに連続して9回、施術を受けられた場合に、最後の3回分につきまして助成金を交付しようというものでございます。  利用者の状況ですけれども、今年度1月末の利用者の実績といたしましては10名の方でございます。平成31年度の予算につきましては、14名の方の利用を見込みまして、計上させていただいておりますけれども、これは平成27年度から実施する中で最も多かった年度の人数を採用させていただいております。
    494 ◯委員長(上杉正敏君)   山内委員。 495 ◯委員(山内善男君)   ありがとうございます。もともと議会が請願を上げたのは、制度そのものを復活してほしいということで、利用者に対する支援と、同時に、経済不況の中で、国家資格を持ったはり・灸・マッサージの業界の皆さんへの支援と、両面あったと思います。そういう点では、介護保険事業の中で事業として復活していただいたことについては、業界の方も、市民からも、評価をされていると思うんです。しかし、実際は、利用者がこのような状況になっているということで、条件そのものが非常に厳しい。今もおっしゃられたんですが、1週間おきに9回連続して、最後の3回分だけが支援だと。当初はもっときつかったんですが、若干緩めていただいて、こういうことになった。それでも、年間の利用者が10人程度しかない。やはりもう少し条件を緩和していただいて、市民の皆さんも利用しやすい状況をつくっていただきたいし、業界の方にもそれなりの経営支援になるように、もう少し条件を緩和していただきたいと思うんですけれども、予算としてこういう形で上がってしまっているので、条件の緩和ということでお考えはないのか、お聞きしておきます。 496 ◯委員長(上杉正敏君)   介護福祉課長。 497 ◯介護福祉課長(細野晃史君)   はり・灸・マッサージ事業の要件緩和についてですが、この制度が再開した当時は、12回連続して施術を受けるという要件になっていたかと思います。それを9回の連続というところに、要件としては緩和をしているところです。いろいろとご意見をお聞きしていますと、体の硬縮、こわばりの解消ということになりますと、やはりある程度の回数、連続して施術を受ける必要があるということで、それが大体9回ぐらいであれば効果が見られるというようなこともお聞きしておりますので、介護保険事業の中で体の硬縮の緩和という部分で事業を実施していることを考えますと、これ以上の要件の緩和は難しいと考えております。 498 ◯委員長(上杉正敏君)   山内委員。 499 ◯委員(山内善男君)   業界の方と懇談をさせていただいたときに、こういう行政からの支援も受けられるということで、その条件に見合うような形で何回も来ていただいたんだけれども、最後、もうちょっとのところだったのに、何人か、お亡くなりになったという話も聞きました。本当に条件が厳しいので、こういうことになってしまうんですけれども、今後は介護保険事業の中でやっていただけるのなら、条件の緩和ということで、それは市民に対する支援だし、業界に対する支援だと思いますので、ぜひ考えていただきたいと思います。今日は、市長も、副市長も同席していただいているので、これをもっと広げるためには、一般施策に移してもらわないと、このような厳しい状況の中では、市民も利用しづらいし、はり・灸・マッサージの業界の方もなかなか行政を信頼するに足りる事業にはなっていかないと思いますので、将来的で結構ですので、もっと緩和できるような施策になるように考えていただきたいということだけ申し上げておきたいと思います。これは要望で結構です。 500 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) 501 ◯委員長(上杉正敏君)   なければ、議案第6号および議案第8号に対する質疑は、これにて終了します。  暫時休憩します。                                 午後6時13分休憩                                 午後6時30分再開 502 ◯委員長(上杉正敏君)   休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、議案第10号平成31年度(2019年度)彦根市病院事業会計予算について審査します。  提案者の説明を求めます。  病院事務局次長。 503 ◯病院事務局次長(高月多智男君)〔議案第10号について提案説明〕 504 ◯委員長(上杉正敏君)   それでは、議案第10号に対する質疑を行います。  質疑はありませんか。  小川委員。 505 ◯委員(小川喜三郎君)   2点だけ、お教えいただきたいと思います。  主要事業の109ページでございますけれども、まず、1点目に、ナースコールシステム1億円という予算が計上されております。これは全部を更新されるということなのか、その辺の内容も含めてお教えいただきたい。それから、PACSというのがどういうものかわかりませんけれども、8,800万円計上されております。その2点について、わかりやすくお教えいただきたいと思います。 506 ◯委員長(上杉正敏君)   病院総務課長。 507 ◯病院総務課長(高月多智男君)   まず、ナースコールシステムにつきましては、新築移転をしました平成14年からずっと使っておりまして、今現在、時々修理はしているわけですが、修理する部品も供給がストップするということでしたので、新たに全部、ナースコールシステムを入れ替えるということでございます。  それと、もう1点、PACSという、パックスと言われているものですが、これは放射線科に設置されております医療用画像の管理システムのことでございます。当該システムのサーバー、ワークステーションおよびソフトウェアを更新するものになるんですが、医療用画像管理システムは、CTであるとかCR、またMRI等の画像撮影装置で撮影した画像データを、ネットワークを通じて受信しまして、保存管理をするシステムでございます。医療用画像管理システムPACSに保存された画像を用いまして、専用のワークステーションで画像診断を行う。また、患者さんへの説明のために、電子カルテシステムからでも見ることができるようになっております。このシステムを更新することで、画像データの保管領域の拡大も図れますし、管理の効率化、画像読影レポート作成の効率化が図れるというものでございます。今回、320列のCTを更新したこともありまして、画像データの量が増加しております。ですから、画像の保存容量が圧迫されつつありましたので、今回、これを更新するというものでございます。 508 ◯委員長(上杉正敏君)   小川委員。 509 ◯委員(小川喜三郎君)   1点目のナースコールシステムですけれども、従来のシステムでおやりなのか。いろいろと物が新しくなっておりますので、その辺はどういう形で更新というか、全部新しくされるわけでございますので、お教えいただきたい。  2点目のPACSというのは、内容的には難しいのですけれども、どういうことに使われるのかということは一定理解させていただきました。ありがとうございました。  1点目だけお願いします。 510 ◯委員長(上杉正敏君)   看護部長。 511 ◯看護部長(谷口孝二君)   ナースコールシステムは、当然、患者様が看護師を呼び出したい用事のとき、トイレのコール等で利用しているものですけれども、今のところ、全病棟ですから、入院の病棟のみの部署になります。それを全て替えて、看護師が1人ずつ持っているPHSにも連動するとか、もちろん最近は大きな画面で、どこの患者さんが何時に呼んだとか、そういったことも最新のものでありましたら更新ができますし、いろんな便利なものができております。それを更新するものです。 512 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに質疑はありませんか。  獅山委員。 513 ◯委員(獅山向洋君)   医業収益は、結局、患者数で決まるのではないかと思いますので、そういう意味で、1日の患者数、入院は1日350人とか、外来は950人とか、お決めになった計算根拠ぐらい教えていただけませんか。 514 ◯委員長(上杉正敏君)   経営戦略室副参事。 515 ◯経営戦略室副参事(高月多智男君)   この350人といいますのは、現在、私ども、休床もありまして、稼働している病床数を使いますと、350人ぐらいが一番数としてはマックスに近づくというようなことでございます。それをもとに計算しておりますし、外来の950人につきましては、当院は地域支援医療支援病院ということで、外来を極力少なくして、高度な医療を提供するために、入院患者を中心に診るということで、350と950というように積算をしております。 516 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 517 ◯委員(獅山向洋君)   そうすると、例えば、2年前、3年前から平均したら、これぐらいあったから、来年度はこれぐらいあるだろうとか、そういうような意味ではないわけなんですか。 518 ◯委員長(上杉正敏君)   経営戦略室副参事。 519 ◯経営戦略室副参事(高月多智男君)   実際、昨年、一昨年と比べますと、人数的には320、330という形であったのですが、平成30年度につきましては340とか、350になっておりますので、実績に基づいて予算も計上したということでございます。 520 ◯委員長(上杉正敏君)   獅山委員。 521 ◯委員(獅山向洋君)   今のお話だと、外来については制限していくかのようにも聞こえたんですが、そうではないんですか。 522 ◯委員長(上杉正敏君)   経営戦略室副参事。 523 ◯経営戦略室副参事(高月多智男君)   制限というよりか、本来の形にというか、病院の持つ機能に合わせるということで考えております。制限ではございません。 524 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに質疑はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) 525 ◯委員長(上杉正敏君)   なければ、議案第10号に対する質疑は、これにて終了します。  以上をもちまして、本委員会に付託されました議案第3号から議案第11号までに対する質疑を終結します。  暫時休憩します。                                 午後6時59分休憩                                 午後7時03分再開 526 ◯委員長(上杉正敏君)   休憩前に引き続き会議を開きます。  それでは、ただいまから議案第3号から議案第11号までに対する討論を行います。  なお、討論に当たりましては、冒頭に、議案番号と議案に対する賛成・反対の立場を述べていただきますようお願いします。  討論はありませんか。  獅山委員。 527 ◯委員(獅山向洋君)   それでは、議案第3号に対する反対討論を行います。  この件については、非常に議論の範囲が広いので、いずれ本会議でも反対討論をするつもりでございますが、時間も押しておりますので、骨子だけ申し上げておきたいと思います。  まず、第1は、今日まで、いわゆる箱物に関して大変多くの議論がなされてまいりました。例えば本庁舎耐震化整備事業。これは例の岐建との関係で、9億4,000万円分ですか、工事をやらないというような契約が明らかになって、いわゆる裏合意ということで、散々もめてきたわけでございます。また、市民体育センターについては、やはりいろいろな問題があったのですが、結局は壊されてしまいました。しかし、今度、市民体育センターについては、64億円と聞いていたのが82億円にもなってしまって、結局、本庁舎の追加の予算20億円ぐらいと、また18億円余りが加わって、大変な財政的な負担が大きくなってきたわけでございます。  そういう中で、今回の議案第3号が提出されたわけですが、もちろん箱物の問題も入っているわけですけれども、それはそれとして、まさに彦根市の歴史とか伝統とか、さらに文化、そして教育に対して、現実的な影響が出てきているということです。それともう一つは、例としますと、住宅リフォーム補助の問題とか、道路河川課の予算が大変削られているとか、そういう観点からいいますと、中小土木建築業者にとっても非常に大きな事業上の問題が出てきているということでございます。  これについては、皆さんもここで十分審議していただいたので、もう繰り返す必要はないかもしれませんが、私としては、和田委員が質疑されたわけですけれども、井伊直弼公の奉告祭がなくなってしまった。それも理由がちゃんと書いていないわけなんです。ところが、彦根市というのは、やはり井伊直政公もそうですが、井伊直弼公あっての彦根である。それなのに、奉告祭がなくなってしまったということは、これは大変なショックでございます。それと、花火大会、総おどり、そういうものも、いろいろと言っておられますけれども、なくなったも同然と考えなければなりません。やはり、これは何も観光だけが目的でやってきたわけではございません。彦根市民として、花火大会も、総おどりも、いろいろ楽しんできたわけでございまして、それを観光客が余り来なくなったからというような理由でやめられたらたまったものではない。やはり、お盆を控え、終戦記念日を控え、ご先祖の霊なり、亡くなられた方の霊なり、そういうものをなぐさめるためにやってきたものを、いきなり、何の相談もなし、バッサリと切られてしまった。これはやはり彦根の伝統に対する挑戦だと、私は思っております。  また、本日もいろいろと議論したわけですが、舟橋聖一氏。これは「花の生涯」で日本全国に知らしてくれた、まさに大河ドラマの第1号でございます。この方がわざわざ彦根に舟橋聖一文庫というものを寄附してくださって、基金までちゃんと寄附していただいたわけです。だから、我々彦根市民としては、この基金を何とか増やすという努力をしなければいけないのに、どんどん減ってきたからと。それは減るでしょう。基金をドンドン使ってしまうんですから。そして、減ってしまったから、2年後にはやめますというような、そんな彦根市なんですかと、私は申し上げたい。舟橋聖一顕彰青年文学賞が一番有名でございますが、その後、舟橋聖一文学賞もつくりまして、本当に高名な作家の方がこの賞をもらって、本当に喜んでおられるわけなんですね。それが同時に、彦根の一種の関係市民として、彦根市のことを随分宣伝してくださっているわけです。だから、我々は、ただ単に基金がなくなったからやめますというような、そんな問題ではなく、基金を積み増していくことが本来の彦根市なり彦根市長のあり方だと思っているんです。ところが、そんなことで、まさにこういう伝統なり文化に対する挑戦ですな。教育に対する挑戦で、こんなことになりつつあるということです。  それと、もう1点、申し上げておきたいのですが、今回、私も、教育関係の予算が余りにも削られているので、びっくりしてしまったんですよ。先ほども教育長に対する質疑で申し上げたのですが、これだけ削られたら、教育長だって、やる気がなくなるのは当たり前でしょう。だから、いろいろ事情はあるし、私は、その事情は知りませんけれども、教育長が今回どうもおやめになるといううわさが出ているのは、当然のことではないかと思っております。むしろ、次の教育長が火中の栗をお拾いになるわけでして、そういう意味で、どういう方がなられるのだろうと、市民の関心の的になっているということを申し上げておきたいと思います。  さて、もう1点。市民の生活に直接的な影響が出てきているということは、住宅リフォーム補助事業については多くの委員が議論されたわけですけれども、行政がうそをついているというか、間違った印象を与えているということは、今回の消費税値上げにつきましては、確かに10月1日に2%増税になるわけですけれども、実は3月31日までに契約した工事やいろいろな買い物については8%なんですよと。それと、10月1日以前に決済しておれば8%で済みますということなので、住宅リフォームなんか、もう駆け込み需要なんてないんですよ。来年度になってから、契約したところで、10月1日までに工事が完了しなければ10%になってしまうのです。それをあたかも駆け込み需要があるからというようなことでやらないというのはとんでもないことで、むしろ政府は、プレミアム商品券とか、いろんなもので、駆け込み需要がなくなってしまって景気後退になるのではないかということで、10月1日以降のことで一生懸命になっているわけなんです。なぜ彦根市だけが、そういうことをわからずに、10月1日以降、適宜、しかるべき時にやりますというような、市長の言葉はとんでもない話だと私は思っています。だから、皆さんもぜひ認識していただきたいのは、中小の建設業者は、本当に怒っています。とんでもないことをやってくれるんだと。我々が一番、駆け込み需要がなくなって苦しんでいるときに、住宅リフォーム補助事業をやらないなんて、何のための彦根の市政なのだと言っているわけです。道路河川についてもお話申し上げましたけれども、あんなに削減されたら、小さな土木業者は本当に困ってしまうんですよね。何だか、大きい土木業者は大丈夫みたいですけれども、小さいところは困ってしまう。そういう意味で、多くの市民生活に影響が出てきているということです。  もう一つ、雇用に関しても影響が出てきているんです。今日も質疑しましたけれども、用務員の方についても、2人いたのを1人にしてしまう。これだけでも雇用が大きく減退しているわけです。それが今回の予算によって、一事が万事で、本当に彦根市において、いろいろな事業とか雇用がドンドン萎縮してしまう可能性があるということを忘れてはならないと思います。  以上、いろいろと申し上げましたけれども、もっと細かい話を幾らでもしゃべりたいんですが、私は箱物について、各会派なり政党がいろんな意見を持っておられたということについては、本当はもっとわかってほしかったとは思っていますけれども、これは済んだ話で、やむを得ないと思います。しかし、今回の予算は、言うならば、彦根の歴史なり、伝統なり、文化なり、教育に対する一つの挑戦だと。しかも、事前に話もなしに、バッサリと机上で切られてしまったということで、やはり彦根市民の怒りというのは、私らにもひしひしと伝わってきているわけです。  そういう意味で、ぜひとも20期の市議会議員にお願いしたいのは、こういう予算はしっかりと否定すべきだということです。そして、彦根を守ってもらいたいんですよ。彦根を守るということは大切なことなんです。そういう観点から、ぜひともこの予算を考えていただきたい。よく言われるのは、こんな当初予算を否決したら大変なことになる、重要な事業もたくさんあるのにとか、こんなことをおっしゃいますけれども、文化なり教育を守らないで、そんな金だけの問題で決めていいんですか。それならば、皆さんもご承知のとおり、市長からちゃんと再議という形で、向こうの方からそういう申し出をさせるべきだと思うのです。そういう観点から、私はとりあえずというと言い方は悪いですけれども、今後いろいろなことがあるかもしれませんが、今ここでは明確にノーと言うだけの勇気を持っていただきたいと、このように考えます。  以上でとりあえず反対意見として申し上げておきます。 528 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに討論はありませんか。  山内委員。 529 ◯委員(山内善男君)   それでは、日本共産党彦根市会議員団を代表して、議案第3号平成31年度(2019年度)彦根市一般会計予算に反対する討論を行います。  今、国では、安倍政権の勤労統計が不正にデータ改ざんされていたことが明らかになり、勤労者の実質賃金は定価の一途をたどり、消費者にとっても5%から8%に消費税が上げられてから5年間、消費が上回った月などなく、消費不況から脱出できていない経済のもと、とても10月からの消費税増税10%など引き上げる環境にないことが明らかになっています。こんな国の経済運営のもとだからこそ、市の予算は市民の暮らしの防波堤になるよう強く求められるものです。  そういう観点から見れば、一部前進的な部分もありました。一つは、愛のりタクシーの料金の引き下げ。二つ目には、ごみ出しが困難な高齢者世帯に戸別収集の実施を行うこと。三つ目には、人間ドックや脳ドック補助金が増額されたこと。四つ目には、福祉センターのサービス向上ということで、2階にあった福祉課の相談窓口が1階におり、住民票などの証明の交付が可能になること。五つ目には、図書館の耐震事業予算が認められたことなど、積極的な部分はあるものの、近年にない市民の暮らしや福祉にしわ寄せのある予算であることなどを指摘せざるを得ません。  それは市が発表した87事業、12億円もの暮らしや福祉にしわ寄せのある予算であることです。一つは、予算常任委員会でも明らかになりましたが、花火大会の中止が実行委員会にもかけられず、一方的に市が中止と発表したこと。さらに、総おどりの中止も発表されました。二つ目には、住宅リフォーム助成制度。昨年は約6,000万円の予算がつけられておりましたけれども、中小業者や市民の皆さんからも、経済効果も高く、大変喜ばれていた事業。私たちも、受付回数を年2回に拡大することなどを求めて、それが実現されたのに、来年度予算ではバッサリ削り落とされました。  さらに、教育に関する予算がバッサリ削り落とされていることです。小一すこやか支援員、小・中学校の臨時講師、ふれあい相談員、ハートフルサポート指導員など、人材配置が次々と削減されました。先ほども議論がありましたけれども、用務員の皆さんの時間縮減。不登校の子どもに寄り添った事業を行っていた教育研究所の予算もかなり削り落とされ、少年センターの予算も削り落とされています。こうした人件費の削減は、教育を受ける子どもの権利を奪うもので、見過ごすわけにはいきません。  二つ目には、農業の事業の廃止がメジロ押しだったことです。担い手育成支援事業の廃止、生産基盤拡充振興対策事業の廃止、農林水産特産物開発事業の廃止など、どれも必要性が認められ、継続されてきた事業です。生産者意欲を損ねる市の姿勢が問われていると言えます。さらに、道路河川のメンテナンスを行う事業は約1億5,000万円が削減されました。こういった市民の暮らしに直結する事業の廃止を見過ごすわけにはまいりません。  これに対して、市民の暮らしや福祉に関係のない大型事業が行われることです。  一つには、市民体育センター。当初、外構工事を含まず64億円と言われていたものが、82億円と発表されました。来年度の市民体育センター関連事業のお金は29億2,917万円と言われています。本会議の議論でも、ひこね燦ぱれすを解体せず残せば、大きく予算の縮減ができることが明らかになりました。  二つ目には、金亀公園の整備に24億円を投入することです。  三つ目には、大企業向けの工場設置奨励条例。3,322万2,000円が市内の大手企業に投入されます。これなど見直して、中小零細業者や自営業者向けの事業にすることが必要です。  四つ目には、同和や人権の名のついた予算約1億円が存在することです。既に特別措置法が廃止され、市民に等しく使われる予算にこそ切り替えるべきです。  以上、市民の暮らしや福祉にしわ寄せのある予算であることと同時に、このような事業を見直せば暮らしを守る予算に組み替えることが可能です。ぜひ見直しをされるよう強く求めて、反対の討論といたします。  次に、議案第4号平成31年度(2019年度)彦根市国民健康保険事業特別会計予算に反対する討論を行います。  予算常任委員会の中で、来年度このままいけば保険料の大幅な負担増になる見込みのために、財政調整基金を1億4,493万1,000円繰り入れることが明らかにされました。このことによって財政調整基金の残高が約8億8,000万円になることも明らかになりました。昨年度の財政調整基金は約6億1,000万円でしたので、さらに財政調整基金を積み増しすることになるという会計予算も発表されたところです。  今、国保加入世帯は彦根市内で1万3,813世帯。これに対する滞納世帯が1,975世帯で、率にして14.3%の世帯が今年度2月末現在で滞納されています。まさに高くて払えない国保料の実態が明らかになっています。  今、国の方では、全国市町村会が、高くて払えない国保料の実態について、協会けんぽ並みの保険料にするために、国の財政から1兆円投入するよう求められています。このような国保の状況だからこそ、彦根市財政は、財政調整基金を積み増しするのではなしに、さらに投入して、国保料の引き下げに回すべきです。  以上、国保会計の予算に対する反対討論といたします。 530 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに討論はありませんか。  和田委員。 531 ◯委員(和田一繁君)   議案第3号平成31年度(2019年度)彦根市一般会計予算に関しまして、公政会予算常任委員を代表いたしまして、反対討論をいたします。  まず、今回の事業仕分けで87事業、約11億7,000万円が削減され、本会議において市長は「いい予算が組めた」と発言されております。それぞれの事業仕分けした内容によっては、教育関係、スポーツ振興を含め、市民生活に直接・間接的に及ぼす事業や、当たり前のように開催されていた催事・文化事業・イベントなど、市民の楽しみ方、つながりまで奪う事業仕分けされた予算であるとしか言えません。花火大会においても、議論はあったにせよ、事業の構成団体に相談もなく、市の単独判断で中止や中断・廃止を決めてしまう行為そのものが、ほかの事業仕分けにおいても各種団体との協議なく行われている可能性もあると言わざるを得ません。  昨日の市民産業建設常任委員会の所管部分を審議する予算常任委員会内で、花火大会における事業仕分けに関しては、決定までのプロセスの不備による謝罪と中断という文言の削除も当局からありました。ただ、本会議での答弁ではいまだ中断のままで、発言の訂正もなく、二枚舌を使われている状態です。この時点で、整合性が全くない、この枠配分方式での事業仕分けには、賛成することはできません。  結局、各部局において大きなプレッシャーとなり、本来廃止しなくてもいい事業でさえ削減しなければならない、ある意味、限られた時間、決められた枠の中で、絞らなければならなかった担当者の苦労が見えてきます。間違いなく葛藤があったはずです。今回の予算常任委員会の発言を見ても、事業仕分けした理由を自信と責任を持って説明しているとは到底思いません。それだけ迷いながらの事業仕分けだったと思います。その市長の考える枠配分行為自体が、全て職員に責任を押しつけるもので、「私は指示をしていない」、「各部局が上げてきた予算である」。これはある意味、市庁舎耐震化整備事業で行われた裏合意行為と何も変わらない。本質は変わっていないと思います。  したがいまして、枠配分方式による事業仕分けを含め、平成31年度(2019年度)彦根市一般会計予算は、公政会予算常任委員を代表いたしまして、反対といたします。  以上です。 532 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに討論はありませんか。  北川委員。 533 ◯委員(北川元気君)   議案第3号平成31年度(2019年度)彦根市一般会計予算に反対する討論を行います。
     大久保市長は、年度当初予算を、「いい予算が組めた」と自画自賛して、評価しておられるようですが、私には多くの市民から悲しみや怒りの声が届いています。  まず、予算全般についてですが、今回の枠配分方式というもので87事業、約12億円にもなる事業の廃止・縮小というものがなされ、市民の生活に直結する事業まで削られてしまっています。余りにも強引なやり方であると言わざるを得ません。各部局にあらかじめ決めた予算額を押しつけて、担当しておられる職員の方々は本当にご苦労され、悔しい思いもされたと思います。あくまでも今回の削減は、お金がないからではなく、各担当課で優先順位をつけて、市民に近い職員が削減したというストーリーを押しつけて、これはまさに大久保市長がお得意とされる責任転嫁であると、私は思います。  これだけの予算を削減すると、当然ながら、各種計画にまで大きな影響を及ぼします。計画の変更を余儀なくされる可能性があると、予算常任委員会の答弁でも、各種計画の進捗は各課で取りまとめられているが、その影響がどの程度あるか不明であるということが明らかになりました。当初予算だけでなく、各種計画の見直しまで今後必要になってくるほど影響があるにもかかわらず、今回はそのような協議・検討すらされていない。各部局からの声も聞かず、復活予算もなしで、極めて一方的な予算編成のプロセスであります。こんなことを認めてしまえば、取り返しのつかない大変なことになると指摘をしておきたいと思います。  そして、身を切る改革として、人件費のところには一切手をつけず、市民にこういうことを押しつけているのは、僕は大人としてやるべきことではないと思います。  続きまして、ICTの関連事業についても大幅に削減されていますが、リースの期間満了を迎える機器を再リースで対応したり、IT特別顧問も廃止したり、情報革命の時代に反するあり得ない削減がされており、これまでの投資やICT活用の取り組み、今までやってきたことと逆行する予算のつけ方には反対です。  それから、シティプロモーション推進事業も大幅に予算が削減されていますが、市の失政を市民に押しつけておきながら、市民の生活に直結する事業を削っておきながら、彦根市民に彦根の魅力を考えさせ、キャッチコピーでまるで彦根市政が魅力的かのように洗脳するような愚かな行為であるとしか、私には思えません。  さらに、私は、消費税増税は論外中の論外だと思っていますが、リフォーム補助事業は6,000万円近くの予算が見送られています。その理由については、消費増税の駆け込み需要であるといった、全く理解ができない答弁が繰り返され、合理的な説明もありませんでした。  そして、ゆかたまつりの開催事業として、花火大会、この夏で70回目の13万人ほどの方が楽しみにされている事業も、関係者、実行委員の皆さんにも相談なく、勝手に中断されている。プロセスが間違っていると認め、「早期に実行委員会で協議をする」ときのうおっしゃいましたけれども、それが本当にされるかどうかの保障もありません。また、総おどりのイベントも中止されてしまいました。こういった彦根市の文化や歴史、伝統を破壊する行為は、断じて認めるわけにはいきません。  さらには、文化振興事業としてもさまざまなイベントや大会が、そしてまた文化団体への委託や補助も見直しをされています。これについても、今日の予算常任委員会の答弁では、一方的に市が予算をカットし、説明をしただけで、関係する団体との協議すらされていないということが明らかになっています。  そして、市民体育センターの整備事業に着手するという予算が盛り込まれていますが、これは本会議の一般質問でも取り上げたとおり、当初62億円でも高過ぎると批判をされていて、「総事業費の抑制に努めます」と答弁しておきながら、今では約82億円にまで膨れ上がっています。建築費だけではなく、その建物の生涯をあらわすライフサイクルコストというものを使って、市民体育センターのライフサイクルコストは幾らになるかという質問をしましたけれども、442億円という答弁も返ってきました。非常に驚くべき税金が、これからこの市民体育センターに投じられようとしているということが明らかになっています。こんな予算は認めるわけにはいきません。  それから、教育の現場に大きな削減がされています。これは今日の予算常任委員会でも明らかになりましたとおり、とにかく市の失政を子どもたちにまで押しつけて、学校の先生や現場の方々、学校からも、「こんな予算では対応できない」といったご批判が届いているという答弁まで出ました。  今回の予算編成は、市民の立場からすれば、本当にあり得ない、信じられない、納得のいかないものであり、先人たちの努力をないがしろにし、市民を裏切り、完全に信頼を失墜させ、子どもたちにまで大久保市政の失政を押しつけ、まさに大人がやることではない、よい子はまねしてはいけませんという予算であると思いますので、反対をいたします。  以上です。 534 ◯委員長(上杉正敏君)   ほかに討論はありませんか。    (「なし」と呼ぶ者あり) 535 ◯委員長(上杉正敏君)   なければ、議案第3号から議案第11号までに対する討論はこれにて終了します。  以上をもって、本委員会に付託されました全議案に対する質疑および討論を終了します。  ただいまから採決を行います。  まず、議案第3号平成31年度(2019年度)彦根市一般会計予算は、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議がありますので、起立により採決します。  議案第3号は、原案のとおり可決すべきものと決することに賛成の方々の起立を求めます。    (賛成者起立) 536 ◯委員長(上杉正敏君)   ご着席願います。  起立少数であります。よって、議案第3号は、原案を否決すべきものと決しました。  次に、議案第4号平成31年度(2019年度)彦根市国民健康保険事業特別会計予算は、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議がありますので、起立により採決します。  議案第4号は、原案のとおり可決すべきものと決することに賛成の方々の起立を求めます。    (賛成者起立) 537 ◯委員長(上杉正敏君)   ご着席願います。  起立多数であります。よって、議案第4号は、原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第5号平成31年度(2019年度)彦根市下水道事業特別会計予算は、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) 538 ◯委員長(上杉正敏君)   ご異議なしと認めます。  よって、議案第5号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第6号平成31年度(2019年度)彦根市休日急病診療所事業特別会計予算は、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) 539 ◯委員長(上杉正敏君)   ご異議なしと認めます。  よって、議案第6号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第7号平成31年度(2019年度)彦根市農業集落排水事業特別会計予算は、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) 540 ◯委員長(上杉正敏君)   ご異議なしと認めます。  よって、議案第7号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第8号平成31年度(2019年度)彦根市介護保険事業特別会計予算は、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) 541 ◯委員長(上杉正敏君)   ご異議なしと認めます。  よって、議案第8号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第9号平成31年度(2019年度)彦根市後期高齢者医療事業特別会計予算は、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) 542 ◯委員長(上杉正敏君)   ご異議なしと認めます。  よって、議案第9号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第10号平成31年度(2019年度)彦根市病院事業会計予算は、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) 543 ◯委員長(上杉正敏君)   ご異議なしと認めます。  よって、議案第10号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  次に、議案第11号平成31年度(2019年度)彦根市水道事業会計予算は、原案のとおり可決すべきものと決することにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) 544 ◯委員長(上杉正敏君)   ご異議なしと認めます。  よって、議案第11号は原案のとおり可決すべきものと決しました。  これにて、本委員会に付託されました案件の審査を終了します。  お諮りします。  本委員会の審査結果報告書等の案文につきましては委員長にご一任願いたいと思いますが、これにご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) 545 ◯委員長(上杉正敏君)   ご異議なしと認め、そのように取り計らいます。  以上で全て終了しましたが、皆様方には、3日間にわたり、慎重かつ熱心なご審査を賜り、また円滑な委員会運営にご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。  以上で予算常任委員会を閉じます。  お疲れさまでした。                                 午後7時39分散会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...