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  1. 彦根市議会 2019-02-01
    平成31年2月定例会(第2号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前9時47分開会 ◯議長(安藤 博君) 皆さん、おはようございます。  ただいまから平成31年2月彦根市議会定例会を開会いたします。  ただちに本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安藤 博君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、11番奥野嘉己君、および12番野村博雄君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 会期の決定 3 ◯議長(安藤 博君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  今期定例会の会期は、本日から3月20日までの24日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 4 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は、本日から3月20日までの24日間と決定いたしました。 ────────────────── 日程第3 議会改革特別委員長中間報告 の件 5 ◯議長(安藤 博君) 日程第3、議会改革特別委員長から中間報告の申し出がありますので、これを許します。  議会改革特別委員長、安澤勝君。安澤君。
    議会改革特別委員長(安澤 勝君)登 壇〕 6 ◯議会改革特別委員長(安澤 勝君) それでは、議会改革特別委員会委員長中間報告を行います。  1月21日に本委員会を開催し、まず災害発生時の対応要領および行動マニュアルについて協議いたしました。  昨年4月4日の委員会で災害対応プロジェクトチームを設置し、以降検討を重ねてもらい、昨年末にまとまったということで座長より報告をいただきました。  各議員へ災害発生時の対応要領および行動マニュアルを事前に情報提供することにより、しっかりとした検証ができるのではないかとのご意見があり、2月1日の全員協議会に先駆けて、1月28日付で従来どおりの連絡方法とタブレットを使って事前情報を提供することになりました。全員協議会で説明の後、ご意見があれば伺うことといたしました。  次に、議会基本条例の検討について協議をいたしました。議会基本条例第22条では、年1回以上検討を加えることとされています。  委員からは、最近は議会の報告だけでなく、カタリバという形態で市民の声を聞いていますが、議会報告会の呼称やあり方について検討を求められましたが、多くの自治体で議会報告は行われているけれども、議会の報告もあれば、市民の皆さんのご意見をお聞きする、これらを含めて議会報告会という理解でよいのではないかとのご意見もあり、今回の見直しは不要と結論づけました。  続いて、優先的に取り組む項目について協議をいたしました。まず、災害発生時の議員行動マニュアルの策定については、全員協議会で議員の皆さんより意見が出る可能性があることや、実際にマニュアルに沿った行動をして検証を重ねる必要があることから、名称についても原文のままで、検討項目にも残すことになりました。  大学連携につきましては、滋賀大学経済学部との連携は順調ですが、市内にはほかにもあることから、これらの大学との連携も今後検討が必要なことから、項目として残すことになりました。  続いて、手話通訳の導入について協議をいたしました。手話通訳に限らず、今後議会のICT化が進むと、人工知能AIを使った字幕等も考えられるのではとのご意見もありました。こうした未来志向の考え方もあることから、手話通訳等の導入と表記することとなりました。  続いて、議会ICT化の取り組みについてですが、タブレット端末は導入されていますが、新庁舎の完成までWi-Fi等の環境が整備されないこともあり、タブレットを十分使える環境にないことから、議会ICT化の取り組みについては、このまま残すことになりました。  続きまして、閉会中における常任委員会の開催についてですが、十分に議論され、定例会最終日に議長口述にも閉会中の常任委員会の開催についても含まれていることから、項目からは削除することとなりました。  続いて、政務活動費の手引きの見直しについてですが、基本条例第14条に政務活動費について明記されていることから、同条例第22条の年1回以上の検討に含まれると解釈し、優先的に取り組む項目より削除することといたしました。  最後に、年1回以上の検討と見直しを行う項目について検討をいたしました。  議会基本条例の検討については、同条例第22条で示されていることから、また、議決事件の追加につきましても、同条例第11条で記載されているとおり、議会は市政の監視機能を果たすということから、引き続き執行部から出される重要な計画等には監視機能を強化する必要がありますので、項目は現状のまま残すことに決しました。  以上、議会改革特別委員会委員長中間報告を終わります。 ────────────────── 日程第4 議案第2号から議案第53号ま で上程(市長提案説明) 7 ◯議長(安藤 博君) 日程第4、議案第2号から議案第53号までの各議案を一括議題といたします。  職員に議案を朗読させます。   〔山口議会事務局次長朗読〕 8 ◯議長(安藤 博君) 提案者の説明を求めます。  市長。   〔市長(大久保 貴君)登壇〕 9 ◯市長(大久保 貴君) 本日、ここに議員各位のご参集を願い、2月市議会定例会を開会し、平成31年度当初予算案を初め、諸案件のご審議を願うに当たりまして、その議案の概要についてご説明申し上げ、議員各位ならびに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。  まず、予算関係の議案につきまして、その概要をご説明申し上げます。  議案第2号につきましては、平成30年7月25日に申し立てた民事調停による市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る工事請負契約の解消および出来高精算について、平成31年2月20日付で調停が成立をし、同日付で契約を解除いたしましたことから、残りの工事費用等について債務負担行為の追加の補正を行なおうとするものでございます。  なお、本案件につきましては、でき得る限り早い工事の完成を図る必要がございますために、格別のご高配を賜りますようお願いを申し上げたいと存じます。  続きまして、平成31年度の当初予算案について、その概要をご説明申し上げます。  我が国経済は、景気は緩やかに回復しているとされておりまして、平成31年1月の月例経済報告によりますと、個人消費は持ち直しており、設備投資は増加しているとされております。また、企業収益は改善しており、雇用情勢も着実に改善しているほか、消費者物価はこのところ横ばいとされているところでございます。  先行きにつきましては、雇用・所得環境の改善が続く中、各種政策の効果も相まって、緩やかに回復が続くことが期待されてございますが、通商問題の動向が世界に与える影響や、中国経済の先行きなど海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意をする必要がございます。  国においては、「経済財政運営と改革の基本方針2018」、「未来投資戦略2018」等を着実に実行するとともに、全ての世代が安心でき、活躍できる全世代型社会保障制度を実現するため、労働制度を初め制度全般の改革を進めるとされております。  また、10月に予定されております消費税率の引き上げを控え、経済財政運営に万全を期すとともに、好調な企業収益を投資の増加や賃上げ・雇用環境のさらなる改善に向け、地域や中小・小規模事業者も含めた経済の好循環のさらなる拡大を実現するとされております。  次に、滋賀県においては、現在策定中であります次期滋賀県基本構想と次期滋賀県行政経営方針に基づき、平成31年度を新たな施策展開と行政経営に向けた第一歩を踏み出す重要な年度と位置づけ、財政収支見通しを踏まえた収支改善の取り組みを歳入・歳出両面から着実に進めるとされております。  本市におきましては、歳入面では、根幹となります市税は、平成30年度と比べ増加する一方、一般財源であります地方交付税と臨時財政対策債を合わせた地方交付税の総額は減少する見込みでございます。  歳出面におきましては、義務的経費であります扶助費や公共施設等総合管理計画に基づく施設等長寿命化に係る修繕費などが増加をし、さらに大型事業が継続することなどから、一般財源の確保は非常に厳しい状況でございます。  また、平成29年度の本市の決算数値におきまして、財政指標のうち、財政構造の弾力性を示す経常収支比率は前年度より0.2ポイント改善をし、94.9%となったものの依然高い数値でございまして、実質公債費比率は前年度比0.3ポイント悪化の8.2%となりました。今後も、現在進めております本庁舎耐震化整備事業や(仮称)彦根市新市民体育センター整備等の財源として多額の市債を発行せざるを得ないことから、実質公債費比率は増加していく見込みでありますことなど、今後の財政運営は非常に厳しいと予想をしております。  こうした中で臨みました平成31年度予算編成は、まず、歳入面では、収入の根幹をなす市税のうち、個人市民税につきましては、景気の緩やかな回復により微増となり、また、法人市民税につきましては、大手企業を中心に増益が見込まれますことから増収となる見込みでございます。次に、固定資産税につきまして、家屋や償却資産が増収となり、これらを合わせた市税総額では、前年度当初予算より増加となったところでございます。  また、地方交付税と臨時財政対策債を合わせました地方交付税総額はやや減少するものと見込んでおりまして、さらに財政調整基金からの繰り入れを大きく減らしましたことから、一般財源総額としましては、対前年度比5.2%の減少となったところでございます。  歳出面につきましては、扶助費のほか施設の維持管理経費など経常的な経費が増加をし、硬直化している財政状況ではございますけれども、公約につきましてはでき得る限り予算化に努めるとともに、市民の皆様の安心・安全にかかわる施策につきましても充実を図りました。  さらに、スポーツと文化がつながり新しい市民の交流拠点となります(仮称)彦根市新市民体育センターを初めとしました国民スポーツ大会関連事業などの基盤整備や公共施設等総合管理計画に基づく施設等長寿命化対策などを重点に予算編成を行ったところでございます。  その他の施策につきましては、でき得る限り財政調整基金に頼らない持続可能な財政運営を行う必要がございますことから、限られた財源の中で工夫を凝らした予算編成に努めたところでございます。  さらに、地域資源を生かし、定住人口の減少に歯止めをかけ、交流人口を増加させるために、彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる事業費を計上したところでございます。  このようなことから、予算規模は一般会計が443億6,000万円で、対前年度比マイナス0.7%で、平成24年度以来の対前年度比マイナス予算となりました。また、六つの特別会計の合計が261億1,790万9,000円で対前年度比プラス1.1%、二つの企業会計の合計が182億3,146万2,000円で対前年度比プラス5.1%となり、これらの総額は887億937万1,000円、対前年度比プラス1.0%となったところでございます。  以下、順を追って、議案第3号から議案第11号までの予算案の概要についてご説明を申し上げます。  本市の総合計画の基本構想は市民憲章に従って構成されてございますので、以下、市民憲章の順に従ってご説明を申し上げます。  まず、市民憲章1で「郷土を愛し、水と緑の美しいまちをつくります」とうたわれている都市基盤や環境の分野でございます。  計画的な土地利用につきましては、湖東圏域南部の玄関口でありますJR稲枝駅における西口へのアクセス道路について芹橋彦富線の整備を進めてまいりますとともに、引き続き東西駅前広場の整備を行います。また、中心市街地の活性化において重要となります銀座街の再生に向けて、地域とともに今後の方向性について検討をしてまいります。  都市環境基盤の整備につきましては、まず、空き家対策では、空き家バンクを活用しまして地域資源としての空き家の流通促進など有効活用を図ってまいります。また、子育て世代に対して空き家バンクを通じた既存住宅の取得を支援するほか、空き家を地域交流施設等に活用する団体に対して支援してまいります。さらに、公営住宅等長寿命化計画に基づきまして、公営住宅の改修工事に引き続き取り組んでまいります。  河瀬公園および京町公園につきましては、引き続き整備に向けて事業を進めるほか、福満公園につきまして、(仮称)彦根市新市民体育センターに隣接する公園として相互利用の利便性を高めるための整備を行ってまいります。  さらに、第79回国民スポーツ大会の主会場の周辺整備の一環としまして、松原町大黒前鴨ノ巣線や大黒川ほか河川整備のための必要な経費を計上いたしましたほか、金亀公園につきまして、主会場とのアクセス動線であり、バリアフリーに対応した連絡橋につきまして、滋賀県と共同で設置を行います。  上水道につきましては、上水道の安定供給のため、耐震化を含む老朽配水管の更新工事や大藪浄水場浄水施設の電気設備、機械設備の更新整備等を行ってまいります。  下水道につきましては、生活排水対策としまして、下水道の管網整備により、未普及地の解消を図るとともに、水洗化の促進に努めてまいります。また、平成32年度からの地方公営企業法の一部適用に向けて移行準備を進めてまいります。  総合的な交通体系の確立につきましては、市道立花船町線、市道彦根駅平田線の整備を引き続き行うとともに、(仮称)彦根市新市民体育センターへのアクセス道路としまして市道小泉庄堺線および市道小泉城南小学校線の整備を進めてまいります。また、通学路の点検結果に基づきまして、子どもたちが安全に通学できますように整備を行ってまいります。  橋梁につきましては、橋梁長寿命化修繕計画を見直しまして、計画的な修繕と更新を進めてまいります。また、現在、通行止めとしております栗見橋につきまして、修繕工事に着手をいたします。さらに、交通安全対策として、歩行者や車両の安全を確保するためにガードレールやカーブミラー等の交通安全施設の整備を進め、安全で快適なまちづくりを目指してまいります。また、積雪時における交通の確保を図るため、円滑な除雪作業が行えますように除雪体制の整備を図りますほか、生活道路につきましても、自治会等の団体が自主的に実施をいただくための機械を使用した除雪作業および除雪活動に必要な機械購入に対しまして引き続き補助をしてまいります。  公共交通対策につきましては、地方バス路線の運行経費に対しまして助成を行います一方、予約型乗合タクシーは、バス路線再編に伴う延伸を行いますほか、運賃の値下げ、乗合割引の施策により、乗合率の向上と運行の効率化を図ってまいります。さらに、春の観光シーズンに慢性的な渋滞をしております彦根城周辺の渋滞対策としまして、パーク・アンド・バスライドによる自動車交通量を抑制するための社会実験を引き続き行ってまいります。  環境保全型社会の構築につきましては、第2期彦根市環境基本計画および地域行動計画が平成32年度で終了いたしますことから、次期計画の策定に着手をいたします。  また、使用済み蛍光管等の拠点回収を引き続き実施しまして、水銀使用廃棄物の適正処理とリサイクルの推進に努めてまいります。ごみ処理対策としまして、家庭における食品ロス削減の促進に努めてまいります。清掃センターにつきましては、引き続き焼却炉等の定期的整備を行いまして、同施設の長寿命化を図ってまいります。  さらに、家庭から出るごみや資源を集積所まで運ぶことが困難なひとり暮らし高齢者等を対象としました戸別収集を実施いたします。  次に、市民憲章2で「歴史と伝統を生かし、文化の香り高いまちをつくります」とうたわれている文化や文化財の分野でございます。  文化・芸術の振興につきましては、春・秋の文化祭や美術展覧会の開催、市民文芸作品の募集のほか、引き続き小・中学生を対象としました俳句・短歌等の文芸作品の募集を行うなど、日本の文化に触れる機会を提供してまいります。さらに、ひこね市文化プラザの管理運営につきまして、引き続き指定管理者に委ねるとともに、みずほ文化センターにつきましても新たに指定管理者による管理運営を開始しまして、市民サービスの向上に努めてまいります。さらに、経年劣化した施設設備の修繕など適切な維持管理に努めてまいります。  文化財の保存と活用につきまして、まず、特別史跡彦根城跡につきまして、整備基本計画の策定に着手をするとともに、名勝玄宮楽々園につきましても、旧八景亭を含めた保存活用計画の策定に着手をいたします。また、平成28年7月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定をされました河原町芹町地区伝統的建造物群保存地区につきまして、引き続き修理事業に対して支援を行ってまいります。また、彦根市歴史的風致維持向上計画に基づきまして、旧魚屋町長屋につきまして公有地化を進めてまいります。さらに、市指定文化財でございます旧井伊神社社殿につきまして学術調査を行い、その価値をより明らかにするほか、彦根城天守につきまして、耐震基礎診断を実施しまして石垣の安定性の検討を行います。  また、彦根城の世界遺産登録を推進するために、彦根城世界遺産登録に必要な推薦書原案の作成を進めてまいります。さらに、彦根城博物館では特別展「大名と茶壷」を開催するとともに、引き続き井伊家伝来の美術作品と古文書の保存修理、井伊家伝来古文書近代文書の調査、子ども向け茶道体験などを実施してまいります。  次に、市民憲章3で「人権を尊び、お互いに助けあい、信頼しあうまちをつくります」とうたわれている人権・福祉や安全の分野でございます。  まず、人権が尊重されるまちの実現に向けまして、職場や地域における人権意識の高揚と人権啓発リーダーの育成を引き続き推進してまいります。市民の主体的な啓発活動の定着とさらなる促進を図りますために、引き続き各学区人権教育推進協議会への支援を行ってまいります。また、「男女共同参画ひこねかがやきプランII」(改定版)に基づきまして、男女共同参画社会の実現に向け、市民、事業者および行政との協働による取り組みを積極的に行うほか、次期プラン策定に向けた準備を進めてまいります。さらに、市内事業所における女性活躍を推進するために、企業経営者や管理職を対象としましたイクボス・働き方改革企業講演会を開催いたします。また、多文化共生推進プランに基づきまして、多文化共生社会の実現に向け、市民の国際理解の促進と外国人住民への支援等に係る施策を実施してまいります。  保健・医療の充実につきましては、引き続き健康診査、妊婦健康診査、乳幼児健康診査および各種予防接種を行ってまいります。がん検診では、子宮頸がん、乳がん、大腸がん、胃がん、肺がんのいわゆる5大がんにつきまして、引き続き効果的、効率的な個別の受診勧奨を行うとともに、がん検診を受けやすくする体制を整えまして、受診率の向上とがんの早期発見、早期治療の推進を図ってまいります。さらに、胃がん検診におきましては、胃内視鏡検査の平成32年度実施に向けまして体制整備を行い、また、40歳に到達する方に対しまして、がん検診受診勧奨の通知を行いまして、大腸がん検診につきましては、引き続き40歳から60歳までの10歳刻みの節目年齢の方に全額公費負担による検診を実施いたします。  また、健康診査では、肝炎ウイルス検査につきまして、40歳から60歳までの5歳刻みの節目年齢の方に全額公費負担によります検診を引き続き実施いたします。また、予防接種における各ワクチン接種につきまして、予防接種法に基づく乳幼児等を対象にした定期接種を引き続き全額公費負担で実施いたします。さらに、不妊治療につきまして、引き続き男性不妊治療費に対しまして助成を行いますほか、生活習慣病とのかかわりが大きい歯周病等の早期発見と口腔内環境の改善等を目的としまして、40歳から60歳までの10歳刻みの節目年齢の方を対象としまして歯科健康診査を実施いたします。  子どもの医療費助成制度では、引き続き市独自の取り組みといたしまして、小学校1年生から3年生までの通院医療費の助成を行うほか、入院費につきましては、中学校修了前までの生徒に対しまして自己負担なしの無料化を実施いたします。  まち・ひと・しごと妊娠出産包括支援事業におきまして、妊娠期から切れ目のない支援と子育ての孤立化を防ぎ、虐待防止を目指すために、子育て世代包括支援センターを引き続き開設しまして相談・支援を行ってまいります。また、保健師や民生委員児童委員によります乳児家庭の全戸訪問の実施に加えまして、家庭から十分な育児支援を受けられない産後6カ月未満の母親や乳児に対しまして、産後ショートステイやデイケアを行います彦根市産後ママほっと(産後ケア)事業を引き続き実施いたしまして、対象者の心身の安定と育児不安を解消し、安心して子育てができる支援体制を整えてまいります。  国民健康保険事業におきまして、引き続き特定健康診査の自己負担額を無料としまして、受診率を引き上げ、生活習慣病の発症予防および早期発見を目指すとともに、被保険者の健康意識を高めてまいります。また、基金を活用し、被保険者の健康の保持増進のため、人間ドック・脳ドック受診時の助成限度額を2万円から3万円に引き上げてまいります。  後期高齢者医療保険事業につきましては、広域連合と連携をしまして取り組んでまいります。  市立病院の診療体制につきまして、湖東保健医療圏の中核病院としまして今後も地域に貢献できる病院であり続けるため、引き続き彦根市立病院新改革プランを適時、的確に見直しながら、総合的な病院改革を推進してまいります。中でも、医師が不足をしております診療科におきまして、引き続き医師の確保を図るほか、ナースコールシステムの更新によりまして、見守り機能を充実するとともに、看護体制の強化を図ってまいります。また、内視鏡手術システムやモニタリングシステムなどの医療機器や医療情報システムの更新を通じまして、高度・先進医療の提供に努めてまいります。  障害福祉につきましては、障害者総合支援法に基づき、障害のある人が基本的人権を享有する個人としての尊厳にふさわしい日常生活や社会生活を営めますよう、各種障害福祉サービスを提供するとともに、移動支援や日中一時支援など一人ひとりの状況やニーズに応じた支援のほか、障害のある人やその保護者からの相談対応を行う地域生活支援事業を引き続き実施いたします。また、自殺対策につきましては、彦根市自殺対策計画に基づき、誰もが自殺に追い込まれることがない社会の実現に向けまして全庁的な取り組みを進めてまいります。  障害のある方の社会参加の促進につきましては、引き続きまして、自動車燃料費およびタクシー運賃の助成を行いまして、重度障害のある人の社会参加の促進を図ってまいります。また、障害福祉団体等が福祉活動の実施に必要な移動手段として利用いただきますバスの貸し切り等につきまして、引き続きその費用を助成しまして、障害のある人の外出や社会参加の機会を確保いたします。また、新たに医療的ケアが必要な重度障害者等が緊急時や夜間など24時間福祉サービスが利用できますように受け入れ可能な委託先事業所を1カ所から3カ所に増やすとともに、看護職員や介護職員を派遣する際の費用を支援いたします。  障害者福祉センターでは、創作活動や生活訓練などを通じて障害のある人の日常生活や社会生活の充実を図ってまいります。  平成30年度に子ども療育センターと発達支援室を統合しました彦根市発達支援センターでは、引き続き乳幼児期の療育と発達障害に係る成人までのライフステージに合わせた支援を行ってまいります。  高齢者福祉につきまして、会員および加入クラブの減少が顕著でございます老人クラブ連合会に対して支援を行うほか、公的介護施設等に対します整備補助や佐和山デイサービスセンターの昇降式介護浴槽の更新などを行ってまいります。また、権利擁護サポートセンターにおきまして、成年後見制度を初めとした高齢者等の権利擁護全般の支援を行いますほか、成年後見制度利用促進計画の策定を行います。さらに、人材不足が深刻化してございます介護職につきまして、介護福祉士等の資格取得に向けて研修の受講費用の一部を助成することで市内の介護施設等の介護サービス従事者の人材確保・定着を図ってまいります。  また、老人福祉月間における長寿者のお祝いにつきましては、新たに100歳の方を対象として記念品をお贈りしたいと存じます。  介護予防・日常生活支援総合事業につきましては、自立支援と介護予防に向けて訪問介護・通所介護相当サービス等を実施しまして、多くの住民の皆さんの参画による地域の支え合いの体制づくりを推進してまいります。また、日常生活圏域ごとの課題に対応し、地域包括ケア体制の強化を図りますために、引き続き地域包括支援センターの充実に努めてまいります。  在宅医療と介護の一体的な連携を推進するために、在宅医療福祉推進事業を実施するほか、認知症への理解を深め、サービス体制の充実を図りますために、認知症あったかサポート事業を引き続き実施するとともに、これらの事業を中核として、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができますように、地域包括ケアシステムの深化・推進に向けた事業を展開してまいります。また、高齢者の介護予防や生きがい対策の拠点としまして運営している宅老所につきまして、新たな整備を促進してまいりたいと思っております。  生活支援体制の充実につきましては、生活保護制度の適正な実施を図りますほか、生活保護被保護者の就労による自立を促進するとともに、自立直後の生活の安定を図るため、就労自立給付金を交付いたします。また、生活困窮者自立支援法に基づく各種事業の実施につきまして、生活に困窮する方への包括的な支援等を行う自立相談支援員や就労支援員・家計相談支援員等を引き続き配置いたしまして、さらに、彦根市社会福祉協議会が実施をします地域でのサロンの運営や友愛訪問等に対しまして引き続き支援を行いますとともに、地域課題の解決に向け、住民個人や自治会、ボランティアグループ等がそれぞれの立場で取り組んでいく「我が事・丸ごと」の地域づくり推進事業などを実施いたします。  その他、福祉センターにつきましては、効率・効果的な施設利用とサービスの向上を図っていくために、障害福祉課・介護福祉課を1階へ移転しまして、相談窓口の整理を行うとともに、新たに平成31年6月から住民票の写しなどを交付する証明書発行コーナーを設けます。  安全で安心できる生活環境の確保につきましては、急傾斜地崩壊対策事業補助金を活用しまして、引き続き宮田町の擁壁設置工事を実施いたします。河川改良では、引き続き旧鳥川の整備を実施いたしますほか、浸水対策として猿ケ瀬排水路の雨水幹線整備を実施いたします。  地域防災対策につきまして、地域防災計画に基づいて、出前講座の実施や市内全域における自主防災組織の設置促進、防災用資機材の整備に対する助成を行いますとともに、自主防災組織の育成に一層努めてまいります。また、災害時におきまして、市民の皆さんへ迅速かつ正確な情報伝達を行いますために、同報系の防災放送設備を昨年度に引き続きまして市内18カ所に整備いたします。その他、県が実施をいたします芹川ダムの耐震改修工事および広域農道にかかります六つの橋の耐震化事業に対しまして応分の負担をしてまいります。さらに、市域の地震に対する安全性の向上を図りまして、地震に強いまちづくりを促進するため、既存建築物の耐震化等の支援を引き続き行うとともに、新たに、道路に面するブロック塀等の地震による倒壊被害を防止するための支援を行ってまいります。  また、自治会が設置をする防犯灯の設置補助および通学路等に防犯灯を設置する道あかり事業を引き続き実施いたします。防犯灯の設置補助では、既存防犯灯のLED化に対する補助制度を継続するとともに、道あかり事業におきましても、LED防犯灯の設置を推進いたします。  消防体制につきましては、消防署南分署に配備しております高規格救急自動車の更新を行いますほか、消防団に配備をいたしております消防ポンプ自動車等の更新整備を行います。また、第5分団、これは佐和山学区でございますが、この分団車庫、芹川町にございますものですが、建て替え整備を行いますほか、第4分団、これは城北学区でございますが、分団車庫の建て替えに向けた検討を行ってまいります。さらに、防火水槽1基を稲里町に整備するとともに、消防署犬上分署につきましても、仮眠スペースを確保するための増築工事を実施いたします。  また、本市と包括連携協定を締結しております聖泉大学の防災サポーターチームや、消防職団員のOBで構成されております消防シニア隊を新たに、大規模災害時等に特定の任務に限り従事をする機能別消防団員として位置づけ発隊するなど消防力の強化を図ってまいります。  バリアフリーの推進につきまして、引き続き彦根駅、南彦根駅、河瀬駅、稲枝駅に設置をしております自由通路等のエレベーターやエスカレーターの適正な維持管理に努めてまいります。  消費者保護対策につきましては、引き続き彦根市消費生活センターに消費生活相談員を配置いたしまして対応に当たるとともに、悪質商法で被害を受けないよう「訪問販売・訪問買取お断り」ステッカーを増刷しまして、出前講座等で配布し、啓発に努めてまいります。  次に、市民憲章4で「心とからだを鍛え、働く喜びに満ちたまちをつくります」とうわたれている生涯学習や産業の分野でございます。  生涯学習につきましては、幅広い地域住民等の参画によって、地域と学校が連携・協力しながら地域全体で子どもの成長を支えていくために、引き続き地域学校協働本部事業を全中学校区等で実施するほか、滋賀大学を初め、市内外の関係機関の協力も得ながら、子ども科学教室やロボット講座を実施いたします。  公民館につきましては、学びや住民相互の交流と連携の輪を広げる取り組みを引き続き推進するとともに、利用者の利便性向上を図るため、西地区公民館大会議室の空調設備を改修するほか、東地区公民館の外壁改修工事などを実施いたします。  また、図書館につきましては、施設の耐震補強工事を実施いたします。  スポーツ振興につきましては、各種スポーツ教室等を市内の施設で分散して開催してまいりますほか、スポーツ推進委員を中心としました地域活動の推進および各種社会教育団体の活動支援に努めるとともに、体育施設の適正な管理に努めてまいります。  さらに、(仮称)彦根市新市民体育センターにつきましては、平成33年度の竣工に向けまして建設工事に着手をいたします。また、ワールドマスターズゲームズ2021関西の10キロロードレースが彦根市で開催されますことから、大会準備等に取り組んでまいります。  農業の振興につきましては、地域の担い手や中小の農業者に対する所得の安定対策に努めるとともに、農業経営の安定化を図るための担い手の支援では、引き続き営農指導員を配置しまして、「人・農地プラン」の見直し、推進を図り、農地の集積化に取り組む地域や農業者への助成を引き続き行ってまいります。また、農業の持つ多面的な機能を維持するため、多面的機能支払交付金事業によりまして、集落の共同活動などを支援するとともに、環境保全型農業を推進するため、環境に配慮した営農活動に対する支援を行います。  また、有害鳥獣による農作物被害を防ぐために、捕獲・駆除の対策を引き続き実施いたします。  土地改良事業につきまして、管水路等の維持管理や整備を推進してまいります。
     また、土地改良区に対しまして、事務局・事業執行体制の基盤の強化のための支援を行ってまいります。  さらに、台風時等に琵琶湖からの逆流を防ぎ、田畑等への浸水を減らしていくために、稲枝排水機場流域地域の内水排除の関連施設でございます横引き水路の整備につきまして、事業化に伴う計画策定を行ってまいります。  林業につきましては、引き続き森林整備事業や林道の管理に取り組み、森林の有する多面的機能の維持管理に努めます。  水産業につきましては、彦根市漁業協同組合連合会が取り組みます地域産業資源の開発につきまして、その活動費および組織運営に対して支援を行います。  商工業につきましては、商工会議所・商工会、商店街振興組合が取り組む事業への支援を行いますほか、フレッシュアップ事業では魅力とにぎわいのある商店街づくりの支援や、彦根仏壇を初めとする三つの地場産業の振興に努めるほか、企業の市外流出抑制に向けました取り組みを行って、工場等の増設などに対する工場等設置奨励事業の継続を行ってまいります。  さらに、消費税率10%への引き上げに合わせた地域における消費を喚起・下支えするため、国の補助事業として導入される低所得者・子育て世帯向けのプレミアム付商品券の発行事業を行います。  また、本市の物産および国の伝統工芸品でございます、本市の地場産業である彦根仏壇を海外に周知し、ビジネスの機会拡大を図っていくために、海外の商習慣等の勉強会や諸調査等につきましてジェトロ滋賀に委託をしまして、海外展開の可能性を探ってまいりたいと思います。  魅力ある観光都市への取り組みとしましては、引き続き多言語観光マップを作成するほか、広域的にインバウンド誘致に取り組む一般社団法人近江ツーリズムボードの支援をするなど積極的にインバウンドへの対応を行ってまいります。湖東定住自立圏の取り組みとしまして、ロードバイクや電動アシスト付自転車等のレンタサイクル事業を引き続き実施するほか、映画やテレビドラマ等の撮影を支援しまして、映像を通じて本市の魅力を発信するとともに、誘客を図ってまいります。また、ひこにゃんにつきましては、引き続き本市への入込客の増加とともに、お越しいただく方々に楽しんでいただくために、彦根城のほか、昨年度に引き続きまして、四番町スクエアにも登場させるなど、本市のPRを行ってまいります。  次に、市民憲章5で「若い力を育て、夢と活気のみなぎるまちをつくります」とうたわれております次世代育成や市民交流の分野でございます。  子ども家庭支援につきましては、子どもセンターおよびふれあいの館におきまして、引き続き指定管理者による管理運営を行い、子どもに健全な遊びの機会を提供し、子育て親子の交流の促進を図るなど、子どもたちの健やかな育ちを支援いたします。  また、乳幼児および保護者が相互に子育ての相談、情報の提供などが受けられる場所として、子どもセンターやビバシティ彦根、東山児童館に地域子育て支援センターを開設しまして、在宅乳幼児と保護者への支援を行ってまいります。  さらに、児童虐待防止や子育て不安の解消を図っていくために、家庭相談員が中心となりまして事業の充実に取り組むとともに、養育支援が必要な家庭に対する育児家事支援の事業委託等を行うほか、配偶者暴力防止のため、女性相談員を引き続き設置いたします。また、ひとり親家庭の自立支援のため、高等職業訓練促進給付金や自立支援教育訓練補助金の交付を引き続き行うとともに、母子・父子自立支援員とひとり親家庭自立支援プログラム策定員を配置しまして、就労支援や貸付相談を積極的に実施いたします。  児童扶養手当につきまして、ひとり親家庭等において18歳未満の児童等を扶養している方に引き続き手当を支給しまして、児童の福祉の増進を図ってまいります。  また、民間保育所での障害児保育事業や低年齢児保育事業など、多様な保育サービスへの助成を行うとともに、民間保育所の増改築などの施設整備に対する支援を引き続き行います。  湖東定住自立圏で取り組んでおります病児・病後児保育につきまして、病児保育室であります「こあら」の専用棟増築に対し補助を行いまして、保育環境の向上を図るとともに、利用定員を4人から6人に拡大いたします。  放課後児童クラブにつきましては、安定的な運営とより充実した指導を目指しまして、全17クラブの指導員業務を全てNPO法人や企業への委託により実施いたします。また、佐和山小学校では、現在クラブ室として利用しております部屋を普通教室とすることから、クラブの専用棟を建築するための工事費を計上いたしました。  また、子ども・若者支援、子どもの貧困対策につきまして、総合相談窓口として子ども・若者総合相談センターを引き続き開設しまして、支援相談員や子ども応援コーディネーター、臨床心理士の配置による相談や助言、必要な情報提供などを行いまして、困難を有する子ども・若者を総合的に支援してまいります。また、ニートやひきこもりなど、生きづらさのある若者が一歩を踏み出す居場所となるサロンを開設いたします。さらに、こうした子ども・若者を応援する市民や団体等の地域人材を掘り起こしまして、継続的に活動を支援するなどのバックアップを彦根市社会福祉協議会に委託いたしまして、子ども・若者を応援する体制を構築していまいります。また、同協議会が支援をしておりますフリースペースや子ども食堂など、子どもたちの居場所づくりの取り組みに対しまして、補助を拡充するなど連携・協力して取り組んでまいりますほか、ひとり親家庭の中学生を対象に学習支援や食事の提供を行う居場所を提供し、子ども自身の生きる力に働きかけ、ひとり親家庭の子どもの生活向上を図ってまいります。  学校現場におきまして、引き続き地域未来塾を開設し、7中学校で放課後や土曜日等に大学生や教員OB、地域住民の協力による学習支援を実施しまして、学習を深めたい中学生を初め、家庭の事情により家庭学習が困難であったり、学習習慣が十分身についていない中学生への学習支援を行ってまいります。また、小・中学校にスクールソーシャルワーカーを派遣し、支援を必要とする児童・生徒やその保護者に対しまして指導支援を行ってまいります。  学校教育につきましては、小学校就学前教育と義務教育の円滑な接続を図り、生きる力を育む教育の重要性から、小一すこやか支援員を9月末まで配置するとともに、学校の図書室での読書活動の推進を図れますように、読書活動支援員を配置いたします。また、外国人児童・生徒への支援の充実では、ポルトガル語およびタガログ語対応の支援員の配置によりまして、母語による相談、通訳、翻訳および日本語指導等を行ってまいります。  障害のある児童・生徒へのより適切な教育につきまして、特別支援教育支援員を増員し、不登校や別室登校などの児童・生徒に対する相談活動や学習支援を充実いたします。また、ともづなカウンセリング事業等の教育相談活動の実施、適応指導教室「オアシス」の運営を行ってまいります。さらに、不登校や集団不適応など、さまざまな問題を抱える児童・生徒や保護者に対しての早期対応と解決に向けて訪問教育相談員を学校に派遣いたします。  いじめや暴力行為などのさまざまな問題行動を抱える生徒への対応、支援につきまして、ハートフルサポート指導員を配置し、専門的な立場から学校へ助言や指導を行うとともに臨床心理士等の派遣を行うなど、家庭と学校が一体となって問題行動の未然防止や早期発見などに努めてまいります。さらに、いじめ問題対策連絡協議会を引き続き設置しまして、重大事案が発生した場合に即座に対応できますように、専門家を含むチームによる緊急派遣を行って、学校支援を行ってまいります。  また、学校・園の全教育活動を通じまして、人権教育を推進し、いじめや差別を許さない児童・生徒の育成に努めるとともに、社会の一員としてさまざまな人権問題の課題解決に積極的に働きかけることができる心や知識、価値観を育んでまいります。  さらに、人権教育研究大会の開催により、人権教育の推進や市民一人ひとりの人権意識の高揚を図ってまいります。また、経済的理由から高校就学が困難な状況にある成績優秀な生徒に対しまして、引き続き奨学金給付事業基金を活用することにより、奨学金の給付を行ってまいります。  学校・園の施設整備につきましては、児童数の増加により教室不足が発生いたします河瀬小学校について増築に着手をいたします。また、佐和山小学校につきましても、既存教室の改修および特別教室の増築に着手をいたします。  青少年の育成につきましては、非行等の問題行動を抱える少年に対しまして、あすくる彦根において、就労や学校復帰など立ち直りに向けた学習支援・生活習慣の確立への支援を引き続き行ってまいります。  市民活動の促進につきましては、相談窓口を設けまして、市民活動団体の運営に係る基礎講座を開催するなどの支援を行ってまいります。また、コミュニティ活動の活性化を図りますために、自治会を対象としたまちづくり推進事業総合補助金などによります支援を引き続き行ってまいります。  美しいひこね創造事業につきまして、引き続き地域通貨「彦」を発行しまして、エコバックやごみ袋、バス乗車券および公園使用料などと交換できるものとして市内流通を図って地域活性化につなげてまいりたいと存じます。  国際交流につきまして、引き続き湘潭市やアナーバー市との交流を推進いたします。また、平成31年3月28日にはアナーバー市との姉妹都市提携50周年を迎えますことから、アナーバー市から使節団を受け入れ、交流の絆を深めてまいります。  また、スペインを相手国としました東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンに本市が登録されたことを契機としまして、本大会に向けた市民の機運醸成とスペインとの交流に関する事業を行ってまいります。  その他の施策としまして、次期彦根市総合計画および第4次国土利用計画の策定に向けた準備を進めてまいります。また、平成30年度中に策定する彦根市シティプロモーション戦略に沿って、市民の共感づくり事業など、官民協働で持続可能なシティプロモーション活動を推進するとともに、市政の効果的な情報発信を行うため、2019年9月からのリニューアルに向けてホームページの充実に取り組んでまいります。さらに、アジア国際子ども映画祭の滋賀・北陸ブロック大会を本市で開催いたします。  彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略による地方創生関連事業につきまして、広域での婚活イベントの開催を引き続き行うとともに、本市の魅力やよさを知っていただくための新たな取り組みとして、移住体験ツアーを実施いたします。さらに、移住に関する情報発信を大幅に強化しまして、本市への移住者のさらなる増加を図るために、新たに移住ポータルサイトを開設いたしますほか、子ども・若者支援事業、地域子育て支援事業、まち・ひと・しごと妊娠出産包括支援事業、国際観光振興事業などの事業を実施しまして、定住および交流人口の増加を図ってまいります。また、次期彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定に着手をいたします。  公共施設の管理につきましては、公共施設等総合管理計画の方針に基づきまして、各施設の個別計画策定を進め、安全・安心な公共施設マネジメントを推進いたします。  また、財源の確保と本市の知名度を上げていくために、ふるさと彦根応援寄附事業におきましても、さらなる寄付金額の増額に努めてまいります。  最後に、今後の行財政運営につきまして、非常に厳しい財政状況ではございますけれども、市民の安心・安全を守る施策の充実を初め、新しいニーズにも迅速に対応できる体制づくりと市民サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。そのために、事務事業の抜本的な見直しとあわせまして、引き続き働き方・業務改革を推し進め、時間外勤務の削減や労働環境の見直しなどを行いまして、できる限り財政調整基金に頼らない持続可能な財政運営を目指してまいりたいと考えております。  これらの歳出予算案の財源につきましては、一般会計は市税、地方交付税等の一般財源261億4,413万2,000円、国・県支出金および市債等の特定財源182億1,586万8,000円をもって充てることとし、特別会計および企業会計は、それぞれの事業の財源および一般会計からの繰入金をもって充てることといたしました。  以上が平成31年度の予算案の概要でございます。  続きまして、条例関係の議案につきましてご説明を申し上げます。  議案第12号から議案第52号までは、条例の一部を改正しようとするものでございまして、議案第12号は、文化財保護法及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律において、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部が改正されたことに伴って、彦根市地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条第1項の規定に基づく職務権限の特例に関する条例に基づいて文化財の保護に関する事務を教育委員会から市長に移管するに当たりまして、文化財の保存と活用を効果的に推進するため、市長直轄組織の事務とするとともに、彦根城の世界遺産登録の推進に係る事務について、市長直轄組織に一元化をいたしますほか、シティプロモーションを効果的に推進するために、文化およびスポーツの総合調整に関する事務を企画振興部から市長直轄組織に移管するもの。また、災害等の対応に当たって、市長が直接指揮命令することにより、迅速に対応できる体制を整えるために、総務部で所管をしております防災に関する事務を市長直轄組織に移管しまして、防災および危機管理に関する事務に努めるとともに、同じく総務部で所管をしておりました地域の安全に関する事務を企画振興部に移管するため、彦根市事務分掌条例の一部を改正するもの。  議案第13号は、彦根市事務分掌条例の一部改正にあわせまして、文化財の保護に関する事務を教育委員会から市長に移管するに当たりまして、職員の定数を改めるため、彦根市職員定数条例の一部を改正するもの。  議案第14号は、公益社団法人彦根観光協会との連携を図り、本市の観光振興事業を効果的に実施することを目的としまして、同協会に職員を派遣するため、彦根市公益的法人等への職員の派遣等に関する条例の一部を改正するもの。  議案第15号は、働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律の制定および人事院の「公務員人事管理に関する報告」に基づき、国家公務員について超過勤務命令を行うことができる上限を人事院規則で定めるなどの措置が講じられたこと等を踏まえまして、本市におきましても超過勤務命令を行うことができる上限を定めるなど、彦根市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正するもの。  議案第16号は、学校教育法の一部が改正されたことによりまして、引用している条項のずれを改めますために、彦根市職員の自己啓発等休業に関する条例の一部を改正するもの。  議案第17号は、本庁舎耐震化整備事業に関して、不適切な事務処理が行われたことに対しまして、管理監督者としての責任を明らかにするため、平成30年12月から平成31年5月までの間、市長の給料月額を削減することとしているところでございますが、その期間を平成32年3月まで延長するため、平成30年度および平成31年度における彦根市長の給与の特例に関する条例の一部を改正するもの。  議案第18号は、身体障害者等に対する軽自動車税の減免の対象の拡充を図るため、当該減免の対象となります軽自動車等の要件について、精神障害者本人が運転するものを加えるため、彦根市市税条例の一部を改正するもの。  議案第19号は、建築基準法の一部が改正されたことに伴って、用途規制に係る特例許可を受けた建築物の増築、改築または移転を行う場合における特例許可の申請に対する審査の手数料を初め、四つの審査手数料について新たに規定をいたしますほか、条例において引用しております条項のずれを改めるため、彦根市建築確認等に関する手数料条例の一部を改正するもの。  議案第20号は、ふるさと彦根応援寄附条例に基づいて収受した寄附金の寄附者が、自らの寄附金を財源として実施する事業をあらかじめ指定しない場合におきまして、当該寄附金を市長が必要と認める事業に指定があったものとするほか、当該寄附金を寄附者があらかじめ指定できる各事業の財源に充てるものとするなど、所要の改定を行うため、ふるさと彦根応援寄附条例の一部を改正するもの。  議案第21号は、文化財保護法及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律におきまして、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部が改正されたことに伴いまして、彦根市地方教育行政の組織及び運営に関する法律第23条第1項の規定に基づく職務権限の特例に関する条例に基づき、文化財の保護に関する事務を教育委員会から市長に移管するに当たりまして、所要の規定の整備を行うため、彦根市城山観覧料徴収条例、彦根市文化財保護条例、彦根市開国記念館の設置および管理に関する条例、特別史跡彦根城跡における釣りの禁止に関する条例、彦根市伝統的建造物群保存地区保存条例および彦根市河原町芹町地区伝統的建造物群保存地区内における建築基準法の制限の緩和に関する条例の一部を改正するもの。  議案第22号は、彦根市立の保育所および認定こども園におきまして、通常の保育時間以外の時間に保育を実施する場合における延長保育料につきまして、新たに規定をするため、彦根市立保育所設置条例および彦根市立認定こども園設置条例の一部を改正するもの。  議案第23号は、国民健康保険法施行令の一部が改正されたことに伴って、国民健康保険の保険料の基礎賦課額に係る賦課限度額を引き上げるとともに、同保険料の軽減措置につきまして、対象となります世帯に係る所得判定基準の算定において、被保険者の数に乗ずる金額を引き上げるため、彦根市国民健康保険条例の一部を改正するもの。  議案第24号は、地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律において、介護保険法の一部が改正されたこと、また、介護保険法施行規則の一部が改正されたことに伴って、条例において引用している条項のずれおよび主任介護支援専門員の定義を改めるため、彦根市地域包括支援センターの人員および運営に関する基準を定める条例の一部を改正するもの。  議案第25号は、彦根休日急病診療所の持続的な運営を図っていくために、彦根市、愛荘町、豊郷町、甲良町および多賀町における他の医療機関との診療日の調整および災害時の診療日の変更を目的として、所要の規定の整備を行うため、彦根市保健・医療複合施設の設置および管理に関する条例の一部を改正するもの。  議案第26号は、旅館業法の一部が改正されたことによりまして、条例において引用している条項のずれを改めるなどの所要の改正を行うため、彦根市旅館等建築規制に関する条例の一部を改正するもの。  議案第27号は、学校教育法の一部が改正されたことなどに伴いまして、布設工事監督者および水道技術管理者の資格要件について所要の改正を行うため、彦根市水道事業布設工事監督者および水道技術管理者の資格等に関する条例の一部を改正するもの。  議案第28号は、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律におきまして、国および地方公共団体は、消防団が将来にわたり地域防災力の中核として欠くことのできない代替性のない存在であることに鑑み、消防団の抜本的な強化を図るため、必要な措置を講ずるものとされている規定に基づきまして、本市の消防団の強化を図るために、消防団員の活動の負担を軽減するため、機能別消防団員制度を導入するに当たりまして、所要の改正を行うため、彦根市消防団条例の一部を改正するもの。  議案第29号から議案第52号までは、いずれも平成30年10月1日に行われる消費税および地方消費税の税率引き上げに合わせまして、使用料および手数料を見直すなど、所要の改正を行なおうとするものでございまして、まず、議案第29号は彦根市男女共同参画センターの設置および管理に関する条例について、議案第30号は彦根市手数料条例について、議案第31号は彦根市子どもセンターの設置および管理に関する条例について、議案第32号は彦根市公民館の設置および管理に関する条例について、議案第33号は彦根市民会館の設置および管理に関する条例について、議案第34号は彦根市高宮地域文化センターの設置および管理に関する条例について、議案第35号はひこね市文化プラザの設置および管理に関する条例について、議案第36号はみずほ文化センターの設置および管理に関する条例について、議案第37号は彦根市地域体育館の設置および管理に関する条例について、議案第38号は彦根市立学校運動場照明設備の使用に関する条例について、議案第39号は彦根市荒神山自然の家の設置および管理に関する条例について、議案第40号は彦根城博物館の設置および管理に関する条例について、議案第41号は彦根市地域総合センターの設置および管理に関する条例について、議案第42号は彦根市廃棄物の処理および清掃に関する条例について、議案第43号は宇曽川漁港漁船管理施設の管理に関する条例について、議案第44号は彦根市漁港等管理条例について、議案第45号は彦根市農村環境改善センターの設置および管理に関する条例について、議案第46号はひこね燦ぱれすの設置および管理に関する条例について、議案第47号は夢京橋あかり館の設置および管理に関する条例について、議案第48号は彦根市観光駐車場条例について、議案第49号は彦根市公園条例について、議案第50号は彦根市駐車場の設置および管理に関する条例について、議案第51号は彦根市自転車駐車場条例について、議案第52号は彦根市自転車等の放置の防止に関する条例について、それぞれ所要の改正を行うものでございます。  次に、議案第53号は、予算、条例関係以外で議会の議決をお願いするものでございまして、市道路線の廃止および認定につき議決を求めるものでございます。  以上が本日提出いたしました議案の大要でございます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 10 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前11時06分休憩            午前11時19分再開 11 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ────────────────── 日程第5 議案第2号(質疑、委員会付 託) 12 ◯議長(安藤 博君) 日程第5、議案第2号平成30年度(2018年度)彦根市一般会計補正予算(第8号)を議題とし、議案に対する質疑を行います。  質疑の通告書が6名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。  その順位は、17番山内善男君、3番北川元気君、4番谷口典隆君、9番八木嘉之君、12番野村博雄君、2番獅山向洋君の順とし、順次ご登壇願います。  17番山内善男君。山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 13 ◯17番(山内善男君) それでは、議案第2号平成30年度(2018年度)彦根市一般会計補正予算(第8号)本庁舎耐震化整備事業(2期工事)の債務負担行為補正の議決を求めることについて質疑を行っていきます。  さきの臨時会で岐建との調停議案は、私たち日本共産党彦根市会議員団はもとより、7人の議員が反対しましたが、賛成多数で通過をいたしました。  第一に出来高の精算は当然、最終、岐建と市が合意した41億8,716万円を基礎として行うべきでしたが、市はなぜか46億8,100万円が見直した実勢金額であったなどと高額な金額を算定の基礎といたしました。  二つ目に、これは獅山議員から指摘がありましたが、岐建に対して制震装置のダンパー類についての瑕疵担保責任を負担しないなど、市は建築主に要求する当然の責任追及する権利まで放棄することを調停の中で約束しました。  市は以上のように、岐建側に屈辱的とも言える配慮した調停額を示しましたが、それでも岐建との差額は7,000万円以上の乖離があり、結果としては7割方、岐建の主張が通る調停結果となっていました。  そして、20日の第6回の調停において調停が成立したことは当然の結論でした。  今回、残工事を進める上での債務負担行為補正についての議案です。そこで、当議案について幾つかの疑問について解明するため、以下、質疑していきます。  中項目1です。工事の詳細について説明を伺っていきます。  細項目の1です。本体工事の応札対象企業数についてお伺いいたします。本体工事の応札対象企業数はどれだけ存在するのか、お伺いいたします。 14 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 15 ◯総務部参事(長野繁樹君) まだ公告いたしておりませんので、応札対象となる具体的な企業数までお答えすることはできない状況でございます。  ただ、前回の市庁舎耐震補強・増築・改修工事における応札対象となる企業数が30者でございましたので、今回は特定建設工事共同企業体、いわゆるJV方式による入札を予定していることもございまして、前回を上回る企業数となるよう応募対象者を考えているところでございます。 16 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 17 ◯17番(山内善男君) 前回2者しかなかったので、非常に不可解に思っていたんですけれども、対象企業数は30者あったというお答えでした。  参考にお聞かせ願いたいんですが、入札については一般競争入札、あるいは指名競争入札という入札の仕方がありますけれども、前回は一般競争入札であったのか、指名競争入札であったのか、今回はどのような方法で行われるのか、もう一度お答えいただけたら幸いです。 18 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 19 ◯総務部参事(長野繁樹君) 前回の市庁舎耐震補強・増築・改修工事につきましては、条件付一般競争入札で行っております。今回のいわゆる残工事につきましても、原則として1件について予定価格が1,000万円以上の建設工事については条件付一般競争入札としておりますので、今回につきましても、この条件付一般競争入札で実施してまいりたいと考えているところでございます。 20 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 21 ◯17番(山内善男君) ありがとうございました。  前回2者しかありませんでしたので、しかも2者が最初、応札金額が同一であったということで、入札監視委員会も疑問の意見なども出たりしておりましたけれども、できるだけ多くの企業に応札していただけたらとも思っております。  それでは、細項目2です。分離発注する工事対象のそれぞれの応札対象企業数についてお伺いいたします。  市は、具体的な資料をいただいておりますけれども、その中に分離発注するということがありますけれども、それの工事対象企業数についてお伺いいたします。 22 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 23 ◯総務部参事(長野繁樹君) 分離発注する電気設備工事、機械設備工事および外構工事につきましても、まだ公告いたしておりませんので、具体的に応札対象となる企業数までお答えすることはできませんが、できる限り多くの市内業者の皆様にご参加いただけるように努めてまいりたいと考えております。 24 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 25 ◯17番(山内善男君) 非常に不況で、やはり地元の業者は悩んでいらっしゃると思います。できるだけ地元の方が参加できるような入札条件を出していただきたいと思います。  それでは、細項目3です。資料を見ますと、追加工事が1億5,400万円という記述があります。なぜこれらが当初設計になかったのか説明するとともに、追加工事の詳細について説明をしていただき、市民や議会に理解と納得が得られるのか伺いたいと思います。よろしくお願いします。
    26 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 27 ◯総務部長(犬井義夫君) 追加工事の主なものといたしましては、一つ目として、3階にございますサーバー室に制震ブレースを設置するに当たりまして、当初は機器を存置したままでも工事ができると判断をしておりましたが、現在までの工事の状況から、機器のすぐ横でコンクリートに穴をあけたり、解体をしたりと激しい振動を繰り返すことで、精密機器であるサーバーが故障する危険性を考慮いたしまして、本工事後に計画をしておりました免震化工事を前倒しして行うものでございまして、その工事費としましては約5,000万円をお願いするものでございます。  二つ目といたしましては、建築基準法に基づく計画通知に係る協議の中で、既設防火戸を遮煙、煙を遮るという意味でございますが、遮煙性能対応への改修や排煙区画の変更など、既存不適格部分が判明し、それを適法となるように改修するものでございまして、その工事費としまして約3,800万円をお願いするものでございます。  三つ目といたしまして、卸売市場に仮置きをしております本体鉄骨などを本庁舎に運搬する費用といたしまして、約2,000万円をお願いするものでございまして、この3点が大きな費用となってくるわけでございますけれども、そのほかといたしまして、非常時に必要となる電子機器の見直しによりまして、非常用コンセントを増設するものや、議場机につきまして、天板が欠けたり、ささくれたりと老朽化が目立っておりまして、衣類などに引っかかる部分がございますため、改修をお願いするものなどでございます。 28 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 29 ◯17番(山内善男君) 非常用コンセントなどもありましたけれども、なぜこれは当初、見込まれていなかったんですか。当初設計が31億円、今、市が発表されたのは最終設計金額が53億円と発表されました。当初の設計金額より約22億円増大をしたということで、できるだけ節約に努めるということが当然だと思うんですけれども、なぜこれらは当初設計に見込まれていなかったんでしょうか。 30 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 31 ◯総務部長(犬井義夫君) 当初の工事の段階でございますけれども、工事を進めさせていただく中で判明がしてきたというものなどがございまして、仮にさきの工事を継続させていただいておりました場合におきましても、途中に追加で変更契約などでお願いをしていた内容でございまして、今回、残工事でございますが、これを発注させていただくに当たりまして、さきの工事で判明してきたものを追加させていただくというものでございまして、これは工事を進めさせていただく中でわかってきたもの、あるいは今回追加をすることによって、経費を一緒にすることによって、経費を抑えさせていただくといった類いのものでございます。 32 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 33 ◯17番(山内善男君) 工事を進める上で判明をしたということでした。それが1億5,400万円分ということでした。非常に多額の経費が判明したということです。  それでは、細項目の4に移ります。分離発注の3,000万円の増額というのが、やはり工事の詳細にあります。分離発注の3,000万円の増額分の詳細について説明をしていただいて、そのことが地元業者への仕事の確保になるのか、その保証があるのかどうかについてお伺いいたします。 34 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 35 ◯総務部長(犬井義夫君) 当初、建築工事、それから電気設備工事、機械設備工事、外構工事を一括発注することで諸経費を算出しておりましたが、今回の分離発注に当たりまして、共通仮設費や現場管理費などの諸経費を工事ごとに算出することになりまして、その合計額が当初と比較をいたしまして3,000万円の増額となったものでございます。  また、彦根市入札制度等検討会議における協議・検討を踏まえまして、平成30年11月に彦根市地元企業優先発注等に係る実施方針が策定されましたことを受けまして、積極的に分離発注を行うことで市内業者の受注機会の拡大が図れ、優先発注を促進でき、地域経済の活性化が期待できるものと考えているところでございます。 36 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 37 ◯17番(山内善男君) よくわからなかったんですが、そのことが地元業者への仕事の確保になるのかどうかという、業者の皆さんも非常に注目して見ていらっしゃると思いますので、もう少し具体的にお聞かせ願えますか。 38 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 39 ◯総務部長(犬井義夫君) 一括発注でございますと、大変規模の大きい発注となってまいりまして、そこを請け負える業者ということで、大手の業者ということの応札になってこようかと思いますけれども、これを、今回でございますと建築、電気、機械、外構ということで分離させていただくことによりまして、それぞれ大きな工事が分割されるということになりますので、そういった部分で地元の業者の方も工事の入札に参加がしやすい状況をつくり出しておりまして、それによりまして市内業者の受注拡大が図れるものと考えているところでございます。 40 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 41 ◯17番(山内善男君) 分離発注することで、確かに何億円というお金ではなくなるかもしれませんけれども、そのことが同時に市内の業者に来るという保証があるのかということをお聞きしたい。分離発注することイコール市内の業者に発注をするということにはならないと思うんですが、その点、やはり市内の業者の皆さんは、せっかく彦根市の工事ですので、地元の企業で参画をしたいと思っていらっしゃると思いますけれども、その辺、地元業者に優先発注できるのかどうか、その考え方について、もう一度お答え願えればと思います。 42 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 43 ◯総務部長(犬井義夫君) 繰り返しの答弁になるのかもしれませんけれども、先ほど議員から「保証」という言葉がございましたけれども、市内業者が受注をされることの保証ということに関しましては、あくまで入札でのルールということになってまいりますので、必ず市内業者の方が落札をされるという保証ということではないと考えておりますが、こういった市内業者の方でも対応できるような工事の発注規模にしていくことによりまして、受注機会の方の拡大が図れると思っているところでございます。 44 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 45 ◯17番(山内善男君) 市民の税金をせっかく使うわけですから、本来なら一括発注で共通経費などを節約して3,000万円分要らなかったわけですから、地元企業に発注をするために3,000万円分の増額をするということになったわけですから、そこは知恵を働かせて、できるだけ地元企業に受注の機会が与えられる形での知恵をぜひ働かせていただきたいということを申し上げて、細項目の5に移ります。  今後の大まかな工事スケジュールについてお伺いいたします。今後の概略の工事スケジュールと、仮庁舎から本庁舎への最終的な移動時期について改めて説明を伺います。 46 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 47 ◯総務部長(犬井義夫君) 今回上程をいたしました本債務負担行為補正予算をお認めいただきましたら、ただちに入札公告をいたしまして、次に、平成31年度歳出予算を市議会でお認めいただきまして、2期工事の入札の執行の後、速やかに契約議決をいただきたいと考えているところでございます。  こうしたことを踏まえた上での最短スケジュールといたしましては、2期工事契約後、2020年8月末ごろまでに2期工事を完工いたしまして、その後、什器や情報機器関連の設置を経て、秋から冬の時期にかけまして、彦根駅西口仮庁舎から本庁舎への移動と、それから市民会館や中央町仮庁舎から本庁舎への移動を、それぞれ時期を分けて実施したいと考えているところでございます。  その後、彦根駅西口仮庁舎の原状復旧や各庁舎の最終調整に必要な期間を踏まえまして、2020年度末となる2021年3月末までには事業全体が完了できるように全庁を挙げて取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 48 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 49 ◯17番(山内善男君) これはこれまでに説明していただいたとおりのお答えだったかと思います。非常に遅れてきた工事ですので、できるだけ進捗が早く進むようにお願いしたいと思います。  それでは、中項目の2に移ります。裏合意の当事者を入札から排除することについてお伺いいたします。  もともと31億7,500万円で空調、外構、備品などを含め全ての工事を行う契約でしたけれども、交渉当事者間での口頭合意で10億円もの工程をしなくていいとする裏合意が発覚し、真相を解明するための、市政始まって以来初の百条委員会が開催されるなど大きな市政の混乱を招きました。  市の責任は重いと思いますけれども、同時に口頭で10億円もの工程を省略する合意を行った相手である業者の責任も追及されて当然です。だからこそ現契約のもとで、そのまま工事を継続することはできないとして、契約を解除して新たに契約を結ぼうとしています。であるなら、これからの工事について、これまでの工事業者は入札から排除することは発注者として当然のことと言えます。  細項目の1です。彦根市入札監視委員会は今回の入札についてどのようなスタンスで臨まれているのかお伺いいたします。  10億円もの工事をしなくていいとする口頭での裏合意が行われた今回の事件について、教訓として再入札の際にはどのような提言を行っているのか伺います。 50 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 51 ◯総務部参事(長野繁樹君) 昨年12月27日に開催いたしました彦根市入札監視委員会における抽出案件の一つに市庁舎耐震補強・増築・改修工事を加えまして、委員各位に調査審議をお願いいたしました。  その後、本年1月16日に、本委員会から市長に対する答申が出されましたので、その内容を申し上げます。  まず一つ目が、「本工事における予定価格と入札価格との乖離が大きいため、今後の残工事等においては、適正な予定価格となるよう、設計金額の精査・検討を慎重に行われたい」ということ。  二つ目が、「本工事においては、応札者2者の第1回目の入札金額が同一という不自然な結果であったことから、今後の残工事等において同様の結果となった場合には、業者間の情報共有と職員からの情報提供の両面から注視し、慎重かつ適正な対応を図られたい」ということ。  三つ目が、「本工事においては、契約書と設計図書との整合性が確認できておらず、誰もが地方自治法施行令違反を指摘できなかったことから、今後の残工事等においてはチェック体制を整え、当該確認を十分に行うことにより、法令遵守の徹底を図られたい」ということ。  以上の3点について、ご提言いただいたものでございます。 52 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 53 ◯17番(山内善男君) 私も市のホームページを見まして、入札監視委員会の答申について参照することができました。今お答えになった答申が出ているわけですが、議論の中身もホームページに上がっています。  このような指摘があります。「これだけの工事で入札金額がそろった場合、疑うことが二つある。一つは、業者間での情報共有がなかったか。もう1つは、職員と業者との間で何らかの情報交換がなかったかということである。もしこういうことがたびたび起こるようであれば、両方の可能性を疑って注視していく必要がある」という委員からの指摘があります。  すなわち、いわゆる談合の疑いがあるという、言い方は談合の疑いとは言っていませんけれども、そのような具体的な指摘があったということで、応札者2者の第1回目の入札金額が同一という不自然な結果という答申が出ているんですが、この答申を踏まえて、次の質疑項目に移りたいと思います。  細項目の2なんですが、彦根市入札参加停止措置に関する要綱について伺ってまいります。  彦根市入札参加停止措置に関する要綱を活用して、入札参加停止措置を業者に適用することは十分過ぎるほど当然のことだと思います。業者というのは当然岐建のことなんですが、この決断をするについては、市長の断固とした決意が何より必要となると思うんですが、市長の見解を伺います。 54 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 55 ◯総務部参事(長野繁樹君) 彦根市入札参加停止措置に関する要綱には、岐建株式会社を入札参加停止にする条項はございません。したがいまして、同社を排除する理由はなく、JVによる入札方式であっても、同社を今回の入札に参加させることについては、何ら法的な問題はなく、参加させなければ、少なくとも不法行為上の違法の評価を受けるものと考えております。  また、去る2月20日に調停が成立し、同日をもって当初の工事請負契約が双方の合意により解消したわけでありますので、改めて次の残工事の入札に参加されることに問題はないと考えております。  仮に、岐建株式会社を今回の工事の入札に参加させないことを目的として本要綱を改正した上で、地方自治法施行令違反を理由に当該業者を排除したときには、岐建株式会社から改正行為そのものが違法であるとして損害賠償請求を受ける可能性もございますので、そのような改正については考えておりません。 56 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 57 ◯17番(山内善男君) 国土交通省が平成29年12月に入札契約適正化法ということで、第3条の関係で次の項目を指摘しております。  公共工事の入札および契約は次の事項を基本とし、適正化を図るものとしています。ということで、一つ目には入札および契約の過程、内容の透明性の確保、二つ目には入札参加者の公正な競争の促進、三つ目には談合その他の不正行為の排除の徹底、四つ目にはダンピング受注の防止、五つ目には公共工事の適正な施工の確保ということで、特に三つ目の談合その他の不正行為の排除の徹底と国土交通省の入札契約適正化法ではうたわれております。  つまり、何が言いたかったかといえば、入札監視委員会でも第1回目の工事について、非常に複雑な工事の中で入札金額が同一という不自然な結果があったという答申がありましたし、また、議論の中でもそのような指摘があったということを踏まえれば、今回の入札については、しっかり排除をしていくという市の姿勢があって当然だと思います。  今回、再入札によって31億円からさらに入札金額が20億円ほど、予定価格がはね上がるわけですけれども、そのことによってまた利益を得るということになってしまいますので、当然、当該の事業者については排除をするという措置が必要だと思います。  特に、彦根市入札参加停止措置に関する要綱というのを彦根市は持っていますけれども、その中の入札参加停止措置の期間の特例というところの6項目目で、「市長は、有資格者に極めて悪質な事由があると認めるとき、または悪質な事由により極めて重大な結果を生じさせたと認めるときは、当該有資格者の入札参加停止措置の期間を」ということで項目があったり、あるいは、不正行為等に基づく入札参加停止措置の基準というところで、その他の項で11項目目なんですが、「有資格者またはその役員に重大な反社会的行為があり、市発注工事等の契約の相手方として不適当であると認められるとき」、つまり、第1回目の入札について、いわゆる裏合意という問題があって、地方自治法施行令違反という問題もありました。相手がないと当然こういう行為はできませんので、その当事者として、このような要件にも該当するのではないかと思うんですけれども、その辺のご見解についてお伺いいたします。 58 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 59 ◯総務部参事(長野繁樹君) ただいま議員の方からご指摘いただきました彦根市入札参加停止措置に関する要綱でございますが、その別表第2の方に不正行為等に基づく入札参加停止措置の基準というのがございますけれども、これは主に入札参加資格者名簿やその役員、使用人が贈賄や暴力団関係者、独占禁止法違反、競売入札妨害、談合、建設業法違反行為に該当する場合について規定しているものでございます。  ほかにも不正または不誠実な行為という要件がございますけれども、これは今ほどの名簿登録者等が逮捕、書類送検または起訴された場合ですとか、重大な反社会的行為を犯した場合などについて規定しておりますので、今回の岐建につきましては、これらのいずれの規定にも該当しないものと考えているところでございます。 60 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 61 ◯17番(山内善男君) 私はいわゆる調停の中身についても、彦根市の方が非常に業者寄りの算定をしたり、結果としては調停も非常に業者寄りの調停であったと思います。  百条委員会の中でも、10億円ものお金を抜く交渉を交渉の当事者同士で本当に行ったのかどうか、本当は市長も含めて、ご存じではなかったのかという疑いを議会も含めて多くの市民の皆さんもお持ちだと思います。  そういう点では、そういう疑念を払拭するためには、今度の工事については非常に強い意思で、そのような業者は排除をするという姿勢で臨む必要があると思うんですけれども、そういう点では市長の姿勢が一番重要だと思います。それぞれの末端の当該の責任者、今、答えていただきましたけれども、当該の責任者に対して市長としてどう指示をするのかというところが非常に重大だと思うんですけれども、ここは市長の見解をお聞きしたいと思います。 62 ◯議長(安藤 博君) 市長。 63 ◯市長(大久保 貴君) この案件につきまして、大変皆様方にご迷惑をおかけしていることについては本当に申しわけないと思っております。  今ご指摘いただきました特定業者との関係性についても、市議会において百条委員会を開催いただいて、そうした疑念はなかったという整理をしていただいたと思っております。そのことにつきましては、議員も委員としてご参加をいただいて、最終報告にはご賛成をいただいたと認識をしております。  法的な整理も含めまして、庁内で検討もさせていただいた結果、先ほど総務部参事がお答えを申し上げたとおりの内容でございますので、ぜひご理解のほどお願い申し上げたいと思っております。 64 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 65 ◯17番(山内善男君) 百条委員会では疑念がなかったというのは、疑念の定義というのを整理しておりましたけれども、百条委員会の答弁の中で出てこなかったというだけで、疑念はますます深まったというのが実態だと私は思っております。  それでは、中項目の3に移ります。市長の責任のとり方についてお伺いいたします。  庁舎耐震工事は、大久保市長が6年前、市長に就任をして、前市長のもとで全庁的な議論を経て、議会も通り、工事を発注するだけでしたけれども、見直すとして突然、立体駐車場とする県有地の取得を議会にも諮らず一方的に県に取得を断り、その後の進展がないため議会は全議員が促進の決議を上げ、庁舎の建設特別委員会が設置をされ、全議員が参加し、議論を行ってまいりました。  前市長のもとで作成された建設金額は約30億円でした。今回、大久保市政のもとで岐建との契約金額は31億円でしたけれども、10億円もの工程をしなくていいとする裏合意が発覚し、そして、今回の再算定の結果、総額53億円と22億円もの金額が増額となりました。  前市長のもとで策定された設計がそのまま実行されていれば、3年前に新庁舎は完成していたはずでした。ところが、大久保市長の一声で今日の事態を招き、新庁舎への移動は2年後、金額は当初設計から22億円以上も値上がりすることが明らかになりました。  細項目1です。これらの状況について、市長の責任について伺います。  前市長時の設計プランは仮設の建物への一時移動はなく、増築棟を先に完成させ、順に移動しながら完成させる計画であったため、賃借料や仮設建築物は不要でした。  現状は、職員には狭い環境の中での執務を何年も余儀なくさせ、市民には22億円もの負担を増大させた大久保市政の責任は極めて大きいと言わざるを得ません。  平成31年度までの市長給与半額の議案が出ていますが、事の重大性からすれば、これだけで済ませることではありません。市長は今回の議案を提案するのなら、自らの出処進退と引き換えるくらいの大きな意気込みがないと市民や議会は納得しないと考えます。それだけの大きな市長の失態であったと思います。市長の見解をお伺いいたします。 66 ◯議長(安藤 博君) 市長。 67 ◯市長(大久保 貴君) 改めてこうした事態になっておりますことを、皆様方初め市民の方々に大変なご迷惑をおかけしていると思っております。心からおわびを申し上げたいと思います。  ただ、私どもとしましては、議会からもご指摘されたさまざまな事柄、そして入札監視委員会からもいただいた提言、こうしたものを具現化し、しっかりとした行政を行うことによって信頼を回復する。さらに、先ほども議員おっしゃっていただきましたように、早期にこの工事を完成させるという思いに私も同感でございます。一つ一つ困難を乗り越えてやり遂げていくということをもって責任を果たしてまいりたいと考えてございますので、ご理解のほどお願い申し上げます。 68 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 69 ◯17番(山内善男君) 幾ら伺っても、そのようなお答えしか返ってこないと思います。  今、市は87事業、12億円の削減の予算が提案をされて、花火大会の中止や総おどりの中止など、新聞も非常にその影響の大きさに心を痛めています。  そういう点では、新市民体育センターが64億円から82億円にはね上がる。金亀公園は24億円を使う、このような大きな公共工事をどんどんやりながら、今回の耐震工事でも22億円もの膨れ上がる予算、本当に私自身は認めることができないと思います。  市民の皆さんも、これだけの多くの予算が削減をされ、心を痛める中で、今回またこのような金額の大きな算定の予算が出てくる。本当に信じられないという思いでいっぱいだと思います。  そういう点では、市長は通常の予算の提案ではないわけですから、自らの出処進退も含めて大きな決意で臨まなければならなかったのではないかということを申し上げて、私の質疑を終わります。ありがとうございました。
    70 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前11時57分休憩            午後0時59分再開 71 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  3番北川元気君。北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 72 ◯3番(北川元気君) 無所属の北川元気でございます。  議案第2号平成30年度彦根市一般会計補正予算に対して質疑を行います。  中項目の1番は工事費用の見直しについてでございます。  市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る工事費用を見直しされたということで、当初設計では約31億7,000万円だった金額が、実勢掛け率という設計になりまして、それでは約46億8,000万円となっており、約15億円も増加してしまいましたよということでございますので、その具体的な理由を以下、質疑していきたいと思います。  細項目の1番は、今回のこの工事費用の見直しは誰がされたのでしょうか、お聞かせください。 73 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 74 ◯総務部長(犬井義夫君) 工事費用の見直しにつきましては、工事担当課であります建築住宅課で行なったところでございます。 75 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 76 ◯3番(北川元気君) では、建築住宅課がこの工事費用の見直しをされたということで、責任もそこにあるという理解でよろしいでしょうか。 77 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 78 ◯総務部長(犬井義夫君) 原課の方で見直しを行っておりまして、当然、担当課でございますので、その算出をした根拠というのを持ってやっておりますので、そこでくくっておるところでございます。 79 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 80 ◯3番(北川元気君) 責任はそこにあるということでしょうか。 81 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 82 ◯総務部長(犬井義夫君) 当然、算出をしておりますので、大もと、その責任というのはもちろんあると思いますけど、当然、市として出している費用でございますので、これは市全体としての責任であるかと思っております。 83 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 84 ◯3番(北川元気君) では、市の最高責任者は市長なので、市長の責任であるということで理解をしておきましょう。  次、工事費用の見直しをされた理由について、見積もりが甘かった、実際よりも低く見積もっていたという説明がこれまでもされておりますが、なぜそのようなことになってしまったのか、詳しく説明しておいてください。 85 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 86 ◯総務部長(犬井義夫君) 工事費用を積算するに当たりまして、鉄骨工事や建具工事など専門的な工種は、専門業者より見積もりを徴収し、見積金額に掛け率を掛けまして実際の納入価格を算出しているところでございます。  この掛け率につきましては、過去の大型工事の発注時におきまして、過去の工事実績や専門業者からの聞き取りと、工事のスケールメリットなどを考慮した上で、過去に落札した実績があることから、過去の大型工事と同じ程度の掛け率でも落札するものと判断をいたしまして、市独自で運用しています標準掛け率より低い掛け率を採用したところでございます。  しかしながら、結果として、落札には至りませんでした。  したがいまして、実勢に応じた工事費用を算出するために見直しを行ったものでございます。 87 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 88 ◯3番(北川元気君) では、結果、この見直しが必要となった前の設計の責任はどこにあったんですか。 89 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 90 ◯総務部長(犬井義夫君) 結果的に市として見積もりが甘かったということになろうかと思いますので、市として責任があったと私は認識しております。 91 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 92 ◯3番(北川元気君) では、先ほどから言っていますけど、市のトップは市長なので、市長の責任ということでよろしいでしょうか。 93 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 94 ◯総務部長(犬井義夫君) 市の責任ということを申し上げましたけれども、一般的な組織ということで考えると、今、議員がおっしゃった、そういうことになろうかと思いますけれども、私は市全体としての責任かと思っています。 95 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 96 ◯3番(北川元気君) 私たち全員の責任なんですか、市長の責任なんですか、どっちですか。 97 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 98 ◯総務部長(犬井義夫君) 市という組織としての責任だと思っております。 99 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 100 ◯3番(北川元気君) これだけ見積もりが甘かったということで、今回15億円も増加しているということでありますので、しっかりとその責任をどこが持つのかということを確認させていただきたくて、この質疑をしております。  中項目の2に移ります。参考資料というものが私たちには配られておりまして、その参考資料の2であります設計金額比較表というものがありますので、これに基づいて質疑をさせていただきたいと思います。  細項目の1番、この参考資料では、当初設計掛け率、標準掛け率、それから実勢掛け率という言葉でもって説明をされています。まず、この三つのそれぞれの掛け率をわかりやすく説明いただきたいと思います。 101 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 102 ◯総務部長(犬井義夫君) 先ほども申し上げましたとおり、工事費用を積算するに当たりましては、鉄骨工事や建具工事などの専門的な工種は、専門業者より見積もりを徴収いたしまして、見積金額に掛け率を掛けまして実際の納入価格を算出いたします。  過去の大型工事の発注時におきまして、市独自で運用しております標準掛け率より低い掛け率を採用いたしましたが、落札した実績があることから、過去の大型工事と同じ程度の掛け率でも落札するものと判断をいたしまして採用させていただいた掛け率が当初設計掛け率でございます。  次に、標準掛け率につきましては、今ほど申し上げましたとおり、過去の工事実績や専門業者からの聞き取りなどによりまして、市独自で設定をいたしまして運用しているものでございます。  最後に、実勢掛け率についてでございますけれども、これは言葉のとおりでございますが、実勢に応じまして実際の納入の価格を導くために設定をしたものでございます。  以上でございます。 103 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 104 ◯3番(北川元気君) もうちょっとわかりやすくするために整理をしたいんですけど、まず、見積もりをとります。見積もりが上がってきたものに、市が独自で持っている標準掛け率とやらを掛けて、それで出したのが当初設計掛け率だったんだけれども、実勢とは違ったので、今回、見積もりが甘かったということになったという理解でよろしいんでしょうか。 105 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 106 ◯総務部長(犬井義夫君) 標準掛け率というものが、これは基本的に変わらないというか、基本的な掛け率として持っているわけでございますけれども、議員は今ほど、この標準掛け率を掛けたものが当初設計掛け率だったのかということをおっしゃったかと思いますけれども、標準掛け率があるんですが、過去の大型工事で低い掛け率でも落札できているものがございましたので、今回この耐震工事は大規模な発注となりますことから、そのスケールメリットを考えますと、標準掛け率よりも低い掛け率でも落札ができるのではないかということを判断いたしまして、標準掛け率よりも、これはものにもよりますけれども、低い掛け率を採用したものが当初の設計掛け率でございまして、標準掛け率イコール当初設計掛け率ではないということでございます。標準掛け率よりも低い設定で行いましたのが当初設計掛け率というものでございます。  それで、今回は実勢に応じて実勢掛け率ということで掛けさせていただいているところでございます。  この当初設計掛け率というのが、この当時、最初の入札の際でございますが、採用させていただいたわけでございますけれども、今回、入札を再度行うということで実勢掛け率ということを申し上げておりますけれども、仮に当初の設計掛け率でうまく落札していれば、言い換えれば、それが当時の実勢掛け率ということも言えるのではないかと思っているところでございます。 107 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 108 ◯3番(北川元気君) ということは、標準掛け率というのは何のためにあるのかが僕は今、いまいちピンと来ていなくて、市独自でというところも余りピンと来ていないんですけど、標準掛け率は何のためにあるもので、市独自でと言われるということは、ほかの市とは違うし、彦根市オリジナルで持っているということですよね。その辺をわかりやすく説明いただけますか。 109 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 110 ◯総務部長(犬井義夫君) 申しましたように、彦根市独自で運用しているわけでございますけれども、標準掛け率、先ほども申しました、これは基本的なものということで率を持っているわけでございますけれども、当然、工事はさまざまあるわけでございますので、全てこの率に当てはめるというか、当てはまるものでなくて、そこの時々に応じて、あるいは工事の内容に応じて標準掛け率を上下した形、これを実態に合わせるというか、例えば大規模な工事であれば、スケールメリットでコストダウンが図れるということが想定できますので、その標準に対して下げる。  あるいは、例えば物価上昇局面にあるというときであれば、上昇局面というか、ずっと上がるものではなくて、今いっとき、工事の需要が非常にあるというときには、掛け率を上げて実勢に合わせていくということをやっているわけでございまして、そのベースとなるというか、基本的な線として標準掛け率を持っているというものでございます。  それを、もちろんそのまま当てはめるということも考え方としてあるのかもしれませんけれども、その時々の工事の規模、あるいは経済の状況に合わせて上下させて実勢掛け率というものを導き出しているということでございます。 111 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 112 ◯3番(北川元気君) 見積もりが甘かった、低く設定していたという原因がどうもこの辺にあるのではないかと思っていまして、標準掛け率というものがどうやって導き出されるのかとか、何のためにあるのかとか、実際に採用された掛け率がこの標準掛け率とどう関係するのか、その辺がやはり明確になっていないから、こういうことが起こったのではないかと思うんですけど、いかがでしょうか。 113 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 114 ◯総務部長(犬井義夫君) その当時でございますけれども、繰り返しの部分があって恐縮でございますけれども、その工事のスケールということのメリットが生かせるという判断をいたしまして、この掛け率でも過去の大型の工事の例からいたしますと、落札者があらわれる可能性があるということを判断いたしまして採用させていただいたところでございます。  もちろん結果を見れば、内容が甘かったということはこれまでからもご答弁させていただいているとおりでございますけれども、その入札に臨むに当たりましては、その金額で落札の可能性があるのではないかということで設定をさせていただいたものでございます。 115 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 116 ◯3番(北川元気君) つまりは、採用掛け率は誰が決めるのかというところが一番の論点になるんですけど、これは後で出てくるので、またそこでお聞きしたいと思います。  設計金額比較表では、建築工事、電気設備工事、機械設備工事等、それぞれの標準掛け率と当初見積額、それから当初設計掛け率と金額、実勢掛け率と金額というようにこの表では示していただいていますが、この中で建築工事(上記以外)とか電気設備工事(上記以外)とか機械設備工事(上記以外)については掛け率の記載がありませんので、その理由をお聞かせください。 117 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 118 ◯総務部長(犬井義夫君) 今ほどご質疑のございました、標準掛け率の数字が入っていないところでございますけれども、この理由につきましては、この工種が多岐にわたっておりまして、一つの掛け率というものではございませんでして、工種ごとに掛け率が異なりますことから、金額のみを記載しておりまして、掛け率のところはバーで示させていただいているところでございます。 119 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 120 ◯3番(北川元気君) この三つの上記以外の部分だけでも、かなりの金額なわけですよ。実際に見積もりが甘かった、低く設定していた、だから実勢掛け率で見直しをしましたよということがこの表で言いたいことだと思うんですね。この表が言いたいことだと思うのに、その掛け率がここで示されていないのは、この表が言おうとしていることが僕は何かわからなかったので、お尋ねしました。今、理由はわかりましたので、次にいきます。  続きまして、設計金額比較表ではリービック単価その他に係るものという項目がありますが、この詳細についてお聞かせください。 121 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 122 ◯総務部長(犬井義夫君) 資料の中でリービック単価という言葉を使わせていただきましたが、専門用語的なものでございまして、注意書きというか、注釈をつけずに申しわけございませんでした。  こちらにつきましては、壁や床、天井の仕上げに係ります1平方メートル当たりの施工単価など、一般的な材料を選定した単価や工事の市場単価のことを通称リービック単価と呼んでおりまして、それを彦根市の標準単価として採用しているところでございます。  そのまま単価を使用しているものでございまして、先ほどから見積もりを業者から徴収して掛け率を掛けているということを申し上げておりましたけれども、この部分につきましては、その単価をこちらとしてリービック単価というものを設けておりまして、それで計算をさせていただいているという部分でございます。  また、それ以外にも一般財団法人建設物価調査会が刊行している『建設物価』や『建築コスト情報』に掲載されている単価がございまして、見積もりによらない単価で積算した金額を記載させていただいているものでございます。  リービック単価その他とございますので、今の一般財団法人建設物価調査会の書物による単価の方も採用させていただいているところでございます。 123 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 124 ◯3番(北川元気君) その他は調査会の何ですか。リービック単価は壁とか床とか、いろんな範囲で幾らぐらいだというのはわかったんですけど、後段の部分がわからなかったので、もう一度お願いします。 125 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 126 ◯総務部長(犬井義夫君) 前段に申しました、壁とか床とか天井ということで申し上げましたけれども、例として申し上げさせていただいたところでございます。こういった部分の施工単価につきましては、このリービック単価というものを採用させていただいたり、あるいは、一般財団法人建設物価調査会が刊行している『建設物価』や『建築コスト情報』に掲載されている単価を採用させていただいているということでございまして、このリービック単価なり、この建設物価調査会が出しております単価の方を、その両方を比べながら採用させていただいているというものでございます。
    127 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 128 ◯3番(北川元気君) リービック単価と建設物価調査会が出している価格を採用したものでございますと、簡単に言ったら、そういうことでしょう。だから、物は何なんですか。工事の内容は何なんですか。  ちなみに、これは見直しの設計、実勢掛け率で計算したら5,000万円変わってきているので、そこの中身についてちゃんと説明をしておいてください。 129 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後1時18分休憩            午後1時22分再開 130 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  総務部長。 131 ◯総務部長(犬井義夫君) 大変失礼いたしました。  私が先ほど申し上げたことに誤りもございましたので、訂正もさせていただきます。申しわけございませんでした。  もともとリービック単価というものがございまして、これで多くの単価の方が網羅されているということで、今回の工事につきましても、基本的にこのリービック単価を採用させていただいております。そこで出てこないものでございますが、それで建設物価調査会が刊行しておりますこの刊行物によりまして単価の方を導き出しているところがございまして、今回の工事で申し上げますと、資材単価の部分で鉄筋の鋼材でありますとか、あるいはコンクリートの関係、これを建設物価調査会の方の資料から算出させていただいているところでございます。  これらの単価でもないという場合には、先ほどからお答えしておりました見積書によりまして金額の方をはじき出させていただいているということでございまして、基本はリービック単価を用いまして見積もりの方、金額を出させていただいている、そこにないものが建設物価調査会の方の単価で出させていただいている、それでもない場合は、見積もりの方を徴収して金額の方を出させていただいているという流れでございます。 132 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 133 ◯3番(北川元気君) 総務部長に答弁をしてもらうのは本当に心苦しいんですけど、総務部長にしか聞けないので、申しわけないと思いながら、もう一回聞きますけど、今の説明ですと、リービック単価でもあり、建設物価調査会の価格でもあり、その他でもありみたいな説明をされたんですけど、物は何なんですかということを知りたいんですよ。 134 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 135 ◯総務部長(犬井義夫君) 今言ったつもりで申しわけなかったんですけど、今回この建設物価調査会の単価を採用しておりますのは、コンクリートであるとか、あるいは鉄筋等の鋼材でございます。これを建設物価調査会が刊行している情報から算定させていただいているところでございます。 136 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 137 ◯3番(北川元気君) そもそもこの設計金額比較表という表で、こういう書き方をしていること自体が非常にわかりにくいですし、これを見た人は当然、僕以外にも多分リービック単価とは何だろうと思うと思うんですよ。なので、やはりそこは詳細に聞くしかないので、質疑させていただくしかないんですけれども。  続いて、その下の欄に経費というものがありますけれども、この経費についても詳細をお答えください。 138 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 139 ◯総務部長(犬井義夫君) 経費に含まれるものといたしましては、一般的な仮囲いのリース費でありますとか、あるいは光熱水費であったり、工事保険や退職金など大変多岐にわたっているものでございます。  また、経費の算出につきましては、国土交通省大臣官房官庁営繕部監修の公共建築工事積算基準に基づき、算出をさせていただいているところでございます。  具体的には、直接工事費などに共通費基準に定められた各共通費の率を乗じて算出をさせていただいているところでございます。 140 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 141 ◯3番(北川元気君) この経費についても、実勢掛け率とやらで見直しをした結果、1億7,000万円も増えてしまっているんですね。その1億7,000万円増えたという理由についてもちゃんと教えておいていただけますか。 142 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 143 ◯総務部長(犬井義夫君) こちらにつきましては、今の参考資料2の方で申し上げますと上の部分ということになるんでございますけれども、直接工事費が増えてきているわけでございまして、これは先ほどからお答えしております、実勢掛け率を掛けて増えてきているわけでございますけれども、こういった直接工事費が増えてまいりますと、直接工事費などに率を乗じて経費を算出している状況でございますので、連動して経費の方が増えてくるという内容になってございます。 144 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 145 ◯3番(北川元気君) 今までの答弁が結果として今後、虚偽の答弁にならないことを祈っているわけですけれども。  これだけの失政、失態があったわけで、その失政のツケを市民に押しつける形になって20億円以上も高くなってしまっているわけですから、これぐらいの質疑というか、想定をしていただいた上で、しっかりとわかりやすい資料でもって我々に説明をしていただくのが最低限必要なのではないかと思っております。  続いて、中項目の3に移ります。参考資料3の設計金額比較表3の部分について質疑をいたします。  今回の再設計では、これまでの設計をしていただいた水原建築設計事務所に加えて、2社の新たな設計事務所にも見積もりをお願いされて、それから設計金額比較表3でお示しをされております。まず、この2社の設計事務所の選定理由を教えてください。 146 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 147 ◯総務部長(犬井義夫君) 2社の設計事務所のうち、まず、株式会社大村建築設計事務所につきましては、本工事の設計業者である株式会社水原建築設計事務所と同じ程度の規模の設計事務所でございまして、現在、河瀬小学校校舎改築工事に係る実施設計委託業務を受託していること、また、株式会社石本建築事務所につきましては、株式会社水原建築設計事務所より大きな規模の設計事務所でございますが、現在、(仮称)彦根市新市民体育センター建設工事の設計委託業務を受託していることから、両事務所とも現在、市のほかの工事の設計を受注しているところでございますので、両事務所とも打ち合わせ等に要する時間や積算内訳書の作成に必要な積算システムの、リースが必要でございますけれども、リース期間などを共用することができますため、コストの削減が可能でございまして、有利な価格で契約を締結することができるため、この2社を選定させていただいたところでございます。 148 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 149 ◯3番(北川元気君) その費用は幾らかかったんでしょうか。 150 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後1時30分休憩            午後1時33分再開 151 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  総務部長。 152 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 153 ◯総務部長(犬井義夫君) 大変失礼いたしました。  それぞれ同じ金額でございまして、税込みの360万円でございまして、360万円掛ける2社ということでございます。 154 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 155 ◯3番(北川元気君) なかなかゴージャスな金額だと思いますね。  僕もこの大村建築設計事務所と石本建築事務所はホームページで確認をさせていただきました。選定理由については今お話しいただいたのでわかりますが、この2社の設計事務所が示されている金額では約5億円もの差額が生じております。なぜこのような大きな差額が生じているのかを説明してください。 156 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 157 ◯総務部長(犬井義夫君) 2社の設計事務所の約5億円の差額の理由についてでございますが、主に専門業者から徴収をいたしました見積金額に掛ける掛け率によるものでございまして、株式会社石本建築事務所では市独自で運用しております標準掛け率と業者から聞き取りをした掛け率を検証した結果、業者から聞き取りをした掛け率の方が実勢に近いという判断をされまして、その掛け率を中心にまとめられたものでございます。また、株式会社大村建築設計事務所につきましては、同様に、今ほど申し上げました二つの掛け率を検証した結果、市独自で運用しています標準掛け率の方が実勢に近いという判断をしておられまして、その掛け率を中心にまとめられた結果であると聞き及んでいるところでございます。  したがいまして、専門業者から徴収した見積金額に係る掛け率の差であると考えているところでございます。 158 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 159 ◯3番(北川元気君) ということで、ますますこの掛け率というものが怪しいものだということが印象としてはあるわけですけれども。  ですから、次の細項目ですけれども、この2社の設計事務所が示す金額をもって、彦根市が示している実勢掛け率の金額が適正であるという証拠にはならないのではないかと思うんですけど、その見解について求めます。 160 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 161 ◯総務部長(犬井義夫君) 実勢掛け率設計の金額が適正であるという根拠につきましては、2社の設計事務所が示しております金額の間におさまっておりますことから、適正であると判断をしているところでございます。 162 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 163 ◯3番(北川元気君) だから、この2社の間にあるから正しいんだという根拠にはならないのではないですかと聞いているんですけど、いかがですか。 164 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 165 ◯総務部長(犬井義夫君) 正しいかどうかという言い方は非常に難しいところでございますけれども、今、2社の設計事務所、石本建築事務所と大村建築設計事務所というところに、いわばセカンドオピニオン的に算定をしていただいたわけでございますけれども、私どもといたしましては、2社の建築事務所が出しておられる間に金額が入っているということで、2社より大きいわけでもなく、あるいは低いわけでもない間のところということでおさまっておりますので、これが適正であると判断をさせていただいているところでございます。  もちろん今後、入札に臨みまして、業者がどういう金額を入れてくるかということがあるわけでございますけれども、今、私どもがこの設計の金額として設計をまとめさせていただくに当たりまして出した金額としては、2社がセカンドオピニオン的に出している金額の間におさまっておりますので、適正であると判断をしているところでございます。繰り返しになって申しわけございません。 166 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 167 ◯3番(北川元気君) このプラス2社の金額の間に彦根市が出した金額が入っているから適正なんだとおっしゃるのであれば、一つ一つ見ていきましょう。  一番上の建築工事については、ちょうど間に入っています。しかし、電気設備工事については入っていません。2社よりも低くなっていますし、次に、機械設備工事については2社よりもはるかに高くなっていますし、外構工事のところについても2社より高くなっています。つまり、全部をならすと間にはちょうどおさまっているものの、一つ一つを見ていくと、建築工事だけが真ん中におさまっていて、あとは違うことになりますけど、いかがですか。 168 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 169 ◯総務部長(犬井義夫君) 今回、債務負担行為をお願いするということに当たりましては、トータルの金額の中でお願いをさせていただいているわけでございますけれども、そこで、今ほどから申し上げました2社の間におさまっておりますので、適正であると判断をさせていただいているところでございます。 170 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 171 ◯3番(北川元気君) おかしくないですかね。トータルで埋まっているから、それは正しいという根拠なんだというのが全然理解できないですし、そもそも720万円も使って2社に設計を新たにお願いして、間に金額が埋まっているからといって、この金額が妥当だと私たちに示すような資料だとは思えませんけどね。  続きまして、中項目の4に移ります。参考資料の4、先ほども答弁がありましたけれども、過去の大型工事の掛け率の一覧表が我々に示されておりますので、これについて質疑をしていきます。  過去の工事掛け率一覧表では、本事業と過去の大型事業の掛け率が一覧表として示されております。この採用掛け率それぞれを見比べてみますと、本事業の採用掛け率が異常に低いとは思えません。この一覧表は何を示そうとしているんでしょうか。 172 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 173 ◯総務部長(犬井義夫君) 過去の大型工事掛け率一覧表につきましては、議員ご指摘のとおり、本事業で採用いたしました掛け率が過去の大型工事で採用しました掛け率と比較をいたしましても異常に低いものではなく、当初設計時における掛け率の妥当性をお示しするためのものでございます。 174 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 175 ◯3番(北川元気君) 当初の掛け率が妥当性を示しているのであったら、わざわざこんな20億円も高くする必要はないのではないですか。 176 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 177 ◯総務部長(犬井義夫君) そこにつきましては、これまでからもご答弁させていただいておりますが、その当時、もちろんこういった掛け率を参考にいたしまして、私どもといたしましては、これでもスケールメリットを生かしてできるということで入札に臨ませていただいたわけでございますけれども、結果、業者が入れました金額と大きく違ったわけでございまして、実勢の率というものと結果的に異なっていたということが言えるかと考えているところでございまして、今回そういったことを踏まえまして、実勢の掛け率で改めて算定の方をさせていただいたところでございます。 178 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 179 ◯3番(北川元気君) おかしいと思いますけど、この当初の掛け率が過去の大型工事の掛け率と見比べても妥当だったと今おっしゃったではないですか。なのに一方で、積算が甘かった、見積もりが甘かったと言っておられて、今回新たに実勢掛け率でやったら20億円も増えてしまったわけでしょう。それを市民に押しつけるわけでしょう。そこをちゃんと説明していただかないと、これが間違っていたから新たに見直すんだというならまだしも、これも正しくて、だけどというのが、ちゃんとそこを説明していただかないと市民は納得しないと思うので、しっかりとお願いします。 180 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 181 ◯総務部長(犬井義夫君) 前回の入札に臨ませていただくに当たりまして、この過去の大型工事掛け率一覧表ということでお示しさせていただいているように、大きくほかの工事とも遜色がない、あるいはスケールメリットが生かせるということを考えて臨ませていただいたわけでございまして、その当時といたしましては、そこに妥当性があったと考えているわけでございます。  ただ、繰り返しになりますが、入札の結果等を踏まえますと、やはりその見立ては甘かったと思っているわけでございまして、今回臨ませていただくに当たりましては、実勢価格を踏まえまして算定の方をさせていただくということでございまして、当時として妥当性があると考えて入札に臨ませていただいたということでございまして、その結果を見まして、今回、実勢の価格の方を新たに採用させていただいているということでございます。 182 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 183 ◯3番(北川元気君) 僕には非常にダブルスタンダードのように聞こえてきます。  今回の当初の設計の金額が正しかったのであれば、見直す必要はないし、仮にこれが安く見積もっていたと、市場に合っていなかったと、見積もりが甘かったというのであれば、過去の大型工事で今まで採用してきたものが彦根市はかなり安く、みんなにそういうことを強いてきたんだという証明になるのではないでしょうか。質疑なので、これ以上離れてしまうといけないので、これ以上追及はしませんけれども、非常におかしいと思います。  それでは、続きまして、細項目の2ですね。過去の大型工事掛け率一覧表では採用掛け率がそれぞれ違っています。その理由をお聞かせください。
    184 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 185 ◯総務部長(犬井義夫君) 事業によって採用掛け率が違う理由につきましては、専門業者からの聞き取り調査に加えまして、工事発注の時点における建設経済状況による価格変動などをもとに採用掛け率を設定していたものでございます。 186 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 187 ◯3番(北川元気君) 採用掛け率は誰が決めるんですか。 188 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 189 ◯総務部長(犬井義夫君) 担当課の方で調査をいたしまして、最終的には決裁をとって市の方で決定しているというものでございます。 190 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 191 ◯3番(北川元気君) では、先ほどお答えになった建築住宅課ということでよろしいですか。 192 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 193 ◯総務部長(犬井義夫君) 最初、当然、調査しているのは建築住宅課でございます。 194 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 195 ◯3番(北川元気君) では、そこにしっかりと責任を持ってやっていただいて、その責任もそこでとっていただけるということなんですよね。1回失敗しているんだから。いいですか。 196 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 197 ◯総務部長(犬井義夫君) 責任を建築住宅課だけでとるかどうかということは、これは最終、市として判断していることでございますので、その一つの課がどうこうということを申し上げるのは適切でないかと思っておりますけれども、もちろん市として当時その掛け率でもって入札に臨ませていただいて、結果、業者の出された金額と大きくかけ離れたということでございまして、そこは甘かったということで、これまで認めさせていただいているところでございまして、今回そこを踏まえまして新たな入札に取り組ませていただくということでございます。 198 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 199 ◯3番(北川元気君) この失敗のツケを押しつけられるのは市民でありますので、ここは厳しく質疑しておきたいと思いましたので質疑しました。  続きまして、中項目の5、参考資料5の再設計額について質疑いたします。  この資料では、上の方が設計金額の流れというところで書いていますし、下のところでは再設計額というところで書いています。この再設計額のところの下に1億2,000万円という数字がありまして、「出来高精算に伴い、鉄骨再加工費、仮設材リース等を追加」、そして1億2,000万円ということでありますので、説明をお願いします。 200 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 201 ◯総務部長(犬井義夫君) 調停額と申し立て時の出来高査定額の差額といたしまして2,308万3,719円がございます。それと鉄骨加工再開に伴う諸費用といたしまして9,288万円、それからリース仮設材等を引き継ぐまでの費用といたしまして403万2,000円がございまして、以上を合わせますと1億1,999万5,719円となりまして、この金額を、1億1,999万円でございますので、改め、約1億2,000万円とさせていただいたものでございます。 202 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 203 ◯3番(北川元気君) 続きまして、追加工事額として1億5,400万円がありますが、この詳細について説明してください。 204 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 205 ◯総務部長(犬井義夫君) 追加工事の主なものといたしましては、一つ目といたしまして、3階にございますサーバー室に制震ブレースを設置するに当たりまして、当初は機器を存置したままでも工事ができると判断をしていたところでございますが、現在までの工事の状況から、機器のすぐ横でコンクリートに穴をあけたり、解体をしたりと、激しい振動を繰り返すことで、精密機器であるサーバーが故障する危険性を考慮いたしまして、本工事後に計画をしていた免震化工事を前倒しして行うものでございまして、その工事費としまして約5,000万円をお願いするものでございます。  二つ目といたしましては、建築基準法に基づく計画通知に係る協議の中で、既設防火戸を遮煙性能対応への改修や排煙区画の変更など、既存不適格部分が判明をいたしまして、それを適法となるように改修するもので、その工事費といたしまして約3,800万円をお願いするものでございます。  三つ目といたしましては、卸売市場に仮置きをしております本体鉄骨などを本庁舎に運搬する費用といたしまして約2,000万円をお願いするものでございます。  そのほかとしましては、非常時に必要となる電子機器の見直しによりまして、非常用コンセントを増設するものや、議場の机につきまして、天板が欠けたり、ささくれたりと老朽化が目立っておりまして、衣類などに引っかかる部分がございますため、改修をお願いするものでございます。  いずれも本体工事とは別に予算化する予定のものや、新たに追加する必要が生じたものを少しでもコストダウンを図ることを目的に追加工事としてお願いするものでございます。 206 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 207 ◯3番(北川元気君) 僕らの議会は一回、結果的に虚偽の答弁でだまされて議決してしまっている以上、しっかり一つ一つチェックしていかないといけなくなってしまっているんですね。なので、お許しいただきたいんですが、今、大きく五つ、追加工事の中身をおっしゃいましたけど、それ以外の追加工事というのはないんですね。 208 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 209 ◯総務部長(犬井義夫君) 今ほど申し上げましたのは金額の大きいものであったり、あるいはどちらかというと、市民の方の目に触れるところで、わかりやすいものを代表的な例として挙げさせていただきました。  これ以外にも、今回コストダウンを図るものであったり、あるいは今後、別途発注するよりは今あわせてやった方がいいという判断により、追加工事として上げさせていただいているものが、今ほど申し上げさせていただいたもののほかにもございます。 210 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 211 ◯3番(北川元気君) あるんだったら全部言っていただかないと、この際追加工事だといって、僕らのチェックがないままに、幾らでもそんなことだったらできるではないですか。ちゃんと出してください。 212 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 213 ◯総務部長(犬井義夫君) 私は今、手元に一覧表を持っておりますので、そこで申し上げさせていただきますが、今ほどサーバー室の関係で免震化ということを代表的な例として挙げさせていただいたところでございますけれども、これ以外にも電話の交換機器の関係で、これももともとは存置したままの工事が可能と思っておりましたが、工事の状況から万一のことを考えて移設を行う費用であったり、あるいは震度計でございますが、これも同じく一旦移設をするといったもの、それから倉庫が屋上の方にございまして、そこにも内部に精密機器が納まっっておりますので、専門業者による作業が必要であるということが判明して移設を行うものなど、今三つ申し上げましたが、今、電話交換機器の関係と震度計と物置の関係、これが三つ合わせて600万円という費用がございます。  それから、電柱の移設・復旧の関係で、工事を進める中で安全上の観点から移設を行う必要があると判断したものの関係で300万円という費用がございます。  それから、議場の関係で申し上げますと、コンセントの増設ということでございまして、これは今後議会での審議を進める上でタブレットを使ってやるという場合、当初は充電で可能ということで考えていたわけでございますけれども、充電も当然時間に限界があるということもございますので、そこを円滑に進めるためにコンセントを追加するもの、これが600万円という費用がかかっていたり、あるいは議員の皆様方の登庁されたときの表示を行う装置の部分でございますが、これが使いやすいタッチパネル式のものを行うもので250万円という費用であったり、あるいは部屋によっては可動式の間仕切り、部屋の大きさを変えたりするというものでございますが、これが1,400万円ほどの費用がございます。  それから、空配管ということで、配管の工事でございますが、これはもともと別途工事としていたものを本工事とあわせて実施することでコストダウンを図るということで、これが200万円の費用でございます。  あと、庁舎内に現在アウトフレームを仮置きという形で置いておりますが、これを当然、敷地内で移動させるという費用がございます。当然、大変大きい、重量のあるものでございますので、これを仮置きしてあるものから運搬する費用がございまして、これが300万円かかっているというものがございまして、これらを合計いたしますと1億5,400万円という費用になりまして、追加工事の内容となっているところでございます。 214 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 215 ◯3番(北川元気君) これはここで聞かなかったら、我々は一切チェックしないまま、聞かされないまま、そういう工事を追加工事分の中ですよということでやられていたということで、非常に不親切だと感じました。  続いて、分離発注増額として3,000万円がありますが、この詳細を説明してください。 216 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 217 ◯総務部長(犬井義夫君) 当初、建築工事、電気設備工事、それから機械設備工事、外構工事を一括で発注することで諸経費を算出していたところでございますが、今回の分離発注に当たりまして、共通仮設費や現場管理費などの諸経費が工事ごとに算出することになりまして、その合計額が当初と比較いたしまして3,000万円の増額となったものでございます。 218 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 219 ◯3番(北川元気君) これまでは費用がかかるから分離発注できないと答弁してこられましたけれども、今さら何ですか。 220 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 221 ◯総務部長(犬井義夫君) こちらにつきましては、今回、平成30年11月でございますが、彦根市地元企業優先発注等に係る実施方針というものが策定されましたことを受けまして、積極的に分離発注を行うことで市内業者の受注機会の拡大を図ろうと考えたところでございまして、これによりまして優先発注を促進でき、地域経済の活性化が期待できると考えたところでございます。 222 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 223 ◯3番(北川元気君) そんなものは後づけの理由ではないですか。当時から地元業者に分離発注してくださいという声が議会であったではないですか。でも、できないと言っていたではないですか。どうなんですか。 224 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 225 ◯総務部長(犬井義夫君) 当初の工事を行う際に当たりましては、大変限られた条件の中で、期間もそう長くとれないということで、一括発注を行うことが、そういった問題を解決するには適切という判断をしていたわけでございますけれども、今回こういった実施方針が出されたこともございまして、地元企業への活性化ということが期待できる、この方法の方をとらせていただいたところでございます。 226 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 227 ◯3番(北川元気君) 何度も何度も繰り返し言いますけれども、彦根市の失政のツケを払わされるのは市民です。その額、なんと少なくとも20億円以上ですよ。そうした失政のシンボルのような彦根市役所本庁舎がこれから将来にわたって建設されるんですよ。非常に市民は怒るでしょう。  市長もそれだけ責任は感じていると口では言っておきながらも、この工事を一日も早く完成させるのが市長の責任だと、いや、そんな甘い話はないでしょう。しっかりと、こういうものは、新たにこの金額でもう一回やり直しさせてくださいと、それで市民の信を問いますと、辞職して出直し選挙をやりますと、そういうことをやるのが普通でしょうと私は思います。  さらに、先ほど百条委員会で疑念が払拭されたかのようなことを市長はおっしゃいましたけど、僕は百条委員会の委員ですけど、そんなことは認めていないですからね。百条委員会は疑念について、「わからないということがわかりました」と言っているんですよ。「百条委員会で、その疑念は明らかにはなりませんでした」と言っているだけであって、疑念がなかったなんて言っていないですからね。その辺をしっかりと認識を改めていただきたいと思います。  また、岐建と再契約ということになれば、これは当然、市民側からも「何が透明性を確保して説明責任を果たすだ、うそをつけ」という話になるではないですか。そういった混乱を招くということで、私はこの議案にはどうも賛成できないという思いでおりますし、先ほどから指摘しているように、一つ一つの資料が非常に不親切であるということを申し上げて質疑を終わります。 228 ◯議長(安藤 博君) 4番谷口典隆君。谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 229 ◯4番(谷口典隆君) それでは、引き続き議案第2号について質疑をさせていただきます。  まず、1点目でございます。実勢掛け率設計金額46億8,072万円の内訳をお示しいただきたいと思います。 230 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 231 ◯総務部長(犬井義夫君) 内訳でございますが、耐震補強工事に関する部分が10億7,400万5,890円でございまして、続きまして、増築工事に関する部分が19億1,620万1,415円、改修工事に関する部分が6億2,317万3,935円、電気設備工事に関する部分が4億2,476万8,212円、機械設備工事に関する部分が5億2,278万8,260円、それから外構工事に関する部分が1億1,978万2,288円となり、工事費の合計が46億8,072万円となっているところでございます。 232 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 233 ◯4番(谷口典隆君) 先ほどからやりとりをお聞きしていましたが、この実勢掛け率設計金額というのは何のために出されているのか教えていただけませんか。 234 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 235 ◯総務部長(犬井義夫君) 当然、実勢ということでございますので、今、世の中で動いている建築の物価ということがあるわけでございますけれども、そういった実態というか、それに見合った内容で契約をすべきということから、実勢単価ということを用いまして、今回、設計の方に臨んでいるところでございます。 236 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 237 ◯4番(谷口典隆君) この実勢掛け率に基づいて、市として根拠としている数字だということでよろしいですね。 238 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 239 ◯総務部長(犬井義夫君) 実勢でございますけれども、業者の聞き取りなどを踏まえまして、市としてそういったものを根拠で出しまして、はじき出している数字でございます。 240 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 241 ◯4番(谷口典隆君) この前の議案の説明の中では、岐建や鴻池組の平成29年の1回目の入札のときの金額に近いというご発言もあったように記憶をしているんですけれども、当時の金額、41億円ということで、そういったご認識でおられるということで間違いないですか。 242 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 243 ◯総務部長(犬井義夫君) その金額を根拠に算定したということではないのでございますけれども、前回の入札時に2者が入れられた41億円という金額でございますけれども、これは税抜きでございましたので、これを税込みといたしますと44億2,800万円という金額になってまいります。それと比べましても、この46億8,072万円という金額につきましては近い金額であるということで、そこに一定の実勢に見合った部分が見られるのではないかということで触れさせていただいたものでございます。  決して前回の入札の金額を参考に積み上げたということではございませんが、そこと遜色のない金額になってきたということで、一定の実勢の価格というものとは均衡がとれているものかということで認識しているところでございます。 244 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 245 ◯4番(谷口典隆君) 今、41億円が税込みだと44億円何がしかということでございましたので、そうすると当初、岐建、また鴻池組も応札をされた金額からすると、2億円強の違いしかないということで、そんなに大きくかけ離れているものではないよというご認識をお持ちだということですか。 246 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 247 ◯総務部長(犬井義夫君) 認識としては、先ほども申し上げましたように、2億円の差というのはございますけれども、実態を反映しているのかと思っているところでございます。 248 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 249 ◯4番(谷口典隆君) では、次、いきます。債務負担額37億1,244万5,000円の内訳をお示しいただきたいと思います。
    250 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 251 ◯総務部長(犬井義夫君) まず、建築工事につきましては、耐震補強工事に関する部分が3億1,066万6,425円、それから増築工事に関する部分が16億1,025万9,242円、改修工事に関する部分が6億8,607万4,333円でございまして、建築工事を合計いたしますと26億700万円となっているところでございます。  また、電気設備工事に関する部分につきましては4億9,808万円、それから機械設備工事に関する部分が4億6,002万円、外構工事に関する部分が1億2,507万円となっておりまして、これらを合計いたしますと36億9,017万円となりまして、これに工事監理費が2,227万5,000円ございまして、これを足し合わせますと37億1,244万5,000円となっているものでございます。 252 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 253 ◯4番(谷口典隆君) 結果的になんですけれども、工事済みの額等々を合わせていくと大きな金額になっていくわけでございますけれども、先ほどこちらからお話しもしたんですが、当初、岐建は税抜きで41億円、鴻池組41億円というものが、結果的にもう既に、先ほど北川議員もおっしゃいましたけれども、入れられた札からする金額からしても、11億円、12億円という金額を大きく超えてしまっていますね。  当初、先ほど税込みで44億円という金額で、それであるならば落としておけば、こちらも随分とまだ、それでも比較的安く済んだということが考えられると思いますけれども、今さらな話でございますけれども、結果的にさらにいろんな要素もはらんだ上で、11億円、12億円ほど金額が高くなってしまったというご認識はお持ちですか。 254 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 255 ◯総務部長(犬井義夫君) 金額で比較をいたしますと、先ほどももともと入札で1回目に入れられた税込みの金額が44億2,800万円ということを申し上げさせていただいたところでございますけれども、そこで比較をしております金額というのは46億8,100万円ということで、2億数千万円上回っているということでございますけれども、そのほかに先ほどもご質疑ございました追加工事ということであったり、あるいは物価上昇という部分、消費税が10%になることによる増額分、それから分離発注を今回採用させていただくに当たりまして3,000万円という金額を申し上げておりましたが、増える部分ということ等があるわけでございまして、金額で比べますと確かに増えるということは認識をしているところではございますけれども、これは土壌汚染であったり、そういった部分の処理に要した部分というのがございますので、それによって増えているという認識でいるところでございます。 256 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 257 ◯4番(谷口典隆君) 金額の話をしておりますので、最終的に、結果論かもわかりませんけれども、金額が高くなるという見込みであるということは間違いないと思います。  次、いきます。再設計額48億100万円の内訳も教えていただけますでしょうか。 258 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 259 ◯総務部長(犬井義夫君) 耐震補強工事に関する部分が10億7,400万5,890円、増築工事に関する部分が19億1,620万1,415円、改修工事に関する部分が6億2,317万3,935円、電気設備工事に関する部分が4億2,476万8,212円、それから機械設備工事に関する部分が5億2,278万8,260円、外構工事に関する部分が1億1,978万2,288円となっておりまして、工事費合計が46億8,072万円でございますが、この金額に出来高査定額と調停額の総額の差額として1億1,999万5,719円を足し合わせまして改めたものが48億100万円となっているものでございます。 260 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 261 ◯4番(谷口典隆君) では、次、いきます。何度にもなって申しわけないですけれども、今も出ていました、当初設計になかったものとして出来高精算に伴い計上されている1億2,000万円の内訳も教えていただきたいと思います。 262 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 263 ◯総務部長(犬井義夫君) 調停額と申し立て時の出来高査定額の差額といたしまして2,308万3,719円がございまして、そのほか、鉄骨加工再開に伴う諸費用といたしまして9,288万円、リース仮設材等を引き継ぐまでの費用といたしまして403万2,000円、以上を合わせまして1億1,999万5,719円となりまして、この数字を改めさせていただいて約1億2,000万円とさせていただいているものでございます。 264 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 265 ◯4番(谷口典隆君) 再質疑させていただきたいと思うんですが、今もお答えいただきました鉄骨加工の再開に伴う金額が九千幾らということでございましたね。鉄骨加工費というのは当初からの積算に入っていたものではないんですか。工事が中断したことによって、途中で鉄骨は仕入れていたわけですけれども、当然ながら鉄骨というのは加工して当たり前のものなので、工事が中断しようが、裏契約があろうがなかろうが、この加工費というのは計上されていてしかるべきものであると思うんですが、いかがですか。 266 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 267 ◯総務部長(犬井義夫君) この内容でございますけれども、鉄骨加工の再開に伴う費用でございまして、こちらにつきましては、土壌汚染の関係で一旦工事を中断いたしまして土壌汚染処理を行うという必要が生じてまいりまして、その際に鉄骨加工を、これは納入の関係もございましたので、一旦中断がされているものでございまして、この鉄骨加工を再開するに当たりまして、鉄骨加工を一旦中断した関係でさびの発生がございまして、このさび止めの費用であったり、あるいは鉄骨を工場の方に動かせたりする費用がございまして、そのための費用でございまして、これは鉄骨加工の中断というものがなければ発生がしなかった費用でございますので、これは当初では見込んでいない費用となっているものでございまして、この費用を新たにというか、調停の中で処理された費用でございますので、ここで計上させていただいているものでございます。 268 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 269 ◯4番(谷口典隆君) それであるならば、加工をしていない部分というのは、当初の積算の部分から、本体の方からは間引かれているという認識でよろしいんですか。 270 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 271 ◯総務部長(犬井義夫君) 鉄骨の加工自体の費用というのは、当然、建物を建てるに当たって必要な経費となりますので当初から見込んでいる費用でございますけれども、一旦中断して、さびが発生してしまって、さびを落としたりする費用というのが当初は見込んでいない、最初から、当初段階から鉄骨加工が中断をすると、あるいは土壌汚染の問題が発生するということは想定をしていなかったわけでございますので、こちらにつきましては当初に出ていない費用ということになってまいります。  加工自体ということで申し上げれば、当初の中で積算をしているものでございまして、その費用を引き続き、そこで算定されている項目で賄うということを思っておりまして、あくまで一旦土壌汚染により鉄骨加工がとまった、それを再開するに当たりまして必要な費用ということで、この9,288万円というものを申し上げているものでございます。 272 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 273 ◯4番(谷口典隆君) では、今の1億2,000万円の中で仮設材のリース費等が含まれておりますね。先ごろ土壌汚染の搬出業者との契約の中で変更契約が行われて、これはリースから買い取りに変更したということで、これももう既に消化してしまっている費用ではないんですかね。 274 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 275 ◯総務部長(犬井義夫君) この仮設材の費用でございますけれども、10月に土壌汚染の処理業者に引き継ぎをしているわけでございますけれども、それまでの間、工事が中断をしましてから土壌汚染業者に引き継ぐまでの間の仮設材費用をここで403万2,000円という金額を上げさせていただいておりまして、あくまで土壌汚染処理をスタートするまでの間のリース費用ということで上げさせていただいているものでございます。 276 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 277 ◯4番(谷口典隆君) 一切そういったものは現計予算では見ていなかったということになるんですか。 278 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 279 ◯総務部長(犬井義夫君) 今、現計予算で見ていないかということでございますけど、現計予算の中で、当然、工事の支払いの関係になってまいりますので、今、平成30年度予算の中で工事請負費を計上させていただいておりますので、今ほどここに上げております費用、リース仮設材を引き継ぐまでの費用というのは岐建の方に支払う費用でございますので、こちらにつきましては現計予算の中で払うことで対応させていただくということで考えております。 280 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 281 ◯4番(谷口典隆君) 認識としては、せんだっての調停額の中で、その辺ももろもろ含まれているのではないかと、だから現計予算の中で処理されているという認識であるんですけれども、そうではないんですか。この辺の金額、細かな金額かもわかりませんけれども。 282 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 283 ◯総務部長(犬井義夫君) 先般、調停の議決をいただいたわけでございますけれども、その費用につきましては、一部前金払いで払っている分がございまして、その差額分につきまして現計予算の中でお支払いをさせていただく、平成30年度予算の中でございますが、お支払いをさせていただくつもりをしておりまして、今ここのリース仮設材の費用も、あわせて調停で決着のついた金額でございますけれども、現計予算の中でお支払いをさせていただくというつもりをしております。 284 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 285 ◯4番(谷口典隆君) 私の飲み込みが悪いのかもわかりませんけれども、工事済み額の調停額15億3,400万円という中に含まれているのではないんですか。今のお答えだと、1億2,000万円の中に含まれているというお話でございましたけれども、我々としては、この前の調停額、工事済みというものの中には全て、15億3,400万円ということで、1億2,000万円は新たに発生するものという認識であるんですけれども、その辺、今のご答弁でしたら、もう既に現計予算で支払いをできるんだと、調停額が現計予算であるというお答えがこの前もございましたので、この中に全て含まれているのではないんですか。 286 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 287 ◯総務部長(犬井義夫君) 先般の調停額の中に、今の1億2,000万円でございますけれども、これは含まれている金額でございまして、出来高精算に伴いまして1億2,000万円というのが発生しているわけでございますけれども、先般の調停の15億円の中には入っている金額でございまして、あの費用からさらにこの分が増えるというものではございません。  ただ、今回この再設計をするに当たりまして、46億8,100万円という金額は平成29年度に最初の入札をいたしました際の内容で現在の掛け率、それから実勢価格等を反映いたしまして46億8,100万円となっているものでございまして、調停の中で新たに鉄骨の再加工費であるとか、仮設材のリースでありますとか、そういった部分、ここは争点となった部分でございますけれども、この争点となった部分につきましては、私どもの当初の部分で想定というか、それをしていない部分でございますので、再設計といたしましては別途そこに加算をさせていただくというものでございまして、調停の中では含まれているものでございますけれども、再設計の中では当初は見込んでいないものでございましたので、今回46億8,100万円に加算をさせていただいているというものでございます。 288 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 289 ◯4番(谷口典隆君) では、1億2,000万円とは別なのに、15億3,400万円の中に入っているのであれば、ここは再計になるのではないですか。金額のトータルがおかしくなってくるのではないんですかね。私が間違っているんだろうか。この1億2,000万円と46億8,100万円を合わせたのが48億100万円という金額になるわけですよね。今のお話でしたら、調停額にこの1億2,000万円の一部は含まれていますよというお話ですと、この工事済み額15億3,400万円というもの、どっちかを除外していかないとだめなのではないんですか。  この1億2,000万円、これだけかかるという金額もお示しをいただいたのに、これは実は払っている金額もある、調停額もあるんだというお話になると、ここの金額がこんなに必要ないではないかという話になってくると思うんですが。もう一度ご説明いただけませんか。 290 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 291 ◯総務部長(犬井義夫君) 先般お配りをさせていただいております議案第2号関係の参考資料の5をごらんいただいているのではないかと思うわけでございますけれども、再設計額のところで1億2,000万円が今ほどご答弁させていただいております出来高精算に伴う費用等でございますけれども、それと実勢掛け率を掛けました設計額が46億8,100万円ということで、これを合計いたしますと48億100万円というものになるわけでございますけれども。  ここから調停額が、これは工事済み額と書いておりまして、これは支払いを済ませる金額ということで、既に調停でもって終わる部分でございますが、これが15億3,400万円ということで表記をさせていただいておりまして、その48億100万円から15億3,400万円を差し引きいたしますと残工事額が32億6,700万円となるものでございまして、48億100万円という金額をそれぞれ切り口によって分割している場所が違う、内訳が違うということでございまして、トータルはいずれも48億100万円ということになりますので、この1億2,000万円という金額も48億100万円を構成する部分になっておりますので、この調停額という中に含まれると思っているところでございます。 292 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 293 ◯4番(谷口典隆君) 残工事分には含まれていないということでいいんですよね。 294 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 295 ◯総務部長(犬井義夫君) 残工事分の方ではございませんでして、今回、調停で精算する金額でございますので、この調停額の方に入っている部分でございます。 296 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 297 ◯4番(谷口典隆君) では、次、いきます。追加工事額1億5,400万円の内訳についても教えてください。 298 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 299 ◯総務部長(犬井義夫君) 追加工事の主なものといたしましては、一つ目には、3階にございますサーバー室に制震ブレースを設置するに当たりまして、当初は機器を存置したままでも工事ができると判断をしていたところでございますが、現在までの工事の状況から、機器のすぐ横でコンクリートに穴をあけたり、解体をしたりと、激しい振動を繰り返すことで精密機器であるサーバーが故障する危険性を考慮いたしまして、本工事後に計画をしておりました免震化工事を前倒しして行うものでございまして、その工事費としまして約5,000万円をお願いするものでございます。  二つ目といたしましては、建築基準法に基づく計画通知に係る協議の中で、既設防火戸を遮煙性能対応、煙を遮る性能対応への改修や排煙区画の変更など、既存不適格部分が判明をいたしまして、それを適法となるように改修するもので、その工事費としましては約3,800万円をお願いするものでございます。  三つ目といたしましては、卸売市場に仮置きをしております本体鉄骨などを本庁舎に運搬する費用といたしまして約2,000万円をお願いするものでございます。  そのほかといたしまして、非常時に必要となる電子機器の見直しなどによりまして非常用コンセントを増設するものや、議場の机につきましては、天板が欠けたり、ささくれたりと老朽化が目立っておりまして、衣類などに引っかかる部分がございますため、改修をお願いするものでございます。  主だったものとして挙げさせていただいたのは以上のものでございまして、いずれも本体工事とは別に予算化する予定であったものや、新たに追加する必要が生じたものを、今回の工事と一緒に行って少しでもコストダウンを図ることを目的に、追加工事としましてお願いをさせていただくものでございます。 300 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 301 ◯4番(谷口典隆君) では、次、いきます。今もございました、追加工事のうち議場机の改修に係る工事金額を教えてください。 302 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 303 ◯総務部長(犬井義夫君) 経費と消費税込みで約850万円となります。 304 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 305 ◯4番(谷口典隆君) 議場の机というのは、これまでから特別委員会の中ででもご説明もございませんでしたし、議会の方も特に要望していない案件でございます。できるだけコストを抑えるべきだと私は考えるんですけれども、なぜそのようなものを入れられたのか、ご説明いただけませんか。 306 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 307 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えいたします。  議場内の机につきましては、昭和47年の竣工と聞いておりまして、現在に至るまで45年以上、大切に使い続けてきたものではございますが、細部に傷みが目立つ状況でもございまして、当初設計では見込んでいなかったわけでございますが、今回、議場ではスロープの設置を伴いまして一部に手を加える必要がありますことから、今回の工事に合わせまして机につきましても改修をさせていただくことで、改めて個別に改修を行うよりも安価に工事ができると考えておりまして、これは議会の方から要望をいただいたというものではございませんでして、私どもの方で今回、一緒にやらせていただく方が費用負担が少なくて済むということの判断のもとで改修をさせていただきたいと考えているところでございます。 308 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 309 ◯4番(谷口典隆君) 新年度予算でさまざまな事業等々が削減、縮減されております。教育委員会の方では小学校、中学校の机、椅子等々も今年度は新たに購入しないということでございました。その金額はお幾らか、部長、ご存じですか。小学校、中学校合わせて443万円なんです。約443万円の机、椅子を小学生、中学生に新たに今年度購入しないでおこうということで予算が落とされました。なのに、この庁舎については850万円、我々議会も特段望んではいないものに850万円の予算をかける必要があるのか。子どもたちには机、椅子の更新を我慢してよと、毎年行っているものを今年はしないよと、443万円を見送って850万円をつけるという、そこはどうしてもつけないとだめですか。 310 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 311 ◯総務部長(犬井義夫君) これにつきましては、タイミングというか、今回工事をするに当たって、同時に行った方が効率的であるということを考えておりまして、これが、もちろん特にタイミングということを考えなくてもよいのであれば、少しお待ちいただくなり、そういった対応もできるのかもしれませんけれども、今回、机にもし修繕を加えれば、当然これから先、長期間使うものであるわけでございますけれども、このタイミングでする、工事が終わってからやると本当にかえって高くつくということを避けるために、今やるべきという判断のもとでさせていただくと思っているところでございます。  今ほど引き合いに出していただきました児童・生徒の机、椅子の部分というのは、もちろん大切な備品の整備ということになってこようかと思っているところでございますけれども、今回、議場の机につきましては、本当にこの工事に合わせてさせていただくことが効率的であるということでさせていただくように思っているところでございます。 312 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 313 ◯4番(谷口典隆君) 小学校の机が183台、中学校は124台の平成30年度のベースですけれども、それだけを我慢してくださいという話になっています。約300人でございます。300人の子どもたちの机の更新を我慢していただいてまで、私は議場の机を新しくしてくれなんていうことは到底言うつもりはございません。  今ほども部長はタイミングさえ考えなければとおっしゃいましたけれども、我々はこのタイミングにお手盛り用の予算を盛り込んでくれなんていうことを一度でも言いましたか。委員会でも言いましたか。 314 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 315 ◯総務部長(犬井義夫君) こちらの机の修繕の関係に関しましては、議員の皆様方から要望をいただいたというものではございませんでして、これは私ども執行部側の方から、当然議場も含めて庁舎の修繕をするに当たりまして、今やるのが安価であるということで判断をさせていただいたものでございまして、これは何かご依頼をいただいたからやるというものではございませんし、あと、この机につきましても入れ替えではございませんでして、あくまで補修や再塗装を行うということを考えておりまして、傷みの激しい天板であれば、その上に再度薄い板を張らせていただくとか、その内容は総入れ替えとか、そんなものでは決してございませんので、できる修繕をできるだけ低い価格ではさせていただかなくてはならないと思っているところでございます。 316 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 317 ◯4番(谷口典隆君) タイミングさえ考えなければとおっしゃっていただきましたけれども、最悪のタイミングではないですか。新年度予算で約半分で済むような子どもたちの机と椅子を削減しておいて、この議場の机はきれいにするなんていう、これ以上最悪のタイミングはないですよ。大人がするべきことではないのではないですか。  言うつもりはなかったですけど、森に木を隠すような、先ほどもございましたけれども、追加工事であるとか、要するに出来高に伴い、当初は要らなかったものという中に何でもかんでも盛り込んだらいいというものではないと思うんです。そこはやはりしっかりと精査していただく必要があると思うので、この6人の議員が本日質疑をする中でも、細かいことを聞くかもわかりませんけれども、そこはやはり我々がしっかりここを信用しないとだめなわけですよね。それなのに、そこを十分な説明といいますか、あやふやな、我々がすとんと落ちるようなご説明がないということは十分な説明がないということになるのではないかと思います。
     申しわけないけれども、小学校、中学校の机、椅子の話を出させていただきましたけれども、大人として何かやってはいけないことをやろうとしているのではないかと私は思います。  次、いきます。分離発注による3,000万円増額の内訳を教えていただきたいと思います。 318 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 319 ◯総務部長(犬井義夫君) 当初、建築工事、電気設備工事、機械設備工事、外構工事を一括発注することで諸経費を算出しておりましたが、今回の分離発注に当たりまして、共通仮設費や現場管理費などの諸経費が工事ごとに算出することになり、その合計額が当初と比較をいたしまして3,000万円の増額となったものでございます。 320 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 321 ◯4番(谷口典隆君) では、次、いきます。当初の工事で議会が要望しておりました分離発注方式というものを当初採用しなかった理由についてお聞かせください。 322 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 323 ◯総務部長(犬井義夫君) 工事場所が狭隘でありますことや、耐震補強工事が特殊な工法であること、また、補強建物と増築建物との取り合いや、建物の一部を使用しながらの施工となりまして、工事監理が複雑になることに加えまして、一括発注することで諸経費が分離発注よりも安価になると考えたことから、当時は一括発注とさせていただいたものでございます。 324 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 325 ◯4番(谷口典隆君) 今おっしゃった懸念というのは、この2期工事を始めるに当たっては払拭をされたんですか。 326 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 327 ◯総務部長(犬井義夫君) もちろん工事場所が狭隘であることにつきましては、当然、場所が変わっておりませんので、そういった事情はあるわけでございますけれども、今回、優先させていただく、分離発注をすることによりまして地元の企業の皆様にも受注のチャンスを持っていただきたいということでさせていただいたものでございます。  当然、先ほども答弁させていただきましたが、工事監理が複雑になったりするという事情はあるわけでございますけれども、監理業者もいるわけでございますので、そこのところは調整をしっかりしながら進めさせていただきたいと思っているところでございます。 328 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 329 ◯4番(谷口典隆君) 監理業者なんて、どの工事でもあるのが決まっている当たり前の話なので、今のご説明だと、状況は何も変わっていないですよね。今ご答弁いただいたようなことを我々は特別委員会の中で、これまでからお話しもしてきました。それと全く真逆のお立場で、今度は地元業者の育成等々を理由にしていただいていますけれども、全く真逆の考え方であることに驚いております。  次、いきます。2期工事で分離発注方式を採用した理由についてお聞かせください。 330 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 331 ◯総務部長(犬井義夫君) 今ほどもご質疑いただいたことのお答えと重なる部分がございますけれども、彦根市入札制度等検討会議における協議・検討を踏まえまして、平成30年11月に彦根市地元企業優先発注等に係る実施方針を策定されたことを受けまして、積極的に分離発注を行うことで市内業者の受注機会の拡大が図れ、優先発注を促進できまして、地域経済の活性化が期待できると考えたところでございます。 332 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 333 ◯4番(谷口典隆君) では、当初工事で契約された平成29年の5月、6月の段階では、そうした指針がなかったので分離発注はしていないとも聞こえますが、そうなんですか。 334 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 335 ◯総務部長(犬井義夫君) 当時といたしましては、先ほども申し上げました、工事の効率的な実施といいますか、そこを最優先で臨ませていただいたということでございまして、平成30年11月に実施方針が策定されたことを受けまして、分離発注という方向で今回発注をさせていただくと考えたところでございます。 336 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 337 ◯4番(谷口典隆君) 当初、本会議、委員会の中で分離発注をしてほしいと、できるだけ地元の業者にも工事が行くようにしてほしいということをお願いしましたら、コストもかかる、それは今もご答弁がございましたけれども、ただ、あと、工期も延伸になってしまうのでという理由を挙げられております。これも理由ではないんですか。では、工期が当然ながら延伸するという認識もいただいていると思うんですけど、どれぐらい延びるんですか。 338 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後2時42分休憩            午後2時44分再開 339 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  総務部長。 340 ◯総務部長(犬井義夫君) 失礼をいたしました。  結論から申し上げますと、今回、分離発注をいたしましても、工期的には同じ工期で終えられるということで考えております。  これにつきましては、既にこれまでの工事の中で、特殊な工法である部分がございますけれども、今の制震装置をつけるという工事、これが特殊な部分として一括発注によるメリットがあったところでございますけれども、これにつきましては、ごらんいただいたらわかりますように、既に既存庁舎の窓枠の部分に設置をされているところでございまして、この部分を既に終えておりますので、今後は同じスケジュールで進められると認識しているところでございます。 341 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 342 ◯4番(谷口典隆君) 平成29年6月16日の企画総務消防常任委員会で川嶋前副市長が、私がお願いをした分離発注をした場合、「さまざまな難しさが出てくる、工期的な問題、あるいはかかる経費の問題等があって分離発注はなかなか困難であるという結論に至ったわけです」というご答弁をされていますけれども、これは取り消しですか。この当時のご発言は撤回されますか。彦根市としての答弁ですよね。平成29年6月16日の企画総務消防常任委員会で私は最後までお願いをしていたわけですけれども、今、工期は問題ないということであれば、今までからのこれは全部おかしくなってこないですか。 343 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 344 ◯総務部長(犬井義夫君) もちろんその当時のご答弁させていただいた内容というのは、当時として当然これからの工事ということを考えれば、そのようにご答弁をさせていただいたところでございますけれども、今後の工事、今ほども申し上げましたように、特殊な工法であります部分が既に終えているという部分もございます。  それと、今の費用的な問題、先ほどもご質疑いただきました、3,000万円という金額がこの分離発注により増額という部分がございまして、これは新たにお願いをさせていただくという部分になりますけれども、先ほどもお答えをさせていただきました、平成30年11月に彦根市地元企業優先発注等に係る実施方針というものが策定されていることもございまして、市内業者の方の受注機会の拡大ということを優先させて取り組みをさせていただくと考えているところでございます。 345 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 346 ◯4番(谷口典隆君) 工期が変わらないなんていうことがあり得るんですかね。また後のスケジュールの方でお聞きしますが。  では、ついでにお尋ねしますけれども、同じ日の企画総務消防常任委員会の中で付帯工事、駐輪場の工事、植栽工事については地元業者の方に全く別で発注をさせていると、これは当時の川嶋前副市長からも「駐輪場をゼネコンに建ててもらう必要はないと思っている」というお答えはいただいておりましたけれども、この点については変更はないですか。 347 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 348 ◯総務部長(犬井義夫君) この点に関しましては、今回も地元の業者の方に別に発注をする予定をしているところでございます。 349 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 350 ◯4番(谷口典隆君) それは全て本体の工事が終わってからですか。 351 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 352 ◯総務部長(犬井義夫君) 時期につきましては、今後また工事の取り合いとの関係で考えてまいりたいと考えております。 353 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 354 ◯4番(谷口典隆君) では、次、いきます。現段階で想定される工事契約までのスケジュールをお示しいただきたいと思います。 355 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 356 ◯総務部参事(長野繁樹君) あくまで現段階における想定での最短スケジュールを申し上げますと、この補正予算案の議決をいただきましたら、本体工事、いわゆる建築工事、電気設備工事および機械設備工事につきましては、できるだけ速やかに公告を行いますとともに、3月末ごろに入札および開札を行いまして、落札決定の日から起算して10日以内となる4月上旬ごろに仮契約を締結し、その後、その直近の議会で契約議決をいただきまして、本契約に切り替える予定をいたしております。  なお、外構工事につきましては、本体工事の進捗を見ながら別途発注する予定でございます。 357 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 358 ◯4番(谷口典隆君) 4月上旬に仮契約で直近の議会といいますと、普通なら5月の臨時会と思いますが、その辺でいいんですかね。 359 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 360 ◯総務部長(犬井義夫君) どの時期でお願いするのかということは、また議会ともご相談をさせていただきながらと思っているところでございます。私どもといたしましては、できるだけ早く工事を再び動かせたいと思っているところでございまして、またそこで調整をさせていただくということを考えております。 361 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 362 ◯4番(谷口典隆君) 総務部長、言った者勝ちだと思いますので、調整なんてせずに、今思っていらっしゃる想定のスケジュールをこの場でおっしゃったらどうですか。 363 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 364 ◯総務部長(犬井義夫君) これにつきましては、本当に議会ともご相談をさせていただかなくてはならないと思っておりますので、調整はこれからお願いしなければなりませんし、何より入札というものもまだこれからでございますので、今ここで述べるということは差し控えさせていただきたいと思っております。 365 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 366 ◯4番(谷口典隆君) では、私が代わりに申し上げると、大久保市長は4月中、我々の議会の今期の任期中に議会に請負契約の同意を得たいというお話であると仄聞をしております。4月中、当然ご承知のように統一地方選挙もございます。そんな状況の中で急いでやって、また我々として同じ轍を踏むわけにいかないという思いもございますので、そこまで急がれる必要はないと思うんですが、4月の、例えば市議会議員選挙があるまでとかという想定を考えていらっしゃるんですか。選挙後でも結構ですが。 367 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 368 ◯総務部長(犬井義夫君) こちらにつきましては、繰り返しになりますが、入札もこれからでございますので、本当にその入札の状況も踏まえながら、ご相談をさせていただかなくてはならないという問題であると思っておりますので、今、確たるスケジュールというものを持っているわけではございませんので、この場でのご答弁は控えさせていただくということでございます。 369 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 370 ◯4番(谷口典隆君) 控える必要はないと思いますよ。私は裏で根回しどうこうするよりも、この場でご自身のお考え、市としてお考えをお披露目されて、それについてどうだというけんけんがくがくの意見が出されるべきではないか、オープンに議論すべきではないかと思います。  仄聞するとですけれども、市長はそのように4月の選挙が終わってからだとだめだと、それなら市議会議員選挙が始まるまでに臨時会を招集してでも、この議決を得たいという思いでいらっしゃるということは仄聞をしております。  一般論としてですけれども、総務部長、やはり選挙等々が間近に控えているものであれば、直近の民意というものをしっかり反映するべきというものが民主主義の大前提だと思われませんか。一般論で結構です。 371 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 372 ◯総務部長(犬井義夫君) もちろんいろんなお考えがあろうかと思うわけでございますけれども、一方で任期満了という日が当然議員の皆様にはおありになるわけでございますが、その任期満了の日までは当然市民の方から選ばれている議員の皆様方と思っているところでございます。そういった方々の議決をいただくということは、これは当然、任期中の議員の皆様にいただくということは、私といたしましては、それはありと思っているところでございます。 373 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 374 ◯4番(谷口典隆君) 一般論で聞いているのに、ちょっとトーンが変わったのでびっくりしました。  いいですよ、4月の市議会議員選挙が終わってからなら、そうした批判もあるだろうから、選挙前に招集すればいいのではないかとお考えであるようなことも仄聞しております。あくまで仄聞でございますけれども。  ここに現在は24人議員がいますけれども、中には県議選にくら替えされて出馬されるという方もいらっしゃいます。当然ながら、そうなれば県議選立候補と同時に自動失職になって、定数は県議選の告示日以降は、この24名が必然的に22名、定数を欠いている状態になってしまいます。そんな中で議決を得るということが、私は果たしてそれが正しいのか、大人がやることかと思うんですが、一般論で結構なんですが、総務部長、お答えいただけませんか、どう思われますか。 375 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 376 ◯総務部長(犬井義夫君) 繰り返しになりますけど、議員の皆様方の任期満了までは議員であられることは間違いないわけでございますし、今ほど、失職される方がいらっしゃるかもしれないというお話でございますけれども、失職をされた方がいらっしゃるから議会が機能しないということではないと思っているところでございまして、ここは法にのっとって議決をいただくということは、私は可能ではないかと思っているところでございます。 377 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 378 ◯4番(谷口典隆君) 私が総務部長を今まで買いかぶり過ぎていたのかもわかりません。期待値と大きく外れたご答弁をいただいておりますけれども。  当然ながら、私も任期中は機能しないなんていうことは申し上げていませんで、むしろ何なら選挙が済めば、より今まで以上に機能している、その辺を発揮する議会になっているかもわかりませんよ。でも、今、否定はされませんでした、肯定もされていませんけれども、なぜそこまで急がれるんですか。どうしても、そんなに工事というのは急がれるんですか。なぜそんなに急がれるのか、その理由を知りたいです。 379 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 380 ◯総務部長(犬井義夫君) 急ぐということ、本日も開会日という日に冒頭での議決を、議案第2号だけ別にお願いをしているわけでございますけれども、これはひとえに工事を一刻も早く再開させていただいて、少しでも早く完了いたしまして、市民の皆様にとっても使いよい庁舎、あるいは耐震化できた庁舎の中で業務をさせていただく、それから市民会館や中央町仮庁舎に分散をしております所属につきましても、一緒になりまして新しい庁舎で仕事をさせていただいて、市民の皆様方の利便性の向上を図るということがございますし、それと、今お借りしております西口仮庁舎の賃料というものも月々800万円という金額が発生しているところでございますので、こういった支出というものも一日も早く元に戻ることによって抑えてまいりたいと考えているところでございます。 381 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 382 ◯4番(谷口典隆君) せいては事をし損じますよ。また同じことになってしまいますよ。それで何カ月、何年と取り返せない時間を無駄に労しているわけではないですか。ちょうど今、一月分の賃料とおっしゃいましたけれども、議場の机改修をやめたら、ちょうど850万円が浮くではないですか。それで1カ月ゆっくり議論したらいいのではないですか。そう思いますよ。  当初はこの議案も、債務負担も2月14日の臨時会で調停と一緒に出したい、出さないとお尻が間に合わないんだとおっしゃっていましたけれども、その結果、2月14日ではなくて、今日の提案、今日の採決となったわけですけど、これでも間に合うんですか。2月14日に出さないとだめだ、間に合わないと一部の議員、一部の会派にはせかしておられたようなこともお聞きしますけれども、それで間に合うんですか。結果的に間に合ってしまうということなんですか。
    383 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 384 ◯総務部長(犬井義夫君) 間に合う、間に合わないというと難しいというか、何か目標があるかのようなことになってしまうのかもわかりませんけれども、私どもとしては、いろんなことを勘案いたしまして、今回14日にまず調停の受諾について議決をいただきまして、2月20日に調停の方が成立をいたしまして、今日、入札の執行に当たりましての債務負担行為の議案をお願いさせていただいているところでございます。  今日も本当に冒頭議決ということで、通常は予定がなかなかない中で無理をお願いしているということは重々承知をしているわけでございますけれども、私どもの思いといたしましては、本当に可能な限り、できることは全てやるということで思っておりまして、そのことで議員の皆様、議長様にもご無理をお願いしているということは重々承知ではございますけれども、できることをやらせていただく、あるいはお願いをしていくということで今日も迎えさせていただいている状況でございます。  今日この債務負担を議決いただきましたら、入札の公告をただちにして、できるだけ早く落札業者が決められる日程で組ませていただいて、今後の落札業者決定のスケジュールを踏まえまして、議会の皆様方にも、そこでまたできることをお願いしていかなくてはならないと思っているところでございます。 385 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 386 ◯4番(谷口典隆君) できることは全てやると勘案しているのは執行部だけではなくて、我々議員だってじくじたる思いで勘案もして、いろいろと思いはあるんですよ。できることは全てやるとおっしゃいますけれども、それを全てやって、結局失敗しているではないですか。それであるならば、もっと慎重に、もっと細心の注意を払って、私は事を進めるべきだと思いますよ。それは市長に申し上げておきます。急ぎ過ぎて、よい結果を招くとはとても思えません。事が事だけに、もう二度と失敗してはだめなんですから、そこは決して私は急がれるべきではないと思います。  次の項目にいきます。各工事の入札方法についてもお聞かせください。 387 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 388 ◯総務部参事(長野繁樹君) 既に彦根市ホームページおよび議員各位にもお知らせしておりますとおり、2期工事、いわゆる残工事分につきましては、建築工事、電気設備工事、機械設備工事および外構工事に分離して発注を行う予定をしております。  建築工事につきましては、特定建設工事共同企業体、いわゆるJVによる条件付一般競争入札方式を予定しておりまして、電気設備工事、機械設備工事および外構工事につきましては、単体による条件付一般競争入札方式を予定しているところでございます。 389 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 390 ◯4番(谷口典隆君) 今のJVということでございましたけれども、入札で最低価格というのは当然設けられるんですかね。 391 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 392 ◯総務部参事(長野繁樹君) 最低制限価格は設定する予定をいたしております。 393 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 394 ◯4番(谷口典隆君) その設定というのは、どのような形でされるんですか。先ほどからございました、建築住宅課の方でされて、契約監理室と一緒に設定をされるのかどうか。  お聞きをしたいのは、先ほどからのほかの議員のやりとりでございますけれども、要するに建築住宅課の方も、いわゆる裏契約、裏合意にも一部かかわっていた方が、役職は変わっているかもわかりませんけど、残っていらっしゃいます。そんな中で、こんな形でオープンにいろんな資料が出てきて、実勢掛け率等々が出てくる中で、当然ながら業者もその辺の金額というものを類推する場面というのは多々あろうと思います。  市としては、執行部としては、要するに、また失敗したらだめなので、高止まりするおそれがあると思うんですけれども、その辺、最低制限価格というものに関しても従来どおりの、言うなれば、前回の入札同様、厳しい最低制限価格という設定ができるのかどうかというのをお尋ねしたいんです。 395 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 396 ◯総務部参事(長野繁樹君) 最低制限価格におきましては、国の方である程度決められておりますので、設定の掛け率とか、予定価格から、これぐらいの率を掛けなさいという部分とか、そこら辺が決められておりますので、その範囲でやらせていただくと。それにアルファ係数といって、さらに市の方で裁量の余地がある係数を掛けることも決められておりますので、そこら辺をしっかりと私どもで積算しながら定めていきたいと感じているところでございます。 397 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 398 ◯4番(谷口典隆君) その「私ども」というのをお聞きしているんです。「私ども」というのは契約監理室だけでされるわけではないですよね。当然ながら専門性を持った建築住宅課も入っておられるということになるんですけれども、その辺でリスク管理、リスクマネジメントといいますか、もう二度と同じことをしてはだめだということで、そこで一定何か恣意的なものが働かないかということを懸念しているわけです。  当然ながら、従来よりも見積もりが甘くなるだろうというのは、業者の側から見れば、そういう考えにも陥らないとは言い切れない、陥ることも可能性としてはあると思うので、その辺が、今回もざっくりですけれども、割と実勢掛け率というものが、それが結果的に適正かどうかわかりませんけれども、大きく予算をとってしまっていますよね。そうすると、そこで高止まりしてしまうことによって正当な入札にならないのではないかということを懸念しているんですけど、その辺の見解をお聞かせください。 399 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 400 ◯総務部参事(長野繁樹君) そこら辺につきましては、しっかりと市長、副市長を含め、契約監理室できちっと精査しながら、適正な価格が設定できるように、これから検討していきたいと考えております。  ただ、あくまで国が示されている基準の範囲内でしか設定できませんので、その範囲の中で適正な設定になるように検討してまいりたいと思います。 401 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 402 ◯4番(谷口典隆君) 悪いという意味ではなくて、市長、副市長、それから契約監理室で、もっと建築の専門性を持った方も当然入ってされるわけですよね。市長、副市長と契約監理室、総務部参事だけではないですよね。専門性を持った方が入ったときに、そこで専門的な見解を役所の中で求めるとなったら、人数は限られてきますよね。その方々が前回の裏契約にある程度の関与をしておられたという事実がもうあるんですから、そこを排除しろとは言っていないですよ、そこでその方々に任せっ切り、その方々のおっしゃるとおりという形で流れてしまわないかということを懸念しているんです。そこが悪いという意味ではないです。ご理解いただけると思うんですけれども。  だから、それは大丈夫ですか。市長、副市長が入ったからといったって、専門的な建築の見解、失礼ですけれども専門性を持っておられない方を幾ら並べられても、余計に建築の専門的な知識を持った方に負担がかかってしまうと思うと、そこで金額が甘い金額になったりしてしまわないかということを言うわけです。 403 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 404 ◯総務部参事(長野繁樹君) 最低制限価格、あるいは予定価格もそうですけれども、基本、発注の建築住宅課は入りません。基本的には私ども契約監理室、それと、金額によって予定価格を設定する職員が決まっておりますので、今回の場合ですと非常に大きい金額ということで、恐らく市長が予定価格を設定することになろうと思います。あわせて最低制限価格も設定することになろうと思いますので、そこら辺は契約監理室がその基準にのっとって、その範囲の中でしっかりと定めていきたいと、高止まりに終わったりしないように、そのような形で決められた範囲の中で設定に努めていきたいと考えております。 405 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 406 ◯4番(谷口典隆君) 市長が入りますということで余計に不安なんですよ。これは笑い事ではなくて、前回の入札で41億円出しているのを29億円まで引き下げさせたということは、最低制限価格がおかしな設定をしていたということになるではないですか。それなのに、この期に及んでまだ市長にご登場いただいて、失礼かもわからないけれども、私ももちろんそうですけれども、市長は建築的な専門性を持っておられないと私は認識しておりますので、そんな中で市長にお出ましいただいて、そういうことをしてしまって大丈夫ですか。そうなって結果的に41億円で金額を入れているものを29億円で契約せざるを得ない状況になってしまって無理強いをして、そのときに議会には「いや、企業努力でしてもらった。同じような材料を使って安く上がるような形にした」ということで答弁をされているわけですよ。それで我々議会の同意を得たとされていまして、結果がこれですよ。  その辺が、市長が入ったら大丈夫だということではないんですよ。私が懸念しているのはそこではないんです。建築住宅課は入らないとおっしゃいましたけれども、入らないことがいいのか悪いのかも私はわかりませんけれども、ごめんなさい、やめようと思っていましたけど、市長が入るから大丈夫ですよというご答弁を聞いた以上は、もう一度納得いくような説明をしていただけませんか。 407 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 408 ◯総務部参事(長野繁樹君) 基本的に予定価格は設計金額とイコールになります。そこから一定の数字を掛けて、それで最低制限価格を設定いたします。ですから裁量の余地というのは非常に少ない部分でありますので、その範囲の中で、どれだけの範囲の中で、どれだけの数字で最低制限価格を決定するかということになるんですけれども、高止まりにならないように、そこら辺は範囲の中で契約監理室なりがしっかりと音頭を取って、しっかりと決定できるようにしていきたいと考えております。 409 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 410 ◯4番(谷口典隆君) 範囲の中で、決まっているので大丈夫だとおっしゃいますけれども、それを強弁されればされるほど、前回の入札がどうだったんだということになってしまいますし、その範囲を超えてまで誰が逸脱してやってしまったのという話になってしまうので、その辺の不安というのはやはり残ってしまいますし、この予算を大きくとられている金額が、結果的に入札残というのはあるかもわかりませんけれども、その辺が私は不安でいたし方ないです。  次、いきます。現段階で想定される工事契約以降のスケジュールについて教えてください。 411 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 412 ◯総務部長(犬井義夫君) 2期工事に係る契約議決をいただいた後の現時点で考える最短スケジュールといたしましては、2020年8月末ごろまでに2期工事を完工いたしまして、その後、什器や情報機器関連の設置を経まして、2020年の秋から冬の時期にかけまして、彦根駅西口仮庁舎から本庁舎への移動と市民会館や中央町仮庁舎から本庁舎への移動を、それぞれ時期を分けて実施いたします。  その後、彦根駅西口仮庁舎の原状復旧や各庁舎の最終調整に必要な期間を踏まえ、2020年度末となる2021年3月末までに事業全体が完了できるように全庁を挙げて取り組んでまいる所存でございます。 413 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 414 ◯4番(谷口典隆君) 先ほどおっしゃっていただいた植栽工事と駐輪場とかは、この後ということですか。このスケジュールの中に入っているんですか。 415 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 416 ◯総務部長(犬井義夫君) このスケジュールの範囲の中でやらせていただこうとは思っております。 417 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 418 ◯4番(谷口典隆君) そうすると、2021年3月末までには全て整った形で、この庁舎が完成をするということでよろしいですか。 419 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 420 ◯総務部長(犬井義夫君) そのように考えております。 421 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 422 ◯4番(谷口典隆君) では、次、いきます。工事期間中の本庁舎での議会開催について、先日の臨時会でも懸念を示させていただきましたが、審議に影響が出るところまでは考えていないとの見解が示されました。2期工事期間中もこれまでどおり、工事を中断しながら議会を開催するという認識でよろしいでしょうか。 423 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 424 ◯総務部長(犬井義夫君) 工事期間中の本庁舎での議会の開催についてでございますが、これまでどおり、まずは議会開会中には騒音や振動が著しい作業を避けまして、議会運営に支障がない作業に限り実施をいたしますよう工程を検討してまいりたいと考えているところでございます。  なお、こうした対応によっても議会の運営および工事の進捗に大きな支障が出ると判明した場合には、議会運営が円滑に進められることを第一義としまして、今後議員の皆様ともご協議させていただきながら、必要な対応策を検討してまいる所存でございます。 425 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 426 ◯4番(谷口典隆君) 議会運営が円滑に進められる環境整備というものは、どの辺で判断をされるんですか。 427 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 428 ◯総務部長(犬井義夫君) まずは議会の開会中に騒音であるとか、振動であるとかいったものが発生する作業というのは避けるということでやってまいりたいと考えているところでございます。  なお、それでも議会の運営というものと工事の工程とが、どうしてもうまくいかないという場合につきましては、またご協議させていただきたいと思っておりまして、具体的にいつとかいう想定は現在はまだしていないところでございます。 429 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 430 ◯4番(谷口典隆君) とりあえず工事が始まってみないとわからないという認識でいいんですか。工事に入るまでは通常どおりの議会、これまでどおり、休みながら、工事を中断しながら議会をしていく、工事をしていくという形でよろしいんですか。 431 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 432 ◯総務部長(犬井義夫君) 中断ということではございませんでして、議会の運営、審議に影響が出ない作業の方はさせていただきたいと思っているところでございます。  ただ、工程上のこともございます。そこは業者が決まって具体的な工程というか、大まかな工程というのはもちろんあるわけでございますけれども、具体的な工程を詰める中で、あるいは今後議会の運営にどれほどの音や振動で支障が出るのかということも踏まえながら考えさせていただきたいと思っておりますので、現時点では、まだどうこうするということは、特にこちらが何か固まったものを持っているということではございませんでして、それにつきましても今後検討させていただきたいと考えております。 433 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 434 ◯4番(谷口典隆君) では、少なくとも入札をする、公告をする段においては、その条件、仕様の中で、少なくとも3、6、9、12の議会開催中は工事を中断しながら進めてもらうよと、その代わり2020年8月ごろには工事完了をという工期で入札を公告されるということでよろしいですか。 435 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 436 ◯総務部長(犬井義夫君) 入札の公告の中で、今、議員からご指摘がございました内容ということを含めるということは考えてはおりませんでして、これは工程を調整する中で業者とも調整していきたいと思っているところでございます。 437 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 438 ◯4番(谷口典隆君) では、工事を落札して初めて、その工事期間中に工事をとめなければならない局面があるのということを知られるということになるんですか。 439 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 440 ◯総務部長(犬井義夫君) とめるということではございませんでして、支障のある工事は避けるということを基本に考えておりまして、こちらに音とか振動の影響の出ないものは進めさせていただくということで考えておりまして、そこは工程の調整という部分になるのかと思っておりますので、その間、中止をしてくれとか、そういうことでは考えていないわけでございます。 441 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 442 ◯4番(谷口典隆君) 必ずしもぴったりとめろということを申し上げているのではありませんで、当然ながら、犬井部長が来られてから、この本会議中に工事の音がうるさくて議会がストップしたことも何度もありましたし、謝罪の答弁が残ってもおります。  そんな中で、しっかり情報提供はしていかなければならないと思いますし、必ずしもとめろとは言いませんけれども、そんなものは聞いていないという話になってはいけないと思いますので、情報共有、情報提供というのはしっかり入札のときにされるべきではないんですか。これからどんな工事があって、どんな建て方があるのかわかりませんけれども、少なくとも影響はあると思うんですが、いかがですか。 443 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 444 ◯総務部長(犬井義夫君) もちろん業者とも調整はしなくてはならないと思っておりますので、そこは今後の調整と考えておりますし、当然、工期を守る中で業者が対応できないということであれば、また考えられる方法というのは考えていかなくてはならないと考えているところでございます。 445 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 446 ◯4番(谷口典隆君) そもそも前市長の案では、当然ながら、議会を動かせながら工事を進めようといった工法というか、やり方でしたので、それでいけたと思うんですけれども、それをこのような状況の中で必ずしも踏襲する必要はないのではないですか。考え方を改めようというお考えは今はないですか。 447 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 448 ◯総務部長(犬井義夫君) 基本的には、工期の問題もございますので、進めさせていただきたいと考えているところでございますけれども、これは先日からもご答弁させていただいておりますが、議会運営、あるいは審議に支障がある状態の中で工事を無理やりに進めさせていただくということまでは、当然、集中した審議ということが必要になってまいりますし、今ほども議員からご指摘がございました、私も昨年度この中におりまして、振動というのがあったのは当然よく認識をしているわけでございます。そこの部分につきましては、本当にいろいろ今後も検討をしていかなくてはならないと思っているところでございますし、審議を邪魔してまで工事を進めていくということは、慎重な審議に影響があるということはあってはならないと思っているところでございます。  これは本当に今後いろんな方策を、万が一支障が出る場合でございますけれども、考えながら、それと、私ども執行部だけで考えられる問題ではございませんので、議員の皆様ともご協議をさせていただきながら対応策を検討していくべき問題だと思っているところでございます。 449 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。
      〔4番(谷口典隆君)登壇〕 450 ◯4番(谷口典隆君) 何でも議会は言うことを聞くから、ぎりぎりになって情報を出せばいいよという考えでは困るんですよ。しっかりその辺は計画を練っていただいていないとだめではないですか。お考えが十分私は理解できません。  次、最後にいきます。当初の見込みの甘さから結果的に裏合意契約を結ばざるを得ない状況を招き、工事が中断したことにより仮庁舎の賃借料がかさむだけでなく、2期工事の費用も膨らむことが明らかになり、ほかの大型事業に着手するタイミングが同時期となったことで市民にも多大な影響を及ぼす新年度予算しか組むことができませんでした。その根本的な原因は市長が立ちどまって考えるとした、その判断にあるものと考えます。その判断が誤りであったとの認識はありますか。 451 ◯議長(安藤 博君) 市長。 452 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  私が市長に就任させていただいた際に、本庁舎耐震化工事計画の見直しを実施いたしましたのは、本市の将来を考えて、当時の実施設計における執務スペースの減少を抑えるために工法の見直しを進めて、よりよい庁舎を後世に残すということを目的としたものでございます。本庁舎の配置計画など、庁内での検討も重ねましたし、また、本庁舎耐震化整備特別委員会もご設置をいただいて、委員の皆様方にご検討を頂戴したご意見、ご要望も踏まえて作成させていただいた基本計画に基づいて実施設計を行い、事業を進めてくることができたと考えております。  その後、現在に至るまで、工事請負契約における問題や汚染土壌対策というものもございまして、さまざまな課題等にも直面しながら、議員の皆様、また専門家の方々のご指導を賜りながら、時点時点で最善の方法を選択してきたと考えておりまして、判断が誤っていたという認識はしておりません。 453 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 454 ◯4番(谷口典隆君) 終わります。ありがとうございました。 455 ◯議長(安藤 博君) 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。  暫時休憩いたします。            午後3時25分休憩            午後3時39分再開 456 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  9番八木嘉之君。八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 457 ◯9番(八木嘉之君) 質疑の方をさせていただきたいと思います。こういう議案が1件の審議であれば、議会の運営の申し合わせ的なことで各会派からは1名が聞いて、同じ会派で同じような質疑をするのは控えようという話があって、これまでからそういうルールもあるわけですけれども、だからといって私が今回質疑をいたしますのは、夢みらいを代表して質疑をするということではございません。八木個人がどうしてもやはり伝えたい、申し上げたい、聞いていただきたい、そういう思いを持って質疑をさせていただくということでございますので、会派のメンバーの皆さんには、ある意味何を聞いているんだと思われるかもわかりませんけれども、まず会派のメンバーの皆さんにご容赦を願いたいと思いますし、質疑の組み立てが大項目1、2、3となっておりますけれども、あくまでも補正予算の議案1本に関する質疑ということでまとめさせていただきましたので、よろしくお願いをしたいと思います。  まず、本庁舎耐震化整備事業の2期工事という件名についてでございます。  本庁舎耐震化整備事業の2期工事とされた意図についてお尋ねをしたいと思います。  今回提案されております本庁舎耐震化整備事業を2期工事として件名をつけられたということは、あくまでもこれまでの工事が1期工事という定義を執行部の方は持っておられるんだと思いました。しかし、汚染土壌の搬出があったにせよ、あくまでも工事請負契約を解消した後の積み残しの工事でありますので、さも当初から計画があって1期、次に2期という工事件名がうたわれるということに関して、私自身はものすごく違和感を覚えるところでございます。2期工事とされた執行部側の意図について見解を求めたいと思います。 458 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 459 ◯総務部長(犬井義夫君) 今回提案をさせていただきました事業の名称を本庁舎耐震化整備事業(2期工事)とさせていただいた意図でございますが、内容といたしましては、以前から推進してきております本庁舎耐震化整備事業における市庁舎耐震補強・増築・改修工事の残工事およびその工事監理委託業務であるということは、これまでから説明をさせていただいたとおりでございます。  これは、あたかも当初から計画があったかのように特に意図をいたしまして1期と2期に分けたというものではございませんでして、あくまで今回予算要求をさせていただくに当たりまして、事業名の混同を避けるために、わかりやすい表現として、これは本当に便宜上つけさせていただいた件名でございます。 460 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 461 ◯9番(八木嘉之君) 意図につきましては理解できました。  そういうことであれば、やはり本庁舎耐震化整備事業(残工事)という件名がふさわしいのではないかということで、これは私の考えでございますので、申し述べておきたいと思います。  続いて、掛け率の設定に係る考え方について、細項目1、2につきましては既に質疑があり、答弁がされておりますので割愛をしたいと思います。  中項目2番の設計掛け率についての細項目1につきましても、質疑があり、答弁で理解をいたしましたので割愛をいたします。  細項目2の設計掛け率が低く設定された事実の共有に関してお尋ねをしたいと思います。  この設計掛け率云々かんぬんという話は全員協議会の中で全議員が聞かされました。百条委員会も既に2018年4月9日から2018年8月22日の間で6回持たれて、その証人尋問も5月22日、5月23日に実施がされております。全員協議会で掛け率の、いわゆる庁舎裏の駐車場の掛け率を、それでそのときは工事が整ったので、今回についてもその掛け率を採用してしまったことが価格の低下につながった一つの要因であるという説明がありました。それを聞いたときは、私は正直愕然としました。百条委員会とか、それまでの我々の調査の段階でいろいろと調べて、あるいは尋問を通じていろいろと聞いた中で、その話というのは、ほかの方はもう知っていて、そこが大きな要因であったのだろうなということで他の議員は理解されていたのかもわかりませんけれども、私はそこまで核心に触れて、あれだけの数字があの場で出てくるというのは本当にびっくりしたのが正直な気持ちであります。  そこで、本来、今日の事業の質疑には、ひょっとしたらふさわしくないのかもわかりませんけれども、ここだけは私自身としてもぜひ聞いておきたい、確認しておきたいという意味で質疑をいたしますので、ご容赦を願いたいんですけれども、そこで細項目2でございます。  設計掛け率が低く設定をされた事実というのが、いつ、誰から、誰に対して、どのようにして伝えられて執行部側の情報共有が図られたのか、見解を求めたいと思います。 462 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 463 ◯総務部長(犬井義夫君) 設計掛け率につきましては、工事の発注時におきまして、過去の大型工事における採用掛け率や市独自の標準掛け率および専門業者からの聞き取り調査による掛け率などを総合的に判断した上で採用をしておりまして、それらをもとに積算内訳書を作成いたしまして、工事担当者の起案により建築住宅課内で決裁をとっているところでございます。  したがいまして、採用掛け率自体は建築住宅課内で共有をしている情報となっております。 464 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 465 ◯9番(八木嘉之君) ということは、建築住宅課内でその情報が共有された折には、その設定掛け率に関しては、何ら原課においては疑義を感じなかった。そこが最終的には工事請負が地方自治法施行令違反、そういう疑いがあるということにつながるわけですけれども、そういうところの掛け率の設定の低さについては何ら疑問を感じられなかったということの理解でよろしいんでしょうか。 466 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 467 ◯総務部長(犬井義夫君) 当然、当時といたしましては、それで過去の大型事業からの実績からいたしましても可能であるという判断をさせていただいているところでございまして、当然、疑義があれば見直すわけでございますので、いけるという判断のもとでさせていただいているものでございます。 468 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 469 ◯9番(八木嘉之君) わかりました。  細項目3でございます。市長ですね。今は建築住宅課の原課の中で情報共有が設計当初から、決裁のときにはもう既に図られていたということのご答弁でございましたが、市長は設計掛け率が低く設定されたという事実をお知りになられて何かされましたのでしょうか、見解を求めます。 470 ◯議長(安藤 博君) 市長。 471 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  まず、この問題が発覚をいたしましてから、私からは実際の市場価格を踏まえて価格が幾らぐらいになるのかということを調査するよう指示をいたしまして、その結果、当初設計金額と実際の市場価格との乖離があるということがわかってまいりました。  その原因について検証をいたしましたところ、今年度に入りましてからですが、設計掛け率が結果的に低かったということを知りまして、再度、市場の価格に準じた設計掛け率を調査するように指示をいたしました。  その結果、反映されたものが実勢掛け率により見直した設計金額、今回お示しさせていただいている46億8,100万円ということになったということでございます。 472 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 473 ◯9番(八木嘉之君) これは原課もさることながら、市長も含めて、どうなんですか、執行部の皆さん方、部長会とか、そういったところで、全員協議会で我々に出していただいた資料というのは共有していただいて、こういうことが最終、金額が低く設定された一つの大きな要因であるというその事実、その認識といったものは伝えられて、全て同じスタンスで、気持ちで執行部の皆さん方はいらっしゃると考えてよろしいんでしょうか。 474 ◯議長(安藤 博君) 市長。 475 ◯市長(大久保 貴君) 情報共有はしております。 476 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 477 ◯9番(八木嘉之君) いろいろとこの一連の話があって、どうしても執行部の皆さん、それぞれ一人ひとりの方をどうのこうのと申し上げているわけではないんですけれども、彦根市がこの問題に直面して、こういうことになって、この課題を解決して次へ進もうというときに、どうも皆さんが一枚岩になって前を向いて事業をやり遂げようという気持ちがなかなかない部分があるのではないかと私自身は思っております。  私が市長にお尋ねしたのは、この事実を知り、こういうことがあったけれどもということで、このことが直接は地方自治法施行令違反に、意図的に結びついたわけではないかもわかりませんけれども、実際にはこういうことがもともとあったんだということを、きっちりと執行部の皆さん方で共有をしていただきたいと思いましたので、あえてこの質疑をさせていただきました。  今おっしゃった内容というのは事実でしょうし、そのことが全てだと思いますけれども、もっと早くこの事実を我々議会がきっちりと把握できていたならば、百条委員会なり、もう既に終わりましたし、24人のうち1名の議員は終結にも反対もされましたし、23人の議員は賛成して百条委員会をまとめて、最後、まとめも公表いたしましたけれども、それまでにそのことがしっかりと我々に正しい情報として伝わっていたならば、もっと調査の進め方も変わっていたのと違うかと、これは私の反省も含めて、あえて申し上げた次第でございます。  次に、細項目4番の再設計の掛け率の考え方につきましても答弁をいただいていますので割愛をさせていただきたいと思います。  大項目3にまいります。このことも既に多くの議員からいろんな質疑がされております。まず初めに、4億2,300万円の積算でございます。これは追加工事とか分離発注について、私は精査をすべきではないかという考えでございます。  4億2,300万円の内訳というのは既に記されておりますけれども、追加工事が1億5,400万円で、物価上昇あるいは消費税、これは避けて通れない価格の上昇でございます。分離発注による増額が3,000万円ということになっております。このうち追加工事と分離発注については、これまでから細かな議論がされております。あえて私も聞かせてもらいます。この分離発注と追加工事については、やはり極力コストを抑制する観点からも、改めて仕様書などの精査が必要だと考えるんですけれども、それについての見解を求めたいと思います。 478 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 479 ◯総務部長(犬井義夫君) 追加工事についてでございますけれども、この内容につきましては、この耐震化工事後に予定をされていた工事を前倒しで今回の発注工事と同時に行うことでコスト削減を図れるものや、あるいは法律の適合上の観点から最低限必要なものであると考えておりまして、こちらにつきましてはご理解をいただきたいと考えているところでございます。  また、分離発注につきましては、彦根市入札制度等検討会議における協議・検討を踏まえまして、平成30年11月に彦根市地元企業優先発注等に係る実施方針が策定されましたことを受けまして、積極的に分離発注を行うことで市内業者の受注機会の拡大が図れ、優先発注を促進でき、地域経済の活性化が期待できると考えておりまして、今回このような分離発注という形をとらせていただいたものでございます。 480 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 481 ◯9番(八木嘉之君) 確かに分離発注で、あえて市内業者の受け皿になるといいますか、そのことが、より市内業者が入札して工事を請け負っていただくことの環境が整う、その可能性が高まるといったことがあるのは事実ですし、そのことを否定はしませんけれども、本当に今、お金がないと言いながら、財政事情が厳しいと言われている中で、あえて分離発注をして市内業者、平成30年11月の方針が定まったとおっしゃいましたけれども、もう既に平成29年の建設工事であっても、市内業者がとっておられる確率というのはパーセンテージで90%近いわけですよね。僕はさっきもタブレットでその契約書というのはどういうものかということを調べましたけれども、86%、平成29年の実績で結局とられているわけですよ。  今回は確かに工事の規模も違いますし、中身も違うので、元請があって、その下に電気工事など、いろんな業者が入って、同じように市内業者がとられるかどうかということは確定はもちろん申し上げられませんけれども、でも、本当にそこまでして今回この工事において分離発注をする必要があったのか、あるいは、先ほど谷口議員がおっしゃったような、我々が求めていないものも追加工事の中で積算する必要性があったのかどうかというところ、そこは私、担当の方はやはりこれまでの経過があるので、何とか議会からの要望にも応えたいということで、そういう発想があって、そういう設計なり、そういう考えに至るのは間違いないと思うんですよ。  でも、そこは市長が、この状況だから議会にも説明して納得してもらって、とりあえずコストを抑えてやる方法を一回考えよと、そういう指示が僕はあってもよかったのではないか、それがあっても原課としては、担当としては、そうされたのかもわかりませんけれども、私はそういう市長の判断を、そこはあえて働かせるべきではなかったのかと思うわけですけれども、その辺、市長はどういうお考えなのか、お聞かせください。 482 ◯議長(安藤 博君) 市長。 483 ◯市長(大久保 貴君) 議員ご指摘のように、こうした事態でございますので、できるだけコストも厳格に管理をしながら進めていくべきだということは考えております。そうした指示もしながら、結果的に最も効率的な方法ということで、今回提案をまとめさせていただいたというところでございますので、そこは、「机、さわってもらわんでもええ」とおっしゃっていただきますけれども、その方が効率的であるという整理をいたしておりますし、分離発注に関しましても、今後の工事としましては、分離発注でも、その方が適切だという判断に至ったということでございますので、ぜひご理解のほどお願いを申し上げたいと思います。 484 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 485 ◯9番(八木嘉之君) 私は理解ができません。  次の質疑にまいります。32億6,700万円の積算でございます。これは額が大きいので、あれなんですけれども、提案されている残工事というのは、あくまでも当初の設計の仕様書に基づき設計された積算だと私は理解をしております。しかし、4億2,300万円同様に、これだけ工事の総額が結果として高くなってしまったという現状を考えたら、当初の仕様書どおりの設計に基づく工事が本当に必要なのかどうか。  これはもちろん仮庁舎のアル・プラザ彦根を月800万円で借りるという賃料も発生しますし、市民の皆さんから「いつになったら耐震工事ができて、新しい庁舎ができるんや」という声があって、早くしたいという気持ちももちろんわかります。その気持ちはわかりますけれども、2015年10月14日に庁舎耐震整備事業の特別委員会を我々議会24名が立ち上げて、そこから審査が始まって、今のD案と言われているものが採用になったのが2016年1月18日なんですよね。そこから実施設計なり、細かな詳細設計というか、そういう設計があって、工事がとまって、今また再開しようとしているのに、3年も前の仕様のままで、設計のままでいくという。  本来ここでお金がなかったら、もっと、本庁舎の方はコンクリートの耐用年数60年という話もあったりして、いつまでもつか本当にわからないのであったら、こっちの旧庁舎の耐震のものは抑えて、新庁舎を増築して、またこっちが老朽化したら、旧の庁舎の方の改築もできるし、それも見越してコストをできるだけ、もう一回仕様を見直して抑えてやろうやという話にならなかったのかどうか。そこの見解をお願いします。 486 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 487 ◯総務部長(犬井義夫君) 当初設計の仕様につきましては、決して華美なものではございませんでして、標準的な仕様であること、また、竣工後、今後半世紀以上の長期間にわたりまして市民サービスや防災の拠点として使用し続けることに加えまして、これまでから本庁舎耐震化整備検討特別委員会や、あるいは私ども庁内の会議などで検討いただいたことを最大限尊重して行いたいと考えておりますことから、以前お認めいただいた当初設計の仕様に基づき、これを尊重いたしまして、当初設計の仕様に基づいて金額を算定させていただいているものでございます。 488 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 489 ◯9番(八木嘉之君) 普通であれば考えられないというか、3年前の仕様をそのまま、我々が最終その仕様で、こういう形でいきますというものを図面として目にしたのが2017年4月25日に特別委員会の役割を終えて閉じていますので、そこぐらいまでかなと思うんですけれども、それから今日、債務負担行為の上限額が、これでもし議会で可決されれば決まってしまうということは、この上限の債務負担行為の中で工事が行われて、どういう内容でどういう仕様でということは、我々の頭の中から消えている部分ももちろんあるわけなんですよね。  そういう意味でも、きっちりとその辺を精査して、これでもう一回、再度債務負担行為補正をお願いする、あるいは契約をお願いするということが、本来であれば、議会にそういう形でもって提案されるべきものだと考えるんですけれども、この辺、これまでの議論を聞いていますと、市長の思いもかなりあることも仄聞いたしますけれども、その辺も含めて市長としての考えもここでお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。 490 ◯議長(安藤 博君) 市長。 491 ◯市長(大久保 貴君) 今後の整備方針に関して、確かにそうした設計図書の見直しという議論が出てくるということは可能性としては考えておりました。ただ、昨年のいつの議会であったか、記憶が定かではありませんが、まずはこれまでの経緯を踏まえて、設計図書、その仕様を尊重し、再積算をして提案をするというご意思も議会の方から投げかけられたと記憶をしております。  私どもとしましては、この緊急防災・減債事業債を活用した事業というのは、この庁舎をできるだけ早く、国の支援を得ながら耐震化し、そして防災拠点として機能を発揮させるということが大前提でございますので、仕様等々の見直しということになりますと、かなりまた時間がかかることになります。設計業者とも契約解除しておりますので、そこから始めていかなければならないということにもなります。  特別委員会等々、これまでの議論でもありましたように、現庁舎を耐震化して活用するということは、これからまた先50年使っていくということが前提になりますので、そうしたことを考えますと、もとの仕様をできる限り尊重しながら、しっかりした庁舎を整備していくということが最善の策ではないかと考えております。 492 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 493 ◯9番(八木嘉之君) 一つ申し上げたい。議会からもそういうご意見があったということは、議会の総意でそういう話があったのかどうかというのは私はわかりませんけれども、それは議会のある議員、あるいは一部の議員がそういう思いを持って言われたのかもわかりませんし、そのことはまた別の意見があったら、議論をして決めていくということでございますので、私なり、あるいは議会が「前の仕様のままにやりなさいと言われたからやりました」という発想については改めていただきたいと思いますし、仕様が変わらないことが工期の短縮にもつながるということも言われましたけれども、逆に私が懸念しますのは、仕様が変わらないということは、これまでの設計をして仕様をつくり上げて、よくご存じの業者の方々は、今回は、公告期間の時間とか、そういったもの、先ほど4月だどうだこうだという話がありましたけれども、非常に短い中でそれを設計しようと思ったら、そこでまず業者としたら有利に働くではないですか。そこで前に受けたところがもう一回入りやすいということになったら、またぞろ我々議会としても懸念している声というものも発生する。これは排除をしなさいという意味ではないですけれども、入札する機会が、短い公告期間の中で、そういった業者の方々が入りやすいということで、そこで既にハンディキャップがつくのではないのかということも私は正直思うわけなんです。その辺についてはどうなんですかね。 494 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 495 ◯総務部参事(長野繁樹君) 議員がご心配いただいている点というのは、私どもは重々感じているところでございますけれども、JV方式で今回やっていくということで新たに方針を定めておりますし、建設業法の施行令で規定しております設計図書の見積期間というのも、その施行令に決められている期間をきちっと、こちらも遵守しながらスケジュールを組み立てておりますので、何とかその期間の間に、ほかの業者の皆さんも含めて設計図書を見ていただいて、JVとして参加していただければと思っているところでございます。 496 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 497 ◯9番(八木嘉之君) 執行部として債務負担行為補正で開会日冒頭に議決をお願いしたいということで提案されているわけですから、ここで議論しても多分同じ議論の繰り返しになるかと思いますけれども、私が今ずっと申し上げた懸念するところということが、結果どうなるかというのはわからない状況でございます。我々議会としても、しっかりと審議する上でも、やはり同じ轍は踏まないようにということから、そういう質疑もさせていただいておりますので、その点につきましてはご容赦いただきまして、私はこれで質疑を終わりたいと思います。ありがとうございました。 498 ◯議長(安藤 博君) 12番野村博雄君。野村君。
      〔12番(野村博雄君)登壇〕 499 ◯12番(野村博雄君) それでは、今回は議案の質疑ということですので、会派の構成議員の意見、考えを踏まえまして、議案第2号としまして出されました債務負担行為補正37億1,244万5,000円につきまして質疑をいたします。  議案の質疑でございますので、議案の範囲内で個人的意見は加えず、粛々と進めますので、市民の皆様にわかりやすいご答弁をよろしくお願いいたします。  それでは、まず、どうしてこのタイミングで出されたのかお尋ねします。 500 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 501 ◯総務部長(犬井義夫君) 市役所本庁舎は、地震等の大規模災害発生時には災害応急対策業務や災害からの復旧・復興業務の拠点であり、重要な役割を担う施設として、また、市民会館に分散している教育委員会と上下水道部を集約し、市民の皆様にとって、より利用しやすく親しまれる庁舎として一日も早く完成させる必要があると考えております。  今回、増築棟敷地から発見された汚染土壌の搬出処分を平成31年1月末で完了いたしまして、製作が中断しておりました鉄骨が3月末までに搬入される予定であること、また、契約締結時に地方自治法施行令違反が認められた市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る工事請負契約解消および出来高精算に関する調停が先日の平成31年2月20日に成立したことを受けまして、本件工事の早期再開に向けて速やかに入札を実施するために、本日上程させていただいて、2期工事に係る債務負担行為補正予算の審議をお願いするものでございます。 502 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 503 ◯12番(野村博雄君) それでは、37億1,244万5,000円の算定根拠をわかりやすくご説明お願いいたします。 504 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 505 ◯総務部長(犬井義夫君) 今回ご提示させていただいている金額算定のもととなりますものは、当初設計に基づいた数量、あるいは仕様でございまして、そのうちに既に工事済みである部分を差し引いたものに、現時点での物価版や市場の実勢調査による単価を掛け合わせたものとなっております。  金額の内訳といたしましては、まず、建築工事につきましては、耐震補強工事に関する部分が3億1,066万6,425円、増築工事に関する部分が16億1,025万9,242円、改修工事に関する部分が6億8,607万4,333円でございまして、建築工事合計が26億700万円となっているところでございます。  また、電気設備工事に関する部分が4億9,808万円、機械設備工事に関する部分が4億6,002万円、外構工事に関する部分が1億2,507万円となっておりまして、工事費に係る合計金額が36億9,017万円となっておりまして、これに工事監理費2,227万5,000円を足し合わせたものが37億1,244万5,000円となっているものでございます。 506 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 507 ◯12番(野村博雄君) 再質疑になるわけですけれども、先ほど来、話が出ておりますけれども、市民の皆さんはこの参考資料まで細かくお目通しではございませんので、この辺の実勢掛け率をどういう感じで積算されて、あとは、ほかの設計事務所も幾つかとられていますので、その辺も含めて、もう少し市民の皆様にわかりやすいご説明を再度、もう少し詳しくお願いいたします。 508 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 509 ◯総務部長(犬井義夫君) それでは、ご説明をさせていただきます。  もともと当初設計で見込んでおりましたものでございますが、当初、平成29年度に実施をいたしました入札の際は31億7,500万円という金額で予算を立てまして入札に臨ませていただいたところでございますが、結果これを大きく上回る応札額が第1回目からあったということでございまして、そこに実際の実勢掛け率と当時こちらの方で見ました当初設計の掛け率との間に乖離が見られたということでございまして、今回は実勢掛け率を反映させた形で設計額の方を決めさせていただいておりまして、これを実勢掛け率を反映させた形に持ってまいりますと、46億8,100万円ということでございまして、31億7,500万円というものが実勢掛け率を反映させることによって46億8,100万円という金額でございます。  こちらにつきましては、当初設計をお願いしました業者とは別の2社にもセカンドオピニオン的にこの設計額につきまして算出をいただきましたところ、46億8,100万円がこの2社の出した金額の間におさまっていたということになりまして、これを適正な金額であると考えているところでございます。  この46億8,100万円という金額が出てきたわけでございますけれども、これに先日の調停での出来高精算というものがございまして、これは当初設計の際には見込んでいなかった部分の費用、工事が中断したことによる鉄骨の再加工のための費用であるとか、あるいは仮設材のリース費等があったわけでございますが、これが1億2,000万円の金額になりまして、これが再設計の総事業費の中に入ってくるわけでございまして、これで48億100万円という数字が出てまいるわけでございます。  しかしながら、この48億100万円のうち、既に最初の契約でもって進めさせていただいた工事、さきの調停額で出来高精算をいたしましたが、これが15億3,400万円ございますので、この48億100万円のうち15億3,400万円は既に工事を実施していただいている部分の金額となりますので、ここから差し引きをさせていただきまして、この差し引きした残りの金額が32億6,700万円となってまいります。  ここに今回工事を再開させていただくに当たりまして、今回一緒に工事を行った方がコスト的に安くつくものでありますとか、当初の工事では見込んでおりませんでしたが、工事をしていく中で必要と思われた経費等が追加工事額として1億5,400万円ございます。  それから、この2年間ほどの間に物価上昇が起こっておりまして、これは建設物価の上昇でございますが、1億6,600万円ほど物価上昇が起こっております。  それと、消費税による増額ということでございまして、これはご承知いただいていますように、本年の10月から消費税率が10%になるわけでございますが、この消費税による増額分が7,300万円。  それと、今回は分離発注をいたしまして、建築、電気、機械、外構とそれぞれを一括ではなく、分離して発注をするという方法をとらせていただくに当たりまして、それぞれに共通経費等を計上する関係で3,000万円、この分離発注に伴って増額ということを見込んでおります。  これら四つの追加工事分、それから物価上昇分、消費税増額分、分離発注分が合計4億2,300万円ございまして、先ほどの残り金額32億6,700万円に4億2,300万円を足しますと、今後再発注をするために必要な債務負担行為が、工事に関しましては36億9,000万円という金額になってまいりまして、これに加えまして、この工事を行うために監理業者による工事の監理業務が発生してまいりますが、この工事監理費が2,227万5,000円になってまいりまして、これを先ほどの工事費と足し合わせたものが37億1,244万5,000円となっているものでございます。 510 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 511 ◯12番(野村博雄君) ありがとうございます。  今も触れていただきました、あるいは先ほど来議論にもなっておりますけれども、なぜ追加工事の1.54億円が必要なのか、改めて再度お尋ねをいたします。 512 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 513 ◯総務部長(犬井義夫君) 今回追加工事といたしまして1億5,400万円を計上させていただいているものでございますけれども、これらはいずれも本体工事とは別に予算化する予定であるものや、工事を進める中で新たに追加する必要が生じたものを、少しでもコストダウンを図ることを目的に今回の工事と同時に発注をさせていただこうとするものでございまして、今回この追加工事という形であわせて発注させていただくことで効率的な実施の方を目指すものでございます。 514 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 515 ◯12番(野村博雄君) 次の質疑に移ります。今回3,000万円を増額して分離発注をされるわけですけれども、その必要性がどこにあるのか、わかりやすくお答えをお願いいたします。 516 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 517 ◯総務部長(犬井義夫君) 彦根市入札制度等検討会議における協議・検討を踏まえまして、平成30年11月に彦根市地元企業優先発注等に係る実施方針が策定されましたことを受けまして、今回発注法式を分離発注に変更させていただいた次第でございます。 518 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 519 ◯12番(野村博雄君) 次の質疑です。3,000万円もかけるわけですけれども、それによってどれぐらいのプラスの効果が本市の経済、あるいは市民の皆様にもたらされるとお考えなのか、お尋ねいたします。 520 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 521 ◯総務部長(犬井義夫君) 分離発注を行うことで、市内業者の受注機会の拡大が図れると考えており、優先発注を促進できると考えておりまして、これによりまして当然市内に雇用であるとか、さまざまな経済的な効果があると思われまして、地域経済の活性化が期待できると考えているところでございます。 522 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 523 ◯12番(野村博雄君) こちらも先ほど来から話が出ておりますので、次へ移らせていただきます。財源につきましてお伺いいたします。財源内訳を市民の皆様にもわかりやすくお答えください。 524 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 525 ◯総務部長(犬井義夫君) 今回、上程をさせていただきました議案第2号は、工事請負費や工事監理費等を合わせまして37億1,244万5,000円の事業費を見込んでいるところでございます。この財源につきましては市債、いわゆる借入金でございますが、これと市税等の一般財源や財政調整基金等の繰入金をもって賄うこととしておりまして、その額につきましては、市債といたしまして35億8,520万円となります。また、事業費から、この市債分を差し引きました1億2,724万5,000円を一般財源や財政調整基金等の繰入金で賄うことと試算をしているところでございます。 526 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 527 ◯12番(野村博雄君) 今ほどもご答弁いただきましたように、大半を市債で賄われるということになるわけですけれども、大半を市債で賄われる理由について、わかりやすくお教えください。 528 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 529 ◯総務部長(犬井義夫君) 市債は、いわゆる市の借金でありますことから、なかなかよいイメージが持ちにくいとは思いますし、安易に借金に頼る財政運営は不適切と思っているところでございますけれども、一方で、市債で財源を賄うことには一定の意味があると考えているところでございます。  仮に市債の発行がなければ、建設年度に市民の皆様方から納めていただいた市税等のみでご負担をしていただくということになりまして、そうしますと、ほかの必要な事業ができなくなるということもございます。また、市庁舎を含めまして地方自治体が建設いたします公共施設等は、建設後も長く将来にわたって利用し続けていただくものでございまして、将来に利用される市民の皆様にも、その元利金の返済年度を通じまして、当該建設に係る費用を公平に負担していただくということから、市債の発行をさせていただくものでございます。  また、今回、借り入れを行う市債のうち、緊急防災・減災事業債につきましては、地方自治体が喫緊の課題でございます防災・減災対策に取り組んでいけるよう国で制度化をされているものでございまして、これを活用することにより、借入金の元利償還金の一部が国から地方交付税として交付されるメリットがございます。 530 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 531 ◯12番(野村博雄君) 緊急防災・減災事業債、今回も31億8,580万円ということで私の手元に資料を頂戴しておりますけれども、その市債の中でも特に大半をこの緊急防災・減災事業債で賄われるわけですけれども、緊急防災・減災事業債の充当率、そして後に、今もご説明がありましたように、地方交付税交付金として国から交付されるということなんですけれども、地方交付税交付金として国から交付される交付税算入率および交付が見込まれる額は幾らぐらいなのか、お教えください。 532 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 533 ◯総務部長(犬井義夫君) 緊急防災・減災事業債の充当率でございますが、起債対象事業費の100%の充当率でございまして、発行いたしました市債の元金および利息の70%が地方交付税に算入されることになってございます。  具体的な金額の試算でございますけれども、利息につきましては、借り入れ時期でないとわかりかねる状況でございまして、実際何%で借りるということは借り入れ時点で変わってまいりますので、今回は元金に対する交付税の見込み額で申し上げさせていただきますと、先ほどご答弁申し上げました市債額35億8,520万円のうち、緊急防災・減災事業債の対象事業分が32億500万円となりますので、この金額の70%に当たります22億4,350万円が地方交付税といたしまして今後交付が見込める額となっております。 534 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 535 ◯12番(野村博雄君) 次の質疑ですけれども、それでは、今回出されました37億1,244万5,000円のうち、最終的に本市が負担することになる金額は幾らぐらいなのか、お教えください。 536 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 537 ◯総務部長(犬井義夫君) あくまで計算上の見込みの額となりますが、最終的に本市が負担します額といたしましては、事業費から地方交付税で交付されます額を差し引きした金額となりますので、37億1,244万5,000円から22億4,350万円を差し引きさせていただきますと、14億6,894万5,000円となりまして、37億円の事業をするに当たりまして、14億円が本市の実質的な負担額と見込んでいるところでございます。 538 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 539 ◯12番(野村博雄君) これで質疑を終わります。 540 ◯議長(安藤 博君) 2番獅山向洋君。獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 541 ◯2番(獅山向洋君) 私が最後でございますので、かなり重複する質疑も出てくるかと思います。ただ、多少視点を変えて質疑を行いたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  それでは、議案第2号平成30年度彦根市一般会計補正予算(第8号)に対する質疑を行います。  まず、中項目1でございますが、補正予算案の概要についてお尋ねしたいと思います。  市長は市議会に対しまして、債務負担行為補正について、その概要を説明しましたけれども、その概要についてさらに詳しくお尋ねしたいと思います。  先ほどのご質疑にもありましたけれども、とにかくこの件は余りにも長い間かかっておりますので、私ども議員もそうなんですが、市民の皆さんは一体、今何の審議をやっているんだろうということで、わからない方が多いのではないかと思います。それに対して、先ほどもご意見がございましたけれども、執行部側の説明が実に簡略でして、一々細かく聞いて初めて数字が出てくるという状況なんですよ。そういう観点から私は極めて幼稚な質疑をするかもしれませんが、まず細項目1です。債務負担行為補正(追加)と書いているんですが、「追加」というのは債務負担行為補正においてよく使われる言葉なんですが、一般論としての追加なのか、それとも本庁舎の耐震化整備事業に関する追加なのか、この辺はどうなんでしょうか、お答えいただきたいと思います。 542 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 543 ◯総務部長(犬井義夫君) 債務負担行為の補正につきましては三つの種類がございまして、新たな債務負担行為の事項を追加する場合の「追加」というのがございます。それから設定済みの債務負担行為を廃止する場合の「廃止」、または既に設定済みの債務負担行為の内容に変更を加える場合の「変更」がございます。  今回提案をさせていただいております債務負担行為は、本庁舎耐震化整備事業といたしまして、平成30年度から平成32年度までの期間を2期工事といたしまして新たに設定をさせていただくものでございまして、平成30年度予算の債務負担に対する追加となりますことから、もとの耐震化工事の追加ではございませんでして、平成30年度予算、ほかにも多く債務負担行為が設定されているわけでございますけれども、そこに対する今回2期工事を追加させていただいているというものでございまして、「追加」という表記をさせていただいたものでございます。 544 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 545 ◯2番(獅山向洋君) そうしますと、追加という以上は、どういう金額に対して、こういう37億1,244万5,000円を追加するのか、そのもとの金額というのはあるんですか。 546 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 547 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成30年度予算の中で設定をさせていただいた債務負担というものが幾つも当初予算から、あるいは補正予算でも追加をさせていただいたものがこれまでにもあったわけでございますが、その合計額というものについては、特にその都度出していないわけでございまして、金額というもので今ただちに申し上げるということはできないのでございますけれども、今回項目といたしまして、平成30年度予算の中で追加という形で債務負担行為を新たに補正予算で計上させていただいているものでございます。 548 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 549 ◯2番(獅山向洋君) そもそも、もとの金額がないのに追加するとなったら総額がわからないではないですか。それを明確にしてください。 550 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後4時34分休憩            午後4時53分再開 551 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  総務部長。 552 ◯総務部長(犬井義夫君) 失礼をいたしました。  平成30年度予算で、これまでさまざま事業があるもので債務負担行為限度額をお願いしてきたものを積み上げさせていただきますと64億5,362万9,000円でございまして、そこに今回の補正予算で追加といたしまして、本庁舎耐震化整備事業2期工事として37億1,244万5,000円をお願いするものでございます。 553 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 554 ◯2番(獅山向洋君) もう一回数字をちゃんと言ってほしいんですが。 555 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。
    556 ◯総務部長(犬井義夫君) 失礼いたしました。  金額64億5,362万9,000円でございます。 557 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 558 ◯2番(獅山向洋君) それでは、次の質疑に移ります。これは既に八木議員がお尋ねになったことですが、本庁舎耐震化整備事業(2期工事)と表現されているんですが、2期工事の意味について説明していただきたいと思います。再質疑で八木議員とは別の質疑をしたいので、面倒ですが答えていただきたいと思います。 559 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 560 ◯総務部長(犬井義夫君) 今回提案をさせていただきました事業の名称を本庁舎耐震化整備事業(2期工事)とした意味でございますが、内容といたしましては、以前から推進しております本庁舎耐震化整備事業における市庁舎耐震補強・増築・改修工事の残工事、残りの工事およびその工事監理委託業務であることは、これまでからご説明をさせていただいているとおりでございます。  この表現につきましては、あくまで予算を今回上程させていただく際に、これまでの本庁舎耐震化整備事業との混同を避けますため、わかりやすい表現と考えまして便宜上つけさせていただきました件名でございます。 561 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 562 ◯2番(獅山向洋君) わかりやすいとおっしゃいますけれども、私、あるいはほかの議員もわかりにくいのではないかと思いますよ。  そうすると、1期工事は結局本庁舎耐震化全部の工事の中から、いわゆる裏合意の部分を除いた部分、しかも鉄骨についての購入とか加工まで入っているというものが1期工事になるんですか。 563 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 564 ◯総務部長(犬井義夫君) 当然、当初からその工事がこのような形になるという想定はしておりませんでしたので、1期工事という名称はつけてはいないわけでございますけれども、これまで行った工事が1期工事という解釈になろうかと思いますので、先般、調停をさせていただきまして、出来高精算をさせていただく部分が1期工事という見方になってまいります。 565 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 566 ◯2番(獅山向洋君) もう一回確認しておきたいんですが、わざわざ執行部の皆さんが2期工事という名前を使われたんだから、やはり1期工事の定義を明確にしておいていただきたいんですよ。そういう意味で、今、精算の部分だけをおっしゃったようですが、どうなんですか。耐震化工事は1期工事に入るわけでしょう。しかも、さっき申し上げましたように、鉄骨の購入とか加工までも1期工事に入っていると、ただし、裏合意で抜いてしまった工事は1期工事には入っていないわけですね。細かく明確に定義しておいてください。 567 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 568 ◯総務部長(犬井義夫君) 今、議員のおっしゃる1期工事というものでございますけれども、これまでから進んでおります耐震の補強工事でありますとか、あるいはこの増築棟のところの基礎のくいは打ってございますので、こういった部分、それから今ほどもご指摘のございました鉄骨の加工でございますけれども、こちらにつきましては、さきの工事の方でさせていただいているところでございます。  あと、不適切に合意を結んだという件につきましてですけれども、そちらの部分につきましては、これは契約といたしましては、今の一部の工事を取りやめるという形で契約の変更がなされているという解釈のもとで、先般、合意解約をした契約というものがあるわけでございますけれども、そこで取りやめということで合意をしているわけでございますので、実際その出来高として上がってきているものではないという認識でいるところでございます。 569 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 570 ◯2番(獅山向洋君) 後の質疑にも関係するかもしれないので確認しておきますが、いわゆる裏合意の内容の工事については、今回の調停で合意解約したと答弁しておられるわけで、そういう意味では2期工事に入るわけですね。 571 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 572 ◯総務部長(犬井義夫君) 今の調停で合意解約をした工事とは全く別、続きの工事ではございますけれども、契約としては継続したものではございませんでして、全く別途に発注から行って契約をいたす工事でございますので、一部取りやめた部分を今後実施していくという意味におきましては、今後の工事の中で実施をしていくということになってまいります。 573 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 574 ◯2番(獅山向洋君) それでは、中項目2に移ります。債務負担行為を追加補正する理由についてですが、この理由については、市長は議案の内容説明として「民事調停による工事請負契約の解消および出来高精算に伴い、残りの工事費用等の債務負担を補正する」という説明をしておりますけれども、この説明はおかしいと私は思っているんですよ。民事調停は、要するに彦根市と岐建との間における地方自治法施行令違反の後始末なんですよ。そういう意味で、債務負担行為を追加補正する理由には私は該当しないと思っております。  そこで、これは私どもも市民の皆さんにとっても、一体なぜこんなところで補正しなければいけないのかということをやはり知りたいと思うんですよね。なぜかというと、きのうあったことなら覚えていますけれども、何年も前の話が今ごろぽんと、こういうように追加補正ということで出てきたんですから、そういう観点から細項目1でお尋ねしたいと思います。なぜ36億9,017万円もの債務負担行為の追加補正をするに至ったのか、この原因と理由、そしてまた、この経過に沿って市議会、我々にも市民に対しても詳細に改めて説明しておいていただきたいと思います。 575 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 576 ◯総務部長(犬井義夫君) 当初の設計金額につきましては、専門業者から徴収した見積金額の掛け率を、過去の大型工事で採用いたしました掛け率を採用し、積算いたしましたが、結果としまして入札額と乖離がございまして、落札には至りませんでした。  改めまして、この設計金額を見直すために、掛け率につきまして専門業者から聞き取り調査を実施し、その結果を反映させたものが約46億8,100万円でございます。  この金額に、出来高精算に伴いまして追加となりました鉄骨再加工費など約1億2,000万円を加算いたしますと約48億100万円となるところでございます。  そこから、さきに合意をいたしました調停額の約15億3,400万円を減算、引き算をいたしますと、残りの工事に必要な費用というのが32億6,700万円となってまいります。  また、この金額に、サーバー室の免震化等の追加となってまいります工事額といたしまして約1億5,400万円、これまでの間の建設物価の上昇分といたしまして約1億6,600万円、また、消費税が10%になりますことから消費税による増額分といたしまして約7,300万円、それから今回の工事につきましては分離発注、それは建築と電気と機械と、それから外構工事を分離して発注することを予定しており、それぞれに共通経費等が必要になってまいりますことから、増額分といたしまして約3,000万円、これらの今回増額分が合計4億2,300万円になりますが、これを加えさせていただきますと、最終的に36億9,017万円となったものでございます。 577 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 578 ◯2番(獅山向洋君) 先ほどから同じお答えばかりしておられるんですけど、そうしますと、その間に地方自治法施行令違反があったとか、百条委員会があったとか、いろいろなことがあって今日に至ったわけでございまして、こういう数字の説明だけで市民は納得するとお考えなんでしょうか。むしろなぜそんな乖離が出てきたのかということを市民にちゃんと説明されるべきではないでしょうか。  私はその点、なぜこんなに業者の積算の方と乖離が出てきたのか。それについては何回も今まで説明しておられますけれども、やはり重要なことなので、それがまさに債務負担行為の原因になっているんですから、それをちゃんと説明してください。 579 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 580 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えいたします。  当初、平成28年11月に債務負担行為をお願いいたしまして、それに基づきまして、平成29年度に入りまして入札を執行いたしまして契約を結んでまいったわけでございます。その際、不適切な契約ということで一部工事を取りやめるという行為がなされまして、これが地方自治法施行令違反となりまして、その後の工事が立ち行かなくなったという事情があって、それで、この増築棟の地下部分から汚染土壌が発見されまして、それの処理に時間を要するということになってまいりましたので、その時間を使いまして、それぞれ民事調停の場を活用いたしまして、相手方建設業者と合意解約という手続を進めさせていただいてまいりました。  さきに2月14日の臨時会で調停案につきまして受諾の議決をいただきまして、2月20日に調停の方が成立をしております。これまでの工事につきましては、一旦合意解約をさせていただきましたので、この後、残りの工事をさせていただくに当たりまして、今回債務負担行為の補正をお願いさせていただいているものでございまして、この補正予算をお認めいただきましたならば、今後の続きの工事、残工事、これを2期工事と今回私どもは申し上げているところでございますけれども、入札発注行為を早く行いまして、工事の方の再開に結びつけたいと思っておりまして、今回追加の補正といたしまして債務負担行為を上げさせていただいたところでございます。 581 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 582 ◯2番(獅山向洋君) 私は今回の債務負担行為の追加については、結局先ほど質疑しましたように、積算と業者の入札との間に10億円もの乖離があった、これが原因なんですよ。ですから、そこをちゃんと説明してくださいと言ったはずなんですよ。それをまず説明してください。 583 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 584 ◯総務部長(犬井義夫君) 当初設計の時点で、過去の大型工事を参考にいたしまして掛け率を掛けまして金額の方を出させていただいたわけでございますけれども、それが当時の実勢の価格とは結果的に合わなかったということでございまして、応札業者が最初に札を入れました際も、当方の予定価格とは大きな差があったわけでございます。  その後、一部工事を取りやめるという不適切な契約に結びついたわけでございますけれども、その際、結果的に当初の積算が甘かったということでございまして、今回の積算につきましては、そこのところ、実勢価格を調査させていただきますとともに、建築設計業者につきましても2社にセカンドオピニオン的に金額を出していただきまして、その金額とも遜色がないと、適正であるという形で今回は上げさせていただいているものでございます。 585 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 586 ◯2番(獅山向洋君) もうちょっと時間を短縮するために端的にお答えいただけませんか。何も今日の今の話を聞いているのと違うんですよ。過去、なぜこんな乖離が生じたのかということを聞いているわけであって、現にあの議案、簡単に言ったら、入札の結果についての議案が出たときも、なぜこんな大きな差が出ているんだという話がさんざん出てきていたわけですよ。実際、ふたをあけてみたら、9億4,000万円もの工事が抜けていたんですよ。そんなものを実勢価格の読み誤りだったと言えると思っているんですか。  これは総務部長ばかりがお答えになっても責任を持った答えだと思いませんよ。市長、市長はどう思っていたんですか。結果的に10億円もの差が出たんですよ。これが実勢価格の読み間違いとか、甘かったで済まされると思っているんですか。 587 ◯議長(安藤 博君) 市長。 588 ◯市長(大久保 貴君) まことに申しわけございませんが、結果的にそうした結果になってしまったということでございます。我々としましては、それまで行ってまいりました工事の入札ができていたという事実の積み上げがありましたので、ああした入札になったということでありますが、実際にはご指摘のような乖離があったと、その乖離の内容はどういうことだったのかということを検証しましたときに、実勢価格との乖離、掛け率の乖離があったということでございます。  このたび、改めて実勢の掛け率によって再積算をさせていただいて、提案をさせていただいているものでございまして、何とぞご理解のほどお願い申し上げたいと存じます。 589 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 590 ◯2番(獅山向洋君) 私は今回のことについて尋ねているのではないんですよ。よろしいですか。市長はあの入札の前後のときに、「報告は受けていない」とか、あるいは「報告は求めなかった」とか、「自分は知らなかった」とか、そんなことばかりおっしゃっているわけですよ。そういう市長が、この実勢は後で調べたら、こういうことがわかったというよりも、市長として怠慢であったということは全然考えておられないんですか。 591 ◯議長(安藤 博君) 市長。 592 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘は百条委員会でもるるご指摘をいただきました。私としましても真摯に受けとめ、また、重く感じております。ただ、あの時点では、我々としては提示をした額というものは適切な算出のもとに行われたものだと認識をしてございました。ただ、結果としては乖離があったということでございます。 593 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 594 ◯2番(獅山向洋君) 真摯に受けとめておられるなら、どんなように受けとめられるか、その行動を見てみたいと思います。  それでは、細項目2に移ります。庁舎増築・庁舎耐震補強・庁舎改修・電気設備、機械設備、外構の各工事について、当初の積算額と今回の追加額ならびにその総額を明確にしていただきたいと思います。  これについては、いろいろと実勢価格とか、何だかかんだかおっしゃっていますけど、それはあくまで今回の補正予算に対する裏づけとか説明に過ぎないんですよ。実際、市民にしても私にしても知りたいのは、一体こんなたくさんの債務負担行為を追加する理由は何なんだ、また、どの工事について、そういう金額を増やすのか、それを明確にしていただきたい。その上でさらに質疑したいことがありますので、まずその点をお願いします。 595 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 596 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをさせていただきます。  今ほどご質疑いただきました項目に沿ってご説明をさせていただきます。  まず、庁舎増築工事の当初の積算額につきましては約13億9,900万円でございまして、今回の追加額につきましては約5億1,700万円、総額につきましては約19億1,600万円でございます。  次に、庁舎耐震補強工事の当初積算額につきましては約4億6,400万円、今回追加額につきましては約6億1,000万円、総額につきましては約10億7,400万円でございます。  次に、庁舎改修工事の当初積算額につきましては約4億9,500万円、今回追加額につきましては約1億2,800万円、総額につきましては約6億2,300万円でございます。  次に、電気設備工事の当初積算額につきましては約3億4,500万円、今回追加額につきましては約8,000万円、総額につきましては約4億2,500万円でございます。  次に、機械設備工事の当初積算額につきましては約3億7,800万円、今回追加額につきましては約1億4,500万円、総額につきましては約5億2,300万円でございます。  最後に、外構工事の当初積算金額につきましては約9,200万円、今回追加額につきましては約2,800万円、総額につきましては約1億2,000万円でございます。  また、それ以外に出来高精算に伴うものといたしまして約1億2,000万円と、追加項目としまして追加工事額、物価上昇額、消費税による増額、分離発注増額の合計約4億2,300万円がございます。  以上でございます。 597 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 598 ◯2番(獅山向洋君) 今回、電気設備、機械設備というのが入ってきたので、よくわからないようになってしまったんですよ。なぜかといいますと、電気にしても機械にしても、これは現在のこの本庁舎と新しく増設する庁舎とあるわけですよね。そうすると、これは両方の建物についての電気・機械設備であるのかどうか、この辺を確認しておきたいと思います。 599 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 600 ◯総務部長(犬井義夫君) 今回、この現在の本庁舎の耐震補強分と、それと増築庁舎の分を合わせたものでございます。 601 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 602 ◯2番(獅山向洋君) やはり関心の的は、岐建が裏合意で抜いてしまった本庁舎の内装や外装やいろんなもの、これは一体どこに入っているんですか。 603 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 604 ◯総務部長(犬井義夫君) 内装とか、そういった部分につきましては庁舎改修工事の部分に入ってございます。 605 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 606 ◯2番(獅山向洋君) 私がお尋ねしているのは、岐建が9億4,000万円ぐらいでしたか、抜いてしまったその工事はこの中のどこに入っているんですかということです。内装とか外装はつけ足しの言葉であって、要するに本庁舎で抜いてしまった工事はどこに入っているんですかという質疑です。 607 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 608 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをさせていただきますが、空調関係の工事を別途ということもございましたが、これになりますと増築工事の中に入ってございますし、あと、外構工事も別途発注ということでございました。これは外構工事のところになってくるわけでございますので、今ほど申し上げました種類の中で幾つかのところに入ってきます。 609 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 610 ◯2番(獅山向洋君) そうしますと、今回のいろいろな細かい説明の中では、裏合意契約で抜かれてしまったものは、いろいろな部門に入ってしまってわからないという意味なんですか。 611 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 612 ◯総務部長(犬井義夫君) すみません、私、今、別途発注ということで取りやめるという、手元に資料がございませんので、私の記憶の範囲で答えさせていただきましたが、項目は複数にまたがってくることになろうかと思いますけれども、それは別途発注としたときのリストと見比べれば、この部分であるという特定はできるものと思っております。 613 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 614 ◯2番(獅山向洋君) 私はこの一連の流れの中でこの事件を見ておりますので、そういう観点からいうと、「調停で合意しました、これだけお話しします」で済んでしまうのでは困るんですよ。別途工事というか、本来やるべき工事を契約の中から裏合意で抜いてしまった。一体抜いてしまったのは本当に9億円余りなのか、もっと抜いていたのか、その辺のことも、やはり今後のこととしては岐建に対して厳しく言わなければいけない問題があるので、そういう意味で聞いたんです。お答えできないのなら仕方がないですね。
     それでは、細項目3ですね。これは答えがわかっているとは思いますが、追加補正が必要になった一番大きな理由、それと、どういう工事が一番大きい金額として残ってしまったのか、これをお尋ねしておきたいと思います。 615 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 616 ◯総務部長(犬井義夫君) 追加補正が必要となりました一番大きな理由といたしましては、鉄骨工事や建具工事などの専門業者から徴収いたしました見積金額を市場に応じた金額に置き換える際に使用します掛け率が全体的に低かったためと判断をしているところでございます。  したがいまして、工事につきましては、低かったというのは全体の工事に及ぶものと考えているところでございます。 617 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 618 ◯2番(獅山向洋君) お答えとしてはそう聞いておきますが、私は今回の問題は掛け率の問題ではないと思っていますよ。明らかに前の債務負担行為の金額内でとどめようとした、それに対して掛け率というものを持ってきた、これが真相だと私は思っております。  それでは、中項目3、市長が市議会に提出した参考資料についてお尋ねしておきたいと思います。  細項目1、この資料によりますと、工事済み額が15億3,400万円に再発注予算額が36億9,000万円、これを加算しますと、総工費は52億2,400万円となるように思いますが、それでいいんでしょうか。 619 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 620 ◯総務部長(犬井義夫君) 市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る総工事費につきましては、議員ご指摘のとおり、工事済み額、これが調停額になりますが、約15億3,400万円に再発注の予算額の約36億9,000万円を加算いたしますと約52億2,400万円となるところでございます。  なお、当初から別途工事でございます駐輪場ほか設置工事の約1,000万円および植栽設置工事の約900万円を加算いたしますと、約52億4,300万円の事業となってまいります。 621 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 622 ◯2番(獅山向洋君) そこで、今回の工事の当初予算額は31億7,500万円ということになっておりますけれども、総工費の52億2,400万円からその金額を引き算しますと20億4,900万円になります。この計算はいろいろとあると思うんですが、とりあえず、そういう意味では20億4,900万円もこの市庁舎耐震補強・増築・改修工事が膨れ上がったということになると理解してよろしいですか。 623 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 624 ◯総務部長(犬井義夫君) 市庁舎耐震補強・増築・改修工事の総工事費につきましては、当初予算額の約31億7,500万円に対しまして約52億2,400万円となるものでございますので、議員のご指摘のとおり、その差は約20億4,900万円となります。 625 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 626 ◯2番(獅山向洋君) 議員としても、あるいは彦根市民の皆さんも、これは十分認識していただきたいと思います。  要するに、とにかく最初は31億7,500万円という予算だったのが、今回のこの債務負担行為によって20億4,900万円も膨れ上がることになるわけです。これだけはお互いに忘れないようにしなければいけないと思います。  この金額は31億7,500万円をベースにしますと、60%も上がってしまうわけですよ。60%ですよ。20億円です。今回の平成31年の予算についてもいろいろな市民の意見が出ておりますけれども、この20億円があったら、予算だってあんなに削らなくてもよかっただろうと私は思いますよ。そういう意味で市民に対して大変な影響を及ぼしているということをお考えいただきたいと思います。  さて、細項目3ですけれども、市長は市民の負担、簡単に言ったら20億円も予定よりも上がってしまったわけですよ。これについて責任は自分にあると全然思っておられないんですか。 627 ◯議長(安藤 博君) 市長。 628 ◯市長(大久保 貴君) お答えを申し上げます。  私が就任させていただきまして、この本庁舎耐震化整備事業の見直しをいたしましたのは、繰り返しの答弁になりますが、工法の変更も含めまして、本市の将来を考えて、よりよい庁舎を後世に残していきたいということが目的でございました。庁舎の耐震化工事計画の見直しに着手をして以降、現在に至るまで、議員の皆様や専門家の方々からのご意見も頂戴しまして、時点時点で最善の方法を選択してきたと考えてございます。本事業に要する費用、これはおっしゃるように多額の費用がございます。しかしながら、本市としましては、この庁舎を耐震化していくという目的に沿って必要な経費であると考えてございまして、皆様方のご理解をお願い申し上げたいと思っております。 629 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 630 ◯2番(獅山向洋君) 相変わらず同じお答えなので、これ以上聞きませんけれども、私が申し上げたいのは、一つ、非常に不愉快に思っているのは、「議員の皆さんのご意見を聞いた」とおっしゃるけれども、意見は聞いても、全然お聞きにならないわけでしてね。結局自分の考えでこういうことをやってこられたわけですよ。これについて全く責任を感じておられないというのが私は非常に不思議に思います。  そこで、申し上げたいのは、後の質疑も同じお答えになるかもしれませんけれども、重要なことなのでお尋ねしておきたいんですが、こんな20億円もの負担が増えてしまったということで、しかも長い間、市民に不便をかけてきて、また今回あれこれおっしゃっているわけですが、どうですか。例えば甲良町長なんかは、あっさりと一旦辞職して、もう一回立候補して、そして対立候補がなくて、また町長に返り咲きされたわけですよ。なぜ大久保市長がこれだけの問題を起こしながら、特に地方自治法施行令違反なんて、こんなことをやっていて、しかも自分は「知らなかった」、「報告を受けなかった、求めなかった」、こんな状態でやってこられて、なぜ市民のみそぎをお受けにならないのか、その辺が私は不思議でかなわないのですよ。  これは今回の本庁舎だけの問題ではないですよ。今後予算の問題も出てきますし、新市民体育センターの問題も出てきますし、たくさん出てくるんですけれども、この機会に一度聞いておきたいんです。辞職して市民に信を問うべきではないかと思います。いかがでしょうか。 631 ◯議長(安藤 博君) 市長。 632 ◯市長(大久保 貴君) 私はこの事業につきまして、一刻も早く工事を再開し、なし遂げるということによって私自身の責任を果たしてまいりたいと考えております。 633 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 634 ◯2番(獅山向洋君) 人間はその人の生きざまというか、軌跡によって判断されるんですよ。今回のこの件だけを取り上げても、どれだけ間違いを犯されたかということなんですよ。間違いばかりを犯して、その上で「知らなかった」と言いながら、わざわざ地方自治法施行令違反の相手方と調停をやるだなんて、とんでもない話なんですよ。これはほかの弁護士に聞いてごらんなさい。皆笑っていますよ。知らなかった者がなぜ調停の申し立てをするんだ、これだけでその人が本当は知っていたのではないかということがわかるではないかと言われているんですよ。そういう観点で、ただ「やる、なし遂げるのが自分の責任だ」なんておっしゃっているのは、私はとんでもない間違いだと思いますよ。  それでは、中項目4に移ります。本庁舎耐震化等の遅延について。  重ねての質疑になるかもしれませんが、細項目1、市長が本庁舎耐震化などについて「立ちどまって考える」と言い出してから今日まで、一体何年何カ月が経過したのでしょうか。 635 ◯議長(安藤 博君) 市長。 636 ◯市長(大久保 貴君) お答えを申し上げます。  平成25年9月定例会前の8月末に開催をされました全員協議会におきまして、議案説明の場で本庁舎耐震化整備事業につきまして、「庁舎の耐震化は必要ではあるが、その工法等について、もう少し検討が必要と考えており、今しばらく時間を頂戴したい」とお願いいたしましたものでございまして、その時点から今日まで約5年6カ月経過してございます。 637 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 638 ◯2番(獅山向洋君) 細項目2です。前市長の計画のまま進行していたならば、耐震化・増築等の工事はいつごろ完成したと考えるでしょうか。 639 ◯議長(安藤 博君) 市長。 640 ◯市長(大久保 貴君) 前市長の計画では、平成28年10月末には完了する予定でございました。  ただし、土壌汚染対策を実施する必要があったとも考えるので、その対策期間が加算されたものと思われます。 641 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 642 ◯2番(獅山向洋君) 前市長の当時の計画ならば、土壌汚染の問題は出てきていなかったのではないかと私は思っていますけれども、それはそれとしまして、しきりに土壌汚染対策をおっしゃいますのでお尋ねしておきますが、土壌汚染対策のために何カ月かかったんでしょうか。 643 ◯議長(安藤 博君) 市長。 644 ◯市長(大久保 貴君) 約で申し上げさせていただきますが、約1年経過をしていると思っております。 645 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 646 ◯2番(獅山向洋君) そうしますと、土壌汚染対策があったとすれば、前市長の計画ならば平成29年10月末には完成していたということになるんですね。  さて、細項目3に移ります。これもたびたび質疑が出ているところですが、市長の考える耐震化・増築等の完成はいつか。具体的に申し上げますと、要するに、完成して今のアル・プラザ彦根から引っ越しできる時期はいつなんでしょうか。 647 ◯議長(安藤 博君) 市長。 648 ◯市長(大久保 貴君) 市庁舎耐震補強・増築・改修工事につきまして、今回お願いをしております債務負担行為補正予算をお認めいただけましたならば、速やかに2期工事の入札事務を実施いたしまして、その後、契約議決をいただきたいと考えてございます。こうしたことが順調に進みまして、最短のスケジュールとしまして2020年8月末ごろに完成をさせたいと考えております。 649 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 650 ◯2番(獅山向洋君) 2020年8月末に完成とおっしゃったけれども、私が聞いているのは、完成はもちろんのことですけど、アル・プラザ彦根の家賃の支払いが必要でなくなる時期はいつかということを確認しておきたいんですよ。これはやはり損害として大きいので、その点きちっと答えてください。 651 ◯議長(安藤 博君) 市長。 652 ◯市長(大久保 貴君) 全体の完了時期というのは、先ほどご説明をさせていただきましたが、2021年3月末と現在のところ考えてございます。 653 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 654 ◯2番(獅山向洋君) 私は無駄な賃料を払っているということについて非常に不愉快に思っているので、ただ完成とか、そういうようにおっしゃると、わからないようになってしまいますので、2021年3月にはこちらへ移れるという意味なんですか。市長のお答えが余りはっきりしませんので、明確にお答えできる方に答えていただきたいんですが、いかがでしょうか。 655 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 656 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをいたします。  今ほど2020年8月末に工事の方が完工ということでご答弁させていただきまして、その後、秋から冬の時期にかけまして引っ越し。これは、この庁舎の工事は完成いたしますが、引っ越しまでに中に什器でありますとか、情報機器関連の設置の工事が必要になってまいりますので、その期間を見まして、秋から冬の時期にかけまして仮庁舎からこちらの方へ移動をしてまいる予定をしているところでございます。  その後、現在使っております西口仮庁舎でございますが、これをお返しするに当たりまして原状復旧の工事をする必要がございます。要するに、入りました際に、もともとは店舗でございますので、今、部屋の仕切りであるとか、あるいはカウンターとかを設置しているわけでございますけれども、これの原状復旧工事というものを行った上でお返しをするということになってまいります。  その原状復旧に係る時期などにつきましては、まだ今後詰めていく必要があるのですけれども、今ほど市長がご答弁させていただきましたように、2021年3月末には事業全体が完了できるように取り組んでまいりたいと考えているところでございまして、現状2021年3月末までにはお返しをさせていただきたいと思っているところでございます。 657 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 658 ◯2番(獅山向洋君) そうしますと、2021年3月まで仮庁舎の賃料を払わなければならないということです。  そうしますと、常々おっしゃっているように、1カ月800万円とおっしゃっていますので、駐車料金など、そんなものは別かもしれませんけれども、800万円を1年間払いますと年間9,600万円になるんですよ。2021年3月となりますと、今年は2019年、今は2月終わりごろですか、結局これから2年間9,600万円ずつ、簡単に言ったら2億円の金を払っていかなければならないわけですよ。それはやはり彦根市にとっては大変な打撃です。  だから急げとおっしゃるけど、そうではないんですよ。だから急げではなくて、なぜこんなに今までかかったのかということについての責任をきちっと認めて果たした上で「急いでください」とおっしゃるならいいけれども、ただ「急げ、急げ」と、これはおかしいのではないんですか。まるで議員の責任みたいなことをおっしゃるけれども、本当の責任は市長にあるのではないんですか。  そこで、私は細項目4についてお尋ねしますけれども、市長はこれほど長期間、常々おっしゃっている、市民会館にいる職員の安全・安心のために早くとか、あるいは市民の利便性のために早くとか、さらに無用な賃料の問題もおっしゃっていますけれども、今までやってきたことについて自分の責任は全然お感じになっていないんですか。その上で我々議員に対して、「この議案を一日も早く通してください」と言うべきでしょう。それを詳細な説明も何もなしにぼんと出して、開会の冒頭のときに、何とか議決はもらいたい、これは本当に議員として非常に腹が立ちますよ。何という乱暴な物の考え方だと。  そういう意味で、市長はこれほど長期間、職員の安全・安心や市民の利便性や無用な賃料を払ってきたことについて責任を感じておられないんでしょうか。 659 ◯議長(安藤 博君) 市長。 660 ◯市長(大久保 貴君) お叱りはごもっともな部分があろうと思います。  この本庁舎整備というものは一日も早く実現をしなければならないということが大前提でございます。そうした中で、汚染土壌対策に取り組む必要が出てまいりました。その間、工事を中断して、不適切な事務があったという事実を踏まえまして、施工業者とは合意解約をするということで調停の場も使わせていただいて今日を迎えてございます。  この本庁舎を耐震化し、防災拠点としてきっちり機能を果たしていくという目的に向けて、一日も早く体制整備をしていかなければならないと考えてございまして、おっしゃっているように乱暴だというご批判もあろうかと思いますけれども、私どもとしましても、可能な限り丁寧な説明をさせていただいているつもりでございます。その上で、ぜひご理解をいただきまして、この事業を一日も早く完成ができますように、ご協力のほどお願い申し上げたいと思っている次第でございます。 661 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 662 ◯2番(獅山向洋君) ごもっともという言葉も出ましたけれども、要は一日も早く完成させたいなんて、こんなことは何も市長に言われなくても、我々だってそうなんですよ。しかし、そういう「一日も早く」がこれだけ遅れた原因は何にあったかということなんですよ。  いいですか。今回の岐建との契約について議会の承認を求めるときだって、何人もの議員がおかしいではないかと言ったのに、何も考えていなかったようですよ。あくまで、言うならば、地元のためにとか、材料を安くしたりとか、そんなもので10億円も安くなるというのは誰が考えても信じられないことなんですよ。  その上で、それほど重要な本庁舎耐震化・増築・改修事業でありながら、市長たる者が最も関心を持たなければいけないのに、「全然報告がなかった」とか、「報告を求めなかった」とか言っているんですよ。そんなことについて、ご自分がきちっと反省されない限り、議員に対して「一日も早く」と言う資格がないのではないですか。そういう意味で、本当に自分が悪かったということをおっしゃらない限り、また、その責任をとられない限り、私はこの件はやはり否決すべきだと思っているんですよ。いかがですか。 663 ◯議長(安藤 博君) 市長。 664 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しの答弁になって恐縮でございますが、私としましては、皆様方にご同意をいただいて、管理・監督責任というものを一定示させていただいているつもりではございます。  ただ、この事業を遅滞なく進めていくということについて、私自身、大きな責任を感じているところでございます。ご説明を申し上げた内容をご理解いただけるのならば、ぜひともご同意をいただいて、速やかに入札事務に取りかからせていただきたい。入札の実現も非常にさまざま、心配しなければならないことがございます。そうしたことも含めまして、できる限りの対応をしていきたいと考えてございますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 665 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 666 ◯2番(獅山向洋君) ちょっと時間がありますので。  私がお尋ねしているのは、自分の責任というものを絶対にお認めにならない、その上で、これからああする、こうする、一日も早くやってほしい、こればかりなんですよ。いかに自己中心的な物の考え方かということを、聞いておられた議員の皆さんも市民の皆様も、そうお考えになるのではないでしょうか。  そんなに責任を認められないならば、これは最終的には市民の判断を仰がざるを得ないと思いますよ。そういう意味で今回の予算のことについても、市民から大変厳しいご批判を私たち議員がいただいているわけですよ。そういう観点から、やはり市長のリコールを絶対にやってくれという人が結構私のところにも電話でかかってきています。それも今度の、ある意味では我々も十分考えなければいけない、また、市民の期待に応えなければいけないのではないかと私も今、熟慮しているところでございます。  いろいろ申し上げましたけれども、私は自分の責任をお認めにならない市長は彦根市には必要ないと思っております。以上、私の質疑を終わります。 667 ◯議長(安藤 博君) 以上で通告による質疑は終わりました。  ほかに質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 668 ◯議長(安藤 博君) 質疑なしと認めます。これにて質疑を終結いたします。
     ただいま議題となっております議案第2号については、お手元に配付しております議案付託表のとおり、予算常任委員会に付託いたします。  休憩中に予算常任委員会を開き、付託議案を審査願い、再開後は予算常任委員長に委員会審査の結果報告を求めます。  暫時休憩いたします。            午後5時48分休憩            午後6時53分再開 669 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  お諮りいたします。  ただいま予算常任委員長から委員会報告書が提出されましたので、この際、議案第2号を日程に追加し、議題といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 670 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、議案第2号を日程に追加し、議題とすることに決しました。 ────────────────── 追加日程 議案第2号(委員長報告・質 疑・討論・採決) 671 ◯議長(安藤 博君) 議案第2号を議題とし、予算常任委員長の報告を求めます。  予算常任委員長、上杉正敏君。上杉君。 〔予算常任委員長(上杉正敏君)登壇〕 672 ◯予算常任委員長(上杉正敏君) 予算常任委員会委員長報告を行います。  今期定例会において、本委員会に付託されました議案審査のため、本日、本会議休憩中に本委員会を開き、慎重に審査いたしましたその経過ならびに結果について報告いたします。  本委員会に付託されました議案は、議案第2号平成30年度(2018年度)彦根市一般会計補正予算(第8号)の1件でありましたが、原案のとおり可決すべきものと決しました。  なお、反対の立場から、本議案に賛成すると、市長の「その時々の判断は間違いではない」ということ、今後20億円以上必要となることを認めることになる。また、地方自治法施行令違反で契約解除した業者を次の入札で排除しないこと、新年度予算で12億円近くの事業が削減されるのに、庁舎は22億円上がることになり、市長自らの出処進退と引き換えるべきであり、反対する。  次に、賛成の立場から、2月臨時会で調停の合意を可決し、次の入札は素早く進めるべき、市民会館の所属を早く本庁に戻すべきであり、事業費のさらなる減額を申し入れ、賛成するという討論がありましたので申し添えます。  以上をもって予算常任委員会委員長報告を終わります。 673 ◯議長(安藤 博君) 以上で予算常任委員長の報告は終わりました。  暫時休憩いたします。            午後6時55分休憩            午後7時23分再開 674 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これより予算常任委員長の報告に対する質疑に入ります。  ただいまのところ質疑の通告はありません。  質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 675 ◯議長(安藤 博君) 質疑なしと認めます。  これにて質疑を終結いたします。  これより討論に入ります。  討論の通告書が5名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。  その順位は、17番山内善男君、14番和田一繁君、4番谷口典隆君、6番小川喜三郎君、2番獅山向洋君の順とし、順次ご登壇願います。  17番山内善男君。山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 676 ◯17番(山内善男君) それでは、日本共産党彦根市会議員団を代表して、議案第2号平成30年度(2018年度)彦根市一般会計補正予算(第8号)本庁舎耐震化整備事業(2期工事)の債務負担行為補正の議決を求めることについて反対の討論を行います。質疑の部分と重なりますが、ご容赦願います。  庁舎耐震工事は、前市長のもとで全庁的な議論も経て、議会も通って工事を発注するだけでしたが、大久保市長が6年前に市長に就任し、見直すとして突然、議会にも諮らず、立体駐車場とする県有地の取得を一方的に県に断り、その後の進展がないため、議会は全議員が促進の決議を上げ、本庁舎耐震化整備検討特別委員会が設置され、全議員が参加し、議論を行ってまいりました。  前市長のもとで作成された建設金額は約30億円でしたけれども、今回、大久保市政のもとで岐建との契約金額は、2年前31億円でしたが、10億円もの工程をしなくていいとする裏合意が発覚し、そして今回の再算定の結果、総額53億円と22億円もの金額が増額となりました。  前市長のもとで策定された設計がそのまま実行されていれば、3年前に新庁舎は完成したはずでした。ところが大久保市長の一声で今日の事態を招き、新庁舎への移動は2年後、金額は当初設計から22億円も値上がりすることが明らかになりました。  現状、職員には狭い環境の中で執務を何年も余儀なくさせ、市民には22億円もの負担を増大させた大久保市政の責任は極めて大きいと言わざるを得ません。平成31年度までの市長給与半額の議案が出ていますが、事の重大性からすれば、これだけで済ませることはできません。  反対する大きな理由を2点に絞って申し上げます。  1点目です。裏合意をした契約は不当であるとして契約解除をしたのに、質疑の中で明らかになったのは、再契約時は当該業者を排除しないということでした。これでは議会も市民も納得することはできないと指摘をしておきたいと思います。  2点目です。来年の予算に係る予算が提案をされておりますが、87事業12億円の暮らしにかける予算の削減が提案をされています。市民の皆さんからも大変物議を醸し出す大きな批判が今、巻き起ころうとしています。  そんな中、新市民体育センター、当初64億円と言われていた建設費が82億円にもなり、約18億円はね上がることが明らかになりました。2週間の国体のために新市民体育センター82億円と金亀公園、合わせて約100億円以上が投入されようとしています。  そしてまた、今回の耐震工事では、2年前31億円であったものが53億円にもはね上がり、22億円も負担が増大する、こんなことが明らかになり、提案をされたわけです。  私たち議会は当局のこのような提案に対して、市長は重大な決意で提案をするべきだったと考えます。つまり、自らの出処進退と引き換えるぐらいの重大な決意がうかがえなければならないのではないかと思うんです。  先ほど長浜市議会が藤井市長の辞職勧告決議を通したという報道が入ってまいりました。彦根市議会はこのような報道に接して、今こそ大久保市長のこの軽はずみな耐震予算の提案に対して、きっぱりと反対をして、議会の重大な決意を示すべきだと思います。  以上、反対討論といたします。 677 ◯議長(安藤 博君) 14番和田一繁君。和田君。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 678 ◯14番(和田一繁君) 議案第2号平成30年度(2018年度)彦根市一般会計補正予算(第8号)本庁舎耐震化整備事業の債務負担行為補正の議決を求めることに関しまして、公政会を代表して賛成の立場から発言をいたします。  さきの臨時会におきまして、調停に公政会は賛成しております。その後、2月20日には合意に至り、まずは裏合意と言われた契約は解除されました。本当に無駄な約1年間でありました。  しかしながら、ようやく次のステップに向けて入札ができる土壌が整いました。今回の債務負担行為を認めることにより、素早く入札を行い、入札監視委員会を通じて契約まで進めていただきたい。もちろん入札がまた不調になる可能性も示唆されます。さまざまな状況を想定しながら前に進めなくてはなりません。  市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る費用は再発注予算金額約37億円であります。野村議員の質疑に対して、債務負担行為補正予算額37億円、当局から交付税である緊急防災・減災事業債の充当率100%、算入率70%により、交付税の算入等々を除いた市負担額は約14億円になります。予算委員会の質疑に対しましても、答弁で総事業費52億2,000万円に対しましては、実質、市の負担額は19億6,000万円になります。  いろいろな受けとめ方、考え方はありますが、約20億円で52億円の資産価値がある市庁舎が建つと捉えて、より質の高い、市民に対してのサービス向上と、耐震基準以下の市民会館で日々業務されている上下水道部、教育委員会事務局を早く市庁舎へ移動させなくてはなりません。災害に対しての重要な拠点施設として市民の命、財産を守り、安心・安全な居場所にならなくてはなりません。  7年6カ月、市庁舎の問題に我々はどれだけの時間を費やし、その結果も現在は工事がストップし、廃墟ビル、幽霊ビルとも言われ、市民の皆さんからも厳しいご意見をいただいております。今期でこの市庁舎を前に進めることにより、来年秋ごろには完成し、2021年3月には全てが整うと答弁されております。  大久保市政の2期目、2年経過いたしました。何一つ解決されていないと言わざるを得ない市の大型事業、市長の市政運営責任も問われております。我々公政会は市長を擁護するのではなく、市政を前に進めること、今はただ一日でも早く市庁舎を完成させることが先決であります。  そのためにも早く入札準備をしてもらい、多くの入札、分離発注の増額分も含め、地元企業に発注されることも期待をしていますが、何よりも彦根市入札監視委員会のもと、法令を守り、透明かつ公平に行われるよう強く要望し、議案第2号平成30年度(2018年度)彦根市一般会計補正予算(第8号)、本庁舎耐震化整備事業の債務負担行為補正の議決を求めることにつきまして、公政会を代表して賛成討論とさせていただきます。議員各位のご賛同をよろしくお願いいたします。  以上です。 679 ◯議長(安藤 博君) 4番谷口典隆君。谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 680 ◯4番(谷口典隆君) 私は議案第2号に反対の立場から討論させていただきます。  さきの質疑でのやりとりから大久保市長がこの耐震化工事のそもそもの遅れがご自身の判断の誤りに起因していることをお認めにならないことで、責任の所在を曖昧にされました。今はただ工事の完了をとにかく急ぐことで、いえ、工事の完了を急ぐふりをすることで、今後提起されるであろう工事の遅れに伴う仮庁舎の賃借料の損害賠償請求を回避したいとの思いしかないことは明らかであり、本気でこの彦根市や市民のことを思う気持ちは感じられません。  折しも市民生活に直結した事業の数々が大幅に削減された新年度予算が上程されております。あからさまに議場の机を改修する予算を追加工事額に盛り込んだのと引き換えに、400万円余りの小・中学生の机や椅子の更新は見送られました。このような内容の議案に賛成するために私は議員をやっているわけではありません。むしろこのような内容の議案に反対するために私は今この場に立っているんだと思います。  大久保市長にお願いがございます。この議案が可決されましたら、議場の机を初め議案概要に書かれている内容や答弁で説明された工事は一つも漏らすことなく執行してください。その上で私は、市長のそのご判断が正しい選択ではないことを市民の皆さんに向けて声高に叫び続けます。  現代の日本は誰一人取り残さない持続可能な社会の構築が求められています。福祉モデル都市日本一のまちづくりはどこに置き忘れてこられたのでしょうか。二度と同じ轍を踏まないためにも、ここは工事の完了を急ぐのではなく、じっくりと腰を据えて適切な契約へと導くことこそがリーダーの役目だと考えます。  大国を治むるは小鮮を烹るが如し、焦らず、慌てず、大久保市長は今は事をせく時期ではないという考えを述べさせていただき、反対の討論とさせていただきます。 681 ◯議長(安藤 博君) 6番小川喜三郎君。小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 682 ◯6番(小川喜三郎君) 議案第2号平成30年度(2018年度)彦根市一般会計補正予算(第8号)に対しまして賛成の討論を行います。  本議案は、さきの2月臨時議会で市庁舎耐震補強・増築・改修工事の工事請負契約の解約と出来高払いの精算に対する調停成立のための議案が可決され、調停が成立したことを受け、現在中断している工事を再開するための工事費用を計上するものであり、平成30年度から平成32年度までの期間の債務負担行為であります。  市民の多くの皆様から庁舎の工事について、いつまであの状態で放置するのか、また、庁舎は吹きさらしになっており、あのままでよいのか、さらには市民サービスの一環として市民会館での業務の教育委員会や上下水道部の本庁舎での一元化業務はいつからできるのかという話をお聞きするところであります。  また一方、財源確保についての内訳では、耐震補強工事および既設庁舎改修工事ならびに庁舎増築工事にも緊防債、いわゆる緊急防災・減災事業債で、全体で86.3%充てることで、元利償還金の70%が基準財政需要額に算入され、交付税措置が講じられることから、一般財源としては3.4%となっております。  こうしたことから、早期に工事再開のため債務負担行為補正を行う必要がございます。今回のいわゆる2期工事と言われる工事では、まず本体工事の入札に参加される業者を数多く確保する条件での入札行為を実施すること、つまり設計図書による積算期間を十分とることなどの対応を行うことが必要でございます。また、分離発注による市内業者の応札の仕組みも講じることではないかと思います。  また、債務負担行為により、より低額な請負工事金額になるよう、さらに努力をされることを強く申し添えまして、賛成の討論といたします。議員各位のご賛同をお願いいたします。 683 ◯議長(安藤 博君) 2番獅山向洋君。獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 684 ◯2番(獅山向洋君) 議案第2号に対しまして反対の立場から討論をいたします。  既に反対討論において、いろいろと議論いただきましたので、なるだけ完結に申し上げたいと思います。  まず、この本庁舎耐震化整備事業でございますが、大久保市長が立ちどまって考えるとおっしゃってから随分年月がたってしまいました。その上で、さらにこれから2年もかかるわけです。結局前後を合わせますと7年6カ月も経過しているわけです。その間にいろいろなことがございました。やはり一番重要なのは、岐建と随意契約で契約した、その契約に裏合意があったというところから大変な問題が始まったわけでございます。  我々市議会は完全にだまされたわけです。だまされてあの契約を承認したんですよ。だから、その当時からだまされたと言っているのと、余りおっしゃらない方とがいつの間にか分かれてしまったわけですね。結局だまされたということが、どんどん明確になっていって、そして最後に双方、彦根市と岐建が地方自治法施行令違反をやっていながら、その双方が調停をやるという実にばかばかしいというか、普通の世の中では考えられないことが行われてきたわけです。  そういう経過の中で、平和堂というか、西口仮庁舎、あそこへ我々も移ったわけでございますが、その賃料が、わかりやすく月800万円と申し上げますけれども、年間1億円も要るわけです。  私が一番問題にしたいのは、一体こんなことをしたのは誰なのだという責任追及をやっている人がいるのかということです。私はあえて公政会や夢みらいの方に申し上げたいんですけれども、責任追及をきちっとやった上で急いでやろうではないかとおっしゃるなら、これはよくわかるんですよ。ところが、責任追及をやらずに、ただ大久保市長が一日も早くとおっしゃっているからということでは、これは本当に市民の代表として言えるのかどうかが私は一番問題だと思っているんですよ。どうなんでしょうか。私はそういう意味で余り大久保市長の言いなりにならないでほしいということなんですよ。  特に問題は、大久保市長は百条委員会でもおっしゃっていましたし、あらゆるところで「自分は報告を受けていない」、「報告を求めていない」、「自分は知らない」、「知らなかった」、こんなことばかり言っているんですよ。これは市長として、まさに私は欠格だと思いますよ。市長は彦根市の代表として、あらゆる事業を統括していかなければいけないんですよ。人事だってそうなんですよ。ところが、自らそれを認めておられるのに、その責任を追及しないなんて、とんでもない話ではありませんか。  そういう観点から、私は今も公政会、夢みらいの賛成討論を聞きましたけれども、責任について何も触れないですね。これは本当に不思議に思いますね。  それと、もう1点申し上げておきたいのは、大久保市長は財政なんて全然考えておられないんですよ。今回の件でも、これについての財政は説明があったけれども、中期財政計画というか、彦根市のこれからの財政について全然おわかりになっていないですね。まるで打ち出の小づちからお金が出てくるかのような物の言い方をしておられるんですよ。我々は一生懸命この財政問題を追及してきたんですが、私はやはり長期的な彦根市というものを考えるときに、しっかりと大会派の皆さんも財政をきっちりと研究して、そして批判すべきことは批判していただきたいと思います。  既に今回の当初予算につきましても、いろんな意見が出ております。まさに私どもも議員として本当に困っているんですよ。「花火がなくなるの」、これは彦根市民だけではないんですよ。周辺の犬上3町の皆さんからも、「あのときこそ彦根に行って楽しみたいのに、何で花火がなくなるの」と、「とうとう彦根市も夕張みたいになったんか」と言われているんですよ。花火さえ打ち上げられない観光都市が「立派にやっております」なんて誰が言えますか。  そういう観点から、私はむしろ大久保市政につきましては、ただ単にこの庁舎だけの問題ではなくて、彦根市の歴史と文化と風格を破壊する現状であるということをしっかりと考えていただきたい。  それと、もう1点は、リフォームの問題もありますし、いろいろなこともありますけれども、中小企業の方々がどれだけ怒っておられるかということなんですよ。これは一事が万事ですよ。こんなことで20億円以上も出費していると、逆に言うと、今、本年度は彦根市民が負担するのは19億円とか何とかかもしれないけれども、いずれは借金として返さなければならないんですよ。まさに子孫に対してツケを回すということを我々は今やっているということだけは、しっかりと自覚しておくべきではないでしょうか。  私は今いろいろと申し上げましたけれども、やはりこの件について賛成するのならば、大久保市長が自分の責任をきちっと認めて、そして彦根市民に信を問うと、そういう明確な態度を示した上で、ぜひともこれについては賛同してくださいとおっしゃってこそ市長ではありませんか。絶対にこの方はそれは言わないんですよ。この仕事をやり遂げるのが私の仕事だと、そんなばかなことがありますか。そんなことを言い出したら、どんなところでも、やり遂げるのが仕事だと言えば、皆それで言いわけになってしまうんですよ。  残念ながら、日本の政治でも、あちこちでそういう方々がおられるので、大久保市長だけではないと言われたら困りますけれどもね。けれども我々は彦根市政を担っているんですから、そういう意味では大久保氏のきちっとした言葉、責任ある言葉を聞いてから賛成すべきではないですか。これが我々の、彦根市民の代表としての立場だと思います。  以上、反対討論といたします。ありがとうございました。 685 ◯議長(安藤 博君) 以上で通告による討論は終わりました。  ほかに討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり)
    686 ◯議長(安藤 博君) 討論なしと認めます。  これにて討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第2号平成30年度(2018年度)彦根市一般会計補正予算(第8号)を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議がありますので、起立により採決いたします。  本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 687 ◯議長(安藤 博君) ご着席願います。  起立多数であります。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  お諮りいたします。  明2月26日から3月1日までの4日間は、議案熟読のため休会したいと思います。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 688 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、明2月26日から3月1日までの4日間は休会することに決しました。  なお、3月2日および3日は、市の休日のため休会であります。  来る4日は、定刻から本会議を開き、上程議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  お疲れさまでございました。            午後7時49分散会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...