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  1. 彦根市議会 2019-02-01
    平成31年2月定例会(第5号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(安藤 博君) 皆さん、おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安藤 博君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、17番山内善男君、および18番山田多津子さんを指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第3号から議案第53号ま で(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(安藤 博君) 日程第2、議案第3号から議案第53号までの各議案を一括議題とし、昨日に引き続き、個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  3番北川元気君。北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 4 ◯3番(北川元気君) 無所属の北川元気でございます。おはようございます。  彦根市議会は、開かれた、わかりやすい議会を目指し、さまざまな取り組みを行っております。執行部の皆様におかれましては、傍聴あるいはインターネット中継でごらんになる市民の方もおられますので、わかりやすい答弁をよろしくお願いいたします。  それでは、任期最後となります個人質問を、元気いっぱい、やらせていただきたいと思います。よろしくお願いします。  それでは、大項目1、いじめ問題について質問いたします。  2011年、大津市内で中学2年生がいじめにより自殺をされ、その後、学校や教育委員会の対応に問題があったのではないかということで、全国的な問題として大きく取り上げられました。  この問題をきっかけに、彦根市では、各学校ごとにいじめ防止基本方針を定め、学校支援・いじめ対策室を設置して、いじめ問題に悩む生徒や保護者等の相談に対応していると聞き及んでおります。  また、児童・生徒が主体的にいじめについて学んだり、どうすればいじめがなくなるかということを考えて、さまざまな取り組みが行われているとも聞いております。
     中項目1、彦根市内におけるいじめの現状について質問いたします。  細項目1、まずいじめの定義について確認させてください。 5 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 6 ◯教育長(善住喜太郎君) いじめの定義につきましては、いじめ防止対策推進法第2条第1項に、「いじめ」とは、「児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう」と定められております。 7 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 8 ◯3番(北川元気君) わかりやすく、いじめられている側がいじめと認識していればいじめであるという認識をしておりますが、間違っていますか。再質問です。 9 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 10 ◯教育長(善住喜太郎君) 「児童等が心身の苦痛を感じているもの」という表現からしますと、それは大きな要因であると思います。 11 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 12 ◯3番(北川元気君) ちょっとわかりにくいので、いじめられている側がいじめと認識していればいじめということで理解をして、次の質問にいきます。  細項目2、いじめの認知件数と近年の傾向に対する見解をお聞きかせください。 13 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 14 ◯教育長(善住喜太郎君) 近年の本市におけるいじめ認知件数は、平成27年度は、小学校44件、中学校26件の計70件、平成28年度は、小学校58件、中学校39件の計97件、平成29年度は、小学校57件、中学校42件の計99件となっており、認知件数は年々増加している状況です。  認知件数の増加につきましては、冷やかし、からかいなどもいじめとして積極的に認知し、早期対応を図ることが、本市においても定着してきたあらわれであると考えておりまして、各校で意識高く取り組み、問題の解決に努めているところでございます。 15 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 16 ◯3番(北川元気君) では、そのいじめ問題に対する取り組み状況についてお聞きかせください。 17 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 18 ◯教育長(善住喜太郎君) いじめの問題に対する取り組み状況は、議員の発言にもありましたとおり、今年度、彦根市いじめ防止基本方針の改定を受けて、各校において、学校の実情に即したいじめ防止基本方針の見直しを図り、取り組みを進めているところです。  学校では、教職員に対し、各校のいじめ防止基本方針の改定に伴い、改定ポイントを周知する研修を実施し、共通理解を図っております。児童・生徒には、いじめ問題のアンケートを定期的に実施するだけではなく、アンケート結果をもとに担任が一人ひとりに面談を実施することに加え、子どものニーズに応じて、担任以外の養護教諭やスクールカウンセラーが悩みを聞く時間も設けております。  また、スクールカウンセラースクールソーシャルワーカー等の専門家を有効活用し、関係児童・生徒に対する支援をするとともに、その背景を慎重に見極め、組織的な対応に努めているところでございます。 19 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 20 ◯3番(北川元気君) 中項目2、教員による生徒いじめの可能性がある事案について、質問いたします。  彦根市内の中学校で、教員による生徒いじめの可能性がある事案というものがあり、保護者から私に直接相談がありました。個人の特定につながるといけませんので、詳細は申し上げませんが、その内容は、私が聞いた限り、とてもひどいものだと感じました。  男性教員が女子生徒に対し、1年以上前から「お前の面倒は見たくない」とか、会話のやりとりの中で「お前は牛や」とか、「豚汁食べて、共食いやな」とか、そういった言葉まで飛び交っており、女子生徒は深く傷つき、学校に行かなくなりました。女子生徒が先生から言われた数々の暴言を書き記したメモを保護者が見つけて、激怒され、この問題が明らかになったということが経過です。  この問題が発覚してすぐに、当事者の先生と教頭が2人で自宅まで出向いて、生徒と保護者に対し謝罪をされましたが、その対応は私がお聞きしているだけでも非常に問題があると思いますので、以下、質問してまいります。  細項目1、市教育委員会は、本事案をまずどのように把握しておられますか。 21 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 22 ◯教育長(善住喜太郎君) 市教育委員会では、学校からの報告を受けて、教員が生徒への指導の中で、議員が聞き及んでおられるような不適切な発言をしたと認識しております。 23 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 24 ◯3番(北川元気君) もう少し具体的に、どのように把握されているか、お聞かせいただけますか。 25 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 26 ◯教育長(善住喜太郎君) 報告内容の詳細につきましては、議員もご心配いただいておりますように、個人の特定につながるおそれがあるため、答弁を控えさせていただきますので、ご理解をお願いいたします。 27 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 28 ◯3番(北川元気君) 細項目2、学校から市教育委員会に報告された内容というのを明らかにしてください。 29 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 30 ◯教育長(善住喜太郎君) 学校は、事案を把握した当日に不祥事防止委員会を持ち、教員による不適切な指導があったとの報告を受けました。  また、生徒の保護者にただちに謝罪の意向を伝え、相手の方の予定に合わせて、当該教員と管理職が家庭に出向き、謝罪を行ったという報告を受けております。 31 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 32 ◯3番(北川元気君) その報告というのは、具体的にどのようなものなのか。例えばてんまつ書であったり、業界というか、学校では事故報告書というらしいのですが、そういう文書なのか。それが公文書なのか。具体的な名称を明らかにしてください。 33 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前9時07分休憩            午前9時09分再開 34 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  教育長。 35 ◯教育長(善住喜太郎君) 学校からの報告は後日出たものでございまして、事故報告書あるいはてんまつ書ということになっております。 36 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 37 ◯3番(北川元気君) 「あるいは」と、今おっしゃいましたけれども、特定できないのですか。それから、いつ出されたのですか。 38 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 39 ◯教育長(善住喜太郎君) 1月の下旬に、このような文書が出ているということでございます。   (「てんまつ書なんですか」と呼ぶ    者あり) 40 ◯議長(安藤 博君) てんまつ書なのか、報告書なのかという再質問でございます。  暫時休憩いたします。            午前9時10分休憩            午前9時11分再開 41 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  教育長。 42 ◯教育長(善住喜太郎君) 1月25日付で、事故報告書とてんまつ書が提出されております。 43 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 44 ◯3番(北川元気君) 通告をちゃんとして、報告のあった内容というのを質問しているわけなので、1回、1回、とまるのはおかしいと思うのです。ちゃんと答えてください。  では、そのてんまつ書、事故報告書の内容をちゃんと明らかにしてください。 45 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 46 ◯教育長(善住喜太郎君) 先ほどもお答えいたしましたけれども、報告内容の詳細につきましては、議員もご心配いただいておりますように、個人の特定につながるおそれがあるため、答弁を控えさせていただきたいと思います。 47 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 48 ◯3番(北川元気君) 細項目3、市の教育委員会は、本事案の報告を受け、どのように対応されたのか、お聞かせください。 49 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 50 ◯教育長(善住喜太郎君) 市教育委員会といたしましては、学校からの報告を受け、学校として誠意ある対応をするとともに、生徒が安心して学校生活を過ごせるように学校として取り組むよう、指示をいたしました。また、事案について、家庭訪問での応答等も含めて、報告を求めました。  なお、教員による不適切な指導として、県教育委員会にも速やかに事実を伝えているところでございます。 51 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 52 ◯3番(北川元気君) 細項目4、保護者の要望への対応は。  保護者は、学校の先生が教頭先生と自宅に来られましたけれども、その謝罪の場で、「この問題を学校としてどのように把握しているのか。教育委員会にどのように報告されているのか。この点をしっかりと確認させてほしい」と強く要望されました。その対応はどうなっているのでしょうか。 53 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 54 ◯教育長(善住喜太郎君) 学校は、当該生徒はもちろん、保護者に対しても、教員が生徒への指導の中で不適切な発言を行ったとして、重ねて謝罪を行っております。また、学校は、今回の事案は不適切な発言であったと教育委員会に報告することを、保護者に伝えております。 55 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 56 ◯3番(北川元気君) 「この問題を学校としてどのように把握しているのか。教育委員会にどのように報告しているのか。この点を確認させてほしい」という要望に対して、どのように対応されたのですか。再質問です。 57 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 58 ◯教育長(善住喜太郎君) 繰り返しの答弁になりますけれども、教員が生徒への指導の中で不適切な発言を行ったと、そのように把握していること、教育委員会にそのように報告するということを、保護者に伝えております。 59 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 60 ◯3番(北川元気君) だから、保護者は「確認をさせてほしい」と言っているのです。答弁になっていません。  次の細項目5にいきます。学校から出る文書は公文書で公開請求しないと出せないのか。  切実な保護者の要望にもかかわらず、また謝罪の場にもかかわらず、学校側の対応というのは「学校から出る文書は全て公文書となるため、必要であれば公開請求してください」という非常に冷たい説明をされたとお聞きしております。学校から出る文書というのは、全て公文書で、公開請求しないと出せないというのは事実ですか。 61 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 62 ◯教育長(善住喜太郎君) 学校において職務上作成し、または取得した文書等で、組織的に用いるものとして保有しているものについては、原則公文書であり、取得しようとする場合には、情報公開条例に基づく公開請求のほか、個人情報保護条例に基づく開示請求などの手続をしていただくことになります。 63 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕
    64 ◯3番(北川元気君) 保護者は、娘が学校で先生にいじめられるようなことがあって、「どういう内容を学校として把握しているのか、どういう内容を教育委員会に報告しているのか、それだけでも確認させてください」と言って、文書を求めているんですね。にもかかわらず、学校は、「学校から出る文書は、公文書公開請求しないと、公文書なので出せません」と。公文書公開請求というのは、そういうことを言うために存在するんでしたっけ。僕は違うと思うんですけれども、教育長はどういう認識をされていますか。 65 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 66 ◯教育長(善住喜太郎君) 公文書公開請求一般については先ほど申し上げたような趣旨で、学校から出るものについては原則公文書であるというような意味合いに理解しております。ただ、公文書公開請求全体については、もっと幅広く理解すべきものと思っております。 67 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 68 ◯3番(北川元気君) マジで言っているんですか、それ。公文書公開請求というのは、市民が「公開してください」と言ったら、公開しないといけないというためにあるのでしょう。だから、公文書公開請求ではないのですか。謝罪の場で、「学校がどのように把握しているのか確認させてください」と言う保護者に対して、「公文書公開請求しないと、公文書だから出せません」と、そんなことを言うための条例ではないと思うんですけどね。再度、お聞かせください、認識。 69 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 70 ◯教育長(善住喜太郎君) 学校において職務上作成した文書でございますので、公文書公開条例等に基づいて請求していただくのが本筋であろうと思っております。 71 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 72 ◯3番(北川元気君) 信じられませんね。  続いて、細項目6、この事案の対応は正しいと考えているのか。  保護者からの相談を受けて、「代わりに私が公文書公開請求しましょう」と言って、翌日、公文書公開請求しにいきましたところ、学校からの市教育委員会への報告というものは、口頭によるもので、書面ではなく、公開請求したとて、文書が存在しないということになりました。このような対応を聞いた保護者は非常に残念に思われたでしょうし、さらに不信感を抱き、行き場のない怒りが込み上げてきたと思います。  さらにその後、この件について2週間以上も連絡はなく、私から再度、市の教育委員会に問い合わせましたところ、「学校からの報告はあったが、学校教員は県費職員のため、県教育委員会には報告した」とのことで、「文書の公開請求は県の教育委員会にしてください」と言われました。  それから現在まで何の連絡もありません。  まるで学校と市教育委員会は、この事案をなかったかのようにし、書面にすると残るから、保護者が要望する文書を出さずに、逆に隠していると思われても仕方がないのではないかと思います。この事案の対応は正しいと考えておられますか。 73 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 74 ◯教育長(善住喜太郎君) 今回の事案は、教員が県費負担教職員であり、県教育委員会の手続にのっとって報告をしていることから、県に請求をお願いしたものと考えております。 75 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 76 ◯3番(北川元気君) この対応は正しいんですか。 77 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 78 ◯教育長(善住喜太郎君) 県教育委員会の手続に従って行っているものと考えております。   (「正しいんですか」と呼ぶ者あり) 79 ◯教育長(善住喜太郎君) 県教育委員会の手続に従っているものとして、私は正しくなされたと考えております。 80 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 81 ◯3番(北川元気君) 結局、この文書は出すんですか。 82 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 83 ◯教育長(善住喜太郎君) 県教育委員会への報告文書は既に提出いたしております。 84 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 85 ◯3番(北川元気君) 僕に、あるいは保護者に、出すんですか。 86 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 87 ◯教育長(善住喜太郎君) 先ほど申し上げましたように、公開請求がありましたら、その手続に従って対応をさせていただきます。   (「県がでしょう、それは。市の教    育は出すんですか。」と呼ぶ者あ    り) 88 ◯教育長(善住喜太郎君) 最終の報告書については、当然、県の方に報告いたしておりますし、それは市の教育委員会から公文書として報告されたものでございますので、当然、県に文書はございますし、市にも当然、文書はございます。   (「だから、市が出すんですかと聞    いてるんです」と呼ぶ者あり) 89 ◯教育長(善住喜太郎君) 先ほど申し上げましたとおり、市に公開請求していただきましたら、市でその手続に従って対応させていただきます。 90 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 91 ◯3番(北川元気君) こんなこと、本当にあり得ないと思うんですよね。1年以上前から、学校の先生が生徒に対して人格否定をするような言葉を言ってたんです。口頭では、そのことを先生は認められてるんです。謝罪の場で、誤っておられるんです。では、それをちゃんと書面で見せてくれと言っているだけなんです。何でそれができないんですか。公文書だからできないなんて、おかしいじゃないですか。結局、出すんですね。では、やりますから。どういう名称なんですか。どうやって請求したら、出るんですか。ちゃんと答えてください。 92 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前9時22分休憩            午前9時28分再開 93 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  教育長。 94 ◯教育長(善住喜太郎君) 再質問にお答えいたします。  公文書公開請求書を提出していただくことになりますが、それはこの件に関して、市および学校の事故報告書、そして当人のてんまつ書を特定していただいて、教育委員会宛てに公文書公開請求をしていただいたらよいということでございます。 95 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 96 ◯3番(北川元気君) 「何でそんなことせなあかんねん」という、保護者の声が私には聞こえてきます。保護者の方がこのインターネット中継をごらんになっているので、その保護者に対して、教育長はこの事案の対応は正しいとおっしゃいました。僕は、我が子に置き換えなくても、こんなことはあってはいけないし、謝罪の場でこんなことを言うのはあり得ないと思っていますけれども、教育長はそういうお考えだということがよくわかりました。  続いて、細項目7に移ります。猛省、猛烈な反省と、改善を求めますが、教育長の見解についてお聞かせください。  2011年の大津いじめ自殺事件、最近では神戸市垂水区のいじめメモ隠ぺい問題など、いじめ問題に対する学校や教育委員会の対応は全国的な問題となっています。  我が彦根市の教育現場でもこのような事案が発生し、その対応について非常に問題があると思います。猛省と改善を求めますが、教育長、見解をお願いします。 97 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 98 ◯教育長(善住喜太郎君) 今年度、本市では、教職員における不祥事が相次いで発生したことを重く受けとめておりまして、彦根市教育委員会コンプライアンス推進委員会を立ち上げ、機会あるごとに綱紀粛正と服務規律の確保について徹底を図り、不祥事の未然防止に万全を期するよう指導してまいりましたが、今回、教員の不適切な発言により生徒を傷つけたことはまことに遺憾であります。  市教育委員会としましては、各学校において、児童・生徒の人権が尊重される学校づくりを進めるよう指導するとともに、彦根市教育委員会におけるコンプライアンス推進の指針を制定し、さらなる倫理意識の向上と服務規律の確保に努めてまいりたいと思っております。 99 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 100 ◯3番(北川元気君) まことに遺憾なのは、教育委員会の方じゃないですか。僕はそう思います。市内の中学校の教員が女子生徒にわいせつ事件で逮捕、市内の小学校臨時教師がこれもわいせつで逮捕、市の教育委員会職員が文化財や地域子ども教室事業の領収書の偽造で懲戒処分、教育委員会ではたび重なる不祥事が続いているんです。そのたびに「遺憾です」ですか。いや、こっちが遺憾なんですよ。ちゃんと対応してください。  そして、こういう質問をするに当たって、一部の学校の先生側から、「議員が首を突っ込んで、この問題を大きくしている」とか、「もう保護者は許しているのに、議員がこれを取り上げて、大きくしている」なんていうことをどこかで言われているそうですけれども、ふざけるんじゃないという話なんですよ。保護者から切実な相談を受けて、こっちはやってるんですよ。  この事案、学校の先生による生徒いじめの可能性がある事案と、私は言っていますけれども、さっきいじめの認知件数をお聞きしましたが、いじめの認知件数にこの件は入っているのですか、入ってないのですか。教育長、どうお考えですか。 101 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 102 ◯教育長(善住喜太郎君) 最初にご答弁いたしましたとおり、いじめの定義の部分でございますけれども、この法令において、いじめにかかわる「児童等」という表記がされておりますが、「この児童等とは、学校に在籍する児童または生徒をいう」と記されておりまして、いじめを行う者についても「児童等」が該当すると考えておりますので、この件についてはこの法律によるいじめに該当するものとは考えておりません。 103 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 104 ◯3番(北川元気君) 「おりません」ですか。 105 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 106 ◯教育長(善住喜太郎君) いじめ防止対策推進法第2条第1項のいじめになると、このようには考えていないということでございます。 107 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 108 ◯3番(北川元気君) 定義を確認したのですけれども、いじめられている側がいじめだと認識していればいじめですということで質問を進めましたが、違うということですか。僕は、生徒から聞きましたよ。「いじめられている認識はあるか」と言ったら、「いじめられている」と。しかも、この生徒は、もう卒業式なんです。学校に行けてないんですよ。だから、1日も早く学校に行けるようにしてあげたくて、この問題が解決したら、ちゃんと学校の先生が「ごめんなさい」したら、学校に行ってあげてね、許してあげてねと、そこまで話をやってるんですよ。ちゃんと答えてくださいよ。いじめなんですか、いじめじゃないんですか。 109 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 110 ◯教育長(善住喜太郎君) いじめ防止対策推進法の規定によるいじめであるとは言えないと申し上げているわけで、先ほど、認知件数の数にカウントするかどうかというご質問でもございましたので、この場合は、いじめ防止対策推進法に基づいたカウントでございますので、そこには入らないと。ですから、カウントするいじめには当たりませんと、このように申し上げたわけでございます。 111 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 112 ◯3番(北川元気君) 完全に隠ぺいじゃないですか。本人は「いじめだ」と言ってるのに、何で認知件数に入らないんですか。それをきっちり説明しておいてください。 113 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 114 ◯教育長(善住喜太郎君) 繰り返しの答弁になって恐縮でございますけれども。   (「繰り返しは要りません」と呼ぶ    者あり) 115 ◯教育長(善住喜太郎君) この法令の規定するカウントする対象にはならないと申し上げているわけです。   (「何で」と呼ぶ者あり) 116 ◯教育長(善住喜太郎君) 法令上の規定によりまして、このカウントには入らないと申し上げているわけでございます。教員による極めて不適切な指導であったということは、そのとおりだと思っております。 117 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 118 ◯3番(北川元気君) いや、だから時間がないんで。何で、これがいじめの件数に入らないのか。保護者も聞いてますんで、わかりやすく説明してください。 119 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 120 ◯教育長(善住喜太郎君) 繰り返しの答弁をするしかございませんけれども、いじめ防止対策推進法第2条第3項に、「この法律において「児童等」とは、学校に在籍する児童又は生徒をいう」と規定されております。先ほど申し上げましたように、いじめとは児童等に対して当該児童等が在籍する学校に在籍している等、当該児童等と一定の人間関係にある他の児童等が行う心理的または物理的な影響を与える行為。これをいじめというと法令で規定されておりまして、それをいじめ認知件数として教育委員会としてはカウントしておりますので、この件についてそのカウントに入れるのは適切でないと考えているわけでございます。 121 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 122 ◯3番(北川元気君) 生徒同士だったらいじめだけれども、学校の先生が生徒に対して、いわゆるいじめをやっていることは、いじめには当たらないということですか。 123 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 124 ◯教育長(善住喜太郎君) 私が申し上げているのは、いじめ防止対策推進法のいじめの定義にのっとって申し上げているわけでございます。   (「いじめの認知件数に入るのかを
       聞いているのです」と呼ぶ者あり) 125 ◯教育長(善住喜太郎君) いじめの認知件数というのは、いじめ防止対策推進法の規定にのっとってカウントしているものでございます。 126 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 127 ◯3番(北川元気君) 本当に、聞いてる保護者も、ぶち切れますよ。こんな学校に行かせたくないですよ。ちゃんと、「ごめんなさい」してくださいよ。どうやら学校は、この件を生徒指導上の行き過ぎた発言程度におさめようとしているようですけれども、これは明らかに、僕が聞いている以上、明らかに、学校の先生による生徒いじめだと思いますよ。いかがですか。 128 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 129 ◯教育長(善住喜太郎君) 教員による不適切な指導であるということははっきり申し上げられると思います。   (「いじめではないんですか」と呼    ぶ者あり) 130 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 131 ◯3番(北川元気君) 大項目2、彦根市の危機的財政について質問いたします。  大久保市長は、新年度予算編成において、想像以上の事業の廃止や縮小の見直しをされ、既に多くの市民から怒りや悲しみの声が私のところにもたくさん届いております。  あえて危機的財政状況と申し上げておりますが、こういった事態に陥ってしまった原因は、数々の不祥事による税金のむだ遣いや、国体関連の大型事業への投資など、大久保市長の財政の認識の甘さにあると私は思っています。市庁舎耐震化事業だけでも少なくとも20億円以上、税金がむだに使われ、新市民体育センターの総事業費も約82億円にまで膨れ上がっており、彦根市の財政状況はまさに異常事態です。  中項目1、中期財政計画について。  今回新たに公表された中期財政計画について質問いたします。  細項目1、財政不足が約152億円から約90億円に変更されております。  平成30年5月公表の中期財政計画では、平成31年度以降、毎年20億円から35億円を超える財源不足が見込まれ、この5年間の累計が151億7,000円に達する見込みであるとされてきました。しかし、今回公表された平成31年度当初予算反映版では、平成31年度から平成35年度までの累積収支不足額が約62億円減少し、約90億円と見込まれています。この理由についてわかりやすく説明してください。 132 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 133 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成30年に公表いたしました中期財政計画中にございます「II 今後の財政収支見通し」と、今回お示ししました同項目を比較いたしますと、歳入で主な増減があります項目は、地方税、地方債、国庫支出金、その他でございます。  このうち、地方税につきましては、雇用情勢や所得環境等が改善していること、市内の大手法人の経営が好調であることを反映し、平成31年度から平成35年度の5年間で約36億2,000万円増収しております。  また、地方債については、本庁舎耐震補強・増築・改修工事および新市民体育センター建設に係る市債の発行によりまして約36億7,000万円の増加を見込んでいるところでございます。  また、国庫支出金につきましては、歳出の扶助費等が削減となる見込みであることなどから、約33億3,000万円の減額となる見込みでございます。  地方譲与税や地方消費税交付金などを含むその他の項目での主な増額要因としましては、平成31年10月1日からの消費税増税に伴い、都道府県から市町村に交付される地方消費税交付金が年間約5億4,000万円程度増加し、またふるさと彦根応援寄附金の金額を年間2億円と見込んでいることなどから、その他の累計としまして、約18億4,000万円の増額を見込んでいるところでございます。  次に、歳出につきましては、今後の本庁舎耐震化整備事業および新市民体育センター建設に伴い、投資的経費が約43億円増加いたします。また、施設の維持費や修繕料を含むその他の経費が約62億増高する一方で、扶助費につきましては平成29年度の決算および平成31年度の見込み額が当初お示しした時点より減少しておりますことから、平成35年度までの見通しにはなりますが、約83億6,000万円と減額しているところでございます。  こうしたことを累計いたしまして、累積収支不足額が約62億円の減額となるものでございます。 134 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 135 ◯3番(北川元気君) 今、62億円の減額という言葉を使われましたけれども、改善したという認識をされているのかどうか。そこを確認させてください。 136 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 137 ◯総務部長(犬井義夫君) もちろん財源不足額が減っておりますので、そこは改善という認識をしております。   (「いる」と呼ぶ者あり) 138 ◯総務部長(犬井義夫君) 改善している。 139 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 140 ◯3番(北川元気君) 僕は、これは改善したとは言えないと思うんです。歳入、つまりお金の入り口と、歳出、お金の出口の数字をいじって、やっただけで、前回出していただいた、昨年5月に発表された152億円お金が足りませんという状況が「90億円に改善しました」と言うのはおかしいと思うんですけれどもいかがでしょうか。 141 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 142 ◯総務部長(犬井義夫君) もちろん財源不足というのが解消しているわけではございませんので、そういった意味で、改善という言葉を使うのがどうかというのはあるかと思いますけれども、前回お示しした計画では152億円、累積で財源不足があるというものが、税収が増える見込みであるとか、そういったことがございまして、その金額が減少してきたということでございますので、そこは財源不足額が減少したということで、改善しているというように認識しているところでございます。 143 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 144 ◯3番(北川元気君) これもいい加減なものだなと思いますけれども、次にいきます。  細項目2、投資的経費の変更では、現時点での市庁舎耐震化整備事業費および新市民体育センター整備事業費のみを反映して示されておられますが、その他の投資的経費については変更というのは一切ないと理解してよろしいのでしょうか。 145 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 146 ◯総務部長(犬井義夫君) 今回、平成31年度当初予算反映版としてお示しをさせていただきました中期財政計画では、投資的経費のうち、事業費の大きい本庁舎耐震化整備事業費および新市民体育センター整備事業費のみ、計画の変更を反映させていただきました。その他の投資的経費につきましては、現在、平成31年度以降の状況は計画の見直しができておりませんので、今後、将来計画を取りまとめた上で、再度、更新してまいりたいと考えております。 147 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 148 ◯3番(北川元気君) ということは、変更はあるということですね。 149 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 150 ◯総務部長(犬井義夫君) 今後、ほかの投資的事業につきまして、変更、更新をしてまいりたいと考えております。 151 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 152 ◯3番(北川元気君) この辺もいい加減だと思うのですよ。この市庁舎の見積もりが甘かった、安く設定していたということで、20億円以上、上がってしまったんですよね。そうしたら、投資的経費全般的にも、そういうことが言えるのではないのですか。だから、当然変わってくると僕は思っていますけれども、あえて「152億円足りません」を、「90億円足りません」に変えたいがために、この二つだけを反映させて、そんな形で数字をつくられて、「これが計画です」と言われても、全然説得力がないと思うんですけどいかがでしょうか。 153 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 154 ◯総務部長(犬井義夫君) 今回、平成31年度当初予算案反映版ということでお示しをさせていただいております。これは現在の中期財政計画。当然、決算、それから今回の予算の反映ができておりませんでしたので、そこを反映いたしまして、数字の方を置き換えさせていただいているところでございます。ただ、今ほどご質問いただいております、その他の投資的経費というものにつきましては、現時点で予算に反映しているものは当然反映しているわけですが、今後の計画というものは、全庁的に取りまとめをする必要がありますので、そういった情報を踏まえて、今後更新をしてまいりたいと考えているところです。 155 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 156 ◯3番(北川元気君) 何で「中期財政計画をもう1回見直してください」と言ったのかというと、予算審議に必要だからなんですよ。正しい計画を、正しい情報に基づいて、我々も判断しなければいけないから、「見直しを出してください」と言っているのに、そんな決算と予算だけを反映させて、投資的経費の増額分なんて、わかり切っているわけですから、何でそれを反映できないんですか。 157 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 158 ◯総務部長(犬井義夫君) 今、わかり切っているというお話でございますけれども、現時点では、本庁舎耐震化、新市民体育センターは、今の予算に反映しておりますので、明らかにわかっているものですけれども、その他の投資的経費は、今後見込んでいるものでございまして、金額が明らかに増える、あるいは減るということを、今時点で把握しているものではございませんので、そこを把握して、更新をしていくというものでございます。 159 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 160 ◯3番(北川元気君) 見込みが甘かった、見積もりが甘かった、実際よりも安く設定していたと、まさにこの計画がそうなっているんではないですかね。こういったでたらめな計画だということを申し上げて、次にいきます。  細項目3、いわゆる国体関係経費について、100億円以上と言われていますけれども、この総額と内訳をわかりやすく説明してください。 161 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 162 ◯総務部長(犬井義夫君) 国体関係経費の総額でございますが、平成30年5月に公表いたしました中期財政計画では、事業費ベースで90億5,930万円でございましたが、今回お示しさせていただきました計画では、新市民体育センター建設事業の事業費を置き換えて再試算を行いました結果、107億8,512万1,000円となってございます。  また、内訳につきましては、新市民体育センター建設事業がトータルで82億円ございますが、この82億円のうち中期財政計画の計画期間中の費用としましては79億2,582万1,000円でございます。それから、主会場周辺の道路および河川改修事業としまして4億9,930万円、主会場の整備負担金につきましては12億円、金亀公園整備事業としまして11億6,000万円でございます。 163 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 164 ◯3番(北川元気君) 細項目4、公共施設やインフラ等の改修は、この計画にしっかりと見込まれているという認識で構わないか、お聞きします。 165 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 166 ◯総務部長(犬井義夫君) 公共施設やインフラ等の改修経費につきましては、平成30年5月に公表いたしました中期財政計画の投資的経費の内訳において、公共施設の改修についてはその他事業で見込んでございまして、またインフラ等の改修につきましては道路および街路費で見込んでいるところでございます。 167 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 168 ◯3番(北川元気君) 見積もりが甘かった、積算が甘かったという言いわけが通用しないように、はっきりとここで指摘をしておきたいと思います。  細項目5、中期財政計画で本来見込まなければいけないのに、見込まれていないものがあるのでしょうか。 169 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 170 ◯総務部長(犬井義夫君) 中期的な収支見通しを立てる上では、期間がございますので、不確定な要素も多分に含まれることから、本計画策定後においても、その後の地方財政の情勢の変化などを踏まえて、適宜、計画の見直しを行うこととしているところでございますが、策定時において想定される経費というものは、一定の条件設定のもと、見込んでいるところでございますので、今現在わかる経費というのは見込んでいるところでございます。 171 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 172 ◯3番(北川元気君) だったら、変なからくりをせずに、真っ向から数字を出していただきたいと思います。出してもらえませんか。 173 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 174 ◯総務部長(犬井義夫君) 今試算なりをしておりまして、現時点でお示しさせていただく数字としては、私どもとしては、何か調整をしているとか、そういうものではございませんで、この数字はまさに真っ向ということでお出しをさせていただいているところでございます。 175 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 176 ◯3番(北川元気君) 細項目6、2年前の市長選挙で「財政は健全だ」と主張してこられた大久保市長は、今後の彦根市の財政についてどのように認識されているのか、お聞きかせください。 177 ◯議長(安藤 博君) 市長。 178 ◯市長(大久保 貴君) 北川議員のお尋ねにお答え申し上げます。  今も変わりませず、決算等から見ますと指標等の数値において、本市の財政は健全であると思っております。ただ、中長期的な観点から見ますと、非常に厳しいと認識をしなければならないと思っておりまして、そうした中であっても、市民の安心・安全を守る施策の充実を初め、市民の皆様との約束であります公約につきましては、できる限り実現できますように努力をしてまいりたいと考えてございます。 179 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 180 ◯3番(北川元気君) 市民の皆さん、今、聞きましたか。財政は健全だそうです。87事業、11億7,000万円も市民サービスを削っておきながら、花火大会もできない、総おどりもできない、子どもの小学校や中学校の机や椅子の予算さえ削られて、教育費もバンバン削られて、それで財政が健全なんですって。僕には信じられません。  認識についてのお尋ねなので、中期財政計画の認識なのでお聞かせいただきたいのですけれども、今年、これだけ削りました、来年、さらに10億円ぐらい削られるということが想定されるような書き方をされているのですけれども、市長、その辺、どう認識されているのですか。 181 ◯議長(安藤 博君) 市長。 182 ◯市長(大久保 貴君) これまでも申し上げましたとおりに、常にスクラップ・アンド・ビルド、選択と集中、行政改革に取り組まなければならないと。これは時代の要請でございますし、本市が発展していくための重要な施策でございます。その認識でございまして、ご理解のほどお願い申し上げます。 183 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 184 ◯3番(北川元気君) 時代の要請ではなくて、大久保市長の失政だと思うのです。失政のツケを市民に押しつけられていると思うのです。いかがですか。 185 ◯議長(安藤 博君) 市長。 186 ◯市長(大久保 貴君) 今、彦根市が直面するさまざまな課題に対して適切に対応していくために、常に行政改革に取り組まなければならないと考えてございます。 187 ◯議長(安藤 博君) 北川君。
      〔3番(北川元気君)登壇〕 188 ◯3番(北川元気君) 市民の皆さんがね、こうやってだまされていくんですね。本当に、彦根市というのはすごいまちだと思います。  大項目3、新市民体育センターについてお尋ねいたします。  新市民体育センターは、これまで64億円規模でも高過ぎるじゃないかと批判を浴びてきましたが、今回の実施設計ではさらに増額され、約82億円にまで膨れ上がっています。  中項目1、新市民体育センターの事業費について質問いたします。  細項目1、総事業費が約82億円にまで膨れ上がっている理由をわかりやすく説明してください。 189 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 190 ◯教育部長(安居庄二君) 建物の建設工事費について、実施設計時点の設計額が増額となった要因でございますが、まず1点目は、土質調査の結果、建物の基礎杭の変更が必要となったことから、約1億2,000万円の増を見込んでおります。  2点目は、基本設計に基づき実施設計を進める中で、建築基準法による検証結果により変更を行ったものや、多目的ホールの防音機能の強化、メインアリーナの防球ネットの追加、観覧固定席の形状変更など、施設の機能向上に必要であると判断し仕様変更を行ったものなど、約1億6,000万円の増を見込んでおります。  3点目は、労務単価、資材費の上昇および見積もり単価の見直しにより、約9億6,000万円の増を見込んでおります。  最後に、4点目として、消費税率が8%から10%への引き上げがなされますことから、その影響により約1億3,000万円の増となりました。  このほか、敷地造成費につきましては、豪雨の際の貯水機能を確保し、防災拠点としての機能を向上させるため、雨水地下貯留槽を設置することから、約1億円の増と見込んでおります。  一方、建設費の削減につきましては、建物の機能やコンセプトを損なうことなく、配置計画を見直すことにより、床面積の縮小および構造の合理化を図ったことや、内外装に係る見直しを行い、約3億5,000万円のコスト縮減に努めたところでございます。  これらの増の要因と減の要因を合わせますと、基本設計時にお示しした事業費約63億7,000万円から約11億2,000万円の増額となり、事業費は約74億9,000万円となりました。さらに、基本設計時に見込んでおりませんでした外構工事費等約7億3,000万円を加え、事業費総額は約82億2,000万円と見込んだものでございます。 191 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 192 ◯3番(北川元気君) 確認なんですけど、この市役所本庁舎の耐震化のときには、掛け率の見積もりが甘かったと、実際とは違った実勢掛け率が云々という話がありましたけれども、今回もそういった見積もりが甘かったという認識はあるんですか。そうじゃないんですか。 193 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 194 ◯教育部長(安居庄二君) 今、議員がおっしゃっていただいた件に関しましては、当時、業者が適正な実勢の見積もりをしてきたものと考えております。 195 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 196 ◯3番(北川元気君) 考えておりますじゃなく、見積もりが甘いと認識してるんですか。 197 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 198 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほども答えましたように、基本設計時点で金額をお示ししたときの積算は、設計業者の方で、当時の実勢価格等を把握しながら積み上げてきたものですから、先ほども申しましたように、甘いということではなくて、その時点では適正な見積もりを行ったと考えております。 199 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 200 ◯3番(北川元気君) 細項目2、これまで、「事業費の抑制に努める」と繰り返し答弁してこられましたけれども、このことについてどのように認識されていますか。 201 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 202 ◯教育部長(安居庄二君) 事業費の抑制につきましては、建物の機能やコンセプトを損なうことなく、配置計画を見直すことにより、床面積の縮小および構造の合理化を図ったことや、内外装に係る見直しを行い、基本設計時点より約3億5,000万円のコスト縮減に努めてきたところでございます。 203 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 204 ◯3番(北川元気君) 総事業費が82億円になっていても、3億5,000万円縮小したから、「事業費の抑制に努める」という答弁はまともだったということですか。 205 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 206 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほども申し上げましたように、基本設計時点では、外構工事費もお示しできていない状況で、今回、実施設計では、その外構工事費等の約7億3,000万円も加えて、82億2,000万円と見込ませていただいたもので、こうした金額が増えていくことによりまして、一方で、縮減、節減ということは非常に大事なことでございますので、そうした意味で、できる限りの縮減に努めた中で、3億5,000万円の経費を縮減できたと考えております。 207 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 208 ◯3番(北川元気君) 本当にこれ、僕は、でたらめだらけの彦根市政と呼んでいるのですが、こういったことが言えると思います。64億円でも高いと批判を浴びて、「事業費の抑制に努めます」と言っておきながら、82億円に膨れ上がってきて、「それでも、3億5,000万円の縮減に努めましたから、あのときの答弁は正しかったんです」という答弁でした。議会の答弁というのは、こんなものなんだなということを感じました。  中項目2、新市民体育センターに係る国・県の補助について質問いたします。  細項目1、現在、想定している国・県の補助について詳細をお聞きします。 209 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 210 ◯教育部長(安居庄二君) まず、国からの補助金につきましては、社会資本整備総合交付金を活用するもので、その内容は、コンパクトシティの方針に従って都市の再生を効率的に推進することにより、地域住民の生活の質の向上と地域経済・社会の活性化を図ることを目的に国が支援を行うものでございます。  通常事業のほか、コンパクトシティ推進のための立地適正化計画に整合し、国の施策に合致する事業につきましては、支援の拡充がなされることとされています。さらに、立地適正化計画に位置づけ、都市再生整備計画事業においても規定された誘導施設を整備する場合は、都市再構築戦略事業としてさらに支援拡充されるもので、通常事業での補助率は40%でございますが、かさ上げにより50%の補助率となるものです。新市民体育センターの整備におきましては、地域交流センターとその周辺整備がこの補助の対象となり、約10億7,000万円を見込んでおります。  続きまして、県支出金は、建設工事費に対する国民スポーツ大会に係る施設整備補助金として3億8,000万円を見込んでおります。内訳といたしまして、一般競技分として、ハンドボールの会場整備に1億円、特殊競技分として、弓道会場整備に2億8,000万円を見込んでおります。 211 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 212 ◯3番(北川元気君) 今回、国の補助の拡充がありました。体育センターの施設も追加になりましたとお聞きしたのですけれども、でしたら体育センターだけでいけるのではないか。わざわざひこね燦ぱれすを壊して、合築しなくても、いけるのではないかと、単純に考えるのですがいかがでしょうか。 213 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 214 ◯教育部長(安居庄二君) 体育館につきましては、先ほど申しました新たな制度という枠の部分では対象外となっております。したがいまして、今おっしゃられましたように、この制度を使ってスポーツ棟だけを建てるというようなことにはならないと考えております。 215 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 216 ◯3番(北川元気君) 細項目2、現在、想定している国・県の補助以外のものについて、活用できそうなものはあるのか、検討くらいはされたのか、お聞きします。 217 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 218 ◯教育部長(安居庄二君) 補助制度ではございませんが、社会資本整備総合交付金の拡充に伴い、地方交付税措置がある有利な起債である公共施設等適正管理推進事業債の適用について、総務省や国土交通省、近畿地方整備局に対しまして、協議および要望を行ってまいりました。 219 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 220 ◯3番(北川元気君) 今想定されている以外の活用できそうなものはあるんですか。 221 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 222 ◯教育部長(安居庄二君) 国の制度としましては、検討したのかということでございますが、次の質問にもかかわってくるかもしれませんが、スポーツ庁が所管しております社会体育設備に対する補助制度、このようなものがあると認識しております。 223 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 224 ◯3番(北川元気君) その内容を詳しく教えてください。 225 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 226 ◯教育部長(安居庄二君) 体育施設の面積が4,000平方メートルだったかと記憶しておりますが、あわせて制度としては、補助基本額の3分の1と記憶しているところでございます。 227 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 228 ◯3番(北川元気君) 今言っておられたものは検討されたのですね。検討された結果、余りよくないとなって、採用ができなかったということなんですか。 229 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 230 ◯教育部長(安居庄二君) 議員がおっしゃいますように、検討したのかということになれば、そうした制度はございますので、比較検討しながらやらせていただいたということでございます。 231 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 232 ◯3番(北川元気君) 比較検討した資料というものは、ぜひ「82億円は高い」と言っている議員に示していただいて、「ひこね燦ぱれすを壊すな」と言っている議員にも示していただいて、しっかりと説明していただきたいと思うのですがいかがでしょうか。 233 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 234 ◯教育部長(安居庄二君) その資料につきましては、今、私の記憶でお答えさせてもらっている部分でございますので、それをお示しさせていただけるかどうかというのは、答弁を差し控えさせていただきたいと思います。 235 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 236 ◯3番(北川元気君) 今でなくてもいいので、できるときにやってください。 237 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 238 ◯教育部長(安居庄二君) 確認をさせていただきまして、適切に対応させていただきたいと思います。 239 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 240 ◯3番(北川元気君) 細項目3、ひこね燦ぱれすの解体は、国の補助を活用することが理由の一つになっていると認識していますが、ひこね燦ぱれすを解体する以外の方法で国の補助が活用できるようなものがあるのかどうなのか、また検討くらいはされたのか、お聞きします。 241 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 242 ◯教育部長(安居庄二君) 平成3年に竣工したひこね燦ぱれすは、公共施設等総合管理計画に基づき、更新費用を試算いたしますと、平成33年に約5億6,000万円となる大規模改修を迎えることもあり、立地適正化計画に基づき合築複合化することで、施設の集約化が図れ、敷地の確保や運営面、財政面からも効果的な施設整備が図れるとともに、国の補助が受けられること、また最新の耐震構造としての防災機能が向上すること、まちのにぎわいの創出が図れることなどから判断し、新市民体育センター整備基本計画および金亀公園再整備基本計画検討委員会において、合築複合化により整備を行うことが決定されたところでございます。  仮にではございますが、ひこね燦ぱれすの解体を行わず、体育館のみ整備を行う場合につきましては、先ほど申しましたスポーツ庁が所管する社会体育施設整備に対する補助制度がございます。その補助金の上限額を適用しながら、先ほど申しましたような計算式に当てはめますと約2億3,000万円になると思います。 243 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 244 ◯3番(北川元気君) 2億3,000万円というのは、国の補助の金額のことだと思うのですが、そういったことを合理的な説明として我々に聞かせて、納得させていただきたいのです。市民の事業を削って、市の失政のツケを市民に押しつけておきながら、そちらに座っておられる皆さんは、我々もそうですけれども、一切身を切る改革をしていないのに、僕らの給料は守っておきながら、市民にそういうことをやっておきながら、それでもまだまだ使えるひこね燦ぱれすを壊して、82億円も使って体育センターをつくるなんてことは、大人のやることではないと思います。  中項目3、もうかる施設となる可能性について質問します。  「新市民体育センターは、めっちゃ高いけど、もうかる施設にすればええやん」という意見がごく一部でありますので、質問していきたいと思います。  細項目1、もうかる施設となる可能性について。  もうかる施設になるなんてあり得ないと私は笑ってしまいますが、彦根市は新市民体育センターがもうかる施設になる可能性があると考えておられますか。 245 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 246 ◯教育部長(安居庄二君) 新市民体育センターは、スポーツと文化がつながる新しい市民の交流拠点として、より多くの皆様にご利用いただく施設として、健康増進や文化教養の向上を図り、福祉の増進に資することを目指した公共施設として、できる限り収入の確保に努め、安定的に運営しなければならないと考えております。 247 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 248 ◯3番(北川元気君) もうかる可能性があるのかを聞いているんです。 249 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 250 ◯教育部長(安居庄二君) 公共施設の場合、効果がない、あるいはもうからないから、事業実施をしないということではございません。今回の新市民体育センターにつきましても、市民の皆様にご利用いただき、健康増進や文化教養の向上を図り、福祉の増進に資することを目的にしておりまして、市民が施設を利用していただくことで、さまざまな効果が発生する。これが公共施設のもうかるということになるのではないかと私は考えております。こうしたことから、効率的・効果的な管理運営に努めますとともに、より多くの市民の皆様にご利用いただけるような施設となるよう、整備を進めてまいりたいと考えております。 251 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕
    252 ◯3番(北川元気君) つまり、もうかるわけないんですよ。  細項目2、新市民体育センターの収支計画について、できるだけわかりやすく詳細にお示しください。 253 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 254 ◯教育部長(安居庄二君) 収支の計画といたしましては、新市民体育センターは、指定管理者による管理運営を想定しておりまして、管理運営に係る人件費や光熱水費など日常の維持管理費および自主事業経費等から、利用料金収入、自主事業収入等を差し引いたものが指定管理料となります。また、経年劣化に伴い、一定規模の施設の修繕費等が発生します。  こうした費用につきましては、次年度以降に専門的な見地から支援をいただきながら算出する予定をしておりますので、現段階では明確な額はお示しできませんが、従来の市民体育センター、ひこね燦ぱれすから考えますと、新しい施設となり、規模や機能面でも拡充を行ってまいりますことから、現状より増額となることは想定いたしております。 255 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 256 ◯3番(北川元気君) 次年度以降に専門的にやると言っておられるんですけどね、収支計画がないのに、こんなものをつくるという計画を我々に認めろと言われても、認められません。  銀行へ行って、お金を借りるときに、経営計画とか、収支計画を出すのは当たり前じゃないですか。そんなものも出せなくて、きのうの質問でもありましたけれども、ランニングコストさえ出せないのに、82億円かかりますと。そんな答弁はひどいと思うのです。次年度以降でないと出せないのですか。 257 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 258 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほどもご答弁申し上げましたが、しっかりと具体的な収支を出していこうとしますと、新市民体育センターの新たな機能、空調とかさまざまなものがございますが、そうしたこととか、利用率、あるいは利用料金。これは条例で定めていくことになりますが、全体を総合的にきちんと把握し、積算していくべきものと考えていますので、こうした部分については専門的な見地から支援をいただけるようなことにしまして、そこではじき出していきたいと考えております。  なお、昨日も申し上げましたけれども、旧の体育センターになりますが、体育センターと現在のひこね燦ぱれす、あるいは弓道場から考えますと、支出につきましては大体年に1億円、収入については4,000万円というのが現状です。しかしながら、新市民体育センターは規模も大きく、機能面も上がりますので、現状より増額になっていくということは想定しております。 259 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 260 ◯3番(北川元気君) そういった答弁程度にしておけというのも、市長の指示なんですかね。9月定例会、12月定例会で、この82億円という数字まではわからなくても、確実に64億円から上がっているということは、もうわかっていたんでしょう。なのに、議会に説明しなかったんですよね。きのう、それを聞いて、僕はびっくりしましたよ。ひどいなと思いましたよ。わかっているんじゃないですか。「次年度以降、専門家に取りまとめてもらって、ランニングコストはわからないという答弁をしておけ」という指示があったんですか。どうですか。 261 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 262 ◯教育部長(安居庄二君) そのような指示はございません。 263 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 264 ◯3番(北川元気君) 市長、気にならないんですか。収支計画、幾らかかるのか、ランニングコストは幾らかかるのか。そんなことも答えられないのに、議会でこの予算を認めろなんておかしいと思いませんか。 265 ◯議長(安藤 博君) 市長。 266 ◯市長(大久保 貴君) 早くお示しせよというご趣旨だと思うのですが、私どももきっちりと、いろんな角度から収支の根拠となるものを固めていって、お示しさせていただくというのが、責任ある対応だと思っております。 267 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 268 ◯3番(北川元気君) では、今のところ、ランニングコストについては、執行部は誰もわからない状態で、一切そういう口裏合わせをしていないということですね。確認させてください。   (「だって、やっていたもの」と呼    ぶ者あり) 269 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 270 ◯教育部長(安居庄二君) 今おっしゃいましたような、口裏合わせというようなことはございません。先ほども申しましたように、旧の体育センターや現在のひこね燦ぱれす、弓道場を考え合わせて、単純に面積按分なりで掛け合わせてくると数字が出てくるということになりますけれども、それでは余りにも超概算的な数字になりまして、お示しするような数字ではないと考えておりますので、しっかりとある程度数字をきちんとしまして、皆様にご提示していく。これが大事ではないかと考えております。 271 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 272 ◯3番(北川元気君) 口裏合わせとまでは言わずとも、これぐらいの答弁にしておけということぐらいは言っているのではないかと思いますね。虚偽答弁にならないことを祈っています。  次の質問ですけれども、経済効果について、できるだけわかりやすくお答えください。 273 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 274 ◯教育部長(安居庄二君) 経済統計の手法で経済波及効果分析等に用いられます産業連関による独自の計算方法でございますが、これによりますと新市民体育センター建設工事の支出に伴う生産誘発効果を算出いたしますと、約38億円が見込まれます。  また、健康教室等の受講により、健康増進が図られることによる医療費削減や施設の運営等々の関係で約3億円の経済効果が見込まれ、合わせて約41億円と試算をしております。 275 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 276 ◯3番(北川元気君) 38億円とか、3億円というのは、どの機関で言っているのですか。 277 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 278 ◯教育部長(安居庄二君) まず、38億円が見込まれるといいますのは、建設工事の支出に伴う効果。後ほど言いました3億円につきましては、運動・スポーツをしていただくことで健康増進が図られまして、医療費が削減できていくという見込み等がございまして、そういうような部分で3億円ということで、経済効果を見込んだということでございます。 279 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 280 ◯3番(北川元気君) そういうところは答弁できるんですね。すごいですね。収支計画をしっかり出していただきたいと思います。要望しておきます。  中項目4、ライフサイクルコストについて。  ライフサイクルコストというのは、建物や橋、道路などがつくられてから、その役割を終えるまでにかかる費用をトータルで捉えたものです。  建物の場合、企画とか設計の段階から、建設、運用を経て、修繕を行い、最後に解体されるまで、全部をひっくるめた費用の合計をすること。それをライフサイクルコストというようですけれども、その総額は建設費の4倍から5倍かかると一般的には言われています。  細項目1、彦根市は、このライフサイクルコストをどのように認識しておられますか。 281 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 282 ◯企画振興部長(馬場完之君) 議員ご指摘のとおり、ライフサイクルコストとは、建設に係る企画、設計、建設段階から、完成後の維持管理、運営、さらには解体撤去までの生涯に係る全ての経費であると認識しております。 283 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 284 ◯3番(北川元気君) 4倍から5倍かかると一般的に言われていますけれども、そういう認識ですか。 285 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 286 ◯企画振興部長(馬場完之君) そのように聞いております。 287 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 288 ◯3番(北川元気君) ライフサイクルコストというのは、よく氷山の一角でたとえられるんです。海面に氷山があって、見えている面、海面に浮いている面が、建設コストです。それから、見えていないけれども、地下には氷山がたくさんありまして、ここに修繕とか、管理とか、運営とか、光熱費とか、いろんなものがかかってきます。全部で建物を建てるだけのお金の4倍から5倍のお金がかかるというのが、概念図で示されています。  細項目2、比較対象として、ひこね市文化プラザのライフサイクルコストをわかりやすく詳細に説明してみてください。 289 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 290 ◯教育部長(安居庄二君) ひこね市文化プラザのライフサイクルコストにつきましては、現在把握しております数字の積み上げにより概算で説明させていただきます。  まず、ひこね市文化プラザの建設費ですが、用地費を除いた総事業費は約67億円でございます。  次に、維持管理費につきましては、建物の耐用年数を65年と設定しておりますので、過去の実績から年間の維持管理費を約1億8,300万円としますと、65年間で約119億円となります。  次に、施設の修繕に係る費用としたしまして、2016年度に実施した施設の劣化診断調査において試算いたしました2017年度から2045年度までの29年間で想定される施設修繕費約99億円と、過去に行った1件100万円以上の修繕費の合計約1億7,700万円を合わせますと、約101億円となります。  これら建設費約67億円と、65年間の維持管理費約119億円、さらに48年間の施設修繕費約101億円を合計いたしました約287億円が、現在把握しております数字の積み上げによるライフサイクルコストでございます。  なお、2016年度に実施いたしました施設の劣化診断調査では、将来の施設修繕費の試算を2045年度までとしておりましたが、ひこね市文化プラザは施設の耐用年数を65年と設定しており、実際には2062年まで施設を使用することとなりますので、先ほど申し上げましたライフサイクルコスト約287億円に、残りの17年間に予想される修繕費および施設の解体費約81億円を加算いたしました約368億円が、ひこね市文化プラザの総額のライフサイクルコストになると試算しております。 291 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 292 ◯3番(北川元気君) ひこね市文化プラザのライフサイクルコストは368億円。目玉が飛び出るような金額になってきましたけれども、続きまして、新市民体育センターのライフサイクルコストは。  総事業費82億円となっている新市民体育センターのライフサイクルコストはどのように見込まれているのか、できるだけわかりやすく説明してください。 293 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 294 ◯教育部長(安居庄二君) 現時点では試算に使用する数値等も不確定であるため、算出できておらず、明確な額はお示しできませんが、先ほどご答弁させていただきましたひこね市文化プラザにおけるライフサイクルコストの総額に対する建設費の占める割合により、新市民体育センターで試算をしてみますと、ライフサイクルコストの総額は約442億円となる見込みです。 295 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 296 ◯3番(北川元気君) そうなんですよ。建てたら終わりではなく、結局、建ててしまったら、これだけライフサイクルコストというのがかかってくるのですね。まさに市民は、それを維持するために納税をするという、こういうのを全国的に墓標というらしいです。墓標リストというのがインターネットに上がっていますので、全国にこういう建物がいっぱいありますので、ぜひ調べてみてください。  中項目5、新市民体育センターの計画見直しを求めて質問をいたします。  細項目1、彦根市の危機的財政状況から、現在の新市民体育センター約82億円規模は余りにも高額過ぎると言わざるを得ません。計画を見直す考えはありませんか。 297 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 298 ◯教育部長(安居庄二君) 新市民体育センターの整備事業につきましては、議会の皆様や市民の皆様を初めとする幅広い方々のご議論をいただき、事業を進めているところでございます。市民体育センターの閉館後、市民の皆様にはご不便をおかけしておりますことから、1日も早い完成に向けて取り組んでまいりますので、ご理解をお願いいたします。 299 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 300 ◯3番(北川元気君) 市長、「未来の子どもの笑顔のために」と言って、僕は政治家になったんです。未来の子どもの笑顔につながらない計画は見直していただきたいと思っているんです。市長の見えのために、こんなに高い建物を建てられては困るのです。見えを張らずに、胸を張って、ぜひとも計画の見直しをやっていただきたいと思います。得意じゃないですか。いかがですか。 301 ◯議長(安藤 博君) 市長。 302 ◯市長(大久保 貴君) これまで多くの方々のお力を貸していただいて、つくり上げてきた基本構想から、今、実施設計へと、ようやく予算をお願いする段階に来ました。必ずや、北川議員も、未来の子どもたちに胸を張って、「これは十分審議して建てた体育センターだ」と言っていただけるように、努力をしていきたいと思っております。 303 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 304 ◯3番(北川元気君) 嫌です。ありがとうございました。 305 ◯議長(安藤 博君) 15番上杉正敏君。上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 306 ◯15番(上杉正敏君) 私は、今定例会におきまして、3点、質問させていただきます。  まず、大項目1、入管法改正による影響と対応についてでございます。  近年、我が国では、人口減少による労働者不足が問題となっています。そこで、政府は、これまでの外国人労働者を多く受け入れやすくするために、昨年12月8日、第197回国会(臨時会)において、出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律が成立し、12月14日に公布されました。  今回の入管法改正により、外国人労働者が今まで以上に増えることは間違いないと考えます。そうした中で、労働者とともに、その家族も入国されます。文化や風習の違ったことで、コミュニケーションのとり方について多くの課題が想定されます。  そこで、我が彦根市においても、このような課題についてどのように対応していくのか、お聞かせください。  中項目1、入管法改正による彦根市の影響について。  細項目1、彦根市における外国人労働者の現状は。  先ほども冒頭で述べましたように、彦根市においても外国人労働者の方がおられるのは承知しているところでありますが、現在、彦根市にどれくらいの方が労働者として来られているのか、お聞かせください。 307 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 308 ◯産業部長(辻 宏育君) 外国人労働者の現状につきましては、市では把握しておりません。しかし、滋賀労働局が、労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律に基づき、県内事業所の外国人雇用状況を毎年10月末現在で集計され、その結果を毎年2月前後に公表されておりますので、この滋賀労働局からの最新情報によりお答えさせていただきます。  平成30年10月末現在、1万7,238人であります。この数値は、前年同期に比べまして1,617人、10.4ポイント増加しておりまして、平成24年の1万882人から6年連続の増加となっているところでございます。
    309 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 310 ◯15番(上杉正敏君) 今の答弁でもおわかりのように、6年間ずっと増えているということでございます。  それでは、細項目2、外国人労働者の国別の現状は。  彦根市におられる外国人労働者は、世界各国から来られていますが、国別ではどのような構成になっているのか、お聞かせください。 311 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 312 ◯産業部長(辻 宏育君) 外国人労働者の国別の現状につきましては、同じく滋賀労働局の外国人雇用状況によりますと、平成30年10月末日現在、ブラジルが6,324人と最も多く、全体の36.7%を占めております。次いで、香港等を含む中国が3,213人、18.6%、次にベトナムが2,276人、13.2%、次いでフィリピンが1,864人、10.8%の順となっているところでございます。 313 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 314 ◯15番(上杉正敏君) 今、4カ国ですか、述べていただきましたけれども、そのほかにも多分おられると思いますが、南米、最近ではアジアの方も多いことがわかりました。  それでは、細項目3、入管法改正後における今後の予測は。  入管法改正に伴い、彦根市においてもおそらく現状より外国人労働者が増えると予測しますが、彦根市としてどのような予測を立てているのか、お聞かせください。 315 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 316 ◯産業部長(辻 宏育君) 労働力の確保は、今や国内に限らず、世界各国共通の課題でございまして、アジア新興国の所得水準の上昇が鮮明化している中で、日本とアジア新興各国の賃金コストに大きな差はないと言われているところです。  入管法改正の施行をきっかけに、新たな外国人が本市に所在する事業所への就労を希望して、労働者が増えるかどうかは、今のところ未知数でございます。本市としましては、引き続き、社会動向を注視しまして、関係機関と連携を図りながら、柔軟な対応をしてまいりたいと考えているところでございます。 317 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 318 ◯15番(上杉正敏君) それでは、細項目4、市内小・中学校における外国人児童・生徒の現状と今後の予測は。  これまで聞かせいただいた外国人労働者の家族も一緒に来られると思います。今後、小・中学生が増えると予測されますが、市内小・中学校における外国人児童・生徒の現状と今後の予測をお聞かせください。 319 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 320 ◯教育長(善住喜太郎君) 教育委員会におきましては、「日本語指導が必要な」外国人児童・生徒数として把握いたしております。平成31年1月7日現在、小学生は60名、中学生は22名、計82名でございます。これは、市内小・中学生全体の1%弱に当たります。  児童・生徒数につきましては、外国人労働者が増えるかどうかによって影響を受けると考えますので、今後の社会動向を注視しながら対応していきたいと考えております。 321 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 322 ◯15番(上杉正敏君) 今年の1月7日現在、既に82名の方がおられるということを承知しました。  それでは、中項目2、入管法改正による彦根市の対応についてでございます。  現在、彦根市に労働者として来られている外国人の家族の小・中学生に対応するため、何名かの支援員を置いていると認識していますが、現状でも人手不足で十分ではないと聞き及んでいます。そこで、入管法改正により、彦根市としてもこのままでは対応し切れないと考えますので、以下の質問をします。  細項目1、入管法改正後における彦根市の対応の検討は。  先ほども述べましたように、今後、外国人家族の小・中学生が増えると予測する中で、支援員の強化を今後どのようにされるのか、お聞かせください。 323 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 324 ◯教育長(善住喜太郎君) 現在、ポルトガル語、タガログ語について支援員を配置しており、外国人児童・生徒またはその保護者への支援を行っております。  それ以外の母語による支援につきましては、県教育委員会が行っております「外国人児童・生徒いきいきサポート支援事業」を活用し、現在、中国語、スペイン語の支援員を派遣しています。  ただ、多様な言語を支援していくために適切な人材を確保することは大変厳しいのが現状でございます。 325 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 326 ◯15番(上杉正敏君) 今、教育長から、ポルトガル語、タガログ語、中国語、スペイン語と4カ国語とお聞きしたのですが、それ以外にはおられないのですか。 327 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 328 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市においては、ポルトガル語とタガログ語の支援員を配置しているということでございます。 329 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 330 ◯15番(上杉正敏君) 今、82名の方が滞在されているということなのですが、現在の体制で十分なのか。その辺をお聞かせください。 331 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 332 ◯教育長(善住喜太郎君) 本当にさまざまな言語に対応して支援するということは大変でございまして、児童・生徒に適切に支援を行える人材を確保するということは大変厳しいと認識しております。 333 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 334 ◯15番(上杉正敏君) わかりました。大変厳しいというのは認識しました。  それでは、細項目2、小・中学校に簡易翻訳機を貸与しては。  現状の支援員では十分とは言い切れないと、今も教育長がおっしゃったとおりです。そこで、海外旅行等に用いられている簡易翻訳機を使用すれば、外国人児童・生徒に対するコミュニケーションが図れると私は考えます。そこで、彦根市としてはどのように考えておられるのか、お聞かせください。 335 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 336 ◯教育長(善住喜太郎君) 先日、教育委員会では、窓口に来られる外国の方に対応するため、簡易翻訳機を1台購入し、試験的に運用を始めたところでございます。今後は、簡易翻訳機の利便性やその効果を検証しながら、学校でも活用できないか、検討してまいりたいと考えております。 337 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 338 ◯15番(上杉正敏君) 私は、簡易翻訳機を学校でなぜ使っていただきたいのかということを、教育部長の方にもお話したのです。現にこうして私が答弁する中で、窓口で既に対応されているということに対しては敬意を表したいと思います。ただ、窓口で対応するだけではまだまだで、学校の現場では全然不十分だと考えます。  再質問ですが、現在、支援員がおられますが、支援員1人当たりの年間の予算はどれぐらいとっておられるのか、お聞かせください。 339 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 340 ◯教育長(善住喜太郎君) 平成30年度外国人児童・生徒支援員1人当たりの年間予算ですけれども、187万3,680円でございます。 341 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 342 ◯15番(上杉正敏君) 今、教育長から、支援員1人当たりの予算として187万円ということをお聞きしました。簡易翻訳機というのは、皆さんもご存じだと思うのですが、安い翻訳機で1万5,000円から3万円、6万円とあります。翻訳機もかなり進歩しておりまして、既に六十何カ国語が変換できるような翻訳機もございます。そういった翻訳機を活用すれば、かなり窓口業務にも活用できると思いますし、やはり、まず、学校の方でどうにか対応していただきたい。というのは、支援員がおられましても、朝から晩まで、各学校に1人ずつおられるわけでもなく、数名の方が持ち回りでおられるという中で、児童が他国から来られて、日本になじめない中で、コミュニケーションを図るにしても言葉が通じない。その中で、ひょっとしたら、いじめというような問題に発展しかねないかもわからない。このような大変便利な翻訳機を活用すれば、そういったコミュニケーションも図れて、もっと日本にもなじんでいただけるのではないかと思いまして、お聞きしました。  1人の支援員が187万円ということで、高い翻訳機で6万円ぐらいとしましたら、30台ぐらいです。1人の支援員を雇用するに当たって、30台買えるという計算になりますので、そうすれば、各学校に1台ずつ以上は持っていけるのではないかと思います。今は窓口業務で使われていますけれども、市長におかれましては大変厳しい財政とおっしゃられますが、活用の健全な予算をとっていただきたいと、強く要望しておきます。  それでは、細項目3、市役所の窓口に簡易翻訳機を設置しては。  現在、彦根市役所に来られる外国人の方への対応には、通訳の方が数名で対応されていると思います。職員が窓口で簡易翻訳機で対応すれば、さらに市民サービスが向上すると考えますが、その点についての意見をお聞かせください。 343 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 344 ◯市民環境部長(小林重秀君) 現在、市役所の窓口では、人権政策課のポルトガル語通訳2人および英語通訳1人が毎日、中国語通訳1人が週2回、通訳の支援を行っております。また、今年の2月に、人権政策課、各出張所、障害福祉課にテレビ電話を設置し、既に設置してある稲枝支所、幼児課を含め、人権政策課の通訳が各施設とテレビ電話を通じて通訳の支援ができるようにしたところでございます。  通訳が不在である場合や通訳ができない言語の場合、翻訳機は窓口で簡単なコミュニケーションが可能となり、有効なコミュニケーションツールであると考えているところでございます。  一方、市の窓口で行っている業務は、専門的な用語も多く、外国にない日本独自の制度があるほか、さまざまな個別の事情を抱えた外国人に一人ひとりに個別に対応する必要があり、翻訳機の性能によっては、対応している外国人に理解していただくことが難しいこともあると考えられます。  翻訳機の導入につきましては、こうしたことを踏まえて、先進自治体の状況について情報収集するなど、検討してまいりたいと考えております。 345 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 346 ◯15番(上杉正敏君) 市民環境部長から、ポルトガル語2名、英語1名、中国語1名ということなのですけれども、例えば、ベトナムやタガログ語のフィリピンの方が来られたときは、今どのように対応されているのでしょうか。 347 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 348 ◯市民環境部長(小林重秀君) ベトナムの方が来られているという実態は承知しておりますけれども、市民課の窓口とかで聞いている限りでは、雇用されている方もあわせて来られて、通訳をされているというような実情でございます。フィリピンの方はタガログ語、もしくは少し英語がわかるということで、英語での対応をさせていただいているというのが実態でございます。 349 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 350 ◯15番(上杉正敏君) それにおいても、簡易翻訳機があれば、さらに市民サービスが充実すると考えますが、その点についてどうお考えですか。 351 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 352 ◯市民環境部長(小林重秀君) 先ほど教育委員会の答弁にもございましたが、70カ国近いというか、前後の翻訳ができるともお聞きしておりますので、その辺は十分検討していきたい。人数も増える、国籍も増えるということでございますので、それは有効な手段だと考えております。 353 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 354 ◯15番(上杉正敏君) それでは、細項目4、彦根市立病院の窓口に簡易翻訳機を設置しては。  病院の受付や窓口でも簡易翻訳機を設置すれば大いに役立つと考えますが、意見をお聞かせください。 355 ◯議長(安藤 博君) 病院事業管理者。 356 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 彦根市立病院の窓口への簡易翻訳機の設置についてお答えします。  現在、本院における主な外国人患者さんへの対応として、ポルトガル語支援者を2名配置していますが、議員ご提案の簡易翻訳機につきましても、平成30年7月にタブレット型のものを導入しています。  当該タブレット型翻訳機につきましては、ポルトガル語以外の言語を必要とする外国人患者さんが来院された場合に活用し、利便性の向上を図っています。 357 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 358 ◯15番(上杉正敏君) それは窓口に来られた方の対応をされていると思うのですけれども、入院されている外国人の方はおられるのですか。 359 ◯議長(安藤 博君) 病院事業管理者。 360 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) おられます。使用頻度なのですけれども、大体、入院、救急の現場に患者さんが見えられたときにも使うのですが、2週間に1回程度の頻度です。実際に使っているドクターからも「おおむねよさそうだ」という意見を聞いています。 361 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 362 ◯15番(上杉正敏君) そういうことで、小学校、市役所の窓口、市立病院、各部署の所属長にお聞きする中で、やはり簡易翻訳機は有効であるという認識はしていただいたと思いますので、市長、財源厳しい中ではございますが、このような市民サービス、日本に来られる外国人にとってより住みやすい彦根市となるためにも、1日も早く、補正予算をとっていただいてでも、導入を進めていただきたいと思います。  続きまして、大項目2、学校における防災教育の充実化についてでございます。  東日本大震災から8年がたとうとしている中、学校における防災教育のあり方について、各自治体ではいろいろな取り組みをしています。  震災当時、生徒を預かる学校側の避難誘導が不適切であったとの理由で、学校側に有罪の判決が下されたこともありました。  そこで、今回は、こうした教訓を受け、彦根市における大災害に備えた学校防災教育について、以下の質問をしたいと思います。  中項目1、学校における防災教育の充実化について。  細項目1、市内の保・幼・小・中学校における防災担当者の役割は。  彦根市内にある保育園・幼稚園・小学校・中学校における防災担当者の役割がどのようになっているのか、お聞かせください。
    363 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 364 ◯教育長(善住喜太郎君) 市立小・中学校および幼稚園・こども園では、「学校防災教育コーディネーター」を防災担当者として位置づけ、避難訓練の計画や実施、実施後の課題把握、また学校防災マニュアルの策定や見直しを行っております。また、防災に関する専門家や消防と連携を図り、学校における防災教育のコーディネートを行っています。  公立保育所においては、防災教育コーディネーターを置いておりませんけれども、園長および主任保育士が防災の担当をいたしております。 365 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 366 ◯15番(上杉正敏君) 再質問であります。  防災担当者というのが、小学校、中学校、保育園、幼稚園でもそうですけれども、人事で変わられると思いますが、おられる間は、担当者はずっと一緒の方がやられているのか、それとも毎年交代でやられているのか。その辺、お聞かせください。 367 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 368 ◯教育長(善住喜太郎君) 議員おっしゃいましたように、年度ごとに人事異動がございますので、担当者は基本的に1年の任期ということになります。 369 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 370 ◯15番(上杉正敏君) 次の質問にも関係するのですけれども、そうであれば、こういったコーディネーターの方を中心とした防災教育についてはしっかりとやっていただかなければ、東日本大震災で不幸な事故があったように、学校側が責任を問われるようなことも想定されますので、ぜひそういった組織づくりを徹底していただきたいと思います。  それでは、細項目2、滋賀県学校防災教育コーディネーター講習会の内容は。  平成30年度滋賀県学校防災教育コーディネーター講習会が開催されたと聞き及んでいますが、その内容や目的などをお聞かせください。 371 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 372 ◯教育長(善住喜太郎君) 去る1月22日に、栗東芸術文化会館さきらにおきまして、ご質問の滋賀県学校防災教育コーディネーター講習会が開催されました。その目的は、学校防災教育に関する情報提供や指導を行うことにより、各学校・園の防災教育コーディネーターのさらなる意識の高揚と資質の向上を図ることとなっています。  今回の内容は、滋賀県教育委員会事務局保健体育課指導主事により、主に水防法・土砂災害防止法の改正に伴う学校の対応についての説明がまずありまして、近江八幡市立桐原小学校の実践発表、岩手大学大学院森本晋也准教授より「カリキュラム・マネジメントによる防災教育の推進」の講演、このようなものでございました。 373 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 374 ◯15番(上杉正敏君) かなり中身の濃い講習だと聞き及んでいますけれども、彦根市から参加されました小・中学校の参加者の意見はどのような意見であったのか、お聞かせください。 375 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 376 ◯教育長(善住喜太郎君) 参加者からは、「水防法改正の説明を受けて、学校は立地条件やハザードマップ等から災害リスクを確認して、それを想定した避難訓練を実施し、児童・生徒に自分の命を守る行動を身につけさせたい」という意見がございました。  また、講演を聞いて、「東日本大震災時の釜石の小・中学生の自助・共助の避難行動ができたことについて、自分たちの住む地域の災害リスクをしっかりと理解し、万が一のときにはどのような行動をとるべきなのかを、学校教育のみならず、地域とも連携した教育活動のたまものであると知りました」。「災害リスクを的確に把握し、発災時には、自分の命を守り、学齢に応じた適切な行動がとれる子どもたちを育成していきたいと感じました」。  このような意見、感想がございました。 377 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 378 ◯15番(上杉正敏君) 参加されました教職員の方には大変ご足労だったと思うのですが、尊い命を預かる学校教育機関におかれましては、命に勝るものはないので、こういった教育を日ごろから徹底してやっていただきたいと思います。  それでは、細項目3、市内の保・幼・小・中学校における建物の耐震補強は大丈夫か。  彦根市内にある保育園・幼稚園・小学校・中学校における建物の耐震補強は100%完了しているのか、お聞かせください。 379 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 380 ◯教育部長(安居庄二君) 市立の保・幼・小・中学校の園校舎や体育館等の建物は126棟ございまして、このうち耐震性が確保できていなかった41棟につきましては、平成24年度までに耐震補強工事を完了いたしております。したがいまして、市立の保・幼・小・中学校全ての校舎・体育館等の建物は、耐震基準を満たしていることになります。 381 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 382 ◯15番(上杉正敏君) ありがとうございました。耐震が100%できているというのは承知している中で、これは次の質問に結びつく問題でしたので、あえて質問させていただきました。  細項目4、市内小・中学校内における器物の補強の現状は。  彦根市内の小学校・中学校における器物(棚、ロッカー等)についての補強がされているのか、お聞かせください。 383 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 384 ◯教育部長(安居庄二君) 市内小・中学校内の器物につきましては、平成22年3月に文部科学省から配布された「学校施設の非構造部材の耐震化ガイドブック」に基づき、平成25年度に全ての小・中学校について専門業者による点検を行っております。  この点検結果に基づきまして、平成26年度から平成27年度にかけて、小学校体育館の外部建具の改修工事や、中学校武道場のつり天井改修工事、体育館のバスケットゴールや額の落下防止対策工事等を行ってまいりました。  また、学校内にあります棚やロッカーは、学校において定期的に安全点検を実施はしているところですが、一部の棚やロッカーにつきましては、現在、金具による固定等ができていない箇所もございます。 385 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 386 ◯15番(上杉正敏君) といいますと、器物の補強はまだ100%できていないと理解していいのでしょうか。補強されていない器物の補強は今後どのように検討されるのか、お聞かせください。 387 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 388 ◯教育部長(安居庄二君) 安全点検におきまして、建物や備品類の点検を適宜実施しているところですけれども、書棚や清掃ロッカーなど、一部固定されていない器物もございますことから、改めて器物の固定状況について、各学校に確認するように依頼するとともに、確認の結果、児童・生徒に被害を及ぼしそうな箇所があれば、速やかに固定等の対応を行うなど、安全の確保に努めてまいりたいと考えております。 389 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 390 ◯15番(上杉正敏君) 細項目4で、市内の器物の補強が100%できていれば、次の質問はできていなかったのですけれども、されていないということなので、細項目5、器物補強の未設置があれば今後の防災教育に活用すればと考えるが。  今ほど教育部長から答弁がありましたように、未設置があるとのことですので、今後の対策の際に、学校教育の一環として、我が中学校、我が小学校には、このような補強ができていない器物があるということで、実践的な防災教育ができると考えますが、その辺についての意見をお聞かせください。 391 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 392 ◯教育長(善住喜太郎君) 学校において、器物補強や修繕が行われる際には、それを教材にすることで、生きた防災教育になりますので、児童・生徒に身の回りの安全について考えさせる機会にしたいと考えております。 393 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 394 ◯15番(上杉正敏君) ぜひ実施していただきたいと思います。  続いて、細項目6、風水害に関する防災教育の現状は。  学校における防災教育の中で、風水害に関する防災教育はどのようにされているのか、お聞かせください。 395 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 396 ◯教育長(善住喜太郎君) 風水害の防災教育につきましては、小学校の社会科では、4年生の「風水害からくらしを守る」や5年生の「低い土地のくらし」、「自然災害を防ぐ」で取り扱い、中学校の社会科では「日本のさまざまな自然災害と防災」で取り扱っています。また、小学校の理科では、5年生で「台風と気象情報」や「気象災害からくらしを守る」、「流れる水のはたらき」で取り扱い、中学校の理科では「大気の動きと日本の四季」の中で台風について学習し、「自然と人間のかかわり」の中で気象災害と防災について学習しています。そのほかにも、保健体育科の保健分野や道徳でも取り扱っております。  このように、防災教育は、教科横断的にさまざまな教育活動を通じ、児童・生徒の発達段階に応じて実施しております。 397 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 398 ◯15番(上杉正敏君) いろんな時間で防災教育をされているとお聞きしましたが、1年間でどれぐらいの時間をかけてやられるのですか。 399 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 400 ◯教育長(善住喜太郎君) 教科指導や総合的な学習の時間、道徳や避難訓練、これを合わせまして、小学校6年間で10時間以上、中学校は3年間で5時間以上は、最低ですけれども実施しております。 401 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 402 ◯15番(上杉正敏君) 小学校6年間で10時間、中学校が3年間で5時間。これを多いか、少ないかというのはあれなのですけれども、何回も申しますが、実際に大災害が起こったときに、東北の釜石の奇跡ではないのですけれども、日ごろからそういった教育をされているということは、有事が発生した場合に、防災教育に多くの時間をかけておられる地域についてはかなり被害も少ないと聞き及んでいますので、10時間が短いのかどうかはわかりませんが、彦根市は防災に強い教育であってほしいと願いまして、要望とさせていただきます。  それでは、細項目7、滋賀県や彦根市の防災情報マップの活用は。  市民が知り得る情報として、滋賀県や彦根市の防災情報マップがありますが、学校における防災教育の中で活用されているのか、お聞かせください。 403 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 404 ◯教育長(善住喜太郎君) 市内の小・中学校では、「彦根市民防災マニュアル」に掲載されておりますハザードマップを、保健体育科の保健分野や理科・社会の教科指導あるいは特別活動、総合的な学習の時間等で活用いたしております。さらに、ハザードマップを廊下等に掲示し、防災意識の向上や啓発に利用している学校もございます。 405 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 406 ◯15番(上杉正敏君) 活用していただいているということで、継続して使っていただきたいと思います。  それでは、細項目8、水防法改正に伴う取り組みは。  平成28年8月台風10号等の一連の台風によって、国や県が管理する河川で氾濫が発生しまして、逃げ遅れによる多数の死者が出ました。このような状況を踏まえ、水防法等の一部を改正する法律が、平成29年5月19日に公布、6月19日に施行されました。そこで、今回の水防法改正に伴って、学校ではどのように取り組んでいるのか、お聞かせください。 407 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 408 ◯教育長(善住喜太郎君) 水防法改正に伴い、滋賀県教育委員会からは、平成31年1月25日付「水害や土砂災害を想定した学校防災マニュアルの整備について」の通知がありまして、それを受け、2月14日付で、各校に水害や土砂災害を想定した学校防災マニュアルの作成を指示しております。  具体的には、滋賀県防災情報マップや彦根市民防災マニュアルにより、各校および校区全体の災害リスクを確認し、現在作成している学校防災マニュアルの修正・追記を行うこととしております。  また、学校が彦根市地域防災計画において要配慮者利用施設に位置づけられれば、水害に対する避難訓練の実施が義務化されることから、危機管理室からの指示があり次第、水害に対する避難訓練の年間計画への記載と実施が義務づけられることも通知しております。 409 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 410 ◯15番(上杉正敏君) 先ほども言いましたように、平成28年8月の台風でかなりの河川が氾濫し、尊い命が奪われたことによって、学校教育機関におかれましても水防法改正に伴った取り組みが強化されております。この取り組みについても、先ほども言いましたが、防災に強い彦根になっていただきたいと要望しておきます。  それでは、細項目9、防災アドバイザーによる学校単位別の取り組みは。  風水害の防災教育におきましても、不審者対応訓練に採用されております学校防災アドバイザーのような人を活用してはと考えますが、意見をお聞かせください。 411 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 412 ◯教育長(善住喜太郎君) 学校からの防災教育アドバイザー派遣希望に基づき、消防本部から職員を派遣いただいています。そのほかにも、彦根地方気象台や防災教育を専門とするNPO法人に講師を依頼し、防災に関する講演や授業を行ってもらうなど、各校で防災教育に取り組んでおります。今後も、外部の専門家を活用しながら、防災教育を推進してまいりたいと考えております。 413 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 414 ◯15番(上杉正敏君) 特に学校防災アドバイザーというのは、先ほどの講習会でも活用されていますが、風水害についてはないと認識しておりますので、風水害におけるアドバイザーも不審者対応訓練の学校防災アドバイザーのように、先ほど教育長からは消防等関連機関からとありましたけれども、専門的な立場におられる方のアドバイスは効果大と考えますので、年に何回されているかはお聞きしませんが、ぜひ数多く実施していただきたいと申し添えておきます。  それでは、大項目3、病院事業について。  中項目1、彦根市立病院の事業について。  細項目1、事業管理者と事務局長の兼任について。  今回の2月人事で、事業管理者と事務局長が兼任になりましたが、なぜこのような人事になったのか、お聞かせください。 415 ◯議長(安藤 博君) 市長。 416 ◯市長(大久保 貴君) 上杉議員のお尋ねにお答え申し上げます。  2024年に滋賀県で開催される第79回国民スポーツ大会および第24回全国障害者スポーツ大会の成功に向けまして、滋賀県と連携を図り、主会場整備を初め、これからの大会の準備に強力に取り組んでいく必要がございます。本市における大変な重要施策として考えてございますために、推進体制の強化といたしまして、部長級の参事(国体担当)の配置を行ったものでございまして、病院事業管理者との事前協議を踏まえまして、病院事業におきましては、事業管理者に事務局長の職を一時的に兼任していただくということにさせていただいたものでございます。 417 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 418 ◯15番(上杉正敏君) 国体を主として任命されていますけれども、当然これ、今日に始まったことではないので。当然、人事というのは、前々から想定されることですのでなぜこの時期にされたのかという点について、教えてください。
    419 ◯議長(安藤 博君) 市長。 420 ◯市長(大久保 貴君) 年末に、私も県議会に呼ばれまして、いろいろとご意見を頂戴してきました。当時の状況もそうでございますが、やはり県にとっても、彦根市にとっても、一大事業でございまして、時間という制約のある中で成し遂げなければならないという状況を、改めてその時点でも認識させていただきました。そういうことから、しっかり強化をして……この部長級の職員を配置してもらいたいということは前々から庁内でも議論をしておりましたけれども、できるだけ早く対応していこうという決断をしたということでございます。 421 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 422 ◯15番(上杉正敏君) それでは、細項目2、この体制を今後いつまで続けるのか。  これからの病院事業を考えますと、1人で、病院事業管理者と事務局長を兼任されていますけれども、かなりの負担と考えます。このような体制をいつまで続けようと考えておられるのか、お聞かせください。 423 ◯議長(安藤 博君) 市長。 424 ◯市長(大久保 貴君) 大変ご心配をいただきまして恐縮でございますが、年度途中の人事異動につきまして、影響を最小限にとどめるために、一時的な措置として兼任をお願いしてございますけれども、新年度、4月1日付の人事異動におきまして、兼務を解きまして、単独の事務局長を配置させていただきたいと考えてございます。 425 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 426 ◯15番(上杉正敏君) 今、横におられる山田副市長におかれましても、産業部長がやめられたときに兼任されました。副市長は副市長の仕事をしていただかなければならない。産業部長は産業部長の仕事もしていただかなければならない。これが長く続くと、彦根市政の運営にも支障を来しておりますので、そういった意味でも、「4月1日」と言われましたけれども、これ以上は言いません。確実に適任適材でやっていただきたいと申し上げます。  私、今回、病院事業について、市民の方からお声をいただきました。入院されて、がんで亡くなられたのですけれども、病院のスタッフから看病された家族の方に、労をねぎらわれるのとおくやみを、四十九日の前にお手紙をいただいた。それをもって、奥さんとご主人は涙した。近年、病院事業では、医療ミスとかいう事故もございましたけれども、そういったものを払拭するようなお手紙をいただきました。そういう意味でも、病院長は事業管理者、そして事務局長は病院の運営に専任していただいて、このようなお手紙をいただけるような病院体制を今後も続けていただきたいと申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。  以上です。 427 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前11時10分休憩            午前11時24分再開 428 ◯副議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  5番夏川嘉一郎さん。夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 429 ◯5番(夏川嘉一郎君) 皆さん、おはようございます。いよいよ、私にとっては最後の質問ということになりました。わかりやすい質問、非常にシンプルな質問をしますので、しっかりとお答え願いたい。大項目4点の質問をいたします。  その前に、項目についての前置きをしておきたい。一般的に短期の政策の質問が多いのですけれども、短期の政策の質問をすることも大事ですが、一方で、長期的な政策の質問をしっかりとすることは市政にとって非常に大事なことだと思いますので、全部、長期政策の内容になっております。  それから、いま一つ。うちの市ではそういうことは雰囲気的に関係ないような顔をしていますけれども、世界は環境重視という方向に流れております。特に西欧あたりは、一に環境、二に環境というような流れになっておりまして、そのことをしっかりと皆さんに質問したいと考えます。  もう1点。今までの質問で、私が投げかけた課題がどうなったかということが気になりまして、それをしっかりと聞くまでは、やめたくてもやめられないということで、その点も今回の質問に入れさせてもらいました。今までの質問と重なるように思いますけれども、決してそうではないということで、質問をしっかりとやっていきたいと思います。  それでは、大項目1、天然林の復活再生で動物との共生化を。  生物多様性は世界規模で衰退の途上にあり、その保全・回復は今や国連の重要課題になっていることは既に多くの人々の知るところである。ちなみにこの25年間に、世界中の森林の約25%が消失しているとのことである。この生物多様性、すなわち生物生態系は、本市でも、農業、林業等、第一次産業の衰退と軌を一にして急速に衰退しており、その保全・回復は国連の活動と同様、重要、喫緊課題として取り組むべき時に来ていると考えます。  ところで、先日、手元に届いた日本熊森協会の環境理念は、私の日ごろ主張している考えとほとんど共通するものであり、今回、彼らの考えも含め、本市の取り組むべき生態系保全の課題について質問させていただきたいと思います。  中項目1、天然林の復活拡大について。  細項目1、放置人口林を皆伐し、天然林化することについて。  営林組合との関係もあり難しい面もあろうとは思いますが、努力して、天然林を広げていくべきではないかと考えます。募金等もあり、ボランティアの活動もあります。当局の見解を伺いたいと思います。 430 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 431 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市におけます個人所有林の面積は、本市の森林面積全体の約96.5%を占めております。人工林は、もともと木材生産を目的に植林されたものでありますことから、森林所有者に広葉樹を主体としました天然林化することにつきましてのご理解を得ることは難しいと考えているところでございます。  加えまして、本市の森林面積全体に占めます天然林の割合は約62%、人工林の割合は約32%でございまして、森林の適切な管理は必要となりますが、天然林の面積は十分に確保されているものと考えているところでございます。 432 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 433 ◯5番(夏川嘉一郎君) 無難な回答が来るものと考えていました。彦根市もそうですけれども、世界の流れとして、人工林が急速に減っている。まだ何%かの人工林があると。これを天然林化することに挑戦すべきと思うんです。簡単に「十分確保されている」というような答えが返ってきましたけれども、今後こういうことに挑戦しようという気は全然ないのですか。再度、お答えいただきたいと思います。 434 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 435 ◯産業部長(辻 宏育君) 森林を守るには、広葉樹を主体として天然林化することもあるかもしれませんけれども、現状ある森林を適切に保全して管理していくところにも十分あると考えております。現在、そういった取り組みとして、環境林の整備事業、緩衝帯の整備事業、琵琶湖材の利用促進事業等々、森林の環境改善に取り組んでいるところで、議員のご質問の部分につながっていくものと理解しておりますので、よろしくお願いいたします。 436 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 437 ◯5番(夏川嘉一郎君) できるだけ現状維持して、適当に、新たな苦労の道に向かっていくのではなしに、簡単に答えておこうというような、当然、それを担当しているからだと思うのですが、部長、これはやはり時代の流れとかいろんなこの……。私の言わんとしていることは、天然林を増やして、人工林も増やして、間伐、山崩れを防ぐという大きな目的があるので発言しているのであって、それに少しでも沿おうという気持ちで回答すべきではないか。一部長であっても、単なる自分の受け持ちだけを簡単に、そこでガードを張るというんじゃなしに、そういうものを切り開いていく。それが全然見えない。もう一度、自分の思いも込めて、回答してください。 438 ◯副議長(馬場和子さん) 同様の答弁になるかと思いますが。  産業部長。 439 ◯産業部長(辻 宏育君) 繰り返しの答弁になるかもしれないのですが、私どもの考え方としましては、現在、人工林であれ、天然林であれ、現状ある山の環境保全をしっかりしていくという考え方でございます。森林が本来持っております保水機能や水の浄化といった水源の涵養機能を適切に発揮できるように管理していくというところにあると思っておりますので、そういった意味では、現状として課題になっております森林所有者の特定ができない森林もございますし、土地の境界確認もなかなか難しいところもございます。そういったところも進めながら、間伐等によります適正管理を行い、こういった山林の保全に努めていきたいという考えでございます。現在もそういった形で事業を推進しているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 440 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 441 ◯5番(夏川嘉一郎君) これ以上部長に質問しても、部長に許された裁量権の中ではちょっと無理かと考えますので、この辺で、深追いせずにいきます。  細項目2、動物を安易に駆除するのではなく、まず生息地の復元を。  これは重なるんですけど、動物駆除と称して簡単に殺処分するのではなく、できる限り天然林拡大で生息地確保、共存体制を構築していくべきではないかと考えますが、よろしくお願いします。 442 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 443 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市で行っております有害鳥獣対策につきましては、生態系や農産物等への被害が深刻化するおそれのあるイノシシやニホンジカ、ニホンザル等について、県の定める特定鳥獣管理計画に基づき実施しており、これにより個体数の管理を行っているところでございます。  議員ご指摘の動物の生息地の確保と共存につきましては、間伐等の作業を適切に行い、山で動物が生息できる環境を整えるとともに、緩衝帯を設け、人里と動物のすみかを区分けし、さきに申し上げました個体数の管理により、動物との共存体制の構築を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 444 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 445 ◯5番(夏川嘉一郎君) 共存体制を構築するという。今の緩衝帯で共存体制ではなしに、先ほどから言っていますように、天然林を少しでも増やして、長期にわたっての共存体制。そういうシステムを構築すべきではないかという質問ですが、そういうことができるのか、できないのか。難しいのなら難しいと、はっきり答えてください。 446 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 447 ◯産業部長(辻 宏育君) ただいま申し上げましたし、先ほど来申し上げております事業と間伐等による山林の持つ特性を発揮できるように適切に管理することで、今後そうした事業を継続して実施することによって、永続的にそういった環境整備を図っていって、共存できる環境をつくっていくということは、ともにある仕組みといいますか、目標ではないかと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 448 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 449 ◯5番(夏川嘉一郎君) 共存体制というのは、むやみに殺してはいけないということですけれども、これは鳥居本あたりには怒られるかもわからないですが、ここに一つのガードを張って、出口をふさげば、むやみに殺さない共存体制。そういう理念に基づいて、出口をふさげば、また新たな道が広がる。いろんな方法が考えられる。  これは余分な話ですけれども、長野県でサルを撃退する犬を訓練して、非常に効果がある。サルが近づかなくなった。こういう犬を2、3匹訓練すれば、イノシシにも十分可能ではないかと考えます。そういう方法もあるということで、一つの案ですが、簡単に殺さないように、何らかの法的な縛りをつくれば、共存体制が可能になるのではないかと考えますが、このことも含めて、今後の課題として、もう一度お答えいただきたいと思います。 450 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 451 ◯産業部長(辻 宏育君) 私どもが行っております有害鳥獣駆除につきましては、前のご答弁で申し上げましたけれども、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律に基づきまして、県が策定しました特定鳥獣管理計画に基づいて、適正な駆除を行うことによって個体数の管理をしているというご答弁をさせていただいたと思うのです。根絶やしにするというのではなしに、人と鳥獣が共存・共生することを目指しているものです。そういった意味では、今、議員がおっしゃったようなことにつながっていくものだと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 452 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 453 ◯5番(夏川嘉一郎君) 私の考えでは、一つの条例とか、要綱とか、考え方に一つの線を張ると、いろんな道が展開すると考えるのですが、次に移ります。  中項目2、本市は他に率先してクマ保護条例の制定に取り組むべし。  細項目1、クマ保護条例を制定することについて。  我が国では、クマは動物の頂点に立つ象徴的動物であり、かつクマが生息する森は自然が豊かであることの証明でもある。さらには、クマは殺すべき対象ではなく、共生すべき対象と考えます。  いずれにしても、本市が持続可能性社会構築を目指していこうとするなら、このクマ保護条例の制定は、本市の本気度を世間にアピールする象徴的な施策、絶好の機会と考える。クマ保護条例化について、当局の見解を伺いたいと思います。 454 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 455 ◯副市長(山田静男君) 議員ご質問のクマを含む野生動物の保護等につきましては、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律、いわゆる鳥獣保護管理法に定められ、その中の基本指針において、鳥獣保護管理事業の実施に関する基本的事項が定められています。さらに、基本指針に即して、都道府県知事は鳥獣保護管理事業の実施に関する計画、鳥獣保護管理事業計画を定めるものとされています。  これらに基づき、滋賀県では鳥獣保護管理事業計画が定められていますが、この計画のほか、法では、都道府県の区域内での生息数が著しく減少し、またはその生息地の範囲が縮小している鳥獣がある場合において、生息の状況その他の事情を勘案して鳥獣の保護を図るため特に必要がある場合は、当該鳥獣の保護に関する計画を定めることができるとされています。  滋賀県においては、ツキノワグマがこれに該当し、滋賀県ツキノワグマ第一種特定鳥獣保護計画として保護を図るための施策がとられており、現在は第三次計画の途中です。第三次計画では、地域個体群の安定的維持、人身被害の回避および林業被害の軽減が保護目標として掲げられ、狩猟についても自粛対象とされているところです。また、これまで本市においてクマは確認されておりませんし、大人の雄のツキノワグマの行動範囲が約30から100平方キロメートルと非常に広範囲なことから、広域での保護施策が必要であることから、本市におけるクマ保護条例の制定については考えておりませんので、ご理解のほどよろしくお願いします。 456 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 457 ◯5番(夏川嘉一郎君) 実は、全国のクマ対策というのはバラバラで、兵庫、京都、岡山、鳥取、島根といろいろなところを調べましたら、保護をしっかりやってるところは、鳥取……。ちょっと今、資料がないんですけれども。岡山やら兵庫はどちらかと言うと、200頭くらいのクマが生息しておりますので、増え過ぎた場合は狩猟対象となっていますが、島根、鳥取、山口だったかは完全保護という形で、奥山に戻すというようなことをやっております。京都は検討中とのことでした。  一昨年、あきる野市の研修をしたときに、山が奥多摩の方につながっているのですが、クマ保護条例を検討しているというようなことを言っておりました。県のものをベースにしながら、市サイドで条例化できないかと考えているんですけれども、法的にはいけるんですか。 458 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 459 ◯副市長(山田静男君) 先ほどもお答えさせていただきましたが、クマは広域に移動しますので、彦根市単体で考えるより、県レベルで考える必要がございます。既に、滋賀県では条例を制定しておりますので、これに基づいて彦根市が運用するという形になると思います。ご理解のほどよろしくお願いします。 460 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 461 ◯5番(夏川嘉一郎君) 大体わかりました。クマは自然環境の頂点に立っておりますので、クマを簡単に殺傷するということは、国連も一生懸命になっておりますので、世界の一つの流れに反することになります。ツキノワグマは日本の固有種で、クマがいる森ということは、世界に誇るべき環境大国であると自慢できると思いますので、クマをいい加減に殺傷すると、世界からの避難を受けます。  韓国では、クマは絶滅しておりますけれども、クマを増やそうとして、いろいろと苦労したとのことです。数年前のことですが、結局できなかった。一旦絶やすと、並大抵のことではない。神がつくった仲間を、人間の都合で簡単に減らすべきではないと考えます。  中項目3、対小・中学生生物多様性教育の充実化について。  細項目1、生物多様性教育の重視について。  持続可能的発展社会構築のためには、地球的視点に立っての徹底した生物多様性教育が必要と考える。生物多様性教育実施の必要性、および今後の実施構想について、当局の見解を伺いたいと思います。 462 ◯副議長(馬場和子さん) 教育長。 463 ◯教育長(善住喜太郎君) 生物多様性につきましては、中学校社会科公民的分野の中で学ぶことになっておりまして、学習指導要領にのっとって指導をしております。また、小学校では、理科や総合的な学習の時間等での環境学習などを通しまして、自分たちの生活が生物多様性の恵みに支えられていることを理解させたり、児童・生徒自身が持続可能な生物とのかかわりを考えたりするような学習をしております。  生物多様性は、私たちに安全で快適な生活を保障する基盤ともなるものであり、将来に向けてしっかりと引き継いでいくことが大切であると考えております。 464 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 465 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。一応、一般的な教育の中ではこれをやっているという。世間一般、どこでも、生物多様性というのは非常に重要になってきましたので、やっていると思いますけれども、これが彦根だという彦根独自の生物多様性教育をやっているのかどうかが知りたいんです。もう一度、お答えを願います。 466 ◯副議長(馬場和子さん) 教育長。 467 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根の小・中学校では、環境教育として、身近な環境を利用したさまざまな取り組みを行っておりまして、その中で、例えば、子どもたちが自分の住んでいる身近な地域を歩いて、身の回りにあるさまざまな生物とのかかわりを考えたり、季節ごとの動物や植物の変化を考えて、最後にはそれが環境全体という問題になっていって、中学校における生物多様性の概念につながっていく。そのようなことを学校ごとに身近な地域の探検のような形で始めて、中学校での生物多様性の概念につないでいると考えております。 468 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 469 ◯5番(夏川嘉一郎君) やっているという回答です。今は、生物多様性をいろんなところでやっている。それぞれ独自色を出しながらやっています。とにかく独自色を出しながら、彦根の子どもを生物多様性がわかる、今までの質問でも何回も言いますけれども、地球的視点でしっかりと考える子どもに育てるような教育をやるべきではないかと考えます。何回も繰り返していると時間が来ますので、そのことをお願いして、次に移ります。  大項目2、温暖化対策への積極取り組みについて。  現在、地球温暖化は世界的に大災害多発という深刻な状況下にあり、その解決は今や世界中の人々の悲願となっている。世界の良識は、現在、COP、これは難しく言うと国連気候変動枠組条約、23とかいうのは回数で、簡単に温暖化に取り組む国際条約と言わせていただきますが、その条約のもと各国の代表や専門家等が5年に一度集まり、温暖化抑制策、ルールづくり等に取り組んでいる。
     しかし、近年は温度上昇が抑制を上回り、昨年のCOP24の会議では、各国にさらなる削減努力を要請するためのルールづくりが話し合われたと言われている。とにかく、難しい課題ではあるが、失敗すれば、人類の未来はないということでもある。  こんなときでも、逆走する国もある。COP21(2015年)の後、2017年、米国の脱退である。トランプ氏は各国から大きな非難を浴びているが、そのことはとにかく、日本も最近、非協力になっていることである。現在は、世界の大義で行動しない国、自国の利益優先の国として、各国からの信頼を失いつつあるとか。火力発電を、国内だけでなく、国外にも推奨しているという国です。  しかし、今、一つ、救いもある。米国では、志ある企業、州知事等はCOPの取り組みに賛同すると宣言しているらしい。我が国も、北九州や京都市を初めとする多くの市町が、環境政策、すなわち温暖化に真剣に取り組んでいる。  問題は本彦根市である。低炭素社会構築宣言都市でありながら、これといった目立った環境施策が見えないことである。今、このとき、今こそ、世界の悲願、環境問題、温暖化問題に取り組むべき好機と考える。  以上の観点に立って、以下、質問させていただきます。  中項目1、総合策としての温暖化対策推進について。  細項目1、温暖化総合策としての施策推進について。  対企業・対民間対策、交通、グリーン化等々の省エネ対策、低炭素化にかかわる総合策を計画、検討、推進すべき時と考える。もちろん、本市の力量に沿った政策ということである。当局の見解を伺いたいと思います。 470 ◯副議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 471 ◯市民環境部長(小林重秀君) 本市では、第2期彦根市環境基本計画および地域行動計画において、大きな柱の一つとして地球温暖化対策を掲げ、省資源・省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの導入促進、交通対策の推進、地産地消の推進、緑化の推進等に取り組んでいるところでございます。本計画は、平成32年度で計画期間が終了することから、第3期の計画を策定する予定であり、その中でも地球温暖化対策は大きな柱の一つになると考えております。  地球温暖化対策を含めた環境問題への取り組みは、温室効果ガスの排出削減、生物多様性の保全など環境面の課題のみならず、AI(人工知能)などの技術革新への対応など経済面の課題、少子高齢化・人口減少、大規模災害への備えなど社会面の課題を含め、総合的に対応していくことが必要であることから、国や滋賀県の動向や他市の先進事例等を見ながら、より効果的な地球温暖化対策を検討してまいりたいと考えております。 472 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 473 ◯5番(夏川嘉一郎君) やっているということであります。あえて言うなら、間違いがあったらいけないので、しっかりと言うけど、温暖化対策は、個人プレイではなしにチームプレイ、総合策。たとえが悪いけれども、飛行機の編隊で言えば、個人の戦闘機ではなしに、編隊での戦争となります。ごめん。たとえが悪かった。よその研修でしっかりと重点項目に挙げて、総合政策をやっている。いろんなところに見学に行きましたけれども、彦根市の総合政策が我々に見えていない。市民の目標、市民ごとの政策として、何人の市民が知っているか。そのPRもさることながら、しっかりと体制を組んで、目標を掲げて、しっかりと総合策をやっているのか。余りやっていないのではないか。個々にやっているというような程度では、総合策にならない。もう一度、答えてください。 474 ◯副議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 475 ◯市民環境部長(小林重秀君) 低炭素社会構築都市宣言も、過去に実施させていただいております。環境に造詣が深い夏川議員が、平成20年3月議会において、低炭素都市化を宣言することについてご提言をいただきました。当時の市長はここにおられる獅山議員ですけれども、「物の考え方を明確にして、そうしてやろうではないかというような呼びかけという意味では、低炭素社会の構築というのは非常に有効な言葉ではないか」ということで英断を下され、洞爺湖サミットが開かれた平成20年7月7日に臨時会を開催いただきまして、この宣言を認めていただいたという経緯がございます。宣言をすることによって、市民への浸透度、それと、内輪の話ですけれども、市内部、市職員としても、志というのを十分持ったということでございます。当然、我々も次の世代にこれを伝えていかないといけないということは十分理解していることでございますので、今後とも温暖化対策、低炭素に向けた取り組みを必死にやっていくということでございます。 476 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 477 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。獅山前市長の話が出ましたけれども、あの当時、低炭素都市宣言の提案を取り上げていただきまして、この場を借りて、礼を申します。  低炭素都市化の宣言という名乗りを上げたにもかかわらず、他市に見るしっかりした総合政策が見られなかった。今、市民環境部長が「しっかりと取り組んでいく」ということで、取り組むからには、一般の市民みんなにわかるように。市の政策、方向だと、市民の方向だと、わからしめるような総合策をしっかりと構築していただきたいと考えます。  細項目2、地球温暖化対策課の新設について。  温暖化対策は、同時に環境対策でもあり、その施策分野は多岐にわたる。のみならず、それぞれが重要な分野でもある。温暖化対策を一つの課として設置している市町も多い。ぜひ、検討すべき課題と考える。市長の見解を求めたい。 478 ◯副議長(馬場和子さん) 市民環境部長。 479 ◯市民環境部長(小林重秀君) 地球温暖化対策を推進するためには、環境面の課題のみならず、経済面の課題、社会面の課題を含め、総合的に対応していくことは必要だと考えておりますが、現在のところ、地球温暖化に特化した課・室を持つ市の多くは、北九州市や京都市など人口規模の大きい都市でございます。  本市においては、現在のところ、部局横断的な体制で対策を強化していくことを考えていることから、地球温暖化に特化した課・室を新設することは考えておりません。 480 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 481 ◯5番(夏川嘉一郎君) 調べたのですが、平成27年だったか、環境モデル都市は23都市ある。京都市、神戸市、新潟市、堺市とか、あの京都市さえも環境モデル都市。環境モデル都市プラスアルファというのもあります。これは4都市で、北九州、横浜、富山、下川。その他、環境未来都市というのが11都市あります。先ほど話に出ましたあきる野市は環境都市ですけれども、豊田市や大分県の日田市などもしっかりとやっている。これほど多くの都市が環境政策にかかわっている。そして、調べると、環境課。北九州に至っては環境局温暖化対策課という課がありますし、ほかの都市も全部、温暖化対策課というのを持っています。あきる野市、豊田市、全部持っています。  本市の生活環境課の羅列を見ると、実に多くの政策がありまして、一つの課ではとても無理。よその環境の先駆的都市を見ると、全部、温暖化対策の独立した課があります。彦根市は、生活環境課の中に入れておくのでは手が回らないと思います。しっかりと独立したものをつくるべきではないかと思いますが、市長、勇断すべきだと思いますがいかがですか。 482 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 483 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどからご議論いただいておりますように、既に低炭素社会の宣言をしている都市でございます。先ほど部長が答えましたとおり、全市、部局横断、全庁挙げて取り組むという心意気で進めていきたいと考えてございます。 484 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 485 ◯5番(夏川嘉一郎君) ほとんどの都市が環境に携わっている。しかも、独立した課を持っているということを申し上げておきます。もし資料が必要なら、資料を見せますので、ぜひ勇断すべき時ではないかと考えます。  大項目3、原発災害への事前対応策について。  福井県若狭・駿河湾岸の原発脅威がさらに高まりそうである。現在、同区間に4基稼働中だが、さらに3基が準備を終え、待機中とか。世界の原発に関する趨勢は、危機代償が大き過ぎる上に不採算ということで、撤退しつつある国が多いとのことですが、我が国はこれに対し真逆の方向に走っている。現政権、彼らは一体どんな団体の代表なのだろうか。ちょっと腹を立てているのです。いずれにしても、本市としては、巨大地震、南海トラフ発生時間圏内に入りつつある現在、地震対応もさることながら、一つ間違えば地域終焉にもつながりかねない原発災害に備え、全力を傾けて取り組む必要ありと考えます。  以上の観点に立って、以下、質問をさせていただきます。  中項目1、原発災害への対応策について。  細項目1、UPZ(危険避難区域)圏内並みの防護計画策定について。  これは3年前の平成28年の定例会で質問しておりますが、当局はUPZ圏内並みの避難防護計画を策定すると言われていたが、現在の進捗状況と今後の計画について伺いたい。3年たっておりますので、具体的にどういう進捗状況で、どういう結果になったか。よろしくお願いします。 486 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 487 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) ご質問いただいております件は、平成28年2月市議会定例会において、夏川議員のご質問に対してお答えしたものですが、原子力災害に関する計画につきましては、平成29年度の彦根市地域防災計画全面改定時に、新たに原子力災害対策編を追加したところです。  その内容といたしましては、原子力災害への対応として、緊急時のモニタリング、避難および屋内避難等の防護措置、安定ヨウ素剤の服用、相談対応などを、地域防災計画の中で位置づけたものでございます。  今後は、この計画に基づき、県や他市町とも連携しながら、適切な対応に努めてまいりたいと考えております。 488 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 489 ◯5番(夏川嘉一郎君) しっかりとよろしくお願いします。  細項目2、再稼働同意権の請求について。  当局は、さきの質問に対し、「同意権請求は県と19市町、連絡協議会で足並みをそろえて対応していく。国にも、立地自治体並みの体制整備を求めていく」と言われていたが、その推進状況と今後の計画について答えていただきたい。一応二つ。足並みをそろえてという部分と、国にも立地自治体並みの体制整備を求めていくと言われております。この二つについてお答え願います。 490 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 491 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 再稼働同意権の請求につきましては、平成30年6月市議会定例会の夏川議員のご質問にお答えしたとおり、滋賀県と県下19市町で構成している滋賀県原子力安全対策連絡協議会で、立地自治体並みの実効性の高い原子力安全協定の締結を求めるなど、足並みをそろえ、引き続き対応してまいりたいと考えております。 492 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 493 ◯5番(夏川嘉一郎君) 再質問をしたいと思っているのですが、時間がないので次へいきます。  細項目3、今後もUPZ圏(危険避難区域)拡大を強く求めていくことは必要。  米国並みの半径80キロメートルは、既に国際水準になりつつある。市民の生命にかかわることは、地方自治体といえども、国政に優先する権限を保障されているのである。堂々と、しかも粘り強く主張していくべきと考えるが、当局の見解を伺いたいと思います。 494 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 495 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) UPZ圏の拡大につきましても、平成30年6月市議会定例会の夏川議員のご質問にお答えしたとおり、国の原子力災害対策指針において、UPZの範囲については、国際原子力機関IAEAが定める国際基準を踏まえ、原子力施設からおおむね30キロメートル圏内と設定されているところであり、避難危険区域圏の拡大につきましては、専門的な知識や調査、解析結果等による判断が必要でありますことから、本市において、具体な数値をもって主張できるものではないと考えております。  しかしながら、万一に備え、できる限りの体制整備を図ってまいりたいと考えておりますので、滋賀県原子力安全対策連絡協議会等を通じて、他市町とも連携しながら、30キロメートル圏外の自治体が独自に行う原子力災害対策への支援を国に求めてまいりたいと考えております。 496 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 497 ◯5番(夏川嘉一郎君) しっかりと求めていただきたいと思います。  次に、大項目4、荒神山・森林圏の自然公園化推進を。  荒神山とその一帯の自然公園化は、本市の悲願。ただし、保全のための適切な法なしが現実である。このままではいつの日か、開発業者の餌食になることは必至。座して死を待つなかれ。衆知を集め、戦略を駆使すれば、必ず道は開けると確信しております。もちろん管理主体は県にあることは存じております。  以上の考えに基づき、以下の質問をさせていただきます。  中項目1、自然公園としてのイメージアップ化策について。  細項目1、この公園は貴重なものとの市民認識涵養策について。  人々の保全認識が高まり、その輪が広がれば、必ずや公園保全につながるはずである。例えば、要所、要所に公園の重要さを記した威厳ある石碑、石垣を設置する等も一つの方法。また、パンフレット発行もよしと考える。当局の見解を伺いたいと思います。 498 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 499 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 荒神山は、自然公園法に基づく琵琶湖国定公園として、周辺の曽根沼を含んだ山全体が第2種特別地域に指定されております。この優れた自然環境を活用し、荒神山周辺には都市公園等の複数の施設を整備しておりますが、市民の皆様には、それぞれの施設利用を通じて自然を体感し、その重要性を認識していただけるよう努めているところでございます。  また、議員ご提案の石碑の設置やパンフレットの発行につきましては、現時点で新たに石碑等を設置する計画はございませんが、荒神山全域における神社等のスポットガイドや散策コースなど見どころを記載したパンフレット「荒神山ウォーキングマップ」を発行しており、荒神山公園管理事務所等の市の施設において施設利用者に配布するだけでなく、最寄りのJR河瀬駅自由通路内にも配置し、市外から観光に来られた方々へもPRを行っているところでございます。 500 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 501 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。しっかりとやっていただきたいと思います。  細項目2、市行政、行動の慎重さを期することについて。  一方で自然公園化を志向し、他の一方で野球場ライトアップ化を画策し、生態系に悪影響を与える等の矛盾した行動は慎むべきである。一つの行動で他の多くの自然公園化の努力が水の泡に期す場合がある。このような場当たり的な矛盾行動に歯止めをかけるためには、何らかの要綱をつくる必要があると考えるが、当局の見解を伺いたいと思います。 502 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 503 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘の荒神山公園野球場の照明施設整備は、供用開始済みの公園区域内において整備済みの既存施設をより多くの方々にご利用いただくために改良を行うものでございます。今回の施設整備により利用者の増加を見込み、多くの方々にスポーツを通じて優れた自然環境を体感していただけるものと想定しており、決して場当たり的な矛盾行動でないと考えておりますので、要綱等の整備につきましても考えておりません。 504 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 505 ◯5番(夏川嘉一郎君) 再質問。全体の公園化という大きな目標のために、いろんな行動も、スポーツの行動も、一つの方向に向かうべきではないか。大きな目標をきちんと遂行するためには、小さな真逆の方向は考えるべきではないかと考えますが、矛盾した行動をとるということはどういうことか、再質問したいと思います。 506 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 507 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 荒神山全体が自然に恵まれているところで、それを保護していく法律も整備されております。そうした中で、より多くの市民の方がその自然に触れていただいて、親しんでいただけるということも必要であると考えておりますので、決して矛盾な行動であるとは考えておりません。 508 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 509 ◯5番(夏川嘉一郎君) 時間がないので次にいきます。これは矛盾した行動であると私は思います。  中項目2、用地ガード策検討について。  細項目1、土地利用されやすい要点部を借用、もしくは購入するガード策について。  これは外部からの土地購入を防ぐ策である。当局の見解を伺いたいと思います。 510 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 511 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 荒神山一帯につきましては、琵琶湖を含む優れた自然の風景地を保護することから、自然公園法に基づく琵琶湖国定公園として、第2種特別地域に指定されております。このことから、この地域におきましては、工作物の新設や樹木の伐採等、一定の行為には知事の許可や事前の届け出が必要となっております。  このほかにも、森林法、文化財保護法、風致条例などの関係法令により、現状において一定の保護施策は整っておりますことから、新たに土地を借用したり、購入したりする必要性はないと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 512 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 513 ◯5番(夏川嘉一郎君) 再質問させていただきます。  太陽光パネルが大規模に入って、土地を開発して、横の道の樹木を伐採した。あれはどのように考えるのか。回答をお願いします。 514 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 515 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 太陽光発電に係る行為につきましては、議員のおっしゃいますとおりですが、その後、開発の指導要項を見直しまして、敷地面積1,000平方メートル以上のものを対象として、事業者に対して景観への配慮や環境保全に協力を求めるとともに、地元自治会への周知など、協議した上で事業を進めていただくこととしておりますので、ご理解のほどお願いいたします。 516 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕
    517 ◯5番(夏川嘉一郎君) 中項目3、法的強化策検討について。  細項目1、県との連携による法的強化策検討について。  公園の自然保護という点で、県サイドと目指すべき方向は同じと考える。自然公園法、景観法、自然環境保全法、独自条例等、各種法律をうまく使えば、公園保全の法的網かけも可能との情報もある。一度、県との話し合いの場を持つ必要ありと考えるが、当局の見解を伺いたい。また、他に考えておられる方策があれば、同時に伺いたいと思います。よろしくお願いします。 518 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 519 ◯都市建設部長(藤原 弘君) さきの質問でもお答えしましたとおり、自然公園法等複数の関係法令により一定の保護施策は整っておりますことから、本市としましても、適正にこれらを運用していくことが荒神山全域の保全につながると考えております。  議員ご指摘のとおり、県を含めた関係機関が相互に相談や協議等を行うことにより、連携した保全活動が展開できるよう、今後も努力してまいりたいと考えております。 520 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 521 ◯5番(夏川嘉一郎君) 実は、県には自然環境保全課というのがありまして、連絡をとってみたのです。県は、「いろんな法律がある。自然公園法、景観法、自然環境保全法、独自の条例もありますし、その辺をうまく組み合わせる。あるいは、これからのことですけれども、環境省に一つの認定をもらえば、こういうことは可能である。一度、来てくださったら相談します」とのことでした。県に行って、一遍相談して、一つの方策を見出すということも一つの方法だと思いますがいかがでしょうか。 522 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 523 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員おっしゃいますとおり、また、今もご答弁申し上げましたように、県とは連携して取り組んでまいりたいと考えておりますので、今後また県の方にも出向きまして、情報共有をさせていただきたいと考えております。 524 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 525 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  いろいろ質問しましたけれども、これが私の最後の質問でございます。今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。 526 ◯副議長(馬場和子さん) 暫時休憩をいたします。            午後0時17分休憩            午後1時19分再開 527 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  12番野村博雄君。野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 528 ◯12番(野村博雄君) 平素より市民の皆様のために一生懸命お仕事をしていただいておりますこと、心から感謝を申し上げ、経緯を表します。よりよい市政と市民サービス向上のために厳しいことを申しますけれども、何とぞお許しを賜りたいと存じます。  まず、大項目1、彦根市発達支援センターについてお伺いいたします。  子ども療育センターと発達支援室を統合し、乳幼児から成人期までの各ライフステージに応じた支援を行う拠点としまして、平成30年4月に彦根市発達支援センターとして開設され、ほぼ1年たつわけですけれども、利用者の皆様からのご意見や評価についてお伺いいたします。 529 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 530 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 利用者のご意見や評価につきましては、まず療育に関しましては、3月に全通園児に対しましてアンケートを実施し、今後の取り組みに向けて、その結果を検討、公開する予定をしております。  現在のところ、療育に通っていただいています通園児の保護者からは、慣れ親しんだ場所で就学後も相談ができるようになったことで、「とても安心している」という意見を聞いております。  また、発達障害の相談に関しましては、客観的な評価の指標を模索しておりますが、発達障害の相談件数は昨年同時期に比べ約1.2倍と増加していることから、発達支援センターが徐々に認知されてきていると考えております。相談件数のうち約半数は中学校・高等学校期の相談ですが、就職や引きこもり、配偶者との関係など成人期の相談につきましても年々増加しており、成人の発達障害についても相談できる機関として知られつつあると考えております。 531 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 532 ◯12番(野村博雄君) ご丁寧なご答弁をありがとうございます。  それでは、今ほどの利用者の皆様からのご意見や評価を踏まえまして、それを日々のセンター運営にどのように生かされているのか、お伺いいたします。 533 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 534 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 利用者の方の意見や評価を3月末に分析し、平成31年度の発達支援センターの療育や相談体制、職員の専門性の向上に反映してまいるところですが、現在のところ、小学校・中学校・高等学校期の利用者の方から、学校との連携についての希望がたくさんありますので、可能な限り、利用者、学校、それから発達支援センターが同席しまして、相談結果などの情報共有ができるように努力しております。 535 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 536 ◯12番(野村博雄君) 再質問です。日々いろんなご意見があると思います。おおむねいい評価でしたけれども、ほかのご希望、ご要望等に具体的に何か対応されたことはないのか、お伺いいたします。 537 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 538 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今ほども答弁させていただきましたとおり、小学校や中学校、高等学校につきましては、発達支援センターと保護者だけの相談ではなく、そこに学校や関係している方たちも一緒に聞いて、その後のことなどを話していきたいということがございますので、できる限り関係の方が同席できるように気をつけているところです。 539 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 540 ◯12番(野村博雄君) それ以外にいろんなご要望もあるかと思うのですけれども、ここでは次にまいります。  関係機関との連携について十分図れているか、お伺いいたします。  まず、健康推進課、子育て支援課との連携は十分でしょうか。 541 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 542 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) まず、健康推進課との連携についてお答えいたします。  健康推進課では、乳幼児健康診査などを通じまして、発達支援の必要な子どもの早期発見・相談に取り組んでいますが、その中で、療育の必要な子どもにつきましては、発達支援センターの療育教室への紹介があり、早期の療育につながっております。また、健康推進課に発達支援センターの心理士が出向いて発達相談を行うなど、療育との連携を図っています。さらに、発達相談業務担当者の打ち合わせを年3回程度行い、相談継続の必要な子どもの情報共有を行っています。相談者の利便性や的確な支援を行うため、就学前の子どもの発達相談は、保護者の同意をいただいた上で、乳幼児健康診査の結果や相談記録を健康推進課から引き継いでいるところです。  次に、子育て支援課との連携につきまして、発達支援センターにおきましては、相談や療育を行う中で、子どもへの虐待を疑われる場合は通告を行っております。また、子育て支援課から発達支援センターへ発達相談を紹介されることもございます。虐待の背景に発達障害が関係することも多く、情報の共有が必要と考えて連携をしています。子育て支援課、発達支援センターとも、必要に応じ、ケース会議や相談の時の同席、電話などでの情報交換等を行うなど、随時連携を図っております。 543 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 544 ◯12番(野村博雄君) 続きまして、幼稚園や保育所との連携は十分に図れていますか。 545 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 546 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 発達支援センターあすなろ教室に通う子どもが、保育所等に入園するときには、事前に発達支援センターでの子どもの姿の参観をご案内し、就園時には書面での引き継ぎを行い、就園された後も定期的に園訪問や発達相談を実施しています。園と並行通園している子どもにつきましては、療育参観していただけるよう、事前に利用日等を調整し、各園に通知しております。  また、発達相談におきましては、相談時に園の同席をお願いしまして、対象となる子どもさんの特性を踏まえて、園でのかかわり方などを共用することで、よりよい支援となるようにしております。さらに、保護者の同意を得て、発達検査などの相談の結果を書面で情報提供しています。  年度当初には、障害児を担当します職員を対象に療育研修会を開催するなどの連携も図っております。 547 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 548 ◯12番(野村博雄君) 再質問です。園の方にもご同席いただくとのことなのですけれども、それはこちらの方から園へ出向かれるのか、向こうの先生が発達支援センターに来られるのか、お尋ねいたします。 549 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 550 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) どちらもございます。発達支援センターの方に来ていただくときもございますし、発達支援センターから園の方にお伺いすることもございます。 551 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 552 ◯12番(野村博雄君) 再質問です。どれぐらいの割合になりますか。 553 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 554 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 割合につきましては、申しわけございませんが、手元に資料を持っていません。どちらにおきましても、相談がありましたときに、都合の日を聞かせていただいて、お互いがその子どもさんについての障害ができるように連絡を取り合っているところです。 555 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 556 ◯12番(野村博雄君) 連携について質問すると通告しておりますので、その辺ぐらいまでは把握しておいていただけるとありがたいと思います。  次に、小学校、中学校との連携は十分でしょうか。 557 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 558 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) まず、就学前から療育や発達相談を利用されている子どもさんにつきましては、保護者とともに就学先の学校と引き継ぎを行っております。  次に、通学中の小学生・中学生の発達相談につきましては、学校と情報共有が望ましい場合は、担任等に同席していただき、必要に応じて学校に訪問するなど、状況把握や支援の共有に努めているところです。保護者の同意を得まして、書面で発達検査などの情報提供も行っております。  また、小・中学校の教職員が発達障害について理解を図り、課題に応じた支援ができるよう、校内研修会への講師として発達支援センターの職員が参加したり、発達支援センター主催の研修会・講演会への参加を小・中学校の教職員の方に呼びかけるなど、連携を図っているところです。 559 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 560 ◯12番(野村博雄君) 続きまして、高校、大学との連携についてお伺いします。 561 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 562 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 近年、社会での発達障害の認知度が高まりまして、テレビやインターネットの情報などにより、発達障害に関する相談が全体に増えております。本人、家族からの相談申し込みのほか、大学におきましても、学生支援を行う部署が整備されつつありますので、大学からの問い合わせや紹介もございます。相談者本人の同意を得まして、大学に訪問したり、会議を行うなどして、学習や生活などの工夫や支援方法などについて情報共有を図っております。  また、県外から当市に居住し、大学に通っている相談者につきましては、県外にお住まいになっている家族や支援機関と連絡をとることもございます。  高校生につきましても、本人、保護者の同意を得ながら、必要時には学校と連絡をとり、検査結果などの情報提供も行うなど、連携を図っているところです。 563 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 564 ◯12番(野村博雄君) ここまで学校の先生、園の先生、保育士の方との連携をしていただいているということで、非常に大事なことです。再質問ですが、発達支援センターに来ていただく場合、それだけ時間を割いていただきますので、その辺、先生や保育士への配慮ができているか、確認いたします。 565 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 566 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 研修会等の開催につきましては、土曜日に開催させていただいております。  また、保育園の方へ相談に寄せていただく場合につきましては、あくまでも先生の都合を聞いて、同意を得た上で寄せていただくようにしております。 567 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 568 ◯12番(野村博雄君) 時間は使いたくないのですけれども、もう一つありますね。発達支援センターに来ていただいて、同席して話をすると、さっきおっしゃいました。その辺についても答弁ください。 569 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 570 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 申しわけございませんでした。  センターに来ていただくことにつきましても、あくまでも保育園の担当の先生、学校の先生の都合を聞いた上で、合う時間にさせていただくようにしております。 571 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 572 ◯12番(野村博雄君) 次に、働き・暮らし応援センターとも連携をされると、これまでもご答弁されておりますけれども、その辺の連携について確認いたします。 573 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 574 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 発達障害者の就労や暮らしに関するご相談につきましては、必要に応じて、働き・暮らしコトー支援センターに情報提供を行いまして、利用者からの要望がありましたら、同行支援もしています。そのほか、情報共有のための関係者会議に出席したり、電話連絡などを通じて支援をしているところです。  また、働き・暮らしコトー支援センターから、発達相談などの紹介を受けることもございまして、それぞれの役割を生かした支援を展開するなど、連携を図っているところです。 575 ◯議長(安藤 博君) 野村君。
      〔12番(野村博雄君)登壇〕 576 ◯12番(野村博雄君) 連携は大事なことですので、発達支援センターの方も大変なご苦労だと思いますけれども、今後ともよろしくお願いいたします。  次に、ことばの相談について。  私も、平成30年2月定例会におきまして、スムーズな移管をお願いしておりました。教育委員会が所管されていましたことばの教室は、年間60人前後が利用されていたとのことですけれども、今回、発達支援センターに移管された後、ことばの相談の今年度の利用状況はいかがですか。 577 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 578 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 発達支援センターにおけますことばの相談を利用されている子どもの数は、平成31年2月末現在で73人、延べで申し上げますと376人となります。 579 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 580 ◯12番(野村博雄君) 今の数字の上では、スムーズに移管いただけたのでないかということで、喜ばせていただきます。  続いて、専門的な指導員の確保のためにも、教育委員会から発達支援センターに移管されたわけですけれども、指導員の確保を初め、十分な相談・指導体制が確立されているのか、お伺いいたします。 581 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 582 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 発達支援センターになり、言語聴覚士常勤2名と月額雇用の言語聴覚士1名を確保し、相談指導を行っており、相談の申し込みに対しましては待機なく、相談や指導を実施できています。  発達支援センターあすなろ教室の集団療育に通園しています子どもに対しても、年1回から2回の言語相談が行えるようになりました。さらに、特別支援学級に在籍している発音などに困難のある児童に対しても相談・指導を実施し、6名の利用がありました。  相談に当たりまして、単に言葉に問題があるということであっても、コミュニケーションや社会性の問題と判断した場合は、必要に応じて、心理士や保育士、教員などの専門職と連携して、相談や療育といった支援につなぐなど、相談・指導・支援の体制が整いつつございます。今後も、この体制がより充実するよう努めてまいりたいと考えております。 583 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 584 ◯12番(野村博雄君) 次に、これまでの答弁を踏まえて、発達支援センターの運営全般につきまして、今後の取り組みをお伺いいたします。 585 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 586 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 発達障害のある人が、自分の特性を理解し、その特性と共存し、安心して生活していくことができるように、発達支援センターを開設いたしました。  療育や特別支援教育という支援体制がある乳幼児・小・中学生の相談件数に比べて、高校以降の成人期の発達相談件数は徐々に増加しているものの、かなり少ないのが現状です。これは相談体制や支援体制が不十分であると考えられることから、平成30年度に精神科医の医療相談を開始し、必要な方に医療面からの支援も行っております。  また、地域での発達障害の正しい理解を深めるために、市民対象の講演会などを開催し、義務教育終了後の方にも気軽に相談できる発達支援センターを目指しております。  今後も、引き続き、ライフステージに応じて、保健や福祉、医療や教育、労働といった各分野の関係機関と連携しまして、利用者のニーズに沿った相談・支援が行えるよう努力してまいります。 587 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 588 ◯12番(野村博雄君) この間も、発達支援センターに子どもの相談をしたいということでお電話をされたのですけれども、「いっぱいで少し待ってくれと言われた」とおっしゃられた方もあったようです。財政が非常に厳しい中、大変ですけれども、子どもたちのために今後ともよろしくお願いいたします。  次に、大項目2、ふるさと納税について。  時間が限られていますので、早口で恐れ入ります。  ふるさと納税についてお伺いいたします。  ふるさと納税制度については、高額な返礼品等、制度のあり方が議論をされているところですけれども、各自治体が努力し、積極的な取り組みをしていかなくてはならないことに変わりはないと考えます。本市の基本的な考え方をお伺いします。 589 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 590 ◯企画振興部長(馬場完之君) ふるさと納税制度につきましては、ふるさとやこれから応援したい地域に、納税者が寄附という形で力になれる仕組みとして創設されましたが、自治体間の競争から、過度な返礼品制度を採用する市町村があり、さまざまな議論がされてきたところでございます。  そうした状況によりまして、総務大臣から、ふるさと納税の健全な発展に向けての通知がなされておりまして、本市としましては、ふるさと納税制度本来の趣旨を大切にし、その通知の内容に沿った返礼品制度としてまいったところでございます。  今後も、制度の健全な発展のために設けられた一定のルールの中で、彦根らしい返礼品を充実させ、まちの魅力の発信を含め、本市のふるさと納税をPRすることで、さらなる寄附の増加に取り組んでまいりたいと考えております。 591 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 592 ◯12番(野村博雄君) ほかの議員からもふるさと納税の金額についてのお話も出ておりました。これまでの答弁を見させていただきますと、平成28年1月から12月では、他市から本市へ寄附していただいた金額が約2,120万円、対して本市に居住する市民がふるさと納税をされたことによる地方交付税により補われる分を考慮した市民税の実質減収分は1,305万円、返礼品等の経費として年度ベース約694万円ということで、約121万円がプラスでした。  そして、平成29年1月から12月では、他市から本市へ寄附いただいた金額は約6,630万円、対して彦根市民がふるさと納税されたことによる市民税の実質減収分が2,570万円、返礼品等の経費として年度ベース約3,386万円ということで、約674万円のプラスだといただいております。  平成30年1月から12月の実績をお伺いします。 593 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 594 ◯企画振興部長(馬場完之君) 本市のふるさと納税に関しましては、平成30年1月から12月までの実績で、他市から本市へ寄附をいただいた金額は約1億2,260万円でした。彦根市民がふるさと納税をされたことにより控除となる本市の市民税額は8月ごろに発表される見込みとなっております。なお、返礼品等の経費としましては、平成30年度当初予算の時点では寄附金の目標額を1億円としており、約5,255万円を計上させていただいております。 595 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 596 ◯12番(野村博雄君) まだ最終の数字が出てないということですけれども、平成29年1月から12月に比べまして本市へ寄附いただいた金額が約2倍と、本当に頑張っていただいたと思います。  次に、私もこれまで、平成28年の12月定例会、平成29年の6月定例会等で、他市の取り組み事例などを挙げながら、ふるさと納税への本市のさらに積極的な取り組みをお願いしてまいりました。理事者も平成29年の9月からは業者委託されるなどの取り組みをされてきましたけれども、先ほどの推移を受けまして、平成30年度の実績がどのように導き出されたと考えるか。理事者のお考えをお伺いします。 597 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 598 ◯企画振興部長(馬場完之君) 他市から本市へ寄附いただいた金額の推移を過去3年の暦年で申し上げますと、平成28年が約2,120万円、平成29年が約6,630万円、平成30年が約1億2,260万円であり、昨年と比べると倍増しております。  これは、全国的にもふるさと納税に対する関心が高まっていることに加えました、本市におきましては、さまざまな寄附者のニーズに応えることができる返礼品のメニューを拡大し、また野村議員からのご助言のとおり、パンフレットやホームページの改善に努めたところでありますし、さらに各種イベントや新聞広告などによるPRを行ったことも、寄附額の増加の要因であると考えております。  また、平成29年9月からは返礼品提供業務の外部委託を行うことで、全国のふるさと納税に関する情報を掲載している民間のインターネットサイトから寄附の申し込みから返礼品の選択まで行えるようにしたことや、寄附者からのお問い合わせに対しまして親切・丁寧な対応に努めるなど、寄附をしていただきやすい環境を寄附者目線から整えたことによる結果であると考えております。 599 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 600 ◯12番(野村博雄君) ご答弁をいただいております部長自身が、東京で開催されました滋賀大学のOB会に出向かれて呼びかけられたと、委員会でご答弁されたように、ご努力をいただいているようでございます。  次に、今後のさらなる取り組みについてお伺いいたします。 601 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 602 ◯企画振興部長(馬場完之君) 現在、本市のふるさと納税につきましては、近江牛や彦根梨などの特産品のほか、観光資源を活用した体験型サービスや宿泊サービスを返礼品としておりまして、彦根のさまざまな魅力が伝わるような内容として、その充実を図っております。今後も、こういったことを基本として、さらに多くの方にとって魅力的な返礼品を追加してまいりたいと考えております。  なお、返礼品につきましては、地元の事業者の方に協力をいただいておりますが、さらに積極的な働きかけを行うことで、新たな彦根の魅力ある商品を発掘し、ふるさと納税制度を活用することで、地域産業の活性化にもつなげてまいりたいと考えております。  また、PRにつきましては、インターネットや新聞、雑誌等の多様な媒体の活用を行うほか、本市にゆかりのある方が集まられるイベント等に職員が出向いて、本市へのふるさと納税を呼びかける取り組みを行っておりまして、今後もさらに力を入れてまいります。  そのほか、現在、返礼品提供業務を民間事業者1社に委託しておりますが、来年度には複数の民間事業者に委託することで、情報発信や返礼品の企画に民間事業者のアイディアをさらに取り入れるとともに、本市へふるさと納税を申し込めるルートを拡充することで、さらなる寄附額の増加に取り組んでまいります。 603 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 604 ◯12番(野村博雄君) よろしくお願いいたします。  次に、大項目3、空き家対策についてお伺いいたします。  平成29年12月定例会で、私が次のような質問をいたしました。「所有者意向調査の書類を送っても回答がなかったところがあった。こういうところについてはこちらから出向いて聞くなど、もっと積極的な取り組みが必要ではないか」と問いましたところ、都市建設部長から「一方的な通知だけでは解決しない問題だと考えており、連絡先等を確認し、アポイントメントをとって、直接、お話をしていきたい」というご答弁をいただいております。  答弁に沿いまして、その後どのような対応をされたか、確認いたします。 605 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 606 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 所有者意向調査無回答者へのその後の対応でございますが、平成29年12月定例会におきましては、議員ご指摘のとおりご答弁をさせていただいたところではございますが、その後、回答いただけた約6割の空き家所有者の方のご意見等を担当課の方で再度精読等いたしましたところ、市が空き家対策に取り組んでいくことへの好意的なご意見を多数頂戴した一方で、市が個人の持ち物である空き家問題に介入することへの批判的なご意見も見られたところでございます。  アンケートに回答いただけなかった約4割の方の中にも、批判的なご意見をお持ちの方も一定数おられることが思慮されるため、検討いたしました結果、まずは市民の皆さんに幅広く空き家問題への理解を得ることが先決と考え、再調査は見合わせることといたしております。  したがいまして、その後の取り組みといたしましては、空き家問題の解説や、本市が条例を制定して空き家問題に取り組んでいること、空き家バンク等の施策を展開していることなどを、市のホームページやセミナーなどを開催しまして、積極的に周知を図っているところでございます。  さらに、来年度につきましては、固定資産税の納税通知書の送付時に、空き家の適正管理や空き家バンクの利用を呼びかける文書を同封する予定でございます。これらの取り組みへの反響から、空き家所有者のニーズを把握し、それを参考に今後の施策を展開してまいりたいと考えております。 607 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 608 ◯12番(野村博雄君) 今日の午前中の答弁でも、ほかの所管でしたけれども、非常に慎重に協議をして答弁されていますよね。議会答弁というのは重たいものですよね。それが答弁したけれども、後でできなかった。答弁したけれども、終わりでした。これでいいんですかね。 609 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 610 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 申しわけございません。できませんでしたということではなく、平成29年12月定例会のときにも「時間はかかる」ということを申し上げたかと思います。今回の再調査につきましては、先ほどもご答弁いたしましたように、まずは空き家の施策の取り組みを幅広く、もっと、もっと周知する必要があると考えておりますし、昨年、空き家バンクを創設したところでもございまして、それらの実績等をもう少し積み重ねさせていただいて、もうちょっとお時間をいただいた後に、再調査というような形で進めてまいりたいと考えております。 611 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 612 ◯12番(野村博雄君) 再質問になります。おっしゃることはわかります。現場の職員の皆さんも、ほかのいろんなお仕事もあって大変なのはわかります。しかし、議会で答弁されたことがそのままになっていて、「どうなっているのかわからない」と聞いて、やっと、そういう答弁が出てくる。答弁というのは、十分、皆さんで協議して答弁されるのではないのですか。そのときの思いつきで答弁されるのですか。確認します。 613 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 614 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 十分協議はさせていただきましたけれども、その後、再度、担当課の方で協議しました結果、やはりもっと周知すべきということになりましたので、先ほども答弁申し上げましたように、もう少しお時間を頂戴いたしまして、無回答者への対応を考えてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 615 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 616 ◯12番(野村博雄君) どうしましょう。おっしゃることはわかりますけれども、答弁されて、その答弁がそのままになっていて、ほったらかしですよね、実際問題。そのときに十分協議せずにお答えになったので、後で協議したら、こう変わりました。議会答弁がこれでいいのかと思います。それならそれで、ちゃんと報告なりをしていただいて、もう1回、お話もさせてもらわないといけないので、それはどうなのかと思いながら、次へまいります。  管理不全な空き家と市民の皆さんから指摘を受けながら、是正措置がとられていない空き家への具体的な対応はどうなっているのか、お伺いいたします。 617 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 618 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 市民からの情報提供を受けて、彦根市空き家等の適正管理に関する条例に基づき、管理不全な空き家等と判定した場合は、同条例に基づき、所有者等の調査を行い、文書の送付や所有者宅への訪問によって助言を実施しております。  そして、この助言に対応いただけない場合は、相当の猶予期限を設けつつ、状況を見ながら、同条例に基づく指導、勧告といった措置を順次実施しております。  また、人の生命、身体または財産に危険な状態が切迫していると認められ、公共の福祉に反する場合等については、同条例施行規則に基づき、必要最小限の範囲内で緊急安全措置を行っております。 619 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 620 ◯12番(野村博雄君) 再質問で、もう少し詳しく聞かせていただきます。  平成30年6月定例会での部長の答弁では、255件の市民からの指摘に対して、137件がこの時点で改善されているということで、54%改善されているというご答弁をいただいております。現在はどれぐらい改善されているのか、確認させていただきます。 621 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 622 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 255件ということで、その当時、管理不全の空き家をご報告させていただきまして、その後、38件の新たに管理不全の空き家を確認して、現在293件で、そのうち改善されたのが178件でございます。したがいまして、残り115件が管理不全というような状況でございます。 623 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 624 ◯12番(野村博雄君) 再質問です。平成34年度の目標を60%とされております。今ご答弁いただいたのは何%になりますか。 625 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 626 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 失礼いたしました。約39%でございます。 627 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 628 ◯12番(野村博雄君) 再質問。293件の把握をされていて、178件改善された。もう一度聞きます。
    629 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 630 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 失礼いたしました。約61%でございます。 631 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 632 ◯12番(野村博雄君) ご努力いただいているということで感謝をいたしながら、さらに改善が進むようにお願いいたします。  次に、特に周辺の生活環境に深刻な影響を及ぼし、そのまま放置すると著しく危険または有害となるおそれのあるものを特定空き家と言うのですけれども、特定空き家につきまして、適切な措置が講じられていない案件への対応についてお伺いします。 633 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 634 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 特定空き家等と判定した空き家等では、是正措置がとられていないものにつきましては、所有者等が存在する場合は、空家等対策の推進に関する特別措置法、いわゆる空家特措法に基づき、所有者に対する助言または指導、勧告を、危険性や周辺に及ぼす悪影響の程度等を勘案し、それぞれ相当の猶予期限を設けた上で、段階的に実施することとなります。  なお、勧告をした場合には、地方税法の規定に基づき、当該空き家に係る敷地について、住宅用地に係る固定資産税の特例措置から除外されることとなります。  そして、これらの助言、指導、勧告といった行政指導を実施後、特定空き家等の状態が改善されないと認められ、放置することが著しく公益に反する場合は、空特措法に基づき、命令、行政代執行という行政処分を行ってまいります。  一方で、所有者等を確知できない特定空き家等につきましては、危険性や周辺に及ぼす悪影響の程度等を勘案しました上で、空家特措法に基づき公示をした後に、略式代執行を行ってまいります。 635 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 636 ◯12番(野村博雄君) そのようなことは大体わかっているのですけれども、私が聞きたかったのは具体的にどうされているか。危険なものがそこに存在するわけですので、それをどうされているのかということで、平成29年3月の時点では、危険度D、非常に危険だというのが36件もあったわけです。その辺が今どうなっているのかが聞きたいので、お願いします。再質問です。 637 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 638 ◯都市建設部長(藤原 弘君) その当時の危険な管理不全の空き家については、条例に基づいて指導を行っております。特定空き家につきましては、協議会の方で特定空き家を判定しまして、今年度、何件かは特定空き家に認定する予定としております。その認定後に、空家特措法に基づいた対応を行ってまいりたいと考えております。 639 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 640 ◯12番(野村博雄君) 次にまいります。  特定空き家の解体・除去への支援体制整備は進んでいるか、お伺いします。 641 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 642 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 特定空き家等の解体・除却への支援体制整備といたしましては、特定空き家等の解体・除却等の助成制度等が考えられます。本市においても、今年度から特定空き家等の判定を開始しておりますが、解体・除却の助成制度等につきましては、特定空き家等の周囲の安全・安心な居住環境を確保するために、税金を投入することも必要であるとのご意見がある一方で、個人の資産である特定空き家等の解体・除却に税金を投入することに慎重な意見もあるなど、さまざまなご意見がございます。したがいまして、引き続き、彦根市空家等対策推進協議会におきまして、補助条件や金額などについて協議しながら、具体化に向け進めてまいりたいと考えております。 643 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 644 ◯12番(野村博雄君) 再質問です。実際、そこに危険なものが存在するわけですよね。できるだけ早く対応しなければいけない。彦根市空家等対策計画もつくっていただいておりますけれども、今の答弁を聞いたら、支援体制を考えているところで、いつになるかわからないという感じですが、いつ支援体制がちゃんとできるんでしょうか。 645 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 646 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今もご答弁申し上げましたように、この制度については慎重に検討していく必要があると考えております。現在、彦根市空家等対策推進協議会を設置しておりますので、その中でいろいろなご意見を頂戴しながら、制度を検討してまいりたいと考えております。今、明確に、いつということはお答えできませんけれども、今後の協議会の中で検討してまいりたいと考えております。 647 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 648 ◯12番(野村博雄君) 非常に慎重なご答弁、ありがとうございます。やはり答弁というのは重たいものですので、しっかり、よく考えて、答弁をしていただいて、少しでも早く対応していただけるようにお願いをさせていただいて、次へまいります。  空き家バンクについて。  空き家の利活用推進のために、平成30年7月に空き家バンクを創設されましたが、現状についてお伺いします。 649 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 650 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根市空き家バンクの現状といたしましては、登録されている売買希望物件が4件、賃貸希望物件が1件の合計5件となっております。 651 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 652 ◯12番(野村博雄君) ありがとうございます。  次の質問にかかわってくるんですけれども、彦根市空家等対策計画では、平成34年度までの数値目標として、空き家バンクの登録件数を100件。今は4件でしたが、目標として100件。空き家バンクの成約件数を35件。今は1件というご答弁だったと思いますけれども、この目標実現に向けての今後の取り組みについてお伺いします。 653 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 654 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今後の取り組みといたしましては、本年度に実施いたしました啓発セミナーや移住希望者向けの空き家見学会の開催に加え、新たに固定資産税の納税通知書等に空き家バンクの案内チラシを同封することや、本市の空き家バンクを通じて空き家を取得した子育て世帯を対象にした彦根市子育て世帯空き家リノベーション事業費補助金を国や県からの補助金制度を活用しながら実施する予定をしておりまして、数値目標の実現に向け取り組んでまいりたいと考えております。 655 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 656 ◯12番(野村博雄君) ご答弁いただいたことはしっかり実現していただきますようにお願いさせていただいて、次へまいります。  大項目4、消火栓について。  一般的な住宅地での消火栓の設置基準についてお伺いします。 657 ◯議長(安藤 博君) 消防本部次長。 658 ◯消防本部次長(橋本幸広君) 消火栓の設置につきましては、総務省消防庁が出しております消防水利の基準(消防庁告示第7号)に基づき設置しております。  なお、一般的な住宅地での消火栓の設置基準につきましては、防火対象物から一つの消防水利に至る距離が120メートル以下となるよう定められています。 659 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 660 ◯12番(野村博雄君) 消火栓の近くに設置されているホース等の格納ボックスがありますけれども、そこには一般的に何本のホースが格納されているのか、お教えください。 661 ◯議長(安藤 博君) 消防本部次長。 662 ◯消防本部次長(橋本幸広君) 一般的な消火栓ボックスには、ホースが2本、ほかに筒先が1本、スタンドパイプ1本、消火栓ハンドルが1本収納されているものが多いと認識しております。 663 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 664 ◯12番(野村博雄君) 1本のホースの長さをお教えください。 665 ◯議長(安藤 博君) 消防本部次長。 666 ◯消防本部次長(橋本幸広君) 消防ホースの長さですが、一般的に販売されているものは1本当たり20メートルとなっています。 667 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 668 ◯12番(野村博雄君) 20メートルが2本で40メートル、120メートル基準ということですね。  これまでの答弁によりますと、万一火災が発生した場合、火災発生地点まで迅速、これは大事なことですよね、火が燃えているわけですから。迅速かつ確実に届いて、消火活動ができるのか。非常に危惧をする、心配になるところですけれどもいかがでしょうか。 669 ◯議長(安藤 博君) 消防本部次長。 670 ◯消防本部次長(橋本幸広君) 一般的な消火栓ボックスにはホースが2本入っていますので、40メートルの距離までとなりますが、隣接している他の消火栓ボックス内のホースを利用いただきますと、さらに延長することが可能ですので、消防隊が到着するまでの初期消火としましては迅速に対応いただけるものと考えております。 671 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 672 ◯12番(野村博雄君) このような実情を踏まえまして、今後の対応についてお伺いします。 673 ◯議長(安藤 博君) 消防本部次長。 674 ◯消防本部次長(橋本幸広君) 消火栓ボックスにつきましては、各自治会や防災会などが設置し管理されていることから、ホースの本数などの内容物はそれぞれにお任せしたいと思いますが、防火・防災訓練の指導に出向いた際には、ホースが足りないときの対応についてしっかりと伝えていきたいと考えております。 675 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 676 ◯12番(野村博雄君) ここから再質問になります。  20メートルの2本で40メートル、もう一つのところからとってきてやっと80メートルになるので、これで迅速にいけますかね。 677 ◯議長(安藤 博君) 消防本部次長。 678 ◯消防本部次長(橋本幸広君) 一つの対象物に至る消火栓の距離は120メートルとなっておりますが、造成地などで消火栓を設置する場合は、消火栓から120メートルの半径で円を描き、造成地内を全て網羅するようになっております。大体ホース5本をつなげることが一つの消火栓で水の確保ができるぎりぎりだと思われますので、100メートルぐらいの対応はできると考えております。 679 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 680 ◯12番(野村博雄君) 再質問です。  今ほどお教えいただきました消防庁告示第7号、消防水利の基準におきましては、第4条第1項で、距離が別表に掲げる数値になるようにしなければならないではなく、別表に掲げる数値以下になるようにしなければならないとなっています。数値以下ということですので、今のホースの実情に合わせた整備が大事だと思いますけれどもいかかでしょうか。 681 ◯議長(安藤 博君) 消防本部次長。 682 ◯消防本部次長(橋本幸広君) 先ほども申し上げましたとおり、造成などをする場合は、消火栓の一つから半径120メートル以内の中に全て団地などの建物が入るようにしております。そうなりますと、必然的に120メートルより短い距離になろうかと考えております。 683 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 684 ◯12番(野村博雄君) もう少しわかり切らないところもあるのですが、数値以下とのことですので、いざという時に困らないようにしていただくことと、ホースの充実なども今後図っていただくこと、その辺も含めて対応を述べていただきましたけれども、念のため、もう一度、今後の対応を、今のいろんなことを含めてお願いいたします。再質問です。 685 ◯議長(安藤 博君) 消防本部次長。 686 ◯消防本部次長(橋本幸広君) 消火栓ボックスにつきまして、消火栓は各自治会や自主防災会が設置していただくこととなっております。なお、危機管理室が窓口になりますが、彦根市自主防災組織活動事業補助金要綱などを利用していただいて、消火栓ボックスやホースの購入などに費用につきましても補助金制度がございますので、よろしくお願いしたいと思います。 687 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 688 ◯12番(野村博雄君) 初期消火は非常に大事だと思うのです。いざとなったときに、どこか違うところにまでとりにいくということが、実際どこまで迅速にできるのかということもありますし、いろんなことを含めて、財政が非常に厳しい中ですけれども、今後ともいろんなご検討をお願いして、次へまいります。  大項目5、交通安全対策についてお伺いいたします。  平成29年9月定例会におきまして、私が次のような質問をいたしました。「警察などと普段から情報を共有し、能動的に交通事故に関する情報を把握し、積極的に交通安全対策・交通事故防止への取り組みを行っていくべき」との私の質問に対しまして、「今後は交通事故の発生状況や事故原因に関する詳細な情報について、警察と情報共有するなど、さらに緊密な連携を図り、積極的な対策に努める」とご答弁をいただいております。警察との情報共有は十分図れているか、ご確認いたします。 689 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 690 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根警察署とは、さまざまな交通課題について随時協議を行っており、交通事故に関する情報についても共有を図っております。具体的には、自治会などから指摘があった危険箇所について協議を行う中で、事故の発生状況についても情報提供をいただいております。  また、平成29年11月に発生した死亡事故では、彦根警察署とともに事故発生現場での安全対策について検討をいたしたところでございます。  なお、彦根警察署から市内の事故多発道路は、国道8号や県道彦根環状線などを認識していると聞いており、交通安全対策や啓発に努めておられることから、本市といたしましても、こうした動きに合わせて交通安全の向上に努めてまいりたいと考えております。 691 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 692 ◯12番(野村博雄君) 次へいきます。具体的な情報共有の体制が構築できているのか、どのような体制を構築されたのか、ご確認いたします。 693 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 694 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 警察との情報共有体制につきましては、具体的な対策に結びつくことを重視し、構築を図っております。
     具体的には、市民の皆様から寄せられた課題について随時協議するほか、重大事故等が発生した際には、詳細な事故の状況について情報収集して、必要な対策の検討に生かすようにしております。また、重大事故が発生した箇所や事故が多発する道路では、安全対策について現地で検討する取り組みを警察が行っており、本市も参加して、ともに協議を行っているところでございます。 695 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 696 ◯12番(野村博雄君) 再質問です。主語がなく、少しわかりにくいので、もう少し主語を入れていただいて、ご答弁をお願いしたいんですけれども、市民からどこに寄せられた情報を、誰とどのようにやっているのか。主語がなかったので、わかりにくい。主語を入れて、ご答弁をお願いいたします。 697 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 698 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 失礼いたしました。市民の皆様から彦根市、その中で規制等に関する情報は交通対策課、道路そのものの整備等に係るものは道路河川課の方に、それぞれご要望をいただいております。交通対策課の方が窓口になりまして、彦根署の交通課の方と随時協議を行っておりますし、また現地の確認につきましては、彦根署の交通課にあわせて、本市の交通対策課、道路河川課の職員がそれぞれ現地の確認を合同で行っているという状況でございます。 699 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 700 ◯12番(野村博雄君) 私が以前に経験したこととしまして、県道の交通規制標識がなくなっているので、これを何とかしてほしいということで、市の方にお願いして、市から彦根警察署へ言っていただいたのですけれども、結局、そのまま。担当者も変わってしまって、わからず、ほったらかし。話しましたね。私が聞いたら、「担当者も変わって、わからないので、書面にして出してくれ」と言われまして、「そんなことを今さら言えないだろう」と、これは前にも話をしたんですけど、私が「直接、彦根署に言ってもいいですか」と彦根市の担当者の方に言ったら、「どうぞ」とおっしゃるので、私が自分で彦根署の方へ行って、話をして、つけてもらいました。そういうことがあるので、「連携しています」と言われても、「そうですか」とは言えない。改善されたということですので、具体的にどう改善されたのか。もう少しわかりやすく、改善点をお教えください。 701 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 702 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 具体的にといいますか、常に情報については、ご要望等がありましたら、確実に彦根署の交通課の方に伝える。そこで、必要に応じて協議をさせていただくということを徹底するように実施しているところでございます。 703 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 704 ◯12番(野村博雄君) いろいろとご説明いただきましたけれども、結局、特に改善はしていないと、そのままだということでよろしいね。 705 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 706 ◯都市建設部長(藤原 弘君) より連携を密にさせていただいているということでございます。 707 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 708 ◯12番(野村博雄君) 具体的に、どう密にされているのか。例えば、こういう協議会をつくって、定期的にしているとか、何か具体的なことがありますかね。一応密にされたと言われても、もう少し具体的に、こういうものを設けて、こういうことをするようにしましたとかいうのがないと、「密にしました」と言われても見えてこないんですけれどもいかがですか。再質問です。 709 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 710 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 連携を密にしているというのが実際のところで、先ほど議員にご指摘いただいた連携漏れということに対して、改めて協議会等を設置したということではございませんけれども、部内等に十分周知して、必ず情報は共有するというようなところで、そこを徹底しているということでございます。 711 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 712 ◯12番(野村博雄君) できていないことがあったので、何かそういう組織、協議会などをつくって、定期的に交換するようにしたら、よりよいのではないかと思っているのですけれども、そういうお考えはないですか。再質問です。 713 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 714 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 市民の方からのご要望については、随時いただいておりますので、その都度、協議会というのもなかなか難しいと考えております。したがいまして、市民の皆様からのご要望については、彦根市の交通対策課や道路河川課が必ず協議する。漏れのないような形で、チェックは十分させていただいて、しっかり協議をしていくようにしてまいりたいと考えております。 715 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 716 ◯12番(野村博雄君) 再質問の確認なのですが、事故が起こったときに、どこどこでこういう事故が起こりましたという情報は、警察から彦根市に正確に来ているのか。念のために、確認いたします。 717 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 718 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 小さい事故とか、いろいろございますけれども、重大な事故が発生した場合は、道路管理者の方に連絡があって、その対策については協議をさせていただいているところでございます。 719 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 720 ◯12番(野村博雄君) 先ほど私が言いました平成29年9月定例会の答弁をもう1回、言いますね。これは部長が答弁いただいたんですよ。「今後は、交通事故の発生状況や事故原因に関する詳細な情報について、警察と情報共有する」と。今のはもう少しちゃんとした情報共有ができていないように思いますけれどもいかがですか。 721 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 722 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 警察からの情報提供については、重大な事故が中心になっておりますけれども、市の方から彦根署の交通課の方には、市民の皆様から事故が発生した場合には情報が寄せられておりますので、逐次、ご報告させていただいて、対応ができるかどうかの検討をお願いしているという状況でございます。 723 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 724 ◯12番(野村博雄君) 再質問です。警察から彦根市にいろんな情報をもらって対応するべきだと思いますけれども、どうですか。 725 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 726 ◯都市建設部長(藤原 弘君) もちろん、議員ご指摘のとおり、警察からの情報ももらえます。ただ、今も申し上げましたとおり、交通課の方に情報等をお伝えしたり、対応の協議をしにいく際にも、どういうところで事故があるかというような情報の収集等を行っておりますので、今後もその辺については十分情報を収集してまいりたいと考えております。 727 ◯議長(安藤 博君) 野村君。 〔12番(野村博雄君)登壇、資料掲示〕 728 ◯12番(野村博雄君) もう質問いたしませんけれども、交通事故がなくなるように、お互いの連携をしっかり密にしていただいて、ご答弁いただいた内容については、誠実に実現していただきますようにお願いさせていただいて、次へいきます。  平成26年9月定例会におきまして全会一致で採択されました請願第7号彦根市内にホッケー専用プレイフィールドの整備を求める請願書というのがあります。皆さん、ここにコピーが出ております。インターネットでも見られますので、また見ていただいて、この請願へのその後の対応についてお伺いいたします。 729 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 730 ◯教育部長(安居庄二君) 本請願のホッケー専用プレイフィールドの整備につきましては、国体後の本市の課題として認識しております。  南中学校ホッケー部の練習場所としましては、人工芝での練習環境を確保するために、平成28年度から聖泉大学の人工芝グラウンドや伊吹運動場人工芝ホッケー場といった外部施設の使用料を予算化しているところでございます。平成31年度におきましても、今まで同様に、これらの施設の使用料を予算化しておるところでございます。  また、ホッケー協会を初めとする関係各位のご尽力によりまして、須越町民グラウンドも使用させていただいている状況でございまして、今後も継続して使用できるようお願いしてまいります。 731 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 732 ◯12番(野村博雄君) ほかの議員もご質問されておりまして、それも含めて、できる範囲で一生懸命対応していただいているのかと思いますけれども、私も前に質問したときに、例えば子どもさんなら、その子どもさんが通っていらっしゃる期間というのは決まっていますので、大人の都合でずらしたり、この先の話だと言っていると、子どもがかわいそうだという話はしたのですが、いろんな財源の状況もありますので、次の質問に移らせていただきます。  平成29年12月の定例会におきまして、安藤議員のご質問に対して、教育長から、「内部的な情報収集等についてはやらせていただいております」とご答弁いただいておりますけれども、どのような情報を収集されているのか、確認させてください。 733 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 734 ◯教育部長(安居庄二君) 繰り返しになる部分がございますが、ホッケー専用プレイフィールドの整備につきましては、庁内での検討を踏まえ、国体後の課題としておりまして、現在のところ、予算措置の予定はございませんが、南中学校ホッケー部の練習場所につきましては、引き続き対応していくとともに、庁内また他の自治体の状況などの情報収集は継続してまいります。 735 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 736 ◯12番(野村博雄君) 安藤議員にもお断りをして、「ここで質問させていただいていいですか」と言いながら質問しているんですけれども、ですから、具体的に、「情報収集をやっています」と言うのはどこでも言えるので。今聞きたいのは、具体的にどんな情報を収集していらっしゃるのかを教えてくださいということですので、再質問をお願いいたします。 737 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 738 ◯教育部長(安居庄二君) 例えば、庁内でございましたら、庁内で整備する予定となるような場所でホッケーがどうかというようなこととか、他の自治体の部分でいいますと、ホッケーができる近接の施設、人工芝ですが、聖泉大学、滋賀県立の伊吹運動場、市立の伊吹第1グラウンド、こうしたグラウンド整備等をされた場合の事業費をお聞きしたりとかいうようなことで、情報収集をさせていただいているということでございます。 739 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 740 ◯12番(野村博雄君) では、その整備費用は具体的にお幾らぐらいだったのですか。再質問です。 741 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 742 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほど申し上げました伊吹第1グラウンドにつきましては、事業費としては周辺の工事費も含みまして5億2,000万円余りと聞いております。 743 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 744 ◯12番(野村博雄君) 国体、国スポ後の課題ということで捉えてらっしゃるということですけれども、情報収集をしっかりしていただいて、早く対応できるように、情報収集に今後とも努めていただけるようにお願いさせていただいて。  この間も、彦根スポーツ賞がございましたね。たしか国体で、ホッケーの男子の方が優勝されたということで、彦根スポーツ賞も贈られているんですけれども、受賞された皆さんの多くの方が、私も幼いころからよく知っている方です。ホッケーはご活躍いただいておりますので、そのような方々が彦根で安心して存分に練習をしていただけるように、今後ともいろいろとご対応いただけたらありがたいと思うところでございます。  それでは、次にまいりまして、都市計画決定されております河瀬公園の整備につきまして、これまでの議会答弁を受けての進捗状況をお伺いします。 745 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 746 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬公園整備事業の進捗状況につきましては、まず用地買収でございますが、12月定例会においてご答弁いたしました契約者数と変わらず、総地権者34名のうち31名の用地買収が完了しており、進捗率といたしましては91%でございます。現在、残りの事業用地につきましても交渉を行っている状況ではございますが、諸事情により契約に至っていないことから、引き続き契約に向け努力してまいります。  また、用地測量に関しましては、官民境界確定申請に伴う調査を行ったところ、地番のない土地が公図上に確認されましたことから、その土地の管理者の確認に時間を費やしたことで、当初から若干の遅れが生じておりますが、地元自治会にも立ち会いをお願いしており、年度内に境界確認の立ち会いを行う予定でございます。  さらに、計画地の一部ではございますが、地元自治会の関係者のご協力を得まして、竹等の伐採および不要な水路の埋め立てを行ったところでございます。 747 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 748 ◯12番(野村博雄君) 再質問です。進捗率は前回も91%ということで、今回、全く進んでいないことについて、再度お伺いいたします。 749 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 750 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今ほどもお答えしましたように、諸事情がございまして、それらの課題の解決に向けて、今鋭意努力しているところでございます。また、官民境界の立ち会いがこれからということで、その境界が定まらないと進めない部分もございますので、まずはその辺を早期にしていきたいと考えております。 751 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 752 ◯12番(野村博雄君) 交渉事ですので、大変なことも多いかと思いますけれども、何十年もお待ちですので、ぜひともしっかり、しっかり取り組んでいただけるようにお願いをさせていただいて、次の質問へまいります。  平成26年の12月定例会、また平成27年の3月定例会、どのようなご答弁があったかというのは、この間の議会でも言っていただきましたけれども、それらの議会での河瀬公園に関する市長答弁等をしっかり踏まえた整備推進が図られているのかただします。 753 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 754 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬公園整備事業は、平成27年3月定例会以後、平成27年度に基本計画の見直し、平成28年度、平成29年度にかけて公園の実施設計を行い、あわせて用地取得に取り組んできたところでございます。今年度も、残りの地権者との交渉や用地測量を進めてまいりました。今後も引き続き、残りの地権者との交渉を行うとともに、来年度におきましては、用地取得済みの区域において造成工事に着手する予定で予算計上をしており、現段階におきましては、これまでの定例会でお答えしました平成32年度に当たります2020年度での完成を目指しております。 755 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 756 ◯12番(野村博雄君) 再質問になりますが、今までの答弁では「1日でも、1年でも早くできるように、最大限の努力をする」ということですので、どうなのですかね。平成31年ぐらいにはできると思っているのですけれども、最大限の努力というのは、どのような努力をしていただいているのか。ちょっと心配になりました。最大限の努力とはどうしていただいているのか、ご確認いたします。 757 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 758 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 先ほどもお答えしましたように、今はまず残りの方の用地取得に全力を注いでまいりたいと考えておりますし、これまでも用地取得を中心に積極的に進めさせていただいたところでございます。来年度中には、今ご契約いただけない方に契約させていただくように取り組んでまいりたいと考えておりますし、工事の方は平成32年度にはかかりますけれども、2カ年で何とか仕上げていきたいと考えております。その辺、一生懸命努力して進めていきたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 759 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 760 ◯12番(野村博雄君) 再質問です。何十年も待っているわけです。これまで来、言っていますように、その対象となった土地の方は、皆さんはアパートやマンションを建てて活用されているのですけれども、そういうこともできずに、自分でいろんな税金等も負担しながら、待っていてくださるわけです。そうした中で、平成26年の12月定例会におきましては、市長答弁としまして「合計5年から6年ぐらい」と言いながら、「1年でも早く完成するように最大限の努力をする」とのことですので、最大限の努力になっていないのではないですか。 761 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 762 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 平成26年12月定例会では、今、議員がおっしゃいましたように、「合計5年あるいは6年が必要である」と答弁させていただいたところです。それに向けて用地取得等を進めてまいっており、本市といたしましては最大限努力させていただいていると考えております。 763 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 764 ◯12番(野村博雄君) 確かにご苦労いただいていることと思いますけれども、「1年でも早く完成するように最大限の努力」と言っているわけですから、5年、平成31年と思います。いかがですか。 765 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 766 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 未買収地もございますので、その取得を第一に進めてまいりたいと考えております。工事につきましては、平成32年度になりますけれども、平成32年度に完成できますように努力してまいります。
    767 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 768 ◯12番(野村博雄君) 「1年でも早く完成するように最大限の努力をする」とおっしゃったのですが、いかがお考えですか。再質問です。 769 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 770 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 用地買収の方がまだもう少し残っているという部分がございまして、その辺でどうしても平成26年の12月定例会でお答えした時点から6年ということで、何とかそれには間に合わせるように。「最大限、1年でも早く」というご答弁はさせていただいているのですけれども、用地取得については相手がありますことから、できる限り交渉は続けておりますが、工事の完了については平成32年度、2020年度になる見込みです。その中でも、できるだけ早く進めてまいりたいとは考えております。 771 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 772 ◯12番(野村博雄君) 再質問。笑っている場合と違いますよ。こっちは苦労とか不安を背負って、一生懸命言っているわけですから、もう少し考えてくださいよ。 773 ◯議長(安藤 博君) 市長。 774 ◯市長(大久保 貴君) 平成26年の議会の様子を今思い出していたのですけれども、前期の後半でございましたが、当時、野村議員から厳しくお話もいただきました。当時、お答え申し上げた内容としては、6年というタイムスケジュール、これは最短でということ。例に、鳥居本公園を引き合いに出して申し上げたと思っているのですが、担当部署は大変努力をしてきてくれたと思っております。ただ、これは地権者、相手があることでございますので、確定的なことは申し上げることができないわけでありますが、予算措置を含めまして、最大限の努力を注いできているということでございます。引き続きまして、皆様方の期待に応えられますように、全力を尽くしてまいりたいと考えてございます。 775 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 776 ◯12番(野村博雄君) 答弁が違いますね。再質問。合計5年あるいは6年ですから、1年でも早くと言えば5年。平成31年でお願いします。どうですか。 777 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 778 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 先ほどもお答えいたしましたように、未買収地等につきまして全力を挙げて取得に向けて進めてまいりたいと考えております。したがいまして、平成31年度の完了というのは困難でございますが、平成32年度には何とか完了に向けて進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 779 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 780 ◯12番(野村博雄君) 再質問。答弁された市長はどうですか。 781 ◯議長(安藤 博君) 市長。 782 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しになって恐縮ですが、これは地権者、相手方がございますので、何とかご理解をいただけるように努力を重ねてまいりますということでございます。できるだけ早く対応していけるように、最善の努力をしてまいります。 783 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 784 ◯12番(野村博雄君) ご答弁で「5年あるいは6年」と言われて、「1年でも早く」ということであれば5年というのが通例でございます。ご苦労はいただいていると思いますけれども、今後もしっかりお力添え、ご努力いただけることを心からお願いさせていただきます。  次の質問です。この間も議会で答弁いただいて、市民の目に見える形で事業の推進ということで取り組んでいただいているわけですけれども、今でも市民の方から「河瀬公園はどうなっているの。本当にできるの」という言葉を聞きます。もっと目に見える形でお進めいただかないと、皆さん不安で、一体どうなっているのだろう。いろんな思いをお持ちでございます。不安と心配をお持ちでございます。それに対してもっと見える形で進めていただく必要があると思いますけれどもいかがでしょうか。 785 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 786 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬公園の整備につきましては、先ほどもお答えしましたとおり、今年度におきましては、計画地内の一部において、竹等の伐採および不要な水路の埋め立てを行いました。また、来年度は、本格的に造成工事に着手しますことで、市民の皆様に目に見える形で公園整備の進捗を感じていただき、事業に対する不安を解消できるように努力してまいりたいと考えております。 787 ◯議長(安藤 博君) 野村君。   〔12番(野村博雄君)登壇〕 788 ◯12番(野村博雄君) 都市計画決定されたんですよね。それで何十年もかかっております。本当に皆さん、不安、心配していただいていますので、ご担当の方もご苦労いただいていると思いますけれども、心から、心からお願いさせてもらって、終わります。 789 ◯議長(安藤 博君) 4番谷口典隆君。谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 790 ◯4番(谷口典隆君) それでは、私から、3点について質問させていただきたいと思います。  今期定例会に、新年度の当初予算が上程されました。事業見直しで、市民にとって大事な、重要な事業が大幅に削られる一方で、庁舎の耐震化、また新市民体育センター等々で10億円、20億円というお金が上積みされたことも明らかになりました。  このことを踏まえて、私、20年前の村上龍さんの著書であります「あの金で何が買えたか」という本のことを思い出しました。20年前のちょうどバブル経済の後始末に追われていた失われた10年と言われている時代に書かれた絵本ではありますけれども、政府の公的資金を注入した。そして、バブルの後処理、金融機関等々の不良債権を公的資金で穴埋めしたということで、何千億、何兆というお金がつぎ込まれた。そのお金でもって、世界中の問題であるとか、貧困であるとか、日本のバリアフリーであるとか、そうしたいろんな課題・問題を解決できるという内容のものでございます。今朝は、その本を自宅の書棚から引っ張り出してきて、もう一度改めて見直しておりますけれども、その村上龍さんが前書きの中で、一番公権力が恐れるのは、新聞等々で批評されることではなく、国民に知られることだという。事実を知られることが最も怖いことだと書いておられます。知ることは考えることにつながるということでございます。  この彦根市においても、庁舎の耐震化で、私から言わせれば、大久保市長の判断の誤りによって上積みされた庁舎耐震化の費用は10億円、20億円というお金。そのお金で一体何が買えたのか、一体何ができるのかということを、しっかりと市民の皆さんにも知っていただく必要があると思います。そのお金で市民のためにもっとできたことがあるのではないかということを、私は今期の任期の最後の質問、質疑の場で、私の知り得ること全て、持ち得るもの全てを吐き出させていただいて、市民の皆さんに知っていただくことで、十分に考えていただきたいということを踏まえて、今期の任期の最後の質問に入らせていただきます。  まず、大項目1、議案第3号新年度一般会計予算についてでございます。  まず、1点目、事業見直し。いろいろと言われておりますけれども、これは誰が何の目的で行ったのか。まずお聞かせください。 791 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 792 ◯総務部長(犬井義夫君) 事業見直しは、市として行ったものでございまして、その目的は、目まぐるしく変化する時代の中で、市が行う事業を市民ニーズに合わせていく必要があるためでございます。まず、枠にかかわらず、やるべき施策や新規事業は特別枠として、枠外として決定いたしまして、その後、平成31年度予算編成要領におきまして、全ての事業について、所期の目的を達している事業はないか、事業効果はどうかなどのほか、優先度や緊急度の見極めを行った上で、延伸または廃止などの検討を行うこととしたものでございます。 793 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 794 ◯4番(谷口典隆君) では、2点目、事業見直しの経緯についてお聞かせいただけますか。 795 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 796 ◯総務部長(犬井義夫君) 事業見直しにつきましては、予算編成方針のもと、また予算枠配分方式の採用に伴い、事務事業の抜本的な見直しを進めてまいりました。財政課より部局ごとに枠を配分し、各部局により配分されました一般財源額の中で事業内容を選定してまいりましたものでございます。 797 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 798 ◯4番(谷口典隆君) では、3点目、事業見直しについて、枠配分そのものをその理由とすることを禁じ、各部署が事業の見直しを行った結果によるものとし、その説明責任についても各部署が果たすようにという指示があったと聞きますが、そのような経緯があったのでしょうか。 799 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 800 ◯総務部長(犬井義夫君) 事業見直しについて、枠配分をその理由とすることを禁じ、各部署がそれぞれに事業の見直しを行った結果によるものとし、その説明責任についても各部署が果たすようにとの指示があったのかということでございますが、先ほど述べさせていただきましたとおり、平成31年度予算編成におきましては、限られた財源を最も必要で最も優先すべき事業に充当できますよう、各部局に一定の予算枠を示して予算編成を行う予算枠配分方式を採用いたしましたため、事業の見直しにつきましては、各部局の中で事業の精査等をいただいております。  こうした見直し結果につきましては、市民の皆さんへの説明責任という意味では、単に予算がないからということではなく、見直した事業の内容や理由、見直し後の対応策などは、しっかりと説明をさせていただかなければならないものと認識しております。  その内容を取りまとめたものとして、事業見直し一覧という当初予算の説明資料を配付させていただいておりますが、この事業見直し一覧を作成するに当たりまして、財政課からは、予算枠におさめるためであるとか、市の財政状況を考慮してといった説明では不十分であるという指示はさせていただいたという経緯はございます。 801 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 802 ◯4番(谷口典隆君) 再質問させていただきます。  では、説明責任というのは、各部署が負われるということでいいわけですよね。今後、私、各部の事業見直しについて質問に入らせていただくわけですけれども、その中で市長復活等々のものは、今回はなかった、新年度当初にはなかったということもお聞きしています。それぞれの判断というのは各部がお持ちになられたと。今回、この後答弁していただくのは、各部のご判断、各所属の判断ということでよろしいのですか。 803 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 804 ◯総務部長(犬井義夫君) 先ほども申しましたが、金額の上限というか、枠の方は財政の方から設定をさせていただいておるところですけれども、配分されました枠の中でどの事業を優先して行うのかということにつきましては、これは市民の方のニーズを一番よく把握している各部局の方で判断いただいて、事業の選定、取捨選択といいますか、やらせていただいているところでございます。 805 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 806 ◯4番(谷口典隆君) では、次をお聞きします。  大久保市長は、プレス向けに新年度予算を発表された際に、報道機関へのコメントとして、ある新聞には「必要な事業を見直すのはつらい。花火大会は国体会場完成後、再開も検討する」と言ってみたり、ある新聞には「11億円の削減は大きな成果。さらに事業見直しに取り組んでいく」と答えたりと、その真意をはかりかねるコメントが掲載されておりました。加えて、昨日の長崎議員の質問では、「いい予算が組めたと思っている」等の発言もございました。市長の本心をお聞かせいただけませんか。 807 ◯議長(安藤 博君) 市長。 808 ◯市長(大久保 貴君) 今回、新年度当初予算案を発表した際に、私が発言した報道機関へのコメントでございますけれども、まず今回の平成31年度予算編成では、非常に厳しい財政状況の中で、各部局の職員の皆様には、優先事業の洗い出しの検討や、市民生活にできる限り影響が出ないように考えていただくなど、大変ご苦労いただいたと考えてございます。  この見直しの結果として、約11億円という事業費の削減となったところでございまして、これが財政調整基金に過度に頼らない持続可能な財政基盤をつくり上げていく上で、大変大きな成果があったと考えておりますが、従来継続して実施してきた事業を見直すということは大変厳しい作業でございまして、それをつらいと表現させていただいたところでございます。  また、国体会場完成まで、駐車する場所がございませんことから、花火大会の再開につきましては中断したものでございますが、国体会場完成後は、警備等の問題もございますけれども、駐車場の確保とあわせまして、再開についても検討してまいりたいということでお答えさせていただきました。  なお、今後につきましても財政不足が続くと見込まれておりますことから、職員一丸となって、さらに事業見直しを進めていかなければならないと、さらに気を引き締める思いで、その旨を発言させていただいたところでございます。  市民の皆様には、事務事業見直しの中で廃止や削減となった事業や補助金もございまして、こうしたことにつきましては、今後、担当部局からも丁寧に説明させていただいて、ご理解を得てまいりたいと考えております。  また、職員の皆様には、財政状況が非常に厳しい中で、今年度から新たに予算枠配分方式による予算編成作業を行っていただきました。予算枠配分方式の採用元年ということもございまして、各部局の職員には、所管課内や所属部内等の各階各層において、優先事業の洗い出しや検討のほか、市民生活への影響ができる限り出ないように考えていただくなど、従来以上の業務を担っていただいたと思っておりまして、大変ご苦労をかけたと考えてございます。 809 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 810 ◯4番(谷口典隆君) では、この紹介した二つのコメントというのは、整合性は図れているとお考えですか。 811 ◯議長(安藤 博君) 市長。 812 ◯市長(大久保 貴君) 図れていると思っております。 813 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 814 ◯4番(谷口典隆君) 昨日も、例えばリフォーム事業に関しましても、早速、「補正予算で対応したい」というご発言もございましたけれども、では、事業見直しは今後も取り組んでいかれるということで間違いないのですか。 815 ◯議長(安藤 博君) 市長。 816 ◯市長(大久保 貴君) 間違いございません。 817 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 818 ◯4番(谷口典隆君) 副市長にお尋ねしたいのですが、特にこのリフォーム事業につきまして、「補正予算でしっかりと対応していくから、当初予算を何とか認めてほしい」ということを、一部の議員にそんなことを伝えられたということもお聞きしていますけれどもいかがですか。 819 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 820 ◯副市長(山田静男君) リフォームについては、昨日もご答弁させていただきましたが、経済状況を踏まえて対応したいということでございます。消費税が10%になる可能性も踏まえて検討したいという意味でございます。 821 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 822 ◯4番(谷口典隆君) では、リフォームだけは、今後も事業見直しというものの枠から外れているということでいいですか。 823 ◯議長(安藤 博君) 市長。 824 ◯市長(大久保 貴君) あらゆる事業を見直していくということ。リフォームに関しましては、さきの答弁でも申し上げましたとおりに、さまざまな部局がございますけれども、同様の施策が幾つかございます。移住であったり、空き家であったり、そうしたものとの連携も改めて検討し、必要と判断する場合には、リフォーム事業もリフォームをして対応するということも今後の課題だと思っております。 825 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 826 ◯4番(谷口典隆君) そんなことでうまいこと言っていただく必要はないんですけども。今、副市長は「リフォーム事業に関しては」というようにおっしゃいましたけれども、そのほかも経済状況を勘案して見直すべきものはあるのではないですか。先ほど市長は「今後も事業見直しをさらに進めていく」とおっしゃいましたけれども、リフォーム事業に関してはということを枕詞につけられて副市長はご答弁されましたが、経済状況を見直して、ほかのものも補正を組んでいかなければならないものがあるのではないですか。 827 ◯議長(安藤 博君) 市長。 828 ◯市長(大久保 貴君) 事業見直しというのは、削減ばかりでは決してありません。スクラップ・アンド・ビルド、ビルドの部分も当然出てくるわけでございます。その時々に必要な政策を立てていくということでございますので、状況に応じて対応させていただくということに変わりはございません。 829 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 830 ◯4番(谷口典隆君) 今回、どう見たって、スクラップの方が多いではないですか。だから、質問しているんですよ。リフォームもそういうことなんですか。リフォームだけは、経済状況を勘案して、補正を組んでいくという答弁なんですか。リフォームだけですか。 831 ◯議長(安藤 博君) 市長。 832 ◯市長(大久保 貴君) 主要事業をご説明させていただいている中で、充実しているものもございます。そういうのもぜひ見ていただきたいと思っております。いわゆる経済対策が必要となった場合には、あらゆる対策を講じていくということは、当然のことだと思っております。ただ、その中でも、より政策効果が上がるように検討していくということも、当然の作業だと思っておりますので、今後、成り行きを見ていきたいと考えております。 833 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕
    834 ◯4番(谷口典隆君) 小さな取り組みで最大の効果を得るというのはもちろんわかります。なのに、必要なものを削っているんですよ。だから、事業見直しを、今回、多くの議員が質問しているのではないですか。だから、事業見直しというのは今後も進めていくんですかと。事業見直しの見解についてお尋ねしている中で、今、一つ取り上げましたら、「リフォームについては」ということをおっしゃいましたけれども、そのほかに、事業見直しの中にあるものでも、経済動向を見極めながら、予算の補正をするべきものがあるんですよね。リフォームだけですか。そこを確認しているんです。 835 ◯議長(安藤 博君) 市長。 836 ◯市長(大久保 貴君) ご説明にありましたとおりに、消費税の増税、改定を見込んで、さまざまな動きが出るであろうということを予測して、今回、リフォームに関しては当初を見送ったということでございます。今後の推移を見て、対応する。  ほかにも、経済状況だけではなくて、さまざまな社会の変化がございます。今後、この4月からは働き方改革等々、実際にいろんな動きが出てくるということも考えられます。外国人の労働者が入ってくる。今まで以上に顕在化してくるということもございますでしょう。そうした社会のニーズに対応するために、柔軟な対応をしていかなければならないというのは常だと思っております。 837 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 838 ◯4番(谷口典隆君) では、先ほど答弁された事業見直しに今後も取り組んでいくというのは、撤回されるべきではないですか。 839 ◯議長(安藤 博君) 市長。 840 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しになって恐縮ですが、事業見直しというのは、常にスクラップ・アンド・ビルド。新しいことをするためには、今まで形式的にやってきた、あるいはその目的を終えたと思われるものを始末して、あるいはリフォームして、いろいろ新たな政策を打っていかなければならない。事業見直しというのは、あくまでスクラップ・アンド・ビルドでございますので、削減とかのスクラップだけで成り立つものではないと、こういうことでございます。 841 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 842 ◯4番(谷口典隆君) よくわかりました。では、その論法で言うならば、補正でリフォーム事業の予算をつけるのであれば、何かをスクラップするということで間違いないですよね。 843 ◯議長(安藤 博君) 市長。 844 ◯市長(大久保 貴君) 補正予算を組むかどうかということを前提にしてございませんで、経済状況を見て、対応していくということでございます。公共事業でございますので、仮に景気が極端に冷え込んだ場合には、アクセルを踏まなければならない部分も出てまいります。そういう意味では、何もその時々に、必ず何かをスクラップしなければ何かを足せないということではなくて、私どもが申し上げてまいりましたのは、過度に財政調整基金の予算編入を前提に予算を組むということをやめましょうということ。それによって、持続可能な財政を築いていこうということでございます。ですから、財政調整基金であっても、ほかの基金であっても、そうした必要不可欠な事態になれば、それを活用していかなければならないということは当然でございますので、そういう意味で、ご理解のほどお願いしたいと思っております。 845 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 846 ◯4番(谷口典隆君) 市民の皆さんは、我々議員もそうですけれども、この新年度予算は、アクセルを踏む一方で、ブレーキも思い切り踏んでいるという予算なんですよ。だから、皆さん、疑問に感じてらっしゃるんです。その覚悟がないのであれば、不用意に、「補正予算を組む」とか、約束をするべきではないんですよ。我々議会も、こういう予算が計上されたと。皆さんに「我慢をお願いします」と言う一方で、副市長を先ほど出して申しわけないですけれども、「補正予算で対応します」、「経済状況を見ながら、勘案しながら」ということになれば、「ではこっちも経済状況を勘案してよ」ということになるではないですか。だから、それなりの覚悟がなければ、こんな厳しい予算を組むべきではないんですよ。市長を初め、執行部の皆さんにそういう意識、そういう覚悟がないから、こんなあやふやな答弁になるのではないですか。しっかりと、「厳しい予算だ。市民の皆さん、我慢してください」と、そう言えば、我々も一定理解して、それに乗っかろうとします。一方でアクセルを踏んで、一方で思い切りブレーキを踏んで、市民の皆さん、急ブレーキで、衝突しそうになっていますよ。だから、我々としては手を差し伸べたい。それなのに、一方で、「補正予算組みますよ。対応します」なんて、提案したこの議会で言ってもらったら困るんですよ。その辺の覚悟を私は問うています。もう一度、お願いします。 847 ◯議長(安藤 博君) 市長。 848 ◯市長(大久保 貴君) 私どもは、大きな事業というものをこなしていかなければならないという立ち位置にあるということは、よくご存じだと思っております。ただ、同時に、申し上げておりますとおりに、中期財政計画、こういう大きな公共事業も織り込んではいるけれども、その中で財源不足が生じる可能性があるという中で、とにかくスクラップ・アンド・ビルド、選択と集中を実際にやっていかなければならないという局面でございます。  昨年の働き方業務改革に取り組んできた大きな目的は、国における働き方改革ということで、この4月からは超勤の上限が決まったり、さまざまな環境が変わっていくわけですね。平成32年度からは会計年度職員の導入ということになる。今、臨時職員として来ていただいている方々の処遇を大幅に改善していかなければならないということでございます。そうした事態にあって、私どもは、限られた財源で、限られた人員の中で、仕事をし、サービスを向上し、市民の皆さんに喜んでいただかなければならないということでございます。  こうした大きな時代の変化の中で、常にその事業を見直していくということは必要でございます。ただ、我々の置かれている状況というのは、体育センターであったり、この庁舎の耐震化であったり、大きな事業をやらなければならないということも一方である。その中でいろいろと精査をした結果、皆さんに努力をいただいて、今回こういった予算を提示させていただくことになったわけでございます。その中で、整理はしたけれども、一方で充実している部分もございますので、そうしたメリハリのきいたものになっているということで、ぜひそういうところもごらんいただいて、議論を深めていただきたいと思っております。 849 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 850 ◯4番(谷口典隆君) それは、リーダーの資質としてなってないですよ。私は、市の職員がかわいそうでなりません。一方で、補正予算を軽々に発言されたり、そういったことが、「せっかく、我々が苦労して、予算を削って、枠をはめられた中でやってきたのに」という思いはあると思います。市民の皆さんもそうですよ。では、なぜ、そこまで陥ったのか。私が冒頭に申し上げたように、市長のご判断の誤りではないですか。それ以外にないではないですか。  次へいきます。教育部の事業見直しについて、まずお聞きします。  学力向上推進事業について、削減額および見直しの理由と対策をお聞かせください。 851 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 852 ◯教育長(善住喜太郎君) 学力向上推進事業としての削減額は1,676万4,000円で、その主なものは人件費でございます。次年度、県費による少人数教員や英語専科教員が配置される見通しとなったために、市費の小学校臨時講師の配置を廃止いたしました。市教育委員会指導主事の派遣機会を増やすことや、県教育委員会や県総合教育センターの指導主事等の派遣を活用することで、専門的な指導を仰ぐことができるため、中学校国語・数学の学習指導員の配置を廃止いたしております。  人件費以外では、滋賀県教育委員会が学力向上対策事業として実施いたします学びの基礎チャレンジテストを効果的に活用することとして、彦根市学力テストを廃止いたしております。 853 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 854 ◯4番(谷口典隆君) 学力向上推進事業なのですけれども、昨日も出ていましたが、大久保市長の強い彦根を創るための10の約束の公約のうち、一番最初に挙げられていますよね。いわゆる一丁目一番地というものではないんですか。これでいいのですか、市長。 855 ◯議長(安藤 博君) 市長。 856 ◯市長(大久保 貴君) この3年間、善住教育長のもと、学力向上に取り組んでいただいて、一定の成果が上がってきていると思っております。若い職員の方々が先進地を研修し、それを彦根の教育現場で実行に移していただている。成果が上がってきていると考えてございまして、またさまざまな局面も変わってきて、県の制度もフル活用しながら、これから進んでいくということでございますので、私は大いに期待しております。 857 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 858 ◯4番(谷口典隆君) では、2点目へいきます。いじめ等問題行動対策総合事業についても、同様の見解をお聞かせください。 859 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 860 ◯教育長(善住喜太郎君) いじめ等問題行動対策総合事業の削減額は1,930万1,000円で、その主なものは人件費でございます。学校支援・いじめ対策室配置の指導主事を増やすとともに、これまで以上に学校との連携を密にし、いじめ等問題行動の適切な実態把握と早期の解決に努めることといたしまして、嘱託指導員と臨時職員合わせて3名を削減いたしました。  また、スクールカウンセラーの訪問回数については、県が市内全ての中学校を拠点に配置しているスクールカウンセラーを効果的に活用することで、縮小しております。  また、スクールソーシャルワーカーについても縮小しておりますが、別の活用事業において例年どおり予算計上しておりますので、対応できるものと考えております。 861 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 862 ◯4番(谷口典隆君) 学力向上でもそうですけれども、指導主事の体制充実ということですが、指導主事の仕事がかなり増えて、先ほど市長がご答弁になられましたワーク・ライフ・バランスに逆行しないんですか。これで人員はいけるんですか。 863 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 864 ◯教育長(善住喜太郎君) 指導主事の業務の組み替え、見直し、割り振りの精査等によって対応できるものと考えております。 865 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 866 ◯4番(谷口典隆君) では、今まではむだな職員が配置されていたということになるのですか。これはかなりの人員削減ですよね。本当に大丈夫ですか。 867 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 868 ◯教育長(善住喜太郎君) より効率的・効果的になるように努めてまいりたいと考えております。 869 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 870 ◯4番(谷口典隆君) 本日、午前の北川議員の質問でもございましたけれども、状況は違いますが、いじめ問題というのは非常に重要なことです。市長も、対策室をつくるという話を公約に掲げておられました。これで、万が一なことが起こってしまったら、取り返しがつかないことになりますが、その辺のご覚悟もおありですか。 871 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 872 ◯教育長(善住喜太郎君) 先ほども申し上げましたように、これまで以上に学校との連携を密にして、適切な実態把握と早期の解決に努めるようにしていきたいと思っております。 873 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 874 ◯4番(谷口典隆君) ただでさえ学校の先生方はお忙しいと聞いています。さらに仕事が増えて、手薄になるのではないかという危惧をしているところでございます。  次へいきます。各地区公民館の活動および自主事業、管理運営についても、削減額および見直しの理由と対策についてお聞かせください。 875 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 876 ◯教育部長(安居庄二君) 公民館運営事業としての削減額は1,349万9,000円でございます。このうち自主事業の縮小による削減額は163万8,000円でございます。  この見直しは、市民の生涯学習機会の提供につきまして、行政の役割を見直したことによるものです。市民の皆様が何かを学びたいと思ったときに、必ずしも行政が用意している講座でなくても、公民館でさまざまなサークル活動が実施されていたり、またカルチャー教室なども充実しているような状況でもございますことから、自主事業を縮小いたしました。  また、自主事業を縮小したことによりまして、業務量も縮小することになりますことから、直営6館のうち出張所を併設しています2館につきましては、2名いた臨時職員を1名とし、残りの4館の職員につきましては、1日7時間45分勤務から1日6時間勤務に変更をいたしております。  これからの地区公民館は、地域で活躍されている人と人とを結びつける調整役としての役割や、地域組織の活動拠点としての役割も大きいと考えておりまして、そういった支援に注力してまいりたいと考えているところです。 877 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 878 ◯4番(谷口典隆君) これは貸し館業務に専念されるという捉え方でいいのですか。 879 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 880 ◯教育部長(安居庄二君) 自主事業につきましては、全てがなくなるというわけではございませんで、縮小ということになりますが、教育委員会の生涯学習課の方で自主事業費を持ちまして各館3講座とかいう形で実施しているということで、貸し館だけになるということではございません。 881 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 882 ◯4番(谷口典隆君) 私も、ゆりかごから墓場まで全て面倒見なさい、見てくださいと言うつもりはございません。でも、自主事業で行政が種をまくということは大事なことだというようにお考えではないですか。先ほど、大久保市長が、ありがたくお受けになられて、市でも購入されましたけれども、小田輝子さんの「柳廼四附(やなぎのしずく)」も、西地区公民館の自主事業で始まって、それからサークル活動になっていった。そして、20年かかって、あのような形になって、製本されて、翻刻されて、市長、お受け取りになられましたよね。ああいうことを、これからつぶしていこうとされるのですよ。そういうことは認識としてございますか。 883 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 884 ◯教育部長(安居庄二君) 今、議員がおっしゃっていただきましたように、各地区公民館では、数十年経過をする中で、さまざまな講座がずっと続いてきたわけでございまして、いろいろなものがつくり上げられてきた。文化もそうかとも思います。そうした中で、先ほども申しましたように、全てを廃止ということではございませんし、予算がなくても、さまざまな工夫もいただきながら、講座等の開設に向けての検討もしていただくようにも、各館にはお願いもしているところでございます。そうした状況でございますので、ご理解をお願いしたいと思います。 885 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 886 ◯4番(谷口典隆君) こんなことこそ、耐震工事に20億円も増やすくらいなら、1,000万円削ればできる話でしょう。こういうことこそ、文化をしっかり大事にしていかないとだめではないんですか。そういうことは、彦根市がこれまで大切にしてきた文化の部分でしょう。それを、彦根のソウルを、彦根の魂を、ないがしろにしてしまっていいんですか。そんな予算編成をしていいんですか。今申し上げた「やなぎのしずく」なんて、10年、20年かかっているとお聞きしています。来年、再来年に、成果が出てくるものではないではないですか。20年後、30年後に、彦根の文化度というものが落ちることを考えたら、今、軽々に予算を削るべきではないと思います。こういうものにこそ補正予算をしっかり組んでいきたいという思いを示されるべきではないんですか。経済状況は関係ないですよ。執行残で、1,000万円、2,000万円の予算なりつけて、こういった文化事業、教育事業にしっかりと予算を割くべきではないですか。見解をもう1回、お聞かせください。 887 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 888 ◯教育部長(安居庄二君) 議員がおっしゃっていただきましたように、文化といいますのは、今投資をして、すぐに効果が目に見えるかと言われると、やはり長く時間をかける中で、そうしたものが市民生活の中で醸成されて、生まれてくるというようなことで、時間を要するのは私もよく存じているところでございます。先ほども申しましたように、この数十年で公民館で培われてきた部分を、これからも創意工夫をする中でつないでいってもらいたいという思いもございまして、当然、予算のこともございますけれども、地域の方々のお力も借りながら、そうした中で、講座を開催したり、あるいは講演会を開催したりというようなことの工夫も、館の方で考えていただきたいということで、現在も調整をさせていただいているところです。 889 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 890 ◯4番(谷口典隆君) どんな調整をされているのですか。聞くところによると、各地区公民館の新聞購読費も削除らしいですね。こんなことまでして削り出して、それより大事なものがあるんですか。今、何を調整されているのですか。 891 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 892 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほども申しましたように、限られた予算の中でやっていくことになりますから、例えば講座を開催するに当たって、講師の方をお願いする。そうした場合でも、その館、地域の特性などをいろいろお考えいただきながら、その館独自の文化といいますか、そうした特色ある講座を、館長初め、いろいろ考えていただけないかというような中で、お願いをしているということでございます。 893 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 894 ◯4番(谷口典隆君) 今までから、それはやってこられましたよ。各地区公民館独自の特色を生かして、その地域の特性を生かして、歴史風土に根差した自主事業をされてこられました。では、予算を削ったから、講師の方、地元の方は手弁当で来てください。結局、市民にしわ寄せがいっているではないですか。大久保市長の失政のツケが、市民にしわ寄せがいっているんですよ。しっかり、その辺を認識していただかないと、だめですよ、これ。我々がこの予算を審議する、しないではなくて、市民の皆さんがそういうことをおっしゃっているのです。この後も、市民にしわ寄せがいっていることが、まだまだ続きます。  次へいきます。小・中学校図書整備事業についても、同様の見解をお聞かせください。 895 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 896 ◯教育部長(安居庄二君) 小・中学校図書整備事業としての削減額は、小学校費が1,125万2,000円、中学校費が767万8,000円で、主なものは小・中学校とも図書購入費でございます。  小・中学校の図書整備につきましては、公立義務教育諸学校の学校図書館に整備すべき蔵書の標準として、平成5年3月に定められた学校図書館図書標準を基準に整備を進めておりまして、達成率は各学校とも年を追うごとに順調に推移し、ほぼ標準冊数に達しましたことから、事業見直しを行ったところでございます。  今後は、標準冊数の維持を目途としつつ、蔵書の更新に力点を置いた図書整備としてまいりたいと考えております。 897 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 898 ◯4番(谷口典隆君) 本が標準冊数に達したからいいってものではないんですよ。私だって、20年前の本を今ひっぱり出してきて、皆さんに披瀝しているわけですよね。本なんて、これこそまさに知識の蓄積ではないですか。これをどんどん新しく更新していくということが大事ではないんですか。教育長にお尋ねしたいんですけれども、「ひこねっこ学びの6か条」の第1条は何ですか。   (「議長」と呼ぶ者あり) 899 ◯4番(谷口典隆君) 結構です。「いっぱい本を読もう」です。それぐらい、覚えておいてください。こんな質問が出たときに、わかっておいてください。「いっぱい本を読もう」なのに、そのいっぱいの本を削っているのです。こんなことしていいんですか。これでまさに文化、教育。来年、再来年、影響はないかもわかりません。でも、5年後、10年後、20年後に、彦根の子どもたちの読書力が低下したり、学力が低下したりして、このときに始まったと言われてしまいますよ。本当にそれでいいのですか。こういうときにこそ、こういうときこそ、補正予算をしっかり組んで、対応すべきではないのですか。経済状況云々なんてことではないではないですか。予算をつけられませんか。 900 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 901 ◯教育部長(安居庄二君) 現在、当初予算をお願いしている状況でございまして、教育部として事業見直しをした結果、こうした削減になったということで、ご理解をいただきたいと思います。
    902 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 903 ◯4番(谷口典隆君) 各小・中学校の学校の評価書の中にも、学校図書の活用という項目がございますよね。毎日読むとか、読書にしっかり取り組む、生徒の割合を95%以上にするとか、各小・中学校で決められているそうですけれども、図書費を減らしておいて、この項目も維持したままですか。 904 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 905 ◯教育部長(安居庄二君) 今、議員がおっしゃっていただきましたのは学校評価の話かとは思いますけれども、図書整備の部分でございますが、各学校にそれぞれ図書室がありまして、基準に従って配架しておるということですので、今言われました学校評価におきましても、さまざまな図書がございますので、例えば課題図書とか、そうしたものはきちんと買えるような形での予算は計上しておると考えております。 906 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 907 ◯4番(谷口典隆君) 前年度の85%か90%削減ですよね。10%から15%ぐらいしかついていないですよね。そんなことすべきではないと思いますよ。子どもたちに、本を読みなさい、いろんな本を読みましょう、たくさん本を読みましょうと言うではないですか。では、学びの6か条の第1条、「いっぱい本を読みましょう」、「先生、いっぱい本がありません」。そんなようになってしまいますよ。教育長、この学びの6か条は、これからも続けていかれるおつもりですか。 908 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 909 ◯教育長(善住喜太郎君) 大切にしてきたものですので、続けてまいりたいと思っております。 910 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 911 ◯4番(谷口典隆君) 大切にしてきたものは、この学びの6か条ではないです。この彦根の文化です。教育ではないですか。私が言うまでもないと思います。大切にすべきなのは子どもたちの心ではないですか。そこをしっかりと見据えていただかないと困ります。  高宮地域文化センターの管理運営事業についてもお尋ねします。同様の見解、見直し等々の理由、対策をお聞かせください。 912 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 913 ◯教育部長(安居庄二君) 高宮地域文化センター管理運営事業の削減額は835万8,000円でございます。  減額の主な要因としましては、下水道接続に伴う切り替え工事や浄化槽最終清掃など、平成30年度に限り予算計上いたしました工事請負費等の662万8,000円の減がございます。また、当センターは出張所を併設しているため、管理運営に係る業務量の精査を行ったことにより、2名であった臨時職員を1名とするなどの削減を行っております。 914 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 915 ◯4番(谷口典隆君) これは出張所の職員は堅持したまま、要するに高宮地域文化センターの職員分を削減されたということで間違いないですか。 916 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 917 ◯教育部長(安居庄二君) 公民館と出張所が併設になったセンターでございますので、予算的には、この主事分につきましては教育予算ではなく、出張所の臨時職員の賃金という形で計上されておりますが、総務部と教育部の協議によりまして、雇用される方につきましては併任という形で業務に当たっていただくということでございます。 918 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 919 ◯4番(谷口典隆君) 総務部長にお尋ねしますけれども、出張所費で賄えということで、了解されたということですか。 920 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 921 ◯総務部長(犬井義夫君) 今ほど教育部長が申し上げましたように、出張所の臨時職員が、あわせて公民館の業務をさせていただくということで、了解の方をいたしております。 922 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 923 ◯4番(谷口典隆君) 総務部長にお尋ねしますけれども、本日、上杉議員のご質問でもございましたが、入管法の改正によりまして、外国人の登録、転入等々も増えるかと思います。現実問題、決算資料からですけれども、高宮出張所で転入届の割合というのが、稲枝支所に次いで多いというのはご存じかと思います。その中で、外国人の転入もかなり多いということで、4月以降、入管法の改正に伴いまして、そうした割合も今後増えていくことも大きいと思いますが、そういった認識はございますか。 924 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 925 ◯総務部長(犬井義夫君) 転入の手続が多いということは認識させていただいているところです。 926 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 927 ◯4番(谷口典隆君) その認識の上でもって、高宮地域文化センターの職員を減らしても、出張所の職員がしっかりそこを見ろよと、掃除も、新年度からは外回りの草刈り業務等々もあるらしいですけれども、そうしたものも含めて出張所の職員がやってくださいという話になっているのですか。 928 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 929 ◯総務部長(犬井義夫君) 今の出張所の臨時職員があわせてやっていただくということで思っております。 930 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 931 ◯4番(谷口典隆君) そんなこと、職員にかなりのしわ寄せですよね。手続は煩雑になっている、現状でも手いっぱいだとおっしゃっています。高宮だけではなくて、河瀬もそうです。同様に、転入の数も多いとお聞きしています。その中でも、こういったことは出張所が見ないとだめなのですか。 932 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 933 ◯総務部長(犬井義夫君) 当然、今までに加えてということになるわけでございますけれども、そこは私どもの方も、これまでの状況をいろいろお聞きしている中で、そこはいけると判断させていただいて、公民館業務もあわせてやっていただくということで考えているところでございます。 934 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 935 ◯4番(谷口典隆君) 出張所の方々は「いけない」とおっしゃっています。「いける」と本当におっしゃっていましたか。ヒアリングされたんですか。 936 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 937 ◯総務部長(犬井義夫君) 私どもの方がいけると判断しておるところです。 938 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 939 ◯4番(谷口典隆君) それはないでしょう。現場の声をしっかり聞くべきではないんですか。皆さんはデスクワークされているだけではないですか。なぜ、いけると判断されたんですか。 940 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 941 ◯総務部長(犬井義夫君) 私ではないのですけれども、私どもの方も、実際、聞き取りに出向かせていただいております。それで、話の方はさせていただいております。 942 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 943 ◯4番(谷口典隆君) それで、「いけない」とおっしゃっているはずです。総務部長は直接聞いてないのに、ここは削ろうということで、上の幹部だけで決められたわけですか。 944 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 945 ◯総務部長(犬井義夫君) これは本当に、私どもだけということではないですけれども、現場はもちろん、それぞれお立場というのがございますので、当然、それぞれ現場の状況を見ながらお話をされるということであるわけです。ほかの出張所の状況とかも見ながら、ここはいっていただくということで判断をさせていただいているところでございます。 946 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 947 ◯4番(谷口典隆君) これ、市民不在どころではなく、職員も不在ではないですか。ここは、しっかり職員の意見を聞くべきではないんですか。大なたを振るうのは勝手です。でも、職員をしっかり守っていかないと。その一方で、ワーク・ライフ・バランスであるとか、働き方改革なんて、どの口が言っているんですか。絶対こんなことをすべきではないですよ。これについても見直しはされないんですか。総務部なら、そこはもっと怒らないとだめではないんですか。教育部の方で、高宮地域文化センターの予算を削ると。いや、そんなこと、しっかり見てくれ。1人は無理でも、たとえ0.5人分でも見てほしいという話を折衝するのが予算編成ではないのですか。そんなことされずに、一方的に押し切られた形になるのですか。 948 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 949 ◯教育部長(安居庄二君) 今、質疑いただいている件につきましては、公民館の併設でございますので、私ども教育委員会としまして、公民館だけではございませんが、全所属に集まっていただきまして、その場で教育部としての予算の編成の考え方につきましてご説明させていただき、そのときには当然、それぞれの館長も、中には代理で来ておられたところもございますが、公民館についてもいろいろ見直し、業務改善を図っていただきたいということも、そこでお願いもしております。そういう中で、例として、人員もあるかもしれませんけれども、ほかに委託の中でも削れるところは削っていって、改善していこうということでお願いもさせていただいております。館長、所長になりますか、その方々にはそうしたことはお聞きいただいていると思っております。 950 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 951 ◯4番(谷口典隆君) お聞きいただいているのと、承服されているというのは、全く次元が違う話だと思います。高宮だけではないです。ほかの公民館でもお話を聞いています。その辺はしっかりヒアリングをされて、適切な予算をつけるべきであったと私は思います。  次にいきます。教育研究所における各種事業についての削減額、見直し等々についてもお聞かせください。 952 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 953 ◯教育長(善住喜太郎君) 教育研究所における削減額は777万4,000円で、その主なものは研修や相談活動を精選したことによる臨時職員1名の削減と、教育相談事業における電話相談が他の機関等でも行われていることから事業を廃止するものです。  また、経験と研修を積んだ訪問教育相談員が教員のアドバイザーとなり、各校・園の対応に当たることとしたため、ともづなカウンセリング事業の訪問教育相談員による訪問回数を縮小いたしております。 954 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 955 ◯4番(谷口典隆君) 次にいきます。新年度に向けた教育長の抱負をお聞かせいただけますか。 956 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 957 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市教育大綱では、基本方針として、「ふるさと彦根に愛着と誇りを持ち、次代を担う心豊かでたくましい人を育みます」と掲げまして、その下に五つの基本目標を掲げております。これを受け、教育委員会では、これらの基本方針や基本目標を達成するため、毎年、彦根市教育行政方針を策定し、各事業を進めているところでございまして、平成31年度彦根市教育行政方針につきましても、現在、策定作業を進めているところでございます。  彦根市教育委員会といたしまして、教育大綱や教育行政方針に掲げられている基本方針や基本目標の達成に向け、引き続き、創意工夫をしながら各事業を進めてまいりたいと考えております。 958 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 959 ◯4番(谷口典隆君) それは善住喜太郎教育長の方針ですか。 960 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 961 ◯教育長(善住喜太郎君) 私も含めた教育委員会の方針でございます。 962 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 963 ◯4番(谷口典隆君) 4月1日以降も善住喜太郎さんは教育長ですか。 964 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 965 ◯教育長(善住喜太郎君) そのことはお答えを差し控えさせていただきます。 966 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 967 ◯4番(谷口典隆君) おかしいではないですか。善住さん、3月末で退職されるらしいですね。なぜそんな大事なことを我々議会に報告なしに、ずっと答弁されているんですか。教育長として辞職されるのであれば、早々に報告されるべきではないんですか。では、今までの方針というのは何なのですか。しっかり答えてください。やめられることを、どうこう言っているわけではないですよ。それは、この4月1日以降に……。しっかり市長として議会に対して説明がなかったということを言っているのです。   (発言する者あり) 968 ◯4番(谷口典隆君) 何も議会に報告はないではないですか。私は想像で言っているだけ。だから、4月1日以降もどうですかとお聞きしているだけではないですか。「それは答えられない」とおっしゃっているだけでしょう。何も間違っていないです。もう一度、お願いします。教育長、3月でやめられるんではないですよね。やめられるんですか。 969 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後3時34分休憩            午後3時38分再開 970 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  教育長。 971 ◯教育長(善住喜太郎君) 再質問につきまして、やはりお答えを差し控えさせていただきます。 972 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 973 ◯4番(谷口典隆君) では、この方針というのは、善住教育長の思いではないということですか。
    974 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 975 ◯教育長(善住喜太郎君) 先ほどご答弁いたしましたとおり、教育委員会と現在の私の思いでございます。 976 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 977 ◯4番(谷口典隆君) 答えを差し控えるということは、4月1日以降、教育長ではないということで間違いないですか。 978 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 979 ◯教育長(善住喜太郎君) 繰り返しの答弁で恐縮ですけれども、お答えは差し控えさせていただきます。 980 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 981 ◯4番(谷口典隆君) この新年度で、教育部、教育委員会のかなりの予算が削減されました。それであるならば、私は教育長がその責任を負われて、現場を知っておられる善住教育長だからこそ、しっかりと各学校・園への説明責任を果たされるべきだと考えております。そうした思い、4月1日以降、そういうことはされますか、していただけませんか。 982 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 983 ◯教育長(善住喜太郎君) 教育委員会として、さまざまな形で努力していくことが必要だと思っておりますけれども、私のことにつきましてはお答えを差し控えさせていただきます。 984 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 985 ◯4番(谷口典隆君) 私ではなくて、私人ではなくて、善住教育長として、4月1日以降に各学校・園へ、そうした厳しい予算をつけたけれども、このように取り組みをしてくれ、工夫してくれということを、ご自身の言葉で、回っていただくことはできませんかというお話をしているのです。 986 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 987 ◯教育長(善住喜太郎君) 何回も申し上げておりますけれども、4月1日以降についてのことでございますので、お答えを差し控えさせていただきます。 988 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 989 ◯4番(谷口典隆君) 市長も、教育長も、誰も責任をとらないでは、だめだと思いますよ。市長は早くに把握しておられたのであるともちろん思いますけれども、それであるならば、この定例会が始まるまでに、教育長がおやめになられることは我々に説明されるべきではないんですか。その上で、予算審議に臨むべきではないんですか。  市長、この前からおっしゃっていますよね。いろんな地区で、地域で説明に回るとおっしゃいましたけれども、それなら学校現場は教育長に回っていただかないとだめではないですか。新任の教育長では「私は予算をつけてないので知りません」と言われてしまうでしょう。その辺の説明責任は。何でこうなんですか。説明責任についてどう思われるのか。どういう思いで、この予算を編成されたんですか。ご両人にお聞きしたいです。リーダーとして、説明責任を何て考えてらっしゃるのですか。予算をつけたはいいけれども、それでほったらかしですか。  おやめになられる理由はわかりませんよ。理由はわかりませんけれども、それならそれで、事前にしっかりと我々に説明すべきではないですかという、その手続のことを私は言っています。 990 ◯議長(安藤 博君) 市長。 991 ◯市長(大久保 貴君) 予算をお認めいただいたならば、それぞれ各校に対しても、そうした説明が組織としてなされるものだと思っております。今回の予算というのは枠配分方式という方式ではございますが、現場の皆さんとそれぞれが知恵を絞ってつくり上げてきた予算でございます。そうした意味も含めまして、現状も共有していると思っておりますが、そうした内容も、こうしたご議論があったということも含めて、組織として通知をし、4月1日以降を迎えたいと思っております。 992 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 993 ◯教育長(善住喜太郎君) 予算の問題については、私一存の話ではないと考えておりますので、組織としての対応がなされるべきものと考えております。 994 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 995 ◯4番(谷口典隆君) 今、市長がおっしゃいましたけれども、教育長も現場の声を聞いて、しっかりと予算に反映したと言明されますか。 996 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 997 ◯教育部長(安居庄二君) 現場の学校長につきましては、予算編成をなす間、また当然、予算には内示というのがあるわけですから、そうした以降に、この議会の中でも、関係団体等々に丁寧な説明をというようなことが繰り返しあったと思いますが、そういうようなことで、学校長についても、校長会を臨時で開かせていただきまして、丁寧に説明をさせていただくとともに、またさまざまなご意見もいただいたところでございます。 998 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 999 ◯4番(谷口典隆君) 教育長にお尋ねしているのですけれども、教育長はどうですか。私は、事務方の意見は聞いていないです。学校長、園長、皆さん方は、「教育長は学力にしっかりと取り組まなければならないとおっしゃっていました。しかしながら、予算はこのように大幅に削減されています」となげいておられました。現場の皆さん方に、学校長、先生方に、既に厳しい予算だとお伝えされています。  その中で、例えばですけれども、来年度、子どもに英語を教えているボランティアの予算もつかない、皆さん方の予算はつかないかもわからない、半分しかないかもわからないと、親御さんに誤ったメッセージが伝わっています。それで、泣きついてこられて、「どうしましょう」、「どうしたらいいの」というご相談も受けています。そんな誤ったメッセージを出すのではなくて、教育長自らがしっかり現場に赴いて、しっかり取り組みをすべきではないですか。対応されるべきとお考えではないですか。その辺を、私は教育長にお聞きしたい。 1000 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 1001 ◯教育長(善住喜太郎君) 教育委員会として、学校の責任者である学校長等にも説明をいたしますので、学校長を通じて説明をすべきものと考えております。 1002 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1003 ◯4番(谷口典隆君) 何回も言いますけれども、仮に3月31日でおやめになられることを、私はどうこう言っているものではないです。その手続を、私は言っているわけでございます。それで、4月1日以降、新しい人が教育長になられるのであれば、それまでにこの説明責任を善住教育長として果たしていただきたいというのが、私の思いでございます。  次へいきます。子ども未来部の事業見直しについて。  青少年健全育成事業について、削減額および見直しの理由、対策をお聞かせください。 1004 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 1005 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 青少年健全育成事業の削減額は299万3,000円です。  臨時職員を削減することといたしましたが、活動を継続できるようにするということ、また平成31年度は市民会議設立50周年の記念の年であるということに重きを置き見直しを行ったもので、啓発カレンダーや絵画、作文コンクール入賞作品集の外部印刷発注を取りやめ、市ホームページに掲載するほか、内部で印刷するものとします。  また、青少年健全育成の啓発シールにつきまして、毎年作成しておりましたが、隔年の製作とするものです。 1006 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1007 ◯4番(谷口典隆君) 青少年健全育成事業の委託先の市民会議という団体の構成団体は何ですか。 1008 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 1009 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 各学区の青少年育成協議会が中心となっていただき、警察等の関係のところと組んでおります会議です。 1010 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1011 ◯4番(谷口典隆君) 各学区の青少協ですね。   (「はい」と呼ぶ者あり) 1012 ◯4番(谷口典隆君) 各学区の青少協の予算、独自にとおっしゃっていますけれども、予算のバックボーン、何がその予算を構成していると思われますか。 1013 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 1014 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 学区にお住まいの住民の方の協力金、協賛金、会費になっております。 1015 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1016 ◯4番(谷口典隆君) それであるならば、対応として、「各市民会議における独自財源確保での事業実施の検討を働きかけたい」とおっしゃっていますけれども、独自財源というのは何を指しますか。 1017 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 1018 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 市民会議は、先ほど申し上げましたように、皆さんの会費から成り立っているものなのですけれども、市の方から出させていただくものとして、今回、50周年ということですので、講師の負担、会場等のお金は予定したのですが、会議の中で記念冊子等を発行したいということでした。記念冊子ですと、今までの活動についての冊子になりますので、市民会議を構成していただいている地区、学区の青少年育成協議会の方たちの会費の中から工面して、つくっていただくという話になったと聞いております。 1019 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1020 ◯4番(谷口典隆君) そこまで言っていないです。事業見直し一覧の中で、委託事業を削減される、予算を削減されるのです。その市民会議に独自財源を確保してもらいましょうとおっしゃっている。その独自財源というのは何なのですか。 1021 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 1022 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今ほど申し上げました独自財源とは、それぞれの学区、地区におけます協賛金等になります。 1023 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1024 ◯4番(谷口典隆君) また市民に負担をしてもらうということですよね。 1025 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 1026 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 市民の方に今以上にご負担いただくというものでは……。そういうことにつながるかもわかりませんが、実際に、学区の中で活動していただいています実績報告書等を見せていただいている中で、余裕があるという言い方はちょっとあれですけれども、14のそれぞれ構成していただいています地区青少協の方たちが、例えば1,000円ずつでも何とか工面をして、こういうことができないかということでお願いをしているもので、新たに市民の方にまた幾らご負担いただくというようには考えていない。例えば市の方から各青少協に補助金を出させていただいている中で、少しでも工面していただけるとありがたいと思っております。 1027 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1028 ◯4番(谷口典隆君) 各学区青少協に余裕があるとおっしゃいましたけれども、繰越残があったら、そこから出してもらうということでしょう。その繰越残なんて、学区の住民の皆さんの拠出金ではないですか。学区の青少協は、補助金に関しては全部使い切りなさいと言っているではないですか。それは市民の負担でしょう。余裕があるなんてことは言わないでください。市民の皆さんが出している青少協の会費ではないですか。ここでまた市民にツケを回すなんて、どういうことなんですか。  次へいきます。保育所職員人権教育推進事業についても、同様の理由をお聞かせください。 1029 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 1030 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 保育所職員人権教育推進事業につきましては、保育所職員研修事業と統合し、乳幼児教育保育職員研修事業とするとともに、民間保育所に対しまして実施していました人権研修への補助を一部廃止したもので、平成30年度に比べまして削減額は157万8,000円となりました。  見直しの理由としましては、これまで補助の対象を民間保育所のみとしておりましたが、近年、小規模保育事業所や認可外保育施設等が開設され、保育を行う事業所が増えてきましたことから、全ての事業所を対象に人権教育を推進するため、事業の見直しを行ったものです。  今後の施策展開としましては、これまで年間3回実施しておりました認可保育所、公立幼稚園、こども園を対象にしました幼児課主催の人権研修につきまして、対象を乳幼児教育・保育にかかわる全ての保育所、幼稚園、こども園、地域型保育事業所、認可外保育施設の職員に拡大して実施いたします。さらに、実施回数を増やすとともに、内容の充実を図り、職員の人権意識の向上を目指し、全ての施設において人権が尊重される保育が実施できるように努めてまいります。 1031 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1032 ◯4番(谷口典隆君) 平成30年度と比較して皆減されていますね。昨年12月に、保育所の職員がハラスメントで処分を受けておられます。こうした事案があるのに、このように皆減してしまって大丈夫なのですか。 1033 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 1034 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 人権教育、それだけについて予算を上げていたのですけれども、先ほども申し上げましたとおり、職員研修事業の中に統合いたしまして、その研修事業の中で、今まで以上に人権の研修にも取り組んでいくつもりをしております。 1035 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1036 ◯4番(谷口典隆君) 次へいきます。産業部でございます。  城まつりパレード開催事業について、減額、見直しの理由、対策をお聞かせください。 1037 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 1038 ◯産業部長(辻 宏育君) 城まつりパレード開催事業につきましては、毎年、11月3日に開催しているひこねの城まつりパレードの開催に係る委託料を支出しているものですが、平成31年度につきましては、有名芸能人のゲストとしての招致を中止すること、および井伊直弼公奉告祭を廃止することなどにより、平成30年度の予算額1,239万4,000円に対し平成31年度予算額は940万6,000円で、削減額は298万8,000円となっております。  見直し理由といたしましては、まず有名芸能人の招致については、近年は連続しておりましたが、もともとは周年記念事業等の際に行っていたところであり、通常の事業規模に見直す観点から、中止することにしたものでございます。  また、井伊直弼公奉告祭につきましては、井伊直弼公を顕彰する式典の開催と稚児行列をあわせて実施しているものですが、もともとは井伊直弼公の顕彰と、パレードのほかにも実施されていたスタンプラリーや変身体験など、その年の城まつりの一連の事業の成功を祈願する神事として行われてきた行事であることから、観光行催事としては廃止することにしたものでございます。  今後、有名芸能人の招致につきましては、以前のように周年記念事業等の際に検討することとし、観光振興計画にも掲げている市民と来訪者の交流促進、市民と観光客の双方が楽しめるイベントづくりの観点から、パレードの隊列に一般参加者を募集するなど、参加型・体験型のパレードとすることでイベントとしての魅力を高め、さらなる誘客を図ってまいりたいと考えているところでございます。 1039 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1040 ◯4番(谷口典隆君) 奉告祭を中止することについて、関係者と協議されましたか。 1041 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 1042 ◯産業部長(辻 宏育君) こちらにつきましては、委託先でございます観光協会等とも、そういったいろんなイベントについてのお話もさせていただいたところでございます。やはり賛否はございますけれども、そういった中でも、こういった行催事の見直しについての協議をさせていただいたところでございます。
    1043 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1044 ◯4番(谷口典隆君) 奉告祭なんていうのは、かつては城まつりの安全祈願祭的な要素も含んでおりました。私は、これは継続すべきだと思います。  次へいきます。旧彦根夏の陣開催事業について、同様の理由、対策をお聞かせください。 1045 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 1046 ◯産業部長(辻 宏育君) 本年度までの彦根夏の陣開催事業につきましては、「彦根夏の陣」と冠して開催されている夏のイベントのうち、彦根ゆかたまつり、および花火大会の開催に対する補助金、ならびに彦根ばやし総おどり大会の開催に係る委託料を支出していたものですが、平成31年度につきましては、花火大会の開催を中断すること、および彦根ばやし総おどり大会を廃止することなどにより、平成30年度の予算額1,353万6,000円に対し、平成31年度予算額は100万円で、削減額は1,253万6,000円となっております。  見直し理由といたしましては、まず花火大会につきましては、2024年の国民スポーツ大会の開催に伴う競技場整備工事のため、観覧者用の駐車場や彦根駅から会場近くまでのシャトルバスの運行のための発着場所が確保できないなど受け入れ体制の確保ができないこと、また警備費用の高騰や人員不足により警備員の確保が困難なため、警備体制が確立できず、防災・安全面を確保した上での開催が困難であることから、開催を中断することにしたものでございます。  また、彦根ばやし総おどり大会につきましては、近年、観客数および参加人数ともに減少していることや、総おどりをごらんになる観客のほとんどは地元の方であり、現状では観光客の誘致につながらないなど、費用対効果や集客状況を鑑みまして、廃止することにしたものでございます。  今後、花火大会につきましては、競技場の完成以降の受け入れ体制が確保できた段階での再開について検討してまいりたいと考えております。  また、彦根ばやし総おどり大会の廃止についての対策としましては、平成31年度予算案において、彦根商店街連盟に対する商店街振興対策等補助金を増額し、新たな商店街のにぎわいの創出に係る検討をお願いしているところでございます。本市といたしましても、新たな商店街振興に役立てていただけるよう積極的に協力してまいりたいと考えているところでございます。 1047 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1048 ◯4番(谷口典隆君) 観光協会にお聞きしますと、彦根商店街連盟に総おどりの開催打診をしたところ、商店街連盟としては受けられないとお答えになられたということで、宙ぶらりんになっていたとお聞きしていますけれども、違いますか。 1049 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 1050 ◯産業部長(辻 宏育君) まず、委託をさせていただいていました観光協会の中で、先ほど申し上げた理由等々で、観光協会が主体になっての開催はということで、商店街連盟にお話がいったということは存じておりますし、今おっしゃったように、「できない」というようなご回答をいただいていることも承知しております。 1051 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1052 ◯4番(谷口典隆君) その後、商工会議所、観光協会で組織する彦根夏まつり実行委員会のゆかたまつり部会から、ゆかたまつりと同時開催で総おどりを開催してはどうか。その受け皿としてはあるという申し出があったということですが、それも断られて、予算をつけられなかった理由は何ですか。 1053 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 1054 ◯産業部長(辻 宏育君) 私どもとしましては、先ほど申し上げました商店街連盟に対する補助金の増額の中で、商店街としての一つの事業として、そういったことをやっていただく可能性があると判断いたしまして、その分の増額で対応いただければと考えたところです。 1055 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1056 ◯4番(谷口典隆君) 観光客の誘致につながっていないとして商店街の事業を廃止して、商店街の中で行われていた総おどりを廃止したのに、総おどりを受けられないとおっしゃっている商店街連盟に予算をつけて、何を求められたのですか。 1057 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 1058 ◯産業部長(辻 宏育君) その時点では、総おどりには限定しておりませんで、新たに商店街を振興していただけるようなにぎわいづくりを検討してほしいということで依頼をさせていただいたところです。具体的な案を実際に聞いたわけでもございませんけれども、可能性として、補助金を増額して、お願いすることにしたものでございます。 1059 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1060 ◯4番(谷口典隆君) そんな一か八かみたいな予算をつけてしまっていいんですか。その事業は観光客の誘致につながるのですか。この前から、ご答弁の中で、商店街連盟に予算をつけたと声高におっしゃっていますけれども、それは観光客の誘致につながるのですか。 1061 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 1062 ◯産業部長(辻 宏育君) 商店街振興対策等補助金の増額につきましては、観光誘客というよりは、商店街のにぎわいづくりというような趣でつけさせていただいたところです。総おどり大会が銀座商店街中心に開催されてきたということもございまして、それがなくなりますので、商店街のにぎわいづくりとして何か検討していただけないかということでつけさせていただいたところでございます。 1063 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1064 ◯4番(谷口典隆君) そうであるならば、この事業見直し一覧の中に、「観光客の誘致につながっていない現状を鑑み廃止する」と書かれていますけれども、これは間違いではないのですか。またお得意の訂正をされたらどうですか。   (発言する者あり) 1065 ◯議長(安藤 博君) 執行部、答弁できますか。  産業部長。 1066 ◯産業部長(辻 宏育君) 廃止させていただいた理由としまして、ご指摘のとおり、彦根ばやし総おどり大会については、観光客の誘致につながっていないということで廃止させていただいたところがございます。今回、商店街連盟につけさせていただいた補助金につきましては、総おどり大会をやってほしいということでお願いしたわけではございませんで、新たな振興策も含めてご検討いただけないかということで増額をさせていただいたところです。本市としても、そういった部分で協力しながら、新たなイベントづくりといいますか、振興策をつくっていきたいと考えているところでございます。 1067 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1068 ◯4番(谷口典隆君) 地域経済振興策ならわかります。でも、観光客の誘致につながらないということでやめたものの代替の事業として説明をされているからおかしいと言っているのです。違いますか。   (発言する者あり) 1069 ◯議長(安藤 博君) 執行部、答弁できますか。暫時休憩いたします。            午後4時05分休憩            午後4時06分再開 1070 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  産業部長。 1071 ◯産業部長(辻 宏育君) 時間をとりまして、大変申しわけございません。  今まで行ってまいりました彦根ばやし総おどり大会の廃止理由は、そういったことでございます。けれども、要は、観光誘客としての部分では、誘客につながっていないというのは事実でございます。ただ、一面で、地域のにぎわいづくりとして、商店街振興という部分では今までにぎわってきたという経緯がございますので、代わりの部分として、商店街連盟の方に増額して、にぎわいづくりの検討を行っていただこうということで上げさせていただいたところでございます。 1072 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1073 ◯4番(谷口典隆君) 次へいきます。観光協会への委託および補助事業についても、同様の理由、対策をお聞かせください。 1074 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 1075 ◯産業部長(辻 宏育君) 彦根観光協会への委託および補助といたしましては、平成30年度では、まず委託事業としましては、城まつりパレード、彦根ばやし総おどり大会の開催、観光ウェブサイトの運用やエージェントセールスなどを実施する誘客宣伝に係る業務、彦根市観光案内所、彦根観光センターの運営、観光と物産展の開催、観光駐車場の指定管理料等があり、これらの委託料の総額が6,831万円でございます。  次に、補助事業といたしましては、彦根城桜まつり、ご城下にぎわい市、観月の夕べの開催のほか、人件費を含む彦根観光協会の運営に対する補助がございます。また、直接、彦根観光協会に対するものではございませんが、同協会が事務局を有する実行委員会等に対する補助として、花火大会の開催、お城大使運営委員会に対する補助があり、これらを含めた補助金の総額が4,374万2,000円であり、委託料および補助金の総額としましては1億1,205万2,000円となります。  これに対し、平成31年度におきましては、城まつりパレードの開催に係る委託料、また花火大会、彦根ばやし総おどり大会の開催に係る補助金を削減する一方で、観光協会の本来の役割である観光客の誘客とおもてなしに力を入れていただく観点から、ファムツアーの開催など誘客宣伝に係る業務の委託料を増額したことや、イベント開催に係る警備費の高騰等による増額もあり、委託料の総額が7,063万2,000円、補助金の総額が3,691万円で、委託料および補助金の総額としましては1億754万2,000円となり、削減額としましては451万円となります。  なお、彦根観光協会とは、本年度から、イベントや同協会自体のあり方について継続して意見交換をしてきたところでございまして、同協会の体制整備など、今後も引き続き連携を密にして、本市の観光振興を図ってまいりたいと考えているところでございます。 1076 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1077 ◯4番(谷口典隆君) 次の項目へいきます。官庁街構想でございます。  大久保市長の同構想は今も存在しているのでしょうか。 1078 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1079 ◯市長(大久保 貴君) 最初に私が申し上げたこの構想については、国の機関、あるいは商業施設、医療、福祉施設などが含まれる総合ビルをイメージしていたものでございまして、彦根の玄関口としてふさわしいにぎわいのあるまちにしていきたいと考えたものでございまして、今もなおそのように考えております。 1080 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1081 ◯4番(谷口典隆君) これまでの市の取り組み状況をお聞かせください。 1082 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1083 ◯市長(大久保 貴君) 総合ビルでの国の機関等の集約化につきましては、民間事業者のお力を借りて取り組んでまいりたいと考えてございます。残念ながら、現在のところ、土地所有者の方々からの施設建設の意思が伺えませんために、具体的に国の機関と協議する段階には至ってございません。  なお、国の機関ごとの移転理由などによりまして、本市の担当部署がそれぞれ個別に調整をしていくこととなりますが、それぞれの部署が情報を共有して、連携して、取り組んでまいります。 1084 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1085 ◯4番(谷口典隆君) これまで国の機関などからアプローチはありましたか。 1086 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1087 ◯市長(大久保 貴君) 現在のところ、総合ビルに同居を考えておられる国の機関はないと認識をしてございます。  ある機関におきまして、移転先について検討されているということは伺っております。 1088 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1089 ◯4番(谷口典隆君) ある機関というのは、国民は知る権利があることですけれども、ある機関についてお示しいただけませんか。 1090 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1091 ◯市長(大久保 貴君) ある機関ということでご理解のほどお願い申し上げたいと思います。 1092 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1093 ◯4番(谷口典隆君) 先ごろ衆議院を通過しました政府予算の中でも、調査費がある機関でつけられているようでございます。その辺、ご認識はございますか。 1094 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1095 ◯市長(大久保 貴君) ございませんで、まだ参議院でご審議をいただいているところではないかと思っております。 1096 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1097 ◯4番(谷口典隆君) ある機関はどうしても言っていただけないということです。いい裁判所が来てくださるといいですね。  次へいきます。同構想の推進と彦根市立地適正化計画との整合性についてお聞かせください。 1098 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 1099 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根市立地適正化計画におきましては、彦根駅周辺地区として、彦根駅東口の区画整理事業区域を都市機能誘導区域に設定し、医療、福祉、商業などの都市機能施設を誘導することにしております。また、誘導施設においても、国や県の出先機関を位置づけておりますので、官庁街構想は立地適正化計画に整合しているものでございます。 1100 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1101 ◯4番(谷口典隆君) 同構想の実現に向けて、安清跨線橋改修計画の進捗についてお聞かせください。 1102 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 1103 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 安清跨線橋につきましては、当該跨線橋が彦根駅東地区へのアクセス道路として、橋上で道路を接続する計画になっておりますことから、県に対して改修工事の早期事業化を要望しているところでございます。  これまでの県の説明では、「当該跨線橋は滋賀県道路整備アクションプログラム2018の事業化検討路線に位置づけているが、非常に交通量が多い路線であることから課題も多く、施工方法については十分に検討する必要があり、また彦根駅東地区へのアクセス道路の接続計画もあることから、彦根市とも課題を共有し、十分な協議を行い、事業化に向けて取り組んでいきたい」と説明を受けております。  なお、改修工事時期につきましては、平成26年6月の定例会では、「国道306号バイパスである原松原線街路事業の完了後にしか着工できないと県から聞いております」とお答えしておりますが、今ほどお答えしましたとおり、施工方法等の検討のほか、老朽化対策として修繕工事を先行して実施されるため、現時点において具体的に示されていない状況でございます。 1104 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕
    1105 ◯4番(谷口典隆君) 再質問です。ここの跨線橋の調査費等々が前にもつけられていたと思うのですが、その辺の進捗はいかがですか。 1106 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 1107 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 跨線橋の調査費については、県の方でつけられておりまして、今度行われる修繕工事にあわせて、事前に健全度の調査を過年度から実施されているところで、調査が終わりましたので、修繕工事を実施されると聞いております。 1108 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1109 ◯4番(谷口典隆君) 同跨線橋東側の交差点、事故が頻繁に起きる交差点がございます。改良等々も必要かと思いますが、見解をお聞かせください。 1110 ◯議長(安藤 博君) 本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。  都市建設部長。 1111 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 当交差点の事故状況については、彦根警察署にも確認いたしております。直近1年間での人身事故は、出会い頭による事故が1件、物損事故が6件で、比較的事故が多い交差点だと考えていると聞いております。  また、交差点の交通安全対策としまして、彦根署の方に信号機の設置の可能性についても確認しておりますが、警察庁が定める信号機の設置基準によるところの従道路の交通量が少ないということから、信号機を設置することはできないとも聞いております。  今後、彦根駅東地区の利用が進んで、交流人口が増えることを想定した場合、何らかの改善が必要となってくると考えられますので、滋賀県に安清跨線橋改修にあわせて対策いただくなどを要望していくとともに、本市としてもどういった対策が可能なのか、検討してまいりたいと考えております。 1112 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1113 ◯4番(谷口典隆君) よろしくお願いします。  次に、京橋の修繕工事にいきます。  昨年9月以降の協議経緯をお聞かせください。 1114 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 1115 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 昨年9月定例会で答弁しましたとおり、昨年7月に関係7課が集まり、情報共有と京橋の修繕工事に伴う観光や地域経済、交通対策や通学路等への懸念事項について協議を行い、各課から出された意見につきましては県に要望事項としてお伝えし、設計検討をしていただいておりました。  本年2月になり、県から詳細設計の内容がおおむねまとまったとの連絡があったことから、再度、関係7課が集まり、県から修繕工事計画の概要について説明をいただきました。  工事概要といたしましては、平成31年度に着手される予定に変わりはございませんが、工事施工中の全期間を通じて歩行者および自転車の通行が確保されること、また自動車につきましては、通行どめの期間は必要になるものの、秋の観光シーズンについては片側の一方通行、そして春の花見シーズンは通行規制を解除するとの内容であり、市民生活等に配慮いただいた内容であることを確認しました。  なお、各課からは、工事施工に伴う周知方法について再度意見がございましたので、5月に3回目の協議を行うこととしております。 1116 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1117 ◯4番(谷口典隆君) 同工事の工期および工法は明らかになりましたか。 1118 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 1119 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 県の説明によりますと、工期につきましては、準備、後片づけも含め約8カ月の工事期間が必要とのことでしたが、工事による影響を低減させる必要から、場合によっては工事を分割し、2カ年で実施することも検討いただいております。  また、工法につきましては、工事期間中の歩行者および自転車の通行を確保するため、橋りょうの片側ずつ施工する工法が採用されており、主に上部工の欠損部分の修復や高欄の取り替え、橋面の防水処理や舗装の打ち替えが行われる予定でございます。 1120 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1121 ◯4番(谷口典隆君) 次へいきます。本市の観光面での対策と予算措置はございましたか。 1122 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 1123 ◯産業部長(辻 宏育君) 観光面での対策につきましては、先ほどの都市建設部長からの答弁のとおり、県からの工事計画の概要の説明が2月であったため、本工事への対策に係る予算の計上はいたしておりません。  また、当初は、工事期間中の完全な通行どめも想定されましたことから、観光客の彦根城からまちなかへの周遊性が損なわれることによる影響を懸念しておりましたが、工事期間中を通じて徒歩や自転車での通行は確保されること、城まつりパレード時には工事を休止される予定であること、車両の通行どめについては観光にとってはオフシーズンとなる1月から2月ごろでの実施を予定されていることから、観光への影響については最小限なものとなるようご配慮いただいたものと考えております。  なお、ご城下巡回バスの運行において、秋口から京橋の自動車の通行が彦根城に向けての一方通行になりますことから、迂回が必要となります。このことから、周知方法を含め、運行事業者と調整をしている最中でございます。  そのほか、徒歩などでは通行が可能であるにもかかわらず、観光客の方が通行できないものと誤認されることなどにより、まちなかへの周遊が損なわれることのないよう、自動車の迂回路の情報も含め、看板等を設置していただくよう県へお願いしているところであり、本市としましても、観光協会のホームページ等も活用しながら、来訪者への周知に努めてまいりたいと考えております。  今後とも、工事の進捗等について、関係課と情報共有を図りながら、影響が出ないように注視してまいりたいと考えているところでございます。 1124 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1125 ◯4番(谷口典隆君) 本市における経済面での対策と予算措置をお聞かせください。 1126 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 1127 ◯産業部長(辻 宏育君) 経済面での対策につきましては、先ほどの観光面での対策でお答えしたとおりでございます。周辺商店街への影響についても最小限となるよう配慮いただいたものと考えているところでございます。  この修繕工事の対策としての商店街に対する予算措置は行っておりませんが、この工事による周辺商店街への影響が出ないよう、市民や彦根城を訪れる観光客などに対しまして、京橋が歩行、自転車による通行が可能であることについての広報や周知について、県に対して求めてまいりたいと考えております。  また、夢京橋あかり館や株式会社四番町スクエアとも情報の共有を図るとともに、関係各課との連携も密にしながら、お客様への適切な対応にも配慮してまいりたいと考えております。 1128 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1129 ◯4番(谷口典隆君) 次に、本市における交通面での対策と予算措置はいかがですか。 1130 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 1131 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 交通面への影響としましては、自転車や歩行者につきましては工事期間中においても通行できると聞いておりますが、修繕工事を行う中での通行となりますので、安全に利用できるよう、必要な対策を県に要望しております。  また、自動車につきましては、片側の一方通行の規制が行われる期間や全面通行どめとなる期間には、渋滞の発生や悪化を防ぐよう円滑な迂回誘導などが必要と考えております。具体的には、事前の周知、看板等による適切な誘導などが考えられますが、対策は基本的に滋賀県に対応いただけるものと考えており、工事の影響が最小限になるよう、滋賀県と十分協議を行い、要望をしてまいります。  なお、こうしたことから、予算措置につきましては考えておりません。 1132 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1133 ◯4番(谷口典隆君) 通学路であることなどを考慮した教育面での対策と予算措置はいかがですか。 1134 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1135 ◯教育部長(安居庄二君) さきの答弁にもありましたとおり、歩行者の通行は可能であると聞き及んでおり、城西小学校および西中学校の通学路の変更はないものと考えております。また、予算措置は行っておりません。  しかしながら、通学時の安全確保が図れるよう、関係各課および学校と密に情報共有を図り、工事期間中の児童・生徒への安全指導を徹底してまいります。 1136 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1137 ◯4番(谷口典隆君) 最後の項目にいきます。彦根城からまちなかへの輸送手段として、代替輸送の確保についての協議および検討結果はいかがですか。 1138 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 1139 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 昨年7月の協議では、通学児童や観光客など歩行者が通行できなくなる場合の代替輸送を県にお願いしてまいりましたが、工事期間中、歩行者および自転車の通行は確保されるとのことから、代替輸送の必要性は低いと考えております。  しかしながら、自動車については、通行どめや片側の一方通行が必要になりますので、規制期間を極力短くしていただくほか、観光バスや自動車利用者等への周知を徹底していただくよう、再度、県に要望し、対応をお願いしております。 1140 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 1141 ◯4番(谷口典隆君) 先ほどの野村議員ではないですけれども、しっかりと県と連携して、協議していただきたいと思いますし、こちらの思いを伝えてください。よろしくお願いします。  以上で終わります。ありがとうございました。 1142 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後4時25分休憩            午後4時44分再開 1143 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  17番山内善男君。山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1144 ◯17番(山内善男君) それでは、大きく4点について質問いたします。  大項目1、図書館の建設を早期に具体化をということでお聞きいたします。  「湖東圏域内における望ましい公共図書館整備のあり方について」という報告書が、2013年3月に湖東圏域内図書館整備検討委員会から出され、2017年3月には彦根市図書館整備基本計画が彦根市教育委員会から出されました。また、図書館整備は、大久保市長の選挙公約でもありました。  図書館の建設を早期に具体化するために、市の方針、特に市長の方針について伺います。  中項目1、現在の彦根市の図書館の現状について伺います。  これは2年前にも同様に質問しておりますけれども、情報を共有するために、再度伺います。  細項目1、彦根市の1人当たりの年間貸し出し冊数は何冊で、数年間の推移はどのようになっているのか。それは滋賀県内で何番目になるのか、伺います。 1145 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1146 ◯教育部長(安居庄二君) 彦根市の1人当たりの年間貸し出し冊数および県内19市町中の順位について、平成25年度から平成29年度までの5年間の状況をお答えします。  平成25年度の1人当たりの年間貸し出し冊数は5.14冊で、県内19市町中の順位は17位、以下、平成26年度は5.18冊で17位、平成27年度は5.38冊で17位、平成28年度は5.17冊で18位、平成29年度は5.10冊で18位でございます。 1147 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1148 ◯17番(山内善男君) 19の自治体の中で17位、18位と、ほとんど最下位の部類にあるということです。  細項目2、彦根市の1人当たりの資料費について、同様に伺います。 1149 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1150 ◯教育部長(安居庄二君) 彦根市の1人当たりの資料費および県内19市町中の順位について、平成26年度から今年度までの予算額の状況でお答えいたします。  平成26年度の1人当たりの資料費予算額が241円で、県内19市町中の順位は15位、以下、平成27年度は239円で17位、平成28年度は239円で15位、平成29年度は239円で16位、平成30年度は235円で16位でございます。 1151 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1152 ◯17番(山内善男君) やはり県下の中でほとんど最下位の部類にあるということです。  細項目3、市の職員体制について伺います。  市の職員体制は、具体的に数年間どのように推移して、他の図書館と比較して配置は十分保障されているのかどうか、伺います。 1153 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1154 ◯教育部長(安居庄二君) 市立図書館の職員体制につきまして、臨時的任用職員を含めた職員数および司書有資格者数の割合を、平成26年度から今年度までの5年間の状況をまずお答えいたします。  平成26年度の職員数が20人で、司書有資格者の割合が90%、以下、平成27年度は20人で80%、平成28年度は21人で81%、平成29年度は図書館担当参事1人を含め22人で77%、平成30年度は21人で76%でございます。   (「失礼しました」と呼ぶ者あり) 1155 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。
    1156 ◯教育部長(安居庄二君) 答弁が漏れていました。申しわけございません。  職員数についてでございますが、各市町の図書館数や移動図書館の有無、開館日数などにより必要な人数が異なるため一概には比較できませんが、1館当たりの職員数としては少なくはないものと考えております。しかしながら、正規職員の司書有資格者数の割合を見ますと、平成30年度の県内平均が83%のところ、本市におきましては56%となっておりますことから、正規職員の司書専門職の確保が必要であると考えております。 1157 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1158 ◯17番(山内善男君) 5年前に出された報告書の中では、このように述べております。湖東圏域の図書館の担当者が集まって、彦根市に対して報告書を出しているのですが、正規職員は専門職採用の2人を除いては一般行政職であり、おおむね3年から5年で人事異動の対象となる。司書資格を有する臨時職員においても、雇用期間は最長5年。こうしたことから、専門的な知識が必要な職種であるにもかかわらず、経験、知識不足によって、レファレンスサービスの十分な対応ができず、図書館の重要な機能である情報提供が十分果たされていない状況にあるとも言える。このように指摘しております。  また、私自身が、さきの議会で質問しました折には、当局側から、「図書館サービスの充実を図る上では、今後改善していく必要があると認識しております」と教育部長から、当時は安居部長でしたけれども、答えていただいております。この認識について変わりはありませんか。 1159 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1160 ◯教育部長(安居庄二君) 安居部長ということですけれども、苗字が一緒でややこしいのですが、私の前々任の部長かとは思っております。  考えとしましては同様でございます。 1161 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1162 ◯17番(山内善男君) 1人当たりの貸し出し冊数、あるいは資料費についても、滋賀県下でほぼ最下位の状況。職員体制についても、湖東圏域の図書館担当者の方から「彦根市は十分でない」と指摘されるような状態にあると思います。  それでは、中項目2、「湖東圏域内における望ましい公共図書館整備のあり方について」という報告書について、もう少し具体的に伺ってまいります。  細項目1、この中で彦根市の図書館のあるべき体制について、具体的にどのように提言をされているでしょうか。 1163 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1164 ◯教育部長(安居庄二君) 「湖東圏域内における望ましい公共図書館整備のあり方について」の報告書は、圏域の図書館長、学識経験者などからなる湖東圏域内図書館整備等検討委員会において平成25年3月にまとめられ、湖東定住自立圏推進協議会会長宛て報告されたものでございます。  この報告書では、図書館のあるべき体制については、基本的な配置としては、現図書館を含め3カ所、3館構想で設置することが望ましいとされ、また現在の図書館を残し、圏域の中央部と稲枝地域に新設をし、大まかな配置としては、市域内全ての地域をできる限り補完する配置が望ましいとされています。 1165 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1166 ◯17番(山内善男君) 3館が望ましいということで、一方で、このようにもお答えいただいておりました。10万人から15万人規模の類似都市では、3館から4館を立地している市が多くということで、結果的には、彦根市は3館体制をとるべきだと述べております。  次に移ります。細項目2、新たな図書館の建設時期について、この報告書では具体的にどのように述べているでしょうか。 1167 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1168 ◯教育部長(安居庄二君) 当該報告書において、新たな図書館の建設時期は、「現下の厳しい財政環境にあって財政面からの考察」という中で、「本市が継続して取り組んでいる事業の事業費のピークが平成25年度から平成27年度の3年間に集中する見込みであると内外に報じられている現状で、図書館の建設時期を示していただくのは難しい問題である」とした上で、新たな図書館の建設時期の考察について、次のように述べられております。  まず、「今後、種々の検討を進めるにしても、拠点図書館の建設時期が不明では、今後のスケジュールや住民への十分な説明ができないままとなることを懸念する」とされています。また、「耐震化対策が未実施の現図書館に本館、拠点館としての機能を持たすには、老朽化と狭隘化によって、施設の耐用年数からしても限界がある」、「建設時期は、現施設の機能も今後5年以内が限界であると考える」と述べられております。 1169 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1170 ◯17番(山内善男君) 「今後5年以内が限界である」ということで、報告書は平成25年の3月に出されておりますので、ちょうど平成30年が限界であると述べているところです。本来ならば、もう建っていなければならないことになるのですが、そういう認識でよかったでしょうか。 1171 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1172 ◯教育部長(安居庄二君) 議員のおっしゃっていただいております「湖東圏域内における望ましい公共図書館整備のあり方について」の報告書は平成25年3月に出ておりますけれども、これにはそのように書いてございまして、5年と言えば既にという時期になりますが、本市といたしましては、図書館については、来年度当初予算におきまして、耐震化工事の経費を計上している状況ですので、耐用年数もございますけれども、まずは耐震化を図り、長寿命化を図っていくということでございますので、ご理解をお願いしたいと思います。 1173 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1174 ◯17番(山内善男君) このような彦根市の図書館の低いレベルを他の定住圏の豊郷、甲良、多賀、愛荘町などと同レベルに引き上げていくためには、3館体制が必要だし、その建設時期については5年以内であるという報告を出しているわけです。これは彦根市の図書館担当者も入った結論なのですから、当然、この結論を尊重しなければならないと思います。ところが、いまだに具体的な建設時期も明確にされていないということだと思います。  そういう状況を踏まえて、中項目3に移ります。市長の図書館建設の公約について伺います。  細項目1も同様です。  市長の図書館建設の公約について、市長はどのように述べておられたでしょうか、伺います。 1175 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1176 ◯市長(大久保 貴君) 山内議員のお尋ねにお答え申し上げます。  私の公約では、図書館建設について、図書館整備基本計画に基づき、図書館整備に向けて歩みを進めますとしてございます。 1177 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1178 ◯17番(山内善男君) 基本計画に基づいて図書館建設を進めるということだと思います。ご承知のとおり、その基本計画は出されたわけなのですが、そういう点では、市長の公約というのは、その基本計画に基づいて今後どのように推移していくのでしょうか。   (「再質問ですか」と呼ぶ者あり)   (「中項目4の細項目1で」と呼ぶ    者あり) 1179 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1180 ◯教育部長(安居庄二君) 中央館および南部館の整備場所につきましては、平成29年3月に策定いたしました彦根市図書館整備基本計画において、本市の図書館サービスの拠点となる中央館を市の中央部である河瀬・亀山学区に整備し、南部館を稲枝地域のJR稲枝駅西口周辺から公共施設の集積した稲枝支所周辺のエリアに整備することとしております。  また、建設時期につきましては、本市財政が非常に厳しく、これらの図書館整備時期は見通せない状況にはございますが、今後も引き続き、財源確保のため、国等の制度改正の動きを注視しながら、図書館整備に向けて取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 1181 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1182 ◯17番(山内善男君) 市長の1期目の公約から、図書館建設というのはあったわけです。私は議会でたびたび質問をいたしました。その質問のたびに、図書館協議会を設立し、基本計画を立てる、基本構想を立てるというようなお話がずっと続きまして。図書館協議会も設立され、基本計画も既に立てられました。いよいよこの計画に基づいて、建設地や時期についても、はっきり議会にも、市民にも示すべきだと思いますけれども、市長のご見解をお伺いいたします。 1183 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1184 ◯市長(大久保 貴君) 基本計画までいきたいということを前期のときに申し上げて、そこは成し遂げた。ただ、河瀬・亀山地区というくくりでは、提示をさせていただきましたが、まだ用地の選定が進んでいないという状況がございます。なかなか難しい問題でありますので、私としましては、国体のハード整備が完了した後に、取り組みが進められるような環境づくりは、できる限りさせていただきたいと思ってございます。ただ、今お願いしております新市民体育センターのアクセスポイント、図書館機能の部分もかなり充実したものでございますので、そうしたものの活用もしっかりと市民の皆様にもお伝えしながら、時期を見て対応していきたいと考えてございます。 1185 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1186 ◯17番(山内善男君) 市長が就任されてもう6年になるわけです。就任当初から公約であったわけです。ずっと議会でも聞いてきましたけれども、そのたびに具体的なステップを申し述べられて、なかなか具体的な時期を明言されてきませんでした。もう基本計画も立って、あるいは基本計画の中で具体的な学区の地名なども明らかにされ、稲枝だったら、西口から稲枝支所周辺という具体的な提起もされて、いよいよ建設地と建設時期を明らかにして、具体的な担当に指示を出すという時期に来ているのではないかと思うのです。  国体が終わってからということになると、市長の任期が終わって、結局責任を持たないということに、結果としてなってしまうのではないですか。 1187 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1188 ◯市長(大久保 貴君) 私どもとしましては、今年、現図書館の耐震化をまず進めさせていただきたいということをお願いしております。河瀬・亀山地区のどこにという具体的な用地の選定になりますと、なかなか難しい問題が出てまいります。その辺も踏まえて、しっかり準備するように指示はいたしておりますが、いずれにしても、これはなかなか難しい問題でございますので、慎重に対応させていただきたいと考えております。 1189 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1190 ◯17番(山内善男君) 建設時期についても、建設地についても、具体的にされようとしないというのは、私自身は非常に不可解です。今言いましたように、資料費についても、職員の体制についても、非常に不十分なわけです。県下でもほぼ最下位という指数になっているわけです。少なくとも、現状の中でそれを打開するために、それを改善する手立てをしようというお考えはありませんか。 1191 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1192 ◯市長(大久保 貴君) そこはちょっとまた違う話だと思うんですけれど、今回、予算をお願いしている内容というのは、いろんな検討を重ねて、編成させていただいたものでございます。他方、新しい図書館の中央館の建設というものは、場所の選定から進めなければならない。大きな枠で河瀬・亀山というくくりはさせていただきましたけれども、その中でもいろんな意見がございます。そうしたものをきちっと調整しながら進めないといけないというような状況でございますので、何もそれを進めないわけではございません。やりたいと思っておりますので、今後も取り組みは進めてまいりたいと思っております。ほかのことを早く、早くと申し上げていることに比べたら随分遅いとご批判を受けるかもわかりませんが、着実に進んでいきたいと思っております。 1193 ◯議長(安藤 博君) 山内君。 〔17番(山内善男君)登壇、資料掲示〕 1194 ◯17番(山内善男君) 市長の1期目からの公約ですので、基本計画もできたわけですから、それに基づいて、本来、具体的な指示を出すべきだと申し上げておきたいと思います。  たびたび議会でも、彦根市の資料費の金額が少ないこと、職員体制が不十分であることを申し上げてきました。図書館の担当課もそれはお認めになっております。資料費については県下で最後の方なのですけれども、例えば愛荘町は毎年3,000万円を超える資料費を出しています。彦根市は2,600万円と、愛荘町よりも少ないわけです。人口比で言うと、愛荘町は約2万人、彦根市は11万人。人口比で言うと、約1億5,000万円あったら、愛荘町と肩を並べるところまでいくわけです。資料費についても、職員体制についても不十分だということで、建設時期や建設費が明言できないのならば、現状で職員の労働条件を改善し、さらに読者を大切にするという観点で、お金もきっちりつける、人もつけるということを、早くしていただきたいと申し上げておきたいと思います。  それでは、大項目2に移ります。稲枝駅西側地区の都市計画公園の建設計画の推進をということでお伺いいたします。  2年前、市は稲枝駅西側地区の都市計画公園の建設計画について、約4ヘクタールを地区公園とし、稲部遺跡跡の4ヘクタールを歴史公園として整備するとの発表を行いました。しかし、既に市道芹橋彦富線として一部が買収され、農地が分断され、彦根市についても都市計画課、文化財部、農林水産課と所管が複雑に入り乱れる結果となりました。法線変更でこのようなことになってしまったのですが、市の連携を密に行い、早期に整備に着手し、土地の荒廃を防ぐことが、喫緊の課題となっていると考えています。  そこで、以下、具体的に伺っていきます。  中項目1、市道芹橋彦富線の既に買収された用地です。法線変更で、道路としては使わないことになってしまった部分の土地なのですが、法線変更したことから、田が上と下に分断されて、田として耕作することもままならない状況となっています。  そこで、以下、伺ってまいります。  細項目1、現在、道路として買収した土地については、草の管理を市が責任を持って行うよう、耕作者は主張されています。現状どのように対処し、今後どのように対処するおつもりなのか、伺います。  下の方が稲枝駅。ここの道が大津能登川長浜線です。最初の法線は、稲枝東小学校あたりから真っすぐ、ナイキの方へ向かっていくという法線でした。ところが、文化財がこのグリーンのところで出たので、法線変更が行われました。当初の予定の道路部分については買収されました。田んぼが真ん中で分断されるということになってしまって、かなり草がボウボウの状態になっております。耕作者の農業者の皆さんから「何とかしてほしい」という切実な訴えもあるわけですけれども、今後どのように対処されるのか、お伺いいたします。 1195 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 1196 ◯文化財部長(高田秀樹君) 旧の市道芹橋彦富線の既買収地のうち、重要な遺構が確認されました文禄川より南側の範囲は、文化財課で草刈りを行っております。  また、既買収地によって分断されたことにより耕作に支障を来されている土地につきましては、将来、公有化を進めていく範囲でありますことから、地元自治会や土地所有者の方と公有化までの間の草の管理方法や範囲について協議を行っているところでございます。 1197 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1198 ◯17番(山内善男君) 「協議を行っているところ」と言うんですが、実際、耕作者の方から話を伺ってまいりました。今、文化財の関係で、掘削されていたりして、なかなか入りづらい、水も入れづらい、排水しづらい。農林水産課も含めて入ってもらって、市として責任ある対応をすることが必要だと思うんですが、どうなのでしょうか。 1199 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 1200 ◯文化財部長(高田秀樹君) 今回ご質問いただいたことに関しましては、文化財課単独で動いているわけではございませんで、市内部で情報を共有しながら、農林水産課とも協議をさせていただいているところでございます。単独で動いて、ご返事をさせていただいているわけではございません。 1201 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1202 ◯17番(山内善男君) かなり草がはえて、耕作放棄地のような状況になっている現状もあるんですけれども、その解消についてはどのようにお考えになっていますか。 1203 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 1204 ◯文化財部長(高田秀樹君) 基本的には、耕作されている方のご意向に沿う形で、市の方で草刈りをしていきたいとは考えておりますが、一方、地元の方で補助金を使っておられる面もございますし、その辺との整合性を図っていく必要がございますので、そのあたりを含めて協議をさせていただきたいと考えております。 1205 ◯議長(安藤 博君) 山内君。 〔17番(山内善男君)登壇、資料掲示〕 1206 ◯17番(山内善男君) 草がはえたい放題のような感じになって、非常に見苦しい状況にあります。田として耕作するにしても、もうできないというお話も伺いました。ぜひ、農林水産課、農業委員会も含めて、あのような状態を解消するために、現状を打開するために、知恵を出していただきたいということを申し上げておきたいと思います。  それでは、細項目2、用地の買収計画について伺いたいと思います。  約4ヘクタールが地区公園、稲部遺跡跡の4ヘクタールは歴史公園の用地とお聞きしております。用地の買収計画と用地の買収財源の考え方についてお伺いいたします。  地図を出します。ここが稲枝駅で、公園のエリアとして、4ヘクタール、4ヘクタール、約8ヘクタールを設定するということで、緑の部分が公園の計画として市は発表されました。もし公園として活用するのなら、早く買収計画を立てて、耕作放棄地のような状況を解消する手立てが必要だと思います。そういう点で、買収計画と買収の財源の考え方についてお伺いいたします。 1207 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 1208 ◯文化財部長(高田秀樹君) 地区公園分の4ヘクタールにつきましては、現時点で明確な買収時期をお答えする状況には至っておりませんが、まずは地区公園の位置や規模を確定し、都市計画決定を行った上で事業に着手し、用地買収に取りかかることになります。また、用地の買収財源につきましては、通常の都市公園事業として取り組む場合は、用地買収に関しましては3分の1が国庫補助となる見込みでございます。  歴史公園分の用地についても、現在、遺跡の範囲確認調査を行っているところであり、明確な買収時期はお答えできませんが、範囲確認調査の結果に基づき、各種報告書の作成や史跡指定の意見具申を行った後に、史跡指定された範囲については5分の4の国庫補助金を活用して買収する方法があります。しかしながら、現時点では、約4ヘクタールのうち、どれだけの面積が史跡の範囲として指定されるか未確定であることに加えまして、史跡指定の範囲外の土地については国の補助制度はありませんので、他の買収財源も検討する必要があると考えているところでございます。 1209 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1210 ◯17番(山内善男君) かなりの国庫財源を見込めるということだと思います。ぜひ早急に買収計画を立てて、耕作放棄地のような非常に見苦しい状況を解消するために、計画を進捗していただきたいということを申し上げておきたいと思います。  細項目3、早期に公園用地として買収できるように望みますけれども、買収できるまでの間、道路として購入した土地については草の管理を市の責任で行い、分断された上・下のほ場についても、水稲のほ場として活用できるよう、導水路の協力と排水についても耕作者と連携する必要があると思います。市の考え方を伺います。
    1211 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 1212 ◯文化財部長(高田秀樹君) 平成25年度から平成28年度にかけまして実施しました市道芹橋彦富線の改良工事に伴う本発掘調査の範囲以外で耕作を実施されている農地につきましては、遺跡の範囲確認調査は農閑期に調査のご同意をいただいて実施しており、現状でも水田耕作を実施していただいております。  また、旧の市道芹橋彦富線の既買収地により分断され耕作に支障を来されている土地の所有者の方とは、自治会長様と同席の上、草刈り等の管理をすることで協議をさせていただいており、土地の所有者の方が田として水稲の作付を希望されるのであれば、そのことも含めて協議をさせていただきたいと考えております。 1213 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1214 ◯17番(山内善男君) 現状は耕作放棄地のような状況が続いておりまして、草がはえたい放題にはえているという状況になっています。解消するためにも、田として活用できるような具体的な手立てを、農林水産課や農業委員会を含めて入っていただいて、市として責任をとるという考え方を明確にしていただきたいと思います。  それでは、中項目2、南部の図書館建設と文化財センターの早期設置をということでお伺いいたします。  2年前の議会でも、当該地に南部の図書館建設と文化財センターの早期設置を望むとの質問に対して、「検討の一理はある」というような答弁をいただいておりますけれども、現在の市の考え方を伺います。 1215 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 1216 ◯文化財部長(高田秀樹君) 稲枝駅西側地区の歴史公園における図書館建設や文化財センターの設置につきましては、平成29年2月定例会の際のご質問にお答えしましたとおり、遺跡の核として整備することは遺跡の活用方法の一つとして考えられるものであり、多賀町のあけぼのパーク多賀や、東近江市では図書館、文化財センター、歴史博物館、公園が併設されました複合的な施設など、近隣の市町においても整備されているところでございます。  歴史公園は、史跡指定を受けた後に整備基本計画を策定し、最終的には文化庁が設置する文化審議会で決定されますが、図書館や文化財センターを含め、稲部遺跡との整合性を保ちつつ、地域の活性化にもつながるような整備を、地域の方々とともに検討してまいりたいと考えております。 1217 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1218 ◯17番(山内善男君) 担当課が考えていても、財源の手当てなどがされなければ具体化はなかなかされないと思います。市長のそのあたりの具体的な指示、市長からの指示があるのか、ないのかで、担当課がどう動けるのかが変わってくると思うんです。市長公約ともかかわって、ここの土地を有効利用して、図書館や文化財センターなどの建設も含めて、市長からの指示が何よりも大事だと思うんですけれども、最後に、市長のご見解をお聞きしておきます。 1219 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1220 ◯市長(大久保 貴君) さまざまおっしゃっていただくところでございますが、今重要なことは、範囲確認調査をし、全体構想を固めていかなければならないと思ってございまして、関係者が集まって、いろいろと協議を重ねているところでございます。しっかり対応していくように指示はしてございます。 1221 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1222 ◯17番(山内善男君) 市長公約が1日も早く果たせるように、市長からの具体的な指示をぜひ早くおろしていただきたいということを申し上げておきたいと思います。  それでは、大項目3、ひとり暮らしの高齢者等を対象にした戸別収集について伺います。  市は、「2017年度は福祉保健部など関係部局の協議を行い、2018年度はモデルの学区を1、2学区選定して、そこで実施してまいりたい。2019年度にそれらの課題等を整理しまして、全市域に広げていきたい」と答弁されました。  当市議会定例会の冒頭で、市長の説明では、「家庭から出るごみや資源を集積所まで運ぶことが困難なひとり暮らしの高齢者等を対象とした戸別収集を実施いたします」として、いよいよ来年度から本格実施されようとしています。  そこで、具体的に伺います。  中項目1、2018年度のモデル実施の戸別収集の詳細について伺ってまいります。  細項目1、モデル地区における課題と教訓についてお伺いいたします。 1223 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 1224 ◯市民環境部長(小林重秀君) モデル地区につきましては、平成29年度から3学区を選定し、協議を進めてまいりましたが、連合自治会や福祉団体との協議の中で、地域の助け合いの中で取り組みたいとのお考えでございました。  平成30年度になり、新たなモデル地区として、約800世帯を有する平田町内会に協力を依頼いたしました。町内会の役員の方などにお集まりいただき、事業概要を説明した上で、高齢世帯等へ意向調査を実施していただき、そのうち4世帯の方がこの事業に参加したいとの意向を示されました。しかし、いざ収集の段階になりまして、その後施設へ入所された方であるとか、「今、リハビリ中であるけれども、しばらくは自分で出したい」というような申し出があり、現在では1世帯のお宅への収集にとどまっているところでございます。来年度からの本格実施に向けて、その間もエリア、世帯数を増やしていきたいと考えております。  課題と教訓といたしましては、こちらの声が聞き取りにくいというようなこともございまして、コミュニケーションを図ることが難しいなどから、内容についてご理解いただくために、時間をかけて丁寧な説明が必要であることを認識いたしました。また、先ほどの意向調査から、「自分でごみが出せるうちはごみ出しを行いたい」といった回答も複数あったところでございます。また、サービスを受けることへの後ろめたさなどによって希望を断念されることも想定されますことから、市民の皆様には広く認知される制度となるよう取り組んでいかなければならないと考えております。 1225 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1226 ◯17番(山内善男君) 細項目2、福祉保健部など関係部局と協議するとおっしゃっていたのですが、どのように協議をされたのでしょうか。 1227 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 1228 ◯市民環境部長(小林重秀君) 事業の実施に当たって、昨年度、福祉保健部や福祉関係団体と協議を行う中で、ごみ出しができるかどうかについては、単に介護認定や年齢、独居世帯であることに限らず、さまざまなケースが想定され、要綱に厳格に定める等の一律的な実施は難しいのではといった意見もあったことから、直接、清掃センター職員が面談し、必要性について確認することといたしたところでございます。  また、以前にお声がけした自治会および福祉団体様からは、地域の助け合いを通じてコミュニティの維持に努めたいとのお考えもお持ちであったことから、現在のところ、市の戸別収集ではなく、地域での共助の取り組みでごみ出しを対応したいというようなご意見も頂戴したところです。 1229 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1230 ◯17番(山内善男君) 細項目3、とりあえず1世帯あったとのことなのですけれども、直営で実施されたのか、委託で行ったのか、人件費等必要経費の積算はどうされたのか、お伺いいたします。 1231 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 1232 ◯市民環境部長(小林重秀君) モデル事業の実施については、収集運搬経費といたしまして、職員2名を1週間に半日と収集車両1台で積算いたしますと、年間で180万円程度となります。しかしながら、車両については現有車両の活用と、人員についても現有人員で対応していることから、この事業に伴う増額はございません。直営でやらせていただいたということでございます。 1233 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1234 ◯17番(山内善男君) それでは、中項目2、そのようなモデル地区の実証実験を経て、いよいよ本格実施することになると思うんです。  細項目1、具体的に進める必要があると思うんですが、地域別の対象者数をどの程度と見込んでおられるのか、伺います。 1235 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 1236 ◯市民環境部長(小林重秀君) 対象者数につきましては、地域により高齢化などに偏りもあり、確定的なものではございませんが、災害時要支援者のうち独居で満75歳以上の方の割合も参考にしながら、全世帯数の0.25%、これは先進自治体の例を参考にして切り上げたような数字です。旭森・鳥居本・佐和山小学校区3区で約30世帯、城北・城東・城西小学校区で約40世帯、河瀬・亀山小学校区、稲枝中学校区で約30世帯、城陽・金城・若葉小学校区で約25世帯、城南・高宮・平田小学校区で約30世帯の計約155世帯を見込んでおります。  なお、今申し上げた学区割につきましては、粗大ごみの戸別収集日に合わせたものとなっております。 1237 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1238 ◯17番(山内善男君) 細項目2、予算規模はどの程度で見積もっているのか、伺います。 1239 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 1240 ◯市民環境部長(小林重秀君) 今ほどもお答えいたしました約155世帯につきましては、現有車両と現有人員での収集を予定しており、ごみ収集経費の予算内で執行いたしたいと考えております。 1241 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1242 ◯17番(山内善男君) 細項目3、直営で行うのか、委託で行うのか。今、お答えがあったんですが、再度、お答えいただきたいと思います。 1243 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 1244 ◯市民環境部長(小林重秀君) 今ほどもお答えしたとおり、直営での収集を予定しております。 1245 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1246 ◯17番(山内善男君) 果たしてそれはできるんですか。実際、清掃センターに聞きましたら、職員の皆さんは働き過ぎで、労働基準監督署が入ったと聞いているんです。時間外労働がもう天まで来ているということで自治会の泥上げも、お金が縮められて、民間に任せることができない。それも直営で、行かなければならないと言われています。今この155世帯に直接、市の職員が行くことになるのですが、実際、こんなことができるのですか。 1247 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 1248 ◯市民環境部長(小林重秀君) 実際にできると確信しております。 1249 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1250 ◯17番(山内善男君) 滋賀県下で今行われているのは、大津市と愛荘町の二つです。愛荘町に聞きましたけれども、愛荘町は年間予算を400万円弱つけられていて、これは民間委託でやられているとお聞きしました。彦根市の場合は、直営で、155世帯に行く。直接訪問して、ごみがあれば回収する。ごみがなければ、安否確認も行うということなんですけれども、実際、今の人員で労働基準監督署が入って、指摘されているのに、さらに自治会のごみの回収や、この事業。ひとり暮らしの高齢者世帯に対して非常に温かい手当てをするというのはいいのですが、実際の体制としてはできないのではないですか。 1251 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長から発言訂正の申し出がありますのでこれを許します。  市民環境部長。 1252 ◯市民環境部長(小林重秀君) 1点だけ、おわびと訂正をさせていただきます。先ほど、モデル事業の実施について、収集経費を80万円と申し上げたと思いますけれども、180万円の誤りでございますので、おわびして訂正いたします。  今ほどの再質問にお答えしますが、戸別収集の実施については、粗大ごみの戸別収集とあわせて、1日かけてやろうという計画をしておりますので、問題なく実施できると考えております。 1253 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1254 ◯17番(山内善男君) そうおっしゃいますけれども、労働基準監督署が入った事実は事実として、私はお聞きしました。その事実は把握されていますか。 1255 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 1256 ◯市民環境部長(小林重秀君) 労働基準監督署が入ったという事実は知っておりますけれども、働き過ぎで入ったということではございません。 1257 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1258 ◯17番(山内善男君) 自治会の戸別収集も含めて、民間に委託したものを直営で実施しなければならないという事態に、来年度はなると思うんですが、さらにその上に、155世帯の安否確認とごみの収集もやらなくてはならない。実際に、清掃センターの職員の皆さんの声を聞いていらっしゃいますか。大丈夫でしょうか。 1259 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 1260 ◯市民環境部長(小林重秀君) 昨日、答弁いたしましたとおり、自治会の一斉清掃については、後日の収集を行うということで、民間委託をベースに考えております。清掃センターからのボトムアップで上がってきた意見を集約して答弁させていただいているので、もちろんできると確信しているということでございます。 1261 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1262 ◯17番(山内善男君) 労働者へのしわ寄せにならないように、ぜひ見届けをお願いしたいと思います。  細項目4、実施要綱やチラシの作成など、準備物の用意は万全なのか、伺います。 1263 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 1264 ◯市民環境部長(小林重秀君) 現在、実施要綱やチラシについては準備中でございますが、5月に開催される自治会長会議でお知らせした上で、その後、「広報ひこね」や市のホームページへの掲載を行うなどの周知を図ってまいります。  また、先ほどもご答弁申し上げましたとおり、希望宅へは戸別に訪問し、コミュニケーションを図り、内容をよくご理解いただいた上で利用いただけるように努めてまいりたいと考えています。 1265 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1266 ◯17番(山内善男君) 予算が通れば、当然、2019年度からということでお答えいただいているのですが、当然、4月から実施されることになると思うのですけれども、そういう認識でよかったでしょうか。 1267 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 1268 ◯市民環境部長(小林重秀君) 過去の議会において、私の方から「来年度から本格実施したい」ということで、当然、皆さんも4月からと思っていただいていたと認識しております。若干の遅延はあるものの、5月の自治会長会議、その後、「広報ひこね」やホームページでお知らせして、徐々に拡大していくということですので、本格実施については下半期ぐらいではないか。徐々に増えていくというように認識しております。 1269 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1270 ◯17番(山内善男君) 2019年度からというと、誰しも4月からスタートしていただけると思います。ランニング期間は2018年度で、モデル実施したということもあります。具体的な期間は下半期からというと、半年遅れるということなのですか。 1271 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 1272 ◯市民環境部長(小林重秀君) 全市的には半年遅れるということでございますけれども、自治会長会議が5月、その後、広く市民の皆さんにお知らせするということなので、その間も、エリアや件数を増やしていきたいと考えております。 1273 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1274 ◯17番(山内善男君) 愛荘町では、年間約400万円の予算をつけて、民間委託をしているとのことでした。愛荘町では29件、ほぼ30件です。人口規模で掛け算すると、彦根では155件ぐらいになるのですけれども、予算で言いますと、5倍ですので、愛荘町は400万円ほどつけているわけですから、彦根市は2,000万円つけても当たり前だということになります。直営でやるのですから、それが要らないということになるのかもしれませんが、現在の人員体制でやると部長はおっしゃっていますけれども、市長の公約で「やれ」ということですので、人も物も金も市長の責任でつけて、余裕を持ってやっていただけるような体制にしていただかないといけないのではないかと思います。働き過ぎで、労働基準監督署が入っているというような話もお聞きいたしました。自治会清掃は民間だとおっしゃいましたか。それは民間でやることになりましたけれども、直営で本当にできるのかどうか。私自身は懐疑的に思わざるを得ないので、労働者の人権を守るという点でも、労働強化にならないように配慮して、ぜひ施策を実行していただきたい。そうなった場合は、民間委託も含めて考えざるを得ないということになるのか、あるいは人員の手当ても含めてやらざるを得ないことになるのか。ぜひ、市長も見届けていただきますように、お願いをしたいと思います。  それでは、大項目4、放課後児童クラブの業務委託についてお伺いいたします。
     放課後児童クラブの業務委託について、17校中13校で、東京に本社が存在する大手企業2社が受注いたしました。しかも、委託期間は1年ということですから、指導員の皆さんの雇用不安が毎年やってくることを意味します。基本的には、指導員は雇用不安なく継続して働き、子どもたちは引き続き同じ指導員とかかわることができることこそ、必要です。  中項目1、雇用主が変更になることは、労働者にとっては雇用不安を必然的に招くのではないかと思います。  細項目1も同様です。  このような状態が、教育的視点から見ても、決して好ましいことではありません。この認識は当局の皆さんとも一致できるでしょうか。 1275 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1276 ◯教育部長(安居庄二君) 今回の放課後児童クラブ指導員業務の公募で受託事業者が変わるクラブについては、雇用や体制が変わることへの不安をお持ちの指導員も一部おられるかとは思いますが、新たに選定された事業者からは「引き続き、雇用を希望される方については優先的に雇用する」との提案をいただいております。既に雇用説明会を実施され、それぞれの指導員の思いに寄り添った丁寧な面接を実施されております。  教育委員会といたしましても、保護者の方に対しては不安なく子どもを預けていただくことができるよう、それぞれのクラブでの保護者説明会を計画いたしております。  なお、次年度のスタートがスムーズに切れますよう、クラブごとで丁寧な引き継ぎを進めてまいります。 1277 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1278 ◯17番(山内善男君) 部長ともお話をさせてもらったときに申し上げましたけれども、シルバー人材センターの直雇用の皆さんについては、面談の通知もあって、かなりの方が面談されたようです。しかし、シルバー人材センターからの派遣の方については、結局、個人で解決しなければならなかったというお話を聞いたのです。やはりこのような状況になったのは、周知時間が非常に短かったことなどで、丁寧に対応ができなかったのではないかと思います。対象の方が再雇用のときに、説明会などが漏れていたことについてはどのようにお考えになっていますか。 1279 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1280 ◯教育部長(安居庄二君) 今、議員がおっしゃられましたのは、現在もシルバー人材センターが三つのクラブを請けていただいていますけれども、直営では5校あって、そこで指導員が不足する場合に、県のシルバー人材センターの連合会だと思いますが、そちらの方に派遣ということで契約して、来ていただいている部分もございます。通常の彦根市の教育委員会と受託契約をしている3校のクラブのシルバー人材センターから来られる指導員と、それとは別に直営5校にヘルプで県のシルバー人材センターから派遣で来ていただいている方ということで、それぞれ違いがございまして、そこで今おっしゃられているようなことになっているのではないかと考えております。  聞いておりますと、そうした方の情報も得ていただきながら、面接等々にも振られているとお聞きもしましたので、今後といいましても次期になりますけれども、そうしたときには全て、早目、早目の対応をとっていきたいと考えております。 1281 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1282 ◯17番(山内善男君) このような方がいたということを申し上げておきたいと思います。結局これも、時間的な余裕が余りにもなさ過ぎたということではなかったかと思います。  細項目2、200人もの指導員の雇用主が一挙に入れ替わる可能性を秘めた事業者選定であり、これは最高裁判例の整理解雇4要件にも該当する事例であると認識しますが、この認識は共有できるでしょうか。 1283 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1284 ◯教育部長(安居庄二君) 今回の放課後児童クラブの指導員業務の公募につきましては、放課後児童クラブを継続的・安定的に開室するために実施したものでございまして、議員ご指摘の整理解雇ではございません。 1285 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1286 ◯17番(山内善男君) 私も何度も職場がなくなったことがありましたけれども、非常に丁寧な対応をせざるを得ないということで、労働組合との協議なども含めて、会社の方はやりました。そういう点から言うと、私自身はこのような認識を、本来、教育委員会が持つべきだと思います。  滋賀県の学童保育連絡協議会というところが、今の彦根の状態を見て、大変深刻な事態と受けとめています。私たちが把握する範囲ですが、県内でも学童保育の民間参入や民間への委託を進めている自治体は増えてきています。しかし、少なからず、教育や保育に携わる事業を母体として学童保育を運営しています。これ以外の団体が請けるケースというのは、県内で余りありませんと指摘をしております。このような指摘についてどのように感じておられますか。 1287 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1288 ◯教育部長(安居庄二君) 県の学童保育連絡協議会がそのようにおっしゃっているとのことですけれども、私どもとしましては、12月議会でもご説明させていただいたかとは思いますが、放課後児童クラブを継続的に、安定的に開室していきたいというのが大きな目的でございます。こうした部分で待機児童を出さないようにするためにも、広く公募させていただいていますので、その辺はご理解をいただきたいと思います。 1289 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1290 ◯17番(山内善男君) 中項目2、細項目1も同様ですが、次回の選定は、このようなことではなしに、随意選定で行うこと、長期間の設定なども含めて、考え直すべきだと思いますが、いかがお考えでしょうか。 1291 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 1292 ◯教育部長(安居庄二君) 放課後児童クラブの指導員業務は、児童の心身の健全な育成を図るため、保護者との信頼関係の構築が重要であるとともに、増加傾向にある利用児童の受け入れのため、全てのクラブを継続的・安定的に開室することが大切であると考えています。  次回の選定につきましては、クラブに在籍している児童やその保護者だけでなく、指導員にとりましても、事業者が年々変わることへの不安が考えられますことから、複数年の契約も視野に入れながら、余裕を持ったスケジュールで、契約の透明性・公平性を確保しながら実施してまいりたいと考えております。 1293 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 1294 ◯17番(山内善男君) 指導員の権利確保と子どもたちの健やかな成長のために、同じ指導員とかかわれるという状況をぜひ考察していただいて、次回の選定は考慮していただきたいということを申し上げて、私の質問を終わります。ありがとうございました。 1295 ◯議長(安藤 博君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 1296 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会いたします。  お疲れさまでございました。            午後5時46分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...