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  1. 彦根市議会 2019-02-01
    平成31年2月定例会(第4号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(安藤 博君) 皆さん、おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安藤 博君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、15番上杉正敏君、および16番中野正剛君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第3号から議案第53号ま で(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(安藤 博君) 日程第2、議案第3号から議案第53号までの各議案を一括議題とし、昨日に引き続き、個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  19番杉原祥浩君。杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 4 ◯19番(杉原祥浩君) 皆さん、おはようございます。それでは、朝一番ですけれども、どうぞよろしくお願いいたします。私は今回、大きく二つの質問をさせていただきます。よろしくお願いをいたします。  まず、大項目の1番、平成31年度(2019年度)一般会計予算案についてということで、その予算の中にも示されていたように、国において経済財政運営と改革の基本方針2018、未来投資戦略2018等を着実に実行するとともに、全ての世代が安心でき、活躍できる全世代型社会保障制度を実現するため、労働制度を初め制度全般の改革を進めるとしています。  彦根市としては、硬直化している財政状況ではありますが、市民の皆様の安心・安全を守る施策の充実を図りましたほか、スポーツと文化がつながり、新しい市民の交流拠点となります(仮称)彦根市新市民体育センターを初めとした国体関連事業などの基盤整備、さらには公共施設等総合管理計画に基づく施設等長寿命化対策などを重点に予算の編成をいたしますとされています。  今回の予算編成において市民のための予算編成がなされたとは思えませんので、以下、質問をいたします。  中項目の1番、まち・ひと・しごと「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業についてということで、昨日の代表質問にもありましたけれども、あえてここは私の方からもう一度質問させていただきます。  私は前回の定例会においても、リフォームの補助事業について個人質問をいたしました。その折には、今年度は補正予算を組んでいただき、抽選で落選された方々を復活していただき、彦根市民に代わりお礼を申し上げた次第でございました。最後には、次年度も引き続きよろしくお願いしますと締めましたが、今回の予算を拝見して愕然といたしましたので、以下の質問をいたします。  細項目の1番、平成30年度の成果と実績はということで、平成30年度のまち・ひと・しごと「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業の成果と実績について教えてください。
    5 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 6 ◯産業部長(辻 宏育君) お答えいたします。おはようございます。  平成30年度の成果と実績につきましては、1回目の事前申し込み件数が448件、2回目の申し込み件数が368件であり、2回目につきましては抽選会を行いまして123件の方を落選としたところでございますけれども、12月補正をお認めいただきまして、落選者を全て助成候補者として追加決定いたしました。総じて、今年度は816件全ての申込者を助成候補者としているところでございます。  なお、現在も随時、本申請を受け付けているところでございますけれども、2月25日現在での実績は、申請件数598件、補助金額は5,304万5,000円で、工事費の総額といたしましては8億8,563万1,341円でございますので、補助金額と工事経費の関係から16.7倍の経済効果となっているところでございます。 7 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 8 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。現在で598件ということで、まだ年度を締めておりませんので、最終の答えは出ておりませんけれども、8億円何がしの経済効果があったということでございます。  続けます。細項目の2番、予算削減をする理由はということで、予算案を拝見すると、平成30年度まで6,022万7,000円に補正までしていただいたのに、来年度では事業費のみの計上として9万2,000円に大幅削減をされて、削減額が6,013万5,000円となっています。その理由を教えてください。 9 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 10 ◯産業部長(辻 宏育君) 本事業につきましては、地域経済の活性化、居住環境の向上、それから定住人口の増加を図ることを目的といたしまして、市内に本社がございます法人、または市内に住所がある個人の施工業者を利用していただきまして住宅改修などを行う場合に、その経費の一部を助成しているところでございます。  平成31年10月から消費税率が10%に引き上げられることから、当年度上半期にかけましては、受注に関しまして駆け込み需要が見込まれ、リフォーム受注量の増加が想定されますことから、業界を取り巻く状況が活発化されるなど、業況が好調に展開されるものと推察いたしまして、当初での予算計上を見送ることとしたものでございます。 11 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 12 ◯19番(杉原祥浩君) 予算書の中の見直し理由と書いてあるとおりでございますけれども、続けます。  細項目の3番、今後の方針はということで、予算書の今後の対応策では、消費税増税導入後の景気の反動に注視し、景気の冷え込みが見られた場合は平成31年度中に対応を検討するということになっておりますが、平成31年度中というところを詳しく教えてください。 13 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 14 ◯産業部長(辻 宏育君) 先日もご答弁させていただいたところではございますけれども、消費税率が引き上げられる上半期にかけましては、受注に関しまして駆け込み需要が見込まれるというところでございます。また、リフォーム受注量の増加が想定されますが、消費税増税後の下半期につきましては、先行きが不透明なところがあり、かつ、現在、消費税増税に伴う国の施策についても未確定なところがございますので、現在のところ、国の施策を注視しているところでございます。しかしながら、消費税増税に伴います反動によりまして景気の落ち込みが十分に予想されますので、その時期での対応を検討しておりますので、ご理解をお願いしたいと思っております。  なお、次に、平成32年度以降の対応につきましては、財政状況を勘案しつつ、経済効果や政策効果が上がるよう多角的に分析した中で、庁内関係部局と調整を加えながら、よりよい制度の構築に向けて引き続き検討してまいりたいと考えているところでございます。 15 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 16 ◯19番(杉原祥浩君) ここなんですけれども、今までリフォームの補助金は春と秋、もともとは1回だったんですけれども、申し込み時期を年に2回にしていただきまして、それもなかなか好評を博しておりまして、年に1回というと、なかなか申し込みがその期間内にできなかったという方がおられましたので。  今回は、春は見送るという形ですけれども、平成31年度中の10月の消費税増税を踏まえてからでは対応ができないと思うんですね。だから、今の私の個人的な解釈ですけれども、春・秋、今まで2回あったもの、秋は今のところやろうと思っているという考え方でよろしいんですか。もう一度お願いします。 17 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 18 ◯産業部長(辻 宏育君) ただいま議員ご指摘のとおりの考えでよいかと考えております。 19 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 20 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。私も昨年申し上げて、お礼も言った建前がありますので、リフォームの補助金がなくなったという多数の問い合わせがございまして、そこを今日ははっきり聞いてくるぞということで来たんですけれども、今おっしゃったように、もし春からリフォームの工事をされても秋に拾っていただけるという考え方で、今年度が始まったら秋の方に拾っていただけるという考え方でよろしいんですか。もう一度お願いします。 21 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 22 ◯産業部長(辻 宏育君) 申しわけございませんが、上半期につきましては、消費税が10%に10月に上げられるという想定の中での話でございますけれども、前半といいますのは、駆け込み需要等リフォームの受注量の増加が今のところ見込まれるという考えでおりますので、さかのぼってというよりも、秋口からの申し込みを受け付けるという考え方で検討していきたいと考えているところでございます。 23 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 24 ◯19番(杉原祥浩君) ごめんなさい、もう一回再質問です。申し込みはわかるんですよ。申し込みはわかるけれども、平成31年度の4月1日から平成32年度の3月31日までの期間のリフォームの工事でいいんですねということなんです。 25 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 26 ◯産業部長(辻 宏育君) 大変申しわけございません。私どもとして考えておりますのが、当然、上半期はそういった受注が見込まれるということで見送ったというところでございますけれども、秋口、多分9月に補正をお願いさせていただくことになるかと考えているところなんですけれども……。   (「補正ありきですか。補正を絶対    するのであれば、最初に当初予算    で上げておけばいいではないです    か。その答弁はおかしくないです    か」と呼ぶ者あり) 27 ◯議長(安藤 博君) 執行部、整理してください。  暫時休憩いたします。            午前9時11分休憩            午前9時19分再開 28 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  先ほどの杉原議員の再質問に対する答弁について、産業部長から訂正の申し出がありますので、これを許します。  産業部長。 29 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 30 ◯産業部長(辻 宏育君) 大変申しわけございません。先ほど再質問の中で、「秋からやるのか」ということに対しまして、「そのとおり」と申し上げた件と、もう一つは、あたかも補正ありきのようなご答弁をさせていただいた件につきまして、この場をおかりしましておわびし、訂正させていただきたいと思います。   (「どこからどこまでかちゃんと整    理してよ」と呼ぶ者あり) 31 ◯産業部長(辻 宏育君) まず、「秋からリフォーム事業をやるのか」という杉原議員のご質問があったことにつきまして、私から「そのとおり」と申し上げたと思いますけれども、まずその件につきましては訂正をさせていただきたいということと、それから、後半からということで、「申し込みを考えると、その時期、補正をして対応していただけるのか」というご質問に対しまして、私の方から「9月の補正ということをお願いする」というご答弁をさせていただいたところにつきまして、撤回させていただきたいと考えております。  以上の2点でございます。  ただいまの再質問に関する答弁になりますけれども、先ほど申し上げましたように、前半は景気の先行きが不透明でございますけれども、駆け込み需要があるという考え方で前半は行わないという形で、当初予算では組まないという形でご答弁させていただいたとおりでございまして、その後につきましては、先ほどのご答弁の繰り返しになりますけれども、そのときの景気の落ち込みの状況を判断させていただいて、そのあたりの時期で対応の方を再度検討させていただくということでご理解をいただきたいと考えているところでございます。 32 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 33 ◯19番(杉原祥浩君) もう一度再質問いたします。もう一度言います、平成31年度の4月1日から平成32年度の3月31日までに工事が終わった、これを全部、秋の方に検討していただけると考えてよろしいんですか。 34 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 35 ◯産業部長(辻 宏育君) 今、平成31年4月1日から平成32年3月31日までという1年間ということで入れてもらえるのかというご質問だと思いますけれども、景気の動向で、例えば景気が落ち込んで実施をさせていただくとなった段階以降の申し込みという形、工事といいますか、そういう形になってくると考えております。  要は、例えば4月に既にリフォーム工事を行われたもの等々につきまして、さかのぼってそこを拾うという考えはございません。 36 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 37 ◯19番(杉原祥浩君) よくわかりました。  ただ、私たちが一般の市民の方に説明をするときに、どういう説明をしなければいけないかといいますと、今言われるように、市としてはリフォームの補助金はなくなったわけではないと、何とか残してはいただいていると、ただ、できたら秋以降に工事をしてくれということになってくるかと思うんです。そういう形になってしまうではないですか。だから、それをなぜそのように持っていかれたのか、そこが私は不思議で仕方ないんですよ。だから、駆け込みがあるとわかっている、消費税が増税をするのに、わざわざそれが終わってからリフォームの補助金をしますと、去年補正をつけてまでされたのに、なぜそんなことをされるのか、そこの本意が知りたい。  市民の方に私も説明がつかないんですよ。だから、どういう意味なんだと僕が言われるんですけれども、今日それを聞くために来た。もう一度再質問です、お願いします。 38 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前9時23分休憩            午前9時25分再開 39 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  執行部の答弁を求めます。  産業部長。 40 ◯産業部長(辻 宏育君) ただいまの再質問にお答えさせていただきます。遅れまして大変申しわけございません。  消費税増税の前段といいますのが国の施策によりまして、まだ未確定のところもございますけれども、先ほど来ご答弁させていただいているとおり、駆け込み需要が見込まれるということで、業界団体の方につきましては、そういった点では、そういった需要が見込まれるだろうと、リフォームの受注量の増加であるとか、住宅の新築であるとかといったことが見込まれるということで、そういった住宅の取得であるとか、リフォームの関係につきましてはポイント制の付加という形の制度が国の方でございますので、そういった関係でいきますと、上半期はそういったことで需要が見込まれますので、いわば、本当に消費税の増税による影響によって景気が落ち込むだろうと思われます下半期を中心に、そこで業界の皆様も含めて、平準化を図りながらやっていくという制度として捉まえておりますので、そういった形で、その時期に判断をさせていただいて対応させていただきたいという考えでございます。 41 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 42 ◯19番(杉原祥浩君) 私は部長をいじめたいがために、この質問をしているわけではない、本当に申しわけないです。誰がこのリフォームの補助金をなくしたか、本当にそこだけなんですよ。なぜこれほど市民に密着した制度を、6,000万円の事業を事務費だけにしてしまったか、だから、いろんな方が質問したり、言うわけです。だから、やはり市長にそこが言いたいんです。やはり市民に密着した制度をなくすと大変なことになるんですよ。なぜこういうことをされるのかと。  これ以上申しません。また秋以降に検討していただけることをお願いして、ここで終わりたいと思います。  続けます。中項目の2番、シティプロモーション推進事業について。市長直轄組織部局の彦根市シティプロモーション戦略、シティプロモーション推進事業について質問をいたします。  細項目の1番、市民の共感づくり事業委託料とはということで、今年度、新規に計画をされた市民の共感づくり事業委託料の内容について詳しく教えてください。 43 ◯議長(安藤 博君) 市長直轄組織参事。 44 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) お答えいたします。  市におきましては、今年度、「彦根市シティプロモーション戦略」の策定に取り組んでおりまして、現在、戦略素案に係る意見公募手続を実施しているところでございます。戦略策定に当たりましては、市民アンケートや3大都市圏をターゲットにいたしましたインターネットアンケートのほか、策定委員会や40名の公募市民によりますワーキング会議を開催し、彦根の魅力を戦略的に内外に発信していくための議論を重ねてまいりました。  同戦略におきましては、シティプロモーションを単に移住促進や観光客誘致などの手法としてではなく、市民がまちに誇りと魅力を感じ、その思いが形となって動き出す仕組みづくりと捉えております。地域に愛着を持つ市民が、まちの魅力発信や課題解決に積極的に取り組み、その活動や地域に対する思いがほかの市民にも広がっていくとともに、市の内外からの共感や憧れを獲得することで、市全体のブランド価値を向上していくサイクルを構築していこうというものでございます。そのために「協働」、「熱を伝える場づくり」、「共感を生む情報発信」を戦略の三つの柱といたしまして、それぞれが好循環する取り組みを進めていきたいと考えているところでございます。  ご質問いただきました市民の共感づくり事業委託料は、この三本柱の一つである「熱を伝える場づくり」を具現化するものといたしまして、彦根にかかわるさまざまな人が集い、自らが思い描く彦根の将来などについてプレゼンテーションを行う参加型イベントの開催に係る委託料です。地域に対する市民の思いが広く発信され、ほかの市民の共感を獲得することを目的としており、仮称ですが「彦根未来フェス」として、市民有志による実行委員会に委託して実施をしてまいりたいと考えております。 45 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 46 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  続けます。細項目の2番、市民の魅力発信促進委託料とはということで、これもまた今年度、新規に計画をされました市民の魅力発信促進委託料の内容について詳しくお願いをいたします。 47 ◯議長(安藤 博君) 市長直轄組織参事。 48 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 市民の魅力発信促進委託料につきましては、先ほど申しました彦根市シティプロモーション戦略の三本柱のうち、「共感を生む情報発信」に沿った事業となります。市民がまちの魅力などについて主体的に情報発信できる仕組みの構築を目的とした委託事業でありまして、具体的な内容につきましては、企画提案型コンペにより決定をしたいと考えておりますが、昨年4月からSNSを活用した多世代への情報発信といたしまして、「彦根のまちやひとの魅力を発信する」をコンセプトに開設したFacebookとInstagramのアカウント「彦根市シティプロモーション♯lovehiko」のさらなる活用や、市民からの情報発信を促進していくための地域情報の取材、編集などをテーマとした講座の開設などを想定いたしております。 49 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 50 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  続けます。細項目の3番、彦根城眺遠的大会開催補助金の減額理由はということで、平成36年滋賀県で開催される予定の国民スポーツ大会の彦根市での開催の種目の一つでもある弓道競技、現在計画をされている(仮称)彦根市新市民体育センターに併設をされる予定の弓道場は県内屈指、また国内屈指の施設になろうかと思われます。彦根城を中心に世界遺産登録に頑張っておられる本市においても、県内外から人が集まる本当に有意義な施設になると思います。それに伴って宿泊客も増加すると思われます。  この国民スポーツ大会弓道競技の成功のためにも、数年前から行われるようになった彦根城眺遠的大会、来年度も平成31年9月1日に予定をされています。この彦根城眺遠的大会開催補助金が大幅に削減をされる理由を教えてください。 51 ◯議長(安藤 博君) 市長直轄組織参事。 52 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 彦根城眺遠的大会につきましては、平成29年に開催されました国宝・彦根城築城410年祭の市民提案事業として応募いただき、第1回の開催が実現したもので、築城410年祭推進委員会からは20万円の補助金が交付をされておりました。  彦根藩藩校弘道館で弓術の教育が行われていたという歴史に鑑み、弘道館に近い保存用地で彦根城天守を望みながら行う射的80メートルの弓道大会は、全国にも例がなく、彦根の歴史や文化をアピールする魅力発信に寄与するものであるということから、第2回となる今年度の開催に当たりましては、市から補助をさせていただきました。また、今年度につきましては、新たに外国人の部や観光客を対象とした弓道体験コーナーを設けられたこと、雨天にも対応できる特設の射場を設営されたことによる事業規模の拡大を踏まえて、120万円の開催補助金を交付いたしております。今年度の事業実績におきましては、参加者からの意見は好意的で、次年度以降の参加希望も多かったことなどをご報告いただいております。  一方、今年度はシティプロモーション戦略の策定に取り組んでおります。次年度以降のシティプロモーション推進事業につきましては、年度末に策定予定の戦略に沿った事業推進を考えているところでございます。戦略におきましては、市民団体の皆様の取り組みに対する支援のあり方につきましても、従来からの行政がイベント開催に必要な経費を補助する方法から、各団体が行政やほかの団体と協働したり、クラウドファンディングを活用するなど、他の市民の共感や応援を得ることで持続可能な事業運営を図っていく方向に変えていくべきではないかと考えているところでございます。こうした方向性を踏まえ、市民の皆様の自主的な活動を支援しつつ、補助金につきましては削減することといたしたものでございますので、ご理解賜りますようお願いいたします。
    53 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 54 ◯19番(杉原祥浩君) それがご理解ができないから、この質問をするんですけど、再質問です。  先ほども言いました、細項目の1番、2番、これは国の補助制度かと思う、委託料なのでね。弓道の眺遠的の大会というのは本当に国民スポーツ大会に向けて、弓道競技をやるに当たって市民を盛り上げるためにやっている。昨年度、お聞きしておりますと、200万円ぐらいの経費がかかっている。今年の予算を見ていると60万円なんですよ。去年と同じ内容はできないと聞いております。  先ほどもリフォームの補助金のときにも言いましたけど、国体の補助金は削りませんとかいう話でおっしゃっているのに、なぜここを削るのか、その意味がわからないんですよ。これから市民体育センターもできて盛り上げないといけないと言っているのに、なぜここを削られるのか。市長が国体関連は頑張りますとおっしゃっているのにもかかわらず、ここを削られた。もう一度その意味を教えてください。 55 ◯議長(安藤 博君) 市長直轄組織参事。 56 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 今ほどの、まずシティプロモーション戦略の策定につきましては、市の単独事業といたしまして、彦根市のまち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、本市の新しい人の流れをつくることで定住人口確保等による持続可能な地域づくりを目的とするということで戦略策定に今年度取り組んでいるというものでございます。  また、このシティプロモーション戦略におきましては、先ほども申しましたが、地域に愛着を持つ市民が、まちをよりよくする活動に積極的に参加していく取り組みが彦根の魅力として市内外に発信されることで、まち全体の価値が高まり、住んでよかった、住みたいと思える人が増えていくというサイクルを構築していくということでございます。  こうしたことから、市民団体の取り組みにつきましても、その取り組みに参画、または応援する人が増えることで、さらに充実した取り組みとなっていく、そういう活動を応援させていただきたい、その環境整備を担っていくということにシフトしていきたいということで、戦略の中でも議論をさせていただいているところです。  弓道が2024年に本市を主会場として開催される国民スポーツ大会等における本市での開催競技であり、また、弓道の奥深さを感じられる眺遠的大会を全国に向けて発信していきたいという皆様の思いは深く受けとめさせていただいているところです。こうした市民団体の主体的な取り組みが持続可能なものとなるよう、補助金は削減いたしましたが、活動の周知や魅力発信の仕組みづくり等をサポートさせていただきたいと考えているところですので、再度ご理解の方をお願いしたいと思います。 57 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 58 ◯19番(杉原祥浩君) 答弁になっていないですわ。すみません。おっしゃられることは、まち全体の市民を盛り上げていくから、弓道の大会の補助金は削りましたと、それでは「わかりました」と納得がいかないんですよ。それもするけれども、やはり弓道の方を盛り上げないといけないので、四つの種目が決まっているのに、前回も言いましたけれども、陸上競技なんて本当に練習する場がない。補助金を与えていただいても活動する場所がない、本当に困っているということも言いましたけれども、弓道に関しては、施設が整備をされたら、本当にこれから前へ進んでいくんです。  今は弓道場が遠的をするところがないから旧近江高の跡地でされているんですけれども、ここのところで、まち全体のことを考えて弓道のところを削りましたと聞こえるんですけれども、もう一度再質問です。そこのところをなぜ削ったのか、もう一度お願いします。 59 ◯議長(安藤 博君) 市長直轄組織参事。 60 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) まち全体の市民活動団体をどのように助成していくか、どのように盛り上げていくかというシティプロモーション戦略の観点からの見直しという市としての考え方を、市民活動に対して単に助成金を出すということではなくて、その活動をサポートすることで持続可能な運営をサポートしていきたいという考えにシフトしていくという中で、この眺遠的大会につきましても、国民スポーツ大会に向けての重要な活動をしていただいているものであるということは認識するわけですけれども、この団体に対しましても同じ考え方で助成というか、支援をしていく方法にシフトをしていきたい。そう考える中で、今回の補助金につきまして、第1回の大会では20万円の助成金が築城410年祭から交付をされておりました。昨年度はさらに拡大して、外国人の部であるとか、観光客誘致といったことにも取り組まれるということで120万円とさせていただいたわけですが、そういった市民活動に対する市としてのサポートの仕方を考える中で、この平成31年度につきましては半分の60万円ということで、助成金の方は削減させていただいたわけです。弓道連盟の眺遠的大会におきましては、例えば広告料を募っておられるとか、それから商工会議所からも補助を得られているということでお聞きしているわけですけれども、その広告料をいかに集めていけるかというところのサポートとして、市の方からも大会の魅力を伝える情報発信を行っていく、そういうことでお手伝いをしていけないかと考えさせていただいているところでございます。 61 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 62 ◯19番(杉原祥浩君) 言葉の中で「シフトをしていく」という言葉がある。だから、今まで120万円まで上げてきたけど、そっちの方に下げていくシフト、そういうようにしか聞こえないんですよ。  120万円が60万円になって、60万円は来年に幾らになるんだという、シフトと言われると、盛り上げないといけないのに盛り下げるシフトをしていただいていると聞こえるので、これ以上申し上げませんけれども、お願いします。また次年度のこともあると思いますけれども、どうぞ加速をしていくように、弓道を盛り上げていくようにお願いをしたいと、市長にお願いをしておきまして、この辺で終わります。  続けます。細項目の4番、その他の経費とは。シティプロモーション活動の推進する三つの事業の項目の下にその他の経費というのがございます。これをわかりやすく教えてください。 63 ◯議長(安藤 博君) 市長直轄組織参事。 64 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) シティプロモーション推進事業のその他の経費につきましては、(仮称)彦根市シティプロモーション市民会議およびその運営本部開催に係る消耗品費や、戦略の進捗状況を把握するための市民アンケートなどに係る経費、およびシティプロモーション推進課の事務室に係るコピー機等の賃借料などでございます。  (仮称)彦根市シティプロモーション市民会議は、彦根市シティプロモーション戦略の三本柱の一つである「協働」を推進する取り組みとして実施を予定しているもので、次年度以降に戦略を進めていく推進体制の核となるものであると考えています。彦根の未来への思いを持つ個人、それから団体が自由に参加できるオープンな座談会で、本市のシティプロモーションに係る具体的なプロジェクトの企画、検討を行うとともに、市や他団体の広報媒体やネットワーク、イベントを通じた情報発信の場ともなるものです。さらに、この市民会議を主催し、内部調整や事務局業務を行う運営本部を市が設置することで、これらの事務経費を計上しているものでございます。 65 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 66 ◯19番(杉原祥浩君) 再質問です。その他の経費ということで、先ほど申しました、その上に遠的の大会が60万円、その下のその他の経費で84万4,000円を見ているんですね。そこなんですよ。弓道の眺遠的大会に60万円で、その他の経費が84万円、これは何ですか。もう一度お願いします。 67 ◯議長(安藤 博君) 市長直轄組織参事。 68 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 先ほども申しましたように、その他ということでまとまっているということでございます。主に市民アンケートということで、今年度も戦略策定に当たりまして市民の皆様へのアンケートをさせていただいております。このアンケートをこの戦略の成果指標として、今よりもアンケートの結果がよくなっていくということを成果指標としておりますことから、毎年度このアンケートをしていく、そのための経費、またはコピー機等の賃借料というものに主に支出をさせていただくという経費となっておりますので、ご理解をお願いいたします。 69 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 70 ◯19番(杉原祥浩君) アンケートとコピー機の賃借料、コピー機は市役所に何台あるかわからないんですけれども、それに84万円をつけて、弓道はこれから国民スポーツ大会に向けてやらないといけないのに60万円、そこの意味がわからない。できるだけこの84万円を弓道の方に経費として回していただけるようにお願いをして、この辺で終わっておきます。  続けます。中項目の3番、保健体育費についてということで、平成36年開催の滋賀国民スポーツ大会のメイン会場ともなります彦根市、市が国民スポーツ大会に向けて盛り上げていかなければなりません。その中でも特に力を入れていかなければいけないのが教育費の中の保健体育費であると思うのですが、以下、質問いたします。  細項目1番、二巡目国民スポーツ大会を控え、強化選手の育成をジュニア期から計画的に実施しており、さらに応援し盛り上げるために絶対必要な委託料が昨年度の80万円から40万円に半減をいたしました。その理由をお聞かせください。 71 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 72 ◯教育部長(安居庄二君) 本事業では、2024年に滋賀県で開催される第79回国民スポーツ大会において、本市出身選手が活躍することを目指し、ジュニア期における競技人口の拡大と育成強化を彦根市スポーツ協会に委託し、各競技団体で実施いただいているものでございます。  国民スポーツ大会に向けての競技力向上につきましては、滋賀県が中心となって取り組まれていますが、本市といたしましては、平成31年度は本市開催予定種目であるハンドボール、弓道、なぎなた、陸上競技の4種目に焦点を当て予算化をしたものでございます。 73 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 74 ◯19番(杉原祥浩君) 続けます。細項目の2番、国際大会、国体等、高校総体参加補助金がなくなった理由は。  二巡目国民スポーツ大会を控え、選手を応援・激励するために、これも絶対に必要な激励金が昨年度70万円から今年度は0円になりました。その理由をお聞かせください。 75 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 76 ◯教育部長(安居庄二君) スポーツの考え方やスポーツ活動の形態が広がっている中で、さまざまな場面で活躍されている選手の激励のあり方を見直し、今回補助金を廃止させていただいたものでございます。  広報誌やホームページでの情報発信、また応援メッセージなど、激励や称賛の方法について検討し、引き続き市民の皆様とともに応援してまいりたいと考えております。 77 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 78 ◯19番(杉原祥浩君) 続けます。細項目の3番、指導者育成補助金がなくなった理由は。  先ほどから申し上げていますとおり、二巡目の国民スポーツ大会を控え、今度は指導者を育成するための、これも絶対に必要な経費がなくなりました。この理由をお聞かせください。 79 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 80 ◯教育部長(安居庄二君) 現在、彦根市スポーツ協会への指導者育成補助としましては、一般社団法人彦根市スポーツ協会活動事業補助金交付要綱に基づき、指導者の資質向上を図るために開催する研修会に要する経費に対し2万円を上限として補助をしております。  平成31年度につきましては、中学校運動部活動に係る指導者研修等のあり方も検討しつつ、教育委員会が主催をし、子どもを指導いただいている多くの指導者の資質向上を図る機会を設けてまいりたいと考えております。 81 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 82 ◯19番(杉原祥浩君) まとめて後で再質問しますので、続けます。  細項目の4番、一般社団法人彦根市スポーツ協会事務局補助金がなくなった理由は。  委託事業、市民大会、競技選手育成補助事業等に対する通信連絡や事務の費用が全く計上されておらず、事務局が運営できない、事務局の運営には、これも絶対に必要である経費ですけど、その経費をなくされた理由をお聞かせください。 83 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 84 ◯教育部長(安居庄二君) 平成31年度につきましては、社会体育関係団体への支援のあり方を見直す中で、昨年4月に彦根市スポーツ協会が一般社団法人へ法人化されたこともあり、より自立した活動を展開していただけるものと考えているためでございます。  また、民間資金の活用をしていただくなど、市としてもスポーツ協会とともに考えてまいりたいと考えております。 85 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 86 ◯19番(杉原祥浩君) 再質問します。今、皆さんも多分ここで聞かれて、これほど削減をされているのかと感じられたと思うんです。折々に市長の答弁とかにもございますけれども、経費をいろいろ削りましたけれども、平成36年の滋賀国民スポーツ大会に向けての経費はとおっしゃいます。これは大きな経費が動いており、新市民体育センターの経費でありまして、中身をこれほど、詳しく調べると削られたんです。よく教育部長がこれに納得されたと、教育長が納得されていると思うんですけれども、これも誰が削ったんだという話なんですよ。  これから盛り上げていかないといけないというときに、ここを削ってもらったら本当に手も足も出せないという状況なんですけど、ここにどんな理由があるのか。本当にトップの方にそこをお聞かせ願いたいんですけれども、どういう意図があって、これほどの金額をなくされたり、半減されたのか、お答えいただきたい。 87 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 88 ◯教育部長(安居庄二君) 保健体育費に限らず、全体的な教育予算でもそうでございますが、全体の業務改善を含め見直しを進めていく中で、先ほど4点ご質問いただいているところでもご回答をさせていただいていますが、それぞれ事業内容を精査し、そして考え方も整理する中で、それぞれ検討した結果、このような見直しをさせていただいたものでございます。  一つ目の生涯スポーツの振興事業の中で、競技育成選手強化委託料を半減する理由ということで、先ほども述べさせていただきましたけれども、このことにつきましても、国民スポーツ大会に向けてジュニア期の競技力の向上については当然必要かと思っておりまして、この部分につきましては、特に県が中心になって進めていっていただくものが本来であるかとは思っております。こうした部分をより一層充実していただけるように、これは県にお願いをしていくということかと思っております。  また、二つ目の国際大会、国体、また高校総体への参加補助金の関係でございますが、これらにつきましては、議員もご承知のとおり、さまざまなスポーツ活動が今出てきておりまして、この国際大会、国体、高校総体の対象になっていないスポーツもあろうかとも思っています。さまざまなスポーツがあると、さまざまな考え方があると、こういう中で、この激励のあり方をいま一度見直し、検討していきたいということもありますので、今回、補助金を廃止させていただいた、このようなことでございます。  ただし、激励・称賛の方法につきましては、先ほども申しましたけれども、PRもそうですけれども、例えば壮行会を開催するとか、いろいろなことで激励・称賛をしていきたいと考えております。  また、3点目の指導者育成の補助金の部分でございますが、これも先ほど申しましたが、教育委員会が主催ということでご答弁させていただきました。関係機関等の講師等も含めまして、こうした中できちっと指導者の資質の向上を図る機会は設けていきたいと考えております。  最後に、4点目のスポーツ協会の事務費の問題ですが、これにつきましても、先ほどお答えした部分と重なりますが、民間の資金も活用しながら、市も協会とともに一緒に考えてやっていきたいと思っていますし、一方で、いろんな支援の考え方もあるのかとも考えておりまして、協会の知名度アップを図っていく、そのために加盟団体の増加を図っていくことも必要かと思います。そうしたことに向けての、例えば広報・PRとか、あるいはスポーツ教室なども充実してやり始めていただいておりますので、こうした教室への参加者の募集を含め、そうしたPR活動などにも市としてきちっと対応もさせていただき、さまざまな機会を捉えて広報をしていきたいと考えておりますので、どうかご理解をよろしくお願いいたします。 89 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 90 ◯19番(杉原祥浩君) 先ほど来申し上げています、これは大きな金額ではないんですよ。本当に何十万円という金額、事務費なんかはあれですけれども、国民スポーツ大会に向けて、そこの経費を削減されると、市のスポーツ協会なんかは本当に独自でグラウンドゴルフのマーカーとかをオリジナルで製作されて、ちょっとでもスポーツの補助金を出してあげようという努力をされている中で、いきなりこういうことをされると出ばなをくじかれたようになる。  これはもう最後のお願いだけなんですけれども、また必要な経費が出るようなことがありましたら、先ほどの話ではないですけど、今から補正でと言いませんけれども、またできるだけの力をかしていただきたいとお願いをして終わります。  続けます。大項目の2番に移ります。屋外広告物許可申請について。  中項目の1番、屋外広告物の許可申請についてお尋ねをいたします。  細項目の1番、彦根市屋外広告物条例について詳しく教えてください。 91 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 92 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 屋外広告物に関しましては、良好な景観を形成し、もしくは風致を維持し、または公衆に対する危害を防止するために屋外広告物法が規定されております。  また、この法により、屋外広告物とは常時または一定の期間継続して屋外で公衆に表示されるものであって、看板、立て看板、張り紙および張り札ならびに広告塔、広告板、建物その他の工作物などに掲出され、または表示されたものならびにこれらに類するものをいうと定義されております。  本市における屋外広告物の規制としましては、平成27年6月まで滋賀県屋外広告物条例により規制されておりましたが、地域の景観特性に沿った屋外広告物を誘導するため、平成27年7月より法に基づく本市独自の彦根市屋外広告物条例を施行したものでございます。  この条例では市域を第1種地域から第6種地域の六つに区分するとともに、広告物の種類に応じて必要な許可基準を定めるなど、地域の特性に応じて屋外広告物の規制を図ることとしております。 93 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 94 ◯19番(杉原祥浩君) 続けます。細項目の2番、一定の規模以上の屋外広告物とはということで、一定の規模以上の屋外広告物というのはどのようなものに当たるんですか。詳しく教えてください。 95 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 96 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根市屋外広告物条例では、屋外広告物を表示し、または掲出物件を設置しようとする場合、許可を受ける必要があると規定しております。  屋外広告物許可申請が必要なものとしましては、自己の、自分の事業もしくは営業の内容を表示するため自己の所在地または事業所などに設置する、いわゆる自家用広告物の場合、地域の区分によって屋外広告物の総面積が5平方メートルを超える場合、もしくは総面積が10平方メートルを超える場合、手続が必要であると規定しております。  このようなことから、対象となる規模を超える屋外広告物を設置する場合は許可が必要となりますことから、これらの屋外広告物を総称しまして一定の規模以上の屋外広告物としております。  なお、自家用広告物以外の非自家用広告物では、許可の基準はございますが、全ての広告物について許可が必要であるとしております。 97 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 98 ◯19番(杉原祥浩君) 続けます。細項目の3番、条例の第6条とは。条例の第6条について詳しく教えてください。 99 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 100 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根市屋外広告物条例の第6条では、広告物を表示し、または掲出物件を設置しようとする者は、市長の許可を受けなければならないと規定をしております。  ただし、この条例の第7条におきましては、第6条の許可を受けることの規定を適用しない、いわゆる適用除外広告物を定めておりまして、その中で自家用広告物では、地域の区分によって屋外広告物の総面積が5平方メートル以下、もしくは総面積が10平方メートル以下の場合など、許可を受ける必要のないものを規定しております。  このようなことから、一定の規模以上の屋外広告物を設置される場合は、あらかじめ許可が必要となりますので、ご理解のほどお願いいたします。 101 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 102 ◯19番(杉原祥浩君) 続けます。細項目の4番、滋賀県屋外広告業登録とは。滋賀県屋外広告業登録について教えてください。
    103 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 104 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 屋外広告物法の第2条第2項では、屋外広告業を屋外広告物の表示または屋外広告物を掲出する物件の設置を行う営業とされております。  また、この法律の第9条におきまして、都道府県は条例で定めるところにより、その区域内において屋外広告物業を営もうとする者は都道府県知事の登録を受けなければならないとされております。  このことから、滋賀県屋外広告業登録は法に基づき滋賀県が制定している滋賀県屋外広告物条例の第23条において、県内で屋外広告業を営もうとする者は知事の登録を受けなければならないと規定されているものでございます。 105 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 106 ◯19番(杉原祥浩君) 続けます。細項目の5番、広告物が条例に定める許可基準を満たしていない場合とは、どういうことなのか詳しく教えてください。 107 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 108 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根市屋外広告物条例に基づく許可が必要な屋外広告物につきましては、同条例の第11条第1項により許可基準を規則で定めるとし、同条例施行規則の第9条において、設置される地域の区分、広告の種類などに応じて総量規制、規模、色彩などの許可基準を規定しております。  ご質問の広告物が条例に定める許可基準を満たしていない場合とは、既に設置されている屋外広告物につきまして、条例に基づく許可基準に適合していない場合のことをあらわしております。 109 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 110 ◯19番(杉原祥浩君) 続けます。細項目6番、建築基準法による工作物の確認とはどのようなものですか。 111 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 112 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 建築基準法による工作物の確認とは、建築基準法において、高さが4メートルを超える広告塔、広告板などの政令で定められた工作物は、建築物と同じく、工事に着手する前に、その計画が建築基準法ならびに屋外広告物法に基づく屋外広告物条例の規定に適合していることの確認を、建築主事もしくは国土交通大臣などの指定を受けた者から確認済証の交付を受けることになっており、そのことをあらわしております。 113 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 114 ◯19番(杉原祥浩君) 続けます。細項目7番、地域区分とは。先ほども1種から何種まであると言われましたけど、このことかと思うんですけれども、詳しく教えてください。 115 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 116 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根市屋外広告物条例では、本市の地域の特性に応じた広告物および掲出物件の規制を図るため、市域を第1種地域から第6種地域の六つに区分した地域区分を規定しております。  それぞれの地域区分を主な対象区域から説明させていただきますと、まず、第1種地域は、文化財保護法に基づく史跡、名勝、さらに都市計画法に基づく伝統的建造物群保存地区に指定されたところなどの地域が該当いたします。  次に、第2種地域では、彦根市景観計画に基づく琵琶湖・内湖景観形成地域、都市計画法に基づく第1種低層住居専用地域、風致地区などに指定されたところで、第1種地域を除く地域が該当します。  次に、第3種地域では、景観計画の城下町景観形成地域に指定されたところで、第1種地域および第2種地域を除く地域が該当いたします。  次に、第4種地域では、景観計画の朝鮮人街道・巡礼街道沿道景観形成地域、国道306号沿道景観形成地域、芹川河川景観形成地域に指定、そして国道8号および県道彦根近江八幡線の道路肩から30メートル以内のところで第1種から第3種地域を除く地域が該当いたします。  次に、第5種地域では、景観計画の田園集落景観ゾーン、山なみ景観ゾーンの地域に指定されたところで第1種から第4種地域を除く地域が該当いたします。  次に、第6種地域では、景観計画の市街地景観ゾーンの地域で第1種地域から第5種地域を除く地域が該当いたします。  このように設定した地域区分により、屋外広告物の規制・誘導を図り、良好な景観の形成を図るものとしておりますので、ご理解をお願いいたします。 117 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 118 ◯19番(杉原祥浩君) 細項目8番、屋外広告物許可申請と都市計画法との関連について詳しく教えてください。 119 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 120 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根市屋外広告物条例では、地域の特性に応じた屋外広告物およびその掲出物件の規制を図ることから、地域区分および許可基準の中で都市計画法とも関連づけて規定をしております。  まず、地域区分では、市の区域を第1種から第6種に区分し、その対象とする地域の位置づけにおいて、都市計画法で規定されている第1種低層住居専用地域などの用途地域や風致地区などの地域地区を挙げて規定しております。  また、許可基準では、屋外広告物の種類ごとに定めた許可の基準の一部におきまして、都市計画法で規定された用途地域の第1種低層住居専用地域および第2種低層住居専用地域を特別用途地域に、近隣商業地域、商業地域、準工業地域、工業地域または工業専用地域を近隣商業地域等とするとともに、それ以外の地域である第1種住居地域などの用途地域および市街化調整区域の地域に分けて規定し、適正な土地利用との整合を図ることとしております。 121 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 122 ◯19番(杉原祥浩君) 次、続けます。ここからが核心に迫っていくんですけれども、細項目の9番、許可申請手数料とは。許可申請手数料とはどういうものですか、詳しく教えてください。 123 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 124 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 屋外広告物に関します許可申請手数料とは、彦根市屋外広告物許可手数料条例により規定しているもので、彦根市屋外広告物条例に基づき許可を受ける必要のある屋外広告物を設置する場合に、許可を受けようとする者から、申請に係る物件の種類や大きさなどに応じて、屋外広告物業務に要する経費を受益者負担による手数料で賄うため徴収させていただいているものでございます。 125 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 126 ◯19番(杉原祥浩君) 再質問いたします。先ほどからお話がございました、平成27年7月から彦根市屋外広告物条例というのが採用されて、1種から6種まで詳しく説明をいただきました。  なぜ私が今回この質問をするかといいますと、私の地元、特に国道8号線にもかかっているところがあるんですけれども、何十年も前から上げておくような、自分のところの土地に上げた自分のところの看板が今になってお金が要りますと言われた、「杉原さん、何ですか、これ」と言われたのが最初なんです。そうしたら、それが1人の人ではなかったんです。「実はうちもそうなんやけど、何で今ごろ」という、そこが一番の問題なんですよ。  聞いてみると、平成27年からと。これが去年の7月から始まっていて、今そういうことになったのなら、ちょっと納得ができるところもあるんですけれども、平成27年から始まっているものが今、何軒もの人が同時にこれを言われた。なぜ今のタイミングでこれが出てきたのかという感じがするんですね。ここの手数料をやはりとらないといけないということ等を踏まえて、その辺、もう一度お願いをいたします。 127 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 128 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 先ほどもお答えしましたように、平成27年に施行しておりますが、滋賀県の方から権限移譲いたしましたのが平成21年4月からでございます。それまでは滋賀県の屋外広告物条例に基づいて指導してきたわけでございますけれども、基本的に市民の皆様、事業をされている方について、なかなか制度自体が承知されていない部分が多く、今、第1種から第6種まで区分けしているところでございますけれども、第1種から順次、市内の状況を職員が確認しまして、どれが許可を受けておられないとか、許可を受けておられても、今回の条例に反するという部分を全て調査に歩いておりまして、それが第1種から順次させていただいております。国道8号は第4種に当たるわけでございますが、今回初めて、今年度、調査をさせていただいて、その結果に基づいて送付をさせていただいているという状況でございます。  第5種、第6種地域については、現状の調査がまだ十分できていない状況となっておりますが、もともと制度自体は広告物を出される方が申請をいただくということが前提となっておりますけれども、まだまだ周知ができておりませんので、まずは周知に向けて積極的に進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 129 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 130 ◯19番(杉原祥浩君) 私が市民の方から質問いただいた、「何で今、急に」というのは、今言われたとおり1種からやっていったら、今、国道8号線は4種だから、ちょうどこのぐらいになってきた、そんな説明をしたいと思うんですけれども、これからもまだ5種、6種のところも、そういう説明に歩かれる、周知をされるということで理解は一定いたしました。  ただ、この金額なんですね。このお金はどこへ行くんですか。再度、再質問です。 131 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 132 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 先ほどもお答えいたしましたが、屋外広告物業務に要する経費ということになろうかと思います。 133 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 134 ◯19番(杉原祥浩君) 屋外広告物に係る経費だと市民の方に説明をいたしますけれども、それが納得していただけるのか。「そうしたら私らはもう彦根市の税金はいいんですか」という答えを言われそうなんです。これだけにこの経費が要るというのが、何十年もやってきて、今までなかったものが急に出てきた。それは何年かするとかかりますよとか言われるとあれなんですけど、突然、手数料が要りますと言われたのでということだったので。これはまたこれから折々、私も勉強していきながら、市民の方に説明をしていきたいと思います。  細項目の10番にいきます。この申請を今出されるように動かれていると言われましたけれども、それを怠った場合の罰則は何があるのか、教えてください。 135 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 136 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 屋外広告物許可の申請を怠った場合の罰則といたしましては、彦根市屋外広告物条例の第30条第2項第1号において、許可を受けずに屋外広告物を設置した場合に該当するものですが、同条例第6条の許可の規定に違反して広告物を表示し、または掲出物件を設置した者は30万円以下の罰金に処すると規定をしております。  また、既に許可を受けた屋外広告物につきましても、許可を受けずに改装または改造をした場合も同様の罰金に処すると規定をしております。  しかしながら、良好な景観もしくは風致を害し、または公衆に対し危害を及ぼすおそれがなく、本市の個性ある美しい景観の形成に寄与する屋外広告物の適正な設置に向けましては、まず周知啓発および指導に努めてまいりまして、設置をされる事業者の方にご協力いただくことが必要であると考えておりますことから、現段階において罰則をすぐに適用するところまでは考えていないというところでございます。 137 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 138 ◯19番(杉原祥浩君) 一つだけ再質問です。罰則と言いましたけれども、今そういう申請をお願いしますと回っていただいていると思うんですけれども、これは回られてからというのか、いつまでにとかいう日にちを切られて申請のお願いをされているんですか。そこだけお願いします。 139 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 140 ◯都市建設部長(藤原 弘君) いつまでにという日付ではなくて、速やかに許可申請手続をしていただきますようにということで通知をさせていただいているところでございます。 141 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 142 ◯19番(杉原祥浩君) 再質問です。「速やかに」というのは、5年が速やかなのか、10年が速やかなのか、その辺は一切、条例にもうたっていないかと思うんですけれども、そこのところ、やはり一般の人に聞かれて私は答えないといけないので、その「速やかに」をもう少し詳しくお願いします。 143 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 144 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 具体的にいつまでという日を明示はしていないんですけれども、一回切りの通知ではなくて、また次年度も申請いただけない場合は、また同様な形でお願いさせていただくことになろうかと思いますので、特別いつまでということではないんですけれども、順次お願いしていきたいと考えております。 145 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 146 ◯19番(杉原祥浩君) 市民の方に「速やかに」ということですので、できるだけ協力をしてやってくれと私からもお願いしておきます。  以上、終わります。ありがとうございました。 147 ◯議長(安藤 博君) 21番安澤勝君。安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 148 ◯21番(安澤 勝君) それでは、今期最後の一般質問となりました。最後にふさわしく有害鳥獣問題から始めたいと思います。理事者の皆さんの住民に寄り添った答弁を期待いたしまして、以下、質問をいたします。  2月22日に開かれた営林組合議会において、剥皮被害が沈静化していることから、来年度、有害鳥獣対策費は削除されており、山林の防御対策により被害は発生していないようですが、シカなどの獣がいなくなったわけではございません。まず鳥獣被害の原状をどのように分析されているのか、お尋ねをいたします。 149 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 150 ◯産業部長(辻 宏育君) 農作物被害発生集落を対象に毎年実施しております鳥獣類による農作物の被害状況調査の結果から、イノシシによる被害額は減少傾向にあり、一方、ニホンジカおよびニホンザルによる被害額は増加傾向にありますが、全体の被害額としては減少傾向にあります。  イノシシによる被害額が減少している要因としましては、侵入防止柵の設置が進んでいることが大きいと考えております。また、ニホンジカによる被害額の増加は個体数の増加にあると考えられ、ニホンザルによる被害額の増加は個体数の増加と人里に降りてくる頭数や頻度が増加してきていることにあると考えているところでございます。 151 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 152 ◯21番(安澤 勝君) わかりました。  では、次にまいりますが、今年度の駆除および狩猟の成果についてお教えいただきたいと思います。 153 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 154 ◯産業部長(辻 宏育君) 平成31年2月末現在の有害鳥獣駆除に係る捕獲頭数につきましては、ニホンジカが54頭、イノシシが145頭、それからニホンザルが2頭となっております。  また、狩猟につきましては県の所管でございまして、狩猟期間が終了いたしますこの3月15日以降に狩猟者から捕獲頭数の報告がございますことから、平成30年度の捕獲頭数は把握できておりませんので、平成29年度の狩猟による捕獲頭数を申し上げますと、ニホンジカが169頭、それからイノシシが35頭となっております。なお、ニホンザルにつきましては狩猟対象鳥獣ではございませんので、よろしくお願いいたします。 155 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 156 ◯21番(安澤 勝君) その辺は理解をいたしました。  では、次にいきますが、1月中旬に湖東農業農村振興事務所の職員が鳥居本の農業委員へ被害状況を聞きに来られたと聞いておりますが、鳥居本学区での被害状況をお教えいただきたいと思います。 157 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 158 ◯産業部長(辻 宏育君) さきの答弁でお答えしました鳥獣類による農作物の被害状況調査の結果から申し上げます。先ほど市全体ではイノシシによる被害額が減少傾向にございまして、ニホンジカおよびニホンザルによる被害額は増加傾向にあると申し上げましたが、鳥居本学区におけます状況につきましては、イノシシおよびニホンザルによる被害額は増加傾向にございます。それからニホンジカによる被害額はやや減少しているという状況で、鳥居本学区全体の被害額としましては増加傾向ということになってございます。 159 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 160 ◯21番(安澤 勝君) 全体的には増えているということですが、では、サルの被害の現状とその対策についてお伺いしたいと思います。 161 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 162 ◯産業部長(辻 宏育君) 鳥居本学区におけます平成29年度のニホンザルによる農作物の被害は主に水稲やタケノコ等でございます。被害額としましては31万3,000円となっております。なお、これらの被害額は自治会への聞き取り調査であるとか、農業共済からの提供資料等をもとに算出しておりまして、出荷を行う作物に限った被害額でございます。このことから家庭菜園等は反映されておりませんので、実質的な被害額としましては、今ほどの数値よりも大きいものと考えているところでございます。
     また、対策につきましてですが、ニホンザルは檻での捕獲が難しく、また、銃器駆除を委託している猟友会からも銃器で狙うことが困難であると聞き及んでおりますので、駆除が難しい動物ではございますが、檻の管理などについて地元自治会のご協力を得ながら、少しでも捕獲数を増やせるよう努めているところでございます。あわせましてロケット花火等によります集落ぐるみでの追い払いを行っていただくことや、山から出てきにくい環境づくりをするための緩衝帯整備の実施を推進しているところでございます。 163 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 164 ◯21番(安澤 勝君) なかなか一番手ごわい相手でございますが、花火等の対策ということですけれども、多分今までどおりの対策がずっと継続されておりますが、被害が増加していると。これを対策してもらわないと困るわけなんですね。  当初にも申し上げましたとおり、やはり住民に寄り添った形での対策をとっていただかないと、被害額は、これは先ほど部長に教えていただきました、出荷分が31万3,000円の被害であって、いわゆる家庭でつくっている菜園の部分に関してはわからない、それ以上被害があるかもわからない。私が目認しているのは大根とか、土の上に出てきたものをがぶっとかじられて、一口、二口食べたら次のものへ行くということで、本当に人間が食べるもの、育ったものが全部いかれてしまうという状況です。やはりサルに対してはもっと新たな対策を考えていただきたいと思うんですが、その辺もう一度お伺いします。その対策でやっても増加している現状を考えてもらって、それに対応できる、いわゆる知恵比べではないですけれども、やはりその上を行かないと被害が増加する一方ですので、その辺の新たなお考えをお聞かせいただきたいと思いますが、再度お願いいたします。 165 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 166 ◯産業部長(辻 宏育君) 今、新たな対策ということでございますけれども、サルにつきましては、現在、県等の関係機関と情報共有させていただいているところでございます。今のところ、県としましても有効な手段がないということでございまして、私どもとしましても今、現状ある施策を何とか推進していくという形になるかと思うんです。  ただ、近年サルに関しましては、人里にある野菜とかが非常に栄養価があっておいしいという知識を得てきているということもございますし、近年、人が怖くないという、要は人に対する恐怖感がなくなってしまって非常に出やすくなってきているというのが一つの要因と分析されているところもございます。そういったことで非常に被害が増えてきているということがあるのかと思っております。現在のところ、先ほど申し上げましたように、有効な手だてがございませんので、先ほどお答えしました緩衝帯を順次整備させていただいているところもございますし、防止柵とかといったものの設置、あるいは檻の適正な管理という形で今後も引き続き対策をさせていただく形で考えているところでございます。 167 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 168 ◯21番(安澤 勝君) なかなか難しいのはよくわかっております。緩衝帯をつくっても全く問題なく越えてきますし、柵をつくっても問題なく越えてきますので非常にやっかいということはよくわかっておりますが、しかしながら、花火だけでも追い払いはできない。人間が怖くないと思っているので、そういう状況はよくわかっておりますが、その辺、新たな対策をしっかりと今年度、構築していただいて、被害ができるだけ出ない対策を引き続き考えていただきたいと思います。これはお願いをしておきます。  では、次にシカの被害の現状についてお伺いをしたいと思います。 169 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 170 ◯産業部長(辻 宏育君) 平成29年度の鳥居本学区におけるニホンジカによる農作物の被害につきましては主に水稲でございまして、8万6,000円の被害額となっております。  なお、剥皮による森林被害につきましては県が取りまとめておられ、被害額としての把握や、鳥居本学区についての区分もされていないところがございまして、大変申しわけないんですけれども、本市全体の被害面積としましては7.4ヘクタールと聞き及んでいるところでございます。 171 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 172 ◯21番(安澤 勝君) 多分7.4ヘクタールということは、以前から比べるとちょっと減っている、そういう部分で営林組合も対策費を削っておられるのかと思います。  では、イノシシの被害状況についてお伺いしたいと思います。 173 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 174 ◯産業部長(辻 宏育君) 平成29年度の鳥居本学区におけますイノシシによる農作物の被害は主に水稲やタケノコ等でございまして、83万円の被害額となっているところでございます。 175 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 176 ◯21番(安澤 勝君) 金額にすると83万円、タケノコ、水稲等ですね。鳥居本の名産タケノコがこうやってイノシシに先に食べられてしまうということになってしまうので、先ほどのサルと一緒で、こちらもしっかりと対策を考えていただければと。随分シカの被害は減っているということは理解をしておりますので、その辺、サルとイノシシについて今年度十分取り組んでいただければと思います。  では、次にまいりますが、昨年9月に岐阜県で最初の豚コレラの発生が確認をされました。その後、春日井市で捕獲された野生のイノシシから豚コレラのウイルスの感染が確認され、以降、急速に広がり、今年の1月には愛知県、大阪府、長野県、三重県、そして滋賀県でも豚コレラが確認され、多くの豚が殺処分されたことは記憶に新しいところです。  イノシシは豚の仲間であり、野生のイノシシがコレラに感染して死んでいるのも他県では確認されています。豚コレラの報道がされる以前の昨年末あたりから地元猟師の間では豚コレラの流行を疑う話が出ていたようですが、本市で野生のイノシシの感染は確認されているのでしょうか、お伺いをしたいと思います。 177 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 178 ◯産業部長(辻 宏育君) 滋賀県内の農場におきまして、今年2月6日に豚コレラの発生が確認されたことを受け、県では、当該農場からおおむね半径10キロメートル以内の区域において捕獲した野生イノシシおよび県内全域において死亡した野生イノシシを回収し、豚コレラの検査を実施されておりますけれども、2月21日現在におきましては、回収された全てのイノシシについて陰性であったことが公表されているところでございます。  また、本市におきましては、捕獲した野生イノシシは検査対象となっていないんですけれども、この2月8日に市内で死亡した野生イノシシ1頭を住民通報によりまして発見いたしました。その部分につきまして県に検査を依頼しましたが、同じく結果は陰性でございましたので、現時点において本市での野生イノシシの感染は確認されておりません。 179 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 180 ◯21番(安澤 勝君) 感染がないということで一安心です。再質問ですけれども、やはり山の中で変死といいますか、どういう事情で死んでいるのか理解できませんけれども、そういう個体があれば、今後もそういった検査をされていかれるのかどうか、そこだけ確認をさせていただきたいと思います。 181 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 182 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほど申し上げましたとおり、本市は野生イノシシの方は検査対象の地域とはなっていないんですけれども、猟友会とかで、もし山の中で発見されたイノシシがあったら情報をいただく形になってございますので、そういった情報を県に流しまして、県の判断によって、その辺の検体として検査されるかどうかという判断になってくるかと思います。今のところはそういった対応と考えているところでございます。 183 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 184 ◯21番(安澤 勝君) 僕の聞いているところによりますと、滋賀県でも北の方でよく、どういう状況で死んでいるのかははっきりはわかりませんけれども、水辺で死んでいるのを発見するとかという情報はいただいていますので、そういったウイルスが県内で発生しているかどうかということは十分確認をしておく必要があると思いますので、その辺については県と十分連携をしていただきながら、そういった被害が起こらないように策をとっていただきたい、これは要望しておきたいと思います。  では、年に一度、公民館で鳥獣対策の勉強会を開いていただいておりますが、毎回言われることは緩衝帯の整備と柵の点検です。被害を軽減できる対策であり、被害をなくす対策ではありません。住民の願いに寄り添った対策を期待していますが、新たな対策をお考えなのでしょうか、お伺いをしたいと思います。 185 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 186 ◯産業部長(辻 宏育君) 新たな対策といたしましては、先ほどもご答弁いたしましたとおり、県等の関係機関と情報共有を図っているところでございますが、今のところサル等を含めまして、新たな有効な対策がございませんので、現在実施しております捕獲檻や銃器による駆除、そして防護柵の設置や緩衝帯の整備、花火を使った追い払いといった防除、それから住民の方々と集落の被害状況を確認・共有しながら対策について協議する集落環境点検によりまして、一層推進することで、少しでも被害の軽減の取り組みを進めているところでございます。  なお、農作物被害を完全になくすことにつきましては、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律に基づき県が策定しております特定鳥獣管理計画では、人と鳥獣が共存・共生するということを目指す旨が記載されておりますことから、本市としても全くもって被害をなくすことはできないのではないかと考えているところでございますけれども、引き続き、議員がご質問のとおり、被害の軽減に努めていきたいと考えているところでございます。 187 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 188 ◯21番(安澤 勝君) わかります。  やはり今、いわゆる銃を持ってもらうと困る方は警察なんですよね。警察の方は、ちょっとでもそういう銃を持たないようにという考えを持っておられますが、いわゆる山の害に悩んでいる者は猟師にとっていただかないと被害が減らない。片や猟師が増えないという現状もある意味ございます。猟師が増えない、鉄砲を持つなということになってくると、今、「適正に」ということなんですが、これがだんだん適正でなくなることもあります。その辺は猟師の数と、それから獣の数は十分に把握していかないと、猟師は今、人数も限られていますし、どちらかというと高齢化しています。これが10年後、20年後、人間の人口は減っていくけれども、獣の個体数はどんどん増えていくという状況に、これから何十年先になると、そういうことが考えられますので、しっかりとその辺は手を打っておいていただかないと、市内にサルやシカやイノシシが歩いて回るという状況も考えられないことはないと思います。大分大げさに言いますけれども、そういうことも十分考えられるので、しっかりと対策は考えていただきたいと思います。  では、次にまいりますが、市道荘厳寺中山線の市道の道路状況についてお伺いをいたします。  しつこいようですが、3定例会連続での質問でございます。二度あることは三度あるということですが、それだけ学区民の関心が高いとご理解をいただきたいと思います。  2月のある日曜日、その日は午後より雨が降り始め、あいにくの天候となりました。そんな中、地元の猟師とその仲間が当該市道を軽トラックで通行された際、アスファルトの塊がはね上がり、車に当たるという物損事故が発生しております。頻繁に通るダンプの重みによって道路が傷んだことが原因と考えられています。事故の詳細についてお教えいただきたいと思います。 189 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 190 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今年2月3日に発生いたしました事故現場は、市道荘厳寺中山線の未改良区間に設けられた土砂搬入現場の出入り口前で、ダンプトラックが頻繁に出入りする場所となっております。  また、この事故現場は、土砂搬入のダンプトラックがタイヤをひねりながら繰り返し出入りすることで舗装に損傷が生じましたことから、市が原因者の土砂搬入業者に舗装修繕の指導を行い、現況に合わせ10センチメートルの厚みで復旧された箇所となっております。  その後、この修繕が部分的であることや繰り返される車両の荷重に耐えられず、再び舗装が破損し、その塊が通行車両に当たる事故が生じたものでございます。 191 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 192 ◯21番(安澤 勝君) わかりました。  次にいきますが、2番にまいります。事故の責任はどこにあるのでしょうか。 193 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 194 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今回の事故につきましては、繰り返しダンプトラックが出入りしたことなどにより道路が損傷しましたことから、事故の責任は業者にあると考えており、事故の発生原因と責任の所在を土砂搬入業者と確認した結果、土砂搬入業者の責任で対応することで合意したところでございます。 195 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 196 ◯21番(安澤 勝君) では、道路管理者としての市の責任はあるんでしょうか、その辺を伺いたいと思います。 197 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 198 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 道路管理者は道路の安全な通行を確保する責任を負っておりますことから、道路を損傷した原因者である土砂搬入業者に対応や修繕を求めているところでございます。 199 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 200 ◯21番(安澤 勝君) 修繕を求めるということでしたが、では、現状で修繕はされているのでしょうか、お伺いをしたいと思います。 201 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 202 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 事故以来、再度、もっと幅広く、また路盤とかも深くというか、きっちりもう一回舗装をやり直すように指導をさせていただいているところでございますが、業者の方からは「する」という返答をいただいているんですけれども、現状はまだできていない状況でございます。 203 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 204 ◯21番(安澤 勝君) では、指導していただいているけれども、現状は復旧していないということですので、その辺はもっとしっかりと指導をしていただきたいと思います。  では、再発防止策はどのようにお考えなのでしょうか、お伺いいたします。 205 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 206 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今もお答えさせていただきましたように、再発の防止策として、部分的な修繕ではなく、ダンプトラックの荷重に耐えられる舗装構造で、広い範囲の打ち替えを今、土砂搬入業者に指導しているところでございます。 207 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 208 ◯21番(安澤 勝君) 指導していただいているということですが、もっと強く指導しないと、なかなか動いていただいていないのかと思いますので、細項目5番ですけれども、業者への指導状況について再度お聞かせください。 209 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 210 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 土砂搬入業者へのこれまで行った指導につきましては、路面の清掃、舗装の打ち替え、破れている大型土のうの修繕や敷地内でタイヤを洗浄できる場所の設置を申し入れているところでございます。 211 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 212 ◯21番(安澤 勝君) 確かに清掃は、この間通ったときに、竹ぼうきを持った作業員がお一人、当該路面を清掃されていたのは目認をさせていただきました。  しかしながら、指導されている土のうの修繕であるとか、タイヤの洗浄については一向に進んでいないのかと思います。しっかりと道路管理者として、今回こうした物損事故で済みましたけれども、これが人の命ということになりかねないこともあると思うんです。そういうことから、しっかりともっと業者の方へ指導を徹底していただきたいと思います。  では、6番にいきますけれども、改善指導に対する業者の履行状況ということで、中山投棄場で行われた地元と行政組合との連絡会議の帰りに市長は現場を確認していただいたと聞いております。恐らくダンプの往来、土のう袋が破れて土があらわになった状況を見ていただいたと思いますが、現場を確認していただいたとき、どのように感じられたか、お伺いしたいと思います。 213 ◯議長(安藤 博君) 安澤議員、今のは細項目の6番なので、改善指導に対する業者の履行状況はということでよろしいですか。  安澤君。 214 ◯21番(安澤 勝君) はい。 215 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 216 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 改善指導に対する業者の履行状況につきましては、対応が遅れながらも日常管理、清掃等は履行していただいているところではございますが、タイヤの洗浄施設の設置でありますとか、大型土のうの修繕や事故箇所の舗装打ち直しなどは未履行の部分でございまして、継続して改善を求めている状況でございます。 217 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 218 ◯21番(安澤 勝君) 申しわけございませんでした。  では、次にまいります。中山投棄場で行われた地元と行政組合との連絡会議の帰りに市長は現場を確認していただいたと聞いております。恐らくダンプの往来、土のう袋が破れ、土があらわになった状況を見ていただいたと思います。現場を確認していただき、どのように感じられたか、お伺いをいたします。 219 ◯議長(安藤 博君) 市長。 220 ◯市長(大久保 貴君) お答えを申し上げます。  何度もこの現場を確認させていただいているんですが、確認するたびに、その高さがどんどん高くなって積み上がっていく様子が、驚きとともに大変危険ではないかと感じているところでございます。大雨等々で崩壊につながる可能性もあるのではないかと心配してございまして、十分な予防措置がとられる必要があると感じております。  今も都市建設部長からご答弁申し上げたとおりに、道路管理者としての責任からも改善指導を行っているところでございますが、今後ののり面の崩壊などの危険性も十分に認識をし、そうした場合には通行に支障が生じない対応をしていくように、十分に検討するように指示をしているところでございます。 221 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 222 ◯21番(安澤 勝君) ありがとうございます。
     では、次にまいります。もうおわかりだと思います。残土ビジネスといいますか、当該地の山に積まれた土砂の危険性、残土ビジネスでのこういった危険性を危惧する動きが強まる中、この9月定例会、12月定例会でも申し上げました、当該地を鑑みて、本市としても、土砂に対する条例を進めていかなければいけないと再三申し上げておりますが、今回の事故も踏まえて、こうした状況で、この条例化を検討すべきではないかと改めて当局の見解を伺います。 223 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 224 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 条例化を検討すべきとの議員からのご指摘につきましては、前回の定例会でもお答えをしておりますように、条例化の必要性は認識をしているところでございます。このことから、引き続き関係部局と協議および検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 225 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 226 ◯21番(安澤 勝君) 前回そのお言葉は頂戴いたしました。それからそんなに月日はたっておりませんけれども、今そういった答弁をいただいた。今日までどういう検討をしていただいたのか、その内容があればお伺いしたいと思います。 227 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 228 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 関係課との協議につきましては、日程調整しまして今月中に実施する予定をしておりまして、今、都市建設部の方で他市の状況でございますとか、その辺のことを整理させていただいて資料づくりをしているという状況でございます。 229 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 230 ◯21番(安澤 勝君) それでは、条例を検討していただいているということですので、迅速に条例が制定できるように、お願いしておきたいと思います。  では、次にまいります。国道8号線の歩道設置についてということで、国道8号線の歩道設置にあわせて交差点改良と内町三ツ割線の道路拡幅ということで、国の事故ゼロプランに沿って、先日、国道事務所より、そのプランが公表されました。今後3年から5年で事業化を進めていただけるようでございます。国の事業に合わせて鳥居本町南交差点改良と内町三ツ割線も道路拡幅を進めていただけると期待をしております。今後の事業スキームを教えてください。 231 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 232 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 国道8号の歩道設置事業につきましては、鳥居本町北交差点付近から、現在、整備が進められております国道8号米原バイパス第9工区の接続交差点付近までの約1.1キロメートル区間で計画されている国の交通安全対策事業となります。今年度に事業着手されており、また、本市が計画しております市道内町三ツ割線の道路拡幅事業は、国道8号鳥居本町南交差点から東へ、市道中山道線までの約100メートルの区間の歩道整備を含む道路拡幅事業となり、平成28年度に事業着手をしております。  まず、今年度の事業進捗状況といたしましては、両事業は国道8号の鳥居本町南交差点で交差する計画のため、公安委員会との協議の上、滋賀国道事務所と計画の整合を図っており、両事業ともに詳細設計がおおむねまとまったところでございます。また、歩道設置事業につきましては、今年度に新規事業化されたことから、主に沿線自治会や土地所有者への事業説明を予定されているところでございます。  次に、今後の事業の進め方といたしましては、両事業ともに道路拡幅に伴い用地取得が必要になってまいります。対象となる土地の境界確定等の作業を進めることになりますし、その後、用地取得が進み次第、工事に着手することになりますが、特に早期改善が必要な鳥居本町南交差点の施工が先行されることになりますので、本市といたしましても歩道設置事業が円滑に進みますように国道に対して協力していくとともに、市道内町三ツ割線の事業進捗を図り、早期完了できるよう進めてまいりたいと考えております。 233 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 234 ◯21番(安澤 勝君) 国の方は彦根市の予算とは関係なく、3年から5年という事業を計画していただいております。  彦根市の予算の状況で来年度減らされたという部分で、小野川右岸線、内町三ツ割線、それから原町の平野宮下線の3事業合わせて1億6,449万3,000円が減になっております。  今、部長がおっしゃったのは、国の事業とあわせて内町三ツ割線も事業を進めていくと答弁をいただいたんですが、当初予算の中では一つの事業の時期の見直しですか、と書いていたと思うんです。その辺、今、進めていくという答弁をいただいたのと、当初予算の方には時期を見直すということが書いていたんですけれども、いただいた答弁と書いている内容とどっちを信じてよろしいんですか。再質問をお願いします。 235 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 236 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 内町三ツ割線につきましては、ご承知のとおり、用地測量等、設計も終わっておりますので、国が進める事業の進捗状況にもよりますけれども、まずは国の方の境界の確定に向けて協力をしていきたいと考えておりますし、そこで境界確定等についての作業が終わりましたら、国の方も用地買収に入ってこられると思います。それに合わせまして、市としましても該当する部分の用地交渉には入っていきたいと考えております。  ただ、交渉がもし早目にまとまったら、土地開発基金の活用も考えておりまして、できるところから取得の方を進めていきたいと考えております。 237 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 238 ◯21番(安澤 勝君) 今、部長のおっしゃった、要は国の事業に合わせて彦根市は事業を、特にこの内町三ツ割線については事業を同時で進めていこうというお考えですね。それだけ再度確認をさせてください。 239 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 240 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 特に鳥居本町南交差点は同時に進めないと効果が出ませんので、国とともに進めてまいりたいと考えております。 241 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 242 ◯21番(安澤 勝君) では、よろしくお願いしたいと思います。  では、次にまいります。自治会清掃トラック配車会議案内の遅延についてということです。  自治会清掃トラック配車の会議の遅延についてですが、先日、ある自治会の平成31年度の会長より、「自治会清掃のトラック配車説明会の案内が来ないけれども、どうなっているの」と聞かれました。担当の偉い職員に電話で伺いましたところ、今年は遅れているとのこと。「早い時期に草刈りをされたら、どこかに保管してほしいと言われた」と言って電話を切られました。事の詳細について見解をお示しください。 243 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 244 ◯市民環境部長(小林重秀君) トラック配車に係る抽選会につきましては、平成28年度実施分まではお申込みいただいた全ての自治会にご出席いただき、抽選の上、実施日、台数を決定しておりましたが、平成29年度実施分からは、あらかじめ希望日時を申請いただき、配車が可能な台数を超過した日を希望された自治会の方だけで抽選を行う方法に変更いたしましたため、過去2年間配車会議は開催しておりません。  平成31年度につきましては、これまでの清掃当日の配車に代わり、清掃によって発生した草や側溝の揚げ土について、自治会において複数の場所を決めていただき、そこに集積いただきたいと考えております。それを後日収集することで予算をお願いしているところでございます。  今まで自治会からは積み込みが大変である、回収車両が清掃センターや中山投棄場を往復する間の待ち時間が長いといったご意見を頂戴していましたこと、また、私どもといたしましては、後日収集することで収集効率を上げる、また、職員の休日出務の軽減も考慮し、今回変更をお願いしているものでございます。  収集方法の変更により市民生活に極力影響が出ないよう準備を進めております。文書の遅れにより、自治会を初め市民の皆様にはご心配、ご迷惑をおかけしておりますことをこの場をおかりしまして深くおわび申し上げます。申しわけございません。 245 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 246 ◯21番(安澤 勝君) 今、部長の方から事の詳細についてお聞かせをいただきました。  2番に移りますが、遅れた原因というのはお伺いできますでしょうか。 247 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 248 ◯市民環境部長(小林重秀君) 今回、事業の内容を変更するものでございますことから、本議会に予算案としてお示しする前に公表することは不適切であるとの考えから事前の周知を控えたものでございます。  なお、遅ればせながら、2月28日付で平成30年度にお申込みいただいた自治会には、遅延のおわびと今後の進め方について文書を出させていただいたところでございます。 249 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 250 ◯21番(安澤 勝君) 議会への説明ということでの前置きでしたが、ある意味、自治会できちっと清掃していただかないと、彦根市が困るわけでございまして、予算が云々かんぬんというよりは、「今こういう状況で、しっかりとこういうことをやっておりますが、どうしても遅れるので、そこはご理解ください」等でも、何か対応することも必要だったのかと思います。  次の質問にもかかってくるんですけれども、某新聞にも新米自治会長と名乗る方の投稿が掲載されておりました。私はこの記事を読んだときに、本当に何をやっているのかと愕然といたしました。役所の年度は4月スタートですけれども、多くの自治会は1月スタート、十分認識されているはずです。  また、自治会の行事はほぼ前年踏襲、毎年ほぼ変化はありません。であれば、4月あるいは5月に一斉清掃されることと担当課であればわかるはずです。水路や溝などは市の管理地であっても、自治会に清掃をお願いしているのであれば、そこは誠意を持って対応すべきだと思います。遅れているのであれば、なぜ周知しなかったのかということでお伺いをしたいと思います。 251 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 252 ◯市民環境部長(小林重秀君) 繰り返しになり恐縮でございますが、2月28日付で遅延のおわびと今後の進め方について文書をお出ししたところです。  また、今月中旬には実施要領ならびに申込書の送付を予定してございます。  予算案の公表と同時に各自治会にお知らせできなかったことは深く反省しているところでございます。 253 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 254 ◯21番(安澤 勝君) やはりこういうのはしっかりとやっておかないと、私も一遍自治会長をやったことがあるんですけれども、全くわからない、前年度の方から聞くと、「その時期に来るはずやで」と、「またどこかに文書をほかしたんかいな」と自分でも非常に不安になる。書いておられる新米自治会長も、「その時期に来るで」と言われたものの何も来ていないので非常に不安になられたと思うんです。  そういうことから、前年踏襲ですので、こういうのは、今こういう状況ですのでということはしっかりと早目に手を打っていただかないと、本当に困られていたんだと思います。遅ればせながら2月28日に文書を出していただいたということですけれども、今後の反省ということも踏まえ、これからそういうことがないように十分に周知の方をお願いしたいと思います。  では、次にまいりますが、清掃日であれば住民がトラックに草を積み込みしていますが、清掃日以外であれば、委託業者ですか、直営かわかりませんが、責任を持ってトラックにその草等を積んでもらわないといけないということになります。それ以前に刈った草を保管する場所があるとは限りませんが、今後の対応についてお伺いをしたいと思います。 255 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 256 ◯市民環境部長(小林重秀君) 今後の対応についてでございますが、3月中旬には、平成30年度実施の各自治会宛てに実施要領ならびに申込書の送付を予定しております。  平成30年度までの本事業は原則第1、第3日曜日に限り配車を行ってまいりましたが、平成31年度の本事業はゴールデンウィークおよびお盆、年末年始の時期を除く4月から12月および3月の毎週に実施いただけるように変更して、より自治会のニーズに合うようにしてまいります。集められた揚げ土や草については、翌月曜日から遅くとも金曜日までに回収を行いたいと考えておりますが、自治会によっては置いておく場所がないなどというご事情もあることから、自治会に寄り添った丁寧な対応をしていきたいと考えております。 257 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 258 ◯21番(安澤 勝君) 再質問を一つだけさせてください。自治会に寄り添ったということで、どういう方法で市として寄り添った対応をとっていただけるのか、そこだけ具体的な話があれば教えていただきたいと思います。 259 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 260 ◯市民環境部長(小林重秀君) 今回、収集方法をお願いいたしますので、できるだけその収集方法で各自治会に対応をお願いしたいとは考えておりますが、前年度には自治会に配車して、それでスムーズにやっていただいていた経緯もございますので、これは業者による配車というのは難しいかもしれませんけれども、直営による配車ということを現在考えております。  その辺で配車できるか、以外はそれに近い状態、例えば置き場所がないということですけれども、日曜日には原則的には集積箱はあいております。ただ、自治会の戸数と出てくる土のうであるとか、草とかが比例するとは限りませんので、その辺の事情はあるかもしれませんけれども、そういうところに出していただいて、清掃直後に取りに行くという対応も視野に入れているところでございます。 261 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 262 ◯21番(安澤 勝君) 直営かどうかわかりませんけれども、新しい自治会長、あるいは自治会の中では役割を分担して、衛生委員とか、いろんな役があると思いますけれども、その担当の方、あるいは自治会長と行政とがしっかりと話し合いをしていただいて、「自治会に寄り添った」と言っていただきましたので、やはり内容は違うと思いますので、それぞれの要望に沿った形での対応をお願いしておきたいと思います。  では、最後にまいりますが、トラック配車会議はいつごろ開催をされるのかお伺いをしたいと思います。 263 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 264 ◯市民環境部長(小林重秀君) 平成31年度は、遅くなりましたが3月中に各自治会から希望申請を受け付け、4月早々にはできる限り、ご希望の日で実施いただけるようお知らせさせていただきます。なお、4月に実施を予定される自治会につきましては、早急にご相談を承るなどの対応をしたいと考えております。また、申込書の送付後、各自治会のご都合に合わせ、適宜、協議の場を設けてまいりたいと考えております。 265 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 266 ◯21番(安澤 勝君) わかりました。  では、とにかくそうした自治会長に、あるいは自治会に迷惑がかからないように取り組んでいただけるということを今確認させていただきますので、その辺、これからも自治会、あるいは市民に寄り添った行政であっていただきたいと思いますので、それをお願いいたしまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 267 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前11時10分休憩            午前11時24分再開 268 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  18番山田多津子さん。山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 269 ◯18番(山田多津子さん) それでは、私、最後の質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  私は今期定例会におきまして、大きく三つの質問をさせていただきます。  まず1点目です。82億円もの新市民体育センター建設の計画は一旦中止をすべきということで、2月1日の全員協議会におきまして新市民体育センターの実施設計の概要について説明があり、これまで建設費用は64億円と説明をされてきましたけれども、18億円も上積みをされ、総事業費が82億円となると目を疑うような数字が示されました。  昨年12月定例会の答弁で「次年度の予算は国体関連事業等を重点項目とし、当年度との比較で圧縮率は約4.4%、額にして約12億1,000万円の削減で配分していく」、このように答弁をされましたように、新年度予算は本来手をつけてはいけない教育とか文化行事などを含む市民生活に大きな影響を及ぼす87項目、11億7,000万円も削減する内容となっています。このような厳しい財政状況のもと、市民生活を犠牲にしてまで、ひこね燦ぱれすを解体して、巨大な新市民体育センター建設を市民は望んでいるのでしょうか。  さらに、新市民体育センターの建設に合わせ、金亀公園整備にも24億円を投じる計画は現在の財政状況からも、このまま建設を進めていくことは無謀と言わざるを得ません。いま一度、現在進められている計画を立ちどまり、規模の見直し、コストの削減に関して徹底的に見直しをすることを求め、再度、以下、質問をしていきます。  中項目1です。危機的な市財政状況について。  細項目1、当初64億円の計画で進められていた新市民体育センターの整備費用が82億円もの事業費になった理由をお示しください。 270 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 271 ◯教育部長(安居庄二君) 建物の建設工事費につきまして、実施設計時点の設計額が増額となった要因でございますが、まず1点目は、土質調査の結果、建物の基礎杭の変更が必要となったことから、約1億2,000万円の増を見込んでおります。  2点目は、基本設計に基づき実施設計を進める中で、建築基準法による検証結果により変更を行ったものや、多目的ホールの防音機能の強化、メインアリーナの防球ネットの追加、観客固定席の形状変更など、施設の機能向上に必要であると判断し仕様変更を行ったものなど、約1億6,000万円の増を見込んでおります。  3点目は、労務単価、資材の上昇および見積もり単価の見直しにより、約9億6,000万円の増を見込んでおります。  最後に、4点目として、消費税率が8%から10%に引き上げがなされますことから、その影響により、約1億3,000万円の増となります。  このほか、敷地造成費につきましては、豪雨の際の貯水機能を確保し、防災拠点としての機能を向上させるため、雨水地下貯留槽を設置することから、約1億円の増と見込んでおります。  一方、建設費の削減につきましては、建物の機能やコンセプトを損なうことなく、配置計画を見直すことにより、床面積の縮小および構造の合理化を図ったことや、内外装に係る見直しを行い、約3億5,000万円のコスト縮減に努めてきたところでございます。
     これらの増の要因と減の要因を合わせますと、基本設計時にお示しした事業費約63億7,000万円から約11億2,000万円の増額となり、事業費は約74億9,000万円となりました。さらに、基本設計時に見込んでおりませんでした外構工事費等約7億3,000万円を加え、事業費総額は約82億2,000万円と見込んだものでございます。 272 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 273 ◯18番(山田多津子さん) 1点だけ確認したいんですが、先ほど機能変更というところで、席数がこれまで2,660席と示されていたんですが、新計画では2,752席と示されています。これは機能変更というところで、これだけまだ席数が多くなったんでしょうか。 274 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 275 ◯教育部長(安居庄二君) 席数につきましては、基本設計時点から実施設計に入って詳細に詰めていきましたところ、配置等々も含めまして若干席数が増えたものでございます。 276 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 277 ◯18番(山田多津子さん) この席数が増えることによって、事業費が増大しているということにはなりませんか。 278 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 279 ◯教育部長(安居庄二君) 席の数というのも若干はございますが、主に基本設計時点ではベンチタイプを想定していたものでございますが、固定の観覧席の使い勝手ということも配慮いたしまして、個別席に変更した、そのようなものが中心でございまして、決して、例えば上質なものに変えたということではございませんので、ご理解をいただきたいと思います。 280 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 281 ◯18番(山田多津子さん) 質を変えたとか、そういうことではなくて、席数を変えたことによって、やはり事業費が増大しているということは明らかだと思うんです。  どんどん計画が大きくなっている。私たち、最初、体育センターの建設計画の議会の中で委員会がありましたけれども、そのときも席数の話が出ました。できるだけコストを抑えていくということもおっしゃっていましたのに、基本設計のときの2,660席から、さらにまたこれが増えているという、そういう計画そのものがどんどん拡大していっている、その感覚が私は非常にわからない。  次に移りますけれども、そういう感覚でどんどん増大させている、今の市の姿勢に問題があるということを私は指摘しておきたいと思うんです。2番目ですけれども、これまで新市民体育センターの費用は64億円とされてきましたけれども、今回18億円も上積みされた金額が示されました。市民生活を犠牲にしてまで新市民体育センター建設に82億円もの巨費を投じることを市長はどのようにお考えでしょうか。 282 ◯議長(安藤 博君) 市長。 283 ◯市長(大久保 貴君) 山田議員のお尋ねにお答え申し上げます。  新市民体育センターの整備につきましては、議会の皆様や市民の皆様を初めとする幅広い層の方々のご議論を頂戴しまして事業を進めてきた経緯がございます。その中で、事業費の全体の削減や財源の確保にも努めてまいったところでございます。  結果として、外構工事を含めまして82億円の事業費となりますが、本市にとって有益な施設になるものと確信をしてございます。また、まちづくりに寄与し、市民の皆様にも末永く愛していただける、またご利用いただけますように、一日も早い完成を目指し、今後とも整備を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどお願い申し上げます。 284 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 285 ◯18番(山田多津子さん) 結果として82億円になったので、もう仕方がないと思っておられるのか。今、各紙、新聞でも報道されています、前日の代表質問でもありましたけれども、これだけの事業を削らざるを得ない状況はどこにあるのか、国体関連にたくさんのお金をつぎ込むということが非常に問題だということだと思うんです。  特にやはり花火大会であったり、総おどりを中止される、このことに対して市民は非常に怒っておられますよね。これが本当に結果的に許されるものなのか、本当にこれだけのお金を使っていいのかどうかということなんです。  これはある市民の方からです。皆さんも本当によくご存じの方から私はこういう文書でいただきましたので、ここで紹介したいと思うんですが、「大規模な建設はその後の維持運営に大きな負の要素を抱えている。県民や市民に大規模な施設は使用料も高額になる。大き過ぎて使い勝手もよくない。国体開催の意味も理解できない。県の、市のトップ、関係者、この責任は誰がとるのでしょうか」、こんな声が寄せられています。  それから、これから50年、100年後にどのように生かされていくのか、有益な施設と言われますけれども、この施設を管理していかなければならない状況のもとで、この82億円という事業費を本当に市長はどう受けとめておられるのか、再度お答えをお願いいたします。 286 ◯議長(安藤 博君) 市長。 287 ◯市長(大久保 貴君) ご心配の向きは理解をさせていただきますけれども、国体を契機にしまして、これまで遅れていたさまざまなインフラ整備を進め、そして今後の本市の発展に資するための施設整備を行っていくということに尽きるわけでございまして、確かに額の多寡についてさまざまなご議論があろうとは思いますけれども、基本的なベースとしては、私たちはこの地域の将来に向けて必要な投資をここで頑張ってやっていかなければならないということでございますので、ご理解のほどお願い申し上げたいと思います。 288 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 289 ◯18番(山田多津子さん) 後でもまた市民の声を紹介させていただきたいと思うんですが、3番に移ります。  これまでの議会で、できるだけコスト削減の努力をすると答弁をされてきましたけれども、削減された内容を再度お示しください。 290 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 291 ◯教育部長(安居庄二君) 建物の機能やコンセプトを損なうことなく、配置計画を見直すことにより、床面積の縮小および構造の合理化を図ったことや、内外装に係る見直しを行い、基本設計時点より約3億5,000万円のコストの縮減を図っております。 292 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 293 ◯18番(山田多津子さん) しかし、機能を充実させるためにコストが上昇したというのも先ほどの答弁であった内容です。  では、次に移りたいと思うんですが、細項目4番です。新市民体育センター完成後、ひこね燦ぱれすを解体する計画になっていますけれども、解体に係る費用は幾らでしょうか。 294 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 295 ◯教育部長(安居庄二君) ひこね燦ぱれすの解体費用は約1億円を見込んでおります。 296 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 297 ◯18番(山田多津子さん) では、5番です。新市民体育センターの中に、ひこね燦ぱれすの機能を有した地域交流センターを併設する計画になっていますけれども、この建設に係る費用は幾らでしょうか。 298 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 299 ◯教育部長(安居庄二君) 地域交流センターの建設費用につきましては、新市民体育センターは体育館と地域交流センターとの合築整備でありますことから、個々の事業費の積算は行えませんが、建物の延べ床面積の按分により積算をいたしますと、地域交流センター機能に係る延べ床面積は建物全体の約2割でありますことから、地域交流センターの建設費用は約13億8,000万円となります。 300 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 301 ◯18番(山田多津子さん) 床面積で計算していただいた13億8,000万円ということが明らかになったと理解をしています。  では、6番目に移るんですが、新市民体育センターの年間のランニングコストをお示しいただきたいと思います。 302 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 303 ◯教育部長(安居庄二君) ランニングコストにつきましては、施設の維持管理費用および運営費用などの合計になります。  新市民体育センターは指定管理者による管理運営を想定しておりまして、指定管理料や施設利用料などの管理運営に関することは、次年度以降に専門的な見地から支援いただきながら算出する予定をしておりますので、現段階では明確な額はお示しすることができません。  なお、従来の市民体育センター、ひこね燦ぱれすから考えますと、新しい施設となり、規模や機能面での拡充を行っておりますことから、現状より増額となることは想定しております。 304 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 305 ◯18番(山田多津子さん) 示せないと言われたのが私は理解できないんですが、もう実施設計もできていますし、施設の規模もわかっています。それから施設内のいわゆる設備の面も全部決まっていますよね。なぜこれでランニングコストが出せないんでしょうか。 306 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 307 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほども申し上げましたけれども、不確実な要素が多いということが一番大きい原因でもございます。コストの部分につきましては、例えば現在の市民体育センターでありましたら、解体をしましたけれども、空調、冷暖房、そうしたものがなかったものが次は大きなアリーナの中に出てくるとかということもございますし、人員体制ということも、さらに精査をして固めていく必要があるということがございます。  ちなみに旧の体育センターやひこね燦ぱれす、弓道場等々の現在のコストとしては約1億円がかかっているものとは思っているんですが、一方で、そうしたものの財源に充てるためには使用料、いわゆる利用料が一方ではあるわけでございまして、これが約4,000万円近い部分かと思っています。  こうした旧の体育センターやひこね燦ぱれす、弓道場等から見ましても、先ほども申し上げましたけれども、機能面や規模が拡充となってきますので、現状よりは増額になるということは想定をしておりますが、明確な数字まではお示しできないということでございますので、ご理解をお願いいたします。 308 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 309 ◯18番(山田多津子さん) 利用料が4,000万円入ってくるという見込みをされているということですか。 310 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 311 ◯教育部長(安居庄二君) ただいま申し上げました4,000万円の利用料の部分につきましては、旧の体育センターやひこね燦ぱれすの利用料の部分で申し上げた数字でございます。 312 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 313 ◯18番(山田多津子さん) これだけの大きな事業をやろうとして、先ほども申し上げましたけれども、市民にどれだけの負担を強いることになるか。私は本当に、こんな大きなものを建てようとしている、この計画そのものが無謀だと思うんです。私はこの通告を出していますよね。なぜこのランニングコストそのものが、おおよそでもいいので、出せないのかということ自体が私は怠慢だと言わざるを得ないと思うんです。  というのは、私は先ほど申し上げましたけど、私たち共産党が市民アンケートに取り組んだんですけれども、市民の皆さんから、そこに寄せられている意見は「賛成だけれども、こんな大きなものは要らない」、「ランニングコストがどれだけかかるのか」、「市民への負担がどれだけかかってくるのか」という声が大半です。そういった点で、なぜこういう計算がされなかったのか、再度お聞かせをください。 314 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 315 ◯教育部長(安居庄二君) 繰り返しにはなりますけれども、不確実な部分が多いことなどから、そうした部分につきましては、次年度に専門的な見地から支援をいただきながら算出する予定をしているということでございますので、ご理解をお願いいたします。 316 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 317 ◯18番(山田多津子さん) では、どこかの時点で、きっちりとそういうことが示せますか。 318 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 319 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほども申し上げましたように、次年度以降におきましては、そうした数字をしっかりとはじき出しながら、お示しをしていく必要があるとは考えております。 320 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 321 ◯18番(山田多津子さん) 非常に残念な答弁だと思います。  では、中項目2番に移りたいと思うんですが、市民生活を犠牲にしてまで巨大な新市民体育センターは本当に必要なのか。  細項目1番です。市民生活に直結する事業を削減せざるを得ない厳しい財政状況にありながら、82億円もの巨大な新市民体育センター建設計画が市民の理解を得られるとお考えでしょうか。 322 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 323 ◯教育部長(安居庄二君) 新市民体育センターの整備につきましては、議会の皆様や市民の皆様を初めとします幅広い方々の議論をいただきながら事業を進めているところでございます。本市といたしましては、彦根市のまちづくりを担う施設として末永く市民の皆様にご利用いただけるよう、一日も早い完成に向けて取り組んでいるところでございますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 324 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 325 ◯18番(山田多津子さん) 先ほど市長は、市民の心配は理解できるとおっしゃいましたよね。87事業11億7,000万円の削減とされ、先ほども言いましたけど、花火大会、総おどりを中止せざるを得ない状況で、これは宿泊施設や観光汽船など、花火を既に琵琶湖上から見よう、ホテルから観覧しようということで予約をされている方々がキャンセルをせざるを得ない状況になっている。そういう状況のもとで、これだけの大きなお金を使わざるを得ないということは、本当に市民の皆さんに理解が得られるのかどうか、市長、もう一度お答えいただきたいと思います。 326 ◯議長(安藤 博君) 市長。 327 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどもお答え申し上げましたとおりに、これはこれから本市にとって極めて重要な投資でございますし、市民の皆様にとって必要、また有益なものでございますので、ぜひそのあたりのことはご理解をいただきたいと思っております。 328 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 329 ◯18番(山田多津子さん) 有益な事業といって、私たちは国体開催を全部否定しているわけではありません。やはり身の丈に合わせて私は開催すべきだと思うんです。先ほども言いましたけれども、これだけの事業を削減せざるを得ない状況をなぜ生んでいるのかということ、教育予算にまで手をつける状況の中で、これだけの大きなお金を使うことに対して、市民にどれだけ理解が得られるとお考えなのか。  先ほど申し上げましたように、私たちが取り組んでいるアンケートで、この体育センターの問題について多くの回答が寄せられています。もう一度言いますね。「建設費をやはり見直してほしい」という声、これは賛成はしておられるんですけれども、見直してほしい。それから「これから孫、子にどれぐらいの負担が強いられるのか」、「なぜこんな大きな施設が必要なのか」、「これが満杯使われるのがどれだけあるのか」、本当に記述だけでもたくさんあるし、450ほど回答が返ってきた中で約300近い、記述をしていただいた回答が体育センターの問題で返ってきているんです。  先ほど象徴的に申し上げましたけれども、本当にこの維持管理がどれぐらいかかっていくのか、そういう点で市民の皆さんは全く理解をしていない。今、市長は首をかしげておられますけれども、これだけの多くの皆さんが不安を持っておられる。今後、彦根市の財政状況がどうなっていくのかという点では、本当に大丈夫かと思っておられるんです。これで本当に理解が得られるのか、再度お願いします。 330 ◯議長(安藤 博君) 市長。 331 ◯市長(大久保 貴君) 財政的にも、将来に対して実質公債費比率の推移ということもお示しさせていただいております。実現可能なもの、身の丈に合ったものだと思っております。  ただ、高いとおっしゃる人もたくさんおられるのはよくわかっているんですが、将来に対して、我々にとって非常に重要な投資でございます。皆様方とも十分に議論を重ねて提示をさせていただいてきたものでございますので、ぜひご理解を頂戴して、一日も早い完成を目指して進めさせていただきたいと考えております。 332 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 333 ◯18番(山田多津子さん) どう言っていいかわからないんですが、本当に理解は絶対にできませんよ。  いわゆる観光業界にまで大きな影響を与えている、本当にこういう文化的な行事をやめざるを得ない状況を生んでいるということ、市長はもっとしっかりと受けとめなければならないと思うんです。
     次に移りますけれども、新市民体育センターの建設計画を一旦立ちどまり、建設の見直しをすることに対して再度見解を求めたいと思います。 334 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 335 ◯教育部長(安居庄二君) 繰り返しの答弁になりますけれども、新市民体育センターの整備につきましては、議会の皆様や市民の皆様を初めとする幅広い方々の議論をいただきながら事業を進めております。市民体育センターの閉館後、市民の皆様にはご不便をおかけしておりますことから、一日も早い完成に向けて取り組んでまいりますので、ご理解をお願いいたします。 336 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 337 ◯18番(山田多津子さん) 前回も言いましたけど、不便をかけているのはそちらの都合ですよ。自分たちが早く松原の体育センターを解体してしまって、だから今、いろんなところが疲弊してきているというのは、そちら側の理由ですからね。不便をかけているという答弁はおかしいですよということを申し上げておきたいのと、先ほどひこね燦ぱれすの機能を有したホールに13億円と言われましたけれども、これをやめれば十分に私は体育センターをもっと充実したものにしていけると思うんですが、そのお考えはいかがですか。 338 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 339 ◯教育部長(安居庄二君) 今おっしゃったことにつきましては、先ほども申しましたように、この新市民体育センターの基本計画、基本設計が進む中で、既に旧体育センターとひこね燦ぱれす、また弓道場を合築して進めていくということで決めておりますことでございますので、今おっしゃったように、ひこね燦ぱれすを建てるのをやめてしまえばという議論にはならないのではないかと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 340 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 341 ◯18番(山田多津子さん) 合築をするということでと言われましたけれども、設計も見せていただきましたが、全く別物の建物になっています。その中に併設をされるのではなくて、別物になっています。今まだあるひこね燦ぱれすは十分に使える施設です。今こういう財政状況のもとで、これだけの大きなお金を使うことに市民が全く理解をしていない中で、ひこね燦ぱれすを解体しなくてもいいし、新たにその部分を建てる必要はないということです。考えられないとおっしゃいますけれども、再度、私は考えるべきだと思うんですが、いかがでしょうか。 342 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 343 ◯教育部長(安居庄二君) 今回の新市民体育センターにつきましては、先ほど市長も申し上げましたように、新しい彦根のまちづくりの核という施設で整備を進めておりまして、単に体育センターだけをつくるということではなくて、この彦根の重心地におきまして、新たな健康スポーツの拠点、または、それによって市民の皆様の新たな交流拠点ということで整備をいたしておりますので、この辺はご理解をいただきたいと思います。 344 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 345 ◯18番(山田多津子さん) 今言われた内容ですが、これだけ財政的な圧迫をさせる原因になっているものをそのまま進めていいのかどうか、その点について再度お願いいたします。 346 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 347 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほど、これも市長が申し上げましたとおり、本市にとりまして重要な投資であるということで、先ほど市長も申し上げておりますし、また、こうした施設につきましては、将来に向けて必要になる施設であるということですので、必要と考えております。 348 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 349 ◯18番(山田多津子さん) 国民スポーツ大会の開催は2024年、本体の完成がこの計画でいくと2021年10月となっていますね。3年間、プレがありますから、前の年ぐらいには完成にならないとだめだと思うんですが、私は見直すには十分まだ時間的に余裕があると思います。財政的な問題からいっても、私は再度見直すべきだということを強く申し上げておきたいと思います。  では、次の質問に移りたいと思いますが、大項目2番です。まち・ひと・しごと「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業の復活をということで、リフォーム補助事業は平成14年度から地元の建設業者組合の皆さんや日本共産党の議会での要求などもあり、彦根市の単独事業として実施されてきており、日本共産党彦根市会議員団は制度が中止をされたときにも議会で取り上げ復活を求め、また、制度の拡充を求め、受付回数を年2回に拡大させることができました。  この制度は経済効果が事業費の約20倍とも言われており、利用者も業者にも喜ばれています。しかし、10月からの消費税増税の影響で駆け込み需要が想定されることから当初予算は見送るとしていますが、既に多くの市民から復活を求める声が寄せられています。そこで以下、質問をいたします。  中項目1、なぜリフォーム補助制度を中止したのか。  細項目1ですが、まち・ひと・しごと「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業の目的をお示しください。 350 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 351 ◯産業部長(辻 宏育君) 本事業の目的につきましては、地域経済の活性化、居住環境の向上、定住人口の増加を図ることを目的としており、市内に本社がある法人、または市内に住所がある個人の施工業者を利用して住宅改修などを行う場合に、その経費の一部を助成しているものでございます。 352 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 353 ◯18番(山田多津子さん) では、2番ですが、市民の期待が大きい、まち・ひと・しごと「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業をなぜ中止したのか、理由をお示しください。 354 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 355 ◯産業部長(辻 宏育君) 本事業の中止の理由につきましては、平成31年10月から消費税率が10%に引き上げられることから、当年度上半期にかけては受注に関して駆け込み需要が見込まれ、リフォーム受注量の増加が想定されますことから、業界を取り巻く業況が活性化されるなど、業況が好調に展開されるものと推察し、当初での予算計上を見送るものとしたものでございます。 356 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 357 ◯18番(山田多津子さん) 事業所に対して駆け込み需要があるので、いわゆる仕事がたくさん確保できますよという点かと思うんですが、なぜ市民の方に目が向かないんでしょうか。  先ほども質問がありましたけれども、当然、地域の活性化ということも目的になっていますけれども、定住人口を増やしていこうという目的からいうと、市民に対しての補助の理由も大きな目的になっていると思うんですが、消費税が増税される前には需要が増えるからという観点が私は理解できないんですが、再度見解をお願いいたします。 358 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 359 ◯産業部長(辻 宏育君) 繰り返しのご答弁になるかと思いますけれども、消費税増税2%というのは非常に大きいものでございますので、その前の期間に、要はそういったリフォームとか住宅建築といった駆け込み需要が見込まれると想定をしておりまして、そういったことから業況といいましょうか、活性化がされると考えておりますので見送ったということでございます。 360 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 361 ◯18番(山田多津子さん) ということは、市民には寄り添わないということですか。 362 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 363 ◯産業部長(辻 宏育君) 消費税が増税になってどうなるかというのは、今後検討させていただくことになるかと思うんですけれども、そういった場合の、いわば平準化を図るといいますか、そういったところで検討していきたいというところの中で考えているところでございます。 364 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 365 ◯18番(山田多津子さん) 市民に対して支援をしていこうという立場に立っていないと言わざるを得ない。  何のために、もともとこの事業が始まったのか。先ほどもおっしゃったけれども、いわゆる地域の事業所を応援していこうということもありますけれども、やはり彦根の市民に対して、こういう補助をしていこうという、そのことによって彦根に住んでもらいたいという目的で始められた事業だから、私はなぜこういう答弁が返ってくるのか、非常に残念な思いをするんです。  3番目に移りたいと思うんですけれども、まち・ひと・しごと「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業の復活計画の考えをお示しください。 366 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 367 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほど来ご答弁しておりますけれども、消費税率が引き上げられることによりまして、当年度上半期におきましては、受注に関して駆け込み需要が見込まれ、リフォーム受注量の増加が予想されますことから、消費税増税後の下半期については先行きが不透明なところがあり、かつ、現在、消費税増税に伴う国の施策についても未確定な部分がございますので、国の施策を注視しているところでございますが、しかしながら、消費税増税に伴う反動により、景気の落ち込みが十分に予想されますので、その時期での対応を検討しておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 368 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 369 ◯18番(山田多津子さん) 増税がまだ未確定であるということを答弁されているんですけれども、今、国会で勤労統計の不正が発覚して増税の論拠がことごとく崩れてきていますよね。増税がどうなるかということが今もありましたけれども、増税がなくなる可能性も出てきています。中止になったらどうされるんでしょうか。 370 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 371 ◯産業部長(辻 宏育君) 当然、要は増税後の景気の落ち込みということが想定されて、再開というか、その時点で検討するということになりますので、今は増税がありきのご答弁になってございますけれども、そういった状況で上半期はそういった需要が見込まれるという中での判断をしております。それがなかった場合というのは、想定ではございますけれども、反動による景気の落ち込みが見られないということになりますので、そのあたりをどう考えるかでございますが、その部分もまだ検討しておりませんけれども、そういったことも含めて、以後、検討はさせていただこうとは思います。 372 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 373 ◯18番(山田多津子さん) こういう曖昧な状況の中で中止をされたということ自体が私は間違っていると思うんです。  そういった点で、今もありましたけれども、例えば来月でも参議院選挙がありますから、そういうことも視野に入れて、国会がどうなっていくかということも非常に今、注視をされています。そういう中で、私はこの消費税の増税計画が中止になる可能性は大きいかと思うんです。そういった点で検討をしていくとおっしゃいましたし、なかなか答弁は難しいかもしれないんですが、であるならば、私は最初から、どういう形になるかわかりませんけれども、この予算そのものの見直しをしていくというのか、当初から私はのせるべきだと思うんですけど、いかがでしょうか。 374 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 375 ◯産業部長(辻 宏育君) 繰り返しのご答弁になるかと思うんですけれども、現状では10月に増税が予定されているというところでの判断といたしまして、駆け込み需要等が見られるということで、当初は見送ったということでございますので、その点はご理解いただきたいと思います。 376 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 377 ◯18番(山田多津子さん) 繰り返しなので並行線かと思います。  4番です。私はすぐに復活をすべきだと思うんですけれども、復活をされる計画があるのであれば、その時期と内容、これまでの計画内容と一緒なのかということについてもお示しをいただきたいと思います。 378 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 379 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほど来のご答弁の繰り返しになるかもしれませんけれども、消費税増税に伴う反動により景気の落ち込みが十分に予想されますので、その時期での対応を検討してまいりたいと考えております。  また、制度が同じ制度でいくのかどうかということでのご答弁でよろしいでしょうかね。現在のところは、もしも検討した結果、再開をするといいますか、そうなった場合につきましては、現状の制度と同じ内容としてやってまいりたいと考えております。 380 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 381 ◯18番(山田多津子さん) であるならば、リフォームをされた方は全部が対象になると思いますよ。  先ほどのやりとりの中でもありましたけれども、増税後の方を対象と言われましたけれども、それはおかしいと思います。公平性から見たら、それは私は、やはりリフォームをされた、制度を使いたいと思われる方は全部を対象にすべきだと思います。同じ答弁しか返ってこないと思いますけれども、中止にされたということ自体に問題があるという点、その点を指摘しておきたいし、やめざるを得ない状況になったということの根本的な……。 382 ◯議長(安藤 博君) 山田議員、暫時休憩いたします。            午後0時04分休憩            午後0時07分再開 383 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  山田議員の質問の途中でございましたけれども、先ほどの山田議員の質問に対する答弁について、産業部長から訂正の申し出がありましたので、これを許します。  産業部長。 384 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 385 ◯産業部長(辻 宏育君) 大変失礼いたしました。たびたび申しわけございません。  先ほど復活の時期はいつかという中のご答弁の中で、「現状と同じような制度で行います」と明言してしまったんですけれども、言葉足らずで申しわけございませんでした。その部分を撤回させていただいて、正しく申し上げますと、もし再開をするという状況になった場合につきましては、さきにもご答弁をいろいろとさせていただいていた中で、財政状況も勘案しながら、経済効果とか政策効果が上がるように多角的に分析した中で、関係部局と協議しながら、よりよい制度の構築に向けて、制度を検討していきたいと申し上げましたので、現行制度も含めて、そういった制度の改正も含めて検討した中で実行していきたいと今ご訂正させていただきたいと思います。 386 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 387 ◯18番(山田多津子さん) ということは、現在の制度は踏襲されていかないということなんですかね。今の答弁からいきますと、今、年間6,000万円の予算を組んでもらっていますけれども、それも含めてですけれども、内容をもう一度検討するというご答弁だったかと思いますけれども、今ある制度というのは非常に充実してきていますよね。その内容が変更になるのかどうか、踏襲していただけるのかどうか、確認をしたいと思います。 388 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 389 ◯産業部長(辻 宏育君) 変更の検討というのは、現在、例えば先ほど出ました移住促進であるとか、いろんな面での関係というのがございます。関係各課でいろいろと、例えば移住促進住宅取得費補助金とか、あるいは今度出ます空き家のリノベーション事業であるとか、そういった事業が今もあると思います。その中に「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業とかがございますので、そういったとこら辺の整理とか制度の状況をよくするという考え方で、今15%ということで、移住であったり、三世代同居であったり、子育て世帯、新婚世帯というとこら辺にプラスで補助を出しているところもございますので、そういった部分も調整しながら制度を見直したいとは考えているところでございます。 390 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 391 ◯18番(山田多津子さん) 苦しい答弁かと思うんですが、この制度というのは、私は本当にすぐにでも復活していただきたいという思いを持っています。  5番については、これまでの答弁、それから今までの議論の中で、理解をしているわけではありませんけれども、これまでいただいた答弁でお答えいただいたと思いますので割愛をさせていただきたいと思います。  次に大きく3番に移りたいと思います。生活を丸ごと相談できる窓口設置をということで、市民が発するSOSの代表的な兆候は、市税や国保料、または給食や保育料などの滞納です。この滞納は生活が行き詰まったサインであると受けとめる場所が必要です。滞納者に対して徴収強化で臨むのではなくて、心を寄せて市民一人ひとりに光を当てた施策こそが望まれるものです。  現在、彦根市でもさまざまな制度を活用していただき、各課との連携を図っていただいていますけれども、相談窓口がおのおのでの相談になっています。野洲市が実施しているような市民がより相談しやすく、市民に寄り添った相談窓口の一本化にぜひ取り組んでいただきたく、以下、質問をします。  市民の困り事が見えていますかということで、国保料の滞納件数をお示しください。 392 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 393 ◯市民環境部長(小林重秀君) 平成31年2月末日現在、国保料の滞納件数(世帯数)は1,975件でございます。 394 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 395 ◯18番(山田多津子さん) では、市税等の滞納件数をお示しください。 396 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。
    397 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成31年2月末現在の滞納件数は3,080件となっております。 398 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 399 ◯18番(山田多津子さん) ありがとうございます。  大変多い件数をお示しいただいたと思うんですが、では、3番ですが、滞納せざるを得ない状況から、どのような市民生活の課題が見えているでしょうか。 400 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 401 ◯総務部長(犬井義夫君) 窓口等でのご相談の中で市税を滞納せざるを得ない方々から、それぞれの事情をお聞きしているところでございます。例えば失業等により収入が大幅に減ってしまいまして納税ができない方、また、収入に見合った支出がなされておらず多重債務を抱えている方、また、高齢で、かつ少ない年金収入しかなく、自宅に係る固定資産税を納付することができない方など、生活していく上での収入と支出のバランスが崩れている方が多くいらっしゃいます。こうした方々は相談するところをご存じでない場合もあることから、支援や相談できる窓口を広く周知することが課題と考えているところでございます。 402 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 403 ◯18番(山田多津子さん) 周知することが課題だと今おっしゃいましたけれども、では、周知ができていないんですか。 404 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 405 ◯総務部長(犬井義夫君) できていないということではございませんでして、その窓口のところにご相談に来られたときに、当然そういった話をお聞きした方にはご対応はさせていただいているんでございますが、なかなかそういったご相談まで来られていない方とか、そういった方にどのように周知をしていくのかというところが課題だと思ってございます。 406 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 407 ◯18番(山田多津子さん) すみません、最後がしっかり聞こえなかったんですが、冒頭に申し上げましたように、滞納者というのが一番SOSを発信されている、いろんな課題を抱えている。今言っていただきましたよね、いろんな課題が見えていますよということをおっしゃったけれども、窓口で答えている、その答えている内容というのは、どんなようにお答えいただいていますか。 408 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 409 ◯総務部長(犬井義夫君) 窓口にお見えになった方々につきましては、相談窓口をご案内したりということをさせていただいております。 410 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 411 ◯18番(山田多津子さん) ご案内は、「こういう窓口がありますよ、ここへ行ってください」というご案内ですか。 412 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 413 ◯総務部長(犬井義夫君) ご案内をさせていただくと同時に、そういう部署につながせていただくということをしております。 414 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 415 ◯18番(山田多津子さん) つないでいただいているというのは、その方の抱えておられるケースを次の窓口に「こういう方がおられますけど、対応してください」という対応になっていますか。 416 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 417 ◯総務部長(犬井義夫君) そのケースケースによると思いますけれども、福祉の関係の部署であったり、そういったところにご案内、あるいは連絡をさせていただくとかいったことになろうかと思います。 418 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 419 ◯18番(山田多津子さん) 連絡をしていただく、例えば福祉サイドの対応が必要だという場合は福祉の方に連絡をされる、それだけですか。その方に「そこへ行ってください」とか、どういう対応をされているのか、もう少し詳しく教えていただきたいと思います。 420 ◯議長(安藤 博君) 今は再質問ですよね。  山田さん。 421 ◯18番(山田多津子さん) 大変失礼いたしました。  次の質問にも重なってきておりますので、4番の、さまざまな課題がある中で見えてきた課題に対して、どのような対処をされているのか、お答えください。 422 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 423 ◯総務部長(犬井義夫君) 各種の支援や相談窓口をお知らせするために、窓口へ来られた方が気づかれるように各種の相談窓口の案内や連絡先を記した張り紙をさせていただいているところでございます。  また、納税相談の中で、さまざまな事情により生活に困窮をされている方につきましては、分割納付の相談に応じるとともに、生活の立て直しが必要と思われる方につきましては、直接福祉部署へおつなぎをさせていただくなど、関係機関と連携した支援が図れるようにしているところでございます。 424 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 425 ◯18番(山田多津子さん) 次の部署につなぐというのは、先ほど申し上げましたけれども、「ここに行ってください」とかいう案内をされるだけですか。 426 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 427 ◯総務部長(犬井義夫君) もちろん具体的に「この部署に行っていただいたらどうですか」ということで張り紙で場所というか、連絡先も書かせていただいているところでございますし、あと、パンフレットというか、そういったもの、どういった手順で行っていただくのかということもお示しをさせていただいているところでございます。  ただ、これは本当にケース・バイ・ケースということもございますので、本当にその方の状況に応じて対応させていただいているという状況でございます。 428 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 429 ◯18番(山田多津子さん) それぞれの状況に合わせてとおっしゃったんですが、残念ながら具体的な例がよくわからないので、私は何が言いたいかというと、同行支援をしてもらうことが私は一番大事だと思うんです。  実は先月、国保料の滞納をされた方ですけれども、いろんなやりとりをしていく中で、ぎりぎりのところまで介助はしていただいたんですが、その方はもともとかなり生活に困窮されている方で、その担当の方が本当に丁寧な対応をしていただいたんです。でも、「生活保護の相談に行かれた方がいいですよね」と言われたんですけれども、そこで終わってしまう。先ほども言っていただいたように、張り紙であったり、パンフであったりとかいうことは置いています、お示ししていますと言われますけれども、同行支援をする必要があると思うんです。  5番に移りますけれども、多岐にまたがる課題解決には各課にまたがる相談システムが必要ですけれども、見解をお示しいただきたいと思います。 430 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 431 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 市税や国民健康保険料、水道使用料などの債権に関わる部門や、医療・介護などの生活支援を行っている部門におきまして、生活にお困りの方がおられた場合は、それぞれの担当から社会福祉課の相談窓口へご案内をいただいております。そして、その窓口となります社会福祉課では、生活困窮者自立支援業務および生活保護業務におきまして、相談員3名を配置し、相談支援を行っております。  その対応の一つといたしまして、生活困窮者自立支援業務の家計相談支援では、市税や国民健康保険料などで複数の負債を抱える相談者には、家計相談支援員がそれぞれの窓口に同行し、生活に無理のない範囲での分納が行えるよう支援をしております。  また、その世帯の家計管理に問題がある場合は、その状況を分析し、家計管理の力を高めていけるよう、相談者の課題解決に向け継続した支援を行っているところでございます。  こうした取り組みを通し、より市民の困り事に寄り添った支援が行えるよう、生活困窮者の支援の推進を図るための生活困窮者相談推進委員会や、支援者の課題解決のための個別の検討会議を開催するなど、各課と連携を密にし、今後も相談体制の強化に努めてまいりたいと考えております。 432 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 433 ◯18番(山田多津子さん) 検討委員会をつくっていただいているとおっしゃったんですけれども、この検討委員会に参加をしていただいている課というのはどの課ですか、お示しください。 434 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 435 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 失礼しました。  生活困窮者相談推進委員会の所属部署でございますけれども、全部で27の所属でございます。順番に申し上げますと、まちづくり推進室、税務課、納税課、人権政策課、人権・福祉交流会館、生活環境課、保険年金課、保険料課、介護福祉課、障害福祉課、健康推進課、医療福祉推進課、子ども・若者課、子育て支援課、幼児課、発達支援センター、農林水産課、地域経済振興課、建築住宅課、上下水道業務課、市立病院の患者家族支援室、医事課、それから学校教育課、生涯学習課、教育研究所、少年センター、学校給食センターでございます。 436 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 437 ◯18番(山田多津子さん) では、この検討委員会というのは、どれぐらいのスパンで開催されていますか。 438 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 439 ◯福祉保健部長(牧野 正君) この委員会につきましては、年度当初に、今申し上げました、それぞれの所属の皆さんに対して、今やっている生活困窮者の相談内容についてご説明を申し上げて、共通認識を図っていただいていると。それ以降、個別の事案が出てまいりました場合は、個別の検討会議を開催しているということでございます。 440 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 441 ◯18番(山田多津子さん) 私は、滞納世帯からいろんな課題が見えてくる、今、27所属部署で対応していただいていると聞いたんですが、生活困窮世帯をつなげるシステム、いわゆる横の連携、個別の事案に対して横の連携がとられる、そういうシステムになっているのかというのをお聞きしたいと思います。 442 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 443 ◯福祉保健部長(牧野 正君) そもそもこの委員会の目的が横のつながりを持って対応していこうということでございますので、先ほど総務部長の方から一例を申し上げましたけれども、例えば滞納者の方で、もちろんさまざまな要因があるわけでございますけれども、その多くは生活困窮の方だろうと思います。そういう場合については、それぞれの担当課の方から社会福祉課の方へご連絡をいただきまして相談につなげているということでございます。 444 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。 〔18番(山田多津子さん)登壇、資料掲 示〕 445 ◯18番(山田多津子さん) 何回も申し上げますけれども、そういう事案に対して同行支援がどこまでできているのか。  これは野洲市が実施をされている手引きみたいなものなんですけれども、「おせっかいが基本」となっているんですね。ということは、先ほども言いましたけれども、やはりそれぞれの事案に対してですけど、「福祉へ行ってください」と言うだけでは、なかなか敷居が高くて行けない。だからこそ同行をしていただくということが非常に大事だと思うんです。そういう対応になっているのかどうかということをお聞かせいただきたいと思います。 446 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 447 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根市の場合は本庁舎の中に福祉部門がございません。したがいまして、現実的に同行支援をしていただいて、福祉センターの方にご案内をいただくというケースはほとんどないと思います。  そういった、いわゆる寄り添いの支援を行うために、例えばでございますけれども、社会福祉課の方から一定の曜日に本庁舎の方へ出向いて相談を受けるとか、そういった対応も含めて検討しているというところでございます。 448 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 449 ◯18番(山田多津子さん) 福祉サイドではいろんなものがよく見えると思うんですが、先ほど申し上げましたけれども、国保の滞納、それから税の滞納の数字を言っていただきましたけれども、非常に大きな数字ですよね。国保料ですと1,975件、税の場合ですと3,080件、これだけの方がSOSを出しておられるという、いわゆる受けとめ方ができているのかどうかというとこら辺だと思うんです。そういう視点に立っていただくことが大事だと思うんですが、そういう方に対して、ここはアウトリーチとなっているんですけれども、そういうシステムになっているのかどうか。  特に、おっしゃったように、本庁舎と福祉サイドとが分かれているので、つながりがなかなか難しいと思うんですが、そういう受けとめ方ができているのかどうかということを確認させていただきたいと思います。 450 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 451 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 議員がおっしゃいましたように、福祉のサイドでは横のつながりが持てるように相談体制を整備しているところでございますが、本庁舎との関係で申し上げますと、必ずしも支援が連携をしているという状態にはなっていないかもわかりません。  そういう意味で、先ほど申しましたように、福祉のサイドの方から本庁舎の方に出向いて、ご相談を受けるという方法も含めて検討をしているということでございます。 452 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 453 ◯18番(山田多津子さん) 検討をしていただいている、私は非常にそれは大事なことだと思うんですが、野洲市では「ようこそ滞納いただきました」と言っておられるんです。こういう立場に立てるかどうかと思うんですが、6番目の、市民の困り事を丸ごと相談できる市民生活相談課のようなものを設置していく、本庁と福祉がうまくつながり合えるように、特に福祉サイドではなくて、本庁の中でこういうことをまずキャッチしていただくということが必要だと思うんですが、そういう点でのお考えをお示しいただきたいと思います。 454 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 455 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 議員最後のご質問にお答えをいたします。  本庁舎の観点からということでございますけれども、私の方からお答えをさせていただきます。  本市におきましては、先ほど申し上げました生活困窮者自立支援業務を実施する中で、市役所内の各関係機関が連携をして、問題の解決に向けた取り組みを進めるほか、市民の皆さんが気軽に相談できる体制を充実するため、彦根市社会福祉協議会に「我が事・丸ごと」の地域づくり推進事業を委託しております。  本事業では、住民からの困り事を受けとめる場といたしまして、なんでも相談会や心配ごと相談会などを開催し、負債の問題だけでなく、地域住民の身近な課題を気軽に相談できる体制をつくり、地域や事業所、各関係機関等との連携の中で解決に向けた調整を行うなど、住民からの困り事を取りこぼさないよう、また、困り事に早期対応できるよう取り組みを進めているところでございます。 456 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 457 ◯18番(山田多津子さん) 本来は企画なり総務が、きちっとした対応をしていただきたいということを申し上げ、最後の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 458 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後0時32分休憩            午後1時38分再開 459 ◯副議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     1番辻真理子さん。辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 460 ◯1番(辻 真理子さん) 志は高く、政治を諦めない、辻真理子でございます。2月定例会の質問をいたします。  今期定例会におきましては、29本の項目について質問をいたします。本当ならもっと多くの質問項目があったんですが、ここまでに絞りました。  それでは、まいります。大項目1、各種施設の利用料の値上げについて。  中項目1、各種施設の10月からの値上げについて。  細項目1、利用料引き上げの具体的な理由は。各種施設が消費税引き上げに伴い利用料を引き上げるという条例改正案ですが、具体的な理由は何でしょうか。 461 ◯副議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 462 ◯企画振興部長(馬場完之君) 消費税率の改定につきましては、平成24年8月に消費税法が改正され、消費税率が5%から8%、8%から10%へと二段階で引き上げることが定められ、これに伴う使用料および手数料の改定につきましては、平成25年に総務省より消費税の円滑かつ適正な転嫁を基本として適切に対処するよう通知がなされております。  この通知を受けまして、本市では、これまで消費税率の8%改定に対応した引き上げを行ってきたところであります。今年も10月1日より消費税率が10%に引き上げられる予定でありますことから、これに合わせまして今回、使用料および手数料の改定を実施することとしたものでございます。  さらに、前回の改定に係ります議案を上程いたしました平成27年6月市議会定例会におきまして、消費税率が10%へ引き上げられる際には、消費税率の引き上げに加えまして、業務コストを反映した適正な料金設定額の見直しをあわせて行う旨、説明させていただいておりまして、この機会に全ての使用料および手数料の業務コストを精査し、所要の見直しを同時に行い、より適正な料金設定となるよう、使用料および手数料の改定を行なおうとするものでございます。 463 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 464 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。各種施設の10月からの施設ごとの平均値上げ率は。  消費税の引き上げを予定して10月から各種施設の利用料が値上げされる条例改正が提案されました。17本あったかと思いますが、例えば議案第32号関係の公民館につきまして、施設ごとの平均値上げ率をパーセントで個別にご説明ください。 465 ◯副議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 466 ◯企画振興部長(馬場完之君) 今回の料金改定に係ります各地区公民館の平均値上げ率につきまして申し上げます。  公民館につきましては、部屋ごとに単価が異なりますので、それぞれの伸び率を一覧にして、単純平均して算出いたしますと、稲枝地区公民館で約31%、東地区公民館、旭森地区公民館、河瀬地区公民館、鳥居本地区公民館、南地区公民館で約32%、西地区公民館、中地区公民館で約33%となります。 467 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 468 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目3でございます。消費税の引き上げ幅は表面上は1.85%ではないか。  消費税の税率2%増加とは、現在の税込み金額と比較すれば1.85%の増加になるはずですが、今ご答弁いただきましたのを聞いておりますと、31%、32%、33%の増加だということでございます。なぜ値上げ率がこれほど大きいんでしょうか。 469 ◯副議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 470 ◯企画振興部長(馬場完之君) 今回の料金改定において、消費税率改定に係る算出方法としましては、現行反映されております税率で一旦割り戻して税抜き額を算出してから10%の税率を乗じて算出しておりますので、単純に消費税率の引き上げ幅を乗じているものではありません。  例えば現行料金が1,080円のものがあったとしますと、これを現行税率8%で割り戻して税抜き額1,000円を算出した後に、改定後税率の10%を乗じて改定料金であります1,100円を導き出しております。  これを比較した結果、導き出される引き上げ幅は、議員ご指摘のとおり、約1.85%となります。  しかしながら、先ほどの答弁で申し上げましたとおり、今回の改定につきましては、先送りしてきた業務コストの反映をした見直しを同時に行いましたため、これを上回る伸び率となっております。ただし、市民の皆様の急激な負担増を避けるため、引き上げ幅は消費税をかける前の現行料金の30%を上限としたところでございます。  また、これとは別に観光駐車場につきましては、彦根城周辺の民間駐車場の料金や市営駐車場の使用料、または他の城郭都市等における観光駐車場料金等と均衡を図るために、さらに大きな引き上げ幅のものもあります。  以上のことから、議員ご指摘の引き上げ幅よりも大きな改定となっております。 471 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 472 ◯1番(辻 真理子さん) ただいまご答弁ありました、引き上げ幅が1.85%ではなく、1.2%というのをもとの価格から算出したとおっしゃいましたが、それでもやはり31%、32%、33%はかなり高いと思います。  それで、前回の5%から8%に消費税が上がるときに政府から「決して便乗値上げはするな」と通達が出ていたはずなんですね。それにしても、今回はそういうことは言っていないんですが、やはり私はこれを見ておりましたら、便乗値上げかと思いますし、市民の人はこういうからくりを知らないので、これぐらい上がるのはやむを得ないかと思われるかもしれませんが、実はかなり大幅に値上げするということをここで申し上げておきたいと思います。  細項目4にまいります。消費税引き上げがなかった場合、条例を再改定するのか。  政府はリーマンショック級のことが起きれば、消費税の引き上げ再々延長もあると発言しています。その場合には利用料を現在の料金に戻すことになりますでしょうか。 473 ◯副議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 474 ◯企画振興部長(馬場完之君) 今回の改定が消費税率10%引き上げに係る、いわゆる改正消費税法を根拠としておりまして、その付則には施行日が明確に示されていますことから、それを根拠として改正するそれぞれの条例の付則におきましても施行日を明確にする必要がありますために、10月1日施行としております。  もし本条例が可決後に消費税率の改定が再度延長された場合は、今回の改定を改めて見直す必要がありますことから、直近の市議会におきまして、一部改正条例の廃止あるいは施行日を改正するなどの一部改正を上程するなどの手続を行います。  したがいまして、この場合は、10月1日以降は現行の料金での料金設定となります。 475 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 476 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、大項目2にまいります。平成31年度の一般会計当初予算について。  中項目1、花火大会の中断は撤回すべきではないか。  市民にとりまして、8月1日の花火大会は夏の風物詩であり、ささやかな楽しみであります。今回の中断の提案は市民感情を逆なでするものであり、一部の市民から「花火大会すら実施できないほど彦根市の財政は悪化しているのか」と問い合わせが来ております。市民の皆様の大切な税金をお預かりしている立場であるにもかかわらず、大型の箱物には湯水のように税金を使い、市民生活を潤すわずかな事業まで削減することは許されないと私は思います。花火大会の中断は撤回すべきであると考え、以下、質問をいたします。  細項目1、過去3年の花火大会の集客数は。花火大会の過去3年の集客数をお答えください。 477 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 478 ◯産業部長(辻 宏育君) 花火大会の過去3年の集客数につきましては、主催者でございます花火大会実行委員会の発表数値でございますけれども、平成30年、本年度は12万人でございます。平成29年度および平成28年度はいずれも13万人でございます。  なお、平成29年度につきましては、「彦根・北びわ湖大花火大会」として開催したものでございます。 479 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 480 ◯1番(辻 真理子さん) 皆さん、お聞きになりましたか。平成28年度、平成29年度は13万人、平成30年度は12万人、これほどたくさんの市民の方、あるいは周辺の住民の方が花火を楽しまれるということでございます。  細項目2にいきます。花火大会の過去3年の経費についてお伺いいたします。花火大会の過去3年の実行委員会の経費と、そのうちの彦根市の負担金をお答えください。 481 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 482 ◯産業部長(辻 宏育君) 花火大会の過去3年の実行委員会の経費および実行委員会への本市補助金の額といたしましては、本年度、平成30年度が1,724万9,472円の経費に対しまして、市補助金が800万円でございます。平成29年度が2,223万4,198円の経費に対しまして、市補助金が600万円でございます。平成28年度ですが、経費につきましては1,739万3,926円で、市の補助金は同じく600万円となっております。  なお、先ほどご答弁したとおり、平成29年度につきましては、「彦根・北びわ湖大花火大会」でございましたので、市の補助金に加えまして県からも600万円の補助金が交付されているところでございます。 483 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 484 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。花火大会を開催できないとする理由は。花火大会を実施できないとする理由を全てご説明ください。 485 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 486 ◯産業部長(辻 宏育君) さきのご答弁の繰り返しにもなりますけれども、今回、花火大会の開催を中断させていただく理由といたしましては、2024年の国民スポーツ大会の開催に伴います競技場整備工事のため、観覧者用の駐車場や彦根駅から会場近くまでのシャトルバスの運行のための発着場所が確保できないなど受け入れ体制の確保ができないこと、また、警備費用の高騰や人員不足により警備員の確保が困難なため、警備体制が確立できず、防災・安全面を確保した上での開催が困難であることでございます。 487 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 488 ◯1番(辻 真理子さん) 去年もおととしもやってきたわけですし、それから滋賀県でも大津のびわ湖花火大会、それから長浜の北びわ湖花火大会、それぞれにまたおやりになるわけです。  私が思いますには、花火大会の予算を削減したいと思ったことに対して、どんな理由をつけたらいいかと考えたのではないかと思うんです。この理由を聞いて、議員の方も納得する人はいないと思うんです。それぞれの議員の皆さんのところに、「花火大会は何で中止なんだ」というのがすごくたくさん来ているんです。職員の皆様にその声は届いていないかもしれないんですが、それが現実です。  そして、今お聞きいたしますと、経費は600万円、600万円、800万円という金額でございました。  細項目4にまいります。北びわ湖花火大会の県補助金は毎年これから長浜に出されるのだろうか。  今年は彦根での花火大会が北びわ湖花火大会の順番であります。国民スポーツ大会終了までは中断するということのようですが、2024年まで県の補助金はずっと毎年長浜に出されることになるんでしょうか。 489 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 490 ◯産業部長(辻 宏育君) 今回ご提案させていただいた予算案の内示を受けまして、産業部から内々に滋賀県観光交流局に状況報告をさせていただきました。  この際にお伺いしたところによりますと、花火大会に係る補助金を予算計上されていますけれども、これをどのような取り扱いとするかを今後検討されるとのことで、現時点では未定と伺っているところでございます。 491 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 492 ◯1番(辻 真理子さん) 皆さん、想像してみてください。長浜は毎年これからも花火を同じように行われて、彦根市民は指をくわえて長浜の花火を見ることになると思うんです。やはり彦根市民として彦根市で花火大会をするということはプライドでもあると思うんです。「花火大会もできないのかという本当に情けない思いだ」という声が市民から届いておりますので、行政の方はそのことをしっかりと胸に受けとめていただきたいと思っております。  振り返りますと、本当に予算の発表がありまして、すぐに一番問い合わせが多かったのはこのことでございます。「何で花火大会すらできないんだ」、その声は市長に届いていますか。怒りが波のように押し寄せているんです。  それは単に花火大会ができないということに対しての市民の怒りではなくて、今までに市の本庁舎工事の5年の遅れ、それからそれが20億円増額した、裏合意問題、百条委員会での市長の発言ですよね、「報告がなかった」、「記憶にない」、「知らなかった」、これは市民は忘れられないとおっしゃっています。そしてごみ処理施設の問題、こういうことが市民の中にふつふつと不満となってたぎっていて、そのきっかけが「花火大会を何でしないんだ」と、いよいよ大きな波となってきたということを、市長初め行政の方はしっかりと胸に受けとめていただきたいと思います。そして撤回していただきたいと思います。  それでは、細項目5です。花火大会の実行委員会とは協議したのか。  花火大会の実施には実行委員会を組織して行われていますが、実行委員会との協議は済んでいるのでしょうか。済んでいるなら、いつ協議されたのでしょうか。 493 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 494 ◯産業部長(辻 宏育君) 花火大会を中断することについての実行委員会への報告や協議はしておりませんが、駐車場の確保やシャトルバスの運行が困難であること、また、警備費用の高騰や人員不足により警備員の確保が困難となっていることは、これまでから実行委員会の中でも議論されてきたところでございます。  なお、今後、競技場の完成以降での花火大会の再開に向けた課題整理を行ってまいりたいと考えているところでございます。 495 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 496 ◯1番(辻 真理子さん) 実行委員会の皆様と協議はしていないと今ほどに答弁なさいましたが、これを市民の方はインターネットで見ておられると思いますが、これはあってはならないと思います。そして花火大会というのは市民にとって心のよりどころであったのだと今さらながらのように思っております。これは本当に断固として復活していただきたいと申し上げて、次の中項目にまいります。教育現場を考える。次に教育について2点伺います。  細項目1、彦根市学力テストの廃止はさらなる学力低下を招かないのか。  市内の児童・生徒の学力は決して高いとは言えない状況でございます。そんな中、学力テストを廃止することは、さらなる学力低下を招かないかと危惧をいたします。教育長、学力向上に影響がないと言えるでしょうか。 497 ◯副議長(馬場和子さん) 教育長。 498 ◯教育長(善住喜太郎君) 次年度は彦根市学力テストに替えて、滋賀県教育委員会が学力向上対策事業として実施をしております学びの基礎チャレンジテストを効果的に活用することにより、学力向上に向けた取り組みがさらに進むよう努めてまいりたいと考えております。 499 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 500 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目2にまいります。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの訪問回数を見直すことは児童・生徒の教育環境向上に逆行するのではないか。  全国各地で児童虐待が公になり問題になっています。そのような中、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの訪問回数を減らすということは世の中の流れに逆行していると思います。いかがお考えでしょうか。 501 ◯副議長(馬場和子さん) 教育長。 502 ◯教育長(善住喜太郎君) スクールカウンセラーの訪問につきましては、県が全ての中学校を拠点に配置しておりますスクールカウンセラーを効果的に活用することで対応できるものと考えております。  また、スクールソーシャルワーカーは、県から年間を通じて配置されているワーカーが継続して配置される見通しです。市独自におきましても、引き続き県と同じワーカーに依頼をすることから、これまでと同様に適切なコーディネートができると考えております。 503 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 504 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、中項目3にまいります。都市基盤整備についてお伺いいたします。  細項目1、市道立花船町線の用地取得時期が不透明な原因は。  市道立花船町線は国民スポーツ大会の主会場と南彦根駅前の新市民体育センターを結ぶ重要な道路となります。用地取得時期が不透明との理由で中断することになったようですが、何が不透明なのかをお答えください。 505 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
    506 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 都市計画道路として整備します立花船町線は、平成13年度の着手以来、年数が経過しておりますが、現在まで関係地権者のご理解、ご協力のもと、用地取得を進めてまいりました。  現時点の状況といたしましては、地権者数全77件のうち74件、96%の取得を終えており、残す3件につきましても引き続きお願いをしているところでございます。  議員からのご質問であります時期の不透明につきましては、現在も未買収地の地権者の方と交渉を行っておりますが、さまざまな課題が生じておりまして、用地取得時期が確定できないというところでございます。  しかしながら、次年度以降につきましても引き続き用地交渉を進めるとともに、並行して工事を実施し、平成34年度の完了に向けて事業の進捗を図ってまいりたいと考えております。 507 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 508 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問ですが、国民スポーツ大会までに市道立花船町線は完成すると受け取ってよろしいでしょうか。 509 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 510 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 平成34年度の完成に向けて進めてまいりたいと考えております。したがいまして、国民スポーツ大会までには完了させたいと考えております。 511 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 512 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目2にまいります。鳥居本学区に道路整備見直しが集中しているのはなぜか。  道路整備について、もう1点伺います。鳥居本学区に整備見直しが集中していますが、例えば原町平野宮下線は国道306バイパスにも絡む国民スポーツ大会関連の道路の整備でございます。せっかく県の施行の道路ができても、平野宮下線が旧態依然では問題です。そのほかにも2カ所の見直しが鳥居本学区にありましたが、なぜ鳥居本学区に集中しているのかをお答えください。 513 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 514 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 現在、鳥居本学区におきましては、事業化しているものとして五つの道路整備を行っております。このうち、荘厳寺中山線につきましては、平成30年度におきまして地権者のご理解、ご協力を得て、最後の用地買収を終え、全線完成に向けての工事の準備をしているところでございます。  また、ご質問の原町平野宮下線を初めとする鳥居本学区で進められているその他の事業につきましては、いずれも県事業の原松原線や国の事業である国道8号バイパスの関連事業でございます。事業の実施に当たりましては、県や国の事業に歩調を合わせていく必要があり、国・県の事業との調整により見直しを実施したため、結果的に鳥居本地区に見直しが集中したものでございます。  なお、予算上は延伸や中断となってございますが、いずれの事業も設計調査や用地測量を終えており、今後も引き続き各事業の完成に向け、関係機関との協議、調整や用地交渉を行っていく予定でございます。  このことから、地元や地権者の方々とは今までどおり、ご協力を得ながら進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 515 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 516 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目3にまいります。都市公園などの整備不全は犯罪誘発の原因にならないか。  週に一度はメール配信で変質者の情報、不審者情報が流れてきます。公園の整備が万全でなくなれば、変質者や不審者がこういった公園に身を潜めることが考えられます。市民の安心・安全が守れるのか、お答えください。 517 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 518 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 都市公園の維持管理は、これまでから管理者である市と地元住民の皆様で互いに協力することにより、適正な維持管理に努めてまいりました。  次年度予算といたしましても、地元自治会等への維持管理に係る経費は今年度と同様に計上しており、各自治会内で日常的にご利用いただく公園の姿に変化はないと考えているところでございます。  したがいまして、これまでと同様に適正な維持管理に努め、引き続き市民の皆様の安心と安全を確保してまいりたいと考えております。 519 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 520 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、中項目4にまいります。財政調整基金への繰り入れについてでございます。  細項目1、財政調整基金への繰り入れは妥当なのか。  かねてより財政調整基金残高に多くの議員から厳しい目が注がれてきました。そこで、市民や観光客の期待をよそに幾つものイベントを切り捨て、つまり50億円から2億円になってしまったという、落ち込むと見られていた財政調整基金を17億円まで積み増ししたということがわかっております。  しかし、次の質問の人件費にもありますが、物事の順番が間違っているのではないかと思います。なぜそこまで財政調整基金の残高にこだわったのか。それは私たちが厳しく言ったこともありますが、財政調整基金が増えたということと、市民のいろいろな事業を削ったということが連動しているのであれば問題だと思います。答弁を求めます。 521 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 522 ◯総務部長(犬井義夫君) 財政調整基金につきましては、平成30年度当初予算の編成後、1年前でございますけれども、平成30年度末において基金残高が2億円になるという見込みをお示しさせていただいたところでございます。  その後、平成29年度の出納整理期間におきまして、市税が好調でありましたことから同基金の取り崩し額を最小限に抑えまして、さらに、平成29年度決算の確定に伴い、昨年12月市議会定例会におきまして、さらに財政調整基金への積み立てを行いましたことから、今年度末の残高見込みが約17億円となったものでございます。  財政調整基金につきましては、年度間の財源の変動に備えまして、財源の余裕がある年度に積み立てを行いまして、災害や不況など、必要やむを得ない理由で財源が不足をする年度に取り崩すという財源を調整する機能を有しているところでございます。その保有に適切と言われております額でございますが、標準財政規模の5%程度、本市で申し上げますと、最低でも約12億円の積立額を確保していくことが望ましいとされているところでございまして、市民の安心・安全を確保する財政運営を行うために基金への積み立てをさせていただいているところでございます。 523 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 524 ◯1番(辻 真理子さん) 理屈の上ではそうですけど、本心は多分そんなことを思っていらっしゃらないと思います。  市民の皆様が不安になったり、花火大会がなくなったり、それから住宅リフォームの予算が削られたりすることと貯金が増えたということをどっちか天秤にかけてみましたら、普通の家庭でもそうです。例えば子どもたちがとても大切にしていた1年に1回の夏休みの旅行をやめて貯金に回すということであれば、どっちが大事でしょうかということになったら、子どもたちの気持ちを大事にしようと親は考えると思うんですね。市民の皆様からこんなに不満が来ているのに、「いや、貯金はあるんですよ」と言ってみたところで、それは市民の皆様の心には響かないし、私たち議員の心にも響きません。  今後、申し上げているように、いろんなことを、当初予算はこうでありましたが、考え直していただきたいところが幾つかございますので、それについてはよろしくお願いしたいと思います。  中項目5にまいります。人件費の増加について質問いたします。  細項目1、職員給与費の増加の原因は人員増なのか、待遇改善なのか。  総務費の職員給与が9,447万円、教育費の事務局職員給与費が4,691万円、それぞれ増加するとされています。これは人員が増加するものによるものなのか、定期昇給を含む待遇改善によるものなのかを伺います。 525 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 526 ◯総務部長(犬井義夫君) 職員給与費の増加に係る主な要因といたしましては、平成31年度末の定年退職者数の増加に伴う退職手当の増加が挙げられます。退職手当の増加額といたしましては、総務費の職員給与費および教育費事務局職員給与費それぞれで申し上げますと、総務費職員給与費で約8,100万円、教育費事務局職員給与費で約2,100万円となっておりまして、このことが増加に大きく影響しているところでございます。  また、そのほかの増加要因といたしましては、平成30年8月の人事院勧告を踏まえまして、一般職の国家公務員の給与改定に準じまして、本市の一般職の職員の給料表や期末・勤勉手当支給月数の改定を行っておりますため、当該改定に伴う増加分も含まれているところでございますが、職員数は予算算定の人数で比較をしました場合、一般会計全体では前年度比で11人の減員、マイナスでございますが、減員となっておりまして、退職手当の増加額を差し引いた一般会計全体の職員給与費を申し上げますと、前年度比で約1,000万円の減少となっているところでございます。 527 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 528 ◯1番(辻 真理子さん) 理解いたしました。  細項目2にまいります。職員給与で考えたとき、等級の上がる職員は全体の何%に当たりますか。  職位が上昇する職員が多いということでしょうか。だとすれば、総職員のうち何%の職員が給与の計算において等級が上がることになるのでしょうか。 529 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 530 ◯総務部長(犬井義夫君) 昇格する職員につきましては全体の約1割程度と見込んでおりますが、昇格の理由といたしましては、退職等によりまして欠員が生じた役職に対し、下位の職から登用をするといった組織体制の維持に伴うものが主なものでございまして、職位の構成として前年度比で大きく変わるものではございませんので、昇格する職員が多いということではございません。 531 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 532 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。特別職報酬には手をつけないのか。  何人もの市民から「彦根市も夕張市のようになるんだろうか」と例えられるぐらい夕張市の財政破綻というのは有名なんです。夕張市が財政再建団体になったとき、市長の給与は現在の大久保市長と同じように50%の削減でありました。しかし、その当時の助役は40%減、教育長25%減、そして一般職員も15%の削減でした。もちろん議員報酬も削減されています。大久保市長がこれだけの事業を削減するのであれば、少なくとも特別職、さらには上級職員の給与について減額する必要があるのではないでしょうか。市長のお考えを伺います。 533 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 534 ◯市長(大久保 貴君) お答えを申し上げます。  現時点で、私を含めて特別職の報酬に関しまして、特別職報酬等審議会の答申を参考にさせていただきたいと考えてございます。あわせて管理職(上級職員)の給与も含めまして、現時点で削減をするという考えはございません。 535 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 536 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目4にまいります。市民の納得が得られるか。  職員の給与、特別職の報酬削減なくして市民の納得が得られるでしょうか。私は多くの予算関係議案に反対をしてきましたが、議会は結果として市長提案の予算を可決してきたのですから、議員たちも責任の一端はあると思います。  まず、市長のさらなる給与削減や特別職職員、さらには議員報酬の減額などの検討もされずに予算を出してこられたのであれば、市民の納得は得られないと思いますが、いかがお考えですか。 537 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 538 ◯市長(大久保 貴君) お答えを申し上げます。  人件費の削減としまして、働き方・業務改革の取り組みにおきまして、職員のワーク・ライフ・バランスを重視し、事業の整理、あるいは働きやすい職場環境づくりに取り組んでいくことによって、時間外勤務を縮減し、時間外勤務手当を対前年度比10%、約4,000万円削減をすると見込んでおります。  次年度以降につきましても、引き続き働き方・業務改革の取り組みを進めることによって、総人件費の適正化を図ってまいりたいと考えてございます。 539 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 540 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、中項目6、予算編成のプロセスについてお伺いいたします。  細項目1、事業の廃止、中断、縮小の協議はどのようなプロセスで行われたのか。  一部の課長、室長レベルの方から伺いましたが、「予算の内示当日まで全く情報が入らなかった」とおっしゃっていました。つまり予算案の最終決定がされるまで、どこが削られ、何が廃止、中断になるのかわからなかったというのです。事業の廃止、中断、縮小の協議はどのようなプロセスで行われたのでしょうか。 541 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 542 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成31年度予算編成におきましては、限られた財源を最も必要で最も優先すべき事業に充当できますよう、各部局に一定の予算枠を示しまして予算編成を行う枠配分方式を採用いたしましたため、ご質問の事業の廃止、中断、縮小につきましては、各部局の中で枠の中で、予算要求をするために事業の精査等を判断した結果でございます。  また、特別枠のように、新規の事業であって1件ごとの査定を要する場合を除きまして、原則、統一的な単価のすり合わせなどを行うほかは、枠の中では予算の査定は行わないこととしておりましたし、予算査定の中でも事業見直しなどの協議の場があったわけではございません。 543 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 544 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2です。現場の混乱を市長は知っているのか。  市民の方々は新聞記事で枠配分方式のことを知っておられます。しかし、地元紙への投書に一職員から「枠配分方式で予算を削ったとは言うな」との指示があったというものが書かれていました。このことが事実であれば、これは明らかに指示をした人も、それを容認した決裁権者もコンプライアンスに対する違反となります。  新聞に出た以上、確認しておきたいと思います。なお、もしも投書した一職員が名乗り出たときには、これらの答弁を覆すことはできません。その上で真実の答弁を市長から求めます。 545 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 546 ◯市長(大久保 貴君) ただいま総務部長が申し上げましたとおり、事業の見直しは各部局において行っていただいたものでございますが、その事業見直しに当たっては大変ご苦労いただいたものだと私も考えてございます。  「枠配分方式で予算を削ったとは言うな」と職員が指示を受けたということでございますが、誰からそのような指示を受けたのかわかりませんが、市民の皆様への説明責任という意味では、単に予算がないからということではなくて、見直した事業の内容、あるいはその理由、見直し後の対応策など、明確に説明させていただかなければならないものだと認識をしております。  なお、当初予算の説明資料として配付をさせていただいております事業見直し一覧を作成するに当たりまして、財政課からは、資料の記載要領において見直し理由として、「予算枠におさめるため」、あるいは「市の財政状況を考慮して」という表現は説明が不十分であるという指示がされたということでございます。 547 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 548 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目3にまいります。今後の事業執行において、担当部局はどのような説明をすることになるのか。  これから新年度の事業を進めるに当たり、市民の方々の各団体とのあつれきは火を見るより明らかでございます。各部局にはどのように説明をさせるのか、お答えください。 549 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 550 ◯市長(大久保 貴君) 本市の厳しい財政状況等につきましては、職員の中で共有ができていると思っております。関係団体への説明に当たりましては、もちろん、そういった本市の財政状況も踏まえた上で、見直した事業の内容やその理由、見直し後の対応策などについて丁寧に説明をさせていただくということになろうと思います。 551 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 552 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問ですが、彦根市の財政が大変厳しいということの背景には、一方では大型事業に対して何億円という単位が違う金額でいろんな事業にお金がつぎ込まれていることを市民はわかっておりますので、それが厳しい財政状況だということに市民は納得しないと思います。  今後はそういう批判を行政が受けていくことになりますが、市長がその矢面に立って職員にそういう説明をなさらないようにしていただきたいと思います。  次の細項目4にまいります。市長はもちろん市内の各所で市長主催の公聴会を開催すべきではないか。  先ほど来の答弁で、市長が予算を切り捨ててきたことが明らかになりましたし、なおかつ各種団体ともほとんど協議をしていない、すり合わせをしていないということもわかりました。  そこで、今後、市長は市内各所で市民の方々と直接お会いになって、市長主催の公聴会を開いて、その理由をきちっとお話しするべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
    553 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 554 ◯市長(大久保 貴君) それぞれの団体に対しましては、関係部局から丁寧なご説明を申し上げるということは、予算をお認めいただいたならば、ただちにさせていただかなければならないと思っております。  加えて、私自身もかねてから地区別の懇談会などの開催というのを考えてございますが、それはぜひ実施をさせていただきたいと。また、各種の会合の中でも説明させていただくということは当然だと思っております。これからしっかり説明をさせていただいて、今後の市のこれからの課題も含めて、ご理解をいただけるように説明をさせていただきたいと思っております。 555 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 556 ◯1番(辻 真理子さん) 市民の方々は理解はされないと思います。  私はいつも思うんですけど、市長は皆様の税金を預かって、市民のために、どう予算を使っていったらいいだろうかというところが抜けているのではないかと思うんです。この四百四十何億円ですか、私たちの日常生活にははかれない大金があるわけですけれども、それは市民の皆様の血税なんだということをわかっていらっしゃいますでしょうか。自由に使っていいお金ではない。市民の皆様が幸せに安心して暮らしていけるために、そのお金を使うべきだと思うんですが、そういうことはお思いになっているんでしょうか、お答えください。 557 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 558 ◯市長(大久保 貴君) 十分認識をさせていただいているつもりでございます。 559 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 560 ◯1番(辻 真理子さん) 認識できていないと思います。  それでは、最後の中項目7にまいります。歳入についてお伺いをいたします。  細項目1、法人市民税増加の要因につきましてお尋ねいたします。  資料3、ページ1の歳入のところで、3億6,719万円法人市民税が増加すると見込んでいると、それは23.8%のポイントであると書かれてありまして、私はそれをどう受け取っていいのかと思いました。法人市民税の増加の背景について詳しく説明を求めます。 561 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 562 ◯総務部長(犬井義夫君) 法人市民税増加の要因につきましてお答えをさせていただきます。  法人市民税増加の背景につきましては、財務省近畿財務局大津財務事務所が平成30年11月1日付、また平成31年1月30日付で発表をしております滋賀県内経済情勢報告のいずれの、11月1日と1月30日がございますが、いずれの報告でも生産活動は回復しつつあり、設備投資も前年度を上回る計画となっており、総括判断として県内経済は回復しつつあるとされております。  また、先行きについても、雇用環境の改善が続く中で、緩やかな回復が続くことが期待されると判断されていることから、この業績傾向が平成31年度歳入となる事業年度の企業業績でも引き続き見込まれることが増加の背景となってございます。 563 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 564 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたしますが、きのうの質問の中に企業誘致に関する答弁がありましたが、企業マインドが下がっていたり、人口減で需要がないということをおっしゃっていましたので、今の答弁とは矛盾するのではないかと思いますが、いかがですか。 565 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 566 ◯総務部長(犬井義夫君) 今ほどご答弁申し上げましたが、今、近畿財務局大津財務事務所が見込んでおります報告の中で、生産活動が回復しつつあって、前年度を上回る設備投資の計画があるということで判断をさせていただいているところでございます。  もちろん経済状況といいますのは、その先行きというのがなかなか難しいところもございますので、今こういった国の判断というのをもとに予算組みをさせていただいているわけでございますけれども、今、議員ご指摘がございましたように、いろんな要素が経済情勢というのはございます。ですので、先ほどのご質問ともかかわってくるのでございますけれども、経済情勢がもし急転した場合も当然あるわけでございまして、かつてはリーマンショックということがございました。こうしたときのために、さきにご答弁させていただきました基金というものをしっかり積んでおかなくてはならないということになってくるわけでございます。  現在こちらは、先ほど申しました、近畿財務局が出されている状況報告の中で組ませていただいております。ただ、今ご示唆いただいた内容がまた現実化ということになりますと、当然そこは予算組みということを変えていかなくてはならないということにもなってまいりますし、その場合、仮に景気が下がるということになれば、基金等で対応していくということになろうかと思います。 567 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 568 ◯1番(辻 真理子さん) 私は別に経済に強くありませんけど、今の総務部長のご答弁はいろんなところが矛盾していると思います。  まず、50億円あった基金が平成30年度末に2億円になるというところに行くまでに、いろいろ予想はできたはずですから、そのどこかの過程で市長はもとより、市の幹部の方々はとめなければいけなかったと思うんですよね。自然に減ってきたのではなくて、放っておいたわけで減ってきたわけですよね。それで慌てて基金を積み増ししないといけない。そのためには市民のいろいろな予算を削らなければしょうがなかったと。普通、どんな素人というか、私も別に経済に強いわけではないけど、ここまで悪化したのはおかしいと思います。  今の答弁していただいたのは、ご自分でも言いかねていると、矛盾していると思いながらご答弁していらっしゃると感じます。されなかったら総務部長は務まらないと思いますので、そういう、ある意味、どこかの指標に頼って、そういうようにした、あるいは、つじつまの合うようにどうしても答弁ができないということをもちろんわかっていらっしゃると思うので、今後はやはり気を引き締めて、ここまでに至らないように、そして市民にしわ寄せが行かないように考えていただきたい。市長ももちろんですが、どうでしょうか、市長。おわかりになっていますか。お答えください。 569 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 570 ◯市長(大久保 貴君) 受けとめ方が私自身、おっしゃっていることはわかるんですが、私どもがこれまでにお話しさせていただいてきたことは、いわゆる歳入を厳しく、歳出をゆとりを持って見ていって、何も改革をしなければ2億円ぐらいの財政調整基金の残高になってしまいますよということを中期計画でお示しさせていただいたわけです。  世の中が少子高齢化して、財政事情が厳しくなっていくということは議員もご理解をいただいていると思います。その中でいろんな改革をしながら健全財政を維持していくために、今年も改革をし、予算提示をさせていただいているわけでございますので、それで、いわゆる望ましい財政調整基金の残高よりも少しゆとりを持って運営をしていきたいということで積み増しもさせていただいたということでございます。  経済見通しは必ずしも明確に誰しもがわかるものではありません。したがって、歳入の部分においては、やはり厳しく見ていかなければならないとは思っておりますが、今、総務部長がご答弁申し上げたとおりの状況でございますので、今回このような提示をさせていただいたということでございます。 571 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 572 ◯1番(辻 真理子さん) このような結果になってしまったということです。いろいろ改革したけど、こうなったのではなくて、何もしなくて、いいかげんにしてきたから、こうなってしまったんだとほとんどの議員は思っていますし、市民も心ある人は思っています。あれだけ投書がたくさん出ていますよね。皆さんは読んでいらっしゃると思います。市民の方の数人がいろいろ専門家のように書いていらっしゃいます。それはほとんど当たっていると私は思います。いろんな人から聞きますと、投書を読んで彦根市の内情がわかったと、行政の方々も必ずそれは読んでいらっしゃると思います。  市長は、地方新聞ではありますけれども、投書がたび重なるほど出ていて、彦根市の財政について書いていますが、お読みになっていますか、お答えください。 573 ◯副議長(馬場和子さん) 辻議員、通告から大分大きく外れてくるので、すみません、戻っていただけると。  今、1でしたので、細項目の2ですね、「具体的な」からですね。  辻さん。 574 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2にまいります。具体的な法人市民税の増加見込みの理由をお尋ねいたします。  今、法人市民税の増加見込みとおっしゃいましたが、どの業界が、どういう企業が法人市民税の増加になったのか、わかるのであれば、それをお答えください。 575 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 576 ◯総務部長(犬井義夫君) 具体的な法人市民税の増加見込みの理由についてでございますが、例としましては、近年の景気回復傾向の中、ある小売業の法人では、既存店の活性化に努められ営業利益を増加させておられるほか、バルブ業などの製造業におきましても、首都圏を中心とした再開発などに伴う需要が活況化してきておりまして、設備投資等も行われていることから生産活動が活性化されておりまして、全体として増収が見込まれると判断をしたところでございます。 577 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 578 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目3にまいります。法人市民税の増加と地方交付税の増加の関係についてお尋ねをいたします。  法人市民税の増加と地方交付税交付金の増加には、どのような関係があるのでしょうか、お答えください。 579 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 580 ◯総務部長(犬井義夫君) 普通交付税は、基準財政需要額と基準財政収入額との間に財源不足額が生じる場合に、その額を交付基準額として決定されますことから、基準財政需要額が同額、同じ額の場合で、市税など基準財政収入額が増額をいたしますと、財源の不足額、すなわち交付基準額が減額、マイナスとなるわけでございます。  予算編成時点の普通交付税の試算、試みの計算でございますが、試算では、前年度交付額と比較をいたしまして、基準財政需要額は0.2%減額、マイナスでございます。一方、基準財政収入額につきましては0.9%増額すると見込んでおりまして、財源不足額は3.7%、およそ1億7,500万円減少する、財源不足額が減少すると見込んでいるところでございます。  平成31年度当初予算では普通交付税を32億7,000万円計上させていただいておりまして、前年度の31億円から増額をしているように見えるわけでございますが、平成31年度は財源不足額のうち、臨時財政対策債、これは交付税の替わった財源でございまして、後年度、国から100%交付税算入されるものでございますけれども、この臨時財政対策債に振り替えられる割合が下がったことによりまして、臨時財政対策債を含めた金額で比較をいたしますと、平成30年度が48億円でございまして、これが平成31年度は46億200万円に減額、マイナスとなっているところでございます。48億円から46億200万円に減額しているところでございます。 581 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 582 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目4にまいります。今のご説明をすぐに頭の中で整理することは私には難しいんですが、次の質問にいきます。法人市民税増加による地方交付税交付金減額の結果でも地方交付税交付金は増加となるのか。  そこを研究してみたんですが、私の知識では、法人市民税が増加すると、増加した額の75%は地方交付税交付金が減額されるとなるんですね。そうであれば、3億6,000万円法人市民税が増加したのであれば、地方交付税交付金は、3億6,000万円の75%ですから2億7,000万円減額されると思うんです。それでもなおかつ1億7,000万円増加するという見込みであるということは、4億4,000万円がもとの計算結果であったということに私の頭の中ではなるんですが、どうも私の頭では納得がいかないんですが、もう一度明確にその仕組みをご説明ください。 583 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 584 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをさせていただきます。  基準財政収入額に算入される市税でも、算入対象となる年度が異なりまして、例えば固定資産税は算定する年度の調定額を算入するわけでございますが、今ほどお話しいただいております法人市民税でございますが、法人市民税を含めた市民税につきましては、前年度の調定額に地方財政計画の伸び率を掛けた推計値によりまして算入をしておりますことから、当初予算における市民税と普通交付税の算定には年度にずれが生じるということになってまいります。  つまり、先ほどから議論になっております平成31年度の市民税の収入状況というものにつきましては、次の年度でございます平成32年度の算定に影響してくるということになってくるということでございます。 585 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 586 ◯1番(辻 真理子さん) 簡単に申し上げますと、ずれがあるので、今年はうまいぐあいにいったけれども、来年は入ってくるものは少なくなって、出ていくものが多くなるということで、「えっ」ということになるということが起こり得るということですよね。すごく危ないときが来るかもしれないと、今年はよかったと、私はそういうのであれば一応理解ができますが、大変危ないんだなということは予想できます。  それでは、次にまいります。細項目5です。これは資料3の3ページにありましたが、1億円の寄附金が集まると見込めるのか。  寄附金について伺います。ふるさと彦根市長認定事業寄附金というコーナーに個人企業・団体から求めるとのことですが、これを見ますと、寄附を求めると、1億円の寄附があると見込んでいるわけですね。しかし、1億円の寄附があったということで決算に上がってきたのであれば納得いきますが、1億円の寄附があるだろうと見込んで予算を立てるということは非常に矛盾していると思うんですが、そのことをお聞きしたいんですが、1億円の寄附金が集まると本当にお考えなんでしょうか。 587 ◯副議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 588 ◯企画振興部長(馬場完之君) ふるさと彦根市長認定事業寄附金につきましては、現在実施しております本市のふるさと納税制度を活用して、ふるさと納税として寄附金を募るものでございます。  議員ご質問の1億円の寄附の見込みについてでございますが、ふるさと納税の寄附額が今年度は1月末で約1億2,000万円でございまして、昨年度の約7,000万円に対しまして、ほぼ倍増する見込みでありますことや、平成31年度の目標額をふるさと納税総額で2億円としておりまして、この目標達成のために、返礼品提供業務を現在は民間事業者1社に外部委託しているものを、来年度には複数の民間事業者に外部委託を行うことで、本市へのふるさと納税を申し込めるルートを拡充することや、さらなるPRに力を入れることで、平成31年度目標額の2億円の達成に努めてまいります。 589 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 590 ◯1番(辻 真理子さん) それは大口の寄附金がやはりその中にあるわけですか。 591 ◯副議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 592 ◯企画振興部長(馬場完之君) 以前、何年前だったか忘れましたけど、大口の寄附があったことがございましたけれども、近年といいますか、平成29年度からこのふるさと納税に対しまして、業者委託をすることによって、これはインターネットサイトで申し込んでいただけるわけですけど、かなり件数が増えておりまして、全国的にもふるさと納税制度を知られるようになりまして、かなりの人にしていただいておりまして、大口があったから増えたというわけではなくて、比例的に上がっているということでございます。 593 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 594 ◯1番(辻 真理子さん) 関連質問ですけれども、ふるさと納税をいろんなサイトの会社というんですか、委託していますよね。それで入ってくるのは1億円かもしれませんが、経費がどれだけかかっているかということを、私たちもからくりはわかりましたので、決してそれが寄附金がすんなり1億円として入ってくるわけではないということを申し添えたいと思います。  それでは、最後の質問にいきます。寄附金が不足する場合は、ただちに歳入欠損となるが、どのように対処するのか。  万一寄附金が集まらなければ、その部分はただちに歳入欠損となりますが、その場合、どのように対処するお考えでしょうか。 595 ◯副議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 596 ◯企画振興部長(馬場完之君) 先ほど申し上げましたように、平成31年度は目標額の2億円の達成に向けまして、さらなる取り組みを展開してまいりますことから、今年度の寄附額も既に1億円を超えておりまして、1億円を下回ることはないものと考えております。  しかしながら、2億円のうち1億円を積み立てることとしておりますが、総額で2億円が確保できない場合は、その積立金を減額することで調整することがまず考えられます。  また、決算時点で歳入予算が上振れとなったり、歳出で不用額が生まれることによりまして、毎年実質収支が数億円発生しているところでございますが、予算との乖離がさほどない場合は、この実質収支に吸収されてしまいますことから、影響はないと考えております。 597 ◯副議長(馬場和子さん) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 598 ◯1番(辻 真理子さん) 多くの質問をいたしましたが、結論といたしまして、市民の方々が「花火がやっぱりあってよかったな」と思えるように皆様でお考えいただきたい。それは花火だけのことではなくて、彦根市が夕張市のようになってしまうのではないかという、波のように皆様の中でそういう不満が生まれかけています。行政の方々は直接市民にお会いになることが少ないと思うんですけれども、やはり市民が安心できる政治を行っていただきたい、それは財政もその他のこともそうですが、一応私は質問の項目は全部終えましたが、その根本は安心して市民が暮らせるように行政をやっていただきたいということをお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 599 ◯副議長(馬場和子さん) 20番長崎任男さん。長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 600 ◯20番(長崎任男君) それでは、私、長崎任男の今期20期最後の本会議での一般質問をさせてもらいます。大きく2点させていただきます。  市民の皆様に説明しなければならないということが私自身もあるということも踏まえまして、市長を初め理事者の皆様の丁寧でわかりやすい答弁をお願いいたします。  大項目1、予算編成における市長のリーダーシップについて。  事業見直しと予算編成について。  事業見直しの根拠は。議員に配付されました平成31年度当初予算における事業見直し一覧についてお伺いいたします。  この見直し一覧に掲載されております内容を確認させていただきましたが、ここに全て各部局ごとに削減した額が記載してあります。見直しというものは「もう一度よく見る」、「改めて見る」、あるいは「見方を変えて、これまで気づかなかった価値を認め、考えを改める」といったことだと私自身は理解しているんですけれども、そういった見直しをされた結果、さらに拡充しなければならないといった事務事業はなかったのでしょうか。これまで各部局で取り組んでこられた一覧に掲載されている事務事業は全て削減が可能なものであったということなのでしょうか。その根拠について、まず総務部長にお伺いいたします。 601 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 602 ◯総務部長(犬井義夫君) 事業見直しにつきましては、目まぐるしく変化する時代の中で、市が行う事業を市民ニーズに合わせていく必要があり、平成31年度予算編成要領におきまして、全ての事業について、所期の目的を達している事業はないか、事業効果はどうかなどのほか、優先度や緊急度の見極めを行った上で、延伸、または廃止などの検討を行うことといたしました。  議員ご質問のとおり、事業を見直すということは、その中で新設・拡充などの事業も生まれてくるものと考えているところでございます。  本市の当初予算発表資料におきましては、スクラップ・アンド・ビルドのビルドの部分といたしましては、主要事業および重点事項の資料を取りまとめさせていただきまして、新規事業および拡充事業の説明をさせていただいているところでございます。また、今回新たにスクラップの部分といたしまして、事業見直し一覧を作成させていただいたところでございます。  なお、今回、事業見直しの対象となった事業で廃止などとなった事業につきましては、従来から必要な事業として実施をしてきたものも多く含まれているわけでございますが、平成31年度当初予算編成におきまして、過度に財政調整基金へ依存しない財政体質へ転換し、持続可能な財政運営を行っていくために事業の見直しを行ったものでございます。
    603 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 604 ◯20番(長崎任男君) 細項目の2番でございます。編成方針の提示の時期についてお伺いいたします。  予算編成に当たっては、その編成方針というものが財政当局より各部局に示されると思うのですが、いつ各部局に提示されたのでしょうか。 605 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 606 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成31年度予算の編成方針につきましては、市長名において、平成30年7月12日付で各部局長および所属長宛てに通知を行ったところでございます。 607 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 608 ◯20番(長崎任男君) わかりました。  細項目の3番でございます。見直し一覧の提出を求めたのかということで、その中で、この見直し一覧の提出も求められたのでしょうか、お伺いいたします。 609 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 610 ◯総務部長(犬井義夫君) 予算編成方針の通知段階では、全体の説明として、事業見直しを抜本的に図り、徹底した事業の精査を実施するように通達をしたところでございまして、事業見直し一覧の提出までは、この時点では求めてはおりません。  なお、平成30年10月29日に平成31年度当初予算編成事務説明会を行っておりまして、その中で事業見直し一覧の作成について説明を行いまして、各部局において、11月29日を期限といたしまして予算要求見積書とあわせて提出をするように求めたところでございます。  今回、予算発表資料として説明させていただいた事業見直し一覧につきましては、その際に提出のあった資料をもとにまとめさせていただいたものでございます。 611 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 612 ◯20番(長崎任男君) 細項目の4番です。全庁統一の方針はあったのかということでございます。  一覧に上げております事務事業につきましては、本当に各部・各課でご苦労をなされて予算を編成されたのだろうと読み取れるところが幾つもあるんですけれども、そこで、全庁で統一した方針というか、こういった方針、こういうところを切り込んで見直しをしましょうとかいったものが示されたのでしょうか、お伺いいたします。 613 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 614 ◯総務部長(犬井義夫君) 予算編成方針においてでございますが、平成31年度の重点項目といたしまして、公約に掲げる政策・施策や国体関連事業のみに絞るものとし、従来までの事業のうち、国の施策として実施している福祉的な扶助費、義務教育を実施する上で不可欠な教育費、それから長寿命化を図るべき道路および橋梁等の公共財の維持費を予算の基軸として捉えまして、市の単独事業につきましては、大幅な事業の廃止、削減、延伸を行うように通達をしたところでございます。  また、平成31年度予算編成要領の方でございますが、こちらにおきましては、先ほどもご答弁申し上げましたとおり、全ての事業について、所期の目的を達している事業はないか、事業効果はどうかなど、事務事業全般にわたる見直しを指示させていただいたところでございます。 615 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 616 ◯20番(長崎任男君) 細項目の5番でございます。削減の方向性について市長から指示があったのかをお伺いいたします。  平成31年度予算の予算編成方針の策定に当たりまして、例えば投資的経費について徹底的に見直しを行うようにとか、義務的経費にまで踏み込むようにとか、その方向性について市長から指示はあったのでしょうか。 617 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 618 ◯総務部長(犬井義夫君) 予算編成方針の中でございますけれども、投資的経費や扶助費につきましても、特に市の単独事業として実施するものにつきましては、大幅な事業の廃止、削減、延伸を行うよう市長の名において通達をしたところでございます。  なお、義務的経費については削減を求めているということはございません。 619 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 620 ◯20番(長崎任男君) 今、義務的経費までの削減は市長は求めておられないということだったんですけれども、やはりここまでの削減がある中で、実際、最終的には求められていないにしましても、一切そういうことは話にも出なかったということでしょうか、再度お伺いいたします。 621 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 622 ◯総務部長(犬井義夫君) 義務的経費でございますので、例えば人件費であるとか、あるいは借金の返済に当たる公債費であるとか、さまざまな、名のとおり義務を伴った経費ということになってくるわけでございます。今回まずは事業の見直しということを、これはこれまでできていなかった部分もございましたので、まずはここの事務の見直し、事業の見直しというものを一からやろうということで取り組ませていただいておりまして、今回の見直しの段階で義務的経費まで踏み込むということの話というのは特にございません。 623 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 624 ◯20番(長崎任男君) 細項目の6番です。具体的な廃止、削減、延伸の指示はあったのか。  具体的な個々の事務事業について市長から、この事業は廃止、あるいは削減するようにとか、この事業は延伸するようにとか、そういった具体的な指示が予算編成方針に提示される前にあったのでしょうか、お伺いいたします。 625 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 626 ◯総務部長(犬井義夫君) 予算編成方針におきまして、これは全体的な指示をさせていただいたところでございまして、具体的な事業、個々の見直し等について、予算編成方針を出す前に廃止、削減、延伸の指示はされておりません。 627 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 628 ◯20番(長崎任男君) 中項目の2番でございます。予算査定についてお伺いいたします。  予算査定の基準はということで、昨年に策定されました中期財政計画では、平成31年度以降、20億円から30億円を超える財源不足が見込まれるとされており、財政再建待ったなしの中での予算編成であったと思います。  私はそういった中にあっても、市民生活を守り、地域をどう維持するかといった観点が優先されるべきだと思いますが、各部局から提出された予算要求を査定される際に、どういった基準で査定されたのかについてお聞かせください。 629 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 630 ◯総務部長(犬井義夫君) 予算査定についてでございますが、今回、予算枠配分方式を採用させていただきましたことから、これは部局別でございますが、原則各部局が枠内で要求をしてこられるわけでございますので、その枠の中で各部局において精査をされて出してこられるということになってまいりますので、原則各部局の要求を尊重いたしまして、枠の範囲内ということであれば、統一的な単価のすり合わせとかは部局によってばらばらですと、ぐあいが悪いわけでございますので、そういう同じ内容の単価のすり合わせなどは行っているところでございますが、このほかは査定を行わない方針で予算編成を進めさせていただいたところでございます。  そのほか、一部特別枠等の政策的な事業につきましては、新規でやる事業であるとか、そういった事業につきましては政策的な事業でございまして、経費の精査が必要な事業でもございますので、各部局の担当者からヒアリングした内容をもとに、こちらについては一件査定の方を行ったものでございますが、大部分は枠配分方式で要求いただいていますので、査定の方は基本的には行わないという方針で臨ませていただいたところでございます。 631 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 632 ◯20番(長崎任男君) 確認の意味で再質問させていただきたいんですけれども、枠配分方式で、この枠でということが各課から上がってきたように今おっしゃるんですけれども、私が受け取っているイメージは、市長からこの枠の中でやりなさいということを、同じ枠の網を一斉にかけた中で、その中でかなりやりくりされて上げてこられているイメージがあるんですけれども、私の今の認識は間違っているんですか。  今、総務部長からお聞きしたのによると、各課が自主的にそうしてこられたように私は受け取れるんですけれども、この中でやりなさいという網を一斉にかけた中でやりくりされたという、その辺、ご苦労されているのではないかというイメージが私の中であるんですけれども、その認識は間違っていますか。 633 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 634 ◯総務部長(犬井義夫君) 今、議員がおっしゃったようなイメージでございまして、枠の方を最初に、金額をこれまでの予算の実績でありますとか、あるいは、これは絶対に要る経費ということで、例えば削れない経費、先ほど申しました義務的経費とかがございますので、そういったものを計算いたしまして、各部局に一定の枠をそれぞれ、こちらの方からお示しさせていただいて、その中でやりくりをして出していただくということでございますので、今、議員おっしゃったようなイメージと思っております。 635 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 636 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  中項目の3番でございます。今ほどご説明いただいたことも絡んでくると思いますが、義務的経費についてお伺いいたします。  今までお聞きしてまいりました事業見直しは、主に投資的経費とされる事業を中心に87事業で額にすると11億7,000万円が削減されております。この中には当然、市民生活に直結する予算も多く含まれており、今後は市民生活に大きく影響をもたらすと考えられます。そのような事態の中で義務的経費についてもお伺いいたします。  細項目1、職員の人件費に手をつけることは検討しなかったのか。  先ほども申し上げました、昨年5月に策定されました中期財政計画では、義務的経費について、今後の財政収支見通しについての数字と収支改善取り組み後の決算収支の推移の数字では、人件費の時間外手当を除いては手がつけられている状況ではないです。今回の見直し一覧でも人件費に関する記載がありませんが、具体的に人件費の削減について検討されたのでしょうか、お伺いいたします。 637 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 638 ◯総務部長(犬井義夫君) 人件費の削減についてでございますけれども、今ほど議員からもお話がありましたが、働き方・業務改革の取り組みにおいて、職員のワーク・ライフ・バランスを重視しまして、事業の整理や働きやすい職場環境づくりに取り組んでいくことにより、時間外勤務を縮減し、時間外勤務手当を対前年度比で10%、約4,000万円の削減を見込んでいるところでございます。  次年度以降につきましても、引き続き働き方・業務改革の取り組みを進めることにより、総人件費の適正化を図ってまいりたいと考えているところでございます。 639 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 640 ◯20番(長崎任男君) 細項目の2番でございます。管理職手当の削減は検討したのか。  過去に職員の人件費の中で管理職手当を削減された時期があったとお伺いしております。例えば行政職の管理職手当を一律5%削減したとするならば幾らぐらいになりますか、お答えください。 641 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 642 ◯総務部長(犬井義夫君) 管理職手当の削減につきましては、平成31年2月1日時点における行政職給料表を適用している職員の管理職手当を5%削減した場合で算定を行いますと、削減額は年額、1年間で808万7,000円となります。 643 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 644 ◯20番(長崎任男君) ということは、10%削減すれば、花火も総おどりも、いじめの問題も、そういった削減された問題は解消できると単純に考えていいのでしょうか。 645 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 646 ◯総務部長(犬井義夫君) 金額的なことで申し上げれば、今808万7,000円の倍の1,600万円ほどの金額になりますので、その1,600万円というお金が管理職手当として出ていた部分が管理職手当として出ないということになりますので、それをほかの名目で使う余地というか、そういうのが出てくるということになろうかと思います。 647 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 648 ◯20番(長崎任男君) 細項目の3番でございます。副市長、教育長らの特別職の給与は現状のままでよいのかということでございます。  現在、市長は本庁舎耐震化事業の裏合意に係る不適切な事務処理における管理・監督責任のため、市長給与の50%を削減されておりますが、賞与に関しては満額を得られております。さらに副市長や教育長の給与は一切の削減がないのですが、その点について、どのようにお考えでしょうか。副市長、どのようにお考えでしょうか。教育長もどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。 649 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 650 ◯市長(大久保 貴君) お答えをさせていただきます。  私を含めまして特別職の報酬に関しましては、特別職報酬等審議会の答申を参考にさせていただきたいと考えてございますが、現時点での削減ということは考えてございませんので、よろしくお願いいたします。 651 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 652 ◯20番(長崎任男君) 副市長はどのようにお考えですか。 653 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 654 ◯副市長(山田静男君) 私が決定するわけでございませんので、これは皆さんのご意見とか、いろいろあると思いますけれども、お答えについては今できないということで、ご了承願いたいと思います。 655 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 656 ◯20番(長崎任男君) 教育長もそうですか。 657 ◯副議長(馬場和子さん) 教育長。 658 ◯教育長(善住喜太郎君) 私もお答えが今この場ではできかねるということでございます。 659 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 660 ◯20番(長崎任男君) 教育関係の事業がかなり削られてあったり、特に教育長は学力向上を常々、事あるごとにおっしゃった。そういったことがこれほど削減されているということに関して、教育長は何も思われないんですか。  なぜ私がこのことを強く申したかといいますと、市民に対し厳しい削減でありますとか、我慢を強いる予算削減状況なんですけれども、やはり市民だけでなく、市長を初め行政側も痛みを分かち合う姿勢が必要と思います。それに対する見解を再度お伺いいたします。 661 ◯副議長(馬場和子さん) 中項目4の細項目1でいいんですか。細項目3の再質問ですか。  市長。 662 ◯市長(大久保 貴君) お答えを申し上げます。  花火を例にとっておっしゃいましたけれども、この花火に関しましては物理的な問題があるということを再三ご説明させていただいているところでございます。  かつて平成25年に東日本大震災を受けまして、国全体でこの経費を賄うということで、政府が旗を振って、地方交付税の減額ということを引き換えに一律地方公務員の人件費カットをするということを求めてまいりました。果たしてそういう事態かということになりますと、そういう事態には当たっていないと。義務的経費を見直すという前に、これまでも申してまいりましたとおりに、事業のスクラップ・アンド・ビルド、選択と集中ということを行っていかなければ、中・長期的に市のダイナミズムがなくなってしまうということから、改革をしていこうということを昨年も申し上げてきたところでございます。
     今回、枠配分方式という、ある意味初めての経験でございますので、ご苦労をいただいたということは重々、私も理解をしてございますが、そのことによって大変いい予算ができたと私は思っております。ご不満も各方面で伺うわけでございますけれども、今回提示をさせていただいた、職員の皆さんに本当にご苦労いただいた成果だと私は思っておりまして、まずこの成果を次年度以降に生かしていきたいと考えてございますので、ご理解のほどお願い申し上げたいと思います。 663 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 664 ◯20番(長崎任男君) 市長は理解しろとおっしゃるんですけれども、私も市民の代表でございまして、その市民の感情という面で、なかなかそういったところが理解されにくい状況でございます。  そういったところを市民の方にわかりやすく、そこまでしてでも、やはりやっていかなければいけないんだということの気持ちを伝えるという意味からすれば、そういった人件費に手をつけるといったところもある意味必要ではないかと私自身は思ったので今のように申しました。  次にまいります。中項目の4番、予算編成における市長のリーダーシップについて。  これは大項目の1と同じなんですけれども、市長の見解についてお伺いいたします。この質問の最後に、市長に今回の予算編成に係る市長のお考え、特に編成作業における市長のリーダーシップについてお考えをお聞かせください。 665 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 666 ◯市長(大久保 貴君) お答えを申し上げます。  まず、全職員の情報共有を図るという目的で4月に管理職向けの研修を行うように指示をいたしました。また、予算編成方針につきましては、例年は10月ごろに示しているところでございますが、この平成30年度は本市の財政状況についての意識づけを行うために、7月に前倒しをしまして意識づけをお願いしたというところでございます。その方針の中で、平成31年度の予算編成におきましては、財政調整基金に依存しない財政体質への早急な改善が必要であって、その実現のため、予算枠配分方式を採用し編成を行うこと、また、各部局においては、このことを十分認識した上で予算要求を行うよう指示をいたしました。  また、予算規模のスリム化を図るため、平成31年度の重点項目は公約に掲げております政策・施策や国体関連事業のみに絞るものとしまして、従来までの事業のうち、国の施策として実施している福祉的な扶助費、義務教育を実施する上で不可欠な教育費、長寿命化を図るべき道路および橋梁等の公共財の維持費を予算の基軸と捉えまして、これ以外の周辺事業の見直しを抜本的に図り、費目の別を問わず、市単独事業として実施している扶助費、あるいは補助金、投資的事業等について大幅な事業の廃止、削減、延伸を行われたいという旨の指示をさせていただきました。  さらに、長期的な観点から、本市のおかれました難局を打破すべく、予算枠配分方式の利点を最大限に生かして、部局単位での活発な議論を通しまして、徹底した事業の精査を実施することによって職員のワーク・ライフ・バランスを推進し、さらに新たな事業に取り組む人員を生み出す、そのことで早急な体制整備を図りたいと考えているところでございまして、この正念場を乗り切るため全職員が一丸となって取り組まれたいと考えをお示しさせていただきました。  また、予算編成作業における私自身のリーダーシップにつきましては、私からは予算編成方針を示した上で、国体関連などの最優先課題として取り組むべき事業、これまでから実施している事業であっても社会情勢等変化に合わせて事業再編等を行う事業などについて、各部局の提案を求めまして、8月に現場の職員からヒアリングを行っております。例年1件ごとの査定方式でございますと、各査定段階を経て最終市長査定といった段階を踏むことになりますけれども、今回、予算枠配分方式に変更しまして、市長特別枠を設けまして、予算査定が始まる前にヒアリングを行って事業実施の判断を行って、やれるものについてはやってほしいということで必要な予算の枠組みを行って各部局に配分したという経緯がございます。  こうした全体の流れにおいて、各所、各時点時点で指示もさせていただきましたが、先ほどからご指摘もいただいておりますように、各議員の皆様方もご懸念を示していただいておりますように、一旦緊縮財政ということに移行するときには、大変なご心配なり、ご苦労なりをおかけするわけでござますが、今、本当に正念場だと思っております。  平成25年に、前期の議員でいらっしゃいましたけれども、全議員が賛同されて国体を招致しようということで動き出したわけでございます。見事、招致が決まって、主会場整備という大きな県のプロジェクト、そして国も協力をして進めるというところから、社会インフラ、国道事業であったり、いろんな事業がそこを起点に動き出していると私は思っております。  この状況は厳しい状況ではあろうとは思いますが、将来への投資、この地域が将来にわたって発展していくためには、どうしてもこのチャンスを逃すわけにはいかないと私は思っております。  厳しい面も実際にお感じになるところはあろうと思いますけれども、彦根が将来にわたって交流の拠点として発展をし、交流人口を増やしていくというためには通らなければならない節目だと思っておりますので、いろんなご苦労を皆さんにもおかけしますけれども、ぜひご理解とご協力のほどお願い申し上げたいと思います。 667 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 668 ◯20番(長崎任男君) 今の市長の答弁をお聞きして、市長と議会の溝というのはなかなか深いということを感じたんですけれども、そういった中で彦根市を引っ張っていく市長のリーダーシップについてということに関しましては、私自身もいろいろまた考えさせていただきたいかと思います。  大項目の2番でございます。平成31年度当初予算編成における削減内容の市民や関係団体等への周知について。  中項目1、周知方法についてお伺いいたします。  さきの質問で取り上げました平成31年度当初予算における事業見直し一覧について、その内容をどういった形で市民や関係団体に周知されるのかについてお伺いいたします。  この件につきましては、昨日また別の議員からもいろいろお聞きされているところもあるんですけれども、私自身は最終的に聞きたいところもありますので、このまま通告どおり質問させていただきます。  細項目の1番、市民への周知方法は。市民への周知について、どのような方法でお知らせし、理解を得ようとされているのか、お伺いいたします。 669 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 670 ◯総務部長(犬井義夫君) 予算発表資料につきましては、今ほどご質問ございました事業見直し一覧を含めまして、ホームページで公表をさせていただいているところでございますが、個々の具体的な見直し内容につきましては、担当部局を通じて、各事業の実施案内や説明会等の中で、市民の皆様や関係団体等に丁寧に説明をしていかなければならないと考えているところでございます。 671 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 672 ◯20番(長崎任男君) 細項目1のホームページでということなんですけれども、非常事態のようなこの状況で、「ホームページで案内していますので、それで周知しています」というのは少々乱暴ではないかと私自身は思うんです。また、細項目の2番に関しましても、総務部長にお答えいただいたように私は認識するんですけれども、再度、関係団体への周知方法はどのようにされるのか、もう少し詳しくお聞かせください。 673 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 674 ◯総務部長(犬井義夫君) 関係団体等への周知につきましては、今ほど申しましたとおり、各担当部局において関係団体との会合の場などを利用いたしまして、丁寧な説明をしていく必要があると考えているところでございます。 675 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 676 ◯20番(長崎任男君) となりますと、もう一回整理しますと、市民へはホームページ、関係団体へは各部局の職員の方が出向いて説明されるということでよろしいですか、再度お伺いします。 677 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 678 ◯総務部長(犬井義夫君) 大まかにいうと、そういったことになろうかと思いますけれども、もちろん市民の皆様に対しましても説明の場があれば、実際に会合の場などで説明をさせていただくということになろうかと思います。 679 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 680 ◯20番(長崎任男君) 細項目の3番でございます。継続事業に対する影響についてお伺いいたします。  道路や河川整備といった継続して取り組まれている事業について、延伸したことにより地元や地権者等との関係が悪化するといったことはないのでしょうか、お伺いいたします。 681 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 682 ◯総務部長(犬井義夫君) 継続事業に対する影響につきましては、平成31年度当初予算の編成に当たり、各事業の現時点での進捗状況を勘案いたしまして、予算上におきましては延伸や休止といった事業がございますが、いずれの事業もある程度の設計調査や用地測量を終えており、今後も引き続き各事業の完成に向け、関係機関との協議や用地交渉を行っていく予定でございまして、地元や地権者の方々とは今までどおり、ご協力を得ながら進めてまいりたいと考えております。  なお、用地交渉の状況によりましては、用地買収のめどが立った事業があろうかと思いますけれども、こういった事業につきましては、土地開発基金による取得も可能でございまして、事業進捗の遅れはできるだけないようにしてまいりたいと考えております。 683 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 684 ◯20番(長崎任男君) 細項目の4番でございます。理解を得るために市長が直接出向いて説明されるといったことはあるのでしょうか。 685 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 686 ◯総務部長(犬井義夫君) 基本的には、機会を捉えまして、事業担当部局において周知をしていくこととなりますが、市長が出席をいたします地区別の懇談の場や会議等の中で、市長が直接説明をさせていただく機会はあると考えております。 687 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 688 ◯20番(長崎任男君) 市長が地区別懇談会等で話をすると、今もしきりにうなずいておられたのが私自身は視界に入っていたんですけれども、やはり地区別懇談会に行くということになりましても、各学区ごとに行かれても、かなり大勢の方の前でということになると思います。私たちは小さい学区ですけれども、小さい字でも、やはりいろいろ考えが違ったり、学区としてはこうだけれども、字ごとでは違うとかいうこともありますし、その辺、かなり温度差があります。  やはり市民一人ひとりに、これだけのことをするわけでありますから、ある程度理解を得てもらわないといけないと私自身は思うんですけれども、先ほどから聞いていても、ホームページで一方的に言うとか、地区別懇談会は行く予定をしているとか、そのような覚悟のレベルでは、私はなかなかこれを市民には納得いただけないかと思うんですけれども、そういったところ、市長として、どうしたらこれが市民に伝わると思われるのか、その辺のことも踏まえて再度お伺いいたします。 689 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 690 ◯市長(大久保 貴君) 我々政治にかかわっている者は各地区で民意集会なり、いろんなことをさせていただいて、私のイメージの中にはそういうものがあるんですけれども、数年前には自治会からの要望に対しまして、私は直接その自治会に出向いて、役員の皆さんとの懇談をさせていただいたり、町の調整の説明とか、いろいろとご丁寧にお聞かせをいただいたり、意見交換をさせていただいたことがございました。できる限り、そうした細かい単位でやらせていただきたいと思っておりますけれども、いずれにしましても、今はこうして予算の審議をお願いしているわけでございますので、それはぜひ議論を深めていただいて、ご理解をいただきたいと思っております。  新年度になりましたら、そうしたことも丁寧にさせていただいて、これは今、始まったところでございます。いろいろと改革・改善を行って、私どもが目指しておりますのは市民サービスの向上でございますので、そうしたところ、そして大きなプロジェクトであります国民スポーツ大会に向けて、公共投資もあわせてご理解もいただいていかなければならないと思っておりますので、そうした機会をつくっていければと思っております。 691 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 692 ◯20番(長崎任男君) 細項目の5番に移ります。今までいろいろご説明いただいたんですけれども、それぞれの事業について大まかにでも、この事業は、先ほどはホームページとおっしゃいましたけれども、「広報ひこね」でお知らせするとか、この事業は担当者が出向いて説明するとか、この団体は担当の課長が行く、この団体は部長が行くというような、説明しにいこうとする際の基準は設けられているんですか、お伺いします。 693 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 694 ◯総務部長(犬井義夫君) ご質問の件は、まさにケース・バイ・ケースということになろうかと思っております。現時点では特に基準というものは定めてはおりませんが、どの事業におきましても丁寧に説明をしていかなければならないと考えておりまして、関係団体との関係性や見直しの内容にもよりますことから、担当部局において適宜適切に判断をし、説明をさせていただきたいと考えております。 695 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 696 ◯20番(長崎任男君) 細項目の6番でございます。最後に、丁寧な説明が必要ではということをお伺いしたいと思うんですけれども、ここが私自身は非常に重要だと思っているんです。なぜこのようなことを申し上げるかと申しますと、4年ぐらい前に私どもの自治会の要望で、急な勾配の道路のり面の草刈り作業をお願いしましたところ、年2回作業を行うとの回答があり、その翌年から市の方でやっていただけることになりました。  それ以降、毎年作業をやっていただいており、住民一同、大変喜んでいたところなんですけれども、昨年はその作業がなされていませんでした。自治会長が市の方に問い合わせましたところ、予算の確保が難しいので遅れているという回答をいただき、最終的には1回だけ行っていただきました。  来年度はそのような予算も大幅に縮小されると思います。そのような問題に対し丁寧に説明していただきたいと思いますし、特に要望等で「やる」と文書で回答したことについては、きちっとさらに丁寧に説明する必要があると思います。また、場合によっては文書などでお知らせすることも必要かと思います。そういったことを含めて、どのように周知していくのか、お考えをお聞かせください。 697 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 698 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをいたします。  今ほど自治会要望の件をおっしゃいましたけれども、自治会の方々からいただいたご要望につきましては、これまでと同様でございますが、所管の部局において、しっかりと説明をさせていただきたいと思っております。  また、限られた予算の中ではございますが、優先順位を見極めまして、急を要するものにつきましてはしっかりと行い、仮にお待ちをいただくということになった場合におきましても、できる限り実施予定の時期をお伝えするなど、ご理解をいただけるように丁寧に説明をさせていただく。その見直しの理由であったり、今後の対応ということも今回まとめさせていただいておりますけれども、こういったことに本当にご理解がいただけるように、しっかりと丁寧に説明をさせていただきまして、適宜対応させていただきたいと考えております。 699 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 700 ◯20番(長崎任男君) おっしゃることはわかるんですけれども、そういったことも含めまして、ホームページで説明するとか、「広報ひこね」に載せますとか、そういうレベルはなかなか納得されないところもありますし、私が先ほど例に出しましたけれども、私どものところでも、急な勾配のところののり面の草刈り、非常に危険な状況の中で、私ども自治会でやっていたところを市の方で年2回してくださるということだったので非常に喜んだわけなんですね。  けど、予算の状況が厳しいからなかなかできない。結果的に2回すると言ったところが1回しかできていないという状況の中で、さらに今この状況が悪化する中で、それは本当に、先ほども申しましたけれども、優先順位をつけて、必要なものからする。そののり面の道路の草刈りというのは、優先順位は総務部長の中で高いんですか、低いんですか。 701 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 702 ◯総務部長(犬井義夫君) すみません、今、具体的な話が何ともわかりかねますので、ここでも高い、低いかというご答弁はなかなか難しいかと思っております。 703 ◯副議長(馬場和子さん) 長崎さん。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 704 ◯20番(長崎任男君) 非常に答えにくいことを聞きまして申しわけございませんでした。  そういった地元の、地域の問題というのは、やはり私がこういうところで言っていかないと、なかなか伝わらないというところもありますので、そう言わせていただきました。  私は4年前に市議会議員に当選させていただいて、この本会議場でこういったように一般質問に立たせていただいたんですけれども、初めて私の一般質問に対し、ご答弁いただいたのは当時の総務部長で現在会計管理者の和気部長でした。そのことはいまだに鮮明に覚えておりまして、私はそれ以後、議員の主戦場はこの本会議場であるということで、やはり私どもはある程度勉強して知識を持って、ここに立たないといけないということを私自身は常々心がけてまいりました。  まだまだ大先輩の議員のように、うまく質疑・質問はできないですけれども、それは今後の課題とさせていただいて、今後とも頑張ってまいりたいと思います。どうもありがとうございました。 705 ◯副議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午後3時32分休憩            午後3時49分再開 706 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。  11番奥野嘉己君。奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 707 ◯11番(奥野嘉己君) 今期の最後の一般質問になりました。よろしくお願いいたします。  私は過去3年ほどにわたりまして、このままの財政で彦根市は大丈夫なのかという観点での質問を繰り返しておりました。今議会で提案されております議案でも、やはり財政面の課題が一番大きいのではないかと思いまして、それに集中した質問を以下、行いたいと思います。  特にこの大項目1番、新市民体育センター建設費ということなんですが、先般の本庁舎の件で大幅増額、それに引き続いて2月1日に新市民体育センターの建設費に対する全員協議会がありまして、これまた大きな増額になったということで、ある意味ダブルパンチの非常に大きなショックを受けたというのが私の気持ちです。  それを受けて、きのうの代表質問に対する市長のご答弁、けさ方のご答弁なんかで新市民体育センターの建設費について、市長は「結果として高くなった」と、あたかも市の問題、市の責任ではなく、全てが外部要因によるもので仕方がないものだともとれるようなご答弁をされました。私はこの点に大きな疑問を持っております。そこには市長の管理監督者として、いかに市民の税金を大切に使うのか、いかに予算設定を行い、いかに予算管理を行うのかという当然の視点が欠けているように感じまして、この機会に再確認をしてまいりたいと思います。  中項目の1番、新市民体育センター建設費について。  細項目の1番、昨年12月定例会での本会議ならびに委員会での建設費のご答弁は幾らだったのか、再確認させてください。 708 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 709 ◯教育部長(安居庄二君) 平成30年12月市議会におきましては、実施設計業務が完了しておりませんことから、平成29年12月の基本設計において、お示しをした総事業費として、外構工事を含めず約63億7,000万円とご答弁させていただきました。 710 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕
    711 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の2番です。本年2月1日全員協議会での建設費、総事業費等は幾らとなりましたか。 712 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 713 ◯教育部長(安居庄二君) 本年2月1日の全員協議会では、建設工事費は約69億1,000万円、設計費、敷地造成工事費や新たに外構工事等を加えた総事業費は約82億2,000万円とお示しさせていただきました。 714 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 715 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の3です。設計事務所からの概算見積もりはいつぐらいに報告されて、その内容はどのようなものだったでしょうか。 716 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 717 ◯教育部長(安居庄二君) 平成30年8月17日に実施設計中の概算額として設計事務所から報告がございました。 718 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 719 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の4番です。その設計事務所からの報告を受けて、庁内協議がいつ行われ、どのような内容だったのでしょうか。 720 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 721 ◯教育部長(安居庄二君) 平成30年8月28日に当初予算特別枠協議として庁内協議を行いました。  その協議では、教育部から、建設工事費については実施設計途中の概算額でありますが、約72億円となることを報告させていただきました。協議の中では、事業費が大きいことから、全体事業費を固めて、財源等を含めた財政スキームを明確にすることや、見積もりの精査を行うなどの指示がございました。 722 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 723 ◯11番(奥野嘉己君) 公文書公開請求しまして、その当日の協議記録が手元にあります。そこでは、教育部の方から今の72億円という数字の報告がなされ、市長の方からは「事業費が大き過ぎる」という点が1点です。72億円という数字に対しての市長のご反応が「大き過ぎる」と。  二つ目にそこに書かれているのは、教育部の方からは、「市議会に対して中間報告的な形で今の状況を説明すべきではないか」と提案がされております。それに対して市長の方は、先送りで「決算が終わってから」というコメントが残っております。そこらは間違いないでしょうか。 724 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 725 ◯教育部長(安居庄二君) 議員おっしゃるとおりでございます。 726 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 727 ◯11番(奥野嘉己君) 市長にお尋ねいたします。この72億円ということで事業費が大き過ぎる、私どもが2月1日で82億円という数字を聞いたときと恐らく同じように驚かれたんだと思います。64億円からどんと上がったわけですから。ただ、その上で議会に対する報告というのを、担当部局が中間報告と言っているのに、なぜ先送りにされたんでしょうか。 728 ◯議長(安藤 博君) 市長。 729 ◯市長(大久保 貴君) その会議録が私の手元にございませんが、私の記憶によりますと、当初ご説明させていただいた事業費から大きく増額をしている内容と、その財源、どうしてこうなって、それを実現させるためには、こういうようにきちっとしますということをあわせてご説明させていただかなければ、ただ混乱するだけだろうという思いで申し上げたと記憶しております。 730 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 731 ◯11番(奥野嘉己君) 実はなぜこんな質問をするかといいますと、その前段がありまして、6月5日の協議の中で既に教育部の方からは「中間報告で議会に説明する必要があるのではないか」というのが言われていて、その後の8月28日に再度のそのようなお話があって、「決算が終わってからにする」と、ある意味先延ばしともとれるようなことになっているんです。そこだけをちょっと指摘して、次に移りたいと思います。  その8月28日の協議の中で、事業費が大き過ぎるというのが出ているんですけれども、非常に素朴な疑問点としまして、総額でどこまでで抑えなければいけないであるとか、そこらの総額管理の考え方がどこにも指示されていない。  決算が終わってからというのに対しても、では、いついつまでにその辺の資料をまとめなさいという指示がなされていない。そこらに対して市長のご見解はいかがでしょうか。 732 ◯議長(安藤 博君) 今のは細項目4の再質問ということですね。  市長。 733 ◯市長(大久保 貴君) もう一度ご質問の趣旨をお願いします。 734 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 735 ◯11番(奥野嘉己君) 今回の体育館の件もそうでしたし、ここの本庁舎の件もそうだったんですが、たびたび市長のご答弁で、総額が幾つかの理由によって、例えば市況が高くなってきたとか、上がってきてしまったから仕方がないというようにとれるような説明をされています。  市の財政は総額で今450億円とか、そのぐらいですけれども、当然、それに対して、後年度負担なんかも含めて、恐らくここらぐらいまでだったら、この事業、体育館設備というものに対して出せるであろうという判断をされていないといけない。その中で支出するに足る総額がここらぐらいだろうと、その中でいい案を出して、いいデザインで、いい設計でやっていかなければいけないだろうと、その辺のことを考えて指示をされるのが私は市長のお役目だと思っております。そういう意味で総額に関する議論が全くないというのがわからなかった。そこをどう考えておられるのかというのをお聞きしたい。  それと、議会に対する説明を決算が終わってから、先ほどいろいろ状況証拠を全部そろえてということであったんですけれども、この中では、いつぐらいまでにそれをまとめなさいという指示もされていない。その2点がどうだったんだろうと、そこを確認したいということです。 736 ◯議長(安藤 博君) 市長。 737 ◯市長(大久保 貴君) この事業そのものが、おっしゃるように、予算がこれだけあって、この中でやりなさいという仕組みになってございません。どういった体育館をつくるのかということについて、議会でも特別委員会をつくっていただいて、あるいは外部の有識者も含めて、どうしたものが望ましいかということの構想をまとめていただいた。それに基づいて設計をお願いしたら、当初の設計額がこれだけだったということです。  その後にいわゆる実施設計を委託いたしまして、同じ設計会社ですけれども、その設計会社からの見積もりが出てくるということについて、まだ確定したものではありませんので、しっかりと説明できるように、財源とその他全体構想についてもご説明ができるようにということで指示をいたしました。  いつまでにということは、当然いわゆる設計の完了時期というのがございますので、確定した時期であるのと同時に、国・県等の支援というものも確実にいただけると、得られるということも含めて確定に近い数値をお示しさせていただくということが必要ではないかと考えたわけでございます。 738 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 739 ◯11番(奥野嘉己君) おっしゃられるのはわかる気持ちもするんですけれども、私はやはり大きな事業を進めるに当たって、それこそ枠管理方式です。体育館という事業に対して枠をどれだけ設定するか、これは非常に大事ではないのかと。  例えば少し前にありました滋賀県の近代美術館の総額が40億円でしたか、それを超えそうになったので、一旦立ちどまられた。あれなんかは、それぞれの事業に対する支出額を見積もっておられて、考えておられて、それを超えてくることに対しては、やはりちょっと考えようということであったのではないか。  彦根市の場合においては、本庁舎もそうだし、体育館も、何だか上振れしたら、全てがそれで議会がOKをすれば通っていくと、それでは管理していることにならないのではないかと思って、この質問をしております。  次の細項目5に移ります。平成30年9月末の庁内協議結果はいかがだったのでしょうか。 740 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 741 ◯教育部長(安居庄二君) 平成30年9月27日の庁内協議では、同年8月28日の協議時にお示しした建設工事費の概算額について、見積もり単価の見直しとコスト縮減を行い、建設工事費として約67億9,000万円と再積算したことを報告し、この事業費で事業を進めていくことを確認いたしました。 742 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 743 ◯11番(奥野嘉己君) 9月27日の協議でした。協議はわずか25分で、平成31年度当初予算協議ということで特別枠の協議だろうと思うんですけれども、教育部と建築住宅課、それから市長と副市長だけの協議で、いろいろ書かれているんですが、最終的には教育部からの発言で「それでは、これで最終進めさせていただく」ということで前に進んでいく。  振り返りますと、8月28日に大きな数字が出たときは、これも平成31年度当初予算特別枠市長協議ということで30分の会議でした。教育部と建築住宅課、総務部、その中には財政課長もおられて、財政に関する協議であったのであろうと。  さらに振り返ると、去年の6月5日に初めて値段が上がってきそうだという報告があり、教育部の方からは「市議会に対して中間報告で何らかの説明をする必要があるのではないか」と。これは市長枠での協議ではなくて、一般的な新市民体育センター整備事業にかかわる協議ということでされています。  結局この3回の延べ1時間半ほどの協議で、これだけの規模のものがすっと通ってしまっていると。果たしてこれでいいのかと私は思うんですが、市長のご見解を再度確認したいと思います。 744 ◯議長(安藤 博君) 市長。 745 ◯市長(大久保 貴君) その都度、丁寧に説明を受けておりますので、その経過も踏まえて了承したということでございます。 746 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 747 ◯11番(奥野嘉己君) 今回のこういう彦根市にとっての大きな事業を進めるに当たっての管理の実態、協議におけるリーダーシップの実態を確認するために公文書公開請求を行いました。請求の内容は、新市民体育センター建設に当たり、基本設計時の64億円が今回の82億円超えまでになる、この間の庁内協議に関する記録および設計会社との協議の記録の開示を求めたと。この細項目の1から5の質問はそれに基づいて行ってきたんですが、聞いておられる方はどう感じられたかと思います。  さすがに今回は本庁舎のときのように、「聞いていない」、「報告は知らなかった、なかった」ということはなく、ちゃんと庁内協議は行われていたんですが、しかしながら、その3回延べ1.5時間の協議で、この八十何億円というところまで行ってしまうと。非常に驚くべきことではないかと思います。  さらに、私がけさの教育部長からのご答弁で非常に驚いたのが、維持管理コストを今まで計算すらしていないと、来期ですと、そんなことはあり得ない話だと私は思います。  繰り返しになりますので、議会への報告が行われていないというのもどうかとは思います。  細項目の6番に移りたいと思います。なぜ市の財政面の体力に応じた建設計画ができないのか、見解を問いたいと思います。 748 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 749 ◯教育部長(安居庄二君) 新市民体育センターの整備につきましては、議会の皆様や市民の皆様を初めとする幅広い方々の議論を経て事業に取り組んでいるもので、本市の将来にとって有益な施設になるものと確信をしております。また、国民スポーツ大会開催を控えていること、市民体育センターの閉館後、市民の皆様にはご不便をおかけしていることから、できる限り早期の完成に向けて取り組んでいるところでございます。  事業の実施に当たりましては、新市民体育センター整備調査特別委員会や、(仮称)彦根市新市民体育センター建築設計検討委員会において、ご議論いただき策定した基本設計をもとに、建物の機能を損ねることなく、配置計画の見直しによる床面積の縮小および構造の合理化を図ったことや、内外装の仕様見直し等を行いました。また、国庫補助金等の確保に努めますとともに、交付税措置が受けられる市債を活用し、一般財源の負担を可能な限り軽減するなど、財政負担の軽減に努めているところです。  本市のまちづくりを担う施設として、末永く市民の皆様にご利用いただけるよう事業を進めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。 750 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 751 ◯11番(奥野嘉己君) なかなか難しい問題ではあるとは思っているんです。ただ、細項目6番に関連してなんですが、先ほども申しましたけれども、なぜ議会への報告がどんどん遅くなっていたのかと。なぜそれを言うかといいますと、やはり議会は監視機関として、大幅な高額になってきた、それはもちろんいろんな意見を言います。けれども、そこで見直しをかける一つの機会だったんですね。  今のこの協議録をひもときますと、6月の段階で教育部は言いかけているんです。8月の末の協議では、はっきり数字まで示されているんです。ほぼ積算は終わってしまっているんです。議員は9月の定例会で心配だから質問し、その答えは「まだ積算できていない」という答弁をいただいた。私も12月で言いました。「まだできていない」と言われました。8月にはわかっていたんです。2月1日まで半年あるんです。なぜそういう状態になったのか。  議会に対して、そういうものを中途半端に開示すると、それはやはり難しいとは思います。ただ、新聞で、世の中いろんな建設計画が遅れている、みんなが心配しているんですよ。なぜ情報を開示して、全員協議会でもよかったのではないかと思います。そこら辺、部長でも市長でも、どちらでもあれなんですけれども、コメントをいただければと思います。 752 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 753 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほどの平成30年9月27日の協議のところでご答弁申し上げた部分に関することだと思いますが、平成31年度の予算要求額を固める必要がございますので、設計業者から、その時点での建築費の概算額を市長に、報告したものでございまして、その段階でいまだ外構工事の部分を含めた全体の事業費が十分に固まっておりませんので、実施設計が完了していない状況であったことや、また、財源確保のため、社会資本整備総合交付金について、国土交通省近畿地方整備局と協議を進めていた段階でございまして、総事業費や財源内訳の概算をそのときには示せる状況ではなかったということでございます。  このため、建築費につきまして、さらなる見通しと再積算を設計業者に指示いたしますとともに、財源確保のため近畿地方整備局との調整を進め、10月26日に再度、予算協議のため市長協議を行いましたが、この段階におきましても、外構工事費の圧縮を図るための見直しを依然行っておりまして、また、社会資本整備総合交付金の拡充についての情報がございまして、近畿地方整備局と再度調整を行っているところではございましたが、予算としては、示した額で要求するとのことの了解を市長にお願いをしながら、また、市長からは「これ以上下げられないのか」とも言われました。また、既に建物の機能を損ねることなく、コストの縮減の見直しを行っていることをご説明したところでございます。  なお、ここでの概算額につきましては、さきにも述べましたように、外構工事費の圧縮を図るための見直しや、社会資本整備総合交付金について近畿地方整備局と調整をまだ行っている段階でございまして、いまだ総事業費として固まっていない状況ではありますが、事務方としましては、中間的な概算であっても、12月定例会を控えているということで、11月中には市議会に報告する必要もあるのかということで市長等にもお話を申し上げましたけれども、外構工事費を含めた全体の総事業費、こうしたものが財源も含め、しっかり固まってからご説明をするべきだということでございましたので、12月の段階でもお示しをすることができなかったということでご理解をいただきたいと思います。 754 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 755 ◯11番(奥野嘉己君) これはものすごい一般論になるんですけど、時間というコストが一般的にはものすごく高いんです。先ほどご指摘しましたけど、維持管理コストをなぜ去年ぐらいからでも、また、大体概算が決まって、どこにどのぐらいの出力のエアコンを入れるんだとか、そこらが決まったら、大体電力費なんかは積算できるんです。なぜもう今年にやっておかないのか、なぜ来年に延ばす、そこにものすごいコストがかかるんです。  今おっしゃっているみたいに、役所の仕事としてぴっちり詰めてやりたい、それはわかります。ただ、どんどん時間がたって、次の国体までの時間が追われて、追われたところで議会に言われても、どうしようもないんです。  やはり早手回しに、こういう傾向で、このぐらい値段が上がりそうだと、どうしようかと、たびたび議会に諮って、委員会に諮って、全てのアイデアを入れ込みましたと言われますけど、そこで「そこまで行くんだったら、やはりこれは削ろうではないか」という議論が時間さえあれば、やはりできるんです。なぜこんなに押し詰まってから、こんなことになるのか。私はそれはものすごく大きな失敗だったと思っています。これは教育部と市長の大失敗だと思っているんです。  これ以上言っても仕方がないと思いますので、大項目の2の方に移りたいと思います。中期財政計画について。  細項目の1番、表のIVなんですが、財源不足等の状況の表で、不足額が62億円改善とあるが、見解を問いたいと思います。  その内容としましては、この改善は財政調整基金約20億円を含んでいるように見えるんですが、いかがでしょうか。 756 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 757 ◯総務部長(犬井義夫君) 今回お示しをいたしました中期財政計画のIV財源不足等の状況の表でございますが、平成30年5月時点での計画と、今回お示しをいたしました計画における表のIIに「今後の財政収支見通しについて」というのがございますが、この表の中にございます実質収支の金額をそれぞれ抜き出してきたものでございます。  II表を比較していただきますと、最下段の表中に財政調整基金取崩額の項目がございまして、平成30年5月時点での計画では、平成31年度中に基金が枯渇をいたしまして、実質収支がマイナスに転じる見通しを示しておりました。  一方、今回の計画では平成29年度決算額、それから平成30年度の決算見込み額、平成31年度の当初予算額を反映したことによりまして、現状のままであれば、平成32年度中に基金が枯渇するという見通しをお示しさせていただいたところでございます。  以上のように、このIV表につきましては、当初計画欄、再試算欄ともに財政調整基金取り崩し額を反映したものになってございますので、累積の収支見込み額は、二つの表を比較いたしまして62億円という差が出てまいりますので、62億円改善すると表現をさせていただいたものでございます。 758 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 759 ◯11番(奥野嘉己君) 私はV表のように、最終的に基金残高を19億6,000万円ほど維持するということであれば、前回の150億円規模の累積不足額が110億円、約40億円の改善という表現の方が正しいのかと思ったんですが、これは全くの間違いでしょうか。 760 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 761 ◯総務部長(犬井義夫君) 私どもが今回お示しをさせていただいた62億円の改善というものでございますけれども、こちらにつきましては、平成30年5月の時点の、前回の計画を出させていただいたときの見通しと、それから今回の平成31年2月時点の見通しを、これは簡単に言えば単純に比較させていただいた上で62億円の改善ということでお示しをさせていただいた状況でございまして、そこの比較で62億円という表現をさせていただいたものでございます。  これは一つの見方ということが言えるかと思いますし、議員のおっしゃった見方というのも一つの見方だと思っております。 762 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 763 ◯11番(奥野嘉己君) すみません、単純にもう一回再質いたしますけど、前回の中期財政計画では累積がだんだん増えて、150億円までになってしまうから大変だということでした。今回はそこが60億円ほど改善されて、よくなるよと示されたいのかと。けど、実質19億円ほど、手元に財政調整基金を置いておこうということであれば、実際は150億円が110億円になるという見方ではないのかと思ったんですが、要するに、おっしゃった見方の違いがあるということで、こういう見方でも正しいんでしょうか。
    764 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 765 ◯総務部長(犬井義夫君) 議員がおっしゃっているのは、この基金で19億円というものを今回お出しさせていただいた計画の方では積むということになっていますので、この基金というのが、これは改善の中と言うよりは外にあるという言い方をされているのかと思うわけでございますけど、もちろん、そういう解釈もあると思いますが、私どもは先に基金を積む前の比較ということで、前回、基金がゼロでございましたので、今回も基金がゼロという状態のもとで比較をさせていただいたということでございまして、これも一つの見方と思っております。 766 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 767 ◯11番(奥野嘉己君) 一応、市の方のご計画で19億円ほど、これからは積んでおくということですので、それを入れると110億円ぐらいかと見ます。  細項目の2番に移ります。平成31年度歳出予算466億円から平成32年度451億円への削減は可能なのか。  12月定例会でのご答弁で国体関係費として平成31年度32億2,000万円、平成32年度で31億4,000万円の予定をお聞きしております。この国体関係費を堅持した上、今年度の87件、約12億円の事業削減を超える15億円もの削減は実際に実施可能なのでしょうか、ご見解をお聞きしたいと思います。また、実施可能とするのであれば、その方策を問いたいと思います。 768 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 769 ◯総務部長(犬井義夫君) 議員ご質問のとおり、平成31年度および平成32年度につきましては、新市民体育センター建設などの国体関連経費を初めといたしまして、本庁舎耐震補強・増築・改修工事など投資的経費の増加が見込まれるところでございます。  しかしながら、平成31年度当初予算編成から導入をいたしました一般財源を各部局に配分いたします予算枠配分方式により一定の見直しが図られたこと、また、今年の事業見直しの結果、次年度以降も予算に反映される事業がありますことや、さらに働き方・業務改革による業務見直しの取り組みを引き続き進めさせていただくことで、中期財政計画の達成に向けまして予算規模の抑制を図ってまいりたいと考えているところでございます。 770 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 771 ◯11番(奥野嘉己君) 今年度ご提案されている約12億円の削減というのは、当然、来年度の中にも多分入ってくるであろうと、それを盛り込んだ上で、今年度に比べて、さらに15億円ということですから、今年のところから言えば、15億円足す12億円で27億円の削減、これが今年度に比べて、そんなことができるんだろうかと、それについての質問をしておりますので、再度お願いいたします。 772 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 773 ◯総務部長(犬井義夫君) こうやって中期財政計画に上げさせていただいており、当然、計画というのはつくることが目的ではございませんので、これをやるという一つというか、大きな指標になってくるわけでございます。  ここで数字を上げさせていただいているということは、これで予算をくくっていかなくてはならないと思っておりますので、それが実際実現できる、くくれるように努力をしていかなければならないと思っております。  そこで、先ほども申し上げました、今年度導入いたしました枠配分方式で、さらに各部局でも検討を重ねていただく部分というのもあろうかと思いますし、今年度予算に当たりまして、実際見直しができなかったという部分もあろうかと思いますので、そういった部分の検討も行いながら、これは基金に頼らない財政運営というのに持っていかなくてはなりませんので、今回の平成31年度予算も財政調整基金を5億円取り崩す予算編成になっておりますので、そういった意味からも引き続きの見直しが必要だと思っておりまして、この計画の達成に向けて努力をしていかなくてはならないと思っております。 774 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 775 ◯11番(奥野嘉己君) 次の細項目3に移ります。平成28年度から平成30年度の3年間の平均歳出額は435億円ですが、平成33年度から平成35年度の平均歳出額は412億円と約20億円の減額でありますが、達成可能なのか、ご見解を問いたいと思います。  ちょっと詳しく言いたいと思います。国体関係費の支出が平成31年度、平成32年度の両年度とする場合、その前後の各3年の平均歳出額を検討し、計画の実行可能性の検討を行うことは必要だろうと思って質問したいと思います。  中期財政計画の中で明らかになっていますが、扶助費の増額傾向がますます明確となっております。また、公債費の増額も顕著です。そのような状況の中で、先ほども言いましたけれども、今年度の12億円程度の事業削減を大きく上回ってくる事業費削減が可能なのでしょうか。可能であれば、その具体的な方策を再度聞きたいと思います。 776 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 777 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成31年度および平成32年度につきましては、本庁舎耐震補強・増築・改修工事や新市民体育センター建設など投資的経費の増加が見込まれることから、歳出額につきましても450億円を超える金額を計上しているところでございます。  議員ご質問のとおり、国体関係費など大型事業に伴う支出が発生する当該両年度を基準といたしまして、それ以前の3カ年の平均を以後の3カ年に反映することも必要とは思いますが、平成33年度以降は、金亀公園の整備など国体関係の投資的経費は一定生じますものの、新市民体育センター建設につきましては、外構工事などの一部工事を残して本体の建築工事に係る歳出額は減少していく見込みでございますし、本庁舎耐震補強・増築・改修工事も平成32年度中には完了となる予定でございます。  一方、平成28年度から平成30年度の3カ年を見ますと、市役所本庁舎の耐震化工事に着手いたしましたことや、JR稲枝駅の改築整備事業、それから小学校空調設備設置事業など大型の公共事業を複数実施しているという現状もございます。  以上のことから、平成31年度および平成32年度を基準として見ますと、以降の3カ年では市が実施する大型事業については縮小していくものと考えておりまして、本計画は達成可能であると考えているところでございます。  なお、本計画の達成に向けましては、今後の歳出の抑制を図ることはもちろんでございますが、平成30年度決算見込みで180億円を超えている地方税を高水準で維持することや、国庫補助やふるさと納税など、さまざまな歳入の確保策を練ることも重要でございまして、歳入歳出両面からの取り組みを通した財政負担の軽減に努めてまいりたいと考えているところでございます。 778 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 779 ◯11番(奥野嘉己君) 大体わかりました。去年以前の3年間は支出が大分増えていたと。  今回のこの質問は、今回12億円の削減、八十何件の事業の中止、延期等でやはり市民に不安感を抱かれている方が非常に多いと。今後、毎年どんな感じになるんだろうという心配があるもので。ですから今年度、来年度が終わった、それ以降のところで大体どのぐらいの額の削減を目標とされるんでしょうか。10億円程度なんでしょうか。おおよそで構いません。 780 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 781 ◯総務部長(犬井義夫君) 額、特に一般財源ベースということになりますと、もう少し分析が必要になってこようかと思いますけれども、今ほど議員のご質問の中でも、平成31年度466億円という数字を出させていただいていまして、平成32年度は451億円ということで、この差を単純に見れば、事業費ベースでございますが15億円ほどの差があるということでございまして、この金額というのを意識しながら、どうやって削減をしていくのかということをまた考えていかなくてはならないと思っております。 782 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 783 ◯11番(奥野嘉己君) 今年度を上回る削減が恐らく必要になるであろうということを理解いたしました。市民の生活に直接影響がないように、よろしくお願いしたいと思います。  大項目の3に移ります。広報について。より丁寧な広報を求める。  細項目の1番、予算削減に関する多頻度の広報活動を求めるが、見解を問う。  12月定例会で私は広報について、財政が厳しいという前提のもとに、12月1日号でしたか、「広報ひこね」の表現がいかにもぬるいし、実態を伝え切れていないのではないかと、4月1日新年度に入る前までに多頻度で丁寧な広報をした方がいいのではないかとご提案をしておりました。  今日も議員の方から同じご指摘があったとは思いますが、今回の予算削減に関するいろいろなコメントや質問が私のもとにもまいっております。自治会からは、河川清掃のことなんかが5カ町ほど私のところには来ましたけれども、その大きなポイントは、予算削減の影響でこんなことになっているのかというものになっています。やはり情報開示が決定的に不足しています。やはりマスコミのそういうのが強くて、彦根では今、財政が非常に厳しくて、いろんなことをやっているよと、それだけがひとり歩きしているようにも思えます。  今からでも遅くありませんので、今年度前半、やはり広報活動を丁寧にやる必要があると思いますが、いかがでしょうか。 784 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 785 ◯総務部長(犬井義夫君) 事業見直し一覧を含めました予算の資料につきましては、報道機関にも提供をさせていただいており、市のホームページにも掲載をしているところでございます。それぞれの事業におきまして、実施予定時期や事業規模に影響がある場合につきましては、担当部局を通じまして、各事業の実施案内や説明会等の機会を捉えまして、市民の皆様や関係団体等に丁寧に説明をしていかなくてはならないと考えているところでございまして、先ほどもご答弁をさせていただいておりましたが、単に予算が厳しいからというだけでは説明責任を果たしたということは言えないと思っております。当然その見直しを行った理由、それから内容もそうでございますが、今後、市としてどう対応していくのかということもあわせて丁寧にご説明をしていく必要があると思っております。 786 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 787 ◯11番(奥野嘉己君) 終わります。 788 ◯議長(安藤 博君) 9番八木嘉之君。八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 789 ◯9番(八木嘉之君) それでは、通告に基づきまして、大項目は一つでございます。本市の財政見通しについてお尋ねをしたいと思います。  この議会では多くの議員の方々が中期財政計画の今回の見直しに係る質問をされております。その中で私自身も中期財政計画について、平成29年度の決算と平成30年度の決算見込み、それと平成31年度の当初予算を反映したということでの中期財政計画が公表されましたので、以下、見解を求めたいと思います。  まず1番目です。今ほども質問がありましたし、後にお二方もされます。累積の収支不足額が62億円減った理由についてでございます。  平成30年の5月に公表された計画においては、平成35年までの累積収支不足は151億7,000万円と見込まれておりました。今回の収支不足額は89億7,000万円となって、約62億円減ったわけですけれども、今ほども答弁がございましたが、あえて私の方からも再度お尋ねしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 790 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 791 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成30年5月に公表いたしました中期財政計画にある表のIIでございますが、今後の財政収支見通しと、今回お示しをさせていただきました同項目を比較いたしますと、歳入で主な増減があります項目は地方税、地方債、国庫支出金、それから「その他」という項目がございますが、その「その他」でございます。  このうち地方税につきましては、雇用情勢や所得環境等が改善をしておりますこと、また、市内の大手法人の経営が好調であることを反映し、平成31年度から平成35年度の5年間で約36億2,000万円の増収を見込んでおります。また、地方債につきましては、本庁舎耐震補強・増築・改修工事および新市民体育センター建設に係る市債の発行によりまして、約36億7,000万円の増加を見込んでいるところでございます。  国庫支出金につきましては、歳出の扶助費等が削減となる見込みであることなどから、約33億3,000万円の減額となる見込みでございます。地方譲与税や地方消費税交付金などを含む「その他」の項目での主な増額の要因といたしましては、平成31年10月1日からの消費税増税に伴い、都道府県から市町村に交付されます地方消費税交付金が年間約5億4,000万円程度増加いたしまして、また、ふるさと彦根応援寄附金の金額を年間2億円と見込んでいることなどから、「その他」の累計といたしまして約18億4,000万円の増額を見込んでいるところでございます。  次に、歳出につきましては、今後の本庁舎耐震化整備事業および新市民体育センター建設に伴い、投資的経費が約43億円増額いたしまして、それから施設の維持費や修繕料を含むその他の経費が約62億円増高する一方で、扶助費につきましては、平成29年度の決算および平成31年度の見込み額が当初お示しした時点より減少しておりますことから、平成35年度までの見通しにはなりますが、約83億6,000万円と減額しているところでございます。  こうしたことなどから、累積収支不足約62億円の減額となるものでございます。  以上でございます。 792 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 793 ◯9番(八木嘉之君) ありがとうございます。  財政の入りと出の話でございますし、専門的なところもございます。その辺をつぶさにご説明いただいたということで一定、今の説明については理解をいたしましたが、これだけ多くの議員がこの62億円の質問をするということは、市民にとっても、我々議員にとっても、今回も平成31年度の予算でかなり市民の生活あるいは市民福祉に痛みを伴う事業費の削減なり皆減なりをされて、こういう状況になった。今後の財政見通しですので、あくまでもこれは見通し、計画、予測でありますから、それは一概に決めつけることはできませんけれども、あたかも彦根市が62億円も財源がどこかからともなく生まれたようなこの計画については、非常に私自身は違和感を覚えますし、当初の中期財政計画を策定されたときから、あくまでもこれは財政の見通しであって、彦根市の努力代なり、あるいは市民へのいわゆる生活に与える影響がどれほどのものなのかということが十分に理解されないままに、今に至ってしまったのかということで私自身は考えております。  後に質問される方はまた別の観点でもあろうかと思いますので、この程度にしたいと思いますけれども、私はやはり62億円の財源を生み出す見通しが立ったとするような計画には違和感を覚えているということだけは申し上げておきたいと思っております。  次にまいります。歳入に係る財源の見込みでございます。平成32年度以降の地方税、あるいは依存財源であります地方交付税、国・県支出金など、歳入に係る財源の見込みについて甘くないのかどうか、見解を求めたいと思います。 794 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 795 ◯総務部長(犬井義夫君) 歳入のうち、まずご質問の地方税に関しましては、雇用情勢や所得環境等が改善をしていること、また、市内の大手法人の経営が好調であることを反映し、市民税の増収を見込んでいるところでございます。地方債につきましては、本庁舎耐震補強・増築・改修工事および新市民体育センター建設に係る市債の発行による増収を見込んでいるところでございます。  また、地方交付税についてでございますが、年々減少しているところではございますが、地方交付税は地方税が減少をすれば増加し、逆に地方税が増加をすれば減少する仕組みとなっておりまして、今回の計画は市税を平成31年度予算ベースで計画上、固定をしていることからも、制度改正がなされない限り、同額の交付税が収入できる見通しを立てさせていただいているところでございます。  なお、地方交付税について、平成32年度からは4億円削減しておりますのは、地方消費税交付金が増額されることにより、交付税が減額されることを反映させていただいております。  こうしたことから、依存財源の見込みにつきましては、私どもといたしましては甘く積算しているわけではないと認識をしているところでございます。 796 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 797 ◯9番(八木嘉之君) わかりました。  それでは、3番の投資的経費についてお尋ねをしたいと思います。  投資的経費が平成31年度は87億4,000万円、平成32年度が86億8,000万円、平成33年度が42億1,000万円、平成34年度が27億3,000万円、最終計画年度であります平成35年度が26億9,000万円でございます。各年度における投資的経費の設定の考え方につきまして見解をお願いしたいと思います。 798 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 799 ◯総務部長(犬井義夫君) 中期財政計画における投資的経費につきましては、平成30年5月公表の中期財政計画において、例えば衛生費、道路および街路費、公園費といった項目ごとに年度別の事業費をお示しさせていただいているところではございますが、その積算につきましては、各年度に個別に予定をされております大型事業を積み上げて算出をいたしました数値に、その大型事業以外になりますが、平成29年度における全体の普通建設事業から個別の大型事業分を除いた事業費、大型事業以外の事業費を足させていただいた数値となっております。  個別の大型事業がまず年度に入っておりまして、それ以外の事業につきましては、平成29年度のその他事業に相当する金額を入れさせていただいているという考え方でさせていただいております。  今回お示しをさせていただいた中期財政計画は、投資的経費につきまして、本庁舎耐震化整備事業費および新市民体育センター整備事業費の二つの事業のみ、現時点での概算事業費を反映させていただいたものでございます。  そうしたことから、平成31年度と平成32年度の事業費が増額しておりますが、これは、ただいま申し上げました本庁舎耐震化整備事業費および新市民体育センター整備事業費が計上されているためでございます。  また、平成33年度以降は、金亀公園の整備など国体関係の投資的経費は一定は生じますものの、新市民体育センター建設につきましては、外構工事など一部工事を残して本体の建築工事に係る歳出額は減少していく見込みでございますし、本庁舎耐震補強・増築・改修工事も平成32年度中には完了する予定となっているところでございます。  以上のことから、平成31年度および平成32年度をピークといたしまして、その後3カ年では市が実施する事業費については縮小していくものと見込んでおりまして、今回の投資的経費を算定させていただいているところでございます。 800 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 801 ◯9番(八木嘉之君) 再度お尋ねしたいんですけれども、今ほど言われた大型の投資事業については、この計画の中では縮小といいますか、収束に向かうという話であったと理解をいたしますが、例えば懸念いたしますのは、公共施設等総合管理計画で個別計画が出ております。そういった大型修繕であったり、改修であったりとか、あるいは今ちょっと頓挫しておりますけれども、新ごみ処理施設であったりとか、あるいは市長就任当時は勢いよく花火を上げられました、図書館の建設であったりとか、そういったものが、一般的に市民の皆さん方、あるいは私なんかも非常に今後この中期財政計画にはどのような形で折り込まれているのかというところも疑問なところもございますので、今、部長の方から答弁がございました内容は理解できましたので、私が今申し上げた疑問点については見解を求めたいと思います。 802 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 803 ◯総務部長(犬井義夫君) 今ほど議員の方からご指摘のありました事業、幾つかあったわけでございますけれども、今の計画が平成35年度までの計画となってございますので、その間に見込まれる経費というものは、もともとこの中期財政計画の中で一定、計上をさせていただいておりまして、例えば今ほど例としておっしゃいました、ごみ焼却場の整備事業に関しましても、この間に発生すると見込まれる事業費につきましては積算をさせていただいておりますが、もちろん本体的な整備ということになりますと、この平成35年度より後と見込んでおりますので、その部分につきましては計画に入っていないということにもなってまいりますし、あと、図書館の整備に関しましても、今の計画の期間中には計画上、具体的に進展ということを前提とした盛り込みというのはしていないところでございます。  いずれにいたしましても、現在見込める計画というものは、この計画期間中でございますが、それは一定、現時点でもちろん拾えるものでございますので、例えば今後急遽というものは別といたしまして、それに関しましては見込ませていただいているところでございます。 804 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 805 ◯9番(八木嘉之君) わかりました。  それでは、次に、歳出の削減根拠について明らかにしていただきたいと思います。  平成32年度以降における収支改善の取り組み後の収支の一覧表を見せていただきますと、人件費とその他の歳出削減によって示されております。この辺、先ほど来からもいろいろとご答弁もあるかとは思いますけれども、その根拠について改めて明らかにしていただきたいと思います。 806 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 807 ◯総務部長(犬井義夫君) 歳出の削減でございますが、平成31年度当初予算編成から実施をいたしました予算枠配分方式におきまして、各部局に一般財源を配分することで、基本的には基金に依存をしない予算編成を行っていく体制に転換を図っていくこととし、今回の中期財政計画におきましても、削減見込みを反映させていただいているところでございます。  主な削減項目のうち、人件費については、退職手当金が年度によりまして、これは退職者の数によりまして増減をいたします。また、安心・安全な市民生活を確保するに当たって、消防職員の定員数を増やしていることから人件費が増額となっておりますが、働き方改革の推進により、時間外手当を対前年度比10%削減に努めていく見込みを立てて計画をつくらせていただいているところでございます。  また、その他の経費でございますけれども、その他のところは大変大きな金額になっているところでございますが、今回の予算枠配分方式の導入や、それから働き方改革の取り組みで業務改革も行っているところでございますが、こういった取り組みによりまして、全般にわたって事業の見直しを行っていくことで削減を図ってまいりたいと考えているところでございます。 808 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕
    809 ◯9番(八木嘉之君) 根拠ということで質問をさせていただきましたので、今お答えをいただいたところは一定理解するわけですけれども、単年度で人件費とかを見ていきますと、当初の計画と比べて今回の見直し案の数字を申し上げているわけです。平成32年度で3,000万円とか、平成35年でありましたら1億2,000万円ということで、いろいろと退職金の話であったりとか、あるいは人員の充足であったりとか、要因はそれぞれ変わってくるであろうと思いますけれども、時間外の削減で10%の業務量というんですか、時間外ですか、削減率というのは、前回の中期財政計画からも示していただいています。当時の獅山市長のときにも枠配分で予算編成が組まれた時代があったかと私自身は記憶をしておりますし、そのときにも相当な人件費とか、そういった削減なりのことも言われましたけれども、なかなか本当にできるのかどうかというところは難しいところもあると思うんですね。  いろんな外的な、例えば今、はやりでありますけれども、AIの導入によって業務をしっかりと見直して削減していくとかいうことをしないと、僕はかけ声だけで人件費の削減、時間外削減と言っても、なかなか難しいのではないかと思っております。  それと、その他の歳出の削減は年間29億円であったりとか、26億円の削減をずっと、平成32年度以降もこの計画でいくと、していくということになってくるんですけれども、その辺が本当に、今申し上げたその他なんですけれども、これは事業費を削っていって、これだけやっていこうということなのか、そのほかに何かやり方を含めて、もくろんでおられるのか、その辺だけを再質問でお尋ねしたいと思います。 810 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 811 ◯総務部長(犬井義夫君) 基本的に今、枠配分方式ということで取り組みをさせていただいておりますので、これは先ほどからの繰り返しにもなりますが、まだ今回、初年度取り組ませていただいて、見直しができなかった項目というのもございましたので、そういったところでの取り組みをさせていただく部分がありますし、また、今ほど議員からもご提案というか、お話のございました、そういった働き方に関して抜本的に取り組んでいくべきという部分もあろうかと思います。  いずれにしましても、あらゆる方策を探りながらやっていかなくてはならないと思っておりますし、また、これまでからの考え方というものにこだわるということも、考え方を変えながらいかなくてはならないという部分もあろうかと思っております。  職員の皆さんには今年度も大変ご苦労をいただいておりましたし、また、先ほどからも議員の皆様からお話がございましたように、市民の皆様にも大変なご心配、あるいは影響があるということでお声をいただいているわけでございますけれども、もちろん、そういった点も十分に踏まえながら、これは計画でございますので、これを達成できるように頑張っていきたいと思っております。 812 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 813 ◯9番(八木嘉之君) ありがとうございます。  それでは、5番に移りたいと思います。平成31年度の当初予算において各種事業を見直された結果、これも既に今回の議会で皆さんが数字も言われておりますけれども、11億7,000万円ですね。事業見直し一覧表の削減額を単に私自身は合計した額でございますけれども、この規模の事業の見直し、中止、中断、延伸などによる事業費の削減、皆減というのは次年度も続くのかどうか、お聞かせを願いたいと思います。 814 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 815 ◯総務部長(犬井義夫君) 次年度につきましても、中期財政計画に記載をさせていただきましたとおり、財源不足が続くことが予想されますことから、引き続き事務事業の見直しを行うなど、収支不足の改善に取り組んでいく必要があると考えているところでございます。 816 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 817 ◯9番(八木嘉之君) それでは、平成32年度も、要はこの11億7,000万円規模の事業費の削減はあるということで一定、今のご答弁では理解をさせていただきました。  では、次ですが、事業費のこの削減は何年先まで続くのかということで、この計画でいくと平成35年までは26億円、24億円、あるいは29億円の単年度のその他の歳出の削減が見込まれているわけですけれども、今のご答弁も考えると、平成35年までは続くのかと思うわけです。その辺の執行部としての見解を改めてお聞かせ願いたいと思います。 818 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 819 ◯総務部長(犬井義夫君) 中期財政計画におきましては、今後につきましても財源不足が続くものと試算をしておりますことから、引き続き事務事業の見直しを行いまして、収支不足の改善に取り組んでいく必要があると考えているところでございます。  何年先まで続くのかということでございますが、中期財政計画におきまして収支不足が見込まれる限りにおきましては、取り組みが必要であると考えておりまして、同計画期間であります平成35年度までは計画上、当然継続をするものと考えているところでございます。  また、来年度は新たな行政改革の指針も策定いたしますので、この指針に沿って体系的な改革の取り組みも進めてまいりたいと考えているところでございます。 820 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 821 ◯9番(八木嘉之君) それでは、7番目でございます。財政不足に陥ったのは何が原因なのかということでございます。見解をお願いしたいと思います。 822 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 823 ◯総務部長(犬井義夫君) 今この財源不足に陥った原因といたしましては、一つには、新市民体育センター整備事業を初めとした国体関連事業の実施が挙げられますが、公共施設など総合管理計画に基づく施設長寿命化に係る修繕料の増高でありますとか、義務的経費である扶助費などの増加でありますとか、また、本市では市立病院の経営や消防業務につきましても市直営で行っておりまして、定数増に伴う人員の充実も図ってきていることが挙げられるところでございます。 824 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 825 ◯9番(八木嘉之君) ありがとうございます。  今おっしゃったのは、もちろん計画なり事業なりが十分に見込めなかったものも確かにあるかもわかりませんけれども、あらかじめそうした予算がかかる、いわゆる事業費がそこまで膨らんで財政がこれだけ厳しい状況になるということは、ある意味、見通せた部分もあるのではないか。  ただ、見通せなかったとすれば、やはり市長自身の政治的な判断がどこかで誤りがあったのではないかと私自身は見るわけです。その辺、これまでから市長自身は自らのそういった責任についてはお認めにならないというところでございますけれども、今回の財政不足に陥った原因というのは、今ほど総務部長が述べられた以外に政治的な判断というのが、やはりどこかできいてきているのではないかと思うわけです。その辺、改めてもし見解をいただけるようでしたら、市長、お願いしたいと思います。 826 ◯議長(安藤 博君) 市長。 827 ◯市長(大久保 貴君) 今も総務部長から答弁がありましたように、想定していなかった部分というものは、やはり国体の開催ということが大きいんだろうと思います。  ただ、これは逆に千載一遇のチャンス、我々、この地域が次の世代に輝いていける大きなチャンスだと捉まえるならば、ここはしっかりと対応すべきだろうと思っております。  社会全体が少子高齢化して、それでなくても財政が硬直化し、厳しくなっていく中で、不断の改革というものは進めなければならない、当たり前の話なんですけど。そこに大型投資がかかわってくるということは、さらに厳しさが増すということは事実だと思います。  しかしながら、これをしっかり市民の皆様、議会の皆様のご協力を得て乗り越えていくということが、今この時代に我々に課せられた責務であろうと思っておりますので、精いっぱい頑張ってやらせていただきたいと思っております。 828 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 829 ◯9番(八木嘉之君) 今、国体は想定していなかったという表現をされましたけれども、それはやはり彦根市が誘致して、彦根の総合運動公園も含めて、体育センターも含めて、それ絡みで一体として整備していこうと決めたのは彦根市なので、想定していなかったという言葉は答弁としてはふさわしくないのではないかと考えましたので、申し上げておきたいと思います。  次の8番目にまいります。財政規律を保つために市長が職員に指示されたことは何かあるのでしょうか、見解をお願いいたします。 830 ◯議長(安藤 博君) 市長。 831 ◯市長(大久保 貴君) 財政規律を保つためには、中・長期的な財政見通しを立てて、財政指標等を分析する中で、基金残高を初めとした具体的な財政指標等の目標を定めて、財政状況の悪化を未然に防止していくことが重要だと思っております。  このことについては、中期財政計画の作成を通じまして、将来にわたる収支の見通しを把握するとともに、実質公債費比率や財政調整基金の残高につきましても、しっかりと管理していくよう指示しているところでございます。特に今年度から予算枠配分方式を採用しまして、財政調整基金に過度に依存しない財政運営を行うよう指示してまいりましたが、予算枠配分方式の採用によって、全職員に本市の財政状況の意識づけができたとも思っておりますし、こうしたことを続けることによって、今後事業の企画・立案に当たりましても、常に財政的な視点を持って業務に当たることができるようになると考えてございます。  財政問題は予算編成にかかわる職員だけではなくて、引き続き全職員が成果重視の視点を持って、常に財政を意識した効率的な執行ができるよう全職員に意識づけを行ってまいりたいと考えております。 832 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 833 ◯9番(八木嘉之君) 今の市長の答弁ですと、市民生活、市民福祉に与えている影響というのを全くお考えになっていないようなご答弁であったかと思いますし、職員の成長であったりとか、成長戦略であったりとか、「このことを続けていくことが」ということは、ずっと5年先まで、このような当初予算を執行部が組まれて、我々議会がその審査をして、市民生活にどのような影響を与えるのかというのを、毎年毎年同じことを5年間、今回のようなことを繰り返していくということが、さも当然かのようなご答弁を今、市長がなさいましたので、正直驚きました。  次の中項目2番の質問の方にまいりたいと思います。行政改革推進債の発行に関してでございます。  この予算書の21ページにこの行政改革推進債ということが載っておりました。私も財政のもちろん素人でございますので、行政改革推進債というのは何なのかということで調べてまいりました。約7億7,000万円、今回、行政改革推進債を見込んでおられます。以下、行革推進債と申し上げますけれども、これは自主的に地方公共団体が行政改革をして財政の健全化に取り組んだ上で、公共施設の整備事業等に、行政改革の取り組みによって、将来、財政の負担を軽減する、元利償還を行うことができると見込まれる範囲でお金が借りられると。言い換えれば、行政改革を行いますから地方債の発行を認めてくださいというものなのかと私自身は理解しました。  そうであれば、緊急避難的な市債ということだと思うんですけれども、行政改革推進債を発行しなければならない彦根市の事態というのはどういうことなのか、見解をお聞かせ願いたいと思います。 834 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 835 ◯総務部長(犬井義夫君) 議員ご指摘のとおり、行政改革推進債は、行政改革を行うに際して生じる将来の財政負担の軽減分について、従来から予定されていた建設事業等に発行する市債の充当残に発行できる市債でございまして、行政活動のスリム化を行うと同時に発行しますことから緊急避難的なイメージがございます。  しかしながら、本市がこの市債を活用します背景といたしましては、一つ目に、財政調整基金の残高が少なくなっている現状がございまして、今後も継続いたします大型の投資的経費に資するため、一定の保持が不可欠であること、二つ目には、景気は緩やかに回復をしておりますものの、比較的低い利率で借り入れができますこと、また、市債の発行は世代間の負担を公平化する観点がありますことから、現状で可能な範囲での市債発行を行い、財政調整基金、いわゆる預貯金に当たる部分でございますが、この預貯金、基金の残高を維持することが、現時点での適切な財政運営であると判断したものでございまして、緊急避難的に発行せざるを得なかったというものではございません。  なお、予算では約7億7,000万円の行政改革推進債を計上させていただいているところでございますが、予算の執行におきまして、歳入や事業の執行状況等を勘案しながら、状況に応じて起債の発行額を抑えるなど検討してまいりたいと思っているところでございまして、実際の借り入れに際しては予算額よりも少ない額となると考えているところでございます。 836 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 837 ◯9番(八木嘉之君) 再質問させていただきますけれども、この行政改革推進債の借り入れをしようというか、借り入れを決められたというのは、財政原課からの提案なのか、市長自らの「そういった起債の制度はないのか」という話から生まれたのかどうか、その辺はいかがでしょうか。 838 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 839 ◯総務部長(犬井義夫君) この行政改革推進債の発行に関しましては、事務方というか、私どもの方から今回の予算編成をするに当たりまして、先ほども申し上げましたような点がありますことから、発行の方を予算として判断させていただいたものでございます。 840 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 841 ◯9番(八木嘉之君) それでは、細項目2番でございます。この行政改革推進債の対象事業は何でしょうか。公共施設の整備事業などに係る通常の事業債を充てた残りの部分について発行できると私自身は理解をしているんですけれども、であるならば、その対象事業は何かということがあるかと思うんですが、見解をお願いしたいと思います。 842 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 843 ◯総務部長(犬井義夫君) 可能な範囲での発行を計上させていただきましたことから、地方財政法の第5条に規定されております、地方債の発行できる事業でございますが、公共施設または公用施設の建設事業費に係ります通常の市債発行の充当残部分でございます。事業の数といたしましては41事業にわたりまして計上をさせていただいているところでございます。  通常債の充当残部分の発行となりますことから、20万円から30万円といった小額の発行もございますので、市債発行額が多額となる主な事業を申し上げさせていただきますと、新市民体育センター建設等の充当残に5億5,810万円、河瀬小学校の校舎増築の充当残に3,970万円、ごみ処理場の調温塔空気圧縮取替工事等の充当残に2,910万円、それから街路整備工事の充当残に2,060万円を予算計上させていただいているところでございます。 844 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 845 ◯9番(八木嘉之君) それでは、3番目でございます。行政改革推進債の起債限度額というのは、行政改革を行って将来の財政負担の軽減を図って、元利償還できる見込み額とされております。今ほどから答弁なりを聞いておりますと、7億7,000万円というのはマックスなのかということも思うわけですけれども、本市の起債限度額は幾らになるのか、お聞かせ願いたいと思います。 846 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 847 ◯総務部長(犬井義夫君) 行政改革推進債の発行に際しましては、建設事業費の通常の市債発行の充当残部分の総額から算出を今回させていただいておりまして、効果額の総額、すなわち起債の限度額でございますが、これは算定を今回はしておりません。  これは行革効果の全体をということになりますと、かなりの部分を調べた上での算出ということになりますので、今回発行させていただく額がおさまっているかどうか、その確認はさせていただいているところでございますが、市全体としての限度額は今回算定をしていないところでございます。  ですので、先ほどご答弁申し上げました41事業分の充当部分、額にいたしまして7億7,620万円でございますが、この7億7,620万円につきましては削減効果の額の算出を積算させていただいているところでございます。削減効果の算出方法といたしましては、基本的には内部管理経費の見直しといたしましては効果年数を1年で算出いたしまして、あと、対市民向け補助等の見直しであれば、5年間の効果として算出させていただいているところでございます。 848 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 849 ◯9番(八木嘉之君) それでは、4番目でございますけれども、行政改革推進債を発行するためには、一定の対象となる行政改革とか財政の健全化の取り組みがあると思います。それを見てみますと、かなり大胆な改革、今、彦根市は平成31年度予算で11億7,000万円の事業を削減されましたので、それが改革の一つとも捉えられるんですけれども、行政改革推進債の発行に当たって、対象となっている改革を今見込まれている事業以外でほかに何か取り組みをされる計画とかいったものがあるのかどうか、見解を求めたいと思います。 850 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 851 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成31年度予算編成から採用いたしました予算枠配分方式において、財政の健全化に資するために、今ほども議員ご指摘ございました、部局ごとに事業の見直しを行いまして、一定の役割が終えたとみられます事業を積み上げたものでございまして、まさに今、議員がおっしゃったように、今回、枠配分方式でさまざまな事業の見直しを行っているわけでございまして、そういった事業の見直しによりまして、この行政改革推進債の発行可能額というものを算出させていただいているところでございます。 852 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 853 ◯9番(八木嘉之君) では、例えば使用料の見直しというのは、今回、消費税絡みで一定、条例改定がありますけれども、あと、超過課税の導入であるとか、給与費の臨時削減とか、諸手当の廃止・縮小とか、そういったものも一つの行政改革、財政健全化につながる、いわゆる行政改革推進債を借りられるに当たっての一つの具体的な取り組みとして挙げられていると思うんです。その辺は特段、具体的な取り組みはなされないという現段階での計画というか、現段階でのお考えということで理解してよろしいんでしょうか。 854 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 855 ◯総務部長(犬井義夫君) まず今回の行政改革推進債の試算に当たってでございますけれども、繰り返しになりますが、今回の予算枠配分方式の中で見直した事業をもとに出させていただいておりまして、今、議員おっしゃったのは歳入面での効果ということを中心におっしゃったかと思いますけれども、今回は歳入面ということで行政改革推進債の発行の可能額というものを算出はさせていただいておりません。枠配分方式で見直した事業の中で算定をさせていただいているところでございます。 856 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 857 ◯9番(八木嘉之君) それでは、この行政改革推進債を借りるに当たってということではないのかもわかりませんけれども、昨年の議会でも企画振興部長の方から議会答弁で行政改革の指針なるものを策定していくというご答弁があったかと思うんです。行政改革推進の指針は策定を実際されるのかどうか、見解を求めたいと思いますし、策定されるのであれば、そのスケジュールについても見解をお聞かせ願いたいと思います。 858 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 859 ◯企画振興部長(馬場完之君) 行政改革推進の指針につきましては、来年度早々から着手し、年度内を目指して策定に向け取り組んでまいりたいと考えております。 860 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 861 ◯9番(八木嘉之君) 年度内ということは、平成31年度内に全て策定を完了して、平成32年度から実施に向けて実際やるという理解でよろしいんでしょうか。 862 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 863 ◯企画振興部長(馬場完之君) おっしゃるとおりのスケジュールを目指して取り組んでまいりたいと思っております。 864 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 865 ◯9番(八木嘉之君) それでは、最後でございます。行政改革推進債について、総務部長は彦根市においては緊急避難的なものではないという見解も示されましたが、これはもちろん交付税措置もございませんし、発行に当たっては慎重な対応が必要な起債として挙げられております。それゆえに行政改革推進債を発行する前に市長として事業の中止とか、あるいは延伸とか、やはり英断をすべきことがあったのではないか。今回の11億7,000万円の事業の見直し、削減といったもの以外にあったのではないかと思うんです。  例えば金亀公園の整備事業を中止してしまうとか、体育センターも、先ほどから教育部長が3億円程度、いろいろとコストも削減しながら今の実施設計の費用になったとおっしゃいましたけれども、そこにもさらに手をつけて、僕は、体育センターは建設しなければなりませんし、国体は成功させなければならないと思います。ただ、これだけ彦根市が11億円もの予算を、一般の事業を削ってやらなければならない事態になるのであれば、もっと大型の投資的事業を少し延伸するということも計画としてはあるのではないか、そういった英断が僕は市長には必要でなかったかと思うんです。  枠配分でやれというだけでなく、まず自分で、この事業とこの事業とこの事業はやめよう、延伸しようということを決断してから、では、あとの残りの部分を部下の皆さんにどうか考えて、この難局を乗り越えてくれという話が僕はあったのかとは思いますけれども、あったのであれば、すばらしいと思いますし、なかったのであれば、そういったことが必要ではなかったかと思うんです。その辺、市長の見解を求めたいと思います。 866 ◯議長(安藤 博君) 市長。 867 ◯市長(大久保 貴君) 大型の投資事業の見直しや延伸等は既に行っておりまして、きのうもご説明をさせていただいた部分がございます。金亀公園の整備トータルも見直しをしておりますし、お求めいただいているいろんな施策も国体後の課題という位置づけをして進んできている状況がございます。  ただ、やはり新市民体育センターを初めとした国体関連の事業、これは今ご指摘をいただきました、やらなければならない事業、本庁舎耐震化整備事業もそうでございますが、今やらなければならないことについて優先的に取り組んでいくということで今回もお示しをさせていただいているものでございます。
     この行政改革推進債、先ほどから総務部長がご答弁申し上げましたとおりに、予算上、計上いたしましたが、これは一つの選択肢として捉えておりまして、この市債を活用することは現在の本市において適切な財政運営であるということを考えつつ、予算では約7億7,000万円計上してございますが、執行については歳入や事業の執行状況などを勘案し、状況に応じて発行額を検討していくことになりますために、結果的には予算よりも少ない額になろうとも思っているところでございます。 868 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 869 ◯9番(八木嘉之君) 市長自身は英断して、いろいろと事業については延伸なり、自らその大なたを振るわれたという感覚でいらっしゃるかもわかりませんけれども、それでもってでも、これだけいわゆる市民生活、あるいは一般的に市民の皆さんが「一体どうなっているんだ」ということで、ものすごく不安を抱えていらっしゃるという事実は変わりませんし、そうなってしまったというのは、これだけの行政改革推進債なり、いろんなことを、手だてを打ってしてでも11億7,000万円の事業削減で市民生活、市民福祉に大きな影響を及ばさなければならない当初予算であるということだけは、議会の我々もそう思っておりますし、執行部の皆さん方もそのことを十分に考えていらっしゃると思います。結果として、それが我々議会として提案され、審査しなければならないという局面に来ているということだけは、しっかりと考えていただきたいと思います。終わります。ありがとうございました。 870 ◯議長(安藤 博君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 871 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会いたします。  お疲れさまでした。            午後5時26分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...