51
◯委員(
山内善男君) ありがとうございます。不動産業者いわく、他市から見て、かなり
彦根市は遅いという指摘がありました。人数的にも、
彦根市は2人、他市は4人弱とお答えいただきました。体制的にも、人的な面で裏づけされていないことが明らかになりました。人数の確保という点でも、上部に上申していただいて、他の
自治体よりも格段に遅いという指摘がないように、今後ぜひ改善していただくようにお願いして、この
質問については終わっておきたいと思います。
3点目に、大津能登川長浜線の県道で、稲枝商工会議所前にある点滅信号の撤去についてです。これは交通対策課の範疇になると思いますが、県道ですので警察の対応になるかもしれませんけれども、使っているのは
彦根市民ですので、そういう立場でお答えいただきたいと思います。近隣の自治会に、この信号を撤去するお話がありました。近隣の方から、「
議員としても、こんなことを認めてしまうのか」という訴えがありました。
彦根市の交通対策としても、地域住民のこのような声をどう施策に反映させて、警察と対応されるのか。その点をお聞きしておきたいと思います。
52
◯委員長(
赤井康彦君) 交通対策課長。
53 ◯交通対策課長(宮永幹雄君) 信号機の廃止の判断につきましては、警察や公安
委員会の所管ではありますが、地域の方にとっても大きな関心事であると
考えておりますので、本市としましては、廃止する際にはできるだけ地域の方にご
説明して、ご理解いただくよう、警察にお願いしております。稲部町南の交差点の信号機については、警察からは、周辺の自治会および小・
中学校に
説明して、既に一定の理解を得ていて、廃止の方向で進んでいると聞いています。本市としましても、そのように認識しております。信号機の廃止について地域の納得が得られていないとのことですが、警察への働きかけ等について自治会等からの要望があれば、警察に対して積極的に協議していただくよう求めていくと
考えておりますので、どうぞよろしくお願いします。
54
◯委員長(
赤井康彦君)
山内委員。
55
◯委員(
山内善男君) ありがとうございます。周辺の自治会の
皆さんにもお聞きしましたけれども、周辺自治会としても納得していないとのことでしたので、早速、具体的な要望書を市に上げていただいて、警察に対応していただけるようにお願いしたいと思います。今後そのような動きがあれば敏速に動いていただきますようにお願いしておきたいと思います。
次に、4点目に、上下
水道工事の市の認定業者の対応についてお伺いしたいと思います。
定例会でも、上
水道工事でクロス配管工事を行った業者への市の対応について伺いました。そのときは、「市の認定業者でないので、直接的には市は関与できない」という答弁をいただいていました。しかし、私の町、海瀬町なのですが、下
水道工事の
説明会が最近ありまして、その資料に下
水道工事の認定業者の一覧があり、その中に当該業者が掲載されておりました。上
水道工事で違法な工事を行った業者が、下
水道工事で市の認定業者になっていることは理解できないと思っております。市の対応についてお聞かせ願いたいと思います。
56
◯委員長(
赤井康彦君) 上下
水道業務課長。
57 ◯上下
水道業務課長(辰巳 正君) 指定下
水道工事店は、要件に適合していれば指定することになっております。要件としましては三つありまして、一つ目は
責任技術者が1名以上専属していること、
二つ目は排水設備等の工事に必要な設備および機材を有していること、三つ目は
滋賀県内に店舗を有していることです。上
水道と下
水道の両方の指定を受けておられる業者もありますが、この二つは別の制度です。お尋ねがありました業者ですが、上
水道で違法な配管工事をされたことがあっても、指定下
水道工事店の欠格条項あるいは指定の取り消し要件に該当していなければ、指定の取り消しなどの処分はできませんので、ご理解をお願いいたします。
58
◯委員長(
赤井康彦君)
山内委員。
59
◯委員(
山内善男君) 別の制度だということはわかるのですが、何年か前に上下
水道業務課を訪れて、このように違法なクロス配管工事を行ったことに対して弁明しています。その受付をされたのは上下
水道業務課だと思います。上
水道であっても、下
水道であっても、窓口は上下
水道業務課が受け持っておられると思うんですが、上
水道でこのような違法な工事を行った業者が、下
水道で同様に市の認定を受けられることについては非常に矛盾を感じております。そのような指摘があることを踏まえて、今後対応していただきますようにお願いしておきたいと思います。
5点目に、JR稲枝駅構内の点字ブロックの敷設についてお伺いいたします。JR稲枝駅の市の共用箇所については、利用者の声が反映されて、点字ブロックが敷設されていますので、視覚障害の方は違和感を持っておられません。ところが、JR駅構内の点字ブロックは、利用者の声を反映されずに工事をしたので、非常に使用しづらい配置になっていると伺いました。これは交通対策課の方にもお知らせし、改善を求めましたけれども、その後、JRがどういう対応をしているのかをお聞きしたいと思います。
60
◯委員長(
赤井康彦君) 交通対策課長。
61 ◯交通対策課長(宮永幹雄君) JR稲枝駅の点字ブロックの敷設について、使いにくいものになっているというご指摘をいただきましたので、この点についてJR西日本京都支社にお伝えしております。あわせまして、今後、施設整備をする際に、しっかりと利用者の声を反映させて計画いただくことについても、JRにお伝えしております。
鉄道駅の点字ブロックは、国土交通省の定めた公共交通機関の旅客施設に関する移動円滑化整備ガイドラインに基づいて設定するものとなっており、稲枝駅の点字ブロックについても、基本的にはこのガイドラインに沿って整備されていると
考えております。しかしながら、より使いやすい施設とするためには、実際に利用される方の声を聞いて進めていただくことが重要と
考えておりますので、施設整備に関して継続して求めてまいりたいと
考えております。よろしくお願いいたします。
62
◯委員長(
赤井康彦君)
山内委員。
63
◯委員(
山内善男君) やはり工事を行うときには、当該団体が使いやすいように
意見を求めることは非常に重要だと思います。ぜひJRの方へも引き続いて交渉していただくようにお願いしておきたいと思います。
次に、農林水産分野でご答弁をお願いしたいと思います。私も集落で
農業を営んでおりますけれども、特に今年の
農業は非常に悪い
状況でした。例えば水稲におきましては、今年からJAが播種米契約という制度をとり入れて、一定の出荷数を約束すれば、一定の金額を上乗せするという制度をつくりました。私どもの集落もその制度にのっとって、播種米契約で水稲の出荷を開始したのですが、実際はその出荷数が守れず、本来なら違約金をとられるという
状況でした。この間も営農センターへ行って、お話を伺ったら、ほかにも守れない農家が続出しているので、今年に限って約束の数の7割までは認めるという
状況だとお聞きしました。作況指数が99とか、98とか言われて、平年の水稲の収穫
状況と変わらないように報道されていますが、現場の実態は非常に深刻な
状況になっています。
それから今、大豆を収穫しているのですが、台風や長雨、その前は干ばつが続くという異常気象で、収穫せずに、トラクターですき込むという集落もありました。農林水産課の職員の方にも立ち会っていただいたとお聞きしました。転作についても、平年よりは悪い
状況になっていると思います。
まず、その辺の現状の認識について、お互い共有できるのか。その辺の見解についてお聞きしたいと思います。
64
◯委員長(
赤井康彦君) 農林水産課長。
65 ◯農林水産課長(福井圭輝君) 現状の認識について、水稲、つまりお米については、多発する台風や9月の低温などの影響を受け、平年と比べて、中生や晩生と言われる品種に収量や品質の影響が大きいことを聞いております。今年からJA東びわこでは播種米契約による価格の上乗せに取り組まれましたが、本来、95%以下の出荷となれば違約金が発生するところ、今年度は気象
状況を鑑み、70%以上であれば違約金を発生させず、従来の価格で引き取られるなどの配慮をされたと聞いております。また、大豆についても、7月の長雨や台風などの影響を受け、平年と比べて収量が大幅に減り、品質も厳しい報告が多くあると聞いております。特に厳しいところでは、収穫ができない、例年の2、3割ほどしか収穫がないなどの集落もあると聞いており、こうした
状況は畑作物直接支払交付金の手続や共済制度による補てんなどの関係もあることから、JAのほか、本市職員や
農業共済の職員などが把握させていただいているところです。
66
◯委員長(
赤井康彦君)
山内委員。
67
◯委員(
山内善男君) ありがとうございます。そのような今年の場合、水稲でも、転作でも、収穫が激減しているという
状況を、農家だけでは
なしに、
行政の
皆さんも共有しながら、施策を打っていただきたいということで、そのことが共有できるかどうか
質問しました。
その上に立って、
一般質問でもありましたけれども、ビニールハウスの800万円の予算が臨時会で計上されたのですが、国や県の制度と重複しないとのことで、残念ながら、市の800万円の予算はほぼ使われない
状況の中で終結する予想です。このような
農業情勢だからこそ、800万円の予算を有効に活用していただきたいと思うので、その点のご見解をお願いしたい。
それから、ここ2年、
予算立てして、土地改良区への支援をやっていただいているのですが、もう一つ十分でないので、支援が行われていない
状況があると思うのです。来年度の
予算立てはほぼ終結していると思いますけれども、そのような
状況にならないように、人的支援をしっかりとして、土地改良区への支援ができるような配慮をお願いしたいと思います。
2点、
質問させていただきましたので、よろしくお願いします。
68
◯委員長(
赤井康彦君) 農林水産課長。
69 ◯農林水産課長(福井圭輝君) まず、ビニールハウス等の支援についてですけれども、
滋賀県内の各市町においては、国や県の補助事業との併用や独自支援の対応がばらばらで、支援をしない市町や検討中の市町もあるなど、まだはっきりと定まっていないところです。こうした中、本市の
農業者被災支援事業については、9月補正予算としてお認めいただいた後に、速やかに要綱を
制定し、施行してまいりました。これまでの間、この制度が被災者へ知れ渡るように、市内の117
農業組合長を通じて伝達したほか、市内3カ所で
説明会を開催するなど、できるだけ多くの
農業者へ周知活動をしてきたところです。また、その後に発動された国や県の支援事業の
説明会を開催した際にも、より補助率もよく、支援範囲も広い国や県の事業に乗り換えていただくよう、周知したところです。こうしたことから、現時点では現行制度の
改正は
考えておりません。しかしながら、来年度以降のこの制度のあり方については、国・県や他市町のさらなる動向把握に努めるほか、これまでの
農業者などのご
意見を踏まえつつ議論してまいりたいと
考えております。
続きまして、土地改良区への支援についてお答えいたします。昨年度、今年度と、適任者が見つからず、専門職員の雇用ができなかったことから、各種事業に必要な業務を
滋賀県土地改良事業団体連合会と
彦根市土地改良事業連絡協議会の間で委託契約が交わされ、結果、設計や積算などの技術支援を行ってはおりますが、当初の目的の一つである事務運営の助言・指導までは達成できていない
状況であります。このようなことから、本来の目的であります専門職員の雇用につきましては、引き続き、
彦根市土地改良事業連絡協議会と協力し、雇用に向けて努力してまいりたいと
考えております。
70
◯委員長(
赤井康彦君)
山内委員。
71
◯委員(
山内善男君) ありがとうございました。ビニールハウスへの補助については、来年度以降新たに
考えていただけるということで、ぜひよろしくお願いしたいと思います。県の補助制度が、県議会で審議され、まだ着地点に至っていないので、具体的にははっきりしていない
状況ですけれども、県の制度がはっきりしたら、
彦根市内の農家について漏れなく申請できるように手立てを打っていただくよう要望しておきたいと思います。
二つ目の土地改良区への支援については、引き続き努力するというお答えをいただきましたので、今後ともご支援をよろしくお願いいたします。
それでは、私の方からの
質問を終わります。
72
◯委員長(
赤井康彦君) そのほか、
質問はありませんか。
(「
なし」と呼ぶ者あり)
73
◯委員長(
赤井康彦君) それでは、以上で、
市民産業建設常任委員会を閉じます。
お疲れさまでした。
午前10時19分散会
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