• 林道(/)
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  1. 彦根市議会 2018-12-01
    平成30年12月定例会(第27号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(安藤 博君) 皆さん、おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安藤 博君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、23番西川正義君、および1番辻真理子さんを指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第80号から議案第92号ま で(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(安藤 博君) 日程第2、議案第80号から議案第92号までを一括議題とし、各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  発言の通告書が20名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。  その順位は、16番中野正剛君、2番獅山向洋君、23番西川正義君、18番山田多津子さん、15番上杉正敏君、6番小川喜三郎君、5番夏川嘉一郎君、13番小菅雅至君、20番長崎任男君、10番矢吹安子さん、3番北川元気君、1番辻真理子さん、14番和田一繁君、12番野村博雄君、4番谷口典隆君、17番山内善男君、7番赤井康彦君、21番安澤勝君、19番杉原祥浩君、11番奥野嘉己君の順とし、順次ご登壇願います。  16番中野正剛君。中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 4 ◯16番(中野正剛君) おはようございます。今回、大きく2点について質問させていただきます。よろしくお願いします。  大項目1、ユネスコスクール・ESDについて。  今回、福岡県大牟田市に、ユネスコスクール・ESDについて視察に行ってきました。  大牟田市は人口11万5,000人の市で、彦根市と同じような人口です。かつては三池炭鉱があり、人口も20万人いましたが、閉山になって大きく人口が減り、今の人口にまで減少しました。現在でも人口減少が続いており、毎年、誕生が800人に対して死亡が1,800人という状況で、高齢化率も35.9%となっています。  大牟田市は、20世紀の初めに、團琢磨氏が100年後の大牟田の姿を見据えて、三池港をつくる大工事を行い、100年たった今も、化学コンビナートは活発に動いています。閉山した三池炭鉱の施設もそのまま残っていたため、世界遺産に登録されており、まだまだ元気な市に見えました。
     その大牟田市が、人口減少が続く今の状況を再び打破して、次の100年後も繁栄を続けるために選び取り組んだのが、持続可能なまちづくりを目指す、このユネスコスクール・ESDだと感じました。私自身、ユネスコスクール・ESDと聞いて、最初はわかりにくい特殊な教育なのかと思いましたが、地域の特性に合わせた活動を通して、社会を生き抜く力を身につけた子どもを育てる取り組みなのだと理解しました。  これから彦根市も確実に人口が減少していきます。その中で、次の100年も彦根市が繁栄を続けられるよう、ユネスコスクール・ESDの活動を活発にして、社会を生き抜く力を身につけた子どもが育つ環境をつくっていけたらと思い、以下、質問させていただきます。どうか、わかりやすい回答をお願いいたします。  中項目1、ユネスコスクール・ESDについて。  細項目1、ESDの推進体制は。  大牟田市では、市長が本部長、教育長が副本部長、各部の部長が推進委員になり、各部でESDの視点で事業を推進して、持続可能なまちづくりを目指していました。彦根市でも、ESDの活動は活発にしているようですが、どのような推進体制をとっているのか、お聞かせください。 5 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 6 ◯教育長(善住喜太郎君) 現在、彦根市教育委員会では、彦根市教育大綱に掲げる基本方針である「ふるさと彦根に愛着と誇りを持ち、次代を担う心豊かでたくましい人を育みます」の実現に向け教育行政方針を定めており、教育行政方針の五つの基本目標の一つに、持続可能な社会を担う人づくりを進めることを挙げ、ESD(持続発展教育)による特色ある学校づくりを推進しております。  これらを受け、各小・中学校では、学校の代表に加えて、PTA会長や自治会代表を委員とするESDによる特色ある学校教育推進委員会を設置し、各校での国際理解のための学習や環境学習、郷土学習等、具体的な取り組みを進めております。 7 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 8 ◯16番(中野正剛君) それでは、細項目2、ESDの重要性をどう考えているか。  彦根市でもESDは活発にしているようです。ESDの重要性をどう考えているのかをお聞かせください。 9 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 10 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市教育の基本方針である「ふるさと彦根に愛着と誇りを持ち、次代を担う心豊かでたくましい人」を育むためには、ESDの視点で特色ある学校づくりの推進は重要であると認識しております。  学校、家庭、地域社会が連携を深めて、環境・人権・平和などの視点で社会の課題と身近な暮らしを結びつけた課題解決型の学習、国際理解のための学習、彦根市や身近な地域の歴史や文化、自然環境等を生かした郷土学習を通して、子どもたちに心の豊かさや次代を担うたくましさを育むことができると考えております。 11 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 12 ◯16番(中野正剛君) これは大切な教育だと思われているのか、もう一度お聞かせください。 13 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 14 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市にとって大切な教育であると思っております。 15 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 16 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目3、彦根市の独自の理念は。  大牟田市には大牟田市学校教育振興プランがあり、基本理念として「まちづくりは人づくりから」という基本的な考え方に立ち、持続可能な社会づくりを担う子どもたちの育成を目指していました。大牟田市がユネスコスクールに積極的に取り組んだ理由がここにあると思いますが、彦根市にも独自の教育に対する基本理念があるのでしょうか、お聞かせください。 17 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 18 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市では、教育大綱において、将来の彦根を、そして将来の日本を担う子どもたちを育むために、豊かな人間性、確かな学力、健康・体力からなる生きる力を育む学校教育を推進し、グローバル社会に対応した世界の舞台で活躍できる人づくりや、先人のたゆまぬ努力によって築き受け継がれてきた自然と歴史資産に恵まれた郷土に愛着と誇りを持った人づくりが必要であること、また2024年に開催される国民スポーツ大会および全国障害者スポーツ大会を見据えた生涯スポーツの広がりにも取り組むことから、「ふるさと彦根に愛着と誇りを持ち、次代を担う心豊かでたくましい人を育みます」を基本方針として掲げています。 19 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 20 ◯16番(中野正剛君) ありがとうございます。  それでは、細項目4、彦根市で取り組んでいるESDは。  大牟田市では、学年ごとのユネスコスクールとしての活動・全体計画をつくってESDを進めていました。吉野小学校では、学習のテーマを、エネルギーを軸とした環境、我が国の地域の文化・歴史等と外国の文化歴史等について理解を深める国際理解、自分の命・成長や福祉について理解を深める命に重点化してESDに取り組んでおり、5年生は学区の宝である桜の植樹に取り組んでいました。また、中友小学校では、共生社会の構築、つながりを理解し、かかわりを深める児童・生徒の育成を重視しており、ひとり暮らしの高齢者が多い学区の特色を踏まえて、児童が民生委員と一緒に高齢者宅を訪問する取り組みをしていました。  彦根市でも、ホームページを見ると、このような地域の特色に合ったESDの活動しているようですが、その内容をお聞かせください。 21 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 22 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市では、ユネスコスクールだけでなく、全ての小・中学校において、地域の実態や特色を生かしたESDを計画・実践しています。児童・生徒の発達段階に合わせて、学年に応じた学習テーマを設定する学校が多く見られます。  例えば、豊かな自然環境や歴史的文化財に恵まれた学校では、地域の自然環境や地場産業、伝統文化などに目を向け、体験活動をしたり、地域のゲストティーチャーを招いて講話を聞いたりすることを通して、歴史を学び、未来の担い手として思いを高める学習をしています。また、人とのつながりに重点を置く学校では、地域のお年寄りや幼児との交流から学んだり、他府県や他国の学校との交流を通して、自国の文化や地域のよさを再確認したりする学習もしています。このように、学校ごとにさまざまな取り組みを進めています。 23 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 24 ◯16番(中野正剛君) もう少し具体的に、こういう取り組みをしているというのがわかればお知らせいただければと思います。 25 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 26 ◯教育長(善住喜太郎君) 具体的な学校名を挙げますと、城東小学校では芹川や琵琶湖の環境学習をしておりますし、城西小学校ではオーストラリアとの交流をしています。そのように、学校ごとに幾つもの取り組みがございます。そのほかには、稲枝西小学校ではニゴロブナの放流、稲枝北小学校ではひょうたんを使った取り組みもしております。中学校では、中央中学校においてはふるさと探究ということで地場産業の学習もしております。鳥居本中学校では、とりいもと宿場まつりにも参加させていただいております。学校ごとに、それぞれの学校の地域に合った取り組みを進めております。 27 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 28 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目5、ユネスコスクールに彦根市の全校が加盟しない理由は。  大牟田市は、平成23年に、19小学校、8中学校、1特別支援学校全てが一斉にユネスコスクールに加盟したことにより、ESDの活動がこのように活発に行われていると感じます。  彦根市もほかのところと比べると積極的に取り組んでいるように思いますが、全校がユネスコスクールに加盟しているわけではありません。全校が一斉にユネスコスクールに加盟する方がいいと思うのですが、全校が加盟していない理由をお聞かせください。 29 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 30 ◯教育長(善住喜太郎君) 本市におきましては、全ての小・中学校が、それぞれの地域の実態を生かしたESDにより、特色のある教育活動を展開しています。  ユネスコスクールは、国内外のユネスコスクールとの交流や情報交換、全国大会等の研修会への参加によって、平和や安全への貢献のための国際的連携を実践するような学校であり、ESDの推進拠点として位置づけられているものです。  学校が自校の特色ある教育活動の充実を考えるとき、人権教育、健康・体力の向上、環境教育等、学校経営の軸とする視点は、子どもや地域の実態に応じてさまざまです。彦根市内の小・中学校全て、ESDを学校経営の軸の一つにはしておりますが、ユネスコスクールに加盟してさらに教育活動を進めていくかどうかは、各学校の判断に委ねています。 31 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 32 ◯16番(中野正剛君) 再質問です。  今の答弁ですと、ESDは全校で取り組むことは非常に有効であるが、ユネスコスクールになると負担が大きいと捉えていいのでしょうか。 33 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 34 ◯教育長(善住喜太郎君) 負担が大きいというお答えでいいのかどうか、私も悩みながらお答えをするんですけれども、確かにユネスコスクールになりますと、交流やさまざまな大会に参加しますので、そのための取り組みに力を注がなければなりません。例えばうちの学校は人権教育を軸にしたい、子どもたちの体力を高めることを軸にした学校経営を行いたいと思っている学校にとって、その両方を求めるのは学校としての軸がぶれるところがありますので、各学校の教育課程編成の判断に従っています。 35 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 36 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目6、継続的な教職員へのESDに関する研修は。  大牟田市では、校長・教頭先生への研修、初任者や異動教員に対してのESDに関する研修が行われていました。彦根市では、このような先生に対する研修は行われているのでしょうか、お聞かせください。 37 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 38 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市では、平成24年度から、全小・中学校においてESDの推進に取り組み、3年間にわたって小・中学校の校長、教頭、教務主任等を対象とし、ESDに造詣の深い講師を招聘し、ESDのあり方やその効果などについて研修会を行っておりました。  現在は、初任者や異動教職員も含め、学校それぞれまたは中学校区ごとに教職員の研修会を行っております。 39 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 40 ◯16番(中野正剛君) わかりました。すばらしいことだと思います。  それでは、細項目7、各学校での特色あるESDの実践の充実について。  大牟田市では、各学校での特色あるESDの実践の充実を今後の展望として挙げていました。彦根市でも常にESDの実践の充実に取り組んでいるのでしょうか。取り組みをお聞かせください。 41 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 42 ◯教育長(善住喜太郎君) 先ほどもお答えしましたように、彦根市では、ESDの視点に立って教育活動を立案・実施し、特色ある学校づくりをこれまでから進めてまいりました。各校においては、地域の文化財等に関する学習、環境学習、防災学習、国際理解のための学習など、それぞれの分野において、それぞれの学校独自に充実した活動を課題として展開しています。 43 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 44 ◯16番(中野正剛君) 再質問です。  ESDの実践の充実という意味で、こういうことが行われていて、改良して、こうしたという例があれば教えていただきたいと思います。 45 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 46 ◯教育長(善住喜太郎君) 例えば、国際交流に関する学習について、ただ外国について学ぶ学習から、スカイプを用いた積極的な交流に展開していっている事例もございます。 47 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 48 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目8、大学や他地域の教育委員会との連携について。  彦根市では、大学や他地域の教育委員会との連携などは行われているのでしょうか、教えてください。 49 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 50 ◯教育長(善住喜太郎君) 現在、彦根市として大学と連携はしておりませんが、該当校から大学へ個別に依頼し、出前講座等をしている例があります。  他地域の教育委員会との連携につきましては、奈良市、橿原市、橋本市の教育委員会が組織する近畿ESDコンソーシアムに本市教育委員会も加盟しております。市内のユネスコスクール加盟校は、近畿ESDコンソーシアムでの成果発表会や実践交流会に参加することで、他県の学校の先進的な取り組みを学んだり、実践交流をしたりし、連携を図っています。 51 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 52 ◯16番(中野正剛君) ありがとうございます。  それでは、細項目9、各種団体、地元企業との連携充実について。  各種団体、地元企業との連携の充実も、大牟田市では取り組んでいました。この点も彦根市ではどうかを教えてください。 53 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 54 ◯教育長(善住喜太郎君) 本市では、彦根ユネスコ協会主催による小・中学生を対象とした「ESD絵画展」に参加したり、各学校において教育活動のテーマに応じて青少年育成協議会、地域老人会などの各種団体や地域住民の協力を得たりしております。  また、企業との連携につきましては、ユニクロの「服のチカラプロジェクト」に参加し、生徒が主体となって、着なくなった子ども服を回収して、難民の方々など世界中で服を必要としている人々に届ける活動に参加している中学校もございます。 55 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 56 ◯16番(中野正剛君) かなりすばらしい活動をされているようです。  それでは、細項目10、ユネスコスクール支援センターについて。  大牟田市では、ユネスコスクール支援センターを設けて、ESD関連の資料・書籍等の収集や提供、学校のESD活動の支援、学校間交流の支援を行っていました。このようなセンターが設置されれば、先生の負担も少なくなり、活動もさらに充実していくように思いますが、彦根市の考えをお聞かせください。 57 ◯議長(安藤 博君) 教育長。
    58 ◯教育長(善住喜太郎君) 本市のユネスコスクールの加盟校は、小学校2校、中学校2校の計4校で、この状況から考えますと、ユネスコスクールの活動に特化した支援センターの設置までは考えておりませんが、市内ユネスコスクール間においてさまざまな情報交流を進めていきたいと考えております。 59 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 60 ◯16番(中野正剛君) 教えていただきたいのですが、先ほど、ユネスコスクールとESDの活動で、ダブルスタンダードになるようなことを言われていました。支援センターをつくれば、そのようなことも解消されて、統一できるのではないか。全校がユネスコスクールに入ってもやっていけるというような考えはないのでしょうか。 61 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 62 ◯教育長(善住喜太郎君) 今後、ユネスコスクールの活動がさらにほかの学校にも広がっていき、ユネスコスクールの活動を積極的にやっていけるだけの自力が一定ついたという見通しがついた段階では考える必要があるかもしれませんけれども、現在のところはまだそのような段階ではないと考えております。 63 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 64 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、中項目2、平成29年度ユネスコスクール活動調査の結果より。  平成30年7月に、平成29年度ユネスコスクール活動調査の結果が発表されました。その中で、ユネスコスクールに加盟し、ESDを実践したことによる効果が多くの学校で生まれたと報告されています。この結果を踏まえて、彦根市で取り組んでいるユネスコスクールの効果はどうなのかを、以下、質問させていただきたいと思います。  細項目1、児童・生徒の変化について。  児童・生徒の変化については、地域の環境に意識や関心が高まった、活動に積極的に参加するようになった、ボランティア活動に参加する生徒が増えたなどの変化があったようです。彦根市では、ユネスコスクール活動で児童・生徒にどのような変化があったのか、お聞かせください。 65 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 66 ◯教育長(善住喜太郎君) 小学校では、彦根城や地域の特色を調べ、その学びを観光客や国内外の学校に発信する。中学校では、ふるさと探訪、狂言や茶道の体験、地域の清掃や募金活動などを行っております。  これらの活動を通して、議員ご紹介のような事例と同様、彦根城や城下町を初めとした歴史遺産や伝統文化の理解を深めること、地域学習を通して、未来志向的な考え方を持ったり、相手の立場や思いを尊重する心が育ったり、また国内外の学校間の交流によりグローバルな物の見方や考え方を身につけたりするなどの変化が見られたと学校から聞いております。 67 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 68 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目2、教師の変化について。  教師の変化については、ESDの視点を教育活動に取り入れるようになった、総合的な学習の中でESDを意識するようになった、地域連携の能力がついたなどの変化があったようです。彦根市では、ユネスコスクール活動で教師にどのような変化があったのか、お聞かせください。 69 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 70 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市におきましても、例えば沖縄やオーストラリアなど、国内外のユネスコスクールとの交流により、教員の中で、世界に目を向けるとか、地域や彦根への関心が高まるとか、物の見方や考え方がさらに深まった教員がいると聞いております。 71 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 72 ◯16番(中野正剛君) ありがとうございます。  それでは、細項目3、カリキュラム・教授法の変化について。  カリキュラム・教授法の変化についても、地域を教材にしたカリキュラムや地域の人材を活用した授業になった、教師主導から生徒主体の課題解決型に変化したとの報告があります。彦根市でも、このような変化があったのでしょうか、お聞かせください。 73 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 74 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市におきましても、児童・生徒の主体的な課題解決型の学習、国際理解を深める学習、教科横断的な学習、地域人材や地域教材を活用した体験的な学習などへの広がりが見られるところです。 75 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 76 ◯16番(中野正剛君) これも抽象的なので、できたら具体的に教えていただきたいと思います。特に課題解決型の教育というのは、学力向上ではないですが、過去問題を解いてできるよりももっと大切なことだと思いますので、具体的なところを教えてください。 77 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 78 ◯教育長(善住喜太郎君) ユネスコスクールの取り組みということで話をさせていただきますと、先ほど申し上げました城西小学校の例です。どうやったら、来られた方に彦根の魅力をもっと伝えることができるか。自分たちが学習するだけではなく、伝えることができるか。そういう課題に対して、例えば観光に来られた方等に子どもたちがお城の魅力を自ら語ることで案内する。こういう取り組みが現在も城西小学校で進められています。このような課題解決型の学習がございます。 79 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 80 ◯16番(中野正剛君) 再質問です。  課題解決型というのは、外国人を含めて、観光に来られた方とのコミュニケーションの向上を図ったと思えばいいのでしょうか、教えてください。 81 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 82 ◯教育長(善住喜太郎君) 課題解決型の学習というのは、特定の能力を伸ばすことよりも、もっと総合的なもので、まず自分たちが彦根の魅力を伝えるために、彦根のことを勉強しておかなければならない。そういう意味で言うと、地域の理解を深めなければならない。そのことを伝えるために、表現力も必要になります。さらに、表現するだけではなく、話しかけたりすることは、議員がおっしゃったような、コミュニケーションの意欲、コミュニケーション力も別に必要になってくる。いろんな力を総合的に伸ばすようなものになっているというのが、今ご紹介した取り組みです。 83 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 84 ◯16番(中野正剛君) わかりました。ありがとうございました。  それでは、中項目3、今後のユネスコスクールの課題について。  平成29年度ユネスコスクール活動調査では、二つの課題が指摘されています。また、大牟田市では、「大牟田版SDGs」を作成して、ESDをさらに展開しようとしていました。これを踏まえて、以下、質問させていただきます。  細項目1、ユネスコスクール間の学校間交流の実績が十分でないとの指摘について。  平成29年度の報告には、課題の一つとして、他のユネスコスクールと交流した学校は全体の41%、海外のユネスコスクールに限定した場合は24%にとどまっている。ユネスコスクールでは世界的な学校間ネットワークを活用した交流が推奨されているが、ここ3年間の交流実績は横ばいのままであるとの指摘があります。彦根市での状況はどうなのでしょうか、お聞かせください。 85 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 86 ◯教育長(善住喜太郎君) 現在、ユネスコスクールに加盟し、その活動に取り組んでいる市内の4小・中学校は、全ての学校が国内外の学校と交流しております。 87 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 88 ◯16番(中野正剛君) 先ほどスカイプの話をされていましたが、スカイプなどの効果はどうなのか、わかれば教えてください。 89 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 90 ◯教育長(善住喜太郎君) 現在、まだ始めてから、それほど時間がたっていませんので具体的な効果まではわかりませんけれども、子どもたちがインターネットを通じて世界の方と直接画像交換できるということは、今後さらに子どもたちの意欲を高めてくれるものと考えております。 91 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 92 ◯16番(中野正剛君) ぜひスカイプなどの交流は深めていただきたいと思います。  それでは、細項目2、活動に対するモニタリング・評価を行っている学校が少ないことについて。  課題の二つ目に、自分の学校のユネスコスクールの活動に対してモニタリング・評価を受けていないと答えた学校が全体の71%を占めているそうです。やはり、評価をして、意味のある活動にしないと、形式的になり、苦労ばかりが多い、楽しみのない活動になるような気がするのですが、彦根市ではどうなのかをお聞かせください。 93 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 94 ◯教育長(善住喜太郎君) 4校各校とも、活動後の振り返りを行うとともに、学校における学校評価の評価項目の一つとして「ESDの視点による教育課程の構築」を設定しておりますので、自己評価ならびに学校関係者による評価を行っています。 95 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 96 ◯16番(中野正剛君) 評価ですが、いい方向に向かっているのか、悪い方向に向かっているのか、わかりますか。 97 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 98 ◯教育長(善住喜太郎君) 毎年度、学校の教育活動について行っている評価の中に組み込まれているものですので、去年に比べて今年は頑張れたという場合もあれば、去年の取り組みよりも今年はもう少し力を入れるべきであったというような評価になることもあります。ただ、毎年度、必ず改善点を洗い出す作業は行っています。 99 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 100 ◯16番(中野正剛君) ぜひとも評価は毎年行って、いい方向へ向かっていただきたいと思います。  それでは、細項目3、SDGsへの彦根市の取り組みは。  大牟田市では、これまで各学校で取り組んできたESDの実践をもとに、SDGsの中から8項目の重点目標を掲げて、持続可能な社会をつくる子どもの姿を示し、これに対して行政や企業、地域がかかわって、こんなことができる子どもを育てたいという目標を立てていました。  今年の10月から、日本ユニセフ協会と外務省が制作したSDGsの副教材が全国の中学校へ配布され、子どもたちの学習に活用されると新聞の記事にありました。今後、SDGsという持続可能な開発目標は大きなテーマとして本格的にクローズアップされてくるように思います。彦根市のホームページを見ても、まだSDGsに触れている内容は見当たりませんが、今後、彦根市のSDGsに取り組む計画がありましたらお聞かせください。 101 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 102 ◯企画振興部長(馬場完之君) SDGsとは、持続可能な開発目標と呼ばれるもので、2030年までに、発展途上国だけでなく先進国も含めた国際社会がよりよい未来に向かって取り組むべき国際目標であり、2015年9月の国連サミットで採択されました。  SDGsは、誰一人取り残さない、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、貧困、飢餓、保健、教育、ジェンダーなどの17の目標と169のターゲットから構成されています。国においては、2016年5月に総理を本部長とするSDGs推進本部を設置し、同年12月にはSDGs実施指針を策定されるなど、その推進を図られ、また滋賀県におかれましても、2017年1月以降、全国に先駆けてSDGsを県政に取り込み、推進しておられます。  現時点において、本市ではSDGsの取り組みはしておりませんが、SDGsの目標につきましては、行政課題と通じる部分が多く、その趣旨には賛同しておりますことから、現在情報収集に努めており、今後、滋賀県や他自治体の取り組みも参考に、本市とSDGsのかかわり方について検討してまいりたいと考えております。 103 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 104 ◯16番(中野正剛君) ありがとうございました。ぜひお願いいたします。私もまだESDについては勉強不足だと感じております。さらに勉強して、また質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  それでは、大項目2、彦根市空家等対策計画について。  今年3月に、彦根市空家等対策計画が発表されました。この計画書には、平成34年度までの数値目標として、管理不全な空き家等および特定空き家等の是正率60%、空き家バンクの登録件数100件、空き家バンクの成約件数35件が挙げられています。  私のところへも、空き家のポストに郵便物がたまっていて放火されると怖い、空き家の木の枝が敷地から出てきている、空き家の前の溝に土が詰まっているので水が流れずに困っているが自治会の清掃では対応できないとの声が寄せられています。この点について、以下、質問させていただきます。  中項目1、彦根市空き家等の適正管理に関する情報提供書について。  細項目1、彦根市空き家等の適正管理に関する情報提供書の役割は。  彦根市空き家等の適正管理に関する情報提供書は、先ほど述べた情報を収集して、数値目標を達成するための基礎になるものだと思いますが、この情報提供書の役割をお聞かせください。 105 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 106 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 情報提供書の役割は、市民等から管理不全な状態であると思われる空き家等の情報提供を受けるためのものでございます。この情報に基づき、所管課である建築住宅課が空き家の現地調査を行い、管理不全な状態であると認められた場合は、所有者等に対して適切な管理を促しております。 107 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 108 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目2、彦根市空き家等の適正管理に関する情報提供書の提出状況は。  彦根市空家等対策計画は3月からスタートした計画ですが、この彦根市空き家等の適正管理に関する情報提供書の提出状況はどうなのでしょうか、お聞かせください。 109 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 110 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本年3月に彦根市空家等対策計画を策定したところですが、情報提供書の運用につきましては、平成25年に施行した彦根市空き家等の適正管理に関する条例に基づき実施しているところであり、施行以来、平成30年11月末時点で292件の情報が寄せられております。  なお、お答えしました件数の中には、電話等により情報提供を受けたものを職員が情報提供書に転記したものも含まれており、実際に市民から情報提供書を提出いただいた件数は全体の4割程度でございます。 111 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 112 ◯16番(中野正剛君) 電話での回答も含めて292件とのことですが、この数は彦根市の空き家の数からして多いのでしょうか、少ないのでしょうか。 113 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。
    114 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 多いというわけではないかもしれませんが、管理不全になっている空き家はこの程度ではないかと考えております。 115 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 116 ◯16番(中野正剛君) すみません。ということは、彦根市の空き家について、大体把握できていると捉えていいのでしょうか。 117 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 118 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 管理不全の空き家についてはおおむね把握していると考えております。 119 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 120 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目3、情報提供書の内容は。  情報提供書の内容にはどのようなものがあるのか、お聞かせください。 121 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 122 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 情報提供書には、空き家等の所在地、空き家等の状態、情報提供者の氏名および連絡先等を記入していただきます。具体的には、屋根瓦の崩落などの管理不全と思われる箇所や、草木の繁茂による周辺への影響の有無、空き家になった時期等、できるだけ詳細な情報を記入していただくことにより問題を把握するよう努めております。 123 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 124 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目4、この情報提供書は市民に周知されているのか。  最近は空き家に関する相談が多くなってきていると思います。先ほどの困り事についても、他人の家なので勝手に郵便物を取り除けない、他人の家の木なので勝手に切れないというところから来ています。このような困り事を市に伝える最もいい方法が、この彦根市空き家等の適正管理に関する情報提供書だと思いますが、市民に周知されているのでしょうか。先ほどの数値を聞いても、疑問に思います。見解をお聞かせください。 125 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 126 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 市民への周知方法としましては、市のホームページにおいて情報提供書の様式を掲載しているところですが、先ほどお答えしましたとおり、実情、市民から情報提供書の提出があった件数は全体の4割程度であり、残りの6割程度が電話等での情報提供であるため、現状では十分ではないと考えております。  これまで空き家対策全般における問題やさまざまな制度の周知については、市ホームページや「広報ひこね」への掲載、空き家問題の啓発冊子の作成・配布などを通じて積極的に行ってきたところですが、今後は情報提供書の存在についてもあわせて周知を図ってまいりたいと考えております。 127 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 128 ◯16番(中野正剛君) ぜひともお願いします。  それでは、細項目5、空き家の問題で市民が困ったときの相談窓口の周知を。  空き家は、対応次第で、迷惑なものにもなり、有益な資源にもなると思います。空き家を有益な資源とするためにも、この情報提供書は大切な手段となると思いますし、相談窓口である建築住宅課をもっとアピールすべきだと思います。どうでしょうか、見解をお聞かせください。 129 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 130 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおり、空き家等の問題が深刻化する前の対策や空き家等の状態に応じた対策が必要であると考えますことから、相談窓口である建築住宅課を初め、平成27年から連携を行っている滋賀県空き家管理等基盤強化推進協議会や本年7月に創設した彦根市空き家バンクを、「広報ひこね」や市ホームページ等を通じて周知しているところです。今後もより広く周知するため、既存媒体に限らず、新たな手法についても検討し、アピールしてまいりたいと考えております。 131 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 132 ◯16番(中野正剛君) ぜひともお願いいたします。空き家というのは悪いばかりではないと思います。いい方向へ向かうためにも、ぜひとも空き家を活用していただきたいと思います。  以上で私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 133 ◯議長(安藤 博君) 2番獅山向洋君。獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 134 ◯2番(獅山向洋君) 私は、以下、5項目にわたって質問いたします。  大項目1、市民体育センターの解体について。  中項目も同じです。  皆さんもご承知のとおり、とうとう彦根市民体育センターは解体されてしまいました。体育センター喪失の現実を目の当たりにして、改めて衝撃を受けている市民の方々、利用者の方々も大変多いです。私もその1人でございます。この12月定例会において、ほかの議員の皆さんもこの問題について触れられるのかと思っていたのですが、残念ながら、過去のことになってしまったようで、私は市民体育センターに対する追悼の意味も含めて質問したいと思っております。  市民体育センターについて思い出していただきたいのですが、年間約8万人の利用者がありました。アリーナ、トレーニングルームを合わせますと、2,312平方メートル、席数は、仮設も入れて1,024席ありました。会議室も3室あり、駐車場は269台という大きなものでした。昭和55年に建築され、本年で36年経過し、彦根市民、地域の皆さんに36年間も愛された体育センターでした。しかも、国の補助金をいただいて、つい最近、耐震補強までしております。  彦根市議会の招致決議にも出ておりますし、市の当初の方針にも出ておりますけれども、国体において、この体育センターを利活用するという前提で、いろいろな計画が立てられてきました。ところが、体育センターがこのように解体されてしまい、彦根市民は常々、市役所が廃墟化しているのを眺めながら、続いて体育センターまでなくなってしまったということで、大変憤慨しています。  このように、国体における市民体育センターの利活用の前提がなし崩しにされ、解体を避ける努力を全く行わないばかりか、むしろ市民の貴重な財産を県に提供するかのような市の姿勢。既に本議会でもたびたび出ておりますが、庁内の決裁文書もない。知事からの要請書もない。国体を目前に控え、少なくとも4年間、体育センターがない状態。こういうみじめな彦根市となってしまったわけです。  このような状況を考えますとき、体育センターには人格はないと思いますけれども、今までの市の方針からしますと、本来の役割を果たせないまま解体され、理不尽で不条理な彦根市のやり方については、まことに無念の思いであったと思っております。そういう意味で、私は、市民体育センターに対して、追悼の言葉として申し上げているわけです。心から鎮魂の誠をささげたい。どうか彦根市民体育センター、我々彦根市が行ったこのような行為について、何とか魂を鎮めていただきたいと思うところです。  さて、質問に移りますが、細項目1です。彦根市長として、解体されてしまった彦根市民体育センターについて、行政とか政治の問題はあるかもしれませんが、鎮魂の誠をささげる気持ちはあるのでしょうか。市民に対して、利用者に対して、しっかりとお答えいただきたいと思います。 135 ◯議長(安藤 博君) 市長。 136 ◯市長(大久保 貴君) 私も、獅山議員がおっしゃったように、その理由の前提は別としまして、鎮魂の誠をささげたいという思いでございます。  しかしながら、現在、新市民体育センターの整備を進めているところで、私どもとしましては、1日も早く完成させ、市民の皆様方の期待に応えてまいりたいと考えております。  なお、市民体育センター解体時に定礎の収納物を受領いたしましたので、今後それらを展示し、市民の皆さんにお伝えしていきたいと思っております。 137 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 138 ◯2番(獅山向洋君) 体育センターが魂を持たない物体であっても、体育センターが無念に思うのは、後継者もなしに解体されてしまったことだろうと思います。市民が使う体育センターが立派に完成した上で取り壊されるのならば、不条理あるいは理不尽なものであっても、体育センターももって瞑すべきことであったと思うのです。国体を控えて、何の後継者もなしになくなるということは、体育センターは本当に無念であっただろうと思います。  同時に、体育センターを建設したときの市民の皆さんは、わずか36年で取り壊されるなんて思っていなかったと思うのです。建物に対し愛着を持ち、今後も使おうとしていた市民はたくさんおられるわけです。建設したときの気持ち、体育センターを愛してきた気持ちを無視し、次の体育センターさえつくらずに取り壊すという政治は否定されるべきであると考えております。  そこで、細項目2、市長は、市民体育センターの解体に当たり、このような市民の心情を思いやったことがあるのでしょうか。 139 ◯議長(安藤 博君) 市長。 140 ◯市長(大久保 貴君) 今もお答えしましたとおり、大変残念な思いを持っておられる市民の皆さんは大勢おられると、私自身感じております。ただ、万やむを得ない事情でこういう事態になってきたわけですが、私どもとしましては、代替施設をできる限り用意し、新市民体育センターができるまでの間、ご不便はおかけしますけれども、一定の対応策を講じていくと同時に、1日も早く新たな体育センターを完成させて、市民の皆様方の期待に応えてまいりたいと考えております。 141 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 142 ◯2番(獅山向洋君) 1日も早くつくりたいとおっしゃられているのですが、国体を控えたときの4年間のブランクについてお考えになったことがあるのか。それが不思議なのです。「国体を控えて、体育センターを壊すというような市長はどういう人なのか」と、私も電話などで随分言われました。こちらも答えようがないので、「そんなことは市長に言ってくれ」と言っています。平常時の4年間と国体を控えた4年間というのは全然違うと思うのです。それについてはどうお考えなのですか。 143 ◯議長(安藤 博君) 市長。 144 ◯市長(大久保 貴君) 私どもは国体を開催するために、メインスタジアムを建設しなければなりません。そのために各種事業を進めているわけで、これまでもご説明しておりますとおり、万やむを得ない事態です。我々の最も大きな目標は、公認の第1種スタジアムを建設し、国体の主会場として開・閉会式を開催し、陸上競技を行うことですので、ぜひご理解のほどお願い申し上げたいと存じます。 145 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 146 ◯2番(獅山向洋君) この問題はたびたび議論してきたので繰り返しませんが、幾らでも市民体育センターの解体を避ける方法はあった。その努力を全くしないばかりか、まるで彦根市の方から差し出したかのような形跡が見受けられるから、私ども彦根市民は怒っているのです。国体は県の事業であって、彦根市がなぜそんなことまでしなければならなかったのか。これが一番の問題なのです。  それと、もう1点。我々が「彦根市民の意見ぐらいは住民投票で聞け」ということをやったにもかかわらず、それを否定する。これも市長してあるまじきことであると私は考えております。  それでは、次に移ります。大項目2、松原町における国体用地買収について。  中項目も同じです。このところ、連日、国体用地の買収について、いろいろと新聞報道がなされております。彦根市の皆さんも、市議会議員の皆さんも、新聞報道でしか現状がわからないというまことに情けない状況にあります。  そこで、細項目1、現時点における国体用地買収の進捗状況はどうなっているのでしょうか。未買収土地の面積、買収すべき土地全体に対する未買収の比率、まだ買収できていない土地の所有者数を明らかにしてください。 147 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 148 ◯企画振興部長(馬場完之君) 平成30年11月末現在の進捗状況としましては、所得予定面積約6.1ヘクタールのうち、未買収土地の面積は約1ヘクタールで、全体の約16%であり、残りの所有者数としては6人となっております。 149 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 150 ◯2番(獅山向洋君) 関連質問です。新聞によりますと、我々がいるところから見れば、東側の部分は大体買収の見通しがついたけれども、西側の部分は見通しがついていないかのようにおっしゃっているのですがいかがでしょうか。わかる限りで結構ですから、お答えください。 151 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 152 ◯企画振興部長(馬場完之君) おっしゃいますとおり、東側は第3種の陸上競技場が建つ部分で、契約のめどがついたところです。西側の土地については、県と一緒に交渉の努力をしているところです。 153 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 154 ◯2番(獅山向洋君) 念のために確認しておきますが、西側が第1種陸上競技場を建設する場所ですので、ここが買収できないと用地買収が完成したことにはならないと思います。その点ちょっと確認しておきたい。第1種陸上競技場の場所はまだ買収できてないのでしょうか。 155 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 156 ◯企画振興部長(馬場完之君) 新聞報道等で出ておりますのは西側全体という話ですが、実際の第1種陸上競技場の建設部分は契約のめどがついています。 157 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 158 ◯2番(獅山向洋君) 細項目2、交渉による用地買収について、県はいつまでにできなければとか、強制収用するとか、いろいろなことが新聞に出ています。彦根市は、滋賀県からタイムリミットについてどのように聞いているのか。 159 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 160 ◯企画振興部長(馬場完之君) 平成30年12月滋賀県議会定例会議において、三日月知事からは「11月中を一つの目安として交渉してまいりましたが、未買収の事業用地取得については、収用手続に入ることも視野に入れながら、引き続き、ご理解がいただけるよう努力を続けていく」との答弁がされており、タイムリミットは示されておりませんが、既にスケジュールからは遅れが生じており、早期に取得する必要があると聞いておりますことから、本市といたしましても、事業主体である滋賀県が示される方針に基づき、用地取得に向けて鋭意努力してまいりたいと考えております。 161 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 162 ◯2番(獅山向洋君) 細項目3、今も答弁されましたが、滋賀県は土地の強制収用手続についてどのような見解を持っているのでしょうか。 163 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 164 ◯企画振興部長(馬場完之君) 事業主体である滋賀県からは、「収用手続に入ることも視野に入れながら、あくまでも引き続き交渉を続ける」とは聞いておりますが、現在のところ、収用手続に入る時期については明確に提示されておりません。 165 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 166 ◯2番(獅山向洋君) 細項目4、彦根市長としても、新聞報道で、土地の強制収用について言及したかのような記事が出ていますので、彦根市長としてどのような見解を持っておられるのか、ご答弁いただきたいと思います。 167 ◯議長(安藤 博君) 市長。 168 ◯市長(大久保 貴君) 先ほど来、企画振興部長から答弁しておりますとおり、事業主体である県がいろんな状況を想定して進めておられます。私どもとしましては、できるだけ任意の買収ができますように、今後も最善の努力をしてまいりたいと考えております。 169 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 170 ◯2番(獅山向洋君) そうしますと、彦根市長としては、土地の強制収用は考えていない、あるいはすべきでないという見解を持っておられるのですか。 171 ◯議長(安藤 博君) 市長。 172 ◯市長(大久保 貴君) 事業主体である県がどのようなお考えを持たれるかはわかりませんが、私どもとしましては、ご理解をいただいて、円満に買収ができますように、最善を尽くしてまいりたいと考えております。 173 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕
    174 ◯2番(獅山向洋君) 新聞報道を読みますと、彦根市長として強制収用手続について何らかの見解を持っておられるかのような読み方もできるので、そういう誤解を受けるようなことはされない方がいいのではないかと思っております。  細項目5、都市計画道路松原町大黒前鴨ノ巣線の用地買収について進捗状況を明らかにしていただきたいと思います。 175 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 176 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 松原町大黒前鴨ノ巣線街路事業における用地買収の進捗状況といたしましては、本年11月末時点の状況として、取得総面積約5,400平方メートル、41筆、地権者25名のうち、約5,200平方メートル、39筆、地権者23名の買収を終えており、進捗率は約96%でございます。  また、これとは別に、未買収の土地改良区名義の土地が260平方メートル、3筆ありますが、当地についても残す2名の地権者とあわせて用地交渉を進めており、おおむねのご理解を得ているところです。 177 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 178 ◯2番(獅山向洋君) 大項目3、新市民体育センターについて。  新市民体育センターについては、ひこね燦ぱれすを解体するという前提のもとで反対しており、現在も訴訟を行っております。これからの質問は新市民体育センターについての質問なのですが、あたかも了解したかのように思われると困ります。あくまで反対しながらも、その進捗状況について聞きたいというものです。  中項目1、埋蔵文化財の発掘調査について。  細項目1、新市民体育センター用地内における埋蔵文化財発掘調査の完了時期はいつなのかを明らかにしてください。 179 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 180 ◯文化財部長(高田秀樹君) 市民体育センター建設予定地につきましては、平成29年8月から発掘調査を実施し、現在までに約8割から9割程度が終了しており、建物部分の発掘調査は今年度末までに終了する予定です。 181 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 182 ◯2番(獅山向洋君) 確認しておきたいのですが、今年度末までというのは一体いつごろ完了するのですか。明確にしておいていただきたい。 183 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 184 ◯文化財部長(高田秀樹君) 今年度末というのは、平成31年3月末です。 185 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 186 ◯2番(獅山向洋君) それでは、細項目2、発掘された遺構や遺物の文化財としての評価はどうなのでしょうか。体育センター建設に支障はないのでしょうか。 187 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 188 ◯文化財部長(高田秀樹君) 新市民体育センターの建設に伴う発掘調査では、縄文時代から鎌倉時代までの溝跡や建物跡、当時流れていた河川等が確認され、奈良時代のものと考えられる2棟の倉庫跡が見つかりました。  福満遺跡では、これまでから個人住宅や民間開発、公共事業に伴い、本件以外で25件の発掘調査を実施しておりますが、今回、発掘調査で確認された遺構も、これまでの調査と同様、県内でも多く発見されている種類の遺跡であります。  今回の調査結果は、過去の調査成果とあわせて、小泉町ならびに西今町一帯の地域の歴史を検討する上で活用する資料としての記録を残してまいりますので、新市民体育センター建設に支障を与えるものではありません。 189 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 190 ◯2番(獅山向洋君) 「記録を残していく」とおっしゃったのですが、あくまで記録にとどめるだけであって、土をかぶせてしまうとか、建物の基礎として掘り返して壊れてしまってもやむを得ないということなのですか。 191 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 192 ◯文化財部長(高田秀樹君) 議員ご指摘のとおり、建物の下の部分については基礎等で遺構が壊されることになります。駐車場部分については特に遺構に影響を与えるものではありませんが、記録として残してまいりますので、支障はないと判断しております。 193 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 194 ◯2番(獅山向洋君) 中項目2、新市民体育センターについて。  新市民体育センターについては、基本設計はできたとのことですが、細項目1で、実施設計は完成しているのでしょうか。 195 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 196 ◯教育部長(安居庄二君) 現在、基本設計に基づき実施設計業務を進めるとともに、財源の確保について調整を行っているところです。実施設計はまだ完成しておりませんが、できる限り早くお示しできるよう取りまとめを行っているところでありますので、ご理解をお願いいたします。 197 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 198 ◯2番(獅山向洋君) 「できる限り早く」というのは一体いつごろのことか。新市民体育センターを建設しようとしておられる方々にとっては、時期の問題は非常に重要ではないかと思うのです。いつまでにやるという目標はないのですか。 199 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 200 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほども申し上げましたが、できる限り早くということです。平成31年度から建築工事になりますので、来る次期の定例会までには実施設計を固めてお示ししたいと考えております。 201 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 202 ◯2番(獅山向洋君) 実施設計をやっている業者がいると思うのです。その業者に対して、実施設計の完成時期は契約の中で決まっているはずなのです。いつ完成する約束になっているのですか。 203 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 204 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほども申し上げましたとおり、早期に完成させたいということです。実施設計業務につきましては、履行期間は来年3月27日までとなっておりますが、平成31年度予算を計上し、債務でお願いすることになりますので、それまでには実施設計を確定させてお示しするということです。 205 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 206 ◯2番(獅山向洋君) どうもよくわからない説明ですね。そうすると、業者との間の約束では来年の3月27日だけれども、それよりも早く実施設計を完成してもらう予定であるという意味なのですか。よくわからないので、もう少し具体的に説明してください。 207 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 208 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほども申し上げましたとおり、実施設計業務の中で、最終、成果品をおさめていただくのが3月27日。それまでには、実施設計を取りまとめていく。その中で、数字そのものは新年度予算に反映していく必要がありますので、それに間に合うように整えていくということです。 209 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 210 ◯2番(獅山向洋君) 細項目2、総工費の積算はできているのか。  「来年度予算に反映していく」としきりにおっしゃるのですが、何を反映されるのか。普通なら、これだけの工事をやるので、来年度予算で予算措置をされるのではないかと思うのです。そういう意味で、総工費の積算はできているのか。どうも今の段階ではできてないようですが、一体いつできるのか。お答えいただきたいと思います。 211 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 212 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほどもご答弁申し上げましたとおり、現在、基本設計に基づき実施設計業務を進めるとともに、財源の確保についても調整を行っているところです。積算額につきましては、できる限り早くお示しできるよう取りまとめを行っているところですので、ご理解をお願いいたします。 213 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 214 ◯2番(獅山向洋君) 「積算額についてもできるだけ早く」とおっしゃるけれども、タイムスケジュールとしてきちんと言っていただきたい。さっき、実施設計はなるべく早く、成果物は来年の3月27日とおっしゃいました。総工費の積算はその経過の中で、どの時点ででき上がるのですか。 215 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 216 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほどご答弁させていただきましたが、平成31年度の当初予算をご提案するまでには、当然、実施設計を固めて、事業費の積算を完了するということです。 217 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 218 ◯2番(獅山向洋君) この辺は非常に遅れているようで、私は訴訟をやっていますので、裁判所からも「一体幾らになるのですか」という質問をされて困っているのです。明確に、いつできるのか。来年度予算で、総工費とまではいかなくても、実施設計に基づく積算をやって、それを予算に上げるということなのですか。その点を確認しておきたい。 219 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 220 ◯教育部長(安居庄二君) 議員のおっしゃるとおりでございます。 221 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 222 ◯2番(獅山向洋君) それでは、細項目3、わからないとおっしゃるかもしれませんが、重要なことなので質問しておきます。総工費について、現時点における概算額を明らかにしていただきたいと思います。と申しますのは、我々は概算額はわからないだろうと思っていたのに、64億円というような金額がひとり歩きしているわけです。オリンピックとか、いろんな問題があったり、働く人が足りないということで、人件費も高騰しています。資材も非常に値上がりしています。新聞にも出ていますけれども、基本的なものであるボルトやナットが足りないということで、業界は大騒ぎしています。そういう状況のもとで、本当に64億円でできるのだろうかという疑念を持っていると申し上げておきたいと思います。その上で、今の時点で概算額はどの程度になると考えておられるのか、明らかにしていただきたいと思います。 223 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 224 ◯教育部長(安居庄二君) 現時点では実施設計業務が完了していないことから、昨年12月の基本設計においてお示ししました総事業費となりますが、約63億7,000万円です。なお、この事業費には、外構工事費は含んでおりません。 225 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 226 ◯2番(獅山向洋君) 今おっしゃった63億7,000万円ぐらいでとどまると考えておられるのですか。現在まだ積算もできていないのに、何で63億7,000万円が出てきたのか、私たちもよくわからないので、そういう意味でお尋ねしておきたいのです。これでとどまるのでしょうか。 227 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 228 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほど議員の方からございましたように、建設資材単価や労務単価が上昇している中ではありますが、昨年度策定しました基本設計に基づいて実施設計を進めている状況です。機能面や品質を損なうことなく、少しでもコンパクトな配置計画をするとともに、製品の選定においてもコスト縮減を図るなど、適正な見積もりに努めているところです。 229 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 230 ◯2番(獅山向洋君) 私どもも、本庁舎耐震・増築・改修工事で、散々同じような説明を聞かされた上で、あんな裏取引が出てきたので、そう簡単に信用するわけにはいかないのです。品質を下げることなくというような話で、どのような予算を提出されるのか、注目しておきたいと思っております。  それでは、大項目4。これは中項目も同じで、来年度の予算編成についてです。  ほかの議員からも質問が出ているようですが、細項目1、いわゆる枠配分方式のような財政上の方針変更は、市長によるトップダウンが不可欠です。現時点で、市長が一般会計(市長部局、議会、選挙管理委員会、消防、教育委員会)および特別会計の各事業に対し指示している枠配分方式の内容を具体的に説明していただきたいと思います。と申しますのは、既に各部局で予算編成に非常に苦労しておられます。そのご苦労が、既に市民の方にまで伝わってきているのです。この際、市民に対して枠配分方式の内容を説明しておかれた方がいいのではないかと思うのです。もう少し具体的に説明していただきたいと思います。 231 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 232 ◯総務部長(犬井義夫君) 7月中旬に各部局長および所属長宛てに示しました予算編成方針では、厳しい財政状況および急速に進展する少子高齢社会に対応するため、次年度予算においては、国体関連事業等を重点項目とし、従来までの事業のうち、国の施策として実施している福祉的な扶助費、義務教育を実施する上で不可欠な教育費、長寿命化を図るべき道路および橋りょう等の公共財の維持費を基軸として捉え、これ以外の事業については大幅な事業の廃止・削減・延伸を検討する旨の方針を示したところです。  配分枠の決定に当たりましては、平成30年度当初予算をベースに、年度間の当然増減を加味した上で、人件費や扶助費、公債費などの義務的経費のほか、債務負担行為を設定している事業、公共施設等総合管理計画に基づく施設修繕費、大規模な施設維持費や全庁的なシステム維持費などは対前年度比100%配分としたほか、市長特別枠として、国体関連事業など最優先課題として事業化すべき事業や既決事業であっても、社会情勢等の変化に合わせ、相当の工夫を凝らし、事業再編等の組み替えを行った事業等は別枠として配分しています。そうした上で、その他経費につきましては、性質別に一定割合により配分を行ったものです。  また、一般財源の配分でありますことから、特別会計に対して直接具体的な指示はしておりませんが、一般会計から繰り出しを行っている会計につきましては、枠配分の影響を受けることになります。 233 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 234 ◯2番(獅山向洋君) 極めて抽象的な内容です。  細項目2、今おっしゃられたような方式により、来年度予算は本年度に比較してどの程度圧縮されるのか。現時点での圧縮率および圧縮金額を明らかにしていただきたい。要するに、予算がどの程度圧縮されるのか。我々も知りたいと思いますので、ご答弁願います。 235 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 236 ◯総務部長(犬井義夫君) 予算総額における一般財源ベースでご答弁しますと、本年度との比較では、圧縮率は約4.4%、額にして約12億1,000万円の削減で配分しております。  なお、予算要求に先立っての配分額でご答弁させていただいておりますので、今後の予算査定や編成を経て、実際の額等が変わる場合がございます。 237 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 238 ◯2番(獅山向洋君) それでは、細項目3、既に廃止する事業や削減する事業というお話が出たのでお尋ねするのですが、市長として、現時点で事業費を大幅に圧縮したいと考えている事業、および廃止を決意している事業について、それぞれ3事業ずつ明らかにしていただきたいと思います。 239 ◯議長(安藤 博君) 市長。 240 ◯市長(大久保 貴君) 結論から申し上げると、今はまだ編成作業中で、どの事業ということを申し上げることはできません。総務部長からご説明したとおり、全体の流れとして整理していくために、外部のコンサルタントにもお願いして、事業の可視化等、中立的な分析も交え、精査してきたところです。その過程において、86事業を42事業にまで絞り込むという作業もしながら進めております。  いずれにしましても、国も示しておりますとおり、来年は消費税の改定という大きな事業もございますが、それでも財政規模は前年度並みとなっております。私どもとしましては、財政調整基金に頼らない、年度間のバッファに頼らない体制にしていこうということで作業をしておりますので、ぜひご理解のほどお願いしたいと思います。 241 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。
      〔2番(獅山向洋君)登壇〕 242 ◯2番(獅山向洋君) 最初に申し上げましたように、枠配分方式のような方針は、市長がトップダウンでやらなければだめなのです。ボトムアップで、下から上がってきたものをどうしよう、こうしようという、そんな生易しいことを言っていては何もできません。しかもこれは、ボトムアップというのは、言葉はいいのですが、簡単に言うと、現場の皆さんに責任を負わせるということなのです。市長としては、上がってきたものを認めただけだと言って、まるで責任逃れするかのような物の考え方なのです。いまだに何を廃止するのか、何を削減するのか、明確でないのならば、市長としてしっかりした職務を果たしていないと思います。しっかりと市民に説明して、「このようになるから覚悟してくれ」と言うのが、市長なのです。財政としてもかわいそうだと思います。こんなことで苦労させているのはとんでもない話だと思っています。  それでは、大項目5、ごみ処理施設建設地の決定について。  細項目1、9月定例会以後、ごみ処理施設建設地の決定について、彦根市長としてどのような努力をされたのか、説明していただきたいと思います。 243 ◯議長(安藤 博君) 市長。 244 ◯市長(大久保 貴君) 9月定例会以後、愛荘町竹原区が建設候補地から建設地となり得るよう、竹原区住民代表者との懇談会や建設を反対されている候補地周辺地区代表者との意見交換を継続して行い、丁寧な説明をもって理解を求めていくようお願いするとともに、管理者会議や当組合議会代表者会議員との意見交換会を開催し、議会との調整を図るよう努めてまいりました。  また、平成30年6月定例会で彦根市議会からご提出いただきました建設候補地の見直しを求める意見書において、真に彦根市民にとって利益になるように検討することを求める意見に対しまして、彦根市長として、市民にとって有利な状況となるよう、本市現有のごみ処理施設の中継基地化について具体的な構想を進め、収集運搬コストについても一定の整理を行ってお示ししたところです。 245 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 246 ◯2番(獅山向洋君) 結局、地元は地元の問題であって、広域行政組合議会や彦根市議会選出の議員が、管理者側と意見調整することが非常に重要だと思っているのです。そういう意味で、一体どのような努力をされたのか、具体的に説明していただけませんか。 247 ◯議長(安藤 博君) 市長。 248 ◯市長(大久保 貴君) 今もお答えしましたように、市議会から出されました意見書は一つの提起で、いただいた意見書に対し市として何ができるのかということで、課題となっておりました収集運搬コストの縮減について、いろいろと考察してまいりました。当初、この規模の収集運搬では、一般的な考え方ですと、中継基地を設ける考えには至らないという見解を持っていたのですが、彦根の場合は、自分で持ち込まれている事業所や個人が相当数おられますので、そういう方々からも強いご批判をいただいてきたということもございます。他方で、竹原区周辺の皆様方のご意見というのは、収集運搬車が頻回に通り、その台数も非常に多いことから、いろんな不満や懸念を表されてきたところです。さらに、現在の焼却施設を今後どのようにしていくかを考えたときに、解体し、再整備する上で、中継基地化することにより国庫の支援もいただけることがわかってまいりました。  そうしたことから、現有施設を中継基地として再整備し、最寄りの方々は現在の搬入どおり持ち込んでいただいて、ご不便をかけないようにする。そして、竹原区への搬入車両を少なくすることによって、経済的にも最も有利な収集運搬が実現できると考えたところです。そのことを、本市選出の組合議員の皆様方にもご説明させていただきました。 249 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 250 ◯2番(獅山向洋君) そうしますと、彦根市長としては、現在もあくまで竹原区においてごみ焼却施設を建設するという考えのもとに、いろいろな方策を彦根市議会選出の組合議員に説明しているということで、竹原区に建設するという考え方に変更はないということなのですね。 251 ◯議長(安藤 博君) 市長。 252 ◯市長(大久保 貴君) 竹原区が候補地として選定されたのは組合管理者会の決定ですので、そのようにご理解いただきたいと存じます。 253 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 254 ◯2番(獅山向洋君) それでは、細項目2に移ります。このような状況で、一種の膠着状態にあるのですが、いつまでもこれが延びていきますと、彦根市の焼却施設の修繕費もどんどんかさんでいきます。やはりタイムリミットがあると思っているのですが、彦根市長としてはタイムリミットをいつだと考えておられますか。 255 ◯議長(安藤 博君) 市長。 256 ◯市長(大久保 貴君) タイムリミットがいつかということについては考えておりません。現在、愛荘町竹原区での建設実現に向けて事務方に努力していただいており、さらに彦根愛知犬上広域行政組合議会からも意見を集約しようと意見交換をしていただいております。私どもとしましては、建設候補地の皆様方、そしてその周辺の皆様方の懸念に対する対応策などを丁寧に説明しながらご理解を求めていくと同時に、組合議会の代表者の皆様方とも意見交換し、しっかりと対話を重ねながら、実現できるよう努力してまいりたいと考えております。 257 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 258 ◯2番(獅山向洋君) 細項目3に対する答弁までされたようなので、以上で私の質問は終わります。ありがとうございました。 259 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前10時39分休憩            午前10時50分再開 260 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  23番西川正義君。西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 261 ◯23番(西川正義君) 私は、12月定例会におきまして、大項目2点について質問いたします。誠意あるご答弁をお願いします。  大項目1、彦根市における来客対応・激励のあり方について。  中項目1、彦根市における来客への対応、おもてなしにつきましては、本市の財政事情やトップの考え方、土地柄等でそれぞれあると思われますが、来客等の対応は、ある意味、重要な要素も含まれていると考えます。来年度以降、彦根市の財政状況は、皆様もご承知のとおり、緊縮財政が想定されるところであります。このような状況下におきまして、今後の来客対応や激励について、当局としてどのような対応をなされようとお考えなのか、以下、お尋ねいたします。  細項目1、来客については、国賓や姉妹城都市、友好都市、外国賓客等々、多種にわたった対応が求められますが、彦根市の来客に対するこれまでのコンセプトをお伺いいたします。 262 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 263 ◯総務部長(犬井義夫君) 来客への対応は本市のイメージに直結するものであり、お客様の目的、本市との関係、他の自治体の対応等を踏まえまして、細心の注意を払い、おもてなしの心を持って誠実に対応に努めることが本市のコンセプトでございます。 264 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 265 ◯23番(西川正義君) ご答弁いただきましたように、おもてなしの心を大切にするとのことです。  細項目2、年度当初で判明している来客について、その対応はどのようなプロセスで決定されているのか、お伺いいたします。 266 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 267 ◯総務部長(犬井義夫君) 来客への対応については、礼を欠くことなく、かつ相手に負担感を抱かせることのないよう、お客様の目的、本市との関係、他の自治体の対応等を踏まえて、個別具体的に対応しているところですので、その内容の決定に係るプロセスについてもそれぞれ異なります。  一般的には、本市における過去の同様の事例の確認、他の自治体の対応の確認、相手方との調整等を経まして、その内容に応じて決定されます。このようなプロセスの中で、必要な予算についても積算を行い、次年度の予算計上が可能な状況のものであれば、次年度の予算として要求させていただくことになります。 268 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 269 ◯23番(西川正義君) それでは、細項目3、逆に、年度当初に予定されていない、急に決まった来客にはどう対応されているのか、お伺いいたします。 270 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 271 ◯総務部長(犬井義夫君) 先ほど答弁させていただきましたとおり、来客への対応はそれぞれ異なりますが、急なことでも、限られた時間の中で最大限の検討を行い、お客様にご満足いただけるよう適切に対応しているところです。なお、その対応に当たって予算が必要となる場合は、その内容に応じて、現計予算内での流用、補正予算の計上、予備費での対応等の措置をとることになると考えられます。 272 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 273 ◯23番(西川正義君) 関連質問します。  記念事業がよくありますけれども、事前からわかっている事業だと思います。彦根市の友好都市や姉妹城都市の記念事業があるときはどのようにされるのか、教えてください。 274 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 275 ◯総務部長(犬井義夫君) 議員がおっしゃられたような前もってわかっている事業につきましては、当然、当初予算の編成時に積算・計上し、予算要求させていただくことになります。 276 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 277 ◯23番(西川正義君) 細項目4、来客対応へのおもてなしにつきましては、支出の規程のようなものはあるのか、教えていただきたいと思います。 278 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 279 ◯総務部長(犬井義夫君) 来客への対応は、その規模、内容等によって異なるため、それに伴う経費の種類もさまざまであり、それらの運用等について包括的に定めたものはありません。例えば、歓迎式典などでの対応となりますと、式典会場の使用料や来客の方の送迎、飲食に係る経費などが必要となる場合があります。  先ほど答弁させていただきましたとおり、来客への対応については、礼を欠くことなく、かつ相手に負担感を抱かせることのないよう、お客様の目的、本市との関係、他の自治体の対応等を踏まえて、個別具体的に対応しているところですので、その対応を実現するために必要と考えられる経費を、それぞれ個別具体的に検討しながら適切に執行しているところです。 280 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 281 ◯23番(西川正義君) 細項目5、来客対応に市長交際費を支出するときはあるのか、お伺いいたします。 282 ◯議長(安藤 博君) 橋本市長直轄組織参事。 283 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 市の交際費は、市長および副市長が市政の円滑な運営のために市を代表して外部と交際する場合に必要な経費であり、その支出につきましては、彦根市交際費の支出等に関する規程に基づき、祝賀会・懇親会等への出席に係る慶祝、葬儀における弔慰、懇談会等への会費、情報収集、意見交換、交渉等に係る渉外、その他の区分により、市政の振興に資するものかどうかを判断基準に適正かつ公正に支出しております。  来客対応に係る経費につきましては、事業を所管する所属において必要な予算を計上し、応対することが基本であると考えておりますが、急な来客に市長等が応対する必要がある場合や面談の際に彦根をPRする記念品をお渡しするなど、事案を踏まえて交際費から支出をさせていただくこともございます。 284 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 285 ◯23番(西川正義君) 結構、市長交際費の使用範囲は多岐にわたっていると理解してよろしいですね。市長交際費については規程がありますが、関連質問で、年間どのぐらいありますか。わかればで結構ですので、お教えください。 286 ◯議長(安藤 博君) 橋本市長直轄組織参事。 287 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 市長交際費につきましては、市政の振興のため、適正な予算ということで年間200万円の予算を計上しております。平成29年度ですと、合計111件、88万6,000円ほどの支出をしておりますし、今年度におきましては、11月分までで56件、43万5,000円ほどの支出をしているところです。 288 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 289 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。  細項目6、来客対応への支出に限度額はあるのか。必要なものは出さなければならないのですが、お伺いいたします。 290 ◯議長(安藤 博君) 橋本市長直轄組織参事。 291 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 来客対応への支出の限度額としましては、先ほども申しました彦根市交際費の支出等に関する規程の支出区分においては、その他の市政の振興のために市長が特に必要と認める経費の区分での支出となり、その基準は社会通念上妥当と認められる範囲で、必要最小限の額と定められており、適正かつ公正な支出をしてまいりたいと考えております。 292 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 293 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。  細項目7、財政難の中で、来年度以降の来客対応についてどのような対応をしていこうとお考えなのか、お教えいただきたいと思います。 294 ◯議長(安藤 博君) 橋本市長直轄組織参事。 295 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 先ほどもご答弁申し上げましたとおり、来客対応に係る経費につきましては、事業を所管する所属において必要な予算を計上し、応対することが基本であると考えておりますが、市政の振興に資する観点から交際費を有効に活用していくことも必要であり、限られた予算の中で適正かつ公正な支出を行ってまいりたいと考えております。 296 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 297 ◯23番(西川正義君) 細項目8、来年度において、現時点で判明している賓客はあるのか、お尋ねいたします。 298 ◯議長(安藤 博君) 橋本市長直轄組織参事。 299 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 現時点で把握しているものとしましては、まず来年度には、佐野市・彦根市親善都市提携50周年を迎えます。記念事業の詳細につきましては今後調整していくため未定ですが、佐野市長および同市議会議長を初め、観光および物産の関係者をお招きできればと考えております。  また、国際交流関係では、アメリカ合衆国ミシガン州アナーバー市との姉妹都市提携50周年を記念して交流団をお迎えすることや、友好都市の中華人民共和国湖南省湘潭市からも代表団をお迎えする予定をしており、記念式典や交流会を開催していきたいと考えておりますが、詳細につきましては今後調整していくこととしております。  さらに、ひょうたん愛好家の団体である特定非営利活動法人全日本愛瓢会の総会・展示会が本市で開催される予定であり、こうした全国的な大会が開催される場合への対応も必要になってくると考えております。 300 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 301 ◯23番(西川正義君) 来年度も非常に多くの催事があると思いますが、十分なご配慮をいただいて、工夫した催しをして、多くの効果が上がるように期待しております。  細項目9、激励金についてお尋ねいたします。各種スポーツで活躍され、彦根市を代表して出場される団体・選手への激励金等に対しては、規程等にのっとって行われているのか、お伺いいたします。 302 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 303 ◯教育部長(安居庄二君) 本市を代表して出場される団体や選手に対しての激励金については、全て交付要綱や支出に係る基準にのっとって交付しております。  まず、オリンピックおよび世界選手権大会、全国高等学校野球選手権大会や選抜高等学校野球選手権大会に出場される場合は、それぞれの激励金の支出に係る基準に基づき交付しております。
     また、高等学校総合体育大会や国民体育大会等の全国大会、基準を満たす国際大会につきましては、彦根市スポーツ協会活動事業補助金交付要綱に基づき交付しております。  さらに、近畿中学校総合体育大会、全国中学校総合体育大会およびそれに準ずる大会に出場される場合は、彦根市小中学校各種大会参加激励金交付要綱に基づき交付しております。 304 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 305 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。  細項目10、激励金は、彦根市として社会通念上妥当な金額と考えておられるのか、お伺いいたします。 306 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 307 ◯教育部長(安居庄二君) 激励の対象や基準、金額等は各自治体で判断されており、さまざまではございますが、本市といたしましては、現在のところ、妥当な金額と考えております。 308 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 309 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。  続いて、細項目11、近年は、陸上競技や水泳等において、オリンピックも含め世界で活躍されている選手が彦根市から輩出されています。世界やアジア等で好成績を上げられた場合、特別な表彰規程等はあるのでしょうか、お伺いいたします。 310 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 311 ◯教育部長(安居庄二君) 本市における特別表彰制度としましては、オリンピックや世界選手権、アジア大会などの世界大会に出場された市民の方などへ、ひこねスポーツ賞表彰要綱に基づき表彰を行っております。また、オリンピックや世界選手権で最高の成績またはそれに準ずる成績をおさめられた場合など、本市の名を高めることに顕著な功績があった者について、その栄誉を表彰することを目的として、彦根市市民栄誉賞表彰規則に基づき、彦根市市民栄誉賞を設けております。 312 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 313 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。  おもてなしあるいは激励につきましては、継続して取り組む必要がありますが、財政難であることも含めて、来年度以降の対応をお願いしたいと思います。  それでは、大項目2、稲枝地区の開発について。  稲枝地区の開発は、平成28年に稲枝駅舎の橋上化、東西自由通路が完成し、駅周辺の活性化とあわせ、地域全体の開発が期待されるところであります。  中項目1、稲枝駅西側地区の開発について。  稲枝駅西側地区の開発は、平成17年から、稲枝まちづくり協議会、稲枝地区連合自治会が中心となり、現在まで彦根市担当部局の指導を仰ぎ、実現に向けた取り組みを展開してきたところであります。また、大久保市長は、過去2回の市長選においても、稲枝駅西側地区の開発を公約として掲げられ、当選された経緯があります。さらに、前年度には、稲枝駅西側開発調整室を新設し、早期実現に向けた対応をいただきました。以下、これまでの取り組み等についてお尋ねいたします。  細項目1、現在までの市担当部局を初め、彦根市の取り組みについて、市長として稲枝駅西側開発の現状をどのように分析されているのか、所見を伺います。 314 ◯議長(安藤 博君) 市長。 315 ◯市長(大久保 貴君) 議員がご説明されましたように、稲枝駅西側地区の開発につきましては、長年の懸案事項であり、5年前に、この一帯を地区計画によって、民間主導による開発を進めることで一定の方向性で、地域と協働して作業を進めていくという体制になりまして、今日を迎えている状況でございます。  本市としましても、都市計画マスタープランに当地域の地区計画を位置づけ、農業振興地域における農用地区域、いわゆる青地からの除外について国・県とも協議してまいりましたが、この地域での開発の必要性や具体的な事業を明確に説明することができておらず、今もなお除外の可能性を追求しているともに、並行して、都市計画道路の変更手続などを進めている状況です。  現在まで、地元の関係者の皆様や民間事業者から開発について幾つかの提案をいただき、また本市としましてもさまざまな検討を進めてまいりましたが、さらに議論を深めていかなければならないと認識しております。  現時点におきまして、すぐに区域全体の青地からの除外や開発ができる状況にはありませんが、地元の皆様方や民間事業者の協力を得ながら、道路事業や一部先行しての民間開発など、事業着手が可能なところから少しでも進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどお願い申し上げます。 316 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 317 ◯23番(西川正義君) 市長からご答弁いただきましたが、取り組みが非常に遅い、緩やかな取り組みだと感じております。余り前進がないように感じているところです。  細項目2、開発調整室の指導により地元が数回にわたり作成した地区計画案を、最終的には開発調整室がJR稲枝駅西側地区計画案として作成されました。本年9月に、その案をまちづくり協議会にご提示いただきました。提示いただいた計画案において、国・県等への認可事案はどのようなものがありますか、具体的にお教えください。 318 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 319 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 9月にまちづくり協議会にお示ししましたJR稲枝駅西側地区まちづくり構想案(検討資料)ですが、これにつきましては、説明会でも申し上げましたように、現時点で考えられる事業を配置したものでございます。  まず、地区計画につきましては、本市の都市計画として定めるものですので、青地からの除外ができましたならば、都市計画審議会での審議や滋賀県との協議を行い、彦根市が都市計画決定するものでございます。地区計画そのものには国や県の認可が必要であるといったものではございませんが、青地からの除外につきましては、その手続において滋賀県の同意が必要となります。  また、都市公園や道路、道の駅などの公共事業につきましては、事前の青地からの除外や滋賀県の同意も不要となる見込みですが、都市公園や道路の都市計画決定につきましては、地区計画と同様に、都市計画審議会での審議や滋賀県との協議を行うことになります。 320 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 321 ◯23番(西川正義君) 今、ご説明をいただきました青地からの除外はどうしたらできるのですか、お教えください。 322 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 323 ◯産業部長(辻 宏育君) 都市建設部長が答弁しましたとおり、都市公園や道路、道の駅といった公共事業でしたら、県の同意も不要ですので、そういった点からは青地の除外は必要ありません。ただし、それ以外の部分になりますと、農振法による除外の5要件を満たすことが必要になってまいります。周辺の土地に代替線がないといった説明をしていくことが必要になります。 324 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 325 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。  それでは、細項目3、地区計画案について順次質問をさせていただきます。  その前に、市長にお伺いいたしますが、開発調整室が作成された地区計画案について、いつ説明を受けられたのか、お教えください。 326 ◯議長(安藤 博君) 市長。 327 ◯市長(大久保 貴君) この計画案につきましては私も説明を受けております。いつというお尋ねですが、秋ごろだったと思います。 328 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 329 ◯23番(西川正義君) 説明をお受けになったのは秋ごろですか。 330 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 331 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 市長、副市長には、まちづくり協議会へのご説明の前に説明させていただいております。 332 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 333 ◯23番(西川正義君) 当然、そうですよね。地元に説明する前に、市長が知らないということはありませんよね。説明を受けられた市長は、この計画案についてどのように受けとめられたのか。関連質問として質問させていただきます。 334 ◯議長(安藤 博君) 市長。 335 ◯市長(大久保 貴君) 一つの実現可能な案ではないかという印象を受けておりました。近畿農政局あるいは滋賀県とのいろんな意見交換を経て、そうした案がつくられております。一つのたたき台として、とにかく県・国の理解をいただけるように具体的な数値でもって説明をしていかなければなりませんので、そのスタートラインではないかという認識をいたしました。 336 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 337 ◯23番(西川正義君) 後でまた聞きますが、市長として、市のトップとして、この案件について申請あるいは認可が必要だというところが非常に多いと思うのですが、今までそういったところで、国や県に働きかけられたことはありますか、お尋ねいたします。 338 ◯議長(安藤 博君) 市長。 339 ◯市長(大久保 貴君) 具体的な働きかけを行っております。 340 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 341 ◯23番(西川正義君) ありがとうございます。はっきりしない部分が結構ありますので、トップの市長が中心になって、開発調整室を動かしながら、申請や認可を含めてお願いしたいと思います。  細項目4、今回新たに優良田園住宅1.2ヘクタールの取得を提示いただきました。その内容についてお教えいただきたいと思います。 342 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 343 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 優良田園住宅は、国民が健康的でゆとりのある生活を営むことができるよう、農山村地域等において優良な住宅の建設を促進することを目的として、平成10年に議員立法として優良田園住宅の建設の促進に関する法律が成立し、国土交通省と農林水産省の共管法として施行されました。  優良田園住宅の基準といたしましては、敷地面積が300平方メートル以上、建ぺい率が30%以下、容積率が50%以下、3階建て以下となっており、余裕を持った住宅地として整備することになります。  優良田園住宅のイメージパターンとしては、自然遊住型、田園通勤型、豊かな退職ライフ型、UJIターン型がございますが、当該地域については駅に近いことから、田園通勤型、豊かな退職ライフ型を目指してはどうかと考えているところです。  これは、都市計画マスタープランに示す稲枝地域の課題やまちづくりの方向性に合致するもので、地区計画より具体的で、青地の除外に対してもより可能性があるものとしてご提示したものでございます。 344 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 345 ◯23番(西川正義君) ありがとうございます。  細項目5、本案件について、国あるいは県への認可が必要となるのか、お教えいただきたいと思います。 346 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 347 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 優良田園住宅につきましては、まず市で基本方針を作成することになりますが、これは滋賀県との協議が必要になります。その後、具体的な民間事業者による建設計画を市が認定することになりますが、その際に、青地からの除外手続を進めることを前提とした農林水産大臣との協議を行うことになります。  ご提示しました箇所につきましては、青地であることのほか、土地改良事業が実施されている状況を踏まえますと、この農林水産大臣との協議は極めて困難なものであると考えております。また、青地からの除外につきましては、農林水産大臣との協議に加え、滋賀県の同意を得る必要がございます。 348 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 349 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。国の農政局が近畿にあると思うのですが、そことの接触はされたことがあるのか、教えていただきたいと思います。 350 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 351 ◯産業部長(辻 宏育君) 優良田園住宅に関しましては、近畿管内で建設されている実績がありませんので、結構不明な点が多くありました。そのため、県および近畿農政局へ伺っております。直近では、近畿農政局へは10月に2回伺っておりますし、県にも1回伺って、いろいろとご教授いただいているところです。 352 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 353 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。優良田園住宅というのは、認可をもらえれば非常にいい条件の中でできるのだと思いますが、非常に認可が難しいと伺っております。市長を中心として、認可をいただけるように、各方面にお働きいただきたいと思います。  細項目6、次に、都市公園(地区公園)について伺います。稲枝地区3学区におきましては、都市計画公園が設置されていません。この機会に、ぜひ都市計画公園の設置を願うものであります。彦根市では、どのような公園をイメージされているのか、お伺いいたします。 354 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 355 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおり、現在、稲枝地区には都市計画公園が整備されていないことから、市域における都市公園の配置バランスを考慮し、庄堺公園と同規模の4ヘクタール程度の公園として計画決定を検討してまいりたいと考えております。  なお、当該公園に整備する機能等につきましては、現段階で固めず、基本計画を策定する段階で、地元地域のご要望やご意見を伺いながら、柔軟に計画に反映したいと考えております。  また、厳しい財政状況を踏まえ、より効率的に整備が進められるよう、民間活力の導入につきましても今後検討を進めてまいりたいと考えているところです。 356 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 357 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。関連質問ですが、収用事業としての都市計画公園という考え方はお持ちではないですか。 358 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 359 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 収用事業の考えというご質問ですが、先ほどもお答えしましたように、事業を効率的に進めていくにはやはり民間活力で、PFI事業等による事業の推進を図っていきたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 360 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 361 ◯23番(西川正義君) 細項目7、道の駅約1.6ヘクタールについてお尋ねいたします。彦根市には道の駅が1カ所もなく、ぜひ設置を願うものでありますが、現時点で道の駅の構想等があればお聞かせいただきたいと思います。
    362 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 363 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 道の駅につきましては、全国的にも認知度が上がり、各地でにぎわいを見せておりますので、地域の活性化やまちづくりにおいて有効な施設であることを認識しております。  こうした中、JR稲枝駅西側地区まちづくり構想案においても、道の駅整備も検討しておりますが、現時点においては具体的な方向性は定まっておらず、今後、地元の皆様とも協議を重ね、よりよい手法を検討してまいりたいと考えております。 364 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 365 ◯23番(西川正義君) 道の駅につきましては、今までもいろんなところに協力依頼をしておりましたが、なかなか実現性が見えてなかったところです。この開発の中では、PFIによる民間活力の導入も含めて、道の駅の実現に努力をしていただきたいと思います。  細項目8、稲枝駅西側地区の開発について、農業振興地域の解除は必須条件でありますが、彦根市として農振地域からの除外がなされなかったことは非常に残念なことであると思います。農振地域の青地から白地に認定できなかった場合、本事業は今後8年間、前に進まないとのことですが、その内容について再度ご説明願いたいと思います。 366 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 367 ◯産業部長(辻 宏育君) 稲枝駅西側地区につきましては、都市計画法上の市街化調整区域に加えて、農業振興地域の整備に関する法律、いわゆる農振法上の農業振興地域の指定を受けており、その大半が農用地区域で占められております。このため、当該地区での開発行為を行う際には、必ず農用地区域からの除外手続を先に行うために、滋賀県の同意を得る必要があります。  その一方で、農振法においては、農業生産基盤整備事業、いわゆる土地改良事業が完了した後の8年間は農用地区域からの除外をすることができない、いわゆる8年未経農地のルールがございます。  当該地区の西側、つまり県道2号線に近い農地につきましては、愛西土地改良区が管理するシステムを更新する事業である県営水利施設整備事業の受益地域に含まれておりますが、この土地改良事業が今年度末をもって完了となることから、平成31年度以後の8年間は農用地区域からの除外ができなくなるものです。  しかしながら、本市としましては、本年5月11日のまちづくり協議会において、地元関係者の皆様にご説明させていただきましたが、8年未経農地となっても、都市公園や道の駅といった公共事業での整備であれば、例外的に農用地区域の除外のめどを得て進めることができるものと考えているところです。 368 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 369 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。答弁の最後の部分で、農振地であっても可能性があるとのことですが、もう少し丁寧に教えていただきたいと思います。 370 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 371 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほど来の除外の手続の関係でご説明したとおりで、公共事業として例外的に除外のめどが立つものです。何でもかんでもということではありませんが、今回計画しておりますものはおおむね該当するのではないかという見解で進めているところです。  ただ、先ほどありました優良田園住宅につきましては、近畿農政局等と協議をしておりますが、農振法の除外の5要件を満たすことを示さなければなりませんし、特に周辺の土地に代替性がないことを示すことが条件であると伺っておりますので、内部でも情報共有をしているところです。  そういった意味では、こういった要件や指摘事項を満たすことができれば、優良田園住宅での農用地除外も若干の余地はあるのではないかと考えております。ただ、先ほど来の答弁のとおり、相当の理論武装をしていかないとだめだということは認識しているところです。 372 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 373 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。産業部長がお話されましたように、可能なところについては、地元にご指導いただいて、ぜひ早期にお取り組みいただきたいと思っております。  細項目9、開発調整室は今後どのような活動、取り組みをされるのか、お伺いいたします。 374 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 375 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 稲枝駅西側開発調整室につきましては、庁内および地域や民間事業者との連絡調整を担う部署として設置されましたことから、今後も引き続き、その役割を果たすとともに、開発手法について情報収集に努めてまいる所存でございます。 376 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 377 ◯23番(西川正義君) 理解はいたしましたが、地区計画を作成するためには、地元にとっても非常に多くの金を必要としていますし、既にかなり使用されています。西側地区の開発については市を挙げての取り組みを期待したいと思っておりますし、そのように取り組んでいただけるものと信じておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  細項目10、稲枝駅西側地区の開発と連動して、都市計画公園、歴史公園約4ヘクタールについてお尋ねします。稲部遺跡が発掘された当時、大きな歴史遺跡として脚光を浴びましたが、文化財部として、現在の取り組みについて伺います。まず、当該地域における現在の文化財部の活動状況をお教えください。 378 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 379 ◯文化財部長(高田秀樹君) 稲部遺跡につきましては、平成29年度から稲部遺跡群調査検討委員会、これからの答弁では調査検討委員会と略させていただきますが、この調査検討委員会を設置し、国史跡指定のための重要遺跡の範囲確認調査を行っております。範囲確認調査は、保存措置を行う予定の約4ヘクタールの範囲を対象とし、文化庁、滋賀県教育委員会、調査検討委員会の指導のもとに、現地での発掘調査および遺跡の価値を示す基礎的な発掘調査報告書を作成するための整理調査を行っております。 380 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 381 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。  細項目11、歴史公園が計画されている中、国の史跡指定への申請状況についてお聞かせください。 382 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 383 ◯文化財部長(高田秀樹君) 国史跡指定の意見具申を行うには、文化庁、滋賀県教育委員会と協議しながら遺跡の範囲や状態の確認を行い、調査検討委員会において学術的な価値に基づき保存するべき遺跡の範囲を決定していく必要があります。  また、調査検討委員会において承認を得た内容で遺跡の価値を示す総括的な調査報告書を作成し、その内容に基づいて史跡指定の意見具申をしていくこととなります。  現在のところは、調査検討委員会において遺跡の価値を検討しつつ、総括調査報告書の基礎となる市道に伴う調査報告書を作成している状況です。 384 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 385 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。  細項目12、史跡関係の地権者への用地買収はどの程度進行しているのか、お伺いいたします。 386 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 387 ◯文化財部長(高田秀樹君) 現時点では歴史公園予定地内の土地の買収は行っておりませんが、今後、土地取得の方法や時期について関係部署と調整しながら検討してまいりたいと考えております。 388 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 389 ◯23番(西川正義君) 細項目13、都市計画道路稲部彦富線の法線変更による地元説明、該当家屋への説明は済んだのか、伺います。 390 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 391 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 稲部彦富線につきましては、当地における重要遺構稲部遺跡の確認により、平成29年2月に道路法線変更の方針を示させていただき、その後、変更法線に基づく公安委員会との協議や道路詳細設計を行い、現在、おおむねの設計図がまとまったところです。  今後といたしましては、新たな都市計画決定と従前計画の廃止を行うための手続を進めるとともに、変更した道路計画の概要を皆様に説明するため、今月20日に稲部町、22日には彦富町で、説明会を開催させていただく予定でございます。  また、議員ご質問の家屋所有者への説明につきましては、個別的な案件になりますので詳細をお答えすることはできませんが、地権者の皆様には引き続き丁寧な説明を行ってまいりたいと考えております。 392 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 393 ◯23番(西川正義君) ありがとうございました。  1点だけ、関係する家屋について、詳細の説明は避けると言われましたが、芹橋稲部線のときには、そういった部分で難題があり、非常に時間がかかりました。該当する家屋が再度かかっているように漏れ聞いておりますので、慎重かつ早急に取り組まないと、その部分だけで5年、10年とかかってしまうこともあると思います。その部分についての認識はあるのでしょうか、お教えください。 394 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 395 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 芹橋彦富線として市道整備を行っておりましたので、過去の経緯等々は十分承知しております。先ほどもご答弁しましたとおり、地権者の皆様には丁寧に説明をして、理解をいただきたいと考えております。 396 ◯議長(安藤 博君) 西川君。   〔23番(西川正義君)登壇〕 397 ◯23番(西川正義君) 稲枝駅西側地区の開発につきましては、稲部遺跡が国の指定にかかる。申請状況も含め、非常に難しい状況がございます。なかなか認定がもらえないという非常に厳しい状況ですが、現状を打破するために、開発調整室が中心となって取り組みを強めていただくことをお願い申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 398 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前11時42分休憩            午後0時59分再開 399 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  18番山田多津子さん。山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 400 ◯18番(山田多津子さん) 私は、今期定例会におきまして、大きく三つの項目について質問をいたします。  まず、1点目、64億円もの巨費を投じる市民体育センター建設計画を見直す。  2024年に開催される国体開催に伴い、これまで市民体育センターをめぐる議論が重ねられてきましたが、耐震工事を4年前に済ませたばかりの市民体育センターをこのまま解体していいのか、もう一度立ちどまって市民の皆さんと考えようと、「彦根市民体育センターの再開を求める」直接請求署名に取り組みましたが、松原町にあった市民体育センターは、残念ながら、民意を無視して、解体されてしまい、非常に無念な思いでいっぱいです。  何のための国体か、誰のための国体か、多くの疑問や財政状況も将来に大きな負担と禍根を残すことになりかねない懸念を残しつつ、新たな市民体育センター建設計画がどんどん進められています。しかし、わずか2週間の国体開催に、財政が逼迫している状況のもと、100億円もの巨費を投じようとしています。6月に出された中期財政計画では、財政の収支の見通しが平成31年度から24億円、29億円と毎年赤字を示しており、5年後には152億円の累積赤字になることも明らかになりました。大型の投資事業は、歳出の事業費増加の要因となることは明らかであり、現行事業のスクラップや延伸で25億円から30億円の縮減を行うとされていますけれども、結局は市民の生活や暮らしにかけるお金を削減することにつながることは必至です。  新市民体育センターの建設に64億円もの巨費を投じる計画は、現在の財政状況からも、このまま建設を進めていくことは無謀と言わざるを得ません。いま一度、現在進められている計画を立ちどまり、規模の見直し、コスト削減に関して徹底的に見直しをする。このことが求められていると思います。そのもとで、以下、質問を進めていきたいと思います。  中項目1、危機的な市の財政状況について。  細項目1、国体関連の予算計上が本格化していますが、体育センターに64億円、金亀公園整備に24億円、周辺整備や道路整備も入れると100億円もの巨額が投じられる計画になっています。今後の市政運営にどのような支障を来すと考えているのでしょうか。 401 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 402 ◯総務部長(犬井義夫君) 新市民体育センター建設や金亀公園整備に係る費用につきましては、多額の事業費となりますが、国体開催までに完成させなければならない事業であり、本市の将来にとって有益な施設になると確信しております。  これらの投資的事業は、市財政に一定の影響があるため、従来の事業のうち、福祉的な扶助費、義務教育を実施する上で不可欠な教育費等を基軸として、しっかり対応しつつ、その他の事業につきましては、市民にできる限り影響が出ないよう事業の廃止・削減・延伸等を行ってまいりたいと考えております。  なお、国体関連事業の実施に当たりましては、国庫補助金等の確保に努めますとともに、交付税措置が受けられる市債を活用し、一般財源の負担を可能な限り軽減するなど、財政負担の軽減に努めてまいります。 403 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 404 ◯18番(山田多津子さん) 市民生活に影響を与えないようにという答弁をいただきました。先ほどの獅山議員の質問でもありましたが、全体で4.4%の圧縮、12億1,000万円を縮減していくとおっしゃいました。これで市民生活に影響が出ない事業が進められるのか。見解をお願いします。 405 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 406 ◯総務部長(犬井義夫君) 市民にできる限り影響が出ないように、事業の廃止・削減・延伸等を行ってまいりたいとご答弁申し上げました。先ほどの獅山議員へのご答弁でも、「削減」と申し上げております。何が影響するのかというのは議論のあるところですが、枠予算の中で、現場に近い担当課・担当部の方でも十分議論しながら、市民にできる限り影響の出ないような形で、選択しながら事業を実施・廃止・削減・延伸していきたいと思っています。 407 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 408 ◯18番(山田多津子さん) 苦しい答弁をされていると思います。実質、12億円も削減しようとすると、絶対に市民サービスの低下が起こってくるのは目に見えていると思うのです。9月定例会でも、「使用料や手数料の見直しをしていく」と答弁されています。既に、市民に負担を強いることになっているのです。そういうことにつながるということに対して、見解をお願いします。 409 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 410 ◯総務部長(犬井義夫君) 使用料、手数料ということもおっしゃられましたけれども、もちろんその金額が上がれば、市民生活に影響があるということ、これはもちろんお金を出される市民の方からしたら、値段が上がったということで、そういうことになろうかと思いますが、使用料、手数料に関しましては、市としても一定経費のかかる部分もありますので、見合ったご負担をお願いするということで見直しをさせていただく。もちろん、そこは私どももしっかり説明させていただいて、ご理解いただけるようにしてまいりたいと思っております。 411 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 412 ◯18番(山田多津子さん) そんなことを市民に説明しても、理解を得られるとは思えない。今年度ですと442億円が当初予算だったと思うのですが、まず12億円減らすということは、今やっている事業をそれだけ減らしていくということですから、当然、市民サービスの低下につながる。このことをしっかりと踏まえていただきたいと思うのです。  次に、細項目2、平成14年に出された全国知事会の決議に示された「国体開催は、過剰な運営を厳に慎むこと」。また、国体開催基準要項では「大会の競技施設は既存施設の活用に努め、施設の新設・改修等に当たっては、大会開催後の地域スポーツ振興への有効的な活用を考慮し、必要最小限にとどめるものとする」とあります。このことをどのように認識されているのでしょうか。 413 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 414 ◯企画振興部長(馬場完之君) さきの6月市議会定例会でもお答えしましたが、全国知事会の決議は、国体開催に係る開催都道府県の施設整備や大会運営にかかわる人的・財政的負担の高まりを受けて、国等に対して大会運営の簡素化や効率化、共催者としての応分の負担を初め、開催都道府県の自主的・弾力的な運営を促進する見直しを求めているものです。  この決議に関しては、平成29年6月滋賀県議会定例会議において、杉本議員から「全国知事会の2002年の決議をどのように受けとめているのか」との質問が行われ、知事からは「参加人数総数の削減や施設基準の弾力的運用、近接県の競技会場の活用、大会運営の簡素化や効率化等を目指す改革が行われ、一定の成果が上がっており、この決議は意義があったものと認識しています」との趣旨の答弁がなされているところです。  この決議は、国体を主催する都道府県を念頭に置いたものではございますが、本市といたしましても、基本的には同様の認識を持っているものです。また、国民体育大会開催基準要項および同細則の規定につきましても、本市開催競技種目の一部について、既存施設である市内の高等学校や民間企業が所有される体育館で開催する予定としており、可能な限り、同要項に基づいた大会の開催を行ってまいりたいと考えているものです。 415 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 416 ◯18番(山田多津子さん) しっかりと踏まえている、可能な限り同要項に基づいた大会を開催するということを、確認しておきたいと思います。
     次に、細項目3、市の計画は、この決議文や国体開催基準要項から逆行しているのではないか。見解を求めたいと思います。 417 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 418 ◯教育部長(安居庄二君) 新市民体育センターの整備につきましては、国体を契機として、本市のまちづくりを担う施設となるよう、各種競技団体や地元自治会などからご意見を頂戴するとともに、新市民体育センター整備調査特別委員会や(仮称)彦根市新市民体育センター建築設計検討委員会でのさまざまな観点からのご議論を経て、基本設計をまとめたところです。国体以降も末永くご利用いただける施設となるよう、現在、実施設計を進めているところですので、市の計画が決議文や国体開催基準要項に逆行しているものとは考えておりません。 419 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 420 ◯18番(山田多津子さん) さっき国体基準や国が定めている要項などもお示しいただいて、それを遵守しながらちゃんとやっていますと言われているのですが、彦根市が国体開催に100億円もの巨費を投じようとしていること自体、逆行していると言わざるを得ないと、指摘しておきたいと思います。  では、細項目4、財政の立て直し策をどのようにお考えでしょうか、お示しください。 421 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 422 ◯総務部長(犬井義夫君) 次年度予算については、予算枠配分方式による予算編成作業を行っております。財政状況が非常に厳しい中、急速に進展する少子高齢社会に対応するため、予算のスリム化を図らなければなりませんが、これまでの1件ずつ査定を行う、いわゆる積み上げ予算方式が限界に来ている状態であり、限られた財源を最も必要で最も優先すべき事業に充当できますよう、市民ニーズを的確に把握できる各担当部局に一般財源額を配分し、事業の再検討や精査を通して、効率的な財政運営と財政の立て直しを行っているものでございます。  また、新規事業はもとより、従来までの事業に対しましても、工夫や事業の再編等を行うことにより、国庫補助等の新たな歳入取り込みができる場合もあり、これは数年単位で考えていかなくてはなりませんが、各部局において、職員一人ひとりのコスト意識を熟成していくことも、本市の財政の立て直しに必要なことであると考えております。 423 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 424 ◯18番(山田多津子さん) 「市民に影響がないように」と何度もおっしゃいますが、9月定例会の委員会の中で、「90%、80%の削減をかけて配分していく」と財政課長がお答えになっていると思うのです。ということは、結果的に、それだけ事業を縮小していく。市民ニーズに合わせるとおっしゃいますが、赤字を減らしていくためには、そこで縮減をかけていかなければならない。そういう予算編成になると思うのです。  これまでの議会でもおっしゃられているのですが、「事業を減らしていくと、それに付随して、臨時職員も不必要になる」と、こんなこともお答えになっている。ということは、結果的には、何度も申し上げますが、市民サービスが低下していくと言わざるを得ない。そのことに対して見解をお願いします。 425 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 426 ◯総務部長(犬井義夫君) 先ほどのご答弁と重なる部分もありますが、市民サービスの低下ということでは、事業を廃止なり縮小すれば、それに直接関係しておられる市民の方もいらっしゃいますので、もちろん影響はあると思います。ただ、その影響を最小限にする。現場の担当部局などで十分議論した上で、事業の継続や廃止を決めていきたいと思っております。 427 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 428 ◯18番(山田多津子さん) 「事業の縮小を最小限にする」ということは、もう一度確認しますけれども、結果的に、やはり多少は市民サービスの低下になってくるということをお認めになりますか。 429 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 430 ◯総務部長(犬井義夫君) 繰り返しになりますけれども、ある事業を廃止することになれば、関係しておられる市民の方がいらっしゃいますので、影響が出ることはあり得ると思います。そういったことが最小限になるように、我々は取り組んでいかなければならないと思っております。 431 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 432 ◯18番(山田多津子さん) 財政の立て直し策、財源を確保していくというのは、結果的に、市民に影響がある、サービスも低下せざるを得ないと、お答えになったと思います。これで市民の理解が得られるのか。国体にこんなに大きなお金を使うことが影響していると言わざるを得ないと、ここでしっかりと申し上げておきたいと思います。  では次、中項目2に移りたいと思います。11万市民の身の丈に合った国体開催になっているのかどうかということです。  細項目1、新市民体育センターの建設計画の進捗状況をお示しください。 433 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 434 ◯教育部長(安居庄二君) 新市民体育センター建設の進捗状況につきましては、現在、実施設計を取りまとめているところです。埋蔵文化財発掘調査については、建設予定地において進めており、建物の建設箇所については年度内に調査が完了する見込みです。また、造成工事については、城南小学校のバックネット等の移設工事が完了し、引き続き、敷地造成工事の発注に向けて作業を進めているところです。 435 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 436 ◯18番(山田多津子さん) 先ほど獅山議員の方からも質問がありましたが、最終は3月27日に示されるとのことだったと思います。  細項目2、新市民体育センターの観客席数は2,660席となっているが、満席になる興行が年何回あると見込まれているのでしょうか。 437 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 438 ◯教育部長(安居庄二君) 座席数につきましては、平成25年12月市議会定例会におきまして、彦根市総合体育館の建設に係る競技団体からの請願書の中で、観客席数を5,000席確保するよう請願があり、採択されておりました。  その後、主会場が本市に決定され、新市民体育センターの基本計画を策定する中で、観客席につきましては、興行だけでなく、市、県、全国とさまざまな大会を実施する際に、選手や関係者の待機場所としても必要となるものでありますことから、ポスト国体、近畿大会、全国大会等の招致も見据え、そうした催しが開催できるようフロア面積を検討し、現計画の座席数としたものです。  現時点で満席利用の見込みについて明確には申し上げられませんが、市民体育センターで開催しておりました年2回のBリーグを今後も引き続き誘致するとともに、新たなプロスポーツ等の誘致も検討してまいります。  なお、ひこね市文化プラザの例で申し上げますと、当初、グランドホールの座席数1,480人を超えるイベントが多く見込まれないことから、観客席の規模を縮小する議論がありましたが、現在は、1,480席の客席が満席になるイベントが何度もございます。こうしたことも考えますと、新市民体育センターにつきましては、JR南彦根駅の駅前に建設を計画しておりますことから、多くの需要があるものと見込んでおります。 439 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 440 ◯18番(山田多津子さん) 新市民体育センター整備調査特別委員会の中でも質問しましたが、そのときも、「満席になる興行が何回なのかははっきり答えられない」とおっしゃったと思います。実質、Bリーグは年1回しか使用されていません。そのときはかなり満席になったと聞いていますが、そういう状況の中で、2,660席は妥当なのか。先ほども申し上げましたが、そんな過度な施設が要るのか。彦根市民にとって財政負担になることが明らかな状況のもとで、この計画そのものが無謀だと言わざるを得ない。そのことを指摘しておきたいと思います。  では、細項目3、新市民体育センター整備調査特別委員会の中で、「費用のコストダウンは、実施設計を進める中で、設計業者と協議しながら進める」と示しています。また、6月定例会においても、「実施設計においてさらなる精査を行い、国体以後も末永くご利用いただけるコンパクトな施設となるよう進めている」と答弁されていますが、具体的な内容をお示しいただきたいと思います。 441 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 442 ◯教育部長(安居庄二君) 建設資材単価や労務単価が上昇している中ですが、昨年度策定しました基本設計に基づき、実施設計を進める中で、その機能面や品質を損なうことなく、少しでもコンパクトな配置計画とするとともに、製品の選定においてコスト縮減を図り、適正な見積もりに努めているところです。 443 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 444 ◯18番(山田多津子さん) もう少し具体的に、何を、どの部分をコストダウンできるのか、コンパクトにするのか、お示しいただきたいと思います。 445 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 446 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほどもご答弁申し上げましたが、機能面や品質を損なうことなく、少しでもコンパクトに配置計画を考える。面積もできる限り、圧縮できるようであれば、そういう検討も含め、コストの縮減を図る。一方では、財源の確保もしていく。このようなことです。 447 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 448 ◯18番(山田多津子さん) では、今お示しいただいた中で、どれだけコストダウンできるのですか。 449 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 450 ◯教育部長(安居庄二君) その部分につきましては、現在、設計業者と調整しているところです。 451 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 452 ◯18番(山田多津子さん) もともと基本設計ができている中で、いろいろお示しいただいたのですが、規模そのものを変えない限り、そんな大きなコストダウンはできないはずなのです。設備面であったりとか、「面積をもう少し」とおっしゃいましたけれども、それで「コンパクトに、コストを下げていく」と答えること自体、そんなにコストダウンはできないとおっしゃっていると言わざるを得ない。こういう大きなものを建てようとすること自体に問題があると、皆さんにご認識いただきたい。先ほども申し上げましたが、結局、市民の皆さんへのサービスを低下させなければならないような財源確保しかできない。そういうところに問題がある。そこをしっかりと踏まえていただきたいと思うのです。  では、細項目4、ひこね燦ぱれすは解体すべきではないと思いますが、見解を求めます。 453 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 454 ◯教育部長(安居庄二君) ひこね燦ぱれすは、新市民体育センターが整備される2021年には築30年を迎え、今後大規模な改修が必要となります。こうしたことから、ひこね燦ぱれすを解体し、施設を合築することにより、集約化が図られ、敷地の確保や運営面、財政面からも、効果的な施設整備が図れるものと考えております。  また、新市民体育センター整備調査特別委員会や(仮称)彦根市新市民体育センター建築設計検討委員会でさまざまな観点からご議論いただくとともに、各種利用団体や地元自治会からもご意見を頂戴し、末永く市民の皆様にご利用いただける施設として整備を進めるものですので、ご理解をお願いします。 455 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 456 ◯18番(山田多津子さん) ひこね燦ぱれすは、維持管理計画に基づいていけば、60年以上使えることになっているのです。まだ30年ぐらいなので、解体する必要がどこにあるのか。今までの説明を何度聞いても理解できない。ひこね燦ぱれすを合築することによって、どんどん計画が大きくなっていった。だから、財政にも大きな負担をかけてくることになると思うんです。  先ほど獅山議員も言われましたけれども、彦根市民にとってこんな大事な施設を簡単につぶしてしまう。社会的、経済的、財政的危機を迎える。そういうことにつながっている。非常に残念である。こういうことをどんどん進めている。市長、笑っておられますけれども、市民は納得できないはずです。ひこね燦ぱれすをお使いになっている方も含めて、彦根市にとって、国体開催にこんな大きなお金を使おうとしていること自体に問題がある。そして、市民は全く理解していない。松原にある体育センターが解体されてしまったことに対しても、非常に無念である。このことを強く申し上げておきたい。そして、やはり計画を見直すことをもう一度申し上げたい。  細項目5、新市民体育センターの建設計画を一旦立ちどまること、見直しをすることについての見解を求めたいと思います。 457 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 458 ◯教育部長(安居庄二君) さきにも申し上げましたが、新市民体育センターの整備事業につきましては、議会や市民の皆様を初めとする幅広い方々の議論をいただき、事業を進めております。市民体育センターの閉館後、市民の皆様にはご不便をおかけしておりますことから、1日も早い完成に向けて取り組んでまいりますので、ご理解をお願いいたします。 459 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 460 ◯18番(山田多津子さん) 市民に不便をかけているのは、計画そのものが無謀であったから、こういう問題が起こっているのです。4年間の空白をつくっているのは、市側の責任なのです。  市長に申し上げたいと思います。2013年9月定例会に、市長は、「就任後、市は厳しい財政状況にあります。耐震工事はしばらく時間を頂戴して、立ちどまって考えたい」と言って、政治的な判断を行いました。もう一度、お聞きします。この建設計画を一旦立ちどまることへの市長の見解を求めたいと思います。 461 ◯議長(安藤 博君) 市長。 462 ◯市長(大久保 貴君) これまでもるる教育部長からご説明しておりますが、そもそも議会において、新しい体育館の建設を求める声が上がり、新しい体育館のスペックがバスケットボールコート4面で、5,000人の収容を可能にするものにしてほしいというところから始まったわけです。私どもは、議会における特別委員会の設置もいただいて、るるご検討いただき、外部の有識者からの知見もお借りして、できるだけコンパクトに、古い施設も集約して、今後の財政運営に憂いのないようにしていこということで、プランをつくらせていただきました。今、実施設計を進めているところです。遠くない将来、具体的に予算規模もお示しできると思いますが、いずれにしましても、これからの彦根市にとって必要な施設であり、かつ財政的にできるだけ負担のないように、古い施設を統合して、補助金も十分に活用しながら、市民の期待に応えられるものをつくっていきたいと思っておりますので、ぜひともご理解のほどお願いしたいと思います。 463 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 464 ◯18番(山田多津子さん) これから実施設計とおっしゃいましたけれども、耐震工事は実施設計もできていました。それを政治的判断で、市長は一旦とまっておられるのです。市民負担になる計画は、絶対立ちどまるべきだと思うのです。基本から見直す必要。今ならまだ立ちどまれます。近江八幡市は、庁舎の基礎工事もできましたけれども、とまられました。そういう政治的な判断を今こそ市長がするべきなのです。担当課は今までの計画どおりどんどん進めておられます。でも、市長の一言で、耐震工事はとまりました。  市長は、憂いのない計画を進める、市民に負担のない計画を進めていくとおっしゃいました。もう既に負担になることが、先ほどの答弁からも出てきています。12億1,000万円も縮減していかざるを得ない来年度予算の編成。サービスの低下につながることもお認めになりました。だからこそ、こんな大きなお金を使う体育センターは、とまるべきです。もう一度、見解をお願いします。 465 ◯議長(安藤 博君) 市長。 466 ◯市長(大久保 貴君) 体育センターは既に解体され、彦根市には体育センターがございません。ご不便をかけているということもございますし、1日も早く、新しい体育センターの建設を進めていくことについて、これまでの経緯もよくご存じでいらっしゃいますので、それを踏まえて、ご理解とご協力のほどお願い申し上げたいと思います。 467 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 468 ◯18番(山田多津子さん) 市民体育センターを解体したのは誰の責任なのですか。本当に無念でなりません。市長はゼロベースで見直すと、庁舎の耐震工事をとめられたのです。それぐらいの決断をされたのです。ぜひもう一度決断していただきたい。財政状況からも、市民負担を強いるような計画は一旦とまるべきだと、強く申し上げておきたいと思います。  次に、大項目2、市独自の生産基盤整備推進事業のあり方について。  日本共産党彦根市会議員団は、これまでの議会で、何度も、台風などによる農業被害への支援策を求めてきましたが、なかなか実現には至りませんでした。しかし、今年9月定例会に、農業者に寄り添っていただいた支援策として、台風で被災した施設等を早急に復旧するための生産基盤整備推進事業として800万円の補正予算を計上していただきました。  私は、9月定例会で、この事業に対する質問をしましたが、今定例会に国の支援策として経営体育成支援事業の補正予算が示されたことに伴い、以下、質問を進めていきたいと思います。  中項目1、生産基盤整備推進事業について。  細項目1、9月定例会に出された生産基盤整備推進事業の目的をお示しください。 469 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 470 ◯産業部長(辻 宏育君) 事業の目的ですが、平成30年の台風第21号により被災された農業用施設等を復旧し、被災前と同等以上の営農を行おうとする農業者等に対しまして、被害の一部を補てんすることで、再生産につなげることを目的とした事業です。 471 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 472 ◯18番(山田多津子さん) ありがとうございます。  では、細項目2、9月定例会に提案された生産基盤整備推進事業は何件の申し込みがあったのか。また、支払った金額をお示しください。 473 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 474 ◯産業部長(辻 宏育君) 生産基盤整備推進事業の被災支援型における申し込み件数と支給額につきましては、申し込みの締め切り日を12月28日までとしておりますが、現時点での申請件数および支給額はともにございません。 475 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 476 ◯18番(山田多津子さん) ゼロということでした。  では、細項目3、実質予算計上された800万円は、今後どのような扱いをされるのでしょうか。 477 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。
    478 ◯産業部長(辻 宏育君) 本事業の申し込みの締め切り日を12月28日までとしているため、現時点では事業額の確定がなされていませんが、今後、予算残額が確定した場合は、他の事業と同様、予算減額をお願いすることになると考えております。  なお、この事業で想定していた被災農業者の支援については、現在、補正予算として上程し、お願いしております国の被災農業者向け経営体育成支援事業に順次乗り換えていただいております。これにより、被災農業者については、より補助率がよく、支援範囲も広い事業に切り替えていただいてきましたので、この点についてご理解いただきたいと思っております。 479 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 480 ◯18番(山田多津子さん) 9月定例会のときも聞きましたが、もし国が補助を出してきても併用はしないとのことでした。この生産基盤整備推進事業費の申し込み期限は12月28日までと思っていたのですが、今からでも事業の見直しをする。国の制度で4割から5割の補助があります。直接ですが、県からの補助もあると聞いています。他府県を見てみますと、国が5割、市町それぞれが2割、全体で9割の補助をされていて、農業者は1割の負担で再建できる制度になっています。800万円が多いか、少ないかは別にして、事業そのものを見直して、農業者にもう一歩寄り添う事業にしていく必要があると思うのですがいかがでしょうか。 481 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 482 ◯産業部長(辻 宏育君) 現時点で、私も生産基盤整備推進事業の災害時支援につきましては、問題点がないとは認識しておりませんので、問題点があると思っております。ただ、国の制度ができて、県の制度もつくられ、発表されたところですので、現時点では現行制度の改正までは考えていません。 483 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 484 ◯18番(山田多津子さん) そこが問題だと思うのです。国が施策を打ち出してきたから市は援助しないというのは、問題だと思うのです。今も申し上げましたけれども、例えば長浜市ですと、台風被害で3,800万円の特別の補正予算を組んでおられるのです。そうして、農業者に寄り添っておられる。彦根市は800万円と聞いて、長浜の方はびっくりされていたんですけれども、それでも、一歩進めていただいたと私は思ったのですが、結果的にはゼロであった。制度そのものが使いづらいこととあわせて、併用を認めないから、こういうことになっていると思うのです。再度、「問題点があるとは思います」とお答えになったことからも、見直しをしていく必要があると思うのですがいかがでしょうか。 485 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 486 ◯産業部長(辻 宏育君) 見直しをしていく考えといいますか、当然、議論は必要だと認識しております。ただ、農業者の方も含め、現制度についての問題点をご指摘いただいております。農業者に寄り添っていくという考え方からしますと、見直しも必要ではないかと思っているところですが、この9月に創設した制度で、現時点では申し込みも終わっていない状況ですので、改正することによって、逆に農業者の公平・不公平を出すことになる部分もありますので、もう少し議論をしながら、検討していきたいと考えています。 487 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 488 ◯18番(山田多津子さん) 今の答弁は理解できませんでした。「問題はある。農業者からも指摘があった。でも、まだ申し込み期限が終わってないから無理だ」とおっしゃったと思うのですが、申し込みが全くない状況のもとで、要綱もつくられていると思うのですが、変更さえすれば大丈夫だと思うのです。800万円の予算を計上されたのに、1件も利用がないような状況。何とか寄り添うために、なぜもう少し中身を変えようという議論にならないのか、もう一度、見解を求めたいと思います。 489 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 490 ◯産業部長(辻 宏育君) 先ほど9割とおっしゃられたのは、多分、北海道での事例もあると思います。県下の状況も調べますとさまざまで、例に挙げられました長浜市ですと、併用もできるような制度をつくられたことは承知しているところです。繰り返しになると思いますけれども、現時点では、制度を見直すということについては、混乱を生じる部分もありますので、改正は考えておりません。 491 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 492 ◯18番(山田多津子さん) 混乱を生じると思われるところが理解できない。この間、何件かの農家を回ったのですが、「何で市はもっと寄り添ってくれないのか。やっとハウスの補助を出してくれた。やっと彦根は一歩踏み出してくれた」という声をたくさん聞いたにもかかわらず、「残念ながら、制度がややこしく、併用できないので使えない」というのが、農家から聞こえてくる声なのです。  細項目4、全国的な事例を見ても、国や県の補助事業との併用がされ、被害額の9割補助となっている自治体もたくさんあります。市独自の支援策として提案された生産基盤整備推進事業を、農家に寄り添った施策にすべきです。見解を求めたいと思います。 493 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 494 ◯産業部長(辻 宏育君) 今ほども申し上げましたけれども、全国的な事例を見ますと、北海道では、国、県、市町の補助事業を併用されて、被害額の最大9割まで補助をされていると聞き及んでいます。一方で、滋賀県内の各市町においては、国や県の補助事業との併用や独自支援の対応がばらばらで、支援をしない市町や検討中の市町もあるなど、まだはっきりと定まっていないところです。  こうした中、本市の農業者被災支援事業については、9月補正予算としてお認めいただいた後に、速やかに要綱を制定し、施行してまいりました。これまでの間、この制度が被災者へ知れ渡るように、市内の117農業組合長を通じて伝達したほか、市内3カ所で説明会を開催するなど、できるだけ多くの農業者へ周知活動をしてきたところです。  また、その後に発動された国や県の支援事業の説明会を開催した際にも、本市の事業から国や県の事業に乗り換えていただくよう周知してきたところです。こうしたことから、現時点では現行制度の改正は考えておりません。  しかしながら、来年度以降のこの制度のあり方については、今出されています国や県、他市町の動向把握をしながら、これまで農業者などからいただいておりますご意見等も踏まえながら、議論してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 495 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 496 ◯18番(山田多津子さん) 実施していない自治体というよりも、私は先進地の事例を申し上げています。前の質問でもありましたが、野洲や守山はいち早く、はざまにおられる方を救い上げる制度を実施されています。だからこそ、一歩踏み出したことをもっと有効に使ってもらう。しっかり考えてもらうべきだと思うのです。大阪府では、国が50%、府や市町村が20%ずつで、農家は1割の負担。大阪府がやっているから、それぞれの市町がそれに準じていて、かなりの市町村が9割まで補助が出されているのです。これだけ補助をしてもらえたら、引き続き農業を頑張っていける。これが農家の皆さんの声なのです。パイプハウスの被害が多く出た。困っている時だからこそ、行政がどのように手を差し伸べるか。これが問われていると思うのです。来年度以降とおっしゃられましたけれども、せっかく組んでいただいた800万円を有効に使う。これが今、求められていると思うのです。同じ答弁しか返ってこないと思いますけれども、やはりそういうふうに寄り添っていただく、1歩も、2歩も前に進めていただく。そういうことが本当に求められていることをきっちりと踏まえていただきたいと思うのです。国の制度、県の制度を、申し込みのあった方に周知しました。そうではなく、一番身近な行政がやるべきことをやる。努力はしていただいたのかもしれませんけれども、併用できるような制度にしていくべきだということを強く求めておきたいと思います。  大項目3に移ります。  愛知川の下流に設置されている栗見橋は、老朽化および損傷が著しく、通行することが非常に危険であることが判明し、通行者の安全性を確保するため、2016年10月13日時点の結果として、当面の間通行どめとなり、2年が経過しました。栗見橋は、彦根市だけでなく、東近江市の周辺住民にとっても、欠かすことのできない大変重要な生活道路です。周辺住民の皆さんからも1日も早い復旧を求める声をお聞きし、これまでの議会でも質問してきました。その結果、担当課の皆さんの努力もあり、今年の予算では設計等委託費を計上していただいたことに感謝しています。そこで、今後の見通しについて、以下、質問をします。  中項目1、現在の進捗状況は。  細項目1、現在、修復工事に向けての進捗状況をお示しください。 497 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 498 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 栗見橋につきましては、平成28年10月に詳細点検を行ったところ、老朽化による著しい損傷が見つかったことから、安全確保のため、ただちに通行どめの措置をとり、その後、平成29年度に修復方法の検討を行い、現在は工事実施に向けた詳細設計業務を進めているところです。  また、栗見橋は、東近江市との境界地に架かる橋梁の管理及び費用負担に関する協定に基づき、修復工事を同時に実施する必要があるため、東近江市とも随時協議を行っているところです。 499 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 500 ◯18番(山田多津子さん) これまでの議会の答弁でもあったのですが、東近江市と調整をしなくてはならないという答弁だったと思います。調整は全て終わったのでしょうか。 501 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 502 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 継続して行っています。工法が決まったり、今後の予定等、密に連携していかなくてはならない部分がありますので、引き続いて協議はしていきたいと考えております。 503 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 504 ◯18番(山田多津子さん) 費用の負担割合であったり、工法が彦根市側と東近江市では違うというような答弁もあったと思うのですが、そういう調整もまだ進めていかなければならないのでしょうか。 505 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 506 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 東近江市の方も点検結果が出ておりますので、それに対する修復工事や方法について彦根市の方からも提示しております。その辺については、おおむね協議は終わっております。 507 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 508 ◯18番(山田多津子さん) 最終の協議はしていただいたとお聞きしたと思います。  では、細項目2、国庫補助があると思うのですが、工事費用の補助額の決定時期はいつの見通しか、お示しください。 509 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 510 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 現在進めております詳細設計業務につきましては、平成31年2月末の完了を予定しておりますので、平成31年度は修復工事に着手する予定としております。  なお、財源につきましては、国の社会資本整備総合交付金を活用する予定であり、通常ですと平成31年5月末には交付金の決定を受けられるものと考えております。 511 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 512 ◯18番(山田多津子さん) 平成31年5月には交付決定するとのお答えをいただきました。  では、細項目3、修復工事の着工はいつごろの予定になるのか、お示しいただきたいと思います。 513 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 514 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 修復工事の発注につきましては、国からの交付金の決定を受けた後の実施となりますので、平成31年夏ごろの入札執行を予定しており、その後、議会の承認を得て、工事請負契約を締結する予定です。  なお、着工につきましては、河川への影響を考慮し、渇水期に入る10月以降を予定しております。 515 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 516 ◯18番(山田多津子さん) では、10月ぐらいから工事に入っていただけることを確認したいと思います。 517 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 518 ◯都市建設部長(藤原 弘君) もちろん予算を確保できて、議会のご承認もいただいたならば、10月以降に工事は着手する予定です。 519 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 520 ◯18番(山田多津子さん) 工期はどれぐらいかかると想定されているのでしょうか。 521 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 522 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 修復工事につきましては、着工から完了まで1年程度の工期が必要であり、平成32年秋ごろの完成を予定しております。しかしながら、周辺住民の皆様には、平成28年の通行どめから長期にわたりご不便をおかけしておりますので、できるだけ早期に開通できるよう努力してまいります。 523 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 524 ◯18番(山田多津子さん) 本当に長い間通行どめになっているので、周辺の住民の方からは「かなりの回り道をしないといけない。本当に不便である」という声をたくさん聞いています。「できるだけ早く」とおっしゃられたのですが、工期は1年とお示しいただいたけれども、開通の見通し時期はいつごろの予定になるのか、お示しください。 525 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 526 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今ほどお答えしましたとおり、工期は1年程度かかりますので、開通は平成32年秋ごろと考えております。 527 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 528 ◯18番(山田多津子さん) 私の地元住民も含めて、東近江市の方も、朝はかなり通勤に使っておられると聞いています。これまでの議会で、「少しでも早く、スピード感を持って進めていく」と答弁されています。もう2年近く、閉まったままです。1日も早い復旧が求められていると思うのです。工期は少しでも短くなるのかどうか、お聞きしたいと思います。 529 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 530 ◯都市建設部長(藤原 弘君) おおよそ1年程度と申し上げましたけれども、もちろん工法の中身や仮設等、請負業者が決まったならば、十分考えて、短縮できるところは短縮できるような形で工事を進めてまいりたいと思っております。 531 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 532 ◯18番(山田多津子さん) 大分めどが立ってきたと思います。関係自治会には説明をしていただけるのでしょうか。 533 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 534 ◯都市建設部長(藤原 弘君) もちろん工事が具体的に決まったならば、周辺の自治会の皆様、および東近江市とも連携して、東近江市側の自治会にも、同時に周知できるような形で進めてまいりたいと考えております。 535 ◯議長(安藤 博君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 536 ◯18番(山田多津子さん) 栗見橋の通行も、何回か、議会で取り上げました。1日も早い復旧を求めて、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 537 ◯議長(安藤 博君) 15番上杉正敏君。上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 538 ◯15番(上杉正敏君) 私は、12月定例会におきまして、大きく2点について質問をさせていただきます。  大項目1、窓口業務の充実化について。  我々議員が、行政視察先でよく目にするのが、その市町の窓口業務の様子であります。訪問する時間帯にもよると思うのですが、今までに大変混雑しているところを見かけたことはありません。ただ、役所に来られた市民の皆様が、窓口業務が市民目線でされているのかは、そこで利用されている人しかわかりません。  庁舎を新しく建て替えられた視察先に行きますと、これは便利だとか、市民の立場をよく考えてつくられていると思うことがあります。  そこで、彦根市においても、新庁舎完成に向けてどのような取り組みをされているのか、以下の質問をさせていただきます。  中項目1、窓口業務の対応について。  細項目1、市民課における窓口業務の現状は。  毎日、多くの市民の方が市役所に来られています。その中でも、特に市民課に来られる人が多いと思われますが、窓口業務にどのようなものがあるのか、お聞かせください。 539 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 540 ◯市民環境部長(小林重秀君) 市民課窓口は、証明係、市民係、記録管理係の3係体制で業務を行っております。証明係は、主に戸籍謄抄本、住民票の写し、印鑑登録証明書等の各種証明書の交付および印鑑登録事務を行い、平成29年8月14日に西口仮庁舎へ移転してからは、所得・課税証明、固定資産の評価・公課証明、納税証明等の税証明も交付しています。市民係は、主に住民異動、戸籍届け出およびマイナンバーカードの交付を行い、記録管理係は、戸籍届け出の審査・受理・記載、各種証明書の郵便請求事務および住居表示事務等を行っております。
    541 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 542 ◯15番(上杉正敏君) 現在は仮庁舎で、アル・プラザ彦根に拠点を設けておりますけれども、旧庁舎との対応に差があるのか。もしあれば、どのような点があるのか、お聞かせください。 543 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 544 ◯市民環境部長(小林重秀君) 今ほども答弁させていただきましたが、税証明を市民課の証明係で交付しております。それに加えまして、移転直前から窓口コンシェルジュを導入し、お客様への各種申請書のご案内等をしているところです。今ほど議員がおっしゃられたように、お客様目線の観点と市民の利便性を考える上で、1歩、2歩ですけれども、前に進んだと考えております。 545 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 546 ◯15番(上杉正敏君) それでは、細項目2、市民1人当たりの対応時間は。  多くの人が市民課の窓口へ来られる中で、対応する内容にもよると思われますが、平均どれくらいの時間を要しているのか、お聞かせください。 547 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 548 ◯市民環境部長(小林重秀君) 働き方・業務改革推進本部の市民サービス向上部会ワーキンググループにおいて、平成30年5月のゴールデンウィーク明けの1週間、市民課および保険年金課の各業務処理時間を計測したところ、市民1人当たりの対応時間は、業務に応じて異なりますが、各種証明書の交付については平均約10分、住民異動や戸籍届け出については平均約28分、マイナンバーカードの交付については約7分でございました。なお、住民異動や戸籍届け出等とあわせて各種証明書の申請等の複合的な手続を行った場合は、1時間を超える場合もございました。 549 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 550 ◯15番(上杉正敏君) 今、複数の証明をされると1時間とおっしゃいましたが、例えば証明と異動を単純計算したら38分です。全てをやっても45分なのですが、複数出しても、もっとスムーズにできるような方法はないのでしょうか。 551 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 552 ◯市民環境部長(小林重秀君) まず、引っ越されてきた場合は住民異動を出していただきますが、それにあわせて入力等をしなければ、例えば住民票の交付に進んでいけませんので、そのような時間がかかるケースもあるということでお答えした次第です。 553 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 554 ◯15番(上杉正敏君) 続いて、細項目3、昼休みや平日の業務延長における市民の評判は。  昼休みの市民対応や現在行われております木曜日の時間延長による市民対応の評判は、どのように聞いておられるのか、お聞かせください。 555 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 556 ◯市民環境部長(小林重秀君) 平日の昼休みおよび毎週木曜日の業務延長の職員体制は、8人体制で対応しているところです。他の時間帯より対応する職員の人数が少ない状況ですが、迅速に対応するよう努力しているところです。  また、市民からの評判につきましては、お客様の勤務時間外に窓口が開いていることに対しおおむね好評をいただいております。 557 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 558 ◯15番(上杉正敏君) 部長から「おおむね評判はいい」とのことでしたが、新庁舎に移っても、何人体制になるかはわかりませんが、昼間や時間延長のサービスは続けていかれるのか、お聞かせください。 559 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 560 ◯市民環境部長(小林重秀君) お客様の利便性を常に優先し、今後も継続してまいりたいと考えております。 561 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 562 ◯15番(上杉正敏君) それでは、細項目4、新庁舎における窓口の案内表示の検討を。  新庁舎完成時には、今までより市民にとって便利でわかりやすい表示もされると思いますが、現時点での構想をお聞かせください。 563 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 564 ◯市民環境部長(小林重秀君) 新庁舎における窓口の案内表示につきましては、市民課、税務課、保険年金課等の主な窓口所管課で構成している働き方・業務改革推進本部の市民サービス向上部会ワーキンググループにおいて、総合窓口の導入および一部業務のアウトソーシングとあわせて検討しているところです。議員ご指摘のとおり、ワーキンググループで検討した結果を踏まえ、今までより市民にとって便利でわかりやすい案内表示となるよう検討してまいりたいと考えています。 565 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 566 ◯15番(上杉正敏君) 冒頭でも述べましたように、議員の方でいろんな先進地を視察した中には、大変便利でわかりやすい表示がされている新庁舎がありました。彦根市においても、現場で携わっている方や管理者がどこかの新庁舎を実際に見て検討されているのか、教えてください。 567 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 568 ◯市民環境部長(小林重秀君) 市民サービス向上部会になる以前、平成28年度に、総合窓口に関するあり方検討会の中で、東京都千代田区、神奈川県海老名市へ視察に行きました。直近では、アウトソーシングの関係で、草津市も視察しております。議員のおっしゃられました案内表示につきましては、海老名市が非常にわかりやすかったと聞いております。 569 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 570 ◯15番(上杉正敏君) 部長の答弁によると、千代田区、海老名市、草津市に行かれ、その中でも海老名市の案内表示は大変わかりやすかったとのことですが、今後、彦根市においてもそういったところを大いに参考にしていただけるのか。 571 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 572 ◯市民環境部長(小林重秀君) できるだけ参考にしていきたいと思っております。 573 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 574 ◯15番(上杉正敏君) それでは、細項目5、プライバシーを考慮した窓口対応を。  旧庁舎の窓口でも、一部で相談者の両隣についたてをされていましたが、新庁舎での対応はどのように考えているのか、お聞かせください。 575 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 576 ◯市民環境部長(小林重秀君) 現在もプライバシーに配慮した窓口に努めているところですが、新庁舎の窓口のあり方につきましては、他の窓口所管課と協議し、庁内調整を図った上、さらにプライバシーに配慮した窓口となるよう検討してまいります。 577 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 578 ◯15番(上杉正敏君) 隣におられる方が気になりますし、どのような相談をされているのかも、ついたてがなければプライバシーが侵害されることも多々あると思いますので、十分検討していただきたいと思います。  それでは、中項目2、市民目線に寄り添う窓口業務の改善を。  私の他市の議員仲間で、女性議員なのですが、今年の1月にご主人を病気で亡くされました。後日、役所に行かれ、死亡届に関する書類の多さと時間を要したことに大変驚いたと聞かされました。その女性議員は、「議員である自分でさえ、主人を亡くした悲しみや疲れがとれないときに、手続が大変であった。一般市民の方であればなおさら、何でこんなに多くの書類や時間がかかるのかと思っているに違いない」と言われたのです。  そこで、彦根市の窓口業務についてお尋ねします。  細項目1、世帯主が亡くなった場合の手続書類の数は。  世帯主が亡くなった場合の手続の数がどれほどあるのか、お聞かせください。 579 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 580 ◯市民環境部長(小林重秀君) 市民課窓口において、近親者から死亡届を提出いただき、火葬許可証を交付いたします。あわせて、世帯主変更届を提出いただき、住民異動の手続を行います。その後、世帯主かどうかにかかわらず、死亡届を提出された方には「死亡届を提出された人へ」という手続一覧表をお渡しし、その一覧表に8課29業務の手続をご案内しております。その際の必要書類等については、お亡くなりになられた方によりおのおの異なるため、各窓口所管課へお問い合わせいただいているのが現状です。 581 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 582 ◯15番(上杉正敏君) 部長の答弁で、29業務と聞きました。全国で統一されているとは思うのですけれども、その中で、法的な問題ではあると思いますが、市独自で、これがなくても業務が支障なくできるようなものはないのでしょうか。 583 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 584 ◯市民環境部長(小林重秀君) おっしゃられたように、各法律等に基づき届け出が必要なものと認識しておりますので、市独自で減らすことはできないと考えております。ただし、亡くなられたときの住民異動届は複写式になっており、2枚目を保険年金課へ出していただいて、国民健康保険や後期高齢者医療保険の資格喪失届に使わせていただいているという事例もありますので、今後も市民の方の負担を減らせるような努力はしてまいりたいと考えております。 585 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 586 ◯15番(上杉正敏君) 細項目2です。関連するような質問ですが、今ほど29業務にまたがるとお聞きしましたが、手続に関する所管の窓口は。  手続の数も多い中で、いろいろな所管で対応しなければならないと聞いていますが、実際に多いところでどれくらいあるのか、お聞かせください。 587 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 588 ◯市民環境部長(小林重秀君) 先ほど申し上げましたとおり、死亡に関する届け出はかなり多くの手続が必要でございます。  主な手続として個々に申し上げますと、お亡くなりになられた場合、市民課にて死亡届を提出いただき、必要に応じ世帯主変更届もご提出いただいております。保険年金課においては、国民健康保険の葬祭費、未支給年金・遺族年金などの申請、国民健康保険や後期高齢者医療の被保険者証や福祉医療受給者証の返納などがございます。保険料課においては、国民健康保険料・介護保険料・後期高齢者医療保険料の精算をしていただきます。税務課においては、固定資産税、市民税などの相続人代表者の指定届、軽自動車などの廃車・名義変更届などがございます。そのほかには、障害福祉課、農業委員会事務局、生活環境課、上下水道料金お客様サービスセンターなどにおいて、手続が必要になる場合がございます。 589 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 590 ◯15番(上杉正敏君) 部長からお話を聞きましたが、最初の五つぐらいまではメモ書きできましたけれども、後も結構あったので、大変だなと。九つぐらい言われたと思うのですが、手続が多いし、所管の窓口も多い。大変だということは重々認識したところです。  続きまして、細項目3、届け出人1人当たりに要する時間は。  来庁される人にもよりますが、死亡届に来られる届け出人1人当たりに要する時間がどれぐらいかかっているのか、お答えください。 591 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 592 ◯市民環境部長(小林重秀君) 市民課においては、死亡届1件当たりに対しておおむね30分から1時間程度必要です。  亡くなられた方や死亡届出人の住所や本籍が彦根市以外の場合には、おのおのの市区町村へ内容照会を行い、死亡届に記載されている内容の正誤性を確認するため、所要時間に多少の誤差が生じる次第です。また、他の窓口所管課の手続に要する時間は把握できておりませんが、より多くの時間がかかると推察しております。 593 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 594 ◯15番(上杉正敏君) 幸いにも、私自身が死亡届を出した経験はないのですが、なければ結構ですけれども、部長が死亡届を提出された経験があれば教えてください。 595 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 596 ◯市民環境部長(小林重秀君) 死亡届自体を提出したことはございませんが、その後の手続をやったことはあります。議員がおっしゃられたように、市役所への届け出だけでなく、金融機関や年金事務所にも足を運ぶケースがあります。亡くなられた方のご家族が働いておられる方であれば、1日休んでとか、2日休んでとか、何をするのか頭に描きながら次々進んでいくわけですが、交付に時間がかかると予定が狂う。市民の皆さんの事前期待に沿えないケースがあったかもしれないと思っております。 597 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 598 ◯15番(上杉正敏君) 冒頭にも述べましたように、女性議員のご主人が亡くなられて、「役所でさえ何時間もかかって、さらに金融機関やいろんな事務所に行って手続をしなければならなかったということで、できるだけ役所の窓口業務を何とかしてほしい」という話があったので、質問させてもらったわけです。  続けて、細項目4、大分県別府市の「おくやみコーナー」はどのようなものか。  大分県別府市で実施されているおくやみコーナーが、市民の皆様に評判になっていると聞いていますが、どのようなものか、お聞かせください。 599 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 600 ◯市民環境部長(小林重秀君) 別府市のおくやみコーナーにおける手続についてお答えします。  おくやみコーナーは、若手職員によるプロジェクトチームの検討・政策提言により、平成28年5月に開設されました。このコーナーでは、死亡手続に関連する各種届け出を一元化し、職員3人で対応されています。まず、ご遺族の方に「お客様シート」の必要事項を記入いただき、手続に関する必要書類ができることと聞き及んでおります。この後、申請に関する説明を受けた上、関係各課で手続を行っていただくか、もしくは関係課職員がこのコーナーへ赴き手続をすることができると聞き及んでおります。また、遠方で来庁できないご遺族の方は、電話対応により必要書類を郵送しているとのことです。 601 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 602 ◯15番(上杉正敏君) 実は私も、この件についてはある新聞で目にしたので、質問させてもらいました。部長が言われたように、2年前の5月に開設され、3人でやられています。ここの特徴は、人によって条件は違いますけれども、十数枚の書類を書かれることもあるのですが、ここではお客様シートさえ書けば、それがいろんな所管で利用されるようです。この情報について職員の皆さんの反応はどのようなものか、お聞かせください。 603 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 604 ◯市民環境部長(小林重秀君) 市役所での滞在時間の短縮化、悲しみに暮れておられる方の目線で対応している点、たらい回し等がない点、その辺をかなり評価しているところです。 605 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕
    606 ◯15番(上杉正敏君) そこで、細項目5、新庁舎完成時には「おくやみコーナー」を取り入れては。  彦根市においても、現在遅れておりますけれども、遅かれ早かれ、いずれ新庁舎は完成すると思います。完成時に合わせて、このような取り組みをしてはどうかと思っておりますが、市当局としてはどのようにお考えなのか、お聞かせください。 607 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 608 ◯市民環境部長(小林重秀君) 別府市のおくやみコーナーにおける手続は、ご遺族の方々の視点で考えられたサービスであり、高い必要性を認識しています。現在、働き方・業務改革市民サービス向上部会ワーキンググループにおいて、総合窓口の導入および一部業務のアウトソーシングを検討しているところですが、別府市のおくやみコーナーのような特定の事案に特化した窓口形態も参考にしながら、主要なライフイベント、この言葉を使うのがいいか悪いかはわかりませんが、人生の節目、出生、結婚、離婚、転入、転出、死亡などに係る総合的な窓口を目指し、今後も検討してまいりたいと考えております。 609 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 610 ◯15番(上杉正敏君) 細項目6、複合する窓口業務のワンストップ化を。  新庁舎完成時においては、部長からもお話がありましたように、複合する窓口業務のワンストップ化をぜひ導入してほしいと考えますが、具体的にお話しください。 611 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 612 ◯市民環境部長(小林重秀君) ご指摘の複合する窓口業務のワンストップ化につきましては、昨年度より開始した働き方・業務改革推進の取り組みにおいて導入検討を行っております。昨年度は、総務省業務改革モデルプロジェクトへの採択を受け、総合窓口の導入とアウトソーシングの一体的促進について検討を行いました。  その結果については、総務省のホームページに公表されておりますが、総合窓口課を設置し、ライフイベントに係る各種申請・届け出や簡易な定型業務を総合窓口で取り扱うことや、総合窓口内に相談ブースを設けることにより、快適で親切な窓口サービスを実現することを目指す内容となっております。  また、総合窓口の導入におきましては、市民サービスをより向上させるため、一部、アウトソーシング化を同時に図っていく必要があると考えておりますが、アウトソーシング化をスムーズに行うためには、業務マニュアルの作成、十分な移行プロセス、レイアウトを含む連携体制の検討が必要です。  今年度につきましては、新庁舎完成時に本格導入することを見据え、これらの検討を行っているところです。 613 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 614 ◯15番(上杉正敏君) 今、部長からるる詳しい計画をお示しいただきましたけれども、絵に描いた餅にならないよう、実際に市民の方が新庁舎の窓口に来られたときに、今までのような窓口業務ではなく、「彦根市は変わった」と言われるような窓口業務を目指して頑張っていただきたいと思います。  続きまして、大項目2、福祉の充実に向けて。  私は、平成24年の12月定例会で、彦根市における認知症対策について質問しました。あれから6年がたちましたが、その後の認知症対策がどのようになっているのか、お尋ねしたいと思います。  中項目1、認知症対策の強化を。  細項目1、彦根市における認知症患者の実態は。  6年前にも聞いていますが、現在の彦根市における認知症患者の実態をお聞かせください。 615 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 616 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 現在、国における認知症の人の推計につきましては、長期の認知症の有病率調査を行っている福岡県の久山町の研究データから推計した認知症の有病率をもとにしたものが使用されております。この推計を本市に当てはめますと、本年10月1日現在の認知症有病者数は約4,590人と推計されます。  なお、6年前にご質問をいただきました際には、当時の国の推計方法でありました介護保険認定者の認知症高齢者の日常生活自立度II以上の高齢者数で推計し、平成24年の認知症有病者数を約2,050人とお答えしましたが、これを現在の推計方法を用いて算出し直しますと約3,519人になり、この6年間で約1,071人増加したものと推計されます。 617 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 618 ◯15番(上杉正敏君) 部長から久山町の有病率から推計したと言われましたが、患者数算出の根拠はどのようにされているのですか。 619 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 620 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 今ほどご答弁しました福岡県の久山町は、人口約8,400人程度と聞き及んでおりますが、その町の研究データに基づく平成30年度の推計認知症有病率を16.6%として算出したものです。  もう少し具体的な計算式としましては、本市の本年10月1日現在における65歳以上の人口が2万7,652人おられます。これに16.6%、つまり0.166を乗じて得た人数4,590人を、現在の本市の認知症人数と推計したものです。 621 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 622 ◯15番(上杉正敏君) わかりました。いずれにせよ、平成24年からは、団塊の世代の方も高齢になられたので増えたということですので、これからも認知症患者が減ることは目指してほしいのですけれども、根拠については理解しました。  それでは、細項目2、認知症サポーター養成講座の近年の実績は。  平成24年にも聞いておりますが、認知症サポーター養成講座を受講されている方はそれほど多くなかったと記憶しています。近年の実績がどれくらいになっているのか、お聞かせください。 623 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 624 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 認知症サポーター養成講座は、地域、職域、学校などにおいて、市民の方々に認知症への正しい理解と対応について学んでいただき、誰もが認知症になっても安心して暮らせるまちを目指して開催するものです。この講座は平成18年に開始し、認知症サポーター養成数は、前回ご質問いただきました平成24年度末では延べ7,512人でしたが、平成30年10月現在では延べ1万7,885人となっています。  特に平成27年度からは、認知症HOTサポート事業を委託により開始し、認知症の普及啓発を推進しており、毎年延べ2,000人以上の受講をいただいているところです。 625 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 626 ◯15番(上杉正敏君) 平成24年度で7,500人ほどであったものが、平成30年10月で約1万7,800人と、約1万人が養成講座を受けられています。今後ますます認知症患者が増えると想定されますが、今後の目標はどのように持っておられるのか。もし持っておられるのであれば、お聞かせください。 627 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 628 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 今後の目標ですが、第7期の高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の中で、目標数値を掲げております。それによりますと、平成32年度(2020年度)末で認知症サポーター養成講座の延べ人数2万人を目指して取り組んでいるところです。  なお、今ちょうど私が名札につけておりますオレンジリングですが、これは認知症サポーター養成講座を受講された方にお渡しして、認知症の方あるいはその家族の方を応援する目印として、着用をお願いしているところです。平成32年度末にオレンジリングを2万人にお渡しできるよう、目標を定めて取り組んでいるところです。 629 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 630 ◯15番(上杉正敏君) ありがとうございます。実は、私も認知症サポーター養成講座を受けて、オレンジリングもいただいております。大変わかりやすい養成講座ですので、ぜひ皆さんにも1回は受けていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  それでは、細項目3、認知症あったかサポート店の現状は。  認知症サポーター養成講座を受講した従業員がいる事業所である認知症あったかサポート店の現状をお聞かせください。 631 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 632 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 認知症あったかサポート店とは、認知症サポーター養成講座を受けていただいた店舗・企業を認知症あったかサポート店として登録いただき、認知症という病気を持つ人やその家族が地域で安心して暮らしていくために、ご本人やその家族を温かく見守る応援者となる店舗です。  登録いただいている事業所は、医療機関や介護サービス事業所、薬局だけでなく、郵便局や金融機関、スーパー、コンビニ、理美容店などとなっております。また、登録していただいた店舗・企業は、登録企業としての目印となるステッカーを配布するとともに、ホームページにアップしております。  前回ご質問いただいた平成24年12月時点では登録数は11店舗でしたが、平成30年11月末におきましては98店舗となっております。 633 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 634 ◯15番(上杉正敏君) ありがとうございます。平成24年度では11店舗であったものが、平成30年11月末では98店舗と、大方9倍に増えていることを認識しました。  続けて、細項目4、認知症カフェの現状は。  認知症という病気を持つ人やその家族、市民、専門職の人が集い、本人や家族の人たちに相談や情報提供をされていると聞いていますが、現状がどのようなものか、お聞かせください。 635 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 636 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 認知症カフェとは、認知症という病気を持つ人やその家族、医療福祉の専門職や認知症に関心がある人などが、その立場を超えて交流し、認知症に関する相談や情報交換などを通して、病気または互いの理解を深める場でございます。  本市では、平成27年度から、認知症カフェを設置する団体の運営補助として、彦根市認知症HOTカフェんde事業を実施しております。本市の特徴は、認知症カフェの開催場所を喫茶店、飲食店に限定しているところであり、現在市内に3カ所の認知症カフェが運営されております。うちHOTカフェんde銀座およびHOTカフェんde元町では月2回、HOTカフェんde日夏では月1回ずつ開催されている状況です。  1回当たり15人から20人程度の参加者があり、コーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しまれています。また、コンサートや季節の手芸、アートセミナー等のイベントを開催され、介護者の相談や自身の悩み事について専門職に相談することもできます。繰り返し訪れる参加者も多くおられ、なじみの関係になっておられる方々もいらっしゃいます。 637 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 638 ◯15番(上杉正敏君) 私はまだ一度も認知症カフェに行ったことがないのですが、利用者の感想はどのようにお聞きになられていますか。 639 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 640 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 平日の時間帯ですので、私どもも直接、認知症カフェに行くわけにはいかないのですが、私がお聞きしている限りでは、認知症カフェではいろんなイベントを開催されています。一例ですが、そういったイベントで、話が盛り上がって、大笑いして、「30歳若返った」とおっしゃられた方。介護者から「介護の悩みを話すことのできる場はすごくありがたい」というお話もいただいております。「認知症についてもっと勉強したい」と話されている方もおられるようです。まさに一例だと思いますが、近くの保育所の園児が、公園に行く途中に、認知症カフェに立ち寄り、歌のプレゼントをされたというお話もお聞きしております。その様子に、そこにおられた皆さんが笑顔になっていたという報告もいただいております。全体的には非常に好評をいただいているという認識をしております。 641 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 642 ◯15番(上杉正敏君) 市内では、銀座、元町、日夏の3カ所とお聞きしました。大変好評だとお聞きしましたので、認知症カフェを希望される方には、市としても力強い支援を検討していただきたいと思います。  それでは、細項目5、認知症初期集中支援チームの活動は。  平成24年当時のオレンジプランで、認知症初期集中支援チームがありましたが、その後どのような活動をされているのか、お聞かせください。 643 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 644 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 本市では、平成27年度より、医師、薬剤師、理学療法士、看護師、社会福祉士といった専門職から構成される認知症初期集中支援チームを設置し、認知症が疑われる人や認知症の人およびその家族を訪問し、アセスメント、家族支援等の初期の支援をおおむね6カ月をめどに包括的・集中的に行い、自立生活に向けたサポートを行っております。  平成29年度、初期集中支援チームが支援した方は23人おられます。具体的には、認知症の疑いがあるけれどもなかなか受診につながらない、介護サービスが必要だけれどもなかなか受けてもらえない、ひとり暮らしで周りに支援者がおられないといった方々の支援を実施してまいりました。  その結果の内訳ですが、23人全ての方を医療サービスにつなげることができました。介護サービスにもつなぎ初期集中支援を終了した方は18人、継続支援中の方が3人、残念ながらお亡くなりになられた方が2人となっております。 645 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 646 ◯15番(上杉正敏君) 認知症初期集中支援チームというのは、認知症にかかられて、特に初期の方については、お役に立っていると感じました。ぜひ認知症初期集中支援チームをますます強化していただけますように、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、最後です。細項目6、第7期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の取り組みは。  平成30年度から3カ年で取り組む第7期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の取り組みをお聞かせください。 647 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 648 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 本市の第7期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画では、認知症施策は重要な柱と位置づけ、今後もさらに増加する認知症という病気を持つ人やその家族を支援するため、地域社会の認知症に対する正しい理解を基本に、認知症の予防、早期発見、早期対応、重度化の防止、適切な介護および介護者など周囲への助言等の支援が不可欠であるとしております。  こうしたことから、具体的には、認知症サポーターの養成やキャラバン・メイトの育成、初期集中支援チームによる効果的な支援の実施、認知症ケアパスの作成、認知症カフェの充実に取り組んでまいりたいと考えております。  また、家族介護者の精神的負担の軽減と介護知識や技術の習得を図るため、家族介護者の会「ほっこり」等の定例の集いや、専門職を交えた特別講座等の活動の支援を行っているところです。 649 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 650 ◯15番(上杉正敏君) 第7期の計画について説明を受けました。その計画の中で、彦根市として特に力を入れたい事業があればお教えください。 651 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 652 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 先ほど申し上げました取り組みは、それぞれが重要なもので、優先順位はつけにくいところがございます。  今後、認知症の人はますます増加すると見込まれております。そういった状況を踏まえますと、できるだけ幅広い方に認知症を正しく理解していただくことが一番重要ではないかと考えております。そのため、認知症の人を支援するサポーター養成講座の開催について、いろいろと工夫しながら力を入れていきたいと考えております。  先ほど議員もおっしゃられましたように、かなりの皆さんに養成講座を受講していただいておりますが、議員の皆様も、自治会や老人会、小学校を対象にした出前講座などもやっておりますので地元の子ども会などにも働きかけをしていただいて、1人でも多くの方が認知症の方を支えるサポーターになっていただければと考えております。そして、認知症患者に優しい彦根、温かい彦根のまちづくりにつなげていければと思っております。 653 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 654 ◯15番(上杉正敏君) ありがとうございました。  最後に、部長も答弁されましたように、今後、彦根市における認知症の方が1人でも少なくなるような、そして認知症への理解者が1人でも多くなるような事業を進めていただくことを願いまして、私の質問を終わらせていただきます。  以上でございます。 655 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後2時45分休憩
               午後2時59分再開 656 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  6番小川喜三郎君。小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 657 ◯6番(小川喜三郎君) 私は、今期定例会で、大きく2点について質問いたします。よろしくお願いしたいと思います。  大項目1です。政府は、就学前教育、つまり保育と幼児教育の無償化を来年10月から実施することを予定しています。日本の人口減少に歯止めをかける施策として大変重要なものと考えております。子育てに対する負担が減少し、期待がかかっていると考えます。無償化にかかる費用は年間8,300億円と試算されています。政府は消費税率10%への引き上げに伴う税収の増加分を財源に充てる考えです。情報によりますと、初年度の半年間の2019年10月から2020年3月に限っては全額国費とする考えであります。しかしながら、翌年度からは地方、つまり市町村に負担を求めるようでありますが、費用負担割合の結論は出ていないようであります。  中項目1、政府の幼児教育と保育の無償化であります。  細項目1、幼児教育と保育の無償化における政府の基本的考えについて、まずお尋ねいたします。 658 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 659 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 幼児教育と保育の無償化は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う幼児教育の重要性や、幼児教育の負担軽減を図る少子化対策の観点から取り組まれるもので、現在、2019年10月1日からの実施を目指し、国において検討を行っているものです。具体的な内容が確定しているものではありませんが、基本的な考え方としては、3歳から5歳までの全ての子どもおよび0歳から2歳までの市町村民税非課税世帯の子どもについての幼稚園、保育所、認定こども園の利用料の無償化に加え、幼稚園、保育所、認定こども園以外の施設の利用者についても、保育の必要性があると認定された子どもを対象に利用料の無償化を進めるものです。  また、幼稚園の預かり保育のほか、就学前の障害児の発達支援、いわゆる障害児通園施設につきましても無償化することとなります。 660 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 661 ◯6番(小川喜三郎君) 制度の概要についてはわかりました。  それでは、細項目2、幼稚園や保育所、認定こども園など、施設はさまざまありますが、対象となる施設についてお教えください。 662 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 663 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 対象となります施設は、幼稚園、保育所、認定こども園ですが、ほかに地域型保育事業、企業主導型保育事業も無償化の対象となります。また、認可外保育施設などにつきましては、保育の必要性があると認定された子どもであって、認可保育所や認定こども園を利用できていない者が対象となります。 664 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 665 ◯6番(小川喜三郎君) 認可外の保育所についても対象とお聞きいたしました。  それでは、細項目3、先々週もこれに関連した報道がなされていましたが、無償化とはいえ、上限額があるのではないかと考えます。この点について現状はどのようになっているのか、わかる範囲でお教えいただきたいと思います。 666 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 667 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 無償化の上限額ですが、子ども・子育て支援新制度の対象となる幼稚園、保育所、認定こども園では上限額の設定はありませんので、対象児童の全ての保育料が無償になります。しかし、子ども・子育て支援新制度に移行していない幼稚園につきましては、同制度において国が設定している利用者負担額の月額2万5,700円が上限となります。  また、認可外保育施設につきましては、認可保育所の利用者との公平性の観点から、認可保育所における月額保育料の全国平均額が上限となりますので、0歳児から2歳児については月額4万2,000円、3歳児以上では月額3万7,000円が上限となります。  ほかに、幼稚園の預かり保育につきましては、幼稚園保育料の無償化上限額である2万5,700円を含めて、3万7,000円までを無償とするものです。 668 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 669 ◯6番(小川喜三郎君) お教えいただきたいのですが、上限額が設定されている移行していない保育所や認可外保育所は、彦根市内ではどの程度あるのですか。あるいは、ないのでしょうか。 670 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 671 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 認可外保育施設について、届けていただいている内容で確認しますと、国の設定する上限額を超えた保育料を設定している施設もありますので、これらの施設を利用される場合には引き続き負担が生じるものと思います。 672 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 673 ◯6番(小川喜三郎君) 新制度に移行されていない施設もあるのでしょうか。確認させてください。 674 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 675 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 新制度に移行されていない幼稚園が1施設あります。認可外保育施設には新制度はありませんが、現在、彦根市内の認可外保育施設は6施設あります。 676 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 677 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。移行していない幼稚園が1園、認可外が6施設と確認させていただきました。  それでは、細項目4、3歳児から5歳児の全ての子どもと理解していますが、0歳児から2歳児においても対象となるようであります。この辺について具体的な内容をお尋ねします。 678 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 679 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 0歳児から2歳児につきましては、市町村民税が非課税の世帯を対象とすることとなっております。 680 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 681 ◯6番(小川喜三郎君) それでは、細項目5、子ども・若者プランなど、今後見直しが必要になろうかと思われますが、見解をお尋ねいたします。 682 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 683 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 現在の子ども・若者プランは平成31年度までの計画としておりますので、今年度、次期計画の策定に向けたニーズ調査を実施いたします。この調査の中で、保育料が無償となった場合の幼稚園、保育所等の利用希望を聞くこととしており、その結果を踏まえ、今後の施策を検討してまいりたいと考えております。 684 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 685 ◯6番(小川喜三郎君) 調査をしていただくとのことです。  細項目6、無償化により、幼稚園から保育所へ移行されるケースが増えるのではないかと危惧しておりますが、施設の受け入れ定員等を考えるとき、待機児童の解消につながるのか、予測は大変難しいと思われます。本市として、どのような予測をされているのか、お伺いいたします。 686 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 687 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 議員ご指摘のとおり、保育料無償化により保育所のニーズが高まることが予想されることから、現状では待機児童の解消は大変難しいと考えています。  0歳から2歳までの子どもにつきましては、生活保護世帯に加え、新たに市町村民税非課税世帯が無償化されることから、保育のニーズが高まると考えられます。また、3歳から5歳までの子どもにつきましても、平成30年4月時点での保育所等利用者は1,717人となっていますが、潜在的な利用者希望を考慮した子ども・若者プランの中間見直しにおきまして、平成31年度のニーズ量は1,973人としており、保育のニーズは高まるのではないかと考えています。 688 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 689 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。簡単に申しますと、幼稚園につきましては、定数が割れるかどうかは別としまして、少なくなるのではないか。保育所については希望者が増える。定数なども考えますと、待機児童の解消は難しいというようなご答弁だったと思うのですが、そういう理解でいいのでしょうか。 690 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 691 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 現在、幼稚園を利用されている方につきましても、預かり保育等で保育所の標準時間の利用はフォローしていけると考えているのですが、0歳から2歳についての保育は難しいところがありますので、待機児童は増えてくると考えております。また、施設につきましても、施設の容量が決められておりますので、定員を増やしていくことは難しいと考えております。  それから、先ほど認可外保育施設を6園と申し上げたのですが、13園でした。申しわけございませんでした。訂正させていただきます。 692 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 693 ◯6番(小川喜三郎君) 基本的には、無償化ですので、子育てについては大きなプラスではないかと思うのですが、待機児童の解消ができないということ。ニーズが増えるという前提があってのことですが、当然増えるのではないかと考えます。そういうことからいきますと、全てのお子様を保育所や幼稚園などに預ける条件は非常に厳しいと思うのですが、そのように理解していいのか、確認だけさせてください。 694 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 695 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 利用条件等につきましては、点数に基づいて入園手続をしておりますので、厳しくなるというよりも、同じ点数でたくさんいらっしゃった場合に、お話をする中で、入園していただけない方が出てくるのではないかと考えております。 696 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 697 ◯6番(小川喜三郎君) よくわかりました。  それでは、細項目7に移ります。今ほどのご答弁にもありましたように、このような状況ではありますが、次年度以降において、幼稚園や保育所の新設の計画はあるのか、お伺いいたします。 698 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 699 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 平成31年度では、新たに民間による小規模保育事業所が2カ所開設される予定をしております。公立によります施設整備につきましては、現在、具体的な計画はございません。 700 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 701 ◯6番(小川喜三郎君) 関連でお尋ねします。新設が小規模で2園とおっしゃいました。子育て支援からいきますと、保育士の関係もありますので思うようにはいかないのかもしれませんが、市内の保育所等で定数を増やせるような条件はあるのでしょうか。保育士等の不足や保育室の面積などを国として緩和される予測というか、そういう通知はないのでしょうか。確認だけさせてください。 702 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 703 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 現在、そこまでの通知はございませんので、建てられたときに決められていた面積、保育士の人数等であり、新しい小規模の保育施設をつくることなどでカバーしていくしかないと考えております。 704 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 705 ◯6番(小川喜三郎君) 彦根だけではありませんけれども、施設や保育士の関係で定数は増やせないこともわかりました。  続きまして、細項目8、情報によりますと、先月7日に、その翌年度(2020年度)の国と地方の費用負担に関する内閣府原案が示されたようです。全国市長会は全額国費で賄うよう求めているとお聞きしております。無償化に伴い、国から彦根市へ費用負担の話などはあったのでしょうか。あったのであれば、その内容をお聞かせください。 706 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 707 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 現在、国から保育料無償化に伴う費用負担の問い合わせ、照会等はございません。ただ、国におきまして、初年度に要する経費につきましては、全額国費による負担とする。次年度以降は、国が2分の1、都道府県が4分の1、市町村が4分の1の負担とする方針であると聞いております。 708 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 709 ◯6番(小川喜三郎君) 一部の自治体で、市が負担する負担額の試算が報道されました。試算するということは、何らかの情報をつかんで、市の負担額を算定されているようですが、今のご答弁では国からの通知はないとのことですので、本市では試算されていないということでよろしいですか。 710 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 711 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 現在、詳細が決まっていないところもありますので、まだ試算するというところまではいっておりません。 712 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 713 ◯6番(小川喜三郎君) それでは、細項目9、平成31年度は国費によるものと理解しておりますが、無償化に伴い、本市の平成31年度の予算に反映すべきものにはどのようなものがあるのでしょうか。あれば概要をお知らせください。 714 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 715 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 現時点での情報に基づくお答えとなりますが、保育料が無償化された場合、平成31年度は全額国費による負担と聞き及んでおりますので、予算に反映すべきものとしては、歳入として、保護者からの保育料収入を減額し、国からの国庫支出金を見込むことになるほか、歳出として、初年度の導入時に必要な事務費やシステム改修費のほか、認可外保育施設などを利用される方への給付の新設や、私立幼稚園就園奨励費の増額などが必要となってくると考えています。  なお、現在、保育料無償化の具体的な内容が確定していないことから、予算措置等を行う場合は、補正予算で対応してまいりたいと考えております。 716 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 717 ◯6番(小川喜三郎君) 補正予算で対応するということ、当初予算には計上されないということでよろしいですか。 718 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 719 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 当初予算の算定までに間に合うようであれば反映していかないといけないと思いますが、今、情報をつかんでいるところでは当初予算には間に合わないと思いますので、補正予算で対応したいと考えております。 720 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 721 ◯6番(小川喜三郎君) わかりました。
     それでは、最後に、細項目10、無償化により、幼稚園や保育所に関してどのような懸念事項が考えられますか。現状をお尋ねいたします。 722 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 723 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 無償化への懸念ですが、現在の議論の中では、実施の翌年度から市負担が発生することから、財源の確保が必要となります。そのほか、保育所ニーズが高くなった場合の受け入れ体制の確保が必要となってきます。  また、全国的に無償化の実施には多くの財源を要することから、これまでの保育士の処遇改善など人材確保に向けた施策等の既存事業に影響が出ないかが懸念されています。 724 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 725 ◯6番(小川喜三郎君) 再質問します。  来年度から実施される無償化ですが、途中で園を変わることは可能だと思うのですけれども、その場合、受け入れなど、いろんな問題が生じてくるのではないかと思うのですが、この辺の懸念はしておられないのか。費用は国で負担するけれども、受け入れ側の施設についてはどのような懸念を持っておられるのか、判断をされるのか、お教えください。 726 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 727 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 体制自体の確保をしていくことがまず大事だと思っております。途中で園を変更しても、受け入れ体制が整っていれば受け入れることができます。幼稚園から保育所に変更する場合、保育所に定員割れがあるかどうかというか、入れる状態であるかを考えていく必要があると思います。幼稚園は年度当初に入園希望を募って決定するのですが、保育園は保育を必要とする方の事情によりますので、毎月審査をしております。退園される方等がうまく出れば、変わっていただくことも可能だと思っております。 728 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 729 ◯6番(小川喜三郎君) 私は、従来どおりではなく、無償化という一つのポイントが生じてきますので、心配しているのです。ご意見がなければ要望としておきますけれども、トラブルとか、いろんなことが生じてきたときに、適正な市の対処をお願いしたいと申し上げておきます。もしご意見がありましたら。 730 ◯議長(安藤 博君) よろしいですか。   (「はい」と呼ぶ者あり) 731 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 732 ◯6番(小川喜三郎君) 無償化に伴う大きなトラブルや懸念がないように取り組みをお願いしたいと思います。  続きまして、大項目2、慢性的な市内の交通渋滞解消策であります。  とりわけ306号線は、平日でも、朝夕は長い渋滞が発生しております。行楽シーズンになれば、さらに深刻な状態でございます。彦根城の世界遺産登録を目指している本市にとって、これらを少しでも解消すべきと考えております。  そこで、中項目1、昨年度からパーク・アンド・バスライドの社会実験に取り組まれました。まだまだ利用される方は少ないと感じておりますが、その結果についてお尋ねいたします。  私も、先日の秋のバス出発式に参加させていただきました。朝でしたので、来訪者はおられませんでしたが、それはそれとして、細項目1、社会実験ではありますが、今後の交通対策としては大きな期待がかかっていると私は考えております。そこで、パーク・アンド・バスライドの来訪者への周知の方法についてはどのようにされておられるのか、お伺いいたします。 733 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 734 ◯都市建設部長(藤原 弘君) パーク・アンド・バスライドの来訪者への周知方法につきましては、まず彦根市ホームページへの掲載でございます。これにより広く周知するとともに、彦根観光協会やご当地キャラ博のホームページとも連携し、リンクできるように対応しております。  次に、高速道路の利用者につきましては、事前に周知できますように、関西方面からは大津サービスエリアから彦根まで、東海方面からは養老サービスエリアから彦根まで、北陸方面からは南条サービスエリアから米原までの各サービスエリアや主なパーキングエリアでポスターを掲示するとともに、リーフレットの配布をしております。  また、国道306号の利用者に対しましても、道の駅でありますあいとうマーガレットステーションやせせらぎの里こうら、湖東三山スマートインターチェンジ前にあります湖東三山館あいしょう、さらに多賀町役場の近くにあります多賀観光案内所で、同じくポスターの掲示とリーフレットの配布をしております。  次に、彦根インターチェンジの出口での周知が一番重要かつ効果的であることから、数多くの看板を設置し周知するとともに、インター前駐車場においても、インターからすぐ認識していただけるように、のぼり旗の設置などを行い周知しております。  その他としましては、「広報ひこね」への掲載、一部テレビやラジオでも広報していただくなど、できるだけの周知に努力しております。 735 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 736 ◯6番(小川喜三郎君) 多くのところで啓発していただいていますが、これで十分なのか。今後もさらに増やして、パーク・アンド・バスライドを利用していだけるような施策が必要ではないかと思うのですが、考えがあるのでしたらお教えいただきたいと思います。 737 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 738 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 周知につきましては、いろんな手法を考えていきたいと思います。この社会実験により、利用者の方にアンケート調査をさせていただきましたので、そのご意見を踏まえて、新たな周知方法についても検討してまいりたいと考えております。 739 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 740 ◯6番(小川喜三郎君) アンケート結果を有効に活用していただくようにお願いしておきたいと思います。  それでは、細項目2、実施された社会実験の日数、使用されたバスの台数、バスの往復数についてお尋ねいたします。 741 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 742 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 先日の秋の社会実験につきましては、実施日は8日間で、使用したバスの台数は1日当たり3台でございます。  また、ご質問の往復数につきましては、周回コースをとっておりますので、周回本数となりますが、通常の土日で、おおむね30分に1本のペースで、1日当たり15本運行し、イベント時では、おおむね20分に1本のペースで、1日当たり23本運行しております。 743 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 744 ◯6番(小川喜三郎君) ありがとうございます。  それでは、細項目3、起点となる原町の駐車場利用者の車両台数や利用者数はどうか、お聞きいたします。 745 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 746 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 原町の彦根インター前の駐車場の利用台数につきましては、8日間で延べ577台。その中でも、ご当地キャラ博の2日目であります10月21日の日曜日が最大で248台となりました。  また、人数につきましては、延べ1,422人で、同じく10月21日が最大で621人となりました。 747 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 748 ◯6番(小川喜三郎君) 実験中ですので、事前に予測された、あるいは予測値を持っておられるのかどうかもわかりませんが、その数値との差はあったのですか、お伺いいたします。 749 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 750 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 想定した台数というのはないのですが、昨年実施しました結果に基づいて、それ以上の来訪者は見込めると考えておりました。昨年度と比較しますと、延べ人数では147人、台数は165台多くなっている状況です。 751 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 752 ◯6番(小川喜三郎君) 昨年度よりは社会実験に参加いただいた台数も、人数も増えているとのことです。  それでは、細項目4、バス自体も渋滞に巻き込まれると考えますが、バスの運行、つまり予定の発着時刻等に関する課題はありませんでしたか、お教えいただきたいと思います。 753 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 754 ◯都市建設部長(藤原 弘君) ご質問にありますように、現状では行き帰りとも国道8号の外町交差点を通ることになりますので、本市としましても、渋滞により定時運行に支障が出るのではないかと懸念していたところがございました。しかし、今回の社会実験では、渋滞により運行時間がずれ込むことなく、逆に、行き帰りとも満車の状態で、バスでお待ちいただくこともあり、少し早目に出発した便もあったという状況でした。  発着時刻等の課題につきましては、外町交差点の渋滞がある中で、運行本数をもう少し密にできないかという課題はあると考えております。 755 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 756 ◯6番(小川喜三郎君) 渋滞でバスが遅れるケースはなかったとお聞きいたしました。  それでは、細項目5、パーク・アンド・バスライドの社会実験から得られた効果として、市内の渋滞緩和や今後の課題についてお教えいただきたいと思います。 757 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 758 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 社会実験から得られた効果や今後の課題ですが、まず渋滞緩和につきましては、彦根インター前の駐車場で普通車を駐車していただくことで、市街地に進入する交通量を確実に減らしているところです。しかしながら、それを渋滞緩和として、例えば外町交差点の渋滞の長さが減ったというデータはまだとれていない状況にあります。社会実験にあわせて渋滞の長さも計測しておりますが、パーク・アンド・バスライドの効果なのか、その計測日の天候やその他の要因によるものなのか、判断することが非常に難しいと考えております。  昨年度の実験では、城周辺の車両の速度の低下が若干向上したというデータがとれましたが、これももう少し継続的に見ていく必要があると考えております。  また、パーク・アンド・バスライドの目標としましては、観光周遊の効果も挙げております。このため、社会実験におきましても、周遊のためのコース設定や、商店と連携したサービスにより来訪者の周遊を図っているところですが、まだまだ十分な状況にないこともあり、いかに来訪者を周遊させるかという課題も引き続き検討していく必要がありますので、継続的な検証が必要であると考えているところです。 759 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 760 ◯6番(小川喜三郎君) ご担当に確認しますと、期間的にも短いし、調査の結果も速報値のような形で出ているとのことですので、中身についてはこれから吟味していくというようなお話をいただきました。  効果につきましては、パーク・アンド・バスライドの効果なのか、検証が難しいとのことですが、せっかくの社会実験ですので、さまざまな観点から調査して、データをとることも必要ではないかと思います。よろしくお願いしたいと思います。  トータルの利用台数でいきますと、まだまだ渋滞緩和には直接的な効果はないようですが、さらに課題解決のために、極端に言えば、別のところに駐車場を増やすということも、将来的には考えていただきたいと思っております。  それでは、細項目6、今後の社会実験の継続の予定はどうでしょうか、お伺いいたします。 761 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 762 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今後の社会実験の予定ですが、来年の桜のシーズンは既に債務負担として予算をお認めいただいておりますので、秋と同じく8日間程度実施する予定です。  その先につきましても、国の補助をいただきながら、5年程度は社会実験として実施してまいりたいと考えております。 763 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 764 ◯6番(小川喜三郎君) 5年間継続して社会実験をやるとのことですが、今の実験と同じ方法で当面おやりになると理解してよろしいですか。あるいは、もっと他の方法があれば、社会実験自体を改善していく方法もあると思いますけれども、やり方について、もう一度お願いします。 765 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 766 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 来年の桜のシーズンについては、今回と同じようなやり方でやっていきたいと考えております。基本的には現状のやり方になると思いますが、先ほどもご答弁しましたように、アンケート結果などを踏まえて、できることは実験の中で取り入れてまいりたいと考えております。 767 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 768 ◯6番(小川喜三郎君) よろしくお願いいたします。  それでは、細項目7、まだ社会実験の期間は短いですが、これまでの調査結果において、本格実施に向けた課題や対策についてお教えください。 769 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 770 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今後、本格的で継続的に実施する場合におきましては、やはり国道8号外町交差点の渋滞を避ける必要があると考えており、現在、滋賀県が進めている国道306号バイパス、原松原線の整備に期待するところです。  さらに、事業を継続的に実施していくためには、運営していく事業主体をどうするのか、また駐車料金やバス料金の設定をどのようにするかも大きな課題であり、社会実験を実施していく中で検討してまいりたいと考えております。 771 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 772 ◯6番(小川喜三郎君) それでは、細項目8、原町の駐車場の休憩所等の施設整備についてです。一部では道の駅にしてはどうかというような構想もあったかのように思うのですが、いわゆる乗用車を停めていただく魅力がなければ、パーク・アンド・バスライドも多くの利用者が見込めないのではないかと思います。原町の休憩所、売店はどうかわかりませんが、今後の考え方をお教えいただきたいと思います。 773 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 774 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 原町駐車場の休憩所等施設整備につきましては、社会実験では、仮設的にテントやトイレを設置し対応しているところですが、来訪者をお迎えするには決して十分なものではございません。今後の本格実施のためには、国の補助事業となるよう検討した上で、休憩所等の施設の整備は必要であると考えております。 775 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 776 ◯6番(小川喜三郎君) 施設整備について国の補助とのことですが、補助金をいただけるメニューがあると理解していいのでしょうか。規模もいろいろあると思いますが、お考えがあればお教えください。 777 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 778 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 明確に休憩所の補助というメニューはありませんが、いろいろな整備計画等により補助がいただける可能性があるかどうか、今後、国からの情報などを調べまして、もし対象になるような事業があれば、それを活用していく必要があると考えております。 779 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕
    780 ◯6番(小川喜三郎君) 財源確保が今、課題ですので、補助金が確保できる施設あるいは形態について、早期に問題が解決できるよう、調査などをしていただくよう要望しておきます。  それでは、中項目2、彦根市交通マスタープランにおける彦根城内の歩行者優先道路計画についてであります。  細項目1、彦根城内への車両乗り入れ規制の計画がありますが、どのような状況や条件が必要と考えておられますか。具体的にお示しいただきたいと思います。 781 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 782 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根市都市交通マスタープランでは、城内の道路を歩行者優先で公共交通だけを通す道路、すなわちドランジットモールを将来の目標に位置づけており、将来的に城内の車両の乗り入れ規制を行いたいと考えております。  まず、城内の県道彦根城線を通過する交通量を減少させるために、代替となります都市計画道路立花船町線を完成させることが必要です。次に、彦根城周辺に観光客の車両が集中してくることを避けるために、城内にある市営の観光駐車場を廃止し、城外に代わりとなる駐車場を確保することが必要であると考えられます。現在、滋賀県が整備を進めておられます(仮称)彦根総合運動公園の大規模な駐車場や、パーク・アンド・バスライドも駐車場対策の一環でございます。  なお、関係機関との調整や周辺自治会との協議などが必要で、城内のトランジットモール化には時間を要することになると考えております。 783 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 784 ◯6番(小川喜三郎君) ハード面では、立花船町線の整備が第一だと思いますけれども、それができないと全く進まないという条件ではないと思います。とりあえずは城内の駐車場を閉鎖するという計画だそうですので、今の状態でいきますと、国体後に国体の駐車場を活用するということもありますが、次から次へと、先手を打って計画していただかないと。世界遺産になるかどうかは別としまして、彦根に魅力のある点をアピールできる、そういうような城内での車両の乗り入れ規制ではないかと思います。とにかくスピードアップして検討いただきたいと考えます。  細項目2、さきの市民向けの「城下町・彦根における交通システムのあり方~世界遺産のまちづくりに向けて~」の講演会におきまして、国土交通省環境政策課長補佐の三重野氏の講演がありました。その後、市の職員を加えたシンポジウム「私たちは、城下町・彦根における渋滞問題をどう乗り越えるのか?」において、グリーンスローモビリティ制度について説明がありました。本市での導入や試行を検討されるのか、考えをお聞かせください。 785 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 786 ◯都市建設部長(藤原 弘君) グリーンスローモビリティは、時速20キロメートル未満の4人乗り以上の電気自動車であり、国土交通省三重野課長補佐の講演の中で、運転のしやすさや乗車時の解放感などの特徴がある乗り物として紹介されていました。  本市では、パーク・アンド・バスライドを補って、彦根城周辺地域の観光客の回遊性を高める効果が期待できると考え、国土交通省の募集した実証調査支援事業の調査地域に応募したところです。  実証調査事業では選考に漏れ、本年度の調査実施には至らず、現在のところ、具体的な活用に向けた計画はありませんが、今後は、彦根城周辺のトランジットモール化にあわせた活用などの可能性が考えられますので、引き続き、活用法の研究に取り組んでまいりたいと考えております。 787 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 788 ◯6番(小川喜三郎君) 今のご答弁で、応募したけれども選考漏れという結果だったとのことでしたが、引き続いて応募できるのか、あるいは応募はこれで終わりなのか、再度お聞きしたいと思います。 789 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 790 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今回応募した内容等を精査し、関係機関とも調整し、実証実験が継続して行われるようであれば、再度応募したいと考えております。 791 ◯議長(安藤 博君) 小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 792 ◯6番(小川喜三郎君) 今のところ、募集はなく、検討した結果で、次の機会に応募をすると理解いたしました。  市民の乗り物というよりは、観光客の乗り物と特定した方がいいのではないかと思うのです。他市では、市民のご利用も見受けられますけれども、彦根城内に特化した部分でさらに検討していただいて、ぜひとも今後にパスできますように、ご努力いただきますよう切にお願いいたします。  私の質問を終わります。ありがとうございました。 793 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後3時50分休憩            午後3時59分再開 794 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長いたします。  5番夏川嘉一郎君。夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 795 ◯5番(夏川嘉一郎君) 「地球環境が急速に悪化」という文字が新聞に踊っておりますので、私は、今回、環境に関する質問を三つ行います。  大項目1、河川ビオトープ化の推進について。  大型河川管理は県主権下にあるが、本市域内を流れる河川である限り、本市にも意見具申の権利あり。よって、本市行政に以下の質問を行いたい。  かつて琵琶湖周辺には壮大な大湿地帯が広がっており、一大ビオトープ圏を形成していたことは知る人ぞ知るである。もちろん、彦根市もこの例外ではなかった。これら一連のビオトープ圏は、戦後の開発ブームで埋め立てられ、昔の面影、今いずこの状態である。同時に、琵琶湖およびその周辺の生態系もまた大きくさま変わりしてきたことになる。現在は、河川にわずかに残った雑木や雑草がかろうじて琵琶湖やその周辺の生態系をぎりぎりのところで支えていると言えよう。言うまでもないことだが、今やビオトープは努力して管理の中でつくるものになりつつある。  現在、市域内では、安食川、野瀬川等の工事が進められているが、それらの計画概要図を見るに、いまだ流量オンリー主義で事業推進がなされているように見受けられる。今は大災害時代である。流量重視は至極当然のことではあるが、それと同じくらいの重要度で、河川ビオトープ確保も管理の中で考えるべき時代に来ていると考える。未来のために必要である。  以上の観点に立って、以下の質問をさせていただきたい。  中項目1、河川ビオトープ化の必要性について。  冒頭に述べたように、今や河川ビオトープ化は時代が求める方向であると考える。  細項目1、ビオトープ化の必要性について。  河川ビオトープ化は、琵琶湖再生の源泉であると同時に、今や世界の潮流にもなりつつある。このことは同時に、持続可能な開発目標に合致した工法でもあると言えよう。河川ビオトープ化の必要性について当局の見解を伺いたいと思います。 796 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 797 ◯都市建設部長(藤原 弘君) ビオトープとは、その地域に住む多様な野生生物が生息することができる空間であり、生物多様性の観点から、保全や復元するためのさまざまな取り組みが各地で実施されており、その必要性は認識しております。  河川整備においても、治水機能の向上だけでなく、豊かな自然と共生し、多様な生物が生息・生育する川を目指し、河川の特性に合わせた環境への配慮が必要であると考えております。 798 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 799 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。必要であると認識されておられるということに留意しながら、以下の質問に入りたい。  細項目2、河川ビオトープ化モデル「犬上川、三角州、樹林帯」について。  犬上川河口のビオトープ、三角州、樹林帯方式は、河川ビオトープ化の理想形態の一つではと考える。他市町に誇るべきビオトープ化の優秀モデルとして、自慢かつ積極的にアピールしていくべきではないかと考えますが、当局の見解を伺いたいと思います。 800 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 801 ◯市民環境部長(小林重秀君) 議員お尋ねの犬上川の河口付近の三角州、県においては中之島と呼称されている中州の樹林帯につきましては、河畔林のタブノキ林が環境庁当時に特定植物群落に選定されています。  1996年には犬上川の河口付近の大規模改修が計画され、有識者と県との話し合いの結果を踏まえ、現在の中之島のある自然環境が保全される計画案が提案され、改修工事が行われております。  このような経緯から、犬上川の下流・河口付近は、自然環境が保全され、タブノキ林のみならず、多くの植物が自生しています。また、下流域には多くの鳥類が訪れ、多くの魚類も生息するなどし、バードウォッチングや水生生物の観察会などが実施されるなど、市内でも特に豊かな自然環境が保たれています。これらの豊かな自然環境を後世に残すためには、現状以上に人の手が入ることは生態系に悪影響を及ぼすことも考えられるなど、環境保全を進めていく上で配慮すべき点もあることから、PRについては慎重に検討してまいりたいと考えています。 802 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 803 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。市民環境部長、なかなかいい意見を出してくれた。人の手が入る・入らないではなく、そういう形を世界にPRする、世界に宣伝するのはどうか。もう一度、よろしくお願いします。 804 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 805 ◯市民環境部長(小林重秀君) 豊かな自然環境を守るためには、そのような人々の活動も必須でございます。ただ、私が申し上げたのは、そこに希少な生物がいて、人が多く訪れると、後段の夏川議員質問にもありますように、不法投棄が増えたり、貴重な生物の乱獲もありますので、そのような答弁をさせていただいたところです。 806 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 807 ◯5番(夏川嘉一郎君) そこまで考えていただいてありがとうございます。  細項目3、中規模河川ビオトープ化対策について。  市内域を流れる中規模河川の安食川や野瀬川、農業排水川等人工河川系は、どうしても流量至上主義、コンクリート主義に陥りやすく、ビオトープ化にほど遠い様式となりやすい。しかし、設計段階からビオトープ化を考慮して取り組めば、この種の河川ビオトープ化も決して難しい話ではない。要は、ビオトープ化を義務づけるための何らかの制度化が必要と考えるが、当局の見解を伺いたいと思います。 808 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 809 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 県が管理する一級河川の整備につきましては、滋賀県の河川整備方針において、豊かな自然を育み多様な生物が生息する川を目指す方向性が示されており、湖東圏域河川整備計画においても、治水機能の向上とあわせて、河道状況や流域の特性に応じて、それぞれの川が本来有するべき河原、浅瀬、ワンドなど、多様な水辺環境が形成・維持される河道を創出する取り組みが進められております。  事例としましては、滋賀県生物環境アドバイザー制度により、アドバイザーの指導のもと、犬上川タブノキ林の保全や環境配慮型のコンクリート製品の採用等があります。また、県営農村地域防災減災事業で整備されている安食川では、環境配慮事項として、護岸の一部に水生植物帯を設置する取り組みや、落差部に魚道を設置する取り組みなどが実施されているところです。  このように、河川の流域特性に応じて、自然環境に配慮した河川整備が既に進められておりますことから、新たな制度化の必要性は低いと考えております。 810 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 811 ◯5番(夏川嘉一郎君) 既にいろんなことをやっておられるとのことですけれども、私も土地改良区の時代に排水川にかかわったことがあるのですが、どうしても床面がコンクリートの部分がある。狭い場所で流量を重視するあまり、直角型のコンクリート型がどうしても進められるということです。私が言うのは、この形にとどまらず、昔の河川のことを思えばかなり後退しているので、何らかの進歩した制度化が必要ではないかということですが、これは例えばハの字型にするとか、いろんな手法があると思うのです。さらに上を見つめたビオトープ化を提案したいと思うのですがいかがでしょうか。 812 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 813 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員がおっしゃいますように、河道を広げて、その分というようなことになるかもしれませんけれども、例えば野瀬川につきましては、その分河道区域を広げていく必要がありますので、用地等の問題も出てきます。県が示している河川整備計画等の方針によっては、野瀬川についても、上流部では親水性に配慮した緩傾斜のり面なども検討されているところですので、ご理解のほどお願いしたいと思います。 814 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 815 ◯5番(夏川嘉一郎君) 最近は、県もかなり考えているように思うのですが、県のそれを全てよしとするのではなく、彦根市独自で考えて、県に勧告する。ビオトープ化は大事だということで、全てが県と同じ意見とは限りませんので、さらに進んだビオトープ化を考えていただきたいと思います。  細項目4、ビオトープ化推進のための条例制定について。  ビオトープ化は、河川によっては一部で既に検討されている兆しは見えるが、建設主体の違いによって、考え方、手法に差があるように見受けられる。いずれもビオトープ化としては未熟なものが多いと見る。ビオトープ化をより確実、徹底化するためには、地球環境保全など、常に大局的観点に基づいた河川条例の制定が不可欠であると考える。今後の政策も含め、当局の見解を伺いたい。よろしくお願いします。 816 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 817 ◯市民環境部長(小林重秀君) 本市では、良好な環境を保全し創出するため、彦根市環境基本条例を平成11年3月に制定しております。また、この条例に基づき、彦根市環境基本計画および地域行動計画を策定しているところです。なお、本計画は第2期計画で、平成32年度で計画期間が終了することから、第3期の計画を策定することになりますが、その中でも生物多様性は大きな柱になるものと考えております。  議員ご提案のビオトープ化を推進するための個別の条例制定は考えておりませんが、計画を策定する中で、生物多様性の施策や取り組みについて、環境審議会のご意見等をいただきながら構築してまいりたいと考えております。 818 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 819 ◯5番(夏川嘉一郎君) ぜひよろしくお願いします。今までの川のつくり方というのは、長がこうしろと言えばこうなる、黙ってそれでいいと言えばそうなるというような、非常に不安定な形だったので、条例化すれば、一つのベースとしてビオトープ化ができる。そういうものをきちっとした上で、庁内の意見も聞くというように、ワンテンポ進んだようなやり方をとるべきではないかと考えます。今後ともよろしくお願い申し上げます。  それでは、大項目2、大牟田ユネスコスクールから学ぶべき点について。  午前中にも出ましたが、大牟田を研修してきた質問です。  SDGs、ESD等、持続可能性に関する文字が、マスコミのみならず教育や政治の分野で多用されている昨今である。言うまでもないことだが、我々が今謳歌しているこの科学技術・経済活動等、人間がつくり出した文明は、今や地球の自浄能力をも既に超えつつあり、結果、大災害続出など、未来に赤信号をともし始めたと言っても過言ではない。この事態をいかに打開していくのか。21世紀に生きる我々に課せられた人類の終えんにもかかわる大切迫課題である。我々はこの課題に応える術をいまだ見いだせていない。  こんな中、希望の光も見える。SDGs、ESD等、持続可能的発展、そのための教育という理念を掲げ、実践力を伴って時代に先駆するユネスコスクールの存在である。この教育のありようは、今後、世界の教育方向を示唆するものであり、本市にとっても資するものがあると考えます。  よって、以下の質問をさせていただきたい。  中項目1、大牟田ユネスコスクール、長いので、これからは彼スクールと言いますが、彼スクールの実態について。  細項目1、彼スクールの教育指針となる基本理念について。  基本理念は言うまでもなく、ESDの文字に込められた持続可能性社会をつくるための人間教育そのものである。言い方を変えれば、地球的視点で物を考える人間の育成教育という意味でもある。本市教育行政も、この理念は大いに参考にすべきと考えるが、当局の見解を伺いたいと思います。 820 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 821 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市教育の基本指針である「ふるさと彦根に愛着と誇りを持ち、次代を担う心豊かでたくましい人」を育むためには、ESD(持続発展教育)の視点での特色ある学校づくりの推進は重要であると認識しております。  学校、家庭、地域社会が連携を深めて、環境、人権、平和などのグローバルな視点で現代社会の課題と身近な暮らしを結びつけた課題解決型の学習や国際理解のための学習、また彦根市や身近な地域の歴史や文化や自然環境等を生かした郷土学習を通して、子どもたちに心の豊かさや次代を担うたくましさを育むことができるものと考えます。 822 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 823 ◯5番(夏川嘉一郎君) 一応、ESD教育に賛成、理念に同意するという答えをいただきました。それを踏まえて、以下の質問をしたいと思います。  細項目2、彼スクール「ESD教育」の推進形態について。
     実践活動をベースにしての各種イベントが多々ある。すなわち、発表会、勉強会、交流会等への参加機会が多くあるとか。対象は小・中学生が主役だが、青年層、教師等さまざまである。スクールは、これらイベントへの参加を通じて、地球的・グローバル的人材の育成を目指すとしている。これらは文部科学省指針である生きる力の育成、アクティブラーニング思考とも通じるものであるが、さらにその強化版とも言えるのではないか。参考にすべき点多しと考えるが、当局の見解を伺いたいと思います。 824 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 825 ◯教育長(善住喜太郎君) 現在、彦根市教育委員会では、彦根市教育大綱に掲げる基本方針である「ふるさと彦根に愛着と誇りを持ち、次代を担う心豊かでたくましい人を育みます」の実現に向けて教育行政方針を定め、教育行政方針の五つの基本目標の一つに、持続可能な社会を担う人づくりを進めることを挙げ、ESDによる特色ある学校づくりを推進しています。  これらを受けて、各小・中学校では、学校の代表に加えて、PTA会長や自治会代表を委員とするESDによる特色ある学校教育推進委員会を設置し、各校で、彦根城について調べたり、他のユネスコスクールや海外の学校と交流したりしております。  このように、地域の力も得ながら、地域の伝統文化や自然のすばらしさを体験的に学習したり、国内外のさまざまな人との交流を通して、生き方や考え方に触れたりするなどの取り組みを進めているところです。 826 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 827 ◯5番(夏川嘉一郎君) 今、彦根市でもいろいろとESDに関する教育を進めていると言われましたけれども、ちょっと違う点は、大牟田市のユネスコスクールは、小さな実践を重ねて、必ず発表会や勉強会、交流会、あるいはサミットをやる。こういうのを重ねて、自分が初めに受けた教育を、交流することによってより高めていく。最終的には、地球保全につながる、持続可能的な社会づくりにつながるという意識をみんなが持つ。ここまで進めている。  失礼なことを言うかもわかりませんが、彦根市も言葉は立派でいろいろやっていると言われましたけれども、大牟田のユネスコスクールでは、地球とか持続可能とかいう言葉が小学生の中からたびたび出てくる。そういうところまで踏み込んで、やるべきではないか。ESDは、全国の中学校あるいは小学校でも既にやっていると思います。それよりもさらに一歩出よ。そこまで進めなければ、本当のESDではないと私は言いたいのですが、彦根市はいかがでしょうか。 828 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 829 ◯教育長(善住喜太郎君) 彦根市のESDに関する教育は、全ての小・中学校でやっておりますけれども、海外あるいはほかの学校との交流というのは、ユネスコスクールの主たる活動になりまして、彦根市では24校のうちの4校が、ユネスコスクールとして、海外あるいは国内のほかの学校との交流をやっているところです。彦根市の場合、ユネスコスクールの活動を一つの軸として考えていますが、彦根市のESD活動そのものを全てユネスコスクールにしているわけではございません。その点、議員のご紹介いただいた大牟田の活動とは若干異にするところがございます。彦根市は彦根市なりのESD活動として、交流はしないまでも地域学習に非常に力を入れるとか、彦根市なりの体験活動を多く取り入れるとか、そのような考え方で進めているところで、ESDとしての視点は同じであろうと思いますけれども、踏み込み方が違うところはあると思っております。 830 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 831 ◯5番(夏川嘉一郎君) 一生懸命やっておられることはわかりました。ただ、最後は地球につながる、地球危機につながるところまで持っていくべきではないか。若者教育はそこまで持っていかないと意味がないと考えますので、今後ともよろしくお願いします。  細項目3、彼スクール「文部科学省教育指導要領」との関係について。  もちろん、一般校と同じく、教育指導要領に沿った教育を実施している。次に、総合学習では、時間内でできる範囲においてESD授業を実施。ただし、先生の多くはいずれの授業においても常にESD教育を意識しており、心にESD意識があれば授業内容もおのずとESD方式に変わってくると言っていました。本市教育にとっても参考になる部分が多いと考えますが、当局の見解を伺いたいと思います。 832 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 833 ◯教育長(善住喜太郎君) 平成29年3月に公示されました新学習指導要領の前文および総則において、ESDの理念であります持続可能な社会のつくり手の育成が明確に掲げられており、各教科においては関連する内容が盛り込まれています。  ESDの実践において取り組まれている学習内容や方法は、新たな学習指導要領に示された主体的・対話的で深い学びや生きる力を育むことにつながるものであり、ESD理念を踏まえていることから、学習指導要領に沿った教育を実施していくことが大切だと考えます。 834 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 835 ◯5番(夏川嘉一郎君) いろいろやっておられるということで、非常にありがたいことです。先ほどから一貫して言っているのは、現在、どこでも、文部科学省の学習指導要領によって、考える力、アクティブラーニングという方向に進んでいると思うのですが、それ以上に、地球危機は迫ってくる。だから、大牟田は一歩前へ出るようなESDの進化した方向をとっているので、それに近づけるような努力をしたらどうかと言っているわけです。  細項目4、大牟田版SDGs(持続可能な開発目標)に基づいたまちづくりについて。  市は大牟田版SDGs(例:平和・環境・まちづくり・福祉等)を設定し、ESDスクールと一体となってまちづくりに取り組みつつある。本市にとっても参考になる部分があると考えますが、当局の見解を伺いたいと思います。 836 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 837 ◯企画振興部長(馬場完之君) SDGsは、2030年までに、発展途上国だけでなく先進国も含めた国際社会がよりよい未来に向かって取り組むべき国際目標であり、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、誰一人取り残さない、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、貧困、飢餓、保健、教育、ジェンダーなどの17の目標と169のターゲットから構成されています。  大牟田市では、教育委員会が中心となって大牟田市版SDGsを作成され、SDGsの17の目標のうち10の目標に対して、大牟田市の学校で取り組んできたESDの実践をもとに、育てたい子ども像を示すという、他地域に例を見ない特色ある取り組みをしておられると聞き及んでいます。  現時点において、本市ではSDGsの取り組みはいたしておりませんが、その趣旨には賛同しておりますことから、現在情報収集に努めており、今後、本市とSDGsとのかかわりを検討する上で、大牟田市の取り組みも参考にしてまいりたいと考えております。 838 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 839 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございました。持続可能なまちづくりという言葉は今までの質問でもたびたび聞いておりますけれども、実践という形で進められているかどうかは甚だ疑問でありました。絵に描いた餅ではなかったか。具体的に検討しているという部長の話を聞きました。ぜひ持続可能なまちづくりについて真剣に検討していただいて、政策につながるように、ひとつよろしくお願い申し上げます。  細項目5、大牟田、市とユネスコスクールとの連携協力体制について。  市のまちづくりコンセプトとユネスコスクールの理念(ESD)は一致。彼市のSDGsとESDは補完、協力関係にある。現在SDGs推進事業の本部長は市長であり、教育長は副会長。学・行・市連携一体化の体制で諸施策に取り組みつつあるとか。当然、市民のESD志向も高まりつつあるとのことである。本市行政も参考になる点多々ありと考える。見解を伺いたいと思います。 840 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 841 ◯教育長(善住喜太郎君) 先ほども申し上げましたが、現時点では、本市のユネスコスクールに加盟している学校は4校であり、大牟田市と同様の連携協力体制は難しいと考えておりますが、今後、本市がSDGsとのかかわりを検討される中で、教育委員会としても考えてまいりたいと思います。 842 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 843 ◯5番(夏川嘉一郎君) 大牟田市は平成24年にユネスコスクールがスタートしたのですが、このときに当時の市長と教育長は並々ならぬ情熱を持って、ユネスコスクールをやろうと立ち上がった。ESDを進めるには、トップの並々ならぬ決意が必要である。彦根市もこれから検討すると言われましたけれども、要はトップの決意次第であると考えます。市長、ESDの決意について、一言、見解を述べていただきたいと思います。 844 ◯議長(安藤 博君) 市長。 845 ◯市長(大久保 貴君) 持続可能な発展を目指していくのは、我々人類共通の大きな課題です。グローバルに考えて、ローカルに行動するという、原則に基づいて、私ども地方自治体において、着実に、さまざまな施策に、その意思を生かしていかなければならないと思っております。決意を持って進みたいと思っております。 846 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 847 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。このESDは、もともとはヨーロッパ系の教育ではないのかという偏見を持っておりましたけれども、実際に聞いてみると、さにあらず。しっかりと日本の教育は教育でやりながら、地球規模の意識を醸成していくということで、感銘を受けたのです。地球危機が世界で高まっている時代ですので、ぜひしっかりと取り組んでいただきたいと考えます。  細項目6、本市学校教育のESD志向強化について。  今の時代、全地球的視点で物事を考える人間教育は不可欠。本市教育もESD化をさらに強化していくべきと考える。改めて、教育長の前向きな見解を伺いたいと思います。先ほどから何度も伺っていますけれども、改めてよろしくお願いします。 848 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 849 ◯教育長(善住喜太郎君) 本市の教育大綱および教育行政方針に示してありますとおり、国際理解のための学習、環境学習、地域学習など、ESDの視点に立った特色ある学校づくりの推進と次代を担う児童・生徒の育成に努めてまいりたいと考えております。 850 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 851 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。ここだけの言葉で終わらないように、一つの中学校あるいは小学校がやっているというのではなく、1ランク上を目指して、ユネスコスクールに入らなくても可能だと思いますので、ぜひしっかりと取り組んでいただきたいと思います。  それでは、大項目3、プラスチック海洋汚染・対応について。  最近、マスコミ報道によると、海中に流入した大量のプラスチックごみが、波で微細化(ミクロプラスチック化)し、魚介類を汚染。そのミクロプラスチック量は、驚くべきことに海中全魚介類の重さに匹敵するほどのものであるとか。果たして人類はこの惨禍を解決できるだろうか。とにかく、世界中、総力を挙げての対応が必要であると報じている。まさに待ったなしの切迫課題である。  さて、本市も、この種の危機に対して、決して傍観者であるべきではない。一地方都市として、この課題解決の責務をしっかり果たしていくべきであると考える。  以上の観点から、以下、質問させていただきます。  中項目1、市域内廃棄プラスチックの現状について。  細項目1、市域内廃棄プラスチックの年間推移量について。  30年前、20年前、現在の重量推移、概要で結構ですので、わかる範囲で教えていただきたいと思います。 852 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 853 ◯市民環境部長(小林重秀君) 不法投棄されるプラスチック類については、容器包装プラスチックは可燃ごみとして、それ以外のプラスチックは埋め立てごみとして回収・処理していることから、プラスチック類単体の回収量については把握しておりません。なお、不法投棄量全体については、現在のパトロール体制になった平成26年度以降減少傾向にあります。 854 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 855 ◯5番(夏川嘉一郎君) ということは、はっきりと記録していないということですね。わかりました。  細項目2、廃棄プラスチックの製品または形状別区分、例えば包装用プラスチックとか、ケースとか、そういう区分、それから場所区分、どこの川に流れたとか、どこの場所に流れたとか、そういう区分がわかればお願いします。 856 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 857 ◯市民環境部長(小林重秀君) 先ほども答弁しましたとおり、不法投棄されたプラスチック類を製品別・形状別区分で回収を行っていないことから、正確な数量までは把握していないものの、よく見られる不法投棄物としては、レジ袋に入った弁当がら、飲み終えたペットボトル、燃料用のポリタンク、粗大ごみに係るようなプラスチック製品、自動車部品などが挙げられます。また、不法投棄される場所については、プラスチック類に限らず、人通りが少なく車が通行可能な道路周辺が多いという傾向にあります。 858 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 859 ◯5番(夏川嘉一郎君) 琵琶湖の沿岸や河川のごみ掃除をしていますけれども、10年前や30年前に比べて増えているかどうかはわかりませんか。調べてないとのことでしたので、変化があるかどうか。よろしくお願いします。 860 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 861 ◯市民環境部長(小林重秀君) 先ほどもご答弁いたしましたが、平成26年度、シルバー人材センターに委託して、不法投棄のパトロールを毎日やって以降、今の不法投棄の体制になって以降、減少傾向にあります。私の経験からいいますと、犬上川の河川敷にも過去には大量の不法投棄があったり、荒神山の林道のあたりにもかなり不法投棄がありましたけれども、ボランティアの人たちの活動によって不法投棄物が回収された経緯もございます。今は減少傾向にあると理解しております。 862 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 863 ◯5番(夏川嘉一郎君) 中項目2、プラスチック廃棄、事前防止策について。  防止策は、廃棄プラスチック皆滅を目指すべきものと考える。  細項目1、パトロール手法の見直しについて。  パトロールは常に一定のポイントのみを見て回っているのではと思うが、それ以外にもごみの捨てられる場所が多々あると聞いている。定期的に各学区(支所など)へ問い合わせを行い、時に応じて柔軟なパトロールを行うなど、パトロールのあり方をごみ皆滅という視点から見直すべきと考えるが、当局の見解を伺いたいと思います。 864 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 865 ◯市民環境部長(小林重秀君) 不法投棄監視パトロールは、市が委嘱する不法投棄監視員によるパトロールと、市がシルバー人材センターに委託して実施するパトロールをあわせて行っております。なお、委託するパトロールのコース設定については、不法投棄監視員からもたらされる情報や、地域の美化に取り組んでおられる自治会やグループ、個人の方からの直接の情報をもとに、職員が現地を確認し、パトロールコースの見直しを行うなどの対応も行っています。  いずれにしましても、不法投棄の撲滅に向けて、これからも常にコースの見直しなど創意工夫をしてまいりたいと考えております。 866 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 867 ◯5番(夏川嘉一郎君) ぜひよろしくお願いします。  細項目2、対商店、特にプラスチック容器や包装材の自然代替化等の協力要請について。  推進施策として、表彰や協力度ランクづけなど、協力喚起手法は多々あると考えます。当局の見解を伺いたいと思います。 868 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 869 ◯市民環境部長(小林重秀君) プラスチック製容器や包装材の自然代替化等については、幾つかの大手企業において、包装材料を100%リサイクル可能にするという目標や紙製ストローの導入などが発表されているところです。また、小売店舗においては、プラスチック製の袋から紙袋への切り替えやレジ袋の無料配布の中止がなされているところもあります。  本市は、滋賀県内の小売店等の事業者、関係団体、学識経験者、行政などで構成する滋賀県買い物ごみ・食品ロス削減推進協議会に参画しており、滋賀県におけるレジ袋削減の取組に関する協定を市内10事業者18店舗と締結し、レジ袋の無料配布の中止やマイバッグの持参を呼びかける取り組みを実施しています。  事業所に対する表彰や協力の度合いに応じたランクづけなどを行うことは検討しておりませんが、マイバッグの徹底や使い捨て容器の削減、過剰包装の抑制など排出段階での啓発を実施するとともに、「広報ひこね」やホームページで協定締結事業者を公表するなど、協力事業者であることが広く紹介されるよう努めてまいりたいと考えています。 870 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 871 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。海外では、既にプラスチック容器を規制するという国も出始めておりますので、日本はまだ野放しですけれども、地方自治体がしっかりとやっていただきたいと思います。  細項目3、水環境向上のための条例制定について。  この条例化は、規制がメイン目的ではなく、人々の意識高揚が本来の目的である。当局の見解を伺いたいと思います。 872 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 873 ◯市民環境部長(小林重秀君) 本市では、良好な環境を保全し創出するため、彦根市環境基本条例を平成11年3月に制定しております。この条例は、議員ご提案の人々の意識高揚を目的とする水環境向上を含むものであることから、新たに条例を制定する考えはありません。 874 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 875 ◯5番(夏川嘉一郎君) 条例を制定することによって意識が変わることにつながる。この間、九州に視察に行ったときに、農業条例がペナルティーなしの条例で、意識を喚起するということで研修しましたけれども、これもそういうことにつながると思うのですが、これの可能性は全然考えてないのですか。ごみを皆滅するための一つの施策として効果的だと思うのですがいかがでしょうか。 876 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 877 ◯市民環境部長(小林重秀君) 議員がおっしゃったのは、水環境の条例ではなく、廃棄物の方の法律にかかわることだと理解いたします。廃棄物の処理及び清掃に関する法律の中では、不法投棄は禁止で、重い罰則も適用されることから、条例の制定については考えていないと述べさせていただきました。
    878 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 879 ◯5番(夏川嘉一郎君) 細項目4、人類の命運にもかかわる水環境教育について。  今や地球的視点で物を考える時代。既に文部科学省新教育指導要領にも、持続可能な開発目標(SDGs)やESDの文字が見える。本市も、この理念に基づき、水環境に関しての若者教育をしっかりと前進させていくべきと考える。先ほど触れましたので重なる部分があると思いますが、当局の見解を伺いたいと思います。 880 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 881 ◯教育長(善住喜太郎君) 小・中学校の理科や社会の学習で、水は絶えず地球上を循環していることを学習したり、自然環境を守るために私たちができることを考えたりしています。  県内では、小学5年生を対象に、琵琶湖を舞台にして、学習船「うみのこ」を使った環境教育が展開され、環境に主体的にかかわる力を育んでいるところです。また、本市の各校においても、総合的な学習の時間を利用し、水環境学習にかかわって、学校独自の取り組みを進めています。例を挙げますと、小学校では、芹川や犬上川、また地域の名水等を題材にして調査するなど主体的に学習を進め、その学習成果をまとめたり発信したりしています。  今後も、水環境を含めた環境教育に積極的に取り組んでいきたいと考えています。 882 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 883 ◯5番(夏川嘉一郎君) 実際に子どもたちがちゃんと守っているか、教育の成果はあるのか、検証していただきたい。実は、うちの田んぼが高校の近くにあるのですが、かなり簡単にごみを捨てる。これは効果があるのか、ないのか。立派な言葉をいただきましたけれども、必ず検証していただきたい。これについてもう一度、回答をお願いします。 884 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 885 ◯教育長(善住喜太郎君) 環境を守ることは、子どもたちの将来のために非常に大切なことですので、しつけも含めて考えさせていただきたいと思っております。 886 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 887 ◯5番(夏川嘉一郎君) 細項目5、対市民、水環境向上に関する啓発活動について。  マイレージ手法や出前講座等、施策は多々ある。しかし、全ては根本的な意識改革が必要であり、前述したSDGs・ESD理念に基づいた啓発活動をしっかりと根づかせていくべきかと考える。当局の見解を伺いたいと思います。 888 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 889 ◯市民環境部長(小林重秀君) 本市では、出前講座やイベント開催による環境学習、環境教育の推進を図っているところであります。現在もSDGsやESD理念に基づく内容となっており、今後もSDGsやESD理念を意識した啓発活動を展開してまいりたいと考えております。 890 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 891 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  細項目6、水環境保全のためのネットワーク化拡大について。  廃棄プラスチック皆滅、水環境保全運動拡大のためには、近隣市町への働きかけが必要不可欠と考える。当局の見解を伺いたいと思います。 892 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 893 ◯市民環境部長(小林重秀君) 1市4町で構成する湖東定住自立圏推進協議会環境・ごみ処理部会において、湖東定住自立圏共生ビジョンの中で示されている、豊かな自然環境や生活周辺の良好な環境を保全育成し、節度ある人と生物の共生を目指し水質保全を図るため、圏域内における行政区域界を超えた河川流域での取り組みを既に行っているところです。  具体的に申し上げますと、1市4町に加え、圏域内の水環境保全を管轄する滋賀県湖東環境事務所、圏域内で環境活動を行う団体である環境フォーラム湖東と連携し、環境シンポジウムや交流会等を開催し、住民の地域環境への関心を高め、水環境の維持・保全につながる取り組みを行っております。  今後も、水環境保全のためのネットワーク化拡大に努めてまいりたいと考えております。 894 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 895 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。湖東定住自立圏の中で旗振り役をしようと思うと、自らが一歩前へ出ないといけない。そのためには、何らかの施策、さらにアップした水環境保全対策をやっていただきたいと考えます。これは要望です。  それでは、細項目7、廃棄プラスチック皆滅のための体制強化について。  廃棄プラスチックを本腰入れて皆滅するためには、新たに何らかの体制強化策が必要と考える。当局の見解を伺いたいと思います。 896 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 897 ◯市民環境部長(小林重秀君) 不法投棄は、先ほど申し上げました不法投棄監視員やシルバー人材センターによる監視、移動式監視カメラや啓発看板の設置など、一定の成果が出ていることから、今後も継続することとあわせ、率先して環境美化活動に取り組まれている地域や企業に対しては、活動を継続いただけるよう、ボランティア袋の配布などの支援も行ってまいりたいと考えております。  また、ごみの分別周知やマイバッグ持参、簡易包装の推奨などの啓発を通じ、プラスチック製品のリサイクルや使用量を減らすことで排出量を抑制し、不法投棄そのものを減らしてまいりたいと考えており、現体制で対応してまいりたいと思います。 898 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 899 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。ただ、今までいろいろやっておられますが、現実、川や竹やぶなどの周辺を見ると、投棄は余り減っていない。毎年、私もやぶ掃除をするのですが、どんどん増える。しっかりやっていることは非常に結構ですけれども、画期的な戦略が必要ではないかと考えます。さっき言いましたように、海洋プラスチックが非常に危ない状態になっている。地方自治体といえども、1ランク上がった施策が必要である。それには、何らかの戦略が必要であると考えますが、そのための体制強化、すなわち新たな機関をつくるなどの戦略が必要だと思うのです。現状維持では解決できない問題になりつつあると考えます。市長の決意をひとつよろしくお願いします。大事な問題ですので、お願いします。 900 ◯議長(安藤 博君) 市長。 901 ◯市長(大久保 貴君) おっしゃられるように、大変重要なことですが、現状、種々の取り組みを進めておりますし、定期的に環境美化の基準日等々、ボランティアの皆さんを初め、多くの方々にご協力いただいて、ごみの回収等も行っております。  いずれにしましても、市民一人ひとり、また圏域の住民一人ひとりが、この問題に向き合っていかなければなりませんので、引き続き、可能な限りの啓発の取り組みを進めてまいりたいと考えております。  新たな組織、枠組みをたちまち立ち上げることは考えておりませんが、議員ご指摘のように、やるべきことはまだいろいろあると思いますので、小まめに、できる限りの努力をさせていただきたいと思っております。 902 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 903 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。余り深追いしないで、この辺で私の質問を終わりたいと思います。いろいろありがとうございました。 904 ◯議長(安藤 博君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 905 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会いたします。  ご苦労さまでございました。            午後4時52分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...