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  1. 彦根市議会 2018-12-01
    平成30年12月定例会(第29号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(安藤 博君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安藤 博君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、4番谷口典隆君および5番夏川嘉一郎君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第80号から議案第92号ま で(質疑ならびに一般質問、委員会付託) 3 ◯議長(安藤 博君) 日程第2、議案第80号から議案第92号までを一括議題とし、昨日に引き続き、個人からの各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  4番谷口典隆君。谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 4 ◯4番(谷口典隆君) おはようございます。それでは、私から質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  まず、1点目、来年度における彦根休日急病診療所の運営についてと題して質問をさせていただきます。  彦根市、愛荘町、豊郷町、甲良町および多賀町が設置している彦根休日急病診療所の業務を委託している一般社団法人彦根医師会が来年度、継続しての業務遂行に当たり、負担軽減策などについて彦根市と協議を進める中で、市の対応が十分でないとして、当医師会が来年度の業務委託契約を締結しない旨の見解を示されているとの情報に接し、以下、質問させていただきます。  まず、1点目でございます。休日急病診療所業務委託契約の概要について、お聞かせください。 5 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 6 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根休日急病診療所の業務委託につきましては、二つの契約がございます。  一つは、彦根休日急病診療業務委託契約で、診療所の診療業務を一般社団法人彦根医師会に委託しており、契約期間は平成30年4月1日から平成31年3月31日まででございます。  出務時間は午前10時から午後7時までで、委託料につきましては、出務医師1人1回の出務につき10万6,250円でございます。ただし、12月29日から翌年1月3日までの年末年始につきましては16万3,626円でございます。契約締結日は平成30年4月1日でございます。
     もう1つは、彦根休日急病診療所医薬品の調剤および管理業務委託契約で、診療所の医薬品の調剤および管理業務を一般社団法人彦根薬剤師会に委託しており、契約期間は平成30年4月1日から平成31年3月31日まででございます。  出務時間は午前10時から午後7時までで、委託料につきましては、出務薬剤師1人1回の出務につき3万7,060円でございます。ただし、12月29日から翌年1月3日までの年末年始につきましては5万5,590円でございます。契約締結日は平成30年4月1日でございます。 7 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 8 ◯4番(谷口典隆君) ありがとうございます。  今ほどお答えをいただきました業務契約の内容なんですけれども、ちょっと確認なんですけれども、来年度4月から5月にかけて、新天皇の即位に鑑みまして特別法が成立しまして10連休が決定いたしましたが、この10連休期間中も休日急病診療所は開設されるということになるんでしょうか。 9 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 10 ◯福祉保健部長(牧野 正君) その件につきましては、他の病院の開設をされるか否かの状況、つまり10連休ということになりますので、例えば投薬、お薬がしばらく途絶えてしまうケースもありますので、市立病院を含めて病院の方で診療をその日に、10連休のうちの2日程度の診療日を設けるか否かということについて協議をなさっているとお聞きしております。  そういった状況を踏まえて、彦根休日急病診療所として開設するか否かを決定してまいりたいと考えておりまして、それは休日急病診療所運営委員会でお諮りをさせていただく予定でございます。 11 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 12 ◯4番(谷口典隆君) では、まだ未定ということであろうかと思いますけれども。  では、次の質問にいきます。平成29年度における休日急病診療所の月別の患者数をお教えいただきたいと思います。  年間は5,147人というデータが手元にございます。月別でお願いしたいと思います。 13 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 14 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根休日急病診療所の平成29年度における月別の受診者数は、平成29年4月が268名、5月が352名、6月が140名、7月が266名、8月が154名、9月が202名、10月が197名、11月が222名、12月が898名、平成30年1月が1,294名、2月が806名、3月が348名で、総受診者数は、先ほどおっしゃいました5,147名でございました。 15 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 16 ◯4番(谷口典隆君) 月別にしますと、やはりインフルエンザ等々の流行もあるのかもしれませんけれども、12月、1月、2月あたりが突出して多いということで、非常にこの辺に大きな負担を強いていただいているということも見てとれますし。  また、先ほどお尋ねしました、5月につきまして352人ということで、ゴールデンウィークの関係もあろうかと思いますが、この辺も来年度、非常に気になるところではございます。またこの辺、後ほど質問させていただきます。  続きまして、3点目でございます。休日急病診療所に出務していただいている医師の人数をお教えください。 17 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 18 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根休日急病診療所の診療は内科と小児科の二つの診療科で行っております。内科につきましては28名、小児科につきましては19名の医師に出務いただいております。また、平成30年度は診療日が73日でございますので、延べ146名の医師に出務いただく予定となっております。 19 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 20 ◯4番(谷口典隆君) では、続きまして、彦根医師会の会員のうち、70歳以上の医師は原則として休日急病診療所への出務が免除されているとお伺いしました。彦根市はそのことを承知しておられるのか、お聞かせください。 21 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 22 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根休日急病診療所では、先ほどもご答弁申し上げましたように、診療業務を一般社団法人彦根医師会に委託し運営しておりますが、彦根医師会の取り決めとして70歳以上の医師は原則として彦根休日急病診療所への出務を免除するとされていることは承知しております。 23 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 24 ◯4番(谷口典隆君) 「原則として」ということは最初につきますけれども、当然ながら70歳以上の方は原則出務が免除されているというお話もご承知いただいていると思います。  その中で、先ほどの3点目の質問で内科医28名、小児科医19名ということで、70歳以上の方もお1人2人はおられるようにも聞き及んでおりますけれども、非常に少ない人数で回しているという現状であるということもご認識はいただいているのかと思います。  次にいきます。彦根市医師会の見解について。冒頭に申し上げました、彦根医師会の見解について少し述べさせていただきます。  彦根医師会が会員の減少や、今ほど申し上げました、医師の高齢化などを理由に昨年から彦根市に対し休日急病診療所への出務負担軽減を求めていく中で、彦根市立病院の若手医師を派遣する方向で調整を図っておられたと聞き及びます。  しかしながら、市の幹部職員が、同病院の医師の働き方改革の観点から派遣はできないとの回答を寄せたことから、既に市立病院の幹部と調整済みである案件とされる彦根医師会側は、現状のままでは来年度の休日急病診療所業務委託契約は結べないという旨を市側に伝えたとのことでございます。こうした彦根医師会の見解について市の認識をお聞かせください。 25 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 26 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根医師会からは、彦根休日急病診療所への出務に関して一定の負担軽減措置が講じられなければ、業務委託契約の締結については今後困難になり得るとの見解を伺っております。  彦根休日急病診療所は地域の一次医療を担う大変重要な機関でございまして、彦根医師会のご協力なくして運営することはできないものと認識をしております。 27 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 28 ◯4番(谷口典隆君) そうしたご認識でいただいているということは別として、こちらも認識をいたしました。  続きまして、そもそも彦根医師会がこうした見解を示されるに至った原因と経緯について、お聞かせをいただきたいと思います。 29 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 30 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根休日急病診療所湖東保健医療圏域における初期救急を担っておりまして、圏域にある四つの総合病院が担う二次救急体制とあわせて救急医療体制の重要な役割を担っております。  このことから、今後の彦根休日急病診療所が継続して安定的に運営していくための体制や方法につきまして彦根医師会と調整を重ねるとともに、彦根市立病院へ医師の出務についてご協力をいただけないか相談をしてまいりました。  その中で、滋賀医科大学等からの医師の派遣や医師の人材派遣の活用などの提案があり、これらについて検討を進めてまいりましたが、医師の確保には至っていないことが今般、彦根医師会において業務委託契約の締結が困難になり得るとの見解を示された原因であると考えております。 31 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 32 ◯4番(谷口典隆君) 原因はわかりました。  ただ、その中でほかの策として、彦根医師会の見解に至るまでに何らかの打つ手というか、次の手、二の矢、三の矢を放たれたのか。滋賀医科大学からの医師の派遣が無理であったならば、違う方策を探られたのかどうか。その辺の経緯についてもお聞かせください。 33 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 34 ◯福祉保健部長(牧野 正君) まず、病院の方からご提案をいただきました滋賀医科大学と、京都大学も含めてでございますけれども、派遣ができないかということで市立病院の金子院長におつなぎをいただいてお願いをさせていただいたところでございます。  その当時は、もし調整がかなうならば、金子先生のご仲介のもとで市長と私が直接大学へ赴いて派遣のお願いをするつもりでございましたけれども、なかなか派遣をするに、十分な派遣ができないと、つまり人材が不足しているということで、その派遣の道は閉ざされたということでございます。  それから、もう1つご提案をいただきました民間の人材派遣会社、医師を派遣していただく会社がございます。こちらにもコンタクトをとりまして、お話をさせていただきましたところ、その会社では過去に休日急病診療所への派遣実績があるということで期待をしておりましたが、派遣に当たっては相当な紹介手数料が必要であったり、あるいは交通費が必要であったりということもございましたし、依頼をされても確実に出務医師を確保できるということではない、約束はできないということもおっしゃっておりました。  そしてまた、出務予定医師が急病等で出務いただけなくなるケース、あるいは年末年始ですと、こちらは雪が降りますけれども、そういった豪雪等で派遣ができない状況になることもあり得るということもおっしゃっていました。  休日急病診療所を派遣医師にお願いをして、穴があくことになっては地域住民の皆様にご迷惑をおかけすることになります。そういったいろんな課題がございまして、そちらの方に全面的にお願いをするということについては困難であるという結論に達したわけでございます。 35 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 36 ◯4番(谷口典隆君) ありがとうございます。また、後の質問にもかかわってくるかと思いますので、この辺でやめておきます。  では、続きまして、3点目でございます。彦根医師会がこうした見解を示されるに至った経緯の中で、彦根市立病院の医師や職員との協議も大きな要因の一つとの認識があるとお聞きしておりますが、市立病院が果たした役割について詳細にお聞かせいただきたいと思います。 37 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 38 ◯病院事務局長(西山 武君) 休日急病診療所を所管いたします福祉保健部の方から本院医師の出務についてご相談がありました。これに対しまして、本院医師による出務は困難ではありますが、大学医局からの非常勤医師の派遣、あるいは民間の人材紹介会社の活用により、出務医師の確保ができるのではないかと提案をいたしました。そして、その提案を実現するため、本院を通じて大学医局に依頼することといたしまして、院長自らが京都大学および滋賀医科大学を訪問して派遣の働きかけを行いました。  そのほか、休日急病診療所の運用方法の変更案を提示するなど、湖東保健医療圏における一次救急医療の確保について意見を交換してきたところでございます。  なお、現在も協議、検討を続けているところでありまして、一次救急と二次救急の役割分担と連携のもと、この圏域の救急医療が安定して維持・継続できますよう、引き続きこの問題の解決に向け、福祉保健部および彦根医師会とともに知恵を出し合っていきたいと考えております。 39 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 40 ◯4番(谷口典隆君) ありがとうございます。  先ほど申し上げました、当然ながら病院管理者を初め、医師会とは密接な関係であられることは想像にかたくないんですけれども、病院幹部のドクターと既に医師会とで協議を進められていた、それについて市立病院として本院の医師の派遣はできないということをはっきりおっしゃられたんですか。もうそれが最終通告というのか、はっきりそれは市としての姿勢なのか、その辺はどうなんですか。  既に病院の幹部と医師会とがお話しされていたことが非公式、オフレコの話なので、オンレコードには載らない話だと、市として対応すべきものではないというものなのか。もう既に公式な話としていたものを市として公式にお断りになられたのか、その辺だけ確認をさせてください。 41 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 42 ◯病院事務局長(西山 武君) このお話は昨年の11月ごろにお聞かせいただいたかと思います。  その中で、院長、院長代理、看護部長、そして私の4者の中でそういうお話も出てまいりました。  ただ、基本的には当院は二次救急を担う病院でありますので、一次救急につきましては、それを確保する最後のとりでになるであろうということで、まずは医師会、彦根市の方でご努力いただくということが基本だという認識でありました。  そして、最後のとりでではありますので、最終的には何らかのご支援も必要かという認識ではありましたけれども、休日急病診療所に当院の医師が出務して仕事をするとなりますと、その場合の身分の取り扱いや給与の支払いの問題も生じてまいります。  それから、当院は医師の長時間勤務を是正するために大学の医局から多くの非常勤医師を送っていただいている病院でございまして、そうした病院が一方で休日急病診療所のところへ出向いて診療するとなりますと、派遣をしていただいている大学医局から見ますと、もう必要ないのではないかと認識されてしまうと。そういう問題が多々ありますねという認識でございまして、決して出務について完全に否定するという認識ではございませんでしたけれども、まずは難しいですねということでございました。  最終的に、当院の院長の方から医師会に対しまして、やはり働き方改革の問題もございますので、当院としては医師の派遣は難しいですと正式にお断りしたのは本年の5月9日であったと記憶をしております。 43 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 44 ◯4番(谷口典隆君) 働き方改革は大変重要な問題ではあろうかと思っております。しかしながら、12月6日の、これは朝刊ですけれども、厚生労働省が地域医療であるとか、研修医に限りということではございますけれども、医師の残業の上限の緩和案というものを提案したということで、これから議論が始まるということもございます。  こうしたことを考えあわせていきますと、一概にこの彦根市というか、1市4町の地域医療というものだけを考えると、その中核を担う彦根市立病院として、その役割というものを鑑みあわせたときに、果たしてこの回答でよかったのかと思います。  もう一度教えていただきたいんですが、既に医師会と病院の幹部のドクターの方との間で若手医師を何とか確保できそうだと、そうした希望者があるという言質もとっておられますけれども、その辺まで話は進んでいたのかどうかということをお聞かせください。  公式に、正式に病院長からお答えになられたということであるならば、その辺の話も含めてお聞きになっておられると思います。その辺まで突っ込んだ、踏み込んだ話ができていたにもかかわらず、正式に、公式にお断りになられたというのであれば、その辺も、既に話がどこまで進んでいたのかということについてもお聞かせいただきたいと思います。 45 ◯議長(安藤 博君) 病院事業管理者。 46 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 若手医師が出務してもいいということについては、全く病院の中で検討されている話ではございません。  一部、院長代理が医局の中で「どう」という話をちょっと2、3持ちかけたら、結構「いいですね」という話を伺ったということは聞いているんですけれども、それだけで、病院全体としての話し合いというものは全くされておりませんし、病院の方針というわけでもございません。  それで、私が医師会に言いましたのは、まず病院の敷地内にあって一次救急を医師会の方にお任せしてお願いしていると。病院はあくまでも二次以上、入院が必要となったら、ただちに紹介いただいたら、即いつでもお引き受けしますということをまず前提にしていただきたいと。医者がいなくなったら、ただちに同じ敷地内の病院から、すぐ隣だから欲しいというのではなくて、それまでにやはりいろんな医師を招聘することはお願いしたいということなんですね。  ですから、全く送りませんということを医師会に病院としてお話ししたという段階でもないわけです。まず、いろいろご提案させていただいて、その中でまず医師の確保の方法というものを探っていただきたいということで、これは牧野部長の方にもお願いして、まずそこから始まって、今まだその過程にあるという認識でございます。病院として絶対に送りませんと、最後通告というものではないととっていただきたいと思います。 47 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 48 ◯4番(谷口典隆君) 医師会側は当初そういった、オフレコの話かもわかりませんけれども、若手医師を送れるのではないかというお話に一縷の希望を見出されて、その後、やはり難しいという話があって、「何で」という話になったけれども、市長のお話も先ほど福祉保健部長にご答弁いただきましたように、市長も、それからまた金子病院長も含めて、滋賀医科大学との協議もやってくれそうだということであるならば、もう少し待ってみようか、様子を見ようかという話しになったとお聞きをしております。  しかしながら、それもだめで、結局とどのつまり、やはり無理ですという話になったという事の経緯を語って、そういった思いをお持ちになられているようでございます。  そうしたことから、今のお話で、病院事務局長が最終的には、何とか手を差し伸べるとおっしゃっていただいていないかもわかりませんけれども、何らかの策を講じる必要はあるという含みを持たせるお答えをいただいたのに私は希望を見出しているところでございます。  この質問をさせていただいたのは、何とか決着といいますか、落としどころを見出すことができないかという思いで取り上げさせていただいておりましたので、その点誤解のないようにお願いをしたいと思いますし、その辺も踏まえて今後、ご答弁をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  そうした点から、続きまして、医師会からの負担軽減に関する提案についてお尋ねさせていただきたいと思います。  業務委託継続に向けて、医師会からの診療時間を午後5時までとの提案に対する市の見解について、お聞かせをいただきたいと思います。 49 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 50 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根休日急病診療所の診療時間の短縮につきましては、彦根医師会からのご意見や受診者の実績等を踏まえながら、救急医療を要する重症患者の治療に支障を来すことのないよう関係機関との協議が必要と考えております。  また、彦根休日急病診療所の運営方針や運営に係る重要な事項になってまいりますので、彦根医師会、二次病院の代表、彦根薬剤師会、彦根保健所、1市4町などの委員で構成します彦根休日急病診療所運営委員会におきまして協議する必要がございます。  つきましては、年内に臨時の彦根休日急病診療所運営委員会を開催することとし、運営委員会の委員に加え、彦根中央病院、友仁山崎病院、豊郷病院にも協議に入っていただき、湖東圏域内の関係機関の皆様のお知恵をおかりして協議ができるよう調整を図っているところでございます。 51 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。
      〔4番(谷口典隆君)登壇〕 52 ◯4番(谷口典隆君) 関係機関とおっしゃったのは、湖東圏域内の病院で他の病院であるとか、薬剤師会ということですか。 53 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 54 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 運営委員会の構成員については、先ほど申し上げましたとおりでございますけれども、今回、診療時間を短縮するということになりますと、当然のことながら、市立病院を初めとする二次病院に多大な影響を及ぼすと。つまり、今まで午後7時までの診療時間であったものが、例えば午後5時に短縮するということになれば、その2時間で恐らく市立病院の方に患者様が流れるということになろうかと思います。  そういう意味で圏域内の、市立病院はもともと運営委員会の委員でいらっしゃいましたけれども、4病院にもご出席をいただいてお諮りをさせていただこうと考えているものでございます。 55 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 56 ◯4番(谷口典隆君) では、次にいきます。  休日急病診療所の業務委託継続に向けて、医師会からの診療日を祝日のみにしてはとの提案に対する見解をお聞かせください。 57 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 58 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根休日急病診療所の診療日の縮減につきましても、彦根医師会からのご意見や受診者の実績等を踏まえながら、彦根休日急病診療所運営委員会におきまして協議をしてまいりたいと考えております。 59 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 60 ◯4番(谷口典隆君) また後の質問も同じ答弁になるような気がするんですけれども。  続きまして、若い医師を県内各地から招聘するために委託料を引き上げてはとの提案に対する市の見解をお聞かせください。 61 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 62 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根休日急病診療所の出務医師に対する委託料の引き上げにつきましては、医師確保のための一つの方法として必要であると認識をしております。県内他地域の状況を踏まえ、引き上げについて前向きに検討してまいりたいと考えております。 63 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 64 ◯4番(谷口典隆君) 休日急病診療所の運営の会計は黒字でございますよね。こういったことから、やはり引き上げるということは非常に意義があると思うんですが、これも運営委員会で決定されるものなんですか。その辺の経緯だけをお聞かせください。 65 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 66 ◯福祉保健部長(牧野 正君) これについては、1市4町の湖東圏域にかかわる事業でございますので、1市4町の中での調整はいたしますけれども、運営委員会の中でお諮りをしているという事項ではございません。  後々の委員会でご報告を申し上げることになろうかと思いますが、現在、県内の診療所の報酬の体系が、どうしても南に高くて北の方が低いという状況になってございますので、その辺は医師会の方からもご指摘をお伺いしております。できるだけ南の地域の報酬に合わせていこうということで部内での予算要求をさせていただこうと考えているところでございます。 67 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 68 ◯4番(谷口典隆君) 今、前向きに検討するというご答弁でございましたけれども、では、委託料を引き上げることによって、県内各地から招聘できる可能性もあるわけですけれども、そうすると、引き上げた上で、再度そうした県内各地に招聘の呼びかけをされるというお考えまであるのかどうか、お聞かせいただけますか。 69 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 70 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 医師確保に向けましては、いろんな方策がございます。その中の一つとして他の地域の休日急病診療所、大津でありますとか、草津については休日急病診療所はございませんので、そちらのエリアの先生にお力添えをいただくという方法も一つの医師確保策でございます。  そうした場合に格差がありますと、医師確保に支障を及ぼすということがございますので、そういった大津エリア、あるいは高島エリアの医師派遣も想定しての医師確保策を検討しているところでございます。 71 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 72 ◯4番(谷口典隆君) では、次にいきます。  先ほどもご答弁をいただいたようにも思いますけれども、彦根市立病院からも医師を出務させてほしいとの提案に対する彦根市立病院としての見解は。お聞かせください。 73 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 74 ◯病院事務局長(西山 武君) 先ほどのご答弁と重複いたしますが、申し上げます。  医師、特に勤務医の長時間労働の是正は、現在、国を挙げて推進しております働き方改革の中で最重要課題とされております。そうした中、本院においても恒常的な医師不足に起因します長時間労働の是正が喫緊の課題となっております。そのため、休日の当直勤務のために非常勤嘱託医師を多数雇用するなどして勤務医師の負担軽減を図っているところでございます。  また、病診連携の推進によります外来の縮小や、医師から医師以外の職種への業務移管、医師事務作業補助者の配置によりますタスクシフティングにも努めております。  こうした状況の中、本院としましては、勤務医に対して休日急病診療所への出務を命じることは、さらなる医師の負担増大を招くため困難であると考えております。  ただし、先ほどもお答えいたしましたように、当院は二次救急を担う病院といたしまして、一次救急に関しては最後のとりでになり得る病院であろうと考えておりますので、当院からの医師の出務を完全に否定するという趣旨ではございません。  このような理由によりまして、先ほどお答えいたしましたとおり、大学医局や民間の人材紹介会社からの医師派遣を提案し、院長自ら大学医局に対して医師の派遣を働きかけたところでございます。 75 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 76 ◯4番(谷口典隆君) 同じご答弁の繰り返しではございましたけれども、東近江行政組合は近江八幡の総合医療センターから休日急病診療所に医師を派遣しているということを、お聞きをしましたら、そのようにお答えもいただきました。しっかりと医師を派遣していただいておりまして東近江の近江八幡の地域の休日急病診療所は成り立っているということもございました。  また、新聞の引用ばかりで申しわけないですけれども、市立敦賀病院が月200時間の三六協定に対して是正勧告を受けたということもございまして、非常に医師の働き方改革というもの、働き方にもメスが入っているという現状であることも十分には認識をしております。  しかしながら、この彦根の休日急病診療所を支えていただいている彦根医師会の働き方改革はどうなんだということも、やはり医師会からは、そうしたお声も聞こえてきます。  そうしたことを踏まえて、次の項目でございます。高齢化等により業務委託継続が困難であると、負担軽減策を講じてほしいとの意見に対する市の見解をお尋ねします。 77 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 78 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根医師会の会員の高齢化と新規会員が増えない中、現在の出務体制では近い将来において彦根休日急病診療所の運営が困難になるとの認識から、今後も安定して運営していくための方法について、昨年度から彦根医師会と協議を重ねているところでございます。  今後も引き続き、彦根医師会と協議を行うとともに、彦根医師会からご提案をいただいております診療時間の短縮や診療日の縮減など、出務医師の負担軽減策を講じることにつきまして、年内に予定しております彦根休日急病診療所運営委員会で協議をしてまいりたいと考えております。 79 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 80 ◯4番(谷口典隆君) 中央病院も日曜日に診療しておられます。そうした環境の中で、これが設置されたのは昭和56年でしたっけ、そのときから比べると随分とやはり環境も変わってきているということを踏まえていただいて対応していただきたいと思います。  次、中項目4番でございます。今後の対応についてお尋ねします。  医師会の会員向けに市が10月にアンケートを実施しておられるようでございますけれども、負担軽減に係る意見の分析結果をお聞かせください。 81 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 82 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 少し長くなりますが、丁寧にご説明を申し上げたいと思います。  10月に実施いたしましたアンケートにつきましては、今後の彦根休日急病診療所の運営や出務の調整等の参考にさせていただくため、10月時点で出務しておられた医師の皆様にアンケートを実施したものでございます。  アンケートの結果につきましては、45人中37人から回答があり、回答率は82.2%でございました。  問1では彦根休日急病診療所への出務についてお尋ねし、回答のあった小児科出務医師の93.3%、内科出務医師の72.7%が出務に負担を感じているとの回答があり、特に小児科出務医師の負担感が高い結果となりました。  問2では出務のどのようなところに負担を感じておられるかをお尋ねし、小児科出務医師の53.3%、内科出務医師の22.7%が出務回数が負担であると回答がありました。  小児科出務医師は年に4回程度、内科出務医師は年に3回程度出務いただいておりまして、小児科出務医師の出務回数に対して負担を感じておられるとの結果でございました。  また、診療時間については、小児科出務医師の66.7%、内科出務医師の63.6%が診療時間が長いとの回答があり、両診療科とも診療時間の長さについて負担を感じておられるとの結果でございました。  問3で今後の出務の回数についてお尋ねをし、小児科出務医師の40%、内科出務医師の36.3%が現在の回数なら出務可能との回答でございました。  また、ご意見、ご要望として、「ゴールデンウィークと年末年始の出務が負担である」、あるいは「外部からの医師を招聘して彦根休日急病診療所を運営していくべきである」、あるいは「彦根休日急病診療所は地域医療を守っていくために不可欠である」などのご意見をいただいたところでございます。 83 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 84 ◯4番(谷口典隆君) ありがとうございます。  その他、インフルエンザ流行期には超過勤務状態であることであるとか、ゴールデンウィーク、年末年始、唯一の長期休暇がとれないというお答えもあったようにも聞き及んでおります。  そうした結果を反映していただきたいという思いでこの質問をさせていただいておりますので、何度も申し上げますが、ご理解をお願いしたいと思います。  続きまして、来年度、業務委託契約彦根医師会と締結できなかったという場合、この影響についてお聞かせください。 85 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 86 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根休日急病診療所湖東保健医療圏域における初期救急を担っており、地域医療の最前線で活動いただいている彦根医師会業務委託契約を締結できないという想定は考えられません。  このことから、彦根医師会のご協力をいただけるよう、彦根休日急病診療所の運営方法について見直す必要があると認識しております。 87 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 88 ◯4番(谷口典隆君) 見直しというものは、先ほどおっしゃっていただきました、委託料の引き上げということだけではなくて医師の確保ということも含めてなのか、もう一度お願いします。 89 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 90 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 見直す必要のある事項につきましては、先ほどもご答弁申し上げましたが、まずは医師の確保が一つ大きな課題でございます。これを確保できるために見直しを図りたい。  それから診療時間の短縮、さらには診療日の縮減、こういった彦根医師会からご要望をいただいております内容について見直していく必要があると考えております。 91 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 92 ◯4番(谷口典隆君) 最初にも申し上げましたけれども、来年度5月の10連休、行政にとりましてはネットニュースでも、ごみの収集等々も問題になっておりますけれども、行政としても対応しなければならない問題が多々あろうかと思います。  そんな中で、この休日急病診療所というのは非常に重要な1年になるかと思っております。そんな中で、それを目前にして、こういった状況が起こっているというのは非常に嘆かわしいと思いますし、市民に不安を与える案件でしかないと思います。  そうしたことから、先ほどから運営委員会のお話が、今月末に開催をされるようでございますけれども、そうした場だけではなくて、次の質問にいきます。早急に協議の場を設けるべきであると考えておりますが、見解をお聞かせください。 93 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 94 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 先ほどもお答えをいたしましたとおり、年内には彦根休日急病診療所運営委員会を開催したいと考えております。その中で今後の彦根休日急病診療所の運営や医師の負担軽減策等について協議を行いまして、あわせて来年度の業務委託契約が締結できるように努めてまいりたいと考えております。 95 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 96 ◯4番(谷口典隆君) これは病院も含めてご検討いただきたいと思うんですが、今のご答弁を踏まえまして、市立病院として、最後のとりでとおっしゃっていただきましたし、決して完全に否定するものではないというものに関しまして私も一縷の望みをつないでいるわけでございますし、医師会も同じ思いではないかと思うわけでございますけれども、病院からも見解をお聞かせいただけませんか。 97 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 98 ◯病院事務局長(西山 武君) 救急医療の確保につきましては、一次救急と二次救急、両方整ってこその救急医療の確保でございますので、当院といたしましても、運営委員会の中の一員といたしまして前向きに検討していきたいと考えております。そごのないようにいたしたいと思います。  ちなみに、来年の10連休につきましても、湖北の圏域では現時点では10連休の間、開院しないという動きもあるようでございますけれども、当院としては、できればその間も開院する方向で今、検討しているところでございますので、休日急病診療所のご負担にできるだけならないように努めてまいりたいと考えております。 99 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 100 ◯4番(谷口典隆君) 今、事務局長がおっしゃっていただきました、そのメッセージが十分に、現段階では彦根医師会側に伝わっていないと思っております。  病院事業管理者を初め事務局長、また市長も含めて、協議の場を早急に設けていただきたいと思います。運営委員会を待つのではなくて、それまでに庁内での協議、また病院も含めた協議を踏まえて、先ほど申し上げました委託料の改定もあわせて、それでもって協議会、また医師会との協議を重ねていただきたいと思います。  この質問をだしに使っていただいて結構でございますので、何とかいい方向に決着するように期待をしておりますので、よろしくお願いをいたします。  では、次の大項目にいきます。放課後児童クラブ運営委託業務についてお尋ねをいたします。  債務負担として予算計上されている放課後児童クラブ運営委託業務について、来年度からは、これまでの随意契約ではなく、公募による業務委託となるとのことでありますので、詳細をお聞かせください。  来年度からの公募による業務委託となることについて経緯をお聞かせください。
    101 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 102 ◯教育部長(安居庄二君) 放課後児童クラブの指導員業務を来年度から公募にする理由としましては、現状としまして放課後児童クラブへの入所希望児童が年々増加傾向にあることがございます。  4月時点での利用児童数の推移を申し上げますと、平成28年度は1,214人、平成29年度は1,355人、平成30年度は1,393人で、来年度につきましては11月2日の申し込み締め切り時点で1,498人の入所希望がござます。この数字は今年度より約100人児童数が増えることとなりまして、指導員の確保も課題となっております。  現在5校あります直営クラブにおきましては、必要指導員数の約66%しか確保ができておらず、不足分の指導員を公益社団法人シルバー人材センターからの派遣により補っている状況でございます。来年度はさらに指導員が必要になる中、開室できない放課後児童クラブや待機児童が発生することも想定されるところでございます。  直営を除く12のクラブにつきましては、地域のNPO法人、シルバー人材センターに指導員業務を委託いたしておりますが、今以上の数のクラブを受託いただくことも難しく、指導員の確保は困難な状況にあると考えております。  そのような状況にありますことから、継続的・安定的に放課後児童クラブを運営するため、今回、指導員業務を担っていただける事業者を、民間を含め幅広く公募するものでございます。  また、現在、本市では契約の透明性、公平性を確保することに努めているところでございますので、これまで随意選定により地域のNPO法人等に受託いただいているクラブにつきましても、公募により選定を行おうとするものでございます。 103 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 104 ◯4番(谷口典隆君) 5校の直営での指導員の確保が難しいというお話は聞きました。現状で66%ということでございますけれども、来年度に向けて、早い段階でその12のクラブを運営しておられる団体に、事業者に対して、聞き取りで来年度の意向というものを確認されていると思いますけれども、この時点で来年度も継続してやれないと、来年度は難しいと言われたクラブがあるんですか。 105 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 106 ◯教育部長(安居庄二君) 議員が今おっしゃっていただきましたように、来年度に向けましてNPO法人等のクラブにつきまして、来年度の意向の確認をしましたところ、来年度も受けるということは可能ということで聞いております。 107 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 108 ◯4番(谷口典隆君) では、5校の直営だけが指導員の確保が難しいということですよね。  これは平均して66%でしたけれども、押しなべて66%で、各5校の中で差があるんですか。 109 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 110 ◯教育部長(安居庄二君) 直営5校につきましては、先ほど申しましたように、押しなべてといいますか、平均しまして、そのような数字になっているということでございます。 111 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 112 ◯4番(谷口典隆君) では、なぜ直営の5校だけをまず公募という形にされなかったんですかね。 113 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 114 ◯教育部長(安居庄二君) 直営の5校だけという方法も一つは考えられると思いますが、先ほどもご答弁申し上げましたとおり、12のクラブにおきましても、来年度の意向は持っていただいているところではございますが、非常に指導員の確保は難しいというお声も聞いているところでもございますし、現在、本市では契約の透明性や公平性を確保するということにも努めておりますので、5校に限ることなく、全てのクラブについて公募をさせていただくということになったわけでございます。 115 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 116 ◯4番(谷口典隆君) 契約の透明性というのを言いわけにしてほしくないんですよ。そんなの、裏合意したのはそっちでしょう。そんなことを口実にしないでくださいよ。いいかげんにしてくださいよ。  では、直営の5校だけという案もあったというのに、学校給食だって、小学校によって直営のところと委託しているところがあるではないですか。なぜ直営だけにされなかったのか、その辺を詳細に聞かせてください。 117 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 118 ◯教育部長(安居庄二君) 繰り返しの答弁となりますが、最終的には、先ほど申しましたように、契約の透明性、公平性を確保していくということに努めていく必要があることから全てのクラブについて公募するということになったわけでございます。 119 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 120 ◯4番(谷口典隆君) 各NPOですとかシルバー人材センターとか、事業所には早い段階で来年度もやれますかという確認をされていますよね。その確認をされた時期というのはいつですか。 121 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 122 ◯教育部長(安居庄二君) 私の記憶では10月であったかと思っております。 123 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 124 ◯4番(谷口典隆君) では、10月に確認をされて、そのときには来年度公募にしますとはおっしゃっていませんよね。 125 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 126 ◯教育部長(安居庄二君) その段階では申し上げておりません。 127 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 128 ◯4番(谷口典隆君) では、次の項目になるかと思います。来年度の公募実施を決定された時期はいつですか。 129 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 130 ◯教育部長(安居庄二君) 放課後児童クラブの指導員業務を委託した二つのNPO法人が、平成28年度、平成29年度と相次いで次年度の受託を辞退されたことで、4月からのクラブ開室に大変苦労をしてまいりました。  特に今年度は直営が1校増えて5校となったことで、直営指導員の確保が課題となり、仮にこの次、現在指導員業務を委託しております地域のNPO法人等が一つでも辞退されるようなことがあれば、市直営で運営していくことは非常に困難な状況にありますため、年度当初から、今後のクラブ運営や指導員業務の委託について教育委員会内で検討を続けてまいりました。  この間、新たに指導員業務を引き受けることができる地域の法人を探しましたが見つからなかったことから、教育委員会においては、夏ごろには公募により新たな事業者を募集することが必要と考えておりました。  また、本市におきましては、彦根市入札監視委員会条例を去る10月1日から施行し、入札および契約の透明性および公正性の確保を図っておりますので、このことも踏まえ、最終的には10月に公募の実施を決定いたしました。 131 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 132 ◯4番(谷口典隆君) 夏ごろに公募の実施を決定していて、10月に来年度どうですかと、随契であるということも含んで、お話をなぜされたんですか。そこにそごが生じていますけど。 133 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 134 ◯教育部長(安居庄二君) この公募につきましては、今回の12月の補正予算案でお願いをしているものでございまして、まだ議会にも明らかにしていない内容でもございますし、あらかじめクラブの皆さんにお伝えすることではないと考えておりました。 135 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 136 ◯4番(谷口典隆君) でも、その説明というものを11月の末にされていますよね。公募になるという、詳細は別にして。その辺も11月末に各事業者を寄せて説明をしておられるときに、大した詳しい説明もなかったとお聞きしていますけれども。  では、その10月の時点でも同じ話ができたのではないんですか。では、なぜ随契をにおわす話をしておいて、いきなり公募という、明らかに方針転換されたようにもとられますけれども、いかがですか。 137 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 138 ◯教育部長(安居庄二君) 随意契約をにおわせるということよりも、例年、各クラブの事業者には、こうした時期に来年の意向をお伺いしておりますので、本年も同様にお伺いをしたということでございます。 139 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 140 ◯4番(谷口典隆君) でも、その事業者には「あんた、やれますか」と、来年度も継続してやれますかというお尋ねをされていて、その各事業者では協議されて、うちも来年度何とか確保してやろうと決められたのに、「いや、来年実は公募なんですよ」ということを説明されていないでしょう、10月には。そんなことをしたら、明らかに裏切られたみたいな形にならないですか。普通に考えてですよ。どうですか。 141 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 142 ◯教育部長(安居庄二君) 10月段階では、先ほども申しましたように、来年の意向を確認させていただいておりまして、今までからも毎年毎年、同じように意向を確認させていただいていますが、そこで意向を確認して、必ずしも次年度のクラブの指導員業務を契約することを約束しているということではございません。 143 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 144 ◯4番(谷口典隆君) 約束はしていないにしても、お尋ねがあれば持ち帰って協議するのは当たり前ではないですか、民間の皆さんなら。そこで回答しているわけでしょう。文書か何かでとっているのではないですか。口頭だけですか。そこをしっかりと、そういった回答があるのに、それをほごにすることというのはルール違反ではないですか。もう少し丁寧な説明があってしかるべきではないんですか。そこの手続は全く間違いなかったですか。 145 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 146 ◯教育部長(安居庄二君) 手続に間違いがあったとは考えておりません。 147 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 148 ◯4番(谷口典隆君) 道義的にどうですか。そんな不親切な対応でよかったと思っていらっしゃいますか。  では、もう少し、夏ごろに決定していたのであれば、可能性も含めて説明されるべきではなかったんですか。 149 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 150 ◯教育部長(安居庄二君) 議員おっしゃるように、こうした12月にご提案をさせていただいているというのは非常にタイトなスケジュールになりますので、議員おっしゃることもわかるわけでございますが、教育委員会としましては、できますればもう少し早く、例えば9月とかいう段階でお示しできればよかったかという思いはございます。 151 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 152 ◯4番(谷口典隆君) では、なぜそうしなかったんですか。 153 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 154 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほどもご答弁を申し上げましたが、今年度に入ってずっと検討もしておりまして、夏ごろにはこうした公募しかないかということでいろいろ検討もし、そうした部分も含め、9月定例会には、補正予算には間に合うことにはならなかったということでございます。 155 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 156 ◯4番(谷口典隆君) では、そっちの手続が間違っていた、遅かったわけではないですか。結果的にご迷惑がかかっていないですか。この事業所の皆さん方に対してお声がけをしておいて、粉をまいておいて、結果的に公募ですよということに対して、全く不信感を抱いていらっしゃらないと部長は思っていらっしゃいますか。 157 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 158 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほどもご答弁申し上げましたように、もう少し早く事業所に対しましてはお示しできるようにできておればよかったとは考えております。 159 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 160 ◯4番(谷口典隆君) そのことを事業所にはお伝えになられましたか、今おっしゃられたようなことを。 161 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 162 ◯教育部長(安居庄二君) 私からは直接は申しておりません。 163 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 164 ◯4番(谷口典隆君) 担当者からはありましたか。 165 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 166 ◯教育部長(安居庄二君) 担当者から全てのことを報告を受けているわけではございませんので、今までの毎年意向を確認している中で、今の状況はどうですか、指導員の確保はどうですかという中で、それぞれ苦慮されているということは担当者もそのときに聞いております。  ただ、今おっしゃいましたような、もっと早ければよかったとか、あるいは、今後こういうことを考えているとかいうところまでは話をしていなかったのではないかとは思っております。 167 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 168 ◯4番(谷口典隆君) そこを十分に説明する必要があるのではないですか。透明性の確保なんて市民の皆さんは知ったことではないですよ。あなた方が勝手にやっただけではないですか。それなのに透明性の確保の必要性から、いきなり公募にしますと。  では、それまでに10月に打診をしておいて、いきなり引き上げて、いや、透明性の確保だから公募にしますよ、全国から公募しますと、おかしくないですか。もう一度、しっかり各事業者に説明してくださいよ。これは議案ですよ。質疑ですよ。お願いします。  では、もう一度、各事業所、説明者をもう一回呼んででも、きちんと文書でもしっかり説明してください。文書はだめですね。しっかり直接説明してくださいよ。
    169 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 170 ◯教育部長(安居庄二君) 各事業所の皆さんにつきましては、今、議員おっしゃるとおり、本議案を今、予算案として上程させていただいておりますので、それをお認めいただけましたら、各事業所様にはきちっとご説明をさせていただくことも含め、報告してまいりたいと考えております。 171 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 172 ◯4番(谷口典隆君) お認めになっても、お認めにならなくても、公募とするとされたんですから、早い段階で説明されたらどうですか。こういう形の経緯になりました、遅くなりました。今おっしゃっていただいたとおりで結構ですよ。  夏ごろには決定していたけれども、こういった手続が遅くなりましたと。10月に皆さん方を寄せて、いかにも来年も随契するような言い方をしましたけれども、そこは申しわけなかったということをはっきり言ってくださいよ。部長が出て各事業所に説明してくださいよ。 173 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 174 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほど申しました10月といいますのは、繰り返しになりますけれども、毎年、次年度の意向を確認しておりまして、そこでは次年度の契約を約束するものではないということはお伝えしているはずでございます。 175 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 176 ◯4番(谷口典隆君) そんなことは聞いていないではないですか。ちゃんと説明してくださいよという話をしているんですよ。10月に約束しているものではないということはわかっていますよ。でも、ルーチンで毎年同じ時期に同じ話しかないんでしょう。では、来年度も同じ契約形態だと思うのが普通ではないですか。  安居部長の考えが、そうと違いますか。では、しっかりもう一度説明してくださいよ。安居部長として、しっかりと各事業者に説明してくださいよ。 177 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 178 ◯教育部長(安居庄二君) 議員おっしゃるとおり、先ほども申しましたように、もう少し早くお示しができるようなことであればよかったとは思っておりますし、今おっしゃっていただきましたように、各事業所の皆さんに今お話しできる範囲の中であれば、皆様にご説明をさせていただくということも必要かと思います。 179 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 180 ◯4番(谷口典隆君) 各事業所の皆さん方には教育部長の安居さんが説明していただけるということを確約していただきましたので、お願いしたいと思います。  しっかり答弁をお願いしますよ、そんないいかげなことばかりではなくて。  次にいきます。今期定例会に提案されている債務負担の予算額は平成30年度の当初予算と比較すると減額されています。その理由をお聞かせください。 181 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 182 ◯教育部長(安居庄二君) 12月補正予算案として上程しております放課後児童クラブ運営委託業務の債務負担行為補正額3億6,302万1,000円は全17クラブの指導員委託業務に係る金額であり、運営に必要な施設の光熱水費等の管理運営費を含んでおりません。  一方、平成30年度当初予算の放課後児童クラブ運営事業は総額で4億2,840万4,000円でございまして、これには今年度整備をしております河瀬小学校第二放課後児童クラブ室の建設に伴う工事請負費や、全クラブ運営に必要な施設の光熱水費等の管理運営費を全て含んだ額となっております。  そのうち、今回の債務負担行為補正額に相当する指導員業務に必要な直営5クラブの指導員の賃金と12の委託クラブの指導員業務委託料の合計は3億2,240万5,000円でございまして、12月補正予算案で上程しております全クラブを公募により委託するための債務負担行為補正額と比較いたしますと、約4,000万円の増額となっております。 183 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 184 ◯4番(谷口典隆君) 続きまして、公募による業務委託となり、利用する児童や保護者にとってのメリットをお聞かせください。 185 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 186 ◯教育部長(安居庄二君) 全クラブが継続的・安定的に開室することになりますと、保護者にとりましては放課後児童クラブに子どもを預けられることにより、安心して子育てや就労ができることになります。  また、公募により提案を求めますことから、利用児童にとっても、より質の高いサービスを受けていただくことが可能となり、放課後児童クラブ事業の目的であります安心・安全な遊びと生活の場を提供でき、児童の心身の健全な育成を図ることができるものと考えております。 187 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 188 ◯4番(谷口典隆君) 次、彦根市にとってのメリットは。 189 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 190 ◯教育部長(安居庄二君) 本市といたしましては、全17クラブを開室することができ、待機児童を出さず、継続的・安定的な運営を行うことができるとともに、契約の透明性と公平性の確保ができることとなります。 191 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 192 ◯4番(谷口典隆君) 先ほどもご答弁があったかと思いますけれども、本年度の事業所への説明が十分に行われていないと私は認識しておりますけれども、市としてどのようなお考えなのか、お聞かせください。 193 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 194 ◯教育部長(安居庄二君) 本年度、指導員業務を受託いただいている事業者に向けての説明につきましては、補正予算案発表後の11月29日に実施をいたしました。  なお、12月市議会定例会への上程予定であり、決定されたものではないということをお伝えした上で、公募についての市の方針を説明いたしました。 195 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 196 ◯4番(谷口典隆君) 詳細については、まだそこでも説明はされていないんですか。 197 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 198 ◯教育部長(安居庄二君) 詳細についてはご説明をさせていただいておりません。 199 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 200 ◯4番(谷口典隆君) 次にいきます。公募の実施を経て、事業者決定までのスケジュールをお示しください。 201 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 202 ◯教育部長(安居庄二君) 今後のスケジュールといたしましては、本議会で補正予算案をお認めいただけましたら、速やかに公告を行い公募を開始し、年末年始を含め1カ月程度の公募期間を設ける予定をしておりまして、1月中には事業者を決定してまいりたいと考えております。 203 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 204 ◯4番(谷口典隆君) 事業者決定までのスケジュールの中で、市が直接雇用している指導員への配慮はないんでしょうか。 205 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 206 ◯教育部長(安居庄二君) 市直営の指導員に対しましては、補正予算案発表後の11月27日に説明会を実施いたしました。  なお、先にお答えしました事業者へ向けた説明と同様に、12月市議会定例会への上程予定であり、決定されたものではないということをお伝えした上で、公募についての市の方針を説明いたしました。  なお、引き続き雇用を希望される指導員への配慮につきましては、選定された事業者に雇用についてお願いをしてまいりたいと考えております。 207 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 208 ◯4番(谷口典隆君) それはまだ確約されているものではないんですけれども、そこは十分にご配慮を、直営の指導員に関して、今、働いていらっしゃる方に対しての配慮というものをもう一度お願いします。 209 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 210 ◯教育部長(安居庄二君) 直営の指導員の方々に対する配慮につきましては、先ほどもご答弁申し上げましたように、選定された事業者に対しまして、雇用につきましては十分にお願いをしてまいりたいと考えております。 211 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 212 ◯4番(谷口典隆君) 続きまして、事業者決定までのスケジュールの中で、事業者は指導員の確保等に苦慮されることが予想されます。その点についての配慮はなされているのか、お聞かせください。 213 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 214 ◯教育部長(安居庄二君) プロポーザルによる公募を考えておりますので、プロポーザルへの参加については、それぞれの法人の皆さんのご判断によるところではございます。  また、事業者の選定におきましては、審査会を設置し、提案書の評価を行い決定することとしておりますので、その評価を行う基準において指導員の確保についての項目を設け、評価の一つとすることを考えております。 215 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 216 ◯4番(谷口典隆君) 今、評価の一つでもございましたけれども、詳細はまだ決定していないんですかね。公募の仕様については。 217 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 218 ◯教育部長(安居庄二君) 現在、最終的な詰めを行っているところでございます。 219 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 220 ◯4番(谷口典隆君) これは説明ももちろんなんですけれども、公募に至るに当たって、当然ながら費用面、価格とかだけではなくて、これまでの継続性であるとか、地域性というものがやはり一番重視されるものではないかと思うわけですが、その辺というのは重視されるおつもりなのかどうか、お聞かせください。 221 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 222 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほどおっしゃっていただきましたように、地域のNPO法人の皆さんにつきましては、これまでからも本市においての指導員業務を受託いただきまして、それぞれ地域とのつながりとか、実績を積み重ねていただいておりますし、信頼関係もあると思っております。  そうしたことは当然そのNPO法人の強みということでもありますので、そうしたことを提案の中で十分に反映をいただけたらと思っておりますし。先ほど、これも申し上げましたけれども、指導員の確保についての方策、あるいは児童の安全についての提案、さらには、さらなるサービスの向上に向けた提案等々を評価の項目にも考えております。  価格については、子どもの命を預かるというのが第一の業務でございますので、当然、価格も重視する部分ではありますけれども、価格だけによらず、先ほど申し上げましたような事業者の今までやってこられた実績、あるいは指導員業務に対する理念とか、あるいは指導員の採用確保、円滑な運営、危機管理等々、幅広く評価をして決定してまいりたいと考えております。 223 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 224 ◯4番(谷口典隆君) 今、思い出したんですけど、安居部長は文化プラザが今のケイミックスに業務委託されるとき、指定管理になられるときも文化振興室でご担当いただいていましたね。  なぜかそうした節目節目といいますか、この業務委託になるのは、関係ない話ですけれども、ちょっと個人的にはひっかかるところでございますけれども。  冗談抜きで、各事業者は、NPO、またシルバー人材センターも含めて、人員の確保に苦労していただく中でも、しっかりと頑張っていただいているということをご認識はいただいているとは思います。その中でいろんな課題、問題も当然ながら出てくるかとは思いますけれども、そこで根を張って地に足をつけて頑張っていただいていて、今まで放課後児童クラブを支えていただいていたのも、その各事業者の皆さんであると思いますし、直営の指導員の皆さん方であるんですよね。  だからこそ私は、昨日もそうでしたけれども、和田議員もおっしゃっていましたけれども、そこに、皆さん方にこれまでのお礼も含めて、引き続き担っていただける部分については担っていただきたいという思いは、そちらもおありかと思います。その辺をしっかり十分に説明をしていただきたいと思いますので。  先ほどの経緯も含めての説明をもう一度、教育部長としてご答弁いただけませんか。しっかりもう一度、可決されたら云々ではなくて、これまでの経緯も含めた説明をもう一度していただくということを確約してください。 225 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 226 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほどもご答弁申し上げましたけれども、NPOを含む事業者につきましては、今日に至った経緯についてもご説明をさせていただき、本日るるご答弁させていただきました内容も含めて説明をさせていただきたいと思います。 227 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 228 ◯4番(谷口典隆君) すみません、その辺、早急にお願いしたいと思います。声を荒らげました部分がございました。失礼しました。  次にいきます。防災用屋外放送設備の活用についてお尋ねをいたします。  1点目、災害時の運用手順についてお聞かせください。 229 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 230 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 今年度設置しました防災用屋外放送設備は、FM放送の電波を利用した設備であり、緊急放送を流す際、エフエムひこねのラジオ放送に割り込み、その放送が市内18カ所に設置した屋外放送設備のスピーカーから流れる仕組みとなっております。  FM放送の電波を利用した災害時の緊急放送につきましては、エフエムひこねコミュニティ放送株式会社と本市が緊急放送の実施に関する協定を平成14年6月17日に締結しており、災害発生時に市がエフエムひこねに連絡をすることで、エフエムひこねが緊急放送を流すこととしております。  防災用屋外放送設備に関しては、現在のところ防災に関する放送を想定しているため、この協定をもとに運用しているところでございます。 231 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕
    232 ◯4番(谷口典隆君) 続きまして、同設備を利用した訓練の概要をお聞かせください。 233 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 234 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 全国瞬時警報システム、Jアラートの全国一斉情報伝達試験および緊急地震速報の全国一斉訓練が毎年実施されており、その訓練時に自動的に訓練放送が流れるようにしております。  訓練につきましては、「広報ひこね」や本市ホームページ等で事前案内しており、本年は11月1日に緊急地震速報の訓練放送を、11月21日にJアラートの訓練放送を実施したところでございます。 235 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 236 ◯4番(谷口典隆君) では、訓練時以外での同設備の運用実績はありますか。 237 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 238 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 台風24号が本市に接近した9月30日17時30分に避難準備・高齢者等避難開始を発令するに際し、その時刻より少し前になりますけれども、開設予定の指定緊急避難場所について放送をいたしました。 239 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 240 ◯4番(谷口典隆君) では、次の項目です。同設備が未設置の施設への整備予定および年次計画はあるんでしょうか。 241 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 242 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 平成30年度からの設置に先立ち、平成29年度に、平成30年度から平成32年度にかけての整備計画を立案し、まずは今年度18カ所整備したところでございます。今年度の実施結果を踏まえ、次年度以降の整備計画を現在見直しているところでございます。 243 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 244 ◯4番(谷口典隆君) そうすると、来年度以降の計画としてはないということですか。見直しているということですか。その見直しはなぜ見直しなんでしょうか。 245 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 246 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 今年度初めて設置したわけでございますけれども、設置した後の効果を測定しているといいますか、実際に試験放送を実施した際に、設置した場所に近接する複数の箇所でどのように聞こえるかということの現地調査をいたしました。  今まで、いわゆる円を描くような形で市内の地図上に設置計画をしていたんですけれども、そのあたりを効果的に設置するに当たってはどうしたらいいかということを考えているというところでございます。 247 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 248 ◯4番(谷口典隆君) そもそもこの設備を設置した効果ではないですよね。今後どこに整備をすればいいかという効果測定ですね。 249 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 250 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) より効率的に設置するために、どのようにしたらいいかという効果測定でございます。 251 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 252 ◯4番(谷口典隆君) 前者だと本末転倒になってしまいますので、そうかと思いますけれども。  では、次にいきます。私は、有効活用についてということが今回の質問の主眼でございます。同設備が設置されている施設において、各施設が単独で利用することは可能なんでしょうか。 253 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 254 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 防災用屋外放送設備につきましては、試験放送設備はそれぞれの支柱に備えておりますが、あくまで点検時に使用するもので、通常の運用のためのものではございません。  通常の放送はエフエムひこねのラジオ放送に割り込んだ上で、各防災用屋外放送設備から放送を流すこととなり、また、放送拠点がエフエムひこねの本局となることから、防災用屋外放送設備を設置している施設だけの放送はできません。  エフエムひこねが1拠点のみを選択して放送することは可能ですが、その場合はラジオ放送にも流れることとなります。  なお、放送拠点につきましては、基本的にはエフエムひこね本局からとなりますが、何らかの理由でエフエムひこね本局からの放送ができない場合は、危機管理室に設置しているマイクから放送をすることとなります。 255 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 256 ◯4番(谷口典隆君) 点検時のみ使用できるというのは、点検時のみは、例えば学校でもできるということですか。 257 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 258 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 放送設備、各支柱に設置していると先ほど申し上げたのでございますけれども、放送設備が立っている支柱の2メートルぐらいの高さのところにマイクを収納しているボックスがございまして、そこに上がって試験放送をして、点検時に確認するという仕組みでございます。 259 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 260 ◯4番(谷口典隆君) 点検時には、そのマイクから通常と同じように音声を流すことができるということですか。 261 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 262 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 通常と同じように音声は流れます。 263 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 264 ◯4番(谷口典隆君) まだ次の質問にいかないですけれども。  次、では、緊急時に、そういった形であれば使用することも可能であるということですね。これが協定とかマニュアルにないからだめということになるんでしょうか。 265 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 266 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) そのあたりは、その場から流すということよりも、むしろエフエムひこねから、先ほども答弁いたしましたけれども、1局だけを選定して流すことも可能ですので、そのあたりの運用をさせていただく方がよろしいかと私は考えております。 267 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 268 ◯4番(谷口典隆君) 先ほどご答弁ございました、危機管理室にある装置から放送もできるということになります。これであるならば、エフエムひこねの電波に乗せなくても、各施設ごとでの放送が可能になるということですか。 269 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 270 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) そうではございませんで、危機管理室から流した放送もエフエムひこねの電波に乗りますので、エフエムひこねが聞き取れるところに全て聞こえるということでございます。 271 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 272 ◯4番(谷口典隆君) では、最後の質問にいきます。地域の情報伝達手段の一つとして、同設備の有効的な活用が期待できるものと私は考えております。音域は限定的とはいえ、非常時および緊急時には、その効果が発揮できるのではないでしょうか。今後、各施設が単独でも利用できるようにするべきと考えますが、見解をお聞かせください。 273 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 274 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 先ほど申し上げましたとおり、現在、防災用屋外放送設備につきましては、防災に関する用途で運用しており、また、各施設単独での放送ができない仕様になっております。  しかしながら、今後につきましては、市民の皆様の意見等も踏まえつつ、他都市の事例等も研究し、運用基準について検討してまいりたいと考えております。 275 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 276 ◯4番(谷口典隆君) 例え話をして申しわけないですけれども、例えば今、各小学校にございます。城西小学校にも設置されております。  数年前に城西小学校の近隣のコンビニエンスストアに強盗が侵入する事件が発生しました。あのときにも学校の素早い対応等々でそれ以上の危害はなかったんですけれども、そういうときに、音域が限られていても、すぐにその放送をすることによって地域の皆さん方に知らしめることができると思うんです。そうした使い方も含めて検討していただけるのかどうか、お伺いします。 277 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 278 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 今ほど議員がおっしゃられた事例も非常に市民の命を守る上で大切なことでございますので、そういった放送もできるような形で検討していきたいと思います。  本市としましては、今年度設置したばかりでございまして、経験やノウハウの蓄積がございませんけれども、今後そういった高度利活用といいますか、新たなインフラを高度に利活用していけるように、市民の皆さんのために活用していけるように、運用基準などについて先進事例を参考にしつつ検討してまいりたいと考えております。 279 ◯議長(安藤 博君) 谷口君。   〔4番(谷口典隆君)登壇〕 280 ◯4番(谷口典隆君) エフエムに乗ったっていいではないですか。市民の安心を確保できて、安全を確保できるのであれば、私はそれでも十分かと思いますので、柔軟な対応をお願いしたいと思います。  私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 281 ◯議長(安藤 博君) 17番山内善男君。山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 282 ◯17番(山内善男君) それでは、大きく3点について伺います。  1点目です。市庁舎耐震工事に関わる処分で一連の処分は妥当かということでお伺いいたします。  市庁舎耐震工事にかかわって地方自治法施行令違反があったとして、11月21日、ようやく関係者の処分が発表されました。職員では懲戒処分のうち戒告1人、懲戒処分には該当しないが訓告1人、厳重注意1人、注意6人でした。  大久保市長は6カ月の給与半額と、さらに工事終了まで、この措置を続けると表明をされています。川嶋前副市長は責任をとり、辞職されています。  さきの臨時会では、これら処分について質疑を行いましたけれども、山根前副市長の責任が全く不問に付されていること。産業部の課長級の処分と比較して、今回の処分について乖離がある疑念について解明するため、順次伺ってまいります。  中項目1です。山根前副市長の責任をなぜ問わないのか。  当初、山根前副市長が1人だけの副市長でしたけれども、新ごみ処理施設等の課題を担うとして、副市長2人体制として川嶋前副市長が就任されました。つまり副市長2人体制のトップは山根前副市長ではなかったのかと思います。  大久保市長が給与半額を表明され、川嶋前副市長は任期途中で辞職をされています。  そこで、山根前副市長だけが市庁舎耐震工事にかかわって全く免罪されていることは、議会や市民からも納得されないのではないかと思います。  細項目1です。山根氏が副市長から特別顧問になられた経緯について改めてお伺いいたします。 283 ◯議長(安藤 博君) 市長。 284 ◯市長(大久保 貴君) 山内議員のご質問にお答え申し上げます。  山根特別顧問には、平成30年3月末をもちまして副市長を退任された後、4月から特別顧問に就任をいただいております。  その職務といたしましては、彦根城の世界遺産登録を含む文化財保護とまちづくり、および行政・法律上の諸課題の解決に係る政策的・専門的事項につきまして、その高度な専門的知識と経験を活用していただいて、施策の推進に向けてご助言をいただくために特別顧問へ就任をお願いしたものでございます。 285 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 286 ◯17番(山内善男君) 普通、2人副市長がおられて、2人ともいなくなるということで、さきの議員の質問からも山根前副市長の功績について、るる答弁が市長の方からもありましたけれども。それなら、山根前副市長に特別顧問ではなしに、副市長として続行してもらうという手だてもあったと思うんですけれども、なぜそれをされなかったんでしょうか。 287 ◯議長(安藤 博君) 市長。 288 ◯市長(大久保 貴君) 川嶋前副市長が退任された後に、副市長の体制をどうするかということをいろいろと考えさせていただいて、2月の定例会において山田元都市建設部長の副市長就任をお認めいただきましたので、この1人体制でいくという判断をいたしたところでございます。 289 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 290 ◯17番(山内善男君) 質問にまともにお答えいただいていないと思うんですけれども。  山根前副市長の功績を非常にお認めになる発言があったんですが、それならば、なぜ副市長にとどまっていただくように、あるいは続投されるようにされなかったのかということを再度お聞きしたいと思うんですが。よろしくお願いします。 291 ◯議長(安藤 博君) 市長。 292 ◯市長(大久保 貴君) これは、先ほども申しましたとおりに、この平成30年から世界遺産登録に向けて大変重要な時期を迎えますので、昨年から海外での活動というものも視野に入れてございましたので、そうした分野でさらに力量を発揮していただきたいという思いも強くございました。  そうしたところを総合的に勘案し、特別顧問にご就任をいただいて、副市長としては1人体制で進んでいくということに決したところでございます。
    293 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 294 ◯17番(山内善男君) 私は山根氏が副市長で在職されていた時代から、いろいろ周りの皆さんから、幹部の皆さん、あるいは市民の皆さんからも山根前副市長に対する評価を承っておりました。  幹部の少なくない方から、山根前副市長のいわゆるパワーハラスメントについて伺っておりました。大久保市長も多分そういったことを勘案して、副市長から特別顧問にされたのではないかと思うんですけれども、そのあたりの大久保市長の配慮があったのではないんですか。 295 ◯議長(安藤 博君) 市長。 296 ◯市長(大久保 貴君) 特別顧問になっていただいた理由は先に述べたとおりでございます。 297 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 298 ◯17番(山内善男君) 私は山根前副市長の功績をそれだけ評価されるのなら、なぜ副市長にとどまっていただく、そのような配慮をされなかったのか、非常に不可解に思っております。  非常に周りの皆さんから、少なくない幹部の皆さんからパワーハラスメント、いわゆる基本的人権を侵害するような行為を彼女が日常的に行っていたということを聞いておりましたけれども、早く、それが表面化されないうちに特別顧問にとどめられたのではないかと思ってお聞きをいたしました。  細項目2に移ります。山根氏が副市長退任時の退職金について。  これは長崎議員の質問とも重なりますが、再度お聞きいたします。 299 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 300 ◯総務部長(犬井義夫君) 山根前副市長の退職手当の額につきましては、彦根市長等の退職手当に関する条例に基づきまして、退職した日に受けるべき給料月額が77万円でございまして、この77万円に在職した月数であります平成26年4月から平成30年3月までの48カ月を乗じて得た額に100分の30を乗じて算定を行いまして、結果1,108万8,000円となってございます。 301 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 302 ◯17番(山内善男君) 通常の労働者なら一生涯働いて受け取るような退職金を4年間で受け取られたということです。  細項目3です。山根氏の特別顧問としての待遇について改めてお伺いいたします。 303 ◯議長(安藤 博君) 市長直轄組織参事。 304 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 山根特別顧問の現在の待遇といたしましては、彦根市特別顧問の設置等に関する規則第5条に定められておりますとおり、その身分は地方公務員法第3条第3項第3号に規定する非常勤の特別職となります。 305 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 306 ◯17番(山内善男君) 細項目4に移ります。山根氏の特別顧問としての今年度の予算および現在までの支払い実績についてを伺います。 307 ◯議長(安藤 博君) 市長直轄組織参事。 308 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) まず、山根特別顧問に係る今年度の予算につきましては、総務部人事課で予算計上しており、報酬が436万8,000円、旅費の費用弁償が307万4,000円で合計が744万2,000円となります。  報酬につきましては、彦根市特別職の職員で非常勤のものの報酬および費用弁償に関する条例の規定に基づき、日額2万4,000円を支給することとなっており、費用弁償につきましては、ご自宅から本市までの交通費や出張の際の旅費を一般職の職員に支給する旅費の例により支給することとなっております。  次に、これまでの支払い実績につきましては、本年4月から10月までの7カ月分といたしまして、報酬が123日分の295万2,000円、お住まいの東京から彦根までの旅費の費用弁償といたしまして、36往復分の89万2,800円、各事業に係る出張旅費といたしまして、11回分の7万340円を支出しており、合計391万5,140円を支出しております。  なお、各事業に係る出張旅費につきましては、任務に応じて所管する所属から支出をしております。 309 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 310 ◯17番(山内善男君) 細項目4でもう一度お伺いいたしますけれども、勤務日数は大体実績としてどれくらいになるんですか。 311 ◯議長(安藤 博君) 市長直轄組織参事。 312 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) この報酬で、先ほど申しました、今4月から10月までで123日勤務いただいておりまして、非常勤の特別職ということになりますので、おおよそ非常勤ということで、保険等の例によりまして4分の3までということで182日分の予算計上はしているところでございます。 313 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 314 ◯17番(山内善男君) この123日というのは、通常労働者なら8時半から5時15分までということになるんですが、そのような勤務形態なんですか。 315 ◯議長(安藤 博君) 市長直轄組織参事。 316 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 勤務時間、休暇につきましては、一般職とは異なり、具体的な規定はございませんが、一般的な常識の範囲で勤務をいただいているということでございます。 317 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 318 ◯17番(山内善男君) 一般的な常識の範囲というのがよくわからないんですが、労働者なら8時半から5時15分、当然のことなんですが、その一般的な常識の範囲というのはどの範囲なんですか。ちょっと我々はよくわからないんですが。 319 ◯議長(安藤 博君) 市長直轄組織参事。 320 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 今もおっしゃいましたように、私どもですと8時半から5時15分までという勤務時間がございますが、そこにとらわれるということではありませんが、一定7時間45分なり、そういう勤務というのが一般的な常識の範囲での勤務ですので、時間的に何時に出勤してということではございませんが、通常その程度の時間を勤務いただいているというものでございます。 321 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 322 ◯17番(山内善男君) ほとんどフルに時間を出ていらっしゃるということで確認をさせていただきました。  それでは、細項目の5番に移ります。庁舎耐震工事にかかわって、市長の給与半額を初め、市の幹部の皆さん、それぞれ9人の処分が出されました。川嶋前副市長は責任をとり、辞職をされています。なぜ山根前副市長だけが何も責任を問われないのか伺います。 323 ◯議長(安藤 博君) 市長。 324 ◯市長(大久保 貴君) 昨日からもご説明をさせていただいておりますとおりに、職員の処分に関しましては、いわゆる地方公務員法の違反ということで対象とし、懲戒審査委員会にかかったものでございます。特別職はその規定で対応するものではないというものが基本前提でございます。  山根、当時の副市長につきましては、確かに副市長であり、職責上、統括するということにはなってございましたけれども、協議にも参加をせず、決裁もしていないという状況でございますので、責任を問うということにはならないと考えます。 325 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 326 ◯17番(山内善男君) 市長も管理監督の責任をとって、工事が終わるまで給与半額を続けるという表明をされました。であるなら、いわゆる副市長のトップとして、昨年の6月定例会でもやりとりがありましたけれども、そのやりとりを横でお聞きになっていたわけですから、当然問いただす時間的余裕もあったはずですし、その責任もあったはずです。  ところが、山根前副市長自身は責任を全く問われないままの状況で退職をされるということになっております。私はこれは非常に議会としても市民としても納得できないことだと思います。  大久保市長も管理監督の責任をとって給与半額を工事終了までとおっしゃいました。私はこれは非常に軽いと思うんですけれども、本来、辞職をするか、あるいは続投するなら、選挙で市民に信を問うべきだと思うんですけれども、それにしても山根前副市長だけが免罪をされると。  9人の処分が出された中には当局側の幹部の皆さんもそろっていらっしゃると思うんですけれども、山根前副市長だけが全く責任を問われない。これは大久保市長がきっちり処分をしていないから、こういうことになるんだと思うんですけれども、そのあたり、もう一度、市長としての見解を伺います。 327 ◯議長(安藤 博君) 市長。 328 ◯市長(大久保 貴君) どうでございますでしょうね。何にも聞かされず、判こも押さず、問題が発覚して、横で聞いていたから、累が及ぶということにはならないのではないかと思っております。 329 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 330 ◯17番(山内善男君) それは市長も一緒だと思うんです。市長はそれなりに自分の給与半額ということで責任をとっておられるのですが、横で聞いておられたわけですから、副市長としての管理監督責任というのが当然あると思います。なぜそこだけを免罪符にされるのか。議会も市民の皆さんも納得できないと申し上げておきたいと思います。  それでは、中項目の2に移ります。交渉当事者への処分は妥当かということで伺います。  今回の交渉当事者、前都市建設部長の処分は8月の産業部職員の処分と整合性がとれていないのではないかと思います。  両処分とも懲戒処分ですけれども、岐建と交渉した当事者の責任は懲戒処分の中でも最も軽い戒告処分でした。  これに対して、8月に産業部の課長級の停職1カ月を発表しましたが、これは台風の接近に伴い、自家用車でアル・プラザに駐車して800円の駐車料金を公用車のチケットで支払ったものです。懲戒処分は免職、停職、減給、戒告とありますが、なぜ今回の耐震工事の裏合意という前代未聞の大失態にもかかわらず、台風被害で呼び出され、800円のチケットを使った処分の方が重いというのは余りにバランスに欠けているのではないかと思います。そのような立場でお聞きいたします。  細項目1です。川嶋前副市長の指示は違法な契約を含まないことは当然ではないかと思います。  百条委員会の証言で、川嶋前副市長は地方自治法施行令違反の指示はしていないと証言されました。岐建との交渉前後の協議経過を、百条委員会の証言を検証すれば、裏合意に至った岐建と交渉した交渉人の責任こそ問われると考えます。川嶋前副市長が違法な契約を指示したとの市の見解は修正すべきだと思いますけれども、見解をお伺いします。 331 ◯議長(安藤 博君) 市長。 332 ◯市長(大久保 貴君) これまでもご説明をさせていただいてまいりましたが、改めて、繰り返しになってしまいますが、ご説明をさせていただきます。  私自身が、川嶋前副市長が詳細な工事の内容について具体的な指示をしていったとは受け取ってございません。  ただ、随意契約に移行する際において、前都市建設部長に対して、できるだけ契約できるよう交渉努力をしてほしいという指示をしたと、これは明言をされていることがございます。  また、川嶋前副市長は、外構あるいは備品等の一部を別途とすることについては、後ほど説明が尽くせるという判断をしたということでございますが、これが結果的に地方自治法施行令違反、いわゆる随意契約時に条件を変更したということになったということでございまして、現在もその認識から変わっているものではありません。 333 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 334 ◯17番(山内善男君) これは百条委員会の報告書でも書かれておりますけれども、外構工事を別途対応することに懸念を持ったと証言しているが、前都市建設部長から当初の仕様を変更するものではないという説明を受けていたことと、市が行った設計を信頼し切っていたことと、アル・プラザの借用期限が決まっていることが頭にあり、矛盾する話であるが、その当時は随意契約の交渉を進めることに軸足を置いてしまったと報告書ではあります。  つまり、確かに具体的に交渉努力をしてほしいと言ったけれども、そんな3点を抜くような指示をしていないということもあわせて百条委員会の中の証言で述べられています。  そのことをきっちり検証すれば、川嶋前副市長が主導したという結論は出ないはずだと思います。再度、市長の見解を求めたいと思います。 335 ◯議長(安藤 博君) 市長。 336 ◯市長(大久保 貴君) これは百条委員会に提出をいたしました、それぞれのてんまつ書あるいは人事課によるヒアリングの資料等々をごらんいただけたら、ご理解をいただけるのではないかと思いますが、それぞれの立場によって見方が違います。その当時の解釈も違うということでありますが、どういうものをどうするか、説明が尽くせるから、それが正しいかということではありませんので、随意契約時に契約内容の条件を変更したと、別途とするということは、それはしてはいけないということでありますので、そういう指示につながったということでありますので、いわゆる事実関係の経過については、これまでご説明させていただいたとおりのものであって、それを大きく変更するという事実は私ども、それに接するには至っていないということでございます。 337 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 338 ◯17番(山内善男君) このような処分について、市長が2月に調査委員会の答申を受けて、議会でもいろいろ問題がありましたけれども、百条委員会の結論を待つと、百条委員会は法的権限もあるし、その結論を待ちたいとおっしゃいました。  しかし、結果的には百条委員会が出した報告書や、百条委員会の中で証言をされた証言の中身などを全く検証されずに、いわゆる市の経過報告書、これはかなり山根前副市長が関与をして修正をされたと言われているんですが、これは百条委員会の中の証言でも市の幹部の聞き取りの中でありました。  そのような経過報告書に沿って懲戒処分の答申がされたとするなら、百条委員会のいろんな報告書や証言をもとに再度修正をして、本来、処分をされなければならなかったと思うんですけれども、そういう点では、川嶋前副市長の評価も本来変えなければならかなったと思うんですけれども、再度、川嶋前副市長に対する評価についてをお聞きしたい。見解をやはり修正するということが本来必要であったのではないかと思うんですけれども、市長の見解を再度求めたいと思います。 339 ◯議長(安藤 博君) 市長。 340 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しの答弁になって恐縮でございますが、私どもの庁内で整理をした事実関係の認定というものは、そのとおり、それが限界だと私も思っておりまして、百条委員会、法的拘束力のある委員会においても新たな事実は出てこなかったと。  我々が今も把握しておりますのは、できるだけ交渉努力をしてほしいという指示をしたとご本人がおっしゃっていること、そして、それを受けた担当者が、その指示に基づいて交渉をしたということでございます。  その交渉の中身というものは契約内容について条件を変更するということが前提であったという整理だと考えております。 341 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 342 ◯17番(山内善男君) 私は百条委員会の中の報告書や、あるいは百条委員会の中での4人の証言者が証言しましたけれども、その結果が全く反映されていないと指摘をしておきたいと思います。  市長は百条委員会の結論を待ってとおっしゃったのですから、当然百条委員会の中で出された証言や報告書の中身をしっかり吟味する必要があったということを指摘しておきたいと思います。  間違った経過報告書に基づいて出された処分の具申、それに重きを置いて出されてしまった処分というのは妥当性がないと申し上げたいと思います。  細項目の2です。裏合意を主導した担当部長への処分が、2カ月前の産業部職員の処分と比較して軽いというのは誰も納得できないのではないかと思います。見解を伺います。 343 ◯議長(安藤 博君) 市長。 344 ◯市長(大久保 貴君) 今回の職員の処分、この本庁舎耐震工事整備事業の請負契約に関する処分ということに関しましては、その前段で事実関係の認定ということをさせていただいて、その資料はお出しをさせていただいたものでございます。  百条委員会でもいろいろとご調査をいただいたという経緯でございますが、いわゆるこの地方自治法施行令違反で職員を処分するということはございません。繰り返して申し上げておりますように、地方公務員法によって処分をするということでございます。  その地方公務員法違反の内容はどういうものであったかということは、地方公務員法第32条および第33条、「法令等及び上司の職務上の命令に従う義務」および「信用失墜行為の禁止」、これに該当するということで整理をいただいたわけでございます。  地方自治法施行令違反で何らかの処分がされたということではございませんで、その違法な契約と、地方自治法施行令違反の指摘を受けた契約につながる指示に従って対応をしたことの意味合いについて処分がなされたわけでございます。  その内容を懲戒審査委員会でご審議いただいて、懲戒事由として定めております同法第29条第1項第1号に定める場合に該当するということから処分を行ったというものでございまして、その内容は公表した内容でございます。
     これに関しまして、一般職の分限、懲戒審査委員会から意見具申をいただいて、この内容について、さらに弁護士からも意見具申をいただいたところでございまして、この内容が妥当であるという判断に立ちまして任命権者として、その裁量の範囲内において処分を行ったものでございます。こうした理由から処分内容は妥当であると考えております。  例として出されました2カ月前の産業部職員の処分との比較において、議員のご指摘の事案は、所属長として管理監督者の立場で、かつ車両管理者として管理する公用車の運行管理を行う立場である職員が、公用車のために支給されております定期券を自己の金銭的負担を免れるという私的目的で使用したというものでございまして、このことは道徳的・倫理的に社会から強い批判を受ける行為であったと考えられます。  また、本事案は本年7月17日付で彦根市コンプライアンス推進規程を制定し、市役所全体でコンプライアンスの推進に努めることを市役所の内外に向けて発信した直後に発生をしております。公務内外に及ぼす影響が非常に大きいということ、彦根市一般職職員分限懲戒審査委員会で判断されたものでございまして、これら二つの事案を一概に比較することはできないと考えております。 345 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 346 ◯17番(山内善男君) 私は何度も言いますけれども、市の経過報告書が山根前副市長のもとで意図的に修正をされたということが幹部の聞き取りの中で、百条委員会の中でも明らかにされました。その間違った経過報告書に基づいて処分が具申をされていたということです。  ですから、川嶋前副市長の評価、そしてまた交渉当事者の処分の軽重、これが非常に間違った方向に向かっていってしまったと思います。そのあたりは百条委員会の証言なども含めて、まともに見ていただければわかると思います。  私は最初の結論ありきで処分を下したことに大きな間違いがあったのではないかと思います。  今、市長はおっしゃいましたけれども、8月の懲戒処分の中で、確かにこのようなくだりがあります。「本年7月17日付で彦根市コンプライアンス推進規程を制定し、市役所全体でコンプライアンスの推進に努めることを市役所の内外に向けて発信した直後に、このような不正行為を行ったことについて」というくだりがあります。  私は処分をするのは、あれこれの、その本人に対する評価とか、そういうことではなしに、処分をされるべき行為に対して絶対的に見なければならないと思うんです。これはそのようなコンプライアンス規程を発表した直後だからとか、そんなことは全く関係ないと思うんです。私はこの一文がつけ加えられていることに非常に不可解に思うんですけれども、本来このようなことで判断をしてはいけないと思います。  そういう意味では、この方の処分は余りにも重かったのではないかと思うんですけれども、再度、市長の見解を求めておきたいと思います。 347 ◯議長(安藤 博君) 市長。 348 ◯市長(大久保 貴君) 弁護士からもご意見も伺いましたが、本件につきましては妥当なものだと判断しております。 349 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 350 ◯17番(山内善男君) 何度も言いますけれども、このようなコンプライアンス規程を出した直後だから重いというのは、市民の皆さんや議会でも納得できないと思います。その人が犯した行為そのものを絶対的に評価するというのが処分の本来の原則だと申し上げておきたいと思います。  そういう意味でいえば、間違った経過報告書に基づいて出された交渉当事者の懲戒処分についても妥当性に欠いているということを申し上げておきます。  次、大項目2に移ります。彦根城の世界遺産登録は単独の登録を目指す方針でいいのか。地に足をつけた文化財保護行政こそ必要ということでお聞きいたします。  大久保市長になり、彦根城の世界遺産登録についてゼロベースで見直すとして、国宝四城による世界遺産登録から彦根城単独での世界遺産登録を目指す方向にかじを変えましたけれども、そのことで多くの矛盾を抱えることになり、市政に重大なひずみを生む結果となっているのではないか。  改めて従来の国宝四城、今は松江城も加わって国宝五城となっておりますけれども、国宝四城、国宝五城と言い換えてもいいんですが、と単独登録の両ウィングによる世界遺産登録へかじを切り直すことが必要ではないか。この立場で伺います。  中項目1です。世界遺産登録のためなら市民の生活がないがしろにされ、これまでの市の理念を失ってもいいのかという立場で伺います。  細項目1です。陸上競技場を北へ30メートルから40メートル移動したことで世界遺産登録がどれだけ保証されるのかという立場でお聞きいたします。  移設される滋賀県の陸上競技場が当初計画より30メートルから40メートル北ヘ移動することになりました。市民体育センターの移転が余儀なくされましたけれども、陸上競技場が北へ移動することで彦根城が世界遺産登録されることがどれだけ保証されるのでしょうか、見解を伺います。 351 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 352 ◯文化財部長(高田秀樹君) 陸上競技場が北へ30から40メートル移動することにつきましては、道路からのゆとりを確保するための移動であり、彦根城の世界遺産登録に影響をもたらすものではないと認識しております。 353 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 354 ◯17番(山内善男君) 世界遺産登録のために県との懇話会の資料を見ましても、世界遺産登録という文字がやたらと出てきます。辻議員の質問でも、その資料の中に6カ所出てきたという話もありますが、私が持っている資料でも世界遺産登録という言葉が出てきます。  これは世界遺産登録のために県に北へ動かしてほしいと市の方が言っていたことが如実に明らかにされているんですけれども、そのようなことを県との話し合いの中で市が言われたことについて、改めて事実としてそのようなことがあったということを確認しておきたいと思います。 355 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 356 ◯文化財部長(高田秀樹君) 彦根市の世界遺産登録に向けた動きとしまして、国体主会場の整備に当たっては、歴史的景観を生かして、高さと意匠、デザインについてご配慮をお願いしたいということは一貫して申し上げてまいりましたが、県としまして、第1種陸上競技場をつくるには、先ほど申しました、道路からのゆとりの確保でありますとか、太陽の方向や風の向きなどで最終的に現在の位置に決定されたものと考えております。 357 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 358 ◯17番(山内善男君) 陸上競技場が動いたことと世界遺産登録とは関係がないと、先ほどの答弁ではそういう答弁だったと思うんですが、再度確認をいたします。 359 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 360 ◯文化財部長(高田秀樹君) 北へ移動することによって、世界遺産登録が保証されるものではないと認識しております。 361 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 362 ◯17番(山内善男君) 山根前副市長が我々議員に対してレクチャーをされたときに、陸上競技場が非常に高い施設なので、広大な森で覆うというお話もされたことがあるんですけれども、そういった意味では、世界遺産登録のためにできるだけ北へ動かしてほしいという意図が、彦根市から県に働きかけがあったと私たちは了解をしております。  他の議員の質問でも言っておりますけれども、なかなか市はそのことをお認めになりませんけれども、世界遺産登録には関係ないということを確認しておきたいと思います。  それでは、細項目の2に移ります。金亀公園の整備に24億円かけて世界遺産登録にどれだけ貢献できるのか、お伺いいたします。  野球場の夜間照明などを撤去し、再整備に24億円かけるとしています。世界遺産登録の保証にどれだけ貢献するのか伺います。 363 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 364 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 金亀公園の再整備に関しましては、平成29年5月に金亀公園再整備基本計画を策定しておりますが、その計画においては、彦根城や玄宮楽々園からの眺望、外周部からの公園や彦根城の見え方など、景観に配慮して整備することとしております。  現在、基本計画での全体事業費の縮減や整備スケジュールの延長を検討しておりますが、再整備に関しては、長期的な展望として景観に最大限配慮して実施していくものであり、このことが将来的に彦根城の価値の向上につながるものと考えております。  金亀公園の再整備が世界遺産登録を保証するものではありませんが、施設整備を進める上で景観に配慮していくことは、世界遺産登録を目指す彦根市にとって欠かすことのできない取り組みであると考えております。 365 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 366 ◯17番(山内善男君) 文化財関係の方に聞きますと、従来、文化庁は野球場の夜間照明についても、周りとの調和のとれた、いわゆる色調に配慮をすれば、それに足りると文化庁からの意見具申を受けていたというお話もお聞きいたしました。そのようなお話を都市建設部としても把握されていますか。 367 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 368 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 私自身は直接は聞いてはおりません。 369 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 370 ◯17番(山内善男君) 私はそのような文化財にかなり精通されている方から、文化庁としては決して撤去しなければいけないとか、そんな話を聞いたことはないと。既に周りが開発をされているので、そんなことをしても意味がないということで、夜間照明が支障となるというのなら、周りと調和するような色調でということで事足りるということで文化庁から指導を受けていたというお話をお聞きいたしました。  今の世界遺産登録のために24億円もかけて再整備をするというのは、本当に文化庁の指導を仰いでいるのかどうか、非常に疑問だという意見も聞きましたので、あえてそのことを言っておきたいと思います。  細項目の3です。荒神山グラウンドに夜間照明2億円の投入は荒神山のコンセプトを投げ出すことになるのではということでお伺いいたします。  本来、荒神山周辺は自然環境を大切にするため、人工照明設備は設置しないとされてきました。しかし、今年度予算で荒神山グラウンドへ金亀公園の夜間照明の代替として2億円が投入されます。従来の荒神山のコンセプトを投げ出してしまうことに疑問を感じます。市の見解を伺います。 371 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 372 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 荒神山公園は、周辺のすぐれた自然環境を活用して市民の皆様に運動や遊戯等、幅広く余暇を楽しんでいただくために総合公園として整備し、さまざまな用途でご利用いただいているところでございます。  また、荒神山公園の野球場に関しましては、当初から照明施設の配置計画があり、掘り返しの困難な園路等の一部において施工済みの区域がございますが、金亀公園の野球場に照明施設が整備されていたため、夜間の利用がそれほど見込めなかったことから、照明塔や配電盤の整備までは行っておりませんでした。  今回、老朽化の著しい金亀公園の野球場の照明施設を撤去することから、ご利用いただいている方々に配慮し、代替施設として荒神山公園の野球場に照明施設を整備するものでございます。  既存の野球場に夜間照明施設を整備することにより、これまで以上に公園の利用が見込まれ、より多くの方々にすぐれた自然環境を体感する機会を持っていただくことが可能となります。  このことから、本事業は荒神山周辺の自然環境の活用につながるものであり、議員ご指摘の荒神山周辺の自然環境への配慮を投げ出すことにはならないと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 373 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 374 ◯17番(山内善男君) 荒神山自然の家では防犯灯なども一切設置をされておりません。それだけ環境を大事にするということで、人工照明設備なども一切つけられていないということです。  まだ夜間照明の2億円投入の工事は始まっていないということですので、市長の判断では中止をすることも十分可能です。ぜひ再度の見直しを求めておきたいと思います。  次に、中項目2に移ります。従来の四城または五城から、なぜ彦根城単独の世界遺産登録の方針に方向転換したのかということでお伺いいたします。  細項目の1です。このような方向転換は市の職員全体の合意のもとで行われたのか伺います。 375 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 376 ◯文化財部長(高田秀樹君) 彦根城の世界遺産登録につきましては、国宝四城のシリアル・ノミネーションを一つの選択肢とする勉強会に参加したこともございましたが、彦根市としましては、これまで一貫して単独登録を基本方針とし、現在に至っており、基本方針を転換したことはございません。  市民や職員の中にはいろいろなお考えをお持ちの方がいらっしゃいますが、市としては多くの方々に彦根城の単独登録をご指示いただいていると認識し、単独登録に向けて作業を継続しております。 377 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 378 ◯17番(山内善男君) 商工会議所の勉強会が行われておりますけれども、彦根城単独案とともに、日本に現存する天守を中心としたシリアル・ノミネーション案の検討にも着手ということで前の文化財部長が書かれております。この記述は間違いなんでしょうか。 379 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 380 ◯文化財部長(高田秀樹君) その記述については存じ上げておりませんけれども、彦根城の単独登録の基本方針はこれまで一貫して変わっておりませんので、先ほどご答弁申し上げたとおりでございます。 381 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 382 ◯17番(山内善男君) 松山城を中心とする勉強会にも、勉強会というんですか、取り組みにも彦根市はかつて参加をしていたと思いますけれども、そのような取り組みも行っていたという事実はお互い確認できますよね。 383 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 384 ◯文化財部長(高田秀樹君) 彦根城の世界遺産登録に向けまして、先ほどもご答弁申し上げましたが、シリアル・ノミネーションを一つの選択肢とする勉強会に参加したという事実はございますが、少し長くなりますが、この発端を申し上げさせていただきます。  平成18年度に文化庁が暫定リストに掲載している件数が少なくなってきたということで、暫定リストに載せるべき候補の公募をかけました。その際、松本市が長野県とともに登載を申請しましたところ、平成19年度に文化庁の方から類似する資産との組み合わせによる申請の可能性を検討するようにという助言をされたことを受けまして、松本市は犬山市、彦根市に呼びかけて国宝四城でのシリアル・ノミネーションでの可能性を探ってまいられたところでございます。  その呼びかけに応じまして彦根市も参加したわけでございますが、基本方針である単独登録にぶれはございません。そういう選択肢の一つとして勉強会には参加をさせていただきましたが、平成27年に入りまして五城になりましたけれども、その平成27年6月には、その勉強会には参加しない旨、お断りのご連絡を差し上げて、単独登録に向けて専念してきたという経過でございます。 385 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 386 ◯17番(山内善男君) 今の答弁は事実を若干曲げるものだと思います。  前の文化財部長もシリアル・ノミネーション案の検討にも着手ということをはっきり書かれております。単独登録の手法とともに、松本城、犬山城などと共同で世界遺産を目指そうとする方策についても同時に検討していると書かれた文書もあります。  そのような文書がある限り、二つの選択肢を視野に入れながら世界遺産登録を目指していた過去があったということは、事実を事実として正確に当局もつかまえていただく必要があるということを申し上げておきたいと思います。  それでは、時間がないので次に移ります。このような方向転換について市の職員全体の合意が得られていたのかどうか、そのあたりのところ、見解があればお願いいたします。 387 ◯議長(安藤 博君) 今、再質問ですか。今、中項目2の1をご質問になられていたんですけれども。  山内君。 388 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 389 ◯17番(山内善男君) 細項目1です。市の職員全体の納得と合意で、ゼロベースから見直すということで単独登録というのがはっきり前面に押し出されたんですが、従来の職員の納得と合意が得られて、このようなゼロベースからのスタートということが発進したのかどうか、再度お聞きいたします。 390 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 391 ◯文化財部長(高田秀樹君) 先ほどご答弁申し上げましたように、単独登録というのを基本方針、彦根市として変わっているものではございませんので、方針転換による職員の合意というのは得ておりません。当初の方針のままであるということでございます。 392 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 393 ◯17番(山内善男君) 数年前、文化財部長、次長、課長、補佐も含めて総入れ替えが行われたと思います。前文化財部長も推進室にいらっしゃいましたけれども、県立大学の方へ行かれたという人事がありました。
     まさに強権的な人事が行われたと思いますけれども、本当に市の全体の合意で方向転換が図られたとはとても思えないんですが、そのあたりのご見解はいかがですか。 394 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 395 ◯文化財部長(高田秀樹君) 繰り返しのご答弁になりますけれども、方針転換というものを一切しておりませんので、その辺についてはお答えを差し控えさせていただきたいと思います。 396 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 397 ◯17番(山内善男君) 私はやはりここに山根前副市長の思惑が見えるんですけれども、私情的に非常に強権的な形で単独登録の方針転換が行われたと申し上げておきたいと思います。  このようなやり方は市の職員全体として納得されない。ほかのことでも、もしそのようなことがあるのなら、非常に人権の問題も含めて問われるものだと指摘しておきたいと思います。  中項目の3です。世界遺産登録の講演会が商工会議所主催で行われておりますけれども、これらについて文化財部はきちっと検証されているのかどうかということでお伺いいたします。  細項目1です。西村幸夫氏が世界遺産登録で商工会議所に招かれて講演をされておりますけれども、その人物像についてお伺いいたします。 398 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 399 ◯文化財部長(高田秀樹君) 日本イコモス国内委員会の委員長をお務めしておられます西村幸夫氏は、日本国内における世界遺産の専門家のお一人だと認識しております。 400 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 401 ◯17番(山内善男君) 細項目2、講演の内容についてお伺いいたします。 402 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 403 ◯文化財部長(高田秀樹君) 西村幸夫氏は、彦根ヒストリア講座におきまして、日本イコモス国内委員会の委員長としての立場ではなく、一個人の見解として、平成27年に天守が国宝に指定されました松江城も加えまして、国宝五城のシリアル・ノミネーションでの登録の可能性を指摘されました。  この西村氏の見解についてでございますが、確かにかつてはシリアル・ノミネーションでの世界遺産登録が盛んだった時期もありますが、近年では世界遺産の登録数が多くなったこともございまして、シリアル・ノミネーションでの登録が厳しくなっております。国宝五城のような同一国内の同種の資産のシリアル・ノミネーションは、その中でも非常に難しいと考えております。  文化庁は世界文化遺産の暫定リストに登載されている彦根城の登録作業を支援していただいておりますが、暫定リストに登載されていない国宝五城の取り組みを正式なものとして認めておりません。また、既に世界遺産に登録された姫路城を管理している姫路市も国宝五城の取り組みを承認しておりません。  国宝五城のシリアル・ノミネーションでの登録は彦根城の単独登録よりも課題が多く、難しいものと考えております。 404 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 405 ◯17番(山内善男君) 10年間ユネスコの事務局長をされた松浦晃一郎氏が11月に講演をされました。松浦晃一郎氏の人物像についてお伺いいたします。 406 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 407 ◯文化財部長(高田秀樹君) ユネスコの事務局長を務めた松浦晃一郎氏も世界遺産の専門家のお一人だと認識しております。 408 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 409 ◯17番(山内善男君) その内容について把握されていますか。 410 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 411 ◯文化財部長(高田秀樹君) 松浦晃一郎氏も彦根ヒストリア講座におきまして、彦根城の単独登録ではなく、シリアル・ノミネーションでの登録を目指した方がよいと述べられました。  しかし、先ほど西村幸夫氏の講演に関する答弁でご説明申し上げましたように、国宝五城のシリアル・ノミネーションでの登録は彦根城の単独登録よりも課題が多く、難しいと考えております。 412 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 413 ◯17番(山内善男君) 確かに部会の講演会なんですが、文化財関係の職員の方が、部長も含めて、ほとんどお見えになっていないことが非常に気になるんですが、ユネスコの事務局長をされた、また、それに精通された方が講演されているわけですから、当然やはり傍聴にお見えになるというのが本来のあり方だと思うんですけれども、何かそのあたりの理由はあるんでしょうか。 414 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 415 ◯文化財部長(高田秀樹君) ヒストリア講座というのは過去から開催されておりまして、昨年度までは山根前副市長が代表して聴講しておられました。  今年度におきましては、併任ではございますが、世界遺産登録推進課職員が代表して聴講しまして、内容につきましては逐一伝達をしていただいております。 416 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 417 ◯17番(山内善男君) 山根氏だけがお見えになって非常に目立つんですが、文化財部の関係の方がお見えにならないというのは非常に違和感を覚えます。  ユネスコに本当に長く勤務された方が彦根城を世界遺産登録する方策について述べられているわけですから、当然きっちり検証するためにも直接お聞きになるということが本来のあり方だと申し上げておきたいと思います。  最後、5番ですが、従来の方針、いわゆるシリアル・ノミネーションも含めた方針に方向転換することが必要だと思いますが、市民生活を犠牲にする世界遺産登録を市民は望んでいるわけではありません。陸上競技場の位置によって市民体育センターが解体をされたり、金亀公園に24億円、あるいは荒神山の照明に2億円が使われるなど、非常に大きなひずみを生んでいると思います。そのあたり、着実に成果が得られるような従来の方針に戻ることを強く市に提起いたしたいと思いますが、見解を伺います。 418 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 419 ◯文化財部長(高田秀樹君) さきのご質問でもお答えしましたように、国宝五城のシリアル・ノミネーションでの登録は彦根城の単独登録よりも課題が多いと認識しております。ようやく単独登録の可能性が見えてまいりました今年度でございますので、これまでの基本方針のとおり、文化庁に認めていただいております彦根城の単独登録を目指してまいります。 420 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 421 ◯17番(山内善男君) 山根前副市長が登場して、非常に無理がある世界遺産登録の方向になってきていると思います。それが市民生活を圧迫する状況になっていることについて強く警鐘を鳴らしたいと思います。  それでは、中項目の4に移ります。地元の歴史遺産を大切にするために地に足を置いた文化財保護行政が必要ではないかということでお聞きいたします。  細項目1です。地元の歴史遺産を保存・活用する市の姿勢について伺います。  高宮町の旧小堀卯之助商店の歴史資料について改めて市の姿勢をお伺いいたします。活用する市の方針について改めて市の姿勢を伺いたいと思います。よろしくお願いします。 422 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 423 ◯文化財部長(高田秀樹君) 旧小堀卯之助商店の歴史資料につきましては、文化財課歴史民俗資料室に対しまして、家屋からの日用品の撤去作業を行っておられました最中の11月7日午前中に、大正期の消火用のポンプがあるとのご連絡をいただき、すぐに調査に伺いましたが、その際、ほとんどの道具類が既に運び出された状態でございました。  地元の歴史遺産を保存・活用するためには、まず、どのような資料がどこに存在しているか把握する必要があり、その上で資料の調査を行って資料の概要を把握し、次いで、より詳細な調査を行って、その結果を踏まえて資料の特徴や歴史的な意味を明らかにする必要がございます。  このたびの件におきましては、市外とはいえ、資料が博物館に寄贈され、保管されることになりましたことは、先祖からの伝来の資料を後世に残したいという所蔵者の強い思いがあったからと考えておりまして、そのような際に、まずご相談いただけるようになることが重要であると考えております。  今後は、愛荘町立歴史文化博物館に対しまして資料調査を行うとともに、彦根市ホームページに現在掲げております文化財調査情報募集のページをよりわかりやすいものに改訂したり、あるいは市民の方に対しましては、例えば「広報ひこね」において定期的に資料の情報募集を呼びかけたりするなどの対応が必要ではないかと考えております。 424 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 425 ◯17番(山内善男君) やはり日ごろからアンテナを高く上げて情報収集をすることが足らなかったのではないかと思います。今後は改めていただきたいということを申し上げて、次、農業問題に移ります。  農業支援の充実を本腰にということでお伺いいたします。  まるごと保全活動の行政支援についてなんですが、細項目1です。世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策の基本理念についてお伺いいたします。 426 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 427 ◯産業部長(辻 宏育君) 世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策事業の基本理念につきましては、近年の農村地域の過疎化や高齢化による集落機能の低下により、地域の共同活動が困難になり、農村の保全管理に対する農家の負担増加や多面的機能の発揮が懸念されつつあるという現状を踏まえ、その改善に向けて国・県・市が一体となって地域の共同活動を支援し、今後も農業・農村の有する多面的機能が適切に維持・発揮されるよう取り組みを推進するもので、担い手農家への農地集積という構造改革を後押しするものでございます。 428 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 429 ◯17番(山内善男君) その取り組み集落数についてお伺いいたします。 430 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 431 ◯産業部長(辻 宏育君) 世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策事業の取り組み要件を満たす集落数は82集落となります。  そのうち、平成30年度に本事業に取り組まれている集落は48集落で、組織数としましては45組織となります。交付金は6,311万5,790円となります。 432 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 433 ◯17番(山内善男君) その拡大目標は持っておられるでしょうか。 434 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 435 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市におきましては、取り組み集落の具体的な数値目標は設定しておりませんが、農業者と地域の方々が一体となって農村環境の保全管理に取り組んでいただける、この交付金を多くの集落で活用いただきたいと考えておりますので、今後も引き続きまして未取り組みの集落も参加いただけるよう努めてまいりたいと考えております。 436 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 437 ◯17番(山内善男君) 彦根市広域(仮称)の設立について説明がありました。その概要について説明してください。 438 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 439 ◯産業部長(辻 宏育君) 広域組織の設立に向け、本年の5月23日と11月30日に開催いたしました2回の説明会の概要につきましてご説明をいたします。  本市では現在45組織が活動しておられますが、事務の複雑化などにより、書類の作成や修正などに大きな時間が費やされ、組織の担当者への負担が大きくなっております。実際、事務が負担となり、活動をやめられた組織や活動の終了を検討しておられる組織もございまして、今後、高齢化の進展等も相まって活動が継続できない組織が出てくることが予想されます。  このような状況を受け、本市といたしましては、各組織の事務の負担を減らし、地域での活動に専念いただくため、平成32年度より組織の広域化を検討しており、現在の活動組織は原則参加いただく方針で考えているところでございます。  なお、組織の広域化を行った場合、今まで各組織が行ってきた事務の大半を広域組織での事務局が担うこととなるため、その運営経費といたしまして各組織から交付金の10%程度をご負担いただきたいと考えているところでございます。 440 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 441 ◯17番(山内善男君) 細項目5です。どれだけの事務量が軽減できるのでしょうか。 442 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 443 ◯産業部長(辻 宏育君) 現在、国の様式や制度に沿って各組織が必要書類を作成・整理し、本市へ提出いただいております。  組織が広域化されれば、各組織は独自の簡易な様式での書類作成が可能となり、日ごろの活動に係る金銭出納簿や作業報告書といった最低限の書類を広域事務局へ提出いただくのみとなります。  また、交付金の申請に係る書類の提出や見積もり合わせを要する業者への発注に加え、近畿農政局による抽出検査や会計検査院による実地検査も事務局が対応することとなるため、各組織の事務は現在よりも大きく軽減されると考えているところでございます。 444 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 445 ◯17番(山内善男君) 本来、市が責任を持って支援することが基本なのではないかという立場でお伺いいたします。 446 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 447 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市では、これまでから各組織の相談等に対する可能な支援を行っておりますが、制度上必須となっております取り組みや、これに伴う書類や報告書の提出は各組織が行っていただく必要があるため、活動を継続する意思はあるものの、それらが負担となっているという声も聞いております。  そのため、組織の広域化を行い、各組織に代わって遂行できる事務の部分を事務局が担うことで、多くの組織がこの事業に取り組めるようにしていきたいと考えているところでございます。  また、交付金は作業等の活動費と事務に係る費用を含めたものとされておりますことから、各組織の担当者が担っていた事務の大半を事務局が担うという形となるため、各組織で負担いただくのが相当と考えますので、ご理解をお願いしたいと考えております。  なお、広域組織となっても、本市と事務局が協力しながら各組織への助言や指導を行う必要があると考えておりますので、こういった支援は行ってまいりたいと考えております。 448 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 449 ◯17番(山内善男君) こだわり農業の支援についてを伺います。  取り組み農家数と面積についてお伺いいたします。 450 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。
    451 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市におけます環境こだわり農産物の取り組みに参加する農業者数、取り組み面積については、認定主体となります滋賀県から情報提供を受け、それぞれ年次で把握をしております。  これによります農業者数でございますが、平成25年度で150人、平成26年度で169人、平成27年度で183人、平成28年度で158人、平成29年度で153人となります。  また、取り組み面積でございますが、平成25年度が836ヘクタール、平成26年度が824ヘクタール、平成27年度が884ヘクタール、平成28年度で851ヘクタール、平成29年度で799ヘクタールとなっております。  なお、本年度につきましては、県での集計中のため、把握をしておりませんので、ご了承願いたいと思います。 452 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 453 ◯17番(山内善男君) 農家数および面積の推移についてお伺いいたします。 454 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 455 ◯産業部長(辻 宏育君) 質問の農業者数と面積の推移につきましては、この5年間で申し上げますと、年度ごとに増減がございますが、おおむね横ばい状態ではないかと認識しているところでございます。 456 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 457 ◯17番(山内善男君) 今後の拡大目標、具体的な手だてについてお伺いいたします。 458 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 459 ◯産業部長(辻 宏育君) こだわり農業者と面積の拡大目標につきましては、彦根市総合計画の後期基本計画の指標において、平成32年度の目標値として1,030ヘクタールを設定しております。  これを達成していく手段でございますが、交付金を受け取るために必要な国が定めた書類の量がとても多いので、減らしてもらえないかという声を申請者からいただくこともございまして、事務処理の負荷が参加者や取り組み面積が横ばいの推移になっている理由の一つになっていると思われます。こうした負荷が軽減されるよう、書類の手続の簡素化などを県や国へ要望してまいりたいと考えております。  また、あわせまして、取り組み面積の拡大と目標の達成につきましては、現在JA東びわこに環境こだわり米の生産部会がございますので、これらと連携をいたしまして一層の普及に努めてまいりたいと考えているところでございます。 460 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 461 ◯17番(山内善男君) 市の農業委員会の意見書にも市の独自支援という記述がありますが、これについてどのようなご見解をお持ちでしょうか。 462 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 463 ◯産業部長(辻 宏育君) 農業委員会につきましては、農業者の公的な代表機関でございまして、農業者の思いを集約されて、毎年11月に市に対しまして、市あるいは教育委員会、それから議会にもご説明させていただきましたけれども、意見書をご提出していただいております。  農業委員会は農地法等の許認可に加えまして、農業の健全な発展に寄与するということで、農地等の利用の最適化に取り組んでいただいているところでございます。その中で今回ご質問がございます、こういった環境に調和した農業の推進ということで幾つかご要望、ご意見をいただいておりますので、こういった部分につきましては、しっかりと受けとめて前向きに検討していきたいと考えているところでございます。 464 ◯議長(安藤 博君) 山内君。   〔17番(山内善男君)登壇〕 465 ◯17番(山内善男君) 除草機械への支援策についてを伺います。   (質問時間終了) 466 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 467 ◯産業部長(辻 宏育君) 議員ご指摘のとおり、環境こだわり農業に参加され、環境保全型農業支払交付金を受けようとする場合、除草剤を畦畔に使用すると、この支援が受けられなくなるメニューが幾つかございます。  こうした場合、それぞれの場所に適した除草機械が必要となってまいりますが、こうした備品の購入経費や維持管理費なども勘案されて交付金の単価が定められているものと考えておりまして、現時点で除草作業機械の導入支援は考えておりませんので、よろしくお願いいたします。 468 ◯議長(安藤 博君) 質問を終了します。   (「ありがとうございました」と呼    ぶ者あり) 469 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前11時35分休憩            午後0時59分再開 470 ◯副議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  7番赤井康彦さん。赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 471 ◯7番(赤井康彦君) 私は今定例会に際しまして、大きく3点の質問をさせていただきたいと思います。理事者の明快なるご答弁をお願い申し上げまして、早速質問に移りたいと思います。  それでは、まず初めに災害時の避難について質問をいたします。  いつ起こるかわからない災害に備えて避難施設の充実は言うまでもありません。今年も全国で大雨による被害や地震など大きな災害被害が出た年でもありました。こうした災害時にいち早く非難所を設け、市民が安心できる体制づくりが必要であり、さらなる避難所の充実を願い、以下、質問いたします。  まず、彦根市においては、災害種別ごとに避難所を設けていただいており、63カ所が指定されております。今後も避難所を増やすことが必要であろうかと思いますが、避難所を増やしていくお考えがあるのでしょうか。 472 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 473 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 指定避難所および指定緊急避難場所は市内各所に指定しておりますが、河川の周辺等で地域偏在もあるため、適切な場所があり、施設の設置主体や管理者のご協力が得られましたら追加で指定したいと考えております。  また、新市民体育センターが完成した際には指定緊急避難場所として指定する予定でございます。 474 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 475 ◯7番(赤井康彦君) 再質問したいと思いますけれども、理想として何カ所、そしてまた、場所の話を今していただきましたけれども、何カ所、そして何人分ぐらい必要だと、もう少し増やしていきたいという何か希望とか考えというものはあるんでしょうかね。 476 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 477 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 現在、指定しております63カ所で特に不足はないとは考えておりますけれども、先ほど私は地域偏在も見られるということを申し上げたのでございますけれども、台風等の水害が心配される場合には、河川を渡るということに対しまして非常に危険が伴いますので、そうしたことをできるだけ回避できるように、また適切な場所があれば増やしていきたいということでございます。 478 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 479 ◯7番(赤井康彦君) 増やすことはいいことだと思いますので、していただきたいと思います。  それでは、次に、学区別に避難所が指定されてはいるものの、市民はどの避難所でも行ってもよいとは思いますが、マップ上の避難所を見ておりますと、市内の避難所より犬上郡などの近隣町の避難所の方が近いとか行きやすいといったところがあろうかと思いますが、近隣町の避難所に行ってもよいのでしょうか。 480 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 481 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 居住されている場所や災害の状況によっては、安全に避難できる場所が市外の場合もあることから、他市町が開設している避難場所へ避難していただくことに問題はないと考えております。  本市と隣接町とで湖東地域防災担当者会議を年に数回開催しておりまして、そうした場で共通認識してまいりたいと存じます。  本市におきましても、他市町からの避難者の受け入れに当たっては、避難場所での配慮や協力等を施設管理者に周知してまいりたいと考えております。 482 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 483 ◯7番(赤井康彦君) ぜひお願いいたします。  それでは、次に、さらに南彦根駅東口の周辺は、一番近い避難所に行くには地下道を通過しなければならなかったり、犬上川の橋を渡らなければならない場所であります。近くに国立印刷局体育館がありますが、この体育館は避難所にならないのでしょうか。 484 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 485 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 現在のところ、国立印刷局体育館を指定緊急避難場所として新たに指定する予定はございませんが、今後、指定する必要性が生じた場合には先方と協議したいと考えております。 486 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 487 ◯7番(赤井康彦君) 再質問します。必要性が生じた場合というのは、どういう場合ですか。 488 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 489 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 現在、指定緊急避難場所としてJRより東側で芹川より南、犬上川より北側になりますと、県立翔西館高校も指定緊急避難場所として指定しております。  例えば翔西館高校におかれまして何か工事をされるとか、施設の使用ができない状況に至った場合、住民の方々のご要望があった場合には考えてまいりたいという意味でございます。 490 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 491 ◯7番(赤井康彦君) それでは、次に、避難所の受け入れについてであります。  運営マニュアル等を作成されておりますが、避難所にペットを連れてくることに対しての考えは、さきの北川議員が質問されましたので、こちらの方は割愛させていただきます。  引き続き、また、避難所にて外国人の受け入れについては、どのような対応をしていくのでしょうか。 492 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 493 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 避難所生活において、外国人の方とは言語の壁によって状況把握やコミュニケーションが難しく、避難者・対応者の双方が不安な状況に陥ることも考えられますので、避難所ではできるだけ易しい日本語でゆっくり話したり、掲示物に振り仮名や外国語、ピクトグラムを併記するなどの対応が必要であると考えております。  これらのことについては、彦根市避難所運営マニュアルに記載し、市ホームページに掲載するほか、年1回職員を対象とした研修で周知に努めているところでございます。  また、今年度配布しました彦根市民防災マニュアルの外国語版を各避難所に設置し、対応に役立ててまいりたいと考えてございます。 494 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 495 ◯7番(赤井康彦君) それでは、さらに観光客が被災することも考えられる中、観光客への避難所への誘導はどうしていくのでしょうか。 496 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 497 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 基本的には、観光施設の職員等が利用者の安全確保を行い、開設している避難場所へ誘導していただくことになりますが、広い施設や利用者が多い施設では、全ての利用者を誘導することが難しい場合もございます。  そのため、観光客が自ら緊急情報を入手できる手段として、市ホームページや災害時用ツイッター、緊急速報メール、広報車等の複数手段を用いまして情報を伝達できる体制を構築しております。  また、土地に精通していない観光客や日本語がわからない外国人でも避難場所へたどり着けるよう、日本語や英語、ピクトグラムを用いた避難誘導看板を各所に設置しております。  さらに、事前に観光客へ彦根市の災害リスクや情報伝達手段を周知するため、観光客が多く利用されるJR彦根駅や南彦根駅、彦根観光協会、駅前観光案内所、観光センター、宿泊施設に日本語および外国語で記載したパンフレットを設置しており、事前の対策にも努めております。 498 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 499 ◯7番(赤井康彦君) それでは、次に、福祉制度の中で災害が起こったときに、ひとり暮らし高齢者の方や障害のある方が自力で非難するのは困難であり、地域の中で支援を受けられるようにするため、災害時避難行動要支援者制度がありますが、現在の登録者数はどれくらいになるのでしょうか。 500 ◯副議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 501 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 災害時避難行動要支援者制度の11月末現在における登録者数につきましては、2,436人でございます。 502 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 503 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。  それでは、この制度の対象者が在宅時に活用される制度であるかと思っているんですけれども、この対象者が避難する場所は決まっているのでしょうか。 504 ◯副議長(馬場和子さん) 福祉保健部長。 505 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 災害時避難行動要支援者制度登録者の避難する場所につきましては、制度に登録いただく際、本市が指定している避難場所の中から本人の意思により、それぞれの避難場所をご登録いただいております。  また、指定避難場所が開設されていない状況においては、大型台風の接近等により自宅にいることに不安を感じる方などに対しまして、福祉センターや各地区の公民館など、優先的に開設される自主避難場所をご利用いただくことができます。
    506 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 507 ◯7番(赤井康彦君) それでは、さらに、大規模災害時に避難所において、車椅子対応の設備、整備ができているのでしょうか。  例えば芝生が売りである鳥居本中学校においては、芝生の上を車椅子で移動することはとても困難で、通常よりも大きな力が必要であると、避難訓練に参加された介護関係者は指摘されております。避難所周辺のバリアフリー化は進んでいるのでしょうか。 508 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 509 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 昨年度、主要な避難場所であります小学校17校、中学校7校、市有施設8施設、高等学校および大学10施設の計42施設に対し、施設のバリアフリー調査を行ったところ、エレベーターの設置ができていない施設は多くございましたが、出入り口付近の車椅子対応については2施設を除く40施設で整備ができておりました。  まだ完全にバリアフリー化が完了しておりませんので、誰もが安全に安心して避難できる避難場所を確保するために、今後も引き続き施設管理者に対して配慮と協力を求めてまいりたいと存じます。 510 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 511 ◯7番(赤井康彦君) たしか水害のときの避難所としては2階、3階というものがたくさんあったかと思います。それでエレベーター等が設置されていないときは、例えば車椅子対応の方々はどうされるということで思っておられるんでしょうか。 512 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 513 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 施設管理者のご協力もいただきながら、市の職員も避難場所の方に出務をいたしますので、そうした方々の協力をいただきながら避難をしていただきたいと考えております。 514 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 515 ◯7番(赤井康彦君) エレベーター等が設置されれば一番いいのかと思いますが、そうした協力体制も整えていただきたいと思いますし。  先ほど鳥居本の例を申し上げましたが、避難訓練というのは、例えば連合自治会や各町内会で、このごろは訓練されているかと思います。そうしたことを多分把握されているのではないかと思いますし、そうした中で、例えばバリアフリー等ができていないというご指摘とか要望等はないんですか。 516 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 517 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 私の方に個別具体のご要望は、現在のところ、いただいておりません。 518 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 519 ◯7番(赤井康彦君) 先ほども申し上げましたけれども、町内会とか連合自治会で、各自治会等で避難訓練をされているところもあろうかと思いますし、把握もされているところもあろうと思います。そういったところは、やはり生の声であると思いますので、そういったところでバリアフリー化が必要な場所とか、そういったこともお聞きいただくご努力もしていただければと思います。  それでは、次に移ります。コミュニティスクールについて質問をします。  コミュニティスクールは地域住民が学校の運営に参画していくものであり、保護者や地域住民の代表、教職員らでつくる学校運営協議会を設けて、学校運営や教職員の任用について教育委員会に意見を述べたりできるものであります。  学校支援地域本部や放課後子ども教室などの取り組みの広がりも相まって、学校・家庭・地域の連携・協働により、子どもたちが豊かな学びを創造し、地域のきずなをつなぐ取り組みが進められてきていますが、各種取り組みに地域差があること、制度、事業等の間の連携が十分でないことが課題となっております。  また、現在の子どもたちを取り巻く教育環境は、地域社会のつながりや支え合いの希薄化、家庭の孤立化など、さまざまな課題に直面しているとともに、学校をめぐる課題も複雑化・困難化している状況にあります。  とりわけ、我が国は世界に先駆けて人口減少、超高齢社会を迎えており、人口減少克服、地方創生をなし遂げていくことが課題となる中で、教育は地域社会を動かすエンジンとなる人を育て、学校は子どもの学びの場のみならず、地域コミュニティの核として役割を果たすことが求められております。  こうした中で、彦根市においてもコミュニティスクールに対する条例を制定し、この事業を進めていただいておりますが、学校によって地域とのかかわりや取り組みに温度差があると感じ、以下、質問をいたします。  まず初めに、平成28年度までの学校支援地域本部事業から地域学校協働本部事業と地域未来塾事業に変化しております。この違いをお聞かせ願いたいと思います。 520 ◯副議長(馬場和子さん) 教育長。 521 ◯教育長(善住喜太郎君) 学校支援地域本部事業は、読み聞かせや環境整備、登下校パトロールなど、地域住民がボランティアとして学校を支援する事業でありまして、本市では平成20年度から実施をしてきました。  平成27年12月の中央教育審議会において、地域全体で未来を担う子どもたちの成長を支え、地域を創生する地域学校協働活動を推進することが提言されまして、平成29年度に学校支援地域本部事業が地域学校協働本部事業へと転換をいたしました。  地域による学校への支援から、地域と学校双方の連携・協働を推進するものであります。  ただ、本市はこれまでの学校支援地域本部事業の活動が充実をいたしておりまして、地域からの支援だけにとどまらず、学校からも、例えば中学生が地域の行事などにボランティアとして参加するなど、従来からある程度双方向の活動もできていましたので、地域学校協働本部事業になったからといって急に大きな変化が生じたとは受けとめてはおりません。  ただ、支援から協働への転換を意識して活動を進めることは必要であると考えております。  また、地域未来塾事業でございますけれども、これは地域学校協働本部事業と同じ地域学校協働活動事業の一つで、中学生を対象に放課後や土曜日等に教員OBや大学生など、地域住民の協力により学習支援を実施するものでございます。 522 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 523 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。  そうですよね。双方向でかなり進んでいるということは認識もいたしておりますし、基本的には変わらないという思いでございます。  また、この地域学校協働本部事業によって地域のボランティア活動が定着してきたことや、地域の子は地域で守り育てるといった機運が高まり、地域未来塾事業においては学習の支援だけでなく、生徒の心の居場所の役割を果たしていたという効果を出していたとされております。  一方、地域と学校でどのような地域をつくっていくのか、どのような子どもを育てていくのかという「将来構想、ビジョンや目標を共有し、双方向の連携・協働による活動ができた」と答えた学校は小・中学校全24校中5校にとどまり、地域コーディネーターを中心とした地域住民と学校関係者が連携・協働して取り組みを進めるための仕組みを考えていく必要があると課題に挙げられております。  この地域学校協働本部および地域未来塾事業の課題解決のために、どのように進めていこうとされているのでしょうか。 524 ◯副議長(馬場和子さん) 教育長。 525 ◯教育長(善住喜太郎君) 課題と考えております、地域住民と学校関係者が連携・協働して取り組みを進める仕組みの一つとしまして、生涯学習課が事務局となる地域学校協働活動推進事業実行委員会がございます。  昨年度までは、学校・家庭・地域連携協力推進事業実行委員会として開催をいたしておりまして、事務局から支援から協働へと転換した経緯をご説明し、連携・協働の意識を持って地域学校協働活動を進めていただくよう伝えてまいりました。  今年度は名称を地域学校協働活動推進事業実行委員会と改め、7月に開催をいたしました第1回の委員会では、各本部から地域未来塾を含めた地域学校協働活動に係る実践報告をいただき、協働を意識した先進的な実践事例を参考にしていただいたり、地域コーディネーターの活動上の悩みについて他の委員からアドバイスをいただいたりしました。  また、同じ7月に市内の全小・中学校の教頭を対象として研修を行いまして、支援から協働へと意識を転換して活動していただくよう改めて伝えております。  議員ご指摘のように、各校から提出された実践報告の中で、「将来構想、ビジョンや目標を共有し、双方向の連携・協働による活動ができた」と答えた学校が、昨年度は市内全小・中学校24校中5校でございましたけれども、今年度は24校中14校と増えておりますことから、支援から協働への意識は定着してきているのではないかと考えているところでございます。 526 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 527 ◯7番(赤井康彦君) 5校から14校に増えたということでございます。また、残りのところも進めていただければと思います。  次に、また一方で、今年度、コミュニティスクール事業として取り組んでおられる二つの小学校がありますが、地域学校協働本部事業と地域未来塾事業とコミュニティスクール事業との違いは何でしょうか。 528 ◯副議長(馬場和子さん) 教育長。 529 ◯教育長(善住喜太郎君) 地域学校協働本部事業も地域未来塾事業も同じ地域学校協働活動の事業でございます。  本市では、市内24小・中学校全てが地域学校協働活動を実施しております。各中学校に地域学校協働本部を設置し、各本部の地域コーディネーターが中心となって学区内の小・中学校とその地域住民をコーディネートしております。  また、若葉小学校は独自に地域学校協働本部を設置しています。若葉小学校は地域と学校のつながりをより深めるため、コミュニティスクールの立ち上げに伴い、学校単独で新たに設置をいたしました。  地域学校協働本部に法的な位置づけはありませんが、地域と学校が連携・協働してさまざまな活動を行う中心となっております。  これに対しまして、コミュニティスクールとは、学校運営協議会を設置した学校のことで、学校運営協議会は地方教育行政の組織及び運営に関する法律第47条の6に規定されておりまして、「当該学校の運営及び当該運営への必要な支援に関して協議する機関」でございます。本市では若葉小学校と稲枝西小学校の2校が学校運営協議会を設置しているコミュニティスクールでございます。  地域学校協働本部が地域学校協働活動を推進する実践的な本部であるのに対し、学校運営協議会は学校の運営について協議する機関であると言えます。  また、予算上も違いがございまして、地域学校協働本部事業と地域未来塾事業につきましては、国・県から3分の1ずつの補助がございますけれども、コミュニティスクール、いわゆる学校運営協議会を設置することについてのコミュニティスクールの事業は補助事業ではございません。 530 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 531 ◯7番(赤井康彦君) 今のご説明ですと、コミュニティスクールの方がより地域がかかわっていける、運営等にもかかわり、中に入っていけると私は判断しております。  そうした中で、最後にですけれども、今年、市内中学校で教師が逮捕された事件が起きました。また、その中学校では2年前にも生徒の部活動の部費を使い込むといった案件もあったところであります。  私事ではありますが、私の上の子どもが在籍していたときに部費の使い込みの案件があり、下の子が現在在籍しているときに教師の逮捕がありました。子どもたちのショックは言うまでもありませんが、保護者として数年の間に不祥事が2件起こり、子どもが在籍中に2件の不祥事が起こったことに強い憤りを感じております。  逮捕されたり、退職されたりしただけで済まされないぐらい、子どもたちにとっては将来にわたって教師像を打ち砕くことになりかねないということを感じ、事の重要性を親として感じております。  同じ学校にこの事件を知っている教師は長年在職しているわけではなく、2、3年で違う学校に異動していくことで事件は風化されていたのではないかとさえ思えてなりません。教師の人事異動は仕方がないとしても、事件や事故を風化させることは新たな事件が起こる可能性を秘めていると思っております。  風化させないためにも、地域の人々が物を言え、地域社会につながるコミュニティスクール事業を増やしてもよいかと思いますが、いかがでございましょうか。 532 ◯副議長(馬場和子さん) 教育長。 533 ◯教育長(善住喜太郎君) たび重なる教員の不祥事につきましては、保護者の皆様や地域の皆様の学校教育への信頼を裏切るものであり、子どもたちの健全育成にかかわる大きな問題として重く受けとめ、教育委員会を代表する者として本当に申しわけなく思っております。  再発防止に向けて継続的な研修に努め、今後とも学校と教育委員会が一丸となって取り組んでいく所存でございます。  議員お尋ねのコミュニティスクールには学校運営協議会が設置されておりまして、彦根市立学校における学校運営協議会の設置等に関する規則第9条におきまして、協議会の承認事項を「学校運営の基本方針に関すること」、「対象学校の予算の執行に関すること」、「対象学校の施設の管理および施設等の整備に関すること」と規定をしております。  協議会で承認した学校運営の基本方針の達成に向けて、協議会委員である地域・学校・保護者等がそれぞれの立場で取り組むものでありまして、地域の方のご意見を伺うことは大切だと考えておりますけれども、コミュニティスクールを増やすことについては、こうした機能を果たすための受け皿となる地域の人材確保やネットワークが不可欠でございまして、学校の規模や地域の実情などもございますので、今後、地域学校協働活動を推進する中で環境が整ったところからコミュニティスクールを導入していければいいと考えているところでございます。 534 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 535 ◯7番(赤井康彦君) わかりました。私は全てをコミュニティスクールで賄えという思いは持っておりません。ただ、先ほど申し上げましたとおり、親としても大変残念な事件が起こったこと、これはやはり風化させてはならないという思いで申し上げたまででございます。ぜひともそうした取り組み、いろんなことで改善していただきたいと思います。  それでは、次に、新市民体育センター建設について質問をいたします。  南彦根駅西口近くに建設予定である新市民体育センターが予定どおりに建設・完成されるまでに数年ほどとなりました。  国民体育大会の主会場となる用地の取得が困難であるとの報道がされている中、新市民体育センター予定地の未買収地であった箇所は全て買収に応じていただき、地元自治会においても大きな反対があるわけでもなく、大変協力的に進んでいるところであります。  財政的な問題があることは懸念されるものの、市内に早く体育センター建設をされることを願い、以下、質問をしてまいります。  まず初めに、以前に完成までのスケジュールを出していただいておりますが、進捗状況をお聞かせ願いたいと思います。 536 ◯副議長(馬場和子さん) 教育部長。 537 ◯教育部長(安居庄二君) 新市民体育センター建設の進捗状況につきましては、現在実施設計を取りまとめているところでございます。埋蔵文化財発掘調査につきましては、建設予定地において進めておりまして、建物の建設箇所につきましては、年度内に調査が完了する見込みでございます。また、造成工事につきましては、城南小学校のバックネット等の移設工事が完了し、引き続き敷地造成工事の発注に向け作業を進めているところでございます。 538 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 539 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。  それでは、次に、埋蔵物発掘調査をしていただいていたかと思います。このあたりは福満遺跡と言われる場所で、周辺のあちらこちらで埋蔵物が発掘されており、私も小学生のころ、プール工事などの工事現場で土器らしきものをたくさん見つけたものであります。  稲枝の稲部遺跡のようは貴重な歴史的価値のあるものではないと思いますが、発掘の状況をお聞かせ願いたいと思いましたけれども、発言通告しましたけれども、既に獅山議員が質問されておりますので割愛させていただきます。  次に、この新市民体育センターは余り話題になっていませんが、防災拠点にもなるとのことであります。まず、防災拠点としてどのような役割を果たしていくのか、お聞かせ願いたいと思います。 540 ◯副議長(馬場和子さん) 教育部長。 541 ◯教育部長(安居庄二君) 新市民体育センターは災害時に一時的に避難する指定緊急避難場所、および居住の安全が確保されるまでの間、一定期間避難生活を送る指定避難所として位置づけることとしております。また、サブアリーナを物資の配送拠点とすることや、防災備蓄倉庫、マンホールトイレ、かまどベンチを設けるなど、防災拠点としての機能を果たすことができるよう計画をいたしております。 542 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 543 ◯7番(赤井康彦君) それでは、さらに、避難所としての規模はどれぐらいになるのでしょうか。 544 ◯副議長(馬場和子さん) 教育部長。 545 ◯教育部長(安居庄二君) 指定緊急避難場所としましては、メインアリーナ、サブアリーナ、多目的ホール、駐車場等を活用しまして約3,000人の受け入れを想定いたしております。  また、指定避難所としまして、メインアリーナで約1,100人の受け入れを想定しており、サブアリーナを物資配送拠点に位置づけ、多目的ホールにて救護室等を開設する予定でございます。 546 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 547 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。防災の拠点として成り立つということがよくわかりました。
     それでは、加えて防災スピーカーを設置するとの話が以前の委員会でご説明があったかと思いますが、隣接する城南小学校に防災スピーカーが既に設置済みでありますが、新市民体育センターにも設置されるのでしょうか。 548 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 549 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 防災用屋外放送設備につきましては、市民に広く緊急情報を周知することを目的に設置いたしております。  今年度、新市民体育センターに隣接する城南小学校に設置しましたことから、新市民体育センターへの設置は現在のところは予定をいたしておりません。 550 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 551 ◯7番(赤井康彦君) わかりました。そうだと思いましたけれども、委員会ではそのような発言をされておりましたので、確認のため申し上げた次第でございます。  それでは、また、災害時に車で来ることも予想されることや、そもそも駐車台数が少ないとの指摘もありますが、今後、将来的に駐車場を増やすことは考えなくてよいのでしょうか。 552 ◯副議長(馬場和子さん) 教育部長。 553 ◯教育部長(安居庄二君) 新市民体育センターは本市の立地適正化計画で定めますコンパクトシティの考え方に基づき、JR南彦根駅近くに整備しておりますことから、その利点を生かし、利用者の方には積極的に公共交通機関をご利用いただくよう周知していくこととしております。  駐車台数につきましては、基本計画に基づき計画をしているものであり、現在のところ駐車台数を増やすことは考えておりません。施設の供用開始後は駐車場の利用状況に注視をしまして、利用者の利便性の確保に努めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。 554 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 555 ◯7番(赤井康彦君) 防災面での駐車場という話をしたかったとは思っておりますけれども。  さらには公共交通機関というものを利用してやろうというお話もございましたが、そうしたことでいえば、3月の議会でも申し上げましたけれども、やはり南彦根駅にエスカレーター等も整備もされていないという状況で公共交通をという話も、もう少し整備されてからおっしゃっていただければと思うところでございます。  それでは、次に、また、この新市民体育センターが防災施設として拠点となることは余り知っている方は少ないかと思いますが、防災拠点としての機能をあわせ持つことをもっと市民に知ってもらうことも必要であろうかと思いますが、いかがでございましょうか。 556 ◯副議長(馬場和子さん) 教育部長。 557 ◯教育部長(安居庄二君) 議員ご指摘のとおり、当施設が防災拠点としての機能をあわせ持つことにつきまして、事業の説明会など、さまざまな機会を通しまして周知をしてまいりたいと考えております。 558 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 559 ◯7番(赤井康彦君) ぜひよろしくお願い申し上げます。  次に、市の財政状況が芳しくない状況の中で、消費税10%の導入や東京オリンピックによる人件費や資材の高騰、人手不足などにより、新市民体育センターの関連予算が大幅に増大していくことが予想されます。  まず、そろそろ実施設計の積算額が出てもよい時期かと思いますが、こちらの方も、さきにご質問がございましたので割愛させていただきたいと思います。  加えて、さまざまな要因で積算額が増大すると考えられる中で、いかに積算額を抑えていくのか、具体的に考えている方法をお示しいただきたいと思います。 560 ◯副議長(馬場和子さん) 教育部長。 561 ◯教育部長(安居庄二君) 建設資材単価や労務単価が上昇をしている中ではございますが、昨年度、策定いたしました基本設計に基づき、実施設計を進める中で、その機能面や品質を損なうことなく、少しでもコンパクトな配置計画にするとともに、製品の選定におきましてコスト縮減を図り、適正な見積もりに努めているところでございます。 562 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 563 ◯7番(赤井康彦君) わかりました。  それでは、さらに積算額を抑制するためには、さまざまなことを考えていかねばなりませんが、地元の要望にまで影響を与えることがないようにしていただく必要がございます。地元の要望に影響が出ないような予算の抑制となるのかどうか、お答えいただきたいと思います。 564 ◯副議長(馬場和子さん) 教育部長。 565 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほどご答弁いたしましたとおり、基本設計で計画しました機能を損なうことがないよう実施設計作業を進めているところでございまして、地元からご要望いただいております内容につきましては、できる限り対応してまいりたいと考えております。 566 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 567 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。  それでは、次に、地元の要望についてであります。  以前の委員会や、もう既に何度も行っていただいておりますが、地元説明会でも要望については前向きに検討していただいている旨の発言をしていただいており、地元の方々も期待をしているところでありますが、次年度予算を編成する時期に来ている中で、検討から一歩進んだ答弁を頂戴したいと思います。  まず、充実した図書館機能を有する施設として図書冊数1万5,000冊は必要であると要望していたわけでありますが、要望どおり、図書冊数は1万5,000冊を確保できるのでしょうか。 568 ◯副議長(馬場和子さん) 教育部長。 569 ◯教育部長(安居庄二君) 新市民体育センターの交流棟の1階に図書・学習ラウンジを設け、1万5,000冊を配置できるよう実施設計を進めております。開館当初は、予定ではございますが、約1万冊を配置し、年次的に増やしていき、最終的には1万5,000冊の図書を配置し、ラウンジでの閲覧や貸し出しの対応を行ってまいりたいと考えております。  なお、図書の選定につきましては、地元の方のご意見もいただきながら選定をしていまいりたいと考えております。 570 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 571 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。  最初、1万冊をという話でございます。これは再質問ですけれども、私自身はこの1万冊は別に新しい本ではなくてもいいと思っておりますし、どのような1万冊をご用意されるか、そのあたり、何かお考えがあれば、お聞かせ願いたいと思います。 572 ◯副議長(馬場和子さん) 教育部長。 573 ◯教育部長(安居庄二君) 今、議員おっしゃっていただきましたように、いろいろな考え方があろうかと思います。最初から1万冊を備品購入費等でそろえるやり方もありますでしょうし、現在の図書館と調整を図りながら、一部の図書をあわせ持ってくるという方法もあろうかと思います。  先ほどご答弁を申し上げましたのは、最初に1万冊、最終的に1万5,000冊というのは、新刊を逐次入れていく方がいいのかという思いもございまして、最終的には1万5,000冊ということでご答弁をさせていただきました。 574 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 575 ◯7番(赤井康彦君) わかりました。その中身については地元等とも話し合っていただければと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  それでは、次に、新市民体育センターが市民にとって親しみのある施設となるためにも、景観をよくし、気軽に散歩やジョギングができるコースを設置していただきたいと思いますが、いかがでございましょうか。 576 ◯副議長(馬場和子さん) 教育部長。 577 ◯教育部長(安居庄二君) 新市民体育センターはJR南彦根駅の立地を生かした地域のにぎわいを創出する「まちなか交流の拠点」となることを目指し、実施設計を進めているところでございます。  敷地の中央部には南北に延びる交流ストリートを設け、24時間自由にご利用いただける計画とし、健康遊具やベンチなどを設置した広場や、それとあわせて散歩やジョギングができるコースの設置を計画しているところでございます。 578 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 579 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございます。  それでは、また、新市民体育センターは北と南に出入り口を設けることとなっておりますが、北側の入り口には古い地下道があります。南彦根駅地下道においては、かなり改善をしていただき、明るく、子どもたちの絵画まで設置していただき、評判も上々であります。  今回、新市民体育センターが建設されるに当たり、出入り口でもある、この古い地下道をきれいにしていくべきだと考えますが、お考えをお示しいただきたいと思います。 580 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 581 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 新市民体育センター北側入り口付近の、くすのき通りを横断する地下道につきましては、整備から40年以上が経過しているところでございます。  このくすのき通り、県道彦根環状線から新市民体育センターへの導入路となります市道小泉城南小学校線については、施設の建設に伴い拡幅整備を行いますので、このタイミングに合わせ、地下道の修繕等を行う予定としております。  具体的には、防犯面を考慮し、壁面の塗装や照明灯の更新、死角箇所へのカーブミラー設置を考えているところでございます。 582 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 583 ◯7番(赤井康彦君) この地下道においては、別に体育センターができる、できないにかかわらず、やはり改善していくべき必要があると、ずっと以前から指摘はさせていただいておりました。  たまたまこの機ですので、同じ時期でもいいのでやっていただきたいということがあって質問させていただいているんですけれども。今の話では壁面をきれいにしたり、防犯的なものをつけていただくということですが、この地下道は大変小さな地下道で、水たまり等もたくさんあって、衛生面でもよくないんですよね。そういったこともきれいにしていただくことを要望していきたいと思います。  それでは、最後に、隣接する福満公園との差別化を図るために、公園ではグラウンド・ゴルフ場整備などを含めた調査費を今年度計上されましたが、公園にグラウンド・ゴルフ場の整備はできるのでしょうか。 584 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 585 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 現在、本市では新市民体育センターの整備を中心に南彦根駅周辺のにぎわいの創出を目的とした都市再生整備計画事業に取り組んでおり、その一環として今年度より福満公園の再整備に着手し、実施設計を行っております。  現状では公園中央の広場を活用して高齢者の方々がグラウンド・ゴルフをされたり、小学生がサッカーなどのボール遊びをされたりしていますが、休日など両者の利用が重なる場合もあると、ご利用いただく方々から伺っております。  再整備では入り口を開放的に改修し、公園内の見通しをよくすることに加え、既存園路周辺の空間を活用し、グラウンド・ゴルフがプレーできる環境を整えたいと考えております。  荒神山公園にございますような日本グラウンド・ゴルフ協会の認定コースとしての整備は困難ですが、既存の広場とは別にグラウンド・ゴルフができる芝生の広場を整備することにより、より多くの方々に快適にご利用いただけるよう計画しているところでございます。  なお、素案がまとまり次第、関係自治会とご協議をさせていただく機会を持ちたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 586 ◯副議長(馬場和子さん) 赤井さん。   〔7番(赤井康彦君)登壇〕 587 ◯7番(赤井康彦君) ありがとうございました。ぜひ進めていただきたいと思いますし、一日も早く体育センターの建設ができることを願い、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 588 ◯副議長(馬場和子さん) 21番安澤勝さん。安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 589 ◯21番(安澤 勝君) それでは、私は3点について質問させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  まず1点目、国宝・彦根城の施設管理についてということで、国宝・彦根城の台風被害について、まずはお伺いをしたいと思います。  今年9月に襲来した台風21号は観測史上1位となる瞬間最大風速46.2メートルを観測し、昭和25年の台風28号、通称ジェーン台風と言われている台風ですが、この台風の記録を68年ぶりに更新をいたしました。  強風により、市内の住宅や農業ハウス等に大きな爪跡を残し、彦根城郭の一帯も倒木や外壁のしっくいの剥落など、多くの被害が発生しております。彦根城郭一帯の被害の状況の全容をお教えいただきたいと思います。 590 ◯副議長(馬場和子さん) 文化財部長。 591 ◯文化財部長(高田秀樹君) 特別史跡内における台風被害といたしまして、国宝・彦根城天守、附櫓および多聞櫓のしっくい壁の剥落を初め、重要文化財の天秤櫓の外壁しっくい壁および内壁の剥落、同じく重要文化財の二の丸佐和口多聞櫓の外壁しっくい壁の剥落やこれら建造物の屋根瓦の飛散、鐘の丸や西の丸など城内各所での60本を超える倒木、また倒木による電柱倒壊と鐘の丸トイレ屋根の損傷、旧八景亭の屋根、建具、外壁の損傷、楽々園建造物の建具の損傷、雨漏れによる内壁の損傷、楽々園作業小屋の外壁のめくれ、太鼓丸トイレの屋根材のめくれ、二の丸休憩所屋根材のめくれ、旧弓道場的場屋根破損と木製の塀の倒壊、旧滋賀大職員宿舎の木製の塀の破損、保存用地内倉庫2棟の屋根、建具の損傷等、多くの被害が出ております。 592 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 593 ◯21番(安澤 勝君) 今、文化財部長からご報告がありましたとおり、大変多くの被害が出ているようでございます。  この被害の全容をお聞かせいただいたんですが、これに伴う費用がどれぐらいかかるものか、算定はしておられますでしょうか。 594 ◯副議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午後1時46分休憩            午後1時47分再開 595 ◯副議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  文化財部長。 596 ◯文化財部長(高田秀樹君) 9月定例会のときに補正予算を計上させていただいておりますが、そのときに約1,800万円という想定をいたしておりましたが、今回、12月定例会におきまして補正予算を再度上げさせていただきまして、9月のときには約600万円の天守、附櫓および多聞櫓の修理費用ということですが、今回3,000万円と、2,400万円増加させていただいておりますので、先ほどの1,800万円と2,400万円を加えまして全体で4,200万円程度の費用がかかるものと想定しております。 597 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 598 ◯21番(安澤 勝君) ありがとうございます。
     では、2番にまいります。今日までの被害の復旧状況をお教えいただきたいと思います。 599 ◯副議長(馬場和子さん) 文化財部長。 600 ◯文化財部長(高田秀樹君) 台風被害のうち重要文化財の建造物につきましては、二の丸佐和口多聞櫓はしっくい壁の剥落の修繕を完了しており、天秤櫓もしっくい壁および内壁の剥落のあった箇所の応急処置などの修繕をほぼ終え、これから足場の撤去を進めるところでございます。  また、旧八景亭や楽々園建造物など城郭以外の建造物についても、それぞれ修繕を終えており、倒木についても来訪者等の通行や安全上支障のある箇所など、緊急を要するところから順次伐採を行っているところでございます。  なお、彦根城天守、附櫓および多聞櫓につきましては、国の災害復旧事業としての採択を受ける見込みでございまして、昨年度と同様に復旧を進める予定をしており、今定例会において補正予算をお願いしている状況でございます。 601 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 602 ◯21番(安澤 勝君) ありがとうございます。  1問目の中で、全容の中で60本ぐらいの倒木があるということで、今、順次やっているとお教えいただいたんですが、順次ということは、まだできていないところもあるかと思うんですけれども、今まだできていないところの復旧はいつごろになるとお考えでしょうか。 603 ◯副議長(馬場和子さん) 文化財部長。 604 ◯文化財部長(高田秀樹君) 今ほどもご答弁申し上げましたが、来訪者の安全に支障があるところを一番に取り組んでおりまして、残るところにつきましては今年度中に伐採等をさせていただきたいと思いますが、一部伐採しました木の破片につきましては次年度にまたがる可能性もございます。 605 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 606 ◯21番(安澤 勝君) お客さんに来ていただけるようなところをまず安全を確保していただいて、順次取り組んでいただければと思います。よろしくお願いいたします。  では、次にまいります。数年前に樹木が茂って天守が見えにくいことから木を伐採しておられます。しかし、今年の台風21号の強風により倒木被害が出ています。  今後こうした強風等により倒木するおそれのある木は根元から倒れ、石垣などにも影響が出ないうちに剪定や伐採をするなど回避措置を図るべきと考えます。早目に伐採するなど措置すべきと考えますが、見解をお伺いしたいと思います。 607 ◯副議長(馬場和子さん) 文化財部長。 608 ◯文化財部長(高田秀樹君) 彦根城内の樹木につきましては、平成24年度から石垣や建造物付近に植生しております樹木の伐採を年次的に実施しており、平成29年度までに723本の樹木を伐採しております。  今年度におきましても、見学者の通路や石垣、建造物に支障となる枯れ木等の伐採を行っているところであり、見学者や石垣、建造物に被害を及ぼすおそれのある樹木につきましては、今後も巡回を行い、被害の防止に努めてまいりたいと考えております。 609 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 610 ◯21番(安澤 勝君) では、早目早目に手を打っていただきますようにお願いをして、次にまいりたいと思います。  今期定例会におきまして、重要文化財建造物災害復旧事業として彦根城災害復旧費が計上され、総額3,000万円、うち国庫補助金が2,100万円です。これらの入札、発注、工事の手順を踏んでいくと、あっという間に春の観光シーズンに入っていきます。  そこで4番目の質問ですが、天守や多聞櫓等の復旧作業が完了するのはいつごろとお考えでしょうか。 611 ◯副議長(馬場和子さん) 文化財部長。 612 ◯文化財部長(高田秀樹君) 彦根城天守、附櫓および多聞櫓の外壁しっくい壁の剥落につきましては、滋賀県教育委員会文化財保護課の被害状況、被害範囲の現地確認を受けまして、その結果、国の災害復旧事業の採択の見込みとなってございます。  2月ごろに国の補助金の交付が決定される見込みでありますことから、実際の復旧工事は、今年度、昨年の台風による復旧工事と同じく、ゴールデンウィーク明けに着工しまして、秋の観光シーズンまでには完了したいと考えております。 613 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 614 ◯21番(安澤 勝君) では、国からの決定を受けてからということでございます。せっかく春の観光シーズン、桜の名勝彦根ということもございますので、春にはなかなか難しそうでございますけれども、できる限り早い復旧をお願いしたいと思います。  では、次、5番目にまいりますが、通常の彦根城の施設管理費の総額とその内訳をお教えいただきたいと思います。 615 ◯副議長(馬場和子さん) 文化財部長。 616 ◯文化財部長(高田秀樹君) 平成30年度の当初予算におけます彦根城の維持管理に係る経費で申し上げます。その経費は2億4,460万5,000円で、その内訳の主なものとしましては、彦根城管理事務所職員の賃金等に関する費用として約1億2,800万円、消耗品、印刷製本費、光熱水費に係る費用として約3,100万円、修繕、工事費として約1,600万円、その他の需用費として約500万円、警備委託料約1,300万円、電気保守点検委託料約900万円、石垣草刈り委託料約900万円、その他の委託料としまして約2,600万円、その他の経費として約700万円となっております。 617 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。 〔21番(安澤 勝君)登壇、資料掲示〕 618 ◯21番(安澤 勝君) ありがとうございます。  では、多額の2億4,460万5,000円ということで、年間の維持管理費がかかるということです。  とりあえず次にまいります。2番の彦根城でも自衛隊によるクリーン作戦の実施をということで、今年も残すところ、あと20日余りとなりました。彦根城も新春を迎える準備に余念がないことと思います。  彦根城と同じ国宝・姫路城では昨年12月20日に自衛隊による姫路城クリーン作戦が行われています。このクリーン作戦は昭和51年に第12代三木秀雄連隊長の発案により開始され、依頼、今日まで継続して行われており、自衛隊約500名が参加しておられます。  また、平成24年からは市民と一緒になって清掃活動もしておられます。一般ではできないような場所でも、ふだんの訓練の成果を生かして、天守閣のすす払いを行っておられる光景はニュースでもしばしば報じられているところでございます。  ちょっと写真を用意しましたので、見ていただければと思います。  これは姫路城の写真でございます。自衛隊の隊員の方が石垣のところからロープを張って天守のすす払いをしておられるところでございます。  これは結構上の方の軒下等を長いほうきを持って天守の方の清掃をしておられるところです。  これがその大きくなったところの写真でございます。  これは石垣の裾の方、下の方、お堀になっておりますけれども、こうして自衛隊の方がきれいにしておられる。こんな風景もニュース等で映っている状況です。  最後に、先ほど申し上げました、市民も一緒に参加して姫路城の清掃をしておられるという風景の写真でございます。  こうして、現在、饗庭野の演習場の事件で何かと風当たりの厳しい昨今でございますけれども、災害復旧や大雪のときの除雪作業など、市民生活に密着した活動をされていることも事実であります。  姫路城での実績やノウハウがありますから、当然国宝の建物に傷をつけることなく、彦根城でも実施できると思いますけれども、姫路城で実施できて彦根城ではできない理由は見当たらないと思いますけれども、彦根城でも自衛隊によるクリーン作戦の実施を検討されてはと考えますが、当局の見解をお伺いしたいと思います。 619 ◯副議長(馬場和子さん) 文化財部長。 620 ◯文化財部長(高田秀樹君) 現在、彦根城城内の除草作業や清掃作業につきましては、原則、彦根城管理事務所職員が行っておりますが、石垣などの危険な場所につきましては、外部の業者へ委託しております。  彦根城天守を初めとする建造物につきましては、毎年12月中旬にすす払いを実施しており、外壁や軒裏の手の届く範囲ではございますが、年末の恒例行事として定着しております。  議員ご提案の自衛隊員による清掃は職員などが対応できない場所でも清掃できると考えますが、自衛隊によるクリーン作戦は訓練の一環でもあるとのことでございまして、今後、自衛隊からの要請があれば、姫路城の状況なども確認しながら、彦根城での実施が必要かどうか検討してまいりたいと考えております。 621 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 622 ◯21番(安澤 勝君) 先ほど写真を見ていただいて、おわかりいただけるように、天守閣の一番上の軒下等もきれいにしていただける。やはり1年のすすを払って新しい年を、我々もそういう形で迎えるのと一緒で、彦根城もきれいになった形で。  どうもあすですか、職員によるすす払いをされるようにもお伺いをしておりますけれども、彦根城もきれいになった形で、真っ白のしっくいが見られる形で新年を迎えて、そしてまた新たな気持ちで職員にも美しい天守を見ていただければ。そしてまた観光客の方にも美しい天守を見ていただきたいという思いで提案をさせていただきました。  自衛隊の方とも、こういった実績がありますから、これからまた市当局と一度協議をしていただいて、実施に向けて動いていただきたいということで要望させていただきたいと思いますが、実施の可能性について、どのようにお考えいただいていますでしょうか。 623 ◯副議長(馬場和子さん) 文化財部長。 624 ◯文化財部長(高田秀樹君) 先ほどもご答弁申し上げましたが、要請があれば検討させていただきますし、現在は業者に費用をかけて委託しておりますことから、自衛隊の協力が得られれば、その費用も助かると考えておりますので、可能性としてはあると思っております。 625 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 626 ◯21番(安澤 勝君) ありがとうございます。  先ほど維持管理に係る総額の費用という中で、石垣の除草作業等で900万円というご答弁を頂戴いたしました。全部がきれいになると、この部分でできるとは思っておりませんけれども、少しでも、自衛隊に来ていただいて、きれいになって、そしてまた財政的にも優しいのであれば、ぜひ実施の検討をお願いしたいと思います。  では、次の質問にまいりたいと思います。2番の夏の行催事の再検討についてということで、彦根ばやし総おどりについてでございます。  彦根夏の陣と称して例年7月下旬から8月上旬にかけての約20日間、さまざまなイベントが行われています。  琵琶湖で開催される鳥人間コンテスト、夢京橋キャッスルロードかいわいで行われております浴衣祭り、多くの人手がある彦根の花火大会、中心商店街を中心に行われておりますサマーナイトフェスティバル、万灯流し、そして昨年から8月10日に日程の変更がされて夏の催事のフィナーレを飾る彦根ばやし総おどり。  これらの事業はそれぞれ主催団体が違います。以前よりこれらの事業に重複して協賛していただいている事業所様からは、協賛金を一本化してもらいたいとのご意見があるように仄聞しておりますが、協賛金が減額されたときの配分や人間関係でのつながりなど、さまざまな要因があり、一本化は困難であります。  まして、行催事の統合については、双方の思惑や開催時間帯、人材の重複など、統合することはかなり困難であります。  これより、私たち議員や市職員の皆さんも参加している彦根ばやし総おどりについて、以下、質問をしていきたいと思います。  まず、観客数の推移についてお伺いをいたします。20年前の観客数と昨年の観客数の推移を教えてください。 627 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 628 ◯産業部長(辻 宏育君) 平成10年になると思いますけれども、20年前の観客数につきましては、記録で確認できる資料がございませんでしたので、確認できました16年前の平成14年度の観客数でお答えをさせていただきたいと思います。平成14年度で3万人でございました。  また、昨年の観客数につきましては、雨天により途中で中止となったため、参考としにくいために、本年度の観客数でお答えさせていただきたいと思います。それでいきますと1万8,000人でございます。 629 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 630 ◯21番(安澤 勝君) 3万人から1万8,000人に減っているということでございます。  では、次に、参加団体の推移と参加人員の推移を教えていただきたいのですが、以前よりおどりの会場も狭くなっているように感じております。前の質問と同様に20年前の参加団体の推移と参加人数の推移を教えていただきたいと思います。 631 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 632 ◯産業部長(辻 宏育君) 20年前の平成10年の参加団体と参加者数は41団体で2,390人でございました。昨年度は、先ほど申し上げましたとおり、途中で雨天中止となりましたが、一応29団体の1,300人が参加予定でございました。  なお、本年度につきましては、27団体の1,200人が参加されたということでございます。 633 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 634 ◯21番(安澤 勝君) 今年が1,200人ということで、約1,000人からの人数が少なくなっているという状況でございます。  何年も前より彦根ばやしの踊り方を根本的に変えよう、変えるべき等の議論がされ、踊りを研究されていたようですが、全く変化はありません。二十数年前から愛知県のある市では荻野目洋子さんのヒット曲で昨年再燃したダンシング・ヒーローの曲に合わせて創作した踊りをされており、老若男女を問わず、皆さん、楽しそうに踊っておられました。  以前、大久保市長は彦根ばやし総おどりをなくすとの発言で物議を醸しました。今後、彦根ばやし総おどりはどういった方向に向かっていくのでしょうか。今後の彦根ばやし総おどりの方向性について市の見解を求めたいと思います。 635 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 636 ◯産業部長(辻 宏育君) 彦根ばやし総おどりは、井伊大老開国百年祭に合わせ、昭和35年につくられた彦根ばやしに合わせて踊り手たちが各商店街を踊り歩く本市の夏の代表的な行事の一つでございます。  近年におきましては、大藪おどりや小泉町の幌踊りなどの伝統芸能の披露や江州音頭が加わり、さらには踊り手が参加しやすいよう開催日を休日前に変更するなどの工夫を凝らしてまいりましたが、先ほど来お答えしておりますとおり、観客数および参加人数ともに減少しているところでございます。  また、この彦根ばやし総おどりにつきましては、産業部観光企画課が所管いたしまして、公益社団法人彦根観光協会へ事業委託しておりますが、総おどりをごらんになる観客のほとんどは地元の方でございまして、現状としましては観光客の誘致という観光振興というよりは商店街振興などの意味合いが強い行事となっていると考えております。  こうしたことを踏まえまして、今後の彦根ばやし総おどりにつきましては、その目的や効果など、関係団体のご意見も伺いながら、そのあり方を検討しているところでございます。 637 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 638 ◯21番(安澤 勝君) 今、関係団体と協議ということでございますけれども、実際、何度かしておられるんでしょうか。今後されていかれるのか、その辺についてはいかがでしょうか。 639 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 640 ◯産業部長(辻 宏育君) 委託先でございます彦根観光協会とは毎月1回、役員の方々と産業部の関係の者とで協議を行っている中で、既にこういった議題も上げさせていただいて議論をさせていただいているところでございます。  その中で、先ほどご答弁申し上げましたように、本来的に観光誘客という形で観光イベントとして今後継続していくのかどうかというのも一つの議論になっているところでございまして、そういった部分も今どうするかということを検討しているという状況でございます。  例えばで申し上げますと、実施方法の検討であるとか、あるいは幾つかの行催事を統合して実施するという方法もございましょうし、あるいは場合によっては休止なり廃止といったことも含めて検討していきたいとは思っているところでございます。 641 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 642 ◯21番(安澤 勝君) 今ほど観光協会の方ともご協議をされているということでしたけど、いわゆる受託先の観光協会はどのようなご見解をお持ちでしょうか。
    643 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 644 ◯産業部長(辻 宏育君) 議論の中では、一つは、本来観光協会がやっていく仕事というのは何であるかというのを今、双方で検討させていただいている最中でございまして、その中でいきますと、観光客を誘客して、迎え入れておもてなしをしていくというのが本来の業務であって。  もう1つは、今いろいろと課題になっていますインバウンドというものを取り入れて活動していきたいという話がございまして、その中でいきますと、非常に私ども行政側から行催事等を委託させていただいておりまして、その一定の整理をしてもらいたいというご意見もいただいておりますので、そういった部分で今、鋭意協議をさせていただいて検討しているという段階でございます。 645 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 646 ◯21番(安澤 勝君) いろんな選択肢があります。その中でも、先ほども廃止というお話も出ております。  実際に踊っていただいている方も去年が1,200人ですか、非常に少なくなっているということで、いわゆる参加していただいている団体のご意見も聞いたらどうかとも思うんですけれども、その辺については見解は何かありますでしょうか。 647 ◯副議長(馬場和子さん) 産業部長。 648 ◯産業部長(辻 宏育君) 確かに方向性がある一定、決まっているといいますか、方向性を明らかにした段階で、しっかりとその辺は参加団体に、今、企業様にほとんどご参加いただいているという状況でございますけれども、そういった団体なり、市民団体の皆さんなど、あるいは会場となっています商店街連盟の皆様とか、そういったところにはしっかりと意見を聴取していく必要があると考えております。  実際、観光協会にいただいた資料の中に、当時、彦根ばやしができた段階から現在、平成9年までの記録で残っておりますので、多分それ以降のお話を聞かれたものと察するんですけれども、地元の方から聞かれました内容で見ますと、当時は市内の自治会とか子ども会とかの参加がほとんどで、企業の参加というのは少なかったということがございますので。  そう考えると、随分と変遷してきたんだと感じているところでございまして。そういったところの部分を含めて、どうするかというのも検討していく必要があるのかとは感じているところでございます。 649 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 650 ◯21番(安澤 勝君) では、まず、どういう方向に向くにしろ、やはり今までお世話になった参加団体、いわゆる企業も含めて、しっかりとどういう形になるかという方向性をお示しをいただかないといけないと思いますので、その辺はまた産業部中心にしっかりとフォローをしていただければとも思いますし。  実際、大分の方では府内戦紙といって、新しい祭りをこの30年ほど前に発案されて、今すごく市民の中で盛り上がっている、そんな状況もありますので、一度リセットするというのも一つの案だとは思いますけれども、今年が第56回を迎えたこの彦根ばやしです。やはり歴史もありますので、簡単に「では、やめようか」ということではなく、何らかの次の方向を模索してもらうなり、新たな出発をしてもらうなり、その辺はお考えをいただきたいと思いますので要望としてお願いをしておきたいと思います。  では、次にまいります。私が小学生のころは運動会で彦根ばやしを踊っておりましたが、近年といわず、ずっと前から、そうした光景を見た記憶がございません。  また、議員になって初めて彦根ばやしを踊られた議員もおられたようでございます。小学校ではなぜ彦根ばやしを踊らなくなったのでしょうか。 651 ◯副議長(馬場和子さん) 教育長。 652 ◯教育長(善住喜太郎君) 議員ご指摘のとおり、以前は小学校の運動会で彦根ばやしを踊っていた学校もあったと聞いておりますが、時代の流れとともに個人の主体性を重視したり、よりアクティブな動きを取り入れた活動が好まれるようになったことなどから、彦根ばやしを踊らなくなったのではないかと考えております。 653 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 654 ◯21番(安澤 勝君) 時代の流れということかとは思いますけれども。  では、次にいきますが、彦根で育つ子どもたちが彦根ばやしを踊ったことがない。つまり彦根の文化を体験していないことになります。彦根ばやしでなくて、例えば江州音頭でも結構ですが、日本の文化でもある、いわゆる盆踊りの文化を子どもたちに教えていかないから時代とともに参加者が少なくなっていき、魅力に欠ける総おどりになってしまっているのではないでしょうか。  新しいよさこい等もよいと思いますが、文化の伝承も大切だと感じております。市当局はこうした文化の伝承についてどのようにお考えか、お伺いをしたいと思います。 655 ◯副議長(馬場和子さん) 教育長。 656 ◯教育長(善住喜太郎君) 盆踊りについては、現在でも運動会で実施している学校もございますが、地域で盆踊りをする機会そのものが減少しているという現状もございまして、実施していない学校が多いと考えております。  教育委員会としましては、地域の伝統芸能を継承、発展させることも大切だと考えておりますけれども、やはり独創性のある新たな文化・芸術の促進も大切に思っております。 657 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 658 ◯21番(安澤 勝君) 独創性のある地域のということでございますが、そういうことをしていくと、ますます彦根ばやしを踊れない、全く知らない子どもたちが増えて、彦根ばやしの存続自体は風前のともしびであると考えます。  では、関連してですが、城東小学校で、私が小学生当時、棒体操というものがございました。市長は覚えていらっしゃるかとは思いますけれども。約1メートルほどの、両端に赤と白のペンキが塗られた竹の棒を持って体操をしておりました。  また、中学校では目の体操と称して視力向上効果が期待できる目のマッサージをしていた記憶もあります。こうした独自の体操もいつの間にか姿を消しております。各校独自の文化があってもよいのではと考えますが、見解を伺います。 659 ◯副議長(馬場和子さん) 教育長。 660 ◯教育長(善住喜太郎君) 目の体操は私も指導しておりましたのでと思っておりますけれども。  各校ではそれぞれの教育目標に即した特色ある学校づくりを目指し、教育活動を行っております。具体的には、城東小学校や旭森小学校のマーチングバンド、また中学校の体育大会での集団演技、マスゲームなどがありますが、そのような特色ある教育活動を学校独自の文化として発展させていくことは大変すばらしいことだと考えております。 661 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 662 ◯21番(安澤 勝君) マスゲーム等、私も子どもがいたので、よく見に行っておりましたけれども、やはり昔からあるような、先ほど来の彦根ばやしであるとか、城東小学校だけかもわかりませんけれども、棒体操であるとか、あるいは目の健康、視力向上できるマッサージ等も、特にこの目の体操なんかは今の子どもでも十分できると思います。約3分、5分の、教育長もご指導いただいていたのなら十分わかっておられると思いますけれども、やはりそういうことも、これからの子どもたちのために健康という意味で、また復活をしていただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  では、大項目の3番にまいります。鳥居本学区の危険箇所ということで、9月定例会でも取り上げました、市道荘厳寺中山線の残土置き場についてでございます。  9月定例会でも質問いたしましたが、市道正厳寺中山線の残土置き場について、地元の皆さんからも9月定例会以降、さまざなまご意見を頂戴いたしました。今回もその危険性について質問をいたしたいと思います。  9月定例会の答弁ではパトロールを強化するとのご答弁でしたが、路上に土が散乱しているのはすぐわかります。ちょうど中山投棄場あたりから当該地にかけて車で走行すると、タイヤに土が絡まり、タイヤハウスにしゃりしゃりと音がしてまいります。まさしく土とか砂をはね上げている状況です。清掃の徹底を図ってもらいたいのですが、その後、業者への指導はどのようにしておられるか、お伺いをしたいと思います。 663 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 664 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 9月定例会ご指摘後の業者への指導につきましては、現地でのパトロールを道路巡視員が週1回、さらに不定期に職員が確認を行い、土砂の崩落の危険性確認と運搬土砂による道路の汚損等が確認できた場合、土砂搬入業者に指導を行っております。  なお、9月以降に行った指導につきましては、道路清掃が6回、台風などの豪雨時に市道に流れ出た土砂の撤去指導が2回ですが、降雨時にはタイヤに土砂が付着し、晴天時より市道を汚すため、清掃回数を増やすように継続して指導しているところです。また、11月にはダンプトラックの通行により路面が破損しているところについて修繕するよう指導しているところでございます。 665 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。 〔21番(安澤 勝君)登壇、資料掲示〕 666 ◯21番(安澤 勝君) わかりました。  では、ちょっとここでまた写真を見ていただければと思います。  この写真、ちょうど当該地の前でございまして、このトラロープを張っている、画面でいうと右側が彦根市の土地になりまして、道路の脇にずっと土砂が流れてきている状況でございます。当然、道路の上にも砂と土がかぶっている状態でございます。  これがこの定例会が始まった週に撮ってきた写真でございます。後ろの草の色が緑から茶色に変色しておりますが、いずれも、まだ土が残っている状況でございます。  パトロール、そしてご指導いただいているにもかかわらず、こういう状況にあるということですけれども、以前こんな土はこの道路上にはありませんでした。やはりこれはしっかりと原状復帰するように、よりきつく業者の方に指導をしていただかないと、これは道路管理者としての責任だと思いますけれども、その辺について再度見解をお願いしたいと思います。 667 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 668 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおりでございまして、現在、土砂の搬入業者には敷地内からの道路への土砂の持ち出しを防ぐために、定期的な路面清掃に加えまして、敷地内にタイヤの洗浄施設を設けることを今申し入れているところでございまして、今後も路面清掃とあわせてきつく指導をしてまいりたいと考えております。 669 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 670 ◯21番(安澤 勝君) もう一回再質問させていただきたいと思います。  先ほども、職員もパトロールされているようにお伺いしたんですが、車でつーっと通っておられるだけでしょうか。それとも歩いて確認作業をしておられるんでしょうか。その辺をお伺いしたいと思います。 671 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 672 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 車で通っているときもありますけれども、現地を歩いて確認させていただいているときもある、その日によってまちまちという状況でございます。 673 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 674 ◯21番(安澤 勝君) 歩いて確認をしていただいているのであれば、知っておられるかもわかりませんが、意地悪なことを言うようですけれども、ちょうど市道から隣の土地に行くところ、ぽこっとへこんでいるところがあるんですけれども、ここの下に田んぼがあるんですが、この下にドラム缶の半分ぐらいの高さの黄色と黒の丸い水を入れて車をとめるようなものが破損した形で2個落ちているんです。これは恐らく業者のものではないと思うんですが、彦根市か滋賀県か、どちらのものかと思いますけれども、こういう状況はご承知おきいただいておりますでしょうか。 675 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 676 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 申しわけございません。私の方は把握しておりませんで、恐らく彦根市のものかとは思うんですけれども、すぐまた撤去するようにしますので、よろしくお願いします。 677 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 678 ◯21番(安澤 勝君) やはり歩いて見ていただいていたら、どういう状況か、しっかりと見ていただいておれば、わかると思いますので。上から見たらすぐに黄色と黒いものがわかります。  これは彦根市が他人の土地に不法投棄をしていることになりますので、そういったことも含めて、しっかりと道路管理者としては確認をしていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。  では、次に進んでいきたいと思います。毎日新聞の10月21日の記事ですが、同社が実施した建設残土の全国アンケートで全67都道府県、政令市のうち47%に当たる32団体が土砂条例を制定・適用していることがわかりました。  建設工事が多い関東や関西に集中し、自治体によっては改正で搬入規制を強めているが、32のうち17自治体は法整備を求めているとして、条例は20都府県と6政令市が制定し、6政令市は未設定ですが、府・県条例の適用のみを受けています。  関東の1都6県と5政令市、四国4県では、全てで制定・適用がありました。  関西2府4県と4政令市で制定・適用がない自治体は滋賀県、奈良県と京都府、条例制定が適用されていない政令市は京都市だけ、滋賀県では大津市など4市町に条例があり、奈良県は検討中と書かれております。  さらに、条例では抑制力不足、「残土法規制必要41%」の見出しで書かれております。  全国的な動きとして残土ビジネスの危険性を危惧する動きが強まる中、当市としてもこの条例を制定すべきと考えますが、当局の見解をお伺いいたします。 679 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 680 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 新聞報道による条例化の必要性につきましては、建設残土を有料で受け入れた業者が山林などに投棄し、大雨などで崩落する問題が全国各地で起きていることに起因しているものでございます。  条例化を検討すべきとの議員からのご指摘につきましては、当該地では建設残土が投棄されたものではありませんが、こうした事態に備え、近隣市町の状況も踏まえて、今後、関係部局と協議および検討してまいりたいと考えております。 681 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 682 ◯21番(安澤 勝君) では、よろしくお願いいたします。  では、次にまいります。中山道の点滅信号撤去についてです。  通勤ラッシュ時に非常に危険な交差点、道路幅が狭い上に、大型ダンプやトラックの往来、乗用車ですれ違いがやっとの中山道と市道内町三ツ割線の交わる交差点では現在点滅信号が設置されています。  その昔、地域の要望で設置されたと聞き及んでおりますが、この信号が撤去されることが決定しているようでございます。地域では事故が増えるのではと懸念が広がっておりますが、撤去後はどうなるのでしょうか。 683 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 684 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 中山道の点滅信号を撤去した後の対策について彦根警察署に確認いたしましたところ、一時停止の標識を一方向に左右1枚ずつ、計2枚を設置すること、道路上の表示といたしましては、「止まれ」の強調表示と路側帯等の補修を行うとのことでございました。  また、速度取り締まりを既に1回実施いたしましたが、今後も引き続き行っていくと聞いております。 685 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 686 ◯21番(安澤 勝君) わかりました。  では、地域の意見として、路上にかまぼこ型のハンプというものを設置して、車の減速と安全対策につなげたいというご意見もありますが、この交差点の安全対策について当局の見解を求めたいと思います。 687 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 688 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 信号機の撤去につきましては、今年度の鳥居本学区連合自治会からの要望において、中山道の交差点に設置している一灯式の信号機に代わり、「止まれ」の標識を中山道側に設置してはどうかとのご要望があり、彦根警察署に対し、地元自治会と十分に協議いただくことをお願いいたしました。  その後、地元自治会と彦根警察署が協議をされて、撤去後の安全対策を決定されたものと聞いております。  本市といたしましては、先ほどお答えした撤去後の対策のうち、「止まれ」の強調表示と路面標示の補修を彦根警察署からの依頼を受けたところでございますが、こうした対策により、通過するドライバーにとって一時停止規制があることを認識しやすくなると考えております。  なお、自動車の減速対策といたしましては、先ほどもお答えしましたとおり、速度の取り締まりを行っていくと彦根警察署から聞いているところでございます。 689 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 690 ◯21番(安澤 勝君) 一月ほど前に移動式オービスを確認いたしました。  では、次にまいりますが、もちろん事故を起こせば本人の自己責任でございますが、この撤去後、事故が増加した場合に、対処について当局の見解を求めたいと思います。 691 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。
    692 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 一灯式の点滅信号の撤去に当たり、彦根警察署によって十分検討していただいていると考えておりますが、万が一、事故件数が増大したことが明らかである場合、対応を彦根警察署に協議あるいは要望をしてまいりたいと考えております。  なお、彦根警察署に確認いたしましたところ、信号機を再度設置することについては大変困難ではありますが、事故が増加するような事態となれば、関係者と協議し、対策を実施すると聞いております。 693 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 694 ◯21番(安澤 勝君) できれば先ほどの標識も、夜になっても光が出るような、「止まれ」とすぐにわかるようなものをつけていただきたいとも思います。  では、最後の質問です。最後に、晩秋から冬季、早春の間は、市内各地でカーブミラーは露や霜で、あるいは吹きつける雪で、特に朝方は機能しておりません。本来、見通しが悪い区間、地点において車両が安全かつ円滑に走行するため、ほかの車両または歩行者を確認できるように設けられたのがこのカーブミラーでございます。  そうなると、全く見えない状態でありますと、カーブミラーの意味をなしていないわけです。電熱線入りのミラーや曇りにくいミラーにするなど、安全対策が必要だと考えますが、見解を求めます。 695 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 696 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおり、冬季には気温差等により、カーブミラーがしばしば白く曇ることは確認しており、その対策製品として市場では凍結や曇りを防止するさまざまな製品が開発されております。  議員ご指摘のとおり、より有効な安全対策として、このような製品に交換することは望ましいことではございますが、交換費用も高額になりますことから困難と考えております。しかしながら、新規設置や更新の際に対応できないか、今後検討してまいりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 697 ◯副議長(馬場和子さん) 安澤さん。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 698 ◯21番(安澤 勝君) では、彦根市内から事故がなくなることを祈りまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 699 ◯副議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午後2時36分休憩            午後2時49分再開 700 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  19番杉原祥浩君。杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 701 ◯19番(杉原祥浩君) それでは、私の方から今回は大きく二つの発言をいたします。どうぞよろしくお願いをいたします。  まず、大項目の1番、彦根市のスポーツ施設の充実整備等についてということで、今年も陸上界の桐生祥秀選手や水泳界の大橋悠依選手、またゴルフ界の松田鈴英選手、サッカー界にありましては岩崎悠人選手、またスカッシュ界の杉本梨沙選手など、彦根市出身である日本を代表するアスリートの国内外での目覚ましい活躍は我々に勇気と感動をもたらしてくれています。  まさに彦根市にとっても誇りであり、ぜひこうした機運を6年後の二巡目国体・国スポに向けて高めていけるようにしていけたらと願っております。  そこで、アスリートたちの活躍の基盤となる本市のスポーツ施設の整備状況について以下の質問をいたします。  今ほど二巡目国体と申しましたけれども、これ以降、国スポと申し上げますけれども。今年の6月13日に日本スポーツ協会は国民体育大会、これは国体と称しますけれども、名称を佐賀県で開催される2023年から国民スポーツ大会という名称変更をされることが報道されました。  それについて、この佐賀大会というのは2023年ということですので、第78回滋賀県の前年度でございます。この年から国民体育大会、国体が国スポという名称に変わるようになりました。それで、以下、私もまだ慣れておりませんので、国体と言うかもわかりませんけれども、国スポで統一していきたいと思いますので。  彦根市も体育協会がスポーツ協会となりましたのも、名前が日本体育協会というのが日本スポーツ協会となったように、国体の方も国民スポーツ大会とされるということですので、皆さんもそう覚えていっていただきたいと思います。  以下、中項目、(仮称)彦根総合運動公園についてということで、彦根市が主会場の候補地として名乗りを上げています。  紆余曲折ありながら本市に決まり、今日まで来ましたが、いまだに用地買収が難航しているという先日の新聞報道がありました。  また、最近では先日の県議会の中でも三日月知事の方から報告がありましたとおり、本当に彦根での開催が大丈夫なのだろうかという声、間に合うのだろうかという心配の声が聞かれます。この期に及んで難航しているとは大変残念なことであり、彦根のマイナスイメージが先行しております。このイメージを払拭するためにも、全力で地権者の方々と交渉を行ってもらい、計画どおり事業を推進していただきたいと思っております。  用地買収における地権者との交渉状況はということで、仮称彦根総合運動公園の用地買収について地権者との交渉状況や今後の見通しなど、今日まで前日、前々日にもお話が出ておりましたけれども、もう一度、現在の進捗状況をお伺いいたします。 702 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 703 ◯企画振興部長(馬場完之君) 平成30年11月末現在の地権者との交渉状況としましては、精力的に交渉に取り組んでまいりました結果、工事を急ぐ必要がありました公園区域東側の第3種陸上競技場整備のための事業用地につきましては、契約締結のめどがついたところです。  しかしながら、用地取得の全体スケジュールからは遅れが生じており、今後、公園区域西側の地権者につきましても、ご理解が得られるよう、引き続き努力を続けてまいります。 704 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 705 ◯19番(杉原祥浩君) 先日の11月22日の滋賀県市長会正副会長・相談役合同会議の内容はということで、用地買収が難航している問題を受けて、11月22日に大津市で開かれた滋賀県市長会正副会長・相談役合同会議の内容を詳しく教えてください。 706 ◯議長(安藤 博君) 市長直轄組織参事。 707 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 去る11月22日に大津市で開催されました滋賀県市長会正副会長・相談役合同会議につきましては、急遽開催されることとなり、該当の役員以外の市へも参加が可能である旨の案内が前日に届いたものですが、結果として出席者は正副会長、相談役の4市のみで、本市も他の公務と重なり、欠席をしております。こうしたことから、当日の内容につきましては、後日、滋賀県市長会から送付されました報告および会議録をもとにお答えをさせていただきます。  会議ではまず、滋賀県県民生活部スポーツ局から、「(仮称)彦根総合運動公園の整備状況について、現在の用地取得の状況と今後の対応」ということで説明され、さらに、「11月中をめどに任意買収による用地取得を目指し、鋭意、地権者との交渉を続けるが、用地取得が困難な場合は土地収用法による収用手続をとることも手法の一つである」との考えが示されました。  この説明に対し会議では、地権者との交渉が難航している理由や交渉期限等のスケジュール、収用手続が行われるのかといった質問があり、県からは難航している理由は個別事情によること、スケジュールや収用手続ということについては11月末の状況で判断していくことが説明されました。  これに対して、収用手続をとるのであれば、大会の見送りや順番の変更も考えていただきたい旨の発言もあり、承服できないという整理で会議は終えられております。  さらに、会議後の速報といたしまして、各市秘書担当課へ送付された事務連絡では、「当日の役員会では、本会としては収用手続をとることは認められないという立場とあわせ、開催時期の見直しも含めて再度検討されるよう県からの説明者に伝えられた」旨の報告があったところでございます。 708 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 709 ◯19番(杉原祥浩君) 私がこの質問をつくっているときに、その後、先ほども言いましたけど、県議会の方で三日月大造知事の方から一定のめどがついたという話をお聞かせいただいたんですけれども。  その前にこの11月22日ということで、やはり県の方も何とかしなければいけないということで、こういう会議をされたように聞き及んでおりました。  その中では強制収用もという話もちらっと出ていたようですけれども、先日、県議会の中ではめどがついてきたというお話でございました。  次に移ります。今後の予定はということで、2024年の滋賀国スポの成功のためにも、今後の見通しの予定をお伺いいたします。 710 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 711 ◯企画振興部長(馬場完之君) 今後の方針として滋賀県からは「未買収の事業用地の取得については、収用手続に入ることも視野に入れながら、地権者との用地交渉を引き続き行い、ご理解が得られるよう努力を続ける」と伺っており、大会開催の前年に開催されますリハーサル大会に向け、施設が整備できるよう着実に取り組みを進めていきたいとの考えが示されておりますので、本市といたしましては、引き続き滋賀県と連携して早期の事業用地取得完了を目指して鋭意努力してまいりたいと考えております。 712 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 713 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  もともと3年前にも、私が初めてここに立させていただいたときにも質問したかと思うんですけれども、この国スポが彦根で開会式・閉会式をするに決定をしたときに、1種の競技場ができます、3種の競技場がというのが難航しておりましたけれども。  一番にプール、飛び込み場がなくなる。それから陸上競技場が工事に入る。体育センターについては、後からの話でしたけれども、それも移転せざるを得ないという話で、本当に国体ができるのかという心配をしておりまして、また後からプールの話はありますけれども、この1種の競技場をつくる、また3種のサブの競技場をつくるということで、本当に陸上競技を練習する場所が、トラックがないということなんですね。切実な問題で、陸上種目の方はバスで八日市の布引の運動公園に行ったり、ご苦労をされております。早期の計画を進めていただきますように。  聞いておりますと、県の国体準備室長も三日に上げず彦根の方に来ておられるということも聞いておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。  続けます。中項目の2番、新彦根市総合体育館についてということで、現在、市民体育センターの解体工事が始まり、南彦根駅近郊のひこね燦ぱれす跡地に新彦根市総合体育館の建設工事が進められ、一日も早い完成が待ち望まれます。  先ほども質問がありましたけれども、私の方も続けたいと思います。現在の工事の進捗状況はということで、遺構調査等が年度内に行われるということもお聞かせをいただきましたが、現在の工事等の進捗状況をもう一度お伺いいたします。 714 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 715 ◯教育部長(安居庄二君) 新市民体育センターの現在の工事の進捗状況につきましては、城南小学校のバックネット等の移設工事が完了したところであり、引き続き敷地造成工事の発注に向け作業を進めてまいります。また、現在、埋蔵文化財発掘調査を建設予定地において進めておりまして、建物の建設箇所については年度内に調査が完了する見込みでございます。 716 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 717 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  それでは、次、2024年滋賀国スポのハンドボール競技の会場、また弓道競技の会場にも予定をされている体育館ですので、今後の計画、先ほども述べられたと思いますけれども、再度お伺いいたします。見通しなど工事に予定の変化はありませんか、教えていただきたいと思います。 718 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 719 ◯教育部長(安居庄二君) 今年度につきましては、建物の建設箇所の埋蔵文化財の発掘調査を完了し、敷地造成工事に着手する予定でございます。  次年度以降は造成工事を進めるとともに、建築工事に着手し、2021年度中の竣工予定でありまして、工事の予定に変更はございません。 720 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 721 ◯19番(杉原祥浩君) 先ほどもお聞きしました、着々と進めていただいているということで。  当初より体育センターを潰す前に、体育センターを建ててからという、空白の4年間ということを大分質問させていただきましたけれども、それをできるだけ縮めていただきたいという思いで、弓道競技、ハンドボール競技の方も、それ以外の使用者の方も思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。  続きます。中項目の3番目、二巡目滋賀国体、これが滋賀国スポで、本市開催予定の4種目競技についてということで。  本市で開催予定の競技種目はハンドボール、陸上競技、弓道、なぎなたが内定をされており、最近ではその四つのバッジをつくられたりしております。二巡目国スポに向けての強化策について伺いたい。  現在、ジュニア期の育成強化事業として彦根市スポーツ協会を中心に8種目の強化に取り組んでもらっております。そこで以下の質問をいたします。  4種目の強化策はということで、今後、国スポが近づくに従って、内定をしている4種目競技の強化策として、どのように事業を展開されようとしているのか、お伺いをいたします。 722 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 723 ◯教育部長(安居庄二君) 滋賀国民スポーツ大会に向けての競技力向上につきましては、県が中心となって取り組んでおられます。  本市ではスポーツの競技力向上につきまして、彦根市スポーツ協会の役割が重要であると考えており、平成28年度からジュニア期における競技スポーツ選手育成強化事業を委託しております。  この事業は、国体開催種目の中から数種目を彦根市スポーツ協会で選定され、市内在学の小学2年生から6年生を対象に、競技別に年間10回程度強化事業を実施していただいているものでございます。本市開催予定種目のうち、ハンドボール、弓道、なぎなた競技は本事業で実施をされております。  陸上競技につきましては、彦根ジュニアスポーツクラブでジュニア期対象の陸上教室を開催されておりまして、本市教育委員会はその趣旨に賛同し、後援も行っているところで、市内の小学生が陸上競技に親しむ機会となっていると考えております。  平成31年度からは、彦根市スポーツ協会の選手育成強化委託事業の中で陸上競技も含めて強化に取り組んでいただけるよう、引き続き彦根市スポーツ協会等各関係団体と連携しながら選手の育成に取り組んでまいりたいと考えております。 724 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 725 ◯19番(杉原祥浩君) ここで一つ再質問いたします。  今の各事業をしていただいている、まずはスポーツ協会と一緒にされているということなんですけれども、予算化をされて何か新しい取り組みをされるという計画はないのですか、再度お伺いいたします。 726 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 727 ◯教育部長(安居庄二君) 平成31年度予算に向けてのお話かと思いますけれども、現在、予算を組み立てているというところでございまして、ここでお話しさせていただくようなことはなかなか難しいかとは思いますが、先ほど申し上げましたように、スポーツ協会への選手育成強化委託事業の中で陸上競技も含めて強化に取り組んでいただけるよう、引き続いて彦根市スポーツ協会と連携をしていきたいと思っております。 728 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 729 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  今、この予算化のことをなかなか言うことはできないかと思うんです。先ほどちらっと申しました、国体、国スポが決まって競技場を解体するというときに、陸上競技が一番に決定をしたんですね。この陸上競技が一番練習をするところがないというのが本当に何とも残念なことで、トラックがないんですよ。リレーの練習をしたりとか、遠的とか、投げる競技とかをするところがない。  先ほども言いましたけれども、東近江の布引公園までバスで行って練習をしているような感じで、できるだけ、その辺で予算のところで少し協力をしていただけたら。  体育館の代替地でちょっと補助金をいただいたりしているんですけれども、それにも増してこの4種のところにしっかり協力をいただきたいと思います。  続けます。代替施設の確保、借用についての取り組みや支援策はということで、施設工事の進捗状況や強化策について伺いましたが、残念ながらジュニア期の育成事業の中に陸上競技が含まれておりません。主体となる陸上競技協会は、その理由として強化を図りたくても、今ほど言いました、練習する競技場がない、トラックがないため実施できていないということです。  近くに練習できる環境を整える必要があり、彦根市スポーツ協会の競技力向上委員会においても協議がなされ、彦根陸上競技連盟の関係者からも施設充実に対する切実な要望が上がっております。  県の陸上競技場の閉鎖・解体に伴う代替施設の確保と借用について彦根市としてどのように取り組み、支援をしていただけるのか、もう一度お伺いをいたします。 730 ◯議長(安藤 博君) 確認ですけれども、先ほど細項目の1の再質問で予算のことをお尋ねになられましたけれども、細項目2の強化策の予算ということで。再質問という形でおっしゃったので、細項目2という扱いでよろしいですか、先ほどの予算に関しては。  杉原議員。 731 ◯19番(杉原祥浩君) はい。
    732 ◯議長(安藤 博君) そうしたら、答弁、よろしくお願いします。  教育部長。 733 ◯教育部長(安居庄二君) 現在、市内には解体をされた彦根総合運動場の陸上競技場と同等の施設はございませんので、代替施設の確保は難しいものがありますが、これまでから県にも要望してきておりまして、近隣の県立施設等の利用について引き続き要望をしてまいりたいと考えております。  また、第3種陸上競技場の早期整備につきましても、引き続き要望をしてまいりたいと考えております。 734 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 735 ◯19番(杉原祥浩君) 再質問いたします。今ほどございました県立の施設というのは、例えばどのようなところを想定していただいておりますか。 736 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 737 ◯教育部長(安居庄二君) 一つは滋賀県立大学を想定しております。 738 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 739 ◯19番(杉原祥浩君) 県立大学のみですか。 740 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 741 ◯教育部長(安居庄二君) 近隣の県立施設となりますと、陸上ですので、トラックの関係になりますので、県立大学にそれなりの施設はあるわけですけれども、議員ご承知のとおり、十分な整備ができていないということで、なかなか使用ができる状況になっていない部分もございますが、そうした部分を何とか県の方で対応いただいて、利用ができるようにしていただけないか、そういうことで要望してまいりたいということでございます。 742 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 743 ◯19番(杉原祥浩君) それは県立大学のグラウンドということだったと思うんですけれども、彦根の西高校なんかはどうなんでしょうか。 744 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 745 ◯教育部長(安居庄二君) 県立の高等学校のグラウンド、体育館の部分でいえば今、代替施設として旧西高の体育館を代替でお借りしているところでもございますし、グラウンドにつきましては、また県の方に代替施設となり得るような形になるようであれば、ご利用させていただく状況になれば、お願いをしていきたいと考えております。 746 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 747 ◯19番(杉原祥浩君) 今のお話でありますと、県立大学のグラウンドの方が何とかお願いをすると貸してもらえそうな雰囲気だという感じで受けとめたんですけれども。お話はしていただいているということで希望を持ってよろしいですか。 748 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 749 ◯教育部長(安居庄二君) 確約はできるものではございませんが、県立大学の方には担当課長なりが現場を見に行ってもおりますし、先日も現在のグラウンドの状況等も私も聞かせてもらっておりますので、今後、議員おっしゃるように、代替となり得るのであれば、県立大学のグラウンドが一番近いものかと私も思っておりますので、また担当課長の方からきちっと大学側、あるいは県の方にお話をさせていただくということでございます。 750 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 751 ◯19番(杉原祥浩君) どうかよろしくお願いをいたします。  続けます。中項目の2番、公設の屋内プールの新設についてということでございます。 752 ◯議長(安藤 博君) 中項目の4番ですね。 753 ◯19番(杉原祥浩君) 中項目の4番、ごめんなさい、中項目4番でした。  県立彦根スイミングセンターが国スポ整備のため解体をされました。そのため県内の公設のプールがないのは本市だけでございます。  もともと市営のプールを持たない本市でございます。今まで再三質問もしてきましたけれども、かねてから本市のプール新設について彦根市の水泳連盟を初め、中体連、小体連からも何度も市議会等を通して要望をしてきたところでございますが、その都度、理事者側からの回答は「県に対して整備の要望をしていく」ということでございました。以下のお伺いをいたします。  次、県に対して要望をされた内容や時期はということで、水泳競技や飛び込み競技をされている方々の思いを私どもも受けて、これまで何度も要望をしてまいりました。県に対して具体的に今まで要望された時期、内容と県側の回答について教えていただけますか。 754 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 755 ◯教育部長(安居庄二君) 県立彦根総合運動場スイミングセンターにつきましては、本市にとって生涯スポーツの振興において重要な県立施設であったことから、水泳競技団体や市民・県民の生涯スポーツ振興を図る上での重要性を鑑みまして、本市に再整備されるよう滋賀県に対して、滋賀県市長会や滋賀県都市教育委員会連絡協議会、また本市独自に要望書を提出するなど、幾度も要望してきたところでございます。  平成29年度の市長会からの要望に対しては、「プールを整備する市町を県が支援する」と、このような基本的な考えのもと、代替施設の整備を行うと回答されていますが、本市としても県東北部のスポーツ振興の拠点県立施設として再整備されるよう、今後も引き続き要望をしてまいります。 756 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 757 ◯19番(杉原祥浩君) 再質問いたします。今のお話ですと、市長会でいろいろなお願いをしてきたということで。何度も県に対して整備の要望をしていくという答えでしたので、何度かしていただいているのかと思うんですけれども。市長会以外に県の方に要望に行かれたということはないということですね。 758 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 759 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほどもご答弁申し上げましたが、滋賀県の市長会、そのほかにも滋賀県の都市教育委員会の連絡協議会、また本市独自に要望書を県にも提出しておりまして、市長が直接出向き、要望書を持っていって説明もいたしております。 760 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 761 ◯19番(杉原祥浩君) 申しわけございません。聞き逃しました。再度行っていただいているということでございます。  次にいきます。彦根市の具体的な整備計画はということで、何度も言われていても、県の方は現在、違うところでプールの方の整備をされているというのもお聞きをしておりますけれども、県側の回答が彦根市に整備をする意思がないという場合でした。本市の公設の屋内プールの新設は喫緊の課題でございます。今後の本市の具体的な整備計画をお伺いいたします。 762 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 763 ◯教育部長(安居庄二君) 本市といたしましては、公設屋内プールを整備する予定はございませんが、スイミングセンターの機能回復として、県東北部スポーツ振興の拠点県立施設を再整備されるよう、引き続き県に要望をしてまいります。 764 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 765 ◯19番(杉原祥浩君) 何度も聞いている「整備する気はない」という話ですけれども、本当にそれでいいんですかということなんです。  財政難というのもあるでしょうけれども、先ほども言いました、陸上の桐生選手、水泳の大橋悠依選手が、あれほどオリンピックで活躍されているんですよ。地元にプールがないんですよ。本当にこれは大変なことなんです。  いろいろな行政の来年度に向けての思いはあるでしょうけれども、やはり真剣にそこを考えていただきたい。国スポを目指す彦根のためだけではないんです。それ以降もスポーツの市という彦根市の位置づけになるためにも、何年か後でもいいので、計画をする話をしていただきたいと思います。  前の私の質問のときにも申し上げましたけれども、どうも今の教育委員会と彦根市のスポーツ協会、また国体の準備室、この三者が一丸になっていないような気がするんです。これが一丸になっていたら、この話は前にはちょっとは進むと思うんですね。  それがなかなかできないのなら、これは私の提案でございますけれども、国スポを計画されているところへ行くと、スポーツ課というのがあるんですね。スポーツ課というので長い視点で、国スポも含めて長い目でスポーツを進めていくということをされております。  また、次年度に向けてでも、スポーツ課というものを立ち上げていただきましたら、そういうところで話をしていただけるかと思いますので、これはお願いをしておきます。  続けます。大項目の2番、地域経済振興についてということで、本市の行政の産業部地域経済振興課の地域経済振興事業について、二つほどお伺いをいたします。  中項目の1番、まち・ひと・しごと「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業について。  議案第80号平成30年度彦根市一般会計補正予算(第7号)の中から、まち・ひと・しごと「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業についてお尋ねをいたします。  今回の補正の内容について詳しく教えていただきたいと思います。  近年では春と秋、2回に分けて申請を受け付けていただいている事業ですが、今回、上程された補正予算の内容について詳しくお示しください。 766 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 767 ◯産業部長(辻 宏育君) 当初予算におきまして6,000万円を計上しております。第1回目の事前申し込みを4月から5月まで受け付けましたところ、448件の事前申し込みがございました。本事業は年度内の着工・完了、そして年度内の業者への支払い完了としておりますことから、現在まだ未申請の方がおられる状況ではございますが、3,800万円の補助経費が必要と見込んでいるところでございます。  また、第2回の事前申し込みを9月から10月まで受け付けいたしましたところ、368件の申し込みがございまして、当初見込んでおりました予算を上回る見込みとなったため、抽選会を行い、現在123件の方を落選としたところでございます。  しかし、本年度は、大型の台風による被害が多かったこともありまして、申請されました全ての案件について補助事業の対象とするため、不足いたします経費の補正をお願いするものでございます。内訳といたしましては、助成金といたしまして885万円、そして、その助成金に必要な事務経費といたしまして4万円の合計889万円をお願いするものでございます。 768 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 769 ◯19番(杉原祥浩君) 今回、申請をされた全ての案件分を補正されようとするということなんですけれども、昨年度はこの補正を一切されませんでした。今回、補正をしようとされているわけ、今ちらっとお話を伺いましたけれども、もう一度詳しく教えてください。 770 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 771 ◯産業部長(辻 宏育君) 本事業につきましては、平成28年度から現在のまち・ひと・しごと「住もうよ!ひこね」リフォーム補助事業と名称を変えまして実施しておりまして、市内の産業および雇用の活性化ならびに居住環境の向上を図り、地域経済活性化の促進を図るとともに、定住人口の増加を図るため助成を実施しております。  今年度におきましては、8月、9月に発生いたしました相次ぐ台風の被害によりまして、彦根市内でも家屋の損害を受けられた方が多くございます。9月以降、このことがございまして、窓口や電話で台風被害による工事の問い合わせが増加いたしまして、台風被害と思われる屋根、外壁、塀等の修繕工事が必要とされる申込者が約80件ございました。  近年では台風被害を理由とする申し込みはございませんでしたので、8月、9月に大きな台風がございましたことから、市としまして事業制度の中で、できる限りの支援を行うべく、全ての申込者に対しまして助成を行おうとするもので、今回、落選者分を補正予算でお願いしようとするものでございます。 772 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 773 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  細項目の3番、近年の申請数と今年度の差はということで、ここ近年における申請をされた数と今年度2回の、今ほどお知らせをいただきましたけれども、その辺の差をもう一度、教えていただきたい。 774 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 775 ◯産業部長(辻 宏育君) 近年の申請数と今年度の差につきましては、「住もうよ!ひこね」リフォーム事業へ制度改正を行いました平成28年度からの申請数でお答えさせていただきたいと思います。  また、申請数につきましては、事前申し込みのうちの有効受付件数として、受け付けた分についてお答えしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  この有効受付件数につきましては、平成28年度で781件、それから平成29年度で869件、平成30年度におきましては、先ほど申し上げました第1回目で448件、第2回目で368件の合計816件でございます。  本年度と平成29年度との差といたしましてはマイナス53件でございます。平成28年度との差につきましてはプラス35件ということになってございます。 776 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 777 ◯19番(杉原祥浩君) 今ほどの答えで平成29年度より平成30年の方がちょっと減ったという全体的な数でございましたね。  それを受けまして、細項目の4番、今年度は、今、補正の予算を出していただきました。前年度は一切補正をしていただけませんでした。前々年度は補正をしていただきました。このように本当に変化に富んだリフォームの補助事業でございます。  次年度の予算は枠配分方式だと聞き及んでおりますけれども、先ほども台風被害もあったにもかかわらず、昨年度の方が数が多かったんです。多かったのに補正をされなくて、今年は台風であるのに数が減っているんです、のに補正をされている。私はこの意味がわからないんです。  なぜ、昨年も過ぎたことなんですけど、前々年度されて、昨年だけされていないんですね。そんなところを踏まえまして、今さらそれをどうこう言うことはないんですけれども、次年度の予算の金額はあれですけれども、どのようにお考えなのか、お教えいただきたい。 778 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 779 ◯産業部長(辻 宏育君) 本件につきまして次年度の予算ということでございますけれども、大変申しわけございませんけれども、現在、予算の編成中でございますので、お答えすることができませんので、ご理解いただきたいと思います。 780 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 781 ◯19番(杉原祥浩君) 予算の金額はいいんですよ。ここでどのような考え方があるのか、お教えいただけないかと思うんです。 782 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 783 ◯産業部長(辻 宏育君) 来年度の予算、この辺の理由を申し上げますと、大体おわかりになってしまうことになるかと思うんですけれども。  この制度自体、過去から何度か変遷をしてきているところでございます。というのは、当初は平成20年から平成26年度まで緊急雇用対策として実施をさせていただいたところでございまして、その後、平成26年、平成27年については、経済の活性化ということで始めさせていただいて、その後、まち・ひと・しごとという創生の関係で定住人口の増加ということも加味してさせていただいて、その都度、政策判断をさせていただいて実施をしてきたというところでございますので。  なかなかそういった部分でしか申し上げられないところがございますけれども、そういう形で、来年度については、どうなるかというのはお答えできませんけれども、ご容赦いただきたいと思っております。 784 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 785 ◯19番(杉原祥浩君) これはもともと名前も経済活性化促進事業という長い名前でした。もうちょっとわかりやすい名前にということで、このような名前にしていただいたという経緯はあるんですけれども。  僕は、下水道をちょっとでもつないでいただくための事業かとも思っております。それと、お年寄り、1人でお住まいになられている方にも、下水道をつなぐと100万円以上の金額がかかるので、その1割を、また、3世代暮らした方には15%をという、本当に温かい、これは彦根に住んでよかったと言えるような事業なんです。  だから、補正予算をつけるとき、つけないとき、これはお願いでございますけれども、来年度もどうか下げないで現状の維持でしていただきたいというお願いのもとで。
     今回は補正をつけていただきまして、本当に台風で困っておられる方を助けていただきまして、お礼かたがた質問をいたしまして。次年度もどうかよろしくお願いをいたしますということで、なくさないでください。よろしくお願いします。  続けます。次、中項目の2番、交流都市と彦根の観光と物産展についてということで、彦根観光協会が主催で開催をしていただいております交流都市と彦根の観光と物産展についてお尋ねをいたします。  いつもこのお城まつりの裏側で、大名行列をされている同時開催でやられております、この物産展でございます。昔は護國神社の方でもされていたように記憶をしているんですけれども、それについてお尋ねをいたします。  細項目の1番、物産展の目的はということで、交流都市と彦根の観光と物産展の目的はどのようなところにあるのか、お教えください。 786 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 787 ◯産業部長(辻 宏育君) 歴史的に深いつながりのございます姉妹城都市、親善都市、交流都市および湖東地域の各市町が持っております美しく豊かな自然・文化・観光を広く市民等に紹介するとともに、それぞれのすぐれた物産品を一同に集め、観光客の誘致および物産の販路の拡大と開拓を図り、もって参加市町の文化と経済の交流を促進し、一層の親善と友好を深めることを目的としているところでございます。 788 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 789 ◯19番(杉原祥浩君) 続けます。細項目の2番、出店をしていただいているのはどのような方々かということで、この物産展に出店をしていただいている方はどのような方々がおられるのか、お教えください。 790 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 791 ◯産業部長(辻 宏育君) 本市はもとより、本市と歴史的に深いつながりのございます姉妹城都市、親善都市、交流都市および湖東地域の各市町やその市町の物産を扱う業者および関係団体の方々にご出店をいただいているところでございます。  そのほかにフリーマーケットといたしまして、本市の福祉団体や市民団体等の方々にもご出店いただいております。  また、本市と歴史的に深いつながりのある都市といたしましては、姉妹城都市の高松市、親善都市の水戸市および佐野市、そして交流都市の北海道松前町、江差町、浜松市、横浜市西区、長崎市、敦賀市、倉吉市、それと湖東地域の4町でございます。各市町の関係団体や、そこからご選定いただいた業者の方々にご出店いただいているところでございます。 792 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 793 ◯19番(杉原祥浩君) 皆さんもこれをご存じだと思うんですけれども、姉妹都市や友好都市、近隣の市町からもということで、遠くは北海道から、横浜から、敦賀からということで物産を持ってきていただいている行事でございます。  続けます。細項目の3番、近年の収支や経済効果はということで、近年における全体の収支や経済効果についてお伺いしたいんですけれども。  これは主体が観光協会がされているということなんですけれども、全体的な収支や、もし経済効果がわかるのであれば、教えていただけますか。 794 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 795 ◯産業部長(辻 宏育君) 物産展の開催につきましては、現在、議員のご質問にございましたとおり、公益社団法人彦根観光協会に事業委託を行っております。  その収支の主な内訳といたしましては、収入といたしまして、出店者からの販売手数料、冷蔵庫等の受取手数料、それから本市からの委託料となっております。支出といたしましては、音響設備費や会場設営費、そしてアルバイトの賃金等が主なものでございます。  近年の収支といたしましては、平成27年度で1,012万6,166円、平成28年度で1,095万481円、平成29年度で1,041万8,434円となっております。  また、経済効果につきましては、ここ数年、出店者の売り上げは2,000万円弱で推移しております。そのうち500万円程度が本市の出店者の売上高となってございます。そして、フリーマーケットにつきましては、例年約100万円の売り上げがあり、当物産展における経済効果は大きいと認識しているところでございます。 796 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 797 ◯19番(杉原祥浩君) 細項目の4番に移ります。彦根市の予算はということで、物産展における彦根市の予算はどれぐらいのものなんですか、お尋ねをいたします。 798 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 799 ◯産業部長(辻 宏育君) 本年度の物産展の予算につきましては、全体で903万9,000円でございます。  内訳といたしましては、毎年彦根で開催しております、交流都市と彦根の観光と物産展につきましては、先ほどもご答弁いたしましたが、彦根観光協会の事業委託料として781万3,000円の予算を計上しております。  また、水戸市、高松市、彦根市の輪番制で実施いたします、姉妹城・親善都市と交流都市の観光と物産展につきましては、事業委託料として66万3,000円、それから当番市への負担金といたしまして20万円、そのほか、ひこねお城大使を含む出務者の旅費等を計上しているところでございます。 800 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 801 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  細項目の5番、現在の問題点はということで、今年度の物産展も天候に恵まれ、先月11月にも行われましたが、現在、心配されるような検討材料はあるのでしょうか、お尋ねをいたします。 802 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 803 ◯産業部長(辻 宏育君) 当物産展につきましては、開催場所をひこね市文化プラザに変えてから10年以上が経過いたしました。市民にはこの時期、この場所である物産展ということで定着はしてきております。他都市の物産展と比較しましても売り上げが多いということもございますし、出店業者からも好評を得ているところでございます。  強いて言えば、来場者がある程度、近年、固定してきているという点がございまして、来場者に伸びがないところにあると感じているところでございまして、幅広く多くの方にご来場いただけるような創意工夫をする必要があるのかとは感じているところでございます。 804 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 805 ◯19番(杉原祥浩君) 一つ再質問いたしますけれども、お城まつり、大名行列とかに行かれた帰りにこっちへ来られている方が何人ぐらいおられるのかとか、そういうところは一切アンケートとか、把握はされていないんですかね。わかる範囲で結構ですので。 806 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 807 ◯産業部長(辻 宏育君) お城まつりにも行かれて、例えば物産展にも行かれてというのは、多分文化プラザに変えてからというのは、そういった方はそう多くはないと感じております。  ただ、先ほど申し上げましたように、来場者が固定しているというのは、これを楽しみにしておられる市民の方も多々ございますので、そういった方々については多分物産展の方を中心に来場いただいているものと感じておりますので。  実際にアンケートとかをとっておりませんし、そういった、行ってきたかとかいうデータもございませんので、その辺は把握しておりませんけれども、そう感じているところでございます。 808 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 809 ◯19番(杉原祥浩君) 私はこれからも盛り上げていってほしいという意味で質問しているんですけれども、またそのようなアンケートもとっていただきながら、これは両方に行っていただけるようなイベントでございますので、やはり人を一人でも増やしたいという思いでしていただきたいと思います。  今年は私、議員になりまして初めて大名行列に参加をいたしませんでした。おかげで物産展の方をしっかり見せていただきまして、おかげでというとあれですけれども。毎年市議会議員は全員に声をかけていただいたんですけど、今年は6人に限定をされました。なぜかわかりません。その中で私たちは遠慮してしまったところがあるんですけれども、その分物産展に寄せていただいて、いろんなところを見せていただいたというのがあるんですけれども。  その辺も含めて観光協会とともに大きく広がるようにしていただきたい。  細項目6番、今後の課題はということで、課題についてお伺いをいたします。 810 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 811 ◯産業部長(辻 宏育君) 今後の課題といたしましては、先ほどご答弁いたしましたとおり、幅広い年齢層の方々にご来場いただけるようにすることにあると考えております。  今まで市の広報や全戸配布等によるPR、チラシ等を全戸配布しましてPRに努めておりますけれども、それに加えまして、ウェブやSNS等を使いましてPRに取り組んでいきたいと考えておりますし、場合によっては市内に3大学ございますので、学生の参画の検討であるとか、あるいは会場となる文化プラザの、例えばイベントとコラボできるような、連携できるようなことがないかといったことも含めて検討していく必要があるのかと思っております。  この部分につきましては、委託先でございます彦根観光協会などと協議しながら、鋭意その辺は検討していきたいと考えております。 812 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 813 ◯19番(杉原祥浩君) そう言われると、余り大学生の顔を見なかったように思います。ぜひとも大学生とも連携をとっていただけたらと思います。  続けます。細項目の7番、今後の方向性と次年度開催場所についてということで、彦根市観光協会様と一緒に今後も継続をしていただきたい事業で今回質問をしておりますけれども、これからの方向性や、次年度の開催場所が変わるとちらっとお伺いいたしましたけれども、そこについてお伺いをいたします。 814 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 815 ◯産業部長(辻 宏育君) 当物産展は毎年多くの方にお越しいただいており、彦根および参加していただく関係都市の観光や物産品をPRする場というだけでなく、このようなイベントを継続して実施していくことで、交流都市と彦根の文化と経済の交流を促進し、親善と友好を深める重要な役割を持つと捉えております。  そのため、関係市町にも引き続きご協力いただきながら、今後も多くの方にお越しいただけるよう彦根観光協会とともに取り組んでまいりたいと考えております。  また、開催場所につきましては、例年ひこね市文化プラザで開催しておりますが、次年度につきましては、物産展の開催予定期間内での会場の都合上、文化プラザ駐車場の使用が困難となったため、現在、ビバシティ彦根駐車場での開催を検討しているところでございますので、よろしくお願いいたします。 816 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 817 ◯19番(杉原祥浩君) 次年度に限ってはビバシティの方で。いつも何かイベントをされているところかと思うんですけれども、駐車場の一番東側のところですね。それは次年度だけなんですか。また次々年度はもとへ戻る計画なんですか。 818 ◯議長(安藤 博君) 産業部長。 819 ◯産業部長(辻 宏育君) 今のところは来年度のみとなっておりますけれども。その辺も含めて、当然戻るということを考えておりますので、今のところは違うところを転々とするとか、例えばビバシティに固定するとかということは現在のところは考えておりません。 820 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 821 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございました。  ここでインターネットを聞いていただける方が、少しでも物産展は来年場所が変わるということを一人でも広めていただいて、またビバシティの方に足を運んでいただいて、また次の年度からは文化プラザの方で行われるということですので、これからもにぎやかにしていただきたいという思いで私の質問、以上、終わります。ありがとうございました。 822 ◯議長(安藤 博君) 11番奥野嘉己君。奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 823 ◯11番(奥野嘉己君) 12月定例会も個人質問、最後のトリをとらせていただきます。年末ということもありまして、今年、いろいろな大きな市政における問題といいますか、課題が出ております。その辺の整理を今回の質問ではしていきたいと思って全部で5項目の項目を上げております。よろしくお願いしたいと思います。  大項目の1番、本庁舎耐震補強・増築工事に係る事案につきまして、お聞きしたいと思います。  中項目の1番、有害物質の除去について。  細項目の1番、実際の処理業者、処理方法は。  議案提出時には大津の方の県内業者を想定されて、その見積もりをベースに議論をしておりましたが、最終的にはまた違う業者になるかもわからないという議論でした。  今もう実際に処理をされておりますので、実際の処理業者とその処理方法を詳しくお知らせください。 824 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 825 ◯総務部長(犬井義夫君) 汚染土壌除去に係る委託業務の状況についてでございますが、先般の8月臨時会で予算の議決をいただきまして、その後、9月26日の入札を経て、彦根市内に事務所を置く有限会社シ・サクセスと10月11日に請負契約を締結させていただいているところでございます。  なお、ご質問の実際の処理業者についてでございますが、請負業者が選定したものでございますが、本市が設計・積算時に処分費の見積もりを徴収した業者と同じである大津市内の株式会社山崎砂利商店に決定をしております。  また、処理の方法につきましては、汚染が確認されている土壌を掘削し、養生の上、ダンプトラックで大津市内の処理業者へ搬出をいたしまして、ここで抽出-洗浄処理を行っております。 826 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 827 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の2番なんですが、当初の議論の際に、汚染度管理票の使用と、一度は、市としての責任を問われる可能性もあると思いますので、立ち入り調査等をお願いしていたと思うんですけれども、どうでしょうか。 828 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 829 ◯総務部長(犬井義夫君) 汚染土管理票の使用につきましては、汚染土壌を搬出するダンプトラック1台ごとに管理票を使用しております。  また、市職員の処理業者への立ち入り調査につきましては、搬出するダンプトラックの追跡調査も兼ねまして、去る11月28日に委託業務を担当しております道路河川課の職員2名が現地へ出向きまして、処理施設内の調査を行っております。  なお、調査につきましては、再度行うこととしておりまして、次回は12月中旬を予定しているところでございます。 830 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 831 ◯11番(奥野嘉己君) ありがとうございます。  細項目の3です。予定どおり処理完了見込みでしょうか。 832 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 833 ◯総務部長(犬井義夫君) 汚染土壌の除去につきましては、現在、掘削、搬出作業を日々行っておりまして、おおむね順調に業務は進んでいるところでございます。  このことから、来年1月下旬には現地の掘削作業、汚染土の搬出を終え、予定どおり完了するものと考えております。 834 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 835 ◯11番(奥野嘉己君) 一つの懸案がスムーズにいきそうだということで、よかったと思います。
     中項目の2番、調定の状況についてです。  この件は、6月時点では、9月にも調停が調うかというご答弁がある中、既に1月末の調停日が予定されているように遅延しております。これを踏まえて質問を行いたいと思います。  細項目の1番、争点はどのような状況なのか。  11月20日付議員向けの調停の資料では4点の争点が記載されておりますが、その内容を具体的に説明してください。 836 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 837 ◯総務部長(犬井義夫君) 調定の争点といたしましては、増築棟建設用地掘削時の水替えに必要とされる矢板等の仮設材の設置費用につきましてと、既存棟の電気設備の撤去費用について、仮囲い等のリース材に要する費用について、それから汚染土壌対策のために中断されました増築棟鉄骨の加工再開に要する費用等でございます。  現在、争点につきまして、調定委員会から求められた積算根拠や図面等の資料を提出するとともに、市として主張すべき点を主張するなどしておりまして、出来高精算すべき金額をご審理いただいているところでございます。 838 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 839 ◯11番(奥野嘉己君) 再質問です。12月12日までに大阪地裁に争点に対する主張を提出するようにということですので、今おっしゃられたようなところを主に主張されるということで間違いないですね。 840 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 841 ◯総務部長(犬井義夫君) そのとおりでございます。 842 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 843 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の2です。市と業者の主張の差額はどの程度なのかと。  当初のところで、おおよその金額の差というのはお知らせいただいているんですが、今日時点での争点を踏まえまして、どのぐらいの差を双方主張されているのか、お知らせください。 844 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 845 ◯総務部長(犬井義夫君) 本調定の申し立て時には、増築棟建設敷地の土壌から汚染物質が検出され対策が必要となったために工事を中断せざるを得なかったこと等に起因をいたしまして、工場での鉄骨加工が中断をされまして、当初予定していた工場では加工ができなくなっておりましたが、11月に新たな工場が見つかりましたことから、全ての鉄骨の加工を再開することとしているところでございます。  当初お示しをしておりました3,500万円の差があったわけでございますけれども、この鉄骨加工継続に要する費用について市で算定の上、12月19日に開催をされます第4回の調停期日において主張する予定でございまして、この場で主張をさせていただくこととしておりますので、申しわけございませんが、現時点では主張の差額をお示しすることができませんので、ご理解の方よろしくお願いいたします。 846 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 847 ◯11番(奥野嘉己君) 確認です。今の当初の3,500万円に鉄骨の再加工というか、追加加工賃がのってくるということで間違いないですか。 848 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 849 ◯総務部長(犬井義夫君) 今申し上げましたように、11月に新たな工場が見つかりましたことから、この鉄骨の加工を再開するということがのってまいりましたので、そこにどれだけの差があるのかということは別でございますけれども、費用的にはそこがのってくるということになってまいります。 850 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 851 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の3です。いつぐらいに調定が調い、議会に調停結果の認定を求める見通しなのか。今日時点での見通しをお知らせください。 852 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 853 ◯総務部長(犬井義夫君) 現在、調定の結果が出るには、もうしばらく期間が必要となる見込みでございますが、市といたしましては、12月19日に開催をされる第4回の調停期日で全ての主張を終えまして、早ければ1月28日に開催が予定されております第5回の調停期日において調定委員会より調定条項案を示していただくことを目標としているところでございます。  相手方のあることでございますので、あくまで目標ではございますが、いずれにしましても調定条項案が示されましたら、速やかに議会にお諮りをさせていただきたいと考えているところでございます。 854 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 855 ◯11番(奥野嘉己君) 1月末のところで調停案が、示されて、それを相手の方の社内手続も当然おありだと思いますし、当方としてもどうなんだというところで、議会に提出されるまでにまたもまれるとは思いますので。  細項目の4番の方にまいります。いつぐらいに調定に基づく補正予算を議会に提案するのか、できるのか。今日時点での見通しをお知らせください。 856 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 857 ◯総務部長(犬井義夫君) 今ほど申し上げました調定条項案を議会にお諮りさせていただいて、ご承認をいただきまして、出来高精算すべき金額が決まりました後でございますが、この金額、調定で出ました金額でございますが、から平成29年度に、昨年度にお支払いをしております前払い金がございまして、これを差し引きました不足分につきましては、現在、計上をしております予算で執行する予定をしておりまして、この調定での金額でございますが、この不足分に係る補正予算を提案するという予定はございません。 858 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 859 ◯11番(奥野嘉己君) どう言いましたらいいんでしょうか。6月時点では、先ほど冒頭にも述べましたけど、9月にも調停が調うかというご判断をされていました。今時点では1月だから2月末か3月ぐらいには何とか年度内で執行できるかというお話でした。  私自身は6月の段階で、これはもう裁判の方がいいのではないかという主張もした経緯もございます。ここまで延びてしまっていますので、調定という手段をとられたこと、そういう判断をされて市長に提案をされた、そこらも踏まえて、しっかりと進行の方をお願いしたいと思います。  ここはコメントだけを述べさせていただきました。  中項目の3番に移りたいと思います。工事再開の状況について。  細項目の1番、調定の結果を受けてということになると思いますが、いつぐらいに入札を予定しているのでしょうか。 860 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 861 ◯総務部長(犬井義夫君) 残りの工事に係る入札につきましては、今の調停で相手方のあることでございますので、あくまで目標ではございますが、市としましては年度内に予算の計上をお願いいたしまして、ご承認をいただきました後、速やかに執行したいと考えているところでございます。 862 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 863 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の2番です。追加工事予算金額と内容はどのようになるのか。  今おっしゃられましたように、何とか年度内にということであれば、今、積算とかをやられていると思うんですけれども、どのぐらいの金額、内容になるのか、概略をお教えください。 864 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 865 ◯総務部長(犬井義夫君) 追加工事予算金額とその内容につきましては、当初の仕様書の内容を尊重しながら、再度設計金額を算定し、適切な予算を確保するべく、改めて議会の審議に付してまいりたいと考えておりますが、現在、工事請負契約解消および出来高精算に関する調停を申し立てているところであるため、追加工事の予算金額については、現時点では確定をしていない状況でございます。  また、追加工事予算の議会への提出時期につきましては、先ほども申し上げましたが、相手方のあることであり、あくまで目標ではございますが、市としましては年度内に残りの予算を議会にお諮りしたいと考えているところでございます。 866 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 867 ◯11番(奥野嘉己君) 相手方があるということではあるんですけれども、細項目の3番です。工事の完了時期と事務所の引っ越し時期はいつぐらいを目指されていますか。 868 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 869 ◯総務部長(犬井義夫君) 現在、工事請負契約解消および出来高精算に関する調停を申し立てているところであり、本庁舎耐震補強・増築・改修工事の完了時期および本庁舎への引っ越し時期につきましては定まっていないところではございますけれども、さきの11月市議会臨時会で長崎議員のご質問にもお答えしましたとおり、2020年度の事業完了へ向け、取り組んでまいりたいと考えております。 870 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 871 ◯11番(奥野嘉己君) 2020年度の事業完了だったか、ちょっと私は失念していますが、再来年の夏ぐらいという言葉がここに残っているんです。それで間違いなかったでしょうか。それとも2020年の年度末ということなんでしょうか。 872 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 873 ◯総務部長(犬井義夫君) 2020年度のいつかということは、先ほども申し上げました、調定の関係がございますので定まっていないという状況でございまして、この2020年度の完了、これは時期はもちろんでき得る限り早くということは思っているわけでございますけれども、2020年度に完了に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 874 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 875 ◯11番(奥野嘉己君) できるだけ早くでお願いします。  細項目の4番、本庁舎耐震補強・増築工事に係る総額が結局のところどのぐらいになる見通しなのか。  先ほどから、まだ金額はわからないというご答弁を何遍かいただいていますけれども、民間であれば、金額の概算もなしでノーアイデアで突っ走っていると、そんなことはあり得ないわけで。それは市役所の業務においても、ある程度はこのぐらいで何とかしたいよねというアイデアは持っておられると私は信じている。  そこらを議会の方とも、ある意味共通認識として持った上で、多少いろいろ事情があって、幾らか上へ行ってしまったよと、それはありだと思っています。そういう意味で概算だけでも共通認識として持つということはできないでしょうか。 876 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 877 ◯総務部長(犬井義夫君) 本庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る総額につきましては、現在、当該工事の請負契約解消および出来高精算に関する調停を申し立てているところでございまして、残工事の開始時期や完了の時期、それから本庁舎への引っ越し時期も現在定まっていない状況でございまして、確定はしておりません。  なお、建築工事につきましては、当初の仕様を尊重することとしておりまして、現在、市場価格を再調査しているところでございます。今、慎重に再度設計金額を算定しているというところでございまして、適切な予算を計上してまいりたいと考えているところでございます。  今後、これらの時期が定まりまして、総額が確定した段階で議会にはもちろんしっかり説明をさせていただきたいと考えております。 878 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 879 ◯11番(奥野嘉己君) この件、大きな案件が来年また残っております。頑張っていただきたいと思います。  大項目の2番に移ります。来年度当初予算編成について。  私はここ数年、何遍となく財政状態が悪化傾向であることを指摘し続けております。幸い市長からも来期予算に関して削減方向での編成のお考えというのが6月定例会で出て、ある意味ほっとしております。  しかしながら、各部局を回って作業状況をお聞きしておりますと、詳しいことは当然開示されないんですけど、かなり苦労されているというのがひしひしと伝わってまいります。今の定例会のタイミングではあるんですが、予算編成に関して大枠の質問を行いたいと思います。  中項目の1番、枠配分方式について。  細項目の1番、枠配分方式の定義はどのようなものか。  各部局を回って実際の担当者、課長以下ぐらいの方とお話ししますと、意味合いが人によってちょっと違っているように感じる場合があります。市長より明確に指示されている内容をまずここで定義としてお知らせください。 880 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 881 ◯総務部長(犬井義夫君) 本市が導入しました枠配分方式とは、簡単に申し上げますと、各部局に一定額の一般財源を予算枠として配分をいたしまして、各部局にはその範囲内で予算要求を行っていただくというものでございます。  財政状況が非常に厳しく、これまでの1件ずつ査定を行う、いわゆる積み上げ予算方式が限界に来ている状況の中で、限られた財源を最も必要で最も優先すべき事業に充当できますよう、市民ニーズを的確に把握できる各担当部局に配分をしたものでございます。  なお、配分額の決定に当たりましては、平成30年度、今年度の当初予算をベースに、年度間の当然増減を加味した上で、人件費や扶助費、借金の返済でございます公債費などの義務的経費のほか、債務負担行為を設定している事業、公共施設等総合管理計画に基づく施設修繕費、それから大規模な施設維持費や全庁的なシステム維持費などは対前年度比100%配分としたほか、市長の特別枠といたしまして、国体関連事業など最優先課題として事業化すべき事業や既決事業でありましても社会情勢等の変化に合わせ、相当の工夫を凝らし、事業再編等の組み換えを行った事業等は別枠として配分をしているところでございます。そうした上で、そのほかの経費につきましては、性質別に一定割合により配分を行っているものでございます。 882 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 883 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の2番です。今ちょっと述べられましたけど、市長による条件設定はどのようなものか。  市長による優先設定や、各部局や施策ごとの別扱いなどの条件設定があれば、お知らせください。今言われたことでしょうかね。 884 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 885 ◯総務部長(犬井義夫君) 彦根市中期財政計画でお示しをいたしておりますとおり、厳しい財政状況および急速に進展する少子高齢社会に対応するため、次年度予算においては国体関連事業等を重点項目とし、従来までの事業のうち、国の施策として実施している福祉的な扶助費、義務教育を実施する上で不可欠な教育費、それから長寿命化を図るべき道路および橋梁等の公共財の維持費を基軸として捉え、これ以外の事業については大幅な事業の廃止、削減、延伸を検討するよう7月中旬に各部局長および所属長宛てに予算編成方針を市長名によりお示しをさせていただいたところでございます。 886 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 887 ◯11番(奥野嘉己君) 今おっしゃられました国体、福祉、教育、道路といえば、もうほとんどを占めてしまう感じにも見えますけど。  次にいきます。細項目の3番、国体関連概略100億円は変更しないということでありましたけれども、これは当然のことながら単年度で100億円ということではないと私は思っています。当然2年、3年、4年で負担していくべきものだと思いますので、とりあえず来年度と再来年度での関連予算はどのぐらいのところを考えておられるんでしょうか。来期の当初予算を考えるに当たって、それが50億円と言われるのか、30億円で済むというのか、これは議論が全然違いますので、お教えください。 888 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 889 ◯総務部長(犬井義夫君) 来年度予算についてでございますが、現在編成中でございますので、お答えするということがまだできないわけでございますけれども。また再来年度の予算につきましても同様でございますが、国体関連経費としましては、中期財政計画の上で計上をさせていただいておりまして、当然この予算編成に当たりましては、この中期財政計画というものが大きな指針ということになってくるわけでございますけれども。  こちらで申し上げますと、来年度は国体関連経費といたしましては、事業費ベースで約32億2,000万円を計上しております。また、再来年度では約31億4,000万円を計上しているところでございます。  内訳といたしましては、新市民体育センターに係る建設関係費用が49億円、主会場整備負担金が8億円、公園整備費用で2億7,000万円、河川整備費用は約3億9,000万円と来年度、再来年度でしているところでございます。 890 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。
      〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 891 ◯11番(奥野嘉己君) すみません、ちょっと確認です。主会場の整備費用で8億円、県の事業に市が負担するんでしょうか。 892 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 893 ◯総務部長(犬井義夫君) この負担金と申しますのは、主会場整備が公園整備になっておりまして、その地元負担分というものでございます。 894 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 895 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の4番にまいります。来年度および再来年度当初予算総額の目標はどの程度を示すのかということなんですが、これも予算編成中ということで、ちょっとご答弁をお願いしたいと思います。 896 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 897 ◯総務部長(犬井義夫君) 今ほども議員おっしゃいましたように、現在、予算編成中ということでございますので、今年度5月に発表させていただきました中期財政計画、これが指針となってまいりますので、これでお答えをさせていただきたいとは思っておりますが。  この中期財政計画では一般会計における来年度の当初予算総額は約426億円、再来年度の当初予算総額は約428億円としているところでございまして、一定の目標値は持っているものでございます。  しかしながら、平成31年度の当初予算編成から採用しております予算枠配分方式につきましては、一般財源総額を各部局に配分しておりまして、その範囲内で予算要求を行っていただくものでございますので、予算総額自体をコントロールするというものではございませんでして、一般財源をもとにコントロールをしているものでございます。  各部局におきましては、従来までの事業に対し、工夫や事業の再編等を行うことにより、国庫補助等の新たな歳入の取り込みが可能となれば、同額の一般財源を配分したといたしましても、予算総額が増加をするということになるわけでございまして、実際の当初予算総額におきましては、中期財政計画でお示しいたしました予算総額と一致しない場合がございますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 898 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 899 ◯11番(奥野嘉己君) 私もまだまだ勉強しないといけないので、ここらの今の一般財源と予算総額の関係がよくわかっていません。恐らく市民の方は余計わからないと思います。  そういう中で、獅山議員だったと思いますが、先日のご答弁で、一般財源を4.4%削減の12億円ダウンで今、計画していると。中期財政計画では今年度がざくっと450億円弱ですから、それを426億円の24億円削減を目指す計画になっていまして、ここでおおよそ倍ぐらいの乖離があると、そんなように私は単純に思っていたんですけど。そこらのご説明をもう一度お願いできないでしょうか。 900 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 901 ◯総務部長(犬井義夫君) すみません、わかりにくい表現で申しわけございませんでした。  一般財源でコントロールをさせていただくということを申し上げたわけでございますけれども、財源の内訳でございまして、例えば100の事業をするというのに、これを単独の事業で行いますと、当然一般財源が100必要ということになってくるわけでございます。  その同じ100の一般財源の事業でありましても、例えば100国庫補助が取り込めるということであれば、例えば2分の1の補助率のものがございますれば、200の事業を半分は国庫の補助でできる。残りの100を一般財源でやるということで、同じ一般財源100でございましても、この予算総額といたしましては倍のことができると、これは一例でございますけれども、ということでございまして、一般財源自体が市で税収であったり、市で独自に調達をする金額となってまいりますので、そこを有効に活用しながら、ほかの財源も取り込んで、同じ一般財源のもとで、より大きな事業をするということもございますので、その場合、予算総額が大きくなるということもあるということで、ご説明をさせていただいたところでございます。  ですので、一般財源自体はある程度コントロールいたしますけれども、総額はそういう財源取り込みによって変動があるということでございます。 902 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 903 ◯11番(奥野嘉己君) まだわからないので、また後で別途まいります。  ただ、一般財源で12億円程度のダウンを今、目標として作業をされていて、これで今年の5月に出された中期財政計画のこういうものが達成できるのかと、素朴にそこの1点だけです。  次、細項目の5番に移ります。来年度、再来年度、私は先ほどからこの2年間で物をお話ししていますのは、単年度だけだと、これから大きな事業が続くということもある中で流れが見えないということで、少なくとも2年度分ぐらいは見ていかないといけないかと思う中で、この細項目の5におきましては、両年度末における財政調整基金残高とか実質単年度収支、経常収支比率、どの程度を予算上、こんなところにいくんだろうと見込んでおられるのか。その辺をお知らせください。 904 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 905 ◯総務部長(犬井義夫君) 財政調整基金の残高、それから実質単年度収支、経常収支比率の見込みについてでございますが、これらは決算によりまして確定をするものでございまして、歳入歳出の執行等が確定しない現段階で見通しを立てるということはなかなか難しいものでございます。  あくまで、先ほどから申し上げておりますが、現在の中期財政計画上で申し上げますと、実質単年度収支につきましては、これは計画でございますので、歳入歳出同額とさせていただいておりますことからゼロで推移をしておりまして。  財政調整基金の残高につきましては、市税が好調であった平成29年度の決算に伴いまして、同基金の取り崩し額を最小限に抑えましたところ、計画上に計上しておりました同基金残高は約2億円としておりましたところから約15億円となったところでございまして。さらにこの本定例会で提案をさせていただいております財政調整基金への積立金の補正をお認めいただけましたなら、現時点においては今年度末には約17億円の残高となりまして、以後につきましては、中期財政計画は基金に頼らない財政運営をうたっておりますので、以後、同額で推移をしていくということになってまいります。  なお、経常収支比率につきましては、決算において歳入歳出の分析を、どれが経常的であるとか、臨時的という分析をする必要がございますので、現段階では算出でき得ないものでございます。 906 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 907 ◯11番(奥野嘉己君) 経常収支は、先ほどから、一般財源を縮められていく、自由度のきくところを抑えていくというところで、恐らく上がるだろうと勝手に思っています。  細項目の6番です。枠配分方式実施による目的別予算編成における削減割合はそれぞれどの程度になるのか。  一応、予算書なんかで総務、民生、衛生、労働、農林水産、商工、土木、消防、教育その他予備と、こんな分類をされていますので、大まかなところだけで構いませんけれども、どうでしょうか。それか、まだこれも予算編成中でしょうか。 908 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 909 ◯総務部長(犬井義夫君) 予算枠配分方式は一般財源の総額を各部局に配分いたしますことから、ただいま議員お尋ねの費目ごとではなく、部局ごとの配分額としております。また、配分は事業費ベースの予算額ではなく、一般財源ベースでさせていただいておりますので、こちらでお答えをさせていただきます。  また、お断りさせていただいて恐縮でございますが、あくまで予算要求に先立っての配分枠でご答弁をさせていただきますので、今後、予算査定や編成を経て、実際の額等が変わる場合がございますのでご了承願います。  まず、市長直轄組織につきましては約16.6%の減でございます。また、議会事務局は約2.6%の減、企画振興部は約10.7%の減、総務部は0.7%の増、出納室は約6.5%の減、選挙管理委員会事務局は約1,170.6%の増、監査委員事務局は増減なし、市民環境部は約1.9%の減、福祉保健部は約3.1%の減、子ども未来部は約11.2%の増、農業委員会事務局は約3.1%の減、産業部は約20.8%の減、都市建設部は約33.1%の減、上下水道部は約2.0%の減、消防本部は約3.4%の減、教育部は約3.4%の増、最後になりますが文化財部は約55.7%の減となっております。  配分額が増加しております部局のご説明を主だったものでございますが、させていただきますと、まず、総務部につきましては、先ほど0.7%増と申し上げましたが、公債費、借金の返済の増加を反映させたものでございます。  また、選挙管理委員会事務局、こちらは約1,170.6%の増と申し上げましたが、こちらにつきましては、次年度に実施をされます市議会議員選挙の実施に伴う経費の増加を反映させたものでございます。  また、子ども未来部につきましては約11.2%の増とお答えをさせていただきましたが、制度改正に伴う児童扶養手当増加経費等を反映させたものでございまして、また、教育部につきましては約3.4%の増と申し上げましたが、市長特別枠による小学校増築に係る経費、また新市民体育センター建設に係る費用や放課後児童クラブの運営、整備に係る費用を反映させたものでございます。  なお、文化財部におきましては、先ほど約55.7%の減と申し上げましたが、この大幅な減額は城山観覧料で一定の事業費を賄えますことから、この一般財源につきましては減額配分としたものでございます。  以上でございます。 910 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 911 ◯11番(奥野嘉己君) ちょっと今、数字が書き切れなかったんですけど、産業部がマイナスの20.8%ですか。それから建設関係がマイナスの33.1%。建設関係が33.1%だったら、今年度の事業は進めるけど、新しいのはなかなか難しいよという感じですかね。再質ではないです。  またこれは来年度予算提案されたときに、もう一度よく考えたいと思います。  大項目の3に移ります。「広報ひこね」の表現について。  「広報ひこね」12月1日号に平成29年度決算と財務状況に関する広報が行われておりますが、その表現に関して私は市民をミスリードするのではないかと思っております。  現在、来年度予算編成に向け財政規模の削減を目指した取り組みが行われておりますが、広報ではその点への言及がなく、一見したところでは財政は大丈夫と強調されているようにもとれるものでした。むしろ積極的に財政の難しさをお伝えし、予算に対するご理解を求める方が先々の、特に4月以降、窓口なんかでのトラブルを避ける意味でいいのではないかと感じております。  つけ加えますと、おとといの朝、ここにまいるときにFMラジオで聞いておりました。きのうの帰りしなも同じ番組を聞いていまして、市長の市政の財政に関することだったんですが、最初のころは黒字でよかったよと。国のそういう見方から見ても全然大丈夫だよと、財政は問題ないよと。ところが一番最後になると、いや、実は財政は非常に厳しくてというところで、論旨が一貫していないようにも見えました。  同じようなことがこの「広報ひこね」の表現で見えましたので今回とりあげました。  中項目の1番、「広報ひこね」の表現について。収支の状況について本当に黒字と言い切っていいのか。  5.4億円の黒字と記載されていますが、基金を取り崩して黒字を確保しているだけであり、実際には実質単年度収支で見ますと3年連続の赤字だと認識しています。確かにその分として「基金を取り崩して収支のバランスをとりました」と記載されておりますので、うそではありません。  しかし、普通の一般の市民の方が「収支のバランスをとりました」という意味をどこまで理解されているのか。そこが私はわかりません。ご答弁願いたいと思います。 912 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 913 ◯総務部長(犬井義夫君) 地方自治体において実質収支が生じる仕組みは、当初の予算編成におきまして、歳入は確実に見込まれるもののみを予算計上してまいりまして、また、歳出は支出の可能性のあるものを予算に計上しておりまして、結果、歳入歳出同額としているわけでございますが、決算を迎えるに当たりまして、歳入面では国庫等支出金の新たな財源の取り込みや、それから市税等のように歳入予算を超過する、上に行くということでございますが、歳入がございます。反面、歳出面は予算額を超過して支出することはできませんので、入札や執行時の精査におきまして、執行残、いわゆる不用額が生じますことから、この歳入歳出の差額が実質収支となっておりまして、このような仕組みから平成29年度決算では約5.4億円の黒字が生じたわけでございます。  議員ご指摘のように、「基金を取り崩して収支のバランスをとった」旨の記載をさせていただいているところでございますが、当初から予定していなかった基金の取り崩しを実施しまして、これにより決算を黒字化したということであれば、質問の通告の中にあった、「ごまかしたと言われても仕方がない」という表現がございますが、ごまかしているということが言えるかもしれないわけでございますが、実際には予算ベースで財政調整基金の取り崩し額を18億8,000万円計上させていただいておりまして、先ほど申し上げました地方自治体の予算の仕組みから予算を適正に執行いたしまして、この財政調整基金の取り崩し額を5億3,000万円、予算は18億8,000万円でございましたが、これを5億3,000万円に圧縮してバランスをとらせていただいておりますので、決算を意図的にごまかしているというものではないと認識をさせていただいているところでございます。 914 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 915 ◯11番(奥野嘉己君) はばかりがあるかと思って、「ごまかした」というのは読まなかったんですけど。  ただ、最後の決算の直前に基金を取り崩してということではなくて、予算ベースのところから考えていたよと。けれど、そこで基金を取り崩して、それを予定して、そういう予算計画を組まざるを得なかったというところがありますので、私は、これは3年連続のこういう流れの中で、なぜもうちょっと早くから考えられなかったのかとは思っています。  細項目の2番です。同じく「広報ひこね」で、貯金の状況について残高を約81億円と表現されておりますが、誤解を招かないかと。  いろいろな基金があり、他の目的への転用が難しい中、総額での情報開示はミスリードするものではないでしょうか。特に議会では実際的に使える基金残高を意識した上で、数多くの議員が財政調整基金を取り上げ、その残高をどう考えるかということを議論しております。そういう中で基金総額を市民にお示しするということは、議会の議論との整合がとれていないとも思います。  現実的には財政調整基金と減債基金が柔軟に使用できるものと考えるときに、平成29年度決算時と平成30年度末予算をあわせて「広報ひこね」で開示するぐらいは行ってもいいのではないかと考えましたが、ご見解を問いたいと思います。 916 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 917 ◯総務部長(犬井義夫君) 「広報ひこね」に基金残高総額を掲載しましたことにつきましては、各種基金にはそれぞれの条例に基づき使途の制限が設けられているものでありますが、それらの基金を充当できる事業が存在していると、または将来存在するために現在から備えておくものでございますため、それらを本市の資産と考えまして、市民の皆様には総額での公表をさせていただいたものでございます。  議員ご指摘のとおり、各種基金の中で、その残高がたびたび議論となっております財政調整基金につきましては、紙面の割り振り状況にもよりますが、次年度では市民の皆様にわかりやすいように決算と同じ紙面での掲載を検討するほか、平成29年度決算時の情報につきましては、市のホームページ等への掲載を検討してまいりたいと考えております。 918 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 919 ◯11番(奥野嘉己君) ありがとうございます。やはり市民への情報開示というのがまず第一番かと思います。  細項目の3番、来年度予算編成を控え、市民をミスリードしない広報について見解を求めるというところなんですが、「広報ひこね」を持ってまいって自分で手元で見ているんですけれども、漫画が描かれていまして、Q&Aを非常にわかりやすい漫画で表現されておりまして、非常に好感を持ちました。  漫画では、災害の発生や税収減少の事態に備えて基金積立金があると、豚の貯金箱を示されて安心感を表現されております。  しかしながら、議案第80号一般会計補正予算で、数年前には50億円近い残高であった財政調整基金が平成30年度には23億円程度使ったため、補正後残高が17億円程度まで減少している事実や、台風21号対応で、災害対策基金が3,200万円ほどあったんですが、そこから3,000万円支出し、ほぼ使い切った基金にわずか10%ぐらいの300万円を戻す補正が防災体制整備事業として今回提案されている事実を踏まえますと、この描かれている理想的な漫画の表現と現実の乖離というのが気になります。  また、その次ページで「なぜ借金をするのか」という漫画では、将来世代が市政を公平に負担することが描かれております。確かにそのとおりで、長く使うものに関しては子ども・孫の世代で公平に負担していただいて、そのために今の時代で整備していく。体育館なんかは典型的な例だと思っています。  しかしながら、この漫画なんですが、将来の市民の数が現在の1人から3人へ増えておりまして、いかにも多くの市民で負担するかのように描かれているんですが、現実的には将来の労働人口の減少が見込まれており、逆に人数は減らすべきではないのかと。悪くとるとそんなふうに見えてしまいます。  漫画の細かいことを指摘しているのは、市民向けの広報をどう考えて表現し、いかに市民をミスリードせずに、市の直面しているこの財政上の困難な状況を正確にお伝えしていくのかという命題を考えていただきたいと思って、あえてここで取り上げております。  目先大丈夫だよという情報ばかりを広報したあげく、例えば先々の各種要望活動などでお金がないよと、もしくは施策が廃止されたよというような説明が頻発しますと、市政に対する市民の信頼感に疑問が出てしまいます。丁寧な広報をする必要が今あると私は思っていますが、これに対するご見解を求めたいと思います。 920 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 921 ◯総務部長(犬井義夫君) 「広報ひこね」は市民に対して本市が保有している情報を伝えるための非常に大切な手段でございます。  情報の送り手である行政と受け手である市民との関係は、広報をするという行為だけを考えますと、その多くは一方的な発信のみとなってしまい、必ずしも双方向性の媒体手段であるとは言いがたく、このことからも広報というものは、わかりやすく、誤解が生じないように努めるべきであると考えているところでございます。  ご指摘のありました借金を負担する将来の市民の人数につきましては、これは市債の返済期間が長期にわたりますことから、その長い期間の人々を表現しようとしたものでございます。また、写真や絵図を多用しましたことは、市の決算という固い内容から、紙面に少しでも興味を持っていただきたいという思いがあったためでございますが、決して目先大丈夫ということを言おうとしたわけでございませんが、議員ご指摘のように、その表現の仕方につきましては、今後十分に検討してまいりたいと考えております。 922 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 923 ◯11番(奥野嘉己君) くれぐれも次の議会において、当初予算の議論が始まったときに大変だということに、それを市民が知らなかったと、去年まであった施策がなぜなくなるんだと、こういうことになりかねないのではないかと。ちょっとでも早く、丁寧に何回も広報はしていただきたいと思います。  大項目の4番に移りたいと思います。国体用地取得について。これは何人もの議員が言われているんですけれども。  細項目の1番、現在までの進捗状況と今後の県のとり得る方向については割愛させていただきたいと思うんですが、よろしいでしょうか。  細項目の2番、市長のお考えはと。今の現状において市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。 924 ◯議長(安藤 博君) 市長。 925 ◯市長(大久保 貴君) 各方面で大変ご心配をいただいている向きは私自身も責任を感じてございまして、今後も時間の許す期間というのは限られてございますので、精いっぱい努力をし、きちっと整備ができますように県に協力してまいりたいと考えております。 926 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 927 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の3番です。その中なんですが、知事より、当市にも責任があるというコメントが出ていたようですが、当市の見解といいますか、反論といいますか、そこらはありますでしょうか。 928 ◯議長(安藤 博君) 市長。 929 ◯市長(大久保 貴君) 私どもも一定の責任はあると自覚をしてございまして、その上で精いっぱい努力を重ねてきているところでございます。今後もできる限りのことをさせていただきたいと考えております。 930 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 931 ◯11番(奥野嘉己君) よろしくお願いいたします。
     大項目5番にいきます。ごみ処理施設について。今後の進め方について市長のお考えはということで、繰り返しになりますが、市長、お考えを教えていただきたいと思います。 932 ◯議長(安藤 博君) 市長。 933 ◯市長(大久保 貴君) 今後のゴミ処理施設建設に向けての取り組みにつきまして、私としましては、彦根愛知犬上1市4町の枠組みの中で、愛荘町竹原区を建設候補地として表明をされて以降、ご理解を得るべく努力をしてきております。これまで彦根愛知犬上広域行政組合の議会代表者会の議員の皆様と意見交換を行うとともに、管理者会議を断続的に開催をし、さらにご理解がいただけますように改めて経緯や状況をご説明させていただいているところでございます。  現在、組合議会からいただきました意見や建設候補地周辺の皆様から頂戴しております意見、彦根市の市民の皆さんからのご意見等もお聞かせいただきながら、これに対応する改善案につきまして逐次提案をさせていただいている状況でございまして、今後もさらにこれらの案を丁寧にご説明申し上げながら理解を求めてまいりたいと考えてございます。  また、組合議会におきまして意見集約を図られるよう努力をいただいておりますので、その状況を市長として注視してまいりたいと考えております。 934 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 935 ◯11番(奥野嘉己君) 今年の最後ということで、いろんな課題に関しましてずっと質問してまいりました。  実際はこれに載せられなかったものが図書館、それから、何人かの議員がされましたけど、体育センター、それから、先々市民会館をどうするんだとか、いろんな懸案がこの先待っております。また市長部局、みんな頑張っていただきたいと思いまして、私の質問を終わりたいと思います。 936 ◯議長(安藤 博君) 以上で、通告による質疑ならびに一般質問は終わりました。  ほかに質疑はございませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 937 ◯議長(安藤 博君) 質疑なしと認めます。  これにて質疑ならびに一般質問を終結いたします。  なお、議案第80号から議案第92号までについては、お手元に配付しております議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。  次に、今期定例会において、本日までに受理いたしました請願につきましては、お手元に配付しております請願文書表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。 ────────────────── 938 ◯議長(安藤 博君) お諮りいたします。  明13日、14日および17日から19日までの5日間は、議事の都合により休会したいと思います。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 939 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、明13日、14日および17日から19日までの5日間は休会することに決しました。  なお、15日および16日は、市の休日のため休会であります。  来る20日は、定刻から本会議を開き、各委員長に委員会審査の結果報告を求め、質疑、討論ならびに採決を行います。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  お疲れさまでございました。            午後4時39分散会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...