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  1. 彦根市議会 2018-09-01
    平成30年9月定例会(第23号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(安藤 博君) 皆さん、おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安藤 博君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、15番上杉正敏君、および16番中野正剛君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第55号から議案第67号ま で(委員長報告・質疑・討論・採決) 3 ◯議長(安藤 博君) 日程第2、委員会報告書が提出されましたので、議案第55号から議案第67号までを一括議題とし、各委員長の報告を求めます。  その順位は、予算常任委員長市民産業建設常任委員長企画総務消防常任委員長福祉病院教育常任委員長の順とし、順次ご登壇願います。  予算常任委員長、上杉正敏君。上杉君。 〔予算常任委員長(上杉正敏君)登壇〕 4 ◯予算常任委員長(上杉正敏君) 予算常任委員会委員長報告を行います。  今期定例会において、本委員会に付託されました議案審査のため、9月19日に本委員会を開き、慎重に審査いたしましたその経過ならびに結果について報告いたします。  本委員会に付託されました議案は、議案第55号平成30年度(2018年度)彦根市一般会計補正予算(第4号)、議案第56号平成30年度(2018年度)彦根市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)、議案第57号平成30年度(2018年度)彦根市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)、議案第58号平成30年度(2018年度)彦根市病院事業会計補正予算(第1号)の4件でありましたが、議案第55号は賛成多数で、その他の議案はいずれも異議なく、原案のとおり可決すべきものと決しました。  なお、議案第55号に対して、反対の立場から、小学校給食の民間委託について、栄養教諭配置が条件のはずが、なしくずしになっている。偽装請負の疑惑を招くことにもなり、栄養教諭配置がないのは問題である。ひこね市文化プラザみずほ文化センター、荒神山自然の家の指定管理者制度導入について、指定管理者制度は契約期間が3年から5年となることから、そこで働く労働者の雇用が不安定となる。また、賃金のしわ寄せが労働者に向かう。市が率先して労働者の雇用環境を悪化させることは問題であるなどの理由で反対するとの討論がありましたので申し添えます。  以上をもって、予算常任委員会委員長報告を終わります。 5 ◯議長(安藤 博君) 市民産業建設常任委員長、赤井康彦君。赤井君。
    市民産業建設常任委員長(赤井康彦君) 登壇〕 6 ◯市民産業建設常任委員長(赤井康彦君) 市民産業建設常任委員会委員長報告を行います。  今期定例会において、本委員会に付託されました案件のうち、議案第62号彦根市建築確認等に関する手数料条例の一部を改正する条例案の審査を行うため、9月20日に本委員会を開き、慎重に審査しましたその経過ならびに結果について報告いたします。  審査の結果、議案第62号は、異議なく、原案のとおり可決すべきものと決しました。  以上をもって、市民産業建設常任委員会委員長報告を終わります。 7 ◯議長(安藤 博君) 企画総務消防常任委員長、八木嘉之君。八木君。 〔企画総務消防常任委員長(八木嘉之君) 登壇〕 8 ◯企画総務消防常任委員長(八木嘉之君) 私から、企画総務消防常任委員会委員長報告を行います。  今期定例会において、本委員会に付託されました議案審査のため、9月21日に本委員会を開き、慎重に審査しましたその経過ならびに結果について報告いたします。  本委員会に付託されました議案は、議案第59号彦根市国民体育大会等運営基金の設置、管理および処分に関する条例案、議案第60号彦根市入札監視委員会条例案、議案第61号彦根市長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例案の3件でありましたが、いずれも異議なく、原案のとおり可決すべきものと決しました。  なお、議案第60号について、賛成の立場から、入札監視の機能を発揮できるよう、事務的な委員会の運営にならないようお願いする。もし不適正な工事契約が発見されるようならば、原課に差し戻すなど、しっかりと取り組んでいただきたいとの発言がありましたので申し添えます。  続いて、所管事務の継続調査となっております本庁舎耐震化整備事業について協議が行われましたので、その経過について報告いたします。  委員からは、汚染土壌処理の入札に係る状況についてただされ、執行部からは、「10月11日契約の予定で進んでいる」との答弁がありました。  また、9月20日に開かれた市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る工事請負契約解消および出来高精算に関する1回目の調停の概要についてもただされ、執行部からは、「調停委員は裁判官1名、1級建築士2名の3名、加えて、岐建株式会社、彦根市双方の代理人弁護士が出席のもと開かれた。内容は、市からの申立書およびそれに対する岐建株式会社からの答弁書について、調停委員からの質問に対し内容の説明や主張を述べた」との答弁がありました。「今後は、それぞれに反論等があれば書面にて10月5日までに大阪地方裁判所に提出し、第2回の調停期日において整理されることとなり、第2回の調停は10月17日、第3回調停は11月19日にそれぞれ開かれることが決まった」との答弁がありました。  また、地方自治法施行令違反に係る処分に関して、「市長は20日の調停結果を受けて処分するという考えだが、今後、2回目、3回目の調停が開かれることからすれば、早々に結論を出すべきでない。慎重に対応すべきではないか」との質問に対して、市長からは、「事象が発覚して今日まで、自らの処分もくだしていないという批判もある。公政会の代表質問の中で、本定例会の会期中に提案する旨の答弁をしている。改めて整理し、説明したい」との答弁がありました。  また、他の委員から、川嶋前副市長の退職金の支給に関してただされ、市長から、「退職金は支払うことが妥当という判断である。百条委員会の中で、地方自治法施行令違反への関与を認める証言もあったが、懲戒の処分には当たらないという顧問弁護士の見解もある。改めて意見書を提出し、説明する」との答弁がありました。  さらには、本庁舎耐震補強・増築・改修工事の完成時期に関してもただされ、執行部からは、「汚染土壌処理が順調に進み、調停が終わり、再入札による契約などが全て順調に進んだ場合、2年後の平成32年6月から8月ごろになる見込みである」との答弁がありました。  そのほかにも、台風21号による不具合箇所の有無や本庁舎の日常的なメンテナンスなどに関する質問がありました。  以上をもって、企画総務消防常任委員会委員長報告を終わります。 9 ◯議長(安藤 博君) 福祉病院教育常任委員長、長崎任男君。長崎君。 〔福祉病院教育常任委員長(長崎任男君) 登壇〕 10 ◯福祉病院教育常任委員長(長崎任男君) 福祉病院教育常任委員会委員長報告を行います。  今期定例会において、本委員会に付託されました議案審査のため、9月25日に、本委員会を開き、慎重に審査いたしましたその経過ならびに結果について報告いたします。  本委員会に付託されました議案は、議案第63号彦根市放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案、議案第64号彦根市家庭的保育事業等の設備および運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案、議案第65号ひこね市文化プラザおよびみずほ文化センター指定管理者の指定につき議決を求めることについて、議案第66号彦根市荒神山自然の家の指定管理者の指定につき議決を求めることについて、議案第67号損害賠償の額の決定につき議決を求めることについての5件でありましたが、議案第63号、議案第64号および議案第67号は異議なく、議案第65号および議案第66号は起立多数で、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決しました。  なお、議案第65号に、反対の立場から、指定管理者制度は労働者の雇用条件を大きく変えるもの。現在の職員は、希望すれば雇用を継続されるとのことだが、実際はわからない。契約も5年区切りとなり、雇用が不安定となる。雇用を確保することこそが自治体の役割であると考えることから反対する。  また、議案第66号に、反対の立場から、指定管理の導入は経費削減が前提となっている。本来、公的施設の目的にふさわしい住民サービスの向上を図るべきところが、経費削減により困難になることから反対するとの討論がありましたので申し添えます。  以上をもって、福祉病院教育常任委員会委員長報告を終わります。 11 ◯議長(安藤 博君) 以上で各委員長の報告は終わりました。  暫時休憩いたします。            午前9時10分休憩            午前9時38分再開 12 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これより各委員長の報告に対する質疑に入ります。  ただいまのところ、各委員長の報告に対する質疑の通告はありません。  質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 13 ◯議長(安藤 博君) 質疑なしと認めます。  これにて委員長報告に対する質疑を終結いたします。  これより討論に入ります。  討論の通告書が2名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。  その順位は、18番山田多津子さん、6番小川喜三郎君の順とし、順次ご登壇願います。  18番山田多津子さん。山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 14 ◯18番(山田多津子さん) 私は、日本共産党彦根市会議員団を代表して、議案第55号平成30年度(2018年度)彦根市一般会計補正予算(第4号)、議案第65号ひこね市文化プラザおよびみずほ文化センター指定管理者の指定につき議決を求めることについて、議案第66号彦根市荒神山自然の家の指定管理者の指定につき議決を求めることについて、反対討論を行いたいと思います。  昨年の9月定例会で、幼稚園へのエアコン設置を求める質問を行いました。そして、3月に、設置の補正予算を計上していただきました。前進していただいたと思っていましたが、設置対象にならなかった稲枝東幼稚園へのエアコン設置の補正予算を今回計上していただいたことに、本当に感謝を申し上げるところです。  しかし、今回の小学校給食債務負担行為補正として、委託業務を継続する小学校が2校、新たに業務を拡大する小学校が2校、この4校を対象とした調理業務の委託提案がされています。  日本共産党彦根市会議員団は、従来から、食育という点からも、食について市が直接、子どもたちに責任を持つという立場で、民間委託業務については反対してきました。  小学校給食委託業務は、栄養職員の配置が条件で始まりましたけれども、今回の四つの小学校には栄養職員の配置はありません。緊急時の対応については、対象校である城北小学校高宮小学校へは河瀬小学校におられる栄養職員、また鳥居本小学校へは旭森小学校の栄養職員、城西小学校には佐和山小学校におられる栄養職員が対応されると、予算常任委員会の中で明らかになりました。「緊急時には電話で対応する」、「電話で事が済まない場合は、現場に出向いていく」と答弁されていましたが、お一人が三つの学校を担当していて、緊急時に即座に対応できるのかが問われてきます。緊急時には、やむを得ず、直接、他の職員が委託業者に指示しなければならない事態が起こってきます。  ほかの小規模校でも栄養職員の配置はされておらず、従来から、日本共産党彦根市会議員団は、「学校給食の調理は直営で行わないと偽装請負の疑惑を招く」と主張してまいりました。特にアレルギーの問題では、給食調理は直営で行わないと偽装請負の疑惑を招くものであり、少なくない自治体が民間委託をするのではなく、子どもたちや先生方と連携して、学校給食を通じてどのような食育を図っていくのか模索されているところです。自治体が法違反の疑いのある行為は慎み、現在、民間委託で働いている労働者は市の直接雇用にすべきであり、法違反の疑惑を抱かせる民間委託の拡大は容認することができません。  次に、議案第65号、議案第66号について討論を行いたいと思います。  そもそも指定管理者制度は、国の三位一体改革の流れの中で、官から民へというかけ声で、公的事務事業を営利企業を含む民間に委託するための一つの制度で、住民サービスの向上を図るとしながら、一方で、管理経費の縮減として、行政コストの切り下げを強く求めています。その結果、市民の福祉増進という公の施設の目的にふさわしい住民サービスの向上が困難になったり、業務に従事する労働者の労働条件の切り下げが懸念されるなど、公的施設に対する自治体の責任の後退につながりかねない問題を多く抱えています。  今回、稲枝にありますみずほ文化センターをひこね市文化プラザと一括で指定管理業務にすることが提案されています。提案の中で、地域と密着した連携を続けていくと示されましたけれども、市の直轄で運営されているからこそ、現場の職員と地元の自治会や周辺施設との連携も密になっていると思います。自治会長会などにも出席し、どのような状況なのかという現状なども含めて、直接、報告を聞いています。そして、地域の中で活用を広げていく。そういう状況も生まれています。  現在の職員の処遇については、希望があれば継続雇用するとのことですが、一旦、指定管理者である株式会社ケイミックスの職員になれば、県内で幾つもの施設管理をしている状況からも、職員の専門性や人材確保の点からも、当然、管理下内での異動も想定されます。稲枝にとどまっていただける確約はできないと思っています。  また、福祉病院教育常任委員会の質疑の中で、指定管理になれば年間856万円、5年間で4,280万円の経費が縮減されることが明らかになりました。雇用人数は変わりませんが、これだけの経費を縮減させることは、冒頭にも申し上げましたけれども、市民の福祉増進という公の施設の目的にふさわしい住民サービスの向上が困難になり、業務に従事する労働者の労働条件が切り下げられると懸念します。公的施設に対する自治体の責任の後退につながると言わざるを得ません。  また、荒神山自然の家でも、今年度の当初予算は1億1,131万5,000円ですが、指定管理料は年間6,800万円で、約4,200万円の差が出てきています。今年の予算の中には、施設の修繕費や施設計画の委託料などが含まれているとの説明がありましたけれども、その経費を差し引いても、年間2,200万円が縮減されることが判明しています。結局、労働者の人件費の削減が管理料に反映されていると言わざるを得ないと思うのです。  これまで、公共の福祉として、理念を遂行する公的施設として、安定的にゆとりを持って、何より安全のもとに施設を運営するため、市が責任を果たしてきたのではないでしょうか。住民福祉を守る地方自治体の役割をしっかりと果たす上でも、市が率先してこのような不安定な労働者の雇用環境をつくり出すことは問題であると言わざるを得ません。  以上の点から、この議案に対しての反対討論といたします。 15 ◯議長(安藤 博君) 6番小川喜三郎君。小川君。   〔6番(小川喜三郎君)登壇〕 16 ◯6番(小川喜三郎君) それでは、会派夢みらいを代表しまして、簡潔に賛成の討論を行います。  まず、議案第55号平成30年度(2018年度)彦根市一般会計補正予算(第4号)についてです。  彦根市が発注する建設工事や関連する調査あるいは測量、設計等の委託業務について、入札や契約の透明性や公平性の確保を図るため、抽出による1回の会議では5件から10件程度の調査でありますが、彦根市入札監視委員会の設置をするための予算が計上されていること。また、国民体育大会全国障害者スポーツ大会の円滑な運営のための寄附金を受け入れて、基金を積み立てるための予算、さらに夏季の猛暑への対応として、残る稲枝東幼稚園の保育室2室への空調設備設置の予算などが含まれており、賛成するものです。  次に、議案第59号彦根市国民体育大会等運営基金の設置、管理および処分に関する条例案についても、議案第55号でも述べましたように、平成36年に開催される国体や障害者スポーツ大会の円滑な運営のための基金を設ける条例案であり、大会の成功のためにも賛同するものです。  さらに、議案第60号彦根市入札監視委員会条例案につきましても、今回の不祥事を受け、再発防止を図るための本市の建設工事等の入札や契約の透明性と公平性確保のための入札監視委員会条例案について、時遅しとの感もいたしますが、賛成するものです。  以上、議員各位の賛同をお願いし、賛成討論といたします。よろしくお願いいたします。 17 ◯議長(安藤 博君) 以上で通告による討論は終わりました。  ほかに討論はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 18 ◯議長(安藤 博君) 討論なしと認めます。  これにて討論を終結いたします。  これより採決を行います。  まず、議案第55号平成30年度(2018年度)彦根市一般会計補正予算(第4号)を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議がありますので、起立により採決いたします。  本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 19 ◯議長(安藤 博君) ご着席願います。  起立多数であります。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第56号平成30年度(2018年度)彦根市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 20 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第57号平成30年度(2018年度)彦根市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 21 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第58号平成30年度(2018年度)彦根市病院事業会計補正予算(第1号)を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
    22 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第59号彦根市国民体育大会等運営基金の設置、管理および処分に関する条例案を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 23 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第60号彦根市入札監視委員会条例案を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 24 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第61号彦根市長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例案を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 25 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第62号彦根市建築確認等に関する手数料条例の一部を改正する条例案を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 26 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第63号彦根市放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 27 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第64号彦根市家庭的保育事業等の設備および運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案を採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 28 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第65号ひこね市文化プラザおよびみずほ文化センター指定管理者の指定につき議決を求めることについてを採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議がありますので、起立により採決いたします。  本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 29 ◯議長(安藤 博君) ご着席願います。  起立多数であります。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第66号彦根市荒神山自然の家の指定管理者の指定につき議決を求めることについてを採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議がありますので、起立により採決いたします。  本案を原案のとおり決することに賛成の方々の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 30 ◯議長(安藤 博君) ご着席願います。  起立多数であります。よって、本案は、原案のとおり可決されました。  次に、議案第67号損害賠償の額の決定につき議決を求めることについてを採決いたします。  本案に対する委員長報告は、可決であります。  お諮りいたします。  本案を原案のとおり決することにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 31 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本案は、原案のとおり可決されました。 ────────────────── 日程第3 諸般の報告 32 ◯議長(安藤 博君) 日程第3、諸般の報告を行います。  市長から、地方自治法第233条第5項、同法第122条および同法第241条第5項の規定に基づき、平成29年度(2017年度)主要な施策の成果、事務報告書および基金運用状況報告書についてが報告第30号として、また地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項および同法第22条第1項の規定に基づき、平成29年度(2017年度)彦根市の健全化判断比率等についてが報告第31号として、また地方自治法第180条第2項の規定に基づき、損害賠償の額の決定についてが報告第32号として、それぞれ議長宛て提出されましたので、お手元に配付しておきましたからご了承願います。  以上で諸般の報告を終わります。 ────────────────── 日程第4 議案第77号上程 33 ◯議長(安藤 博君) 日程第4、市長から、議案第77号が追加提出されましたので、これを議題といたします。  職員に議案を朗読させます。   〔山口議会事務局次長朗読〕 34 ◯議長(安藤 博君) 提案者の説明を求めます。  市長。   〔市長(大久保 貴君)登壇〕 35 ◯市長(大久保 貴君) 本日提出いたしました議案につきまして、その概要をご説明申し上げます。  議案第77号は、平成29年度彦根市各会計歳入歳出決算につき認定を求めようとするものであり、平成29年度の一般会計と特別会計を合わせた決算額は、歳入732億466万6,000円、歳出717億9,811万円で、歳入歳出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額は12億1,881万4,000円であります。  以上が本日提出いたしました議案の大要です。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。 36 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前9時59分休憩            午前10時00分再開 37 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  これより議案第77号に対する質疑に入ります。  質疑の通告書が、2名の方々から提出されておりますので、順次発言を許します。  その順位は、2番獅山向洋君、11番奥野嘉己君の順とし、順次ご登壇願います。  2番獅山向洋君。獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 38 ◯2番(獅山向洋君) 議案第77号のうち、平成29年度彦根市一般会計歳入歳出決算について質疑を行います。  こういう決算書に対する質疑は初めてで、どうしたらいいかいろいろ考えました。本来は、決算書の款、項、目、当初予算額、支出済額、不用額などで細項目を特定すべきなのですが、時間を食いますので、以下、決算書のページ数と付属資料のページ数で特定させていただきたいと思います。  それでは、細項目1、決算書90、91ページ、付属資料57ページです。  議会活動費の研修会等出席負担金につきましては、予算現額22万円に対し支出済額は9万6,300円、不用額は12万3,700円となっています。不用額の率が56.2%と、半分以上に達しています。私自身が不用額を増やしている原因にもなっているのでじくじたるものはありますけれども、不用額が多くなった理由として、「議員向け研修会への出席が少なかったため」と記載されています。出席率を高めるための努力を行われたのでしょうか、お尋ねいたします。 39 ◯議長(安藤 博君) 議会事務局長。 40 ◯議会事務局長(岸田道幸君) 議会活動経費のうち、研修会等出席負担金の支出内訳としましては、北方領土視察団派遣等の負担金として8万9,000円、全国市町村国際文化研修所主催の市議会議員研修への出席負担金として7,300円を支出し、不用額は12万3,700円となっております。  支出対象となる研修会等の議員への周知ですが、個別に申し上げますと、北方領土視察団派遣は、議会事務局から全議員に案内文を送付し、1名にご参加いただきました。  研修会については、主催者から案内文書が届き次第、会派ごとに案内文書を配付させていただくとともに、会派に所属されていない議員の方々には個別に案内文書を配付いたしました。平成28年度の受講者はありませんでしたが、平成29年度には1名の議員が受講されました。  このように、研修会等については、主催者から案内があり次第、速やかに各議員へ周知し、希望される議員の方々にできる限り出席いただけるよう努めているところです。  なお、議員の皆様には、政務活動費などを用いて研修会を受講いただいているところですが、今後は、議員の研修機会の確保として、従来の文書配付に加え、全議員がお集まりの機会等を通じ、負担金の支出対象となる研修についての情報提供を行ってまいりたいと考えています。 41 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 42 ◯2番(獅山向洋君) 先ほども申しましたように、私も多少責任を感じておりますので、議員としても今後なるべく出席したいと思っております。  それでは、細項目2、決算書の92、93ページ、付属資料の62ページです。  総務費の職員手当等の不用額1,789万8,009円のうち、川嶋前副市長の退職金の支給を保留した金額は幾らだったのでしょうか。
    43 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 44 ◯総務部長(犬井義夫君) 支給を保留した川嶋前副市長に係る退職手当の金額は600万6,000円です。 45 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 46 ◯2番(獅山向洋君) わかりました。  細項目3、決算書の92、93ページ、付属資料の62ページ。  総務費の旅費・普通旅費は、予算現額303万3,064円に対し不用額は159万4,924円で、その率が52.5%と、半分以上となっています。その理由として、「総務課としては、諸官庁への出張が見込みより少なかったため。秘書政策課としては、公務の都合で欠席したり、公用車にて移動した行事があったため」と記載されています。この程度の説明では、なぜこんなに不用額が多くなったのかわからない。もう少し具体的に説明していただきたいと思います。 47 ◯議長(安藤 博君) 橋本市長直轄組織参事。 48 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) お尋ねいただきました総務費内の第1目一般管理費における普通旅費につきましては、所管が複数となっております。したがって、不用額159万4,924円は、各所属の不用額の合計額で、内訳は秘書政策課46万6,220円のほか、総務課29万4,624円、財政課76万5,140円、契約監理室6万8,940円の4所属の合計となっています。  不用額となりました具体的な理由としましては、まず総務課の不用額29万4,624円につきましては、平成30年度に水戸市と親善都市提携50周年記念式典を開催するに当たり、水戸市担当者との事前調整や打ち合わせ用務として、総務部職員3名2回分の旅費31万1,044円を予算計上していましたが、職員2名が水戸市を1回訪問し、その後は電話やメールでの調整としたことから9万1,680円の支出で済み、21万9,964円が不用額となったものが主な理由となります。さらに、部長や次長の諸官庁への要望や急な出張のために東京や大阪、大津までの出張旅費を予算計上していましたが、予定より少なかったため、7万4,660円が不用額となったものです。  次に、秘書政策課の不用額46万6,220円のうち、まず公務の都合で欠席したものとしましては、全国市長会への出張のため、本市から東京都までの1泊の宿泊費用を含む旅費8万3,400円を予算計上していましたが、市議会日程と重なりやむなく欠席したものや、親善都市の佐野市の行事参加経費4万3,420円を計上しておりましたが、本庁舎耐震化工事に係る仮庁舎への引っ越し時期と重なったことから市長の参加を取りやめたこと、さらには市長の東京への日帰りの出張経費について、10回分を随行員も含めて計上していましたが、要望活動等において日程を調整してまとめて効率的に出張したことや、代理出席となることで随行しなかった場合もあり、東京への日帰り出張については計6回の出張となったことなどが主な理由となります。  また、公用車にて移動した行事としましては、兵庫県淡路市で行われる近畿市長会への出張のため、本市から淡路市までの費用と1泊の費用を含む旅費6万1,560円を予算計上していましたが、これについても臨時市議会の日程と重なり、時間的な都合から公用車を使用したもので、日当4,400円を除く5万7,160円が不用額となったものが主な理由となっています。 49 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 50 ◯2番(獅山向洋君) 予算というものは、今年はこういうことをやろうと決めて予算化するのです。理由を決めて、国や県へ行こうと考えていたのに、半分以上使われていないとなりますと、国や県への要望活動がきちんと行われなかったのではないかという心配をするわけです。彦根市としての国・県への活動が、予定の半分ぐらいしか行われなかったのではないかと心配するわけです。いろいろとおっしゃいましたけれども、そういう疑いを持たれないようにすることが非常に重要ではないかと思います。  それから、公用車を使ったとおっしゃったのですが、よくわからない。誰が運転して、どういう公用車をお使いになったのですか。 51 ◯議長(安藤 博君) 橋本市長直轄組織参事。 52 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 公用車につきましては、公用車の使用車両運行業務契約において、事業者との契約をしております。その事業者の運転手に運転していただいています。 53 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 54 ◯2番(獅山向洋君) 前からおっしゃっているように、ハイヤーあるいはタクシーを使ったということなのですか。 55 ◯議長(安藤 博君) 橋本市長直轄組織参事。 56 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 市長の公務のために、市長等が乗車する車両の運転ということで、本市で持っておりますトヨタのクラウンの運転業務について業務委託しています。 57 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 58 ◯2番(獅山向洋君) 細かいことを聞いて申しわけないのですが、彦根市の公用車について業務委託している運転手が運転したということですか。 59 ◯議長(安藤 博君) 橋本市長直轄組織参事。 60 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) そのとおりです。 61 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 62 ◯2番(獅山向洋君) 細項目4、決算書の92、93ページ、付属資料の62ページです。  総務費の交際費について、予算現額200万円に対し不用額は111万3,636円で、その率は55.7%と、半分以上使っていません。私はこれを見て驚いたのですが、昨年の3月16日から12月10日まで国宝・彦根城築城410年祭を開催していたのに、その理由を「記念行事等の慶祝費、手土産費等の渉外費が少なかった」からとおっしゃっているのです。410年祭ということで、いろいろな方が来られたり、VIPも来られたりして、市長が410年祭の営業マンとして、外へ出ていって、交際費などをお使いになったのではないかと思っていたのです。こんなに不用額が多かった理由について、もう少し具体的に説明していただきたいと思います。 63 ◯議長(安藤 博君) 橋本市長直轄組織参事。 64 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 交際費は、市長および副市長が市政の円滑な運営のために市を代表して外部と交際する場合に必要な経費であり、その支出につきましては、彦根市交際費の支出等に関する規程に基づき、祝賀会、懇親会等への出席に係る慶祝、葬儀における弔慰、懇談会等への会費、情報収集、意見交換、交渉等に係る渉外、その他の区分により、市政の振興に資するものかどうかを判断基準に、適正かつ公正に支出しております。  予算額につきましては、前年度の実績額を踏まえた上で、それを超える場合への対応も想定して、例年200万円を計上しているものですが、平成27年度の支出額は138万3,304円、平成28年度の支出額は119万7,796円となっており、昨年度の平成29年度の支出額は88万6,364円と、100万円を下回り、不用額が50%を超えたものです。  記念行事等への慶祝費や手土産等の渉外費が少なかった理由としましては、平成29年度には、親善都市の佐野市の秀郷まつりへの参加が本庁舎耐震化工事に係る仮庁舎への移転時期と重なり欠席したことや、名古屋や京都県人会の行事が市の行事と重なり出席できなかったことが要因となっていると考えております。また、国宝・彦根城築城410年祭において作成されたクリアファイルや記念タオル等を活用させていただいたことで、機会を捉えて彦根市をPRするための彦根のオリジナルグッズ等の購入経費を抑えられたことなどが主な理由となっていると考えております。 65 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 66 ◯2番(獅山向洋君) 昨年は国宝・彦根城築城410年祭があったのに、前年度や前々年度に比べて交際費が少ないというのは、市長は交際費を使って410年祭のプロモーションをやろうという気がなかったのではないかと思っています。いろんな理由をおっしゃいましたけれども、結果的に使わなかったということは、市長が動かなかったということではないのですか。その点を明確に言っておいてほしいのです。我々としても、410年祭をやっているなら、市長がトップセールスマンとして動いて、手土産も持って、いろんな会合へ出ていき、宣伝に努めるのが普通ではないですか。今おっしゃっただけでも、欠席が二つもありましたが、市長はどう思っておられるのですか。私にはよくわからないので、お尋ねしたいと思います。 67 ◯議長(安藤 博君) 市長。 68 ◯市長(大久保 貴君) 410年祭のプロモーションについて、私自身は、機会を捉えて、いろんなところでPRに努めたつもりです。410年祭のはっぴをまといまして、いろんなところでPRいたしました。410年祭で用意しましたさまざまなグッズを活用することで、結果的に交際費での購入がなかっただけで、私自身は一生懸命やらせていただいたと考えております。 69 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 70 ◯2番(獅山向洋君) グッズを活用したとおっしゃるなら、グッズを活用するためにどこかへ行ったはずなのです。ところが、数字の上では、交際費という形で支出された経過がありません。  念のために聞いておきますが、付属資料の要因の中には、「名刺の使用が見込みより少なかったため」とも書いてあります。現実に、ほかの年度に比べて、名刺さえも使わなかったのではないですか。市長、きちんと答えておいてください。 71 ◯議長(安藤 博君) 市長。 72 ◯市長(大久保 貴君) 名刺に関しましても、410年祭バージョンの名刺をつくって配らせていただきました。この予算とは違うところで用意して、使わせてもらいました。この予算項目ではありません。 73 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 74 ◯2番(獅山向洋君) そうしますと、410年祭バージョンの名刺は、どの項目で出していたのですか。 75 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前10時22分休憩            午前10時25分再開 76 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  執行部、答弁をお願いいたします。  橋本市長直轄組織参事。 77 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 市長の名刺につきましては、国宝・彦根城築城410年祭の推進委員会において、410年祭をPRするとして負担していただいております。市長のほか、副市長、関係機関の方にも名刺をお渡ししていました。 78 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 79 ◯2番(獅山向洋君) 市長が一生懸命PRしたとおっしゃるから、やむを得ず名刺のことをお尋ねしたのですが、名刺は秘書政策課の需用費に出ています。410年祭の名刺を全く別につくり、「410年祭」と記載されていない名刺は見込みよりも少なかったという意味なのですか。 80 ◯議長(安藤 博君) 橋本市長直轄組織参事。 81 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 410年祭開催期間中につきましては、推進委員会で印刷していただいた名刺を積極的に活用したので、こちらの方の名刺を使用する頻度が少なかった。印刷枚数が少なくて済んだと考えております。 82 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 83 ◯2番(獅山向洋君) 私は400年祭の経験に基づいて申し上げているので、そのように名刺を変えておられたとは知りませんでした。私のときは、2回くらい名刺を増刷した記憶があります。それぐらい多くのお客さんが来られたし、こちらも行く先々で、例えば市長会などでは、「みんなに配ってくれ」と言って、5枚、10枚と渡しました。疑問を感じたので、質疑させてもらいました。交際費にしても、出張にしても、名刺にしても、贈答品にしても、かなりケチっていたという印象だけは申し上げておきたいと思います。  次に、細項目5、決算書の104、105ページです。  本庁舎耐震化整備事業工事請負費として14億3,099万5,000円という金額が書かれています。特に説明がないのでよくわからないのですが、不用額や支払い保留額はなかったのでしょうか。 84 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 85 ◯総務部長(犬井義夫君) 本庁舎耐震化整備事業の工事請負費につきましては、市庁舎耐震補強・増築・改修工事の平成29年度の支払い額のほか、市庁舎立体駐車場建設工事の平成29年度の支払い額、彦根駅西口仮庁舎の内装工事等に係る経費です。不用額は18万6,800円で、支払い保留額はありません。 86 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 87 ◯2番(獅山向洋君) そういう金額は付属資料の基準からいうと書かなくてもいいのかもしれませんが、誤解のないように書いておいてもらいたいと思います。  細項目6、決算書の108、109ページ、付属資料の60ページです。  企画費の国宝・彦根城築城410年祭事業負担金について、不用額が1,935万9,910円発生しております。2,000万円近い不用額が出てきた理由は何だったのでしょうか。 88 ◯議長(安藤 博君) 橋本市長直轄組織参事。 89 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) 国宝・彦根城築城410年祭事業負担金につきましては、築城400年祭開催時の予算などを参考に見積もりを行いましたが、国宝・彦根城築城410年祭推進委員会において、随時、企画内容等を精査・協議いただき、予算の範囲内で弾力的に運用いただいたものです。  不用額が生じた主な原因と考えられるものとしては、当初、二の丸駐車場、桜場駐車場および大手前保存用地の3カ所に設置を予定しておりました仮設トイレを、二の丸駐車場のみに設置することとなったことによる工事費ならびに什器リース料の減額であると考えており、この事業に係る予算額2,000万円に対しまして、支出済額は約400万円になりました。  また、築城400年祭当時と比べ、冷房設備の省エネ化や照明器具のLED化が進んだことにより、二の丸駐車場に設営しました彦根ええもん物産館の電気代が圧縮されたことなども不用額が増えた要因の一つであると考えております。 90 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 91 ◯2番(獅山向洋君) これは負担金ですから、受け取った側の問題だとは思うのですが、負担金がこれだけあるのに、2,000万円も残してしまったというのは、盛り上がらなかったなと思えます。負担金を増額するぐらい盛り上がらなければならないのに、こんな状態だった。今おっしゃった理由も、そうなのだろうかという感じを受けます。  次に、細項目7、決算書の122、123ページ、付属資料の61ページです。  自治振興費の手数料というのは、「広報ひこね」などの配布費用ですが、文書配布方法であるポスティングと自治会配布との割合に関心を持っていますので、過去3年間の推移をお答えいただきたいと思います。 92 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 93 ◯企画振興部長(馬場完之君) 過去3年間の推移をお答えいたします。  「広報ひこね」等の文書配布は年間22回実施しており、平成27年度の配布では、ポスティング分が35万1,421部、委託料支払額が1,124万5,472円で約33%、一方、自治会配布分が72万3,937部、手数料支払額が2,316万5,984円で約67%です。  平成28年度の配布では、ポスティング分が37万4,976部、委託料支払額が1,199万9,232円で約34%、自治会配布分が71万2,496部、手数料支払額が2,279万9,872円で約66%です。  平成29年度の配布では、ポスティング分が39万8,194部、委託料支払額が1,274万2,208円で約36%、自治会配布分が69万9,260部、手数料支払額が2,237万6,320円で約64%となっております。 94 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 95 ◯2番(獅山向洋君) じりじりとポスティングが増えてきていることがわかりました。  次に、決算書の134、135ページ、付属資料の76ページです。  戸籍一般経費の不用額が102万1,010円となっています。これは各種証明書のコンビニ店舗での交付実績が少なかったという理由ですが、コンビニ店舗での交付実績について、同じく過去3年間の推移をお答えいただきたいと思います。 96 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 97 ◯市民環境部長(小林重秀君) 過去3年間のコンビニ店舗等での戸籍一般経費に係る戸籍謄抄本、住民票、印鑑登録証明書などの交付実績は、平成27年度5,848通、平成28年度5,679通、平成29年度6,022通です。 98 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 99 ◯2番(獅山向洋君) わかりました。  それでは、細項目9、決算書164ページから171ページまで、付属資料83ページから86ページまで。
     障害福祉費のうち地域福祉活動推進事業、自殺対策強化事業、移動支援事業、障害者差別解消推進事業、自動車燃料・福祉タクシー運賃助成事業、24時間対応型利用制度支援事業は、いずれも障害福祉に関する重要な事業ですが、意外に不用額が多いと思います。これだけ不用額が多い理由について説明していただきたいと思います。 100 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 101 ◯福祉保健部長(牧野 正君) ご質疑をいただきました障害福祉費の6事業につきまして、歳入歳出決算書付属資料に記載しております歳出科目に不用額が生じることとなりました主な理由をお答えいたします。  まず、地域福祉活動推進事業につきましては、障害者福祉推進員会議におきまして、聴覚障害のある推進員がおられますが、平成29年度は会議を欠席されることが多く、その分の手話通訳料などが不用になったこと、また障害理解を深めるための講演会におきまして、講師との調整の結果、当初予定しておりました講演時間を短縮して開催することとなりましたことなどから、報償費等に不用額が生じたものです。  次に、自殺対策強化事業につきましては、対応困難なケースを抱えた地域包括支援センターからの依頼に基づき、精神科医にアドバイスをいただきながら開催しております事例検討会について、地域包括支援センターからの開催依頼が少なかったこと、またゲートキーパー研修会の講師について、滋賀県が実施されている出前講座を利用した講師選定を行ったため経費が不用となったこと、さらには、自殺予防に関する啓発用横断幕を本庁舎玄関前に設置等を行うための費用を見込んでおりましたが、平成29年度は本庁舎耐震化整備事業により設置することができなかったため、報償費および役務費に不用額が生じたものです。  次に、移動支援事業につきましては、福祉有償運送運営協議会の開催に係る委員への経費を見込み、福祉有償運送の登録申請を行う事業所を募集しておりましたが、応募がなく、会議を開催する必要がなかったことから、報償費に不用額が生じたものです。  次に、障害者差別解消法推進事業につきましては、障害者差別解消支援地域協議会に係る委員および手話通訳者への経費などを見込んでおりましたところ、障害者差別解消支援地域協議会の代表者会議は開催しましたが、実務者会議につきましては、障害者差別解消法に触れるような対応案件がなく、会議を開催しなかったことから、委員および手話通訳者等への報償費に不用額が生じたものです。  次に、自動車燃料・福祉タクシー運賃助成事業につきましては、対象となる市民の利便性の向上を図るため、新たに郵送による申請および簡易書留による交付を始めましたが、従来どおりの窓口申請による交付が予想以上に多かったため、役務費に不用額が生じたものです。  最後に、24時間対応型利用制度支援事業につきましては、家族等の援助が必要な障害のある人を、突発的な理由により一時的に介護する事業で、当初予算におきましては、平成26年度から平成28年度上半期までの利用実績に加え、近年、障害者虐待を含む緊急対応を要するケースが増加傾向にあることも考慮して経費を積算しましたが、平成29年度は、本事業を利用される方が例年より少なかったことから、委託料に不用額が生じたものです。 102 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 103 ◯2番(獅山向洋君) それぞれに事情があったことはよくわかりました。その年によって、あるいは社会情勢によっても、いろいろと変わってきますので、今後の予算を立案するときにも十分考えていただきたい。原課としても大変だと思いますけれども、それに合った予算要求をしていただくようお願いいたします。  それでは、細項目10、決算書254ページから257ページまで、付属資料の111ページです。  観光推進事業の不用額について理由が書いてあるのですが、よくわからない。誘致宣伝委託業務を一部変更したという理由が書いてあるのですが、もう少し詳しく説明してください。 104 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 105 ◯副市長(山田静男君) 観光推進事業につきましては、誘客・宣伝事業、彦根城観光案内所設置事業、観光駐車場設置事業などの六つの事業で構成されており、その中で不用額が生じておりますのが、誘致・宣伝委託料ではパンフレット印刷の取りやめにより174万64円、アプリケーション管理運営委託料や展示装飾委託料ではOS更新経費などが不用となり87万760円、観光ポスター等作成委託料や公衆便所洋式化などの入札残で86万3,920円、その他実績の確定などにより19万4,274円が不用となり、合計で366万9,018円の不用額となったものです。  ご質疑の誘致・宣伝委託業務は、パンフレットの発行や広告宣伝物による情報発信、旅行会社との商談会や観光キャンペーンへの参加、各種媒体への広告掲出、各種メディアへの情報発信、彦根観光ガイドウェブサイトの管理運営などの内容となっており、これらを一括して公益社団法人彦根観光協会に委託したものです。  その内容の一部変更につきましては、平成26年にA5版見開きの「ひこねお散歩マップ」を作成し、これまで運用してまいりましたが、一部の旅行会社や観光客の皆様から、地図や文字が小さく紙面が見にくい、使い勝手が悪いなどの意見が寄せられていました。また、在庫も十分にあったことを踏まえ、委託先の彦根観光協会から、本パンフレットの増刷を見直したいとのご意見があったことから、本市として検討した結果、次年度以降にパンフレットの見直しを検討することとしたことから、平成29年度での増刷は行わなかったために不用額が生じたものです。 106 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 107 ◯2番(獅山向洋君) 大変長い説明ですが、要点がよくわからない。要するに、外国人向けのパンフレットの字が小さいとか、そういうことで印刷を見送ったようなのですが、なぜ平成29年度にできなかったのでしょうか。わざわざ委託内容まで変えなければならなかったというのは、平成29年度末ごろに、ようやくわかったからではないのですか。 108 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 109 ◯副市長(山田静男君) これらの事業は観光協会に委託し、「ひこねお散歩マップ」は毎年増刷ということで予算計上しておりました。委託の中にマップも入れた形でお願いしており、マップは日本語版ですが、利用者から「見づらい」との声があり、誘客にも影響するとのことでしたので、平成29年度は増刷を行いませんでした。増刷しますと、無駄遣いになりますので、着地型観光として、彦根に来ていただいたお客様にわかりやすいマップを作成したいという要請があったものです。 110 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 111 ◯2番(獅山向洋君) 私は、「ひこねお散歩マップ」が見にくいことをいつ知ったのかと聞いているのです。せっかくこれだけの予算を計上しながら、見にくいから増刷はやめておこうというようないい加減な観光政策では困るのです。もう1回、答えてください。一体、いつ、そういう申し入れがあったのですか。やむを得ず、こうしましたと言うのならわかるけれども、説明がよくわからない。もう1回、答弁をお願いします。 112 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 113 ◯副市長(山田静男君) 観光協会から、平成30年2月1日付で協議等の文書をいただいています。パンフレットについて見直したいという意向の文書をいただいています。2月1日です。 114 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 115 ◯2番(獅山向洋君) 今後の観光行政にも重要なので申し上げておきます。平成30年2月1日に初めて申し入れがあるようでは、はっきり言って、観光協会が怠けていたことが明確ではないですか。このマップはもっと前からつくってあったもので、今ごろになって、見にくいとか言うのはおかしいと思う。観光マップなどについては、観光協会にお任せせずに、彦根市の観光企画課で立案して、入札してつくるお考えはないのですか。次の予算のときに考えてもらいたいと思います。これは観光協会の怠慢だと思います。  次に、細項目11、決算書262、263ページ、付属資料112ページです。  土木費、役務費の手数料について、「利害関係者との協議に不測の日数を要した」などと抽象的な理由が述べられていますが、その工事名や協議内容について具体的に説明してください。 116 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 117 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 土木管理費、役務費の手数料につきましては、まず市が管理する道路や河川敷内における個人所有地の解消を行う土木施設用地対策事業で、利害関係者との協議に不測の日数を要したものです。  具体的には、市道外町東中学校線の一部について、個人所有地があることが判明しましたことから、道路部分を寄附していただくために、官民境界の確定や分筆登記等の手続を進める予定でしたが、官民境界について相手方の合意が得られず、年度内に完了が見込めなくなり、不用額が生じたものです。  また、宮田町西山地区で実施しております急傾斜地崩壊対策事業では、他の事業実施地区の事例から、公図混乱地の訂正をするための手数料を見込んでおりましたが、平成29年度に実施した用地測量の結果、公図と現地に相違がないことが確認できたため、手数料が不要となったものです。 118 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 119 ◯2番(獅山向洋君) 細項目12、決算書312ページから317ページまで、付属資料は121ページから122ページです。  教科等研究・研修事業、学力向上推進事業、国際理解教育推進事業、特別支援教育専門家チーム設置事業について不用額が非常に多いのですが、この予算を消化するためにどのような努力を行ったのか、説明していただきたいと思います。かねがね教育長は学力向上をおっしゃっていますので、どういう努力をしているのか、答えておいていただきたいと思います。 120 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 121 ◯教育部長(安居庄二君) まず、教科等研究・研修事業につきましては、市内4校を研究推進校に指定し、研究会講師として、大学教授や学識経験者に依頼できるよう予算計上を行いましたが、執行に当たっては県教育委員会から講師を招聘できたこと、また県での研究指定校となった学校について県予算から講師の報償費を執行いただけたため、市の報償費が不用となり不用額が生じたものです。  次に、学力向上推進事業につきましては、学生チューターによるきめ細かなかかわりが図れるよう、市内の大学を訪問して依頼したり、各校から直接、学生に依頼したりするなど、早期から大学と連携し、教員志望の学生や教育に興味のある学生の拡大を図りました。同時に、年間を通じて、市の教育委員会ホームページで随時募集を行っていましたが、希望する学生が見込みより少なく、また来校できる回数も限られていたため、60人で600回分の予算措置をしていたものが、実績は38人で299回となり、不用額が生じたものです。  次に、国際理解教育推進事業につきましては、小・中学生による韓国との交流を予定しておりましたが、実施することができず、通訳の報償費等が不用となり、不用額が生じたものです。  また、外国人児童生徒支援員について、1時間単位で120回の派遣を予算計上していましたが、実績は99回でした。日本語指導支援員についても、1時間単位で85回の派遣としていましたが、実績は61回でした。いずれの支援員も、募集と面接を繰り返しましたが、適任者が少なく、不用額が生じたものです。  さらに、国際理解教育にかかわる研修会を市の単独で予定しておりましたが、県主催の研修会と内容が同様のものがありましたことから、市独自での開催はしませんでしたので、補償費に不用額が生じたものです。  最後に、特別支援教育専門家チーム設置事業につきましては、巡回相談に委嘱する相談員は、学識経験者および養護学校の教員としております。報償費は学識経験者には支払いますが、養護学校の教員には支払いません。このため、当初1回3時間で108回分の予算計上をしておりましたが、学識経験者がほかの相談業務とも重なったケースが多かったため、実績は77回となり、不用額が生じたものです。 122 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 123 ◯2番(獅山向洋君) 付属資料の要因のところに書いてあることをより詳しく言っていただいたと思います。そういうことならばどういう努力をしたのか。県で事業があったなら市は事業をやめるという程度の予算要求だったのか。そういう点を疑問に思っているのです。県がやるとしても、予算要求した以上は、市が独自でやるのが当然ではないかと思っています。私はどういう努力をしたのかを質疑したのであって、なぜこんなに不用額が出た理由を聞いているわけではありません。時間がありませんので、次に移ります。  細項目13、決算書344、345ページ、付属資料129ページから130ページです。  文化財保護事業の旅費について、予算現額307万2,817円に対し不用額が103万3,877円にもなっています。委員会の回数減、文化庁との協議回数減および文化庁への出張減の理由を具体的に説明していただきたいと思います。 124 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 125 ◯文化財部長(高田秀樹君) 文化財保護費の旅費のうち、特別史跡「彦根城跡」保存整備および維持管理事業につきましては、樹木整備ワーキング会議、特別史跡彦根城跡堀等水質浄化ワーキング会議など、整備の必要な案件が生じた際に開催する会議の委員旅費を計上しておりますが、昨年度はこれらワーキング会議の委員に諮る整備案件がなかったこと、また彦根市国指定名勝庭園保存管理計画・整備基本計画検討委員会についても、委員にお諮りする協議案件が少なく、開催回数が減少したものです。  重要文化財建造物耐震診断事業につきましては、過去に耐震診断の事業を行ったことがある他城郭からの情報収集や、耐震対策検討委員会の委員に個別に現地指導をいただくなどの対応を行ったことから、文化庁に赴く機会が減ったものです。  また、彦根城世界遺産登録準備事業におきましては、昨年度、彦根城の世界遺産登録に向けて、文化庁から示されている課題を解決するため、本市の担当職員が関係資料を収集し、検討を重ねてまいりました。その途中経過を、彦根市から文化庁に派遣している研修生にメールあるいは電話等で連絡し、文化庁の見解を本市の研修生を通じて連絡してもらったことなどから、本市の担当職員の文化庁出張が減少したものです。 126 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 127 ◯2番(獅山向洋君) 委員会の回数減とか、文化庁との協議回数・出張減というのは、何だか節約したかのように聞こえるのですが、私はとんでもないことだと思っています。委員会は問題がないからやらないではないのです。絶えず問題意識を持って、問題を探すことが、担当部・課の役割だと思います。現に彦根城あるいは文化財については、さまざまな問題点があります。こういう予算を要求して、認められた以上、しっかりとその役割を果たすことが非常に重要だと思います。  それから、文化庁との協議回数や出張が減った理由を述べられましたが、世界遺産の問題とか彦根市が抱えている文化財の問題は、文化庁の方々にお会いして、面識を持ってもらうことが非常に重要なのです。メールのやりとりだけで済んだというのは怠慢だと思います。自分たちが要求して、予算をとった以上、問題意識を持って、文化庁へ行かなければいけないのです。そうでないと、彦根市の世界遺産登録がいつまでたっても進みません。こういう予算要求をして、認められたならば、いかに有効に使うかを考えてもらいたいと思います。  次に、細項目14、決算書346から349ページ、付属資料は131ページ。  文化財保護基金の原資であるふるさと納税が見込み額を下回った原因について説明してください。 128 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 129 ◯文化財部長(高田秀樹君) 平成29年度の当初予算におけるふるさと納税につきましては、寄附額に対する返礼品の額の割合を平均2割5分から5割に引き上げるとともに、返礼品に関する業務を民間業者に委託することで、本市へのふるさと納税による寄附の目標額を全体として1億円とし、このうちふるさとの誇り保存整備事業に係る寄附金額は2,040万円を見込んでおりました。  しかし、平成29年4月1日付の総務大臣通知で、寄附額に対する返礼品の調達価格の割合を3割以下にすることが示されたため、平成29年9月から、返礼割合を3割までの拡充とし、制度の運用を図ってまいりました。  しかしながら、当初の目標に達しない見込みとなったことから、平成30年2月定例会におきまして、ふるさと納税全体として減額補正をお願いしたところであり、このうちふるさとの誇り保存整備事業に係る寄附金額は、平成29年12月末時点におけるふるさとの誇り保存整備事業に係る寄附実績や12月後半のクレジット取り扱い実績、全体の寄附金額に占める割合等を考慮し、寄附見込み額に余裕を見て1,690万円とし、この額に文化財保護基金の利子12万円を加え、決算付属資料に計上している予算現額1,702万円としました。  最終的なふるさとの誇り保存整備事業の寄附金額は、全体の22.3%の1,595万4,714円であり、この額に利子を加えた1,600万6,146円が決算付属資料に計上している支出済額で、寄附見込み額を若干多目に見込んだことにより、寄附金額の実績が見込み額を下回ったものです。 130 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 131 ◯2番(獅山向洋君) 総務省の3割という通知が一つの理由に使われたような感じがします。業者に頼んでまで、ふるさと納税を増やそうと考えていたのに、これでは困ったことだと思います。  次に、細項目15、決算書350、351ページ、付属資料131ページ。  筆耕翻訳料について、世界遺産登録推薦書原案に係る資料の翻訳が少なかったとおっしゃっていますが、その理由を説明してください。 132 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 133 ◯文化財部長(高田秀樹君) 彦根城の世界遺産登録に向けて、海外の専門家から指導を受けるため、関係資料を日本語から外国語に翻訳し、海外の専門家にお渡しすることを予定しておりました。  昨年度、ご指導を受けた海外の専門家のうち、1名の方は日本語が堪能で、日本語で書かれた資料を読解することができましたので、資料を外国語に翻訳せず、「新修彦根市史」の資料編などをお渡しして、関連資料を分析していただいたことなどにより、資料の翻訳が当初の見込み額より減少したものです。 134 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 135 ◯2番(獅山向洋君) 単に「翻訳料が少なかった」と書かれると、我々は翻訳しなかったのかと誤解するのです。1行で済むことですから、今のような理由を書いておいていただきたいと思います。  細項目16、決算書386、387ページ、付属資料72ページ。  予備費のブルーインパルス展示飛行について、実施等負担金として800万円を予算化しながら、交通対策に係る経費691万7,720円を予算化せずに予備費で対応したのはどういう理由によるのですか。 136 ◯議長(安藤 博君) 橋本市長直轄組織参事。 137 ◯市長直轄組織参事(橋本昌子さん) ブルーインパルス展示飛行実施に係る交通対策としましては、計画の当初は、できるだけ公共交通機関を利用して彦根に来ていただくことを基本的な方針としておりました。具体的には、特別に駐車場を整備することはせず、むしろ十分な駐車場がないことを積極的に広報することで、公共交通機関の利用を促すこととしておりました。  このことを基本方針として補正予算を提案し、お認めいただきましたが、その後、ブルーインパルス開催に対して予想以上の盛り上がりがあり、市内における大渋滞が予測されたことから、市で急遽、対策会議を開催し、協議した結果、市民生活への影響も考慮して、できる限りの対応をとるべきとの判断のもと、臨時駐車場の整備と誘導看板の設置をすることとし、経費については予備費から支出することとしたものです。 138 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 139 ◯2番(獅山向洋君) ブルーインパルスは非常に人気があり、各地で大変な人が押しかけていることは、誰でも知っていることです。それでいながら、公共交通機関で来ていただくというような感覚そのものが、最初から間違っていたのではないかと思います。予備費というのは非常に重要なもので、突発的に起きたものに対応しなければなりません。こんな重要な予備費を700万円も使ってしまい、「実は見込み違いでした」というような予備費の使い方はおかしいと思いますので、反省して、今後十分考えてもらいたいと思います。  細項目17、決算書386、387ページ、付属資料72ページ。  予備費の高等学校野球大会出場校の出場経費について、何らかの基準は設定しているのでしょうか。 140 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 141 ◯教育部長(安居庄二君) 高等学校野球大会の出場激励金につきましては、本市に所在地のある高等学校が、全国高等学校野球選手権大会および選抜高等学校野球大会に出場したときの激励金の基準として、平成25年に内規で定めております。  金額としましては、出場時に50万円、1勝を挙げたときに追加で50万円、さらに決勝戦に進出したときに追加で100万円となっております。 142 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 143 ◯2番(獅山向洋君) 以上で私の質疑を終わります。 144 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前11時11分休憩            午前11時24分再開 145 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
     11番奥野嘉己君。奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 146 ◯11番(奥野嘉己君) 追加議案の議案第77号に対する質疑を行いたいと思います。  私は、決算特別委員会の委員ではありませんので、この機会を捉えて、大枠の質疑を行いたいと思います。公会計が単年度決算で、1年ごとの決算認定を求める議案であることは理解しているつもりですが、我々20期の議員としますと、今回が4回目の認定になりますので、単年度ではなく、数年度にわたった財政の傾向を見ておくことが必要で、来年度の行政サイドの予算編成の検討材料としていただきたいという思いで、今回の質疑を行いたいと思っています。  昨年の9月定例会におきましても、同じように決算認定の議案に対して質疑を行っております。その冒頭部分をもう1回、読みたいと思います。  市の報告によりますと、「厳しい財政状況」という文言がしばしばあります。また、市長からは「やりくり算段」、「スクラップ・アンド・ビルド」、「優先順位をつけて」というご説明をお聞きし、財政面が厳しいことは間違いないと理解しております。  昨年度は配付資料で皆さんにご説明しましたが、何の追加投資をしなくとも、団塊の世代の方が全員後期高齢者となられる2025年前後ぐらいまでは、扶助費等の増加の影響で固定費が増加し、財政の硬直化がますます進行するであろうと思われます。ひょっとすると、市の歳入増を目指し、何らかの市税増を市民の皆さんへお願いする事態が来ないとも限りません。  そのような厳しい財政状況の中、また今後の人口減を想定した上で、現在検討されている数多くの大規模投資が、本当に彦根市の身の丈に合っているのか、将来の活動の糧となり得る施策であるのか、少ない財源をもとにした公共サービスを市民全体に公平に戻せているのか、本当に厳しく見ていく必要があるものと考えております。その観点からは、この設置案件に合わせて、この際、あれも、これも設置したいというような立ち位置ではなく、本当に過不足ない投資であるかを精査していきたいと考えております。  このようなことを昨年度も述べておりまして、今年度もほぼ変わらないと思いながら、質疑にまいりたいと思います。  中項目1、収支について。  細項目1、実質収支の減少傾向が続いているが、見解を問う。  皆さんのお手元にありますが、平成29年度決算の概要という資料の11ページのグラフ8を参照願いたいと思います。  収支を見るに当たり、単年度だけでは全体の傾向は見えにくいものです。このグラフを見ますと、大久保市長が就任された初年度の平成25年度を最大として、実際に予算編成されて以降は、毎年、実質収支の減少傾向が続いていますが、見解を問いたいと思います。 147 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 148 ◯総務部長(犬井義夫君) 実質収支は、歳入歳出差引額から翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた金額で、普通会計ベースでは、平成26年度は約15億4,000万円の黒字、平成27年度は約8億3,000万円の黒字、平成28年度は約6億円の黒字、平成29年度は約5億6,000万円の黒字となっており、その推移により今後の財政状況をただちに判断するものではありませんが、決算値における財政運営の良否を判断する指標の一つではあると考えております。  実質収支は決算により金額が確定するものであり、例えば、予算編成を行う際は、歳入歳出同額で編成を行うことから、実質収支を見込むことはありません。年度途中においても、歳入歳出の執行等の状況が確定していない段階では見通しを立てることは難しい状況ですが、毎年、年度末に向けて、収支決算の見込み数値の把握に努めているところです。  なお、実質収支が大きく黒字となる見込みが立てば、将来負担に備えて財政調整基金を初めとする各種基金への積み立てや、予算で計上していた基金の取り崩しを取りやめるなど、財政運営を安定化させているものであります。  今後につきましても、生じました実質収支額をうまく活用しながら、引き続き、健全な財政運営に努めてまいりたいと考えております。 149 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 150 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目2、基金繰り入れによって実態を見えにくくしていないか。  実質収支が昭和33年度以降、引き続き黒字になったことを、決算の概要に特記されています。約60年間、黒字が継続していることになります。  ところが、内容を見ていきますと、平成28年度の実質収支約6億円、平成29年度の約5億5,000万円は、その年度においてそれぞれ6億円と5億3,000万円の財政調整基金から歳入への繰り入れがありました。ちなみに、それ以前の平成23年度から平成27年度の繰り入れはありませんでした。  公会計では、歳入と歳出を合わせてあえて黒字を目指す概念はないことは理解しつつも、もしも財政調整基金の両年度における繰り入れがなければ、実質的に平成27年度、平成28年度は収支トントンで、赤字団体への転落をかろうじて回避しているような姿とも見えます。  当然、ない数字を膨らますという意味での粉飾ではありませんが、貯金を活用してしのいだのであり、本年度も黒字を維持できてよかったと、先ほど申し上げましたが、昭和33年度以降、引き続き黒字になったというような、安易な書き方につながっていないのか、懸念しています。  先ほど申し上げましたが、市長就任以降、実質収支の減少傾向があり、最近の2年は基金繰り入れでしのいでいるとも見える中、実質収支の説明に当たっては、その本質がよりわかりやすい説明を求めたいと思いますが、見解を問いたいと思います。 151 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 152 ◯総務部長(犬井義夫君) 議員ご指摘のとおり、平成28年度は6億円、平成29年度は5億3,000万円の財政調整基金からの繰り入れを行いました。  実質収支が生じる仕組みとしましては、歳入は確実に見込まれるもののみを予算計上していき、歳出は支出の可能性のあるものを予算に計上しており、結果、歳入歳出同額で予算編成をしているわけでありますが、実際には、決算を迎えるに当たり、歳入面は、平成29年度の市税等のように歳入予算を超過する歳入があり、半面、歳出面は、入札や執行時の精査において執行残、いわゆる不用額が生じますことから、この歳入歳出の差額が実質収支となってくると言えます。  先ほどご答弁申し上げましたが、年度末において収支決算の見込み数値の把握に努め、財政調整基金の繰り入れを行っているところですが、年度明けの4月、5月の出納整理期間において、決算見込みと実際の決算に差異等が生じてきますことから、平成29年度で申しますと5億6,100万円の実質収支が出たと思っています。議員がおっしゃったような、安易な黒字とは決して思っていません。 153 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 154 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目3、基金繰り入れの影響がない実質単年度収支の赤字が続いているが、見解は。  細項目1、細項目2で、実質収支について議論してまいりました。基金繰り入れ等の影響がない数字である実質単年度収支は、過去4年連続の赤字となっています。本年度の予算を念頭に置きますと、本年度も赤字となる可能性が非常に大きいのではないかと推測しています。単年度の収入が少なく、支出が過大な傾向が、この5年連続しており、基金取り崩し、市債発行で穴埋めしているものと理解しております。すなわち、大久保市長が当初予算を編成された2年目以降においては、5年連続で彦根市の財政規模以上の過大な出費が継続しているのではないかと理解しています。  当然のことながら、事業の実施時期などのタイミングや事業規模によっては、単年度で見ていると間違う可能性はあるでしょうが、連続の赤字傾向が見えると考えています。私の誤解があれば指摘していただくとともに、実質単年度収支の改善に向け、当局の見解を求めたいと思います。 155 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 156 ◯総務部長(犬井義夫君) まず、実質単年度収支とは、単年度収支に実質的な黒字要素、具体的には財政調整基金への積立額および地方債の繰上償還額を加え、赤字要素、具体的には財政調整基金の取り崩し額を差し引いた額であり、当該年度におけるこれらの黒字・赤字の要素が歳入歳出面で措置されなかったとした場合、単年度収支がどのようになったかを見る指標です。  本市の実質単年度収支につきましては、普通会計ベースにおいて、平成27年度で約6,000万円の赤字、平成28年度で約8億円の赤字、平成29年度で約6億円の赤字と、3年連続で赤字となっております。平成27年度は財政調整基金の取り崩しを行っていませんが、平成28年度および平成29年度は財政調整基金の取り崩しを行っており、財政調整基金へ依存していることが、実質単年度収支が赤字になっている原因です。  この状況を改善するために、さきに答弁しましたが、次年度予算編成から実施します予算枠配分方式などによりまして、基金に依存せず予算調整を行っていく体制に転換してまいりたいと考えております。 157 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 158 ◯11番(奥野嘉己君) 基本的なところは、私の理解は間違いないということでよろしいでしょうか。   (発言する者あり) 159 ◯11番(奥野嘉己君) ありがとうございます。  それでは、細項目4、実質収支を黒字とするための基金繰り入れ操作に限界が見える中、市債発行以外の歳入増を図る手段は。  先般のご説明を踏まえて、本年度末で財政調整基金残高は約15億円程度まで減少し、災害対応などを念頭に置く県指導レベルの12億円まではわずかしかありません。実質収支を黒字とするような基金からの繰り出しは、あと1年か、2年程度しかできないほど、ぎりぎりまで来ているように見えます。では、単純に市債の増発で賄うという手段をとる前に、ほかの方法がないものか、見解をお聞きしたいと思います。 160 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 161 ◯総務部長(犬井義夫君) これまでも中期財政計画のご説明の中で申し上げておりますが、市債発行以外の歳入増につきましては、使用料、手数料の改定を予定しているほか、広告宣伝やPR活動を通しまして、まだ潜在的に増収の余地があるふるさと納税の強化を推進していくことを考えております。  使用料、手数料につきましては、受益者負担の原則から、平成31年10月に予定されている消費税率の改定に合わせ、見直しを予定しております。  具体的には、各施設に係る事務費や維持管理費、人件費などサービスの提供に直接必要となる経費と比較して、現在の料金が適正か確認し、設定していくこととなります。現在、各部局におきまして、各施設における行政コストの計算、確認等を行っているところであり、結果として、見直しが必要な使用料・手数料につきましては、来年2月市議会定例会に必要な条例の改正案を上程させていただくこととしております。 162 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 163 ◯11番(奥野嘉己君) ご答弁いただいたような方法になるとは思うのですが、懸念しているのは、歳入増は図れたとしても、実際に足りない額に対して見通し額の桁が違うのではないかということを懸念しています。  中項目2、財政指標について。  資料としましては、先般配付されております彦根市一般会計・特別会計歳入歳出決算および基金運用状況審査意見書ならびに財政健全化・経営健全化審査意見書の8ページ、9ページを見ていただきたいと思います。  細項目1、経常収支比率が高どまりし、類似団体比較で4ポイントから5ポイント悪化している要因は。  一時は非常に悪かったのですが、前市長時代に、財政の弾力性を示す指標であります経常収支比率はかなり改善されていました。人口や財政規模がよく似ている類似団体との比較においても良好でした。しかしながら、大久保市政以降は悪化傾向が続き、現在は類似団体比較で約4ポイントから5ポイントも悪化方向に乖離し、経常収支比率は95%程度と高どまりしています。人口や財政規模がよく似ている類似団体との比較でこのような大幅な乖離が生じている要因と、今後の大規模建設施策の実施を踏まえた将来見通しを問いたいと思います。 164 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 165 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成29年度決算における経常収支比率は94.9%となり、昨年度決算より0.2ポイント改善しているものの、依然として高い数値を示しております。  これは、歳出において、人事院勧告により人件費が増加したほか、子ども・子育て支援新制度に基づき、民間保育所・幼稚園に対して給付を行う施設型給付費等の義務的経費が増加したものの、算定式の分母となる市税等の経常一般財源が増加したことから比率が低下したものです。  類似団体との比較では、確定しております平成28年度決算において比較分析したところ、その要因としましては、人件費、物件費、公営企業の償還に係る繰出金などにおいて高い傾向にあります。  今後、大型の投資的事業を実施しますことから、後年度以降の公債費の増加が経常収支比率を押し上げることになり、また義務的経費である扶助費や介護保険等の特別会計への繰出金が増加することが想定されるため、引き続き、財源の確保に努めるとともに、事業の緊急性、投資効果および後年度負担を検証しながら、事業の実施を総合的に判断してまいりたいと考えております。 166 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 167 ◯11番(奥野嘉己君) 再質疑します。  類似団体との比較で、ポイントが乖離している理由の一つとして人件費を挙げられたのですが、ほとんど変わらないはずだと思うのです。かなり影響が出ているのでしょうか。 168 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 169 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成28年度決算の類似団体との比較で、理由として人件費を挙げました。平成28年度決算における経常収支比率は95.1%でしたが、その中で本市の人件費が占めている割合は24.3%という数字でした。類似団体の平均は22.3%という数字で、ここで2ポイントほど高い値になっていますので、人件費が経常収支比率を押し上げる要因の一つになっていると答弁しました。 170 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 171 ◯11番(奥野嘉己君) 簡単に言いますと、類似団体より職員数が多いのですか、それとも給料が高いのですか。 172 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 173 ◯総務部長(犬井義夫君) 本市の特徴として、消防業務が直営となっています。消防を組合などで運営している場合だと、外出しになります。彦根市は、そういった部分で多くなっています。 174 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 175 ◯11番(奥野嘉己君) その点はよくわかりました。  次に、細項目2、実質公債費比率が類似団体比較で2ポイント程度悪いが、要因は。  先ほど、市債発行以外の方法があるのかという質疑をしましたが、ここでは市債についてお聞きしたいと思います。  実質公債費比率が類似団体比較で2ポイント程度悪いが、要因を問うとともに、今後、市債発行増に向かう流れがある中、見通しについても見解を問いたいと思います。 176 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 177 ◯総務部長(犬井義夫君) 実質公債費比率についてお答えいたします。  平成27年度から平成29年度までの3カ年度平均につきましては、昨年度より0.3ポイント悪化し、8.2%となりました。主な要因は、公営企業に対する基準外繰出金を例年より増額していることから、指標の分子に当たります準元利償還金の額が増加したことによるものです。  本市では、近年、学校給食センター整備事業、都市計画道路整備事業、彦根駅東土地区画整理事業、稲枝駅改築および周辺整備事業、本庁舎耐震化整備事業、小学校空調設備設置事業などの大型整備を実施していること、また下水道特別会計や病院事業会計への公債費償還に充てる繰出金が依然として多いことなどの要因により、高い水準になっていると考えております。  なお、確定値としまして、平成28年度決算において類似団体と2ポイントの差がありますが、平成24年度には3.2ポイントの差があったことから、少しずつその差は埋まってきているところです。  現在のところ、起債許可ラインの18.0%を大きく下回っており、財政指標上は財政の健全化は保たれているところですが、今後の見通しにつきましては、新市民体育センター整備事業のほか、国体関連経費の投資的事業が控えていることから上昇していくものと見込んでおり、引き続き、指標の推移には留意していく必要があると考えております。 178 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 179 ◯11番(奥野嘉己君) よろしくお願いいたします。  次に、細項目3、市債発行残高と地方債現在高比率が一貫して増加基調であるが、見解を問う。  平成22年度から平成29年度で、決算カードに基づく数字をピックアップして確認しました。平成22年度、平成23年度、平成24年度は、前市長時代だと思いますが、市債残高はおおよそ320億円で推移しております。平成25年度以降は355億円、370億円、366億円、376億円、平成29年度は394億円と、320億円レベルからは70億円超増えている状況となっています。  標準財政規模で市債残高を割っている数字である地方債現在高比率は、支払い能力的なものだと思うのですが、前市長時代は140%未満であったものが、直近では160%を超えるまでになっています。財政調整基金の枯渇に伴い、今後さらに市債への依存度が増加すると考えるとき、見通しについてお聞きしたいと思います。 180 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 181 ◯総務部長(犬井義夫君) 市債発行残高と地方債現在高比率が増加している原因としまして、普通交付税の振り替わりであります臨時財政対策債による影響が大きいと考えております。  臨時財政対策債とは、国が地方へ配分する地方交付税の不足分に対し、その穴埋めとして地方自治体が自ら地方債を発行できるものであり、その償還に要する費用は全額、後年度の地方交付税で措置される仕組みとなっております。  本市では、普通会計ベースにおきまして、市債残高が平成24年度から平成29年度までの5カ年で約69億5,000万円増加しておりますが、うち臨時財政対策債の残高は約52億5,000万円増加しており、残り約17億円の増加分が投資的な事業に発行しました市債の残高の増加分となっております。  この間に発行しました市債で主なものは、彦根市土地開発公社の解散に伴う第三セクター等改革推進債や学校給食センター整備事業債、また直近の大型事業でいいますと、本庁舎耐震化整備事業債などがありますが、償還が終了する起債があったため、結果的に投資的な事業費に発行した市債残高は17億円の増加となったものです。  これらの大型の投資的事業につきましては、ご指摘のとおり、市債残高増の要因となりますが、将来の本市への投資となるものであり、市債の長期借り入れという性質を利用した世代間負担の公平性を図るという側面もあると認識しております。  今後の見通しにつきましては、引き続き実施します本庁舎耐震化整備事業や、中期財政計画でも見込んでおります新市民体育センターの整備のほか、国体に関連する周辺道路、河川の整備等の事業を予定しておりますが、公債費負担の増加は財政を硬直化させる要因となることから、市債の発行を必要とする投資的事業の実施については、事業の緊急性、投資効果、また交付税措置など、後年度負担を検証しながら総合的に判断してまいりたいと考えております。 182 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕
    183 ◯11番(奥野嘉己君) よくわかりました。市債残高の膨張のほとんどが臨時財政対策債で占めているというご説明をいただきました。個人的には、臨時財政対策債について思うところは幾つもあるものですが、そういうご説明で結構です。  次に、細項目4、将来負担比率が悪化傾向ですが、今後の見通しと対応策を問う。  将来負担比率が充当可能財源の減少に伴う市債発行増により悪化傾向ですが、今後の大規模施設建設を踏まえた見通しと対応策を問いたいと思います。  今、ご答弁いただいたので、ほぼ繰り返しになると思いますけれども、よろしくお願いします。 184 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 185 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成29年度決算におきまして、将来負担比率は、基金の減による充当可能財源の減少と市債発行の増加により9.1ポイント上昇しました。  また、今後、新市民体育センターの整備のほか、国体関連経費などの大型投資事業が続きますことから、その事業の実施に伴い、市債の発行は避けられない状況であると認識しており、将来負担比率は上昇傾向にあると考えております。  先ほどもお答えしましたが、地方債発行が伴う投資的経費につきましては、緊急度の高い事業を優先的に実施し、一般財源の負担を可能な限り軽減するため、国庫補助金や県補助金の確保に努め、財源確保に尽力してまいりたいと考えております。  また、基金の減少が将来負担比率の上昇につながることから、次年度予算編成から実施する予算枠配分方式において、基金に依存しない予算調整を行いますことで、次世代への負担を先送りしない持続可能な財政体質への改善を図ってまいりたいと考えております。 186 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 187 ◯11番(奥野嘉己君) 次に、中項目3、市長の財政運営指針は。  細項目1も同じです。  今回、議案第77号として、決算認定を認めることに対して、全体像に関して質疑を行ってまいりました。  5月に公表されました中期財政計画を受け、来年度予算編成に対して枠配分方式などにより歳出抑制を行う市長指示が出ております。一方、以上幾つかの指標を検証していく中で、大久保市政になって以降、明確に財政指標の悪化が見えるように感じております。  この際、枠配分という予算額の数字目標とは別に、市長が財政指標をどのように考え、どのような方法で、どのように改善させていくのか、またどの程度の指標を目指していくのか。来年度は、後半に消費税アップという要因もあります。諸般の経済情勢が変わる可能性もある中、どのように財政を維持していくのか。全体としての財政運営に関する指針について、見解を求めたいと思います。 188 ◯議長(安藤 博君) 市長。 189 ◯市長(大久保 貴君) これまでもご答弁しておりますけれども、財政指標については、地方公共団体の財政の健全化に関する法律において、財政の健全性を確保するために算定する四つの指標である実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率において、平成29年度では、それぞれの指標で早期健全化基準や財政再生基準を大きく下回っており、財政指標上では財政の健全性は保たれております。  議員からもご心配いただいておりますが、今後の動向は注視していかなければなりません。例えば、実質公債費比率や将来負担比率、地方債残高などは、新市民体育センター整備事業や国体関連経費の投資的事業が控えていることから上昇していくものと見込んでおり、引き続き、指標の推移には留意していく必要があると考えておりますが、これらの投資的事業については、本市の魅力的なまちの発展に必ず寄与する事業であると確信しており、本市にとって必要不可欠な事業であると考えているところです。  財政指標の目標を定めることについては、普通交付税の額や臨時財政対策債発行可能額等の数値を用いるなど、今後の見通しが不確定なものがあるため具体的な指標を定めることは難しいと考えておりますが、中期財政計画の見通しの中で、各種財政指標等の動向もしっかり管理してまいりたいと考えております。中でも、私が注視しておりますのは実質公債費比率で、中期財政計画では平成34年度に2桁になるとしていますが、できる限り1桁にとどめ、維持していきたいと考えております。 190 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 191 ◯11番(奥野嘉己君) ありがとうございました。  貯金がなくなる中で、市債発行残高が増えていく。市長の方から、何とか1桁で抑えるように努力したいというご答弁をいただきました。ある程度の目標を持たれることは大事ではないかと思っています。  これで質疑を終わりたいと思います。 192 ◯議長(安藤 博君) 以上で通告による質疑は終わりました。  ほかに質疑はありませんか。   (「なし」と呼ぶ者あり) 193 ◯議長(安藤 博君) 質疑なしと認めます。  これにて質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第77号については、会議規則第37条第1項の規定に基づき、決算特別委員会に付託の上、審査することにしたいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 194 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって議案第77号は決算特別委員会に付託の上、審査することに決しました。  お諮りいたします。  明28日、10月1日から10月5日まで、10月9日および10月10日の8日間は、議事の都合により休会したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 195 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、明28日、10月1日から10月5日まで、10月9日および10月10日の8日間は休会することに決しました。  なお、9月29日、30日および10月6日から10月8日までは、市の休日のため休会であります。  来る10月11日は、定刻から本会議を開き、決算特別委員長に委員会の審査の結果報告を求め、質疑、討論ならびに採決を行います。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。  お疲れさまでした。            午後0時05分散会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...