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  1. 彦根市議会 2018-09-01
    平成30年9月定例会(第21号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(安藤 博君) 皆さん、おはようございます。ただいまから会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安藤 博君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、11番奥野嘉己君および12番野村博雄君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第55号から議案第74号ま でおよび諮問第1号から諮問第8号まで (質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(安藤 博君) 日程第2、議案第55号から議案第74号までおよび諮問第1号から諮問第8号までの各議案を一括議題とし、昨日に引き続き、個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  19番杉原祥浩君。杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 4 ◯19番(杉原祥浩君) 皆さん、おはようございます。トップバッターということですので、どうぞよろしくお願いをいたします。  暦の上では本日、メンズバレンタインデーということで、私が3月14日でホワイトデーでございまして、今日は何かご縁があると思いまして、頑張りたいと思います。  それでは、まいります。  大項目の1番、9月市議会定例会の議案第67号「損害賠償の額の決定につき議決を求めることについて」。  中項目の1番、平成28年9月の医療事故についてということでございますけれども、平成28年9月の医療事故、皆さんもよくご存じかと思いますけれども、詳しく聞いていきたいと思います。  細項目の1番、医療事故の概要について詳しく教えてください。 5 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。
    6 ◯病院事務局長(西山 武君) お答えいたします。  平成28年9月に発生いたしました医療事故につきまして、その概要をご説明いたします。  亡くなられた患者さんは、健康診断で右腎臓がんの疑いを指摘されたため、平成28年7月に本院泌尿器科を受診され、右腎臓がんと診断されました。本院の担当医は、腹腔鏡下手術により腫瘍を摘出することを患者さんに勧め、患者さんはこれに同意され、同年8月31日に入院されました。  9月1日午後、予定どおり腹腔鏡下右腎腫瘍切除手術が開始されましたが、想定以上に硬く、多くの脂肪組織に妨げられ、その剥離操作に難渋していたところ、突然、予期しない血圧低下が生じました。腹腔鏡下においては、止血処置が難しく、出血点もわからなかったため、輸血用血液の到着を待って、開腹手術に移行しました。  開腹により、下腸間膜動脈の離断、離れ分断するという意味でございます、が確認されたことから、ただちに止血処理等を行いましたが、功を奏することができず、9月3日、出血性ショックおよび多臓器不全によりお亡くなりになったものでございます。 7 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 8 ◯19番(杉原祥浩君) 続けます。  細項目の2番、損害賠償に係る議案提出に至るまでの経緯はということで、損害賠償に係る議案提出に至るまでの経緯を教えてください。 9 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 10 ◯病院事務局長(西山 武君) お答えいたします。  本件医療事故の発生後、平成28年9月5日に開催いたしました院内医療事故対策会議におきまして、本事案が予期しなかった死亡事故として、医療法に定めます医療事故調査制度の適用案件であるものと判断し、翌日、ご遺族に対して事故調査の実施を説明した上で、9月7日に医療事故調査・支援センターに対して事故の発生を報告しました。また、院内医療事故調査委員会を設置し、同年10月以降、計3回にわたり、事故原因の検証および再発防止策の検討を行いました。その結果等を報告書に取りまとめ、昨年、平成29年8月4日に医療事故調査・支援センターへ提出をいたしました。  その後、損害賠償に関しまして、損害保険会社および顧問弁護士との協議等を経まして、ご遺族と示談に向けた話し合いをさせていただきました。かけがえのない家族を突然の医療事故で失われたご遺族におかれましては、その悲しみや喪失感など大変つらいお気持ちでおられる中、当方に対して丁寧に、そして気丈に話し合いを続けてくださいまして、このたびの議案提出をご承認いただくに至ったものでございます。 11 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 12 ◯19番(杉原祥浩君) 細項目の3番、医療事故調査委員会の構成はということで、この医療事故調査委員会というのが行われるようになりまして、彦根市立病院でお聞きしておりますと、まだ2件目ということでお聞きはしております。この後にもすぐまた事故がありましたけれども、それはもう終わっておりますけれども、この医療事故調査委員会の構成はどのような方々でされているのか教えてください。 13 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 14 ◯病院事務局長(西山 武君) お答えいたします。  本件に係る院内医療事故調査委員会は、審議の中立性、公平性および専門性を確保するため、医療法第6条の11第2項に規定する医療事故調査等支援団体である滋賀県医師会から、本院と利害関係のない3名の専門家を外部委員として派遣いただき、内部委員12名と合わせ、計15名の委員で構成しました。  なお、外部委員3名につきましては、泌尿器科医、麻酔科医、内科医が1名ずつ選任され、また、内部委員は外科系医師が4名、内科系医師が3名、看護師が2名、そして事務職員が3名で、専門領域や職種のバランスに配慮した構成でありました。 15 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 16 ◯19番(杉原祥浩君) 細項目の4番に移ります。医療事故調査・支援センターへ結果報告された内容はということで、この医療事故調査委員会というのは、何のためにするかといいますと、再発防止を考えた委員会でございました。この医療事故調査・支援センターに報告をされると、これからのいろんな病院での再発の防止になるとお聞きしておりますが、医療事故調査・支援センターへ結果報告をされた内容を教えてください。 17 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 18 ◯病院事務局長(西山 武君) お答えいたします。  医療事故調査・支援センターへ提出いたしました報告書そのものは、非公表の取り扱いとなっておりますが、その報告項目についてご説明をいたします。  まず、報告書の趣旨・目的、次に本件調査の基本情報や分析方法等のアウトラインの章が置かれ、詳細な臨床経過記録の章が続きます。その客観的な臨床事実を踏まえ、調査委員会で特に議論された論点を整理する章が設けられ、その上で全体の総括と再発防止策の記述により、調査委員会の検証結果をまとめる構成となっております。  なお、最後にご遺族の意見の記述で本編は締めくくられますが、本報告書では、ご遺族の意見・心情・疑義等をできるだけ正確かつ網羅的に報告するため、ご遺族とのやりとりの議事録を添付文書としております。  以上、全部で9章立ての本編と、補足的な診療記録や議事録の添付文書で構成される報告書となっております。 19 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 20 ◯19番(杉原祥浩君) 細項目の5番に移ります。報告内容を踏まえた損害賠償理由はということで、医療事故調査・支援センターへ結果報告された内容を踏まえた上で、損害賠償の理由はどのようなものでしたか、お伝えください。 21 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 22 ◯病院事務局長(西山 武君) お答えいたします。  報告書では、腹腔鏡下手術は限られた視野となるため、その視野外で思わぬことが起こり得ること、また、気腹圧、お腹の中の気圧のことでございます、が高まっている状況で思わぬ外力が加わる可能性があること、そして高度肥満症例ではそうしたリスクが特に高まることが指摘されております。  本件事故の最大のポイントは、まず医療者側にそうした高度肥満症例に関するリスク認識が欠けていたことで、患者さんの血管走行に関する事前評価も不十分となり、さらには高度肥満症例に関するリスク説明、特に死亡リスクの説明が患者さんに行われなかったことにあります。  このため、そのようなリスクを患者さんが知らずに手術を受けることとなり、セカンドオピニオンの利用等、不本意な結果を回避するための自己決定の機会を患者さんやご家族から奪う結果となってしまいました。また、事前に十分な血管評価がなされ、動脈の蛇行のリスク等への認識が高ければ、出血時のリスク判断や対応方針が異なっていた可能性があります。  こうしたことから、患者さんの自己決定権を侵害し、また、事前評価や事前説明という診療上の重要な構成要素にミスが生じ、こうした診療上のミスに伴う診療契約上の債務不履行が生じたことにつきまして、損害賠償をさせていただくものでございます。 23 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 24 ◯19番(杉原祥浩君) ここまで淡々とお聞きをしてまいりましたけれども、私はこの彦根市立病院がよい病院になるためにという思いでこの質問をしております。皆さんにガラス張りで、だめだったことはだめ、いいことはいいということが伝えられるような病院で、行列ができるような病院になってほしいという思いでやっております。  今回、たまたま、このご遺族の方も知り合いでございまして、いろいろご遺族の方の意見や、本日もお力をお借りして、このような質問をさせていただいているんですけれども、最後、細項目の6番に移ります。  彦根市立病院長として、市立病院事業管理者としての見解はということで、彦根市立病院長として、また、市立病院事業管理者として今回の医療事故に対応されて、ご遺族に対しての謝罪も含めて、今後の再発防止に向けた見解をお伝えください。 25 ◯議長(安藤 博君) 病院事業管理者。 26 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 患者さんがお亡くなりになられるという、極めて重大な結果が生じましたことにつきまして、病院長として、また、事業管理者として大変重く受けとめております。  事務局長からの答弁でも申し上げておりますけれども、この医療事故は医療者側において、高度肥満症例のリスク認識が欠けていたことが背景にあり、それゆえに不十分な事前説明・事前評価が生じました。さらに悔やまれますのは、亡くなられた患者様のご家族が高度肥満のリスクを心配して再三担当医に尋ねられたにもかかわらず、医療者側は「大丈夫です。安心してください」との説明に終始したことでございます。  このような患者さんやご家族の不安と期待が入り混じった切なるお気持ちに医療専門職として応えることができなかったこと、そして、事前評価や事前説明を含む一連の診療プロセスにおいて診療上のミスが生じたことにつきまして、亡くなられた患者さん、そして、ご遺族の方々に対し、改めて深くおわび申し上げます。  私どもは、こうした事案を繰り返さないための再発防止の取り組みとして、まず高度肥満症例に関するリスクの認識と共有を組織的に行い、その上で、高度肥満症例における事前評価およびインフォームド・コンセント、説明と同意の厳格化を進めているところでございます。  本院は、この事案を決して風化させることのないように、病院として至らなかった点を謙虚に受けとめ、引き続き再発防止の取り組みを進めていくとともに、常に患者さんやご家族の立場に立って医療の質を問い直す。そして、安全で安心な医療の提供に向けて職員一丸となって取り組んでまいる所存でございます。 27 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 28 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  この医療事故に関しまして、私がご遺族の方と何度かお話をしている中で言われたのは、2年という歳月を費やしましたけれども、それほど中身が大変だったということもお聞きをしておりますけれども。ご遺族の方に、友達に「ご主人、何で亡くなられたん」と言われても、「何でかが言えへんの」というのが、僕が聞いたときはそれが一番つらかったということです。  だから、この事故調査報告が今やっとちゃんとしたものが出てきて、それに年月がかかったというのが、本当にそれが申しわけないことをしたかと私も感じましたので、今回このような質問をいたしました。  病院長、これからは安全・安心な病院に務めていただきますよう、どうぞよろしくお願いをいたしまして、質問を終えたいと思います。  続けます。大項目の2番、福祉 日本一を目指して。  中項目の1番、敬老の日を迎えるに当たって。  9月の第3月曜日に、いつも敬老の日となっております。9月はもうすぐです。17日の敬老の日を迎えるに当たって、幾つかの質問をしたいと思います。  細項目の1番、彦根市の県内での平均寿命順位はということで、先日、厚生労働省から各都道府県の県別の平均寿命順位が発表されています。これを皆さん、目にされたかと思うんですけれども、男性は滋賀県が81.78歳で初めての首位となりまして、前回まで5年連続で男性1位だった長野県を逆転しました。女性は前回に引き続き長野県でありましたけれども、滋賀県は上位の4位でございまして、そこでお伺いをいたします。県内における彦根市の平均寿命の順位は。 29 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 30 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 厚生労働省が平成30年4月に公表されました平成27年市区町村別生命表によりますと、本市の平均寿命は男性が81.75歳、女性が87.61歳でございます。  県内19市町の中では、男性が8位、女性が6位となっております。 31 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 32 ◯19番(杉原祥浩君) 細項目の2番、平均寿命を上げる取り組みはということで、滋賀県の順位の維持をこれからもするために、また、彦根が8位と6位ということでしたので、これをもうちょっと上げていきたいと思います。そのような中で彦根市も貢献するために何か取り組んでおられることがありましたら、お伝えください。 33 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 34 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 本市では平均寿命の延伸を図るため、三大死因である悪性新生物、心疾患、脳血管疾患の生活習慣病予防として、がん検診など各種健診のほか、本市で標準化死亡比の高い心筋梗塞など虚血性心疾患重症化予防を初めとした保健指導に取り組んでおります。  また、健康寿命の延伸が平均寿命の延伸にもつながりますことから、ひこね元気計画21、第2次の計画でございますが、これを策定し、住み慣れた地域でいつまでも健やかで心豊かに暮らせるまち「ひこね」を目指して、健康増進と食育を一体的に推進しております。  この計画では、減塩や野菜摂取の促進、ウォーキングの実施など、生活習慣の改善、健康診査や保健指導、がん検診の受診勧奨の推進などで、主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底を図っております。今年度におきましては、生活習慣病とのかかわりが大きい歯周病等の早期発見などを目的として、40歳から60歳までの10歳刻みの節目年齢の方を対象とした歯科健康診査、これは公約でもございましたけれども、これを新たに実施したところでございます。  このほか、コツコツ続ける金亀体操の普及啓発など、社会生活を営むために必要な機能の維持・向上に向けた施策、さらには、健康を支援する住民活動の推進など、子どもから高齢者までを対象として幅広く取り組んでいるところでございます。 35 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 36 ◯19番(杉原祥浩君) ここでちょっと再質問をいたしますけれども、今、いろんな取り組みを、ひこね元気計画21と、いろいろな計画を示していただきましたけれども、部長が思われるに、彦根市はこれはよそよりも先を行っているとか、こういうことはよそにないことをやっていますと自信を持って言えるような取り組みは、何か特別な取り組みというのか、独自の取り組みというのは何かあるでしょうか。ちょっとお尋ねします。 37 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 38 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 先ほど申し上げましたように、本市ではひこね元気計画21を策定いたしまして、各種事業の推進を図っているところでございます。その計画の中で、彦根市が特別、事業を推進しているということではございませんけれども、がん検診等については、受診率も、上位ではございませんが、そこそこの位置につけているということもございます。平均寿命を延ばす上では、がん検診が一番大きいがんに対する施策、がん検診をできるだけ皆さんに受けていただきやすい環境をつくるため、ワンコイン化もしておりますし、そういった事業をして、平均寿命の延伸につなげていきたいと考えております。 39 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 40 ◯19番(杉原祥浩君) 突然の質問で申しわけございません。  彦根市でいろんな取り組みをされているかと思いますけれども、これはやはりがん検診、今のワンコインをやっているという。特に最近は女性のがんとかが割と多いようにもお聞きしておりますので、早期発見ができるような取り組みをしていただけると、また寿命も延びるような気がいたしますので、どうかまたその取り組みをよろしくお願いします。  続けます。細項目の3番、彦根市の最高齢の方へのお祝いの内容はということで、彦根市における現在の最高齢の方へのお祝いの方法とお祝いの品はどのようにされていますか、お尋ねいたします。 41 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 42 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 男女それぞれの最高齢の方には、市長が訪問し、タオル等の記念品、花束、そして最高齢の認定証を手渡ししておりまして、お一人様当たり1万円程度の内容となっております。 43 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 44 ◯19番(杉原祥浩君) ちなみに金額まで教えていただきまして、ありがとうございます。  細項目の4番、彦根市敬老祝金条例というものがあったそうですけれども、彦根市敬老祝金条例というものを詳しく教えてください。 45 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 46 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 彦根市敬老祝金条例は、高齢者に対し敬老祝金を贈呈して敬老の意を表し、あわせてその福祉を増進することを目的とし、その年度に88歳、99歳を迎える方に1万円を、男女最高齢の方に3万円を祝金として贈呈することを定めた条例でございましたが、敬老精神を明確にする方法は祝金を贈呈することだけではないといった議論があったことや、当時の市の厳しい財政状況を鑑みたことなどから、平成17年度限りで廃止となったものでございます。 47 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 48 ◯19番(杉原祥浩君) 今回、私はこの質問をつくって、初めてこの条例を知ったんですけれども、平成17年、前市長のときになくなったそうで。正式になくなったという言い方をしていいかのかどうかわからないんですけれども、現在ではこの条例はないということで、今言われているような決め事ができていると。ただ金額ではないという形でしていただいているという感じでお聞きをしております。  それでは、細項目の5番、現在の敬老祝いの内容はということで、彦根市の現在の敬老のお祝いの内容を詳しく教えてください。 49 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 50 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 現在は、その年度に88歳になられる方と、男女最高年齢者を除く101歳以上の方に記念のタオルと祝状を郵送にてお届けしているところでございます。 51 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 52 ◯19番(杉原祥浩君) 88歳と101歳以上の方に郵送でお送りしているというところを覚えておいてください。また後で出てきますので。  続けます。細項目の6番、彦根市敬老祝金条例と現在の敬老祝金との差異はということで、平成17年までは彦根市敬老祝金条例というものがございまして、現在の敬老祝金との違いをもう少し詳しく教えてください。 53 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 54 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 平成17年度限りで敬老祝金は廃止されておりますので、現在は祝金ではなく、記念品と祝状の贈呈のみとなっております。これが差ということでございます。
    55 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 56 ◯19番(杉原祥浩君) 祝金がなくなって、記念品と文書が郵送をされているということでございます。  続けます。細項目の7番、国・県における敬老祝金の詳細はということで、国や滋賀県における敬老祝金の決まり事、条例等がありましたら教えてください、お願いします。 57 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 58 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 現在、国からは100歳を迎える方に対して記念品の銀杯と祝状が贈呈され、同じタイミングで県からも祝状が贈呈されておりまして、祝金の贈呈は行われておりません。 59 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 60 ◯19番(杉原祥浩君) これも今回初めて知ったんですけど、国から銀杯が出ていると。びっくりしたんです。彦根市は財政が厳しいから抑えて、抑えてと言っているのに、国は銀杯を出しているというのは、いいことをしていただいていると思いました。  続きます。  細項目の8番、今年度、彦根市で100歳を迎えられる方は何人おられますか。今年度中に彦根市で100歳をお迎えになられる方は何人おられるのか教えていただけますか。 61 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 62 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 9月1日時点でございますが、今年度中に100歳を迎えられる方は28名でございます。 63 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 64 ◯19番(杉原祥浩君) 多分、皆さんも大体予想はできたかな。28名ということで、彦根市の中でそんなにたくさんはおられない。  そのようなことで、先ほど来、お話を聞いていると、昔の彦根市の条例では88歳、99歳という区切りで、現在では彦根市は88歳と101歳以上という形になっているということなんですけれども。  なぜ私がこの100歳ということにこだわっているか。今回この質問をするに当たりまして、私の知り合いの方なんですけど、たまたま100歳の方が、お母さんがおられて、100歳を迎えるという日になったときに、国から銀杯が来て、県からは祝状が来て、彦根市からポストインだったと、そこを言われたんです。彦根市は、お聞きしていると101歳で、次の歳からです。その1年って大きいんですね。その100歳というところのこだわりを家族の方はやはり相当思っておられる。私も確かにそうかと思ったんです。自分の親が今99歳で、来年の誕生日に100歳だ、100歳まで頑張ってと思うのに拍子抜けしたと、彦根市にはがっかりだということを私に言われたので、今回いろいろと調べてみたら、こういうことだったんですね。  細項目の9番にいきます。彦根市が100歳を迎えられた方にお祝いをしない理由は。  今も申しましたとおり、88歳と101歳からということになっております。彦根市が100歳を迎えられた方にお祝いをしない理由をお答えください。 65 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 66 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 敬老祝金の見直し等を進めていく中で、100歳を迎えられる方につきましては国と県がお祝いをされ、101歳以上の方については市が毎年お祝いをするという整理に至ったものでございます。 67 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 68 ◯19番(杉原祥浩君) これを福祉保健部長にどうかしろと言っても、どうのこうのという話ではないんですけれども、誰かがどこかのところで決められた話だと思うんですけれどもね。私が今言っているように、100歳というこだわりをわかっていただきたいというのか、この100歳というときに、本当に自分の親が迎えられたときに、なぜ彦根市は101歳なんだと、その1年って100歳の方にすると本当に大きいと思うんですね。そこら辺をお酌み取りいただきたいと思います。  最後にいきます。  細項目の10番、マニフェストでも福祉日本一を掲げておられる市長のお考えはということで、公約にも福祉日本一を掲げておられます。このことを市長はどのようにお思いですか、お尋ねをいたします。 69 ◯議長(安藤 博君) 市長。 70 ◯市長(大久保 貴君) 先日、この件で私も直接、市政への提言ということで一筆いただきました。今までご説明させていただきましたとおりに、総理からも賞状をいただいて、知事からも賞状があって、皆さん、それを記念に飾られております。老人ホームなんかでもそれを飾っていくわけですが、最近たくさんおられますので、よく並んでいます。大変喜ばしいことだと思っておりますが、彦根市が100歳という節目に対して何も対応ができていないということはごもっともでございまして、今後、何らかの対応を考えたいと考えてございます。 71 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 72 ◯19番(杉原祥浩君) 今のお返事を聞いていると、100歳も検討していただけるとお聞き取りしたんですけれども、よろしいでしょうか。 73 ◯議長(安藤 博君) 再質問です。市長。 74 ◯市長(大久保 貴君) 検討してまいります。 75 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 76 ◯19番(杉原祥浩君) 今日は14日でございまして、もう3日ほどしかございませんので無理を言っているんですけれども、次年度に向けてでも結構です。100歳を迎えられる方が、本当に100歳のお祝いというのをものすごく重く受け取っておられるということで、この中にも100歳が何人おられるかということで、彦根市に28人しかおられないのだから、100歳を迎えることというのは本当に大切なことなので、そこを何とか、福祉日本一を目指すためにもよろしくお願いします。  最後にちょっとつけ加えになりますけれども、先ほどちらっと言われました、最高齢の人のお祝金、タオルの記念品とか、それから今88歳、101歳の方には記念品を渡しているということで、タオルを渡されているそうなんですけれども、どんなタオルか、部長、持っておられましたら見せてもらうわけにはいきませんか。 77 ◯議長(安藤 博君) これは通告外でございますので、また後ほどでもごらんいただきたいです。  杉原君。 78 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 79 ◯19番(杉原祥浩君) すみません、とめられてしまいました。  ちょっと見せてもらったんですけど、なかなか立派なタオルでございまして、たまたま見せてもらったんですけれども、今治ではなかったという感じはしましたので、ぜひとも今治タオルにでもしてもらえるように。見てもいいタオルだとわかるようなものにしていただきたいと思います。すみません。  それでは、続けます。ありがとうございました。  大項目の3番、猛暑対策についてということで、中項目の1番も同じでございます。  細項目の1番、彦根市の今年の夏の気温の統計はということで、今年の夏も本当に猛暑が続きました。気温の変化の統計はどのようなものでしたか、お尋ねをいたします。 80 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 81 ◯企画振興部長(馬場完之君) 気象庁の定めます気象上の夏は6月から8月を指すと言われておりますが、平成30年9月5日時点で、彦根地方気象台のホームページに公開しておられます滋賀県気象月報の平年差(比)・階級区分表によりますと、6月の平年平均気温は21.4度のところ、今年の6月の平均気温は22.2度と、平年差プラスの0.8度となっており、平年より高かったと言えます。  また、7月の平年平均気温は25.6度のところ、今年の7月の平均気温は28.5度と、平年差でプラスの2.9度となっておりまして、平年よりかなり高かったと言えます。  また、8月の平年平均気温は27.1度のところ、今年の8月の平均気温は28.5度と、平年差でプラスの1.4度となっておりまして、これも平年よりかなり高かったと言えます。  滋賀県全般的に言えますが、本市におきましても、6月から8月にかけて例年よりかなり高い気温の夏であったと言えます。  なお、8月の気象数値は暫定値でありまして、修正が入る場合がありますことを申し添えます。また確定値につきましては、9月末に彦根地方気象台のホームページに公開される予定でございます。 82 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 83 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  数字で聞くと、本当にやはり暑かったんだという感じを実感いたします。  細項目の2番、彦根市の今年の夏の最高気温はということで、各地で最高気温、最高気温と言われておりますけれども、当彦根市の今年の夏の最高気温は何度でしたか、お教えください。 84 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 85 ◯企画振興部長(馬場完之君) 彦根地方気象台のホームページに公開されております滋賀県気象月報の地域気象観測月報(集計値)によりますと、6月の最高気温は33.3度、7月の最高気温は36.8度、8月の最高気温は35.9度でございます。 86 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 87 ◯19番(杉原祥浩君) 7月に最高気温36.8度というのを記録したということでございますね。  細項目の3番、猛暑日や熱帯夜の日数はということで、彦根市の今年の夏の猛暑日の日数、熱帯夜になった日数はどのぐらいありましたか、教えてください。 88 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 89 ◯企画振興部長(馬場完之君) 同じく彦根地方気象台のホームページに公開されております滋賀県気象月報の地域気象観測月報(集計値)によりますと、最高気温が35度以上を記録した、いわゆる猛暑日は、6月で0日、7月では11日、8月では11日となっております。  また、最低気温が25度以上を記録した、いわゆる熱帯夜は、6月では0日、7月では18日、8月で19日となっております。 90 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 91 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  今いろいろお聞きしておりますと、気象台のホームページを見ると、そういうところがわかるというところで、それも初めて知りましたので、また今度は自分で勉強しておきます。ありがとうございます。  今お聞きすると、猛暑日は7月が11日で8月が11日、熱帯夜が7月が18日と8月が19日と、それだけあったと。そのような感じがいたします。そのぐらいありました。そのように実感をいたしております。  続けます。細項目の4番、熱中症での救急出動の件数はということで、猛暑や、今ほどお伝えいただきました熱帯夜が続いた中で、熱中症と思われる方の救急出動の件数はどのぐらいありましたか、お伝え願えますか。 92 ◯議長(安藤 博君) 消防長。 93 ◯消防長(高田忠見君) 今年の夏の熱中症と思われる彦根市内の救急出動件数は、6月から8月の3カ月で95件出動しており、昨年(平成29年)の同期間の42件から大幅に増加しています。特に7月に68件と多く出場しています。 94 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 95 ◯19番(杉原祥浩君) これもまたそういう数値で言っていただけると、本当に消防の方も大変だったと思います。ありがとうございます。  細項目の5番、熱中症で運ばれた児童の数は。  きのう、おとといにも少しこういう質問があったかと思うんですけれども、お聞きをいたします。熱中症と思われる症状で病院へ運ばれた児童・生徒の数は何人でありましたか、お教えください。 96 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 97 ◯教育長(善住喜太郎君) 今年度、学校管理下で熱中症もしくは熱中症の疑いで救急搬送された彦根市の小学生はございませんでしたが、中学生は7名。うち、授業中が3名、部活動が4名となっております。 98 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 99 ◯19番(杉原祥浩君) 先日の質問でもお伺いしておりましたけれども、大事には至らなかったということでございまして、それでよかったかと思うんですけれども、これからもまた熱中症対策をしていかなければと思います。  続けます。細項目の6番、学校施設のエアコン設置の状況はということで、小・中学校、幼稚園、保育園のエアコンの設置状況は現在どのようになっていますか、お尋ねいたします。 100 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 101 ◯教育部長(安居庄二君) まず、小学校につきましては、平成28年度および平成29年度の2カ年で17校全ての普通教室および特別教室に設置いたしました。  次に、中学校につきましては、平成26年度に、同じく7校全ての普通教室および特別教室に設置いたしました。  また、公立の保育所およびこども園につきましては、全ての園で設置できております。  今回の9月補正予算案に上程中の稲枝東幼稚園を含む公立幼稚園8園につきましては、一部のリース物件である保育室を除き、空調設備は設置できておりません。  既に予算をお認めいただいております7園につきましては、秋以降設置工事を行ってまいりますが、補正予算をお認めいただきましたら、稲枝東幼稚園につきましても速やかに予算執行し、今年度中に全ての幼稚園の保育室に空調設備を設置してまいります。 102 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 103 ◯19番(杉原祥浩君) ほとんどのところがエアコンの設置が完了しつつあるという方向性ができてきたと感じました。  細項目の7番、今後エアコン設置が予定されている施設はということで、今後エアコンの設置が予定されている彦根市内の施設はどのようなものがありますか、お尋ねいたします。 104 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 105 ◯総務部長(犬井義夫君) 施設の設置目的や使用形態にもよりますが、市民の皆様が利用される公共用施設や庁舎等の公用施設の場合、居室スペースには基本的に空調設備が設置されているところでございます。したがいまして、一般的に申し上げまして、今後特段の事情により設置が要請されるものを除きまして、追加でエアコン設置を予定している施設というものは現在のところございません。 106 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕
    107 ◯19番(杉原祥浩君) この質問は最後の質問にちょっとかかっていますので、今のところないとお聞きをしております。  細項目の8番、エアコンがまだ設置されていない施設での対応は。  現時点でエアコンがまだ設置をされていない施設もあるかと思いますけれども、その施設ではどのような対応をされていますか、お伺いいたします。 108 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 109 ◯総務部長(犬井義夫君) 施設の目的や形態によりまして、居室スペース以外の部分につきましては、空調設備が設置されていない施設もあるところでございますが、こうしたスペースを使用する場合には、施設管理者の判断によりまして、扇風機の貸し出しであるとか、あるいは冷房のあるスペースの開放、それから休息時間の設定や水分補給の推奨など、施設の実情に応じた熱中症対策がとられているものと認識をしているところでございます。 110 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 111 ◯19番(杉原祥浩君) 細項目の9番、小学校、幼稚園などでエアコン使用の際の決まり事はありますかということで、小学校や幼稚園など幼少期の子どもたちの対応として、エアコンの使用の際の細かな決め事がありましたら、お教えいただきたいと思います。 112 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 113 ◯教育部長(安居庄二君) まず、小学校に設置しております空調設備につきましては、文部科学省が定める学校環境衛生基準に準拠した彦根市立小中学校空調設備運用マニュアルによる使用をお願いしております。  このマニュアルでは、稼働の時期を7月1日から9月30日までとすることや、室温をおおむね28度以下とすることなどの基準を定めておりますが、学校現場の状況に応じて、児童・生徒の健康を優先し、必要に応じて柔軟な対応を各学校にお願いしております。  次に、幼稚園につきましては、文部科学省の定めた学校環境衛生基準において、教室等の環境として温度は17度以上、28度以下であることが望ましいとあります。また、保育所につきましては、厚生労働省の定めた保育所における感染症予防ガイドラインにおいて、保育室は季節に合わせた適切な室温、夏季26度から28度、湿度約60%の保持と換気とありますことから、それぞれの基準としておりますが、子どもの様子や部屋の状況に応じて各園で対応することといたしております。 114 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 115 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  いろんな省庁からのあれがありまして、彦根市でも運用マニュアルをつくられているということで、それに従ってやっておられるとお聞きをいたしました。子どもたちに、エアコンが必ず絶対なものかというものではないかと思うんですけれども、救急なときに、そういう場所も必要だと絶対に思いますので、またその対応をしていただきますようにお願いをいたします。  細項目の10番、体育祭や運動会での熱中症への対策はということで、夏休みが終わって、もうあしたからですか、運動会が始まるところもあるようにもお聞きをしております。各学校では体育祭や運動会の準備が始まりまして、それぞれの学校で熱中症の対策も行っておられると思うんですけれども、どのように行っておられますか、お尋ねいたします。 116 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 117 ◯教育長(善住喜太郎君) 体育祭、運動会につきまして、種目の削減や時間の短縮、開始時刻の繰り上げなど、プログラムを変更した学校が小学校で15校、中学校で2校ございます。プログラムの変更はしなくても、練習時間を短縮したり、給水時間を確保したり、またテントやミストシャワーの設置等環境面での暑さ対策なども含めますと、全ての小・中学校で暑さ対策がとられております。 118 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 119 ◯19番(杉原祥浩君) お聞きすると、ある小学校では、その対応でかどうかわからないんですけれども、午前中で終わるとかいうところもあるようにもお聞きをしております。それはどうかとも思うんですけれども、子どもたちのために安全を考えると、本当に運動会ができないような状態になるのかという心配もいたします。また、これは学校と教育委員会がしっかり、子どもたちの運動会、体育祭と本当に大事でございますので、日ごろから文武両道と言っている私には、体育祭、運動会が本当に一番の出番だったような気がいたしますので、その辺も考えていただきたいと思います。  続きます。  細項目の11番、教育委員会としての熱中症に対する方策は。親御さんから大事なお子様を預かる機関の教育委員会として、熱中症に対する方策をお教えいただけますか。 120 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 121 ◯教育長(善住喜太郎君) 教育委員会といたしましても、暑さ対策や熱中症予防について、各小・中学校には5月から5回にわたり通知をいたしておりまして、気象庁や環境省熱中症予防情報サイト等の情報に留意して、屋外での活動は内容や時間を考慮して実施すること。こまめな水分や塩分の補給をすること。休憩を適切に行い、児童・生徒の健康観察など健康管理を徹底すること。熱中症の疑いのある症状が見られた場合は、早期の水分・塩分補給、体温の冷却、病院への搬送等適切な応急手当てを実施することなどを指導いたしております。  特に校外学習や部活動等では、情報を収集して活動の休止や延期、見直し等柔軟な対応を検討して熱中症防止対策には万全を期すように指導を行っているところでございます。 122 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 123 ◯19番(杉原祥浩君) 今後ともよろしくお願いをいたします。  最後です。細項目の12番、災害時の避難所となり得る施設のエアコン設置の予定はということで、最近では各地に甚大な被害が起こる災害が起こっております。その場合、避難所となり得る施設にはエアコンの設置が行き届いていないように、見受けられますが、彦根市は今後どのようにされますか、お考えをお聞きいたします。 124 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 125 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 本市では、災害の危険から逃れるための安全な施設または場所を指定緊急避難場所としており、小・中学校を初め各地区公民館、その他本市の施設、高等学校、大学等、63カ所ございます。  この中で、避難勧告等を行う前に市民の皆さんに自ら避難していただけるよう自主避難場所を開設していますが、風水害等の場合、地区公民館等7カ所を、また、土砂災害の場合も一部開設施設が異なりますが、6カ所を優先的に開設しています。  また、避難生活を送るため、一定期間滞在する施設を指定避難所とし、市内17小学校を指定しており、地震、水害、土砂災害という災害種別により、使用可能場所が教室、体育館、グラウンドの中から細かく指定しています。  これらの避難場所のうち、地区公民館等ではエアコンは整備されており、小・中学校の教室は昨年度までに整備されたところですが、体育館につきましては未整備でございまして、整備予定もないところでございます。 126 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 127 ◯19番(杉原祥浩君) 長々と私はしゃべってきましたけれども、今回の質問の趣旨はここなんです。各小学校の体育館にエアコンがないんです。教室は整備されたと。幼稚園も今、整備されようとしていると。ただ、本当に避難所になると、体育館に皆さんはおられるんですね。そこにエアコンがないというのをテレビのニュースとかで見ると、やはりどこともそうかと。慌てて何かをつけられている感じが、見ているとするんです。  先ほど総務部長のお話で、今後、施設、しばらくは何も計画はしていないと言われたときに、本当に体育館にエアコンをつけるということを考えていかないといけない時代になってきたのかと私は感じております。  大きな災害が起こらなければ何ということはないんですけれども、やはり避難場所として指定をしている、特に小学校の体育館、中学校の体育館なんかはそれに値するかと思うので。それが起こって慌てて、なかなか体育館レベルのエアコンって、今言って、電気屋さんに買いに行ってもありません。だから、その辺の予算をつけていただいて、やはり安心な避難場所を。  今度新しくできます新市民体育センターなんかは、全館空調が当然のように多分できると思いますけれども、あの近隣の方々にとっては本当に最大の避難場所になります。逆に、今度は松原に現にあります体育センターはなくなります。その近くには大きな箱物というものがありませんし、そうすると小学校の体育館かと思いますので、これから予算のことを言うと、なかなか難しいかもわかりませんけれども、そのことを考えながら、特に危機管理監の方から市長の方に提言をしっかりしていただきたいと思いますので、お願いをして私の質問を終わります。ありがとうございました。 128 ◯議長(安藤 博君) 21番安澤勝君。安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 129 ◯21番(安澤 勝君) では、公政会の2番バッターとして質問させていただきたいと思います。  今回、2点につきまして質問させていただきますので、理事者の皆さん、どうかよろしくお願いを申し上げます。  では、まず大項目の1点目でございますが、市道荘厳寺中山線沿いの山裾への土砂等の搬入についてということで質問させていただきます。  近年、日本各地で異常気象が頻繁に起こっており、県内でも米原市で起こった竜巻、極地的ゲリラ豪雨や広範囲にわたる集中豪雨、さらには線状降水帯のように長時間にわたって局所的に降る豪雨による災害が毎年のように日本列島を襲っている状況です。  まだまだ記憶に新しい今年7月の西日本豪雨。山口県、広島県、岡山県等を中心に西日本の多くの地域で河川の氾濫や浸水被害、土砂災害が発生し、お亡くなりになられた方は15府県で220名を超え、その質問を書いた当時ですが、4府県では依然12名の方が行方不明となっておられ、住宅被害は3万棟を超すなど、甚大な被害が発生しております。  また、先日は北海道でも震度7を記録する大変な災害が発生をしております。大切な方を亡くされたご遺族の悲しみはいかばかりかと哀悼の意を表します。被災された地域の一日も早い復興を心よりお祈りする次第です。  さて、地球温暖化による気象変動の影響は、日本のどの地域においても豪雨災害が避けられない問題となっており、今後は災害を未然に防ぐ事前予防的な危機回避の対応をしていかなければならないと考えております。  このような観点から、鳥居本の市道荘厳寺中山線沿いの山裾への土砂等の埋め立てについて、地域の住民から交通安全と市道ののり面崩壊等について不安の声が増大していることから、以下、質問をさせていただきたいと思います。  ダンプによる土砂搬入に係る交通安全対策についてということで、昨年末から大型10トンダンプによる土砂等の搬入・埋め立てが頻繁に行われておりますが、主として大型ダンプの通行量を把握されておられるでしょうか、お伺いをいたします。 130 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 131 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 市道荘厳寺中山線沿線の土地への土砂の搬入につきましては、昨年末に地域からの道路汚損の苦情を受けまして、何度も現地を確認し、相当数の大型ダンプトラックが出入りしていることを認識しておりますが、交通量までは把握しておりません。 132 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 133 ◯21番(安澤 勝君) ダンプが通っているということは確認をしていただいている。ただ、その交通量については把握されていないということでございました。  では、次にまいりますが、当初は町内に、鳥居本町内でございますが、運送会社の整備基地と社員寮が整備されるということから、その工事現場の土を搬入すると、私は聞き及んでおりました。しかし、今年春ごろからは、その搬入されている業者も替わり、別の現場からの土砂が搬入されているようであります。  産業廃棄物を含む土砂が不法投棄される事件や、汚染土壌を不法投棄するなどの事件が発生しておりますが、この埋め立てをされている土、この有害物質などが含まれていないか調査が必要ではないかと考えるんですが、その辺についてご見解をお願いしたいと思います。 134 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 135 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 埋め立てに利用される、ほかの現場から搬入される建設発生土につきましては、土砂および土地造成の目的となる土砂に準じるものであり、一般に土地造成の材料として使用されるものです。  また、昨年度に土砂の搬入を確認した際に、土地所有者、借地人および土砂搬入業者に聞き取りを行った結果、搬入しているものは一般的な建設発生土とのことであり、現時点では調査の対象外と考えております。 136 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 137 ◯21番(安澤 勝君) 聞き取りをしていただいたのは昨年末ということでお伺いしたと思うんですけれども、先ほど述べましたとおり、昨年末は町内からの土砂であったと私も認識をしておりますので、その土地は田んぼを埋め立てる土地だったので、全く問題はなかったかと思います。  しかしながら、今年の春から業者も替わり、別の土砂が搬入されているという実態を考えますと、有害物質などが含まれていないか。これを実例で言いますと、例えば今、この庁舎の前の土地が土壌汚染ということで大変な問題となっておりますけれども、この庁舎の裏に立体駐車場をつくるときは、同じ敷地の中でも調査がなされていなくて持っていかれているというのが事実ですよね。ということは、全くないと言い切れるかどうかということを疑問に思うんですが。  その辺について再度質問いたしますが、今、部長のおっしゃった、昨年の末の時点では、いわゆる町内の中の田んぼの土であると。しかしながら、春からは違う土が入っているのであれば、しっかりと調査をしないと、彦根市に汚染土壌が持ち込まれている可能性もあるということを認識した上で再度ご答弁をお願いしたいと思います。 138 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 139 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今回、搬入されているのは一般的な建設発生土とは認識しておりますが、議員がおっしゃいますように、4月以降、また違うところからの搬入ということもあるということでございますので、改めて聞き取り調査等を行ってまいりたいと考えております。 140 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 141 ◯21番(安澤 勝君) それでは、改めて調査をしていただきますようにお願いをしたいと思います。  では、次にまいります。  この土砂の搬入には、多い日は早朝より100台弱の大型ダンプが市道荘厳寺中山線を往復しております。この市道は中山投棄場の前の道でございまして、今年度中には改良していただける予定ではございますが、土砂搬入現場までに2カ所の狭隘な部分があり、草木や建物等により見通しがきかないところもございます。交通安全等も懸念されるところでございますので、主として交通安全に係る危険度の認識についてご見解をお聞かせください。 142 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 143 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 土砂搬入現場までの間に未改良となっている2カ所につきましては、狭隘で曲線となっていますことから、危険であることを認識しております。この未改良区間2カ所につきましては、用地が取得できましたことから、本年度に道路拡幅工事を実施し、年度末の供用を予定しており、かねてより危険となっていた箇所は改善されますことから、ご理解のほどよろしくお願いします。 144 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 145 ◯21番(安澤 勝君) 改良していただけるということですが、今、9月の中旬でございます。あと3カ月半、年度末までといいますとまだ半年近くございますので、何らかの交通対策をお願いできればと思います。これも要望としてお願いをしたいと思います。  では、次にまいりますが、大型ダンプの搬入経路は国道8号線鳥居本町南交差点から鳥居本小学校前を通行しており、交差点改良もできていない中、児童・生徒の交通安全対策が懸念されます。幸い最近は子どもが巻き込まれる事故などは発生しておりませんが、実際に過去には小学生が車にひかれ、死亡するという痛ましい事故が起こっております。高齢の歩行者、特に児童・生徒の交通安全対策についての見解をお願いしたいと思います。 146 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 147 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 国道8号の鳥居本町南交差点から鳥居本小学校前の市道内町三ツ割線につきましては、鳥居本地域の東西を結ぶ主要な道路であり、近くに土砂採取場が複数存在しますことから、大型ダンプトラックの通行が多い状況となっております。  特に議員ご指摘の区間は、狭隘で大型車との対向や歩行者の通行の安全性が十分確保されていない状況となっておりますことから、現在、国道8号との交差点から中山道までの区間を事業化し、道路拡幅による安全対策を年次的に進めているところでございますので、ご理解のほどお願いいたします。 148 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 149 ◯21番(安澤 勝君) その辺はよく理解をしております。  特に狭隘な部分で大型ダンプのすれ違いの部分もございますし、通学道路でもございますし、一部歩道はございますけれども、そういう部分で安全対策だけはお願いしておきたいと再度お願いしたいと思います。  では、次にいきます。  では、中項目2です。ゲリラ豪雨時ののり面崩壊の危険性と景観の保全についてということでございますが、先ほど述べましたとおり、昨年末から鳥居本町の市道荘厳寺中山線沿いの山裾への土砂等の搬入が進んで、日に日に高く積み上がっております。その高さは、恐らくビルでいうと3階建てぐらいの高さには積み上がっていると思うんですが、この土地につきましては個人さんの所有の土地ではありますけれども、市としてこのような状況を把握されておられるのでしょうか、お伺いをいたします。 150 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 151 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 現地の状況につきましては、昨年末に地域から運搬土砂による道路汚損の苦情を受けまして、何度も現地を確認の上、市道への土砂崩壊対策等の指導をしており、以降、定期的に市道沿線のパトロールを行うことで現状を把握しているところでございます。 152 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 153 ◯21番(安澤 勝君) パトロールもして、現状を把握していただいているということでございます。  では、次にまいりますが、雨水により土砂が市道に流れ落ち、その先のほかの人の土地へと流れ込んでおりますが、この雨水により、市道に土砂が流れ落ちている現状は把握されておられるでしょうか、お伺いをいたします。 154 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 155 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 雨水による土砂の流出につきましては、本市の指導により、市道沿線に土砂崩壊対策として大型土のうを連続して積まれたことで改善されたと判断をしております。  また、議員ご指摘の他人の土地へ流れ込む土砂混じりの雨水につきましては、事業者が独自に設けられたルートで排水されることを確認しております。 156 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。
      〔21番(安澤 勝君)登壇〕 157 ◯21番(安澤 勝君) 今、確かに大型の土のうで、ある一定のところはせきとめておられます。しかしながら、その土を持ち込む、いわゆる通行道路というんですか、持ち込むための道路が山裾をずっと上がってあります。そこには当然、せきどめするものは何もないので、大量の雨が降ると、その搬入道路、坂道を水と一緒に土が流れて、当然、市道は土ががたがた状態、当然、それが前の道や田んぼとかに流れ込んでいるという状況なんですけれども、その辺についてはどういうご見解をお持ちでしょうか。 158 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 159 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 確かに議員ご指摘のとおり、搬入通路については何もないという状況でございますので、今後、適宜清掃するように指導の方をしてまいりたいと考えております。 160 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 161 ◯21番(安澤 勝君) では、ご指導のほどお願いをいたしたいと思います。  では、次にまいりますが、このように個人の土地であったとしても、埋立事業者あるいは土地所有者、土砂等発生元の事業者等を規制する法令や、あるいは本市に条例があるのでしょうか、お伺いをいたしたいと思います。 162 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 163 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 今回の事案につきましては、埋立等事業者、土地所有者、あるいは土砂等発生元事業者等を規制する法令や条例はございません。 164 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 165 ◯21番(安澤 勝君) ないということが確認をされました。ということは、今ないということでございますので、国による法令もない、本市による条例もないと理解をさせていただきました。  では、次にまいりますが、これは大津市の例でございます。大津市では、区域において行われる土砂等による土地の埋め立て等を規制するため、大津市土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例を制定されていて、平成26年に全国各地で発生した土砂災害を契機とし、市民生活の安全確保および生活環境の保全を図るべく、埋立事業に係る手続の見直しや事業者に対する規制を強化した一部条例を改正されております。  また、8月23日の毎日新聞の記事によりますと、京都市伏見区の大岩山という山があるんですが、標高189メートルに不法投棄された土砂が西日本豪雨で崩れた問題で、山頂付近に昨年6月から11月、大型トラック延べ2,500台以上の大量の建設残土を集中的に持ち込んでいたことが業者の搬入記録でわかりました。  市は、住民の通報などで昨年11月までに搬入を把握していたが、撤去を命じる土砂条例が未制定で、土砂量などの実態調査も行わず、対応が後手に回っている。  土砂条例を持たない市は今年1月、住宅造成等規制法に基づき、土砂の傾斜を30度以下にして崩落を防ぐように土地の管理会社に指導。3月中旬から是正工事として土砂搬入が始まり、請負業者による整形目的で、さらに大型トラック約3,000台、計1万6,500立方メートルの土砂を8月中旬までに運び込んだ。  建設残土の投棄は、業者が有料で受け入れて処分する残土ビジネスが背景と指摘される。残土は廃棄物処理法の対象外で規制が甘いため、取引実態も不透明で、山林などへの投棄が多発している。  国土交通省の資料では、2001年から2015年に投棄残土の崩落事故が全国で14件発生。同省は残土搬入を規制、撤去も命じられる土砂条例の整備を促している。これまでに20都府県、約300市町村が規制をしたと。これは昨年の8月時点でございます。  京都府は2009年に条例を制定しましたが、適用外の京都市はまだ条例をつくっていない。市の幹部は「対策に不備があった。国にも法整備を求めたい」と話しておられます。  このように伝えておりますが、本市に条例がないということでございますので、市として土砂等に土地の埋め立て等を規制する条例が必要であると考えますが、市の見解を求めます。 166 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 167 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 土砂等に土地の埋め立て等を規制する条例の必要性につきましては、今回の事例を見ましても、これまで市が事業者にのり面の土砂が崩落しないよう指導したことで、盛り土の安全性は一定確保されていると考えております。このことから、現時点で規制条例を設けることは考えておりませんが、今後も適宜パトロールを行い、現状把握に努めてまいりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 168 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 169 ◯21番(安澤 勝君) ご理解はできませんが、とりあえず、また次の質問に移りたいと思います。  では、さらに記事の続きを紹介させていただきますと、京都市伏見区の土砂崩れをめぐり、規制が甘い自治体を探しては建設残土を投棄する残土ビジネスの実態が浮かび上がった。市の是正指導もずさんで、崩落防止工事名目で土砂が山上に搬入され続けました。台風シーズンを迎え、住民の不安は募るばかり。  「土砂条例がない場所を狙ってもうけている」、残土を搬入したとされる京都市の土木会社を知る関係者は、都市部は残土の捨て場が不足し、条例がない京都市内は好立地。建設現場から近いため、運搬コストも節減できて、うまみは大きいと言います。  残土処分の相場は10トントラック1台当たり1万円から6,000円、伏見区の現場では8,500円で受け入れ、運搬業者が2,500円を取り、土木会社が6,000円を得る仕組みで「残土はどんどん集まる」と話すとあります。  私は、実際に残土の投棄を探しておられる方を、鳥居本町のこの地域とは別のところで、その現場を目撃しております。こうしたことから、早急に対応していただきたいと思いますが、行政が後手後手にならないように、こうした条例は絶対に必要だと、規制をしていただけるしっかりとしたものが必要だと。京都の方でも、こういう事例がありますので、ぜひ検討していただきたいと思いますが、再度見解をお願いしたいと思います。 170 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 171 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 土砂の埋め立てに関しましては、今回ご指摘を受けております事案の場所につきましては、規制する法令の適用を受けませんが、一定規模以上の埋め立てを規制する法律は、現在、急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律や砂防法を含め10個の法律が存在しております。このうち、本市域の中で適用を受けるものは、7つの法律別に適用を受ける地域が指定されるなど、規制を受けている状況となっております。  また、県内の土砂条例の制定状況については、議員がおっしゃいましたように、大津市が制定されておりますけれども、全国的には県条例の中で権限を委譲している場合や県条例を補完しているという例が多くございます。広域的な取り組みの観点からも、県との協議も必要と考えております。  現在、市域ではこうした土砂の埋め立てによる法令違反や危険な埋め立てを確認しておらず、現行の適用法令の中で対応ができるとは判断しております。  ただちに条例を制定することは考えておりませんが、また県の方とも十分協議を行ってまいりたいと考えております。 172 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 173 ◯21番(安澤 勝君) いずれにしても、皆さん、多分感じておられるのかと思うんですが、彦根市はよその市がやっていたら、うちもやりましょうかというのが非常に答弁を聞いていても多い気がします。今回、800万円の農業被害については、県下で一番にこういった措置をしていただいておりますので、よそがしていないから、県内で余りやっていないから様子を見てというのではなく、そういう実害が起こる前に、きちっと条例整備をして万が一に備えておくということが、いわゆる転ばぬ先のつえといって、それは非常に大事なことだと思いますので、ぜひ、これを契機に条例等を検討していただきたいと思います。後手に回らないようにだけお願いをしたいと思います。  次にいきます。  では、都市計画マスタープランにおいて、鳥居本東部の中山間地は自然環境地とされており、地域としても自然環境、景観の保全に務めております。  こうした中、市道に面したのり面は大型土のうを積み上げられた状態でありますが、景観に配慮したのり面の保護措置、芝張りや植栽シート等を指導すべきと考えますが、当局の見解をお願いしたいと思います。 174 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 175 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根市都市計画マスタープランでは、土地利用に関する方針の中で鳥居本東部の山間地域などを自然環境保全地として保全を前提としつつ、山間地域の振興にも寄与するよう環境学習の促進を図る地域としております。  しかしながら、議員ご指摘の市道沿いの土砂搬入に対して、景観に配慮したのり面の保護措置を規定する関係法令がないことから、芝張りや植栽シート等の指導をすることは困難であると考えております。 176 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 177 ◯21番(安澤 勝君) 現状、規制する条例がないということですので、なかなか指導ができないという立場はわかります。そういうことからも、こういったことも指導できるような整備をお願いしておきたいと思います。  次へまいりますが、日々積み上げられていく土砂等が、本年7月の西日本豪雨のように、線状降水帯で長時間局地的に降った場合、どうなるのでしょうか。のり面崩壊の危険性について、市はどのような認識を持っておられるのか、見解をお願いします。 178 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 179 ◯都市建設部長(藤原 弘君) のり面崩壊の危険性につきましては、現在、市道への土砂の流出防止のため、大型土のうによる対策を講じるとともに、一定の高さごとに複数段に分けて盛り土されていますことから、一定の安全性は確保されていると認識をしております。なお、西日本豪雨のように線状降水帯により、長時間局地的な降雨を受けた場合は、当該地の盛り土のり面の崩壊の危険性は高くなるとは考えております。 180 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 181 ◯21番(安澤 勝君) わかりました。  では、地元住民が不安を抱いている大型土のうで積み上げられたのり面が崩壊し、万が一、そのとき通行していた自動車、あるいは歩行者等が巻き込まれた場合、危険性が予測された中で、のり面崩壊により人の生命や身体を著しく害した事態が生じた場合、豪雨という自然災害とはいえ、この責任の所在はどこにあるのでしょうか。 182 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 183 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 豪雨等による自然災害により、損害を与えた場合の責任の所在につきましては、通常、予見することができない不可抗力による場合は、免責が適用される場合もありますが、道路沿線ののり面が市の所有管理で生じた損害は、管理瑕疵責任を負う範囲において市の責任が生じることになり、のり面が民地の場合は、損害を与えたのり面を所有管理する方が責任を負うものと考えております。 184 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 185 ◯21番(安澤 勝君) この場合は私有地ですので、その管理する方ということで理解をしております。  これは、いずれにしてもその土砂を積み上げている会社、あるいは土地を貸しておられる方の責任と理解をさせてもらってよろしいでしょうか。 186 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 187 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員がおっしゃいますように、土地の所有者の責任になると考えております。 188 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 189 ◯21番(安澤 勝君) わかりました。  では、次にまいります。  生活道路として利用されている市道に隣接するのり面崩壊の危険性について、地元の地域住民からは不安が増大しており、市民の生命と安全を守る市として、災害予防、危機管理の観点から、あるいは崩壊すれば市道が塞がってしまうということも含めて行政指導が必要だと感じますが、見解をお示しください。 190 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 191 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 行政指導の必要性につきましては、道路管理者は道路の安全な通行を確保する責任を負っていますことから、定期的なパトロールを実施することで安全を確認するとともに、のり面の崩壊など危険性を確認した場合は、事故を未然に防ぐための措置を行うよう適切に指導してまいりたいと考えております。 192 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 193 ◯21番(安澤 勝君) では、これからも適切な指導を続けてくださいますようにお願いをしたいと思います。  では、大項目、次にまいります。中心商店街の活性化についてということでございます。  郊外には大型ショッピングセンターやドラッグストア、コンビニエンスストア等、市内には多くの商業施設があり、モータリゼーションの普及により、消費者はより便利でよい商品をより安く求めておられるのではないでしょうか。また、消費者の多様なニーズにも応えられなくては、消費者の購買意欲をかき立てることはできません。  起業された方もおられますが、個人事業主の多くは2代目、3代目、あるいはもっと歴史のあるお店もあります。それぞれ企業努力をされ、売り上げも何とか現状維持ができればよい方で、商店街の置かれている環境は近年非常に厳しくなっております。また、高齢化や後継者がいないことから、今年になって数店舗が店を閉められ、シャッターが目立っているのも事実でございます。  このような中、平成28年度より、中心商店街の一つである銀座街を再生すべく、まちづくり調査事業に取り組んでいただいており、今年度が本調査の最終年度であります。これまでの取り組みの内容をお聞かせください。 194 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 195 ◯副市長(山田静男君) ご質問の銀座街まちづくり調査につきましては、平成28年度には都市計画課、地域経済振興課、また、コンサルタント会社と銀座街商業協同組合役員等関係者様との協議をした上で、目視ではございますが、銀座街防災街区ビルの現況調査を行い、権利者のヒアリング等も実施したところでございます。  その結果、建物自体の問題・課題として老朽化による安全性等に関する問題。建物利用の問題・課題として後継者不足等による空き店舗、また空き家の増加。これからの展開に向け、権利者同士で将来に関する話し合い等が行われていないなど、課題が明らかになりました。  平成29年度には、7月に全地権者を対象としまして、平成28年度の事業結果報告を行うとともに、グループごとに検討会議を開催することを提案し、了承されたところでございます。  これを受けまして、9月から11月の間に銀座街防災街区ビルを六つのグループに分けまして、今後の方向性について議論していただきました。  その結果、費用面等の条件で納得できれば、防災街区ビルの除却による再生が望ましいと考える権利者が比較的多いことが確認されましたが、除却自体に消極的な権利者もおられ、また、除却後の意向も踏まえまして、さまざまなご意見がございました。  平成30年7月には全権利者対象の説明会を開催させていただきまして、これまでの調査結果に加えまして、銀座街の広域的な課題および再生の考え方をお示しして、各権利者の今後の考え方についてアンケート調査を行いました。今後はこのアンケート調査の結果を分析しながら、グループごとの意見交換会を実施しまして、再度、全体説明会を開催するなどして、銀座街のまちづくりについて検討を進めていく予定でございます。 196 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 197 ◯21番(安澤 勝君) ありがとうございます。  どのような事業を行うにしても、関心度や意気込みなどは個人個人でお考えになる温度差というのがございます。銀座街を幾つかのブロック、いわゆるグループ分けをして再生を考えていただいているようでございますが、いわゆる商店主や地権者の理解は得られているのでしょうか、お伺いをいたしたいと思います。 198 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 199 ◯副市長(山田静男君) この銀座街のまちづくりに関しましては、市が考え、商店主や地権者のご理解を得るのではなく、住民の皆様とともに考え、その中で市ができることについて考えていくものと理解しています。したがいまして、現時点で市が独自に再開発等について具体的に考えていることはなく、今後、住民の皆さんと協議検討を重ねた上で、まちづくりの方向性を決定し、商店主様、権利者のご理解をいただくものと考えております。 200 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 201 ◯21番(安澤 勝君) では、住民主体で取り組むということでございます。  商店街の方からは、こんな商店街にしたいという方向性を持って描いていただいているんでしょうか、その辺についてお伺いをしたいと思います。 202 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 203 ◯副市長(山田静男君) 現在のところ、銀座街商業協同組合の方から具体的な方向性は聞き及んでおりませんが、商店主の皆様方を含めまして、今後、検討会等で議論を深めてまいりたい。また、方向性を決定していただくものと認識しております。 204 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 205 ◯21番(安澤 勝君) わかりました。  では、これから1年、2年で大きく生まれ変われるというよりも、今後5年、10年かけて新しいまちをつくり上げていく、そんなイメージかとも思います。今後はどのようにこの事業を進められていくお考えなのか、お示しをいただきたいと思います。 206 ◯議長(安藤 博君) 副市長。
    207 ◯副市長(山田静男君) 今後の事業の進め方につきましては、正確な年次によります進捗予定は現在お示しできませんが、この事業は民と官が共同で取り組むことが不可欠であることから、権利者の理解が得られた上で、国等の支援も見据えながら、まずは全体整備に係ります具体的な計画を策定し、その後、個別の除却や再整備に係る具体的な計画を策定していくものと想定しているものでございます。 208 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 209 ◯21番(安澤 勝君) では、よろしくお願いをいたします。  では、今の銀座街のように、このまちづくり調査事業の周辺の商店街への拡大構想はあるんでしょうか、お伺いをしたいと思います。 210 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 211 ◯副市長(山田静男君) 現在行っております銀座街の再生の検討につきましては、昭和35年から昭和45年にかけまして市の先導によりまして実施した防災建築街区整備事業により整備した建物の老朽化対策として行っているものでございますが、ハード事業の対象はあくまでも防災建築街区整備事業で整備したビルとなります。  このように、現時点において拡大する構想は現在持ち合わせておりませんが、先ほどお答えしましたように、広域的な課題も勘案しながら進める事業と考えております。こうしたことから、周辺商店街での関連する事業につきましては、国の支援の対象の可能性も含めまして、情報収集を図っていきたいと考えております。 212 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 213 ◯21番(安澤 勝君) 防災街区が対象ということでございます。  ただ、銀座商店街だけがよくなれば、中心商店街が活性化するかというと、そうではございませんので、やはり面的にきれいに整備をしていただくことが活性化につながっていくと思いますので、その辺につきましては、また今後ご検討いただいて、そういった構想を広げていただきますようにお願いをしたいと思います。  それでは、次にまいりますが、そもそも商店街の魅力とは何か、私なりに考えてみますと、どこも専門店です。その道のプロ、いわゆる目ききのプロでございます。例えばケーキ屋さん、お菓子屋さんのように、自分でつくって売るショップ型の個店は商品に独自のアイデアや付加価値をつけること。商品を仕入れて販売するストア型はどうしても価格競争でチェーン店に押されてしまいます。店主自ら商品説明やちょっとした会話のサービス、ただ物を売るだけではなく、お客さんの暮らしの質を高めていけるような会話ができることで、店主を含めた店のファンをつくること、そうすることで個店が輝き、やがて商店街の魅力につながると思っております。特色ある店づくりができていくのではないかとも思っております。  ある事業主は、このようにおっしゃいます。「店をリニューアルしても扱っている商品が全く同じであれば、お客さんは来ない」とおっしゃっております。いかにして商品の魅力を伝えるか、発信できるか、ニーズをつかむかがポイントでございます。こうした店のプロデュースができる人材が必要になってまいります。  そうしたことから、まちづくり会社の設立は急を要します。議会より5月に出しました政策提言の回答には、「銀座街だけではなく、中心市街地一帯において、どのような事業展開が可能かも含め、まちづくり会社の設置について議論をしてまいります」と記されておりますが、では、いつごろから議論を始めていただけるのでしょうか、お教えください。 214 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 215 ◯副市長(山田静男君) 先般、市議会市民産業建設常任委員会からいただきました政策提言における、まちづくり会社の設立に関しましては、この銀座街まちづくり調査の中で、「将来、防災街区ビルの解体・撤去を行い、新たなまちづくりを行う場合に、不動産の交換・配置やエリアマネジメントを行う民間組織の必要性につきましても検討材料とする予定」としており、「この検討の中で、銀座街だけでなく、中心市街地一帯において、どのような事業展開が可能かを含めて、まちづくり会社の設置についての議論をしてまいります」という回答をさせていただきました。  これを受けまして、この7月に開催しました全地権者対象の説明会におきまして、不動産事業および周辺エリアも含めたエリアマネジメントの核となるまちづくり会社の必要性についてお示しさせていただいたところでございます。今後におきましても検討を進めてまいりたいと考えております。  また、政策提言で回答しましたとおり、まちづくりに関しては、市の意向によるものだけではなく、地域住民のまちづくりに対する熱い思い、機運、主体的な行動なども重要であると考えており、会社の設立に当たりましては、地域や経済団体等、さまざまな関係者の合意と出資が必要であることから、この検討と並行しまして、商工会議所や商店街連盟等関係者と協議を強力に行っていきたいと考えております。 216 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 217 ◯21番(安澤 勝君) これは政策提言という形で市議会として出しておりますので、ぜひとも早急に立ち上げていただくように再度この場をかりてお願いをしておきたいと思います。  では、最後の細項目に移ります。  銀座街の建物同様に中央商店街のアーケードも老朽化し、数年前の台風や突風により、街路灯が折れるなど危険であることから、既に商店街の方で撤去されておられます。  今年は先日の台風20号でアーケードの側面がめくれて危険な状態でございました。歩行者や通行する車等に被害がなかったことが不幸中の幸いでございます。また、建設当時のはやりだったかもしれませんが、アーケードを支える支柱が雨どいの役割も兼ねていることから、内部がさびて腐食し、金属の支柱部分が薄くなっています。特に危険なのは支柱の下の方、下部に泥がたまり、水が抜けていない箇所の腐食が激しいことから、大きな地震や大雪、突風、台風などで倒壊するなどの事故発生が予測できます。  特に危険な箇所については、商店街の方で応急処置を施しておりますが、9月4日の台風21号が非常に強い勢力を保って日本列島を縦断したのは記憶に新しいところでございます。この際も、この商店街の皆さんの不安は的中し、アーケードの天井部分が剥がれてしまいました。撤去費用も高額になることから、市の補助をお願いしたいのですが、見解をお願いいたします。 218 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 219 ◯副市長(山田静男君) 商店街のアーケード等の公共的協同施設の設置や大規模改修につきましては、彦根市中小企業振興条例に基づく審議会におきまして、対象事業に対する奨励措置の適用について諮問し、奨励措置の適用を受けた事業に対しての奨励金の交付という形で金銭的補助を行っているところでございます。本条例は滋賀県の自治振興交付金に連動するものでございます。市が補助を行った経費の一部を県が自治振興交付金として補助する制度となっております。  しかしながら、今のご質問でございますけれども、本条例および県の自治振興交付金につきましては、既存施設の取り壊し経費については補助対象外としているため、議員がおっしゃっています中央商店街のアーケード撤去に対して市が補助を行うことは現在非常に難しい状況でございます。  このため、先般、県が行う自治振興交付金制度の検証に係る意見照会につきましては、既存施設等の取り壊し経費について対象経費とするよう、市の財政課を通じまして意見というか、要望をさせていただいたところでございます。  また、施設の老朽化につきましては、中央商店街のアーケードにとどまらず、他の商店街の施設全般に係る問題と認識しております。その対策については、県の対応を見据えながら、市全体の緊急度、優先度等を考慮しながら、さまざまな制度の活用を視野に入れまして、総合的に検討してまいりたいと考えております。 220 ◯議長(安藤 博君) 安澤君。   〔21番(安澤 勝君)登壇〕 221 ◯21番(安澤 勝君) では、彦根の商店街で一番古いアーケードでございますので、いつ何どき倒壊するかわかりませんので、できたらいろんな方策を考えていただければと思います。どうもありがとうございました。 222 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前10時50分休憩            午前11時04分再開 223 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  20番長崎任男君。長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 224 ◯20番(長崎任男君) 朝から続きます公政会の3番バッターを務めます長崎でございます。本来ですと3番バッターはクリーンナップで得点に絡むんですけれども、次に控えます4番バッターにつなげる質問に徹底させてもらいたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  今期定例会におきまして、私は大きく2点で質問させていただきます。  それでは、1点目でございます。彦根市の観光動向の現状についてでございます。  今年は国宝・彦根城築城410年祭の翌年であります。本年度の観光動向、特に彦根城の観覧者数についてお尋ねいたします。  一般的に周年イベント、大型イベントの翌年は、その反動で入場者数が減少すると言われておりますが、2018年度の彦根城や博物館の入場者数はどのような状況になっているのでしょうか、お尋ねいたします。 225 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 226 ◯文化財部長(高田秀樹君) 細項目1の本年4月から8月末までの入場者数をお答えさせていただきます。  彦根城が34万6,719人、彦根城博物館が6万8,061人で、昨年の同時期と比べますと、彦根城が83%、彦根城博物館が90%となっております。 227 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 228 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  次に、細項目の2でございます。では、過去5年間、平成25年度から平成29年度で比較すると今年はどういった状況なのか、お答えください。 229 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 230 ◯文化財部長(高田秀樹君) 同じく本年4月から8月末までの入場者数を過去5年の同時期と比べますと、彦根城は平成25年度比で93%、平成26年度比で96%、平成27年度比で92%、平成28年度比で91%、平成29年度比で83%となっております。  一方、彦根城博物館は、平成25年度比93%、平成26年度比86%、平成27年度比152%、平成28年度比89%、平成29年度比90%でございます。  なお、平成27年度につきましては、4月から5月までの間、彦根城博物館が休館となっておりましたので、平成27年度の6月から8月までの数値、実数と、今年度の4月から8月までの数値を比較しているため、数値が高くなっております。 231 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 232 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  今ご報告いただきました過去5年間の比較というのをお伺いしたわけでございますけれども、平成27年は数字が博物館に関しては若干高かったんですけれども、それはそういう事情があるということでございまして。おおむね今お聞きした数字からしますと、今年はこの5年の中で一番最低の入場者数と考えられるわけなんですけれども、単に周年イベントとか、大型イベントの翌年だからそういった状況なのか、そのほかに何か要因があるのか、現時点で分析といいますか、なぜ落ち込んでいるのかということを再度お伺いいたします。 233 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 234 ◯文化財部長(高田秀樹君) 議員がおっしゃいますように、イベントの翌年度ということで、昨年と比べると落ち込むのは想定済みでございますが、本議会でもいろいろご質問がありましたように、本年は猛暑でありますとか、7月豪雨でありますとか、その後の台風の襲来ということで、観光客等の出控えというのも影響しているのではないかと考えております。 235 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 236 ◯20番(長崎任男君) そのように分析されているということで、一定理解いたします。  細項目の3番でございます。今の質問にも絡むところでございますけれども、当然イベントの翌年ということで、当初から今年度の落ち込みはそこそこ想定されていたと思うのでございますが、現状は想定されていた範囲内なのでしょうか。それとも想定を超えるものであったのか、お聞かせください。 237 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 238 ◯文化財部長(高田秀樹君) 今年度の8月末までの入場者数の見込みにつきましては、彦根城の有料入場者数を平成26年度から平成28年度までの過去3年の平均であります34万2,000人程度と見込んでおりまして、現在の実績はその93%でございます。  また、彦根城博物館は、同じく有料観覧者数を6万9,000人程度と見込んでおりまして、その実績はその88%でございまして、彦根城および彦根城博物館とも想定より若干低い状況でございます。 239 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 240 ◯20番(長崎任男君) 若干低いというところで、そこそこの想定の範囲を少し超えるという状況でございました。  細項目の4番でございます。観覧料金の値上げと関係あるのかということでございますが、こういった問題は非常に分析するのは難しいとは思うのでございますが、現在の落ち込みの要因の一つに観覧料金を値上げしたことが影響しているのではないかと私は考えるわけでございますが、券売の窓口や旅行のエージェント等からの反応といったところを含めてお聞かせください。 241 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 242 ◯文化財部長(高田秀樹君) 議員ご指摘のとおりでありますし、先ほどもご答弁申し上げましたように、今年は大阪北部地震や記録的豪雨、あるいは猛暑、多くの台風が上陸したという影響も考えられるため、観覧料の値上げの影響がどの程度あるかは不明でございます。  また、券売の窓口や旅行エージェント等からの値上げに対する反応でございますが、現時点では特段聞いておりません。 243 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 244 ◯20番(長崎任男君) わかりました。  細項目の5番でございます。次に、観覧料収入、観光駐車場の収入についてお尋ねいたします。  昨年の同時期の観覧料は別料金となっておりましたので、昨年を除く過去5年間と比較してどうなのかについてお答えください。 245 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 246 ◯文化財部長(高田秀樹君) 本年4月から8月末までの観覧料収入、観光駐車場収入を、昨年を除きます過去5年の同時期と比べますと次のとおりとなります。  まず、彦根城の観覧料収入でございますが、平成24年度で比べますと122%、平成25年度と比べますと122%、平成26年度と比べますと125%、平成27年度と比べますと121%、平成28年度と比べますと119%でございます。  一方、彦根城博物館の観覧料収入は、平成24年度と比べますと83%、平成25年度と比べますと91%、平成26年度と比べますと85%、平成27年度と比べますと178%、平成28年度と比べますと88%でございます。  なお、これにつきましては、先ほども申し上げましたが、平成27年度は博物館の休館という状況がございますので数値が高くなっております。  また、観光駐車場収入は、平成24年度と比べますと104.5%、平成25年度と比べますと97.9%、平成26年度と比べますと97.9%、平成27年度と比べますと94.6%、平成28年度と比べますと97.4%となっております。 247 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 248 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  彦根城に関しましては、軒並み100%を超えている状況でございまして、観覧料収入ですとか、駐車場収入の現状はわかったわけでございますけれども、観覧料は値上げしたということですから、市としましては当然入場者減少の影響は受けていないと、私自身は今の答弁から理解しているんでございますけれども、彦根市としまして、少ない入場者数でも収入が確保できるから、それでいいんだとお考えなのか。歳入予算との乖離はどれぐらいあるのかをお聞かせください。 249 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 250 ◯文化財部長(高田秀樹君) 先ほど入場者数の状況をお答えさせてもらいまして、一方、観覧料収入もお答えさせていただきましたが、入場者が減っているのに観覧料が上がっているのは値上げの影響でございますが、本来、観覧者数が平年どおり、あるいはそれ以上であれば値上げの効果はもっとあったと考えられますことから、観覧者数の増加というのは財源確保の上でも必要なことだと考えております。 251 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 252 ◯20番(長崎任男君) 歳入予算との乖離はどうなっていますか。 253 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩します。            午前11時18分休憩
               午前11時24分再開 254 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  文化財部長。 255 ◯文化財部長(高田秀樹君) 失礼いたしました。予算との乖離でございますが、昨年度は410年祭が開催されていたという特殊な事情がございますので、平成28年度の状況と比較させていただきます。  平成28年度におきましては、4月から8月までの年間収入に対する割合でございますが47%、4月から8月で収入いたしておりましたが、本年度につきましては予算に対しまして44.1%の観覧料収入の状況となっております。 256 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 257 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  次、何が言いたいかと申しますと、細項目の6番でございます。経済効果に対する認識ということでございまして、市の歳入としては観覧料収入ですとか、駐車場収入が確保できたらいいとお考えではないかと考えるわけでございますが、その反面、まちへの波及効果、当然入場者の減少で落ち込んでいるということが言えると思うんです。  昨年実施されました彦根市観光に関する経済効果測定調査から推計いたしますと、観覧者の減少により落ち込んだ額はどれぐらいになるのでしょうか、お答えください。 258 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 259 ◯副市長(山田静男君) 経済効果に関する認識でございます。これについてお答えします。  本市が国立大学法人滋賀大学に委託し実施しています観光に関する経済効果測定調査につきましては、彦根城や博物館の入場者数だけではなく、市全体の観光入込客数のほか、観光客や事業所に対するアンケート調査の結果をもとにした推計手法により、観光消費額や経済波及効果を算出しているところでございます。  仮に日帰り客と宿泊客の割合や、1人当たりの観光消費額などを平成29年度の調査数値を用いて、本年4月から8月末までの5カ月間の彦根城の入山者数の減少数をもって算出しますと、経済波及効果は15億円程度の減少と算出されます。  しかしながら、これは仮置きの数字でございまして、正確な経済効果の推計ではないことを申し添えたいと思います。 260 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 261 ◯20番(長崎任男君) 15億円の減ということでございます。  細項目の7番でございます。では、その落ち込んだ観覧者数を回復され、経済効果を高めていくための取り組みについて、既に秋から冬の旅行商品の企画は終わっているという状況でございまして、今からですと来年の春に向けた活動を始めなければならないと思うのでございますが、本市への誘客に向けて、どのような取り組みを展開されるのか、広告宣伝を中心に現時点でのお考えをお聞かせください。 262 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 263 ◯副市長(山田静男君) 今年度、本市では観光客の方々にまず本市を知ってもらい、興味を持っていただくこと、次に本市への旅行を計画していただくこと、さらには本市へ訪れる直前に情報収集していただくこと、訪れた後に満足していただくことを目的に、観光客のそれぞれの情報入手タイミングに合わせた展開が行われるよう広報宣伝の手法を見直しているところでございます。  まず、紙媒体としましては、これまで季節ごとのイベント情報もあわせた観光パンフレットを年3回発行していましたが、本市へ旅行を検討される方が具体的なプランニングができるよう本市の主な観光地やお勧めコースなどを盛り込んだ総合観光情報誌をこの11月末までに発行する予定でございます。  また、季節ごとのイベント情報につきましては、総合観光情報誌とは別にA4一枚のイベント告知チラシを発行することとしており、こちらは既に秋冬のイベントガイドを7月末に発行しております。  次に、ITを活用したプロモーションについても積極的に実施しています。具体的な内容としましては、大手通信会社との契約によりますスマートフォンにダイレクトに情報を発信するもので、年齢層、居住地などから事前に情報発信先を絞り込み、効率よく秋冬の彦根のイベント情報やグルメ情報等をお届けするものでございます。  このITを活用したプロモーションは秋から冬にかけて集中的に情報発信し、彦根のことをまだ知らない新たな観光客の発掘も見据え、彦根の観光情報をタイムリーにダイレクトに発信し、お越しいただくきっかけづくりとして取り組んでいます。  今後につきましても、こうした観光情報誌やITツールを組み合わせながら、本市への誘客に向け、取り組んでまいりたいと考えています。 264 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 265 ◯20番(長崎任男君) 再質問でございますけれども、ITのスマホ等を利用した広告というのは、今までにない試みで非常に期待ができるかと私自身は考えるわけでございますが。紙媒体での観光パンフ、年3回発行されているものでありますとか、11月末までに総合観光誌というのを発行されると、今、副市長の方からご答弁いただいたわけなんですが、これを発行する、それはどのようにして実際に観光に来られる方の手元にそれが渡るようにされる、そこまで考えてされているのか。ただ発行したらいいというわけではないと私自身は思いますので、そういったところを、どういう手法で手渡しといいますか、手に届くようにするのか、そのあたりをお聞かせください。 266 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 267 ◯副市長(山田静男君) パンフレットの配り方といいますか、どういう形でされるというご質問でございますけれども、JRとか私鉄の沿線の重要な駅、例えば関西圏ですとあれですけれども、北陸とかのそういう方面、あと、旅行会社、皆さんに団体旅行とかをしていただいていますので、そういうエージェントも踏まえた形でお配りすると。  また、市内の観光案内所、あと、観光協会等、そういうところを中心に置かせていただいて、パンフレットを皆さんにお知らせするということでございます。 268 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 269 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  私自身、何が申したいかと申しますと、ただつくったものを駅のところに置けばいいと、持っていけばいいというわけではなくて、しっかり営業するといいますか、しっかりこちらの本意を伝えるためにも、ただ単につくった、置いたというだけで仕事が終わりというわけではないようにしていただきたいと思うわけで、そのように言わせていただきました。  細項目の8番でございます。来年度に向けた事業展開についてお聞かせいただきたいと思います。  次に、この現状、次年度に向けてどういった事業を展開しようとされているのか、現時点でのお考えをお聞かせください。 270 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 271 ◯副市長(山田静男君) 本市におきましては、彦根城への入場者増を目指した取り組みだけではなく、まちなか観光の促進や夜間イベントの充実への支援などにも取り組んでまいりました。  今年度におきましては、特にひこにゃんの四番町スクエアへの登場や、京橋口駐車場でのレンタサイクル拠点の設置など、観光客のまちなかへの周遊につながる施策に積極的に取り組んでいるところでございます。  来年度につきましては、現時点では国宝・彦根城築城410年祭のような大きな事業の予定はございませんが、彦根市観光振興計画に掲げました将来像であります「21世紀型城下町・彦根の創造」を目指し、世界遺産登録やホストタウンを見据えた外国人観光客の受け入れ環境の整備に取り組むほか、戦略的な情報発信による本市への誘客や、夜間イベントの実施による宿泊客の増加、また、レンタサイクル貸出拠点における情報発信機能の強化など、観光客のまちなかへの周遊につながるような施策にも引き続き取り組んでまいりたいと考えています。  また、季節ごとのイベントにつきましても、限られた予算の中で誘客効果の高いものとなるよう、廃止や統合を含めた見直しも同時に行ってまいりたいと考えております。 272 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 273 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  中項目の2番でございます。ただいま副市長から答弁いただいたことに関係することにもなるんでございますけれども、城下町へのひこにゃんの登場についてお伺いいたします。  細項目の1番です。城下町へのひこにゃんの登場効果はということでございまして、観光客の城下町への周遊を促進することを目的としまして、本年7月から毎日四番町スクエアにひこにゃんが登場しているのでありますが、その効果についてお尋ねいたします。まず、ひこにゃんの登場場所や時間、その運営方法についてお聞かせください。 274 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 275 ◯副市長(山田静男君) 本市キャラクターでありますひこにゃんについてでございますが、彦根城から城下町への観光客の周遊の促進を目的にし、本年7月1日から、1日3回のうち2回目の登場として午後1時から午後1時30分までの30分間、四番町スクエアに登場しております。  具体的な登場場所として、よい天気の場合は四番町ダイニング前の広場に、雨天時等天気の悪い場合には四番町ダイニング3階多目的ホールに、それぞれ登場しているものでございます。  四番町スクエアでは、ひこにゃんや彦根市に関するクイズをしたり、夏休みということでスイカ割りなどをしたり、観光客の方とのふれあいも織りまぜながら、ひこにゃんのパフォーマンスを行っているところでございます。  7月、8月は夏休みということもあり、親子連れの方を含め、7月は3,755人、8月は4,735人の方がひこにゃんに会いに来ていただき、四番町スクエアを初めとするまちなかのにぎわいにつなげることができました。  また、四番町ダイニングの売り上げにつきましても、ひこにゃんが登場する前の5月、6月の2カ月間で前年度比87%であったものが、7月、8月の2カ月では前年度に比べ124%となるなど、一定の経済効果の部分でも効果が出ていると聞き及んでおります。 276 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 277 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の2番でございます。ひこにゃんが四番町スクエアに登場することについて、このことを周知ができていなくて混乱してしまったとかいうことはなかったのでしょうか。また、実際に四番町スクエアに来られた方の反応はどうなのか、お答えください。 278 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 279 ◯副市長(山田静男君) 四番町スクエアへの登場場所の変更に当たりましては、年度当初の4月からひこにゃんのホームページやフェイスブックを初め、積極的な情報の発信、周知に努めたこともあり、現在のところ、登場場所の変更による大きな混乱はなかったと認識しております。  また、四番町スクエアへ来られた方の反応につきましては、ひこにゃんとの距離が近いこと、また、パフォーマンスの中で積極的に観光客の方とのやりとりを取り入れていることもあり、おおむね喜んでいただいていると受けとめているところでございます。 280 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 281 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の3番でございます。彦根城の観光者数の減少に関係すると考えられるのかということでございますが、一番観光客が多い時間帯に城下町に登場しているということに実際なるわけでございますが、さきの質問に絡めまして、このことが彦根城の観覧者数の減少の一因になっているということはないのか、お考えをお聞かせください。 282 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 283 ◯副市長(山田静男君) 本年4月から6月までの間の3カ月間の彦根城の入場者数は対前年度比で3万8,793人、14.2%の減であり、この間のひこにゃんの観客数は1万8,020人、16.9%の減でございます。  同様にひこにゃんが登場場所を変更した7月から8月までの間の2カ月では、彦根城で3万280人、率として21.1%の減でございます。  また、ひこにゃんの1日3回の登場のうち、彦根城天守前広場と博物館前に登場する2回分で、1万1,111人、ポイントとしては24.6%の減となっております。  この彦根城への入場者数の減の理由といたしましては、先ほど文化財部長が答弁させていただきましたけれども、平成29年3月18日から同年12月10日まで開催されました国宝・彦根城築城410年祭が開催された影響や、大阪北部地震、猛暑、記録的豪雨、多くの台風が接近した天候等の影響が非常に大きいと考えております。ひこにゃんの登場場所変更などがどの程度影響したかは、現在のところ、分析ができない状況でございます。天候が主な原因ではないかと考えております。  しかしながら、ひこにゃんが登場してから12年が経過した現在も、ありがたいことに多くの皆様に応援をしていただいており、まずは観光客の方々が彦根城を初めとした本市の観光地にお越しいただき、そしてご城下も含め広く周遊していただけるよう、ひこにゃんは毎日彦根城内、そして四番町スクエアで観光客の方々をおもてなししてまいりますので、ご理解していただきますようよろしくお願いします。 284 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 285 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の4番でございます。ひこにゃんが四番町スクエアへ登場することにより、7月以降、夢京橋キャッスルロードを含めた、まちにどのような効果があったのか、お答えください。 286 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 287 ◯副市長(山田静男君) ひこにゃんの四番町スクエアへの登場につきましては、まだ開始から2カ月を経過したばかりでございまして、夢京橋キャッスルロードを含めた城下町への経済効果については、本年度の観光における経済効果測定調査の結果を待って調査したいと考えております。  なお、繰り返しで恐縮でございますけれども、城下町、特に四番町スクエアのにぎわいという観点からは非常によい影響を与えているものと考えております。 288 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 289 ◯20番(長崎任男君) 細項目の5番でございます。最後に、今後のひこにゃんの登場についてどのようにされるのか。次年度以降の取り組みについてお考えをお聞かせください。 290 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 291 ◯副市長(山田静男君) 先ほどのご質問にお答えしましたとおり、ひこにゃんの四番町スクエアへの登場につきましては、まだ開始から2カ月を経過したばかりで、登場場所や登場時間の変更については、お客様の混乱等を招くおそれや、旅行商品等への影響も懸念されることから、現在のところ、登場場所の変更等は考えておりません。  しかしながら、今後とも、彦根城や彦根城博物館を初めとする関係各所とも調整を行いながら、本市への誘客、城下町への周遊の促進、また、それに伴う経済波及効果の拡大を念頭に、ひこにゃんの活用を考えてまいります。  また、ひこにゃんの登場時のパフォーマンスについても、お客様の反応等を参考にしながら、より満足度の高いものになるよう取り組んでまいりたいと考えております。 292 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 293 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  大項目の2番に移らせていただきます。  彦根市における学校給食の現状についてお伺いしたいのでございますが、中項目の1、おいしい給食を目指して。  細項目1番、彦根市の小・中学校の給食の評判は。  この問題は以前より、北川議員の質問ですとか、常任委員会でも取り上げられてきた内容と重複するところもあるのでございますが、私自身も複数の彦根の市民の方から、彦根市の身近な問題といたしまして学校の給食がおいしくないと、何とかしてほしいという意見を拝聴いたしまして、彦根市の学校給食について早期の改善が求められていると感じまして、私自身の問題として改めてお伺いいたします。彦根市の小・中学校の給食の評判について、どのように認識されているのかをお聞かせください。 294 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 295 ◯教育部長(安居庄二君) 中学校給食につきましては、毎年1回、児童・生徒を対象としたアンケート調査を実施しておりまして、平成29年度におきましては、「給食はおいしいですか」の設問に対し、「とてもおいしい」、「おいしい」の回答が約62%となっております。  その他の自由記載において、「味が薄い」などの意見をいただいておりますが、これにつきましては、正しい食習慣の形成時期でもありますことから、外食のように調味料などにより味を濃くするのではなく、天然由来の昆布や魚のだしの量や汁物の具材を増やすことによりうまみを増したり、子どもが苦手とする魚類の味つけ方法や調理方法を変えるなどに取り組んでおりまして、その結果、今年度に入ってからは「味が改善されてきた」などのご意見を学校長からもいただいておりまして、味については一定改善が進んでいるものではないかと考えております。  小学校給食につきましては、全市的なアンケートなどは行っておりませんが、各学校で実施している親子給食などにおきまして、参加する保護者からはおおむねおいしいとの評価をいただいております。 296 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 297 ◯20番(長崎任男君) 再質問でございますけれども、今、中学校の給食については、味の問題も含めて若干改善されてきているという教育部長からのお話でございました。そういったところ、私自身ももう少し再度どういうふうに変わってきたかということは聞いていかないといけないかと思うのでございますが。  今の答弁の中で、小学校の方に関しましては、給食のアンケート等は現在実施していないということでございますけれども、そういう味の面とか、それだけではなくて、全体的な面で、そういったアンケート等は実施するべきかと私自身は考えるんですけれども、今後そういう予定はないのか、再度お伺いいたします。
    298 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 299 ◯教育部長(安居庄二君) 今後につきましては、各小学校におきまして、そういうアンケートも、個々にやっておられるところもありますけど、給食センターの方にそれが取りまとめて集められていないという部分もあるかと思いますので、そうした部分をきっちり把握しまして、各小学校の給食の改善に務めていければと考えております。 300 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 301 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。  細項目の2番でございます。彦根市としましては、この給食を実施するに当たり、どういった点を重要視されているのか。小学校、中学校別にポイントも違うと思いますので、おのおのお聞かせください。 302 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 303 ◯教育部長(安居庄二君) 学校給食の実施に当たりましては、小学校および中学校給食の区別なく、学校給食法に掲げられております「適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること」など7項目の学校給食の目標を達成するよう、衛生管理の徹底や食物アレルギー対応のほか、栄養バランスのとれた献立や食材の安全性の確保などに留意し、安全・安心な学校給食の提供に努めているところでございます。  小学校および中学校別に重視している点につきましては、まず小学校では、家庭の食事以外の食事を継続的に摂取する初めての機会でもありますことから、食の偏りがなく、児童の食体験が豊かになるよう、和食や洋食など幅広い献立を提供するよう配慮しております。  また、中学校につきましては、生涯にわたって望ましい食習慣が形成できるような味つけとすることや、主食・主菜・副菜・汁物などの食事の構成が意識づけられるよう、食器の数を増やすなどしているところでございます。 304 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 305 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の3番でございます。私自身、毎月の学校給食の献立にとても興味がございまして、実際に壁に張って、今日の献立は何かという、どんな工夫がされているのかということを日々拝見させていただいているのでございますが、この献立はどのようにして決められているのか、その点もおのおのお聞かせください。 306 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 307 ◯教育部長(安居庄二君) 小学校につきましては、市の管理栄養士および小学校に配置されている栄養教諭で献立原案を作成し、学校長、給食主任、栄養教諭、調理員の学校関係者や保護者と学校給食センター職員で組織された彦根市学校給食協会の献立検討委員会にその原案を諮り、献立の内容などについて協議をし、決定しております。  中学校につきましては、学校給食センターに配置されている栄養教諭が献立原案を作成し、学校給食センターを構成する彦根市・豊郷町・甲良町の学校長、給食主任、栄養教諭の学校関係者や保護者と1市2町の職員で組織された彦根市学校給食センター運営委員会の献立検討部会にその原案を諮り、献立の内容などについて協議した上で決定をいたしております。 308 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 309 ◯20番(長崎任男君) 再質問でございます。中学校は栄養教諭で検討されているということでございまして、小学校は管理栄養士や栄養教諭とか学校長とかで検討されているということでございますが、管理栄養士というのは何人ぐらいおられるんですか。 310 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 311 ◯教育部長(安居庄二君) 小学校の献立検討委員会の委員は全部で19人おりまして、その中でいわゆる栄養教諭、あるいは栄養職員と言われる職員としましては6名がこの委員会に入っております。 312 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 313 ◯20番(長崎任男君) 再度、もう一回聞きたいんですけれども、6人ということでございますよね。その6人が市内の全部の小学校の給食、独自につくっておられるところもあったりとかするんですけれども、内容は同じとしましてもね。そういったところも含めて、この6名の方で全部を見られているという状況ですか。大きな学校にはそういった方は配置するけれども、少人数の学校にはそういった方は配置しないとかいうこともあるんでしょうか。そのあたりを再度お伺いします。 314 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 315 ◯教育部長(安居庄二君) 栄養教諭または学校の栄養職員の配置につきましては、文部科学省の方で定められております配置基準によるわけですけれども、先ほど申しました6名といいますのは、今、議員がおっしゃったとおりでございまして、現在のところ、城南小学校、佐和山小学校、旭森小学校、金城小学校、河瀬小学校、稲枝東小学校に配置されておりまして、この6名で市内全部の17の小学校の給食あるいは食育等について担当しているということでございます。 316 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 317 ◯20番(長崎任男君) もう少し詳しく聞きたいところもあるのでございますが、次にまいります。  細項目の4番でございます。以前、新聞等で取り上げられたことがあるのでございますけれども、滋賀県内の病院で入院患者らに提供する食事に地元食材を積極的に使用することで、慣れ親しんだ食材が使用され、食欲が増進されるようになったということで。また、生産者側も安全・安心を強く打ち出した地元食材の消費拡大につながるとして積極的に取り組まれているという記事を目にしたことがあるのでございますが。  特に我が彦根市の市立病院では、長年、冷凍食品を多く使い、非常に病院食がおいしくないという評判だったものを、地元食材を使うことにより、64%の方から「おいしい」という回答が得られたとされております。特に病院での食事は毎回毎回の食事が、食べられる方の一生の最後の食事になるという方もおられるかもしれないということで、つくる側とか提供する側が精いっぱいおいしい食事を提供しようという気持ちが、そういったことから私自身は感じ取れると思うのでございます。  そういった他市に先駆けたすばらしい取り組みを学校給食に取り入れるべきと考えますが、彦根総合地方卸売市場との連携を含めてお答えください。 318 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 319 ◯教育部長(安居庄二君) 地元産食材の使用につきましては、小学校給食におきましては、JA東びわこと連携し、米やみそ、生鮮野菜の一部について彦根市産の食材を使用するとともに、魚につきましては県内産の湖魚も使用をしております。  また、中学校給食につきましては、JA東びわこからは米やみそ、また、彦根総合地方卸売市場との連携によりまして、生鮮野菜の一部について彦根市産や県内産の食材を指定しておりまして、湖魚につきましては、今年の10月以降は、毎月1回は県内産のものを使用するということとしております。  なお、地産地消率としましては、今年度の学校給食地場産物使用状況調査における彦根市産および県内産の使用率が小学校給食で20.6%、中学校給食で25.7%となっております。 320 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 321 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の5番に移ります。次に、給食の残食についてお伺いいたします。  学校の給食に関しましては、多くの方が知恵を出し合い、食育という観点から心を込めて取り組んでいただいているということは当然承知し、感謝するところでありますが、残念ながら残食がなくならないという事実もあると伺っております。当然、この残食に関しましては廃棄処分とされるのでしょうから、世界的な食料の問題にも絡んでくるのではないかと、つながるのではないかと私自身は感じるところでございますが。このことについてどの程度把握、認識されているのか、お聞かせください。 322 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 323 ◯教育部長(安居庄二君) 中学校給食におきましては、年に一、二度、給食提供校全てを対象とした1週間の残食量調査を行っており、平成29年度においては平均で11.8%の残食が生じております。  小学校給食につきましては、各学校の調理員により残食の把握を行っており、現在、学校からの残食量の報告は求めておりませんが、今年度に行いました複数の大規模校での1週間の残食量調査では6.1%の残食が生じております。  なお、小学校の残食量調査の結果につきましては、学校給食センターへの報告を求め、今後、把握してまいりたいと考えております。 324 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 325 ◯20番(長崎任男君) そういった報告を受けていただけるようによろしくお願いいたします。  細項目の6番です。残食の原因は何があるとお考えですか、お聞かせください。 326 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 327 ◯教育部長(安居庄二君) 昨年7月に実施をいたしました市内の中学校給食アンケートにおける給食を残す理由については、「嫌いなものがあるから」が約30%で最も多く、特に野菜や食べ慣れていない魚などが残食となる要因となっております。  次に「おいしくないから」が約28%となっており、ほかには「量が多いから」が約15%、「時間がないから」が約10%となっております。  小学校給食につきましては学校アンケートは実施しておりませんが、学校への聞き取り等によりますと、おおむね中学校と同じ理由で給食を残すのではないかと意見をいただいているところでございます。 328 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 329 ◯20番(長崎任男君) 細項目の7番です。今、教育部長からお答えいただきました答弁とも若干かぶるところもあるかもわかりませんけれども、学校からの報告は受けておられるのでしょうか、お答えください。 330 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 331 ◯教育部長(安居庄二君) 中学校給食につきましては、学校給食センターにおいて残食量調査を行い、学校ごとに配膳業務受託業者から報告を受けております。  小学校給食につきましては、学校からの報告は受けておりませんが、先ほども申し上げましたが、今後は学校から残食量の調査結果の報告を求めてまいりたいと考えております。 332 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 333 ◯20番(長崎任男君) 次にまいります。残食を減らす、なくす取り組みをされるに当たり、学校や学校給食センター、教育委員会で協議されていると思いますが、その具体的な対策についてお聞かせください。 334 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 335 ◯教育部長(安居庄二君) まず、野菜や魚などの残食につきましては、献立による工夫等を行うことで残食量の削減に務めており、また、量への対応につきましては、クラスごとの給食の残食量を把握した上で量の調整を行っております。  給食の時間が足らないという意見への対応につきましては、各学校においてできる限り給食時間の確保に務めていただくようお願いをしております。  また、各学校におきましては、残食ゼロに向けた取り組みを行っていただいておりまして、例えば河瀬小学校では給食委員会において「残食ゼロ大作戦」として年に3回、各クラスの残食ゼロの作戦を立て、実行することで児童が残さず食べようとする意欲を持てるような取り組みを行なったり、東中学校では生徒会保健委員会において「給食グランプリ」として、各生徒が給食を残さないとの意識や、食べ物やつくったり届けてもらう人たちへの感謝の気持ちを持つことで給食を完食しようとする取り組みを行うなど、残食の削減の推進を図っているところでございます。 336 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 337 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。今後とも、そういった対策を進めていただきたいと思います。  中項目の2番でございます。給食の学校間の格差についてお伺いいたします。  小規模校と大規模校で学校給食に差は生じるのかということでございます。他市の大規模な小学校から本市の小規模な小学校に転入された児童が彦根市の学校の給食に対し、味の違いや量の違いを感じるとの声を耳にしたことがございます。同じ彦根市内でもこういった大規模校と小規模校で味や量について差が生じることになるのか、お聞かせください。 338 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 339 ◯教育部長(安居庄二君) 本市におきましては、同一献立による学校給食の提供を行っておりまして、味つけにつきましては給食日誌、調理室手配表や作業工程指示書により、市内で統一した調味料の分量や調理工程を示しておりますが、調理の過程における食材量の違いなどによりまして味に若干差が生じる場合がございます。  また、現在は各学校が徴収する学校給食費において賄い材料の購入・支払いを行っており、給食費徴収額の範囲において食材の購入等を行う必要があることから、大規模校と小規模校では結果的に量の差が生じる場合もございます。 340 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 341 ◯20番(長崎任男君) 再度お伺いしたいのでございますが、味についてはそういうレシピとかがあって、ある程度一定化されていると思うんですけれども、量に関しましては、これは6月定例会で山内議員が質問されました公金化の問題が平成32年度からなされるということでございますけれども、それまでは各学校単位でお金を集めていると、その内でやりとりするということで、大人数の学校での食材調達と小規模な学校での食材調達ではやはり資金面で若干差が出るということから、実際、正直、差はあるとは思うのでございますけれども。そういった差を、それを少ないからどうだとかということを言っているわけではないんですけれども、そういったところ、お金の差が生じると思うんですが、実際どの程度そういったことがあるのか、もしわかれば教えてください。 342 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 343 ◯教育部長(安居庄二君) 各学校では生鮮野菜や精肉など一部食材は納入業者が異なりますことから購入価格が統一単価ではなく、学校ごとに異なると。特に小規模校の場合、購入量が大規模校と比較しますと少ないということになりますので、購入単価が高くなる傾向としてはあると。また、調味料でもはかり売りということではなくて、規格品ということで購入をしていただいておりますので、そうしたことから必要量以上に購入する場合も出てくると。例えば瓶で買うとかいうことになりますので、そうしたケースがあって、無駄の出る場合もあるということ。  そうしたことで、1食当たりの単価が高くなる傾向があって、市内統一した学校給食費では、先ほど議員がおっしゃいましたように、小規模校の資金繰りと言う部分では苦しくなるような傾向があると。原因としてはそういうことが考えられるということでございます。 344 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 345 ◯20番(長崎任男君) 次の質問です。近隣市町と情報は共有されているのかということで、こういった情報は給食費の問題や市長の選挙公約などの政治判断等がありまして、市としてどこに重点を置くか、取り組む観点に違いがあり、一概に他市がよくて彦根市が悪いとか、彦根市がよくて他市が悪いとか、そういうことは判断できないわけでございますけれども、先進的な取り組みやよいところは積極的に取り入れるということからすれば、そういう情報を他市とも共有すべきだと考えるのですが、お考えをお聞かせください。 346 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 347 ◯教育部長(安居庄二君) 近隣市町との情報共有につきましては、県などが主催する講習会や研修会、栄養教諭・学校栄養職員等が組織する研究会が主催する実務研修会などに栄養教諭や学校栄養職員、また管理栄養士等が参加をしまして、先進的な取り組みについての情報収集を行うとともに、参加しております県内や近隣市町の栄養教諭などとの積極的な情報交換や情報共有を図っているところでございます。 348 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 349 ◯20番(長崎任男君) 細項目の3番でございます。彦根市内の小学校給食は小学校の直営、民間の委託など、それぞれ立場や状況があると思うんですけれども、学校給食センターや教育委員会を交えて、そういった情報の交換、情報共有は定期的になされているのか、お伺いいたします。 350 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 351 ◯教育部長(安居庄二君) 本市では、市内小学校に配属されております栄養教諭や学校栄養職員と学校給食センター配置の管理栄養士などが定期的に会議を開催し、市内各小学校の給食の状況について情報共有を行うとともに、先ほどお答えいたしましたとおり、小学校の校長や給食主任の代表、栄養教諭・学校栄養職員、調理員の代表、保護者の代表で組織する彦根市学校給食協会において、学校給食事業の充実と円滑な運営のための情報交換・情報共有を図っております。  また、調理を委託実施している小学校につきましては、年に1回、学校と学校給食センター、委託業者との意見交換会を開催しまして、日ごろの課題や今後の取り組み等の情報交換や情報共有に務めているところでございます。 352 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 353 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  細項目の4番でございます。彦根市では今後、おいしい給食に向けてどのように是正されていくのか。給食の問題につきまして、どのようにされていく方針なのか見解をお伺いいたします。 354 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 355 ◯教育部長(安居庄二君) 平成32年度から、小学校給食における給食費会計を、各学校長が管理する私会計から彦根市の歳入歳出予算とする公会計化を行うこととしております。これは、これまで各学校が徴収する学校給食費を原資とし、賄い材料を購入、支払いしていたものを、本市一般会計予算において、市による学校給食費の賦課・徴収および賄材料の購入・支払いを行おうとするものでございます。  公会計化が実施されますと、各小学校の規模や給食費徴収額にかかわらず、給食の内容や量については、より市内均一になると考えております。  なお、味につきましては、今後とも、おいしい給食の提供に務めてまいります。
    356 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 357 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  私は今回、観光動向の問題と給食の問題を質問させてもらったわけでございますけれども、私自身、今まで大きく地域の問題と彦根市全体の問題について本会議場でいろいろ質問させてもらっていたわけでございますが、8月に私は父親となりまして、今まで全然見えなかったところが、実際に子どもを育てる立場になりますと、いろいろとそういったところが見えてまいります。  そういったところで、実際の子育て世代の方の声ですとか、実際の育てられている方の目線で見えてくること、そういったところを今後こういった場所で、そういった方の声を届けるように心がけたいと思いまして、今後とも、よりよい彦根市となるよう、皆様方、執行部の方にお願いということにいたしまして、私の9月定例会の質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 358 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後0時17分休憩            午後1時18分再開 359 ◯副議長(馬場和子さん) 休憩前に引き続き会議を開きます。  14番和田一繁さん。和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 360 ◯14番(和田一繁君) 今定例会におきましては、大項目で三つ質問をさせていただきます。理事者側の前向きな答弁をよろしくお願いをいたします。  大項目1、彦根市における国際交流について。  中項目、ジョージア国ムツヘタ市訪問について。  去る8月13日にスペイン国およびジョージア国の渡航にかかわる結果報告会が仮庁舎で行われました。市職員を対象に行われたわけですけれども、私の方もそちらの方に参加をさせていただきました。  スペインに関しましては、今回のホストタウンということでハンドボール協会と、いわゆる事前合宿ということで覚書もされたということでお聞きいたしました。  しかしながら、ジョージア国に関しましては、観光の案内といいますか、本当の行った報告ということで、実際にどんなことがどう行われたということの説明が全くないまま、また、最後、質疑応答でも市の職員が誰一人質問することなく、報告会は終わった次第でございました。  そこでお尋ねいたします。大久保市長は、去る平成30年7月19日から20日にかけて、スペイン、セゴビア訪問の前にジョージア国ムツヘタ市へ訪問されております。訪問目的をお聞かせください。 361 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 362 ◯市長(大久保 貴君) 和田議員のご質問にお答えを申し上げます。  さきに行いました職員に対しましての報告会でもお話をさせていただいたところでございますが、まず、渡航いたしました経緯につきましては、本年3月に在日ジョージア大使館のツィンツァゼ特命全権大使が彦根市を訪問されまして、職員が彦根城博物館をご案内させていただきました。昼食時に時間をいただきまして、昼食をとりながら意見交換をさせていただいたところでございますが、大使によりますと、ジョージア国内の自治体と自治体間交流の興味があるかというお尋ねでございましたが、本市としましては、環境が整えば前向きに検討したいとする旨のお答えをその場でいたしました。  その後、大使からは世界遺産都市であるムツヘタ市の名前を挙げられまして、今年の5月にはムツヘタ市長からも本市との交流に前向きな意向であるということが示されたところでございます。  その昼食会での懇談の中で、我々の市政として目指すところ、世界遺産登録、博物館もご案内をさせていただきましたし、そうしたことの意見交換が主にあったということもございました。  その後、ツィンツァゼ・ジョージア大使が一時帰国を7月になさるということを伺いまして、そのときにジョージアへ帰るので、ぜひ同時期にジョージアを訪問していただいたらどうだということをお話しいただきました。  そのご招待を受けまして、急遽スペインへの渡航が同時期に迫ってございましたので、その前段で、極めて短い時間でございますけれども、訪問させていただいたという経緯でございます。 363 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 364 ◯14番(和田一繁君) それでは、細項目2、大久保市長以外に随行した職員は。 365 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 366 ◯市長(大久保 貴君) ムツヘタへは同行した職員はございません。ただ、ジョージア大使からのご招待ということもございましたので、滋賀県を通しまして在ジョージア日本大使館に対して便宜供与の要請をいたしまして、現地では日本大使館に対応していただいたというものでございます。 367 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 368 ◯14番(和田一繁君) これは市長が随行させなかったのか、そのあたりを詳しくお願いいたします。 369 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 370 ◯市長(大久保 貴君) 当初予算でスペイン行きは予算計上いたしまして、お認めいただいておりましたが、ジョージアについての渡航費はその段階では計上されておりませんでしたので、私どもの市長の渡航費として単独で行かざるを得なかったということでございます。 371 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 372 ◯14番(和田一繁君) 再質問ですけれども、単独で行かれたということは、当然、執行部といいますか、部長の方々も知った上でのという形でよろしいでしょうか。 373 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 374 ◯市長(大久保 貴君) そのとおりでございます。 375 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 376 ◯14番(和田一繁君) では、細項目3、ムツヘタ市長との会談で彦根市としての成果といいますか、ムツヘタ市とは覚書とか、そういう書面的なもので何かを交わされたのか、いろいろ彦根市としての成果についてお尋ねします。 377 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 378 ◯市長(大久保 貴君) 5月の段階でこういうお話がありましたので、書面の交換ということについて準備をいたしまして、先方と書面のやりとりをいたしておりました。これはジョージア大使館を通してやらせていただいておりましたが、サインまでには行かなかったということでございます。  ただ、向こうへまいりまして市長とも直接懇談をさせていただいて、市政の概要等々をお聞かせいただく中で、いろんなことがわかってまいりまして、世界遺産登録について非常に貴重な情報を得たというところでございました。  先方も文化財保護についての技術的な面でさまざまな助言も欲しいということでございますし、私どもも危機遺産に載ったということから脱却をするというプロセスが非常に重要な、我々に示唆を与えるものであったと思っておりまして。彦根城の世界遺産登録に関しましては、ここ数年、海外の専門家の方々にもお越しをいただいて、ご意見を伺う中で、高度に都市化された城の周辺の景観について、いろいろとご意見を頂戴しているところでございます。  そうした懸案を考える中で、バッファゾーンの設定の仕方であるとか、いろんな課題について意見交換をすることが、私のレベルで少しさせていただいたということでも意義があったと思っておりますし、これはもっと担当者のレベルで深く意見交換をし、これからの彦根城の世界遺産登録に向けて準備を進める上では重要な意味を持つんだろうと感じたところでございます。 379 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 380 ◯14番(和田一繁君) それでは、細項目4につながりますけど、今、非常に世界遺産というお話も出ておりますけれども、ODA政府開発援助対象国のジョージア国と彦根市はどのような交流を目指しているのか。今、世界遺産という話もありましたけれども、そのあたりを具体的にお聞かせください。 381 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 382 ◯市長(大久保 貴君) 今も書面のやりとりをさせていただいていまして、どのような交流を進めていくかということについては協議中でございます。ほぼ原案が固まってきて、お互いサインをしようかという状況になってございますが。ODAの対象国であるからどうかということは少し交流の本質とはそれるのかもわかりませんが、今回、私も直接ジョージア、そしてスペインを訪問させていただいて感じましたことは、私どもは自治体交流について外務省にも非常に積極的に支援をしていただいております。ジョージアでも大使館のスタッフの皆さんには大変お世話になりましたし、スペインでも大使を初め、文化担当の書記官も同席をしていただいて、スペインハンドボール協会との交渉にも当たっていただいたということであります。  特に世界遺産登録に関しましては、議員もよくご存じだと思いますが、最終的には外交力になってくるわけでございまして、外務省との協力関係というのが非常に重要であると。かつ、世界に向けて彦根城というもの、そして彦根城の世界遺産登録というものを発信していく機会があれば、どんどん発信していかなければならないと。それはセゴビアでも担当者からも助言をいただいたところでございまして。そうした意味から、当面は学術的な交流というものが主になってくるだろうと思います。  後ほどもお話があるかもわかりませんが、大変遠方でありますし、非常になじみの薄い地域でもあります。したがって一般市民の方々に、すぐそうした交流のアクセスが提供できるかということになりますと、まだまだ課題はあるのかもわかりません。ただ、向こうでいろいろとお話をさせていただいている中では、向こうへ渡航する際の便宜供与等々の申し出はいただいておりますので、そうしたものは今後さらに協議を進めまして、関係を確立していきたいと考えております。 383 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 384 ◯14番(和田一繁君) 再質ですけれども、それでは、世界遺産を含めて学術的な交流を目指すということで理解してよろしいでしょうか。 385 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 386 ◯市長(大久保 貴君) まずはその部分で、私どもはもう少し探求させていただきたいと思っております。国際交流に関しましては、なかなか簡単ではないということは、私自身はこれまでの経験からもよく理解をしているつもりでございます。ただ、重要なことは、さまざまなご縁をいただいて、その縁の中で人間関係をつくり築いていって、信頼関係を醸成しつつ、この交流が無理のない範囲で持続的に続けていけるかどうかというのは、まさにこれからの課題でございますので、とりあえず今回渡航させていただいて向こうの様子も少しわかった立場で、さらにこの情報を広げていって、ご協力いただける方を増やしていくということが肝要かと思っております。  ただ、世界遺産に関しましては、我々のロードマップの中でやっていかなければならないことが多数ございますので、その一環でムツヘタ市の保存管理、まちづくり、そしてセゴビアのまちづくり、資産の活用、観光政策、これらを今の段階では彦根市としては貪欲に吸収をして、次に生かしていくということが必要だと思っております。 387 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 388 ◯14番(和田一繁君) それでは再々質問で、今のご答弁の中で、先ほど、彦根市長としてサインはしていないですけれども、書面を交わしているということで今ご答弁をいただいていると思うんですけれども、その書面の内容がもし答えられるのであれば、どういった内容なのか、お示しください。 389 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 390 ◯市長(大久保 貴君) まず交流協定のメモランダムというか、合意についての内容は交流を進めていきましょうと、まずその段階です。何をどういうふうに交流するかということは、これから相互に協議をして決めていくという状況になります。  それぞれの国のかかわりで、本格的な交流に結びついていくまでには時間を要します。アナーバーとの交流が50年でありますが、この50年に至るまでも経済交流委員会というものが市民団体で立ち上がって、さまざまなやりとりをする中で結びついていったというところもございます。湘潭もそうだったとも思いますけれども。  したがって、今回は相互の交流の覚書というところまで、できたらこの秋には行きたいという状況でございます。 391 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 392 ◯14番(和田一繁君) それでは、細項目5です。世界文化遺産が世界で845件ある中、なぜ都市計画、まちづくりを含めてジョージア国ムツヘタ市なのか。彦根市との接点をお聞かせください。 393 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 394 ◯市長(大久保 貴君) 先ほども少し触れさせていただきましたけれども、このムツヘタのまちというのは、最初の登録コンセプトというのは博物館都市と、まち全体が世界遺産という位置づけでありました。確かに4世紀ころからつくられたキリスト教の教会群というものがあって、それを取り巻くまち全体が博物館のように美しいということではあったわけでございますが。  その後、いわゆる都市化の波というものもあり、インフラの整備等々との関係から、その保全に危惧をされたと、その問題提起がされました。同時に、古い文化遺産についての保存管理の手法についてもユネスコから勧告を受けたと。まず博物館都市という名前を変えろということになったわけですね。  その後、危機遺産に載って、都市計画等々マスタープランを変更するという作業を国レベルでもなさったということが現地へ伺ってわかりました。  市長を初め現地の方々のご意見を伺う中で、やはり市民の皆さんのご意見の中にさまざまな見方があるということもわかりました。  他方、彦根の場合はもう既に都市化が進んでいて、そのことについて、先ほども申しましたように、海外の専門家からさまざまな課題を既に呈されているという状況でございます。  ただ、ムツヘタもそうでございますし、セゴビアもそうでございますが、やはり市民がしっかりとこの歴史遺産を後世へ伝えていくという意思を持つと同時に、世界に対して発信をし、説明をしていくということが重要だということがわかったわけでございます。  そうした努力、危機遺産から脱却をしていく努力をされている自治体というのはそんなに多くはありません。したがって、このムツヘタの努力というものは我々が学ぶところがあると考えております。 395 ◯副議長(馬場和子さん) 市長に申し上げますけれども、明確にすきっと答弁をお願いします。  和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 396 ◯14番(和田一繁君) それでは、細項目6ですね。JETRO、経済産業省所管の日本貿易振興機構、今、彦根にもございますけれども、こちらの方がトルコのイスタンブールにありまして、ジョージアにはございません。ジョージア国におけます在留企業および在留邦人の数をお示しください。 397 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 398 ◯市長(大久保 貴君) 古いデータになりますが、2014年末でジョージアの日系企業数が5社、2017年6月の時点で在留邦人は36人ということでございますが、私がお伺いをしたときの数字は、在留邦人はこの程度でございまして、日系企業についてはもう少し増えていたと思っておりますが、正確な数字がございませんので、今回はこの2014年の数字でご理解をいただきたいと思います。 399 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 400 ◯14番(和田一繁君) ちなみに、日系企業は6社になっております。  その中で滋賀県であったり、彦根市に関係する企業であったり、団体というのはこの国にはあるんでしょうか。活動していらっしゃるというところで。 401 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 402 ◯市長(大久保 貴君) 聞き及んでおりません。 403 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 404 ◯14番(和田一繁君) それでは、細項目7、調べますと日本からの直行便はありません。トルコ、モスクワ、イスタンブール、ドバイなどを経由し、トビリシまで約15時間ほどかかる場所でございます。  外務省の海外安全ホームページを拝見いたしますとジョージア国はレベル1で、十分気をつけてくださいと記されております。隣国のアブハジア自治共和国や南オセチアにおいてはレベル3、渡航はやめてください、渡航中止勧告まで発令されております。このような安心・安全も未知数な国との交流に際して、彦根市民にとってメリットは何なんでしょうか。 405 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 406 ◯市長(大久保 貴君) 安全渡航情報の内容については、いろいろな解釈があると承っております。私の説明会でもご説明させていただきましたが、世界の安全度のランキングでは日本よりも1位上だという数字もございます。外務省の解釈というのは、いろいろと複雑なものがあると私も大使館に直接伺いました。  ただ、トビリシ、ムツヘタ、いわゆる中央部については極めて安全であるということでありますし、私自身も非常に安全だと思ったところでございます。  先ほどから申し上げておりますように、たちまち市民が行き来をするということは想定しておりませんので、私どもとしましては、彦根城の世界遺産のまちづくりについて資する研究をもう少し進めさせていただくということが、まずスタートだと考えております。
    407 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 408 ◯14番(和田一繁君) 交流に関しては、ギブ・アンド・テイクといいますか、やはりお互いさまでありまして、今このような外務省からの渡航の情報であったりとか、これはしっかりとホームページに上がっておりますし、また、先ほど来、彦根関連企業であったりとか、そういう方々が現地にいない中で、どうやってこれから、世界遺産を含めたとおっしゃっていますけれども、彦根市民と交流とか、そういったことに関してはしっかりと部局間で話し合いをして、しっかり市全体がこれでいきましょうということで今これが進んでいるのか、市長が単独で今これの話をしているのか、そのあたりを明確にお知らせください。 409 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 410 ◯市長(大久保 貴君) これは庁内でも議論をさせていただいて、ジョージアへ向かうということについても一定の議論をさせていただきました。  ただ、未知なるところでありますので、皆さんがジョージアというのはどんなところかというのはご存じないわけで、新しいことを進めていくためには、どこかがイニシアチブをとってやっていかなければならないということは事実でございます。  地方自治体が国際化をしていかなければならないと言われてから久しいわけでありますが、その部分において彦根市は非常に後塵を拝していると私自身は思っております。したがって、こうした機会を捉えて、いろんなところと交流を、情報交換をするチャンネルを持つということがまず第一のスタートだと思っておりまして、今後もさらに庁内でも議論をさせていただきたいと思っております。 411 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 412 ◯14番(和田一繁君) 細項目8、未知数の国、余りにも彦根市との接点もなく、ODAの対象国でもあり、経済的なメリットも望めない。しかも我々は日本にいると余り感覚はわかりませんけれども、国境付近のテロ勃発地域や危険レベル3など、渡航に際しても注意勧告がされているところである。  せんだっての報告会では、ムツヘタに関しましては、ジョージアのワインが有名だったりとか、すばらしい国という形で説明はされていましたけれども、我々にとっては位置もわからない、メリット・デメリットを考える前に、何をしに行ったかがわからない。当然、公費を使って行っていらっしゃいます。先ほど来ありますように、未知数なムツヘタ市との交流はやめるべきだと私は思いますけれども、市長の見解をお伺いいたします。 413 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 414 ◯市長(大久保 貴君) 国際交流というのは非常に理解が深まるのに時間がかかるし、いろんな活動を通じて時間をかけて進めていかなければならないものだと思っております。  アナーバーにしろ、湘潭にしろ、さまざまなご意見があると。必ずしも経済的メリットがあるということは、私は自信を持って申し上げることはできないような内容だと思っています。ただ、教育的側面であったり、人と人との交流、草の根交流を進めていく重要性というのは普遍的なものだというところであります。  ジョージア、ムツヘタ、今もご説明をさせていただいてまいりましたように、世界遺産の地であり、世界遺産の危機リストに載って、それを脱却する努力をされたと。そのことは私どもは真摯に学ぶべきところだと思っています。  世界遺産のまちづくりということで、シティプロモーションに新しく部署を設けて人を置き、これから世界遺産にふさわしいまちをつくっていこうということを進めようとしているわけであります。これはごらんになっていただかないとわからないわけですが、ムツヘタにしろ、セゴビアにしろ、世界遺産にふさわしいまちだと改めてお伺いをして思います。  そうしたことを皆さんにもご理解をいただいて、では世界遺産にふさわしいまちとはどんなものなのかというイメージも、今、現時点ではわからない方も多いと思います。  それと同時に、このジョージアに関しましては、先日も河野外務大臣がこの地域の3国を回られまして、コーカサス・イニシアチブというのを出されました。これは非常に日本の国にとっても重要な地域でありますので、これからも力を入れていこうと。外務省の考え方として経済という側面だけではなくて、文化、人との交流、そうしたものを進めていきたいということでございます。  私どもとしましては、この外務省の考え方にも合わせて、共同歩調でやっていくということが世界遺産登録にも資するものだと思っておりまして、ぜひご理解を頂戴したいと思っております。 415 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 416 ◯14番(和田一繁君) 日本にとってというのは別にどうでもいい話であって、彦根市にとってどうであるという。今、そういったジョージアの話もありますし、結局、誰がそういったことを今後進めていくのか。ようやく今、スペインとハンドボールでこれから交流を深めていく中で、さらにまたもう一国ということになると、本当にどこの課がそこを中心となって進めていくのか、そちらの方をお示しください。 417 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 418 ◯市長(大久保 貴君) さきの議会ではスペインについても随分ご批判も頂戴しましたが、シティプロモーションで世界遺産のまちづくりを進めていくということで明確にしてございます。シティプロモーションは市長直轄組織でございますので、この組織が中心となりまして各部局の協力を得て進めさせていただきたいと考えております。 419 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 420 ◯14番(和田一繁君) それでは、2020東京オリンピック・パラリンピックまでの彦根市とジョージア国ムツヘタ市との交流におけるロードマップ、進行計画案があればお示しください。 421 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 422 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しの答弁になりますが、当面は世界遺産のまちづくりについての意見交換、学術的な交流というものが主になってくると思っております。  市民に対しての交流というのは、即、使節団を送るとか、そうしたことは念頭にありません。我々としましては、世界遺産のまちづくりを進めていく上で、まず重要なこと、情報をしっかりと得ると、正しい情報を理解すると、そして外務省との関係も構築をしながら、世界遺産登録に向けた環境整備を進めていきたいというところが、まずは我々の目指すところでございます。 423 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 424 ◯14番(和田一繁君) その世界遺産のまちづくりというところも、よくおっしゃっていますけれども、そうであるならば文化財課の世界遺産登録推進室でやったりとか、あと、都市計画に関しても、そのあたりはちゃんと部局内ですり合わせといいますか、情報の共有はされているんでしょうか。 425 ◯副議長(馬場和子さん) 市長。 426 ◯市長(大久保 貴君) これは先日、渡航をしてきて、また、まとめて先方と今協議をしているところでございます。同時並行としまして、担当者には構想をしっかり練るようにということで指示はいたしておりますが、具体的には、相手のあることでございますので、協定締結後、具体的に進んでいくということになると思います。 427 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 428 ◯14番(和田一繁君) そのあたりは今後もしっかりと進捗の方を私どもは追ってまいりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、次の中項目にいきます。台湾ならびに欧米との交流について。  細項目、こちらも過去にさまざまな議員から質問があった、台湾からのインバウンド戦略、スペイン・ジョージア訪問以前から観光振興計画をベースに市長自らタッチ・ザ・ジャパンで台湾を訪問され、日本からも台湾を訪問する相互交流が極めて重要であると答弁されております。  また、歴史的にも大変深いかかわりを持つ国であり、具体的に修学旅行というご提案に対しても検討していく必要があるとも発言されております。  まさに観光振興計画に基づき、戦略的に誘客促進を行うターゲットとして台湾を設定されております。現在、台湾とのインバウンド誘客の成果とは。具体的にお示しください。 429 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 430 ◯副市長(山田静男君) 平成29年度の彦根市観光案内所の外国人観光客の利用者数は全体で8,788人、このうち台湾からの観光客は3,244人が利用され、国・地域別ではトップとなっており、実に外国人観光客の3人に1人が台湾からの観光客に占められております。  一方、日本全体で平成30年1月から5月までの間の訪日外国人観光客は、韓国、中国、台湾の順で、台湾からの観光客は全体の15.5%となっております。  これは本市の外国人観光客の大きな特徴であると考えており、よく言われていますように、台湾からの観光客はリピーターが多く、主要観光地から地方へ回り出してくることから、本市へも多くの方が訪れていると考えているところでございます。  また、台湾マーケットの特徴でございますけれども、出発前に個人ブログやSNS等で情報収集されていることから、彦根、米原、長浜で組織しますびわこ近江路観光圏活性化協議会では、昨年度は琵琶湖三都と題した台湾向けの特設観光サイトを開設しました。  この特設サイトのページ閲覧数でございますけれども、5カ月で1万6,649件となり、写真では特に彦根城桜まつりが人気を集めたところでございます。  さらに、昨年度、今年度と台湾からのブロガーを招致していますが、今年度は特に女性ブロガーを招致し、外国人の立場から見た観光スポットを発信していただいているところであり、これらの成果が冒頭の数字につながっているものと考えております。  今後におきましても、台湾マーケットは非常に有望であると考えていることから、彦根市観光振興計画の暫定ターゲットとして定めておりまして、引き続き誘客に務めてまいりたいと考えております。 431 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 432 ◯14番(和田一繁君) 彦根市からは、そういうブロガーの招致とかをされているということで、逆に修学旅行とか、そういった、こちらの方から、さらに台湾の方に仕掛けるということはしていらっしゃるんでしょうか。 433 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 434 ◯副市長(山田静男君) 私もこの3月まで彦根城にいましたけれども、修学旅行生の台湾の方はなかなか来ていただけなかった記憶がございます。今後そういう団体も含めて、これから修学旅行も踏まえまして誘致する必要を考えておりますので、今後いろんな方面で働きかけを行いたいと考えています。 435 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 436 ◯14番(和田一繁君) それでは、細項目2、平成25年度に第14回ジャパン・エキスポでフランス、ワールド・トラベル・マーケット・ロンドン2016でイギリスに市長自ら外遊されております。観光振興計画でも欧米と台湾の個人・グループ客を暫定的なターゲットに設定し、積極的な誘客促進と受入整備およびターゲットを絞ったマーケティングと海外向けプロモーションを進める目的であるとご答弁をされております。  欧米訪問から4年、フランス、イギリスとのインバウンド誘客の成果をお示しください。 437 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 438 ◯副市長(山田静男君) 平成29年度のイギリスからの観光客の彦根市観光案内所の利用者数は281名であり、全体の3.2%の利用となっております。  一方、平成29年度のフランスからの観光客の彦根市観光案内所の利用者数は台湾、香港に次いで572名の方が利用されております。  よく言われますように、フランスからの観光客は日本の歴史・文化への憧れが高いとされており、県域の組織であるびわこビジターズビューローにおいても、フランス旅行博への出店や広告媒体への掲載をされるなど、フランスマーケットの開拓に力を入れられているということでございます。  今後もびわこビジターズビューローなどと連携しつつ、彦根市観光振興計画に暫定ターゲットとして定めた欧米へのアプローチを続けたいと考えております。 439 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 440 ◯14番(和田一繁君) それでは、結果的に成果は今のところあったと理解してよろしいでしょうか。 441 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 442 ◯副市長(山田静男君) 成果というより、さっきの、イギリスへ平成28年11月7日から9日に行ったわけでございますけれども、これについてはロンドンで開催されたワールド・トラベル・マーケット2016に参加したわけでございまして、これは広域観光による観光プロモーションという位置づけでございますので、イギリスそのものをインバウンドのターゲットとしたものではございませんので、その点ご理解をいただきたいと思います。  しかしながら、今後もフランス、イギリスということで、いわゆる観光のバロメーターといいますか、外国人が来られる場合、京都にあります、近畿財務局の方が日銀の調査のもとで外国人の経済状況を調べる場合、フランスとドイツの観光客を基準にしているというのを聞いていますので、それらの関係で経済的なものも踏まえて、今後、誘致に向けて努力してまいりたいと考えております。 443 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 444 ◯14番(和田一繁君) ありがとうございます。  それでは、大項目2、開国記念館について。  中項目、開国記念館について。  細項目、平成27年11月定例会で開国記念館の入館者数の減少について質問をさせていただきました。そのときの答弁といたしまして、入館者が減少した理由は、そのときは井伊直弼公生誕200年祭記念パスポートの影響が原因であると。また、「広報不足であり、その後の展示をアピールする広報活動が十分でなかったと認識している」とご答弁いただいております。  ここ数年、開国記念館の入館者数の落ち込みは彦根城の入山者数と比べると驚くほどの入館者減となっております。過去5年の統計といたしまして、平成25年、彦根城に73万人の方が登城する中、開国記念館は3万9,000人。平成26年、こちらの方は大河ドラマ「軍師官兵衛」が放送されたときですね。彦根城には74万人に対しまして4万2,000人、5.6%。平成27年度、こちらは生誕200年祭、81万人が彦根城に入山されて、開国記念館に寄っていただいた方が4万人、4.9%。平成28年度、こちらの方は大河ドラマ「真田丸」、三成フェス、77万人に対して8万4,000人、11%。平成29年、こちらは大河ドラマ「おんな城主 直虎」、410年祭、こちらが83万人というたくさんの方が彦根城に来ていただきましたけれども、開国記念館には13万6,000人しか入っていただいておりません。こちらが16%。平成30年度7月末現在では27万人に対しまして1万8,000人、6%。  減少についての原因をどのように分析をされていらっしゃるか、お示しください。 445 ◯副議長(馬場和子さん) 文化財部長。 446 ◯文化財部長(高田秀樹君) 議員ご指摘のとおり、今年度の開国記念館の入館者数は7月末現在、約1万8,000人で、平成25年度から平成27年度と比較した場合、今年度の数値は特に落ち込んでいるわけではないものの、平成28年度および平成29年度と比べると大きく減少しております。  これは、平成28年度および平成29年度は大河ドラマにおきまして、石田三成や井伊直虎といった彦根にゆかりのある人物が大河ドラマの主人公や重要な役回りとして取り上げられ、それに関連した展示を開催したことや、これらの展示が観光面でも広報宣伝されたことから、この年度は入館者が大幅に伸びたのではないかと分析しております。 447 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 448 ◯14番(和田一繁君) それでは、細項目になりますけれども、この数字を踏まえまして、昨年は今ありましたように、大河ドラマや410年祭の効果もありまして、12月までは平成24年から5年間で全ての月で最高の入館者数を記録しております。大体1万人から2万人を推移しているんですけれども。しかしながら、これから毎年12月から桜の時期が始まるころまでは極端に入館者数が減ります。彦根城の入場者数、例えば昨年2月では彦根城入山者数は約3万人に対して、開国記念館は2,000人でありました。昨年を含め過去のデータの検証・分析を行っていらっしゃると思いますけれども、今年9月以降3月までの減少の対策をお示しください。 449 ◯副議長(馬場和子さん) 文化財部長。 450 ◯文化財部長(高田秀樹君) 開国記念館につきましては、彦根城と同じく、寒さの厳しくなる12月から3月までの期間は毎年度、入館者が少なくなる時期でございます。特に昨年度は国宝・彦根城築城410年祭の事業としまして「大河ドラマに見る井伊家」展が12月10日まで開催され、この展示が終了した後の12月中旬から2月にかけて入館者数が大きく減少しております。  開国記念館は、ご承知のとおり、彦根市開国記念館の設置および管理に関する条例第1条で規定されておりますように、文化財の保護および地域の文化財に対する意識および理解の向上を図る施設として設置されたものでありまして、これまでに行ってきました文化財調査の成果や保管資料の展示を行うことで、彦根の歴史や文化を学び、文化財に対する理解を深めていただけるような展示を開催することに力を注ぎたいと考えております。  今年度につきましては、平成28年度および平成29年度に大河ドラマに関連した展示を行っていた開国記念館入り口右側のスペースで、シブヤ写真館からご寄贈いただいた写真を中心にした彦根に関する古写真展を10月20日土曜日から年度末まで開催し、入館者の増加を図ってまいりたいと考えております。 451 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 452 ◯14番(和田一繁君) 当然、ポスト410年祭ということもある。今、文化財的な観点から、いろんな研究の資料であったりとか、展示はされておりますけれども、それでも彦根城に何十万人という方が、その開国記念館の前を通っていらっしゃるんですから、その方々にいかに開国記念館に入っていただいて、彦根の文化財のよさであったりとか、彦根城の歴史であったりとか、そういったことを見てもらうための仕掛けをしなければいけないと思うんですけれども、もう一度お伺いいたします。 453 ◯副議長(馬場和子さん) 文化財部長。 454 ◯文化財部長(高田秀樹君) 議員にご指摘いただいたとおり、開国記念館へお入りいただけるような展示内容に十分務めてまいりたいと考えておりますが、今年度につきましては、現在のところ、この古写真展を予定しているところでございます。 455 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 456 ◯14番(和田一繁君) それでは、次にもつながるんですけれども、細項目3、開国記念館の新たな活用について。  前回も開国記念館の展示内容を含めて利活用の提案をさせていただきました。重要文化財などを活用する場合は、やはり現状変更の手続など時間もかかります。開国記念館の建物は文化財の指定もなく、比較的自由に使用できると思います。彦根駅から徒歩で彦根城まで行く場合は、ほぼ開国記念館を通りますし、桜場駐車場から彦根に行く動線にも目に映る場所でございます。  まさに絶好の立地であり、冷暖房、トイレ、エレベーターの環境が整っております。ただ、知らない方が多い。まさしく前におっしゃるようにPR不足でございます。  今年も猛暑の中、彦根城にたくさんの方が来てくださる。お客様に対して一つ、「冷房がきいています開国記念館」とかと表記するだけでも、お客様が開国記念館に訪れてくれる可能性は出てくるんですよね。  何回も私も行かせてもらいましたけれども、410年祭で大きなお金を使ってVRをつくりましたけれども、VRも小さな画面のテレビで誰かが操作をしなければ流れない。そういったVRをせっかくつくったのに、それが利活用されていませんし、開国記念館にVRがあること自体、告知をされておりません。目に見えるところに、そういったものをしっかりするべきだと思います。
     来年4月には新たに改正された文化財保護法も施行され、地域振興など文化財を活用しやすく、文化財の総合的な保存・活用に関する地域計画を作成し、文化庁の認定を受けた市町村に国指定文化財に関する同庁の権限の一部を、いわゆる市町村でできる法律になります。  そうなりますと、国指定の文化財の敷地内や、そういった伐採、現状変更などは、文化庁の許可が今まで必要でしたけれども、こちらの方も市町村の判断で可能になります。まさにこれからは保存しながら計画に基づき活用しなさいと背中を押してくれるような法律でございます。  文化財を多く抱える各自治体がこの改正により、さまざまな手法、提案で、これから文化財を活用し、観光振興や地域振興につなげていくと思われます。  彦根市開国記念館の設置および管理に関する条例では自由な使用は不可能であることはわかります。前回の質問でも、「近い将来、条例等を改正するお考えはありますか」という問いで市長に見解をお伺いいたしました。「当面は彦根市の直営による社会教育施設として機能を維持していきたいと考えております」、「しかしながら、今後は、今もいろいろと議員にご指摘いただきまして、ご提案もいただいておりますが、条例等の改正の必要も含めて、ご来館いただく方々が開国記念館でより充実した時間を過ごしていただけますよう、さまざまな活用方法の検討を深めてまいります」とお答えいただいております。  質問から2年がたっております。この入館者数の減少を把握した上、どのような活用方法を検討し、深めてこられたのか。今後の法律改正を含め、開国記念館の新たな活用について、相変わらず、当面何もないでいいのか、条例改正を含めた新たな活用について検討されるのか、見解を求めます。 457 ◯副議長(馬場和子さん) 文化財部長。 458 ◯文化財部長(高田秀樹君) 来年4月に施行されます改正文化財保護法では、文化財をまちづくりに生かしつつ継承していくため、指定・未指定を問わず、地域における文化財を計画的・総合的に保存・活用することが改正の趣旨とされ、主な改正点としましては、一つ目が都道府県による総合的な保存・活用に関する大綱の策定。二つ目が市町村による文化財保存活用地域計画の作成。三つ目が個別の文化財の保存活用計画の作成の制度化が挙げられます。  開国記念館は特別史跡彦根城跡内に位置しており、本市教育委員会では文化財保護法の改正に先行する形で平成28年度に特別史跡彦根城跡保存活用計画書を作成しております。  この計画書の中で、開国記念館につきましては、彦根城跡の本質的価値を生かした活用を行うため、発掘調査の速報展示や文化財解説シートなどの作成・配布を通した情報発信を行うこととしておりまして、彦根城跡のガイダンス施設として位置づけられております。  また、井伊直弼公の功績を顕彰するため、市民の浄財をいただいて建設しました施設であるものの、先ほどもご答弁申しましたように、彦根市開国記念館の設置および管理に関する条例で、文化財の保護および地域の文化財に対する意識および理解の向上を図ることが設置の目的とされておりますことから、特別史跡彦根城跡保存活用計画書および先ほど申しました条例に基づきまして、市民や市外からの来訪者に対しまして、彦根城を初めとした彦根の歴史や文化財について普及啓発を行ってまいりたいと考えております。  なお、昨年度のように、記念事業を実施したり、大河ドラマで本市ゆかりの人物が登場したりするような場合には、関係各課や関係団体とも調整しながら活用を検討してまいりたいと考えております。 459 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 460 ◯14番(和田一繁君) 本当に開国記念館、何のためにエレベーターがついたりとか、やはり万人の誰でも来てもらいたい。そういう職員さんの発掘の調査の成果であったりとか、先ほどから言いますように、文化財、彦根の歴史とかというものをうたっているのであれば、来てもらうような仕掛けをしっかりと発信するなりしなければ、エレベーターには誰も乗ってくれない。せっかくあそこに設置した意味も全くなくなってまいります。  それは何のためにつけたか。やはりいろんな方々に開国記念館に来ていただいて、彦根の歴史を知ってもらう、まさにさっきの条例と同じような意味合いだと思いますけれども、そこの部分をしっかりと考えていただいて。彦根城に80万人以上来ているのに、その何%しか来ていない。無料の施設なんですから、そこをしっかりと誘導していただきますように、よろしくお願いいたします。  それでは、大項目3、SNSを活用した行政の情報発信について。  中項目1、情報配信媒体の活用について。  現在、彦根市における市民を含む内外への情報配信媒体として、「広報ひこね」、公式ホームページ、メール配信システム、エフエム滋賀、エフエムひこね、KBS京都、びわ湖放送、防災無線情報、スマートフォンアプリ「ナビ彦」、「ひこまち」、「なぞとき」、#lovehiko、そのほか新聞記事掲載などの紙媒体やインターネット媒体、ラジオ、テレビなどがございます。  このような媒体を通じて市民生活に直接関係すること、地域防災、地域振興や観光振興等に発信され活用されております。そこでSNSの進捗について以下の質問をいたします。  細項目1、観光誘客を目的としているSNS媒体とその成果は。  観光振興計画の施策にも、戦略的な情報発信とプロモーション活動により誘客促進を図ると明記されております。短期的取り組みとしてSNS、口コミサイトの戦略的活用、発信情報の多言語化などがございます。現在、観光誘客を目的としているSNS媒体とその成果をお示しください。 461 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 462 ◯副市長(山田静男君) 本市では、観光誘客を目的としているSNS媒体としてフェイスブックを利用し、観光情報等の提供を行っております。  具体的にはひこにゃんおよび彦根市観光ガイドの二つのページを展開しており、本市の観光イベントや観光名所の紹介などの情報を発信しております。  特にひこにゃんのページにおきましては、ひこにゃんが市内外に出陣した記録を紹介するなど、さまざなま角度から本市について広くPRしております。ひこにゃんのページのフォロワー数は平成30年8月31日現在で約8万人となっており、SNSを通じ、多くの方々に本市の観光情報をお伝えすることができております。 463 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 464 ◯14番(和田一繁君) ありがとうございます。  それでは、細項目2、来訪者の利便性の向上や効果的な情報発信など、観光一つ置いても、ITを活用することが既に必須条件であります。一番のメリットはワンクリックで瞬時に今知りたい情報が入ってくる。選択肢の幅が無限に広がることが最大の利点です。もちろんユーザーが情報をとりに行く以上に、受ける側の情報も更新し、常に新しい情報を提供することが求められております。  他市ではリアルタイムにイベント情報や、これから開催されるイベントなどをフェイスブックやインスタグラム、ツイッター等で配信されております。中には市長自ら配信され、市のPRに務めておられる市長もいます。情報が身近に感じられます。現在、SNS媒体での観光情報の配信の仕組みと体制を教えてください。 465 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 466 ◯副市長(山田静男君) 情報発信の仕組みと体制でございますが、基本的には発信する情報については担当する職員が記事を作成し、観光企画課におきまして内容を確認した上で投稿、SNS上に掲載するという流れとなっております。 467 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 468 ◯14番(和田一繁君) それでは、それを含めまして細項目3。数多くあるイベントや公務の中で、先月、彦根市長、米原市長、長浜市長初め3市の民間団体の代表がNHKに石田三成大河ドラマ主人公の陳情に東京に出向かれました。知っている市民は多分少ないと思います。市の職員の皆さんでさえ多分知らない方が多いと思います。情報が配信されていないからです。  彦根市以外の両市の担当課は、その日のうちに公式フェイスブック等で画像と一緒に訪問記録等を配信されております。しかも両市長も幾つも画像をアップし、状況を報告されております。  大久保市長もSNSをされておりますが、配信はされておりません。もちろん担当課もリアムタイムに状況を配信したいはずです。公費で行っている、知る権利は市民にもあります。いいことをしているんですから。リアムタイムに観光情報をSNS配信できない。なぜできないのか、その理由をお答えください。 469 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 470 ◯副市長(山田静男君) 先ほどのご質問でもお答えしました、ひこにゃんの出陣記録等については比較的にリアルタイムで発信できていると考えておりますが、議員のご指摘のとおり、その他の観光情報につきましては、必ずしも敏速な情報発信とはなっていないと認識しております。  その理由といたしましては、正確な情報発信のためのチェックや関係各所との情報発信のタイミングの調整、場合によっては写真掲載の同意を得る必要があるなど、一定の調整を要する場合もございます。  しかしながら、今回のNHKへの陳情につきましては、参加したスタッフを含め、議員ご指摘のとおりと感じておりまして、提供する情報はリアムタイムであればあるほど効果が大きいと考えておりますので、鋭意情報発信に務めてまいりたいと考えております。 471 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 472 ◯14番(和田一繁君) NHKだけの話ではないんですけれども。結局は今、シティプロモーション推進課の方ではハッシュタグのlovehikoはかなりのアップ数といいますか、リアルタイムにいろんな形で発信されております。シティプロモーション推進課ができて、なぜ一番観光のメインの部署の観光企画課の配信がないのか、そこがやはり不思議になるんですけど、そのあたり、もう一度ご見解を求めます。 473 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 474 ◯副市長(山田静男君) 今、議員のおっしゃるとおりでございまして、シティプロモーション推進課は常にフェイスブック等、写真を更新しています。私も拝見しておりますけれども、特に観光の情報が遅いということでございますけれども、観光といいますと観光企画課、彦根市のそういうフェイスブックもございますし、あと、観光協会の関係もございます。  そういうことから、今後、観光の媒体がたくさんあって、非常に組織的というか、発信する側がたくさんあり過ぎて、いろいろ混乱もございますので、職員も踏まえまして、外郭の皆さんおよびほかの関係とか、彦根市を発信してもらう場合のマニュアルも含めて、これから検討していただいて、情報を速やかに発信できるやり方も含めて考えていきますので、よろしくお願いします。 475 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 476 ◯14番(和田一繁君) そのあたりは他市の方も参考にしていただいて、リアルタイムに発信できる仕組みづくり、体制をお願いいたします。  細項目4に関しては、今、同じような答弁をいただいたので、これは割愛してよろしいでしょうか。 477 ◯副議長(馬場和子さん) はい。 478 ◯14番(和田一繁君) それでは、細項目5、「彦根ほんもの歴史なぞとき」アプリの成果は。  昨年、410年祭開催中の8月に遺跡散策アプリ、「彦根ほんもの歴史なぞとき」アプリを約1,900万円をかけて前副市長が肝いりで事業化されました。  当時の前副市長は、「新しいひこにゃんのイラストを活用し、今回初めて動くひこにゃんを皆さんにごらんになっていただくことで、ひこにゃんブランドの価値の向上と発展を促進したり、市民の皆様や観光客の方々に彦根の歴史を学び、深め、楽しんでいただくよう提案できた」と、「彦根市に対する愛情を深めていただけるものと考えております」と、このアプリにかける思いを話されておりました。  現在、約1年たちました。アプリのダウンロード数を初め、成果と言えるようなものは何か、お示しください。 479 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 480 ◯副市長(山田静男君) 昨年8月にリリースしましたアプリ「彦根ほんもの歴史なぞとき」につきましては、当初に設定した1年で1,500件のダウンロードという目標に対しまして、リリースからおよそ1年となる平成30年7月末までの期間で5,326件のダウンロードという実績でございました。  なお、このアプリにつきましては、新たな観光周遊ルートとしてのなぞときルートのほか、モデルコースの機能では新たにルートを追加することも可能でありますことから、継続して活用することができる観光コンテンツ、ツールでございますけれども、その創出という観点からも成果があったものと考えております。 481 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 482 ◯14番(和田一繁君) 昨年の8月9日からリリース以来、前回では11月末現在で多分4,983件だったんですけれども、今、5,326件ということで、これが成果があったのか、それは皆様の判断にお任せをさせていただきます。  細項目6、では、逆にアプリの見えてきた問題点、これはどのように検証されているのか。利用者に対してアンケートとか、声とかを集約されたのか、そのあたりを含めてお示しください。 483 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 484 ◯副市長(山田静男君) 先ほどのご質問にもお答えしましたとおり、このアプリは随時、モデルコースの追加も可能であることなど、継続して活用することができる点も含め、本市にとっては大変有効な観光コンテンツであると考えております。現在は特段アプリ自体の問題はないと考えているところでございます。 485 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 486 ◯14番(和田一繁君) なぞときアプリとかは、市長を初め、皆さん、ダウンロードはされているんでしょうか。  今、なぞときアプリをごらんになっていただくとわかるんですけれども、全く更新といいますか、ひこにゃんの登場の時間も全く違いますし、いまだに既に検証が終わっているものが載っております。現在の新着情報や更新など、どこが中心となって進めて、誰がチェックをして、今後このアプリの活用を含めた改善策をお示しください。 487 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 488 ◯副市長(山田静男君) 「彦根ほんもの歴史なぞとき」アプリにつきましては、利用促進のための情報発信や効果的な活用など、運用面での工夫によりまして、アプリの利用者の増加、ひいては本市への誘客およびまちなかへの周遊の促進につなげることができるものと考えており、アプリ自体の改善は、その必要が生じた時点で臨機応変に考えてまいりたいと考えています。 489 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 490 ◯14番(和田一繁君) これは利用者に対して何らかの形でアンケートを求めたりとか、そういったことは今後は検討されないんでしょうか。 491 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 492 ◯副市長(山田静男君) 現在のところは、利用者の方にはご意見等、そういうアンケートはとっておりませんけれども、今後、SNSとか、そういうアンケート的なものを発信しながらとか、紙媒体だとなかなか難しいものがございますけれども、SNSとかを利用しながら利用者の声を反映していきたいと考えております。 493 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 494 ◯14番(和田一繁君) 本当に1,900万円をかけて、今、前回から約500件しか増えていないということを考えますと、その中でもう少し問題点、改善策を含めて、このアプリをどう有効に使うか、もう少し部局内で進めていただければと思いますので。数字で結果が出てきますので、よろしくお願いいたします。  それでは、細項目8番、「彦根ほんもの歴史なぞとき」アプリで登場いたしました新キャラクターのいいのすけ君ですが、ひこにゃんに次ぐ2匹目のドジョウを狙ったかもしれませんが、余りにも認知度が低いと感じられます。キャラクターの商品の申請も少なく、いいのすけ君を今後どのように活用されるのか、その改善策をお示しください。 495 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 496 ◯副市長(山田静男君) アプリ「彦根ほんもの歴史なぞとき」に関しましては、先ほどのご質問にお答えしましたとおり、積極的な情報発信や効果的な活用によりまして利用の促進に務めてまいりたいと考えております。  また、いいのすけに関しましては、今月3日にホームページも開設したところでございまして、このホームページを活用しながら、アプリの利用促進およびいいのすけの認知度の向上を図り、ひこにゃんとともにキャラクターを活用した本市への観光客の誘客および城下町への周遊の促進を図ってまいりたいと考えております。  特にいいのすけに関しましては、ひこにゃんと異なり、しゃべることができるキャラクターであるという特徴を生かして公式ツイッターについても開設しているところでございます。これまでから運用していますひこにゃんや彦根市観光ガイドのフェイスブックとあわせ、また、それぞれの特性も踏まえた上で、より積極的かつ効果的な情報発信を行ってまいりたいと考えております。 497 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 498 ◯14番(和田一繁君) いいのすけ君の公式のホームページができたということですけれども、ひこにゃんはひこにゃんというキャラクターがしっかりと動いてくれるから、そのホームページに入る率は多くなるんですけれども、このいいのすけ君のホームページを見てもらうための仕掛けというのは、どうすればここでいいのすけ君が見れるという仕掛けは、どういった考えがありますでしょうか。 499 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 500 ◯副市長(山田静男君) 仕掛けといいますと、今、即答でお答えはできないんですけれども、例えばひこにゃんのホームページに行った画面がありますよね。そこにいいのすけとかを張りつけができると、いいのすけのご案内の絵があれば自動的に行くとか、例えば彦根市のホームページとかと連動する、各アプリと連動する形が最も有効ではないかと思っております。  今後におきましても、ホームページの見直し等も含めて、皆さんが利用しやすいアプリ、こういう形で改良できることはどんどんやっていきたいと思っておりますので、ご理解のほどよろしくお願いします。 501 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 502 ◯14番(和田一繁君) ありがとうございます。理解させていただきます。  逆に、ひこにゃんのように、いいのすけ君のいわゆる着ぐるみをつくるとかいった考えはいかがでしょうか。 503 ◯副議長(馬場和子さん) 副市長。 504 ◯副市長(山田静男君) 現在のところ、考えはないのでございますけれども、一応いいのすけも忍者でございますので、彦根城も今、忍者の貸し衣装とかをやっておりますので、それらをヒントに、色とかをこういう形で、体験型の観光ということで、こういう衣装とかを観光協会とか、紹介所とか、彦根城なり、こういうのをしていただいて、インバウンドも含めた形で利用していただくように、いいのすけをどんどんPRしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 505 ◯副議長(馬場和子さん) 和田さん。   〔14番(和田一繁君)登壇〕 506 ◯14番(和田一繁君) いいのすけ君のホームページを見ていますと、毎日ツイッターは更新されております。本当に、そういった思いのある方が発信されているんだと思いますので。しゃべれるキャラであれば、また着ぐるみであったりとか、忍者なので動くとまたひこにゃんとダブルで相乗効果が得られるかと思いますので、ぜひご検討いただければと思います。  これにて私の質問を終わります。どうもありがとうございました。
    507 ◯副議長(馬場和子さん) 5番夏川嘉一郎さん。夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 508 ◯5番(夏川嘉一郎君) 私は今回、三つの大項目について質問させていただきます。リラックスの中で基本はしっかりと質問したいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  大項目の1番でございます。大災害時代・防災力強化策について。  地球温暖化のせいであろうか、大災害多発、常態化の時代に入ったようである。現在、この新たな変化に対応するため、地方自治体の多くは従来防災体制の見直し、再検討を行いつつあるとのことである。2018年政府防災白書によると、ここ数年の大災害を経て、人々の意識は自助・共助へと大きく傾きつつあると発表している。このことは、今年の列島を襲った大災害で瞬時の脱出や隣人の助け合いで助かった人のいかに多かったことか。十分うなずける白書であると考える。  よって、改めて述べるまでもないことであるが、自助・共助の体制強化こそ今後の防災体制の新たな方向ではと考えるものであります。  以上の観点によって質問させていただきます。特に防災相当面の質問であります。  中項目の1、自助・共助防災力の強化について。  細項目の1、防災リーダーの育成について。  自助・共助を主体とした防災力強化は喫緊の課題である。市が防災講座を開催し、幅広い防災技術を習得したサポーターを育成、認可。自助・共助に役立てるという仕組みを採用している市町も出始めている。決して難しいシステムではない。本市もこの新たな防災強化策を参考にすべきではないかと考えます。当局の見解をお願いしたいと思います。 509 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 510 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 議員がおっしゃるように、防災力の強化を図る上で、防災に関するリーダーの育成は大変重要であると考えております。そのためにはまず、より多くの方が自助・共助から成り立つ地域の防災力の必要性を理解いただくためにも、防災講習会や広報紙等を通じて、特に共助の部分で中心的な役割を担っていただくこととなる自主防災組織の必要性などについて訴えているところでございます。  彦根市での自主防災組織の設置数は、100%の学区もございますが、40%に満たない学区もあり、地域的なばらつきはあるものの少しずつ増加はしているところでありますので、こうした地道な取り組みを進め、住民の皆さんの意識向上を図り、新たな方策も模索しながら、防災リーダーの育成に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。 511 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 512 ◯5番(夏川嘉一郎君) 再質はあるんですけれども、関係ありますので2番に入ります。  細項目の2番であります。対市民、自助組織の養成について。  前記冒頭で述べたとおり、今は好むと好まざるにかかわらず、自助・共助の時代である。自助意識、共助意識養成が必要不可欠。そのための施策検討を急ぐべきであると考えます。今の回答によく似た回答が出るかもわかりませんけど、当局の見解をお願いします。 513 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 514 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 近年の風水害や地震などの災害の多さは皆さんが実感されているところであります。災害は起こるものであるということを意識いただき、災害時の備えや行動などの防災に関する知識、災害が起こった場合に少しでも被害が少なくできるよう減災への知識や取り組みが必要であると考えております。  そして、自らの命は自ら守る自助、地域でお互いに助け合う共助の意識の向上を図るため、これまでから行っております防災に関する出前講座や広報紙やホームページ等において、こうした意識をそそるタイムリーな話題等の提供も図りながら、周知・啓発を図ってまいります。 515 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 516 ◯5番(夏川嘉一郎君) さきの1番にも提案しましたけれども、非常に喫緊の課題で、大災害、自助・共助の時代が迫っていると私は話しましたけれども、先ほどの1番で自主防災組織に期待する発言がありましたけれども、これは自主防災組織に過大な期待を寄せるべきではないのではないか、非常に甘い考えをしているのではないかと考えます。  地域コミュニティの弱体化が非常に進んでおりまして、これに期待しているような先ほどの発言でしたけれども、こんなことでいいのか。この近々の一つの自助・共助の時代に、いまだに今までの防災組織に期待していると。時代は非常に変わってきているということの認識が甘いのではないかと思いますが、もう一度その辺の考え方を聞きたいと思います。 517 ◯副議長(馬場和子さん) 自助・共助の関係でご答弁ください。  総務部危機管理監。 518 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 議員もご質問の中でサポーターの育成という部分も触れていただいております。これにつきましては、例えば熊本市の場合ですと、熊本市内の大学に大災害などの特定の場合にだけ出動する機能別消防団という取り組みの中で、大学生の方にいろいろ習得をしていただくという取り組みでございます。  一方、東日本大震災を経験された東北地方の方では、防災士や消防職員のOB、あるいは市の職員のOBがそういったサポーターになる仕組みを構築されてやっておられる例もございます。  本市におきましても、実は昨年度の11月に聖泉大学の方で防災サポーターチームの結成もしていただいております。そういうこともございますし、市内の防災士の方々が各地で活躍しておられまして、さきの8月25日に実施いたしました市の防災訓練にも避難所運営訓練として聖泉大学も防災士の皆さんもご参加いただいたという取り組みも展開はしております。  しかしながら、共助の部分の取り組みとしまして、やはり自分たちの地域は自分たちで守る、自分の身は自分で守るの次に、自分たちの地域は自分たちで守るということが大切でございまして、自治組織が弱体化しているというご指摘もございますけれども、いま一度、自分たちの地域を点検していただくということで、市民防災マニュアルの方も市内全戸に配布させていただいたところでございますので、この点については、我々としましては諦めずに引き続き努力してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いをいたします。 519 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 520 ◯5番(夏川嘉一郎君) 熊本市の例とか、陸前高田市とか、もう既にそういう防災士の講習をして認可を与えているということがありますけれども、彦根市も同じような、聖泉大学の学生ということで今お話しいただきましたけれども、私が提案したいのは、一般市民の中からそういう防災教育を受けて認可を与えて防災士にするということを提案したいのですが、いかがでしょう。 521 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 522 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 私どもの方でも各地域で防災講習会を出前講座でさせていただいておりまして、そういう中でいろいろ習得をしていただいているところでございます。各自治会や自主防災会からのご依頼に基づいてやっておりまして、そこでいろいろ習得をしていただいていることで、こういったことを地道に続けてまいりたいと。  特に認証とかいうことまでは考えておりませんけれども、現在やっております努力を引き続きやっていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 523 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 524 ◯5番(夏川嘉一郎君) もう一度だけ再質問させていただきます。  熊本市やよそでは学生とか、あるいは市の職員とか、いろいろ組織しておりますけれども、新たに市民、これは自主防災組織という、いまだに固執しておられますけど、非常に高齢化が進んで力が弱まっていると。ほとんど形骸化しているのではないかと考えますけれども、しっかりとこの事実を認識して、市民組織が必要なときではないかと考えますけれども。これはしっかりと一遍見直して検討してやる価値があるのではないかと思いますけれども。この市民組織に関して、もう一度見解をお願いします。 525 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 526 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 繰り返しのご答弁になるかもしれませんが、本市としましては、各地域の自主防災組織の育成に力を注いでおりまして、昨年度も各地域で新たに結成していただきましたし、今年度になりましてからも三つの自主防災組織に立ち上がっていただいたというところでございます。  こうした中で、全市域にこの取り組みを広めてまいりたいと思っておりますので、ご理解賜りますようお願いを申し上げます。 527 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 528 ◯5番(夏川嘉一郎君) 今の自主防災組織は、それはそれで結構でございますけれども、非常に形骸化しているということをしっかりと認識すべき時期に来ているのではないかと考えます。書類だけで届け出があったから、規約を出したから、既にその町、あるいは集落が自主防災組織が完備したというような甘いことをいつまでも思っている時代ではないかと考えます。  次にいきます。3番でございます。避難警告の手法について。  高齢者への警告はIT機器のみでよしとすべきではない。山崩れ、水害の場合は半鐘とかサイレンも効果的であり、選択肢の中に入れるべきではないかと考えます。もちろん小区域、この小区域とあったのは災害発生警戒区域のことでありますけれども、ここあたりにそういうものを設置すべきだと。操作は当然、本部からのリモコンという形のものになるかと思いますけれども、当局の見解をお伺いしたいと思います。 529 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 530 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 現在、住民の方などへの避難指示や勧告の伝達方法については、登録者個人にお知らせするメール配信システムや自治会の代表者の方などにお伝えする緊急通報システム、テレビのデータ放送によりお伝えしているところでございます。さらに、今年度の事業では、FM放送波を利用して緊急情報をお伝えする屋外放送設備を市役所本庁舎および鳥居本小学校を除く市内の16小学校および鳥居本中学校の合計18カ所に設置をし、今年の10月から運用を行う予定でございます。  屋外放送設備の整備については、この18カ所だけでは十分な補完ができませんので、次年度以降におきましても整備を進めていく予定でございます。 531 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 532 ◯5番(夏川嘉一郎君) 町内に放送設備とか、いろいろと今言われましたけれども、この間の一連の豪雨の災害ですけれども、瞬時の脱出、あるいは瞬時の警戒警報で逃げると、あるいは共助・自助をやるという場合がほとんどでございましたので、やはり瞬時ということを非常に大事に考えた場合、日本人のDNAの中にしっかりと組み込まれたサイレン、半鐘を選択肢の中に、これはこれで入れるべきではないかと考えますけれども。放送よりも効果があるかと思いますけれども、これはいかがでしょう。全くこんな昔の形は古いと言うなら言うで、見解をひとつお願いします。 533 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 534 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 今ほどご答弁させていただきましたFM放送波を利用しての緊急情報をお伝えする仕組みにつきましては、エフエムひこねで何か災害が起こったときに割り込み放送といいますか、瞬時に放送を中断して災害情報をお伝えしていただいて、それを屋外スピーカーを通じて付近にいらっしゃる方々にお伝えするものでございますので、サイレンとは異なりますけれども、即時性のあるものですので、ご理解いただきますようお願いいたします。 535 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 536 ◯5番(夏川嘉一郎君) 次にいきます。細項目の4番、防災トリアージの再整備について。  今回、多くの被災地でトリアージの混乱が報じられていると。本市防災トリアージは広範囲な大災害に対応できるレベルに整備されているのかということをお聞きしたいと思います。見解をお願いしたい。 537 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 538 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 被災地におけるトリアージとして避難所トリアージという概念がございます。これは、大規模災害等で一度に多くの避難者が出ることで避難所が大幅に不足する場合、避難所の利用者に優先順位をつけ、自宅を失った人、高齢者、障害者の方などを優先して受け入れるとするという考えでございます。  現在、彦根市でも避難所運営マニュアルを作成しておりますが、こうした部分において十分ではございません。他方、毎年実施している防災訓練の避難所開設運営訓練を通じて、さまざまな立場にある関係団体の方などに参加いただいているところでありますので、今後、実訓練を踏まえ、協力参加いただく方のご意見等もいただきながら、より実効性のあるものとしていきたいと考えております。  また、少し視点は異なりますが、優先順位等を設けて緊急時の応急対応を行うための業務継続計画、いわゆるBCP計画につきましては策定をしておりますが、個別の業務継続計画については、策定に向けた調整作業を行っているところでございます。 539 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 540 ◯5番(夏川嘉一郎君) 避難所の選別とか何とか今言われましたけれども、これもトリアージですけれども、どちらかといえば災害で救助すると。川の中で孤立した人をヘリコプターで助けると、そういう優先度の選別が問題となるトリアージですけれども、そういう救済のトリアージは非常に大事な項目でございますので、こういうものができているのかということをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 541 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部危機管理監。 542 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) トリアージといいますのは、災害時や大規模事故の発生時に大量の負傷者が発生し、医療機関の限られたリソースだけでは対応し切れないという状況にもなることがございます。そうしたときに一人でも多くの方の命を救うために選別をしていくということでございます。  例えば救急といいますか、119番の通報が入った時点から、このトリアージは、市の場合でいいますと始まっていると思います。ですので、消防本部におきまして、この通報を受けた時点から始まっておりまして、また、現場に急行した消防隊員、あるいは救急隊員がトリアージの知識を持ってやっております。  また、市立病院におかれましては、毎年、災害訓練もやっておられます。医師の皆さんがこうしたことに非常に習熟しておられまして、さらに訓練を積んでいただいております。そしてまたDMATを組織していただいていますので、DMATで現場に行かれたときにも、このトリアージというのが大切なことになっておりまして、日ごろからそれについての研さんをしていただいていると考えております。 543 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 544 ◯5番(夏川嘉一郎君) トリアージの話ですけれども、これは熊本の例なんですけれども、一つの記録紙に赤とか黄色とか白とか、あるいは緊急、人命に関するもの、あるいは中間、あるいは軽度と、いろいろな管理手法をしっかりとやっておられます。  今の話を聞くと、大体そういうものができているように伺いましたけれども、具体的なそういう形はしっかりとできているのか、これだけ再質したいと思います。 545 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川議員、4番の細項目、防災トリアージという質問をいただいていますので、今、総務部危機管理監からは消防署なり、市立病院でのお答えも頂戴しましたけれども、通告では防災トリアージということで答弁の方は用意していると思いますが、今の再質問も防災トリアージというくくりでよろしいんでしょうか。  夏川さん。 546 ◯5番(夏川嘉一郎君) 防災という中には、いろんな幅広い意味が込められているので、救済から避難所のことまで全て含まれていると理解していますけれども。 547 ◯副議長(馬場和子さん) 防災のトリアージでなくて、防災トリアージという解釈をしていますので。総務部危機管理監、今の再質問にお答えいただけますか。  では、総務部危機管理監、お願いします。 548 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 今ほどもお答えしましたけれども、市立病院の医師や看護師の皆さん、そして消防職員の皆さんはそうしたことに非常に習熟しておられます。我々危機管理室の方では災害に際しての避難所のことや、そういったことに優先順位をつけなければなりませんので、そうした習熟されている機関とも、いろいろお教えいただきながら、連携をとらせていただいて進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 549 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 550 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。できれば管理の中身も言っていただきたかったと思いますけれども、次に進みます。  大項目の2であります。ソーラー建設に関する条例制定について。  各地でソーラーの建設が拡大しつつあるが、そのこととは裏腹に、建設に関して全国規模で住民の苦情が高まっているとのことである。建設時の山林伐採や山の切り崩し、周辺景観との不適合さ等である。  県は特にメガソーラー対策として、ソーラー周辺にそれを隠す植樹を義務づけている。県内には数カ所のメガソーラーがある。それはそれでよしとすべきだが、ソーラーはその大小で多少の差こそあれ、周辺環境に与える影響に変わりはないはず。メガと呼ばれない多数小規模ソーラーの拡大対策はどうするのか。そこに市町の本市行政の居場所、存在の価値がある。すなわち中小ソーラーの建設管理をしっかりと行うべき役割があると考えます。  以上の観点に立って、以下、質問させていただきます。  中項目の1、ソーラー建設に関しての条例制定について。  細項目の1、ソーラー周辺を樹林で囲むことを義務づけること。  周辺樹木を伐採しない、山を開発しない、周囲を樹林で囲むこと、総じて周辺環境を損傷せず、むしろ強化するという条件を条例制定する。人々の価値がよくなれば、長期的には業者のためにもなる条例と考えるということで、当局の見解をお願いしたいと思います。 551 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 552 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 太陽光発電設備の設置では、全国的に見ると規模や計画地など、その事業内容により景観や防災などの面からトラブルとなっている事例もございます。  このことから、本市では周辺環境への配慮を求めるため、太陽光発電設備の設置の規制等に関する条例について検討しているところでございます。  議員ご提案の周囲を樹林で囲むことなどを規定することも、その対策の一つとして考えられますことから、関係部署とも協議しながら条例の内容を検討してまいりたいと考えております。 553 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 554 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。ぜひソーラーは今後も増えると思いますので、しっかりと当初に条例化して対策を立てていただきたいと思います。  細項目の2に移ります。地元の自治会に届け出義務を課すこと。
     これは条例の中身ですけれども、項目ですけれども、地元自治会へも届け出、説明義務を課すと。しかも全ては市の許可が優先されるものとすると。これはなぜ市が優先されるかというと、一般住宅許可の形をとったものでございます。当局の見解を伺いたいと思います。 555 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 556 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本市では、地上に設置される太陽光発電設備において、周辺の関係者に事前に周知もなく設置される事例も見受けられたことから、平成29年9月に彦根市宅地開発等指導要綱を改正し、敷地面積が1,000平方メートル以上の土地において、土地に定着して太陽光発電設備を設置する場合、事業主が地域住民などの関係者に対して事前に説明を行うなど、市と協議した上で事業を進めていただく規定を設け、運用を行っているところでございます。  また、検討を進めている太陽光発電設備の設置の規制等に関する条例により、事業主に対して地元自治会への届け出や説明義務を強く課すことも規定することができると考えております。 557 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 558 ◯5番(夏川嘉一郎君) ちゃんとやっていただけるということで、ありがとうございます。  細項目の3番でございます。ソーラー建設稼働後もチェック体制を続けるということでございますが、これも当局の見解を伺いたいと思います。 559 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 560 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 太陽光発電設備などの再生可能エネルギーを設置する場合は、平成29年4月に施行された電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法等の一部を改正する法律、いわゆる改正FIT法により、事業計画を作成し、経済産業大臣の認定を申請する新たな制度が設けられております。  この改正FIT法では、太陽光発電設備の維持管理に関する計画や体制の構築なども規定されているとともに、違反について、この法律に基づき、指導や改善命令、認定の取り消しの措置が課されるものとなっております。  また、太陽光発電設備の設置の規制等に関する条例の制定により、さらに稼働後のチェック体制が機能すると考えております。 561 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 562 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  細項目の4番ですけれども、条例制定の必要性についてということでありましたけれども、これは検討していただくということで、これは削除させていただきます。 563 ◯副議長(馬場和子さん) 通告どおりなさったらいかがですか。 564 ◯5番(夏川嘉一郎君) わかりました。副議長の言うとおりに読ませていただきます。  条例制定の必要性について。ソーラー建設業者等は一般的に財力で無理をしている、あるいはよりもうけるためか法律すれすれで建設に当たる場合が多い。さきの荒神山林道日夏口の教訓もある。この種の問題解決には法的な束縛力のある条例制定が不可欠と考えるということで、当局の見解を伺いたいと思いますが、お願いします。 565 ◯副議長(馬場和子さん) 都市建設部長。 566 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご提案の太陽光発電設備の設置の規制等に関する条例につきましては、改正FIT法に基づき条例を含む関係法令の遵守が規定されましたことから、有効な規制手法の一つであると考えております。  このことから、この法律と関係する条例の整備に向けて、本市の太陽光発電設備の現状調査を進めるとともに、さまざまな課題を整理するなど、関係部署とも協議を行いながら検討を進めてまいりたいと考えております。 567 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 568 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。しっかりと条例化検討をよろしくお願い申し上げます。  大項目の3番に移ります。行財政改革に内在する問題点について。  進む少子高齢化、地方自治体、行財政疲弊等、今や地方自治体の多くは常に何らかの行革を余儀なくされつつある。こんな中、行政改革の一形態として業務の一部を下請化、すなわち独立法人化委託が拡大する傾向にある。  限りなき外部委託の先にあるものは何か。行政の企業化か。果たしてこの方向で市民の幸せを担保できるのだろうか。今、一つの行革形態は費用削減等を目標にした組織内の合理化である。この方法は間違いなく職員の、特に下部組織の労働強化につながる事例が一般的である。今は働き方改革もこれに拍車をかけている。慎重な態度をとるべきと考える。  いずれにしても地方自治体の行政改革には、常に本来あるべき理念に沿った遠望熟慮の姿勢が求められるべきであると考えます。以上の観点に立って以下の質問をさせていただきます。  中項目の1、業務一部民営化、独立法人化ですけれども、課題解決策について。  細項目の1、進むべき未来を展望したコンセプトの設定が不可欠。  この不安定な時代を生き抜くために、どのような未来を展望し、そのためにどのような組織を求めていくのか、理想の組織論に基づくコンセプトの設定が必要と考えます。当局の見解をお願いしたい。 569 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 570 ◯総務部長(犬井義夫君) 進むべき未来を展望したコンセプトとしては彦根市総合計画がそれに当たるものと考えております。  総合計画では基本政策の推進として持続可能な行財政運営を掲げておりますが、これは平成21年度に策定をいたしました持続可能な財政基盤の確立に向けた今後の取り組み指針の流れを酌んだものでございます。  指針におきまして、業務の委託につきましては、あくまで民間が担う方がより効率的である分野について検証を行い、積極的なアウトソーシングの拡大に務めることとしておりまして、これをコンセプトに現在取り組みを行っているところでございます。 571 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 572 ◯5番(夏川嘉一郎君) 民間に進める方が効率的という、これは一般論で非常にわかりやすいんですけれども。この言葉の中には、一般に何でも垣根なしに流れていくという危険性がありますので、以下、質問をしたいと思います。  細項目の2番であります。組織内内規、これは綱領的なものですけれども、設定について。  組織内、業務委託の拡大という組織の本質にもかかわる不安定な時代である。組織のあるべき形を明記した内規の設定を検討すべきときと考えるが、当局の見解を伺いたいと思います。 573 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 574 ◯総務部長(犬井義夫君) 組織のあるべき姿につきましては、総合計画を初めとし、特に行財政運営の部分につきましては持続可能な財政基盤の確立に向けた今後の取り組み指針で一定示されているものと考えているところでございます。  これらの方針に基づきまして、業務の一部民営化につきましては、これまでも指定管理者制度の導入などを進めてきたところでございます。  さらに、昨年度より取り組んでおります働き方・業務改革の中でも、アウトソーシングを積極的に進めていくこととしておりまして、組織横断的な体制による部会も設けておりまして、行政サービスの質の向上と業務の効率化を一体的に実現する具体的な取り組みの一つとなるよう検討を進めているところでございます。  今後も効率的・効果的な行政体制の整備を進めていくために業務の民営化につきましては必要であると認識をしているところでございまして、これから行う働き方・業務改革プログラム策定の結果を踏まえまして、組織のコンセプト、あるべき姿も示しました行財政改革の指針となるものについても検討してまいりたいと考えているところでございます。 575 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 576 ◯5番(夏川嘉一郎君) 少なくとも組織のありように関する問題は非常に大事な問題でございます。そのときどきで必ず揺らぐと。そのときどきの話し合いというような感じのしゃべり方をされましたけれども。  しかし、この場合、人間同士がその都度、トップがしゃべり合うということは、そのときどきの人の関係、あるいは人が替わった、これは必ず揺らぐものでありまして、そういうことは許されない。組織に関しては余りそういうことは許されないのではないかと。  熟慮した中でしっかりとした線を引くと、これは綱領的なものが、こういう組織に関する場合はしっかりと必要ではないかと、不可欠ではないかと考えますけれども。5年なら5年ということで熟慮して線を引くと。ここまでは民営化OKと、ここまでは組織の重大分野だから守るということでやらないと、常に話し合いの中では人と人は非常に不安定な関係でございますので、そういうことでは組織の本質にかかわると考えますが、いかがでしょうか。もう一度お願いします。 577 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 578 ◯総務部長(犬井義夫君) もちろん、どこの部分を民間に委託していくのかということ、これはしっかり熟慮をして考えていかなくてはならないと思っております。  いろいろ、さまざまな業務があります中で、行政の役割、それから民間の役割というものがあるわけでございますけれども、この行政の役割とすべき中でも職員がすべきこと、あるいは外部委託なり、アウトソーシングすることであっても可能なものという仕分けが必要と思っております。  全てが外部委託できるというものではないと思っておりまして、アウトソーシングでも可能である、十分対応していけるというものについて十分に検討して進めていくという認識でいるところでございます。 579 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 580 ◯5番(夏川嘉一郎君) ちょっと意見が違ったように感じますけれども、アウトソーシングは非常に大事だと、その都度、皆さんがしっかりと検討していけば、ちゃんとしたものができると言われますけれども、私はそう思わないと。  今後ますます、そういう独立法人化の風が強まる中で、しっかりとしたものを確立しておかないと、そのときそのときで話し合いという形の不安定な形は組織としてはあるべきではないのではないか。やはり綱領というものをしっかりと、基本をしっかりと、少なくとも線を引けと、その必要があるのではないかと言っているんですけれども、いかがでしょうか。もう一度そのことをじっくりと考えて回答していただきたいと思います。 581 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長、多分組織のあるべき形を明記した内規の設定というところの答弁を求めておられると思います。  総務部長。 582 ◯総務部長(犬井義夫君) これは先ほども申し上げたところでございますけれども、組織のコンセプト、あるべき姿も示した行財政改革の指針となるものについて検討してまいるということでございまして、この中で、今、議員がおっしゃった内容を検討してまいりたいと考えております。 583 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 584 ◯5番(夏川嘉一郎君) コンセプトという話をされましたけれども、コンセプトはコンセプトで大事なことでございまして、しっかりとコンセプトの設定ということですけれども。コンセプトだけでは具体的には一つの効力を余り発しないと。コンセプトはコンセプトで置いておいて、しっかりとそれを設定して、それに基づく具体的な綱領、線引きが必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。もう一度お願いしたい。 585 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 586 ◯総務部長(犬井義夫君) 今ご指摘のある内容を盛り込んだ指針というものを検討してまいりたいと考えております。 587 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 588 ◯5番(夏川嘉一郎君) それでは、中項目の2番にいきます。行財政改革に伴う労働強化防止策について。  細項目の1番でございます。労働強化防止のための対策について。  一般的に組織のトップが行革、経費削減と一声かければ、それは圧力となって必ず職員の労働強化につながるもの。個々の職員は無抵抗の弱い存在。その理不尽さを防ぐため、労働組合の存在があると。しかし、組合として十分機能しているものとは思うけれども、これは組合に敬意を表してこういう発言をしているところですが、そのこととは別に職員の権利を守るための組織内内規の設定が必要と考える。当局の見解を伺いたいと思います。 589 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 590 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えいたします。  何ら状況が変わらない中で、ただ行革を掲げれば、議員ご指摘のとおり、職員への負担となってしまうおそれがございます。  そのようなことがないように、本市では働き方・業務改革として、まずは業務を見直すことで職員の負担を減らし、その結果として経費節減や時間外勤務の削減といった行革を実現しようとしておりますことから、現在の取り組みが職員の労働強化につながるとは考えておりませんし、職員の権利を守るための制度というものにつきましては、現在、既にいろんな規定等で設けられているものと認識をしているところでございます。 591 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 592 ◯5番(夏川嘉一郎君) 権利を守るためと言われましたけど、それはそれでどういうものがあるか、はっきりわからないんですけれども。行政改革は各種効率策があって、PDCAとか、あるいはイノベーションとか、いろんな手法があって、それで改革はある程度はできる。しかし、行革は限りなく圧力をかけ続けられるものであると。そうなってくると、絶えず職員に圧力がかかる。なぜ職員に圧力が簡単にかかるかというと、一番弱い労働者、職員に圧力がかかる、これはかけやすい。非常に効果が大きいし、一番かけやすい。こういう組織の原理というものがありまして、非常にかけやすい。だから、こういうものにはしっかりと線を引く。  決していろんな改革だけでとどまるものではないと、こういういろんな私の経験から、こういうことは必ず労働者にかかるのではないかと。これは組織原論でございまして、組織の原則の法則。そのためには、そういう職員を守るために、何らかの線を引いておくと。これはさっき言いましたような内規、組織の健康な働き環境を保つための線引き、これが必要ではないかと考えますが。  ただ単にいろんな改革をしたら、こっちがあるから、こっちは行くはずがないということは、ちょっと単純かと思います。必ず先端の働く者に圧力がかかる。行革の時代であればこそ、しっかりと線を引く、これが大事かと思いますが、いかがでしょうか。 593 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 594 ◯総務部長(犬井義夫君) 先ほども申し上げたとおりでございますけれども、まずは業務を見直すということで、職員の負担を減らしていくということをメインに据えてさせていただいているところでございます。  先ほど議員からも組合のお話も出ましたけれども、もちろん組合とも調整をさせていただきながら、職員の権利というものも守りながら進めさせていただきたいと思っております。 595 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 596 ◯5番(夏川嘉一郎君) 行政の中のことをなぜ言うかと、職員も市民でございますので、健康な働く職場の中で仕事をしてほしいという思いからでございます。  細項目の2番にいきます。働き方改革がもたらす労働強化について。  働き方改革は本来、研究部門等に適用されるものではあるけれども、その余波は一般事業所、特にオフィス等に波及しつつある。仕事量は変わらず、残業を減らすというもの。当然、時間内労働強化や、さらには持ち帰りが多くなる。まさに形を変えた労働強化ではないだろうか。時間内労働強化や持ち帰り等、新たな労働強化を防止するための組織内、これも内規ですけれども、内規的なものがぜひ必要であると考えますが、見解をお願いしたい。 597 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 598 ◯総務部長(犬井義夫君) 仕事量が変わらないままに残業時間を減らすことを強く推し進めることをすれば、ご指摘のとおり、持ち帰り等による見えない残業が増えるという結果につながるおそれがございます。  本市で取り組んでおります働き方・業務改革は、ただ単に残業時間を減らせというものではございませんでして、職場環境の改善、業務の効率化や見直しによる職員負担の軽減など、複合的に取り組むことによりまして、ワークスタイルの好循環を生み出し、最終的には市民サービスの向上につなげようとするものでございます。一方的に職員に負担を強いるものとは考えておりませんし、労働強化を防止するための制度というものにつきましては、現在既に設けられているものと認識をしているところでございます。 599 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 600 ◯5番(夏川嘉一郎君) 一方的にかかるものではないと言われました。確かに犬井部長ならしっかりとそういうことが守られると思うんですが、やはり人も替わるという。先ほどから言っているように、この労働強化というのは弱い部分にかかる、職員に必ずかかる。これは組織の原則でございまして、上から行財政改革の圧力がかかれば、一番先端の職員に必ずかかってくる。彼らは何も上に向かって言えない。そういう仕組みになっているのでございます。一つの組織原則でございまして、これを心配すると。そのためにしっかりやるとか、やらないとかいうのは、いろいろ個人の発言は自由ですけれども、何らかの内規をしっかりつくれとさっきから言っているのでございます。賢明な犬井部長、しっかりとそのことを加味して、もう一度回答をお願いします。 601 ◯副議長(馬場和子さん) 総務部長。 602 ◯総務部長(犬井義夫君) 繰り返しになって恐縮でございますけれども、この労働の強化を防止する制度というものは、当然、勤務時間等も含めてでございますけれども、制度を設けているところでございまして。あと、年間の有給休暇の制度であったりがあるわけでございまして、当然そういった職員の権利というものは守っていきながら改革というものを進めさせていただきたいと思っております。 603 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 604 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございました。ここらで深追いはやめておきます。
     細項目の3番にいきます。彦根市自治基本条例の制定について。  前記1、2に記したように、行政改革に伴い、負の部分の解消、これは労働強化とか、あるいは限りなき民営化とかいろいろあるんですけれども、そういうものを防止する総合策として、あるべき組織や守られるべき労働環境等に配慮した行政内憲法にも匹敵する自治基本条例の制定がぜひとも必要ではないかと考えます。今までの議論は議論として、こういう自治基本条例の制定、これから揺れ動く時代にそういうものが必要ではないかと考えますが、当局の見解をお願いします。 605 ◯副議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 606 ◯企画振興部長(馬場完之君) ご提案の自治基本条例でございますが、この自治基本条例と申しますのは、自治体の地方自治の基本的なあり方について規定しているものでございまして、住民自治に基づいた住民主体の自治運営のための理念や原則、そしてそれを実現していくための仕組みや制度について定める条例のことで、自治体の憲法、また、まちづくりのための基本ルールなどと言われております。  本市では平成20年から自治基本条例として彦根市まちづくり基本条例の策定に向けて取り組んでまいったところでございますが、地方自治法などと重複する部分が多くあり、混乱を招くおそれもあることや、この条例が最高規範であることから、既存の条例との間で上位下位の差異をつけることにつきましては、法体系上、認められていないことなど、問題もありますことから策定はしておりません。  今回、議員からご指摘いただきました行財政改革に内在する問題点の対策として、自治基本条例の制定をご提案いただいておりますが、行財政改革は行政内の秩序や規制を図るものであり、片や、住民主体の自治基本条例とは、その趣旨を異にすることから、自治基本条例の制定につきましては、また別の観点で議論してまいりたいと考えております。  また、行財政改革のプログラムにつきましては、現在、働き方・業務改革プログラムを策定する中で、業務見直しを実施しているところでありまして、その結果を踏まえ、来年度以降に行財政改革の指針となるものの策定について検討してまいりたいと考えております。 607 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 608 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。行財政改革の指針ということで検討ということでございますけれども。  自治基本条例についていいますと、各自治体のまちづくりとか、そういうことだけではなしに、これは幅が広いものですので、いろいろな面で一つの決め事ができると私は記憶しておりますけれども。一つの形がきちっと法的に決まったという形ではなしに、ある程度自由で地方自治体がつくれると考えております。これも大事だと思いますけれども、一応指針を決めるということで、しっかりとそういうことでいろんな問題、働き方改革とか、それによる労働強化、あるいは独立法人の問題とか、そういうことをきちっと決めていただきたいと思います。この辺は含まれているのか、ちょっと時間がありますので、再質したいと思います。 609 ◯副議長(馬場和子さん) 企画振興部長。 610 ◯企画振興部長(馬場完之君) まず、自治基本条例のことをさっきおっしゃいましたので、確かにおっしゃるように、幅広の概念で、その中身としましては、先ほど申しましたように、住民主体となった住民参加に基づくような、彦根市まち全体の条例となりますので、こういった特殊な部分についての、それをやってしまうと非常に余計わからなくなってくるような部分があります。  先ほど申しましたのは、現在やっておりますのが、働き方・業務改革を今年度中にプログラムを策定いたしますし、行財政改革は当然不断なく進めていかなくてはならないことでございますので、来年そういったところの指針となるようなものを策定に向けて取りかかってまいりたいということでお答えさせていただいたわけでございます。よろしくお願いします。 611 ◯副議長(馬場和子さん) 夏川さん。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 612 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  いろいろとややこしい話をしましたけれども、要は彦根市のためということでございますので、今後ともよろしくお願いします。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 613 ◯副議長(馬場和子さん) 暫時休憩いたします。            午後3時25分休憩            午後3時44分再開 614 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  本日の会議時間は議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。  3番北川元気君。北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 615 ◯3番(北川元気君) 無所属の北川元気でございます。  それでは、質問に入ります前に、毎回お願いしていることでございますが、彦根市議会は市民に開かれたわかりやすい議会を目指して、さまざまな取り組みを行っております。  この議会質問も傍聴、インターネット等でごらんになる方もおられますので、できるだけわかりやすい議論となるよう質問させていただきます。  ご答弁をいただく執行部の皆様もその点を意識していただきながら、わかりやすい議論となるようご協力をよろしくお願い申し上げて質問に移りたいと思います。  大項目1点目、ひこねっこの学習状況について。  平成30年4月17日に、全国の小学校6年生および中学校3年生を対象に、全国学力・学習状況調査が実施されました。今回の調査を分析して、この調査から見えてきた彦根市の児童・生徒の学力と学習状況に関する結果については、既に彦根市のホームページで「平成30年度全国学力・学習状況調査の分析および考察について」というタイトルでお知らせされております。  ぜひパソコン等で、インターネット等で見られる方はそちらをごらんいただきながら質問を聞いていただきたいと思います。  中項目の1番、全国学力・学習状況調査、ちょっと長いので全国学力テストと以下申し上げて質問をしたいと思います。  細項目の1番、全国学力テストの結果、概要について。これは既にさきの質問で答弁もありましたが、改めて概要をお聞かせください。 616 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 617 ◯教育長(善住喜太郎君) 今回の全国学力テストの結果において、彦根市内の児童・生徒の結果につきましては、残念ながら全ての科目で全国平均を下回る結果となりました。  昨年度において、小学校国語Bと中学校数学Aの2科目が全国平均を上回っていたのと比較しまして、本年度は厳しい結果であったと捉えております。 618 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 619 ◯3番(北川元気君) 残念ながら全国の平均を下回ってしまったということの結果でございました。  それでは、この結果に対するご見解、学力テストの結果を受けて教育長、あるいは教育委員の皆さん、それから大久保市長なんかからも主な意見、考察等があったと思いますが、その点をあわせてお尋ねいたします。 620 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 621 ◯教育長(善住喜太郎君) 今お答えしましたけれども、本年度は残念ながら、全ての科目で全国平均を下回る結果となりました。  しかしながら、全国平均との差を、私が教育長に就任しました平成27年度と比べてみますと、小学校では国語A・B、算数A・Bの4科目合計で全国平均を14.4ポイント下回っていたものが4.4ポイントとなり、中学校では9ポイント下回っていたものが7.3ポイントとなり、その差は縮小していると思っております。  また、3年に1回行う理科の今年度の全国平均との差は、小学校で全国に比べて1ポイント下回りましたが、中学校では全国とほぼ同じ正答率でした。これも平成27年度と比べてみますと、小学校は2.6ポイント下回っていたものが1.3ポイントとなり、中学校では2ポイント下回っていたものが0.1ポイントとなり、その差は縮小しているのではないかと思っております。  それらのことから、これまでの学力向上の取り組みは一定の効果があらわれていると捉えております。  このような結果を受けて、8月の教育委員会会議において、教育委員からは、理科は実験や観察から学びを深めていくもので、そのための実験器具や理科室の設備等を充実させる必要があるのではないかというご意見がございました。このことについては、設備だけの問題ではなく、日々の授業にどれだけ観察・実験を取り入れるのかという指導上の課題もあるかと考えております。  また、正答数の分布グラフが全国と比較して本市ではどのような傾向があるのかという質問も教育委員の方から出ました。本市において、全国と比較して、低位層がやや多いことも課題ではありますけれども、上位層の割合が少ないことも、この平均点に影響を及ぼしていると考えているところでございます。  市長からは、今回の結果を踏まえて、これまでの課題を整理し、改善策について検討してほしいということでございました。 622 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 623 ◯3番(北川元気君) それでは、細項目3、全体的に全国平均を下回る結果と、今ほど残念ですがという言葉もありましたけれども、学力向上の課題をどのように認識されているのでしょうか。  これまで福祉病院教育常任委員会の方では、授業崩壊とかという話も議論させていただいてきましたけれども、その授業崩壊等の状況とか対策、課題校への取り組みなんかもあわせてお答えいただきたいと思います。 624 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 625 ◯教育長(善住喜太郎君) 子どもたちの学力向上のためには、落ちついて学習に取り組む環境を整えることが、まず重要であると考えております。  本年度、どの学校においても、子どもたちの多くは意欲的に学習に取り組み、充実した学校生活を送ってくれていると思っておりますが、議員のおっしゃる状況等につきましては、学級が機能しない状況であると考えておりますけれども、市内の小学校には、子どもが授業中に私語をしたり、立ち歩いたりする、あるいはエスケープ等をすることによって、落ちついて学習に取り組む環境をつくることが難しい学級も確かにございます。  このような課題が見られると、子どもの学習活動に影響を及ぼすことは否めません。そうした学校では、担任外の教員や支援員等が子どもに丁寧にかかわり、個別に支援をするようにいたしております。  県外の学力向上の先進地域の中には、こうした課題を抱えながら、「一人の子どもも見捨てない」として取り組みを進めている学校もございます。今後、このようなモデルを参考に、保護者・地域と連携し、組織的な対応を進め、成果につなげたいと考えております。 626 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 627 ◯3番(北川元気君) 学力については全国平均を残念ながら下回る結果となったが、3年前、教育長が就任されたときよりは少しは改善しているので、学力向上の取り組みには一定の成果があったかのようなご答弁をおとついからいただいているわけですが、僕はその受けとめが非常に甘いのではないかと感じています。  また、こういった授業崩壊等の現状なんかも、こういうことが基礎学力の定着とかいうことに影響を及ぼしているのではないかということを思っているわけです。  しっかりとその課題を認識していただいているのかというところに疑問を持っているわけで、家庭学習の充実とかいうこともおっしゃっています。確かに家庭学習の充実なんかも大切かとは思うんですけれども、もっと彦根市の教育、学力向上の取り組みをさらにアップデートして、新しいものにしていかなければいけないと私は思っておりまして、危機感を感じています。  そういうことを申し上げまして、次の細項目4に移りたいと思います。  各学校で個別に正答率、数値目標を設定して、教員と児童・生徒がともに目標達成を目指して努力するといった取り組みや、さらに教員の本気を引き出す本気の取り組みが必要なのではないかと考えております。教員の意識改革に関するご見解をお尋ねいたします。 628 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 629 ◯教育長(善住喜太郎君) 8月に結果が公表されて以来、各学校において、学力・学習状況調査結果に見る成果と課題について分析をしております。具体的には、各校において、自校の過去5年間の学力・学習状況調査結果の推移を振り返り、平成29年度からの学力向上計画、取り組みに対して成果がどうであったのかを分析しております。さらに、今後に向けて具体的な取り組みをPDCAを生かして、数値目標を掲げて進めるように指導しております。  平成27年度からは、各学校において、学力向上担当を公務分掌に位置づけ、その教員を軸としながら学習指導の充実を図ることとしてまいりました。  また、学習指導支援員の活動として、国語科、算数・数学科それぞれ教科別に市独自の研修会を開き、教員の学力向上に対する意識の高揚を図ってまいりました。  さらに、教員の指導力向上を狙いとして、小・中学校の教員を対象とした先進校視察研修を実施しておりますけれども、平成28年度から現在までに、小・中学校合わせて108名の教員がこの研修に参加いたしました。実際に先進校の取り組みを見てきた教員が、それぞれの学校において研修してきたことを伝達し、よいと思うことを採用してみるなど、意識的に授業改善等に取り組んでいるところでございます。  このように、さまざまな方策に取り組み、学力向上に向けた教員の意識の高揚を図っているところでございます。 630 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 631 ◯3番(北川元気君) 今、聞いていますと、あれもやっています、これもやっていますということで取り組みをおっしゃっているんですが、そういう取り組みというのは、僕も市内の、全部ではありませんけど、学校で各自で持たれているホームページなんかを拝見しますと、学力向上の取り組みみたいなバナーというか、そこをクリックするところがあって、そこを押すと「新しいニュースはありません」とか、何の取り組みも表に見えてこないんです。  だから、僕が言いたいのは、今まで取り組んでこられたことは取り組んでこられたんでしょう。けど、結果が出ていないので、しっかりとそういった取り組みをアップデートしていただきたいと。学校の先生の取り組みが保護者に目いっぱい伝わるようなことも工夫していただきたいと思います。  続きまして、ひこねっこの学力向上を目的として、市内の大学と連携するとかいったお考えについて、これまで教育委員会の会議とかでそういう議論があったのか、なかったのかわかりませんけど、その点のお考えについてお尋ねいたします。 632 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 633 ◯教育長(善住喜太郎君) 学力向上推進事業の一つとしまして、学生の学校教育活動支援員をボランティアスタッフとして学校に配置し、児童・生徒への学習面や生活面での個別支援に当たっています。昨年度は市内の大学から23名の学生ボランティアに支援をしていただきました。  ミシガン州立大学連合日本センターの学生については、市内の小学校との交流を年間3回計画し、各校においては、このうち2回を年間計画に位置づけて交流活動を続けております。この交流活動を通して英会話を楽しむとともに、異なる国の言語や文化に対する理解を深めるよい機会としております。  また、昨年度は、日本初のデータサイエンス学部が設置された滋賀大学において、小学生を対象とした子どもプログラミング講座が開催されました。市内の小学校3年生から6年生25名が参加しまして、熱心に活動に取り組みました。今年度は夏休みに彦根商工会議所主催のもと、滋賀大学の協力を得て実施をしていただいております。  そのほかにも、学校によっては、滋賀県立大学環境科学部にご協力をいただいて環境学習を実施したり、聖泉大学にご協力をいただいて多文化共生についての学習を実施したりするなど、市内の大学から多岐にわたりさまざまな場面で学習活動のサポートをいただいております。  今後も、こういった大学との連携を進めて、より多くの学生の協力を得たいと考えております。 634 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 635 ◯3番(北川元気君) 事前にお聞きしていますと、大学との連携は特にありませんというお話だったんですけれども、今そういったご紹介いただいた大学とさまざまな取り組みをしていただいているということですが、さらに進めていただいて、学力向上に直結するような取り組みというのも、ぜひとも検討していただきたいと思います。  細項目の6番、大阪市の吉村市長は、全国学力テストの成績が政令市で最下位だった結果を受けて、市として学力テストの数値目標を設定し、達成状況に応じて教員の手当等を増減させる人事評価の導入を検討すると発表されました。  結果に対して責任を負うといった制度として、全国学力テストの目標達成度を給与と予算に反映するなど、市長としてかなり大胆に踏み込まれた制度の提案でありますが、こういった結果に対して責任を負うということについて、教育委員会の見解を伺います。 636 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 637 ◯教育長(善住喜太郎君) 大阪市長のご発言につきましては承知をいたしておりまして、これは平成25年に文部科学省は、政令指定都市に係る県費負担教職員の給与等の負担の指定都市への移譲について通知しておりまして、このことから大阪市は県費負担教職員の任免、給与の決定を行うことができることとなっております。  本市教職員の任命権者は滋賀県であることから、人事評価を任用、給与、分限その他の人事管理の基礎として活用するのは県ということになりまして、このことによりまして、全国学力・学習状況調査の目標達成度を給与と予算に反映する制度は、本市で独自に適用することはできないものと考えております。 638 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 639 ◯3番(北川元気君) そんなことはわかっているんですけどね。それについて彦根市の教育委員会はどう思うんだということを聞いているんです。 640 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 641 ◯教育長(善住喜太郎君) 現在行われております人事評価制度の中には、例えば業績評価の一部として教育指導の分野というものも、その分野の一つになっております。ただ、それだけでなくて、やはり総合的な評価がされておりますものですから、そのことにかかわっては各学校で人事評価の一部となし得るものであると考えておりまして。ただ、このことでどこまで、今、大阪市長がおっしゃったような形になるものかとは、現在のところ、申し上げる立場ではないと考えております。 642 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 643 ◯3番(北川元気君) すごく簡単な質問をしていると思うんです。結果に対して責任をとるという制度に対して、教育長としてどうお考えなんですかということをお聞きしているので、答える立場にないというのはおかしいと思いますけれども。
     僕の方から、せっかく教育をアップデートしろという提案なので、ちなみにご提案させていただきたいんですけど。各学校で授業をやっていただいていますと、学校の先生がいろんな授業をやっていますけど、A先生の授業は全然よくわからないけど、B先生の授業はよくわかるということもあると思うんですね。だから、それぞれの学校の先生がどういう授業をやったら学力向上につながるのかというのは研究していただいていると思いますけれども、そういったものを全てデータにして、例えば動画に撮って授業改善に充てるとか、休まれた児童・生徒の子どもたちが見られるような仕組みを整えるとか、ICTを活用した授業改善をやるとか、そういった形で根本的に学力向上に対する直接的な改善策というのを、ぜひとも教育長には進めていただきたいと思っております。  続きまして、大項目の2に移ります。議案第72号彦根市教育委員会教育長の任命につき同意を求めることについてでございます。  善住教育長は平成27年10月2日から教育長に任命され、1期3年の任期において積極的にその職務を全うし、人格が高潔で、教育行政に関し見識が高く、適任であると判断し、引き続き任命するものであるとされております。  そこで中項目1、善住教育長の任命につき同意を求めることについて。  細項目の1番です。善住教育長は、学力向上に取り組むことが教育委員会が所管している仕事の中で一番に考えなければならない課題であると、学力向上の取り組みをあらゆる施策につながる糸口として位置づけ、重点的に進めていくと述べておられましたが、結果として学力テストでは全国平均を下回る結果となっています。  また、最近も市内の中学校の教員が逮捕されてしまうという、決してあってはならない事件がありました。平成27年にも市内中学校の教員が部活動費を私的流用してしまうということの問題もありました。こうした結果を踏まえて責任をとる。先ほども申し上げましたけれども、善住教育長、1期3年の実績評価についてお尋ねをいたします。 644 ◯議長(安藤 博君) 市長。 645 ◯市長(大久保 貴君) 教育長の実績について私からお答えさせていただきますが。  平成25年、私が市長に就任させていただいた当時、学力について教育委員会とも意見交換をさせていただいておりましたけれども。その当時、滋賀県は全国で学学テストの結果が最下位に近い。その滋賀県の平均を下回って足を引っ張っていたのが彦根市でありました。  教員の皆さん、あるいは教育委員会の皆さんからお話を聞いておりましても、学力テストが生徒の評価の全てではないということが繰り返し述べられておりました。これが全国平均を上回って、ある程度のいい位置におりましたら、そのことは説得力があるかもわかりませんが、全体の足を引っ張っている教育委員会がそうした評価をするということの合理性はないということを繰り返し述べてきたわけでありますが。  その上で、善住教育長にご就任をいただいて、いわゆる学力向上というものが教育のあらゆる糸口になっていくと、牽引していくんだという強いリーダーシップのもとに、まさに教員の指導力のアップについて大いに指導していただいたと思っております。  先進地への視察、おっしゃっるような、いわゆる授業力のアップということに着目をして取り組んでいただいたと。  今年の結果は3年前からおよそ予想をしながら、非常に厳しいものになるだろうという前提で取り組みを進めてまいっていただいたおかげで、全国との差がかなり縮まったという成果が見えたと私は思っております。  最後におっしゃったような不祥事に関しまして、あってはならないことでありますし、残念なことでありますが、それに対して毅然としてしっかりと指導力を発揮して、職員に対して再発防止についてもしっかりと説いていただいたと大いに評価をしているところでございます。 646 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 647 ◯3番(北川元気君) 教育長に評価を聞いた上で、次に大久保市長の評価をお尋ねしようと思ったんです。  つまり細項目の1番の質問が今で、2番で市長にお答えいただきたかったんです。ちょっと順番が逆になるんですが、教育長からもお願いいたします。 648 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後4時07分休憩            午後4時08分再開 649 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  教育長、答弁できますか。  市長答弁が教育長答弁ということで、北川議員、ご理解いただきたいと思います。  北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 650 ◯3番(北川元気君) 私の発言通告書で、教育長ご自身が教育長の評価という書き方をしておりませんでしたので、教育長からはどう考えておられるのかというのがわからなかったのかと思いますけど。ここは大切な人事案件でもありますし、大項目の1番でも学力のことに触れていろいろとお尋ねしておりましたので、ぜひとも教育長、この点をお答えいただけないでしょうか。再質問です。 651 ◯議長(安藤 博君) 先ほどの市長答弁のままということでございますので、質問を続けてください。  北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 652 ◯3番(北川元気君) そうですか。結果に責任をとるということを、何か市長もそうですし、教育長までもがそういった形で答弁していただけないというのは非常に残念に思います。  それでは、細項目の2番は既に1番で大久保市長が答えておりますので割愛をさせていただきながら、細項目3番に移っても議長、よろしいでしょうか。 653 ◯議長(安藤 博君) どうぞ。  北川君。 654 ◯3番(北川元気君) それでは、2期目を迎えるに当たって善住教育長が描く彦根の教育ビジョンについてお尋ねをいたします。 655 ◯議長(安藤 博君) 市長。 656 ◯市長(大久保 貴君) これまでの質問で、そのあたりのことは既に教育長からも発言がありましたので、私から改めてご答弁をさせていただきます。  私が教育長に今後3年間、取り組んでいただきたいと考えておりますことについて三つお話をさせていただきます。  任命権者としまして教育ビジョンについてお話をさせていただきます。  まず一つ目は学力向上でございます。これまでの学力向上に向けた方策につきまして着実に実践を進めていただいた結果、一定の成果があらわれてきてございいまして、さらなる学力向上は、平成27年度に策定されました学力向上に向けた具体的な方策を見直すことによりまして、特に子どもの自主的で主体的な家庭学習の定着が重要であると考えてございます。このことは総合教育会議でも十分に議論をさせていただいているところでございます。また、子どもに応じて授業改善や個別の支援を丁寧に行うことが大事だと考えています。  二つ目、教員の働き方改革に向けた取り組みでございまして、学校が抱える課題が複雑化・多様化する中、教員が意欲、やりがいを高め、健康で充実して働き続けられる職場環境の整備を進めるということ、学校における働き方改革について取り組んでいただきたいと考えております。  三つ目、教員の倫理意識の向上でございます。公務員倫理に基づく綱紀の粛正と服務規律の確保につきまして機会あるごとに注意を喚起し、その徹底を図っていただいているところではありますけれども、本市教員の逮捕事案が発生したことはまことに遺憾なことでありまして、私からも深くおわびを申し上げたいと思っています。  教育長には、服務指導者である各校の校長への指導を徹底していただいて、各校において、教職員一人ひとりが教育公務員としての自覚を高め、一層の責任ある行動がとれますように、不祥事の根絶に向けた具体的な取り組みを行っていただいて、不祥事の未然防止に務め、信用を失墜することがないように、服務監督責任者の長として先頭に立って指導に当たっていただきたいと考えてございます。  また、このほかにも、学校施設の更新や長寿命化改修など、中長期的な整備を計画的に行っていかなければなりません。引き続き児童・生徒の学習環境の向上を目指して取り組みを進めていただきたいと考えています。  放課後児童クラブ運営事業につきましても、引き続きこれからも待機児童が発生しないよう、今、全ての児童を受け入れていただいていますが、引き続き務めていただきたいと考えています。  最後に、文化財政策につきまして、「歴史と伝統を生かし、文化の香り高いまち」を目指していきますために、引き続き特別史跡彦根城跡や名勝玄宮楽々園の保存整備、これは大きな事業でございますけれども、これを進めていただくとともに、地域における文化財の計画的な保存・活用をお願いしたいと考えております。  また、彦根城博物館では、美術工芸品や古文書等の保存を行って公開を進めていただきたいと考えております。   (「議事進行」と呼ぶ者あり) 657 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後4時14分休憩            午後4時17分再開 658 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 659 ◯3番(北川元気君) 善住教育長の教育ビジョンはということで、2期目を迎えるに当たって、善住教育長が描く彦根の教育ビジョンをお尋ねしますという文言で質問させていただきましたけど、残念ながら教育長は答弁ができないという整理になったようなので。これも人事案件なので、私たちはそういう形で受け取らせていただきます。ありがとうございます。  続きまして、大項目の3点目、ひこねっこの安全確保についてお尋ねをいたします。  中項目1番、市立小・中学校におけるブロック塀等の緊急点検についてです。  平成30年6月18日に大阪府を震源とする大地震が発生し、コンクリートブロック塀の倒壊により人の命にかかわる重大な被害が発生しました。この事故を受けて、彦根市でもブロック塀等の危険箇所を点検されたとお聞きをしております。その詳細についてご質問をいたします。  細項目の1番、彦根市内でさまざまな点検が行われたと思いますが、その点検の詳細と結果についてお尋ねをいたします。 660 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 661 ◯教育部長(安居庄二君) 平成30年6月18日に発生しました大阪府北部を震源とする地震にかかわり、6月19日付で文部科学省から学校敷地内に設置されている組積造または補強コンクリートブロック造の塀の安全点検および必要な安全対策の実施ならびに通学路の確認についての通知がありました。  また、6月29日付で学校施設におけるブロック塀等の安全点検等状況調査についての通知があり、その内容は外観点検として高さ、長さ、厚さ、控え壁の有無、劣化損傷の有無などの確認でございます。  まず、小・中学校のブロック塀等の点検結果につきましては、対象となる学校敷地内のブロック塀等が小・中学校24校中20校で39カ所ございましたが、担当職員による点検において、ひび割れや傾き、ぐらつきなどは確認いたしておりません。  しかしながら、ブロック塀には含まれないブロックづくりの構造物であるプールのシャワー部、目洗い部等において、建築基準法で定められている基準に適合していない箇所が小学校3校で4カ所、いずれも控え壁がございませんでした。  幼稚園におきましては、点検の結果、8園中1園で安全性に問題がある、控え壁の存在していない塀がございました。  通学路の安全点検につきましては、学校防災マニュアルに基づき、交通安全、防犯、防災の観点から従前から実施しているところではございますが、登下校中の子どもの安全確保、地震災害における危機管理の視点から、改めてブロック塀等の倒壊が特に心配される箇所につきましての確認を各校に指示をし、報告を求めました。  小・中学校の教職員が目視により確認作業を行った結果、特に心配されると報告された箇所は全部で117カ所でございました。 662 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 663 ◯3番(北川元気君) 細かい数字を僕は今メモできなかったんですが、全部で117カ所あるということです。これは危険箇所と呼んでもいいんですよね。ということで把握をしましたが。  通学路等の民間が所有しておられる危険箇所というところの調査と結果についてもお聞かせいただけますか。 664 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 665 ◯教育部長(安居庄二君) ただいま申し上げました、各校に指示をして報告を求めたという部分の117カ所につきましては、通学路でございますので、通学路に面する民地のブロック塀、そうした危険箇所が117カ所報告があったということでございます。 666 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 667 ◯3番(北川元気君) そしたら、市の所有と民間が所有しておられるものも全部合わせて117カ所という理解でいいんですか。 668 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 669 ◯教育部長(安居庄二君) 議員が今おっしゃったことでいいかと思います。 670 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 671 ◯3番(北川元気君) 117カ所で全て、これで完璧に点検できたという理解でよろしいですか。 672 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 673 ◯教育部長(安居庄二君) 決して完璧にできたということではなくて、先ほど申しましたように、目視と申し上げましたので、この117カ所の洗い出しができてきたと。そういう中で今後、関係各課が集まって対策をどうしていくか。対策といいましても民地の部分がほとんどでございますので、そうしたこともございます。完璧にできたとは思っておりません。 674 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 675 ◯3番(北川元気君) では、現在確認できているだけで117カ所という理解をしておきます。  それでは、細項目の2番、今回の補正予算で、こういった対応についての予算が上がってくるのかと思っていましたが、今回の補正予算にはブロック塀の危険箇所の対応に要する予算が盛り込まれておりません。危険箇所への対策を心配しているんですが、なされているのでしょうか、お尋ねします。 676 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 677 ◯教育部長(安居庄二君) 安全性に問題のあるブロック塀等の対策につきましては、まず該当の小学校のプール施設内のシャワー部、目洗い部等につきましては、今年度実施するプール改修工事の中で対応する学校が1校、該当部分の改修工事で対応する学校が2校ございます。改修内容としましては、目洗い部および手洗い部は現状使用されておりませんことから、該当部分を撤去し、フェンスを設置いたします。また、シャワー部につきましても、ブロックづくりの部分を撤去し、フェンスに改修をいたします。いずれの工事も現計予算の中で対応するということで予定をいたしております。  なお、既に今年度の水泳の授業は終了をしておりまして、プール内には立ち入れないようにいたしております。  次に、幼稚園につきましては、本ブロック塀付近は通常、人が近づく位置にはありませんが、現在は塀付近への立ち入りを禁止いたしております。また、安全にかかわる問題でありますことから、既に修繕工事を行っておりまして、9月中には終える予定をいたしております。 678 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 679 ◯3番(北川元気君) これから工事をするということなんでしょうけど、117カ所、危険箇所が現在のところ確認ができているという中で、一体何カ所できているんですか。 680 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 681 ◯教育部長(安居庄二君) ただいまご答弁申し上げましたのは、学校の施設の敷地内における危険箇所ということで、冒頭、一番最初にご報告いたしましたように、小学校で3校4カ所の部分と幼稚園1カ所の、いわゆるブロック塀あるいはブロックづくりの塀についての対応の部分でございまして、117カ所は、先ほども申しましたが、通学路に面する、例えば、いわゆる民地になる部分ですので、そこの部分については、そういう危険箇所と思われるところが目視点検で117カ所ありましたということですので、その部分について、すぐ行政が、所有権は民地の方がお持ちですので、今すぐそれをどうこう修繕するとかということではございません。  今ご質問のあった部分については、お答えいたしましたように、施設内の基準に適合していない部分について修繕をさせていただく部分をご答弁申し上げたものでございます。 682 ◯議長(安藤 博君) 北川君。
      〔3番(北川元気君)登壇〕 683 ◯3番(北川元気君) 子どもが通学するところとか、子どもが危ない場所を残しておいてはいけないのは誰でもわかっていることだと思うので、これは早期に対応していただきたかったんですけど、今回、補正予算でそういうのが特に必要にならなかった理由が余りよくわかりません。  他市ですと、ブロック塀の所有者とか、危険箇所の所有者に、行政が窓口を設置して相談の体制をつくったり、あるいは補助を出したり、いろんなことをやっているんですけど、そういう対策も全くないんですか。 684 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 685 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほども申し上げましたように、117カ所のまず危険箇所を目視で確認をした。これにつきまして教育委員会だけではなくて、市長部局における建築関係部署、あるいは道路河川の所管部署等と、この内容について情報共有をしながら、次にそれに対してどうしていくかということで協議をしていくという状況に現在はございます。 686 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 687 ◯3番(北川元気君) そんな危ないまま放ったらかしにされたら困ります。大阪の大地震で亡くなられた、事故が発生して全国でこういう点検も一斉に行われているわけですから。なぜそれを最優先に取り組んでいただけないんですか。子どもを通わせる親からしたら所管なんて関係ないです。第一に当たってもらえませんか。 688 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 689 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほども申し上げましたように、通学路に面している土地に整備されているブロック塀、いわゆる民地の方がほとんどだと思いますが、所有権の問題がございますので、今、議員がおっしゃるように、すぐにそれを、例えば行政が強制的に取り壊すということはできませんので、当然そうしたことをお願いしていく必要が、危ない箇所は是正してくださいよということで、「広報ひこね」やホームページで、そういう危険箇所のあるブロック塀を所有されている方には啓発を強めていきたいと考えております。 690 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 691 ◯3番(北川元気君) しっかり相談窓口をつくって、総合的に予算を組んでいただいて対応していただくことを、市長、できませんか。  それこそ通学路を変更するとかいう対応だって、各学校でとっていただいているのかと思っていたんですけど。民間が所有しているから、行政は修繕できないから、危ない場所に子どもを通らせて、そのまま放っておくなんていうことは信じられないですね。市長、何か対応をすぐに打っていただけませんか。 692 ◯議長(安藤 博君) 市長。 693 ◯市長(大久保 貴君) 個人の所有物について公が何ができるかということをよく考えなければならないと思いますが。住宅リフォームの範疇で対応することができるのか、少し検討したいと思いますが。まずは危険と思われる箇所には重ねてご通知をさせていただくというところから始めさせていただかないといけないと思ってはおります。 694 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 695 ◯3番(北川元気君) そんなことはとっくにもうやっているべきでしょう。他市は相談窓口をつくって、予算を設定して、民間の方にここに相談してくださいと、補助も出して、そういうことをやっている他市だってあるんです。本当に信じられないですね。  時間がないので次にいきますが、次、細項目の3番、ひこねっこの安全は確保されているのか。今、安全ではないということがもうわかっちゃったんですけどね。市内の学校や各施設、通学路等での安全は確保されているのか、お尋ねをいたします。 696 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 697 ◯教育部長(安居庄二君) 市内の学校につきましては、施設・設備とも経年劣化が進んでいる状況にありますので、計画的・効果的な改修・修繕を行っております。今後につきましても、子どもたちの安全を最重要課題と捉え、計画的に、また迅速に対応してまいりたいと考えております。  通学路につきましては、通学区域の交通事情等を的確に把握し、児童・生徒の通学に適切な道路を学校長が指定することとなっていますが、児童・生徒の安全確保が最優先となりますので、安全性に問題がある通学路につきましては、より安全な道路に変更することも含め、対応することとしております。  また、災害が発生した際、慌てず状況をつかんで避難することが大切でありますことから、避難訓練などの機会を捉え、児童・生徒への安全指導を繰り返し行っていきたいと考えております。 698 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 699 ◯3番(北川元気君) 児童・生徒の安全が最優先と言っておきながら、やっていることと言っていることは全然違いますね。  早急に、危険箇所が確認できたところは、通学路の変更をすぐにしていただく。相談窓口を設置していただいて、民間と協力して安全の確保をまず最優先していただく。しっかりやっていただくことを要望しておきます。  続きまして、エアコンの設置、利用状況についてお尋ねをいたします。中項目の2番です。  今年は異常な猛暑が続き、子どもたちの命を守るためにはエアコンが必須となってきている状況から以下、質問をいたします。  細項目の1番、エアコンの設置状況について、市内の小学校では、昨年度に普通教室は全て完了と、特別教室も完了ということです。稲枝東幼稚園については、補正予算として現在計上されていると認識しております。その他幼稚園、保育園、こども園等の設置状況についてお尋ねをいたします。 700 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 701 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 市内の保育所、認定こども園、地域型保育事業所につきましては、全ての保育室に空調が設置されております。  今回の9月補正予算案に上程中の稲枝東幼稚園を含む公立幼稚園8園につきましては、一部のリース物件である保育室を除きますと、空調設備は設置できておりません。  既に予算をお認めいただいています7園につきましては、秋以降、設置工事を行ってまいりますが、補正予算をお認めいただきましたら、稲枝東幼稚園につきましても速やかに予算執行し、今年度中に全ての幼稚園の保育室に空調設備を設置してまいりたいと考えております。 702 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 703 ◯3番(北川元気君) 確認ですけど、来年の夏に未設置になるものというのは何カ所あるんですか。 704 ◯議長(安藤 博君) 子ども未来部長。 705 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 今回、補正予算をお認めいただきますと、稲枝東幼稚園にもつくことになりますので、来年の夏には、ついていない部屋はございません。 706 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 707 ◯3番(北川元気君) これまでもずっと予算をつけていただいて準備していただいて、今年の猛暑をやっと乗り切れたということで、本当に感謝しているところでございます。  続きまして、細項目の2番、猛暑が続き、エアコンがなくてはならない状況であった各学校について、エアコンの利用は適切に行われていたのか、お尋ねをいたします。 708 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 709 ◯教育部長(安居庄二君) まず、小・中学校に設置しております空調設備につきましては、文部科学省が定めております学校環境衛生基準に準拠した彦根市立小中学校空調設備運用マニュアルによる使用をお願いいたしております。  このマニュアルでは、稼働の時期を7月1日から9月30日までとすることや、室温をおおむね28度以下とすることなどの基準を定めておりますが、学校現場の状況に応じて、児童・生徒の健康を優先し、必要に応じて柔軟な対応を各学校にお願いしております。  次に、幼稚園につきましては、文部科学省の定めた学校環境衛生基準において、教室等の環境として温度は17度以上、28度以下であることが望ましいとあります。また、保育所につきましては、厚生労働省の定めた保育所における感染症予防ガイドラインにおいて、保育室は季節に合わせた適切な室温、夏季26度から28度、湿度約60%の保持と換気とありますことから、それぞれの基準としておりますが、子どもの様子や部屋の状況に応じて各園で対応することといたしております。 710 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 711 ◯3番(北川元気君) そのご答弁は理解しているんですが、そういったマニュアルに基づいて、しっかりとこの夏は適切に利用が行われていたんですかという質問なので、お答えください。 712 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 713 ◯教育部長(安居庄二君) 適切に行っていただいたと思っております。 714 ◯議長(安藤 博君) 北川君。 〔3番(北川元気君)登壇、資料掲示〕 715 ◯3番(北川元気君) 一部では、エアコンをつけてもらっていたんだけれども暑かったという声もお聞きしていましたので、ちゃんとその利用基準と、それに基づいて利用されているのかという疑問から、この質問をいたしました。しっかりと利用基準運用マニュアルに基づいてやっていただきたいと申し上げて、次の質問にいきたいと思います。  ヘルプマーク・ヘルプカードについてでございます。  義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見からは容易に判断が難しいハンディのある方が、周囲に援助や配慮が必要であるということを知らせるヘルプマークおよびそのマークを配したヘルプカードについて、彦根市でさらなる取り組み、普及・啓発を求めて質問をさせていただきます。  中項目も同じです。  細項目1番、彦根市におけるヘルプマーク・ヘルプカードの取り組みの状況についてお尋ねをいたします。 716 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 717 ◯福祉保健部長(牧野 正君) ヘルプマークは、援助や配慮を必要としていることが外見からはわからない方が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで援助が得やすくなるようにするため、東京都が考案されたマークでございます。  滋賀県におきましても、こうしたマークの趣旨に賛同され、平成29年4月から希望する方へのマークの配布および県民の方への周知・啓発を実施されることとなり、本市におきましても、滋賀県の依頼に基づき、マークの配布および周知・啓発を行っているところでございます。  本市における具体的な取り組み状況でございますが、滋賀県作成のヘルプマークにつきましては、障害者福祉センターおよび市役所本庁舎、現在は西口の仮庁舎でございますけれども、それから市立病院、各支所出張所、市内小・中学校等34カ所においてポスターの掲示やチラシの配布を行いましたほか、本市ホームページや「広報ひこね」への掲載、本市障害者福祉推進委員や民生委員、児童委員への周知・啓発、障害者理解を深めるための講演会において周知・啓発を行ってまいりました。  また、民間団体が作成されましたヘルプカードにつきましても、障害者福祉センターにおいて周知・啓発を行っているところでございます。 718 ◯議長(安藤 博君) 北川君。 〔3番(北川元気君)登壇、資料掲示〕 719 ◯3番(北川元気君) これが県作成のポスターでございまして、こういうもので啓発をしていただいているということでございます。A4のチラシもございますし、ヘルプカードについては、こういった形で折って使うことができるということで。  そしてまた、実物のヘルプマークは、これは担当課にお借りをしてきました。こういったものをかばんにつけておくとか、どこかに携帯しておくということで、なかなか見た目ではハンディがあるということがわからない方にとって、周りに援助を訴えるというものでございます。  こういったものをなぜ本会議でわざわざ取り上げるのかということなんですけれども、福祉病院教育常任委員会のところで6月の時点で質問をさせていただいたわけです。  そうすると、細項目の2番に移りますが、私の福祉病院教育常任委員会の質問に対して、「このヘルプマークは県が作成されましたので、配布先については県の方で指定がございまして、市では障害福祉課という形になっております」ということで答弁をされています。  今、取り組み状況を聞きましたけれども、各小学校とか、病院とか、いろいろなところで啓発をしていただいているということですが、配布については障害福祉課のみでしか対応できないという答弁がされておりましたので、わざわざ本会議で取り上げさせていただいたわけです。改めてお聞きしますが、障害福祉課のみでしかこのヘルプマークを配布できない理由をお示しください。 720 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 721 ◯福祉保健部長(牧野 正君) これは以前の話ということになりますが、障害福祉課の窓口でのみ配布をしていた理由でございますが、滋賀県においてヘルプマークを導入されました平成29年4月当時、作成個数や在庫に限りがあることから、配布場所を県庁障害福祉課や各保健所、これは彦根保健所もございますけれども、それから各市町の障害福祉担当部署とするように滋賀県の方から案内があったためでございます。 722 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 723 ◯3番(北川元気君) ヘルプマーク・ヘルプカードは障害福祉課だけでなく、市役所や市立病院など、必要な市民の皆さんに受け取ってもらいやすいように求めてきましたが、その時点では「障害福祉課以外で配る場合は県との協議が必要ではないかと考えている」というご答弁でした。その後、一歩でも前に進んでいるのかどうか、お尋ねをいたします。 724 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 725 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 滋賀県作成のヘルプマークの配布窓口につきましては、これまで市内では障害福祉課と彦根保健所となっておりましたが、議員からも先ほどありました、6月の福祉病院教育常任委員会においてご指摘をいただきましたとおり、より多くの人に配布できるよう、障害のある人等の利便性を考慮することが重要であると考えております。このため、滋賀県障害福祉課と協議・調整の上、新たに市役所保険年金課の窓口や市立病院、各支所出張所を配布場所とさせていただきました。  また、民間団体作成のヘルプカードにつきましても、引き続き障害福祉課の窓口において配布をしているところでございます。 726 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 727 ◯3番(北川元気君) この質問をする前にも担当課の方に行ってお願いをしておりました。市立病院とか保険年金課の方でも配布をしていただけるようになりましたということで、少し前に進んだのかと思っておりますが、この啓発に頑張っておられる方、民間の市民の方にお聞きをすると、全然行政はお役所仕事で何もやってくれないんだということで嘆いておられました。  このたび台風もありましたし、21号のときも避難もたくさん出ましたけれども、そういったときにも、外見からはわからない妊娠初期の方とか、難病の方とか、義足の方とか、ぱっと見ではわからないわけですよね。そういった方に避難を求めるとか、さっきも防災の質問で自助・共助という話がありましたけれども、日ごろからこういったマークの周知というものに、もっと行政が熱心に務めていただくということを願っておられました。  私もそういう思いでこの質問をさせていただきましたので、これからも引き続き啓発については、より多くの市民の皆さんに周知していただけるように、そして必要な方にはしっかりと届けていただけるような取り組みをよろしくお願い申し上げて、次の大項目にいきたいと思います。  大項目の5、彦根市役所本庁舎耐震化整備事業について。  本年1月24日に開催された全員協議会において、初めて我々に明らかにされた地方自治法施行令違反のいわゆる裏合意の問題は、その後、2月14日に開催された平成30年2月臨時会において、いわゆる百条委員会が彦根市政で初めて設置されるまでに至りました。  それから約半年間にわたって、全6回の委員会、全19回の協議会で調査等が行われて、ようやく調査報告書がまとめられました。  そこで中項目、百条委員会の調査報告書を受けて。  細項目の1番、百条委員会の調査報告書を受けて、まず市長のご見解をお尋ねいたします。 728 ◯議長(安藤 博君) 市長。 729 ◯市長(大久保 貴君) お答えを申し上げます。  調査報告書の中でもご指摘をいただきましたとおり、本事業につきましては、事業遂行に向けた全体のマネジメント体制が確立されていなかったと思っております。これについて私としても、自身の管理監督責任が十分ではなかったと認識をしてございます。その責任は極めて重大だと反省をし、おわびを申し上げたいと存じます。  今回の事態について、この市政を預かる責任者として重く受けとめ、二度とこのような事態が発生をしないように、庁内のコンプライアンス意識の醸成、風通しのよい職場づくりなど、報告書にそれぞれ提言をいただいた内容を逐一、しっかりと受けとめさせていただいて、再発防止に取り組み、全庁を挙げて信頼回復に取り組んでまいりたいと考えております。 730 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 731 ◯3番(北川元気君) 何かテンプレートのような、毎回同じようなご見解を述べられているのかという印象を受けました。  続きまして、細項目の2番、関係者の処分についてお尋ねします。  関係者の処分については、市長は「百条委員会の調査結果を待って」と、まるで百条委員会を逆手にとったかのように、これまでご答弁をしてこられました。  このたび、無事に百条委員会から調査報告書がまとめられましたので、改めて市長に関係者に対する処分についていかがお考えか、お尋ねいたします。
    732 ◯議長(安藤 博君) 市長。 733 ◯市長(大久保 貴君) これまでも繰り返しご説明をさせていただいてまいりましたとおり、いわゆる百条委員会は、それぞれ権限を有した調査機関でございます。私どもは、内部調査というのは任意の調査でございますので、新たな事実が発覚をし、我々の判断が改めて考えなければならないという事態が生じる可能性があるということから、百条委員会のご報告を待つということを申し上げてきたわけでございます。  今回ご報告をいただいた内容について詳細に検討させていただいて、適切な時期に処分をさせていただきたいと考えております。 734 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 735 ◯3番(北川元気君) 適切な時期っていつですか。 736 ◯議長(安藤 博君) 市長。 737 ◯市長(大久保 貴君) 私どもは今、業者と調停も抱えてございます。そうしたプロセスもしっかり踏まえながら、適切な時期に適切な内容で判断をさせていただきたいと考えております。 738 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 739 ◯3番(北川元気君) 調停と処分は関係ないでしょう。いかがですか。 740 ◯議長(安藤 博君) 市長。 741 ◯市長(大久保 貴君) 調停の中で、さまざまな具体の内容について、業者と私どもの内容の協議をさせていただいております。そこで何らかの瑕疵が生ずるということもないわけではないと思っております。そうしたところを踏まえまして、適切な時期に適切な内容で処分をさせていただきたいと思っております。 742 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 743 ◯3番(北川元気君) 調停の中で、さまざまな瑕疵が生じる可能性があると、僕は全然意味がわからないですけど、ちょっと詳しく教えていただけますか。 744 ◯議長(安藤 博君) 市長。 745 ◯市長(大久保 貴君) いわゆる交渉の中で、今、調停をお願いしております。その中で積算の内容であるとか、さまざまに細かく専門家に見ていただきながら検討してまいります。そこで何らかの問題が発覚するということも、これは可能性があると思っておりまして、そこも含めて適切に判断をしていきたいと思っております。 746 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 747 ◯3番(北川元気君) 全然答弁になっていない。処分と民事調停の合意解約は関係ないではないですか。どう関係があるのかをわかるようにご説明ください。 748 ◯議長(安藤 博君) 市長。 749 ◯市長(大久保 貴君) 私どもは、この全体の問題としまして、いわゆる職員の懲戒処分について、委員会において一定の結論を得たわけですね。その中で、このいわゆる不適切な対応に至った原因が、いわゆる積算ミスなり、そうしたものが含まれているのかどうか。そうしたことも考慮しなければならないと思っております。  現在のところ、業者と私どもの差について、解釈の違いということになって調停をお願いしているわけでございますが、その中で第三者にしっかり見ていただいて、その内容について正当に事が進められたということも踏まえて対応しなければならないと思っております。技術的な問題ということでご理解をいただきたいと思います。 750 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 751 ◯3番(北川元気君) 処分をいつするんですかと言ったら、今、合意解約の調停をやっているから、それも踏まえて時期をということでしょう。技術的な問題とか全然理解ができないんですけど。  そもそも百条委員会が出した調査報告書で述べられていることと、市長が事案の経過として出されたことは結論が違いますから。結論として違いますよね。だって、大久保市長は川嶋前副市長が指示をしたという形で経過をまとめておられたんでしょう。我々はそこまで断定していないです。わからなかったということがわかったということですから。  だから、我々がキャッチボールのように、いただいたボールをちゃんと投げ返して、お返ししたので、早速進めてくださいよという思いで処分はいつするんですかと申し上げているんです。なのに、わけのわからない理屈で、民事調停をやっているからとかいって逃げるのは、僕はよくわからないので。ちゃんと理解できるように再度説明していただけますか。 752 ◯議長(安藤 博君) 市長。 753 ◯市長(大久保 貴君) 私どもの内部調査で本人のいわゆるてんまつ書、そして人事課のヒアリングに基づいて事実関係をまとめたものが我々の判断です。それに基づいて懲戒審査委員会に処分内容を検討していただいたということでございます。  百条委員会で、我々が提出させていただいたこうした内容を皆さんに見ていただいて、あるいは尋問をしていただいて、新たな事実というものは判明しなかったと理解をしております。私どものまとめた事実関係はそのまま生きていると。  ただ、職員の処分に関しましては、まだ少し検討を要する部分があると思っておりますので、適切な時期に適切な判断をいたしたいと思っております。 754 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 755 ◯3番(北川元気君) だから、適切な時期に適切な……、そこを聞いているのに、全然お答えにならないんです。さっきの教育長もしかりですけど、結果に対して責任を全然とっていただけないですね、ここの彦根市議会は。彦根市はですね。失礼しました。議会は我々でした。  それでは、時間もないので、次、中項目の2、最終責任者である大久保市長の認識について伺いたいと思います。  細項目の1番、市長は地方自治法施行令違反の裏合意に伴うさまざまな損害をどのように認識されているのか、損害の総額は幾らになるとお考えなのか、認識しておられるのか、お尋ねをいたします。 756 ◯議長(安藤 博君) 市長。 757 ◯市長(大久保 貴君) 私としましては、このたびの問題を大変重大に感じておりまして、市民の皆様方に対して、そもそも市政への信頼を損ねたということ、市議会の皆様方との信頼関係も大きく損なってしまったと深く反省をし、改めておわびを申し上げたいと思います。まことに申しわけありません。  また、工事が延伸することによりまして、市役所周辺の住民の皆様に対してもご迷惑をおかけしているということ、その期間が長期化いたしておりますことや、仮庁舎等に分散して業務をしていること、市民の皆様にご不便、ご迷惑をおかけしている期間が長くなってしまっているとも認識をしておりまして、これも深くおわびを申し上げたいと思っております。  この吹きさらしの庁舎をこのままにしておくのかとご指摘をいただいておりますが、本当に身にしみてつらい思いであります。  なお、これらの費用の総額につきまして、現在、該当工事の出来高精算に関する調停をお願いしているところでございまして、残工事の開始時期もまだ決まってございませんことから、現時点でその費用が確定をしてございませんが、今後、これらに要する費用が確定した段階で、皆様方にもご説明をさせていただきたいと考えております。 758 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 759 ◯3番(北川元気君) 市長の認識として、大体これぐらいの損害を彦根市に与えたという感覚でいいので、おっしゃってください。 760 ◯議長(安藤 博君) 市長。 761 ◯市長(大久保 貴君) 現在のところは判然といたしません。 762 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 763 ◯3番(北川元気君) さんざん、おわび申し上げます、重く受けとめますとおっしゃっていながら、市民にどれぐらいの被害があったのか、損害を与えたのか、大体でも答えられませんか。 764 ◯議長(安藤 博君) 市長。 765 ◯市長(大久保 貴君) 申しわけありませんが、今お答えすることができません。 766 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 767 ◯3番(北川元気君) 金額に換算すると、すごいことになるでしょうね。この工事関係でもそうですし、それから仮庁舎をお借りしているのもそうですし、おかげさまで我々彦根市議会も、大久保市長のこの問題も含めてですけれども、本当に連日忙しくさせていただいておりまして、逆働き方改革かなんて思っているんですけれども。  そういった意味では、本当に彦根市民は怒っているんです。めちゃくちゃ怒っています。一体幾らの損をしているんだと。我々は一体税金から幾ら払わなければいけないんだということで怒っておられるんです。そういったことを認識すらされておられないということでよろしいですか。 768 ◯議長(安藤 博君) 市長。 769 ◯市長(大久保 貴君) 現状として、汚染土壌の搬出作業をこれからしようとする状況でございます。地方自治法施行令違反、いわゆる契約が適切ではなかったということに起因するさまざまな経費について、今、算出することが困難だということでございますが、これはいずれ明らかになってくることでございますので、その時点におきまして、詳しくまたご説明をさせていただきたいと考えております。 770 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 771 ◯3番(北川元気君) これだけ市政を混乱させ、川嶋前副市長に全ての罪をかぶせて辞職させ、市民や職員に迷惑をかけ、大きな損害を与えておきながら、まさか最終責任者である大久保市長は「知らなかった」、「報告はなかった」、「直接関与はしていない」として、自身の給与削減程度で責任を済ませると、そんなことはまさか考えておられないと信じたいところでございます。  市長は最終責任者として、この責任をどのようにとるおつもりなのか、お聞きをいたします。 772 ◯議長(安藤 博君) 市長。 773 ◯市長(大久保 貴君) 本当にこの責任は重大だと考えております。ただ、繰り返しご説明をさせていただいておりますが、この適切に結ばれなかった契約を解除し、そして工事を進め、完成させていくということは非常に困難を伴うことでございます。どう対応しようとも、損害賠償の目は残ってくるということであります。そのことは私も職員も認識をしながら進めているところでございます。  ただ、私どもとしましては、今期定例会におきまして、私どもの自身の責任も明確にするという意味から、一旦給与の減額条例もお願いしたいとは思っておりますが。これはとにかくこの難事業を何とか、庁舎を耐震化して増築工事を完成させていくということを庁内一丸となって取り組んでいき、そしてその上で、法的にも責任の是非が生じてくるわけでありますので、そのことで責任を果たしてまいらなければならないと考えております。 774 ◯議長(安藤 博君) 北川君。   〔3番(北川元気君)登壇〕 775 ◯3番(北川元気君) 私は「伝家の宝刀、道半ば」と呼んでいるんですけど、市長は何か問題があると、それが解決できないと、道半ば、道半ばと言って、「それを務め上げることが私の責任のとり方だ」とおっしゃいます。  こういった責任のとり方をトップがしていると、下はどう思うのかと。また、教育長についても、結果に責任をとるという姿勢をまずトップが見せてからこそ、学校の先生、現場の先生がそういう意識改革になるのではないですか。なぜ自ら最重要課題として学力向上を掲げておきながら、それに対してコメントもできない、ビジョンも語れない、全く意味がわかりません。ということで私の質問を終わりたいと思います。 776 ◯議長(安藤 博君) 13番小菅雅至君。小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 777 ◯13番(小菅雅至君) それでは、今定例会におきまして、私は大きく1点、福祉関係について質問させていただきたいと思います。  まず大項目1、彦根市のがん治療と仕事の両立支援についてお聞きします。  近年、働き方改革ということで、その中のテーマに挙がっておりますこの両立支援でございますけれども、大きく三つ挙げられております。  一つは出産と育児と仕事、それと介護と仕事、そして三つ目が病気の治療と仕事と、今回挙がっております。  今定例会におきまして、この最後の病気の治療と仕事の両立についてお聞きしたいと思います。  この働き方改革の実行計画の趣旨なんですけれども、病気を抱えながらも働く意欲、能力のある人が、仕事を理由として治療機会を逃すことなく、また、治療の必要性を理由として職場生活の継続を妨げられることなく、適切な治療を受けながら働き続ける社会を目指すとうたっております。  この治療の中でも、今回特にがんの治療について着目したいと思っております。今回がんに注目する理由というのが、以前は、日本の場合ですけれども、3人に1人が一生のうちにがんにかかると言われていましたけれども、最近は2人に1人ががんにかかるようになると言われております。  ですので、例えばこの議場ですと議員が24名、理事者の方が大体24名前後おられますので、例えば理事者全員の方ががんにかかると、半分ですので。データ上はそうなっています。  また、日本の場合は以前から、1981年ぐらいからですか、亡くなられる方の一番の理由ががんに、ずっと一貫してなっておりますので、特に注目していきたいと思っております。  まず中項目1、がん予防対策についてでございますけれども、まず、がんにかからないことが一番いいわけでありますので、この予防ということについてもすごく重要になってくると思います。  がんの予防ですけれども、一次予防ということで、がんのリスクの軽減。結局規則正しい生活であったり、食事をとったり、たばこをやめたり、そうしてリスクを減らしていく予防と、もう一つ、二次予防ということで、がん検診とか、早期発見、そして早期治療というのがございます。今回、二次予防について少しお聞きしていきたいと思っております。  細項目1、彦根市で行われているがん検診はということで、そこでまず、現在彦根市で行われているがん検診、多分5大がんを中心にして検診が行われていると思いますので、そちらを教えていただけますでしょうか。 778 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 779 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 本市で実施しておりますがん検診は、国のがん予防重点教育およびがん検診実施のための方針というのがございます。この方針に基づきまして、胃がん、大腸がん、肺がん、子宮頸がん、乳がんの、先ほど議員もおっしゃいました、5大がんですね。5種類の検診を実施しているところでございます。 780 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 781 ◯13番(小菅雅至君) 国の方針にもあります、この5大がんということで、胃がん、肺がん、乳がん、子宮頸がん、そして大腸がんということで、これは早期に発見ができるということで、治療をすれば死亡率が下がるということでもって、国の方でも検診を進めていることになります。  医学が、ご存じのように、EBMといいますか、科学的根拠に基づいた医療といいますか、完全にそちらを重視してやっておりますので、この五つのがんの検診がすごく重要になってくると思います。  このがん検診の目標なんですけれども、必ずしもがんを見つけるだけが目標ではなくて、がんを見つけて早期に治療とかをしまして、最後、死亡率も下げていくといったことも踏まえての検診を進めているということになります。  そうしますと、当然気になるといいますか、どれだけの方が受けられるといいますか、受診率がすごく気になりますので、それについて質問をさせていただきたいと思います。  細項目2、受診率の推移と現状はということで、今、五つの検診を言われましたけれども、そちらの受診率と推移を教えていただけますでしょうか。 782 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 783 ◯福祉保健部長(牧野 正君) がん検診の受診率を算出するための対象者につきましては、全国の市町村間で比較できるよう、国が算出方法を定めております。その方法は、平成27年度までは、当該がん検診の対象となる年齢人口から農林水産業従事者を除く就業者を差し引いた人数、わかりにくい表現でございますけれども、そういう規定でございましたが、平成28年度からは当該がん検診の対象となる年齢人口に変更されました。  これらのがん検診の受診率を平成27年度まで用いておりました推計対象者に基づき、平成25年度と平成29年度を比較いたしますと、平成26年度のワンコイン化に伴いまして、胃がん検診は5.0%から8.0%、大腸がん検診は10.6%から12.5%、肺がん検診は15.7%から19.6%、乳がん検診は20.6%から27.4%、子宮頸がん検診は23.8%から30.8%と、全てのがん検診において受診率は向上しているということでございます。 784 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 785 ◯13番(小菅雅至君) 受診率が上昇しているということなんですけれども、この受診率の計算なんですけれども、平成27年度から変わっているということです。平成27年度までは分母といいますか、対象になるのが、がんの検診を受けなさいよといいますか、受けることができる人の分子がどれだけ受けたかということになっていますけれども、平成28年度以降は受診率というのは、分母は受けることができる方全員なんですけれども、分子の方ですね。どれだけ受けられた方というのが、全員ではなくて、その中で絞られているといいますか、農林水産業といいますか、そういう方、集団検診といいますか、ああいう検診でないところで受けられている方はこの数に含まれないということでよろしいんでしょうか。 786 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。
    787 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 今、議員の方からご説明がありましたとおりでございまして、これは国の算出方法ということでございますので、全国の市町村が一律で出している率でございます。ただ、実体とは必ずしもそぐわない数字だと認識しております。 788 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 789 ◯13番(小菅雅至君) いつも受診率といいますので、一応、実体にはそぐわないということで。多分この計算を見ていますと、最低これだけの方は受けられていて、これ以上下がることはなくて、ほかにも受けられている方がおられるので、現実にはこれより増える可能性といいますか、現実にはなっているということだと思います。  受診率を気にしますのは、よく欧米の方はすごく高くて、80%とか90%とかいうことで、日本がかなり低いといろいろなところで言われております。受診率が高い欧米、特にアメリカですけれども、何年からかは忘れましたけれども、死亡率が低下してきているんですよね。だから、受診率が高いので死亡率も低下してきているので、受診率を上げるということについては、すごく重要なことだと思っております。  その数値自体に余り実態がないということになりますので、同じ数値を比較するか、上がっているか、下がっているかを比較するしかないので、もしわかればですけれども、滋賀県のほかの市とか、その辺のところの比較とかは今わかりますでしょうか。 790 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 791 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 県内における彦根市の受診率の比較ということで、県の方で健康増進事業報告というものがございまして、それをもとに集計をされた結果によりますと、県内の19市町の比較が可能な一番新しいデータというのが平成27年度ということになってございます。それによりますと、彦根市は胃がんが19市町中9位ですね。大腸がんが13位、乳がんは6位、子宮頸がんが2位、それから肺がん検診につきましては17の市町しか実施しておりませんが、17市町中で3位という結果でございます。 792 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 793 ◯13番(小菅雅至君) 今のデータを見ていますと、彦根市の場合は子宮頸がんが2位で、乳がんが6位ですので、女性の方が結構しっかりしておられるという印象を受けます。  細項目3、受診率の向上に対しての取り組みはということで、当然、受診率は高い方がいいに決まっていますので、それに対しまして彦根市としてもいろいろな取り組みをしておられると思いますけれども、具体的にどんな取り組みをされておりますでしょうか。 794 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 795 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 本市のがん検診受診率を向上させる対策といたしましては、平成26年度から全てのがん検診をワンコイン化したことのほか、受診勧奨通知や受診しやすい体制づくり、がん検診の啓発に務めております。  具体的には、乳がん検診、子宮頸がん検診に加え、平成30年度、今年度から大腸がん検診についても無料クーポン券の配布を実施するほか、40歳を迎える方へのデビュー通知、継続受診を増やすためのリピート通知などを実施しております。  また、受診しやすい体制づくりといたしましては、土曜日総合健診、託児つき健診、大型商業施設における検診、協会けんぽとの合同検診や全てのがん検診を待ち時間が少なく受けることができるパック検診、こういった検診を実施するとともに、平成29年度からは仕事などで日中電話予約をすることが難しい方に対する取り組みとしてウェブ予約の導入もしているところでございます。  さらに、広報紙を通じた市民への啓発、医療機関にがん検診PRポスターの掲示を依頼するなど医療機関との連携も図っているところでございます。 796 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 797 ◯13番(小菅雅至君) この無料のクーポン券は結構効果があると聞いております。他市でもこういうことをやられているところもありまして、どこを見ましても、やはり無料クーポン券はすごく効果がありましたので、ぜひ続けていただきたいとは思います。予算がかかってきますので、必ずしも予算関係で絶対続けられるというものではないんですけれども、できる限り、このクーポン券については続けていただけたらと思っております。  続いて細項目4なんですけれども、受診率を向上させるための今後の課題はということで、今、市の方でもデビュー通知とかいろいろなことをやられておりますけれども、多分課題とか、今後やっていく上において、いろいろなことがあると思いますけれども、そちらの方をお聞かせください。 798 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 799 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 受診率を向上させるためには、受診料の負担軽減、個別の勧奨・再勧奨、「短時間で受診できる」、「予約なしでも医療機関で受診できる」、「休みの日に受診できる」など、仕事を持った方が受けやすい受診体制の確立が有効であると考えております。  特に個別勧奨におきましては、現在実施しております勧奨通知の評価を行い、市のがん検診を初めて受けることができる年齢に達する方に対して受診のきっかけづくりを行う受診勧奨など、効果的な層へ働きかけを行うことが今後の課題であると認識しております。 800 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 801 ◯13番(小菅雅至君) いろいろと課題はあると思いますけれども、ぜひ受診率を上げるためにいろいろとしていただきまして、より多くの彦根市民の方に受診してもらうことを、それを私も一生懸命考えていますので、どうかよろしくお願いいたします。  今のはがんの予防に関しまして、いろいろ質問させていただきましたけれども、実際にがんにかかってしまったら、治療とかもしていかないといけないんですけれども、それにつきまして次に質問させていただきたいと思います。  中項目2、ながらワーカーへの支援についてということで、最近、働くがん患者につきまして、ながらワーカーという言葉が、今年ぐらいからですか、いろいろと聞かれるようになってきております。  このながらワーカーなんですけれども、以前はがんサバイバーということが言われていまして、がんサバイバーの方はがんになられた方が、がんと闘いながらいろいろと生活していく。その中でいろんなことが起こってきますので、そういった方に対する支援という、そんな中から、がんサバイバーという言葉が出てきまして。  ここ最近は、その中でも特に仕事をしておられる方につきましても着目されております。それがながらワーカーという言葉でいろいろと言われてきております。  最近は特に女性の方でも結構働くといいますか、進出してきておりますので、特にこういうながらワーカーについても、重要性というのがどうしても増してきているという時代になってきておりますので、これについて質問を進めていきたいと思います。  まず細項目1、がん患者数はということで、これは、ながらワーカーの人数を捉えることは難しいですし、がん患者数を捉えることはなかなか難しいと思うんですけれども、こちらの方はどのぐらいと考えられていますでしょうか。 802 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 803 ◯福祉保健部長(牧野 正君) がん登録につきましては、がん登録等の推進に関する法律に基づき、平成28年1月から全ての病院と指定診療所に届け出が義務づけられました。  しかし、この制度は実際の診断から初期治療終了後に届け出をすることになっておりまして、集計は届け出から3年後になるため、平成31年の初めに集計が出ると聞き及んでおります。  こうしたことから、現時点ではがん患者数を把握することができません。  なお、法律の施行前には、医療機関からの任意の届け出として滋賀県全がん患者登録管理事業というものがございまして、これによりますと、少し古い数字にはなりますけれども、平成26年に新たに診断されたがん患者数は686人ということでございます。 804 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 805 ◯13番(小菅雅至君) その中で働いている方というのは余計にカウントしにくいんですけれども。  細項目2、その中で年代別のがん患者数というのがわかれば教えていただけますでしょうか。 806 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長から発言訂正の申し出がありますのでこれを許します。  福祉保健部長。 807 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 先ほどのがん患者数はの答弁の中でございますけれども、新たに診断されたがん患者数を687人と申し上げましたが、正しくは686人でございます。おわびして訂正をさせていただきます。  次に、年代別のがん患者数についてのご質問にお答えをいたします。  前のご質問でお答えいたしました滋賀県全がん患者登録管理事業では、滋賀県の年齢別患者数は公表されておりますが、市町ごとの年齢別患者数は公表されておりません。  なお、平成26年の滋賀県の年齢別罹患数および全罹患数9,010人に占める割合といたしましては、0歳から19歳が36人で0.4%、20歳から39歳が226人で2.5%、40歳から59歳が1,338人で14.9%、60歳から79歳が最も多く4,968人で55.1%、80歳以上が2,442人で27.1%という状況でございます。 808 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 809 ◯13番(小菅雅至君) この数値から、働いている方といいますか、ながらワーカーの方のパーセンテージというのは、なかなか難しいんですけれども、29歳から39歳が2.5%、それから59歳までが14.9%ですので足して17.4%、それに加えて60歳以上で働いている方を足していくという計算になってくるとは思います。  ただ、一般的に全患者数の3割ぐらいが現状で日本の場合は働く世代と言われているように聞いております。この3割の方が治療をしながら働くという環境に置かれているわけですけれども。  これはアンケートでいろいろと言われていることなんですけれども、病気を抱えて働いている方の90%以上が、やはり就労をそのまま希望していると。それと、何らかの理由で仕事をやめる、病気であること、通院しなければいけないので、そんな形でやめた方の70%以上がもう一回仕事に復帰したいとアンケート調査で出ております。  こういう治療と仕事の両立支援に対するニーズというのは年々高まってきております。先ほども、女性も結構働くというか、進出してきておりますので、このニーズが高まっているということになりますので、彦根市も3割ぐらいですか、そういった方がおられると私は想像をしております。  この治療しながら働いている方というんですけれども、がん治療についてもいろいろな治療がありまして、がんの程度というよりも、がんの種類によっていろんな治療の方法があると思います。治療の方法によりまして当然、仕事にもどのような影響が出るかということも変わってくると思いますし、どういった支援ができるかということも変わってくると思いますので、次の質問に移らせていただきたいと思います。  細項目3、がん患者への治療法はということで、がん患者に対しまして、治療法というのは今どのような形になっていますでしょうか。 810 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 811 ◯福祉保健部長(牧野 正君) がん治療法の大きな柱は、手術療法、抗がん剤治療、放射線治療の三つと言われております。  がんの大きさ、性質、広がりなど検査の診断結果をもとに治療の方針は決められますが、年齢、体調などを総合的に判断され、手術だけ、あるいは抗がん剤治療だけを行うこともあれば、二つ以上の治療法を組み合わせる場合もございます。  治療法を決めるに当たりましては、それぞれの治療のメリット、デメリット、治療後の療養生活、治療の予定まで視野に入れた上で、医療従事者と相談をしながら最適と考えられる治療法を選ぶこととなります。 812 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 813 ◯13番(小菅雅至君) 今言われました治療法の中で、例えば手術でしたら、当然入院とかは1週間以上かかりますし、薬物治療でしたら当然通院とかをしていかないといけませんし、放射線治療になりますと、一度は入院ではないですけれども、日数をかけていろいろな治療をしていかないといけませんので、治療方法によっても支援の方法とか、事業所、会社の方の体制とかも考えていかなければいけないと思います。  このように多種多様の状態になってきますので、会社の方、事業所の方でそういった方に対して、例えば勤務時間を短縮するとか、部署を異動するとか、簡単にはなかなかいかないので、市としても支援もしていくと、彦根市全域について非常に助かると思いますけれども。  細項目4、そうした中で市のながらワーカー本人に対する支援の現状はということで、市としてはそういった多種多様な方にどういった支援をされていますでしょうか。 814 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 815 ◯福祉保健部長(牧野 正君) がんの治療をしながら働く本人への支援につきましては、当事者あるいはご家族への相談が一番重要であると考えております。個別性があること、専門性が高いことから、本市におけるがん患者さんの相談は、がん診療連携拠点病院である彦根市立病院に設置されましたがん相談支援センターで実施されております。  また、本市の市民を含めた滋賀県民の働く環境づくりの一環として、滋賀県では「がん情報しが」という滋賀県のがんに関する情報を集めたがん情報ポータルサイトを開設し、がんになっても働きたい人に向けて、本人向けリーフレットや事業主向けリーフレット等を掲載するほか、病院や企業にも配布されているところでございます。 816 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 817 ◯13番(小菅雅至君) 今ご回答のありました、がん家族へのいろんな支援といいますか、相談というのがあるんですけれども、それは後ほど家族のことについては質問させていただきたいと思いますので。  その前に、病気にかかっておられる方本人について、病気のことについて一番詳しくなるのは、当然の話なんですけれども、その主治医さんといいますか、医療機関になると思います。そうしたながらワーカーのご本人の病気とか病状をよく理解している医療機関につきまして、どういった支援をされているのかをお聞きしたいと思います。  細項目5、市立病院のながらワーカー本人に対する支援の現状はということで、今、本人の症状をどうしても一番知っておられるのは医療機関になりますので、市立病院としては、ながらワーカー本人に対しまして、どのような支援を現在行われているんでしょうか。 818 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 819 ◯病院事務局長(西山 武君) お答えいたします。  本院では、がん治療をしながら働く人たちのみを対象とした支援は行っておりませんが、がん患者さんを対象として二つの部署で相談支援を行っております。  一つは患者家族支援室であり、がん患者さんに限らず、本院に入院中の患者さんの病気に伴うさまざまな不安や心配事に対して、看護師や医療ソーシャルワーカーが相談を受けております。  もう一つはがん相談支援センターであり、院内外のがん患者さんとご家族の不安や悩み、わからないことに対して、がん専門相談員である緩和ケア認定看護師と医療ソーシャルワーカーが相談を受けております。相談の中には休職中や失業中の方の治療費に関するものも多く含まれており、復職や就職について、より専門的なアドバイスを求められることもあります。  そのため、本年7月から毎月第3水曜日に、独立行政法人労働者健康安全機構滋賀産業保健総合支援センターの両立支援促進員と本院のがん専門相談員が協力して、がん相談支援センターにおきまして、治療と仕事との両立に関する個別相談会を実施しているところでございます。 820 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 821 ◯13番(小菅雅至君) 市立病院の方でも、がん相談支援センターということで、窓口でいろいろ相談の方を聞いておられるとお聞きしております。  その中で、細項目6、ながらワーカーの相談内容の現状はということで、いろんな相談に来られるんですけれども、その相談内容の現状というのが、もしわかればお教えください。 822 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 823 ◯病院事務局長(西山 武君) 相談の現状についてお答えをいたします。  本院における平成29年度のがん相談件数は317件で、そのうち社会生活、この中には就労と仕事のほかに学業も含まれておりますが、に関するものは23件でありました。相談の内容は、「仕事を続けられるだろうか」、「仕事が忙しくて病気のことを職場に言えない」、「上司が病気を理解してくれないのではないか」、「仕事をやめさせられるのではないか」、「病気のことを職場に知られたくない」、「休むと次に雇用契約してもらえない」などであります。  なお、これらの相談には、がん相談支援センター職員のほか、緩和ケア、がん化学療法、乳がん看護および皮膚・排泄ケアの各認定看護師が、それぞれの専門性を生かして対応しております。 824 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 825 ◯13番(小菅雅至君) 病気を会社の方に知られたくないとか、そういった、なかなか職場の方にはっきりと言えない方もおられると思います。  こういったいろんな相談が来る中で、次の質問なんですけれども、細項目7、相談内容における今後の課題はということで、例えば会社に知られたくないといいましても、会社の方が柔軟な勤務体制とか、理解のあるところでしたらあれなんですけれども、結局こういう相談が来るということは、そういう会社の体制といいますか、事業所の方の体制が、理解がないまでは言いませんけれども、なかなか難しい状況になっているから、こういう相談が来ていると思います。  今後なんですけれども、こういった相談内容における今後の課題はということで、病院の方はどのようにお考えになられていますでしょうか。 826 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 827 ◯病院事務局長(西山 武君) 相談の現状に対する今後の課題についてお答えします。  本院の地域がん登録数は年々増加し、平成29年度は806件を数えました。  そのような状況の中、院内外に開かれましたがん相談支援センターを設置する本院における相談件数は、今ほどお答えしましたとおり、全体で317件、そのうち就労等に関するものが23件と、まだ少ない状況にあります。また、復職や就職に関する専門的な相談に十分答えられていない現状もあります。  こうした状況を踏まえ、がん治療をしながら働く人たちに対する相談の課題としましては、相談件数を増やすことおよび相談の質を高めることの2点であると考えております。  具体的には、相談件数を増やすため、院内外に対する周知や啓発を強化する必要があります。また、相談の質を高めるため、がんに関する認定看護師や医療ソーシャルワーカーの充実および人材育成を継続して行う必要があります。また、復職や再就職の相談にも十分応じられるよう、滋賀県産業保健総合支援センターのほか、職業安定所等との連携も行う必要があると考えております。 828 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕
    829 ◯13番(小菅雅至君) 相談件数が少ないのがいいのか、これから増やしていって、いろんな相談にのってあげるのがいいのか、ちょっとわかりませんけれども、どちらにしろ、がんにかかって治療を続けながら、いろんなことをしながら仕事を続けるというのは非常に心労がかかります。  私は別に今までにそんなに大きな病気で入院とか困ったことはないんですけれども、単純に自分がそういう大きな病気にかかって、治療をしながら、病院にいながら、そして仕事といいますか、職場とか、いろんなところに行くとなった場合に、当然周りの人に迷惑をかけるとか、勤務体制とか、いろんな時間で融通をきかせてもらいたいというのにどうしてもなってしまうというのは、別になったことがない人でもすぐにわかることですので、すごい心労が出てくるとは思います。  そういったことに対して、周りのサポートがどうしても要るんですけれども、先ほど言われましたように、家族とかのサポートというのは非常に重要になってくると思います。  次の質問なんですけれども、細項目8、ながらワーカーの家族に対しての支援はということで、一番支えてもらえるのは家族にはなると思います。そういった方に対する支援の現状をお教えください。 830 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 831 ◯病院事務局長(西山 武君) 家族に対する支援についてお答えをいたします。  先ほどもお答えしましたとおり、がん相談支援センターは院内外のがん患者さんだけでなく、そのご家族も対象として、がんの罹患にかかわる不安や悩み、わからないことに対して相談に応じております。  がん患者さん自身の思いとご家族の思いは、必ずしも一致しているわけではありません。仕事に復帰したいと希望する患者さんに対して、治療に専念することを願うご家族もおられます。患者さんが生計の中心者である場合、経済的な面など、ご家族の将来に対する不安も大きいものがあります。それらの一つ一つに耳を傾け、寄り添いながら、ご家族の思いを患者さんご自身の思いと重ね合わせられるよう支援しているところでございます。 832 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 833 ◯13番(小菅雅至君) 病院の方の支援体制といいますか、前に介護のところで少しお聞きしたことがありまして、レスパイト入院とか、介護で疲れた家族の方のために、その患者さんに入院してもらうとか、いろんなことをされております。  今回の病気にかかったながらワーカーとか、こういったがん患者さんに対しても、やはり家族の負担というのはかなりストレスといいますか、かかってくると思いますので、市立病院、公共の病院でいろいろとそういうように支援していただけると、多分かなり助かるといいますか、と思いますので、これからも家族に対する支援の方も強めてもらえたら、ありがたいと思います。  ここまでいろいろとながらワーカーと仕事の両立支援についてお聞きしました。いつもお話しさせてもらっているんですけれども、やはりリーダーといいますか、彦根市のリーダーとなりますと、市長、そして副市長、今回の場合は病院事業管理者となりますけれども、そういったトップに立つ人の考えといいますか、そういうものが非常に重要になってくると思います。  そこで、まず細項目9、福祉日本一を掲げる市長の考えはということで、いつも福祉日本一を市長は掲げておられます。まず市長のご意見をお聞きしたいと思います。 834 ◯議長(安藤 博君) 市長。 835 ◯市長(大久保 貴君) お答えを申し上げます。  平成25年度厚生労働省「治療と職業生活の両立支援対策事業」調査結果によりますと、病気を抱える労働者の92.5%が就労継続を希望している一方で、治療と仕事の両立が「できている」とした人の割合は、正規雇用職員では51.6%、非正規雇用労働者で44.9%という報告がございます。  今後もさらに医学の進歩や働く女性の増加、高齢化などによりまして、治療を行いながら働く方が増加すると予想される中で、働く意欲と能力のある患者さんが治療を理由に職業生活の継続を妨げられることなく、適切な治療を受けながら生き生きと働き続けられる支援体制が必要であると考えております。  本市におきましては、がんの早期発見、早期治療が、ながらワーカーの支援につながることから、がん検診の受診率向上対策に務めてまいりたいと考えております。  また、現在、県におきましては、平成25年12月に交付されました滋賀県がん対策の推進に関する条例第20条には、就労等の支援につきまして、平成30年3月に策定されました第3期滋賀県がん対策推進計画においても、がん患者・家族等の社会的問題として就労支援の課題と施策が掲げられております。  滋賀県はこの条例および計画に基づいて、総合的ながん対策の推進を行うこととされておりまして、本市としましては県の取り組みを注視していくとともに、県の取り組みに連携協力をしてまいりたいと思っておりますし、病気を抱えながら仕事を続けていくということは、その職場の周りの理解も重要でございますので、引き続き重要性を広く地域社会にお伝えしていきたいと思っております。 836 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 837 ◯13番(小菅雅至君) やはりその人たちの中で困った方といいますか、そういった方に市の方でいろいろ支援するということは、福祉の充実にも当然つながるわけでありますから、これからも市長、福祉日本一ということを掲げておられますので、そういったところを充実させていけるように頑張っていただきたいと思います。そうすることによって当然、彦根市も明るくなって、いいまちになってきますので、福祉も充実させていただけたらと思います。  それから細項目10、病院事業管理者の考えはということで、当然、病院事業管理者であります金子院長も、実際に患者さんとかをいろいろ、今までにたくさん診ておられまして、実際に接しておられると思います。そういった観点も含めまして、病院事業管理者のお考えをお聞きしたいと思います。 838 ◯議長(安藤 博君) 病院事業管理者。 839 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 国は、全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、がん診療連携拠点病院を401カ所、地域がん診療病院を36カ所指定しています。本院は平成21年2月に、厚生労働省から地域がん診療連携拠点病院の指定を受け、専門的ながん医療の提供、地域のがん診療の連携協力体制の構築、がん患者さんに対する相談支援および情報提供等を行っています。  中でも相談支援は、がん患者さんとご家族のさまざまな心配事、悩み事、わからないことを受けとめ、情報を提供するなど、その人らしい生活や治療の選択ができるよう支援するものであり、がん医療において大きな役割を果たしています。  議員ご質問の、がん患者さんの治療と仕事の両立支援につきましては、医療の進歩により罹患後の生存率が高まっていることからも、さらなる充実が必要であると認識しています。  本院としましては、先ほど事務局長からお答えしましたとおり、専門スタッフの体制を質・量ともに充実させ、産業保健総合支援センターや職業安定所等と効果的な連携を図りながら、相談件数の増加を図り、がん治療をしながら働く人たちの支援に務め、地域がん診療連携拠点病院としての責務を果たしていきたいと考えています。 840 ◯議長(安藤 博君) 小菅君。   〔13番(小菅雅至君)登壇〕 841 ◯13番(小菅雅至君) たまたま、おとといですか、新聞の方に、ほとんどの全国紙、それも一面に結構載っていましたのが、がん3年生存率が70%になったということで、国立がんセンターの方から発表されました。今まで5年とか10年スパンの生存率というのは発表しておられまして、今回初めて3年という短いスパンでの発表ということになっております。  結局、短いスパンになりますと、それだけ治療法といいますか、そういう結果がわかりますので、当然、医療の進歩といいますか、治療の方がどんどんよくなっていくということにこれからもなってくると思います。  がんは昔はすぐに亡くなるとか、不治の病とかと言われましたけれども、今は結構こういった形で医療が進歩してきて、それと一緒に、抱えながらといいますか、がん治療しながらどんどん生活していくということが続いていくと思われますので。また病院も、私もいつ病院にかかるといいますか、猿に襲われていつ入院とか、担ぎ込まれるかわかりませんので、誇りのある病院で私も診てもらいたいといつも願っておりますので、これからもそういった患者の支援とか、いろんな方を充実させて、よりよい彦根にしていただけたらと思います。  今定例会におきまして、以上で私の質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 842 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後5時47分休憩            午後5時59分再開 843 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  11番奥野嘉己君。奥野君。   11番(奥野嘉己君)登壇〕 844 ◯11番(奥野嘉己君) 本定例会におきまして、大項目で六つもありますので、急いでやりたいと思います。  大項目の1番、平成30年7月の豪雨につきまして質問いたします。  中項目の1番、稲枝地区での内水面氾濫と長年の地元要望につきまして。  稲枝地区の浜側と呼ばせてもらいますけど、下流の琵琶湖側の農地のことなんですが、水資源機構なんかにお聞きしますと、平均しますと3年に一度程度の頻度で、いわゆる内水面氾濫という水害が発生しております。  以前のような水田であれば、被害はある程度に抑えられてきておりましたが、近年は畑として麦や野菜栽培等の栽培面積が広がっている状況の中、わずか数時間の冠水によって全滅となるケースが発生しております。被害が昔に比べれば深刻化しているという状況になっております。  今回の豪雨におきましては、琵琶湖の水位は基準水位に対してプラス77センチまで増水しました。その中、水資源機構が所管されます稲枝排水機場、薩摩町にある大きなところなんですが、基準水位プラス50センチ以上になると排水操作をするという操作基準によりまして、排水を開始されました。  しかしながら、柳川町から新海町にかけての何カ所かある樋門におきまして、排水ポンプの準備を市の方が実際にされていた。私も現場を見て回りまして確認もしているんですが、結果として樋門の閉鎖、そして排水作業が基準水位77センチに至っても行われず、結果として内水面氾濫という状況になりました。  このような状況を踏まえまして、次の質問の方に移ってまいります。  細項目の1番、なぜ市は排水作業にかからず、冠水被害を生じさせたのでしょうか。 845 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 846 ◯副市長(山田静男君) お答えします。  記録的な豪雨が始まった7月5日でございます。24時間雨量で177ミリの降雨が記録され、既にほ場一面が冠水状態となりました。  翌日の6日には24時間雨量で69ミリの降雨が記録され、朝8時の時点で琵琶湖の水位はプラス30センチまで急上昇し、その後も雨が続く見込みとなったことから、本市では初めての試みでございましたが、仮設ポンプを稲枝大川、田附、新海の3樋門に設置し、職員が昼夜問わず、24時間体制で現場で対応したものでございます。  この際の操作開始の基準につきましては、水資源機構の稲枝排水機場における操作基準によりまして現場対応したものでございまして、その基準は今おっしゃったとおりでございますけれども、琵琶湖の水位がプラス50センチを超えている場合であって、かつ琵琶湖から内水側へ逆流が確認された場合に、樋門を閉めて排水機場を運転し、内水排除を行うものでございます。  現場はこの基準をもとに職員が水位と内水側への逆流を確認し続けましたが、雨がやんだ7月8日の早朝には、琵琶湖の水位はプラス77センチに達したものの、冠水していましたほ場の水が引き始めたほか、引き続き内水面への逆流が確認されず、その後も自然排水が続きましたので、ポンプ操作による強制排水まで必要はないと、関連する三つの地元自治会に状況をお伝えしまして、撤去の承諾を得た後、仮設ポンプを撤去したものでございます。  なお、水資源機構が発行する「琵琶湖治水Q&A」によりますと、内水排除につきましては、浸水を完全になくすものではなく、1日半以内に浸水深を30センチまで低下させる、減災させるという目的とされておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いしたいと思います。 847 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 848 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の2に移ります。排水作業開始基準の設定をとしております。  実際に被害に遭われた場所での冠水水位、実際にメジャーではかられたわけではないんですが、ちょうど畦畔、田んぼと田んぼの間のあぜなんですが、そのぐらいの高さ程度であったと。最近の畦畔の高さを25センチから30センチ程度と思うとき、基準水位プラス77センチまで増水した今回のケースでは、ちょうど水資源機構の操作開始と同じ基準水位プラス50センチ程度で排水操作を始めておれば、氾濫はミニマムに抑制できたのではないかと思います。  ただいまご説明されましたように、私も担当の方とお話ししまして、逆流は琵琶湖側からも起きていなかったと。とはいうものの、内部の方で実際に氾濫が起きていたと、被害が生じていたということで、今日時点での操作基準が果たしていいものなのかと。今回の経験を受けて見直すべきではないのか。もしくは、完全に災害をゼロにということは、こういう自然災害の場合は非常に難しいと思っています。ただ、もう少しミニマムにならないのかという観点で、この排水開始の基準設定が必要と思いますが、ご見解を問います。 849 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 850 ◯副市長(山田静男君) 水資源機構が管理を開始された平成4年4月から現在までの稲枝排水機場の運転実績は26年間で計6回と、運転頻度が著しく少なく、さらに今回同様、仮設ポンプを用いたケースは、そのときは地元自治会が仮設ポンプを用意し対応されておりましたが、琵琶湖水位がプラス95センチを観測した平成7年の1回のみの実績しかございません。  このような中、本市としましても、水資源機構が示しております操作基準に基づき対応したところではございますが、地元の耕作者様からさまざまなご意見があることも認識しているものでございます。  いずれにしましても、さきにご答弁させていただきました水資源機構の基準や内水排除の考え方もございますが、いただいた意見を参考に改善していけるところは改善していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 851 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 852 ◯11番(奥野嘉己君) 今回のケースで市の方がポンプの手配をある程度迅速にしていただいたというのに対しては、私が聞いた人なんかでも、よくやってくれていたと。というのは、その前回が大変な水害になってしまって、寄ってたかってでポンプを駆り集めて対応したということをいまだにおっしゃっている方もおられます。  そういう中で、先ほど26年ですか、それで6回、7回だったと思うんですけど、最近頻度が増えているようにも思えるような。というのも水資源機構からもお聞きもしております。という中で、今回のケース、なぜポンプもちゃんと設置したのに、やってくれなかったのかという素朴な。今の副市長のご答弁で、基準等も含めて今後もうちょっと考えていくよということで、次の細項目の方に移りたいと思います。  横引き水路設置への具体的な行動を。  今回、実際に被害が出た箇所につきましては、長年にわたり横引き水路設置の要望が出ております。  少し横引き水路ということが説明しないとわかりづらいと思いますので、簡単に言いますが。  水資源機構が運用している稲枝排水機場のポンプ能力は非常に大きく、稲枝の浜近辺の全面積に十分に対応できると聞いております。現状は神上沼を利用することで不飲川、来迎川から東北部、北彦根市街地方向への対応は可能だと。しかしながら、田附町、南三ツ谷町周辺から実際に水が吸引できる不飲川への横引き水路が整備ができていない。これに関しましては、稲枝からの要望から、市から県の方へ問い合わせをずっとしていただいているんですけれども、なかなか結果的に整備ができていなくて、稲枝排水機場の能力が十分に活用できていない状態となっておりますが、ご見解を問います。 853 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 854 ◯副市長(山田静男君) 議員のご指摘のとおりでございまして、琵琶湖総合開発事業で整備されました稲枝排水機場の内水排除流域に田附町、南三ツ谷町も含まれておりますが、排水機場まで連絡する横引き水路が整備されていないため、ポンプ能力が十分に発揮されていない状況と言えます。  本市としましては、この横引き水路は琵琶湖総合開発事業の未処理事業として捉まえておりまして、滋賀県や水資源機構など関係機関と調整を図っておりますが、今のところ、整備主体についてはまだ決まっていないところでございます。  今後におきましても、さらに県など関係機関へ要望する一方、地元土地改良区と土地改良事業での整備の検討を行うなど、横引き水路の早期完了に向けた取り組みを行ってまいりたいと考えております。ご理解のほどよろしくお願いします。 855 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 856 ◯11番(奥野嘉己君) ありがとうございます。県への要望を強くお願いしたいと思います。  細項目の4番、重要排水路の維持管理を。  今まで述べてきましたように、不飲川から神上沼を経由して室戸川河口部にある稲枝排水機場への連結水路は、薩摩町、柳川町のとこらなんですけれども、稲枝の浜側全体にとって内水面氾濫を抑制するためには非常に重要な水路だと思われます。  しかしながら、現状の維持管理は地元自治会で行われてはおりますが、ご多聞に漏れず、高齢化による作業人員減少と、池ですけれども、その中にはボートを浮かべてというような、陸上の作業だけでなく、水辺や水上の作業が加わってくることから、その負担は大きくなっていると聞き及んでおります。  この重要排水路の維持管理に関し、防災の観点からの見解を問いたいと思います。 857 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 858 ◯副市長(山田静男君) 議員ご指摘の水路につきましては、防災上、重要な施設であると本市も認識しておりますが、この水路は愛西土地改良区が管理されている幹線排水路でございます。これは地元自治会と年間委託契約を交わされ、地元自治会が維持管理を実施されていると聞いております。  こうした維持管理のあり方については、管理者である愛西土地改良区と受託者である地元自治会の協議によりまして、より地域の実情に応じた維持管理体制を構築していただくものと考えておりますので、また市の方から愛西土地改良区および自治会等に適切な維持管理をお願いしてまいりたいと考えております。 859 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 860 ◯11番(奥野嘉己君) なかなか地元自治会の方がしんどいというのも聞いていますので、少し長い目で見ますと、これをどうしたらいいんだという問題がそこに残るだろうと思っています。  次の中項目2に移ります。ダム放流情報の広報について。  細項目の1番、県から市への情報提供と市から市民への情報提供の現状についてお知らせください。 861 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 862 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 永源寺ダム管理支所によるダム操作規程によりますと、ダム放流するときは、最大見込み放流量によって、放流開始の1時間前までに本市を含む12の関係機関へ通知することが義務づけられています。  操作規程では、最大見込み放流量が毎秒300立方メートル以上の場合に、本市へ通知することが義務づけられていますが、安全の確保を一層図るため、毎秒100立方メートル以上の放流が見込まれる場合に通知する運用をされており、その通知は危機管理室にファックスで届くことになっております。  通知を受けた危機管理室では、その放流情報を稲枝支所と道路河川課に伝達するとともに、市ホームページやメール配信システム、災害用ツイッター、ひこまちアプリなどの手段を用いて市民の方へ情報提供しております。  さらに、永源寺ダム放流につきましては、あわせて愛知川周辺の自治会長様に緊急通報システムにより、メール、電話、ファックスによる情報配信を行っているところでございます。
    863 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 864 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の2にいきます。放流操作時に河川水位予想の情報提供を。  県のホームページから各河川の水位情報は見ることができますし、今おっしゃったように、メール等でも連絡が来るんですが、今回の場合は全ての河川においては水位の予想というのが出ておりませんでした。  今後の水位予想に基づく市の避難指示等の判断との連携がどのようになっているのか。また、市民にわかりやすい情報広報ということの観点でご見解をお聞きします。 865 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 866 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 永源寺ダム放流による河川水位の予想について、永源寺ダム管理支所や滋賀県湖東土木事務所に問い合わせをしましたところ、ダム放流によって愛知川流域の各地点への到達予想時間は示されていますが、河川水位がどの程度上昇するのかを予想することは困難であるとの見解でございました。  愛知川周辺の避難指示の判断基準としましては、御幸橋水位観測所の水位が避難指示判断水位である2.8メートルに達した場合や、計画高水位である3.95メートルに到達するおそれが高い場合などがありますが、ダム放流による水位上昇の予想が困難である以上、永源寺ダム管理支所が事前通知する最大見込み放流量や滋賀県土木防災情報システムおよび河川監視カメラなどの情報を注視し、適切な避難情報の判断に務めてまいりたいと考えております。  なお、さきの辻議員のご質問でもお答えしたとおり、市としましては、市民にわかりやすい広報をしていくために、県に対しまして、わかりやすい発表をしていただくよう引き続き働きかけをしてまいりたいと考えております。 867 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 868 ◯11番(奥野嘉己君) 再質問をしたいと思います。  先般の岡山真備町です。ああいうダムの放流によって大きく水位が上がり、堤防を越流してしまったと。市民の方は何トン、何トンと言われてもわからないわけなので、そういう経験があったということを踏まえて、県の方に、もう少し強くおっしゃっていただけないでしょうか。 869 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 870 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 昨今、大変災害が起こっておりまして、今年の平成30年7月豪雨によりましては、岡山県や愛媛県、あるいは広島県でああいった甚大な被害が起きておりますので、そういった点を県の方に強く働きかけてまいりたいと存じます。  それから一つの目安としまして、私どもで彦根市民防災マニュアルを今年の3月末に全戸配布させていただきました。その中には河川水位情報ということで掲載をさせていただいておりまして、各河川の氾濫注意水位、あるいは避難判断水位、氾濫危険水位、避難指示判断水位の目安といいますか、基準も記載させていただいておりますので、こういったことも市民の皆さんに、私どもとしましても周知を図っていきながら、県の方にも強く要望してまいりたいと考えております。 871 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 872 ◯11番(奥野嘉己君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  大項目の2に移りたいと思います。働き方改革の進捗につきまして。  中項目の1番、同じです。  細項目の1番、総務省委託事業の結果は。  昨年6月補正では、1,105万8,000円の予算にて働き方・業務改革推進経費を計上されました。その説明では、少し驚いたんですが、職員定数557名の上限に達しており、行政需要の多様化および事業の増加に対して手が回らず、残業の増加となっていると、その厳しさを言われた上で、国からの働き方改革の動きもあるが、彦根市として重要なものとのご説明でした。  初年度の取り組みとして総務省の業務改革モデルプロジェクトを行われましたが、結果の概略を、お教えください。 873 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 874 ◯総務部長(犬井義夫君) 総務省業務改革モデルプロジェクトは、新たな窓口業務改革を実現する効果的なプロセスの検討を行う事業を募集されるものでございまして、本市の提案は平成29年度のモデル事業として採択をされまして、総合窓口導入とアウトソーシングの一体的促進についての検討を行ったところでございます。  その結果につきましては、総務省のホームページにて公表をされておりますが、総合窓口課を設置し、ライフイベントに係る各種申請・届け出や簡易業務を総合窓口で取り扱うことや、総合窓口内に相談ブースを設けることにより、快適で親切な窓口サービスを実現することを目指す内容となっております。  現在は、検討した内容を実際の現場に落とし込むための検討を行っているところでございます。 875 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 876 ◯11番(奥野嘉己君) 少し担当課とお話しさせていただいた段階……、再質問なんですけど、新しい本庁舎のところで実際の運用と。そういう窓口があって、そういう配置デザインもちゃんと考えてと。今日現在でもその適用をやられているわけでしょうか。  その総合窓口で、今考えられているというのを、今日時点で、今の仮庁舎において、もう既に適用に向けて動かれているんでしょうか。 877 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 878 ◯総務部長(犬井義夫君) 現在、それを実際、窓口現場でどのように落とし込んでいくのかという、今、検討しているところでございます。 879 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 880 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の2番です。今年度の取り組み状況は。  本年度も引き続き、経費としておおよそ倍になりまして、1,945万5,000円ということで、本市の各業務について調査・分析し、事務事業の選択と集中等による見直しおよびアウトソーシングの導入可能性の検証等を進めるなどを行うということでありましたが、およそ半年過ぎたところで取り組み状況はいかがでしょうか。 881 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 882 ◯総務部長(犬井義夫君) 今年度の取り組みでございますけれども、各事業についての調査・分析、アウトソーシングの導入可能性の検証につきまして、昨年度から行っております分析の基礎データとなる各種の調査表の作成や、それから各所属に対しましてヒアリングなどを実施しておりまして、これらを通じてのコンサルタント業者の所見が本年の5月末に提出をされております。  このコンサルタント業者の所見をもとにした業務の見直し案につきまして、事務局から各部局宛てに示しまして、意見照会をした結果を現在取りまとめているところでございます。 883 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 884 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の3です。働き方・業務改革推進本部、以下推進本部の検討内容と結果は。  昨年4月に働き方・業務改革推進本部が設置され、本部長は市長なんですが、現時点までで何回の協議を行い、どのような結果や効果が出ているものかを設置された3部会ごとにご教示ください。 885 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 886 ◯総務部長(犬井義夫君) 昨年4月に推進本部が設置されて以降、現時点までに推進本部会議は5回開催をしておりまして、部会で検討した取り組み案についての承認を行なったり、取り組み結果の報告を受ける場としているところでございます。  各部会でございますが、まずワークスタイル部会でございますが、ワークスタイル部会は4回開催をしておりまして、昨年度は下半期から時間外勤務時間削減等を内部目標に設定いたしまして、また、第2、第4金曜日をハッピーフライデーと位置づけ、18時退庁を促進するなどの取り組みを行いました。  平成29年度下半期の時間外勤務時間数は平成28年度の同時期に比べまして減少しておりまして、今年度に入りましても、7月までの時間外勤務時間数も昨年度同時期に比べて減少をしており、意識づけによる効果が一定あったと考えているところでございます。  今年度は新たにワーキンググループを設置しまして、働きやすい職場づくりのための具体的取り組み案を検討いたしまして、取り組み可能なものについては今年度の下半期からの取り組み開始を目指しているところでございます。  それから、市民サービス向上部会につきましては3回開催をしております。昨年度は総務省の業務改革モデルプロジェクトの取り組みを行いまして、また、ワーキンググループを設置して、総合窓口とアウトソーシング導入の具体的検討を開始し、今年度に入りましても引き続き検討を行っているところでございます。  それから、業務見直し部会につきましては1回開催をしております。こちらの部会では、見直し検討を行うに当たっての基礎資料を得るための調査がこれまでの主な活動となっております。  今後は得られたデータをもとにして、来年度の予算編成において実施予定の枠配分方式において、枠内におさめるための調整検討を行うことを予定しているところでございます。 887 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 888 ◯11番(奥野嘉己君) 先ほど開催数が5回と言われたのは、総会として5回ということでしょうか。わかりました。  細項目の4番に移ります。来季予算編成の基本条件であるが、検討が間に合うのか。  私が思っていることなんですが、予算編成の一番の基礎となるものは施策の数というか、事業量とそれに要する人手であると思っています。  その観点で、昨年来、危機感の中で取り組まれてきたであろう働き方改革による業務分析、事務事業の選択と集中、アウトソーシングの導入などは大急ぎで来期予算編成につなげなければならないと考えておりますが、今のご答弁の進捗のスピードでどうなんだろうかと。その辺の見解を問いたいと思います。 889 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 890 ◯総務部長(犬井義夫君) 来年度予算編成に直接関連をします業務見直しにつきましては、今年度に入り、コンサルタント業者の所見の提出を受けまして、それをもとにした業務見直し案を原課に示して意見照会をしました結果を取りまとめたところでございます。  この結果につきましては、これから予定をしております来年度予算編成の流れに乗せまして、活用することで来年度予算への反映を図ってまいります。  具体的に申し上げますと、来年度予算編成について新たに実施をする枠配分方式において、まず各部局において配分枠内におさめる検討を行うことになりますため、各部局で事業の優先度を判定するための資料としての活用や、予算編成における全体調整を行うに当たっての資料として活用することを考えております。 891 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 892 ◯11番(奥野嘉己君) 何とか間に合うという感じかと思います。  細項目の5番です。働き方改革と財政再建をマッチさせることに対する見解を問う。  今のご答弁では、来年度予算編成にはということなんですが、その後、次年度、次々年度あるわけなので、その辺に対する全体の見解を問いたいと思います。 893 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 894 ◯総務部長(犬井義夫君) 働き方・業務改革では、職員およびその勤務する時間も、財源、施設等と同様に限られた経営資源と捉えておりまして、効率的かつ効果的に配分していく観点により、事業遂行方法を徹底的に見直す中で事務事業の選択と集中を行い、業務の改善を図ることを趣旨としているところでございます。  本取り組みを推進することは、職員の労務環境を改善するとともに、今後の社会情勢の変化に伴う新しいニーズにも迅速に対応できる体制を整えまして、持続可能な行財政運営を確立することにつながることから、取り組みには、結果として財政再建の要素も含んでおり、両者は一体のものとして自然とマッチしていくものと考えているところでございます。 895 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 896 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の6番です。昨年来の検討を受けて推進本部長である市長の今後の指針は。  着実に進んでおって、来年度予算編成に間に合いそうだということではあるんですけれども、何かコメントとか、新しい指示とかをされているということであれば、一言お願いしたいと思います。   (「もし、ないということであれば    結構です」と呼ぶ者あり) 897 ◯議長(安藤 博君) 市長。 898 ◯市長(大久保 貴君) せっかくご用意させていただきましたので、お答え申し上げたいと思います。  今もるる総務部長からご説明をさせていただいておりますが、できるものはただちに取りかかっていくということで、現在も進行中でございます。  とにかくこの働き方改革を進めていくということは、いわゆる職員の就労満足度を上げていくということが一方でありまして、その就労満足度が上がることによって、市民へのサービスが充実をして、市民のサービス満足度が上がっていくと、この好循環をつくっていこうということでございます。  この機に外部の目も入れまして、事業の整理も進め、適切な財政規模を確立して、皆様方に安心していただけるように努めてまいりたいと考えております。 899 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 900 ◯11番(奥野嘉己君) ものすごく重要なポイントですので、大変な労力が要るとは思っていますが、頑張ってやっていただきたい。  次の大項目の3に移りたいと思います。国体主会場用地について。  中項目の1番、同じです。  本来は用地交渉ということで非常に敏感な部分がある話であり、一般質問で取り上げるべきではないとずっと考えていたんですが、全国紙で3回にもわたって記事にもなったことから、私の方にも「どないなっとんねや」という問い合わせも出てきております。一般質問で取り上げたいと思います。  細項目の1番、国体主会場用地交渉の状況と買収完了時期の見通しは。  これはもう昨日、ご答弁等があったと思っていますので飛ばさせていただいて、議長、よろしいでしょうか。 901 ◯議長(安藤 博君) どうぞ。  奥野君。 902 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の2番、現在の国体主会場用地交渉に関する県の方針は。  新聞情報では、知事のコメントとして、強制収用も検討しているというのも聞きますが、一方、県議会議員や先日の市長会での一部市長発言では、行うべきではないと、お祭りなんだからという意見も聞こえてきております。実際に買収交渉を行っている当の市の立場として、県の意向を今日時点でどのように把握されておりますでしょうか。 903 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 904 ◯企画振興部長(馬場完之君) 事業主体であります滋賀県は、土地所有者の皆様のご理解を得るべく丁寧な説明をしながら、あくまでも任意での買収を目指した交渉を引き続き鋭意進めるとの方針を持っておられると認識しております。しかし、スケジュールは非常に厳しい状況であることから、土地収用法に基づく収用に向けた手続についても並行して準備されていると説明を聞いております。 905 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 906 ◯11番(奥野嘉己君) さっきの細項目の1番なんかの答弁で、今年度中に買収は完了というご答弁だったと思っているんですが、今年度中ということで県の方は基本的に了解されているんでしょうか。 907 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。
    908 ◯企画振興部長(馬場完之君) 県の方から今年度中といいますか、この平成30年中という目安を聞いておりまして、うちの方も県と協力しながら、今年中に何とかあと残りの方と契約が進められるよう、進めていきたいと考えているところです。 909 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 910 ◯11番(奥野嘉己君) わかりました。県の方が一応平成30年3月が計画であったんだけれども、平成30年度中は何とか待てると、頑張ってくれということでと理解いたしました。  次の細項目3番に移ります。強制収用が適用される可能性がある場合、実際問題、どの程度の時間が必要となるんでしょうか。 911 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 912 ◯企画振興部長(馬場完之君) 土地収用法に基づく裁決申請から裁決までの期間につきましては、それぞれの事案により異なりますことから、一概に日数をお示しすることは容易ではございませんが、東京都収用委員会が公表されている情報によりますと、一般的な事案については、約10カ月で裁決を目指しているとされておりますことから、この程度の日数が必要になるものと思われます。 913 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 914 ◯11番(奥野嘉己君) 再質というか、教えていただきたいということなんですけど、先ほどのもので、交渉を平成30年度中は何とか我慢できるよという県の意向がある中で、最終的にまとまらなくて、それから強制収用で10カ月、1年さらに要ってしまうというので国体準備は問題ないんでしょうか。タイミングの問題です。 915 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 916 ◯企画振興部長(馬場完之君) 滋賀県のスポーツ局が担当でございますけれども、去る8月18日に地元の説明会が開催されたと思うんですけど、そこでの発言でございますけれども、全体のスケジュールの見直しとか、工事のやり方等もあわせて検討しているところであるので、当初のスケジュール自体が、そこが期限ということではないというお答えもしておられますので、そういったところかと思います。 917 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 918 ◯11番(奥野嘉己君) 次の細項目の4番に移ります。主会場が変更となった場合の当市の対応は。  これはあくまでも想定の話ですので、もしも変更になったら当市はどうされるのか、もしくは、ならないように当市としてこれからどう頑張っていかれるのか、その辺のコメントをお聞かせください。 919 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 920 ◯企画振興部長(馬場完之君) 先ほどもありましたけど、今年の8月16日と18日に開催されました地元の住民を対象といたします説明会、その質疑応答におきまして、滋賀県スポーツ局から「主会場変更の意思はない」と見解が明確に示され、さらに報道機関の取材に対して知事も「一定のプロセスを経て決められたものであるため、簡単に変更はできない」と発言もされておりますことから、議員が想定しておられます最悪のケースになるとは考えておらず、滋賀県の方針に従い、引き続き連携しながら国体・全国障害者スポーツ大会に向けた諸準備に取り組んでまいりたいと考えております。 921 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 922 ◯11番(奥野嘉己君) 私が最悪のケースと事前のあれで言っていたのが、結局野球場だけを残して、プール、飛び込み、テニスコート、多目的広場、陸上競技場がなくなって、市民体育センターもなくなると、広大な更地になってしまうと。さらには国体の主会場が変わってしまったら、それとの連携で再整備をしようとしている金亀公園も工事がとまると。こういうことにはならないようにするために彦根は頑張らなければいけないわけなんですけれども。  ただ、一方、そういう最悪のケースを考えた場合に、5番なんですが、市民体育センター解体の延期要請をすべきではないか。県の方針が揺れているようにもとれる現在、県の最終判断まで解体の延期申請を行うべきではないかと考えたわけなんですが、昨日、おとといのご答弁でも出ておりますが、再度お願いいたします。 923 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 924 ◯教育部長(安居庄二君) 平成30年1月26日付、滋賀県と締結いたしました物件移転等損失補償契約に基づき、彦根市民体育センターの解体は滋賀県が実施するもので、既に解体工事に着手されておりますので、ご理解をお願いいたします。 925 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 926 ◯11番(奥野嘉己君) 次の大項目4に移ります。議案第60号について。  中項目の1番、入札監視委員会の実効性向上に向けて。  細項目の1番、入札監視委員会は本当に機能するのか。  議案によりますと、議決を得られれば、10月に委員を委嘱し、年度内に1回の委員会を開催するとのこと。私の感覚なんですが、余りにも形式的過ぎ、かつ開催回数が少ないと言わざるを得ません。現在、彦根市は本庁舎の件のような大きな問題が発生した直後であるわけですから、半期に一度ではなく、毎月ぐらいの入札案件のチェックという実務的な委員会であるべきではないでしょうか。  さらに言えば、本庁舎の裏合意のケースでは、このような委員会では幾ら審査しても見抜けなかったケースではないかということも指摘した上で、この委員会が本当に機能するのかに疑問があることを指摘しますが、見解を求めたいと思います。 927 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 928 ◯総務部参事(長野繁樹君) 彦根市入札監視委員会は、本市が発注する建設工事およびこれに関連する調査、測量、設計等の委託業務につきまして、入札および契約の透明性および公正性の確保を図るため、公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律、公共工事の入札及び契約の適正化を図るための措置に関する指針、および国からの通知に基づく第三者機関として設置するものでございます。  本市は入札監視委員会に対し、まず入札および契約手続が終了した設計金額130万円を超える対象期間内の全ての工事等に係る入札・契約手続の運用状況等の報告を行います。そして、その中から同委員会による抽出の工事等における一般競争入札の参加資格の設定理由や指名競争入札の指名理由、落札者決定の経緯等について、同委員会の中で調査審議を行っていただくこととしております。  今年度は2回の開催予定であり、うち1回は同委員会による抽出工事等の調査審議となります。膨大な量の入札案件全てのチェックは、物理的にも予算的な面からも難しく、県内他市もほとんどが年度2回で抽出案件を審査されております。大切なことは、抽出案件であっても確実に第三者の目でチェックを入れることにより、透明性と公正性の確保を図ることであると考えております。  また、入札監視委員会は、入札および契約手続に不適切な点や改善すべき点があると認めた場合は、市長に対し、答申の中で改善の意見を具申されますので、市はこれを尊重し、改善に向けた所要の措置を講じていくこととなります。  こうした入札監視委員会のチェック機能により、入札・契約手続に対する職員のコンプライアンス意識の高揚や不正の抑止、今後の事務の改善等が期待できますので、この入札監視委員会を有効に、かつしっかりと機能させていきたいと考えております。 929 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 930 ◯11番(奥野嘉己君) 今の趣旨でよくわかったですけれども、細項目の2です。  その上ででも、やはりちょっと少な過ぎるのではないかと。開催回数増、それから資料を事務方が持ってこられて、その中から抽出をずっとされると思うんですけれども、疑問点が出たときの、これはどうなっているんだというときの調査権限、それから独立性、これはいいんですけれども、そこらの強化が要るのではないのかと思います。その点に対して再度ご見解をお願いしたいと思うんです。 931 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 932 ◯総務部参事(長野繁樹君) 入札監視委員会は、今年度においては、制度説明を含めて2回開催いたしますが、次年度におきましては年度3回の開催を予定しておりまして、1回の会議において、委員会により抽出されました5から10件程度の案件の調査審議をお願いしたいと考えております。  この入札監視委員会は、地方自治法第138条の4第3項の規定に基づく市長の附属機関でありますので、市として最終的な意思決定を行う権限はなく、執行機関、いわゆる市長に答申を行うのがその役割でございますが、委員の任免等を除いて執行機関から直接の監督は受けず、独立性を持って委員の自由な審議に基づき、委員会としての意思決定が行われます。  また、その際、必要に応じて、議事の関係者または専門的知識を有する者の説明もしくは意見を聞き、または資料の提出を求めることができるように規則に規定いたしますので、状況によりましては、専門的な知見から、より詳細な調査をしていただけるものと思っております。  また、先ほどお答えいたしましたが、入札監視委員会は、入札および契約手続に不適切な点や改善すべき点があると認めた場合は、市長に対し答申の中で改善の意見を具申され、市長はこれを尊重して所要の措置を講じることになりますので、入札監視委員会は一定の調査権限や独立性を有しているものと考えております。 933 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 934 ◯11番(奥野嘉己君) わかりました。  次の大項目5番に移ります。最近の建設費高騰と資材入手難による工事遅延を受けて。  中項目1番、同じです。  オリンピックや地震等への災害復興需要への盛り上がりに伴いまして、建設資材の高騰の流れが連続しております。国土交通省による建設工事費デフレーターによりますと、2018年5月の指標は110.3で1年前の106.7からは3.6ポイント、一昨年からは5.6ポイント上昇しております。今後の推移も強気ということです。  さらには、来年には消費税の2ポイント増額も予定されていることを勘案しますと、今後の当市における大規模建設のコスト管理を厳しく見ておかないと、野放図に膨張してしまう懸念を拭い切れません。  例えば新市民体育センターは外構工事を除外して64億円と概算されております。この中で全てが同じように上昇するとは思えませんが、恐らく積算された一昨年ごろから比べますと、消費税増額を含めますと約8ポイント、単純には69億円から70億円なんていう数字になりかねません。  さらに、実際に滋賀県内におきましても草津市におきまして、公共建設において資材、H鋼だったらしいんですけど、納入遅れによって10カ月も竣工が遅れた。まだ耳に新しい事例ですけれども、県の近代美術館が予算を、49億円だったと思いますが、固定する中、それではできないというところで設計の見直しをし、配置の見直しをし、いろいろされたものの対応できなくて、知事が一旦延期するという報道になった事例もあります。  ただ、私は県のこの場合においては、県の行政も議会も予算をしっかり維持して、その中でいろいろ努力されたということに関してすごいと思っています。単純に高くなった、膨れてしまったからそれでという話ではなくて、そこでしっかり監視されている。これはすごいことだと。  ということで、そういう観点で細項目の1番に移りたいと思うんですが、今、この本庁舎の耐震補強・増築工事は調停中なんですが、その調停後の再入札にかかわる工事の再積算を求めたいと思います。当然されるものだと思っているんですが、確認をしたいと思います。 935 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 936 ◯総務部長(犬井義夫君) 市庁舎耐震補強・増築・改修工事につきましては、現在、契約を合意解除するため、出来高部分については精査をし、調停を申し立てているところでございます。  残りの工事につきましては、調停が成立し、契約を合意解除後に慎重かつ適正に積算をさせていただきます。 937 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 938 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の2番、同じく新市民体育センターも、ちょっと時間がたっていますので再積算を求めたいと思います。本庁舎の件も、何年も前の積算の数字がちょっと残っていたのが、ああいうことになった可能性も僕は個人的には感じていますので、この新市民体育センターにおいても再積算をアップデートしてほしいと思いますが、ご見解をお願いしたいと思います。 939 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 940 ◯教育部長(安居庄二君) 現在、実施設計を行っておりまして、議員ご質問のとおり、最近の建設資材や人件費の動向も加味しながら積算を進めているところでございます。 941 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 942 ◯11番(奥野嘉己君) 大体いつぐらいに、その辺の数字はまとまりそうでしょうか。 943 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 944 ◯教育部長(安居庄二君) 現在、鋭意積算を進めてもらっておりますが、おっしゃいますように、かなり資材の単価が変わっている、労務費も変わっているようなことで、もともとの設計の委託契約が9月の末ぐらいだったと記憶しているんですが、このあたりを状況によっては延ばしていく必要もあるかもしれないということもありますので、できるだけ早く積算をしてお示しをしていく必要があると思っております。 945 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 946 ◯11番(奥野嘉己君) この本庁舎の方は、調停後に有害物質をどけて、再度入札ということで、大体時間がある中で数字が出てくるだろうと思っているんですが、新市民体育センターの方はまた金額も大きいですし、できるだけ早目に示された上で、節約できるものがあれば、その辺の議論も十分やっていかないといけないかと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  次の大項目6番、百条委員会の結論を受けて。  中項目は一緒です。  細項目、組織の内部統制に関するご見解は。  いわゆる百条委員会の結論で明らかになったのは、大変残念なんですが、市役所は組織の体をなしておらず、職業人としての最初の一歩である報連相もわきまえず、記録保全、書類管理も不十分という、役所としてはまことに信じがたく情けない状況であると。本当に残念です。  すなわち、トップの市長は聞いていない、報告を受けていない、マネージャーの責務である自分からの状況の確認もしていない、部下も他部署との連絡、協議も行わず、上司への報告も上げない。要は各部局が勝手にばらばらの方向に活動している。今回のような全庁がかかわるような大規模事業では、各部局間のはざまに責任が落っこちてしまっているような姿が残念ながら思い浮かんでおります。  その中で、先般コンプライアンス推進の規程の運用が始められましたが、そのコンプライアンスという言葉を使ったご答弁が何度もされたんですが、私の理解では、コンプライアンスというのはかなり概念が狭いものであり、民間企業が法で要請されている内部統制システムの方が現状の市役所においては有効と思えております。  ちなみに、内部統制で求められている大きく四つのポイントがあるんですが、一つは法令遵守です。これはもうコンプライアンス。二つ目が資産保全です。市民の財産をどうするんだと。3点目が財務報告の信頼性、これは毎年きちんと決算等々をやっているので問題ないんですが。最後の業務の有効性と効率性というのを民間会社では内部評価して、取締役会等に報告することが求められているんですが。  本当にこのコンプライアンス、法令遵守。本庁舎の件は法令を外れてしまった。市民の信頼を失ってしまった。その市民の信頼を回復するために法令遵守という、ある意味、公の役所として最低限やらなければいけない最低条件、それをやることだけで市民の失った信頼が戻せるのだろうか。もう一段高い目標を掲げて、そこまで僕らみんなでやるんだという旗を掲げていただいて、それを目指すことで、当然このコンプライアンスもやるわけですから。それで何とか失われた信頼を取り戻すような体制を考えていただければという思いで今回はこの質問を最後に出しました。ご見解を求めたいと思います。 947 ◯議長(安藤 博君) 市長。 948 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘はごもっともでございます。私も同感でありますが、今回この事案を受けて、不祥事を公にし、そしてご批判を頂戴しながら、契約を正していくという大変な作業でございます。これを全庁を挙げてやっていこうということで進んでまいります。  その前段で一人ひとりのコンプライアンス意識をしっかり持とうと、それがなければこのような事態になってしまうということ、身をもって我々がきちっと、骨の髄までしっかりこのことを教訓として進めていきたいと思っております。  大変厳しい道のりでございますけれども、これを背負って、しっかりとコンプライアンス意識を後世に伝えていくという思いで頑張っていきたいと思っております。 949 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 950 ◯11番(奥野嘉己君) 追加提案のこの内部統制システムなんですが、これは歴史を、その辺の本にいっぱい書いていますので見ていただきたいんですが、民間会社でも大きな不祥事が何回もありまして、それに基づいて、単純に法令遵守だけではなくて、もう一歩踏み込んだところをやらなければいけないということで、最終的には国が法で既定をしたと、こういう歴史があります。  その辺ももう一度振り返っていただいて、先々、考えていただきたいと思います。これで終わります。 951 ◯議長(安藤 博君) 9番八木嘉之君。八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 952 ◯9番(八木嘉之君) 早く終われるように頑張りたいと思いますので、執行部の皆様方、どうぞよろしくお願い申し上げます。  まず、一つ目、株式会社四番町スクエアの経営についてお尋ねをいたします。  株式会社四番町スクエアは、皆様ご承知のとおり、集客の核施設である地域交流センターおよび観光交流センターを運営し、地元の商店街と連携しながら中心市街地の活性化を図ることを目的に平成15年に設立がされました。公共性と企業性をあわせ持つ第三セクターは、地域住民の暮らしを支える事業を行う重要な役割を担う一方で、経営が著しく悪化した場合には、地方公共団体の財政にも深刻な影響を及ぼすことが懸念されることから、地方公共団体において、自らの判断と責任による効率化・経営の健全化に取り組むことが総務省から要請をされています。  まず、経営状況についてお尋ねをいたします。  四番町スクエア経営状況の変遷はということで、平成25年度の11期から、今回の議会でも報告がされております平成29年度15期までの5カ年の累積損失額が、私が調べたところ、約8,600万円になると思うんですけれども、平成15年に設立されて以降、今日の経営状況に至るまでの変遷について見解を伺います。 953 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 954 ◯副市長(山田静男君) 当社は平成15年に設立しまして、平成18年に四番町ダイニングを開店し、本格的に営業を始めています。開店当初は国宝・彦根城築城400年祭や井伊直弼と開国150年祭と、相次ぐ大型イベントとひこにゃん人気によりまして大きく売り上げを伸ばしてきましたが、イベント終了と同時に来客者が減少し始め、ここ数年は連続して赤字を計上している状況でございます。  当期純利益が一番大きかったのは平成18年であり、その後平成20年に損失を計上しましたが、平成21年度および平成22年度につきましては、2期連続黒字となりました。  しかし、その後平成23年度以降、赤字に転じまして、直近の平成29年度の当期純損失は約マイナス1,679万2,000円の決算結果となっております。
    955 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 956 ◯9番(八木嘉之君) それでは、今回の議案にも上程がされております、株式会社四番町スクエアの借入金を低利な市の貸し付けに切り替えるとされております。既に借り入れをされている短期借入金、あるいは1年以内返済の長期借入金、それと加えて長期借入金、それぞれ借入金の詳細についてお示しをしていただきたいと思います。 957 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 958 ◯副市長(山田静男君) 既存の借入金の詳細でございますが、平成30年9月末日現在、滋賀県信用保証協会と金融機関が協調して融資保証をされています商品でありますアシストラインの協会保証分が1,450万円、金融機関分が755万6,000円、また、短期継続融資保証制度が1,000万円、ビジネスローンが925万円が主なもので、総額として4,580万6,000円でございます。いずれも借入先は滋賀銀行でございます。 959 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 960 ◯9番(八木嘉之君) それでは、2番の第三セクター等の経営健全化等に関する総務省の指針についてお尋ねをしたいと思います。  事業継続の前提となる条件、ゴーイングコンサーンは明確にされているのかということについてでございます。  第三セクターが行う事業の公共性、公益性、採算性および将来見通しを十分に精査して、最終的な費用対効果に留意することが必要で、事業継続の前提となる条件を明確にすることが望ましいと総務省の指針ではされております。この点について、この株式会社四番町スクエアにつきましては、きっちりとされているのかどうか、明確にされているのかどうか、見解を求めたいと思います。 961 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 962 ◯副市長(山田静男君) 当指針におきましては、地方公共団体と第三セクター等の間で、公的支援の上限や期限、支援を打ち切る要件について取り決めておくことが必要であり、その際は、第三セクター等が行う事業の公共性、公益性、法人形態、存続の前提となる条件を踏まえることが重要であるとされております。  しかし、現在この存続条件は明確に取り決められていない状況でございます。このため、今後、株式会社四番町スクエアとの間で協議を進める中、公的支援の上限や期限、支援を打ち切る要件等とともに明確にしていく必要があると考えております。 963 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 964 ◯9番(八木嘉之君) それでは、今、副市長兼産業部長にお答えいただきましたけれども、今は事業継続の前提となる条件については特にしていないけれども、今すぐにそれだけの厳しい経営状況……、厳しいには違いないですけれども、すぐに経営が破綻するような状況でも、もちろんないでしょうし。ただ、今後の状況を考えれば、この条件なり、あるいは株式会社四番町スクエアの方ときっちりと、その話し合いなりを持っていくという方向性があるということで理解をしていいのかどうかだけ答えをいただけますか。 965 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 966 ◯副市長(山田静男君) 今後といいますか、並行して貸付時に株式会社四番町スクエアのところと一緒に話を、今後の方向性も踏まえて、そういう方向性で話し合いをしていきたいと思います。 967 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 968 ◯9番(八木嘉之君) 一定、理解しました。  次に、細項目の2番に移りたいと思います。  第三セクターの経営は、地方公共団体から独立した事業主体として、本来であれば、株式会社四番町スクエアが自らの判断と責任に基づいて遂行するということが原則でありますが、経営が悪化した場合の経営健全化を図る場合は、地方公共団体、つまり市が行う公的支援による財政的リスク等も踏まえて、地方公共団体が主導することが求められている。これもその指針に書いております。そのことについて見解を求めたいと思います。 969 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 970 ◯副市長(山田静男君) 株式会社四番町スクエアは、中心市街地活性化のまちなか観光の集客拠点として、四番町スクエア協同組合とも協力しまして、まちの活性化に取り組まれている一方で、経営改善計画に基づきまして、費用の削減や新しい事業の創設などにも積極的に取り組まれており、公益性の高い部分につきましては、市も財政支援を行っているところでございます。  また、運営や事業の実行については、株式会社四番町スクエアが主となり動くものであると考えていますけれども、経営努力を引き続き求めていきますが、市としては経営健全化の阻害要因となる銀行借入から市の借入に切り替えることで利息の負担を低減し、さらに長期の借入とすることで、キャッシュフロー、手持ち資金でございますけれども、それの改善による経営の健全化が期待できるものと考えております。  つきましては、今後の決算状況を見ながら、財政支援を含めた公的支援の方法や今後の方向性について両者で認識を共有し、必要性や効率性の観点からも検討を行った上で判断していく必要があると考えています。 971 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 972 ◯9番(八木嘉之君) それでは、三つ目でございます。  経営が厳しい状況が続いているとの認識が今回の報告の中でも書かれておりました。総務省は「経営が著しく悪化している場合には、抜本的改革を含む経営健全化方針を策定することが求められる」とされております。この株式会社四番町スクエアにおいて、経営健全化方針を策定する必要はないのでしょうか、見解を求めます。 973 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 974 ◯副市長(山田静男君) 総務省から出されています「第三セクター等の経営健全化方針の策定について」、これは平成30年2月の通知でございますけれども、それに記載されている抜本的な経営健全化方針を策定する必要がある団体については、一つ目としまして債務超過法人、2番目としまして実質的に債務超過である法人、3番目としまして地方公共団体が多大な財政的リスクを有する法人、4番目としまして、その他、経営収支など当該法人の経営状況を勘案し、経営健全化の取り組みが必要である法人と示されております。  なお、株式会社四番町スクエアにつきましては、債務超過になっていないことや、地方公共団体としても財政的リスクが高いとされている損失補償や短期貸付金についての該当がないこと、また、貸付金の支援も考えていることから、今後の状況を見据えたく、現時点で経営健全化方針は策定する必要はないと考えております。  しかしながら、今後の公的支援の方向性につきましては、株式会社四番町スクエアと協議を進めるとともに、来期以降の決算状況を踏まえて必要であると判断した場合は、当方針の策定を検討することも必要であると考えております。 975 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 976 ◯9番(八木嘉之君) ありがとうございます。  今後の経営についてお尋ねをしたいと思います。  平成28年度に、宿泊観光客を夢京橋キャッスルロードや四番町スクエアの提携されている飲食店へタクシーを用いて移動した場合に、往復のタクシー代の一部をキャッシュバックするという事業を試験的に実施されましたが、これは十分な誘客効果が得られなかったということで評価がされております。  また一方では、地元商店街であります四番町スクエア協同組合との連携によって、なるだけ多くのお客様に来ていただきたいという思いで工夫を凝らしたさまざまなイベントも開催されているのも事実でございます。  聞きますと、平成23年度から経営が厳しくなっているというか、売り上げが落ちているという状況でもございます。イベントごとに売り上げが上がるけれども、それが続かないという非常に大変な状況だと思うんですけれども、抜本的な経営の立て直しについて彦根市はどのような見解をお持ちなのか、お聞かせを願いたいと思います。 977 ◯議長(安藤 博君) 副市長。 978 ◯副市長(山田静男君) 株式会社四番町スクエアでございますけれども、中心市街地活性化や観光客誘致に係る公共性、公益性の高い事業を展開されております。本市といたしましては、まちなか観光の拠点となる地域交流センターの運営費の補助のほか、バスの誘客事業に対する補助、そしてひこにゃんを四番町スクエアに登場させるなど、さまざな支援や取り組みを行うことによりまして、まちから城、城からまちへの流れをつくり、来街者が増加し、売り上げが増えるなどによって経営の健全化を図っていくことを考えております。  加えまして、今回は市からの貸付金をお願いしておりますが、これは同社の経営健全化への阻害要因を低減し、新たな投資等による経営改善に期待するところでございます。  いずれにしましても、今後の経営状態を注視する中、本市の公的支援のあり方も見極め、その時々の改善策について随時判断してまいりたいと考えております。 979 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 980 ◯9番(八木嘉之君) 平成29年度、410年祭が開催をされまして、城内といいますか、お堀の近くにあった彦根ええもん物産館についての売り上げがよかったので、株式会社四番町スクエアとしても売り上げが増につながったという評価といいますか、報告もされております。  その一方で、彦根城から中心市街地商店街への来街者といいますか、訪れるお客様については、やはり減少をしているということも言われております。  ひこにゃんの活躍の場所、そういったものもこの株式会社四番町スクエアの中でいろいろと検討もされておりますし、よりよい方向に向かうといいとは思うんですけれども、何せ平日のお客様が少ないということが、なかなか売り上げを伸ばすことにつながっていないということの分析もしっかりとされておりますので、彦根市としても、第三セクターの意義を十分にお考えいただきまして、しっかりと協議をしていただくことをお願い申し上げまして、1番については質問の方を終わらせていただきたいと思います。  次に、2番の、本市の入札にかかる実情についてです。  少し奥野議員とかぶるところについては割愛をさせていただきたいと思います。  市が発注する建設工事および関連する調査、測量、設計等の委託業務について、入札および契約の透明性および公正性の確保を図るために、本入札監視委員会の設置に関する経費と新設の条例が提案をされております。  また、電子入札システムの入札の執行は、平成28年度から全ての建設工事および測量、建設コンサルタント等委託業務に係る入札に適用範囲が拡大されたことに鑑み、以下の点について見解を求めます。  まず、入札監視委員会の設置についてでございます。  入札監視委員会の設置に至った経緯について見解をお聞かせください。 981 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 982 ◯総務部参事(長野繁樹君) 公共工事の入札および契約については、公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律等を踏まえ、不断の見直しを行い、改善をしていくことが求められております。  そのため、本市におきましても、入札・契約の透明性・公正性の確保の観点から、入札・契約手続に関して第三者機関によるさまざまな分野の委員による公正中立な立場での複数のチェックを入れることにより、透明性を高め、職員の意識の高揚を図るとともに、今後の事務の改善や改良につなげていくことを目的として、このたび彦根市入札監視委員会を設置するものでございます。  また、国の示す公共工事の入札及び契約の適正化を図るための措置に関する指針の中で、入札および契約の過程ならびに契約の内容の透明性を確保するため、入札監視委員会等の活用など、学識経験者等の第三者の意見を適切に反映する方策を講じなければならない旨がうたわれておりますので、今回、その具現化を図るものでございます。  さらに、県内市町の多くが既に同様の委員会を設置していることに加えまして、このたび、本市において市庁舎耐震補強・増築・改修工事における工事請負契約上の問題が発生したことも、今回の入札監視委員会の設置に至った要因の一つでございます。 983 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 984 ◯9番(八木嘉之君) 今おっしゃいましたけれども、僕は一番最後のところが契約監理室として十分に機能しなかったから、この入札監視委員会が設置された経緯の大きな起爆といいますか、要因といいますか。  それまでに述べられたのは、入札監視委員会の設置の目的であったり、役割であったりということだと私は理解をいたしますし、入札監視委員会は既に多くの自治体で導入されていますし、平成20年の最初、もっと前ですか、ここ17年、18年ぐらいから、監視委員会を設置しなさいということで国の方からのそういったガイドラインなりが示されて、彦根市はそれまで設置せずに今まで来たんですから。  今おっしゃったのは、一番最後のところが一番重要なところだと私自身は理解をしておりますので、その旨だけ申し上げておきたいと思います。  2番につきましては、先ほど奥野議員の質問で、何が変わるのかということで、通告をしておりますが、目的をしっかりとご答弁いただきましたので、この部分については割愛をさせていただきます。  3番の委員の構成についてでございます。  条例の中では「委員は、公正中立の立場で客観的に入札および契約についての審議その他の事務を適切に行うことができる学識経験等を有する者のうちから、市長が委嘱する」とありますが、具体的な考え方について見解をお聞かせください。 985 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 986 ◯総務部参事(長野繁樹君) より幅の広い視点からの調査審議を受けることで、発注者の恣意性を排除し、入札および契約の透明性の向上等を図ることが適当でありますので、さまざまな分野の学識経験者をバランスよく選任することが望ましいと考えております。  このことを踏まえまして、法律、経済、建築、土木、会計の分野から、それぞれ専門家として、弁護士1名、大学教員2名、公益財団法人滋賀県建設技術センターから1名、公認会計士1名の計5名の委員により入札監視委員会を構成したいと考えております。 987 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 988 ◯9番(八木嘉之君) 細項目4番につきましても、先ほどの奥野議員のご答弁でわかりましたので割愛をさせていただきます。  会議の公開についてでございます。原則公開とされております。原則がなぜついているのか見解をお聞かせください。 989 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 990 ◯総務部参事(長野繁樹君) 委員会の会議は、あくまで公開を前提で開催させていただきますが、委員会が公開を相当でないと判断された案件につきましては、非公開とさせていただく場合もございますので、原則公開とさせていただきました。 991 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 992 ◯9番(八木嘉之君) どういうものがなるのかというのを教えていただきたいと思います。委員会が決められることなので、今ここでお尋ねしても、なかなか出てこないかもわかりませんけれども、どういうケースがあれば非公開となることが考えられるのか、教えていただきたいと思います。 993 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 994 ◯総務部参事(長野繁樹君) 非公開が想定されますのは、条例第2条第3号に規定しております、工事等に係る入札および契約手続に対する再苦情に関すること、これを審議する場合でございます。  その中でも特に入札参加停止措置に対する再苦情につきましては、当該業者の内部情報等の細部にわたって説明する場合もございまして、公にすることにより、当該業者の権利、競争上の地位、その他正当な利益、いわゆる社会的な評価とか、社会的活動の自由でございますけれども、そういったものを害するおそれも出てまいりますので、彦根市情報公開条例における非公開情報の審議に及ぶ場合には、会議も非公開になる可能性もあるということでございます。 995 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 996 ◯9番(八木嘉之君) わかりました。  それでは、6番でございます。対象工事です。  130万円を超える建設工事およびこれに関連する調査、測量、設計等の委託業務で、5件から10件ということで、先ほどもお話がございました。大体対象工事の何割程度の件数がこの対象の件数になるのか、お知らせいただきたいと思います。 997 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 998 ◯総務部参事(長野繁樹君) 対象となる建設工事およびこれに関連する調査、測量、設計等の委託業務の件数は、過去4年間の平均で約300件となりますことから、年度3回の会議で1割程度の案件を抽出して調査審議をしていただくことになります。 999 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1000 ◯9番(八木嘉之君) わかりました。しっかりと機能するように、お願いをしておきたいと思います。  次に、総合評価一般競争入札制度についてでございます。  地方自治法施行令第167条の10の2第4項において、「地方公共団体の長は、落札者決定基準を定めようとするときは、総務省令で定めるところにより、あらかじめ、学識経験を有する者の意見を聴かなければならない」とされております。本市の実情について見解をお示しください。 1001 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 1002 ◯総務部参事(長野繁樹君) 本市では、平成19年11月30日に制定いたしました彦根市総合評価競争入札実施要領に基づき、総合評価競争入札を実施しておりまして、本要領第4条において、ご質問の学識経験を有する者の意見聴取の規定を設けております。  工事の業種ごとに専門的な学識経験者の意見聴取を行う必要がございますので、土木工事におきましては、学識経験者として滋賀県湖東土木事務所次長および滋賀県北部流域下水道事務所長のお二人に落札者決定基準についてのご意見をお聞きし、執行してきたところでございます。
    1003 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1004 ◯9番(八木嘉之君) ありがとうございます。  すみませんね、変な質問をしまして。地方自治法施行令が、なかなか今回の一件でも細かなところまで把握していなかったという実態もかいま見れましたので、大変失礼かと思ったんですけれども、質問させていただいた次第でございますので、ご容赦いただきたいと思います。  3番の電子入札システムの入札執行についてお尋ねをしたいと思います。  平成26年12月から、建設工事の条件付一般競争入札、平成27年8月からは設計金額が500万円以上の指名競争入札について、平成28年度からは全ての建設工事において測量、建設コンサルタント等委託業務に係る入札について電子入札システムが導入をされております。電子入札システムの効果について見解をお示しください。 1005 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 1006 ◯総務部参事(長野繁樹君) 電子入札システムは、入札案件の公告、資格有無の通知、入札書の投函、開札・落札決定、結果公開等をインターネットを介して行うシステムで、ご質問のとおり、平成26年12月からスタートし、平成28年度からは全ての建設工事および測量、建設コンサルタント等委託業務において、電子入札システムにより入札を執行しております。  その導入効果といたしましては、まず応札者側、いわゆる業者様側におきましては、事務所にいながら設計図書が取得でき、かつ、入札に参加することができるため、決められた入札日に市役所に出向く必要がなくなり、利便性の向上につながっていると考えております。  一方の発注者側、いわゆる市側における効果といたしましては、書面での通知事務の省略や郵便開札等の立ち会いが不要となるなど入札業務の効率化が図られていること、開札の事務が機械的に処理されるため、公平性・透明性が確保できていること、また、業者様同士の接触の機会が減るため、談合等の不正防止にもつながっていること、これらのことが効果として挙げられます。 1007 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1008 ◯9番(八木嘉之君) それでは、電子入札システムを導入していない業種というんですか、そういったものはあるのかどうか、お示しを願いたいと思います。 1009 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 1010 ◯総務部参事(長野繁樹君) 今ほどお答えいたしましたように、平成28年度から建設工事および建設工事を伴う測量、建設コンサルタント等委託業務については、全件、電子入札システムにより入札執行しておりますが、物品供給等については導入しておりません。 1011 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1012 ◯9番(八木嘉之君) それでは、要は物を買うときについては、電子入札については採用していないということでございます。それについては何か採用されていない理由なり、あるいは今後の予定とかがもしございましたら、お聞かせを願いたいと思います。 1013 ◯議長(安藤 博君) 総務部参事。 1014 ◯総務部参事(長野繁樹君) 電子入札は、入札会場に出向かなくてもよいので、利便性が向上し、業者様のご負担が軽減されるというメリットがある一方で、電子入札に参加するためのパソコンやプリンターを初めネットワーク環境の整備が必要になります。  また、電子証明書が格納されましたICカードと、ICカードを読み取るためのICカードリーダーなどを準備していただいて、電子入札システムの利用に必要な利用者情報をシステムに登録していただくといった作業が必要になってまいります。  指名登録業者様の中にはパソコンに不慣れな高齢者の方もおられます上に、契約金額が少額の業者様や入札参加回数が少ない業者様に、こうした機器類導入のための初期投資の費用負担をお願いしなければなりませんし、逆に機器類を導入されなかった場合には、当該地元の業者様を締め出すことにもなってしまいますので、こうしたことから物品供給等への電子入札の導入というのは考えていないところでございます。  また、県内の各市も確認いたしましたけれども、市において物品等の供給に電子入札を導入されているところはございません。県などスケールメリットがあるところにつきましては、入札の件数も非常に多くございますので、業者様にとっても非常にメリットがあるかと思いますけれども、市レベルではやはり物品供給等の場合については、電子入札というよりも集合入札の方が適しているのではないかと考えているところです。 1015 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1016 ◯9番(八木嘉之君) 建設をされている事業主さんも規模がいろいろでございまして、この電子入札が導入された当初は、やはり大きいところで資本に余裕があるところはグレードの高いソフトといいますか、いわゆる電子入札で積算にかかるような購入が容易にできるけれども、小さいところで家でやっておられるようなところは、なかなかそういうところで次々と更新していくのも大変なのだというお話も伺っておりますので、それは実態としてご紹介だけ申し上げておきたいと思います。  次に、上水道配水管の布設工事の材料価格の公表についてでございます。  8月1日付、これは平成30年の8月1日付でございます。上水道配水管の布設工事に係る材料の特別調査価格というものがホームページでも公表されております。公表に至った理由について見解をお示しください。 1017 ◯議長(安藤 博君) 上下水道部長。 1018 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 本市の上水道配水管布設工事につきましては、これまでその材料価格を市販刊行物および各資材メーカーへの見積もり調査等により決定し、その価格は非公表としておりました。  入札過程の透明性および公平性を向上させるとともに、入札参加者の適切かつ迅速な見積もりに資することを目的とした平成25年の滋賀県土木交通部長の通知を受け、本市では、平成27年11月の関係部署による検討会議により、物価調査機関への市場価格の調査を依頼する、いわゆる特別調査により決定した単価を平成28年4月1日から公表することといたしました。  このたび、上水道配水管布設工事の材料価格につきましても特別調査を実施しましたので、本市として統一した運用とするため、公表したものでございます。 1019 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1020 ◯9番(八木嘉之君) これは私の勘違いですね。平成28年度から価格については公表していたということです。改めて調査をしたので公表をこの平成30年8月からしたと、もう一度そこだけ、年次的な部分だけ、お願いできますでしょうか。 1021 ◯議長(安藤 博君) 上下水道部長。 1022 ◯上下水道部長(山口昌宏君) わかりにくくてすみませんでした。  平成27年11月の関係部署の検討会議によりまして、特別調査を実施した場合に公表する期日を平成28年4月からとしておりました。予算措置等の関係もありますので、このたび上下水道部におきまして、特別調査を初めて実施しましたので、その期日が8月1日になったということでございます。 1023 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1024 ◯9番(八木嘉之君) ありがとうございます。  これは県の方からの指導ではないですね。そういうあれがあったんですかね。今そうおっしゃいましたね。ということは、県内でも幾つか、他市でもこういう同じようなことをされているということでしょうか、お聞かせ願いたいと思います。 1025 ◯議長(安藤 博君) 上下水道部長。 1026 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 現時点では、県内は彦根市のみであります。 1027 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1028 ◯9番(八木嘉之君) 彦根市のみということは……、そうですね、先ほど理由は述べられましたので、わかりました。ありがとうございます。  そうしましたら、この材料価格が公表されることで、入札金額の積算に影響を及ぼすのではないか。いわゆる資材の購入も企業の努力代で、よりよいものをより安くということで仕入れられて、それをこういった工事の材料に宛てがわれるのではないかと素人的には思うわけなんですけれども、そういった公正・公平で自由な競争入札に、この資材の単価を公表することによって、そのことが担保されるのかどうかということについての見解をお聞かせ願いたいと思います。 1029 ◯議長(安藤 博君) 上下水道部長。 1030 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 材料価格を公表することにより、工事価格をより正確に積算することができるようになりますが、工事価格は材料費、労務費および諸経費の組み合わせで算出することとなりますので、たとえ材料費の積算が比較的容易になったとしても、労務費および諸経費の算出を行わない限り、最終の工事価格の算出はできず、一定の積算能力は必要となります。  したがいまして、今回の材料価格の公表により、自由な競争入札を損なうことなく、また、特別調査により公表した材料価格を使用することで、より公正・公平な入札につながるものと考えております。 1031 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1032 ◯9番(八木嘉之君) その辺、実際に素人ですので、多くを語ることはできませんが、ただ、県内で県のそういった指導ではないですね、県からそういうことを導入したらどうですかということのもとで彦根市は率先して導入をされたということでございますし、導入されてまだ日もたっていませんし、そのことがこの競争入札において、どういう影響が出てくるのかということも、恐らくこれから、よさも悪さも出てくるかと思います。  他市の状況よりも先に彦根市が、そういうところは早くやられたということで、評価できるところなのかもわかりませんけれども、逆にそのことがだめであったということも起こり得ることもしっかりと想定していただいて、今後、材料価格の公表についてはチェックしていただきたいと思います。  業者からのいろんな意見とか、戸惑いとか、そういった声も恐らく寄せられている、あるいは寄せられるのではないかとも思いますので、そういったことにもしっかりと耳を傾けていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  それでは、3番目です。副市長の産業部長兼務についてでございます。  産業部長が退職されまして、山田副市長が産業部長を兼務するという人事が発表されました。議会は基本的には執行部の人事には介入はできないわけですけど、これは、個体の人というよりも副市長という特別職につく兼務でございますので、質問させていただきますことをご容赦いただきたいと思います。  産業部は農林水産課に三つの係、地域経済振興課には二つの係、観光企画課には1係と二つの室があり、多くの事務を受け持つ部であります。  水曜日から始まっております質問でも、副市長というお立場よりも兼産業部長というお立場でのご答弁がかなりあったかと思います。大変ご苦労がかいま見れるようなこの議会でもございます。  その部の部長を、特別職である副市長が兼務するということに私自身は少し違和感を覚えるところでございます。  そこでまず一つ目、地方自治法の第167条では、副市長は市長を補佐し、市長の命を受け、政策・企画をつかさどり、その補助機関たる職員の担任する事務を監督することと定められております。  細項目1番です。産業部長が退職をされることを市長はいつ聞かれたのか、お示しをください。 1033 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1034 ◯市長(大久保 貴君) 7月24日付で、8月いっぱいで退職したい旨の退職願が提出されたということを聞きまして、以降三度ほど本人と話し合いをさせていただきましたが、ご家庭のご事情もあるということで、やむなく了承をいたしました。 1035 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1036 ◯9番(八木嘉之君) 私は前の産業部長がやめられたことを、慰留をなぜしなかったのかとか、やめたらいけないではないかとかいうことを言っているわけではないので、慰留いたしましたがというのは私が求めている質問ではございませんので、お間違いのないようにお願いしたいと思います。  産業部長を兼務するという人事を最終的に決められたのは市長なのでしょうか、見解を求めたいと思います。 1037 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1038 ◯市長(大久保 貴君) 私でございます。 1039 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1040 ◯9番(八木嘉之君) これはどうなんですか、副市長というのは地方自治法で特別職として定められているわけですね。ということは、部長が兼務できるということは、したらだめだというのは、地方自治法に私の読む範囲ではそんなことは書いていませんでしたけれども。外部の方も部長につけることができるという解釈ではないんですか。その辺、どういう解釈をしたらいいんですか。  要は、山田副市長はもう市の職員を退職されて、今、特別職として副市長につかれていると。その方が兼務として産業部長という、いわゆる補助機関の執行部の一員として兼務されているということですので。兼務ですので、別に産業部長を置かなくてもいいのだとおっしゃったら、それまでかもわかりませんけれども。外部の方がいきなり産業部長につくということも、今回のことを考えたら、何かいけるのかと思ってしまうんですけれども、その辺はどういう解釈をしたらいいのか、教えていただきたいと思います。 1041 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1042 ◯市長(大久保 貴君) 職員に任用して部長になるということはできますが、定数の問題もございますし、いろいろと相談をさせていただいて、副市長に兼務をしていただこうということになったということでございます。 1043 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1044 ◯9番(八木嘉之君) 任用ということは、山田副市長が、すみません、何回も名前をお呼びして申しわけございません。山田さんという方が副市長に就任されて、それで市の職員に任用されたので、産業部長の兼務の人事ができるということですか。 1045 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1046 ◯市長(大久保 貴君) これは私が兼務しようかという話もさせていただいていたんですけど、特別職の中で山田副市長が兼務することが可能だということでございましたので、兼務をお願いしたということでございます。 1047 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1048 ◯9番(八木嘉之君) ということは、特別職の方が補助機関、いわゆる執行部の部長を兼務するということは、何ら地方自治法に抵触することはないということをしっかりとお調べになって、そういう人事を発令されたということで理解をしてよろしいわけですね。了解しました。  それでは、選任の部長を配置すべきだという意見はなかったのでしょうか、お聞かせください。 1049 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1050 ◯市長(大久保 貴君) もちろん、そういう意見もございました。 1051 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1052 ◯9番(八木嘉之君) にもかかわらず、なぜ副市長兼産業部長とされたのか、お聞かせください。 1053 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1054 ◯市長(大久保 貴君) まず適任だという思いがございました。特に9月の議会の直前となりますし、特に決算のご審査をいただかなければなりません。毎年決算審査の答弁内容が十分ではないというご批判も頂戴をしてございましたので、人事異動を最小限にして、この9月定例会に臨みたいということも背景にございました。 1055 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1056 ◯9番(八木嘉之君) 適任ということは、細項目4になるんですけれども、副市長が今、兼ねておられますけれども、山田副市長以外に部長になるべき人材がおられなかったということの見解でよろしいんでしょうか。 1057 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1058 ◯市長(大久保 貴君) 適任がいなかったということではございません。 1059 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕
    1060 ◯9番(八木嘉之君) では、その方を部長にされることは、なぜ考えられなかったのでしょうか。 1061 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1062 ◯市長(大久保 貴君) 先ほども申し上げましたとおりに、9月定例会を控えまして、1人動かすと、いろいろと玉突きで動かさなければならないことが出てまいります。最小限の人事異動にとどめたいと、しっかりと9月定例会でご審議をいただくに当たって対応をさせていただきたいという思いでございました。 1063 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1064 ◯9番(八木嘉之君) 一方の見方では、決算特別委員会、9月定例会、そういったところでのこれまでの実務を担ってこられた山田副市長でございますので、そういう見方もできるかと思うんですけれども。一方では、これから予算編成時期が来るわけでございますし、市長は、これまで市長に就任して、副市長という職を2人にしたり、あるいは1人になって、今また副市長が部長を兼ねるという、何か全く意味のわからない人事をされていると私は正直思います。  私も組織の人間ですので、人事に関しては非常に興味もありますし、そういう目で見ておりますけれども、そういう意味で、またガバナンス機能をきっちりと強化していこうということの矢先のこの人員配置というのは、私は理解が全くできません。  そういう状況の中で、兼務の状態というのはいつまで続くと、市長としてお考えですか、お聞かせをください。 1065 ◯議長(安藤 博君) 市長。 1066 ◯市長(大久保 貴君) 9月市議会定例会が閉会をいたしました後に対応させていただくつもりでございます。 1067 ◯議長(安藤 博君) 八木君。   〔9番(八木嘉之君)登壇〕 1068 ◯9番(八木嘉之君) 議会対応のために副市長が産業部長を兼務されたということで、非常に気の毒な人事だと私自身は思っておりますが、いずれにいたしましても、この状態が続くことがないように、早急に総務の人事、総務部長も含めまして、よろしくお願いを申し上げまして質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 1069 ◯議長(安藤 博君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 1070 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  来たる18日は定刻から本会議を開き、本日に引き続き各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  なお、15日から17日までは市の休日のため休会であります。  本日はこれをもって延会いたします。  お疲れさまでした。            午後7時49分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...