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  1. 彦根市議会 2018-06-01
    平成30年6月定例会(第11号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前9時00分開議 ◯議長(安藤 博君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(安藤 博君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、13番小菅雅至君、および14番和田一繁君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第45号から議案第51号ま で(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(安藤 博君) 日程第2、議案第45号から議案第51号までの各議案を一括議題とし、各議案に対する質疑ならびに一般質問を行います。  発言の通告書が18名の方々から提出されていますので、順次発言を許します。  その順位は、11番奥野嘉己君、16番中野正剛君、19番杉原祥浩君、20番長崎任男君、5番夏川嘉一郎君、2番獅山向洋君、15番上杉正敏君、10番矢吹安子さん、6番小川喜三郎君、3番北川元気君、7番赤井康彦君、18番山田多津子さん、12番野村博雄君、17番山内善男君、1番辻真理子さん、4番谷口典隆君、21番安澤勝君、14番和田一繁君の順とし、順次ご登壇をお願いいたします。  11番奥野嘉己君。奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 4 ◯11番(奥野嘉己君) 皆さん、おはようございます。今回は、はからずもトップバッターということで、いつも声が小さいとおしかりを受けておりますので、頑張ってやりたいと思います。  5月臨時会での議長交代時のご挨拶の中で、山積する多くの問題への対応に追われるままに、前向きの課題への対応が遅れがちになっていること、このことを憂慮するご指摘がありました。私も全く同じ意見です。  しかしながら、本当に残念なのですが、今回もその多くの課題の中、問題の中で、以下、3点を取り上げて質問をせざるを得ない状態となっております。できるだけ早急に前向きの議論ができる状況になることを期待して、今から質問を始めます。  大項目の1番、市長の職務と責任について。  中項目、同じです。  細項目の1番、いわゆる百条委員会設置に至ったことへの責任の認識は。
     我々20期の議員は3年前の6月定例会から、市役所耐震補強工事案件では、紆余曲折を経ながらも、議員全員による特別委員会を経て、ようやく事業着手したことに安心しておりました。しかしながら、結果として、裏合意によってだまされたという状態となっております。このことに対し、議会は市政始まって以来のいわゆる百条委員会を設置しておりますが、議会をだました状況となったことに対し、市長の責任をどうご認識されているのか。今までも答弁いただいていますが、もう一度、明快な答弁を求めます。 5 ◯議長(安藤 博君) 市長。 6 ◯市長(大久保 貴君) お答えをさせていただきます。  平成29年6月市議会定例会におきまして、市庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る工事請負契約の締結についてご審議をいただいている時点で、私自身が地方自治法施行令に違反した契約であるということを全く認識しておりませんでしたものの、その答弁の中で、結果として事実と異なる答弁をしてしまったということ。また、本事案につきまして、本庁舎耐震補強・増築・改修工事にかかる工事請負契約に関する調査特別委員会、これ、この議会を通して、以下百条委員会と申し上げさせていただきますが、これの設置に至ったということについて、6月定例会の開会時にもおわびを申し上げたところでありますが、私としても大変重く受け止めてございます。  これまで、議員の皆様や市民の皆さんに多大なるご心配、ご迷惑をおかけしてまいりましたこと、改めて深くおわびを申し上げます。まことに申しわけございません。  この事案を受けまして、今後、二度とこのような問題が生じないように、全職員に厳しく指導をしてまいりますとともに、市民の皆様の信頼を回復するために、日々の真剣な仕事への向き合い方、そして成果を上げていく、実績を積み上げることによって信頼回復がなされていくものと思っておりますので、職員一丸となって取り組まさせていただきたいと考えております。 7 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 8 ◯11番(奥野嘉己君) 再質問を行います。  この件に関しましては、たびたびその当時、詳細は知らなかったということでした。ただ、私が今日質問を通じて指摘してまいりたいのは、こういうような市の事業としても一番大きな大事業であり、当然、職員は一生懸命されているだろうと思います。その上で、管理監督者としてどうだったのだろうと、その1点に尽きるわけなんですね。  先般の百条委員会なんかでもたしか言われたと私記憶しているんですが、その決裁のときに担当者が内容をメモに書いてきたと、それを写したと。ただそういうだけではなくて、その過程において数字の確認をし、その内容の詳細をチェックし、そういうことが管理監督者の責務ではなかったのかと思っています。組織の部下に対して、これから襟を正してという今のご答弁に加えて、市長と管理監督者としての責務をどう感じられているのか。再度お願いいたします。 9 ◯議長(安藤 博君) 市長。 10 ◯市長(大久保 貴君) 私自身、大変重い責任だと思っております。これまでも申し上げてまいりましたとおりに、こうした事案を受けまして、可能な限りの対応をして何とかこの事業をなし遂げていく、仕事でお返しすると、それしか私が大きな意味でとるべき責任を果たすということにはならないのではないかと思っております。  ただ、もちろんこれまでも申し上げてまいりましたとおりに、給与の減額等々の条例を提出させていただいて一定のけじめをつけたいとは思っておりますが、この事態を受けまして今後、自らのこれまでの行動を顧みまして、改めて取り組みを進めてまいりたいと考えております。 11 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 12 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の2に移ります。  本庁舎耐震補強工事関連で、追加予算を要することになったことへの責任は。  現契約を解約、精算し、新たに工事終結を目指して入札、予算計上とする流れとなっております。応札していただける業者がおられるのか。そして、結果として総合計では昨年の業者の当初入札額約40億円を超えてくる可能性もある中、今後の推移を注視しております。その中で、工事を完成させるためには裏契約で除外されていた工事等に関する追加予算要求をせざるを得なくなっておりますが、こういうことになったことへの責任をどのように考えておられますか。重複するとは思いますが、お願いいたします。 13 ◯議長(安藤 博君) 市長。 14 ◯市長(大久保 貴君) 奥野議員ご指摘をいただきましたとおりに、工事請負契約については、入札不調後の随意契約交渉時に、一部工事の取りやめ、また仕様の変更の取り決めがされたために、これらの工事等に関する追加予算を確保しなければ、業務の遂行や市民サービスの提供等に支障が出る恐れがございます。このことについて、改めて極めて重大な事案だと受け止めております。  今後、当初の仕様書の内容を尊重しながら、再度設計金額を算定いたしまして、適切な予算を確保すべく、改めて議会の審議に付してお願いをしてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどお願い申し上げます。 15 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 16 ◯11番(奥野嘉己君) ちょっと再質問なんですが、私、こういうような状況になったことに対して、二つの要因があったのではないかと思っております。  一つは、工事着手が遅れていることに対する時間へのプレッシャーですね。早くしなければいけない。担当が焦っていたのではないかというのが一つです。  もう一つは、ある意味、ただいまのはやりの言葉で、そんたくですね。入札の結果、事業費が大幅に高額化してしまったことを市長が議会に対して十分に納得させる説明をしきれないだろうと、職員がそんたくしたのではないか。もっと言えば、市長に報告・連絡・相談を行わないというような組織風土になっているのではないか。こういう点においても、管理監督者として組織をどうマネージしていっていたのだというところに問題があるのではないかと考えておりますが、この点に関してご見解をお聞きします。 17 ◯議長(安藤 博君) 市長。 18 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘でございますけれども、我々が事実関係の確認の上で、さまざまな職員からも事情聴取もしてまいりましたが、私は川嶋前副市長からのてんまつというものが一番うまく事案のまとめができていると思ってございまして、これがもとになると思っております。  そのお話によりますと、仮庁舎の契約期間が決まっているという問題が1点。これを再入札するということになりますと、仕様の変更等々で時間がかかる、また、入札をしましても落札業者が必ずあるという保証がないというこの2点から、随意契約に移行するという判断をされたと考えております。説明ができないのではないかというそんたくということでは私はないと思っております。 19 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 20 ◯11番(奥野嘉己君) 報告・連絡・相談という基本の基なんですけれども。すみません、次にまいります。  細項目の3、当初予算に関し、原案執行を行ったことへの責任は。  議会は当初予算の修正可決と再議に関し再度の可決を行い、その議会の意思、再度言います、議会の意思というものを明確にしました。それに対し、市長は何らかの追加の説明を行うこともなく、議員へは一編の事務連絡文書を送付されたことでもって原案執行を実行したことを連絡されました。何ゆえ、いま一度の理由説明と今後の執行部と議会の関係修復についての説明を早期に行われなかったのか、不思議に思うところです。結果として、議会の意思を無視することになったことへの責任のご認識を問います。 21 ◯議長(安藤 博君) 市長。 22 ◯市長(大久保 貴君) さきの2月定例会で再議に付させていただき、なお減額の議決をいただいたこの市庁舎耐震補強・増築・改修工事に要する経費につきましては、さきの議会で議論をさせていただきましたとおりに、地方自治法第177条第1項第1号に規定する平成30年度に支出すべき義務が確定している経費でございますことから、同条第2項の規定に基づいて4月1日付で予算計上させていただいたものでございまして、これはあくまで法の規定に基づいて手続をさせていただいたものでございます。  2月定例会におきまして、市庁舎耐震補強等の事業につきましては義務的な経費でありますことから、予算化することは必須であるという旨の説明はさせていただいてまいりましたが、原案執行の実施につきましては、改めて、議長、副議長に直接説明をさせていただいた上で、議員の皆様には文書をもってお知らせさせていただいたというところでございます。 23 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 24 ◯11番(奥野嘉己君) 私が言っているのは法の規定に基づいてということではなくて、原案執行されたことで議会とのコミュニケーションをどう考えておられるのだろう、コミュニケーションという点をちょっと言いたかったんです。  次に、まいります。  細項目の4番、広域行政組合議会での当初予算に関し、原案執行を行ったことへの責任は。  同じく、広域行政組合議会の意思を無視することになったことへの責任の認識を問いたいと思います。  なお、彦根市議会と広域行政組合議会とは組織が異なっておりますが、彦根市が多くの予算を負担する新ごみ処理施設に関する案件であり、さらに大久保市長が広域行政組合の管理者ということでもありますので、その職務に関する責任を問いたいということから、ご答弁を求めたいと思います。 25 ◯議長(安藤 博君) 市長。 26 ◯市長(大久保 貴君) 平成30年2月、広域行政組合定例会におきましても、当初予算案に対しまして議員から出されました予算修正動議につきましては、債務負担をとった上での契約済み委託事業に係る経費でございまして義務費に相当しますことから、地方自治法第177条第1項の適用を受けることとなり、再議に付することが義務化されてございます。  また、再度修正案が可決されたといたしましても、同条第2項の規定により原案執行権が認められておりまして、経費を支出することができるものでございます。先ほどの答弁と同じでございます。  この原案執行権につきましては、平成30年3月19日に開催をいたしました広域行政組合の管理者会議におきまして協議を行いまして、管理者および各副管理者の合意の上、決定をしたというものでございます。 27 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 28 ◯11番(奥野嘉己君) 再質問なんですけれども、結果として、1週間のうちに立て続けに市政および広域行政組合始まって以来という原案執行ということになりました。先ほどから申し述べておりますけど、法のルールに従って、その点については市長おっしゃられるとおりだと私も思っております。  ただ、そこで、議会、それぞれの議会の意思ということを無視されてしまったというこの結果、これをどう修復していくんだ、今後、どう議会とコミュニケーションをとっていくんだ、そこのコミュニケーションのところが欠けているのではないかと私は指摘したいんです。その点についてご見解をお聞かせください。 29 ◯議長(安藤 博君) 市長。 30 ◯市長(大久保 貴君) この原案執行権に至るということにつきましては、事前に議会事務局からもご説明をさせていただいていたものと伺っておりますが、そうしたやりとりではありましたが、我々としては、義務的経費であって、こうせざるを得ないというところでございますので、何とぞその点はご理解をお願いしたいと思います。 31 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 32 ◯11番(奥野嘉己君) コミュニケーションというのを大事にしてほしいということです。  次の細項目の5番、百条委員会での報告を聞いていないという証言について、市長の組織運営方針は。  組織の中で報告・連絡・相談が行われるのは組織管理の第一歩、基本の基であり、それがスムーズに行われていないとすれば、組織が動いていないということを証言されたことであり大問題です。市長の組織運営のご認識を問います。 33 ◯議長(安藤 博君) 市長。 34 ◯市長(大久保 貴君) 議員ご指摘のように、組織運営の基本としましては、組織のビジョンを共有しまして、その達成に向けて全職員が全力で取り組める組織づくりを進めることが必要だと認識をしてございます。そのために、おっしゃっていただいているような報告・連絡・相談、報・連・相は日々不可欠な要素であると思います。  百条委員会におきまして私が証言をさせていただいた「報告を聞いていなかった」ということについては、ご指摘のように報・連・相が機能していなかったということでございます。私としても、まことに自らを反省しているところでありますが、私もこれまでもこのことについては意を尽くしてつもりではありましたけれども、今後は、さらにミーティングや日常のコミュニケーションによって活発に意見を出し合って、また、事故や不祥事の発生を未然に防止する、風通しのいい職場づくりに努めてまいりたいと、改めて決意を新たにしているところでございます。 35 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 36 ◯11番(奥野嘉己君) 再質問を行いたいと思います。  ただいま、組織が機能していなかったというご答弁もいただきました。百条委員会を傍聴して何度も「報告を聞いていない」という市長のご証言を聞いて、本当に耳を疑っておりました。市の事業の中でも最大の事業の進捗状況のチェックをすることは市長の責務であり、当然のこととして月次会議等々で経時的に報告を求めなければいけないと私は思っております。特に入札、発注の初期段階は注意を要するのは当たり前だと思っておりますし、さらには、建設工事という案件では、工事につきものである追加の問題が起きていないのかを逐次確認するのも当然至極のことだと思っています。仮に副市長に事務分掌として委任をしていたとしても、その責務は免れません。  報告を聞いていないというのは、私はわかりませんでした。自分の仕事をしていないと証言された。そうではないと思うんですね。報告を聞いていないというのは、自分は裸の王様というぐらいに、組織の管理者として非常に恥ずかしいコメントであると認識されていないのでしょうか。この点、もう一度お願いいたします。 37 ◯議長(安藤 博君) 市長。 38 ◯市長(大久保 貴君) おっしゃるとおりでございまして、私自身まことに残念ではありますが、これは私自身の不徳のいたすところが大きいと思っておりまして、深く反省をしているところでございます。まことに申しわけございません。 39 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 40 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の6番、中期財政計画で大幅赤字予想となったことへの市長の責任は。  昨年1月に公表された中期財政計画では、今後5年間では基金は減少傾向であるが、収支はとんとんで厳しいけれども大丈夫ということで、その解釈の違いが昨年4月の市長選の争点となりました。  今回更新された計画では、それから1年少ししかたっていないのに基金はなくなり、毎年30億円、5年で150億円の借金をしなければならないということで大変驚き、唖然としております。  私は、何度か高齢者増に伴う扶助費の増加の傾向があることは強く指摘しており、当然、財政担当は把握されていたはずです。昨年4月の市長選挙に向けて、議会、議員はまたまただまされていたのでしょうか。ご見解をお聞きします。 41 ◯議長(安藤 博君) 市長。 42 ◯市長(大久保 貴君) 前回公表させていただきました中期財政計画につきまして、あえて甘い想定をしたものではないと認識をしております。  今回公表いたしました中期財政計画とは扶助費の乖離が大きいというものが認められまして、甘い想定というご指摘をいただいてはございますけれども、扶助費総額では、当時、決算確定をしておりました平成27年度、近年の決算値比較をいたしますと、臨時福祉給付金事業を実施いたしました平成26年度を例外としまして、おおよそ5,000万円から8,000万円の伸びを示してございまして、率にしまして前年度決算比で0.5%から0.8%の上昇ということでございました。  このことから、計画初年度となります平成29年度以降の計画見込みでは、今後も扶助費の増加が見込まれると予想し、金額といたしまして対前年度おおよそ3億円から1億5,000万円程度、伸び率としましては3%から1.5%を見込んでいたものでございます。  しかしながら、平成29年度におきましては扶助費の予算が急激に増加いたしましたことから、決算見込みにおきまして約8億5,000万円の増加としたものでございます。  その要因としましては、障害福祉サービス等給付費事業を含む社会福祉費で約1億3,000万円、施設型給付費等支給事業を含む児童福祉費で約3億9,000万円、生活保護支給事業を含む生活保護費で約1億円の増加を見込んだところでございます。  これらの大幅な増加となっております中で、特に児童福祉費につきましては、子ども・子育て関連3法の成立によりまして、平成27年4月から始まりました子ども・子育て支援新制度に基づいた国策としまして、待機児童解消を目指した方向性が示されまして、本市におきましてもこれを積極的に推進するために、平田認定こども園の建設をはじめ、保育所の建設費用の補助を実施いたしました。  また、平成28年4月より第3子の保育料無料化を行いまして、子育て世代の負担軽減に資するとともに、保育所利用促進を図りました結果、保育所等へ通う児童の人員等に応じて施設に給付いたします施設型給付費の大幅な増加につながったというものでございます。  こういった状況を踏まえまして、平成30年度の当初予算におきましても扶助費が約112億7,000万円となりましたことから、この数値から平成31年度以降の年度伸び率を算出いたしまして計画に反映させたものでございまして、結果として、前回の計画から大きく乖離するものになったということでございます。 43 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 44 ◯11番(奥野嘉己君) 再質問を行います。5,000万円から8,000万円で間違いないですか。 45 ◯議長(安藤 博君) 市長。 46 ◯市長(大久保 貴君) 27年度の決算数値で、およそ5,000万円から8,000万円、率にして0.5%から0.8%ということでございます。 47 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 48 ◯11番(奥野嘉己君) ちょっと時間があれなので、次いきます。  細項目の7番、市長個人の固定資産税未払いの原因と対応を問う。  この件につきましては質問書提出後に対応を公表されておりますので概略理解はしておりますけれども、このまま質問させていただきたいと思います。  5月31日朝刊で報じられた、車庫と言われる52平方メートル、30畳以上の広さの建物の固定資産税が約10年間にわたって未払い状態であったようですが、そのようになった原因と市長の対応をお示しください。 49 ◯議長(安藤 博君) 市長。 50 ◯市長(大久保 貴君) このたびの市長の資産等の公開におきまして、昨年からの増加分として記載いたしました車庫につきましては亡き母から相続したものでございますが、昨年度に実施しました市の全棟調査により、建築確認申請や登記ができていなかったことが判明いたしました。そのことで相続ができていなかったということになりますが、改めて記載をすることとなったものでございます。  もちろん、これは故意で行われたものではありませんで、このような事案が出てきましたことは、市議会の皆様、市民の皆様に改めてこれはおわびを申し上げなければならないと思っています。本当に申しわけないと思っております。  今後の対応につきましては、既にご案内をさせていただきましたが、この当該車庫につきましては、建築基準法に基づく建築確認申請の手続ができていなかったものでございますために、一旦解体撤去を行って、新たに建築確認申請の手続を行った上で車庫を建築し、登記手続を行いたいと考えております。
     また、固定資産税につきましては、登記の手続ができていなかったことから課税をされておりませんでしたけれども、地方税法の規定に基づきまして、平成30年度分はもちろんのことでありますが、平成25年度から平成29年度分をこの平成30年5月31日に納付させていただきました。  今後におきまして、このような事案が起こらないように、改めて、私、市長として公職にある者としての意識を強く自覚を持って、自らを律し、法令遵守を徹底してまいりたいと考えてございます。まことに申しわけございませんでした。 51 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 52 ◯11番(奥野嘉己君) 事情をお聞きしますとわからないでもないケースだとは思っておりますが、結果的に5年分さかのぼって納税されたけれども、それよりも以前については完納されないという理解をしております。  次の細項目の8番に移ります。閉塞感ただよう市政刷新を求めるが市長のご決断は。  昨年後半からでも、副市長辞任騒動があり、新ごみ処理場建設候補地選定による我々議会の意見書の決議があり、ところが、その議会の意見書を無視するような形でごみ処理施設整備基本計画検討委員会が発足し、本庁舎耐震工事での裏合意が発覚・公表され、副市長が辞任され、それに基づいて百条委員会が設置され、有害物質の検出の公表があり、2月定例会においては当初予算修正、再議、原案執行、広域行政組合でも同様のことが起こり、さらに今回の中期財政計画での大幅な修正と、ほとんど2カ月、3カ月おきに大きな問題が立て続けに起きております。なぜこれほどの問題が発生するのでしょうか。閉塞感漂う市政刷新を求めますが、市長のご決断をお聞きします。 53 ◯議長(安藤 博君) 市長。 54 ◯市長(大久保 貴君) 奥野議員ご指摘をいただきましたとおりに、本市が現在さまざまな大きな課題に直面しているということにつきましては、私自身、重く受け止めてございます。  本市におきましては、厳しい財政状況の中、喫緊に取り組まなければならないこの本庁舎耐震化整備事業や、新市民体育センター整備事業をはじめとした国民体育大会関連事業等の重要な事業への対応に追われているという面がございますが、これらを進めてまいりますためには、市民の皆様に対し、また職員に対しましても、私自身が十分に説明を尽くしていかなければならないと考えてございます。  私としまして、これまで以上に誠心誠意、各事業について説明をさせていただきながら、皆様方のご理解を得られるよう、最大限の努力を傾けてまいりたいと思っております。全職員が一丸となって真摯に取り組んで、各事業を何としてもなし遂げるということが私の責任だと思っております。  確かに、各事業、課題もございまして、極めて困難な問題もございます。しかしながら、これを何とか前に進めていくと、みんなの力を合わせてなし遂げていくということによって市政が動いていく、大きな節目を乗り越えていくということにつながっていくと思いますので、粉骨砕身、努力を傾けてまいりたいと思っております。 55 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 56 ◯11番(奥野嘉己君) 再質問です。  本定例会開会日に百条委員会中間報告が委員長の方から行われました。その中で委員長は、「決裁権者としての資質を疑わざるをえない答弁に終始されたことはまことに残念」と述べられました。多くの議員の思いを集約した中間報告であったと感じたところです。  たくさんの問題が山積している状況を踏まえますと、市長の指導力、判断力、組織統率力、そして何回かのコミュニケーション不足とも思えるような独断専行の状況を踏まえますと、特にその資質という言葉になるんですが、疑念を感じずにはおられません。  ただいまご答弁の中で、事業を推進することが責任をとることというニュアンスのご答弁が出ております。しかしながら、ここまで問題が重なり、解決に至らず長期化している状況を踏まえますと、ただちに新たな顔ぶれとし、仕切り直しをすることが私はより望ましいと強く感じております。  市民生活と市政発展へのこれ以上の悪影響を避け、市政刷新に向けて、市長のご辞職、再選挙の実施という勇断を求めたいと思います。再度のご見解をお聞きします。 57 ◯議長(安藤 博君) 市長。 58 ◯市長(大久保 貴君) ご意見は重く受け止めさせていただきますが、ご指摘をいただいておりますこと、真摯に私自身、骨身にしみて感じております。しかしながら、何とかこの局面を職員の皆様、議員の皆様のお力をかりて乗り越えて、最終的に、いずれかの日によくやったなと言っていただけるように努力をしていく、それが市民から選ばれた者の立場の責任だと考えております。 59 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 60 ◯11番(奥野嘉己君) 今、ご答弁の中で、一生懸命やりますと、目の前の課題に取り組んでまいりますということですが、今申し上げましたように、毎定例会ごととも思えるほどに大きな問題が続いている状況です。知らなかった、聞かされていなかったということも踏まえまして、大変だとは思っておりますが、首長として、組織のトップとして、結果責任をとる必要があるのではないでしょうか。  次の質問に移ります。最後の方で時間があればまとめたいと思います。  大項目の2、彦根市財政の現状について。  中項目の1、同じです。  細項目の1、市の財政状況への市長の認識は。  中期財政計画が更新され、昨年の計画との余りの乖離とその悪化ぐあいがひど過ぎることで、先ほど、議会、議員をだましたのではないかとの質問まで行ってしまいました。財政全般にわたる市長のご認識を再度お答えください。 61 ◯議長(安藤 博君) 市長。 62 ◯市長(大久保 貴君) 私は就任以来、本市の財政は大変厳しいということを常に申し上げてまいりました。今もその認識は変わってございません。限られた歳入の中で、国体関連周辺整備事業や社会保障関連経費等の扶助費、いわゆる義務的経費の増加に対応するために、平成30年度予算におきましては財政調整基金を大きく取り崩したところでもございますが、年々増大します社会保障関係経費に対応してまいりますために、本市の将来を見据えて、歳出の抑制および安定した財源確保が喫緊の課題だと考えております。  このような認識のもとに、事業のスリム化は避けられない状況でございまして、事業の緊急性、投資効果、後年度の交付税措置など、後年度負担を検証することはもちろん、事業展開につきましても市民ニーズを的確に把握しまして、適切に判断していかなければならないと考えております。  こうしたことから、平成31年度予算編成からは枠配分方式を採用しまして、まずは市民の皆様に近い各所属、ひいては各部局単位で活発な議論を行っていただいて、徹底した事業の精査を行ってまいりたいと思っております。  この枠配分方式を採用するに当たりましては職員の意識改革も必要であると考えておりまして、早速、4月には全管理職を対象にしました財政状況説明会を実施したところでございまして、全庁挙げて取り組んでいかなければならないと、まさに正念場であるということを考えております。  なお、さきの答弁でもお答えをさせていただきましたが、国におきましては、子育てに限らず、社会保障全般にわたり新たな政策を打ち出していただいております。こうしたことから、例えば我々全国市長会では、政府に対しまして、特に来年の消費税引き上げに伴い新たな施策を打ち出す際には、地方行財政に係るものにつきましては地方と十分に協議をするとともに、地方において必要となる安定財源を国の責任においてしっかり確保していただくことを求めるなど、現在も国、県、市を含めて議論を重ねているところでございます。  財源の確保は本市にとっても喫緊の課題でございまして、独自財源の確保に努めることにあわせまして、国に対しても地方財源の確保について要望を重ねてまいりたいと考えております。  枠配分方式ということはかねてから私も主張してまいりましたけれども、ちょっとつけ加えて申し上げるならば、中期計画で財源不足が20億円、30億円という話をさせていただいておりますが、実際の予算編成は、昨年ですと80億円の財源不足というところで絞り込んでいくという作業をいたします。財政課の職員のことを引き合いに出しては適切ではないかもわかりませんが、こうした作業によって超過勤務が著しいということもあります。  要は、職員一人ひとりが当事者意識をしっかり持って、真に市民にふさわしい事業、無駄な事業というのはないと私は思っています。ただ、その中で優先すべきは何かということをしっかり考えていただくということが、財政の健全運営を維持していくことにつながるという思いでございますので、ご理解のほどお願い申し上げたいと思います。 63 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 64 ◯11番(奥野嘉己君) 再質問で、ちょっと違った切り口になるんですが、マスコミ向けには、この中期財政計画の試算はちょっと乱暴であり、財政課の改善案は最悪の事態のシミュレーションだと、市長としてはこんな収支には絶対にならないと思っていると、そもそも財政調整基金だけを見て議論されるのはいかがなものかと、現状は悪くないと思っている、財政は潤沢だというような発言があったように仄聞しております。  これらは又聞きなので発言の真偽のほどはわかりませんが、市が公に公表した資料に基づいて議論をしているのに、その組織のトップが異なるニュアンスの見解を述べたのかと、もしそうであればいかがなものかと感じております。これらの発言は、受け取り手であるマスコミ各社の全くの誤解ということでよろしいのでしょうか。 65 ◯議長(安藤 博君) 市長。 66 ◯市長(大久保 貴君) 私が記者会見で述べた内容はそのとおりでございます。これは、あくまで中期財政計画、財政見通しが厳しいということ、警鐘を鳴らすということ、求められた事業を全部行うとこういうようになると、歳入も厳しい目に見てこうなりますというシミュレーションでございます。  先ほども述べましたように、毎年の予算編成では、要求額から収入予定額の乖離というものを60億円、80億円と、そんな規模に絞り込んでいくという作業をいたします。そうしたことから財政は厳しいということを、職員の皆さん、そして市民の皆さんにもお伝えをし、厳しい中でやりくりをしなければならないということをご理解いただきたいという意味で提出させていただいているということで、ご理解をいただきたいと思います。 67 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 68 ◯11番(奥野嘉己君) 再々質問なんですが、昨年の市長選挙において、市長は財政は大丈夫だとおっしゃられたことに対して争点となっておりました。1年がたった時点でこの計画が更新されてきておりますが、ポイントとしましては、可能な限り節約に努めないと市民生活への影響が避けられなくなるのではないかという点を大いに危惧しております。財政調整基金の減少というのは単月での資金繰り悪化に直結し、いわゆる自転車操業という状況になっているのではないのか。  また、市長がたびたび、財政指標は悪化していないよと、厳しい中でもまだまだ大丈夫だよと言われているのは年度末の3月31日現在での数字であって、民間での黒字倒産という概念を理解していただきたいということもあります。  さらに、今回の計画を見ていて一番どうかと思ったのは、例えば実質公債費比率においては、上がっても11.何%というように記載されているんですが、事業を実施しても3年間の据え置き後にようやく借金の償還が始まりますので、その数字の変化にタイムラグがあると。すなわち、現時点で議論をしている大規模事業に関しましては、そのほとんどが平成35年度以降に数字に反映されてくるというのを認識しておかないと間違ってしまうのではないか。私は、今の計画では恐らく2%、3%弱ぐらいは上乗せになってくるのではないかと思っておりますので、それを足し算しますと、実質公債費比率は近未来には15%前後ぐらいには来るのではないかと懸念しております。  さらに、経常収支比率がずっと高どまり、どんどんどんどん硬直化している中で規模を集約するということは、今、実際に実施されている事業を切り崩していくということになります。現時点で厳しいというご認識、先ほどおっしゃられましたけれども、今、私申し上げたようなところも踏まえまして、再度ご見解をお聞かせください。 69 ◯議長(安藤 博君) 市長。 70 ◯市長(大久保 貴君) 後の質問でお答えをするのかもわかりませんが、率直に申しまして、財政の状況はなかなか難しい問題だと思っております。地方自治体の財政運営は、短期、中期、長期の状況を組み合わせて、さらに国の制度改正等々をあわせて、その都度やっていかなければならないものだというものでございます。新たに借金、市債を発行する反面、償還が終わるものも出てまいりますので、そうしたもののバランスをとりながら進めていかなければならないと。  財政調整基金が多いということについて、議員もよくご存じのとおりに、財務省は、地方財政が豊かだから地方交付税を減らすという方針を打ち出したいということでございます。ですから、適度な貯金というものは5%程度というような指標が出ているわけでありますが、いずれにしましても、国、県、市の財政の仕組みというのは非常に複雑でございますので、適時適切に対応しながら、健全な状態を維持していくということを目指していきたいと思っております。  実質公債費比率というのは一つの目安だと私も思っておりますが、そうしたものを注視して、私としては個人的な指標、目標指標というのは持っているつもりでございますけれども、そうしたものを維持していきたいと思っております。 71 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 72 ◯11番(奥野嘉己君) 時間がないので、次の細項目の2にいきます。  改善目標設定が低いと思われるが認識を問う。  中期財政計画で示された収支改善は実質収支が赤黒とんとんで、財政調整基金残高を2億円から3億円という目標設定で計算されています。赤字体質からの脱却を進めるためには、例えば実質収支を10億円から15億円程度、財政調整基金は県指導基準を参考に12億円程度、または標準財政規模の10%を目標に掲げることが必要ではないかと考えています。赤黒とんとんの目標では、少し計画が下振れしただけでも赤字団体へ転落となりかねません。ご認識を問います。 73 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 74 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをさせていただきます。  先日お示しをさせていただきました中期財政計画におきましては、事業の最大見積もりを行った財政収支見通しを同時にお示しさせていただいたところでございますが、この最大見積もりによる収支不足を解消しますため、事業の縮小・廃止、新たな財源の取り組み等を行いまして、収支の均衡した財政計画を公表させていただいたところでございます。  議員ご指摘のとおり、財政調整基金残高の確保のため当面の実質収支を黒字化したいところではございますが、地方自治体の性格上、歳入される収入の範囲内で歳出予算を調整する必要があること、かつ、市民サービスを充足する観点から、計画の段階や予算調整の段階におきましては収支の黒字化というものはでき得ないことと認識をしているところでございます。  議員のお考えのように、計画に対する下振れリスクは常に存在をしていると言えるところでございますが、今後も引き続き、経済状況には注視をいたしまして財政運営を行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようにお願いいたします。 75 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 76 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の3、本当にこの計画は達成可能なのか。  歳出削減の多くを各部局ごとの枠配分方式によるものとされていますが、本当に年間25億円から30億円もの削減が可能となる根拠をお示しください。 77 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 78 ◯総務部長(犬井義夫君) これは本市に限られたことではございませんが、議員に以前からご指摘をいただいておりますとおり、高齢化率の上昇、労働人口の低下等、社会・経済情勢は今後大きく変化してくるものと理解をしておりまして、早急な本市の財政体質の改善が必要であると認識をしているところでございます。  中期財政計画でお示しをさせていただいておりますが、本計画の達成には歳入歳出両面での対応が必要であると考えております。歳入面では、消費税の改定に合わせまして、受益者負担の原則から使用料、手数料等の改定や、市有財産の活用、ふるさと納税の強化を推進してまいります。歳出面では、現在、働き方・業務改革に取り組んでいるところでございまして、事務事業の選択と集中を行うために、外部の委託業者による事業の可視化調査をもとに課題を抽出する作業を進めているところでございまして、これをもちまして、複数の事業間の共通するプロセスの共有化、あるいは業務の担い手である職員の適正配置や任用形態の見直し、外部委託への切りかえを行いまして、事業の適正化、削減を行ってまいります。  また、次年度予算編成から実施する枠配分方式におきまして、市民に一番近い部局が優先度や緊急度を議論した上で市民ニーズを予算に反映していくとともに、一般財源を配分することから、基本的には基金に依存しない予算調整を行っていく体制に転換を図ってまいります。  これらの手法を推進することで、次世代への負担を先送りしない持続可能な財政体質への改善を図るものでございまして、計画の達成は可能であると考えているところでございます。 79 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 80 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の4、平成31年度(改善初年度)から改善を果たす計画だが達成可能なのか。  平成28年度決算で経常収支比率は95.1%であり、恐らく平成29年度決算ではさらに硬直化が進んでいると推測されています。その中、計画初年度(平成31年度)から約28億円弱削減を目指されていますが、市民生活への影響をミニマムにしながら達成することは本当に可能なのでしょうか。 81 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 82 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えいたします。  先ほどもご答弁申し上げましたが、本計画の遂行には全庁を挙げた歳入歳出両面での対応が必要でございまして、それらにつきましては、本計画が絵に描いた餅とならないよう即座に対応し、目標を達成していかなければならないものであり、逆に申し上げますと、目標を達成しなければ予算が組めないという大変厳しい状況でございます。  改善初年度から大変大きな削減額となっております。本市の財政状況から考えますと、優先度、緊急度の高い事業を優先的に実施し、逆に、一定の役割を終えた事業は延伸や縮小、または廃止等を実施していくこととなります。  市民生活への影響につきましてはできるだけ最小限にしていく中で、市民生活に大きな影響が出る事業につきましては、丁寧に説明をさせていただいて、ご理解を得ていきたいと考えているところでございます。 83 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 84 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の5番、歳出改善の大きい部分が国体関連であることに間違いはないか。  国体開催は県事業であるにもかかわらず県支出はなぜだか理解できませんが、中期財政計画では驚きの収入ゼロ円です。一方、市は多くを市債に頼りながら、平成31年から平成35年の5年間で総額79億6,930万円の支出となっております。平成29年、平成30年度分を加えるとさらに高額となります。  その中で、国体関連事業等として、平成29年から平成33年で53億5,800万円の削減との記載ですが、既に平成29年度分は実施済みであり、平成30年度から平成33年度の4年で多くは削減する計画となっています。国体関連でどのような事業を削減され、どのような事業を推進されるのでしょうか。 85 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 86 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをいたします。  国民体育大会に係る経費は規模の大きいものであると認識をしております。今回お示しをさせていただきました中期財政計画におきましては、前回の財政計画との比較等といたしまして、平成29年度から平成33年度の項目の対比を行ったものでございまして、投資的経費の欄で53億5,800万円の減額となることを記載させていただいております。  これは前回の計画から事業の進捗による精査のほか、今後の投資的経費における削減の方向性といたしまして、投資的経費の中でも、国庫支出金等の特定財源のない、いわゆる一般財源のみの単独事業を削減したものでございます。  国体関連事業につきましては国体開催までに完了させる必要があることから、優先的に事業を推進していくべきものとして考えておりまして、その他の事業のうち、ただいま申し上げましたような特定財源のない事業等は削減または延伸していかなければならない事業と考えているところでございます。 87 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 88 ◯11番(奥野嘉己君) 新市民体育センター建設の予算はほとんどが一般財源だと思っているんですけれども、これはどうなるのでしょうか。 89 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 90 ◯総務部長(犬井義夫君) 新市民体育センターの建設事業につきましては今の計画の中には入れさせていただいておりますが、財源につきましては、補助金の活用、それから地方債を活用しながら行っていくものでございます。 91 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕
    92 ◯11番(奥野嘉己君) ほとんど補助はないと理解しております。  次の細項目の6番、本庁舎耐震補強工事、現図書館耐震補強、新ごみ処理施設等の費用は入っているのか。  ちょっと確認させてください。 93 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 94 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをいたします。  本庁舎耐震補強工事のうち、平成29年度および平成30年度当初予算で計上をいたしております費用に係る公債費の償還分、後年度に地方債の償還をする分でございますが、こちらにつきましては平成31年度以降の負担が生じますため、本計画に含んでございます。  今後新たに必要となる耐震化の予算につきましては、詳細な経費の積算がまだ出ておりませんので、平成31年度以降の計画には含んではございません。経費の積算がわかり次第、平成30年度の補正予算でお願いをしてまいりたいと考えておりまして、当該計画への反映は次回の見直しの際に計上させていただくことと考えております。  また、新ごみ処理施設に関する費用につきましては、当該期間に係る経費を本計画に算入しております。  また、現図書館の耐震補強工事に関する費用につきましては、今年度実施設計を行っておりまして、現状では詳細な経費が出ておりませんため、現在、計画に反映はさせておりません。 95 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 96 ◯11番(奥野嘉己君) これは再質問ではありません、コメントだけなんですけれども。先ほど市長の方は、中期財政計画に関して、マスコミ向けにはこれは最悪のシミュレーションとコメントされたようなんですけれども、本来はここに少なくとも大きな規模のものに関しましては十分に期間とか数字が出ていなかったとしても盛り込んでおくべきではないかと指摘した上で、次に移りたいと思います。  大項目の3、新ごみ処理施設整備に関連する疑問点について。  中項目の1番、活断層概況調査報告書に関する疑問点について。  新ごみ処理施設の建設候補地選定は当市にとって非常に大きな課題であり、さきの9月定例会におきまして全会一致で意見書採択になりました。この意味するところについて、私、12月定例会でも質問しております。その中では、愛荘町竹原に関しましては、活断層2本に挟まれた地域であることから危険ではないかと指摘しました。  市長のご答弁は、専門家による簡易調査を行い、敷地の西側および東側に活断層の存在が確認できるものの、事前に断層等の位置を確認し、それらの直上を避ける施設配置をすれば土地利用は可能という旨の報告をいただいたから、その報告を委員会へ反映させており問題はないということでした。この専門家による簡易調査による調査報告書について、以下、質問を行います。  細項目の1番、調査機関 環境計画センターをどのように選んだのか。  調査報告書に記載されている調査機関環境計画センターをどのように紹介され、どのような調査機関と認識された上で調査依頼をされたのでしょうか。 97 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 98 ◯市民環境部長(小林重秀君) 調査機関である環境計画センターにつきましては、彦根愛知犬上広域行政組合が直接選定を行ったものではなく、候補地選定支援業務の受託業者から依頼されたものでございます。  経緯につきましては、候補地選定委員会において応募地の断層に関する評価を行うことが決まった際に、候補地選定支援業務の受託業者からは断層に関する現地調査を行うことが可能である旨の提案をされており、その後、複数の応募地について断層に関する調査を実施する必要性が高まったこと、また、広域行政組合としても活断層について慎重に評価したい意向があったことから、これまでにも当受託業者からの業務を請け負った実績のある環境計画センターに対して、候補地選定支援業務の一環として調査を依頼されたものと聞いております。 99 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 100 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の2番、調査機関 環境計画センターとはどのような組織なのか。  調査報告書に記載されている調査機関の組織内容、例えば資本金、年商、雇用者数、調査員の数、組織構成、調査実績等、今回実際に調査された方の調査機関内での位置づけがわかるようにご説明ください。 101 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 102 ◯市民環境部長(小林重秀君) 調査機関である環境計画センターにつきましては、近畿圏を中心に、公共事業や民間土地開発の委託地盤調査などを行っている機関であると聞いておりますが、広域行政組合が選定を行ったものではなく、候補地選定支援業務の受託業者から依頼が行われたものでございますので、本市としましては、当該調査機関の詳しい組織内容までは把握しておりません。 103 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 104 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の3、調査担当者の研究者経歴、研究業績、研究論文数はどのようなものでしょうか。 105 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 106 ◯市民環境部長(小林重秀君) 本調査に従事された方につきましては、環境計画センターに所属される応用地質学の研究者であって、近畿圏の地質に関して知見をお持ちであり、候補地付近の調査実績もある専門家であると聞いておりますが、本市としましては、その方の経歴や業績等の詳細までは把握しておりません。 107 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 108 ◯11番(奥野嘉己君) 私が調べた範囲を申し述べますけれども、調査担当者は、京都大学卒業後、同志社大学で教鞭をとっておられて、今はもう退職されておりますが、研究者としての論文は未執筆のようでした。  また、調査担当者が名乗った環境計画センターは法人登記がされておりません。私、現地まで行って確認したんですが、事務所は京大の近くのマンションの地下1階にありました。副会長という役職を名乗っておられますが、所在地を訪問した範疇ではお一人での運営業態と思われました。  また、担当者は、一般社団法人環境評価研究機構という不動産鑑定士が組織されている会社での唯一の調査担当ということでもありました。  彦根市という公的機関が信任することにどうなのかと思った上で、今回の私の調査の間違いの確認も含めて、今後、対応していかれたらいかがかと思っております。  細項目の4番に移ります。報告書16ページ 第4.活断層と土地利用について見解を問う。  公文書公開請求を行って報告書を受け取った第一印象は、非常に変わっているなと感じたことです。それは第4章の記載事項です。  先ほど、市長のコメントをお話ししましたけれども、ここに書いているからということをおっしゃられています。仮に断層があっても、その断層上には道路を通したりすることなどで開発可能であるとの開発事例での説明がついていることでした。ご見解を伺いたいと思います。 109 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 110 ◯市民環境部長(小林重秀君) ご指摘の報告書は、「彦根愛知犬上広域行政組合廃棄物処理施設建設応募地に関わる活断層概況調査」でございますが、第4の前段におきましては、各応募地の簡易調査の結果を考察するに当たって、前提として「活断層と土地利用」という観点で、活断層図を本来の利用目的である「危険性の啓蒙、認識」を理解した上で、適切な土地の利用方法について述べておられます。  議員ご指摘の、仮に断層があっても、その断層上には道路を通したりすることなどで開発可能であるという説明につきましては、広域行政組合としては、そのような捉え方ではなく、正確な断層調査をした上で、施設建物をその直上から避けることで土地利用が可能であるということを確認したという認識であるとのことでございます。  施設配置につきましては断層位置が判明してから再度検討されることとなりますが、その直上が敷地内であった場合には、施設配置案の中で、道路にするのか、あるいは緑地帯などにするのか、断層直上の土地の利用方法について再度適切に検討していかれるとのことでございます。  現在策定中の新ごみ処理施設整備基本計画素案におきましては、施設を、地震を含めた災害時にも継続して処理を行うことができる耐久性を備えたものとするため、活断層の真上を避け、震度7相当の地震に耐え得る設計基準を定めておられます。 111 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 112 ◯11番(奥野嘉己君) 細項目の5番、総事業費200億円事業の建設候補地決定に簡易調査は適当なのか見解を問いたいと思います。  この調査報告書は、文献調査と現地での表面観察のみで作成されたものです。最近の一般住宅なんかでも、簡単な地盤調査等は機械でもって行われておりますけど、単純に表面観察のみで作成されたもので、余りに簡易過ぎて、建設候補地を検討していた我々の検討委員会には似つかわしくないものであったと私は考えております。  開発志向があるともとれるいま一つ不明確な調査機関によるような今回の表面的な簡易調査によって、市長は200億円規模の建設候補地を結果的に部課に諮らずに決定されたようにも思えますが、余りにも安直であったように見受けられます。ご見解をお聞きします。 113 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 114 ◯市民環境部長(小林重秀君) 建設候補地選定委員会におきましては、評価基準に「活断層との関係」という項目を設け、活断層と応募地敷地までの距離という形で一定の評価が行われましたが、応募地の中には、建設候補地である愛荘町竹原区を含め、敷地内または敷地付近に活断層が存在する可能性があるものが幾つかあったため、既存資料による調査とあわせて、急遽、専門家による現地簡易調査が実施されたことは、これまでにご答弁させていただいているとおりでございます。  その調査の結果、愛荘町竹原区につきましては、敷地の東西両側に活断層の存在が確認できるものの、事前に断層等の位置を確認して、それらの直上を避ける施設配置をすれば土地利用は可能である旨の報告をいただいているとのことでございます。  応募地から候補地を絞り込む段階では簡易調査とし、今後、断層調査を含めた本格的な地質調査を実施した上で、施設建設が可能かどうかも含め、施設配置や被害軽減対策を検討していかれる予定であると聞いております。 115 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 116 ◯11番(奥野嘉己君) 次に移ります。  中項目の2、愛荘町竹原を建設候補地とする場合の施設配置案について。  細項目の1番、第6回検討委員会配布資料第8.3施設配置案の見解を問う。  竹原での敷地を前提に施設配置につき6案が提示されておりますが、そのほとんど全てにおいて、敷地両側への断層への言及と東側のがけ崩れの可能性が指摘されております。敷地の両側を断層に挟まれており、施設配置が限定的で動かしようがない状況と理解しておりますが、簡易調査でもここまでの難しさが出ている場所をこのまま建設候補地として事業を推進されるおつもりなのか、ご見解をお聞きしたいと思います。 117 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 118 ◯市民環境部長(小林重秀君) 新たなごみ処理施設の施設配置案につきましては、施設への搬入口が西、北、南の三通り、施設を敷地内の北に寄せる場合と西に寄せる場合を想定して、それぞれの進入口について二通り、計6ケースを配置案としてまとめられ、現在策定中の施設整備基本計画の中で示されているところでございます。  議員ご指摘の敷地両側の断層への言及、東側がけ崩れの可能性への指摘についてでございますが、各配置案を災害時の被害軽減という視点で評価された際に、いずれも断層やがけ崩れへの対策の可否も含めて評価されたものであり、施設建設が困難であることに言及されたものではございません。断層調査によって断層位置を把握した上で断層を避けた施設配置とすることや、東側斜面を擁壁等で支持することにより対策が可能と考えられるとのことでございます。  また、議員ご指摘の施設配置が限定的で動かしようがない状況につきましては、施設整備基本計画の中で示している施設配置は、あくまでもこの施設配置案を検討するために設定した三つの評価項目である、「施設の運転管理」、「災害時の軽減対策」、「地元住民への配慮」について考慮した上で案としてまとめられた結果であり、むしろ建設候補地の面積が5ヘクタール余り、約5万3,000平方メートルであるのに対して、各施設を合わせた面積は約一万数千平方メートルであるため、敷地としては十分なゆとりがあり、自由度のある施設配置案を考えることが可能であるとのことでございます。  また、現在は敷地外に位置が推定されている断層についても、調査によって位置を把握した結果、推定どおり敷地外ということであれば現在の配置案が可能であり、敷地内にあったとしても、よほど敷地内に入り込んでいるという状況にならない限りは、施設位置をずらして配置案を検討することも十分に可能であると聞いているところでございます。 119 ◯議長(安藤 博君) 奥野君。   〔11番(奥野嘉己君)登壇〕 120 ◯11番(奥野嘉己君) 最後、ちょっと時間がありますので、今日の質問を簡単に総括をまとめたいと思います。  私自体は、昨年1月に公表された中期財政計画、どうだったかと疑念が残っております。その後、4月の市長選挙で市長は財政は大丈夫と言われて当選されておりますが、市長の市民に対する政治責任、6月には裏合意であって、議会はだまされました。  その後、新ごみ処理施設建設候補地の公表に当たって、市長と部下である副市長とのコミュニケーション不足による辞職騒動、9月には、議会は全会一致で意見書を求めたにもかかわらず、市長は愛荘町竹原を建設地と前提とするような委員会を発足させ、結果として議会の意思を無視されています。  年が明けましたら裏合意の公表と副市長の辞任、さらに2月定例会冒頭では、ご自身の報酬削減に言及されたものの、百条委員会の結論を待つというようなまことに人任せのような姿勢に終始されたあげく、当初予算を修正した議会の意思をまたもや無視し、原案執行をされています。そのあげくに、どうもコミュニケーションが、ルールに基づかれているのでしょうけれども、我々も人間として議員としてコミュニケーションが必要だと思っているんですが、とろうともされない。これだけ多くの問題が大久保市長市政下に頻発し、議会はだまされた。その議会の意思というものが結果的に無視され続けております。  首長は行政のトップとして、仮にご自身は詳細をご存じなくとも、事案が重大な場合には結果責任を問われる立場です。また、その結果責任を負う責任があると思っております。これだけの大きな問題が起き、いまだに解決に向けての明快な強いリーダーシップが見受けられないようにも思える中、まことに遺憾ではあるんですが、市長の責任を問わざるを得ません。市長辞職のご英断と、それから、再度、市民の負託の確認を行うための再選挙の必要性を指摘し、本日の私の質問は終えたいと思います。 121 ◯議長(安藤 博君) 16番中野正剛君。中野君。 〔16番(中野正剛君)登壇、資料掲示〕 122 ◯16番(中野正剛君) それでは、今回、3点について質問させていただきます。よろしくお願いいたします。  大項目1、視覚障害者にやさしい彦根のまちづくりを。  先日、視覚障害のある方から電話がありました。内容は、彦根駅東口の歩道に点字ブロックが整備され、非常に歩きやすくなったと大変喜んでおられました。これからさらに点字ブロックの整備を進めてもらい、視覚障害者も気持ちよく外出ができるようにさらに工夫を重ねていただくようお願いしたいと、期待を膨らませておりました。感謝いたします。  今回、この視覚障害者の方から幾つかの問題点を聞かせていただきましたので、その意見をもとに、これからの彦根市の視覚障害者にやさしい彦根のまちづくりへの取り組みを聞かせていただきたく、以下、質問させていただきます。  中項目1、点字ブロックについて。  彦根駅周辺の点字ブロックについての意見がありましたので、質問させていただきます。  細項目1、交差点での点字ブロックについて。  写真1)は、彦根駅東口の歩道の写真です。上の写真の点字ブロックについては、ガイドヘルパーがいなくても、1人でも白杖があれば歩けると大変喜んでおられました。上のこっち側ですね。  一つ残念なのが、下の写真にある交差点付近の点字ブロックです。ここの下にあります。こちらですね。視覚障害者は、白杖で直線の突起がある誘導ブロックに沿って歩いていきます。そして、注意すべき位置を点々の突起のある警告ブロックで止まって知ります。ちょうどこれですね。そして、その注意すべき位置を点々の突起のある警告ブロックで知って止まり、そこで進行する向きを変えるために、直線の突起のある次の誘導ブロックを探します。  しかし、下の写真にあるように、次の誘導ブロックの設置されている角度が余りにも急角度なので、ここでわからなくなって迷ってしまうそうです。誘導ブロックの配置はカーブ、あるいはできるだけ緩やかな角度で進めるように配置してほしいし、シンプルな点字ブロックの配置にしてもらいたいとの意見でした。ご意見をお聞かせください。 123 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 124 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 彦根駅東口周辺の道路につきましては、彦根市交通バリアフリー基本構想に基づき、彦根駅東土地区画整理事業において歩道等の設置および点字ブロックの整備を行ってまいりました。  点字ブロックの整備に当たっては、当初計画案としてできるだけ直角で直線的に曲がるように配置を計画しておりましたが、滋賀県立視覚障害者センターと視覚障害者の方に現地立会をお願いし、その際にいただいたご意見を反映して整備を実施したものでございますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 125 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 126 ◯16番(中野正剛君) ちょっと再質問ですけど、今の角度は視覚障害者の方が大丈夫だという意見だったんでしょうか。 127 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 128 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 立ち会い時におきましては、確かにご指摘の鋭角、角度が急になるというご意見もございました。ただ、そのほかにも、隅切りから交差点までの間に例え緩やかでも角度をつけた曲がるような配置はやめていただきたいでありますとか、移動する距離をできるだけ最短にしていただきたいというご意見もございまして、それらのご意見をいろいろ反映した中で、多少鋭角になってもそれはやむを得ないということでご意見をいただきましたので、今回の整備になったものでございます。 129 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 130 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、次の写真を。  細項目2、彦根駅改札前の点字ブロックについて質問させていただきます。  写真2)ですけれども、彦根駅改札前の点字ブロックです。上の写真にある「進め」を示す誘導ブロックの形が直線ではなく点線になっているので、その隣にある「注意」をあらわす点々のある警告ブロックと区別がつかず、非常に戸惑うとのことです。今後、改修があるときには、下の写真にあるような、彦根駅東口に設置されている直線の突起がある誘導ブロックにしてもらいたいと言われております。ご意見をお聞かせください。 131 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。
    132 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 点字ブロックには、進む方向を示す誘導ブロックと注意すべき位置を示す警告ブロックの2種類があり、この形状は平成13年に日本工業規格により統一されております。  今回お示しいただきました彦根駅改札前の点字ブロックは、この規格に定められた形状と異なるものでございますが、これは規格が定められたときよりも前に整備されたもので、このことによるものでございます。  今後、JR西日本において改修されるときには、国土交通省により示された公共交通機関の旅客施設に関する移動円滑化ガイドラインに従って整備されることとなりますが、このガイドラインには点字ブロックの形状は日本工業規格に準じることとされておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 133 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 134 ◯16番(中野正剛君) 再質問。今ちょっと聞き逃したんですけど、今の誘導ブロックの方に変えていただけるということですか。 135 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 136 ◯都市建設部長(藤原 弘君) JR西日本において今度また改修する機会があれば、下にお示しされた、統一された規格になると考えております。 137 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 138 ◯16番(中野正剛君) わかりました。よろしくお願いいたします。  それでは、細項目3です。今後の点字ブロックの設置についてということで。  先ほどちょっとご答弁にもありましたけれども、彦根駅東口の点字ブロックから感じることは、設計者が机の上で点字ブロックの配置を描いているのではないか、白杖を頼りに歩いている視覚障害のある方からの意見を聞いていないのではないかという点です。点字ブロックの設置について、彦根市は視覚障害者の方の意見を取り入れる機会を設けているのでしょうか。お聞かせください。 139 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 140 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 本市においては、彦根市交通バリアフリー基本構想に基づく特定経路をはじめ、周辺公共施設等の立地状況を鑑み、点字ブロックの設置を進めております。  点字ブロックの配置につきましては、本市が定めている「彦根市移動等円滑化のために必要な道路の構造に関する基準を定める条例」や、国が示している「道路の移動等円滑化整備ガイドライン」に基づき配置や色彩などの設計を行い、設計図ができ上がった時点で滋賀県立視覚障害者センターに意見を伺い、工事を発注しております。  また、工事の実施段階におきましては、障害者の方にも現地立会をお願いし、助言をいただき施工しておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 141 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 142 ◯16番(中野正剛君) わかりました。よろしくお願いいたします。  それでは、次は、もう一枚、写真です。  中項目2、階段の手すりについて。  階段の手すりについても視覚障害者の方から要望があり、例を挙げて意見を聞かせていただきましたので、以下、質問させていただきます。  細項目1、階段の手すりの配置について。  この写真3)ですけれども、外町からJRの上を通る高架の階段です。悪い例として説明がしやすいので、今後の階段の改修のときの参考にしてもらいたいと話しておりました。  まず、上の写真ですけれども、左側に手すりがありません。日本では右ききの方が多いので、視覚障がい者の方も右手に白杖を持って歩く方が多いそうです。左側に手すりがないと、左手で手すりを持って右手に白杖を持つという安定した歩行ができず、非常に困っていると言っていました。  また、写真でも少し見えていますが、上から下りてくるときには階段の曲がり角で突然手すりがなくなっていて、視覚障害者にとっては恐怖を感じるそうです。視覚障害者の階段の上り下りを考えて、これからの階段には両側に手すりを設置してもらいたいと希望されています。ご意見をお聞かせください。 143 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 144 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員から例示いただきました県道彦根近江八幡線にかかる安清跨線橋は、昭和37年に滋賀県下で最も早く設けられた跨線橋で、階段はJR東西の各側道に1カ所ずつ設けられております。いずれの階段も転落防止用のための柵として設置されたものでございまして、手すりとしては設けられておりません。  現在の道路に設ける階段の手すりに関する設置基準につきましては、県市ともに階段には2段式手すりを両側に設けることを条例の中で規定しており、JR彦根駅につながる彦根駅平田線など移動円滑化が特に必要となる特定経路として位置づけられた路線については設置が義務づけられて、これ以外の路線は努力義務が適用されております。  したがいまして、これから新たに設ける階段には両側に手すりが設置されることになります。  なお、ご指摘を受けました県道の手すりの設置につきまして、県に対応を確認しましたところ、老朽化等に伴う修繕や改修等に合わせて設置することが考えられるとのことでありましたことから、本市からも対応いただけるよう県に対し要望を行っていきたいと考えております。 145 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 146 ◯16番(中野正剛君) ありがとうございます。ぜひともお願いいたします。  それでは、細項目2、手すりの幅についてということで。  下の写真ですけれども、下の写真は、その反対側の階段の写真です。下りるときに手すりの幅が広過ぎてしっかりと握れず、不安定になり安心して進めないそうです。こういう階段を設置するときには、横に握れる程度の手すりが欲しいと言っていました。ご意見をお聞かせください。 147 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 148 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 道路の階段に設ける手すりの幅につきましては、「道路の移動等円滑化整備ガイドライン」の中で、建築物の基準に適用されている同じ大きさの外径4センチ程度と規定され、手を滑らせながら握って使える大きさとなっておりますことから、新たに設けられる手すりは、階段の両側に握れるものが設置されることとなります。 149 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 150 ◯16番(中野正剛君) ありがとうございます。  今回、5月に改正バリアフリー法が成立しましたけれども、この中でも、「高齢者や障がい者も参画し、バリアフリーの取り組みを評価する会議を市町村に設置する」とありますので、先ほど部長の言われましたように、こういう方の意見をぜひともこれからも取り入れていただきたいと思います。よろしくお願いします。  それでは、大項目2に移らせていただきます。  大項目2、彦根市災害廃棄物処理計画素案について。  彦根市では、本年4月に、鈴鹿西縁断層帯地震や南海トラフ地震など市域に甚大な影響を及ぼす災害を想定して、彦根市災害廃棄物処理計画素案が策定されました。熊本地震の際には彦根市からも多くの職員の方が応援に駆けつけ、活躍されました。ご苦労さまでした。この彦根市災害廃棄物処理計画にも、そのときの経験が多分に生かされていると思います。  彦根市で災害が発生した場合に、早急に復旧しないと、時間とともに彦根市から一時的に避難した方が彦根市にもう帰れない状況になってしまったり、観光客が彦根市に来なくなるなど大きなマイナスが重なり、彦根市の復興ができなくなる可能性もあります。これは東日本大震災からの復興状況を見ても明らかです。この彦根市災害廃棄物処理計画はまさかのときのためのものですが、非常に重要な計画です。  また、時を同じくして、本年3月に平成28年熊本地震による益城町災害廃棄物処理事業記録が発表されました。これは平成28年4月14日、そして16日と、短い時間に2度も襲った震度7の激しい地震で町は一変して、あふれる避難所、山積みとなったごみ・瓦れきから、全国自治体や団体の協力を得ながら、担当職員全員で必死に考えて対応してきた記録です。  彦根市災害廃棄物処理計画素案も鈴鹿西縁断層帯地震を想定していますので、この益城町災害廃棄物処理事業記録は彦根市の計画の大きな参考になると思いますので、益城町の記録をもとに質問させていただきます。  中項目1、基本方針での彦根市の役割について。  彦根市の計画では、「ごみ処理施設の整備や仮置場の選定、関係機関・廃棄物処理事業者団体との連携、災害廃棄物処理に係る職員研修、市民への啓発・情報提供を通じて、平常時から災害に対応できる災害廃棄物処理体制を構築します」とありますので、以下、質問させていただきます。  細項目1、ごみ処理施設の整備について。  この計画で、ごみ処理施設の整備を挙げています。この文書はこれからできる新ごみ処理施設を念頭に置いて書かれていると思いますが、どのような整備を考えているのか、お聞かせください。 151 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 152 ◯市民環境部長(小林重秀君) 今回策定を進めております彦根市災害廃棄物処理計画、以降、計画とさせていただきますが、本計画につきましては、現在の清掃センターを使用し災害廃棄物の処理を行うことを前提としております。そのため、計画における施設整備とは、清掃センターが災害時に最大の能力を発揮するために、平常時からどのような対策を行っておくかということになります。具体的には、清掃センターが被災した場合に対処するため、補修に必要な資機材の備蓄を行うや、施設運転に必要な燃料や薬剤の備蓄などが挙げられます。  しかし、議員のご質問にもあるように、現在、彦根愛知犬上広域行政組合で建設に向けた取り組みが進められている新ごみ処理施設においては、災害発生時においても平常時と同様な運転ができるよう、地震や水害に強い施設である必要があると言えます。  この点について、彦根愛知犬上広域行政組合では、現在策定中の彦根愛知犬上地域新ごみ処理施設整備基本計画(素案)におきましては、「大規模な災害が発生した際に一定の期間で災害廃棄物の処理ができるよう、余力のある処理能力を備えた設備を導入する」、「平常時に排出されるごみとは性状が異なる災害廃棄物への対応が可能な処理技術を備える」、「地震や水害により稼働不能とならぬよう、耐震化等を考慮した災害に強い施設とする」の三つを災害対策の基本方針として検討されていると聞き及んでおります。  そのため、彦根愛知犬上広域行政組合における建設の計画がより具体的になった際には、新ごみ処理施設を使用することを踏まえた計画改定を行う必要があると考えております。 153 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 154 ◯16番(中野正剛君) ありがとうございます。立派な施設ですね。  それでは、細項目2に移らせていただきます。新ごみ処理施設の建設場所について。  鈴鹿西縁断層帯は、米原市から甲賀市土山町に至る南北に走る約44キロの断層帯です。今、新ごみ処理施設の建設が検討されている竹原は、この鈴鹿西縁断層帯のど真ん中に位置しています。鈴鹿西縁断層帯地震を想定している彦根市にとっては、この竹原は建設候補地として問題はないのでしょうか。彦根市としての意見をお聞かせください。 155 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 156 ◯市民環境部長(小林重秀君) 議員ご指摘のとおり、建設候補地である愛荘町竹原区は鈴鹿西縁断層帯の中の常安寺断層に挟まれた地形となっており、また、他の応募地についても、敷地内または敷地付近に活断層が存在する可能性のあるものが幾つかあったため、候補地選定段階においては、既存資料による調査とあわせて、急遽、専門家による現地簡易調査が実施されたことは、これまでにもご答弁させていただいているところでございます。  その調査の結果、愛荘町竹原区につきましては、先ほど申し上げましたとおり、敷地の東西両側に活断層の存在が確認できるものの、事前に断層等の位置を確認して、それらの直上を避ける施設配置をすれば土地利用は可能である旨の報告をいただいているところでございます。  したがいまして、今後の予定といたしましては、断層調査を含めた地質調査を実施された上で、施設配置や被害軽減対策を検討していかれるとのことでございます。  加えまして、現在策定中である新ごみ処理施設整備基本計画の素案におきましては、地震を含めた災害時にも継続して処理を行うことができる耐久性を備えた施設とするため、震度7相当の地震に耐え得る設計基準を定めておられるとのことでございます。 157 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 158 ◯16番(中野正剛君) 微妙な言い方で、再質問です。部長としてはいい場所だと思っていますか。 159 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 160 ◯市民環境部長(小林重秀君) 私個人の見解を言う場でもございませんけれども、建設は可能だと認識しております。 161 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 162 ◯16番(中野正剛君) そうですか。  それでは、細項目3に移らせていただきます。平常時からの災害廃棄物処理に係る職員研修について。  災害に対応するために、平常時から災害に対応できる災害廃棄物処理に係る職員研修を行うとあります。これはどのような計画があるのでしょうか。ありましたらお聞かせください。 163 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 164 ◯市民環境部長(小林重秀君) 今後、計画を運用していくための具体的なマニュアル等を進めていくこととしているため、現段階では具体的な計画があるものではございませんが、災害発生時には特に発災直後の行動が重要であると考えており、組織体制の構築をはじめ、緊急時の行動など災害廃棄物処理を中心となって実施する清掃センターおよび生活環境課の職員を主として、研修や訓練の実施や仮置場の設置確認や処理技術面の向上を図るなど、机上訓練の実施を検討しているところでございます。  また、毎年1回、大規模災害時廃棄物対策中部ブロック協議会において災害発生時の情報伝達訓練が開催されており、このような訓練に積極的に参加することにより、発災時における広域連携体制の強化、情報伝達方法の確認、災害対応能力の向上に努めてまいりたいと考えております。 165 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 166 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目4です。平常時からの災害に対応できる市民への啓発・情報提供について。  災害に対応するために、平常時から災害に対応できる市民への啓発・情報提供を行うとあります。これは、いち早く災害から復旧するためには非常に重要なことだと思います。今まで行われてきた彦根市民防災マニュアルの配布や市民向けの講習では、意識のある人だけにとどまるようにも思えます。それ以外に、市民への啓発や情報提供で何か計画があるようでしたらお聞かせください。 167 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 168 ◯市民環境部長(小林重秀君) 議員ご指摘のとおり、災害廃棄物の処理を迅速かつ適切に進めていくためには市民の皆さんの協力が不可欠であり、平常時から災害廃棄物の排出方法や処理に関して理解を深めていただくことが必要と考えております。そのためには、日ごろから啓発等を継続的に実施していくことが必要でございます。  市民への啓発・情報提供につきましては、具体的には、「広報ひこね」を用いた啓発やごみカレンダーへの記載、ごみ等の分け方・出し方豆知識の更新の際に、災害廃棄物についても記載するなどを考えております。 169 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 170 ◯16番(中野正剛君) ぜひとも実施していただきたいと思います。  それでは、中項目2の方に移らせていただきます。基本方針での住民の役割について。  細項目1、家庭における減災の取り組みについて。  住民の役割として、平常時から家庭における減災の取り組みとあります。どのようにして市民に減災の取り組みをお願いしていくのか、お聞かせください。 171 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 172 ◯市民環境部長(小林重秀君) 災害廃棄物の発生抑制の観点からの減災とは、例えば、耐震化により家屋の倒壊を防ぎ災害廃棄物の発生を防ぐことや、家具等を固定し倒れないようにすることで破損を防ぎ廃棄物にならないようにする、ということが挙げられます。  減災の重要な役割は、災害から命を守ること、財産を守ることであると考えますが、これら以外にも、災害廃棄物の発生抑制や生活基盤の早期回復につながることを周知していく必要があると考えております。  現在、危機管理室では防災や減災に関する取り組みの周知として、「広報ひこね」やホームページ、エフエムひこね、防災会や自治会への出前講座等により、防災・減災に関する周知啓発を行っているところでございますが、生活環境課や清掃センターにおいても、廃棄物に関する出前講座や環境啓発のイベント等を通じて、災害廃棄物の発生抑制の観点からの減災の重要性について啓発を実施していきたいと考えています。 173 ◯議長(安藤 博君) 中野君。
      〔16番(中野正剛君)登壇〕 174 ◯16番(中野正剛君) こちらの方もぜひともよろしくお願いいたします。  それでは、細項目2です。住民による災害廃棄物の発生抑制について。  住民の役割として、平常時から不要物の適正な廃棄などにより、災害廃棄物の発生抑制に努めるとあります。益城町の事業記録を読むと、地震の場合、瓦れきは全てその場所に残るので、日ごろからの不要物の適正な廃棄は重要だと思いますが、難しい問題でもあると思います。これをどのようにして啓発していくのか、お聞かせください。 175 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 176 ◯市民環境部長(小林重秀君) 家の中にある不要なものは災害時に廃棄物になる可能性がございます。このような不要なものを家の中に残しておくことは、災害時に廃棄物を増やす原因となってしまいます。日ごろから家に不要なものは残さず捨ててしまうということも重要ですが、そもそも不要なものを買わないということも災害廃棄物の発生抑制を進めるための重要な対策の一つです。  不要なものを買わないということは、ふだんのごみ減量にもつながることでもあり、3Rの推進やごみの減量などを踏まえて啓発を実施しているところでございます。  今後は、いつ起こるかわからない災害という問題をごみ問題という身近な問題とあわせて啓発することにより、災害廃棄物という問題をより身近に感じることのできる啓発に努めてまいりたいと考えています。 177 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 178 ◯16番(中野正剛君) そうですか。わかりました。  それでは、細項目3です。災害時の災害廃棄物の適正な排出について。  もう一つ住民の役割として、発災時には定められた収集分別方法に基づき適正に排出するなど、災害廃棄物の迅速かつ適正な処理に協力するとあります。災害が発生している非常時に果たして分別ができるのかと最初は思いましたが、益城町の事業報告を読んで、住民一人ひとりが分別して適正にごみを排出することが復旧への最短距離だと感じました。これをどのように平常時に周知していくのかをお聞かせください。 179 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 180 ◯市民環境部長(小林重秀君) 災害廃棄物を適正に処理していく上で、市民の皆さんの理解は欠かせないものであり、平常時の分別意識が災害時にも生きてくるものと考えています。平常時から災害廃棄物に限らず分別の重要性を啓発することで、市民一人ひとりの分別意識の向上に努めてまいります。  また、災害時において、ごみの排出方法等について市民の理解が得られるよう、仮置場への搬入に際しての分別方法、腐敗性廃棄物等の排出方法、便乗ごみの排出、混乱に乗じた不法投棄および野焼き等の不適正な処理の禁止などについて、日ごろから啓発等を継続的に実施してまいりたいと考えています。 181 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 182 ◯16番(中野正剛君) わかりました。以上、よろしくお願いいたします。  それでは、中項目3に移らせていただきます。災害廃棄物の処理について。  細項目1、避難者数について。  廃棄物の処理について、避難所ごみおよび生活ごみの発生量を予測していますが、彦根市での想定では、1週間後の最大避難者数は彦根市地域防災計画から1万8,768人を想定しています。しかし、益城町の記録では、2日後にも震度7の地震があったこともあり、3日後の時点でも3万4,000人の人口の約半分の1万6,000人が避難していました。人口11万人の彦根市では、熊本のように2度、震度7の地震が発生して、想定以上の方が避難した場合はどうするのでしょうか、お聞かせください。 183 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 184 ◯市民環境部長(小林重秀君) 避難所ごみとは避難所での生活に伴い発生する廃棄物のことであり、生活ごみとは避難所以外の生活、例えば被災していない地域等での生活に伴い発生する廃棄物を示しています。  計画に記載された避難者数につきましては、議員ご指摘のとおり、平成29年6月2日改定の彦根市地域防災計画に示されました最大避難所避難者数である1万8,768人が避難した場合の避難所ごみや生活ごみの推計を行っております。  仮に想定しているよりも甚大な災害が発生し、より多くの方が避難をされた場合は、避難者数に応じて避難所ごみが増加することが想定されますが、被災者の避難に伴い避難所以外で生活する方は減少することから、生活ごみの排出量は逆に減少するものと想定されます。そのため、避難所ごみ、生活ごみの合計での排出量は大きな変化はないものと想定され、現状の計画でも十分対応できるものと考えております。 185 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 186 ◯16番(中野正剛君) 十分対応ということですね。わかりました。それでは安心しておきます。  それでは、細項目2、収集運搬体制について。  彦根市の必要な収集運搬体制として、地震発生後2日までに収集を開始することができれば、収集能力から考えて、清掃センターと現場を5往復することにより対応は可能と書かれています。  今回、新ごみ処理施設の候補地の竹原で建設が実施された場合、大きな地震が発生したら、断層帯の地図から見ても道路の分断は十分に考えられます。このような道路が分断されたことを想定した場合の彦根市の対応は考えられているのでしょうか、お聞かせください。 187 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 188 ◯市民環境部長(小林重秀君) 計画においては現在の清掃センターで災害時のごみ処理を行うことと前提しているため、新ごみ処理施設で処理を行うことは検討しておりませんが、道路の分断については、断層の影響だけでなく建物の倒壊により通行ができないなども考えられ、清掃センターで災害時のごみ処理を行うに当たっても、発生し得る事案の一つになります。  基本的な考え方としては、ごみ処理施設や収集先へのルートを複数考えて、効率的、安全に対応できるルートを選択することが重要になりますが、完全に処理施設へのルートが断たれてしまった場合には、仮置場を設置するなどして一時的にごみを仮置きするとともに、道路の早期復旧を目指すことになろうかと思います。 189 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 190 ◯16番(中野正剛君) 再質問させていただきます。  今のお答えでわかったようなわからないというか、もし竹原に建設された場合、道路の分断が発生した場合、同じようなこの想定で、仮置場に一旦置くことで対応は十分可能だということでしょうか。 191 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 192 ◯市民環境部長(小林重秀君) 先ほどもご答弁しましたとおり、現在の計画においては彦根市の清掃センターで処理を行うことを前提にしているため、今おっしゃっていただいた竹原での新ごみ処理施設を想定した計画ではございませんので、その件につきましては計画には記載していないということでございます。 193 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 194 ◯16番(中野正剛君) わかりました。そしたら、竹原でもしそういう道路の分断が起きたら、この想定以外のことが起きるということは十分考えられるということでよろしいですかね。  それでは、細項目3、災害廃棄物発生量の推計について。  彦根市で鈴鹿西縁断層帯地震が発生したときの災害廃棄物発生量の推計を52万3,000トンとしています。膨大な量です。しかし、益城町での災害廃棄物発生量の推計は22万7,000トンでした。人口3万4,000人の町でこの量です。現実はもっと大きな量になる可能性が大きいと思いますが、見解をお聞かせください。 195 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 196 ◯市民環境部長(小林重秀君) 災害廃棄物の発生量の推計は単純に人口だけで行うものではなく、市内の建物構造等を踏まえて検討を行う必要があることから、人口の多い少ないだけでは災害廃棄物の発生量を判断することはできません。  計画でお示しさせていただいている推計量につきましては、滋賀県が滋賀県地震被害想定結果を用いて、建物構造等を反映した上で推計した値を計画に使用しております。  しかし、議員ご指摘のとおり、想定以上の災害が発生し、推計している発生量以上の災害廃棄物の発生する可能性がないとは言えません。そのため、実際に災害が発生した際には、被災状況を踏まえて改めて災害廃棄物の排出量を推計した上で、収集運搬体制の構築や一次仮置場の必要面積や二次仮置場の施設規模等を決定し、実際に災害廃棄物をどのように処理していくかを定めた災害廃棄物処理実施計画を策定することとなります。 197 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 198 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目4に移らせていただきます。細項目4、仮設焼却炉について。  彦根市での災害廃棄物の発生量が52万3,000トンとして、今の彦根市清掃センターの処理能力の余力は年間586トン、単純に割り算すれば、彦根市だけで処理すると892年かかります。さすがに今の施設で焼却処理する能力はないので、災害発生時には支援要請を行うほか、仮設焼却炉の設置などの対応を行う必要があると書かれています。この膨大な災害廃棄物を処理する仮設焼却炉を彦根市に設置することは可能なのでしょうか、お聞かせください。 199 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 200 ◯市民環境部長(小林重秀君) 災害廃棄物の処理を進めるに当たっては、広域的な処理の要請や民間事業者への委託をを第一といたしますが、広域的な処理や民間事業者で対応できない場合には、仮設焼却炉の設置を検討することとなります。  仮設焼却炉につきましては、破砕や選別等の中間処理を行う二次仮置場の一部として設置する計画としておりますが、計画においては、二次仮置場の必要面積を7万400平方メートルと推計しております。計画において仮置場候補地とされている土地の面積の合計は8万2,000平方メートルであり、二次仮置場を設置する面積を満たしております。  しかし、仮置場の候補地としている土地の中の最も広いもので約4万5,000平方メートルであることから、二次仮置場を分割して設置する方法を検討する必要があるほか、災害によりその土地が使えなくなることも想定して、より多くの仮置場の選定を進めていく必要があると考えています。 201 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 202 ◯16番(中野正剛君) 二次仮置場につくるということですね。  それでは、細項目5、一次仮置場の必要面積について。  彦根市の計画では、災害廃棄物を仮置きするための必要な面積を約16万平方メートルとし、その約50%の8万平方メートルをめどに確保するとあります。益城町で出された仮置場の必要面積は約12万平方メートルでした。その約2.3倍の52万トン発生すると想定される彦根市の災害廃棄物の仮置場の必要面積で、これが対応可能なのでしょうか。ご意見をお聞かせください。 203 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 204 ◯市民環境部長(小林重秀君) 議員もご確認いただいております平成28年度熊本地震による益城町災害廃棄物処理事業記録によりますと、益城町において当初熊本県が行った試算において、災害廃棄物の発生量約23万トン、仮置場必要面積約12万平方メートルと試算されています。しかし、実際に益城町が一次仮置場として設置した面積は1万6,300平方メートルの小学校跡地1カ所と、発災後に県有地9万8,000平方メートルに設置した1カ所の合計2カ所となっております。  県有地に設置した仮置場については、熊本県が7市町村から事務委託を受けて二次仮置場を設置したことに伴い早期に閉鎖されており、実質的には小学校跡地の1カ所で一次仮置場を運営しており、当初の推計値よりも少ない面積で仮置場を運営していたことがわかります。  このことから、当市の計画においては一次仮置場として約8万平方メートルを必要と推計しておりますが、益城町のように適切なレイアウトや運営を行うことにより、推計よりも少ない面積で一次仮置場を運営できるものと考えております。 205 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 206 ◯16番(中野正剛君) 今の面積で大丈夫だということですね。わかりました。  それでは、細項目6、仮置場の選定について。  彦根市の仮置場の候補地として選定している場所の面積については、必要としている敷地面積に対して不足することから、市有地以外の土地を含めて、引き続き選定していく必要があるとしています。  また、仮置場候補地の条件として、土砂災害や液状化、周辺住宅数を考慮に入れていますが、益城町では、ある地域で地震によって地下水脈が変動し、それまで地下水が湧き出していなかった場所から新たに地下水が湧き出して、手だてを講じることができなかった例が挙げられています。  彦根市が候補地としているところは、液状化する可能性が大きいところが多いのですが、水の豊かな彦根市では、この地下水が湧き出すことも考慮しておく必要があるのではないかと感じます。ご意見をお聞かせください。 207 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 208 ◯市民環境部長(小林重秀君) 仮置場の候補地につきましては、法律・条例などの諸条件や面積・地形等物理条件によるスクリーニングを経て選定を行いますが、実際の災害発生時には、議員ご指摘のとおり、地下水の湧き出しや道路が断たれるなどにより予定していた候補地が使用できないことも想定されます。  しかし、このようなことは実際に災害が起こってみないとわからない部分でもございます。平常時に選定した候補地の一部は使えなくなるということを想定し、推計している面積以上の仮置場候補地を選定していく必要があると考えています。 209 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 210 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目7、仮置場のレイアウトについて。  仮置場のレイアウトについては、今までの災害現場の経験が生かされてレイアウトされていると感じます。熊本県では、損壊家屋を解体撤去することによって、太陽光パネルが一次仮置場に多数搬入されました。太陽光パネルは有害物質が含まれていたり、太陽光を浴びる状態で保管すると発電してしまう性質があるため、熊本県災害廃棄物処理実行計画では処理困難物として位置づけられています。  彦根市の適正処理困難物には、アスベスト、PCB、フロン類、化学物質、農薬、感染性廃棄物が挙げられていますが、彦根市でも増えている太陽光パネルも入れる必要があるのではないでしょうか。考えをお聞かせください。 211 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 212 ◯市民環境部長(小林重秀君) 廃太陽光パネルについては、計画素案を策定する際に国の災害廃棄物対策指針においてもその取り扱いが示されておらず、適切な取り扱い方法が不明確であったため、一旦処理困難物に記載することを保留しておりました。  しかし、議員ご指摘のとおり、一部の太陽光パネルには有害物質が含まれているということや感電等の危険性があるなど、その処理に特段の配慮が必要となる廃棄物であり、適正処理困難物になるものと考えられます。  熊本地震の際には、太陽光パネルが発電しないようにコンテナに分別保管や、一部資源化するなど先進的な取り組みが実施されています。  また、平成30年3月末に改定されました災害廃棄物対策指針において、廃太陽光パネルの取り扱いについて内容が追加され、技術的な取り扱い等が明確になったことが確認されました。  これらのことを踏まえ、議員ご指摘の廃太陽光パネルの取り扱いについて、計画に加筆させていただきたいと思います。 213 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 214 ◯16番(中野正剛君) ぜひともお願いいたします。  それでは、ちょっと時間がないので次に移らせていただきます。  中項目4、被災建設物の解体撤去について。  熊本地震の強烈な地震動により、益城町では多くの家屋、小屋、共同住宅、ブロック塀などが倒壊し、発災当初から損壊家屋等の解体撤去に関する住民からの問い合わせが殺到しました。家屋等の解体撤去は目のくらむほどのお金と廃棄物量が出たと、益城町災害廃棄物処理事業記録には書かれています。しかし、町の早期復旧を考えれば避けることはできないと思いますので、以下、質問させていただきます。  細項目1、膨大な解体申請問い合わせへの対応は。  益城町では、家屋の被害状況から膨大な数の解体申請が予想されました。そして、これに対応するため、コールセンター業務を外部に委託することにしました。彦根市でも膨大な数の解体申請が一時に集中することは想定しておく必要があると思います。考えをお聞かせください。 215 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 216 ◯市民環境部長(小林重秀君) 平成29年6月2日改定の彦根市地域防災計画においては、最大で全半壊合計1万1,565棟の建物に被害が出ると想定されています。仮にこの全てが公費解体の対象となるのであれば、その事務処理量は膨大なものとなります。議員ご指摘のとおり、益城町ではコールセンターを外部委託するなどして、事務量の削減に取り組んでおられました。
     本市におきましては、今後、計画を土台として、より詳細な運用マニュアルの作成を進めていきたいと考えており、申請手続の対応については、コールセンターへの外部委託や対応職員の確保等も含めて、今後検討を進めてまいりたいと考えています。 217 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 218 ◯16番(中野正剛君) それでは、細項目2です。家屋などの内部に残っているものの処分について。  益城町での公費解体でしばしば問題になったのが家屋などの内部に残存している家財道具で、基本的には所有者の責任で片づけ・撤去をお願いしたが、家屋の状態が危険判定だったなどの理由で片づけ・撤去が不可能だったりなどして、解体までに時間がかかり、公費解体のスムーズな執行の支障になったようです。  彦根市の計画では、建物については連絡がとれず承諾がなくても撤去を行うとありますが、建物の中にある家財道具はどう対応するのでしょうか、お聞かせください。 219 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 220 ◯市民環境部長(小林重秀君) 平成23年3月25日付、被災者生活支援特別対策本部長および環境大臣通知である東北地方太平洋沖地震における損壊家屋等の撤去等に関する指針において、一定の原型を留め敷地内に残った建物については、所有者や利害関係者の意向を確認するのが基本であるが、関係者への連絡が取れず倒壊等の危険がある場合には、土地家屋調査士の判断を求め、建物の価値がないと認められたものは撤去できる。建物内の貴金属やその他有価物等の動産及び位牌、アルバム等の個人にとって価値のあると認められるものは、一時または別途保管し所有者等に引き渡す機会を提供する。所有者が明らかでない動産については、遺失物法により処理をする。また、上記以外のものについては、撤去・廃棄できるとされており、見つからない建物については、その危険度によって市が撤去を行う必要があります。  その際、建物の中に残された残存物については、原則として先ほど申し上げました指針に従い、貴重品や位牌やアルバム等のいわゆる思い出の品を危険のない可能な範囲で回収した後、その他残存物については必要に応じて廃棄等の処理を行いたいと考えています。 221 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 222 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  それでは、細項目3、解体撤去時の周辺環境への対策についてということで。  益城町で解体工事のときに一番苦情が寄せられたのが振動でした。震度7を2度、さらに多くの余震を経験した住民にとって、工事に伴う振動は非常に不快なものとなっていたと分析しています。そこで、振動が発生する作業を実施する際に、近隣に配慮することはもちろんのこと、事前の挨拶や説明を徹底しました。  彦根市でも、解体撤去時には解体時の騒音・振動に配慮するとありますが、市民の不安を取り除く近隣住民への説明や周知徹底も計画に入れておく必要があるのではないでしょうか。考えをお聞かせください。 223 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 224 ◯市民環境部長(小林重秀君) 計画においては、解体時の騒音・振動の抑制に配慮するとさせていただいておりますが、益城町における住民の不安や苦情等の実例を踏まえまして、議員ご指摘の解体時の周辺住民への周知の徹底について、計画へ加筆させていただきたいと思います。 225 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 226 ◯16番(中野正剛君) ありがとうございます。ぜひともお願いいたします。  災害廃棄物処理計画は、彦根市がまさかのときに最短距離で復興するための大事な指針です。これがあるから彦根市で安心して暮らせる、そういう計画になるように練り上げていただくようお願いいたします。  それでは、大項目3に移らせていただきます。  大項目3、一般廃棄物処理基本計画について。  本年3月に彦根市の一般廃棄物処理基本計画が策定されました。この計画策定の趣旨には、大量に排出されるごみに起因した不法投棄による自然環境への負荷、最終処分場の逼迫、処理経費の増加に伴う財政圧迫が無視できない状況になっていると書かれています。  そして、湖東圏域では、現在、広域処理による循環型社会の構築を実現すべく新ごみ処理施設建設計画が進められているので、その施設が整備されるまでの間、今の施設の老朽化の処理能力の低下といった課題を踏まえて、より一層のごみ減量・資源化に取り組む必要があると書かれています。  今、広域行政組合では新ごみ処理施設建設候補地を竹原として計画を進めていますが、この一般廃棄物処理基本計画と彦根市から離れた場所に新ごみ処理施設を建設することに矛盾が生ずるのではないかと懸念する点があります。この計画の中にある食品ロスの削減やリサイクル可能な紙ごみの資源化は大いに推進していただきたいと申し上げた上で、市民の方からの不安の声を質問させていただきますので、広域ではなく、彦根市としての立場でご意見をお聞かせください。  中項目1、ごみ処理料金有料化の検討について。  彦根市では、家庭系一般廃棄物は、粗大ごみについては処理手数料を徴収しているものの、燃やすごみ、埋め立てごみについては、直接搬入する場合を除き、処理手数料は無料となっています。今後は有料化のメリット、デメリット、経済情勢、広域行政組合で進められているごみ処理の広域化による処理手数料の考え方等を踏まえ、検討していくことが必要ですと書かれています。この点について質問させていただきます。  細項目1、ごみ処理の有料化のメリットについて。  このごみ処理手数料の有料化のメリットは何なのか、お聞かせください。 227 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 228 ◯市民環境部長(小林重秀君) 彦根市一般廃棄物処理基本計画は、平成25年度から平成34年度を計画期間として平成25年3月に策定された計画であり、昨年、中間見直しの年を迎えたことや計画に示された目標の達成状況等を踏まえて、平成30年3月に見直しを行ったものでございます。  今回の見直しにおいても計画の終期は平成34年度でございますので、現在の清掃センターでのごみ処理を前提としていることから、新ごみ処理施設でのごみ処理を想定して計画を策定しているものではないことを先に申し上げます。  続きまして、ごみ処理有料化のメリットについてお答えいたします。  ごみ処理の有料化のメリットとしては、大きく分けて三つ考えられます。  まず一つ目として、公平性の確保でございます。  税収のみを財源として実施する一般廃棄物処理事業は、排出量の多い市民と少ない市民とでサービスに応じた費用負担に明確な差がつかないだけでなく、住民登録地と実際の居住地が異なる等の理由により、納税していない自治体のごみ処理サービスを受けるという不公平も懸念されます。  二つ目として、排出抑制や再生利用の推進でございます。  ごみ処理を有料化することにより、費用負担を軽減しようとするインセンティブが生まれ、ごみ排出量の抑制が期待されます。また、燃やすごみや埋め立てごみと比較して、資源ごみの手数料を低水準または無料とし、手数料の料金水準に差を設けることで分別の促進および資源回収量の増加が期待されます。  三つ目としては、市民の意識改革です。  有料化の導入によって一般廃棄物の排出機会や排出量に応じて費用負担が発生することになり、市民が処理費用を意識し、廃棄物排出に係る意識改革につながることが期待されます。  その結果として、簡易包装製品や詰め替え製品などの廃棄物の発生が少ない商品の選択や、不要不急の商品購入の抑制、製品の再使用の促進、リサイクルしやすい製品の選択など、発生抑制や再生利用促進の効果が期待されます。 229 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 230 ◯16番(中野正剛君) それでは、細項目2、ごみ処理の有料化のデメリットについて。  このごみ処理手数料の有料化のデメリットは何なのか、お聞かせください。 231 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 232 ◯市民環境部長(小林重秀君) ごみ有料化のデメリットとしては、まず金銭的負担の増加でございます。ごみの排出量に応じて手数料を徴収することとなるため、ごみの排出者である市民の金銭的負担は増加することとなります。  また、不適正排出の増加でございます。有料化に伴い、指定袋以外、例えばスーパーのレジ袋など手数料が払われずにごみが排出されることが懸念されます。  また、分別区分により手数料の料金水準が異なる場合には、料金水準の低い分別区分のごみに他の区分のごみが混入して排出されることも懸念されます。 233 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 234 ◯16番(中野正剛君) それでは、細項目3、ごみ袋の価格について。  私のところには、ごみ処理施設が彦根市から遠くに建設されることを聞いて、これで彦根市のごみ袋が東京のように1枚80円になるのかとの声が寄せられています。今回の竹原に新ごみ処理施設が建設されると、彦根市として年間約1億5,000万円の経費が増加します。これを11万市民に負担させるとすると、一人年間約1,500円、4人家族で年間約6,000円のごみ処理料金をごみ袋に乗せて負担してもらえれば、1億5,000万円は捻出できます。このごみ処理の有料化は、このようなことも想定して検討しているのではないかと少し疑ってしまいます。ご意見をお聞かせください。 235 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 236 ◯市民環境部長(小林重秀君) ごみ処理有料化の検討については、有料化を実施することを前提として検討するのでなく、有料化の必要性を含めて検討を行うこととなります。  有料化の一番のメリットは排出抑制や再生利用の推進であると考えますが、現状で彦根市はごみはさまざまな施策の取り組みの効果で減少傾向にあります。そのため有料化せずともごみの削減する余地は残されていると考えており、現状においては、ごみの有料化の検討については行っておりません。  しかし、彦根愛知犬上広域行政組合を構成する他4町では既にごみ処理の有料化を実施している町もあり、新ごみ処理施設が稼働するに当たっては、彦根愛知犬上行政組合としてのごみ処理手数料の考え方や他4町との料金体系の統一、先ほど答弁いたしましたメリット、デメリットなどを踏まえ、有料化の必要性の検討を進めていく必要があると考えています。 237 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 238 ◯16番(中野正剛君) どうか上げないでください。お願いします。  それでは、中項目2、収集運搬について。  この計画では、収集運搬については直営収集と委託収集で対応していくとともに、現状の収集体制を維持していくとあります。しかし、新ごみ処理施設が彦根市から離れたところに建設されることによって、収集運搬についても市民の方から不安の声が届けられていますので、質問させていただきます。  細項目1、ごみの収集サービスの低下について。  新ごみ処理施設が彦根市から離れた場所に建設されることで、祭日などの休日の収集頻度が少なくなるのではないかと心配する声があります。今までと同じサービスを維持するとすれば、遠くなった分、時間のかかる分、当然今まで以上経費がかかるので、収集の頻度が少なくなるのではないかと思いますが、ご意見をお聞かせください。 239 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 240 ◯市民環境部長(小林重秀君) 先ほどもご答弁申し上げましたとおり、この一般廃棄物処理基本計画は本市における平成34年度までの計画でありますことから、新ごみ処理施設を想定した内容は含まれておりません。  今後、1市4町が新たなごみ処理体系を検討していく中で、分別区分等の多少の変更はあるかもわかりませんが、収集体系につきましては、現状に沿った頻度をできる限り維持してまいりたいと考えています。 241 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 242 ◯16番(中野正剛君) できる限りではなくて、必ず維持していただきたいと思います。  それでは、細項目2、ごみ収集時間の遅れの心配について。  これも市民の方からの声ですが、新ごみ処理施設までの距離が遠くなることで、今でもごみを収集しに来てくれる時間が遅いのに、さらに遅くなってしまうのではないかという声もあります。ごみの収集時間が遅くなれば衛生的にも心配なところが出てくると思いますが、ご意見をお聞かせください。 243 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 244 ◯市民環境部長(小林重秀君) 現状の午前8時半から午後4時15分までの間に収集できるように実施してまいりたいと思います。年末年始、ごみの多い場合はそれ以上に収集しなければならないケースが出てきますけれども、現状の収集時間で収集できるように実施してまいります。 245 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 246 ◯16番(中野正剛君) これもぜひともお願いいたします。  それでは、時間がありませんので、中項目3、不法投棄について。  ごみ処理施設が彦根市から遠くなれば、また不法投棄が多くなるとの声があります。これについて質問させていただきます。  細項目1、不法投棄について。  この計画では、地域の監視が行き届かない河川敷や山林でのごみの散乱や不法投棄を防止するため、不法投棄監視員や地域との連携を図るなどにより不法投棄の防止を推進しますとあります。新ごみ処理施設が彦根市から遠くに建設されると、ごみの処理に困った人による不法投棄は増えると彦根市として想定しているのでしょうか。ご意見をお聞かせください。 247 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 248 ◯市民環境部長(小林重秀君) 今回の一般廃棄物処理基本計画は、先ほどから申し上げているとおり、平成34年までの計画でありますことから、新たなごみ処理施設ができた場合のケースについては加味しておりません。  平成29年9月定例会において獅山議員の質問でもお答えしましたとおり、今回のご懸念と似たケースとして、平成26年度から直接搬入の家庭の粗大ごみ処理手数料100キログラムまでの無料枠を廃止した際にも、不法投棄が増えるというご意見をたくさん頂戴しておりました。しかしながら、心配とは裏腹に、不法投棄回収量は増えませんでした。また、不法投棄は年々減少傾向にあります。  このようなことから、新施設までの距離が多少増えたとしても極端に増加するという懸念は今のところ少ないものと考えておりますが、不法投棄対策としての監視パトロールや啓発につきましては監視員や地域との連携を図るなど、今後も継続してまいる所存でございます。 249 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 250 ◯16番(中野正剛君) そうですか。  それでは、細項目2、不法投棄に対する対策経費について。  今の彦根市で、不法投棄に対応する費用は、不法投棄の監視や環境美化活動の費用も含めてどれぐらいの経費がかかっているのか、お聞かせください。 251 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 252 ◯市民環境部長(小林重秀君) 平成29年度の実績といたしまして、月2回以上の監視活動や地域での情報収集等をしていただいている不法投棄監視員への報償費や活動に係る保険料として41万5,000円、シルバー人材センターへ委託している平日の不法投棄監視パトロール業務が336万2,000円、ごみゼロ大作戦など環境美化活動に要した経費が28万4,000円、回収した不法投棄物でテレビやタイヤなど清掃センターで処理できないものの処理経費が21万2,000円、その他啓発費用等合わせて約500万円となっております。 253 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 254 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  細項目3、不法投棄が増えた時の防止対策経費について。  新ごみ処理施設が彦根市が離れた場所に建設された場合、不法投棄監視員の増員などでさらに不法投棄に対する対応強化が必要になってくると思います。そのときにはどれくらいの経費が増加すると思われますか。お考えをお聞かせください。 255 ◯議長(安藤 博君) 市民環境部長。 256 ◯市民環境部長(小林重秀君) 先ほど答弁いたしましたとおり、新施設までの距離が多少増えたとしても、最近の不法投棄回収量を考えますと、現状程度の経費で対応できるものと考えております。
     しかしながら、不法投棄の減少の一因として、地域での看板の設置や日常の美化活動によるごみを捨てにくい環境づくりも不法投棄の抑止に大きく寄与していると思われることから、監視カメラや不法投棄防止看板の設置等の対策を継続してまいりたいと考えています。 257 ◯議長(安藤 博君) 中野君。   〔16番(中野正剛君)登壇〕 258 ◯16番(中野正剛君) わかりました。  今、彦根市で廃棄物処理経費の増加に伴う財政圧迫が無視できない状況にあるならば、広域で大半の人口を占める彦根市民の11万人のごみをわざわざ遠いところへ運んで、その費用を彦根市が負担して経費が増加する。そしてごみ処理場が遠いがゆえに、不法投棄や……。 259 ◯議長(安藤 博君) 質問を終了してください。  暫時休憩いたします。            午前11時23分休憩            午前11時34分再開 260 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  19番杉原祥浩君。杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 261 ◯19番(杉原祥浩君) それでは、私の方は、今回、大きく二つ、二つといいましてもちょっと似ておりますが、大項目で二つの質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。  まず、大項目の1番、安全、安心な学校であるためにということで、彦根市内に通学・通園をする児童・生徒が安全に通える施設、また、安心して通学・通園をできる施設について、以下のお尋ねをいたします。  これ以降、本日の私の質問ですけれども、児童・生徒が安心で通園できるという施設、また保護者の方、親御さんが安心して通学・通園できるということに重点を置いて質問をいたしますので、よろしくお願いします。  中項目の1番、子どもたちが安全に通学通園するために。  まずは、市内の全ての子どもたちが安心して通学・通園できているのか、保護者の方々にとっては大きな問題であると考えます。そこで、幾つかの質問をいたします。  細項目の1番、通学路の安全パトロールを実施されている学校は。  最近では、地域の方々で児童・生徒の交通安全を心配してさまざまな取り組みをされております。そこでお尋ねをいたしますが、市内の幼稚園、保育園、学校での安全パトロール等の実施をしていただいている実態を教えていただきたいと思います。 262 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 263 ◯教育部長(安居庄二君) 近年、登下校時の事件や事故により、子どもたちを取り巻く環境は厳しい状況にございます。子どもたちの安全・安心を確保するため、現在、全小学校でスクールガードによる登下校時の見守り活動を実施しております。スクールガードは、中学校で登録された方を含め約1,100名の登録があり、子どもたちの安全な登下校に大きな役割を果たしていただいていると考えております。  教育委員会では、計画的に子どもの下校時間帯に公用車でのパトロールも実施しております。  公立保育園、幼稚園、こども園は保護者の送迎であることから、各園の状況に合わせて安全対策を実施しています。園児の登園・降園時には各園の前や駐車場などに職員が立ち、交通指導やあいさつ運動、また不審者対策としての見守りを行っております。 264 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 265 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  一つ、再質問をいたします。  今ほど、スクールガードで各地域の方々、また保護者の方々が1,000名の登録をしていただいて、子どもたちの安全を見守っていただいているというご答弁でしたけれども、実際に彦根の幼稚園、保育園、学校での取り組みの中で、されていない学校というのはないかと思うんですけれども、もう一度確認をしてみます。全ての学校でされているでしょうか。 266 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 267 ◯教育部長(安居庄二君) 全小学校ではスクールガードによる登下校時の見守り活動を実施いたしております。中学校におきましても、スクールガードの登録をされている人数は少ないですけれども、そうした中で見守り活動が行われているということでございます。 268 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 269 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。続けます。  細項目の2番、近年の市内の小・中学校の児童・生徒数の推移はということで、近年の市内の小・中学校の児童・生徒数の推移を教えていただきたい。 270 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 271 ◯教育部長(安居庄二君) 彦根市内の小・中学校の児童・生徒数の推移は年々減少傾向にあり、平成21年度から今年度までの10年間で、小学校では約600人の減少となっております。中学校も、校区の小学校から進学いたしますことから、減少をいたしております。 272 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 273 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  これは、ざっくりと小学校で600人の減、中学校でも減ということですけれども、学校ごとに教えていただくのは、難しいですかね。 274 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 275 ◯教育部長(安居庄二君) 学校ごととなりますと、小学校17校、中学校で7校でございますが、全体としまして、今申し上げましたように、平成21年から今年までの10年間ということになります。  まず、城東小学校につきましては、平成21年度の児童数が368名が平成30年度では276名、城西小学校につきましては317名が409名、城南小学校が889名が797名、さらに、平田小学校につきましては367名が244名、城北小学校は増加ですが254名が321名、佐和山小学校につきましては546名が増加で588名、旭森小学校につきましては774名が、これも増加で786名、城陽小学校が303名のところが260名、若葉小学校につきましては348名が195名、金城小学校が792名が631名、鳥居本小学校が123名が107名、河瀬小学校が484名が増加で514名、亀山小学校が157名が138名、高宮小学校が443名が増加で510名、稲枝東小学校が468名が372名、稲枝西小学校が171名が減少で110名、稲枝北小学校が140名が減少で93名。  なお、小学校は以上でございますが、中学校につきましては、東中学校が834名が787名、西中学校が235名が339名、中央中学校が550名が459名、南中学校が719名が703名、彦根中学校が395名が388名、鳥居本中学校が71名が77名、稲枝中学校が384名が302名でございます。 276 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 277 ◯19番(杉原祥浩君) ご丁寧にありがとうございます。  これを皆さんインターネットで聞かれている方も、ここにおられる議員さんも、自分の地区のことは大体分かっているんですけれども、これほど生徒数が減少しているという実態がわかってもらえるかと思います。それを受けまして、次のまた質問に移っていきたいと思います。  細項目の3番、今後、児童生徒数の減少が予想される学校は。  今ほどは現状の児童・生徒数の推移を知らせていただき、地区によってはやはり大きな変化がありますけれども、今後、児童・生徒数の減少が見込まれる学校をお教えいただきたいと思います。 278 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 279 ◯教育部長(安居庄二君) 現在の1年生から6年生までの全児童数と住民票による1歳から6歳までの人数を単純に比較いたしますと、減少が予想されますのは、城東、城西、城南、旭森、城陽、若葉、金城、鳥居本、亀山、稲枝東小学校の10校です。  中学校では、校区の小学校の児童数が減少すれば生徒数が減少することとなりますし、小学校卒業時の進路選択により影響を受けることもございます。 280 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 281 ◯19番(杉原祥浩君) ここも今ほど予想される学校はということで、これほどの学校が減少が予想されるというところでございます。皆さんもこれを認知していただきたいと思うんですけれども。  細項目の4番、児童生徒数の減少が予想される学校への取り組みはということで、教育委員会としての、児童・生徒数の減少が予想される学校が先ほどありました。今後、何か取り組みを考えておられるのか、具体的に教えていただきたいです。 282 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 283 ◯教育部長(安居庄二君) 今後、児童・生徒数の減少が予想される学校への取り組みにつきましては、特にございません。 284 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 285 ◯19番(杉原祥浩君) 今日、ここがちょっと一つのみそなんですけれども、特にございませんという回答でございました。後でここをまた結びつけたいと思いますので、よろしくお願いします。今、特にございませんという返答でございました。続けます。  細項目の5番、先ほどと同じような質問です、今後、児童生徒数の増加が予想される学校はということで、逆に今度は、児童・生徒数が増加が見込まれる学校があれば教えていただきたい。 286 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 287 ◯教育部長(安居庄二君) 現在の1年生から6年生までの全児童数と住民票による1歳から6歳までの人数を単純に比較しますと、増加が予想されますのは、平田、佐和山、河瀬、高宮、稲枝西、稲枝北小学校の6校です。  中学校では、校区の小学校の児童数が増加すれば生徒数が増加することとなりますし、小学校卒業時の進路選択により影響を受けることもございます。 288 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 289 ◯19番(杉原祥浩君) それでは、細項目の6番、児童生徒数の増加が予想される学校への取り組みは。  先ほどと同じように、教育委員会として、児童・生徒数が今度は増加が予想される学校への取り組みはどのようなものがありますか。また具体的に教えていただきたい。 290 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 291 ◯教育部長(安居庄二君) 今後、児童・生徒数の増加が予想される学校につきましては、国の定める標準法および国や県の示す学級編制基準にのっとり、教職員の定数が増えることになります。  あわせて、児童・生徒がよりよい学習活動ができるよう、加配教員の新たな配置や支援員の増員等、きめ細やかな学習指導や生徒指導、教育相談が実施できるよう、国や県に対して要望してまいりたいと考えております。  また、学校施設の面におきましても、学校との協議・連携を密にしながら教育環境の整備を進めてまいりたいと考えており、児童・生徒の増加に伴って、現有の学校施設で教室数が確保できないことになれば、仮設校舎の設置や校舎の増築によって対応してまいります。 292 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 293 ◯19番(杉原祥浩君) ここで、一つ、再質問をいたします。  今ほどの中で、増加が予想されるというのは親御さんにとってやはり心配なことで、自分が通わせる小学校に子どもが増えて教室が足りない、先生が足りないということは大変な心配事になるかと思います。そこで、いろいろな方策の中で、今ほどもおっしゃられた加配教員等を国や県へお願いをしていくということで、実際これはお願いをしていくということで、現実的に教員の増加はできているのですか。ちょっとお尋ねをいたします。 294 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 295 ◯教育部長(安居庄二君) 先ほどもご答弁申しましたように、当然、児童・生徒数が増加しているところにつきましては、標準法とか、また国や県が示す学級編制基準にのっとりまして、それに応じた加配教員等、あるいは支援員を増員するなど対応をしているところでございます。 296 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 297 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  お願いをしていくということで、今はされていないのかというように聞こえたので、そのような質問をいたしました。申しわけない。  細項目の7番、今後、今ほどありましたとおり、教室不足のために増築工事を検討されている学校はということで。  先ほどの質問をお聞きして答弁をいただいた中にもございましたけれども、今後、教室不足の予測をされています。その中で、増築工事をしなくてはならない状況にある学校があれば、幾つあるのか教えていただきたい。 298 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 299 ◯教育部長(安居庄二君) 河瀬小学校において平成33年度には教室不足が発生するという状況であることから、今年度に実施設計を、平成31年度に仮設校舎の建築を、平成32年度に増築校舎の建築を行い、平成33年4月からの供用開始に向けて事業を進めております。  また、佐和山小学校において、さらには、河瀬、高宮両小学校の児童が進学する彦根中学校において教室不足が発生すると見込んでおり、今後の児童・生徒数の推移を注視しながら、対策等を検討してまいりたいと考えております。  他の学校につきましては、今のところ、教室不足にはならないと考えておりますが、今後とも児童・生徒数の推移を注視してまいりたいと考えております。 300 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 301 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  今のご答弁では、河瀬小学校が近々に予想されて、増築工事も計画をされているということで、早目早目の準備をしていただいているかと思いますけれども、佐和山小学校、高宮小学校等、彦根中学校とか、中学校の方でも検討されているということで、少しは安心をしていいのかと思います。  細項目の8番に移ります。児童生徒が通学路として国道や踏切を横断している所は。  市内の学校の学区の指定によって、児童・生徒が通学路として通っている道で、国道や鉄道の踏切を横断しているところが幾つあるのか、詳細に教えていただきたい。 302 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 303 ◯教育部長(安居庄二君) 市内の小・中学生が通学に際して国道および踏切を横断している箇所は、小学校においては、国道が14カ所、踏切が9カ所、中学校においては、国道が15カ所、踏切が17カ所でございます。 304 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。
      〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 305 ◯19番(杉原祥浩君) 詳細に教えていただいたんですけれども、これ、実際にどのぐらいの子どもがそこの国道や線路を渡っているというような数は難しいですかね。わかりませんか。 306 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午前11時54分休憩            午前11時56分再開 307 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  教育部長。 308 ◯教育部長(安居庄二君) ただいまご質問いただきました、国道なり踏切を横断している児童・生徒の数までの数字はちょっと把握はできておりませんが、その小学校、中学校を申し上げさせていただきたいと思います。  まず、国道横断をしている小学校につきましては、鳥居本小学校、佐和山小学校、旭森小学校、高宮小学校、河瀬小学校の5校でございます。また、国道横断している中学校につきましては、鳥居本中学校、東中学校、彦根中学校の3校でございます。  また、踏切を横断している小学校につきましては、鳥居本小学校、佐和山小学校、旭森小学校、高宮小学校、河瀬小学校の5校です。また、踏切横断をしている中学校につきましては、鳥居本中学校、東中学校、彦根中学校、西中学校、稲枝中学校の5校でございます。 309 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 310 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  通告外の質問をいたしまして、申しわけございません。ご丁寧に国道と踏切の方を教えていただきました。これも皆さん聞いていただいたらわかると思うんですけれども、国道を渡っている学校、踏切を渡っている学校、ほぼほぼ一緒になってくるんですね。それほどの危険な目をして学校に通学をしているという子どもが偏ったところにいるというところも、保護者がものすごく心配をするところでございます。  この質問、先ほどから私しているんですけれども、最近、本当に痛ましい事件がいろいろと起こっております。皆さんもご存じかと思うんですけれども、子どもを線路に置き去りにしたりとかということが本当に起こっていますので、それが本当に私が心配をするところでございます。  私がふだん車で走っていても、登校時には団体でいつも小学生は私の自宅の前でも通学したりするんですけれども、帰るときには、小学生の子が、どう見ても小学校1年生だと思う子がランドセル一つで国道を渡ったり踏切を渡っている姿を見ると、どきっとするんですね。線路ばたを長いこと歩いて踏切を渡るとか、国道の際を渡っているとかいう、本当に親から見たり、私も孫が今1年生なんですけれども、そういう者からすると本当に他人事とは思えないような感じをするので、今回こういうような質問に至っているわけです。  ある地区に今ほど国道や線路がやはり固まっているというのもありますけれども、そのようなところでいろいろとこれからまた方策を練っていただきたいという思いでございます。  質問を続けます。細項目の9番、鳥居本学区のみの特例の意図は。  彦根市学齢児童・生徒の就学すべき学校指定に関する規定というものの中で、鳥居本学区においては、小学校、中学校とも、教育長が定めるところにより、当該学校の学区以外の学区に居住する児童生徒も通学することができると明記をされています。市内どこからでもこの鳥居本の小・中学校は入学をすることができるようになっていますが、その規定の意図を教えていただきたい。 311 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 312 ◯教育長(善住喜太郎君) 議員のおっしゃいますとおり、鳥居本学区では、鳥居本小学校、鳥居本中学校が小中一貫校の鳥居本学園として平成27年度にスタートいたしました。同学園は、教育課程特例校として小学校1年生から英語科に取り組み、地元企業と連携してグローバル人材を育成するという特色ある取り組みを行いますとともに、広く彦根市全域から児童・生徒を受け入れる学校としております。これは、このような取り組みを行うに当たり、児童・生徒がお互いにかかわり合いながら豊かな心を育み、よりよい学習や部活動ができる環境を整えようとしたものでございます。 313 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 314 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  私、今回この質問をするのに、ある方からのご指摘がありまして質問することになったんですけれども、目の前に小学校が見えているんだけど、学区の指定で、線路を渡って、国道を渡って学校へ行かなければならないんだと。教育委員会にお尋ねすると、それは学区以外なのでだめですと。まあまあ当然それはそうです。ただ、子どもの安全のことを考えると本当にそれでいいのかというところが、今回の私の趣旨なんです。  目の前に学校が見えていて、皆さんも多分想像されると大体わかってくるかと思うんですけれども、彦根市では、やはり学区の指定によって線路で分断されたり国道で分断されたりというところが多々あります。それが本当に親御さんにとっては、今の鳥居本学区だけが、今言う子どもの減少や小中一貫校というのはわかるんですけれども、鳥居本学区の取り組みを彦根市内のよその学区でも取り入れられないのかという今回の質問でございまして、学区編成のことでなかなか簡単なことではないとは重々わかっているんですけれども、やはり子どもの安全のことを第一に考えると、小学校1年生の子が踏切や国道を渡っている姿は本当に心配ですので、その辺のところで今回ご質問しています。  続けます。細項目の10番、他市町の取り組みの中で、学区変更を緩和されている例は。  他の市町での取り組みの中で、それぞれの地域性はあるかと思われますけれども、特色のあるような学区変更の緩和をされている事例はあるでしょうか、お教えください。 315 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 316 ◯教育部長(安居庄二君) 県内の例としまして、通学区域の課題や学校間規模格差の解消を目指し、大津市が平成15年4月から小学校で、平成16年4月から中学校で学校選択制を導入しています。  大津市の学校選択制は、現行の通学区域は維持しながらも、隣接する中学校区内の学校を選ぶことができるもので、大津市内に住民登録があり、各学校に翌年4月に入学する新1年生の児童・生徒が対象となります。  なお、受け入れに余裕がない学校につきましては、受け入れ停止や抽選を行っておられます。 317 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 318 ◯19番(杉原祥浩君) 大津市では特色のあるようなそういう取り組みをされているんですね。今ほど言ったように、子どもたちの安全を考えてということもあるんですけれども、学校によっての生徒数の格差というのもやはり大津では特に大きい。地域によっては瀬田の方とかに子どもさんが固まっていますので、そういうような取り組みをされている。  私が聞き及んでいるのには、守山の方でも特色のある施策をされているとかいうのもちらっとお聞きをするんですけれども、今ほどのご答弁で、大津市ではそういう学校選択制ということを、彦根市では鳥居本だけで小中一貫校の特例でされていることを全体にされているということ。  今、県立高校が何年か前に全県域に通学できるように緩和をされました。そういうようなところで、小・中学校もそういう動きにこれからなるのではないかということを考えまして、子どもの安全を考えると、何度も言いますけれども、そのようなこともまた視野に入れていただきたいと思います。  細項目の11番、他市町との連携の中で、学区変更をされている実態は。  今ほど大津市の事例も言っていただきましたけれども、私が居住しております高宮学区というのは特にまたちょっと特例でございまして、多賀町の猿木という字があるんですけれども、それは高宮町と隣接しておりまして、住所は犬上郡多賀町猿木なんですけれども、小学校は高宮小学校に来ているんです。中学校になると、彦根中学校でも多賀中学校でも行ってもよろしいよという特例があるんですね。  実際に私たちも小学校のときに、あれ、小学校にいたのに中学校になるといないという子が、多賀の中学校へ行っているんですけれども、そういうような市町村を超えてそういう取り組みもされているような実態があります。これはほかにも近隣の市町でそのようなことをされていることがあるのか。私は地元のことしかわかりませんので、ちょっとお尋ねをいたします。 319 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 320 ◯教育部長(安居庄二君) 近隣の市町に確認をいたしましたところ、同様の例はございませんでした。 321 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 322 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。なかったんですね。私、普通だと思っていたんだけど、私の地区は特別でございまして、そういう特別なことをされながらでも、他の市町村間でもそういうことをされているということで、これからもそういう緩和をしていただきたいという意図で質問しております。  細項目の12番、児童生徒の安全確保のために学区を変更することはできるのか。  いろいろ今までお聞きをいたしました。地域によって特色もございますけれども、子どもたちの安全を一番に考慮した上で学区を変更するということは、これから考えていただくことは可能なのでしょうか。再度お尋ねをいたします。 323 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 324 ◯教育部長(安居庄二君) 通学区域につきましては、地域社会がつくられてきた長い歴史的経緯や住民感情等、それぞれの地域の実態を総合的に考慮して決められております。各学区は地域生活の基盤であり、かつ基礎的な単位であり、行政サービスも学区をもとにした連合自治会や単位自治会を通して行われるものも多く、児童・生徒を抱える家庭のみならず、地域全体に影響を及ぼすものでありますことから、地縁やこれまでの地域の歴史・愛着を考えますと、学区変更のハードルは非常に高いと考えております。  そのため、児童・生徒の安全確保を図るため、学区の変更による対応を行うのではなく、学校や地域、警察等の関係機関との連携を一層強化し、子どもたちが日常生活において安全に健やかに過ごせるよう取り組んでいくことが重要であると考えております。 325 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 326 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  本当に教科書どおりのご答弁かと思いますけれども、そこを、そこを何とかなんですね。先ほども言いましたけれども、目の前に違う小学校が見えているんだけど、踏切を渡って遠いところへ子どもがいかなければいけないという親御さんの心情をやはり考えていただきまして、今の中学校の編成では、いろいろスポーツとかも考えてそういうことをされていることもあるんですけれども、地域の実情は十分わかっているんですけれども、やはり子どもの安全を一番に考えて、またこれから検討をしていただくような場所をつくっていただきたいとお願いをしておきます。  続けます。細項目の13番、児童生徒の安全確保のために学区を変更することへの緩和は。  今ほども言いました、さまざまな事情はあると思います。特に地区の学区のことでございますので、児童・生徒の安全確保のために学区の変更を緩和していただくという可能性もあるでしょうか、お尋ねをいたします。 327 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 328 ◯教育部長(安居庄二君) 学区変更の緩和措置の一例として申し上げました学校選択制には、学校選択の幅を広げ、可能な限り子どもに適した教育を受けさせたいという保護者の希望を生かすこと、自らの意思で多様な価値観の中から選択できるようにすることなどの目的がございます。  文部科学省によりますと、学校選択制の導入の成果として、子どもが自分の個性に合った学校で学ぶことができるようになった、保護者の学校教育への関心が高まった、選択や評価を通じて特色ある学校づくりが推進できたといったことがある一方で、学校と地域との関係が希薄になった、入学者が大幅に減少し適正な学校規模を維持できない学校が生じた、通学距離が長くなり安全の確保が難しくなったといった課題も指摘されているところです。  本市教育委員会といたしましては、地域社会がつくられてきた長い歴史的経緯、地域への愛着などの住民感情はもとより、文部科学省による一連の諸課題を考えますと、学校選択制の導入には慎重にならざるを得ないと考えております。  いずれにいたしましても、児童・生徒の安全確保は最重要課題でございますので、繰り返しにはなりますが、今後とも、学校や地域、関係機関との連携をより一層強化することにより、その使命を果たしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 329 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 330 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  先ほど言いました小学校の児童数の減少にかかわって、特に今は何もないと言われたところがここにくるんですけれども、私も子どもにスポーツ少年団の指導で少年剣道を指導したりしているんですけれども、その中で、学区によっては子どもたちがいないので、野球だったら9人絶対要りますね、その9人が集まらないという事例も実際あります。  私は安全安全と言っていますけれども、子どもたちが健全で勉強もしてスポーツもして、近いところに通えて無理のないように、親御さんの心配がないようにやってもらえるのが私の常のモットーでございます。勉強もしてスポーツもするという元気な子どもになっていただきたい。そういうところも踏まえながら、やはり減少する学校には何も取り組みをされていないというところで、その辺の緩和をするということもその取り組みの中で現実的に考えていただきたい。  私が聞き及んでいる中では、今の緩和をするとかいうようなこと、また、学区が違うところに行きたいという子どもはどういうところで検討しているのかということなんです。彦根市の通学区域審議会条例というものの中で、審議員は委員11人以内をもって組織する。このメンバーは、学識経験者、PTAの代表、小学校長会および中学校長会の代表、その他教育委員会が必要と認める者というメンバーが、11人以内の方が校区外に行かれることを検討していただいている審議会があるとお聞きをしておりますけれども、こういうようなところでもまず検討をしていただきながら、教育委員会の中でも検討をしていただきたいとお願いをしておきます。続けます。  大項目の2番、学級編制について。  中項目1番、安心できる学級編制は。  細項目1番、幼稚園、保育園、こども園、小中学校の学級編制の決まりは。  私たちの小学校のころは、クラス編制40人というのが普通に当たり前でございました。どこの学校へ行ってもみんな40人ぐらいだという意識がございましたけれども、最近では、どのような取り組みの中で学級編制がされているのか。保護者にとっては理解をもう一つされていない方もおられるかと思いますので、ここでお尋ねをいたします。 331 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 332 ◯教育長(善住喜太郎君) 幼稚園につきましては、国の基準では1学級の幼児数は35人以下を原則とすると定められております。本市では、この基準に準じて、4、5歳児は35人としておりますが、3歳児については25人としております。  次に、保育所につきましては、学級編制という規定はありません。国の基準や県の条例に準じて、0歳児はおおむね3人、1、2歳児はおおむね6人、3歳児はおおむね20人、4、5歳児はおおむね30人として職員配置を行っております。  認定こども園につきましては、満3歳以上の園児については学級を編制する必要があり、本市では、3歳児は1学級の定員を25人、4、5歳児は1学級の定員を30人としております。0歳児はおおむね3人、1、2歳児はおおむね6人としており、保育所と同様に必要な職員を配置しております。  小・中学校の学級編制につきましては、公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律で定められておりまして、1学級の児童または生徒の数は、小学校第1学年は35人、小学校第2学年から中学校第3学年までは40人を標準と定めております。  ただし、都道府県教育委員会として別に基準を定めることができるとされておりまして、滋賀県では、小学校の第2学年から中学校第3学年までも、1学級の児童または生徒の数を35人として編制されております。 333 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 334 ◯19番(杉原祥浩君) ご丁寧にいただきまして、ありがとうございます。  今ほど聞かせてもらうと、幼稚園、保育園、こども園、小・中学校の中で、それほど事細かな決まりごとがある。これ、保護者の方も、ここにおられる方も、そんな細かいところまであるのかというぐらい細かなことが決められております。その中で皆さんご苦労をされているんだと思います。  では、細項目の2番に移ります。  35人学級になってからの成果はということで、学校での取り組みで、35人学級になってからの成果はあったのでしょうか、お尋ねをいたします。 335 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 336 ◯教育長(善住喜太郎君) 35人学級を実施したことによりまして1学級の子どもの数が減ったわけでございますけれども、担任が1人の児童・生徒にかかわる時間が増えたことによりまして、より一層きめ細やかな指導をすることができるようになりました。  また、学習面では、一人ひとりの児童・生徒にしっかりと向き合って丁寧な指導ができるようになりまして、そのことが学習力の向上や自己有用感の醸成につながっており、さらには、よりよい集団づくりに生かされていると考えているところでございます。 337 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 338 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  この35人学級というのが、先ほど来、私が一番頭の項目で言いましたけれども、安全・安心な学校ということで、やはり親御さんからすると、クラスの生徒が少ないほど、ちゃんと私の子どもも見てもらえるなと安心をすると思うんです。そういうところで私はこういう質問をしているんですけれども、きめ細やかな対応ができるかと思います。  細項目の3番、他市町の特色ある取り組みはということで、彦根市ではまだ取り入れていないような特色ある取り組みをされているような市町があれば教えていただけますか。 339 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 340 ◯教育長(善住喜太郎君) 県内では、守山市におきまして学習習慣の定着と基礎基本の確実な定着に努めるために、平成18年度から、小学校1年生から3年生まで、1学級の児童の数を32人とされている例がございます。 341 ◯議長(安藤 博君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 342 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  これが最後でございます。先ほど来、私が子どもの通学路や子どもの学級編制の数とか言っていますけれども、本当に親御さんからすると大事な大事なお子さんです。また彦根市にとっても本当に宝です。この子らに事故がないように、ちゃんと勉強ができるように、また、最近では学力向上を特に当市では目標にされているところもありますけれども、その辺も含めまして、よそ以上のまた取り組みを、今、守山市では32人という取り組みがございましたけれども、彦根市ではもっといいことをやっているんだと言われるような、最新先端を行くような取り組みをしていただきまして、子どもの学力がまた向上すればと思います。  以上、私の質問を終わります。ありがとうございました。 343 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。
               午後0時19分休憩            午後1時19分再開 344 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  20番長崎任男君。20番長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 345 ◯20番(長崎任男君) 私は常々、2問ないし3問の質問を本会議でさせていただいているんですが、今回は大項目で1点に絞って質問させていただきます。市長はじめ執行部の皆様の誠意あるご答弁をよろしくお願いいたします。  大項目1、市庁舎耐震補強・増築・改修工事に関する疑惑について。  中項目1、経過報告書について。  まず、百条委員会での調査ベースとなります経過報告書についてお伺いいたします。  私たち議員や報道機関に2月2日に配付された経過報告書でありますが、さきの2月定例会では、関係者の議会答弁を受けて修正がなされております。また、百条委員会の証人尋問では、その内容と食い違う証言もあったところでございます。そこで、市長に最初にお伺いいたします。  この経過報告書の内容は、正しく経過が記載されていると現在もお考えでしょうか。 346 ◯議長(安藤 博君) 市長。 347 ◯市長(大久保 貴君) 長崎議員のお尋ねで、当該経過報告書に関する考えでございますが、これは個々の事柄について関係者ごとに認識や記憶に違いがございますものの、全体の経過をあらわす内容としては妥当なものだと考えております。 348 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 349 ◯20番(長崎任男君) 次にいきます。  今回の事案で副市長が辞任され、彦根市始まって以来の初めての百条委員会が設置されましたが、今回の事案についてどのようにお考えなのか。重大な事案であるとお考えなのかについて、お伺いいたします。 350 ◯議長(安藤 博君) 市長。 351 ◯市長(大久保 貴君) この件に関しましては、大変重大な事態であると重く受け止めてございます。議員の皆様はじめ、市民の皆様方に大変なご心配、ご迷惑をおかけしたことになりましたので、本当に申しわけないと思っております。二度とこのような事案が発生しないように、全職員、改めて厳しく指導をしまして、市民の皆様の信頼を回復するために日々の業務に誠心誠意取り組んで、信頼回復につなげていきたいと思っております。 352 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 353 ◯20番(長崎任男君) このような重大事案の経過を議会や報道機関に明らかにする場合、きちっとその内容を整理し精査した上で行われるべきと私は思っているのでございますが、先ほども申しましたとおり、それがなされていないように感じます。最初に、この経過報告書はどこで作成されたのでしょうか。直接の担当部署をお答えください。 354 ◯議長(安藤 博君) 市長。 355 ◯市長(大久保 貴君) 経過報告書を作成いたしました部署でございますが、直接担当した部署としましては公有財産管理課庁舎耐震化推進室でございます。 356 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 357 ◯20番(長崎任男君) 次に、この経過報告書を作成されるベースとなったものは何か。百条委員会に提出されている関係者からのてんまつ書でしょうか、あるいは関係者からのヒアリング調書なのでしょうか。 358 ◯議長(安藤 博君) 市長。 359 ◯市長(大久保 貴君) 経過報告書を作成するベースとなったものは、今ご指摘をいただきましたとおりに、総務部長、都市建設部長、建築住宅課長及び契約監理室長が提出いたしましたてんまつ書と公有財産管理課庁舎耐震化推進室の記録、これがベースとなったものでございます。  ただし、公有財産管理課庁舎耐震化推進室は、川嶋前副市長や企画振興部長から提出されたてんまつ書及び人事課による関係者からのヒアリング結果について閲覧をすることができませんでしたので、契約の経緯に関する核心部分について把握ができないということでありましたので、山根前副市長から指示があり、人事課で作成した彦根市一般職職員分限懲戒審査委員会資料における事実関係・事実認定の内容を反映する校正を経て作成をしたというものでございます。 360 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 361 ◯20番(長崎任男君) それでは、次に、そのてんまつ書やヒアリングの結果について、関係者の中で認識が分かれたところ、食い違っているところはなかったのでしょうか。 362 ◯議長(安藤 博君) 市長。 363 ◯市長(大久保 貴君) てんまつ書やヒアリング結果において、それぞれの関係者で認識の違いがあったとは考えております。 364 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 365 ◯20番(長崎任男君) 認識が分かれるところ、違うところがあったものを経過報告書とまとめられているのでないかと私は思うのですが、これがこの事案の真実であろう、経過報告書にはこう記載しようという判断をなされたのではないかと思うんですけれども、それはいかがですか。 366 ◯議長(安藤 博君) 市長。 367 ◯市長(大久保 貴君) 細項目6ですね。経過報告書に記載する内容の判断をしたのは誰かについてでございますが、これは今まで申し上げたとおりに、公有財産管理課庁舎耐震化推進室で作成しました原案に対しまして、今述べました、山根前副市長の指示によって人事課が調査した事実関係・事実認定の内容を反映させて、最終的に記載内容全体を私が判断したものでございます。 368 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 369 ◯20番(長崎任男君) 細項目7番です。  この経過報告書の決裁文書は公有財産管理課庁舎耐震化推進室が作成したということですが、どういう方々の確認を経て、最終市長まで決裁が上がったのでしょうか。関係者、前都市建設部長や企画振興部長、総務部長ほか、関係する各課の課長や担当者も確認されているのでしょうか。 370 ◯議長(安藤 博君) 市長。 371 ◯市長(大久保 貴君) この決裁文書は、公有財産管理課庁舎耐震化推進室で作成した後に、人事課長、総務部次長、山根前副市長の確認を経て、私が最終的に決裁をしたものでございます。  関係者にはてんまつ書の聴取や人事課によるヒアリング時において事実確認を行っておりますので、当該文書の決裁段階において、それぞれの確認をとっていないということでございます。 372 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 373 ◯20番(長崎任男君) 決裁の段階での報告書に対して、関係者から異議はなかったのでしょうか。 374 ◯議長(安藤 博君) 市長。 375 ◯市長(大久保 貴君) 今お答え申し上げましたとおりに、関係者に確認をしてございませんので、当該文書に関する関係者からの異議はなかったということでございます。 376 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 377 ◯20番(長崎任男君) 細項目の9番です。  決裁の過程で修正が入ることはあることだと思うんですけれども、最初の担当課から、原案といいますか、経過についての記載内容から書き換えられたというか、修正されたところはあったのでしょうか。あったとすれば、どの部分が修正されたのでしょうか。記録として残っていないのであれば、ここをこう変えた、あるいはここをこう加筆したといったところを、わかる範囲でお答えください。 378 ◯議長(安藤 博君) 市長。 379 ◯市長(大久保 貴君) 先ほど来ご答弁申し上げておりますとおりに、原案の作成を担当課でいたしまして、重要な核心的な部分については、彦根市一般職職員分限懲戒審査会委員会資料における、事実関係・事実認定の内容を反映させて校正させ、最終的に作成したというものでありまして、校正段階で修正した部分につきましては、川嶋前副市長からの指示についての加筆、市執行部体制の加筆、契約にかかわる経緯や人物等の加筆が主な部分でございまして、その他、同内容の協議の繰り返しなどの重複するような部分については削除をし、全体として説明を簡潔にわかりやすく修正をしたというものになったものでございます。 380 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 381 ◯20番(長崎任男君) 細項目の10番です。  この経過報告書を議会や報道機関に提出するに当たって、その関係者にその内容が間違いないかの確認はされたのでしょうか。 382 ◯議長(安藤 博君) 市長。 383 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどもお答え申し上げましたとおりに、いわゆるヒアリング等で確認をしておりますので、作成後に改めて確認をしたということではございません。 384 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 385 ◯20番(長崎任男君) 再質問なんですけれども、経過報告書に記載されている内容は、関係された職員にとって、その方の身分ですとか将来ですとか処分等にも非常に大きく関係する問題だと思うんですけれども、この書かれた内容による処分について、職員は間違った内容でも受け入れる、また、あるいは受け入れさせるというお考えで確認されなかったのでしょうか。 386 ◯議長(安藤 博君) 市長。 387 ◯市長(大久保 貴君) 先ほど来お答え申し上げておりますとおりに、それぞれの認識、記憶等々違いがございますのは事実でございます。したがって、我々としましては、調査委員会等々でそれぞれに個別に聞き取りした内容を、できるだけ不確定な部分は削除するなりの事実関係の認定を行った上で反映しているということでございますので、個々の受け止め方はあると思います。しかしながら、全体としては妥当なものだと思っております。 388 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 389 ◯20番(長崎任男君) 川嶋前副市長ですけれども、辞任された時期と前後することになりますが、川嶋前副市長はこの内容を確認されていたのでしょうか。 390 ◯議長(安藤 博君) 市長。 391 ◯市長(大久保 貴君) 確認をされておりません。 392 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 393 ◯20番(長崎任男君) 細項目の12番です。  この経過報告書を提出するに当たって、川嶋前副市長を除く、市長と山根前副市長の間で協議はされたのでしょうか。されたとすれば、何回ぐらい行われたのでしょうか。 394 ◯議長(安藤 博君) 市長。 395 ◯市長(大久保 貴君) 当該文書を提出するに当たりまして、私と山根前副市長の間で、全体的な今後の対応策、いつ提出するとかそういう内容でございますが、そうしたものはございましたが、ご意見も聞かせていただいていたということであります。  基本的な立場としまして、山根前副市長は、彦根市一般職職員分限懲戒審査委員会が事実確認と認定をした上で、委員長として、正式に独立した機関という位置づけを私どもはしておりますが、私に意見具申をしていただく立場でございますので、当該文書の具体的な事実認定に係る事項等について協議をしたということではございません。 396 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 397 ◯20番(長崎任男君) 一応、山根前副市長ともいろいろ意見をお聞きされたりとかされていたとは思うんですけれども、この山根前副市長からの意見具申といいますかアドバイスは受けておられたんですけれども、これに関係者と言われる方からの異議が出た場合、それは一切受け付けないという考えであったのか。確認をとらずに、こういう判断でいってしまおうという判断をされていたのか、再度お伺いします。 398 ◯議長(安藤 博君) 市長。 399 ◯市長(大久保 貴君) 彦根市一般職職員分限懲戒審査委員会は、職員の処分について検討するという極めて重要な機関でございますので、そこに私が恣意的に何かこういうようにしてほしいとか、そういうことを申し上げられる立場ではありません。  私が伺っておりましたのは、大変困難な調査だということでありましたので、本市の顧問弁護士およびセカンドオピニオンを伺っている弁護士、お二人の協力を得て、調査資料を丹念に事実関係の認定をするべく、極めて困難ではあったけれども、努力をいただいたと思ってございます。  したがって、彦根市一般職職員分限懲戒審査委員会では当事者それぞれに出席をしていただいてヒアリングも行い、同席のもとに、複数で聞き取りをする等々の作業が行われたと伺いました。  その場でも、意見の違い、記憶の違いというものはあったと。そうした中で事実関係を丹念に、どれが事実なのかというところについて調査をし認定をしていったと聞いてございまして、それを確定後、関係者に確認をとるという作業は行われていないと思っておりまして、それは私は妥当なことだろうと思っております。 400 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 401 ◯20番(長崎任男君) ありがとうございます。  私は、この経過報告書は、川嶋前副市長が辞任されたということを受けて、そのことをベースにしてこういうまとめ方をされた、あるいは書き換えられたのではないかと思っております。そのことを含めまして、これからの質問でお聞きします。  中項目の2、てんまつ書について。  百条委員会に提出されたてんまつ書は、関係者から出されたものが何種類かあります。このうち、1月11日付の都市建設部長と建築住宅課長との連名のてんまつ書は、これは百条委員会で経過書であるという証言があるんですけれども、この1月30日、31日に1月11日付で都市建設部長が出されたものの二つのてんまつ書についてお伺いいたします。  私は、まず最初に、市長よりこのてんまつ書を提出するように指示があったものの、つまり、百条委員会での委員からの質問や証言のやりとりを伺っておりますと、連名のものは内容に淡々と経過が述べられていたように思いますが、1月30日、31日のものは大きく異なり、最初に「川嶋前副市長の指示のもと」という文言がつけ加えられているように発言から感じ取れます。  なぜてんまつ書を書き換える必要があったのか。なぜ二つもてんまつ書を出す必要があったのか。経過報告書のつじつまを合わせるために出す必要があったからではないのでしょうか、お伺いいたします。 402 ◯議長(安藤 博君) 市長。 403 ◯市長(大久保 貴君) この出された1月30日というもののてんまつ書については、私はその当時知りませんでしたが、改めて確認をいたしました。山根前副市長に確認をいたしましたところ、最初に1月11日に出された経過報告というのは連名であって、他の関係者からは、それぞれ個々にてんまつという形で出されております。フォーマットが違うということで、出し直していただいたらどうかという指示をしたということでございました。
     そのようなことでございまして、おっしゃっているようないろいろな書き換えとか、そういうような意図ではないと思っております。 404 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 405 ◯20番(長崎任男君) 百条委員会では、山根前副市長の指示により提出した旨の発言が前都市建設部長からございましたが、間違いないのでしょうか。再度確認いたします。 406 ◯議長(安藤 博君) 市長。 407 ◯市長(大久保 貴君) 今もお答え申し上げましたとおりに、彦根市一般職職員分限懲戒審査委員会の資料として出すようにという指示をしたと伺っております。 408 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 409 ◯20番(長崎任男君) 細項目の3番です。  なぜ山根前副市長は改めて都市建設部長からてんまつ書を出させる必要があったとお考えになったのでしょうか。市長にお伺いします。また、市長から山根前副市長にそういう指示を出されたのでしょうか。あわせてお答えください。 410 ◯議長(安藤 博君) 市長。 411 ◯市長(大久保 貴君) 私から指示をしていたものではありません。私が指示をいたしましたのは、1月11日までに提出をするようにというものでございました。  山根前副市長からの指示というものは、彦根市一般職職員分限懲戒審査委員会の審査のために必要だからということで指示をしたと承っております。 412 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 413 ◯20番(長崎任男君) 私は、1月24日の市長の記者会見との整合を図るために、そしてもう一つ、2月2日の議会や報道機関の発表に合わせるために1月30日、31日に再度提出。それもわざわざ1月11日付の日付として出されたのではないかと考えております。それに関しまして、市長の見解をお聞かせください。 414 ◯議長(安藤 博君) 市長。 415 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどご答弁申し上げましたとおりに、1月31日の顛末書は、2月19日付での彦根市一般職職員分限懲戒審査委員会による意見具申によって私も知ったわけでありますが、これらのてんまつ書の再度の提出が、議員ご指摘のような議会への説明あるいは記者会見での説明と整合をとるためということではないと思っております。 416 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 417 ◯20番(長崎任男君) 細項目の5番です。1月30日、31日のてんまつ書の内容についてお伺いいたします。  このてんまつ書は、事のてんまつを記したものではなく、百条委員会での答弁からしますと、全ての指示を川嶋前副市長が行ったこと、その指示に基づき前都市建設部長が動いたということが内容の全てであると伺えます。これが本当にてんまつ書と言えるものなのかどうか、甚だ疑問に感じております。  ここに記載されていることは事実なのかどうか。前都市建設部長は山根前副市長の指示で書き直したと言っておられますが、自らの意思で書かれたものかどうかについても疑念を抱いております。てんまつ書というならば、経過とともに、関係者の言動を含めて事実を記載する必要があると思うのですが、1月30日、31日の文書は、話を聞く限り、その体裁が整っておりません。不自然であると思うのですが、このてんまつ書について市長の見解をお聞かせください。 418 ◯議長(安藤 博君) 市長。 419 ◯市長(大久保 貴君) 議員ご指摘をいただいておりますてんまつ書については、フォーマットが違うということで提出をし直させたということではありますが、これは個人の立場として、弁明も含めて記載をしているものだと、てんまつだと思っております。  ただ、ご指摘をいただいて、私自身、改めて振り返ってみたわけですが、この提出によって、例えば、我々がよって立つ、今判断をしようとしているさまざまな事柄の事実関係の認定ということについては、先ほど来ご説明させていただいたように、彦根市一般職職員分限懲戒審査委員会の方で弁護士さんのご協力を得て事実認定・確認をしております。  その中に、百条委員会のメンバーの方はお持ちだと思うんですが、3ページに核心的な部分、要するに18、19日の記載がございます。そこには、いわゆる出し直されたと言われるてんまつ書の内容が反映されていると読み取れない。ですから、影響を与えていないというようにも考えております。したがって、ご本人の思いを振り返ってお書きになったてんまつであると考えております。 420 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 421 ◯20番(長崎任男君) 再質問なんですけれども、何度も申し上げているんですけれども、私は、この1月30日、31日の分の経過報告書は、川嶋前副市長が辞任されたということでこういうまとめ方がされているといいますか、全て川嶋前副市長から指示があったというようにまとめようと市長や山根前副市長が考えておられるように思うんですけれども、そうではないのでしょうか。再度お伺いします。 422 ◯議長(安藤 博君) 市長。 423 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しになって恐縮なんですが、皆様お持ちの資料でございますけれども、意見具申の内容として、「事実の経緯」という欄で18日、19日の内容が記載されてございます。この中に、例えば、できるだけ契約交渉をしてほしいと指示をしたと川嶋前副市長自らが記載をされているということが基本的なベースになっていると思うんですが、そうしたことで法的な整合をきちっと見て、これ、内容としましてはほとんどが川嶋前副市長のてんまつから引用されている部分だと思いますので、私も含めて外部の者が、恣意的にストーリーをつくったということではないと思っております。 424 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 425 ◯20番(長崎任男君) 中項目の3番でございます。川嶋前副市長の辞任についてでございます。  百条委員会では、川嶋前副市長からその辞任について法令違反の疑いがあることの指摘があった今となりましては、職員の処分も考えないといけないが、同時に、市長、副市長が引責することも考えないといけないと。私を、これは川嶋前副市長のことなんですけれども、私を解職くださいという申し出を市長に対して行ったと。これに対して市長からは、解職はできない、自ら辞任してくださいという話があり、辞表を提出されたという発言がありました。  川嶋前副市長が百条委員会で述べられた辞任に至る一連の経過について、間違いがないか確認させてください。 426 ◯議長(安藤 博君) 市長。 427 ◯市長(大久保 貴君) 大筋で間違いはないと思っております。 428 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 429 ◯20番(長崎任男君) なぜ川嶋前副市長から申し出のあった解職という選択をされなかったのか、辞任を求められたのか、お聞かせください。 430 ◯議長(安藤 博君) 市長。 431 ◯市長(大久保 貴君) 市庁舎耐震補強・増築・改修工事に関する違法行為は、これは地方自治法施行令違反ではございますが、刑事罰等の懲戒免職に相当するような行為ではございません。しかし、かねてから川嶋前副市長が辞任の意向を私にお伝えになっていたということがございました。また、この事案が発覚して、特に昨年末は意気消沈をしておられて、私自身、そばで見ていて、副市長を続けていただくということは非常に難しいと考えたところでございます。  こうした理由で、解職ということではなくて、川嶋前副市長には退職願を提出いただくという判断をしたものでございます。 432 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 433 ◯20番(長崎任男君) 細項目の3番です。  川嶋前副市長は市長の求めに応じて辞任を選択されましたが、もしこの辞任を拒否されたときはどうするおつもりであったのか。やはり解職という形で考えられたのか、お聞かせください。 434 ◯議長(安藤 博君) 市長。 435 ◯市長(大久保 貴君) 今ほどもお答え申し上げましたとおりに、昨年から何度か、もう早くやめたいということは述べられておりましたので、そうした想定はしておりません。 436 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 437 ◯20番(長崎任男君) 市長が川嶋前副市長に辞任を求められた、辞任やむなしとされた根拠は何であったのか、詳しく教えてください。 438 ◯議長(安藤 博君) 市長。 439 ◯市長(大久保 貴君) 今も繰り返しご答弁をさせていただいておりますとおりに、辞職をしたいという根底の思いというのが長くございましたので、それをそのときに話し合ったわけでありますが、最終的には、この本庁舎耐震化整備事業に関して市の信頼を損ねたと、そのことを重く受け止めて退職願を出されたと、これが契機になったということでありますが、これを承認するということはやむを得ないと考えたところでございます。 440 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 441 ◯20番(長崎任男君) 細項目の5番です。  私は、解職するということになれば、市長自らがなぜ解職したのかということを説明しなければならない、調査の結果、解職理由としてふさわしくないと思ったら自分に批判の矛先が向けられる、自らの責任を回避するため川嶋前副市長に辞任を求められたのではないかと考えておりますが、そういうことはないのですか。 442 ◯議長(安藤 博君) 市長。 443 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘のようなことはございません。私自らが大きな責任を感じてございます。その意味において、川嶋前副市長の辞任をもって責任を回避するというような意図は全くございません。 444 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 445 ◯20番(長崎任男君) 細項目の6番です。  川嶋前副市長はこの事案について、一部の工事を取りやめるという指示はしていないというようにも発言されております。また、川嶋前副市長はご経歴からわかるように、専門である分野の環境分野以外は事務畑が長く、川嶋前副市長には失礼なんですけれども、どの工事とどの工事を省けば契約金額に近づくという知識や知見はお持ちでないように思います。今でもそういった具体的な指示が川嶋前副市長からあったとお考えなのでしょうか、お伺いいたします。 446 ◯議長(安藤 博君) 市長。 447 ◯市長(大久保 貴君) 工事の詳細等について具体的な指示がなされたとは思っておりません。随意契約に移行する際において、前都市建設部長に対して、できるだけ契約できるよう交渉努力をしてほしいと指示をしたと本人もおっしゃっている。その会話の中には、外構、設備の除外というものも議題に上がっていると。ですから、具体的な指示はなかったけれども、要するに条件変更を前提に契約するということにつながったということでありますので、これが問題だったと考えております。 448 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 449 ◯20番(長崎任男君) 細項目の7番です。  今後、百条委員会で明らかになるとは思うんですけれども、もし川嶋前副市長から具体的な指示がなかったという結論、今も一部おっしゃいましたけれども、結論になっても、辞任を求めなければならなかったというお考えに変わりはないのでしょうか、お伺いいたします。 450 ◯議長(安藤 博君) 市長。 451 ◯市長(大久保 貴君) もう辞任をされていますので、変わらないかと言われると変わらないわけですが、ご本人が辞職の理由として、本庁舎耐震化整備事業に関して市政への信頼を損ねたということをもって辞職をされたという事実でございますので、ご理解のほどお願い申し上げたいと思います。 452 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 453 ◯20番(長崎任男君) 細項目の8番です。  今回の事案について、私は市長が川嶋前副市長の辞任で事の幕引きを図ろうとされているように感じるのでありますが、今回の事案に係る市長のご自身の責任について、現時点ではどうお考えなのかをお聞かせください。 454 ◯議長(安藤 博君) 市長。 455 ◯市長(大久保 貴君) これまでもご答弁申し上げてまいりましたとおりでありますが、私自身の責任、任命責任、監督責任、非常に重いと思っております。  今議会の冒頭でもご説明をさせていただきましたが、業者との合意による解約という極めて難しい事業を進めていかなければなりません。どのような形でおさめていくかによって、いわゆる損害賠償等々のリスクははらみながら進んでいくわけでございます。こうしたことに陥ったことも本当に重大な事案でありますが、何とかこれをやり遂げていかなければならないということを毎日心に刻んでいるわけでありますが、やり遂げることで責任を果たしていくという道を選びたいと思っております。 456 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 457 ◯20番(長崎任男君) 再質問ですけれども、川嶋前副市長には辞任ということを求められましたが、自らにはそのようなことを科せられるようにはお考えないのでしょうか。再度お伺いします。 458 ◯議長(安藤 博君) 市長。 459 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しの答弁で恐縮でございますが、きちっと仕事をやり遂げて、その責任を果たしたいと考えております。 460 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 461 ◯20番(長崎任男君) 中項目の4番に移ります。  百条委員会では地方自治法施行令に抵触する契約がなされたかが主な調査項目となっておりますことから、その前段になる工事の設計について、市の設計と設計業者の設計、そして落札といいますか、随意契約を締結した業者の見積額の差異について、本会議で何点か質問をさせていただきます。  細項目の1、市の方で確定した設計金額と業者が応札した入札額といいますか見積額との開きについて、現段階でどのように捉えておられるのか、お伺いします。 462 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 463 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをいたします。  設計金額につきましては適正であったとの認識に変わりはございませんが、結果的に入札が不調となりまして、また、設計金額と入札額との間に大きな開きがあったことにつきましては、認識の甘さが原因であったものと深く反省をしているところでございます。  また、昨年6月の市議会定例会におきましては、結果としまして事実と異なる答弁をいたしましたことにつきまして、深くおわびを申し上げます。申しわけございませんでした。 464 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 465 ◯20番(長崎任男君) 細項目の2番です。市の設計と業者の見積もりに大きな乖離があったのはどの部分でしょうか。  入札結果を受けて、市の設計と業者の見積もりとに大きな乖離があったことになりますが、それは工事の内容でどの部分なのでしょうか。 466 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。
    467 ◯総務部長(犬井義夫君) 市の設計と業者の見積もりに大きな乖離があったものといたしましては、まず制震装置、それから鉄骨、外壁の材料、仕上げの材料、くいなどの、専門業者から徴集しました見積もり金額に係るものでございます。 468 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 469 ◯20番(長崎任男君) なぜそのような乖離が生じたのでしょうか。現時点でのお考えをお聞かせください。 470 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 471 ◯総務部長(犬井義夫君) 設計金額を設定するに当たりまして、今回のような大規模な工事の場合でございますが、この場合、スケールメリットが働いて市場の実勢価格より大きく下がるということが予想されましたことから、制震装置などの専門の業者から徴集しました見積金額に係るものを、市場の実勢価格より全体的に下げましたことが原因ではないかと考えているところでございます。 472 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 473 ◯20番(長崎任男君) 細項目の4番です。  市の設計とは別に設計業者も当該工事に係る設計をしておりますが、市の設計と設計業者の設計金額とには開きがあったのでしょうか。 474 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 475 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをいたします。  市が設計金額を決定する過程につきましては、設計業者が受託業務を進める中で、ある程度設計内容がまとまった段階におきまして、数量や専門業者から徴集した見積金額などが入っております積算内訳書、この積算内訳書は全ての金額が入ったものではございませんが、この積算内訳書を市へ提出していただきまして、これをもとに、市で見積もり金額に係るものの価格を市場の実勢価格に合わせたり、また、市の基準価格や諸経費率を入れるなどの作業を行うことによりまして、工事費用の総額を把握することができます。  把握した金額が予算を超えている場合は、市から設計業者へ設計内容の見直しなどを指示しまして金額を下げますが、それでもなお予算を超えている場合は、これを繰り返すことで予算内におさめまして設計内容を確定し、市で最終的に設計金額を決定いたします。  以上ご説明いたしましたとおり、設計業者には、入札の公平性の観点から、工事費用の総額や設計金額につきましてはわからないとなってございます。  したがいまして、設計業者が工事費用の総額や設計金額を把握するには独自で積算をするということになりますが、こちらにつきましては市で把握しているものではございませんので、市の設計金額と設計業者の設計金額に開きがあったのかどうかということにつきましては、わからないということでございます。 476 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 477 ◯20番(長崎任男君) 細項目の5番です。  市の設計金額と設計業者の設計金額、実際の落札業者の見積額との差異について、設計業者はどういう見解をなされているのか、お伺いいたします。 478 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 479 ◯総務部長(犬井義夫君) 今ほども申し上げましたが、設計業者としましては、市が最終的に積算をいたしました設計金額を知らないということになりますし、設計業者自身も独自で設計金額は積算をしていないということで、見解はございませんということでございました。  また、公表されました工事の予定価格と落札業者の見積額との差につきましては、発注時の市場の状況によりまして実勢価格において差が生じたのではないかということを設計業者より聞き及んでいるところでございます。 480 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 481 ◯20番(長崎任男君) 6番です。  設計業者の設計額を無視して、市がこの金額をはじき出したのか。またあるいは、設計業者の設計金額自体も低かったのかどうかについてお答えください。また、設計業者の設計金額が市の設計と同様に低かった場合は、それをもとに市の設計が進められたことになると思うんですけれども、そういった場合の設計を行った設計業者の責任についてはどうなのかもお答えください。 482 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 483 ◯総務部長(犬井義夫君) さきの質問にもございましたが、設計業者が独自で積算をしました設計金額につきましては市で把握をしておりませんので、議員ご指摘の設計業者の設計額を無視して市が金額をはじいたのか、あるいは設計業者の設計金額自体も低かったのかどうか、また、設計業者の設計金額が市の設計と同様低かった場合は、それをもとに市の設計が進められたことになるということはございませんので、設計業者に責任はないものと考えております。 484 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 485 ◯20番(長崎任男君) わかりました。  細項目の7番です。  市の方で今回の工事、制震工法による改築というスキームが固まって、最初に市で設計を行った時期はいつだったのか、お答えください。 486 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 487 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成26年度に発注をいたしました市庁舎耐震補強工事実施設計委託業務の業務期間でありまして、時期としましては平成27年の8月ごろでございます。 488 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 489 ◯20番(長崎任男君) 細項目の8番です。その時点での設計金額は幾らだったのでしょうか。 490 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 491 ◯総務部長(犬井義夫君) 制震工法による耐震補強工事、増築工事、既存庁舎改修工事を合わせまして、税込みで31億7,032万4,000円でございます。 492 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 493 ◯20番(長崎任男君) その金額はいつ公表されたのでしょうか。それはどういった場であったのでしょうか、お答えください。 494 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 495 ◯総務部長(犬井義夫君) 先ほどお答えをいたしました設計金額につきましては、平成27年10月14日に開催をされました第1回本庁舎耐震化整備検討特別委員会におきまして、提案をいたしました工事案のうち、制震工法による耐震補強と、既存庁舎の前面に5階建ての増築を行うD案としてお示しをしたところでございます。  なお、報道機関に対しての発表はしてございません。 496 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 497 ◯20番(長崎任男君) 細項目10番です。  最後ですけれども、今回の入札に係る市の設計について、今お聞きした最初の設計金額に縛られることはなかったのでしょうか、お聞かせください。 498 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 499 ◯総務部長(犬井義夫君) 今回の市の設計金額につきましては、設計委託業務の受託業者が公共建築工事積算基準に基づきまして専門業者から徴集いたしました見積金額や積算数量などをもとに作成した積算内訳書、繰り返しになりますが、これは全ての金額が入ったものではございませんが、この積算内訳書に市が設計基準単価の値を入れたり諸経費の計算を行って最終的に算出をしたものでございまして、当初にお示しをいたしました設計金額には縛られたものではないと思っているところでございます。 500 ◯議長(安藤 博君) 長崎君。   〔20番(長崎任男君)登壇〕 501 ◯20番(長崎任男君) 私、今回、この1点に絞りまして、百条委員会の中でも結構私なりにいろいろ調べまして、本当にこれの事実は一体どういうことなのかということを私なりに考えて、今回、こういうような質問をさせていただいたわけなんですけれども、非常にまだまだ意見が食い違っているところもありまして、百条委員会での追及といいますか、明らかになってくることが今後あるとは思うんですけれども、当初市長もおっしゃいましたけれども、これを教訓に、こういったことが二度とないようにしていただくということが私たちの望みでありますので、そういったことを肝に銘じて、今後の対応をよろしくお願いしたいと思います。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 502 ◯議長(安藤 博君) 5番夏川嘉一郎君。夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 503 ◯5番(夏川嘉一郎君) 私は、今回の質問で、大きく3項目に絞って質問をさせていただきます。  まず、大項目1番であります。「大学と自治体・連携協定」の在り方について。  近年、多くの地方自治体で、大学・自治体間の政策協定に関する大学と自治体の連携化が急速に進行されつつあります。その相互目的とするところは、総じて、地域社会の活性化、人材育成の寄与等であるということであります。本市もこのらち外にあらず、現在、5大学と連携・協力の関係にあります。  ところで、最近は、この大学との連携をより効果あるものにするため、地方自治体間において、より高みを目指しての施策差別化の兆候が見え始めたと言われております。本市もこの連携をより効果的なものにするために、常に考え、前進する体制づくりを検討するべきときに来ているのではないかと考えます。  以上の観点に立って、以下の質問をさせていただきます。  中項目の1であります。連携と地域活性化について。  細項目の1、協定書外、取決め書策定について。  協定書に基づく事業を正確に実施するためには、何らかの形で具体的な行動指針となる取り決め書的なものが別に必要ではないかと考えますけれども、当局の見解をお願いします。 504 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 505 ◯企画振興部長(馬場完之君) 大学との連携協力協定につきましては、大学の持つ知見や人材、学生の活力といった資源を有効活用し、大学と地域と行政が相互に協力を行う体制の充実を図り、地域社会の活性化および人材育成に寄与することを目的として締結しておりまして、協定書では、協力する事業分野等の基本的な事項を定めております。  ご指摘の具体的な活動指針等につきましては、個別の事業ごとに活動内容や各連携主体の役割等が異なりますことから、事業の内容を見極めた上で、必要に応じて定めることが適切と考えております。  例えば平成29年3月に連携協力協定を締結いたしました聖泉大学との間では、防災に関する地域のイベントや住民向けの公開講座等、各年度の連携事業の推進に当たり、本市の各事業担当課と協議を行い、当該年度の方針を定めた上で取り組みを進めているところでございます。  今後におきましても、できるだけ具体的な活動方針等を定め、事業を実施してまいりたいと考えております。 506 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 507 ◯5番(夏川嘉一郎君) 大体そういうような形で別途取り決め書をつくっているということでありますけれども、これは一つの書面でそういうものをつくっておられるのか。聖泉大学以外のところも、県立大学とか滋賀大学とかありますけれども、滋賀大学との連携は長いんですけれども、その辺も別途きちっとそういう取り決め書がつくられているのか。もう一度お願いします。 508 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 509 ◯企画振興部長(馬場完之君) 先ほど申しましたように、協定は大きく分野ごとなんですけれども、各事業を行いますときにはそれぞれの実施要領等を定めますし、細かいそういった取り決めというのはしていないんですけど、事業ごとに打ち合わせ等をして、細かい取り決めをしているということでございます。 510 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 511 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  今後、きちっと取り決めするという一つのルール的なものをやはりつくる必要があるのではないかと思います。次いきます。  事業活動の「見える化」について。  施策の「見える化」は行政の責務であります。事業推進状況を何らかの形で対市民に「見える化」する必要があるのではないでしょうか。今のままでは雲上の一つの協議というような感じも受けないこともないと思いますが、その辺についてよろしくお願いします。 512 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 513 ◯企画振興部長(馬場完之君) 本市では、平成27年度に策定いたしました彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略におきまして、四つある基本目標のうちの一つとして「若者のチャレンジにより、新しい人の流れが生まれるまちづくり」を掲げ、さらにそれを実現する施策として「市内大学をはじめとした高等教育機関等との連携強化」を掲げており、産官学金労言の各機関の代表者からなる推進協議会の中で事業の評価を実施し、PDCAサイクルによる各施策の成果検証を着実に実施し、その結果を公表しております。  また、現在、彦根市ホームページでは、高等教育機関等との連携協力協定の協定書等を掲載しており、協定の内容の周知に努めているところでございます。  今後につきましては、ご指摘いただきましたことを踏まえ、連携事業の内容についてもホームページで紹介できるよう努めてまいりたいと考えております。 514 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 515 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  ホームページも結構ですけれども、高齢者社会、対高齢者対象ということで、広報とかいろんな手段を使って、これをわかりやすく、一部の人だけに偏っているような現状でもあるかと考えますけれども、その点、今後の改善点について何かもうちょっと。対市民、対高齢者というような施策はいかがでしょう。もう一度お願いします。 516 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 517 ◯企画振興部長(馬場完之君) 今ご指摘いただきましたように、例えば「広報ひこね」等でそういった特集を載せるとかも考えてまいりたいと思いますが、まずはホームページに掲載することからやっていきたいと考えております。 518 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 519 ◯5番(夏川嘉一郎君) 次にいきます。  細項目の3番であります。事業を「目的別に細分化すること」について。  細項目1とも重なりますけれども、事業の目的別細分化は目標をより明確化することにつながり、このことは事業成果アップにもつながると考えます。当局の見解をお願いします。 520 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 521 ◯企画振興部長(馬場完之君) さきにお答えしましたとおり、協定はあくまで協力する事業分野等の基本的な事項を定めているものでありまして、個別の事業につきましては事業ごとに目的や推進体制を構築するべきものと考えており、実際の事業の取り組み事項につきましては、大学と市が協議を行い決定しているところです。
     議員ご指摘の事業を目的ごとに細分化していくという点につきましては、こうした協議を通じて個別の事業ごとに目標を定め、確認しながら事業成果を向上させようと努めているところでございます。 522 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 523 ◯5番(夏川嘉一郎君) 細項目の4番、事業成果の検証について。  事業をより確実に推進するためには、一定期間ごとの成果検証が必要不可欠なことと考えます。この点に関して当局の見解を伺いたいと思います。 524 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 525 ◯企画振興部長(馬場完之君) さきにもお答えしましたとおり、大学との連携事業につきましては、彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略推進協議会や各事業担当課におきまして、連携施策の評価・検証を行い、PDCAサイクルを回しながら、1年間を単位として成果の検証を行っているところでございます。 526 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 527 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  5番にいきます。事業の地域展開について。  対象地域を絞り、地域単位で「地域と大学の連携」による地域再生を進めている地方自治体もあります。これも大学連携の一形態と考えます。当局の見解を伺いたいと思います。 528 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 529 ◯企画振興部長(馬場完之君) 本市につきましては、南北に長い市域を持ち、それぞれの地域で抱えている課題も異なっております。こうした地域の特性を踏まえ、既に各大学におかれましては地域と連携した事業に取り組まれており、滋賀県立大学では、「近江楽座」と称した地域貢献事業を平成16年度から実施され、市内の多くの地域で活動展開をされておられます。  例えば、高宮町で取り組まれております「おとくらプロジェクト」では、築200年を超える古民家と蔵を、学生の手によって喫茶、ギャラリー、イベントスペース等として活用し、地元商店街とも連携した地域再生を行っています。  また、聖泉大学では、平成29年度に高齢化社会における安全な地域づくりを目指し、「防災と福祉でつながる地域づくり」と称した防災イベントや各種講座等を開催されています。  このように既に大学と地域が連携して地域課題に取り組んでおられ、連携事業の地域展開はできていると考えておりますが、さらにこの取り組みが全市に広がっていくよう、市としましても支援してまいりたいと考えております。 530 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 531 ◯5番(夏川嘉一郎君) 一応、地域展開は始まっているという回答でございました。地域展開するには、募集を地域から集めて、そこで選定するというような形式をとっておられるのか。この点がちょっと気になるので、もう一度お願いします。 532 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 533 ◯企画振興部長(馬場完之君) 具体的に大学の方が公募型とかいうことではないとは思っているんですけど、特に教授とか学生さんたちがつながりのあるところで交わっておられるということは聞いております。 534 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 535 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。実は河瀬もそういう機会があればいいと考えましたので、ちょっと質問させていただきました。  6番目、モデル地域の設定についてであります。  これは細項目5とも重なりますけれども、モデル地域を設定して、その枠内で地域と大学の連携を進める手法もある、限られた枠内のため成果や問題点などが見えやすい、このことは同時に今後の市全体の事業目的達成にも大いに役立つものと考えます。上とも重なりますけど、もう一度お願いします。 536 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 537 ◯企画振興部長(馬場完之君) 先ほどもお答えしましたとおり、本市では南北に長い市域を持ち、それぞれの地域で抱えている課題も異なり、モデル地域での検証が全ての地域に活用できるかどうかということがございます。  このことに加えまして、さきのご質問でもお答えしましたとおり、大学と地域の連携事業は既に一定始まっておりまして、モデル地域を設定する必要はないと考えております。  ただ、議員ご指摘のとおり、モデル地域を設定してその枠内で事業を進めることは、成果や課題等の検証作業がやりやすくなるなどの利点があると思われますので、事業内容を踏まえた上で、モデル地域を設定することが適切と思われる場合には、そうした対応も検討してまいりたいと考えております。 538 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 539 ◯5番(夏川嘉一郎君) なぜこういう質問をしたかというと、例えば中山間地域の活性化、これはどこの市町でも非常に大きな課題でございますけれども、こういうところに大学の頭脳を入れて検討しているところもあります。これは高宮とかそういうようなところみたいに自然に大学との連携ができるのではなくて、市からある程度いろんなあれをしてそういうように仕向けるというか、中をコーディネートするということも必要かと思うんですけど、こういう点はいかがでしょうか。モデル地区にそういうところを指定する、必要なところに活性化を図る、コーディネートするという政策はいかがでしょう。 540 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 541 ◯企画振興部長(馬場完之君) もともと大学連携と申しますと、大学の地域貢献であったり人材育成の観点、市の方も地域活性化ということがございまして、お互いにメリットがあるというところで、ウイン・ウインの関係で始まっていると思っております。  そういったことで、特にこちらの方で課題があるようなところでありましたらそういったことを投げかけたり、向こうの方からご提案があったり相談に来られるというような関係で進んでおりますので、必要があればそういったことも考えてまいりたいと思っております。 542 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 543 ◯5番(夏川嘉一郎君) 自然にでき上がった関係ではなくて、そういう一つの困っている、しかし、そういうように届け出するようなところまでいかないというような地区もあるかと思いますけれども、そういうところはしっかりと目を通して、それなりに橋渡しをしていただくということも必要かと思います。これは意見として述べておきます。  7番目でございます。効果ある大学連携を目指すことについて。  大学の連携を効果あるものにするためには、常に考える体制づくりが不可欠であります。甲乙間は言うに及ばず、行政サイドでも常に考え、行動する体制づくりが必要かと考えます。以上のことについて、今後の方針も含め、さらなる改善点について当局の見解を伺いたいと思います。 544 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 545 ◯企画振興部長(馬場完之君) さきにも申し上げましたとおり、彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略におきまして、四つある基本目標のうちの一つとして「若者のチャレンジにより、新しい人の流れが生まれるまちづくり」を掲げ、さらにそれを実現する施策として「市内大学をはじめとした高等教育機関等との連携強化」を掲げているところでございます。  この彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略におけます施策の推進に当たりましては、協議会や各事業担当課におきまして連携施策の評価や検証を行い、PDCAサイクルを回す体制を整えているところでございます。こうした体制を活用することで、大学連携の施策についても常に改善を図ってまいりたいと考えております。 546 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。 〔5番(夏川嘉一郎君)登壇、資料掲示〕 547 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  大学連携をより実のあるものにするため、まだ数年の始まりでございますけれども、今後、いろんなところの差別化というような方向に枝分かれしていくと思いますので、常にしっかりと何かをシステム化するようなことも考えるべきではないかと思います。今後ともよろしくお願いします。  以上で、大項目1番目は終わります。  次に、大項目の2番目に入ります。  河瀬公園に関しての「疑惑と改善策」について。  質問は、河瀬公園用地決定の不自然さと今後の取り組み計画についてであります。河瀬公園の母体は神社林、すなわち鎮守の森ということで、戦後の開発ブームにも耐え、唯一生き残った希少価値の高い大型森林でありますが、同公園はこの森林の何割かを切り開いて公園にしようとするものであります。一度壊せば二度と再生不可能であろう貴重な自然遺産を犠牲にしてまで、なぜ日陰、極端なコの字型、およそ公園としては体をなさない土地を用地として決めたのでしょうか。周辺に幾多適地があるにもかかわらずであります。  当時、もう既に45年前になるんですが、昭和48年に決まったと言われておりますけれども、取り決めに大きな不自然さ、疑惑を感じざるを得ません。なぜこういうことになったのでしょうか。今後のためにしっかりとこれは検証しておく必要があると考えます。  さて、現時点での問題点は残された取り組み、すなわち公園形態づくりの中で失ったものの大きさ、当時行政の過失をしっかりと認識し、失地回復策を検討すべきではなかろうかと考えます。  また、そのことは同時に未来につながる公園をつくることでもあるのではないでしょうか。当局には検討の責務ありと考えます。  以上の観点に立って、以下の質問をさせていただきます。  中項目の1番、用地決定の問題点について。  ここで資料を掲示します。河瀬公園はどういう位置にあって、どういう形態かということを余り一般の方がわからないということで、実態だけざっと把握してもらいたいと思います。  要するに、これだけがずっと昔からある今までの河瀬公園と言われるものです。しかし、この外輪部は個人の土地。この辺は個人と神社林が入り交じっています。この三角の部分は畑であります。しかし、この河瀬神社林は雑木林であり、この辺には竹が繁っておりますし、この辺の一部にも竹が繁っております。雑木林という見方もできますけれども、河瀬神社林全体がどっちかいうと、竹が生えているし、中にケヤキ、杉、カシが混じっておりまして、全体が雑木林ではないかというようにも見られないこともありません。  この辺は個人の土地でございます。この辺の一部は個人。神社林もこの辺に混じっているというような混成林でございますけれども、これはこれとして、世間には混成神社林というのがかなりありまして、特別な存在ではありません。長年こういう形の、河瀬にしては大き過ぎるような神社林が手つかずでずっと残っております。  今回、この赤い部分を伐開して市の公園にするという計画でございます。ただ、これだけを伐開することになると、河瀬の神社林は現在の半分以下に小さくなるというような実態でございまして、ここに一つの問題点があるのではないでしょうか。  それからもう一つ。これが北でございまして、こういう形の公園になると、この陰の中にずぼっと、陰のコの字型というような特殊な河瀬公園でございます。河瀬公園といっても、これは彦根市の公園でございます。河瀬の公園なら私もこんなところで苦労して説明する必要はないんですけれども、彦根市の責任において彦根市の公園、市民の公園ということでございますので、ここで、以下、質問をさせていただきたいと思います。  中項目の1であります。用地決定時の問題点について。  細項目の1、用地決定時に見る疑惑について。  なぜ貴重な自然神社林を犠牲にしてまで、日陰、コの字型の用地を決めたのでしょうか。これは何か取引があったのでしょうか。これは45年前のことですけれども、当時の行政の姿勢は全く不可解であります。決定にかかわった当時、行政の考え方および取り決め経緯について、わかる範囲でお答えいただきたい。よろしくお願いします。 548 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 549 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬公園の用地決定当時は、河瀬駅を中心として東西で新たな住宅地が増加しておりましたが、周辺地域にまとまった大きさの公園が存在していなかったことから、河瀬学区において、近隣に居住されている市民の利用に供することを目的に、計画面積1.3ヘクタールの近隣公園として、昭和48年12月28日に都市計画決定したものでございます。  その後、周辺道路の整備計画に合わせ、公園へのアクセスなどの利便性を考慮して、平成12年8月18日に計画面積を1.5ヘクタールに拡大したものでございます。  なお、河瀬公園用地の選定につきましては、河瀬駅周辺の市街化区域内において神社の境内地が良好な緑地帯として形成されていたことから、この境内地を取り込んだ一体的な公園として当該地の場所を選定したものでございます。 550 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 551 ◯5番(夏川嘉一郎君) 当時の状況から説明していただきましたけれども、当時の状況で、河瀬の神社林というのは、決める段階においては河瀬の市民、市民というか住民がかなり知らない知らないと言っておりまして、どういうような経過でこれが決まったのか。いろんな人に聞くたびに、わからないわからないという経過でございます。これはこれで当時のことですので、これ以上はやめて次に移ります。  細項目2番でございます。自然重視意識の欠如について。  用地決定の根底には、森林や雑木林は除去すべきものという世界先進諸国に見る森林保全の潮流とは真逆の自然軽視志向があったことも否めない事実と考えます。  今後のことにもつながりますが、公園は運動公園のみではありません。少なくとも公園づくりに携わる者はCO2削減や森林保全等、地球環境に関する世界動向をしっかりと研修しておく必要があると考えます。自然教育の必要性について当局の見解を伺いたいと思いますが、よろしくお願いします。 552 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 553 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおり、当該公園整備を進めるためには、森林保全など自然環境に関する先進地事例や世界的動向を学ぶことは必要であると考えており、公園づくりに携わる者として、公園と都市緑化の研修を受講するなど都市公園や緑のあり方に関する技能等を取得し、業務に生かしております。  また、公園はテニスコートなどの運動施設や遊戯施設のみで整備するものではなく、草木の存在により自然とのふれあいや優れた景観を身近に感じ、その必要性を学習できる自然教育の場として整備していくことも重要であると認識しております。 554 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 555 ◯5番(夏川嘉一郎君) 今の答弁でちょっと安心したんですけれども、いや、全くそういう意識がないかというように思っていたので。ごめんなさい。次に移ります。  細項目の3番、公園用地の取り決め方、改善について。  今回の用地決定は、初めに公園に何を求めるかの市の基本コンセプト提示や全市民の意向等が十分にこれに反映されていなかった点に問題があったのではないかと考えます。昔のことで、何となく地元の2、3の意見を聞いて決めたのではないかと思いますけれども、この点について、今後の改善方向も含め、知っておられる範囲で当局の見解をお願いします。 556 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 557 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 河瀬公園の用地決定の経緯につきましては、さきのご質問でお答えさせていただきましたとおり、良好な緑地帯であり、鎮守の森を形成する神社の境内地を生かすこととして都市計画決定されているものと考えております。  また、河瀬公園は、荒神山公園や金亀公園のように市域全域からの利用者を考慮した公園ではなく、河瀬学区を中心とした近隣に居住する方のご利用を見込んだ近隣公園でありますことから、こうした方々のご要望を伺いながら整備計画の策定や具体的な設計を進めており、そのプロセスに問題があったとは考えておりません。  なお、今後におきましても、施設整備により、その利用者が何を求めておられるのか、そのニーズを把握し、ご要望にお応えできるよう努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 558 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 559 ◯5番(夏川嘉一郎君) この種の公園は彦根市に鳥居本公園と河瀬公園、余り多くはないということ。これは地元だけのための公園ではなくて、彦根市全体の市民の公園と。もちろん地元優先はこれは当然のことでありますけれども、やはり全市民の公園という高い観点からの公園であるべきだと思うんですけれども、この点いかがでしょうか。何か河瀬だけの公園みたいな発言がありましたけど、これは彦根市が資金を投入して、彦根市の決定によって、全市民の意思の決定によってつくるべきものと考えますけれども、河瀬の意向も聞くけれども、基本的には全市民の意向をしっかりと反映した公園であるべきだと考えますが、これはいかがでしょうか。 560 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 561 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 確かに彦根市内の公園でありますけれども、先ほども申し上げましたように、これはあくまでも近隣公園として都市計画決定してそのように位置づけておりますことから、河瀬学区周辺の皆様方のご利用を考えて整備を進めているものでございます。 562 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 563 ◯5番(夏川嘉一郎君) とりあえず、これからは広く河瀬全体の意見を聞いて、例えば地元の近くの人の、木の葉が落ちるからかなわないとか、一般にそういうような傾向に陥りやすいんですけれども、全体の利益というようにしっかりとよろしくお願いします。次にいきます。  中項目の2番であります。公園形態に「市の基本姿勢表示」反映について。  これはさきの細項目で言いましたけれども、細項目の1番であります。公園形態づくりによる問題点、解決策について。  公園形態のありようによって、冒頭に述べた諸問題、貴重森林破壊等もある程度解決できるものと考えます。また、そのことは同時に、必ずや市民恒久の幸せ、持続可能性社会構築にもつながるはずであります。公園づくりの形態というのは非常に大事であると、当局の高い見識に期待したいものであります。公園形態の検討の必要性について、当局の見解をいま一度お願いしたいと思います。 564 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。
    565 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 公園の形態は都市計画決定した区域となりますが、計画区域に含まれる境内地の樹林である鎮守の森は良好な緑地でありますことから、伐採等を行わず、保全を図ってまいりたいと考えております。  また、その他の竹林や雑木林がある荒廃地につきましては、雑木等を伐採し、境内地の樹木を含めた公園形態を生かして、近隣に居住される方々が集う公園として整備し、世代間交流やコミュニティの場として活用することで、持続可能な社会につながるものと考えております。 566 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 567 ◯5番(夏川嘉一郎君) 今の回答で、市民が集う公園といっても幅が広いので、何をどこまで考えておられるのかちょっとつかみにくいんですけれども、やはり貴重な神社林を破壊したということで、そのマイナスを補うような検討をしっかりやっていただきたいと考えます。  中項目から細項目の2番、最後の質問でございます。植物公園と云う選択肢について。  植物公園化という公園形態を志向することにより、森林破壊にある程度の歯止めをかけられ、また、用地不適正も解消、既存の神社林も補完林として活用できる等、現時点で考えられる三方よしの施策ではないかと考えます。改めて当局の見解を伺いたいと思います。 568 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 569 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 現在の公園整備計画におきましては、計画区域内の雑木林については伐採することとなりますが、地域環境の改善に寄与することに加え、鎮守の森を中心として、その周囲に利用者が良好な緑を感じる空間の創造が可能であると考えております。  また、鎮守の森を形成する境内地は公園整備区域から除外しており、神社林の機能を維持し、互いの借景として補完し、一体的に活用することができるものと考えております。  このように公園形態や自然環境などを最大限に活用することによって、魅力ある近隣公園としての河瀬公園ができるものと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 570 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 571 ◯5番(夏川嘉一郎君) 鎮守の森は残す残すと言われますけど、それは当然のことであって、鎮守の森まで切ってもらったらえらいことになります。鎮守の森は当然残す。しかし、そのほかの今までずっと戦前からあった神社林、雑木林と言われていますけれども、鎮守の森そのものを、河瀬神社の場合は竹も生えていますし、杉、ヒノキ、漠然と生えており、これそのものが雑木林であると、雑木林は除去すべきものというその感覚がおかしいのではないでしょうか。雑木林も全てそのようなものが補完し合って、河瀬の場合は河瀬神社林というものを形成してきたということをしかと考えていただいて、簡単に雑木林だから除去すべきものという感覚はおかしいのではないでしょうか。この点については再度見解をお願いします。 572 ◯議長(安藤 博君) 都市建設部長。 573 ◯都市建設部長(藤原 弘君) 繰り返しの答弁になるかもしれませんけれども、鎮守の森の樹木については、それを生かしながら公園の整備を進めていきたいと。その中で、雑木林については、日陰等にもなりますし、雪のときにもかなり周辺に影響が出てくるという部分もございますので、その辺については伐採させていただいて、そこに市民が集っていただける広場なりベンチ等を配置して、コミュニティや地域の方々が集える公園にしていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。 574 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。 〔5番(夏川嘉一郎君)登壇、資料掲示〕 575 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  いろいろ言いましたけれども、できるだけ慎重に立派な公園をつくっていただきたいと思います。  それでは、大項目の3番に移ります。原発「再稼働同意権」の必要性について。  去る5月9日、またまた福井県大飯原発が再稼働しました。高浜原発の2基に続いて大飯の3、4号機が加わり、現在、この地域に4基の原発が稼働していることになります。現在、政府は全休止原発の再稼働を画策中とか。これは今の新聞等で政府の動向を見ますに、間違いなく全部の再稼働を画策しているように思います。若狭湾周辺にはいまだ11基が待機中であります。  さて、近年、福島第1原発事故以来、被害が広範囲に及ぶ自治体を見るに及び、再稼働同意権を得ている立地自治体、原発から半径30キロメートル以外の自治体の間で稼働同意権を求める動きが強まっているとのことであります。琵琶湖を擁する本彦根市も、近隣原発群に一旦事あれば、地域終えんにもつながる可能性も否定できません。被害可能性自治体として、再稼働同意権獲得の運動を展開していくべきときと考えます。  以上の観点に基づき、以下の質問をさせていただきます。  中項目の1、「同意権獲得戦略」の構築について。  その前に、ちょっと現在の若狭湾周辺の原発状況の説明をしておきます。  これが琵琶湖であります。ここが若狭湾です。現在、高浜原発が4基ある中の2基が動いている、それから大飯原発が4基ある中の2基が動いているということで、現在4基が動いております。まだここに美浜原発、それから敦賀原発が2基あります。15基中4基が動いております。「ふげん」や「もんじゅ」は核廃棄物の中から有効なプルトニウムを取り出すという、世界で余り成功していませんので、まずこの2基は大丈夫だろうと思いますけれども、原発銀座と言われておりますので、日本有数の原発がかなり固まっているところでございます。  ここに琵琶湖がありますけれども、これが今、UPZの30キロ圏内の範囲が敦賀や美浜原発では、余呉のところにかかって、琵琶湖にすれすれかかるというような範囲ですけれども、大飯、高浜原発は50キロから60キロということで、彦根にはかからないけれども、比良山系にはしっかりかかる。比良山系にかかるということは、何か事あれば琵琶湖汚染に100%つながるということであります。  今、アメリカでは80キロ圏内が安全範囲と言われておりますけれども、それであれば彦根市も琵琶湖も全部すっぽりと危険な範囲に入るということで、次の質問でこれをしっかりと要望していきたいと思います。  中項目の1であります。「同意権獲得戦略」の構築について。  この種の同意権獲得は、危険が及ぶ可能性を常に持つ地域自治体としてしごく当然の権利であります。そのことは同時に、市民に対しての必然の責務であると考えます。  細項目1、同意権獲得の必要性について。  福島原発事故の悲惨な現状を見るに及び、既に同意権を得ている自治体(半径30キロ圏内)以外の地方自治体からも稼働同意権を求める動きが高まりつつあります。彦根市も命の水がめ琵琶湖を擁しており、かの地に事故あらば何らかの影響を受ける可能性は大と考えます。同意権の必要性について当局の見解を伺いたいと思います。お願いします。 576 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 577 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 原子力発電所の再稼働に係る同意権につきましては、平成28年に滋賀県が関西電力に対して、立地自治体並みの実効性の高い原子力安全協定の締結に向けて継続して協議を行うことなどを要請し、関西電力からは、引き続き滋賀県との意見交換などを実施することや、安全協定の内容充実に係る具体的な要請に対しても真摯に対応すると回答されております。  滋賀県と県下19市町は滋賀県原子力安全対策連絡協議会を構成しておりますので、本市としても、同協議会の場において県および各市町と足並みをそろえ、立地自治体並みの実効性の高い原子力安全協定の締結を求めるなど、対応していきたいと考えております。 578 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 579 ◯5番(夏川嘉一郎君) 細項目2番であります。活動継続の必要性について。  この種の要求活動には粘り強い継続性等が不可欠であり、それを支える何らかの組織体、体制づくりが必要と考えます。この決意について当局の見解を伺いたいと思います。 580 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 581 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 原子力発電に関しては国のエネルギー政策に係るものであり、本市独自での何らかの組織体制を構築することは考えておりませんが、先ほどもお答えさせていただいたとおり、滋賀県では県と19市町で滋賀県原子力安全対策連絡協議会を構成していることから、県下で足並みをそろえ、継続して対応していきたいと考えております。 582 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 583 ◯5番(夏川嘉一郎君) この切り口とは違うけれども、前回の質問で、同じく県と連携を進めていくというように言われております。どのような成果があったのか全くわからないし、また同じような答弁をいただきました。やはり県のしりをたたくことが必要ではないかと考えますが、しっかりとたたいているのかどうか。もう一度お答え願います。 584 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 585 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 先ほど来お答えしております滋賀県原子力安全対策連絡協議会という場で、過日も開催されましたけれども、そういった場で原子力発電に関するいろんな情報を提供いただき、また、それについて議論をしているというところでございますので、よろしくお願いをいたします。 586 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 587 ◯5番(夏川嘉一郎君) 大分時間がなくなってきましたので、次いきます。  細項目3番、近隣他市まちとの連携化について。  目的を同じくする他市町との連携化は必要な戦略の一つと考えます。この点についてお願いします。 588 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 589 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 議員ご指摘のとおり、他市町との連携は必要と考えており、滋賀県原子力安全対策連絡協議会を通じて足並みをそろえていくこととしておりますので、今後とも県と19市町で連携していきたいと考えております。 590 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 591 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。今度のいつかの質問では、成果をしっかりと回答を得られるように努力してください。よろしくお願いします。  それでは、細項目の4番であります。地域汚染メカニズム資料づくりについて。  福井原発に事故あるとき、琵琶湖を通じての地域汚染拡大メカニズムをつくっておく必要があります。有力な交渉もしくは宣伝材料になると思います。当局の見解を伺いたいと思います。 592 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 593 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 琵琶湖を通じての地域汚染拡大のメカニズムにつきまして、本市独自での資料づくりは難しいと考えておりますが、福井県の原発事故における放射性物質の拡散予測として、滋賀県において独自のシミュレーションにより琵琶湖への影響予測について取りまとめられています。  これは、福島第一原発の事故において最も大量に放射性物質が放出された日を対象とし、同量の放射性セシウム・ヨウ素が6時間の間、福井県の原発から放出されたと仮定するなどした場合の琵琶湖への影響予測として、琵琶湖全域について、水面から水深5メートルまでの表層における放射性物質の平均濃度の変化が示されており、どの程度の影響があるのかの予測もなされているところです。また、県から報道機関や下流域の京都市や大阪市などへも情報提供されています。  国や原子力施設への要望等を行っていくに当たり、議員がおっしゃるこうした地域汚染メカニズム等の考え方は大変重要になると考えますが、滋賀県原子力安全対策連絡協議会等を通じて県や周辺市町等と連携を図りながら、原子力防災対策について取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 594 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 595 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  ただ、この種のメカニズムというのは、今言われた非常に高度なメカニズムが必要ですけれども、もう一つは、これは比良山に放射能の雨が降れば確実に琵琶湖が汚染されます。これは誰でもつくれるメカニズムですので、市独自でやはりつくる必要もあるのではないかと考えます。これは一つ、今後の課題として。  細項目の5番にいきます。事故想定、避難訓練の必要性について。  原発事故の被害は自然災害レベルをはるかにしのぐもので、万一を考えての原発事故の避難訓練は絶対に必要な施策です。また、そのことは同時に対市民原発事故危機意識の涵養にも役立つものと考えます。当局の見解をよろしくお願いします。 596 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 597 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 現在、国の原子力災害対策指針では、本市のような30キロメートル圏外の地域における防護措置としては避難訓練等の策定は求められておらず、原子力施設等から著しく異常な水準で放射性物質が放出され、またはその恐れがある場合には、施設等の状況や放射性物質の放出状況を踏まえ、必要に応じて30キロメートル圏外においても屋内退避や一時移転等を実施することとされておりますが、具体的方法については記載されておりません。本市が平成29年度に新規策定した市地域防災計画原子力災害対策編においても、同様に記載しているところです。  一方、滋賀県においては、独自に実施された放射性物質拡散予測シミュレーションの結果等を踏まえ、43キロ圏内を原子力災害対策重点地域として定めておられ、長浜市や高島市において避難訓練の実施をされております。  また、大津市では、福島第一原発において原発から47キロメートル離れた場所からでも高い値の放射線量が計測されたことから、大飯原発から47キロメートル圏内の地域も含めた避難計画を策定され、本年5月に避難訓練を実施されたところです。  本市は原発の中で一番近い美浜原発からでも50キロメートル以上離れておりますが、万が一の場合に備えて、国や本市と似た条件の他の自治体の情報を収集しながら、本市地域防災計画原子力災害対策編にどのように位置づけるかを研究していきたいと考えております。 598 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 599 ◯5番(夏川嘉一郎君) ありがとうございます。  ただ、前の質問で、UPZ圏並みの避難防災計画を策定していくという回答をいただいておりますけれども、その策定の動きがまだ見えません。今の回答ではこれからやっていくということでしたが、いかがでしょう。 600 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 601 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 今ほどもお答えしましたけれども、滋賀県内で長浜市、高島市が先行してこういった訓練を実施されておりますので、そういった状況も調べさせていただきながら、実効性の高い訓練を今後考えていきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 602 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 603 ◯5番(夏川嘉一郎君) 次にいきます。  細項目6番、避難危険区域圏拡大(半径80km圏)を求める事について。  平成23年、福島第一原発事故において、避難危険区域30キロメートル圏では狭過ぎることがはっきり証明されました。より確実な安全確保のため、米国式の80キロメートルを求める運動を展開していくべきではないかと感じました。これは非常に大事なことであります。当局の見解をお願いしたいと思います。 604 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 605 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 避難危険区域圏の拡大に関しましては、平成28年2月市議会定例会の夏川議員のご質問でもお答えをいたしましたが、国の原子力災害対策指針において、緊急時に防護措置を準備する区域、いわゆるUPZの範囲については、国際原子力機関(IAEA)が定める国際基準において5ないし30キロメートルの間で設定されていることを踏まえ、原子力施設からおおむね30キロメートル圏内と設定されています。  避難危険区域圏の拡大につきましては、専門的な知識や調査、解析結果等による判断が必要であると考えており、本市において具体的な数値をもって主張できるものではないと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いをいたします。  しかしながら、万が一に備え、できる限り体制整備を図ってまいりたいと考えておりますので、滋賀県および県内19市町で構成する滋賀県原子力安全対策連絡協議会等を通じて他市町とも連携しながら、30キロメートル圏外の自治体が行う独自の原子力災害等の対策に係る国の支援等について、県を通じて国に求めてまいりたいと考えております。 606 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 607 ◯5番(夏川嘉一郎君) なかなかこれは難しい問題ですけれども、米国では80キロ圏内では胎内被曝の可能性ありと検証されておりますし、日本でも多くの学者が80キロ圏内は守るべきだという声明を出しております。  市民の未来に関すること、命の未来にも関する重大事項ですので、彦根市はほかの地区とは違い、琵琶湖を擁しております。比良山系に雪が降れば、雨が振っても一緒ですけれども、琵琶湖の水を我々は飲んでいるということですので、これはしっかりと高い目標を掲げて、遠慮せずにしっかりと運動を続けていくべきではないかと思いますが、もう一度しっかりとお答え願います。 608 ◯議長(安藤 博君) 総務部危機管理監。 609 ◯総務部危機管理監(谷澤幸治君) 先ほど来申し上げておりますが、県と関係市町といろいろの連携を図りながら働きかけていきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 610 ◯議長(安藤 博君) 夏川君。   〔5番(夏川嘉一郎君)登壇〕 611 ◯5番(夏川嘉一郎君) いろいろありがとうございました。  ただ、この問題は、単に遠慮したり、この問題は国が決めるというような生ぬるい問題ではありません。命にかかわる、我々の子孫に我々は責任を持つべきときが来ていると考えていただいて、しっかりと強い決意を持ってこれらに取り組んでいただきたい。最後になりますが、ちょっと申し添えておきます。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。
    612 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後3時05分休憩            午後3時20分再開 613 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  2番獅山向洋君。獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 614 ◯2番(獅山向洋君) それでは、大項目1、百条委員会を傍聴して。  中項目1、大久保市長および川嶋前副市長の証言について、何点かお尋ねします。  細項目1。大久保市長は、かねてから、いわゆる裏合意というのはその当時は知らなかったとおっしゃっていたわけで、私どもは例の経過報告なんかから見まして、川嶋前副市長は知っておられたんだと思っていたわけです。ところが、百条委員会における証言を聞いておりますと、大久保市長も川嶋前副市長も、お二人とも裏合意を知ったのは後日のことであるという証言をされたわけです。  そうしますと、一体誰がこの裏合意を指示したのかということになるわけですね。一体だれが裏合意を指示したんでしょうか。市長はどのように考えておられるのか、見解を問います。 615 ◯議長(安藤 博君) 市長。 616 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどの長崎議員のご質問にもお答えさせていただきましたとおりに、当時の川嶋前副市長が詳細な工事の内容について具体的な指示をなさったとは思っておりません。  ただ、随意契約に移行する際において、前都市建設部長に対して、できるだけ契約できるよう交渉努力をしてほしいと指示をしたと自ら述べておられます。その協議の中で、外構あるいは備品等の一部を別途とするということについては後ほど説明が尽くせるという判断のもとに行ったということでありますが、結果的にその交渉内容が条件変更を前提に契約をしようと進めたということでありまして、このことが問題だと考えております。 617 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 618 ◯2番(獅山向洋君) そうすると、川嶋前副市長の指示としては極めて概括的なものであっだというご理解のようですが、それでは、市長もそういう概括的な指示をしたのではありませんか。 619 ◯議長(安藤 博君) 市長。 620 ◯市長(大久保 貴君) 行っておりません。 621 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 622 ◯2番(獅山向洋君) そうしますと、概括的な指示はあくまで川嶋前副市長の考えたことであるということですね。 623 ◯議長(安藤 博君) 市長。 624 ◯市長(大久保 貴君) そうだと思います。 625 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 626 ◯2番(獅山向洋君) 細項目2に移ります。  川嶋前副市長が辞表提出に至る経過については、既に長崎議員がかなり詳細に聞いておられるのですが、私どもが大久保市長からこの辞表提出に至る経過について聞いているのと、かなり違っているという印象を受けたわけです。  そこで、川嶋前副市長の言っていた辞表提出に至る経過について、大久保市長として何らかのご意見とか反論はあるのでしょうか。 627 ◯議長(安藤 博君) 市長。 628 ◯市長(大久保 貴君) 百条委員会での証言の詳細について私はまだ伺っておりませんが、全体としてお伺いした内容としては、特に異論はございません。 629 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 630 ◯2番(獅山向洋君) そうすると、川嶋前副市長の証言については特に異論がないというように聞いておきます。  細項目3、川嶋前副市長はてんまつ書について、自分が副市長としていたころに書いたてんまつ書と、やめてから百条委員会で見た内容とかなり違っているように思うと。改ざんという言葉が妥当かどうか知りませんけれども、改ざんされたのではないかという趣旨の証言をされました。  そこで、川嶋前副市長が辞任された後に、てんまつ書の内容について改ざんを行ったことはあるんでしょうか。 631 ◯議長(安藤 博君) 市長。 632 ◯市長(大久保 貴君) てんまつ書の改ざんということについて、どなたのてんまつ書で、どのようなものだったということはよくわかりませんが、てんまつ書自体が改ざんされたということはないと思っております。 633 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 634 ◯2番(獅山向洋君) それでは、川嶋前副市長が百条委員会で、自分が副市長としていたときのてんまつ書、特に川嶋前副市長に関するてんまつ書と、この百条委員会で委員の皆さんがお読みになったそのてんまつ書と違っているように思うということをおっしゃったのは、どういう理由だと思っておられますか。 635 ◯議長(安藤 博君) 市長。 636 ◯市長(大久保 貴君) どなたのてんまつ書のことをおっしゃっているのか判然としませんが、ご自身で書かれたものに関して、改ざんをされたということはないと思っております。 637 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 638 ◯2番(獅山向洋君) それでは、次の中項目2にいきます。  川嶋前副市長および山本前都市建設部長の証言についてですけれども、このご証言の中で、特に本庁舎耐震化整備事業にかかる事業の経過という文書があったわけで、これが二転三転しました。特に総務部長および企画振興部長の関与については、最初は関与していたような形になっていたけれども、その後、この経過を訂正されたわけです。ところが、今回の百条委員会における証言からいいますと、またもや、この総務部長、また企画振興部長の関与が疑われるような証言が出てきたわけです。  こうなってくると、またもや事業の経過を変更しなければいけないのではないかと思うんですが、細項目1として、この公文書、また変更するんでしょうか。 639 ◯議長(安藤 博君) 市長。 640 ◯市長(大久保 貴君) 現在のところ、変更する予定はございません。 641 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 642 ◯2番(獅山向洋君) 現在のところというのは何という。それでは、将来、変更する可能性があるということなんですか。 643 ◯議長(安藤 博君) 市長。 644 ◯市長(大久保 貴君) これまでもお答え申し上げておりますとおりに、我々としては事実関係の認定は終わっているという認識でございますが、百条委員会を開いていただいておりまして、さらなる究明をしていただいております。その中で新たな事実が出てきたということになれば検討しなければならないかもわかりませんが、現在のところ、我々は事実関係の認定は終わっているということで申し上げているところでございます。 645 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 646 ◯2番(獅山向洋君) これは細項目2に移るわけですけれども、そうしますと、百条委員会というのは偽証罪の制裁もある、そういう意味で非常に慎重な証言をしておられると私は思うんです。  今まで出てきた公文書はあくまで庁内文書にすぎないわけなんです。そういう場合、一体どちらを尊重し優先させるのか、非常に重要だと思うんですね。ですから、変更しないのならば、その理由はどういうところにあるのでしょうか。証言は認めないということなんですか。 647 ◯議長(安藤 博君) 市長。 648 ◯市長(大久保 貴君) これからどのような方向で百条委員会が調査をしていただくかわかりませんが、我々といたしましては、個人からのてんまつ書及びそれぞれが人事課がヒアリングをした内容をもとに事実認定をしておりますので、その限りにおいて、変更することはないと申し上げているところでございます。 649 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 650 ◯2番(獅山向洋君) だから、繰り返しの質問になりますが、要するに、てんまつ書などに基づいてつくった文書だから変更しないと。そうすると、逆に百条委員会における証言というものについては、調査していただいているのではなくて、既に証言が出ているわけですからね。その証言の信憑性についてはどう考えておられるのかということを、もう一度確認しておきます。 651 ◯議長(安藤 博君) 市長。 652 ◯市長(大久保 貴君) これは冒頭のご質問にかかってくるという意味かと思いますが、私としましては、川嶋前副市長がお話しになった、詳細についての指示をしていないという百条委員会の証言は我々が聞き取った内容と変わっていないと。具体的に指示をされたとは思っておりません。  ただ、その指示の内容が契約変更を含んでいるということで問題につながったという理解をしております。 653 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 654 ◯2番(獅山向洋君) 今、ご答弁に関連するので質問しますけれども、そうしますと、あくまで川嶋前副市長は概括的な指示をしただけであって、具体的にいろいろと岐建との交渉をやって、その上で、いわゆる裏合意をやったのは山本前都市建設部長であるというお考えなんですか。今、そういうような趣旨に聞こえましたので確認しておきます。 655 ◯議長(安藤 博君) 市長。 656 ◯市長(大久保 貴君) 私どもが問題にしておりますのは地方公務員法施行令違反でございます。それは、いわゆる随意契約時に契約条件を変更してはならないというものでありまして、できるだけ契約努力をしてほしいという指示は、いわゆる外構、設備を外して協議をする、条件変更であります。そのことが結果的にこういう形につながったということであります。  川嶋前副市長は当時、そのこと自体は後にきちっと説明をすれば、外構などは特に地元業者に仕事を回す等々の理由で説明を尽くすことができると判断したと、ご自身で供述をされておられます。  違法な行為をしているという認識は低かったと思いますが、そのことが結果として地方自治法施行令違反というご指摘を頂戴したということになると思っております。 657 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 658 ◯2番(獅山向洋君) これは後ほども出てきますので、お尋ねします。  中項目3、岐建の証言についてですが、市長は今おっしゃったように、本年2月定例会における辻議員の質問に対して、「地方自治法施行令第167条の2第2項の条文の趣旨を理解していた。本来、随意契約に移行する際に条件を変えていけないということは私どもの常識として持っているものである」、こういうように答弁しております。ところが、岐建滋賀支店の小菅支店長は、上記条文を知らなかったと証言しております。建設業者である小菅支店長が知らなかったと言っているわけです。  そこで、細項目1、市長の常識を建設業者である岐建が知らないと証言したことについて、市長は、岐建は非常識な企業であると思わないでしょうか。思わないときは、その理由を述べてください。 659 ◯議長(安藤 博君) 市長。 660 ◯市長(大久保 貴君) 一般的に、契約に関する地方自治法や同法施行令の規定はほとんどが地方公共団体の手続規定でございますので、民間企業がそれら法令の内容を全て熟知しているかということを考えるときに、そうではない場合もあると思います。  幾ら岐建株式会社が今まで自治体の公共工事、受注工事を多数行っているという企業であったとしても、その規定を知らなかったから、ただちに非常識であるというところまでは言えないと考えております。 661 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 662 ◯2番(獅山向洋君) 私はこんなものは岐建のまさに偽証だと思っています。逆に、市長が私どもの常識として持っているとおっしゃることも、またこれも信じられないことでね。私なんかは市長をこれで3期やりましたけど、はっきり申し上げて、こんなことは知りませんでした。  細項目2、市長の「常識」及び建設業界における基本的な「常識」さえ弁えない建設業者は、排除すべきではないでしょうか。  そもそも法律を知らないと言うのですからね。知っていて、うっかりしていたならわかるんだけれども、こんな地方自治法施行令の重要な条文を知らないというような業者について、市長はどういう認識を持っておられるのか。本当は排除すべきではありませんか。 663 ◯議長(安藤 博君) 市長。 664 ◯市長(大久保 貴君) 企業が地方自治法施行令の規定を知らなかったから、ただちに常識がないとまで言えないと今申し上げました。また、そのことを入札参加資格要件にはしておりませんので、排除することはないと考えております。 665 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 666 ◯2番(獅山向洋君) 今の議論は、議員の皆さんや市民の皆さんが判断されるべき問題だと思います。  大項目2、6月定例会開会前の全員協議会における市長コメントについて。  中項目1、現契約を合意により解約する方向で話合いを進めることについて。  細項目1ですが、この合意解約というのは、いわゆる裏合意の契約も含まれるのでしょうか。 667 ◯議長(安藤 博君) 市長。 668 ◯市長(大久保 貴君) 現在、合意により解約する方向で話し合いを進めている現契約というものは、随意契約交渉時において、一部工事を別途や、取りやめるということとし、当初計画内容から除くことで合意に至った契約というものでございます。 669 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 670 ◯2番(獅山向洋君) 今のご答弁、どうもよくわからなかったのですが、要は合意契約の中に裏合意の契約も含まれるんですか。含まれるか含まれないかだけ、端的に答えてください。
    671 ◯議長(安藤 博君) 市長。 672 ◯市長(大久保 貴君) 裏合意というのがよくわからないところでございますが、一部工事の取りやめというものを約束している、除外した契約内容になっているというものでございます。 673 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 674 ◯2番(獅山向洋君) だから、今市長がおっしゃったそれは、この合意契約に含まれるんですかということを聞いているんです。私もこんな無駄なことで時間ばかり使われたら困るので、端的に答えてください。 675 ◯議長(安藤 博君) 市長。 676 ◯市長(大久保 貴君) 繰り返しになりますが、いわゆる一部の工事が除外されているというものでございます。 677 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) 678 ◯議長(安藤 博君) ただいま、獅山議員から議事進行の申し出がございました。獅山議員の質問に対しまして、市長答弁の方と食い違いが生じるということを議長としても認めさせていただきますので、市長におかれましては、端的に獅山議員のご質問に答えるようお願い申し上げ、答弁を求めたいと思います。  市長。 679 ◯市長(大久保 貴君) 現契約は民法上合法的に成立をしているものでございます。これは繰り返し申し上げてきたとおりです。この契約内容が一部工事を除外しているというものでございまして、裏合意とおっしゃるので、我々は裏合意と思っておりませんで、これがいわゆる除外をしているという……。   (「議会には、だって全部契約を出    したではないですか」と呼ぶ者あ    り) 680 ◯市長(大久保 貴君) そうです。ですからその契約を解除すると。その契約は地方自治法施行令違反のご指摘をいただいておりますので、この契約を合意解除するということでございます。 681 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 682 ◯2番(獅山向洋君) もう1回聞きますが、それでは、本来の契約と、それから9億4,200万円を抜くという契約と、二つとも有効だと市長は言っているんです。だから、その二つとも解約するのかということを聞いているんです。 683 ◯議長(安藤 博君) 市長。 684 ◯市長(大久保 貴君) ちょっと説明が悪いのかもわかりませんが、契約が二つあるわけではありません。今、我々が結んだこの契約というものは税込み31億円の契約、これが実際にはその設計図書に書かれているものから一部除外された工事があるということ、これが地方自治法施行令違反の指摘を受けている。違法な契約という指摘があるために、この契約を一旦解除するということでございます。 685 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 686 ◯2番(獅山向洋君) もう一つ確認しておきますけどね。そうすると、地方自治法施行令違反を含んだ契約、それを解約するという意味ですね。それでは続けます。  それでは、細項目2に移りますが、それでは、市長はかねてから自分は知らなかったとおっしゃっているわけですけれども、時間が長くなるので短く裏合意と言っているんですけど、とにかく9億4,000万円余りを抜いているような契約も認めているわけですね。 687 ◯議長(安藤 博君) 市長。 688 ◯市長(大久保 貴君) これはこれまでもご説明させていただいてまいりましたとおりに、地方自治法施行令違反というご指摘をいただいた一部除外した工事の除外をするということでありますが、これは民法上有効に成立をしているというご指摘をいただいてきました。このまま続けますと、さまざまな問題が今後出てくるということでございまして、当初の仕様どおりにこれが完成をしない、あるいは一部の業務の遂行や市民サービスの提供等に支障を来す恐れがあるという現実を認識いたしまして、一定の工事のめどが立った段階で現契約を合意により解除する方向で、今、話し合いをまさに進めているところでございます。  残りの工事につきましては、当初の仕様内容を尊重しながら、再度設計金額の算定の上、適切な予算を確保すべく、改めて議会の審議に付してお願いをしてまいりたいと思っております。 689 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 690 ◯2番(獅山向洋君) 私が細項目で聞いているのはそういうことではありません。何回も市長は、本来の契約も、9億4,000万円余を抜いた契約も、契約としては有効だとおっしゃっているんです。そら、有効でしょう。両方とも外形的には契約は存在するんですから。  私が聞いているのは、その9億4,000万円余も抜いた契約を市長は認めているのか。簡単に言ったら追認しているのかということを聞いているんです。いかがですか。 691 ◯議長(安藤 博君) 市長。 692 ◯市長(大久保 貴君) これ、認める認めないという議論というのがどういう意味を持つのかよくわかりませんが、いわゆる除外をした工事の契約が民法上有効に成立をしているということ、その見解を認めているということでございます。 693 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 694 ◯2番(獅山向洋君) また時間ばかり食うので困っているんですけどね。私が申し上げているのは、こういう9億4,000万円余もの工事を抜いてしまった契約について、契約として有効とかそういう意味ではないんです。契約として存在はしているんです。けれども、市長は、私はこんな契約知らなかったと、取り消すと言う権限があるんです。なぜそれを使わないかということを何回も聞いているんです。だから、認めているのかという言葉しか言えないんです。どうですか。取り消さない限りは、認めているということになります。いかがでしょうか。 695 ◯議長(安藤 博君) 市長。 696 ◯市長(大久保 貴君) これも何度もご説明をさせていただきましたが、民法上契約が有効に成立をしているということでございます。これを認めないということになりますと違約金等々の賠償責任が生ずるということでありますので、私どもとしましては、現在、いわゆる除外する工事に着手をしていない状況で、お互いの合意の上で一旦解約をするという選択をするわけでございます。  それぞれの言い分というものもまだございますので、よく話し合って、弁護士に入っていただいておりますので、透明性を確保しながら解約に向けて進めてまいりたいと考えております。 697 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 698 ◯2番(獅山向洋君) はっきり言って、どういう弁護士の指導を受けておられるのかわかりませんけれども、本当に民法の原則に立ち返って、きっちりと指導を受けてください。次いきます。  細項目3、今おっしゃっている9億4,000万円余を抜いたという契約です。これは地方自治法施行令違反の契約であることは認めておられる。施行令違反の当事者である彦根市と岐建がまたこれを解約するとなったら、これはまさに事後処理のための談合にすぎないと思うんです。地方自治法施行令違反を重ねることになると思うんですが、いかがでしょうか。 699 ◯議長(安藤 博君) 市長。 700 ◯市長(大久保 貴君) 現契約を合意により解除する、解約することが、議員ご指摘のような事後処理的談合であり、違反を重ねることになるとは考えておりません。  今後そうした疑念を持たれないためにも、現契約の合意解約やそれに伴う精算問題などを推進するに当たりましては、透明性を確保するために、民事調停などの公平な第三者が関与する手続を活用することなどを視野に入れて取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。 701 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 702 ◯2番(獅山向洋君) 中項目2、合意解約の透明性確保について。  細項目1。市長の本年5月24日の市議会に対する報告では、「透明性を確保するために、民事調停などの公平な第三者が関与する手続を活用することを視野に入れている」と述べておりますけれども、今回のコメントでは、民事調停などの活用の言葉がありません。それはどういう理由でしょうか。 703 ◯議長(安藤 博君) 市長。 704 ◯市長(大久保 貴君) コメントが違ったので誤解を招いたかもわかりませんが、このスタンスは変わってございません。今ほどもご説明させていただきましたとおりに、民事調停などの公平な第三者が関与する手続を活用することを念頭に取り組んでまいりたいと考えてございます。 705 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 706 ◯2番(獅山向洋君) 誤解ではなくて、民事調停などの活用という言葉は非常に重要な言葉なんです。なぜこれをわざわざ抜いたのか。本当に忘れたんですか。抜いたんですか。はっきり答えておいてください。 707 ◯議長(安藤 博君) 市長。 708 ◯市長(大久保 貴君) 何か意図的に抜いたとかそういうことではございませんで、スタンスは変わってございませんので、ご理解のほどお願い申し上げます。 709 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 710 ◯2番(獅山向洋君) 私は先ほど申し上げましたように、民事調停を活用しても、民事調停というのはお互いに譲り合って一つの合意をするということなので、これは裁判ではないんです。決して透明性は確保されません。  しかも、この当事者が、地方自治法施行令違反している当事者が民事調停をして合意解約したとなると、それ自体の行為が疑われるんです。それだけははっきり申し上げておきます。  私は裁判をすべきだと思っています。違約金を請求されるとか、そんな情けないことを言っているのでは、彦根市がはっきりと最初から負けると決めていることになります。そんな話ではなくて、きちっと裁判をやるべきだと思います。  その上で、細項目2に移りますが、この合意解約の透明性確保のため、その解約の内容について市議会の議決を得る考えはないのでしょうか。 711 ◯議長(安藤 博君) 市長。 712 ◯市長(大久保 貴君) 合意解約につきましては議会における議決案件でございませんので、議会の審議に付し議決をいただくという必要はないものと考えてございます。  ただし、先ほど来答弁申し上げておりますとおり、今後、合意解約等の推進をするに当たって民事調停の手続などを活用することも考えてございまして、民事調停を活用する際には、市議会の審議に付して議決をいただく必要がございます。その際は改めて議案として上程をさせていただくことになりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。  なお、本事案は大変重要な案件で、私どもの責任も重大だと考えてございまして、今後この事業を進めていくに当たりましては、透明性を確保した上で説明責任を果たしていくことが重要だと考えてございますことから、合意解約を含む本事案に関する進捗等につきましては、適宜、議会および市民の皆様にご説明、ご報告をさせていただきたいと考えてございます。 713 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 714 ◯2番(獅山向洋君) 今の内容で、適宜、説明、報告とおっしゃったけど、今回のこの事件、その適宜の報告がなかったからこんなことになってきたんです。ですから、私は、適宜報告が重要なのではなくて、内容が何かということをしっかりと議会に説明し、報告し、そうしてまた意見を求めるのが市長の役割ではないのでしょうか。これは市長の姿勢の問題なので、今ここできちっと確認しておきたいと思います。 715 ◯議長(安藤 博君) 市長。 716 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘のとおりに、進捗あるいは方針、交渉状況をできる限り皆様方にお伝えさせていただいて、またご意見も頂戴しながら進めさせていただきたいと考えております。 717 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 718 ◯2番(獅山向洋君) 今までなぜそれができなかったのか。それこそ責任が重大だと私は思います。  大項目3、岐建の指名停止について。  中項目1、指名停止の要件について。  細項目1、岐建が裏合意の存在を理由に本来の契約を履行しないのは、彦根市入札参加停止措置に関する要綱別表第1措置要件4(1)「正当な理由なく契約を履行しないとき」に該当するのではないでしょうか。 719 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 720 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをさせていただきます。  随意契約の交渉時に合意しました内容の契約が民法上有効であると考えておりますため、「正当な理由なく契約を履行しないとき」に該当するとは考えておりません。 721 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 722 ◯2番(獅山向洋君) 現に9億4,000万円もの工事について抜かれてしまっているんです。それをやらないということになっているわけですから、本来の契約から9億4,000万円抜きますよというのは、まさに正当な理由、本来の契約を履行しないことになるのではないですか。もう一度ちゃんと答えてください。 723 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 724 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをいたします。  繰り返しになるわけでございますが、合意をした内容につきましても民法上有効であると考えておりますので、「正当な理由なく契約を履行しないとき」に該当するとは考えておりません。 725 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 726 ◯2番(獅山向洋君) それでは、細項目2に移ります。  市長は、裏合意と言うとややこしいらしいので、9億4,000万円も抜いてしまって、本来の契約、市長がちゃんと判を押した契約ですよ、それを履行しないのに、裏合意があるから、これが正当な理由になるのだと。簡単に言ったら、契約を履行しない正当な理由は、裏合意があるからだと思っているんですか。 727 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 728 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをさせていただきます。  随意契約の交渉時に合意した内容の契約について、繰り返しになりますが、民法上有効であると考えておりますので、そもそも「契約を履行しないとき」ということには当たらないと考えております。 729 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 730 ◯2番(獅山向洋君) そうしますと、9億4,000万円の工事をやらないという契約がやはり有効である。だから、今まさに廃墟みたいなこの市役所の状態も、これは正当な理由があるんだと考えておられるわけですね。 731 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 732 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをいたします。
     その件に関して交渉時に合意をいたしておりますので、「契約を履行しないとき」には当たらないと考えております。 733 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 734 ◯2番(獅山向洋君) 細項目3。岐建の9億4,000万円抜いたという契約は、まさに、先ほど申し上げました彦根市入札参加停止措置に関する要綱の別表第2の10、(7)「市発注工事等に関し、市の関係職員に対し、働きかけを行い、その内容が刑法第96条の6(公契約関係競売等妨害罪)に規定する入札の公正を害すべき行為のおそれのあるとき」に該当するのではないでしょうか。 735 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 736 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをいたします。  岐建株式会社が随意契約の交渉時の契約内容に合意をしたことにつきましては、市の調査内容から判断いたしますと、市の関係職員に対して働きかけを行ったものとは考えておりません。  したがいまして、彦根市入札参加停止措置に関する要綱の別表第2第10項第7号に規定する公契約関係競売等妨害罪の措置要件には該当しないものと考えております。 737 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 738 ◯2番(獅山向洋君) 9億4,200万円でしたか、はっきりとこれだけの工事を抜きますよということを作成した岐建の書面があるのではないですか。これはまさに彦根市に対する働きかけではないのでしょうか。いかがですか。 739 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 740 ◯総務部長(犬井義夫君) 今ほどおっしゃいました書面でございますけれども、何らかの提案をするように岐建株式会社に対しまして市側から依頼をした結果、提出されたものと考えております。 741 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 742 ◯2番(獅山向洋君) これはどちらが利益を得るかという問題なのであえて追及しませんけど、現にそういう書面まで出しているというのは、まさに働きかけでしょう。こういう内容で私どもは工事をやらせていただきましょうと言ったんではないんですか。それはもうよろしいです。  細項目4は、該当しないとするとき。その理由を聞くのを忘れていましたので、ここはちょっと割愛させていただきます。もう既に答えをいただきましたので。  細項目5に移ります。  岐建関係者が刑事事件によって「逮捕、書類送検または起訴された」とき、こういうときには指名を停止するんですね。確認しておきたいと思います。 743 ◯議長(安藤 博君) 総務部長。 744 ◯総務部長(犬井義夫君) お答えをさせていただきます。  本市の入札参加資格者の入札参加停止の措置につきましては、該当案件ごとに彦根市入札参加停止措置に関する要綱に基づきまして、彦根市入札参加停止審査委員会で審議をいただくことになります。  この要綱の第2条第1項におきまして、市長は、有資格者またはその役員もしくはその使用人が、別表各項に掲げる措置要件、この各項に掲げる措置要件と申しますのは、例えば、有資格者が競売入札妨害であったり脱税行為、それから禁固刑以上の刑に当たる犯罪などの容疑により逮捕、書類送検または起訴されたときなどがあるわけでございますが、これらのいずれかに該当するときは、当該別表各項に定める期間について、当該有資格者に対し入札参加停止措置を行うものとするとされているところでございます。  審査会において、当該案件がこの措置要綱に該当するか、入札参加停止措置が妥当かなどを慎重に審議いたしまして、その結果を市長に諮問するということになります。市長は、その諮問を受けまして、当該案件が入札参加停止措置相当と判断すれば、そのような措置を決定するということになります。  以上でございます。 745 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 746 ◯2番(獅山向洋君) 大項目4に移ります。これは質疑ですが、議案第51号についてです。  中項目1、選定療養費について。  細項目1、初診の選定療養費を定めた趣旨および目的を説明してください。 747 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 748 ◯病院事務局長(西山 武君) 初診の選定療養費を定めた趣旨及び目的についてお答えをいたします。  外来診療における選定療養費は、平成8年に、病院と診療所との機能分担を図るための措置として病床数200以上の病院の診療について定められ、本院においては平成16年7月1日から導入をいたしました。  平成15年8月に示された国の医療提供体制の改革ビジョンでは、二次医療圏内の医療機関相互の機能分担と連携の推進がうたわれ、二次医療圏ごとに医療提供体制の再構築を図り、各医療機関はその機能と役割を明確にすることが求められました。  こうした機能分担は、限られた医療資源を最大限に活用し、地域全体として患者さんのニーズに応え、さらには質の高い医療の効率的な提供につながることから、湖東保健医療圏の中核病院として急性期医療を担う本院が率先して推進すべく、その第一歩として選定療養費の導入に至ったものでございます。 749 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 750 ◯2番(獅山向洋君) 関連質疑です。  今、病院と診療所の機能分担と連携とおっしゃったわけですが、こんな抽象的な言葉ではよくわからないわけです。急性期病院ということも出ておりました。もうちょっと具体的にわかりやすく説明してもらえませんか。 751 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 752 ◯病院事務局長(西山 武君) お答えをいたします。  急性期病院といいますのは、急性期の治療を行う、具体的に申しますと、入院治療が必要な方でありますとか、専門的な治療を必要とするような方、救急医療を必要とするような方、そうした治療を行います病院が当院急性期の病院でございます。  一方、それ以外の軽症な患者さんにつきましては、専門病院、急性期病院ではなくて、かかりつけのお医者さん、開業医で診ていただくと。そのような機能の分担をすることによりまして、地域全体で患者さんを診ていくというシステムを構築しようとするものでございます。 753 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 754 ◯2番(獅山向洋君) 細項目2、従来は同額であったのに、厚生労働大臣が初診の下限額に差をつけたことをもって、今回の条例改正においては、医師による初診と歯科医師による初診の料金に差をつけております。その理由を述べてください。 755 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 756 ◯病院事務局長(西山 武君) 医師と歯科医師で初診の選定療養費に差を設けた理由についてお答えをいたします。  本院は、本年3月27日に滋賀県知事から地域医療支援病院の承認を受けたところであります。地域医療支援病院は、健康保険法第70条第3項の規定により、医療機関相互の機能分担および連携を図るための措置を講ずべきものとされており、この規定を受けた厚生労働省令「保険医療機関及び保険医療養担当規則」の一部改正により、本院は許可病床数400以上の地域医療支援病院として、選定療養費の支払いを求めなければならない対象病院となりました。  選定療養費の額につきましては、厚生労働省告示「療担規則及び薬担規則並びに療担基準に基づき厚生労働大臣が定める掲示事項等」第1の3にのっとり、医科、歯科別にそれぞれ最低金額を設定したものでございます。  ちなみに、これまで本院は選定療養費を医科、歯科ともに同額の2,000円としてきました。これは、法令により病床数200以上の病院が任意に金額を設定できることから、医科、歯科ともに、かかりつけ医からの紹介により本院を受診するとした場合の患者負担相当額をもとに決定したものでございます。  しかしながら、今回の改定により、紹介状を持参されない患者さんから選定療養費をもらい受けることが義務づけられました。そこで、県内他病院との均衡に配慮しつつ、医療機関相互の機能分担と連携を図るという選定療養費制度の目的達成に必要な限りにおいて、患者さんの負担を最低限にとどめる金額とするため、医科、歯科それぞれ法令に定める最低金額とするものでございます。 757 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 758 ◯2番(獅山向洋君) 細項目3、県内の病院において、医師、歯科医師の初診料を同額にしている病院はあるのでしょうか。また、その理由はどこにあるとお考えでしょうか。 759 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 760 ◯病院事務局長(西山 武君) 選定療養費を医師、歯科医師同額とした県内他病院についてお答えをいたします。  県内で法令により選定療養費の徴収が義務づけられている病院は、特定機能病院である滋賀医科大学附属病院と許可病床数400以上の地域医療支援病院である9病院を合わせて10病院となっています。  そのうち、医科と歯科で同額としている、または同額にしようとしている病院は、滋賀医科大学附属病院を含む3病院となっております。  その理由につきましては、滋賀医科大学附属病院においては、あえて医科、歯科同額とすることにより、一般の病院では治療が難しい高度最先端の治療や研究、医師の研修を行う特定機能病院の役割として、本来診療すべき患者さんの診療時間を確保するためと聞いております。  なお、残る2病院のうち1病院は特段の理由はなく、また別の1病院は、同じ医療圏で足並みをそろえるため同額にすると聞いております。 761 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 762 ◯2番(獅山向洋君) 既に細項目1でお答えになったように、本来は病院と診療所の機能分担と連携ということが目的であった。特に彦根市立病院のように急性期病院では、できる限り市内の診療所、かかりつけ医で診てもらった上で紹介状をもらって来てくださいと、そうすればこんな3,000円と5,000円を払わなくてもいいんですよと、こういうことなんです。  ですから、何も歯科医師だけ安くする必要はありません。むしろ、歯科の病院は市内に本当にたくさんあるわけです。しかも、彦根市立病院の歯科は、私もちょっと今かかっていますけれども、大変忙しいんです。やはりこの機能分担と連携というのを考えるんだったら、何も歯科医師と医師の差をつける必要は全くなかったのではないでしょうか。県内でも3病院ほどそういう考えのところがあるということなんですね。  さて、そこで、細項目4に移りますが、何故同額にされなかったのか。これが本来急性期病院としてあるべき姿ではないかと思っております。事業管理者の見解を明らかにしていただきたいと思います。 763 ◯議長(安藤 博君) 病院事業管理者。 764 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 医科と歯科で選定療養費を同額にしなかった理由についてお答えします。  先ほどの事務局長の答弁と重なりますが、選定療養費の支払いを求めるかどうか、また、求める場合の金額を幾らにするかは、これまで任意でありました。しかし、今回の法令改正ではそれが義務化されましたので、県内他病院との均衡に配慮しつつ、医療機関相互の機能分担と連携を図るという選定療養費制度の目的達成に必要な限りにおいて、患者さんの負担を最小限にとどめる金額とするため、医科、歯科それぞれ法令で定める最低金額とするものです。  なお、これまでの選定療養費の金額は、紹介状の持参の有無により生じる患者さんの自己負担額の不均衡を是正するために設定されたものです。  しかし、今回の改定により選定療養費を高く設定することで、まず身近な診療所等を受診して紹介状をもらうというインセンティブが患者さんに働き、医療機関相互の機能分担と連携が一層推進されるものと考えています。 765 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 766 ◯2番(獅山向洋君) どうも今のご答弁では、言うならば、医療の分担と連携が歯科医師の場合は要するに余り必要がないみたいな感じになるんです。何か患者に治療費を負担させるのがいけないみたいなことをおっしゃっるけれども、逆に、かかりつけの歯医者さんでちゃんと診ていただいて、それで、やはりこれは市立病院へ行ってくださいという紹介状があれば来られるわけなんです。なぜそれをわざわざ3,000円と5,000円に差をつけたのか、それがわからないんですね。もう1回、ちゃんとご答弁いただきたいと思います。 767 ◯議長(安藤 博君) 病院事業管理者。 768 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) そこは先ほども申しましたように、患者さんの負担を最低限に抑えたいというところがまず1点でございます。  それと、医科と歯科で診療報酬が実は大きな開きがございまして、医科は診療報酬が歯科の大体1.7倍ということになるわけです。つまり、それだけ医科の診療は単価が高いということでございます。  病院の歯科の機能分担といいますのは、私は、病院の歯科というのは、歯科の治療をする必要はないと考えております。病院の歯科は、周術期の患者の口腔ケア、あるいは摂食嚥下の機能評価及び治療、それから、舌がん等口腔内疾患、そういう病院でなければできないものを主に対象として扱っていくべきであろうと。それ以外の歯科の患者さんに関しましては、できるだけ歯科のかかりつけの先生にかかっていただくという方向性が機能の分担、連携というものだと考えております。 769 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 770 ◯2番(獅山向洋君) どうも変な気持ちですね。全然わからないですね。これは皆さんのご判断にお任せいたしましょう。どうも私は全然理解できませんね。  さて、大項目5に移ります。  実は、これはたまたまこういう質疑をしましたので思い出したので、ここであえて質問するわけでございます。市立病院において、現在、診療制限も行われている科もあるわけです。この問題について、実は歯科口腔外科に対して、中項目1に入りますが、亡くなられたんですけれども、原平孝さんという方が彦根市に対して訴訟を起こされました。  そこで、当然、病院はこれは十分よくご存じだと思いますが、細項目1で、亡くなられた原平孝さんの訴訟において、同氏が主張された概要と、訴訟の経過および結果をご報告いただきたいと思います。 771 ◯議長(安藤 博君) 病院事務局長。 772 ◯病院事務局長(西山 武君) お答えします。  まず、訴訟における原告の主張の概要についてご説明します。  平成20年12月1日、原告は、歯の痛みと歯茎の腫れを訴えて来院されました。本院の受付職員は、原告が紹介状を持参していないことを理由に歯科口腔外科の診療をお断りし、その理由を再三説明しましたが、原告の理解は得られませんでした。  その後、原告は、本院の対応が医師法第19条第1項に定める医師の応召義務に違反し、不当な差別および原告の治療を受ける権利の侵害に当たり、不法行為を構成する旨を主張され、これによる精神的損害について慰謝料および謝罪広告を請求する訴えが提起されたものです。  次に、訴訟の経過および結果についてご説明をいたします。  平成21年3月18日に訴状を受理し、以降5回の弁論を経て、同年11月12日の一審判決では原告の請求が棄却されました。その後、原告の控訴については翌平成22年3月24日に控訴棄却の判決が下り、さらに、原告の上告については同年8月10日に上告棄却の最高裁判決が言い渡され、本院側の勝訴が確定をいたしました。  なお、請求棄却に係る判決の趣旨といたしましては、紹介患者の診療に重点を置くという形で医療機関の機能分担を進めようとする選定療養費の制度趣旨等に鑑み、急患や重症患者を除き、紹介状を持たない患者の診療を制限することにつきましては、事前の告知や広報の状況、病院受け付け時の対応の方法や内容それぞれに不相応な点もなく、社会通念上も当該診療制限が不相当であるとは認められないことから、不当差別および権利侵害ならびに不法行為の構成に関する原告の主張は採用されず、原告の請求には理由がないものと判示されたものでございます。 773 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 774 ◯2番(獅山向洋君) 細項目2、この訴訟結果が診療制限について全国的に及ぼした影響があると思うんですが、ご承知の場合は述べていただきたいと思います。 775 ◯議長(安藤 博君) 病院事業管理者。 776 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) お答えします。  くだんの訴訟結果が全国的に及ぼした影響については、存じません。  ただし、紹介患者等の診療に重点を置くという形で医療機関の機能分担を進めようとする選定療養費の制度趣旨等に鑑み、紹介状を持たない患者の診療制限は不相当であるとは認められないとした当該判決の結果については、医療機能に応じた役割分担の推進により、限られた医療資源を最大限に活用し、地域全体で必要な医療を確保していこうとする全国的な病診連携の流れを加速させるものと評価され、現実にそのような方向で推移しているものと認識しています。 777 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。
      〔2番(獅山向洋君)登壇〕 778 ◯2番(獅山向洋君) 貴重な時間を使って、私が市長のときにこの訴訟を起こされましたので、私は原平孝さんについてはあまりいい印象を持っていなかったんですけれども、最高裁まで行って判例になったわけです。ですから、これがその後の診療制限について非常にある意味ではいい影響を及ぼしたと。診療制限してもいいのだということを全国の病院がこの判例によって知ったわけなんです。そういう意味で、私は原平孝さんに対してご冥福をお祈りするとともに、いいことをやってくださったんだと思っております。  さて、次、大項目6、関係人口について。  中項目1、総務省の『「関係人口」創出事業』モデル事業について。  細項目1、総務省の考えている「関係人口」の意味を説明されたい。 779 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 780 ◯企画振興部長(馬場完之君) 総務省の考える関係人口創出事業における関係人口とは、移住した定住人口でもなく、観光に来た交流人口でもない、地域や地域の人々と多様にかかわる者を指し、その地域にルーツがある者やふるさと納税の寄附者など地域とのかかわりを持つ者と、これから地域とのかかわりを持とうとする者の総称でございます。  具体的には、その地域にルーツがあるが現在は地域外に住んでいる者、過去にその地域での勤務や居住、滞在の経験等を持つ者、ビジネスや余暇活動、地域ボランティア等をきっかけにその地域を行き来する者、さらには、ふるさと納税寄附等を通じて地域とかかわる者等が該当し、住民票を移して移住した定住人口でも、そのとき限りの旅行による交流人口でもない、その中間に当たる概念と言えます。 781 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 782 ◯2番(獅山向洋君) 細項目2、総務省のモデル事業について、彦根市は応募しなかったのでしょうか。また、応募しなかった理由を述べてください。 783 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 784 ◯企画振興部長(馬場完之君) 当該事業に係る事前募集につきましては、平成30年2月8日付で国から事前募集の通知が発出され、2月14日に県より連絡があったところです。  当該事業は、地域とのかかわりを持つ者に対する地域づくりにかかわる機会の提供や、地域課題の解決等に意欲を持つ地域外の者との協働実践活動等に取り組む事業等が対象となりますが、地域と地域外の者が継続的なつながりを持つために、例えば地域の関係者との連携や、事業参加者の活動拠点といった受け入れ体制の確保をすることが要件となっております。  当該事業がないか全所属宛てに照会をかけましたが、3月8日までの短い募集期間の中、こういった要件を満たすことが困難であり、庁内からの事業提案が上がってこなかったため、本市は応募はしておりません。 785 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 786 ◯2番(獅山向洋君) 募集前から何回も総務省の方のホームページを見れば載っていたんです。そういうことをあらかじめ考えて彦根市は準備しなければだめなんです。  細項目3、彦根市が本年度予算化した「関係人口創出的な事業」はあるんでしょうか。 787 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 788 ◯企画振興部長(馬場完之君) 関係人口の創出には、本市の特色や魅力を市外の方に広く知ってもらうことが第一歩であると考えております。  平成30年度予算において該当する事業としましては、まず、本市の魅力や各情報を戦略的に市内外に発信するため、「彦根市シティプロモーション戦略」の策定や、滋賀県首都圏情報発信拠点「ここ滋賀」を活用した情報発信等を実施しますシティプロモーション推進事業が挙げられます。  次に、ふるさと納税の寄附者への働きかけといたしましては、ふるさとひこね応援寄附事業が挙げられ、寄附者が望む使い道を六つの事業から選択できる仕組みや、クレジットカードで寄附ができるシステムの導入など、寄附者目線に立った取り組みを実施しているところでございます。  また、継続的に寄附をしていただく取り組みといたしましては、過去2年間の寄附者に対し寄附金の用途や成果を報告する「ふるさと彦根だより」および彦根市の観光パンフレット等を年1回郵送しているほか、ふるさと納税サイトに寄附金用途等の紹介記事を掲載しているところです。  さらに、みんなのひこにゃん応援寄附事業へ5,000円以上寄附した方を、ひこにゃんファンクラブ会員として、年2回のファンクラブの集いやファンクラブの特典を通じて、継続的な寄附や彦根市へのかかわりをつくっております。  そのほか、滋賀県人会をはじめ本市にルーツのある方とお会いする機会を捉え、その都度、個別に本市の魅力を発信しているところでございます。 789 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 790 ◯2番(獅山向洋君) 大体予想していたご答弁です。  細項目4、今おっしゃられたことに加えて、今後、「関係人口創出」のためにどのような事業を計画しているんでしょうか。 791 ◯議長(安藤 博君) 企画振興部長。 792 ◯企画振興部長(馬場完之君) 先ほども申し上げましたが、関係人口の創出には、本市の特色や魅力を市外の方に広く知ってもらうことが第一歩であると考えております。  今年度策定する予定をしております彦根市シティプロモーション戦略の策定後は、当該戦略に沿って、さまざまな手段で魅力を発信することが大切であると考えております。  また、モデル事業の採択団体の事業計画を見ておりますと、広域での取り組みが幾つかございますので、滋賀県首都圏情報発信拠点「ここ滋賀」を活用した情報発信等につきましては、市単独でのPRにとどまらず、県や周辺市町と連携した取り組みも検討することも必要ではなしかと考えております。  さらに、ふるさと納税につきましてはさらなる増額を目指していることから、寄附者をどのように募るのか、どのようにして継続して寄附してもらうのかについて、例えば魅力ある返礼品を加えることを検討するほか、返礼品に係るポータルサイトの内容充実や、寄附者向け広報誌等の充実などを検討してまいりたいと考えております。 793 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 794 ◯2番(獅山向洋君) 大項目7、長寿県「滋賀」における彦根市の位置について。  中項目1、彦根市の県内における平均寿命及び健康寿命の順位について。  細項目1、滋賀県内における彦根市民の平均寿命は何歳であり、市町の中で何位か。 795 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 796 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 厚生労働省が平成30年4月に公表されました平成27年市区町村別生命表によりますと、本市の平均寿命は、男性が81.75歳、女性が87.61歳でございます。県内19市町の中では、男性が8位、女性が6位となっております。 797 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 798 ◯2番(獅山向洋君) 細項目2、滋賀県内における彦根市民の健康寿命は何歳であり、市町の中で何位か。 799 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 800 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 健康寿命の算定方法には複数の考え方がございますが、このうち、厚生労働省の平成27年簡易生命表および健康寿命の算定プログラムにより、要介護度2から5を不健康な状態と定義して滋賀県が分析された結果によりますと、本市の健康寿命は、男性が80.17歳、女性が84.27歳でございます。県内19市町の中では、男性、女性ともに9位となっております。 801 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 802 ◯2番(獅山向洋君) 細項目3、今後の彦根市の平均寿命および健康寿命に対する政策があれば伺いたいと思います。 803 ◯議長(安藤 博君) 福祉保健部長。 804 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 本市におきましては、ひこね元気計画21(第2次)を策定し、住み慣れた地域でいつまでも、健やかで心ゆたかに暮らせるまち「ひこね」を目指して、健康増進と食育を一体的に推進しており、この計画に掲げた各施策を着実に実施していくことが、本市の平均寿命や健康寿命の延伸につながるものと認識をしております。  このうち、健康増進計画におきましては、「市民の健康寿命の延伸」を目標とし、減塩や野菜摂取の促進、ウォーキングの実施など、生活習慣の改善に向けた取り組みを進めているところでございます。  また、健康診査や保健指導、がん検診の受診勧奨を推進するなど、主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底を図っております。  今年度におきましては、生活習慣病とのかかわりが大きい歯周病等の早期発見などを目的として、40歳から60歳までの10歳刻みの節目年齢の方を対象とした歯科健康診査を新たに実施いたします。  このほか、コツコツ続ける金亀体操の普及啓発など、社会生活を営むために必要な機能の維持向上に向けた施策、さらには、健康を支援する住民活動の推進にも取り組んでいるところでございます。 805 ◯議長(安藤 博君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 806 ◯2番(獅山向洋君) 以上で私の質問は終わります。ありがとうございました。 807 ◯議長(安藤 博君) 暫時休憩いたします。            午後4時32分休憩            午後4時49分再開 808 ◯議長(安藤 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。  15番上杉正敏君。上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 809 ◯15番(上杉正敏君) それでは、本日最後になりますけれども、今定例会に臨みまして、2点質問させていただきます。  まず1点目、大項目1番でございます。文化財保護事業についてということで、私はこれまでに、彦根市における文化財保護事業について、いろいろな質問や提言をしてまいりました。彦根市には、言うまでもなく、彦根城をはじめ、いろいろな文化遺産や歴史的資料が数多く残っているまちでもあります。  しかしながら、このような貴重な資料がどれだけ皆さんの目に触れられているのか疑問に思うところでございます。確かに興味のある人は自ら見に来られているかもしれませんが、それ以外の人々に彦根に来ていただき、彦根の歴史や文化を堪能していただきたいと思うのであります。そういった中で、今回、文化財保護事業について、以下の質問をします。  中項目1、古写真データの活用を。  私は平成24年の2月定例会におきまして、シブヤ写真館から寄贈された古写真の活用をしてはと質問しました。そのときの答弁では、3万8,677点に及ぶ古写真を4年間かけてデジタル化するとのことでした。  そこで、細項目1番、古写真データ化の現状は。  その後、シブヤ写真館から寄贈されました写真はどのようになっているのか、お聞かせください。 810 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 811 ◯文化財部長(高田秀樹君) シブヤ写真館から平成23年にご寄贈いただきました写真につきましては、平成24年度からデジタルデータ化を進め、平成27年度で作業を終えております。デジタルデータ化しました画像につきましては、委託業者からCDに焼きつけた形で納品されております。  シブヤ写真館からご寄贈いただいた写真については、1,789件分のフィルム等をまとまりごとに整理した目録がございまして、そのフィルム等ごとに番号をつけて管理しております。現在は、どのフィルムのデータがどのCDにおさめられているかを照合するための整理を進めております。  なお、デジタルデータ化のもとになりましたフィルム等につきましては、文化財課の収蔵庫で保管しております。 812 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 813 ◯15番(上杉正敏君) 4年で平成27年度で完了されたということで、わかりました。  では、細項目2番でございます。これまでの古写真データの活用実績は。  彦根市にはシブヤ写真館から寄贈されました写真のほかにも古写真があると聞いていますが、その中でも、特に先ほどのシブヤ写真館から寄贈されました古写真データの活用は近年どれぐらいあったのか、お聞かせください。 814 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 815 ◯文化財部長(高田秀樹君) シブヤ写真館からご寄贈いただきました写真は、昔の彦根の様子を視覚的に知ることができる貴重な画像データであることから、これまでに文化財部でさまざまな活用をしてまいりました。  まず、書籍等の刊行物や展示への利用でございます。彦根市の刊行物への掲載例といたしましては、「新修彦根市史」や文化財の調査報告書、彦根城博物館友の会の会報があります。また、展示の例といたしましては、彦根市役所1階ロビーやひこね市文化プラザでの展示がございます。  二つ目は、文化財部の出前講座での活用でございます。地図と写真を用いて彦根の歴史を振り返るという内容の出前講座を、平成28年度に3回、平成29年度に6回実施いたしました。  三つ目は、市民等への写真提供で、平成28年度には5件、平成29年度には1件ございました。 816 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 817 ◯15番(上杉正敏君) 今お聞きしますと昔の彦根が写っているということで、書籍刊行、市史編さん等活用されているということは了解しました。また、出前講座などでも活用されているということで、私が思っていた以上に活用されているのかと思います。また、一般への提供もされているということで、大変有意義に使っておられるかということで安心しております。  それでは、3番でございます。今後の活用予定はということで。  シブヤ写真館から寄贈された古写真の今後の活用予定をお聞かせください。 818 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 819 ◯文化財部長(高田秀樹君) さきにご答弁いたしましたような刊行物や出前講座、市民への画像提供といった活用は今後も継続してまいります。  展示につきましては、今年度の10月をめどといたしまして、シブヤ写真館からご寄贈いただきました写真を中心に、古写真展を開国記念館で開催する予定をいたしております。  ただし、写真の利活用につきましては、著作権や著作者人格権、肖像権などのさまざまな権利を保護する必要がございますので、そのような権利を侵害し問題が起こらないように、慎重に対応してまいりたいと考えております。 820 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 821 ◯15番(上杉正敏君) 今、部長の答弁の中で、古写真展を秋にするということをお聞きしたんですけれども、これ、博物館ということなんですけれども、どの程度の展示になるんでしょうか。
    822 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 823 ◯文化財部長(高田秀樹君) 博物館ではございませんで、開国記念館の方で開催を予定いたしております。  いただきました写真の中から選定をさせていただきまして、写真を引き伸ばして、パネル化して展示させていただきたいと考えております。  また、同時に、その展示内容図録の簡易版といったものもつくらせていただいて、来場された方に提供できるように努めたいと考えております。 824 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 825 ◯15番(上杉正敏君) それでは、細項目4番でございます。過去に発刊された古写真書本の実績はということで。  平成24年にいき出版から出された「彦根・犬上・愛知の昭和」がありました。私も購入しまして、大変気に入っているところでございます。それ以外にも出版されました古写真書本がどれぐらいあったのか、お聞かせください。 826 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 827 ◯文化財部長(高田秀樹君) 過去に発刊されました古写真集は、議員にご紹介いただいたもの以外に、1985年に国書刊行会から発行されました渡辺守順編「ふるさとの思い出 写真集 明治大正昭和彦根」や、2005年に郷土出版社から発行されました「保存版 湖東の今昔」など、現在、8件を把握しております。  また、単独の古写真集ではありませんが、先ほどご答弁させていただいた際に触れました「新修彦根市史」の第10巻景観編、第11巻民俗編、第12巻便覧・年表は、ビジュアルを重視して編集いたしておりまして、大きさをA4版、カラー印刷とし、写真や図表を数多く掲載した内容としており、古写真についても掲載いたしております。 828 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 829 ◯15番(上杉正敏君) 平成24年に出版されました「彦根・犬上・愛知の昭和」がありましたけれども、私、先ほど言いましたように大変気に入っておりまして、実は私の生まれ育った家が写っていたということもありまして大変気に入っているんですけど、せっかくシブヤ写真館からいただいたデータをより多くの市民にまた見ていただくためにも、これからも発刊していただきたいと思います。  確かに、私もいろいろと文化財部のお話を聞いていますと、彦根市独自が発刊するわけでもなく出版社が、またいろんな方々、大学の教授とか民俗に詳しい方、そういった方の編集にかかわられる人力も大変だというのはわかっておりますけれども、正直言って、今回、8件されていたということにはちょっと驚いておりますし、また市史編さん、いろいろとありましたけれども、10巻、11巻、12巻にも使われているということで大変喜んでいるところでございます。  それでは、最後でございます。細項目5番、今後の古写真書本の発刊予定はということで、先ほどから言っておりますように、シブヤ写真館から寄贈された古写真や、それ以前から彦根市が所有するものも含めまして、今後の古写真書本の発刊を予定されるのか、お聞かせください。 830 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 831 ◯文化財部長(高田秀樹君) 古写真を集めた書籍につきましては、ビジュアルでわかりやすいというメリットがあり、古写真の有効な活用方法であると考えております。  ただし、書籍として刊行するためには、膨大なデータの中からある程度まとまった写真を選定しまして、それぞれの写真に解説をつける必要がございまして、時間と労力、予算が必要となってまいります。  こうしたことから、現時点では書籍として発刊する計画はございませんが、先ほど申し上げましたような会報への掲載や古写真展示の開催などによりまして、成果を蓄積し、古写真の活用を進めてまいりたいと考えております。 832 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 833 ◯15番(上杉正敏君) 今、部長からも彦根市独自の古写真の書本の発刊は考えられていないということですけれども、先ほどのご答弁にもありましたように、展示等の活用は今後もされるとお聞きしているんですけれども、実際、この展示品、ただ写真をパネルにして展示しても、これはどのような写真なのかというコメントが必要だと思うんです。現実的な話、例えば、今回、秋に予定されている開国記念館での展示にはどれぐらいの方が携わるのか。ちょっと参考に教えてください。 834 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 835 ◯文化財部長(高田秀樹君) 今回の開国記念館での展示につきましては、歴史民俗資料室の職員の方で対応させていただきます。全て兼務の職員でございますので、合計4人が兼務でおりますけれども、主としては室長が対応することになろうかと思いますけれども、その中で、できる限りのことはしてまいりたいと考えております。 836 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 837 ◯15番(上杉正敏君) 限られた職員の中で、この秋予定される開国記念館での展示、せっかく来られる方がよかったと言っていただけるような展示を期待したいと思います。  それでは、中項目2番でございます。歴史的民俗資料の活用はということで、先ほどの冒頭でも述べましたように、彦根市には数多くの文化財がありますが、その中でも、民具などの歴史的民俗資料をかなり多く所有していると聞いております。この件について幾つか質問させていただきます。  細項目1番でございます。現在彦根市が保管している歴史的民俗資料はどれくらいあるのか。  数多い歴史的民俗資料は、どれぐらいの種類や数を保管しているのか、お聞かせください。 838 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 839 ◯文化財部長(高田秀樹君) 民具などの歴史的民俗資料につきましては、彦根市が保管しているものは6,000点を超えます。このうち、陶磁器や漆器、金属器などの工芸品が約5,000点あり、残りの1,000点余りは道具類が中心でございます。  道具類の内容は実に多様でございまして、農業や漁業、林業などの生産のために使う道具をはじめ、糸車、糸繰り、ミシンなど繊維加工のための道具、おけやたらい、かご、ざるなど物を入れるための道具、ランプ、あんどん、ちょうちんなどの照明器具、釜、せいろ、臼、杵、おひつ、冷蔵庫など食生活の道具、扇風機、こたつ、あんか、火鉢などの冷暖房具、このほか、おけ風呂、蓄音機、てんびんなど生活のための多様な道具類が保管されております。  これらに加えまして、寄贈を前提に、調査のために一時お預かりしている分がございまして、こちらはまだ正確な点数は出ておりませんが、少なくとも数百点程度ございます。 840 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 841 ◯15番(上杉正敏君) 6,000点の民俗資料があるということで今お聞きしたんですけれども、これはどのようにして持ってこられたり、また収集されているのか、教えていただけますか。 842 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 843 ◯文化財部長(高田秀樹君) 今ほどの答弁の最後の部分でも少し述べておりますが、寄贈を前提に持ってこられる方がございます。  その寄贈の理由といたしまして、昔はご自宅の蔵等で保管されていたものを蔵が古くなって解体する、あるいはそれを世話する方がいなくなったというようなケースで、貴重なものであるから一度見てほしいということでご相談がございます。その時点で一旦外見を見させていただいて、重要そうなものにつきましては一旦お預かりして、保管すべきものかどうかを判断させていただいて、蓄積されていくというケースが主でございます。 844 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 845 ◯15番(上杉正敏君) となりますと、寄贈ということでございますので、その中には、当然、ごみというか、使いものにならないとか展示に至らないというようなものがあると思うんですけど、これ、増える一方で、減ることはないんでしょうか。 846 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 847 ◯文化財部長(高田秀樹君) 議員おっしゃるとおり、基本的に民具が損傷したり壊れたりしない限りは、今後どんどん増え続けると考えております。 848 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 849 ◯15番(上杉正敏君) それでは、細項目2番でございます。それでは、これらの資料をどのようにして保管し活用するのかということで、これらの資料をどの場所で、どのようにして保管し、今後に生かされるのか、お聞かせください。 850 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 851 ◯文化財部長(高田秀樹君) 現在、民具などの歴史的民俗資料につきましては、一部が開国記念館や歴史民俗資料室の空きスペースに収蔵されておりますが、ほとんどは市民会館の大ホールを改造した客席倉庫に収蔵されております。  現在は空きスペースを使っているため体系的な整理は不十分で、移動のための通路も十分確保できていない状態です。保管面におきましては、今後、現状を改善し、より適切な保管環境の確保に努めたいと考えております。  活用面におきましては、展示物や教材としての活用を進めたいと考えております。若い方は古い道具を見たことがない場合もございますので、例えば、総合学習において昔の暮らしについての授業を学校から依頼されたとき、民具を解説したり、実際に民具に触れたりする教材として活用したいと考えております。 852 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 853 ◯15番(上杉正敏君) 今保管されているところは開国記念館と市民会館とお聞きしまして、活用についても教材や学習に活用されるということなんですけれども、細項目3番でございまして、保管に関しての今後の課題はということで、現在保管されていることに関して、今後の課題はあるのか、あるとすればどのようなことがあるのかということで、お聞かせください。 854 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 855 ◯文化財部長(高田秀樹君) 一番大きな課題といたしましては、保管のためのスペースが不足していることでございます。先ほどもご答弁申し上げましたように、民具の寄贈は毎年のように希望が寄せられておりまして、必要な収蔵スペースは増える一方でございます。  また、現在、民具の収蔵スペースとして最も大きな割合を占めております市民会館は、耐震化ができていないことやスペースが十分でないことから、客席倉庫で収蔵している民具を移動させるべく、現在作業を進めております。  しかしながら、移動先の収蔵スペースや環境も十分とは言えず、改めて保管スペースを確保していく必要があると考えております。 856 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 857 ◯15番(上杉正敏君) 私も一度だけ、前の舞台裏ですか、舞台の前ですか、観客席のところに仕切りをされてというのがあって、中身はちょっとのぞいていないんですけれども、その中に先ほど言われました6,000点のほとんどがおさまっているということなんですけど、これ具体的に、市民会館がなくなるとなれば、どれぐらいのスペースが必要とされるのか。もしわかればお聞かせください。 858 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 859 ◯文化財部長(高田秀樹君) 現在、市民会館の客席倉庫で保管しております民具のスペースとしては約200平方メートル余りの広さで保管しております。それを移動するとなると同程度以上。市民会館の客席倉庫では十分な作業スペースが確保できておりませんので、それを確保するとなると、さらに増えると考えております。 860 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 861 ◯15番(上杉正敏君) 今お聞きしました200平方メートルというと、そんなにめちゃくちゃ大きいスペースではないと個人的には思うんですけど。例えば、せっかく彦根市の財産とも言える展示品、民俗資料があるにもかかわらず、今、市民会館の観客席の方の中に押し込んでおられるということなので、今後、財政的にも大変厳しい状態であるんですけれども、200平方メートルのスペースと、またそれを兼ねて展示できるような専用の資料館みたいなものが、別に箱ものといってお金をかけるイメージではないんですけど、あそこへ行けば彦根市が所有しているものをそこそこ見られるというような考えはないのでしょうか。 862 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 863 ◯文化財部長(高田秀樹君) 議員お尋ねの民具等につきまして、スペースが足らない、今後どんどん増えてくるということで、できれば常設展示も兼ねてできるような場所は必要であると文化財部の方は考えております。ただ、民具だけでなくて、文化財部で所管しております博物館等におきましても収蔵スペースが減ってきているという状況にもあります。  またさらに、文化財課で取り扱っております埋蔵文化財で出てまいりましたものも収蔵するスペースが必要になってくるということで、文化財部として統一的な全体的な収蔵スペースの確保というのが今後の大きな課題であると思いますし、それを展示できるような機能もあわせもつ施設も必要であると考えておりますが、彦根市におけます財政等を今後勘案しながら、十分協議してまいりたいと考えております。 864 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 865 ◯15番(上杉正敏君) 今、部長からもご答弁ありましたように、財政等を考えることも当然必要でございますけれども、市民会館もいつまでもあのような状態であるとは考えられませんし、かといって、今ある貴重な資料を放置しておくのも、彦根市にとってせっかくいい財産があるのに、これを放置しておくのもいかがなものかと思われますので、その辺は今後中期的に考えていただいて、市民会館が解体されるなり何か利用できなくなるようなことを見据えて、今、部長からもおっしゃったように、常設の展示ができるようなコーナーといいますか、そういったものも考えていただきたいと思います。  それでは、中項目3番でございます。企画展「彦根製糸場-近代化の先駆け-」について。  先日、彦根城博物館の年間スケジュールのパンフレットを入手しまして、その中で、企画展「彦根製糸場-近代化の先駆け-」が目に入りました。2月の定例会で中野議員が博物館の展示について質問があった中で、これからの大河ドラマは明治以降が注目されるであろうとの発言がありました。今回のこのテーマは、明治以降の井伊家が彦根製糸場設立に大きくかかわり、近隣地域の近代化を牽引したと紹介されていました。  それでは、以下の質問をします。  細項目1番、企画展「彦根製糸場-近代化の先駆け-」の内容は。  ことしの9月21日から10月23日の期間で展示されます企画展「彦根製糸場-近代化の先駆け-」の内容と見どころをお聞かせください。 866 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 867 ◯文化財部長(高田秀樹君) 彦根製糸場は、明治11年(1878年)に、廃藩後に衰退しておりました彦根地域の産業振興や旧彦根藩士の救済を目的としまして、犬上郡平田村、現在の彦根市平田町に設立されました滋賀県下初の器械製糸工場でございます。  同製糸場は、フランスの近代製糸技術を導入した官営工場であった群馬県の富岡製糸場にならい、旧彦根藩主が設立運動を起こしまして、最終的に滋賀県により設立されました。工場運営には旧彦根藩士の人々が深くかかわり、中規模の製糸場ではあったものの、彦根や周辺地域の近代化を牽引しました。  明治19年には県から井伊家に払い下げられ、井伊家が経営をいたしました。明治35年に経営難のため閉場となりますが、その後の彦根の近代繊維工業の発展の基礎を築く歴史的役割を果たしました。  企画展では、近年、お浜御殿で存在が確認されました井伊家伝来の近代文書、古写真をはじめ、他の機関で所蔵されている古文書や製糸の機械と道具から、彦根製糸場の歴史を紹介いたします。  井伊家伝来近代文書には、製糸場の女工の労務管理や原料繭の集荷などに関する資料が伝えられております。この資料は初公開でございまして、製糸場の現場の様子をリアルに知ることができるものとして、企画展での大きな見どころとなります。  本企画展によりまして彦根製糸場の歴史を紹介し、彦根の近代化の歴史の中で同製糸場が果たした役割を、市民をはじめとする多くの方々にご認識いただける機会としたいと考えております。 868 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 869 ◯15番(上杉正敏君) 今回の企画展につきましては私もかなり興味がありまして、安政の大獄、桜田門外の変で井伊直弼公が殺害されてから、明治に入って井伊家が中でこういった彦根製糸場の設立に至って、これから彦根の復興が始まるということです。  細項目2番でございますけれども、この企画展による入館者数の目標ということで、今回のこの企画展による入館者数はどれぐらい見込まれているのか、お聞かせください。 870 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 871 ◯文化財部長(高田秀樹君) 彦根城博物館の企画展の入場者数の具体的目標は明確に定めておりませんが、平成29年度の9月から10月の同時期については特別展準備のための休館日がございまして比較できませんので、平成28年度の同時期の入館者数1万4,658人を上回ることを目指しております。 872 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 873 ◯15番(上杉正敏君) 平成28年度の入館者数が1万4,658人ということなんですけれども、私、今回このパンフレットを見させていただいて、大変意義ある企画展だと思っているところでございますけれども、1万4,658人で終わらず、さらなる目標を掲げていただいて、次の質問にもありますけれども、細項目3番でございます、入館者増に向けての取り組みは。  今回の企画展が、彦根市が所有する展示品に加えて、ほかから借り入れた展示品もあるように聞いておりますけれども、かなりの入館者数が期待できるのではないかと私自身思っているところでございますけれども、今後、まだあと3、4カ月ありますけれども、どのようなPRをして入館者増をされようと考えているのか、お聞かせください。 874 ◯議長(安藤 博君) 文化財部長。 875 ◯文化財部長(高田秀樹君) 先ほどご答弁申し上げましたように、この企画展の見どころは、未公開の井伊家伝来近代文書に館外の資料を加え展示することによって、当時の彦根製糸場の具体的な様子を紹介する点にございます。  この内容は、市民に対しては、先人が力を尽くし彦根のまちを築いてきた重要な地元の歴史を紹介するものでございます。それと同時に、地域社会における江戸時代から明治時代への大きな時代の転換の様相を示す歴史として、広く全国に向けて発信すべき価値のあるものと考えております。  これまで彦根城博物館では、彦根の近代の歴史をメインテーマとした展覧会をわずかにしか開催しておりません。今回の展覧会では、博物館が幕末維新以後の明治時代の歴史という新しい分野をテーマとして展覧会を開催するという点をアピールして、「広報ひこね」、博物館ホームページ、広報チラシの配布等により広報したいと考えております。
     なお、本展覧会では、展覧会図録の刊行と講演会の実施によりまして、彦根製糸場の歴史を市民等に詳しく紹介してまいりたいと考えております。 876 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 877 ◯15番(上杉正敏君) 今、部長もかなり力が入っているようにもお聞きしましたので、ぜひこの企画展が大成功に終わって、彦根城の入城者数と、また入館者数がともに増えることを祈りたいと思います。  それでは、大項目2番でございます。バリアフリー法改正について。  私は、平成30年2月9日に閣議決定されましたバリアフリー法改正から、彦根市内に住む肢体障害のある中学生が抱える進路の問題について質問をさせていただきます。  バリアフリー法改正は、皆さんご存じのように、2020年東京オリンピック競技大会・パラリンピック競技大会の開催を契機とした共生社会等の実現を図りまして、全国におけるバリアフリー化を一層推進するために総合的な措置を講ずる、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の一部を改正する法律案でございます。  今回は、その中で、バリアフリーのまちづくりに向けた地域における取り組み強化がありますが、この点について、以下の質問をさせていただきます。  中項目1番、彦根市内の教育機関におけるバリアフリー化の実態は。  彦根市内でもバリアフリー化を進めているところではございますが、今回は彦根市内にある教育機関でのバリアフリー化についてお尋ねします。  細項目1番、彦根市内の市立小・中学校のバリアフリー化の実態をお聞かせください。 878 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 879 ◯教育部長(安居庄二君) まず、バリアフリートイレにつきましては、全ての小・中学校において1カ所以上設置し、各校の洋式トイレの一部には手すりもつけております。  校舎内の階段につきましては、原則、片側に手すりを設置しておりますが、支援を要する児童・生徒の状態に応じて階段の両側に手すりを設置するなど、個々の状況に応じた対応を行っております。  また、スロープにつきましては、車椅子での移動に支障を来す玄関または昇降口はもちろんのこと、校舎と体育館との間にも、年次的に設置工事を進めてまいりました。  さらに、車椅子のままで階段を昇降できる階段昇降機につきましては、教育委員会で3台購入し、急な対応に備えております。  最後に、エレベーターにつきましては、近年、新築、改築および増築を行いました城南小学校、旭森小学校、城陽小学校、若葉小学校、高宮小学校および東中学校に設置しております。  このように市内小・中学校におけるバリアフリー化につきましては、時期を逸することなく適宜対応を行っているところでございます。 880 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 881 ◯15番(上杉正敏君) 全ての小・中学校についてバリアフリー化ということなんですけれども、最後に答弁されましたエレベーターについては、今言われた各小学校がございますけれども、河瀬小学校が増築計画があると誰かの質問にございましたけど、それについても当然エレベーター等は考えておられるんでしょうか。 882 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 883 ◯教育部長(安居庄二君) 今年度、河瀬小学校につきましては実施設計をこれから進めるところでございまして、そうした中で十分に検討をしてまいりたいと考えております。 884 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 885 ◯15番(上杉正敏君) それでは、細項目2番でございます。彦根市内にある高校のバリアフリー化の実態をお聞かせください。 886 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 887 ◯教育部長(安居庄二君) 彦根市内の県立高校4校と私立高校2校の計6校におけるバリアフリートイレ、スロープ、手すりおよびエレベーターの整備状況についてお答えをいたします。  まず、バリアフリートイレにつきましては、6校全てにおいて1カ所以上設置されております。  スロープにつきましては、部分的に整備がなされていないところもございますが、全ての学校におきまして一定整備されており、手すりにつきましても、スロープの設置箇所や階段に設置されております。  最後に、エレベーターにつきましては、6校中2校に設置されております。 888 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 889 ◯15番(上杉正敏君) エレベーター、6校のうち2校というのはどこでしょうか。 890 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 891 ◯教育部長(安居庄二君) エレベーター設置校につきましては、彦根東高校と彦根翔西館高校でございます。 892 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 893 ◯15番(上杉正敏君) わかりました。ありがとうございます。  それでは、細項目3番でございます。肢体不自由のある中学生の学校での対応はということで、現在、肢体不自由のある中学生の学校における移動手段について、どのように行われているのか、お聞かせください。 894 ◯議長(安藤 博君) 教育部長。 895 ◯教育部長(安居庄二君) 現在、市内3中学校に肢体不自由学級が設置されており、教室は1階または2階に配置されています。車椅子を使用している生徒や、装具や義足、つえを使用する生徒など、それぞれ障害の程度に応じた移動手段で学校生活を過ごしております。  こうした生徒の移動をサポートするため、エレベーター設置校ではエレベーターを使用し、設置されていない学校では、階段の昇降時に階段昇降機を使用したり、教師が見守りや介助を行ったりしております。 896 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 897 ◯15番(上杉正敏君) 確かに、今、エレベーターがない中学校におきましては、教師なり、また聞くところによりますと、お友だちが皆手伝ってされるということなんですけれども、小学生ぐらいの体重ですと大人が2人ほどでいけますけれども、中学生ぐらいになりますとなかなかそういうわけにもいかないというのが現状だと思うんです。  私、何が言いたいかといいますと、もともと生まれながらにして悪い人もおれば、けが等で車椅子等を余儀なくされて利用されるという人もいるんですけれども、そういった人が、自由というか、皆さん、健常者と一緒のような行動が速やかにできるようなことは絶対すべきだとも思います。  そこで、細項目4番でございます。肢体不自由のある中学生の進路に自由はあるのかについての教育長の見解をお尋ねしたいと思います。  私に市内の中学校に勤務する教師より相談がありました。内容は、肢体障害のある生徒が高校進学を考えたとき、本来であれば本人の希望する学校に受験し、合格すれば進学できるのでありますが、希望先の高校にバリアフリー化がなされていないことを理由に、その希望校を受験する前から排除されているとのことでした。この事実は、身体に関係なく平等に学ぶ権利、進路選択の自由において、こうした基本的人権にかかわる権利が保障されていると言えるのでしょうか。このような事実を教育長としてどのように感じ取られているのか、お聞かせください。 898 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 899 ◯教育長(善住喜太郎君) 肢体不自由の生徒が高校へ進学するに当たっては、障害の程度や教育的ニーズ等に応じて進路を選択して、発達段階を考慮しつつ、在籍する学校と本人、保護者が十分に協議して、進路選択について合意形成を図った上で受験されることが第一であると考えておりますし、進路の選択に係る教育の機会均等は全ての生徒に保障されるべきであって、体に障害のある生徒も希望する高等学校を受験できる状況が望ましいと考えているところでございます。 900 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 901 ◯15番(上杉正敏君) 今、教育長がお話しされましたように、全ての生徒が自分が望んでおられる学校に行けるのが当然権利だということなんですけれども、実際、この相談を受けました教師が相談された女性なんですけれども、あるところに行きたいけれども、ないのでどうしたらいいのかということで本当に悩んでおられました。  今お聞きしました彦根市の高校でエレベーターがあるのが彦根東高校と彦根翔西館高校ですか。例えば工業高校へ行きたいとか、私立の近江高校へ行きたいとか、そういったことを望まれても現実的には行けないわけでございます。  その中で、この問題については彦根市でどうしてくれるのかということにはならないと思いますけれども、現にこういった相談がこの方以外にもあると聞いております。そういった意味もございまして、教育長から県教育委員会にどのように働きかけられるのか、その辺のご意見を聞かせてください。 902 ◯議長(安藤 博君) 教育長。 903 ◯教育長(善住喜太郎君) 平成28年4月1日から施行されました障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律、いわゆる障害者差別解消法第5条には、「行政機関等及び事業者は、社会的障壁の除去の実施についての必要かつ合理的な配慮を的確に行うため、自ら設置する施設の構造の改善及び設備の整備、関係職員に対する研修その他の必要な環境の整備に努めなければならない」とされております。  また、障害者基本法第16条第1項において、「国及び地方公共団体は、障害者が、その年齢及び能力に応じ、かつ、その特性を踏まえた十分な教育が受けられるようにするため、可能な限り障害者である児童及び生徒が障害者でない児童及び生徒とともに教育を受けられるよう配慮しつつ、教育の内容及び方法の改善及び充実を図る等必要な施策を講じなければならない」、このように明確に規定されて、同条第4項において、国および地方公共団体には、学校施設の環境整備の促進が義務づけられているところでございます。  議員ご指摘のように、学校施設がバリアフリー化されていないことによって進学する学校が制限されてしまうことは大変残念なことでございます。本市教育委員会としましては、そのようなことが起こらないようにするために、これらの法律の趣旨を踏まえた学校施設の環境整備の促進等を可能な限り進めていただくように、滋賀県教育委員会に対して要望をしてまいりたいと考えているところです。 904 ◯議長(安藤 博君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 905 ◯15番(上杉正敏君) 今、教育長が最後に述べられましたように、その辺の趣旨を踏まえて発言していただけるということを受けましたので、この問題は彦根市に在住される方だけでなく、滋賀県下に住まれている中で肢体不自由の方はたくさんおられると思います。そういった方も含めて、ぜひとも彦根市から、彦根市の教育長として発信していただいて、滋賀県下において、どの学校に行かれても、進学されても、進学を希望される学校に行けるような体制をつくっていただきたいと思います。  最後に、細項目5番でございます。バリアフリー化が推進されていない高校への対応は。  先ほども述べましたように、これからバリアフリー化がなされていない高校に進学を希望する肢体障害のある生徒のために、教育委員会としてどのように対応されるのか。再度ですけど、もう一度お聞かせください。 906 ◯議長(安藤 博君) 上杉議員、今、細項目5の答弁で教育長はお答えになられましたけれども。  上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 907 ◯15番(上杉正敏君) すみません。細項目5番まで述べていただいたので、くどいようでございますけれども、そういった希望されている生徒がおられるというのは事実でございますので、ぜひとも教育長から自ら力強いご意見を県教育委員会の方に伝えていただきたいと思います。  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 908 ◯議長(安藤 博君) お諮りします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ございませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 909 ◯議長(安藤 博君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会いたします。  お疲れさまでした。            午後5時36分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...