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  1. 彦根市議会 2018-02-01
    平成30年2月定例会(第5号) 本文


    取得元: 彦根市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-16
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1            午前8時59分開議 ◯議長(八木嘉之君) 皆さん、おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。 ────────────────── 日程第1 会議録署名議員の指名 2 ◯議長(八木嘉之君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員に、20番長崎任男君、および21番安澤勝君を指名いたします。 ────────────────── 日程第2 議案第1号から議案第31号ま で(質疑ならびに一般質問) 3 ◯議長(八木嘉之君) 日程第2、議案第1号から議案第31号までの各議案を一括議題とし、昨日に引き続き、個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  2番獅山向洋君。獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 4 ◯2番(獅山向洋君) 皆さん、おはようございます。  早速ですが、大項目1、庁舎耐震化補強・増築・改修工事(以下、簡略に庁舎耐震化事業)についての地方自治法施行令違反について質問したいと思います。  この問題については、行政問題とか、政治問題のような感覚で捉えられておりますが、今回は法律的な観点からも捉えてみたいと思っております。  中項目1、彦根市が作成し、2月2日の全員協議会において議員に配付されました庁舎耐震化整備事業に係る事案の経過という文書について質問したいと思います。  この内容につきましては、我々議員はわかっているのですが、恐らく傍聴の方々やインターネットで見ておられる方々はおわかりにならないと思いますので、貴重な時間を使って、冒頭の部分だけ読み上げておきたいと思います。  事案の概要。本事案は、庁舎耐震補強・増築・改修工事の契約に際し、市と工事業者との間で、本契約以外に一部工事の取りやめや仕様の変更を取り決めていたことが発覚したもので、地方自治法施行令第167条の2第2項に定める「随意契約による場合は、契約保証金および履行期限を除くほか、最初、競争入札に付するときに定めた予定価格、その他の条件を変更することができない」旨の規定に違反したものである。本事案については、事業の担当責任者である川嶋副市長の指示のもとに、一部の市職員がその遂行にかかわったことが確認された。以下、その経緯を示すという内容です。  非常に断定的に事案の概要が書かれているわけで、以下、質問していきます。  細項目1、この文書の作成日、作成した部または課、および作成者名を明らかにしてください。
    5 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 6 ◯市長(大久保 貴君) 獅山議員のお尋ねにお答え申し上げます。  当該文書につきましては、2月1日、総務部公有財産管理課庁舎耐震化推進室の室長および同主幹が作成したものです。 7 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 8 ◯2番(獅山向洋君) 細項目2、この文書はいろいろな面からまとめられていますが、この文書の作成に関与した部、課および職員名を明らかにしてください。 9 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 10 ◯市長(大久保 貴君) 当該文書につきましては、総務部長、都市建設部長建築住宅課長および契約監理室長が事の顛末書を提供し、これを公有財産管理課庁舎耐震化推進室の記録と照らし合わせながら、公有財産管理課庁舎耐震化推進室長および同主幹によって作成されたものです。 11 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 12 ◯2番(獅山向洋君) 細項目3、この文書を議員に配付する決裁を行った最終決裁者は誰でしょうか。 13 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 14 ◯市長(大久保 貴君) 私でございます。 15 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 16 ◯2番(獅山向洋君) 細項目4、この文書は誰に当てた報告文書なのでしょうか。 17 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 18 ◯市長(大久保 貴君) 平成30年2月2日に開催されました市議会全員協議会において配付するため、市議会議員の皆様に宛てた文書です。 19 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 20 ◯2番(獅山向洋君) 市議会議員に宛てた文書であることがわかりました。  この文書の入札執行までの経緯で、平成29年4月25日の項には、事業を具体的に推進する市執行部体制として、「決裁権者(任命権者)大久保市長、担当副市長 川嶋副市長」、以下具体的に職務と氏名が記載されております。  細項目5、庁舎耐震化事業の推進体制は、この文書記載のとおりと理解してよろしいですか。 21 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 22 ◯市長(大久保 貴君) そう理解して結構でございます。 23 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 24 ◯2番(獅山向洋君) 細項目6、大久保市長のところに(任命権者)とわざわざ記載してありますが、これには何か意味があるのでしょうか。 25 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 26 ◯市長(大久保 貴君) 市長は市を代表し統括する執行機関であり決裁権者である一方、当該事業の具体的な推進体制を定めた者でもありますので、特に補助機関である職員に対する任命権者としての位置づけを明確にするために記載したもので、特段それ以上の意味はございません。 27 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 28 ◯2番(獅山向洋君) わざわざ括弧づきで書いたところに、私としては何か意味があるのかと思ったのです。  工事請負契約に係る経緯の平成29年5月12日の項には、「入札が不調になった場合の対応について、庁舎耐震化推進室と工事担当課(建築住宅課)が協議した」との記載があります。  細項目7、入札不調の対応協議を行った職員名を明らかにしてください。 29 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 30 ◯市長(大久保 貴君) お尋ねの職員は、都市建設部長建築住宅課長、同副主幹および契約監理室副主幹です。その後、都市建設部長建築住宅課長および同副主幹により、庁舎耐震化推進室長、同室主幹へ、その結果が報告されたものです。 31 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 32 ◯2番(獅山向洋君) 細項目8、この協議の結果、入札不調にどのように対応することになったのか、明らかにしていただきたい。 33 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 34 ◯市長(大久保 貴君) 協議の結果、入札不調になった場合は、後日、再入札を行う方向性が出されたと聞いております。 35 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 36 ◯2番(獅山向洋君) 今のところ、市長ばかり答弁されておりますが、「聞いております」というのはどういう意味なのでしょうか。いつ、どこで、どのように聞いたのか、明らかにしてください。 37 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 38 ◯市長(大久保 貴君) 最初に議員からご紹介いただいた経過報告において聞いたということでご理解いただきたいと思います。 39 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 40 ◯2番(獅山向洋君) こんなことでは意味がよくわからない。「経過報告で聞いた」と言われますが、一体、いつ、どこで聞いたのかを聞いているのです。「経過報告で聞いた」では、時間とか、場所とか、そういうものが特定されておりません。 41 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 42 ◯市長(大久保 貴君) 今年に入りまして、各関係者から顛末の提出を求め、1月11日に聴取しました。その段階で知り得たということです。 43 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 44 ◯2番(獅山向洋君) こんなことで時間をとるのは嫌なのですが、市長がお答えになることではなく、担当部や課がお答えになるべきではないのですか。ここで、聞いた話ばかりを答弁されても意味がないのです。どうなのですか。 45 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 46 ◯市長(大久保 貴君) 事実関係を私が代表してお答え申し上げているということでご理解いただきたいと思います。 47 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 48 ◯2番(獅山向洋君) 議会は伝聞で物事が進んでいくのではないのです。又聞きばかりで進めていこうという考えそのものがおかしいと思います。  次にいきます。入札執行までの経緯、平成29年5月19日の項には、川嶋副市長および企画振興部長、総務部長、都市建設部長、以下3部長と申し上げますが、この3部長が、入札不調に終わる可能性が高いので、再入札について協議し、川嶋副市長は外構、備品、空調の各工事を別途工事として取りやめて交渉に当たるよう都市建設部長に指示した。岐建は、何が何でも契約にこぎつけなければならないという市側の話を聞いて、再交渉することになったとの記載があります。  細項目9、このときの協議メンバーはこの4名だけだったのでしょうか。 49 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 50 ◯市長(大久保 貴君) そのとおりでございます。 51 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 52 ◯2番(獅山向洋君) 細項目10、川嶋副市長の指示は、この時点で既に地方自治法施行令に違反しております。同席した部長には法令違反の認識がなかったのでしょうか。 53 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 54 ◯市長(大久保 貴君) 一昨日も同様の趣旨でのご質問がございまして、昨日、訂正させていただいたところです。改めて、時間を頂戴して、それぞれの立場についてご説明申し上げたいと思います。  まず、6月定例会が迫っている状況で、同日も幾つもの会議がなされていたということが前提にあります。  協議に加わったとされる企画振興部長、総務部長ですが、企画振興部長においては、議案の提出をする窓口の立場ですので、契約議案が提出できるかどうかを考慮しなければなりません。総務部長におきましては、都市建設部に事業の交渉委任をしている立場です。両部長とも記憶が判然としないというお話はありますが、基本的には随意契約ができるかどうかという前段の協議ですので、それを見守る立場だと私も理解いたします。実際に随意契約が成立するかどうかわからない時点でもありますし、とにかく交渉してみようということで、その段階でどうこう述べる立場にはなかったということです。  一方、都市建設部長につきましては、同等品への変更であるとか、そういうものが一部仕様変更につながっていくわけでありますが、そうしたことも踏まえて交渉に当たる、外構、備品、空調あるいは現庁舎の一部改修の取りやめということも含みおきながら交渉に当たるということを指示されたわけです。この段階で確定的なものでもありませんし、そうしたことを述べる立場にはなかったということで理解をしております。 55 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 56 ◯2番(獅山向洋君) 私の質問は、同席した3部長に法令違反の認識がなかったのかと聞いているのであって、市長に対して聞いているわけではありません。3部長がきちんとお答えになるべきではないですか。 57 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 58 ◯市長(大久保 貴君) 議会の運営上、私が代表して答えさせていただいております。企画振興部長、総務部長におきましては、法令違反の認識はなかったということです。ただ、都市建設部長につきましては、その可能性があるということは認識していたということです。 59 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 60 ◯2番(獅山向洋君) 市長は、普段はなかなか答弁されませんけれども、現に部長がここにおられるのです。なぜお答えにならないのですか。これは部長に対して質問します。重要な問題なのです。部長に責任が及ぶ・及ばないの問題を、市長が勝手に答弁するのはおかしいでしょう。いかがですか。 61 ◯議長(八木嘉之君) 執行部に申し上げます。いらっしゃる部長の方から答弁を求めたいと思います。  総務部長。 62 ◯総務部長(犬井義夫君) 私に自治法施行令違反の認識はなかったのかということですが、今ほど市長から答弁がございましたように、当時、このような違反をする指示がなされているという認識は全くございませんで、当然、自治法施行令違反の認識はなかったところです。 63 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 64 ◯企画振興部長(馬場完之君) 私も同様に、そのような認識はありませんでした。 65 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 66 ◯2番(獅山向洋君) あえてこの文書と申し上げますけれども、この文書については、企画振興部長も、総務部長もかかわっておられたという答弁が市長からあったわけです。それならば、なぜそのときに明確にされなかったのですか。2人の部長に質問します。 67 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 68 ◯総務部長(犬井義夫君) 先日の代表質問の場でもご答弁させていただいたことと重なってこようかと思いますけれども、当時、一部工事あるいは9億円の工事を除外して契約を行うような指示がなされたという記憶、認識は全くございませんでした。そのような中ですので、今ほど申し上げました施行令違反の認識がなかったということでございます。   (「議事進行」と呼ぶ者あり)   (「私は、なぜこの文書のときに明    らかにしなかったかということを    聞いているのであって、そのとき    認識していたかどうかなんて質問    しておりません。時間が惜しいの    で、議事進行上、議長の方できち    んと指示してください。質問に対    する答弁をしてもらわないと困る    のです」と呼ぶ者あり)
    69 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午前9時19分休憩            午前9時19分再開 70 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  執行部の答弁を求めます。  総務部長。 71 ◯総務部長(犬井義夫君) 2月2日の全員協議会に出させていただいた文書ですけれども、今回、この事案に関しまして、当事者という立場で、この文書の作成に直接かかわれないという立場にございまして、これに対して修正するというような立場になかったという状況です。 72 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 73 ◯企画振興部長(馬場完之君) 全員協議会の直前にこの文書を見たようなところで、どこで作成されているとかいうのは全然知らなかったわけです。 74 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 75 ◯2番(獅山向洋君) そうしますと、お二人の部長は、この経過に関する文書は、市議会議員全員に配られるまで、読んでもいなかったし、作成に関与することもなかったということですね。この点については非常に重要なことです。いかがですか、市長、その点は認められますか。 76 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 77 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどお答え申し上げましたとおり、当該文書は総務部長、都市建設部長建築住宅課長および契約監理室長が、事の顛末を提供し、公有財産管理課庁舎耐震化推進室の記録と照らし合わせながら、庁舎耐震化推進室長および同主幹がまとめたものです。 78 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 79 ◯2番(獅山向洋君) 明らかに市長と両部長の答弁に食い違いがあると考えますが、この点について市長部局で統一した見解を出してください。これは代表質問と同じです。同じことです。どうなのですか。矛盾はきちんと解決してください。 80 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 81 ◯市長(大久保 貴君) 両部長が答えられたとおり、全協に提供しました事実関係の確認文書については、両部長はかかわっていないということです。   (発言する者あり) 82 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午前9時22分休憩            午前9時24分再開 83 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  執行部の答弁を求めます。  市長。 84 ◯市長(大久保 貴君) 改めてご説明させていただきますが、全協で提供いたしました資料は、都市建設部長、総務部長、建築住宅課長および契約監理室長の顛末書をもとに、公有財産管理課庁舎耐震化推進室の記録と照合し、庁舎耐震化推進室長および同主幹が取りまとめたもので、企画振興部長、総務部長がこの文書の作成にかかわってはおりませんということを申し上げているところです。 85 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 86 ◯2番(獅山向洋君) そうしますと、このような重大な問題について、疑われている部長の言い分も聞かずに、市長は最終的な決裁をしたということですね。 87 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 88 ◯市長(大久保 貴君) 顛末書をもとに懲戒審査委員会にもかかっておりますので、私としてはそれを決裁したということでございます。 89 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 90 ◯2番(獅山向洋君) 私が聞きたいのは、経過について、最初に、川嶋副市長とほか一部の職員の責任でこういう事件が起きたのだと言っておられるのです。どうも今までの経過からいうと、あえて3部長と申し上げますが、3部長がかかわっていると判断しておられるように思えます。いかに顛末書をまとめたものであっても、顛末書の結果において、誰が疑われているかぐらいはわかるでしょう。市長はなぜそれを確認しなかったのですか。私は市長の責任を問うているのです。 91 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩いたします。            午前9時27分休憩            午前9時28分再開 92 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市長。 93 ◯市長(大久保 貴君) 獅山議員のお尋ねは「関係者からのヒアリングをせずに」とおっしゃっているかと思いますが、1月11日に関係者から顛末書を私どもに提出していただいて、その上で判断をしているということですので、ご理解いただきたい。 94 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 95 ◯2番(獅山向洋君) 私は、顛末書で判断したのか、顛末書から誰が疑われているかその人の弁解も聞かずに、こういう文書をつくったのかと聞いているのです。いかがですか。 96 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 97 ◯市長(大久保 貴君) それぞれからヒアリングも行っております。そのヒアリング内容も伺っております。1月18日、19日、22日、それぞれからヒアリングを行って、そうした情報を総合して作成されたものです。 98 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 99 ◯2番(獅山向洋君) うまく肩すかしばかりくらわしている。私は、2部長からきちんと聞いたのかと聞いているのです。いかがですか。 100 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 101 ◯市長(大久保 貴君) 聞いております。 102 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 103 ◯2番(獅山向洋君) 聞いているのなら、2部長はどのように言いわけされたのか。これは、市長と2部長、それぞれきちんと答えてください。 104 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 105 ◯市長(大久保 貴君) 全文読ませていただきますので、時間をいただきます。  1月18日、総務部長にヒアリングを行っております。入札額と予定額との開きが大きかったため、再入札になるのではないかと思っていた。また、その場合は、仕様の変更等も必要であろうし、7月ごろに入札して、臨時会に諮らなければならないのではないかと、漠然と感じておりました。その中で、都市建設部長から「交渉の余地がある」という話を聞き、川嶋副市長も「できるならば頼む」と思っておられたと感じました。ただ、その時点では、具体的な内容はなく、これからやる程度であったと思っている。これが19日のことです。  企画振興部長ですが、少し長いので、また改めて請求していただいた方が正確ではないかと思いますので、省略いたします。   (発言する者あり) 106 ◯市長(大久保 貴君) 時間はかかりますが、読ませていただきます。  川嶋副市長、企画振興部長都市建設部長と契約の内容について合意したのかという問いに対して、5月20日については接触がなかった。この交渉内容は知らなかった。17日の話であれば、随意契約に向けて交渉するという点では合意したと言える。17日と書いてありますが、19日だと思います。本人の供述は17日とおっしゃっている。自分が結果を聞いたのは5月22日であり、10億円近い額が埋まったことは正直驚いた。制震工法について、メーカーを変えることで金額が下がり、浮いた金額が岐建側の利益になるということを、後で住宅建築課長から聞きました。制震工法自体は変わらない。5月25日、26日に、空調機器のリースの話を聞いて、何かスムーズにいっていないことがあるのではないかと感じた。5月22日の協議について、自分は入っていなかったので、別途契約にする云々の話は聞いていない。  続きまして、企画振興部長です。   (発言する者あり) 107 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどの答弁は総務部長のヒアリングでございます。  ここからは企画振興部長のリアリングです。19日の協議の内容はどうであったかという問いに対して、記録が残っておらず、よくわからないということでありました。再入札の協議があったのかという問いに、あったかもしれない。制振装置の同等品、壁紙等の同等品、地元企業の貢献といったことで下げることが可能であると聞いた。交渉の余地があるという認識であった。仕様を変更して随意契約でいけるのではないかという話だった。交渉は一定期間のうちにやらなければならないと認識しており、日数については契約監理室に確認するよう伝えた。仕様を大きく変えること、何か工事を抜くことを知っていたかについては、よく覚えていない。再入札により工事が遅れ、アル・プラザの使用期間が長くなるのでどうするかという話はあったと記憶している。ただ、企画振興部長の立場としては、そうした交渉の中身よりも、話がまとまって、議案として提出できるかどうか、その方に関心があった。要するに、5月17日、19日、22日、協議記録に部長の名前が載っているが、協議内容はよく覚えていない。入っていたかどうかも判然としないとのことでありました。その後のこともよく覚えていないとのことでした。業者からの便宜供与等は受けたことがなく、予定価格も知らないとのことです。 108 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 109 ◯2番(獅山向洋君) 何だか、今初めてお読みになったような読み方なので、市長はきちんとこれをお読みになったのですか。私の目の前で、副市長からそれを受け取った上で読んでおられる。今回のこの文書は、誰が原案を作成したのですか。副市長ですか。稟議書を集めたわけでしょう。集めて、誰がつくったのかを聞いているのです。さっきのお話は少しおかしいのではないですか。原案は誰がつくったのですか。 110 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 111 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどからお答え申し上げておりますとおり、庁舎耐震化推進室が原案をつくりました。これは私の資料です。副市長から借りた資料ではございません。 112 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 113 ◯2番(獅山向洋君) 時間が惜しいのですけれども、重要なことなので。  今、市長がお読みになった内容だけを聞いていても、何だか2人の部長も、追及すれば知っていたのではないかというような感じも受けたのです。これはいずれ百条委員会なり、いろいろな機会で追及されることだろうと思いますので追及しませんけれども、この問題についてお聞きしておきたいのは、説明を聞いている文書は、判は押していないけれども公文書であって、議員に配られたものなのです。それを今後訂正するかのようにおっしゃっていますけれども、訂正されるのですか。首をかしげられたので聞いておきます。 114 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 115 ◯市長(大久保 貴君) ご説明申し上げておりますとおり、ヒアリングあるいは顛末書、そうしたものの事実関係をまとめたものです。したがって、これは訂正することはない。現時点で、私が知り得た情報が全て入っています。   (発言する者あり) 116 ◯市長(大久保 貴君) 失礼しました。2月1日にまとめた文書です。その時点でわかり得た、顛末書などを参照して、庁舎耐震化推進室でつくったものです。同時進行ではありましたけれども、結果的に、懲戒審査委員会でも事実関係の確認を終えて。   (発言する者あり) 117 ◯市長(大久保 貴君) これが2月2日でございます。こっちが2月20日。懲戒審査委員会での資料になります。必ずしも同じものではないのですが、懲戒審査委員会で、事実関係の確認を終えております。   (「そんなことは聞いていない」と   呼ぶ者あり) 118 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午前9時40分休憩            午前9時41分再開 119 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市長。 120 ◯市長(大久保 貴君) 失礼しました。  一昨日、私が答弁した内容で、一部正確性を欠いたものがございましたので、19日の部分も修正をいたします。 121 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 122 ◯2番(獅山向洋君) 今、国会でも問題になっていますが、これはまさに虚偽無印公文書なのです。修正で済むと思ってもらったら困るのです。間違った内容を我々に配ったという事実は消せないということを認識しておられますか。修正したら、それで済む問題ではないです。認識を聞いておきたい。 123 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 124 ◯市長(大久保 貴君) 皆様にご提供する情報が正確でなければならないと思っておりますが、19日の議論になりました問題は、それぞれの記憶について定かでない部分もあり、修正するに至ったことはまことに申しわけないと思っております。できる限り、正しい情報をお伝えできるように、今後努めてまいりたいと思っております。 125 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕
    126 ◯2番(獅山向洋君) 私はそんな質問はしておりません。認識を聞いているのです。内容が違ったものを出したことは間違いないかと聞いているのです。   (「議事進行」と呼ぶ者あり) 127 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午前9時43分休憩            午前9時45分再開 128 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市長に申し上げます。議長として、先ほどから再三、質問に対して明確な答弁になっていないと思いますので、明確、的確なご答弁に努めていただきますようお願い申し上げます。  市長。 129 ◯市長(大久保 貴君) 失礼いたしました。  この文書については修正をさせていただきます。正確でないものがございますので、まことに申しわけないと思っております。ただ、虚偽という認識は持ってございません。 130 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 131 ◯2番(獅山向洋君) 虚偽でないなら、何で修正するのですか。それをはっきりしてください。 132 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 133 ◯市長(大久保 貴君) より正確な情報を提供するためでございます。 134 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 135 ◯2番(獅山向洋君) 我々議員は、発言通告のときには、こういう文書を基礎にして、質問を組み立てているのです。現に、違うと言われたら、私が細項目で3部長に聞こうとしていた質問が、皆パーになってしまったのです。この時間をどうしてくれるのですか。3部長は「私らは知りませんでした」と、それで終わりなのです。こんな質問を繰り返させることがいいと思っているのですか。いかがですか。 136 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 137 ◯市長(大久保 貴君) 正確な情報を提供させていただかなければならないとは思っておりますが、前提として、私が代表してお答えするということで用意しておりますので、ご理解のほどお願い申し上げたいと思います。議会の進行上、私が代表して答弁せよとのことでしたので。   (発言する者あり) 138 ◯市長(大久保 貴君) まことに申しわけない。正確に情報を提供させていただかなければならないと思います。   (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり)   (「私は、経過文書に基づいて発言    通告しているわけです。ごらんい    ただいたらおわかりになると思い    ますが、3部長が同席したという    前提で物事を聞いているのに、違    うとおっしゃられると、以下の質    問は無意味になってしまうのです。    これについて議会としても考えて    いただかないと、あと15分しかな    いのです。こんなことでは困るの    です。それだったらそれで、緊急    質問に切り替えて、2部長に聞き    たいこともある。切り替えてもら    うか、この部分については時間を    除いていただきたい」と呼ぶ者あ    り) 139 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午前9時48分休憩            午前10時39分再開 140 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  昨日の議会運営委員会において、議会に提出された文書の一部を修正されることがわかりました。2番獅山向洋君から提出された質問項目のうち、大項目1、庁舎耐震化事業における地方自治法施行令違反について、(1)庁舎耐震化整備事業に係る事案の経過という文書について、11)3部長は川嶋副市長に違反の事実を指摘しなかったのか、12)川嶋副市長の深刻重大指示に対し3部長は市長協議を求めなかったのか、その理由は、13)彦根市側の何が何でも契約にこぎつけなければならないとの事情は何か、3部長に問う、14)何が何でもこぎつけると言わせたのは誰か、3部長に問う、16)違法な裏契約を締結しながら、契約内容を起案し、市長決裁をとらなかった理由は何か、17)5月19日の協議に同席した3部長らは、川嶋副市長とともに裏契約に関する責任をとるつもりだったのか、18)大久保市長が知らなかったと公言していることについて、3部長は容認しているのかについては、いずれも修正前の文書をもとに通告されたものであり、議会運営委員会にて発言を取りやめていただくこととしましたので、お知らせをします。  2番獅山向洋君。獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 141 ◯2番(獅山向洋君) それでは、質問を続けます。  大項目1、中項目1、細項目15です。岐建は、何が何でも契約にこぎつけなければならないという市側の話を聞いて、再交渉することとなったとの記載があります。これについてもひょっとしたら修正されるかもしれませんが、一応、あったという前提で尋ねます。大久保市長は、川嶋副市長に対し「何が何でもこぎつける」と言わざるを得ない事情があったと考えているのか。また、あったとすれば、その事情は何か、お尋ねいたします。 142 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 143 ◯市長(大久保 貴君) お答えを申し上げる前に、提出いたしました資料に誤りがありましたので訂正をさせていただきます。ご理解のほどお願いいたします。  お尋ねですが、川嶋前副市長の指示は、できるだけ契約できるよう交渉努力をしてほしいというものでしたけれども、前副市長がこのような指示をしましたのは、これまでもお答えしておりますとおり、再入札を行った場合、落札されるかどうかわからないこと、工期が大幅に伸びる懸念があったこと、それによって仮庁舎の賃貸期間が延びることにつながるという事情が考えられたものでございます。 144 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 145 ◯2番(獅山向洋君) 答えはわかっているので質問としては申し上げませんが、答えたければ答えていただきたい。こんな事情があったのは、大久保市長ではありませんか。川嶋副市長は単なる副市長であって、最終的な決裁権者でも何でもない。何が何でもという事情は川嶋副市長にはなく、むしろ大久保市長にあったのではないかと思います。何かご意見はございますか。 146 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 147 ◯市長(大久保 貴君) 私にはそのような認識はございませんでした。 148 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 149 ◯2番(獅山向洋君) 認識ではなく、市長としての必要性の問題を聞いているのです。  細項目19、大久保市長は、9億円余の裏契約を行いながら、岐建には地方自治法施行令違反の認識はなかったと考えておられるのですか。 150 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 151 ◯市長(大久保 貴君) 今年1月29日に行われました懲戒審査委員会によります請負業者への聞き取りにおいて、事業者からは、工事の内容と仕様書に差異があることについて、仕様を変えなければならないと何回か話したとの発言があったと聞いております。  地方自治法施行令違反を認識していかどうかの確認はできておりませんが、工事の内容と仕様に差異があることについては問題であると認識しておられたと思います。 152 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 153 ◯2番(獅山向洋君) 今のご発言は非常に重要だと思います。当然、岐建にも地方自治法施行令違反の認識はあったと思っております。  次に、細項目20、市は岐建から地方自治法施行令違反になると指摘を受けたことはなかったのでしょうか。後の話でも結構です。いつの時点かで、そういう指摘はなかったかどうかだけを聞いておきたいと思います。 154 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 155 ◯市長(大久保 貴君) ご答弁申し上げましたとおり、請負業者としては、工事請負契約内容と仕様書に差があることについて問題があると認識しておられたということでございますが、具体的に施行令違反との指摘は今年に入って、この問題が明らかになってからだと思っております。 156 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 157 ◯2番(獅山向洋君) 大項目2に移ります。市民体育センターについての一連の質問です。  中項目1、市民体育センターに関する滋賀県との交渉について。  細項目1、川嶋前副市長辞任後、県との交渉は誰が行っているのですか。 158 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 159 ◯教育部長(安居庄二君) 川嶋副市長が退任された平成30年1月24日以降、事務的な手続は教育部で行っておりますが、現市民体育センターの移転に係る県との交渉につきましては、市長と協議しながら、教育部を初め、関係部局の職員で対応しております。 160 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 161 ◯2番(獅山向洋君) 細項目2、県との交渉の経過および結果について、この市議会で明らかにしておいていただきたいと思います。 162 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 163 ◯教育部長(安居庄二君) 県との交渉経過といたしましては、平成29年10月5日および同年10月13日に、県スポーツ局と市の担当者が協議を行い、これまでの県からの提案に加えまして、動産の移転・保管費用について、新たに県が負担する提案がございました。  本市の対応としましては、同年10月19日に川嶋副市長協議、同年11月13日に市長協議において、方針を協議し、県からの新たな提案や国体主会場を誘致してきたこれまでの経過を踏まえ、建物補償は残存価値による補償とすること、解体は県の負担で県が実施すること、土地については無償貸し付けとすること、動産移転・保管費用は県が負担するという方針といたしました。  また、同年11月20日には、滋賀県西嶋副知事と川嶋副市長が面談し、先ほど申し上げました内容について県・市双方で確認を行いました。  その後、12月市議会定例会に提案しました彦根市民体育センターの設置および管理に関する条例を廃止する条例案を議決していただきました後、平成30年1月26日付で補償契約を締結いたしました。  なお、土地の無償貸し付けおよび動産の移転・保管に係る契約については、条件等について県と交渉を継続しているところです。 164 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 165 ◯2番(獅山向洋君) 既に奥野議員のご質問で明らかになっておりますが、市民体育センター廃止に伴い、彦根市と滋賀県との間で作成された補償等に関する契約はいかがでしょうか。 166 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 167 ◯教育部長(安居庄二君) 県と契約を交わしております物件移転等損失補償契約の内容につきましては、1点目に、市民体育センターの解体については県が実施するものとし、県がその経費を負担すること、2点目に、県は市民体育センターが廃止されたことを確認後、市に対して補償金として2億5,000万9,200円を支払うことです。 168 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 169 ◯2番(獅山向洋君) 私は契約の内容を聞いているのではなく、いつその契約を締結したのか、誰と誰が締結したのかを明確にしていただきたいと思います。 170 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 171 ◯教育部長(安居庄二君) 物件移転等損失補償契約の契約日は平成30年1月26日で、彦根市長大久保貴と滋賀県知事三日月大造、両名の間で契約をしております。 172 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 173 ◯2番(獅山向洋君) これほど重要な契約について、なぜ市議会あるいは市民に対して明らかにしないのですか。契約を締結しているのです。なぜ明確にしないのですか。
    174 ◯議長(八木嘉之君) 細項目3ということでよろしいですか。   (「細項目3です」と呼ぶ者あり) 175 ◯議長(八木嘉之君) 細項目3。教育部長。 176 ◯教育部長(安居庄二君) 県との交渉経過および結果のうち、動産の移転・保管につきましては、平成30年度当初予算において、動産の移転・保管に係る経費を計上するとともに、その同額を県からの委託金として計上しております。また、補償金につきましては、この2月市議会定例会に追加提案を予定しております補正予算において県からの補償金として計上し、議会にお諮りする予定です。  なお、土地の無償貸し付けにつきましては、条件等について県と交渉を継続しておりますことから、報告はいたしておりません。 177 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 178 ◯2番(獅山向洋君) いつまでたっても報告がないから、2月16日に公文書公開請求をいたしました。既に1月に契約が締結されているのに、私は、市民体育センター廃止に伴い、彦根市と滋賀県との間で作成された補償等に関する文書と特定して、公文書公開請求したのです。これに対するお答えが、「滋賀県への意見照会に時間を要するため」となっているのです。既に契約が締結されているのに、こういうお答えをされたのはなぜでしょうか。 179 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 180 ◯教育部長(安居庄二君) 市と県との契約事項ですので、県に対して意見照会を行ったものです。 181 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 182 ◯2番(獅山向洋君) 驚きました。彦根市が当事者で、県と既に契約を締結しているのに、まだ県に対して意見照会が要るのですか。これは虚偽のご回答であると考えております。もう1回聞きますが、何で県に意見照会しないといけないのですか。 183 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 184 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほども申し上げましたとおり、彦根市と滋賀県における契約、またその内容ですので、県に対して意見照会をする必要があるということで、意見照会したものです。 185 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 186 ◯2番(獅山向洋君) 全然理由になっていない。  それでは、教育長に尋ねます。これは教育長善住喜太郎名で、期間延長通知書という形で来ているのです。しかも、滋賀県への意見照会に時間を要するためとある。1月に既に契約を締結していて、2月16日に照会しているのに、なぜ期間を延長しなければいけないのですか。教育長として、責任ある答弁をしてください。 187 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 188 ◯教育長(善住喜太郎君) 部長がお答えしましたとおり、県との契約でございまして、滋賀県に意見照会をしたものと了解しております。 189 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 190 ◯2番(獅山向洋君) なぜ期間を延長しなければならないのかと聞いているのです。 191 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 192 ◯教育部長(安居庄二君) 県に照会し、県から回答いただくまでの期間を要するために延長したものです。 193 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 194 ◯2番(獅山向洋君) こんなことで時間を使うのはもったいないからやめておきますけれども、明確に申し上げておきます。これは教育長善住喜太郎名義の有印の虚偽公文書であると思います。うそなのです。はっきりと契約が締結されているのに、わざわざ県に照会するというような理由で期間延長しているのです。これは告訴、告発されたら、大変な問題になります。それだけはっきり申し上げておきます。  それでは、次の質問に移ります。中項目2、市民体育センターの代替施設について。  市民体育センターの施設規模を明らかにしていただきたいと思います。12月定例会で、この趣旨で質問したのですが、教育部長はどうも答えたくなかったようなので、いかに重要な施設であるかということを明確にするために、事細かに施設規模を明らかにしていただきたいと思います。 195 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 196 ◯教育部長(安居庄二君) 第1競技場は、面積1,824平方メートルで、バレーボール3面、バスケットボール2面、卓球24面、ハンドボール1面、バドミントン10面、テニス3面の確保が可能です。  次に、第2競技場は、面積392平方メートルで、バレーボール1面、卓球6面、バドミントン3面の確保が可能です。  なお、第1競技場、第2競技場ともに、フロアや壁面の保守等施設の管理上支障がない種目については、できる限り利用を認めることとしてきました。  トレーニング室は、面積96平方メートルで、主なトレーニングの器具としては、腹筋台1台、雲梯1基、エアロバイク2台、ステッパー3台のほか、ウェートを増減することにより負荷を変えられるバーベルやダンベルを使用してフリーウェイトによるトレーニングが可能で、バーベルシャフト3本、ダンベルシャフト4本、アームカールベンチ1台、プレスベンチ2台などがあります。  更衣室は、シャワー室を含めて男女それぞれ81平方メートルで、シャワーブースがそれぞれ6ブース、ロッカーはそれぞれ200個を備えてあります。同時に、更衣できる人数としては、それぞれ20、30人程度だと考えております。  会議室は、A、B、Cの3室、通しで169平方メートル、120人の利用が可能です。パーテーションにより三つに区切ることが可能となっており、利用目的により使い分けております。  最後に、駐車場は、舗装されている第1駐車場が約3,300平方メートルで69台、未舗装の第2駐車場が約6,300平方メートルで200台の駐車が可能です。 197 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 198 ◯2番(獅山向洋君) 非常に立派な施設であることを、我々議員も市民も再認識しなければいけないと思います。このような立派な施設を取り壊そうとしているし、またその敷地を無償で県に貸してしまおうとしているのです。これほど重大な問題はないでしょう。  次に、「市民体育センター閉館について」とのホームページには、平成30年1月26日に代替施設使用調整会議を開催し平成30年度の42大会の会場を確保したとの記載がありますけれども、平成29年度彦根市民体育センター年間使用予定表と同等の一覧表は添付されておりません。  細項目2、平成30年度の42大会の会場を確保したとの具体的意味および一覧表の掲載場所を明らかにしてください。 199 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 200 ◯教育部長(安居庄二君) 市民体育センターの閉館後も各種市民大会等を引き続き市内で開催していただけるよう、これまで市民体育センターで市民を対象とした大会等を開催されてきた団体宛てに、平成30年度代替施設使用希望調査を実施いたしました。その希望をもとに、平成30年1月26日の彦根市民体育センター閉館に伴う代替施設使用調整会議等により調整した結果、42大会の会場を開催期日に応じて確保したものです。  一覧表につきましては、既に代替施設使用希望調査を案内した団体に対して通知しておりますので、記載はいたしておりません。 201 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 202 ◯2番(獅山向洋君) 記載していないことはわかりました。  それでは、細項目3、なぜ平成30年度彦根市民体育センター代替施設年間使用予定表が掲載されないのでしょうか。 203 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 204 ◯教育部長(安居庄二君) これまで市民体育センターを使用されてきた皆様にとって、市内や近隣市町の多くの体育施設が代替施設になり得るものと考えておりますが、各施設の管理運営の都合や日々空き状況が変化する中で、市が年間予定表として公表することは困難な状況です。しかしながら、市立小・中学校体育館につきましては、市立学校体育館年間使用可能日程表として市ホームページに公表しております。 205 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 206 ◯2番(獅山向洋君) 困難というのは、今後も困難なのでしょう。年間使用の予定表を掲載しないということで、代替施設はないのではないですか。変なごまかしをしないでください。「これから」と何年間、言い続けているのですか。現在になってもまだできていないのです。  細項目4、ホームページに市内や近隣市町の体育館などの情報を随時掲載するとの記載があり、体育施設を紹介していますが、これが代替施設のつもりなのでしょうか。 207 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 208 ◯教育部長(安居庄二君) 代替施設となり得るものと考えております。 209 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 210 ◯2番(獅山向洋君) これは見解の相違です。恐らく市議会議員の皆さんは、そんなことを思っていないと思います。  次に、細項目5、今までお聞きになった内容から、市長および教育長にお尋ねしたい。現時点で、市民体育センターの代替施設を市民に提供していないことを認めますか。 211 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 212 ◯教育部長(安居庄二君) 開催期日に応じて確保した42大会の会場や市立学校体育館年間使用可能日程表に基づく87日分の市立小・中学校体育館につきましては、代替施設として提供しているものと考えております。   (「市長はご答弁ございませんか」   と呼ぶ者あり)   (「ない」と呼ぶ者あり) 213 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 214 ◯2番(獅山向洋君) 教育部長ばかりです。本来、教育委員会のトップは教育長でしょう。教育長はなぜお答えにならないのですか。 215 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 216 ◯教育長(善住喜太郎君) 部長が答弁しましたとおり、開催期日に応じて確保した42大会の会場、あるいは市立小・中学校体育館の87日分は、代替施設として提供しているものと考えております。 217 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 218 ◯2番(獅山向洋君) こんなわずかな提供だけで、先ほど細項目1で尋ねたような大きな施設の代替施設を提供していると考えること自体、非常識ではないですか。教育長、どう思いますか。現在の市民体育センターの代替施設を42とか何とかおっしゃったけれども、それで提供したと考えているのですか。これは教育長の認識あるいは社会通念を問われる問題なので、もう1回、きちんと答えておいてください。 219 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 220 ◯教育長(善住喜太郎君) 先ほど申し上げました42大会分、87日分の施設について、代替施設として提供しているものと考えております。 221 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 222 ◯2番(獅山向洋君) まさにレトリックです。これだけは提供したということでもって、市民体育センターの代替施設を提供したという、まさに詭弁を使っておられるということを、皆さんもしっかりと認識しておいてほしいのです。これについて、市長は何も答えません。市民体育センターを廃止する条例を出した市長が何も答えない。こういうことなのです。  次に、中項目3、教育長の役割について。  細項目1、代替施設提供のために、教育長はどんな役割を果たされたのでしょうか。 223 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 224 ◯教育長(善住喜太郎君) 市民体育センターは、これまで多くの市民に利用され、その間のスポーツ振興に大きな役割を果たしてまいりましたことから、(仮称)彦根新市民体育センターをご利用いただけるまでの間、引き続き、スポーツを推進していくことは、教育委員会としても重要であると認識しております。  したがいまして、皆様にスポーツに親しんでもらえる環境をできる限り多く確保するため、私も代替施設の使用に関し、県教育委員会等に直接お願いしてきておりますとともに、機会を捉えて、市内の民間企業や近隣市町の教育関係者に依頼をしております。 225 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 226 ◯2番(獅山向洋君) 全然具体性がない。結局、代替施設はなかったという結論だったのでしょう。  次に、細項目2、市民体育センターのサヨナライベントを実施したのは教育長ですか。確認しておきたい。 227 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 228 ◯教育長(善住喜太郎君) 市民体育センターのサヨナライベントは、市と教育委員会が実施いたしました。 229 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 230 ◯2番(獅山向洋君) 不思議なレトリックでお答えになったように、代替施設をほとんど提供できていない状態で、サヨナライベントをやっていいのかという不安などを感じたことは全くないのですか。 231 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 232 ◯教育長(善住喜太郎君) 代替施設の提供については、先ほど申し上げたとおりです。サヨナライベント実施については適正であったと考えております。 233 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 234 ◯2番(獅山向洋君) 細項目3、これはレトリックですが、教育長は、市民体育センターに匹敵する代替施設を提供しないまま市民体育センターを廃止して構わないと思っているのですか。
    235 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 236 ◯教育長(善住喜太郎君) 代替施設を全く提供しないような形で市民体育センターを廃止しても構わないとは、当然考えてございません。 237 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 238 ◯2番(獅山向洋君) 「全く提供しないまま」と言われましたが、それでは一部提供したら構わないと考えているのですか。 239 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 240 ◯教育長(善住喜太郎君) 先ほど申し上げましたとおり、42大会分、87日分の提供はしておりまして、そのほか代替施設になる可能性のあるものも紹介させていただいており、提供しないままという形で廃止になっているものとは考えてございませんので、そのようには考えておりません。   (発言する者あり) 241 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 242 ◯2番(獅山向洋君) 先ほど細項目1で質問した、あれだけの市民体育センターの施設の何%ぐらいを提供したと思っているのですか。 243 ◯議長(八木嘉之君) 教育長。 244 ◯教育長(善住喜太郎君) これまで使用団体に対してどのぐらいのパーセンテージで施設が確保できたのかというような趣旨のご質問もありましたが、「現在のところ、お答えすることができない」と答弁したと記憶しておりますので、そのとおりであると思っております。 245 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 246 ◯2番(獅山向洋君) 本来、仮の施設を提供するのは、市と教育委員会の責任なのです。だから、自分たちはここまで達成したというパーセンテージぐらい言えないとだめなのです。本当に何を考えているのですか。  細項目4、廃止しても構わないと思っていることについて、念のためにお応えを聞いておきたい。よいと思っているのですか。 247 ◯議長(八木嘉之君) 細項目4の理由は何かということでよろしいですね。  教育長。 248 ◯教育長(善住喜太郎君) 開催期日に応じて確保した42大会の会場や市立学校体育館年間使用可能日程表に基づく87日分の市立小・中学校体育館につきましては、代替施設として提供しているものと考えているためです。 249 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 250 ◯2番(獅山向洋君) しかし、何%提供したかも言えないという情けないご回答ですね。  細項目5、いろいろお尋ねしましたが、こんな状態で、市民体育センター廃止の条例を12月定例会で決められました。やはりこれはおかしいです。本来、廃止の条例を廃止すべきだと思います。責任の問題もありますので、市長および教育長がきちんとご答弁願いたいと思います。 251 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 252 ◯市長(大久保 貴君) 私がご答弁申し上げます。  彦根市民体育センターの設置および管理に関する条例を廃止する条例につきましては、さきの12月定例会でご審議いただいて、議決をいただいたところです。この条例を廃止する考えはございません。 253 ◯議長(八木嘉之君) 獅山君。   〔2番(獅山向洋君)登壇〕 254 ◯2番(獅山向洋君) 以上で私の質問は終わります。ありがとうございました。 255 ◯議長(八木嘉之君) 10番矢吹安子さん。矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 256 ◯10番(矢吹安子さん) 今期定例会に際しまして、大きく3点を質問させていただきます。理事者の皆様のわかりやすいご答弁をよろしくお願いいたします。  大項目1、本市の監査体制について。  平成29年6月9日に地方自治法の一部を改正する法律が公布され、主に地方公共団体における内部統制、監査制度などの各項目が地方自治法に規定されたところです。  私は、今議会において、監査制度と議会との関係性を重要視する市議会議員の立場から、地方公共団体彦根市の代表である大久保貴市長に、議会選出監査委員を初めとする今後の本市監査体制に関する市長等のお考えをお尋ねいたします。  中項目1、市議会選出の監査委員について。  今回の改正では、いわゆる議選監査委員を条例により選任しないことができると規定されました。  細項目1、市長は監査制度をいつ、何回、改正内容の説明を聞かれたか。  大久保市長は、今回の地方自治法の改正について、特に監査制度について、法規担当課または人事担当課から、いつ、何回、改正内容の説明を受けられたのでしょうか。 257 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 258 ◯市長(大久保 貴君) 矢吹議員のお尋ねにお答え申し上げます。  昨年6月の地方自治法等の一部を改正する法律の公布に伴いまして、議会選出の監査委員選任の義務づけが緩和されたことにつきましては、国からの通知の発出後、さまざまな場面でその情報に接してまいりました。  職員からは、昨年末に一度、人事課より制度改正に係る概要説明を受けたところです。 259 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 260 ◯10番(矢吹安子さん) 1回だけ受けられたのでしょうか。 261 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 262 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどお答え申し上げましたとおり、概要につきましては、情報として接しております。人事課からの説明については、昨年末にあったとお答え申し上げたところです。 263 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 264 ◯10番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  細項目2、監査制度の説明を受けての対応は。  市長は、レクチャーを受け、本件に係る対応を職員にどのように指示されたのでしょうか。 265 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 266 ◯市長(大久保 貴君) 人事課担当者には、監査委員の見解や議会のご意向を尊重して対応すること、議会選出の監査委員が望ましいと考えていることを伝えております。 267 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 268 ◯10番(矢吹安子さん) 議会選出の監査委員が望ましいとお話くださったのですね。  細項目3、職員との意見交換は何回持たれたか。  市長は、検討過程において、法規担当課または人事担当課あるいは総務部長に対して、これらの職員の意見をお聞きになられたのでしょうか。 269 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 270 ◯市長(大久保 貴君) 県内の状況も含めまして、職員から意見を伺っております。その上で、先ほどご答弁させていただいたような指示をいたしました。 271 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 272 ◯10番(矢吹安子さん) 私、少し耳が遠いので、もう少しはっきりお話していただきたいと思います。  職員からはどんな話を聞かれたのでしょうか。 273 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 274 ◯市長(大久保 貴君) 職員からは、県内他市の状況等の報告を受けております。同時に、監査委員事務局から監査委員のご意見も報告を受けております。その上で、議会選出の監査委員が望ましいとの指示をしたということです。 275 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 276 ◯10番(矢吹安子さん) 細項目4、代表監査委員や監査事務局職員との意見交換は。  市長は、代表監査委員や監査委員事務局職員から意見を聞かれましたか、お聞かせください。 277 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 278 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどからご答弁申し上げておりますとおり、人事課からまとめてご意見を承っております。 279 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 280 ◯10番(矢吹安子さん) どのような意見だったのでしょうか。 281 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 282 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどからご説明申し上げておりますとおり、議会選出の監査委員が就任されることが望ましい、今の体制が望ましいというご意見をいただいています。 283 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 284 ◯10番(矢吹安子さん) 少し違うのですがいいです。  細項目5、市長の描かれる望ましい監査のあり方とは。  私は、議会側から出る監査ではなく、全体的監査を伺っていたつもりなのです。先ほども述べましたように、議選監査委員を選任しないことについては、条例を制定すれば、早くてこの4月1日から適用可となるものです。しかし、今議会に、市長からは該当の議案は提出されておりません。それは確かです。ということは、従来どおりの監査体制で臨むことになるわけです。この条例の提出権は、市長側にも、議会側にもあるとされていますが、地方自治法の条文には監査委員は市長が選任する旨が規定されており、まずは選任を行う市長が条例提案の要否を判断すべきというのが正当な道筋、順序だと思います。本市にとって、一番望ましい監査体制とは何かを考え抜いた上で、市長は今回、条例案を提出されなかったのだと推察いたします。議選監査委員だけでなく、大久保市長の描かれる本市にとって望ましい監査のあり方とは何か。その考えをお示しください。 285 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 286 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどからご説明申し上げておりますことと議員のご意見が違うようですが、法改正がありまして、望ましい監査のあり方について、私の考えとしましては、市の財務管理や行政運営等に関しまして、優れた識見を有する専門性を持った方、あわせて幅広い知識と経験を有され市民の信任を得て選出された議員の方による、特に市民目線による監査が大切であると考えております。  議会選出の監査委員の選任につきましては、代表監査委員のご意見とも合致すると認識しております。 287 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 288 ◯10番(矢吹安子さん) 中項目2、監査制度の充実・強化について。  今回の地方自治法の改正により、監査制度の充実・強化が認められています。改正の中で、監査委員が監査を適切かつ有効に実施するため、監査の基準を定めることとなっています。また、この基準を、議会、首長、委員会等に通知するとともに、公表しなければならないとされています。  細項目1、今後、監査制度の充実・強化の方策は。  本市の監査委員としては、今後、監査基準をどのように策定されようとしているのか、具体的な方策をお示しください。 289 ◯議長(八木嘉之君) 代表監査委員。 290 ◯代表監査委員(若林忠彦君) お答え申し上げます。  監査基準の策定につきましては、地方自治法第198条の4第5項において、総務大臣が指針を示し、必要な助言を行うことが規定されています。  昨年6月の地方自治法等の一部改正に対する法律の公布で、今後、総務省において監査基準の策定または変更に関しての指針を示す予定となっており、これらを踏まえまして、全国の市が加盟する監査関係団体である全国都市監査委員会においても都市監査基準準則を改定することとなっております。  現在、本市においては、同準則を参考に監査を実施しておりますことから、今回の都市監査基準準則の改定状況等を注視し、市としての監査基準を策定してまいりたいと考えております。 291 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。
      〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 292 ◯10番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  いつごろ策定されるのでしょうか。また、充実強化として監査専門委員を置くことができるとありますが、本市としては、監査専門委員を設置するお考えはあるのでしょうか。 293 ◯議長(八木嘉之君) 代表監査委員。 294 ◯代表監査委員(若林忠彦君) お答えいたします。  まず、総務省の監査基準の施行期日が平成32年4月1日となっております。それ以前に示され、また都市監査基準も示されるものと思料いたします。  それと、監査専門委員の設置というご質問であったかと思います。監査専門委員は、高度な専門性を有する分野において、監査委員の専門性を補完する役割が想定されております。現在、監査を執行するに当たっては、その必要性は低いと考えております。今後、その必要性が高まった段階で検討してまいりたいと考えております。 295 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 296 ◯10番(矢吹安子さん) ありがとうございました。  それでは、大項目2、本市の財政面の課題と規律ある組織体制について。  平成30年度当初予算案は、一般会計447億円、特別会計258億円、企業会計174億円で編成され、今議会に提案されております。本市においては、平成30年度以降も、本庁舎耐震化事業、国民体育大会、新市民体育センター建設等々の大型事業がめじろ押しであり、また下水道事業、病院事業、介護保険事業への繰出金も多額であり、さらに扶助費や新ごみ処理施設整備の負担金が増となっていくことは明らかであります。  こうしたことから、本市の財政や組織の現状、運営課題の本質はどこにあるのでしょうか。市長部局の中で、国民体育大会を控えていて、準備のための人材や人員数は足りているのでしょうか。大型投資事業の財源は十分に確保できているのでしょうか。また、規律ある組織となっているのでしょうか。  大久保市長は、財政運営に際し、時系列をもっとしっかりと考えていただかないといけないと思います。市長は、担当部局に対してどのような指示や方針を示せているのでしょうか。本市にとっては、規律、秩序、決まりが重要なキーワードとの考えのもと、幾つか質問をいたします。  中項目1、地方自治法の改正による地方公共団体における内部統制について。  細項目1、内部統制方針と体制の準備については。  指定都市以外の市町村では努力義務とされていますが、本市の執行体制の状況を見ますと、まさに努力して方針と体制を早急に整備する必要があるように思われますが、市長の見解を伺います。 297 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 298 ◯市長(大久保 貴君) お答え申し上げます。  平成29年6月9日に公布されました地方自治法等の一部を改正する法律に伴う内部統制に関する方針の策定につきましては、その施行日を平成32年4月1日としており、具体的な内容につきましては、今後、自治体においてスムーズな導入が図れるよう、国においてガイドラインが策定される予定です。  内部統制につきましては、例えば、地方自治法第2条第14項で規定されている最小の経費で最大の効果を上げる事務処理の原則や、法令等の遵守について定められた地方公務員法第32条の規定、同法第33条で定められた信用失墜行為の禁止等、既に内部統制として定義可能な制度も存在しております。  議員ご指摘のとおり、指定都市以外の市町村は努力義務となっておりますが、ガイドラインの内容や社会情勢、国の動向、県内他市の状況を勘案しながら、今後検討してまいりたいと考えております。 299 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 300 ◯10番(矢吹安子さん) 事務的なことや策定しなければならないことはたくさんあると思うのですが、先ほどの獅山議員の質問の中でも、理事者の皆さんと市長との間がばらばらだったり、コミュニケーションがしっかりとれていないのではないかと思えてなりませんでした。どうぞ策定の中でしっかりと討議され、コミュニケーションをとっていただき、風通しのよい環境づくりを入れていただきたいと思いますが、お考えはどうでしょうか。 301 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 302 ◯市長(大久保 貴君) 一昨日の答弁でぎくしゃくした部分があり、そうした印象を受けられたことは、大変遺憾なことでございます。日ごろからコミュニケーションを十分とるように努めておりますし、私としましては、常日ごろから風通しのいい組織づくりを目指しておりますので、今後もその方向で進めてまいりたいと考えております。 303 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 304 ◯10番(矢吹安子さん) わかってくださったら嬉しいです。もっと力を入れて、コミュニケーションをしていただきたいと思います。これは要望です。  細項目2、体制整備として、職員定員適正化計画の策定は。  組織改編や職員定数の見直しが主に浮かびますが、内部統制の確立の前には、まず職員定員適正化計画が必要と思いますが、この計画は策定されているのでしょうか。 305 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 306 ◯総務部長(犬井義夫君) 本市におけます定員適正化計画は、平成22年度をもって一旦計画期間が終了しております。平成22年度以降も、引き続き、行政課題が山積する中、住民サービスを低下させることなく、多様化する行政需要に柔軟かつ迅速に対応するため、事業規模に応じた適正な定員管理に努めてきたところですが、権限移譲の事務や業務量が増加傾向にある状況を踏まえ、中期的な視点に立った定員管理を行うため、新たな定員適正化計画の策定に向け、平成29年3月、類似団体等との比較を行うなど、本市の現状と課題を整理した中間報告を作成したところです。  一方で、現在、本市では、働き方業務改革に取り組んでいるところであり、職員の意識改革や働きやすい職場づくり等とあわせて、業務の可視化による事務事業の選択と集中を行うため、外部委託業者により事務遂行方法を分解・数値化して診断し、課題を抽出する作業を進めているところです。  今後の定員適正化計画の策定につきましては、働き方業務改革による事業のビルド・アンド・スクラップの結果を踏まえ、市全体の事業量を整理した上で策定してまいりたいと考えております。 307 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 308 ◯10番(矢吹安子さん) ありがとうございます。策定される可能性があると解釈させていただきました。  細項目3、その計画の内容は。  定員増がないとすると、どのような手法でこれらの事業の必要人員を捻出するつもりですか。具体的に職員数を減ずる事業と増員の必要な事業を比較した形でお示しください。 309 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 310 ◯総務部長(犬井義夫君) 先ほどもご答弁しましたとおり、現在、本市では、働き方業務改革に取り組んでいるところであり、業務の可視化による事務事業の選択と集中を行うために、外部の委託業者による事業遂行方法を分解・数値化して診断し、課題を抽出する作業を進めているところです。  したがいまして、現時点で、具体的に職員数を減ずる事業と増員の必要な事業を比較してお示しすることはできませんが、この作業を通して、複数の事業間の共通するプロセスの共有化、あるいは業務の担い手である職員の適正配置や任用形態の見直し、外部委託への切り替えを行うことなどにより、新しい事業に取り組む職員の確保に努めてまいりたいと考えております。 311 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 312 ◯10番(矢吹安子さん) 正規職員が全体で1,566人、臨時的任用職員が1,056人もいらっしゃると伺いました。平成32年には、会計年度任用職員制度が始まります。やらなければならないことがありますので、少しでも任用職員が前に進めるよう、今からしっかりと検討していただきたいと思います。これは要望です。  中項目2、財務面の課題について。  細項目1、現時点で、今後の財政収支の見通しは。  本市においては、平成30年度以降も大型事業がめじろ押しであり、また特別会計や企業会計への繰出金も多額となるでしょう。さらに、扶助費や新ごみ処理施設整備の負担金が増となっていきます。現時点で、今後の財政収支の見通しを示してください。 313 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 314 ◯総務部長(犬井義夫君) 今後の財政収支の見通しですが、中期財政計画でお示しすることになります。  中期財政計画につきましては、毎年度、決算が確定した後に、前年度に作成した計画のうち前年度予算額を決算値に置き換え、次年度以降の収支見通しに修正を加えておりますが、平成28年度決算ベースとして作成しました中期財政計画と平成30年度の当初予算を比較しますと、財政調整基金の残高を初め、見込みと大きく乖離する結果となってしまいました。このことを受け、現在、中期財政計画の見直しに着手しており、年度明け早々にお示しできるよう努めてまいります。 315 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 316 ◯10番(矢吹安子さん) 細項目2、予算執行管理の取り組み状況と今後は。  財政状況が厳しいとなると、財政当局の予算執行管理の厳格化が重要視されると思いますが、予算執行管理の状況と今後の取り組み予定を聞かせてください。 317 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 318 ◯総務部長(犬井義夫君) 例年、年度始まりの4月に、予算執行事務等説明会を全所属の職員向けに開催し、本市の財政状況や執行の上で留意すべき事項を個別に説明し、予算の執行について適正かつ効率的に実施するよう周知しているところです。  あわせて、各事業に成果重視の視点を持ち、予算があるからといって漫然と支出することのないよう、予算がある中でも見直すべきは見直す意識づけを各所属に対し徹底して行ってまいりたいと考えております。  今後は一層厳しい財政運営となることから、日々の執行管理においても、担当部局への一層厳格な指導やチェックを徹底するなど、管理体制の強化を図ってまいりたいと考えております。 319 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 320 ◯10番(矢吹安子さん) 細項目3、出納部門の取り組み状況と今後は。  出納部門の現状と今後の取り組みをお聞かせください。 321 ◯議長(八木嘉之君) 会計管理者。 322 ◯会計管理者(和気豊文君) 出納部門での取り組みですが、審査業務をただ単に厳格化するだけでは規律は保てません。まずは全職員が支出事務の重要性や適正化を改めて認識する必要があります。そのため、毎年、年度当初に開催される予算執行事務等説明会の場におきまして、事例をもとに出納事務に関する説明を行うほか、毎月実施されます例月現金出納検査において、監査委員から指摘された事項を該当所属へ知らせ、適正化や改善を指導しています。また、全所属にかかわる事項につきましては、庁内LANを利用して周知を行っております。このほか、支出事務のマニュアルとなる支出事務の手引き、出張旅費計算要項を適宜見直し、全職員へ周知しているところです。  平成29年度の新たな取り組みとしまして、所属でのチェック体制を一層強化するため、所属長を対象とした説明会を昨年11月に開催し、出納事務の適正化の重要性や必要性を指導いたしました。出納事務には多額の損害を市に与えかねないリスクが潜んでいることや、他の自治体で起こった事務処理のミスが自分のところでも起こり得ることを常に意識していなければなりません。今後の取り組みとして、事務処理ミスを防止することや不適切な会計処理とならないよう、総務部の関係所属と連携し、会計事務等に係るチェック体制の見直しを初め、法令遵守の意識啓発や会計事務等の事務処理能力の向上などの人材育成、会計事務等に関する相談支援などに取り組んでまいる予定です。 323 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 324 ◯10番(矢吹安子さん) 執行部はわりに目立たないところなので、しっかり頑張っていただきたいと思います。  代表質問でもありましたが、進めさせていただきます。細項目4、財政調整基金の平成28年度末残高、平成29年度末残高見込みおよび平成30年度残高見込みはいかがでしょうか。 325 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 326 ◯総務部長(犬井義夫君) 財政調整基金の平成28年度末の残高は約44億円、平成29年度末の残高見込み額は約25億円、平成30年度末の残高見込み額は約2億円と推移するものと見込んでおります。 327 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 328 ◯10番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  それでは、細項目5、各資金の運用状況は。  平成28年度の運用による収入額、平成29年度の運用による収入見込み額および平成30年度の運用による収入見込み額の総額をお示しください。 329 ◯議長(八木嘉之君) 会計管理者。 330 ◯会計管理者(和気豊文君) 各基金についてお答えしたいと思います。  基金の平成28年度の運用による収入額は555万7,672円で、平成29年度の見込み額は419万2,773円であります。また、平成30年度予算案では477万2,000円を収入として計上しております。 331 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 332 ◯10番(矢吹安子さん) それでは、細項目6、運用益の現状の理由と影響を問う。  運用益が少なくなる傾向にあるようですが、その理由と影響についてどのようなことが考えられますか。 333 ◯議長(八木嘉之君) 会計管理者。 334 ◯会計管理者(和気豊文君) 各基金の運用益が減少している要因の一つは、日本銀行が平成28年2月に導入しましたマイナス金利政策で、金融機関の金利が低下している影響です。また、基金の取り崩しによる運用元金の減少も影響しております。  数字でいいますと、平成28年度は、運用元金が107億9,535万5,387円で、これを金利0.01%から0.15%の間で運用し、短いもので204日、長いもので365日間運用しました。同じく、平成29年度は、運用元金98億5,352万7,011円を、金利0.01%から0.14%、短いもので121日、長いもので365日間運用します。この2年度間の運用元金差はマイナス9億4,182万8,376円です。  運用益が少なくなることの影響ですが、運用益は、基金へそのまま積み立てるものと、特定財源としてその運用益を事業の財源に充てるものがあり、運用益が減少するということは積立額の減少や事業の財源不足につながります。 335 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 336 ◯10番(矢吹安子さん) 細項目7、その影響への対応は。 337 ◯議長(八木嘉之君) 会計管理者。 338 ◯会計管理者(和気豊文君) 運用益減少の影響への対応としましては、そろばん的ですが、できる限り1日でも長い預金運用に努めるほか、預金額と借入額とのバランスを考慮しつつ、金融機関との間で預金額、運用日数、利率の交渉を行い、市により有利となるような運用に努めているのが実情です。  なお、当該年度の予算執行における財源として基金が充てられる場合、運用枠が一定せず、運用のタイミングをはかることが大変難しい状況下ではありますが、中・長期にわたって取り崩しが予定されない基金につきましては、地方財政法第4条の3第3項に規定されますように、預金のほかに地方債による運用も検討しているところです。  ちなみに、地方債の最近の利率データを申し上げますと、2月2日にある県で発行されました地方債は10年もので0.26%、1月17日に発行されました地方公共団体金融機構債は10年もので0.255%となっており、預金利率よりは有利です。それなりにリスクもありますけれども、運用できないか、検討してまいりたいと考えております。 339 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 340 ◯10番(矢吹安子さん) ありがとうございます。頑張っていただきたいと思います。
     細項目8、資金収支、支払資金の現状は。  財源を一度に収入できるはずもなく、平成29年度の資金収支とその支払資金は、どのような対応や取り組みをされるのか、お示しください。 341 ◯議長(八木嘉之君) 会計管理者。 342 ◯会計管理者(和気豊文君) 平成29年度の資金収支につきましては、大型の投資事業や繰出金などの増加により、昨年9月下旬には資金が約30億円不足するといった非常に厳しい状況となり、今も続いております。平成30年1月末現在で、一般会計、特別会計の歳入歳出の差引現在高が約5億8,000万円となり、前年同時期の15億8,000万円と比べ、約10億円の大幅な手持ち現金の減少となりました。これらの主な要因としましては、本庁舎耐震化工事などの大型事業や一般会計から他会計への繰出金の増により歳出が大幅に増加したためです。  一方、歳入である市税や地方交付税は、ほぼ安定して、時期を一定して収入しておりますが、国・県補助金や市債は、出納整理期間中に収入する額が大きいため、どの自治体でも起こっていることですが、年間を通じて支払いのための現金が不足する状況を続きます。そのため、資金に急激な不足が生じないよう、月々の資金収支計画を立て、不足する場合には事前に基金の繰り替え運用や金融機関からの一時借り入れを行い、そういった不測の事態に備えているところです。  今年度末に向けた今後につきましても、工事請負費の完了払いや市補助金の支払いが集中し、収入を大幅に上回る支出が予想されますことから、資金収支は大変厳しいものになります。そのため、国・県補助金や市債借り入れなどで速やかに収入ができるものにつきましては、早期に収入手続に着手するよう関係所属と調整し、資金不足額をできるだけ小さくし、一時借り入れを行うにしてもその借入金の額を抑え、支払利息がより少なくて済むように努めているところです。 343 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 344 ◯10番(矢吹安子さん) ありがとうございました。  中項目3、組織規律、財政規律について。  細項目1、市長の組織規律、財政規律の事業の廃止や絞り込みの考えは。  大久保市長は、選挙公約をされているというものの、これらに縛られることなく、市長自らが事業の選択・絞り込みを実施しなければならない状況になっていませんか。財政破綻や組織破綻を本市に招くのではないかと心配いたします。市長自らが事業の廃止や絞り込みを行う考えはありますか。 345 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 346 ◯市長(大久保 貴君) ご指摘のとおり、大変財政状況は厳しいと認識しており、各部長に対しては、今後、各係1事業の廃止を指示しております。  義務的経費や特別会計、企業会計への繰出金が増加し、国体関連事業も推進していく必要がある中で、予算規模が膨らんでいる現状ではありますが、各事業に対しましては、その必要性を十分精査した上で、徹底した事業の見直しや絞り込みを行っていきたいと考えております。 347 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 348 ◯10番(矢吹安子さん) 細項目2、どのような組織規律か。  具体的に、どのような組織体制、どのような方針、どのような手法により対応し、組織規律を確立されるのでしょうか。 349 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 350 ◯総務部長(犬井義夫君) 現在、組織の規律につきましては、組織を構成する職員に係るものも含め、地方公務員法を初めとした法律や条例規則等で規定されているところです。当然ながら、厳正な規律の確保は、市民の行政および公務員に対する信頼の基礎であり、厳正な規律の確保に努めるための取り組みは、引き続き、重要であると考えております。  今後とも、研修等を通じ職員の自覚を高めることはもちろん、職務・職責に応じた的確な規律の確保を目指して、取り組みを進めてまいりたいと考えております。 351 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 352 ◯10番(矢吹安子さん) 細項目3、どのような財政規律か。  財務面では、現在、具体的にどのような方針、どのような手法で、出納部門による内部牽制の取り組みも含め、財政規律を確立されるのでしょうか。 353 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 354 ◯総務部長(犬井義夫君) 財政規律の確立に向けましては、中・長期的な財政見通しのもと、財政指標等を分析する中で、基金残高を初めとした具体的な財政指標等の目標を定め、財政状況の悪化を未然に防止していくことが必要です。  また、職員に向けては、事業の企画立案・執行に当たっても、常に財政的な視点を持つことが大切であり、現在、財政部門と出納部門が合同で予算執行事務等説明会を全所属向けに開催し、本市の財政状況や執行の上で留意すべき事項を個別に説明し、予算の執行について適正かつ効率的に実施するよう周知しているところです。  また、出納関係で申しますと、地方公共団体が支出を行うためには、まず長(本市の場合は市長)が支出命令を会計管理者に行わなければなりません。この支出命令を受けたときに、支出負担行為に問題がないか、債務が確定しているかを審査し、その後に支出することになります。このような支出命令審査権が会計管理者に付与されることによって、予算の執行部門と出納部門との内部牽制が図れる仕組みになっております。  先ほどの中項目2、細項目3で、会計管理者が答弁しましたように、今後は、事務処理ミスを防止することや不適切な会計事務処理とならないよう、総務部の関係所属と出納部門がより連携を深め、会計事務等に係るチェック体制の構築を初め、法令遵守の意識啓発や会計も含めた財務処理事務などの事務処理能力向上に向けた人材育成等に取り組んでまいりたいと考えております。  加えまして、各職員につきましては、それぞれの所管事業に成果重視の視点を持ち、常に財政を意識した効率的な執行ができるよう、意識づけを行ってまいります。 355 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 356 ◯10番(矢吹安子さん) 細項目4、市長の組織規律、財政規律の今後の展開は。  大久保市長は、先ほども申しましたが、選挙公約に縛られ、その実現のため、多額の費用を必要とするたくさんの事業に一時に手を広げ過ぎ、財源や人材といった市政運営のリソース(資源)をおろそかにしてきたのではないかと思うのです。本庁舎耐震化工事の契約問題、議会答弁の不明瞭さなどの問題は、リソースを重視しておられれば、規律ある組織として防げたはずだと思います。規律ある組織、規律ある財政運営につなげる努力については、今後どのような取り組みを重点的に展開されようとしているのか、お答えください。 357 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 358 ◯市長(大久保 貴君) 厳正な規律の確保は、市民の行政および公務員に対する信頼の基礎であり、組織としての規律の確保に努めることは極めて重要なことだと肝に銘じております。  本市行政を規律ある組織とするために、今後も、研修等を通し、職員の自覚を高めることはもちろん、私も含め、職務・職責に応じた規律の確保、コンプライアンスの理解・徹底を目指し、取り組んでまいりたいと考えております。  また、財政規律につきましては、規律ある財政運営をしていくためには、放漫な運営をするのはもってのほかであり、財政を秩序正しく運営し、歳入歳出のバランスを保つよう、最大限の努力をしてまいりたいと思っております。  そのためには、ただいま申しましたように、職員一人ひとりの意識づけとあわせ、財政指標の目標設定を行い、中・長期的な財政見通しに立った上で事業計画を立て、持続可能な予算編成に努めてまいりたいと考えております。 359 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 360 ◯10番(矢吹安子さん) ありがとうございます。先ほどから何回か話しましたように、市長自らが担当部長、担当職員と対話し、コミュニケーションをとり、お互いに納得のいく話し合いを少しずつでも積み重ねていただき、自由に意見が述べられ、風通しのよい環境をつくっていただきたい。要望しておきます。よろしくお願いいたします。  大項目3、世界遺産登録の推薦書原案について。  さきの9月定例会において、私どもの会派夢みらいの夏川議員の代表質問の中で、彦根城の世界遺産登録は本市の悲願であり、苦節の時期が続いていたところ、江戸期の都市構造と機能というコンセプトを背景に、天守だけでなく、武家政治の拠点や社会的・文化的な役割を果たした建造物群を構成資産として、推薦書原案が作成されると伺い、希望の光を感じました。  その作成段階で、まちなみと景観をどのように維持し、美しくしていくかについて、市民の皆様のご意見を伺いながら、みんなが歴史と文化に参加し、歩いて楽しめるまちづくりについて検討できる段階に入られると思います。  彦根城の世界遺産登録の現段階についてはまだまだ理解されていないのではと思い、質問いたします。  中項目1、彦根市の文化遺産「顕著で普遍的価値」について。  細項目1、文化庁からの課題に対して。  彦根城は世界遺産登録の暫定リストに記載されたままでしたが、文化庁から与えられた三つの課題を解決するため、どのように報告されたのか、簡潔にご説明ください。 361 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 362 ◯副市長(山根裕子さん) 文化庁から示されてきた課題は、姫路城との差別化、国内外の登録・類似資産との比較研究、開発の進んだ城下町をどのように扱うのかの三つでした。  一つ目の課題につきましては、姫路城は主にその天守が17世紀の木造城郭建築の最高峰として登録されたのに対し、彦根城とその城下の建造物群および遺跡は、徳川幕府が拡大しつつあった戦乱に終止符を打ち、社会的安定を目指して武士を集住させて構築した江戸期の都市の理念、行政、経済および文化を表現しており、琵琶湖など周囲の自然環境を利用した融和的な土地利用によって特徴づけられると説明いたしました。  二つ目の課題につきましては、彦根には、石垣、堀、土塁などの防御施設、武家政治の拠点であった御殿、庭園、藩校、武家屋敷のほか、まちの機能を示す工芸拠点や寺社など、江戸期の城と城下を構成していた要素の少なくとも一つが当時の姿で残されており、この構成は江戸期のまちの代表的な側面として捉え、その上で、彦根城主が、徳川幕府を守り、江戸期の新興都市の先駆けとなって秩序をつくり、江戸後期に至るまで防衛と行政に特化したまちづくりを続けたところが、他の城郭都市とは大きく異なると説明いたしました。  三つ目の課題につきましては、身分や役割に応じて、住民を区域に分けて同心円状に配置するというゾーニングによって構成された江戸城下のうち、彦根城の中堀より内側の武家政治の拠点であった特別史跡、さらに江戸期の彦根城下を形成していた建造物群が残っている区域やまちなみ、まちの防御や行政の一環となった寺社を加えて、構成資産にしたいと説明いたしました。 363 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 364 ◯10番(矢吹安子さん) 細項目2、それに対して文化庁からはどのような回答があったのでしょうか。 365 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 366 ◯副市長(山根裕子さん) 文化庁から彦根市の取り組みについて評価していただき、次のステップとして、推薦書原案の作成を進め、その内容を学術検討委員会で固めるよう指示を受けました。 367 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 368 ◯10番(矢吹安子さん) それでは、中項目2、推薦書原案について。  細項目1、推薦書原案を書くためには、どのような助言を受けられたのでしょうか。 369 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 370 ◯副市長(山根裕子さん) 世界遺産登録プロセスにおきましては、顕著な普遍的価値、すなわち国家の違いを超越した、現在さらには未来においても、人類全体にわたって重要な傑出した文化的意義を資産によって証明しなければなりません。  平成29年4月の文化審議会におきまして、文化庁から、このような価値の証明に関する幾つかの助言をいただきました。彦根城とその関連資産が示す価値の妥当性を検討していくとともに、その価値を証明するのに過不足ない資産を選び、それぞれの資産が価値の証明にいかに貢献しているのかを検討することが、新たな課題として示されました。加えて、彦根市における資産の保存・活用体制の構築を図り、学識経験者等による検討委員会を設けること、また彦根の資産が示す価値等について国内外で広く共有を図ることも必要であるとのご助言をいただきました。  今年度に設立しました学術検討委員会におきましては、建築史や都市史、城郭史を専門とする国内の有識者、オブザーバーとして文化庁の調査官に参加していただき、彦根が防衛と行政に特化した江戸初期の新興都市であることを踏まえ、構成資産の選定や価値の証明を行うという方向が妥当であるという意見で一致いたしました。  今後は、国際イコモスやユネスコ世界遺産センターの専門家、文化庁や県との連携をさらに深めながら、彦根市が作成している推薦書原案を学術検討委員会にお諮りし、専門的・技術的な見地からのご助言をいただき、その内容を精緻化し、固めてまいりたいと思います。 371 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 372 ◯10番(矢吹安子さん) 学術検討委員会は何人で構成されているのですか。 373 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 374 ◯副市長(山根裕子さん) 常時参加いただく学術の専門家は6人、文化庁の調査官、外国の専門家が2人ですが、いつも会議に参加していただいているわけではありません。この方々に検討委員会を構成していただいております。 375 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 376 ◯10番(矢吹安子さん) 細項目2、世界遺産登録への提出と登録予定は。  いつごろ推薦書原案の提出が可能となり、その後世界遺産登録になるのでしょうか。 377 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 378 ◯副市長(山根裕子さん) 以前から市長が申し上げているように、来年度には推薦書原案をまとめて文化庁に提出し、平成33年度までに国からユネスコの世界遺産委員会に推薦していただき、平成36年度までには登録を実現したいと考えて、作業を進めております。 379 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 380 ◯10番(矢吹安子さん) 暫定リストに載っている分で、平成30年度には百舌鳥・古市古墳群が登録され、続いて長崎とか、あと五つほどあると思うのですが、その中に食い込んでいけるという意味でしょうか。 381 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 382 ◯副市長(山根裕子さん) 今年の世界遺産委員会においては、長崎の隠れキリシタンの文化について国が推薦された案件が審査されます。来年は、百舌鳥・古市の古墳群が推薦され、審査されます。もちろんその結果がどうであるかによりますが、残りは青森、北海道の縄文、佐渡の鉱山、鎌倉、平泉の拡張、奈良飛鳥の文化となります。彦根市が推薦書原案を文化庁に提出した時点で、残された案件との平等な競争関係に入ることになりますので、そのときにどのような成果が案件ごとに提出されているかによって推薦の順番が決まっていくと考えられます。 383 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 384 ◯10番(矢吹安子さん) そうすると、再来年に出される予定ですか。 385 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 386 ◯副市長(山根裕子さん) 来年度末ですので、再来年の3月31日までに推薦書原案を彦根市は出そうと考えております。 387 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 388 ◯10番(矢吹安子さん) ありがとうございます。  中項目3、まちづくりとの関係について。  細項目1、まちづくりとどのような関係があるのでしょうか。 389 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 390 ◯副市長(山根裕子さん) 世界遺産登録プロセスでは、構成資産によって示される価値の証明に加え、構成資産の保存管理体制を整備することが大変重要です。官民一体となって保存管理体制の整備を図ることによって、文化・芸術の源泉であった彦根城と城下の自然との融和・共存を維持し、新たな事業と市場を展開して雇用を創出し、さらには彦根を歩いて歴史や文化を楽しむことができるまちにし、文化活動を誇るまちにすることで地方創生につなげていくことができると考えております。  世界遺産登録のプロセスは、彦根市を世界に開かれた美しいまちにするまちづくりの方法だと考えております。 391 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。
      〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 392 ◯10番(矢吹安子さん) 細項目2、1000人委員会との関係は。  1000人委員会は、地元の盛り上がりを目的にしていると思いますが、まちづくりとどのような関係があるのでしょうか。 393 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 394 ◯副市長(山根裕子さん) 意見交換・応援1000人委員会は、彦根市における世界遺産登録の機運を高めることにとどまらず、市民、行政、有識者が一体となって世界遺産登録や世界遺産にふさわしいまちづくりを推進していくことについて、積極的に情報と意見の交換を行うことを目的の一つと考えております。委員会の活動を通して、市民がまちの宝の価値を発見し、その価値をどのように高めていくか、世界に開かれた美しいまちにするにはどうしたらいいか、それがまちの活性化につながっていくためにはどのような施策、文化活動や雇用が必要なのかといった課題について、自由に意見を交換していただきたいと考えております。 395 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 396 ◯10番(矢吹安子さん) 細項目3、まちなみと景観としては。  散り散りのものを一つにまとめるだけではなく、本物の江戸期の姿が残っています。まちなみと景観として将来への展望を伺います。 397 ◯議長(八木嘉之君) 副市長。 398 ◯副市長(山根裕子さん) 江戸期の姿を伝える彦根の本物の資産を世界遺産として守っていくためには、その資産をどのように保存管理していくかが重要となります。彦根城と城下については、既に彦根市景観条例に基づく景観計画によって、城下町景観形成地域として位置づけられており、さらに彦根市屋外広告物条例などの規制も加え、旧城下のまとまりを保ちながら景観形成に取り組み、歴史的資産の保存と活用、建造物などと自然との調和がとれたまちなみの形成を図るようにすべきだと考えております。  今後、世界遺産登録を実現するために、構成資産の保存管理体制をさらに整備していく必要がありますが、その作業を進めていく際には、市民と行政、さらには専門家が対話を重ね、一体となって協力してまちづくりを進めることが大切だと思います。歴史的なまちなみや景観の保全再生に伴うまちづくりを、市民の方々とともに推進し、彦根のまちなみがより美しくなるように、彦根城とその関連資産の世界遺産登録のプロセスを考えております。 399 ◯議長(八木嘉之君) 矢吹さん。   〔10番(矢吹安子さん)登壇〕 400 ◯10番(矢吹安子さん) ありがとうございました。  これで私の質問を終わらせていただきます。 401 ◯議長(八木嘉之君) 暫時休憩します。            午後0時21分休憩            午後1時19分再開 402 ◯副議長(安居正倫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  19番杉原祥浩君。杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 403 ◯19番(杉原祥浩君) それでは、今定例会で、大項目で三つの質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。  大項目1、国体に向けて。  平成36年の滋賀国体に向けて、これからのスポーツ振興、また施設整備や数々の諸問題について、以下、お尋ねいたします。  中項目1、サヨナライベントを終えた市民体育センターについて。  先ほど来、お話が出ていましたように、サヨナライベントが先日行われました。これで市民体育センターをお別れすると思うと、私たちも長いこと利用させていただいて、何とも言えない感じです。  先日、市民体育センターにおいてサヨナライベントが実施されました。午後からは、びわこ成蹊スポーツ大学の豊田先生をお迎えして、指導者講習会や彦根市での団体競技に内定したハンドボール、弓道、なぎなた連盟によるイベントが開催されました。ひこにゃんも参加し、大盛況でした。そこで、幾つかの質問をします。  細項目1、彦根市民体育センターの現在の職員数は。  サヨナライベントを終えて、秒読み段階に入りました。彦根市の本当に大事な施設ですが、運営にご尽力いただいてきた正職員、臨時職員の現在の数を教えてください。 404 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 405 ◯教育部長(安居庄二君) 現在の職員数は、正規職員3名、臨時職員4名の計7名です。 406 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 407 ◯19番(杉原祥浩君) 今まで、その7名でいろんな活動をしていただき、本当にご苦労いただいたと思います。  細項目2、職員の方々の移籍先は。  4年後には新市民体育センターが完成する予定であります。今まで多くの経験と実績を重ねてこられたスペシャリストの職員が、そのモチベーションを維持して、またその職場に復帰していただくことが重要だと思っております。新市民体育センターの建設が遅れたために、空白の4年間ができました。職場をなくすことになるのか心配していましたが、職員の方々の移転先、所属替えは決定しましたか、お尋ねいたします。 408 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 409 ◯教育部長(安居庄二君) 平成30年度につきましても、これまで市民体育センターで行ってきたスポーツ教室を継続して実施していきたいと考えており、業務に必要な臨時職員の賃金を含め、平成30年度当初予算に計上しているところです。  また、正規職員におきましては、スポーツ教室の継続実施に加え、市民体育センター閉館に伴う動産移転等の業務もありますことから、業務量に見合う職員の配置を人事当局にお願いしているものです。 410 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 411 ◯19番(杉原祥浩君) 現時点では、人事のことなので、どこにというのは言えないのだろうと思います。3名の正職員、4名の臨時職員は、それなりの部署に行くという考えでよろしいですか。 412 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 413 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほど申し上げましたように、当然、正規職員については、人事がありますから、業務量に見合う職員配置を人事当局にお願いしています。また、臨時職員につきましては、予算としては3名分を計上しているところです。 414 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 415 ◯19番(杉原祥浩君) 今の答えですと、臨時職員が1人は減るという理解でよろしいですか。 416 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 417 ◯教育部長(安居庄二君) 現在の4名の臨時職員のうち1名の方は、市民体育センターが夜間までやっておりますので、夜間管理ということでお願いしております。市民体育センターが閉館しますと、その業務がなくなりますことから、3名となります。 418 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 419 ◯19番(杉原祥浩君) よくわかりました。今までは夜間の職員がおられたが、夜間業務がなくなる。先ほども言いましたけれども、4年後に新しい市民体育センターができます。このときに体制をしっかりとつくっておかないといけない。今おられる職員以上のスペシャリストはいません。スポーツにたけた方もおられると思いますので、そのような人事・採用等も考えていただいて、4年後の新市民体育センター、国体に向けて準備していただきたい。お願いしておきます。  細項目3、各種の教室や活動、自主事業等はどの施設でするのか。  第2体育館の方でよく見かけましたヨガ教室、幼児や保護者を対象にした教室など、さまざまな自主活動がなされていました。先ほどのご答弁にもあったと思うのですが、それぞれの教室や活動の代替施設は決定しましたか。現在の市民体育センターは彦根市の北部に位置しており、利用されているのは北部の方が中心だと思うのですが、どのように対応されたのか、お聞きします。 420 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 421 ◯教育部長(安居庄二君) 既にご答弁していますが、スポーツ教室は、子どもセンター、高宮地域文化センター、ひこね市文化プラザ、ひこね燦ぱれす、鳥本地区公民館、市民交流センターの6カ所の公共施設を利用し、継続して開催することとしており、既に全ての施設と調整を終えているところです。  子どもセンターでは、多目的室で、親子キラにこフィットネス、フィットネスフラを、アリーナ半面で、チビッコ体操年中コースとチビッコ体操年長コース、ジュニアスポーツ教室を開催します。  高宮地域文化センターでは、多目的ホールで太極舞&ヨガとヨガを、ひこね市文化プラザでは、グランドホール第1リハーサル室でステップエアロ、夜ヨガ、ポルドブラ&コアトレ、エンジョイエアロを、ひこね燦ぱれすでは、多目的ホールでシニア健康体操教室を、鳥居本地区公民館では、大会議室でエアロビクス&ボディシェイプを、最後に、市民交流センターでは、集会室でスマイルコンディショニングを開催することとしています。  施設の規模や施設の利用動向を踏まえて、時間、開催回数、定員等について若干の見直しを行いましたが、基本的には、平成29年度に現市民体育センターで実施しておりました全てのスポーツ教室を継続して開催することとしております。  なお、例年開催しております春期の教室につきましては、閉館業務と時期が重なりますことから、来年度は開催を見合わせることとしており、秋期の教室から再スタートする予定です。 422 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 423 ◯19番(杉原祥浩君) ご丁寧な答弁をいただきまして、ありがとうございます。  先ほど申しましたが、現市民体育センターが北部に位置しております。鳥居本地区公民館という話もありましたが、今回は稲枝地区の方にないように思います。稲枝地区の方で新しい活動されることは考えておられませんか。 424 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 425 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほど申し上げましたのは、新市民体育センターができるまでの間の話になります。それぞれの教室を各施設にお願いするに当たりまして、稲枝地区体育館は、皆さんがスポーツでお借りになるので、そこはやりにくいということもありました。一方で、みずほ文化センターにもアリーナがありますけれども、検討等はしてもらいましたが、調整の結果、みずほ文化センターは使わないことになりました。したがいまして、先ほど言いました6館となります。 426 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 427 ◯19番(杉原祥浩君) 当初から言っていましたが、彦根は施設がない。市民体育センターがなくなると、これほど大変なことになるのかというぐらいなので、最初から言っておりました。合併でもしていたら、ほかの施設が彦根市の施設として使えたというような話があるのですが、それを言うとややこしいので、これ以上は言いませんけれども、本当に施設がない。唯一、公共的な施設で使えるのはみずほ文化センターだと思うのです。高宮文化センターとか、鳥居本地区公民館とかおっしゃったのですが、大きさ的にも使えるのはみずほ文化センターだと思うのです。みずほ文化センターを見送られたというのは、活動されているのでぎりぎりなのかとも思うのですが、4年間を考えると、みずほ文化センターが中心になってくるような気がしたのです。みずほ文化センターが入っていない理由を、もう一度お願いします。 428 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 429 ◯教育部長(安居庄二君) 現市民体育センターで行っております各種教室につきましては、春、秋という季節において、10回から数回、毎週特定の曜日と時間でやっています。みずほ文化センターのアリーナは、6カ月前予約というのがありまして、既に予約が入ってしまっていると、曜日が変わって、講師の先生の都合などが出てくるというようなことは聞いておりました。そうしたことで、いろいろ調整される中で、今回はみずほ文化センターを入れることができなかったのだろうと思います。ただ、来年度は先ほど言いました6カ所ですが、議員からもお話をいただいておりますように、南部地域ということもありますので、そうしたご意見も含めて、例えば平成31年度の事業を組むときには考慮していくべきことだと考えております。 430 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 431 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。新市民体育センターができるのは南彦根周辺ということで、彦根でも中心の方だと思うのです。稲枝もこれから大事なエリアになってくるのではないかと思います。  お願いですが、高宮地域文化センターとか、鳥居本地区公民館とか、いろんな施設が出ましたけれども、そこで教室が開催されることを、できるだけ早くからPRしていただきたい。子どもと一緒の活動や自主事業などを早くからお伝えしていただく。「今まではやっていなかったけれども、高宮でこういうことをされるのか」ということで、できるだけ早く伝えていただきたい。そうすると、地元の方も準備ができますので、どうかひとつよろしくお願いします。  細項目4、備品等の保管・管理場所は。  現市民体育センターの備品は、大きな看板や卓球台、体操の平均台など、保管するのに広い場所を必要とします。備品等の保管・管理場所はお決まりになりましたか、お尋ねいたします。 432 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 433 ◯教育部長(安居庄二君) 備品等の保管・管理につきましては、まず(仮称)彦根市新市民体育センターの供用開始までの間、市内公共施設で継続して開催を予定しているスポーツ行事やスポーツ教室等で使用する備品、地域スポーツの振興のために今後も貸し出しを継続するグラウンドゴルフを初めとするスポーツ用具等の貸し出し備品は、市の各施設で管理しながら、使用を継続してまいります。  次に、卓球台を初めとする競技関連備品につきましては、市内で開催する大会での使用を想定し、関係団体等に管理を委ねることが合理的であると考えております。  その他、これまでの使用による損耗はありますが、日常の使用に耐え得るものについては、4月以降に、現市民体育センター業務を引き継ぐ新たな所属で使用したり、また稲枝地区体育館の備品として活用したりするほか、新施設での使用まで保管したり、市の他の所属や学校等への移管、関係団体への払い下げ等についても考えております。 434 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 435 ◯19番(杉原祥浩君) 最後に少し出ましたが、各団体等への払い下げも考えている。市民体育センターが新しくなりましたら、古いものを使うのは難しくなりますので、また予算計上という話になりますが、平均台というのは高いのです。びっくりするぐらい。  心配しているのは、シティマラソンのときに使われるロードコーン。たくさんあります。あれはどういうところに保管しようと思っているのか。わかれば、お伝え願えますか。 436 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 437 ◯教育部長(安居庄二君) シティマラソンの関係備品、とりわけロードコーンですが、新年度予算でお願いしていますけれども、動産の移転と保管の量を最終的に見極めて、保管すべき場所を借りるのか、仮設のものを建てるのか、ボリュームを考えて対応してまいりたいと思っております。 438 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 439 ◯19番(杉原祥浩君) まだ検討中ですね。保管場所はまだ決まっていないのですね。 440 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 441 ◯教育部長(安居庄二君) 今ほども申し上げましたように、全体のボリュームがどれだけあるのか。シティマラソンだけに限らず、たくさんの備品がありますので、そうしたボリュームを考えながら、借りるにしても、仮設を建てるにしても、大きさが変わってきますので、4月以降にやっていくことになると思います。 442 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 443 ◯19番(杉原祥浩君) 仮設を建てるという考えもあるということですね。よくわかりました。  細項目5、解体時期はいつですか。  市民体育センターの備品等の整理を含め、いつ解体されるのか。解体の具体的な日時をお答えください。 444 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。
    445 ◯教育部長(安居庄二君) 市民体育センター内の動産移転等の業務を終えた後になりますので、7月以降に解体されることになります。 446 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 447 ◯19番(杉原祥浩君) 7月以降。4月1日から備品等、体育館の中のものを移動される。4月、5月、6月の3カ月で業務を行う。その間は、職員もその場所におられるという認識でよろしいですか。 448 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 449 ◯教育部長(安居庄二君) まず、動産の移転業務につきましては、議員がおっしゃったように、4月、5月、6月で行います。先ほども申しましたけれども、職員につきましては、現市民体育センターの閉館業務とあわせて教室業務等もあり、所管する所属になったところが本来の部署になりますので、通常はその部署で勤務をして、閉館業務のために市民体育センターへ行く。日々の業務を終えれば、本来の所属に戻る。その繰り返しになると思います。必ずしも、ずっと市民体育センターに詰めることにはならないと思います。日々の仕分け等もあるかと思いますけれども、一方で、取りに来られる場合の立ち会いも出てきますので、張りつくことにはならないと思います。先ほど言いましたような状態での勤務になると思います。 450 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 451 ◯19番(杉原祥浩君) わかりました。新しい部署に行かれても、この3カ月間は整理にもかかわる。部長クラスでも、いろいろな役職を兼務しておられる方がおられますので、そういう形だろうと思います。仕事が増えるので大変だと思うのですが、4年後の新市民体育センターに必要な大事な方ですので、無理のないようによろしくお願いいたします。  細項目6、使用者会議に参加されていた方々の対応は。  いつも春先に行われていました使用者における使用者会議ですが、今年度は、使用者会議としては開催されませんでした。その方々は早くから代替施設の提示をお願いされていました。先ほどからお話が出ていましたが、もう一度お伺いいたします。どのような対応をされましたか。 452 ◯副議長(安居正倫君) 教育部長。 453 ◯教育部長(安居庄二君) 例年開催しておりました市民体育センター年間使用調整会議につきましては、市民体育センターが今年度末で閉館することから、今年度は開催しておりません。  しかしながら、平成30年度の体育施設の使用については、これまで市民体育センターで市民を対象とした大会等を開催されてきた団体宛てに、平成30年度代替施設使用希望調査を実施いたしました。また、各団体が来年度の行事等を予定される1月の施設調整が望ましいことから、平成30年1月26日に彦根市民体育センター閉館に伴う代替施設使用調整会議を開催いたしました。  調査結果や代替施設使用調整会議等を踏まえて調整しました結果、平成30年度の42大会の会場を、市立施設のほか、県立施設や民間企業の体育施設を借用する形で確保いたしました。施設使用一覧表につきましては、既に代替施設使用希望調査を案内した団体に対して通知しております。 454 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 455 ◯19番(杉原祥浩君) 中項目2、国体種目に内定した4種目について。  二巡目の滋賀国体が平成36年に決定し、彦根には第1種の陸上競技場の建設が決定され、開・閉会式と陸上競技が彦根市で開催されることが決定しました。ハンドボール競技、弓道競技、なぎなた競技も内定し、関係部局も本腰を入れて動いていると思います。  細項目1、市民の盛り上がりがないように思われますが、見解は。  6年後に控えた空前の大イベントである国民体育大会ですが、開・閉会式を行う彦根市は、他市と比べて、もっと盛り上がらなければならないように感じるのです。どのように思われていますか、お尋ねいたします。 456 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 457 ◯企画振興部長(馬場完之君) 国民体育大会および全国障害者スポーツ大会の開催や本市で開催される競技種目に関する周知や啓発など市民の機運醸成につきましては、本市としましても重要な課題の一つであると考えておりますが、現時点ではまだまだ十分とは言えない状況であると認識しております。  今後、2024年の両大会の開催に向けまして、県開催準備委員会や関係競技団体、市内関係団体などとともに十分に連携を図りながら、さらなる盛り上がりを目指していきたいと考えております。 458 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 459 ◯19番(杉原祥浩君) 前の定例会でも言ったのですが、動きが見えてこない。市民体育センターといったハード面では、いろんな動きがあります。開・閉会式を担当するということは、天皇・皇后陛下が来られるという大事なイベントです。教育委員会、国体準備室、体育協会もスポーツ協会に名前を変えて、シフトアップされますが、その三つの団体が月に1回は定例会を持つぐらい、国体に向けて準備することが大事。動きが見えてこない。企画振興部長が言われたのは、「考えたいと思います」なのです。時間がない。今から真剣に動いてもらわないといけない。盛り上がる開・閉会式、天皇陛下を迎えるという気持ちを持っていただきたいのですが、どうでしょうか。 460 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 461 ◯企画振興部長(馬場完之君) さきの公政会の代表質問でもお答えしましたが、滋賀県の開催準備委員会で示されている開催準備総合計画によりますと、5年前に準備委員会、3年前に実行委員会という計画です。県の方では、来年度、開催に向けての計画をつくられると聞いております。その計画を受けまして、各市町が一斉に啓発や働きかけをすることになっております。一緒になってやることが一番効果があると思っておりますので、県と連携しながらやってまいりたいと考えております。よろしくお願いします。 462 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 463 ◯19番(杉原祥浩君) もう1年たてば5年前になって、そこから県が動くので、一緒に動きたいというようなご意見だったと思います。それでは遅いと思うのです。先ほど言った三つの団体がいろんなことを検討していただきたい。彦根市が開・閉会式をするということは、先頭に立たないといけないのです。県が動いてからでは遅い。もっと早く。内定した競技以外の種目を彦根でやろうではないか。極論を言えば、国体のメインの種目ではないのですが、ロッククライミングのような種目もあり得るのです。彦根で目玉としてやる。県を待つのではなく、先頭を切ってやってほしい。彦根が準備をして、県が進めてきても、「やっています」と言えるぐらいに動かしてほしい。市長もいろいろおありで、お忙しいとは思いますけれども、何とかお力をお貸しいただけますように。何もしなくても、時間が来たら、国体は来ます。準備だけはよろしく。その三つの部局から上がってきたことは、頑張ってやってくれというようにお願いしたいと思います。  細項目2、盛り上げるために大会グッズ等の作成を考えては。  国体開催は、彦根市にとって、市民の協力なくしては成り立ちません。多くのボランティアの方の協力も要ります。盛り上がっていないというのも、そういうところもあるかと思うのです。大会を成功させるためには、Tシャツや大会グッズ、内定種目のピンバッジ。ひこにゃんが弓を持ったり、ハンドボールを持ったり、なぎなたを持ったりしていますが、早くPRをする。のぼり旗をつくられたのは、いい形だと思います。形にして、各種目の軍資金にしていただいても結構です。一巡目の国体やひこにゃんが誕生したときには、そういう盛り上がりもありました。グッズ等を検討されてはどうかと思いますが、いかがですか。 464 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 465 ◯企画振興部長(馬場完之君) 議員がおっしゃいましたとおり、本市では、開催予定の陸上競技、ハンドボール、弓道、なぎなたの4競技をPRするため、本年度、本市キャラクターでありますひこにゃんの国体仕様を作成し、そのキャラクターをあしらったPR用のぼり旗を設置するなどの取り組みを行ってまいりました。  また、滋賀県開催準備委員会が作成された開催準備総合計画によりますと、今後、滋賀県全域で使用することとなる大会の愛称やスローガンの募集を行い、順次、ダンスやイメージソングについても決定される計画となっておりますので、本市としましても、財源や効果的なPRの手法、タイミングなどを含め、前向きかつ計画的に検討していく必要があると考えておりますので、大会グッズの作成等につきましては、今後も県と連携を図りながら進めてまいります。 466 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 467 ◯19番(杉原祥浩君) 県との連携とありましたが、県との連携は要らないと思うのです。彦根市はひこにゃんを前に出してやってほしいというお願いなのです。予算をつけてもらいたいというわけではないです。ひこにゃんが誕生したときも、ピンバッジをつくりました。今日は議員バッジですけれども、私はよくつけます。あれは一般の方がつくられたという覚えがあります。それを彦根市が許可した。彦根市が予算をつけて、つくったわけではないのです。一般市民の方に啓発して、企業や個人の方に、あのときのように協力してもらってはどうですか。もう一度、お尋ねします。 468 ◯副議長(安居正倫君) 企画振興部長。 469 ◯企画振興部長(馬場完之君) 県の方でもこのような缶バッジをつくっています。これは100円の寄附をいただいた方に差し上げるというような方法でやっておられます。市独自でつくるとなりますと、先ほど言いましたように、財源や予算が要りますので、そういった工夫も考えながら、前向きに考えてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 470 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 471 ◯19番(杉原祥浩君) 一般市民の方々や企業の協力を得ることも大事だと思います。ひこにゃんは、登録商標の関係でいろんな問題があるということで、手を出せないように思っておられるのです。今回もLINEで新しい形ができました。副市長がそういう動きをしてくれているとお聞きしました。市民や企業に「やってください」というPRもあるのではないかと思いますので、検討をよろしくお願いします。それだけでも大分盛り上がると思うのです。私だったら、一番に四つを並べたいと思うぐらいなので、早くできるようにお願いします。  大項目2、公有財産管理課について。  市役所の部署の中でも大事な部署であります公有財産管理課ですが、特に彦根市が管理している歴史ある建物やさまざまな公有資産を管理していただいているのですが、以下、質問いたします。  中項目1、彦根市の公有財産について。  細項目1、彦根市の主な公有財産は。  公有財産といってもたくさんのものがあると思います。主なものを掲げていただけますか。 472 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 473 ◯総務部長(犬井義夫君) 公有財産とは、市が所有する土地や建物、有価証券などを指し、これらは行政財産と普通財産に分類されます。  まず、行政財産は、市において公用または公共用に供し、または供することを決定した財産で、本市の行政財産としましては、市の庁舎や支所、出張所を初め、小・中学校や図書館、市立病院、市営住宅、ひこね市文化プラザ、各地区公民館、彦根城、金亀公園、市道などがあります。  また、普通財産とは、行政財産以外の一切の財産をいいますが、行政目的のなくなった土地・建物や道路整備等で生じた事業残置などがあります。本市の普通財産としましては、集会所用地等の使用目的で自治会に貸し付けている土地や、駐車場用地として個人または団体に貸し付けている土地などがありますが、それ以外の未利用財産につきましては、積極的に売却を進めているところです。 474 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 475 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。  細項目2、それぞれの維持管理方法は。  それぞれについて維持管理方法は違うと思います。もう少し詳しく教えていただけますか。 476 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 477 ◯総務部長(犬井義夫君) 公有財産の維持管理につきましては、各財産を所管する所属において、その土地、建物の状況に応じて適切に管理しています。  なお、普通財産のうち自治会等に貸し付けている土地・建物については借受者において維持管理をお願いしており、それ以外の市が管理しております未利用財産については、敷地内の除草作業を初め、必要に応じてフェンスやロープ等で区画をしたり、不法投棄パトロールを行うなど、適切な維持管理に努めているところです。 478 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 479 ◯19番(杉原祥浩君) いろいろな維持管理の方法を教えていただきました。  細項目3、元経営センター跡地の適切な維持管理方法は。  皆さんもご存じだと思うのですが、広野町にあります元経営センター跡地は、その前に墓地があり、墓地の駐車場のように使われています。その適切な維持管理はどのようにされていますか、お尋ねいたします。 480 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 481 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 先ほどの答弁にもありましたとおり、経営センター跡地の維持管理方法としましては、草花が繁茂する時期に合わせて、適宜、除草作業を行っており、適切な管理に努めております。  具体的には、平成29年度におきましては、7月、9月、10月の3回は委託し、5月は自前で除草をいたしました。 482 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 483 ◯19番(杉原祥浩君) なぜこの質問をしたのかというと、そのご近所の方からクレームがありました。そこを管理するのに、木杭が打ってあるのです。そこは小学生の通学路にも面しています。その木杭が3本に1本ぐらい倒れている始末なのです。トラロープが張っているのですが、ほとんど切れているような状態で、子どもたちが敷地の中に入って、斜めに通り抜けていく。「お墓の駐車場に使っているので、彦根市はちゃんとしてくれないといけない」と言われたので、聞いているのです。  経営センター跡地は、春から管理するところが変わるとお聞きしたのですが、教えていただけますか。 484 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 485 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 現在は産業部で管理しておりますが、4月からは市民環境部へ移管されます。  お話のありました木杭につきましても、今年度中に直すように、財政当局とお話は進めさせていただいています。 486 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 487 ◯19番(杉原祥浩君) その話も早くから聞いていたのですが、いまだに直っていません。今年度中に直して、次のところに移管するよう、もう一度、お願いしておきます。  そういうところが一つあると、ほかもちゃんと管理されていないのではないかと心配するのです。どこからどこまでが行政財産、普通財産なのかわかっていませんので、ちゃんと管理されているのかが心配になって、例として出しました。どうかよろしくお願いいたします。  細項目4、本庁舎耐震工事での担当課の業務は。  本庁舎耐震工事は、庁舎耐震化推進室が主な担当課として認識しておりますが、建築住宅課との業務分担はどのようになっているのか、詳しくお伝えください。 488 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 489 ◯総務部長(犬井義夫君) 議員ご質問のとおり、市庁舎耐震補強・増築・改修工事を含む市役所本庁舎耐震化事業全般に係る主担当は、公有財産管理課庁舎耐震化推進室の所管事務となっております。  同事業のうち、市庁舎耐震補強・増築・改修工事につきましては、彦根市契約事務取扱規定により、工事を必要とする部・課長は、当該工事の設計または施工を工事担当部・課長に委託して実施するものとされていることから、工事に係る業務全般については、庁舎耐震化推進室から建築住宅課へ委託し、設計および施工を担当しているものです。 490 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 491 ◯19番(杉原祥浩君) 私がなぜこの質問をしているのかといいますと、この間の全員協議会の中で説明をされたのが、主に公有財産管理課の課長だったと思うのです。都市建設部長がおられたら説明していたと思うのですが、公有財産管理課長が前に出て説明されていたので、位置関係がどうなっているのかをお聞きしたかった。そのように業務分担されているという認識。先ほど来、公有財産の担当の方も名前が出ていますが、今回の疑惑に関して、公有財産管理課長もある程度はかかわっておられますか、お聞きします。 492 ◯副議長(安居正倫君) 市長。 493 ◯市長(大久保 貴君) かかわっているかというお尋ねの範囲が判然といたしませんけれども、今朝もご説明させていただきましたが、全協に対して取りまとめた資料の作成は公有財産管理課でやらせていただきました。  おっしゃられている趣旨は、多分、業者との交渉云々ですが、その部分は委託していますので、ご理解のほどお願いしたいと思います。 494 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 495 ◯19番(杉原祥浩君) わかりました。誰を責めるわけではないのです。先ほど、「まとめた」とおっしゃいました。「まとめた」とおっしゃるということは、一番白に近い方なのだと認識しているのです。まとめる業務をしていただいた。ただ、前へ出て説明されたので、どの辺までかかわっているのかとお聞きしたのです。確認だけしたかったので、終わります。  大項目3、市街化区域での農業の未来は。  インフラの整備や新しい駅ができたりして、今まででは農振地域であったところが市街化していくに当たり、さまざまな問題が起きています。以下、質問いたします。  中項目1、市街化区域での農業の未来は。  細項目1、市街化区域での補助金制度は。  農振地域では、国や県・市のさまざまな補助金制度が確認されますが、市街化区域での補助金制度も存在するのですか、お尋ねいたします。
    496 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 497 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 市街化区域は、農業振興地域の指定を受けることができません。農業振興地域は、その趣旨から、農業に関する公共投資が集中的に実施される区域に該当します。このことから、国や県・市における公共投資の意味合いを持つ補助金制度のほとんどは、市街化区域では対象となりません。  ただし、一部の施策は事業の趣旨から例外的に対象としており、例えば今年度の事業では、国の施策である経営所得安定対策における米の直接支払交付金や産地交付金、市単土地改良事業補助金などは、市街化区域でも利用が可能な制度となっております。 498 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 499 ◯19番(杉原祥浩君) 私も田舎の方に住んでいて、周りは田んぼだらけでした。最近は、うちの近くでも、田んぼがなくなっています。そういう問題を抱えております。農振地ではいろんな問題があるのですが、市街地の問題というのはわかってもらえない。地元の農業委員会でも「やっとわかってきた」と言われています。  細項目2、市街化区域の固定資産税や相続税の対策は。  市街化区域に指定されると、固定資産税や相続税が高額に跳ね上がります。純粋に農業や畑をされていた方に、大きな負担がかかっています。ただ先祖から受け継いできたというだけで、田畑が維持できなくなり、処分するようなことになります。減免の制度等はあるのでしょうか、お尋ねいたします。 500 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 501 ◯総務部長(犬井義夫君) 市街化区域の農地の固定資産税につきましては、地方税法上、税額を算出する課税標準額を評価額の3分の1にする特例があり、また都市計画税におきましても、課税標準額を評価額の3分の2にする特例があり、税負担を軽減する措置をとっています。  また、相続税につきましては、自ら農業経営を継続する相続人を税制面から支援するための納税猶予制度がありますが、相続税は国税ですので、その適用は税務署で取り扱われているところです。 502 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 503 ◯19番(杉原祥浩君) 細項目3、市街化区域における地元の自治会や行政とのかかわり方は。  市街化区域での悩みは、農地が激減していることです。今まで用水路の清掃作業などは大勢でしていたものが、長い距離の用水路を少人数でやらなければなりません。私の高宮学区でも、東西南北に分かれて、用水組合があるのですが、二つの地区では1人か2人しかおられない。「長い水路を1人で清掃しなければならない」と言われました。これからどのようにしていくのか、お尋ねいたします。 504 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 505 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 市街化区域におきましては、住宅地の拡大に伴い、農地が減少することにより、農業用水路としての役割から生活用排水路へと用途が変化する中、今まで農業従事者を主体として行われてきた清掃活動などの維持管理作業に大変ご苦労いただいていることは十分理解しているところです。  しかしながら、市街化区域内におきましては、地域で利用されている生活用排水路につきましては、自治会活動や近隣住民による美化活動により清掃作業が実施されているところです。  このような状況を踏まえますと、農業用水路として整備された施設ではありますが、利用状況の変化に応じて地元自治会でご協議いただき、農業従事者から地域住民への維持管理の従事者を変更いただくなど、それぞれ地域に応じた対応をご検討いただきたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。 506 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 507 ◯19番(杉原祥浩君) そういう答えになりますね。地元自治会でということですが、行政も力を貸していただきたいというのがお願いです。  細項目4、市街化区域での包括的な施策は。  いろいろな諸問題を抱えている市街化区域での包括的な支援や施策はないでしょうか、お尋ねいたします。 508 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 509 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 市街化区域につきましては、先ほどご答弁しましたとおり、集中的な農業に関する公共的投資ができない地域となっておりますので、農業に係る包括的な支援や施策はございません。 510 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 511 ◯19番(杉原祥浩君) はっきり言われました。ないということです。また地元で頑張ります。  細項目5、高宮町の第二新川の検討は。  以前、平成27年11月定例会におきまして、私と同じ地元ですが、八木議長から第二新川の要望が出ております。高宮町の北部は住宅地が急増し、排水機能が大変心配されています。何年も前からの懸案事項であります第二新川の整備が求められています。そのときの答弁は、「高宮新川第2雨水幹線の整備については、猿ケ瀬排水区の雨水幹線整備の進捗と財政状況を見ながら、着手時期について検討してまいりたいと考えております」とのことでした。それから2年以上たっております。どうなっているのか、お尋ねいたします。 512 ◯副議長(安居正倫君) 都市建設部次長。 513 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 高宮新川第2排水区の雨水幹線整備の必要性は、十分認識しております。平成27年度には、浸水対策下水道事業の認可区域への編入手続を行い、事業着手の準備段階にあります。  しかしながら、市内の他の市街地を見ますと、特に安清町や芹川町などの猿ケ瀬排水区では、かねてから浸水被害が多く発生していた懸案の地域でしたが、さらに宅地化が進んだことや、彦根駅東地区の土地区画整理事業に伴って雨水幹線の整備が進捗したことから、その上流域を早期に浸水対策を進める区域として、現在、雨水幹線の整備を重点的に行っているところです。  議員ご指摘のように、高宮町でも宅地化が進んでおり、浸水対策を進めていく必要があると考えておりますが、定例会でもご答弁申し上げましたとおり、雨水幹線整備には相当な事業費が必要になりますことから、同時に複数の排水区の整備を行うことは非常に困難な状況です。このため、高宮新川第2排水区の雨水幹線の整備につきましては、現在実施中の猿ケ瀬排水区の状況を見ながら、引き続き検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 514 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 515 ◯19番(杉原祥浩君) ありがとうございます。これも地元からの要望です。住宅が密集しております。床上・床下浸水が危惧されます。起きてからでは遅い。「あのときにしてくれなかったから」、「私も前から言っているのに」となってしまいます。できるだけ早く、ご検討をよろしくお願いします。  細項目6、芹川ダムの堤体耐震補強工事が、平成32年度に変更になった理由は。  土地改良区では、平成30年度に耐震工事を行う予定でしたが、平成32年度に変更になりました。その理由を教えていただきますか。 516 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 517 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 工事時期の変更につきまして、事業主体であります滋賀県湖東農業農村振興事務所に確認しましたところ、理由は2点ありました。  まず、1点目は、当該事業地が湖東県立自然公園第3種特別地域内であることから、滋賀県生物環境アドバイザーに助言を求めたところ、芹川ダム付近は猛禽類のハチクマ(タカの一種)の繁殖が確認されており、堤体工事がハチクマの繁殖に与える影響について、四季を通じた生態調査を行うよう助言があったことから、ハチクマに対する追加調査を行う必要が生じたこと。  2点目は、堤体工事に必要な進入道路の整備に当たり、用地調査を実施したところ、工事箇所の公図が混乱していることが判明し、大規模な公図訂正が必要となったことから、その境界確定の手続に日数を要することとなったためと聞き及んでおります。 518 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 519 ◯19番(杉原祥浩君) 地元から土地改良区へ代表で行っておられる方がいるのですが、その方に聞いても、詳しいことがわからない。猛禽類がいるから、ダムの工事が延びるというのは心配です。  細項目7、平成32年度に変更になりましたが、ダムの水が利用できなくなることで大きな問題は起こらないのか、お尋ねいたします。 520 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 521 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 芹川ダム工事に伴うダムの水利用につきましては、事業主体である滋賀県の湖東農業農村振興事務所に確認しましたところ、現時点では、平成31年10月から平成33年3月までの期間、ダムに水が貯水できなくなる予定であると聞いております。  ダムの水が利用できなくなることへの対応につきましては、現在、地元の芹川沿岸土地改良区が中心となり、ダムの水を利用されている各集落の皆様方に対し広報や説明会により周知を図っておられるところであり、その期間中の耕作については、水稲以外の作付の協力を要請するとともに、用水量の実態調査を行うなど、ダムの水が利用できなくなることへの影響についても検討されているところです。  今後は、その検討結果等を踏まえた内容を関係集落の皆様方へ説明し、調整を図っていかれる予定であると聞き及んでおります。 522 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 523 ◯19番(杉原祥浩君) 水稲以外を進めるとありましたが、大丈夫なのですか。もう1回、お願いします。 524 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 525 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 沿岸の土地改良区とJA、農業者の皆様とで調整されると思います。場合によっては、市の農林水産課も参加させていただき、どういった農作物が適当であるか、話し合いをさせていただきたいと思います。 526 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 527 ◯19番(杉原祥浩君) 細項目8、担い手確保の施策は。  農業後継者の減少で、担い手の確保が一番の問題だと思います。担い手の確保が期待される中で、農業に関心ある方への取り組みをされていますか、お尋ねいたします。 528 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 529 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 本市の担い手確保の取り組みは、国の支援施策に加え、市独自の取り組みとして、松原町のほ場で児童や生徒向けの農業体験を実施したり、野菜の栽培を新たにしてみたいという意欲ある参加者に対しての農地の貸し出しや研修をこれまで実施してきました。  こうした取り組みのほか、平成29年度からは、本市の特徴ある農業者を紹介する「農業人育成プロジェクト」のウェブサイトを立ち上げ、農業に関心のある方が本市に就農してもらうよう、市内の大学はもとより、県内の農業大学校や農業高校などにウェブサイトの案内パンフレットを郵送するなど、積極的な呼びかけを行っているところですので、ご理解をお願いいたします。 530 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 531 ◯19番(杉原祥浩君) 農振地域でも、担い手が一番の問題だと思います。市街化地域でも問題なのです。地元に後継ぎがいません。若い人でしてくれる人。農業をしたいと思ってくれるようなことをしていただきたい。  最近の話ですが、農家の平均年齢は全国で67歳、米農家の平均は70歳というデータが出ております。農家では、TPPとか、いろんな問題がありますけれども、それ以上に担い手確保の問題があります。よろしくお願いします。  細項目9、道の駅の整備を。  そろそろ真剣に道の駅の整備を考えてはどうですか、お尋ねいたします。 532 ◯副議長(安居正倫君) 産業部長。 533 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 道の駅は、道路利用者に快適な休憩と多様な質の高いサービスを提供する施設で、道路利用者のための休憩機能、情報発信機能、地域連携機能の三つの機能をあわせ持ったドライバーのための休憩施設であります。  市街化区域におきましては、コンビニエンスストアや飲食店等、休憩施設に類する施設が多く存在することから、市街化区域において道の駅を整備することは考えておりません。  なお、市内には、JAや民間企業が設置する直売所が幾つかありますので、地産地消および安全で安心な農作物の生産促進の観点からも、まずは直売所への出荷の促進、直売所の充実を図っていければと考えております。 534 ◯副議長(安居正倫君) 杉原君。   〔19番(杉原祥浩君)登壇〕 535 ◯19番(杉原祥浩君) 先日も公政会の行政視察で、二つほど道の駅へ行ってきました。いろんな取り組みをされています。彦根でも、できることがあると思うのです。若い方に関心を持っていただく。特産品をつくるだけではない。和歌山ではスキューバダイビングの資格がとれるところと一緒に道の駅がくっついているところがあります。琵琶湖だと淡水でスキューバダイビングができたりすることもあるので、また検討していただきたいと思います。  時間がなくなりました。ありがとうございました。 536 ◯副議長(安居正倫君) 15番上杉正敏君。上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 537 ◯15番(上杉正敏君) 私は、今定例会におきまして、2点について質問させていただきます。  大項目1、AED設置場所における心肺蘇生教育について。  突然の心停止から救い得る命を救うためには、心肺蘇生・AEDの知識と技能を体系的に普及する必要があり、学校での心肺蘇生教育はその柱となるものであります。  我が国では、平成16年に市民によるAEDの使用が認められて以降、急速にその設置が進み、AEDの使用によって救命された事例も数多く報告されています。しかしながら、今なお、毎年7万人に及ぶ方が心臓突然死で亡くなっているとともに、学校でも毎年100名近くの児童・生徒の心停止が発生しております。そのような中には、平成23年9月のさいたま市での小学校6年生女子児童の事故のように、AEDが活用されず救命できなかった事例も複数報告されています。  平成29年3月に公示された中学校新学習指導要領保健体育科の保健分野では、「応急手当を適切に行うことによって、傷害の悪化を防止することができること、また心肺蘇生法などを行うこと」と表記されているとともに、同解説では、「胸骨圧迫、AED使用などの心肺蘇生法、包帯法や止血法としての直接圧迫法などを取り上げ、実習を通して応急手当ができるようにする」と明記されています。  しかしながら、全国における教育現場での現状を見ると、全児童・生徒を対象にAEDの使用を含む心肺蘇生教育を行っている学校は、平成27年度実績で、小学校で4.1%、中学校で28.0%、高等学校でも27.1%と、非常に低い状況にあります。  そこで、彦根市においても、児童・生徒、教職員や公共施設勤務職員に対する心肺蘇生とAEDに関する教育を普及・推進するとともに、学校での危機管理体制を拡充し、児童・生徒の命を守るための安全な学校環境を構築することは喫緊の課題と考えますので、以下、質問させていただきます。  中項目1、AED設置場所における心肺蘇生教育への取り組みを。  細項目1、彦根市におけるAEDの公共施設設置状況は。  数年前に、谷口議員からもAED促進について質問をされました。ここ数年、彦根市においても、公共施設におけるAEDの設置が進んでいると思われますが、現状をお聞かせください。 538 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 539 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成30年2月1日現在のAED設置状況につきましては、市有施設115施設のうち104施設において、合計119台のAEDが設置されており、設置率は90.4%となっております。 540 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 541 ◯15番(上杉正敏君) 今ほどの総務部長のお答えでは、115カ所のうち104カ所ということでしたが、残りはいつごろ設置する予定ですか。 542 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 543 ◯総務部長(犬井義夫君) 現在、11施設が未設置となりますが、そのうち7施設は駐輪場で、多くの人が施設内におられる性格の施設ではなく、付近の駅などのAEDが使用可能であることから設置しておりません。  彦根市営中央駐車場も、月極めによる契約者が多く、利用者が少ないため、設置しておりません。  高宮駅のコミュニティセンターは、隣接する高宮駅のAEDが使用可能であることから設置しておりません。  市立病院の院内保育園と訪問看護ステーションは、市立病院に隣接していますので、早期に医療機関での処置が可能であるため設置しておりません。
    544 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 545 ◯15番(上杉正敏君) ということは、管理者がおられないところは設置されていないが、AEDがなくても、隣接しているところなどにAEDが設置されているという理解でよろしいですか。   (「はい」と呼ぶ者あり) 546 ◯15番(上杉正敏君) それでは、細項目2、各施設でのAEDの管理体制は。  現在、AEDが設置されている公共施設における管理運営はどのようにされているのか、お聞かせください。 547 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 548 ◯総務部長(犬井義夫君) 各施設を所管している所属が、各施設の状況に応じAEDを適正に配置し、定期点検や操作講習会の実施等、適切な管理に努めております。 549 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 550 ◯15番(上杉正敏君) それぞれの設置場所での講習会等はされているとのことですが、講習会の頻度等は統一されているのでしょうか。 551 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 552 ◯総務部長(犬井義夫君) 統一して行っているものではなく、それぞれの施設でやっていただいている状況です。 553 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 554 ◯15番(上杉正敏君) 細項目3、AEDの交換時における機種選定は。  AEDには、起動電源としてバッテリーが内蔵されています。バッテリーがなくなってくれば、新しい機種に交換されていると思います。ある新機種では、バッテリーがなくなれば、AED自らがメーカーに異常信号を発信できるものがあると聞き及んでいますが、その点を詳しくお聞かせください。 555 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 556 ◯総務部長(犬井義夫君) AEDの交換時には、各施設を所管する所属において具体的な機種の選定をしていますが、例えば、今年度、彦根駅西口仮庁舎に設置しましたAEDについては、AEDの内部回路、電源等のセルフチェックを1日1回以上自動的に行う機能を持っているほか、リモート監視システムにより、AEDに故障があった場合や、バッテリー、電極パッドの使用期限が来る前にメールで情報が送信される機能を有する機種を選定しております。 557 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 558 ◯15番(上杉正敏君) 部長からお話がありましたように、大変安全性に優れた、自ら予防保全ができる機種だと思うのです。いろんな機種があると思うのですが、今後、新タイプのAEDに替えていく方向で取り組まれるのか、確認です。 559 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 560 ◯総務部長(犬井義夫君) 繰り返しになりますが、各施設で選んでいただいているという事情はあります。総務部公有財産管理課で所管する機器については、今回、西口仮庁舎に先ほど申し上げましたような機器を置きましたが、できるだけそういった機能を持った機種を選んでまいりたいと考えております。 561 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 562 ◯15番(上杉正敏君) 繰り返しますが、命にかかわる問題ですし、365日、24時間、設置場所の管理者が監視しているわけでもないので、自らがバッテリーチェックする機能を備えた新機種をどんどん取り入れていただきたいと思います。  細項目4、AEDが設置されている公共施設での心肺蘇生教育の現状は。  現在、AEDが設置されている公共施設における心肺蘇生教育はされているのか。また、されているのであれば、誰を対象にされているのか、お聞かせください。 563 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 564 ◯総務部長(犬井義夫君) 設置している施設により規模や利用者等の状況が異なりますため、各施設を所管する所属において、心肺蘇生教育の内容やその対象者を検討するなど、施設に応じた取り組みを進めているところです。  なお、本庁舎につきましては、毎年、職員を対象に、消防署北分署の救急隊員を講師としてお願いし、胸骨圧迫やAEDの使用方法等の普通救命講習会を実施しております。 565 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 566 ◯15番(上杉正敏君) 本庁舎におかれましては、消防の方に依頼して実施しているとお聞きしましたが、各施設では、全員にAEDの取り扱いや心肺蘇生ができるような教育をされているのでしょうか。 567 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 568 ◯総務部長(犬井義夫君) 各施設の状況は、こちらではつかんでいません。 569 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 570 ◯15番(上杉正敏君) AEDは命を救う道具です。本庁舎の職員ができるのはいいのですけれども、彦根市内にある公共施設のAEDの使い方や心肺蘇生のやり方については、そこを管理されている職員の方々全員ができるような教育をやっていただきたいと思います。  細項目5、市内小・中学校教職員に対する心肺蘇生教育の実態は。  全国的にも、小・中学校の教職員における心肺蘇生教育は余り進んでいませんが、彦根市内での実態はどのようなものか、お聞かせください。 571 ◯副議長(安居正倫君) 教育長。 572 ◯教育長(善住喜太郎君) 本市では、市立小・中学校教職員は、3年に一度は日本蘇生協議会(JRC)のガイドラインにのっとって、応急手当の重要性の理解、胸骨圧迫・人工呼吸の実技、AEDの使用方法の理解等、実技の評価を含めた普通救命講習を受けることとしております。あわせて、教職員の中で、普通救命講習の指導が実施できる応急手当普及員の育成を彦根市消防本部に依頼して実施しております。今年度、応急手当普及員により校内で講習会を実施した学校は14校です。  教育委員会主催の講習会は4回実施し、合わせて228人が普通救命講習IIを受講しております。また、年度当初や水泳学習の前、夏季休業中に、エピペントレーナーや心肺蘇生訓練人形、AEDトレーナーを活用して校内研修を行っている学校が多く、普通救命講習IIと合わせると22校、92%の学校で実技を伴う研修を実施しております。 573 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 574 ◯15番(上杉正敏君) 教育長の答弁によりますと、3年に1回やられていて、教職員の92%の方が受けられている。 575 ◯副議長(安居正倫君) 教育長。 576 ◯教育長(善住喜太郎君) 92%というのは、学校数で申し上げました。24校中22校です。 577 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 578 ◯15番(上杉正敏君) 残り2校はいつごろを目指してやろうとしているのですか。 579 ◯副議長(安居正倫君) 教育長。 580 ◯教育長(善住喜太郎君) 残り2校につきましても、今年度は、実技ではなく、マニュアルの確認を行う研修をしています。 581 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 582 ◯15番(上杉正敏君) ぶっちゃけたところをお聞きするのですが、彦根市内で勤務されている教職員のうち、どれぐらいの方がやれる自信をお持ちなのか。もしわかれば教えてください。 583 ◯副議長(安居正倫君) 教育長。 584 ◯教育長(善住喜太郎君) 先ほど、今年度だけで228名と申し上げました。3年に1回と思っておりますので、現在何%ができるというような数値までは申し上げることはできません。 585 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 586 ◯15番(上杉正敏君) 先ほどの公共施設と同様なのですが、できる方が常におられるとは限りません。児童・生徒を預かる全ての教職員ができるようになっていただきたいと思います。  それでは、細項目6、市内小・中学校の児童・生徒における心肺蘇生教育の実態は。  市内小・中学校の児童・生徒における心肺蘇生教育の実態をお聞かせください。 587 ◯副議長(安居正倫君) 教育長。 588 ◯教育長(善住喜太郎君) 小学校では、児童に対して心肺蘇生訓練人形やAEDトレーナーを活用した実技を実施している学校はありませんが、保健学習の「けがの手当て」の単元で、自分でできる簡単なけがの手当ての実技を行うとともに、AEDについても知り、各校のAED設置場所を確認しております。  また、水泳学習時やマラソン大会等体育的行事には、教職員がAEDを携行し、日常的に児童の目に触れさせ、AEDが常に身近なものであると意識づけをしております。  中学校では、今年度、全校生徒を対象に心肺蘇生訓練人形やAEDトレーナーを活用して実技講習を実施している学校が1校あります。また、現行の学習指導要領でも、AED装置を含む心肺蘇生法の流れについて学び、「必要に応じてAEDにも触れるようにする」と記載されておりますことから、2年生保健体育の学習で、心肺蘇生法の実技実習を実施するのは、3月実施予定校を含めて5校です。 589 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 590 ◯15番(上杉正敏君) 既に彦根市の中学校で1校が実施されているとのことですが、1校に限らず、全ての中学校で。2年生で実習をされているとのことですが、常に先生がおられるわけではありませんので、高学年になる生徒において、AEDを使用しなければならないという局面に陥った場合でも冷静に対応できるように、これからも進めていただきたいと思います。  それでは、細項目7、今後の心肺蘇生教育への取り組みは。  現状を踏まえ、教職員を初め児童・生徒に、これからどのような方法で心肺蘇生教育をされるのか。もしされないのであれば、どのような理由でされないのかをお聞かせください。 591 ◯副議長(安居正倫君) 教育長。 592 ◯教育長(善住喜太郎君) 学校の危機管理体制を整えるために、教職員の緊急時対応に係る研修は、シミュレーションや実技を取り入れる学校が増えてきております。  市教育委員会では、今後も校内で心肺蘇生を含めた研修が進められるように、教職員で普通救命講習の指導資格を持つ、現在27名の応急手当普及員の増員を目指してまいります。また、全ての教職員が3年に一度の救命講習受講を推進し、個々の技術と対応力の向上を図ってまいります。  あわせて、新学習指導要領では、中学校において、応急手当に関し、「胸骨圧迫、AED使用の心肺蘇生法、包帯法や止血法としての直接圧迫法などを取り上げ、実習を通して応急手当ができるようにする」と記載されていることから、今後は、教育委員会の心肺蘇生訓練人形やAEDトレーナーを活用した実習を推進するなど、効果的な指導法等について検討してまいりたいと考えております。 593 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 594 ◯15番(上杉正敏君) 教育長から答弁がありましたが、いつ、どこで、どのような状態で、そういった場所にめぐり会うかもわかりません。1人でも多くの児童・生徒に、実践型の心肺蘇生教育を進めることと望みます。  それでは、大項目2、新庁舎内工事区域における汚染土壌問題について。  先日、2月15日の全員協議会で、本庁舎耐震補強・増築・改修工事に係る土壌調査の結果について報告を受けましたが、この件については、庁舎耐震補強・増築に係る契約違反問題とともに、重大な事態と受けとめなければならないと考えております。  当然、今後の調査次第では、新庁舎の完成が大幅に遅れることも想定されますが、今回の土壌調査で国における基準値を上回ったことが判明した以上、彦根市は、コンプライアンスに基づき、最善を尽くし、進めていかなければなりません。  そこで、今回の汚染土壌問題について、以下のとおり、質問いたします。  中項目1、汚染土壌問題の対策について。  細項目1、汚染土壌に係る最新状況は。  2月15日の全員協議会で説明された後、今日までに汚染土壌に係る状況はどのようになっているのか。代表質問でも一部お聞きしておりますが、再度お尋ねします。 595 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 596 ◯総務部長(犬井義夫君) 土壌汚染対策法では、今回問題となっている重金属等の第2種特定有害物質による汚染の判断については、含有量基準と溶出量基準の二つの基準で行うこととされており、本件につきましても指定調査機関にお願いし、含有量試験および溶出量試験の両方を実施いただいているところです。  含有量試験というのは、土壌の中にどれだけの特定有害物質が含まれているのかを調べるために行うもので、1キログラムの土壌の中に何ミリグラムの特定有害物質が含まれるかを測定します。また、溶出量試験というのは、特定有害物質が土壌から地下水に溶け出す量を調べるために行うもので、1リットル当たりの水に対して何ミリグラムの特定有害物質が溶け出すかを測定します。  去る2月15日の全員協議会においては、溶出量試験結果の速報値を基にご説明させていただいたところですが、その後、指定調査機関から含有量試験結果の速報値についても連絡を受けまして、調査地点のうち含有量基準に適合しないところが1地点確認されております。 597 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 598 ◯15番(上杉正敏君) 細項目2、旧大蔵省印刷局彦根工場跡地としての認識は。  現在工事を行っております場所は、市役所が建てられる前には、旧大蔵省印刷局彦根工場であったことは十分承知されていたと思いますが、見解をお聞かせください。 599 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 600 ◯総務部長(犬井義夫君) 現在の市庁舎および県湖東合同庁舎の敷地には、もともと旧大蔵省印刷局彦根工場が所在していたことは認識しております。  今回の調査において、鉛について土壌溶出量基準を超えていた地点が見つかりましたが、当該工場の事業活動との因果関係の特定はできていません。 601 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。
      〔15番(上杉正敏君)登壇〕 602 ◯15番(上杉正敏君) 旧大蔵省印刷局彦根工場跡地というのは、本庁舎と以前の駐車場。裏面の駐車場は旧彦根工場だったのか、わかれば教えてください。 603 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 604 ◯総務部長(犬井義夫君) 以前の図面を見ますと、市役所と県の湖東合同庁舎にわたって旧大蔵省印刷局彦根工場が存在していました。 605 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 606 ◯15番(上杉正敏君) 細項目3、今後の調査における深さやエリアは。  先日の説明会では、今後の対象として、さらに深く調査していく方向との説明でしたが、エリアも含め、どのように調査しようとしているのか、お聞かせください。 607 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 608 ◯総務部長(犬井義夫君) 先ごろ、滋賀県公害防止条例に基づき土壌汚染改善管理計画を提出したところですが、今後、指定調査機関と相談しながら、また土壌汚染対策法の所管である県湖東環境事務所と随時協議しながら、地歴調査とそれに基づく土壌調査および措置計画について検討を深め、当該管理計画による対策を進めていきたいと考えております。  調査における深さやエリアにつきましては、その過程において決定してまいりますので、ご理解をお願いいたします。 609 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 610 ◯15番(上杉正敏君) それでは、細項目4、健全箇所を残して土壌改良するのか。  現時点での調査結果では、健全部の土壌もありますが、これらの土壌部は残すのか、それとも全体を改良するのか、お聞かせください。 611 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 612 ◯総務部長(犬井義夫君) 今ほど申し上げましたことと重なりますが、具体的な措置計画につきましては、土壌汚染改善管理計画について検討を深める中で決定してまいりますので、現時点では、一部の改良でよいのか、あるいは全体を改良する必要があるのかといったことは未定です。 613 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 614 ◯15番(上杉正敏君) 細項目5、土壌改良の手順と工法は。  今後、調査掘りをするにも、鋼矢板の長さ等が問題になると思われますが、土壌改良を行う際の手順と工法をどのように考えておられるのか、教えてください。 615 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 616 ◯総務部長(犬井義夫君) 重なりますが、具体的な措置計画につきましては、土壌汚染改善管理計画について検討を深める中で決定してまいります。  土壌汚染対策法の趣旨の一つは、汚染された土壌を適切に管理していくことで、具体的な措置としましては、封じ込めといいまして、土壌汚染の摂取経路をきれいな土やコンクリート等により物理的に遮断する対策工法、および土壌汚染の除去といいまして、汚染された土壌を浄化や除去する工法があると聞き及んでおりますが、どういった工法が現地において適当なのか、慎重に検討してまいりたいと考えております。 617 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 618 ◯15番(上杉正敏君) 総務部長の答弁では、封じ込める方法もあるとのお話でした。  細項目6、土壌改良をするとなればどのくらいの費用が必要なのか。  まだ最終の調査結果が出ていませんが、万一、今より深い深度で汚染土壌が見つかり、全ての土壌を入れ替えるとなれば、おおよそどれぐらいの費用がかかるのか。先日の全員協議会の中で、2.5メートルであれば、全部土壌を入れ替えるなら約1億円、工期は3カ月から4カ月ぐらいとのことでした。3.5メートル、6.5メートルという深さも考えられるとのことでした。2.5メートルが5メートルになれば、ボリュームも倍になりますが、費用は2億円、工期は半年以上かかると理解していいのでしょうか。 619 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 620 ◯総務部長(犬井義夫君) 深さが倍になれば、費用がそのまま倍になるかというのは、深さによって搬出が難しくなってくると思いますので、積算してみないと何とも言えません。同様に、期間につきましても、困難さが伴うと思います。現在のところは、2.5メートル掘り下げた際の試算、スケジュールしか出していません。今後、調査が進み、搬出すべき部分が明らかになってきた段階で、費用、期間等についてご報告させていただく予定です。 621 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 622 ◯15番(上杉正敏君) 細項目7、土壌改良を行う業者の選定は。  先ほどの総務部長のお話にありました封じ込めの工法をとらずに土壌改良するとなれば、どこかの業者にやっていただかなければなりません。業者選定についてはどのように考えているのか、お聞かせください。 623 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 624 ◯総務部長(犬井義夫君) どのような工法を選択するかによって変わってきますが、例えば土壌汚染の除去につきましては、最終的に、土壌汚染対策法の規定に基づく汚染土壌処理業者に処理を委託しなければなりませんので、そうした業者を選定するために、指名競争入札をすることになると考えております。この場合、搬出のための運搬業者や汚染土壌を掘削し積み込む作業を行う工事業者を組み合わせたり、あるいはそれぞれ個別に選定するやり方もあると考えられますので、今後、費用対効果も含めて検討してまいりたいと考えております。 625 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 626 ◯15番(上杉正敏君) 細項目8、新庁舎完成への影響はどれぐらいと想定しているのか。  調査結果にもよりますが、現時点で、新庁舎移転への影響をどれぐらいとされているのか、お聞かせください。 627 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 628 ◯総務部長(犬井義夫君) どのような工法を選択するかによって変わってまいりますし、調査結果が出ておりませんので、どれだけ除去するのかもわかりません。  土壌汚染の除去を工法として選択した場合、土壌汚染の除去が完了するまで、増築棟部分の基礎工事には着手できませんので、必然的に工期の延伸が懸念されますが、今のところ、その延伸期間は未定です。  ただ、これ以上の土壌汚染がないとしても、少なくとも3、4カ月は要する見込みですので、最短でもその分は延伸するであろうと考えております。 629 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 630 ◯15番(上杉正敏君) 最短で3、4カ月ということで、それより早くなることはまず考えられないという理解をさせていただきます。今後の調査によっては、もっと深い深度での入れ替えが発生すれば、半年、下手したら1年ぐらいかかるのではないかと想定されます。  細項目9、仮庁舎の契約についての問題は。  現在使用している仮庁舎の契約を今後どのようにするのか、今のところの見解をお聞かせください。 631 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 632 ◯総務部長(犬井義夫君) 市庁舎耐震補強・増築・改修工事中の仮庁舎としまして、アル・プラザ彦根の3階および4階を、株式会社平和堂との間で建物の一時使用賃貸借契約を締結し、現在、彦根駅西口仮庁舎として業務を行っております。  この契約における賃貸借期間は、平成29年6月1日から平成31年5月31日までの2年間となっておりますが、ただし書きで、双方の合意により、1カ月単位で賃貸借契約期間を延長することができることとなっております。  今後、実施いたします土壌汚染への対応を踏まえ、市庁舎耐震補強・増築・改修工事の工期および完成後の新庁舎への移動計画の見直し等を行い、それと並行して、引き続き、彦根駅西口仮庁舎として業務ができるよう、賃貸借契約期間の延長に向けまして、窓口となっていただいている方には話はしておりますが、株式会社平和堂と具体的な協議・調整を行ってまいりたいと考えております。 633 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 634 ◯15番(上杉正敏君) 平和堂との契約は一時使用で2年間。普通に工事をやっていても、一月という単位で遅れる可能性は考えられるのですが、半年、あるいは1年になるかもしれないというような状況で、平和堂との契約が懸念されます。我々が使っている3階、4階を立ち退かれた店舗の方の問題も発生すると思うのです。その辺も踏まえての契約となるのですか。見解はいかがですか。 635 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 636 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成31年5月31日までということでお願いしております。報道もありますので、平和堂も状況はご承知いただいています。どれほどの期間お願いするのかということが、まだ土壌の調査結果が判明していませんので、そこがわかってから、期間をいつまでお願いするという正式な手続に入れると思います。具体的な話をしているわけではありませんが、向こうに支障があるとは聞いておりません。 637 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 638 ◯15番(上杉正敏君) 細項目10、今後予想される問題点にはどのようなものが考えられるか。  土壌汚染の調査、今回の契約問題も含め、今後、幾つかの課題が出てくると思いますが、現時点で予想される問題点をお聞かせください。 639 ◯副議長(安居正倫君) 総務部長。 640 ◯総務部長(犬井義夫君) いろいろと問題点があるのではないかと思っておりますが、まずは土壌汚染状況調査の実施に当たり、地歴調査によって採取箇所が増えたり、調査項目が増えたりすることもあるため、調査期間の延伸や追加費用の発生が考えられます。  調査結果によって、土壌処理に費用や期間がどれほどかかるのかが現在未定ですので、そこも問題点だと思っております。  また、今後の調査結果により、汚染区域から下流側で監視井戸を設置するなど措置が必要とされた場合、県有地内に井戸を設けさせていただくことも検討する必要が考えられます。 641 ◯副議長(安居正倫君) 上杉君。   〔15番(上杉正敏君)登壇〕 642 ◯15番(上杉正敏君) 井戸というのは、検査用の井戸と理解していいのですか。   (「はい」と呼ぶ者あり) 643 ◯15番(上杉正敏君) わかりました。  今回、印刷局の跡地とはいえ、このような土壌汚染の結果が出た以上、コンプライアンスに基づいて、庁舎耐震の契約のような不正な契約がないように、また調査結果を曲げて議会に報告しないように、全て包み隠さずやっていただきたい。遅れることは間違いないと思いますので、できるだけ早い時期に、議会や市民に報告していただきたいと思います。  これで私の質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。 644 ◯副議長(安居正倫君) 暫時休憩いたします。            午後3時03分休憩            午後3時15分再開 645 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  18番山田多津子さん。山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 646 ◯18番(山田多津子さん) 私は、今期定例会におきまして、大きく4点について質問をさせていただきます。  まず、大項目1、彦根市の新年度予算について。  2018年度の予算案が、今期定例会に提案されました。一般会計は6年連続で増加し、過去最大となっています。しかし、予算編成にこぎつけるには、昨年度当初時点の基金残高25億円が2億円まで縮小しています。基金の取り崩し理由の大きなものが、国体に向けた予算計上となっています。  2024年度に開催される国体開催について、「競技施設は既存施設の活用に努め、施設の新設・改修等は最小限にとどめるものとする」と国体開催基準要綱細則に示されており、県内の首長会議でも、「国体開催に向けてできるだけ縮減していくべき」との意見も出されたと聞き及んでいます。  これまでの議会答弁でも、「財政調整基金の推移については、年々減少していく見込み」、また「限られた財源の中で、公共施設を新設することは困難であるため、新規整備をするに当たっては、その施設を通じて行う事業が長期的に求められるものかを、将来の人口減少、少子高齢化を踏まえて精査し、必要不可欠と判断したもののみ整備を行う。可能な限り、新規整備の抑制に努めていく」とあります。このことを踏まえて、以下、質問を進めていきます。  中項目1、危機的な基金残高と今後の市政運営について。  細項目1、昨年9月定例会で、「平成28年度におきましては、予算上、財政調整基金の繰入額を約14億円としていたが、将来の財政負担に備えるため、その取り崩し額を6億円にまでとどめ、収支が悪化しているものではないと考えております。本市の場合、平成26年度の単年度収支は約6億円の赤字、平成27年度は約7億円の赤字、平成28年度は約2億円の赤字となっておりますが、赤字が恒常化することのないよう、実質収支とともに、その推移について注視していく」との見解が示されています。平成30年度の予算案では、基金残高が枯渇状態であり、今後の財政運営は非常に厳しくなることをどのように認識されているでしょうか。 647 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 648 ◯総務部長(犬井義夫君) 財政調整基金の残高につきましては、一定の保持が必要であると考えており、枯渇させてはいけないと認識しております。  なお、平成30年度末の数値は、平成29年度、今年度に財政調整基金を議会でお認めいただいた予算どおりに取り崩すことを前提としておりますので、実際の決算により変わってまいります。平成29年度決算におきまして、事業費の不用額は現段階ではまだわかりかねますが、市税が好調ですので、今後も事務事業の抜本的な見直しによる歳出抑制と安定した財源の確保に向けて取り組み、できる限り財政調整基金の取り崩しを控えてまいりたいと考えております。  また、こうした基金の状況を踏まえた財政運営の認識ですが、非常に厳しいものと認識しております。平成28年度決算ベースとして作成しました中期財政計画と平成30年度当初予算を比較しました結果、財政調整基金の残高などが見込みと大きく乖離する結果となりました。このことから、働き方業務改革を推し進める中で事業の必要性を改めて再検討し、事業の廃止や縮小など抜本的に見直すとともに、平成31年度当初予算編成におきましては、全管理職員を対象にした本市の財政状況説明会を実施するなど、職員の意識改革を行った上で、部局ごとの枠配分方式を導入し、各部局の責任と権限において徹底した事業の精査を行っていき、予算のスリム化を図ってまいりたいと考えております。 649 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 650 ◯18番(山田多津子さん) 枠配分方式とおっしゃられました。代表質問でもあったかと思うのですが、以前、枠配分方式で予算を組まれた時期がありました。枠配分方式というのは、事業の圧縮につながっていると言わざるを得ないと思うのです。結果的には歳出のスリム化とおっしゃられると思うのですが、生活に密着した事業を縮小していくことにつながりかねないと思うのです。いかがでしょうか。 651 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 652 ◯総務部長(犬井義夫君) 枠の中で、各部局で議論していただく。それぞれの所属や部局が、その事業を一番わかっていると思います。どれをスリム化するのか、削減するのかについては、部局での権限において判断いただいた上で、枠におさめて要求していただくことになると思いますので、生活に密着した部分をただちに削減するものではないと思っております。 653 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 654 ◯18番(山田多津子さん) 事業名を出して申しわけないのですが、以前、はり・灸・マッサージは、かなり好評であったのに、一旦なくなってしまいました。枠配分方式にして、福祉予算は大きなウェートを占めてしまうのでということでした。わずか何百万円という事業を縮減していったという事例があります。そういうことが絶対に起こらないようにという意味で、枠配分方式はどうなのかと思うのです。
     中期財政計画の中でも、22億円あったものが2億円にまで枯渇していること自体、予算のかけ方そのものが大きな問題を起こしていると言わざるを得ないと思うのです。  細項目2、国体関連の予算計上が本格化していきますが、市民体育センターに64億円、金亀公園整備に24億円、周辺整備や道路整備も入れると100億円もの巨額が投じられる計画になっています。これが大きな財政圧迫になっていることをどのように認識されているでしょうか。 655 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 656 ◯総務部長(犬井義夫君) 新市民体育センター整備事業に関しましては、現時点で、約5億円の国庫補助金のほか、約4億円の県補助金、約40億円の市債を財源として見込んでおります。なお、市債につきましては、交付税措置が受けられる、より有利な制度を活用するなど、確実な財源確保に努めてまいりたいと考えております。  また、金亀公園の整備も同様に、国庫補助金と市債を主な財源として見込んでいるところです。  これら大型の投資事業につきましては、市財政の圧迫の一因となることは避けられませんが、一般財源の負担を可能な限り軽減するため、財源確保に尽力してまいりたいと考えております。 657 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 658 ◯18番(山田多津子さん) 先ほども申し上げましたけれども、基金の残高がこれだけ枯渇してきていること、国や県からの交付金の話をされましたけれども、国体関連の予算が後年度に影響してくる。枠配分になって、事業を縮小していかなければならない事態になってくる。新ごみ処理施設の更新や国民体育大会にかなり大きな財政が食い込んでいくことは、これまで代表質問でもおっしゃられています。今、見直すべきではないのかと思うのですが、いかがでしょうか。 659 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 660 ◯総務部長(犬井義夫君) 新市民体育センターなど大型事業の関係ですけれども、整備しなければならない事業だと認識しております。整備に遅れが生じないように、必要な予算措置を講じてまいりたいと考えております。 661 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 662 ◯18番(山田多津子さん) 認識の違いかもしれないのですが、大型事業そのものを見直して、子々孫々にいろんなものを残していかない。そういう決断をすべきだと思うのです。  細項目3、64億円もかけて新市民体育センター建設ができる市の財政状況ではないと言わざるを得ません。先日、市民体育センターのサヨナライベントが早々と行われました。市民の大切な資産である現市民体育センターの取り壊しを決定された経緯についての説明は、いまだにあやふやなまま。これまでの議会答弁でもいろいろありました。到底納得できるものではありません。現市民体育センターを残して、新市民体育センターの建設は中止すべきだ。決断すべきだと思うのですが、お答えをいただきたいと思います。 663 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 664 ◯総務部長(犬井義夫君) 市民体育センターの取り壊しにつきましては、さきの平成29年12月市議会定例会で、彦根市民体育センターの設置および管理に関する条例を廃止する条例案を提案し、可決いただいたところです。非常に厳しい財政状況ではありますが、国体関連事業としまして、国体開催までに整備しなければならない施設として認識しております。スケジュールがありますので、整備に遅れが生じないよう、必要な予算措置を講じてまいりたいと考えております。 665 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 666 ◯18番(山田多津子さん) 「整備しなくてはならないと思っている」と言われましたが、本当に整備する必要があるのか。この財政状況のもとで、きちんとした判断をすべきだと思うのです。私たちの時代ではなく、私たちの子どもや孫たちに大きな借金を残すという彦根市の財政状況の中で、私が述べているのは私の個人的な意見ではない。基金が2億円しかない。こういう状態で、なぜ彦根市は国体に大きなお金を使うのか。まだ使える市民体育センターを残して、新しい市民体育センターの建設はやめるべきだと、多くの方々から聞いています。そういった点で、今、発言させていただいています。ぜひもう一度考え直していただく。このことを強く求めておきたいと思うのです。  大項目2、最後のセーフティネットである生活保護制度は公正な適用がされているか。  今年は、5年に一度の生活扶助基準の見直しの年となっていますが、安倍政権が生活扶助基準引き下げの方針を決めたことにより、国民の不安と批判が広がっています。  今回の見直しでは、7割近くの世帯で生活扶助基準が引き下げられ、生活扶助費は最大5%、平均1.8%の削減、生活扶助費総額は年間210億円、国費分で160億円削減とされています。これは2013年の最大10%、平均6.5%、総額890億円の削減に続く、連続引き下げとなります。2回の引き下げを合わせると、総額で1,100億円もの引き下げになります。  そういった中で、生活に困った方を確実に制度利用に導いていくことは、社会全体の安全網ともなっています。生存権を真に保障するために、自治体は生活に困った方たちがSOSを出す契機にできるように、わかりやすく、これなら相談できると思える対応を求められています。  現在、市での生活保護制度が、最後のセーフティネットとして、公正な適用がされているのか、質問いたします。  中項目1、生活保護実施の態度について。  細項目1、生活保護制度そのものの理念をお示しください。 667 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 668 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 生活保護制度は、生活に困窮する全ての国民に対し、その困窮の程度に応じ必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的としております。  これは、生活保護法第1条に規定しているとおり、日本国憲法第25条に規定する「全て国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という理念に基づくものであると認識しております。 669 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 670 ◯18番(山田多津子さん) おっしゃっていただいたとおりなのです。  細項目2、生活保護手帳を開けると、1ページに書いているのですが、生活保護実施の態度に「保護の実施要綱等を骨とし、これに肉をつけ、血を通わせ、温かい配慮のもとに、生きた保護行政を行うよう実施することを期待する」と示されています。このことを念頭に置いた生活保護実施が行われているでしょうか。 671 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 672 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 生活保護手帳に記載のあります生活保護実施の態度につきましては、議員ご指摘のとおり、「保護の実施要領等を骨とし、これに肉をつけ、血を通わせ、温かい配慮のもとに、生きた生活保護行政を行うよう」示されており、実施に当たっては、1)生活保護法実施要領等の遵守に留意すること、2)常に公正でなければならないこと、3)要保護者の資産・能力等の活用に配慮し、関係法令制度の適用に留意すること、4)被保護者の立場を理解し、そのよき相談相手となるように努めること、5)実態を把握し、事実に基づいて必要な保護を行うこと、6)被保護者の協力を得られるよう常に配慮すること、7)常に研さんに努め、確信を持って業務に当たること、以上七つの諸点に留意の上、実施することが明記されており、本市におきましても、これらに留意し、適正な保護の実施に努めているところです。 673 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 674 ◯18番(山田多津子さん) 全部言っていただいたのですが、2番の常に公正でなければならないこと、4番の被保護者の立場を理解し、そのよき相談相手となるように努めること、これらのことが非常に大事な部分だと思います。再度お聞きしたいと思うのですが、この立場に立って保護行政がなされているのか。 675 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 676 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 山田議員がおっしゃいました、常に公正でならなければならないこと、よき相談相手となるよう努めること、これは生活保護行政の基本になるところだと認識しております。したがいまして、記載のあるとおり、生活保護の実施の態度につきましては、特に留意しながら対応しているところです。 677 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 678 ◯18番(山田多津子さん) そのことを踏まえて、中項目2に移っていきたいと思います。  中項目2、生活保護の申請・相談窓口における対応について。  細項目1、県内の福祉事務所の保護の動向データを見てみますと、2011年度と2017年度の生活保護世帯数を比較してみますと、全県で7,334世帯から8,284世帯、112%に増加しています。大津市では2,707世帯から3,097世帯、114%に増えています。ところが、彦根市では、同じ6年間で688世帯から594世帯、86%に減っています。地域の条件はあるかと思いますが、彦根市だけが被保護世帯数が極端に減っているのは、水際作戦の激しさを示しているのではないでしょうか。生活保護申請者に対して、申請権を侵害することなく対応がなされているか、お聞きいたします。 679 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 680 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 生活に困窮している市民からの相談に対しましては、3名の相談員を配置し、1回の相談におおむね1時間から2時間を費やし、対応しているところです。  相談対応につきましては、相談者の話を傾聴することを大切にし、相談しやすい雰囲気づくりに心がけています。また、相談者の抱える困り事の原因を探り、困り事を原因から取り除くための支援方法を提案しております。生活保護による支援や生活困窮者自立支援のほか、その他の法律・制度の活用を提案するなど、困り事の内容によって提案内容はさまざまですが、中でも生活保護制度は最後のセーフティネットとしての重要な役割がありますことから、「生活保護のしおり」を用いた丁寧な説明を心がけており、議員ご指摘のような、生活保護の申請を希望される方に対し、申請権を侵害するようなことは行っておりません。  なお、平成28年度までの直近4年の生活保護開始件数を申し上げますと、生活困窮者自立支援が定着してきたことから、昨年度はちょうど100件でしたが、平成25年度から平成27年度までは大体140件前後でした。また一方で、保護率の減少は、生活保護開始件数に比べて、収入増加等の理由により生活保護廃止件数が多かったことが要因であると考えております。 681 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 682 ◯18番(山田多津子さん) 私もこのデータをお聞きしたのですが、昨年は400件余りの相談があって、生活保護が適用されたのは100件とのことでした。就労支援や自立支援の指導をされると思うのですが、確かに1時間以上の聞き取りをされます。私も何度も同席させていただきました。次の質問とも関連するのですが、彦根市自動車等保有・一時使用状況調査表というものを出されます。その際に、車を持っていると、いかにも申請できないようなことを言われるのです。「車をお持ちですか」と言われます。車を持っているとだめかのような聞き取りをされます。「いずれ処分してもらわないとだめです」と言われると、保護申請ができないのかと思うのです。  厚生労働省の指導が出ているのですが、監査指導方針というものがあって、関係書類の提出を求めることなく申請書を交付することが第一義的になっているのです。この調査票を出すことによって、申請できないように受け取る申請者がたくさんいます。それは指導に入ってしまうので、申請する前に調査票を求めるのは間違っていると思うのですが、いかがでしょうか。 683 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 684 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 自動車については、基本的には生活必需品ではないこと、資産価値が高い、維持費が高額である、万一事故を起こした場合の補償の問題、低所得者との均衡、国民一般の生活感情を考慮するといった観点から、基本的に生活保護の制度では認められておりません。  したがいまして、ご相談に来られたときに、そのような話はさせていただいております。しかし、それを理由に申請を受け付けていないということは一切ありませんので、議員のおっしゃる水際作戦には当たらない。後々のトラブルを避けるために、事前にご説明を申し上げているものとご理解いただきたいと思います。 685 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 686 ◯18番(山田多津子さん) もう一度言いたいと思います。厚生労働省の監査指導方針では、自動車や不動産を処分しなければ保護申請ができないなどの誤った説明を行ったり、扶養の有無が要件であるかのような説明をするなど、保護の申請を侵害していると疑われるような行為は厳に慎んで、保護申請の意志を確認しているか。先ほど言いましたように、事前に関係書類の提出を求めることなく、申請書を交付しているか。これらのことが監査における指導要項として出されているのです。  「お車をお持ちですか」、「この調査表をお書きください」と言われます。調査票は申請時に一緒に出すのです。調査票を出すと、「処分してください」と必ず言われます。そこが申請権を侵害していることになるのですが、いかがでしょうか。 687 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 688 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 繰り返しになりますけれども、ご相談に来られたときに、一定の書類を出していただきまして、原則的な自動車の保有に対する考え方はご説明申し上げます。国の定める基準があり、ケースによっては保有、使用、借用を認めていることもありますので、それもあわせて説明しています。自動車を保有されることを理由に生活保護申請ができないかのような説明をしたり、そのように受け取られるような説明はしないように心がけております。ご理解をいただきたいと思います。 689 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 690 ◯18番(山田多津子さん) では、これからは、保護申請を受け付けてから、この調査票を出していただくことが大事だと思うのです。「福祉事務所から保有の認可を得ていますか、得ていませんか」と書いてあるのです。そこはおかしいと思うのです。申請時に「福祉事務所の許可を得ていますか」と書いてあるのです。それはおかしいと思うのです。そのための調査票なのです。申請時に、この紙を出すのです。そのやり方は間違っていると思います。これからは絶対に改めていただきたい。このことを強く申し上げておきたいと思います。見解を求めます。 691 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 692 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 私どもとしては、山田議員がおっしゃったような意味合いで書類をお渡ししているものではございません。事前に、生活保護制度をご理解いただくための一つの資料としてお出しいただいているものですので、ご理解をお願いしたいと思います。 693 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 694 ◯18番(山田多津子さん) では、申請後に調査してください。でなければ、おかしいです。再度、申し上げます。「そのためにお渡ししているのではない」と言われるのであれば、申請を受け付けてから調査するべき。そうでなかったら、おかしいと思いますので、ぜひそういう指導に変えてください。よろしくお願いしたいと思います。これは間違っています。申請を受け付ける前に、「車を持っていますか、持っていませんか」、「処分してください」と言うのは指導に入っているのです。保護が実行されてから指導に入っていくのですから、車のことをお聞きになるのは、既に指導していることになります。そこは間違っていますから、改めていただきたい。このことを強く求めておきたいと思います。  今の質問とかなり重なってしまいますが、細項目2、生活保護の申請時に、車を保有していると申請できないかのような取り扱いがされているようにお聞きしていますが、申請権を侵害するような水際作戦は行われていないでしょうか。 695 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 696 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 先ほどの答弁とも重なるところがありますが、生活保護の相談・申請時におきましては、生活保護開始になった場合に、生活保護法第4条第2項の規定に基づき、民法で定める扶養保護者からの支援が受けられるかを調査させていただくことを説明しております。また、自動車の保有・使用・借用についても、原則禁止であることを説明しております。  一方で、扶養義務調査につきましては、正当な理由があれば調査しないこと、先ほど申し上げましたが、自動車の保有・使用・借用につきましては、被保護者からの申立てがあれば、国の定める基準に基づき、保有・使用・借用を認めていることも同時に説明しております。  なお、相談者が扶養義務調査を拒否されたり、自動車を保有されていることを理由に、生活保護申請ができないかのような説明やそのように受け取られる説明はしないよう心がけて、日々、相談業務を行っております。 697 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 698 ◯18番(山田多津子さん) 繰り返しになります。この調査票についてお聞きになること自体、申請権を侵害していると言わざるを得ない。そのことを申し上げておきたい。  相談に来られて、就労意欲があって、これから仕事をする。車を持っている。「これから仕事をしたい」という意思を示されている方については、1年間の猶予期間があるはずなのです。そういったこともきちんと遵守して、相談に乗っていただくこと。このことを強く求めておきたいと思います。  それでは、細項目3、生活保護利用者であっても、車の保有は認められています。その要件をお示しください。 699 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 700 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 生活保護被保護者からの自動車の保有・使用・借用の申立てに対しましては、彦根市自動車の保有認否検討会を開催し、国の定める基準に基づき、保有認否の検討をしており、次の要件が満たされる場合について保有等を認めております。  1点目は、保有している自動車を事業用に使用する場合です。  2点目は、障害のある人が、通院・通所・通学用に使用する場合です。  3点目は、通勤用に使用する場合です。  いずれの要件につきましても、個々の世帯の生活内容は千差万別でありますことから、基準を一律に当てはめるのではなく、所要の調査を行い、その必要性を十分検討の上、個別・具体的に検討しているところです。 701 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 702 ◯18番(山田多津子さん) 基準をお示しいただきました。  では、中項目3、生活保護利用者に対する行き過ぎた指導について。  細項目1、精神障害手帳を有して、パート勤務であるが就労している生活保護利用者に対して、人権侵害とも言える執拗な車利用を認めない指導が行われたことに対する見解をお示しください。 703 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 704 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 障害のある人が通院・通勤に自動車を使用したいとの申立てに対しましては、任意保険に加入していることのほか、公共交通機関の利用が困難であるなど、幾つかの諸条件を満たすことを求めており、諸条件を満たすことができない場合、原則、認められないものとしております。  また、自動車の保有が認められない被保護者が保有していることが明らかな場合は、生活保護法第27条の規定に基づき、自動車を処分していただくよう適正な指導をしており、行き過ぎた指導はしておりません。 705 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 706 ◯18番(山田多津子さん) 先ほどの車の保有の要件の中に、障害者というお話がありました。それから、最初に、生活保護実施の態度のことをお聞きしました。「保護者の立場を理解して、よき相談相手になるように努めること」と書かれています。  行き過ぎた指導があったことを申し上げます。この方は精神障害の手帳をお持ちです。パニック障害をお持ちです。福祉事務所に出向くときは、精神安定剤を飲まないといけないぐらい、パニック発作が起こりやすい方です。現場に3度、立ち会いました。車を持ってはだめだという指導がなされている中で、この方は車しか移動手段がないことをずっと訴えておられました。診断書が出ているのです。パニック障害をお持ちだということが診断書に書かれています。その診断書をどのようにお読みになったのかと思うのです。心を寄せて、温かい血があり、肉がある対応がされているのか。この方に対して、帰り際に、後を追いかけてきて、「車に乗ってきたのか。車を置いて帰れ。歩いて帰れ」と言う。3回も見ました。最後は、パニック障害が起こって、その場に倒れ込みました。それでもなおかつ、「車を置いて帰れ」と言う。そういう指導がなされている。福祉事務所の体制が行き過ぎていると思います。人権侵害だと思うのですが、いかがでしょうか。 707 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。
    708 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 私も、この件に際しましては、本人に聞き取りしておりますが、議員がおっしゃったような恫喝的な態度はとっていないと聞いております。  障害のある方が自動車を利用できる場合につきましては、一定の条件があります。障害のある方全員が自動車を認められるわけではありません。国の定める基準によりますと、身体障害者の置かれた身体機能の程度によるもので、一概に等級を持って決めることはできないが、自動車税等が減免される障害者を標準とし、障害の程度・種類および地域の交通事情、世帯構成等を総合的に検討して、個別に判断するとされています。  したがいまして、精神障害者保健福祉手帳などを所持されている場合につきましても、自動車税等が減免されているのかどうかを彦根市の判断基準にしており、本件につきましても、検討会を開催して、いろんな諸事情を総合的に勘案した結果、車の保有は認められないとなったものです。 709 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 710 ◯18番(山田多津子さん) 11月21日付で診断書が出されていますが、その診断書は見られましたか。 711 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 712 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 確認はいたしました。 713 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 714 ◯18番(山田多津子さん) 何度も申し上げますが、「車を置いて帰れ」という指導は、1人のケースワーカーだけではありません。3人が、車に乗ってきたかどうかの現認に行き、「車に乗るところを再度見たいから、乗りに行け」と、そこまでいきました。「なぜそこまでするのか」と尋ねたのですが、「現認する必要がある」とのこと。まさに嫌がらせとしかいいようがない。そういう指導がされているのです。どこまで報告が上がっているかは知りませんが、私は、この場に3回立ち会いました。本当に行き過ぎた指導だと言わざるを得ない。  これは県議会でも取り上げられました。「一律の基準を決めるのではなく、各事務所でおのおのの状況はしっかり把握して判断していくこと。車を置いて帰れという発言は、申請権を侵害することのないように、県からも指導していく」と言われています。見解をお示しください。 715 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 716 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 山田議員がおっしゃいました県議会のやりとりにつきましては、私もインターネットで確認いたしました。それは彦根市の生活保護行政に対する憤りの発言でした。私どもとしましては、先ほど来、繰り返しておりますように、そのような対応をしているという認識はございません。山田議員の方でそのように受けとめられたことは、真摯に受けとめる部分もあるかもわかりませんが、私どもが担当職員等に聞き取りをして、内容を聞いている限り、山田議員がおっしゃったような、極めて不適正な対応としているという認識は持ち合わせておりませんので、ご理解をお願いしたいと思います。 717 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 718 ◯18番(山田多津子さん) 何回も言いますが、私は、3回、その場に立ち会いました。1回目も、ソーシャルワーカー3人ぐらいに囲まれたと思います。2回目は、余りにもひどい。「どうやって帰るのですか」と言うと、「置いて帰れ」、「歩いて帰れ」と言われたので、その場で泣き崩れられました。3回目は、もう耐えられないと、そこで倒れられました。それでも、ソーシャルワーカーたちは何もしなかった。そういう報告は上がっていますか。そういう指導がされていることをしっかり認識していただきたい。何度も言います。心療内科から診断書が出ているのです。こういう診断書を出しておられる方に対して、なぜそこまでの指導をする必要があるのか。車でないと移動手段がない。一生懸命就労しているのです。「車でしか仕事に行けないのであれば、やめたらいいではないか」、そこまで言われたのです。そんな報告は上がっていないかもしれません。そんな指導は絶対に間違っています。彦根市の生活保護に対する指導は間違っていると言わざるを得ない。時間がないから次へいきますが、そういう指導がされていること自体、もう一度精査して、福祉事務所全体が襟を正していただきたい。このことを強く求めておきたいと思います。  大項目3、農業被害に対する市の支援策強化を求めて。  昨年10月の台風21号により多くの被害が発生し、彦根市内の農業経営にも大きな影響を与えました。生産者の皆さんには、日々さまざまなご苦労をいただいていますけれども、自分の育てた作物の成長に喜びを感じ、日々の農業作業に励んでいただいています。その生産意欲をそがれるような被害状況でした。  こうした農家の皆さんへの支援策を求めて、さきの12月定例会でも、山内議員が取り上げて質問しておりますが、その後、滋賀県や他市では救済に向けての支援事業に取り組まれています。そのことを踏まえ、以下、質問いたします。  中項目1、農業被害に遭われた方々への救済措置状況について。  細項目1、台風21号による農業被害に対して、滋賀県では、力強いしが型園芸産地育成支援事業の拡充で7,000万円の補正予算が計上されました。市内の農業者の活用状況をお示しください。 719 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 720 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 本市における昨年10月の台風21号による農業用ビニールハウスの被害につきましては、全壊23棟、半壊11棟の計34棟のほか、一部破損、ビニール破損等を確認しています。  これらのうち、8名の生産者が計19棟の再建を、県の力強いしが型園芸産地育成支援事業で実施されており、その総事業費は1,622万円、補助予定額は276万円となっています。 721 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 722 ◯18番(山田多津子さん) 細項目2、県の支援事業に該当しなかった農家への救済策はどのようにされたでしょうか。 723 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 724 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 台風被害で大多数でありましたビニール破損や今回の県の支援事業に該当しなかった農業者に方々に対しての市独自の支援は実施しておりませんので、自力での対応をお願いしているところです。 725 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 726 ◯18番(山田多津子さん) 細項目3、野洲市では、県の救済措置から漏れた農家を対象に、市独自の支援策のための補正予算を組まれました。彦根市でも、施設被害や農作物に対する被害救済に独自支援をすべきと考えますが、見解をお示しください。 727 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 728 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 本市独自の支援につきましては、本来、災害への備えとしての農業共済制度がありますことから、こうした制度がある中での施設被害への救済に対して積極的な公的支援はなかなか難しいものと考えております。  しかしながら、今回の台風21号による被害は、規模が大きく、特別なことであると十分認識しており、大規模な被災の場合の対応につきましては、12月定例会の山内議員への答弁でもお答えしましたとおり、他市町の特徴ある取り組みやその実施効果などを情報収集に努め、研究してまいりたいと考えております。 729 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 730 ◯18番(山田多津子さん) では、どのような研究をされたのでしょうか。 731 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 732 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 先ほどお話のありました他市の状況を確認して、どういった場合に対応するのか、対象はどの部分であるのか、そういったものを研究しているところです。特にその中では、ハウスは、基本的に骨組みには支援がありますが、守山市、野洲市とも、被覆資材、ビニールは除くとなっています。こういったものも含めまして、今後どういった対応ができるのか、研究してまいりたいと考えております。 733 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 734 ◯18番(山田多津子さん) 野洲市では、年が明けてすぐに、県の事業に漏れた方をどう救済するのかということで、すぐに支援策を出されました。守山市でも、果樹の防鳥ネットに対する補助を決められています。まだ、研究をされているのですか。 735 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 736 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 現在研究中です。 737 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 738 ◯18番(山田多津子さん) 12月定例会で、部長は「今後検討課題、研究課題ということで、他市の状況等も検討させていただきまして、進めさせていただきます」とお答えになっている。この答弁を聞かれた農家の方は、彦根がどんな救済をしてくれるのかと期待されているのです。まだ研究中なのですか。 739 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 740 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 申し上げましたように、現在研究中です。今年も台風被害の可能性がありますので、今年のシーズンまでには必ず研究させていただきたいと思います。 741 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 742 ◯18番(山田多津子さん) 今年、台風が起こるかどうかはわかりません。  私の地元の梨組合の方が出された要望書ですが、破れてしまって、防鳥ネットに120万円かかります。守山市では6分の1の救済をされるのです。野洲市は、漏れた方を救済していくという施策を出されました。まだ償還が残っているのです。これはビニールハウスではないです。ネットです。これは資材の一環だと思うのです。今年、台風が起こるかどうかはわからない。今、被害に遭われた方に対しての支援をするのが、市の態度ではないのでしょうか。   (発言する者あり) 743 ◯18番(山田多津子さん) 頑張ります。  もう一度、お願いします。 744 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 745 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 先ほど申し上げましたように、できるだけ早急に研究してまいりたいと思います。 746 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 747 ◯18番(山田多津子さん) 今の答弁を、市民の方はインターネットで見ておられます。私は、今回、このことを取り上げると言っています。今の部長の答弁をどのような思いで聞かれているのか、わかりますか。彦根梨は彦根の特産品と答弁でも言われました。そういう位置づけで、一生懸命梨をつくっておられるのです。そういう方々に対してなぜ救済措置がされないのか。県の事業に漏れた方を何とか救い上げようとされた野洲、守山。「事情を調査して」と言われました。そういう立場に立てないのか。非常に残念に思います。私は、今の答弁を本当に情けない思いで聞きました。時間がないので次へいきますが、補正予算でも組んで、救済措置を講じていただきたい。このことを強く求めておきたいと思います。  大項目4、農業集落排水(農村下水)と公共下水道との接続時期について。  農業集落排水事業は、農村地域の環境保全や生活環境の整備、ならびに琵琶湖を含む公共用水域の水質保全を目的に、1990年から事業に着手し、1993年4月より供用開始された新海地区を皮切りに、7処理区、13集落を対象とし、1996年に全ての整備が完了しました。そこで、以下、質問いたします。  中項目1、農業集落排水と公共下水道との接続時期について。  細項目1、公共下水道との接続時期について、どのような計画をされているのか、お聞かせください。 748 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 749 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 本市の農業集落排水事業は、議員ご承知のとおり、平成2年度に新海地区を皮切りに、本市南部地域の市街化調整区域で取り組みました事業です。現在では7処理区が稼働しておりますが、供用開始から25年が経過する施設もあります。また、本市の下水道事業は、昭和56年度の事業着手以来36年が経過しており、平成28年度末現在の人口普及率は81.7%となっております。  滋賀県におきましては、このような公共下水道や農業集落排水事業、ならびに合併処理浄化槽等の各汚水処理施設の効率的な整備を進めるために、平成28年度に滋賀県が各市町の意見を聴取し、滋賀県汚水処理施設整備構想2016を策定されました。  この構想の中で、本市の農業集落排水施設は平成37年度より供用開始時期の古い施設から順次接続を行い、本市が公共下水道事業の完了目標としております平成42年度までには全ての施設の接続を終えたいと考えており、現在、県では流域下水道の幹線環境の延伸に向けた各種調査・検討を進めていただいているところです。 750 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 751 ◯18番(山田多津子さん) これまでの議会の中でも、「平成42年度を最終に」とのご答弁をいただいています。私の集落でも、「いつになるのか」と大変期待されています。  細項目2、計画では5年間で全ての接続を終了することになっていますが、計画内容をお示しください。 752 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 753 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 平成37年度より供用開始時期の古い施設から順次接続を計画しておりますが、各処理区の接続には、地域の皆様、国や県の関係部局との調整がそれぞれ必要となりますので、接続地区の順序については多少の前後が生じるものと考えております。  具体的な接続方法や接続地点については、今後詳細な検討が必要と考えておりますので、一般的な接続に向けての計画をお答えいたします。  まず、滋賀県では、新海地区、本庄地区、南三ツ谷地区の農業集落排水施設を接続するために、新たに流域下水道の幹線環境を延伸していただくことになります。この延伸にあわせて、本市の公共下水道管の接続点が設けられますので、本市は、公共下水道管を農業集落排水の下水道管に向けて埋設することとなります。  地域の皆様には、農業集落排水施設から公共下水道へ切り替えるに当たって、さまざまな調整を進めていただく必要があると思われます。詳細につきましては、農業集落排水事業の所管部局が、農村下水道管理組合協議会等の会議の場で調整させていただくことになると考えております。これら調整事項が全て整った地区で、公共下水道管への接続を行うこととなります。  いずれにいたしましても、農業集落排水施設から公共下水道への接続には、準備に相当の期間が必要と考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 754 ◯議長(八木嘉之君) 山田さん。   〔18番(山田多津子さん)登壇〕 755 ◯18番(山田多津子さん) 私の集落でも非常に心配されている。こういう答弁をお聞きして、少し先が見えてきたのではないかと思っています。  私は、今回の質問に当たって、いろいろ考えたのですが、庁舎耐震工事にかかわった質問が、代表質問、個人質問と、多くの議員から出されました。市長の両翼を固めるべく企画振興部長、総務部長とも認識が違うことが明らかになりました。市の執行部との信頼関係も全くない。団結できていないことが明らかになって、市民はもとより、職員の間でも大きな不安が広がっています。市長として、このような事態を招いた責任を痛感していただきたい。 756 ◯議長(八木嘉之君) 質問を終わります。  暫時休憩します。            午後4時12分休憩            午後4時29分再開 757 ◯議長(八木嘉之君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長します。  8番安藤博君。安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 758 ◯8番(安藤 博君) それでは、2月定例会に当たりまして、質問を始めたいと思います。  初めに、大項目1、市長公約と予算編成の関連について。  この案件につきましては、昨年の9月定例会ならびに12月定例会で、市長の公約実現について質問を行ったところです。政治家市長としての明快な答弁がございませんでした。まさか3議会にわたって同じような質問をするとは、私も思っておりませんでしたが、予算を上程された2月定例会におきまして、再々質問をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。  中項目1、9月定例会および12月定例会でも申し上げましたが、強い彦根をつくるための10の約束は、1)子どもたちの未来をつくる、2)女性が輝くまちをつくる、3)シニア世代の活躍の場をつくる、4)安心して暮らせる福祉のまちをつくる、5)豊かな経済でまちのにぎわいをつくる、6)安全で魅力あるまちをつくる、7)魅力ある文化とスポーツのまちをつくる、8)歴史と伝統を生かし、世界に誇れるまちをつくる、9)水と緑の潤いあるまちをつくる、10)人と人が支え合うきずなのまちをつくるの約束であり、61項目の実現に向けた平成30年度予算措置に関して質問してまいります。  細項目1、今定例会で上程されました平成30年度当初予算は、一般会計446億円が計上されたところであります。改めまして、61項目のうち市長の強い思いとして予算化された項目は何か、具体にお示しいただきたいと思います。 759 ◯議長(八木嘉之君) 市長。
    760 ◯市長(大久保 貴君) 平成30年度予算において公約を予算化した項目を、安藤議員から3議会にわたってご質問いただきました。このたびようやく予算化し、ご審議願う状況になりましたので、ご報告させていただきたいと思います。  重点施策別に申し上げますと、まず福祉政策につきましては、発達支援センターの設置に伴う体制整備、シニア世代の活躍の場としてシニアサポーターズクラブの立ち上げを行います。  教育政策につきましては、放課後児童クラブの利用希望者が増加しているため、河瀬小学校に新たに専用棟を建築し、中学校では学力向上を図るために教員への支援員を配置します。昨年度の国語に加えて、数学の支援員を配置します。  産業経済政策につきましては、本市の地場産業であります彦根仏壇を広く海外へ周知しビジネスへとつなげるために、彦根物産海外展開支援事業を推進します。また、きのうも話題になりましたけれども、ホストタウンの関連から、スペインのセゴビア市との国際交流に向けた具体的な調整に着手してまいりたいと考えております。  そのほか、彦根城の世界遺産登録に向けた公開シンポジウムと城塞遺産国際学術会議の開催や、主要幹線道路の除雪を行うための除雪対策事業の推進、新市民体育センターの整備に伴う敷地造成工事など、これら合計で46事業において、公約を実現するための経費として予算化をさせていただきました。  その他の事業につきましても、継続して取り組んでいるものがあり、予算化として新たに見えたものではないけれども、事業として継続的に進めてまいっております。  予算化できていないものについて申し上げますと、バーベキュー場、グランピングなどについては、シティプロモーションの中で今後検討してまいりたいと考えております。佐和山周辺や中山道の整備なども今後検討したいと思っており、これらの項目についても鋭意取り組んでまいりたいと考えております。 761 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 762 ◯8番(安藤 博君) 3定例会においてようやくでてきた中で、61項目で46事業を予算編成に当て込んだことを確認させていただきました。  市長、本来であれば、9月定例会で、議会としては、骨格予算を組むに当たって、市長から各部局にどういう思いを伝えたのかを確認したかった。12月定例会では、復活予算に対して、市長の魂がどこに入っていたのかを確認したかった。そして、2月定例会で、一般会計が446億円となった中で、公約に対する実現性がどこにあるのか、本気度がどこにあるのかをチェックしたかったわけです。だから、9月、12月と質問をしたのです。本来であれば、9月定例会でも、示すべきだったと申し上げておきたいと思います。  細項目2、61項目の実現のための具体な計画を問う。  いみじくも一部予算化できなかったものをおっしゃられましたが、予算化されなかった項目について、どのような計画で公約を実現され、市民との約束を果たそうとしているのか、具体にお答えください。 763 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 764 ◯市長(大久保 貴君) 公約実現について最大限の努力をしておりますが、都市開発や施設の整備を伴うなどについては、関係団体等との調整や財源の確保という問題もありますことから、平成30年度当初予算に盛り込むことはできておりません。  しかしながら、今回予算化を見送った事業に関しましても、担当部局には検討・調整を指示しております。再々ご指摘いただいておりますように、大変厳しい財政状況ではありますけれども、財源の確保に努めながら、できる限り、任期中の実現に向けて精いっぱい努力したいと考えております。 765 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 766 ◯8番(安藤 博君) しっかりと努めていただきたいと思います。  それでは、大項目2、平成30年度の主要事業から、数点、質問を行ってまいります。  まず、中項目1、まち・ひと・しごと移住推進事業からです。  この件につきましては、閉会中における企画総務消防常任委員会の継続審査調査事項として審査をしてまいりました。また、常任委員会として、先進地である西予市の視察をさせていただいたところであります。  細項目1、移住促進住宅取得補助金の対象要件を緩和した理由は何か、お尋ねいたします。先ほど申し上げた閉会中の企画総務消防常任委員会でも、委員の皆さん方からご意見等々が出ていた案件ですので、その理由についてお聞かせいただきたいと思います。 767 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 768 ◯企画振興部長(馬場完之君) 移住促進住宅取得費補助事業につきましては、平成28年10月より実施しておりますが、問い合わせはあるものの、申請件数は伸び悩んでおり、平成29年度には子どもの人数要件を3名から2名に緩和しましたが、いまだ申請件数は1件と少ない状況です。  このような状況から、彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略推進協議会の外部委員の方からも、要件緩和についてのご意見もいただいたり、また議会でのご質問もあったところです。  この事業をより効果的なものとするため、対象要件の緩和について検討が必要であると考え、中古物件の購入者も対象とし、さらに年齢要件も緩和することといたしました。 769 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 770 ◯8番(安藤 博君) 再質問です。  中古物件は理解いたしました。年齢要件は45歳。本来であれば、シニア世代を含めて考えたときに、45歳というのはまだ働き盛りであります。そういうことからすると、検討段階では、50歳なり、55歳なり、そういう年齢層が出なかったのか、再確認しておきたいと思います。 771 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 772 ◯企画振興部長(馬場完之君) もともと39歳以下というのは、まち・ひと・しごと創生総合戦略の1施策としてするものです。人口減少社会にありまして、人口を何とか増やしていくための施策であります。国も言っておられますが、若者という概念が39歳以下であったために、もともとが39歳以下であった。次の家賃補助の方にも関係があり、同じような年齢要件になっています。別の事業では、婚活事業も45歳ということで、その年齢にしたものです。 773 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 774 ◯8番(安藤 博君) それでは、細項目2、移住促進家賃等補助金の対象要件を緩和した理由は何か、お尋ねいたします。 775 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 776 ◯企画振興部長(馬場完之君) 要件緩和につきましては、今ほどの住宅取得費補助金と同様に、彦根市まち・ひと・しごと創生総合戦略推進会議の外部委員の方からもより効果が上がるよう要件緩和に対する意見もあり、また議会からは昨今の晩婚化の流れから年齢要件を上げられないかとのご指摘もありました。先ほども言いましたけれども、婚活イベントの年齢要件も45歳以下としていることなどから検討を加え、平成30年度より、年齢要件を39歳以下から45歳以下に拡充することといたしました。 777 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 778 ◯8番(安藤 博君) 続きまして、細項目3、新たに結婚新生活支援補助金を創設していただきましたが、その内容についてお尋ねいたします。 779 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部長。 780 ◯企画振興部長(馬場完之君) 本事業は、国庫補助金を活用して行うもので、移住推進事業の住宅取得費補助金および家賃等補助金の要件を満たし、市外から移住された夫婦ともに婚姻日における年齢が34歳以下かつ世帯所得が340万円未満の新婚世帯を対象に、住宅取得や住宅賃貸に係る引っ越し費用、敷金・礼金および仲介手数料について、30万円を上限に上乗せで助成するものです。 781 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 782 ◯8番(安藤 博君) 理解いたしました。  それでは、中項目2、シティプロモーション推進事業から。  先般、議会改革特別委員会で、春日部市を視察しました。春日部市と言えば、「クレヨンしんちゃん」と連想できる都市です。春日部市のシティプロモーション室では、クレヨンしんちゃんの絵葉書とクリアファイル、ぬりえが1セット200円で販売されていました。私も購入させていただきました。クレヨンしんちゃんという全国的に知名度のあるキャラクターを使用して、春日部市をPRされています。そこで、シティプロモーション推進事業から、以下、質問いたします。  細項目1、昨年10月に、東京の日本橋に、滋賀県の魅力を体感できる拠点として「ここ滋賀」がオープンしました。ここ滋賀の具体な活用はどんなことを考えておられるのか。春日部市のクレヨンしんちゃんでいきますと、ひこにゃんなども活用されるのか、お聞かせください。 783 ◯議長(八木嘉之君) 企画振興部参事。 784 ◯企画振興部参事(辰巳 清君) 滋賀県情報発信拠点「ここ滋賀」につきましては、本市におきましても、本年2月19日月曜日から2月22日木曜日までの4日間にわたって出展いたしました。  期間中は、彦根仏壇の技術により作成されました赤備え甲冑の展示や、国宝・彦根城築城410年祭で制作されました映像作品「プレイバック城下町彦根シアター・城づくり編」を放映する一方、彦根仏壇事業協同組合のスタッフや市職員が、直接、来場されたお客様とコミュニケーションをとりながら、本市の魅力についての説明や彦根市に関するアンケート調査を実施するなどのプロモーション活動を行いました。  なお、2月19日月曜日には、ひこにゃんも登場し、多くの方にお越しいただくことができましたが、ここ滋賀1階のイベントスペースが非常に手狭で、来場者の安全が確保できなかったため、急遽、屋外での対応とさせていただきました。  来年度につきましては、当初、彦根の食をテーマに、ここ滋賀1階スペースでの出展を予定しておりましたが、今年度の反省を踏まえ、2階のレストランの活用も視野に検討を進めてまいります。  また、ひこにゃんにつきましては、首都圏においても非常に認知度が高く、集客力もありますことから、会場の調整とあわせまして、可能な限り活用してまいりたいと考えております。 785 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 786 ◯8番(安藤 博君) 続きまして、中項目3、北朝鮮のミサイル脅威や自然災害など、市民に対して早期伝達が求められておりますので、以下、質問いたします。  細項目1、7,084万8,000円の予算で、同報系放送設備関係経費が計上されています。同報系放送設備の具体的な仕様は何か、お尋ねいたします。 787 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 788 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) このたび予算案に計上しております同報系放送設備は、エフエムひこねの電波を利用し、市内に設置する屋外スピーカーを通じて緊急情報をお伝えしようとするものです。  平成30年度は、緊急放送を流すために必要な割り込み放送用設備を危機管理室に整備しますとともに、市役所本庁舎および市内17小学校の18カ所に、それぞれ4基ずつ、屋外スピーカーを設置する計画としております。  この同報系放送設備では、危機管理室から任意でエフエムひこねに割り込み、屋外スピーカーを通じて放送を流すことができるとともに、Jアラートの情報を受信した際には、自動で割り込み放送を屋外スピーカーから流す機能も備わっております。  また、放送を流すスピーカーにつきましても、全スピーカーの一斉報道だけでなく、事前に設定することで一部地域に限った放送を流すことができるなど、状況に応じて必要な地域に必要な情報をお伝えできる仕様となっております。  この同報系放送設備を整備することで、緊急情報をより多くの方により迅速にお伝えできるようになり、本市における緊急情報伝達機能の強化が図れるものと考えております。 789 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 790 ◯8番(安藤 博君) ちなみに、そのスピーカーで何キロ平方メートルをカバーできるものですか。 791 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 792 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 周囲の状況、そのときの気象条件にもよりますが、おおむね半径300メートルから半径400メートル程度は聞こえると聞いております。 793 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 794 ◯8番(安藤 博君) 細項目2、今回は17小学校と市庁舎へ18基の整備とのことですが、今後の拡充計画についてお聞かせください。 795 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 796 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 防災担当部局といたしましては、市内居住区域全域に放送する必要があると考えており、そのためには今後市内に総数で100カ所以上の屋外スピーカーを設置する必要があると考えているところです。  平成30年度を初年度といたしまして、3年から5年での整備が理想ではありますが、整備には多額の費用を必要としますことから、平成31年度以降の整備につきましては、事業効果や財政状況等を勘案した上で、今後検討してまいりたいと考えております。 797 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 798 ◯8番(安藤 博君) わかりました。市庁舎に1基つけられるとのことですが、明らかに市庁舎の建設が遅れるので、屋外スピーカーの整備も遅れると理解してよろしいでしょうか。 799 ◯議長(八木嘉之君) 総務部危機管理監。 800 ◯総務部危機管理監(高田秀樹君) 今のところ、市庁舎の工事が遅れるのとは直接関係しないと思っております。庁舎本体につけるか、敷地内につけるかの検討も必要ですので、その辺もあわせて検討してまいりたいと思っております。 801 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 802 ◯8番(安藤 博君) わかりました。  それでは、中項目4、ごみ収集事業から質問いたします。  細項目1、市長公約の一つであったと思いますが、ふれあい収集業務の具体的な内容についてお聞かせいただきたいと思います。 803 ◯議長(八木嘉之君) 市民環境部長。 804 ◯市民環境部長(小林重秀君) ふれあい収集業務の具体な内容についてお答えします。  自らごみを指定された集積所まで運ぶことが困難で、家族や近隣、また自治会等の地域での協力が得られない高齢者や障害者のみの世帯などを対象に、分別された燃やすごみや缶などの資源を玄関先などに設置いただく専用の回収ボックスに入れていただき、それを週1回、収集に伺うことを想定しております。加えて、収集時にごみが出されていなかった場合には、声かけをするなどして、異常の有無の確認をあわせて行うものです。  モデル地区を選定、試行を実施するに当たり、福祉部局やモデル地区候補の社会福祉協議会、地域包括支援センターとの間で、収集のあり方や既に構築されている共助や公助のあり方も含め検討しているところです。  さきの6月定例会でもご意見をいただいておりますが、近隣のコミュニティを壊すことのないよう、反面、ボランティアの強制にならないような仕組みとなるよう検討と調整を図り、平成30年度のできるだけ早い時期に一部の地域で実施できるよう取り組んでまいりたいと考えております。 805 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 806 ◯8番(安藤 博君) モデル地区というのは高齢者が多い地域だと思うのですが、想定されている地域があるのか、まだ検討中なのか、確認したいと思います。 807 ◯議長(八木嘉之君) 市民環境部長。 808 ◯市民環境部長(小林重秀君) 想定しているところはありますけれども、まだ協議の段階で、確定しておりませんので、この場でその地域を明確にすることは避けたいと思います。 809 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 810 ◯8番(安藤 博君) ぜひよろしくお願いします。  細項目2、昨年の除雪トラブルの反省から、今年の除雪対応については、おおむね市民の皆さんからお褒めの言葉をいただきました。除雪に関係するショベルローダーの具体な内容についてお聞かせいただきたいと思います。
    811 ◯議長(八木嘉之君) 市民環境部長。 812 ◯市民環境部長(小林重秀君) 昨年の1月14日から24日にかけて見舞われた積雪により、市内の各地で交通網が麻痺するなど、市民生活に大きな影響を及ぼしました。  清掃センターとしましては、現在、大型1台、小型2台、計3台の重機を日常業務で使用しておりますが、保有するショベルローダーはノーパンクタイヤで、単独で公道を走行する仕様となっていないため、昨年の大雪の間、清掃センター構内のみの除雪作業にとどまったわけです。  また、清掃センターでは、草・剪定枝のリサイクルや自治会清掃で発生する揚土の一部を一時保管しておりますが、処理や積み込みに既存重機だけでは対応が難しくなってきていることからも、新たな大型のショベルローダーが必要となってきております。  こうしたことから、日常業務で使用し、かつ昨年のような降雪時には清掃センター職員を有効に活用し、市の除雪作業を補えるよう、ショベルローダーを導入しようとするものです。  清掃センター構内に加え、近隣の市の施設、また要請に応じて、周辺市道の除雪にも活用していきたいと考えております。 813 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 814 ◯8番(安藤 博君) 主要事業の説明でいきますと、リース料が上がっています。ショベルローダーは何基ですか、お聞かせください。 815 ◯議長(八木嘉之君) 市民環境部長。 816 ◯市民環境部長(小林重秀君) ショベルローダーは1基。大型と申し上げましたけれども、バケット幅は2.5メートル程度です。 817 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 818 ◯8番(安藤 博君) 次に、中項目5、シルバー人材運営事業について質問いたします。  細項目1、今回、新たにシニアサポーターズクラブを委託により設置されます。先ほど、市長の公約の一部だとおっしゃっておられたと思います。その役割は何か、お尋ねしたいと思います。 819 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 820 ◯福祉保健部長(牧野 正君) シニアサポーターズクラブは、シニア世代の持つ経験や知識をボランティアという形で有効に活用していただくことを支援する機関として設立するものです。  想定している具体的業務としましては、ボランティアに従事する意欲をお持ちのシニア世代の方から、希望するボランティアの内容等の申請を受け付け、サポーターとして登録を行います。また、ボランティアに来てほしいという市民の方からの依頼を受け付け、サポーター登録内容とのマッチングを行い、適合したサポーターへの依頼内容の提供や依頼者へのサポーター情報の提供を行います。  このように、シニアボランティアに関する需要と供給の調整を図る役割を担うことで、シニア世代の活躍の場を創出することにつなげてまいりたいと考えております。 821 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 822 ◯8番(安藤 博君) 委託とのことですが、どんな規模を想定されているのか。それと、ボランティアといっても多岐にわたることなので、高齢者の方々の一つの活躍の場とおっしゃいましたが、どういったボランティアを具体に想定されているのか、お聞かせいただきたいと思います。 823 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 824 ◯福祉保健部長(牧野 正君) 規模につきましては今後調整していくことになりますけれども、現在、ボランティアの機関としては、彦根市社会福祉協議会と生涯学習課がされている事業もありますので、こういったものとの統合を図りながら、できるだけ多くの方にご登録いただけるような形で準備を進めたいと考えております。  ボランティアの内容につきましては、シニア世代の方が持っておられる経験や知識になりますので、例えば昔懐かしい伝承遊び、芸術的なもの、その他レクリエーション的なものが中心になると思いますが、特に限定することは考えておりません。 825 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 826 ◯8番(安藤 博君) わかりました。  それでは、細項目2、シルバー人材センターでもよく似た事業をされていると思いますが、シルバー人材センターとの違いについて、具体にお答えいただきたいと思います。 827 ◯議長(八木嘉之君) 福祉保健部長。 828 ◯福祉保健部長(牧野 正君) シルバー人材センターの業務につきましては、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に規定されているとおり、臨時的かつ短期的な就業またはその他の簡易な業務に係る就業を希望する高年齢退職者のために、これらの就業の機会確保や提供等を行うものです。  一方で、シニアサポーターズクラブにつきましては、先ほどもご答弁申し上げましたとおり、ボランティアに関する需要と供給の調整を図る役割を持つ機関です。  両者の違いとしましては、主として取り扱う内容が就業、わかりやすく言えば仕事であるのか、あるいは基本的に無償を原則としたボランティアであるのかという違いです。 829 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 830 ◯8番(安藤 博君) 仕事とボランティアの違いだとおっしゃいました。そうならないように所管のところで管理していただきたいのですが、結果的に、同じ方が両方に登録してしまって、限られた方々の集まりになってしまう可能性も考えられます。就業目的と無償では違うとおっしゃられるかもわかりませんが、お友達を誘って、「ボランティアをしましょう」と言い、片方ではシルバー人材センターでも働いておられるとなると、裾野が広がらない。最初の募集の仕方によって変わってくると思いますので、見極めていただきたいと思っております。  議会報告会等でも、市民の皆さんから「高齢者に優しいまちにしてほしい」というご意見も多々いただきますので、所管としての目配り、気配りをよろしくお願いします。  続きまして、子育ての関係に入っていきたいと思います。  中項目6、保育所の待機児童解消策から。  保育所の待機児童は解消されていません。5月1日時点と10月1日の時点では多少待機児童の人数はぶれますけれども、少なくとも解消されていないのが事実だと思いますので、質問をしていきたいと思います。  細項目1、待機児童策として、公立では彦根市で初めての認定こども園である平田認定こども園が、昨年4月に開園しました。待機児童解消に向けた認定こども園の整備計画についてお尋ねしたいと思います。 831 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 832 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 待機児童解消に向けました認定こども園の整備計画ですが、平成28年3月に策定しました彦根市立幼稚園・保育所施設整備計画におきまして、民間事業者の整備状況や待機児童の動向を考慮しながら、各園の老朽化に伴う整備更新にあわせて、認定こども園に移行する計画としております。  この施設整備計画の前提条件としまして、民間事業者による新たな保育所や認定こども園の整備が行われないこと、施設整備の用地が確保できること、保育人材の確保ができること、多額の財源が確保できることとしております。これらの条件が大きく変わりますと、計画は適宜見直すこととしております。  計画策定後、民間事業者により認可保育所1園、小規模保育事業1園が新設されましたほか、私立幼稚園1園が認定こども園に、認可外保育施設1園が小規模保育事業に移行されました。また、平成30年4月に、利用定員90人の保育所が開園いたします。このように民間事業者によります保育所などの整備が進む一方で、依然として待機児童が発生していることから、市立幼稚園の認定こども園化は必要だとは考えております。  今後は、市の財政事情を考慮しつつ、彦根市立幼稚園・保育所施設整備計画を踏まえ、民間事業者の整備状況や待機児童の動向も考慮しながら、各園の老朽化に伴う整備更新と保育環境の充実を進めていきたいと考えております。 833 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 834 ◯8番(安藤 博君) 平田認定こども園の構想が出たときの説明でいきますと、「待機児童が50人出ているとすると、平田認定こども園を含めて、トータルあと5園整備していかないと待機児童の解消にならない」とおっしゃったと思うのです。現在の状況でいくと、変わらず、平田認定こども園を入れて5園で解消できる見込みなのか、お聞かせいただきたいと思います。 835 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 836 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 当初、平田認定こども園の説明させていただいたときには、民間の整備がない状態でした。平成28年に聖ヨゼフ幼稚園が認定こども園化されました。平成29年4月にどんぐりけんだいまえ保育園が開園したり、かんがるー保育園が開園したりと、民間事業者の保育園等の整備がされてきておりますので、早急に、こども園を5園開園しないといけない状況ではありません。 837 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 838 ◯8番(安藤 博君) 民間の方が整備されてきたとのことでした。  細項目2、会社がつくる保育園として企業主導型保育所がありますが、都市部を中心に広がっているように聞いております。彦根市に問い合わせもあると聞いております。企業主導型保育所に対しての当局の見解をお聞かせいただきたいと思います。 839 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 840 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 企業主導型保育事業につきましては、企業が保育施設を設置することで、従業員の方の働き方に応じた多様で柔軟な保育サービスが提供できます。そのほか、地域の子どもを受け入れることで、施設運営の安定や地域貢献を図ることができるもので、国から認可保育所並みの整備費や運営費の助成を受けることもできます。  また、この事業を実施する施設は認可外保育施設になりますが、その設立等の基準は子ども・子育て支援新制度におけます認可の事業所内保育事業と同様の基準となります。認可外保育施設として、児童福祉法および彦根市認可外保育施設指導要綱など関係法令等の規定を遵守する必要がありますが、市長への届け出義務や市長による報告徴収、立ち入り調査等が行われますほか、公益財団法人児童育成協会によります指導・監督がある施設となっております。  企業主導型保育事業は、企業から広がる子育て支援の輪として実施されるものであり、待機児童の解消策として有効な方策だと考えております。 841 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 842 ◯8番(安藤 博君) 子ども未来部としての見解をお聞かせいただきました。  企業主導型保育所というのは、企業の部分ですので、所管の産業部との連携、情報交換等について、こども未来部としてはどのような見解をお持ちなのか、お答えいただきたいと思います。 843 ◯議長(八木嘉之君) 子ども未来部長。 844 ◯子ども未来部長(高橋嘉子さん) 企業主導型保育事業につきましては、直接、企業から国へ申請されることになっておりますので、子ども未来部の方に情報が入ってこないこともあります。お話を聞きました限りは、できるだけ産業部とも話をしながら、一緒に進めていきたいと存じます。 845 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 846 ◯8番(安藤 博君) 産業部でも積極的に工場誘致などをされておりますので、企業主導型保育所の関係などをヒアリングされたら、ぜひとも子ども未来部の方にお伝えいただければと思います。  それでは、中項目7、彦根物産海外展開支援事業として280万円が計上されておりますので、以下、質問いたします。  先ほど、市長の公約の一つだとおっしゃっていました。  細項目1、説明では、彦根仏壇を海外に周知するとありますが、具体には、彦根仏壇そのものなのか、仏壇製作に必要な技能・技術なのか、何を周知されるのか、改めてお聞かせください。 847 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 848 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 彦根仏壇に関しましては、需要が減少する中、海外も含めた販路開拓が課題となっており、平成27年に策定しました彦根市地場産業活性化基本方針および行動計画におきましても、彦根仏壇の活性化方針の一つとして国際化・海外展開を挙げ、行動計画においては仏壇および仏壇の技術を生かした製品の需要・市場調査等を行うとしているところです。  彦根物産海外展開支援事業におきましては、この方針および計画に沿い、仏壇本体および彦根仏壇の七職の技術を生かした製品について、ジェトロが有する専門的な知見や豊富なネットワークを活用して、将来的に海外への周知のみならずビジネスへつなげていくべく、海外の商習慣等の勉強会や必要な諸調査等を行う予定としているもので、さまざまな可能性を探っていただきたいと考えております。 849 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 850 ◯8番(安藤 博君) わかりました。海外といっても広いです。仏壇ですので、仏教のところかと思うのですが、どういったところをお考えなのですか。 851 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 852 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 具体的に、仏壇本体をどこに輸出するのかというのはなかなか難しい話です。そういったことも含め、ジェトロのネットワークを通じて調査していただこうと思っています。 853 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 854 ◯8番(安藤 博君) ジェトロの話も出ていますので、細項目2、ジェトロ滋賀へ委託する具体な内容について、改めてお聞かせください。 855 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 856 ◯産業部長(黒澤茂樹君) 現在、国や県などでは、中小企業等が行う海外の見本市への出展や商談会、市場調査などの海外展開の取り組みに対して補助金等の支援を行っています。  今回予算をお願いしております彦根物産海外展開支援事業につきましては、このような具体的な海外展開へ至る前段階での支援としまして、彦根の物産と仏壇に関して、海外の商習慣等の勉強会や必要な諸調査を初めとする一連の基礎的な業務をジェトロ滋賀に委託するものです。  具体的には、物産に関しましては彦根観光協会の会員で希望される事業者を対象とし、また仏壇に関しましては彦根仏壇事業協同組合の組合員を対象として、意見交換や勉強会を開催し、その中で海外展開への関心や知識を持っていただき、その上で海外ビジネスの専門家等も交えて、海外への周知や具体的なビジネスの可能性を探っていくこととしています。 857 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 858 ◯8番(安藤 博君) 昨年、ジェトロ滋賀が開設し、彦根にありますので、有効に活用していただければと思います。よろしくお願いします。  次に、中項目8、小江戸彦根の城まつり事業から。  この事業として1,293万4,000円が計上されております。  細項目1、1月16日に開催しました企画総務消防常任委員会の議会報告会は、滋賀大学経済学部との連携協定に基づき、2部のワークショップにつきましては、学生に運営していただきました。6テーマありましたけれども、そのテーマの中で城まつりパレードがマンネリ化しているという声が多く出されました。魅力ある城まつりパレードにするためにも、マンネリ化に対する当局の見解をお聞かせいただきたいと思います。 859 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 860 ◯産業部長(黒澤茂樹君) ひこねの城まつりパレードは、彦根藩初代藩主井伊直政公の彦根入府を再現した歴史ある時代行列として、今年度で65回を数えており、直政公率いる井伊の赤備え家臣団、歴代藩主行列、子ども大名行列など、総勢約1,000人が参加する彦根の秋の一大イベントで、城下町の歴史と伝統を生かして、多くの人の心がふれあい、地域に対する愛着ある文化の香り高いまちづくりを進めるとともに、観光客の誘致促進を図ることを目的として開催しているものです。  マンネリに対する見解とのことですが、何をもってマンネリ化しているとの声を出されているかはわかりませんが、一般的に、長い期間継続する事業においてはマンネリ化が課題となることが多く、城まつりパレードにおいても、こうしたことを踏まえ、毎年、事業内容等を検討し実施しているところです。  具体的には、直政公については、平成14年度から不定期ながら俳優を起用するとともに、一文字笠列や市女笠列、16代当主行列などを加えるなどの変更を行っております。また、平成28年度には、映画「関ヶ原」で直政公を演じた北村有起哉さんの起用や、あわせてリオオリンピック銀メダリストの桐生祥秀選手の凱旋パレードを行うとともに、今年度は、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の少女時代のおとわ役の新井美羽さん、龍潭寺僧侶昊天役の小松和重さん、小野亥之助万福役の井之脇海さんが参加され、多くの観客にお越しいただいたところです。  今後の開催についても、限られた事業費の中で工夫を凝らして、市民や観光客の皆様に喜んでいただけるように、関係機関等と連携し実施してまいりたいと思います。 861 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 862 ◯8番(安藤 博君) マンネリ化が何かというのはわからないというご答弁だと推察していました。学生の意見は、「主催者が固定しているのではないか。若者のまちとして進めていったとしても、意見を言う場、機会がない。彦根城あるいはひこにゃんに頼り過ぎ。規模が小さくて、イベントとしてどうなのか。残すべきものは残していかなければいけない」。今おっしゃった大名行列など残していくべきものは残していった方がいいけれども、行きたい、参加してみたいということからすると、毎年、知恵を絞って、新たな試みをしていただくことが大切なのではないか。「新しい試みが必要だ」というのは、非常に多くの方々がおっしゃっていました。
     今おっしゃられたのは、例年のご答弁を踏襲したもので、何がマンネリ化なのかわからないと言うのは、その時点でアウトだと思います。マンネリ化が何かということを、所管である産業部として真剣に考えていただく。和田議員がおっしゃっていますが、途中でパレードのコースが変わった。それはマンネリ化とは違いますけれども、固定概念を捨てて、やっていただきたい。昨年のキャストの話をされましたけれども、キャストに関して、新たなチャンネルを和田議員とともにこちらから提案させていただきました。結果的に、実現しませんでしたけれども、キャストのことも含めて、人寄せパンダではないですが、そういった方々をうまく使って、このおまつりを盛り上げていただきたい。  細項目2、小江戸彦根の城まつりを、より波及効果の高い、市民によるまつりにするとのことですが、具体にはどのようなことを指すのか、お聞かせください。 863 ◯議長(八木嘉之君) 産業部長。 864 ◯産業部長(黒澤茂樹君) ひこねの城まつりパレードには、町火消し隊や子ども大名行列、市内小学校鼓笛隊、市内中・高校吹奏楽部などが参加するとともに、井伊の赤鬼家臣団列や一文字笠列、市女笠列については公募を行い、多くの市民の方に参加いただいております。また、パレードの先導員として健民少年団や着つけスタッフとして地元の婦人会などにお手伝いいただくとともに、運営ボランティアとして市民の皆様にも参加いただくなど、多くの市民の皆様を巻き込んだイベントとなっています。  こうしたことを踏まえまして、誘客とあわせ、より多くの市民の方々が参加いただけるまつりとなりますよう、引き続き取り組んでまいります。 865 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 866 ◯8番(安藤 博君) 今のご答弁で、より波及効果の高い市民によるまつりと言うのかと思いますが、次へいきます。  中項目9、12月定例会で、市道七軒町桃線の退避所設置について質問を行い、「実施可能な案がまとまれば、事業化に向けた予算要求を行ってまいりたいと考えております」との答弁をいただいております。  細項目1、市道七軒町桃線の退避所設置に対する予算計上がない理由は、実施可能な案がまとまっていないためでしょうか。12月定例会以降、部内や県との検討会等は何回開かれたのでしょうか。理解できるような明快な答弁を求めておきたいと思います。 867 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 868 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 一級河川太田川に並行する市道高宮町七軒町桃線への待避所設置につきましては、平成28年度から継続的に高宮学区連合自治会からご要望をいただいております。  また、本市といたしましても、道路の幅員や交通量などの状況から、退避所の必要性は十分理解しておりますが、さきの12月定例会でもお答えしましたとおり、河川断面の確保や河川護岸の改修など、設置には多くの課題があります。このため、現在は退避所の設置位置やその構造につきまして内部で検討している段階であり、素案がまとまり次第、県と協議を行う予定で進めております。  なお、このようなことから、平成30年度の当初予算案においては計上するに至りませんでしたが、実施可能な案がまとまれば、事業化に向けた予算要求を行ってまいりたいと考えております。 869 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 870 ◯8番(安藤 博君) この件は地元の切なる要望の一つですので、ぜひお願いしたいと思います。  細項目2、12月定例会でも申し上げましたが、県は「彦根市の決断次第である」とおっしゃっているのです。ちょうど1年前になるかと思いますが、市長にも現場を見ていただいております。幅員が狭くて危険であることはご認識いただいていると思いますので、設置に向けた今後の当局の考え方について見解を求めておきたいと思います。 871 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 872 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 議員ご指摘のとおり、設置につきましては、市道を管理する市の判断ということになります。しかしながら、設置に際しては、車両通行に耐え得る構造を有し、また一級河川太田川の流下を阻害しない構造にするなどの条件が多く、河川管理者である県や市道占用者との協議にも時間を要するものと考えております。  なお、平成30年度におきましては、内部による協議を進めて素案をまとめ、県との協議を行うことを考えておりますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。 873 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 874 ◯8番(安藤 博君) 平成30年度なので、来年の3月31日までに素案をまとめるという理解でいいですか。 875 ◯議長(八木嘉之君) 都市建設部次長。 876 ◯都市建設部次長(藤原 弘君) 来年3月31日までには素案をまとめていきたいと考えております。 877 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 878 ◯8番(安藤 博君) 市長も実際に現場を見て、そういう指示はされていないのですか。確認のためにお答えください。 879 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 880 ◯市長(大久保 貴君) 指示もしておりますが、答弁しましたように、なかなか難しい問題がある状況ですので、素案をきちんとまとめて、県と相談させていただきたいと考えております。 881 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 882 ◯8番(安藤 博君) ぜひともよろしくお願いしますとしか言いようがない。  次に、中項目10、以前、消防本部にて、仮眠室の増床等についてお聞かせいただきました。今回、消防本部庁舎整備事業費として200万円が計上されておりますので、以下、質問いたします。  細項目1、仮眠室の増床数についてお尋ねいたします。 883 ◯議長(八木嘉之君) 消防長。 884 ◯消防長(高田忠見君) 平成27年3月市議会定例会におきまして、彦根市職員定数条例の一部を改正する条例案を上程し、消防職員の定数を144人から30人増員し174人とすることをお認めいただき、同年4月1日に施行し、現在、年次的・計画的に消防職員の増員を図っております。  この事業は、職員数の増加に伴い、彦根市消防署本署を皮切りに、三つある分署についても、順次不足する仮眠室のスペースを増床するとともに、半個室の仮眠室を整備しようとするものです。  平成30年度につきましては、犬上分署の仮眠室を増床し、半個室化をするための設計等委託料を計上しているもので、現在、16畳と7.5畳の仮眠室の2室で、合わせて約40平方メートルのスペースがあり、これまで1日当たり7人以下の当務員が仮眠室を利用しておりましたが、増員が完了しますと9人の当務員となりますので、半個室の仮眠室が9室、約80平方メートルのスペースが必要となりますことから、約40平方メートルの増床が必要であると考えております。  なお、半個室の仮眠室が9室必要であることは変わりませんが、設計業務を専門業者に委託しますので、専門的な見地によるスペース効率や費用対効果が高い方法を提案いただけた場合には、増床面積は多少変動するものと考えます。 885 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 886 ◯8番(安藤 博君) それでは、細項目2、現場でも質問させていただいたのですが、半個室の仮眠室は、本当に感染症疾患予防になり得るのか、見解をお聞かせいただきたいと思います。 887 ◯議長(八木嘉之君) 消防長。 888 ◯消防長(高田忠見君) 平成29年度から取り組んでおります消防署本署を皮切りとする消防署分署における仮眠室の整備事業につきましては、大きな部屋の中に通路を配し、各部屋を間仕切った半個室を設けるものですが、半個室化の目的は、職員のプライバシーの保護や単独居住空間によるストレスの軽減とあわせ、感染性疾患の予防や集団感染のリスクの軽減を図ることであります。  整備を計画するに当たり、市立病院の感染対策室に確認したところ、ある程度の高さの壁があれば飛沫感染予防には一定の効果があるとのことです。飛沫感染は、せきやくしゃみなどで飛散した病原体が口や鼻などの粘膜に付着したときに起こるもので、具体的には、風邪、インフルエンザ、ジフテリア、百日咳、風疹、おたふくかぜなどの疾病については一定効果が認められるとのことであります。ただし、飛沫した細菌が空気中に浮遊し、呼吸により吸引して起こる結核などのより感染力の強い空気感染によるものまでは効果は薄いとのことであります。  そこで、県内各消防本部・消防局での整備事例を問い合わせたところ、本市を除く他の消防本部・消防局において半個室化を図られておりましたし、近年整備された他県を含む先進事例を調査したところ、いずれも迅速かつ円滑な出動態勢をとる必要があることから、半個室とされておりました。  これらのことから、夜間でも緊急出動しやすい形態であることも必須であり、本市においては、高い間仕切り壁で仕切った半個室化を図ることとしたものです。 889 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 890 ◯8番(安藤 博君) 病院の見解も交えての話で、理解いたしました。大広間で集団で仮眠されているよりは、半個室の方がいいのは感覚的にはわかります。空気清浄器や次亜塩素酸の機械などの設置も考えていただければと思います。  次に、中項目11、河瀬小学校児童数増加から。  河瀬小学校の児童数増加に伴う予算計上がされていますので、以下、質問いたします。  細項目1、放課後児童クラブ整備事業費として9,017万9,000円が予算計上されています。第2放課後児童クラブ室の概要についてお聞かせください。 891 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 892 ◯教育部長(安居庄二君) 河瀬小学校第2放課後児童クラブ室につきましては、平成27年度に建設しました河瀬小学校放課後児童クラブ室と同規模の施設を予定しております。2階建て軽量鉄骨プレハブ造で、延べ床面積は328.1平方メートル、定員は130名です。 893 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 894 ◯8番(安藤 博君) 続きまして、細項目2、児童数が増えることへの対応として、河瀬小学校増築の概要についてお尋ねいたします。 895 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 896 ◯教育部長(安居庄二君) 河瀬小学校区におきましては、近年、宅地開発が進んでいることから、小学校の児童数が増加しております。平成35年度までの児童数を推計しますと、平成29年度の児童数は508人ですが、平成33年度には615人に増え、さらに平成35年度には658人となる見込みで、現在の校舎のままでは平成33年度には教室不足が発生するという状況です。  このため、これに対応するべく、校舎の増築工事を行おうとするもので、今のところ、既存校舎の一部を取り壊し、同じ場所に増床した新校舎を建設する予定をしており、詳細につきましては、今後の実施設計の中で決定していきたいと考えております。  なお、教室数につきましては、現在は普通教室が23室ですが、増築により31室程度にする予定です。 897 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 898 ◯8番(安藤 博君) わかりました。河瀬学区では宅地開発が進んでいるため、児童・生徒が増えていることは理解しております。  細項目3、以前、高宮小学校も、児童数の増加に伴って増築しました。高宮小学校区も、河瀬小学校区も、児童数が増えていくという予想の中で、今回、予算を上げられています。そうすると、将来的には、彦根中学校の教室は充足するのか心配しています。見解をお聞かせいただきたいと思います。 899 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 900 ◯教育部長(安居庄二君) 議員ご指摘のとおり、河瀬小学校のみならず、高宮小学校においても宅地開発が進み、児童数は年々増加しているため、これらの小学校の児童が進学する彦根中学校につきましても、生徒数の増加により、今後、教室不足が発生すると見込んでおります。そのため、今後の児童・生徒数の推移を注視しながら、対策を検討してまいりたいと考えております。 901 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 902 ◯8番(安藤 博君) 現在、彦根中学校の普通教室は、1学年4クラスで、3学年で12クラスであります。1クラスは30人学級です。高宮小学校区、河瀬小学校区の児童数が増えていくと、当然、彦根中学校に来られる生徒数も増えていきます。  現場にお聞きしますと、普通教室12クラス、少人数学級、特別支援学級等で使っているので、普通教室に空きがない状態だとおっしゃっています。それに対して教育委員会として検討していかなければいけないことはわかりましたけれども、現在、空きがない状況についての見解を求めておきたいと思います。 903 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 904 ◯教育部長(安居庄二君) ただいま議員がおっしゃられましたように、平成29年度におきましては、普通教室が12教室、特別支援教室で3室、そのほか少人数教室を含め、全部で19室、全ての教室が使われていますが、少人数教室の利用の仕方もあります。  こうした中で、今後のことも含めてお話をさせていただきたいと思います。先ほど申しましたように、河瀬・高宮小学校の児童が増えると、彦根中学校の生徒が増える。想定していますのは、平成34年度に、生徒数が現在の395人から459人に増える。さらに、平成41年までいきますと601人になる見込みです。したがいまして、平成34年度には教室の不足が発生する見込みです。通常のクラスを14室、特別支援を3室、これで20室となりますから、今の19室を超えてしまう。ですから、平成34年度までには教室を増やさなければならない。推移を注視しながら、早目、早目に検討してまいりたいと考えております。 905 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 906 ◯8番(安藤 博君) 彦根中学校の校舎の配置等からいくと、教室を増やそうとすると、間違いなく増築の方向になると思います。増築という考え方でいいのか、確認しておきたいと思います。 907 ◯議長(八木嘉之君) 教育部長。 908 ◯教育部長(安居庄二君) 基本的には、校舎の増築工事ということで考えております。 909 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 910 ◯8番(安藤 博君) それでは、中項目12、彦根城維持管理事業から質問いたします。  細項目1、天秤櫓のライトアップの工事概要についてお聞かせください。 911 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 912 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 重要文化財彦根城天秤櫓のライトアップにつきましては、平成30年度にライトアップ設備の整備を行うための設計業務を行い、平成31年度に工事を行う予定です。  このライトアップにつきましては天守、西の丸三重櫓とあわせ、夜間のライトアップによる文化財の普及・啓発の効果も高まることから実施するものです。  平成30年度の業務内容につきましては、現地調査による照明機器の設置位置や電源供給源の確保の検証、また照明機器の設置場所が限られていることから、最適な照射条件を検証するためのCGシミュレーション図の作成、機器設置に係る図面作成、設計資料作成を行うものであり、こうした内容を踏まえ、平成31年度にライトアップ施設の設置を行う予定です。 913 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 914 ◯8番(安藤 博君) 照明につきましては、当時の獅山市長の強い思いで、まずは天守、西の丸三重櫓と、市民の皆さんから「明るくなった」と言われます。LED照明なので、イベントによっては色が変えられることもありました。  確認ですが、ご答弁では、方法についてはこれから確認することなのですが、同じようにLED照明ということでよろしいですか。 915 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。 916 ◯文化財部長(馬場孝雄君) その予定をしております。 917 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 918 ◯8番(安藤 博君) 続きまして、細項目2、観光客へのおもてなしの気持ちからも、温水洗浄便座を整備していただくことを期待しておりますが、今回、鐘の丸便所改修工事の概要についてお尋ねしたいと思います。 919 ◯議長(八木嘉之君) 文化財部長。
    920 ◯文化財部長(馬場孝雄君) 鐘の丸便所の改修内容につきましては、男子便所では、現在5カ所ある小便器を4基に改修し、和式便器1基、洋式便器1基を洋式便器2基に改修いたします。また、女子便所につきましては、和式便器4基、洋式便器1基を洋式便器3基へ改修いたします。女子便所の便器の数は5基から3基へ減少いたしますが、これは洋式便器に取り替えることで、既存のブースサイズではドアの開閉が困難なためスペースを拡大するもので、より使用しやすくなると考えております。  便座につきましては、今回は彦根城内の他のトイレと同様に、通常の便座による改修を予定しておりますが、今後、城内のトイレの温水洗浄便座への変更について検討をさせていただきたいと考えております。 921 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 922 ◯8番(安藤 博君) おもてなしの心からも、ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。  それでは、中項目13、先日、病院にお世話になることがありまして、CTを体験させていただきました。その画像を見せていただきまして、医療機器の進歩に非常に驚いたわけであります。その体験も踏まえて、質問をさせていただきたいと思います。  細項目1、今回の予算で、コンピュータ断層撮影装置について債務負担が出ていました。その概要についてお尋ねしたいと思います。 923 ◯議長(八木嘉之君) 病院事業管理者。 924 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) コンピュータ断層撮影装置CTは、X線を360度回転させながら投射して人体の横断面を撮影し、各方向からの像をコンピュータで処理することで画像を得るという検査装置です。  本院には、現在、64列と8列の2台のCTがあります。列は被写体に投射したX線を検出する検出器の数をあらわしており、これが大きいほどX線管球1回転で撮影される範囲が広くなります。例えば8列では1センチメートル、64列では4センチメートルの幅の撮影が可能になります。  平成30年度に本院が導入するCTは320列であり、16センチメートル、8列の16倍、64列の4倍の幅の撮影が可能となります。そのため、大きな臓器でも1回で撮影できます。このCTはまた最新の高規格機種であり、X線管球1回転の所要時間は最短0.275秒となっているため、心臓のように動きの激しい臓器の撮影も可能となります。さらに、少量のX線できれいな画像をつくり出す装置が搭載されているため、被曝線量が大幅に減少され、特に胸部CT検査では、胸部レントゲン撮影の被曝量を若干上回る程度で済みます。  このCTの導入により、撮影範囲が広いため、検査時間が大幅に短縮され、静止が困難な小児の検査が容易となり、かつ撮影中の動きによる失敗を減らすことができ、被曝線量の減少とあわせて、検査を受ける方の負担を少なくすることができます。また、動きの激しい臓器の撮影も容易になるため、心臓ドックへの活用も可能となります。 925 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 926 ◯8番(安藤 博君) 8列から64列になったときの説明でも、すごいと思ったのですが、それが320列ということで、当初の説明ですと、湖東、東近江、湖北の3医療圏域内で初の導入ということで、CTとしてはすばらしいものだとわかりました。債務負担で1億2,000万円になっていますが、1億2,000万円の妥当性について、見解があればお聞かせいただきたいと思います。 927 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 928 ◯病院事務局長(西山 武君) 医療機器に関しましては、定価がないようなものです。放射線治療器も同じように債務負担行為をいただきまして、4億円で予算を認めていただきました。CTは1億2,000万円です。プレゼンテーションした結果、放射線治療器に関しては2億6,000万円、CTに関しては予算ぎりぎりの数字でありました。プロポーザルしましたのは、金額だけで決めるのではなく、中身が大事になります。先ほど病院事業管理者から説明しましたように、このCT320列は第4世代といいまして、最も新しいタイプのファーストというものが入っているのですが、そのために被曝線量が非常に少ないといった中身を重視し、金額的には1億2,000万円の範囲でおさまっておりましたので、2社を競合させて、プロポーザルをしました結果、院内において、放射線科医師を初め、放射線科技師などによります選定委員会を開きまして、何度もプレゼンテーションをさせて検討した結果です。この金額で、この高機能のCTは、非常にリーズナブルではないかと思っております。 929 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 930 ◯8番(安藤 博君) 医療機器の日進月歩の開発はすごいと思っております。市庁舎の問題ではないですけれども、安かろう、悪かろうでは困ります。その点については、しっかりとした視野でご購入いただけるのだと安心しておりますので、よろしくお願いします。  細項目2、新たなコンピュータ断層撮影装置、CT320列でいきますと、どのような病気に効果が発揮されるのか、お尋ねしたと思います。 931 ◯議長(八木嘉之君) 病院事業管理者。 932 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 脳や臓器などを輪切りに撮影し、3次元で観察できるCT装置は、3大疾患である脳血管疾患、心疾患、がんを初めとした、さまざまな病巣や病変の発見に優れた力を発揮します。  とりわけ来年度導入予定のCTは、先ほど申し上げましたとおり、最新の高規格機種であり、従来機種と比べて撮影時間、被曝量ともに大幅に低減するため患者さんへの負担が減り、また画像診断の対象範囲の拡大と精度の向上が実現されます。  例えば、造影剤の点滴により脳や大動脈の速い血流動態の観察ができるほか、血管カテーテル検査を行わずに冠動脈や心臓全体の形態の把握が可能となります。こうした解剖学的な特徴把握により、狭心症や心筋梗塞等の冠動脈疾患のスクリーニング検査、不整脈治療の術前検査としても高い効果が見込まれています。  今後、これまでCT撮影が困難であった小児や認知症などの患者さんも検査しやすくなり、医療の質や安全性の向上と相まって、紹介患者さんが増え、患者数の増加にもつながるものと期待しているところです。 933 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 934 ◯8番(安藤 博君) ぜひともご活用いただきますようよろしくお願い申し上げます。  最後に、中項目14、これに関連した質問は既にされておりますけれども、改めて質問させていただきたいと思います。  多額な費用を必要とする公共下水道事業でありますけれども、長らくお待ちになっている市民がいらっしゃいます。平成30年度も11億814万9,000円が予算計上されておりますので、質問させていただきたいと思います。  細項目1、下水道普及整備地域の目標普及率についてお聞かせください。 935 ◯議長(八木嘉之君) 上下水道部長。 936 ◯上下水道部長(山口昌宏君) 本市の下水道人口普及率は、平成28年度末現在で81.7%となりましたが、県内平均より8ポイント程度低い状況で、まだまだ多くの未整備地域を残しております。  今後の下水道人口普及率の推移についてですが、平成28年度から平成32年度を計画期間とします彦根市公共下水道事業第5期経営計画の期間内に下水道人口普及率が87%となるよう整備を進めてまいりたいと考えております。  また、計画期間の中間年度となります平成30年度末の下水道人口普及率につきましては、84.6%を目標としておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。 937 ◯議長(八木嘉之君) 安藤君。   〔8番(安藤 博君)登壇〕 938 ◯8番(安藤 博君) 細項目2につきましては、既に質問されて、そのご答弁で理解しておりますので、割愛させていただきます。  以上で質問を終わります。ありがとうございました。 939 ◯議長(八木嘉之君) 1番辻真理子さん。辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 940 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、私は、このたびの議会におきまして、大きく二つの項目について質問をさせていただきます。  まず、大項目1、公務員のコンプライアンスについて問う。  中項目1、地方自治法施行令第167条の2第2項とはどのような条文か。  公務員は、憲法第15条第2項におきまして、「公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」とされています。そこで、法令遵守、コンプライアンスについて改めて確認しておきたいと思い、以下、質問をいたします。  なお、本会議や委員会では、虚偽の答弁をされましても罰則規定はございませんが、いずれ百条委員会で証言していただくことと整合性がつかなければ、これからの答弁と百条委員会での証言のずれが虚偽であることになると考えます。このようなことを言わなければならないことは非常に残念ですが、どうか真実の答弁を期待いたします。  細項目1、地方自治法施行令第167条の2第2項はどのような条文か。  今回報告が行われました地方自治法施行令第167条の2第2項はどのような条文であるのかを改めてご説明ください。 941 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 942 ◯総務部長(犬井義夫君) 辻議員のご質問にお答えさせていただきます。  地方自治法施行令第167条の2第2項は、同条第1項で規定する随意契約によることができる場合のうち、第1項第8号の競争入札に付し入札者がないとき、または再度の入札に付し落札者がないときの規定による場合は、契約保証金および履行期限を除くほか、最初競争入札に付するときに定めた予定価格、その他の条件を変更することができないとする条文です。 943 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 944 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたします。  この条文は、市長を初め、彦根市の契約に関係する職員は、基本的に知っていなければならないと考えますが、見解を求めます。 945 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 946 ◯総務部長(犬井義夫君) 議員ご指摘のとおり、認識しておくべき条文と考えております。 947 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 948 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、中項目2、庁舎耐震化整備事業に係る事案の経過という報告についてお尋ねいたします。  細項目1、庁舎耐震化整備事業の工事契約にかかわったのはどの課であるのか、お答えいただきたいと思います。 949 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 950 ◯市長(大久保 貴君) 庁舎耐震化整備事業の工事契約にかかわった課についてお尋ねですが、その窓口となっておりましたのは庁舎耐震化推進室から工事委託を受けました建築住宅課です。 951 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 952 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2、報告の庁舎耐震化工事請負契約をなぜ議決日に行ったかについてお尋ねします。  2月2日の全員協議会で配付されました経過報告によりますと、昨年の6月22日、市議会定例会閉会日の議決後に、「これをもって岐建との本契約が締結された」と記載されています。ということは、本会議が終了した後に契約書を取り交わしたことになります。一般的には、議会が可決し、その後、相手方に連絡し、今後、いつ、どのような形で契約書を取り交わすのかというような打ち合わせを行うはずです。議決当日に契約が締結されたということは、一般的な慣行に照らしてみれば非常に違和感を覚えます。なぜ「議決当日に契約された」と書かれているのか、伺います。 953 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 954 ◯総務部長(犬井義夫君) 条例で定める議会の議決を必要とする工事請負契約を締結する場合におきましては、仮契約書を締結した後に、契約の議案を提出し、議決をいただいた後に、本契約を締結することになります。  本市では、仮契約書を締結する際に、仮契約書の中に「この仮契約は、彦根市議会の議決をもって、本契約に切り替わるものとする。着工日は、この仮契約が本契約に切り替わった日の翌日とする」と記載しておりますことから、議決をいただきました平成29年6月22日付で本契約に切り替わり、新たな契約書を締結せずに、議決当日に本契約が締結されたとしたもので、先ほどおっしゃられたような表現になっているものです。 955 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 956 ◯1番(辻 真理子さん) おっしゃいましたように、あらかじめ仮契約書をつくっておいて、議決後、本契約に替えるという理屈です。  再質問いたします。私ども会派無所属の代表質問の中で、「仮の契約書には、仕様変更がわかる資料がなかったので」とありますが、地方自治法施行令を知っていたとしたら、その時点で法令違反に気づかなければならないと思うのです。そのような答弁ではなかったことから、少なくとも仮契約の決裁の段階では、地方自治法施行令のことは知らなかったということになりますか。 957 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 958 ◯市長(大久保 貴君) 先般もご説明しましたとおり、仮契約時の書類には仕様変更等々の情報がございませんので、理解し得る状況にはなかったということです。 959 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 960 ◯1番(辻 真理子さん) 再々質問いたします。市長を初め、契約にかかわる職員は全て、地方自治法施行令第167条の2第2項は当然知っている。「仮契約のときに600ページに及ぶ資料がついていたけれども、自分はそれを見るだけの余裕がなかったので、その中身についてまでは知らなかった」というようなご説明がありました。私が思うには、第167条の2第2項が頭にあれば、その段階で疑ってみなければいけない。市長は、当然、仮契約書を疑って見なければいけなかったと思うのですが、いかがでしょうか。 961 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 962 ◯市長(大久保 貴君) これまでも繰り返しご説明しておりますが、要するに、設計図書一覧の内容は変わっていないわけです。変更の情報を得ることができないものですので、ご理解のほどお願いしたいと思います。 963 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 964 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、細項目3、本会議での議決後に、工事担当主幹などから説明を受けたのは何時何分なのか。  報告には、昨年の6月22日、「議決後、庁舎耐震化推進室長および同主幹が、工事担当主幹および工事担当副主幹から、随意契約工事内容について、一部工事が別途工事となることなどの説明を受ける」とあります。この説明は、6月22日の何時何分だったのでしょうか。 965 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 966 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成29年6月22日に本会議で議決をいただきました後、午後1時過ぎに、工事担当課である建築住宅課より庁舎耐震化推進室に対して、随意契約交渉時の経過について一部説明がございました。 967 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 968 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたします。その時間は議会が閉会した直後でありますので、市長はまだ市役所にいらしたと思うのです。それほど大きな工事の契約をするわけですから、市長はその契約の場に立ち会われたのかどうか、伺います。 969 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 970 ◯市長(大久保 貴君) 先ほどご説明させていただいたかと思うのですが、仮契約が議決をもって本契約になりますので、その契約に立ち会うものではないとご理解いただきたいと思います。 971 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 972 ◯1番(辻 真理子さん) その場所には、市長はいなくてもよかったということを伺いました。それは結構です。  耐震化推進室長、同主幹が、工事担当主幹、同副主幹から、一部工事が別途になるとの報告を受けて、この報告は誰まで上がっていたのか。川嶋前副市長は岐建との調整をしたから知っているはずですが、そのとき副市長は市長に伝えていなかったのか。それとも、耐震化推進室長が上司に伝えていなかったのかについてお答えください。 973 ◯議長(八木嘉之君) 辻議員、今の質問は再質問ですか。   (「はい」と呼ぶ者あり) 974 ◯議長(八木嘉之君) 細項目3は工事担当主幹などから説明を受けたのは何時何分なのかという設問ですので、立ち会いや担当課となってくると質問の趣旨が大きく変わってくると思います。質問の内容を変えていただくか、質問を通告どおり進めていただきたいと思います。
     辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 975 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、次の質問にまいります。  細項目4、平成29年7月5日に顧問弁護士に何を相談したのか。  7月5日の法律相談については、顧問弁護士からは「一般論として」の前提がされた上での回答を得たとのことであります。7月5日に顧問弁護士には何を相談されたのでしょうか。 976 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 977 ◯総務部長(犬井義夫君) 平成29年7月5日に顧問弁護士に何を相談したのかですが、一般論として、当初入札時に示した仕様を変更して、入札不調後に随意契約をすることは可能かどうかの見解を相談したものです。  顧問弁護士からは、「民法上の契約ならば問題はないと考えられるが、自治法上においては、原則として仕様の変更はできない。ただし、入札の趣旨を没却しない範囲での軽微な変更は認められるものもあると考えられるので、具体的事例において判断する必要がある」旨のお答えをいただきました。 978 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 979 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたします。昨年の6月22日に本契約が締結されていますが、随意契約の交渉時に、一部工事が別途工事になるという説明を受けて、分離発注の認識が既にあったはずなのに、7月5日に一般論の相談をして、その回答を得たとあります。既に別途工事になるという共通の認識があったわけですが、なぜ一般論のような相談をしたのか。本当はもっと深く相談したかったのであろうが、なかなか相談できなかったのかと想像しますが、なぜそのときにもっと突っ込んで相談しなかったのか。現実を弁護士に打ち明けて相談しなかったのかをお聞きしたいと思います。 980 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 981 ◯総務部長(犬井義夫君) 先ほどありましたように、この時点で、随意契約に当たって、工事担当課から仕様の変更の可能性が情報として入っていたのですが、詳細の報告を受けておらず、具体的な事例としての相談ができませんでした。詳細を報告するように工事担当課の方に要請はしていたのですが、精査あるいは工事業者や設計業者との協議に時間を要するということで、工事担当課から詳細な報告を受けて、全容を把握した後に、適切な相談をさせていただこうと思っていたところです。 982 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 983 ◯1番(辻 真理子さん) 最初に質問しましたように、契約にかかわる職員は全て第167条の2第2項を知っているという前提ですので、ここに至るまでにほとんどの関係者は認知していたと思うのです。それでも、どうにもならずに進んでいく現状があったと思うのです。お答えは非常に矛盾があったと受け取っておきます。  それでは、細項目5、平成29年7月24日の岐建との協議におきまして、同等品の提案とあります。同等品とは何を示されたのか。  平成29年7月24日の岐建との協議におきまして、同等品の提案とありますが、同等品とは設計図書で示されましたどのメーカーのどの品番の部材を、どのメーカーのどの品番の部材に変更するという提案がなされたのか、説明していただきたいと思います。 984 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 985 ◯総務部長(犬井義夫君) ご質問の同等品につきましては、工事の設計図書の中で、ある特定メーカーを指定するものではなく、参考メーカーおよび同等品という表記をして、機能的および性能的に同等と認められるものであればほかのメーカーのものでも今後採用するという意味での同等品であり、具体的にメーカーや部材を変更するという提案がなされたものではありません。 986 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 987 ◯1番(辻 真理子さん) それはおかしいと思います。私どもが2年半かけて本庁舎耐震化整備検討特別委員会で誠心誠意議論した結果、市長がおっしゃいました制震工法を取り入れることだけは譲歩しましたが、そのほかは前獅山市長の時代につくられていた詳細設計に伴った計画、つまりD案でおさまったのです。制震工法というところが違ったわけです。制震工法をなぜ取り入れたかというと今までの耐震工法だけではなく、地震が起こったときに高いビルでは緩やかに揺れを吸収するなど、いろいろな説明を受けて、大久保市長がおっしゃった制震工法を取り入れることに、みんなが同意したのです。決断を持って同意したのです。  予算としては約10億円近い制震工法を取り入れることにしたのに、10分の1ぐらいでもできるというような話がありました。はっきり言ってみれば、鉄がアルミに替わったとか、鉄がプラスチックに替わったとか、そんな印象を受けたのです。このビルは耐震工事をしてもらったと頭の中では思いたいけれども、実際は鉄ではなくてアルミにしたのか。ここにいる間ずっと、この先40年間、50年間、不安の中で仕事をしなければいけない。たくさんの費用をかけたのに、安心できない。  同等品について、そんないい加減な答弁ではなく、このメーカーのこれを、同じ効果はあるけれども別のメーカーのこの品番のものに替えようとした。そういうはっきりした証拠の資料を私たちに見せていただきたい。市長、私の言っていることがわかりますよね。わかっていただけますよね。私たちはそういうものがなかったら納得いかない。その資料が出てこなかったとすれば、同等品というものは実際に存在せず、ただ差額を埋めるために方便として使ったと考えますので、ぜひともどのメーカーのどの品番のもので、安い規格でできるのかということを資料として出していただきたいと思います。これは私の要望とさせていただきます。  それでは、中項目3、公益通報の窓口はどこか。  細項目1、彦根市役所の公益通報の窓口はどこか。  企業内倫理の確立のため、平成16年に公益通報者保護法が制定され、多くは不当解雇などに関することを内部告発しやすくするために法制化されたものでありますが、同時に、刑事訴訟法第239条第2項には「官吏または公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない」とされ、今回の裏合意は刑事告発の対象になるとは言えないまでも、その法令の趣旨からすれば、上司に通報すべき事案であると言えます。本市の機構図では公益通報の窓口が明記されていませんが、職員が義憤に基づき公益通報する窓口は存在するのでしょうか。 988 ◯議長(八木嘉之君) 総務部長。 989 ◯総務部長(犬井義夫君) 現在、市役所におきましては、明確に公益通報に係る窓口は設置しておりませんが、市民の方に対しては総務課が、職員に対しては主として人事課が、その窓口としての機能を果たしているところです。  公益通報制度につきましては、不祥事の早期発見といった側面に加え、法令違反や不正行為などの動機を減退させる未然防止の効果も期待され、本市職員に係る公益通報についても、その実効性を高めることは、市民の市政への信頼につながるものであると考えており、次年度の開設に向けて、これを適切かつ有効に機能させるための制度構築に取り組んでいるところです。 990 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 991 ◯1番(辻 真理子さん) それでは、中項目4、虚偽の答弁は議会・市民との信頼関係を崩壊させると考えないのか。  新聞紙上でも、虚偽答弁という言葉が紙面をにぎわしています。答弁は、市長を初めとした答弁協議を経て、答弁内容が決定していると聞き及んでおります。以下、質問いたします。  細項目1、答弁協議の主催者は誰か。  よりよい市民生活のため、議員は心血を注いで質疑・質問を行っていますが、その答弁は、各担当が個別に作成していたのでは、それぞれの答弁にそごを生ずるため、答弁協議により全体の整合性をとっているはずです。もちろん公式な会議ではありませんし、記録も残っていないとは言えますが、答弁協議がなければ答弁のつじつまが合わないはずです。この答弁協議は誰が主宰しているのでしょうか。 992 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 993 ◯市長(大久保 貴君) 私、市長が主宰をしております。 994 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 995 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたします。この答弁協議には、当時の2人の副市長も同席されていましたか。 996 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 997 ◯市長(大久保 貴君) 同席しております。 998 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 999 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目2、虚偽の答弁を主導したのは誰か。  答弁協議で虚偽の答弁を提示したのは誰か、お答えください。 1000 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 1001 ◯市長(大久保 貴君) 虚偽の答弁を主導したと言われているのですが、答弁協議では、担当課が用意した答弁資料を我々が目を通して、協議をします。その前段としまして、今回のケースは、仕様書を変えないという趣旨の話を副市長が担当課にしていると、常任委員会でもお答えさせていただきました。したがって、結果的には、川嶋副市長が答弁の原案の主導をしたということになろうと思います。 1002 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 1003 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目3、答弁の最高責任者は誰か。  議会での答弁は担当者から行われるのが通例ですが、答弁の最終責任者は誰が負うべきものでしょうか。 1004 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 1005 ◯市長(大久保 貴君) 最終的に決裁をするのは私でございます。 1006 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 1007 ◯1番(辻 真理子さん) 細項目4、虚偽の答弁で議会をだまし切れると判断したのは誰か。  答弁の最終責任が市長にあるとお答えになりました。虚偽答弁で議会をだまし切れるという判断も、市長の判断だったのでしょうか。 1008 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 1009 ◯市長(大久保 貴君) これまでもお答えを申し上げているとおりですが、答弁をさせていただいた際、また答弁協議の際も、私どもはこの内容が正確なものであると思っておりました。結果として虚偽の答弁になってしまったということでありますが、決して議会の皆様をだまそうという意図で行ったものではございませんので、ご理解のほどお願い申し上げたいと思います。 1010 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 1011 ◯1番(辻 真理子さん) 結果的にだましたことになりますので、その責任は市長がとられますか。 1012 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 1013 ◯市長(大久保 貴君) 大変申しわけなく思っておりますし、責任を重大に感じております。まことに申しわけない。改めておわび申し上げたいと存じます。まことに申しわけございません。 1014 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 1015 ◯1番(辻 真理子さん) 川嶋前副市長は辞職することで、自分の人生をかけて責任をとられました。「知らなかったのでごめんなさい」では済まないと思うのです。川嶋前副市長のことを、今でも私たちは心のどこかで信頼しています。職員の方々もきっとそうだと思うのです。何も言わずに、全責任を負って、辞職なさったと思っております。仮庁舎に移転する計画も、引っ越しに当たっても、どれだけ川嶋前副市長がご尽力なさったか。私たちはよく実感しています。仮庁舎でスムーズに業務が行われているのは、川嶋前副市長が自分を捨てて頑張られたからで、ここで皆様に申し上げたいと思います。インターネットで川嶋前副市長がごらんになっていたら、私たちは川嶋前副市長を今でも信頼しているので、自分一人が罪をかぶらずに、百条委員会に出てきたときは、はっきり言っていただきたいと、ここで勝手に私はつぶやいております。  市長の責任を問いたい。前副市長は辞職することで責任をとられました。都市建設部長は、ここには出てきていらっしゃいません。では、市長は、最高責任者としてどんな責任をとるのか。きのうもお話がありましたが、辞職をお考えになったことはないのでしょうか。 1016 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 1017 ◯市長(大久保 貴君) 大変な事態を招いてしまったことについて、その責任を痛感しております。これまでもご説明させていただいてきましたとおり、この事業を何とかしっかりと完成させなければならない、そのことで私の責任を果たしてまいらなければならないと考えております。 1018 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 1019 ◯1番(辻 真理子さん) 最後に申し上げますが、市長がいらっしゃらなくても、この事業はみんなでやれると思います。  それでは、細項目5、市長は地方自治法施行令第167条の2第2項の条文の趣旨を理解しておられましたか。  市長は就任以来5年となりますので、本市と外部との契約を幾つも締結されてきたはずです。幾つもの書類に決裁権者として決裁文書にサインをしてきたはずです。契約書に市長印を押印することは、契約当事者双方にさまざまな権利が発生し、義務が生じます。そのことを熟知して、発生し得るリスクについても予測して、決定してきたはずです。全てが担当者任せであるのであれば、市長は要りません。  市税の納付を求める行政の立場からすれば、まずは法令遵守が大前提であります。通常国会で、国税庁長官の問題が追及されていることは、まさにこの点ではないでしょうか。  市長は、会見で「裏合意を知らなかった」とお答えになっていますが、その前提として、契約の流れの中で、地方自治法施行令に違反しているかどうか、市長自らが常日ごろ彦根の決裁権者だとおっしゃっているわけですから、当然、責任を持って判断すべきことだと思います。  そこで、改めて伺いますが、市長が地方自治法施行令第167条の2第2項の条文の趣旨を十分に理解されていたのかどうか、伺います。 1020 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 1021 ◯市長(大久保 貴君) 理解してございました。 1022 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 1023 ◯1番(辻 真理子さん) それは市長になったときから既に熟知されていたのか、今回のことがあって知ったのか、お聞かせいただきたいと思います。 1024 ◯議長(八木嘉之君) 市長。 1025 ◯市長(大久保 貴君) 本来、随意契約に移行する際に、条件を変えてはいけないということは、私どもの常識として持っているものでございます。地方自治法施行令は特にです。この問題が発覚いたしまして、顧問弁護士からもさまざまなご意見をいただきました。改めて地方自治法施行令について確認いたしました。 1026 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 1027 ◯1番(辻 真理子さん) よくわかっていたというご答弁がありました。わかっていながらやったということは、やはり罪です。その責任のとり方は、市長自身がもっと明確に、自分自身でお考えいただかないといけないと思います。私はやはり川嶋前副市長のことを思いますので、あの方に全部責任をかぶせて、市長がここにいるのはどうかと思っております。  それでは、私のこの件に関する質問は終わりにさせていただきたいと思います。  一方で、大切な彦根市立病院の産婦人科について質問させていただきたいと思います。  私が、最初、10年前に立候補しましたとき、「彦根市立病院で医師による安心な分娩を」と、それだけが一つの公約で、立候補しました。それから10年間、そのことはいつも心の中にあります。どうか産婦人科が順調にいきますようにと、いつも思いながら議員生活をしてきました。この問題についていろいろ変化がありましたので、質問させていただきたいと思います。  全国の医師数は、総数では徐々に増加している中で、産婦人科医はほとんど増えないというのが現状です。都市と地方の偏在という問題も相まって、地方の産婦人科、特に分娩を取り扱う産科医の不足は深刻であります。一方では、医師の長時間労働が社会問題ともなっています。難しい問題です。  昨年6月定例会でも、市立病院の産婦人科の現状について質問しておりますが、その後いろいろと変化があったようですので、再度質問いたします。  中項目1、市立病院産婦人科の現状は。  細項目1、現在の産婦人科の医師数は。  現在の産婦人科の医師数は何人ですか。 1028 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。
    1029 ◯病院事務局長(西山 武君) 産婦人科の医師数につきましては、平成30年2月1日現在、常勤医師は1名のみであり、ほかに定期・不定期に勤務する非常勤医師10名を雇用しております。 1030 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 1031 ◯1番(辻 真理子さん) 再質問いたします。私のところ、市民からいろんなお問い合わせが来るようになりました。「やっぱり1人になってしまったの」という嘆きといいますか、あきらめに似たような、どうしてそういうことになったのかという質問がまいります。皆さんの認識は多分こうだと思うのです。10年間、1人の医師でずっと来て、その後、平成27年12月に滋賀医科大学の産婦人科の部長先生から紹介された2人の先生が着任していただき、続いて、女性の医師にも手を挙げていただき、一気に3人増えて、4人になった時期がありました。そのときは、市民も本当に喜んだと思います。その後、立て続けに3人やめました。市民の方々は10年間いてくださった医師がいて、新しく3人の先生がお見えになったけれども、その3人の先生は何かの事情でみんな去っていってしまった。10年前からいらっしゃった先生だけが残ったというような理解をされていることがわかりました。  私は、何とか説明しようとするのですが、なかなか難しい問題なので、そういうところを理解していただいて、どういう事情でそうなったのかの説明と今後の産婦人科のありようを、なるべく皆様にわかっていただくような努力をする必要があるのではないか。再質問させていただきます。 1032 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 1033 ◯病院事務局長(西山 武君) まず、産婦人科の医師がどういう変遷で1名になったのかをお尋ねかと思いますので、振り返ってみたいと思います。  平成19年4月に医師による分娩が休止しました。その時点では、常勤医師は1名でした。その翌年には院内助産所を開設し、県のマザーホスピタル事業で、県の成人病センターから非常勤医師の派遣を受けるようになりました。その後、先ほど辻議員からお話いただきましたように、平成27年12月に滋賀医科大学の産婦人科教室の教授からのご紹介を受けまして、2名の医師が新たに赴任しましたので、この時点で3名です。その後、平成28年9月に女性医師が着任し、この時点で4名体制となったわけです。翌年ですから、昨年の8月、その女性医師がご自身のご都合によりおやめになりまして、3名になりました。そして、その2カ月後の平成29年10月には1名の男性医師。この方が最も古く、最初からおられた方でありますが、ご自身の自己都合によっておやめになりまして、2名になりました。そして、今年の1月20日付で、平成27年12月に着任しました2名の医師のうちの1名の男性医師が退職いたしまして、1名となりました。したがいまして、現在残っておられる医師というのは、平成27年12月に2人同時にいらっしゃったうちのお一人に残っていただいているということであります。  今後の本院の産婦人科のありようですが、これまでから病院事業管理者の方から何度もご答弁させていただいているかと思います。彦根市のみならず、湖東保健医療圏域の周産期をどうしても守っていかなければならないという、我々公立病院としての使命がございます。周産期をめぐる医師確保の問題は非常に厳しい状況にあります。必死になって院長、院長代理を初め、あらゆるコネクションを活用して、足しげく大学医局等に通っているのですが、非常に難しい。何とかするために、常勤医師は当面難しいので、先ほど非常勤医師は10名と申し上げましたように、非常勤医師の確保も非常に難しいのですが、せめて非常勤医師の派遣をお願いしたいということで必死にお願いしまして、今維持している。当面、常勤医師1名と非常勤医師10名、できれば非常勤医師も増やしまして、体制を維持ししつつ、大変難しい問題ですけれども、さらに努力をして、常勤医師の確保を目指してまいりたいと考えておりますので、ご理解くださいますようよろしくお願いいたします。 1034 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 1035 ◯1番(辻 真理子さん) 産婦人科に残ってくださった先生を大切に守っていきたいと思いますし、この先生が疲弊してしまわないように努力していただきたいと思います。  それでは、細項目2、平成29年の年間分娩数について伺います。  平成28年の年間分娩数は105件でしたが、平成29年の年間分娩数はどのように変化したでしょうか。 1036 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 1037 ◯病院事務局長(西山 武君) 本院におけます平成29年1月から12月までの1年間の分娩数は93件となっており、前年の1月から12月までの分娩数は88件でしたので、5件の増加となっております。 1038 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 1039 ◯1番(辻 真理子さん) 10年間、産婦人科が医師による分娩をしていなかったということは、10年ひと昔といいますので、その間に変化したのだと実感しました。診療所が2カ所ありますけれども、診療所も抱えていらっしゃる問題があると思います。どちらかが倒れてしまうといけないので、湖東医療圏の周産期医療を守るという覚悟で、忍耐強く努力をしていただくことをお願いいたします。  それでは、細項目3、婦人科の診療体制について。  残ってくださっている先生は産科が専門だと伺っております。婦人科の診療体制はどのようになっていますか。 1040 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 1041 ◯病院事務局長(西山 武君) 現在残っております医師は産婦人科の医師ですので、産科、婦人科を問わず対応できます。  産婦人科の診療体制につきましては、医師の退職に伴いまして、常勤医師2名となった昨年の11月から、水曜日の外来診療を完全予約制としましたが、その他の曜日につきましては、これまでどおり、通常の外来診療を実施してきました。また、24時間、365日の救急待機も従来どおり実施してきました。  このような産婦人科診療は、常勤医師1名体制となりました本年1月21日以降も同様に実施しており、先ほども申しましたとおり、定期・不定期の非常勤医師10名とともに維持してまいります。 1042 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 1043 ◯1番(辻 真理子さん) どうか無事にと願わずにはいられません。産科も婦人科も担っていただくということで、ご本人の負担が大きくなるのは想像いたします。どうか市民の方々が理解してくださいますように願います。  それでは、中項目2、今後の対策についてお伺いいたします。  細項目1、今後の産婦人科医の招聘について。  今後の産婦人科医の招聘についての計画を伺います。 1044 ◯議長(八木嘉之君) 病院事業管理者。 1045 ◯病院事業管理者(金子隆昭君) 今後の産婦人科医の招聘につきましては、現時点では、常勤医師招聘のめどは立っていませんが、当面は非常勤医師の雇用により現在の診療を確保していきたいと考えています。  しかし、今後の安定的な産婦人科診療を継続していくため、常勤医師および非常勤医師の増員を図る計画であります。そのため、このことを本院の喫緊かつ重要な課題に位置づけ、私がたびたび大学等の関係機関を訪問し、またあらゆるコネクションを活用して、医師の派遣を直接的かつ積極的に働きかけてきたこれまでの取り組みを、新たな医師派遣依頼先を開拓するなどして、さらに積極的かつ粘り強く進めていきたいと考えています。  その他、ホームページに医師の募集記事を掲載して広く公募を行うとともに、民間会社の人材紹介サービスや滋賀県の無料職業紹介事業(滋賀県ドクターバンク)も活用するなど、さまざまな媒体を用いて、広く医師募集を行っていきたいと考えています。 1046 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 1047 ◯1番(辻 真理子さん) 年間、彦根市で生まれる赤ちゃんは1,000人ぐらいです。なぜか1,000人というのはほぼ変わらず、毎年1,000人の赤ちゃんが生まれてきます。市内に2カ所あります産婦人科の診療所で約500名、市立病院で約100名、あと400名はどこに行ってらっしゃるかというと、長浜、東近江、近江八幡に行ってらっしゃるかと思います。やがては彦根市内で1,000人の赤ちゃんが無事に生まれるように、粘り強く招聘をお願いしたいと思います。  それでは、最後に、細項目2、県の地域医療構想における彦根市の産婦人科の考察は。  滋賀県の地域医療構想における本市の産婦人科に対する考察はどのようになっていますか。 1048 ◯議長(八木嘉之君) 病院事務局長。 1049 ◯病院事務局長(西山 武君) 地域医療構想は、平成26年6月18日に成立いたしました地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律、いわゆる医療介護総合確保推進法によりまして、平成27年4月より都道府県が策定することとなったものであります。  この構想は、地域での効率的かつ質の高い医療の確保に向けて、医療機能の分化と連携を推進するため、各医療機能の必要量等を含む地域の医療提供体制の将来のあるべき姿であります地域医療構想を策定することとされております。  滋賀県におきましては、平成37年(2025年)を見据えまして、平成28年3月に策定されました。その中で、湖東区域におけます各医療機能、すなわち高度急性期、急性期、回復期および慢性期の別に必要病床数が推計されており、構想の実現に向けた施策については記述されておりますものの、産婦人科など診療科別の必要病床数や医療機関ごとの必要医師数等については触れられておりません。 1050 ◯議長(八木嘉之君) 辻さん。   〔1番(辻 真理子さん)登壇〕 1051 ◯1番(辻 真理子さん) 平成27年12月に滋賀医科大学のご紹介でお見えいただいた2人の医師の方も、県の職員や医療構想にかかわった方々がいろいろ努力されて、やっと実現したものです。1人はお残りいただきましたが、残念な結果でありました。今後もどうか湖東医療圏の周産期医療を守っていただきますように心からお願いして、私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 1052 ◯議長(八木嘉之君) お諮りします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思います。これにご異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) 1053 ◯議長(八木嘉之君) ご異議なしと認めます。よって、本日は延会することに決しました。  明日は、定刻から本会議を開き、本日に引き続き、各議案に対する個人からの質疑ならびに一般質問を行います。  本日はこれをもって延会します。  お疲れさまでした。            午後6時37分延会 Copyright © Hikone City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...